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マイナー・レーベル
2021年6月新譜情報


・国内盤マイナー・レーベル
・輸入盤マイナー・レーベル
・輸入盤 歴史的アイテム
・映像アイテム
・高音質アイテム


輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。





輸入マイナー・レーベル




RCD (Russian Compact Disc) (チェコ/露) 1CDあたり¥2530(税抜¥2300)

 # 16209 は、廃盤になっていた同品番商品の装丁変更再発売、30107 はロシア国内限定発売だったアイテムの、装丁変更&インターナショナル発売。旧譜はこちらから
ロシア・ピアノ楽派〜ゲンナジー・ジュベンコ
 リスト(1811-1886):ハンガリー狂詩曲第12番
 ムソルグスキー(1839-1881):組曲「展覧会の絵」
 プロコフィエフ(1891-1953):
  ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82 /
  4つの小品 Op.4 から悪魔的暗示 (第4番) /4つの練習曲 Op.2 〜第1番 ニ短調
 ゲンナジー・ジュベンコ(P)
 録音:2000年4月9日、スタジオ GD-RZ スタジオ2、モスクワ、ロシア| (C) 2000 Gennady Dzyubenko | (C) & (P) Europe RCD 。
 かつてロシア国内向けに同品番で発売されていたアイテムの、装丁変更&同品番でのインターナショナル向け再発売。ジュベンコ(1955-)はウクライナに生まれ、モスクワ音楽院でレフ・ヴラセンコやミハイル・プレトニョフらに学んだピアニスト。
ロシア・ピアノ楽派〜ヴラディーミル・ソフロニツキー|スクリャービン(1872-1915)
 4つの前奏曲 Op.74 〔第1番 [1958] /第2番 [1957] /第3番 [1958] /第4番 [1957] 〕/
 2つのマズルカ Op.40 〔第1番 変ニ長調 [1956] /第2番 嬰ヘ長調 [1956] 〕/
 9つのマズルカ Op.25 から〔第3番 ホ短調 [1955] /第7番 嬰ヘ短調 [1959] /第8番 ロ長調 [1955] 〕/
 ピアノ・ソナタ〔第10番 Op.70 [1961] /第9番 Op.68 [1958] /
          第5番 Op.53 [1948] /第6番 Op.62 [1961] /第8番 Op.66 [1960] 〕/

 6つの前奏曲 Op.13 から〔第3番 ト長調 [1960] /第6番 ロ短調 [1960] 〕/
 5つの前奏曲 Op.16 から第2番 嬰ト短調 [1959] /第4番 変ホ短調 [1959] /第5番 嬰ヘ長調 [1959] 〕
  ヴラディーミル・ソフロニツキー(P)
 録音:[年]、ライヴ| (C) 2003 Restored by RCD | (C) & (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜ヴラディーミル・ソフロニツキー|スクリャービン(1872-1915)
 8つの練習曲 Op.42 から〔第2番 嬰ヘ短調 [1952] (#) /第3番 嬰ヘ短調 [1958] (+) /
              第4番 嬰ヘ短調 [1958] (+) /第5番 嬰ハ短調 [1958] (+) 〕/
 3つの小品 Op.49 〜第1番 変ホ長調 [1961] (*) /
 4つの前奏曲 Op.39 [1961] (*) 〔第1番 嬰ヘ長調/第2番 ニ長調/第3番 ト長調/第4番 変イ長調〕/
 4つの小品 Op.56 〜第2番 ハ短調「皮肉」[1946] /2つの小品 Op.57 〜第1番「憧れ」[1946] /
 2つの詩曲 Op.32 〜第1番 嬰ヘ長調 [1958] (+) /2つの詩曲 Op.69 〜第1番 [1958] (+) /
 3つの小品 Op.45 〜第2番「おどけた詩曲」[1961] (*) /2つの小品 Op.57 〜第2番「舞い踊る愛撫」[1961] (*) /
 2つの前奏曲 Op.67 〜第1番 [1953] /3つの小品 Op.2 〜第3番 マズルカ即興曲 ハ長調 [1953] /
 10のマズルカ Op.3 から [1952] 〔第6番 嬰ハ短調/第9番 嬰ト短調〕/
 2つの即興曲 Op.14 〜第2番 嬰ヘ短調 [1948] /ポロネーズ 変ロ短調 Op.21 [1950] /
 7つの前奏曲 Op.17 から [1959]
  〔第1番 ニ短調/第3番 変ニ長調/第4番 変ロ短調/第5番 ヘ短調/第6番 変ロ長調〕/
 2つの詩曲 Op.32 〜第1番 嬰ヘ長調 [1955] (**) /
 3つの前奏曲 Op.35 から [1961] 〔第1番 変ニ長調(*) /第2番 変ロ長調(*) 〕

 ヴラディーミル・ソフロニツキー(P)
 録音:[年]、レニングラード・フィルハーモニー・ホール(#) 、スクリャービン博物館(*) 、モスクワ音楽院小ホール(+) 、モスクワ音楽院大ホール(**)、レニングラード(#)、モスクワ(#以外)、すべてソヴィエト〔現・ロシア〕、ライヴ| (C) 2003 Restored by RCD | (C) & (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜ヴラディーミル・
  アシュケナージ|ショパン
(1810-1849):
 12の練習曲 Op.10 /12の練習曲 Op.25
ヴラディーミル・アシュケナージ(P)
 録音:1959年、1960年、グネーシン音楽学校コンサートホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕|オリジナルLP発売: Melodiya | (C) 1994 Restored by RCD | (C) & (P) 1994 RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜ヴィクトル・メルジャーノフ
 ブラームス(1833-1897):パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
 リスト(1811-1886):パガニーニによる大練習曲集 S.141
  〔第1番 ト短調/第2番 変ホ長調 (*) /第3番 嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」
   第4番 ホ長調/第5番 ホ長調「狩」/第6番 イ短調 (*)

 ヴィクトル・メルジャーノフ(P)
 録音:1951年(*) /1955年(無印) | (C) 1995 Restored by RCD | (C) & (P) 1995 RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜グリゴリー・ギンズブルク|モーツァルト(1756-1791):
 ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503 (*) /ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331 (#) /
 ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲第2番 変ホ長調「ケーゲルシュタット」 K.498 (+)

  グリゴリー・ギンズブルク(P) キリル・コンドラシン指揮モスクワ放送so.(*)
  ヴラディーミル・ソロキン(Cl;+) ヴァディム・ボリソフスキー(Va;+)
 録音:1949年(*) /1952年(#) /1948年(+) | (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
  (+)は既出音盤が見当たらず、珍しいもの、あるいは初出の可能性がある。ギンズブルクによる室内楽録音自体が希少で、ゴリデンヴェイゼルとの4手作品、コーガンとのモーツァルトやベートーヴェンなどのヴァイオリン・ソナタ、ストボトキンとのグリーグのチェロ・ソナタの伴奏が Melodiya にある程度だろうか。
ロシア・ピアノ楽派〜グリゴリー・ギンズブルク|リスト(1811-1886):
 シューベルト「白鳥の歌」S.560, R.245 〜セレナード/19のハンガリー狂詩曲S.244, R.106 〜第2番 嬰ハ短調/
 シューベルトの「白鳥の歌」S.560, R.245 〜住処/アリャビエフによるロシアの歌「ナイチンゲール」/
 19のハンガリー狂詩曲 S.244, R.106 〜第6番 変ニ長調/グノーの歌劇「ファウスト」からのワルツ/
 シューベルトの12の歌曲 S.558, R.243 〜糸を紡ぐグレートヒェン/
 19のハンガリー狂詩曲S.244, R.106 〜第10番 ホ長調「前奏曲」/
 ヴェルディの歌劇「リゴレット」からの演奏会用パラフレーズ S.434, R.267 /
 シューベルトの12の歌曲 S.558, R.243 〜魔王/
 モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の主題による幻想曲 S.697

 グリゴリー・ギンズブルク(P)
 録音:1949年、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜グリゴリー・ギンズブルク
 リスト(1811-1886)/ブゾーニ(1866-1924)編曲:スペイン狂詩曲 S.254, R.90(ピアノと管弦楽のための版)(*)
 リスト:死の舞踏 S.126 (+) /巡礼の年第1年スイス S.160, R.10 〜ジュネーヴの鐘(#)
 J.S.バッハ(1685-1750):前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532
 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV.1004 から)

 グリゴリー・ギンズブルク(P) ニコライ・アノーソフ指揮ソヴィエト国立so.
 録音:1949年2月24日(*)、1947年(+)、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕(*/+) /1947年(#) /1957年12月25日(無印)、すべてライヴ| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜グリゴリー・ギンズブルク
 アレンスキー(1861-1906):ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op.2 (*)
 リスト:ピアノ協奏曲全集(+) 〔第1番 変ホ長調 S.124 /第2番 イ長調 S.125 〕
  グリゴリー・ギンズブルク(P) セルゲイ・ゴルチャコフ指揮(*)
  ニコライ・アノーソフ指揮(+) ソヴィエト国立so.(*/+)
 録音:1948年(*) /1949年2月24日、ライヴ(+)| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜グリゴリー・ギンズブルク
 ルビンシテイン(1829-1894):ピアノ協奏曲第4番 ニ短調 Op.70 (*)
 チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 (+)
  グリゴリー・ギンズブルク(P) アーロン・シェレシェフスキー指揮(*)
  コンスタンチン・イヴァーノフ指揮(+) ソヴィエト国立so.(*/+)
 録音:1949年(*) /1950年(+) | (P) 1995 Restored by RCD | (C) & (P) 1995 RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜グリゴリー・ギンズブルク
 リスト(1811-1886):
  ミュラー歌曲集(シューベルトの6つの歌曲) S.565 から〔どこへ?/さすらい〕/
  巡礼の年第1年 スイス S.160, R.10 から
   〔ウィリアム・テルの聖堂/ヴァレンシュタットの湖/オーベルマンの谷 /牧歌/ジュネーヴの鐘〕/
  巡礼の年第2年 イタリア S.161, R.10 〜ペトラルカのソネット第123番/
  巡礼の年第2年補遺 ヴェネツィアとナポリ S.162, R.10 〜タランテラ
 J.S.バッハ(1685-1750)/ブゾーニ(1866-1924)編曲:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565 (*)
 J.S.バッハ/ゴットフリート・ガルストン(1879-1950)編曲:
  シチリアーノ(フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV.1031 から) (*) /
 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:われは御身を呼ぶ、主イエス・キリストよ BWV.639 (*)

 グリゴリー・ギンズブルク(P)
 録音:1952年10月23日(無印) /1957年12月25日(*) | (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜オレグ・ボシュニアコーヴィチ|ショパン(1810-1849):
 ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 (*) /
 マズルカ集(+)
  〔ヘ短調 Op.4 No.4 (注:レーベル記載ママ)/ヘ短調 Op.7 No.3 /ロ短調 Op.33 No.4 /変イ長調 Op.50 No.2 /
   ヘ短調 Op.63 No.2 /嬰ハ短調 Op.63 No.3 /ハ長調 Op.67 No.3 /イ短調 Op.67 No.4 〕/
 ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44 (#) /
 前奏曲集(#) 〔ハ長調 Op.28 No.1 /ホ短調 Op.28 No.4 /ロ短調 Op.28 No.6 /イ長調 Op.28 No.7 /
        嬰ヘ長調 Op.28 No.13 /変ニ長調 Op.28 No.15 /ハ短調 Op.28 No.15 〕

  オレグ・ボシュニアコーヴィチ(P)
 録音:1968年(*) /1969年(+) /1970年(#)| (C) & (P) 2002 RCD | (P) 2020 Europe RCD 。かつて Vista Vera から似たような選曲のCDが出ていたが、曲目詳細と録音年が異なる。 Op.4 はピアノ・ソナタ第1番の作品番号なので本体誤記だが、正しい曲目&表記は現時点では不明。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス
 ラフマニノフ(1873-1943):10の前奏曲 Op.23 〜第5番 ト短調(*)
 チャイコフスキー(1840-1893):6つの小品 Op.19 (+)
  〔夕べの夢想/ユーモラスなスケルツォ/アルバムの綴り/夜想曲/カプリツィオーソ/創作主題と変奏曲〕

 プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84 (#)
  エミール・ギレリス(P)
 録音:1962年4月9日(*)、1950年(+)、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ(*/+) /1968年1月18日、レニングラード・フィルハーモニー大ホール、レニングラード(#) 、すべてソヴィエト〔現・ロシア〕| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス
 メトネル(1880-1951):ピアノ・ソナタ ト短調 Op.22 (+) /
            忘れられた調べ第1集 Op.38 〜回想ソナタ(第1番) (#)
 チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 (*)
 プロコフィエフ(1891-1953):束の間の幻影 Op.22 から〔第1曲/第7曲/第8曲〕/
               歌劇「三つのオレンジへの恋」 Op.33 〜スケルツォと行進曲
 エミール・ギレリス(P) エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立so.(*)
 録音:1954年1月6日、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕(+) /1969年(#) /1968年2月20日(*) /1968年(無印)、すべてライヴ| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。#外装およびブックレットに「プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番」が収録されていると表示されていますが、これはミスプリントで実際には収録されておらず、現時点では印刷物の修正予定もございません。ご了承ください。
ロシア・ピアノ楽派〜ヴラディーミル・ソフロニツキー|スクリャービン(1872-1915):
 6つの前奏曲 Op.13 〜第1番 ハ長調/24の前奏曲 Op.11 から〔第2番 イ短調/第4番 ホ短調/第5番 ニ長調〕/
 5つの前奏曲 Op.15 〜第1番 イ長調/左手のための2つの小品 Op.9 〜第1番 前奏曲 嬰ハ短調/
 24の前奏曲 Op.11 〜第9番 ホ長調/4つの前奏曲 Op.22 〜第2番 嬰ハ短調/
 24の前奏曲 Op.11 から〔第16番 変ロ短調/第17番 変イ長調/第19番 変ホ長調/第20番 ハ短調/
             第21番 変ロ長調/第22番 ト短調/第23番 ヘ長調/第24番 ニ短調〕/
 4つの小品 Op.52 〜詩曲 ハ長調/2つの小品 Op.59 〜詩曲/4つの小品 Op.51 〜翼のある詩曲/
 4つの小品 Op.52 〜やつれの詩曲/2つの詩曲 Op.63 〜仮面/悪魔的詩曲 ハ長調 Op.36 /
 2つの詩曲 Op.69 /2つの舞曲 Op.73 /2つの詩曲 Op.71 /4つの小品 Op.51 〜たよりなさ/
 3つの小品 Op.45 〜アルバムの綴り 変ホ長調/ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 Op.30 /
 悲劇的詩曲 変ロ長調 Op.34 /ワルツ 変イ長調 Op.38 /12の練習曲 Op.8 〜第11番 変ロ短調

 ヴラディーミル・ソフロニツキー(P)
 録音:1960年1月8日、1960年5月13日、モスクワ音楽院小ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕| (C) & (P) 2002 RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜ヴラディーミル・ソフロニツキー 1951.11.26
 モーツァルト(1756-1791):幻想曲 ハ短調 K.396
 シューマン(1810-1856):幻想曲 ハ長調 Op.17
 リスト(1811-1886):
  巡礼の年第2年 イタリア S.161, R.10 〜ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
 ラフマニノフ(1873-1943):楽興の時 Op.16 から〔第5番 変ニ長調/第2番 変ホ短調〕
 スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 Op.30
 ショパン(1810-1849):マズルカ 嬰ハ短調 Op.41 No.1
 ドビュッシー(1862-1918):子供の領分から人形へのセレナード
 リャードフ(1855-1914):オルゴール(音楽玉手箱) Op.32
 プロコフィエフ(1891-1953):風刺(サルカスム) Op.17 〜激しくせき立てるように
  ヴラディーミル・ソフロニツキー(P)
 録音:1951年11月26日、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕| (C) & (P) 2002 RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|
 J.S.バッハ
(1685-1750):
  ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
マリア・ユーディナ(P)
 録音:1969年| (C) 1999 Restored by RCD | (C) & (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ
 J.S.バッハ(1685-1750)/リスト(1811-1886)編曲:前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543 (*)
 J.S.バッハ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番 ホ長調 BWV.1016 (vn/*)
 ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ第62番 変ホ長調 Hob.XVI: 52 (#)
 シューベルト(1797-1828)/リスト編曲:湖のほとりで(+)
 シューベルト:楽興の時 Op.94, D.780 〜第3番 ヘ短調 (+)
  マリア・ユーディナ(P) マリア・コゾロウポワ(Vn;vn)
 録音:1950年(*) /1951年10月6日、モスクワ音楽院小ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕(#) /1954年、ライヴ(+) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) & (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜ヴィクトル・ブーニン
 スクリャービン(1872-1915):
  2つの夜想曲 Op.5 〜第1番 嬰ヘ短調 (*) /2つの即興曲 Op.10 /2つの即興曲 Op.12 〜第1番 嬰ヘ長調/
  2つの即興曲 Op.14 /12の練習曲 Op.8 から〔第11番 変ロ短調/第12番 嬰ニ短調〕
 メトネル(1880-1951):ピアノ・ソナタ ト長調 Op.22 (+)
 ラフマニノフ(1873-1943):6つの楽興の時 Op.16 (#)

 ヴィクトル・ブーニン(P)
 録音:1974年(*) /1975年(無印) /1983年(+) /1982年(#)| (C) & (P) 1998 RCD | (C) & (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ヴァイオリン楽派〜ダヴィド・オイストラフ、レオニード・コーガン
 ベートーヴェン(1770-1827):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 (*)
  [ダヴィド・オイストラフ(Vn) アンドレ・クリュタンス指揮フランス国立放送o.]
 ヴュータン(1820-1881):ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 Op.37 (+)
  [レオニード・コーガン(Vn) キリル・コンドラシン指揮ソヴィエト国立so.]
 録音:1958年(*) /1950年(+)| (C) 2003 Restored by RCD | (C) & (P) 2021 Europe RCD 。
初出、ロシア・ピアノ楽派〜ニコライ・ペトロフ
 D.スカルラッティ(1685-1757):鍵盤楽器のためのソナタ
  〔ホ長調 K.380, L.23 /イ長調 K.24, L.495 /ト長調 K.124, L.232 /ニ長調 K.96, L.465 〕
 ソレル(1729-1783):鍵盤楽器のためのソナタ
  〔第90番 嬰ヘ長調/変ロ長調 (M.25) /第119番 変ロ長調/第88番 変ニ長調〕
 ベートーヴェン(1770-1827):
  サリエリの歌劇「ファルスタッフ」の二重唱「まさにその通り」の主題による10の変奏曲 WoO.73
 フンメル(1778-1837):ロンド 変ロ長調 Op.11
 シューベルト(1797-1828) /カール・タウジヒ(1841-1871):軍隊行進曲 変ニ長調 Op.51, D.733
 シューベルト/ヴァンダ・ランドフスカ(1879-1959):感傷的なワルツ Op.50, D.779 から抜粋
 リスト(1811-1886):演奏会用大独奏曲

 ニコライ・ペトロフ(P)
 録音:1997年、GTRK - "Culture"、モスクワ、ロシア| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2003 RCD | (C) & (P) 2020 Europe RCD 。
 ロシアでは2003年頃にリリースされた形跡があるもののレーベル等は不明、ロシア国外では発売された事のない録音で、日本にも初登場と思われる。
ロシア・ピアノ楽派〜スヴャトスラフ・リヒテル
 ムソルグスキー(1839-1881):組曲「展覧会の絵」(*)
 プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83 (+)
 ラフマニノフ(1873-1943):10の前奏曲 Op.23 から〔第4番 ニ長調/第5番 ト短調〕
              13の前奏曲 Op.32 から〔第10番 ロ短調/第12番 嬰ト短調〕
 スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1959年(*) /1960年(+) /1958年(無印) |音源提供:テレビ・ラジオ番組のための国家基金(ロシア)| (C) 1994 Restored by RCD | (C) & (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス|ベートーヴェン(1770-1827):
 32の変奏曲 ハ短調 Op.191 〔レーベル記載ママ。おそらく WoO.80 〕(*) /
 ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2 「月光」 (*) /ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.27 (+)

 エミール・ギレリス(P) キリル・コンドラシン指揮ソヴィエト国立so.(+)
 録音:1969年(*) /1951年1月21日、ライヴ(+) | (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス
 ラヴェル(1875-1937):亡き王女のためのパヴァーヌ/水の戯れ
 シューベルト(1797-1828):6つの楽興の時 Op.94, D.780
 J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV.1048 (*)
  エミール・ギレリス(P) エレーナ・ギレリス(P;*)
  ニコライ・ハリコフスキー(Fl;*) キリル・コンドラシン指揮ソヴィエト国立so.(*)
 録音:1951年(*) /1969年、ライヴ(無印) | (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス
 J.S.バッハ(1685-1750):2台のピアノ、弦楽と通奏低音のための協奏曲第2番 ハ長調 BWV.1061 (*)
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」(+)

 エミール・ギレリス(P) ヤコフ・ザーク(P;*)
 キリル・コンドラシン指揮ソヴィエト国立so.(*) レオポルト・ルートヴィヒ指揮 LPO (+)
(+)
 録音:1948年(*)、1957年(+)、ともにライヴ〔となっているが、(+)はおそらく Columbia/EMI/Warner へのセッション録音〕| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス|
 ベートーヴェン
(1770-1827):
  ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58 (*) /
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15 (+)
エミール・ギレリス(P)
レオポルト・ルートヴィヒ指揮(*)
LPO (*)
ジョージ・セル指揮(+)
クリーヴランドo.(+)
 録音:1957年(*)、1968年(+)、ライヴ(*/+) 〔となっているが、おそらくともに Columbia/Angel/EMI/Warner へのセッション録音〕| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス
 チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.80 (+)
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19 (*)
  エミール・ギレリス(P) ジョージ・セル指揮クリーヴランドo.(*)
 録音:1962年4月3日、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕、ライヴ(+) /1968年、ライヴ〔となっているが、(*)はおそらく Angel/EMI/Warner へのセッション録音〕 (*) | (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス
 リスト(1811-1886):スペイン狂詩曲 S.254 (+)
 モーツァルト(1756-1791):
  パイジェッロの歌劇「哲学者気取り」の「主に幸いあれ」による6つの変奏曲 ヘ長調 K.398 (*) /
  グルックの歌劇「メッカの巡礼」の「われら愚かな民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K.455 (*) /
  幻想曲 ニ短調 K.397 (*)
 ブラームス(1833-1897):
  6つの小品 Op.118 〜第5曲 ロマンス ヘ長調/4つの小品 Op.119 〜第3曲 間奏曲 ハ長調/
  8つの小品 Op.76 から〔第7曲 間奏曲 イ短調/第2曲 カプリッチョ ロ短調〕
 ラヴェル(1875-1937):「鏡」〜第4曲 道化師の朝の歌
 アルベニス(1860-1909)/セヴラック(1873-1921)補筆完成:ナバーラ

 エミール・ギレリス(P)
 録音:1967年1月18日、レニングラード・フィルハーモニー大ホール、レニングラード(+) /1970年1月5日(*)、1954年1月6日(無印)、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ(*/無印)、すべてソヴィエト〔現・ロシア〕、ライヴ| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜エミール・ギレリス
 ドビュッシー(1862-1918):ピアノのために/12のエチュード〜第11曲 組み合わされたアルペッジョのために
 プーランク(1899-1963):3つの小品(1928) 〜第1曲 パストラール
 ファリャ(1876-1946)/アルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)編曲:バレエ「恋は魔術師」〜火祭りの踊り
 モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ〔第2番 変ロ長調 K.281 (*) /第8番 イ短調 K.310 (*) 〕

 エミール・ギレリス(P)
 録音:1954年1月6日(無印)、1970年1月5日(*)、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕、ライヴ| (C) 2003 Restored by RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|モーツァルト(1756-1791):
 レクイエム ニ短調 K.626 〜ラクリモーサ(*) /幻想曲 ハ短調 K.475 /
 幻想曲 ニ短調 K.397 /アダージョ ロ短調 K.540 /ピアノ・ソナタ第15番 ヘ長調 K.533
  マリア・ユーディナ(P)
 録音:1954年、ライヴ(*) /1963年、モスクワ音楽院小ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕(*以外) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ
 シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960 (*)
 オネゲル(1892-1955):ヴィオラとピアノのためのソナタ H.26 (1920) (+)
 バルトーク(1881-1945):ミクロコスモス Sz.107, BB 105 から
  〔第128, 132, 137, 142, 144, 145番 (#) /第146, 149番 (**) 〕

 マリア・ユーディナ(P) アレクセイ・リュビモフ(P;#)
 録音:1954年、ライヴ(*) /1969年(#/**) /1960年、モスクワ音楽院小ホール、モスクワ、ソヴィエト〔現・ロシア〕、ライヴ(+) | (C) 1994 Restored by RCD | (C) (P) 1994 RCD | (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|ブラームス(1833-1897):
 ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24 (*) /7つの幻想曲 Op.116 〜第2曲 間奏曲 イ短調/
 3つの間奏曲 Op.117 /6つの小品 Op.118 より〔第1番 イ短調/第2番 イ長調/第4番 ヘ短調/第6番 変ロ短調〕/
 4つの小品 Op.119 より〔第2番 ホ短調/第3番 ハ長調〕

 マリア・ユーディナ(P)
 録音:1948年(*) /1952年(無印) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ
 ブラームス(1833-1897):2つのラプソディ Op.79 〜第2番 ト短調 (#) /ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26 (*)
 ヒンデミット(1895-1963):ホルンとピアノのためのソナタ(1939) (+)

 マリア・ユーディナ(P) ドミートリー・ツィガノフ(Vn;*)
 フョードル・ドルジーニン(Va;*) セルゲイ・シリンスキー(Vc;*)
 ヴィタリー・ブヤノフスキー(Hr;+)
 録音:1952年(#) /1968年12月(*) /1959年、ライヴ(+) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|ヒンデミット(1895-1963):
 2台のピアノのためのソナタ(1942) (p) /ヴィオラとピアノのためのソナタ ヘ長調 Op.11 No.4 (1919) (va) /
 フルートとピアノのためのソナタ ロ調 (1936) (fl) /コントラバスとピアノのためのソナタ(1949) (cb) /
 トロンボーンとピアノのためのソナタ(1941) (tb)

 マリア・ユーディナ(P) マリーナ・ドロズドヴァ(P;p)
 フョードル・ドルジーニン(Va;va) ナウム・ザイデル(Fl;fl)
 ロディオン・アザルヒン(Cb;cb) グリゴリー・ヘルソンスキー(Tb;tb)
 録音:1970年(p) /1960年、ライヴ(p以外) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|ベートーヴェン(1770-1827):
 ディアベッリの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120 (*) /
 創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80 (+) /ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.5 (#)
  マリア・ユーディナ(P)
 録音:1961年(*) /1954年、ライヴ(+) /1951年(#) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|ベートーヴェン(1770-1827):
 創作主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 Op.35 (*) /
 ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィーア」(+)
  マリア・ユーディナ(P)
 録音:1961年(*) /1952年(+) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集
 〔第16番 ト長調 Op.31 No.1 (*) /第17番 ニ短調 Op.31 No.2 (+) /第32番 ハ短調 Op.111 (#) 〕

 マリア・ユーディナ(P)
 録音:1951年(*) /1954年4月4日、ライヴ(+) /1958年(#) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|ベートーヴェン(1770-1827):
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第6番 イ長調 Op.30 No.1 (+) /
 ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58 (*) /
 ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2 「月光」 (#)
  マリア・ユーディナ(P) マリア・コゾロウポワ(Vn;+)
  クルト・ザンデルリング指揮レニングラードso.(+)
 録音:1950年(+) /1948年(*) /1954年4月4日、ライヴ(#) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|
  ベートーヴェン
(1770-1827):
 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」 (*) /
 ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10 No.1 (+)
マリア・ユーディナ(P)
ナタン・ラフリン指揮(*)
モスクワ放送so.(*)
 録音:1948年(*) /1950年(+) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集
 〔第12番 変イ長調 Op.26 「葬送」 (*) /第27番 ホ短調 Op.90 (*) /第28番 イ長調 Op.101 (+) 〕

 マリア・ユーディナ(P)
 録音:1958年(*) /1959年(+) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ
 ムソルグスキー(1839-1881)/アレクサンドル・カメンスキー(1900-1952)編曲:
  歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」の主題による3つの小品(*)
 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(+)
 クシェネク(1900-1991):ピアノ・ソナタ第2番 Op.59 (#)
  マリア・ユーディナ(P)
 録音:1967年、ライヴ(*) /1966年(+) /1962年(#) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ
 プロコフィエフ(1891-1953):
  「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75 〜別れの前のロメオとジュリエット(*) /
  束の間の幻影 Op.22(全20曲) (+)
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ・ソナタ第2番 ロ短調 Op.61 (#)

 マリア・ユーディナ(P)
 録音:1952年(*) /1953年(+) /1965年(#) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|タネーエフ(1856-1915):
 ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.30 (*) /ピアノ四重奏曲 ホ長調 Op.20 (+)
  マリア・ユーディナ(P) ベートーヴェンSQ
   [ヴァシリー・シリンスキー、ドミトリー・ツィガノフ(Vn)
    ヴァディム・ボリソフスキー(Va) セルゲイ・シリンスキー(Vc)]
 録音:1957年(*) /1953年(+) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ
 ボロディン(1833-1887):小組曲 Op.1 から(*)
  〔第1曲 修道院にて 嬰ハ短調/第5曲 夢想 変ニ長調/第6曲 セレナード 変ニ長調〕
 メトネル(1880-1951):ソナタ三部作 Op.11 (+)
  〔第1番 変イ長調/第2番ソナタ=エレジー ニ短調/第3番 ハ長調〕
 ストラヴィンスキー(1882-1971):
  ピアノ・ソナタ ハ長調 (1924) (#) /セレナード イ長調 (#)
 マリア・ユーディナ(P)
 録音:1954年、キエフ・フィルハーモニー、キエフ、ウクライナ、ソヴィエト〔現・ロシア〕、ライヴ(*) /1958年(+) /1962年(#) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜マリア・ユーディナ|ストラヴィンスキー(1882-1971):
 ピアノとヴァイオリンのための協奏的二重奏曲(*) /2台のピアノのための協奏曲(1935) (+) /
 2台のピアノのためのソナタ(#) /ピアノと管楽合奏のための協奏曲(1923/1924) (**)

 マリア・ユーディナ(P) ヴィクトル・ピカイゼン(Vn;*)
 ヴィクトル・デレヴャンコ〔ジェレヴャンコ〕(P;+) マリーナ・ドロズドワ(P;#)
 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送so.(**)
 録音:1963年(*/+) /1962年(#) /1968年(**) | (C) 1999 Restored by RCD | (C) (P) 2021 Europe RCD 。
ロシア・ピアノ楽派〜セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)、自作自演
 パガニーニの主題による変奏曲 Op.43 (*) /交響詩「死の島」 Op.29 (+) /
 ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 (#)
  セルゲイ・ラフマニノフ(P;*/#)指揮(+)
  レオポルド・ストコフスキー指揮(*/#) フィラデルフィアo.(*/#/+)
 録音:1929年4月2日(+)、1929年4月10日(#)、1929年4月13日(#)、1934年12月24日(*) |原盤: Victor/RCA/BMG/SONY | (C) 2002 Restored by RCD | (C) (P) 2020 Europe RCD 。
ロシア・ヴァイオリン楽派〜レオニード・コーガン
 チャイコフスキー(1840-1893):ワルツ・スケルツォ ハ長調 Op.34 (*)
 ヴィエニャフスキ(1835-1880):伝説 ト短調 Op.17 (*)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (+)
 サン=サーンス(1835-1921):序奏とロンド・カプリツィオーソ イ短調 Op.28 (#)
 サラサーテ(1844-1908):ビゼー「カルメン」による演奏会用幻想曲 Op.25 (+)
  レオニード・コーガン(Vn) ヴァシリー・ネボリシン指揮(*/#)
  アレクサンドル・ガウク指揮(+) モスクワ放送so.(*/#/+)
 録音:1952年(*) /1950年(+) /1951年(#) | (C) 1994 Restored by RCD | (C) (P) 1994 RCD | (P) 2020 Europe RCD 。

AEOLUS 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)〔SACDも同一の価格〕

 旧譜はこちらから
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コピーライト・J.S.バッハ
 協奏曲 ニ短調 BWV.596
  (原曲:ヴィヴァルディ/第1&第3楽章:オルガン独奏、第2楽章:ヴァイオリン&オルガン)/
 トリオ・ソナタ第4番 ホ短調 BWV.528(ヴァイオリン&オルガン)/
 カンタータ第22番〜コラール「汝の慈愛によりてわれらを死なしめたまえ」
  (クラウス・ユルゲン・ティース編曲/ヴァイオリン&オルガン)/
 シュープラー・コラール集より「イエスよ、いまぞ汝御空より降り来たりて」 BWV.650(ヴァイオリン&オルガン)/
 前奏曲 ニ短調 BWV.1001(グスタフ・レオンハルト編曲/オルガン独奏)/フーガ ニ短調 BWV.539-2 /
 トッカータとフーガ イ短調 BWV.565(アネグレット・ジーデル編曲/ヴァイオリン独奏/原調:ニ短調)/
 コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BWV.659 /
 コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BWV.660(クリストフ・M. フロメン編曲/ヴァイオリン&オルガン)/
 モテット第3番「わが喜びなるイエスよ」 BWV.227(アルフレート・ベルトレート編曲/オルガン独奏/7曲抜粋)/
 協奏曲 ニ短調 BWV.974(原曲:アレッサンドロ・マルチェッロ/
  第1&第3楽章:オルガン独奏、第2楽章:ヴァイオリン&オルガン)

 アンネグレット・ジーデル(バロックVn
   使用楽器: Leopold Widhalm, ca.1770 / Jacob Stainer, 1670

 ウーテ・グレンメル・ガウヒェン(Org
   使用楽器: Christian Ludwig Konig / Verschueren organ (1752/2000)
 録音:2020年6月22日-26日、ケンペン・ピータース教会、ドイツ。「ヨハン・セバスティアン・バッハの先駆者」 (Musicaphon, M-56984) や「ヴァイオリンとオルガンのためのバロック時代の傑作集」 (Cantate, C-58029) などの凝ったコンセプト・アルバムを送り出してきたバロック・ヴァイオリニスト、アンネグレット・ジーデルによるバッハ新録音。アンネグレット・ジーデルはヒロ・クロサキにバロック・ヴァイオリンを、アーノンクールに古楽奏法を学び、ザルツブルク・モーツァルテウムo. のメンバーや、ベルリン・コーミッシェ・オーパーo. の第1ヴァイオリン奏者を務めてきたハンブルクの名手。Aeolusの「J.S.バッハ:オルガン作品全集(AE10761)」でも5枚分の録音を担当したウーテ・グレンメル・ガウヒェンと共に贈るアルバム、その名も「コピーライト・J.S.バッハ(cJ. S.Bach)」は、生涯を通じて数多くのアレンジ、トランスクリプション、パロディーを書いたバッハの精神に迫るプログラム。ヴィヴァルディやマルチェッロの作品を元に書いたバッハの鍵盤楽器協奏曲から、ヴァイオリンとオルガンによるトリオ・ソナタ、カンタータ、コラール、そしてレオンハルトが編曲したオルガン独奏版の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番や、元はヴァイオリンのために作られたという説もある名曲「トッカータとフーガ ニ短調」のヴァイオリン独奏版など、バッハの音楽の様々な姿をAelousの高音質SACD録音で楽しむことが出来る。
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(HYBRID_SACD)
ケルン大聖堂のロマンティック・クリスマス
 フンパーディンク:クリスマス/アドルフ・アダン:クリスマスの歌 / フォーレ:パヴァーヌ Op.50
 フンパーディンク:ベツレヘムの星/キリストの御子の子守歌
 アレクサンドル・ギルマン:ノエル Op.60 〜クリスマスの奉納唱第2番
  「 Chantons, je vous prie, Noel hautement 」&「 Le Messie vient de naitre 」
 フランク:アヴェ・マリア / フランソワ・オーギュスト・ジェヴァール:子牛と灰色のロバの間
 ジャン・ユレ:クリスマスの聖体拝領 / ヒューゴ・ヴォルフ:眠る幼な児イエス
 ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー:オラトリオ「ベツレヘムの星」〜マリア
 ペーター・コルネリウス:クリスマスの歌 Op.8 〜幼な子キリスト / グリーグ:クリスマスの子守歌
 コルネリウス:クリスマスの歌 Op.8 〜聖なる三博士/聖なる三博士
 フォーレ:「マスクとベルガマスク」〜ガヴォット Op.112 No.3 / レーガー:素朴な歌 Op.76 〜マリアの子守歌
 ギルマン:ノエル Op.60 〜クリスマスの奉納唱第3番「 Joseph est bien marie 」

 テレーザ・ネレス(S) ヴィンフリート・ベーニヒ(Org)
 録音:2020年7月1日-4日、ケルン大聖堂、ドイツ。ケルン大聖堂の少女合唱団のメンバーとしてソロを歌うなど、幼いころからケルン大聖堂と密接な関係を築いてきたケルン生まれのソプラノ歌手テレーザ・ネレスが、ケルン大聖堂のオルガンをバックに美しい歌声を聴かせるクリスマス・アルバム。

ALFA MUSIC (伊) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 ジャズのレーベル。日本の同名レーベルとは無関係。
AFPCD-219
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[JAZZ]
Giuseppe Di Maio: Beyond 〜ショパンの前奏曲集 Op.28 による
  Preludio op.28 n.1 - ChOpen / Preludio op.28 n.2 - A minor blues / Preludio op.28 n.3 - Wind /
  Preludio op.28 n.4 - Saudade da bossa / Preludio op.28 n.10 - Tico Tico no Chopin /
  Preludio op.28 n.11 - Like Chopin / Preludio op.28 n.20 - Ballad con moto / Preludio op.28 n.21 - Talking to myself

ジュゼッペ・ディ・マイオ(P)
 収録時間:35分34秒| (P) & (C) 2021 |本体記載レーベル: ジャンルを越えたジュゼッペ・ディ・マイオ(P)のプロジェクト。ショパンの前奏曲で感じた創造的なプロセスを表現したアルバム「Beyond」。前奏曲から即興へと繋がるパッセージは、ブルース、ボッサ、Tico Tico no Chopin 、Like Chopinなどユニークに、そして楽しいスウィング風な即興で楽しめる。まさに柔軟性と高い芸術性が求められるこのプロジェクトは、彼の音楽人生そのものが表れた作品で、気鋭ぶりとその高い企画性が評価されている。Alfa Musicらしい雰囲気の音色もとてもいい。透き通るクリアなタッチでショパンを斬新にそして新鮮に描く。

ANAKLASIS (ポーランド) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 1945年、クラクフで設立された同国最大手の「ポーランド音楽出版社 [PWM Edition] 」が新たに設立した音楽レーベル。ポーランドの20世紀と21世紀の近現代音楽を中心に、ショパンやモニューシュコなどの同国の大作曲家、さらにはジャズまでをカバーし、ポーランドの音楽や演奏家たちの普及のために設立されたという。
ポーランド音楽のヒロインたち
 エルジュビェタ・シコラ(1943-):
  管弦楽とエレクトリック・ギターのための「ソノスフィア V. ヴァンダ・ランドフスカ」(2019)
 ハンナ・クレンティ(1961-):ソプラノ・サクソフォン、ピアノと管弦楽のための「 Aisthetikos 」(2019)
 グラジナ・バチェヴィチ(1909-1969):室内管弦楽のための「 Contradizione 」(1966)
 アガタ・ズベル(1978-):管弦楽のための「 In the Shade of an Unshed Tear 」(2016)

 バルトウォミェイ・ドゥシュ(ソプラノSax) マグダレナ・ドゥシュ(P)
 ミッシャ・フィッツジェラルド・ミシェル(エレクトリックG)
 マジェナ・ディアクン指揮コンセール・パドルー
 録音:2019年12月、2020年10月、フィラルモニ・ド・パリ、フランス。「ポーランド音楽のヒロインたち(Polish Heroines of Music)」は、ポーランド文化国家遺産省が資金提供する国家機関、アダム・ミツキエヴィチ研究所による広範なポーランド音楽を世に広めるキャンペーンの一環としてレコーディングされたプロジェクト。現代のポーランド音楽界を支える3人の女性作曲家の新しい作品に、20世紀ポーランドを代表する女流作曲家、グラジナ・バチェヴィチの室内管弦楽のための作品を収録。
ANA-013
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[JAZZ]
バイゲルマン、ゲット・トゥ・タンゴ〜バイゲルマン
 ザ・ロード・トゥ・ハピネス/ノー・モア・レイズンズ・レフト/リトル・クラウド/シン/ジプシー・ソング/ア・パトリオット/
 アイ・スティール・バイ・ナイト/チャイルドフッド・イヤーズ/ジューズ・アー・ハマーリング/クローズ・ユア・アイズ

 ベステル・クァルテット
  [ヤロスワフ・ベステル(アコーディオン/アレンジ) ダヴィト・ルボヴィチ(Vn)
   マチェイ・アダムチャク(Cb) リシャルト・パウカ(ドラム/パーカッション)]

 グラジナ・アウグシツィク、ドロタ・ミシキエヴィチ、ヨルゴス・スコリアス(Vo)
 ミハウ・ビリツァ(Tp) クシシュトフ・レンチョフスキ(Vc)
 ベステル・クァルテットは、ポーランドのアコーディオン奏者・作曲家のヤロスワフ・ベステルが1997年に結成(結成時の名前はクラクフ・クレズマー・バンド)。クラシックとジャズを学んだ4人の奏者(アコーディオン、ヴァイオリン、コントラバス、パーカッション)で構成され、クラシック、ジャズ、アヴァンギャルド、コンテンポラリーの多様なスタイルを取り入れたレパートリーで活動している。このアルバムでは、ホロコーストの犠牲となったポーランドの作曲家、ダヴィト・バイゲルマン(1887-1945)の音楽を特集。オペレッタやキャバレーにユダヤ音楽の伝統を取り入れてきたバイゲルマンの精神を、陽気でエキサイティングなクレズマー・バンド+ヴォーカルで届く。
アレクサンデル・ノヴァク:音楽劇「ドラフ」
 マレク・モシ指揮ティヒ市室内o.「 AUKSO 」
 ヤン・ヤクブ・モノヴィト(CT) ヨアンナ・フレシェル(S)
 セバスティアン・シュムスキ(Br) マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(Cemb)
 録音:2019年10月、カロル・シマノフスキ・カトヴィツェ音楽アカデミー・コンサート・ホール。1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」が新たに設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」のオペラ・シリーズ。現代のもっとも優れたポーランドの作曲家の一人、アレクサンデル・ノヴァク(アレクサンダー・ノヴァーク)(1979-)の音楽劇「ドラフ」。ティヒ市のAUKSODRON-E音楽祭のキュレーターから委嘱され、2019年の同音楽祭で初演。ノヴァクと同じ年齢のポーランドの小説家、シュチェパン・トヴァルドフの小説「ドラフ(DRACH)」を基にした、ソプラノ、バリトン、カウンターテナー、チェンバロ、ストリングス、ルーパーのための音楽劇で、ポーランド語、シレジア語(ポーランド南西部からチェコ北東部にまたがるシレジア地方の言葉で、ノヴァクもトヴァルドフもシレジア地方の生まれ)、ドイツ語の3ヶ国語が使われている。2020年11月に発表されたポーランド音楽のコリュパイオス賞では、この「ドラフ」の初演公演が「イヴェント・オヴ・ザ・イヤー」に選ばれた。チェンバロは、レイチェル・ポッジャーとともにブレコン・バロックのメンバーとしても活動するポーランドの俊英、マルツィン・シヴィオントキエヴィチ。
ANA-011
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[JAZZ]
インプレッションズ・オン・パデレフスキ
 パデレフスキ:メヌエット ト長調 Op.14 No.1 /伝説 変イ長調 Op.16 No.1 /夜想曲 変ロ長調 Op.16 No.4 /
 ポーランド幻想曲 嬰ト短調 Op.19 〜テーマ/ピアノ協奏曲 イ短調 Op.17 第3楽章〜テーマ

 クシシュトフ・ヘルヅィン(P)
 録音:2019年11月23日、ポメラニアン・フィルハーモニック・コンサート・ホール、ビドゴシュチ、ポーランド、ライヴ。ポーランドのビドゴシュチ出身、ノヴォヴィエイスキ音楽アカデミーで名教師カタジナ・ポポヴァ=ズィドロンのクラスを卒業し、ピアニスト、作曲家、編曲家、指揮者、音楽プロデューサーとしてクラシック、現代音楽、ジャズ、ポップス、映画、劇場のあらゆるシーンで活躍するクシシュトフ・ヘルヅィンによる、パデレフスキのジャズ・アレンジ・アルバム。イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941)は、ショパン以降のポーランドにおける優れたコンポーザー=ピアニストであり、ショパンの楽譜の編纂者、また首相や外務大臣を務めた政治家としても功績を残したポーランドの偉人。ショパンのジャズ・アレンジは数あれど、パデレフスキのアレンジは珍しく、さすがはポーランドのレーベルならではの着眼点。第11回パデレフスキ・ピアノ・コンクールの間に行われたスペシャル・コンサートのライヴ録音で、ヘルヅィンのピアニスティックな即興と心地よいジャズのリズムが、パデレフスキの知られざる魅力を照らして行く。

ANALEKTA (加) 1枚あたり¥3520(税抜¥3200)

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イマージョン
 ヴァレンティン・ハジャド: Flying / アルマンド・アマール: Human / Planet Ocean Suite / Inanna
 ウーノ・ヘルメション: The Grandmaster Suite / オーラヴル・アルナルズ:1440 (Eulogy for Evolution)/ Doria
 ダリオ・マリアネッリ: My Edward and I / ルドヴィコ・エイナウディ: Fly / マイケル・ナイマン: If
 フィリップ・グラス: Facades / レモ・アンツォヴィーノ: Water Lilies / スティーヴ・ライヒ: Duet
 ジョニー・グリーンウッド: There Will Be Blood: HW / Hope of New Field - Oil - Prospector's quartet

 アンジェル・デュボー(Vn)指揮ラ・ピエタ
 録音:2020年11月、サン=マチュー=ド=ブロイユ教会、ケベック、カナダ。クラシック、現代音楽、映画やゲームの音楽など、さまざまなジャンルの作品を弦楽アンサンブルのためにアレンジした数多くのレコーディングで高い評価を得てきたアンジェル・デュボーと、彼女が創設した女性奏者のみの弦楽オーケストラ「ラ・ピエタ」による、映画音楽やミニマル系の作曲家を中心とした最新盤。ただひたすらに美しい、聴き手の心に深く染み入るような音楽を、情緒豊かな演奏で聞かせる。幅広いリスナーにおすすめしたい、感動的な1枚。『このアルバムには私の心に深く語りかけてくる作曲家たちが登場します。私が心の逃げ場としている音楽、そして善良さの源泉を見つけた音楽。時に精妙さや純粋さ、儚さ、瞑想的な優しさに満ちた音楽は、自分の感情を内省することができます。自分自身への没入(Immersion)。』(アンジェル・デュボー)
2本のギターのための親密な印象〔 (*):ギター独奏〕
 ラヴェル:ソナチネ/亡き王女のためのパヴァーヌ(*) /「クープランの墓」〜前奏曲 / ジョリヴェ:セレナーデ(*)
 モンポウ:ひそやかな音楽 より Nos.1, 5, 11, 16 /内なる印象〜第8番 / タイユフェール:ハープ・ソナタ
 ドビュッシー:前奏曲集〔第2巻〜ヒースの茂る荒れ地/第1巻〜亜麻色の髪の乙女〕/アラベスク第1番(*)

 アダム・チキリッティ、スティーヴ・コーワン(G)
 録音:2020年12月、ケベック、カナダ。モントリオール出身、北米で絶大な賞賛を受けるカナダ期待の新世代ギタリスト、アダム・チキリッティと、チキリッティのデビュー・アルバム(AN2-8781)でも共演していたカナダのギタリスト、スティーヴ・コーワンのデュオによる魅力的なフレンチ・アルバム。ラヴェル、ドビュッシー、モンポウ、タイユフェールなど、パリで活躍した作曲家たちによるピアノやハープのための作品を、2本のギターによる演奏で収録している。収録曲の多くは演奏者たち自身による編曲で、これらの作曲家が持つトーンカラー、親密さ、純粋なリリシズムがギターにとって理想的であること、そして彼らの和声がギター・デュオに見事に変換されることを、雄弁に物語っている。
ニュー・バロック・セッションズ
 アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789): La Cheron 変ロ長調
 フランソワ・クープラン(1668-1733):さまよう亡霊たち ハ短調/ティク・トク・ショク ヘ長調
 J.S.バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲第5番 BWV.1056 〜ラルゴ/フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816
 クロード・バルバトル(1727-1799):ラ・リュジャック ヘ長調
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ〔ニ短調 K.9 /ロ短調 K.87 〕
 J.S.バッハ:シンフォニア第5番 変ホ長調 BWV.791
 ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):パッサカリア(組曲「ウラニア」 ニ短調 より)
 ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):変奏曲「我が青春は既に過ぎ去り」 ニ短調 SwWV 324
 ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667):「わが身に来たるべき死への瞑想」(組曲 ニ短調 FBWV.620 より)

 リュック・ボーセジュール(P)
 録音:2020年6月9日-11日、カナダ カナダのピリオド・アンサンブル、クラヴサン・アン・コンセールの創設者兼音楽監督であり、同国の古楽界を代表するチェンバリスト、オルガニストとして知られるリュック・ボーセジュール。コロナ禍により相次いでキャンセルとなってしまった演奏会の代わりに、バロック音楽をチェンバロやオルガンではなく、ピアノで演奏するという「バロック・セッション」の2回目の企画が立ち上がった。今回の選曲は、リュック・ボーセジュール自身が好んでいる作品を選んだもので、「チェンバロを主体に作曲されたが、ピアノで演奏することにも適した作品を選んびました」と語っている。J.S.バッハの「フランス組曲第5番」を中心として、数々の作曲家の作品が選ばれているが、チェンバロで演奏されているかのようなリズミカルな要素と、ピアノによって与えられる音色の深さが相乗効果となって、リュック・ボーセジュールのその卓越した音楽センスに驚かされる演奏となっている。
フルート・パッション〜モーツァルト
 フルート四重奏曲集〔ニ長調 K.285 /ト長調 K.285a /ハ長調 K.285b /イ長調 K.298 〕/アンダンテ ハ長調 K.315

 ナディア・ラブリー(Fl|使用楽器:ヘインズ、14K ゴールド
 アントワーヌ・バレイユ(Vn) アイザック・チョーク(Va) ブノワ・ロワゼル(Vc)
 録音:2020年9月、セント・オーガスティン教会、ミラベル、カナダ。イギリスのクラシック・ギター・マガジンで「世界最高のフルートとギターのデュオ」と激賞された双子デュオ、シミリア(Similia)のメンバーであるナディア・ラブリーの「フルート・パッション」シリーズ第3弾。第1弾のシューベルト(AN28787)、第2弾のJ.S.バッハ(AN28921)に続いて取り上げたのは、彼女にとって特別な作曲家であるモーツァルト。ラブリーの特徴である柔らかなフルートの音色と、生き生きとした弦楽メンバーの組み合わせが絶妙。胸のすくような演奏で、優美なモーツァルトを聞かせる。『幼い頃から、モーツァルトはいつも私のそばにいました。聴いていても、演奏していても、口笛で吹いていても、彼の音楽は私の幸せな場所です。そしてパンデミックが始まって以来、モーツァルトは私の家に欠かせない存在となりました。彼の喜びに満ちたメロディックな音楽は、すべての心配や不安から逃れる方法を与えてくれ、より深いものとつながり、今この瞬間を生きる手助けをしてくれています。そうしてこの新しいプロジェクトが生まれたのです。』(ナディア・ラブリー)
シャルル・リシャール=アムラン、24の前奏曲〜ショパン
 24の前奏曲集 Op.28 /アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
  シャルル・リシャール=アムラン(P)
 録音:2020年11月29日-12月1日、パレ・モンカルム・ラウル・ジョバン・ホール、ケベック、カナダ。2015年第17回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位とソナタ賞(クリスティアン・ツィメルマン賞)に輝き、ワールドクラスのピアニストとして、一躍のその名と存在感を高めたカナダの若き名ピアニスト、シャルル・リシャール=アムラン。カナダのANALEKTA(アナレクタ)よりリリースされる待望のショパン・ソロ・アルバム第3弾。1837年頃から作曲され、1839年ジョルジュ・サンドと暮らしたマヨルカ島で完成させた「24の前奏曲 Op.28」。24曲すべて違う調、様々なスタイルで書かれ、「ショパンの作品の縮図」とも呼ばれる珠玉のコレクションで、シャルル・リシャール=アムランの温かくも繊細で優美なピアニズムが輝く。「24の前奏曲」は、COVID-19 パンデミックを受けて中止となった2020年来日公演曲目でもあった。
ルーツ・オヴ・ストリングス〜ナジフ・ボリシュ
 Nazihawand / Roots of Strings / Ataba / Ali Baba Dance / Bab touma /
 Damasrose / Missyoulogist / 2011 / Take off / Freak one's / Sepia

  ナジフ・ボリシュ(ウード/作曲) ロベルト・オキピンティ(Cb) ジョセフ・コーリー(パーカッション)
 録音:2020年7月。新天地モントリオールで活躍するシリア出身のウード奏者・作曲家、ナジフ・ボリシュのニュー・アルバム。ボリシュはアラブ世界で同世代の最も偉大なウード奏者のひとりとして認められており、まばゆいばかりのヴィルトゥオジティでアラブ音楽、フラメンコ、インド音楽、さらにはジャズの世界を、情熱をもってナビゲートしている。伴奏するのは、卓越したリズム感覚を持つパーカッショニストのジョセフ・コーリーと、定評のあるベーシストのロベルト・オキピンティ。
シューベルト:ピアノ・ソナタ全集&主要ピアノ作品集 Vol.4
 楽興の時 D.780 /3つのドイツ舞曲 D.972 /幻想曲(グラーツの幻想曲) D.605a /
 ピアノ・ソナタ第11番 ヘ短調 D.625 + D.505
  マテュー・ゴーデ(P|使用楽器:スタインウェイ
 録音:2020年12月、ケベック、カナダ。2019年の5月にシューベルトのピアノ・ソナタ全曲演奏という偉大なリサイタル・シリーズを終えたカナダのピアニスト、マテュー・ゴーデ。リサイタルに続いてスタートした、シューベルトの全ピアノ・ソナタと主要ピアノ作品をレコーディングするという大型プロジェクト(全12巻予定)の第4巻は「エクスプロレーション」がテーマ。シューベルトは1817年から1818年にかけて、初期のポスト / モーツァルト的なソナタと後期の交響曲規模の傑作との間で、特異な和声関係、トリルの多用、高度なヴィルトゥオジティ、極端なダイナミック・コントラストなど、新たなピアノ・ソナタの可能性を探っており、今作はそうした追求の成果がよく表れたピアノ・ソナタ第11番と、名作「楽興の時」、ヴィルトゥオーゾ・ピアニズムが派手に表現された「グラーツの幻想曲」、そして「シューベルトの天才的なエッセンスを封じ込めた小さな宝石のような」「3つのドイツ舞曲」を収録している。本プロジェクトにおけるゴーデの演奏は、トロントのWholeNote誌によって「私たちの世界にはこのようなシューベルトがもっと必要だ」「彼はシューベルトの新しいディスクを作るたびに、さらに高みへと昇っていく」などと高く評価されている。
ナポリ 1810 〜イタリア初期ロマン派のギター作品集
 パガニーニ:グランド・ソナタ MS.3 / ジュリアーニ:ギター・ソナタ Op.15
 カルッリ:6つのアンダンテ Op.320 /ギター・ソナチネ Op.59 No.1 /ギター・ソナタ Op.159 No.1

 パスカル・ヴァロワ(G|使用楽器: Cabasse-Bernard 、1820年頃製作
 録音:2020年9月。ロマン派の時代に見られたギターへの熱狂を、現代に復活させることに専念するギタリスト、パスカル・ヴァロワによるAnalekta初のアルバム。19世紀初頭、ギターのレパートリーはこうしたイタリアの作曲家のメロディックでヴィルトゥオジックな作品が中心だった。ギターは19世紀初頭に製作されたものを用いており、カルッリの Op.59 No.1と Op.159 No.1が世界初録音で収録されているのもポイント。『このアルバムは、イタリア音楽の解釈に捧げた長年の集大成です。これらの音楽は、装飾や即興的なフレーズに加えて、ベルカントの伝統(レガート、柔軟性、敏捷性)と切り離せません。私はこれらの要素を自分の演奏と新しいアルバムに取り入れました。』(パスカル・ヴァロワ)

ARTALINNA (仏) 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 2011年フランスのパリに創設されたレーベル。カナ表記は「アルタリンナ」。2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第5位のフランソワ・デュモンのショパン、日本のピアニスト竹ノ内博明のハイドンなどがある。
 #レーベルの管理記号が複数存在し〔2020年1月時点では "ATL-A", "ATL-B" と "ATL-J" 〕、それぞれ番号部分が同一&別内容の物があり、かつ一部の商品には本体に規格品番表示がありません。ご注意下さい。

 旧譜はこちらから
ダヴィッド同盟舞曲集/幻想ポロネーズ
 ショパン:幻想ポロネーズ Op.61 / シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
 チャイコフスキー:18の小品哀歌 Op.72 No.14 / デュポン(1878-1914):砂丘の家(抜粋)

 セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン(P)
 アルトゥール・シュナーベル国際ピアノ・コンクール、ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、ミュンヘン国際音楽コンクール、リーズ国際ピアノ・コンクールなどの世界的にも難関として知られるコンクールで次々と入賞を果たし、2003年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門で優勝の栄誉に輝いた1978年、ドイツのデュッセルドルフ出身の実力派ピアニスト、セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン。シューマンを得意としているエッカードシュタインの「ダヴィッド同盟舞曲集」はまさに圧巻。その他の曲も情感豊かに弾いていく。
America 1
 グラス:マッド・ラッシュ / グリフス:ピアノ・ソナタ / カーター:ピアノについての2つの考察
 クラム:プロセッショナル / シムクス:ピアノ・ソナタ「ライト・イヤーズ・アウェイ」

 ヴェスタルド・シムクス(P)
 バルト三国の1つ、ラトヴィアのユールマラ出身で、母国ラトヴィア、アメリカ、スペイン、ドイツでピアノを学び、ラトヴィアの国民的作曲家であるペーテリス・ヴァスクスに作曲を師事、コンポーザー=ピアニストとして、さらには即興演奏のスペシャリストとしても活躍する注目の俊英、ヴェスタルド・シムクス(1984-)。これまでロシアを代表する作曲家ラフマニノフとスクリャービンを録音してきたが、次の題材に選んだのはアメリカの近現代音楽。20世紀前半から現代に至るまでの1世紀をピアノで辿る。
プロコフィエフ作品集 Vol.1
 束の間の幻影 Op.22 /
 ピアノ・ソナタ第5番 Op.38/135 (初稿版)/
 ピアノ・ソナタ第7番 Op.83
マルコス・マドリガル(P)
 1984年にキューバの首都ハバナに生まれ、その後ルガーノやコモへと渡り、ウィリアム・グラント・ナボレやアンドレアス・シュタイアー、ドミトリー・バシキーロフなどの名手たちの薫陶を受けたカリブ海の名手マルコス・マドリガル。ヨーロッパ各地のホールに出演し、過去にはクラウディオ・アバドと共演している。現在では故郷であるバハマのクラシック音楽祭、バハマクラシカの芸術監督も務めている。繊細なタッチで描かれるプロコフィエフをご堪能頂きたい。
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(2CD)
末永夢人〜ベートーヴェン&フレース:ピアノ作品集
 ベートーヴェン:
  ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129 「失われた小銭への怒り」(奇想曲的なハンガリー風のロンド)/
  バガテル 変ロ長調 WoO.60 /ピアノ小品 ロ短調 WoO.61 /バガテル ト短調 WoO.61a (Hess56) /
  ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120(ディアベッリ変奏曲)/ワルツ 変ホ長調 WoO.84 /
  11のバガテル Op.119 より〔第2曲 ハ長調/第3曲 ニ長調/第6曲 ト長調〕
 イザベル・フレース(1949-):ディアベッリのワルツへの三つのモックリー(からかい) ― 末永夢人に捧ぐ
 ベートーヴェン:
  エコセーズ 変ホ長調 WoO.86 /ワルツ ニ長調 WoO.85 /
  11のバガテル Op.119より〔第9曲 イ短調/第10曲 イ長調/第7曲 ハ長調〕/
  大フーガ 変ロ長調 Op.134(原曲:弦楽四重奏曲 大フーガ Op.133 |作曲者編曲|四手連弾ピアノ版)(*)
 イザベル・フレース:「 111 」〜ベートーヴェン Op.111との対話 ― 末永夢人のために
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111

 末永夢人(P) シャルル・ラヴォー(P;*)
 録音:2016年8月30日-9月4日、ドイツ。日本人アーティストの両親のもとフランスで生まれた30代若手ピアニスト末永夢人によるこのアルバムは、私たちをベートーヴェン晩年の音楽世界のただなかへいざなう創意に満ちた旅となっている。曲目は大作と小品の組み合わせからなる。大作とはディアベッリ変奏曲や最後のピアノ・ソナタ Op.111などであり、小品には時としてごく短いスケッチのような作品も含まれる。ここで繰り広げられるのは、紛れもない一つの動き続ける思索。末永夢人はさらにフランス人作曲家イザベル・フレースの二作品も演奏する。一つは、作品「111」。これは「ベートーヴェン作品との3つの対話」のなかの一曲であり、ソナタ第32番へのオマージュ。もう一つは「ディアベッリのワルツについての三つのモックリー(からかい)」であり、最も独創的な試みが生み出した作品。

AUDAX RECORDS (仏) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 2013年夏からリリースを開始したレーベル。代理店によると『ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベル』だとの事だが、彼以外のアーティストのみのタイトルも含まれている。
3本のヴァイオリンのためのソナタ集
 ヨハン・ゾンマー(1570-1627):詩篇第8番 / ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンタナ(1571-1630):ソナタ第16番
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(1595-1642):ソナタ第2番
 ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):カノン/ジーグ
 ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709):3本のヴァイオリンのためのソナタ
 ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660頃-1741):バスを伴わない3本のヴァイオリンのためのソナタ
 ルイ=アントワーヌ・ドルネル(1685-1765):四声部のソナタ
 ジョヴァンニ・ガブリエリ(1555頃-1612):3本のヴァイオリンによるソナタ XXI
 ヘンリー・パーセル(1658/9-1695):グラウンド上の三声/パヴァーヌ
 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1620-1680):3本のヴァイオリンのためのソナタ
 トマス・バルツァー(1631頃-1663):パヴァーヌ / カロルス・ハカール(1640頃-1686以降):10のソナタ

 ヨハネス・プラムゾーラー(Vn) アンサンブル・ディドロ
  [ヨハネス・プラムゾーラー(Vn1) ロルダン・ベルナベ(Vn2) シモーネ・ピッリ(Vn3)
   チェ・グゥリム(Vc) フィリップ・グリスヴァール(Cemb/Org)]
 録音:2020年1月20日-22日、 24日-25日、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール、ケルン。南チロルから世界へと羽ばたいた"21世紀世代"のバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーは、アンサンブル・ディドロやインターナショナル・バロック・プレイヤーズを主宰し、師であるレイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックのメンバーとしても活躍する若き名手。2013年に自身のレーベルAudax(オーダックス)を立ち上げている。プラムゾーラーが2008年に結成し、17世紀・18世紀のバロック・トリオ・ソナタのレパートリーを発掘してきたアンサンブル・ディドロ(名前の由来は、18世紀フランス啓蒙思想時代の思想家・哲学者、ドゥニ・ディドロにちなむ)の新録音。今度は、2つの旋律楽器と1つの通奏低音による「トリオ・ソナタ」から更に拡張し、「3本のヴァイオリン」が競い合うように旋律を奏でる「3本のヴァイオリンのためのソナタ」を探求。作品は古いものは1600年頃のものから約100年の期間に渡り、器楽カンツォーネに起源をもつパッチワーク・ソナタ(ガブリエリ、フォンタナ、ブオナメンテ)、ソナタ導入部を持つ舞踏組曲(ハカール)、記念碑的なパヴァーヌの単独楽曲(パーセル、バルツァー)、執拗(オスティナート)バス付きの作品(パッヘルベル、パーセル)、コラール旋律による変奏曲(ゾンマー)などから、盛期バロック期の教会ソナタに近い作品(シュメルツァー、トレッリ、ドルネル)まで、広きに渡る多様なスタイルを取り上げている。
ブラームス&ゲルンスハイム:ピアノ四重奏曲集 Vol.1
 ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op.25
 ゲルンスハイム:ピアノ四重奏曲第2番 ハ短調 Op.20
 マリアーニ・ピアノ四重奏団
  [フィリップ・ボーネン(Vn) バーバラ・ブントロック(Va)
   ペーター=フィリップ・シュテムラー(Vc) ゲルハルト・フィールハーバー(P)]
 録音:2020年1月7日-9日、 SWR 南西ドイツ放送スタジオ。フォーレとエネスク師弟のピアノ四重奏曲を探求したアルバム「イデー・フィクス」( Vol.1: GWK-146 / Vol.2: GWK-138)などを録音してきたマリアーニ・ピアノ四重奏団の新録音が、ヨハネス・プラムゾーラーの自主レーベルAudax(オーダックス)からリリース!活動当初からレパートリーにあり、度々演奏してきたブラームスのピアノ四重奏曲を録音するにあたって、どのような形で取り上げるべきかという課題に直面した彼らが、ブラームスの人生と彼の環境の中にもインスピレーションを探した中で行き当たったのが、フリードリヒ・ゲルンスハイムという作曲家だった。1862年にブラームスとゲルンスハイムがケルンの音楽祭で始めて出会い、1868年からより深くお互いを知り合うようになり、とりわけ「ドイツ・レクイエム」は、ゲルンスハイムが指揮者としてこの作品を繰り返し演奏、二人が生涯に渡って友情を築く重要な要素となった。こうした彼らの友情に光を当てながら、二人のピアノ四重奏曲を全曲録音するという長期プロジェクトが始動。パンデミックによってリリースが1年延期しながらも、2020年は人間の距離ということをじっくりと考え、今日ではほとんど忘れられている彼らの友情に没頭できる機会となった。堂々たるロマン派の様式で書かれ、巧妙なオーケストレーションを通じて常に爽快さと深みのバランスが上手に取られたゲルンスハイムのピアノ四重奏曲の素晴らしい発見にご期待頂きたい。マリアーニ・ピアノ四重奏団は、BPOの奏者を務めるフィリップ・ボーネンを始め、いずれもソリストとして成功を収めたメンバーが四重奏団として奨学金を得て活動。洗練され且つ情熱的な演奏として評価が高く、2011年ドイツ音楽コンクールで注目を集めて以後、著名な音楽祭へ定期的に招聘され、欧州の主な室内楽演奏会場へ出演、2020年2月には人気真っ盛りのエルプ・フィルハーモニー室内楽ホールにデビューを果たした。

AVIE 1CDあたり¥2750(税抜¥2500)

旧譜はこちらから
子供のためのアルメニアン・ソング
 コミタス・ヴァルダベット(1869-1935):
  6つの子供たちの歌/5つの子守歌の断片/眠れ/我が子よ〜子守歌/夢/
  ユー・アー・ビューティフル〜 Agn の子守歌/子供たちの祈り/ヤマウズラの歌/小さな木馬/ツバメ
 バルセグ・カナチヤン(1885-1967): Bjingo /ツバメ/セレナーデ/夜想曲/眠れ/我が子よ〜子守歌
 ミラン・トゥマジャン(1890-1973)の歌曲コレクションより:
  スウィンギング・ソング〜 Bithynia-Bardizag の子守歌/クレイドル・ソング〜 Bithynia-Bardizag の子守歌/
  ロッキング・ソング〜 Gesaria の子守歌/ Gesaria のバウンシング・ソング/ Kharpert の案山子/
   Agn の2つの遊び歌/ Agn の2つの子守歌/ロッキング・ソング〜 Khlat-Bitlis の子守歌/
  アイ・シング・トゥ・ユー〜 Dikranagerd の子守歌/
  Medz Nor Kiugh-Bursaの アルファベット・ソングのコレクション/ Van の4つの子供たちの歌
 様々な起源の伝承歌:おいで/私のナイチンゲール〜 有名な子守歌/ Ani のバウンシング・ソング/
           クレイドル・ソング〜 Ani の子守歌/ロッキング・ソング〜 Ani の子守歌

 イザベル・バイラクダリアン(S) エリー・チュート(Hp)
 レイ・フルタ(Fl) ルーベン・ハルトゥニヤン(ドゥドゥク)
 録音:2020年7月-8月、ポール・シャゴイアン記念ホール、カルフォルニア、 US 。イザベル・バイラクダリアンはレバノン生まれのアルメニア系カナダ人のソプラノ。現在ではアメリカを拠点としているが、メトロポリタン歌劇場をはじめとして、ミラノ・スカラ座、ゼンパーオーパー、そしてサイトウ・キネン・フェスティヴァルなど世界各地で活躍している。今回のアルバムでは、彼女のルーツとなるアルメニアで歌い継がれてきた子守歌を集めている。
モーツァルト:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310 /幻想曲 ハ短調 K.396(マクシミリアン・シュタードラー(1748-1833)編曲)/
 幻想曲 ニ短調 K.397 /マエストロ対位法氏の葬送行進曲 ハ短調 K.453a /幻想曲 ハ短調 K.475 /
 ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457 /ロンド イ短調 K.511 /アダージョ ロ短調 K.540 /アレグロ ト短調 K.312

 インドレ・ペトラウスカイテ(P)
 録音:2019年8月、リトアニア。ロンドン在住のリトアニア人ピアニスト、インドレ・ペトラウスカイテのAvieデビュー・アルバム。ペトラウスカイテは2018年にラヴェルの「ダフニスとクロエ」を自身でピアノ組曲に編曲しリリースしている。即興的で感情的な幻想曲、 ロ短調のアダージョや イ短調のロンドのような謎めいた作品、数フレーズの間に恐ろしく深刻になる16小節の音楽的逸話「マエストロ対位法氏の葬送行進曲」、そして2つしかない短調ソナタの第8番&第14番と、モーツァルトの短調 Op.ばかりを集めたユニークなプログラム。
クリストファー・タイラー・ニッケル(1978-):
 交響曲第2番 (2016/18)
クライド・ミッチェル指揮
ノースウェスト・シンフォニア
 録音:2019年11月5日、バスティア大学聖トーマス礼拝堂、ケンモア、 US |世界初録音。オーボエ協奏曲集(AV-2433)に続く、Avieからリリースされるクリストファー・タイラー・ニッケルの録音プロジェクト第2弾。クリストファー・タイラー・ニッケル(1978-)はコンサートホール用の作品だけでなく、映画、テレビ、劇場のための音楽も得意とするカナダの現代作曲家。2016年作曲、2018年改訂の交響曲第2番は53分に及ぶ長さの単一楽章で書かれた、広大で深みのある感動的な作品。作曲家自身はこの交響曲について「邪魔でありながらも誘惑するアイディアの間にある鏡で構成されている」「それぞれがお互いに向き合うときに摩擦と不協和音が生じる」「絶妙に魅力的なものとグロテスクなものが同時に存在している」等と説明している。
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216 /交響曲第29番 イ長調 K.201 (*) /ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219

 セバスティアン・ボーレン(Vn|使用楽器:グァダニーニ "Ex-Wanamaker-Hart" 、1761年製作
 ガーボル・タカーチ=ナジ指揮チャーツ・チェンバー・アーティスツ
 録音:2018年10月12日-13日(*) /2020年6月11日-13日(*以外)、オーバーシュトラース教会、チューリヒ、スイス。スイスの若手実力派ヴァイオリニスト、セバスティアン・ボーレンによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集。ザハール・ブロン、ジュリアーノ・カルミニョーラ、ドミトリー・シトコヴェツキーなどに師事したことからもわかるように、知性派の演奏でまたその演奏技術は見事の一言。とはいえもちろん淡々と弾いていくのではなく、その多彩な音色のバリエーションは素晴らしく、特にアダージョでの柔らかで甘美な演奏は必聴。今回はヴァイオリン協奏曲の他に、交響曲第29番も併せて収録されているが、これらの曲は全てモーツァルトが10代の頃に書かれたもので、モーツァルトの若々しい音楽をスイスのソリスト、弦楽四重奏団、またはベルリンやVPOのプレイヤーなどを集めたチャーツ・チェンバー・アーティスツと共に収録。ヴァイオリン協奏曲は、一度目の録音では納得のいく出来栄えにならなかったため、二度の録音が行われたというほどセバスティアン・ボーレン渾身の演奏になっている。

AYROS (波) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 エンリーコ・ガッティの弟子で、ジョルディ・サバール率いるル・コンセール・デ・ナシオンの通奏低音奏者やワルシャワ室内歌劇場の指揮者を務め、コントラスト・アルモニコの音楽監督としても活躍するイタリア出身の鍵盤奏者、マルコ・ヴィターレが創設したポーランドの古楽系レーベル。
 #記号部分が複数あり、品番だけでは商品特定が出来ません。ご注意下さい。##当レーベルの旧譜を含みます。
AYCD-01
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テレマンのポーランド
 テレマン:ポーランド風舞曲集 TWV.45 より
チャソフ・ザラズィo.
 現在のポーランド南西部に位置するシレジアのゾーラウで一時期を宮廷楽長として過ごしたテレマンの音楽とポーランドの民族音楽の強い結び付きを、ポーランドの古楽アンサンブル(直訳すると"疫病の時代のオーケストラ"??)が「バグパイプ」や「フィドル」を加えた合奏で存分に楽しませてくれるユニークなプロジェクト。ドイツ、ロストックの写本に収められていたテレマンの「TWV.45」。バグパイプ、ヴァイオリン、フィドル、トロンボーン、ヴィオローネ、レガールが繰り広げる"テレマン"と"ポーランド"の越境古楽的な世界が愉しい。
逃げた鳥〜祖国から離れたスペインの歌
 ホナタン・アルバラード(T/ルネサンスG/バロックG/ビウエラ)
 ソフィア・ペドロ(S)
 録音:2017年2月、ポーランド。 アルゼンチン出身、現在はオランダを拠点に活動する歌手、ギター&リュート奏者、ホナタン・アルバラードのソロ・デビュー・アルバムがポーランドのAyrosから登場。「逃げた鳥(Pajarillos Fugitivos)」は、スペイン語以外のソースがあるスペインのギター歌曲という意欲的なプログラム。ラテン・アメリカの植民地時代から豊かに、複雑に交流・発展していった音楽文化を、5つのグループにわけて俯瞰する。
ポロネーズの形式で〜ヨハン・ハインリヒ・ダーンホフ(1704-1764)収集、
 ヨハン・ディートリヒ・ダーンホフ編纂「ダーンホフ・コレクション」から、
  ニルス・デンカー
(1887-1963)写譜:「写本 MS.4023 」より
   〔第79番/第43番/第45番/第66番/第102番/第126番〕
 疫病時代オーケストラ
  [パヴェル・イワシュキエヴィチ(バグパイプ/笛/リコーダー) ウィテク・ブローダ(フィドル)
   オレーナ・イェレミエンコ(Vn/ニッケルハルパ) ピオトル・ワウレニャク(Tb)
   マチェイ・カジンスキ(ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオローネ) ミロスラフ・フェルドウェベル(Cemb)]
 録音:2017年12月、プルシュクフ、ポーランド。ドイツのウェストファリア地方で地元の民族楽器奏者、福音教会の教区委員を務めていたとされるヨハン・ハインリヒ・ダーンホフ(1704-1764)が収集し、後にその息子であるヨハン・ディートリヒ・ダーンホフによって書き起こされた数千に及ぶ18世紀のドイツ語圏の国々における民族舞踏の旋律のコレクションである「ダーンホフ・コレクション」。その後、この「ダーンホフ・コレクション」に収められていた「ポロネーズ」を、20世紀初期のスウェーデンの民族学者ニルス・デンカー(1887-1963)が写譜を行い「写本MS.4023」としてまとめた。この「写本MS.4023」は、18世紀前半のポーランドの舞曲を収めた最大級のコレクションとして知られており、この疫病時代オーケストラの演奏ではデンカーの写譜による楽譜が使用されている。ドイツ、ポーランド、スウェーデンの国境と歴史を越えてきた「ポロネーズの形式の音楽」。越境古楽のスペシャリストたちが繰り広げる、ポーランドの民族舞踊の音楽を存分にお楽しみ頂きたい。
ウィンター〜15世紀後半南ドイツ周辺の器楽音楽
 作曲者不詳: Portigaler /アヴェ・ステラ・マリス/私の顔が蒼ざめているのは/へ調のレデウンテス/
       ハ調のレデウンテス/マニフィカト・オクターニ・トーニ/ヘ調によるプレアンブルム/
       アンナヴァサンナ/冬は去って/キリストは蘇り/ Ich sah ein bild in blauwer weyt /
       イ調のレデウンテス/ト調によるプレアンブルム
 ヤコブス・ヴィレッティ: Ein buer gein holtze
 アントワーヌ・ビュノワ:あなたの不満を認めながら/ A vous sans aultre /他(全25トラック)

 コリーナ・マルティ(リコーダー/クラヴィシンバルム/オルガネット)
 西山まりえ(Hp) ロヘル・エロウ(オルガネット)
 録音:2016年11月、ドイツ。スイスのバーゼル・スコラ・カントルムで教え、バーゼルの古楽アンサンブル、ラ・モッラを創設した鍵盤楽器&リコーダー奏者、コリーナ・マルティ。中世後期からルネサンス初期の知られざる鍵盤楽器とリコーダーのための音楽を発掘してきたコリーナ・マルティが、日本を代表するヒストリカル・ハーピストの西山まりえ、ブエノスアイレス出身でバーゼル・スコラ・カントルムでバロックと中世のオルガンを学び、アルゼンチン・タンゴやフォークロアの分野でも活動するロヘル・エロウと贈る新録音。15世紀後半南ドイツの3つの重要なマニュスクリプト(手書き譜)からの作品を中心とした、これまでほとんど取り上げられていないレパートリーを探求していく。
イヴニング・ソング〜ポーランド・リトアニア共和国の16世紀の歌曲、聖歌&詩篇集
 ミコワイ・ゴムウカ(1535頃-1591以降〔おそらく1609 〕):詩篇〔第137篇/第127篇/第22篇/第91篇/第30篇〕
 ツィプリアン・バジリク(1535頃-1600頃):敬虔な歌/パニスカの慈悲/詩篇〔第71篇/第130篇〕オラティオ・ドミニカ
 ペトルス・デ・ドゥルシナ(1560頃-1611): Resonet in laudibus
 バリント・バクファルク(1526/30-1576):黒牛 / 作曲者不詳: Radim Themu / Passomecz
 クシシュトフ・クラボン(1550頃-1616頃):カリオピ・スウォヴィエニスキエイの歌
 ヴァツワフ・ズ・シャモトゥウ(1520頃-1560頃):
  詩篇〔第117篇/第1篇/第86篇〕/光にして日なるキリストよ/イヴニング・ソング

   アンサンブル・モルガイネ
 録音:2019年11月25日-28日、リトアニア国立文化センター、ヴィリニュス。リトアニアの首都ヴィリニュスで活動するチェンバロ奏者アリーナ・ロタルとヴィオール奏者ダリウス・スタビンスカスによる古楽アンサンブル「モルガオネ」。後期ルネサンスから初期バロック、特にポーランド・リトアニア共和国の黄金時代を専門とするアンサンブル・モルガイネのデビューCD 。16世紀ポーランド・リトアニア共和国の知られざる作曲家たちの歌曲、聖歌、詩篇を、ソプラノ、アルト、テノール、バスの歌手とリコーダー、トレブル・ヴィオール、チェンバロ&オルガン、リュートの真摯なアンサンブルで再現する。
ジャコモ・ゴルザニス:リュートのためのタブラチュアの書(1567)(全曲)
 パッセメッツォ・アンティコ〔第1番−第12番〕/パッセメッツォ・モデルノ〔第1番−第12番〕/
  Se io vegio o dormo sempre penso a tene / Duca ve voio dir una novella /
  Tre giorni fa che mi dicesti Vieni vieni / Da mo fallano son gia stato morto /
  Bella che tieni li capelli d 'oro / Recercar / Donna io te amo non mi far morire

 ミケーレ・カレカ(リュート)
 録音:2019年7月、イタリア、スペッロ。16世紀イタリアのリュート奏者、ジャコモ・ゴルザニス(ca.1525-after1574)の「リュートのためのタブラチュアの書Libro de intabolatura de liuto」を、曲順も正確に全曲収録した世界初録音。この曲集は、ルネサンス期のモードとシンプルなカデンツァ、ディミニューション(縮小)を用いてすべてのフレットを探索する舞曲のサイクルで構成されており、オクターブの半音ごとに作曲された音楽の最初期の例として知られている。全24曲のほか、いくつかの「ナポリターナ」と「リチェルカーレ」を収録。演奏はイタリア・ローマ出身のリュート奏者、ミケーレ・カレカ。ソリストまたは室内楽奏者として、ドイツ・グラモフォンやドイツ・ハルモニア・ムンディ、CPO 、ブリリアント・クラシックスなど、数多くのレーベルで録音を行っており、2017年にもゴルザニスのリュート作品集をリリースしている。
パッセジャータ・ムジカーレ(音楽の散歩)〜レオナルド・ダ・ヴィンチ
  〔 (*):グスターボ・ガルジウロ編曲〕
  RE LA SOL MI FA SOL (レオナルド・ダ・ヴィンチの判じ物による)(*) /
  Trionfo de Bacco e Ariadna
  (ロレンツォ・イル・マニーフィコの詩、「フィレンツェのアリア」の音楽による)(*) /
 バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470-1535): Ostinato vo ' seguire
  L 'amore la sol mi fa remirare(レオナルド・ダ・ヴィンチによる)(*) /
 フランチェスコ・パタヴィーノ(1478-1556): Dilla dal Aqua 、Un cavalier di Spagna
 ジョアン・アントニオ・ダルツァ(fl.1508): Calata alla spagnola
  Venere "Vera la Schiuma", canto ad lyram(アンジェロ・ポリツィアーノの詩による)(*) /
  Romanesca - chi vuol bevere - Pesaro Ms(アンジェロ・ポリツィアーノのテキストによる)(*) /
  Ben venga Maggio(アンジェロ・ポリツィアーノのテキストによる)
 ジョスカン・デ・プレ(1450-1521): Mille regretz(千々の悲しみ)
  L 'amore mi fa solazzare(レオナルド・ダ・ヴィンチの判じ物による)(*) /
  Ingenio musicale(レオナルド・ダ・ヴィンチによる)(*)
 マルケット・カーラ(1470-1525): Non e tempo d 'aspettare
 クローダン・ド・セルミジ(1490-1562)/ピエール・アテニャン(1494-1552): Tant que vivray
 クローダン・ド・セルミジ: J 'attends secours (2種)〔ヴィオラ・オルガニスタによる/ヴァージナルによる〕
 クレマン・ジャヌカン(1485-1558): L 'amour, la mort et la vie (*)

 アルタ〔古楽アンサンブル〕
 録音:2020年2月、ワルシャワ国立美術館メインホール、ポーランド、ワルシャワ。ルネサンス音楽を中心とした古楽の普及に力を入れているアンサンブル、アルタ(ALTA)による、レオナルド・ダ・ヴィンチをテーマにしたコンピレーション・アルバム!レオナルドのなぞかけに基づく楽曲と、15〜16世紀の作曲家による器楽曲、声楽曲を集め、雰囲気たっぷりの上質な演奏を聞かせる。使われている楽器は、コルネット、ポンマー、リコーダー、リラ・ダ・ブラッチョ、ヴァージナル、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバなど。さらに、レオナルドが考案した幻の楽器「ヴィオラ・オルガニスタ」が用いられているのもポイント。レオナルドのスケッチから再現されたヴィオラ・オルガニスタは、弦をこするためのホイールが内蔵されたチェンバロのような見た目の楽器で、オルガン+ヴィオラ・ダ・ガンバのような不思議な音色が特徴。演奏はこの楽器を再現・製作した人物として有名なスラウォミール・ズブリツキ本人が行っている。レオナルド・ダ・ヴィンチの作曲した曲は残っていないが、彼のノートには多くのスケッチや論説の断片のほかに、判じ物や音楽のなぞなぞが書かれている。レオナルドの音楽ゲームは単なる音符ではなく、我々にも馴染み深いグイード・ダレッツォのソルミゼーション(ドレミファソラシド)に従って文章にもなっており、テキストの意味を解読して形にすると、信じられないほど力強く、催眠的でノスタルジックなメロディーになる。
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ロベルタ・マメリ〜ヘンデル:カンタータ集 Vol.1
 カンタータ〔ひっそりと静かな夜 HWV.142 /悲嘆に暮れて眼を閉じる時 HWV.152 /
         おお美しいクローリ、お前の目の中に HWV.133 /捨てられたアルミーダ HWV.105 〕

 ロベルタ・マメリ(S) マルコ・ヴィターレ(Cemb)指揮コントラスト・アルモニコ
 録音:2012年4月、スウォムチン、ポーランド。 「Ayros」レーベルを立ち上げた気鋭のチェンバリスト、マルコ・ヴィターレが自身の古楽アンサンブル、コントラスト・アルモニコとのコンビで全集完結を目指すヘンデルのカンタータ・プロジェクト。プロジェクトの幕開けとなる第1集のソリストは、イタリア古楽界が世界に誇る情熱の歌姫、ロベルタ・マメリ!ヘンデルの名作「ひっそりと静かな夜」や「捨てられたアルミーダ」を、モンテヴェルディはもちろんのこと、ヘンデルのスペシャリストとしても名高いマメリの歌声で――!コントラスト・アルモニコのコンサートマスターは、ポーランド古楽界の若き旗手、シュテファン・プレヴニャク。マメリの歌声の魅力を際立たせる洗練された演奏にもご注目頂きたい。
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ミッチェル・サンドラー〜ヘンデル:カンタータ集 Vol.2
 コレッリ:室内ソナタ〔第5番 イ短調 Op.4 No.5 /第3番 イ長調 Op.4 No.3 〕/
 ヘンデル:カンタータ〔私の軽蔑するのは HWV.165 /愛の戦から逃れよ HWV.102a /
              アフリカの森で HWV.136a /穹窿のごとく天はおおい HWV.98 〕

 ミッチェル・サンドラー(B−Br)
 マルコ・ヴィターレ(Cemb)指揮コントラスト・アルモニコ
 録音:2013年9月、グラーツ、オーストリア。 マルコ・ヴィターレ&コントラスト・アルモニコが全集完結を目指しているヘンデルのカンタータ集第2集のソリストは、ハーグ王立音楽院で古楽唱法を学び、シャンティクリアのメンバーでもあったバスバリトン、ミッチェル・サンドラー。タン・ドゥンの歌劇「茶(Tea)〜A mirror of soul」の日本で行われた世界初演に参加し、アムステル・バロック合唱団、オランダ放送cho. のメンバーとしても活躍、そのレパートリーは幅広い。コレッリの室内ソナタでも、シュテファン・プレヴニャクがリードするコントラスト・アルモニコの好演が光る。
ベアトリーチェ・パルンボ〜ヘンデル:カンタータ集 Vol.3
 〔アルプスの山よ HWV.81 /心の平和を奪ったのは誰 HWV.90 /フィッリの夜の思い HWV.134 /
  ああ、残念ながら本当だ HWV.77 /嘆かないで、泣かないで HWV.141 /高貴な望みの子 HWV.113 〕

 ベアトリーチェ・パルンボ(S)
 マルコ・ヴィターレ(Cemb)指揮コントラスト・アルモニコ
 録音:2017年10月28日-31日、コシェンチン・パレス、ポーランド。「Ayros」レーベルを立ち上げた気鋭のチェンバリスト、マルコ・ヴィターレが自身の古楽アンサンブル、コントラスト・アルモニコとのコンビで全集完結を目指すヘンデルのカンタータ・プロジェクト。第1集「ロベルタ・マメリ」、第2集「ミッチェル・サンドラー」に続く第3集のソリストは、1987年生まれのソプラノ、ベアトリーチェ・パルンボ。2003年のムーティ指揮ミラノ・スカラ座の東京ツアー(マクベス)を含め、これまでホワイト・ヴォイスとしての長いキャリアの中で、「トスカ」、「マクベス」、「ラ・ボエーム」、「利口な女狐の物語」などのソリストに選ばれてきたベアトリーチェ・パルンボが、「片思いの愛」をテーマとする6曲の切なく美しいカンタータを歌う。
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マルコ・ヴィターレ〜リュッケルス 1604
 スウェーリンク:半音階的幻想曲/大公のバレ/涙のパヴァーヌ/緑の菩提樹の下で/モレ・パラティーノ/イギリスの定め
 バード:幸運/ラ・ヴォルタ/鐘/ジョン、さあキスしてちょうだい / ピアソン:さくらそうの花/落葉

 マルコ・ヴィターレ(スピネット|使用楽器:リュッケルス、1604年製作
 録音:2012年10月、スキーダム、オランダ。 ヨーロッパだけでなく、ダマスカス・バロック・ソロイスツの音楽監督としても活躍する注目のチェンバリスト、マルコ・ヴィターレ。2000年頃にイタリア中部で発見され、オリジナルの状態に復元された、リュッケルス1604年製のスピネット(小型チェンバロ)という17世紀初期の貴重な楽器で、当時のオランダのスウェーリンクとイギリスのバードを繋ぐ。
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ヴィヴァルディ:新発見のソナタ集
 ヴァイオリン・ソナタ
  〔ニ長調 RV.10 /ニ長調 RV.816 /イ長調 "RV.205/2" (*) /ニ長調 RV.810 〕/
 ヴァイオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト長調 RV.820 /
作曲者不詳:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
 ハビエル・ルピアネス(Vn) アンサンブル・スカラムッチャ
 録音:2015年。(*)は世界初録音。 ドレスデン宮廷の名ヴァイオリニストとして名を馳せたピゼンデルが収集し、近年、ドイツのザクセン州立図書館兼ドレスデン工科大学図書館の「第2書庫」で発見されたヴィヴァルディのヴァイオリン・ソナタの数々を収録。ヴィヴァルディの知られざるヴァイオリン・ソナタを発見、録音したハビエル・ルピアネスは、オランダのハーグ王立音楽院でエンリコ・ガッティに師事し、2013年には知られざるバロック・レパートリーの発掘のためにアンサンブル・スカラムッチャを結成したスペイン出身のヴァイオリニスト。ヴィヴァルディの「RV.820」と「RV.205/2」の世界初演を担当し、その見事な演奏と功績が絶賛された要注目のバロック・ヴァイオリニスト&ピリオド・アンサンブル。
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デ・メッリオ 1826
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ KV.533 + 494 / クレメンティ:ピアノ・ソナタ Op.40 No.2
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54
 ジャコモ・ゴッティフレド・フェラーリ(1763-1842):ピアノ・ソナタ Op.10 No.3 (*)

 アントニオ・ピリコーネ(Fp|使用楽器:カルロ・デ・メッリオ〔ナポリ〕、1826年製作
 録音:データ不詳。(*)は世界初のスタジオ録音。 アントニオ・ピリコーネは、1977年イタリア生まれの鍵盤奏者。オランダのハーグ王立音楽院でジャック・オッホ、スタンリー・ホッホランドバルト・ファン・オールトに、ケルンではアンドレアス・シュタイアーに古楽奏法を学び、モダーン、ピリオドの両方のフィールドで活躍する。ジャコモ・ゴッティフレド・フェラーリは主にフランスとイギリスで活躍した。

CALLIOPE (仏) 特記以外 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 2011年春に突然廃業した当レーベルは、同じくフランスの INDESENS レーベル傘下となって再出発しているが、旧譜の一部は別系列の LA DOLCE VOLTA レーベルから装丁や品番を変更しての再発売が開始されており、さらに PHAIA という別レーベルから異なった再発も一時期行われ、もっとややこしい事に、PHAIA からは2014年に「ナヴァラのバッハ無伴奏が CALLIOPE レーベルとして発売」されるという、訳のわからない状態となっている。どのような分担となったのかは2019年現在でも不明確。
 旧譜はこちらから(ただし、当ページ掲載分とは価格が異なり、アイテムによっては入手出来無い場合もあります)
サヴォワ宮廷の作曲家たち
 プニャーニ:シンフォニア ト長調 / ガスパリーニ:「ミトリダーテ」序曲
 ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第23番 ト長調(*) / ジャイ:シンフォニア ニ長調
 オッターニ:「悪意のない恋」序曲 / ソーミス:4声の序曲
  ギィ・コマンタル(Vn;*) ラインハルト・ゲーベル指揮サヴォワ地方o.
 録音:2000年5月、アントワーヌ・リブー・デヴィアン劇場、フランス|初出・旧品番: CAL-9514 〔廃盤、入手不能〕|当盤発売:2016年?。ムジカ・アンティクヮ・ケルン(MAK)の創設者である世界的バロック・ヴァイオリニスト、ラインハルト・ゲーベルがサヴォワ地方o. を振り、サヴォワ侯爵家600周年を記念してレコ―ディング行われたその名も「サヴォワ宮廷の作曲家たち」。フランスのサヴォワ地方からイタリアのピエモンテ地方にかけての地域を統治していたサヴォワ公の宮廷には、コレッリの門弟ソミスが活躍していたことでも知られている。このソミスの「4声の序曲」やプニャーニの「シンフォニア」など、サヴォワ宮廷に縁のある音楽家たちが遺した秀作が備えた魅力を、名匠ゲーベルのタクトが巧みに引き出している。
 #当盤はすでに廃盤となっている可能性があります。入手できない場合はご容赦ください。
ハープと共にロシアから
 ロシアの鳥|グリンカ:ひばり / スロニムスキー:火の鳥 / アリャビエフ:夜鳴きうぐいす
 ロシアの花|グレチャニノフ:スノードロップ / アレンスキー:スズラン / ラフマニノフ:ひなぎく
 ロシアのバレエ|グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」〜ハープ・ソロ
         プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」〜朝
         チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」〜花のワルツ
 ロシアの絵画|リムスキー=コルサコフ:白鳥の王女 / ムソルグスキー:古城 / ルビンシテイン:幻想曲
 ロシアのワルツ|グリボエードフ:ワルツ ホ短調 / リャードフ:音楽の玉手箱 Op.32
         スヴィリードフ:「吹雪」〜ワルツ

 アレクサンドル・ボルダチョフ(Hp)
 録音:時期未記載、コネクション・スタジオ、イタリア。9歳でリトアニア国立o. と共演し国際的なデビューを果たし、チューリヒ芸術大学に留学。ザハール・ブロン・チェンバーのメンバーとして活躍した後、2015年からは名門ボリショイ劇場のゲスト・ソロ・ハーピストとしても活躍し、さらには「ハープ・フェスティヴァル・チューリヒ」の創設、さらには2018年のサッカー・ワールドカップの開会式で演奏された楽曲の作曲を担当、マルチな才能を発揮している現代有数のハーピストであるアレクサンドル・ボルダチョフ。ショパンのピアノ作品をハープでこの上なく美しく奏でた「フレデリック」(CAL-2083)に続くボルダチョフの新作は母国「ロシア」をテーマとしたプログラム! ボルダチョフはこの「ハープと共にロシアから」で、ハープで演奏されるロシア音楽の長い歴史と多様性を表現。ロシアの鳥や動物、有名なバレエ、有名な絵画にまつわる音楽、そして様々な時代の最も美しいワルツなどをテーマとして厳選されたレパートリーは様々なストーリーを表現している。ロシアが誇る天才ハーピストが愛用するサルヴィのハープを通じて、母国ロシアの様々な魅力を伝えてくれる美しいプログラム。
CAL-2185
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(2CD)
イマージュ・エフェメール
 フィリップ・エルサン(1948-):エフェメール
 ドビュッシー:映像第1集/映像第2集
サンドラ・シャムー(P)
 録音:2019年-2020年、シラン修道院、フランス。 フランスの作曲家フィリップ・エルサンは、1999年から2003年まで「エフェメール」という、無秩序で不規則な短いピアノ曲を27曲作った。元々はあるピアニストの依頼により、与謝蕪村の俳句を題材に短い曲を書いたところ、さらに書き続けたくなり、その際に選んだ題材は蕪村のものではなく、松尾芭蕉のものを選び作曲を続けることとなった。その際に特別なルールを決めることなく作品を作っていったので、最短のものは30秒ほど、最長でも4分ほどの作品群となった。芭蕉の句からインスピレーションを受けたエルサンは、芭蕉が描く各地の風景に自分の旅の記憶も相まって、様々な国の音楽の影響をこの作品に入れたということ。一つの作品にまとめる際に、27の作品の中からどうしても受け入れられなかった3曲を外し、意図したわけではなかったと語っているが、24の曲集として完成された。1967年生まれのフランスのピアニスト、サンドラ・シャムーはペルルミュテルらに師事、ヴィオッティ国際音楽コンクールやブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝した。フランスもののドビュッシーはもちろんのこと、様々な情景から想起されたフィリップ・エルサンの「エフェメール」でも、その卓越した表現力を活かした演奏には驚かされる。
CAL-2186
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(2CD)
世界博覧会
 フランツ・ドップラー(1821-1883):森の小鳥(ピッコロと4本のホルン)
 ウジェーヌ・ダマレ(1840-1919):ピツィカート(ピッコロと弦楽合奏)/
                 森のこだま(ピッコロとオーケストラ/ファブリス・ピエール編曲)
 レオン・フォンボンヌ(1858-1940):エア・ヴァリエ(ピッコロとピアノ)
 アンリ・ガニャール: Les Pierrots Babillards (2本のピッコロとアコーディオン)
 ポール・アグリコール・ジュナン(1832-1903):ヴェルディ「仮面舞踏会」の変奏曲
 ウジェーヌ・ダマレ:バラの花束(ピッコロとピアノ)
 ポール・アグリコール・ジュナン:ヴェネチアの謝肉祭(ピッコロとピアノ)
 ウジェーヌ・ダマレ:コオロギの踊り(ピッコロとオーケストラ/ファブリス・ピエール編曲)/
           小さなフルートのカプリス(ピッコロとピアノ)/
           タランテラ(ピッコロとオーケストラ/ファブリス・ピエール編曲)/
           白つぐみ(ピッコロとオーケストラ/ベルナルド・ボエット編曲)/
            Feux follets(ピッコロとオーケストラ/ファブリス・ピエール編曲)/
            つむじ風(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編曲)
 フェリックス・ボイッソン(1846-1921):パイプレット(ピッコロとピアノ)
 ウジェーヌ・ダマレ:ピッコロ・ポルカ(ピッコロとピアノ)/鳩(ピッコロとピアノ)
 レオン・ルイス・メイヤー(1837-1894):巣(ピッコロとピアノ)
 ポール・アグリコール・ジュナン:雨が降るふる/羊飼いの娘さん(ピッコロとピアノ)
 ウジェーヌ・ダマレ: L'Alouette (ピッコロとオーケストラ/ベルナルド・ボエット編曲)/
           鳥とバラ(ピッコロとオーケストラ/ファブリス・ピエール編曲)
 ヨハネス・ドンジョン(1839-11912):バンボッシュ(ピッコロとピアノ)
 ウジェーヌ・ダマレ:気まぐれ(ピッコロとオーケストラ/ベルナルド・ボエット編曲)

 ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)
 ジャン=マルク・ダルマッソ、パスカル・ポンジー、サンドロ・ファイータ、ディディエ・ユオー(Hr)
 アンサンブル・インストゥルメンタル・ラ・フォリア ジャン・ケルナー(P) パトリック・ガロワ(ピッコロ)
 ジャン=マルク・ファビアーノ(アコーディオン) マクサンス・ラリュー
 録音:1978年、1999年、フランス。19世紀末フランスでは5回に渡って世界的なイベント(博覧会やオリンピックなど)が行われた。その際に、多数の演奏会も開かれ、当時名手として有名だったフルート奏者ポール・タファネルが中心となって音楽会が行われたり、トーマス・エジソンが発明した録音機にフルートやピッコロの作品が残された。今作はCalliopeの創設者ジャック・ル・カルヴェのプロデュース作品で、19世紀末に活躍した作曲家たちの作品を世界的ピッコロ奏者ジャン=ルイ・ボーマディエが奏でる。パトリック・ガロワやマクサンス・ラリューとの共演にも注目。
ナポレオンの時代のハープ作品集
  〔初出時題名:ハープ〜ジョゼフィーヌ皇后の時代の [La Harpe - Au Temps De L'Impératrice Joséphine] 〕

 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):ハープとピアノのための二重奏曲
 フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン(1781-1835)
  &ジャン=ルイ・テュルー(1786-1865):フルートとハープのための夜想曲
 ロベール・ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):フルートとハープのためのグランド・ソナタ第2番
 マルタン=ピエール・ダルヴィマール(1772-1839):ハープとピアノのための二重奏曲

  カトリーヌ・ミシェル(Hp) モニク・ブーヴェ(P) フィリップ・ピエルロ(Fl)
 録音:1994年、マルメゾン城、リュエイユ=マルメゾン、フランス|初出・前出: Symphony Land (PARIS, FRANCE), SL 941 (SL 940-01/SL10547) 〔当店&国内未案内〕。ナポレオンの時代に、フランスで活躍した作曲家たちによるハープのための作品集。フランスのハープ奏者カトリーヌ・ミシェルは、パリ音楽院を卒業後、1970年フランス放送po. に所属しつつ、ソリストとしても活動を開始した。その後、1978年にはフランス国立歌劇場o. の首席ハープ奏者となり、バーンスタイン、ベーム、ブーレーズセルジュ・チェリビダッケなど錚々たる指揮者たちとの共演も果たしている。元夫であり作曲家であるミシェル・ルグランとのコラボレーションでは、クラシックの枠に留まらず、ジャズとの融合など幅広いジャンルでの活躍をみせている。カトリーヌ・ミシェルはそのキャリアにおいて、18世紀から19世紀の作品を積極的に取り上げてきており、知られざる作品を演奏するだけでなく出版も行ってきた。そのような活動をしてきた彼女にとって今回の作品を録音したことはまさにライフ・ワークの一環といってもよいだろう。ドゥシーク(母親と妻はハープ奏者)とルイ・ティルー(フルート奏者)以外は自身もハープ奏者として活躍した作曲家たちの作品から構成された選曲となっており、とはいえ前出の2人も楽器には精通していたこともあり、ハープを活かしたその作品は、それぞれの作曲家の個性が楽しめる聴き応えのあるものになっている。

CANTATE/MUSICAPHON (独)  1枚あたり¥3300(税抜¥3000)〔SACDも同一価格〕

  "C" から始まる品番が Cantate 、"M" から始まる品番が Musicaphon の各アイテム。
 ムジカフォンは、1923年から続くドイツのカッセルに本拠を置く老舗出版社べーレンライター社が傘下のレコード会社「べーレンライター=ムジカフォン」として1960年に創業、カンターテは同じくドイツのダルムシュタットに本拠を置くトンクンスト社の社主が1950年代後半に創業、どちらのレーベルも出版した楽譜を音としてレコードでも発売することを意図していた。カンターテは出版社の活動終了とともに1963年にべーレンライター社に引き取られ30年以上そのまま業務が続けられた。1994年、音楽学者のライナー・カーライス博士が両レーベルを買収、以降も旺盛な活動を続けているが、近年の新譜はあまり多くない模様
 ##今回御案内分は多くが国内&当店未案内〔含・国内案内済で当店未案内〕の旧譜。# CD-R 製版品が含まれるため、プレス盤を指定してのご注文はお受けできません。旧譜はこちらから〔一部価格が異なります〕。
M-56979
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(HYBRID_SACD)
ヨハネス・マルティン・デミング(1703-1760頃):カンタータ&協奏曲集
 協奏曲
  〔ヘ長調 D-Rh MS 152(2本のコルノ・ダ・カッチャ、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための)/
   イ長調 D-Rh MS 156(オーボエ・ダモーレ、Fl−tr、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための)/
   ト長調 D-Rh MS 162(オーボエ・ダモーレ、2本のFl−tr、2本のヴァイオリンと通奏低音のための)〕/
 カンタータ「 Ich senke mich in deine liebe 」 D-Rh MS 145
  (アルト、2本のバロックフルート、オーボエと通奏低音のための)/
 ヴィオラと2本のチェロのための三重奏曲 D-Rh MS 174

 カイ・ヴェッセル(CT) コンサート・ロイヤル・ケルン
 録音:2017年1月4日-6日、セントクレメンツ教会、ドイツ〔 + 2018年11月?〕|世界初録音。1703年9月30日にドイツのミルツで生まれたデミングの生涯はあまりよくわかっていないが、宮廷の厨房に雇われていた。しかし、アマチュアの音楽家であったにもかかわらず、音楽監督に就任し、自らもオーボエを吹きながら作曲も行っていた。それらの曲はとてもアマチュアが作ったものとは思えないほどの出来栄えだが、彼がどんな音楽教育を受けたのかなど詳しいことはわからない。とはいえ、その音楽を聴いてみれば、デミングが優れた音楽家であったことがうかがえる。
マルティヌー:ピアノ三重奏曲全集
  〔第2番 ニ短調 H.327 /第3番 ハ長調 H.332 /第1番「5つの易しい小品」 H.193 〕
/
 ピアノ三重奏のための牧歌集 H.275
    トリオ・マルティヌー
 録音:2016年12月、2017年1月、プラハ、チェコ。チェコを代表する作曲家の一人、マルティヌー。彼は非常に多作だったことでも知られている。その中で、ピアノ三重奏で編成されたものは、4曲書かれており、その最初の作品となった第1番「5つの易しい小品」は、1930年に作曲された。ストラヴィンスキーから強く影響を受けていた時期に作られたその曲は、ピアノが打楽器的に使われていたり、変拍子が多用されたりとその影響が随所にみられる。トリオ・マルティヌーによるテクニカルで刺激的な演奏が印象的。第2番、第3番は、アメリカに渡っていた1950年代の作品で、スタイルにこだわらず、自分の音楽を追求していったマルティヌーの成果が発揮されている。
M-56953
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(2CD)
マーラー:交響曲第10番〜アダージョ
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 Op.47
ピエール=ドミニク・ポネル指揮
ベラルーシ国立ミンスクpo.
 録音:1994年6月、ミンスク、ベラルーシ。旋律を美しく聞かせ、マーラーでは弦楽器を艶やかに歌わせ、ショスタコーヴィチではその多彩なオーケストレーションを見事に再現している。
チャイコフスキー
 交響的バラード「地方長官」 Op.78 /
 マンフレッド交響曲 Op.58
ピエール=ドミニク・ポネル指揮
ベラルーシ国立ミンスクpo.
 録音:1994年1月、ミンスク、ベラルーシ。ピエール=ドミニク・ポネルは、「マンフレッド交響曲」に描かれている様々な場面を見事に弾き分けている。
チャイコフスキー:シェイクスピアによる幻想序曲集
 幻想序曲「テンペスト」 Op.18 /幻想序曲「ロメオとジュリエット」/幻想序曲「ハムレット」 Op.67

 ピエール=ドミニク・ポネル指揮ベラルーシ国立ミンスクpo.
 録音:1993年7月、ミンスク、ベラルーシ。1957年、ミュンヘンに生まれたピエール=ドミニク・ポネルは、オペラ演出家として高名なジャン=ピエール・ポネル(1932-1988)の息子。ザルツブルクとベルリンでヘルベルト・フォン・カラヤンに師事した。ピエール=ドミニク・ポネルはその美しい旋律を際立たせながら、バランスの良い音楽を聞かせている。
M-56920
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(HYBRID_SACD)
シューマン、記念祭〜リューベック・フィルハーモニー・ライヴ Vol.7
 シューマン:交響曲集〔第2番 ハ長調 Op.61 (*) /第4番 ニ短調 Op.120 (1851) (#) 〕
  ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮リューベックpo.
 録音:2006年6月(*) /2009年6月(#) 。ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルらしいドイツ的なサウンド、実直な音楽づくりが見事にはまった素晴らしい演奏で、説得力のあるシューマンをお楽しみ頂ける。第4番は1851年の改訂版による演奏。
M-56912
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(HYBRID_SACD)
クラリネット、宇宙〜リューベック・フィルハーモニー・ライヴ Vol.5
 ブラームス/ルチアーノ・ベリオ編曲:
  クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 No.1 (クラリネットと管弦楽のための版)
 ホルスト:組曲「惑星」 Op.32

  ライナー・ヴェーレ(Cl) ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮リューベックpo.
 録音:2008年10月。ルチアーノ・ベリオが編曲した管弦楽伴奏版のブラームスのクラリネット・ソナタ第1番に、ホルストの名曲をカップリングしたユニークな組み合わせで、伝統あるリューベック・フィルのオーケストラ・サウンドを存分に楽しめる1枚。ブラームスの交響曲ツィクルス(M56936, M56947, M56950, M56954)同様、過剰な派手さを避けた、丁寧かつスケールの大きな演奏が大変魅力的。
M-56908
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(HYBRID_SACD)
ファゴット・オーケストラ〜リューベック・フィルハーモニー・ライヴ Vol.3
 オネゲル:交響曲第1番 / ダレッサンドロ(1911-1959):ファゴット協奏曲 Op.75
 ラヴェル:道化師の朝の歌 / ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
  ヤーコブ・マイヤーズ(Fg) ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮リューベックpo.
 録音:2008年1月5日-7日、リューベック、ドイツ。リューベック・フィルハーモニー創立100周年目にあたる2008年にオネゲルとストラヴィンスキーと共に、普段めったに演奏されることのないラファエル・ダレッサンドロの作品を演奏した。ダレッサンドロは当初独学でオルガンとピアノを学ぶが、その後マルセル・デュプレやナディア・ブーランジェに師事し、新古典主義に傾倒していく。今回収録されているファゴット協奏曲からも独特な変拍子を持っておりそのような傾向が聞き取れる。
M-56902
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(HYBRID_SACD)
おとぎ話と動物〜リューベック・フィルハーモニー・ライヴ Vol.2
 サン=サーンス:動物の謝肉祭 / ラヴェル:マ・メール・ロワ
  ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮リューベックpo. ビョルン・エングホルム(語り)
 録音:2007年10月。
M-56901
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(HYBRID_SACD)
戦後スイスのサウンド〜リューベック・フィルハーモニー・ライヴ Vol.1
 ロルフ・リーバーマン(1910-1999):フリオーソ(1945)
 リヒャルト・シュトラウス:メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための習作)
 オネゲル:交響曲第3番「典礼風」
 ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮リューベックpo.
 録音:2007年3月。スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズ第1巻。一見、折り合いのつかない2つの言葉「戦後の音」と「スイス」をテーマとしたシリアスなプログラムで、スイスの作曲家リーバーマンとオネゲル、そして戦後スイスに移住したR.シュトラウスの、第二次世界大戦とかかわりの深い作品「メタモルフォーゼン」を取りあげている。3作品とも、リューベック・フィルの高い演奏技術、アンサンブル力が存分に生かされた名演。ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った「ニーベルングの指環」上演& DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞した。
現代作曲家たちによるギター・ソロ作品集
 アロイス・ブローダー(1961):輝く、光 / マイケル・ウォーレン・バレット(1987):オーシャン・スティル
 ディーター・マック(1954): Saitenlinien / ウルリヒ・ライエンデッカー(1946):3つの夜想曲
 シドニー・コルベット(1960): Gertrude's Delirium / ティモ・ユーコ・ヘルマン(1978-):オルフェオのリラ

 マクシミリアン・マンゴールド(G)
 録音:2016年7月、 Auferstehungskirche Schwabisch Hall 、ドイツ。ドイツ人ギター奏者、マクシミリアン・マンゴールドによる現代作曲家によるギター・ソロ作品集。マンゴールドはGFA(アメリカギター財団)国際ギターコンクールをはじめとして、数々の受賞歴を持ち、古典やスペイン音楽など幅広いレパートリーを持っている。その中でも特に現代作曲家の作品に注力してきた。作曲家からも絶大な評価を受けており、今回のアルバムは、すべて彼のために作曲された物。いま最も注目すべきギター奏者の一人と言える。
M-55725
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(HYBRID_SACD)
ポートレート〜ルッツ=ヴェルナー・ヘッセ(1955-):
 オルガンのための「トッカータ・ヴィジョナリア」 Op.71 (2013) /独奏チェロのための「エレジー」 Op.55 (2007) /
 バリトンとピアノのための「月の歌」 Op.49 (2004/06) /3つのイースターの歌 Op.69 (2013) (*) /
 フルートとピアノのための「エピグラム」 Op.48 (2006) (+) /合唱と大管弦楽のための「雲に覆われた塔」 Op.76

  ヴォルフガング・アーベントロート(Org) スザンネ・ミュラー=ホルンバッハ(Vc)
  ティロ・ダールマン(Br) マティアス・ヴィーリヒ(P) クリア・ヴォイシズ(*)
  ディルク・ペッペル(Fl;+) ジ=ヨン・フィリップス(P;+)
  アレクサンドル・マルコヴィチ指揮ヴッパータールso.、ヴッパータール歌劇場cho.
 録音:2016年2月-10月、ヴッパータール市庁舎、ドイツ。ドイツのボン出身で、「ヴッパータール・コンサート協会」の会長を務める現代の作曲家、ルッツ・ヴェルナー・ヘッセ(1955-)のポートレート・アルバム。彼はケルン音楽院でギュンター・フォルクとユルク・バウアーに音楽学と作曲を師事し、現在はケルンのヴッパータールにあるケルン音楽舞踊大学の教授兼マネージングディレクターを務めている。ヘッセの作曲活動は室内楽と管弦楽を中心に行われており、ドイツ国内の様々なオーケストラからの委嘱を受け、数々の名作を生み出している。ルッツ=ヴェルナー・ヘッセは現代の作曲家としては保守的な作風で知られているが、彼自身は次のように述べている。「作曲は私にとって必要不可欠なものであり、自分自身を表現する方法でもある。作曲は私の生活の一部であり、創造的なプロセスの中で思いもよらない空間を開いてくれる。私の目標は、これらの空間を聴衆がアクセスしやすく、理解しやすいものにすること。私にとって重要なのは、聴いてもらえるものだけを書くこと。から、抽象的で(あまりにも)複雑な構造には興味がなく、理解可能な有機的なプロセスを示すことに非常に興味を感じている。私にとっては知的に理解することよりも、注意深く(感情的に)追体験することのほうが重要なのだ。そうして初めて、音楽はその非常に特別な力にふさわしい効果を発揮することができる。」
(旧)社会主義国の(元)国歌集
 ポーランド人民共和国/ソビエト社会主義共和国連邦/ドイツ民主共和国/チェコスロヴァキア社会主義共和国/
 ブルガリア人民共和国/ハンガリー社会主義共和国/ルーマニア社会主義共和国/ベトナム民主共和国/
 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国/朝鮮民主主義人民共和国/キューバ共和国/モンゴル人民共和国/
 アルバニア人民共和国/中華人民共和国/革命歌「インターナショナル」

 アルノルト・レズレル指揮ポーランド人民軍o.
 録音:データ未記載〔1970年代中頃〕、ステレオ| (P) 2002 |収録時間:約20分|原盤: Polskie Nagrania (Muza) |既出 LP: Polskie Nagrania, SXL 0605 , XL 0605 / Disco-Center (GERMANY), DIC 311890 / Musicaphon, BM 30 SL(DL) 2901 。
 社会主義国家の国歌のみを集めた珍しい企画。行進曲風の派手な編曲になっているという。収録作品は録音当時の国歌だが、CDでは原題に『(元)』がついている。北朝鮮や中国などは体制変化がない事もあって2021年現在も収録された曲が国歌のはずだし、ロシアではソヴィエト連邦崩壊時に同連邦国歌が一時使用されなくなったが、良い作品がなかったため2001年からソヴィエト連邦国歌の歌詞を変えてロシア連邦国歌に制定したので、これも収録曲が2021年現在の国歌ということになる。アルノルト・レズレル(1909-2000)はビドゴシュチ・ポーランド放送so.などを率いた指揮者。

CARL DAVIS COLLECTION (英) 1CDあたり¥3520(税抜¥3200)

 映画音楽を得意とし、ポール・マッカートニーとの共作「リヴァプール・オラトリオ」でも知られるアメリカ合衆国出身の作曲家・指揮者、カール・デイヴィス(1936-)の自主レーベル。旧譜はこちらから
カール・デイヴィス(1936-):
 バレエ「グレイト・ギャツビー」(2019)
カール・デイヴィス指揮
チェコ・ナショナルso.
 録音:2019年9月25日-28日、チェコ・ナショナルso.スタジオ、プラハ、チェコ|ピッツバーグ・バレエ・シアター委嘱作。アメリカ人作家、F.スコット・フィッツジェラルドの最高傑作「グレイト・ギャツビー」が刊行されたのが1925年。同じころ作曲されたのが、クラシックにジャズの要素を取り入れた名曲、ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」だった。当時アメリカではジャズが非常に流行しており、フィッツジェラルドの「ジャズ・エイジの物語」から由来して1920年代のアメリカ文化は「ジャズ・エイジ」と呼ばれる。まさにその時代に生まれたのが、当時のアメリカ文化を体現したような二つの作品だった。その二つの作品が世に出でてから長い年月を経た2019年、ピッツバーグ・バレエ・シアターが同小説のバレエ作品化。そしてその音楽を手掛けることになったのが、カール・デイヴィスだった。幼いころからこれら二つの作品に親しんでいたというカール・デイヴィス。「グレイト・ギャッツビー」を作曲する際には、ブロードウェイ・ミュージカルの要素を取り入れたいと考え作曲したということ。その言葉通り、全編キャッチーな音楽に溢れ、親しみやすい音楽となっている。また、「ジャズ・エイジ」と呼ばれた1920年代に刊行された作品ということもあり、当時流行していたジャズの要素もふんだんに取り入れたものになっている。

CAvi−MUSIC (独) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 2020年から国内代理店変更。これまで品番は "4260085-5xxxxx" という表記でしたが、新代理店は頭五桁の "42600" (ほぼ全アイテムで同一)と末尾一桁をカットしてハイフンを省き "855xxxx" という形式(本体に記載されているもの)で管理しており、当店もそれに倣います(例: 4260085-534746 → 8553474 )。# "855xxxx" 形式の品番表記(従来の形式では 4260085-5xxxxx )は、NAXOS レーベルにほぼ同じ品番のもの(2桁目にピリオドが入るかどうか)がありますので、ご注意下さい。旧譜はこちらから
8553327
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(2CD)
ルール・ピアノ・フェスティヴァル Vol.39 ― ベートーヴェン250周年〜ライヴ・レコーディングス 2020
 3つの選帝侯ソナタ WoO.47 〔第1番 変ホ長調/第2番 ヘ短調/第3番 ニ長調 WoO.47-3 〕
  [オルガ・パシュチェンコ(Fp|使用楽器:1785年頃製)]
 「アテネの廃墟」からの「トルコ行進曲」による6つの変奏曲 Op.76 /ロンド ハ長調 Op.51 No.1 /
 ディッタースドルフの主題による13の変奏曲 WoO.66 /スイスの歌による6つの変奏曲 WoO.64 /
 パイジエッロの喜歌劇「粉屋の娘」の二重唱「ネル・コル・ピウ」による6つの変奏曲 WoO.70
 エコセーズ 変ホ長調 WoO.86 [リカ・ビビレイシュヴィリ(P)]
 幻想曲 ロ長調 Op.77 /創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80 /ポロネーズ ハ長調 Op.89
  [アンナ・ザシモヴァ(P)]
 前奏曲 ヘ短調 WoO.55 /7つのバガテル Op.33 /「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 Op.35 /
 ピアノ小品 ハ長調 WoO.62 「最後の楽想」[アニカ・ヴァヴィチ(P)]
 録音:2020年5月-10月、ライヴ。ドイツ、ルール地方各地で毎年行われているドイツ最大級の音楽祭の一つ、ルール・ピアノ・フェスティヴァル。アルゲリッチやラン・ラン、ツィメルマン、キーシン等超豪華ピアニストが世界中から集まる他、有望な若き逸材が多数参加することでも知られている。C'Avi-musicがリリースしてきたライヴ録音シリーズ第39弾は、2020年生誕250年のベートーヴェンを祝うオール / ベートーヴェン・プログラム。例年5月〜6月に開催してきた音楽祭だが、COVID-19の影響を受けて約85%のコンサートが失われながらも、5月、6月、7月のいくつかのコンサートと初秋に行われたいくつかのコンサートの録音をまとめてリリースが実現。メジャーなピアノ・ソナタは収録せず、「選帝侯ソナタ」や各種変奏曲、ピアノ小品など作品番号なしの作品を中心に、比較的珍しいベートーヴェンのピアノ作品を集めたコレクターズ・アイテムとして完成した。ロシアのチェンバロ&フォルテピアノ奏者オルガ・パシュチェンコ、ジョージアのリカ・ビビレイシュヴィリ、ロシアのアンナ・ザシモヴァ、セルビアのアニカ・ヴァヴィチといった、東ヨーロッパ・東南ヨーロッパ系の女流奏者たちによる情熱的なパフォーマンスも聞き応え抜群。
恋人たち〜R.シュトラウス、モーツァルト、シューベルト:歌曲集
 リヒャルト・シュトラウス:目覚めたバラ AV 66 /あなたは私の心の王冠 Op.21 No.2 /ときめく心 Op.29 No.2 /
       私は漂う Op.48 No.2 /ひそかな歌 Op.39 No.1 /父が言った Op.36 No.3 /満ち足りた幸福 Op.37 No.1
 モーツァルト:夕べの想い K.523 /自由の歌 K.506 /満足 K.473 /警告(殿方はいつもつまみ食いしたがる) K.433 /
        すみれ K.476 /別れの歌 K.519
 シューベルト:ルイーゼの答え D.319 /ズライカI D.720 /ナイチンゲールに D.497 /若い尼僧 D.828 /変容 D.59 /
        フィオリオの歌 D.857-2 /ズライカII D.717 /愛のためのすべて D.241

 カタリーナ・コンラーディ(S) ダニエル・ハイデ(P)
 録音:2020年7月、マルクス・ジティクス・ホール、ホーエネムス、オーストリア。1988年キルギスのビシュケク生まれ、2016年に有名なドイツ音楽コンクール(Deutscher Musikwettbewerb)賞を受賞したソプラノ、カタリーナ・コンラーディによる珠玉のリート集。彼女は2018/19シーズンの初めから、ハンブルク州立歌劇場のアンサンブルの一員として、リリック・ソプラノの主要な役をカバーしている。アルバムは「Liebende」と題され、ドイツ・リートの中心的なレパートリーであり世界中の歌手にとって極めて重要な、モーツァルト、シューベルト、リヒャルト・シュトラウスの作品から、恋や愛にまつわる楽曲が選ばれている。彼女の美しく伸びやかな歌声とリートの芸術性を堪能できる素晴らしい1枚。
ギター&フォルテピアノ
 ロッシーニ/カルッリ編曲:歌劇「エドゥアルドとクリスティーナ」序曲/歌劇「セビリャの理髪師」序曲
 カルッリ:グラン・デュオ ニ長調 Op.70 / フンメル:ポプリ Op.53
 ベートーヴェン/カルッリ編曲:モーツァルト「魔笛」の主題による変奏曲 Op.169
 ボッケリーニ/ジュリアン・ブリーム&演奏者編曲:序奏とファンダンゴ(*)

 シェイラ・アーノルド(Fp|使用楽器:ノイペルト製作〔モデル:L.デュルケン製作〕
 アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス(ロマンティックG
   使用楽器:B.クレッセ製作〔モデル:J.G.シュタウファー製作〕

 フリーデリケ・フォン・クロージク(カスタネット;*)
 録音:2012年3月、シュタットハレ、マイナーツハーゲン、ドイツ。ギターとフォルテピアノのための編曲やオリジナル作品を最も多く残した作曲家のひとり、フェルディナンド・カルッリの作品を中心に、18世紀末から19世紀初頭に書かれたロマンティック・ギター(ビーダーマイヤー・ギター)とフォルテピアノのための作品を、当時の楽器のレプリカで演奏した理想的な1枚。現代の楽器ではギターとピアノの音量バランスが悪く、これらの作品をニュアンス豊かに演奏することはできないという。「魔笛変奏曲」はベートーヴェンの Op.66をベースに、カルッリがギターにふさわしい変奏を付け加えた物。フンメルの「ポプリ」は師であるモーツァルトの主題、スポンティーニの主題、そしてロシア民謡がメドレーで演奏される。ボッケリーニの「序奏とファンダンゴ」はジュリアン・ブリームが編曲したチェンバロ&ギター版を、フォルテピアノとギター、そして原曲の指示通りカスタネットで演奏した物。
孤独〜ハイドン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2
 ピアノ・ソナタ〔ハ短調 Hob.XVI: 20 /ト短調 Hob.XVI: 44 〕/
 12の変奏曲 変ホ長調 Hob.XVII: 3 /アンダンテと変奏曲 Hob.XVII: 6
  マルクス・ベッカー(P)
 録音:2020年5月、大ゼンデザール、 NDRハノーファー、ドイツ。独墺音楽のスペシャリスト、マルクス・ベッカーによるハイドンのピアノ・ソナタ第2巻が登場!第1巻(8553369)では可能な限り多様性のあるプログラムを目指し、形式、楽章の種類、創作時期、キャラクターなどの点でそれぞれ違いのある作品が選ばれていたが、今作では短調の楽曲を中心に、表現の面で親近性のある作品が集められている。アルバムのタイトルは「Solitude(孤独)」。ベッカーは「近くにいる人が私を混乱させることがないので、私はオリジナルにならざるを得なかった」というハイドンの有名な言葉を挙げつつ、その経歴の中で最も特徴的なのは「孤独」、正確には「孤立」であったと述べている。マルクス・ベッカーはレーガーのピアノ作品全集の録音がとりわけ有名なドイツのピアノ・ヴィルトゥオーゾ。C'Avi 、Hyperion 、EMI 、Decca 、Thorofon 、cpoなどのレーベルから多くのCDをリリースし、ドイツのECHO Klassik賞やCritics' Choice賞を受賞している。J.S.バッハからヴォルフガング・リームまでの幅広いピアノ・レパートリーを非常に説得力のある形で解釈し、ジャズを第2の故郷とする確立されたアーティストとして、国際的なコンサート・シーンで活躍している。

CHANNEL CLASSICS 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
ストールン・パールズ
 ヒナステラ:5つのアルゼンチン民謡 Op.10 / シューマン:幻想小曲集 Op.73
 シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
 ガーシュウィン:プレリュード第2番 / ブロッホ:ユダヤの生活から B.54 〜祈り
 ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「明るい小川」 Op.39a 〜第2曲 アダージョ
 ラフマニノフ:6つのロマンス Op.4 〜乙女よ私のために歌わないで / ボッテジーニ:タランテラ

 オイスター・デュオ
  [ニコラス・シュワルツ(Cb) アンナ・フェドロヴァ(P)]
 録音:2017年、スタジオ・ファン・シュッペン、オランダ。ヤープ・ファン・ズヴェーデンやマルタ・アルゲリッチが絶賛し、現在Channel Classicsのメイン・アーティストの一人として活躍するウクライナ出身のピアニスト、アンナ・フェドロヴァ。フェドロヴァのChannel Classics第5弾は、夫のコントラバスニコラス・シュワルツと結成したコントラバスとピアノのデュオ「オイスター・デュオ」のファースト・アルバムとなるレコーディング。ニコラス・シュワルツはボストン生まれ、ボストンso. とボストン・ポップスo. で活動し、2012-13シーズンはBPOのカラヤン・アカデミーに参加。2013年以降はアムステルダムの名門ロイヤル・コンセルトヘボウo. のメンバーとして活躍している。アルバム「ストールン・パールズ(盗まれた真珠)」は、19世紀から20世紀にかけて、アルゼンチン、ドイツ、オーストリア、アメリカ、ロシア、イタリアの様々な「音楽の真珠」を求めて旅するプログラム。ボッテジーニによるコントラバスのためのオリジナル作品の他、シューマン、シューベルト、ガーシュウィン、ショスタコーヴィチなどの名品をコントラバスで演奏し、ソロ楽器としてのコントラバスの新たな魅力を拡げます。ちなみに、「オイスター・デュオ」の名前の由来は、二人が出会ったブラジルの海岸で食べた牡蠣からとられているとのこと。牡蠣の繊細で洗練された品質と海のワイルドな味が、コントラバスの豊かな音色のイメージと結び付けられている。
CCSSA-43821
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(HYBRID_SACD)
ブラームス:交響曲全集 Vol.4 (完結編)
 交響曲第3番 ヘ長調 Op.90 /
 セレナード第2番 イ長調 Op.16
イヴァン・フィッシャー指揮
ブダペスト祝祭o.
 ハンガリーが誇る敏腕指揮者ファミリー、フィッシャー兄弟の弟イヴァン・フィッシャーの新録音。イヴァン・フィッシャーが1983年に名ピアニスト、ゾルターン・コチシュと共に創設し、厳しいオーディションを繰り返し世界トップクラスの楽団へと育て上げてきたハンガリーの奇跡のオーケストラ、ブダペスト祝祭o. (BFO)。オランダの高音質レーベルChannel Classicsで、マーラーやベートーヴェンとともに徐々にレコーディングされてきたブラームスの交響曲全集も、前作交響曲第4番(CCSSA-35315)から約6年、ついに最終巻がリリース。世界中がCOVID-19のパンデミックに襲われ、ハンガリーが厳格なロックダウンに入る2020年9月1日の前日に、レーベル・プロデューサー兼レコーディング・エンジニアのジャレッド・サックスがオランダから入国に成功。ロックダウン中でありながらもレコーディングを継続することが出来、第3番の録音・収録に成功。こうして、イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管、Channel Classicsが総力を挙げて練り上げたブラームスの交響曲全集が完成した。
 #当アルバムについては、国内代理店より『トラック1の 00'21'' 付近に演奏や録音環境に起因する短い音が発生いたしますが、製作元のChannel Classics からはテクニカルエラーではないとの回答を受けましたのでご案内申し上げます。』とのアナウンスが出ております。現状のままで供給されますのであらかじめご了承ください。

CHRISTOPHORUS (独) 特記以外
 価格帯記載無し:1枚あたり¥3080(税抜¥2800) / 価格帯C[バジェット・プライス]:1枚あたり¥1760(税抜¥1600)

 旧譜はこちらから
ボワモルティエ:三重奏曲、四重奏曲、協奏曲集 (Opp.34 & 37)
 協奏曲 ホ短調 Op.37 No.6 /四重奏曲 イ短調 Op.34 No.6 /三重奏曲 ニ長調 Op.37 No.3 /
 四重奏曲 ホ短調 Op.34 No.3 /三重奏曲 イ短調 Op.37 No.5 /四重奏曲 ニ長調 Op.34 No.4 /
 三重奏曲 ト短調 Op.37 No.4 /四重奏曲 ニ短調 Op.34 No.5 /三重奏曲 ホ短調 Op.37 No.2 /
 四重奏曲 ト長調 Op.34 No.2 /三重奏曲 ト長調 Op.37 No.1 /四重奏曲 ト短調 Op.34 No.1

 フェリックス・コッホ指揮ノイマイヤー・コンソート
 録音:2019年5月、 SWR スタジオ、ドイツ。マインツ音楽大学の教授、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツのコレギウム・ムジクムの指揮者、フランクフルト古楽フォーラムの芸術監督などを務める指揮者、チェリスト、音楽教師のフェリックス・コッホと、コッホが2007年に設立したドイツのバロックo. 「ノイマイヤー・コンソート」。Christophorusレーベルでは、バッハの「マルコ受難曲」(CHR-77423)や、「ブランデンブルク協奏曲」(CHR-77400)などの録音でも話題を呼んだノイマイヤー・コンソートによる新盤は、当時としては珍しくパトロンの支援を受けずに創作と出版のみで生計を立てることができたというフランス・バロックの作曲家、ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755)の器楽作品集。フルート、リコーダー、オーボエ、ファゴットなどの古楽系管楽器が活躍するギャラント様式のカラフルな作品。
中期ドイツ・バロックの詩篇&讃美歌集
 ヨハン・クリストフ・シュミット(1664-1728):主をほめたたうるは良きことなり
 作曲者不詳:主よあなたの憐れみを忘れないでください
 ゲオルク・ブレイヤー(1647-1683以降):4声のフランス風パルティータ ト短調
 ヨハン・タイレ(1646-1724):なぜうなだれるのか私の魂よ
 ヴォルフガング・カール・ブリーゲル(1626-1712):イエスの愛はかくも麗しく/ソナタ イ長調(Vn&通奏低音)
 作曲者不詳/ヨハン・クリスティアン・シュタークロフ?(1655-1722):もろもろの国よ、主をほめ讃えよ
 作曲者不詳:マニフィカト

 ダヴィド・エーラー(CT) ラルパ・フェスタンテ
 録音:2020年6月5日-7日、ミュールハイム・マルティンス教会、ドイツ。ローレンス・カミングスフィリップ・ヘレヴェッヘ、ヨス・ファン・インマゼールトン・コープマンなど著名な指揮者たちと共演し、アマルコルド、カルムス・アンサンブル、シュティムヴェルクなどのアンサンブルにもゲスト参加してきたドイツのカウンターテナー、ダヴィド・エーラーが歌うドイツ・バロックの宗教作品(大半は世界初録音)。伴奏は、様々な知られざるバロック音楽の録音実績を持つ古楽アンサンブル、ラルパ・フェスタンテ。エーラーは講師や編集者としても活動しており、ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社の「ヨハン・クーナウ:声楽作品全集」のチーフ・エディターも務めている。
ゲオルク・クリストフ・シュトラットナー:宗教的コンチェルト集
 わたしは常に主を賞め讃えたい/父よ、私は罪を犯した/信実なる創造主/ Ich stelle mich bei meinem Leben /
 イスラエルの羊飼い、聞いてください/ Herr, der du uns hast anvertraut /おお神よ、あなたはすべての愛の源

 ミリアム・フォイエルジンガー、モニカ・マウフ(S) アレクサンダー・
  シュナイダー(CT) ダニエル・シュライバー(T) マルクス・フライク(B)
 コシモ・スタヴィアルツキ指揮レゼスカパード
 録音:2020年9月28日-30日、復古カトリック教会、カールスルーエ、ドイツ|世界初録音。 古楽界で花開いたオーストリアの古楽系ソプラノ、ミリアム・フォイエルジンガー。2014年にグラウプナーのカンタータ集(CHR-77381)でエコー・クラシック賞を受賞し話題を呼び、その後もドイツ・バロックの宗教音楽のスペシャリストとして高い評価を浴び続けるフォイエルジンガーの新たな録音では、「ヨハン・ローゼンミュラーと同時代の知られざる作曲家たちの宗教コンチェルト集」(CHR-77425)でも取り上げていたゲオルク・クリストフ・シュトラットナー(1644/45-1704)の宗教コンチェルト集。シュトラットラーはいとこのザムエル・カプリコルヌスに最初の音楽教育を受け、バーデン=ダーラッハ辺境伯宮廷の楽長や、フランクフルト市の音楽監督などの要職を務めたドイツの教会音楽家、作曲家。ソプラノ、アルト(この録音ではカウンターテナー)、テノール、バスの4声部(1部の曲ではソプラノ2人)と複数本ずつのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のために書かれた、すべて世界初録音となる宗教的声楽作品。前作(CHR-77425)同様、女流奏者4名からなるヴィオール・アンサンブル「レゼスカパード(Les Escapades)」にヴァイオリン、テオルボ、オルガンのゲスト・ミュージシャンが加わった8名が、繊細なアンサンブルでフォイエルジンガーらの歌声に花を添えている。
CHE-0222-2
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価格帯:C
ヨハン〔ヨハネス〕・ローゼンミュラー(1619-1684):
 勇ましく戦いに臨め(2人の独唱、九つの楽器と通奏低音のための)/
 3声による第4ソナタ(三つの楽器と通奏低音のための)/
 讃美すべく立ち上がらん(二つの楽器と通奏低音による演奏)/
 おお、富めるかた(独唱、三つの楽器と通奏低音のための)/
 わたしはあなたを讃えて声をあげる(3人の独唱と通奏低音のための)/
 主よ、御もとに身を寄せる(独唱、二つの楽器と通奏低音のための)/
 5声による第12ソナタ(五つの楽器と通奏低音のための)/
 主の僕らよ、主を賛美せよ(3人の独唱、七つの楽器と通奏低音のための)/
 ごきげんよう、天の皇后(サルヴェ・レジーナ 独唱、五つの楽器と通奏低音のための)

  ホスエ・メレンデス・ペラエス指揮アンサンブル・イ・フェーデリ
   [S、CT、T、B、2Vn、2ツィンク、2Tb、2Vc、Org]
 録音:2010年3月、スイス|ピリオド楽器使用|初出・旧品番: Pan Classics, PC-10222 ローゼンミュラー(1619-1684)は、ライプツィヒ聖トーマス教会のカントルに内定しながらも同性愛疑惑により投獄され、脱獄しイタリアで活動しながらその名を広めた作曲家。ここでは、ピエタ院などで働いていたヴェネツィア時代のほとんどの宗教音楽と器楽作品を、ホスエ・メレンデス・ペラエスが芸術監督を務める16世紀〜17世紀を専門とする古楽アンサンブル、イ・フェデーリが演奏。
CHE-0223-2
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価格帯:C
国際人〜オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインの歌

 マルク・レヴォン(歌/リュート/チェトラ/Vaダルコ)指揮アンサンブル・レオネス
  [カウHr/ハーディ・ガーディ/バグパイプ/中世Fl/ヴィエール/他]
 録音:2013年4月2日-5日、ビニンゲン聖十字架教会、スイス|初出・旧品番: Christophorus, CHR-77379 ジョスカン・デ・プレ(CHR-77348)、アレクサンデル・アグリーコラ(CHR-77368)等、画期的プログラムと高質の演奏で評判を呼ぶアンサンブル・レオネスによる、オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインの歌曲と器楽作品集。オリジナル盤はレコード芸術2014年9月号海外盤 REVIEW 掲載、朝日新聞夕刊「 for your Collection 〜クラシック音楽」でも紹介。
CHE-0224-2
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価格帯:C
フルートのための有名なメロディ〔旧題名:バディネリ〕
 J.S.バッハ:メヌエット&バディネリ(管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV.1067 より)
 グルック:精霊の踊り(歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より) / 作曲者不詳:グリーンスリーヴス
 デルヴロワ:パピヨン(蝶) / クープラン:恋するうぐいす(「クラヴサン曲集第3巻」より)
 アナセン〔アンデルセン〕:エチュード第3番 / シューベルト:セレナーデ(「白鳥の歌」より)
 ヨハネス・ドンジョン:風の歌 / サティ:ジムノペディ第1番 / ゴセック:タンブラン
 ドビュッシー:シランクス / J.S.バッハ:ラルゴ(協奏曲 ヘ短調 BWV.1056/1056a より)
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(歌劇「皇帝サルタンの物語」より)
 J.S.バッハ:サラバンド(無伴奏フルート・パルティータ イ短調 BWV.1013 より)
 グノー:アヴェ・マリア / J.S.バッハ:バディネリ(管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV.1067 より)

 ジャン=クロード・ジェラール(Fl) アンネ=カテリーネ・ハインツマン(Fl2)
 クリスティアン・オステルターク、ヴェレーナ・ゾマー(Vn) エンリケ・サンティアゴ(Va)
 マルティン・オステルターク(Vc) ヴォルフガング・ギュトラー(Cb)
 アンドレアス・カーステン(Cemb) ボリス・ビョルン・バガー(G)
 録音:1997年2月-3月、シュトゥットガルト|初出・旧品番: Signum (GERMANY), SIG X84-00 [SIGX-8400] 〔当店未案内|廃盤、入手不能〕。ハンブルク州立歌劇場管、バイロイト祝祭管の首席奏者、ハンブルク国立音楽大学の教授を務めた欧州フルート界の重鎮、ジャン=クロード・ジェラールが90年代に吹きこんだフルート名曲集。演奏、教育活動での来日も多く、日本のフルート界に与えた影響も大きいフランスの名手による名技で、「バディネリ」、「グリーンスリーヴス」、「ジムノペディ」、「シューベルトのセレナーデ」、「熊蜂の飛行」、「グノーのアヴェ・マリア」などの永遠の名曲から、デルヴロワ、アナセン(アンデルセン)、ドンジョンなどのフルートの重要レパートリーをお届けする。編成も無伴奏、フルートとギター、フルートと弦楽など多彩。1曲目の「バディネリ」は正統派の演奏で、ラスト・トラックの「バディネリ」は華麗な即興演奏がふんだんに盛り込まれたバージョンが収録されている。

CORO 特記以外 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 日本にもファンの多いイギリスの合唱団、ザ・シックスティーンが創設した自主レーベル。 旧譜はこちらから
おやすみなさい、最愛の人よ
 エドワード・ネイラー(1867-1934):ヴォクス・ディセンティス
 ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-2016):ルーシーのための子守歌
 作曲者不詳:アイ・アム・ア・ジョリー・フォスター
 ジェイムズ・マクミラン:(1959-):子どもたちは主の遺産(*) / ボブ・チルコット(1955-):ロンドンデリーの歌
 チロ・ピンスティ(1829-1888):おやすみ、おやすみなさい、最愛の人よ
 ウィリアム・コーニッシュ:(1465-1523):おーい、陽気なラッターキン
 ウィル・トッド(1970-):彼に私の名をささやく(*)
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):青い鳥
 ウィリアム・コーニッシュ:ああロビン、優しいロビン / エリック・ウィテカー(1970-):スリープ
 ロデリック・ウィリアムズ(1965-):エリスケイの恋歌 / ウィリアム・ヘイズ(1708-77):ジャイルズ・ジョルト
 アーノルド・バックス(1883-1953):母よ、汝の息子に祈れ

 ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーン
 録音:2020年10月7日-9日、2018年11月14日、*、セント・オーガスティン教会、キルバーン、ロンドン。1979年にハリー・クリストファーズが結成し、40年以上にわたって世界最高峰の水準を維持し続けてきた合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。イギリスで2度目のロックダウンが行われる前の2020年10月に録音されたザ・シックスティーンの新録音は、日常生活の要求から少し離れて安らぎと休息を得るための、500年以上にわたる素晴らしき合唱コレクション。ウィリアム・コーニッシュの「おーい、陽気なラッターキン(Hoyda, hoyda, jolly rutterkin)」から、スタンフォードの名作「青い鳥」、そしてチルコット、マクミラン、ウィテカー、トッドら現代の人気作曲家たちの作品まで、子守歌や民謡の編曲を中心に、人生と愛、静謐と静寂、素朴でシンプルなもの、複雑なイメージが込められた物語を語っている。バリトン歌手としても広く活躍するロデリック・ウィリアムズの「エリスケイの恋歌(Eriskay Love Lilt)」(原曲はスコットランド民謡)は、ハリー・クリストファーズとザ・シックスティーンの新規委嘱により2020年の初めに書かれた作品。
パーセル:チャールズ II 世のための歓迎歌集(ウェルカム・ソング集) Vol.4
 パーセル:神よ統治者チャールズを助け給え Z.250 /歓迎歌「イシスよ、さらに迅く行け」 Z.336 /
      イン・ノミネ〜6声のファンタジア Z.746
 ジョン・ダヴナー:ベネディクトゥス(ミサ・グロリア・ティビ・トリニタスより)
 パーセル:イン・ノミネ〜7声のファンタジアZ. 747 /劇音楽「テオドシウス、または愛の力」 Z.606 から/
      セレクション、アンセム「主はわが光、わが救いなり」 Z.55 /歓迎歌「夏の不在をさり気なく忍ぶ」 Z.337

 ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーン
 録音:2019年1月9日-11日、聖オーガスティン教会、キルバーン、ロンドン、 UK 。2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーン。2017年にスタートしたシリーズ、夭折の巨匠ヘンリー・パーセルの「王室行事のための作品集」の第5弾! 王室の弦楽合唱団の常任作曲家兼指揮者、王室付きの楽器管理者、宮廷礼拝堂のオルガニストなどの要職を歴任し、国王が首都に帰還した際の王室行事や儀式で演奏するための「歓迎歌(ウェルカム・ソング)」や「頌歌(オード)」によってその地位と名声を高めたパーセル。1660年にイングランド議会を解散した後、翌1661年にイングランド王に即位し、共和制の終焉と王政復古期の始まりを呼んだチャールズII世のために作曲された歓迎歌集第4巻は、「イシスよ、さらに迅く行けZ.336」と「夏の不在をさり気なく忍ぶZ.337」の2つの歓迎歌に劇音楽「テオドシウス」(抜粋)やアンセム、イン・ノミネ、ジョン・ダヴナーのベネディクトゥスをカップリング。わずか36歳で亡くなりながらも、英国音楽史上もっとも注目すべき天才音楽家の一人であったパーセルの優れた遺産を、ザ・シックスティーンの見事なアンサンブルで探求する。
COR-16185
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(5CD)
3CD価格
ポーリッシュ・コレクション〔以下5点のセット化〕
 * COR-16110:バルトウォミェイ・ペンキエル(1633頃-1670活動) |  * COR-16123:ポーランドにおけるイタリアの巨匠たち
 * COR-16130:グジェゴシュ・ゲルヴァジ・ゴルチツキ(1665-1670)
 * COR-16141:ポーランドにおけるイタリアの巨匠たち Vol.2
 * COR-16153:マルチン・ミエルチェフスキ(?-1651):教会音楽集

 イーモン・ドゥーガン指揮ザ・シックスティーン
 録音:2012年-2016年。 COR-16110 は英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、 COR-16123 は英BBCミュージック・マガジン「コーラル&ソング・チョイス」に選定。

DANACORD (デンマーク) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 一部CD-R製版のアイテムがございます。プレス盤が在庫切れになると予告無しに CD-R へ切替わりますので、指定してのご注文はお受け出来ません。既案内分はこちらから
DACOCD-870
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[CD-R]
初出、エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへの「オールドバラ」の捧げ物
 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
 ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(Vc)
  マヌーグ・パリキアン(Vn) ジョージ・マルコム(P)
  ノーマン・デル・マー指揮イギリス室内o.
 録音:1973年6月21日、スネイプ・モールティングズ、オールドバラ音楽祭、 UK 、ライヴ、モノラル|初出音源|ディジタル・サウンド修復:デイヴィッド・ロード。 デンマークのチェリスト、エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(1932-2013)の「トリビュート」シリーズ。最終リリースの一枚は初めて紹介される録音。ベンクトソンのブラームスは、エンドレ・ヴォルフと共演したストックホルムのライヴ録音が紹介(DACOCD-763/768)されており、一方、ベートーヴェンは、オールドバラのこの演奏が彼の知られている唯一の録音。共演のヴァイオリニスト、マヌーグ・パリキアン(1920-1987)は、アルメニア人を両親に南トルコのメルシンで生まれた。ロンドンで学び、1947年にソリストとしてデビューヘルベルト・フォン・カラヤンが常任指揮者だった時代、1948年から1957年にかけてフィルハーモニアo. の第1首席奏者を務めた。王立音楽アカデミーで教え、オールドバラ音楽祭には室内楽奏者としてたびたび参加している。ピアノのジョージ・マルコム(1917-1997)は、チェンバロ奏者、オルガニスト、合唱とオーケストラの指揮者として主に知られている。1958年のクリスマス、ベンジャミン・ブリテンが、マルコムの指揮するウェストミンスター大聖堂聖歌隊が歌った「キャロルの祭典」を聴いて深い印象を受け、ブリテンが合唱のための新作を書くことにつながったと言われる。このディスクの音源には、BBCのスネイプ・モールティングズからの放送をアマチュアがエアチェックした録音とロンドンの大英図書館の所蔵するコピー録音が、正式の許可を得て使われている。オリジナルのモノラル録音には、エアチェックにつきものの雑音、ドロップアウト、テープレコーダーの不安定な動作に起因する音の揺れなど、完全ではない箇所があったため、デイヴィッド・ロードがディジタル技術を使い、ベンクトソンたちの音楽を楽しめる状態にまで修復した。
J.P.E.ハートマン(1805-1900):ピアノ作品集 Vol.2
 H.C.アンデルセンの短詩のついた習作形式による6つの性格的小品 Op.50, HW.89 (1848) /
 ベルマンの描画 - 序奏と2つのメヌエット ト短調 HW.45 (1852/59) /
 スウェーデン民謡をモチーフにして HW.50 (1874) /3つの小品 DF.30 (1848-50) /
 8つのスケッチ Op.31, HW.72 (1840-41) /白鳥 - ユモレスク ニ短調 HW.54 (1882) /
 アルバムのページ「コウノトリよ、足長の鳥よ」 ニ長調 HW.37 (1847) /ポルカ風に ニ長調 HW.42 (1857) /
 デンマーク民謡風に ホ短調 HW.48 (1870) /3つのピアノの小品 Op.38 (1844)

 トマス・トロンイェム(P)
 デンマークのピアニスト、トマス・トロンイェム(1954-)が、デンマーク文化の黄金時代を代表する作曲家のひとり、J.P.E.ハートマンのピアノ作品を初録音曲を中心に紹介するシリーズ。「H / C. アンデルセンの詩をもつノヴェレッテ」などを演奏した最初のアルバム(DACDCD-874)につづく第2集は、前作と同様、シューマンやグリーグのスタイルで書かれたロマンティックな作品群。
ニルセン&エネスク:ヴァイオリン・ソナタ集
 カール・ニルセン:ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 イ長調 Op.9, FS20 /第2番(ト短調) Op.35, FS64 (*) 〕
 ジョルジェ・エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調 Op.25

 ミハエラ・オプレア(Vn) ヤコブ・アルスゴー・ベーア(P)
 録音:2020年7月2日-4日、2020年10月12日-13日(*)、アルシオン・コンサートホール、スナボー、デンマーク。「タンゴ・ジェラシー、ホラ・スタッカート」(DACOCD-831)をリリースしたルーマニア生まれのヴァイオリニスト、ミハエラ・オプレアとデンマークのピアニスト、ヤコブ・アルスゴー・ベーアのデュオによるアルバム第2作。前作に続き、デンマークと祖国ルーマニアの偉大なヴァイオリン作品を探求するプログラムとして、カール・ニルセンとジョルジェ・エネスクのヴァイオリン・ソナタを収録。ミハエラ・オプレアは、ルーマニア、ブラソフ生まれのヴァイオリニスト。キュイ音楽学校とブカレスト音楽院で学び、1998年、南ユランso. (デンマークpo. )に入団した。2006年から2009年までオーフス王立音楽アカデミーでキム・シューグレンに学び、ソリストのディプロマを取得。南ユランso. の第2ヴァイオリン・セクションのリーダーを務めている。ピアニストのヤコブ・アルスゴー・ベーア(1984-)は、オーフスのアカデミーでアネ・ウーランに学び、2012年11月、修了のコンサートを行ってソリスト・デビューした。カール・ニルセンは、20代から30代にかけてデンマーク王立o. の第2ヴァイオリン奏者を務め、有能なヴァイオリニストとして知られた。「ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調」は、彼の交響曲第1番が初演された翌年に作曲された、伝統的なスタイルに沿って書かれた作品。「ヴァイオリン・ソナタ第2番」は、1912年の夏から9月にかけて作曲され、「タンゴ・ジェラシー」を作曲したアクセル・ゲーゼのヴァイオリンで初演された。ニルセンが探求した「調性を探る旅」の作品のひとつ。ジョルジェ・エネスクの「ヴァイオリン・ソナタ第3番」は、1926年の作品。「ルーマニアの民俗スタイル(性格)で(Dans le caractere populaire roumain)」と添書きされ、実際の民謡を引用せず、「真性のルーマニア」を思わせる素材を使って作曲された。暗くメランコリック、深い情熱をもった音楽。
北欧の歌とロマンス
 グリーグ:春の雨 Op.49 No.6 /ルンダーネで Op.33 No.9 /帰郷 Op.58 No.1
 ヨハン・スヴェンセン(1840-1911):ロマンス ト長調 Op.26 / ソンライフ・ラスムセン(1961-):ロマンス(2020)
 シベリウス:黒いばら Op.36 No.1 / グリーグ:ばらの季節に Op.48 No.5 /一輪の桜草をもって Op.26 No.4
 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):ロマンス Op.28 No.2
 ボー・ホルテン(1948-):ロマンス第2番(2020)
 グリーグ:茶色のふたつの瞳 Op.5 No.1 /君を愛す Op.5 No.3 /
      ソールヴェイの歌 Op.23 No.19 /春 Op.33 No.2 /ノルウェーに寄せて Op.58 No.2
 シベリウス/オットー・タウプマン(1859-1929)編曲:ロマンス ハ長調 Op.42 / グリーグ:白鳥 Op.25 No.2

 ヘルゲ・スロート(Vn) アネ・メテ・ステーア(P)
 録音:2020年6月20日-21日、11月7日-8日、デンマーク国立音楽アカデミー(南デンマーク音楽院)、オーゼンセ、デンマーク。「北欧音楽委員会(NOMUS)賞」作曲部門の受賞歴のあるフェロー諸島のソンライフ・ラスムセンと、合唱指揮者として国際的に知られるデンマークのボー・ホルテンは、COVID-19のせいで人々が「孤独の時」を過ごすことを余儀なくされた2020年、それぞれの場所でヴァイオリンとピアノのための「ロマンス」を作曲した。ヘルゲ・スロートとアネ・メテ・ステーアの初めてのデュオ・アルバム「ヴァイオリンとピアノの歌う、北欧の歌とロマンス」では、ラスムセンとホルテンのその新作と、グリーグ、シベリウス、スヴェンセン、ステーンハンマルのよく知られた歌曲とロマンスが演奏される。歌曲の数小節をオクターヴ高く演奏している他は、オリジナルの楽譜にしたがって演奏。スヴェンセンとステーンハンマルの曲は、作曲者自身による「ヴァイオリンとピアノの版」、シベリウスの弦楽オーケストラのための「ロマンス」は、作曲者が賛辞を贈ったという、ドイツの指揮者タウプマンの編曲が使われた。ヴァイオリニストのヘルゲ・スロート(1952-)は、オスロ生まれ。マリア・リトカ、シャンドル・ヴェーグ、ドロシー・ディレイに学び、デンマークのオーゼンセso.、コペンハーゲン・アテラス・シンフォニエッタ、ラナス室内o. のコンサートマスターを務めた。ミュンスター・ヴィルヘルムス大学音楽学部で25年間、教授。現在、コペンハーゲンのデンマーク・タレント・アカデミー「MGK」(音楽基礎コース)で教えている。アネ・メテ・ステーアは、デンマークのピアニスト。主に室内楽の奏者として活動、Danacordがリリースしたオレク・マルシェフの「メンデルスゾーン-ピアノと管弦楽のための作品全集」で「2台のピアノのための協奏曲」の第2ピアノを担当。「グバイドューリナ-ピアノ作品全集」(Kontrapunkt, 32293) がソリストとしての代表的録音。スロートとステーアは、1995年に初めて共演。近年は、音楽祭の芸術監督を共同で務めている。アルバム制作は、コペンハーゲン三重奏団のピアニストとして知られるモーテン・モーウンセンが担当。グリーグとシベリウスにインスピレーションを与えた原詩(ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語)が、英訳、ドイツ語訳と一緒にブックレットに掲載されている。
DACOCD-885
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ラウニ・グランデールの遺産 Vol.5
 ルイ・グラス(1864-1936):交響曲第5番 Op.57 「卍の交響曲」(1919-20) (*) [1957年10月22日]
 P.S.ロング=ケラー(1879-1966)/ライフ・カイサー(1919-2001)編曲:
  組曲 ニ長調(管弦楽のための) (1947, arr.1954-55) [1956年4月9日]
 ヘアマン・サンビュー(1881-1965):交響曲第4番(1947) (*) [1956年3月19日]
 ヘーコン・バーアセン(1876-1954):交響曲第2番 イ長調 Op.7 「海 [Havet] 」(1904) (*) [1954年6月3日]
 ヨハネス・アナセン(1890-1980):管弦楽のための組曲第1番 ロ長調(1937) [1956年4月9日]
 ルドルフ・シモンセン(1889-1947):交響曲第2番「ヘラス」(1921) (*) [1954年9月5日]

 ラウニ・グランデール指揮デンマーク放送so.
 録音:[内]、すべてデンマーク放送第1スタジオ、コペンハーゲン|復刻/(新)ディジタル・マスタリング:クラウス・ビューリト|既出: DACOCD-370/371 (*) 。20世紀デンマークを代表する指揮者のひとり、ラウニ・グランデール(1886-1960)の「遺産」シリーズの第5作。デンマークの後期ロマンティシズム時代と「カール・ニルセンと同時代」の作曲家の4つの交響曲と2つの組曲が、グランデールが最後の輝きを見せた時代、1954年から1957年のデンマーク放送でのスタジオ録音で収められている。4曲の交響曲は「後期ロマンティシズム時代デンマークの交響曲」(DACOCD-370/371)に収録されたものと同じ演奏。幸運をもたらす印とも輪廻の象徴とも言われる「卍」を副題にしたルイ・グラスの交響曲第5番。ヘアマン・サンビューが1947年に作曲した第4番は、ディーリアスやグレインジャーの音楽を思わせる、3楽章の交響曲。ヘーコン・バーアセンの交響曲第2番「海」は、「打ち寄せる波」「夏」「悲劇」「ヨット乗り」の4楽章。ルドルフ・シモンセンの交響曲第2番「ヘラス」は、「オレステイア」「神殿のほとりの寂しさ」「勝利の女神パラス・アテナ」の3楽章で書かれた、カール・ニルセンの語法をうかがわせる作品。4曲すべて、クラウス・ビューリトによる新たなマスタリングで収録されている。 P.S.ロング=ケラーは、音楽一家に生まれ、ほぼ半世紀にわたりコペンハーゲン救世主教会のオルガニストを務めた。「組曲 ニ長調」は、ロング=ケラーの作曲したオルガンのための「バロック組曲」を彼の生徒のライフ・カイサーが、曲の削除と追加、編曲を行い、師への75歳の誕生日プレゼントとした作品。「前奏曲」「スケルツォ」「アリア」「間奏曲」「アラベスコ」「終曲」の6曲。ヨハネス・アナセンの「組曲第1番」は、ロング=ケラーのネオクラシカルな曲とは対照的な、彼がカール・ニルセンに教わったことがあるのを示す、陽気でにぎやかな音楽。
ヴィクト・ベンディクス(1851-1926):ピアノのための音楽
 魂の経験 Op.8 No.2 (1874) /気分の描画 Op.9 (1874) /ピアノ・ソナタ ト短調 Op.26 (1901) /
 5つのピアノの小品 Op.1 (1870-72) /夜想曲 Op.11 No.1 (1870年代末) /ワルツ Op.11 No.2 (1870年代末) /
 5つのピアノの小品 Op.33 (1880-1909) より〔昔の踊り/前奏曲/メヌエット/夜想曲〕/
 小さめのスタイルで Op.2 (1873) /アルバム Oo.22 (10曲)(1870-88) /
 セレナード=スケルツォ Op.8 No.1 (1874) /カプリッチョ(1880)

 イサベル・カーランダー(P)
 録音:2002年、2003年6月、ルイシアナ美術館、フムレベク、デンマーク。ヴィクト・エマヌエル・ベンディクスは、1851年、コペンハーゲンの中流家庭に生まれ、ゲーゼの音楽院で学んだ。「音楽の最大の目的は、しばしの間、人々に自分たちの野蛮さと恥ずべき日々の生活を忘れさせること」を信条にした、生まれついてのロマンティストと言われる。4曲の交響曲(DACOCD-436/437)、ピアノ協奏曲(DACOCD-641)、室内楽曲、ピアノ曲、声楽曲と、幅広いジャンルに100を超す作品を書いた作曲家、リストに師事した技巧の優れたピアニスト、室内楽奏者、生徒だったカール・ニルセンの「交響的ラプソディ」をはじめとする作品の指揮者として知られ、デンマークのひとつの時代を主導する、積極的な性格と人間的な魅力を備えた音楽家と評価されている。彼の実子、ヴィクト・シューラーは、20世紀デンマークを代表するピアニストのひとりとして名を残した。Danacord Recordsがリリースするアルバムには、強い批評精神で知られたベンディクスの出版譜のあるソロ・ピアノのための全作品が収録されている。「性格的小品」の伝統に沿った「5つのピアノの小品」 (Op.1)、楽しい気分の「小さめのスタイルで」、「可能なかぎり速く」と指示された「バッコスの行列」を第3曲が特徴的な「気分の描画」、聴衆に広く認められるスタイルで書かれた「アルバム」。「ピアノ・ソナタ ト短調」は、彼が荒れた私生活の中で作曲した、「諧謔的な間奏曲」「アレグロと変奏」など4楽章による40分近い演奏時間の作品。「5つのピアノの小品」 (Op.33)は、1880年から1909年にかけて作曲した4曲に「 Op.11 No.2」の「ワルツ」を加えて出版された。ピアニストのイサベル・カーランダーは、デンマーク国立音楽演劇アカデミー(西ユラン音楽院)とデンマーク王立音楽アカデミーのトーヴェ・レンスコウ、ローマのミルタ・ヘッレラに学び、1995年、ソリストとしてデビュー。2010年、コペンハーゲン大学で法律の学士号を取得、弁護士の活動と、歌曲の共演とベンディクスのピアノ音楽をプロモートする活動を行っている。
DACOCD-893/896
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グラモフォーン・ショップ・著名音楽家シリーズ〜デンマーク録音全集 1948-1950
 [ Disc 1-2 (前半)]:17世紀北ドイツのバロック・カンタータ
  ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
   われ心から汝をを愛す、おお主よ SWV.348 (*) /あなたは何をしたのか SWV.307 (#) /主に帰せよ、神の子らよ
     SWV.283 (#) /おお、やさしく恵み深い主イエス・キリスト SWV.285 (+) /汝、慈愛に満てるイエス SWV.309 (+)
  ディートリク・ブクステフーデ(1637頃-1707):
   イエスは我が喜び BuxWV.59 (**) /全地よ、主をたたえよ BuxWV.64 (##) /主イエスよ、もし我が汝を BuxWV.107 (*)
    [ロッリ・ライル(A) エルセ・マリーエ・ブルーン(Vn;*/**) ユーリウス・コペル(Vn;*/**)
     ハンス・カスコウ(Va;**)アルベルト・メディチ(Vc;*/#/**/##) ヤール・ハンセン(Vc;+)
     トマス・ローセンベア(ヴィオラ・ダ・ガンバ;##) フィン・ヴィーザウー(Org)/
     1950年6月12日(**) 、1950年6月13日(*) 、1950年6月14日(##)、1950年6月15日(#) 、1950年9月26日(+) | GSC 59-64 ]

  フランツ・トゥンダー(1614-1667):目覚めよと呼ぶ声あり(*)
  マティアス・ヴェックマン(1619-1674):シオンは言う:主は我を見捨てられた(#)
    [エルサ・シグフース(A;#) ヴォルマー・ホルブル(T;#) ホルガー・ヌアゴー(B;#)
     モーウンス・ヴルディケ指揮コペンハーゲン少年cho.(*)、室内o./1948年12月30日| GSC 31 (*), 32-33 (#) ]

  ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
   助け給え、キリストよ SWV.296 (*) /師よ、われら夜もすがら働けり SWV.317 (*) /ファリサイ派の人と徴税人 SWV.444 (#)
    [マヤ・ベランセン(S;#) ヴァルボー・ガーゼ(A;#) ヴォルマー・ホルブル(T)
     エスキル・ラスク・ニルセン(Br;*) ホルガー・ヌアゴー(B;#) アルベルト・メディチ(Vc)
     モーウンス・ヴルディケ(Cemb)/1948年12月28日(*)、1948年12月29日(#) | GSC 34 (*), 35-36 (#) ]

  フィンセント・リューベック(1654-1740):やさしい花婿よ、ようこそ(*)
  クリストフ・ベルンハルト(1628-1692):恐れることなかれ(#)
  ディートリク・ブクステフーデ(1637頃-1707):おお、いかに喜びに満ちたるか BuxWV.90 (+)
    [カーアン・ヘーロプ(S;*/#) ヴァルボー・ガーゼ(A;*) ニルス・ブリンカー(T;+)
     ホルガー・ヌアゴー(B;+) エルセ・マリーエ・ブルーン、ユーリウス・コペル(Vn)
     アルベルト・メディチ(Vc;*/+) モーウンス・ヴルディケ(Cemb)/
     1948年12月28日(+) 、1949年1月10日(#) 、1949年1月11日(*) | GSC 31 (+), 32-33 (#), 34-36 (*) ]

 [ Disc 2(後半)]:ルネサンスの合唱音楽
  オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):
   ダヴィデの残穢の詩編「深き淵より、われ汝を呼ぶ(深き淵より)」[1949年6月16日| GSC 53 ]/
   わが心、侮辱と悲惨によりて(Improperium)[1949年9月15日| GSC 55 ]
  ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594):
   モテット〔バビロンの流れのほとりで[1950年2月10日| GSC 56 ]/神聖なる日が[1949年6月17日| GSC 57 ]〕/
   ミサ曲「永遠のキリストの恵み」〜アニュス・デイ I & II [1949年6月17日| GSC 58 ]
  ハンス・レーオ・ハスラー(1564?-1612):モテット「マリアは天使に言われた[1949年9月15日| GSC 58 ]
  ヤコブス・ガルス〔ヤーコプ・ハンドル〕(1550-1591):天にまするわれらの父よ[1949年9月15日| GSC 57 ]
  クレメンス・ノン・パパ(1510-1556):モテット「ラマで声が聞こえた」[1949年6月17日| GSC 56 ]
  ジョスカン・デ・プレ(1450/55頃-1521):「ミサ・パンジェ・リングァ」より[1949年9月15日| GSC 53-55 ]
   〔キリエ、クリステ、キリエ/サンクトゥス/ピエニ・スント・チェリ/ベネディクトゥス/オサナ/アニュス・デイ〕
  [モーウンス・ヴルディケ指揮デンマーク放送マドリガルcho.]

 [ Disc 3 (前半)]:後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽
  ザムエル・シャイト(1587-1654):第2旋法によるマニフィカト 1-6 (1624) [1949年3月18日| GSC 47 ]
  ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):使徒書簡朗読後のカンツォーナ(1635) [1949年2月19日| GSC 49 ]
  ハインリヒ・シャイデマン(1595頃-1663):(ドリア旋法の)前奏曲[1949年5月19日| GSC 50 ]
  アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):ディフェレンシア/第4旋法によるティエント[1949年3月19日| GSC 51-52 ]
  ジャン・ティトゥルーズ(1562頃-1633):第5旋法によるマニフィカト(1626) [1949年3月21日| GSC 50-52 ]
  メルヒオール・シルト(1592/93-1667):前奏曲 / オーランド・ギボンズ(1583-1625):ファンタジア
   [1949年3月22日| GSC 49 ]
  ヤン・ピータスソン・スウェーリンク(1562-1621):おお幸いなる光よ、三位一体よ より〔第1変奏/第2変奏〕
   [1949年3月23日| GSC 48 ]
  ヤーコプ・プレトリウス(1586-1651):前奏曲 / ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):乙女マリアの胎に宿れり
   [1949年3月23日| GSC 47 ]
   [フィン・ヴィーザウー(Org|フレゼリクスボー城のコムぺニウス・オルガン(ヒレルーズ、デンマーク)]

 [ Disc 3 (後半1)]:[Bonus] フィン・ヴィーザウー、初録音集
  アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):第1旋法によるティエント
  トマス・デ・サンタ・マリア(1515頃-1570):第3旋法によるファンタジア
  ニコラ・ルベーグ(1630-1702):鐘(「オルガン曲集第3巻」から) [HMV, DA 5207]
  ザムエル・シャイト(1587-1654):「イエス十字架にかけられしとき」による変奏曲 [HMV, DB 5213]
  ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ sopra I pedal
  ヤン・ピータスソン・スウェーリンク(1562-1621):エコー・ファンタジア [HMV, DB 5214]
   [フィン・ヴィーザウー(Org|コムぺニウス・オルガン)/1937年11月12日]

 [ Disc 3 (後半2)]:[Bonus] フィン・ヴィーザウー、グルントヴィ教会のマークセン・オルガン
  ディートリク・ブクステフーデ(1637頃-1707):コラール前奏曲
   〔ああ主よ、あわれなる罪人のわれを罰したもうな BuxWV.178 /いざ来たれ、異教徒の救い主よ BuxWV.211 /
    天にいるわれらの父よ Spitta II, 1, 96 /今ぞわれら聖霊に願いたてまつる Spitta II, 2, 24 〕
  [フィン・ヴィーザウー(Org)/1941年9月18日、グルントヴィ教会、コペンハーゲン| HMV, DB 5260 ]

 [ Disc 4 (前半)]:17世紀のオルガン音楽
  ディートリク・ブクステフーデ(1637頃-1707):トッカータ ヘ長調 BuxWV.156 [ GSC 37-38 ]
  ヨハン・ヤコブ・フローベルガー(1616-1667):フリギア旋法によるリチェルカーレ/リチェルカーレ 嬰ヘ短調[ GSC 39-40 ]
  ルイ・マルシャン(1669-1732):グラン・ディアローグ ハ長調[ GSC 41-42 ]
  フランツ・トゥンダー(1614-1667):前奏曲 ト短調[ GSC 42 ]
  マティアス・ヴェックマン(1619-1674):トッカータ ホ短調[ GSC 41 ]
  ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):ファンタジア ト短調/リチェルカーレ ハ短調[ GSC 39-40 ]
  ディートリク・ブクステフーデ(1637頃-1707):前奏曲とフーガ ニ短調 BuxWV.140 /カンツォネッタ ホ短調[ GSC 37-38 ]
   [フィン・ヴィーザウー(Org|マークセン・オルガン)/1949年1月11日、6月、イェーヤスボー教会、デンマーク]

 [ Disc 4 (後半)]:[Bonus] フィン・ヴィーザウー、初期録音集
  ディートリク・ブクステフーデ(1637頃-1707):
   前奏曲とフーガ ト短調 Spitta 14 [1940年7月11日| HMV, DB 5248 ]/
   パッサカリア ニ短調 Spitta 1 [1940年7月12日| HMV, DB 5222 ]/
   トッカータ ヘ長調 Spitta 21 /コラール前奏曲「甘き喜びのうちに」 BuxWV.197 [1940年7月12日| HMV, DB 5223 ]
   前奏曲とフーガ ホ長調 Spitta 8 (*) [1941年9月18日| HMV, DB 5238 ]
   [フィン・ヴィーザウー(Org|マークセン・オルガン)/
    クリスティアンスボー城教会(*以外)、グルントヴィ教会(*)、ともにコペンハーゲン、デンマーク]
 録音:[内]、 MONO ADD |復刻:クラウス・ビューリト。レコード録音の歴史は、19世記の後半にさかのぼり、初期は、すべて機械的装置によるアコースティック録音が行われていた。黎明期ともいえるこの時代を経て、1925年、マイクロフォンやアンプを使った電気式の録音が導入されると、レコード録音の数が一気に増え、78回転のSPレコードを販売する店も都市を中心に生まれた。ニューヨーク市の42丁目東にあった「The Gramphone Shop (グラモフォーン・ショップ)」は、独自のカタログによる希少価値の高いヨーロッパの高品質レコードの通信販売で知られ、第二次世界大戦が終わると、自身のレコード録音も手がけ、「 The Gramophone Shop Celebrity Series (グラモフォーン・ショップ、著名音楽家シリーズ)(GSC)」のレーベル名をつけて販売した。このシリーズには、デンマークで主に「古楽」の分野で活躍していた音楽家も起用された。オルガニストのフィン・ヴィーザウー(1906-1987)、指揮者でオルガニストのモーウンス・ヴルディケ(モーゲンス・ヴェルディケ)(1897-1988)と彼が指揮者だったデンマーク放送マドリガル合唱団、スウェーデンのアルト歌手、ロッリ・ライル(1904-1978)、デンマーク放送室内o. のメンバーを中心とする弦楽器奏者。当時の純正な演奏スタイルを伝える音楽家たち。彼らは、1948年から1950年にかけて、テープを使わず直接ワックス盤に刻む方式で演奏を録音。78回転レコードを6枚ずつ収めた5組のアルバムとしてリリースされた。この Danacord Records のアルバムには、彼らが無編集で記録した78回転レコード30枚分の音楽が、エンジニアのクラウス・ビューリトの所有する28枚と王立図書館所蔵の2枚のレコードを復刻して収録された。「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」「ルネサンスの合唱音楽」「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」「17世紀のオルガン音楽」。この中には、ドイツの演奏家が校訂した楽譜だけが存在し「音」としての記録が残っていない、音楽と音楽史にとって貴重な録音も含まれている。ディスクの余白部分に「Bonus」として、ヴィーザウーの「コレクション」(DACOCD-791/792, 793/794, 795/796, 797/798) に収録されなかった、彼の初期の録音が収められている。

DA VINCI CLASSICS (日/伊) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 相愛大学でも教鞭を執るミラノ出身の音楽学者エドモンド・フィリッピーニ [Edmondo Filippini] 氏が2015年に創設し代表を務める楽譜等の出版社、 Da Vinci Publishing 傘下のレーベル。所在地はなんと大阪の都島区だが、奇妙なことに公式サイトはすべて欧文表記のみ(日本語情報なし)で、日本国内でもディスク商品(おそらく日本語は無し|イタリアから出荷されるという情報もあり)は2020年までほとんど流通していなかった。
初出、ヴィルヘルム・ケンプ〜 1978年ミラノ・ライヴ録音集
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 Op.27 No.1「幻想曲風」(*)
 シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899 No.4, Op.90 No.4 (#)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109 (*)
 ショパン:夜想曲第3番 ロ長調 Op.9 No.3 (#)
 シューマン:クライスレリアーナ Op.16 (#)
  ヴィルヘルム・ケンプ(P)
 録音:1978年4月3日、セラーテ・ムジカーリ〔 Serate Musicali /音楽の夜会〕(#)、1978年10月31日、ソチエタ・デル・クァルテット〔 Società del Quartetto 〕(*)、すべてミラノ、イタリア、ライヴ、外装にモノラル or ステレオの記載無し|おそらく初出音源|外装に "DDD" と記載されているが誤記の可能性がある。まず良好な音質だが全般的にマスター・テープが不安定な印象で、微小なワウフラッターがあるのかもしれない。左右の音像は狭くモノラル、あるいは疑似ステレオの可能性が高い。また、ベートーヴェンのソナタ第13番第4楽章の2分55秒過ぎや同じく第30番第3楽章冒頭など、何かがマイクにあたって大きなノイズが入っている箇所や、マイクのそばで録音者?が声や物音を立ててしまっている箇所が複数ある。ライヴ・レコーディングス&アーティスティック・スーパーヴァイザー:ルカ・キエリーチ|ディジタル・リマスタリング:ダヴィデ・フィッコ。
 当時録音も担当したルカ・キエリーチによる序文の機械翻訳 + 当店簡易修正:『ヴィルヘルム・ケンプのようなカリスマ的存在がミラノで活躍したのは、彼が最も愛した作曲家、とりわけベートーヴェンとシューベルトをテーマにした数少ない、しかし重要なリサイタルに限られていた。しかし、それらは数ヶ月間に実現したのである。1978年3月20日、スカラ座でシューベルトのソナタ3曲を、4月3日にはセラーテ・ムジカーリでバッハ、ベートーヴェン、シューマンを、10月31日にはソチエタ・デル・クァルテットでベートーヴェンのソナタ4曲を、それぞれ演奏した。そして最後のフェアウェル・リサイタルは(翌年の)1月22日、再びセラーテ・ムジカーリで孫/甥にあたるヴァイオリニスト、トーマス・ゴールドシュミットとベートーヴェンを共演したものだった。これらの出来事をきわめて近くから直接見聞きしたことで、私は記憶に残るいくつかの特徴を理解することができた。ケンプはもちろん老いていたが、当時の同僚であったアラウやゼルキン、ましてやこの2年前に丁度89歳で演奏したルービンシュタインらと比せば同程度ではあった。ケンプは非常に痩せていて、頬がこけていて、手も痩せていて、歩調もゆっくりとしていた。そして何よりも、彼の視線はすでにあの世、いや、これから(霊魂を)呼び出す音楽家がいるのにふさわしい場所へ向けられているようだった。彼の音は、(老齢の演奏家がよく奏でる)乾いた木のような音ではなく、彼が生涯をかけて瞑想したページの魅力をそのまま表現することができる、ふくよかな音であった。技術的な衰えは一般的に言っても深刻ではなく、彼の音色の魅力やフレージングの激しさに比べれば無問題と言っても良かった。彼のバッハは時代を超え、シューマンは本質的で深遠であり、ベートーヴェンは根源を探り、ソナタ Op.109 の結末では言葉による表現の限界にまで達していた。リサイタルの最後には、つかみどころのない魅惑的なノクターンのショパンでさえ比類のない詩で語り、(アンコールの)シューベルトの即興曲(恫喝にも聞こえるドイツ語で彼自ら曲目を告げた)は、純粋な音として、また親しみのあるスピーチとして流れていった。』(ルカ・キエリーチ)
現在の世界にインスパイアされたギター作品集〜
 ニコラ・パラディソ
:フロンテラ
ヴィト・ニコラ・パラディソ(G)
 録音:2020年10月、ヴァレンティノ・レコーディング・スタジオ、カステッラネータ、イタリア。イタリアの「かかと」に位置するプッリャ州出身のギタリスト、ヴィト・ニコラ・パラディソ(1964-)の自作自演集「フロンテラ」。エンニオ・モリコーネへのトリビュートとして2020年に作曲された「エレジア」など、パラディソはこの「フロンテラ」で「学術的な条件付けを一切せず、完全に自由に自分の感情や理想を表現する」ことを目指している。
親和性〜クラリネットとピアノのための幻想曲とソナタ集
 ゲーゼ:幻想小曲集 Op.43 / サン=サーンス:クラリネット・ソナタ 変ホ長調 Op.167
 マルティヌー:クラリネット・ソナタ H.356 / プーランク:クラリネット・ソナタ FP.184

 ミケーレ・カルッリ(Cl|使用楽器ビュッフェ・クランポン
 セレーナ・キレーミ(P|使用楽器:シュタイングレーバー
 録音:2018年10月、クラヴィエヴェルクシュタット・コントラプンクト、ミュンヘン、ドイツ。クラウディオ・アバドの推薦を得て1979年に19歳という若さでミラノ・スカラ座o. の首席奏者に就任し、イタリアを代表するクラリネット奏者として活躍すると同時に、指揮者としても世界的名声を得ているミケーレ・カルッリ(1958-)。クラリネット奏者の実績はもちろんのこと、1992年にはタングルウッド音楽祭のセミナーに参加するため小澤征爾とボストンso. から招待され、1994年以降はジュゼッペ・シノーポリのパーソナル・アシスタントを務めるなど、指揮者としても世界規模で活躍している。今回リリースとなるこの「親和性」は、クラリネット奏者としてのミケーレ・カルッリの"現在"を刻印した作品集。ゲーゼ、サン=サーンス、マルティヌー、そしてプーランクの4作品を通じて、後期ロマン派、新古典派の時代におけるクラリネットのための音楽の変遷と発展を描く。
ラフマニノフ:ピアノ作品集
 コレッリの主題による変奏曲 Op.42 /絵画的練習曲集 Op.33 /ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36 (1913年版)

 マッシミリアーノ・モッテルレ(P)
 録音:2020年10月、ヴィラ・ボッシ、ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア。マッシミリアーノ・モッテルレは、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で研鑽を積み、フランコ・スカラやラザール・ベルマン、パウル・バドゥラ=スコダ、アレクシス・ワイセンベルクといった巨匠たちの薫陶も受けたイタリアの実力派ピアニスト。1913年版のピアノ・ソナタ第2番をラフマニノフ・プログラムのメインに据えたモッテルレは、ブダペストのフェレンツ・リスト国際ピアノ・コンクール第3位など21の国際コンクールでの入賞歴を誇っている。大海原のようなラフマニノフの幅広い作品の中でから異なるスタイルの3作品を選んだモッテルレ。それぞれの作品が備えるヴィルトゥオージティや内面の精神性を巧みに表現した好演。
シューマン:ピアノ作品集
 フモレスケ 変ロ長調 Op.20 /ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22 /創作主題による変奏曲 WoO.24

 ルカ・リオーネ(P|使用楽器: YAMAHA CFX
 録音:2020年10月、ヴィラ・ボッシ、ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア。2020年11月にドイツのボンで開催された国際音楽コンクール"Grand Prize Virtuoso"においてゴールド・メダルを獲得したイタリアのピアニスト、ルカ・リオーネ。イタリアのコセンツァとポテンツァの音楽院で研鑽を積み、コンサートピアニストとして本格的に活動を展開しているルカ・リオーネが、シューマンのレコ―ディングのために選んだピアノはYAMAHA CFX 。ルカ・リオーネがソナタを含む3作品の楽譜をじっくりと読み込んだ成果として、稀に見る美しさと音楽的な力強さを備えた演奏となっている。
インスタンタス〜無伴奏チェロのためのコンテンポラリー作品集
 リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ / コッジョラ:オーバードと太陽の踊り
 バレリス:3つのタンゴ風前奏曲 / ノダリ:二元論と対照論 / カサド:無伴奏チェロ組曲

 ジョヴァンナ・ブッカレッラ(Vc)
 録音:2020年5月-6月、 MAST レコ―ディング・スタジオ、バーリ、イタリア。20世紀に入ってから無伴奏チェロのレパートリーは驚くほど開花し、バッハの無伴奏組曲をはじめとする過去数世紀のレパートリーに加えて新たな作品が続々と登場したことで、チェロの無伴奏での演奏スタイルが国際的に確立された。19世紀にフランスで製作された作曲者不詳のチェロを奏でるジョヴァンナ・ブッカレッラは、この無伴奏作品集「インスタンタス」でリゲティ、バレリス、ノダリ、カサド、コッジョラなどの作曲家を選び、ヨーロッパ大陸の音楽からラテン・タンゴまで、独奏楽器の表現力をフルに発揮した極めて多彩なレパートリーを演奏している。ちなみにコッジョラ、バレリス、ノダリの3作品はブッカレッラに献呈されている。
ラジオ・ブエノス・アイレス〜20世紀アルゼンチンの歌曲集
 グァスタビーノ:アルゼンチンの花(1969) /プランチャ、パンパンパ/ツバメの橋に!/
         雀のための哀歌/あなたのハンカチを貸して/兄弟のミロンガ
 ロペス・ブチャルド:民謡様式による5つの歌曲(1936)より/民謡様式による6つの歌曲(1925)より/坊やの歌(1940)

 ピエルマルコ・ビニャス(Br) マッテオ・コリオ(P)
 録音:2019年10月、アウディトリウム・コレッジョ・ヴェスコヴィレ・S.アレッサンドロ、ベルガモ、イタリア。カルロス・グァスタビーノ(1912-2000)とカルロス・ロペス・ブチャルド(1881-1948)の2人はアルゼンチンのフォークロアを文化的なヨーロッパ音楽の伝統に結び付けることに成功し、ニュアンスに富み、極めて鮮やかな色彩を持つ声楽作品を生み出した。
ロマンティックな狂気〜シューマン:ファゴットとピアノのための作品集
 歌曲集「詩人の恋」 Op.48 より
  〔美しい5月に Op.48 No.1 /私の涙から Op.48 No.2 /薔薇や、百合や、鳩 Op.48 No.3 /
   君の目に見入れば Op.48 No.4 /私は恨むまい Op.48 No.7 /明るい夏の朝に Op.48 No.12 〕/
 幻想小曲集 Op.73 /アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70 /民謡風の5つの小品 Op.102 /3つのロマンス Op.94

 フランチェスコ・ボッソーネ(Fg) モナルド・ブラコーニ(P)
 録音:2019年5月、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカローマ、イタリア。一見するとほとんど関係が無いように思われるローベルト・シューマンとファゴットを、その深みのあるダブルリードのサウンドで密接に結びつけた珠玉の作品集。「幻想小曲集」や「アダージョとアレグロ」、「3つのロマンス」といったシューマンの室内楽曲を代表する傑作の数々をファゴットで奏でるのは、1985年からイタリア、ローマの名門サンタ・チェチーリア国立アカデミーo. の首席奏者として活躍する名手フランチェスコ・ボッソーネ! クラウディオ・アバドが創設したモーツァルトo. やルツェルン祝祭o.、マーラー室内o.、エツィオ・ボッソのヨーロッパpo. などでも活躍するイタリアを代表するファゴットの世界的名手。シューマンが精神障害を発症した後となる1849年に作曲された3曲の傑作。その溢れんばかりのロマンティシズムと、作品の深淵に漂う作曲者の苦悩や狂気との"明"と"暗"をフランチェスコ・ボッソーネのファゴットが見事に表現してくれている。また、ダブルリード楽器特有の瑞々しく芳醇なサウンドと歌心に満ちた「詩人の恋」からの6曲も絶品。
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(2CD)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012(全曲)
 〔第1番 ト長調 BWV.1007 /第4番 変ホ長調 BWV.1010 /第5番 ハ短調 BWV.1011 /
  第2番 ニ短調 BWV.1008 /第3番 ハ長調 BWV.1009 /第6番 ニ長調 BWV.1012 〕

 マチルダ・コリャール(Vc)
 録音:2020年2月、5月、8月、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ、ドルノ、イタリア。1987年、音楽一家に生まれ、4歳でチェロを始めると瞬く間にその才能を開花させたイタリアの才女、マチルダ・コリャールがチェリストにとっての聖典、バッハの「無伴奏チェロ組曲」の全曲を録音!ソリストとしての活動はもちろんのこと、トリオ・ザンドナーイのメンバーとしてもイタリア内外で活躍し、2017年9月からはミラノのルドルフ・シュタイナー・スクールでチェロの教鞭を執っているマチルダ・コリャール。組曲第1番〜第3番、第5番ではリッカルド・ベルゴンツィのチェロを、そして第4番と第6番ではステファーノ・ギベルトーニが製作したチェロを弾き分けるなど、バッハの「無伴奏チェロ組曲」という不朽の名作のレコ―ディングに臨むにあたり、楽器の選定にもこだわりを見せている。イタリアの女流チェリストによるバッハの「無伴奏チェロ組曲」の全曲録音は非常に珍しいこともあり、今回の全曲録音は本格的に世界へと羽ばたくマチルダ・コリャールにとっての一大転機となることだろう。
チャイコフスキー
 管弦楽のための「子供のアルバム」 Op.39(オーケストレーション:ヤコポ・リヴァーニ)(*) /
 弦楽セレナード ハ長調 Op.48

 ヤコポ・リヴァーニ指揮オルケストラ・アルカンジェロ・コレッリ
 録音:2020年7月、フジニャーノ、イタリア| (*):室内オーケストラ版世界初録音。結婚の失敗により精神的ダメージを受けてモスクワ川で入水自殺未遂を起こしたチャイコフスキーが、作曲に専念するためにモスクワ音楽院の講師職を辞し、フィレンツェやパリ、ナポリなどのヨーロッパ各地に滞在していた時代に書かれた「子供のアルバム」と「弦楽セレナード」をカップリング。ここではシューマンの「子供のためのアルバム」から影響を受けたとされるチャイコフスキーが1878年に作曲し、甥であるウラディーミル・ダヴィドフに捧げた24曲からなるピアノ曲集「子供のアルバム」の世界初録音となる室内オーケストラ・ヴァージョンを収録!イタリア、ラヴェンナ出身の指揮者であるヤコポ・リヴァーニは、「子供のアルバム」のピアノ版が持つ旋律の美しさ、シンプルなスタイルをより際立たせることを目指してオーケストレーションを施しており、オリジナル作品である「弦楽セレナード」との対比による相乗効果を狙っている。室内オーケストラ版の「子供のアルバム」は世界初録音。巨匠コレッリの名前を冠する室内オーケストラとの組み合わせもユニーク。
バヤン独奏のためのコンテンポラリー作品集
 マントヴァーニ: 8'20'' chrono / コミティーニ:ルーパー / ローゼ:パッシング
 ボー:タイム・トッカータ / ムラシュキン:有機性の音楽 / モンタギュー:エオリアン・フュアリズ

 ラファエレ・ダメン(バヤン)
 録音:2020年11月、テアトロ・コムナーレ・ディ・カーリ、イタリア。ブルーノ・マントヴァーニのリズミカルでポリフォニックな「 8'20'' chrono 」からダニーロ・コミティーニの実験的要素を持つ「ルーパー」までの様々なスタイルの「バヤン」のため6作品を収録している。バヤンを変幻自在に操るラファエレ・ダメンはイタリア、ペーザロのロッシーニ音楽院でアコーディオンを学び、ドイツ、エッセンのフォルクヴァング芸術大学で御喜美江に師事。バッハからべリオなどの近現代作品までをカバーし、アコーディオンの新作初演を数多く手掛けるなど、レパートリーの拡大にも積極的に取り組んでいる。
糸杉と月桂樹〜サン=サーンス:オルガン作品全集 Vol.1
 糸杉と月桂樹 Op.156 /3つの前奏曲とフーガ Op.99 /幻想曲 変ホ長調 R.78 /幻想曲第3番 ハ長調 Op.157

 シモーネ・ヴェッバー(Org)
 録音:2020年11月、サンタレッサンドロ大聖堂、ベルガモ、イタリア。サン=サーンスのオルガン独奏作品の網羅を目指す全曲録音プロジェクトがスタート!イタリア、ベルガモのサンタレッサンドロ大聖堂(ベルガモ大聖堂)を舞台として繰り広げられる第1集のソリストは、ロレンツォ・ギエルミの高弟シモーネ・ヴェッバー(1983-)。東京を含む世界各地のオルガン・フェスティヴァルから招聘されている名手が、自らもオルガニストだったサン=サーンスのオルガン芸術の神髄に迫る。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2
 〔第4番 イ短調 Op.23 /第5番 ヘ長調 Op.24「春」/第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」〕

 ユリア・ベリンスカヤ(Vn) ステファノ・リゴラッティ(P)
 録音:2017年1月13日-15日、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ、ドルノ、イタリア。20世紀のロシア、旧ソ連の大作曲家であるセルゲイ・ベリンスキーを父に持ち、モスクワ音楽院とウィーン国立音楽大学でヴァイオリンを学んだロシアの女流奏者ユリア・ベリンスカヤと、ミラノ音楽院(ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)で研鑽を積み、コンポーザー=ピアニスト、指揮者、オルガニスト、チェンバリストとしてマルチな活躍を見せるイタリアのステファノ・リゴラッティとのデュオによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の第2巻!「クロイツェル」と「春」を収録したこの第2巻でもベリンスカヤの使用楽器は引き続きジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1745年製のヴァイオリン。ロシアと西欧の両方の流れを汲むベリンスカヤが、ベートーヴェンの精神の旅を続きを奏でる。
モーツァルト:鍵盤楽器のためのソナタ全集 Vol.5
 幻想曲 ハ短調 K.475 /ピアノ・ソナタ〔第14番 ハ短調 K.457 /第10番 ハ長調 K.330 〕

 ジョヴァンニ・ディ・チェッコ(クラヴィコード
   使用楽器:ヨリス・ポトフリーヘ、ベルギー、2018年製作〔モデル:製作者不祥、 Saxon, 1770年頃製作〕
 録音:2019年11月、ジャンルカ・ザニン・アルティジャン・スタジオ、プレガンツィオール、イタリア。クラヴィコードによるモーツァルトの「ピアノ・ソナタ」の全曲録音完成を目指しているイタリアの鍵盤楽器奏者、ジョヴァンニ・ディ・チェッコ。ヴェネツィア大学で哲学を学んだ経歴を持つディ・チェッコが録音した「ソナタ全集第5巻」には、バッハの音楽を聴衆に想起させ、ベートーヴェンの作風を先取りしていたとも思わせる K.457 と K.475 、ポスト・バッハにもプレ・ベートーヴェンにも属さない、モーツァルトらしさに満ちた K.330 の3作品を収録。モーツァルトが生きた時代では鍵盤楽器の主流の1つとして存在感を放っていたクラヴィコードで、当時の響きの再現を試みている。新鮮かつ魅力的なモーツァルトの姿をお楽しみ頂きたい。
ストラデッラ:オラトリオ「聖女エディッタ」
 アンサンブル・イル・グロヴィッリオ
 ラウラ・アンドレイーニ、シルヴィア・ヴァジェンテ、フランチェスカ・カポーニ(S)
 シルヴァイン・マネ(A) マルコ・アンジョローニ(T) ミケーレ・ミニョーネ(B)
 録音:2020年7月、サン・マルコ・ヴィリャルバ教会、アレッツォ、イタリア。合奏協奏曲形式の創始者であるとされ、数々の優れた宗教作品を作曲すると同時に、その波乱万丈に満ちた生涯がクローズアップされることも多いバロック時代のイタリアにおける大作曲家、アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682)。ローマで教会のお金を横領し逃亡。ほとぼりが冷めた頃を見計らい帰還したローマと次なる逃亡先ヴェネツィアで女性関係で多くの問題を起こして最終的にはジェノヴァで暗殺者に刺殺されるとういう凄まじい生涯を送ったストラデッラ。ヴェネツィアへと逃亡する前の1972年から73年頃にかけて作曲したとされるオラトリオ「聖女エディッタ」は、独唱陣と通奏低音のみのコンパクトな編成で演奏される作品。ここではチェロ、テオルボ、チェンバロが通奏低音を担当しており、6人の独唱者たちの歌声を存分に引き立てている。
ガエターノ・コルティチェッリ(1804-1840):
 クラリネット、チェロとピアノのための3つのグラン・トリオ集〔第1番/第2番/第3番〕/
 ベッリーニへの想い Op.55
  トリオ・クレメンティ
   [ヴァネッサ・グラッソ(Cl) キアラ・ダパロ(Vc) ジュリア・ルッソ(P)]
 録音:2020年9月、サウンドトラック・スタジオ、グラヴィーナ・ディ・カターニア、イタリア。現在ではその名前、作品ともに不当なまでに忘れられてしまっている19世紀イタリアの音楽家、ガエターノ・コルティチェッリ(1804-1840)の代表作であるクラリネット、チェロとピアノのための「3つのグラントリオ」を収録。ボローニャのリセオ音楽院でロッシーニやドニゼッティの師としても知られるスタニスラオ・マッテイ神父に作曲を師事し、ピアノをベネデット・ドネッリ、ステファノ・ゴリネッリに学ぶと一気に頭角を現し、コンポーザー=ピアニストとして大成。1837年にはボローニャのテアトロ・コムナーレでクラリネットのドメニコ・リヴェラーニ、チェロのカルロ・パリシーニとトリオを組み、大成功を収めている。この19世紀イタリアの知られざる巨匠のグラン・トリオを奏でるのはイタリアの女流奏者たちのアンサンブル、トリオ・クレメンティ。クラリネットのヴァネッサ・グラッソは、シチリア・クラリネットo. やカラムス・クラリネット・アンサンブルで活躍し、2015年に開催されたミラノ国際博覧会(EXPO2015)に招聘された経歴の持ち主。
トランペット・ラプソディ
 ガーシュウィン/ティモフェイ・ドクシツェル編曲:トランペットとピアのための「ラプソディ・イン・ブルー」
 ガーシュウィン:ピアノのための3つの前奏曲
 シャルリエ:フリューゲルホルンとピアのための「ソロ・ド・コンクール」
 バーンスタイン:トランペットとピアノのためのラプソディ「ウェスト・サイド・ストーリー」
 アルチュニアン/ヴォワザン編曲:トランペットとピアノのための協奏曲 変イ長調
 チャイコフスキー:トランペットとピアのための「ナポリの踊り」

 ルカ・セッカフィエーノ(Tp/Hr) ファブリツィオ・ヴィティ(P)
 録音:2020年10月、ブルーム・レコーディング・スタジオローマ、イタリア。アメリカのトランペット・ブランド、シルキー(Schilke)のエンドーサーであると同時に、スイスの時計ブランド、ポール・ピコ(Paul Picot)のブランド・アンバサダーも務めているイタリアのトランぺッター、ルカ・セッカフィエーノが繰り広げる「トランペット・ラプソディ」の世界!2004年から2011年までイタリアのヴェネツィア室内o. の首席トランペット奏者を務めると同時に、映画脚本家、ライターという姿も持つマルチ・プレイヤーのセッカフィーノが選んだのは、ガーシュウィン、バーンスタイン、そしてトランペット奏者にとっての王道中の王道アルチュニアンといった名作の数々。シルキーの3本のトランペット( E♭管: E3L Silver Plated / C管: CX Silver Plated / B♭管: S22 Silver Plated )とフリューゲルホルン( 1040-FL Silver Plated )を駆使してセッカフィエーノがこの「トランペット・ラプソディ」プログラムで、トランペットの"黄金の声"を高らかに鳴り響かせる。
チェロの内側〜ガット弦の響き
 ジャン=ルイ・デュポール:練習曲〔第6番/第10番/第8番〕
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲〔第3番 ハ短調 BWV.1009 /第2番 BWV.1008 〕
 ボンファ/マリン編曲:謝肉祭の朝
  フェルナンド・マリン(バロックVc)
 録音:2019年10月20日-23日、エルミタ・パレド・デルガダ、タラゴナ、スペイン。カンタール・アラ・ヴィオラのメンバーとしてジャンルの枠組みを超えた意欲作「ヴィオラ・ダ・サンバ」が大きな反響を呼び、ソリストとしてもリラ・ダ・ガンバやビウエラ・ダルコ、リラ・ヴァイオルなど様々な古楽系撥弦楽器による演奏を続々と世に送り出したスペインのヴィオラ・ダ・ガンバ&チェロ奏者のフェルナンド・マリン。スペインのアリカンテで生まれ、巨匠ヴィーラント・クイケンに師事したマリンは「ガット弦の響き」を徹底的に追求するために、チェロ奏者にとってのバイブルである大バッハの「無伴奏チェロ組曲(第2番&第3番)」と、18世紀後半〜19世紀初頭のパリで活躍したジャン=ルイ・デュポール(1749-1819)の「練習曲(3曲)」を選曲。マリンは弦楽器におけるピリオド楽器の音の本質は、ガット弦の響きにあり、特にルネサンスやバロック時代の音楽では、ガット弦の音が重要と考え、1800年頃にボヘミアで製作されたとされる作曲者不詳のバロック・チェロに天然のガット弦を張ってこの「チェロの内側 〜ガット弦の響き」の録音に臨んでいる。ガット弦を通じて発せられるチェロの"内なる声"を、スペイン古楽界の異才がリアルに響かせる。
ヴィジョンズ〜ピアノのための組曲
 ドビュッシー:版画 / ガブリエラ・マリアーニ:組曲「メディテラネア」
 プーランク:組曲「ナポリ」 / プロコフィエフ:束の間の幻影 Op.22
  マリア・ガブリエラ・マリアーニ(P)
 録音:2020年6月、スタジオ・イ・ムジカンティ、ローマ、イタリア。ドビュッシー、プーランク、プロコフィエフといった歴史上の偉大な作曲家たちのビジョンを通して、多様な「音の印象」に沿った、深く繊細で印象的なプログラム。マリア・ガブリエラ・マリアーニは今作でも自作「メディテラネア」をプログラムに組み込むなど、作曲家としても活躍中のイタリアのコンポーザー=ピアニスト。その作品はドイツでのコンサートやイタリア、スイスの放送局で取り上げられている。
ヴィオラとピアノのためのイギリス作品集
 クラーク:ヴィオラ・ソナタ/古いイギリスの旋律によるパッサカリア/私の心に静まれと命じよう
 ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの練習曲 / ブリッジ:ペンシエロ/アレグロ・アパッショナート

 ヴィットーリオ・ベナーリア(Va) ファビオ・ナポレターノ(P)
 録音:2020年9月、ノイズ・スタジオ、パルマ、イタリア。大戦間のイギリスにおける最も重要な音楽家の1人であり、ヴィオラ奏者として、そして作曲家として優れたヴィオラ作品を手掛けたレベッカ・クラーク(1886-1979)を中心としたイギリスのヴィオラ作品集。このヴィオラのためのイギリス作品集を奏でるのは、アンナ・セーロヴァとアレクサンドル・ゼムツォフに師事した1999年生まれのイタリア人ヴィオラ奏者、ヴィットーリオ・ベナーリア。ニューヨークのカーネギー・ホールやザルツブルクのモーツァルテウムへのデビューを果たし、ダヴィド・ゲリンガスとも共演するなど着実にキャリアを積み重ねている俊英。
アルベニス:組曲「イベリア」〔第1巻/第2巻〕
モンポウ:「歌と踊り」より Nos.1, 3, 6, 14 / ファリャ:アンダルシア幻想曲
 アクセル・トロレセ(P|使用楽器:ベヒシュタイン
 録音:2020年7月、ロンゴモゾ、イタリア。作曲家と故郷の結びつきから湧き出るインスピレーションが作品に与える生命力を見事に表現したスパニッシュ・プログラムを奏でるのは、ルイ・ロルティにも師事した1997年生まれのイタリア人ピアニスト、アクセル・トロレセ。イベリア半島の風景が目に浮かぶかのような鮮やかな演奏を繰り広げているアクセル・トロレセが選んだピアノはベヒシュタインの GRAND-CODA 。ベヒシュタインのピアノの豊かな色彩感、立ち上がりの良いクリアな響きは、スペインの巨匠たちの音楽との相性抜群。
ゼブラツキ:ギターのための夢物語
 「パルファム・ノクチュルヌ〔夜の香り〕」
ミケル・ゼブラツキ(G)
 録音:2020年11月。ポーランドのイェレニャ・グーラ音楽院でギターの勉強を始めた後にフランスへと渡り、C. I. Mパリ音楽院でギター、オーケストレーション、アレンジを学んだコンポーザー=ギタリスト、ミケル・ゼブラツキ(1970-)の自作自演集。2020年に作曲された「パルファム・ノクチュルヌ」は16曲の小品で構成されるギター独奏のための曲集。そのタイトルの通り、「夢」や「夜」を連想させる美しい作風を特徴とするジャンルレス的な作品。
ストラヴィンスキー/作曲者編曲:
 「ペトルーシュカ」からの3楽章/
 バレエ音楽「火の鳥」(全曲/ピアノ独奏版)
ピエトロ・ソラーチ(P)
 録音:2019年9月、グリファ&フィグリ・スタジオ、イタリア。ベーレンライター社の批評校訂版(クリティカル・エディション)の楽譜を採用してJ.S.バッハの鍵盤作品全曲録音のプロジェクトに取り組んでいるイタリアの強面系ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ピエトロ・ソラーチ。11歳でベッリーニ歌劇場o. との共演でデビューを果たし、1985年の第11回ショパン国際ピアノ・コンクールではイタリア人最高位になるなど国際的に活躍するソラーチがバッハの鍵盤作品全集と並行する形で録音に取り組んだのが、このストラヴィンスキーの傑作バレエ2作品「ペトルーシュカ」と「火の鳥」の「ピアノ独奏版」! 1911年にディアギレフのロシア・バレエ団のために作曲され、10年後の1921年にピアノ独奏のために編曲された「「ペトルーシュカ」からの3楽章」。そして1910年全曲版を元としてピアノ独奏版へとストラヴィンスキー自身が仕上げた「火の鳥」の全曲という、本来であれば大編成オーケストラのために作曲された傑作バレエ2作品に1台のピアノで対峙したソラーチ。自身のヴィルトゥオージティを余すことなく存分に発揮することにより、ストラヴィンスキーのバレエ音楽が持つ大胆な色調の変化や、豊かな色彩感、さらには洗練されたディティールを、ピアノで巧みに表現してくれている。イタリアのヴィルトゥオーゾの卓越したテクニックとピアノ独奏という要素が組み合わさることにより浮かび上がるストラヴィンスキーの傑作バレエの新たな魅力。オーケストラ版とは一味違うピアノ版を存分にお楽しみ頂きたい。
マリオ・トターロ(1962-):朗唱と室内アンサンブルのためのメロドラマ「オイディプス王」
 ロベルト・パッサレッラ(バンドネオン) トリオ・ディアギレフ
 ピエトロ・コンヴェルサーノ、ルチア・フェラッティ、マルチェロ・プレア(朗読)
 録音:2011年-2013年、オーディトリアム・S.ロッコ、セニガッリア、イタリア。「ピアノ・デュオ+打楽器」という珍しい編成で様々な作品に取り組み、切れ味鋭いバルトークの「中国の不思議な役人」を繰り広げてくれたトリオ・ディアギレフが、コンテンポラリー音楽のプロジェクトに参加!メロドラマ「オイディプス王」は、イタリアの作曲家マリオ・トターロ(1962-)がギリシャ神話の登場人物、オイディプス王の物語を語り継ぐために考案した新しいスタイル。朗読を担当する3人の鬼気迫る説得力に加え、トリオ・ディアギレフのイヴァン・ガンビーニも打楽器とクラリネットの1人2役で大活躍している。
ジュゼッペ・ヴェルディ〜ラ・セゾン(四季)
 フマガッリ:荘厳ミサ曲
 ヴェルディ:四季 〜歌劇「シチリア島の夕べの祈り」第3幕からのディヴェルティスマン

 パオロ・ボッティーニ(Org)
 録音:2020年9月15日-25日、10月15日、イタリア。ジュゼッペ・ヴェルディの歌劇「シチリア島の夕べの祈り(ジョヴァンナ・デ・グスマン)」を題材としたイタリアならではのオルガン・アルバム。カルロ・フマガッリ(1822-1907)が「シチリア島の夕べの祈り」を題材として作曲した「荘厳ミサ曲」、ヴェルディ自身の作品である「シチリア島の夕べの祈り」の第3幕のバレエ音楽「四季」を、クレモナ出身のオルガニスト、パオロ・ボッティーニが、フラテッリ・リンジャルディ1865年製とジョヴァンニ・カヴァレッティ1778年製のオルガンで奏でている。
ブラジルのギター〜 20世紀ブラジルのギター作品集
 ボンファ:リオを歩けば/ザンゴ / レイス:もしも彼女が問うたなら/バイア、女の風情
 サヴィオ:ルアの印象/バトゥカーダ / ガロート:インスピレーション/ラメントス・ド・モロ
 ベリナッチ:ジョンゴ/愛のワルツ / ペレイラ:サンバダル/バチコーシャ / マルケス:エスティロサ
 ペルナンブコ:レボリソ / パウエル:コンソラソン

 パノス・メガルキオティス(G)
 録音:2019年2月-2020年10月、メガロヴリソ、ギリシャ。ギター音楽の本場ブラジル。ルイス・ボンファやディレルマンド・レイスをはじめとする20世紀の傑作を集めたクラシック・ギターのためのブラジリアン・プログラム!オール・ブラジル・プログラムを奏でるギリシャ出身のパノス・メガルキオティスは、母国ギリシャの国立テッサロニキ音楽院で学んだ後にスイスのチューリヒ芸術大学でアンデシュ・ミオリンに師事。ギリシャのエルムポリス・ギター・フェスティヴァル第1位、ヴォロス・ウィンター・ギター・フェスティヴァル第1位など、数々のコンクール、フェスティヴァルでの優勝、入賞実績を誇るギタリスト。
ラテン・アメリカのギター音楽集
 ルイス・メルリン:バイロンゴ・カンペロ / アルダズ:ラ・グラシア・デ・ディオス / レデルマン:ルシーラ
 カビエデス:エル・ジャマド・デ・ミストラル / ブローウェル:ビクトル・ハラの主題による変奏曲
 ファリアス:レジャナ/デ・トダス・マネラス / モンテーロ:ポルテーニョの3つの色

 アレクシス・バジェホス
 録音:2020年10月、オルフェニカ・リラ・メディア。南米チリ出身でスペインのアリカンテ大学でギターを学び、1992年に開催された第19回アンドレス・セゴビア国際ギターコンクールで優勝を果たした世界的ギタリスト、アレクシス・バジェホスのラテン・アメリカ・プログラム。アルカンヘル・フェルナンデスとデイク・トラファーゲンのギターを弾き分け、自らに献呈された4曲を含む8作品で、ラテンアメリカの国々の「民族色」、「歌」、「踊り」を聴き手に伝える。
マンチーニ:リコーダー・ソナタ集 Vol.1
 〔第1番 ニ短調/第12番 ト長調/第11番 ト短調/第7番 ハ長調/第2番 ホ短調/第5番 ニ長調〕

 マリア・デ・マルティーニ(リコーダー) サルヴァトーレ・カルキオロ(Cemb)
 録音:2020年6月、プリマローマ、イタリア。バロック時代のイタリアにおいて「ナポリ楽派」の音楽家として活躍したことで知られるフランチェスコ・マンチーニ(1672-1737)。ナポリ楽派の重鎮フランチェスコ・プロヴェンツァーレに音楽を学んだ後、「テ・デウム」の成功によりナポリ宮廷の楽長に就任するものの、アレッサンドロ・スカルラッティのナポリ帰還によって副楽長へ降格。この処遇にもめげずにオペラを中心とした優れた作品を発表し続け、スカルラッティの死後、楽長に返り咲いたという苦労人でもある。リコーダーのための音楽の作曲家としても高く評価されたマンチーニの「リコーダー・ソナタ」を演奏するのは、1965年、ローマ出身の女流リコーダー奏者、マリア・デ・マルティーニ。ロンドンの王立音楽大学でリコーダーを、ジェノヴァ音楽院ではバロック・ファゴットを学んだデ・マルティーニは、イ・バロッキスティやエウローパ・ガランテ、アカデミア・モンティス・レガリス、イ・トゥルキーニなどイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルにも参加、その実力は非常い高い評価を受けている。極めて優れた作曲技法と柔軟性により、アマチュアにも親しみやすい作品でありながら、巧みに装飾などを加えることでプロのヴィルトゥオーゾが取り組むべき作品へと仕上がったマンチーニのリコーダー・ソナタを、デ・マルティーニが華麗に奏でる。
ボッケリーニ:4つの弦楽五重奏曲 Op.42
 〔ヘ短調 Op.42 No.1 /ハ長調 Op.42 No.2 /ロ短調 Op.42 No.3 /ト短調 Op.42 No.4 〕

 エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団
  [カルロ・アルベルト(Vn1) ヴァレリア・バルサンティ(Vn2)
   トマソ・ヴァレンティ(Va) クラウディオ・ヴァレンティ、カルロ・ベンヴェヌーティ(Vc)]
 録音:2020年8月10日-12日、サン・ジョヴァンニ教会、ルッカ、イタリア。イタリアで生まれスペインの宮廷で活躍した室内楽?王、ルイジ・ボッケリーニ。自身も優れたチェリストでもあったボッケリーニは、弦楽四重奏にチェロ1本を加えた「弦楽五重奏曲」はその生涯で160曲以上も作曲している。「 Op.42」はボッケリーニ自身にとってもお気に入りの作品であったとされており、出版社のプレイエルに楽譜を大切に保存するよう依頼したと伝わっている。エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団は、イタリアの音楽一家ヴァレンティ・ファミリーが結成したアンサンブル。ルッカ室内楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務めるなどイタリア国内外で活躍している。
エクレクトリック・ビーティング〜キタラ・バッテンテのためのコンテンポラリー作品集
 ジラルディーノ:コンチェルト・ディ・マテラ / ソルタリオ:キタラ・バッテンテとギターのための
 ロッチサーノ:クリツィア、アルジェント / コリア:スペイン / デ・カロリス:ゴッチェ

 マルチェロ・デ・カロリス(キタラ・バッテンテ)
 ルカ・ファブリツィオ(G/バスウクレレ) ルチアーノ・ブランカーティ(カホン/打楽器)他
 録音:2018年8月-2020年6月、イタリア。ルネサンス時代からバロック時代にかけて使用された弦楽器で「打ち鳴らすギター」との意味を持つ「キタラ・バッテンテ」。10弦と複弦5コースという特徴を持つこのピリオド楽器と現代の音楽を組み合わせ、時代を超越した音楽の組み合わせを実現させたユニークなプログラム!イタリアのコンポーザー=ギタリスト、アンジェロ・ジラルディーノ(1941-)などの独創的な作品に並び収録されているのがチック・コリアの「スペイン」。キタラ・バッテンテ、フルート、バスウクレレ、カホンと打楽器によって奏でられる一風変わった「スペイン」は要注目。
ジェネアロジア〜ギターのためのイタリアの現代音楽集
 モノスカルコ:ヴァイス風のトッカータ / カヴァローネ:チェルヴェーテリ / ジラルディーノ:アンジェラス
 アンヌンツィアータ:幻想的なリチェルカーレ / ビアンキーニ:ダウランドの主題による変容 / オルモ:組曲
 スヴィェルコシュ=レナート:子供の遊び/ラ・カーサ・イン・コリーナ / エリア:エクステンデット・モーメント

 アンジェロ・コローネ(G)
 録音:2020年3月-9月、スタジオ・ピルギィ、イタリア。ワルテル・オルモ(1938-2019)を除き、2021年現在も存命のイタリア人作曲家たちによるギター・ソロ作品集。収録作品の作風は難解な実験音楽ではなく、ダウランドやヴァイスのスタイル、作風に基づくオマージュ的な作品や、新約聖書の受胎告知を題材とした作品「アンジェラス」など、現代イタリアにおける数々の秀作が収められている。フランコ・カヴァローネ(1957-)の「チェルヴェーテリ」は、実際にラツィオ州ローマ県の都市チェルヴェーテリに居を構えるアンジェロ・コローネのために作曲された。
J.S.バッハ/ラインベルガー&レーガー編曲:
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 (2台ピアノ版)
デュオ・モンティ=ビアンコ
[フェデリカ・モンティ(P)
 ファビオ・ビアンコ(P)]
 録音:2020年9月17日-18日、エリオス・レコーディング、カステッランマーレ・ディ・スタービア、ナポリ、イタリア|使用楽器:スタインウェイ、モデル D 274 。鍵盤音楽の絶対的な傑作の一つであり、また鍵盤技術の頂点の一つであり、それに取り組むすべての演奏家にとっても、この曲集を初めて聴く人にとっても果てしなく大きな存在であるバッハの「ゴルトベルク変奏曲」。本来、二段鍵盤のチェンバロのために書かれた作品であるが故に、現代のピアノで演奏する際に避けては通れない頻出す両手の交差などの難題を解決する1つの方法として、リヒテンシュタインの巨匠ヨーゼフ・ラインベルガー(1839-1901)が1883年に2台ピアノでの演奏のために編曲したものを、後年、ドイツの大作曲家マックス・レーガー(1873-1916)が手を加え改訂版として1915年に出版した「2台ピアノ版のゴルトベルク変奏曲」をイタリアのピアノ・デュオが奏でた新録音が登場! 音楽家や音楽愛好家にこの「真のハウスムジーク(家庭音楽)の宝」を知ってもらうため、大バッハへの尊敬の念を込めてラインベルガーが手懸けた「敬虔さに満ちた編曲」によって生まれた2台ピアノ版のゴルトベルク変奏曲を弾くのは、イタリア、ナポリを拠点に活躍するデュオ・モンティ=ビアンコ。2007年にサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院でディプロマを取得したフェデリカ・モンティとファビオ・ビアンコによって結成されたデュオ・モンティ=ビアンコは、2009年と2011年のローマ国際ピアノ・コンクールや、ニューヨークのブラッドショー・ブオーノ国際ピアノ・コンクールなどでの入賞歴を持つ実績十分のピアノ・デュオ。「フニクリ・フニクラ」の誕生の街、ナポリのカステッランマーレ・ディ・スタービアで録音が行われた「2台ピアノ版」のゴルトベルク変奏曲にご注目頂きたい。
架空庭園〜シェーンベルク
 4つの歌 Op.2 /8つの歌 Op.6 /
 歌曲集「架空庭園の書」 Op.15
チョ・ジュ(S)
マリーノ・ナホン(P)
 録音:2020年5月、グリファ&フィグリ・スタジオ、ミラノ、イタリア。リートの伝統と対峙し、自らの作曲語法を見つけようとしていた時代のアルノルト・シェーンベルク(1874-1951)の「声楽曲」にスポットライトをあて、その世界を探求する好企画。「グレの歌」と同じ期間に作曲された初期の「 Op.2」と「 Op.6」、そして無調時代の最初期に作曲された「架空庭園の書 Op.15」によって、シェーンベルクの前半生における声楽曲の作風の変遷が描かれている。シェーンベルクの歌曲を歌うチョ・ジュはソウル出身で、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を卒業。ペーター・シュライヤー、ヘルムート・ドイチュにも学び、近現代の歌曲を得意とするソプラノ。
ポリフォニーの芸術〜世紀を超えて影響を与えたJ.S.バッハ
 J.S.バッハ:トッカータ ホ短調 BWV.914 /幻想曲とフーガ イ短調 BWV.904 /前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.846
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:コラール「われらは汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」 BWV.639 /
                コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV.659
 ブラームス:スケルツォ 変ホ短調 Op.4 / ダッラピッコラ:アンナリベラの音楽帳

 パオロ・リナルディ(P|使用楽器: YAMAHA CFX
 録音:2020年8月、ヴィラ・ボッシ、ヴァレーゼ、イタリア。J.S.バッハの「ポリフォニー」の偉大な存在感、そしてその作曲技法と音楽が何世紀もの時を超えて様々な音楽家たちに与えた影響の大きさを表現したプログラム。バッハの「トッカータ」が導入となり、ダッラピッコラの「アンナリベラの音楽帳」でフィナーレを迎えるプログラム「ポリフォニーの芸術」を奏でるのはイタリアの若手実力派パオロ・リナルディ。イタリアからロンドンへと渡り、スタインウェイ・アーティスト、ロンドンのトリニティ・カレッジのフェローとして活動中のリナルディ。2019年のノースロンドン国際音楽祭におけるエリート・ピアノ・コンクールで優勝を果たすなど着実にキャリアを積み上げている期待のピアニスト。
モンポウ:ひそやかな音楽(全曲)
 〔第1巻/第2巻/第3巻/第4巻〕
ジャンカルロ・シモナッチ(P
 使用楽器:スタインウェイ
 録音:2019年3月6日-7日、ロッキ寺院ローマ、イタリア。モンポウの壮大かつ神秘的な大作のレコーディングに取り組んだのはイタリアのベテラン・コンポーザー=ピアニスト、ジャンカルロ・シモナッチ。サンタ・?チェチーリア音楽院で作曲をアルド・クレメンティに、ザルツブルクのモーツァルテウムでピアノをカルロ・ゼッキに学び、ピアニストとしてはピッツェッティのピアノ作品全集を完成させるなど高い評価を受けている。
アバウトケージ Vol.6 〜ジョン・ケージ: RENGA 〔れんが/連歌〕
 ジャンカルロ・スキャッフィーニ(Tb/Tu) フランチェスカ・ジェモ(P/プリペアドP)
 ワルテル・プラティ(エレクトロニクス) セルジオ・アルマローリ(打楽器/自然音)
 録音:2020年1月25日、イル・ポライオ、ロンコ・ビエッレーゼ、イタリア。イタリアのヴィブラフォン奏者でジョン・ケージに影響を受け、その作品のスペシャリストとして高い評価を受けているセルジオ・アルマローリの監修による「アバウトケージ」シリーズの第6集は「RENGA(れんが/連歌)」!日本の禅と出会い、仏教学者の鈴木大拙に学ぶなど、日本の思想や哲学の影響を受けたジョン・ケージの「RENGA」(1976年初演)はその題名の通り、日本の「連歌」をテーマとして創作された作品。森の風景を描いたスケッチを題材とし、連歌の5-7-5の発句と7-7の脇句の様式を採り入れて自然音を表現した、ケージの日本との結びつきの深さを感じさせる作品の1つ。演奏形態(楽器)が指定されていないこの「RENGA」をここでは、4人の奏者たちがトロンボーン&チューバ、ピアノ&プリペアド・ピアノ、電子楽器、打楽器&自然音で演奏。ケージが思い描いた「連歌」の世界を、多彩な奏法で表現している。
フリーダム
 ミアーニ:トラップ〜マルコムXへのトリビュート
 メッシエリ:ア・ディープ・ビリーフ〜マーティン・ルーサー・キングへのトリビュート
 モルテーニ:ジャストX〜マルコムXへのトリビュート / ルグリ:ヤンの悲鳴 〜ヤン・パラフへのトリビュート
 イアンヌ:サマディ、ガンディー〜マハトマ・ガンディーへのトリビュート
 スキアヴォ:ア・トレ・ファルファーレ〜ミラバル姉妹へのトリビュート

 アレックス&モリス・セバスティアヌット(Sax/Tp/電子楽器)
 録音:2019年9月、イースト・ランド・レコ―ディング・スタジオ・コモンズ、イタリア。マルコムX、マーティン・ルーサー・キング、ガンディー、ヤン・パラフ、ミラバル姉妹にインスパイアされて作曲された6曲のコンテンポラリー作品集。公民権運動や独立運動などで歴史にその名を残す人物たちへの「トリビュート」として書かれた作品を演奏するのは、サクソフォンのアレックスとトランペットのモリスのセバスティアヌット兄弟。モリスは現在、オーケストラ・アカデミア・チャイナ(中国アカデミーo. )の首席トランペット奏者を務め、アレックスはワシントン D.C. のアメリカ海軍バンド国際サクソフォン・シンポジウムで一等賞に輝くなど、腕利きの兄弟デュオが深いメッセージが刻まれた6作品の絶妙のコンビネーションで披露する。
イタリアの幻想
 タレガ:パガニーニの「ヴェネチアの謝肉祭」による変奏曲 / ダンジェロ:リュディアの2つの歌
 レゴンディ:夢の夜想曲(レヴリ・ノクターン) Op.19 / ジュリアーニ:ロッシニアーナ第1番 Op.119
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:悪魔的な奇想曲「パガニーニへのオマージュ」 Op.85

 ヴィンチエンツォ・サンドロ・ブランカッチョ(G)
 録音:2018年11月-2019年4月、イタリア。イタリア、ナポリ出身のギタリスト、ヴィンチエンツォ・サンドロ・ブランカッチョが1本のギターで繰り広げるイタリア音楽の伝統へのオマージュ。「パガニーニ」に代表されるイタリアのヴィルトゥオージティとカンタービレを存分に取り入れた作品ばかりを集めた「技巧」と「歌心」が同居する魅力的なプログラム。ヴィンチエンツォ・サンドロ・ブランカッチョは、2014年にはドイツ、コブレンツのライン州立po. との共演でロドリーゴのアランフェス協奏曲を演奏、ヨーロッパを中心に世界各地へと活躍の場を広げているギタリスト。すでに10を超える国際コンクールでの優勝、入賞歴を持つなど実績も十分。
シューマン:8つのノヴェレッテ Op.21 /トッカータ ハ長調 Op.7
フベルト:幻想、トッカータ
 パオロ・ヴェルガリ(P|使用楽器: YAMAHA CFX
 録音:2020年9月28日-30日、ローマ、イタリア。イタリア、ファレローネ出身のピアニスト、パオロ・ヴェルガリは、ダ・ヴィンチ・クラシックスでの3枚目となるレコ―ディングで、ローベルト・シューマンの最も楽しく、エレガントで謎めいた作品のひとつである「ノヴェレッテ」のサイクルを探求。作品が持つ抒情性の表現を大切にし、シューマンの美学を鮮明に描いてくれている。ヴェルガリがシューマンの作品とのカップリングに選んだのは、南米アルゼンチンでポーランド人の家庭に生まれたコンポーザー=ピアニスト、エドゥアルド・フベルト(1947-)が2019年に作曲した2作品。「トッカータ」の対比が興味深いポイント。
バッハとイタリア Vol.3
 トレッビ:3つのコラール/ファッキネッティ:J.S.バッハのコラールによる主題と変奏曲 FZ.308
 ボーゲン:J.S.バッハの主題によるコラール、パルティータ・コラール第2番
 フィオレンティーノ:J.S.バッハの BWV.147 に基づく「主よ、人の望みの喜びよ」
 マンゾッティ:J.S.バッハの BWV.21 に基づく「涙と嘆き」
 ボイト:J.S.バッハの BWV.766 に基づくパルティータのトランスクリプション / ヴラド:5つのコラール

 キアラ・ベルトリオ(P|使用楽器:シュタイングレーバー
 録音:2020年1月2日-4日、ベルガミーニ・ピアノフォルティ、ピアネッツァ、イタリア。イタリアの女流ピアニスト、キアラ・ベルトリオの演奏による、J.S.バッハとイタリア楽壇の繋がり、関係を描くレコ―ディング・プロジェクトの第3巻。アッリーゴ・ボイトやセルジオ・フィオレンティーノがJ.S.バッハの音楽を題材として作曲した作品からも、大バッハがイタリアの音楽家たちに与えた影響を大きさを知ることが出来る。キアラ・ベルトリオはパウル・バドゥラ=スコダの薫陶を受け、2005年にレオン・フライシャーの指揮でカーネギー・ホールへのデビューを果たしたイタリアの才媛。ここではシュタイングレーバーのグランド・ピアノを弾いている。
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(2CD)
オペラの花束〜アントニオ・スコントリーノ(1850-1922):
  コントラバスとピアノのための幻想曲集
 ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」による幻想曲/ベッリーニの歌劇「テンダのベアトリーチェ」による幻想曲/
 ベッリーニの歌劇「夢遊病の女」による幻想曲/プラタニアの歌劇「ヴェンデッタ・スラヴァ」による幻想曲/
 幻想曲「フィオーリ・ベッリニアーニ」/幻想曲「フィオーリ・ロッシニアーニ」/
 ヴェルディの歌劇「椿姫」による幻想曲/ドニゼッティの歌劇「シャモニーのリンダ」による幻想曲/
 ベッリーニの歌劇「清教徒」よりおお、愛する人よ

 ニコラ・マラグジーニ(Cb) ミレア・ズッカーロ(P)
 録音:2020年2月23日-25日、3月10日-11日、スタジオ・シンフォノス、カターニャ、イタリア|全曲世界初録音。 イタリアとドイツで音楽を学び、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したコンポーザー=ダブルベーシスト、アントニオ・スコントリーノ(1850-1922)。長きに渡り不当なまでに埋もれていたスコントリーノの音楽や楽譜が、ニコラ・マラグジーニをはじめとする音楽家の研究と情熱により、現代の国際的なシーンに蘇った。ここではスコントリーノが当時の巨匠たちの作品に触発されて作曲したコントラバスのためのヴィルトゥオージティと優美な旋律に満ち溢れた「幻想曲」の全てが収録されている。スコントリーノの洗練された書法が発揮された「幻想曲」の全てを録音したのはイタリアのコントラバスニコラ・マラグジーニ。2004年にカターニャのマッシモ・ベッリーニ劇場o. の首席奏者に就任した後、2014年からはRAI国立so. (トリノ・イタリア放送so. )の首席奏者として活躍する同国屈指のコントラバス・プレイヤー。イタリアの大作曲家たちの名作とスコントリーノの卓越した作曲技法、そしてニコラ・マラグジーニの妙技のコラボレーションが「世界初録音」の価値をさらに高めている。
フランコへのオマージュ〜
  フランコ・ドナトーニに触発された日本とイタリアの現代ピアノ作品集

 ジャン・パオロ・ルッピ:東洋の肖像画 / 成本理香:イルミネイティッド・ウィンドウズ II
 久留智之: Una partenza dall'Europa / 徳永崇:オートポイエティックモーション
 山本裕之:無言歌(「失われたテキストを求めて IV 」へのひとつの解) / フィオレンツァ・ジリオーリ:もう一度
 アンドレイナ:コスタンティーニ:潮汐 / 小林聡:イリュージョン
 ファブリツィオ・デ・ロッシ・レ: Sette Refrains / ソニア・ボー: D'Onde

 内本久美(P)
 録音:2020年2月、アゴスティーノ・レコーディング・ホール、ロヴィーゴ、イタリア。20世紀イタリアの現代音楽界における最重要人物の1人である巨匠フランコ・ドナトーニ(1927-2000)。2020年で没後20周年を迎えたドナトーニの功績を称えるため、またその思想や作風が次代の作曲家、音楽家たちへと伝わっていることを広く世に知らせるために企画されたオマージュ・アルバム! サンタ・チェリーリア音楽院の修士課程アカデミーなどでドナトーニに直接師事した作曲家たちを中心として、5人のイタリア人作曲家、5人の日本人作曲家たちの作品を、愛知県立芸術大学の教授でイタリアの現代作品のスペシャリストとして名高いピアニスト、内本久美がレコーディング。このオマージュ・アルバムに自身の作品である「東洋の肖像画」を寄せているジャン・パオロ・ルッピ(1959-)は、愛知県立芸術大学に客員教授として招聘された際、講師陣や作曲科の学生たちに中に自らにとっての芸術の父であると同時に友人でもあったドナトーニの作風や影響が息づいていることを感じ取り、異なる言語と文化を持つ2つの国の音楽による「オマージュ・アルバム」を製作するというプロジェクトを思いついたと言う。母国イタリアはもちろんのこと、遠く離れた日本の音楽界にも大きな影響を与えたドナトーニの存在の大きさを物語るオマージュ・アルバムの登場。
ベートーヴェンの時代のギターとフォルテピアノ
 ジュリアーニ:2つのロンド Op.68 / ディアベッリ:華麗な大ソナタ Op.102 / フンメル:ポプリ Op.53
 ベートーヴェン:アダージョ WoO.43b / ウェーバー:たいへん易しいディヴェルティメント Op.38

 アンジェロ・コローネ(G|使用楽器:アルフォンソ・サヴァスターニ、2016年製作
 エンリコ・マリア・ポリマンティ(Fp
  使用楽器:ウーゴ・ガシーリャ制作〔モデル:ブロードマン、1810年製作、6オクターヴ〕
 録音:2019年4月12日-13日、カプラーニカ、イタリア。音楽的には「ベートーヴェンのウィーン」とも例えることが出来る18〜19世紀のウィーン。このベートーヴェンの時代に誕生した当時としては比較的珍しかった「ギター」と「ピアノ」のデュオのためにディアベッリやウェーバー、フンメル、ジュリアーニ、そしてベートーヴェン自身が書いた作品を集めた好プログラム!ギターとピリオド・ピアノで鮮やかなサウンドと繊細なグラデーションを表現するのはアンジェロ・コローネとエンリコ・マリア・ポリマンティ。アンジェロ・コローネは、アリリオ・ディアス、ブルーノ・バティスティ・ダマリオ、アンジェロ・ジラルディーノといった世界的名手たちに師事したイタリアのギタリスト。同じくイタリア出身の鍵盤奏者、エンリコ・マリア・ポリマンティとの共演で、ベートーヴェンの時代の響きの再現に取り組んでいる。ベートーヴェンの時代に大作曲家たちが書き上げた「ギター」と「ピアノ」のためのデュオの醍醐味を存分に味わえる充実の演奏。
バルトーク
 組曲「中国の不思議な役人」Sz.63(トリオ・ディアギレフ編曲/2台ピアノと打楽器版)/
 2台のピアノと打楽器のためのソナタSz.110
  トリオ・ディアギレフ
   [マリオ・トターロ、ダニエラ・フェラッティ(P) イヴァン・ガンビーニ(Perc)]
 録音:1997年4月、2013年6月、ペーザロ、イタリア。#当タイトルはトラック3( Sz.110 第3楽章)の4分48秒付近で製造に起因する音飛びが発生しますが、レーベル側で修正や良品製造の予定がなく、現状のままで供給されます。この部分が正常なディスクは2021年5月現在存在せず、該当箇所を理由とする返品・交換には応じかねますのであらかじめご了承ください。ロシア・バレエ団(バレエ・リュス)を創設し、19世紀後半〜20世紀前半の芸術界に絶大な影響を与えた巨星セルゲイ・ディアギレフの名を関する「ピアノ・デュオ+打楽器」のアンサンブル、デュオ・ディアギレフの衝撃的なバルトーク作品集は、編成と編曲が非常に貴重でユニーク。「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」は、2名のピアニストと2名の打楽器奏者のための室内楽曲であるものの、ここでは「2名のピアニストと1名の打楽器奏者」で演奏。打楽器のイヴァン・ガンビーニは多重録音や演奏箇所の削減を行わず、バルトークが書いた2パートを全て1人で演奏している。トリオ・ディアギレフの編曲による「2台ピアノと打楽器」による「中国の不思議な役人」は、ピアノ・パートは作曲者本人の編曲をベースに、そして打楽器パートはオリジナルのオーケストラ・スコアをベースとして構成されており、作曲当時から物議を醸し、上演禁止にもなったバルトークの問題作であると同時に屈指の傑作でもあるこの作品の生々しいストーリーを見事に表現している。バルトーク・ファン、アレンジ・ファン要注目の「マンダリン」。
シューマン:暁の歌 Op.133
ラフマニノフ:絵画的練習曲集 Op.39
マーシャ・カンザ(P)
 録音:2019年9月10日-13日、フォンダショーネ・サンタ・チェチーリア、ブレッシャ、イタリア。故郷であるフランスのサン=カンタンで5歳からピアノを学び始め、ベルギーのブリュッセル王立音楽院ではロシアのヴィルトゥオーゾ、エフゲニー・モギレフスキーにピアノを師事したピアニスト兼ヴァイオリニスト、マーシ・カンザのデビュー・アルバム!2009年にウクライナのオデッサで開催されたエミール・ギレリス国際ピアノ・コンクールで第4位入賞を果たすなど、確実に国際的なキャリアを積み上げているマーシャ・カンザが自身にとって初のアルバムに選んだのはシューマンとラフマニノフ。精神的な不調に苦しんでいた最晩年のシューマンが苦悩の中で書き上げた「暁の歌」と、ラフマニノフがロシア時代に完成させた最後の曲集「絵画的練習曲集 (Op.39)」を組み合わせ、師であるモギレフスキー直伝のピアニズム、新鮮な解釈を披露してくれている。
乳母の歌〜イタリアのバロック・オペラからのアリア集
 カヴァッリ:歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」〜シンフォニア/歌劇「ドリクレア」〜私も試してみたい/
       歌劇「エリトリア」〜危うく赤子のまま/歌劇「エリスメナ」〜本当にごめんなさい/
       歌劇「オリモンテ」〜まだ私は美しい/歌劇「カリスト」〜伴侶を得るために/
       歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」より〔逃げる時間があったとしても/聞かせておくれ、おお星よ!〕
 チェスティ:歌劇「イル・ティート」〜シンフォニア / メラーニ:歌劇「イル・ジレッロ」〜シンフォニア
 カヴァッリ:歌劇「エジスト」〜ヒッパルコス、他に愛する人がいないのであれば/
       歌劇「エリオガバロ」〜年を重ねることは大いなること
 サルトリオ:歌劇「セレウーチョ」〜シンフォニア/歌劇「オルフェオ」〜見る心が無く
 スカルラッティ:歌劇「王位回復したオッタヴィア」より〔この口の中の騒動は/叔父さん!〕

  マルコ・アンジョローニ(T)
  フランチェスカ・マルティーニ(S) アンサンブル・イル・グロヴィリオ
 録音:2019年8月20日-22日、10月、サン・マルコ・ヴィッラルバ、アレッツォ、イタリア。イタリアのリリック・テノール、マルコ・アンジョローニのソロ・デビュー・アルバムは、同郷の古楽アンサンブルで17〜18世紀の音楽の発掘と紹介に力を注ぐアンサンブル・イル・グロヴィリオとのコンビによる「乳母」をテーマとしたアリア集。フィレンツェのルイジ・ケルビーニ音楽院を卒業した後にフランスへと渡り、ヴェルサイユ・バロック音楽センター(CMBV)に加入したアンジョローニ。2018年にドイツのマグデブルク歌劇場で、テレマンが手直しを施したと伝わるヘンデルのジングシュピール「獅子心王リチャード1世」でミュルミラ役を歌った際、今回のプログラムを思いついたと言う。フランスの古楽界で多くの経験を積み、今後の飛躍が期待されるテノールの歌声にご注目頂きたい。
ダミーのための音楽〜室内楽のためのコンテンポラリー作品集
 カラ:ダミーのためのコンチェルティーノ/ 4-BIS
 ビショーネ:序奏と無窮動/1850年に / コッジョラ:ボトルの中のシンフォニー/水上で

 マルチェロ・パロリーニ指揮アクローム・アンサンブル
 ロベルト・アルノルディ(Vn) ルカ・ヴァノーリ(Perc)
 録音:2019年1月-7月、ノヴェノヴェ・スタジオ、ミラノ、イタリア。フェデリコ・ビショーネ(1965-)、アルベルト・カラ(1975-)、パオロ・コッジョラ(1967-)の3人のイタリア人作曲家たちが、現代音楽のスペシャリストたち、アクローム・アンサンブルの強力を得て個性的な音楽の道を追求したプログラム。アルベルト・カラの「コンチェルティーノ」をヒントにして「ダミー」をアルバム・タイトルにするなど「愉快、皮肉」をコンセプトとしたプログラムとなっている。
ディ・マルティーノ:室内楽作品集 Vol.1
 カルトーニ・アニマーティとバガテル/トッカータ/ナポリ組曲/
 主題と変奏/アレグロ/ブルレスカ風の序奏/フィアバ/アダージョとアレグロ
  マリア・ロザリア・オリヴィエロ、ルカ・リッカルディ(P) ジョルジョ・ザニョーニ(Fl)
  ジュゼッペ・プレンチペ(Vn) アントニオ・コロンナ(Vc)他
 録音:1960年-1980年。リッカルド・ムーティの最初の師匠の1人であったことでもその名を知られるイタリアの作曲家、アラディノ・ディ・マルティーノ(1908-1989)。ナポリを主な活躍の場としたディ・マルティーノの作品は、器楽、室内楽からオペラまで多岐に渡り、サン・カルロ劇場やトリノのアウディトリアムRAIなど、イタリア国内の著名なホールで演奏され高い評価を受けている。他の19世紀後半〜20世紀前半のイタリアの作曲家たちと同様にその作品はまだまだ知られているとは言い難いため、この室内楽作品集のシリーズがディ・マルティーノの復権に繋がることになるだろう。
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
 (弦楽アンサンブル版|ペーター・リヒテンタール(1780-1853)編曲の弦楽四重奏編曲に基づく)
 リアルキアンサンブル
 録音:2018年1月-2月、ソシエタ・ディ・クァルテット・ディ・パレルモ・コンサート・ホール、イタリア。現在のブラチスラヴァで1780年に生まれ、本業は医者でありながらも豊かな音楽的才能を備えていたペーター・リヒテンタール(1780-1853)は、モーツァルトの音楽のよき理解者、編曲者としてもその名を知られていた。モーツァルトの長男カール・トーマス・モーツァルトからジュスマイヤー版の「レクイエム」の楽譜を入手したリヒテンタールは、この宗教曲の傑作中の傑作を「弦楽四重奏版」へと編曲。モーツァルトがその生涯の最後に遺した偉大なる音楽遺産の「歌詞」と声楽パートの「声」を封印し弦楽器による室内楽曲へと生まれ変わったリヒテンタール版の「レクイエム」は、崇高なる「声なき声」を聴かせてくれる貴重な機会であると言えるだろう。リヒテンタールの「弦楽四重奏編曲」を「弦楽アンサンブル版」へと拡大して録音を行ったリアルキアンサンブルは、6本のヴァイオリン、2本のヴィオラ、2本のチェロ、1本のコントラバスによる11重奏を基本のスタイルとして2003年に結成されたイタリアの弦楽合奏団。イタリア、中でもパレルモを活動の拠点としながらスイスやオーストラリア、さらには南米ベネズエラなど世界各地で活動を展開している。

DELPHIAN (英) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

コールズ&ホルスト:ピアノ作品集
 セシル・コールズ(1888-1918):
  独創主題による変奏曲/5つのスケッチ/ワルツ ニ長調/ソナタ ハ短調/
  トリアノン・ガヴォット/独創主題による5つの小変奏曲/トリストとゲ(シャンソン)Op.10
 ホルスト:トッカータ H 153 (*) /2つの民謡の断片 Op.46 No.2, H 166 (*) /
      クリスマスの日の朝 Op.46 No.1, H 165 (*) /2つの小品 H 179 (*) 〔夜想曲/ジグ〕/
      エグドン・ヒース - トーマス・ハーディをたたえて Op.47, H 172(イアン・ファリントン編曲)

 ジェイムズ・ウィルシャー(P)
 録音:2020年8月28日-29日、クイーンズ・ホール、エディンバラ、スコットランド、 UK | (*以外):世界初録音。ロリー・ボイル(DCD-34098)や、ロナルド・スティーヴンソン(DCD-34119)などのピアノ作品集を録音してきたジェイムズ・ウィルシャーの新録音。ドビュッシーを始めとしたフランスとイギリスの音楽の優れた解釈と演奏で評価を得ているジェイムズ・ウィルシャーが次に取り上げたのは、第1次世界大戦に従軍し戦没したスコットランドの作曲家、セシル・コールズ(1888-1918)のピアノ音楽。従軍中に、友人であったグスターヴ・ホルストへ泥と血に染まったスコアを送ったというエピソードを持つコールズのピアノ作品と、ホルストのピアノ作品をカップリング。
ザ・ワールド・ワズ・ワンス・オール・ミラクル〜レイモンド・ユー
 ザ・ロンドン・シティズン・イクスシーディングリー・インジャード
  (管弦楽のためのシンフォニック・ゲーム)(2012) (*) /
 ザ・ワールド・ワズ・ワンス・オール・ミラクル(2016-17) (#) /交響曲(2014-15) (+)

 デイヴィッド・ロバートソン指揮(*) アンドルー・デイヴィス指揮(#)
 エドワード・ガードナー指揮(+) BBCso.(*/#/+)
 アンドルー・ワッツ(CT;+) ロデリック・ウィリアムズ(Br;#)
 録音:時期未記載、バービカン・ホール(*/#)、ロイヤル・アルバート・ホール(+)、ライヴ|世界初録音。レイモンド・ユー(Raymond Yiu)は1973年香港生まれ、10代後半からロンドンに移住。ほとんど独学で作曲を学び、洗練されながらも大胆で折衷的な独自のスタイルを開発してきた作曲家、ジャズ・ピアニスト、指揮者、音楽作家。Delphianからリリースされるレイモンド・ユーの管弦楽作品集はアンドルー・デイヴィス、エドワード・ガードナー、デイヴィッド・ロバートソン、アンドルー・ワッツ、ロデリック・ウィリアムズといった超豪華アーティストたちによって演奏されてきた3つのライヴ(もちろん、世界初録音)。レイモンド・ユーの最初の主要なオーケストラ作品として2013年に英国作曲家賞(現:アイヴァーズ作曲家賞)にノミネートした「The London Citizen Exceedingly Injured」。2015年のBBCプロムス委嘱作であり、プロムスでガードナーが初演し話題を呼んだ「Symphony」。そして、国際アンソニー・バージェス財団の委嘱によりバージェスの生誕100周年のために作曲、マンチェスター国際音楽祭2017で初演され、ロイヤル・フィルハーモニック協会賞2018(大規模作曲部門)にノミネートされた、バリトンとso. のための連作歌曲「The World Was Once All Miracle」。
ザ・テイスト・オヴ・ディズ・ネイション〜ペープシュ、コーベット、シャトルワース
 ウィリアム・コーベット(1680-1748): Le Bizarrie UniversalI: Al' Inglese
 ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667-1752): Kindly fate at length release me
 オバダイア・シャトルワース(c.1675-1734):合奏協奏曲第1番(アルカンジェロ・コレッリの Op.5 No.1による)
 ペープシュ:春 / シャトルワース:合奏協奏曲第11番(コレッリの Op.5 No.11による)
 ペープシュ:クロエ / コーベット:トランペットとオーボエのためのソナタ Op.1 No.12 (*)
 ペープシュ: While pale Britannia pensive sate / コーベット: Le Bizarrie Universali: Alla Bolognese

 キンガ・ウイサーシ(ディレクター)スピリタート シアラ・ヘンドリク(Ms)
 録音:2020年2月17日-19日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク| (*以外):世界初録音。イングリッシュ・コンサートとエイジ・オヴ・エンライトゥンメントo. のメンバーであり、エンシェント室内o.、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ダニーデン・コンソートにも度々参加、アイルランド・バロックo. やEUバロックo. もリードしてきたバロック・ヴァイオリニスト、キンガ・ウイサーシがディレクターを務める古楽アンサンブル、スピリタート。舞台は1700年代初頭のロンドンで、ウィリアム・コーベック、ヨハン・クリストフ・ペープシュ、オバダイア・シャトルワースの3人の合奏協奏曲を中心とした器楽作品によって、英国音楽の歴史における決定的な分岐点を探求。この時代に演奏されていたイタリア風の音楽とミュージシャンたちの成功から、ヘンデルがイギリスに到着する前から、すでに活気に満ちた国際的なシーンがロンドンで発生したことが示されている。
モーツァルト:オーボエ版ヴァイオリン・ソナタ集
 〔変ロ長調 K.454 /ホ短調 K.304 /変ロ長調 K.378 〕
オリヴィエ・
 スタンキエヴィチ(Ob)
ジョナサン・ウェア(P)
 録音:2020年8月22日-24日、クイーンズ・ホール、エディンバラ、スコットランド、 UK 。エディンバラを本拠とする初の本格的クラシック・レーベル、Delphian(デルフィアン)が、ショーン・シベ、ピーター・ムーア、ドーリック弦楽四重奏団、ティモシー・リダウトなどの素晴らしき才能を発掘してきたイギリスのアーティスト・マネジメント「YCAT(Young Classical Artists Trust)」と提携。今後3年間で9人のアルバムを予定しているDelphianとYCATとのコラボレーション・シリーズ。第3巻は、LSOの首席オーボエ奏者を務める新世代の天才オーボイスト、オリヴィエ・スタンキエヴィチが登場!1989年フランスのニースに生まれたオリヴィエ・スタンキエヴィチ(スタンキエーヴィチ)はパリ音楽院で研鑽を積み、2011年からトゥールーズ・キャピトル国立管の首席奏者として活動。2012年に行われた「第10回国際オーボエコンクール・軽井沢」で第1位(大賀賞)を受賞。2015年にはライプツィヒとニューヨークで開催されたヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションでも優勝し、2015年からLSOの首席奏者にも抜擢、同年から英国王立音楽カレッジの教授陣にも加わっている。ヨーロッパ、日本、アメリカで幅広く活動し、2022年にもソリストとしての日本公演を予定している。プログラムは、モーツァルトの愛される3つのヴァイオリン・ソナタをオーボエで演奏するという注目企画。演奏技法や調性、音域の点でも特にオーボエに適しているという 変ロ長調の2曲と ホ短調の1曲を選び、まるで元々オーボエのために書かれた作品であるかのような自然なニュアンス、豊かなインスピレーションで、優美で繊細ななるモーツァルトを聴かせる。 K.304の ホ短調ソナタは、2014年の来日公演でも披露された作品。
1942 〜プロコフィエフ、コープランド、プーランク
 コープランド:ヴァイオリン・ソナタ
 プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調
ベンジャミン・ベイカー(Vn)
ダニエル・レープハルト(P)
 録音:2020年8月11日-13日、クイーンズ・ホール、エディンバラ、スコットランド、 UK 。2020年で創設20周年を迎えた、エディンバラを本拠とする初の本格的クラシック・レーベル、Delphian(デルフィアン)が、ショーン・シベ、ピーター・ムーア、ドーリック弦楽四重奏団、ティモシー・リダウトなどの素晴らしき才能を発掘してきたイギリスのアーティスト・マネジメント「YCAT(Young Classical Artists Trust)」と提携。今後3年間で9人のアルバムを予定しているDelphianとYCATとのコラボレーション・シリーズ第2巻は、ニュージーランド出身のヴァイオリニスト、ベンジャミン・ベイカーが登場!2016年にニューヨークで開催されたヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションで第1位、2017年にニュージーランドで開催されたマイケル・ヒル・コンクールで第3位を受賞し、ヨーロッパに留まらず、アメリカ、コロンビア、中国、アルゼンチン、レバノン、オーストラリアなど、国際的な活動を拡げてきたベンジャミン・ベイカー。彼のレギュラー・デュオ・パートナーであるダニエル・レープハルト(2014年のヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディション第1位)と共に贈るヴァイオリン・ソナタ集は、プロコフィエフ、コープランド、プーランクと、国もスタイルも違う3人の作曲家のソナタを選択。「1942年に作曲が開始された」(そして、世界大戦に少なからず影響を受けた)という共通項を持つ3つの個性的なソナタを、繊細かつ情熱的な音色で描いている。
アレグサンドラ・ホイッティンガム〜マイ・ヨーロピアン・ジャーニー
 フランシスコ・タレガ(1852-1909):アラビア風奇想曲/アルハンブラの思い出
 ハイメ・ボッシュ(1825-1895):つまらない物(無言歌) Op.11 / ヨハン・カスパー・メルツ(1806-1856):悲歌
 カタリーナ・ジョセファ・プラッテン(1824-1895):忘却(即興曲)
 フレゼリク・ロング(1854-1914):フモレスケ(アルバムの綴り第43番)
 ナポレオン・コスト(1805-1883):劇的幻想曲「旅立ち」 Op.31
 アーネスト・シャンド(1868-1924):伝説 Op.201 /地の精 Op.77
 ルイジ・レニャーニ(1790-1877):幻想曲 Op.19 / ジュリオ・レゴンディ(1822頃-1872):序奏とカプリス Op.23

 アレグサンドラ・ホイッティンガム(G)
 録音:2020年10月13日-15日、クライトン・カレッジエイト教会、ミッドロージアン、 UK 。初回生産予定数はイギリス国内からの予約注文で即完売!急遽、追加生産を行い全世界からの注文に対応することになった。イギリスに舞い降りたクラシック・ギター界のニューヒロイン、アレグザンドラ・ホイッティンガム。YouTubeをはじめとする動画配信プラットフォームや、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどのオンライン上で世界中のリスナーにその演奏が知られ、瞬く間に世界的な名声と絶大な人気を誇る存在となったアレグサンドラ・ホイッティンガムのソロ・デビュー・アルバム「マイ・ヨーロピアン・ジャーニー」が満を持して登場する。 YouTube では過去4年間で175, 000人以上の登録者を獲得し、クラシック・ギターの有名レパートリーなどを演奏した動画の総再生回数はなんと2, 500万回(!)を超えるなど、オンライン上で圧倒的な支持を得ているアレグサンドラ・ホイッティンガムは、7歳からマンチェスターのチータム音楽学校でギター、ピアノ、ジャズ・ギター、作曲を学んだ後、奨学金を得て進学したロンドンの王立音楽アカデミーを首席で卒業。2019年にはティモシー・ギルソン・ギター賞を受賞し、スコットランドのエディンバラ・ギター・コンクール、ブダペストのカルパティアン・インターナショナル・ユース・ギター・コンクール、ウェールズのグレギノグ・ヤング・ミュージシャン・コンクールで次々と入賞を果たすなど、着実に実績を積み重ねている。また、2016年にはアイルランドの世界的シンガーソングライター、イメルダ・メイのアビー・ロード・スタジオでの共演者に抜擢されるなど幅広いジャンルで活躍を繰り広げている。アレグサンドラ・ホイッティンガムのファースト・アルバムとなる「マイ・ヨーロピアン・ジャーニー」では、タレガの「アルハンブラの思い出」を筆頭にコステ、レゴンディ、レニャーニの定番 Op.に加えて、ウィーン、ロンドン、コペンハーゲンなどで演奏された個性的で地域色豊かでありながらもあまり知られていない秀作の数々を収録。何よりも聴衆との繋がりを大切にするアーティスト、アレグサンドラ・ホイッティンガムのギターによって新たな命を吹き込まれ、ロマンティックな雰囲気を醸し出している。天から二物を与えられたギター界の若き才女、アレグサンドラ・ホイッティンガムの華麗なる最初のスタジオ・アルバムは、そのサクセスストーリーをさらに彩るものとなることだろう。
アイソレーション・ソングブック
 オワイン・パーク:4月18日 / エロイーズ・ウェルネル:ジ・オレンジ・ヴェンダー
 アンドルー・ブリクシー=ウィリアムズ:アバジュール
 ケレンサ・ブリッグズ:メランコリー(アンド・バタークリーム)
 ネイサン・ジェイムズ・ディアデン:ザ・ウェイ・ウィ・ゴー / リチャード・バーナード:3つの早朝散歩の歌
 ジョシュア・ボリン:ネイチャー・イズ・リターニング / ベン・ロワース:王の朝食
 エリオット・パーク:スカイソング(抜粋) / デリ・ジョゼフ・ルイス:ア・モーメント
 テレンス・チャールストン:メゾ・ソプラノとバリトンのための3つのデュエット
 マシュー・J.C.ウォード:コンサーニング・カウズ〜農村歌曲集 / ジェイムズ・デイヴィ:ドリームズ
 ゲルダ・ブロック=ウィルソン:アイム・ノーバディ / スティーヴン・ビック:オン・ヒズ・ブラインドネス

 ヘレン・チャールストン(Ms) マイケル・クラドック(Br)
 アレグザンダー・ソアレス(P)
 録音:2020年9月3日-5日、クイーンズ・ホール、エディンバラ、スコットランド、 UK |世界初録音。メゾ・ソプラノ歌手のヘレン・チャールストンとバリトン歌手のマイケル・クラドックがCOVID-19のパンデミックを受けて取り組んだプロジェクト。二人は演奏活動が出来なくなっただけではなく、4月に予定していた結婚式も中止となった。あらゆる計画が保留となったヘレンが、その創造的エネルギーを向け直す方法として、結婚式を予定していた「4月18日」の詩を書き、二人の友人であったオワイン・パークが作曲。その後、他の作曲家や詩人と連絡を取り始めると意外にもすぐにプロジェクトが形になり、「アイソレーション(隔離)」をテーマにしたソングブックの土台が準備され、演奏活動が停止している間もアルバム・リリースの流れを維持するというデルフィアン・レコードの決意に結び付き、アルバムが完成した。15人の作曲家(半数は90年代生まれの若手)による15曲はすべてこの「アイソレーション・ソングブック」のための委嘱作。

DREYER−GAIDO (独) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 旧譜はこちらから
グルダ:チェロ協奏曲
 フリードリヒ・グルダ:チェロと吹奏楽のための協奏曲(*)
 ニコライ・カプースチン:ワルツのように Op.98 (#) /エレジー Op.96 (#) /ブルレスク Op.97 (#)
 フリードリヒ・グルダ・プレイズ・ジャズ(+)
  〔チュニジアの夜、/ローネイのジレンマ/ブルー・ン・ブギ/ドゥーイン・ザ・シング〕

 オリヴァー・マスカレーニャス(Vc;*/#) ゲルト・ミュラー=ロレンツ指揮(*)
 ハノーファー北ドイツ放送po. 金管アンサンブル(*) ヨハネス・ニース(P;#)
 フリードリヒ・グルダ(P、リコーダー;+)
 ハンス・ラスト(ベース;+) カール・ザンナー(ドラム;+)
 録音:2020年2月15日-16日(*) 、2020年6月19日(#) 、 NDR 小ホール、ハノーファー(*/+)/1958年1月19日、ロルフ・リーバーマン・スタジオ( NDR スタジオ10)、ハンブルク(+) 。23歳でハノーファー北ドイツ放送フィル(NDRフィル)のチェリスト(その後数年間は最年少メンバー)となり、クラシックにジャズ、ポップ、ヒップホップなどが出会う情熱的なプロジェクトを作ってきた奇才、オリヴァー・マスカレーニャスのデビュー・レコーディング。グルダの没後20周年記念として2020年に録音されたこのアルバムは、ロマンティックな旋律や牧歌的なサウンドからジャズ、ロック、マーチ、民俗音楽など様々な表情が飛び出すフリードリヒ・グルダの「チェロ協奏曲」に、「クラシックとジャズの融合」の象徴的存在、ニコライ・カプースチンが1999年に書いたチェロとピアノのための作品3つを収録した意欲作。更に、NDRが保有する音源より、フリードリヒ・グルダがジャズ・ピアノ・トリオの編成でジャズ・スタンダードを弾いた1958年録音という貴重な録音も収録。このバンドでベースを務めるハンス・ラストは、別名ジェイムズ・ラストの名前でも活動した作曲家、ビッグバンド指揮者。TV番組「プロ野球ニュース」の「今日のホームラン」で使われた音楽の作曲者でもある。
セイディ、ムンテンドルフ、カンペ:作品集
 エルナズ・セイディ(1982-): Frames1 (2019)
 ブリギッタ・ムンテンドルフ(1982-): Reinhoren (2010) /アンサンブルのための「 HORZU 」(2009)
 ゴードン・カンペ(1976-): Schnulzen (2019)

 コンソート
 2016年以来、独自のコンサート、ワークショップの開催や著名な音楽祭への参加などを行ってきたドイツ、ミュンスターを拠点とする現代音楽アンサンブル、コンソート(Consord)が、現在ドイツで活躍する3人の若き作曲家たち、エルナス・セイディ(イラン)、ブリギッタ・ムンテンドルフ(ドイツ=オーストリア)、ゴードン・カンペ(ドイツ)の作品を演奏。

DUX (波) 〔含映像商品〕 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 #当レーベルの商品は制作後まず関係者に配布、次にポーランド国内で販売、その残りが輸出に回されますが、製造開始前に製作数の調整などを行わない模様なので、ポーランド国外への流通が延期となったり、未流通のまま廃盤となる可能性があります。旧譜はこちらから
バッハ・ファミリー
 J.S.バッハ:神のひとり子なる主キリスト BWV.698 /いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV.699 /
         高き空よりわれは来れり BWV.701 /神の御子は来たれり BWV.703 /全能の神に讃美あれ BWV.704 /
         おお神、汝義なる神よ BWV.767 /カンツォーナ ニ短調 BWV.588
 C.P.E.バッハ:ソナタ〔ト短調 Wq.70-6, H.87 /イ短調 Wq.70-6, H.85 /イ長調 Wq.70-1, H.133 〕
 ヨハン・クリストフ・バッハ:44のコラール前奏曲より / W.F.バッハ:フーガ ヘ短調 F K.31-8

 エヴァ・ジェテツカ=ニェヴィアドムスカ(Org|使用楽器:ヨアヒム・ワーグナー
 録音:2019年7月、シェドルツェ、ポーランド。ヨハン・セバスティアン・バッハとその家族、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ、ヨハン・クリストフ・バッハ、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの関係をそのオルガン作品で表現したプログラム。バッハ一族の作品を奏でるエヴァ・ジェテツカ=ニェヴィアドムスカは、スイスのジュネーヴ音楽院でレオナルド・ガルシア・アラルコンにチェンバロを師事したポーランドの女流鍵盤奏者。
ラクス:弦楽オーケストラ版 弦楽四重奏曲集
 〔第3番「ポーランド民謡の主題を題材として」/第4番/第5番〕

  アグニエシュカ・ドゥチマル指揮 アンナ・ドゥチマル=ムロズ指揮 ポーランド放送アマデウス室内o.
 録音:2012年9月26日、2013年3月23日、ポズナン、ポーランド。ワルシャワ音楽院で学んだ後にパリへと渡り新古典主義音楽から多大な影響を受け、さらにはアレクサンドル・タンスマンと交流を深めるなど順調なキャリアを築いていた矢先、ナチス・ドイツに捕らわれてしまい収容所へと送られてしまったシモン・ラクス(1901-1983)。アウシュヴィッツ強制収容所に送られたものの収容所のオーケストラの指揮者、作編曲家を任されたことにより九死に一生を得た後、ダッハウ強制収容所に移送。アメリカ軍の収容所解放によってパリへと帰還することが出来たという激動の生涯を送ったポーランドの音楽家。大戦の戦禍、ナチスの迫害から生き延びたラクスが大戦後に作曲した3つの弦楽四重奏曲を、ここではポーランド放送アマデウス室内o. が弦楽オーケストラで演奏。ポーランドで最も有名な女流指揮者であるアグニエシュカ・ドゥチマルと娘で同じく指揮者のアンナ・ドゥチマル=ムロズがタクトを振るっている。
ヴァイオリンとチェンバロのために編曲されたスカルラッティのソナタ集
 〔イ短調 K.149 /ニ短調 K.32 /変ロ長調 K.42 /ヘ長調 K.153 /ハ短調 K.11 /ト短調 K.8 /
  ニ短調 K.34 /ロ短調 K.197 /ニ短調 K.64 /イ長調 K.208 /ニ短調 K.213 /ト長調 K.80 /
  ニ短調 K.176 /ト長調 K.144 /ホ短調 K.402 /ハ短調 K.58 /ニ短調 K.77 /ト長調 K.63 /
  ニ長調 K.415 /ニ短調 K.247 /ロ短調 K.293 /ヘ短調 K.466 /ヘ短調 K.481 /ロ短調 K.377 〕

 パヴェウ・ウォサキエヴィチ(Vn) リリアンナ・スタヴァルツ(Cemb)
 録音:2019年12月20日、2020年3月19日、9月20日、ワルシャワ、ポーランド。1685年に生を受けた音楽史上の3大巨匠の1人、ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)が遺した555曲の鍵盤ソナタの中から24曲を選び、「鍵盤楽器独奏」から「ヴァイオリン&チェンバロ」へと編曲、録音を行ったユニークなスカルラッティ・アルバム!躍動感にあふれ、様々な表情を見せるスカルラッティのソナタの数々を奏でるのはポーランドのデュオ、ヴァイオリンのパヴェウ・ウォサキエヴィチとチェンバロのリリアンナ・スタヴァルツ。1616年製のアマティのヴァイオリンでスカルラッティのソナタを奏でるには、ワルシャワのショパン音楽大学のヴァイオリン科教授や室内楽部門の責任者などを歴任したポーランドの重鎮パヴェウ・ウォサキエヴィチ。伴奏を受け持つリリアンナ・スタヴァルツとの共演によるスカルラッティは、その優雅で表情豊か、そして躍動感に満ちた演奏で「ヴァイオリン」との相性の良さを存分に楽しませてくれる好演奏。
プナール:ピアノ・とナタ第2番/オフェーリアの葬送による3つの間奏曲/ピアノ・ソナタ第1番
バス:アイロニー/オペラのメドレー
 オルラン・バス(P)
 録音:2020年2月17日-20日、ボーリュー、フランス。ラヴェル、オネゲル、ストラヴィンスキー、デュティユー、ジョン・アダムズやジョン・ウィリアムズの作品からインスピレーションを得て自らの作風を確立したという現代音楽、ミニマル・ミュージック、ジャズ、映画音楽の分野で活躍するフランスの作曲家オリヴィエ・プナール(1974-)と、パリ国立高等音楽院で学んだフランス系イギリス人のピアニスト、チェンバリスト、作曲家、即興演奏家オルラン・バス(1994-)の自作自演をカップリングしたピアノ作品集。演奏者、作曲者として1人2役の活躍を繰り広げるオルラン・バスは、作曲をエスケシュ、ピアノをムラロ、伴奏法をヌーブルジェ、室内楽をゴランから学んだエリート。2019年6月にはバンク・ポピュレール財団から活動やプロジェクトへの助成金を授与されるなど、その才能は各所で高く評価されている。
ブコフスキ:協奏的作品集
 ピアノと管弦楽のための「3つの夜想曲」/ピアノ、弦楽オーケストラと打楽器のための「コンチェルティーノ」/
 ピアノ協奏曲第2番/トランペット、ティンパニ、ピアノと管弦楽のための「三重協奏曲」

 マリア・マグダレーナ・ヤノフスカ=ブコフスカ(P) トマシュ・ボズニアク(Tp)
 ピオトル・ロバク(ティンパニ) ヤツェク・ロガラ指揮キェルツェso.
 録音:2020年7月6日-9日、9月21日-25日、キェルツェ、ポーランド。存命時にはその作曲、教育活動の貢献度の高さから20世紀のポーランドにおける最も重要な音楽家の1人として認識されていたものの、没後約30年が経過した現在ではその音楽や功績が忘れられてきてしまっているリシャルト・ブコフスキ(1916-1987)。その作曲家としての功績、作品の再発見を目的とした再評価の一環として製作されたのは、晩年のピアノ協奏曲第2番、3つの夜想曲を含む4曲の協奏的作品集。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番と同じくトランペット・ソロが重要や役割を担う三重協奏曲など、新古典派主義的、12音技法、そして前衛的な手法などが用いられ、その多彩な作曲技法が駆使された作品はいずれも高い完成度を誇る。
バチェヴィチ:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ第2番/ピアノのための2つの練習曲/ピアノ・ソナタ第1番/演奏会用練習曲(*) /ピアノ・ソナタ(*)

 ヨアンナ・ソハツカ(P|使用楽器:スタインウェイ
 録音:2020年7月8日-12日、バチェヴィチ音楽アカデミー・コンサート・ホール、ウーチ、ポーランド| (*):世界初録音。ポーランド国内のみならず国外において世界的音楽家として認められた初めてのポーランド人女性作曲家であり、ポーランド音楽の歴史に新たな1ページを刻んだグラジナ・バチェヴィチ(1909-1969)の「ソナタ」を中心としたピアノ作品集。パリのエコール・ノルマル音楽院では稀代の名教師ナディア・ブーランジェに作曲を師事し、ヴァイオリニストとしてもポーランド放送o. のコンサートミストレスとして活躍、その卓越した才能を様々な場面で発揮したバチェヴィチ。自身が優れたヴァイオリニストであったことからヴァイオリンが関連する作品が取り上げられる機会が多いため、今回の「ピアノ作品集」はなかなか貴重。1930年に作曲された若書きの番号無し「ピアノ・ソナタ」と1949年作曲の「演奏会用練習曲」は世界初録音となる。ニューヨークのカーネギー・ホールやロンドンのロイヤル・アルバート・ホール、ザルツブルクのモーツァルテウム、ワルシャワのナショナル・フィルハーモニーなどへのデビューを果たしているヨアンナ・ソハツカはポーランドのムシャナ・ドルナ出身の女流ピアニスト。2020年にはポーランドの文化国家遺産省による「Young Poland」プログラムに選出されるなど、同国内で将来を嘱望される才能豊かなピアニスト。
シマノフスキ、クレツキ&バルギェルスキ:ヴァイオリンとピアノのための音楽
 シマノフスキ:ソナタ ニ短調 Op.9 / クレツキ:序奏とロンド Op.21
 バルギェルスキ:ネオソナチナ/1981年の夜想曲

 ドミニカ・プジェフ(Vn) アダム・ミコワイ・ゴジュジェフスキ(P)
 録音:2020年10月20日-23日、ウーチ、ポーランド。シマノフスキ、クレツキ、そしてバルギェルスキといった3人の作曲家たちによって20世紀中に作曲されたポーランドの「ヴァイオリンとピアノのための音楽」を時系列で紹介し、その変遷をたどるポーランド音楽ファン要注目のプログラム。20世紀ポーランドの3作品を奏でるのは、1985年、ポーランドのブィドゴシュチュ出身の女流ヴァイオリニスト、ドミニカ・プジェフ。2009年の第7回カロル・シマノフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(ポーランド、ウーチ)で第2位と2つの特別賞、2007年の愛16回国際キェイストゥット・バチェヴィチ国際室内楽コンクールで第1位と特別賞に輝いた実力派。共演のアダム・ミコワイ・ゴジュジェフスキも、第17回ショパン国際コンクールにポーランド人として最年少出場を果たした同国の有望株。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30
トゥビン:ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ
ミーケル・ポル(P)
ミハイル・ゲルツ指揮
エストニア国立so.
 録音:2019年1月10日-12日、2020年2月27日-29日、ともにエストニア・コンサート・ホール、タリン、エストニア、ライヴ。祖国を代表するオーケストラ、エストニア国立so. のアーティスト・イン・レジデンスに任命されるなど、同国屈指の実力派ピアニストとして活躍中のミーケル・ポル(1986-)がラフマニノフとトゥビンをレコ―ディング!エストニア音楽アカデミーでイヴァリ・イルヤ、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でローナン・オホラに学び、ウィグモア・ホールやバービカン・センター、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー、ワルシャワ国立歌劇場などへのデビューを果たしているミーケル・ポルが今回共演したのは縁の深いエストニア国立so. と、同じくエストニア生まれでドイツのハーゲン歌劇場のカペルマイスター兼次席音楽総監督、エストニア国立歌劇場の常任指揮者を歴任するなど世界各国から注目を集めるミハイル・ゲルツ。ラフマニノフは10月革命によりアメリカへ、トゥビンは1944年の旧ソ連によるエストニア侵攻によりスウェーデンへ。世代は異なるものの混乱から逃れるため祖国を離れて他国へ亡命、人生を取り巻く環境に共通点があるラフマニノフとトゥビンが作曲したピアノと管弦楽のための傑作の魅力とコントラストを、現代のエストニアを代表する演奏家たちが丁寧に描いた好演。
ラートハウス:ピアノを伴う三重奏曲集
 ヴァイオリン、チェロとピアノのための「トリオ・セレナーデ」 Op.69 /
 クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲 Op.53

 カロル・ラートハウス・アンサンブル
 [マルチン・ハラト(Vn) マルチン・マクジンスキ(Vc)
  ピオトル・ラト(Cl) アレクサンドラ・ハラト(P)]
 録音:2019年11月30日-12月1日、2020年7月29日-30日、ポーランド。シュレーカーの愛弟子でベルリンでの大成功後、輝かしい未来が待っていると思われたが、ナチス・ドイツの台頭によって「退廃音楽の作曲家」のレッテルを貼られてしまい、祖国オーストリアから脱出。パリ、ロンドンを経てニューヨークへたどり着き、同地でクラシック音楽だけでなく、映画音楽の作曲家としても成功を収めたカロル・ラートハウス(1895-1954)。ラートハウスの室内楽作品はベルリン時代などの初期作品が高く評価されているが、ここに収録されているのはニューヨーク移住後の1944年に作曲された「 Op.53}と死の前年となる1953年作曲の「 Op.69」の2作品で共に世界初録音。戦争に翻弄されヨーロッパを離れざるをえなかったラートハウスが、新天地ニューヨークで生み出した秀作の魅力を、作曲家名前を冠するポーランドのアンサンブルが紐解く。
カチコフスキ
 2つのヴァイオリンのための2つのデュオ・コンチェルタンテ Op.10 /
 2つのヴァイオリンのための2つのデュオ Op.16
  ポーランド・ヴァイオリン・デュオ[マルタ・ギダシェフスカ、ロベルト・ラグニャク(Vn)]
 録音:2020年9月14日-18日、ルスワビツェ、ポーランド| Op.10 No.1 を除き世界初録音。1789年、南ボヘミア地方のターボルで生まれたヨアヒム・カチコフスキ(ca.1789-1829)は19世紀前半のポーランドにおけるコンポーザー=ヴァイオリニスト。ショパンの師であるユゼフ・エルスネル、ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、カロル・クルピンスキが活躍していたリヴィウ(ルヴフ)で育ったカチコフスキは、弦楽四重奏曲やヴァイオリン独奏と比べて当時あまり注目されていなかった「ヴァイオリン二重奏」のスタイルに着目。カチコフスキは自らもヴァイオリンの名手であったこともあり、「 Op.10」と「 Op.16」の2つの二重奏曲集を作曲。その結果、多くの革新的で驚くべきテクスチャーや音響効果が生まれた。
ポーランドの新しいハーモニー
 ウカシェフスキ:アコーディオンと弦楽オーケストラのための協奏曲
 プシビルスキ:2台のポジティヴ・オルガンと室内管弦楽のための祝祭協奏曲
 ヘルヂン:ハーモニカと弦楽オーケストラのための協奏曲

  クラウディウシュ・バラン(アコーディオン) ロマン・ペルツキ、ハンナ・ディス(ポジティヴOrg)
  カツペル・スモリンスキ(ハーモニカ) ヤン・ミウォシュ・ザジツキ指揮ヴィトルト・ルトスワフスキ室内o.
 録音:2019年11月20日-21日、2020年10月16日、ポーランド。合唱曲の作曲家としても有名なパヴェウ・ウカシェフスキ(1968-)をはじめとした現在も活躍中の3人のポーランド人作曲家たちが生み出す「ポーランドの新しいハーモニー」を収めた協奏曲集。3作品とも全て2000年代に入ってから作曲されたものであり、最も新しいものでヘルヂンの作品は2019年作曲。まさにポーランドの"現在"を知ることのできるプログラム。アコーディオン、ポジティヴ・オルガン、そしてハーモニカがソロ楽器として選ばれているところも要注目のポイントだろう。
クションジェク・ピアノ・デュオ〜アレンスキー&ラフマニノフ
 ラフマニノフ:組曲第1番 Op.5「幻想的絵画」
 アレンスキー:組曲〔第4番 Op.62 /第1番 Op.15 /第2番 Op.23「シルエット」〕

 クションジェク・ピアノ・デュオ
  [クシシュトフ・クションジェク、アグニェシュカ・ザハチェフスカ=クションジェク(P)]
 録音:2020年6月23日-26日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロピアン・センター・コンサート・ホール、ルスワビツェ、ポーランド。ウクライナのショパン国際ピアノ・コンクールやイタリアのチッタ・ディ・アヴェッツァーノ国際ピアノ・コンクール、ポーランド全国ショパン・ピアノ・コンクールなど数々のコンクールで第1位を受賞し、2015年の第17回ショパン国際ピアノ・コンクールではセミファイナル進出と2つの特別賞受賞、そして2018年の第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールでは第3位とマズルカ賞を受賞、すでに数々の目覚ましい実績を誇るポーランド期待の逸材クシシュトフ・クションジェク(1992-)。トマシュ・リッテルやシモン・ネーリングたちと並び、ポーランドの鍵盤楽器シーンを担う次代の巨匠候補であるクションジェクが、夫人であるアグニェシュカ・ザハチェフスカ=クションジェクとのピアノ・デュオで繰り広げるのは、ラフマニノフとアレンスキーのロシアン・プログラム! クションジェク・ピアノ・デュオは2012年のデュオ結成以来、スワヴォミール・チェルピク、マリア・スワジュガー=クラクフスカ、アリエ・ヴァルディといった名教師たち指導を受け、2019年にはチェコのイェセニークで開催された第21回シューベルト国際ピアノデュオ・コンクールにおいて第2位と特別賞(シューベルト賞)を受賞、現在ポーランドで最も勢いのあるピアノ・デュオの1つとして大きな期待を寄せられている。ショパンをはじめとした母国ポーランドの作品ではなく、ラフマニノフとアレンスキーの2台ピアノのためのロシア音楽を選んできたクションジェク夫妻。夫婦デュオならではの絶妙なコンビネーションで、2台ピアノのためのロシア音楽の醍醐味を楽しませてくれる。
ベルギーのサクソフォン作品集
 サンジュレー:サクソフォンとピアノのためのコンチェルティーノ Op.78
 ベックマン:サクソフォンとピアノのためのエレジー
 ロンケ:サクソフォンとピアノのための「東洋の印象」 Op.20  / ポート:サクソフォンとピアノのためのバラード
 アブシル:サクソフォンとピアノのためのソナタ Op.115 / スウェルツ:サクソフォンとピアノのためのクロノス
 リサイト:サクソフォンとピアノのための「迷宮」 / クレパン:サクソフォンとピアノのための「炎の中のサックス」
 ディリック:サクソフォン独奏のための「コリオリの効果」

 ヤクブ・ヤロシュ(Sax) クシシュトフ・アウグスティン(P)
 録音:2020年。ポーランド国内で知名度が今一つ上がりきらなかったベルギー発のサクソフォン作品集の普及を目指して、ポーランド人サクソフォン奏者ヤクブ・ヤロシュが立ち上げたレコーディング・プロジェクト!ワルシャワのショパン音楽大学とベルギーの2つのブリュッセル王立音楽院(Conservatoire Royal de BruxellesとKoninklijk Conservatorium Brussel)でサクソフォンを学んだヤクブ・ヤロシュ。オデッサのゴールデン・サクソフォン国際コンクールやモスクワの国際サクソフォン・コンクール「Pushkinsax」など多くの国際コンクールでの入賞実績を持つポーランドを代表する若手サクソフォン奏者の1人。サクソフォンにとっての古典派作品であるサンジュレーやベックマンから現代のスウェルツやリサイト、さらには2010年代に作曲されたクレパンやディリックの作品など、ベルギーにおけるサクソフォン作品の発展の歴史を表現したプログラムとなっている。ポーランドでのベルギーのサクソフォン音楽の普及に尽力するヤクブ・ヤロシュの情熱が1つの形として結実した。
シュナイダー、メシアン&グレツキ:室内楽作品集
 シュナイダー:サクソフォンとピアノのためのソナタ(*) / メシアン:フルートとピアノのための「クロウタドリ」
 ミコワイ・グレツキ:クラリネットとピアノのためのソナタ(*)

 イザベラ・パスキエヴィチ(P) ウカシュ・ドゥゴシュ(Fl)
 アンジェイ・ヴォイチェホフスキ(Cl) ジーモン・ザヴォドニ(Sax)
 録音:2019年、スタニスラフ・モニューシュコ音楽アカデミー・コンサートホール、グダンスク、ポーランド| (*):世界初録音。数々の独創的な管楽器のための室内楽作品を世に送り出しているスイス生まれ、ニューヨーク在住の話題のコンポーザー=サクソフォニスト、ダニエル・シュナイダー(1961-)にメシアン、そしてポーランドのグレツキを組み合わせるというユニークなプログラムの室内楽作品集。独自のサウンド、ハーモニーを特徴とする3人の作曲家たちの作風の違いを、ポーランド有数のフルーティスト、ウカシュ・ドゥゴシュや、グダンスク・フレデリック・ショパン記念ポーランド・バルト・フィルハーモニックの首席クラリネット、アンジェイ・ヴォイチェホフスキたちの妙技で楽しめることもこのアルバムの魅力。
ノヴァコフスキ&ショパン:室内楽作品集
 ノヴァコフスキ:ピアノ五重奏曲第2番 変ホ長調 Op.17 /ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 イ長調 Op.18 (*)
 ショパン/イェジ・チェンブルジンスキ編曲:前奏曲 ホ短調 Op.28 No.4 (室内アンサンブル版)

 グジェゴシュ・スクロビンスキ(P) マルタ・ゲンブスカ(Vn)
 アレクサンドラ・ロジェク(イングリッシュHr) ミハウ・ピンダキエヴィチ(G)
 録音:2020年12月6日-7日、ルスワビツェ/2020年12月13日-15日、ワルシャワ、すべてポーランド| (*):世界初録音。 ショパンが生きた時代、19世紀のポーランドにおける室内楽作品の魅力を際立たせたプログラムは、ユゼフ・ノヴァコフスキ(1800-1865)とショパンの音楽をカップリング。1841年に作曲された世界初録音となるノヴァコフスキの「二重奏曲 Op.18」は当時のヴィルトゥオーゾ、カロル・リピンスキに献呈された作品。19世紀前半の巨匠たち、例えばシューベルトやシューマンの同曲に匹敵する魅力を備えた「ピアノ五重奏曲第2番 Op.17」もロマン派におけるポーランド音楽のファン要注目の作品。そしてプログラムの掉尾を飾るのは2000年にイェジ・チェンブルジンスキによって室内アンサンブル版へと編曲されたショパンの「前奏曲 Op.28 No.4」。ピアノ独奏曲から生まれ変わった傑作の新しい姿をお楽しみ頂きたい。
ブレイクスルーの時代の音楽
 フリッツ・ルブリッヒ・ジュニア:前奏曲とパッサカリア 変ロ短調 Op.20 /3つの情緒ある風景 Op.24
 ゲルハルト・シュトレッケ:チャコーナ ホ短調 Op.73 No.3
 コンスタンティ・ゴルスキ:幻想曲 ヘ短調 / ヴィルヘルム・ルドニック:ソナタ第5番 ニ短調 Op.62

 アンナ・フィルルス(Org)
 録音:2019年11月3日-6日、復活ルーテル教会、カトヴィツェ、ポーランド。ポーランドにおける激動と再生の時代、そして19世紀から20世紀の変わり目を生きた作曲家たちのオルガン作品を集めたプログラム。1856年に建設されたポーランド、カトヴィツェの復活ルーテル教会に設置されている1922年製のオルガンを弾くのはアンナ・フィルルス。{oh!}オルキェストラ・ヒストリチナのメンバーとしても活躍するポーランドのオルガニスト。

ETCETERA 特記以外 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
ブラームス&ヴァスクス:ピアノ四重奏曲集
 ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調 Op.60 / ヴァスクス:ピアノ四重奏曲(2001)
  アーバン・ピアノ四重奏団[ニコラ・デュポン(Vn) クレマン・ホルヴート(Va)
                カツペル・ノヴァク(Vc) モニカ・ダルス(P)]
 アーバン・ピアノ四重奏団は、2018年にブリュッセルで結成され、結成からわずか数か月後にベルギーの若く優秀な室内楽ミュージシャンに贈られる「スーパーノヴァ賞2019」を受賞、2020年には「ノルディック・ストリングス2020」コンクールでも優勝した期待のアンサンブル。ベルギー、リトアニア、ポーランドの強い個性が融合し、都会的な洗練したサウンドで現代のレパートリーと偉大なクラシック作品の現代的な解釈を探求している。アーバン・ピアノ四重奏団のデビュー・レコーディングとなるこのアルバムも、1855〜56年に作曲、大幅な改訂を経て1875年に出版されたブラームスのピアノ四重奏曲第3番に、ラトヴィアの重鎮作曲家ペーテリス・ヴァスクス(ペーテリス・ヴァスクス)(1946-)が2001年に作曲したピアノ四重奏曲が組み合わせれている。
クラリネット三重奏曲集
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調「町の歌」
 モーツァルト:クラリネット三重奏曲 K.498「ケーゲルシュタット」
 ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
  スティーヴン・カノフ(Cl) リチャード・レスター(Vc)
  イアン・ブラウン、ホーコン・アウストベ(P) マッツ・リードストレム(Vc)
 カリフォルニア出身、スイスを拠点に活動し、モーツァルトのクラリネット協奏曲とクラリネット五重奏曲(イギリス室内管と共演)、シューベルトの八重奏曲(ロンドン / モーツァルト・プレイヤーズと共演)、ブルッフのクラリネットとヴィオラのための二重協奏曲(ハノーファー放送フィルと共演)などのアルバムを残してきたベテラン・クラリネット奏者、スティーヴン・カノフをフィーチャーした、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスのクラリネット三重奏曲集。
ジェフ・ハンバーグ:ソングズ・アロング・ザ・ウェイ
 マーラー/ジェフ・ハンバーグ編曲:さすらう若者の歌
 ジェフ・ハンバーグ:ソングズ・アロング・ザ・ウェイ/祈り - コロンバ
  ヘレナ・ファン・ヘール(Ms) ニュー・ユーロピアン・アンサンブル
  ジェイムズ・メルドラム(Cl) アストリッド・ハーティング(Hp)
  ラーダ・オヴチャロヴァ(Vn) エムリン・スタム(Va)
 1956年アメリカのフィラデルフィア出身、1978年以降はオランダに拠点を移し、ルイ・アンドリーセンと共にハーグ王立音楽院で研究を続け、王立音楽院でホルンを、ユトレヒト音楽院で指揮を学んだ作曲家、ジェフ・ハンバーグの作品集。メゾ・ソプラノと室内楽のために書かれた歌曲集「ソングズ・アロング・ザ・ウェイ」に、ハンバーグが室内楽伴奏版に編曲したマーラーの「さすらう若者の歌」をカップリング。ニュー・ヨーロピアン・アンサンブルは、ヨーロッパ中の情熱的なミュージシャンたちによって2009年にオランダで設立され、現代音楽と20世紀のクラシック音楽を中心に「オランダを代表するアンサンブル」(Nieuwe Noten)の1つとして活動している。
ブラームス:ピアノ4手連弾のための作品集
 ハンガリー舞曲集 より〔第7番/第8番/第9番/第11番/第15番/第16番/第17番/第19番〕/ワルツ集 Op.39 /
 ローベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.23 より〔主題/第10変奏〕/ワルツ集「愛の歌」 Op.52

 ヤン・フェルミューレン、ヴェールレ・ペーテルス(Fp)
 ヴィーラント・クイケンやパウル・ドンブレヒトなど世界的古楽奏者らと共演してきたベルギーの古楽系鍵盤奏者ヤン・フェルミューレン。12枚組におよぶ「シューベルトのピアノ独奏作品集」(KTC-1336)を実現したあと、ヴェールレ・ペーテルスとともに7枚組の「シューベルトの4手連弾作品全集」(KTC-1511)も完成させたフェルミューレンの次なるプロジェクトはブラームス!「ウィーンの感傷とハンガリーの情熱(Viennese Sentiment & Hungarian Passion)」と名付けられたニュー・アルバムは、ブラームスのハンガリー舞曲集からの8曲の間に、2つのワルツ集 (Op.39& Op.52)とシューマンの主題による変奏曲を配置し、ブラームスが描いた舞曲の豊富なメロディー、リズムの変化、豊かなハーモニーの芸術を素晴らしき4本の腕で紡ぐ。
ツィゴイネルワイゼン
 ドップラー:ハンガリー田園幻想曲 / サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン / ラヴェル:ツィガーヌ
 モンティ:チャールダーシュ / ブラームス:ハンガリー舞曲〔第5番(pc4) /第6番(pc3) 〕
 バルトーク:44のヴァイオリン二重奏曲 より(#/pc2)
  〔からかいの歌/ブルレスク/ハンガリーの歌/バグパイプ/アラビアの歌〕
 リゲティ:バラード(#) / バルトーク:ルーマニア民俗舞曲集(+)

 ペーター・フェルホーエン(ピッコロ) イロンカ・コルソフ(ピッコロ;pc2 )
 アンケ・ラウウェルス(ピッコロ;pc3 ) トマス・ファブリー(ピッコロ;pc4 )
 ステファン・デ・シェパー(P;#/+以外) アン=ソフィー・フェルホーエン(Hp;+)
 アントワープso. (元ロイヤル・フランダースo. )の首席ピッコロ奏者を務めるベルギーの名手、ペーター・フェルホーエン。ツィゴイネルワイゼン、ツィガーヌ、チャールダーシュ、ハンガリー舞曲、ルーマニア民俗舞曲など、ジプシー(ロマ)系音楽の傑作をピッコロで演奏した濃厚アルバム。ロマ、ハンガリー、ルーマニアの熱狂的な舞曲の数々で、フェルホーエンの華麗な超絶技巧が満載。
フランスのチェロ・ソナタ集
 ジャン・ユレ:チェロとピアノのための1楽章のソナタ 嬰ヘ短調(1903)
 エルネスト・ショーソン:チェロとピアノのための小品 ハ長調 Op.39 (1897)
 ジャンヌ・バルビヨン:チェロとピアノのための1楽章のソナタ・サンテティーク(1930)
 ヴァンサン・ダンディ:チェロと管弦楽もしくはピアノのための歌 変ロ長調 Op.19 (1885)
 ジョゼフ=ギィ・ロパルツ:チェロとピアノのためのソナタ第2番 イ短調(1918-19)

 ヴィヴィアーヌ・スパノゲ(Vc) ヤン・ミキエルス(P)
 ブリュッセル王立音楽院で教鞭を執り、堀米ゆず子との共演でも知られるベルギーの名女流チェリスト、ヴィヴィアーヌ・スパノゲ。シュニトケやガリーナ・ウストヴォーリスカヤのアルバムでも共演してきた、ベルギーの才人ピアニスト、ヤン・ミキエルスとは次なる共演盤は、ベルギーとフランスのベル・エポック(1880年〜1914年頃の良き時代)の密接な関係を振り返る、フランスのチェロ・ソナタ集。ダンディ、ロパルツ、ユレ、ショーソンなどの不当に忘れられた薫り高き名品たちに、新たに命を吹き込む。
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」/
       ヴィオラ D.786 /万霊節の連祷 D.343
ヤスパー・シュヴェッペ(Br)
福田理子(Fp)
 オランダの主要な合唱団のメンバーとして活躍し、オランダ室内合唱団の芸術コーディネーターも務めるバリトン歌手、ヤスパー・シュヴェッペ。オーボエ奏者からフォルテピアノ奏者へと転向した日本人ピアニスト、福田理子のフォルテピアノ伴奏で歌うシューベルトは、「冬の旅」(KTC-1534)、「美しき水車小屋の娘」(KTC-1653)の録音に続き「白鳥の歌」もリリースされ、シューベルトの「三大歌曲集」が完成。更に、「3大歌曲」に留まらず、将来的には歌曲王シューベルトが書いた600程のリートすべてを録音するという偉大な目標も設定しているとのこと。
QUARANT(AIN)E 〜ブリッジ、シャミナード、サン=サーンス、レスピーギ
 ブリッジ:チェロ・ソナタ /  Voor de pianiste Lineke Lever(Wiel Kustersの詩)
 シャミナード:初めての手紙/愛の虜/悲しい歌/愛の言葉 / サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート Op.43
  Zimurrak(Erika Lagoma Pombarの詩) / レスピーギ:アダージョと変奏

 オイアナ・アリスティサバル・プーガ(Vc) リネケ・レファー(P)
 オイアナ・アリスティサバル・プーガは、1981年スペインのバスク地方生まれ、オランダのユトレヒト音楽院とロッテルダム音楽院で研鑽を積み、チェロ・オクテット・アムステルダムのメンバーとして10年間活動したチェリスト。オランダのマーストリヒト生まれで同い年となるリネケ・レファーと贈る、ブリッジ、サン=サーンス、レスピーギのチェロ作品、シャミナードの歌曲からの編曲作品を組み合わせた秀逸なプログラム。アルバム・タイトルの「 QUARANT(AIN)E 」は、2021年40歳になる二人と40を意味するフランス語のQUARANTE 、そしてQUARANTEを語源として現在は検疫の意味を持つQUARANTAINEが掛けられているとのこと。
フォー・ナウ&フォーエヴァー〜テナー・サクソフォンのための音楽
 ベルナルト・ファン・ブールデン:
  フォー・ナウ・アンド・フォーエヴァー(2014)(テナー・サクソフォン独奏のための)
 ザ・ロード・バック(2000)(テナー・サクソフォンとイングリッシュ・ホルンのための)
 エミル・フロビル:カント・ペンシエローソ Op.97 (1976)(テナー・サクソフォンとピアノのための)
 ミクローシュ・マロシュ: Zopf (2015)(テナー・サクソフォンとアルト・サクソフォンのための)
 ファリフ・ヤノフ=ヤノフスキー:
  ダイアローグ(プロ・エ・コントラ)(2015)(テナー・サクソフォンとピアノのための)
 レオ・サママ:カプリッチョII Op.88 (2016)(テナー・サクソフォンとピアノのための)
 アンドレアス・ファン・ズーレン: Halvdager(半日) Op.96 (2015)(テナー・サクソフォンとピアノのための)
 ジャン=バティスト・サンジュレー:
  アダージョとロンド Op.63 (1859)(テナー・サクソフォンとピアノのための)(*) /
  サヴォイの思い出 Op.73 (1860)(テナー・サクソフォンとピアノのための)(*)

 アンドレアス・ファン・ズーレン(テナーSax) マルティーン・マース(P)
 (*以外):世界初録音。ジャズ・シーンでは花形でありながら、クラシック・シーンではあまり表に出ることの少ないテナー・サクソフォンをフィーチャーした興味深いアルバム。アンドレアス・ファン・ズーレンはオランダのブラバンツ音楽院で学んだ、オランダ/モラヴィア系のサクソフォン奏者。140を超える「バス・サクソフォンのための作品」が彼のために書かれており、バス・サックスの第一人者としても知られている。また、2021年にはアドルフ・サックスのピリオド楽器の音色を調査する博士論文を完成させるなど、サクソフォンの歴史や歴史的な楽器にも造詣が深く、このアルバムではサンジュレーの2曲でアドルフ・サックスのサクソフォン(1861年製)とエラールのグランド・ピアノ(1843年製)が使われている。21世紀に書かれた作品(フロビルとサンジュレーを除く全曲)は、ファン・ズーレンへ献呈された作品。
エロワヌ [Héroines]
 ポール・モーリス:ヴォリオ(Volio)/プロヴァンスの風景
 ジャニーヌ・リュエフ:ソナタ/シャンソンとパスピエ
 リュシー・ロベール:常動曲、カデンツァ
アンネリース・
 フリースヴェイク(Sax)
マルク・トクソペウス(P)
 ヘンデルの「水上の音楽」の鮮烈なサクソフォン・アレンジ・アルバム(KTC-1661)で話題を呼んだオランダの麗しきサクソフォン四重奏団、シレーネ・サクソフォン・クァルテットのメンバーを務めるアンネリース・フリースヴェイクのソロ・アルバムもEt'ceteraからリリース。シレーネ・サクソフォン・クァルテットの他に、ロディオン・トリオの創設メンバーとして、またロイヤル・コンセルトヘボウ管やオランダ放送フィル、オランダ管などオランダの主要オーケストラ、現代音楽アンサンブル「Asko|Schonberg」との共演など、素晴しいテクニックと魅惑的なサウンドを駆使して活動している。「 Heroines 」は、アムステルダム音楽院の修士課程で出会いデュオ活動を続けてきたマルク・トクソペウスとともに贈る、3人のフランスのヒロインへのオマージュ。ともにパリ国立高等音楽院で同じ教授について学び、卒業後は同音楽院の教授となった3人の女性作曲家、ポール・モーリス(1910-1967)、ジャニーヌ・リュエフ(1922-1999)、リュシー・ロベール(1936-2019)をフィーチャーしている。
ヤナーチェク、バルトーク、ミューレマン、エネスク
 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ/ピアノ・ソナタ「1905年10月1日、街頭にて」
 バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ
 ティム・ミューレマン:ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 / エネスク:ユニゾンの前奏曲/子供の頃の印象

 デュオ・フェルミューレン・フェルプスト
  [ディーデ・フェルプスト(Vn) クラウス・フェルミューレン(P)]
 ベルギーの若く優秀な室内楽ミュージシャンを対象とした音楽賞「スーパーノヴァ2019」にて、アーバン・ピアノ四重奏団とともに審査員と一般投票の全会一致で「スーパーノヴァ賞」に選ばれたデュオ・フェルミューレン・フェルプスト。ルーヴェンのレメンス音楽院で学んだクラウス・フェルミューレンとブリュッセル王立音楽院で学んだディーデ・フェルプストが修士論文で演奏したヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタをきっかけに、数回のコンサートを経て正式なデュオとして結成された。デビュー・アルバムは彼らの活動の中核をなす20世紀東ヨーロッパのアンソロジー的なプログラム。1993年ベルギー生まれの若き作編曲家&ピアニスト、ティム・ミューレマンの二重奏曲はこのCDのために特別に書かれた作品。
KTC-1721
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(2CD)
エベール・レーマンス(1741-1771):6つの交響曲集
 〔第9番 ト長調/第4番 ハ長調/第3番 変ホ長調/第12番 ニ長調/第7番 ヘ長調/第11番 ハ長調/第6番 変ロ長調〕

 ヴラド・ウェーフェルベルヒ指揮テラ・ノヴァ・コレクティーフ
 ベルギーの音楽一家に生まれ、当時の多くの芸術家や音楽家と同じように、ブルージュからパリへと渡り活動したエベール・レーマンス(1741-1771)の交響曲集。レーマンスは、フランソワ=ジョセフ・ゴセックとともに初期のフランスの交響曲スタイルの発展に重要な役割を果たし、少なくとも14曲の交響曲を作曲している。テラ・ノヴァ・コレクティーフは、イ・ソリスティ・デル・ヴェントやシャン・ダクションのメンバーでもあるクラリネット奏者、ヴラド・ウェーフェルベルヒを芸術監督として2012年に結成されたベルギーのピリオド・アンサンブル。18世紀〜19世紀の知られざるベルギーの音楽を続々と発掘・録音している。
J.S.バッハ:チェンバロのための7つのトッカータ
 〔嬰ヘ短調 BWV.910 (月)/ホ短調 BWV.914 (水星)/ト長調 BWV.916 (金星)/
  ニ短調 BWV.913 (太陽)/ニ長調 BWV.912 (火星)/ハ短調 BWV.911 (木星)/ト短調 BWV.915 (土星)〕

 ピーター・ダークセン(Cemb)
 オランダ・バッハ協会、コンバッティメント・コンソート・アムステルダム、ラ・スアーヴェ・メロディアのチェンバロ&オルガン奏者を務め、オランダ・バッハ協会の「ヨハネ受難曲」の編集、校訂を担当、バッハ研究家、高名な音楽学者としても多くの実績を残してきた名手、ピーター・ダークセン。「フーガの技法」(KTC-1348)、「ゴルトベルク変奏曲」(KTC-1400)以来、約10年ぶりにリリースされるバッハ・アルバムは、チェンバロのために書かれた溌溂で技巧的な「7つのトッカータ」。従来より師ブクステフーデの影響が指摘されている作品だが、ダークセンは「 嬰ヘ短調 BWV.910 」が実際にブクステフーデの死を追悼する作品となっていることを発見。更に、これら7つの曲は「月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星」という、プトレマイオス体系の天動説による天体の順番を描写しているという新しいアプローチで7つの作品を並べている。
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番&第9番
 〔第7番 Op.59 No.1 「ラズモフスキー第1番」/第9番 Op.59 No.3 「ラズモフスキー第3番」

 ルスSQ [クセーニャ・ガマリス、アンナ・ヤンチシナ(Vn)
       クセニア・ズーレヴァ(Va) ピョートル・カレトニコフ(Vc)]
 ルスクァルテット(RUSQUARTET)は、2001年にモスクワ音楽院付属中央音楽学校で結成されたロシアの弦楽四重奏団。メンバー全員がモスクワ音楽院へと進学し、ボロディン・クァルテットの元メンバーとして知られる名ヴィオリスト、ドミトリー・シェバリーン〔シェバーリン〕の生徒となった。2006年には、ショスタコーヴィチの生誕100周年を記念したドイツ(ラインスベルク)のコンクールで第1位を受賞した他、バンフ国際弦楽四重奏コンクール(カナダ)、ショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクール(ロシア)、トロンプ国際音楽コンクール(オランダ)などで入賞してきた実力派。チャイコフスキーの弦楽四重奏曲集2枚(KTC-1598、KTC-1641)のあとに、モーツァルトの「レクイエム」&「協奏交響曲」の室内楽版(KTC-1643)という意欲作でも好評を博したルスクァルテットが次に挑むのはベートーヴェン。ラズモフスキー伯爵に献呈された Op.59のラズモフスキー四重奏曲集3曲のうち、第1番 (Op.59 No.1)と第3番 (Op.59 No.3)で、シェバリーン〔シェバーリン〕譲りの至芸を魅せつける。
金鉱〜バッハ・ファミリー、ゴルトベルク、テレマン
 J.S.バッハ:リコーダーとチェンバロのためのソナタ ヘ長調(原曲:ヴァイオリンとチェンバロ) BWV.1016
 C.P.E.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ ニ長調
 J.S.バッハ:リコーダーとチェンバロのためのソナタ第3番 ニ短調(原曲:オルガン) BWV.527
 J.G.ゴルトベルク:リコーダーとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調
  (原曲:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調) DurG13 (BWV.1037)
 テレマン:クラヴサンのための36のファンタジー より
       〔第1番 ニ長調(ファンタジー TWV.33: 34 と TWV.33: 14 からの編曲)/
        第2番 ト短調(ファンタジー TWV.33: 8 と TWV.33: 14 からの編曲)〕
 W.F.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BR-WFB B17
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 〜アリア(リコーダーと通奏低音のための編曲)

 ザ・シアター・オヴ・ジ・イヤーズ
  [カーステン・エッケルト(リコーダー) アレクサンドラ・コレネワ(Cemb)]
 ウィーン国立音楽大学のリコーダー科教授を務め、古楽と現代音楽のもっとも多彩で需要の高いリコーダー奏者の一人として活動するカーステン・エッケルト。古楽の新しい発見、希少性、好奇心からなる魅力的なプログラムを追求してきたエッケルトのアンサンブル「ザ・シアター・オヴ・ジ・イヤーズ(The Theatre of The Ears /耳の劇場)」の新録音。プログラムによって編成や共演者もまったく異なるアンサンブルだが、本アルバムでは、アルセナーレ・ソノーロやラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレのメンバーを務めるロシアのチェンバロ&ピアノ奏者、アレクサンドラ・コレネワどのデュオで、大バッハと息子のカール・フィリップ・エマヌエル・バッハとヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ、「ゴルトベルク変奏曲」との関係でも知られるヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク、そしてテレマンの音楽を、多彩なアレンジ&トランスクリプションによるリコーダーとチェンバロのための作品として披露する。

EUDORA (西) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

EUDSACD-2102
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(HYBRID_SACD)
エンカウンターズ
 ブラームス:ヴィオラ・ソナタ ヘ短調 Op.120 No.1
 ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ Op.114
 シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
 エネスク:演奏会用小品
ホアキン・リケルメ(Va)
エンリケ・バガリア(P)
 録音:2019年2月5日-6日、ムルシア、スペイン| SACD Stereo/Multichannel & MQA-CD ハイブリッド。 ホアキン・リケルメは、1983年ムルシア生まれ、ムルシア音楽院、マドリッド王立音楽院、ベルリン芸術大学などで研鑽を積み、バルセロナso. の副首席ヴィオラ奏者を務めたあと、2010年からBPOの正会員として10年以上ヴィオラ奏者を務めている。ソリストとしても、バーデン=バーデン・フィルやアストゥリアスso.、ムルシアso. などと共演。室内楽奏者としても多くのアンサンブルに参加し、エマニュエル・パユ(パユとは2016年にも来日)、イェルク・ヴィトマン、クリスティアン・ツァハリアス、ハルトムート・ローデらと共演。Eudora Recordsでは、フェルディナンド・レバイのソナタ集(EUDSACD-1501)やブラームスのピアノ四重奏曲集(EUDSACD-1701)、スペインの若手音楽家たちによって結成された室内オーケストラ「カメラータ」のデビュー・アルバム(EUDSACD-1605)などに参加している。伴奏は、同じくスペイン出身のEudoraアーティストの一人、2006年マリア・カナルス・バルセロナ国際ピアノ・コンクールを制したエンリケ・バガリア。
EUDSACD-2103
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(HYBRID_SACD)
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
ハビエル・ラソ(P)
 録音:2020年8月20日-21日、サラゴサ、スペイン| SACD Stereo/Multichannel & MQA-CD ハイブリッド。 スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様によるリリース第3弾。1975年スイスのフリーブール生まれのピアニスト、ハビエル・ラソが登場。スペインのサラマンカ音楽院とブダペストのフェレンツ・リスト音楽院でピアノと作曲、自発性や即興性を深め、スコアの深い理解の組み合わせからユニークな音楽体験を生み出すことのできるミュージシャンとして、数多くのソロ・リサイタルや室内アンサンブル、オーケストラとの共演を行ってきた。 Eudoraアーティストとして3枚のアルバムをリリースしているピアニスト(そしてハビエル・ラソにとって尊敬する友人でもある)、ジュゼップ・コロンのサポートを受けてリリースされるシューベルト&シューマン・アルバム。シューベルトが早逝するわずか数週間前に書かれた、感動的な最後のピアノ・ソナタ(第21番 D.960)と、シューマン自身の音楽的および個人的な性質の両面がロマンティックに編み上げられた「ダヴィッド同盟舞曲集」を、ハビエル・ラソの情熱的で卓越したパフォーマンスで贈る。

FONDAMENTA (仏) 特記以外 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 2008年、ピアニストのフレデリック・ドリア=ニコラによって設立されたフランスのレーベル。
FON-1901036
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(CD+
Bonus CD)
1CD価格
四季〜チャイコフスキー
 夜想曲 ヘ長調 Op.10 No.1 /四季 Op.37a /
 夜想曲 嬰ハ短調 Op.19 No.4
ヴラディーミル・トロップ(P)
 録音:2019年2月27日-30日、フランス。#ハイファイ・オーディオ向けにマスタリングされた「 Fidelity CD 」に加え、ボーナス・ディスクとして、コンピュータやカー・オーディオ向けにマスタリングされた「 Mobility CD 」の2枚を封入、収録演奏内容は同一。 1939年モスクワ生まれ、グネーシン音楽大学とチャイコフスキー音楽院で教鞭を執る偉大なるロシアン・スクールの伝統を受け継ぐ代表者の一人、ヴラディーミル・トロップ。スクリャービン、メトネル、ラフマニノフの魅惑のリサイタル・プログラムを収録した前作(FON-1401017)に続く注目のロシアン・プログラム新録音は、1年の12か月をそれぞれ感情豊かに描写したチャイコフスキーのピアノ曲集「四季」を中心としたチャイコフスキー・アルバム。トロップは1995年にも Denon へ「四季」をレコーディングしており、約24年ぶりに再び世に問う「四季」は、録音当時79歳の円熟味を存分に見せてくれることだろう。ラフマニノフ協会の副会長、ロシア・スクリャービン協会の役員なども務めるロシアン・ピアニズムの巨匠による新たなチャイコフスキー・アルバムにご期待頂きたい。

FONE (伊) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 1983年にイタリアのレコーディング・エンジニア、ジュリオ・チェーザレ・リッチによって設立され35年以上の歴史を持つイタリアのオーディオファイル・レーベル。   98F-22 は二十数年ぶりの再案内。旧譜はこちらから(ただし、当レーベルはすべて限定盤のため、 LP のみならず SACD や CD も旧譜は多くが廃盤、入手不能となっています)。
FONESA-223
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(HYBRID_SACD)
J.S.バッハ
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
ガイル・ベ(P)
 録音:2019年11月、カーサ・デラ・ムジカ「サーラ・デル・エルメリーノ」、ミラノ、イタリア。1994年生まれのオランダ出身のピアニスト、ガイル・ベによるスタイリッシュなゴルトベルク変奏曲。幼い頃から才能に恵まれた彼女は15歳の時に国際スタインウェイ&サンズ・ピアノ・コンクールの最優秀賞を受賞し、2018年にはベーゼンドルファー・アーティストに選出、オランダ王室のためにも演奏を行っている。レコーディングはノイマンU47とU48の真空管マイクを用いてイタリア・ミラノにあるサーラ・デル・エルメリーノで行われ、レーベルの売りでもあるシニョリッチ・システムによるマスタリングが行われている。Foneならではの歴史的空間の音響効果を活かしたナチュラル・サウンドで、若き名手によるゴルトベルクをお楽しみ頂きたい。
「四季」 + 「四季のレシピ」
 ヴィヴァルディ:協奏曲第1番 ホ長調「春」(*) / フルビオ・ピエランジェリーニが語る「春」(#)
         協奏曲第2番 ト短調「夏」(*) / フルビオ・ピエランジェリーニが語る「夏」(#)
         協奏曲第3番 ヘ長調「秋」(*) / フルビオ・ピエランジェリーニが語る「秋」(#)
         協奏曲第4番 ヘ短調「冬」(*) / フルビオ・ピエランジェリーニが語る「冬」(#)

 サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)指揮イタリア室内o.(*)
 フルビオ・ピエランジェリーニ〔シェフ〕(語り;#)
 イタリアの偉大なヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルドとオルケストラ・ダ・カメラ・イタリアーナによるヴィヴァルディの「四季」の名演に、イタリアの天才シェフ、フルビオ・ピエランジェリーニによる、四季にインスパイアされた独自の料理レシピを融合させた、極めてユニークな1枚。各協奏曲の第3楽章の後に、ピエランジェリーニが語る料理レシピが収録されている。Foneの設立者ジュリオ・チェーザレ・リッチのユニークなアイデア、イタリアが誇る芸術のマリアージュをお楽しみ頂きたい。
愛の春〜 12-13世紀のトルバドールたち
 Raimon de Miraval: Un Sonet M'Es Bel Qu'Espanda / Uc de Sant Circ: Una Danseta
 Raimbaut De Vaqueiras: Altas Ondas / Peire De La Cavarana: D'Un Sirventes Faire
 Guilhem Figueira: D'Un Sirventes Far / Conon De Béthune: Tant Ai Amé
 Bernart de Ventadorn: Quan Vei La Lauzeta / Anonyme: Ara Lausatz
 Guilhem De Peiteus: Ab La Doussor Del Temps Nove
 Albert Marques De Malaspina: Ara-m Digatz Senher Raimbaut
 Raimbaut De Vaqueiras: Calenda Maia / Sordel: Ai Las E Que-m Fan Mei Uelhs

 ジェラール・ズシェット(歌/フルート/シタール/ハーモニウム/他)
 パトリス・ブリアン(シタール/シストル/レベック/ヴィエール・ア・アルシェ)
 ジャック・クディル(ダラブッカ/ベンディール/他)
 録音:1997年10月、サン・ガヴィーノ大聖堂、ポルト・トッレス、イタリア| (C) (P) 1999 |後出: FONE-9822 (HYBRID_SACD) [(C) (P) 2005] 〔廃盤、入手不能〕。トルバドゥール(11−13世紀に南ヨーロッパで主に恋や騎士道を歌った叙情詩人)の音楽を、ジェラール・ズシェットがオリジナルの詩と音楽に基づいて研究を重ねて演奏したもので、鑑賞は元より、音楽史的にも貴重なディスク。

FRA BERNARDO (墺) 特記以外 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 2013年にリリースを開始したウィーンのレーベル。基本的に全点「限定盤」との記載がある模様。
パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ
 作曲者不詳(主の待降の賛歌):来ませ, 異邦人の贖い主よ / パレストリーナ:キリエ(教皇マルチェルスのミサより)
 作曲者不詳(キリスト聖体節の賛歌):パンジェ・リングァ / パレストリーナ:グローリア(教皇マルチェルスのミサより)
 作曲者不詳(洗礼者聖ヨハネの賛歌):汝のしもべが / パレストリーナ:クレド(教皇マルチェルスのミサより)
 作曲者不詳(祝福されし乙女マリアの賛歌):めでたし, 海の星(アヴェ・マリス・ステラ)
 パレストリーナ:サンクトゥス(教皇マルチェルスのミサより)
 作曲者不詳(聖ベルナルドの賛歌):ベルナルドゥス・ドクトル・インクリトゥス
 パレストリーナ:アニュス・デイ(教皇マルチェルスのミサより) / 作曲者不詳(聖霊の賛歌):テ・デウム

 ビューティー・ファーム
 録音:2020年10月11日、ブルネンタール訪問教会、オーストリア、ライヴ。"ビューティー・ファーム"は、2014年に設立された男声6人のヴォーカル・アンサンブル。コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやチンクェチェント、グランドラヴォア、カピーリャ・フラメンカ、ウエルガス・アンサンブルなどの一流合唱団、アンサンブルで活躍してきたメンバーでスタートし、オーストリア、マウアーバッハのカルトジオ会修道院を拠点に、ルネサンス期のフランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの音楽を中心に歌っている。これまで、オケゲム、ラ・リュー、オブレヒト。ゴンベールといったフランドル楽派の知られざるミサ曲録音で高い評価を得てきたビューティー・ファームの新録音は、少し路線を変え、イタリア・ルネサンスの巨匠ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナの傑作「教皇マルチェルスのミサ」をリリース!タリス・スコラーズ以前の英国古楽界をリードしていたア・カペラ・グループ、「プロ・カンティオーネ・アンティクァ」を指揮した高名な音楽学者ブルーノ・ターナーの生誕90周年に捧げる特別プログラムで、16世紀半ばにトレント公会議による規制によって危機に瀕したカトリック教会音楽を守ったというエピソードを持つ「教皇マルチェルスのミサ」が、現代のパンデミックにおける音楽の危機になぞらえられている。ミサ曲の間に、「来ませ, 異邦人の贖い主よ」、「アヴェ・マリス・ステラ」、「テ・デウム」などの有名な賛歌(イムヌス)を挟んで歌われたライヴのレコーディング。
アッティリオ・アリオスティ
  オラトリオ「サマリア包囲戦におけるエリシャの予言」(ウィーン、1705)
 ロベルト・ザルペロン指揮アンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテ
 マリー=ゾフィー・ポラック、マルタ・レダエッリ(S) アレッシオ・トージ(T)
 マウロ・ボルジョーニ(B) マッテオ・ピガート(CT)
 録音:2017年5月12日、マウアーバッハ・チャーターハウス教会、ウィーン、ライヴ|世界初録音。ボローニャ出身、30以上のオペラとオラトリオ、数多くのカンタータと器楽作品を残したイタリア・バロックの作曲家、アッティリオ・アリオスティ(1666-1729)の知られざるオラトリオ世界初録音!神聖ローマ皇帝レオポルト1世が旧約聖書の中から選んだ予言者エリシャの物語(リブレットはジョヴァンニ・バッティスタ・ネーリ)に当時ウィーン宮廷で働いていたアリオスティが作曲した「サマリア包囲戦におけるエリシャの予言」(La Profezia D'Eliseo Nell'assedio di Samaria)は、神聖ローマ帝国の揺るぎない信仰を支えることとなった作品。ロベルト・ザルペロンが率いるアンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテは、VPO 、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、チューリヒ歌劇場、ミラノ・スカラ座、モーツァルトo.、ヨーロッパ室内o.、ブダペストso. のメンバーなど、中央ヨーロッパ地域の優れたミュージシャンたちが集う室内オーケストラ。真摯な演奏と感極まる表情豊かなソリストたちによって、バロック様式のイタリア・オラトリオの新たな傑作を発掘する。
オー・ソレ・ミオ〜歌と愛の芸術への旅
 デ・ローレ:別れの時は / カッチーニ:あなたの美しい手で / ファルコニエーリ:カーラとバラ
 カッチーニ:アモールよ、どうしたいの? / フォーレ:夢のあとに Op.7 No.1
 アルベルト・バルベリス:ムナステリオと聖キアラ / フォーレ:愛の歌 Op.27 No.1
 エドゥアルド・ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ / モンテヴェルディ:苦しみはかくも甘美 SV 332
 ロドルフォ・ファルヴォ:あなたの友に伝えておくれ
 アルフィオ・アンティーコ:昨夜ノルマンと共にあることを夢見て/小さなスズメを見ていた
 ロベルト・ムローロ:カーラ・ルチア / パーセル:束の間の音楽
 ボーナス・トラック〜ナポリ民謡:ロ・グァッラチーノ(*)

 アッコルドーネ
  [マルコ・ビーズリー(ヴォイス) グイド・モリーニ(P/Cemb/Org)]

 アルフィオ・アンティーコ(ヴォイス/パーカッション) ロルフ・リスレヴァン(テオルボ)
 エドゥアルド・エグエス(テオルボ) パオロ・フレス(Tp)
 録音(ライヴ):2000年3月、2001年1月、2001年9月/1998年(*)、すべてライヴ。歌の都ナポリの至宝、当代随一のハイテナー、マルコ・ビーズリー。ビーズリーが、グイド・モリーニ、ステーファノ・ロッコと共に1984年に結成した古楽アンサンブル、アッコルドーネのライヴ録音集。チプリアーノ・デ・ローレ、カッチーニ、モンテヴェルディ、ファルコニエーリなどの作品からナポリ民謡(カンツォーネ)の代表的ソング「オー・ソレ・ミオ(私の太陽)」やガブリエル・フォーレの麗しい歌曲、アルフィオ・アンティーコの作品まで、数世紀にわたる、クラシック音楽、トラディショナル音楽、歌謡曲の境界を超えたプログラム。

GLOSSA (西) 特記以外
 価格帯記載無し[CD]:1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 旧譜はこちらから
ヨーゼフ・アントン・ステファン(1726-1797):チェンバロ・ソナタ集
 〔ト短調「マリアツェルの行列」 S.20 /ト長調/ハ短調/変ロ長調/変ロ長調〕

 ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)
 録音:2019年8月、ドルフキルヒェ・ラーンスドルフ、ベルリン、ドイツ。 Glossaの専属レコーディング・アーティストとして、バルバトル、ムファット、ソミス、フランクールなどの作品を世に送り出し、高い評価を得てきたチェンバロ奏者、ミッツィ・メイヤーソンの最新盤!あまり知られていない、あるいは失われた鍵盤作品の研究と演奏を専門とするメイヤーソンが、その魅力と音楽史的価値を伝えるべく今作で取り上げたのは、18世紀のウィーンで非常に高く評価されていたボヘミア出身の作曲家・鍵盤奏者、ヨーゼフ・アントン・ステファン(ステパン)のチェンバロ・ソナタ! ヨーゼフ・アントン・ステファンは1726年、ボヘミア地方北東部の小さな村、コピドルノに生まれた。彼は幼いころから楽才を示し、その才能に感銘を受けた伯爵の手配により、ウィーンの高名な音楽家ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルに師事するようになる。ヴァーゲンザイルは後年健康を害したため、ステファンはそこで宮廷音楽家としての職務を任されることになった。ウィーンの写譜家ジモン・ハシュケは、ステファンをヴァーゲンザイル、バッハ、ハイドンと並ぶ現代最高の作曲家の一人と考えており、また当時の著名な音楽学者チャールズ・バーニーは、ウィーンの2大鍵盤奏者として、ステファンとアルブレヒツベルガー(ベートーヴェンの師匠の一人)の名を挙げていた。ステファンは作曲家、指揮者、演奏家としての全盛期であった1775年頃、視力を完全に失うという悲劇に見舞われ、舞台や宮廷の仕事の多くから引退を余儀なくされたが、彼を高く評価していたマリア・テレジアは、その後も20年間にわたり給料の満額支給を行ったという。ステファンは膨大な数の鍵盤作品を残したが、そのほとんどは手稿でしか存在せず、出版されることは無かった。メイヤーソンは、新たに見つかったステファンのソナタを「チェンバロからフォルテピアノへの移行期におけるミッシングリンクのようなもの」「モーツァルト、ハイドン、初期のベートーヴェンの香りがする」「新しい時代の作曲法への発展の最前線」と表現している。
モンテヴェルディ:「恋人の涙」〜愛と悲しみのマドリガーレ集
 波のささやき(第2巻)/私の魂は(第5巻)/輝く美しい目を一目見ただけで(第4巻)/さあシルヴィオ(第5巻)/
 私が恋人の燃える美しい目をじっと見つめると(第2巻)/甘美で優しい口づけ(第1巻)/
 お願い、もう戦争はやめて(第4巻)/安らかにここにいなさい(第3巻)/おお春よ(第3巻)/
 ああ悲しい別れ(第4巻)/西風がかえり(第6巻)/あなたから遠く離れて、私の心の人よ(第4巻)/
 いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙(第6巻)

 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ(S) エレーナ・カルツァニーガ(A)
   ジュゼッペ・マレット、ラッファエーレ・ジョルダーニ(T)
   ダニエーレ・カルノヴィチ、マッテオ・ベッロット(B)]
 録音:2018年9月16日-21日、2020年7月5日-6日、聖ロッコ&セバスティアーノ信心会、トリノ、イタリア。モンテヴェルディの傑作「聖母マリアの夕べの祈り」(GCD-922807)で2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門賞」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせた屈指のラテン系ヴォーカル・アンサンブル、"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。レコーディング第10弾は、再びモンテヴェルディに回帰!ジェズアルド、マレンツィオ、デ・ローレなどのマドリガーレ集でも高いアンサンブル能力と表現力を魅せてくれたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレが、モンテヴェルディのマドリガーレ集第1巻〜第6巻の中から13曲をセレクションし、儚き愛や愛する人の死など悲痛な悲しみを表情豊かに歌う。2020年のコロナ下における録音では、ダニエーレ・カルノヴィチに変わりマッテオ・ベッロットが参加。エレーナ・カルツァニーガを除く全メンバーが、ラ・ヴェネクシアーナが打ち立てた偉業「モンテヴェルディ:マドリガーレ全集」(GCD-920929)の録音にも参加していたという、まさに同曲のスペシャリストたちによる最新のモンテヴェルディにご期待頂きたい。
ディ・マルティネッリの手稿譜〜 17世紀後期のヴァイオリン・ソナタ集
 ヨハン・クリストフ・ペツ(1664-1716):ソナタ30(ト短調)
 ジャン・カルロ・カイロ(1659-1722):ソナタ3(イ長調)
 ヨハン・ハインリヒ・フォン・ヴァイセンブルク〔ジョヴァンニ・エンリコ・アルビカストロ〕
  (1660頃-1730頃):ソナタ21(ニ短調)
 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1620/23-1680)?:ソナタ20(ロ短調)
 カルロ・アンブロジオ・ロナーティ(1645-1710/15):ソナタ8(ト短調)
 ピエトロ・パオロ・カッペッリーニ(生没年不詳):ソナタ24(ロ長調)
 N.ゴール(生没年不詳):ソナタ10(ヘ長調) / ダーヴィト・ピーターゼン(1651頃-1737):ソナタ1(ニ長調)

 エヴァ・サラディン(Vn) ヨハネス・ケラー、
 セバスティアン・ヴィエナント(Cemb) ダニエル・ロジン(Vc)
 録音:2020年9月19日-22日、カトリック教会、ザンクト・パンターレオン、スイス。古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"から、スイス=オランダのバロック・ヴァイオリニスト、エヴァ・サラディンが登場!エヴァ・サラディンはアムステルダム音楽院でケース・ケルマンスとルーシー・ファン・ダールに、バーゼル・スコラ・カントルムでライラ・シャイエークとダヴィド・プランティエに学び、アンサンブル・オデッセイ、ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル、リ・アンジェリ・ジュネーヴ、イル・プロフォンド、プロフェティ・デッラ・クインタなど多くの一流古楽アンサンブルに参加。2020/21シーズンにはユトレヒト古楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務める次世代注目ヴァイオリニストの一人。サラディンのファースト・ソロ・アルバムは、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学図書館に所蔵されている「ディ・マルティネッリ・マニュスクリプト」に収録されている知られざるコレクションから8つのソナタをセレクション。この手稿譜はイタリアのジェノヴァを起源とし、17世紀後半にネーデルラント(現在のベルギー)に移されたディ・マルティネッリ家のアーカイヴの一部であり、フランドル=ネーデルラント、南ドイツ/ハプスブルク地域、イタリアなど様々な地域・スタイルの作品が収められている。通奏低音のメンバー(2台のチェンバロという興味深く実験的な編成にも注目)もすべてSCBで学んだ新世代のピリオド楽器奏者達。
テーブルのマドリガーレ〜ロッシ:マルチトーナル・マドリガーレ集
  O miseria d 'amante / O prodighi di fiamme /アルチオルガノ即興/ Con che soavita /
  Occhi, un tempo mia vita / Alma afflitta / Pallida gelosia / O donna troppo cruda /アルチオルガノ即興/
  Credete voi / Voi volete /アルチオルガノ即興/ Or che la notte / Langue al vostro languir /
  Come sian dolorose / Cura gelata e ria / Per non mi dir /アルチオルガノ即興/ Ohime, se tanto amate

 ヨハネス・ケラー(アルチオルガノ/クラヴェムジクム・オムニトヌム/音楽監督)
 アンサンブル・ドムス・アルティス
  [リナ・マルセラ・ロペス(S) フロレンシア・メンコーニ(Ms) ダーニエル・メンテシュ(CT)
   大野彰展(T) ブレノ・キンデーレ、チョンゴル・サーントー(Br)]
 録音:2019年3月12日-16日、チューリヒ大放送スタジオ、スイス。古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"の第22巻は、イタリア・バロックの重要な作曲家、ヴァイオリニスト、オルガニストの一人、ミケランジェロ・ロッシ(1601/02-1656)が書いた、最近になってようやく知られるようになったポリフォニックなマドリガーレ集。保守的なパート、伝統的な対位法でありながら、半音階主義や、1オクターブあたり12を超えるピッチが使われたマルチトーナル(多調)など、前衛的な要素も強いロッシのマドリガーレ。この録音では、それらのマドリガーレが当時歌われていた親密な環境を再現するよう、歌手は大きなテーブルの周りに座り、学び、話し合い、歌っている。(アルバム・タイトルの「テーブルのマドリガーレ(マドリガルi al tavolino)」もそこから来ている。)この音楽に合わせて、1オクターブあたり36の鍵盤を持つアルチオルガノや、1オクターブあたり31の鍵盤を持つクラヴェムジクム・オムニトヌム(アルキチェンバロ)が使用されていることも大きなポイント。これらの楽器のスペシャリストであるヨハネス・ケラーが、こういったマドリガーレの研究と解釈のために特別に結成されたグループ、アンサンブル・ドムス・アルティスを率いている。メンバーは、日本、コロンビア、アルゼンチン、ブラジル、ハンガリーなど世界中からスイスに集まり、SCBで学んだ若き古楽系歌手たちによって構成されている。
ジャンネッティーニ:オラトリオ「岐路に立つ男」(モデナ、1687)
 フランチェスカ・ボンコンパーニ(S;天使) マルタ・フマガッリ(Ms;男)
 マッシモ・アルティエーリ(T;語り手) サルヴォ・ヴィターレ(B;悪魔)
 マルコ・メンコボーニ指揮カンタール・ロンターノ
 録音:2016年11月24日-26日、ジネストレート旧教区教会、ペーザロ、イタリア。現在ではほとんど知られていないイタリア・バロック期の作曲家、アントニオ・ジャンネッティーニ(1649-1721)の没後300周年アニヴァーサリー・アルバム。ジャンネッティーニはヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂(サン・マルコ寺院)で最初は歌手として、後にオルガニストとして働き、1686年から亡くなるまでは、モデナ宮廷の楽長を務め、約20の舞台作品、オラトリオ、カンタータ、ミサ曲、その他宗教作品を書いた。モデナ宮廷に迎えられてから間もなくの1867年に書かれたオラトリオ「岐路に立つ男(L'Umo In Bivio)」は、天使と悪魔が若い男の魂のために戦うという興味深い内容の作品。演奏は、モンテヴェルディのマドリガーレ集(GCD-923512)以来のGlossa登場となる、イタリアの名チェンバリスト&オルガニスト、マルコ・メンコボーニトン・コープマンやグスタフ・レオンハルトに師事しジョルディ・サバールのエスペリオンXXのメンバーとしても活躍した名手と、自身がソリスト&ディレクターを務めるアンサンブル「カンタール・ロンターノ」によって、歴史に埋もれていたジャンネッティーニの魅力に迫る。
エイヴィソン:合奏協奏曲集
 チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):協奏曲第9番 ハ長調
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ロ短調 K.87
 エイヴィソン:協奏曲第12番 ニ長調 / スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K.11
 エイヴィソン:協奏曲第5番 ニ短調 / スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.213
 エイヴィソン:協奏曲第6番 ニ長調 / スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.27

 イグナシオ・プレーゴ(Cemb)指揮ティエント・ヌオーボ
 録音:2020年10月12日-14日、スペイン。2012年ウェストフィールド国際チェンバロ・コンクールで優勝し、エル・モンド紙によって「クラシック・シーンでもっとも多彩で突出したスペインのミュージシャン」と評されるスペインの若きチェンバロ奏者、イグナシオ・プレーゴ。ハリー・ビケット、モニカ・ハジェット、鈴木雅明ジョルディ・サバールら古楽界の巨匠たちと共演し、ヨーロッパはもちろん、日本や中国、南北アメリカを含む世界中で演奏し、Glossaではホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータのファルコニエーリのアルバムでも共演していたプレーゴのアンサンブル・ディレクターとしてレコーディング。ドメニコ・スカルラッティの鍵盤楽器のためのソナタからインスピレーションを得て作曲されたチャールズ・エイヴィソンの合奏協奏曲(合奏協奏曲)集を、元になったスカルラッティのソナタととも収録した注目盤。当時イタリア音楽はイギリスで非常に人気があり、エイヴィソン自身もジェミニアーニに音楽を学んでいる。ティエント・ヌオーボは、イグナシオ・プレーゴが新しく設立したアンサンブルで、レザール・フロリサンのコンサートマスターとしても活躍したイタリアのバロック・ヴァイオリニスト、エマヌエル・レスケ=カゼルタがリーダーを務めている。

INDESENS (仏) 特記以外 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)


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フォーレ&シューマン〜チェロとハープのための作品集
  〔マルティン・レール&マリー=ピエール・ラングラメ編曲〕
 フォーレ:エレジー Op.24 /3つの無言歌 Op.17 /ロマンス Op.69 /蝶々 Op.77 /
      シシリエンヌ Op.78 /セレナード Op.98 /夢のあとに Op.7 No.1
 シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102 /3つのロマンス Op.94 /予言の鳥 Op.82 No.7 /幻想小曲集 Op.73

 マルティン・レール(Vc) マリー=ピエール・ラングラメ(Hp)
 録音:2019年6月9日-11日、2020年9月13日-14日、ニコデモ教会、ベルリン、ドイツ。1997年からBPOの首席チェロ奏者を務めるドイツのマルティン・レールと、1993年から同じくBPOで首席ハープ奏者として活躍するフランスのマリー=ピエール・ラングラメは、ロマン派時代のドイツとフランスにおいて、共に数多くの優れた器楽曲、室内楽曲を作曲し、これらのジャンルの発展に大きく寄与したシューマンとフォーレの名作の数々を「チェロとハープ」のための二重奏に編曲。「チェロとピアノ」ではなく「チェロとハープ」でシューマンとフォーレの傑作の数々に取り組むにあたりレールとラングラメは、ハープの音色をモダーン・ピアノではなくフォルテピアノやチェンバロに近い存在として位置付け、ロマン派音楽の演奏におけるチェロのヴィブラートでその美しく華麗な音色と響きを消してしまわないよう表現、解釈、バランスを見直しつつ、これらの作品とこの編成が持つ無限大の可能性を引き出す「芸術的な対話」を繰り広げている。BPOの2人の首席奏者が「チェロとハープ」の音色で誘う「ドイツとフランス」のロマン派の世界。リリティシズムあふれる名曲の数々の新たな一面を、極上のアンサンブルでお楽しみ頂きたい。
モラゲス木管五重奏団結成40周年記念〜シューマン&ドヴォルジャーク/
  ダヴィッド・ワルター編曲:木管五重奏とピアノのために編曲された六重奏曲集
 シューマン:木管五重奏とピアノのための六重奏曲 変ホ長調(原曲:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44 )
 ドヴォルジャーク:木管五重奏とピアノのための六重奏曲 イ長調 Op.81
           (原曲:ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 Op.81 )

 モラゲス木管五重奏団
  [ミシェル・モラゲス(Fl) ダヴィッド・ワルター(Ob) パスカル・モラゲス(Cl)
   ピエール・モラゲス(Hr) ジョルジョ・マンドレージ(Fg)]

 クレール・デゼール(P)
 録音:2020年7月20日-22日、 TAP コンサート・ホール、ポワティエ、フランス。長兄のミシェル、双子兄弟のパスカルとピエールのモラゲス三兄弟を中心として1980年に結成され、フランスを代表する木管アンサンブルとして国際的な活躍を続けているモラゲス木管五重奏団。「結成40周年」という記念すべき節目の年を迎えたモラゲス木管五重奏団がアニヴァーサリー・リリースのプログラムとして選んだのは、同アンサンブルのオーボエ奏者であると同時に結成以来、名アレンジャーとしてレパートリーの拡大を実現させてきたダヴィッド・ワルターの編曲によるシューマンとドヴォルジャークの「木管五重奏+ピアノ編曲版」のピアノ五重奏2作品!結成40周年記念プログラムでモラゲス木管五重奏団が共演に迎えたピアニストは、同じくフランスを代表する世界的奏者であるクレール・デゼール。モラゲス木管五重奏団とクレール・デゼールは、過去にダヴィッド・ワルター編曲によるラヴェル作品集で極上のアンサンブルを披露してくれた実績があるだけに、今回のシューマンとドヴォルジャークでの再共演への期待も非常に高まる。またモラゲス木管五重奏団にとって特別な作曲家である「ドヴォルジャーク」の作品を40周年記念盤に入れてきたところも大きなポイント。モラゲス木管五重奏団は1987年に同アンサンブルにとっての初めての録音としてドヴォルジャークの「アメリカ」の木管五重奏版(もちろん編曲はワルター!)をレコーディングしており、今回の「 Op.81」の選曲はまさに原点回帰と言えるだろう。メンバー全員が名門パリ音楽院の出身で、さらにはメンバー全員がパリo.、パリ・オペラ座o.、フランス国立o. といったフランスのトップo. で活躍するスーパー・アンサンブル、モラゲス木管五重奏団。その40周年の歴史の中で培われてきた絶妙なアンサンブルと音楽性、そしてダヴィッド・ワルターのアレンジの妙が存分に発揮されたシューマンとドヴォルジャークにご期待頂きたい。

KAIROS (墺) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

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シェルシ無伴奏ヴァイオリン&ヴィオラ作品集
 シーラカンス(1955) /無伴奏ヴィオラのための3つのスタディ(1956) /
 無伴奏ヴァイオリンのためのディヴェルティメント〔第2番(1954) /第3番(1955) /第4番(1955) 〕

 マルコ・フージ(Vn/Va)
 録音:2019年5月、イタリア&ベルギー。20世紀のイタリアを代表する独創的な作曲家、ジャチント・シェルシ(1905-1988)によるヴァイオリンまたはヴィオラのための無伴奏作品を集めた1枚。現代音楽を代表する演奏家の一人であるマルコ・フージはこれらの作品の録音にあたって、サラベール社から出版されている印刷されたスコア(シェルシのアシスタントが書き起こしたもの)と、それに対応するシェルシのオリジナルの録音を比較を行い、出版譜にはシェルシの即興演奏に不可欠な要素(例えば楽器の可能性を探るという基本的な姿勢)が欠けているなど、かなりの弱点があることに気づきた。そこで、オリジナルの録音に基づいて解釈することを決意し、シェルシの演奏したテープやオンディオラ(微分音を演奏できる鍵盤楽器)の徹底的な調査を行い、そこから得た知見や感覚を、自らのヴァイオリン・ヴィオラの演奏に反映させることに成功した。聴き手にとって、このアルバムは過去の時代の未来的なビジョンへの旅となることだろう。
0015074-KAI
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(3CD)
2CD価格
サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-):フルート作品集
 アトンの光輝く地平線(1989) /遠くのオーラへ(1977) /フェニキアのイメージ(2000) /
 三美神が花開かせるヴィーナス(1989) /さようなら風の家(1993) /雲に捧げられたテキストで(1989) /
 どのようにして魔法は生み出されるのか?(1985) /感謝祭の歌(1985) /死の太鼓(1999) /
 風が運ぶ町外れの人々からの手紙(2000) /ヘルメス(1984) /ベルクソンの時計(1999) /
 バビロン前のハイウェイ(2014) /駐車場の警報機の午後(2015) /消えた章(2016) /急激に成長するクリスタル(2017) /
 若い牧神のためのフォリオ(2018) /パリのチベット人(2018)

 マッテオ・チェザーリ(Fl)
 録音:2013年7月、10月、2019年11月。人気が高く、演奏機会も多いサルヴァトーレ・シャリーノ(1947-)のフルート作品を、シャリーノお気に入りのフルート奏者、マッテオ・チェザーリが演奏した充実の3枚組。マッテオ・チェザーリは新たな音・奏法の発明や作品の解釈を通じてシャリーノの創作に影響を与え、初演も手掛けているほか、来日公演でもシャリーノのフルート作品を演奏し、聴衆にその魅力を伝えている。シャリーノのフルート作品には、ジャンカルロ・グラヴェリーニ、ロベルト・ファブリチアーニ、マリオ・カロリ、そしてマッテオ・チェザーリが創意工夫を凝らして作り出した珍しい音がふんだんに使われている。これらの音は後付けで文法を与えられ、命を吹き込まれるような抽象的なテクニックから生まれたものではなく、自身が配置された構造と融合し、楽曲の形成にも大いに貢献している。
メシアン
 幼子イエスに注ぐ20のまなざし(1944)
アルフォンソ・ゴメス(P)
 録音:2020年、パウルスザール、フライブルク、ドイツ。20世紀と21世紀のピアノ音楽のスペシャリストであるアルフォンソ・ゴメスが新たに読み解くオリヴィエ・メシアンの大作!1944年に作曲された「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」は、音楽史的には20世紀のピアノ音楽の金字塔であり、精神的にはクリスマスに関する20の熟考を提供する、メシアンのなかでもとりわけ重要な作品。メシアンはこの作品を通じて自身の音楽語法を体系化し、同年「わが音楽語法」を出版した。メシアンはこの作品を次のように要約している。「私はこれまでのどの作品よりも、神秘的な愛の言葉を求めた。それは多面的で、力強く、そして優しく、時には恐ろしくさえある。すべてを可能な限り鮮明に。」 さまざまな現代作曲家の作品を数多く初演しているピアニストのアルフォンソ・ゴメスは、国内外で11の賞を受賞しており、豊富さや多様性、複雑さを示すアルバムを多数録音している。2019年にKAIROSよりリリースしたラモン・ラスカーノのピアノ作品集(0015041-KAI)は、アカデミー・シャルル・クロスのGrand Prix du Disque Musique Contemporaineを受賞した。
細川俊夫:フルート作品集
 フルート独奏のための「線I」(1984) /フルートと笙のための「鳥たちへの断章III」(1990) (*) /
 フルート独奏のための「垂直の歌 II 」(1995) /バスフルートのための「息の歌」(1997) /
 フルートとピアノのための「リート」(2007) (#) /アルトフルートのための「黒田節」(2004)

 上野由恵(Fl) 宮田まゆみ(笙;*) 中川賢一(P;#)
 録音:2020年7月2日-3日、神奈川県立相模湖交流センター|細川俊夫自身による日本語解説付き。日本のトップ・フルーティスト、上野由恵による細川俊夫フルート作品集!ドイツで尹伊桑、ブライアン・ファーニホウとクラウス・フーバーに作曲法を師事し、日本の伝統的な文化や音楽、それらの美的・精神的基盤に基づいた作品によって現代日本を代表する作曲家、細川俊夫(1955-)。その細川が「完璧な技巧と豊かで繊細な音楽性」「人籟、地籟の響きを超えた「天の響き」が聴こえてくる」と称賛する上野由恵のフルートで、「線 I」や「鳥たちへの断章III」といった名作を収録した、理想的なアルバムの登場。毛筆で書く線を音で表現した「音の書(カリグラフィー)」というアイディアの原点「線 I」(1984)は、細川のその後の作曲活動の出発点となった重要作品。「鳥たちへの断章III」(1990)は笙奏者、宮田まゆみとの出会いから生まれた作品で、武満徹の還暦祝いとして作曲された。こちらもフルート(バスフルート、ピッコロ)によって毛筆の線が表現されている。
パラメトリカル・カウンターポイント〜ホセ・ルイス・ウルタド(1975-):
  The caged, the immured (ピアノ1台版)(2018) (*) / Retour (2013)/
  Parametrical Counterpoint Version 1-4 (2015) / Incandescent (2015) / Le Stelle (2015) (*)

 ホセ・ルイス・ウルタド(P;*)指揮タレア・アンサンブル
 録音:2015年5月、2019年6月、ニューヨーク、アメリカ。演奏家、音楽評論家としても精力的に活動するメキシコ出身のアメリカ人作曲家、ホセ・ルイス・ウルタド(1975-)のピアノ作品とさまざまなアンサンブル作品を組み合わせた1枚。著名なタレア・アンサンブルと作曲家自身による絶妙な演奏で、ウルタドの芸術世界を堪能することが出来る。「私の音の世界では、音楽は作られるものではなく、発見される物。環境を探索し、空間を触知し、細部を観察し、対象物を様々な角度から体験することで、次第にその人相が現れて来る。錬金術師が材料を評価し、慎重に計算して反応させるように、私の意図は、音の万華鏡、常に生きていて、常に変化し、ユニークで再現性のないジェスチャーを持つ、エネルギーに満ちた、見通すことのできない密度を持つ生き生きとしたオブジェクトを作ること。」(ホセ・ルイス・ウルタド)
1. Keintate / Eine letzte Art Chansons 〜フリードリヒ・チェルハ(1926-):
  I. Keintate (1980/82) (*) / Eine letzte Art Chansons 〔1つの芸術的な歌〕 (1989) (#)

 H.K.グルーバー(シャンソニエ) アンサンブル・ディ・ライエ
 録音:1984年6月(*) /1993年6月(#) 。現代を代表するオーストリアの作曲家、フリードリヒ・チェルハの95歳の誕生日(2021年2月17日)と、KAIROSレーベルの100タイトルリリース記念(Paladino加入以降)、2つのアニヴァーサリーを祝う特別な1枚。KAIROSの創立以来、レーベルのアーティストとしても活躍してきたチェルハの功績を称え、彼のあまり知られていないウィーン風の作品を、アンサンブル・ディ・ライエとの関わりも深い指揮者、作曲家、シャンソニエの H. K.グルーバーによる演奏で収録している。どちらの作品もサウンド的には非常に親しみやすく、ホイリゲ(酒場)で演奏されている地元の音楽の伝統を継承しながらも、ウィーンの民族音楽や芸術音楽の音楽的、精神的な魂を深く掘り下げている。

LAWO CLASSICS (諾) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800) 〔SACDも同一価格〕

 旧譜はこちらから
思いがけない歌
 アーネ・ヌールハイム(1931-2010):3つの思いがけない歌/はじめての蝶々
 コンラード・バーデン(1908-1989):賛歌 / エギル・ホーヴラン(1924-2013):マニフィカト
 シェル・モルク・カールセン(1947-):ミサ・ブレヴィス/神に, わたしの魂は渇く

  ダニエル・セーテル(CT) カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)
  リュネッタ・テイラー・ハンセン(Fl) マリアンネ・スヴェンニング(Ob) イーダ・ブリューン(Va)
  アンネ・スティーネ・ダール(Vc) ヘンリッケ・G.リュンニング(ガンバ)
  ヴェーガル・ルン(テオルボ) ビルギッテ・ヴォラン・ホーヴィーク(Hp)
  ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(Cemb) アンデシュ・アイステン・ダール(Org)
 録音:2019年2月25日-3月1日、ブラゲルネス教会、ドランメン、ノルウェー。ノルウェーの歌手、ダニエル・セーテルのデビュー・アルバム「思いがけない歌」。バロック音楽や「髪粉をつけたかつら」と結びつけられがちな「カウンターテナー」の声で20世紀ノルウェーの作品を歌ったアルバム。セーテルは、イギリスの王立バーミンガム音楽院、オランダのハーグ王立音楽院で学び、カウンターテナー歌手としてアーリーミュージックと現代音楽をレパートリーに2011年から各国のコンサートとオペラに出演。2019年の秋にはノルウェー国立劇場がジョン・マッデン監督の映画に基づいて上演した「Forelska i Shakespeare(恋におちたシェイクスピア)」に出演した。このアルバムの作品の多くは、「旧約聖書」の「詩編42番」(涸れた谷に鹿が水を求めるように)、「新約聖書」「ルカによる福音書」の「マリアの賛歌」、「カトリック・ミサ」といった宗教的性格のテクストに作曲され、アーネ・ヌールハイムの「3つの思いがけない歌」はイタリアの詩人トルクァート・タッソの詩、ヌールハイムが書いたもっとも簡素で美しい歌曲「はじめての蝶々」はノルウェーの作家ヘンリク・ヴェルゲランの詩が、それぞれテクストに使われている。「ブラックバード」(LWC-1069)のカロリーネ・アイステン・ダールのリコーダー、フルートとオーボエ、現代と古い時代の弦楽器、ハープ、チェンバロとオルガン。幅広い表現とスタイルのプログラムに合わせた楽器が共演している。
キュームシュテット、ファン・エイケン、ロイプケ〜オルガンのための音楽
 フリードリヒ・キュームシュテット(1809-1858):幻想曲(演奏会用小品) Op.47 /大ソナタ (ト長調) Op.49
 ヤン・アルベルト・ファン・エイケン(1823-1868):オルガン・ソナタ第2番 Op.15
 ユリウス・ロイプケ(1834-1858):オルガン・ソナタ「詩篇94番」

 ハルゲイル・シャーゲル(Org|使用楽器:ヘルマン・オイレ・オルガン工房、 Opus 677
 録音:2019年4月23日-25日、ソフィエンベルグ教会、オスロ、ノルウェー。ヨハン・ゴットロープ・シュナイダーの作品集「オルガンの王」(LWC-1090)、ドイツ・ロマンティシズム時代の音楽を集めた「神よ国王を守りたまえ」(LWC-1102)を録音したノルウェーのオルガニスト、ハルゲイル・シャーゲル(1955-)のLAWO Classics第3作。19世紀ドイツのオルガン音楽を特徴づける「交響的」規模と性格をもった作品によるプログラムのアルバム。ダルムシュタットでクリスティアン・ハインリヒ・リンク、ヴァイマールでフンメルに学んだオルガニスト、作曲家、フリードリヒ・キュームシュテット(1809-1858)の作品が2曲。リューベックの聖マリア教会に新しく設置されたシュルツェ・オルガンを聴いた後に作曲された、自由な構造の5つの部分からなる「幻想曲」。同一主題を使った3つの楽章の「大ソナタ」は、作曲者の死後出版された作品。ヤン・アルベルト・ファン・エイケン(1823-1868)は、ライプツィヒ音楽院で学んだオランダのオルガニスト、作曲家。「オルガンソナタ第2番」は、ふたつの「アレグロ」の楽章が抒情的な「アダージョ」の楽章をはさむ、古典的な構成で書かれた作品。フェレンツ・リストに学んだユリウス・ロイプケ(1834-1858)の「オルガンソナタ」は、「詩篇94番」「主よ、報復の神として 報復の神として顕現し 全地の裁き手として立ち上がり」のテクストを背景とする、彼の傑作のひとつに挙げられている作品。ドイツのヘルマン・オイレ・オルガン工房が製作した、19世紀ドイツのオルガンに倣った響きと音色をもつ、ソフィエンベルグ教会のオルガンによる演奏。
LWC-1206
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(2CD)
ニルス・ヘンリク・アスハイム(1960-)/
  ヨハン・ハーシュタード(1979-):白の度数〔ノルウェー語版;* /英語版;# 〕
 ライラ・グッディ(ノルウェー語ナレーション;*)
 ペトロネッラ・バーカー(英語ナレーション;#)
 クリスティアン・エッゲン指揮ノルウェー放送o.
 ハーラル・オードラン、ヴィリ・オーセ(Vn) ヨン・ヴィーン・ソンステボー(Va)
 エメリ・カルダス(Vc) ラッセ・マルハウグ(エレクトロニック・サウンド)
 録音:2017年2月20日-23日(音楽)/2018年2月22日、2019年5月14日(ナレーション)、 NRK (ノルウェー放送)大スタジオ(コンサートホール)、オスロ。作家、劇作家のヨハン・ハーシュタード(1979-)が、女の人格のさまざまな層をめくってゆく辛辣なテクストを書く。作曲家、オルガニストのニルス・ヘンリク・アスハイム(1960-)が、無数の層で構成した「音風景」を作る。異なる段階の「凍傷」を経験してゆく女を彼女の声とオーケストラによって描いた「白の度数(Grader av hvitt / Degrees of White)」は、ノルウェーの芸術家ふたりのコラボレーションから生まれた作品。「とても静かなところ。わたしたちは、グリーンランドにいる。近くだと思うけど、どこかに主人のアンドレーアスがいるはず。上着を脱ぎ、その上に腰をおろした。もう、凍えて死にそうだわ……」。ハーシュタードとアスハイムのアイデアは、年月をかけて練り上げられ、2017年2月、クリスティアン・エッゲン指揮のノルウェー放送o. の演奏で録音。「COVID-19」の年、別セッションで録音されたノルウェー語と英語のナレーション、エレクトロニクスによるサウンドのミクシングが行われ、「シンフォニー、モノドラマ、ラジオ劇、サウンドアート」の要素をもつ「冷たく荒廃した世界」の4部のドラマが完成する。アルバムは、2枚のCDで構成され、[Disc1]に「ノルウェー語ナレーション」、[Disc2]に「英語」の版が収録されている。
ニーダロス大聖堂にこだまするライプツィヒ
 フリチョフ・アンデシェン(1876-1937):序奏とフーガ ヘ短調
 ライフ・ソールベルグ(1914-2016):オルガンのためのパストラール
 シーグル・イスランスモーン(1881-1964):
  トッカータとパッサカリア Op.63 /夜想曲(「オルガン・ソナタ」 Op.50 から)
 アーリル・サンヴォル(1895-1984):6つの即興曲 Op.5
 トマス・サルヴェセン(1915-1995):オルガンのためのパッサカリア Op.5
 ライフ・ソールベルグ(1914-2016):前奏曲とフーガ ハ短調(1933)
 フリチョフ・スパルデル(1896-1985):パストラール(1930)
 ルードヴィーグ・ニルセン(1906-2001):序奏とフーガ Op.6 (1943)

 マグネ・H.ドローゲン(Org|使用楽器:シュタインマイヤー・オルガン
 録音:2019年6月25日-27日、ニーダロス大聖堂、トロンハイム、ノルウェー。作曲家エドヴァルド・グリーグがライプツィヒに留学した1850年代、ノルウェーの音楽教育はまだ黎明期にあったといわれる。ライプツィヒの音楽院は当時ヨーロッパでもっとも進歩的な音楽学校とみなされ、グリーグにつづくノルウェーの若い音楽家たちが多数、海を渡った。19世紀から20世紀への変わり目には、音楽院で教えていた作曲家のマックス・レーガーとオルガニストのカール・シュトラウベの下で学ぶため、ノルウェーの学生が次々とライプツィヒに留学。彼らが、帰国後、クリスチャニア(現、オスロ)や各地の教会と大聖堂のオルガニストとして活躍することになる。ノルウェー国立音楽大学で学び、2012年からニーダロス大聖堂の音楽監督を務めるマグネ・H.ドローゲン(1974-)の新しいアルバムでは、ライプツィヒ音楽院で学んだ、あるいは彼らに学んだ音楽家たちの作品が演奏される。アーリル・サンヴォル(1895-1984)の「6つの即興曲」は、ノルウェー伝承の賛美歌「主なる神よ、御名の讃えられんことを」「天の砦を知っている」「神よ、われらの知識を深めさせて頂きたい」「聞け、教会の鐘が誘ってくる」「神の恩寵の豊かさ」「神とともにある真の喜び」を素材にした作品。北ヨーロッパで最大の教会オルガンのひとつ、ニーダロス大聖堂のシュタインマイヤー・オルガンを弾いた、「ニーダロス大聖堂のシュタインマイヤー・オルガン」(LWC-1075)に次ぐ録音。
雪のように静かに
 カール・クリスティアン・ニコライ・バレ(1806-1855)/マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(1981-)編曲:
  今一度クリスマスの鐘が鳴る(クリスマスを祝う鐘が鳴る)
 オプダール民謡/エギル・ホーヴラン(1924-2013)編曲:さあ鐘よ鳴れ
 ハーデナク・オト・コンラズ・スィンク〔ハルトナハ・オットー・コンラート・ツィンク〕(1746-1832)/
   メテ・オストビュー・カンペルハウグ編曲:フィヨルドと岸辺から
 スンフィヨルド民謡/イードゥン・ヴィンスポル(1986-)編曲:幼な子は喜ばしく
 アイナル・トヴィンネライム(1904-1993)/
   マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(1981-)編曲:静かに教会の鐘が鳴る
 ヨハン・エーブラハム・ペーター・シュルス(1747-1800)/
   イードゥン・ヴィンスポル(1986-)編曲:子供たちよ、あなたたちのところに行きましょう
 フランツ・クサヴァー・グルーバー(1787-1863)/ビョルン・アンドル・ドラーゲ(1959-)編曲:聖しこの夜
 シベリウス(1865-1957):クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」
 トマス・ベック(1899-1963)/イードゥン・ヴィンスポル(1986-)編曲:祝福されたクリスマスイブ
 シーグル・リ(1871-1904)/オイスタイン・ソンメルフェルト(1919-1994)編曲:雪
 ペーデル・クヌーセン(1819-1863)/クヌート・ローケン(1944-)編曲:クリスマスイブは幸せな気持ちに
 ヤコプ・ゲルハルト・マイデル(1778-1857)/イードゥン・ヴィンスポル(1986-)編曲:うるわしき青空
 スヴァイン・グンデシェン(1949-)/クリスティーネ・ヴィルヘルムセン(1986-)編曲:輝く星が東の空に
 トリグヴェ・ホフ(1938-1987)/マグヌス・フレムスタ(1995-)編曲:北ノルウェーのクリスマスキャロル
 シュレジェン民謡/アーネ・エミーリエ・ヴォル・ミケルソン(1991-)編曲:この世はうるわし

 マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ指揮オスロ大学女声合唱クラブ
 インゲル=リーセ・ウルスルード(Org)
 録音:2020年3月6日-8日、ウラニエンボルグ教会、オスロ。「オスロ大学女声合唱クラブ(Kvindelige Studenters Sangforening)(KSS)」(アカデミー女声cho.オスロ大学女声合唱協会)は、1895年に創設された、世界最古の学生の女声合唱グループ。現代ノルウェーの作品を歌った「姿をあらわす黄金色の太陽のように」(LWC-1144)をリリースした彼女たちは、COVID-19によって「普通の生活」が送れなくなった2020年、「貧しき地はクリスマスの静けさに」(2009)(LWC-1009)に次ぐ2作目のクリスマス・アルバムを録音した。ノルウェーで伝統的に歌われているキャロル、谷合で歌い継がれてたきた賛美歌。「大声で話される言葉や騒音を沈黙させる「雪」の純粋さと静けさ」をイメージしたプログラムが組まれた。シベリウス自身が女声四部合唱のために編曲した「クリスマスの歌」(1942年編曲)などをのぞき、メンバーによる編曲とクラブの友人たちが彼女たちのために手がけたの編曲で歌われる。
画家の秘密
 ヘンリエッテ・ボスマンス(1895-1952):画家の秘密/くず屋の歌 / リリ・ブーランジェ(1893-1918):4つの歌
 ルイーゼ・グレーガー(1862-1944):春が手招きする Op.19 /荒れ野の上を/わたしの両目をふさいでくれ
 レベッカ・クラーク(1886-1979):喜びという名の幼な子/六月のたそがれ/八時
 セシル・シャミナード(1857-1944):来て、わたしの恋しいひと
 アンナ・クラーマー(1873-1968):
  2つの夜想曲/ライラック Op.2 No.2 /覚えているか? Op.2 No.5 /狩の角笛の響き Op.4 No.6
 ボルグヒル・ホルムセン(1865-1938):ふしぎな明るい夜に Op.14 No.1 /悲しみがそこにある Op.14 No.3
 マルグリート・カナル(1890-1978):ここではリラがみな萎れ
 ポルドフスキ〔レジヌ・ヴィエニャフスキ〕(1879-1932):憂愁/セレナード/ひそやかに/草の上で

 ベッティーナ・スミス(Ms) ヤン・ヴィレム・ネレケ(P)
 録音:2019年11月19日-21日、ソフィエンベルグ教会、オスロ。ガブリエル・フォーレの歌曲を特集した「まぼろし(Mirages)」(LWC-1146)をリリースしたノルウェーのメゾ・ソプラノ、ベッティーナ・スミスBettina Smithとオランダのピアニスト、ヤン・ヴィレム・ネレケJan Willem Nellekeのデュオの第2作。女性作曲家たちの書いた、どちらかというと忘れられたか、めったに演奏されない歌曲が歌われる。アルバム・タイトルにとられた「画家の秘密(The Artists 's Secret)」は、オランダの作曲家ヘンリエッテ・ボスマンスHenriette Bosmans (1895-1952)が、自分の血で絵を描くという秘密をもっていた画家を詠んだオリーヴ・シュライナーの詩に作曲した作品。「…彼は埋葬された…そして、何があったか。しばらくすると画家は忘れられ、作品は生きながらえた」。ボスマンスの曲は、もう1曲、ジュール・ジュイの詩をテクストにした「くず屋の歌」がアルバムの最後に歌われる。そのほかの作曲家は、ドイツのルイーゼ・グレーガーLuise Greger (1862-1944)、フランスのリリ・ブーランジェLili Boulanger (1893-1918)、セシル・シャミナードCecile Chaminade (1857-1944)とマルグリート・カナルMarguerite Canal (1890-1978)、イギリスのレベッカ・クラークRebecca Clarke (1886-1979)とポルドフスキPoldowski(レジヌ・ヴィエニャフスキRegine Wieniawski)(1879-1932)、オランダのアンナ・クラーマーAnna Cramer (1873-1968)、ノルウェーのボルグヒル・ホルムセンBorghILD-Holmsen (1865-1938)。彼女たちが、どういった「秘密」をもって芸術家曲というジャンルに挑んだかが探られていく。
プロコフィエフ:交響曲第6番 変ホ短調 Op.111
ミャスコフスキー:交響曲第27番 ハ短調 Op.85
ワシリー・ペトレンコ指揮
オスロpo.
 録音:2018年11月5日-9日、2019年5月23日-29日、オスロ・コンサート・ホール。ペトレンコ、オスロ・フィル、ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」とのコラボレーション・プロジェクトの記念すべき第10作目は、前作(LWC-1207)に引き続き、プロコフィエフと20世紀のもっとも多作な交響曲作曲家の一人、ニコライ・ミャスコフスキー(1881-1950)との珍しい組み合わせによる交響曲集第2弾。スケッチは交響曲第5番が完成する前の1944年から書かれ、1947年に完成したプロコフィエフの交響曲第6番。大戦の影響を大きく受けており、友人であったミャスコフスキーも「3回聞いて始めて理解し、真価を認めた」というプロコフィエフの大作に、ミャスコフスキー最晩年の1949年に完成した最後の交響曲第27番をカップリング。明瞭でクリアーな響き、スマートで洗練されたリズムを活かしてオスロ・フィルの美しいサウンドを培ってきたワシリー・ペトレンコのプロコフィエフ&ミャスコフスキーにご期待頂きたい。
トランペットとオルガンの夢のような思い出
 マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):前奏曲(「テ・デウム」 H.146から)
 伝承曲/ティーネ・ティング・ヘルセット、コーレ・ノールストーガ編曲:
  オステルダーレンの結婚行進曲/ソルフォルの結婚行進曲
 アレッサンドロ・マルチェッロ(1673-1747):アダージョ(「オーボエ協奏曲 ハ短調」 SZ 799 から)
 レイフ・ストランド(1942-)/ヤーレ・ストールロッケン編曲:だけど僕は牧場を歩いて行く
 アイスランド伝承曲/ヤーレ・ストールロッケン編曲:ねんねん坊や
 エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):ルンダーネで Op.33 No.9s
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):英雄的音楽 TWV.50: 31-42 - 威厳、気品、剛勇
 アメリカ民謡/ヤーレ・ストールロッケン編曲:シェナンドー
 ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682-1738):ロンドー(「ファンファーレとサンフォニー」から)
 オスカル・リンドベリ(1887-1955):ダーラナの夏の牧舎の古い賛美歌
 メンデルスゾーン(1809-1847):歌の翼に Op.34 No.2
 オイスタイン・ソンメルフェルト(1919-1994):エレジー(トランペットとオルガンのための)
 ビリエル・シェーベリ(1885-1929)/ティーネ・ティング・ヘルセット、コーレ・ノールストーガ編曲:
  初めてあなたに会ったのは/エドヴァルド・グリーグ:春 Op.33 No.2
 ジェレマイア・クラーク(1674-1707):組曲 ニ長調 - 前奏曲, グロスター公爵の行進曲/メヌエット/
                   Sybelle /ロンドー/デンマーク王子の行進曲「トランペット・ヴォランタリー」
 ペール=エーリク・モレウス(1950-)/ヤーレ・ストールロッケン編曲:コッポンゲン
 ヘンニング・ソンメッロ(1952-)/コーレ・ノールストーガ編曲:春の息吹(春風の口笛に雪解けの水)
 グリーグ:ソールヴェイの子守歌 Op.23 No.26 / パーセル(1659-1695):トランペット・チューン ハ長調 ZT.678

 ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp) コーレ・ノールストーガ(Org)
 録音:2020年8月30日-9月1日、オスロ大聖堂、オスロ、ノルウェー。"歌うトランぺッター"として高い評価と人気を誇るノルウェー出身の若き名女流、ティーネ・ティング・ヘルセット。ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」から贈る新録音は、幼き日に母親が聴かせてくれた思い出の曲の数々を中心としたアルバム。ヘルセットは、クラシック・ソリスト、アンサンブル・リーダー、ジャズ・ミュージシャンとして多彩に活躍し、国内外のメジャーo. との共演や、数々の音楽祭に出演。2007年、クラシック・アーティストとしては初となるノルウェー・グラミー賞(スペルマン賞)で「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、2013年「エコー・クラシック賞」の「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」、2009年ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト・フェロウシップ、2006年ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンペティション第2位など、数々の賞を受賞している。2007年オスロでのノーベル賞において、ガラ・コンサートのオープニングを務め、世界中にその演奏がTV放送され一躍注目の的となった。そんな彼女の歌心に溢れた力みのない柔らかく澄んだ音色で奏でる当アルバムは、聴く人の心に癒しのひと時を与えてくれること間違いない。

LYRITA (英) 1枚あたり¥2750(税抜¥2500)

 当レーベルは基本的にCD-Rで製版されています。既案内分はこちらから
SRCD-389
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[CD-R]
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 交響曲集〔第5番(1972) (*) /第6番(1977) (#) 〕
アンドルー・デイヴィス指揮(*)
LSO (*)
チャールズ・グローヴス指揮(#)
LPO (#)
  BBC 放送日、録音会場:1973年5月3日(*) 、1980年4月8日(#) 、ともにロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン、 UK 、ステレオ|収録&ライセンサー: BBC 放送、 UK |ソース:外装に記載無し。ロバート・シンプソン生誕100周年記念リリース。第5番作曲中にクモ膜下出血で倒れるという事態に陥ったものの、初演は聴衆や評論家から熱狂的に迎えられた。彼の作風はシェーンベルクといった当時の前衛的な音楽とは一線を画すもので、どちらかというと保守的なものでブルックナーやニルセンから影響を受けている。管楽器と打楽器効果的に活かし、独特なリズムで展開されるその音楽に聴衆が熱狂したということも頷ける。
SRCD-390
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[CD-R]
ダニエル・ジョーンズ(1912-1993):
 交響曲集〔第3番(1951) (*) /第5番(1958) (#) 〕
ブライデン・トムソン指揮
BBC ウェールズso.
  BBC 放送日、録音会場:1990年1月26日(*)、1990年2月9日(#) 、ともに BBC スタジオ、ステレオ|収録&ライセンサー: BBC 放送、 UK |ソース:外装に記載無し。 Lyrita によるダニエル・ジョーンズの交響曲シリーズ。1912年にウェールズで歌手の母親とアマチュアの作曲家であった父親の下に生まれた、ダニエル・ジョーンズは9歳までにいくつかのピアノ・ソナタを作曲している。学生時代にはイギリスで有名な詩人であり、作家であったディラン・トマスとも出会い、その作品にも曲をつけるなど若いころから創作力をつけていった。交響曲は13曲作曲しており、それらはジョーンズの作品群の中でも中心を担っており、今回の第3番と第5番も非常に充実したものになっている。

MUSICA FICTA (ベルギー) 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 旧譜はこちらから
MF-8032/3
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(2CD)
J.S.バッハ:イギリス組曲 BWV.806-811 パオロ・ザンズ(Cemb)
 録音:2017年-2018年、バプテスト教会、ハールレム、オランダ。1984年、イタリアのカリアリ出身のパオロ・ザンズは、2010年のブルージュ国際古楽コンクールのチェンバロ部門で第3位入賞を果たし、2011年にはブリュッセル王立音楽院の通奏低音科の教授に就任。ルーヴル宮音楽隊、イングリッシュ・バロック・ソロイスツなどで通奏低音奏者として活躍するのと同時に、レザール・フロリサンではウィリアム・クリスティのアシスタントを務め、2016年にはリュリのコメディ=バレ「プルソニャック氏」(新演出)を指揮して絶賛を博すなど、古楽界で大きな注目を集めている俊英。イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、レザール・フロリサン、モンテヴェルディ合唱団、ル・セルクル・ド・ラルモニーなどで長年活躍したパオロ・ザンズが弾くバッハ・アルバムは、アントニー・サイディ&フレデリック・バルが1995年に製作したゴットフリート・ジルバーマン1735年頃製モデルのジャーマン・チェンバロを弾いた、「イギリス組曲」の全曲録音。時に荒々しいまでの刺激的なサウンドと生き生きとしたバッハの息吹を、様々な古楽系レーベルやアーティストからの信頼が厚い名プロデューサー、マニュエル・モヒノのレコーディング&マスタリングでお贈りする。
ギユマン:四重奏によるソナタ集第2巻 Op.17 〔第1番−第6番〕
 アンサンブル・ラ・フランセーズ
  [オード・レスティエンヌ(芸術監督/Fl) 大野しほ(Vn) ミリアム・ロウパース(バス・ヴィオール)
   ジャン=バプティスト・ヴァルフレ(Vc) 郡司和也(Cemb)]
 録音:2020年7月、リヨン、フランス。ルイ15世の宮廷で「もっとも速く、もっとも並外れたヴァイオリニスト」と称えられたフランス・バロックの作曲家&ヴァイオリン奏者、ルイ=ガブリエル・ギユマン(1705-1770)。1756年にパリで出版されたソナタ集第2巻 Op.17は、フルート、ヴァイオリン、バス・ヴィオールと通奏低音のために書かれた6つのソナタで、ギユマンの没後250周年記念として2020年に世界初録音された。クリエイティヴで複雑なリズムへのアプローチ、フランス的な繊細さと幻想性が美しい作品。フルート奏者のオード・レスティエンヌをリーダーに、2013年に結成された古楽アンサンブル「アンサンブル・ラ・フランセーズ」は、ベルギーのオイペン・アカデミーで講師を務め、NoEsタンゴやProject Boussu 、Quatuor Prosperus4など様々なアンサンブルのメンバーとしても活動する大野しほや、ブルージュ国際チェンバロ・コンクールで最高位を受賞し、リヨン国立高等音楽院とリヨン地方音楽院で講師を務める郡司和也ら、ヨーロッパで活躍する優れた日本人古楽奏者が参加している。

NIFC 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 Narodowy Instytut Fryderyka Chopina(ポーランド国立ショパン協会)が発行する自主レーベル。
 旧譜はこちらから
ドブジンスキ:交響曲第2番「性格的」
 フェリクス・ノヴォヴィエイスキ(1877-1946):
  バレエ「風の王」への序曲 Op.37 /歌劇「バルトの伝説」への序曲 Op.28
 イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807-1867):交響曲第2番 ハ短調 Op.15「性格的」

 グジェゴシュ・ノヴァク指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア
 録音:2016年8月24日、8月19日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール、ポーランド、「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」2016 、ライヴ。フェリクス・ノヴォヴィエイスキ(1877-1946)は、ベルリンでマックス・ブルッフに作曲を学び、クラクフ芸術協会の芸術監督を務め、ポーランド独立後はポズナンに定住し第二次世界大戦後まで生きた作曲家。ショパンと同世代のポーランド初期ロマン派の作曲家、イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807-14867)は、祖国に戻ることのなかった(戻れなかった)ショパンとは対照的に、帝政ロシアの圧政下にあったワルシャワで活動した作曲家。ショパンの師でもあるユゼフ・エルスネルに作曲を学び、エルスネルは管弦楽、合唱、室内楽の分野における和声と対位法の扱いについてはショパンよりも才能を見出していたそう。交響曲第2番は1831年の「11月蜂起」をきっかけに書かれ、1835年のウィーンでのコンクールで第2位を受賞、1839年にライプツィヒで指揮したメンデルスゾーンから賞賛されたという作品。当初は「コンクール用交響曲」として知られていたが、後により刺激的で国民性が強調された「ポーランド音楽の精神に基づく性格的(特徴的)交響曲」というタイトルが付けられおり、各楽章にポーランドの舞曲(ポロネーズ、クヤヴィアク、メヌエット/マズルカ、クラコヴィアク)が関連付けられている。ワルシャワのテアトル・ヴィエルキ(ポーランド国立歌劇場)の音楽監督、英国ロイヤル・フィルの常任副指揮者を務めるポーランドの名匠グジェゴシュ・ノヴァクがシンフォニア・ヴァルソヴィアを振ったこの録音では、緩徐楽章の「エレジー」は1862年版(弦楽六重奏曲 Op.39の音楽を再利用して置き換えた版)を使用している。
ケルビーニ:レクイエム ハ短調 / クルピンスキ:テ・デウム(*)
 ヴァーツラフ・ルクス指揮コレギウム 1704 、コレギウム・ヴォカーレ 1704
 シモーナ・シャトゥロヴァー(S;*)
 録音:2019年8月14日、聖十字架教会、ポーランド、ワルシャワ。東欧チェコの古楽界の旗手ヴァーツラフ・ルクスと、彼によって創設されたコレギウム1704&コレギウム・ヴォカーレ1704がNIFCレーベルに久々の登場!ショパンの心臓が安置されるワルシャワの聖十字架教会で収録されたケルビーニの傑作 ハ短調レクイエムと、クルピンスキの知られざるテ・デウム!ショパンの時代に活躍した作曲家の美しくも演奏機会の少ない作品を、歴史的な情報に基づいた演奏を得意とするルクス&コレギウム1704が完璧な解釈でお届けする。ルイ16世の追悼式典のために書かれたとされるルイジ・ケルビーニ(1760-1842)の「レクイエム ハ短調」は、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスらによって絶賛されたレクイエムの傑作として知られている。ケルビーニを嫌っていたベルリオーズもこの作品に対しては称賛を惜しまず、ケルビーニを尊敬していたベートーヴェンは「もしレクイエムを書けと言われたら、ケルビーニの曲だけを手本にしただろう」と述べ、さらには自身の葬儀でこのレクイエムが演奏されることを望んだという。対位法の教本の著者としても有名なケルビーニの職人的な作曲技法と、独唱者なし、フルートなしの編成、ヴィオラの活用、恐怖の表現としての銅鑼の使用といったサウンド面でのオリジナリティが融合した、オペラと宗教音楽の大家ならではのレクイエム。ショパン以前の著名なポーランド人作曲家カロル・クルピンスキ(1785-1857)の知られざるテ・デウム(1829年にポーランド王ニコライ1世の戴冠式のために作曲)とともにお楽しみ頂きたい。
ジェレンスキ&モーツァルト:ピアノ四重奏曲集
 ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.6
 モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478
  パヴェウ・ヴァカレツィ(P|使用楽器:スタインウェイ) ヤクブ・ヤコヴィチ(Vn)
  カタジナ・ブドニク(Va) マルチン・ズドゥニク(Vc)
 録音:2018年4月12日-13日、10月29日-30日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ポーランド。2010年の第16回ショパン国際コンクールでは、ポーランド人として唯一ファイナルに進んだ1987年トルン出身の天才ピアニスト、パヴェウ・ヴァカレツィを始め、ポーランドの若き有望なアーティストたちによる室内楽アルバム。フンメルが室内楽版にアレンジしたモーツァルトの交響曲第40番とドブジンスキをカップリングしたアルバム(NIFCCD-111)で人気を博した彼らの新たな録音は、クラクフ音楽院の院長を務めるなど教育分野にも大きく貢献したポーランド・ロマン派の作曲家・ピアニスト、ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921)のピアノ四重奏曲と、モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番をカップリング。メンデルスゾーンやシューマンのロマンティシズムに、ポーランドのリズム(マズルカ)やスラヴの要素を併せ持つジェレンスキのピアノ四重奏曲を、次代のポーランド楽壇を担う奏者たちの鮮烈な演奏で。
ポーランド・ロマン派のギター
 スタニスワフ・シュチェパノフスキ(1811?-1877)/マターニャ・オフィー復元:涙 - 感情的な小品
 ショパン/ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィチ編曲:4つのマズルカ Op.6 /4つのマズルカ Op.7
 ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィチ(1805-1881):
  ウクライナの歌の主題にる変奏曲 Op.7 /気晴らし- 華麗で易しいロンドー/
  モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より「お手をどうぞ」の主題による大変奏曲 Op.6
 フェリックス・ホレツキ(1796-1870):幻想曲 Op.40
 マレク・ソコウォフスキ(1818-1883)/アーベル・ナジトーティ=トート編集:ポスト - 音楽のイメージ
 ソコウォフスキ/ナジトーティ=トート編集:練習曲 ニ長調
 シュチェパノフスキ/マターニャ・オフィー編集:
  序奏とポーランド国家「ポーランドは未だ滅びず」による華麗なる変奏曲

 マテウシュ・コヴァルスキ(G|使用楽器:使用楽器: Karl-Heinz Roemmich, 2015
 録音:2020年9月11日-14日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ポーランド。 NIFCからなんとギターのアルバムが登場!ショパンのマズルカのギター版に、ショパンと同世代のポーランドの作曲家たちの小品、「お手をどうぞ(ラ・チ・ダレム)による変奏曲」、「ドンブロフスキのマズルカ(ポーランド国家「ポーランドは未だ滅びず」)による変奏曲」を組み合わせた、ポーランド・ロマン派のギター作品集。英国ヴィクトリア女王のために演奏したという"ギターの王"スタニスワフ・シュチェパノフスキ、"ギターのバビロン"の名を冠されたマレク・ソコウォフスキ、そしてフェレンツ・リストによって"ギターのショパン"と称されたヤン・ネポムツェン・ボブロヴィチなど、いずれも偉大なギターの名手でもあったポーランドの作曲家たちの作品によって、「ポーランドとギター」というあまり馴染みのないイメージが深く結びつきる。ショパンの編曲もすべてボブロヴィチの手によるもので、同時代に編曲・演奏されていたギター・トランスクリプション。演奏は、ショパン音楽大学を首席で卒業し、23歳でウィーン楽友協会と上海大劇院でデビュー、2019年にEuroStrings国際ギター・コンクール(欧州各地のコンクール覇者による大会)で優勝したポーランドの若きヴィルトゥオーゾ・ギタリスト、マテウシュ・コヴァルスキ。現代のクラシック・ギター・ファンのみならず、ショパン愛好家、ポーランド音楽愛好家にとっても注目すべき重要なアルバムとなることだろう。
NIFCCD-121/134
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(14CD)
6CD価格
タチアナ・シェバノワの芸術〜ショパンピアノ作品全集
 (マズルカ「ノートル・タン」など、いくつかの小品、室内楽作品、歌曲を除く|独奏曲CD約5枚分を除き、初出音源)

 CD1-2: 若き日の作品(1817-30)
  ポロネーズ〔(第11番) ト短調 [WN2] (1817) /(第12番) 変ホ長調 [WN1] (1817) /
        (第13番) 変イ長調 [WN3] (1818) /(第14番) 嬰ト短調 [WN5] (1824) (*) 〕/
  ドイツ民謡「スイスの少年」の主題による変奏曲 ホ長調 [WN4] (1824) (*) /ロンド ハ短調 Op.1 (1825) /
  マズルカ〔第53番 ト長調 [WN8] (1825-26) /変イ長調 BI 7 (第8番 Op.7 No.4 第1稿) (1824) 〕/
  ワルツ(第16番) 変イ長調 [WN28] (1827-30) /マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5 (1826以前) (*) /
  3つのエコセーズ Op.72 No.3 [WN13] (1826?-30?) (*) /
  マズルカ〔(第47番)イ短調 Op.68 No.2 [WN14] (1826-27) /第52番 変ロ長調 [WN7] (1825-26) 〕/
  ポロネーズ(第8番) ニ短調 Op.71 No.1 [WN11] (1827?) /葬送行進曲 ハ短調 Op.72 No.2 [WN9] (1826) /
  ポロネーズ(第15番) ロ短調 [WN10] (1826) (*) /夜想曲(第19番) ホ短調 Op.72 No.1 [WN23] (1827-30) /
  ソナタ(第1番) ハ短調 Op.4 (1827-28) /
  ポロネーズ〔(第10番) ヘ短調 Op.71 No.3 [WN12] (1829) (*) /(第9番) 変ロ長調 Op.71 No.2 [WN17] (1828) 〕/
  マズルカ〔(第48番) ヘ長調 Op.68 No.3 [WN25] (1829-30) /第55番 ニ長調 Op.posth (1829) (*) /
  ワルツ(第10番) ハ短調 Op.69 No.2 [WN19] (1829) (*) /ポロネーズ(第16番) 変ト長調 [WN35] (1830) (*) /
  ワルツ(第13番) 変ニ長調 Op.70 No.3 [WN20] (1829) (*) /
  マズルカ(第46番) ハ長調 Op.68 No.1 [WN24] (1830以前) (*) /変奏曲「パガニーニの思い出」 イ長調 [WN16] (1829) (*)
 CD3: パリとワルシャワの間で(1829-31)
  レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ(夜想曲第20番) 嬰ハ短調 [WN37] (1830) /
  ワルツ〔(第15番) ホ長調 [WN18] (1829) /(第14番) ホ短調 [WN29] (1830?) (*) 〕/
  4つのマズルカ(第1番−第4番) Op.6 (1830-31) /ワルツ(第17番) 変ホ長調 (1830?) (*) /
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22 (1830-36) /
  4つのマズルカ(第5番−第8番) Op.7 (1830-31) /マズルカ(第9番) ハ長調 Op.6 No.5 (旧・ Op.7 No.5) (1830-31) /
  3つの夜想曲(第1番−第3番) Op.9 (1830-31) /マズルカ 嬰ヘ長調 〜アレグレット [WN36] (1829-31) (*) /
  スケルツォ(第1番) ロ短調 Op.20 (1831, 最終稿1834)
 CD4-6: パリにて(1831-37)
  バラード(第1番) ト短調 Op.23 (1831-33) /12の練習曲集 Op.10 (1829-32) (*) /
  4つのマズルカ(第1番−第13番) Op.17 (1832-33) /マズルカ第56番 変ロ長調 [WN41] (1832) /
  ワルツ(第11番) 変ト長調 Op.70 No.1 〔注:"Op.71 No.1" と誤記〕 [WN42] (1832) (*) /
  3つの夜想曲(第4番−第6番) Op.15 (1830-33) 〔 Op.15 No.3 のみ (*) 〕/
  4つのマズルカ(第14番−第17番) Op.24 (1834-35?) /
  エロルドの「リュドヴィク」の主題による華麗な変奏曲 Op.12 (1833) (*) /
  マズルカ〔(第44番) ハ長調 Op.67 No.3 [WN48] (1835) /(第42番) ト長調 Op.67 No.1 [WN26] (1835?) /
       第57番 ハ長調 Op.posth (1825-33?) (*) 〕/
  ボレロ イ短調 Op.19 (1833) /マズルカ第58番 変イ長調「シマノフスカ」 [WN45] (1834) (*) /
  前奏曲(第26番) 変イ長調(プレスト) [WN44] (1834) (*) /
  ワルツ(第9番) 変イ長調 Op.69 No.1 [WN47] (1835以前) (*) /幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66 [WN46] (1834頃) /
  2つのポロネーズ(第1番/第2番) Op.26 (1831-36?)〔第1番 Op.26 No.1 (*) /第2番 Op.26 No.2 〕/
  12の練習曲集 Op.25 (1837以前) (*) /4つのマズルカ(第18番−第21番) Op.30 (1835-37) 〔 Op.30 No.3 のみ (*) 〕/
  2つの夜想曲(第9番/第10番) Op.32 (1835-37) /即興曲(第1番) 変イ長調 Op.29 (1837) /
  スケルツォ(第2番) ロ短調 Op.31 (1835-37) /夜想曲(第8番) 変ニ長調 Op.27 No.2 (1833-36?)
 CD7: パリ、マジョルカ島にて(1837-39)
  ワルツ〔(第4番) ヘ長調 Op.34 No.3 (1838以前) (*) /(第2番) 変イ長調 Op.34 No.1 (1838以前) (*) /
  4つのマズルカ(第22番−第25番) Op.33 (1836-38) /2つのポロネーズ(第3番/第4番) Op.40 (1838-39) /
  24の前奏曲集 Op.28 (1831?-39?) (*)
 CD8: マジョルカ島、ノアンにて(1838-39)
  バラード(第2番) ヘ長調 Op.38 (1839) /4つのマズルカ(第26番−第29番) Op.41 (1838-39) /
  スケルツォ(第3番) 嬰ハ短調 Op.39 (1839) /即興曲(第2番) 嬰ヘ長調 Op.36 (1839) /
  2つの夜想曲(第11番/第12番) Op.37 (1839) /夜想曲(第21番) ハ短調 [WN62] (1837-38) /
  ソナタ(第2番) ハ短調 Op.35 (1839?) (*)
 CD9: パリ、ノアンにて(1840-41)
  2つの夜想曲(第13番/第14番) Op.48 (1841) /前奏曲(第25番) 嬰ハ短調 Op.45 (1841) (*) /
  ポロネーズ(第5番) 嬰ヘ短調 Op.44 (1841) /マズルカ(第51番) イ短調 Db Op.42A (1839-40) (*) /
  フーガ イ短調(1827 or 1841) (*) /春 [WN52a] (1838) (*) /
  ワルツ〔(第3番)イ短調 Op.34 No.2 (1831) (*) /(第5番)変イ長調 Op.42 (1839-40) (*) /
      (第12番)ヘ短調 Op.70 No.2 [WN55] (1841) (*) 〕/
  タランテラ 変イ長調 Op.43 (1841) /幻想曲 ヘ短調 Op.49 (1841) /バラード(第4番) 変イ長調 Op.47 (1841)
 CD10-12: 晩年の作品(1833-49)
  演奏会用アレグロ イ長調 Op.46 (1832-41) /ベッリーニの歌劇「清教徒」の主題よる変奏曲 ホ長調 Db Op.29 (1837-38) (*) /
  スケルツォ(第4番) ホ長調 Op.54 (1842) /3つのマズルカ(第30番−第32番) Op.50 (1842) /
  即興曲(第3番) 変ト長調 Op.51 (1842) /ワルツ(第1番) 変ホ長調 Op.18 (1833) (*) /
  バラード(第4番) ヘ短調 Op.52 (1842) /ポロネーズ(第6番) 変イ長調 Op.53 (1842) /
  夜想曲(第7番) 嬰ハ短調 Op.27 No.1 (1833-36) /モデラート ホ長調「アルバムの一葉」 [WN56] (1843) (*) /
  3つのマズルカ(第33番−第35番) Op.56 (1843) 〔 Op.56 Nos.1-2 のみ (*) 〕/
  2つの夜想曲(第15番/第16番) Op.55 (1843) /ソナタ(第3番) ロ短調 Op.58 (1844) /
  子守歌 変ニ長調 Op.57 (1844?) (*) /3つのマズルカ(第36番−第38番) Op.59 (1845) /舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 (1846) (*) /
  ポロネーズ(第7番) 変イ長調 Op.61 「幻想」(1845-46) /2つの夜想曲(第17番/第18番) Op.62 (1845-46) /
  3つのマズルカ(第39番−第41番) Op.63 (1846) 〔 Op.63 Nos.1-3 のみ (*) 〕/
  ギャロップ・マルキ 変イ長調 WN59 (1846-47) (*) /3つのワルツ(第6番−第8番) Op.64 (1840-47) /
  マズルカ〔(第45番) イ短調 Op.67 No.4 (1846-47) /(第43番) ト短調 Op.67 No.2 (1848-49) 〕/
  ラルゴ 変ホ長調 (1847) (*) /マズルカ(第49番) ヘ短調 Op.68 No.4 (1849)
 CD13-14: オーケストラを伴う作品集(#)
  ポーランド民謡による大幻想曲 イ長調 Op.13 (1829) /
  モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「ラ・チ・ダレム・ラ・マノ」による変奏曲 変ロ長調 Op.2 (1827-28) /
  ロンド・ア・ラ・クラコヴィアク ヘ長調 Op.14 (1828) /
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22 (1834/1830-36頃) /
  ピアノ協奏曲全集〔第2番 ヘ短調 Op.21 (1829-30) /第1番 ホ短調 Op.11 (1830) 〕

 タチアナ・シェバノワ(P|使用楽器エラール、1849年製
 フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.(#)
 録音:2007年-2010年、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(無印/*) /2009年-2010年、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ&ポーランド国立歌劇場「テアトロ・ヴィエルキ」(#)、すべてワルシャワ、ポーランド| (*以外):おそらく初出音源|既出単売:NIFCCD-005, 007, 017. 018, 021 〔各分売〕(*) 、ただし既出音源のうち、 NIFCCD-017 に収録されていた夫と息子参加の4手&2台ピアノ作品2曲、NIFCCD-018 に含まれていたロンド ハ長調 Op.73, WN.15 (初稿独奏版)の計3曲は当セットから除外されている。1980年に開催された第10回ショパン国際ピアノ・コンクールではダン・タイ・ソンに続く第2位に輝くと同時に2つの特別賞(ポロネーズ賞、協奏曲賞)を受賞し、一挙にその名を世界へと広めたロシア出身の名女流タチアナ・シェバノワ。モスクワ音楽院でロシアン・ピアノ・スクールの名ピアニストにして名教師ヴィクトル・メルジャーノフに師事し、ショパン・コンクール入賞後にはポーランド国籍を取得して主な活躍の場を「ショパンの祖国」へと移して世界有数のショパン弾きとして国際的な活躍を展開したシェバノワが、病を得て2011年3月1日に惜しくも58歳という若さでこの世を去ってから2021年で早くも10年を迎えた。この没後10周年という節目の年にシェバノワの生前の多大な功績を称えるため、ポーランド、ワルシャワの国立フリデリク・ショパン研究所(NIFC)のプロジェクトとして2007年から2010年にかけてレコ―ディングが行われた、1849年製のエラールのピリオド・ピアノによる「ショパンのピアノ独奏作品&協奏的作品集」が14枚組のボックスで登場する。国立フリデリク・ショパン研究所(NIFC)が所蔵している数多くの「ショパンの時代」に製作された貴重なピリオド・ピアノの中から1849年製のエラールを好んで弾き続けたシェバノワ。このエラールとの運命的な出会いを果たしたシェバノワは新たな情熱と使命感を得て、その人生の最後の数年間を自身が最も愛した作曲家に捧げた。いくつかの小品や室内楽作品、歌曲を除き、ショパンの主要なピアノ作品が歴史的な楽器(ピリオド・ピアノ)と1人のピアニストによって録音された初めての快挙であると同時に、稀代のショパン弾きであったタチアナ・シェバノワがその晩年にたどり着いたショパンの解釈の結論であり、その録音芸術のクライマックスの記録でもある今回の録音集成。同じく今は亡き巨匠フランス・ブリュッヘンが指揮する18世紀オーケストラの共演を含め、シェバノワが晩年に遺した素晴らしき功績が輝きを放つ。
 #レーベル在庫僅少&再プレス未定。入手できない場合はご容赦ください。
ショパン:室内楽作品集
 ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.8(ピアノ、チェロ、ヴィオラ版)/
 チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 /序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3 /
 マイアベーアの歌劇「悪魔のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲 ホ長調 Db Op.16A
  シモン・ネーリング(P|使用楽器:スタインウェイ
  マルチン・ズドゥニク(Vc) リシャルト・グロブレフスキ(Va)
 録音:2019年7月3日-5日、クシシュトフ・ペンデレツキ・ヨーロピアン・センター・コンサート・ホール/ 2020年3月12日-13日、8月25日-26日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ポーランド|モダーン楽器使用。2015年の第17回ショパン国際ピアノ・コンクールでポーランド人唯一のファイナル出場、聴衆賞受賞を果たし、2017年に開催された第15回ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールでは見事優勝を飾ったポーランド・ピアノ界のニュースター、シモン・ネーリング。ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)からリリースする、モダーン楽器による「ホワイト・シリーズ」最新作は、シモン・ネーリングがマルチン・ズドゥニク、リシャルト・グロブレフスキといったポーランドの若き精鋭たちと共演したショパンの室内楽作品集。ピアノ三重奏曲は、ショパンが友人のヴォイチェホフスキへ送った手紙の中で「ヴァイオリンの代わりにヴィオラを使うというコンセプトが頭に浮かんだ」と書かれており、この録音では、通常奏されるヴァイオリンの代わりにヴィオラが使われている。ショパンが残した19世紀の偉大な室内楽の傑作を、現代ポーランドの優れたミュージシャンたちとモダーン楽器による最新の解釈で。

NIMBUS (英) 1枚あたり¥2970(税抜¥2700)

 未案内旧譜。当レーベルは CD-R で製版されています。旧譜はこちらから
NI-1571
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[CD-R]
プーランク/ジャン・ド・ブリュノフ台本:
  小象ババールの物語(英語テキスト:ネリー・リュウ)
 ミリアム・マーゴリーズ(語り;*) サイモン・キャラハン(P;#)
 録音:2020年8月9日(#) /2020年8月16日(*) 、ともに UK |収録時間:27分51秒。幅広い世代に愛されるフランスを代表する絵本「ぞうのババール」を題材に、プーランクがピアノと語り手のために作曲した作品「小象ババールの物語」。原作では、森で育った小象ババールが、母親との別れ、親切なおばあさんや仲間との出会いを経て、象の王国の王様になるまでの成長を描いており、それぞれのシーンを想起させるような様々な曲調や、随所に他のプーランクの作品を思わせるパッセージが散りばめられていることも特徴的。語り手は、ベストセラー小説の映画「ハリー・ポッター・シリーズ」でスプラウト先生役等で知られ、映画やテレビにおけるバイブレーヤーとして活躍するイギリスの名女優、ミリアム・マーゴリーズ。演奏は、ソリスト、室内楽奏者として国際的に活躍し、数々の知られざるピアノ作品を発掘してきたピアニスト、サイモン・キャラハン。
NI-5999
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[CD-R]
フレンチ・ボンボン〜ロマンティック・オルガン・ミュージック
 テオドール・デュボワ:トッカータ ト長調 / マルセル・デュプレ:プレリュートとフーガ ト短調
 ルイ・ジェイムズ・アルフレッド・ルフェビュール=ウェリ:
  ソルティ 変ホ長調/アンダンテ「人の声の合唱」/ソルティ 変ロ長調
 レオン・ボエルマン:ゴシック組曲〜トッカータ / オリヴィエ・メシアン:聖体秘蹟への奉納
 ウジェーヌ・ジグー:トッカータ ロ短調 / フランク:英雄的小品
 ルイ・ヴィエルヌ:子守歌/歌/ウェストミンスターの鐘/オルガン交響曲第1番〜フィナーレ
 シャルル=マリー・ジャン・オベール・ヴィドール:オルガン交響曲第5番〜トッカータ

 リチャード・レスター(Org)
 録音:2020年3月、7月、聖ルークス教会、バックファストリー、 UK 。名匠ジョージ・マルコムに師事し、スカルラッティのソナタ全曲録音、フレスコバルディの鍵盤作品集などを続々と世に送り出したイギリスの古楽系鍵盤奏者、リチャード・レスターが奏でるフランスのオルガン作品集。
NI-8105
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[CD-R]
マルティヌー:7つのアラベスク H 201 /
       チェロ・ソナタ〔第1番 H 277 /第2番 H 286 /第3番 H 340 〕
 ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ジョン・ヨーク(P)
 録音:2017年12月6日-7日、2018年4月5日、 UK 。ピアティゴルスキーに師事したイギリス人チェリスト、ラファエル・ウォルフィッシュがマルティヌーのチェロ作品を収録。マルティヌーの初期の作品といえる「7つのアラベスク」はジャズなど様々な音楽の要素を含んでおり、幅広く音楽を模索していたような実験的な部分もみられる。そのリズミカルな音色と不協和音の融合は見事で、交響曲を手掛けることになる1940年代へ向けて意欲に満ちた作品となっている。
NI-8106
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[CD-R]
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第1番 Op.78 /第2番 Op.100 /第3番 Op.108 〕
ハガイ・シャハム(Vn)
アーノン・エレツ(P)
 録音:2013年1月14日-16日、ワイヤストン・コンサートホール、 UK 。1990年ミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリンとピアノの二重奏部門にて優勝した二人によるブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集。ブラームスの抒情的な美しい旋律が素晴らしい第2番では、特にハガイ・シャハムの演奏スタイルがはまっているように思える。その芳醇な音色を存分に活かしてたっぷりと歌い上げる第2楽章の美しさは、この二人の魅力を最大限に伝えるものになっている。円熟期を迎えた二人の演奏に心動かされることだろう。
NI-8107
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[CD-R]
フォーレ&ラヴェル:ヴァイオリン作品集
 フォーレ:子守歌/ヴァイオリン・ソナタ〔第1番/第2番〕
 ラヴェル:フォーレの名による子守歌/ヴァイオリン・ソナタ(遺作) イ短調
  ハガイ・シャハム(Vn) アーノン・エレツ(P)
 録音:2014年4月25日-27日、ワイヤストン・コンサートホール、 UK 。前作ブラームス (NI-8106) に続くフォーレとラヴェルのヴァイオリン作品集。フレンチ・アルバムとなるこの盤では、二人の繊細な音作りが味わえる。特にラヴェルの遺作となったヴァイオリン・ソナタ イ短調では、聴くものにもその集中力の高さが伝わってくるほどの鬼気迫るものがある。コンクール優勝から20年以上たち、より深めらた音楽性の高い演奏となっている。
NIMBUS "Alliance"
 よりアーティスト側に重点を置いた録音を制作、リリースするシリーズ。
NI-6399
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[CD-R]
ベートーヴェン:バガテル集
 7つのバガテル Op.33 /バガテル ハ短調 WoO.52 /
 11のバガテル Op.119 /9つのバガテル Op.126 /
 バガテル「エリーゼのために」 WoO.59
ウラディミール・
 フェルツマン(P)
 録音:2019年1月。旧ソ連での音楽活動禁止、アメリカへの亡命、レーベルの移籍など、幾多の試練を乗り越えた孤高の天才ピアニスト、ウラディミール・フェルツマン。バロックから20世紀の音楽まで幅広いレパートリーを持つフェルツマンによるベートーヴェンのバガテル集。ピアノ・ソナタに比べれば小さな作品ばかりだが、どの曲もベートーヴェンの魅力的なエッセンスに富んでいる。多彩な曲想あふれる作品群を弾き分けるフェルツマンの表情豊かなピアノが楽しめる。
NI-6406
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[CD-R]
マシュー・テイラー(1964-):
 交響曲第4番 Op.54 (*) /
 弦楽のためのロマンツァ(*) /
 交響曲第5番 Op.59 (#)
ケネス・ウッズ指揮(*/#)
BBC ウェールズ・ナショナルo.(*)
イギリスso.(#)
 録音:2020年1月14日、 BBC ホディノット・ホール、カーディフ(*) /2019年6月8日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル、ロンドン(#)、すべて UK 。ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジでロビン・ホロウェイに師事したイギリスの作曲家、マシュー・テイラーの交響曲第4番&第5番。テイラーは、指揮者としても活躍しており、「20世紀のブルックナー」とも称されるロバート・シンプソンの交響曲第11番(Hyperion、CDA-67500)を、シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニアとの共演で初演している。本アルバムは、イギリスso. との「21世紀交響曲プロジェクト (21st Century Symphony Project) 」で初演された、4楽章からなる壮大な交響曲第5番をメインに、イギリスso. の首席指揮者&芸術監督を務め、様々なレア作品、現代作品の録音に定評のあるケネス・ウッズの手腕で贈る好企画。
NI-6407
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[CD-R]
ドビュッシーの時代
 ブーランジェ:春の朝に / ドビュッシー:ビリティス(6つの古代墓碑銘)
 デュカ:牧神のはるかな嘆き / ドビュッシー/ギュスターヴ・サマズイユ編曲:牧神の午後への前奏曲
 カプレ:2つの小品/フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番

 ランサム・ウィルソン(Fl) フランソワ・デュモン(P)
 録音:2019年3月、 UK 。ノースカロライナ芸術大学、ジュリアード音楽院を経て、パリでジャン=ピエール・ランパルに師事した名フルーティスト、ランサム・ウィルソン。2017年にリリースされた「ラヴェルの時代」(NI-6344)に続くフランス作曲家の作品集。ドビュッシーの作品を中心に、色彩豊かに奏でられる。特に「牧神の午後への前奏曲」のフルート版の美しさは素晴らしい。共演は2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第5位入賞、2009年浜松国際ピアノ・コンクール第4位入賞の実績を持つフランスの名手フランソワ・デュモン。
NI-6408
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[CD-R]
ヴィジョンズ・オヴ・チャイルドフッド
  〔編曲:エルヴィン・シュタイン(*)、ケネス・ウッズ(#)、ジェイムズ・レッジャー(+) 〕
 マーラー:交響曲第4番より〔プロローグ(*) /天上の生活〕/歌曲集「子供の不思議な角笛」〜浮世の生活(#)
 フンパーディンク:歌劇「ヘンデルとグレーテル」〜 Der kleine Sandmann and Abendsegen(#)
 ワーグナー:ジークフリート牧歌(#) / シューベルト:ます(#) /死と乙女(#)
 R.シュトラウス:4つの最後の歌(+)

 エイプリル・フレデリック(S;+) ケネス・ウッズ指揮イギリスso.
 録音:2020年7月26日-28日、ワイヤストン・コンサート・ホール、 UK 。イギリスso. の首席指揮者&芸術監督を務め、様々なレア作品、現代作品の録音に定評のあるケネス・ウッズがアレンジャーとしての力量も発揮したアルバム、「ヴィジョンズ・オヴ・チャイルドフッド(子供時代の幻影)」。エルヴィン・シュタインやジェイムズ・レッジャーがアレンジした室内楽版にケネス・ウッズ自身のチェンバー・アレンジによる「ジークフリート牧歌」、「ます」、「死と乙女」なども加えて、1つの作品にまとめ上げている。2020年のコロナ禍の中で行わわれた録音で、ソプラノのフレデリック自身も感染してしまい、復帰後に収録が行われた。ほとんどの楽器が各1名ずつと少人数の編成で演奏できるように編曲されたが、どの曲も小編成とは思えない仕上がりで、とても自然な編曲となっている。むしろ、編成を小さくしたことによりそれぞれの楽器の輪郭が際立ち、きわめて美しい音楽となっている。フレデリックの歌唱も巧みでアンサンブルの中で活き活きとした歌声を披露している。
NI-6409
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[2CD-R]
トーマス・ド・ハルトマン(1885-1956):ピアノ作品集
 3つの小品 Op.4 より〔第2番/第3番〕(1899) /3つの前奏曲 Op.11 (1904) /12のロシアのおとぎ話 Op.58 (1937) /
 最初のピアノ・ソナタ Op.67 (1942) /6つの小品 Op.7 より〔第1番/第5番/第6番〕(1902) /
 2つの夜想曲 Op.84 (1953) /歌劇「愛と魔法の力」 Op.16 (1915) からのディヴェルティスマン(5曲)/
 ウィーン風ユモレスク Op.45 (1931) /ブラックライト Op.74 (1945) /
 女将の聖名祝日(ドガの同名絵画による) Op.77 (1947) /第2ピアノ・ソナタ Op.82 (1951)

 エラン・シクロフ(P)
 録音:2011年10月-2015年6月、オランダ。 ド・ハルトマン〔ハートマン〕はフェリクス・モットルに指揮を、リムスキー=コルサコフ、アレンスキー、タネーエフに作曲を、アネッテ・エシポワにピアノを、と錚々たる面々に学んだロシア出身の作曲家。画家カンディンスキーらとも親交があり、20歳代前半にしてロシアの同世代作曲家の中でも名声を得ていた。しかしながら今日、彼は一般的に「アルメニア出身の神秘思想家ゲオルギイ・グルジエフお抱えの作曲家」として語られるのみ。グルジエフ(1866-1949)と1916年(ド・ハルトマン30歳-31歳時)に出会い弟子となったド・ハルトマンは、(グルジエフが不明な理由からそれまでの弟子たちとの関係を一切断った)1929年までグルジェフとともに共同作曲を行った。グルジエフはピアノを指一本でしか弾けず、ド・ハルトマンはグルジエフの口笛(鼻歌とも)も含め、それらをスコア化したという(グルジエフ自らがハルモニウムを弾いた即興録音が残されているが、市販された1949年の録音においては、和音は最大でも2音〜3音程度しか使用されていないように聞こえる)。ド・ハルトマン夫妻は1930年以降グルジエフと会うことは一切なく生活も一時困窮したが、パブロ・カザルスやフランク・ロイド・ライトらとの新しい知遇も得ている。従来ド・ハルトマンが語られるのは、ほぼ常にグルジエフと併せての事であったため、今回のシリーズに含まれるグルジエフからの影響を受ける前の1915年以前&グルジエフとの関係が絶たれた1930年以降の作品は特に貴重と言える。このCDシリーズの元になった「ド・ハルトマン・プロジェクト」のディレクターでもあるピアニスト、エラン・シクロフ(1950-)はド・ハルトマンの孫弟子に当たり、ド・ハルトマンの未亡人オリガ(1885-1976)〔夫ともにグルジェフの弟子となり、彼の個人秘書を務めた〕の知人でもあった。『もしあなたの音楽志向が、マルティヌー、バルトーク、ヒンデミットなど、ド・ハルトマンと同時代の人たちと合致するなら、このディスクには多くの価値を見出すことができるでしょう。』(ドミニー・クレメンツ/ Musicweb International )
NI-6411
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[2CD-R]
トーマス・ド・ハルトマン(1885-1956):室内楽作品集
 ヴァイオリン・ソナタ Op.51 (1936) /
 コブサ〔ウクライナのリュート族撥弦楽器〕(ウクライナのハーディ=ガーディのための2つの音楽) (1950) /
 ボロディンへのオマージュ(1929) /古いアルバムの一葉(1929) /コントラバス協奏曲 Op.65「ファンタジー」 (1942) /
 シャンソン・センチメンタル(1929) /2つの嘆き Op.64 (1942) /
 Koladky Op.60 (1940)(ウクライナのクリスマス・キャロル)/チェロ・ソナタ Op.63 (1941) /
 気まぐれなメヌエット Op.66 (1942) /イースターの4つの舞曲 Op.76 (1946) /フルート三重奏曲 Op.75 (1946)

 エラン・シクロフ(P) カタリーナ・ナオミ・パウル、ナタリア・ガブニア、
 ヨリス・ヴァン・リーン(Vn) インフリート・ヘーアリンフス(Fl)
 アネク・ヤンセン(Vc) キライン・ファン・レフテレン・アルテナ(Cb)
 アムステル・サクソフォン四重奏団
 録音:2011年10月-2015年6月、オランダ。ド・ハルトマンとグルジエフの共同作品はすべてピアノのための作品であったため、これらの作品録音は貴重。
NI-6413
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[2CD-R]
トーマス・ド・ハルトマン(1885-1956):歌曲集
 3つのロマンス Op.5 (1900) /ロマンス: Take a Wreath of my Verses (作曲時期不明) /
 4つのメロディ Op.17 (1915) /月へ Op.18 (1915) /鶴 Op.21 (1920) /朝(1931) /
 ブルガリアン・ソング Op.46 (1931) /シェリーによる3つの詩 Op.52 (1936) /
 ロンサールのソネット「カッサンドルの愛」 Op.54 (1936) /ロマンス 1830 Op.55 (1936) /
 詩人の愛 - プーシキンによる9つの詩 Op.59 (1937) /
 ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」からの6つの論評 Op.71 (1943) /
 「夏の聖ヨハネの日」 (1948) 〜 アッシジへの道で歌う/ラ・トラムンタナ Op.80 (1949)

  エラン・シクロフ(P) ニナ・レイデルマン、クラロン・マクファーデン(S)
  四重唱団[S/A/T/B]
 録音:2011年10月-2015年6月、オランダ。ド・ハルトマンとグルジエフの共同作品はすべてピアノのための作品であったため、上記アイテム同様これらの作品録音は貴重。
NI-6414
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[CD-R]
J.S.バッハ/デイヴィッド・ジュリッツ編曲:
  ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(ヴァイオリン、ギターとチェロによる三重奏版)
 デイヴィッド・ジュリッツ(Vn) クレイグ・オグデン(G) ティム・ヒュー(Vc)
 録音:2020年月8月、ワイヤストン・コンサート・ホール、 UK。多くの編曲版が出ているゴルトベルク変奏曲だが、さらにもう1枚名盤が生まれた。編曲はロンドン・モーツァルト・プレイヤーズでリーダーを2010年まで務めたデイヴィッド・ジュリッツによる物。彼は編曲する際に、あくまでもバッハの音楽に忠実でなくてはならないということを念頭に置いて行ったということ。実際三つの楽器は見事に調和し、素晴らしいアンサンブルを聞かせてくれる。ギターは映画音楽の録音など多岐に渡り活躍中のクレイグ・オグデン、チェロはLSO首席奏者であるティム・ヒュー。
Nimbus Music Publishing
 希少作品&編曲版等、特徴的な楽譜を中心に出版。多くは Nimbus グループ・レーベルのCD音源が入手可能。#価格はディスク商品の基準価格を乗算したものとなります。
NMP-1074
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【楽譜】
2.5枚価格
【楽譜】J.S.バッハ/デイヴィッド・ジュリッツ編曲:
  ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(ヴァイオリン、ギターとチェロによる三重奏版)
   〔サイズ: A4 |ページ: 32ページ×3 |編成:ヴァイオリン、ギター、チェロ|演奏時間:約79分〕
NMP-1075
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【楽譜】
1.5枚価格
【楽譜|スタディ・スコア版】J.S.バッハ/デイヴィッド・ジュリッツ編曲:
  ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(ヴァイオリン、ギターとチェロによる三重奏版)
   〔サイズ: A4 ?|ページ: 32ページ×3 |編成:ヴァイオリン、ギター、チェロ|演奏時間:約79分〕
 #編曲者たちによる演奏のCD-R: NI-6414

ORLANDO RECORDS (墺) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 同国 paladino media (paladino music) 傘下のレーベル。旧譜はこちらから
ICONS 2 〜無伴奏フルートのための作品集 Vol.2
 カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ:無伴奏フルートソナタ イ短調 Wq.132(c.1747)
 ルチアーノ・ベリオ:セクエンツァ I (1958) / 武満徹:巡り(イサム・ノグチの追憶に)(1989)
 シャルル・ケクラン:ネクテールの歌 Op.198 (1944) より 6曲 〔 Nos.5-6, 20, 24, 29-30
 イヴァン・ブッファ:無伴奏バスフルートのためのアリア(2009) /蝶々(2015)
 ヨンギー・パクパーン: Dreisam-Nore (1975) / ブライアン・ファーニホウ:カサンドラの夢の歌(1970)

 エリック・ラム(Fl/バスFl)
 録音:2019年7月、2020年8月、ウィーン、オーストリア。これまでに200以上の作品を初演しているフルーティスト、エリック・ラムが2017年にレコーディングした「 ICONS 」(OR-0030) の続編。第1集同様、収録曲は近現代の作品を中心としたフルートのレパートリーの礎となるもので、どれも彼の演奏や指導のキャリアに寄り添ってきた作品。今作では、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハと20世紀から21世紀のさまざまな時代に活躍した6人の作曲家に焦点を当て、それぞれの多様な音楽言語や芸術的ビジョンをフルート1本で描き出している。

PALADINO MUSIC (墺) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 ウィリアム・プリースやマリア・クリーゲル門下にあたるチェリスト、マルティン・ルンメルが2009年に設立、ウィーン楽友協会やウィーン国立歌劇場が立ち並ぶケルントナー通りにオフィスを構える paladino media 社傘下の独立系レーベル。旧譜はこちらから
モーツァルト:室内楽版ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲〔第20番 ニ短調 K.466 (室内楽版/カール・チェルニー編曲|カデンツァ:ベートーヴェン)/
        第12番 イ長調 K.414 (室内楽版)〕/
 ピアノと管弦楽のためのロンド K.386 (室内楽版/リサ・スミルノワ編曲)

 リサ・スミルノワ(P) ベルンハルト・クラバッチュ(Fl)
 ニュー・クラシック・アンサンブル・ウィーン
 録音:2017年5月、リッターザール(騎士の間)、ゴルデック城、オーストリア。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学の著名なピアノ教育者カール・ハインツ・ケマーリングや、マリア・クルシオ、ロバート・レヴィンらに師事したモーツァルトのエキスパート、リサ・スミルノワと、彼女が2007年に設立したニュー・クラシック・アンサンブル・ウィーンによる、室内楽版のモーツァルト:ピアノ協奏曲集! 注目は第20番 K.466で、この作品の室内楽版というとフンメルの編曲(ピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロ)が有名だが、ここではカール・チェルニーによるコントラバスが加わった版(ピアノ、フルート、2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)を採用している。チェルニーの編曲は非常に良く出来ており、モーツァルトの原曲のエッセンスはそのままに、豊かな倍音と低音を強調したオーケストラ・サウンドを作り出している。もともと弦楽四重奏での伴奏が可能な第12番 K.414でもコントラバスはチェロ・パートを増強する形で参加し、さらに K.414の終楽章の代替として作曲されたという説のある K.386を、第2楽章と第3楽章の間に配置して演奏している。
アントニオ・ソレル:鍵盤のためのソナタ集〜アコーディオンによる演奏
 〔第88番 変ニ長調/第62番 変ロ長調〜アレグロ・スピリトーソ/第36番 ハ短調/第120番 ニ短調/
  第117番 ニ短調/第25番 ニ短調/第47番 ハ短調/第45番 ト長調/第85番 嬰ヘ短調/第87番 ト短調〕

 シュテファン・フッソング(アコーディオン)
 録音:2020年7月、ヴュルツブルク、ドイツ。ジョン・ケージや尹伊桑などのレコーディングで有名な、現代を代表するアコーディオン奏者シュテファン・フッソングが魅せる、ソレルの世界!音楽史の本の中で、アントニオ・ソレル神父(1729-1783)について詳しく触れているものはほとんどないが、特にスペインの音楽家はソレルの音楽が大好きで、作曲の喜びを解き放つかのような彼のソナタを、大作の合間やアンコールでしばしば取り上げている。フッソングはソレルが意外にも多く作曲している短調の楽曲を中心にセレクトし、アコーディオンのカラフルなサウンドで、万華鏡のような世界を作り上げている。キレのある指捌きと、アコーディオンならではの美しいデュナーミクが見事な演奏。

PAVANE (白) 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 既紹介分はこちらから
メンデルスゾーン:無言歌集
 〔第1集 Op.19 /第2集 Op.30 /第3集 Op.38 /第4集 Op.53 /第5集 Op.62 /第6集 Op.67 /第7集 Op.85 /第8集 Op.102 〕

 ステファン・デ・メイ(P)
 録音:2019年、ブリュッセル王立音楽院、ベルギー。リエージュ王立音楽院の音楽学部のダイレクターを務め、ロッテルダム音楽院やローザンヌ音楽院でも教鞭を執るベルギーのピアニスト、ステファン・デ・メイ。ショパンのピアノ協奏曲集(ADW-7571)、夜想曲全集(ADW-7532/3)のレコーディングで、麗しく詩的なピアニズムを聴かせてくれたデ・メイが弾くメンデルスゾーン。「詩のない歌」「ピアノで歌う歌」として作曲されたメンデルスゾーンの「無言歌集」全48曲を収録した2時間超の録音。それぞれ独自のアイデンティティ、豊富なインスピレーションに溢れた無言歌を、繊細なタッチと抒情的なピアノでロマンティックに歌う。
ファンヘレンタールズ:無伴奏コントラバスのための4つのバロック組曲
 〔第1番 イ短調/第2番 ニ長調/第3番 ト長調/第4番 ニ短調〕

 シャガン・グロリアー(Cb)
 録音:2019年、ベルギー|世界初録音。ベルギーのコントラバシスト=コンポーザー、ジャック・ファンヘレンタールズ(1948-)の無伴奏コントラバス組曲世界初録音。ジャック・ファンヘレンタールズはアントワープ歌劇場やブリュッセル放送(RTBF)so. のコントラバスとしてキャリアをスタートし、その後ブリュッセルのアンサンブル「ラ・シャペル・デ・ミニム」の芸術監督兼首席指揮者も長年務め、多くのカンタータや合唱作品を指揮。教育者としてはニヴェル音楽アカデミーやフォレスト・音楽芸術アカデミーのディレクター、ブリュッセル王立音楽院の講師などを歴任している。また、ブリュッセル・コントラバス四重奏団を結成し、コントラバスのための多くの新作を産み出すなど、コントラバスの発展のために寄与してきたベルギーの重鎮音楽家。2013年に書かれた無伴奏コントラバスのための4つの組曲は、すべて前奏曲(プレリュード)から始まり、ガヴォット、クーラント、サラバンド、メヌエット、ジグ、ブーレなどのバロック様式の舞曲を組み合わせた6曲からなる組曲。当然のことながら、大バッハの「無伴奏チェロ組曲」が強くオマージュされており、バッハを髣髴とさせるリズムや旋律が多く顔をのぞかせる。低音楽器の王コントラバスの重厚な響きやテクニックもフィーチャーされており、コントラバスのための新たなレパートリーとして大きな貢献を果たすことだろう。
ペガサス〜 13の音楽の星
 メンデルスゾーン:無言歌 Op.109 / サン=サーンス:白鳥(動物の謝肉祭より)
 ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ Op.3 / グノー:アヴェ・マリア(J.S.バッハ: BWV.846による)
 J.S.バッハ:協奏曲 ニ短調 BWV.974 〜アダージョ(原曲:マルチェッロ) / ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
 カザルス:鳥の歌 / フォーレ:エレジー Op.24 / ブラームス:子守歌 Op.49 No.4
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34 No.14 / シューマン:トロイメライ(子供の情景 Op.15 より)
 ピアソラ:オブリビオン(忘却)/ル・グラン・タンゴ

 アレクサンドル・ドゥブリュ(Vc) カーリン・レヒナー(P)
 録音:2019年11月、ベルギー。ミッシャ・マイスキー、リュック・ドゥエーズ、マルク・ドロビンスキーからチェロを学んだ、ベルギーのチェリスト、アレクサンドル・ドゥブリュ。ベルギー女王から名前を授けられ、2005年に結成された新生「トリオ・カルロ・ファン・ネスト」の創設メンバーであり、同年にブエノスアイレスで開催されたマルタ・アルゲリッチ音楽祭に招待されるなど活躍を拡げ、2020年には、ベルギー作曲家組合からベルギーの音楽をもっとも良く放送した演奏家に贈られる「Fuga Trophy」を授与している。バッハの無伴奏チェロ組曲(ADW-7568/9)以来となるドゥブリュのソロ・レコーディングは、1995年からデュオやトリオなど幅広く共演してきたピアニスト、カーリン・レヒナーと贈る名曲集。13の星からなるペガサス座にちなんで選ばれた、まさに輝くばかりの13の名曲たち。バッハからフォーレまで、ブルッフからピアソラまで、永遠の名曲をドゥブリュの妙技でまばゆく輝かせる、珠玉のアンコール・ピース集。
親密なページ
 ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 Op.post「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
 プーランク:即興曲第13番 イ短調 / シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18
 J.S.バッハ:アレッサンドロ・マルチェッロに基づく協奏曲 ニ短調 BWV.974 〜アダージョ/
         2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043 〜ラルゴ(レンナート・モレー編曲)
 リスト:コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調 S.172 No.3
 スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 Op.2 No.1 / シューベルト:即興曲 変ト長調 D.899, Op.90 No.3
 ラヴェル:逝ける王女のためのパヴァーヌ / ブラームス:間奏曲 イ長調 Op.118 No.2
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」〜アダージョ・ソステヌート
 ラフマニノフ:楽興の時 変ロ短調 Op.16 No.1 / ショパン:ワルツ 変イ長調 Op.69 No.1 「告別」

 ステファン・デ・メイ(P)
 リエージュ王立音楽院の音楽学部のダイレクターを務め、ロッテルダム音楽院やローザンヌ音楽院でも教鞭を執るベルギーのピアニスト、ステファン・デ・メイ。デ・メイのキャリアに大きな影響を与えてきた重要な作曲家たちの小品集。しばしばコンサートでも演奏するお気に入りのレパートリーから、ゆったりと瞑想的な作品を中心に選び、彼自身のスタジオ、彼自身のピアノを用いて録音された個人的で親密なレコーディング。
ベルギーのチェロ四重奏曲集
 ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953):チェロ四重奏のための2つの小品 Op.89
 ロベール・ダルシー(1910-1967):チェロ四重奏曲第3番(*)
 ミシェル・ライサイト(1958-):赤い作品(テトラチェッリへ献呈)(*)
 エドゥアルド・デル・プエヨ(1905-1986):チェロ四重奏のための3つの小品(*)
  テトラチェッリ
   [シリル・シモン、メリル・ハヴァール、フレデリカ・マレールス、エレーヌ・ブレシュ(Vc)]
 録音:2020年2月、モンス、ベルギー| (*):世界初録音。チェロへの情熱と室内楽への愛、2つの熱きパッションを抱えて結成され、ブリュッセルを拠点に活動して創立8年を迎えるアンサンブル、テトラチェッリ。4人全員がチェロという編成のクァルテットで、1930年代に活動したベルギーの偉大な先人、ブリュッセル・チェロ四重奏団(Quatuor de Violoncelles de Bruxelles)の魂を受け継いで、4本のチェロのための珍しい作品の紹介や、この編成のための新作委嘱などを行っている。このアルバムでも、ベルギーの偉大な作曲家ジョゼフ・ジョンゲンの作品から始まり、パリ出身で1949年からはベルギー市民となったロベール・ダルシー、スペイン出身で1935年以降はベルギーで活躍したピアニスト、エドゥアルド・デル・プエヨの作品、そしてブリュッセル王立音楽院などで教えている現代ベルギーの作曲家ミシェル・ライサイトがテトラチェッリのために書いた新作を収録。いずれも力強いチェロの響きやロマンティックで濃密な旋律、重厚なハーモニーなどが存分に活かされている。

PERFECT NOISE (独) 1枚あたり¥3960(税抜¥3600)

 「ドイツで活躍する若手アーティストをコンサートと録音の両面で支援するレーベル」とのこと。
優雅な野蛮人〜 1770-1800年のモスクワにおけるドイツの作曲家による室内楽名曲集
 ゼバスティアン・ゲオルゲ(1740頃-1796):
  2つのフルート、2つのヴァイオリンとチェロのための五重奏曲 ヘ長調/
  2つのフルート、2つのヴァイオリンとチェロのためのコンチェルティーノ ト長調(1770)
 ヨハン・ヨーゼフ・ケルツェッリ(1752-1820):三重奏曲集〔第5番 ハ短調 Op.1 No.5 /第1番 イ短調 Op.1 No.1 〕
 ヨハン・ハインリヒ・ファチウス(1759-1810以降):2つのチェロのための二重奏曲第3番 ニ長調 Op.1 No.3 (1799)
 ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)/編曲者不詳:
  交響曲第63番「ラ・ロクスラーヌ」〜アンダンテ・ポーコ・アレグレット(2つのフルートのための版)

 アンサンブル・アルテラ・パルス
 録音:2020年7月、ゼンデザール、ブレーメン、ドイツ。古典派ファン必聴!バロックや古典派音楽の演奏を専門とする国際的なアンサンブル「アルテラ・パルス」(英語でOther Sideの意味)が探る、18世紀ロシアの音楽世界。アンサンブルのメンバーは、ヨーロッパのオーケストラでピリオド楽器を演奏する一流のソリストたち。一般的には未知の領域といえる18世紀のロシアの音楽生活だが、エカチェリーナ大帝の宮廷でも他のヨーロッパの宮廷同様、音楽は重要な役割を果たしていた。残念ながらかなりの数の楽譜が保存されていないか、あるいは失われてしまっているが、綿密な調査の結果いくつかの音楽が再発見された。本アルバムにはモスクワに招かれた外国人作曲家たちの室内楽曲が集められており、ケルツェッリやファチウスらの驚くほど優れた作品と出会うことが出来る。ゼンデザール・ブレーメンの美しい音響もポイント。
ヴィッラ・ヴィヴァルディ
 マルク・シャイベ(1968-):ヴィッラ・ヴィヴァルディ
 ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲 ハ長調 RV.443 /ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV.343 /協奏曲 ト短調「夜」RV.439
 モーリッツ・エッゲルト(1965-):情念論 [Traite des passions]

 ダニエル・ゼペック(Vn) エリザベス・シャンポリン(リコーダー)指揮
 アンサンブル・ヴォルカニア
 録音:2020年5月、ゼンデザール、ブレーメン、ドイツ。ドイツ・カンマーフィルのコンマス、ダニエル・ゼペック参加!「全身から魅力的な音を出す」リコーダー奏者、エリザベス・シャンポリオン率いるアンサンブル・ヴォルカニアのデビューCD!国際的なメンバーで構成されたアンサンブル・ヴォルカニアは、ヴィヴァルディやバッハなど過去の巨匠たちの楽譜に魅力や輝き、生きる喜びを見出し、一方で現役の作曲家たちにバロック時代の感情の深みと結びつくような、効果的な新作委嘱を行っている。デビュー・アルバム「Villa ヴィヴァルディ」でも、ヴィヴァルディのヴィルトゥオジックな協奏曲と、このプログラムのために書かれた2つの委嘱作品を組み合わせ、それらをはっきりと、感動的に結びつけている。音楽家と聴衆のつながり、ライヴでの一期一会のパフォーマンスを大切にする彼ららしい、生き生きとした演奏にご期待頂きたい。

Phil.harmonie 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 約8年ぶりに国内代理店が再登場。 BPOのメンバーが結成した様々なアンサンブルや、ベルリンで活躍する音楽家の演奏を中心にリリースするベルリン発のレーベル。旧譜はこちらから〔価格が異なり、入荷しない可能性もあります〕。
PHIL-06040
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(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ:ヴィオラ版無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012(全曲)
 〔第1番 ト長調 BWV.1007 /第2番 ニ短調 BWV.1008 /第3番 ハ長調 BWV.1009 /
  第4番 変ホ長調 BWV.1010 /第5番 ハ短調 BWV.1011 /第6番 ト長調 BWV.1012 (原曲:ニ長調)〕

 マルティン・シュテーグナー(Va)
 録音:2019年-2020年、ベルリン、ドイツ| (C) + (P) 2021 。1996年からBPOのヴィオラ奏者として活躍するドイツ、ニュルンベルク出身の名手、マルティン・シュテーグナーがJ.S.バッハの不朽の名作「無伴奏チェロ組曲」の全6曲を「ヴィオラ」でレコーディング! バッハの音楽、特にこの「無伴奏チェロ組曲」について「これまでに作曲されてきた音楽の中で最も完璧なもの」、「何百万もの解釈が考えられる作品であり、(この作品に対して)あまりにも大きな尊敬の念を抱いていたため公の場で演奏する勇気がなかった」と述べるシュテーグナー。BPOのメンバーとして多くのステージに立ち、様々な時代、スタイルの作品を演奏してきた百戦錬磨のシュテーグナーの言葉は、バッハの「無伴奏チェロ組曲」の傑出した完成度とその偉大な存在感を改めて感じさせる。自分の人生を豊かに、そして幸せにしてくれる「無伴奏チェロ組曲」の6つの組曲と長年に渡って向かい合い続けた結果、この音楽を友人やリスナーと共有したいという考えに至り、満を持してヴィオラでの録音を決断したシュテーグナー。レコーディング・エンジニアを付けず4本のマイクとヴィオラを持ってホールに向かい、自分自身が演奏者、プロデューサーとエンジニアを兼ねる1人3役で録音に臨んだ。まさに入魂のバッハ。ご期待頂きたい。8歳の時に父からヴァイオリンを学び始めたマルティン・シュテーグナーはマンハイム音楽大学でローマン・ノーデルに師事した後にヴィオラに転向。BPOのオーケストラ・アカデミーでナイトハルト・レーザとヴィルフリート・シュトレーレに師事した後、1993年にベルリン・ドイツso. に首席ヴィオラ奏者として入団。そしてその3年後にBPOに移籍し現在に至る。ベルリン・フィルハーモニー・ジャズ・グループの共同創設者でもあるシュテーグナーは、2008年にアンサンブル・ボレロ・ベルリンを設立。BPOでの活動やソロに留まらず、ジャズ、アンサンブルなど様々な分野で幅広く活躍している。
PHIL-06034
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(3CD)
2CD価格
フォーグラー弦楽四重奏団30周年記念録音集
 クルト・ヴァイル:弦楽四重奏曲 Op.8 (1922/23) / ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ:弦楽四重奏曲第3番(1976)
 イェルク・ヴィトマン:弦楽四重奏曲第4番(2005) / マウリシオ・カーゲル:弦楽四重奏曲第5番(2006)
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調(1902/03) / レスピーギ:イル・トラモント(1914) (*)
 アントン・ガルシア・アブリル: Canciones Del Jardin Secreto (2001) (*)
 ショーソン/アブリル編曲:リラの花咲く季節(1886/2001) (*/#)

 フォーグラーSQ [ティム・フォーグラー、フランク・ライネッケ(Vn)
           シュテファン・フェーラント(Va) シュテファン・フォルク(Vc)]

 ザンドラ・マクマスター(Ms;*) マイケル・マクヘイル(P;#)
 録音:2013年-2015年、小ホール、コンツェルトハウス、ベルリン、ライヴ| (C) + (P) 2017 。1985年、ベルリンのハンス・アイスラー音楽アカデミーで結成され、30年超にわたって創設メンバーを維持している東ドイツの名アンサンブル、フォーグラー弦楽四重奏団。結成からわずか1年後の1986年に著名なエヴィアン弦楽四重奏コンクールで第1等賞を勝ち取り国際的な知名度を得、ハイドンからバルトーク、そして第2ウィーン楽派までの幅広いレパートリーを誇り、イェルク・ヴィトマン、マウリシオ・カーゲル、イアン・ウィルソン、フランク・ミヒャエル・バイヤー、スヴェン=インゴ・コッホらの委嘱作品を世界初演している。2014/15年シーズンに創設30周年を迎えたフォーグラー弦楽四重奏団のアニヴァーサリーBOXとしてリリースされた3枚組セット。ヴァイル、ヘンツェ、ヴィトマン、カーゲル、ラヴェル、アブリルなど20世紀〜21世紀の作品に絞り、ベルリン・コンツェルト・ハウスで行われた4つライヴの模様を収録。56ページにおよぶブックレットには、結成当初の若きメンバーや共演してきた様々なアーティストを含む多数のカラー写真を掲載している。
ヴァイオリン、チェロ、ピアノと打楽器のための室内楽編成によるショスタコーヴィチ
 ショスタコーヴィチ/ヴィクトル・デレヴィアンコ編曲:交響曲第15番 イ長調 Op.141
 ショスタコーヴィチ/オリオール・クルイシェン編曲:ジャズ組曲第2番
  コーリャ・ブラッハー(Vn) イェンス=ペーター・マインツ(Vc)
  オリオール・クルイシェン(P) レイモンド・カーフス、
  クラウディオ・エスタイ、マーク・ヘルダーマンス(Perc)
 録音:2014年3月24日-26日、ミュンヘン、ドイツ| (C) + (P) 2014 。ジュリアード音楽院で名教師ドロシー・ディレイに師事した後、シャーンドル・ヴェーグの元で研鑽を積み、1993年には史上最年少でBPOのコンサートマスターに就任。1999年に同団を退団後はソリストに転身し、世界各地で活躍を続けているドイツの名ヴァイオリニスト、コーリャ・ブラッハー。コーリャ・ブラッハーと、カタルーニャ地方出身の作曲家、ピアニスト兼指揮者のオリオール・クルイシェンを中心に集結した名手揃いのアンサンブルがレコ―ディングを行ったのは、「ピアノ三重奏+打楽器の室内楽編成」に編曲されたショスタコーヴィチの交響曲第15番とジャズ組曲第2番。ロシアン・ピアノ・スクールの最大流派の1つ「ネイガウス・スクール」の開祖ゲンリフ・ネイガウスにピアノを師事し、室内楽はマリア・ユーディナに学んだ旧ソ連出身のピアニスト、ヴィクトル・デレヴィアンコ。1974年に祖国を離れてイスラエルへ亡命したデレヴィアンコはテル・アヴィヴ大学のピアノ科教授としてイノン・バルナタンに代表される優れたピアニストを育成した教育者でもあり、自身が「ピアノ三重奏+打楽器」の編成に編曲したショスタコーヴィチの交響曲第15番は作曲者本人からも激賞され「 Op.141bis」の作品番号を与えられたという有名なエピソードを持っている。この室内楽版「交響曲第15番を録音するにあたり、カタルーニャのコンポーザー=ピアニスト、オリオール・クルイシェンはデレヴィアンコと同じアプローチを用いてジャズ組曲第2番を「ピアノ三重奏+打楽器」編成に編曲。映画音楽やバレエ音楽、劇音楽の要素を併せ持つ秀作の一味違う魅力を存分に楽しむことのできる優れた編曲となっている。ブラッハー、クルイシェンと共にレコ―ディングに臨んだメンバーたちも非常に豪華。ベルリン・ドイツso. の第1ソロ・チェロ奏者を務め、ルツェルン祝祭o. でも活躍するイェンス=ペーター・マインツ、バイエルン放送so. のレジェンド的存在で首席ティンパニ奏者として活躍するレイモンド・カーフス、バイエルン国立歌劇場(州立歌劇場)、バイエルン国立o. の首席打楽器奏者クラウディオ・エスタイ、オランダ放送po. の首席打楽器奏者マーク・ヘルダーマンスという世界的名手たちが、「ピアノ三重奏+打楽器」という姿へと生まれ変わったショスタコーヴィチの2作品で圧巻のパフォーマンスを繰り広げてくれている。
セニョール・タンゴ
 ピアソラ:ファイヴ・タンゴ・センセーションズ(*) /マルセロ・ニシンマン:セニョール・タンゴ(*)
 ロセンド・メンディサーバル/ニシンマン編曲:エル・エントレリアーノ(+)
 ペドロ・ダッテ/ニシンマン編曲:エル・アエロプラーノ(+)
 ピアソラ/ニシンマン編曲:ジャンヌとポール(+) /アディオス・ノニーノ(*) /
              「タンゴの歴史」より(#) 〔売春宿1900 /カフェ1930〕
 マルセロ・ニシンマン:4・フォー・フォーグラー(*)

 マルセロ・ニシンマン(バンドネオン) フォーグラーSQ (*)
  [ティム・フォーグラー(Vn;#) フランク・ライネッケ(Vn;+)
   シュテファン・フェーラント(Va) シュテファン・フォルク(Vc)]

 ヴィンフリート・ホルツェンカンプ(Cb;+)
 録音:2013年、小ホール、コンツェルトハウス、ベルリン、ライヴ| (C) + (P) 2014 。 1985年の創立からメンバーを変えずに継続してきた東ドイツの名アンサンブル、フォーグラー弦楽四重奏団が、バンドネオンの鬼才、マルセロ・ニシンマンをフィーチャーした異色アルバム。マルセロ・ニシンマンは、ブエノスアイレス生まれ、現在はスイスのバーゼルを拠点に世界で活動する作曲家&バンドネオン奏者。若き日にアストル・ピアソラの薫陶を受け、世界的なバンドネオン奏者としてマルタ・アルゲリッチ、ギドン・クレーメル、ゲイリー・バートン、フェルナンド・スアレス・パス、アサド兄弟、WDRビッグ・バンド、ベオグラードpo.、シャルル・デュトワ&フィラデルフィアo. らと共演。作曲家としては、タンゴと20世紀のクラシック音楽を組み合わせた独自の作風で人気を博している。このアルバムでは、「バンドネオン+弦楽四重奏」の他、「バンドネオン、ヴァイオリン、コントラバス」のトリオや、「バンドネオン+ヴァイオリン」のデュオなど多彩な組み合わせでフォーグラー弦楽四重奏団と共演。ラスト・トラックの「4for Vogler」は、フォーグラー弦楽四重奏団のために作曲された作品。
ジョン・ケージ:ピアノ作品集
 CD1: アーリー・ピアノ・ワークス
  ミュージック・フォー・ピアノ〔 4-19 (1953)/ 20 (1953)/ 21-36, 37-52 (1955) 〕/
  ヴァリエーションズ(1958) /ソロ・フォー・ピアノ(1958)

 CD2: レイト・ピアノ・ワークス
  ワン(ピアノ・ソロのための)(1987) (2種) 〔 (*) / (#) 〕/トゥー2(ピアノ4手のための)(1989) (+)

 シュテフェン・シュライエルマッハー(P;*以外) ヨーゼフ・クリストフ(P;*/+)
 録音:1993年6月18日-19日、コルネット・スタジオ|初出: ITM Classics, ITM 950008 (無印), ITM 950031 (*/#/+) 〔ともに当店未案内、廃盤〕| (C) + (P) 2012 。現代音楽を専門とし、特にジョン・ケージのピアノ作品を全曲録音した最初の人物としても知られるピアニスト&作曲家、シュテフェン・シュライエルマッハー。シュライエルマッハーがジョン・ケージのピアノ作品全集に取り掛かる前の1993年に録音されていた2つのアルバム「アーリー・ピアノ・ワークス」と「レイト・ピアノ・ワークス」をセットにした2枚組。独奏ピアノのための「One」はシュライエルマッハーによる演奏とヨーゼフ・クリストフによる演奏の2ヴァージョンを収録。
サティ:ピアノ作品集
 4つの前奏曲(1893) /舞踏への小序曲(avant 1900) /ゴシックの舞曲(1893)
 ウルリヒ・グンペルト(P)
 録音:1989年5月20日-21日、 FMP スタジオ、ベルリン|初出CD: ITM Classics, ITM 950016 〔当店未案内、廃盤〕| (C) + (P) 2013 。ドイツのジャズ・ミュージシャン、ウルリヒ・グンペルトによるサティ。グンペルトは1967年以来クラウス・レンツの様々なバンドに参加し、1971年ジャズ・ロック・バンド「SOK」や1973年フリー・ジャズ・バンド「Synopsis」を共同設立し、ヨーロッパのフリー・ジャズ界の巨匠の一人として活動するピアニスト、オルガニスト、作曲家。

PRIMA CLASSIC (英) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

12弦ギターによるロマン派作品集
 ベートーヴェン:アダージョ・カンタービレ Op.13
 シューベルト:セレナーデ D.957 /涙の賛美 D.711 /住処 D.957
 ショパン:華麗なる円舞曲 Op.34 No.2 /夜想曲 Op.9 No.2 /前奏曲 Op.28 No.15
 ナポレオン・コスト(1805-1883):夢 Op.53 /オートゥイユの夜会 Op.23 より〔セレナーデ/スケルツォ〕
 ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856):吟遊詩人の調べ Op.13 より
  〔ロマンス/マルヴィーナへ/愛の歌/ゴンドラ漕ぎ/フィンガルの洞窟/不安〕

 アンデシュ・ミオリン(12弦G DODEKA )
 ドビュッシーやラヴェル、サティなど、クラシックのピアノ音楽をギター用に編曲したアルバムが好評を博したスウェーデン出身のギタリスト、アンデシュ・ミオリンのロマン派アルバム。各作品のアレンジはミオリン自身が行っており、ロマン派の先駆者ベートーヴェン、ショパン、シューベルト、そして6弦、7弦ギターのために作曲されたコスト、メルツの名曲を、特別な12弦ギター「DODEKA」の深みのある豊かなサウンドでお楽しみ頂ける。
クレド〜宗教音楽集
 モーツァルト:証聖者の荘厳な晩祷 K.339 〜主をほめたたえよ / ヴェルディ:アヴェ・マリア
 ヴァヴィロフ:カッチーニのアヴェ・マリア / J.S.バッハ:御身がそばにあるならば BWV.508
 アレッサンドロ・ストラデッラ:主よ, あわれみたまえ / ヴェルディ:「運命の力」第2幕〜天使の中の女王よ
 フォーレ:レクイエム Op.48 〜ああ, イエスよ / フランチェスコ・ドゥランテ:愛に満ちた処女よ
 ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45 〜あなたたちにも今は憂いがある
 ヘンデル:「セルセ(クセルクセス)」HWV.40 第1幕〜私が愛するすずかけの木々の…オンブラ・マイ・フ
 サン=サーンス:アヴェ・マリア / シューベルト:エレンの歌 III(アヴェ・マリア) D.839
 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜アヴェ・マリア
 パーセル:「ディドとエネアス」Z.626 第3幕〜ベリンダ、あなたの手を…私が土の中に横たわるとき
 J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア / レモ・ジャゾット:アルビノーニのアダージョ ト短調

 マリナ・レベカ(S) モデスタス・ピトレナス指揮シンフォニエッタ・リガ、ラトヴィア放送cho.
 マリナ〔マリーナ〕・レベカはラトヴィアのリガ生まれ。ラトヴィアで音楽を学んだあとローマのサンタ・チェチーリア音楽院を卒業。ザルツブルクの国際サマー・アカデミーとペーザロのロッシーニ・アカデミーでも研鑽を積み、ヴェルディとロッシーニ、モーツァルトの第一人者として世界で高い評判を得、2017/18シーズンでは、ミュンヘン放送o. の最初のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれている。また、これまでにロイヤル・オペラ・ハウス、MET 、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座等、世界の主要なオペラ・ハウスで「椿姫」のタイトルロールを務め、名実ともに「現代最高のヴィオレッタの一人」として認められ、2019年11月に行われたトリエステ・ヴェルディ歌劇場の来日公演「椿姫」でも素晴らしいヴィオレッタを演じ大きな反響を呼んだ。残念ながら中止となってしまった2020年ミラノ・スカラ座来日公演での「椿姫」でもヴィオレッタ役を予定していた。新たなアルバムは、バッハ、モーツァルトから始まり、ヴェルディ、マスカーニ、フォーレやサン=サーンスなど、何世紀にもわたり人類を慰めてきた神聖な音楽。長きにわたり愛され続ける名曲の数々を、その圧倒的な歌唱力と解釈で聴く人の心に深く響き渡らせる。演奏は、グラミー賞にも輝いている、シンフォニエッタ・リガとラトヴィア放送cho. という手厚いサポートで彼女の素晴らしい歌声をより一層引き立たせる。
ふたつの世界〜ドビュッシー&ガーシュウィン:ピアノ作品集
 ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク/版画 L.100 /西風の見たもの/亜麻色の髪の乙女/喜びの島/月の光
 ガーシュウィン:ソング・ブック より
  〔ドゥ・イット・アゲイン/オー・レディ・ビー・グッド/スウィート・アンド・ロウ・ダウン/素敵な気持ち/
   アイル・ビルド・ア・ステアウェイ・トゥ・パラダイス/誰かが私を恋している/アイ・ガット・リズム〕/
         ピアノのための7つの前奏曲/
         ラプソディ・イン・ブルー(アンドレイス・オソキンス編曲|ピアノ独奏版)/
         私の彼氏(アンドレイス・オソキンス編曲|左手独奏版)

 アンドレイス・オソキンス(P|使用楽器:スタインウェイ D
 ラトヴィアを代表する名手、アンドレイス・オソキンスが奏でるドビュッシー&ガーシュウィン・アルバム。オソキンスは、5歳でピアノを始め、14歳の若さでソロ・リサイタルを開催。これまでに第5回国際ドイツ・ピアノ賞で聴衆賞を受賞、2012年のダブリン国際ピアノ・コンクール第3位、リーズ国際ピアノ・コンクール第4位、2014年のアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第4位など、数々の著名なコンクールで上位入賞を果たしている。当アルバムでは、20世紀前半の同年代を生きた、ドビュッシー(フランス)とガーシュウィン(アメリカ)、それぞれの作風が多大な影響力を誇った作曲達の名作をカップリング。ドビュッシーの色彩感に溢れた作品、ガーシュウィンのジャズとクラシックの融合が生んだ作品、それぞれの魅力をオソキンスの繊細なタッチと磨き上げられた素晴らしい音楽性で描く。アルバムの締めを飾る、オソキンス自身がアレンジを行った、管弦楽の厚みをピアノ独奏版に凝縮した「ラプソディ・イン・ブルー」 、片や、左手のみで奏でる「私の彼氏」の圧倒的テクニックとその表現力の広さは、ピアノ関係者だけでなく、アレンジ・ファンも唸らせること間違いない。
アルカーノ〜フランチェスコ・パオロ・トスティ:歌曲集
 セレナータ/理想の人/魅惑/最後の歌/薔薇/さらば/夢/新年おめでとう/四月/神秘/プルチネッラは死んだ/
 可愛い口もと/2つの小夜想曲/白夜/子守歌/夏の月/悲しみ/漁夫は歌う/さようなら/朝の歌/楽譜かお金か

 フランコ・ヴァッサッロ(Br) ジュリオ・ザッパ(P)
 芸術歌曲からカンツォーネまで、数多くの名曲を生みだしたイタリアの作曲家、声楽教師、フランチェスコ・パオロ・トスティの歌曲集を、ミラノ出身の名バリトン、フランコ・ヴァッサッロの雄大な歌声と、ジュリオ・ザッパの熟練のピアノ伴奏で贈る。フランコ・ヴァッサッロは、オペラ歌手の登竜門とされるAsLiCo国際声楽コンクール(1994年)で優勝。「シモン・ボッカネグラ」、「アッティラ」、「仮面舞踏会のアンバロ」、「ドン・カルロ」、「リゴレット」、「マクベス」、「ナブッコ」、「オテロ」などのヴェルディのオペラ作品において、バリトン歌手としてのキャリアを積み重ね、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場といった世界中のオペラハウスで公演を行っている。伴奏を務めるジュリオ・ザッパは、オレグ・マルシェフ、アルド・チッコリーニ、アーヴィン・ゲージのもとで研鑽を積み、ヴォーカルコーチや歌曲伴奏者として活躍。2013年には、「ベルカント・オペラの女王」とも称されるイタリア人ソプラノ歌手、マリエッラ・デヴィーアの伴奏でも来日している。

PRIMA FACIE (英)
 価格帯記載無し:1CDあたり¥3300(税抜¥3000)
 価格帯B〔国内代理店未扱い〕:1枚あたり¥5500(税抜¥5000)

 「イギリスの作曲家による世界初録音作品」をモットーに掲げる(ただし近年の発売分には、それから外れた物もある)レーベル。 イギリス北部のピーク・ディストリクトを本拠とし、ジャズや現代音楽をリリースしている ASC Records 傘下。
 # CD-R 製版品があり(アイテムごとの詳細不明)、プレス盤を指定してのご注文はお受け出来ません。
 ◆当レーベルの旧譜を含みます。
デイヴィッド・サンブラー:語り、ソリストと室内管弦楽のための「ナイチンゲール」
 ニコラス・スミス指揮ノーザン・チェンバーo.
 クリストファー・アンダーウッド(Br;皇帝) デイヴィッド・サンブラー(Fl;ナイチンゲール)
 アラン・クックストン(Cemb;細工物のナイチンゲール) ダフネ・オクセンフォード(朗読)
 「人魚姫」や「みにくいアヒルの子」などと並び、ハンス・クリスティアン・アンデルセンの代表作の1つとして知られる童話「ナイチンゲール」(「小夜啼鳥(さよなきどり)」や「夜鳴きうぐいす」などの邦題もあり)をベースに、デイヴィッド・サンブラーが音楽を、ケネス・ホジキンソンが台本を書いた、ナレーター、ソリストと室内管弦楽のための作品。デイヴィッド・サンブラーはノーザン・チェンバーo. で長年首席フルート奏者を務めたプレイヤー&作曲家。朗読はイギリスの女優ダフネ・オクセンフォード(1919-2012)が務めている。
ロナルド・スティーヴンソン(1928-2015):ケルティック・ハープのための民謡編曲集
  What The Fairy Harper Told Me (from "3 Scots Fairy Tales") / Harp Of Gold / The Ash Grove / Hal-an-Tow /
  A Fairy's Love Song / The Sheep Under The Snow / Savoureen Delish / The Cockle Gatherer /
  Tune From County Derry / Eriskay Love Lilt / Ben Dorain / La Basse-Bretonne / The Old Woman's Reel /
  L'Aneglus Breton / The Christ Child's Lullaby / Song For John MacLeod Of Dunvegan /
  Lament For The Lost Harp Key / Lonely Monday / Wednesday's Remembrance /
  Song To MacLeod Of Dunvegan / The Fiddler's Contempt / Lament For Rory's Sister / Lude's Supper

 ジェーン・フォード(レバーHp)
 録音:2020年4月、6月。ピアニストとしてイギリス国内外で活躍する一方、自身のレバー・ハープをイギリス中で演奏し、ケルトの歴史を称える才能豊かなハーピスト、ジェーン・フォード。2020年、Covid-19のパンデミックによりヨーロッパがロックダウン状態に入った時、彼女は自分の音楽経験と才能と想像力を駆使して希望と慰めのメッセージを発信し、困難な時期に暗闇の中の光となるような、とても特別なハープアルバムを作りたいと考えた。このアルバムのためのレパートリーを選ぶ際、ジェーンはロナルド・スティーヴンソン(1928-2015)の優れた作曲に目を向けました。スコットランド人の父とウェールズ人の母を持つスティーヴンソンは、「... ケルトの伝統を強く意識していた」(The Stevenson Society)といい、彼のケルティック・ハープのためのアレンジは、スコットランド、アイルランド、イングランド、ウェールズ、ブルターニュの伝統的な曲をスリリングかつユニークに解釈し、古代のメロディーや伝統を現代風にアレンジしている。レコーディングはロックダウンのなか完全に非公開で行われ、ハープがひそやかに紡ぎだす旋律が心に沁みる、感動的な1枚となっている。
The Heart Flies Upward 〜マーク・ダーヴィル=エヴァンズ
 Arrival / Birdsong / Magician / The Heart Flies Upward / Hiraeth
  シーワン・リース(P) サイモン・マーサー(Org)
  スティーヴ・ウォーターマン(Tp) プリマ・フェイシー・アンサンブル
 英国を拠点に活動するクラシカル・クロスオーバーの作曲家、マーク・ダーヴィル=エヴァンズの、「Seeds of Time」(PFCD-056)に続くPrima Facieレーベル2枚目のアルバム。ダーヴィル=エヴァンズはショパン、ドビュッシー、グラス、坂本龍一、サティらの影響を受け、クラシック音楽やプログレッシブ・ロックの側面とコンテンポラリー・ジャズに見られるリズムや構造的なニュアンスを融合させたスタイルを持つ作曲家で、ピアニストのピアーズ・レーンやピンク・フロイドのニック・メイスンなど、さまざまな著名人からも支持を得ている。演奏にはジャズ・トランペッターのスティーヴ・ウォーターマンとクラシック・ピアニストのシーワン・リース、そしてプリマ・フェイシー・アンサンブルを構成する才能ある若手ミュージシャンたちが参加している。
マイケル・チャーニ=ウィルス
 交響曲第1番
マーク・イーガー指揮
カーディフ大学so.
 録音:2020年2月。数々の受賞歴を持ち、2013年9月からウェールズ・シンフォニアのコンポーザー・イン・レジデンスを務めている作曲家、マイケル・チャーニ=ウィルスの交響曲第1番。彼の作曲ジャンルは室内楽から合唱、管弦楽、映画のスコアまで幅広く、最近の管弦楽作品は英国全土で広く演奏されているほか、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカで新作の委嘱を受けている。映画音楽好きにもおすすめしたい、迫力あるサウンドが特徴のシンフォニー。
デイヴィッド・W. ジェプソン:キャロル&聖歌集
 ジェプソン:ハッシュ・ア・ベイビー/スリープ・ソフトリー・リトル・ワン/信仰の望みと愛
 聖歌:天の女王へ(16世紀頃)/グッド・デイ・サイア・クリスマス(15世紀頃)
 ウィリアム・ブレイク:小さな子羊/スウィート・ドリーム/主の祈り
 サミュエル・ロングフェロウ:ホーリー・スピリット・トゥルース・ディヴァイン
 クリストファー・ワーズワース:優雅な聖霊 / 伝承曲:3つのゲールの祝福 /他

 エルスペス・スローラック(ディレクター)カントス室内cho.
 録音:2019年10月4日、セント・ポール教会(ヒートン・ムーア)。マンチェスターを拠点とする作編曲家、デイヴィッド・W. ジェプソンのクリスマス・キャロルと聖歌のセレクション。全英のラジオで、キャロル、アンセムから世俗的、ポップスの合唱まで多くのアレンジが親しまれ、講師や審査員としても広く活動している作曲家。
PFCD-120
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[CD-R]
ジェフ・カミングス=ナイト(1947-):
 ピアノ・ソナタ第1番 嬰ハ長調/ロシアの絵/
 3つの前奏曲/バラード
ダンカン・ハニーボーン(P)
 録音:2019年8月5日、グランズデン・ホール、 UK 。20世紀イギリス&アイルランドのピアノ音楽のスペシャリスト、ダンカン・ハニーボーンが奏でる、知られざるイギリスの現代作曲家、ジェフ・カミングス=ナイトの作品集。当アルバムには、1970年に作曲され、1984年にBBCラジオ3でヨークシャー出身の伝説的ピアニスト、フィリップ・チャリスが演奏した、ロシアン・タブローや、ダンカン・ハニーボーンによって初演された壮大なソナタを収録。
マザー・オヴ・ゴッド〜聖母マリアのための合唱作品集
 パーソンズ:アヴェ・マリア / サラ・リムクス(1990-):マーテル・デイ / タヴナー:神の御母よ、我ここに立ち
 ベン・ロワース(1992-):レジナ・チェリ(*) / 単旋聖歌:サルヴェ・レジナ
 アロンソ・ロボ:アヴェ・レジナ・チェロルム / リビー・クロード(1981-):聖母マリアの汚れなきみ心(*)
 クレメンス・ノン・パパ:わたしは野の花 / ヤン・サンドストレム(1954-):エサイの根より
 フアン・グティエレス・デ・パディリャ(1590-1664):スターバト・マーテル
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお緑に輝く若枝よ / ブリテン:聖母讃歌
 エヴァ・ウガルデ(1973-):アヴェ・マリス・ステラ / ラッスス:救い主のうるわしき母

 パトリック・エイリーズ指揮コロスcho.
 録音:2019年7月13日-15日、 UK | (*):世界初録音。スティーヴン・レイトンの下で聖歌隊員として研鑽を積み、シグロ・デ・オロの創設者&ディレクター、ウォーギンガム合唱協会の音楽監督、モーリー・カレッジの指導者、オール・セインツ・パトニーの音楽監督、ウェスト・サセックス・ユース合唱団のディレクターなど、多くのポストを務める合唱界の若き実力者、パトリック・エイリーズが2011年に結成した合唱団「コロス(Khoros)」のデビュー・アルバム。
ジョン・カスケン:ピアノを伴う室内楽作品集 2002-18
 シャドウド・ピース[ルーシー・グールド(Vn) ベンジャミン・フリス(P)]/
 ストールン・エア[フィリップ・ハイアム(Vc) アラスデア・ビートソン(P)]/
 6つの木の小品[ケネス・ハミルトン(P)]/
 サーペンツ・オヴ・ウィズダム
  [アレック・フランク=ゲミル(Hr) アラスデア・ビートソン(P)]/
 ピアノ三重奏曲[グールド・ピアノ・トリオ]
 録音:2019年7月8日-11日、 UK 。ジョン・カスケンは、グラスゴーのムジカ・ノーヴァ・フェスティヴァルやBBC 、BBCプロムスなどから作品を委嘱され作品を書き、ヒリアード・アンサンブルのために書いた「The Dream of the Rood」では2009年のイギリス作曲賞を受賞しているイギリスの作曲家。グールド・ピアノ・トリオやケネス・ハミルトンなどの名手たちによる、すべての作品にピアノが登場する室内楽作品集。
ザ・ビザンティアム・コネクション〜マイケル・クレトゥ〔 (*):伝承曲原曲):
 ラムビ・ラムビ(*) /ダンス・アンド・インプロヴィゼイション/アー・ヤ・ザイン(*) /
 無伴奏コントラバスのためのソナタ/ヴァイオリンとコントラバスのための「祖国」/
 エレクトロニック・アー・ヤ・ザイン(*) /エレクトロ・ラムビ・ラムビ(*)

 マイケル・クレトゥ(Cb)他
 17世紀オスマン帝国の王家で音楽家を務めていたという家系だというルーマニア出身のコントラバス奏者マイケル・クレトゥが、自身のルーツにつながるルーマニアの民族音楽、ビザンチン音楽、オスマン帝国文化、そしてジャズやエレクトロニクスなどの要素も変幻自在に取り入れたコントラバス・アルバム。
コーフィールド・ゴドフリー(1950-):
 ベレンとルーシエン
ウェールズ・
 ナショナル・オペラの歌手たち
 ウェールズを活動の拠点とし、J. R. R. トールキンの神話物語を題材とした大作「シルマリルの物語」が代表作として知られるイギリスの作曲家、ポール・コーフィールド・ゴドフリー(1950-)。「シルマリルの物語」からのエピック・シーン集第2弾は、2017年に未発表作品の出版で話題となった「ベレンとルーシエン」。(この音楽自体は、その出版前に作られており出版作品とは関連ない)
PFCD-108
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[CD-R]
リチャード・フランシス(1946-):
 ピアノ・ソナタ第2番「アイルランドの思い出」/
 グレヴィル・クックの主題による大変奏曲/
 ピアノのための「より性格的な小品集」
ダンカン・ハニーボーン(P)
 2001年にグレジノグ国際作曲賞を受賞したリチャード・フランシスが、2006年から2015年にかけて作曲した独奏ピアノのための作品集。全曲、20世紀イギリス&アイルランドのピアノ音楽のスペシャリスト、ダンカン・ハニーボーンのために作曲された作品で構成。
ケネス・ハミルトン・プレイズ・ロナルド・スティーヴンソン Vol.2
 キーニング・ソング・フォー・ア・メイカー(フランシス・ジョージ・スコットの思い出に)/
 エラ・ニューゴールのための北欧のエレジー/ソーリー・マクリーンのためのコラール・ピブロホ/
 トッカータ・リール「ハイ・ロード・トゥ・リントン」/バッラ・フライング・トッカータ/メリック/
 ヘブリディーン・シースケイプ/パーセル「新しいスコットランドの旋律」による小ジャズ変奏曲/
 三文ソナティナ(クルト・ヴァイル「三文オペラ」より)(*) / DSCH によるレチタティーヴォとアリア
J.S.バッハ/スティーヴンソン:甘き死よ来たれ
パーセル/スティーヴンソン:ホーンパイプ/3つのグラウンド/トッカータ/女王の嘆き

 ケネス・ハミルトン(P)
 (*):世界初録音。ウェールズのカーディフ音楽大学でピアノ科教授として教鞭を執るコンサート・ピアニスト、ケネス・ハミルトンが自身の師であるコンポーザー=ピアニスト、ロナルド・スティーヴンソン(1928-2015)の作品をレコーディングしたプロジェクトの第2弾。ロナルド・スティーヴンソンとローレンス・グローヴァーにピアノを師事したケネス・ハミルトンは、スティーヴンソンのピアノ作品のスペシャリストとして英国内外で高い評価を受けており、第1弾(PFCD050)はドイツのKlassik HeuteでCD of the Weekに選ばれるなど、欧米各誌で称賛を得ている。第2弾でもバッハやパーセルのアレンジ、ヴァイルの「三文オペラ」やDSCHに基づく作品、パーセルのテーマによるジャズ・ヴァリエーションズなど注目のプログラムが並ぶ。
ストリップ・ジャック・ネイキッド〜スティーヴン・マクネフ(1951-):室内楽作品集
 大編成アンサンブルのための「カウンティング」/アンサンブルのための「4つのゴッホのチョーク」/
 メゾ・ソプラノとアンサンブルのための「歌の組曲」/八重奏のための「ルクス」

 ロアー・リクセンベルク(Ms) マーク・フォークゲン指揮ココロ
 録音:2016年10月29日-30日、トンブリッジ。2005年にはボーンマスso. の初となる「コンポーザー・イン・ザ・ハウス」、その2年後には「コンポーザー・イン・レジデンス」に任命され、現在は歌劇などの舞台作品、吹奏楽作品の作曲家としても高い評価を受けているマクネフは北アイルランドの首府ベルファスト出身。このマクネフの室内楽作品を演奏するアンサンブル、ココロ(日本語の「心」をアンサンブル名としたそう)は、ボーンマスso. のメンバーによって構成される20〜21世紀作品のスペシャリスト集団。近年のカラビッツとボーンマス響の好調を支える演奏家たちがハイレベルの演奏をココロが繰り広げている。
ノース・イースト・ハウンティングス〜ジャネット・グレアム(1948-):ピアノ作品集
 ソナタ/ペルセポネー/イリス/ヘカテー/ジェイムズへの80のノート/
 ピアノのための小品/ノース・イースト・ハウンティングス/ソナチナ
  アレクサンドル・シラム(P)
 録音:2018年8月13日、サウサンプトン、 UK 。イギリスのダラム出身のグレアムは、1978年にBBCヤング・コンポーザーズ・フォーラムの一員に選ばれた後、ミュージック・セラピーのセラピストに転身。2013年6月に作曲家として本格的にカムバックしたという経歴の持ち主。神話の女神を題材とした80年台の作品、2017年に完成したピアノ・ソナタなど、そのキャリアのハイライトとなる作品集。ピアニストは、ポーランド人の両親のものイギリスで生まれた現代音楽のスペシャリスト、アレクサンドル・シラム。数々の新作初演を手掛けてきたイギリスの実力派。
古い都市の新しい印象作品集
 ジョン・マッケイブ(1939-2015):弦楽三重奏曲/弦楽四重奏曲第2番
 デイヴィッド・エリス(1933-):
  ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重奏曲/弦楽四重奏曲第1番
 カメラータ・アンサンブル
 録音:2000年-2001年、 ASC スタジオ|初出・前出・旧品番: Campion "CAMEO", CAMEO-2027
珪藻植物〜ケネス・ヘスケス(1968-):2台ピアノ、4手連弾、独奏ピアノのための作品集
 「テアトルム」からの3つの小品(2台ピアノ版)/暗い夜(2台ピアノ版)/
 アンリのために/もし・・・(4手連弾版)/彼方の地の子守歌/珪藻植物
  グリーン・デュオ
  [アントワーヌ・フランソワーズ、ロビン・グリーン(P)]
 録音:2015年5月、9月。日本では「マスク」や「ダンスリーズ」など吹奏楽作品の作曲家としても知られるイギリス、リヴァプール出身のケネス・ヘスケス(1968-)の2台ピアノ、4手連弾、独奏ピアノのために作曲、編曲された作品集。ストラヴィンスキーの「妖精の口づけ」をベースとして作曲された「彼方の地への子守歌」は、2018年に急逝したオリヴァー・ナッセンの追悼のためにプログラムに加えられた。
ポール・コーフィールド・ゴドフリー(1950-):
 「シルマリルの物語」第4部 〜ゴンドリンの陥落
ボランチ・オペラ・プロダクション
 ウェールズの作曲家ポール・コーフィールド・ゴドフリー(1950-)が、トールキンの神話物語集「シルマリルの物語」を題材として作曲した叙事詩の第4部。オーケストラパートは、 Eastwest Software 社のソフトウェア(サンプリング)音源「 Symphonic Orchestra 」を使用して製作されている。
 #廃盤になった可能性があります。入手できない場合はご容赦ください。
ワンダリング・パスウェイズ〜リコーダーと弦楽器のための変奏曲集
 バーンスタイン:リコーダーとチェロのための8音音階による変奏曲
 ホープ:リコーダーと弦楽四重奏のためのダウランドの「流れよ、我が涙」による変奏曲
 クロフォード:リコーダーと弦楽四重奏のためのグラウンドによる変奏曲
 ベック:リコーダーと弦楽四重奏のためのキャロル・ヴァリエーションズ
 ホディノット:無伴奏リコーダーのための変奏曲「リザード」 Op.166 No.2
 ディッキンソン:
  リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための「トランスレイションズ」
 マッケイブ:リコーダーと弦楽四重奏のためのノーフォークのバラッドによる瞑想曲
 アーネル:リコーダーと弦楽四重奏のための五重奏曲
 フォーショウ:リコーダーと弦楽四重奏のための「ブラックバードを探す13の方法」
  ジョン・ターナー(リコーダー) ジョナサン・プライス(Vc)
  リチャード・タニクリフ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  ハーヴィー・デイヴィス(Cemb) カメラータ・アンサンブル、
  マンチェスター室内アンサンブル、ニュー・ワールド・アンサンブル
 2018年のバーンスタイン生誕100周年を記念して企画された「8音音階による変奏曲」をメインとする様々な作曲家たちによる「リコーダー」と「弦楽器」のアンサンブルによる変奏曲集!リコーダー・ソロは、イギリスのヴィルトゥオーゾ、ジョン・ターナー。デイヴィッド・マンロウのロンドン古楽コンソートの多くのレコーディングに参加し、ソリストとしてもハレo. やRLPO 、マンチェスター・カメラータ、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、イギリス室内o. などと共演をしてきた名手。
永遠の歌〜ダリル・ランズウィック(1946-):
 弦楽オーケストラのための変奏曲/ピアノと9つの楽器のための協奏曲/
 ジェントル・ドゥ・ノット・ケア・トゥ・ノウ・・・
  アレクザンダー・スラム(P)
  ダリル・ランズウィック指揮イ・ソリスティ・ディ・ロンドラ
 録音:1980年-2017年。ベーシスト、ピアニスト、作曲家、シンガーと様々な顔を持つイギリスのクラシック&ジャズ・ミュージシャン、ダリル・ランズウィック(1946-)のオーケストラ作品集。2017年に作曲された「ピアノと9つの楽器のための協奏曲」は、モーツァルトの作風に倣いながらも、即興演奏やモダーンな作曲技法を取り入れた大作。2017年6月にカドガン・ホールで行われた世界初演のライヴが収録されている。
可動部分〜スティーヴン・マクネフ(1951-):ウィンド・オーケストラのための作品集
 可動部分/フルートとウィンドバンドのための協奏曲/幽霊/
 パーカッション・デュオとウィンド・オーケストラのための協奏曲
  クリス・イアンソン指揮 マーク・ヘロン指揮 英国空軍陸戦隊バンド
  パーカッション・アンサンブル「オー・デユオ」 レイチェル・カーペンター(Fl)
 録音:2017年3月9日-10日。スティーヴン・マクネフは北アイルランドの首府ベルファスト出身の作曲家。2005年にはボーンマスso. の初となる「コンポーザー・イン・ザ・ハウス」、その2年後には「コンポーザー・イン・レジデンス」に任命され、主に歌劇などの舞台作品の作曲家としてキャリアを積んできた。現在では、アダム・ゴーブやケネス・ヘスケスと並ぶイギリスにおける吹奏楽(ウィンドo. )の主要作曲家の1人として評価を高めており、「祟り」や「グレイ・レディ」などの9曲で構成されている代表作「幽霊」(演奏時間:約20分)などが注目を集めている。
ショパンへのプレリュード
 ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 Op.45 /ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」/
      前奏曲第13番 嬰ヘ長調 Op.28 No.13 /ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 /
      前奏曲第7番 イ長調 Op.28 No.7 /舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 /
      前奏曲第14番 変ホ短調 Op.28 No.14 /前奏曲第17番 変イ長調 Op.28 No.17
 ショパン/ブゾーニ編曲:ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
 ショパン/リスト編曲:私のいとしい人
  ケネス・ハミルトン(P)
 録音:2017年8月26日-27日、カーディフ大学、ウェールズ、イギリス。ロナルド・スティーヴンソンの弟子であり、その作品のスペシャリストとして知られるイギリスのピアニスト、ケネス・ハミルトンが取り上げた王道レパートリー。著書「After the Golden Age: Romantic Pianism and Modern Performance」を執筆、出版、ショパンからパデレフスキの「黄金時代」のピアノ作品の研究、解釈にも定評のあるハミルトン。ショパンのオリジナル作品での解釈だけでなく、プログラムを彩るブゾーニ編曲の「英雄ポロネーズ」、リストの編曲によるノスタルジックな「私のいとしい人」の収録もポイント。
PFCD-081
取扱中止
メシアン:主の降誕 リチャード・タナー(Org)
 録音:2009年9月27日-29日、セント・メアリー大聖堂、ブラックバーン。
 #当盤は国内代理店より『不良盤が多数混入していることが確認されたため、弊社では取り扱いを中止し、廃盤とさせていただきます』との連絡が来ております。海外からお取り寄せすることは可能ですが、不良等に対応ができない場合があります(入手をご希望の場合は別途メール等でご相談ください)。
ティピカリー・テッポ〜コントラバスのための作品集
 ハウタ=アホ:ピッツ・ポエム・バッソ/2つの踊り/ダンとガスパロ/ダンズ・ガスパロ・バラード/
        トリオ・ポエム・バッソ/エレジー・ファンタジー〜デイヴィッド・ワルターの追憶に
 ヘイズ:フィンランドのスケッチ/テッポ・ハウタ=アホのオマージュ
 ガルシア:ノーザン・ライツ/ア・セカンド・ライフ / サレス:ファイヴ・フォー・テッポ
 ボス:ア・リトル・ソング・フォー・テッポ / ファンク:アリア

 ダン・ステュッフェ、デイヴィッド・ヘイズ、
 ケネス・ライランド、カロル・シェスルク(Cb) サラ・プール(S)
 録音:2017年7月、オスロ、ノルウェー。フィンランドの世界的コントラバス奏者、テッポ・ハウタ=アホ(1941-)の75歳を記念して2016年5月にイギリスで開催された「テッポ・フェスト」のための委嘱作品集。6ヵ国の作曲家、4ヵ国の演奏家という国際色豊かなアーティストたちによるプロジェクトは、ハウタ=アホの多大な功績に相応しい規模となった。コントラバスのソロ、アンサンブルの魅力に存分に触れることのできるプログラム。
クラリネット・ファンタジー
 バックス:クラリネット・ソナタ ニ長調 / J.ホロヴィッツ:クラリネットとピアノのためのソナチナ 変ロ長調
 バトラー(1960-):4つの性格的小品「バーロウ・デイル」(*) / アイアランド:幻想的ソナタ

 ナディア・ウィルソン(Cl) マーティン・バトラー(P)
 録音:2014年-2015年。(*)は世界初録音。2009年の国際イスラエル音楽コンクールで第2位となり、ロンドン・ミリアド・アンサンブルのクラリネット奏者として活躍するナディア・ウィルソンのソロ・デビュー・アルバム。クラリネットのための英国近代の秀作。
PFCD-076
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[CD-R]
ロナルド・フロスト(1933-2015):オルガン作品全集 Vol.1
 セント・アンへのトッカータ/パルティータ/子守歌3つの小品/8つのコラール前奏曲/
 オランダの賛歌による瞑想曲/リッポンデンによる瞑想曲/デイヴィッド・マードンの賛歌による変奏曲

 サイモン・パスモア(Org)
 マンチェスターの聖アン教会の音楽監督兼オルガン奏者を長く務めたイギリスのコンポーザー=オルガニスト、ロナルド・フロストの作品を網羅するシリーズの第1集。演奏のサイモン・パスモアは、聖アン教会の音楽監督とオルガン奏者の任をロナルド・フロストから引き継いだイギリスのオルガニスト。
現代のクリスマス・キャロル集
 アイレス:今日キリストがお生まれになった / フランセス=ホード:今、幼子が生まれ
 カスワース: Of A Rose Synge We / モーガン:我らはこの祝祭を喜び / パーシャル:あの幼児が
 フォーセット:大天使ガブリエル / ターナー:飼い葉の桶で / フラーム:わたしたちは生まれ
 カム:カンターテ・ドミノ / クック:スザンニ / マックスウェル・デイヴィス:飼い葉の桶で
 マッケイブ:平和のキャロル / メイエス:クリスマスの音楽 / ピノック:クリスマスの鐘
 カミングス:まぶねにやすけく / スティール:2つのキャロル / ハンド: He Left The Silver Stars At Play
 コールリッジ:子守歌 / リムクス:聡明で最良の / トゥーヴェイ:アレルヤ
 ハリソン:アッサラーム / ヒューイット:きよしこの夜

 エルスペス・スローラック指揮カントス室内cho.
 録音:2017年9月17日-24日、聖アン教会、マンチェスター。 現代のイギリスの作曲家たちのクリスマス・キャロルを集めたプログラム。マックスウェル・デイヴィスの「飼い葉の桶で」は、王室礼拝堂合唱団のために作曲され、エリザベス女王とフィリップ殿下に捧げられた作品。
PFCD-073
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[CD-R]
作曲家の肖像〜デイヴィッド・ヘイズ
 無人地帯/祈り/汚れなき薔薇/ホールド・オン/パッシェンデール/ホエン・アイム・ゴーン/
 遠くへ/サハラ/最後のポピー/星々の下に/イルマリネン/赤いポピーが咲いた/万里の長城
 デイヴィッド・ヘイズ、ジョー・プリンドル、ジェマ・アシュクロフト、ジョジー・ジョビンズ、
 アレクサンダー・ヒーザー(Cb) サラ・プール(S) デレク・ハリス(P)
 録音:2017年1月、 UK 。 これまでに500曲を超える作品を作曲してきたイギリスのコンポーザー=コントラバシスト、デイヴィッド・ヘイズの自作自演を含むポートレート・アルバム。第1次世界大戦の鎮魂歌「無人地帯」や、ビリー・ホリデイの生誕100周年を記念したトリビュート作品「ホエン・アイム・ゴーン」など13作品を収録。
セイディ・ハリソン(1965-):ピアノ独奏作品集
 ナイチンゲールの帰還(*) /6つの小品「 Par-feshani-ye 」(#) /
 6つの夜想曲「月光」(+) /ウィリアム・ベインズの6つのポートレート「影」(+) /
 4つのジャズ・ポートレート(+) /花々の魂/ノーザン・ライツ/ルナ〜ニコラのための
  イアン・ペイス(P;*) レネ・レズネック(P;#)
  ダンカン・ハニーボーン(P;+) フィリッパ・ハリソン(P;無印)
 録音:2017年4月17日-18日、ターナー・シムズ・コンサート・ホール、サウサンプトン、 UK 。演奏家、作曲家、そして考古学者としても活躍するオーストラリア出身の音楽家、セイディ・ハリソンのピアノ独奏作品集。英国の知られざるピアノ作品のスペシャリスト、ダンカン・ハニーボーンの録音に参加している。
オスロからの葉書〜ソロ・コントラバスのための音楽
 シモン・ガルシア:リフレクションズ、ポーラー・ライツ / ジョン・アレクサンダー:インテリジェント・ハンド
 テッポ・ハウタ=アホ:ダンのバラード / サディ・ハリソン: Hallristningsomradet
 テリエ・ヴィーケン:5つの小品 / スティーヴ・プルーズ:コルトレーン
 ベルナルド・サレス:ベース・ソロのためのソナタ
 マルクス・パウス:ソロ・ベースのためのソナティナ/マラン・マレ:人間の声(ヴィオール小品)

 ダン・ステュッフェ(Cb)
 録音:2016年12月21日-22日、ノルウェー音楽アカデミー。ダン・ステュッフェは、スウェーデン生まれ、ゲイリー・カーのアシスタントを務めた後、1985年にオスロでデビューし、ノルウェーを拠点に活動、現在はオスロ・フィルの副首席奏者、ノルウェー音楽アカダミーの教授などを務める。ステュッフェのために書かれた作品が中心。
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):クラヴィコードのための音楽
 ランバートのクラヴィコード Op.41(HH165) /ハウエルズのクラヴィコード〔第1巻(HH 237) /第2巻〕

  ジュリアン・パーキンス(クラヴィコード|使用楽器: After Johann Heinrich Silbermann
   by Peter Bavington, 2015 / Thomas Godd, 1952 / Arnold Dolmetsch, 1925
 録音:2016年3月-4月、 UK 。全曲をクラヴィコードで演奏した世界初録音。バーゼル・スコラ・カントルムやロンドン王立音楽アカデミーなどで学び、チェンバロ、クラヴィコードなどのピリオド鍵盤楽器の名手としてChandos 、Coro 、Avieなどに録音を残しているジュリアン・パーキンス。ハウエルズがクラヴィコードのために作曲した「ランバートのクラヴィコード」と「ハウエルズのクラヴィコード」は、ジョン・マッケイブがピアノで弾いたものはHeliosからリリースされており、クラヴィコードで弾いたものはルース・ダイソンによる抜粋盤(8曲)が1981年にLPリリースされていたが、このアルバムは、クラヴィコードで全曲を弾いた最初のレコーディングとなる。
流れ星〜ジャネット・オウエン・トーマス(1961-2002):
 ロザースズ[サイモン・パスモア(Org)]/
 あの良き夜に身を任せるな[ビンガムSQ ]/
 ピアノのための4つの前奏曲[ジェーン・フォード(P)]/
 ヴィオラのためのパルティータ[ケイ・スティーヴン(Va)]/
 Cantus Sur La Mode Seconde [ゴールドバーグ・アンサンブル]/
 モンスーン・トッカータ[リチャード・ケイシー(P)]
 2002年に41歳という若さでこの世を去ったイギリスの女流作曲家、ジャネット・オウエン・トーマス(1961-2002)のポートレート・アルバム。ジェーン・グラヴァーとロバート・サクストンのもとで研鑽を積んだオウエン・トーマスの作品は、プロムスをはじめとした様々な場所で取り上げられている。
ファー・アウェイ〜20世紀-21世紀のアート・ソング集
 フランク・ベイフォード:アパラチアのエレジー / トニー・オズボーン:夏の日のソネット
 フィリップ・キャノン:5つの女性の歌 / デイヴィッド・ヘイズ:ア・スポットレス・ローズ/ファー・アウェイ
 エリック・ファンク:サラ・ティーズデールの詩による4つの歌 / ピーター・ラム:サーチング・フォー・ラムズ
 ハンフリー・クルーカス:イーヴンフォール / ジョン・アレグザンダー:ジョン・バーリーコーン

 サラ・プール(S) デレク・ハリス(P)
 録音:2016年11月26日-27日、 UK 。サラ・プールは、クラシックからブロードウェイの古典的なレパートリー(ガーシュウィン、ポーター、カーン、ヴァイル、アーレン等)のリサイタル&コンサートで世界で歌う英国のソプラノ。現代の作曲家とのコラボレーションも多彩に行っており、このアルバムでは1960年から現在までのイギリスを中心としたアート・ソングを収録。
バック・トゥ・バッハ〜トリビュートとトランスクリプション
 リスト:バッハの主題による変奏曲
 J.S.バッハ/ラフマニノフ編曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ ホ長調からの組曲
 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:コラール前奏曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」/シャコンヌ/
                コラール前奏曲「われらは汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」
 リスト:バッハのカンタータ「泣き、嘆き、憂い、おののき」のコンティヌオによる変奏曲

 ケネス・ハミルトン(P)
 プリマ・フェイシー(Prima Facie)の看板アーティストであるケネス・ハミルトンは、ロナルド・スティーヴンソンとローレンス・グローヴァーにピアノを師事し、現在はウェールズのカーディフ音楽大学のピアノ科教授として後進の育成と研究に力を注いでいるスコットランドの実力派ピアニスト。師であるスティーヴンソンのピアノ作品のスペシャリストとしても知られており、その演奏と解釈は高い評価を受けている。ハミルトンのバッハ・アルバムは、バッハの音楽をテーマとしたリストのトリビュート的作品と、ラフマニノフとブゾーニによるアレンジ作品によるプログラム。スティーヴンソンのスペシャリストのヴィルトゥオージティが発揮された快演。
雨の歌〜カレル・ヤノヴィツキー(1930-)の音楽
 祝祭幻想曲とフーガ(リコーダー/P)/雨の歌(S/リコーダー/P)/リコーダーとピアノのためのソナタ/
 パッセージ・オヴ・フライト(S/P)/ピアノ・ソナタ(2005) /リコーダーと弦楽のための五重奏曲

  レスリー・ジェーン・ロジャーズ(S) ジョン・ターナー(リコーダー)
  ジョーン・テイラー(P) マンチェスター・カメラータ・アンサンブルe
 録音:2014年、2016年、 UK 。チェコ生まれ、20歳からはイギリスで学び、英国王立音楽カレッジを卒業、以降もロンドンを中心に作曲家、評論家、作家として活動するカレル・ヤノヴィツキーの室内楽作品集。ヤノヴィツキーは様々な組み合わせの室内楽を多く作曲しており、ここではリコーダーを中心とした室内楽、声楽作品を収録。
アカルラベース〜コーフィールド・ゴドフリー(1950-):
 ダイロン Op.45 /トールキンの歌 Op.9 /シャドウ・ブライド Op.33 /
 ミステリーズ・オヴ・タイム Op.44 /アカルラベース Op.42

  タラ・マクスイニー(S) アンドルー・ヘンリー(T)
  アダム・ヨンデリウス(Br) ニコラ・ローテン(Fl)
  ニーアム・フェリス(Va)
  インマヌエル・カール・マリア・フォークト、コナー・フォーゲル(P)
 録音:2015年11月13日、聖十字架協会、ハーフォード、 UK 。ウェールズを活動の拠点とし、J. R. R. トールキンの神話物語を題材とした大作「シルマリルの物語」が代表作として知られるイギリスの作曲家、ポール・コーフィールド・ゴドフリー(1950-)の歌曲集。アルバムのタイトルにもなっている「アカルラベース」もJ. R. R. トールキンの物語をベースとした作品。
ジョン・マッケイブ(1939-2016):ピアノ作品全集 Vol.1
 3つの即興曲/5つのバガテル/「スコットランド女王メアリー」に基づくパラフレーズ/
 午後とあとがき/ラメンテイション・ラグ/冬の降雪/タンストールの鐘/祝婚歌/子守歌
  ジェーン・フォード(P)
 録音:2016年9月、エマニュエル教会、ラフバラー、 UK 。ハイドンのピアノ・ソナタ全集などの名演を数多く遺したイギリスのコンポーザー=ピアニスト、ジョン・マッケイブ(1939-2015)。そのピアノ作品の作曲家としての功績に着目した全集録音の第1巻には、1959年に作曲された「3つの即興曲」を皮切りに2011年の「子守歌」までの9作品が時系列に沿って収録されている。
アラン・ロースソーンの肖像〜木管楽器のための協奏曲と室内楽作品集
 クラリネット協奏曲[リンダ・メリック(Cl) リチャード・ハワース指揮マンチェスター・シンフォニア]/
 オーボエと弦楽三重奏のための四重奏曲第1番(*) /バッハの主題による練習曲(#) /
 ブラザー・ジェイムズのエア(+) /チェロ・ソナタ(+)
  [シルヴィア・ハーパー(Ob;*) ジェイク・レア(Vn;*/#) デイヴィッド・アスピン(Va;*/#)
   ジョゼフ・スプーナー(Vc;*/#/+) デイヴィッド・オウエン・ノリス(P;+)]/
 最も雄弁な音楽[ジョン・ターナー、ローラ・ロビンソン(リコーダー) ロジャー・チャイルド(リュート)]/
 オーボエ協奏曲[ジル・クローサー(Ob) アラン・カックストン指揮イングリッシュ・ノーザンpo.]
 録音:2000年-2016年、 UK 。歯科医志望から作曲家志望へと路線を変更し、イギリス、ポーランド、ドイツで作曲を学び、20世紀のイギリスを代表する作曲家の1人として活躍したアラン・ロースソーン(1905-1971)のポートレート・アルバム。キャリアの前半にあたる30〜40年代に作曲されたクラリネット協奏曲やオーボエ協奏曲、室内楽作品を数々を収録。クラリネット協奏曲でソリストを務めているリンダ・メリックは、マンチェスターのロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージックのプリンシパル。近現代作品のスペシャリストとしてその名を知られている。
ケネス・ヘスケス(1968-):明るい陸地/教訓/ IMMH /根付
リチャード・コーストン(1971-):
 悲歌/狩猟と流血の儀式/ノン・ミ・コンポルト・メイル/眠り/夜の小品
  コンティヌーム・アンサンブル メアリー・ベヴァン(S)
  タムシン・ウェーリー=コーエン(Vn) ダグラス・フィンチ(P)
  リサ・ネルセン(Fl) ジョゼフ・スプーナー(Vc) フィリップ・ヘッドラム指揮
 録音:2016年、 UK 。「マスク」をはじめとする吹奏楽作品の作曲家としても知られるケネス・ヘスケス(1968-)と、王立音楽大学のガムラン・プログラムの設立者でもあるリチャード・コーストン(1971-)の室内楽作品集。メアリー・ベヴァン、タムシン・ウェーリー=コーエンなど、豪華なゲストプレイヤーの面々に目を引かれる。
ケネス・ハミルトン・プレイズ・ロナルド・スティーヴンソン Vol.1
 ロナルド・スティーヴンソン(1928-2015):
  ピーター・グライムズ幻想曲/3つのスコットランドのバラード/ベルテーンの焚火/
  ヒュー・マクダイアミッドのための英雄の歌/リストのための交響的哀歌/
  シューマン夫妻の主題によるコラールとフーガ/3つのエリザベス朝の小品
 ラフマニノフ:ライラック
 ノヴェロ/スティーヴンソン編曲:ライラックの花を集めましょう
 タウバー/スティーヴンソン編曲:タウベリアーナ
  ケネス・ハミルトン(P)
 ウェールズのカーディフ音楽大学でピアノ科教授として教鞭を執るコンサート・ピアニスト、ケネス・ハミルトンが自身の師であるコンポーザー=ピアニスト、ロナルド・スティーヴンソン(1928-2015)の作品をレコーディングした注目タイトル!ロナルド・スティーヴンソンとローレンス・グローヴァーにピアノを師事したケネス・ハミルトンは、スティーヴンソンのピアノ作品のスペシャリストとして英国内外で高い評価を受けている。ブリテンの「ピーター・グライムズ」のテーマに基づくファンタジーや、スコットランドの旋律を用いた3つのバラード、そしてノヴェロ、タウバーの作品のアレンジなど、ファン要チェックの充実のプログラム。
PFCD-043
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価格帯:B
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
「時計じかけのオレンジ」等で知られる作家、バージェスの音楽作品〜
 アントニー
〔アンソニー/アンソニイ〕・バージェス(1917-1993):ピアノ作品集
 前奏曲/6つの短い小品集/アンドルーのためのスコットランド狂詩曲/海嶺と丘 [Ye Banks And Braes] /
 コーツ名人の小品集 [Master Coates Pieces] /無題名 [Untitled] /子守歌/子守場 [Wiegenfeld] /
 「概要」組曲 [Brief Suite] /9つの小品集/ Fuga A Voci /友人たち/タンゴ
  リチャード・ケイシー(P)
 録音:時期未判明、国際バージェス財団、マンチェスター、 UK /発売:2016年。使用楽器:グランド・ピアノ、アントニー・バージェス自身が使用。
 「時計じかけのオレンジ」「1985年」で知られるイギリスの作家、バージェスによるピアノ独奏作品集。ニューヨーク・タイムズが1970年に行ったインタビューにおいてバージェスは『私は人々から「作曲も行った小説家」ではなく、「小説も書いた音楽家」と思われたいのです』と語っている。
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
我らが兵たちに敬礼 [Salute Our Soldiers]
 アンドレ・カプレ(1878-1925):組曲「ペルシャ」
 マイケル・クサーニー=ウィルズ [Michael Csanyi-Wills] (1975-):本体 [Noumenon]
 グノー(1818-1893):管楽のための小交響曲 変ホ長調(1888)
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):13管楽器のためのセレナード 変ホ長調 Op.7
  マーク・イーガー指揮エロイカ管楽アンサンブル
 録音:2015年1月24日-25日|発売:2015年。
PFCD-038
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誇りあるリコーダー [The Proud Recorder]
 パトリック・スタンドフォード(1939-2014):五重奏曲(2014)
 ロバート・クロウフォード(1925-2012):グランドによる変奏曲(2013出版?)
 カレル・ヤノヴィツキー(1930-):五重奏曲(2010) / スティーヴン・プルーズ(1961-):モスクワのマゼラン(2013)
 マーヴィン・バーチ(1929-2015):幻想曲(2010) / デイヴィッド・ベック(1941-):五重奏曲(2013) /子守歌(2006)
 ピーター・ローソン(1964-):小さな白蘭の歌(2013)

  ジョン・ターナー(リコーダー) マンチェスター室内アンサンブル
PFCD-037
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価格帯:B
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
懐かしいリコーダー [The Nostalgic Recorder]
 アントニー・ホプキンズ(1921-2014):メトセラの踊り(2013)
 ピーター・ホープ(1930-):ジョン・ダウランドの「流れよ我が涙」による幻想曲(2011)
 アラン・ブラウン(1941-):アニマ(2006) / オウエン・スウィンデール(1927-):失った我が友への悲歌
 デイヴィッド・エリス(1933-): Fred’s Blue Ginger Staircase Music (2011)
 アントニー・ギルバート(1934-): Dance-a-TriplE Round, for recorder and cello (2013)
 ジョン・マッケイブ(1939-2015): Meditation on a Norfolk Ballad (2013)
 フィリップ・ウッド(1972-):カプリッチョ / マーティン・エラービー(1957-): River Dances (2014)
 アンドルー・カスワース(1984-): From Castle Hill (2011) / ジェフリー・ポール(1949-): City Square (2013)

  ジョン・ターナー(リコーダー) マンチェスター室内アンサンブル
PFCD-033
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価格帯:B
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
Spaces In A Space
 デイヴィッド・ストール(1948-):弦楽四重奏曲第4番「 Spaces in a space 」(2005)
  ビンガムSQ [スティーヴ・ビンガム、アンナ・ブラッドリー(Vn)
          ブレンダ・ステュアート(Va) ジェイムズ・ハルシー(Vc)]
 録音:2013年12月、 Ruthin Craft Centre 、 UK /発売:2014年。収録時間:約30分。
PFCD-032
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#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
Do Not Go Gentle
 サイモン・スピア(1962-): Crowding In (1998)
 ジャネット・オウエン・トマス(1961-):
  弦楽四重奏のための6つの小品「 Fiori Musicali 」(1997, rev. 2000)
 デイヴィッド・ストール(1948-):
  弦楽四重奏曲第3番「 Fools By Heavenly Compulsion 」(2001-02)
 マイケル・パーキン: Do Not Go Gentle (1999)
 アントニー・ギルバート:弦楽四重奏曲第3番「 Super Hoqueto 'David'」(1987)
  ビンガムSQ [スティーヴ・ビンガム、アンナ・ブラッドリー(Vn)
          ブレンダ・ステュアート(Va) ジェイムズ・ハルシー(Vc)]
 録音:2012年3月、セント・ジョンズ教会、コケイン・ハットレイ、 UK /発売:2014年。
イングリッシュ・ファンタジーズ
 アイアランド:クラリネット三重奏曲 ニ短調
 ジョン・マッケイブ:クラリネット、チェロとピアノのためのソナタ
 ケネス・レイトン:アメリカの聖歌による幻想曲
 ジャイルズ・イースターブルック:三重奏曲
  トリチウム・トリオ
 録音:2017年8月、イギリス。スロベニア、スウェーデン、オーストラリアの若いミュージシャンたちによって英国王立音楽アカデミーで結成されたクラリネット三重奏団「トリチウム・トリオ」による、近代イギリスの美しきクラリネット三重奏曲集。Prima Facieレーベルの創設者の一人でもある作曲家&作家ジャイルズ・イースターブルック(1949-)の70歳の誕生日を祝うアルバムでもあり、イースターブルックの作品も最後に演奏されている。
PFNSCD-006
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[CD-R]
ルッキング・イン
 ホール:アクティヴェート / ビッカートン:オン・ザ・エッジ / マクレイノルズ:クロタルス・セラステス
 ホディノット:ウェールズのエアーと舞曲 / ハンフリーズ:トラをガスタンクに入れて下さい
 ヒルヤード:思いがけない生まれ変わり / ホール:スマイル / ダヴォレン:ルッキング・イン

 マーティン・ハンフリーズ指揮カーディフ大学ウィンドo.
 録音:2015年4月9日-10日。ウェールズの名門カーディフ大学吹奏楽団(ウィンドo. )による、アルン・ホディノットをはじめとするウェールズに縁のある作曲家たちの吹奏楽作品集。2013年の全英大学ブラス・バンド・チャンピオンシップで最優秀指揮者賞に輝いた俊英、マーティン・ハンフリーズがタクトを執っている。
 #廃盤になった可能性があります。入手できない場合はご容赦ください。

RAUMKLANG (独) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 旧譜はこちらから
オケゲム:ミサ・プロラツィオーヌム/死よ、そなたは矢で傷つけてしまった
 ルルティマ・パローラ
 録音:2019年5月17日-18日、キリスト教会、ベルリン、ドイツ。「おそらく15世紀でもっとも並外れた対位法の成果」や、大バッハの「フーガの技法」に匹敵するとさえ言われる、音楽史上もっとも野心的で魅力的な作品の1つ、ヨハネス・オケゲム(ca.1420-1497)の「ミサ・プロラツィオーヌム」。ミサ曲全体がカノン形式で構成され、恐ろしいまでの難しさのために滅多に演奏されないこの作品の演奏・録音のために特別に結成されたヴォーカル・アンサンブル「ルルティマ・パローラ(L'ultima Parola)」。テノール歌手とサクソフォン奏者という2つの顔を持つベルント・オリヴァー・フレーリヒが中心となって進めてきたプロジェクトで、ベルリンでのパフォーマンスの大成功に続いて、アントワープの音楽祭での演奏や、今後他の初期ルネサンス作品の録音なども予定している。

RUBICON CLASSICS (英) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 長年ワーナー・クラシックスとドイツ・グラモフォンで要職を務め、2009年以降 2017年現在 ONYX CLASSICS のエグゼクティヴ・プロデューサーも務めるマシュー・コスグローヴ氏が設立、2017年1月からリリースを開始したイギリスのレーベル。第一線で活躍する世界的アーティストたちの演奏を発売する ONYX に対し、 Rubicon は才能を持ち次代を担うべき若きアーティストたちの「クリエイティヴ・ホーム」となるべく立ち上げられたという。
 旧譜はこちらから
ピアノによるロシアのバレエ音楽集〜ワンス・アポン・ア・タイム
 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
 プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75
 チャイコフスキー/プレトニョフ編曲:組曲「くるみ割り人形」 Op.71a

 エスター・ビリンガー(P)
 ヴァイオリニストのレア・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せるドイツ期待のピアニスト、エスター・ビリンガーが、Rubicon(ルビコン)より初のソロ・アルバムをリリース!ソロ・デビューにあたってのプログラムは、「ペトルーシュカ」、「ロメオとジュリエット」、そしてプレトニョフ編の「くるみ割り人形」と、ロシアの偉大なバレエ音楽に基づくピアノ作品をセレクト。彼女の得意とする詩的な演奏で、数々の名旋律が飛び出す、美しく楽しいメルヘンの世界を描いている。エスター・ビリンガーは、数多くの世界的ピアニストを育成したドイツの名教師、カール=ハインツ・ケマーリングに師事。第6回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第1位に輝き、その才能に注目が集まった。MDR音楽祭やライプツィヒ・バッハ音楽祭など各種音楽祭に招待され、オーケストラとの共演も数多く行うなど、その活躍ぶりと多才さが海外メディアに称賛されている。
挽歌(THRENODIES)〜ブリッジ、ブリテン、ベルク、ラヴェル:ピアノ作品集
 ブリッジ:ピアノ・ソナタ / ブリテン:ピアノのための変奏曲
 ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1 / ラヴェル:クープランの墓

 アレグザンダー・ソアレス(P)
 ブーレーズ、メシアン、デュティユーの作品を収録したデビュー・アルバム「ノーテーションズ&スケッチズ」(RCD-1016)がグラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選ばれ、「これらの作品は様々なフランスのピアノ音楽のアンソロジーに収録されているが、そのバランスのとれた構想や一貫した演奏ぶりにおいて、この新しいリリースに匹敵するものはほとんどない」等と絶賛されたイギリスのピアニスト、アレグザンダー・ソアレスのセカンド・アルバム。今作もまた示唆に富む内容で、ベンジャミン・ブリテンの師、フランク・ブリッジ(1879-1941)と第一次世界大戦に焦点を当て、追悼音楽としての一面を描きながら、ブリッジを20世紀音楽のメインストリームに正しく位置づけることを目指している。1914年から18年にかけて勃発した第一次世界大戦は、ヨーロッパ中を巻き込んだ極度の社会的トラウマとなった。その中で、イギリスの作曲家フランク・ブリッジは、彼の音楽言語が全く新しい和声スタイルに変化していったという点で興味深い人物。その結果、彼の人気は低迷し、モダニストとしての重要性が評価されたのは世紀末になってからのことだった。このアルバムのプログラムは、ブリッジの記念碑的なピアノ・ソナタを、彼に影響を与えた作曲家であるベルクやラヴェル、そして最も有名な弟子であるブリテンの作品と並べることで、その位置づけを明らかにしようとする物。ブリッジのソナタとラヴェルの組曲の各楽章は、いずれも戦争で亡くなった人々に捧げられている。

SIGNUM CLASSICS (英) 〔5月新譜〕 1枚あたり¥2750(税抜¥2500)

 旧譜はこちらから
再発見〜イギリスのクラリネット協奏曲集
 スーザン・スペイン・ダンク(1880-1962):クラリネットと管弦楽のためのカンティレーナ Op.51 (*)
 エリザベス・マコンキー(1907-1994):クラリネットと弦楽合奏のためのコンチェルティーノ
 ルドルフ・ドルメッチ(1906-1942):クラリネット、ハープと管弦楽のための協奏曲(*)
 ピーター・ウィシャート(1921-1984):クラリネットと小管弦楽のためのセレナータ・コンチェルタンテ(*)

 ピーター・シグレリス(Cl) デイアン・ローランズ(Hp)
 ベン・パーマー指揮 BBC ウェールズ・ナショナルo.
 録音:2019年11月28日-30日、BBCホディノット・ホール、 UK | (*):世界初録音| "Cala Signum" レーベル。このアルバムの企画はピーター・シグレリスが、スタンフォードの原稿を英国王立音楽アカデミーへ探しに行った際に、偶然見つけたいくつかの楽譜から始まった。その中から特に彼の興味を引いたのは20世紀前半にイギリス人作曲家によって作られた4曲だった。第二次世界大戦時に作られたその4曲は、イギリスの音楽がその頃を境に後期ロマン派やナショナリズムの影響を感じさせたものから、モダニズム様式へと変化していく様を感じさせる。その移り変わりをこのアルバムでは、「再発見」された4曲で描いている。イギリス人クラリネット奏者ののピーター・シグレリスは、インドso. の首席奏者としてシャルル・デュトワとの共演をはじめとして、ソリストや室内楽の奏者としてもイギリスを中心として活躍している。
マニフィカト2
 ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):マニフィカト/ヌンク・ディミティス
 ジャイルズ・スウェイン(1946-):マニフィカト I
 シドニー・ワトソン(1903-1991):マニフィカト/ヌンク・ディミティス
 ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):マニフィカト/ヌンク・ディミティス
 レノックス・バークリー(1903-1989):マニフィカト/ヌンク・ディミティス
 ハーバート・サムション(1899-1995):マニフィカト/ヌンク・ディミティス
 フランシス・ジャクソン(1917-):マニフィカト/ヌンク・ディミティス
 アルヴォ・ペルト(1935-):マニフィカト
 ジュリアン・アンダーソン(1967-):マニフィカト/ヌンク・ディミティス

 アンドルー・ネスシンガ指揮ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho.
 録音:2019年1月、7月、セント・ジョンズ・カレッジ礼拝堂、ケンブリッジ、 UK 。1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。英グラモフォン誌では「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど、好評を博した「マニフィカト」シリーズの第2弾は、1932年から1952年の間に作曲された著名なオルガニスト・コンポーザーによる作品と、1974年から1989年の間に作曲された教会以外の音楽家による作品を収録している。第1巻(SIGCD-588)と第2巻は互いに補完し合うようにプログラミングされており、例えば第1巻にはティペットとレイトンの有名な作品が収録されていたが、それらはちょうど第2巻で取り上げられている2つの主要な時代の間にあたる。またそれぞれのアルバムに、1年違いで書かれたハウエルズの象徴的な作品が収録されているのもポイント。これらのアルバムを聴くと、各時代の作曲家たちが作曲上のパラメーターに異なる優先順位をつけて創作を行っていたことがわかる。ジュリアン・アンダーソンによるマニフィカトとヌンク・ディミティス(セント・ジョンズ・サーヴィス)は、同カレッジ合唱団による委嘱作。
マニュ・マルタン:ピアノと管弦楽のための「リム・ファンタジー・オヴ・コンパニオンシップ」
 テッド・ジョセルソン(P) アーサー・フェイゲン指揮 LSO 、
 ロンドン・ヴォイセズ マテュー・エイマール(ソロ・ヴォイス)
 録音:2019年11月、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン。シンガポールの外科医、スーザン・リムとクリスティーナ・ティーンズ・タンの共作によるストーリーを基にしたアニメーション映画「Alan The Musical」の音楽からインスピレーションを得て、フランスの作曲家&オーケストレイター、マニュ・マルタンが作曲、アレンジ、オーケストレーションを行ったピアノと管弦楽のための「リム・ファンタジー・オヴ・コンパニオンシップ」。ロボットや人工知能(AI)、生命とは何かという現代的なテーマを持つ作品で、医師だけでなく、芸術家、音楽家、科学者、社会学者、哲学者、工学者、政治家など様々な分野が絡み合うトピックにおいて、生命と非生命の間の未来的な交流を想像するファンタジックな作品。
ブラームス:クラリネット・ソナタ集
 クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 No.1 /
 4つの厳粛な歌 Op.121 (ジュリアン・ブリス編曲)/
 クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120 No.2
ジュリアン・ブリス(Cl)
ジェイムズ・ベイリュー(P)
 録音:2019年5月8日-9日、スネイプ・モルティングス、サフォーク/ 2020年1月7日、ワータン・ホール、ロンドン。13歳でアメリカの名門インディアナ大学のアーティスト・ディプロマを取得した神童から、世界的名手へと成長を遂げたイギリスの天才クラリネット奏者ジュリアン・ブリス。Signum Classicsからは、歌曲や弦楽四重奏とのコラボレーションや、ジャズ・クロスオーヴァーのセプテット編成など、多彩な才能を披露してきたジュリアン・ブリスだが、ニュー・アルバムは久しぶりとなる王道プログラム。ブラームス晩年の傑作であり、ヴァイオリン・ソナタやヴィオラ・ソナタとしての姿でも広く愛される2つのクラリネット・ソナタ Op.120。更に、同じく晩年の作品であり辞世の作品でもある「4つの厳粛な歌」を、ジュリアン・ブリス自らがクラリネット版へとアレンジしたバージョンも組み合わせた濃密なるブラームス・アルバムが出来上がった。うっとりするような温かい音色と夢幻的な表現力で魅せる至福のブラームス。近年歌曲伴奏や室内楽メンバーとして幅広い演奏・録音に参加している名手ジェイムズ・ベイリューのピアノも高品質。
SIGCD-672
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(2CD)
1.5CD価格
トマス・アーン(1710-1778) /ダンカン・ドゥルース復元:歌劇「アルタクセルクセス」
 クリストファー・エインズリー(CT) エリザベス・ワッツ(S)
 ケイトリン・ハルカップ(Ms) アンドルー・ステイプルズ(T)
 レベッカ・ボットーネ(S) ダニエル・ノーマン(T)
 イアン・ペイジ指揮モーツァルティスツ〔初出時名称:クラシカル・オペラ・カンパニー〕
  [ボヤン・チチッチ(Vn) ジョゼフ・クラウチ(Vc) リサ・ベズノシウク(Fl)
   ジェイムズ・イースタウェイ(Ob) ギャヴィン・エドワーズ(Hr)
   サイモン・デュブルレイ(Tp) スティーヴン・ディヴァイン(Cemb)他]
 録音:2009年11月18日-21日、2010年4月2日、エア・スタジオ、ロンドン|初出時の世界初全曲録音|初出: Linn, CKD-358 (2 HYBRID_SACD) 〔廃盤、入手不能〕。「ルール・ブリタニア」の作曲者トマス・アーンの生誕300周年記念録音だったもの。ジョーン・サザーランドが得意としていたアリア「戦に疲れた戦士は」で知られる作品だが、失われたフィナーレを英国の作曲家、音楽学者のダンカン・ドゥルースが復元し、全曲演奏が可能になった。1997年に指揮者のイアン・ペイジによって結成され、チャールズ・マッケラスも絶賛した団体による演奏。
ハートフェルト〜ロクサンナ・パヌフニク:室内楽作品集
 バリトンと弦楽四重奏のための「プライベート・ジョー」/無伴奏ヴィオラのための「カント」/
 オーボエと弦楽四重奏のための「ビルマからの手紙」/ヴァイオリンとコントラバスのための「ホラ・ベッサラビア」/
 ファゴットと弦楽四重奏のための「カンタートルとアマンダ」/
 ソプラノ、ピアノと弦楽四重奏のための「セカンド・ホーム」/弦楽四重奏のための「ハートフェルト」

 サッコーニSQ メアリー・ベヴァン(S) ロデリック・ウィリアムズ(Br)
 ニコラス・ダニエル(Ob) エイミー・ハーマン(Fg)
 アンディ・マーシャル(Cb) チャールズ・オウエン(P)
 録音:2020年3月、7月、 UK 。英国で最もダイナミックで多才なカルテット、サッコーニ弦楽四重奏団と、ソプラノのメアリー・ベヴァン、バリトンのロデリック・ウィリアムズ、ピアニストのチャールズ・オウエンなど、英国を代表するソリストたちが勢ぞろいしたロクサンナ・パヌフニク(1968-)の室内楽作品集。アンジェイ・パヌフニクの娘である彼女は、「ウェストミンスター・ミサ」(2000年)で今日の英国を代表する作曲家としての地位を確立し、しばしば合唱曲で評価されてきたが、室内楽曲や器楽曲も同様に、目の覚めるようなイマジネーションと詩的な軽やかさに満ちている。アルバムのタイトルにもなっている弦楽四重奏曲「ハートフェルト」は、サッコーニ弦楽四重奏団からの委嘱作で、ジャケット写真にも使われているヒグマのアルビーが外科手術を受けている間の心臓の動きをディジタル聴診器で捉え、その鼓動を音楽的に翻訳し、活用した作品。オーボエ五重奏曲「ビルマからの手紙」は、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲のような手紙風の作品を書こうとしたパヌフニクが、アウンサンスーチー氏が日本の新聞社に宛てた手紙をまとめた同名の書籍に出会いインスピレーションを受けた作品で、作曲は2004年だが、2021年にミャンマーで発生した軍事クーデターにより、新たに痛烈な印象を与えることになった。
ブラームス
 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83 (*) /カプリッチョ 嬰ヘ短調 Op.76 No.1 /間奏曲 変ホ長調 Op.117 No.1 /
 カプリッチョ ロ短調 Op.76 No.2 /間奏曲 イ長調 Op.118 No.2 /カプリッチョ ハ長調 Op.76 No.8

 アンナ・ツィブレヴァ(P) ルート・ラインハルト指揮ベルリン・ドイツso.(*)
 録音:2020年1月8日-9日、ベルリン・ラジオハウス・ゼンデザール。2012年浜松国際ピアノ・コンクール第4位、2013年エミール・ギレリス記念国際ピアノ・コンクール(オデッサ)優勝、2014年高松国際ピアノ・コンクール第4位と着実にキャリアを重ね、2015年ついに世界最高峰のピアノ・コンクールの1つ、リーズ国際ピアノ・コンクールで優勝を果たしたロシアの女流ピアニスト、アンナ・ツィブレヴァ(ツィブラエワ)。1990年にロシア(ジョージア国境に面したカラチャイ・チェルケス共和国の小さな町)に生まれ育ち、ボルゴドンスクのショスタコーヴィチ音楽学校を卒業後、モスクワ音楽院、バーゼル音楽院で研鑽を積み、2015年のリーズ・コンクール優勝後は国際的な注目を集め、Champs Hill Recordsから、デビュー・ソロ・アルバム「ファンタージエン」(CHRCD-131)をリリース。待望のセカンド・アルバムであり、初のコンチェルト・レコーディングとなるこのアルバムは、ブラームス成熟期の傑作であり屈指の難曲としてそびえ立つピアノ協奏曲第2番を中心に、ブラームスの円熟した小品を収録。ピアノ協奏曲第2番は、リーズ国際ピアノ・コンクールのファイナルでマーク・エルダー&ハレo. と共演し見事優勝を勝ち取った曲であり、その鮮やかな技巧と表現力にご期待頂きたい。指揮はロサンゼルスpo. のドゥダメル・フェロー、ダラスso. のアシスタント・コンダクターなどを務めたドイツの若き女流指揮者、ルート・ラインハルト。
ガニング:交響曲第5番/弦楽四重奏曲第1番 クリストファー・ガニング指揮
ロイヤルpo.
ジュノSQ
 録音:2008年1月/2011年5月。「名探偵ポワロ」の音楽など、映画やテレビの音楽の作曲者として有名なイギリスの作曲家、クリストファー・ガニング(1944-)の自作自演による「交響曲第5番」。2009年に作曲された「交響曲第5番」はラッブラやR. R. ベネットから作曲を学んだガニングの、約50分というスケールで書かれた壮大なシンフォニー。弦楽四重奏曲第1番は、1999年に作曲され2006年に改訂された。
ライブラリー Vol.3
 レノン&マッカートニー:ハニー・パイ / クリスティン・マクヴィー:ソングバード
 ポール・サイモン:恋人と別れる50の方法 / ジェイコブ・コリアー:イン・ザ・リアル・アーリー・モーニング
 中国民謡:茉莉花 / ニコライ・リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行

 キングズ・シンガーズ
  [パトリック・ダナキー、エドワード・バトン(CT) ジュリアン・グレゴリー(T)
   クリストファー・ブリュートン、ニック・アシュビー(Br) ジョナサン・ハワード(B)]
 録音:2020年9月9日-10日、メニューイン・ホール、イェフディ・メニューイン・スクール、 UK |収録時間:約19分。2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キンクズ・シンガーズ。エドワード・バトン(CT) ニック・アシュビー(Br) が加わった新メンバー(2019年7月来日公演時のメンバー)によるニュー・アルバム。これまで何千ものアレンジメントのレパートリーを積み重ねてきたキングズ・シンガーズの、緊密なハーモニー・レパートリーの歴史と新たな地平の両方を探求するEPシリーズ「ライブラリー」。古いお気に入りの名曲を、新しいアレンジやアダプテーションとともに祝うミニ・アルバムで、第3弾では、定番のビートルズから、ポール・サイモン、クリスティン・マクヴィー、ジェイコブ・コリアーなどの優れたミュージシャンたちの楽曲に、世界でも親しまれる中国民謡の1つ「茉莉花(ジャスミンの花)」、そして、あらゆる楽器や編成のアレンジでも知られ、キングズ・シンガーズやスウィングル・シンガーズなどの人気レパートリーの1つともなっているリムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」を収録している。
フォーレ:歌曲全集 Vol.4
 私は口づけをしたから/クリスマス Op.43 No.1 /祈り /罪の償い Op.8 No.2 /孤独 Op.3 No.1 /愛の歌 Op.27 No.1 /
 いなくなった人 Op.5 No.3 /夜想曲 Op.43 No.2 /涙 Op.53 No.1 /贈り物 Op.46 No.1 /墓地にて Op.51 No.2 /
 優しき歌 Op.61 /牢獄 Op.83 No.1 /ヴォカリーズ(第21番)/金の涙 Op.72 /ヴォカリーズ(第9番)/
 平和がきた Op.114 /幻想の水平線 Op.118

  ジョン・マーク・エインズリー(T) ローナ・アンダーソン、イゾベル・ブキャナン(S)
  ジョン・チェスト(Br) サラ・コノリー、アン・マレイ、キティ・ホウェイトリー(Ms)
  イェスティン・デイヴィス(CT) マルコム・マルティノー(P)
 録音:2014年-2019年。英国を代表する名ピアニストであり、世界的な歌曲伴奏者であるマルコム・マルティノーがリードするSignumの歌曲シリーズ。「プーランクの歌曲全集」の成功を受けてスタートした新たなフランス歌曲、「ガブリエル・フォーレの歌曲全集」の第4巻。これまでのシリーズに引き続き、アン・マレーやサラ・コノリー、当代有数のカウンターテナーであるイェスティン・デイヴィスなど、イギリス最高峰の歌い手たちが集い、フォーレが生み出した優美な歌曲の数々を歌い上げる。
グレイストン・アイヴズ(1948-):レクイエム
 リチャード・ピネル指揮ケンブリッジ・ジーザス・カレッジ聖歌隊、ブリテン・シンフォニア
 録音:2020年3月16日-17日、ケンブリッジ・ジーザス・カレッジ教会、カナダ。1496年創設という長い歴史と伝統を誇るケンブリッジ大学のジーザス・カレッジの合唱団。音楽監督のリチャード・ピネルは、かつてウィンザー城セント・ジョージ・チャペルの副音楽監督を務めたヴィルトゥオーゾ・オルガニスト。そして、室内オーケストラはケンブリッジで活動しているブリテン・シンフォニア。両者初共演となる今作ではともに美しくそして神秘的な歌声と音色を響かせている。グレイストン・アイヴズは1948年にイギリスで生まれで、キングス・シンガーズのメンバーとしても知られた。これまでに作曲されてきた彼の合唱作品は歌詞に対する理解が深く伝わり評価されてきた。今作のレクイエムは、根底にイギリス教会の典礼のための音楽の伝統が息づいているが、チベットの僧侶から購入したという小さなシンバルが全曲を通して用いられており、そのことからも様々な音楽の要素が取り入れられていることがわかる。合唱を知り尽くしたグレイストン・アイヴズだからこそといえる様々な工夫がみられる興味深い作品となっている。
オーストラリア人、タイ人〜サクソフォンとピアノのための新しい音楽
 マシュー・オーロヴィチ(1970-):ハーリー・バーリー / ジェラード・ブロフィー(1953-):ダルヴィーシュ
 ティム・ダーガヴィル(1962-):水に勝るものなし / ナロングリット・ダマブトラ(1962-): ASEAN の3つの精神
 サクスリ・パン・ヴォンタラドン(1974-):セレニティ・フラックス / デニー・ユープラサート(1969-):イサーン

  HD デュオ[マイケル・デューク(Sax) デイヴィッド・ハウイー(P)]
 録音:2018年-2019年、オーストラリア| "Cala Signum" レーベル。この企画は2009年にHDデュオの2人がタイのバンコクで行われた「ワールド・サクソフォン・コングレス」で演奏を行うために訪れたことがきっかけで立ち上がった。タイの音楽に大いに影響された二人はその音楽をオーストラリアに持ち帰り、逆にオーストラリアの音楽をタイに広めたいとも考えた。そういった両国の音楽を共有したいといった思いから生まれたのが、この一枚。オーストラリアとタイの現代作曲家の作品をまとめ収録された。なかなか耳にすることの出来ない作品ばかりが収録されている意欲的な録音になっている。HDデュオのマイケル・デュークは、インディアナ大学で学び、クラシック・サクソフォン奏者のユージン・ルソーに師事した。その後、バークリー音楽大学ではジャズを学び多方面で活躍している。オーストラリアの主要なオーケストラとはほとんど共演しており、今作では、様々な作曲家によるアルバムとなっている性質上、クラシックだけでなくジャズや東洋的な響きなど多様性に富んだ作品ばかりとなっているが、それらを見事に吹き分けているところからもその幅広い音楽性を見せてくれている。

TACTUS (伊) 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

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ベルナルド・パスクィーニ(1637-1710):15の二台のチェンバロのためのソナタ
 〔第1番 ニ長調/第2番 ハ長調/第3番 ニ短調/第4番 変ロ長調/第5番 ロ短調、第6番 ホ短調/第7番 ヘ長調/
  第8番 ト短調/第9番 ハ短調/第10番 ホ短調/第11番 ト短調/第12番 変ロ長調/第13番 イ短調/第14番 ト短調/第15番 イ短調〕

 マリーナ・スカイオーリ、フランチェスコ・タシーニ(Cemb)
 録音:2019年10月、ベルティノーロ、イタリア。パスクィーニは、その生涯で鍵盤作品に関するいくつかの本を出版している。それらの本のうち、1691年から1702年に作成された3冊は現在1冊にまとめられたものになって伝えられている。それらによると、パスクィーニの鍵盤のための作品は、主に甥のために作られた練習曲であると考えられている。特に通奏低音を学ぶには優れた教科書となっている。とはいえ音楽的にも優れているのは言うまでもない。スカイオリとタシーニの息の合った演奏で、美しい音楽となって蘇る。
18世紀の愛の争い
 A.スカルラッティ:インテルメッツィ「パランドラーナとザンベルルッコ」
 作曲者不詳(18世紀):セルヴァッジャとダメータ
  バルバラ・ディ・カストリ、マルセラ・ヴェンチューラ(A)
  ガストーネ・サルティ、チェーザレ・ラーナ(B)
  ロベルト・カーショ指揮カペラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ
 録音:2001年5月、2017月4月、ボローニャ、イタリア。モーツァルトも学んだと言われる、サン・ジャコモ・マッジョーレ教会の音楽院のたくさんのアーカイヴの中から、18世紀の幕間劇を取り上げた今作。男女のやり取りを描いた作品で、内容的にもアルトとバスのコミカルな歌声で軽快に歌い上げる楽観的な音楽が魅力となっている。
マリア・テレーザ・アニェージ(1720-1795):歌劇「ソフォニスバ」からのアリア集
  Recitativo introduttivo Forse men di Roma / Aria Dall'eterno fellice soggirno / Aria Dubbia ancor /
  Aria Da me che in te riposa / Aria Pensa che in te riposa / Aria Spera Roma /
  Aria Dille che se catene non vuol / Aria Forse verra quel di / Aria La tua sol fra l'alme belle

 エレーナ・デ・シモーネ(Ms) アンサンブル・イル・モザイコ
 録音:2019年7月、サン・ヴィトコーリ教会、イタリア。イタリアの女性作曲家マリア・テレーザ・アニェージの生誕300年を記念して録音された。作曲された当時、歌劇「ソフォニスバ」は演奏された様子はなく、彼女自身が演奏されることを望んで歌劇場へスコアを送ったものの実現されなかったようだ。歌詞の内容から想像すると、当時ウィーンで人気のあった歌手ヴィットーリア・テージを想定して書かれたようだが、実際には非公式で演奏された様子はあるものの、歌劇場での演奏はされなったようだ。しかし、そのアリアは当代きっての人気歌手を想定して書かれたものだけに、時に難解な歌唱を求められるような聴き応えのある作品となっている。
ジャコモ・ゴティフレド・フェラーリ(1763-1842):ハープとピアノのための作品集
 ハープとピアノのための二重奏曲第2番 Op.20 (1795?) /
 2台ホルンの伴奏つきハープとピアノのための二重奏曲第3番 Op.27 (1795年以前) /
 2台ホルンとタンバリンの伴奏つきハープとピアノのための15のディヴェルティメント Op.24 (1800?)

 ロベルタ・アレッサンドリーニ(Hp) コッラード・ルッツァ(P)
 録音:2015年12月、トレント、イタリア。18世紀イタリアの作曲家ジャコモ・ゴティフレド・フェラーリ(1763-1842)は、幼い頃から音楽の才能に溢れていた。青年期を過ごした修道院では多くのドイツ音楽を、またナポリに滞在した折には短い時間ではあったがパイジェッロに教えを乞うことができた。その後パリやロンドンなどヨーロッパ各地で様々な作曲家の影響を受けたフェラーリだったが、最も影響を受けたのはモーツァルトだった。ハープとピアノのための作品もそのモーツァルトの影響をうかがわせるような快闊で明るいものが多くなっている。編成もユニークで、ホルンやタンバリンが良いアクセントとして使われている。
パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための作品集
 ソナタ〔イ長調 Op.3 No.1 /ト長調 Op.3 No.2 /ニ長調 Op.3 No.3 /
     イ短調 Op.3 No.4 /イ長調 Op.3 No.5 /ホ短調 Op.3 No.6 〕/
 無窮動 Op.11 /グランド・ソナタ イ長調 MS-.3 /カンタービレ ニ長調 Op.17

 ロベルト・ノフェリーニ(バロックVn|使用楽器:ジュゼッペ・スカランペラ、1865年製作、ガット弦/
                      使用弓:ジョン・ドッド、19世紀初頭製作

 ドナート・ダントニオ(G|使用楽器:マルコ・マグオロ製作
 録音:2019年11月、スタジオ・ジュゼッペ・モナーリ、モデナ、イタリア。ジュゼッペ・スカランペラが1865年にパリで製作した「ヴァイオリン」にガット弦を張り、19世紀初頭に当時の著名な弓職人だったジョン・ドッドが製作した「弓」を組み合わせ、演奏時間が100分を超えるという衝撃的なパガニーニの「24のカプリス」を披露してくれたイタリアのヴァイオリニスト、ロベルト・ノフェリーニ。2013年に録音され大きな反響を呼んだ「24のカプリス」以来となるノフェリーニのパガニーニは、ヴァイオリンとギターのための作品集! 今回パガニーニの「ヴァイオリンとギターのための作品集」を録音するにあたり楽器、弦、弓は「24のカプリス」を録音した時と同じ組み合わせを今回も採用し、現代イタリアの名工マルコ・マグオロ製作のギターと同じくイタリアのアクイーラ社(Aquila Corde Armoniche)のガット弦の組み合わせを駆使するイタリアの実力派ギタリスト、ドナート・ダントニオとコンビを組んだノフェリーニ。ノフェリーニとダントニオのコンビはHIP(Historically Informed Performance)とピリオド楽器による演奏で、パガニーニとこの2つの楽器、ヴァイオリンとギターとの間に生まれた情熱を巧みに表現してくれている。HIPとピリオド楽器の特性を最大限に演奏に反映させたノフェリーニ&ダントニオのパガニーニは、まさにヴァイオリンとギターが織り成す極上のベルカント。「24のカプリス」に続くノフェリーニのパガニーニにご期待頂きたい。
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(2CD)
エミーリア・ジュリアーニ(1813-1850):ギター作品全集
 6つの前奏曲 Op.46 /メルカダンテの主題による変奏曲 Op.9 /ロッシーニの主題による変奏曲0p.5 /
 ベッリーニアーナ〔第1番 Op.2 /第2番 Op.4 /第3番 Op.6 /第4番 Op.7 /第5番 Op.8 /第6番 Op.11 〕/
 ベッリーニの主題による変奏曲 Op.3 /ベッリーニの主題による変奏曲 Op.1

 フェデリカ・アルトゥオーソ(G)
 録音:2014年9月、2015月8月、ヴェネツィア、イタリア。作曲家マウロ・ジュリアーニの娘として生まれ、父と同じく作曲家そしてギター奏者として活躍したエミーリア・ジュリアーニ(1813-1850)のギター作品全集。当時は女性作曲家に対して世間の目が厳しい時代だったため、彼女の作品がなかなか演奏される機会は無かった。チフスのため37年間という短い命で人生を駆け抜けた彼女の魂のこもった作品の数々を、フェデリカ・アルトゥオーソが蘇らせる。
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):フルートと管弦楽のための作品集
 フルートと弦楽器のための組曲(1905) (*) /フルートと弦楽合奏のための甘美なワルツとメロディ(1902) (*) /
 小さな管弦楽のためのセレナータ(1904) /小さな管弦楽のための組曲「鳥」(1928)

 ロベルト・ファブリツィアーニ(Fl) ニコラ・パスコフスキ指揮アブルッツォso.
 録音:2020年2月、トルトレート、イタリア| (*):世界初録音。レスピーギといえばまず思いつくのは、「ローマ三部作」ではないだろうか。だが、あれだけ見事にオーケストラを鳴らすオーケストレーションの達人レスピーギ、他にも数々の名曲を残している。その中でも、今回のアルバムはフルートと管弦楽のための作品を取り上げている。フルートはイタリア・フルート界の重鎮、ロベルト・ファブリツィアーニ。そのテクニックと音色の豊かさは健在。初期の作品である、1902年から1905年作曲の3曲は素朴ながらも、レスピーギらしい色彩豊かな曲となっている。その中でも最初期に作られた「フルートと弦楽合奏のための甘美なワルツとメロディ」は若々しさと、ロマンティックな雰囲気で溢れており、ファブリツィアーニのフルートと相まって小品ながらも、とても楽しめる。1928年に作曲された組曲「鳥」は、ルネサンスやバロックから影響を受けていたレスピーギの手法が存分に発揮され古楽的な響きが巧みに使われている。緻密な部分まで計算しつくされており、晩年を迎えようとしていたレスピーギの傑作のひとつといえるだろう。
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂のアリア
 アレッサンドロ・ボローニ(1820-1896): Apostrofe a Maria /アヴェ・マリア ト長調/聖母マリアへの贈り物/
                   神を歓喜せよ/ Justorum animae /聖家族への捧げもの/ Qui tollis /地は震え
 ドメニコ・ステッラ(1881-1956):主よ、あなたを崇拝する/アヴェ・ヴェルム/ O Bella mia speranza
 アントニオ・アレマンノ(1936): Absorbeat / Dio per sempre / Supplica a Cristo bambino /アヴェ・マリア

 あかぬま・めぐみ(S) フィリッポ・ファリネッリ(P)
 録音:2017年6月、2019月11月、ウンブリア音楽センター、イタリア。アッシジのサン・フランチェスコ聖堂に仕える三人の神父による作品を集めたアリア集。19世紀のボローニ神父、19世紀から20世紀はステッラ神父、そして20世紀のアレマンノ神父と三代の作品を収録している。これらの作品は、ほとんどが忘れ去られてしまっていたが、その芸術性の高さは素晴らしく、後世に伝えるためにも今回の録音が行われることとなった。ライナーノーツはピアノのファリネッリが書いておりこれらの作品に対する意気込みが感じられる。
フランコ・マルゴーラ&オットリーノ・レスピーギ:チェロ作品集
 フランコ・マルゴーラ(1908-1992):
  チェロ協奏曲 dC 91 (1949年ガスパール・カサドに献呈)/夜想曲 dC 762(ジョヴァンニ・ソッリマ完成版)(*) /
  ペル・チェッリ・ディヴィジ dC 761(ジョヴァンニ・ソッリマ改訂版)(*) /チェロ・ソナタ ホ長調 dC 233
 レスピーギ:チェロと管弦楽のためのアダージョと変奏

 ヤコポ・フランチーニ(Vc) ジョヴァンニ・ソッリマ(Vc;*)
 アレッサンドロ・デリャヴァン(P) パオロ・ロンゴ指揮トリエステ・ヴェルディ歌劇場o.
 録音:2010年3月、2017月6月、2019年4月、イタリア。イタリア人作曲家フランコ・マルゴーラ(1908-1992)は、レスピーギやピッツェッティといった「80年世代」に影響を受けたこともあり、その作風は新古典主義に基づくものだった。そのマルゴーラのチェロ作品は、激動の20世紀の陰影を感じさせるような部分を持ちつつ、抒情的な物。特にチェロ・ソナタの美しい描写は、マルゴーラの魅力を伝えてくれる。小品ではあるが、フランチーニとソッリマのふたりによるチェロ二重奏の作品二曲も聞き逃せない充実の内容となっている。
ディエゴ・コンティ(1958-):チェロと弦楽合奏のための作品集
 ディエゴ・コンティ:チェロと弦楽合奏のための「メネスク」(2018) /弦楽合奏のための「月、呪われた月」(2009)
 シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129

 アントニオ・モスタッチ(Vc) ヴィルトゥオージ・ディ・ミンスク
 録音:2019年10月、ミンスク、ベラルーシ。現代イタリアの作曲家ディエゴ・コンティが、アントニオ・モスタッチからベラルーシの首都ミンスクで行うコンサートのために作曲を依頼された。「メネスク」はミンスクに伝わる巨人伝説をモチーフにした曲で、当初は分かり合えなかった巨人「メネスク」とその他の人々が最後は手を取り合い、ミンスクの町を作ったという物語を曲にした物。チェロを「メネスク」、その他の人々を弦楽合奏にあてはめ、最初は対立していたのの最後はハッピーエンドになる様子を見事に描いている。音楽も一部で東ヨーロッパの音楽を取り入れていたり、古典的な要素、現代的な要素をバランスよく取り入れた作品になっている。
チェロ・エクステンション〜 21世紀の無伴奏チェロ作品集
 アンドレア・マンツォーリ(1977-):アブストラクト・パッセージ〔I/ III / IV / V / II / VI 〕/
                  Logiche da una persistenza 〔I / II 〕
 ソニア・ボー(1960-):プロローグ/インテルメッツォ・ア・カプリッチョ
 ウンベルト・ペドラリオ(1978-):ポリフォニー〔I/ II 〕 / パオロ・ロサート(1959-): Ombre 〔I / II 〕
 アレッサンドラ・ラヴェーラ(1977-): In-stabile equilibrio / D'intenso svanire
 アレッサンドラ・ベッリーノ(1970-):間奏曲〔I/ II 〕/ Comodo, come una danza... / Dentro un soffip...

 フェルナンド・カイダ・グレコ(Vc|使用楽器: Claude Augustin Miremont 、1880年製作、ガット弦
 録音:2015年6月、2017月6月11日、ペスカーラ、イタリア。ブエノスアイレス出身のフェルナンド・カイダ・グレコは、1880年クロード・オーギュスタン・ミルモン製のチェロを用いて、バッハから現代曲まで幅広いレパートリーを持つ奏者。今作では、マンツォーリの「アブストラクト・パッセージ」を挟みながら、同時代の作曲家の作品を収録した意欲的なものとなっている。また、現代曲をスチール弦ではなくあえてガット弦を用いて弾いているところも聴きどころ。
マウリツィオ・グエルニエーリ(1962-):室内楽作品集
 エレメンタ〔 I: Breath / II: Fluctus, Lumina, Pulvis...sulla IV corda, Nihil /
        VII: Notturno, Aube, Apres-dinnada, Vesprada, Furiant-Nottutno 〕/
 ライトスケープ/ Con Templum Coeli /弦楽四重奏曲2: Immaginare sonori Rapsodico / Adoro te Devote

 ジャコモ・スカルポーニ(Vn) セバスティアーノ・セヴェーリ(Vc) アドリアーノ・ピッチオーニ(Cb)
 マルコ・ヴェントゥルッツォ(Fl) クリスティーナ・マーレイ(P)
 ラティーノ・バルカニカ・アンサンブル ミルスSQ エウリディーチェcho.
 録音:2017年-2019年。マウリツィオ・グエルニエーリ(1962-)は、「エレメント」をテーマとした特に弦楽器を中心とした室内楽曲のシリーズを進めている。それらの曲は2つのテーマに分けられることができ、ひとつは「人と自然との思索」もうひとつは「人とその内面との思索」。時にはフルートや声楽も加わるなど様々な編成で描き出される独特の世界、常に緊張感を失わない神秘的な響きに満ちている。

ACCENT (白→独) 特記以外 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

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フランスのファゴット音楽集
 ミシェル・コレット(1707-1795):
  ファゴットと通奏低音のためのソナタ集 Op.20 「孤独の快感」(1766) より(*)
   〔第5番/第1番/第3番〕
 ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):
  ファゴットと通奏低音のための5つのソナタ(1729) より(*) 〔第1番−第3番〕/
  2つの低音楽器のための6つのソナタ(1732) 〜第2番(*)
 フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803):ファゴットと通奏低音のための6つのソナタ Op.24 (#)
 エティエンヌ・オジ(1754-1813):「ファゴットの新しい教則本」(1803) 〜6つの大ソナタ(+)

   ダニー・ボンド(Fg)
 リヒテ・ファン・デア・メール(Vc) ロベール・コーネン(Cemb)
 録音:1983年6月、ブリュッセル(*) /1992年12月(#)、2000年9月(+)、ハーレム(#/+) |旧品番: ACC-58331 (*), ACC-9290 (#), ACC-20142 (+), ACC-10031 (*) ACC-10090 (#) ACC-10142 (#) 〔すべて廃盤〕。ヨーロッパの主要な古楽アンサンブルで活躍しているアメリカのバロック・ファゴット奏者、ダニー・ボンドが1983年から2000年にかけて録音した3枚のフランス・アルバムをセット化。ファゴットが脚光を浴び始めた頃、バロック時代からモーツァルトの時代にかけての作品が楽しめる。ファゴットという楽器のルーツがフランスにあり、そこでは早くから名手たちによる独自のレパートリーが開発されていたことが分かる興味深い内容。中でも知名度が低いオジはブルボン王朝末期から革命期にかけて活躍した作曲家・ファゴット奏者。王室楽団やパリ・オペラ座管弦楽団の奏者を務め、著作「新しい教則本(メソッド)」はその後半世紀の間、ファゴット奏者の教則本として通用した。
楽園への扉〜ハンス・メムリンクの「奏楽天使」
  Prosa Ave Maria gracia plena
 ギヨーム・デュファイ(1397-1474): Fuga duo[rum] temp[orum] / Hymnus Proles de caelo
  Introitus In excelso throno / Basse Danse Paradisi porte /
  Sequentia Alma cohors Domini / Graduale Tollite portas
 ジョン・ダンスタブル(1390-1453): Motet Christe sanctorum - Tibi Christe
  Improperia Popule meus / Basse Danse Danse de Cleves
 ギヨーム・デュファイ: Hymnus Ad cenam agni providi
 ヤーコプ・オブレヒト(1457/58-1505): Chanson Den haghel ende die calde snee
  Sequens Ave mundi spes Maria / ジル・バンショワ(c1400-1460): Motet Virgo rosa
  Antiphona Paradisi porte / ≫Salve≪ (Salve Regina)
 ジョン・ダンスタブル: Canticum BMV マニフィカト secondi toni

 バルボラ・カバートコヴァー指揮ティブルティナ・アンサンブル(歌)
 ヴィム・ベキュ指揮オルトレモンターノ・アントワープ(器楽)
 録音:2020年12月8日-10日、 AMUZ 、アントワープ。1490年頃 、画 家のハンス・メムリンクは「奏楽天使」を制作した。この作品は左右対称の構図による3枚の絵で、左右の絵にはそれぞれ端から弦楽器を奏する天使3人と管楽器を奏する天使2人が、中央の絵には父なる神とその両脇で歌う3人ずつの天使が描かれている(当時は人の声が最高位の音楽で、中央に行くほど位が高くなっていくように描かれている)。メムリンクが実際にどんな音を想像して書いたのか、グレゴリオ聖歌と当時の作曲家の音楽を絡めて、その実態に迫る凝りに凝ったCD 。アンドルー・ローレンス・キングもハープで参加。
ハイドン:交響曲集
 〔第24番 ニ長調 Hob.I: 24 /第30番 ハ長調 Hob.I: 30 「アレルヤ」/
  第42番 ニ長調 Hob.I: 42 /第43番 変ホ長調 Hob.I: 43 「マーキュリー」〕

 ジェルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.
 録音:2020年8月3日-5日、アポロ・ホール、エステルハージ宮殿、ハンガリー。エステルハージ家の音楽遺産を紹介する「エステルハージ・ミュージック・コレクション」の第3弾。今回も録音はエステルハージ宮殿で行われている。収録されているのはハイドンの初期交響曲。1764年から1771年までに書かれた交響曲第24番、第42番、第43番に加え、1765年作曲当時の楽譜に既に「アレルヤ」と表記されていた第30番を歴史的に貴重な音響で聴くことが出来る。「アレルヤ」の愛称の所以は第1楽章の主題にグレゴリオ聖歌のアレルヤの旋律が使われていること。この交響曲は教会用に作曲され、1765年の復活祭の日曜日に演奏された可能性がある。
ACC-24379
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J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)
 〔第3番 ト長調 BWV.1048 /第5番 ニ長調 BWV.1050 /第1番 ヘ長調 BWV.1046 /
  第4番 ト長調 BWV.1049 /第6番 変ロ長調 BWV.1051 /第2番 ヘ長調 BWV.1047 〕

 シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ)指揮ラ・プティット・バンド
 録音:2009年10月19日-23日、ギャラクシー・スタジオ、ベルギー|初出・旧品番:ACC-24224 (2 HYBRID_SACD) 〔廃盤〕同曲演奏に一石を投じる革命的なものとなったシギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるブランデンブルク協奏曲の2009年再録音が復活。「肩のチェロ」ヴィオロンチェロ・ダ・スパラを用い、管楽器はバルブなしのナチュラル楽器、オーケストラはバロック時代の形態通り1パート1人という編成。そこから生まれる響きは純正きわまりないもので、天上の音楽のようだ。

ANTARCTICA (ベルギー) 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

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[PAL])
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(ヤン・)ファン・エイク再訪
 アラン・クレパン(1954-):神秘の子羊の印象(*)
 ヨハン・デュイク(1954-):武器を持たぬ男(#)
 ディルク・ブロッセ(1960-):神秘の子羊の秘密(+)
エディ・
 ヴァノオーストハーゼ(Cl)
ヴィタリー・サモシュコ(P;*)
フラマン放送cho.(#)
ブリュッセルpo.(+)
 CD収録時間: 34'11" | DVD内容:絵と作品についてのドキュメンタリー。# DVD は PAL 仕様のため、日本の通常プレイヤーでは再生できず、再生保証もございません。ジャケットにも使われているファン・エイクの不思議な祭壇画「神秘の子羊」を題材とした3作品を収録。3曲とも世界初録音でクラリネットが主役。聖歌を思わせる旋律もあり、美しく神秘的な作品集。
ウィム・ヘンドリックス(1962-):天啓
 序奏/ [サイクル1] キリエ/祈り/苦難についての瞑想/内省/ [サイクル2] グローリア/祈り/慈悲についての瞑想/内省/
  [サイクル3] サンクトゥス/祈り/信仰についての瞑想/法悦間奏 / [サイクル4] 序奏/祈り/アニュス・デイ/
 沈黙についての瞑想/法悦/ [サイクル5] アレルヤ/祈り/時空についての瞑想/法悦共鳴(エピローグ)

 エルメス・アンサンブルフラマン放送cho. ローレ・バイノン(S)
 トランスパラント・ミュージックシアター、ヨリット・タミンガ(エレクトロニクス)
 アントワープを拠点にコラボレーション活動を続ける、作曲家ウィム・ヘンドリックスとエルメス・アンサンブルによるアルバム。ソプラノ独唱、5パートの女声合唱、アンサンブル、エレクトロニクスのための作品「Revelations(天啓)」を収録。ヒーリングやワールドの香りを纏った美しい現代版ミサ曲といういでたちで、典礼文の歌詞がヴォカリーズの中に溶け込んでゆったりとゆらめきながら歌われていく。東洋哲学や仏教にも影響を受けているようで音楽からはアジア風の雰囲気も漂い、ヴァイオリンのオブリガートは二胡のようで、長く引き伸ばされる柔らかなエレクトロニクスの和音は笙のようだ。作曲家自身もパーカッションを担当し、即興的な側面を残した展開が時間感覚を惑わせる。
ミサ・タンゴ
 マルティン・パルメリ(1965-):ブエノス・アイレスのミサ
 アストル・ピアソラ(1921-1992):カリエーゴのミロンガ/孤独/アイ短調のミロンガ
  アストリア
 アルゼンチンの作曲家マルティン・パルメリによって1995年から96年にかけて作曲された「ブエノスアイレスのミサ」(ミサ・タンゴとも)を収録。古典的なラテン語のミサ曲で構成されていながらタンゴの響きとリズムが使われた作品で、合唱(ソロあり)、弦楽、ピアノの他、タンゴの象徴的な楽器であるバンドネオンがソリストとして登場する。2021年に生誕100年を迎えたアストル・ピアソラをカップリング。

CHALLENGE CLASSICS (蘭) 特記以外
 価格帯記載無し:1枚あたり¥3300(税抜¥3000)
 価格帯C[SACD/DVD/高価格帯]:1枚あたり¥3520(税抜¥3200)

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CC-72832
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(HYBRID_SACD)
価格帯:C
ヘンデル&モーツァルト:アリアと序曲集
 モーツァルト: Al destin che la minaccia(「ポントの王ミトリダーテ」 K.87 (K.74a)
 ヘンデル/モーツァルト編曲:
  「エイシスとガラテア」序曲 K.566 - Wie lieblich ist der Boten Schritt(「メサイア」 K.572 )
 モーツァルト: Quando avran fine omai - Padre, germani, addio! - Ecco, Idamante, ahime「イドメネオ」 K.366
 ヘンデル: Da tempeste il legno infranto(「ジュリアス・シーザー」 HWV.17)
       - O had I Jubal 's Lyre(「ヨシュア」HWV.64 )
 ヘンデル/モーツァルト編曲:
   O fuhltest du die Qualen - Wie 's Taubchen klagt um den Gemahl(「エイシスとガラテア」序曲 K.566 )
 モーツァルト:アリア「大いなる魂と高貴な心」 K.578
 ヘンデル/モーツァルト編曲:「アレクサンダーの饗宴」序曲 K.591
 モーツァルト: Crudele? Troppo mi spiace... - Non mi dir(「ドン・ジョヴァンニ」 K.527 )
 ヘンデル: M 'adora l 'idol mio(「テゼオ」 HWV.9 ) / モーツァルト: Ach, ich fuhl's(「魔笛」 K.620 )
 ヘンデル: Secondate, oh giusti dei(「シッラ」 HWV.10 ) - Amarti si vorrei(「テゼオ」 HWV.9 )
 モーツァルト: Or sai chi l 'onore(「ドン・ジョヴァンニ」 K.527 )

 マリ・エリクスモーン(S) ヤン・ヴィレム・デ・フリーント指揮スタヴァンゲルso.
 録音:2020年8月10日-13日、スタヴァンゲル・コンセルサス、ノルウェー。ノルウェーのソプラノ歌手マリ・エリクスモーンによる初のソロ・アルバム。まろやかで繊細で美しい歌唱が素晴らしく、フリエンドのバックも充実の響き。モーツァルトは「メサイア」をはじめヘンデルの作品をいくつか編曲することによってバロック書法を学び、その面白さにはまって晩年は対位法的な楽曲を好んで書くようになる。このアルバムはスッキリと力強いヘンデルのオリジナル、木管楽器が鮮やかに活躍するヘンデルのモーツァルト編曲版、オペラ的な表現の幅がぐっと広がったモーツァルトのオリジナルを組み合わせた手の込んだプログラムになっており、モーツァルトのバロック受容に思いを馳せることができるのも魅力。
4手ピアノのための作品集
 モーツァルト:2台ピアノのためのソナタ ニ長調 K.448/375a
 シューベルト:4手ピアノのための幻想曲 ヘ短調 D.940
 [ボーナス・トラック] J.S.バッハ/クルターク編曲:
  古き年は過ぎ去りぬ BWV.614 /いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV.599
 ピアノデュオ・スホルテス&ヤンセンス[レスタリ・スホルテス、グウィリム・ヤンセンス(P)]
 録音:2020年9月19日-20日、スタジオ1、オムループ音楽センター、ヒルフェルスム。レスタリ・スホルテス(1984-)とグウィリム・ヤンセンス(1985-)によるデュオ・アルバム。ふたりがモーツァルトの2台ソナタを初めて演奏したのは18歳と19歳のときで、そこから17年経ちついに録音に踏み切ることが出来たそう。ソリストの自由さとヴィルトゥオジティ、室内楽奏者の耳とアンサンブル、そしてso. の音色のパレットとニュアンスのある繊細さを持つことを目標とするデュオの佳演。
CC-72864
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J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのための
 ソナタとパルティータ BWV.1001-1006
ボブ・
 ファン・デル・アント(Vn)
 録音:2019年6月7日-8日、9月12日-13日、オムループ音楽センター、ヒルフェルスム。オランダのヴァイオリニスト、ボブ・ファン・デル・アントによるバッハの無伴奏。彼は10歳でオランダ・ユース・ストリングo. と共演し、2005年にアムステルダムのコンセルトヘボウ大ホールでデビューした。今回のレコーディングに使用した楽器は長年愛用しているヴァイオリンで、ジャン=バティスト・ヴィヨームが1828年に製作した物。ストラディヴァリウスをモデルにしており、18世紀の楽器の典型的なサウンドを持っている。ガット弦とバロック弓を用いた、透明感のある細やかな演奏。
ヴィレム・イェツ(1959-):レクイエム
 ケリー・ゴッド(S) アンドレアス・ヴォルフ(B−Br)
 ジェイムズ・ガフィガン指揮オランダ放送po.、クラース・ストック合唱指揮オランダ放送cho.
 録音:2017年3月11日、ロイヤル・コンセルトヘボウ。これまで管弦楽作品集(CC-72693)とオペラ(CC-72849)が世に出ているオランダの作曲家 ヴィレム・イェツ、リリース第3弾は器楽と声楽の総決 算ともいうべき「レクイエム」。イェツは「 死はそれで終わりではなく、別の段 階への移行である」と考え、来世への音楽の旅という形で美しく厳 粛な弔いと慰めを表 現している。そのために必要なのは実験的な書法ではなく心へ訴えかける旋律であり、「私の書いた最もメロディアスな作品となった」と自ら語っている。音楽は前半の激しさと後半の静けさの対 比が鋭く、振り幅の大きな表 現力を持ち、短 調 寄りのほの暗い響きで描かれているのが印 象的。ソリストは2人、オーケストラは二管編成を基 本に、ソプラノ・リコーダー、ハープ、オルガン、グロッケンシュピール、ヴィブラフォン、シロフォンと多彩な楽器が盛り込まれているのも注目。
恋は盲目〜ジュゼッペ・マリア・ボスキのためのオペラ・アリア集
 ヘンデル(1685-1759): Sibilar gli angui d 'Aletto (リナルド)
 ヨハン・ダヴィド・ハイニヒェン(1683-1729): Servi, il bagno chiudete...Vostre imagini(フラヴィオ・クリスポ)
 ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747): Timor e speme(グリセルダ)
 アントニオ・ロッティ(1667-1740): Del minacciar del vento(テオファーネ) / Eterni Dei (寛大な勝者)
 アッティリオ・アリオスティ(1666-1729): Quella calma che a noi viene(コリオラーノ)
 アントニオ・マリア・ボノンチーニ(1677-1726): Torna Deme Trioal figlio... Rimbomba la tromba(テーベの奪還)
 ジョヴァンニ・ボノンチーニ: Cieco amor(エテアルコ)
 ニコラ・ポルポラ(1686-1768): Ah, perfida! Conosco che vuoi...Va'dal furor portata(エツィオ)
 ヘンデル: Ove son? Che m 'avvenne?... Gelido in ogni vena(シロエ)
 アッティリオ・アリオスティ: Su fieri guerrieri(ヴェスパシアーノ)
 アントニオ・ロッティ: Bella non piangere(ポリドーロ)
 ジュゼッペ・マリア・オルランディーニ(1676-1760): So ben che nel tuo petto(アルサーチェ)
 ヘンデル: "Sulla riva del Tebro in men d 'un 'ora"...Volate piu dei venti(ムツィオ・シェヴォラ)
 アンドレア・ステファノ・フィオレ(1686-1732): Mira l 'onda furibonda(エジプトの王セソストリ)
 アントニオ・カルダーラ(1670-1736): Guerrieri invitti...Al suon delle Trombe (寛大な敵)

 セルジョ・フォレスティ(Br) アンドレア・ブッカレッラ指揮アプコルディス・アンサンブル
 録音:2018年10月8日-12日、サクレクール・カトリック教会、バーゼル。現代を代表するバロック・バリトンの一人、セルジオ・フォレスティによるCHALLENGE CLASSICSレーベル初のソロ・アルバム。ヘンデルやボノンチーニの時代にロンドンで大人気を誇った有名なバリトンで、1703年から1729年までに83以上のオペラに出演した記録の残っているジュゼッペ・マリア・ボスキのために書かれたアリアの数々を収録している。ファリネッリなどの伝説的カストラートをはじめ当時の人気歌手に肩をならべる大活躍を見せたボスキの実力がうかがえる充実の楽曲が並び、知られざる作品も多く聴くことが出来る。バリトンならではの強烈にドラマティックな迫力がたまらない。バックを務めるアプコルディス・アンサンブルはドイツ・ハルモニア・ムンディに録音のある気鋭の団体で、フォレスティの力強く濃厚な歌を見事に支えて盛り上げます。リュートやギターのオブリガート的な使用やザクザクと和声を刻み付けるチェンバロも効果的。歌のエネルギーを存分に活かしきった速すぎないテンポ設定もたいへん好印象で、これぞ「聴きごたえ」という重量級の愉悦がたらふく味わえる。
夕べの祈り
 エリック・フロイマンス(1963-)&マーティン・フォンズ(1967-):夕べの祈り(2011)
 エリック・フロイマンス/マーティン・フォンズ編曲: Lex (2011) /レクイエム(2000)
 マーティン・フォンズ:海岸通り(2008)
 エリック・フロイマンス/ベルナルド・ハンネキン編曲: Your Majesty (2010)

 エリック・フロイマンス(Tp) ジュリアン・ヘンペル指揮オランダso.
 ハンス・ブルーマンス(P) ジェロエン・ヴァーダグ(ダブルベース) ディルク=ピーター・ケルシュ(ドラム)
 録音:2012年9月11日-14日。著名なジャズトランペット奏者であるエリック・フロイマンスがクラシックのオーケストラと共演したユニークなアルバム。自作の協奏曲「 Evensong (夕べの祈り)」をはじめ、優雅で独創的なトランペットの妙技が炸裂。確かな技術と音楽性を武器に、様々なスタイルを華麗に吹きこなす。
クイケンSQ 〜モーツァルト/
  ペーター・リヒテンタール(1780-1853)編曲:レクイエム K.626 (弦楽四重奏版)
 クイケンSQ [シギスヴァルト・クイケン、フランソワ・フェルナンデス(Vn)
         マルレーン・ティエルス(Va) ヴィーラント・クイケン(Vc)]
 録音:2003年1月4日-6日、シント=トロイデン|初出・旧品番: SACC-72121 [CC-72121] (HYBRID_SACD) 〔廃盤、入手不能〕。クイケン・クァルテットによるチャレンジ・クラシックス第1作だったもの。編曲者のペーター・リヒテンタールはオーストリアの医学博士で役人で音楽家としてはアマチュアだが、モーツァルトの息子カールの親友で、モーツァルトの室内楽の熱烈な支持者であった。ピリオド楽器による本格的な演奏の決定盤
CC-72873
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(3CD)
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ファン・クーレン・アンサンブル〜ピアソラ:タンゴ大集成
  Tango! Escualo /ブエノスアイレスの〔夏/冬/秋/春〕/ Tristezas de un Doble A / Michelangelo ‘70 / Contrabajisimo /
 忘却/リベルタンゴ/ Tangata / Tanti anni prima / Concierto para Quinteto / GRAND Tango! Bando /
 ル・グラン・タンゴ * / Soledad / Tres Minutos con la Realidad / Kicho / Adios Nonino / Tango para una Ciudad /
  ANGELES Y DIABLOS Allegro tangabile * / La Camorra I / Romance del diablo * / Vayamos al diablo * /
  Tango del diablo / Poema Waltzado * / Fuga y misterio * / Introduccion al angel /
  Milonga del angel / Muerte del angel / Resurreccion del angel 〔 *: クリスティアン・ゲルバー編曲〕

 イザベル・ファン・クーレン・アンサンブル
  [イザベル・ファン・クーレン(Vn) クリスティアン・ゲルバー(バンドネオン)
   ウルリケ・ペイヤー(P) リュディガー・ルートヴィヒ(Cb)]
 録音:2013年1月29日-31日、2015年5月18日-20日、2017年7月10日-12日、メヘレン、モーターミュージック・スタジオ。既出3枚のセット化。2011年に設立、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ラインガウ音楽祭、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、デルフト音楽祭などで質の高いコンサートを重ねて、ピアソラのタンゴを演奏させたら右に出るものなし!とまで言われるようになった「イザベル・ファン・クーレン・アンサンブル」。これまでにリリースされた3つのアルバム「タンゴ!」「GRAND タンゴ!」「ANGELES Y DIABLOS」をまとめたお買い得セットが登場する。2021年に生誕100年、2022年には没後30年を迎えるピアソラの偉業を、今一度改めて楽しみたい珠玉の3枚組。

THE CHOIR OF KING'S COLLEGE (英) 1枚あたり¥2750(税抜¥2500)

 500年以上の歴史を誇るイギリスの名門合唱団、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団の自主レーベル。中世聖歌から近現代の合唱曲にいたる幅広いレパートリーを持つ合唱団ならではの多彩なプログラムを、世界から絶賛を浴びる煌びやかな歌声と共に発信する。
モーリス・デュリュフレ(1902-1986):オルガン作品全集
 ソワソン大聖堂のカリヨン時計の主題によるフーガ Op.12 /瞑想曲遺作/アランの名による前奏曲とフーガ Op.7 /
 スケルツォ Op.2 /公現祭の入祭唱による前奏曲 Op.13 /
 前奏曲、アダージョと「来たれ創り主なる聖霊」によるコラール変奏曲 Op.4 /ジャン・ガロンを讃えて/
 オルガン組曲 Op.5 〔前奏曲/シシリエンヌ/トッカータ〕

 トーマス・トロッター(Org)
 録音:2020年3月18日-20日、キングズ・カレッジ・チャペル。20世紀フランスを代表するオルガニストで名曲を残した作曲家モーリス・デュリュフレ(1902-1986)。オルガニストとしては1960年代に妻マリー=マドレーヌ・デュリュフレと弾き分けて録音した「J.S.バッハ:前奏曲とフーガ集」が誉れ高き名盤として知られている。作曲家としての彼の代表作といえば「レクイエム」。崇高かつ美しい世界はクラシック・ファンの知れるところだが、オルガン作品もまた「レクイエム」を思わせる和声感と温かみのある音楽。パリ音楽院でヴィドール、デュカに作曲を、オルガンをジグーにそれぞれ師事したデュリュフレ。1927年にはノートルダム大聖堂でヴィエルヌの助手となり薫陶を得た。長寿ながら作曲家としては実に慎重で、出版された作品は「レクイエム」を含め14曲しかないが、その大半はオルガン作品。当アルバムには2002年にデュラン社より出版された遺作「瞑想曲」を含むオルガン独奏作品が全曲収録されている。彼のオルガン作品はフランスの作曲家らしい色彩豊かなレジストレーションが魅力。ことに第2次大戦で29歳没した作曲家ジャン・アラン(マリー=クレール・アランの兄)に捧げた「アランの名による前奏曲とフーガ Op.7」は、才能豊かな後輩を亡くしたデュリュフレの悲痛な叫びとともにアランへの敬愛を込めた感情豊かな作品。そのほか、オルガニストらしい巧みな技術を要しながらも美しい旋律が印象的な作品ばかり。トーマス・トロッターは、1976年にケンブリッジ・キングズ・カレッジのオルガン奨学生に就任した14人目のオルガニスト。その後、ウェストミンスター寺院の聖マーガレット教会の専属オルガニストを務める一方、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団との共演、またモーツァルトのオルガン作品の録音でも知られる。2020年の聖セリシアの日にはエリザベス女王から「クイーン・メダル・フォー・ミュージック」が与えられている。キングズ・カレッジ・チャペルの大オルガンで聴くデュリュフレ、ご堪能頂きたい。
誇り高き歌い手たち〜イギリス独唱歌曲集
 ウィリアム・デニス・ブラウン:グラティアナの踊りと歌に(bbr1)
 アイルランド民謡/ブリテン編曲:柳の庭のほとりで(ct1) / ヴォーン・ウィリアムズ:リンデン・リー(bbr1)
 フィンジ:歌曲集「ある若者の訓戒」 Op.14 〜ため息(t1) / セリア・ハーパー:愛は私にリンゴをくれた(ct2/*)
 ロジャー・クィルター:5つのシェイクスピア歌曲 Op.23 〜もはや灼熱の太陽も怖れるな(t1)
 フランク・ブリッジ:わが夢の中においで(br) / エリック・ティマン:ひとり、あてもなく歩いていた(t3)
 ジョナサン・ダヴ:歌曲集「今宵眠る全ての人へ」より(ct3) 〔神の愛/間もなく/今宵眠る全ての人へ〕
 レベッカ・クラーク:シールマン(t1) / アイヴァー・ガーニー:父さんと一緒に耕しに行く(bbr1)
 フィンジ:大地と大気と雨 Op.15 〜誇り高き歌い手たち(bbr2) / ハーバート・ハウエルズ:ダヴィデ王(ct1)
 ブリテン:歌曲集「ジョン・ダンの神聖なソネット」 Op.35 〜私の愛した彼女は(t1)
 ピーター・ウォーロック:眠り(br) / イアン・ベル:フェスタ(来たれ、死よ)(ct3)
 クィルター:5つのイギリスの愛の抒情詩 Op.24 〜行け、愛らしい薔薇よ(br)
 ヴォーン・ウィリアムズ:静かな午後(bbr2) / ランドン・ロナルド:おお、愛しき夜!(bbr2/b)

  ティム・ミード(CT;ct1) マイケル・チャンス(CT;ct2) ローレンス・ザッツォ(CT;ct3)
  アンドルー・ステイプルズ(T;t1) ジェイムズ・ギルクリスト(T;t2) ルアイリ・ボウエン(T;t3)
  マーク・ストーン(Br;br) アシュリー・リッチズ(B−Br;bbr1)
  ジェラルド・フィンリー(B−Br;bbr2) クリストファー・ケイト(B;b) サイモン・レッパー(P;*以外)
 録音:2019年10月29日、2020年2月10日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。これはすごい。名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団の往年のメンバーで現在世界的に活躍する歌手たちが歌う「イギリス独唱歌曲集」の登場。1441年創設という580年の長い伝統を持つ同合唱団は、何世紀にもわたってイギリスのケンブリッジの人々、現在では世界中の人々が聖歌隊の合唱に癒されてきた。イギリス出身の男性歌手の多くは同合唱団に所属した経歴を持ち、自国の音楽を伝統継承している。当アルバムには今をときめくソリストがそれぞれ独唱した名曲を収録している。2018年6月ジョナサン・ノット指揮東京so. によるフィガロの結婚でアルマビバ伯爵役として登場したバスバリトンのアシュリー・リッチズ、バッハ・コレギウム・ジャパンの客演でもおなじみのカウンターテナーのティム・ミード、グラモフォン賞声楽部門賞の受賞歴を誇るバスバリトンのジェラルド・フィンリーなど、驚きのメンバーが歌うイギリス独唱歌曲の決定盤登場。

COVIELLO (独) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
チャイコフスキー:歌劇「スペードの女王」序曲
ストラヴィンスキー:バレエ「カルタ遊び」
プロコフィエフ:歌劇「賭博者」〜4つの描写と終結
マルクス・ボッシュ指揮
ロストック北ドイツpo.
 録音:2020年2月6日-10日、ロストック国民劇場。幸運か破滅か―、19世紀末から20世紀初頭にかけてトランプやサイコロを使ったギャンブルはどんどん流行し人々を魅了した。特にロシアはその危険な魅力を強く受け入れたようだ。プーシュキンの「スペードの女王」、ドストエフスキーの「賭博者」といった文学作品が書かれ、オペラにもなったことがそれを証明している。その中からの管弦楽曲と、ポーカー対決を描いた軽妙なバレエ音楽「カルタ遊び」を収録。ロマン派の文脈からロシア的モダニズムに変化していく頃のユーモアあふれる筆致が楽しめる。
影の世界で〜「オルフェオとエウリディーチェ」による音楽
 ヨゼメ・アジェイ(CT) コリンナ・シュライター(S)
 マルティン・エルロット(語り) ノイエ・ニュルンベルク・ラーツムジーク
 録音:2020年9月17日-20日、ノイマルクト。オペラ史に名を残す傑作を書いたグルックの作曲家生活は決して順風満帆なものでは無かった。ウィーン版とパリ版で伝わる「オルフェオとエウリディーチェ」のように、常にその土地、その舞台、その演者に合わせて作品を書かねばならず、またいつも音楽家や評論家の攻撃の的となり、晩年は体を壊してしまい病床生活を送る。ここでグルックは「最低限の歌手と楽器で、本当に必要なものだけでオペラを作る」というひとつの夢を見た。それを実現させようと作品を再編したのがこのアルバム。数人の歌手がそれぞれ複数の役を演じ、レチタティーヴォは所々ナレーションに変わり、スリムなアンサンブルと一緒に集中度の高い演奏を聴かせる。
遠く、互いに遠く〜バリトン、ピアノとヴィオラまたはホルン
 シューベルト:流れの上で D.943 / ブリッジ:3つの歌(1907)
 フランティシェク・シュクロウプ: Liebes Thal Op.15 /宵の明星 Op.6
 シューベルト/ヴィオラ・パート編曲:マルテ・コッホ:世咲きスミレ D.752
 ヴィルヘルム・クライネック:2つの歌 Op.5 / アンリ・マルトー:5つの葦の歌 Op.31
 ハインリヒ・プロッホ:星たちに / オットー・ニコライ:涙 / ブラームス:鎮められたあこがれ Op.91 No.1

 アンドレアス・ブルクハルト(Br) マルテ・コッホ(Va)
 ヨハネス・ラモトケ(Hr) トルステン・カルデヴァイ(P)
 録音:2020年2月25日-29日、オッツベルク。ピアノ伴奏の歌曲に、ヴィオラやホルンのオブリガートが付いた作品を集めたアルバム。かつてはこのような編成の曲がたくさん書かれたが、今ではほとんど演奏されず顧みられないものとなってしまった。シューベルトとブラームスの名品に挟まれた珍しい作品群に注目。
COV-92107
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(2CD)
トーマス・ゼレ(1599-1663):作品集
 トーマス・ゼレ:
   Kyrie summum teutsch SW68 / Nunc dimittis SW60 / Ich dancke dem Herrn von gantzem hertzen SW35 /
   Misericordias SW37 / Das alte Jahr vergangen ist SW120 / Et cum spiritu SW232 / Wie eine Rose SW156 /
   Wie ein Juengling SW162 / Aria 2 SW237 / Ich suchtedes Nachts SW19 / So frewe dich Juengling SW20 /
   Quam pulchra es SW64 / Ut, re mi / Wie manchesmahl SW230 / Liebe du mich SW117 /
   Du bist die Schoenste SW166 / Jetzt blicken aus des Himmel Saal SW231
 バルトルド・ハイリゲンムント: Ach ist nicht Ephraim SW82
 ヨハン・ストイエルライン: Das alte Jahr SW8 / フィリップ・クルシウス: O Nomen Jesu SW48
 ニコラウス・ハイネクシウス: Alle in Gott in der Hohe SW83 / ハインリヒ・グリム: Liebe du mich SW117

 モニカ・マンデラルツ指揮ミュゼズ・フェローズ
 およそ400年前にシュッツ、シャイン、シャイトと並ぶ重要な作曲家の一人とみなされていたトーマス・ゼレ。モニカ・マンデラルツはこの知られざる作曲家に注目し、楽譜を発掘し調査、編纂して録音するという研究を集中的に行った。収録された作品は初めて録音されたもので、古楽の新しいレパートリーを提示している。
敬虔なる夜〜三十年戦争、詩と音楽
 ハインリヒ・シュッツ(1585-1672): Mein Herz ist bereit SWV.341
 ヨハン・フィリップ・クリーガー(1649-1725): Cantate Domino / Herr, auf dich trau ich
 アンドレアス・グリューフィウス(1616-1664): Menschliches Elende / Abend
 マウルス・フリーゼネガー(1590-1655): Tagebucheintrag
 アンドレアス・ハンマーシュミット(1611/12-1675): Ich schlaffe / Vulnerasti cor meum
 アンドレアス・グリューフィウス(1616-1664): Thranen des Vaterlandes
 ペーター・ハーゲンドルフ(1601or1602-1679): Tagebucheintrage
 ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684): Sonata Quarta a3
 フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714): Kommt, ihr Stunden
 ヨハン・クリーガー(1651-1735): Abend-Andacht / クリストフ・ベルンハルト(1628-1692): Aus der Tieffen

 ペーパー・カイト・アンサンブル
  [マリー・ヘーシェン(S) アントニオ・デ・サルロ、ラファエル・ロト(Vn)
   ギレルモ・トゥーリナ(Vc) フェリックス・シェーンヘル(Org)]

 ゲスト:トマス・デーラー(語り) セーレン・レウポルド(テオルボ)
 今日では想像もできないような大惨事となった三十年戦争。戦争そのものだけでなく飢饉や伝染病、精神状態の限界からくる治安の悪化なども起こり、日常生活が常に危機にさらされていた。その中で残されたテキストや音楽に、悲惨さを乗り越えて世界を肯定しようとする人間の力を見出すべく作られたアルバムです。修道院長や兵士の著したテキストなども取り上げ、ナレーションと音楽で構成。その時代に実際に生きていた人間の確かなエネルギー、存在感を今に伝える。

EPRーCLASSIC 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 ベルギーの EVIL PENGUIN RECORDS 傘下のクラシック・レーベル。 旧譜はこちらから
ヴィルトゥオーゾ・ダンス
 バルトーク/セーケイ編曲:ルーマニア民族舞曲 / ストラヴィンスキー/ドゥシュキン編曲:ディヴェルティメント
 ピアソラ/グバイドゥーリナ編曲:ル・グラン・タンゴ
 ブラームス:ハンガリー舞曲〔第17番 嬰ヘ短調(クライスラー編曲)/第2番 ニ短調(ヨアヒム編曲)/
               第4番 嬰ヘ短調(ヨアヒム編曲)/第5番 ト短調(ヨアヒム編曲)〕
 ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 Op.4 / バッツィーニ:妖精の踊り Op.25
 シマノフスキ:ノクターンとタランテラ Op.28

 リナス・ロス(Vn|使用楽器:ストラディヴァリウス「ダンクラ」、1703年製
 ホセ・ガジャルド(P|使用楽器:スタインウェイ D-247
 録音:2020年6月29日-7月2日、ライブラリー・ホール、オクセンハウゼン。コロナ禍で演奏会のキャンセルが続いた2020年春。リナス・ロスは自身のアイディアを書き留めていたノートから着想を得て、当アルバムの制作を決意。それは最も得意とするヴァイオリンとピアノのためのデュオ、しかも華麗な技術とヴァイオリンならではの美感を併せもった「舞曲」を集めた「ヴィルトゥオーゾ・ダンス」。ピアノは長年の共演歴を誇るホセ・ガジャルド。厳しい状況下で実現した当セッション録音では演奏できる喜びに満ちた渾身の演奏を披露。バーデン=ヴュルテンベルクにある修道院の旧図書館を改築したライブラリー・ホールに美しく舞う演奏を奏でている。リナス・ロスは1977年ドイツのラーベンスブルク生まれ。2006年EMIよりCDデビュー。以後同世代のヴァイオリン奏者の中でも、歴史に埋もれた作曲家作品や名作を演奏する活動で特に注目を集める存在。埋もれた作品発掘にも力を入れており、Challenge Classicsレーベルからワインベルクの作品を積極的に録音。ロスにしか実現できない世界を築き上げている。

FIRST HAND RECORDS 特記以外 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 旧譜はこちらから
初期ステレオ録音集 Vol.4
 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲〜全員の踊り
  [グイド・カンテッリ指揮フィルハーモニアo./1956年5月28日、キングズウェイ・ホール]
 アルベニス/アルボス編曲:「イベリア」第1巻(管弦楽版)
  [ユージン・グーセンス指揮フィルハーモニアo./1956年2月15日、キングズウェイ・ホール]
 ラヴェル:ボレロ[ユージン・グーセンス指揮ロイヤルpo./1957年9月18日、アビー・ロード第1スタジオ]
 ビゼー:小組曲「子供の遊び」 Op.22
  [ヴィットリオ・グイ指揮ロイヤルpo./1955年7月12日、アビーロード第1スタジオ]
 コダーイ:ガランタ舞曲[パウル・クレツキ指揮ロイヤルpo./1956年3月24日、キングズウェイ・ホール]
 録音:[/内]、すべてステレオ|ジャケットに「初発売音源」と記載されている。 Archive of Recorded Sound(ARS)と協力しての制作でEMI最初期ステレオ録音を発売するシリーズの4作目。EMIは54年からステレオ録音を開始しており当時の偉大な演奏家たちが意欲的に取り組んでいた。今作に収められたカンテッリ、グーセンス、グイ、クレツキの録音はすべて初CD化の音源。丁寧なリマスターで貴重な名演奏が感動的に蘇る。
メイヤー父子:協奏曲集
 ジョン・メイヤー:ヴァイオリン協奏曲第2番(1978) (*) /管弦楽のための協奏曲(1975)
 ジョナサン・メイヤー:シタール協奏曲第2番(2019) /プラナム(2019) (#)
  サーシャ・ロジェストヴェンスキー(Vn;*)
  ジョナサン・メイヤー(シタール;#) シェバーズ・ホセイン(タブラ;#)
  デバシシュ・チャウドゥーリー指揮 BBC ウェールズ・ナショナルo.
 名指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーとピアニストのポストニコワの息子でヴァイオリニストのサーシャ・ロジェストヴェンスキーがエキゾチックな協奏曲に挑戦。インド系作曲家ジョン&ジョナサン・メイヤー(マイヤー)父子の協奏曲を集めたアルバムで、彼は父ジョン・メイヤーのヴァイオリン協奏曲第2番を披露している。ジョン・メイヤーは1930年カルカッタ生まれ。インドでメーリ・メータ(ズービンの父)に師事した後ロンドンで学び、ロンドン・フィルやロイヤル・フィルのヴァイオリン奏者を務めた。同時にジャマイカ出身のサックス奏者ジョー・ハリオットと組んでジャズとインドの伝統音楽とのフュージョンを展開させた。1978年作のヴァイオリン協奏曲第2番はエリック・グリューエンバーグの委嘱で書かれたもので、この楽器の機能を発揮した作品となっている。オーケストラにシタールも参加し、独特なインド風味が新鮮。ジョンの息子ジョナサンは1975年生まれのシタールの名手。プラナムはインドのカタック・ダンスにインスパイアされたもので、インドの太鼓タブラも活躍する。全曲ともにインド出身の指揮者デバシシュ・チャウドゥーリーが指揮しているのも興味津々。1975年生まれでプラハに学び、現在もチェコを本拠に活動する注目株。
ロハン・デ・サラム〜プロコフィエフ
 チェロ協奏曲第1番 Op.58 (*) /
 チェロとピアノのためのバラード Op.15 (#) /
 チェロとピアノのためのソナタ Op.119 (+)
ロハン・デ・サラム(Vc)
アナトール・
 フィストゥラーリ指揮(*)
オランダ放送po.(*)
ドゥルヴィ・デ・サラム(P;#/+)
 録音:1971年4月14日(+) 、1972年4月26日(*)、1972年4月27日(#)、 NCRV 、放送用ライヴ|初商業発売。現代音楽を得意としアルディッティ四重奏団のメンバーとしても知られる名チェリスト、ロハン・デ・サラムによるプロコフィエフ集。1971年と1972年にオランダのラジオ放送のために行われたスタジオ・ライヴ音源をハイレゾ・リマスターして初 CD化!チェロ協奏曲第1番はあまりの難しさゆえに後年ロストロポーヴィチの助言によって大幅に改変され「交響的協奏曲」になったというプロコフィエフの意欲みなぎる野心作で、独奏チェロの張りのある高音が強烈。ロハン・デ・サラムのエネルギーに満ちた演奏は作品の真価に迫っており一聴の価値あり。ロシア生まれの名指揮者フィストラーリがバックを務めているのも注目。カップリングはロハンの弟ドゥルヴィが伴奏する室内楽。プロコフィエフ21歳のときに書かれたバラードと死の数年前に書かれたソナタを収録し、プロコフィエフの生涯にわたるチェロ音楽を俯瞰する内容となっている。

NAIVE 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 #2021年6月下旬以降発売予定。旧譜はこちらから
ASTRÉE
E-7385
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(2CD)
1.5CD価格
J.S.バッハ/ホプキンソン・スミス:
 無伴奏チェロ組曲全曲 BWV.1007-1012(テオルボ/リュート版)

  [編曲:ホプキンソン・スミス(+以外)、J.S.バッハ(+) ]
 〔第1番 ハ長調 BWV.1007 (原曲:ト長調)/第2番 ト短調 BWV.1008 (原曲:ニ短調)/
  第3番 ヘ長調 BWV.1009 (原曲:ハ長調)/第4番 変ロ長調 BWV.1010 (原曲:変ホ長調) (#) /
  第6番 ニ長調 BWV.1012 (#) /第5番 イ短調 BWV.1011 (原曲:ハ短調/リュート版 BWV.995 ト短調を転調)(+) 〕


 ホプキンソン・スミス(テオルボ|使用楽器:ヨエル・ファン・レンネップ、1986年製作、ジャーマン(無印) /
            リュート|使用楽器:ヨエル・ファン・レンネップ製作、13コース(#) 、
                        ニヴォ・ファン・デア・ワールス製作、13コース(+)
 録音:1980年6月(+)、1992年10月(#)、2012年10月(無印) |初出・旧品番: AstrÉe, E-7721/2 [E-3000, NC-40003]) (*), E-8744 (#), E-8937 (無印) 。 リュート数十年にわたってバッハの音楽を研究してきたリュートの巨匠ホプキンソン・スミス。30年かけて全曲の録音が出そろった無伴奏チェロ組曲の編曲版は、彼の神髄が詰まった偉業のひとつと言える。入手困難が続いていた音源だが、このたび2枚組で再発売された。第5番はバッハ自身の手によるリュート版 (BWV.995) が残されており、楽器の特性に合わせて効果的に書き換えられている。特にフランス風序曲の形をとるプレリュードではフーガも多声的な処理が可能となり、単旋律を基本とするチェロ版では暗示されるに留まった対旋律やバスがくっきりと奏でられる。スミスは最初にこの作品を録音したことによって、ほかの5曲も同じことができないか模索し始めたのだろう。そして作られた編曲版はまさにその楽器のために作られた、新たな美しさを持った名品。隠された対位法を解きほぐし和声を引き出し、調性を吟味し、おおらかな曲想の前半3曲ではテオルボを使用、随所にこだわりが効いている。瞑想的な美からエネルギッシュな走句まで、演奏が素晴らしいのはもちろん言うまでもない。微妙なスラーやトリルの入れ方ひとつとっても、他に代えがたい魅力をもった名演奏。
NAÏVE CLASSICS
黒い太陽
 フランチェスコ・ラージ(1574-1621):
   Indarno febo (オルフェオの涙) / Filli mia, filli dolce / Ardo, ma non ardisco /
   Messagier di speranza / O che felice giorno / O pura, o chiara stella
 ジュゼッピーノ・デル・ビアード(?-1616): Fuggi, fuggi da questo cielo (ラ・マントヴァーナ)
 マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643): Lamento d 'apollo (ダフネ)
 ジュリオ・カッチーニ(1551-1618): Amarilli / Dalla porta d 'oriente
 ジャコポ・ペーリ(1561-1633): Un di soletto / トーマス・ダンフォード(1988-): Passamezzo (リュート即興)
 アンドレア・ファルコニエーリ(1585/86-1656): La suave melodia (ヴィオラとハープ)/ E vivere e morire
 カルロ・ジェズアルド(1566-1613): Gagliarda del principe di venosa(Hp)
 ジギスモンド・ディンディア(1582頃-1629以前): Amico, hai vinto
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): Quel sguardo sdegnosetto

 イ・ジェメッリ[エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(T)
           ルイーズ・ピエラール(ヴィオラ・ダ・ガンバ) トーマス・ダンフォード(テオルボ)
           フローラ・パパドプーロス(Hp) マチルド・エティエンヌ(コンセプト)]
 録音:2019年2月5日-7日、ノートルダム・ド・ボンスクール教会、パリ。17世紀に作曲家、詩人、歌手として活躍したフランチェスコ・ラージ(1574-1621)はバロックの幕開けとオペラの誕生に大きな影響を与えた人物で、モンテヴェルディの「オルフェオ」ではタイトルロールを演じました。自ら詩も書いた歌曲を、ハープやリュートを用いて弾き語ったりもしていたそう。このCDのプログラムはエミリアーノ・ゴンザレス・トロと彼のアンサンブル「イ・ジェメッリ」が考案したもので、フランチェスコ・ラージが歌ったり密接に関わったりした音楽で構成されている。独唱、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、ハープというシンプルな編成で、当時のイタリア音楽のベスト・アルバムともいうべき内容が楽しめる。ジェラール・ド・ネルヴァル(1808-1855)の幻想的な詩「不幸者 el desdichado 」に基づく「黒い太陽 Soleil noir 」をアルバムタイトルとして掲げ、メランコリックで不思議なイメージを創出しているのも何やら暗示的。

PAN CLASSICS (瑞) 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 
PC-10420
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(2CD)
バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785):オラトリオ「ヤエル」
 ジェニー・ヘグストレム、グンヒルド・アルスヴィク、クリスティーネ・ヨーナルクスネ、
 ユリア・キルヒナー(S) ディナ・ケーニヒ、クリスティーナ・メッツ(A)
 ダニエラ・ドルチ指揮ムジカ・フィオリタ マリナ・ニエーデル合唱指揮バーゼル少女cho.
 録音:2020年2月、アドラム教会、バーゼル。バロック時代、音楽の中心地ヴェネツィアには4つの女子孤児院「オスペダリ」があり、様々な作曲家が孤児たちに音楽を教え、演奏会を指導した(ヴィヴァルディが教えた有名なピエタ孤児院はその1つ)。オペラで名を馳せたガルッピもまた、オスペダリの1つであるメンディカンティ孤児院で12年間指導者を務めた人物。1747年に書かれたオラトリオ「ヤエル」はこの孤児院で上演された作品。聖書を題材とした、女性ヤエルがイスラエル解放のために軍の指導者シセラを殺すというストーリー。音楽は古典派の到来を予感させるもので、またアリアの素晴らしさは当時の孤児院メンバーの歌唱力の高さを物語っている。当アルバムも歌っているのはすべて女性。古楽の声楽作品を得意とするダニエラ・ドルチ指揮による演奏。
喜ばしき同志〜ジュリアーニ、フンメル、モシェレス
 ジュリアーニ:2つのロンド Op.68 / フンメル:ポプリ Op.53
 フンメル&ジュリアーニ:グラン・ポプリ Op.79 No.93
 モシェレス&ジュリアーニ:グラン・デュオ・コンチェルタント
  パブロ・マルケス(G|使用楽器:ヨハン・アントン・シュタウファー、ウィーン、1842年頃製作/
           テルツG|使用楽器:
    アルノルド・ガルシア、2007年製作〔モデル:ジェンナーロ・ファブリカトーレ、ナポリ製〕

  ジャン・シュルツ(Fp|使用楽器:
    ミルコ・ヴァイス、2004年製作〔モデル:ヨハン・フリッツ、ウィーン、1815年製〕
 録音:2020年8月22日-24日、チューリヒ放送スタジオ。19世紀初頭ウィーンでの音楽家の友好関係が実を結んだ作品を収録。イタリア出身のマウロ・ジュリアーニ(1781-1829)は、若くしてウィーンにやってきてヴィルトゥオーゾ・ギタリストとして名を馳せた音楽家 。また彼はウィーン在住の同時代の著 名な音楽家 、ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)とイグナーツ・モシェレス(1794-1870)という2人のピアニストと接触し、3人のヴィルトゥオーゾのコラボレーション作品として、ギターとピアノのためのユニークな作品を作った。彼らの演奏は耳の肥えたウィーンの聴衆をおおいに魅了したと言われている。
皇帝のアリア〜ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):
  ウィーン宮廷のためのオペラとオラトリオより
  Giunone placata (1725) より〔序曲/アリア「 Io non potea soffrir 」 (Giunone) 〕/
  Dafne in Lauro (1714) より〔レチタティーヴォ「 Se dunque alla virtute 」/
                アリア「 Il voler vincer Amore 」 (Diana) 〕
  La Deposizione dalla Croce di Gesu Cristo Salvator Nostro (1728) より
  〔レチタティーヴォ「 Caro Maestro 」/アリア「 Caromio Dio 」 (Maria Maddalena) 〕/
  Il Fonte della Salute aperto dalla Grazia nel Calvario (1716)
  〜アリア「 Vedi, che il Redentor 」 (La Grazia) /
  Julo Ascanio (1708) 〜アリア「 Si, vendetta io voglio far 」 (Emilia) /
  La decima Fatica d 'Ercole (1710) 〜アリア「 Qual'il sol in prato 」 (Clori) /
 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」」(1715) 〜アリア「Rondinella, che tal volta 」 (Euridice) /
  Il Testamento di nostro Signor Gesu Cristo sul Calvario (1726)
  〜アリア「 Si tempra il mio martir 」 (La Santissima Vergine)

 マリア・ラドゥルナー(S) ビーバー・コンソート
 録音:2020年9月28日-30日、聖フローリアン修道院。ヨハン・ヨーゼフ・フックスはウィーンの宮廷楽長として活躍した作曲家で主に教会音楽や器楽曲で知られているが、舞台作品でも高い評価を得ていた。当盤には1708年から1728年の間に書かれたオペラやオラトリオの中からソプラノのためのアリア9曲と、それに付随するレチタティーヴォを収録。オーストリアの若手ソプラノ、マリア・ラドゥルナーがフックスの華やかなアリアに光を当てる。
カルロ・テッサリーニ(1690-1766):協奏曲とシンフォニア集
 「コントラスト・アルモニコ(和声の対比)」 Op.10 (1748、パリ)
   〜コントラスト第1番 ニ長調/
 12のヴァイオリン・ソナタ Op.1 (1729、ヴェネツィア)より
  〔第1曲「5声のコンチェルト」ホ短調 Op.1 No.1 (ヴァイオリン、弦楽、通奏低音)/
   第4曲「5声のコンチェルト」ニ長調 Op.1 No.4 (ヴァイオリン、弦楽、通奏低音)/〕/
 グランド・シンフォニー(グラン・サンフォニー)〔第3番 ヘ長調/第5番 ト長調〕/
 新しい転調の技法/5声のコンチェルト ニ長調(トラヴェルソ、弦楽、通奏低音)

 フランチェスコ・バローニ(Cemb)指揮コンパーニャ・デ・ムジチ
 録音:2003年10月、リミニ、イタリア|初発売:2004年|原盤・初出・前出: Symphonia (ITALY), SY-03206カルロ・テッサリーニは18世紀初頭にイタリアで活躍したヴァイオリンの名手。ヴィヴァルディのもとで研鑽を積み、サン・マルコ寺院で長年ヴァイオリニストとして働いたとされ、またフランス、オランダ、イギリスなどへの大規模なコンサートツアーを行い、各地の出版社へ営業も惜しまなかったという人物で生前はで広くヨーロッパで知られていたが、現在ではほとんど忘れ去られてしまっている。ヴィヴァルディ型のコンチェルトから、ギャラントな性格のグラン・シンフォニーまで、テッサリーニの知られざる作品に光を当てたアルバム。
マドリッド王室礼拝堂、1734年大火後の聖なる音楽
 フランチェスコ・コルセッリ(1705-1778):
  聖木曜日のための第二哀歌(1747) /第二カンタータ「ああ、なんと哀れな」(1749) /
  4声のコンチェルティーノ(1770) /サルヴェ・レジーナ(1761)
 ドメニコ・ポッレッティ(1709-1783):序曲 ニ長調(1763)
 フランチェスコ・コルセッリ:カンタータ「聖夜の羊飼い」(1743)
 ホセ・リドン(1748-1827):聖水曜日のための第一哀歌(1797)

 マリア・エスパーダ(S) ハビエル・ウリセス・イリャン指揮ネレイダス
 録音:2020年10月11日-13日、イサベル・クララ・エウヘニア劇場、マドリッド。めずらしい18世紀スペインの宗教音楽集。当時、文化的・宗教的生活の中心であったアルカサルには王家御用達の典礼音楽が保管されていたが、1734年に火災が起きたことで大きな影響を被ります。ときの宮廷楽長フランチェスコ・コルセッリは同僚とともに、典礼行事に必要な音楽を再構築しなければなりなかった。ここに収録された音楽はそのようにして生まれたもので、王家の権威を高めるべく腕によりをかけて書かれた作品と言えるだろう。
グナール・レツボール〔グナー・レツボア〕〜テレマン
  無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 TWV.40: 14-25 (ハンブルク、1735)
 〔第1番 変ロ長調 TWV.40: 14 /第2番 ト長調 TWV.40: 15 /第3番 へ短調 TWV.40: 16 /
  第4番 ニ長調 TWV.40: 17 /第5番 イ長調 TWV.40: 18 /第6番 ホ短調 TWV.40: 19 /
  第7番 変ホ長調 TWV.40: 20 /第8番 ホ長調 TWV.40: 21 /第9番 ロ短調 TWV.40: 22 /
  第10番 ニ長調 TWV.40: 23 /第11番 ヘ長調 TWV.40: 24 /第12番 イ短調 TWV.40: 25 〕

 グナール・レツボール(Vn|使用楽器:セバスティアン・クロッツ、18世紀製作
 録音:2020年9月23日-25日、聖フローリアン修道院。古楽ヴァイオリン界の名匠であり、アルス・アンティクヮ・アウストリアの指揮者としてもその名を轟かせているグナール・レツボール。2020年発売の「ロザリオ・ソナタ」(PC-10409)は非常に高い評価を受けた。そんな彼の次なる新譜はテレマンの無伴奏! J.S.バッハの無伴奏(PC-10286、PC-10298)に続く、大注目のソロ録音が登場する。テレマンは1730年代にハンブルクでフルート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、チェンバロそれぞれのための無伴奏による幻想曲を出版した。どれも作曲技法の高まりと楽器への深い理解がなせる名作。このヴァイオリンのための12の幻想曲では、フーガに代表されるドイツの伝統に根差したポリフォニーのスタイルと、ギャラント様 式やイタリアのソナタ・協奏曲にみられる当時 流行のスタイルが巧みに融合されている。ブックレットにはレツボール本人による解説を収録。

PROSPERO CLASSICAL (スイス) 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 ソニーや EMI で長年エグゼクティブ・プロデューサーを務めたマーティン・コーン氏と、デザイナーでありソーシャルメディアの専門家でもあるクリスティーネ・シュバイツァー氏によって2019年に設立されたスイスのレーベル。レーベル名はシェイクスピア「テンペスト」の登場人物、プロスペローから。
人生の道〜シューベルト:歌曲集
 漁師の歌 D.881 /恋する者の様々な姿 D.558 /シルヴィアに D.891 /アリンデ D.904 /歓迎と別れ D.767 /
 あの人がここにいたことを D.775 /君は憩い D.776 /水の上で歌う D.774 /ブルックにて D.853 /
 星 D.939 /ただあなたのそばに D.866 /笑いと涙 D.777 /さすらい人 D.489 /不幸な男 D.713b /
 ギリシャの神々 D.677 /あなたは私を愛していない D.756 /友に D.654 /漁師の愛の幸せ D.933

 イルケル・アルカユレク(T) サイモン・レッパー(P)
 録音:2020年、スイス放送スタジオ。1984年イスタンブール生まれでウィーンで育ったイルケル・アルカユレクによるシューベルト。喜びや悲しみを表現した音楽から次第にゆったりと深みのある音楽に変容していったシューベルトの魅力を味わい深く歌う。
商人の鑑〜R.シュトラウス:歌曲集
 R.シュトラウス:冬の霊感 Op.48 No.4 /冬の愛 Op.48 No.5 /森の喜び Op.49 No.1 /黄昏の夢 Op.29 No.1
 ダニエル・ベーレ:蝶
 R.シュトラウス:朝焼け Op.46 No.4 /東洋の歌 Op.77(全5曲)/商人の鑑 Op.66(全12曲)

 ダニエル・ベーレ(T) オリヴァー・シュニーダー(P)
 ダニエル・ベーレは「Opus-Klassik賞」と「シンガー・オブ・ザ・イヤー2019」を受賞したドイツのテノール歌手。R.シュトラウスの歌曲を集めたこのアルバムは「東洋の歌」 Op.77、「商人の鑑」 Op.66といった珍しい作品も含まれている。「商人の鑑」は作曲家がいざこざのあった出版社を皮肉った作品で、ピアノパートもかなり難しく書かれている。また「蝶」はヘルマン・ヘッセの詩によるもので、ダニエル・ベーレがシュトラウスのスタイルを真似て書いたもの。

RELIEF (スイス) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
ニコラーエワ〜J.S.バッハ
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
タチアナ・ニコラーエワ(P)
 録音:1979年2月〔注:バックインレイに「1970年」と誤記〕、モスクワ|原盤: Melodiya |既出CD: Victor (JAPAN) / Venezia 〔ともに廃盤〕。廃盤となっていた1986年頃?リリース品の同品番新装再発。元々の録音は繰り返しを含み83分強だが、当盤では繰り返しがカットされ68分弱になっている。没後四半世紀以上経った今でも、ソ連時代の伝説的ピアニストの一人として語り継がれているタチアナ・ニコラーエワ(1924-1993)。どんな難しい作品をも見事に弾きこなす驚異的なテクニックで知られているが、彼女を世界的に有名にしたのは、このゴルトベルク変奏曲をはじめとする一連のバッハ録音で聴かせた解釈でもあった。ライプツィヒのバッハ国際コンクールで優勝し、ショスタコーヴィチに「24の前奏曲とフーガ」を書かせた話もうなずけるニコラーエワにしか成しえない名演奏をとくとご堪能頂きたい。※商品には「1970年メロディア録音」と印刷されているが、1979年が正しいとされている。印刷物の修正はないのでご了承の上お求め頂きたい。

TYXart (独) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 公式サイト:http://www.tyxart.de/
即興の精神
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ〔ヘ長調 K.332 /イ長調 K.331「トルコ行進曲付」〕
 D.スカルラッティ:ソナタ〔ヘ短調 K.466 /ハ長調 K.159 /ホ短調 K.98 /イ長調 K.101 /ホ長調 K.380 〕
 リスト:ペトラルカのソネット第104番 ホ長調/リゴレット・パラフレーズ

 ベルンハルト・パルツ(P)
 録音:2018年10月。時代の異なる3人の作曲家の作品を収録したアルバム。各曲の性格や調性を意識し、全体が美しく調和するように構成されている。いずれの作曲家も、音楽・技術の両面で鍵盤作品の新境地を開拓し、即興 - Improvisationという手法で作品を作り上げた。軽妙に紡ぎ出されるアイデアと、演奏へのみなぎる喜び。今まさにここで生み出される音楽の、即興の精神が凝縮された演奏をお楽しみ頂きたい。
ブラームス
 クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120 No.2 /
 4つの歌曲 Op.105 (編曲版)/
 クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 No.1 /
 愛の歌 Op.71 No.5 (編曲版)
ロン・セルカ(Cl)
アヴィラム・ライヒェルト(P)
 録音:2020年2月、イスラエル。ロン・セルカは2001年よりイスラエルpo. の首席クラリネット奏者を務める人物。ヨーロッパを中心にリサイタルや室内楽もこなし、ギル・シャハム、マキシム・ヴェンゲーロフ、ジュリアン・ラクリン、ミッシャ・マイスキーらとも共演している。このアルバムではブラームスのソナタ2曲と、歌曲の編曲を披露。メランコリーとロマンに満ちた演奏を聴かせる。伴奏を務めるのは1997年の第10回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで銅メダルを獲得しているイスラエルの名ピアニスト、アヴィラム・ライヒェルト。ロン・セルカとは共演歴も長く、息の合ったアンサンブル。

WERGO 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
Lab. Oratorium 〜フィリップ・マヌリ(1952-):2人の俳優、ソプラノ、メゾ・ソプラノ、
 室内合唱、合唱、ライヴエレクトロニクスと管弦楽のための「ラボラトリウム」(2018/19)
  リナト・モリア(S) トーラ・アウゲスタ(Ms) パトリツィア・ジウルコフスカ、
  セバスティアン・ルドルフ(ナレーション) ミヒャエル・オストシガ合唱指揮ラボcho.、
  レオ・ワリンスキ合唱指揮 SWR ヴォーカルアンサンブル
  トーマス・ゲプファー(IRCAM 、エレクトロニック・リアリゼーション)
  ジュリアン・アレオナール(IRCAM 、サウンドエンジニア) パトリック・ハーン(ドラマトゥルギー)
  ニコラス・シュテマン(演出) フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮ケルン・ギュルツェニヒo.
 録音:2019年5月19日-21日、フィルハーモニー、ケルン、世界初演、世界初録音。現代フランスをを代表する作曲家の一人で、「武 満 徹作曲賞」2019年度の審査員を務めたことも記 憶に新いフィリップ・マヌリによる重要作品「Lab. Oratorium」を世界初収録。演出家のニコラス・シュテマンと協力し、ケルン・ギュルツェニヒo. のために書かれた作品で、俳優、合唱、管弦楽、エレクトロニクスを総動員した250人以上の演奏者を必要とする大規模な音楽空間探求。独立したひとつの音楽世界にして、同じくロトとケルン・ギュルツェニヒ管によって演奏された「In Situ」(2013)、「Ring」(2016)から続く空間配置を突き詰めた「ケルン三部作」の頂点であり結論でもある。現代における難民問題をテーマにした作品で、多くの死をもたらしている地中海での惨事に対する音楽的応答であり、胸が張り裂けるような内容でありながら決して感傷に流されることなく、力強い表現で新しい音響空間を創造している。
エンノ・ポッペ(1969-):
 ヴィオラと室内管弦楽のための「 Filz 〔フェルト〕」(2013/14) (*) /
 9つの弦楽器のための「 Stoff 〔物質〕」(2015/18) /4つの弦楽四重奏のための「 Wald 〔森〕」(2009/10)

  タベア・ツィンマーマン(Va;*) アンサンブル・レゾナンツ
 録音:2020年6月26日-28日、フリードリヒ=エーベルト=ハレ、ハンブルク|全曲世界初録音。アンサンブル・レゾナンツのために書かれた弦楽器を中心とした作品集。ヴィオラの名手タベア・ツィンマーマンも参加した注目盤。全編世界初録音。作曲家のエンノ・ポッペは音程や奏法、音質を変化させることができる弦楽器に無限の可能性を感じ、その表現力を遺憾なく発揮できる道を探っていたが、正確無比なイントネーションと古楽から現代に至るまでの新鮮な演奏解釈、型にはまらない音楽への探究心などで国際的に高い評価を得ているアンサンブル・レゾナンツはまさにうってつけの存在だったと言える。4つの弦楽四重奏曲のための「Wald」は長年にわたってアンサンブルのレパートリーとなっている作品。フラクタル的に展開される音は作曲家の思考回路を覗き見ているようだ。ヴィオラ協奏曲の形をとる「Filz」は韓国の伝統音楽にインスピレーションを得た音楽で、不安定な雰囲気の中で変化していく微妙なイントネーションが1/3音の音程で構成されたソリストの旋律で表現される。「Stoff」はもともと2015年にアンサンブル・ムジークファブリークのために弦楽器、木管楽器、金管楽器を用いて作曲されたが(WER-7395に収録)、当盤に収録されているのは弦楽オーケストラのために書き直された2018年版。均質な音響が逆に音楽に雄弁性を与えている。


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