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GLOSSA
価格帯記載無し:特記以外1CDあたり¥3080(税抜¥2800)
価格帯B:1枚あたり¥4400(税抜¥4000)
〔HYBRID_SACD〕
価格帯C:1枚あたり¥2640(税抜¥2400)
〔CD/ミッド・プライス〕
価格帯D:1枚あたり:¥5500(税抜¥5000) 〔DVD〕



 演奏家のモレーノ兄弟(ギタリストのホセ・ミゲル・モレーノ&ヴァイオリニストのエミリオ・モレーノ)と、プロデューサーを務めるカルロス・セスターの3人によって1992年に創業、約25年を経た今日では「(同国で)最も国際的知名度がある」と言われるまでに成長したスペインの古楽系レーベル。
 売れ筋のアイテムに関しては、ある程度定期的な再発売が成されているのは嬉しいが、ほぼ全点がディジパック、あるいはスリップケース入りという装丁である関係からか、一度レーベル品切れとなると長期再生産未定になる場合もあり、基本的には発売直後のご購入をお勧めしたい。
 初期の名盤である「スペインのギター音楽」シリーズやフランス・ブリュッヘンによる一連の録音を含め、一部はミッド・プライスの「 Glossa Cabinet 」シリーズで再発されていますが、中には通常ラインナップのまま2タイトルを1.5枚分の価格にてセット化したり、ただ単に品番変更するだけ、といった場合もあり、そのため当店では出来るだけ旧品番を併記するようにしています。

ソニードス・デル・アルテ(サウンド・オブ・アート) 様々な演奏家
 GLOSSA レーベルの既発売CDからの編集オムニバス盤。ジャケットのアートワークに定評のあるグロッサだが、今回のブックレットにはジャケットの原画が18点カラーで紹介されている。
GCD-920111
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(2CD)
1.5CD価格
スペインのギター音楽 Vol.1〜ナルバエスからソルまで (1536-1836) (全19曲; 無印)
 ルイス・デ・ナルバエス(16世紀前半):
  「牛の番」による4つのディフェレンシア/モーロの王は散歩していた/
  「牛の番」による3つのディフェレンシア/皇帝の歌
 ロペス(16世紀):ファンタジア
 ルイス・ミラン(1500頃-1561頃):パヴァーヌ第2番
 アロンソ・ムダラ(1510-1580):
  アレクサンドルのパヴァーヌ/ルドヴィコの手法によるハープを模したファンタジア
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1685頃-1732頃):ジク/クンベス
 フランシスコ・ゲラウ(1649頃-1717頃):マリオナ/カナリア
 ガスパール・サンス(1640-1710頃):
  スペインの歌によるパヴァーヌ/フォリア/ラントゥルル/カナリア
 フェルナンド・ソル(1778-1839):
  アンダンテ・マエストソ/アンダンテ・エスプレッシボ/魔笛の主題による変奏曲
  ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ/バロックG/クラシカル・ロマンティックG)
スペインのギター音楽 Vol.2 (1818-1918) (#)
 フェルナンド・ソル(1778-1839):
  序奏と「マルブロ」の歌に基づく変奏曲/アンダンティノ
 ヨハン・カスパル・メルツ(1806-1856):シューベルトの「セレナード」/無言歌
 フランシスコ・タレガ(1852-1909):
  アンダンテ・ソステヌト/涙/マズルカ ト長調/パキト/アデリタ/
  マリエタ/哀歌/夢/オレムス/パヴァーヌ/シューベルトの「別れ」
 ミゲル・リョベト(1875-1938):4つのカタルニャ民謡
  ホセ・ミゲル・モレーノ(クラシカル・ロマンティックG)
 録音:1994年3月(無印)/1996年6月(#)、以上 エル・エスコリアル修道院、サン・ロレンツオ、スペイン。旧品番:GCD-920103〔国内盤:MGCD-920103 / PGCD-920103〕(無印)/ GCD-920105〔国内盤:MGCD-920105〕 (#) (以上、おそらく全て入手不能)のセット化。
 ギターの聖地スペインの歴史を時系列で解き明かす壮大な企画で、Glossaのオーナーにして巨匠イエペスの真の後継者たるホセ・ミゲル・モレーノの集大成ともいえる「スペインのギター音楽」全5枚。当レーベルの名を一躍高めたこのシリーズから、2枚をセット化再発売するもの。
 第1巻は、ルイス・ミラン作曲(1536年)の最初のビウエラ曲集「エル・マエストロ」から、19世紀最高のスペイン人ギター奏者のふたり、フェルナンド・ソルとディオニシオ・アグアードが行った最後のコンサートに至る、300年に及ぶスペイン・ギターの発展を一望させてくれるもの。モレーノ自身、ひとつのレコーディングにおいて、まるで異なる楽器を3種演奏するというのは、容易なことではないと語っている。
 ビウエラが仄暗くこぢんまりとした響きを持っているのに対して、バロック・ギターはもっと光と輝きに満ちている。そして、古典派からロマン派に至る時代のギターは、情熱的で感傷的な響きを持ち、きわめてヴィルトゥオーゾ的である。それは3つの個別の世界のようなもので、美学的にも3つのまったく異なった世界を現出させなければならない。
 このレコーディングにおいて、モレーノはそれぞれの楽器に合わせてテクニックも使い分けている。忠実で美しい解釈を最大限に引き出そうとしたからだ。19世紀のギター・テクニックを用いてビウエラ音楽を演奏すれば、より輝かしい響きが得られるかもしれないが、実はそれはルネサンス期のスペイン音楽の味わいからはすっかり遠ざかってしまっていることになり、したがって、音楽の本質を見失っていることになるのである。
 このCDの録音と制作は、モレーノが自ら行っていることも、述べておいた方がよいだろう。モレーノは、他人に押しつけられたスケジュールや、外部のエンジニアやプロデューサーの助力に依存するという煩わしさから解放され、最高に忠実なサウンド、最適な情感、最高にマジカルな演奏を生み出したいと思ったからと語る。巨匠イエペスの業績を称えつつ、イエペスとはまた別の手法でスペインのギター音楽を集大成してみせたモレーノの偉大な業績である。
 第2巻では、第1巻でも最後に取り上げられたソルの変奏曲に始まりタレガ、そしてリョベトまで、ちょうど100年間のスペイン・ギター音楽の歴史が示されている。この第2巻に収められた曲目が当シリーズ中で一般的に最も知られているかもしれない。モレーノの真摯で繊細な語り口がポピュラーなレパートリーにも有効であることを示した録音。
ファンタジア〜ダヴィット・ケルナー(1670頃-1748):バロック・リュートのための音楽
 17の精選リュート曲集(1747) より〔小品集 イ長調/小品集 ニ長調/ファンタジア集〕
  ホセ・ミゲル・モレーノ(バロック・リュート)
 録音:2011年5月、エストゥディオ・イスラ・ブランカ、スペイン。使用楽器:ホセ・ミゲル・モレーノ自作、11コース・バロック・リュート。ホセ・ミゲル・モレーノ久々となるソロ新録音。ケルナーはヴァイスと同世代人で、故郷のドイツから北欧スウェーデンへと渡り、ストックホルムの聖ヤコブ教会ではオルガニスト、ドイツ教会ではカリヨン奏者として活動した。現存する作品は晩年の1747年にハンブルクで出版された「17の精選リュート曲集」のみだとのこと。
ヨハン・ゴットフリート・コンラディ(?-1747):新リュート曲集(1724)
  〔小品集(組曲) イ長調/小品集(組曲) ハ長調/小品集(組曲) ニ短調〕
ヨハン・アントン・ロジー(1650-1721):小品集(組曲) ニ短調
 ホセ・ミゲル・モレーノ(リュート)
 録音:2011年5月、エストゥディオ・イスラ・ブランカ、スペイン。使用楽器:11コース、バロック・リュート(モレーノ自作)。 ヨハン・ゴットフリート・コンラディは、1724年にフランクフルトで出版された3つの小品集(組曲)からなる「新リュート曲集」以外、ほぼ知られていない奏者だが、ヴァイスから「ロジー伯の死に捧げるトンボー」を捧げられたボヘミアのリュート奏者で、貴族でもあったロジーと同世代で、当時のドイツの名門音楽一家の御曹司だったのではないかとも考えられる。
GCD-920114
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(12CD)
4CD価格
ホセ・ミゲル・モレーノ|スペインのギター〜グロッサ・レコーディングス 1991-2004
 CD1 [GCD-920101/GCD-C80101] :騎士の歌(ビウエラのための独奏作品集)
 CD2 [GCD-920108/GCD-C80108] :皇帝の歌(ビウエラのための独奏作品集)
 CD3 [GCD-P30110] :ルイス・ミランのファンタジア(2本のビウエラのための音楽)
 CD4 [GCD-920103/GCD-920111] :スペインのギター音楽第1集
                 (ビウエラ、バロック&クラシカル=ロマンティック・ギターのための音楽)
 CD5 [GCD-920105/GCD-920111] :スペインのギター音楽第2集
                 (クラシカル〜ロマンティック&ポスト=ロマンティック・ギターのための音楽)
 CD6 [GCD-920205/GCD-C80205] :清く澄んだ川(スペイン・ルネサンスからのギター音楽)
 CD7 [GCD-920203/GCD-C80203] :夜明けにおいで(スペイン・ルネサンスからのギター音楽)
 CD8 [GCD-920204/GCD-C80204] :ミゲル・デ・フエンリャナ:ビウエラ曲集「オルフェニカ・リラ」
 CD9 [GCD-920207] :ドン・キホーテの音楽(ミゲル・デ・セルバンテスの作品の中の音楽)
 CD10 [GCD-920206/GCD-C80206] :ガスパル・サンス:スペイン・ギターのための音楽指南
 CD11 [GCD-920201/GCD-C80201] :ベラスケスの時代の音楽(17世紀スペインからのギター音楽)
 CD12 [GCD-920202/GCD-C80202] :女ってもんとギターの弦にゃ(1800年頃スペインとイタリアからのギター音楽)

 ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ/ルネサンスG/バロックG/
             クラシカル=ロマンティックG/ポスト=ロマンティックG)
 オルフェニカ・リラ(CD8-10) アンサンブル・ラ・ロマネスカ(CD7、11)
 エリジオ・キンテイロ(ビウエラ; CD5) ヌリア・リアル(S; CD6, 8, 9 )
 マルタ・アルマハノ(S; CD7, 11, 12 )他
 録音:1991年-2004年|単売品番:[内]。世界有数の古楽系撥弦楽器の名手、音楽学者、楽器製作者、歴史的楽器のコレクター、そしてスペインの名門古楽レーベル"グロッサ(Glossa)"の共同創設者という様々な姿を持つホセ・ミゲル・モレーノがGlossaに残した多数の録音のうち、1991年〜2004年までに録音されたスペイン音楽を集めた豪華12枚組BOXが登場!ビウエラ、バロック・ギター、クラシカル=ロマンティック・ギター、ポスト=ロマンティック・ギター(ロマン派以降に製作されたギター)を弾き分けたモレーノのソロ録音から、ヌリア・リアル、マルタ・アルマハーノが歌うギター歌曲、モレーノが率いるアンサンブル「ラ・ロマネスカ」や「オルフェニカ・リラ」との録音まで、ギターの聖地スペインが歩んだ四百有余年の歴史を様々な形で伝える貴重な音楽遺産。ブックレットには新たに書き下ろされたエッセイ(英語、仏語、独語、西語)と原語歌詞を掲載。PDFデータにて、全オリジナル・ブックレット・データも収録。ギター関係者、古楽ファン必携の豪華コレクションBOX 。
ミゲル・デ・フェンリャーナ:
 オルフェウスのリラ
ホセ・ミゲル・モレーノ
(ビウエラ&ディレクター)
オルフェニカ・リラ
 16世紀初頭にマドリッド近郊に生まれ、盲目ながら優れたビウエラ奏者・作曲家となったフェンリャーナ。そんな彼が残した現存する唯一の作品となる「オルフェウスのリラ」は、国内外の有名作曲家のビウエラ用編曲作品だが、彼のありあまる才能をあらわすに十分な魅力を持っている。
 オルフェニカ・リラはモレーノが結成したグループで、レアル、メーナといった超絶技巧歌唱能力をもつ歌手たちに加え、サヴァール軍団の主力を動員した布陣。
「ドン・キホーテ」のための音楽〜ロマンス、歌曲、器楽による小品集
 ルイス・ミラン(1500頃-1561頃):
  パヴァーヌ VI/ロマンスとドゥランダルテ
 アロンソ・ムダラ(1510-1580):
  ガリアルダ/フォリアによるファンタジア X/幸いなる者
 ルイス・デ・ナルバエス(16世紀):クラロス伯のロマンス
 ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):
  リセルカーダ第2番/同第8番 他(全26曲)
ホセ・ミゲル・モレーノ
 (ビウエラ)指揮
オルフェニカ・リラ
 ホセ・ミゲル・モレーノ久々のリリース。26曲の小品から成る「ドン・キホーテ物語のサウンドトラック」というコンセプトのもとで構成が行われているというところが面白い。定評あるモレーノのビウエラとモレーノ自身が率いるヴォーカル、ギター、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、打楽器によるアンサンブル、オルフェニカ・リラがどのようなドン・キホーテの世界を繰り広げてくれるのか
GCD-920308
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(2CD)
1.5CD価格
ボアディーリャのボッケリーニ
 ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):
  6つの弦楽三重奏曲Op.14 (1772)
ラ・レアル・カマラ
[エンリコ・ガッティ(Vn)
 エミリオ・モレーノ(Va)
 ガエタノ・ナッシロ(Vc)]
 録音:2005年3月、フラン・ワレ教会、ベルギー。ストラデッラのオラトリオ「スザンナ」(GCD-921201)、ヴィヴァルディのソナタ集Op.2(GCD-921202)に続くガッティ・ファン待望のグロッサ第3弾はボッケリーニの「弦楽三重奏曲集」。
 イタリアに生まれ、作曲家としてだけでなく当代屈指のチェロ奏者として活躍していたボッケリーニ。「弦楽三重奏曲Op.14」はスペインに活動の場を移したボッケリーニが、1772年にボアディーリャで作曲した作品。
 世界有数のピリオド楽器奏者による「ラ・レアル・カマラ」はとにかくメンバーが凄い。イタリアが生んだバロック・ヴァイオリンの巨匠エンリコ・ガッティ、18世紀オーケストラでヴィオラ・セクションのリーダーを務めるエミリオ・モレーノ、そしてガッティとの共演経験も豊富なバロック・チェロの鬼才ガエタノ・ナッシロ。バロック音楽ファン、ピリオド楽器ファンから大きな信頼を寄せられている世界的奏者たちによる強力アンサンブルなのだ。
 個々の能力の高さはもちろんのこと、アンサンブルの完成度も抜群!「ラ・レアル・カマラ」の奏でるボッケリーニが聴き手の心に感動という名の美しき風を届けてくれる。
1800年頃スペインのトナディーリャと大衆音楽劇
 ブラス・デ・ラセルナ(1751-1816):
  トリピリのティラーナ/エル・デセンガニャード
 パブロ・エステーベ(c.1730-c.1801):
  ロス・パヨス・デル・マルブル
 ブラス・デ・ラセルナ:ノ・アパレセ・ラ・ティラナ
 ハシント・バルレドル(1744-1809):
  ラ・カンタータ・ビダ
 ブラス・デ・ラセルナ:ラ・ティラナ・セ・デスピデ
アラケル・アンドゥエサ(S)
マルタ・インファンテ(Ms)
フアン・サンチョ(T)
ジョルディ・リカルト(Br)
エミリオ・モレーノ
(Vn/ディレクター)
エル・コンチェルト・
 エスパニョール
 録音:2008年10月。
 18世紀オーケストラのヴィオラ・セクションを束ねる名手、エミリオ・モレーノと、エル・コンチェルト・エスパニョールの新作は、1800年頃のスペインで隆盛を誇った"トナディーリャ"集。元来はギター伴奏付きの独唱歌曲としてスペイン演劇の幕間に用いられていたが、1750年頃にはゴシップや政治的な話題を題材とする小規模な舞台作品へと発展、当時の庶民の日常生活をユーモラスな手法で描いた歴史絵巻という役割も果たしている。ブラス・デ・ラセルナなどの人気作曲家を生み出し、1800年前後に爆発的な流行を巻き起こしたが、歴史の変化には逆らえず、19世紀中期には"サルスエラ"へと主役の座を譲ることになる。
 スペインの音楽遺産を、エミリオ・モレーノとその仲間たちの演奏で再現したグロッサの自信作。ジャケットは、バロック後期オランダの画家アドリアーン・ファン・デル・ヴェルフによる初代マールバラ公ジョン・チャーチルの肖像画だが、風刺を効かせた「トナディーリャ」のアルバムだからか、口ひげの落書き!? が仕掛けられているようだ。
GCD-920310
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(2CD)
1.5CD価格
アントニオ・カルダーラ(1670-1736):歌劇「絶大なる名声」
 マリア・エスパダ、ラケル・アンドゥエサ(S)
 マリアンネ・ベアーテ・キーラント(Ms) ロビン・ブレイズ(CT)
 アグスティン・プルネル=フレンド(T)
 エミリオ・モレーノ指揮エル・コンチェルト・エスパニョール
 録音:2009年11月、オーディトリ・エンリク・グラナドス(リェイダ/スペイン)、ライヴ。
 イタリア・バロックの巨匠アントニオ・カルダーラ(1670-1736)の知られざる歌劇を、18世紀オーケストラでヴィオラ・セクションのリーダーを務める名手エミリオ・モレーノと、彼が創設したスペインのピリオド・オケ、エル・コンチェルト・エスパニョールが取り上げる。
 スペイン継承戦争中の1708年、ローマのオットボーニ枢機卿の公邸での歌劇「聖カテリーナの殉教」の上演後、スペインのバルセロナへと向かったカルダーラが、後の神聖ローマ皇帝カール6世の婚礼を祝うために上演した作品。
 エミリオ・モレーノは初めてスペインで演奏されたイタリア・オペラと伝わるカルダーラの「絶大なる名声」を上演するために、カウンタテナーのロビン・ブレイズや、スペインのソプラノ、マリア・エスパダ、ノルウェーのメゾ・ソプラノ、マリアンネ・ベアーテ・キーラントなど欧州各国の名歌手たちを起用している。
GCD-920311
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(2CD)
1.5CD価格
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):サルスエラ「トラチアのイピゲネイア」(1708)
 マルタ・アルマハーノ、マリア・エスパーダ、ラケル・アンドゥエサ、
 ソレダ・カルドソ(S) マルタ・インファンテ(Ms)
 エミリオ・モレーノ指揮エル・コンチェルト・エスパニョール
 録音:2010年12月、レオン、ソリア(スペイン)、ライヴ。イタリア人作曲家が優遇されていた当時のスペイン宮廷音楽界にあって、多くの舞台作品で成功を収めたスペイン人作曲家ネブラによる、ギリシャ神話を題材としたサルスエラ。彼の作品録音は器楽曲が多いので、定評ある演奏陣によるこの録音は歓迎。
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):6つのピアノ四重奏曲集 G.259
                   (原曲:6つの弦楽四重奏曲Op.26, G.195-200 )
 〔第1番 変ロ長調/第2番 ト短調/第3番 変ホ長調/第4番 イ長調/第5番 ヘ長調/第6番 ヘ短調〕
 ラ・レアル・カマラ[アルテュール・スホーンデルヴルト(Fp) エミリオ・モレーノ(Vn)
           アントニオ・クラレス(Va) メルセデス・ルイス(Vc)]
PGCD-920312
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国内仕様盤
日本語解説書付
\3142(税抜\2857)
 録音:2011年1月、ジロナ、スペイン。解説:エミリオ・モレーノ(国内仕様盤のみ、日本語訳:SOREL)。18世紀オーケストラのヴィオラ・セクションのリーダーであり、指揮者、音楽学者としても名高いエミリオ・モレーノが参加したラ・レアル・カマラが、スペイン時代のボッケリーニによる、「6つの弦楽四重奏曲Op.26,G.195-200」を原曲とした6つのピアノ四重奏曲を録音。
ボッケリーニ(1743-1805):6つの弦楽三重奏曲 Op.47
 〔第1番 イ長調 G.107 /第2番 ト長調 G.108 /
  第3番 変ロ長調 G.109 /第4番 変ホ長調 G.110 /
  第5番 ニ長調 G.111 /第6番 ヘ長調 G.112 〕
ラ・レアル・カマラ
[若松夏美(Vn)
 エミリオ・モレーノ(Va)
 鈴木秀美(Vc)]
PGCD-920313
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国内仕様盤
\3142(税抜\2857)
 録音:2014年3月25日-27日、三芳町文化会館コピスみよしホール、埼玉。18世紀オーケストラの首席ヴィオラ奏者でスペインを代表するバロック・ヴァイオリン&ヴィオラ奏者エミリオ・モレーノ、日本が誇るバロック・ヴァイオリンの若松夏美&バロック・チェロの鈴木秀美によるラ・レアル・カマラが日本でボッケリーニを録音。晩年の傑作6つの弦楽三重奏曲 Op.47は、1785年にパトロンであったドン・ルイス皇子が他界した後、ボッケリーニの新たなパトロンとなったプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈された。「室内楽王」ボッケリーニの作品の中でもヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのために書かれた三重奏曲は珍しく、このラ・レアル・カマラによる演奏は決定盤となること必至。
ラ・レアル・カマラ〜
 フランシスコ・ホセ・デ・カストロ
(1670-1739):トリオ・ソナタ集 Op.1
  〔第6番/第9番/第3番/第7番/第10番/第2番/第9番/第5番/第1番/第4番〕

 ラ・レアル・カマラ[エミリオ・モレーノ、エンリコ・ガッティ(Vn)
   メルセデス・ルイス パブロ・ザピコ(バロックG/テオルボ) アーロン・ザピコ(Cemb)]
 2015年2月、プリンシペ・フェリペ公会堂、オビエド、スペイン。 現在の古楽界を代表するエンリコ・ガッティとエミリオ・モレーノが、スペインのコレッリと称された作曲家=ヴァイオリニスト、フランシスコ・ホセ・デ・カストロのトリオ・ソナタ集 Op.1 で共演。
ボッケリーニ:
 アポクリファル・ソナタ(ヴァイオリン・ソナタ)集
〔編曲:モレーノ&サピコ(*) 〕
  〔ニ長調 G.24 No.4 (原曲:三重奏曲 Op.14 No.4, G.98 (1772) )/
   ハ短調 G.43 (原曲:四重奏曲 Op.2 No.1, G.159 (1761) )/
   ト長調「ラ・ティラナ」(原曲:小四重奏曲 Op.44 No.4, G.223 (1792) )(*) /
   ハ長調「ラ・セギディリャ」(原曲:小四重奏曲 Op.50 No.5, G.374 (1795) (*) 〕

 エミリオ・モレーノ(Vn) アーロン・サピコ(Cemb)
 録音:2017年9月、トレモチャ、マドリッド。 18世紀オーケストラの首席ヴィオラ奏者であり、スペインを代表するバロック・ヴァイオリン&バロック・ヴィオラ奏者のエミリオ・モレーノ。これまで、ジャック・オッホとのヴァイオリン・ソナタ集 Op.5やラ・レアル・カマラ名義での様々な弦楽三重奏曲集、ピアノ四重奏曲集など、ボッケリーニの名録音をいくつも生み出してきたエミリオ・モレーノの新たなボッケリーニ:アルバムは、三重奏曲、四重奏曲から「ヴァイオリンとチェンバロ」のために編曲されたソナタ集。チェンバロは、前作カストロ(GCD-920314)でも共演したスペインのチェンバリスト&指揮者、アーロン・サピコ。4曲のうち2曲は、モレーノとサピコ自ら小弦楽四重奏曲(カルテッティーノ)から編曲。
メランコリック・バッハ〜 ヴィオラ・ダ・ブラッチョとチェンバロのための音楽
 J.S.バッハ:
  トリオ「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」 BWV.655a /
  コラール「愛しきイエスよ、われらはここに」 BWV.731 /トリオ BWV.583(アダージョ)/
  「オルガン小曲集」からのコラールのアレンジメント集
   〔コラール「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」 BWV.622(アダージョ・アッサイ)/
    コラール「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV.631a 〕/
  ソナタ ハ短調
   〔第1楽章:アダージョ=ヴィヴァーチェ(カンタータ BWV.76第2部「説教後のシンフォニア」より)/
    第2楽章:アンダンテ(ソナタ第4番 BWV.528/2より)/
    第3楽章:アレグロ(トリオ BWV.586より/原曲:テレマン)〕/
  チェンバロ独奏のためのアルマンダ(ソナタ イ短調 BWV.965より/原曲:ラインケン)/
  ソナタ ヘ長調
  〔第1楽章:アレグロ(トリオ「いと高きところにいる神にのみ栄光あれ」 BWV.664より)/
   第2楽章:アダージョ(コラール「古き年は過ぎ去れり」 BWV.614より)/
   第3楽章:アレグロ(コラール「いと高きところにいる神にのみ栄光あれ」 BWV.676より)〕/
  ヴィオラ独奏のためのトレ・ヴィヴマン(幻想曲 BWV.572より)/
  ヴィオラ独奏のためのエクセルチティウム(ペダル練習曲 BWV.598より|C.P.E.バッハ作とされる)/
  「オルガン小曲集」からのコラールのアレンジメント集
   〔コラール「神の慈しみを讃えさせたまえ」 BWV.613 より/
    コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」 BWV.639 /
    コラール「われら悩みの極みにありて」 BWV.641 〕/
  コラール「ただ神の御旨に従う者は」 BWV.691

 エミリオ・モレーノ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ) アーロン・サピコ(Cemb)
 録音:2019年7月、トレモチャ・デ・ハラマ、マドリッド。スペインを代表するバロック・ヴァイオリン&ヴィオラの名手エミリオ・モレーノ。また、音楽学者・研究家としても名高く、前作「アポクリファル・ソナタ集(GCD-920315)」では、室内楽から編曲されたボッケリーニのソナタ集という極めて意欲的なプログラムを披露した。最新作「メランコリック・バッハ」も、エミリオ・モレーノの飽くなき探求心と深い見識が結実した、優れたコンセプト・アルバム。「脚のヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)」に対して「腕のヴィオール」という意味を持つ擦弦楽器ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(Sympertus Niggel, 1751)を用い、大バッハがヴィオラ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)のために書いたであろう作品(様々なトリオ・ソナタ、カンタータ、オルガン・コラール等より)を集め、独自にソナタや曲集としてまとめあげたという、まさにエミリオ・モレーノならではの特別なバッハ。
サント・コロンブ(16-17世紀):ヴィオルのための作品集
 ヴィオル曲集 ニ短調/同 ト長調/同 ニ長調/同 ハ長調
パオロ・パンドルフォ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
トーマス・ボイセン
 (テオルボ、バロックG)
 Glossaの顔であり、世界的なヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として活躍中のパオロ・パンドルフォが久しぶりに2005年に発売したアルバム。今回パンドルフォが取り上げたのは、僅かな作品とマラン・マレの師であったということ以外はほぼ不明で、正確なフルネームさえヴェールにつつまれているサント・コロンブの作品集。
 師匠サント・コロンブと弟子マラン・マレの関係はフランス映画「めぐり逢う朝」(アラン・コルノー監督、1991年)で描かれているのでご存知の方も多いかもしれない。不明な点の多いサント・コロンブだがマラン・マレが弟子入りを志願したことからも当時のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の名手として活躍していたことは間違い無いと考えられている。
パンドルフォのアーベル
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
  ドレクセルの写本

 組曲 ニ長調/組曲 ニ短調/組曲 ニ長調/
 2つの小品 イ長調
パオロ・パンドルフォ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2008年2月、フラン=ワレ教会、ベルギー。イタリアが生んだヴィオラ・ダ・ガンバの革命家、パオロ・パンドルフォによるアーベル。
 バロックから古典派へと移り変わる時代のドイツとイギリスで作曲家として、そしてヴィオラ・ダ・ガンバの名奏者としてその名を轟かせていたアーベルの音楽人生は、ヴィオラ・ダ・ガンバと一心同体と言っても過言ではなく、そこから生まれた作品がヴィオラ・ダ・ガンバの発展と復権に及ぼした影響力は計り知れない。
パオロ・パンドルフォ〜J.S.バッハ
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ
  〔第1番 ト長調BWV.1027/第2番 ニ長調BWV.1028/
   第3番 ト短調BWV.1029〕/
 「マタイ受難曲」BWV.244〜来たれ、甘美なる十字架よ/
 「ヨハネ受難曲」BWV.245〜すべては成し遂げられた/
 前奏曲(即興)
パオロ・パンドルフォ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マルクス・ヘンニンガー
(Cemb/Org)
マイケル・チャンス(CT)
ハリー・
 ファン・デル・カンプ(B)
フランソワ・ジュベール=カイエ
(ヴィオローネ)
 録音:2010年5月、サン・アポリネール教会、ボラン、ベルギー。アレッサンドリーニと組んだHMF盤(録音:1994年/HMC-905218、HMA-1955218; ともに廃盤)以来16年、パンドルフォが遂にバッハのガンバ・ソナタを再録音。前回はパンドルフォの自編による無伴奏チェロ組曲第5番とのカップリングだったが、当新盤では、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロという2つの楽器が交わす音楽の会話や音楽的議論が主題とされ、ソナタの曲間に即興による「前奏曲」や、チャンス、ファン・デル・カンプらの名手が歌うアリアを置くことにより、1つの大きな作品として彼が思い描く「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集」が構成されている。古楽界に旋風を巻き起こし続けてきたパンドルフォの新たなバッハへのアプローチ。
ド・マシー(17世紀頃):ヴィオール曲集
 組曲第8番 イ長調/組曲第1番 ニ短調/
 組曲第4番 ト長調/組曲第5番 ニ短調
パオロ・パンドルフォ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
PGCD-920413
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国内仕様盤
日本語解説付
\3142(税抜\2857)
 録音:2011年11月、フラン=ワレ教会(ベルギー)。解説:パオロ・パンドルフォ(国内盤のみ、日本語訳:SOREL)。サント=コロンブ、アーべル、マレ、そしてバッハと、ヴィオラ・ダ・ガンバ界に革命を起こし続けてきたイタリアの鬼才パオロ・パンドルフォが、太陽王ルイ14世の宮廷にヴィオール奏者として仕えていたド・マシーの組曲を録音。生没年や経歴に不明な点が多い作曲家だが、パリで1685年に出版された「ヴィオール曲集」は、和音を重視したヴィオラ・ダ・ガンバのための無伴奏曲集で、マレやフォルクレに大きな影響を与えたと言われている。
フランソワ・クープラン(1668-1733):ヴィオール曲集
 ヴィオール曲集(1728) より〔組曲第1番/組曲第2番〕/
 趣味の融合、または新しいコンセール (1724) より
  〔コンセール第13番/コンセール第12番/嘆き〕
  パオロ・パンドルフォ、アメリ・シュマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  トーマス・ボイセン(テオルボ) マルクス・フニンガー(Cemb)
 録音:2012年9月、ラストー、フランス。イタリア古楽界の鬼才ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、パオロ・パンドルフォによる、サント=コロンブ、マラン・マレ、ド・マシに続くフランス・バロック探究は、クープラン一族の偉才、フランソワ・クープラン。
1689 〜マラン・マレ(1656-1728):独奏・二重奏のためのヴィオール曲集
 組曲 ト長調(2本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)/
 プレリュード ニ短調(1本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)/
 組曲 ニ短調(2本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)/
 主題と演奏(1本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)/
 メリトン氏へのトンボー(2本のヴィオラ・ダ・ガンバのための)
  パオロ・パンドルフォ、アメリ・シュマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  トーマス・ボイセン(テオルボ/バロックG) マルクス・フニンガー(Cemb)
 録音:2015年6月、サン=レミ教会、フラン=ワレ、ベルギー。 「迷路の園−膀胱結石切開手術の図」「グラン・バレ」の2作から約10年、鬼才パンドルフォのマラン・マレ再び! 「独奏・二重奏のためのヴィオール曲集第1巻」の通奏低音パートが出版された「1689年」のマレが当アルバムのテーマ。
GCD-920417
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(2CD)
1.5CD価格
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア TWV.40: 26-37
 〔第1番 ハ短調/第2番 ニ長調/第3番 ホ短調/第4番 ヘ長調/第5番 変ロ長調/第6番 ト長調/
  第7番 ト短調/第8番 イ長調/第9番 ハ長調/第10番 ホ長調/第11番 ニ短調/第12番 変ホ長調〕/

 「忠実な音楽の師」〜ソナタ ニ長調 TWV.40: 1
 パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2017年1月、サン=レミ教会、フラン=ワレ、ベルギー。 イタリアが誇るヴィオラ・ダ・ガンバの世界的ヴォルトゥオーゾが、テレマンの没後250周年記念として「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア(幻想曲) TWV.40: 26-37」をレコーディング! 1735年頃に作曲され、楽譜が出版されていたことは知られていたものの、楽譜が消失してしまい謎に包まれていたが、2015年の春、作曲から約280年という歳月を経て発見された「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア」。ヴァイオリン、フルート(・トラヴェルソ)、チェンバロのための傑作群と同じく、急成長するハンブルクのアマチュア市場に耳を傾けたテレマンが作曲したヴィオラ・ダ・ガンバのための12のファンタジアの真髄にパンドルフォが迫る――!プログラムの追尾を飾る1728年の傑作、「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタTWV.40: 1」にも要注目!
GCD-920507
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(2CD)
1CD価格
ショパン:マズルカ集 Vol.2
 Op.50 Nos.1-3/Op.56 Nos.1-3/Op.59 Nos.1-3
 Op.63 Nos.1-3/Op.67 Nos.1-4/Op.68 Nos.1-4
 4つのマズルカ(Op.なし、ショパンの生存中に出版)
 4つのマズルカ(Op.なし、ショパンの死後出版)
パトリック・コーエン(P)
 楽器:1855年頃エラール製。Vol.1から約3年を経てようやく発売。ピリオド系の鍵盤奏者のほとんどが録音していないショパンの作品の濃厚なロマン、美しい旋律を最高の音色と技巧で奏でる術は鬼才コーエンならでは。また優秀録音が楽器の良さを最大限に捉えていることも魅力。収録時間84分10秒で1枚分はリーズナブルだ。
GCD-920509
廃盤
アントニオ・ソレル:フォルテ・ピアノ・ソナタ集 Vol.2
 [第13番−第23番]
パトリック・コーエン(Fp)
 師D・スカルラッティの華麗な宮廷趣味と、スペインの民族性豊かな個性とを融合させたソレルの120にも及ぶソナタ集。その洗練された異国情緒が近年にわかに再評価されつつあるが、その急先鋒となるのがコーエンのシリーズ。Vol.1(第1番−第12番/GCD-920502)も廃盤の模様です。
モーツァルト:
  セレナード第10番 変ロ長調 K.361(370a)
   「グラン・パルティータ」/
  アレグロ・アッサイ K.484b/
  アダージョ 変ロ長調 K.411(484a)/
  アダージョ 変ロ長調 K.580a/
  アダージョ ヘ長調 K.410/
  2つのバセット・ホルンのための12の二重奏曲 K.487〜
   第10番/第7番/第11番/第12番
エリック・ホープリチ指揮
ナハトムジーク
 ホープリチが主宰する木管グループ、ナハトムジークの最新作。18世紀o.の主要参加メンバーからなるこの団体の久しぶりのモーツァルト。96年にリリースされたセレナード第11番と「魔笛」のハルモニー音楽をカップリングした1枚は当時から世界的にブレイク、また、オーディオ的な側面からも故・長岡鉄男に優秀録音として大きく取り上げられるなど、注目を集めたが、その第11番と同様、ピリオド・クラリネットの深い音色と野趣あふれるナチュラル・ホルンの響きが絶妙のコントラストを形成する。2001年オランダでの録音。ディジパック仕様。
ベートーヴェン:
 歌劇「フィデリオ」のハルモニー・ムジーク
  (管楽合奏版)
エリック・ホープリチ(Cl)指揮
アンサンブル・ナハトムジーク
 18世紀オーケストラの要となる木管楽器奏者たちによって組織されているナハトムジーク。編成はオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2とコントラバス1。かつてこの団体のモーツァルトのハルモニー・ムジークがベストセラーを記録しているだけに、今回も大いに注目されるだろう。
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
エリック・ホープリチ
 (バセットCl)
ロンドン・ハイドンSQ
 クラリネット奏者にとってモーツァルトのクラリネット協奏曲と並んで最高の名曲であり、永遠の課題とされているモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲。この名曲2作品に、ブリュッヘン&18世紀オーケストラとの共演よるモーツァルトのクラリネット協奏曲(GCD-911107)が絶賛を博している名手エリック・ホープリチが挑む。
 ボルチモア出身のホープリチはバセットホルン、クラリネットの名手としてだけでなく、18世紀オーケストラのメンバーで構成されるアンサンブル「ナハトムジーク」を主宰するなど、ピリオド楽器を用いた活動で世界中から大きな賞賛を受けている。共演のロンドン・ハイドン弦楽四重奏団はガット弦とバロック弓を使用するイギリスの若手アンサンブル。
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):
 6つのシンフォニア(1782)

 [第3番 変ホ長調/第4番 変ロ長調/
  第5番 変ホ長調/第6番 変ロ長調/
  第1番 変ホ長調/第2番 変ロ長調]
エリック・ホープリッチ
(Cl/ディレクター)
ナハトムジーク
 録音:2009年1月、メノナイト教会(ハーレム/オランダ)。
 バセット・クラリネットの世界的名手で18世紀オーケストラの首席を務めるエリック・ホープリッチが主宰するピリオド楽器管楽アンサンブル「ナハトムジーク」の新録音。1762年に渡ったロンドンで「イギリスのバッハ」「ロンドンのバッハ」「ヘンデルの後継者」と呼ばれる程の成功を収め、モーツァルトに大きな影響を与えた大バッハの末子J.C.バッハの「6つのシンフォニア」はクラリネット、ファゴット、ホルン各2本編成のために作曲、作曲者の死後出版されたバッハ一族の異端児による管楽アンサンブルのための傑作。ナハトムジークの大きな魅力である、綿密な時代考証に基づく当時の楽器、サウンドの再現も楽しみなところ。
ベルンハルト・クルーセル(1775-1838):3つのクラリネット四重奏曲集
 〔ニ長調 Op.7 /ハ短調 Op.4 /変ホ長調 Op.2 〕
 エリック・ホープリッチ(Cl) ロンドン・ハイドンSQ 団員
  [キャサリン・マンソン(Vn) ジョン・クロカット(Va) ジョナサン・マンソン(Vc)]
 録音:2016年11月、セント・マーティンズ教会、イーストウッドヘイ、 UK 。 18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者であり、ヒストリカル・クラリネットの楽器製作・研究の世界的権威でもあるエリック・ホープリッチ。ホープリッチが、不朽の名盤「モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲集(GCD-920607)」で共演したピリオド楽器によるイギリスの名クァルテット、"ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団"との新録音がついに登場! ホープリッチとロンドン・ハイドン弦楽四重奏団との嬉しい新録音は、クラリネットの優れた奏者としても活躍したフィンランド古典派の作曲家、ベルンハルト・クルーセル(1775-1838)の「クラリネットと弦楽のための四重奏曲」全3曲。古典派クラリネットの重要作品であるクルーセルのクラリネット四重奏曲を、世界有数のヒストリカル・クラリネット奏者とピリオド楽器の名手たちが奏でる。ホープリッチの柔和なクラリネットの音色、名エンジニア、フィリップ・ホッブスによる高音質録音もポイント!
ウェーバー&クロンマー:クラリネット五重奏曲集
 カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826):クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
 ハインリヒ・ベールマン(1784-1847):アダージョ(五重奏曲 変ホ長調 Op.25 No.3より)
 フランツ・クロンマー(1759-1831):クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.95

 エリック・ホープリッチ(Cl) ロンドン・ハイドンSQ
  [キャサリン・マンソン、マイケル・グレヴィチ(Vn)
   ジョン・クロカット(Va) ジョナサン・マンソン(Vc)]
 録音:2019年6月、セント・マーティンズ教会、イーストウッドヘイ、 UK 。18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者を務め、ヒストリカル・クラリネットの楽器製作・研究の世界的権威でもあるエリック・ホープリッチ。ホープリッチが、不朽の名盤「モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲集(GCD-920607)」でも共演したピリオド楽器によるイギリスの名クァルテット、"ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団"。クルーセル(GCD-920609)に続く、ホープリッチとロンドン・ハイドンQによる新録音は、モーツァルトやブラームスのクラリネット五重奏曲と並ぶ名曲、ウェーバーのクラリネット五重奏曲 Op.34に、ウェーバーの器楽作品の作曲に大きなインスピレーションを与えてきたハインリヒ・ベールマンとフランツ・クロンマーの作品をカップリング。室内楽ながらも、大規模作品のような力強さやオペラのような感性を持つウェーバーの五重奏曲を、世界有数のヒストリカル・クラリネット奏者とピリオド楽器の名手たちが奏でる。前作に引き続き、名エンジニア、フィリップ・ホッブスが録音&プロデュースを担当。高音質録音もポイント。
三人姉妹〜13世紀フランスの歌
  Azeruz / Volez oyer / Volez oyer / Volezoyer(モテット)
  Bele Aelis par matin / Haro, haro ! / FLOS FILIUS(モテット)
  En nai / DOMINE (モテット)/ C'est la jus / PRO PATRIBUS(キャロル)
  Que ferai(キャロル)/ C'est la jus(モテット)/J'ai les maus
  Que ferai / IN SECULUM(モテット)/ Nouvele amor(モテット)
  Nouvele amor / Haute amor / E! Dame jolie(モテット)
  E! Dame jolie(シャンソン)/ La plus bele / PACEM(モテット)
  Mainte dame / HAN(モテット)/ Quant voi yver / Au douz
  HODIE PERLUSTRAVIT(モテット)/ Ne m'oubliez / DOMINO(モテット)
  Quant voi yver / Au douz / HODIE PERLUSTRAVIT(モテット)
  J'ai mon cuer / LETABITUR(モテット)/ Ja n'ert nus / JUSTUS(モテット)
  Bien doit joie(キャロル)/ J'ai mon cuer(キャロル)
  Ja n'ert nus(キャロル)/ Bien doit joie(キャロル)/ Estanpie
  Li savours / Li grant desirs / No vul maris(モテット)/ Estampie
  Avant hier(シャンソン)/ Tuit cil / Li jalous
  (PROPTER)VERITATEM(モテット)/ Tuit cil(キャロル)
  Por conforter(モテット)/ Bele Ysabelos(キャロル)/ Entre Copin
  Je me cuidoie / Bele Ysabelos(モテット)/ Un chant renvoisie
  DECANTATUR(モテット)/ Trois sereurs / Trois sereurs
  Trois sereurs / PERLUSTRAVIT(モテット)
シンフォニエ
[スティーヴィー・ウィシャート
 ヴィヴィエン・エリス
 ジョセリン・ウェスト]
 女性3人で構成されるシンフォニエの、グロッサからの久々2枚目のアルバム。ウィシャートのハーディー・ガーディ(シンフォニー)に乗って、 今回も神秘的な古いフランスの歌が聴ける。
GCD-920910
廃盤
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  5声のマドリガーレ集第3巻(1592)
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
モンテヴェルディ:音楽の戯れ(1632)
 何と甘美に/ああ、私は傷つき倒れる/
 苦しみが甘美なものならば/憎むべきあの面影/
 あの蔑みの眼差し/あなたはかつて私のものだった/
 甘美な光で/それはやはり本当なのだ/
 いとしい私のトルコ女/死んでしまったい/
 あなたはもう私に微笑もうとはしない/
 私を憎むならなぜに/アリアンナの嘆き
エマヌエーラ・ガッリ(S)
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2008年2月、サン・カルロ教会(モデナ)。
 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2009」で来日し、その素晴らしいハーモニーを日本の聴衆に深く印象付けたイタリアのヴォーカル・アンサンブル「ラ・ヴェネクシアーナ」によるモンテヴェルディの小曲集「音楽の戯れ」。
 「音楽の戯れ」は1632年、マドリガーレ集の第7巻と第8巻に挟まれるかのようにヴェネツィアのバルトロメオ・マーニから出版された。この曲集に含まれるマドリガーレは、独唱、もしくは二重唱と通奏低音という小規模な編成、アリアやレチタティーヴォのような形式など、彼の「マドリガーレ集」に収められた曲とは作風が異なっている。オリジナルの「音楽の戯れ」にカヴィーナは、自らがアレンジした不朽の名作「アリアンナの嘆き」などを加え、プログラムの再構成を行っている。
GCD-920916
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(3CD)
2CD価格
モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」(ナポリ稿)
 エマヌエラ・ガッリ(S;ポッペア) ロベルタ・マメリ(S;ネローネ)
 ホセ・マリア・ロー・モナコ(Ms;オットーネ) セニア・マイヤー(Ms;オッターヴィア)
 イアン・ハニーマン(T;アルナルタ) ラファエレ・コンスタンティーニ(B;セナカ)

 クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2009年9月、サン・カルロ教会(モデナ)。鬼才カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナの最新作、モンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」。
 古代ローマ帝国の皇帝ネロとポッペアを描いたモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」は作曲者自身の自筆譜が遺されておらず、2つの筆写譜、いわゆる「ヴェネツィア稿」と「ナポリ稿」という形で現代に伝えられている。今回の録音で用いられたのは、より音楽的に優れているとされる「ナポリ稿」で、この稿にはモンテヴェルディの音楽に加え、弟子のフランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676)、ベネデット・フェラーリ(c.1603-1681)、フランチェスコ・サクラーティ(1605-1650)らによる物と思われる音楽が加筆されている。
GCD-920918
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(3CD)
2CD価格
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):歌劇「アルテミジア」
 フランチェスカ・ロンバルディ・マッツッリ(S;アルテミジア) ロベルタ・マメリ(S;アルテミア)
 ヴァレンティーナ・コラドナート(S;オロンタ) マールテン・エンヘルチェス(CT;メラスペ)
 アンドレア・アッリアヴェベーネ(CT;アリンド) マリーナ・バルトリ(S;ラミーロ)
 シルヴィア・フリガート(S;エウリロ) サルヴォ・ヴィターレ(B;インダモロ)
 アルベルト・アッレグレッツァ(T;エリスベ)、アレッサンドロ・ジャングランデ(CT;ニーソ)

 クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2010年10月、モンドヴィ(イタリア)。カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナが、生涯で約30曲のオペラを作曲したカヴァッリ後期のオペラを録音。
ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545頃-1607):
 ソプラノのための1声、2声または3声のマドリガーレ集 (1601)
  クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
  [ロベルタ・マメリ、エマヌエラ・ガッリ、フランチェスカ・カッシナーリ(S)
   クリスティアーノ・コンタディン(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ガブリエーレ・パロンバ(リュート)
   マルタ・グラツィオリーノ(Hp) ダヴィデ・ポッジ(Cemb)]
 録音:2009年8月、ピネローロ(イタリア)。モンテヴェルディのマドリガーレ全集、そしてカヴァッリに続くカヴィーナ&ヴェネクシアーナの新録音は、16世紀末のフェラーラ宮廷において、アルフォンソ公の私的楽団の責任者を務めたイタリア後期ルネサンスの大家ルッツァスキ。この「マドリガーレ集」には、アルフォンソ公の楽団で最も有名だった歌う女性たち「コンチェルト・デレ・ダーメ」のために作曲され、宮廷解体まで門外不出とされた音楽が含まれている。
GCD-920920
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(3CD)
2CD価格
モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰還」
 アニツィオ・ゾルツィ・ジュスティニアーニ(ウリッセ)
 ホセ・マリア・ロ・モナコ(ペネロペ) ロベルタ・マメリ(ミネルヴァ)
 櫻田亮(テレーマコ/エウリーマコ) サルヴォ・ヴィターレ(ネットゥーノ)
 ジョルジア・ミラネージ(ジュノーネ)
 クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター)ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2011年10月、モンドヴィ(イタリア)。「マドリガーレ全集」「倫理的、宗教的な森」「音楽の戯れ」「オルフェオ」「ポッペアの戴冠」、さらには「ラウンドM〜モンテヴェルディ・ミーツ・ジャズ」を次々と録音して来た、自他共に認める世界最高峰のモンテヴェルディの伝承者たち、クラウディオ・カヴィーナとラ・ヴェネクシアーナによる、現存するモンテヴェルディ3大オペラの1つであり晩年の代表作「ウリッセの帰還」が登場。
モンテヴェルディ:
 マドリガーレ集第1巻(1587) &第9巻(1651)

 マドリガーレ集第1巻〜
  私が私の生命を愛しても/
  あなたの事を切実に思うと/なぜ愛しい人を/
  あの勝ち気な彼女の所へお行き/
  甘く優しい口づけよ/たとえあなたが許さなくとも/
  愛しいフィッリ/私の苦しみを吸い上げて/
  羊飼いの娘フーミア/もしあなたと別れることで/
  無数の炎と鎖の中で/さあニンフよ外へ行こう/
  この美しい手が罠を編んだ/美しい羊飼いの娘が/
  いとしい女よあなたの刃は/
  美しい人よあなたを見る時/
  私はこんなに燃えているがあなたを愛さない
 マドリガーレ集第9巻〜
  素敵な羊飼い/西風は帰り/誰の意見も聞くまい/
  常に変わらぬ喜び/お前の胸の中に/もう恋はしない/
  今日のそよ風は何とやさしく/踊りに/
  私を憎んでいたのなら/ええ、あなたを愛する/
  さあ素敵な羊飼いたちよ/おお恋人よ、おお私の命よ
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 2006年7月、サン・カルロ教会(モデナ/イタリア)。鬼才カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナによるモンテヴェルディ・エディションがここに完結!
 作曲者不詳のルネサンス喜劇の題名をアンサンブルの名前に冠し、特にイタリアのマドリガーレの演奏で世界最高と謳われるほどの地位を確立した鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いるイタリアのヴォーカル・アンサンブル「ラ・ヴェネクシアーナ」の代表的録音として、1998年のグロッサ・デビュー以来リリースが続いていたモンテヴェルディのマドリガーレ集(モンテヴェルディ・エディション)がこの第1巻のリリースによっていよいよ完結!
 クレモナ時代の1587年に、弱冠20歳という若き頃のモンテヴェルディが出版を実現させた「マドリガーレ集第1巻」。生涯を通して作曲が続けられた「マドリガーレ」の原点となるこの第1巻は、作曲の師であるマルカントニオ・インジェニェーリから伝授された伝統的な対位法を基盤としながらも、大胆な不協和音や半音進行を織り交ぜるなど既に円熟の気配を漂わせている最初期の傑作。また当CDには、作曲者の死後1651年にヴェネツィアで出版された「マドリガーレ集第9巻」が加えられており、イタリアの天才作曲家によるマドリガーレの“最初 "と“最後 "の曲集から歴史の変遷によるモンテヴェルディ自身の作風の変化や発展を知り得ることができるだろう。カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナが届け続けてきたモンテヴェルディのマドリガーレ集の完結に相応しい素晴らしい録音の登場。
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 マドリガーレ集第2巻(1590)
  [まだ陽は昇っていなかった/
  そして女は嘆息しながら言った/
  わがフィッリデは飲んでいた/最も甘い絆よ/
  ヒヤシンスでも水仙でもなく/
  ふたつの赤く愛らしい唇のまわりに/
  この岸辺には紅色の花々もなく/すべての愛らしい唇/
  女よ、私が帰ると私の思いは/私はあの影になりたい/
  もし愛の神が狩りに行ったら/
  恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に/
  見よ、波はささやき/
  私のクローリは優しくまどろんでいた/
  不実な恋人よ、もし私から去るならば/
  きびしい言葉をよく放つ唇/
  むごいことだ、なぜ私から逃げる?/
  私はあなたにこの鏡を贈り/
  私にとって死は大したことではない/
  愛の神よ、私はお前に翼を与え/
  かつて歌ったことがあった
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 グラモフォン・アウォードを受賞するなど、今やラテン系声楽アンサンブルとして世界屈指の存在となったヴェネクシアーナの、モンテヴェルディ・マドリガーレ・シリーズ。
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第3巻(1592)
 若々しい木は/ああ、苦痛は何と大きいことか/
 柔らかい草と白い花の上で/愛しい人よ/
 私の心を引き裂いて頂きたい/おお、夜うぐいす/
 激しい情熱が心を死に追いやるならば/
 去れ、むごき者/おお、春よ/何と不実な顔よ/
 もし私か愛さなくなったら/
 かつては私の命であった瞳よ/苦悩の日々を生きよう/
 美しき瞳よ/安心しておくれ
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 旧品番:GCD-920910(当店未案内)。
 入手困難の状態が続いていたカヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナの黄金コンビによるモンテヴェルディの「マドリガーレ集第3巻」がシリーズの完結に合わせて待望の新装復活、パッケージ・デザイン、ブックレット解説、品番がすべてリニューアル。1590年代に流行した新たな様式をモンテヴェルディがいち早く取り入れた「第3巻」を最高の演奏でご堪能頂きたい。
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 マドリガーレ集第4巻

  ああ、つらい別れ/愛する人よ、あなたを見つめていると/
  わが心よ、お前は死なないのか/星に対して彼は打ち明けた/
  私の魂は/愛しい人よ、許して下さい/あなたは私の心の人ですから/
  澄みきった輝く瞳よ/この胸の痛手/
  お前もまた私から去っていくのか/美しい目の輝きに/
  そんなにも愛するなら/私は若い娘/恋する小鳥/
  もう戦いはやめてくれ/こうして死ねるものなら/悲しみの魂よ/
  わが心の魂よ/遠く離れて/彼女は泣き、ため息をついた
クラウディオ・カヴィーナ(CT/ディレクター)
ラ・ヴェネクシアーナ
 ヴェネクシアーナのモンテヴェルディ・マドリガーレ・エディションの第4作目となるディスク。ネイティヴなイタリアのグループによる、由緒正しきモンテヴェルディ。間違いなく、これからのスタンダードとなる名唱。
ラ・ヴェネクシアーナ〜
 モンテヴェルディ:マドリガーレ集第5巻(1605)

 つれないアマリッリ/おお、わが心のミルティッロ/
 私の魂は/さあシルヴィオ/私があなたを愛しているのを/
 これ以上何をあなたにあげられようか/
 もしアマリッリと共にいる苦しみが甘美なら/
 ああ、美しい太陽に向かうように/
 この暴虐なる愛の神は/
 愛の神よ、もしお前が公正ならば/
 あなたを愛している、私の生命よ/
 このように少しずつ/このすばらしい合奏
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 2007年6月の初来日公演も大盛況、演奏と文献の両面からアプローチのできる前代未聞の「オルフェオ」のリリースでも注目を浴びる「ラ・ヴェネクシアーナ」が、第8巻(GCD-920928)に続くモンテヴェルディのマドリガーレ・シリーズをリリース。「マドリガーレ集第5巻」は「オルフェオ」が完成する2年前に出版され、モンテヴェルディが劇的な表現様式を追求し、通奏低音声部を加えるなどの革新的手法を用いた作品として知られている。
 鬼才クラウディオ・カヴィーナとラ・ヴェネクシアーナのコンビは、来日公演の大成功によって日本での知名度も急上昇。モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレ集やモンテヴェルディの「オルフェオ」などの才気に満ちたレコーディング、そしてモンテヴェルディの「オルフェオ」と「聖母マリアの夕べの祈り」の2大作品をプログラムとした2007年コンサート・ツアー等、イタリア・ルネサンス音楽に対するその意欲の高さは計り知れない。
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 マドリガーレ集第6巻(5声;1614)
  [アリアンナの嘆き/西風が帰り、美しい季節を運ぶ/
  すべての内のただ一人の女/さようなら、美しいフロリダ/
  愛する女の墓で流す恋人の涙/ああ、美しいその顔/ティルシ、何を笑う/
  哀れなアルチェーオよ/エルガストの涙/静かな川のほとり]
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 2曲の哀歌を中心として、そこに通奏低音付きの新しい様式のマドリガーレを取り入れるなど画期的な試みを実践した作品集。カヴィーナとラ・ヴェネクシアーナのコンビはイタリア・ルネサンス時代の作品のスペシャリストとして確固たる地位を築いている声楽アンサンブル。今回はファビオ・ボニッツォーニも通奏低音として録音に参加しており、ラ・ヴェネクシアーナの歌声を一層際立たせてくれることだろう。モンテヴェルディのマドリガーレ集は全8巻のリリースが2006年に完結する予定。
GCD-920927
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(2CD)
1.5CD価格
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 マドリガーレ集第7巻 (1619)
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:1998年2月&7月、ロレット、イタリア。旧 GCD-920904 のジャケット変更再発売。
GCD-920928
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(3CD)
2CD価格
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」(1638)
  [シンフォニア/他の者は愛のために歌う/今や天も地も/
  油断のならない敵が/これほど見事な勝利を/
  すべての恋人は戦う/タンクレディとクロリンダの戦い/
  私は恋に燃えているが/心を武装して/バッロへの序奏/
  皇帝フェルディナンド3世のためのバッロ/
  他の者は軍神マルスのために歌う/やさしい鳥は歌う/
  かわいい天使がさまよう時/私は愛に燃えているが/
  いともやさしい夜うぐいすよ/幸せで楽しい心を持ちたい者は/
  海が穏やかであろうと/ニンフの嘆き/はだしのニンフよ/
  おお、フィリーデ、なぜ君は逃げるのか/
  行かないでくれ、浮気な人よ/
  さあ、さあ、愛らしい羊飼いたち/つれない女たちのバッロ
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 モンテヴェルディの最後のマドリガーレ集である第8巻は作曲家自身の監修で出版が行われた、「戦いの歌」、「愛の歌」の2部形式で構成されている大規模な作品で、出版以前の約30年の間に作曲されたモンテヴェルディの作品を回顧する曲集としても大きな意味を持っている。また、全曲の最後には1608年にマントヴァで初演された「つれない女たちのバッロ」が置かれているが、これは初演版ではなく後のウィーン上演用として改訂された版であるとされている。
 クラウディオ・カヴィーナとラ・ヴェネクシアーナのコンビはイタリア・ルネサンス〜初期バロック時代の作品のスペシャリストとして確固たる地位を確立している。Glossaで進行中のモンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレ集が日本でも高い評価を受けている。前作までと同じく今回もGlossaの鍵盤奏者の顔であるファビオ・ボニッツォーニが通奏低音として録音に参加。ラ・ヴェネクシアーナの美しき歌声の更に引き立たせてくれることだろう。スリップケース仕様に加えて84ページにも及ぶブックレット付きという特別仕様。
GCD-920929
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(11CD+
Bonus CD)
4CD価格
ラ・ヴェネクシアーナ〜モンテヴェルディ:マドリガーレ全集
 マドリガーレ曲集〔第1巻(1587) /第9巻(1651) /第2巻(1590) /第3巻(1592) /第4巻(1603) /
          第5巻(1606) /第6巻(1614) /第7巻(1619) /第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」(1638) 〕

 ・Bonus CD 「ライヴ・イン・コルシカ」(*)
 〔こうして死ねるものなら(第4巻)/私は若い娘(第4巻)/ああ、あなたがそれほど好きなら(第7巻)/
  むごいアマリッリ(第5巻)/星空の輝きのもとに(第4巻)/ああ、美しいその顔(第6巻)/アリアンナの嘆き/
  私は燃え、心を焦がし(第7巻)/さらば、美しいフロリダ(第6巻)/女よ、私が帰ると私の思いは(第2巻)/
  恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に(第2巻)/素敵な羊飼い(第9巻)/
  今や天も地も(第8巻)/ニンファの嘆き(第8巻)/あなたを愛している、私の生命よ(第5巻)〕

 クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
  [ロベルタ・マメリ、ロッサーナ・ベルティーニ、ジュゼッペ・マレット、ファビオ・ボニッツォーニ/他]
 録音:1998年-2006年(*以外) /2002年9月、コルシカ島、ライヴ(*)。(*)はおそらく初出音源。ラ・ヴェネクシアーナの打ち立てた金字塔、モンテヴェルディのマドリガーレ全集が BOX 化。 ブックレットのライナーノーツは、当セットのために書き下ろされたものだが、ボーナス・ディスクはエンハンスト仕様になっており、各巻オリジナルのブックレットが PDF ファイルで収録されている。
GCD-920930
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(9CD)
3CD価格
限定盤
カヴィーナ&ヴェネクシアーナ〜マドリガーレの芸術
 CD1 ヴェルト:マドリガーレ曲集第8巻(1586)〜解放されたエルサレム [GCD-920911]
 CD2 マレンツィオ:マドリガーレ曲集第6巻(1594) [GCD-920906]
 CD3 ルッツァスキ:マドリガーレ集第5巻(1595) [GCD-920905/GCD-C80905]
 CD4 ジェズアルド:マドリガーレ曲集第4巻(1596) [GCD-920934]
 CD5 マレンツィオ:マドリガーレ集第9巻(1599) [GCD-920909/GCD-C80909]
 CD6 ルッツァスキ:1声、2声または3声のソプラノのためのマドリガーレ曲集(1601) [GCD-920919]
 CD7 ディンディア:マドリガーレ曲集第1巻(1606) [GCD-920908/GCD-C80908]
 CD8 ジェズアルド:マドリガーレ曲集第5巻(1611) [GCD-920935]
 CD9 ディンディア:マドリガーレ曲集第3巻(1616) [GCD-920903/GCD-C80903]

 クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:1997年11月-2009年8月。 モンテヴェルディ:マドリガーレ全集(GCD-920929/12CDs/レーベル&流通在庫限り?)に続く、鬼才クラウディオ・カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナのマドリガーレ BOX 。単売が入手困難な録音を含む。各アルバムのオリジナル・ブックレットは PDF データで収録。
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):
 マドリガーレ集第4巻
(5声、1596年刊)
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
[ロッサーナ・ベルティーニ、
 エマヌエル・ガッリ(S)
 ルチア・シャニマニコ(Ms)
 ジュゼッペ・マレット、
 サンドロ・ナリア(T)
 ダニエル・カルノヴィク(B)
 フランコ・パヴァン、
 ガブリエル・
  パロンバ(リュート)
 ファビオ・
  ボニツォーニ(Cemb)]
 旧番号: GCD-920907 のディジパック化装丁変更再発売。ラ・ヴェネクシアーナがモンテヴェルディのマドリガーレ・シリーズ(モンテヴェルディ・エディション)と同時進行で進めているジェズアルド・エディション。
 ジェズアルドは16世紀イタリアでヴェノーサ公、コンツァ伯の地位を授かった貴族で、作曲家として多くの素晴らしい声楽作品を残したことで知られている。ジェズアルドのマドリガーレはもともと録音が多くなく、しかも第5巻または第6巻が取り上げられることがほとんどであるため、この録音は希少価値が高い。
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):
 マドリガーレ集第5巻
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 リナルド・アレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノの「声楽セクション」から分離・独立を果たし、瞬く間にイタリア・マドリガーレの最高の演奏者と評される地位に上り詰めたラ・ヴェネクシアーナ。モンテヴェルディとともに彼らが重点的に取り上げ、2008年をめどにマドリガーレ全集完成を目指しているのが、ジェズアルド。「第4巻」では2001年のグラモフォン・アウォーズ・アーリー・ミュージック部門の最優秀賞を受賞している。難解にして演奏至難なジェズアルドのマドリガーレが各巻まとめて録音されるだけでも貴重なのに、それが最高の演奏で届けられるのだから、ファンにとってはたまらないことであろう。
愛のため息〜フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
 オペラの二重唱とアリア(ヴェネツィア、1644-1666)
 「エリトレーア」(1652) 〜ああ、麗しき目(*/#) /「オリモンテ」(1650) 〜ここであなたの足元に膝を屈し(*/#) /
 「ヴェレモンダ」(1652) 〜もはや悲しみもなく(*/#) /「チーロ〔キュロス〕」(1653) 〜王冠と栄誉を(#) /
 「スタティーラ」(1656) より(*)〔哀れな女、私は何をしているのか/行け、勇猛なわが心よ〕/
 「ムツィオ・シェーヴォラ〔ムキウス・スカエウォラ〕」(1665) 〜残忍な顔つき(*/#) /
 「オルミンド」(1644) より(*/#) 〔愛に不平を抱かず/ええ、ええ、今夜〕/「エジスト」(1643) 〜対話「いま暁が」/
 「アフリカのシピオーネ〔スキピオ〕」(1664) 〜惨めな私が王だと(#) /「エーレナ」(1659) 〜私は胸に閉ざす(*/#)/
 「ポンペーオ・マーニョ 〔大ポンペイウス〕」(1666) 〜凍り付くアルプスは(*)

 ジューリア・セメンツァート(S;*) ラッファエーレ・ペ(CT;#)
 クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2015年12月、ローディ、ヴィーニェ劇場、イタリア。曲目翻訳:水谷彰良。地中海とイタリアの情熱が育んだ、当代屈指のラテン系古楽アンサンブル、ラ・ヴェネクシアーナ久々の録音は、イタリア古楽界の新生ふたりの歌唱によるカヴァッリ・アルバム。バロック期のオペラ作曲家カヴァッリは、活躍の拠点ヴェネチアのみならず、イタリア・オペラの発展に絶大な影響を与えた。
GCD-920941
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(2CD)
1.5CD価格
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」
 エマヌエラ・ガッリ(S;音楽の精/エウリディーチェ) ミルコ・グァダニーニ(T;オルフェオ)
 マリーナ・デ・リーゾ(A;使者) クリスティーナ・カルツォラーリ(プロセルピナ)
 マッテオ・ベロット(プルトーネ) ホセ・ロ・モナコ(希望) サルヴォ・ヴィターレ(カロンテ)
 ヴィンチェンツォ・ディ・ドナト(アポロ) フランチェスカ・カッシナーリ(ニンファ)
 ジョヴァンニ・カッカーモ(牧人1) 櫻田 亮(牧人2/霊1) トニー・カッラディーニ(牧人4/霊2)

 クラウディオ・カヴィーナ指揮(CT;牧人3)指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2006年2月、サン・カルロ教会、モデナ、イタリア。旧品番: GES-920913E(2CDs+BOOK; 同曲の初演400周年となる2007年に3099部のみ限定リリース), GCD-920913 (2CDs) の再発売。
ア・ドゥエ・アルティ〜 室内二重小曲集
 B.マルチェッロ:あなたを幸せに/憧れのひとが遠くに / ヘンデル:私の悩みのいとしいお方
 カレザーナ:目の嘆き / ステッファーニ:私は去る
 ボノンチーニ:ニンファの死のために(ソロ)/少しの猶予を(ソロ)/いつも泣く

 フィリッポ・ミネッチャ、ラッファエーレ・ペ(CT)
 クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2015年10月、ヴェスコヴィレ宮殿礼拝堂、ローディ、イタリア。 クラウディオ・カヴィーナが率いるラ・ヴェネクシアーナ、フィリッポ・ミネッチャ、ラッファエーレ・ペといったイタリアの新世代カウンターテナー二人による二重唱曲集が登場!ともに、ラ・ヴェネクシアーナの他、アントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)やカルロ・イパタ&アウセル・ムジチなど多くの録音・公演に参加し、現在のもっとも注目を浴びるカウンターテナーの一人であるフィリッポ・ミネッチャとラッファエーレ・ペ。音楽に合わせた様々な表情、魅力的な声の融合を活かして、1680年代以降に貴族の間で流行し、多くのオペラ作家も魅了してきた二重唱曲(デュエット・ダ・カメラ)を歌う。
GCD-920943
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(3CD)
2CD価格
モンテヴェルディ:倫理的、宗教的な森
 聖ガブリエーレ・アルカンジェロの祈り/聖ジュゼッペの祈り/ミサ・ソレムニス
  クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、アレーナ・ダンチェヴァ、ナディア・ラーニ(S)
   クラウディオ・カヴィーナ(CT) ジュゼッペ・マレット、サンドロ・ナリア(T)
   マッテオ・ベッレット、ダニエーレ・カルノヴィチ(B)]
 録音:2005年3月、サン・ミゲル大聖堂、クエンカ、スペイン、ライヴ| 初出・旧品番: GCD-920914 〔廃盤、入手不能〕。
GCD-920944
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(2CD)
1.5CD価格
ボノンチーニ:オラトリオ「マグダラのマリアの改宗」(ウィーン、1701)
 ガブリエーレ・パロンバ(ディレクター)ラ・ヴェネクシアーナ
 エマヌエラ・ガッリ(S;マグダラのマリア)
 フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(S;神の愛)
 マルタ・フマガッリ(A;マルタ) マッテオ・ベッロット(B;世俗の愛)
 録音:2019年9月、イタリア。イタリアの鬼才クラウディオ・カヴィーナが創設し、初期イタリア音楽のスペシャリスト、イタリアのマドリガーレのもっとも重要なグループとして活動を続けてきたヴォーカル・アンサンブル"ラ・ヴェネクシアーナ"。創設者のクラウディオ・カヴィーナに代わり、これまでラ・ヴェネクシアーナやアンサンブル・アウローラ、イ・トゥルキーニ、ラ・リゾナンサなど多くの有力古楽アンサンブルで通奏低音を支えてきたリュート&テオルボ奏者、ガブリエーレ・パロンバが指揮を取った新体制でのレコーディング第1弾。当時ヨーロッパで名声を誇り、神聖ローマ皇帝の宮廷で大きな力を持っていたジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ(1670-1747)が、神聖ローマ皇帝レオポルト1世のために1701年に書いたオラトリオ、マグダラのマリアの人気のある物語に基づく「マグダラのマリアの改宗」を録音。エマヌエラ・ガッリ、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ、マルタ・フマガッリ、マッテオ・ベッロットとイタリア古楽界の名ソリストたちの参加も心強い限り。
香しき時
  Combustion espontanea / Kit para romper tiempos pequenos
  El aroma del tiempo / Carolan's cup/B, durmiendo
  Nana para Ainhitze / Nocturno 2 / Por un tubo / Esa otra cosa
  L'impossible amour / El eco de la soledad / Espuma de aire
  Esto es para
ペドロ・エステヴァン
 (ヴィブラフォン、マリンバ、P、
 キーボード、プログラミング、
 カンターロ、ボドラム、
 タンバリン、パンデロ、リグ、
 グリス=フレーム・ドラム、
 ドイラ、バス・ドラム、他)
マルコ・アンブロシーニ
 (ニッケルハルパ、
 ヴァイオリン、タロタ、他)
ディミトリス・ソニス
 (ブズーキ、他)
ジュリオ・アンドレーデ(Cb)
アリアンナ・サヴァール(Hp)
サルヴァドール・ヴィダル(Cl)
 ジョルディ・サヴァールのもとで打楽器奏者として活躍していたペドロ・エステヴァンの最新「フュージョン」アルバム。ボーダレスに古楽と現代の間を行き来するエステヴァンとしては相当な意欲作なのだろう。一聴して簡単に分類はできない音楽だが、あえていえばアンビエント系か。ゴンチチのようでもあり、アンドレ・ギャニオンのようでもあり、ジョージ・ウィンストンのようでもあり、はたまたリチャード・ストルツマンのクロスオーヴァー・アルバムのようでもある。サンプリングもかなり大胆に用いられいて、自然音(虫の鳴き声)などが効果的に取り入れられている。
GCD-921108
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(2CD)
1.5CD価格
ツェートマイアー&ブリュッヘン〜
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

 [第1番 変ロ長調K.207(*)/第4番 ニ長調K.218(#)/
  第5番 イ長調K.219「トルコ風」(#)/
  第3番 ト長調K.216(+)/第2番 ニ長調K.211(+)]/
 ヴァイオリンとヴィオラのための
  協奏交響曲 変ホ長調K.364(**)
トーマス・ツェートマイヤー
 (Vn/指揮)
ルース・キリウス(Va)
フランス・ブリュッヘン指揮(+/**)
18世紀オーケストラ
 録音:2002年7月、クリチバ(ブラジル;*)、2000年9月、ユトレヒト(オランダ;#)、2005年10月、ユトレヒト(オランダ;+)、2005年10月、ユトレヒト(オランダ;**)、全てライヴ。
 永く語り継がれていくであろう東京芸術劇場を舞台としたモーツァルトの「レクイエム」(GCD-921105)、18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者ホープリチが新資料に基づく復元楽器で演奏に臨んだモーツァルトの「クラリネット協奏曲」(GCD-921107)のリリースから早や数年。雌伏の時を経て遂にグロッサ(Glossa)から登場する18世紀オーケストラの最新盤は、オーストリアの天才ツェートマイヤーと古楽界の世界的権威ブリュッヘンのコンビによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集&協奏交響曲!
 ブラジルのクリチバ、オランダのユトレヒトとロッテルダム、ライヴを収録したモーツァルトは、ヴァイオリン協奏曲第1番、第4番&第5番をツェートマイヤーが弾き振り、協奏交響曲とヴァイオリン協奏曲第3番&第2番ではブリュッヘンが指揮を担当。ブリュッヘンとツェートマイヤーのコンビは、フィリップス時代にもベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲という名演を生み出した実績があるだけに、モーツァルトでのさらなる進化に対する期待度の高さは計り知れない。
 また協奏交響曲では" ツェートマイヤー・クァルテット" のメンバーであり、リーダーのツェートマイヤーはもちろんのこと、ブリュッヘンからも厚い信頼を寄せられ18世紀オーケストラのワールド・ツアーにも招かれている女流ヴィオラ奏者ルース・キリウスがソリストを務めるなど、選び抜かれたキャストも申し分無し!
 コンサートでの演奏はもちろんのこと、録音のリリースに関しても絶対に妥協しないブリュッヘンが太鼓判を押したツェートマイヤーとのモーツァルト・プログラム。話題必至!
ブリュッヘン〜
 ハイドン:
  十字架上のキリストの最後の7つの言葉
Hob.XX-1
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀オーケストラ
 録音:2004年11月、ユトレヒト(オランダ)、ライデン(オランダ)、ライヴ。
 ツェートマイヤーとのコンビによる「モーツァルトのヴァイオリン協奏曲集&協奏交響曲」(GCD-921108)で久々にグロッサ(Glossa)の舞台へと戻ってきた古楽界の世界的権威フランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラ。モーツァルトでの圧倒的な演奏で聴衆に健在振りをアピールしたブリュッヘン&18世紀オーケストラが早くも送り出す最新盤は、同コンビが温め続けてきたハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」の管弦楽版。録音の存在が噂されながらもベールに包まれたままだったブリュッヘンのハイドンが、アニヴァーサリー・イヤーに合わせて遂に登場!
 1786年、エステルハージ家に楽長として仕えていたハイドンにスペイン西部の港湾都市カディスからの依頼が届き作曲された「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。カディス大聖堂の聖金曜日の礼拝のために作曲されたこの作品は、作品冒頭の "序奏 "、キリストが十字架上で発した最後の7つの言葉を表す "7つのソナタ "、キリストの昇天により起きた "地震 "によって楽曲が構成されており、エステルハージ家時代のハイドンを代表する重要作の1つとしても知られている。
 管弦楽版の他にも弦楽四重奏版、オラトリオ版が存在し、朗読付きで演奏されることも多いこの作品。ブリュッヘンは楽章間の空白をさらに音楽的で効果的に活用することが出来ないものかと熟慮した結果、オランダ系アメリカ人作曲家のロン・フォード(1959-)に器楽による「間奏曲」の作曲を依頼。ブリュッヘンが思い描いたとおりの形に完成した「間奏曲」の効果によって、作品全体の神秘性や崇高な雰囲気が劇的に向上しているという。まさにブリュッヘン版と言っても過言ではないブリュッヘン&18世紀オーケストラによるハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。ハイドンの没後200年を記念するに相応しい特大リリース。
モーツァルト:ホルンのための作品集
 ホルン協奏曲第3番 変ホ長調K.447/
 アリア「あなたから遠く離れて」
  〜歌劇「ポントの王ミトリダーテ」K.87より/
 ホルン五重奏曲 変ホ長調K.407/音楽の冗談 K.522/
 ホルンのための12の二重奏曲 K.487より
トゥーニス・ファン・デァ・
 ズヴァールト(ナチュラルHr)
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀o.
クラロン・マクファデン(S)
エルヴィン・ヴィーリンガ
(ナチュラルHr)
マルク・デストリュベ(Vn)
スタース・
 スヴィールストラ(Vn/Va)
アルベルト・ブリュッヘン(Vc)
ロベルト・フラネンベルグ(Cb)
 録音:2006年6月-2008年7月、ブレシア(イタリア)、フェーネンダール(オランダ)、マドリッド(スペイン)。
 巨匠フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラの最新盤は、ホープリチとのクラリネット協奏曲と同等、もしくはそれ以上の衝撃と感動を予感させるモーツァルトの「ホルンのための作品集」!
 モーツァルトの「4つのホルン協奏曲」は、彼より25歳近く年上でザルツブルクの宮廷楽団で活躍、当時を代表するホルンの名手だった友人ヨーゼフ(イグナーツ)・ロイドゲープのために書かれた。
 ソリストを務めるトゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールトは、18世紀オーケストラとフライブルク・バロックo.の首席奏者を兼務、古楽大国オランダが誇るナチュラルホルンの世界的名手。作品のスタイルによって変わるナチュラルホルンの役割や音色がモーツァルトの意図した作曲当時の作品の姿を伝えてくれることだろう。
GCD-921112
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(2CD)
1.5CD価格
ブリュッヘン、「ロ短調ミサ」を再録音!
 J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調BWV.232
  ドロテー・ミールズ、ヨハネッテ・ゾマー(S) パトリック・ファン・ゲーテム(A)
  ヤン・コボウ(T) ペーター・コーイ(B)
  フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.、カペラ・アムステルダム
 録音:2009年3月、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ワルシャワ、ライヴ。
 巨匠フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラ、グロッサ&専属録音チーム「グランド・ツアー」の強力タッグが贈る新録音は、20年ぶりとなるJ.S.バッハの「 ロ短調ミサ」再録音!
 ブリュッヘンによる同曲1回目の録音はフィリップス時代、1989年3月の収録だったが、切の妥協を許さず厳しい姿勢を保ち続けている彼が許可しただけあって、この再録音への期待も高まると言う物。世界屈指の古楽系歌手陣と信頼を寄せるオランダの合唱団が集結、ブリュッヘンが目指す「18世紀の傑作に相応しい名演奏」と「作品初演時の感動の再現」が現実のものとなった、ワルシャワで生まれた新たな奇跡は大反響必至!
GCD-921113
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(2CD)
1.5CD価格
ブリュッヘンの「ヨハネ受難曲」再録音
 J.S.バッハ
:ヨハネ受難曲 BWV.245
  マルクス・シェーファー(T;福音史家) トマス・オリーマンス(Br;イエス)
  キャロリン・サンプソン(S) マイケル・チャンス(CT)
  マルセル・ビークマン(T) ペーター・コーイ(B)
  フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.、カペラ・アムステルダム
 録音:2010年3月-4月、デ・ドゥーレン(ロッテルダム)、フィルハーモニー(ハールレム)、スタッツヘホールザール(ライデン)、以上ライヴ。20年振りとなる「ロ短調ミサ」新録音(GCD-921112)で大きな感動と衝撃を与えてくれたブリュッヘン&18世紀オーケストラのJ.S.バッハ再録音第2弾は、1992年のフィリップス盤以来となる「ヨハネ受難曲」。1981年の結成から30年、絶えずJ.S.バッハの音楽と対話し続けてきたブリュッヘン&18世紀オーケストラの成熟と進化は「ロ短調ミサ」で実証されているだけに、リリースに一切の妥協を許さないブリュッヘンが認めた当新録音も、大きな話題となること必至。今や世界最高峰の古楽系ソプラノとして絶大な評価を受けるキャロリン・サンプソン、1992年の旧盤を知るペーター・コーイ、ジェラール・スゼーの再来トマス・オリーマンスなど、ソリストも強力。
GVD-921114S
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(2DVD)
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価格帯:D
ショパン生誕200周年 スペシャル・バースデー・コンサート〜
 ショパン:ピアノと管弦楽のための作品集

 ポーランド民謡による大幻想曲 イ長調 Op.13 /ネルソン・ゲルナーのインタビュー(Part.1) /
 ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 /マズルカ第6番 イ短調 Op.7 No.2 /ケヴィン・ケナーのインタビュー/
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22 /マルク・デストリュベのインタビュー/
 ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21/マズルカ第21番 嬰ハ短調 Op.30 No.4/ヤヌシュ・オレイニチャクのインタビュー/
 演奏会用ロンド「クラコヴィアク」 ヘ長調 Op.14/ネルソン・ゲルナーのインタビュー(Part.2) /
 モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2/
 夜想曲第13番 ハ短調 Op.48 No.1/ネルソン・ゲルナーのインタビュー(Part.3)

  ネルソン・ゲルナー、ケヴィン・ケナー、ヤヌシュ・オレイニチャク(P)
  フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.
 録音:2010年2月26日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)、ライヴ。使用楽器:エラール1849 (3人とも/NIFC所有)。ピアニスト3人の曲分担は代理店案内に記載されていない。ショパン生誕の地ワルシャワで行われた「ショパン生誕200周年スペシャル・バースデー・コンサート」にゲルナー、ケナー、オレイニチャクという当代有数のショパン弾き、さらにブリュッヘンと18世紀オーケストラが登場。ポーランドが国家を挙げて創り上げたという全てのピアノ・ファン、ショパン・ファンのためのコンサート・ライヴが最高のクォリティで登場。18世紀オーケストラのコンサートマスター、マルク・デストリュベとピアニストたちへのインタビューは『日本語字幕付き』とのこと。
ブリュッヘン&18世紀o.〜J.S.バッハ
 復活祭オラトリオBWV.249 /オルガン協奏曲(原曲: BWV.35 & BWV.156)
  イルセ・エーレンス(S) マイケル・チャンス(CT) マルクス・シェーファー(T)
  デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(B) ピーター=ヤン・ベルダー(Org)
  フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.、カペラ・アムステルダム
 録音:2011年4月、アムステルダム&ユトレヒト(オランダ)、ライヴ。「ロ短調ミサ」(GCD-921112)、「ヨハネ受難曲」(GCD-921113)に続くブリュッヘン&18世紀オーケストラのJ.S.バッハ・ライヴ・レコーディングシリーズ最新刊。「復活祭オラトリオ」の合唱に前2作同様カペラ・アムステルダムを起用。独唱陣もブリュッヘンからの信頼厚い名歌手たち。ベルダーがソリストを務めるカップリングのオルガン協奏曲は、カンタータ2曲の器楽楽章を題材としており、ブリュッヘンの「復活祭オラトリオ」を完成させる重要な役割を担っているという。
GCDSA-921116S
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[GCDSA-921116]
(5 HYBRID_SACD)
3CD価格
ブリュッヘン〜ベートーヴェン:交響曲全集(2011年新録音/ロッテルダム・ライヴ)
 〔第1番 ハ長調Op.21 /第3番 変ホ長調Op.55「英雄」/第2番 ニ長調Op.36 /
  第4番 変ロ長調Op.60 /第6番 ヘ長調Op.68「田園」/第5番 ハ短調Op.67「運命」/
  第8番 ヘ長調Op.93 /第7番 イ長調Op.92 /第9番 ニ短調Op.125「合唱付き」〕
  レベッカ・ナッシュ(S) ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(Ms)
  マルセル・ビークマン(T) ミヒャエル・テーフス(B)
  フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.、ラウレンス・コレギウム&カントライ
 録音:2011年11月、デ・ドゥーレン、ロッテルダム、ライヴ。エンジニア&プロデューサー:スタジオ・ファン・シュッペン/エグゼクティヴ・プロデューサー:シーウヴェルト・フェルスター、カルロス・セスター解説書全文日本語対訳付き(解説:ロランド・デ・ベール/日本語訳:生塩 昭彦)&日本語曲目表記オビ付き。#旧仕様盤: GBSADV-001 に付属していた限定 DVD 「ブリュッヘンが語るベートーヴェンとその音楽」は完売のため、現在の流通品には付属いたしません。
 『やれることは全てやったと僕らは自身は自負しても、ベートーヴェンが「おや、これは私の曲だ」とわかってくれたら、僕はきっと感動する 』『ベートーヴェンのオリジナルなテンポを、原則的に僕は尊重する。自分の好きなテンポでやってたら、何の意味もないと思う。』『聴く度に、新たなベートーヴェンを発見することになる。それがまた、聴く者の歓喜となる 』(ブリュッヘンのインタビューより) 30年以上も世界中でベートーヴェンの交響曲を演奏してきたフランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラ。1984年から1992年にかけて録音された旧全集から約20年、2011年10月オランダ、ロッテルダムのデ・ドゥーレンを舞台に「ベートーヴェン体験」と題されたライヴにおいて、ブリュッヘンが長年抱いてきたベートーヴェン「交響曲全集」新録音が遂に実現した。さらに成熟した指揮者とオーケストラの関係、年月と共に進化した解釈は、彼らのたどり着いたベートーヴェンの新たな理想形。
ブリュッヘン&18世紀管〜メンデルスゾーン:交響曲集
 〔第4番 イ長調 Op.90「イタリア」(1833年原典版) /第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」〕
J.S.バッハ:カンタータ第107番「汝何を悲しまんとするや」BWV.107
            〜主よ、あなたの栄光を与えて下さい(オーケストラ版)
 フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.
 録音:2009年9月、2012年11月、ユトレヒト、オランダ、ライヴ。巨匠ブリュッヘン&18世紀オーケストラのメンデルスゾーンとバッハが登場。収録曲は全曲 1990年代に PHILIPS へ録音していたもので、10年以上を経た再録音。
GCD-921119
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(2CD)
1.5CD価格
ブリュッヘン、ロッテルダム・ライヴ 2010 〜モーツァルト後期三大交響曲集
 〔第39番 変ホ長調 K.543 /第40番 ト短調 K.550 /第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」〕
 フランス・ブリュッヘン指揮 18 世紀o.
 録音:2010年3月4日、デ・ドゥーレン、ロッテルダム、オランダ、ライヴ。ブリュッヘン&18世紀オーケストラ、1980年代後半 PHILIPS 録音から約30年振りとなるモーツァルト:後期三大交響曲新録音が登場。ベートーヴェン:交響曲全集(GBSADV-001)、メンデルスゾーン:交響曲第4番&第5番(PGCD-921117)に続く、ブリュッヘン&18世紀オーケストラによる現在の解釈を伝える録音。
GCD-921121S
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(8CD +
Bonus Disc)
4CD価格
1000セット
限定
ブリュッヘン〜モーツァルト・レコーディングス
 ヴァイオリン協奏曲集&協奏交響曲(GCD-921108 | 2CDs) /
 アロイージオ・ウェーバーのためのアリア集(GCD-C81104 [GCD-921104]) /
 ホルンのための作品集(GCD-921110) /
 クラリネット協奏曲&アリア集(GCD-C81107 [GCD-921107]) /
 後期三大交響曲集(GCD-921119 | 2CDs) /
 レクイエム/他(GCD-921111 [GCD-921105] → GCD-C81111) /
 Disc 9:歌劇「後宮からの逃走」(抜粋| Bonus Disc 、初出|日本完全限定!)(#)
  レネケ・ルイテン、シンディア・シーデン(S) アンデシュ・ダーリン、
  マルセル・ビークマン(T) ミヒャエル・テーフス(B) カペラ・アムステルダム(以上#)

  フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o./他
 録音:1998年-2010年/2011年11月9日、フリッツ・フィリップス音楽センター(#) 。2014年8月13日、惜しまれつつこの世を去った巨匠フランス・ブリュッヘンと18世紀管が GLOSSA へ録音したモーツァルトをまとめた BOX 。日本のみ、1000セット完全限定で初出&彼唯一のモーツァルト歌劇録音となった「後宮」抜粋のボーナス・ディスク付。
 ##ボーナス・ディスクは限定のため予告無く終了致します。お早めに御注文下さい。
18世紀管新体制〜モーツァルトオーボエ協奏曲
 オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314 /オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370/
 2つのヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、オーボエと2つのホルンのためのディヴェルティメントK.251 /
 アリア「あなたに明かしたい、おお、神よ」 K.418

  フランク・デ・ブライネ(Ob) ケネス・モンゴメリー指揮18世紀o.
 録音:2015年1月、10月、アムステルダム。 ブリュッヘンが結成し、古楽オーケストラのパイオニアとして世界的に活躍してきた18世紀オーケストラ。ブリュッヘン亡き後もその意志を継ぎ、客演指揮者を招いてワールド・ツアーなどを続けてきた。ポスト=ブリュッヘン時代へと入った18世紀オーケストラ初の録音は、長年18世紀オーケストラのメンバーのみならずエンシェント室内o.の首席奏者も担って来たフランク・デ・ブライネを中心としたモーツァルトのオーボエ作品集。指揮は、王立音楽大学(RCM)でエイドリアン・ボールトに師事し、アルスターo.の首席指揮者などを務めた北アイルランド、ベルファスト出身の指揮者、ケネス・モンゴメリー。2010年にはOBE(大英帝国勲章)に叙されており、近年は18世紀オーケストラの客演で好評を博している。
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123
 キャロリン・サンプソン(S) マリアンネ・ベアーテ・シェラン(Ms)
 トーマス・ウォーカー(T) デイヴィッド・ウィルソン=ジョーンズ(B)
 ダニエル・ロイス指揮18世紀o.、カペラ・アムステルダム
 録音:2016年10月、ティヴォリ/ヴレーデンブルヒュ、ユトレヒト、オランダ。 「ポスト=ブリュッヘン時代」へと突入したピリオドo. のパイオニア、18世紀オーケストラの音楽創造の旅路。ピリオド系の名オーボイスト、フランク・デ・ブライネとの「モーツァルト:オーボエ協奏曲」(GCD-921123)に続く、「ポスト=ブリュッヘン時代」第2弾となる新録音は、オランダ古楽界の名匠ダニエル・ロイスがタクトを執ったベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」! 古楽、合唱シーンでその卓越した手腕を発揮するダニエル・ロイスと自身が芸術監督を務める世界有数の合唱団カペラ・アムステルダム、そしてソリストにはキャロリン・サンプソン、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(シェラン)など古楽界を代表する名歌手たちを迎えるなど、「ミサ・ソレムニス」の演奏のために豪華な陣容を実現させた18世紀オーケストラ。「ブリュッヘン時代」から続く18世紀オーケストラのベートーヴェン演奏史の1部であると同時に、「ポスト=ブリュッヘン時代」の本格的な幕開けを告げる「ミサ・ソレムニス」が堂々の登場。
GCD-921125S
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(4CD)
2CD価格
ブリュッヘン&18世紀管〜ラモー:管弦楽組曲集
 コンプリート・フィリップス&グロッサ・レコーディングス

  組曲「レ・ボレアド」(1763) /組曲「ダルダニュス」(1739) /組曲「カストールとポリュックス」(1737) /
  組曲「優雅なインドの国々」(1735) /組曲「アカントとセフィーズ」(1751) /
  組曲「エベの祭典」(1739) /組曲「ナイス」(1749) /組曲「ゾロアストル」(1749)

 フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.
 録音:1986年-2000年。日本向け特別仕様盤|矢澤孝樹氏描き下ろしの日本語解説封入|ブックレットにはオランダの写真家Annelies van der Vegtによる ブリュッヘンのポートレートを複数掲載。 オランダが生んだ古楽界の巨匠ブリュッヘン。自らが創設した18世紀オーケストラの発足当初から2014年の晩年までフランス・ブリュッヘンが重要なレパートリーとしてきたフランス・バロックの巨匠ジャン=フィリップ・ラモーの音楽フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラによって、Philips時代に録音された4曲、そしてGlossa移籍後に録音された4曲、計8つの管弦楽組曲(音楽悲劇、オペラ=バレ、英雄的牧歌劇からの組曲)が、CD4枚に収めたBOXセットになって登場!
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
 キャロリン・サンプソン(S) アンドレ・モルシュ(Br)
 ダニエル・ロイス指揮18世紀o.、カペラ・アムステルダム
 録音:2018年5月、デ・ドゥーレン、ロッテルダム、オランダ。 「ポスト=ブリュッヘン時代」へと突入したピリオドo. のパイオニア、18世紀オーケストラの音楽創造の旅路。前作ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」(PGCD-921124 / GCD-921124)で、18世紀オーケストラのタクトを振ったオランダ古楽界の名匠ダニエル・ロイス。ポスト=ブリュッヘン時代のGlossa録音第2弾は、ブラームスの偉大な宗教作品「ドイツ・レクイエム」をレコーディング!古楽、合唱シーンでその卓越した手腕を発揮するダニエル・ロイスと自身が芸術監督を務める世界有数の合唱団カペラ・アムステルダム。ソリストは、前作に引き続き参加となる古楽系ソプラノの最高峰キャロリン・サンプソン、そしてアムステルダムとハーグで学び、ウィリアム・クリスティのル・ジャルダン・デ・ヴォワのメンバーともなったドイツのバリトン、アンドレ・モルシュフランス・ブリュッヘンが築いた18世紀オーケストラのサウンド、カペラ・アムステルダムの純度の高いハーモニーで、音色、解釈、テンポなど、ブラームス本来の意図に可能な限り近づけるよう試みた演奏。
ディールティエンス& 18世紀管〜C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集
 〔イ短調 Wq.170 (1750) /変ロ長調 Wq.171 (1751) /イ長調Wq.172 (1753) 〕

 ロエル・ディールティエンス(Vc) 18世紀o.
 録音:2019年3月、カイゼル運河教会、アムステルダム、オランダ。「ポスト=フランス・ブリュッヘン時代」へと突入したピリオドo. のパイオニア、18世紀オーケストラの音楽創造の旅路。第4作目のレコーディングは、ベルギーの名チェリスト、ロエル・ディールティエンスを迎えたC.P.E.バッハのチェロ協奏曲集が登場。ロエル・ディールティエンスはフランス・ブリュッヘン、ヘレヴェッヘ、デ・レーウ、ポンスたちからの信頼も厚く、自身が創設した"アンサンブル・エクスプロラシオン"との多数の録音でも知られる、モダーンとバロックの両方のチェロの権威。J.S.バッハの息子たちのなかでもっとも成功した音楽家である次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは、バロックと古典派の過渡期を歩んだ作曲家で、鍵盤楽器ソナタによってモーツァルトやベートーヴェンにも大きな影響を与えた。18世紀には「チェロ協奏曲」はまだ新しいジャンルであり、C.P.E.バッハのこれらのチェロ協奏曲(1750年〜1753年)は、ボッケリーニやハイドンがチェロ協奏曲を書くよりも前に生み出された作品フランス・ブリュッヘンが築いた18世紀オーケストラのサウンドとディールティエンスの雄弁なチェロによって、魅力的で多彩な物語が紡がれている。レコーディング・セッションにも訪れて解説のエッセイを寄稿しているのはフランス・ブリュッヘンの長年の友人でもあったというオランダの人気小説家アンナ・エンクヴィスト(Anna Enquist)。
ウェーバー、クルピンスキ:クラリネット協奏曲集
 ウェーバー:クラリネット協奏曲 ヘ短調 Op.73 (1811)
 クルピンスキ:クラリネット協奏曲 変ロ長調(1823)
 ウェーバー:クラリネット協奏曲 変ホ長調 Op.74 (1811)
  エリック・ホープリッチ(Cl) ギ・ファン・ワース指揮18世紀o.
 録音:2019年6月、カイゼル運河教会、アムステルダム、オランダ。 18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者を務め、ヒストリカル・クラリネットの楽器製作・研究の世界的権威でもあるエリック・ホープリッチ。復元したバセット・ホルンの使用で話題を呼んだホープリッチの大名盤「モーツァルトのクラリネット協奏曲(GCD-C81107)」以来となる18世紀オーケストラとの協奏曲新録音は、2020年7月に発売したばかりの「ウェーバー&クロンマー:クラリネット五重奏曲集(GCD-920610)」に続き、今度はウェーバーの2つのクラリネット協奏曲が登場する。1811年に立て続けに作曲された2つのクラリネット協奏曲は、他のウェーバーのクラリネット作品と同様、当時の名手ハインリヒ・ベールマンのために書かれ、ウェーバーの指揮
ベールマンの独奏で初演やヨーロッパ中でのツアーを繰り広げた作品。この録音では、「クラリネット五重奏曲集」の録音と同じように、ベールマンが使っていたと考えられるGriessling & Schlott(グリースリング・ウント・シュロット)の楽器のレプリカを使い、18世紀オーケストラの見事な演奏で、ベールマンのクラリネット・サウンドを再現している。フランス・ブリュッヘン亡き後にも様々なゲスト指揮者を迎えながら精力的に活動を続けている18世紀オーケストラを振るのは、ベルギーのバロックo. 「レザグレマン」の音楽監督を務めながら、18世紀オーケストラではホープリッチとともにクラリネット奏者も担当しているクラリネット&指揮に精通したベルギーの名手、ギ・ファン・ワースという最適の布陣。カップリングされているのは、ショパンの ホ短調協奏曲の初演で指揮を務めたことで名を残すポーランドの作曲家、カロル・クルピンスキ(ショパンの25歳年上)のクラリネット協奏曲。
エンリーコ・ガッティのヴィヴァルディOp.2
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリンと低音のための12のソナタ集Op.2 より
   [第2番/第3番/第4番/
    第7番/第1番/第9番/第5番]
エンリーコ・ガッティ(Vn)
アンサンブル・アウロラ
 世界的バロック・ヴァイオリン奏者、エンリーコ・ガッティによる待望の新作は、ヴィヴァルディのソナタ集 Op.2。この作品は当時のデンマーク王フレゼリク4世に献呈されたもので、1709年にヴェネツィアで出版、作品番号の付いた最初のヴァイオリン・ソナタ集となっている。
 1993年と1998年の2度に渡って「アントニオ・ヴィヴァルディ賞」を受賞したガッティ。母国最大の巨匠の作品に立ち向かう姿勢と気迫の凄まじさは想像に難くない。そしてアルカナ時代同様、ガッティ自身の解説によるブックレットに加え、グロッサの洗練されたジャケットデザインは今回も健在。ファンの渇望を潤すガッティからの最高のプレゼントとなるだろう。
GCD-921203
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(2CD)
1.5CD価格
エンリコ・ガッティ
 ヴィヴァルディ:12のトリオ・ソナタ集 Op.1
エンリコ・ガッティ(Vn)
アンサンブル・アウローラ
[ロゼッラ・クローチェ(Vn)
 ジュディス=マリア・
  ベッカー(Vc)
 モニカ・プスティルニク
 (アーチリュート)
 グィド・モリーニ
 (Cemb/Org)]
 これぞ鬼才エンリコ・ガッティ!待望のヴィヴァルディ第2弾が登場!
 自らの祖国イタリアのバロック音楽に深い敬意を払い、多くの名演を生み出してきたバロック・ヴァイオリンの鬼才エンリコ・ガッティ。ストラデッラ、ヴィヴァルディ、ボッケリーニと続いたスペインのグロッサ(Glossa)からのリリース最新作は、デンマーク王フレゼリク4世に献呈された「ソナタ集Op.2」(GCD-921202)に続くヴィヴァルディの第2弾。当時のヴェネツィアの貴族であるアンニーバレ・ガンバラ伯に献呈され、1705年にヴェネチアで出版された12曲で構成される「トリオ・ソナタ集Op.1」は、ヴィヴァルディの代表作の1つとして知られる「トリオ・ソナタ第12番 ニ短調「ラ・フォリア」」を含み、全曲録音は貴重。このガッティによる録音が新たな決定盤として輝くことは想像に難くない。タルティーニの録音では敢えて「悪魔のトリル」を録音から外すなど、選曲にも深いこだわりを見せるガッティ。若きヴィヴァルディが作品に込めたメッセージと想い、そしてあふれんばかりの生命力に満ちた充実の「トリオ・ソナタ集」。
ガッティ兄弟のJ.S.バッハ、世界初録音曲あり
 J.S.バッハ:
  フルート協奏曲 ロ短調(*)/
  三重協奏曲 ニ長調BWV.1050a/
  管弦楽組曲第2番 ロ短調BWV.1067
マルチェロ・ガッティ
(Fl−tr)
エンリコ・ガッティ
(Vn/ディレクター)
アンサンブル・アウローラ
[ロゼッラ・クローチェ(Vn)
 ジョアンナ・フシチャ(Va)
 ジュディス=マリア・
  オロフソン(Vc)
 リッカルド・コエラティ
 (ヴィオローネ)
 ミケーレ・バルキ(Cemb)]
 録音:2007年11月、サン・ミケーレ教会、モデナ、イタリア。(*)は世界初録音。
 バロック・ヴァイオリンの名手エンリコと、トラヴェルソの名匠にしてエンリコの実弟マルチェロのガッティ兄弟、そしてその盟友たちが集ったアンサンブル・アウローラの新録音。
 世界初録音の(*)は、同調のBWV.1056aやBWV.1059aとは異なる曲で、イタリアの音楽学者フランチェスコ・ジメイが長年の研究成果に基づいて復元したもの。ジメイはカンタータ第207番からのアリア「お前たちの足どりを鈍らせてはならない」BWV.207/3、カンタータ第209番「悲しみのいかなるかを知らず」BWV.209、カンタータ「レオポルト殿下)」BWV.173aの3つの声楽作品が『この"フルート協奏曲"のソースであることを確認』(代理店表記ママ)、様々な研究結果を組み合わせて「Allegro -Andante -Allegro」の3楽章形式を構築し、大バッハの知られざるフルート協奏曲として復元したという。
 このフルート(トラヴェルソ)が重要な役割を担うバッハ・アルバムには、他にもブランデンブルク協奏曲第5番の初稿版である"三重協奏曲 ニ長調BWV.1050a"、フルート協奏曲の形式を持つライプツィヒ時代の名作"管弦楽組曲第2番 "も収録され、「ギャラント様式」で結びつく3つの作品の関連性を探る事ができるのも魅力。演奏、作品とも話題必至の大注目盤!
GCD-921205
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(2CD)
1.5CD価格
E.ガッティ活動初期、SYMPHONIAレーベルヘの録音が復活
 アレッサンドロ・スカルラッティ
(1660-1725):聖週間のためのエレミア哀歌集(1707頃/全曲)
  クリスティーナ・ミアテッロ(S) ジャン・パオロ・ファゴット(T)
  エンリコ・ガッティ(Vn)指揮アンサンブル・アウロラ
 録音:1992年9月、ロンザーノ修道院、ボローニャ/初発売:1992年。世界初録音だったもの。前出: SYMPHONIA, SY-92D17
 ルネサンス・バロック時代のエレミヤ哀歌はどれもすばらしいが、オペラの大家スカルラッティの作品も宗教的情熱が発露する、やはり名曲。コンチェルト・イタリアーノの初期メンバーでもあった二人の名歌手とガッティが、音楽の特徴と魅力を余すところなく引き出している(コメントはSYMPHONIAレーベルの前国内代理店によるものです)
GCD-921206
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(2CD)
1.5CD価格
17-18世紀イタリアのヴァイオリン芸術
 17-18世紀イタリアのヴァイオリン芸術 Vol.1 (*)
  タルクイニオ・メルラ(1595-1665):ソナタ第2番(2声)
  ニコラ・マッテイス(?-1707頃): Passaggio a solo - Fuga a due corde - Ground
  アゴスティーノ・グェリエーリ(17世紀中頃活躍): Sonata à 2, detta "La Lucina"
  カルロ・マンネッリ(1640-1697):無伴奏ヴァイオリンのためのシンフォニア
  ジョヴァンニ・A.パンドルフィ=メアリ(?-17世紀):ソナタ第4番「ラ・カステッラ」
  マルコ・ウッチェリーニ(1630頃-1680):「幸福なルチミニア」によるソナタ第2番
  ジョヴァンニ・ブオナメントゥーラ・ヴィヴィアーニ(1638-1692頃):ソナタ第1番
  アンジェロ・ベラルディ(1636頃-1694):室内カプリッチョ [Capriccio per camera]
  タルクイニオ・メルラ:ソナタ第1番(2声)
  マルコ・ウッチェリーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのシンフォニア第2番
  ピエトロ・デッリ・アントーニ(1648-1720):ソナタ第7番
  アゴスティーノ・グェリエーリ: Sonata malinconica à solo
  ジョヴァンニ・ブオナメントゥーラ・ヴィヴィアーニ:シンフォニア・カンタービレ
 17-18世紀イタリアのヴァイオリン芸術 Vol.2 〈エミリア・ヴァイオリン楽派〉 (#)
  マルコ・ウッチェリーニ(1630頃-1680):ソナタ、コッレンテとアリア集 Op.4 (1645) より
  〔第11番 アリア「シモン伍長」(+) /第26番 三声のソナタ「 La Prosperina 」〕
  ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709):
   ヴァイオリン・デュオのための「ペルフィディア」 (Mss. Archivio di S. Petronio)
  ジュゼッペ・ヤッキーニ(1667-1727):ヴァイオリンとチェロのための
    12の室内ソナタ集 Op.2 (ボローニャ、1695)〜第7番「3声のソナタ」
  ジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ(1642-1678):
   ヴァイオリン、チェロとスピネットのためのアリア、
    コッレンテ、サラバンド、ジーグとアルマンド Op.4 (ボローニャ、1671) より
    〔 Corrente "La Pegolotta" / Allemanda "La Guelfa" / Corrente "L' Incognita" 〕
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1670-1747):
   2−5声のためのソナタ集 Op.5 (ボローニャ、1669 or 1677)〜ソナタ「 La Guidoni 」
  マルコ・ウッチェリーニ:ソナタ、コッレンテとアリア集 Op.4 (1645)
             〜第13番 アリア「この美しき水の精 [Questa bella sirena] 」
  ジュゼッペ・コロンビ(1645-1694):
   通奏低音無しの無伴奏ヴァイオリンのためのスコルダトゥーラ(チャコーナ)
    (Varie Partire di Barabani, Ruggeri e Scordature, Libro XIV, Mss Biblioteca Estense)
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ:2つのヴァイオリンとオルガンによる
             通奏低音のためのソナタ集Op.2 (1667) 〜室内ソナタ第12番
  ジュゼッペ・コロンビ:ベルガマスクのアリアによる2声の変奏曲
   (Varie Partire di Barabani, Ruggeri e Scordature, Libro XIV, Mss Biblioteca Estense)
  ドメニコ・ガブリエーリ(1659-1690):無伴奏チェロのためのリチェルカーレ (1689)
  マウリツィオ・カッツァーティ(1616-1678):ヴァイオリンとヴィオローネのための
   二重ソナタ Op.55 (ボローニャ、1670)〜第5番 2声のソナタ「 La Gaetana 」
  ジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ:
   2つのヴァイオリンのための教会ソナタ Op.6 (Venezia, 1672)〜第10番
  マルコ・ウッチェリーニ:ソナタ、コッレンテとアリア集 Op.4 (1645) より
   〔第27番 3声のソナタ/第15番 アリア「針箱」(+)〕

  アンサンブル・アウロラ
  [エンリコ・ガッティ(Vn) オディル・エドゥアル(Vn;#)
   ヘンドリーケ・テル・ブルッヘ(Vc;*) アラン・ジェルヴロ(Vc;#)
   マーラ・ガラッシ(トリプル・レジスターHp;*)
   グイード・モリーニ(Cemb/Org)
   ステファノ・ピラーティ(Perc;#/Vo;+)
   アドリアーナ・エジーヴィ、シグリッド・リー(Vo;+)]
 録音:1990年6月(*)/1992年5月(#)、以上 ボンザーノ修道院、ボローニャ。 原盤・前出:SYMPHONIA, SY-90S02 (*) & SY-91S11 (#) のセット化&レーベル移行再発。録音&初発売時点における世界初録音曲多数。
 1955年ペルージャに生まれ、シギスヴァルト・クイケンとキアラ・バンキーニに師事した名手ながら、スターになることを望まず後進の育成に尽力する孤高のバロック・ヴァイオリニスト、ガッティの存在感を世に知らしめた名盤。ヴァイオリン音楽が声楽の模倣や伴奏を脱してから、コレッリがバロック・ソナタの様式を確立するまでの試行錯誤期(ガッティによれば「濾過の時代」)に生まれたさまざまなタイプの作品が精選されている。それらには本来いささか不細工なところがあるのだが、ガッティはそれらを個性にあふれた珠玉の小品にまで磨き上げる。並外れた音楽の目利きであり、職人であり、芸術家である。
 第2集はイタリアのなかでもとくにエミリア地方(代表都市としてボローニャ、モデナ、フェラーラ)に焦点が当てられている。第1集との違いはそれだけではなく、アンサンブルもヴァイオリニスト2人の編成に変えて、より華麗さを増している。アルバムの冒頭と最後に置かれたウッチェリーニの「アリア」(歌を基にした小曲) ではヴォーカリストも参加。作品と演奏の傾向は第1集と同じ。
 ガッティはこれらに続く第3集としてアレッサンドロ・ストラデッラの器楽曲集を予告していたが、SYMPHONIA以外への録音も含め、2011年現在果たされていない。(以上の作曲者名・コメント等は、SYMPHONIAの前国内代理店から提供された物と、当店が独自に代理店担当者に依頼した物を元としており、曲名翻訳は当店独自に行っています)
ガッティ&アンサンブル・アウローラ
 無数の助言〜17世紀イタリアのヴァイオリン・ソナタ集

 フォンタナ:ソナタ第2番 / パレストリーナ/ロニョーニ:モテット「御身は美し」 / ベルターリ:チャコーナ
 ピッチニーニ:トッカータ第10番 / フォンタナ:ソナタ第12番 / メールラ:カンツォーネ「ラ・カッペリーナ」
 パレストリーナ/ヴィルジリアーノ:マドリガーレ「草原と丘」 / ウッチェリーニ:ソナタ Op.5 No.11
 ベルトーリ:ソナタ第2番 / ロッシ:ソナタ第7番 / レグレンツィ:ソナタ Op.2 No.8「ラ・フォスカリ」
 ウッチェリーニ:ソナタ Op.7 No.3 / カステッロ:ソナタ第8番

  エンリコ・ガッティ(Vn) アンサンブル・アウローラ[エレーナ・ビアンキ(ドゥルシアン)
     ガブリエーレ・パロンバ(テオルボ) ファビオ・チオフィーニ(Org)]
 録音:2011年10月24日-26日、コッレシポリ、テルニ、イタリア。イタリア古楽界の至宝エンリコ・ガッティが原点回帰、名盤「17世紀後半イタリアのヴァイオリン芸術」(GCD-921206)の続編が登場。アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)が活躍する以前、17世紀前半のイタリアで作曲家であると同時にヴァイオリニスト、または器楽の名手として活躍した音楽家たちが「ヴァイオリンのための音楽」という形で後世に残し、後の「ヴァイオリン・ソナタ」の礎となった「無数の助言〔アドバイス〕」を、最高級の演奏で蘇らせるというガッティならではの見事な企画。
ガッティ&アンサンブル・アウローラ、アッシジのコレッリ〜コレッリ
 アッシジのソナタ(ヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ)(*) /
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
  〔ニ長調 Anh.34 /イ長調 Anh.33 /ニ長調 Anh.36 /イ短調 anh.35 〕
 エンリコ・ガッティ(Vn/ディレクター)アンサンブル・アウローラ
  [ガエターノ・ナジッロ(Vc) アンナ・フォンターナ(Cemb)]
 録音:2013年12月、カステッロ・マラスティアーノ、ロンジャーノ、チェゼーナ、イタリア。(*)は世界初録音。16-17歳のコレッリがボローニャで書いた「アッシジのソナタ」は、1963年にアッシジの聖フランチェスコ教会で手稿譜が発見されたが、演奏できる状態ではなく、ガッティによる長年の手稿譜研究、分析、校訂の結果遂に演奏可能となり、作曲者没後300周年の2013年に世界初演と録音が実現した。このソナタ集はボローニャ楽派のスタイルと、若きコレッリの才能を併せ持った「ダンス的」な秀作で、音楽史の空白を埋める世紀の発見と言っても過言ではないだろう。
ガッティ&アレッサンドリーニ共演
 クロスドレッシング・バッハ〜 J.S.バッハ:異稿&希少作品集

  ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ニ長調 BWV.1028
   (原曲:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための)/
  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ト短調 BWV.1013
   (原曲:無伴奏フルートのための)/
  ソナタ ニ短調 BWV.964( BWV.1003からの編曲)/
  ヴァイオリンとチェンバロのためのトリオ ニ短調 BWV.583 /
  ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番 ト短調 BWV.1029
   (原曲:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための)/
  ヴァイオリンとチェンバロのためのフーガ ト短調 BWV.1026
 エンリコ・ガッティ(Vn|使用楽器:コルネリウス・クレインマン、1670年頃製作
 リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb
  使用楽器:ロベルト・リビ、2008年製作〔モデル:ミヒャエル・ミートケ、1700年頃製作〕
 録音:2017年6月、ロンジャーノ、チェゼーナ、イタリア。 イタリアが世界に誇る古楽界の至宝であり、バロック・ヴァイオリンの神様とも称されるエンリコ・ガッティが、同じくイタリアの古楽界を代表する世界的奏者、リナルド・アレッサンドリーニとの超豪華コンビでグロッサ(Glossa)に久々の登場!しかもプログラムは「J.S.バッハ」という話題必至の特大リリース! ソリスト、室内楽奏者としてはもちろんのこと、アンサンブル・アウローラ、コンチェルト・イタリアーノという世界的な古楽アンサンブルを率いて、数多くの名演を送り出してきたガッティとアレッサンドリーニ。単純にヴァイオリンやチェンバロのための有名作品を並べるのではなく、「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ」や「無伴奏フルートのためのパルティータ」の「ヴァイオリン版」や、「 BWV.1003」からチェンバロ独奏版へと編曲された「 BWV.964」などの「異稿版」や「希少作品」にフォーカスしたこの作品集は、百戦錬磨の同コンビならではの唯一無二のバッハ・アルバムとなっている。グロッサを舞台として実現したガッティ、アレッサンドリーニ、そしてバッハの音楽の共演にご期待頂きたい。
ハープを伴う貴婦人の肖像画 〜スウェーデン女王クリスティーナの音楽
 パスクイーニ:ミローネのためのトッカータ/アルマンド/パッサカリア/ビッザリーア/
        イル・パッジョ・トデスコのための変奏曲/トッカータ第8番
 コレッリ:ソナタ第1番 Op.1 / アルカデルト: Se la dura durezza passeggiato
 作曲者不詳(17世紀):トッカータ/ナポリのテノール/コレンテ
 パスクイーニ:ペトロニッラのためのパッサカリア / ストラデッラ:ヴァイオリン・ソロのシンフォニア
 A.スカルラッティ:トッカータ/フーガ / コレッリ:ソナタ第1番 Op.1 〜グラーヴェ

 マーラ・ガラッシ(Hp)
 録音:2016年10月、2017年8月、ロッカビアンカ、イタリア。 長澤真澄、西山まりえを始めとする多くの世界的ハーピストを育てた名教師であり、イタリアが生んだピリオド・ハープの第1人者マーラ・ガラッシのGlossa第4弾。スウェーデン女王クリスティーナの庇護の下で豊かに発展した17世紀ローマのハープ音楽集。1650年代半ばからローマに移り住んだクリスティーナは、作家、科学者、そして特に音楽家のパトロンとして文化的な生活と発展に大きな恩恵を与えたことで知られている。その庇護を大きく受けた大作曲家たち、パスクイーニ、コレッリ、スカルラッティ、ストラデッラらが書いたハープ音楽から、クリスティーナ女王のイタリアでの華麗な生活を描写する。
クリストバル・デ・モラレス:聖母マリア昇天ミサ〜
 1580年、トレド大聖堂での聖母マリア昇天の祝日に行われたミサの再現

  クリストバル・デ・モラレス:
   モテット「エクセルタータ・エスト・サンクタ・
         デイ・ジェニトリクス
          (神の聖なる御母は高められたもう)」
  ベルナルディオ・デ・リベラ:聖なる母
  アントニオ・デ・カベソン:アヴェ・マリス・ステッラ
  アンドレアス・デ・トレンテ:我を浄めたまえ
  グレゴリオ聖歌:イントロイトゥス(大祭唱)
  クリストバル・デ・モラレス:
   「ミサ・ベネディクタ・エスト・レジナ・
     チェロールム(めでたし、天の女王)」より
    [キリエ/グローリア]
  グレゴリオ聖歌:
   オラティオ(祈り)/
   グラドゥアーレ&アレルヤ(昇階唱&アレルヤ唱)
   「ミサ・ベネディクタ・エスト・レジナ・
     チェロールム(めでたし、天の女王)」〜クレド
  グレゴリオ聖歌:オッフェルトリウム(奉納唱)
  フランシスコ・ゲレーロ:アヴェ・マリア
  グレゴリオ聖歌:プレファシオ(序誦)
  クリストバル・デ・モラレス:サンクトゥス
  フランシスコ・ゲレーロ:いとも甘美なマリア
  グレゴリオ聖歌:パーテル・ノステル(主の祈り)
  クリストバル・デ・モラレス:
   「ミサ・ベネディクタ・エスト・レジナ・
     チェロールム(めでたし、天の女王)」
      〜アニュス・デイ(怒りの日)
  グレゴリオ聖歌:コンムニオ(聖体拝領唱)
  ロドリーゴ・デ・セバロス:おお、高貴な
  グレゴリオ聖歌:ポストコンムニオ(聖体拝領後の祈り)
  アントニオ・デ・カベソン:聖母マリアをたたえよ
  クリストバル・デ・モラレス:
   アヴェ・レジナ・チェロールム
ジョゼプ・カブレ
(グレゴリオ聖歌独唱)
リチャード・チーザム
(音楽監督)
マイケル・ヌーン客演指揮
オーストラ・
 オブ・ザ・ルネッサンス
 漠然と楽譜を演奏するのではなく、ルネサンス時代の歴史の中の一日を切り取り、詳細な裏付けの下に、 そのとき演奏されたプログラムを再現して聴かせることに挑戦するオーケストラ・オブ・ザ・ルネッサンス。これまでのGlossaへの録音は3枚中2枚が、そうしたドキュメンタリーになっている。Glossaへのデビュー作となった「イングランドとスペインの結婚」(GCD-921401)ではスペイン皇太子フェリペ2世と、イングランド王室の娘メアリ・チューダーの、1554年の歴史的な婚礼の儀に用いられた音楽を演奏。タヴァナーの「ミサ・グローリア・ティビ・トリニタス」を軸に、モラレス、リース、ゴンベール、セルミジ、カベソンといった作曲家たちの音楽を高いレベルの演奏で聴かせた。続く2作目(GCD-921402)ではゲレーロの「レクイエム」を、1599年のセビリャ大聖堂でのゲレーロ自身の葬儀ミサと埋葬に使われたプログラムを再現したかたちで演奏、これも英Gramophone誌のEditor's Choiceになるなど、前作にも増して国際的な評価を得た。
 Glossaでの4作目となる本作は、1580年、スペイン国王臨席のもと、トレド大聖堂で行われた聖母マリア昇天の祝日のミサを再現したものである。このときモラレスは亡くなってすでに30年が経過していた。ローマから故郷セビリヤに戻った晩年のモラレスは経済的に困窮し、失意のうちに亡くなったと伝えられるものの、 その作品のすばらしさはかねてから評価が高く、作品は19世紀に至るまでヨーロッパ各地で出版され続けたという。当時としては異例なことに海を越えメキシコで出版が行われた記録まである。だから1580年の時点でモラレスの作品が国王臨席のミサの曲目として採用されたことに不思議はない。ましてトレドの大聖堂は、かつてわずか2年とはいえモラレス自身が楽長をつとめた教会である。
 モラレスの名作のひとつ「ミサ・ベネディクタ・エスト・レジナ・チェロールム(めでたし、天の女王)」が、グレゴリオ聖歌の朗誦と、モラレス、ゲレーロ、リベラ、トレンテ、セバロスのモテットや、カベソンの器楽作品を交えて演奏される。8人の声楽陣にコルネット、サックバット、ルネッサンス・ショーム、オルガン、ハープが加わり、聖母マリアの昇天を清らかに描く。
ジョゼッフォ・
 ツァルリーノ(c.1517-1590):モテット集

 ソロモンの雅歌/聖霊来たりたまえ/
 我らが父よ〜アヴェ・マリア
マイケル・ヌーン指揮
アンサンブル・プラス・ウルトラ
 録音:2005年5月。1517年頃にイタリアのキオッジャで生まれたと伝えられるジョゼッフォ・ツァルリーノは特に音楽理論の分野で才能を発揮し、16世紀における対位法理論の第1人者として当時の音楽の発展に多大な影響を与えたとされる。また彼の著書「調和概論」はこれまでの音楽史において最も重要な著作の1つとされており、当時のヴェネツィア楽派の中でも突出した存在であった事を窺い知ることが出来る。
 1540年代後期に書かれた10曲のモテットで構成される「ソロモンの雅歌」と2つのモテットを収録した当宗教作品集は、作曲家としてのツァルリーノの才能を証明する貴重かつ重要な録音。
 屈指の名演と名高いゲレーロのレクイエム(GCD-921402)を筆頭に、スペインの作品を数多く手懸けてきたマイケル・ヌーン&アンサンブル・プラス・ウルトラは、ルネサンス音楽の解釈に絶大な実績と評価を持つだけに、イタリア・ルネサンスの録音も演奏、資料の両面で重宝されることだろう。グロッサらしい意義深いリリース。
サルヴァトーレ:ミサ・デラ・ドメニカ
ジョヴァンニ・サルヴァトーレ(1610頃-1688):
  第1旋法のカプリッチョ/コレンテ第1番
 コレンテ第2番/フランス風カンツォーナ第1番
 フランス風カンツォーナ第2番
 フランス風カンツォーネ第3番
 トッカータ第1番/トッカータ
フランチェスコ・
 ランバルド(1587頃-1642):トッカータ
カルロ・ジェズアルド(1561頃-1613):
 フランス風カンツォーナ
ジョヴァンニ・サルヴァトーレ:
 ミサ・デラ・ドメニカ/トッカータ第2番
 リチェルカーレ第7番/リチェルカーレ第2番/
 ドゥレーゼとリガトゥーレ/リチェルカーレ第6番
 フランス風カンツォーネ第4番
 イステ・コンフェソル(讃歌)
ファビオ・ボニツォーニ(Cemb、Org)
エンリコ・デ・カピターニ指揮
スコラ・スティルプス・イェセ
 ジョヴァンニ・サルヴァトーレはイタリアの作曲家、オルガニスト。生存中はその類まれな才能で高い評価を得ており、オルガン音楽と声楽曲の様式を混同することなしにすばらしい作品を生み出したとして、フレスコバルディにまさる評価を受けたこともあった。ミラノ生まれのボニツォーニはイタリアから登場したアレッサンドリーニ以来の逸材として注目されている鍵盤楽器奏者。すでにアルカナ等にソロ録音がある他、自身のアンサンブル「ラ・リゾナンツァ」の指揮者としても活躍している(イタリア SYMPHONIA)。このアルバムでグロッサへのソロ・デビューとなる。
ピッキとヴェネツィア楽派の鍵盤楽曲集
ジョヴァンニ・ピッキ(1600-1625頃活動):
 パッサ・メッツォ/サルタレッロ・デル・デット/
 トッカータ/パッサ・メッツォ
スペリンディオ・ピッキ(1530頃-1570):トッカータT
ジョヴァンニ・ピッキ:アルピコルドのための舞曲集;
 パッサ・メッツォ/
 サルタレッロ・デル・パッサ・メッツォ/
 バロ・ディット・イル・ピッキ/
 バロ・ディット・イル・ステファニン/
 ポーランド風舞曲/ハンガリー風舞曲/
 トデスカ/ハンガリー風パドアナ
ジョセフォ・グアミ(1540-1611):トッカータ
ジョヴァンニ・ガブリエリ(1555頃-1612):
 カンツォン・ラ・スピリタータ
クラウディオ・メルーロ(1533-1604):トッカータZ
アンニーバル・パドヴォーナ(1527-1575):
 リチェルカーレ第3番 第6旋法/トッカータ 第6旋法
ヴィンチェンツォ・ベラヴェーレ:トッカータ
マルティーノ・ペセンティ(1600頃-1648):舞踏組曲
ファビオ・ボニツォーニ(Cemb)
 ジョヴァンニ・ピッキはイタリアの作曲家、オルガニスト、リュート奏者。代表作はここに収録されている《アルピコルドのための舞曲集》だが、今回が初の全曲録音。イタリア・バロック鍵盤音楽におけるボニツォーニの造詣の深さを示すアルバムである。
フランチェスコ・
 ジェミニアーニ(1687-1762):チェンバロ作品集

  前奏曲(Lentement)/Gayment/Vivement/
  Tendrement/Vivement/Gracieusement-Tendrement/
  Amoureusement/Vivement/Moderement/Tendrement/
  Vivement/Minuet/Minuet
ファビオ・ボニッツォーニ
(Cemb)
 バッハ・ヘンデルの時代にヴァイオリンの巨匠として名声を得ていたジェミニアーニが残した数少ない鍵盤作品集で、ジェミニアーニが故郷イタリアを離れロンドンで生活していた1743年に発表されたものから。この曲集、ジェミニアーニがそれまで書いた様々なヴァイオリンのための作品の編曲。 これは他に競合盤もなく貴重なCDといえるだろう。イタリアの新進古楽奏者ボニッツォーニが弾く楽器は1788年製、パリのパスカル・タスカン作の銘器。
ベルナルド・ストラーチェ:
 「チェンバロとオルガンのためのさまざまな曲の森」
  (1664、ヴェネツィアで出版)から
ファビオ・ボニッツォーニ
 (Cemb)
 イタリア初期バロックの重要な立役者の一人、ストラーチェについては、この曲集のタイトルベージに記されている「メッシーナ市の議会附属礼拝堂副楽長」という肩書き以外、何もわかっていないという。鍵盤楽器の技法の発展に多大な貢献をしたフレスコバルディから、天才スカルラッティの間を結ぶ重要な架け橋とでもいうべき人。ボニッツォーニはアレッサンドリーニの次世代を担う、イタリアが生んだ希代の鍵盤奏者。
リュリ:バレエとイタリア語のレチタティーヴォ
 揶揄のバレエ LWV.11/プシシェ LWV.45/アルシディアーヌのバレエ LWV.9/
 諸国のバレエ LWV.43/病のアモルのバレエ LWV.8/
 フローラのバレエ LWV.40/偽装したアモルたちのバレエ LWV.21
  エマヌエラ・ガッリ、イザベル・アリアス・フェルナンデス、
  ステファニー・トゥルー(S)
  ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb/ディレクター)ラ・リゾナンサ
 録音:2008年10月、サンタ・マリア・アンヌンツィアータ教会(イタリア)。
 ルイ14世の寵臣であり、フランスで音楽悲劇(トラジェディ・リリック)を確立した"フランス・バロックの作曲家"リュリだが、その出生地はイタリアのフィレンツェ。そこでボニッツォーニとラ・リゾナンサが注目したのは、リュリが1661年12月にフランスへ帰化する前後に作曲した音楽、すなわちイタリア時代の影響を残すフランス時代初期の作品。イタリア語のレチタティーヴォやイタリアの音楽様式が随所に見られるこの"バレエ集"では、フランス人の"ジャン=バティスト・リュリ"へと生まれ変わろうとしていた"ジョヴァンニ・バッティスタ・ルッリ"の成長と変遷も表現している。リュリの歴史の隙間を埋めることになるであろう興味深く重要な録音の登場。
フィッリのためのセレナータ〜A.スカルラッティ(1660-1725):
 フィッリのためのセレナータ(1706)/
 2人のムーサ、ウラニアとクレイオがフィッリの美しさをたたえる
  エマヌエラ・ガッリ、イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S)
  マルティン・オロ(CT)
  ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb/ディレクター)ラ・リゾナンサ
 録音:2010年6月、サン・ミシェル、ティエラシュ、フランス。ヘンデルのイタリアン・カンタータ集全7巻を完成させたボニッツォーニ。彼はD.スカルラッティのソナタは当レーベルへ録音していた(GCDP-31507)が、A.スカルラッティの録音はこれが初と思われる。
キューピッドの矢〜アンドレ・カンプラ(1660-1744):イタリア・アリア集
  「優雅なヨーロッパ」「ヴェヌス、みやびな宴」「ヴェニスの謝肉祭」「アレトゥーサ」
  「リュリ氏の断片」「ヴェニスのセレナータ」「ムーサたち」「ヴェニスの祭り」
  「愛の勝利」「ヴェヌスとマルスの愛」からのアリア、
 ロマニョーリ&ボニッツォーニ:レチタティーヴォ / クレランボー:間奏曲
  ロベルタ・インベルニッツィ(S) シリル・オーヴィティ(CT) サルヴォ・ヴィターレ(B)
  ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb/ディレクター)ラ・リゾナンサ
 録音:2010年11月、ブルネッロ(イタリア)。「オペラ・バレ」の様式を確立したカンプラはイタリア音楽からの影響も受けており、ボニッツォーニはイタリア的な部分を集めることにより、音楽による1つのストーリーを創り上げている。
ヴィヴァルディ:3声のセレナータ「祝されたセーナ」RV.693
 イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S)
 マルティン・オロ(CT) セルジオ・フォレスティ(B)
 ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)指揮ラ・リゾナンサ
 録音:2011年6月、サン・ミシェル修道院、ティエラシュ、フランス。フランス国王ルイ15世の聖命祝日、ピエトロ・オットボーニ枢機卿のヴェネツィア復帰、フランス大使ジャック・ヴァンサン・ランゲの赴任をそれぞれ祝した作品。ボニッツォーニ&手兵のラ・リゾナンサが取り組むイタリア、またはイタリアに縁のあるバロック・セレナータ。
GCD-921514
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(2CD)
1.5CD価格
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ&パルティータ集
 トッカータとパルティータ第1巻(トッカータ第1集) (1615) /トッカータ第2集(1626)
  ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb;*/Org;#)
 録音:2012年3月、5月、ロワイヨモン、フランス&サンタ・バルバラ教会、マントヴァ、イタリア(#)。使用楽器:1975年、ウィレム・クルスベルヘ製作(1694年、B.ステファニーニ製作のレプリカ)(*) /1565年、グラツィアディオ・アンテニャーティ製作(#) 。「フーガの技法」に続くボニッツォーニの独奏録音。
GCD-921515
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(2CD)
1.5CD価格
ヘンデル:セレナータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」HWV.72
 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms)
 リサンドロ・アバディ(B) ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)指揮ラ・リゾナンサ
 録音:2012年6月25日-30日、サン・ミッシエル・アン・ティエラシュ、フランス。イタリア滞在時代に作曲された「イタリアン・カンタータ」に続くボニッツォーニ&ラ・リゾナンサによるヘンデル。「アチ、ガラテアとポリフェーモ」は1708年、ナポリ滞在中に同地のアルヴィート公爵の結婚式の祝典のために書かれた、ギリシャ神話を題材としたセレナータ。重要な3人のソリストは、イタリア古楽界の情熱の歌姫インヴェルニッツィ、ミンコフスキやニケからの信頼も厚いフランスのスタスキェヴィチ、南米アルゼンチンのアバディ。
ヘンデル二重唱曲集〔デュエット・ダ・カメラ〕
 愛の絆は楽しく幸福 HWV.194 /あまりにも苛酷、あまりにも傲慢 HWV.198 /心配のない人は真に幸いなり HWV.181 /
 多くの矢を私の胸に放ち HWV.197 /鳩は悩み、悲しみ、嘆き HWV.188 /恋する心よ、熱情を貯え増やせ HWV.185 /
 もしもお前が愛を捨てないなら HWV.193 /あなたをじっと見つめていたい HWV.178 /
 盲目の愛の神、あなたを信じまい HWV.190 /軽く動く葉 HWV.186

  ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) マリーナ・デ・リーソ(Ms)
  ラ・リゾナンサ[カテリーナ・デラグネッロ(Vc)
     クレイグ・マルキテッリ(アーチリュート/テオルボ) ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)]
 録音:2013年11月3日-6日、ミラノ。インヴェルニッツィ&デ・リーソとボニッツォーニ&ラ・リゾナンサによる、ヘンデル「ソプラノとアルトのための二重唱曲集(デュエット・ダ・カメラ)」。イタリア滞在時代を終えた1710年-1712年頃ハノーファーで作曲された5曲、ロンドンへと移った1720年頃に作曲された2曲。そして1740年代「メサイア」を始め多くの英語オラトリオを産みだしていた頃の作品を3曲収録。
ヘンデルイタリア語による二重唱&三重唱曲集
 三重唱「夜明けに微笑むあの花を」HWV.200 /二重唱「タタール王国へ」HWV.187 /
 二重唱「海が穏やかに微笑む時」HWV.191 /二重唱「愛は私に喜びをもたらす」HWV.180 /
 二重唱「私の悩みのたね、いとしいお方」HWV.182 /二重唱「お前は何を考える」HWV.184 /
 二重唱「行け、気紛れな望み」HWV.199 /二重唱「黙って、おお黙って」HWV.196 /
 三重唱「もしお前が愛を捨てないなら」HWV.201
  ロベルタ・インヴェルニッツィ、シルヴィア・フリガート(S)
  クリスティアン・アダム(T) トーマス・バウアー(Br)
  ラ・リゾナンサ[カテリーナ・デラニェッロ(Vc)
          エヴァンジェリーナ・マスカルディ(テオルボ)
          ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb/ディレクター)]
 録音:2014年6月24日-27日、サン・ミシェル・ド・ティエランシェ、フランス。1995年にボニッツォーニによって結成されたイタリアのピリオド・アンサンブル、ラ・リゾナンサによる、ヘンデル「イタリア語による二重唱曲集」(GCD-921516)に続くシリーズ第2弾。
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集 Vol.1
 カンタータ「炎の中で」HWV.170/
 カンタータ「フィッリの夜の思い」HWV.134/
 カンタータ「あの宿命の日から」(愛の妄想)HWV.99/
 カンタータ「高貴な望みの子」HWV.113
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
ファビオ・ボニッツォーニ
(Cemb)指揮
アンサンブル・リゾナンツァ
 グロッサ期待の新プロジェクトは、言わずと知れたバロック時代の大作曲家ヘンデルがイタリア滞在時代(1706-1710)に作曲した100曲の室内カンタータ(イタリアン・カンタータ)の録音! その中から器楽伴奏付きの約30曲を取り上げ、2006年から2009年にかけてレコーディング&リリースが行われる予定となっている。
 今回初登場となる団体、「アンサンブル・リゾナンツァ」は名手ファビオ・ボニッツォーニによって結成された新たなアンサンブル。ソプラノには、古楽やバロック音楽のスペシャリストとして称賛を浴びているイタリア出身のロベルタ・インヴェルニッツィを起用、また、グロッサの特色の1つでもあるジャケットのデザインは、今回も高い芸術性を感じさせる素晴らしい仕上がり。
 コープマンやレオンハルト、サヴァールといった名匠たちからの信頼も厚いインヴェルニッツィの歌声と、ボニッツォーニが統率する気鋭のアンサンブルとのコンビで贈るヘンデルは、グロッサを代表する素晴らしいシリーズとなること間違い無し!
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集 Vol.2
 [捨てられたアルミーダHWV.105/
  女猟師ディアナHWV.79/
  お前は誠実か、お前は貞節かHWV.171/
  ひっそりと静かな夜HWV.142/
  恋する魂はHWV.173
エマヌエラ・ガッリ(S)
ロベルタ・
 インヴェルニッツィ(S)
ファビオ・ボニッツォーニ
(Cemb)指揮
アンサンブル・リゾナンツァ
 ヘンデルのイタリア滞在時代(1706年-1710年)に作曲された100曲の室内カンタータ(イタリアン・カンタータ)の中から、器楽伴奏付きの約30曲を取り上げていくシリーズ第2集。
 シリーズ初登場となるソプラノ、エマヌエラ・ガッリは、ミラノ出身でカヴィーナ率いるラ・ヴェネクシアーナのメンバー。ストラデッラのオラトリオ「スザンナ」(GCD-921201)ではソロを務め、イタリア・バロック音楽のスペシャリストとして称賛を浴びている。第1集に引き続きコープマンやレオンハルト、サバールといった古楽界の巨匠たちからも厚い信頼を寄せられているイタリアのソプラノ、ロベルタ・インヴェルニッツィも参加しており、前作を凌ぐ陣容によるレコーディングが実現。グロッサの鍵盤楽器分野を代表する名手ボニッツォーニによって結成されたアンサンブル・リゾナンツァ(国内代理店はリゾナンサと表記)とイタリアの実力派ソプラノによる演奏は、前作同様、今回も大いに注目を集めるだろう。Vol.1:GCD-921521。
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集Vol.3
 カンタータ「あなたに再びお会いしようとは、
  おお神よ」HWV.150/
 カンタータ「決して心変わりしない」HWV.140/
 カンタータ「私の軽蔑するのは」HWV.165/
 カンタータ「ああ、つれない人よ」HWV.78
ラファエラ・ミラネシ(S)
サルヴォ・ヴィターレ(B)
ファビオ・ボニッツォーニ
(Cemb)指揮
アンサンブル・リゾナンサ
 ヘンデルのイタリア滞在時代(1706年〜1710年)に作曲された100曲の室内カンタータ(イタリアン・カンタータ)の中から、器楽伴奏付きの約30曲を取り上げていくシリーズ待望の第3集。当巻にはイタリアにおけるヘンデルの重要な後援者であったピエトロ・オットボーニ枢機卿に関連する4曲のカンタータが収録されており、ともにイタリア生まれでシリーズ初登場となるソプラノのラファエラ・ミラネシとバスのサルヴォ・ヴィターリが注目の歌声を披露してくれる。
 1973年ローマ出身のラファエラ・ミラネシは、2001年に「フィガロの結婚」でデビュー、現在はA.フィッシャーやダントーネといった名匠との共演も果たし、将来を嘱望される若手ソプラノ。バスのサルヴォ・ヴィターレはイタリアのカターニャ生まれ。古楽演奏の世界的権威アラン・カーティスからバロック唱法を学び、カヴィーナ&ヴェネクシアーナのメンバーとしても数々のコンサートや録音に参加、バロック音楽のスペシャリストとして世界的な評価を受けている。グロッサの鍵盤楽器分野を代表する名手ボニッツォーニによって結成された精鋭集団「アンサンブル・リゾナンサ」も含め、第1集&第2集以上に素晴らしいクォリティのアルバムとなることは想像に難くない。
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集 Vol.4
 カンタータ「アミンタとフィリデ
        (歩みを止めて)」HWV.83/
 カンタータ「クローリ、私の美しいクローリ」HWV.92
マリア・グラツィア・スキアヴォ、
ヌリア・リアル(S)
ファビオ・ボニッツォーニ
(Cemb)指揮
アンサンブル・リゾナンサ
 録音:2007年6月、サン・ミッシェル・アン・ティエラシュ修道院、フランス。イタリア滞在時代(1706年〜1710年)にヘンデルが作曲した100曲のカンタータの中から、器楽伴奏が付いた約30曲をレコーディングするシリーズ第4弾!
 当巻には、オットボーニ枢機卿やパンフィーリ枢機卿と同じくイタリア時代のヘンデルを支えた有力なパトロンの1人、フランチェスコ・ルスポーリ侯爵のために作曲された「アミンタとフィリデ」を含む2つのカンタータを収録。
 シリーズ初登場となるナポリ生まれのマリア・グラツィア・スキアヴォは、古楽界の名匠たちからの信頼も厚いイタリア期待のソプラノ歌手。パーセルの「ディドとエネアス」、「妖精の女王」で大成功を収め、アンサンブル・リゾナンサやコンチェルト・イタリアーノ、エウロパ・ガランテなどイタリアを代表する世界屈指のアンサンブルからもソリストとして招聘を受けている。同じくシリーズ初登場となるヌリア・リアルは、ヨーロッパを中心に注目を浴びているバルセロナ出身の実力派古楽系ソプラノ歌手。リアルが録音に参加した名手ホセ・ミゲル・モレーノとのコンビによる「スペインのギター音楽第3集」(GCD-C80205)は、グロッサの名盤の1つとして絶賛を博してきただけに、今回のヘンデルも非常に楽しみ。
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集 Vol.6
 [おお、何と澄んで美しく HWV.143/麗しきアマリッリ HWV.82/アルプスの山よ HWV.81]
  ロベルタ・インベルニッツィ、イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S)
  ロミーナ・バッソ(A) ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)指揮ラ・リゾナンサ
 録音:2008年6月、ティエランシェ・サン・ミッシェル(フランス)。
 シリーズ第6集には、イタリア滞在時代の中期となる1708年に作曲された3曲を収録。いずれもイタリアの音楽、環境、文化に触れた若きヘンデルの才能が発揮された傑作。
 #当初「第5集」としておりましたが代理店のミスで、上記第6巻が正しい物となります。
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集 Vol.7(完結編)
 カンタータ「アポロとダフネ」HWV.122 (1710) /
 カンタータ「死に瀕するアグリッピーナ」HWV.110 (1708) /
 カンタータ「穹窿のごとく天はおおい」HWV.98 (1708)
  ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) トーマス・E.バウアー、フリオ・ザナーシ(B)
  ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb/ディレクター)ラ・リゾナンサ
 録音:2007年1月、2009年6月、デン・ハーグ・イギリス教会(オランダ)、ティエランシェ・サン・ミッシェル(フランス)。
 2006年のスタート以来、イタリア滞在時代(1706年-1710年)に作曲された100曲のカンタータの中から、器楽伴奏付きの作品を取り上げて来た当シリーズが遂に当巻で完結、中でも2人のソリストを要し、1幕のオペラと同様の様式、規模を持つ「アポロとダフネ」はヘンデルのカンタータを代表する傑作として名高いだけに、シリーズのフィナーレを飾るのにふさわしいプログラムと言えるだろう。
 名鍵盤奏者ファビオ・ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサと共演するソリストは、シリーズの顔となったイタリア・バロックの歌姫ロベルタ・インベルニッツィ、初登場となるドイツのトーマス・E.バウアー、イタリアのフリオ・ザナーシの3人。
GCD-921528
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(7CD)
3CD価格
限定盤
ヘンデル:イタリアン・カンタータ集(器楽伴奏付きのイタリアン・カンタータ全集)
 パンフィーリ枢機卿のためのカンタータ集〔炎の中で HWV.170 /フィッリの夜の思い HWV.134 /
                     あの宿命の日から(愛の妄想)HWV.99 /高貴な望みの子 HWV.113 〕/
 オットボーニ枢機卿のためのカンタータ集
  〔あなたに再びお会いしようとは、おお神よ HWV.150 /決して心変わりしない HWV.140 /
   私の軽蔑するのは HWV.165 /ああ、つれない人よ HWV.78 〕/
 ルスポリ侯爵のためのカンタータ集〔アミンタとフィリデ HWV.83 /クローリ、私の美しいクローリ HWV.92 〕/
 カンタータ〔捨てられたアルミーダ HWV.105 /女猟師ディアナ HWV.79 /お前は誠実か、お前は貞節か HWV.171 /
       ひっそりと静かな夜 HWV.142 /恋する魂は HWV.173 /クローリ、ティルシとフィレーノ HWV.96 /
       おお、何と澄んで美しく HWV.143 /うるわしきアマリッリ HWV.82 /アルプスの山よ HWV.81 〕/
 最後のイタリアン・カンタータ集
  〔アポロとダフネ HWV.122 /死に瀕するアグリッピーナ HWV.110 /穹窿のごとく天はおおい HWV.98 〕

 ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb/ディレクター)ラ・リゾナンサ
 [ロベルタ・インヴェルニッツィ、エマヌエラ・ガッリ、ヌリア・リアル、ラッファエッラ・ミラネージ、
  マリア・グラツィア・スキアーヴォ、イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S) ロミーナ・バッソ(A)
  トーマス・E.バウアー、フリオ・ザナージ、サルヴォ・ヴィターレ(B)]
 録音:2005年10月-2009年6月|ブックレットには新たに書かれたエッセイ(英語、仏語、独語)と、全曲の歌詞(伊語)を掲載|ディスク7にはPDF形式にて、全7巻分のオリジナルのブックレット・データを収録。大ヒットとなったGlossaを代表する人気シリーズ。名手ファビオ・ボニッツォーニとアンサンブル"ラ・リゾナンサ"による、ヘンデルの「イタリアン・カンタータ集」全7巻が、限定BOXセットとなって登場!ヘンデルのイタリア滞在時代(1706年〜1710年)に作曲された約100曲のカンタータの中から、"器楽伴奏付き"の室内カンタータ全22曲を、ロベルタ・インヴェルニッツィ、エマヌエラ・ガッリ、ヌリア・リアルを始めとするバロックのスター歌手たちが歌う。
マルカントワーヌ・
 シャルパンティエ(1645/50-1704):テ・デウム

  トランペットのための凱旋行進曲 H.547(2曲)/
  テ・デウム ニ長調 H.146/
  ディクシット・ドミヌス H.202/
  モテット「フランス王、聖ルイ讃歌」H.365/
  モテット「主よ救いたまえ」 H.291
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・スピリテュエル
PGCD-921603
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国内盤
日本語解説付
\3142(税抜\2857)
 録音:2000年7月、ノートルダム教会、パリ。初発売:2002年。ニケがGLOSSA移籍後初めて録音したシャルパンティエだったもの。NAXOS盤との重複は無いようだ。2005年に装丁変更再発売(ディジパック化)された物。
 # 旧 国内盤MGCD-921603は廃盤となっており、上記PGCD-921603 へ移行しております。
GCD-921606
(CD)
廃盤
ヘンデル:水上の音楽&王宮の花火の音楽〜
 初の歴史的演奏

 「水上の音楽」組曲第1番 ヘ長調 HWV.348/
 「水上の音楽」組曲第2番 ニ長調 HWV.349/
 「水上の音楽」組曲第3番 ト長調 HWV.350/
 「王宮の花火の音楽」HWV.351
 ・ボーナス・トラック(SACD盤 GCDSA-921616 のみ)
   Joyeux anniversaire(お誕生日おめでとう)(*)
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・スピリチュエル
PGCD-921606
(CD)
国内盤
日本語解説付
廃盤
GCDSA-921616
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2002年9月、メッツ・アーセナル、フランス、コンセール・スピリチュエル結成15周年ライヴ。SACDはサラウンド対応。(*)は2008年に発売されたSACDにのみ収録されている初出トラック。
 構想5年、採算度外視のヘンデル演奏!奏者100人のマンモス古楽オーケストラ!初演当時の楽器まで特注・再現!
 かつてのレコード産業の黄金期1950-1960年代は、今や伝説となった辣腕レコード・プロデューサーたちが、準備に途方もない時間をかけ、とびきりのキャストを集め、贅を尽くしたレコーディングをおこなった時代だった。その結果、ショルティの「リング」やシュワルツコップ&カラヤンの「薔薇の騎士」など、今日までスタンダードとして語り継がれる歴史的な名盤がぞくぞく生み出されることとなった。やがてCD時代が到来し、その先の新たなフォーマットまで形が見えてきた今日だが、残念ながらテクノロジーの発展とは裏腹に、採算性ばかり追求されるようになったのは、ことレコーディングだけに限った話ではなく、世間一般の経済活動すべての話といえよう。そんな時代でも突然、採算を度外視したような、とてつもないCDが現れるから面白い。
 このヘンデルは、コンセール・スピリチュエル結成15周年を記念して行われたライヴ。2002年9月メス・アルセナル(フランス最高の響きと称えられるホール)でライヴ収録されたもの。今回、この録音のためにニケが構想に要した時間はなんと「5年」。
 20年前、CD時代の訪れの少し前から起きた古楽復権のムーヴメントは、この名作2曲にも様々な解釈の可能性を示してきたわけだが、その間、また古楽の研究も大いに進歩した。それを演奏に反映させない手はないと考えたエルヴェ・ニケは、「当時の楽器と、その奏法を忠実に踏まえる」という、いわばピリオド・オーケストラの原点ともいうべき事項を一から検証し直した。その結果「初の歴史的ヴァージョン」と銘打たれるにふさわしい、とてつもないディスクが誕生したのだ! 100人の奏者によるオーケストラを当代一流のピリオド奏者で固めるというのも、スケジュール調整などを考えれば気の遠くなるような話だか、今回の徹底的なこだわりはそれだけに留まらない。初演の記録を子細に検証し直し、ホルンやトランペットの奏法が根本から見直された。その結果、特注で楽器を作り直すにまで及び、これまでのピリオド・オーケストラとはまったく違ったハーモニーを獲得することになった。オーボエやバスーンをそれにピタリと合わせるため、これも特注制作された楽器を38人全員(オーボエ24、バスーン12、コントラバスーン2)が用いている。
 1960年代から始まった古楽の復興の過程で、金管楽器はバロック時代のオリジナルの形態と、モダン楽器の機能を折衷したものが用いられるようになってしまった。ホルンもトランペットもモダン楽器と同じようなマウスピースで吹ける上に、トランペットに至っては管体に指穴を設けて自然倍音列の音程を矯正するのが一般的である。これによって吹奏は今日的尺度での確実性を増したかもしれないが、本来の性格は歪められてしまった。ここ数年の楽器ならびに奏法の研究により、オリジナルのデザインのマウスピースや管体の設計を踏まえて臨めば、指穴を設けたり、後の時代の技法であるハンド・ストップを用いたりしなくても演奏可能だという道が開けてきたのだ。したがって、ピエール=イヴ・マドゥフ率いるホルン・セクションの9人は、自然倍音列によって得られる音程を「ハンド・ストップ」によって(平均律的に)修正せず演奏、そしてジャン=フランソワ・マドゥフが率いるトランペット・セクションの9人もナチュラル・トランペットを手にして、ミーン・トーン(三度が純正な調律法)の和音を響かせている。これら金管楽器は前述の通りすべて特注されたもの。バロック時代の金管楽器が有していたオーセンティックなサウンドに関する新たな指標がここに提示されるのだ。これら金管楽器と完全に等しい音律で設計されたオーボエを使用するため、オリヴィエ・コットゥが新たに制作した楽器を24人のオーボエ奏者が手にしている。コットゥはロンドンの高名な製作者、トーマス・ステインズビーJr.によるオーボエに基づいたレプリカを製作した。これは「王宮の花火」と同時代に作られた、典型的な特徴を有するモデルである。バスーンは当時のフランスとドイツの両方の楽器を踏まえた設計で、その点ではステインズビーと同様のキャラクターを持つという。
 ロンドンでジョージII世の寵愛を受け、八面六臂の活躍をしたヘンデルらしい、破天荒なスケールの音楽が250有余年の時を経て、綿密な考証の下、遂に完全復活する! 歴史的な名盤になる予感大!
 # CDは、旧 国内盤MGCD-921606も含め、全点廃盤となりました。輸入SACD盤のみのリリースとなっています。
ヘンリー・パーセル(1659-1695):歌劇「アーサー王」 ヴェロニク・ジャンス(S)
ハンナ・バヨディ(S)
ベアトリス・ジャリージェ(A)
シリル・オーヴィティー(CT)
ジョゼフ・コーンウェル(T)
ピーター・ハーヴィー(B)
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・スピリチュエル
 エルヴェ・ニケ、「ディドとエネアス」に続く、パーセルのオペラ第2弾。
J.B.ボワモルティエ(1689-1755):
 低音楽器のためのソナタ集

 ヴィオル組曲 Op.31/
 異なる楽器または
  同一の楽器のための4声のソナタ第6番 Op.34/
 ファゴット・ソナタ第3番 Op.26/
 チェロ・ソナタ第2番 Op.50/
 2声の第3番 Op.14/小品の組曲 Op.40
エルヴェ・ニケ
 (Cemb、Org)
コンセール・スピリチュエル
 フランス・バロック音楽のスペシャリストであるニケ&コンセール・スピリチュエル。Glossaを代表するこの黄金コンビによる演奏は、時代検証に基づいた深い解釈と卓越した技巧で海外でも高い評価を得ている。
 ボワモルティエはフルート作品の作曲家として有名だが、フランスの作曲家としては初めて「コンチェルト」というイタリア語の名称を使用したとしても知られている。今回は代表的なフルート作品ではなくファゴットやチェロといった低音楽器のための作品を収録している。
アンリ・デマレ(1661-1741):グラン・モテ集 Vol.2
 詩篇12「深き淵より」/
 聖霊降臨祭の祝祭のための賛歌「来たれ、創造主なる聖霊よ」/
 詩篇4「われが呼びかけし時」
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・スピリテュエル
 フランス宮廷と密接なかかわりを持つなど17世紀中期から18世紀にかけて活躍した作曲家アンリ・デマレ。当時の音楽家の中で大規模なグラン・モテを仕上げることにおいて、デマレの右に出る者はいないとまで評価を受けていた。輝かしい評価や才能の反面、オルガニストとして活躍しながらも狩猟中の事故で左手の指を3本失い、最初の妻の死後弟子の女性との結婚を望み猛反対され修道院に追放。その後諸国を放浪するなど激動の人生を送り、多くの苦労も経験した人物でもある。
 Vol.1に引き続きスペシャリスト、ニケ&コンセール・スピリチュエルがデマレのグラン・モテを取り上げる。これによって再びデマレの音楽が注目を集めることになる可能性は高い。ちなみにエルヴェ・ニケは2005年11月に来日予定。日本でのパフォーマンスも非常に楽しみなところである。
GCDSA-921611
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
 8声のミサ曲H.3/
 フルートとヴァイオリン付き8声のテ・デウムH.145
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・スピリチュエル
 フランス・バロックのスペシャリストで、コンセール・スピリチュエルとのコンビでその名を一躍世界中に轟かせた奇才エルヴェ・ニケの、グロッサにおけるシャルパンティエ第4弾は、同コンビ初となるSACDハイブリッド盤仕様での登場となった。
 ルイ14世時代のフランスで活躍したヴェルサイユ楽派最高の作曲家、シャルパンティエのテ・デウムは4曲が現存しているが、今回収録されている「テ・デウム H.145」(GCD-921603にはH.146のテ・デウムが収録されていた)も非常に重要な位置を占める作品。ニケ&コンセール・スピリチュエルの表現力や息遣い、演奏の細部までを余すことなく再現することの出来るSACDハイブリッドでの録音は、フランス・バロックの名作を最高の演奏で堪能できる最適な形であると言えるだろう。
 シャルパンティエを筆頭としたフランス・バロック音楽で他の追随を許さぬ凄演を繰り広げ続けるニケ&コンセール・スピリチュエル。今後も同コンビの活躍から目が離せない!
GCD-921612
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(2CD)
1.5CD価格
アンドレ・カルディナル・
 デトゥシュ(1672-1749):
  音楽悲劇「カリロエ」(1743年版)
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・スピリチュエル
 奇才、エルヴェ・ニケ&コンセール・スピリチュエルにとって初のSACD Hybridリリースとなったシャルパンティエの「8声のミサ曲」(GCDSA-921611)に続く最新録音は、パストラーレ・エイロック「イセ」の初演を聴いた当時のフランス国王、太陽王ルイ14世から「リュリ以来、これほど楽しい音楽はなかった」という最大級の賛辞を贈られたというエピソードを持つデトゥシュ。
 王立音楽アカデミーの総監督、指揮者などの要職を歴任し、1727年だけで46回もの演奏会をヴェルサイユ王妃の館で開くなど王族から厚い信頼を得ていたことが記録に残されている。斬新な手法を用いて数多くの独創的な作品を生み出したデトゥシュは、リュリからラモーへの橋渡しを行いフランス・オペラの発展に大きな影響を与えた作曲家なのだ。
 フランス・バロックの作曲家が遺した知られざる名作は、ニケ&コンセール・スピリチュエルが最も得意とするレパートリーなだけに今回の録音への期待も特大。デトゥシュの音楽悲劇「カリロエ」の全貌と魅力が明らかとなることだろう。
ヴェルサイユ宮殿噴水ショー
 マルカントワーヌ・シャルパンティエ:
  行進曲/「テ・デウム」より
 アンリ・デマレ:「深き淵より」より
 A.C.デトシュ:「カリロエ」より
 ボワモルティエ:
  「異なる楽器または同一の楽器のための
    4声のソナタ第6番Op.34」より/
  「ダフニスとクロエ」より
 リュリ:歌劇「プロセルピーヌ」より
 ヘンデル:「水上の音楽」組曲第1番より
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・
 スピリチュエル
 「ヴェルサイユ宮殿噴水ショー」とは太陽王ルイ14世が築いたヴェルサイユ宮殿の庭園で行われるバロック音楽と噴水によるショーのことであり、毎年多くの観光客を集める1大イベント。
 このタイトルは、ニケ&コンセール・スピリチュエルによるこれまでの録音から抜粋されたコンピレーション・アルバムだが、ルイ14世と同じ時代に生きたフランスの作曲家たちの作品を中心としているところもタイトルに相応しい。クォリティの高いフルカラー・ブックレットもグロッサならでは。
GCD-921615
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(2CD)
1.5CD価格
ジャン=バティスト・リュリ(1632−1687):音楽悲劇「プロセルピーヌ」(1680)
 サロメ・アレル、ベネディクト・トラン(S) ステファニー・ドウストラク、
 ブランディーヌ・スタスキェヴィチ、ヨルディス・テボー(Ms)
 シリル・オーヴィティ、フランソワ=ニコラ・ジュスロ(CT)
 ブノワ・アルヌール、マルク・ラボネット、
 ピエール=イヴ・プリュヴォ、ジョアン・フェルナンデス(Br)
 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2006年9月&2007年11月、ヴェルサイユ&ポワシー。ニケ&コンセール・スピリチュエルのフランス・バロック・オペラ最新作。
 フランスにおける音楽悲劇の始祖ジャン=バティスト・リュリの大作「プロセルピーヌ」は、当時有数の作家フィリップ・キノーの台本を得て書かれたフランス・バロック・オペラの傑作で、冥府の神プルートに誘拐され、冥府の女王となってしまったローマ神話に登場する悲劇の女神(ギリシャ神話ではペルセポネ)を描いたもの。
 1680年2月3日に「サン=ジェルマン=アン=レー」で初演されて3世紀、ニケ&コンセール・スピリチュエルによりリュリの偉大なる才能が改めて世に示される。
GCD-921626
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(2CD)
1CD価格
価格帯:C
限定盤
les 25 ans !!! 〜コンセール・スピリチュエル、結成25周年アニヴァーサリー・アルバム
 ・ミュジーク・ルリジューズ〔宗教音楽〕〜フレマール、ブテイエ、シャルパンティエの音楽
 ・デムジュール〔行き過ぎ〕〜ヘンデル、ストリッジョ、パーセルの音楽
 ・ジャルダン・スクレ〔秘密の園〕〜ボワモルティエ、ダジャンクール、ギュスターヴ・シャルパンティエの音楽
 ・オペラ集〜ボワモルティエ:「ダフニスとクロエ」、パーセル:「ディドとエネアス」、デトシュ:「カリロエ」、
       マレ:「セメレ」グレトリー:「アンドロマケ」カンプラ:「ヴェニスの謝肉祭」より
 ・私のお気に入りの小さな宝石〜ボワモルティエ、マレ、デトシュの音楽

 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:1999年-2011年。既出盤からのコンピレーション。フランス革命により活動に終止符が打たれた18世紀のコンセール・スピリチュエルの名を受け継ぎ、1987年に古楽界の鬼才エルヴェ・ニケによって結成された当団体が、2012年で25周年を迎えるのを記念した限定盤。
シャルパンティエ
 聖母被昇天のミサ曲 H.11/
 聖なる神への信仰を通してH.361/
 仮祭壇のためのH.508/
 おお、救いのいけにえよH.262/
 主よ、王を救いたまえH.303/
 主よ、王を救いたまえH.291
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・スピリチュエル、
シャンタル・サントン=
 ジェフェリー、
ハンナ・バヨディ=イル(S)
フランソワ=ニコラ・
 ジュスロ(CT)
ロマン・シャンピオン(T)
ブノワ・アルヌール(B)
 録音:2008年7月、音響音楽研究所IRCAM(パリ)。
 鬼才エルヴェ・ニケとコンセール・スピリチュエルによるフランス・バロック音楽の発掘と再訪の旅、十八番にして5枚目の録音となるシャルパンティエが登場。
 今回録音された「聖母被昇天のミサ曲」H.11は、かの有名な「テ・デウム ニ長調」H.146と並び称され、シャルパンティエのミサ曲を代表する傑作。ニケは当曲に加え、5つの通常文に2つの「主よ、王を救いたまえ」(H.303& H.291)など5つのモテット、「オルガンのためのベネディクトゥス」を加えている。
GCD-921618
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(2CD)
1.5CD価格
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):歌劇「ダフニスとクロエ」
 ガエール・メシャリー(クロエ/愛) マリー=ルイーズ・デュトワ(妖精/マトロート)
 フランソワ=ニコラス・ジュスロー(ダフニス/ゼフィール) ティル・フェヒナー(サフィール)
 アラン・ビューエ(ダライアス) レナウド・デライゲ(アジェノール) アルノ・ギロー(パン/牧神)

 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2001年12月、アルスナル・ド・メッス、フランス。旧品番:GCD-921605。おそらく全曲としては世界初録音だったもの。モーリス・ラヴェルがディアギレフ・バレエ団に委嘱されて書いた「ダフニスとクロエ」より150年以上前に、フランス・バロック時代の代表的な作曲家の一人ボワモルティエによって、ラヴェルと同じく、古代ギリシャの作家ロンゴスによる牧歌的な小説をもとに書かれたオペラ。これが多作だったボワモルティエ最後の作品になったと伝えられている。ニケも、かつてこのオペラの中から「シャコンヌ」と「断章」のみを別レーベルに録音していたが、当盤は遂に念願の全曲録音を果たしたもの。日本ではフルートの曲をたくさん書いた作曲家というイメージばかり強いが、ボワモルティエは本来多作な作曲家。特に生前は「声楽作品で多大な人気を博した」(ニュー・グローヴ音楽事典−講談社)といわれ、舞台作品も人気があり出版も当時からなされていたようだ。
 18世紀、圧倒的な名声を誇り、モーツァルトのパリ交響曲の初演団体としてもその名を歴史に残すオーケストラ「コンセール・スピリチュエル」と、ボワモルティエも関わりが深かった。現代に「コンセール・スピリチュエル」を復興したニケらしい大胆な挑戦。
GVD-921619
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(DVD_VIDEO)
価格帯:D
ニケ2種目の「アーサー王」、2009年映像収録
 パーセル:歌劇「アーサー王」
 アナ・マリア・ラビン、シャンタル・サントン=ジェフェリー(S)
 メロディ・ルヴィオ(Ms) マティアス・ヴィダル(CT)
 マルク・モイヨン(T) ジョアン・フェルナンデス(B)
 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 収録:2009年3月、モンペリエ国立歌劇場、フランス。画像フォーマット:NTSC、カラー、16:9/サウンド・フォーマット:PCMステレオ、dts5.0/字幕:英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語/収録時間:1時間52分/ディジパック仕様。
 グロッサ・レーベルから初のDVDが登場する。記念すべき第1弾は、鬼才エルヴェ・ニケ&コンセール・スピリチュエルによるパーセルのセミオペラ「アーサー王」。
 ニケは従来の常識にとらわれない「アーサー王」を上演するため、演出をなんとフランスのトップ・コメディアン「シャーリー&ディーノ」(コリンヌ&ジル・ベニジオ)、映像監督を同じくフランスの名匠オリヴィエ・シモネに依頼、共に快諾を受けたという。超一級品の演奏と、バロック・オペラという枠を超越した演出によって、コミカルなテイストとスパイスをふんだんに加えた奇想天外で全く新しい「アーサー王」の舞台が誕生した。劇中では指揮者のニケ自身が舞台上で歌い、踊るという衝撃的(笑撃的?)なシーンもあるとのこと。ニケは2003年、先にCDで同曲を録音(GCD-921608)しているだけに、6年間の進歩も改めて鑑賞したい所。
GCD-921620
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(2CD)
1.5CD価格
アンドレ=エルネスト=モデスト・
 グレトリー
(1741-1813):音楽悲劇「アンドロマケ」
 カリン・ドゥシェー(S;アンドロマケ)
 マリア・リッカルダ・ウェッセリンク(Ms;ヘルミオネ)
 セバスティアン・グーゼ(T;ピュロス) タシス・クリストヤニス(Br;オレステス)
 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル、ヴェルサイユ・バロック音楽センターcho.
 録音:2009年10月、ブリュッセル・ボザール・パレス。
 2010年2月来日公演時演目のパーセル:歌劇「アーサー王」が「音楽中心の公演だった」「音楽だけで十分作品を堪能させた」と高く評価されたニケ&コンセール・スピリチュエルは、ヴェルサイユ・バロック音楽センターとパラツェット・ブル・ザネの協力を得、フランス・バロックの埋もれた音楽悲劇(トラジェディ・リリック)の復活再演を実現させてきた。
 グレトリはベルギーのリエージュで生まれ、マリー・アントワネットから庇護を受け、ナポレオンからはレジオン・ドヌール勲章を授けられ、18世紀後期のフランス・オペラ界に大きな功績を遺した。当盤の作品は、17世紀フランスの名作家ジャン・ラシーヌ(1639-1699)の「アンドロマケ(アンドロマック)」が原作。ギリシャ神話やギリシャ悲劇に登場するアンドロマケを主役とした、忘れられていた音楽悲劇をニケが現代によみがえらせる。
ピエール・ブテイエ(1655頃-1717頃)レクイエム
セバスティアン・ド・ブロサール(1655-1730):
 スターバト・マーテル
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・スピリチュエル
 録音:2010年2月、ノートル・ダム・ド・リバン教会、パリ、フランス。鬼才エルヴェ・ニケのフランス・バロック・シリーズ。今日ではほぼ忘れられているブテイエは、トロワというパリとリヨンの間にある小さな町に生まれ、パリで没した。ヴィオール奏者として知られていたが、現存する作品は13のモテットと、今回のレクイエムのみ。先にATMAからレ・ヴォア・ユメーヌによる録音が発売されているが、当録音でニケは、フレマール、シャルパンティエやユガールらによる各楽章の器楽版を挿入しているとのこと。
GCD-921622
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(2CD)
1.5CD価格
アンドレ・カンプラ(1660-1744):オペラ・バレ「ヴェニスの謝肉祭」(1699)
 サロメ・アレル、サラ・ティナン(S) マリーナ・デ・リーソ、
 ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms) マティアス・ヴィダル(CT)
 アンドルー・フォスター=ウィリアムズ、アラン・ビュエ(Br)
 ルイージ・デ・ドナート(B) エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2011年1月、サル・コロンヌ(パリ)鬼才ニケ&コンセール・スピリチュエルが、「優雅なヨーロッパ」と並ぶカンプラによる舞台音楽の代表作を録音。
GCDSA-921623
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
アレッサンドロ・ストリッジョ(1536頃-1592):40声または60声のためのミサ曲
 グレゴリオ聖歌:幸いなるかな、乙女マリアの御体 / ベネヴォリ:われ喜びに満てり、ミゼレーレ
 コルテッチャ:主をほめたたうるは良きことなり/父に栄光あれ
 ストリッジョ:ミサ曲「かくも幸せな日が」より〔キリエ/グローリア〕 / コルテッチャ:アレルヤ
 ストリッジョ:ミサ曲「かくも幸せな日が」〜クレド / ベネヴォリ:マニフィカト
 ストリッジョ:ミサ曲「かくも幸せな日が」より〔サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ〕
 コルテッチャ:汝はいと高き者の預言者と呼ばれ / ストリッジョ:40声のモテット「見よ、祝福されたる光が」

  エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2011年8月、ノートル・ダム・デュ・リバン教会、パリ。「マドリガル・コメディ」の発案者ストリッジョによる『40声または60声のミサ曲「かくも幸せな日が」』(1565/66頃)は、約400年間失われていたが、デイヴィット・モロニーによって2005年に再発見された。エルヴェ・ニケはドミニク・ヴィスによる校訂譜を使用、60人の歌い手と器楽奏者たちを指揮者とマイクを取り囲むように円状に配置、マルチチャンネル・サラウンド再生を意識した録音を行っている。
GCD-921625
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(2CD)
1.5CD価格
シャルル=シモン・カテル(1773-1830):音楽悲劇「セミラミス」(1802)
 マリア・リッカルダ・ヴェッセリンク(Ms) ガブリエラ・フィリポネ(S) マティアス・ヴィダル、
 ニコラ・メール(T) ニコラ・クルジャル、アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(B)
 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2011年11月25日、オペラ・ベルリオーズ・ル・コルム、モンペリエ、ライヴ。結成25周年を迎えたニケ&コンセール・スピリチュエルがまた新たな秘作を復活させる。パリでゴセックから作曲を学んだカテルは、フランス革命時に国民軍軍楽隊の一員となって作曲、音楽指導に携わり、1795年からは当時新設されたパリ音楽院で和声楽を教えた。弟子にはニコラ・ボクサ等がいる。「セミラミス」は1802年にパリ・オペラ座で初演された、18世紀トラジェディ・リリックの伝統形式が用いられ、フランスにおけるルイ16世の時代の様式から19世紀のグランド・オペラへの転換・作風変遷を示す貴重作。
ルイ・ル・プランス(17世紀):
 ミサ曲「汚れは御身のうちにあらず」 [Missa Macula non est] (1663)
 シャルパンティエ:喜べ、キリスト教徒よ H.306 / ル・プランス:キリエ/グローリア
 シャルパンティエ:国王の健康回復のための感謝祈祷 H.341 / ル・プランス:クレド
 シャルパンティエ:司教叙階式のための序曲 H.536 / リュリ:おお、いと甘き主よ
 ル・プランス:サンクトゥス / シャルパンティエ:おお、価値ある驚くべき宴 H.245
 ル・プランス:アニュス・デイ / シャルパンティエ:主よ、王を健やかにあらせて下さい/マニフィカト

  エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2012年10月、ノートル・ダム・ドゥ・リバン、パリ、フランス。バス=ノルマンディー地域圏リジェーで活躍したと言われる、今日完全に忘れられている17世紀の音楽家ルイ・ル・プランスによる、聖母マリアに捧げる女声によるミサ曲(女声&器楽版)に、フランス・バロックの旗手シャルパンティエ、ルイ14世の宮廷楽長リュリのモテットを組み合わせたアルバム。ネット上には、同名の映画発明家 Louis Aimé Augustin Le Prince (1841-1890?) ばかりが目立ち、この作曲家の情報すら探すのが困難な状況だけに、当盤は貴重な存在となるだろう。
GCD-921628
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(2CD)
1.5CD価格
ヨハン・クリストフ・フォーゲル(1756-1788):
 音楽悲劇「金羊毛 [La Toison d'or]」(1781/1786初演)
 マリー・カリニーヌ(Ms) ジャン・セバスティアン・ブ(Br) マルティン・ニヴァル(T)
 ユーディト・ファン・ワンロイ、ジェニファー・ボルギ、フラチュヒ・バセーンス(S)

 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル、ニュルンベルク州立劇場cho.
 録音:2012年7月16日、27日、ニュルンベルク州立劇場、ドイツ。モーツァルトと同年にニュルンベルクで生まれたフォーゲルは、パリで活躍、32歳で夭折したドイツの作曲家。金羊毛はグルックから影響を受け、彼に捧げられたフランス・オペラであると同時に、ハッセの音楽を思わせるようなドイツ的な一面も持っている。
GCD-921629
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(2CD)
1.5CD価格
ジャン・フィリップ=ラモー(1683-1764):
 英雄的バレエ「イメンとアムールの祭り〔ヒュメナイオスとアモルの祭り〕」(1747)
 キャロリン・サンプソン、シャンタル・サントン=ジェフェリー(S) ブランディーヌ・スタスキェヴィチ、
 ジェニファー・ボルギ(Ms) マティアス・ヴィダル、ライナウト・ファン・メヘレン(T/オート・コントル)
 タシス・クリストヤニス、アラン・ビュエ(Br) 
エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2014年2月14日-15日、ヴェルサイユ宮殿オペラ劇場、フランス。世界初録音。鬼才エルヴェ・ニケによるラモー没後250周年記念プロジェクト。ルイ15世の息子にあたる王太子ルイと、ザクセンのマリア・ヨーゼファの結婚を祝うために作曲された「オペラ=バレ」。エジプト神話を題材とし、ナイル川氾濫を音楽で描写する等、ラモーの卓抜した管弦楽法、躍動感、色彩感が随所で光る。
GCD-921630
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(2CD)
1.5CD価格
ファゾリス&コンセール・スピリチュエル〜
 モーツァルト
:歌劇「イシスの神秘」(「魔笛」フランス語版)(1791, rev.1801)
  シャンタル・サントン=ジェフェリー(パミーナ) マリー・ルノルマン(モナ)
  レナータ・ポクピチ(ミレーネ) セバスティアン・ドロイ(イスメノール)
  タッシス・クリストヤニス(ボッコシス) ジャン・テジャン(ザラストロ)
  カミーユ・プール、ジェニファー・ボルギ、エロディ・メシャン(婦人、侍女)
  マティアス・ヴィダル(神官、大臣) マルク・ラボネット(番人、神官、大臣)
  ディエゴ・ファゾリス指揮コンセール・スピリチュエル、フランダース放送cho.
 録音:2013年11月、サル・プレイエル、パリ、フランス。モーツァルト没後、1801年パリでの上演用にルートヴィヒ・ヴェンツェル・ラフニト(1746-1820)が改訂、さらにエティエンヌ・モレル・ドゥ・シェドヴィル(1751-1814)がフランス語歌詞を付けた物。ニケに代わりタクトを執ったファゾリスにも要注目。
GCD-921631
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(2CD)
1.5CD価格
マラン・マレ(1656-1728):音楽悲劇「セメレ」(1709)
 シャノン・メルセル、ベネディクト・トラン、ジャエル・アザレッティ(S)
 ヒョルディス・テボー(Ms) アンデシュ・J.ダーリン(T)
 トマ・ドリエ、リサンドロ・アバディ、マルク・ラボネ(Br)
 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2007年2月、ノートル・ダム・デュ・リバン教会、パリ。復元版全曲の世界初録音だったもの。初出・旧品番:GCD-921614 ヴィオールの巨星サント=コロンブに学び、太陽王ルイ14世時代のフランスで最高の宮廷ヴィオール奏者と名を馳せたマラン・マレは、オペラ作曲家としても「アルシード」(1963)、「アリアーヌとバッカス」(1696)、「アルシオーヌ」(1706)で名声を得た。その分野で最後の大作となったのがパリで初演された音楽悲劇「セメレ」。プロローグと5幕から成るが、完全な形では楽譜が現存していない。一切の妥協を許さぬ奇才ニケは、新発見楽譜を用いて復元再構成し、2006年にフランスのボーヌ・バロック音楽祭において復元版全曲を世界初演した。当録音は初演後、改めてフランス・バロックに適した演奏陣によってセッション収録された物。
ジャック・アンドレ・フランソワ・ダジャンクール(1684-1758):オルガン・ヴァーセット集
 エルヴェ・ニケ(Org)
サン=ジャン教会修道女cho.
 フランスの作曲家兼オルガニスト、ダジャンクールは、ノートル・ダム大聖堂、サン=ジャン教会で50年以上にわたって活躍。しかし彼の作品で現存するものは少なく、このオルガン・ヴァーセット集の他に1冊のクラヴサン曲集と数曲の短い歌曲があるのみ。オルガン・ヴァーセットとは、本来聖歌隊の歌う典礼聖歌の1ヴェルスス(節)に替えて演奏されるもので、即興で演奏されることも多かった。
ムッシュー・ダジャンクール〜
 フランソワ・ダジャンクール(1684-1758):クラヴサン曲集
  (エルヴェ・ニケ校訂版)

   第1オルドル(組曲)ニ短調/第2オルドル(組曲)ヘ長調
   第3オルドル(組曲)ニ長調/第4オルドル(組曲)ホ長調〜抜粋
エルヴェ・ニケ(Cemb)
キャロライン・デルメ
 (バロックG)
 フランス・バロックのスペシャリスト、ニケによるダジャンクール、オルガン・ヴァーセット集(GCD-921701)に続く第2弾。フランスの作曲家兼オルガニスト、ダジャンクールはノートル・ダム大聖堂、サン=ジャン教会で50年以上にわたって活躍。しかし彼の作品で現存するものは少なく、この1冊のクラヴサン曲集、そしてオルガン・ヴァーセット集、他には数曲の短い歌曲しか残っていない。王妃に捧げられたこのクラヴサン曲集はダジャンクールの最も重要な業績で、全43曲からなる。今回、第4オルドルは抜粋での演奏となったが、これだけまとまってダジャンクールのクラヴサン曲集を聴けるディスクはないだけに貴重。多くはフランソワ・クープランの様式で書かれており、第4オルドルの中の美しいアルマンドは「ラ・クープラン」と名付けられ、クープランへの感謝が表されているという。
GCD-921801
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(2CD)
1.5CD価格
ゲオルク・ベーム(1661-1733):
 鍵盤楽器のための組曲集

 組曲第1番−第11番
 前奏曲とフーガ ト短調
ミッツィ・メイヤーソン
 (Cemb)
 録音:2003年3月、ベルリン、ジーメンスヴィラ。
 パンドルフォやビオンディのよきパートナーとして活躍するアメリカのチェンバロ奏者ミッツィ・メイヤーソン。Glossaレーベルでのソロはメイヤーソンにとってこれが初めてとなる。 バッハに多大な影響を与えた事で知られるゲオルク・ベームだが、この組曲集は有名であるにも関わらず、全11曲を収めた録音は多くないようだ(第5番が「偽作の可能性あり」とされているのが原因?)。ブックレットはGlossaの常で大変充実しており、楽曲解説を収めた冊子のほかに「奇妙な天才:ゲオルク・ベーム」と題されたメイヤーソンへのインタビュー記事が分冊として付けられている。 器楽、室内楽、歌曲に適した録音場所として、アナログ時代から様々なレーベルによって使われている邸宅での録音。
フランソワ・クープラン(1668-1733):
 クラヴサン組曲集

 第22組曲 ニ長調[トロフィー/夜明け/他]/
 第26組曲 嬰ヘ短調
  [病みあがり/ガヴォット/ソフィー/他]/
 第20組曲 ト長調[マリー王妃/道化/
  かわいい子供、または愛らしいラズュール/他]/
 第25組曲 ハ長調、 変ホ長調、 ハ短調
  [空想にふける女/他]
ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)
 ミッツィ・メイヤーソンのGlossaにおけるソロ第2弾。
GCD-921803
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(2CD)
1.5CD価格
クロード=ベニーニュ・バルバトル(1722-1799):サロンの音楽 ミッツィ・メイヤーソン(Fp、Cemb)
 ラモーに作曲を学んだバルバトルは、1760年にノートルダム大聖堂のオルガニストとして起用された。1776年にはフランス国王ルイ16世の弟(後のルイ18世)付きのオルガニストに指名され、マリー・アントワネットにもクラヴサンの指導を行うなどバルバートルは人気、名誉ともに栄華を極めた。しかしフランス革命によって王政が崩壊すると同時にその地位は急落。1799年に亡くなるまで貧困の中で生活を送るという激動の生涯を送った音楽家である。
 マーラ・ガラッシとガブリエラ・ボシオのハープによる「天空のハープ」(GCD-921302)に続く、ヴェルサイユ宮殿の音楽を再現するプロジェクトの最新作となる今回のリリースでは、ファビオ・ボニッツォーニと並びグロッサ(Glossa)の鍵盤音楽を牽引するミッツィ・メイヤーソンが久々に登場。グロッサでの3枚目のソロ・アルバムである。
 ブックレットは2冊封入されており、1冊目にはフィリップ・ボーサンによる「サロン音楽」、「バルバトル」などについてのエッセイを収録。2冊目にはメイヤーソンのロング・インタビューが掲載されており、ファンや古楽、ルネサンス愛好家にとっては見逃せない内容。
ゴットリープ・ムファット(1690-1770):
 チェンバロのための音楽作品
(1736頃)
 組曲第5番/組曲第3番/組曲第6番/組曲第1番/
 組曲第2番/組曲第4番/組曲第7番(シャコンヌ)
ミッツィ・メイヤーソン
 (Cemb)
 録音:2006年10月、ベルリン・カールホルスト(ドイツ)。
 様々な分野で傑作を遺した父ゲオルク・ムファットとは異なり、18世紀ウィーンの宮廷で活躍したその息子ゴットリープ・ムファットは鍵盤作品のみを作曲、作品も保守的傾向にあったと言われている。今回メイヤーソンが録音した「チェンバロのための音楽作品 [Componimenti Musicali] 」などが知られてはいるが、多くの作品が未出版&未収録のため、その音楽を知る機会は非常に限られている。18世紀ウィーンの鍵盤音楽を紐解くため、父ゲオルクではなく、大バッハと同じ時代を生きたゴットリープの音楽に着目したメイヤーソンの慧眼に感服。
GCD-921805
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(2CD)
1.5CD価格
リチャード・ジョーンズ(?-1744):
 チェンバロのための組曲、またはレッスン曲集(1732)

 〔第1集 ニ短調/第2集 ホ長調/第3集 変ホ長調/
  第4集 イ短調/第5集 ロ短調/第6集〕
ミッツィ・
 メイヤーソン(Cemb)
 録音:2010年3月、ニコデムス教会(ベルリン/ドイツ)。
 リチャード・ジョーンズについて、残された音楽以外には「ロンドンのドルリー・レーンo.でヴァイオリニストとして活躍した」「18世紀を生き1744年の新聞に死亡記事が掲載された」事しか判っていない。当盤に収録された「レッスン曲集(Sets of Lessons)」は、そのタイトルとは異なり、舞曲を集めた6つの組曲で構成される歴としたイギリス・バロックの重要な鍵盤作品。メイヤーソンによって初めて全曲が明らかとなる。
リチャード・ジョーンズ(1600年代後半?-1744):
 ヴァイオリンと通奏低音のための室内のエア集(1735)
 ソナタ〔第2番 ハ短調/第3番 ト長調/第6番 変ロ長調/第1番 ニ長調/
     第4番 イ短調/第5番 ホ長調/第7番 ホ短調/第8番 イ長調〕
 ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)
 クレータ=マリア・ケンタラ(Vn) ラウリ・プラッカ(Vc)
 録音:2011年5月、ベルリン福音教会、ドイツ。ロンドンのドルリー・レーン劇場オーケストラのコンサートマスターを務めた、謎の多いヘンデルと同世代のイギリス・バロックの作曲家リチャード・ジョーンズに、トリオ・ソネリーのオリジナル・メンバーとしても有名なミッツィ・メイヤーソンが再び取り組む。クレータ=マリア・ケンタラは、シベリウス音楽院を経てオランダでピリオド奏法を学び、ムジカ・アンティクヮ・ケルンやアンサンブル・ソネリーのメンバーとして活躍した名手。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ソーミス(1686-1763):
 ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1(1717、アムステルダムにて出版)
 〔第6番 ニ長調/第9番 ト短調/第5番 変ロ長調/第7番 変ホ長調/第10番 ハ長調/第2番 ホ短調/
  第1番 ト短調/第12番 ホ長調/第8番 イ長調/第4番 ニ短調/第3番 イ短調/第11番 ヘ長調〕

 ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)
 クレータ・マリア・ケンタラ(Vn) ラウリ・プラッカ(Vc)
 録音:2013年11月、ドルムキルヒェ・ラーンスドルフ、ベルリン。現在は忘れられているソーミスは、アルカンジェロ・コレッリに学んだ当時のイタリア・ピエモンテ楽派を代表する音楽家の1人で、ジュゼッペ・タルティーニの同世代人でもあり、プニャーニやルクレールの師にあたる。1733年にパリを訪れ、コンセール・スピリチュエルにおいてヴァイオリンを披露、大絶賛を受けたといい、フランス・ヴァイオリン楽派へ与えた影響も大きい。
GCD-921808
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(2CD)
1.5CD価格
ジョン・ジョーンズ(1728-1796):
 チェンバロのための曲集「8つのレッスン集」(ロンドン、1754)
 レッスン〔第1番−第8番〕/「チェンバロのためのレッスン」(1761) 〜ブリランテ

 ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)
 録音:2014年12月、ドルムキルヒェ・ラーンスドルフ、ベルリン、ドイツ。使用楽器:マイケル・ジョンソン(イギリス)、2011年製作。1982年に結成されたトリオ・ソネリーのオリジナル・メンバーで、ベルリン芸術大学のチェンバロ科の教授でもあるミッツィ・メイヤーソンが、セント・ポール大聖堂のオルガン奏者を務めたジョン・ジョーンズの作品集を録音。8つのレッスン集は、シチリアーナ、アルマンド、ガヴォット、メヌエットなど舞曲の楽章を持ち、ヘンデルからの影響も感じさせる。
GCD-921809
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(2CD)
1.5CD価格
フランソワ・フランクール(1698-1787):
 独奏ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 第1巻(パリ、1720)
 〔第1番 ト長調/第2番 ホ短調/第4番 ロ短調/第6番 ホ長調/第9番 イ長調/
  第7番 ニ短調/第5番 ハ短調/第3番 変ロ長調/第8番 ヘ短調/第10番 ト長調〕
 ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)
 クレータ=マリア・ケンタラ(Vn) ラウリ・プラッカ(Vc)
 録音:2018年1月、カウスティネン教会、フィンランド。 1982年に結成されたトリオ・ソネリーのオリジナル・メンバーであり、ベルリン芸術大学のチェンバロ科の教授としても活躍する華麗なるチェンバリスト、ミッツィ・メイヤーソン。歴史に埋もれた室内楽作品の発掘を進めてきたメイヤーソンが新たに録音するのは、18世紀のフランス宮廷で「王の24人のヴァイオリン(Vingt-quatre Violons du Roi)」や「ル・コンセール・スピリチュエル」のメンバーとして演奏し、王立音楽アカデミーの音楽監督を務めた音楽家、フランソワ・フランクール(1698-1787)のヴァイオリン・ソナタ集。1720年パリで出版された10のソナタ集は、フランス様式の優雅さとイタリア様式のエネルギーを兼ね備えており、柔らかい旋律、野性的な舞曲、牧歌、技巧的な楽章などが巧みに組み込まれた隠れた逸品。独奏ヴァイオリンを務めるのは、これまでジョヴァンニ・バッティスタ・ソーミス(GCD-921807)やリチャード・ジョーンズ(GCD-921806)の録音でも共演してきたフィンランドのクレータ=マリア・ケンタラ。シベリウス音楽院を経てオランダでピリオド奏法を学び、ムジカ・アンティクヮ・ケルンやアンサンブル・ソネリーのメンバーとして活躍した北欧の名手。
モラーレス・イン・トレド
 クリストバル・デ・モラーレス(1500頃-1553):
  「トレドの25枚の書板」より/
  「新たなるポリフォニー」より(14曲)
マイケル・ヌーン指揮
アンサンブル・プラス・ウルトラ
 録音:2004年3月、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル、ロンドン。
 16世紀初頭のスペインが生んだ天才作曲家モラーレスの秘曲(世界初録音)をGlossaがリリース! モラーレスが2年間だけではあるものの楽長をつとめたトレド大聖堂から発見された未出版のクワイアー・ブックから復元された貴重な作品を収録。
 マイケル・ヌーンはスペイン・ポリフォニー音楽のスペシャリスト。Glossaでは、ゲスト・コンダクターとしてオーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンスを指揮しており、その類まれな才能は、ヨーロッパで高い評価を得ている。アンサンブル・プラス・ウルトラは13人で構成されているアンサンブル。録音会場は響きの良さでChandosもよく使用している。ディジパック仕様。
GCD-922002
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(3CD)
2CD価格
トマス・ルイス・デ・
 ビクトリア(c.1548-1611):聖週間の聖務日課集
ジョセップ・カブレ指揮
ラ・コロンビーナ
フアン・カルロス・アセンシオ指揮
スコラ・アンティクァ
 スペイン・ルネサンス最大の作曲家ビクトリアによる「聖週間の聖務日課集」完全版がGlossaよりリリース!
 ルネサンス時代のスペイン最大の作曲家であると同時にヨーロッパの教会音楽作曲家の権威でもあったトマス・ルイス・デ・ビクトリア。そのビクトリアの「レクイエム」と並ぶ代表作「聖週間の聖務日課集」は、今まで不完全な版で録音・発売されていたが、ついに本家本元であるスペインのGlossaから完全版が登場! 1585年にローマで出版されたこの作品は、聖週間のレスポンソリウム集、エレミアの哀歌、受難曲などさまざまな曲から構成されている大作。
 スペインのクエンカ市では、古楽界を代表するアーティストたちが数多く参加して毎年イースターに「クエンカ宗教音楽週間」という音楽祭が開催されている。2004年4月に開催された第43回クエンカ宗教音楽週間でルネサンス、古楽を主なレパートリーとする「ラ・コロンビーナ」とグレゴリオ聖歌のスペシャリスト、「スコラ・アンティクァ」の合同演奏により「聖週間の聖務日課集」が3夜にわたって演奏された。この録音はその演奏を収録したもので、収録時間は3時間以上にも及ぶ。また、ジョセップ・カブレ、アルフォンソ・デ・ビセンテ、スイスの音楽学者ブレンノ・ボッカドーロらによるビクトリアの宗教音楽の解説、学説、エッセイなどで構成された64ページからなるブックレットが付いている。
ボッケリーニ(1743-1805):最後の弦楽三重奏曲集
 ト長調 Op.54 No.2/ハ長調 Op.54 No.4/
 ニ短調 Op.54 No.5/イ長調 Op.54 No.6
ラ・レアル・カマラ
 [エミリオ・モレーノ、
 エンリコ・ガッティ(Vn)
 ヴォーター・メラー(Vc)]
 録音:1995年。旧 GCD-920302 のディジパック仕様による再発売。
 ボッケリーニが晩年である1796年にスペインのマドリッドで書いた作品集。
フランシスコ・ゲレーロ(1528/9-1599):
 ミサ曲「バビロンの流れのほとりにて」/
 めでたし、いと聖なる乙女/天の后よ、喜び給え/
 Si el mirar / Celsi confessoris /
 Ut queant laxis / In exitu Israel /
 Adios mi amor / Conditor alme siderum
マイケル・ヌーン指揮
アンサンブル・
 プラス・ウルトラ、
スコラ・アンティクァ、
ヒズ・マジェスティーズ・
 サックバッツ&コルネッツ
 録音:2006年6月、サン・ミゲル教会、スペイン・クエンカ。ルネサンス音楽の大家ビクトリア、自らの師であったモラレスと並び立った16世紀スペイン最大の作曲家の1人フランシスコ・ゲレーロ。ここではゲレーロのミサ曲の中でも非常に珍しく貴重な録音として重宝されるであろう「バビロンの流れのほとりにて」に加え、トレド大聖堂のクワイアー・ブックからマイケル・ヌーンが新たに発見したゲレーロ作曲による6曲の賛美歌などを収録している。
 マイケル・ヌーンはルネサンス時代スペインのポリフォニー音楽の演奏に置いて高い評価を得ており、オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンスとのコンビでは、名演と名高いゲレーロのレクイエム(GCD-921402)を初め、多くの名演を録音している。今回の録音でも、ヌーン自身がディレクターを務める「アンサンブル・プラス・ウルトラ」、グレゴリオ聖歌のスペシャリスト集団「スコラ・アンティクァ」に加え「ヒズ・マジェスティーズ・サクバッツ&コルネッツ」が参加、充実の陣容は録音への強い意気込みの証拠と言えるだろう。
GCDSA-922201
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ストラヴィンスキー:
 バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)/交響詩「夜うぐいすの歌」
ヨエル・レヴィ指揮
フランダース放送o.
 多くの古楽ファンから賛辞を得てきたグロッサが満を持して送り出すSACDハイブリッド盤第1弾は、なんとモダン・オーケストラの録音。フランダース放送管弦楽団および合唱団とのパートーナーシップを結んだグロッサは、継続的に演奏されている20世紀、21世紀の作品の録音を行っていくという。
 今回のリリースは首席指揮者レヴィとのコンビで繰り広げる、「火の鳥」と「夜うぐいすの歌」という、「鳥」をテーマとしたカップリングによるアルバム。グロッサの定評あるクオリティの高いサウンドで聴くモダン・オーケストラの響きは大きな注目を呼ぶことだろう。
GCDSA-922202
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ゾルターン・コダーイ(1882-1967):合唱作品集
 ミサ・ブレヴィス/詩篇121/詩篇114/イエスと商人たち/
 セーケイ族の嘆き(ピアノ版)/セーケイ族の嘆き(合唱版)/
 音楽に寄せるオード/ノルウェーの娘たち
ヨハン・デュイック(P)指揮
フランダース放送cho.
ペーター・トーマス(Org)
 フランダース放送管のストラヴィンスキー・アルバムと同時リリースとなるSACDハイブリッド盤第2弾には、ヨーロッパ有数の放送合唱団としての実力と評価を持つフランダース放送合唱団が登場。管弦楽作品では「ハーリ・ヤーノシュ」、「ハンガリー民謡『孔雀』による変奏曲」、「ガランタ舞曲」などが幅広く知られているコダーイ。合唱作品では第二次世界大戦中に作曲が行われた「ミサ・ブレヴィス」が代表作として親しまれ、演奏されている。
GCDSA-922203
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ラフマニノフ:聖ヨハネ・クリソストモスの典礼Op.31 カスパース・プトニンシュ指揮
フランダース放送cho.
 Glossa が力を入れるフランダース放送合唱団第2弾は、ラフマニノフの美しき無伴奏合唱作品。この4声のための無伴奏合唱曲は、不朽の名作「晩祷」や合唱交響曲「鐘」が作曲された数年前、ラフマニノフにとって最初のアメリカ演奏旅行から帰国した直後の1910年(37歳)に作曲が行われ、作曲当時から現在までロシアを中心とした教会で歌い継がれている。
 今回フランダース放送合唱団を率いるプトニンシュは、ラトヴィアの指揮者で合唱音楽のスペシャリスト。
GCDSA-922204
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
何と GLOSSA からエルガーの交響曲が
 エルガー:交響曲第1番 変イ長調Op.55/
      オラトリオ「神の国」Op.51〜前奏曲
マーティン・ブラビンズ指揮
フランダース放送o.
 ニケ、パンドルフォ、ブリュッヘン、メイヤーソン、ラ・ヴェネクシアーナ等々、大勢の古楽系奏者を擁する GLOSSA から、なんとエルガー生誕150年記念アルバムが登場。それも HYPERION 等でのイギリス音楽でお馴染みのスペシャリスト、ブラビンズの指揮だと言うから驚き。オケは当レーベルへは2度目の登場となる名門フランダース放送管。さらに HYBRID SACD でのリリースと言う事でレーベルの自信も伺える。これは要チェックだろう。
GCDSA-922205
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
J.S.バッハ:モテット集(7曲)
 [主に向かいて新しき歌を歌えBWV.225/
  来たれ、イエス、来たれBWV.229/
  御霊はわれらが弱きを助け給うBWV.226/
  汝を去らしめず、汝われを祝せずは」BWV.Anh.159/
  恐るるなかれ、われ汝とありBWV.228/
  わが喜びなるイエスよBWV.227/
  すべての国よ、主を讃美せよBWV.230]
ボー・ホルテン指揮
フランダース放送cho.
 グロッサからのフランダース放送cho.第3弾はバッハのモテット集。当盤には、不朽の名曲として音楽史に残る6つのモテットに加え、偽作とされる「汝を去らしめず、汝われを祝せずは」が収録されているのも見逃せないポイント。
 フランダース放送を母体としブリュッセルを本拠とするフランダース放送cho.は、4パート各6人の歌手たちによるベルギーを代表する混声合唱団。今回から新たに首席指揮者に任命されたデンマークの指揮者&作曲家ボー・ホルテンは、特に合唱分野での活躍が世界中から高い評価を受けており、彼らの船出に相応しい充実のバッハが聴ける注目盤。
GCD-922206
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(2CD)
1.5CD価格
エルヴェ・ニケのドビュッシー〜ドビュッシー:ローマ賞のための音楽
 カンタータ「闘牛士」/祈り/カンタータ「選ばれし乙女」/交響組曲「春」/
 カンタータ「春」/春のあいさつ/カンタータ「放蕩息子」(初稿版)
  ギレーヌ・ジラール(S) ソフィー・マリイエ(Ms)
  ベルナール・リシュテル(T) アラン・ビュエ(Br)
  マリー=ジョゼフ・ジュード、ジャン=フランソワ・エッセール(P)
  エルヴェ・ニケ指揮ブリュッセルpo.(旧フランダース放送o.)、フランダース放送cho.
 録音:2009年6月-7月、ヘフェルレー&ブリュッセル(ベルギー)。モダーン楽器使用。フランス・バロックの鬼才エルヴェ・ニケ最新作は、なんと若き日のドビュッシーによる「ローマ賞」のための作品集。
 1872年パリ音楽院に入学、エルネスト・ギローのクラスで作曲を学んでいたドビュッシーは、翌年にカンタータ「闘牛士」で若手芸術家の登竜門ローマ賞の第2等賞を受賞、そして1884年にはカンタータ「放蕩息子」でローマ大賞(第1等賞)を獲得、イタリアへ3年間の予定で留学した。しかし同地に馴染めなかったドビュッシーは2年で帰国してしまい、さらに留学課題曲のカンタータ「春」は、コンクールを主催したフランス芸術アカデミーから受理を拒否され、おまけにしばらくは生活にも困窮すると言う不遇の時代となってしまった。
 しかし、この時期に生まれた作品はどれも若き日の傑作と呼ぶにふさわしい物ばかり。フランス音楽を心の底から愛するエルヴェ・ニケによる話題必至のディスクが登場。
GCDSA-922207
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ポール・ヒリヤー&フランダース放送合唱団〜
 ヴァイル、ミヨー、ストラヴィンスキー、ヒンデミット

 ヴァイル:ベルリン・レクイエム/森に死す
 ヒンデミット:死
 ストラヴィンスキー:管楽八重奏曲
 ミヨー:戦争カンタータ/平和のカンタータ
ポール・ヒリアー指揮
フランダース放送cho.
イ・ソリスティ・デル・ヴェント
 録音:2007年9月5日-7日、イエズス会教会(ベルギー)。
 GLOSSAから「新古典主義音楽」をテーマとした新作が登場、演奏はヒリアード・アンサンブルのリーダーとして一時代を築いたポール・ヒリアー指揮によるフランダース放送cho.。ブレヒトの詩を題材にポーランドの女性革命家ローザ・ルクセンブルクを追悼したヴァイルの「ベルリン・レクイエム」に、新古典主義音楽のミヨー、ストラヴィンスキー、ヒンデミットの計4人で、ジャン・コクトーの評論集「雄鶏とアルルカン」で加速したヨーロッパの「新しい音楽」のハイライトを創り上げている。
GCDSA-922208N
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
アルブレヒトのウルマン、最新作
 ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):
  歌劇「こわれ甕」序曲/
  交響曲第1番「私の若き日」/
  ドン・キホーテのファンダンゴ/交響曲第2番
ゲルト・アルブレヒト指揮
ブリュッセルpo.
(旧フランダース放送o.)
 録音:2008年5月、フラジェイ・スタジオ4(ブリュッセル)。
 GLOSSAから同レーベルとしては大変珍しい近世物が登場、それも同レーベル初登場となるゲルト・アルブレヒトによるウルマンの交響曲集!
 読売日本so.の第7代常任指揮者を務めたドイツのマエストロ、ゲルト・アルブレヒトは「退廃音楽」にも造詣が深く、特に今回の曲目中、交響曲第2番は読響と2001年に日本初演している。ユダヤ人だったウルマンはシェーンベルクやツェムリンスキーに認められながらも、テレージェンシュタット収容所に収監、死と隣り合わせの環境で作曲を続けたが、アウシュヴィッツ強制収容所で命を落とした。
 #当初、GCDSA-922208という品番でご案内していた物ですが、初回プレス分のCD層がモノラルとなっている不良が発生し、区別のため正常盤は上記品番へ変更されています。
GCDSA-922209
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
リチャード・エガー指揮〜ストコフスキーとの夕べ
 J.S.バッハ/ストコフスキー編曲:トッカータとフーガ ニ短調
 チェスティ/ストコフスキー編曲:お前は私を苦しめていなかったのに
 ヘンデル/エガー編曲:組曲「水上の音楽」
 J.S.バッハ/ストコフスキー編曲:管弦楽組曲第3番 ニ長調〜アリア
 パーセル/ストコフスキー編曲:5つの小品による組曲
  〔トランペット・チューン/エコー/ホーンパイプ/私が大地に横たえられた時(ディドの嘆き)/ラルゴとアレグロ〕
 パレストリーナ/ストコフスキー編曲:キリストをたたえよ
 オケゲム/エガー編曲:けがれなき神の御母
 チャイコフスキー:スラヴ行進曲
  リチャード・エガー指揮ブリュッセルpo.
 録音:2008年6月、フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル(ベルギー)。
 イギリスの古楽鍵盤界をリードし、指揮者としてもホグウッドの後任としてエンシェント室内o.の音楽監督へ就任した世界的名匠、リチャード・エガーが当レーベルへ初録音。それもベルギーのモダーン・オケ(旧フランダース放送o.)を振り、ストコフスキーと自身のトランスクリプションを織り交ぜた、その名も「ストコフスキーとの夕べ」。いわゆる古楽分野の作品ばかりかと思いきや、最後に「スラヴ行進曲」が入っており、ストコフスキーの名を冠したコンセプトにおける自信の程がうかがえる。
GCD-922210
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(2CD)
1.5CD価格
ローマ賞のための音楽〜サン=サーンス
 カンタータ「イヴァノエ [Ivanhoé] 」 (*) /カンタータ「ヴィルジニの帰郷」/
 頌歌/精霊たちの合唱/ミサ曲Op.4/聖体秘蹟のモテット
  ジュリー・フシュ(S) マリーナ・デ・リーゾ、ソレン・ラヴァナン・ランク(Ms)
  ベルナール・リシュテル(T) ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br)
  ニコラ・クルジャル(B)、バルト・シペル(Hr)、フランソワ・サン=イヴ(Org)
  エルヴェ・ニケ指揮ブリュッセルpo.、フランダース放送cho.
 録音:2010年2月-3月、10月、アントワープ、ヘフェルレー、ブリュッセル(ベルギー)。
 ドビュッシー(GCD-922206)に続く、鬼才ニケ&モダーンオケのブリュッセル・フィルによる『ローマ賞のための音楽』シリーズ第2弾。サン=サーンスは1852年(16歳)と1864年(28歳)の2回この賞に挑んだが共に落選、しかしこの時期の作品は同世代の音楽家や聴衆たちからは認められ、後の大作曲家の礎となった。(*) はウォルター・スコットの「黒騎士〔アイヴァンホー〕」(1819)を元にしていると考えられるが、フランス語綴りとなっている。
GCD-922211
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(2CD)
1.5CD価格
ローマ賞の音楽 Vol.3〜ギュスターヴ・シャルパンティエ(1860-1956):
 交響詩「イタリアの印象」 (1889) (*) /カンタータ「ディドン」(1887) (*) /
 交響劇「詩人の生涯」 (1888) /管弦楽付き合唱のための「ミルテの祝祭」(1887)
  マノン・フベル、サビーヌ・ドヴィエイル(S) エレーナ・ボフジェヴィチ(A)
  ジュリアン・ドラン、ベルナール・リシュテル(T) マルク・バラール、アラン・ビュエ(Br)

 エルヴェ・ニケ指揮ブリュッセルpo.、フランダース放送cho.、ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団
 録音:2011年6月14日-18日、Flagey, ブリュッセル(*)/2011年6月21日-24日、Salle De Singel à Anvers, アントワープ(無印)、共にベルギー。ドビュッシー(GCD-922206)、サン=サーンス(GCD-922210)に続く、フランスの鬼才エルヴェ・ニケの野心的シリーズ第3弾。一般には歌劇「ルイーズ」と、交響詩「イタリアの印象」のみが知られているといっても良いG.シャルパンティエはパン職人の家に生まれたが、後援者に恵まれたためリール音楽院とパリ音楽院でヴァイオリンを学んだ。しかし師と対立し退学、その後パリ音楽院に再入学してジュール・マスネに作曲を学び、1887年にカンタータ「ディドン」でローマ賞を獲得した。ローマ滞在中に「詩人の生涯」や代表作「イタリアの印象」を作曲、1900年には「ルイーズ」が大成功し、作曲家としての名声をさらに高めたが、この後はヒット作に恵まれず1913年頃に半ば作曲を止めている(以降は1931年の歌劇?「オルフェー」という未完作品があるのみか)。作品数自体も多いとは言えず、上記2作以外は半ば幻の存在となっている人だが、1930年代には自作の指揮録音も残しており、第2次大戦後90歳を越える頃までは音楽界とは関りを持ちつづけた。
アンサンブル・ジル・バンショワ〜フランシスコ・
 デ・ペニャローサ(1470頃-1528):ミサ曲「これほどの苦しみはかつてなく」

  荘厳な儀式に(賛歌)/メモラーレ・ピイッシマ(モテット)/
  ミサ曲「これほどの苦しみはかつてなく」より〔キリエ/グローリア〕/
  ティエント第19番(ユリウス・デ・モデナ/器楽)/
  ミサ曲「これほどの苦しみはかつてなく」〜クレド/
  おお、慈悲深きイエス(器楽)/苦しめらるる時(モテット)/
  ミサ曲「これほどの苦しみはかつてなく」〜サンクトゥス/
  アヴェ・ヴェラ・カロ・クリスティ(モテット)/
  ミサ曲「これほどの苦しみはかつてなく」〜アニュス・デイ/
  トランセウンテ・ドミネ(モテット)/
  トレス第2番(作曲者不詳/器楽)/イン・パッショーネ・ポシトゥス(モテット)
 ドミニク・ヴェラール(ディレクター)アンサンブル・ジル・バンショワ
 レ・サックブーティエ
 録音:2010年10月、マグローヌ大聖堂(フランス)。曲のカナ表記は代理店記載ママ。中世、ルネサンス時代の音楽を現代へと伝える世界最高峰のハーモニーと解釈。ドミニク・ヴェラール&アンサンブル・ジル・バンショワが、フランスの古楽金管アンサンブル、レ・サックブーティエをパートナーに迎え、セビリャ大聖堂で活躍し、フェルナンド王子の宮廷楽長にも任命され、モラレスが登場する前のスペインで絶大な名声を誇ったフランシスコ・デ・ペニャローサ(c.1470-1528)による、フアン・デ・ウレーデの世俗的ビリャンシーコを題材としたパロディ・ミサ曲「これほどの苦しみはかつてなく」をよみがえらせた。
GCD-922401
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(3CD)
2CD価格
スウェーリンク:世俗声楽作品集
 シャンソン集
  ある日シュザンヌは/ジャン、おまえは1人で/私があなたに身を焦がしているのを/
  後悔と不安と心痛で/後悔と不安と心痛で/若々しい美/あなたの愛は/貴重な珊瑚でできた口/
  貴重な珊瑚でできた口/どうしてあなたは私から優雅な瞳を背けるのか/
  私が仕える麗人/セイヨウサンザシ/私の恋人を見るとき/新しい愛の炎を感じる/
  小天使の愛の神を欲する者は/美しい人を傷つける五月に/私は懇願するばかり/
  新しい炎をこの身に感じる/君の美しい瞳が/さあ、お願いだから/それはあなたのもの/
  あなたを見た日から/愛しているのかいないのか

 イタリア語の韻文詩歌とマドリガーレ
  自然の万能を見たいのなら/さえずるツバメ/我が心、死んではならぬ/我が心、死んではならぬ/
  愛は両の目より真珠の涙をこぼし(2曲)/愛よ、わたしはかくも甘き息遣いを聞く(2曲)/
  たぐいなく優しき我が恋人(2曲)/高貴な薔薇よ/サラマンダーの如く(2曲)/
  私の口づけをお望みにならぬゆえ/麗しき愛の喜び/町や王国を持っていたとて/我が愛しのフィッリ/
  かぐわしき微風が/愛する人よ、この瞳で/甘い唇、愛らしき門番/我が愛しきフィーレよ/
  私はうら若き娘/私はうら若き娘/我が宝、あなたゆえ私は富める恋人/つれなき人よ/5声のインチピット

 フランス語の韻文詩歌、カノンとリュートのための音楽
  食物と酒なくしては/ある日、盲目の愛の女神が/ムーアの岸辺を通り抜ける商人たちよ/
  いかに私の女神を愛しているか/クーラント/私の魂を愛の旅へと誘う瞳よ/ロゼットよ/
  ムーアの岸辺を通り抜ける商人たちよ/楽しい春が喜ばしげにやってきた/苦しみで傷つくとき/
  ヴォルト/射られた矢が/限りない輝きと美しい物事を見る/ヴォルト/あなたの美しい眼差しゆえに/
  私はあなたからではなく、私自身から離れる/楽しい春が喜ばしげにやってきた/
  いかに私の女神を愛しているか/ヴォルト/決して得ず、常に求める/食物よ酒なくしては

 ハリー・ファン・デル・カンプ(ディレクター)
 ジェズアルド・コンソート・アムステルダム
 [ステファニー・プティラウラン(プチローラン)(S) マルセル・ビークマン(T)
  ヒレ・パール、サラ・パール(ガンバ) リー・サンタナ(リュート)他]
 録音:2003年12月、2004年7月、レンスヴァウデ(オランダ)。
 古楽大国オランダのハリー・ファン・デル・カンプ&ジェズアルド・コンソート・アムステルダムがグロッサへ移籍、第1弾が発表された。
 自身もオルガンの名手だったスウェーリンクは北ドイツ・オルガン楽派を発展させ、J.S.バッハが登場する以前の鍵盤音楽の大家として名を馳せた。反面、熟達した手腕によって生み出された150の詩篇、フランス語のシャンソン、イタリア語のマドリガーレなどは、17世紀には絶大な人気を誇りながらも、近現代においては不遇の扱いを受けてきた。
 演奏者の力量がシビアに問われるスウェーリンクの声楽作品だが、当団体は当代屈指の達人揃い。スウェーリンクの声楽作品「全曲録音」という快挙に向けての新たなチャレンジには期待が高まる。
GCD-922406
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(2CD)
1.5CD価格
スウェーリンク:カンツィオ・サクラ集(宗教曲集)(1619出版)
 私の力なる主よ SWWV.191(モテット)/主よ、御もとに身を寄せ SWWV.154/私の力なる主よ SWWV.155/
 こぞって主をほめたたえよ SWWV.157/新しい歌を主に向かって歌え SWWV.158/さあ主に向かって喜び歌おう SWWV.159/
 主を賛美せよ、すべての国よ SWWV.161/深き淵よりあなたを呼び、主よ SWWV.170/
 主よ、私の神よ、あなたを避けどころとするSWWV.175/いかに幸いなことか、主を畏れる人 SWWV.178/
 なんという空しさ SWWV.200(カノン)/東方から博士達が来た SWWV.153/今日キリストがお生まれになった SWWV.163/
 喜べ、喜び躍れ、エルサレムよ SWWV.168/それらが成就されたあとで SWWV.172/祝福された処女マリアSWWV.180/
 処女が身ごもって男子を産み SWWV.181/喜び栄えよ、すべての人よ SWWV.182/私の魂は主をあがめ SWWV.184/
 天使が羊飼いたちに語る SWWV.185/いかに幸いなことか、唯一の神を避けどころとする者は SWWV.194(カノン)/
 第2の予兆により幸運な日SWWV.192a(モテット)/私に語る者は皆、主よ SWWV.151/今こそ私の食事を整え SWWV.152/
 貧しい人は幸いである SWWV.156/求めなさい、そうすれば得られる SWWV.165/忠実なよいしもべ SWWV.166/
 私についてきたい者は SWWV.169/しかし弁護者である聖霊が SWWV.173/2人または3人が集まる所には SWWV.177/
 こんなに長い間一緒にいるのに SWWV.186/何という空しさ SWWV.199(カノン)/おお主イエス・キリストよ SWWV.160/
 神に従う人は永遠に生きる SWWV.162/おお聖なる宴よ SWWV.164/人よ、あなたのために私が耐えている所を SWWV.167/
 おお、なんと幸いな槍か SWWV.171/私の手や足を見なさい SWWV.174/
 ガラリヤ人たちよ、なぜ天を見上げて立っているのか SWWV.176/主を畏れることは、知恵の初め SWWV.179/
 天の元后よ、喜べ SWWV.183/幸いあれ、海の星よ SWWV.193(カノン/オルガン版)/
 幸いあれ、海の星よ SWWV.193(カノン/声楽版)/神よ、あなたを賛美する SWWV.187

  ハリー・ファン・デル・カンプ(ディレクター)ジェズアルド・コンソート・アムステルダム
 録音:2009年5月、7月、レンスヴァウデ(オランダ)。エンジニア&プロデューサー:ステファン・シェルマン(トリトナス)。スウェーリンクの声楽作品全曲録音を目指す Glossa とファン・デル・カンプ&ジェズアルド・コンソート・アムステルダムによる、第1弾「世俗声楽作品集」(GCD-922401)の続編。
GCD-922407
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(12CD)
4CD価格
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク:詩篇歌全集
 詩篇歌集第1巻(曲付されたダビデの詩篇歌集第1巻(1604&1624))/
 詩篇歌集第2巻(新たに曲付されたダビデの詩篇歌集第2巻(1613))/
 詩篇歌集第3巻(新たに曲付されたダビデの詩篇歌集第3巻(1614))/
 詩篇歌集第4巻(新たに曲付されたダビデの詩篇歌集第4巻(1621))

  ハリー・ファン・デル・カンプ(ディレクター)ジェズアルド・コンソート・アムステルダム
 録音:2006年11月、2009年3月、レンスヴァウデ、ユトレヒト、オランダ。スウェーリンクの声楽作品を網羅するグロッサの「スウェーリンク・モニュメント」シリーズ。資料価値だけでも計り知れない全集録音の登場。収録時間約12時間30分、148ページのブックレット付き。
GCD-922410
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(6CD)
3.5CD価格
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):鍵盤作品全集
 *オルガン|シュヴェルベンネスト製作、聖母マリア教会、レムゴー、ドイツ
  4声のファンタジア a1, B-A-C-H SwWV.273 /主よ、わたしたちの日々に平安を与えて下さい SwWV.302 (*) /
  ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラによる4声のファンタジアF1, SwWV.263[マルニクス・ド・カート(A;*)
    ハリー・ファン・ベルヌ(T;*) ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) ベルナール・ヴィンセミウス(Org)]
  おお主なる神よ、わたしを憐れんで下さい SwWV.303 (*) /ファンタジア C5, SwWV.257 /おお、我らが父なる神よ SwWV.308 (*)
   [ネーレ・グラムス(S;*) マルニクス・ド・カート(A;*) ハリー・ファン・ベルヌ(T;*)
    ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) レオ・ファン・ドゥセラール(Org)]

 *オルガン|(作者不祥?)16-17世紀 製作、改革派教会、ウットゥム、ドイツ
  今ぞ喜べ、汝ら愛するキリストのともがらよ SwWV.307 (*) [ネーレ・グラムス(S) マルニクス・ド・カート(A)
    ハリー・ファン・ベルヌ(T) ハリー・ファン・デル・カンプ(B) ベルナール・ヴィンセミウス(Org)]
  第一旋法によるトッカータ d3, SwWV.287 /4声のファンタジア F2, SwWV.264 /3声のファンタジア g2, SwWV.271
   [ハラルト・フォーゲル(Org)]

 *ヴァージナル|ハンス・リュッケルス 1604年製作、ドルトレヒト、オランダ
  トッカータ g4, SwWV.295 /わが青春は既に過ぎ去り SwWV.324 (*) /アルマンド・グラティエ SwWV.318 /
  2声のトッカータ(前奏曲)SwWV.297[ネーレ・グラムス(S;*) マルニクス・ド・カート(A;*)
    ハリー・ファン・ベルヌ(T;*) ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) ピーター・ダークセン*(ヴァージナル)]
  みどりごがわたしたちのために生まれ SwWV.315 (#) /涙のパヴァーヌSwWV.328
   [ネーレ・グラムス(S;#) ボブ・ファン・アスペレン(ヴァージナル)]

 *チェンバロ|ヨアネス・リュッケルス 1639年製作、
         リンゲンベルク宮殿、ハンミンケルン、ドイツ
  トッカータ C1, SwWV.282 /イギリスの定め SwWV.320 (*) /トッカータ a1, SwWV.296 /スペインのパヴァーヌ SwWV.327 /
  4声のファンタジア d2, SwWV.259[ネーレ・グラムス(S;*) マルニクス・ド・カート(A;*)
    ハリー・ファン・ベルヌ(T;*) ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) ボブ・ファン・アスペレン(Cemb)]
  フィリップスのパヴァーヌ SwWV.329 /半音階的ファンタジア d1, SwWV.259[ピーター=ヤン・ベルダー(Cemb)]

 *オルガン|ヤン・ファン・コフェレンス製作、
         聖ラウレンス教会、アルクマール、オランダ
  3声のトッカータ C3, SwWV.284 /2、3、4声のためのファンタジア G2, SwWV.267 /
  3声のエコー・ファンタジア SwWV.275 /詩篇36番と68番の旋律によるカノン SwWV.196[ピーター・ダークセン(Org)]
  キリストよ、光にして日なるかた SwWV.301 (*) /2声のファンタジア g3, SwWV.272 /4声のファンタジア g1, SwWV.270
   [マルニクス・ド・カート(A;*) ハリー・ファン・ベルヌ(T;*)
    ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) ピーター・ファン・ダイク(Org)]

 *オルガン|エド・エファース製作、ワルンフリート教会、オステル、ドイツ
  3声のトッカータ G2, SwWV.289 /ファンタジア d5, SwWV.262 /主イエス・キリストよ、わたしはあなたを呼ぶ SwWV.305 (*)
   [ネーレ・グラムス(S;*) マルニクス・ド・カート(A;*) ハリー・ファン・ベルヌ(T;*)
    ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) ライツェ・スミッツ(Org)]
  フーガ・ファンタジア G3, SwWV.268 /ただあなたにのみ、主イエス・キリストよ SwWV.309 (#)
   [ネーレ・グラムス(S;#) マルニクス・ド・カート(A;#) ハリー・ファン・ベルヌ(T;#)
    ハリー・ファン・デル・カンプ(B;#) ピーター・ダークセン(Org)]

 *ヴァージナル|アルトゥス・ヘールディンク、1605年製作、
          ゲルマン国立博物館、ニュルンベルク、ドイツ
  トッカータ G1, SwWV.288 /礼拝堂のアルマンド SwWV.317 /トッカータ C2, SwWV.283 /
  おかしなシモン SwWV.323[マリーケ・スパーンス(ヴァージナル)]
  トッカータ g1, SwWV.292 /我はライン川に漕ぎ出し SwWV.322 /
  トッカータ g3, SwWV.294[ピーター=ヤン・ベルダー(ヴァージナル)]

 *チェンバロ|アンドレアス・リュッケルス、1637年製作、
          ゲルマン国立博物館、ニュルンベルク、ドイツ
  それはマルスの神 SwWV.321 (*) /トッカータ G4, SwWV.291 /4声のファンタジア C2, SwWV.254 /飛び回る妖精 SwWV.331 /
  エコー・ファンタジア C3, SwWV.255[ネーレ・グラムス(S;*) マルニクス・ド・カート(A;*)
    ハリー・ファン・ベルヌ(T;*) ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) マリーケ・スパーンス(Cemb)]
  ポーランドのアルマンド SwWV.330 /トッカータ d2, SwWV.286 /緑なす菩提樹のもとで SwWV.325 /
  エコー・ファンタジア G1, SwWV.253 /トッカータ g2, SwWV.293 /
  ヤン・ピーテルス氏のフーガによる幻想曲(ジョン・ブル)[アレクサンダー・ヴァイマン(Cemb)]
  4声のファンタジア G1, SwWV.266 /喜ばしい五月(クレメンス・ノン・パパ)(+)
   [ネーレ・グラムス(S;+) マルニクス・ド・カート(A;+) ハリー・ファン・ベルヌ(T;+)
    ハリー・ファン・デル・カンプ(B;+) ピーター・ダークセン(Cemb)]

 *オルガン|ヘンドリック&ヨハネス・ハウス製作、
          聖アントニウス教会、カンテンス、オランダ
  高きところの神にのみ栄光あれ SwWV.299 (*) /トッカータ d1, SwWV.285 /4声のエコー・ファンタジア d3, SwWV.260
   [ネーレ・グラムス(S;*) マルニクス・ド・カート(A;*) ハリー・ファン・ベルヌ(T;*)
    ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) ライツェ・スミッツ(Org)]
  リチェルカーレ a1, SwWV.280 /ファンタジア F3, SwWV.265[ピーター=ヤン・ベルダー(Org)]

 *オルガン|ガルトゥス&ゲルマー・ファン・ハーゲルベール製作、
          聖ピータース教会、ライデン、オランダ
  我らは皆唯一の神を信ず SwWV.316 (*) /4声のトッカータ a3, SwWV.298 /4声のエコー・ファンタジア d4, SwWV.261
   [ネーレ・グラムス(S;*) マルニクス・ド・カート(A;*) ハリー・ファン・ベルヌ(T;*)
    ハリー・ファン・デル・カンプ(B;*) レオ・ファン・ドゥセラール(Org)]
  われらの救い主なるイエス・キリスト SwWV.306 (#) /2声のファンタジア SwWV.274
   [ネーレ・グラムス(S;#) マルニクス・ド・カート(A;#) ハリー・ファン・ベルヌ(T;#)
    ハリー・ファン・デル・カンプ(B;#) ハラルト・フォーゲル(Org)]

 *オルガン|トランセプト製作、旧教会、アムステルダム、オランダ
  詩篇〔第36番 SwWV.311 /第23番 SwWV.310 /第140番 SwWV.314 /第60番 SwWV.312 /第116番 SwWV.313 〕
   [ベルナール・ヴィンセミウス(Org)]
  詩篇第9番/ヴァース II − クロード・ル・ジュヌの主題による二重フーガ[ネーレ・グラムス(S)
    マルニクス・ド・カート(A) ハリー・ファン・ベルヌ(T) ハリー・ファン・デル・カンプ(B)]

 *チェンバロ|ライナー・シュッツェ、1961年製作、アムステルダム、オランダ
  それはマルスの神 SwWV.321 /涙のパヴァーヌ SwWV.328[グスタフ・レオンハルト(Cemb)]

 ボブ・ファン・アスペレン、ピーター=ヤン・ベルダー、
 ピーター・ダークセン、マリーケ・スパーンス(Cemb/ヴァージナル)
 ピーター・ファン・ダイク、レオ・ファン・ドゥセラール、ハラルト・フォーゲル、
 ライツェ・スミッツ、ベルナール・ヴィンセミウス(Org)
 グスタフ・レオンハルト、アレクサンダー・ヴァイマン(Cemb)
 ジェズアルド・コンソート・アムステルダム[声楽Ens.]
 録音:2012年6月-2014年2月、オランダ&ドイツ/1971年10月(レオンハルト演奏分)/2009年7月(ベルナール・ヴィンセミウス演奏分)。おそらくほとんどが初出音源。レオンハルト、アスペレンら名鍵盤奏者たちを起用、貴重なピリオド楽器を使用、さらにジェズアルド・コンソート・アムステルダムが参加した4声のコラールを収録。
ウィリアム・ヘイズ(1708-1777):
 ザ・パッションズ、音楽のための頌歌 [The Passions, An Ode for Music] (1750)
 イヴリン・タブ、ウルリケ・ホフバウアー(S) 上杉清仁(CT)
 デイヴィッド・マンダーロー(T) リサンドロ・アバディエ(B)
 アントニー・ルーリー指揮バーゼル・ラ・チェトラ・バロックo.、
 バーゼル・スコラカントルムcho.
 録音:2008年10月、フォルクスハウス・バーゼル(スイス)。
 グロッサと、1933年に創設されたスイスの古楽専門音楽大学バーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーションによるシリーズ(SCBシリーズ)が始動、第1弾は、同校で16世紀-18世紀のアンサンブル、ヴォーカルアンサンブル専攻の教授を務める、英国古楽界の名匠アントニー・ルーリー指揮による、啓蒙時代のイギリス、主にオックスフォードで活躍したウィリアム・ヘイズの音楽、ソプラノはイヴリン・タブ!
 この作品はヘイズと同世代でオックスフォード大学出身の詩人、ウィリアム・コリンズの作品を題材とした劇的なオラトリオ。後期バロックの語法やギャラント様式、古典派の到来を予感させる作風、当時の芸術と科学に偏在していた"人間の情熱と感情"というテーマを巧みに表現している。
聞きたまえ、エウテルペよ〜17世紀初期のイタリアン・モノディー
 カッチーニ:東の門から / カプスベルガー:トッカータ第1番
 カッチーニ:愛よ、私は去り行く / カプスベルガー:アルペジアー第2番
 ピッチニーニ:トッカータ第5番 / フレスコバルディ:さよなら、愛しい人
 カッチーニ:聞きたまえ、エウテルペよ
 ディンディア:スクアリド・エ・オスクロ/聖母マリアの悲しみ/私の涙に獣たちも
 フェラーリ:この世から消え去りたい / カプスベルガー:ガリアルダ
 フレスコバルディ:アルド・エ・タッシオ / ペッレグリーニ:チャッコーナ
 フェッラーリ:恋する男達よ、私は君達に言いたい
  ローザ・ドミンゲス(Ms)
  モニカ・プスティルニク(アーチリュート/ルネサンスG/Org)
  ドロレス・コストヤス(テオルボ/バロックG)
 録音:2008年9月、カプローナ・サンタ・ジュリア(イタリア)。
 1602年に出版された歌曲集「新音楽」で、音楽とテキストの新しい関係"モノディ様式"を提案したジュリオ・カッチーニの音楽を中心に、鍵盤作品の巨匠フレスコバルディ、当時有数のマドリガリアンだったディンディア、ヴェネツィアとウィーンで作曲家、詩人として活躍したフェッラーリなど、17世紀初期のイタリアで花開いたモノディー形式の作品を集めた物。エルンスト・ヘフリガーやルネ・ヤーコプスから教えを受けたメゾ・ソプラノのドミンゲス、バーゼル・スコラ・カントルムで共にホプキンソン・スミスから薫陶を受けた、プスティルニクとコストヤスという、アルゼンチン出身の3人による演奏。
ザンクト・ガレンの音楽と詩〜
 ラトペルト(?-890)、ノートケル(?-912)、トゥオティロ(?-913)の作品

 聖ガルス/降誕/福音史家ヨハネ/イノセンテス/主の公現/
 ヴェルスス・アド・プロセッショネム/復活祭/安息日IV/キリストの昇天/聖霊降臨
  ドミニク・ヴェラール(ディレクター/T)アンサンブル・ジル・バンショワ
 録音:1996年4月、ロマンモティエ教会(スイス)。前出: HMF HMC-905239
 613年に聖ガルスにより設立されたスイスの文化遺産、ザンクト・ガレン修道院に保管されているセクエンツイア集の写本(381)とトロープス集の写本(484)に収められた9世紀の音楽集。バーゼル・スコラ・カントルムで中世、ルネサンスのアンサンブルと声楽の教授を務めるドミニク・ヴェラールと、彼が主宰している中世、ルネサンス音楽専門団体アンサンブル・ジル・バンショワの演奏で。
ピアノ・エ・フォルテ〜 1730年頃のメディチ家の音楽
 ジュスティーニ:ソナタ第1番/ソナタ第3番〜アンダンテ, マ・ノン・プレスト
 A.スカルラッティ:アリエッタ / ビッティ:ソナタ第7番
 バルサンティ:ソナタ第4番 / ヴェラチーニ:ソナタ第4番
 A.マルチェッロ:セレナータ・アド・イレーネ/
          ソナタ第8番〜アダージョ、リポーゾ・ディ・クローリ
  マリア・クリスティーナ・キール(S) エドアルド・トルビアネッリ(ピアノフォルテ)
  キアラ・バンキーニ(Vn) マルク・アンタイ(Fl−tr)
  レベッカ・ルソー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  ダニエーレ・カミニティ(テオルボ/アーチリュート)
 録音:2009年11月、アルレスハイム改革派教会(スイス)。
 GLOSSAとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーションによる "Glossa SCB" シリーズ。エドアルド・トルビアネッリを中心としたバーゼル・スコラ・カントルムと縁の深い古楽界の名手たちが、フィレンツェのメディチ家に仕えていた楽器製作者バルトロメオ・クリストフォリ(1655-1731)が完成させた「ピアノフォルテ〔クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ〕」のための作品等、メディチ家の宮廷で1730年頃に演奏された音楽を再現する好企画。
十字架〜13&14世紀パリのイースターの音楽
 Breves dies hominis / Estampie I/ Quis tibi Christe meritas / Homo, vide quo per te patior /
 Clavus pungens acumine / A sinu patris mittitur / Planctus ante nescia / Cruci Domini / Crux penitentie /
 PORTARE/ Crux, de te volo conqueri / Estampie II / Stabat iuxta Christi crucem / Vineam meam plantavi/
 Adam novus/Surgit Christus cum tropheo/Victime paschali laudes/Nota/Resurgentis domini/Mors vite propitia

  アンサンブル・ペレグリナ
  [アグニエシュカ・ブジンスカ=ベネット(Vo/Hp)
   ケリー・ランデルキン、ロレンツァ・ドナディーニ(Vo)
   バティスト・ロマン(ヴィエル/レベック)]
 録音:2010年6月、聖十字架教会、ビンニンゲン=ボットミンゲン、スイス。
 スイスのバーゼル・スコラ・カントルムで学び、バーゼルを拠点に活躍する、中世の世俗音楽と宗教音楽を専門とする女流奏者のみの古楽演奏団体アンサンブル・ペレグリナが、中世フランス・ノートルダム楽派のモノフォニーとポリフォニーでグロッサ初登場。
フランツ・ベンダ(1709-1786):ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第11番 ニ長調/第23番 ハ短調/第7番 イ長調/第13番 ト短調/第32番 ホ長調〕
 レイラ・シャイエ(Vn) ヴァーツラフ・ルクス(Cemb/Fp) フェリクス・クネヒト(Vc)
 録音:2011年3月、ベインウィル修道院(スイス)。Glossa とスイスの古楽音楽大学バーゼル・スコラ・カントルムの共同製作シリーズ。ドイツのベルリン州立図書館所蔵の未出版筆写譜を使用した、グラウンやクヴァンツの跡を継ぎ宮廷の要職を務めたベンダのヴァイオリン・ソナタ。レイラ・シャイエは、バーゼル・スコラ・カントルムの名教師キアラ・バンキーニの秘蔵っ子。バンキーニのアンサンブル415、ボニッツォーニのラ・リゾナンサなどで活躍している。
インドのラーガと中世の歌曲
 ブリュレ:美しさに私はたたずむ / ズッカーマン:インプロヴィゼイション・オン・ビアウス...
 グレゴリオ聖歌:すべての地において / インド伝承曲:ラーガ(ランカダハン・サラン)
 マショー:あなたに会わなければ / インド伝承曲:ラーガ(マドゥー・マラティ)
 レスキュレル:ディス・タンス・プルス / ズッカーマン:インプロヴィゼイション・オン・ディス・タンス...
 作曲者不詳:ラ・チャランガ / インド&ペルシャ伝承曲:パーカッション・ソリ&デュエット
 インド伝承曲:ラーガ(コウシ・バイラビ)

  ドミニク・ヴェラール(T) ケン・ズッカーマン(サロード/中世リュート)
  アニンド・チャタジー(タブラ) ケイヴァン・チェミラニ(ザルブ)
 録音:2007年7月、バーゼル音楽院(スイス)。Glossa とスイスの古楽音楽大学バーゼル・スコラ・カントルムの共同製作シリーズ。アンサンブル・ジル・バンショワのリーダー、バーゼル・スコラ・カントルムで中世ルネサンス音楽の教授として活躍するドミニク・ヴェラールと、アメリカ生まれのサロード奏者(インドの伝統楽器)ケン・ズッカーマンによる、マショー、ブリュレ、グレゴリオ聖歌など中世の西欧音楽と、北インドのラーガ、そしてズッカーマンの即興のコラボレーション。
GCD-922509
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(2CD)
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フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):聖母マリアの夕べの祈り(宗教曲集(1656)より)
 バルバラ・ボルデン、エミリー・ヴァン・イーヴラ(S) ロドリーゴ・デル・ポゾ(CT)
 ゲルト・テュルク、マーク・パドモア、マルクス・ブルッチャー(T)
 ハリー・ファン・デル・カンプ、ペーター・ツィンペル(B)
 ブルース・ディッキー&シャルル・トゥート(ディレクター)コンチェルト・パラティーノ
 録音:1994年11月、アルレスハイム教会(スイス)。前出:HARMONIA MUNDI FRANCE (HMF), HMC-905219/20(当店未案内)。古楽系金管楽器の権威で共にバーゼル・スコラ・カントルムの教授を務めているブルース・ディッキーとシャルル・トゥートが率いるコンチェルト・パラティーノのカヴァッリは、歌手がとにかく豪華。
GCD-922510
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(2CD)
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ウィリアム・ヘイズ(1708-1777):
 6つのカンタータ(1748) /頌歌「オルフェウスとエウリュディケ」(1735)
  イヴリン・タブ、ミリアム・ベルリ、ウルリケ・ホフバウアー(S)
  ダニエル・カベナ(CT) デイヴィッド・マンダーロー、ポール・ベントリー(T)
  アントニー・ルーリー指揮バーゼル・スコラ・カントルム・ヘイズ・プレイヤーズ
 録音:2012年9月、ランドガストホフ・リーエン、スイス。18世紀前半のイギリスで大いに活躍したヘンデルから影響を受け、聖メアリー教会、ウースター主教座教会のオルガニストを経て、オックスフォード・モードリン・カレッジの聖歌隊長兼オルガニストなど要職を歴任、「ヘンデル後」を代表する作曲家の1人となったヘイズによる知られざる作品、イギリスの名リュート奏者アントニー・ルーリー指揮する第2巻は、歌詞の魅力を引き出した「6つのカンタータ」、オルフェウスの神話を題材とした「オルフェウスとエウリュディケ」という、ヘンデル存命中に作曲された2作。
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
 インテルメッツォ「ラ・コンタディナ〔農婦〕」(1728)
  グラツィエラ・オッドーネ(S) ロレンツォ・レガッツォ(Br)
  アッティリオ・クレモネージ指揮アンサンブル・アルカディア
   [パブロ・ヴァレッティ、アマンディーヌ・ベイエール、リッカルド・ミナージ、ガエターノ・ナジッロ/他]
 録音:1998年11月、スイス国営放送 DRS2、チューリヒ、スイス。原盤・前出: HMF, HMC-905244(廃盤)。ドイツ人ながらイタリア・オペラ・セリアの大家となったハッセの出世作。29歳で初めて訪れたイタリアのナポリで作曲され、ユーモアとエロティシズムあふれる台本による生き生きとした個性的なこの彼の作品が、バッハ「マタイ」と同時期に書かれていたとは信じがたい。まさに古典派の先取りであろう。オペラだけで60以上の作品を残し、ヨーロッパ中の音楽都市に名声を広め、ウィーンにまでその権勢を及ぼしたというから、当時のハッセの威信というのは現在の我々が思うより遥かに大きなものだったに違いない。
マルタン・ベルトー(1708-1771):チェロのためのソナタとエール集
 ソナタ〔第5番 変ホ長調/第1番 ニ長調/第3番 ト長調/第4番 ヘ長調〕/
 トリオ〔ソナタ第6番〕 ホ短調/練習曲第6番〔アレグロ〕 ト長調/エール集
  クリストフ・コワン、ペトル・スカルカ、
  フェリックス・クネヒト(Vc) マルクス・フニンガー(Cemb)
 録音:2013年7月、マルボスク教会、アルデシュ、フランス。フランスの名匠クリストフ・コワンが、弟子のスカルカ、クネヒトと共に、18世紀中期のフランス・チェロ楽派の始祖ベルトーのチェロ作品集で、バーゼル・スコラ・カントルムとのコラボーレション「 Glossa SCB Series 」に初登場。ベルトーはバス・ド・ヴィオールからチェロへと持ち替え、パリのコンセール・スピリチュエルで行われた自作自演(チェロ協奏曲)で大成功を収め、フランスにおけるチェロの草分け的存在になったという。
愛よ〜1500年頃のリュート二重奏曲集
 ハイネ・ファン・ヒーゼヘム/アグリコラ編曲:すべての幸せに満ちて
 作曲者不詳/アグリコラ編曲:タンデルナーケン
 アグリコラ(旋律作曲)/ヨハネス・ギゼリン(伴奏作曲):二重奏曲
 ジョヴァンニ・アンブロジオ(グリエルモ・エブレーオ・ダ・ペーザロ):つまらないこと
 作曲者不詳:愛することなかれと言われるより/私は悲しみで死ぬ/ああ、私に平安はない/
       スカラメッラは戦争に行く/タンデルナーケン/バス・ダンス/どんなものでも
 作曲者不詳/ジョスカン・デプレ:じゅうぶんに報われた召し使い / アントワーヌ・ビュノワ:運命の女神
 ヨハン・アンブロジオ・ダルツァ:カラータ / ハイネ・ファン・ヒーゼヘム:愛よ
 イザーク:誰が言うのか/すべての幸せに満ちて(クォドリベット)
 イザーク/ハンス・ノイジードラー編曲:タンデルナーケン
 ジャン・ジャパール(伝アントワーヌ・ビュノワ):愛よ
 ジョスカン・デプレ:スカラメッラは戦争に行く/運命の女神/愛する者よ、さようなら
 エラスムス・ラピツィダ/ハンス・ノイジードラー:タンデルナーケン
 マルブリアヌス・デ・オルト:アヴェ・マリア / ロエルリン:すべての幸せに満ちて
 フランチェスコ・スピナチーノ:私は恋のとりこになり/もろもろの/何もしない/
                ジュリ・アムール/絶望的な運命/ベルナルディーナ

 カール=エルンスト・シュレーダー、クロウフォード・ヤング(リュート)
 録音:2001年5月、シュトゥットガルト。前出・旧品番: HMF, HMC-905253 〔廃盤〕。 使用楽器:Renaissance lute in A – Richard C. Earle, Basel 1982 / Renaissance lute in A – Richard C. Earle, Basel 2000 / Renaissance lute in E – Joel van Lennep, Rindge (usa) 1993. 録音プロデューサー&エンジニア:アンドレアス・ノイブロンナー(トリトナス [Tritonus] )。 "Glossa SCB" Series 。ペトルッチによる印刷楽譜が初めて出版されてから500年を記念し、その出版楽譜を中心に選曲・録音されたアルバムの再発。古雅で静かな雰囲気の演奏。
アントニオ・カルダーラ(1670頃-1736):トリオ・ソナタ集( Op.1 & Op.2より)
 ソナタ〔変ロ長調 Op.1 No.4 /ト短調 Op.2 No.4 /ニ短調 Op.1 No.12 /ホ長調 Op.2 No.11 /
     ホ短調 Op.1 No.5 /ヘ長調 Op.2 No.8 /ハ短調 Op.1 No.6 /変ロ長調 Op.2 No.2 〕/
 シャコンヌ 変ロ長調 Op.2 No.12
  アマンディーヌ・ベイエ、レイラ・シャイエ(Vn) ジョナサン・ペシェク(Vc)
  イェルク=アンドレアス・ベティヒャー(Cemb/Org)
  マティアス・シュペーター(リュート・アティオルバート)
 録音:2014年5月5日-7日、St. Gerold 、フォアアールベルク、オーストリア。録音エンジニア:マルクス・ハイランド(トリトナス [Tritonus] )。 Glossa とバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series" に、アマンディーヌ・ベイエが登場。フランスのアマンディーヌ・ベイエとスイスのレイラ・シャイエは、ともに SCB でキアラ・バンキーニに古楽演奏を学び、2010年からバンキーニの後任として SCB の教授になった古楽新世代の女流ヴァイオリニスト。ヴェネツィアに生まれ、マントヴァやローマでキャリアを積み、ウィーンの神聖ローマ皇帝カール6世のもとで宮廷副楽長を務めたアントニオ・カルダーラは、現代では歌劇やオラトリオの作曲家として名を残すが、ここでは「2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ(室内ソナタ)」の作品1と作品2から、いくつかのソナタとシャコンヌが選曲されている。
ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ〜15世紀中央ヨーロッパの音楽
 ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ(1392-?) 、
 ニコラウス・デ・ラドム(15世紀初頭活躍)、ヨハネス・トゥーロー(1460年頃活躍) 、他の作品

  コリーナ・マルティ、ミハウ・ゴンドコ(ディレクター)ラ・モッラ
 録音:2016年1月26日-30日、ドイツ。 Glossa とバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"。2000年にベルギーでデビュー、西山まりえとのデュオでも知られるスイスの鍵盤楽器&リコーダー奏者コリーナ・マルティと、ポーランドのリュート奏者ミハウ・ゴンドコが共同芸術監督を務めバーゼルを拠点とする声楽と器楽の古楽アンサンブル「ラ・モッラ」が Glossa 初登場。現在のポーランドで生まれ、ボヘミアやシレジア地方で活躍した作曲家ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツに焦点をあてた15世紀中央ヨーロッパの音楽。
カルロ・Gの手稿譜〜17世紀初期の技巧的典礼音楽
 エラム・ロテム(Org/音楽監督)プロフェティ・デッラ・クィンタ
 [ペリーヌ・デヴィレ(S) ドロン・シュライファー(CT) オリ・ハーメリン(キタローネ)]
 ゲスト:プラメナ・ニキタソヴァ(Vn) イェルク=アンドレアス・ベティヒャー(Org)
 録音:2016年4月-5月、聖エウセビオ&ヴィットーレ教会、イタリア。バーゼル・スコラ・カントルムとのコラボレーション・シリーズ。イスラエルのガリラヤ地方で結成され、スイスの古楽総本山バーゼル・スコラ・カントルムで古楽唱法に磨きをかけたヴォーカル・アンサンブル、「プロフェティ・デッラ・クィンタ」が、Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"から登場。約15年前にウィーンのジャンブル・セール(がらくた市)で60ユーロで売られた「カルロ・Gの手稿譜(Carlo G Manuscript)」は、有名なカルロ・ジェズアルドと同時代ではあるが、性が判読不明なため正しい作者がわからず、多くの謎を抱える手稿譜。エラム・ロテム率いるプロフェティ・デッラ・クィンタはこの手稿譜の音楽に同時代の作品を組み合わせ、17世紀初期の典礼音楽を伝える貴重な資料として演奏している。
ショパン:後期ピアノ作品集
 前奏曲 嬰ハ短調 Op.45 /マズルカ 嬰ハ短調 Op.50 No.3 /夜想曲〔ロ長調 Op.62 No.1 /ホ長調 Op.62 No.2 〕/
 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61 /マズルカ 変イ長調 Op.50 No.2 /舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 /
 マズルカ 嬰ヘ短調 Op.59 No.3 /ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 /マズルカ ト長調 Op.67 No.1

 エドアルド・トルビアネッリ(Fp|使用楽器:イグナーツ・プレイエル、パリ、1842年製作
    〔エドウィン・ベウンク・コレクション No.9648
 録音:2017年3月、ロワイヨモン財団、フランス。 古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"の最新作。バーゼル・スコラ・カントルムでピアノや室内楽を教える歴史的ピアノの名手、エドアルド・トルビアネッリが、プレイエル1842年製のフォルテ・ピアノで弾いた、ショパンの後期作品集が登場! これまでも、ドイツ、ベルギー、オーストリア、フランスなど様々な美術館、博物館に所蔵される貴重なヒストリカル・ピアノを弾いてきたエドアルド・トルビアネッリ。現在フランスのロワイヨモン寺院のアーティスト・イン・デジデンスを務め、ロワイヨモン財団のサポートを受けプレイエルによるショパン演奏を行っており、今回のレコーディングもロワイヨモン財団の協力のもと、ショパンと同時代の歴史的銘器を使っての演奏となる。
ボエティウス:慰めの歌〜 11世紀カンタベリーからのメトラ
 セクエンツィア[ベンジャミン・バグビー(Vo/Hp/ディレクター)
   ハンナ・マルティ(Vo/Hp) ノルベルト・ローデンキルヒェン(Fl)]
 録音:2017年7月31日-8月5日、トパーズ・オーディオ・スタジオ、ケルン。 古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"の最新作は、中世ヨーロッパの音楽を専門とするアンサンブルとして世界的に有名な「セクエンツィア」がGlossa初登場。セクエンツィアは、1977年にバーゼル・スコラ・カントルムの学生として学んでいたベンジャミン・バグビーとバーバラ・ソーントンが共同で設立。以来40年以上にわたり、国際的なコンサート・ツアー、30を超える録音、映画やTVでの演奏、そして次世代の育成など、中世音楽の極めて革新的なグループとして活動している。古代ローマの哲学者ボエティウスの代表作「哲学の慰め(De consolatione philosophiae)」をテキストに歌ったとされる11世紀イギリス、カンタベリーの「慰めの歌(Songs of Consolation)」。ケンブリッジ大学のサム・バレット博士が失われていた手稿譜から再構築し、セクエンツィアの演奏によって、約1000年ぶりに現代に蘇る。
パオロ・パンドルフォ
  レジナ・バスタルダ〜1600年頃イタリアのヴィルトゥオーゾ・ヴィオラ・ダ・ガンバ

 オラティオ・バッサーニ(1570以前-1615): Toccata per b quadro /だから私の髪は/シュザンヌはある日
 ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594):丘や野原は(*) /だから私の髪は(*)
 フランチェスコ・ロニョーニ(1570以降-1626以降):丘や野原は
 チプリアーノ・デ・ローレ(1515-1565):あなたから別れたとき(*)
 リッカルド・ロニョーニ(1550頃-1620):あなたから別れたとき/陽気な羊飼いが
 ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):リチェルカータ第3番
 ジローラモ・ダッラ・カーサ(1543頃-1601):あなたから別れたとき(*)
 アウレリオ・ヴィルジニアーノ(活動:1600年頃):ヴィオラ・バスタルダのためのリチェルカーレ
 トマ・クレキヨン(1505頃-1557):陽気な羊飼いが(*) / ピエール・サンドラン(1490頃-1561頃):甘い記憶(*)
 ヴィンチェンツォ・ボニッツィ(16世紀後半-1630):甘い記憶/あなたに喜びを与え
 オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):シュザンヌはある日(*)
 アドリアン・ウィラールト(1490-1562):あなたに喜びを与え(*)

 パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・バスタルダ)
 トーマス・ボイセン(テオルボ/バロックG) キアラ・グラナータ(ダブルHp)
 アメリ・シュマン(リラ・ダ・ガンバ)
 フランチェスコ・サヴェリオ・ペドリーニ(Cemb/Org)
 ラ・ペドリーナ〔ヴォーカル・アンサンブル〕(*)
 録音:2018年9月24月-30日、オーバーシュトラース教会、チューリヒ、スイス。 前作のテレマン・アルバム(GCD-920417)では、約280年ぶりに再発見された「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア」を録音し、「レコード芸術特選盤」に選ばれるなど大きな話題を呼んだヴィオラ・ダ・ガンバの革命家、パオロ・パンドルフォ。イタリアが誇るヴィオラ・ダ・ガンバの世界的ヴォルトゥオーゾによる新録音は、自由な即興演奏のために作られていったヴィオール属の楽器「ヴィオラ・バスタルダ」のためのアルバムという、まさに鬼才パンドルフォならではの注目プログラム。フランチェスコ・ロニョーニの「 Selva de varii passaggi 1620」では「装飾のためのすべての楽器の女王、ヴィオラ・バスタルダは、テナーでもバスでもなくその中間の大きさ」と書かれており、技巧的で華麗な装飾を伴う演奏が特徴。このアルバムでは、元となったマドリガーレやシャンソンと、そこからインプロヴィゼーションされたヴィオラ・バスタルダの演奏を順番に収録。これまでも「トラベル・ノーツ(GCD-P30407)」や「インプロヴィザンド(GCD-P30409)」、「カインド・オヴ・サティ(GCD-P30416)」など即興をテーマとするアルバムでもその才覚を発揮してきたパオロ・パンドルフォが、その華やかなヴィルトゥオージティを最大限に発揮し、1600年頃イタリアで流行した「ヴィルトゥオーゾ・ヴィオラ・ダ・ガンバ」の遺産を後世に残す。
GCD-922520
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ホセ・デ・ネブラ:サルスエラ「愛する人は目を閉ざしているが、盲目ではない」
 アルベルト・ミゲレス・ロウコ(Cemb)指揮ロス・エレメントス
 ジュリア・セメンツァート(S;アンキセス〔イダ山の羊飼い〕) ナタリー・ペレ(Ms;ヴィーナス〔愛の女神〕)
 アリシア・アモ(S;エウメネ〔ディアナのお供のニンフ〕)
 エバ・マリア・ソレル・ボイクス(S;ディアナ〔狩猟の女神〕)
 アマリア・モンテロ・ネイラ(S;ブルフラ〔ティティロの婚約者〕)
 ヤニック・デブス(Br;ティティロ〔アンキセスの召使い〕) ハビエル・ドトゥ(語り)
 録音:2019年9月、リーエン(スイス)。古楽教育、古楽研究の総本山として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)。Glossaとバーゼル・スコラ・カントルムのコラボレーション企画 "Glossa SCB Series"の最新作。サルスエラ(スペインの抒情的オペラ)などスペイン舞台音楽の開祖的存在でもあるホセ・デ・ネブラ(1702-1768)の「愛する人は目を閉ざしているが、盲目ではない(Vendado es Amor, no es ciego)」は、18世紀前半スペインを代表する劇作家ホセ・デ・カニサレスが書いた脚本、ハンサムなアンキセスをめぐっての、ヴィーナス、ディアナ、エウメネの恋物語を描いた2幕のサルスエラ。ファンダンゴなども含むカラフルなオーケストラ、コミカルなキャラクターから情熱的な訴えまで、表情豊かで魅力的なアリアとコーラスを備えたネブラの重要作品。アルベルト・ミゲレス・ロウコは、1994年スペイン生まれの将来性豊かなテノール歌手。バーゼル・スコラ・カントルム(バーゼル音楽院)で学びながら2018年にバロックo. 「ロス・エレメントス」を設立し、このネブラの「愛する人は目を閉ざしているが、盲目ではない」のヒストリカル楽器による現代初演を果たすなど、忘れられたスペイン・バロックの再発見を進めている。
クリストファロ・カレザーナ(1640頃-1709):カンタータ集
 〔徹夜祭/悪魔、天使と3人の羊飼い/東方三博士の礼拝/
  "Sembri Stella felice, Partenope Leggiadra"〕
ピエトロ・アンドレア・ジアーニ(1616-1684):ソナタOp.17 より Nos.7, 15
 アントニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ
 マリア・グラツィア・スキアーヴォ、ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(S)
 フィリッポ・ミネッチャ(CT) ジュゼッペ・デ・ヴィットリオ、
 ロザリオ・トターロ(T) ジュゼッペ・ナヴィリオ(B)
 録音:2009年12月、セントロ・ディ・ムジカ・アンティカ・ピエタ・デイ・トゥルキーニ、ナポリ。初期のSYMPHONIA、NAIVE買収前のOPUS111、そして近年ではELOQUENTIAへ録音があったナポリ音楽のスペシャリスト、フローリオ&カペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニがGLOSSAへ移籍、これを機会に団体名が「イ・トゥルキーニ」となったようだ。
 カレザーナは17世紀、アレッサンドロ・スカルラッティが台頭する以前のナポリを代表する音楽家として、名教師フランチェスコ・プロヴェンツァーレと並び評され、特にオラトリオなどの宗教音楽は次世代のペルゴレージに大きな影響を与えた。
テネブレ〜カレザーナとヴェネツィアーノのエレミアの哀歌集〜ナポリの聖週間の音楽
 カレザーナ(c.1640-1709):
  独唱とヴァイオリンによるレクティオIII〔聖木曜日のための/聖金曜日のための〕
 アヴィトラーノ:
  ヴァイオリンと通奏低音のための「ラ・カラファ」〜3声のソナタ第6番
 ガエターノ・ヴェネツィアーノ(1665-1716):
  独唱とヴァイオリンによるノットゥルノ第3番〜レクティオIII/
  7声のシンフォニア、独唱とヴァイオリンによる
   「聖水曜日のためのノットゥルノ第1番」〜レクティオI

 ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ(S) アントニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ
 録音:2010年10月、ナポリ。イタリア、ナポリの知られざるバロック音楽を現代へ蘇らすフローリオ&イ・トゥルキーニの、カレザーナ「東方三博士の礼拝」(GCD-922601)に続くグロッサ第2弾。
 16世紀後半のナポリを代表する大作曲家にして名教師フランチェスコ・プロヴェンツァーレと比肩したカレザーナ、プロヴェンツァーレの高弟ヴェネツィアーノの「聖週間のための音楽」は、後のA.スカルラッティやナポリ楽派への架け橋を担った。また、A.スカルラッティが台頭する以前のナポリにおける弦楽音楽のスタイルを一級品の演奏で把握することが出来る。
GCD-922603
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(3CD)
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バロック時代ナポリのカンタータ集
 おお天よ、おお愛の神よ〜バロック時代ナポリのカンタータ集(Vol.1) (*)
  作曲者不詳(17世紀):ガルガーノのタランテラ
  ジュゼッペ・トリカリーコ(1623-1697):激怒、大胆なる闘士は
  フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1627-1704): Squarciato appena havea
  ニコラ・サビーノ〔ニコラ・サビーニ(1675頃-1705)?〕: Non cchiù Ciccillo mio
  作曲者不詳(17世紀): Lamento di Marinetta, moglie di Masaniello
  アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):愛の神よ、とんだいたずら者よ
  ジュリオ・チェーザレ・ルビーノ(17世紀-18世紀):おお天よ、おお愛の神よ
  ニコラ・ファーゴ(1677-1745):チェンバロのためのトッカータ
  ミケランジェロ・ファッジョーリ(1666-1733): Sto paglietta presuntuso
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1624-1704):カンタータ、
  カンツォネッタとディアローゴ集(バロック時代ナポリのカンタータ集 Vol.2)
(#)
 フランチェスコ・マネッリ(1595頃-1667): La Luciata (3声)
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ:カンタータ「 Care selve, amati orrori 」/
                   カンツォネッタ「 Compatitemi amanti 」(2声)
 ガエターノ・グレコ(1658-1728):チェンバロのためのトッカータとフーガ
 作曲者不詳(17世紀、ナポリ): Prologo (Micco con Calascione e Cuosmo) (1673)
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ:
  La Mia speme è vanità /独唱のためのカンツォネッタ「 Come io viva Dio lo sa 」
 ガエターノ・グレコ:チェンバロのための「マントヴァのアリアによるパルティータ」
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ:
  独唱のためのカンツォネッタ「 All'impero d'amore 」
 フィリッポ・コッポラ(1628-1680):シンフォニア(4声)
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ:
  Gionto il fatal dì /
  独唱のためのカンツォネッタ「 Sdegnosetta e che vuoi tu ? 」
 ジョヴァンニ・チェーザレ・ネッティ(1649-1686):シンフォニア(4声)
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ: Dialogo di Tirsi e Clori 'Voi ombre notturne'
 狂乱した恋人〜バロック時代ナポリのカンタータ集 Vol.3 (+)
  作曲者不詳(17世紀):タランテラ
  ミケランジェロ・ファッジョーリ(1666-1733): Marte ammore guerra e pace
  フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1624-1704):
   歌劇「妻の奴隷」(1671) より〔 Me sento 'na cosa / Mò vedimmo 〕
  シモーネ・コヤ(17世紀):カンタータ「狂乱した恋人」(1679、ナポリ)
  ピエトロ・マルキテッリ(1643-1729):ソナタ(3声)
  レオナルド・ヴィンチ(1690頃-1730): Vide vì lo giesommino
  フランチェスコ・ドゥランテ(1684-1755):チェンバロと弦楽のための協奏曲
  フランチェスコ・プロヴェンツァーレ: Serva Antica
 ピノ・デ・ヴィットーリオ(T;*/#/+)
 ロベルタ・インヴェルニッツィ、アントネッラ・イッポリート(S;#)
 ダニエラ・デル・モナコ(A;#) ロザリオ・トターロ(T;#)他
 アントニオ・フローリオ(Vc)指揮イ・トゥルキーニ
 [ニコラス・ロビンソン(Vn) ロザリオ・ディ・メーリオ(Vn) パオロ・ディオニシオ(Vg)
  フェデリコ・マリンコラ(テオルボ/マンドリーナ/コラッショーネ/キタラ・バッタンテ)
  エンリコ・バイアーノ(Cemb) ピノ・デ・ヴィットーリオ(カスタネット/タンムーロ)他]
 録音:1991年6月(*)/1994年5月(#)/1996年4月(+)、パラッツォ・ダヴァロス、ナポリ & ボンザーノ修道院、ボローニャ。原盤・前出:SYMPHONIA, SY-91S09 (*), SY-94S29 (#) & SY-96147 (+) のセット化&レーベル移行再発。全曲、録音時&初発売時の世界初録音。
 ナポリなど南イタリアのバロック音楽を専門とし、当レーベルから先に2枚の新録音を発売したフローリオ&イ・トゥルキーニによる活動初期のシリーズ・アルバム3枚が復刻( SYMPHONIAへのラスト・アルバムを含み、以降 OPUS111へ移籍/初出当時、演奏団体表記は「カペラ・デラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ」)。この時期、当団体の常連共演者であったデ・ヴィットーリオは俳優と歌手の二足のワラジをはく才人。その俳優としての表現力が、これらのアルバムのいたるところで発揮されている。(以上の作曲者名・コメント等は、SYMPHONIAの前国内代理店から提供された物を元としており、曲名翻訳は当店独自に行っています)
ナポリのチェロ協奏曲集
 レオナルド・レーオ(1694-1744):チェロとヴァイオリンのための協奏曲
 ニコラ・フィオレンツァ(1700-1764頃):チェロ協奏曲
 ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):チェロ、弦楽と通奏低音のための「 Fecit Neap.17.. 」
 ニコラ・フィオレンツァ:シンフォニア
 ジュゼッペ・デ・マーヨ(1697-1777):チェロ協奏曲
  ジョヴァンニ・ソッリマ(Vc) アントニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ
PGCD-922604
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国内仕様盤
日本語解説付
\3142(税抜\2857)
 録音:2011年9月、ナポリ(イタリア)。解説:ディンコ・ファブリス〔国内仕様盤のみ、日本語訳: SOREL〕。フローリオ&イ・トゥルキーニ第4弾は、パレルモ生まれのチェリスト&作曲家、ジョヴァンニ・ソッリマを迎えてのイタリア、ナポリのチェロ協奏曲集。
 『このCDの独奏者(ジョヴァンニ・ソッリマ)は、3世紀も前の南イタリアのヴィルトゥオーゾの精神をよみがえらせているように見えると、十分に言うことができる。これらの18世紀の協奏曲のジョヴァンニ・ソッリマによる演奏は、書かれたすべての音符をただ淡々と演奏するだけでは復元できないバロックの“身振り”を、わくわくするほど呼び起こすばかりか、思いもかけないダイナミックな跳躍、音の色彩の効果、響きの温かさ、そして最後は、演奏者自身が書いた驚くべきカデンツァによって、それらにもう一度生命を与えてもいるのである。』〔ディンコ・ファブリス/ブックレット解説より(訳:SOREL)〕
サン・ジェンナーロの宝〜18世紀初期ナポリの宗教音楽
 D.スカルラッティ:5声のシンフォニア ハ長調
 カレザーナ:4声のカンツォーナ「聖ジェンナーロのために」
 ファーゴ:3声の「主をほめまつる」/4声の「スターバト・マーテル」
 D.スカルラッティ:4声のシンフォニア ニ長調/5声のモテット「 Antra Velles 」
 ヴェネツィアーノ: Jam sol recedit /主の証聖者
 スカルラッティ:4声のシンフォニア ト長調 / ヴェネツィアーノ:めでたし、海の星
  アントニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ
  ヴァレンティーナ・ヴァッリアーレ、レスリー・ヴィスコ(S) フィリッポ・ミネッチャ(CT)
  ロザリオ・トターロ、ピノ・デ・ヴィットーリオ(T) ジュゼッペ・ナヴィリオ(B)
 録音:2012年3月、セルヴィ・ディ・マリア教会、ソレント、イタリア。知られざるイタリア、ナポリのバロック音楽の伝道師たち、アントニオ・フローリオ&イ・トゥルキーニ。ジョヴァンニ・ソッリマをソリストに迎えた「ナポリのチェロ協奏曲集」(GCD-922604)に続く Glossa 第5弾は。ヴェスヴィオ火山の噴火を止め、疫病で荒廃した街を救ったと伝わるナポリの守護聖人サン・ジェンナーロ(聖ヤヌアリウス)が祀られているナポリ大聖堂。フローリオ&トゥルキーニは、ナポリ大聖堂に仕えていたクリストファロ・カレザーナ(1640-1709)やニコラ・ファーゴ(1677-1745)、ガエターノ・ヴェネツィアーノ(1665-1716)の秘曲を発掘。若き日のドメニコ・スカルラッティのモテットも収録。
ファウスティーナの旅
 ポルポラ:歌劇「ポーロ」〜Son prigioniera / ヴィンチ:歌劇「カミッラの勝利」〜Scendi da questo soglio
 マンチーニ:歌劇「トライアーノ」〜Canta e di caro usignolo
 ポルポラ:歌劇「アグリッピーナ」〜シンフォニア
 ヴィンチ:歌劇「ウティカのカトーネ」〜Confusa, smarrita/歌劇「カミッラの勝利」〜Un guardo solo ancor
 ポルポラ:歌劇「ポーロ」〜Raggio amico di speranza / マンチーニ:歌劇「トライアーノ」〜シンフォニア
 サッロ:歌劇「パルテノーペ」〜Tortora che il suo bene
 ヴィンチ:「ウティカのカトーネ」〜Non ti minaccio sdegno/
      カンタータ「パルト・マ・コン・クアル・コーレ」〜Ecco mi parto
 サッロ:フルートと弦楽のための協奏曲 / マンチーニ:歌劇「トライアーノ」〜Spera si, mio caro bene
 A.M.ボノンチーニ:歌劇「ダニアのロジクレア」〜Lasciami un sol momento

  ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) アントニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ
 録音:2012年5月、6月、サンタンナ・デイ・ロンバルディ教会、ナポリ、イタリア。Glossa の新シリーズ『17-18世紀イタリアの名歌手の軌跡を音楽でたどる旅』の第1弾。情熱の歌姫インヴェルニッツィとフローリオ&イ・トゥルキーニによる、1730年にヨハン・アドルフ・ハッセと結婚し、神聖ローマ皇帝も魅了した18世紀イタリアのディーヴァ、ファウスティーナ・ボルドーニ(1697-1781)に関連した作品集。
ガエターノ・ヴェネツィアーノ(1665-1716):オラトリオ「聖三位一体」(1693)
 レスリー・ヴィスコ、クリスティーナ・グリフォーネ(S) フィリッポ・ミネッチャ(A)
 ロザリオ・トターロ(T) ジュゼッペ・ナヴィリオ(B) アントニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ
 録音:2013年5月、キエーザ・デイ・セルヴィ・ディ・マリア、ソレント、イタリア。ナポリの知られざるバロック音楽の探究者たち、アントニオ・フローリオとイ・トゥルキーニによる、16世紀後期の同地を代表する作曲家&教師フランチェスコ・プロヴェンツァーレの弟子で、優秀な作曲家、音楽教師だったガエターノ・ヴェネツィアーノが、同世代のアレッサンドロ・スカルラッティと同様に作曲した、聖三位一体のための知られざる宗教的音楽劇。
ドメニコ・ジッツィのためのアリア集〜バロック時代ローマのスター・カストラート
 フランチェスコ・フェオ:歌劇「アンドロマカ」〜 Prima 'l vorace fulmine
 レオナルド・ヴィンチ:歌劇「捨てられたディド」〜 Amor che nasce
 アレッサンドロ・スカルラッティ:歌劇「テレマコ」より〔 Crude Parche / Sinfonia / O a morire o a goder 〕
 ジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ:歌劇「エウパトラ」〜 Per due pupille belle
 ジョヴァンニ・ボノンチーニ:歌劇「エテアルコ」より〔 Amore inganna / Barbari siete, o Dei 〕
 ドメニコ・サッロ:歌劇「スコットランド王妃ギネヴィア」より〔 Sinfonia / Povero amor tradito 〕
 ニコラ・ポルポラ:歌劇「アデライーデ」〜 Volo il mio sangue a spargere
 ドメニコ・サッロ:歌劇「イル・ヴァルデモロ」〜 La brama di regno /
          歌劇「スコットランド王妃ギネヴィア」〜 Cieca nave, infidi sguardi
 フランチェスコ・フェオ:歌劇「アンドロマカ」〜 No, non mi bastera
 レオナルド・ヴィンチ:歌劇「捨てられたディド」〜 Su la pendice alpina

 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) アントニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ
 録音:2014年2月5日-8日、ナポリ、イタリア。情熱の歌姫ロベルタ・インヴェルニッツィの歌唱&アントニオ・フローリオとディンコ・ファブリスが監修する「シレーネ〜 著名な歌手たちの音楽の旅」の「ファウスティーナの旅」(PGCD-922606/GCD-922606)に続く第2弾は、ナポリ王室礼拝堂出身で、18世紀のローマで絶大な人気と名声を誇ったスター・カストラート、ドメニコ・ジッツィ(1680頃-1758)の歩みをたどるもの。
ガエターノ・ヴェネツィアーノ(1656-1716):ヨハネ受難曲(1685頃)
  ラファエレ・ペ(CT;福音史家) ルカ・チェルヴォーニ(T) マルコ・ブッシ(B)
  アントニオ・フローリオ指揮カペラ・ナポリターナ
   〔旧・イ・トゥルキーニ〕、ギスリエーリcho.
 録音:2015年4月12日-15日、コレッジョ・ギズリエーリ、パヴィア、イタリア。 アントニオ・フローリオ率いるイ・トゥルキーニが新団体名カペラ・ナポリターナとなって初の録音。 バロック時代ナポリのガエターノ・ヴェネツィアーノによるヨハネ受難曲は、フローリオが発見、校訂し演奏可能となった。1685年はJ.S.バッハ生誕の年にあたる。技巧的な福音史家は、ラ・ヴェネクシアーナのメンバーとしても来日したイタリア古楽界期待の星、ラファエレ・ペ。
ドナート・リケッツァ(1650頃-1722):
 聖ジュストと聖パストールのオラトリオ「聖なる子どもたち」
ヴェネツィアーノ:オラトリオ「パドヴァの聖アントニオ」〜シンフォニア/
           オラトリオ「イル・トビア・スポーソ」〜シンフォニア
ドナート・リケッツァ:オラトリオ「ラ・ガーラ・デリ・エレメンティ」
 〜アリア「ラ・ピエタ・ディ・ゴッチャ・アルデンテ」

  マルタ・フマガッリ(A) フェデリカ・パリュウカ(S)
  ルカ・チェルヴォーニ(T) ジュゼッペ・ナヴィリオ(B)
  アントニオ・フローリオ指揮カペラ・ナポリターナ
 録音:2017年3月、パラッツォ・ポジターノ、ナポリ、イタリア。 歴史に埋もれた知られざるイタリア、ナポリのバロック音楽を追い求め続けるアントニオ・フローリオと、フローリオ率いるピリオド・アンサンブル、"カペラ・ナポリターナ"(元イ・トゥルキーニ)。フローリオ&カペラ・ナポリターナの新たなナポリ・バロック探求は、17世紀にナポリで活躍したドナート・リケッツァ(c.1650-1722)のオラトリオに到達!リケッツァはその生涯についてほとんど知られていないが、彼が楽長を務めたとされるナポリのジロラミーニ教会に多くのオラトリオや宗教作品が残されており、当時のナポリで進歩的な作風を持っていたと考えられている。「聖なる子どもたち(Los Santos Ninos)」は、ディオクレティアヌス帝に迫害され、若くして殉教した聖ジュスト(サン・ジュスト)と聖パストーレ(サン・パストーレ)の兄弟の物語によるオラトリオ。未知なるナポリ・バロックを真摯に探求し続けるナポリ音楽の使徒、アントニオ・フローリオの新録音にご注目頂きたい。
GCD-922611
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(2CD)
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アッラ・ベアータ・ヴィルジネ〜 17世紀ナポリのマリア信仰
 *マニフィカト・アニマ・メーア〔わが魂は主をたたえる〕〜
   17世紀ナポリにおけるマリア崇拝と聖フィリッポ・ネーリのオラトリオ会の音楽
(*)
  アントニオ・ノーラ(1642-?):マニフィカト
  ジョヴァンニ・サルヴァトーレ(1620頃-1688頃):マニフィカト/トッカータ/フランスのカンツォーネ
  フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1624-1704):幸いな人よ/天使たちの前で
  ファブリツィオ・デンティーチェ(1530頃-1581):ミゼレーレのヴェルセッティ

 *ナポリの複数の作曲家による聖処女マリアのための荘厳な晩課(#)
  ジョヴァン・マリア・サビーノ(1588-1649):
   主は言われた/褒め称えよしもべ達よ/私は喜んだ/主が家を建てられるのでなければ/
   おおなんと美しい/褒めよエルサレムよ/マニフィカト
  フランチェスコ・サビーノ(活躍:1625頃):シンフォニア/アヴェ・ヴィルゴ
  ジョヴァン・ヴィットーリオ・マイエッロ(活躍:1610頃-1935頃):ディレクタ・ノストラ/レバノンの杉のごとく
  エラズモ・ディ・バルトロ(1606?-1656):めでたし海の星
  ジョヴァン・マリア・トラバーチ(1575頃-1647):リチェルカーレ

 ロベルタ・インヴェルニッツィ、アントネッラ・イッポリート(S)
 ダニエラ・デル・モナコ(A)
 ピノ・デ・ヴィットーリオ(T) フリオ・ザナージ(B)他
 アントニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ
  〔録音時名称:カペラ・デラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ〕
 録音:1995年4月(*) 、1991年1月(#)、ナポリ|全曲、初出時の世界初録音|原盤、初出・旧品番: Symphonia (ITALY), SY-95138 (*) 、SY-91S04 (#) 。# 副題〔旧盤表題〕等は Symphonia レーベルの旧代理店に拠ります。
GCD-922701
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ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):オペラ=バレ「愛の驚き」(1757年版)
 〔序曲/第1幕:アドニスの誘拐/第2幕:魔法の竪琴/第3幕:アナクレオン〕
 ヴィルジニー・ポション、カロリーヌ・ミュテル、アメル・ブラヒム=ジェルール、カリーヌ・デザイ(S)
 アンデシュ・ダラン(T) ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br) ジャン=セバスティアン・ブ(Br)
 セバスティアン・デラン指揮レ・ヌーヴォー・キャラクテール
 録音:2013年3月8日-14日、ヴィルールバンヌ、フランス。フランスのクラヴサン奏者セバスティアン・デランが率いるリヨンのピリオド・アンサンブル、レ・ヌーヴォー・キャラクテールが GLOSSA 初登場。「愛の驚き〔アモルの驚き〕」はピエール=ジョゼフ・ベルナール〔ジャンティ・ベルナール〕の台本による作品で、1748年にヴェルサイユで初演された。1757年と1758年に改訂され、今回は1757年版に拠っているとの事。
GCD-922702
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パーセル:歌劇「妖精の女王」
 カロリーヌ・ミュテル、ヴィルジニー・ポション、ヒョルディス・テボー(S)
 ケイトリン・ハルカップ(Ms) クリストフ・バスカ(CT)
 ジュリアン・ピカール、アンデシュ・ダーリン、ザムエル・ボーデン(T)
 ギヨーム・アンドルー、ケヴィン・グリーンロウ(Br)
 ロナン・ネデレク(B−Br) フレデリック・カトン(B)
 セバスティアン・デラン指揮レ・ヌーヴォー・キャラクテール
 録音:2016年9月、ローラン・テルジェフ劇場、リヨン、フランス。 チェンバロと通奏低音を学んだパリ音楽院を1等賞で卒業し、レオンハルトやアンタイ、アスペレン、ケネス・ギルバート、ルセから薫陶受け、フランス古楽界に颯爽と現れた注目株セバスティアン・デラン。2006年に創設したピリオドo. 、レ・ヌーヴォー・キャラクテールを率いての新たなプロジェクトは、パーセルのセミ・歌劇「妖精の女王」!デランはこのパーセルの「妖精の女王」では合唱団を起用せず、アンデシュ・ダーリン、カロリーヌ・ミュテルやヴィルジニー・ポションといった歌手陣が、ソリストとしてだけでなく合唱の役割も兼ねるというスタイルを選択。また、セルパンやコルネットなどの古楽系管楽器、そして鍵盤式のリード楽器であるレガール(リーガル)の活躍など、聴きどころが満載の「妖精の女王」は、セバスティアン・デランとレ・ヌーヴォー・キャラクテールの世界的評価をさらに高めてくれることだろう。
F.クープラン:ルソン・ド・テネブレ(パリ、1714)
 フランソワ・クープラン:ルソン・ド・テネブレ〔第1番/第2番/第3番〕/葬送(器楽)
 ルイ・クープラン:パヴァーヌ 嬰ヘ短調(器楽)/パリのカリヨン(器楽)

 カロリーヌ・ミュテル、カリーヌ・デシェイエ(S)
 セバスティアン・デラン(Cemb)指揮レ・ヌーヴォー・キャラクテール
 マーティン・バウアー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ハジェ・ハナナ(Vc) 郡司和也(Org)
 録音:2019年4月、シャペル・ド・ラ・トリニテ、リヨン、フランス。チェンバロと通奏低音を学んだパリ音楽院を1等賞で卒業し、レオンハルトやアンタイ、アスペレン、ケネス・ギルバート、ルセから薫陶受け、フランス古楽界に颯爽と現れた注目株セバスティアン・デラン。2006年に創設したピリオドo. 、レ・ヌーヴォー・キャラクテールを率いての新たな録音は、エレミヤの哀歌から取られた感動的で悲痛なテキストによる「ルソン・ド・テネブレ(暗闇の朗誦)」の中でも傑作とされるフランソワ・クープランの「ルソン・ド・テネブレ」。メイン・ヴォーカルはレ・ヌーヴォー・キャラクテールの共同創設者であるカロリーヌ・ミュテルと、創設当初から共に活動しているカリーヌ・デシェイエの二人。約10年前にヴェルサイユで行われた結成当初のコンサートでも、デラン、ミュテル、デシェイエの3人でクープランの「ルソン・ド・テネブレ」を演奏しており、活動の原点ともなるプロジェクト。3つのルソン(朗誦)の間にはクープラン自身と、伯父ルイ・クープランの器楽曲を挟み、フランス・バロックの宗教的声楽作品の最高峰の1つを真摯でハイ・クオリティなパフォーマンスでお届けする。
ジェズアルドマドリガーレ曲集第6巻 (1611)
 もしもおまえが私の死を望むのなら/美しい人よ、心を持ち去るのなら/おまえは泣いている、私のフィッリよ/
 私を煩わせるのをやめておくれ/明るく輝く太陽/私は行くとしか言わなかった/1日に千回も私は死ぬ/
 優しい私の宝である人よ/ああ、いくらため息をついても無駄なのだ/こんなに大きな苦しみのなかでも/
 優雅な音色と甘い言葉で/白くみずみずしい花/大胆な小さい蚊が/おまえを求めて私は燃える、いとしい人よ/
 死のみが私を殺すのだから/あの残酷な「いや」という言葉を/悲しや私は死ぬ、苦しみゆえに/蝶のように舞う/
 私の喜びに空はかくも晴れわたり/おまえは追いかける、おお美しいクローリよ/
 おまえを愛するゆえに私はやつれ果て/悲嘆にくれて泣いたのは昔/にこやかで美しいリコーリが

  ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
  [フランチェスカ・カッシナーリ、ロッサーナ・ベルティーニ、ラウラ・ファブリス(S)
   エレーナ・カルツァニーガ(A) ジュゼッペ・マレット、ラファエーレ・ジョルダーノ(T)
   マルコ・スカヴァッツァ(Br) ダニエーレ・カルノヴィチ(B)]
 録音:2012年6月-7月、ロレット、イタリア。コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナの中心メンバーたちによって創設されたヴォーカル・アンサンブルの Glossa 初登場盤。
ルカ・マレンツィオ(1553頃-1599):5声のマドリガーレ集第1巻(1580)
 アモルは真珠の涙をこぼし/おお我が恋人、我が心はどこに/すでに光は差し/あなたの美しい目を優しいベールが/
 ティルシは死にたいと思い/苦しき殉難、過酷な責め苦/私の太陽は今頃何をしているのか/悲しや我が心は燃え/
 憔悴した私に聖母が立ち現われ/私の優しい恋人よ/一番美しい羊飼いの娘が歌っていた/彼女は緑の若草で/
 さらば行かん、ああ心なえ/おお、森に隠れ住む君よ/
 曲集「甘き思い」[Dolci affetti](1582) 〜ローマの音楽家たちとマドリガーレ/美しくも残酷な婦人

  ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ(S) エレーナ・カルツァニーガ(A)
   ジュゼッペ・マレット、ラファエーレ・ジョルダーニ(T) ダニエーレ・カルノヴィチ(B)]

  パオロ・ボルゴノーヴォ(T) マルコ・リカーニョ(B)
 録音:2010年9月、2011年2月、ロレット、イタリア。コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナの中心メンバーたちによってイタリアで結成された、ラテン系ヴォーカル・アンサンブルのドリーム・チーム「ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ」、血塗られた天才ジェズアルドの「マドリガーレ集第6巻」(GCD-922801)に続く第2弾。マレンツォは16世紀のローマで活躍、貴族や枢機卿の後ろ盾を得て、独創的なマドリガーレを次々と世に送り出し、絶大な人気を誇った。「5声のマドリガーレ集第1巻」は彼のマドリガーレ作曲家としての出発点となった作品で、力強いハーモニー、豊かな響きと絵画のような色彩感と、優れた芸術性が発揮された大作。また、ナニーノ、モスカーリャ、ド・マック、ソリアーノ、ゾイロ、そしてマレンツィオの合作による曲集「甘き思い(Dolci affetti)」からの作品も収録。
GCD-922803
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ジェズアルド(1566-1613):聖週間のためのレスポンソリウム集(1611)
 聖木曜のためのレスポンソリウム/聖金曜日のためのレスポンソリウム/聖土曜日のレスポンソリウム
  ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ(S) エレーナ・カルツァニーガ(A)
   ジュゼッペ・マレット、ラファエーレ・ジョルダーニ(T) ダニエーレ・カルノヴィチ(B)]
 録音:2012年6月-7月、ロレット、イタリア。名歌手たちによって創設されたヴォーカル・アンサンブル、ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの「マドリガーレ集第6巻」(GCD-922801)に続くジェズアルド第2弾。
ルーカ・マレンツィオ(1553-1599):
 6声のマドリガーレ集第5巻(1591)(マドリガーレ曲集 Vol.2 )
 いとも愛らしき永遠の春/愛しておくれ、いとしい人/今ぞ天は我らが上に澄みわたり/美しいクローリの甘い胸に/
 川も泉もせせらぎも天なるそよ風/仔鹿が小暗き森へ逃げ込むように/甘くいとしい口づけ/美しいところのニンフたち/
 恵み深き光よ/誇り高き一組の女性/あのかたの手と我が手を/美しい泉にたどり着いて、私は花に姿を変え/
 愛らしいニンフと恋する羊飼いたち/純真な真珠(アントニオ・ビッチ作曲)/
 さらば遠く離れて暮らさん/優しい西風がアラビアの香りを乗せて吹く

 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ(S)
   エレーナ・カルツァニーガ(A) ジュゼッペ・マレット、ラファエーレ・ジョルダーニ(T)
   ダニエーレ・カルノヴィチ(B) エレナ・ビスクオラ(Ms)]
 録音:2011年、2014年、ロレット、イタリア。Vol.1:5声のマドリガーレ集第1巻(GCD-922802)〔2014年英グラモフォン賞古楽部門賞獲得盤〕。コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナ等の主要メンバーが集い2008年結成、当代有数のラテン系ヴォーカル・アンサンブルとなったラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレによるルカ・マレンツィオのマドリガーレ第2弾。1591年に出版された「6声のマドリガーレ集第5巻」は、イタリアの貴族でブラッチャーノ公ヴィルジニオ・オルシーニの婚礼の祝祭のために作曲された。後期のマレンツィオのマドリガーレ集は、同時代のジェズアルドを思わせるかのような大胆な和声、表現が用いられている。
聖母の嘆き〜モンテヴェルディ:宗教声楽曲集
 聖母の嘆き(もう私は死にそう、わが子よ)/人生は稲妻のごとく/悲しみの聖母マリア/夜に赤く光り/
 トッカータ(フレスコバルディ)/主よ、怒って私を責めないで頂きたい/キリストよ、わたしたちはあなたを拝みる/
 主に向かって歌え/罪を負った者は/敬虔に/マリアよ、なぜ泣いているのか/あなたに、イエス・キリストよ/
 それは美しい/トッカータ(フレスコバルディ)/わたしたちはあなたを拝みる、キリストよ/聖母マリアのための連祷

 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ(S) エレーナ・カルツァニーガ(A)
   ジュゼッペ・マレット、ラファエーレ・ジョルダーニ(T) マルコ・スカヴァッツァ(Br)
   ダニエーレ・カルノヴィチ(B) ルーカ・グリエルミ(Org) マルタ・グラツィオリーノ(Hp)]
 録音:2014年7月-9月、コレット教会、ロレット、イタリア。マレンツィオ「5声のマドリガーレ集第1巻」(GCD-922802)が2014年英グラモフォン賞古楽部門賞を受賞、当代最高のラテン系ヴォーカル・アンサンブルとしての地位を確固たるものとしたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ。コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナのメイン・メンバーとして活躍したジュゼッペ・マレット、ダニエーレ・カルノヴィチ、ロッサーナ・ベルティーニなど、古楽界の名歌手たちによって2008年に結成された精鋭集団が遂にモンテヴェルディへ挑戦。ラ・ヴェネクシアーからモンテヴェルディのプロジェクトを引き継いだもので、宗教声楽作品の傑作の数々を収録。
カルロ・ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ曲集第3巻(1595)
 〔わたしを殺しておくれ、つらい苦しみよ/苦しみから抜け出したいと/あなたの美しい目の輝きによって/
  ああ、無慈悲で残酷な人よ/ああ、わたしの苦痛には冷淡だったとしても/ひとしい人に見捨てられ/
  この上なく甘美なため息よ/愛の驚異よ/わたしが死ぬのを望みながら/美しい憧れの人よ/とてもひどい痛みよ/
  甘い愛の精よ/わたしは思いやつれて死ぬ、ああ、むごい人/ああ、いとしい人が泣くのなら/
  そうとも、わたしの太陽から/わたしはあなたを愛していない、おお不実なる声よ/婦人よ、もしわたしを殺せば〕

 *ボーナス・トラック シピオーネ・ステッラ:わたしの心の中で感じる
            ルッツァスコ・ルッツァスキ:苦しき殉難
            アルフォンソ・フォンタネッリ:彼女は元々美しい
 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
 [ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ(S) エレーナ・カルツァニーガ(A)
  ジュゼッペ・マレット、ラファエーレ・ジョルダーニ(T) ダニエーレ・カルノヴィチ(B)]

 ラウラ・ファブリス(S) アナリザ・マッツォーニ(A)
 録音:2015年9月-11月、コレット教会、ロレット、イタリア。 第6巻(GCD-922801)に続き、同団がラ・ヴェネクシアーから引き継いだジェズアルド:マドリガーレ曲集の第2弾がリリース。
GCD-922807
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モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(1610)
 ジュゼッペ・マレット指揮ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ、
 カンティカ・シンフォニア、ラ・ピファレスカ
 録音:2016年9月-10月、サン・マウリツィオ教会、ピネローロ、イタリア。マレンツィオの「5声のマドリガーレ集第1巻」(GCD-922802)が2014年の英グラモフォン賞古楽部門賞に選出されるなど、当代最高のラテン系ヴォーカル・アンサンブルとしての地位を確固たるものとした "ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナのメイン・メンバーとして活躍したジュゼッペ・マレットを始め、ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ、ダニエーレ・カルノヴィチなど、古楽界の名歌手たちによって構成された精鋭アンサンブルによる、クラウディオ・モンテヴェルディの生誕450周年記念リリースが登場! 教会音楽史上の最高傑作の1つであるモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」は、音楽史、教会音楽の大きな転換期の中で誕生し、今もなお多くの謎が残る作品。ジュゼッペ・マレットが長い演奏経験を活かし、使用楽器、ピッチやテンポの選択など細部までこだわり作り上げた新たな録音は、ジュゼッペ・マレット率いるヴォーカル・アンサンブル"カンティカ・シンフォニア"と、ラ・ヴェネクシアーナやカンティカ・シンフォニアのレギュラー・メンバーらからなる古楽系管打楽器アンサンブル"ラ・ピファレスカ"が参加。Glossa(グロッサ)が満を持して送り出す「聖母マリアの夕べの祈り」。
来たれ、甘きイメネーオ〜チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565):マドリガーレ集
 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ(S) エレーナ・カルツァニーガ(A)
   ジュゼッペ・マレット、ラッファエレ・ジョルダーニ(T) ダニエーレ・カルノヴィチ(B)
   パオラ・チャルデッラ、ジュリア・ベアティーニ(Ms) マッシモ・ロンバルディ(T)
   ダリオ・プレヴィアート(B) スヴェトラーナ・フォミナ(ヴィオラ・ダ・ブラッツォ)
   エフィクス・プレオ(ヴィエッラ) サビナ・コロンナ・プレティ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]
 録音:2017年9月、2018年4月、聖ロッコ&セバスティアーノ信心会、トリノ、イタリア。 前作モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」(GCD-922807)が2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門賞」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせたラテン系ヴォーカル・アンサンブル、"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。モンテヴェルディに続くレコーディング第8弾は、16世紀の傑出したマドリガリストであったフランドル楽派の作曲家、チプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレ集。デ・ローレは、ネーデルラントのロンセ(現ベルギー)で生まれ、主にイタリアで活躍し、進歩的で傑出したイタリア語のマドリガーレの数々で名を残している。創設メンバーであるロッサーナ・ベルティーニ、ジュゼッペ・マレット、ダニエーレ・カルノヴィチを始めとする古楽界の名歌手たちが、その完璧な歌声で紡ぎあげる世俗的マドリガルの妙技にご注目頂きたい。
ジェズアルド:マドリガーレ曲集第2巻(1594)
 おまえはわずかな痛手で/いとしいひとを奪わないでくれ/苦悩がこんなにも甘美なものなら/
 私が黙ると悲しみが迫り/かわいらしくて色っぽいほくろよ/雪のように白い手を/この手ではないのか/
 かぐわしい手袋から/優美なヴェールの中から/あの燃えるような輝く眼が現れると/おまえは少しずつ/
 ああ, なんと大きな苦しみなのか/別れにあたって私の心は/私は決して変えないだろう

*アディショナル・トラック
 ポンポニオ・ネンナ(1556-1608):情けをと私は泣きながら叫ぶのだが(#) /ああ、あなたは私を捨てた(#) /
                 ため息、口づけと言葉(#) / Ecco, o dolce, o gradita(#)
 ジョヴァンニ・デ・マック(1548頃-1614):あなたは私の涙に泣く/私の悲しみが増し(#)
 ジュゼッペ・パラッツォット・タリャヴィーア(1583-1653以前):私を殺して、残酷な女よ(#)
 シジズモンド・ディンディア(1582頃-1629):さあ、これで私は死ぬの(#) / ジェズアルド:ああ、痛ましい喜び(+)

 ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、フランチェスカ・カッシナーリ(S) エレーナ・カルツァニーガ(A)
   ジュゼッペ・マレット、ラッファエレ・ジョルダーニ(T) ダニエーレ・カルノヴィチ(B)]
 録音:2018年4月24日-28日(無印)、2018年6月24日-26日(#)、2018年9月20日(+)、聖ロッコ&セバスティアーノ信心会、トリノ、イタリア。モンテヴェルディの傑作「聖母マリアの夕べの祈り」(GCD-922807)で2017年レコード・アカデミー賞「音楽史部門賞」を受賞し、一躍その名を世界へ轟かせた屈指のラテン系ヴォーカル・アンサンブル、"ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ"。第9弾となる新アルバムは、「マドリガーレ集第6巻(GCD-922801)」、「レスポンソリウム集(GCD-922803)」、「マドリガーレ集第3巻(GCD-922806)」と、同グループが最初の録音から度々取り組んできた異端の天才、ジェズアルドの音楽。聖職者の家柄、ヴェノーサ公、コンツァ伯という貴族であると同時に、妻と不倫相手を殺めた血塗られた側面、晩年の孤独な末路という数奇な人生を歩んだ天才作曲家、カルロ・ジェズアルド(1566-1613)。1594年にフェラーラで出版された5声のマドリガーレ集第2巻は、後期のマドリガーレ集に見られるテキストの心理的な歪みや苦しみ等は少なく、より穏やかなアプローチだが、その感受性豊かな音楽の洗練さは既に成熟したものとなっていた。アディショナル・トラックとして、ジェズアルドの宮廷で働き影響を与え合ったポンポニオ・ネンナやジョヴァンニ・デ・マックなど、同時代のマドリガーレ作曲家たちの作品も多数収録している。
ロベルタ・インヴェルニッツィ〜ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集
 歌劇「ティト・マンリオ」RV.738 〜 Combatta un gentil cor /
 歌劇「離宮のオットーネ」RV.729 〜 Leggi almeno, tiranna infedele /
 歌劇「テルモドンテに向かうヘラクレス」RV.710 〜 Da due venti un mar turbato /
 歌劇「ティト・マンリオ」RV.738 〜 Non ti lusinghi la crudeltade /
 歌劇「テムペ谷のドリッラ」RV.709 〜 Rete, lacci e strali adopra /
 歌劇「狂気を装うオルランド」RV.727 〜 Se garrisce la rondinella /
 歌劇「グリセルダ」RV.718 〜 Ombre vane, ingiusti orrori /
 歌劇「ティト・マンリオ」RV.738 〜 Fra le procelle del mar turbato /
 歌劇「忠実なニンフ」RV.714 〜 Dite, oime! Ditelo, al fine /
 歌劇「ジュスティーノ」RV.717 〜 Nacque al bosco e nacque al prato /
 歌劇「ティト・マンリオ」RV.738 〜 Nacque al bosco e nacque al prato /
 歌劇「離宮のオットーネ」RV.729 〜 Gelosia, tu gia rendi l'alma mia /
 歌劇「ウティカのカトー」RV.705 〜 Se mai senti spirarti sul volto /
 歌劇「グリセルダ」RV.718 〜 Dopo un'orrida procella

  ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
  ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb/ディレクター)ラ・リゾナンサ
 録音:2011年10月、サンタ・クローチェ教会、モンドヴィ。グロッサ2012年前半最大のリリース。イタリア古楽界が世界に誇る情熱の歌姫、インヴェルニッツィが遂にヴィヴァルディを歌う。
このうえなく美しい人〜イタリア初期バロックの歌曲集
 ロマーノ(17世紀初頭):不思議な愛の調べ / フェラーリ:丸腰にされ/情熱に満たされたわたし
 ピッチニーニ:トッカータ第5番 / カッチーニ:甘いため息/東方の門から/ああ帰り来れ
 カプスベルガー:チャコーナ / ロッシ:この上なく美しい人 / カリッシミ:泣きなさい、そよ風よ、泣きなさい
 カプスベルガー:トッカータ第6番 / ロッシ:その矢によって
 ストロッツィ:恋するヘラクレイトス(恋する人たちよ聞いておくれ)/希望の神を嘲笑う
 カスタルディ:柔和なるタステッジョ / メールラ:そんな風に思うなんて
 ディンディア:無慈悲なアマリッリ/優しくしておくれ、私の涙よ / ピッチニーニ:アリア・ディ・サラバンダ
 カプスベルガー:子守歌 / モンテヴェルディ:甘美な光に/あなたは全て私のものだった/死んでしまいたい

  ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
  クレイグ・マルキテッリ(アーチリュート/テオルボ)
 録音:2012年2月、サンタ・クローチェ教会、モンドヴィ、イタリア。2010年11月の来日公演でも披露された、ロベルタ・インヴェルニッツィ&クレイグ・マルキテッリによるイタリア初期バロックの歌曲集がアルバム・リリース。ロマーノ、フェラーリで幕を開け、モノディ様式の大家カッチーニ、ローマ楽派の代表的存在であるルイージ・ロッシ、初期バロックの巨匠カリッシミ、ストロッツィ、ディンディア、そしてイタリアの巨星モンテヴェルディへと続くプログラム。
GCD-922903
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インヴェルニッツィ〜アレッサンドロ・デラ・チャイア(1605頃-1670頃):哀歌集
 聖木曜日のための哀歌〔 I - III 〕/聖金曜日のための哀歌〔 I - III 〕/
 聖金曜日のための哀歌〔 I - II 〕/聖土曜日のための祈祷〔哀歌 III 〕
 *曲間に ミケランジェロ・ガリレイ(4種)、アレッサンドロ・デラ・チャイア、
      クラウディオ・サラチーニ(2種)、ヴィンチェンツォ・ベルニアのトッカータを挿入

 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
 フランチェスコ・パヴァン(テオルボ/アーチリュート)指揮 ラボラトリオ '600
  [カテリーナ・ガンヌーディ(アルパ・ドッピア)
   クレイグ・マルキテッリ(アーチリュート) フランチェスコ・モイ(Org)]
 録音:2014年10月、スタジオ・カヴァッリ、カストレッツァート、イタリア。フィレンツェとトスカーナ地方の覇権を争い、芸術面でも中心的な役割を担ったイタリアの都市シエナにおいて活躍したアレッサンドロ・デラ・チャイアの哀歌集をイタリア古楽界の情熱の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィが録音。デラ・チャイアは貴族で、アーチリュート奏者であったこと、そして作曲家として幅広い音域、高度な技巧、卓越した表現力を求められる「哀歌集」を含む3つの曲集を残した事以外、ほとんど知られていない。
女王たち〜ヘンデル:オペラ・アリア集
 「ロターリオ」〜小舟は海に戯れる/「ポーロ」〜もしあなたの安らぎを邪魔するなら(歌劇 より)/
 「ベレニーチェ」 より〔 No che servire altrui /裏切り者、裏切り者〕/
 「ジューリオ・チェーザレ」より〔序曲/この胸に息のある限り/ Tu la mia stella sei /難破した船が嵐から/
                 何ということ?おお神よ!/神よ私にお慈悲をかけて下さらぬなら〕
 「シピオーネ」より〔第3幕のシンフォニア/荒れ狂う海の中に在っても〕/
 「アルチーナ」〜ああ私の心よ、お前は侮られた/「ジュスティーノ」〜あふれだす急流は

 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
 ファビオ・チョフィーニ(Cemb)指揮アッカーデミア・ヘルマンス
 録音:2016年4月23日-26日、クチネッリ劇場、ソロメーオ、イタリア。 イタリア古楽界の情熱の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィの最新録音は、「Queens」と題された、ヘンデルのオペラ・アリア集!これまで、18世紀のソプラノ歌手"ファウスティーナ・ボルドーニ"やカストラートの"ドメニコ・ジッツィ"が歌ってきた作品を現代に再現、秀逸なプログラムと優れた歌声で評価されてきたインヴェルニッツィ。今作では、当時の優れた二人のソプラノ歌手、フランチェスカ・クッツォーニとアンナ・マリア・ストラーダが初演してきたアリアを現代の歌姫が歌う。また、インヴェルニッツィはファビオ・ボニッツォーニ指揮ラ・リゾナンサとの共演でもヘンデルの二重唱やカンタータを度々録音しているだけに、これが待望のアリア集となる。アッカデミア・ヘルマンスは、アンサンブル・アウローラのメンバーとしても参加してきたイタリアの鍵盤楽器奏者ファビオ・チョフィーニが創設し、クチネッリ劇場のレジデントo. を務めるピリオドo. 。
フランチェスコ・ガスパリーニ(1661-1727):オペラ・アリア集
 「アスティアナッテ」〜もしもギリシャが武装すれば/「運命の神託」〜わたしは愛するあなたの名前をここに刻む/
 「イル・チーロ」〜嵐の恐怖の中で/「バヤゼット」〜わたしの胸に一条の希望の光が生まれる/
 「エンゲルベルタ」〜シンフォニア/「イル・タメルラーノ」より〔血を流し、殺し/父の心〕/
 「聖エウフロシーナ」〜大洋の港から/「アムレット」〜怒りで武装し/カンタータ「わがため息よ進め」/
 「運命の神託」〜もしもあなたがわたしのためにもう歌わないのなら/フルート協奏曲/
 「イル・ロデリーゴ」より〔暗黒の地獄に火はない/わたしはおまえを手放したくない〕/
 「アタリア」〜親愛なる影よ(より)

  ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
  カルロ・イパタ(Fl−tr)指揮アウセル・ムジチ
 録音:2016年8月24日-27日、テアトロ・ロッシ・アペルト、ピサ、イタリア。 イタリア古楽界の情熱の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィ。ヘンデル(GCD-922904)に続くオペラ・アリア集は、コレッリやパスクィーニから作曲を学び、ピエタ院の合唱長、サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会の楽長を務めたイタリア・バロックの作曲家、フランチェスコ・ガスパリーニ(1661-1727)のアルバムが登場!これまで、18世紀のソプラノ歌手"ファウスティーナ・ボルドーニ"やカストラートの"ドメニコ・ジッツィ"が歌ってきた作品を現代に再現、秀逸なプログラムと優れた歌声で評価されてきたインヴェルニッツィが、ガスパリーニの知られざるオペラ・アリア、オラトリオやカンタータからの作品を歌う。バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチは、2014年にはガスパリーニの歌劇「バヤゼット」全曲盤を録音(GCD-923504)、ガスパリーニへの造詣の深さも申し分なし。ピエタ院(ピエタ養育院)時代に作られたとされる「フルート協奏曲」では、カルロ・イパタの優美なFl−trの音色も披露される。
IL SPIRITILLO BRANDO 〔小悪魔の踊り〕〜アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656)
 他による 1650年頃のスペインとイタリアの宮廷における舞曲集
 オルティス: Recercadas sobre tenores italianos
 ファルコニエーリ: Corriente dicha la Mota, echa para Don Pedro de la Mota /チャコナ/ラ・ベネデッタ
 ヴィターリ:トッカータ/ベルガマスカ per la lettera B / カステッロ:ソナタ第2番 a sopran solo
 ファルコニエーリ:甘美なる旋律/ Passacalle / Alemana dicha Villega / ヤッキーニ:ソナタ第8番 per Camera
 カバニーリェス:コレンテ・イタリアーナ / オルティス:「甘い思い出」によるレセルカダ
 ファルコニエーリ: Folias echa para mi Señora Doña Tarolilla de Carallenos
 セルマ・イ・サラベルデ: Fantasia a basso solo / ガブリエリ:第7旋法と第8旋法によるリチェルカーレ
 ファルコニエーリ: Corrente detta L’Auellina / Corriente dicha la Cuella /
           Il Spiritillo Brando / Brando dicho el Melo
 作曲者不詳:チャコナ / ガブリエリ:リチェルカーレ第5番 / セルマ・イ・サラベルデ:3声のカンツォン第5番
 ファルコニエーリ: Battaglia de Barabaso yerno de Satanás

  ホセチュ・オブレゴン(Vc/ディレクター)ラ・リティラータ
 録音:2011年5月、2012年12月、サン・ロレンソ、エル・エスコリアル、スペイン。スペインのチェリスト、ホセチュ・オブレゴンと、同じくスペインのピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータが GLOSSA 初登場。ナポリで生まれイタリア各地の宮廷、さらにはスペイン、フランスを渡り歩いた作曲家、アンドレーア・ファルコニエーリ(1585-1656)の音楽を中心に、1650年頃にスペインとイタリアの宮廷で演奏れた舞曲を再現。
ジュアン・クリソストモ・アリアーガ(1806ー1826):弦楽四重奏曲全集
 弦楽四重奏曲集(1823頃)〔第2番 イ長調/第1番 ニ短調/第3番 変ホ長調〕/
 四重奏のための主題と変奏 Op.17 (1820頃)
 ラ・リティラータ
 [ヒロ・クロサキ、ミレン・ゼベリオ(Vn) ダニエル・ロレンソ(Va) ホセチュ・オブレゴン(Vc)]
 録音:2013年6月、マドリッド。ピリオド楽器使用。ホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータ第2弾は、ロ・クロサキが参加した、「スペインのモーツァルト」と呼ばれた早逝の天才アリアーガによる弦楽四重奏曲集。
スペインのチェロ〜ボッケリーニと18世紀の巨匠たち
 ボッケリーニ:チェロ・ソナタ ハ長調 / パガネッリ:ソナタ イ短調 / デュポール:チェロ・ソナタ ニ長調
 作曲者不詳(18世紀後半):アダージョ(バルセロナの写本より) / ポレッティ:チェロ協奏曲 ト長調
 スプリアーニ:無伴奏チェロのためのトッカータ第1番 ト長調 / ビダル:デュエット・アンダンテ
 サヤス:最後のレッスン 変ロ長調 / ボッケリーニ:ギター五重奏曲 ニ長調〜ファンダンゴ

 ホセチュ・オブレゴン(Vc/ディレクター)ラ・リティラータ
  [ダニエル・オヤルサバル(Cemb/Org) ディアナ・ヴィナグレ(Vc)
   エンリケ・ソリニス(バロックG/アーチリュート) ダニエル・サピコ(テオルボ)
   サラ・アゲダ(Hp) リナ・トゥール・ボネ、ミレン・セベリオ(Vn)
   ダニエル・ロレンツォ(Va) ミゲル・フレキーナ(Cb) ダビド・チュペーテ(カスタネット)]
 録音:2014年12月、マドリッド音楽院、マドリッド、スペイン。スペインの啓蒙時代におけるチェロの黎明期の歴史と作品を、オブレゴンの熱きチェロとラ・リティラータの才気に満ちたアンサンブルで。スペインへ渡ったイタリアの巨匠ボッケリーニやパガネッリ、フランスのコンポーザー=チェリスト、デュポール、そしてスペインにおけるチェロ作品の始祖的存在のパブロ・ビダル(D.1807)とホセ・サヤス(D.1804)。他国からスペインへ伝えられ、18世紀の同地で芽吹いたチェロ作品が、啓蒙時代にイベリア半島で発展を遂げた音楽と演奏史を鮮明に、そして鮮烈に伝える。
セルバンデス・オペラ〜アントニオ・カルダーラ:アリアと器楽小品集
 ホセチュ・オブレゴン(ディレクター)ラ・リティラータ
  [ヒロ・クロサキ(コンサートマスター)]
 マリア・エスパダ(S)
 エミリアノ・ゴンザレス・トロ(T) ホアン・フェルナンデス(B)
 録音:2016年5月、マドリッド、スペイン。 チェリストのホセチュ・オブレゴンとラ・リティラータの Glossa 第4弾は、ミゲル・デ・セルバンテスの生誕400周年記念アルバム。アントニオ・カルダーラとニコラ・マッテイスがセルバンテスの名著「ドン・キホーテ」を題材として書いた歌劇からのアリアと器楽小品を収録。日本が誇るバロック・ヴァイオリニスト、ヒロ・クロサキ(黒崎広嗣)がコンサートマスターとしてクレジットされている点も見逃せない。
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ボッケリーニ(1743-1805):6つの弦楽三重奏曲 Op.34
 〔第2番 ト長調 G.102 (#) /第3番 変ホ長調 G.103 (*) /第1番 ヘ長調 G.101 (*) /
  第5番 ハ長調 G.105 (+) /第4番 ニ長調 G.104 (+) / 第6番 ホ長調 G.106 (+)〕
 ラ・リティラータ[ヒロ・クロサキ、リナ・トゥル・ブネト(Vn)
          ホセチュ・オブレゴン(Vc/アーティスティック・ディレクター)]
 録音:2010年3月26日-28日(*/#), 2011年4月30日-5月2日(+), トマス・ルイス・デ・ビクトリア・ホール、マドリッド高等音楽院、スペイン。(#)を除き、初出時点での世界初録音。初出・前出: Columna Musica (SPAIN), 1CM-0258 (*/#), 1CM-0275 (+) 。リマスター:2017年。
様々な楽器のためのナポリの協奏曲集
 ポルポラ:チェロ、ヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア ハ長調
 マニチーニ:リコーダー、2つのヴァイオリン、チェロと通奏低音のための協奏曲 ト短調
 ペルゴレージ:2台のチェンバロと弦楽のための協奏曲
 フィオレンツァ:チェロ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲 ニ長調/
         ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ長調
 A.スカルラッティ:リコーダー、2つのヴァイオリン、チェロと通奏低音のための協奏曲 ハ長調

 ホセチュ・オブレゴン(Vc/ディレクター) ラ・リティラータ
  [タマル・ラロ(リコーダー) ヒロ・クロサキ、パブロ・プリエト、ダニエル・ピンテニョ(Vn)
   ダニエル・ロレンソ(Va) パス・アロンソ(Vc) イスマエル・カンパネロ(ヴィオローネ)
   ダニエル・オヤルサバル、イグナシオ・プレーゴ(Cemb) ダニエル・サピコ(テオルボ)]
 録音:2017年9月、サン・セバスティアン教会、セルセディリャ、スペイン。 チェリストのホセチュ・オブレゴンと、オブレゴン率いるピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータ。素晴らしきスペイン・バロックを世界に拡めてきたラ・リティラータのGlossa第6弾は、18世紀ナポリ楽派の作曲家達による協奏曲集。今回は、ホセチュ・オブレゴンによるチェロだけでなく、リコーダーのタマル・ラロ、ヴァイオリンのヒロ・クロサキ、チェンバロのイグナシオ・プレーゴらもソリストとして活躍。スタイリッシュで技巧的なナポリのコンチェルトを、スペインの名手たちの手でお贈りする。
アレッサンドロ・スカルラッティ:リコーダーとヴァイオリンのカンタータ集
 アルト、2本のリコーダー、2本のヴァイオリンと通奏低音のための
  室内カンタータ「 E perche non seguite, o pastorelle 」/
 ソプラノ、ピッコロ、2本のヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのアリア「 Sconsolato rusignolo 」/
 アルト、リコーダー、2本のヴァイオリンと通奏低音のための室内カンタータ「フィレーノ、いとしき我が恋人」/
 ソプラノ、リコーダー、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための室内カンタータ「かの心地よき平安は」/
 アルト、リコーダー、2本のヴァイオリンと通奏低音のための室内カンタータ集「君はあの名前の人」

  ホセチュ・オブレゴン(Vc/ディレクター)ラ・リティラータ
   [アリシア・アモ(S) ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms) フィリッポ・ミネッチャ(CT)
    タマル・ラロ、ミヒャエル・フォルム(リコーダー) ヒロ・クロサキ、 パブロ・プリエト(Vn)
    ダニエル・ロレンソ(Va) フアン・カルロス・デ・ムルダー(アーチリュート)
    ダニエル・オヤルサバル(Cemb/ポジティヴOrg)]
 録音:2018年9月-10月、ブレバール劇場、トレロドネス、スペイン。古楽大国「Glossa」が誇るスペイン古楽新時代の象徴、チェリストのホセチュ・オブレゴンと、オブレゴン率いるピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータ。素晴らしきスペイン・バロック、イタリア・バロックのレコーディングを世に送り出してきたラ・リティラータのGlossa第7弾は、18世紀ナポリ楽派の開祖アレッサンドロ・スカルラッティ!800以上の世俗的カンタータを作曲したとされるアレッサンドロ・スカルラッティの作品から、リコーダーとヴァイオリンを主体とする4つの室内カンタータをプログラム。リコーダーのタマル・ラロ、ヴァイオリンのヒロ・クロサキといったお馴染みの名手たちが彩る厳格なシンフォニア、フィリッポ・ミネッチャらが歌う表情豊かなアリアでA.スカルラッティの優れた創造性を描く。
アントニオ・カルダーラとチェロ〜器楽と声楽選集
 独奏チェロと2本のヴァイオリン、通奏低音のための室内協奏曲 ニ短調/
 ああ気が遠くなりそう(カンタータ「小川のほとりで」からのアリア)/独奏チェロによるシンフォニア/
 カンタータ「憐れみを下さい」/ラルゴ(独奏チェロと通奏低音のためのソナタ第16番 ト長調より)/
 アレグロ(独奏チェロと通奏低音のためのソナタ第9番 ト長調より)/
 チェロと通奏低音のためのレツィオーニ〔第6番/第14番/第20番〕/
 無益な虚飾(オラトリオ「キリストの足下のマグダラのマリア」からのアリア)/
 チェロ独奏と通奏低音のためのソナタ第3番 変ロ長調/
 愛の苦悩も甘美(カンタータ「苦しみなさい、わが愛するアルチーノ」からのアリア)/
 アダージョ(チェロ独奏と通奏低音のためのソナタ第5番 ヘ長調より)

 ホセチュ・オブレゴン(Vc/ディレクター)ラ・リティラータ
 エウヘニア・ボア(S) ルチアーナ・マンチーニ(Ms)
 録音:2019年10月、ヘタフェ音楽院、スペイン。古楽大国「Glossa」が誇るスペイン古楽新時代の象徴、チェリストのホセチュ・オブレゴンと、オブレゴン率いるピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータ。素晴らしきスペイン・バロック、イタリア・バロックのレコーディングを世に送り出してきたラ・リティラータのGlossa第8弾は、2020年で生誕350周年を迎えるイタリア・バロックの音楽家、アントニオ・カルダーラ(c.1671-1736)の音楽。ウィーンの神聖ローマ皇帝カール6世のもとで宮廷副楽長を務めたカルダーラは、現代では歌劇やオラトリオの作曲家として名を残すが、近年は優れた器楽作品の演奏・録音にも光が当てられており、ここではカルダーラ自身も演奏していたチェロと関係に迫る。「チェロ・ソナタ」だけでなく、室内協奏曲(協奏曲per camera)やシンフォニア、レツィオーニ、そしてチェロのオブリガートや伴奏を伴うカンタータなど多彩な音楽で「カルダーラとチェロ」の豊かな関係を描くという、ホセチュ・オブレゴンならではの気鋭のアルバムが出来上がった。
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ビオンディ&エウローパ・ガランテ登場
 キアーラの日記〜18世紀ヴェネツィアのピエタ院の音楽

 ポルタ:弦楽のためのシンフォニア ニ長調 / ヴィヴァルディ:弦楽のためのシンフォニア ト長調 RV.149
 ポルポラ:3声のシンフォニア ト長調 / ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV.372
 マルティネッリ:ヴィオラ・ダモーレと弦楽のための協奏曲 ニ長調/ヴァイオリン協奏曲 ホ長調
 ラティッラ:シンフォニア ト長調 / ペロッティ:ヴァイオリンとオルガンのためのグラーヴェ ト短調
 ベルナスコーニ:弦楽のためのシンフォニア ニ長調

  ファビオ・ビオンディ(Vn/ヴィオラ・ダモーレ) エウローパ・ガランテ
 録音:2013年8月20日-22日、サン・フィリッポ教会、レッジョ・エミリア、イタリア。DVD 仕様: NTSC| 16:9 |リージョン・コード 0 |英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語。イタリアが輩出した世界最高峰のバロック・ヴァイオリニスト、ファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテが「18世紀ヴェネツィア、ピエタ院(ピエタ寺院)の音楽」で Glossa 初登場。キアーラ(キアレッタ)は生後わずか2ヶ月でピエタ院に引き取られ、ヴィヴァルディからヴァイオリンを学び、18世紀中期のヨーロッパを代表するヴァイオリニストへと成長を遂げた。ビオンディは「キアーラの日記(Il Diario di Chiara)」から、ピエタ院付属の音楽院でヴァイオリンを教え、協奏曲長という特別なポストに就いていたヴィヴァルディ、ポルタ、ポルポラ、マルティネッリ、ラティッラ、ペロッティ、ベルナスコーニの音楽によって当時のピエタ院が果たした大きな役割、キアーラの存在の大きさを伝えることの出来るプログラムを考案した。約32分のボーナスDVD-Video はファビオ・ビオンディとルクレツィア・レ・モリによる「キアーラの日記」(詳細不明)。
ビオンディ〜ヴィヴァルディ:別れの協奏曲集(ヴァイオリン協奏曲集)
 〔ロ短調 RV.390 /ホ短調 RV.273 /変ロ長調 RV.371 /ハ長調 RV.189 /
  変ロ長調 RV.367 /ヘ長調 RV.286「聖ロレンツォの祝日のために」〕
 ファビオ・ビオンディ(Vn/ディレクター)エウローパ・ガランテ
PGCD-923402
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国内仕様盤
\3142(税抜\2857)
 録音:2014年6月16日-18日、サン・バシリーデ教会、バディーア、カヴァーナ、イタリア。解説:ファビオ・ビオンディ(国内仕様盤のみ、日本語訳:生塩 昭彦)。『ヴィヴァルディは、死期が近づいた時に、この“多数の音楽作品”をヴィンチグェーラ・コッラルト伯爵に売りながら、夢中になっていたウィーンで自分が忘れ去られる脅威も感じていたのだが、今日でもなお彼の音楽がこれほど大きな情熱をもって、そしてまた何よりこれほど大きな愛をもって学ばれ、演奏されていることを知ったら、十分に慰められたのではないだろうか。』(ファビオ・ビオンディ/生塩 昭彦・訳)前作「キアーラの日記」(GCD-923401)で Glossa デビューしたビオンディの当レーベル第2弾はヴィヴァルディ。ビオンディが選んだ6曲は死去の1741年にコッラルト侯爵アントニオ・ヴィンチグエッラに売却、2014年現在はチェコのブルノに保管されている。最晩年のヴィヴァルディは、ヴェネツィアではナポリ楽派が台頭、教皇領フェッラーラでもトラブルがあり、パトロンでもあったカール6世の急逝も重なって経済的に困窮し、苦境の中にあった。
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ビオンディ〜カルダーラ(1671頃-1736):オラトリオ「キリストの死と埋葬」(1724)
 マリア・グラツィア・スキアーヴォ、シルヴィア・フリガート(S)
 マルティーナ・ベッリ(A) アニーチョ・ゾルツィ・ジュスティニアーニ(T)
 ウーゴ・グアリヤルド(B) ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮スタヴァンゲルso.
 録音:2014年1月、スタヴァンゲル・コンサートホール、ノルウェー。 キアーラの日記(GCD-923401)、ヴィヴァルディ〜別れの協奏曲集(GCD-923402)に続くファビオ・ビオンディの GLOSSA 第3弾は、ノルウェーのオーケストラとのカルダーラ。四旬節のために作曲されたオラトリオ「キリストの死と埋葬」は、晩年のカルダーラが身につけた豊かな対位法や、宮廷楽団が利用できる様々な楽器の音色が活かされ、器楽のオブリガートを伴う豊富なアリアが特徴。器楽のパートには、カルダーラのイタリア時代の作品やヴィヴァルディのソナタ、フックスの作品などが用いられている。
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ビオンディ&エウローパ・ガランテ〜
 ベッリーニ
(1801-1835):歌劇「カプレーティとモンテッキ」
 ヴィヴィカ・ジュノー(Ms;ロメーオ) ダビデ・ジュスティ(T;テバルド)
 ヴァレンティナ・ファルカシュ(S;ジュリエッタ)
 ファブリツィオ・ベッジ(Br;ロレンツォ) ウーゴ・グアリアルド(B;カペッリオ)
 ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ、ベルカントcho.
 録音:2014年9月、テアトロ・フラヴィオ・ヴェスパシアーノ、リエーティ、イタリア。ビオンディが長年に渡る研究により、当時の様式でオーケストラの規模やテンポなどの再現を試みた19世紀前半のベルカント・オペラ、ベッリーニの「カプレーティとモンテッキ」が登場。
GCD-923405
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ビオンディ&エウローパ・ガランテ〜
 ヘンデル
:歌劇「イメネーオ」HWV.41 (1742年ダブリン版)
 マグヌス・スタヴラン(T;イメネオ) アン・ハレンベリ(Ms;ティリント)
 モニカ・ピッチニーニ(S;ロズメーナ) ファブリツィオ・ベッジ(B;アルジェニーオ)
 クリスティアーナ・アルカリ(S;クロミーニ)
 ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮エウローパ・ガランテ
 録音:2015年6月、ハレ、ドイツ。ビオンディの Glossa 第5弾は、「デイダミア」と並ぶヘンデル最後期の歌劇「イメネーオ」。大失敗に終わったロンドンでの1740年初演の「初稿版」ではなく、数曲のアリアを追加し、演奏会形式、セレナータへ改訂された「1742年ダブリン版」を選択。アイルランド総督からの招きによりダブリンへと渡り大成功を収めたヘンデル。1741年から1742年にかけてのダブリン時代を代表する作品の1つでありながら、「メサイア」をはじめとした英語のオラトリオの陰に隠れてきた知られざる傑作の真価を、最高の理解者たち、ファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテの秀演で。
ついに登場、ビオンディ〜テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
 〔第1番 変ロ長調/第2番 ト長調/第3番 ヘ短調/第4番 ニ長調/第5番 イ長調/第6番 ホ短調/
  第7番 変ホ長調/第8番 ホ長調/第9番 ロ短調/第10番 ニ長調/第11番 ヘ長調/第12番 イ短調〕

 ファビオ・ビオンディ(Vn|使用楽器:フェルディナンド・ガリアーノ(ナポリ)、1767年製
 録音:2015年6月18日-20日、サンテウフェミーア教会、ニゴリネ・ディ・コルテ・フランカ、イタリア。イタリアが生んだ古楽界、バロック・ヴァイオリンの巨匠にして鬼才ファビオ・ビオンディ、初となる無伴奏、テレマンの「12のファンタジア」が堂々の登場。
ビオンディ〜ルクレール:ヴァイオリン協奏曲集 Op.7 Nos.1, 3-5
 〔ハ長調 Op.7 No.3 /ヘ長調 Op.7 No.4 /イ短調 Op.7 No.5 /ニ短調 Op.7 No.1 〕
 ファビオ・ビオンディ(Vn/ディレクター)エウローパ・ガランテ
 録音:2016年11月、サン・フランチェスコ・グランデ教会、パドヴァ、イタリア。 イタリアが生んだ古楽界、バロック・ヴァイオリンの巨匠にして鬼才ファビオ・ビオンディ。自身が率いるピリオド・アンサンブル、エウローパ・ガランテとのコンビで、ヴィヴァルディを筆頭とする数々の名演を世に送り出してきたビオンディの新たな協奏曲アルバムは、「フランスのコレッリ」と呼ばれた18世紀フランスのヴァイオリン音楽の巨匠、ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)の協奏曲集。ルクレールが遺した作品7と作品10の12のヴァイオリン協奏曲のうち、1737年頃に出版された作品7からの4曲の協奏曲を収録。優れたヴァイオリニストとしても活躍したルクレールが、コンセール・スピリチュエルなどで自ら演奏してきたこれらの作品を、円熟の鬼才ビオンディが妥協なきパフォーマンスで現代に再現する。
GCD-923408
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ヘンデル:歌劇「シッラ」HWV.10
 ソニア・プリナ(A;シッラ) マルティナ・ベッリ(Ms;クラウディオ)
 スンヘ・イム(S;メテッラ) ヴィヴィカ・ジュノー(Ms;レピード)
 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;フラヴィア) ルカ・ティトット(B;イル・ディオ)
 フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(S;セリア)
 ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮エウローパ・ガランテ
 録音:2017年1月28日-30日、コンツェルトハウス、ウィーン、オーストリア。 ルクレールの「ヴァイオリン・ソナタ集 Op.7」(PGCD-923407 / GCD-923407)での鮮烈な演奏が記憶に新しいイタリアが生んだバロック・ヴァイオリン、古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディ。「1742年ダブリン版」での演奏が話題を呼んだ「イメーネオ」(GCD-923405)に続き、ビオンディ&エウローパ・ガランテが世に送り出すヘンデル・プロジェクトの続編は、4番目のロンドン・オペラ、1713年作曲の「シッラ(あるいはルーチョ・コルネリオ・シッラ)」!1713年にロンドンで作曲された「シッラ」は「リナルド」と同じくジャコモ・ロッシの台本による3幕のオペラ。ヘイマーケットの女王劇場のプライヴェート・コンサートで同年の1713年に初演されたと伝わるものの諸説があり、編成も含めて今もなお多くの謎が残されている作品として知られている。グロッサ・レーベル(Glossa)でもお馴染みの古楽界を代表する歌い手たち、ソニア・プリナ、ロベルタ・インヴェルニッツィ、ヴィヴィカ・ジュノー、神奈川県立音楽堂で上演されたヴィヴァルディの「メッセニアの神託」にも出演したマルティナ・ベッリ、ヤーコプスやヘレヴェッヘなど古楽界の巨匠たちからも重用されているスンへ・イムなど、世界的名歌手たちの豪華共演は大きな注目を集めること必至!ウィーンのコンツェルトハウスを舞台に繰り広げられた豪華絢爛なビオンディ&エウローパ・ガランテが「シッラ」にご期待頂きたい。
GCD-923409
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(2CD)
1.5CD価格
ビオンディ〜フランチェスコ・フェーオ(1691-1761):
 オラトリオ「サレスの聖フランチェスコ」
  モニカ・ピッチニーニ、ロベルタ・マメリ(S)
  デルフィーヌ・ガルー(A) ルカ・ティットート(B)
  ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮シュトゥットガルト室内o.
 録音:2017年4月、シュティフト教会、シュトゥットガルト|エンジニア&プロデューサー:ペーター・レンガー(Tritonus)。 フランチェスコ・フェーオは、天才作曲家ペルゴレージの親友であり、「ヘンデルやバッハと比肩しうる」、「ナポリ楽派最大の作曲家」などと称された偉大な作曲家、教師。近年新たに発見されたオラトリオ「サレスの聖フランチェスコ(聖フランシスコ・サレジオ)」は、作家やジャーナリストの守護聖人として知られるカトリックの聖人を描いた作品であり、フェーオの優れた才能や革新的な書法を示す重要作となる。今回のプロジェクトで、ビオンディはドイツの名門古楽オーケストラ、シュトゥットガルト室内o. と共演。モニカ・ピッチニーニやロベルタ・マメリといった古楽界の名歌手を迎え、2017年シュトゥットガルトの教会で「サレスの聖フランチェスコ」を蘇演した。ドイツの名録音チーム「Triotnus」のエンジニア、ペーター・レンガーによる優秀録音もポイント。
ビオンディ〜パガニーニ:ヴァイオリンとギターのためのソナタ集
 チェントーネ・ディ・ソナタ より〔第6番 イ長調/第12番 ニ長調/第14番 ト長調/第2番 ニ長調/第7番 ヘ長調〕/
 ソナタ・コンチェルタータ イ長調/6つのソナタ Op.3 〜第4番 イ短調

 ファビオ・ビオンディ(Vn) ジャンジャコモ・ピナルディ(ロマンティックG)
 録音:2017年6月27日-29日、バレンシア、スペイン。 グロッサ(Glossa)に録音の場を移し、カルダーラ、ベッリーニ、ヘンデルなどの貴重なオペラ、オラトリオを現代に蘇らせ、同時にテレマンやルクレールなど素晴らしきヴァイオリン作品のレコーディングでも圧倒的評価を獲得してきたイタリア古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディ。記念すべきグロッサ10枚目の録音となるのは、なんとニコロ・パガニーニ(1782-1840)の音楽!19世紀のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストとして名を馳せ、ヴァイオリン作品の他に、多くのギター作品も書いたパガニーニ。2楽章からなる「チェントーネ・ディ・ソナタ」からの作品を中心に、ヴァイオリンとギターが軽快に対話する人気曲「ソナタ・コンチェルタータ」など、1804年から1828年頃までに書かれたヴァイオリンとギターのための作品を収録。1825年頃に作られたオリジナルのロマンティック・ギターを弾くのは、長年エウローパ・ガランテのメンバーを務める撥弦楽器のスペシャリスト、ジャンジャコモ・ピナルディ。巨匠ファビオ・ビオンディが弾く、技巧的で愉悦に満ちたパガニーニ。ヴァイオリン・ファンもギター・ファンも大注目。
GCD-923411
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ビオンディ〜ヴェルディ:歌劇「マクベス」(1847年、フィレンツェ初演版)
 ジョヴァンニ・メオーニ(Br;マクベス) ナージャ・ミヒャエル(S;マクベス夫人)
 ファブリツィオ・ベッジ(B;バンクォー) ジョヴァンニ・ヴァレンティノ・ブッツァ(T;マクダフ)
 マルコ・チャポーニ(T;マルコム) ヴァレンティーナ・マルギノッティ(S;侍女)
 フェデリコ・ベネッティ(B;医師&従者) 
ファビオ・ビオンディ(ソロVn)指揮
 エウローパ・ガランテ、ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニックcho.
 録音:2017年8月17日-21日、ワルシャワ大劇場、ワルシャワ、ポーランド。「ビオンディの弾き振り」、「ピリオドo. (エウローパ・ガランテ)によるマクベス」、「当代屈指のヴェルディ歌手たち」等々、期待せずにはいられないキーワードが続々と並ぶビオンディのマクベス。近年、バロック・オペラや知られざるオラトリオの発掘や蘇演に取り組み、舞台作品のプロデュース、上演に並々ならぬ情熱を注いでいるビオンディは、この「マクベス」での弾き振りのために指揮台の右側にヴァイオリンのスタンドを設置し、指揮とヴァイオリンの両方で大活躍!また、演奏には1865年の改訂版ではなく、1847年のフィレンツェ初演版を用いるなどヴァージョンへのこだわりもかなりの物。ワルシャワの聴衆を熱狂の渦に巻き込んだ。
ビオンディ、ストラディヴァリウス1690「タスカン」〜
  18世紀イタリアのヴァイオリン・ソナタ集

 フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690-1768):
  ヴァイオリン・ソナタ ニ短調「アッカデミカ」 Op.2 No.12 〜シャコンヌ(アレグロ・マ・ノン・プレスト)
 フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.4 No.8
 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.5 No.9
 ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.1 No.10「捨てられたディドーネ」
 ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(1695-1764):ヴァイオリン・ソナタ ト短調「レウブスタ」
 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 F. XIII-16, RV.34

 ファビオ・ビオンディ(Vn|使用楽器:ストラディヴァリウス「タスカン」、1690年製
 アントニオ・ファンティヌオーリ(Vc)
 ジャンジャコモ・ピナルディ(テオルボ) パオラ・ポンセ(Cemb)
 録音:2019年1月、オーディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ、ローマ。スペインの名門古楽レーベル「グロッサ(Glossa)」を新たな活躍の場として、ソロ、室内楽、協奏曲、さらにはオペラやオラトリオなどを録音し疾風怒濤の活躍を続けるイタリア古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディ。最新録音では、限られたストラディヴァリウスの中でも特に優れた銘器のひとつとして知られる、1690年製のストラディヴァリウス"タスカン"(トスカーナ)を使用。トスカーナ大公子フェルディナンド・デ・メディチのために作られた5挺(タスカン・クインテット)のうちのひとつで、「挑戦期」を代表する逸品。メディチ家断絶後は様々なコレクターやディーラーの間で取引され、1953年以降はローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミアが所有し、ジョコンダ・デ・ヴィートやピーナ・カルミレッリといったイタリアの名ヴァイオリニストが弾いてきた。2018年に行われた「東京ストラディヴァリウスフェスティヴァル2018」で披露された21挺のうちの1挺でもある。
ビオンディ&エウローパ・ガランテ30周年記念〜ヴィヴァルディ:ピエタ院のための協奏曲集
 2本のヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 RV.513 /
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV.222「シニョーラ・キアーラのために」/
 ヴァイオリン、オルガンとチェロのための協奏曲 ハ長調 RV.554a /
 ヴィオラ・ダモーレ、リュートと弦楽のための協奏曲 ニ短調 RV.540 /
 弦楽のための協奏曲 ト短調 RV.152 /
 ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 RV.349「アンナ・マリアのために」
  ファビオ・ビオンディ(Vn|使用楽器:ジェナーロ・ガリアーノ、1766
             ヴィオラ・ダモーレ|使用楽器:ジェナーロ・ヴィナッチャ、1758
  エウローパ・ガランテ
 録音:2019年5月20日-22日、ヴィッラ・サン・フェルモ、イタリア。 イタリア古楽界の巨匠ファビオ・ビオンディが1990年に設立し、バロック&古典派のレパートリーに新たな命を吹き込んできた世界屈指のバロックo. 、"エウローパ・ガランテ"。2020年に迎えるエウローパ・ガランテの結成30周年を記念し、設立当初の主要なレパートリーであったヴィヴァルディの音楽を新たに録音! ヴィネツィアの慈善施設ピエタ院(養育院)で音楽を教えていたヴィヴァルディが、そこで生活する少女たちのために書いた協奏曲。ヴィヴァルディの他ガルッピやハッセなど偉大な音楽家たちによって音楽教育を施されたピエタ院の少女達は非常に高い技術を有し、単なる「孤児院オーケストラ」に留まらず、当時の他の有名オーケストラに匹敵するほどの実力を誇っていたと言われる。かつてヴィヴァルディの「四季」で一世を風靡し、Glossaへのレコーディング第1弾でも「キアーラの日記 〜18世紀ヴィネツィアのピエタ院の音楽(GCD-923401)」と「ピエタ院」に関わるプログラムで造詣の深さを証明したファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテならではの特別なヴィヴァルディ・アルバム。
メディチ家のカストラート〜グアルベルト・マリへのオマージュ
 モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」より / ナウヴァッハ&ジュリオ・カッチーニ:麗しのアマリッリ
 フランチェスカ・カッチーニ:かわいい人よ、頬をふくらませて / ジュリオ・カッチーニ:星空の輝きのもとに
 ディンディア:さあ殺してくれ、重々しい苦痛よ/私の涙に獣も石も / ランバルディ:おお、幸せなその日
 トラバーチ:トッカータ第2番 / モンテサルド:今は日陰になった夜 / チッコリーニ:独り思いに沈んで
 作曲者不詳(17世紀):もし栄光が / ナウヴァッハ:甘美さの嵐、そしていま夜は訪れ

 ラファエレ・ペ(CT) キアラ・グラナータ(トリプルHp) デイヴィッド・ミラー(テオルボ)
 録音:2013年6月20日、7月2日-4日、セント・ジェイムズ教会、エセックス、イギリス。ジュリオ・カッチーニの弟子でメディチ家の宮廷で活躍、モンテヴェルディ「オルフェオ」の初演で主役を務めたカストラート、グアルベルト・マリへのオマージュ・アルバム。 イタリア、ローディ大聖堂の少年聖歌隊員だったラファエレ・ペは、ガーディナー、マクリーシュ、マッギガン、シュペリング、コワン、カヴィーナら古楽界の名匠たちと共演を重ね、イタリアの新世代カウンターテナーとして注目を集める逸材。
GCD-923502
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(2CD)
1.5CD価格
ラモー:オペラ・バレ「詩神ポリムニーの祭典」(1745)
 ヴェロニク・ジャンス、エメケ・バラート、オーレリア・ルゲイ、
 マールタ・シュテファニク(S) マティアス・ヴィダル(T)
 トーマス・ドリー、ドモンコシュ・ブラジョー(Br)
 ジェルジュ・ヴァシェジ指揮オルフェオo.、パーセルcho.
 録音:2014年4月5日-8日、パレス・オヴ・アーツ、ブダペスト、ハンガリー。 ハンガリーの古楽精鋭集団が、GLOSSA のラモー「オペラ=バレ」シリーズで同レーベル初登場。 歌手陣も超一流。当作品は、1745年のフォントノワの戦いでフランス軍が勝利した事を祝して作曲されたもので、ラモーがルイ15世の宮廷作曲家に任命され「ナヴァールの王姫」「プラテ」「栄光の神殿」「ラミールの祭典」も作曲、初演された、驚異の年 [annus mirabillis] の作品。
テンペスタ〜ヘンデル&ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集
 ポルポラ:歌劇「Carlo il Calvo」〜 Spesso di nubi cinto
 ヴィヴァルディ:歌劇「アンドロメダ・リベラータ」〜 Sovvente il sole
 ヘンデル:歌劇「アグリッピーナ」より〔序曲/ Pensieri, voi mi tormentate 〕
 ペルゴレージ:歌劇「シリアのハドリアヌス帝」〜 Torbido in volto
 ヘンデル:歌劇「ラダミスト」〜 Quando mai spietata sorte /
      歌劇「アレッサンドロ」〜 Brilla nell 'alma /歌劇「セルセ」〜 Ombra mai fu
 ヴィヴァルディ:歌劇「試練の中の真実」〜 Io son fra l 'onde /
         歌劇「グリセルダ」〜 Agitata da due venti /
         歌劇「オリンピアーデ」より〔序曲/ Siam navi all 'onde algenti 〕

 ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(Ms)
 アレクシス・コセンコ(Fl/ディレクタ―)レザンバサダー
 録音:2014年9月7日-11日、サン・マルセル寺院、パリ。フランスのメゾ、ブランディーヌ・スタスキェヴィチ。初のリサイタル・アルバム。
GCD-923504
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(3CD)
2CD価格
フランチェスコ・ガスパリーニ(1661-1727):歌劇「バヤゼット」(1719年版)
 レオナルド・デ・リシ(T;バヤゼット) フィリッポ・ミネッチャ(CT;タメルラーノ)
 ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms;アステリア) エヴァ・グバンスカ(Ms;イレーネ)
 アントニオ・ジョヴァンニーニ(CT;アンドロニコ) ラファエレ・ペ(CT;レオーネ)
 ベネデッタ・マッツカート(A;クレアルコ) ジョルジア・シンシリピ(S;ザイーダ)
 カルロ・イパタ指揮アウセル・ムジチ
 録音:2014年6月29日-7月6日、聖十字架教会、バルガ、イタリア。バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチの Glossa 第1弾は、得意とするイタリア・バロック音楽、コレッリやパスクイーニから作曲を学び、ヴェネツィアのピエタ院の合唱長や、ローマのサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ教会の楽長を務めたフランチェスコ・ガスパリーニの歌劇「バヤゼット」。レッジョ・エミリアでの上演のために改訂された1719年のスコアを採用している。
ルイージ・マルケージのためのアリア集〜ナポレオン時代の偉大なるカストラート
 ジュゼッペ・サルティ:
  歌劇「アルミーダとリナルド」より〔 Vedo l'abisso orrendo /いとしい人よ、貴方から離れていては〕/
  歌劇「オリンピーアデ」〜おお、愛しの森よ
 ニコロ・アントニオ・ジンガレッリ:歌劇「ピュロス」より
  〔 Chi mi da consiglio, aita / Qual mi sorprende e agghiaccia / Cara, negl'occhi tuoi 〕
 ヨハン・ジモン・マイール:歌劇「ラウソとリディア」〜 Oh qual contento
 ルイジ・ケルビーニ:歌劇「インドのアレッサンドロ」より〔 Quanto e fiero / Quanto e fiero(異稿版)〕
 ガエターノ・プニャーニ:歌劇「デモフォンテ」〜あわれな我が子よ
 フランチェスコ・ビアンキ:歌劇「カストルとポルクス」〜 Sembianze amabili
 ドメニコ・チマローザ:歌劇「オリンピーアデ」〜 我には自信が
 ヨゼフ・ミスリヴェチェク:歌劇「オリンピーアデ」〜 探しに来た彼女に

  アン・ハレンベリ(Ms) ステーファノ・アレージ指揮スティーレ・ガランテ
 録音:2015年4月、サラ・ピアッティ、ベルガモ、イタリア。  スウェーデンのメゾ、アン・ハレンベリが18世紀イタリアのカストラート、ルイージ・マルケージ(1754-1829)のためのアリア集を録音。スティーレ・ガランテは2010年に結成されたイタリア音楽のスペシャリスト。
ロンドン〜アッティリオ・アリオスティ(1666-1729):アルトのためのアリア集
 「ヴェスパシアヌス」より〔 Sorga pur l'oppressa Roma / Premera soglio di morte 〕/
 「スキピオ・アフリカヌスの栄光の前兆」〜Bella mia, lascia ch'io vada /「執政官アクイリオ」〜Rinasce amor /
 「カイオ・マルツィオ・コリオラーノ」より
  〔 Perdonate, o cari amori /前奏曲、プレスト/ Spirate, o iniqui marmi /
    Voi d'un figlio tanto misero / Io spero che in quei guardi 〕/
 「ダリオ」〜 Voi del ciel pietosi numi /
 「ティート・マンリオ」より〔 Venga pur quel si terribile / Col nemico di mia pace / Aure Care 〕/
 「サマリア包囲による預言者エリシャ」〜シンフォニア/
 「ラ・マドレ・デイ・マッカベイ」より〔 Benche l'ultimo al tormento / Quando il mondo fabbrico 〕

 フィリッポ・ミネッチャ(CT) アンドレア・フリッジ指揮アンサンブル・オデュセー
 録音:2015年1月、スヒュールケルク・デ・ホープ、ディーメン、オランダ。 アリオスティは作曲家、声楽家としてボローニャ、マントヴァ、ベルリン、ウィーン、パリ各地の宮廷で重用され、ロンドンではヘンデルのライヴァルであった。2010年に来日し好評を得たイタリア、フィレンツェのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャらの演奏で。
GCD-923507
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(2CD)
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J.S.バッハヴァイオリン・ソナタ集
 〔第1番 ロ短調 BWV.1014 /第2番 イ長調 BWV.1015 /第3番 ホ長調 BWV.1016 /
  第4番 ハ短調 BWV.1017 /第5番 ヘ短調 BWV.1018 /第6番 ト長調 BWV.1019 /ト長調 BWV.1019a 〕

 レイラ・シャイエ(Vn) イェルク・ハルベク(Cemb)
 録音:2015年6月、ファウテンバッハ旧教会、アーハーン、ドイツ。Glossa から遂にJ.S.バッハのヴァイオリン・ソナタ集が登場。レイラ・シャイエはキアラ・バンキーニ率いるアンサンブル415のメンバーとして活躍し、ボニッツォーニのラ・リゾナンサでも第1ヴァイオリンを務める。2010年からは、師バンキーニの後任として、母校であるスイスの古楽総本山バーゼル・スコラ・カントルムで後進の育成にあたっている。フライブルクとバーゼルで古楽奏法を学んだイェルク・ハルベクは、シュトゥットガルトのバロックo.、イル・ジュスト・バロッコの指揮者として活躍、リンツ・アントン・ブルックナー音楽大学、シュトゥットガルト音楽大学において教授も務めている。
GCD-923508
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ジャン=ジョゼフ・ド・モンドンヴィル(1711-1772):グラン・モテ集
 〔深き淵より/大いなる主/ニシ・ドミヌス/カンターテ・ドミノ〕
 シャンタル・サントン=ジェフェリー、ダニエラ・スコルカ(S)
 マティアス・ヴィダル、ジェフェリー・トンプソン(T) アラン・ビュエ(B)
 ジェルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.、パーセルcho.
 録音:2015年11月2日-4日、バルトーク・ナショナル・コンサートホール、ブダペスト、ハンガリー。ラモーのオペラ・バレ「詩神ポリムニーの祭典」(GCD-923502)で GLOSSA に初登場した、ハンガリー古楽界の奇才ジェルジ・ヴァシェギ&オルフェオo. + パーセルcho.によるフランス・バロック第2弾。18世紀のコンポーザー=ヴァイオリニスト、モンドンヴィルはラモーの次世代にあたり、「コンセール・スピリチュエル」「宮廷礼拝堂」「王の寝室」等のヴァイオリニストとして華々しく活躍、当時のパリにおける最も重要な音楽家の1人として絶大な支持を得た。また、グラン・モテにおけるリュリやラランドの後継者的存在で、当時はラモーを凌ぐ人気を誇ったという。
モリエールのオペラ、ジャン=バティスト・リュリの劇場音楽〜
 モリエールとリュリ&シャルパンティエのコメディ=バレからの歌曲と器楽小品集

 リュリ:「田園喜劇」「町人貴族」「エリドの王妃」「プルソニャック氏」「はでな恋人たち」「プシュケ」より
 シャルパンティエ:「シチリアの男」「強制結婚」より

  ジェローム・コレア(Cemb)指揮レ・パラダン
   [ルアンダ・シケイラ(S) ジャン=フランソワ・ロンバール、
    ジェローム・ビリー(T) ヴァージル・アンスリー(B)]
 録音:2015年12月、ランス歌劇場、フランス。 フランスの指揮者、チェンバリスト、歌手のジェローム・コレアが2001年に創設し、 フランスとイタリア・バロック・オペラのスペシャリストとして活躍、2014年からランス歌劇場のレジデント・アンサンブルとなって、2016年にはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016に出演したピリオド・アンサンブル「レ・パラダン」が Glossa 初登場。多くの優れた喜劇を残したフランスの劇作家、モリエール(1622-1673)の喜劇からの音楽。
J.S.バッハ
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
イグナシオ・プレゴ(Cemb)
 録音:2015年7月、スペイン。使用楽器:クリスティアン・ファーター、1738年製のレプリカ。 イグナシオ・プレゴ待望のソロ・デビュー盤。2012年ウェストフィールド国際チェンバロ・コンクールで優勝、「クラシック・シーンでもっとも多彩で突出したスペインのミュージシャン」(エル・モンド紙)と評されるスペインの奏者。既にハリー・ビケット、モニカ・ハジェット、鈴木雅明、ジョルディ・サバールら古楽界の巨匠たちと共演、ヨーロッパはもちろん、日本、中国、南北アメリカを含む世界中で演奏。Glossa では、ホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータのファルコニエーリ・アルバム(GCD-923101)で共演している。
ヘンデル:歌劇「カトーネ」
 カルロ・イパタ指揮アウセル・ムジチ ソニア・プリナ(A;カトーネ)
 リッカルド・ナヴァーロ(Br;チェーザレ)
 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;エミリア)
 クリスティーナ・ハンマシュトレム(Ms;アルバーチェ)
 ルチア・チリッロ(Ms;マルツィア)
 録音:2016年5月27日-28日、ウルリヒ教会コンサートホール、ハレ、ドイツ、ハレ・ヘンデル音楽祭2016、ライヴ。 バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチ。ガスパリーニの大作「バヤゼット」(GCD-923504)の録音でも話題を呼んだアウセル・ムジチのGlossa録音第2弾は、レオ、ハッセ、ヴィヴァルディ、ヴィンチ、ポルポラ、そしてヘンデル自身の作品を含む様々なアリアが用いられたパスティッチョ形式のオペラ、「カートネ」。ソニア・プリナやロベルタ・インヴェルニッツィなどの名歌手陣の参加もポイント。
クロリンダとタンクレディ〜モンテヴェルディによる愛の情景|モンテヴェルディ
 素敵な羊飼い/それはやはり本当なのだ/あなたはかつて私のものだった/タンクレディとクロリンダの戦い/
 死んでしまいたい/ニンフの嘆き/憎むべきあの面影/我が憔悴したまなざしが/苦しみが甘美なものならば
 *ボーナス・トラック ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:簒奪者にして暴君

 マルコ・メンコボーニ(Cemb)指揮カンタール・ロンターノ
 フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(S) ルカ・ドルドーロ、
 リッカルド・ピザーニ(T) ダヴィデ・ベネッティ(B)
 録音:2016年11月9日-12日、ペーザロ、イタリア。 スペインの古楽レーベル、Glossaが贈るモンテヴェルディ生誕450周年記念アルバムの最後を締めくくるのは、Glossa初登場となるモンテヴェルディのスペシャリスト、マルコ・メンコボーニ率いるカンタール・ロンターノ。メイン歌手として、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテとのオペラ録音(カッチーニやヘンデル)でもその美声を聴かせてくれたメゾ・ソプラノ、フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリと、フローリオ&カペラ・ナポリターナやアレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ、ガッティ&アンサンブル・アウローラと共演してきたテノール、ルカ・ドルドーロが、愛をテーマにしたモンテヴェルディのマドリガーレを歌う。
GCD-923513
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(2CD)
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ラマート・ノーメ〜ニコラ・ポルポラ(1686-1768):カンタータ集 Op.1
 〔第5番/第10番/第8番/第3番/第9番/第6番/第11番/第4番/第7番/第2番/第1番/第12番〕

 ステーファノ・アレージ指揮スティーレ・ガランテ
  [フランチェスカ・カッシナーリ、エマヌエラ・ガッリ(S) ジュゼッピーナ・ブリデッリ、
   マリーナ・デ・リーソ(A) アグニェシュカ・オシャンツァ(Vc) アンドレア・フリッジ(Cemb)]
 録音:2016年10月、2017年8月、ロッカビアンカ、イタリア。 後期バロック音楽の専門家、ステーファノ・アレージをディレクターとして2010年に結成された18世紀のイタリア音楽に特化したアンサンブル「スティーレ・ガランテ(ギャラント様式)」のGlossa第2弾。スティーレ・ガランテが特に得意とする、ニコラ・ポルポラ(1686-1768)のカンタータ集 Op.1が登場。この12のカンタータは、おそらく故郷ナポリで書かれていたが、ロンドンで活動していた1735年にウェールズ公フレデリック・ルイスの庇護のもとロンドンで出版された。フランチェスカ・カッシナーリやエマヌエラ・ガッリを始めとするイタリア古楽界の名歌手たちが歌う、ポルポラの優雅なカンタータ。
シファーチェ〜カストラートの愛
 アレッサンドロ・ストラデッラ:
  「洗礼者ヨハネ」より〔序曲/レチタティーヴォ「親愛なる森よ」/アリア「かつておまえはわたしを守ってくれた」/
             アリア「激しく吹け」/アリア「わたしとしては、交換しない」〕/
  「スザンナ」より〔序曲/アリア「ご執心のあなたがた若い娘たちよ」/
           アリア「気持ちを永遠に隠したいと思ったら気が狂ってしまう」〕
 カルロ・パッラヴィチーノ:「ヴェスパジアーノ〔ウェスパシアヌス〕」〜アリア「こう言えることが大切だ」/
              「バッシアーノ」〜序曲
 ベルナルド・パスクイーニ:
  「キリストの渇き」〜序曲/「アフリカのシピオーネ」〜アリア「今やわが苦しみはさらに増し」/
  「エジプトのモーセのできごと」より
   〔アリア「真に熱心に信仰するものに対して」/アリア「だが、われらが弱き声が」〕
 ピエトロ・シモーネ・アゴスティーニ:「サビーネの強奪」より
  〔レチタティーヴォ「今や大地は深い眠りに就いて沈黙し」/
   アリア「わが美しき人よ、ベッドから起き上がりなさい」/アリア「わたしは戦争を望む」〕
 カルロ・アンブロージョ・ロナーティ:「敵どうしの二人の兄弟」〜アリア「星を震わし、崩し、天上から落とせ」
 ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ:
  「神の慈悲のらっぱ」〜序曲/「アフリカのシピオーネ」より〜アリア「今やわが苦しみはさらに増し」
 アントニオ・ジャンネッティーニ:「クラウディオ・ネローネの青春時代の入り口」より
  〔レチタティーヴォ「恋にやつれ」/アリア「口づけをもって」〕
 ヘンリー・パーセル:アンセム「わが歌はとこしえに主の慈愛を歌わん」/セフォーチの別れ(チェンバロ曲)
 アレッサンドロ・スカルラッティ:「ジュディッタ〔ユーディット〕」より〜アリア「眠れ、戦争の雷鳴よ」

 フィリッポ・ミネッチャ(CT)
 ハビエル・ウリセス・イリャン(ディレクター) ネレイダス
 録音:2017年5月、グアダラマ、スペイン。 ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、現在のもっとも注目を浴びるカウンターテナーの一人であるフィリッポ・ミネッチャ。Glossaから発売されるソロ・レコーディング第2弾は、「シファーチェ(セフォーチ)」の愛称で知られ、イタリアやイギリスで絶大な人気を誇りながらも愛憎劇のうえ殺されてしまったという悲劇のカストラート、ジョヴァンニ・フランチェスコ・グロッシ(1653-1697)の生涯を辿る架空のオペラというコンセプトのアルバム。
エルサレム〜ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒のための巡礼の都市
 ユダヤ伝承曲:アドン・ハスリホット(許しの主)/モレニカ/
        マーオーズ・ツール(砦の岩よ)/ハレルヤ・アブデイ・アドナイ
 ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ:パレスチナの歌
 アルフォンソ10世:これより私は歌いたい/我らを疑いから解き放つため
 作曲者不詳:スーラ「戦列」 61:13 ― Neva Ceng-i Harbi
 ユーダ&エブー=ベキル・アー: Ye’oru libbi / nühüft Yürük Semai
 ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:スターバト・マーテル
 サロモーネ・ロッシ:ガイヤルド「ノルシーナ」
 ステーファノ・ランディ:歌劇「聖アレッシオ」〜ディリンディン
 カルロ・パッラヴィチーノ:歌劇「エルサレム開放」〜シンフォニア&イン・アモール(*)
 ジョヴァンニ・レグレンツィ:歌劇「ジュスティーノ」〜ベルタ(*)
 アントニオ・カルダーラ:歌劇「セデチーア」〜 Ahi! Come quella
 ベネデット・マルチェッロ:詩篇第15篇〜デッラ・ヴィータ
 イスラム伝承曲:ガゼル(ヴォーカル・インプロヴィゼーション)
 ヘンデル:歌劇「リナルド」〜スケルツォ
  メフメト・C.イェシルチャイ(ディレクター)ペラ・アンサンブル
  ミハル・エリア・カマル(ヘブライの歌) イブラヒム・スアト・エルバイ(スーフィーの歌)
  フランチェスカ・ランバルディ・マッズーリ(S) フィリッポ・ミネッチャ(CT)
 録音:2017年3月30日-31日、シュタットハレ・ハイデルベルク、ドイツ。 トルコの民族音楽演奏家、研究家、作曲家として高名なメフメト・ジェマル・イェシルチャイが2005年に創設し、コンチェルト・ケルンやジョルディ・サバールのエスペリオンXXIとの共演でも知られるイスタンブールの古楽グループ、ペラ・アンサンブルがGlossaに登場。聖地エルサレムをテーマに、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のそれぞれの音楽を組み合わせるという、まさにイェシルチャイとペラ・アンサンブルならではのスペシャル・プログラム。中東とヨーロッパの楽器のスペシャリストたち、ヘブライの歌、スーフィーの歌、イタリア・オペラの名歌手たちが集い、エルサレムの多様な文化を描く。
ジューリオ・チェーザレ・ア・バロック・ヒーロ〜オペラ・アリア集
 ヘンデル:抜け目のない狩人は(歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より)
 フランチェスコ・ビアンキ: Sapro d'ogn 'alma audace(歌劇「チェーザレの死」より)
 ジェミニアーノ・ジャコメッリ: Il cor che sdegnato(歌劇「エジプトのチェーザレ」より)
 ニッコロ・ピッチンニ: Spargi omai di dolce oblio(歌劇「エジプトのチェーザレ」より)
 カルロ・フランチェスコ・ポッラローロ: Sdegnoso turbine(歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より)
 ヘンデル:涙するために生まれ(歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より)(*)
 ピッチンニ: Tergi le belle lagrime(歌劇「エジプトのチェーザレ」より)
 ジャコメッリ: Bella tel dica amore(歌劇「エジプトのチェーザレ」より)
 ポッラローロ: Non temer! Non vo ' lasciarti(歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より)
 ヘンデル:武器のひらめきに(歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より)
 ビアンキ: Rasserena i mesti rai(歌劇「チェーザレの死」より)/
 [ボーナス・トラック]
  ヘンデル:不実な女よ(歌劇「アリオダンテ」より)

 ラッファエーレ・ペ(CT) ラ・リラ・ディ・オルフェーオ
 ルーカ・ジャルディーニ(コンサートマスター) ラッファエーラ・ルピナッチ(Ms)
 録音:2017年11月、ローディ、ヴィーニェ劇場、イタリア。 イタリア古楽界に颯爽と現れたラッファエーレ・ペは、ジョン・エリオッット・ガーディナー、ウィリアム・クリスティジョルディ・サバール、アレッサンドロ・デ・マルキ、アントニオ・フローリオ等、古楽界の巨匠たちと共演し、現在のイタリアでもっとも高く評価されているカウンターテナーの一人。2014年に自身が設立し芸術監督を務めるアンサンブル「ラ・リラ・ディ・オルフェーオ(オルフェオの竪琴)」とともに贈る新たなGlossaレコーディング。ヘンデルの名歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」の他、ビアンキ、ジャコメッリ、ピッチンニ、ポッラローロなど18世紀イタリアの作曲家がこぞって題材としたバロック・オペラのヒーロー、ジューリオ・チェーザレ(ユリウス・カエサル、ジュリアス・シーザー)にまつわる作品だけを集めたオペラ・アリア集という好企画。
ハイドンとハープ
 アンネ=マリー・クルムフォルツ(1766-1813):ロビン・アデアのお気に入りの旋律(ハープのための編曲)
 ハイドン(1732-1809):ジ・インスパイアード・バード(*)
 レオポルト・コジェルフ(1747-1818):いにしえのハーモニー(*)
 ジャン=バティスト・クルムフォルツ(1747-1790):ハイドンの有名なアンダンテ
  (自由なヴァイオリン伴奏を伴うハープのための編曲|交響曲第53番「帝国」〜第2楽章)
 ハイドン:いにしえのハーモニー(*)
 ルイ=シャルル・ラゲ(1744-1793以降):ハイドンのXシンフォニーのハープのための編曲
  (ヴァイオリン伴奏を伴う|交響曲第71番)
 ジョゼフ・エロウイス(1752-?):前奏曲
 エグジュペール・ドゥ・ラ・マニエール(18世紀):
  ハイドンのロクスラーヌのハープのための編曲〔交響曲第63番〜第2楽章〕
 ハイドン:タウィン城(*) /揚げひばり(*) /妖精の宴
 ソフィア・デュセック(1775-1831):神よ皇帝を守り給え / ハイドン:ロビン・アデア(*)
 ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):ハイドンの「天地創造」によるプティ・モザイク

 キアラ・グラナータ(Hp) ラッファエーレ・ペ(CT;*)
 アナイス・チェン(Vn) マルコ・チェッカート(Vc)
 録音:2019年1月-2月、ヴィーニュ劇場、ロディ、イタリア|使用ハープ:トラック1〜15: Harpe a crochet by Holtzman, Paris, c.1790 (restored by Dario Pontiggia, 2017) /トラック16: Harpe a fourchettes by Naderman, Paris, c.1825 (restored by Beat Wolf, 2009) 。キアラ・グラナータは、Glossaアーティストでもある偉大なハーピスト、マーラ・ガラッシに学んだイタリアのヒストリカル・ハープ奏者。様々なレーベル、アンサンブルのレコーディングに参加し、Glossaではラ・ヴェネクシアーナ、イ・トゥルキーニ、ラッファエーレ・ペらのアルバムで共演してきた。Glossaでの初のソロ・アルバムは、「ハイドンとハープ」と題した古典派のハープ作品集。ハイドン他の作曲家によるウェールズ民謡、アイルランド民謡を元にしたハープ作品と、ハイドンの交響曲やオラトリオ「天地創造」、そしてハイドンが作曲したオーストリア帝国国歌「神よ、皇帝フランツを守り給え(神よ皇帝を守り給え)」からのハープ版アレンジを収録。古典派の室内楽やヒストリカル・ハープのファンはもちろん、ハイドンの交響曲やオラトリオの愛好家にもオススメできる素敵なハープ・アルバム。
ベッラ・インコグニータ〜マルコ・ダッラクイラの想像
 マルコ・ダッラクイラ
(1480頃-1538以降):リュート作品集
  「フリジアン」・リチェルカール/ラ・カーラ・コッサ/ラ・サンタ・アンナ(ルーカス・ヘニング)/
  「セスキアルテラ」・リチェルカール/ヌ・ベルジエ(クレマン・ジャヌカン)/「フロットレスカ」/
  「プリアムボレスカ」/「ドリアン」・リチェルカール/ラ・トラディトーラ/「ヒポドリアン」・リチェルカール/
  「ヒポリディアン」・リチェルカール/「チェロルム・レジナ」・リチェルカール(リファレンシング・
    ジョスカン・デ・プレ)/センツァ・カント&ソタナ&メツァナ(ルーカス・ヘニング)/
  センツァ・テノーレ&ボルドゥン&コントラバッソ(ルーカス・ヘニング)/
  ラ・カーラ・コッサ・「スル・コントラバッソ」/
  マエストロ・マルコ・ダ・ラクイラのリチェルカール「 caro-a-H-HE 」/
  うちの亭主はお人よし(ピエール・パスロー)/
  センツァ・カント/ラ・コンパーニャ・デッラ・ソファミファ(ルーカス・ヘニング)/
  「ソファミファ」・リチェルカール/トチャ・トチャ・ラ・カネッラ/ラ・カーラ・コッサ・「スル・テノーレ」/
  マエストロ・マルコ・ダ・ラクイラのファンタジア/ア・バターリャ(クレマン・ジャヌカン)
 ※「」内はヘニングが付け加えたタイトル

  ルーカス・ヘニング(リュート)
 録音:2018年7月、聖セバスティアン教会、シュラット、ドイツ。ルーカス・ヘニングは古楽教育、古楽研究の世界的権威として知られるスイスの古楽専門音楽大学、バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)で学び、2016年に卒業した次代を担う期待のリューティスト。マルコ・ダッラクイラ(c.1480-after1538)は、16世紀のヴェネツィアで活躍したリュート奏者&作曲家。フランチェスコ・ダ・ミラノの少し上の世代で、リュートのタブラチュア譜の印刷にも携わり、いくつかの限られた作品が残されている。ルーカス・ヘニングは、ダッラクイラの作品とジャヌカン、パスローらの作品、自身の作品を組み合わせ、ダッラクイラへと捧げるリサイタルを創造。よりポリフォニックに、複雑に発展していった当時のリュート音楽をSCBで研鑽を積んだ若きリュート奏者が描く。
GCD-923519
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フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):歌劇「アポロとダフネの愛」
 アンダース・ダーリン(アポロ) ローザ・ドミンゲス(ダフネ)他
 ガブリエル・ガリード指揮アンサンブル・エリマ
 録音:2007年11月、2008年4月、マルパ・ノートルダム教会、モンフラン、フランス|原盤、初出・旧品番: K617 (FRANCE), K617-211 モンテヴェルディの弟子であった作曲家フランチェスコ・カヴァッリと詩人ジョヴァンニ・フランチェスコ・ブゼネッロによる最初のコラボレーション作品で、1640年にヴェネツィアのサン・カッシアーノ劇場で初演された。 モンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」と並んで、ヴェネツィアにおけるオペラ誕生の歴史に燦然と輝きを放つ大作。
GCD-923520
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様々な作曲家によるフォリア集(既出盤からのコンピレーション)
 ジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ(fl.1629-1647):フォリア
  [プリヴァーテ・ムジケ、ピエール・ピツル(バロック・ギター)/録音:2006年]
 マラン・マレ(1656-1728):スペインのフォリア[パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
   グイド・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) トーマス・ボイセン(テオルボ)
   ドロレス・コストヤス(バロックG) ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)/録音:2001年]
 ガスパル・サンス(1640頃-1710頃)&アントニオ・マルティン・イ・コル(1660頃-1734頃):フォリア
  [ラ・ロマネスカ、ホセ・ミゲル・モレーノ(バロックG) フアン・カルロス・デ・ムルデル(テオルボ)/録音:1991年]
 コレッリ(1653-1713):ソナタ Op.5 No.12「フォリア」[ムジカ・アルケミカ、リナ・トゥール・ボネ(Vn)/録音:2016年]
 ディエゴ・オルティス(1510頃-1567頃):フォリアによるレセルカーダ第4番
  [パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ)/録音:1995年]
 パオロ・ベネデット・ベッリンツァーニ(1682-1757):ソナタ第3番 Op.3 No.12
  [ミヒャエル・フォルム(リコーダー) ディルク・ベルナー(Cemb)/録音:2018年]
 ヴィヴァルディ(1678-1741):ソナタ Op.1 No.12「フォリア」 RV.63
  [エンリコ・ガッティ、ロゼッラ・クローチェ(Vn) ジュディス=マリア・ベッカー(Vc)
   モニカ・プスティルニク(アーチリュート)、グイド・モリーニ(Cemb)/録音:2006年]
 フランチェスコ・コルベッタ(1615頃-1681):フォリア
  [プリヴァーテ・ムジケ、ピエール・ピツル(バロックG)/録音:2010年]
 コレッリ:ソナタ Op.5 No.12「フォリア」
  [グイド・バレストラッチ、パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ガエターノ・ナジッロ(Vc)
   ルチアーノ・コンティーニ(アーチリュート) マッシミリアーノ・ラシエッティ(Cemb)/録音:2001年]
 アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):ドーニャ・タロリーリャ・デ・カラリェーノス夫人のためのフォリア
  [ラ・リティラータ、ホセチュ・オブレゴン/録音:2012年]
 マレ&コレッリ:フォリア変奏曲[リナ・トゥール・ボネ(Vn)
   ヤーコプ・ラッティンガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ラルフ・ヴァルトナー(Cemb)/録音:2015年]
 サンス:フォリア[オルフェニカ・リラ、ホセ・ミゲル・モレーノ(バロックG) エジリオ・クインテイロ(トレブルG)
   フアン・カルロス・デ・ムルダー(テオルボ&バロックG) ペドロ・エステバン(Perc)/録音:2000年]
 ヴィヴァルディ:ソナタ Op.1 No.12「フォリア」 RV.63
  [ライラ・シャイエーク(Vn) ムジカ・フィオリータ、ダニエラ・ドルチ/録音:2018年]
 フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):合奏協奏曲第12番「フォリア」(コレッリのOp.5より)
  [アルモニー・ユニヴェルセル、フロリアン・ドイター、モニカ・ワイズマン/録音:2012年]
 パオロ・パンドルフォ:フォリアンダルス[パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) トーマス・ボイセン(テオルボ)
   アンドレア・デ・カルロ(ヴィオローネ) アルヴァロ・ガリード(Perc) マリー・ゲリス(Org)/録音:2005年]
 コレッリ:ソナタ Op.5 No.12「フォリア」[シギスヴァルト・クイケン(Vn) ヴィーラント・クイケン(Vc)
   ロベール・コーネン(Cemb)/録音:1984年]
 ファルコニエーリ:ドーニャ・タロリーリャ・デ・カラリェーノス夫人のためのフォリア
  [アンサンブル・イザベッラ・デステ、アリアーヌ・モレット/録音:1994年]
 ヴィヴァルディ:ソナタ Op.1 No.12「フォリア」 RV.63[ラ・プティット・バンド、シギスヴァルト・クイケン/録音:2006年]
 様々な作曲家:フォリア[アカデミア・デル・ピアチェーレ、ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/録音:2012年]
 「フォリア」は15世紀イベリア半島で生まれた舞曲。「狂気」の意味を持ち、初期には速くて恍惚としたダンスだったが、バロック時代には標準的な和声進行と旋律に形式化されるまで進化し、しばしば変奏曲の形で発展していった。この2枚組CDセットでは、古楽界を代表する名アーティストたちが長年かけて録音してきた「フォリア」の様々なバージョンが集められている。「フォリア」の代表的作品であるコレッリのヴァイオリン・ソナタ Op.5 No.12は、リナ・トゥール・ボネやシギスヴァルト・クイケンによる演奏に、パオロ・パンドルフォらによるガンバ版、ジェミニアーニ編曲の合奏協奏曲版なども収録。ヴィヴァルディのヴァイオリン・ソナタ Op.1 No.12も、シギスヴァルト・クイケン、エンリコ・ガッティ、レイラ・シャイエ(ライラ・シャイエーク)による録音を聴き比べることが出来る。
ファリネッリの写本〔 (*):ファリネッリのオリジナル・ダ・カーポを含む〕
 作曲者不詳[おそらくはジョヴァンニ・アントニオ・ジャイ(1690-1764)の音楽をもとに
  カルロ・ブロスキ(ファリネッリ)(1705-1782)が作曲:アリア「私は不安を抱く船のようだ」(*)
 ガエターノ・ラティッラ(1711-1788):アリア「永遠に私を捨てたいと思っているのか?」
 ニッコロ・コンフォルト(1718-1793):レチタティーヴォ「日に日にあなたは煩わしさを増していくね?」/
                   アリア「むなしい希望を抱いてはいけない」
 ジェミニアーノ・ジャコメッリ(1692-1740):アリア「ナイチンゲールが恋をすると」(*)
 ジョヴァンニ・バッディスタ・メレ(1693/4-1752以降):
  アリア「私は輝く波と晴れ渡った空の間にある港にいたいと思った」
 作曲者不詳[おそらくジェミニアーノ・ジャコメッリ作]:
  レチタティーヴォ「私は愛する人をむなしく呼び、むなしく探す」/アリア「私が悲嘆の声を漏らすと」(*)

 アン・ハレンベリ(Ms) ステーファノ・アレージ指揮スティーレ・ガランテ
 録音:2019年4月9日-12日、 Schuilkerk De Hoop 、ディーメン、オランダ。後期バロック音楽の専門家、ステーファノ・アレージをディレクターとして2010年に結成された18世紀のイタリア音楽に特化したアンサンブル「スティーレ・ガランテ(ギャラント様式)」のGlossa第3弾。前作ではナポレオンの時代の偉大なるカストラート、ルイージ・マルケージのアリアを歌ったスウェーデン出身のメゾ・ソプラであり、現代有数のオペラ・セリアのスター、アン・ハレンベリが再び登場。今作では、1994年の映画「カストラート」(日本公開は1995年)のモデルともなった、史上もっとも有名なカストラート、カルロ・ブロスキ・ファリネッリのアリアを現代に再現。1753年に皇帝マリア・テレジアに献呈された豪奢な写本(マニュスクリプト)(オーストリア国立図書館[Mus / HS.19111])を基に、書き込まれた複雑な装飾やファリネッリのオリジナルのダ・カーポまでも忠実に歌い、ステファーノ・アレージは宮廷の書庫に詳述されていた楽器やアンサンブルのレイアウトに従い演奏。1737年から20年以上にわたりスペイン王室とスペインの聴衆に愛された偉大なカストラートの華麗で凛々しい歌声を現代に蘇らせる。
GCD-923522
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(3CD)
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アレッサンドロ・メラーニ:歌劇「不信心な処罰」(ローマ|1669)
 カルロ・イパタ指揮アウセル・ムジチ ラッファエーレ・ペ(アクリマンテ)
 ラファエッラ・ミラネージ(アタミーラ) ロベルタ・インヴェルニッツィ(イポメーネ)
 ジョルジョ・チェレンツァ(ビビ) アルベルト・アッレグレッツァ(デルファ)
 録音:2019年10月12日-13日、ヴェルディ劇場、ピサ、イタリア、ライヴ|世界初録音。
 モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」(1787)の約120年ほど前、同じ「ドン・ファン」を題材に書かれたオペラでは最古と言われる作品が登場。バロック・フルート奏者カルロ・イパタが1997年に創設し、イタリア屈指の古楽アンサンブルとしての地位を確立したアウセル・ムジチ。ヘンデルやガスパリーニの知られざるイタリア・バロックを掘り起こしてきたイパタ&アウセル・ムジチによるイタリア・バロック・オペラ探究の新たなアルバムは、パスクィーニやスカルラッティらとともに17世紀ローマで活躍した作曲家の一人、アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703)の歌劇「不信心な処罰(L 'empio punito)」の世界初録音。自由奔放で好色なキャラクターの代名詞ともなっている伝説上の17世紀スペインの人物、ドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)は、モーツァルトの傑出した歌劇「ドン・ジョヴァンニ」で描かれるよりも一世紀以上前からヨーロッパの様々な舞台や劇場で取り上げられてきた。1669年にパリで初演されたメラーニの「不信心な処罰」は、このドン・ジョヴァンニというキャラクターを題材とした最初の音楽劇として知られており、二人のローマの詩人、フィリッポ・アッチャイウォーリとジョヴァンニ・フィリッポ・アポローニによって書かれた神秘的な台本が使われている。ロベルタ・インヴェルニッツィやラッファエーレ・ペなどの豪華キャストで行われたライヴ。
オルランド〜愛、嫉妬、狂気
 ステッファーニ:歌劇「寛大なオルランド」より
  〔シンフォニア/ Non ha 'l mar calma sincera / Fa che cessi in questo petto 〕
 ポルポラ:歌劇「アンジェリカ」より 〔 Ombre amene / Ove son? Chi mi guida? / Da me che volete? 〕
 ヴィヴァルディ:歌劇「狂えるオルランド」より〔 Sol da te, mio dolce amore / Nel profondo cieco mondo 〕
 ヘンデル:歌劇「アリオダンテ」より〔序曲/ Spero per voi / Dover, giustizia, amor 〕/
      歌劇「オルランド」〜 Ah, Stigie larve!
 ジョヴァンニ・バッティスタ・メーレ(1693/1701-1752以降):
  歌劇「アンジェリカとメドーロ」〜 Non cerchi innamorarsi
 ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777):歌劇「アリオダンテ」〜 Ombra cara
 ジュゼッペ・ミッリコ(?)(1737-1802):歌劇「アンジェリカとメドーロ」より
  〔シンフォニア/ Oh, dell 'anima mia / Giusti Numi 〕

 フィリッポ・ミネッチャ(CT)
 パブロ・ガルシア(芸術監督)ザ・ニュー・バロック・タイムズ
 録音:2019年11月27日-28日、ダダ・スタジオ、ブリュッセル。ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、極めて創造的な活動で注目を浴びるイタリアのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ。ミネッチャの3つ目となるソロ・アルバム「オルランド〜 愛、嫉妬、狂気」は、ルネサンス期イタリアの詩人ルドヴィーコ・アリオストが1615年に発行した叙事詩「狂えるオルランド(Orlando Furioso)」を題材とした様々なオペラ・アリアを集成するという意欲的なプログラム。この、愛(amore)、嫉妬(gelosia)、狂気(follia)などあらゆる感情が絡み合う英雄的な冒険譚はヨーロッパ中で大ヒットし、ヘンデルの「アルチーナ」、「アリオダンテ」、「オルランド」を始めとして、ヴィヴァルディ、ポルポラ、ステッファーニの作品など、数十のオペラがこの抒情詩から生み出されている。
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):「ル・シッド」のスタンスによるエール
 マルカントワーヌ・シャルパンティエ:
  思いもよらぬ堪え難い心の痛手に/何と恐ろしい葛藤よ!/父上、恋する女、名誉、愛/
  暖炉のそばで愛し合おう/この森で豊かになる小川よ/もう愛してはいない/何も恐れずこの森に/
  わたしの喜びを返して/愛の神よ、わたしの不安を増そうとしても無駄だ/
  ああ!良き日はなんと短いことか/慎みのないため息/退却して逃げよう
 ランベール:羊飼いの娘/あなたの私への軽蔑は / モレル:トンボー・ド・マドモワゼル
 他、クープランの器楽間奏曲

  シリル・オヴィティ(オート・コントル〔ハイT〕) リリアード〔アンサンブル〕
 録音:2015年5月、サン・レミ教会、フラン=ワレ、ベルギー。クリストフ・ルセ&レ・タラン・リリク、ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンと共演、特にフランスのバロック・オペラで目覚ましい活躍を見せ、世界屈指のフランスのオート・コントルとして知られるシリル・オヴィティが、自らもオート・コントルとしてギーズ公爵夫人に仕えたマルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)の「ル・シッドのスタンスによるエール」を含む「エール・ド・クール集」で Glossa 初登場。この分野の代表的作曲家シャルパンティエやランベールの音楽に、同じくフランス・バロックのクープランの器楽による間奏曲を組み合わせたプログラム。
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):歌劇「オルフェウスの冥府下り」 H.488
 シリル・オヴィティ(オルフェウス) セリーヌ・シェーン(ユリディス)
 エティエンヌ・バゾラ(プリュトン) フロリアヌ・ハスラー(プロセルピーヌ)
 マイリス・ドゥ・ヴィユトレイ(ダフネ) ヴァージル・アンスリー(アポロン&ティティ)
 ジャンヌ・クルーソー(オイノーネー) ダグマール・サスコヴァー(アレテューズ)
 ケヴィン・スケルトン(イクシオン) ギヨーム・グティエレス(タンターレ)

 ロナン・カリル(Cemb/Org/ディレクター)アンサンブル・デマレ
 録音:2017年6月-7月、ポワシー劇場、フランス。 クリストフ・ルセ&レ・タラン・リリク、ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンとの共演、特にフランスのバロック・オペラで目覚ましい活躍を見せ、世界屈指のフランスのオート・コントル(ハイ・テナー)として、その名を響かせるシリル・オヴィティ。シャルパンティエの「ル・シッドのスタンスによるエール」を含む「エール・ド・クール集」(GCD-923601)でも美しい歌声を披露したシリル・オヴィティのGlossa第2弾は、ロナン・カリル率いる"アンサンブル・デマレ"との共演による、マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)の歌劇「オルフェウスの冥府下り」。アンサンブル・デマレは、フランス・バロックの作曲家、アンリ・デマレの名前を冠し2010年に創設され、フランス全土でコンサートを行い、2013年からはパリのシンガー・ポリニャック財団のレジデント・アーティストを務めている。
コンスタンティン・ホイヘンス:聖と俗のパトディア(パリ、1647)
  フランス語エール、イタリア語アリア、ラテン語詩篇のセレクション
 シリル・オヴィティ(T) ミリアム・リニョール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 マリー・ファン・ライン(Cemb/ポジティヴOrg/ラウテンヴェルク)
 録音:2019年5月31日-6月2日、シテ・ド・ラ・ヴォワ(フランス)。クリストフ・ルセ&レ・タラン・リリク、ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンとの共演、特にフランスのバロック・オペラで目覚ましい活躍を見せ、世界屈指のフランスのオート・コントル(ハイ・テナー)として、その名を響かせるシリル・オヴィティ。Glossaから発売された2つのシャルパンティエのアルバムでもその繊細で豊かな表現力が高く評価された。Glossa第3弾は、オランダ黄金時代の詩人、作曲家、音楽家であり、本職はオラニエ公フレデリック・ヘンドリックとウィレム二世の外交官を務めたコンスタンティン・ホイヘンス(1596-1687)の作品(息子のクリスティアーン・ホイヘンスは土星の環を発見した天文学者、科学者、数学者としても有名)。「聖と俗のパトディア(Pathodia sacra et profana)」は、国境を越えて多くの教養人、特にフランスの宮廷音楽家と交流を持っていたホイヘンスが1647年にパリで出版した、ラテン語の詩篇とフランス語とイタリア語の世俗歌曲集。チェンバロ、ポジティヴ・オルガン、ラウテンヴェルク(リュート・チェンバロ)、ヴィオラ・ダ・ガンバによる耽美な伴奏と、力強く多彩なシリル・オヴィティの歌声で贈る。
ダミアン・ギヨン& Le Banquet Celeste
 J.S.バッハ:詩篇第51番「いと高き者よ、わが罪をあがないたまえ」BWV.1083
 ヴィヴァルディ:詩篇第126番「ニシ・ドミヌス(主が家を建てられるのでなければ)」RV.608
  セリーヌ・シェーン(S) ダミアン・ギヨン(CT)指揮ル・バンケ・セレスト
 録音:2015年10月、女子修道院、サント、フランス。ヴェルサイユ・バロック音楽センター、バーゼル・スコラ・カントルムで研鑽を積み、 ヘレヴェッヘのシャンゼリゼo.、鈴木雅明のバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演も多く、厚い信頼を受けているフランスが生んだカウンターテナー、ダミアン・ギヨンが2009年に創設したピリオド・アンサンブル、ル・バンケ・セレストと共に Glossa 初登場。
アフェッティ・アモロージ〜フレスコバルディ:声楽作品集
 〔歌曲集「 Arie musicali 」(1630年、フィレンツェで出版|2冊)より抜粋〕
 ダミアン・ギヨン(CT)指揮ル・バンケ・セレスト
  [セリーヌ・シェーン(S) トマス・ホッブス(T) ブノワ・アルノー(B)
   ジュリアン・バッレ(Vc) アンドレ・ヘンリッヒ(リュート)
   ケヴィン・マナン=ナヴラティル(Cemb) マリー=ドミティーユ・ミュール(Hp)]
 録音:2017年6月24日-28日、フロヴィル教会、フランス。 ヴェルサイユ・バロック音楽センター、バーゼル・スコラ・カントルムで研鑽を積み、古楽界の巨匠たちから厚い信頼を受けているフランスが生んだカウンターテナーの若きスター、ダミアン・ギヨン。2009年にダミアン・ギヨンが創設したピリオド・アンサンブル、ル・バンケ・セレストのGlossa第2弾は、フレスコバルディ! アフェッティ・アモロージは、1630年にフィレンツェで出版されたフレスコバルディの2冊の歌曲集「Arie musicali」からダミアン・ギヨンが選びぬいた魅力的なセレクション。ダミアン・ギヨンを始めとする古楽系の名歌手たちが、豊かな表現力で歌う。
ジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ(1704-1778):チェロ・ソナタ集
 チェロ・ソナタ〔ト長調/ハ短調/変ロ長調/ヘ長調/ト短調〕/2つのチェロのためのソナタ(*) 〔ヘ長調/ハ長調〕

ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):イル・マンダタロ
 ジョヴァンニ・ソッリマ(Vc) モニカ・レスコヴァール(Vc;*)
 アリアンナ・アート・アンサンブル
 [アンドレア・リガーノ(Vc) パオラ・リガーノ(アーチリュート) チンツィア・グァリーノ(Cemb)]
 録音:2015年10月、テアトロ・デッレ・ヴォーチ・ストゥーディオ、トレヴィーゾ、イタリア。世界初録音と記載されている。 「ナポリのチェロ協奏曲集」(GCD-922604) に続く、イタリアの鬼才ジョヴァンニ・ソッリマによるアルバムは、18世紀イタリアの知られざるチェロ・ソナタ集。ジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィはローマで活躍、強力なパトロンのピエトロ・オットボーニ枢機卿に仕え、コレッリから楽士長を継ぎ、サン・ピエトロ大聖堂のジュリア礼拝堂など、ローマの代表的な教会の要職を歴任した。多作家でもあり、中でも高度な技巧を必要とする「チェロ・ソナタ集」は、コンポーザー=チェリストとしての優れた才能が存分に発揮された知られざる傑作。ソッリマ自作の「イル・マンダタロ」は、コスタンツィ「マニフィカト」のバス・パートなど題材としたもの。
ジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ(1704-1778):チェロのためのシンフォニア集
  〔ニ長調/変ロ長調/ト長調/変ホ長調/ハ長調〕/
 2つのチェロのための室内ソナタ「コルノ・ダ・カッチャを使って」
ソッリマ:狩のソナタ
 ジョヴァンニ・ソッリマ(Vc) モニカ・レスコヴァール(Vc)
 ジャンルカ・ウバルディ(ティンパニ/タンブレッロ)
 アリアンナ・アート・アンサンブル[シンツィア・グアリーノ(Cemb)
   アンドレア・リガーノ(Vc) パオラ・リガーノ(アーチリュート/バロックG)]
 録音:2016年4月、サンタ・マリア・ディ・ジェズ教会、グラッテーリ、イタリア。 圧巻の「ナポリのチェロ協奏曲集」(PGCD-922604)で聴き手を沸かせてくれた現代イタリアの鬼才、ジョヴァンニ・ソッリマ。その高度な技巧と音楽性で話題を呼んだコスタンツィの「チェロ・ソナタ集(GCD-923801)」の続編、「チェロと通奏低音のためのシンフォニア集」が登場! 18世紀のローマで活躍し、ピエトロ・オットボーニ枢機卿に仕え、コレッリから楽士長を引き継いだジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ(1704-1778)。オットボーニ枢機卿という強力なパトロンを得たコスタンツィは、サン・ピエトロ大聖堂のジュリア礼拝堂など、ローマの代表的な教会の要職を歴任。また多くの作品を遺した多作家でもあり、中でも高度な技巧を必要とする「チェロ・ソナタ」や「チェロのためのシンフォニア」は、コンポーザー=チェリストとしての優れた才能が存分に発揮されたイタリアの知られざる傑作。現代イタリアのコンポーザー・チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマが圧倒的なパフォーマンスで紐解く、18世紀イタリアのチェロ作品集。作曲家としての活躍も多いジョヴァンニ・ソッリマ自身の作品「狩のソナタ(The Hunting Sonata)」の収録もポイント。
戦争と平和〜管楽器と打楽器のためのルネサンス音楽
 ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:哀れな兵士のパヴァーヌ
 ファレーズ:戦いのパヴァーヌ/戦いのガイヤルド / ジョスカン・デ・プレ:さようなら、わが愛しき人よ
 ヴィラールト:だらしない老婆たち / 作曲者不詳(16世紀):バス・ダンスI
 スザート:入場 / ゼンフル:5月に / イザーク:ラ・モルラ / デストレ:道化
 ファレーズ:フェッラーラ風パヴァーヌ/フェッラーラ風ガイヤルド / ゼンフル:忍耐
 作曲者不詳(16世紀):ヴォレン・ブリュードレン/シンフォニア・ノビリ・シレーネ
 タブロ:おお、美しい方よ / ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:パストレッラ
 アンブロシオ:アモローソ / ジョスカン・デ・プレ:はかりしれぬ悲しさ
 スザート:パヴァーヌ「はかりしれぬ悲しさ」 / ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:パストレッラ
 クーゲルマン:ニヒツ・ヴェルダース・イスト / 作曲者不詳(15世紀):おお、素通りとはあんまりな
 ジョスカン・デ・プレ:スカラメッラ / 作曲者不詳(16世紀):アルマンド

  ラ・ピファレスカ
   [ステファノ・ヴェッツァーニ(リコーダー/パイプ/テーバー/ショーム/バグパイプ)
    マルコ・フェラーリ(リコーダー/ショーム/バグパイプ) マウロ・モリーニ(サックバット/スライドTp)
    ファビオ・トリコミ(フィドル/パイプ/テーバー/Perc)
    スヴェトラーナ・フォミーナ(フィドル) ガブリエーレ・ミラクル(ダルシマー/Perc)]
 録音:2009年11月、2011年7月、ロレット、イタリア。 イタリア戦争などが勃発したルネサンス時代のヨーロッパにおいて、戦争の轟音やリズム、宮廷の祝賀や祝祭とコントラストを表現した、ピリオド楽器による管打楽器作品。ラ・ピファレスカは、ラ・ヴェネクシアーナやカンティカ・シンフォニアのレギュラー・メンバーとして活躍する古楽系管打楽器の名手たちによって結成された。
フランチェスカ・カッチーニ(1587-1641頃):
 歌劇「アルチーナ島からのルッジェーロの救出」(1625フィレンツェ初演)
 エレーナ・サルトーリ(Cemb)指揮アッラバストリナ、ラ・ピファレスカ
 エレーナ・ビスクオーラ(Ms) マウロ・ボルジョーニ(Br) ガブリエラ・マルテラッチ(A)
 フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ、エマヌエラ・ガッリ(S)
 ラッファエレ・ジョルダーニ(T) ヤニス・ヴァシラキス(Br)
 録音:2016年8月-9月、フェッラーラ、イタリア。 フランチェスカ・カッチーニはジュリオ・カッチーニの長女で、作曲家、歌手、音楽教師、詩人、リュート奏者として多彩な才能を発揮、音楽史に大きな足跡を残した。当作は、女流作曲家が書いた最初期のオペラ(初のオペラとも)で、1628年にはポーランドでも上演、国外で初めて上演されたイタリア・オペラとも言われる重要作品。演奏はイタリアの女流鍵盤奏者、指揮者エレーナ・サルトーリ、ピリオドo. &合唱団のアッラバストリナ、古楽系管打楽器アンサンブルのラ・ピファレスカ、そしてエマヌエラ・ガッリやエレーナ・ビスクオーラら世界屈指の古楽系歌手たち。
GCD-924001
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(3CD)
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ジャン=ジョゼフ・ド・モンドンヴィル(1711-1772):英雄牧歌劇「イスベ」(1742 パリ初演)
 ジェルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.、パーセルcho.
 キャサリン・ワトソン(S) レイナウト・ファン・メッヘレン(T) トーマス・ドリー(Br)
 シャンタル・サントン=ジェフリー(S) アラン・ビュエ(Br) ブランディーヌ・フォリオ・ペレス(Ms)
 レイチェル・レッドモンド(S) アルタヴァスト・サルキシャン、マールトン・コマーロミ(T)
 録音:2016年3月6日-8日、芸術宮殿、ブダペスト、ハンガリー。ラモー「詩神ポリムニーの祭典」 (GCD-923502) 、モンドンヴィル「グラン・モテ集」(GCD-923508) で高く評価されたハンガリー古楽界の奇才ジェルジ・ヴァシェギとオルフェオo.&パーセル合唱団の GLOSSA 第3弾。 パリで絶大な人気を誇った英雄牧歌劇「イスベ」は、ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1 、トリオ・ソナタ集 Op.2 等の室内楽曲やグラン・モテなどで成功を収めたモンドンヴィルが初めて書いた舞台作品。彼初期の作風の変遷を知る上でも貴重。
GCD-924002
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(2CD)
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三人の王のためのオペラ〜ルイ14世、15世、16世のためのヴェルサイユのエンターテイメント
 第1部:リュリ、ラモー、デトゥーシュ、モンドンヴィル、ラランデ、
     コラン・ド・ブラモン、ドーヴェルユニュ、ルクレール、ロワイエの作品
 第2部:ドーヴェルユニュ、モンドンヴィル、フィリドール、ビュリ、ラモー、
     ピッチンニ、グルック、ルベル、フランクール、デトゥーシュの作品
 ジェルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.、パーセルcho.
 シャンタル・サントン=ジェフリー、エメケ・バラート(S) トマ・ドリエ(Br)
 録音:2016年11月21日-23日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール ”Müpa(芸術宮殿)"、ブダペスト、ハンガリー。 ラモーの「詩神ポリムニーの祭典」(GCD-923502)、モンドンヴィルの「グラン・モテ集」(GCD-923508)、モンドンヴィルの「イスベ」(GCD-924001)などの知られざるフランス・バロックを優れた演奏で現代に蘇らせてきたハンガリー古楽界の奇才ジェルジ・ヴァシェギとオルフェオo. &パーセル合唱団。ヴェルサイユ・バロック音楽センターとオルフェオ音楽財団の共同プロダクションによる「三人の王のためのオペラ(Un Opéra pour trois rois)」は、ルイ14世からルイ16世まで、1世紀半にわたりヴェルサイユ宮殿の内外でドラマティックな音楽が演奏されてきた時代の様々な作曲家のオペラから作られた作品。リュリやラモー、グルックらの名作から、デトゥーシュ、モンドンヴィル、ロワイエ、ドーヴェルニュらの知られざる作品(未発表の断片等含む)まで、ヴェルサイユ宮殿を彩った魅惑のオペラを、古楽界の世界的名手たちの歌と演奏でお贈りする。
GCD-924003
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(2CD)
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ラモー:英雄的牧歌劇「ナイス」
 シャンタル・サントン=ジェフリー(ナイス) レイナウト・ファン・メヘレン(ネプチューン)
 フロリアン・センペイ(ジュピター/ティレシウス) トマ・ドリエ(プリュトン/テレニュス)
 マヌエル・ヌニェス=カメリーノ(アステリオン) ダニエラ・スコルカ(フローレ/羊飼い)
 フィリップ=ニコラ・マルタン(パレモン) マートン・コマロミ(プロテウス)

 ジェルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.、パーセルcho.
 録音:2017年3月4日-6日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール、"Mupa(芸術宮殿)"、ブダペスト、ハンガリー。 知られざるフランス・バロックを優れた演奏で現代に蘇らせてきたハンガリー古楽界の奇才ジェルジ・ヴァシェギとオルフェオo. &パーセル合唱団。ジャン=フィリップ・ラモーの英雄的牧歌劇(パストラル・エロイック)「ナイス」は、1748年に結ばれたオーストリア継承戦争の講和条約「アーヘンの和約」を記念した平和のためのオペラ。フランスの注目ソプラノ、シャンタル・サントン=ジェフリーを始めとする優れたソリスト陣と、パーセル合唱団、オルフェオo. の洗練された古楽演奏で、ジェルジ・ヴァシェギのフランス・バロック探求の最先端を。
聖パウロのミサ〜フランチェスコ・バルトロメオ・コンティ(1681頃-1732):
  〔 (*):「聖パウロのミサ」より〕
 キリエ(*) /グローリア(*) /ソナタ/モテット「 Fastos caeli audite 」/
 クレド(*) /サンクトゥス(*) /アニュス・デイ(*) /アリア「 Pie Jesu, ad te refugio 」

  ジェルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.、パーセルcho.、
  アドリアーナ・カラフスキー(S) ペーテル・バーラーニ(CT)
  ゾルターン・マジェジ(T) トマ・ドリエ、ローラーント・ナイバウアー(B)
 録音:2017年1月22日-24日、リスト音楽アカデミー大ホール、ブダペスト、ハンガリー。 ラモー「詩神ポリムニーの祭典」(GCD-923502)でGlossaデビューを果たし、モンドンヴィル「グラン・モテ集」(GCD-923508)、モンドンヴィル「イスベ」(GCD-924001)などの知られざるフランス・バロックを優れた演奏で現代に蘇らせてきたハンガリー古楽界の奇才ジェルジ・ヴァシェギとオルフェオo. &パーセル合唱団。ジェルジ・ヴァシェギの新たなレコーディングは、フランス・バロックではなくイタリア出身、ウィーンで活躍した作曲家、フランチェスコ・バルトロメオ・コンティのミサ曲。コンティはフィレンツェ生まれ、ウィーンのハプスブルク宮廷でテオルボ奏者や宮廷作曲家として成功し、その音楽はJ.S.バッハやゼレンカをも魅了したという。「聖パウロのミサ(ミサ・サンクティ・パウリ)」は、1715年に初演された大規模な典礼作品。ウィーンの宮廷を喜ばせたオペラやオラトリオ、カンタータで知られるコンティの「宗教音楽家」としての姿を、ヴァシェギの手腕とハンガリーの名歌手陣、優れた合唱団が蘇らせる。
GCD-924005
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ラモー:歌劇「優雅なインドの国々」(パリ、1735/1761年版)
 ジュルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.
  [サイモン・スタンデイジ(コンサートマスター)他]、パーセルcho.
 シャンタル・サントン=ジェフリー(エベ/ジマ) キャサリン・ワトソン(エミリー)
 ヴェロニク・ジャンス(ファニ) レイナウト・ファン・メヘレン(カルロス/ヴァレール/ダモン)
 ジャン=セバスティアン・ブー(オスマン/アダリオ)、トマ・ドリエ(ベローヌ/ユアスカール/アルヴァール)
 録音:2018年2月25日-27日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール、ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー。 ラモーの「詩神ポリムニーの祭典」(GCD-923502)でGlossaデビューを果たし、モンドンヴィルの「グラン・モテ集」(GCD-923508)、モンドンヴィルの「イスベ」(GCD-924001)などの知られざるフランス・バロックを優れた演奏で現代に蘇らせてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェギとオルフェオo. &パーセル合唱団。エルヴェ・ニケからジュルジ・ヴァシェギが引き継いできたGlossaのフランス・バロック・レコーディング最新巻。ジュルジ・ヴァシェギのラモー第3弾となる、「優雅なインドの国々」が登場。1735年に初演された英雄的バレ「優雅なインドの国々」は、愛をテーマに豊かな感情が歌われ、エキゾチックで優れた管弦楽が奏されるラモーの人気作。頻繁に改訂も行われており、ヴァシェギが選んだ1761年の改訂版は、プロローグと3幕(3つのアントレ)による構成。ヴェルサイユ・バロック音楽センター(CMBV)との共同研究により、ラモーが意図したテンポや演奏法の再現を追究している。
ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690-1749):
 受難オラトリオ「子羊が往く、咎を背負って」
  ジュルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.、パーセルcho.
  アーグネシュ・コヴァーチュ(S) ペーテル・バーラーニ(CT)
  ゾルターン・メジェシ(T) ローラーント・ナイバウアー(B)
 録音:2018年3月7日-8日、リスト音楽アカデミー大ホール、ブダペスト、ハンガリー|世界初録音。 ラモーやモンドンヴィルなど、エルヴェ・ニケに代わりGlossaのフランス・バロック・レコーディングを充実させてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェギとオルフェオo. &パーセル合唱団。フランチェスコ・バルトロメオ・コンティ(GCD-924004)以来となる「フランス以外」の録音は、ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690-1749)の世界初録音となる受難オラトリオ。シュテルツェルはドイツ生まれ、イタリア滞在時にはヴィヴァルディ、スカルラッティ、ボノンチーニらに会い、ゲーラとザクセン=ゴータの宮廷で楽長を務めた。劇作品、オラトリオ、ミサ曲、器楽曲など多くの作品を創作し、J.S.バッハにも高く評価され、大きな名声を得ていたが、18世紀後半には(他の多くの音楽家同様)忘れ去られていった。「子羊が往く、咎を背負って(Ein Lammlein geht und tragt die Schuld)」は、キリストの受難の物語を題材に、シュテルツェル自身の台本によって作曲された受難オラトリオ。今回も、ハンガリーのハイ・クオリティな合唱団「パーセル合唱団」と、サイモン・スタンデイジがコンサートマスターとして率いるオルフェオo. の溌溂とした好演にも注目。
GCD-924007
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シャルル=ユベール・ジェルヴェ(1671-1744):
  音楽悲劇「イペルムネートル」(パリ、1716/17 改訂版)
 キャサリン・ワトソン(イペルムネートル) マティアス・ヴィダル(リンセー) トマ・ドリエ(ダナオス)
 シャンタル・サントン=ジェフリー(エジプト人/ナイアド/アルゴス人/羊飼い/コリフェ)
 マヌエル・ヌニェス=カメリーノ(エジプト人/イシスの大司祭/羊飼い/コリフェ)
 ジュリエット・マルス(イシス/水夫) フィリップ=ニコラ・マルタン(ナイル/アルカス/ゲラーノールの幽霊)

 ジュルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.、パーセルcho.
 録音:2018年9月17日-20日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール、ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー。ラモーやモンドンヴィルなど、エルヴェ・ニケに代わりGlossaのフランス・バロック・レコーディングを充実させてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェギとオルフェオo. &パーセル合唱団。今、世界でも注目を浴びるハンガリー古楽界の雄、ジェルジ・ヴァシェギが蘇らせる次なるフランス・バロックは、シャルル=ユベール・ジェルヴェ(1671-1744)の代表的な音楽悲劇「イペルムネートル(ヒュペルムネーストラー)」。カンプラやデトゥシュと同世代のジェルヴェは、リュリに学び、ラモーの舞台作品へと続く道を切り拓いてきた作曲家。シャルトル公(後のオルレアン公)フィリップ2世の下で楽長、音楽長官を務め、国王のシャペル付き楽団の副楽長にも任命された有力な音楽家で、同公のために書かれた「イペルムネートル」は、1716年にオペラ座で初演されたあと、17年、28年、46年、65年、66年にも再演され、18世紀前半に高い人気を誇った。
GCD-924008
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モンテクレール:音楽悲劇「ジェフテ」(パリ、1737)
 ジュルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.[サイモン・スタンデイジ(コンサートマスター]、
 パーセルcho. タシス・クリストヤンニス(ジェフテ) シャンタル・サントン=ジェフリー(イフィス)
 ユディト・ファン・ワンロイ(ラ・ヴェリテ、アルマジー) トマ・ドリエ(フィネ)
 カティア・ヴェレタ(テレプシコール/ヴェニュ/マスファの住民/イスラエル人/羊飼い)
 ザッカリー・ワイルダー(アモン) アドリアーナ・カラフスキー(ポリムニー)
 クレマン・ドビューヴル(アブドン/ヘブライ人) ダヴィド・ヴィチャク(アポロン/アブネル/マスファの住民)
 録音:2019年3月10日-12日、ベーラ・バルトーク国立コンサート・ホール、ブダペスト芸術宮殿、ハンガリー。 エルヴェ・ニケに代わりGlossaのフランス・バロック・レコーディングを充実させてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェギとオルフェオo. &パーセル合唱団。Glossa移籍後もハイ・ペースで活発な録音活動を続けるヴァシェギが歩みを進めるフランス・バロック・プロジェクト。最新作は、パリ・オペラ座のオーケストラでバス・ド・ヴィオロン奏者としても活動したフランス・バロックの音楽家、ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667-1737)のオペラ。聖書のエフタの物語を題材とした悲劇「ジェフテ」の貴重な全曲録音を、シャンタル・サントン=ジェフリーを始めとする名歌唱、名手サイモン・スタンデイジがコンサート・マスターを務めるピリオドo. の溌溂としたサウンドでお送りする。
GCD-924009
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ボワモルティエ:オペラ・バレ「キューピッドの旅」(パリ|1736)
 ジュルジ・ヴァシェギ指揮オルフェオo.、パーセルcho.
 シャンタル・サントン=ジェフリー(アムール〔キューピッド〕)
 キャサリン・ワトソン(ゼフィールール) ユディト・ファン・ワンロイ(ダフネ)
 カティア・ヴェレタ(シテールの民/ヒュラース/ルシル/ディルケー)
 エレオノール・パンクラツィ(ベロエ/アムールの巫女/ジュリー)
 トマ・ドリエ(テルサンドル/アドヘルバル/占い師/オヴィド)
 録音:2019年9月20日-23日、コダーイ・センター・コンサート・ホール、ペーチュ、ハンガリー。エルヴェ・ニケに代わりGlossaのフランス・バロック・レコーディングを充実させてきたハンガリー古楽界の奇才ジュルジ・ヴァシェギとオルフェオo. &パーセル合唱団。Glossa移籍後もハイ・ペースで活発な録音活動を続けるヴァシェギが歩みを進めるフランス・バロック・プロジェクト。新たな録音は、当時としては珍しくパトロンの支援を受けずに創作と出版のみで生計を立てることができたというフランス・バロックの作曲家、ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755)のオペラ・バレ。1736年に王立音楽アカデミー(後のパリ・オペラ座)で初演された「キューピッドの旅(アムールの旅)」は、矢を放つ愛の神キューピッド(アムール)が、自身への真の愛を求めて村、町、宮廷を旅するという物語。この録音では、初演からすぐに代替バージョンが発表された第2幕は第1バージョン、第2バージョンの両方をまるごと収録している。このヴァシェギによる録音シリーズでもおなじみとなった、シャンタル・サントン=ジェフリーがタイトル・ロールで表情豊かな歌声を聴かせ、古楽界の名手サイモン・スタンデイジがコンサート・マスターを務めるオルフェオo. の優雅な舞曲の数々も聞き物。
ヒーローズ・イン・ラヴ〜 グルック:オペラ・アリア集
 歌劇「ソフォニスバ」より〔 Se in campo armato (*) / M'opprime, m'affanna(*) / Nobil onda (*) 〕/
 歌劇「デモフォーンテ」〜 Sperai vicino il lido /歌劇「デメトリオ」〜 Dal suo gentil sembiante (*) /
 歌劇「許されたセミラーミデ」より〔シンフォニア(*) / Tradita, sprezzata (*) 〕/
 歌劇「テレーマコ」〜 Ah! non turbi il mio riposo /
 歌劇「エツィオ」より〔 Se fedele mi brama il regnante / Se il fulmine sospendi 〕/
 歌劇「イッポリート」〜 Se tu vedessi come vegg'io (*) /歌劇「イペルメストラ」〜 シンフォニア

 ソニア・プリナ(A) ルーベン・ヤイス指揮ラバロッカ
 録音:2016年6月、オーディトリウム・ディ・ミラノ、イタリア。(*)は世界初録音。カルロ・イパタ&アウセル・ムジチによるヘンデルの歌劇「カトーネ(GCD-923511)」での好演などによって人気上昇中のイタリアのアルト歌手、ソニア・プリナ、初の本格的なリサイタル・アルバム! 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」で有名なドイツのオペラ作家、クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)の、7曲の世界初録音曲を含む知られざるオペラ・アリア集。オペラの改革者としても知られ、英雄的な要素、物語性に富む作品を数多く書いたグルックのアリアは、「オルフェオとエウリディーチェ」だけではないグルックの豊かな魅力を教えてくれる。
J.S.バッハ:バス独唱のためのカンタータ集
 〔第56番「われは喜びて十字架を負わん」 BWV.56 /
  第82番「われは満ち足れり」 BWV.82 /第158番「汝に平安あれ」 BWV.158 〕
 クリスティアン・セン(B−Br) ルーベン・ヤイス指揮ラバロッカ
 録音:2017年4月2日-4日、オーディトリウム・ディ・ミラノ、イタリア。 1998年から2007年にかけてミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響合唱団の指揮者を務めたルーベン・ヤイスが率いる、ミラノを拠点とする器楽と声楽のバロック・アンサンブル"ラバロッカ(laBarocca)"のGlossa第2弾。ソニア・プリナが歌ったグルックのオペラ・アリア集(GCD-924101)に続くのは、チリの古楽系バリトン、クリスティアン・センが歌うバッハのカンタータ集。クリスティアン・センはチリ生まれ、現在はイタリアで活躍するバリトン歌手。バッハやヴィヴァルディなどのバロック・レパートリーを主体とし、特に得意とするバッハはカンタータ集、クリスマス・オラトリオ、ヨハネ受難曲、マタイ受難曲、マニフィカトなど主要な作品をヨーロッパ各地で歌っている。また、日本では2006年のファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテの神奈川公演(ヴィヴァルディの「バヤゼット」)で共演している。
ゼレンカ:諸聖人のミサ(ドレスデン、1741)
 ルーベン・ヤイス指揮ラバロッカ
 カルロッタ・コロンボ(S) フィリッポ・ミネッチャ(CT)
 シリル・オヴィティ(T) ルカーシュ・ゼマン(B)
 録音:2018年9月、オーディトリウム・ディ・ミラノ、イタリア。 1998年から2007年にかけてミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響合唱団の指揮者を務めたルーベン・ヤイスが率いる、ミラノを拠点とする器楽と声楽のバロック・アンサンブル"ラバロッカ(laBarocca)"。グルックのオペラ・アリア集(GCD-924101)、J.S.バッハのカンタータ集(GCD-924102)に続くGlossa第3弾は、ゼレンカのミサ曲! 1679年ボヘミア生まれ、ザクセン選帝侯に仕え、ドレスデン宮廷で30年以上にわたり作曲家&コントラバスとして活動したヤン・ディスマス・ゼレンカ。晩年のゼレンカが自身の創作活動の集大成として作曲した連作ミサのうちの1つ、1741年にドレスデンで出版された、ソリスト、合唱と管弦楽のための「諸聖人のミサ(ミサ・オムニウム、サンクトルム)」。フィリッポ・ミネッチャ、シリル・オヴィティといったGlossaが誇る優れたソリスト、そしてラバロッカのハイクオリティな合唱と器楽が重要な貢献を果たす、ゼレンカの広大でダイナミック(特にグローリア)なミサ曲。
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
 〔第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」/第2番 イ長調 Op.100 /第3番 ニ短調 Op.108 〕/
 F.A.E.ソナタ〜アレグロ ハ短調
 レイラ・シャイエ(Vn|使用楽器:ダニエル・フリッシュ、2017年製〔モデル:ロマンティック〕
               使用弓:製作者不詳、19世紀中頃、フレンチ

 ヤン・シュルツ(P|使用楽器:J.B.シュトライヒャー&ソン、ウィーン、1879年製
 録音:2017年10月18日-20日、ロマンド民衆劇場、ラ・ショー=ド=フォン、スイス。ピリオド楽器使用。 バーゼル・スコラ・カントルムでキアラ・バンキーニに学び、2010年からは自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務める古楽新世代のヴァイオリニスト、レイラ・シャイエ。キアラ・バンキーニの「アンサンブル415」のメンバーとして活躍し、ボニッツォーニの「ラ・リゾナンサ」では第1ヴァイオリンを務めるレイラ・シャイエのGlossa録音第4弾は、なんとブラームス。「FAEソナタからのアレグロ(スケルツォ)」を含む、ヴァイオリン・ソナタ全集!
ルクレール:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.1
 〔イ長調 Op.7 No.6 /ニ長調 Op.7 No.2 /イ長調 Op.10 No.2 /ト短調 Op.10 No.6 〕

 レイラ・シャイエ(Vn)指揮、ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル
 録音:2018年3月19日-21日、マルティン教会、バーゼル、スイス。スイスの古楽総本山「バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)」でキアラ・バンキーニに学び、2010年からは自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務める古楽新世代のヴァイオリニスト、レイラ・シャイエ。キアラ・バンキーニのアンサンブル415やラ・リゾナンサ、コンチェルト・ケルンなどのメンバーを務めてきたレイラ・シャイエのGlossa録音第5弾は、「フランスのコレッリ」と呼ばれた18世紀フランスのヴァイオリン音楽の巨匠、ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)のヴァイオリン協奏曲集が始動。第1弾は、ルクレールが書いた2つのヴァイオリン協奏曲集作品7と作品10から、それぞれ第2番と第6番を収録。特に Op.10 No.6 ト短調の協奏曲は、ルクレールの作品の中でも最高峰とされる傑作。バロックにとどまらず、古典派、ロマン派のピリオド演奏へとレパートリーを拡げているレイラ・シャイエ。前作ではロマンティック・ヴァイオリンを使用した「ブラームスのソナタ集(GCD-924201)」を録音して話題を呼んだが、今作ではバロック音楽に帰還。アンドレア・グァルネリ1675年製のバロック・ヴァイオリンを操り、ラ・チェトラ・バーゼルを率いて、ルクレールの華麗で鮮烈なヴァイオリン協奏曲を奏でる。
ヴィヴァルディ:四季
 ソナタ ニ短調 Op.1 No.12, RV.63 「ラ・フォリア」/
 ヴァイオリン協奏曲集「四季」 Op.8, Nos.1-4
  〔ホ長調 RV.269 「春」/ト短調 RV.315 「夏」/ヘ長調 RV.293 「秋」/ヘ短調 RV.297 「冬」〕
/
 チャッコーナ(ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV.222 より)
 ライラ・シャイエーク〔レイラ・シャイエ〕(Vn)
 ダニエラ・ドルチ(Cemb)指揮ムジカ・フィオリータ
 録音:2018年8月、聖十字架教会、ビンニゲン、スイス。 スイスの古楽総本山「バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)」でキアラ・バンキーニに学び、2010年からは自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務める古楽新世代のヴァイオリニスト、ライラ・シャイエーク。キアラ・バンキーニのアンサンブル415やラ・リゾナンサ、コンチェルト・ケルンなどのメンバーを務めてきたライラ・シャイエークのGlossa録音第6弾では、ヴィヴァルディのもっとも人気で有名な傑作「四季」をレコーディング!才気煥発な音楽的洞察力、輝かしい技巧、歴史的解釈を結合し、新たなレパートリーの探求を続けるシャイエークが、アンドレア・グァルネリ1675年製のバロック・ヴァイオリンでしなやかに彩る魅惑の「四季」。ウィンド・マシーンやバード・ホイッスルなども使用し、前後にヴィヴァルディの「ラ・フォリア」と「チャッコーナ」を配置した、劇的で愉快な「四季」を創造している。共演は、Glossa初登場となるスイスのピリオド楽器アンサンプル、ムジカ・フィオリータ。バーゼル・スコラ・カントルムで歴史的鍵盤楽器と古楽を学び、アムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事したダニエラ・ドルチがリーダーを務め、初期ルネサンスとバロック時代の歴史的なパフォーマンスを実践している。代理店アーティスト名表記について、これまで、 Leila Schayegh の日本語表記を「レイラ・シャイエ」としていたが、今後は原音表記に近い「ライラ・シャイエーク」に変更するとのこと。
ルクレール:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.2
 〔ニ長調 Op.10 No.3 /変ロ長調 Op.10 No.1 /ニ短調 Op.7 No.1 /ハ長調 Op.7 No.3 〕

 ライラ・シャイエーク(Vn)指揮ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼル
 録音:2019年5月13日-15日、マルティン教会、バーゼル、スイス。スイスの古楽総本山「バーゼル・スコラ・カントルム(SCB)」でキアラ・バンキーニに学び、2010年からは自身もSCBでバロック・ヴァイオリンの教授を務める古楽新世代のヴァイオリニスト、ライラ・シャイエーク。キアラ・バンキーニのアンサンブル415やラ・リゾナンサ、コンチェルト・ケルンなどのメンバーを務めてきたライラ・シャイエークのGlossa録音第7弾。コレッリの弟子であるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミスに師事し、「フランスのコレッリ」とも呼ばれた18世紀フランスのヴァイオリン音楽の巨匠、ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)のヴァイオリン協奏曲集第2弾。第1弾に引き続き、ルクレールが書いた2つのヴァイオリン協奏曲集「作品7」と「作品10」から、それぞれ第1番と第3番を収録。17世紀後半に作られたオリジナルのバロック・ヴァイオリン、アンドレア・グァルネリ1675を駆り、爽快なイタリアのヴィルトゥオージティと洗練されたフランスの優雅さを組み合わせたルクレールの見事なヴァイオリン協奏曲を展開して行く。
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726):グラン・モテ集
 〔主に向かって喜び歌おう/深き淵より/主は王となられた〕
 オリヴィエ・シュネーベリ指揮レ・パージュ&レ・シャントル
  (ヴェルサイユ・バロック音楽センターcho.)、コレギウム・マリアヌム
 シャンタル・サントン=ジェフリー(S) レイナウト・ファン・メヘレン(CT)
 フランソワ・ジョロン(T) リサンドロ・アバディ(Br)
 録音:2017年7月、トパーズ・オーディオ・スタジオ、ケルン。 オリヴィエ・シュネーベリが指揮する、ヴェルサイユ・バロック音楽センター(CMBV)の合唱団「レ・パージュ(少年合唱団)&レ・シャントル(大人のプロ合唱団)」がGlossaに登場!Glossa第1弾となるのは、太陽王ルイ14世のもと王室礼拝堂で楽長を務め、また後期フランス・バロックの「グラン・モテ」の大家として知られる、ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726)の音楽。ラランドの代表作でもある豪華壮麗な3つのグラン・モテ(管弦楽や室内楽の伴奏を伴う「大モテット」)を、シャンタル・サントン=ジェフリー、リサンドロ・アバディといったフランス古楽界の名歌手たち、そしてヤナ・セメラードヴァー率いるチェコのピリオド・アンサンブル「コレギウム・マリアヌム」による上質なパフォーマンスでお楽しみ頂きたい。
シンコフスキー、リュビモフ、ルーディン〜ベートーヴェン
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(カデンツァ:作曲者自身のピアノ協奏曲編曲版に
  基づくドミトリー・シンコフスキー版|フョードル・ストロガノフ(Fp)]/
 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56
  ドミトリー・シンコフスキー(Vn) アレクセイ・リュビモフ(Fp)
  アレクサンドル・ルーディン(Vc)指揮ムジカ・ヴィヴァ
 録音:2018年9月23日-28日、 "Dom Zvukozapisi" (DZZ) 第1スタジオ、モスクワ。ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、指揮者、そしてカウンターテナー歌手としての多彩な才覚を発揮し、若い世代のもっともエキサイティングなアーティストの一人として活躍するロシアの異才、ドミトリー・シンコフスキーが、ヨーロッパを代表する古楽レーベルGlossa(グロッサ)に初登場! Glossaのベートーヴェン生誕250周年記念アルバムとして、ロシアの名チェリスト、アレクサンドル・ルーディンが指揮するモスクワの室内オーケストラ"ムジカ・ヴィヴァ"をバックに、ピリオド楽器によるヴァイオリン協奏曲を聴かせる。カデンツァではシンコフスキーのヴァイオリンはもちろんのこと、オブリガート的役割のティンパニに加えて、フョードル・ストロガノフが弾くフォルテピアノも大活躍!さらに、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための「三重協奏曲」では、ロシアの伝説的フォルテピアニスト、アレクセイ・リュビモフが参加。ロシアの才人たちが作り上げた大注目のピリオド楽器ベートーヴェン。
東方の扉〜アリ・ウフキの手稿譜からの音楽
 アリ・ウフキ(c.1610-1675)、スルタン・コルクト(1467-1513)、ハーフェズ(c.1325-c.1390)、
 トルクァート・タッソ(1544-1595)、クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)、
 ジュリオ・カッチーニ(c.1551-1618)、クラウディオ・サラチーニ(1586-1630)、
 バルバラ・ストロッツィ(1619-1677)、ピエトロ・パオロ・ボッローノ(1490-1563)、
 アタナシウス・キルヒャー(1602-1680)、伝承曲、作曲者不詳の音楽

 マルコ・ビーズリー(Vo) コンスタンティノープル
 キヤ・タバシアン(ディレクター/セタール/Vo)
 録音:2019年5月、リーエン(スイバンフ・センター(アルバータ、カナダ)。 イラン出身、14歳でケベックへ移住し古代ペルシャ音楽を学んできたキヤ・タバシアンが1998年にモントリオールで設立したアンサンブル、"コンスタンティノープル"がGloosaに登場。タバシアンが芸術監督を務め、中世とルネサンス、ヨーロッパ、地中海と中東の伝統を受け継ぐ広範な音楽を制作してきたコンスタンティノープルが、オスマン帝国で活躍したアリ・ウフキのマニュスクリプト(手稿譜)からの音楽を録音。ヴォイチェフ・ボボフスキ(別名アリ・ウフキ)は1610年頃ポーランドに生まれオスマン帝国の宮廷で音楽家、外交官、聖職者、通訳、語学教師等として多彩に活動し、その深い知識によって、イスラム・オスマン帝国とキリスト教・ヨーロッパの2つの文化の重要な仲介者となった。アリ・ウフキが遺した貴重なコレクションには、オスマン帝国とイタリア・ルネサンスを中心とするヨーロッパの声楽と器楽、宗教と世俗、宮廷と民衆の音楽が収録されており、この録音では、何世紀も前にアリ・ウフキが行ったような西洋と東洋の文化の橋渡しを、現代に再現している。
ヴィヴァルディ/フェデリコ・マリア・サルデッリ再構築:
  アンナ・マリアのための失われた協奏曲集
 〔ニ長調 RV.772(ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)(*) /
  ヘ長調 RV.775(ヴァイオリン、オルガン、弦楽と通奏低音のための)/
  ハ短調 RV.771(ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)/
  ハ長調 RV.808(ヴァイオリン、オルガン、弦楽と通奏低音のための)/
  ニ長調 RV.818(ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための)(*) /
  ハ長調 RV.774(ヴァイオリン、オルガン、弦楽と通奏低音のための)〕

 フェデリコ・グリエルモ(ソロVn) ロベルト・ロレジャン(Org)
 フェデリコ・マリア・サルデッリ指揮モード・アンティクォ
 録音:2019年12月、オラトリオ・ディ・サン・フランチェスコ・ポヴェリーノ、フィレンツェ、イタリア| (*):世界初録音、 (無印):このエディションによる世界初録音。父ジョヴァンニ・グリエルモとともに、親子2代にわって新イタリア合奏団の首席ヴァイオリニストを務めた名手フェデリコ・グリエルモ。自身が創設した古楽オーケストラ「モード・アンティクォ」とともにヴィヴァルディの新発見の作品など貴重な録音を送り出してきたフェデリコ・マリア・サルデッリ。まさにヴィヴァルディのスペシャリストとも言うべき二人のイタリアの名手が、スペインの古楽専門レーベルGlossa(グロッサ)に初登場。記念すべきGlossa第1弾となるのは、ピエタ院におけるヴィヴァルディのもっとも才能のある弟子であったアンナ・マリアのレパートリーから、不完全なままとなっていた6曲を復元するという好企画。アンナ・マリアの個人的なレパートリーとして残されていた「アンナ・マリア・パートブック」には31のヴァイオリン協奏曲が掲載されており、そのうち26曲がヴィヴァルディの作品。さらにそのうち20曲は他のマニュスクリプト・ソースからも知られているが、残りの6曲はアンナ・マリアしかソースがなく、不完全なままとなっていた。この3つの「ヴァイオリン協奏曲」と、3つの「ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲」を、フェデリコ・マリア・サルデッリが多くのオーセンティックな資料を基に再構築し、フェデリコ・グリエルモの華麗なヴァイオリン、ロベルト・ロレジャンのオルガンで見事に蘇らせている。
GSP-98003
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(3CD)
2CD価格
エルヴェ・ニケのシャルパンティエBOX
 マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1645/50-1704):
  テ・デウムとモテット
   トランペットのための凱旋行進曲 H.547(2曲)/
   テ・デウム ニ長調 H.146/
   ディクシット・ドミヌス H.202/
   モテット「フランス王、聖ルイ讃歌」H.365/
   モテット「主よ救いたまえ」 H.291
  ルソン・ド・テネブル
    聖水曜日のための3つのルソン H.135-137(1692)/
   「四旬節のための瞑想」より
    [第1の瞑想「大地は荒廃し、荒涼としている」 H.380/
     第2の瞑想「小さな燕のように、
            私は嘆くだろう」 H.381/
     第7の瞑想「暗闇となった」 H.386/
     第9の瞑想「マグダラのマリアはひとり
            洞窟で泣き暮らした」 H.388/
     第8の瞑想「悲しみに沈める聖母は」 H.387]
  モロワ氏のミサ H.6
エルヴェ・ニケ指揮
コンセール・
 スピリテュエル
 GCD-921603 、GCD-921604 、GCD-921602 のセット化。
 2003年のアーリー・ミュージック・ジャンル最大のヒットとなった「水上の音楽&王宮の花火」で、世界中の称賛を勝ち得たニケ&コンセール・スピリチュエルのライフ・ワークがこのシャルパンティエ。ルイ14世の寵愛を受け、フランス・バロックの黄金期を支えたシャルパンティエこそ、ニケが最も敬愛する作曲家の一人。シャルパンティエの大胆な書法ときくものの心を打つ内面的な表現は、他の同時代の作曲家の中でも抜きん出たものであることを示す、妥協なき演奏の数々。精神性においても、シュッツやバッハの傑作に匹敵する、すぐれたものと認識させるような演奏は、他には求められない。
 そんなニケのこれまでリリースされた3枚をセットにし、白を基調にしたデザインによるジュエル・ケース3枚をスリップ・ケースに収めてBOX化。ブックレットの英文解説は、歌詞のみ省略されていますが、後はそのままで一冊にまとめてあります。
GSP-98005
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(2CD)
1.5CD価格
アルベニス:組曲「イベリア」 ローサ・トレス=パルド(P)
 ソシエダの出版社、SECC と Glossa の共同制作によるアルベニス。「イベリア」。当盤には全曲録音に加え、エボカシオン、港、アルメリア、エル・アルバイシンの4曲の別テイクを収録しているが、これはなんとアルベニス自身が所有していた楽器による演奏なのだ。録音はアルベニス生誕の地であるスペインのカンプロドンで行われ、徹底的に「アルベニス」一点にこだわり抜いている。
 ローサ・トレス=パルドは、スペインのマドリッドに生まれた女流ピアニスト。スペイン王立音楽院を最高の成績で卒業したトレス=パルドは、ホアキン・ソリアーノやマリア・クルシオ、アデール・マーカス、そしてハンス・グラーフといった名手たちと共演を果たしている。
 グロッサ・プラチナム・シリーズでお馴染みの斬新なジャケット・デザインも更にパワーアップ。なお「特別限定盤」とのことなので、お早のご注文を。
アルベニス/
 フランシスコ・ゲレーロ(1951-1997)編:
  組曲「イベリア」(管弦楽版)

 [第3曲「セビリャの聖体祭」/第10曲「マラガ」/
  第8曲「エル・ポーロ」/
  第7曲「エル・アルバイシン」/第11曲「ヘレス」/
  第5曲「アルメリア」]
ホセ・ラモン・
 エンシナル指揮
ガリシアso.
 スペイン音楽の熱心な聞き手なら、フランシスコ・ゲレーロという作曲家がルネサンス時代と20世紀に計2人存在することはご存じだろう。今回登場するのは、20世紀に活躍したフランシスコ・ゲレーロがオーケストラ用に編曲したアルベニスの「イベリア」。全12曲とも編曲の予定だったが、1997年のゲレーロの急死により6曲のみが残された。スペインの音楽史に輝く名作のオーケストラ演奏への挑戦は高く評価されるべき功績と言えるだろう。ラ・コルーニャを本拠地としているガリシアso.は、日本の人気ギター奏者村治佳織との共演でも知られるスペインのオーケストラ。演奏する作品は母国の大家アルベニス。燃え滾るような熱演を期待したい。
Glossa "Platinum"
GCD-P10001
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(2CD)
1CD価格
ヌリア・リアル〜スパニッシュ・アルバム
 ルネサンス時代の音楽〜
  ムダラ、ピサドール、フエンリャーナ、ダサ、バスケス、フレチャ、モラレス、バルデラーバノ
 ルネサンス&初期バロック時代の音楽〜
  オルティス、フエンリャーナ、フレチャ、ナルバエス、アルカデルト、バスケス、デ・ミラン、アラニェス
 後期バロック時代の音楽〜コルセッリ

  ヌリア・リアル(S) ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ/ルネサンスG) オルフェニカ・リラ
  エミリオ・モレーノ(Vn)指揮エル・コンチェルト・エスパニョール
 録音:1999年-2004年、クエンカ&サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル(スペイン)。既出音源からのコンピレーション。アーティストにスポットをあてる新シリーズ「 Glossa Portrait 」の第1弾は、スペイン、バルセロナ生まれの歌姫ヌリア・リアル。
GCD-P10002
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(2CD)
1CD価格
ロベルタ・インヴェルニッツィ〜イタリアのヘンデル(カンタータから)
 「炎の中で」HWV.170〜アリア/「フィッリの夜の思い」HWV.134〜アリア/
 「あの宿命の日から(愛の妄想)」HWV.99〜アリア/「高貴な望みの子」HWV.113〜アリア/
 「女猟師ディアナ」HWV.79〜レチタティーヴォとアリア/
 「クローリ、ティルシとフィレーノ」HWV.96〜アリア、二重唱と三重唱/「おお、何と澄んで美しく」HWV.143〜アリア/
 「アポロとダフネ」HWV.122〜アリアと二重唱/「死に瀕するアグリッピーナ」HWV.110〜アリア

  ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)指揮ラ・リゾナンサ
 録音:2005年-2009年、フランス、イタリア。既出音源からのコンピレーション。「ヌリア・リアル〜 スパニッシュ・アルバム」(GCD-P10001)に続く Glossa Portrait シリーズ第2弾。
追憶のシャコンヌ〜バッハのリュート作品集
 ソプラノとアリアのためのシャコンヌによる墓碑銘
 (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番第5曲)/
 リュートのためのソナタ
 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番)/
 リュートのためのパルティータ
 (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番)
ホセ・ミゲル・モレーノ(リュート)
エマ・カークビー(S)
カルロス・メーナ(CT)
 録音:1998年5月、San Lorenzo de El Escorial/1998年9月、バルセロナ。旧 GCD-920107 。
 「バッハのシャコンヌは妻マリアの死に対する追悼曲であり、葬送用のコラールと一緒に歌うことが可能である。」という音楽学者ヘルガ・テーネの版を実現した世界初の録音だったもの。モレーノの手により、ヴァイオリン・パートはすべてリュートに書き換えられており、哀愁的要素はさらに増幅。
ルイス・ミランのファンタジア
 ルイス・ミラン(1500頃-1561):
  「エル・マエストロ」〜
  [ファンタジア第1、3、4、8、10-12、18、22、35番
  パヴァーヌ第1−6番/ティエント第4番
  話して私の恋人よ/貴婦人よ、私は汝がために燃え立ち
  バルドビーナの溜め息]
ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ)
エリジオ・キンテイロ
 (ルネサンスG、ビウエラ)
 常に斬新、かつアイディアに満ちた活動で世界の注目を集めるギタリスト、モレーノのダウランドに続く定番作品デュオ化計画第2弾。今回はスペインのビウエラ音楽全盛時代の先駆けとなったルイス・ミランの曲集から。もちろん原曲はビウエラ独奏で、すでに多くの名演が存在するが、まさかデュオ編曲が登場するとは。新鮮な驚きと喜びに満ちた、モレーノらしいディスク。ディジパック仕様。
ソロ〜ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽
 作曲者不詳:ラ・モニカのアリア/
 オルティス:パッサ・メッソ・アンティーコによるレセルカダ/パッサ・メッソ・モデルノによるレセルカダ
 コーカイン:ザ・パンクス・ディライト / ヒューム:パヴァン / サマート:ダフネ、おお苦しめないでくれ
 コーカイン:さあ、一緒に暮らしておくれ / ド・マシ:プレリュード / マレ:戯れ、人間の声
 サント=コロンブ:ロンド形式のエール / J.S.バッハ: 無伴奏チェロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)組曲第4番
 アーベル:アルペジアータ(プレリュード)/アダージョ/アレグロ / パンドルフォ:ア・ソロ

  パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:1997年9月、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル、スペイン。旧品番:GCD-920403〔当店未案内、廃盤〕。16世紀のイタリアとスペインからブリテン諸島を経て、ルイ14世時代のフランスに渡り、18世紀ドイツの宮廷へと続く。J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲第4番」のヴィオラ・ダ・ガンバ編曲など、90年代後半の時点で新しい可能性を追求していたパンドルフォには改めて驚かされる。
GCDP-30405
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(2CD)
1.5CD価格
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ版)
パオロ・パンドルフォ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
OGCDP-30405
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(2CD)
国内盤
日本語解説付
\4400(税抜\4000)
 旧番号:GCD-920405(国内盤:MGCD-920405)。録音:2000年10月、ラ・リオヤ、サヤザーラ。解説:パオロ・パンドルフォ(国内盤日本語訳:木幡一誠)。
 2001年の発売以来、ヴィオラ・ダ・ガンバによる驚異的な演奏で好評を博していたタイトルがジャケットを新装、ディジパック仕様となりGlossa Platinumシリーズから再発売。
トラベル・ノーツ
 〜ヴィオラ・ダ・ガンバのための新しい音楽

   パオロ・パンドルフォ:
    前進/アルバネーゼ/兄弟たち/フロランティーヌ/
    変容/ナナ・ボボ/マッジオ/プロセルピナの歌/
    バグダッドの春/プレイリー
パオロ・パンドルフォ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドレア・パンドルフォ(Tp)
ラウラ・ポリメノ(歌)
アルバロ・ガリード(Perc)
 ヴィオラ・ダ・ガンバで新しい地平を切り開く! これまで、マラン=マレ作品集のボーナスCDに即興演奏を組み入れたことがあったものの、まさかすべて自作(即興が中心) のアルバムが登場するとは思えなかった。才人パンドルフォの面目躍如たるニュー・ディスク。シャンソン風あり、ジャズ風あり、中近東音楽風ありと、その音楽語法はとどまるところを知らない!
インプロヴィサンド
 〜Il Jazz del Cinquecento e del Seicento....

 (パンドルフォと仲間たちによる15の即興曲集)
パオロ・パンドルフォ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
グィド・モリーニ(Cemb/Org)
トーマス・ボイセン(テオルボ/ビウエラ)
アンドレア・デ・カルロ(ヴィオローネ)
アルヴァロ・ガリード(Perc)
セリーヌ・シェーン(S)
マリー・ゲリス(Org)
 即興演奏を中心とした自作曲のみを収録したアルバム「トラベル・ノーツ(GCD-P30407)」の録音から約2年、イタリアが生んだヴィオラ・ダ・ガンバの鬼才パンドルフォが、モリーニやボイセンらピリオド楽器の超一流奏者たちを迎え、再び旋風を巻き起こす。元々はジャズ・ミュージシャンとして演奏家のキャリアをスタートさせたパンドルフォ。その頃培った即興のテクニックを古楽の演奏にも採り入れ、その演奏はとどまるところを知らない。世界的にも評価が高い Glossa Platinum の装丁も楽しみな所。
カインド・オヴ・サティ〜ニュー・ミュージック・アラウンド・エリック・サティ
 アンドレア・パンドルフォ(Tp/フリューゲルHr/Vo)
 パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ/Vo)
 ミケランジェロ・リナルディ(P/アコーディオン/トイP)
 録音:2016年6月1日-4日、アルテスオーノ・レコーディング・スタジオ、イタリア。 パンドルフォ兄弟による即興アルバム最新作は、エリック・サティがテーマ! マラン・マレやクープラン、J.S.バッハなど、バロック期の主要なヴィオラ・ダ・ガンバ作品で高い評価を得る一方、「トラベル・ノーツ(GCD-P30407)」や「インプロヴィザンド(GCD-P30409)」などの即興をテーマとするアルバムでもその才覚を発揮してきたヴィオラ・ダ・ガンバの鬼才、パオロ・パンドルフォ。即興アルバムの最新作は、「トラベル・ノーツ」でも共演した兄弟のアンドレア・パンドルフォと共に贈る、エリック・サティの音楽をテーマとした作品集。元々はジャズ・ミュージシャンとして演奏家のキャリアをスタートさせたパオロ・パンドルフォが、即興のアイディアとテクニックを存分に発揮させて表現するサティの新たな姿。
エリック・サティ(1866-1925):
 グノシエンヌ 第1番−第6番
 ゆがんだ踊り 第1番−第3番
 逃げ出したくなる歌 第2番/同第3番
 舞踏のための小序曲/ばら十字教団の最初の思想
 ジムノペディ 第1番−第3番/愛撫
 サラバンド第1番/「星の息子」への前奏曲−奥義伝授
パトリック・コーエン(P)
 録音:1997年。GCD-920508 。
 サティとして話題になった演奏。アンティークな楽器からたちのぼる慈愛の響きが聴き手を魅了。 デジパック仕様。
ラウンドM〜モンテヴェルディ・ミーツ・ジャズ
 モンテヴェルディ:ニンファの嘆き/ああ、私は傷つき倒れる / サンチェス:簒奪者にして暴君
 メルラ:子守歌によるカンツォネッタ / フォンテイ:アリアンナの嘆き
 モンテヴェルディ:ロマネスカ/苦しみが甘美なものならば / ネグリ:ニンファの変容

  ロベルタ・マメリ(S) クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
  エマニュエル・シシ(ソプラノ&テナーSax) ドナート・ストルフィ(ドラムス)
  ファウスト・ベカロッシ(ダブルベース) アルベルト・ロ・ガット(Cb)
 録音:2009年11月、モンドヴィ(イタリア)。
 マドリガーレ全集、オルフェオ、ポッペアの戴冠・・・と、モンテヴェルディの全てを知るといっても過言ではないクラウディオ・カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナによる、なんと『モンテヴェルディ×ジャズ』!?
 そして、原曲をジャズ・ヴァージョンにアレンジしたわけではなく、オリジナル・スコアの内容は全く変えていないのだというからさらに驚き。ポイントはジャズ・シーンにおけるトップ・サクソフォニストの1人エマニュエル・シシをはじめとした、サックス、アコーディオン、ダブルベース、ドラムスというジャズ・クァルテットの即興にもあるようだ。独創的なモンテヴェルディの音楽に存在するジャズ的な要素を巧みな表現し、カヴィーナ&ラ・ヴェネクシアーナがセッティング、斬新でチャレンジ精神にあふれ、しかもスパイスが効いたユニークなモンテヴェルディの登場。
アリアンナの嘆き〜ヴェネクシアーナ・ライヴ!
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  マドリガーレ集
  [こうして死ねるものなら(第4巻)/私は若い娘(同)/
 ああ、あなたがそれほど好きなら(第7巻)/
 むごいアマリッリ(第5巻)/
 星空の輝きのもとに(第4巻)/
 ああ、美しいその顔(第6巻)/
 私は燃え、心を焦がし(第7巻)/アリアンナの嘆き/
 さらば、美しいフロリーダ(第6巻)/
 女よ、私が帰ると私の思いは(第2巻)/
 恋人の燃える瞳をじっと見つめていた時に(第2巻)/
 素敵な羊飼い(第9巻)/今や天も地も(第8巻)/
 ニンファの嘆き(第8巻)/
 あなたを愛しています、私の生命よ(第5巻)
クラウディオ・カヴィーナ指揮
ラ・ヴェネクシアーナ
 [ロッサーナ・ベルティーニ、
 ヴァレンティナ・
  コラドナート(S)
 クラウディオ・カヴィーナ(CT)
 サンドロ・ナリア、
 ジュゼッぺ・マレット(T)
 ダニエレ・カルノヴィク(B)
 フランコ・パヴァン(テオルボ)
 ファビオ・
  ボニッツォーニ(Cemb)
 録音:2002年9月、コルシカ。以前GCD-920015という品番でも発売されていたが、廃盤となっている。
 ラテン系古楽ヴォーカル・グループとして押しも押されもせぬ地位を獲得したラ・ヴェネクシアーナ、その10作目を祝う特別リリース。モンテヴェルディのマドリガーレをみごとなアンサンブルで歌い尽くす。名作「アリアンナの嘆き」など、「絶品」の一言。ジャケットは半透明のスリップ・ケースを用い、透かしてジャケのアーティスト写真を見せるという凝ったつくり。装丁の美しさで他レーベルに差をつけるGlossaならではの、宝石のようなディスク。
GCD-P31102
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(2CD)
1.5CD価格
サワークリーム・レガシー〜パッション・オヴ・リーズンズ〜
 "scientific" な音楽の5世紀 〜(中世から現代までのニューエイジ的音楽)

 ギヨーム・ド・マショー(1300-1377):我が終わりは我が始まり/ダヴィデのホケトゥス/意気消沈して
 ソラージュ(1380頃活躍):煙を燻べる者 / アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1515):アンデルナハで
 トマス・プレストン(?-1559):ラ・ミ・レのうえで / ロバート・フェアファクス(1464-1521):それは私の悲哀(#)
 ウィリアム・コーニッシュ(?-1523):ファ・ソ・ラ/2つのカトリコン〔イ短調/ニ短調〕
 クリストファー・タイ(1505頃-1572頃):はやく座って / ジョン・ベディンガム(1422頃-1459/60頃):救い主イエス
 作曲者不詳:キリエ/キリエ イ短調/キリエ ロ短調/キリエ ナタニエル・ジャイルズ(1558–1633/34):世の救い主
 トーマス・プレストン(?-1563頃):おお、光よ / ウィリアム・ニューアーク(1450頃-1509):行けば行くほど(#)
 ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):絶望的な運命の女神/ラ・モルラ/かく眠り続けん
 ヨハン・ヴァルター(1496-1570):カノン / クレマン・ジャヌカン(1485頃-1570)ジャヌカン:ひばり
 トレボール(1380頃活躍):夢見つつ(#) / J.S.バッハ(1685-1750)/ケース・ブッケ編曲:イクリプス
 J.S.バッハ:4つのゴルトベルク・カノン/反行形による拡大カノン

  サワー・クリーム[フランス・ブリュッヘン、ケース・ブッケ(リコーダー)
           ワルター・ファン・ハウヴェ(リコーダー/ヴィオラ・ダ・ガンバ)]
  佐藤豊彦(リュート) イザベル・アルバレス(Ms;#)
 録音:1993年6月、ネーリ・ストゥディオ、モンテヴァルキ、アレッツォ県、イタリア/1994年7月、ファン・シュッペン・ストゥディオ、レンスワウデ、オランダ。旧品番:GCD-921102(発売:1997年)/原盤: ATTACCA BABEL (Netherlands), AttaccaBabel-9682-83 [9682/83](発売:1996年)。
 ブリュッヘンが1972年に結成したリコーダー・アンサンブル、サワークリームによる伝説的アルバムが、GLOSSA から約15年ぶりに再発売。原盤の ATTACA 盤はオランダ国内の在庫がある程度残っていたらしく、21世紀に入っても流通していたが、こちらもここ5年ほどは入手困難となっていた。先鋭的な活動で話題になったサワー・クリームらしく、自然音などの効果音が駆使されている。ブリュッヘンは今後リコーダー演奏を一切行わないと明言しており、ソロ奏者としての彼による実質的なラスト・アルバムになる可能性が高い録音でもある。
17世紀初頭における音楽、錬金術と薔薇十字団〜
 ミヒャエル・マイヤー(1568-1622):逃げゆくアタランタ
(1617)
  〔フーガ第1番−フーガ第50番〕

  マイケル・ヌーン指揮アンサンブル・プラス・ウルトラ
  [グレイス・デイヴィッドソン(S) クレア・ウィルキンソン(A)
   ウォーレン・トレヴェリアン=ジョーンズ(T) ジャイルズ・アンダーウッド(B)
   スティーヴン・ジョーンズ(アルフー[二胡];*) スー・アディソン(サックバット)
   マリー・ブルニジアン(ルネサンスHp)]
 録音:2008年8月、聖アンドルース教会、グロスターシャー、イギリス。この書物(後述)の音楽部分が全て録音されるのはおそらく初。(*)の原文は "er-hu" で、これは確かに中国の「二胡」や「胡弓」を指すが、この録音で中国由来の楽器が使われているのかどうかは不明。
 『ミヒャエル・マイヤーはプラハの皇帝ルドルフ2世の典医を務めたドイツ人医師で、錬金術師・著述家・作曲家でもあった人物。「逃げ行くアタランタ」は紋章学に関する書物で、様々な紋章が視覚的にのみならず音楽的にも叙述され、その哲学的解釈が付されている。音楽は1つの定旋律に基づく50曲の2声カノンで、それぞれの声部は、水銀(前提)、硫黄(結果)、塩(定旋律)という、錬金術における三大元素のいずれかを象徴している。』(「ニューグローブ世界音楽大事典」による/ STUDIO MATOUS MK-0708-2 の国内代理店案内より転載〔STUDIO MATOUS盤に収録されたマイヤー作品は抜粋〕)
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):最後のソナタ集
 [変ロ長調K.550/変ロ長調K.551/ト短調K.546/ト長調K.547/
  変ホ長調K.507変ホ長調K.508/ヘ長調K.540/ヘ長調K.541/
  ニ短調K.552/ニ短調K.553/ヘ長調K.542/ソナタ ヘ長調K.543/
  変ロ長調K.544/変ロ長調K.545/ロ短調K.87
ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)
 優れた鍵盤奏者として欧米で評判の高いファビオ・ボニッツォーニによるスカルラッティ。
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 ファビオ・ボニッツォーニ
 (Cemb)
 メイヤーソン、コーエンと並びGlossaの代表的な鍵盤楽器奏者であるボニッツォーニがこれまでの路線から一転、Glossaの新しいステージとしてバッハ、しかも名演揃いのゴルトベルク変奏曲に敢えて挑む。
 ボニッツォーニはこれまでにGlossaからスカルラッティ、ピッキ、ジェミニアーニ、サンマルティーニ、ストラーチェといった幅広い作曲家の作品をリリースしており、日本だけでなく欧米を中心に高い評価を得ている鍵盤楽器奏者。
ボニッツォーニ〜J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080
 〔コントラプンクトゥス[1−4/5(12度)/6/7(フランス様式による)/8(拡大と反行による)]/
  8度のカノン/コントラプンクトゥス[9/10]/拡大形による反行カノン/
  コントラプンクトゥス
   [11(レクトゥス)(*)/12(インヴェルスス)(*)/13(レクトゥス)(*)/14(インヴェルスス)(*)]/
  3主題によるフーガ(*)〕

 ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb) 内村まり子(Cemb;*)
 録音:2008年9月、ブニク(オランダ)。
 1987年から1994年までオランダの名門ハーグ王立音楽院でトン・コープマン唯一の弟子としてオルガンとチェンバロを学び、アムステルダム・バロックo.、エウローパ・ガランテ、ラ・ヴェネクシアーナなどでも活躍したイタリアの名鍵盤奏者ファビオ・ボニッツォーニ久々のソロ・レコーディング。
 ベルリン国立図書館所蔵の自筆譜(P200)を使用、最初の12曲を1台のチェンバロ、残りの5曲(*)を2台のチェンバロで演奏している。
ギョーム・デュファイ(1397頃-1474):
 クアドリヴィウム〜モテット集 Vol.1

 めでたし、トスカーナ人の花/誉れある使徒に/
 インペラトリクス・アンジェロルム/
 うるわしき救い主のみ母 I/
 喜びたまえ、キリストのみ母なる乙女よ/
 忠実な教会の都ローマ/愛する方は去りゆきぬ/
 喜べ、ビザンツ帝国の妃/サルヴェ・レジナ/
 知られたる海の星/うるわしき救い主のみ母 II/
 バルサムと上品なる蝋が/ある青年が少女を/
 花の中の花/ばらの花が先頃
ジュゼッペ・マレット指揮
カンティカ・シンフォニア
 15世紀の音楽界に君臨したフランスの大作曲家デュファイ。その作品は様々な場所で演奏が行われ、ヨーロッパを中心に15世紀に活躍した他の作曲家に大きな影響を与えたといわれている。今回Glossaからそのデュファイのモテット集のリリースがスタート。デュファイのモテットは大きな宗教行事のために書かれた作品が大部分を占めており優れた手法で作曲された名作が揃っている。
 カンティカ・シンフォニアはラ・ヴェネクシアーナでも活躍しているジュゼッペ・マレットがディレクターをつとめているイタリアのアンサンブル。中世、ルネサンス時代の作品を最大のレパートリーとしておりハープ、オルガンなどの器楽伴奏を伴う声楽グループである。
 クォリティの高いディジパック仕様に加え、グイド・マニャーノとジュゼッペ・マレットによる56ページに及ぶエッセイ、解説からなる豪華ブックレット付きでのリリース。解説は英語・スペイン語・イタリア語。
ギヨーム・デュファイ(1397頃-1474):シャンソン集
 太陽で飾られたうるわしの乙女/鋭い矢に傷つけられた私/
 気高い額のお方が天国に/私の気高くも美しい人よ/
 燃えるような眼差しが、恋人よ/
 私の心はあなたのことでいっぱいだ/
 あなたの気高い美しさ、溢れる美徳、類なさ/
 あでびとは、塔のほとりに/仇なす嫉妬よ/私の愛しい人/
 やさしい眼差し/いつまでも待ちましょう/
 私が嘆き、呻くのもむりからぬところ/
 黄金のように美しく気高い聖母マリアよ/
 哀れにもわが身をかこつ/
 今はもう過ぎてしまったその日より、これらの思いは/
 気高い恋人たちよ、そなたたちの間で/この顔が青ざめているのは
ジュゼッペ・マレット指揮
カンティカ・シンフォニア
 グロッサからの第1作「デュファイのモテット集」で大きな反響を呼んだカンティカ・シンフォニアが贈る、その姉妹作ともいうべき注目のアルバム。1415年から1435年の作曲とされている18曲のシャンソンを収録。宗教的作品と同様にデュファイの優れた作曲技法を用いて作曲されたシャンソンだが、親しみやすい旋律がその特徴の一つであり、大きな魅力である。
 カンティカ・シンフォニアはグロッサの看板アーティストであるヴォーカル・アンサンブル、ラ・ヴェネクシアーナのメンバーとしても活躍中のジュゼッペ・マレットがディレクターとして率いるイタリアのアンサンブル。編成は声楽にオルガン、フィドル、ハープやリュートといった伴奏が加わり、中世&ルネサンス時代の作品を演奏を最も重要なレパートリーとしている。
 ブックレットには前回と同じくグイード・マニャーノとジュゼッペ・マレットによるエッセイと解説が収められている。
人にとって最もよきもの〜
 ギヨーム・デュファイ(c.1397-1474):
  モテット集 Vol.2

 人には平和が最高のもの/
 偉大なるヤコブをわれらに正しくたたえん/
 おお、祝福されしセバスティアヌスよ/
 おお、聖セバスティアヌスよ/度量ある人々の称賛を/
 めでたし、天の女王(I)/幸いあれ、乙女よ/
 神の教会の輝ける星/このフィレンツェの町は/
 めでたし、天の女王(II)/おお輝きわたる宝石/
 おお、イスパニアの後裔/
 キリストと生死を共にするヨハネ/
 めでたし、天の女王(III)
ジュゼッペ・マレット
(ディレクター)
カンティカ・シンフォニア
 録音:2005年-2006年、イタリア。2005年リリースの第1巻「クアドリヴィウム(モテット集 Vol.1)」(GCD-P31902)と2006年リリースの「シャンソン集」(GCD-P31903)で、洗練された美しいハーモニーによって新たなデュファイ象を打ち出したマレット&カンティカ・シンフォニアによるデュファイ三部作完結編がいよいよ登場。
 カンティカ・シンフォニアは、ラ・ヴェネクシアーナの中心メンバーとして活躍中のテノール、ジュゼッペ・マレットがディレクターを務めるイタリアのヴォーカル&器楽アンサンブル。中世&ルネサンス時代作の演奏と解釈には多方面から称賛が寄せられ、特にデュファイの作品を現代に伝える代弁者として注目を集めている。またジャケット・デザインは、今回もスペインのトップ・デザイナー、バレンティン・イグレシアスによる斬新なもの。
Stella del nostro mar〜
 聖母マリアからインスピレーションを受けた
  過去と現在の音楽

 ペトルス・フラテル:アヴェ・マリア
 ジャン・ムトン(c.1459-1522):Ave fuit prima salus
 作曲者不詳:めでたし元后
 フランシスコ・デ・ペニャローサ(c.1470-1528):
  聖母マリアよ、どうかお願いします
 ハインリヒ・イザーク(c.1450-1517):
  うるわしき救い主の母
 カルロ・ガランテ(1959-):Stella del nostro mar
 ルートヴィヒ・ゼンフル(ca.1486-1542/43):
  いと聡明なる乙女
 アドリアン・ウィラールト(c.1490-1552):
  めでたしマリア、恩寵に満ちた方
 作曲者不詳:めでたし天の女王
 ハインリヒ・イザーク:われら御身の保護のもとに
 ジョスカン・デ・プレ(c.1450/55-1521):
  喜べ乙女、キリストの御母
 ジャン・ムトン:おお、聖母マリアよ
 ハインリヒ・イザーク:おお、最も素晴らしい
 ヤコフ・グバノフ(1954-):
  祝されたまいし者、尊ぶべき者、尊ぶべき者
カンティカ・シンフォニア
[ラウラ・ファブリス(S)
 ジュゼッペ・マレット(T)
 ファビオ・フルナリ(T)
 マルコ・スカヴァッツァ(Br)]
 録音:2007年8月&2008年4月、コレット教会、イタリア。
 モテット集「クアドリヴィウム」(GCD-P31902)、「シャンソン集」(GCD-P31903)、そしてモテット集の第2巻となる「人にとって最もよきもの」(GCD-P31904)で「デュファイ三部作」を完結させたイタリアのアンサンブル、カンティカ・シンフォニアによる最新作は、シンプルな4声のア・カペラ・アンサンブルによる「聖母マリア」にまつわる宗教作品集。14世紀-15世紀の作品に加え、現代イタリアの作曲家カルロ・ガランテ、ウクライナの作曲家ヤコフ・グバノフの作品を織り交ぜ、「聖母マリア」からインスピレーションを受けて作曲されたモテットと賛歌の"過去"と"現在"を1つの線で繋いでいる。作品に秘められた究極の美と神秘性を追求することにより、デュファイの音楽を伝える代弁者としての名声を確立したカンティカ・シンフォニア。アンサンブルの核となる4人の歌い手たちが絶妙にブレンドされたハーモニーを響かせる。
アントワーヌ・ビュノワ(c.1430-1492):ミサ・ロム・アルメ
 第8旋法によるマニフィカト/男よ、男よ(器楽)/キリエ/武装した男よ(器楽)/
 グローリア/気をつけろ(器楽)/クレド/みんなそこらじゅうで叫んでる(器楽)/
 サンクトゥス/鋼の鎧で(器楽)/アニュス・デイ
  ジュゼッペ・マレット(ディレクター)カンティカ・シンフォニア
 録音:2008年7月、10月、コレット教会(イタリア)。
 ブルゴーニュ公国のシャルル豪胆公に音楽家、士官として仕え、デュファイと肩を並べるほどの才能を持ちながら、歴史の流れに埋もれてしまったビュノワの代表作。次世代の巨匠オブレヒトが自身の同名作の参考にしたという逸話を持つ。
 世界屈指のラテン系古楽ヴォーカル・グループ、ラ・ヴェネクシアーナの中心メンバー、ジュゼッペ・マレットがディレクターを務める声楽と器楽によるイタリアの古楽アンサンブルで、同じブルゴーニュ楽派のデュファイを得意とするカンティカ・シンフォニアの演奏で。
ギヨーム・デュファイ(1397頃-1474):1453年のためのミサ曲
 〔もし、私の顔が青いなら [Missa Se la face ay pale] /武装した人 [Missa L'homme arme] 〕
 ジュゼッペ・マレット(ディレクター/T)カンティカ・シンフォニア
 [ラウラ・ファブリス、アレーナ・ダンチェヴァ、フランチェスカ・カッシナーリ(S)
  ジャンルカ・フェッラリーニ、マッシモ・アルティエリ(T) マルコ・スカヴァッツァ(Br)
  グイード・マニャーノ(Org) マルタ・グラツィオリーノ(Hp) スヴェトラーナ・フォミーナ、
  エフィクス・プレオ(フィドル) マウロ・モリーニ、デイヴィッド・ヤークス(スライドTp/サックバット)]
 録音:2011年7月、2013年7月、ロレット、イタリア。ラ・ヴェネクシアーナやラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの中心メンバーとしても活躍するテノール、ジュゼッペ・マレットがディレクターを務めるイタリアの古楽アンサンブル、カンティカ・シンフォニアが、2009年のビュノワ(GCD-P31906)以来久々に登場。当団体はこれまでにも、デュファイのシャンソン集(GCD-P31903)と2つのモテット集(GCD-P31902、GCD-P31904)で好評価を得ている。
ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):
 ミサ曲「主の憐れみを」/めでたし、天の女王/三位一体の哲学をたたえよ/
 けがれなく完全で、貞節な方マリア/御身が庇護の下に(*) /彼女は誰なのか?/
 御身に請い願う、処女マリアよ(*) /おお、栄光の母なる教会よ(*)
  ジュゼッペ・マレット(T/ディレクター)カンティカ・シンフォニア
 [ラウラ・ファブリス、フランチェスカ・カッシナーリ(S) ジャンルカ・フェッラリーニ、
  ファビオ・フルナーリ(T) マルコ・スカヴァッツァ(Br) グイド・マニャーノ(Org)
  スヴェトラーナ・フォミーナ、エフィクス・プレオ、ダニエラ・ゴディオ(フィドル)
  エルメス・ジュッサーニ、ダヴィド・ヤクス(サックバット/スライドTp) マウロ・モリーニ(サックバット)〕
 (*)を除き世界初録音。ハインリヒ・イザーク没後500周年記念。「デュファイ・トリロジー(三部作)」、ビュノワ「ミサ・ロム・アルメ」など、多くの名唱を生み出したマレット率いるイタリアのヴォーカル・アンサンブル、カンティカ・シンフォニアによる、2017年に没後500周年を迎えるハインリヒ・イザークの世界初録音曲を多く含むミサ曲とモテット集。
ジョスカン・デ・プレ:スターバト・マーテル
 スターバト・マーテル/サヴォアの羊飼い(器楽)/アヴェ・マリア/ラ・ベルナルディーナ(器楽)/
 見よ、あなたは全く美しい/あらゆるよいものに満ち(器楽)/サルヴェ・レジナ/
 私はもの思いに沈んだ/幸いなるかな天の女王/絶望的な運命の女神(器楽)/
 連作モテット「民のうちの富める者はみな御身は御顔を」/水のニンフ― 我を取り囲む

 ジュゼッペ・マレット(T/ディレクター)カンティカ・シンフォニア
  [ラウラ・ファブリス、ジューリア・ベアティーニ(S) エレナ・カルツァニーガ(A)
   ジャンルカ・フェッラリーニ、マッシモ・アルティエーリ、リヴィオ・カヴァッロ(T)
   マルコ・スカヴァッツァ、マッテオ・ベッロット(B) グイド・マニャーノ(Org)
   マルタ・グラジオリーノ(Hp) エフィクス・プレオ、ラウラ・ベルトリーノ(フィドル)
   マウロ・モリーニ(スライドTp/サックバット) ダヴィド・ヤクス(サックバット)]
 録音:2018年8月、2020年2月、6月、クミアーナ、イタリア。「デュファイ・トリロジー(三部作)」やビュノワ、イザークのミサ曲など、数多くの名唱を生み出してきた、名匠ジュゼッペ・マレットが率いるイタリアのヴォーカルと器楽によるピリオド・アンサンブル、カンティカ・シンフォニア。2017年度のレコード・アカデミー賞を受賞したラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレのモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」(OGCD-922807)にも参加していたが、「カンティカ・シンフォニア」単独でのニュー・アルバムは約5年ぶりとなる。待望の新録音では、ルネサンスのフランドル楽派最高峰の巨匠ジョスカン・デ・プレが書いたア・カペラ・ポリフォニー作品と、オルガン、フィドル、ハープ、サックバットなどによる器楽作品を収録。スターバト・マーテルやアヴェ・マリア、7つのセクションに分かれた連作モテット「民のうちの富める者はみな御身は御顔を(Vultum tuum deprecabuntur)」など、聖母マリアを讃える美しきモテットを、カンティカ・シンフォニアの純度の高いハーモニーと心安らぐピリオド楽器演奏でお贈りする。
ヨハンネス・オケゲム(1410頃-1497):ミサ・カプト ビョルン・シュメルツァー指揮
アンサンブル・グランドラヴォア
 その作品や卓越した作曲技法にジョスカン・デプレも影響を受けたとされるフランドル楽派の巨匠オケゲムだが、現存する作品は非常に少ない。このようなオケゲムの貴重なレパートリーの中からグロッサが今回レコーディングを行ったのは、現存する14曲(偽作の疑いのある作品も含む)のミサ曲の中の一つつである「ミサ・カプト」。
 「アンサンブル・グランドラヴォア」(国内代理店は GRAINDELAVOIX を「グレインデラヴォア」としている)はベルギーの民族音楽学者であり、自らも演奏に参加しているビョルン・シュメルツァーがディレクターを務めるベルギーのヴォーカル・アンサンブルで、これがグロッサ・デビュー盤となる。オケゲムとシュメルツァー&アンサンブル・グレインデラヴォアに縁のあるベルギーで録音が行われたという点にもグロッサこだわりが感じられる。録音会場となったアントワープの聖パウロ教会は、後期ゴシック様式の教会で貴重な美術品を多数収蔵されていることでも有名。
 ちなみにグロッサ・プラチナム・シリーズのジャケットはスペインのトップ・デザイナーであるヴァレンティン・イグレシアスによるもので、その斬新なデザインによるジャケットは世界トップクラスとの評価を受けている。
ジル・バンショワ(c.1400-1460):世俗作品集
 さようなら、とても美しい愛よ/
 わたしは恋していて楽しいことばかり/
 喜んでいられないだろう/
 もし恋人が願望を持っていなければ/
 悪口を言いたい人をけなすならば/
 唯一の崇高な悩み/
 恋人よ、とても甘美な表情/
 さようなら、また会うときまで/
 愛するほどに嫌われて/彼は奴隷になれる/
 さようなら、我が愛の喜びよ
J.オケゲム:バンショワの死を悼む挽歌
ビョルン・
 シュメルツァー(ディレクター)
アンサンブル・グランドラヴォア
 フランドル楽派の巨匠オケゲムの作品集(GCD-P32101)で鮮烈なデビューを果たした「アンサンブル・グランドラヴォア」(前作と同じように、国内代理店は Grandelavoix を「グレインデラヴォア」としている)のグロッサ第2弾、オケゲムと同じフランドル楽派の大作曲家、ジル・バンショワの世俗作品集が登場。
 オケゲムが師と仰いだとされるバンショワの世俗作品を次に選んだことからも、シュメルツァー&アンサンブル・グレインデラヴォアのフランドル楽派の音楽へのこだわりと確固たる信念が窺い知れる。その美しき旋律の数々は15世紀最高と評されており、その裏に隠された喜びと哀しみの表現も非常に注目。
 ベルギーの民族音楽学者で、自らも演奏に参加しているビョルン・シュメルツァーがディレクターを務める当ヴォーカル・アンサンブルは、デビュー盤となったオケゲムのミサ・カプト(GCD-P32101)で見せた絶妙なハーモニーと解釈は、大きな評価を受け好評を博している。ちなみにブックレットはシュメルツァー自身の執筆による充実の内容に仕上がっており、スペインのトップ・デザイナーが手懸け世界最高との評価も受けている斬新なデザインのジャケットは今回も健在!
愛の力〜
 13世紀ブラバントの神秘家、修道僧と吟遊詩人

 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、
 ゴスヴィン・デ・ボシュ、
 ブラバントのハデウェイヒ、
 ブラバント公アンリ III 世、タサン、
 カラサウス、ジルベール・ド・ベルヌヴィル、
 ペラン・ダンジクール、ジャン・エラールの作品
 ヴィレース修道院のグレゴリオ聖歌
 ナザレト修道院のグレゴリオ聖歌
 作曲者不詳の作品
ビョルン・シュメルツァー
アンサンブル・
 グランドラヴォア
 録音:2008年1月、ルーヴェン、ドメニコ会修道院、ベルギー。文化や経済の繁栄の中から生まれた13世紀ブラバントの音楽。
 グロッサ(Glossa)がその秘めたる才能と無限の可能性を見出し、瞬く間に檜舞台に登場したビョルン・シュメルツァー率いるベルギーの声楽&ピリオド楽器アンサンブル「アンサンブル・グランドラヴォア」。デビュー盤であり、古楽シーンに新たな風を吹き込んだフランドル楽派の巨匠オケゲムの作品集「Caput(頭)」(GCD-P32101)、同じくフランドルの大作曲家バンショワの作品集「Joye(喜び)」(GCD-P32102)に続く第3弾はオケゲムとバンショワから時代を遡った「13世紀ブラバントの音楽」の再現という壮大なプロジェクト。
 13世紀ブラバントの文化や経済の繁栄の中から生まれ、人々の生活と密接に結びついていた当時の“音楽 "。神秘家であり歴史上初の女性作曲家と言われるビンゲン、同じく13世紀の神秘家ハデウェイヒ、吟遊詩人エラール、そしてヴィレースとナザレトの2つの修道院で歌われたグレゴリオ聖歌など、「神秘家」、「修道僧」、「吟遊詩人」という3つの幅広いグループの“音楽 "を1つに結び付けることにより13世紀ブラバントの音楽の再現を成功させている。また、これらの音楽が多く演奏されたのではないかと推測されている修道院を録音会場に選び、飽くなき探究心は計り知れない。これらのまだまだ謎の多い中世の音楽が現代に広まるのも、妥協無き姿勢で向き合うアーティストがいるからこそ。音楽史の視点から見ても非常に意義深い録音。
 アンサンブル・グランドラヴォア:ベルギーの民族音楽学者であり音楽家でもあるビョルン・シュメルツァーによって1999年に結成された声楽とピリオド楽器によるベルギーの芸術家集団。モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレで大ブレイク中の「ラ・ヴェネクシアーナ」と肩を並べるアンサンブルとして急速に注目を集めている。公式サイト:http://www.graindelavoix.be/
ラ・マグダレーナ
 〜16世紀初期マグダラのマリアへの信仰

第1部〜ミサ
  グレゴリオ聖歌:入祭唱〜すべての者よ、主に向かいて喜ばん
  ニコラ・シャンピオン:
   キリエ〜聖マグダラのマリアのミサ/
   グローリア〜聖マグダラのマリアのミサ
  グレゴリオ聖歌:昇階唱〜真理のためなる/
   アレルヤ、主は復活し/散文〜マネ・プリマ・サバティ
  ニコラ・シャンピオン:クレド〜聖マグダラのマリアのミサ
  グレゴリオ聖歌:奉献唱〜お告げの祈り
  ニコラ・シャンピオン:
   サンクトゥス〜聖マグダラのマリアのミサ/
   アニュス・デイ〜聖マグダラのマリアのミサ
  グレゴリオ聖歌:聖体拝領唱〜御身が唇には慈しみが置かれぬ

第2部〜マグダレーナのシャンソン
  作曲者不詳:オ・ワルデ・モント
  ピエール・ブロンドー:ラ・マグダレーナ/バッセ・ダンス
  作曲者不詳:モグレ・ダンジュ・ポンペラ・マドレーヌ
  クローダン・ド・セルミジ:喜びを与えん
  作曲者不詳:いとしい方を失ったら/トゥ・ノーブル・クール
ビョルン・シュメルツァー
(ディレクター)
アンサンブル・グランドラヴォア
 録音:2008年12月、アントワープ聖パウロ教会(ベルギー)。
 "GLOSSA PLATINUM" シリーズ。ベルギーの古楽精鋭集団アンサンブル・グランドラヴォアの第4弾は、新訳聖書に登場するキリスト教の聖人で、古来より崇拝の対象として崇められてきたマグダラのマリアがテーマ。
 民族音楽学者としても高名なディレクター、ビョルン・シュメルツァーは楽曲研究、歴史考察の結果、神聖ローマ帝国宮廷礼拝堂の歌手でもあったニコラ・シャンピオン(c.1475-1533)の美しいミサ曲「聖マグダラのマリアのミサ」と「グレゴリオ聖歌」を融合させ、"マグダラのマリア"への祈りの音楽をより崇高な高みへと導いている。6曲の"マグダラのマリア"を歌った"シャンソン"も、"マグダラのマリアへの信仰"というテーマに欠かせない。
 ビョルン・シュメルツァー&アンサンブル・グランドラヴォア:「アンサンブル・グランドラヴォア」は、ベルギーの民族音楽学者であり音楽家でもあるビョルン・シュメルツァーによって1999年に結成された声楽とピリオド楽器によるベルギーの芸術家集団。レパートリーこそ違えども、モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレで大ブレイク中の「ラ・ヴェネクシアーナ」と肩を並べるアンサンブルとして急速に注目を集めている古楽ファン要注目のアーティスト。当盤が4枚目の録音となる。
アレクサンドル・アグリーコラと同世代人たち
 I「追憶」
  作曲者不詳:ロマンス・デ・ラ・ムエルテ
  ラ・リュー: Plorer, Gemier
  レクエイム、青春の過ち、我が子アブサロン、あなたを思って私は悲しむ
 II「色彩と盲目」
  アグリーコラ:盲目の人は色を見分けないI
  絶望した幸福の女神、眠りを与えず、L 'eure est venue、私は嘆きしか知らない
  アンチエタ:ムジカ・クィド・デフレス
  シャンピオン:深き淵より汝を呼べり
  ジョスカン・デ・プレ:森のニンフ(オケゲムの死を悼む挽歌)
  アグリーコラ:盲目の人は色を見分けないII
 ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)アンサンブル・グランドラヴォア
 録音:2010年2月、デュイスブルク聖カタリーネン教会、ベルギー。ベルギーの民族音楽学者、中世&ルネサンス音楽演奏のスペシャリスト、ビョルン・シュメルツァーとアンサンブル・グランドラヴォアの次なるテーマは、15世紀フランドル楽派の音楽家アレクサンデル・アグリーコラ(1445 or 1446-1506)。アグリーコラの出生や青年期などには現在でも謎が多くの残されているが、フランドル地方だけでなく、イタリアやフランス、ネーデルラントで活躍し、最後はスペインで没、ヨーロッパ各国で認められた。ブルゴーニュ楽派とフランドル楽派の様式の特徴を兼ね備えた稀有な存在としても知られている。またアグリーコラと同世代の音楽家たち、ラ・リューやジョスカン、シャンピオン、アンチエタの音楽との共通点や違いなどを探るのも興味深い。
チェーゼナ [Cesena] 〜1400年頃の教皇、諸侯と傭兵たちの歌
 「シャンティー写本」 (Codex Chantilly Ms 564) より:
  作曲者不詳: "Pictagore per dogmata / O terra sancta / Rosa vernans caritatis"
  フィリポクトゥス〔フィリップ〕・ド・カゼルタ(1370年頃活躍):Espoir dont tu m’a fayt partir
  ソラージュ(1370-1390頃活躍): Corps femenin / Fumeux fume par fumée
  フィリポクトゥス〔フィリップ〕・ド・カゼルタ: Par les bons Gedeon et Sanson
  作曲者不詳: "Inter densas / Imbribuis irriguis"
  マテュー・ド・サンクト・ジョアヌ(1365頃-1389頃): Science n’a nul annemi
  ヨハンネス・ガリオ(1380-1395頃活躍): En attendant d’amer
  ヤコブ・ゼンレチェス(1350頃-1410頃):Fuions de ci / 作曲者不詳:Adieu vous di

 「マンチーニ写本」 (Codex Mancini, Lucca Ms 184) より:
  ヨハネス・チコーニア(1335頃-1411): Le ray au soleyl
 「トリノ写本」 (Codex Torino J.II.9) より:
  ジャン・ハネル [Jean Hanelle] : "Hodie puer nascitur / Homo mortalis firmiter"
 作曲者不詳(民謡): Cujes li me Majko
  ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)アンサンブル・グランドラヴォア
 録音:2011年8月、フラン=ワレ教会(ベルギー)。ベルギーの中世&ルネサンス音楽演奏家・研究者・民族音楽学者シュメルツァーとアンサンブル・グランドラヴォアによる Glossa 6枚目のリリースは、ベルギーの振付師アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが率いるダンス・グループ、ローザスとの共同製作による、14世紀後期のアルス・スブティリオル(より繊細な技法)とコンテンポラリー・ダンスの共演新作「チェゼーナ(Cesena)」のサウンド・トラック。この作品は、2011年7月にフランスのアヴィニョン演劇祭において、旧教皇庁宮殿の中庭で早朝4:30から初演された。
信心会〜ジェク・ド・カンブレーの祈りの歌
 中世の教会に集まり社会活動をした人々の祈りの歌

 ジェク・ド・カンブレー〔カンブレーのジェク(ジャック)〕:
  Grant talen / Haute Dame / Kant je plus pens / Loeir me'estuet /
  Meire, douce creature / O dame, ke Deu, Retrowange novelle〔新ロトルアンジェ〕
 ロベール・ド・ラン・ラ・シエーヴル〔ランスのロベール〕:
  Jamais, por tant com / Plaindre m'estuet, L'autrier dejouste
 マルタン・ル・ベガン・ド・カンブレー〔カンブレーのベガン帽のマルタン〕:
  Loiaus desir et pensee, Boine aventure
 シャノワーヌ・ド・サン=カンタン〔サン=カンタンのシャノワーヌ〕: Rose ne flor
 作曲者不詳: Chanter m'estuet

  ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)グラウンドラヴォア
 録音:2010年7月-8月、サン=イヴ、ブレーヌ、フランス。中世、ルネサンスの音楽の演奏家・研究者で、民族音楽学者としても知られるシュメルツァーが、1999年にベルギーのアントワープで創設した多国籍の古楽精鋭集団グラウンドラヴォアによる、13世紀の教会建築家で、建築用の図画、絵画、彫刻、装飾を集めるためヨーロッパ各地を旅したヴィラール・ド・オヌクールに焦点を当てた「ヴィラール・ド・オヌクール三部作」の第2部が登場。カンブレーは当時のトルヴェール、ミンストレルの中心地で、オヌクールが大聖堂を建築(1796年解体)したフランス北東部の都市。中世には大いに繁栄し、当時おかれていた司教区領地は現在のフランドルとほぼ一致していた。
モテット集〜北フランス、カンブレーの写本 A410 からの音楽
 ビョルン・シュメルツァー指揮グラウンドラヴォワ
 録音:2010年7月-8月、サン=イヴ、ブレーヌ、フランス。中世&ルネサンスの音楽の演奏家&研究者で、民族音楽学者でもあるビョルン・シュメルツァーが、1999年にベルギーのアントワープで創設した多国籍の古楽精鋭集団グラウンドラヴォアによる、建築用図画・絵画・彫刻・装飾収集のためヨーロッパ各地を旅した13世紀の教会建築家ヴィラール・ド・オヌクールを主題とする三部作完結編。 フランス北部カンブレーで発見&同地の市立図書館所蔵の写本からの「モテット集」。カンブレーは吟遊詩人、フランドル楽派やデュファイを筆頭とするブルゴーニュ楽派の作曲家たちが活躍した地で、ヴィラール・ド・オヌクールの生地からも程近い。
ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1370):ノートルダム・ミサ
 傷の無い/幸いな処女は/わたしたちはあなたを慕い/めでたし聖なる産みの母/キリエ/グローリア/
 祝福され、尊ばれし聖母マリア/御身が生まれてより/善き甘き御言葉/クレド/嘆け、王国の/あなたは支配者の群れを/
 大盾と盾を取って立ち上がって下さい/サンクトゥス/アニュス・デイ/幸いな御胎/イテ・ミサ・エスト

  ビョルン・シュメルツァー指揮グラウンドラヴォア
 録音:2015年3月25日-31日、聖アウグスティヌス教会、アントワープ、ベルギー。
ジャン・アネル(1380頃-1436頃):キプロスの晩課
 − マロン派とビザンチンの聖歌、モテット、プレインチャント
 ビョルン・シュメルツァー指揮グラウンドラヴォア
 録音:2015年12月17日-20日、ベルギー。 14-15世紀フランスの作曲家ジャン・アネルは、カンブレー大聖堂の音楽家、ギヨーム・デュファイの教師、キプロスのリュジニャン宮廷学長を務めた。 女声1名と男声8名で歌われる「キプロスの晩課 [Cypriot Vespers] 」は、トリノ国立大学図書館所蔵「キプロス写本」(Turin J. II.9)から発見されたアネルの美しいモテットを軸に、シュメルツァーの時代考証と楽曲研究によってマロン派聖歌、ビザンチン聖歌、プレインチャント(単旋律聖歌)を組み合わせた作品。
ルーベンスの葬送とアントワープのバロック
 オラツィオ・ヴェッキ(1550-1605):レクイエム / ドゥアルテ・ロボ:ミサ・ドゥム・アウローラ〜アニュス・デイ
 ジョルジュ・ドゥ・ラ・エル:ミサ曲「自然の摂理に逆らって」より〔キリエ/サンクトゥス/アニュス・デイ〕
 ペドロ・ルイモンテ:ミサ曲「めでたしいとも聖なる乙女」〜アニュス・デイ

 ビョルン・シュメルツァー指揮グラウンドラヴォア
 録音:2016年2月1日-5日、ベルギー。 古楽大国ベルギーの音楽学者であり、民族音楽の権威としても高名なビョルン・シュメルツァー。シュメルツァーが率いる、アントワープの多国籍古楽精鋭集団グラウンドラヴォア。ギヨーム・ド・マショーの傑作「ノートルダム・ミサ(GCD-P32110)」の録音で大きな話題を呼んだシュメルツァー&グラウンドラヴォアが歌うのは、マドリガル・コメディの作曲家として知られるイタリア・ルネサンスの音楽家オラツィオ・ヴェッキのレクイエム。ヴェッキのレクイエムに、ドゥ・ラ・エル、ルイモンテ、ドゥアルテ・ローボのアニュス・デイなどをつなげ、フランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスの葬送音楽を表現。イタリア・ルネサンスとフランドル・バロック、音楽と絵画などの様々な側面を、妥協なきヴォーカル・アンサンブルで描く。
飢えた犬のような芸術家の肖像〜
 チプリアーノ・デ・ローレ
(1515頃-1565):マドリガーレ集
 ビョルン・シュメルツァー指揮グラウンドラヴォア
 録音:2016年6月22日-25日、ベルギー。 古楽大国ベルギーの音楽学者であり、民族音楽の権威としても高名なビョルン・シュメルツァーと、シュメルツァーが率いるアントワープの多国籍古楽精鋭集団グラウンドラヴォア。ギヨーム・ド・マショーの傑作「ノートルダム・ミサ(GCD-P32110)」の録音で大きな話題を呼んだシュメルツァー&グラウンドラヴォアの新録音は、16世紀の優れたマドリガリストであったフランドル楽派の作曲家、チプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレ集。ネーデルラントのロンセ(現ベルギー)で生まれたチプリアーノ・デ・ローレは、主にイタリアで活躍し、進歩的で傑出したイタリア語のマドリガーレの数々で名を残している。シュメルツァーは、まだ多くの謎を残すデ・ローレの生涯を「飢えた犬(starved dog)」に例え、キャリアの中で大きく発展していったデ・ローレのマドリガーレに新たな光をあてて行く。
ゴシックの解放〜トマス・アシュウェルとジョン・ブラウンによる華麗なるポリフォニー
 ジョン・ブラウン(1480頃-1505頃活躍):サルヴェ・レジナ/スターバト・マーテル
 トマス・アシュウェル(1478頃-1527頃):ミサ・アヴェ・マリア
  ビョルン・シュメルツァー指揮グラウンドラヴォア
 古楽大国ベルギーの音楽学者であり、民族音楽の権威としても高名なビョルン・シュメルツァーと、シュメルツァーが率いるアントワープの多国籍古楽精鋭集団グラウンドラヴォア。ギヨーム・ド・マショーの傑作「ノートルダム・ミサ(GCD-P32110)」の録音で大きな話題を呼んだシュメルツァー&グラウンドラヴォアの新録音。15世紀後期のイギリスで活動した二人の作曲家、トマス・アシュウェルとジョン・ブラウンが書いた聖母マリアのための音楽。ジョン・ブラウンは、生没年も経歴もほとんど判明せず、イートン・カレッジに残された有名な写本「イートン・クワイアブック」に残された作品によって名を残す作曲家。トマス・アシュウェルは、ウィンザーの聖ジョージ礼拝堂、リンカンシャーのタッターシャル・カレッジ(ここでジョン・タヴァナーを教えたのではないかと考えられている)、リンカーン大聖堂、ダラム大聖堂などで活動した作曲家で、「ミサ・アヴェ・マリア」は、フォレスト・ヘイザー・パートブックに収録されている、アシュウェルの数少ない現存作品の1つ。
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ジェズアルド:テネブレ
 聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリウム/
 聖金曜日のためのテネブレ・レスポンソリウム/
 聖土曜日のためのテネブレ・レスポンソリウム
ビョルン・シュメルツァー指揮
グランドラヴォア
 録音:2019年7月28日-8月6日、サン=ジャン・レヴァンジェリスト教会(福音史家聖ヨハネ教会)、ボーフェ、ベルギー。古楽大国ベルギーの音楽学者としても高名なビョルン・シュメルツァーが1999年に創設した古楽アンサンブル「グランドラヴォア」。ギヨーム・ド・マショーの傑作「ノートル・ダム・ミサ曲」の録音(GCD-P32110)では見事「レコード・アカデミー賞」を受賞し、その野性的で迫力のある「古楽演奏」で世界に大きな衝撃を与えた。そんなグランドラヴォアが新たに取り組んだ大プロジェクトは、ルネサンス後期のもっとも急進的な作曲家の一人であり、異端の天才カルロ・ジェズアルド(1566-1613)の音楽。聖職者の家柄、ヴェノーサ公、コンツァ伯という貴族であると同時に、妻と不倫相手を殺めた血塗られた側面、晩年の孤独な末路という数奇な人生を歩んだ天才作曲家が晩年(1611年)に書いた、ジェズアルドの記念碑的、遺言的な大作。朗誦(レクティオ)を含め3時間超に及ぶ「聖週間のためのテネブレ・レスポンソリウム」を、個々人が圧倒的な技術を誇るグランドラヴォアの歌声で録音。シュメルツァー自身が「これはこれまでの我々のもっとも重要な録音」(this is our most important recording to date)と語る、グランドラヴォアの最注目レコーディング。ブックレットには、スロヴェニアの著名な哲学者、文化理論家、音楽評論家であるムラデン・ドラー氏のエッセイを掲載。
ドミニク・ヴェラール(1953-):宗教作品集
 十字架上のキリストの最後の7つの言葉/
 私の目はくもり/スターバト・マーテル/
 おお、全ての人々よ/ ミサ「神への賛課」
ドミニク・ヴェラール指揮
アンサンブル・
 ジル・バンショワ
 Glossa "Platinum" シリーズ。中世音楽の演奏と解釈に置いては世界最高峰と評される、ドミニク・ヴェラール率いるアンサンブル・ジル・バンショワが、なんとヴェラール自身が作曲した5つの宗教作品を引っさげ、遂にグロッサへ初登場。
 30年以上に及ぶ演奏と研究をベースとし、ヨーロッパの伝統的な手法と宗教的題材に新たな感性を加えたヴェラール自身の宗教作品集は、新たな芸術作品を創造したいという、ヴェラールと GLOSSA の熱意が実現させたもの。スペインのトップ・デザイナーが手懸け、世界最高との評価を受けるグロッサ・プラチナムの斬新なジャケットは、今回も大きなインパクトを与えてくれる。グロッサとアンサンブル・ジル・バンショワのコラボレーション第1弾に相応しい独創的なアルバムの登場。
エサイの木〜グレゴリオ聖歌と中世のポリフォニー
 ラマの声/主よ、御身は祝福されたもう/神を讃えて歌おう/
 スブメルスス・ヤーチェト・ファラオ/バラムは言った/
 アレルヤ、イスラエルはエジプトより/
 ウツの地にヨブと名乗る人ありき/哀れみの母/
 罪と我らの父/預言者ヨナは言った/
 我らのために生まれた方が/ソロモン王/
 ルカ福音書によるセクエンシア/
 エサイのひこばえは花咲く
ドミニク・ヴェラール指揮
アンサンブル・ジル・バンショワ
[アンヌ・ドラフォス、
 アンヌ・マリー・ラブロード(S)
 ゲルト・テュルク、
 ドミニク・ヴェラール(T)
 ジュゼプ・キャブレ(Br)]
 録音:2008年6月、7月、モン・サン・ヴァンサン教会、フランス。
 Glossa "Platinum" シリーズ。ヴェラールの自作自演(GCD-P32301)という意外な前作に続くアンサンブル・ジル・バンショワのグロッサ第2弾は、前作から180度転換し、当団体の王道的作品 "グレゴリオ聖歌と中世のポリフォニー" 。
 ステンドグラスに描かれた" エサイの木"、すなわちキリストの家系図が大きなテーマとしてアルバムの根幹を成しているアンサンブル・ジル・バンショワの「エッサイの木」。ヨブ、ヨナ、ソロモン、ラケル、バラム、モーセなど聖書に登場する人物たちにまつわる聖歌によって1つのストーリーが形成されており、厳粛なるグレゴリオ聖歌と高貴なるポリフォニー、そしてアンサンブル・ジル・バンショワの柔らかなハーモニーが音楽による「エッサイの木」を創造する。
モテ・クロワゼ [Motets Croisés]
 ルゲ:主の祈り
 モンテヴェルディ:おお、いかに美しき
 フレスコバルディ:
  「主日のミサ」〜前奏のトッカータ/
  「使途のミサ」〜 聖体奉挙のためのトッカータ
 ルゲ:アレルヤ、アレルヤ(器楽)
 シュッツ:おおイエス、やさしき御名
 フレスコバルディ:
  「聖母のミサ」〜書簡の朗読の後のカンツォーナ
 モンテヴェルディ:めでたし、女王
 フレスコバルディ:
  「使徒のミサ」
    〜聖体拝領後の第4旋法のカンツォーナ/
  「聖母のミサ」
    〜第5声部の歌の助奏を伴ったリチェルカーレ
 ルゲ:聖マタイ
ドミニク・ヴェラール(T)
ジャン=ピエール・ルゲ(Org)
 録音:2004年6月、10月、フランス。
 Glossa "Platinum" シリーズ。2007年の Glossa 移籍後も、ドミニク・ヴェラールの「宗教作品集」(GCD-P32301)、グレゴリオ聖歌と中世のポリフォニーによる「エッサイの木」(GCD-P32302)を発表、今まで以上に荘厳かつ崇高なハーモニーを聴かせるアンサンブル・ジル・バンショワは2009年が結成30周年という節目の年。
 その記念リリースは、アンサンブルのディレクターを務める中世&ルネサンス音楽の世界的権威ドミニク・ヴェラールと、パリのノートルダム大聖堂で活躍する盲目のオルガニスト、ジャン=ピエール・ルゲのデュオによる教会音楽集「十字架のモテット集 [Motets Croises]」。このアルバムは、マショーのミサ曲を演奏するためアンサンブル・ジル・バンショワを率いてノートルダム大聖堂を訪れたヴェラールが、そこで耳にしたルゲの即興演奏に大きな感銘を受けて提案したプログラムなのだという。
遠くからの愛〜愛と喪失の中世の歌
 マルティン・コダス:クァンタス・サベデス・アマル/アモール
 ラインバウト・デ・ヴァケイラス:アルタス・ウンダス
 伝承曲:ミ・アモーレ、ミ・アモリーニョ/クアンド・ラ・パストラ/トリステ・エイ・ロ・セゥ
 ジャウフレ・リュデル:クアン・ロ・リウス・デ・ラ・フォンタナ
 作曲者不詳:ア・ヴ、トリスタン / アダン・ド・ラ・アル:トロ・デジール・ア・ヴォア
 伝承曲:ウナ・イハ・ティエネ・エル・レイ/エスタ・モンターニャ・デフレンテ
 作曲者不詳:フィネ・アモル・ム・フェ・シャンテ / ジャウフレ・リュデル:五月に陽の長くなる頃
 作曲者不詳:クアント・ヴォイ・ル・ドゥーズ・テンス / マルティン・コダス:神よ
 ガウセルム・ファイデット:デル・グラン・ゴルフェ・デ・マル
 アダン・ド・ラ・アル:アウ・レパリエ / 伝承曲:ディンツ・ラ・ルービエイラ・デ・リサック

  アンサンブル・ジル・バンショワ
  [アンヌ=マリー・ラブロード(S) ドミニク・ヴェラール(T/ウード)
   シプリアノス・サデク(Br) バプティスト・ロマン(ヴィオール/コルナムーゼ)
   ケイヴァン・チェミラニ(ザルブ/ダフ)]
 録音:2009年10月、ヴェルジー・サン=サトゥルナン教会(フランス)。アンサンブル・ジル・バンショワが歌う中世吟遊詩人の歌。#曲名カナ記載は国内代理店による物で、当店では案内時にレーベル・サイト等での当盤発表がまだ無い事から、欧文によるチェックを行っておりません。
 中世〜ルネサンス音楽の達人たち、ドミニク・ヴェラール&アンサンブル・ジル・バンショワのグロッサ移籍第5弾(ヴェラールのソロを加えると第6弾)は、オクシタニア(オック語が話される南仏を中心とした地域)とスペインの宮廷や村など各地域の様々な場所でトルバドゥール、トルヴェールたちが歌った中世の歌。歌、ウード、コルムナーゼ、ザルブなど民族ピリオド楽器というシンプルな組み合わせで、心に染み渡る音楽を聴かせてくれる。なお、作曲家リュデルのファーストネームは、現代フランス語読みされて「ジョフレ」とされることがあるが、「ジャウフレ」の方が当時の発音に近いようだ。
トライアローグ〜南インド、モロッコ近郊と中世ヨーロッパの伝承音楽
 アル=アドハン/ベネディカム/ラリータ・サハルサラナマム/カンタマム・カティルカマム/アレルヤ/
 アル・カルボウ/ピュイ・ケ・マ・ドロール/アントル・スィエル・エ・テール/イエス・キリスト/
 ラムル・エル・マヤ/ポル・ノス・ビルゲン/チャムス・エル・アチヤ/シャンティ/サラム/アニュス・デイ

  アルナ・サイラム、ヌルディーヌ・タヒリ、ドミニク・ヴェラール(Vo)
  N.H.ブカスカル(Vn) ドリス・ベラダ(ウード)
  ケイヴァン・チェミラニ(ザルブ) パトリ・サティシュ・クマール(ムリダンガム)
  バプティスト・バティスト・ロマン(フィドル)
 録音:2011年6月6日-9日、モン=サン=ジャン教会、ブルゴーニュ。アンサンブル・ジル・バンショワのディレクターで、バーゼル・スコラ・カントルムでは教授を務めるドミニク・ヴェラールの新プロジェクト。中世ヨーロッパの聖歌、南インドの伝統音楽、モロッコの伝統音楽を通じて、それぞれの音楽文化が交わる地点、共通点を探るという。アルナ・サイラムは南インドの伝説的歌手、ヌールッディーン・タヒリはモロッコの歌手。
シチリアーネ〜シチリア島の歌
 ア・ラ・サンタニンファラ/ダンツァ・カンタータ/ラ・パチアネッラ/ニンナ・ナンナ・リ・ラ・ローザ/リ・チンクエ・パッソ/
 パッショーニ・ディ・ノストル・シヌリ/カンツォーネ・アラバ/ニンナ・ナンナ・デッラ・ドンネ/カポーナ/ラ・カスタネッタ/
 ドンナ・インコスタンテ/アモーレ・セラート/アモーレ・スデニャート/マルサリサ/オラ・カヌスコ/リキアミ/ススピリ・ミエイ/
 スターバト・マーテル/タランテラ・シシリアーナ/スル・スル/エル・アラヴォ/シシリアーナ/セラヌ・トリ・スレリ

  ピノ・デ・ヴィットーリオ(Vo/バロックG/Perc)
  フランコ・パヴァン(テオルボ/バロックG/ディレクター)ラボラトリオ'600
   [カテリーナ・ガンヌーディ(Hp/Org) イラリア・ファンティン(アーチリュート)]
 録音:2012年10月、ステュディオ・カシーナ・ジャルディーノ、クレマ、クレモナ。かつて中世から19世紀までシチリア王国として栄えた、イタリア南西部、地中海に浮かぶシチリア島に眠っていた伝承曲や作曲者不詳の音楽を集めたシチリア島の歌曲集。イタリア、ターラント出身の歌手ピノ・デ・ヴィットーリオは、先にフローリオ&イ・トゥルキーニとの共演で「バロック時代のナポリのカンタータ」(GCD-922603)を録音している。
オッキ・トゥルキーニ〜カラブリアからの歌
 ピノ・デ・ヴィットーリオ(Vo/キタラ・バッテンテ/Perc) ラボラトリオ'600
  [ファービオ・アックルソ(リュート) エリーザ・ラ・マルカ(リュート/テオルボ)
   フローラ・パパドプロス(Hp) フランコ・パヴァン(テオルボ/キタラ・バッテンテ/ディレクター)]
 録音:2016年5月、ミラノ。 フローリオ&イ・トゥルキーニとの共演で、「バロック時代のナポリのカンタータ」(GCD-922603)を歌ったイタリア、ターラント出身の名歌手、ピノ・デ・ヴィットーリオのGlossa第2弾は、「ブーツのつま先」と呼ばれるイタリア南部のカラブリア地方の音楽。ビザンチン、ギリシャ、アルバニア、アラブなど様々な文化の影響を受けて発展してきた色彩豊かな音楽を、情熱的な表現、爽やかなヴォイス、軽快なキタラ・バッテンテ(かき鳴らすように演奏するイタリアのギター)で表現する。ブックレットには、古楽アンサンブル、ラボラトリオ'600のディレクター、フランコ・パヴァンの研究で紐解く、カラブリア地方の文化にまつわるエッセイも掲載。
ニンナ・ナンナ〜イタリア・バロックの子守歌
 フランチェスコ・フィアメンゴ、エマヌエレ・バルベッラ、ジョヴァンニ・バッティスタ・カプーティ、
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー、ジョヴァンニ・ザンボーニ、マッテオ・コフェラーティ、
 ドメニコ・チマローザ、クリストファロ・カレザーナ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ダ・ガリアーノ、
 ロベルト・デ・シモーネと作曲者不詳の歌と器楽

 ピノ・デ・ヴィットーリオ(Vo) ラボラトリオ'600
  [エリーザ・ラ・マルカ(リュート) フローラ・パパドプーロス(Hp)
   フランコ・パヴァン(テオルボ/アーチリュート/キタラ・バッテンテ&ディレクター)]
 録音:2019年7月15日-18日、ミラノ。フローリオ&イ・トゥルキーニとの共演で、「バロック時代のナポリのカンタータ」(GCD-922603)を歌ったイタリア、ターラント出身の名歌手、ピノ・デ・ヴィットーリオのGlossa第3弾。アルバム・タイトルの「ニンナ・ナンナ(Ninna Nanna)」はイタリア語で子守歌のこと。lullaby 、wiegenlied 、berceuse 、nana 、ninna nannaなど世界中の様々な言語・文化で作曲され、歌われてきた「子守歌」。民謡的な子守歌から宗教的な作品まで、ヴィットーリオの出身地である南イタリア地方を中心としたバロック時代のイタリアの様々な子守歌ばかりを集めたという、Glossaとピノ・デ・ヴィットーリオならではの素敵なコレクション・アルバム。イタリアのリュート&テオルボ奏者であり、音楽学者としてもリュートの歴史と17世紀の音楽について重要な論文や記事を書いているフランコ・パヴァンが率いる古楽アンサンブル、ラボラトリオ'600の演奏も秀逸。
スペイン再発見〜ファンタシア、ディフェレンシア&グロサ集
 作曲者不詳: Di, perra mora / ソリニス、アルクアイ&サンス:マリオナス / サンス&アルクアイ:カナリオス
 ソリニス:ジョスカンの「はかりしれぬ悲しさ」によるファンタジア
 マチャド:ジョスカンの「はかりしれぬ悲しさ」によるグロサ / マチャド&アルクアイ: Dos estrellas le siguen
 カバニーリェス:イタリア風コレンテ / カベソン&アルクアイ: a dama le demanda
 アルクアイ:「牛を見張れ」によるディフェレンシアス / セルマ・イ・サラベルデ: Susana passeggiata
 カベソン:第1旋法によるティエント第3番 / ゲレロ:夜は暗く / 作曲者不詳&アルクアイ:ハラカス
 カベソン&アルクアイ: Susana un jur glossada

  ファミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)
  アカデミア・デル・ピアチェーレ ラケル・アンドゥエサ(S)
 録音:2012年11月、2013年2月、セビリャ。スペインの古楽系ソプラノ、ラケル・アンドゥエサを迎えてのファミ・アルクアイと自身の古楽アンサンブル、アカデミア・デル・ピアチェーレのグロッサ・デビュー・アルバム。アルクアイ&アカデミア・デル・ピアチェーレはフラメンコの若きカンタオール、アルカンヘルとのコラボレーションの大成功に代表されるように、常にスペイン音楽の可能性を追究し続け、スペイン古楽界のニュースターとして注目を集めている。
ア・ピアチェーレ〜ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽
 サンス/アルカイ編曲:マリサパロス / デ・ムルシア/アルカイ編曲:ファンダンゴ
 サンス/アルカイ編曲:パサカージェ/カナリオス / アルカイ:鳥の歌
 サント=コロンブ:涙/アルマンド/サラバンド / ラモー/アルカイ編曲:未開人たち / マレ:人間の声/ギター
 サトリアーニ/アルカイ編曲:オールウェイズ・ウィズ・ミー、オールウェイズ・ウィズ・ユー
 J.S.バッハ:アンダンテ(BWV.1003)

  ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) アルカンヘル(Vo)
  パブロ・マルティン・カミネロ(ヴィオローネ/Cb)
  アグスティン・ディアセラ、ペドロ・エステバン(Perc)
  フアン・カルロス・リベラ(テオルボ) ヨハンナ・ローズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  ラミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオロット)
  イグナシオ・デル・バジェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2013年10月-11月、セビリャ、スペイン。「スペイン再発見」(GCD-P33201)に続く鬼才ファミ・アルカイのグロッサ・セカンド・アルバム。 サント=コロンブやマラン・マレのオリジナル作品に加え、カタルーニャ民謡「鳥の歌」、スペイン・バロックのガスパル・サンス、フランス・バロックのジャン=フィリップ・ラモー、さらにはロックギタリスト、ジョー・サトリアーニのナンバーをファミ・アルカイ自身によるヴィオラ・ダ・ガンバ編曲版で。
行きと帰り〜植民地時代のスペイン・バロック音楽、フラメンコとの対話
 「土地とルーツ」
  伝承曲:トナ(*) / 不詳(15世紀):ラ・スパニャ − ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):ラ・スパニャ
  ルイス・デ・ナルバエス(活躍:1526頃-1549頃):モーロの王のロマンセ− 伝承曲:グラナイナ(*/+/#)
  不詳:「王宮の歌集」(1500頃)〜ハエンのモリリャ(*/+/#) / 伝承曲:ハレオ(*/+/#)
 「メスティソの音楽」 伝承曲:ビダリタ(*/#) / 様々な作曲家(1700頃):フォリア(#) / 伝承曲:シギリヤ(*/#)
 「舞曲」 不詳(17世紀):素晴らしいなどと言ってはならぬ(ハカラ)
       − 伝承曲:素晴らしいなどと言ってはならぬ(ブレリア)(*/+/#)
      フアン・ガルシア・デ・セスペデス(1619頃-1678):おお、なんと身を焦がすことか(グアラチャ)
       − 伝承曲:おお、なんと身を焦がすことか(グアヒラ)(*/+/#)
 ・ボーナス・トラック おお、なんと身を焦がすことか(パサカジェ)

 アルカンヘル(フラメンコ・シンガー;*) アッカデーミア・デル・ピアチェーレ
  [マリビ・ブラスコ(S;+) ミゲル・アンヘル・コルテス(フラメンコG;#) ラミ・アルクアイ、
   ヨハンナ・ローゼ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) フアン・ラモン・ララ(ヴィオローネ)
   ビセンテ・パリリャ(リコーダー) ホアキン・ロデロ(アラブ・リュート)
   エンリケ・ソリニス(バロックG/テオルボ/アーチリュート) ペドロ・エステバン(Perc)
   アグスティン・ディアセラ(フラメンコPerc) ダビド・“チュペテ "(カスタネット)
   ファーミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ/ディレクター)]
 録音:2011年12月-2012年1月、セビリャ/2011年10月、マドリッド、すべて スペイン。原盤・前出: ALQHAI & ALQHAI, ALQHAI-004 からメイキング DVD (PAL) を省き、ボーナス・トラック1曲を加えた物。
 #曲目&演奏家表記は、基本的に ALQHAI & ALQHAI レーベル代理店アナウンス時の物を使用しています。
愛を歌う〜フアン・イダルゴと17世紀スペイン
 ファルコニエリ:3声のパッサカリア/3声のチャコナ / ホセ・マリン(1616頃-1699):もう思わないで、メンギリャ
 フアン・イダルゴ(1614-1685):トロンピカバラス・アモル、夜のテネブロサ/待つ、感じる、死ぬ、恋いこがれる/
                ああ、私は何と愛をあざけり/ああ!愛よ/ため息の空気は
 ゲラウ:マリオナス / ロメロ:ああ!わたしは死ぬ、嫉妬のあまり/花咲くローズマリー
 サンス:パバナ(アルカイ編曲)/パッサカリア ニ長調

 フアン・サンチョ(T) ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ/ディレクター)
 アカデミア・デル・ピアチェーレ
  [ラミ・アルカイ、ヨハンナ・ロセ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) エンリケ・ソリニス(バロックG/アーチリュート)
   ハビエル・ヌニェス(Cemb) ペドロ・エステバン(Perc)]
 録音:2015年1月、エスパシオ・サンタ・クララ、セビリャ、スペイン。前作「ラス・イダス・イ・ラス・ブエルタス」(GCD-P33203)で、フラメンコのカンタオール、アルカンヘルとのコラボによるエキサイティングなプログラムを繰り広げたファミ・アルカイとアカデミア・デル・ピアチェーレ、今作はマドリッドの宮廷音楽家として活躍したが、1734年の大火によって多くの作品が失われてしまったフアン・イダルゴ(1614-1685)をメインに、イダルゴの同僚ホセ・マリンの作品を含むスペイン・バロックの「愛の歌」。いま注目のアンダルシアのテノール、フアン・サンチョと共演。
バッハ・アルバム〜J.S.バッハ/ファミ・アルカイ編曲:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 BWV.1003 /無伴奏チェロ組曲第4番 BWV.1010 /
 無伴奏フルートのためのパルティータ BWV.1013 /
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV.1004 〜シャコンヌ
  ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2016年3月-4月、エストゥディオス・スプートニク、セビリャ、スペイン。 古楽界に旋風を巻き起こし続けるファミ・アルカイが自ら編曲、5年の歳月をかけ満を持してリリースするJ.S.バッハ「無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集」
南の色彩〜ギターのためのバロック・ダンス
 サンス:カナリオス/パサカージェ/マリオナス / ムルシア:クンベス / クルス:ハカラス
 D.スカルラッティ:ソナタ〔 K.14 / K.1 / K.380 / K.27 〕 /
 カプスベルガー:アルペジアータ/ラ・カプスベルガー/カポーナ/パッサカリア/コラッショーネ
 リサ:マカーム・フセイニ / 伝承曲:ファンダンゴ「 Errekaxilo 」

  エンリケ・ソリニス(バロックG/テオルボ/ラブタ) バスク・バロックアンサンブル
 録音:2013年6月ファミ・アルカイ・プロデュース第1弾。スペイン北部バスク地方生まれで、主に独学でギターを学び、数々の国際コンクールを制覇、スペイン古楽界の新時代の旗手として活躍しているバロック・ギタリスト、エンリケ・ソリニスと、彼が創設者兼ディレクターを務めるバスク(エウスカル)・バロックアンサンブルによる、ギターのためのスペイン&イタリア・バロック舞曲集。ホセチュ・オブレゴンやアルカイのアンサンブル「アカデミア・デル・ピアチェレ」のメンバーでもあるビセンテ・パリジャなど、スペイン古楽界の精鋭が集い、実に溌剌とした演奏を聞かせる。
"Glossa "Cabinet"
 スペインの名門古楽レーベル GLOSSA からミッド・プライスのシリーズが登場。第1回は古い物では1993年に録音された「メランコリーの芸術」から、2002年録音の「天空のハープ」まで、廃盤となっていたタイトルが新装再発売。特に注目は、当レーベルの看板シリーズの一つながら、半数以上が入手出来なくなっている「スペインのギター音楽」の内、第3巻と第5巻が復活すること。ブリュッヘン、ラ・ヴェネクシアーナ、モレーノ、パンドルフォら、世界に名立たる超一流のアーティストたちの名演を是非ともご堪能頂きたい。近年は他レーベルから出ていた注目盤の再リリースも含まれている。
 #旧盤(入手不能)とは装丁が異なります。
GCD-C80001
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価格帯:C
ヘンデル(1685-1759):
 ソナタとトリオ・ソナタ集
(SYMPHONIA原盤)
 トリオ・ソナタ ト短調 Op.2 No.2, HWV.387 /
 ソナタ
  〔イ短調 Op.1 No.4,HWV.362 /ト短調 HWV.364b /
   イ長調 Op.1 No.14, HWV.372 /
   ヘ長調 Op.1 No.11, HWV.369〕/
 トリオ・ソナタ 変ロ長調Op.2 No.4,HWV.388
アルカディア
[クリストフ・エールサム(リコーダー)
 マイカ・ブランダン(Vn)
 ユーニス・ブランダン
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ルチアーノ・コンティーニ(リュート)
 アッティリオ・
  クレモネージ(Cemb)]
 録音:1992年2月、ゼーヴェン(スイス)。前出: SYMPHONIA (Italy), SY-92S15
GCD-C80002
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価格帯:C
わたしは愛にとりつかれた〜16世紀のリュート伴奏シャンソン集(SYMPHONIA原盤)
 作曲者不詳:わたしは愛にとりつかれた / ピエール・アテニャン(1494頃-1551/2):期待(*)
 ギヨーム・モンレイ(16世紀?):幻想曲(*) / トマ・クレキヨン(1500頃-1557?): Cessez, mes yeulx
 フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):リュートのためのリチェルカーレ第45番(*)
 クレメンス・ノン・パパ(1510頃-1555頃):慈悲 / ピエール・アテニャン: La roque, "Branles des Villages" (*)
 クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562): J'atens secours
 クローダン・ド・セルミジ/フランチェスコ・ダ・ミラノ編曲: Las ye my plains
 ピエール・アテニャン: La Magdalena (*)
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:リュートのための幻想曲第81番(*) / クレメンス・ノン・パパ:愛は我が命
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:リュートのためのリチェルカーレ第16番(*)
 クレメンス・ノン・パパ: Puisque voulez que je vous laisse
 トマ・クレキヨン: Je suis ayme de la plus belle
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:リュートのためのリチェルカーレ第63番(*)
 クローダン・ド・セルミジ: Secoures moy / ピエール・アテニャン: La brosse (*)
 クローダン・ド・セルミジ/ピエール・アテニャン編曲: Tant que vivray
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:リュートのためのリチェルカーレ第51番(*)
 トマ・クレキヨン: A vous en est de me pouvoir guarrir
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:リュートのためのリチェルカーレ第31番(*)
 トマ・クレキヨン: C'est a grand tort / フランチェスコ・スピナチーノ(1507頃活躍):リチェルカーレ第10番(*)
 トマ・クレキヨン: L'ardant amour souvent
 作曲者不詳/ピエール・アテニャン編曲: Fortune laisse moy la vye
 トマ・クレキヨン: Quand me souvient / フランチェスコ・ダ・ミラノ:リュートのためのリチェルカーレ第70番(*)

  クロディーヌ・アンセルメ(S;*以外) パオロ・ケリーチ(リュート)
 録音:1999年、ピサ(イタリア)。前出: SYMPHONIA (Italy), SY-98162。初出時点における世界初録音曲多数。
GCD-C80003
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価格帯:C
SYMPHONIA原盤、ガッティ&パンドルフォ〜
 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1620/23頃-1680):2、3、5、6声のソナタ集

 (「宗教的・世俗的合唱曲集」(1662)、「12の精選ソナタ」(1659)より)
 エンリコ・ガッティ指揮アンサンブル・アウロラ
 パオロ・パンドルフォ指揮アンサンブル・ディ・ヴィオーレ・ラビリント
 録音:1991年、ボローニャ(イタリア)。前出: SYMPHONIA (Italy), SY-91S07
 ガッティとパンドルフォがそれぞれのグループを率いて共演。今やサバールを超えたとも評されるパンドルフォは、20歳になる前にリナルド・アレッサンドリーニとともにガッティに抜擢され、トリオとして活動していた。(コメントはSYMPHONIAレーベルの前国内代理店によるものです)
GCD-C80004
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価格帯:C
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):鍵盤楽器のための作品集
 Pisne me pulvenir(クレキヨンによる)/シュザンヌ/われが苦悩したる時、主に/愉快な羊飼い(クレキヨンによる)/
 第4旋法によるティエント第7番/別れの時は/「イタリア風パヴァーヌ」によるディフェレンシア/私の最後のため息/
 「クレキヨンのシャンソンによるインタビュレーション」〜ジュ・プレ・ザン・グレ/
 Aiuli vous sola verdura(ルプスによる)/「騎士の歌」によるディフェレンシア/第5旋法によるティエント第9番/
 第2旋法によるティエント第1番/ドゥビンセラ/「ミラノ風ガイヤルド」によるディフェレンシア/
 「だれがわたしの心の苦しみを言うのか」によるティエント第4番/だれがわたしの心の苦しみを言うのか/
 第1旋法によるティエント第3番/第8旋法によるティエント第8番/はかない喜びのために(クレキヨンによる)/
 ジョスカンのミサ「祝福された聖処女」の「聖霊とともに」によるティエント第12番/
 パンジェ・リングァ第4番/「牛を見張れ」によるディフェレンシア

  エンリコ・バイアーノ(Cemb)
 録音:1998年3月、プニャノ、ピサ、イタリア。前出: SYMPHONIA (Italy), SY-98156イ・トゥルキーニ(旧・カペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ)の創設メンバーで、イタリア、ナポリ出身の鍵盤奏者エンリコ・バイアーノによるカベソン作品集が復活。
GCD-C80005
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価格帯:C
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548?-1611)、
 ジョアン・パウ・プジョル(1570-1626):聖金曜日の音楽
 作曲者不詳:王たちは起ちあがり/彼らは私の衣服を互いに分け合い / ビクトリア:彼らはその母に言いぬ
 カルドソ:神殿の幕は二つに裂け / 作曲者不詳:主は悪しき者を笑われる/わたしに逆らって立ち上がり
 ビクトリア:まるで強盗に立ち向かうように/わたしのいとしい魂を
 作曲者不詳:わたしのために報復してくださる神よ/偽りの舌をもってわたしに語り
 ビクトリア:彼らはわたしを引き渡した/わたしの目はかすみ / ジョアン・パウ・プジョル:ヨハネ受難曲
 ビクトリア:おお, 道ゆくすべての者よ、わが民よ

 ラ・コロンビーナ
  [マリア・クリスティーナ・キール(S) クラウディオ・カヴィーナ(CT)
   ジョゼプ・ベネ(T) ジョゼプ・カブレ(Br)]
 録音:1997年4月、サン・ビセンス、ウス、フランス。前出: ACCENT (Belgium), ACC-97124(当店未案内)。1990年に結成され、ルネサンス&初期バロック音楽をレパートリーとするスペインの四重唱団ラ・コロンビーナ。創設メンバーによるアルバム「聖金曜日の音楽」が復活。
GCD-C80006
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価格帯:C
ゴンザーガ宮廷におけるユダヤのポリフォニー〔旧題:ロッシ「ソロモンの2つの魂」〕
 サラモーネ・ロッシ(1570頃-1630頃):
  5声のシンフォニア/ Ornasti il veggio (第1部)/ Già del volto(第2部)/ Keter /
  5声のガリアルダ/安らかに眠れ!(第1部)/死の影におおわれて彼は言った(第2部)/
  5声のシンフォニア・グラーヴェ/あなたは行ってしまう/私の心よ、弱ってはならぬ
 ジョン・ウィルビー:おいで、心地よい夜よ / ロッシ: Bar'chu / Odekha ki'anitani / Yitgadal
 カッツァーティ:ギシラルディのアレマーナ/バルゲリーナのジーグ

  ロベルト・フェスタ(リコーダー)指揮アンサンブル・ダエダルス
  [カテリーネ・ファン・レーテム(S) パスカル・ベルタン(CT) アイタン・ソレク、ジョゼプ・ベネ(T)
   ジョゼプ・カブレ(Br) アレッサンドロ・チッコリーニ(Vn) マルクス・タピオ、
   ソフィー・ワテイヨン、レネー・シュトック、ブリジット・ガセル、ピエト・ストリカース(ヴィオール)
   マルゲリータ・デッリ・エスポスティ(リコーダー)
   ハンネローレ・デヴェーレ(Hp) ヒュー・サンディランズ(リュート/キタローネ)]
 録音:1996年10月、ヘント、ベルギー。前出: ACCENT (Belgium), ACC-97119(当店未案内)。1986年にジュネーヴで結成された アンサンブル・ダエダルスによるアルバムが復活。
GCD-C80007
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価格帯:C
わが愛のためいき〜ピエール・ゲドロン
〔グェドロン〕(1565頃-1621/2)
エール・ド・クール集
 (ロベール・バラール、ニコラ・ヴァレ、エリアス・メルテル、
  アントワーヌ・フランシスクによるリュート前奏曲付)
 前奏曲第3番(ニコラ・ヴァレ)/人間よため息をつくのをやめなさい/前奏曲第13番(ニコラ・ヴァレ)/
 ある日恋人のシルヴィーは/前奏曲第175番(エリアス・メルテル)/どのような癒やされる希望が/
 前奏曲第131番(エリアス・メルテル)/こうしてやむを得ず/
 リュートによる第1アントレ〔前奏曲〕(ロベール・バラール)/愛の混じったため息/
 前奏曲第8番(ニコラ・ヴァレ)/私はとても歌いたい/
 リュートによる第5アントレ〔前奏曲〕(ロベール・バラール)/もうだめだ、もう見ないだろう/恋するルアンドルが/
 前奏曲(アントワーヌ・フランシスク)/何という激しい苦しみ/前奏曲第109番(エリアス・メルテル)/
 羊飼いの楽しみに、喜びに/前奏曲第97番(エリアス・メルテル)/結局、何ということだ/
 前奏曲第207番(エリアス・メルテル)/この思いは終わることなく/前奏曲第93番(エリアス・メルテル)/
 初めて彼女を見た時/何を? だから恋人が/前奏曲第179番(エリアス・メルテル)/
 私の魂が決して傷つかないならば/前奏曲第3番(エリアス・メルテル)/それ故この天の驚異は

  クロディーヌ・アンセルメ(S) パオロ・ケリーチ(リュート)
 録音:1995年10月、エレモ・ディ・ロンザーノ、ボローニャ。原盤・前出: SYMPHONIA (Italy), SY-96153。 初出時の世界初録音曲多数で、ヨーロッパの批評界から絶賛されたアルバム。アンセルメの艶っぽいヴォーカルが魅力。
GCD-C80008
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価格帯:C
ジョヴァンニ・ザンボーニ(17世紀後半-18世紀初頭):
 リュートのためのソナタ集 Op.1 (1718、ルッカ刊)
 〔第9番/第6番/第1番/第3番/第4番/第2番/第7番/第8番〜アルペッジョ/第11番〜チャコーナ〕
 ルチアーノ・コンティーニ(アーチリュート)
 録音:1992年6月、エレモ・ディ・ロンザーノ、ボローニャ、イタリア。原盤・前出: SYMPHONIA (Italy), SY-92S16 。初出時の世界初録音曲多数。ピサ大聖堂の音楽家かつ撥弦楽器の名手で、さらには宝石商でもあったというザンボーニは、当作品集の成功によって優れた対位法技巧を持つ作曲家として高く評価された。演奏のコンティーニはサルディーニャ島サッサリ出身で、スイス・バーゼル・スコラ・カントルムで学び、アンサンブル・アウローラのメンバーとしても活躍した世界的名手。
GCD-C80009
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価格帯:C
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):
 フラウト・トラヴェルソとフォルテピアノのためのソナタ集
 6つのソナタ(1777、リガ刊)より〔第1番 ニ短調/第3番 ニ長調/第5番 イ長調〕
 フラウト・トラヴェルソ、チェロとチェンバロのためのソナタ集(1785年頃)〜第1番 ニ長調

  マルチェロ・ガッティ(Fl-tr) ジョヴァンニ・トーニ(Fp) ジョヴァンナ・バルバーティ(Vc)
 録音:2004年6月、聖ドメニコ教会、ピサ、イタリア。24bit/96KHz。原盤・前出: SYMPHONIA (Italy), SY-04212大バッハの息子でエマヌエルの弟、クリスティアンの兄であるヨハン・クリストフ・フリードリヒは、ビュッケブルクで活躍、父や兄の影響の下、北ドイツとイタリアの様式を受け継ぐとともに、弟と同様古典派的様式を併せ持っていた。収録の4曲はギャラント様式的な側面と表出的な様式がバランスよく結合したもので、その点に気を配って演奏する2人および3人の息もぴったり合っている。
GCD-C80010
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価格帯:C
第2のストラヴァガンツァ〜
 17世紀ナポリとヴェネツィアのヴィオール・コンソート音楽
(旧・Vol.2)
 アントニオ・ヴァレンテ:イントルチャのバッロ / カルロ・ジェズアルド:悲しや私は死す
 作曲者不詳/アレッサンドロ・ピッチニーニ:ラ・モニケ
 ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:ガリアルダ第1番「ラ・ガランテ」
 ジャンピエトロ・デル・ブオーノ:ソナタ第7番(「めでたし、海の星」による)
 ジョヴァンニ・レグレンツィ:ソナタ第6番 / ケルビーノ・ウェージヒ:カンツォーネ第2番
 ザロモーネ・ロッシ:ルッジェーロのアリアによるソナタ
 ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ:半音階的ガリアルダ第5番「ラ・トラバーチ」/半音階的カンツォン第7番
 バルトロメオ・モンタルバーノ:シンフォニア第11番「ピアネッロ」
 ベルナルド・ストラーチェ:パストラーレ / ジョヴァンニ・デ・マック:第2のストラヴァガンツァ

  グイード・バレストラッチ(ソプラノ・ヴィオール)指揮ラモローゾ
 [アルバ・フレスノ、ジョルディ・コメリャス(テナー・ヴィオール/バス・ヴィオール) サンティ・ミロン
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ジョアッキーノ・デ・パドヴァ(ヴィオローネ) ロレダーナ・ジントーリ
   (ダブルHp) マッシミリアーノ・ラシェッティ(Cemb/Org) アルベルト・マッキーニ(Perc)]
 録音:1999年8月、聖ステファノ教会、ルッカ、イタリア。原盤・前出: SYMPHONIA (Italy), SY-99170 。初出時の世界初録音曲多数(奏者カナ表記等は SYMPHONIA レーベルの旧・国内代理店によるものを元にしています)
GCD-C80011
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価格帯:C
ピエル・ドメニコ・パラディエス(1707-1791):
 12のチェンバロ・ソナタ集(ロンドン、1754)
 〔第11番/第9番/第10番/第4番/第6番/第7番/第2番/第1番/第5番/第12番/第8番/第3番〕
  エンリコ・バイアーノ(Cemb)
 録音:1995年10月、エレモ・ディ・ロンツァーノ、ボローニャ、イタリア。 前出: SYMPHONIA (ITALY), SY-95140。全曲、発売時の世界初録音。# SYMPHONIA レーベルの前代理店に多くを拠ります。 モーツァルトやクレメンティらからも高く評価されたソナタ集。バイアーノは旧・カペラ・デラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ〔現・イ・トゥルキーニ〕のチェンバリストを長く務めたが、おそらく当盤がソロ奏者としての初音盤だった。マルクス兄弟のグルーチョを小柄にしたような風貌だが、腕は達者。
GCD-C80012
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価格帯:C
クロード・ル・ジュヌ(1528/30-1600):古い韻律によるエールと詩篇歌集
 クロード・ル・ジュヌ: Vien, belle, vien / Vers toy, Seigneur dous / O que je peusse à mon gré /
             Doucette, doux sucre fin / Vous qu'amour tou-bon favorize / Tel se plaint d'amour /
             Voicy le verd et beau May / Las! Je me pleing / O doux et beaux yeux /
             Rendons graces à Dieu / Mon coeur que d'ennuis / Une puce j'ay /
             Enten de mes plaints / Puisque ne veus me guerir / Qu'est devenu ce bel oeil
 ヨアヒム・ファン・デン・ホーヴ(1567-1620):幻想曲第4番/クーラント/前奏曲/パヴァーナ
 ジャック・エディンソン:幻想曲 / ジュリアン・ペリション:クーラント
 エマヌエル・アドリアーンセン:前奏曲〔第9旋法/第3旋法/第10旋法〕/パッソメツォ
 エリアス・メルテル(1560頃-1626):前奏曲〔第61番/第4番〕

  クロディーヌ・アンセルメ(S) パオロ・ケリーチ(リュート)
 録音:2000年2月、プニャノ、ピサ、イタリア。前出: SYMPHONIA (ITALY), SY-99174。発売時点での世界初録音曲多数。フランス・ルネサンスの大作曲家ル・ジュヌの歌曲を、女声とリュートで再現したアルバム。# SYMPHONIA レーベルの前代理店に拠る部分があります。なお、国内代理店のアナウンスからは、なぜかメインのル・ジュヌ作品名表記が全て抜け落ちており、欧文のみですが当店で補完しました。
GCD-C80013
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価格帯:C
ユングヘーネル〜ジルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1686-1750):
 リュート組曲集〔ハ短調/ト短調/ニ短調(*) 〕
 コンラート・ユングヘーネル(リュート)
 録音:1978年9月(*)、1979年9月(無印)、メルセン、ベルギー。 原盤・既出 CD : ACCENT, ACC-67910 [ACC-10010] 〔ヴァイス:リュート作品集/廃盤、入手不能〕(無印), ACC-77801 [ACC-10001] 〔18世紀ドイツのリュート音楽〜J.S.バッハ&ヴァイス:リュート作品集〕(*) 。ユングヘーネルが ACCENT レーベルへ残した諸録音から、2枚に亘っていたヴァイスの組曲を1枚にまとめた物。
GCD-C80014
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(2CD)
1.5CD価格
価格帯:C
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):
 2つのオーボエとファゴットのための6つのトリオ・ソナタ Z.181
 〔第1番 ヘ長調/第2番 ト短調/第3番 変ロ長調/第4番 ト短調(#) /第5番 ヘ長調(#) /第6番 ハ短調〕

 パウル・ドンブレヒト、マルセル・ポンセール、ク・エビンゲ(Ob)
 ダニー・ボンド(Fg) キアラ・バンキーニ(Vn)
 リヒテ・ファン・デル・メール(Vc) ロベール・コーネン(Cemb)
 録音:1982年11月(#)、1988年2月(無印)、ブリュッセル、ベルギー。 原盤・既出 CD : ACCENT, ACC-8848 [ACC-30048] 〔廃盤、入手不能〕。ボヘミア生まれのゼレンカはドレスデンの宮廷音楽家として活躍した人物。このトリオ・ソナタ集はダブルリード楽器主体の絡み合いが独特のニュアンスを醸しだしていて人気がある。録音が6年も離れているが、メインのオーボエはドンブレヒトで変わりない。そして1、2、6番ではマルセル・ポンセールが加わるという豪華さ。バンキーニたちの盛りたても聴きもの。
GCD-C80015
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価格帯:C
Missa in Granada c.1520 〜
 ペドロ・デ・エスコバル
(1465/70-1535/54):4声のミサ「グラナダのミサ」(1520年頃)
 フランシスコ・デ・ペニャロサ(1470頃-1528):4声のモテット
  〔 O domina sanctissima / Pater noster / O decus virgineum 〕
 グレゴリオ聖歌:土曜日の聖母マリアの聖務日課/他
 ドミニク・ヴェラール(CT)指揮アンサンブル・カントゥス・フィグラートゥス
 録音:2000年6月1日-4日、聖ペーテル教会、ブランジンゲン、ドイツ。 原盤・既出 CD : CHRISTOPHORUS, CHR-77263 アンサンブル・ジル・バンショワの名演で知られる主催者ドミニク・ヴェラールと、彼の率いるアンサンブル・カントゥス・フィグラートゥスが突然(そして唯一) Christophorus レーベルへ録音したアルバム。ヴェラールはもちろん指揮だけでなく、ペッター・ヨハンセンとともにソロの歌唱も披露している。ペドロ・デ・エスコバルはスペインで活動したポルトガルの作曲家。卓越した対位法技巧を駆使し、歌詞をすぐれた感受性で扱う作曲家とされる。ミサ曲は完成されたものが2曲あり、これは2番目の作品だという。当時の様式にのっとり、ペニャロサのモテットで開始され、グレゴリオ聖歌を交えて歌われる。
GCD-C80016
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価格帯:C
フランチェスコ・ガスパリーニ(1668-1727):
 ソプラノとアルトのための二重唱曲「ドーリとダリソ」
フランチェスコ・ガスパリーニ(*)、ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747) (#) 共作:
 インテルメッツォ「小人、フランス男とアルメニア娘、もしくは
           ミレーナとフローロ」〔第1幕(*) /第2幕(#) /第3幕(*) 〕
  エレーナ・チェッキ・フェーディ(S) ルチア・シャンニマニコ(A)
  マルコ・オレスターノ・クリスタレッラ(Br) カルロ・イパタ指揮アウセル・ムジチ
 録音:2003年11月、サン・ドメニコ教会、ピサ、イタリア/初発売:2005年。 原盤・初出・前出: SYMPHONIA (ITALY), SY-0320717世紀後半から18世紀前半にかけて活躍した2人の作曲家の美しい声楽作品。ガスパリーニはオペラを含む声楽曲に高い評価を得ていた作曲家。その特徴は、音楽学者バーニーが「上品で優雅で自然であり、時に哀愁に満ちている」と評した言葉に凝縮されている。ボノンチーニはアレッサンドロ・スカルラッティとヘンデルの間の世代に属し、ヘンデルのオペラが登場する直前に高く評価されていた作曲家。ガスパリーニと共作した「小人、フランス男とアルメニア娘、もしくは、ミレーナとフローロ」は、1718年、ドレスデンで初演されたロッティのオペラの幕間劇として作曲されたもの。共作以前から、ガスパリーニが自分の論文をボノンチーニのカンタータに対する絶大なる賛辞で締めくくるなど、両者の良好な関係からこの作品が生まれたことがうかがえる。
GCD-C80017
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価格帯:C
アントニオ・ヒメネス・マンホン(1866-1919):ギター作品集
 ロマンス第3番/バスクの歌 Op.19 /ノヴェレッタ〔第1番/第2番〕/
 ギターのためのロマンス「愛の物語」 Op.18 /
 有名なアンダルシアの奇想曲 Op.17 /伝説/ハバネラ「 Quiero y no quiero 」
  ラファエラ・スミッツ(G)
 録音:1998年11月、 Vereenigde Doopsgezinde Kerk, ハールレム、オランダ。使用楽器:1899年、ビセンテ・アリアス製作。原盤・初出・前出: ACCENT (BELGIUM), ACC-98131 [ACC-298131 / ACC2-98131] 。スペイン南部アンダルシア州で生まれたマンホンは1歳で失明したが、幼時より音楽を学び、14歳のとき単身パリに出て学習を終え、ヨーロッパから南米まで広く演奏旅行を行いブエノスアイレスで生涯を閉じた、ギターにかぎらず幅広いジャンルの作品を書いたギタリスト・作曲家で、後のリョべト、バリオスらに影響を与えた。必要以上に過激な奏法を取らず、誰にでも親しまれる哀愁を帯びた美しい曲ばかり。ベルギーの女流奏者スミッツの演奏も優しさを感じさせる秀逸なもの。
GCD-C80018
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価格帯:C
エンリコ・ガッティ、ピエモンテの真珠〜
 18世紀イタリアのヴァイオリン音楽
〔旧題:18世紀ピエモンテ楽派の音楽〕
 ジョヴァンニ・ロレンツォ・ソーミス(1688-1775):ソナタ イ短調 Op.1 No.1
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ソーミス(1686-1763):ソナタ ハ長調 Op.6 No.4
 ガスパーレ・ジュゼッペ・キアブラーノ(1725-1802):ソナタ第3番 ヘ長調
 フェリーチェ・ジャルディーニ(1716-1796):ソナタ第2番 ト長調 Op.31
 ジョヴァンニ・バッティスタ・カナヴァッソ(1713-1784):ソナタ第2番 ニ短調
 ガエターノ・プニャーニ(1731-1798):ソナタ 変ロ長調 Op.6 No.1
  エンリコ・ガッティ(Vn) アントニオ・モスカ(Vc) ジョルジョ・タバッコ(Cemb)
 録音:1992年1月、サン・キアーラ教会、ブラ、イタリア/初発売:1993年。 原盤・初出・前出: SYMPHONIA (ITALY), SY-92S13。全曲、初出時の世界初録音。イタリア北部、ピエモンテ地方で活躍した作曲家たちの作品集。ジョヴァンニ・バッティスタ・ソーミスはコレッリの弟子でルクレールの師。その弟のジョヴァンニ・ロレンツォ・ソーミスは画家としても名を成した(コメントは SYMPHONIA の前国内代理店から提供された物と、当店が独自に代理店担当者に依頼した物を元としています)。
GCD-C80019
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価格帯:C
聖なる花環〜17世紀ナポリの教会音楽集
 〔旧題:ナポリ風に変えられたモンテヴェルディ〜
  モンテヴェルディの時代のナポリの教会音楽家たち〕
 ボナヴェントゥーラ・チェッローニオ(17世紀):全てのものよ、喜ばん / 単旋律聖歌:聖フランチェスコに捧げる
 フランチェスコ・サビーノ(1620?-1660以降):フランシスコ、キリストのしもべ
 作曲者不詳(17世紀):オ・ベアテ・ジャニュアリ
 アントニオ・サビーノ(1591-1650):祝福されし殉教者ヤヌアリウス / 単旋律聖歌:祝福されしヤヌアリウス
 アントニオ・サビーノ: Jubulate coelestes chori (a 3 voci con sinfonia)
 アンドレア・ファルコニエーリ(1585/86-1656):シンフォニア第2番
 ジョヴァンニ・マリア・サビーノ(1588-1649):おお、聖なる晩餐よ
 シピオーネ・ステッラ(1558?-1622):チェンバロのためのカンツォン第2番
 フランチェスコ・サビーノ: Scitote quoniam Dominus
 ジョヴァンニ・マリア・サビーノ:まことの十字架 / シピオーネ・ステッラ:カンツォン第1番
 ジョヴァンニ・マリア・サビーノ:御身の讃美に満たされん事を/主にむかいて新しき歌をうたえ
 単旋律聖歌:聖なる守護の天使よ / ジョヴァンニ・マリア・サビーノ:天使の糧/見よ、天使のパンを
 シピオーネ・ステッラ:ロマネスカによるチェンバロのための様々なパルティータ
 アンドレア・ファルコニエーリ:彼女は誰なのか / 作曲者不詳(17世紀):シンフォニア
 (ジョヴァンニ・マリア・?)サビーノ:イエス、天の栄冠

  ロベルタ・インヴェルニッツィ、アントネッラ・イッポーリト(S)
  ダニエーラ・デル・モナコ(A) ロザリオ・トターロ(T)
  エンリコ・バイアーノ(Cemb) アントニオ・フローリオ(Vc)指揮
  カペラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ〔現・イ・トゥルキーニ〕
  コレギウム・グレゴリアヌム・デッラ・ピエトラサンタ
 録音:1993年9月、ナポリ、イタリア/初発売:1995年?。 原盤・初出・前出: SYMPHONIA (ITALY), SY-93S19。全曲、初出時の世界初録音。
GCD-C80020
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価格帯:C
フランチェスコ・バルサンティ(1690-1772):
 フルートと通奏低音のための6つのソナタ集 Op.1 (1724刊)
 アルカディア[クリストフ・エールサム(リコーダー)
        ユーニス・ブランダン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
        アッティーリオ・クレモネージ(Cemb)]
 録音:1993年6月、 Eremo di Ronzano, ボローニャ、イタリア/初発売:1994年。 原盤・初出・前出: SYMPHONIA (ITALY), SY-93S18。初出時の世界初録音。
GCD-C80021
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価格帯:C
イザベル・ファウスト〜アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841):
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集
 〔変ロ長調 Op.13 /ハ短調 Op.4 No.2 /変ホ長調 Op.7 No.2 /ハ長調 Op.9 /ハ長調 Op.7 No.1 〜アダージョ〕

 イザベル・ファウスト(Vn) トーマス・ライプル(Va)
 録音:2002年12月12日-19日、ボースヴィル芸術館 [Kunstlerhaus Boswil] 、スイス。初出・前出: Pan Classics (SWITZERLAND), PC-10172 。 録音技師:服部光一郎/編集:イェンス・ヤーミン(MUSICA NUMERIS)。 アレッサンドロ・ロッラは、イタリアのパヴィーアに生まれ、パルマ公の宮殿で首席ヴィオラ奏者、首席ヴァイオリン奏者、指揮者を務め、ミラノ・スカラ座では首席ヴァイオリン奏者&指揮者、ミラノ音楽院ではヴァイオリンとヴィオラの主任などを歴任した。作曲家としても多作で、多くの交響曲、協奏曲、二重奏曲、ヴィオラ・ソナタなどを残している。
GCD-C80022
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価格帯:C
Nuevo Mundo 〜 17世紀ラテン・アメリカの音楽
 ・スペイン ジュアン・イダルゴ(1612-1685):わたしの嬰児が生まれた祝いに
       ヘロニモ・ゴンサレス修道士:なんと静謐な夜
 ・メキシコ エルナンド・フランコ(1532-1585):舞曲/われらが主の、祝福されたる母
       ガスパル・フェルナンデス(1570頃-1629):
        歌おう、わたしの小さな花に!/もしも神がお貸しくださったなら/
        眠れ、眠れ、わが子よ/あふれる恩寵とともに、お生まれになった美しき嬰児
       フアン・グティエレス・デ・パディリャ(1590-1664):ああ!聖フランチェスコ様/さあ幕間劇だ
       フアン・ガルシア(1619-1678):うるわしき愛は
 ・グァテマラ アントニオ・デ・アビラ(16世紀頃活躍):舞曲 / ディエゴ・フェルナンデス(16世紀頃活躍):舞曲
 ・ボリビア フランシスコ・デ・ペニャロサ(1470頃-1528):舞曲
       ジュアン・デ・アラウホ(1646-1712):
        愛するものが眠っているなら/教えて下さい、愛する方/黒い人たち、星の兄弟たち
       ディエゴ・ホセ・デ・サラサル(1660頃-1709):追い出せ! 小さな暴れ牛を
 ・ペルー トマス・デ・トレホン(1644-1728):わが主はお気づきになった
      作者不詳:天の喜びであらせられる方/花火と見れば歌いたくなる

 マリア・クリスティーナ・キール、アドリアナ・フェルナンデス(S)
 ロベルト・バルコーニ(CT) ピエトロ・ヴァルグァルネラ(T)
 ジュゼプ・カブレ(Br) グイド・モリーニ(Cemb)
 ガブリエル・ガリード指揮アンサンブル・エリマ、
 ストゥディオ・ディ・ムジカ・アンティカ・アントニオ・イル・ヴェルソ
 録音:1991年2月。ピリオド楽器使用。初発売時の世界初録音。初出: Symphonia (ITALY), SY-91S05(旧題:新世界の世紀〜17世紀ラテンアメリカのビリャンシコとオラシオ集 [Il Secolo d'Oro nel Nuovo Mondo] )/前出: Pan Classics (SWITZERLAND), PC-10230 〔旧題: Hanacpachap - Latin American music at the time of the Conquistadores 〕。
 K617 レーベルから中南米バロック音楽のプロジェクトやモンテヴェルディの大作シリーズをリリースして好評を博したガリードが、シンフォニアに残した唯一の録音。キールのファンが意外に見落としている一枚(演奏家詳細とコメントは SYMPHONIA レーベルの前・代理店に、曲目詳細は PAN CLASSICS の代理店に、それぞれ拠るものです)。
GCD-C80023
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価格帯:C
私に答えよ〜ナポリ・バロックの典礼音楽
 〔旧題:星の舞台に〜フランチェスコ・プロヴェンツァーレ時代のナポリの音楽院における音楽 1660-1700
   [Sacred music in the Neapolitan conservatories at the time of Francesco Provenzale /
    Sacred vocal music of the late 17th century in Naples, Italy] 〕

 ガエターノ・ヴェネツィアーノ(1665-1716):
  Quare de vulva / Manus tuae fecerunt me / Fuga a 2 violini / Responde mihi
 ニコラ・ファーゴ(1677-1745): Laudate pueri / Beatus vir
 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ (1624-1704):
  Pange lingua (attr.) / Sui palchi delle stelle / cantata morale "per la nascita del Verbo"
 ガエターノ・グレコ(1657頃-1728): Pastorale per tastiera (for organ)
 作曲者不詳(17世紀末、ナポリ): Pastorale per tastiera / ニコラ・ファーゴ: Quid hic statis pastores

 アントネッラ・イッポリート、ジェーン・ホートン(S) ダニエラ・デル・モナコ(A)
 アントニオ・フローリオ指揮カペラ・ナポリターナ
 録音:1990年11月、1993年5月、カペッラ・レアル、ポルティーチ、ナポリ近郊、イタリア/ (P) 1993 。録音&初発売時点における世界初録音。原盤・前出 :Symphonia (ITALY), SY-93S20 。 録音時・初出時の演奏団体名:カペラ・デラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ。 典礼音楽を「死者のための典礼」「聖体祭」「降誕祭」の3セクションにわけて収録。
GCD-C80024
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価格帯:C
シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1686-1750):2つのリュートのためのソナタ集
 (ドレスデンの手稿譜より、失われたパートをカール=エルンスト・シュレーダーが復元)
  〔イ長調/ハ長調/変ロ長調(*) /ソナタ ニ長調〕
 ロバート・バート、カール=エルンスト・シュレーダー(リュート)
 ガエターノ・ナシッロ(Vc;*)
 録音:1998年6月、ボローニャ、イタリア|初出当時の世界初録音|ピリオド楽器使用|初出: Symphonia (ITALY), SY-98159 〔廃盤〕|前出: Pan Classics, PC-10238 〔廃盤〕。作曲家&奏者表記・曲目(内)詳細等はSYMPHONIAレーベルの前・代理店に拠ります。楽奏者たちから絶大な信頼を集めていた故K=E.シュレーダーの忘れ形見、バッハも敬愛したリュートの巨匠ヴァイスの秘蔵作品復元版を、ヴァイス復権の旗手とともに。
GCD-C80025
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価格帯:C
カンシオン、ロマンセとソネト〜16世紀スペインの世俗声楽作品
 ジュアン・デル・エンシナ(1468-1530):
  Triste España sin ventura / Antonilla es desposada / Tan buen ganadico /
  Mi libertad en sossiego / Pues que tú, Reina del cielo / Cucú, cucú, cucucú
 フランスシスコ・ゲレロ(1528-1599):
  Niño Dios, d’amor herido / Prado verde y florido /
  Huyd, huyd / Si tus penas no pruevo / Todo quanto pudo dar
 ジュアン・バスケス(1510-1560):
  A, hermosa, abrime cara de rosa / ¿Con qué la lavaré? / Torna, Mingo, a namorarte /
  Si no os uviera mirado / En la fuente del rosel / Soledad tengo de tí /
  Buscad buen amor / O dulce contemplación / De los álamos vengo, madre
 マテオ・ロメロ(1575-1647): ¿A quién contaré mis quejas?
 作曲者不詳(17世紀前半):
  En Belén están mis amores / Como suele el blanco zisne / Soberana María / Las voces del fuego

 ラ・コロンビーナ[マリア・クリスティーナ・キール(S) クラウディオ・カヴィーナ(CT)
            ジョゼプ・ベネ(T) ジョゼプ・カブレ(Br)]
 録音:1995年4月、ハールレム、オランダ|初出・前出・旧品番: Accent, ACC 95111 D〔当店未案内、廃盤〕。
GCD-C80101
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価格帯:C
騎士の歌〜ビウエラのための音楽
 ルイス・ベネーガス・デ・エネストローサ(c.1510-c.1557):
  牛を見張れによる5つの変奏曲/では話してくれぬのか/
  クラーロス伯爵による5つのディフェレンシアス/パバナとその変奏
 ミゲル・デ・フエンリャーナ(c.1500-ca.1579):
  「花咲く日々に生きるかぎり」のグロサ/音階的パッセージの幻想曲/何で洗いましょう/
  ムーア人はアンテケラから馬に乗って去っていく/小麦色の肌の少女よキスしておくれ
 ディエゴ・ピサドール(1509/10-a.1557):
  騎士に告げよ/マドナ・マラ・ヴォストラ/ラ・コルテシア/演奏容易なパバナ
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):
  「婦人の望み」によるディフェレンシアス/「騎士の歌」によるディフェレンシアス
 エンリケス・デ・バルデラーバノ(c.1500-a.1557):
  ソネット第27番/ソネット第27番/ソネット第8番/カンシオン第7番
 ルイス・ミラン(ca.1500-1561):
  ファンタシア第8番/ファンタシア第12番/ファンタシア第1番/
  愛は誰が持っている?(ビリャンシーコ)/話して恋人よ(ビリャンシーコ)/
  ファンタシア第11番/パバナ第4番/パバナ第5番
 シマンカスの写本:牛を見張れによる変奏曲
  ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ)
 録音:1992年5月、エル・エスコリアル修道院、スペイン。旧品番:GCD-920101(当店未案内/廃盤)。エンジニア&プロデューサー:ホセ・ミゲル・モレーノ、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 GLOSSA レーベルがリリースした記念すべき第1作アルバム。巨匠ホセ・ミゲル・モレーノが弾く16世紀スペインのビウエラのための音楽。
GCD-C80102
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価格帯:C
メランコリーの芸術
 シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1686-1750):
  シャコンヌ/
  リュート・ソナタ(組曲)第5番 ニ長調/
  プレリュード/メヌエット/ファンタジア/
  リュート・ソナタ(組曲)第9番 ニ短調/
  シャコンヌ
ホセ・ミゲル・
 モレーノ(リュート)
 録音:1993年6月、エル・エスコリアル修道院、サン・ロレンツォ、スペイン。旧品番:GCD-920102/GCD-2K0102。エグゼクティヴ・プロデューサー、プロデューサー、エンジニア:カルロス・セスター(旧 GCD-2K0102では、レコーディング・プロデューサー&エンジニア:ホセ・ミゲル・モレーノ、とされていた)。
 "Glossa Cabinet" シリーズ。後期バロック時代のドレスデンで宮廷付きリュート奏者、作曲家として活躍し、そのリュート作品は生前、ライプツィヒを主な活躍の場としていたJ.S.バッハによる鍵盤作品と同等の評価を得ていたというヴァイスの数あるCDのなかで、ラテン趣味的異彩を放ちながら、最高の演奏との評価も受けているモレーノの代表的名盤。
GCD-C80104
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価格帯:C
ロベール・ド・ヴィゼー(c.1650-1725):
 テオルボのための小品集

 テオルボ曲集 ト長調/
 リュリ氏の「スペイン人の入場」/
 リュリ氏の「住まい」/
 リュリ氏の「アルレクィンのシャコンヌ」/
 テオルボ曲集 ハ長調/クープラン氏の「森の精」/
 クープラン氏の「羊小屋」
ホセ・ミゲル・モレーノ
(テオルブ・ド・ピエス
 [独奏用テオルボ])
 録音:1995年11月、エル・エスコリアル修道院(スペイン)。旧品番:GCD-920104/GCD-2K0104
 エンジニア&プロデューサー:ホセ・ミゲル・モレーノ、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 ルイ14世の音楽教師、宮廷楽団付きの歌手、当代有数のギター弾きとして、宮廷、そして太陽王から愛されたロベール・ド・ヴィゼーによるテオルボ作品。当録音は、作曲者ヴィゼーが想定した楽器テオルブ・ド・ピエス(独奏用テオルボ)を用いた初めての録音として話題になった。
GCD-C80106
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価格帯:C
天使のリュート〜アンジェリクとテオルボのためのフランス・バロック作品集
 ミシェル・ド・ベテュヌ(17世紀):アンジェリクのための曲集 ハ長調
 ロベール・ド・ヴィゼ(1650頃-1732頃):嘆き(ド・ヴィゼ嬢へのトンボー)
 アントワーヌ・フォルクレ(1671/72-1745):ビュイソン(茂み)
 ロベール・ド・ヴィゼ:テオルボ曲集 ニ長調
 ジャン=バディスト・リュリ(1632-1787):ガラテアのシャコンヌ
 ロベール・ド・ヴィゼ:クロ・デュ・メニル(サラバンド)/シャコンヌ
 マラン・マレ(1632-1728):夢見る人
  ホセ・ミゲル・モレーノ(アンジェリク/テオルブ・ド・ピエス)
 録音:1997年7月、San Lorenzo de El Escorial (スペイン)。旧品番:GCD-920106, GCD-2K0106レコーディング・プロデューサー&エンジニア:ホセ・ミゲル・モレーノ。名匠モレーノが自ら復元した2種の楽器による、フランス・バロックの雅と神秘。アンジェリクはハープに近い弦構造を持つリュート型の楽器、テオルブ・ド・ピエスは独奏用小型テオルボのこと。
GCD-C80108
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価格帯:C
皇帝の歌〜ビウエラのための音楽
 エステバン・ダサ(16世紀後半活躍):
  長いパッセージによるファンタジア〔第22番/第21番〕
 ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):レセルカダ
  〔第3番(ベルガマスカ)/第2番(新パッサメッツォ)/
   第5番(古いパッサメッツォ)/第7番(ロマネスカ)〕
 ルイス・マイモン(16世紀?):「牛」によるディフェレンシア
 アロンソ・ムダラ(1510頃-1580):「クラロス伯爵」によるディフェレンシア
 作曲者不詳:夜明けにおいで
 ルイス・デ・ナルバエス(1500年頃-1555頃):
  「クラロス伯爵」によるディフェレンシア/何で洗おう?
 フアン・バスケス(1510頃-1560以降)/
  ミゲル・デ・フエンリャナ(1500頃-1579)編曲:君は私を殺めた
 ディエゴ・ピサドル(1509/10?-1557以後):もし夜が暗くなったら
 クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562)/ミゲル・デ・フエンリャナ編曲:
  「花咲く日々に生きるかぎり」のグロサ
 フランシスコ・パエス(16世紀):「牛」によるディフェレンシア
 ルイス・デ・ナルバエス:皇帝の歌
  ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ)
 録音:1998年4月、San Lorenzo de El Escorial (スペイン)。旧品番:GCD-920108(当店未案内)。「騎士の歌」(GCD-920101 [廃盤] /GCD-C80101)の続編。
GCD-C80109
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(2CD)
1.5CD価格
価格帯:C
常にダウランド、常に悲しく〜ジョン・ダウランド(1563-1625)/ホセ・ミゲル・
 モレーノ編曲:ルネサンス・リュートとギター(テオルボ)のための二重奏曲集
 ウィンター夫人のジャンプ/靴屋の女房/蛙のガリアード/ジョン・ラングトン氏のパヴァン/ラングトン氏のガリアード/
 わが窓より立ち去れ/ジョン・スミス卿のアルメイン/華やかな戦いのガリアード/ファンタジー(**)/
 ラ・ミア・バルバラ(私のバルバラ)/ノリッシュ夫人の喜び/ニコルス夫人のアルメイン/ファンシー/
 常にダウランド、常に悲しく/デンマーク王のガリアード/(無題作品)/ケイス博士のパヴァン/ガリアルダ/
 ラクリメ(ラクリメ・パヴァン〔涙のパヴァン〕)/レイトン夫人のアルメイン/プレルディウム(前奏曲)/
 ウィロビー閣下ご帰館/若い娘/ストラング卿のマーチ/運命/ぼくの受けた苦しみを/1日でもあるとすれば/
 ハンスドン夫人のパフ(アルマンド)/ファンシー/ソルス・クム・ソラ(男ひとりに女ひとり)/
 エリザベス女王のガリアード/タールトンの復活

  ホセ・ミゲル・モレーノ(ルネサンス・リュート;*)
  エリジオ・キンテイロ(テオルボ;# /G;+)
 録音:2002年9月、サン・ミゲル教会、クエンカ、スペイン。使用楽器:ホセ・ミゲル・モレーノ、2002年製作(*) /ルルデス・ウンシャリャ、1997年製作(#) /カルロス・ゴンザレス、1999年製作(+) 。旧品番:GCD-92010916-17世紀、出身地の英国のみならず、イタリアやデンマークなど大陸にまで進出し活躍したリュート奏者兼作曲家ジョン・ダウランドと、新世代のピリオド・ギター&リュート奏者ホセ・ミゲル・モレーノの時空を越えた邂逅。ダウランドのリュート作品集は当然リュートのソロで演奏することを想定しているが、そんなことは百も承知の上、モレーノはあえてクインテイロのギター(またはテオルボ)を従え、すべてデュオとして演奏している。「実際に当時このような楽器編成で演奏されたという証拠はどこにもない」と解説書に謳ってある通り、これはモレーノの遊び心一杯の解釈。偽作やそれと疑わしいものを省いて楽譜通り演奏した、きわめて学問的な探求を目指したディスクとはコンセプトがまったく違う。したがって、明らかに偽作とされる作品(**)もわざわざ収められている。
GCD-C80201
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価格帯:C
ベラスケス時代の音楽〜17世紀スペインの歌曲と器楽作品集
 ガスパル・サンス(1640頃-1710頃)、アントニオ・マルティン・イ・コル(1660頃-1734頃):フォリア
 フアン・イダルゴ(1612/6頃-1685): Peynándose estaba un olmo / Tonante dios!
 アントニオ・マルティン・イ・コル: Canarios / ホセ・マリン(1619-1699): Ojos, pues me desdeñas
 バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(1585頃-1638頃): Susanne ung jour
 フアン・イダルゴ: De las luces que en el mar / Cuydado, pastor
 ガスパル・サンス: Canarios / フアン・イダルゴ: Ay, que me rio de Amor
 ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1626頃-?):エスパニョレッタ / ホセ・マリン: Aquella sierra nevada
 バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ:ファンタジア / ホセ・マリン: No piense Menguilla
 フランシスコ・ゲラウ(17世紀中頃-18世紀初頭): Marionas
 セバスティアン・ドゥロン(1660-1716): Sosieguen, descansen
 フアン・イダルゴ: Ay, que me rio de Amor / ガスパル・サンス: Lantururú

 ホセ・ミゲル・モレーノ(G/テオルボ)指揮アンサンブル・ラ・ロマネスカ
 [マルタ・アルマハノ(S) パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  フアン・カルロス・デ・ムルデル(テオルボ) ヌリア・リョピス(アルパ) トニー・ミラン(Cemb)]
 録音:1991年11月、1992年4月、以上 アバントス礼拝堂、コンスエロ村、サン・ロレンツォ、スペイン。旧品番:GCD-920201。スペイン古楽ファンには言わずと知れた、当レーベル初期の名盤。
GCD-C80202
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価格帯:C
女ってもんとギターの弦にゃ
 〜イタリアとスペインのギター伴奏歌曲とギター曲集

 ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806):
  純な娘/移り気な女/堅気の女/報い
 フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):
  アンダンテ・アッフェトゥオーソ
 マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):
  3つのアリエッタ
   [遅れ/その日はいつ来るの/ほかの男の腕に]/
  アンダンティーノ・ソステヌート/
  3つのアヴァティーナ
   [あわて、うろたえて/愛の神よ、なぜ/
    あまりの苦しみ]
 フェルナンド・ソル(1778-1839):
  宗教的祈りの楽章/
  4つのアリエッタ
   [涙/魂をなくして/哀れな心/
    私のうそつき!/若さも輝きも失い]
 ヨハン・ガスパール・メルツ(1806-1856):無言歌
 フェルナンド・ソル:5つのセギディーリャ
  [私の目があなたを死なせるというのなら/
   ムチャチャ、あんたの恥じらいは
    どこへいっちまったんだい?/
   私の不用心な目は/永遠の安息のセギディーリャ/
   女ってもんとギターの弦にゃ]
マルタ・アルマハーノ(S)
ホセ・ミゲル・モレーノ
(ロマンティックG)
 録音:1994年10月、1995年1月、サン・ミゲル大聖堂&エル・エスコリアル修道院(スペイン)。使用楽器:ルールデス・ウンシャーリャ(J.M.モレーノ夫人)製作(1800年頃製作モデルのレプリカ)。旧品番:GCD-920202/GCD-2K0202
 エンジニア:ホセ・ミゲル・モレーノ、プロデューサー:ロウルデス・アンチッラ、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 グロッサの歌姫アルマハノ(アルマハーノ)とモレーノのデュオによるラテンの雰囲気豊かなアルバム。もちろんピリオド楽器使用。
GCD-C80203
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価格帯:C
Al Alva Venid 〜スペイン・ルネサンスの世俗音楽
 ルイス・デ・ナルバエス、フアン・デル・エンシナ、
 ディエゴ・オルティス、アロンソ・ムダラ、作曲者不詳、他の作品
  ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ)指揮アンサンブル・ラ・ロマネスカ
   [マルタ・アルマハノ(S) パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
    フアン・カルロス・デ・ムルデル(ビウエラ/G) ペドロ・エステバン(Perc)]
 録音:1995年3月、クエンカ、スペイン/ (P) 1995 。旧品番: GCD-920203 〔当店未案内、廃盤〕。
GCD-C80204
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価格帯:C
ミゲル・デ・フエンリャーナ(c.1500-c.1579):ビウエラ曲集「オルフェニカ・リラ」(1554)
 ヌリア・リアル(S) カルロス・メーナ(CT)
 ホセ・ミゲル・モレーノ(ビウエラ/ディレクター)オルフェニカ・リラ
 [グイド・バレストラッチ、アルバ・フレスノ、セルヒ・カサデムント(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  フアン・カルロス・デ・ムルデル(ルネサンスG) フェルナンド・パス(リコーダー)
 ダビド・マヨラル(Perc)]
 録音:1999年2月-3月、サン・ミゲル大聖堂&エル・エスコリアル修道院(スペイン)。旧品番:GCD-920204
 エンジニア:イシドロ・マタモロス、ホセ・ミゲル・モレーノ、プロデューサー:エミリオ・モレーノ、カルロス・セスター、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 マドリッド近郊に生まれ、盲目ながら優れたビウエラ奏者・作曲家となったフエンリャーナが残した唯一の現存作品。国内外の有名作曲家のビウエラ用編曲作品だが、彼のありあまる才能をあらわすに十分な魅力を持っている。
 オルフェニカ・リラはモレーノが結成したグループで、レアル、メーナといった超絶技巧歌唱能力をもつ歌手たちに加え、サバール軍団の主力を動員した布陣。
GCD-C80205
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価格帯:C
澄みきった清らかな川〜
 スペイン・ルネサンスの歌と器楽小品集
 (スペインのギター音楽 Vol.3)

 作曲者不詳:
  私に何をお望みですか/クラロス伯爵の変奏曲
 エステバン・ダサ(1575頃活動):
  だれがフアン・パストルを作った/
  小さいブルネットの叫び/外国の地へ
 フアン・バスケス(1510頃-1560頃)/
  ディエゴ・ピサドール(1509頃-1557以降):
   バラの茂みの春に
 マテーオ・フレーチャ(1481-1553)/
  ミゲル・デ・フエンリャーナ
   (16世紀初-1568以降):かわいい娘テレサ
 クリストバル・デ・モラーレス(1500頃-1553)/
  ミゲル・デ・フエンリャーナ:
   アンテクエッラから/ベネディクトゥス
 アロンソ・ムダラ(1510頃-1580):
  恋人たちの嫉妬/
  イサベル、君はガードルをなくした/
  ロマネスカ/もし彼らが呼んだら/
  澄みきった清らかな川/ビータス・イル
 ディエゴ・ピサドール:
  もし夜が暗くなったら/哀歌/
  聖フアンの日の朝に/騎士に告げよ
 エンリケス・デ・バルデラーバノ(16世紀中期):
  どこからくるの、わたしの愛は
 フアン・バスケス/ミゲル・デ・フエンリャーナ:
  私の悲しみ
 ミゲル・デ・フエンリャーナ:
  ファンタジア/ムーア人の王の散歩
ヌリア・リアル(S)
ホセ・ミゲル・モレーノ
(ビウエラ/ルネサンスG)
 録音:2000年5月、サン・ミゲール教会、クエンカ、スペイン/2000年9月、エル・エスコリアル修道院、サン・ロレンツオ、スペイン。解説:パウリーノ・グラシア・ブランコ。旧品番:GCD-920205/MGCD-920205[国内仕様盤](以上廃盤)。エグゼクティヴ・プロデューサー(*)、プロデューサー(#)、エンジニア(+):カルロス・セスター(*/#/+)、ホセ・ミゲル・モレーノ(#/+)。
 "Glossa Cabinet" シリーズ。ホセ・ミゲル・モレーノ、Glossaのオーナーにして巨匠イエペスの真の後継者たる人物の、集大成ともいえる「スペイン・ギター音楽」シリーズ全5巻の内、廃盤となっていた第3集&第5集が復活。
 この第3集は、スペイン・ルネサンス期に活躍したムダラ、モラレス、フエンリャーナ、ダサ等の作品を集めたもので、この時期のスペインでは、巨匠モラレスをはじめとする多くの作曲家たちがいわゆる世俗音楽を多数作曲、16世紀になって急速に普及したビウエラを伴奏とするこれらの歌曲は、ルネサンス期のスペインにおいて最も人気のあった音楽。
 ソプラノのヌリア・リアルはGramophone誌で「パーフェクト・アーリー・ミュージック・ヴォイス」と称され、高い評価を得た。このCDで聴かせるリアルの歌唱は、その言葉が決して大げさでないことがわかる。かつてテレサ・ベルガンサの伴奏をしていて、ルネッサンス・ギターの魅力に開眼したというモレーノならではの緻密で繊細な音楽は、多くの人を魅了してやまないだろう。
GCD-C80206
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価格帯:C
スペインのギター音楽 Vol.5〜
 ガスパール・サンス(c.1640-c.1710):
  スペイン式ギターによる音楽指南(1674/75) より

  カナリオス/マリオナス/サラバンダ/
  フランス王のマスケット銃兵のクラリオン/
  2つのラッパを持ったナポリの騎兵隊/
  ナポリのエスファチャータ/ラッパとトランペット/
  ポルトガルの雌猫/カンシオン/フランスの貝/
  馬上試合/バターリャ(戦争)/
  別の音によるエスパニョレッタ/ルヘーロ/パラデータ/
  松明/マリサパロス/道化役者/
  多数のディフェレンシア(変奏)を伴う
   ニ調のパサカーリェ/
  ビリャーノ/
  スペインの歌によるパルティダを伴う
   二調のパバナ/
  カナリオス/スパニョレッタ/
  カタルーニャの歩兵の女房/ラ・ガルソナ/ハーカラ/
  スウェーデン女王の2つのトランペット/フォリア/
  ラントゥルルー/カナリオス/チャコーナ
オルフェニカ・リラ
[ホセ・ミゲル・
  モレーノ(バロックG)
 エヒリオ・キンテリオ
 (トレブルG)
 フアン・カルロス・
  デ・ムルデル
 (テオルボ/バロックG)
 ペトロ・エステバン
 (Perc)]
 録音:2000年4月、サン・ミゲール教会、クエンカ、スペイン。解説:ヘスス・サンチェス。旧品番:GCD-920206/MGCD-920206[国内仕様盤](以上廃盤)。エグゼクティヴ・プロデューサー、プロデューサー、エンジニア:カルロス・セスター。
 "Glossa Cabinet" シリーズ。モレーノ自身が『「革新的」、「優雅」、「深遠」という言葉がふさわしい。その旋律とリズムは、スペインのバロック音楽の完璧な定義となるものだ。」と語るガスパール・サンスの作品集。サラゴーサに生まれマドリッドで亡くなったとされるサンスにまつわる文献、資料は極端に少ない。しかし1674年に初版が出版された「スペイン・ギターによる音楽指南」(全3巻)は当時としては異例なほどの成功をおさめ、スペイン・ギター音楽発展の礎となった。
 しかし今日、サンスの音楽は、決して「音楽指南」に書かれた通りに演奏されているわけではない。イエペスが編曲した「スペイン組曲」(9曲を抜粋し、現代のギター1本で弾ける形にしたもの)として演奏されるのが通例化しているといっても過言ではない。19世紀的な音楽の影響を引きずっているのだ。
 モレーノは、サンスの「音楽指南」原書に立ち戻り、35ジャンル、全96曲を詳細にわたって検討、第2巻全曲と、第1巻の一部、合計31曲を選んで演奏した。そしてバロック・ギター、トレブル・ギター、テオルボに打楽器を加えて演奏するようにした。ギターのヴィルトゥオーゾ性、テオルボの高貴さ、高音の通奏低音を担当した楽器「ティブレ」の俊敏さ、これらが必要に応じてエネルギッシュな打楽器に支えられている。そしてこの演奏は、何世紀も顧みられなかったギターのグループによる演奏形態を、詳細な研究からよみがえらせたものである。
 ガスパール・サンスが遺した崇高な音楽を語るときには、「革新的」、「優雅」、「深遠」という言葉がふさわしい。その旋律とリズムは、スペインのバロック音楽の完璧な定義となるものだ。
 このCDに収録した作品の原点を注意深く探った後、モレーノたちはサンスの音楽を忠実に再現する道を選んだ。それは、これまでの様々な解釈――それらの解釈は、スペイン芸術の歴史の中でももっとも並はずれた瞬間であったサンスの音楽の本質を俗化し、歪めるものである――とは無縁である。サンスの音楽は、モレーノたち、そしてスペイン人たちの歴史の一部なのである。「スペインのギター音楽」全巻の完結編にふさわしいサンスの偉大な復活が、ここにおさめられている。
GCD-C80301
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価格帯:C
ボッケリーニ(1743-1805):
 2つのヴァイオリンとチェロのための三重奏曲 ト長調 Op.34 No.2 (G.102) /
 2つのヴァイオリンとチェロのための三重奏曲 ト短調 Op.6 No.5 (G.93) /
 2つのヴァイオリンのためのノットゥルノ 変ホ長調「おやすみなさい」(G.62) /
 ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重奏曲 ニ長調 Op.14 No.4 (G.98)
  ラ・レアル・カマラ[エミリオ・モレーノ(Vn/Va)
            エンリコ・ガッティ(Vn)
            ヴォーター・メラー(Vc)]
 録音:1994年7月、バルセロナ、スペイン。旧品番:GCD-920301, GCD-2K0301レコーディング・プロデューサー:アマヤ・オリヴェル。レコーディング・エンジニア:カルロス・セスター。第2集(GCD-920302)もあったが、10年近く廃盤のままとなっている。
GCD-C80304
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価格帯:C
ティエントとバターリャ〜17世紀スペインのヴァイオリン音楽
 アンドレア・ファルコニエロ(1585/6-1656):バラバーゾのバターリャ
 パブロ・ブルーナ(1611-1679):ソ、レ、ドによる第2旋法のティエント
 作曲者不詳:2つのソプラノのための第1旋法の作品
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア/ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ編曲:
  わたしは急ぎ、市民を包囲しよう(第1部)
 パブロ・ブルーナ:第1旋法のティエント
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア/ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ編曲:
  わたしは急ぎ、市民を包囲しよう(第2部)
 エンリコ・ボテレーロ(=アンリ・バトラー ?-1652):
  ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ
 アンドレス・ロレンテ(1624-1703):2つのソプラノのためのメディオ・レヒストロ
 アンドレス・デ・ソラ(1634-1696):第1旋法のレヒストロ・アルト
 作曲者不詳:シャコンヌ/エスパニョレータ/ハカラ
  ラ・レアル・カマラ
  [エミリオ・モレーノ(Vn/ディレクター) エンリコ・ガッティ(Vn)
   ウォウター・メラー(Vc) ジュゼプ・ボラス(Fg)
   セルヒ・カサデムント(ガンバ)
   フアン・カルロス・デ・ムルデル(バロックG)
   レオン・ベルベン(Cemb) ペドロ・エステバン(Perc)]
 録音:1999年3月、サン・サルバドル教会、スペイン。旧品番:GCD-920304エンジニア&エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター/プロデューサー:カルロス・セスター&エミリオ・モレーノ。
 ガッティは17世紀イタリアのヴァイオリン曲に注目し、何枚かのアルバムを発表しているが、当盤ではモレーノともに同時期のスペインのレパートリーに取り組んだ。イタリアの初期ヴァイオリン音楽がマドリガーレなど声楽曲と深くかかわっていたのに対し、スペインのそれは、イベリア半島で独特な展開を見せたオルガン音楽との関係も強かった。収録曲目に見られるティエントとは鍵盤楽器によるスペイン独自の変奏曲の一種、また、バターリャとは戦いの場面を描写した音楽のことである。かつてのモレーノの話によれば、17世紀スペインのオルガン曲のスコアからヴァイオリン曲にトランスクライヴするテクニックというものがあるとのことで、未知のレパートリーが、綿密な研究・準備を経て再現されることは非常に興味深い。音楽学者でもあるエミリオ・モレーノ、そして17世紀ヴァイオリン・レパートリーの第一人者エンリコ・ガッティの実力と魅力が最大限に発揮されている。そしてまた、いつもながら豪華な通奏低音陣。
GCD-C80305
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価格帯:C
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):ギター五重奏曲集(スペインのギター音楽 Vol.4)
 〔第7番ホ短調 G.451(編成:G、2Vn、Va、Vc)/
  第4番 ニ長調 G.448(編成:2G、2Vn、Va、Vc+カスタネット) (*) 〕
 ホセ・ミゲル・モレーノ(G) ラ・レアル・カマラ
  [エミリオ・モレーノ、エンリコ・ガッティ(Vn) ヴィム・テン・ハウヴェ(Va)
   ヴァウター・メラー(Vc) エリジオ・キンテイロ(トレブルG;*)
   ルス・マルティン・レオン・テッロ(カスタネット;*)]
 録音:2000年6月、サン・ミゲル教会、クエンカ、スペイン。解説:エミリオ・モレーノ。旧品番:GCD-920305(国内仕様盤:MGCD-920305)〔以上、共に廃盤〕。イタリア生まれながら、後年スペインで活躍したボッケリーニの作品もまた、スペインの黄金時代を彩る華麗な花である。数多いボッケリーニの作品からこの2曲が選ばれた背景には、モレーノ兄弟の幼い頃の思い出が密接に関係している(初出盤ブックレットにはモレーノ兄弟の幼い頃の写真も掲載されていた)。有能なヴァイオリニストだった父親が、モレーノ兄弟に聴かせたのが、クァルテート・クラシーコとイエペスが共演したLPだった(スイス Zafiro /廃盤)。ボッケリーニはギター五重奏曲を9つ書いており、第7番は「ピアノ五重奏曲 Op.56 No.1」の、第4番は「弦楽五重奏曲 Op.10 No.6」の第1、2楽章と「小弦楽五重奏曲 Op.40 No.2」の第1、2楽章の編曲である。オリジナルはギター2、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロそれぞれ1づつの編成だが、このCDは前述のイエペス盤LPと選曲がまったく同じであるばかりか、「ファンダンゴ」にカスタネットを加えるという編成までも同じ。このCDは、古典派の時代、スペイン音楽界に多大な貢献をしたボッケリーニの作品を取り上げると同時に、稀代のピリオド楽器奏者として歴史に名を残すであろうモレーノ兄弟の、父と偉大な先達であるイエペス、2人に捧げるオマージュでもある。
GCD-C80306
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価格帯:C
ボッケリーニ:パリ時代のヴァイオリン・ソナタ集
 ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):チェンバロと
  オブリガート・ヴァイオリンのためのソナタ Op.5
 [第1番 変ロ長調 G.25/第2番 ハ長調 G.26/
  第3番 変ロ長調 G.27/第4番 ニ長調 G.28/
  第5番 ト短調 G.29/第6番 変ホ長調 G.30]
エミリオ・モレーノ(Vn)
ジャック・オッホ(Cemb)
 録音:2000年9月、サンタ・マリア教会、スペイン。旧品番:GCD-920306エンジニア:イシドロ・マタモロス、プロデューサー:ウィルベルト・ハーツェルツェット&エミリオ・モレーノ、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 収録のソナタ集は、1767年にイタリアからパリに演奏旅行に出かけ、そのままマドリードに住み着いた最初の時期にあたる1769年に作曲された。フォルテピアノで演奏されることが多く、チェンバロを用いた演奏は珍しい。
GCD-C80307
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価格帯:C
スペイン宮廷の音楽〜フランチェスコ・コルセッリ(1702頃-1778):
 序曲、アリア、哀歌、行進曲集
 歌劇「スキュロス島のアキレス〔シロのアキレス〕」序曲/
 クリスマス・カンタータ「美しい声でさえずる姿の見えないうぐいす」〜レチタティーヴォとアリア/
 歌劇「スキュロス島のアキレス」〜行進曲/聖土曜日の第2朗読/オラトリオ「サンタ・クロチルド」序曲/
 聖木曜日の哀歌/歌劇「イル・ファルナーチェ」〜シンフォニア/
 「アスタ・アクイ、ディオス・アマンテ」〜レチタティーヴォとアリア/歌劇「イル・ファルナーチェ」〜行進曲

  ヌリア・リアル(S) エミリオ・モレーノ指揮エル・コンチェルト・エスパニョル
 録音:2002年2月、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル、スペイン。旧品番:GCD-920307グロッサ・レーベル主宰者の一人で、18世紀オーケストラのメンバーでもあるエミリオ・モレーノがディレクターを務めるピリオド楽器オーケストラ、エル・コンチェルト・エスパニョルのデビュー盤だったもの。古楽界の歌姫ヌリア・リアルの参加も見逃せないポイント。コルセッリはイタリアの作曲家(両親はフランス人)。1734年にマドリード王宮の司教補佐宮廷楽長、そして1737年に司教補に就任。1738年から1778年までの40年間は王室礼拝堂の名目的楽長と少年聖歌隊の学校の校長を務めるなど、その活動の拠点はスペインであった。実に多作な作曲家であり、ミサ曲、アンティフォナ、詩篇、賛美歌などの宗教曲を400曲以上(うち現存するのは324曲)、オペラを6曲、そのほかにも声楽曲をいくつか書いている。作風はガルッピ、ペルゴレージらの影響を受けてはいるものの、独自の手法による色彩豊かな旋律と生き生きとしたリズム、新鮮なソノリティは18世紀のスペイン音楽の中でも傑出したものである。
GCD-C80402
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価格帯:C
スピリット・オヴ・ガンボ(ガンバの魂)〜
 トバイアス・ヒューム(c.1569-c.1645):
  「音楽のユーモア」(1605)
    &「詩的音楽」(1607)から

 苦しいうたた寝の夢から目覚めよ(*)/音楽の魂/
 サー・クリストファー・ハットンのチョイス/
 アルマン/始まり/ポーランドのヴィラネル/
 ガンバの魂/甘美なる歌/楽しい空想/
 ヒューム大尉のパヴァン/ジーグ/兵士の決意/
 ベンブルック伯爵のガリアード/死/生/
 ヒューム大尉のガリアード/気晴らしはおしまい/
 私の喜びがもうすぐ来る/その音変えればよし(*)/
 私のあの人は美しいものを持っている/
 やさしく触れて/急いでくすぐって/
 彼女はそれが大好き/真ん中でそれを打て/
 さようなら美しい恋人/私は憂鬱/
 なんと大きな悲しみ(*)/愛のひまつぶし
パオロ・パンドルフォ、
グイド・バレストラッチ、
フアン・ミゲル・
 キンターナ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アルバ・フレスノ
(コンソート・バス)
エドゥアルド・エゲス
(テオルボ/リュート/
 バンドーラ/G)
エマ・カークビー(S;*)
 録音:1995年12月、ソルヌタン教会、スイス。旧品番:GCD-920402/GCD-2K0402。エグゼクティヴ・プロデューサー&エンジニア:カルロス・セスター/プロデューサー:パオロ・パンドルフォ。
 "Glossa Cabinet" シリーズ。パンドルフォ得意のストーリー・プログラム。曲順を凝りに凝り、職業軍人として身を立てたというイギリスの異色作曲家、ヒュームの作品を独自の解釈で聴かせる。ゲストにカーグビーを迎えた豪華さが話題になったディスクでもある。
GCD-C80404
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価格帯:C
「迷路の園」と色とりどりの物語〜マラン・マレ(1656-1728):ヴィオール組曲集 I
 〔アルペッジョによるプレリュード(第5巻より)/迷路の園(第5巻より)/鐘(第2巻より)/
  ポロネーズ(第2巻より)/ミュゼット(第3巻より)/ギター(第3巻より)/グルジアの女(第5巻より)/
  嘆き(第3巻より)/羽根つき(第5巻より)/ペルシャ人の行進(第5巻より)/宝石のロンド(第4巻より)/
  スペイン風サラバンド(第2巻より)/膀胱結石切開手術の図(第5巻より)/
  旋風(第4巻より)/次男マレのためのトンボー(第5巻より)/ロンド形式のシャコンヌ(第2巻より)〕

 パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ミッツィ・メイヤーソン(Cemb)
 トマス・ボイセン(テオルボ/G) フアン・カルロス・デ・ムルデル(G)
 アルバ・フレノス(ヴィオラ・ダ・ガンバ) フランソワ・フォシェ(語り)
 ペドロ・エステバン(Perc)
 録音:1999年6月、クエンカ、スペイン|初発売:2000年|初出・旧品番:GCD-920404 (国内仕様盤: MGCD-920404 )〔ともに廃盤〕。
 600曲を越すマレのヴィオール曲集から選びぬかれた作品をパンドルフォが見事に演奏。描写的作品を選び出し、一人の男が迷宮をさまようプログラム・ストーリーに仕立て上げている。原曲にないパート(打楽器など)も導入。
GCD-C80412
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(2CD)
1.5CD価格
価格帯:C
アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)&
 ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782):ヴィオールと通奏低音のための曲集
(1747)
  〔第1組曲/第2組曲/第4組曲/第3組曲/第5組曲〕
 パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) グイド・モリーニ(Cemb)
 クイード・パレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ;通奏低音)
 ロルフ・リスレヴァン、エドゥアルド・エグエス(テオルボ/バロックG)
 録音:1994年2月/1995年4月、以上イタリア。旧品番:GCD-920401GCD-2K0401GCD-920412レコーディング・プロデューサー:ルチアーノ・コンティーニ&パオロ・パンドルフォ。レコーディング・エンジニア:ルチアーノ・コンティーニ。 バス・ヴィオールの並はずれた名手アントワーヌ・フォルクレの曲をもとに、その息子ジャン=バティストが自作も加えて1747年に出版された曲集。パンドルフォの世界的な評価を決定づけた不朽の名盤。
GCD-C80501
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価格帯:C
最後の別れ〜スペイン・ロマン派のピアノ音楽
 マルシアル・デ・アダリッド(1826-1881):
  哀歌Op.9/
  プティ・リアン(6つのドイツ風ワルツ)Op.10
 マルティン・サンチェス=アリュー:巡礼Op.10
 テオバルド・ポウェル:舟歌
 アドルフォ・デ・ケサーダ:
  アレグロ・デ・コンシエルト/6つの大練習曲
 エドゥアルド・オコーン:ピアノのためのボレロ
 マルシアル・デ・アダリッド:最後の別れOp.10
パトリック・コーエン(P)
 録音:1995年4月、クエンカ音楽堂(スペイン)。使用楽器:1855年頃、エラール製。旧品番:GCD-920501/GCD-2K0501
 エンジニア:カルロス・セスター、ホセ・ルイス・クレスポ、プロデューサー:マリア・ディアス、カルロス・セスター、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 録音になかなか恵まれない名手、パトリック・コーエンの GLOSSA デビュー・アルバムだったもの。当レーベルからもショパン、モーツァルト、ハイドン、ソレル、サティ等々が出ていたが、当盤とサティ以外は廃盤となっている。グラナドス、アルベニス、ファリャら、国際的にも有名となった作曲家たちより少し前の時代を生きた5人を集めた、たいへん珍しい貴重な録音。
GCD-C80601
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価格帯:C
モーツァルト(1756-1791):夕べのセレナード〜木管六重奏のための音楽
 セレナード第11番 変ホ長調K.375/
 「魔笛」ハルモニームジーク(序曲と13のアリア)
  ナハトムジーク
  [エリック・ホープリチ(バセットHr/Cl/ディレクター)
   アルフ・ヘルベルク(バセットHr/Cl)
   ダニー・ボンド、ドンナ・アグレル(Fg)
   クロード・モーリー、テューニス・ファン・デル・ズヴァルト(Hr)]
 録音:1996年2月、レンスヴァウデ改革派教会、オランダ。旧品番:GCD-920601, GCD-2K0601レコーディング・プロデューサー:エミリオ・モレーノ。レコーディング・エンジニア:ホセ・ルイス・クレスポ。
 オーディオ評論家、故・長岡鉄男 をして『モーツァルトの優秀録音は少ないが、これはすばらしい』と絶賛せしめた、18世紀オーケストラの管楽器奏者が抜群のアンサンブルを聴かせる名盤。セレナードは現在演奏されている八重奏版ではなく、オーボエを含まない珍しい六重奏版による。
GCD-C80602
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価格帯:C
モーツァルト(1756-1791):バセットホルンのための音楽
 5つのディヴェルティメント K.Anh.229 (K.439b) より〔第1番/第3番/第5番〕/
 アダージョ ヘ長調 K.580a/歌劇「フィガロの結婚」のハルモニームジーク
  エリック・ホープリッチ(バセットHr/Cl)指揮シュタードラー・トリオ
  [カルレス・リエラ、アルフ・ヘルベルク、アルベルト・グミ(バセットHr)]
 録音:1996年4月、サン・ミゲル教会、クエンカ(スペイン)。旧品番:GCD-920602(当店未案内)。
GCD-C80603
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価格帯:C
モーツァルトと同時代の作曲家〜バセットホルン三重奏のための音楽
 モーツァルト(1756-1791):ディヴェルティメント第2番 K.439b
 サリエリ(1750-1825)/アントン・シュタードラー編曲:
  歌劇「パルミラ」より〔パルミラ/駱駝の行進〕
 アントン・シュタードラー(1753-1812):アルマンド/マズルカ/アレグレット
 ゲオルク・ドルシェツキー(1745-1819):
  アレグロ・モデラート/メヌエット(アレグレット)/アンダンテ/
  アレグレット(スケルツァンド)/アレグロ
 ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806):
  歌劇「椿事」より〔 Consola le pene / Un briccone senza core 〕
 モーツァルト:クラリネットと3つのバセットホルンのためのアダージョ K.580a
 ヴォイチェフ・ヌデラ(1748-1811):ディヴェルティメント
  シュタードラー・トリオ[エリック・ホープリッチ(バセットHr/Cl)
                カルレス・リエラ、アルベルト・グミ(バセットHr)]
 録音:1998年6月(代理店アナウンスに1993年9月とあるが、誤り)、クラースナ・ホルカ城、スロヴァキア。初出・旧品番: GCD-920603 。ピリオド楽器使用。使用バセットホルン:テオドール・ロッツ(ウィーン)、1790年頃製。
 スロヴァキアのクラースナ・ホルカ城に奇跡的に残っていた3つのバセット・ホルンは、18世紀の高名な楽器製作者テオドール・ロッソが、3つ一組、つまり三重奏のために作成したものであった。以後この3つの銘器は、18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者エリック・ホープリチによって1年がかりで調整され、その後彼の主催するシュタードラー・トリオによって伝説的に甦った。
GCD-C80604
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価格帯:C
フランツ・クロンマー〔フランティシェク・クラマーシュ〕(1759-1831):木管六重奏曲集
 3つのパルティータ〔変ホ長調(木管六重奏曲)(1800) /ハ短調/変ホ長調(木管六重奏曲)(1800) 〕/
 2つのクラリネットとヴィオラのための三重奏曲/
 プレイエルの主題による3つのクラリネットのための変奏曲
 ナハトムジーク
  [エリック・ホープリチ(Cl/ディレクター) トニ・サラル=ベルデュ(Cl) ジェーン・ガワー、
   ハビエル・サフラ(Fg) テューニス・ファン・デア・ズヴァールト、エルヴィン・ヴィーリンガ(Hr)]

 カルレス・リエラ(Cl) エミリオ・モレーノ(Va)
 デイヴィッド・シンクレア(Cb)
 録音:2000年5月、サン・ミゲル教会、クエンカ、スペイン。旧品番:GCD-920604モラヴィア出身のクロンマーはヴァイオリニストだったが、管楽器のための作品も多く残している。収録作はディヴェルティメント的な曲ばかりだが、演奏者にとってはいずれも高度な技術を要求され、特にナチュラル・ホルンのパートは至難。
GCD-C80605
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価格帯:C
モーツァルト(1756-1791):
 13管楽器のためのセレナード第10番
  変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」/
 アレグロ・アッサイ K.484b/
 アダージョ 変ロ長調K.411/
 アダージョ 変ロ長調K.580a/
 アダージョ ヘ長調K.410/
 2つのホルンのための12の二重奏曲 K.487 より
  [第10番/第7番/第11番/第12番]
エリック・ホープリチ
(Cl/ディレクター)
ナハトムジーク
 録音:2001年7月&8月、カトリック旧教会(デルフト/オランダ)。旧品番:GCD-920605
 エンジニア:マヌエル・モヒノ、プロデューサー:マヌエル・モヒノ、エリック・ホープリチ、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者エリック・ホープリチが主宰するピリオド楽器による木管アンサンブル"ナハトムジーク"。ワシントンD.C.の国会図書館に所蔵されているモーツァルトの自筆譜との照合、作曲当時に製作されたピリオド楽器やレプリカ・モデルの収集など、一切の妥協を排除した研究と準備の成果によって「グラン・パルティータ」の真の姿が浮かび上がる。
GCD-C80701
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価格帯:C
赤いアイリス〜フィドルと打楽器のための中世音楽
 作曲者不詳(大英図書館蔵、手稿譜「追加 29987」 [MS additional 29987] ):
  Trotto (folio 62v) / Tre fontane (folio 57r-58r) / Principio di virtu (folio 61r-62r) /
  La manfredina & la rotta (folio 63r-v) / Chominciamento di gioa (folio 56r-v) /
  Palamento (folio 60r-v) / Salterello #1, #2 (folio 62v-63r) / Belicha (folios 58r & 59v)

 シンフォニエ[スティーヴィ・ウィシャート(中世フィドル/ハーディ・ガーディ)
          ジム・デンリー、ペドロ・エステバン(Perc)]
 録音:1996年7月、スペイン。旧品番: GCD-920701 〔当店未案内、廃盤〕。
GCD-C80801
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価格帯:C
ジャック・マルタン・オトテール(1674-1763):
 「前奏の技法」(1719)より[前奏曲 ニ長調/前奏曲 ト長調/前奏曲 ト長調]/
 「組曲第1巻」〜 第3番 ト長調/「前奏の技法」(1719)〜前奏曲 ロ短調/
 2つの旋律楽器のためのパッサカイユ/「エールとブリュネット」〜エール/
 「前奏の技法」(1719)より[前奏曲 ハ長調/前奏曲 ハ短調]/
 「組曲第2巻」〜第2番 ハ短調/「エールとブリュネット」〜エール/
 「前奏の技法」(1719)より[前奏曲 ト短調/前奏曲 ト短調]/
 「組曲第2巻」〜第1番 ト短調
  ヴィルベルト・ハーゼルゼット(Fl−tr)
  コンラート・ユングヘーネル(リュート)
  ヤープ・テル・リンデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  ジャック・オッホ(Cemb)
 録音:1996年5月、サン・ミゲル教会、スペイン。旧品番:GCD-920801, GCD-2K0801レコーディング・プロデューサー:エミリオ・モレーノ&ホセ・ルイス・クレスポ。レコーディング・エンジニア:カルロス・セスター。
 オトテール自身が製作したフラウト・トラヴェルソの複製を使用した興味深い録音。
GCD-C80802
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価格帯:C
バッハの弟子たちのフルート音楽
 ヨハン・フィリップ・キルンベルガー(1721-1783):フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ト短調
 ヨハン・ゴトリープ・ゴルトベルク(1727-1756):フラウト・トラヴェルソとチェンバロのためのソナタ ハ長調
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ホ短調 Op.6 No.3
 ヨハン・フィリップ・キルンベルガー:チェンバロ独奏のためのフーガ ヘ短調
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):フラウト・トラヴェルソとチェンバロのための室内ソナタ第4番ホ短調
 ヨハン・ゴトフリート・ミューテル(1728-1788):フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ニ長調

  ウィルベルト・ハーツェルツェット(Fl−tr)
  ヤープ・テル・リンデン(Vc) ジャック・オッホ(Cemb)
 録音:1997年1月、メノナイト教会、デーフェンテル、オランダ。旧品番:GCD-920802, GCD-2K0802 〔以上、共に廃盤〕。レコーディング・プロデューサー:エミリオ・モレーノ。レコーディング・エンジニア:カルロス・セスター。オランダの名手ハーツェルツェット〔ハーゼルゼット〕の Glossa 第2弾となったアルバム。
GCD-C80803
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価格帯:C
ゲオルグ・フィリップ・テレマン(1681-1767):コンチェルト・ダ・カメラ
 フルートと通奏低音のためのカプリッチョ/チェンバロ、フルート、チェロとリュートのための協奏曲 II ト短調/
 フルートとチェロのためのドルチェ ト長調/フルートとチェロのためのラルゴ ホ短調/
 チェンバロ、フルート、チェロとリュートのための協奏曲 VI イ短調/フルート独奏のためのファンタジア III ロ短調/
 フルートと通奏低音のためのソロ ロ短調/フルート独奏のためのファンタジア X 嬰ヘ短調/
 フルートと通層低音のためのフランス風シンフォニア ロ短調/フルートと通奏低音のためのギャラント ロ短調/
 チェンバロ、フルートとチェロのためのコンチェルト ロ短調

  ヴィルベルト・ハーツェルツェット(Fl) ヤープ・テル・リンデン(Vc)
  ジャック・オッホ(Cemb) コンラート・ユングヘーネル(リュート)
 録音:1997年12月、オランダ。レコーディング・プロデューサー:エミリオ・モレーノ/レコーディング・エンジニア:ホセ・ルイス・クレスポ。 初出・旧品番: GCD-920803, GCD2K-0803ハーツェルツェットの妙技が話題となった名盤。
GCD-C80804
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(2CD)
価格帯:C
J.S.バッハ/ヴィルベルト・ハーツェルツェット編曲(+以外):フルート作品集
 CD1 無伴奏作品(*)
  無伴奏フルート・パルティータ イ短調 BWV.1013 (+) /無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV.1007 /
  無伴奏チェロ組曲第2番 ロ短調 BWV.1008 /無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV.1009

 CD2 フルートとチェンバロのための作品(#)
  ソナタ ニ短調 BWV.527 /トリオ ニ短調 BWV.583 /ソナタ ト長調 BWV.525 /
  ソナタ ト短調 BWV.528 /アリア ヘ長調 BWV.587 /ソナタ ホ短調 BWV.526

 ウィルベルト・ハーツェルツェット(Fl−tr) ジャック・オッホ(Cemb;#)
 録音:1998年10月(*)、1998年12月(#) 。旧品番: GCD-920804 (*) 、GCDP-30804 (*) 、GCD-920805 (#) 。
GCD-C80806
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価格帯:C
ルイ=アントワーヌ・ドルネル(1685頃-1765頃):トラヴェルソのための組曲集
 組曲第3番 ニ短調(サンフォニー集/1709)/
 組曲第1番 ト長調(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集とFl−trのための組曲集/1711)/
 二重組曲 ホ短調「ラ・マルシャック」(コンセール・ド・サンフォニー集/1723)/
 組曲第5番 ニ短調(サンフォニー集/1709)〜嘆き/
 ソナタ第4番 ニ長調「ラ・フォルクロワ」(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集とFl−trのための組曲集/1711)/
 組曲第2番 ロ短調(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集とFl−trのための組曲集/1711)/
 ソナタ第3番 ロ短調(ドイツ・フルート、ヴァイオリン、オーボエのためのトリオ・ソナタ集/1713)

  ヴィルベルト・ハーゼルゼット〔ハーツェルツェット〕(Fr−tr)
  ブライアン・ベリーマン(Fl−tr) ヤープ・デン・リンデン(ガンバ) ジャック・オッホ(Cemb)
 録音:1999年9月、クエンカ、スペイン|初出・旧品番: GCD-920806ドルネルは18世紀フランスで活躍したオルガニスト・作曲家・ヴァイオリニストだが、生涯は不明な部分が多い。その彼のさらに知られざる器楽合奏作品は、同世紀初期に出版された彼のサンフォニー集、トラヴェルソ組曲集、トリオ・ソナタ集などから選ばれたもの。伝説的名手たちの演奏で。
GCD-C80807
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(2CD)
価格帯:C
J.S.バッハフルート・ソナタ集
 フルートと通奏低音のためのソナタ第2番 ホ短調 BWV.1034 /
 フルートとチェンバロのためのソナタ第3番 ホ短調 BWV.1032 /
 フルートと通奏低音のためのソナタ第3番 ホ長調 BWV.1035 /
 フルートと通奏低音のためのソナタ第1番 ハ長調 BWV.1033 /
 フルートとチェンバロのためのソナタ第1番 ロ短調 BWV.1030 /
 フルートと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV.1021 /
 フルートとチェンバロのためのソナタ第2番 変ホ長調 BWV.1031 /
 フルートとチェンバロのためのソナタ ト短調 BWV.1020
  (原曲:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ト短調 BWV.1020) /
 「音楽の捧げもの」〜トリオ・ソナタ ハ短調 BWV.1079
  ヴィルベルト・ハーツェルツェット(Fl-tr)
  ジャック・オッホ(Cemb/ジルバーマンFp) ヤープ・テル・リンデン(バロックVc)
 録音:2001年3月、2002年2月、ユトレヒト、オランダ。旧品番:GCD-920807ハーゼルゼットの Glossa におけるバッハ・シリーズ第3作だったもので、フルート&通奏低音のソナタ(全3曲)、フルートとチェンバロのためのソナタ(全3曲)がすべて取り上げられている。と、ここまでなら、何もそう珍しい企画ではない。しかし知性派ハーゼルゼットだけに、録音当時最新のバッハ研究をもとにした新機軸が多く打ち出されている。まず特徴的なのが、フルート&チェンバロの番号付きの3曲で、鍵盤パートにジルバーマン・フォルテピアノが用いられていること。本来この作品、バッハの子孫の中の誰かの作品だろうと推定されている。それだけに、フォルテピアノを用いた方が時代考証的にも整合性があるというわけ。それはバッハの後期の作品でも言えることで、「音楽の捧げもの」からの「トリオ・ソナタ」でもフォルテピアノが用いられている。本来、この曲は旋律楽器2本を想定されて書かれている。したがってフルート&ヴァイオリンを用いた演奏が多いが、フォルテピアノに伴奏パートだけでなくヴァイオリンで弾かれる旋律をも担当させることにより、鍵盤パートがより立体的に響き、必然的にフルートとの旋律の掛け合いも従来の演奏とはかなり違ったフィーリングを持つことになる。そして偽作と考えられているト長調 BWV.1020のソナタに加え、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが通奏低音を書き、それをバッハが写したトリオ・ソナタ BWV.1038の、その通奏低音部分のみ共通させた BWV.1021も収録されている。この曲は1928年に、アンナ・マグダレーナの音楽帳の中から発見された作品で、通常ほとんどヴァイオリン・ソナタとして演奏されるだけに、フルート・ソナタとして演奏したこの録音は貴重だと言えるだろう。
GCD-C80901
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価格帯:C
移ろいやすき世に [DE VITAE FUGACITATE]〜
 ドイツ・バロックのラメント、カンタータ、アリア集

 アダム・クリーガー(1634-1666):愛は昼夜を支配する/
  おまえは安定を得ようとしない/気まぐれはおまえの本性
 ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):
  キリスト、われらが主、ヨルダン川に来たれり
 ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
  夜ごと寝所で私は見た/夜警たちは私を見つけた
 ヨハン・エラスムス・キンダーマン(1616-1655):
  ラ・アフェットゥオーザ(器楽)
 ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
  主に向かいて喜びの声をあげよ/嘆きの歌
  彼が十字架にかけられた場所は今や庭となり
 クリスティアン・ガイスト(1640-1711):おお悲しみよ
 アダム・クリーガー:恋することは大きな苦しみ/
  勝って神は満足する/アドニスが死に私は苦悩する
クラウディオ・カヴィーナ(CT)
ロッサーナ・ベルティーニ(S)
ロベルト・バルコーニ(CT)
ロベルト・ジーニ(ディレクター)
コンチェルト・デッレ・ヴィオーレ
 録音:1992年8月、インドゥーノ・オローナ(イタリア)。旧品番:GCD-920901/GCD-2K0901
 エンジニア:ロベルト・キネラート、プロデューサー:ロベルト・ジーニ、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 旧コンチェルト・イタリアーノ、現ヴェネクシアーナの名カウンターテナー、カヴィーナの熱唱がたっぷり味わえる。名作「嘆きの歌」はほんとうに涙なしには聴けない。17世紀前半、三十年戦争の戦禍、ペストの大流行などに見舞われ、悲劇的な状況下にあったドイツの人々を支えたシュッツやブクステフーデたちの声楽曲。カヴィーナに加え、ロッサーナ・ベルティーニ、ロベルト・バルコーニのソリスト陣、重鎮ロベルト・ジーニとコンチェルト・デッレ・ヴィオーレなど、イタリア古楽界の実力者たちによる声楽芸術の数々に心を揺さぶられる。
GCD-C80902
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価格帯:C
アゴスティーノ・ステッファーニ(1654-1728):室内二重唱曲集
 美しい瞳よ、もう泣かないで/私の心は恋に焼き尽くされる/
 教えておくれ、キューピットよ/目よ、なぜ泣いているのか/
 冷酷な愛の神よ、私は死にそうだ/愛しい瞳よ、もう泣かないで/最もゆるやかな束縛
  ロッサーナ・ベルティーニ(S) クラウディオ・カヴィーナ(CT)
  アッティーリオ・クレモネージ(ディレクター/Cemb)アンサンブル・アルカディア
  [マーラ・ガラッシ(Hp) ドロレス・コストヤス(テオルボ)
   フアン・マヌエル・クインターナ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]
 録音:1994年6月、サン・マルティーノ教会、イタリア。旧品番:GCD-920902, GCD-2K0902レコーディング・プロデューサー:クラウディオ・カヴィーナ&アッティリオ・クレモネージ。レコーディング・エンジニア:カルロス・セスター。
 カヴィーナ・ファンにはたまらない、ベルティーニとのデュエット集。ステッファーニはイタリア生まれだがドイツで大部分の生涯を過ごし、音楽家のみならず司教や外交官としても活躍した。
GCD-C80903
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価格帯:C
シジスムンド・ディンディア(C.1582-C.1629):マドリガーレ集第3巻(1615)
 クラウディオ・カヴィーナ(ディレクター/CT)ラ・ヴェネクシアーナ
 [ロッサーナ・ベルティーニ、ナディア・ラーニ(S)
  ジュゼッペ・マレット、サンドロ・ナリア(T) ダニエーレ・カルノヴィック(B)
  パウル・ベイエル、フランコ・パヴァン(テオルボ) ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)]
 録音:1997年11月、ロレット(イタリア)。旧品番:GCD-920903
 エンジニア:ダヴィデ・フィッコ、プロデューサー:ラ・ヴェネクシアーナ、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 モンテヴェルディのマドリガーレ集全集録音完成させたカヴィーナ率いるラ・ヴェネクシアーナ。しかし、当GLOSSAレーベルから始めて発売されたのは当盤、ディンディアだった。ディンディアはモンテヴェルディと当時から並び称された作曲家ではあるが、今日まとまった録音となると少なく、ヴェネクシアーナによる当レーベルへのマドリガーレ集2枚(当盤と第1巻[GCD-920908])は貴重な存在となっている。
GCD-C80905
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価格帯:C
ルッツァスコ・ルッツァスキマドリガーレ集第5巻
 そよ風はめぐり/わが燃ゆる吐息よ、往くがいい/わが恋人よ、おまえから離れ/もしもおまえがわたしの命なら/
 そよ風はめぐり(*)/おお、愛の奇跡/おお、甘く、おお、うるわしい/ああ、わがむごき運命よ、無上の星よ!/
 あなたが去るなら、わたしは死ぬ/うるわし恋人よ、おまえは喜ぶ/いとしい人よ、あなたに命を与えるために/
 おお、甘く、おお、うるわしい(*)/雪におおわれ、わたしは甘く燃え上がる/すぐにこの心は歓喜にふるあえるだろう/
 わたしを信じて頂きたい/あなたから遠く離れてわたしは生きる/この身はあなたのもとから離れても/
 身を焦がしつつ、わたしは死んでゆく/すぐにこの心は歓喜にふるあえるだろう(*)/どうしてこの心が生きられようか/
 喜ぶがいい、美しいひとよ/運命がわたしをあなたから遠ざけても/見つめるな、おまえが見つめると/
 往け、わたしの嘆きよ(マドリガーレ集第6巻より)/わたしを信じて下さい(*)/
 美しいひとよ、たとえ遠くに離れていても(マドリガーレ集第6巻より)/
 心楽しく歌うがいい(マドリガーレ集第7巻より)〔(*)女声三重唱と器楽による演奏〕

  クラウディオ・カヴィーナ(CT/ディレクター)ラ・ヴェネクシアーナ
  [ロッサーナ・ベルティーニ、ナディア・ラーニ、ダニエラ・ガーリ(S)
   サンドロ・ナリア、ジュゼッペ・マレット(T) ダニエーレ・カルノヴィチ(B)
   ロレダーナ・ジントーリ(ダブルHp) フランコ・パヴァン、ガブリエーレ・パロンボ(リュート)
   ロドニー・プラーダ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)]
 録音:1999年2月、コレット聖母マリア教会、ロレット。旧品番:GCD-920905 優れた鍵盤楽器奏者、そしてマドリガーレ作曲家としてマレンツィオ、モンテヴェルディと並び称される存在だったルッツァスキ。イタリアのフェラーラにおいて当地の音楽発展に大きく寄与した彼は、フェラーラのアルフォンゾ公の宮廷楽団に仕え、有名な「コンチェルト・デ・ダーメ」(女性重唱団)の秘密レパートリーの作曲も行った。当時コンチェルト・デ・ダーメは優秀な3人の女性歌手が名声を誇っていたが、このアルバムでも一部女性三重唱のために編曲することで、当時の雰囲気を再現している。ルッツァスキのマドリガーレはモンテヴェルディのような大胆さがない分、音色、音響、構成などすべての面で緻密で、また実験的要素も多分に含まれている。ラ・ヴェネクシアーナの解釈も大胆で魅力的。
GCD-C80906
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価格帯:C
ルカ・マレンツィオ(c.1553-1599):
 マドリガーレ集 第9巻

 辛辣な言葉をわたしは投げかけたい/
 愛の神よ、わたしは長い歳月を泣き続けた/
 つらい愛の掟よ/
 愛の神は我が詩にしるけき証をきざみ/
 もしもわたしの疲れた詩が高く舞い/
 そよ風は緑なす月桂樹の葉と黄金色の髪を/
 見目うるわしいアルミッロは/
 ひとり思いにくれ人気なき山野を/
 ここは戦場、わたしは苦しみ、命を請う/
 ニンフと羊飼いを水辺にさし招く小川よ/
 往くか、のこるか/
 わたしが生きているとあなたは思うのか/
 むごくつれなく仮惜ない死よ/
 あなたの美しい手をにぎりしめ
クラウディオ・カヴィーナ
(ディレクター)
ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:1999年4月、モンテ・カルメロ・アル・コレット聖母教会、イタリア。旧品番:GCD-920906。エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター/プロデューサー:シグリット・リー、ラ・ヴェネクシアーナ/エンジニア:ダヴィデ・フィッコ。
 "Glossa Cabinet" シリーズ。ルツァスキを実験的、モンテヴェルディを革新的、そしてこのマレンツィオを「保守的なわかりやすい作品を作った人」と位置付けていた当時の批評は、明らかにマレンツィオの初期作品ばかりに目をむけた不当な評価といえる。実際彼の後期作品には非常に大胆な表現が見られ、特にこの死の年に書かれた「マドリガーレ集 第9巻」は、モンテヴェルディをも超えてディンディアを思い起こさせる。しかもこの展開を5声のポリフォニーで仕上げるのであるからとんでもない才能の持ち主だったといわざるを得ない。ラ・ヴェネクシアーナは、この傑作を持ち前の細やかな神経で、一音一音大切に歌い上げている。さすがはコンチェルト・イタリアーノで徹底的にモンテヴェルディを歌ってきたメンバー。まさしくこれまでのマレンツィオのイメージを一新させる驚嘆すべきアルバム。
GCD-C80908
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価格帯:C
シジスモンド・ディンディア(1582?-1629):マドリガーレ集 第1巻(1606)
 〔慈悲深き恵み/わが息子との別離/わたしは貧しくみすぼらしい/むごいアマリリよ/蛇の毒/
  彼はあなたが楽しんでいるように見えた/川が呼んでいる/バラとユリの間柄/
  悩まないわたしの心/しかし誰がわたしの言葉を聞き飽きたのか?/
  わたしはあなたを愛していないのか?/わが心に訪れるあなたの魂/
  希望なく、空虚な望み/天国を見つめるフィリ〕
 クラウディオ・カヴィーナ(CT)指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2000年12月、Chiesa della B.V. Maria del Monte Carmelo al Colletto 、ロレット(イタリア)。旧品番:GCD-920908第1巻を書いた頃、ディンディアはまだトリノのサヴォア公カルロ・エマヌエーレ1世お抱えの宮廷音楽家に就任しておらず、イタリア各地の宮廷を巡っていたようである。
GCD-C80909
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価格帯:C
ルーカ・マレンツィオ(1553頃-1599):5声のためのマドリガーレ曲集 第6巻
 行けばわたしは死ぬ、されど行かねばならぬ/クローリはわが旅立ちに/我が魂の我が命の婦人/
 残酷な魂、だがそれゆえに美しい/聞きたまえ、涙する冥界の魂たちよ/魂は涙を滴らせ/ああ悲しき旅立ちよ/
 いとしい人の音沙汰もなく/愛よ、おまえが正しいのなら/幸福なクローリ、おまえの金髪を巻き毛にするのはだれ/
 ああティルシ、我が魂のティルシ、許しておくれ/わがクローリ、優しきクローリ/泉のごとく涙あふれるうちに/
 わたしに死ねといわれるか/わがクローリ、優しきクローリ/しずかにここにいて/
 さわやかな五月ぞ来る、鮮やかな緑に黄に装わせしはたぞ/美しきクローリを歌わん

  クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2001年2月、ロレット、イタリア。旧品番:GCD-920909(廃盤)。エンジニア:ダヴィデ・フィッコ、プロデューサー:シグリット・リー&ラ・ヴェネクシアーナ、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 マドリガーレ集 第9巻(GCD-C80906)に続くラ・ヴェネクシアーナのマレンツィオ第2作であったもの(ただし、続編は登場していない)。
GCD-C80911
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価格帯:C
ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596):マドリガーレ集
 *タッソ「解放されたエルサレム」による作品
   彼女にかかるもろもろのことを頻りに私におこし [Sovente, allor] /
   墓にたどりついて [Giunto alla tomba] / Usciva omai / Vezzosi augelli /
   Forsennata gridava /Qual musico gentil / Misera non credea/墓にたどりついて(器楽版)
 *グァリーニ「忠実な羊飼い」による作品
   むごいアマリッリ [Cruda Amarilli] /おお春よ [O primavera] /
   ああ、つらい別れ [Ah, dolente partita] / Udite lagrimosi

 クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
 録音:2002年4月、イタリア。旧品番: GCD-920911 デ・ヴェルトはイタリアで活躍したフランドル出身の作曲家で、モンテヴェルディに多大な影響を与えた。
GCD-C81001
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価格帯:C
メタモルフォシス〜数世紀に渡るギリシャの伝統音楽
 ツィアムリス: Den ejo mythus 〔デン・エヨ・ミトゥス〕
 作曲者不詳(アナトリア半島):バム / 作曲者不詳(エーゲ海諸島):ツィヴァエリ/タラッサキ
 作曲者不詳(ビザンティン): Heris askitikon, doxastikon tu pasja
 エクセルジャン: Çurçuna 〔スルスナ〕 - Huseyni sarki
 ツィアムリス:フォス・イラリオン/メタモルフォシス / ニコラキス:セヘナズ・セマイ
 作曲者不詳(アナトリア半島):サン・パス・スタ・クセナ
 ツィアムリス:ヨロス・スタン・シリオ/カリニグティア
 作曲者不詳(トラキア):バイドゥスカ / 作曲者不詳(ビザンティン):タ・ティピカ

  ハリストス・ツィアムリス(Vo/リラ/ウティ/ネイ/タンブーラ/カヴァル)
  ディミトリス・プソニス(サントゥール/タール/ウティ/タンブーラ/デフィ)
  ペドロ・エステバン(Perc)
 録音:1997年7月、サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル(スペイン)。旧品番:GCD-921001〔当店未案内〕。スペイン随一のパーカッショニスト、ペドロ・エステバン、ピリオド楽器&民族楽器のマルチプレイヤー、ディミトリス・プソニス、ギリシャの伝統音楽の研究家でありスペシャリスト、ハリストス・ツィアムリスの3人によるギリシャ伝統音楽の歴史。優秀録音盤として高評価を受けた、かつてなかった東方の音楽世界。
GCD-C81101
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価格帯:C
メンデルスゾーン(1809-1947):
 真夏の夜の夢(全曲)

 [序曲/スケルツォ/アレグロ・ヴィヴァーチェ/
  歌と合唱/アレグロ・アパッショナート/
  コン・モート・トランクィロ/結婚行進曲/
  葬送行進曲/道化師たちの踊り/フィナーレ]
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀o.、
グルベンキアンcho.
 録音:1997年6月9日-10日、ユトレヒト、ライヴ。旧品番:GCD-921101
 エンジニア:ディック・ファン・シュッペン、ヘンク・ヤンセン、プロデューサー:ゲルト・ベルク、ハルトヴィヒ・パウルセン、エグゼクティヴ・プロデューサー:シーウヴェルト・フェルスター、カルロス・セスター。
 1997年6月。古楽界の世界的権威フランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラの「ツアー46」(結成以来46回目のツアー)でライヴ録音されたメンデルスゾーン。それは、ブリュッヘンと18世紀オーケストラの専属録音チーム「グランド・ツアー」による最初のレコーディング、そしてグロッサからのリリース第1弾となった記念碑的演奏だった。「18世紀の傑作に相応しい名演奏」「作品初演時の感動」の再現を目指すブリュッヘンと18世紀オーケストラの想いが結実した「真夏の夜の夢」。
GCD-C81103
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価格帯:C
ブリュッヘン、当レーベルへのラモー Vol.1
 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  管弦楽組曲集

 組曲「アカントとセフィーズ」
  (1751年パリ、パストラル・エロイクより)(*)/
 組曲「エベの祭典」
  (1739年パリ、オペラ=バレより)(#)
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀o.
 録音:1997年2月(*)/1996年9月(#)、以上ユトレヒト、ライヴ。旧品番:GCD-921103/MGCD-921103[国内仕様盤](以上廃盤)。エグゼクティヴ・プロデューサー:シーウヴェルト・フェルスター、カルロス・セスター/プロデューサー:ゲルト・ベルク、ハルトヴィヒ・パウルセン/エンジニア:ディック・ファン・シュッペン、ヘンク・ヤンセン。
 "Glossa Cabinet" シリーズ。メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」(GCD-921101/MGCD-921101[国内仕様盤]、ともに廃盤)で GLOSSA へ移籍し、話題騒然となったブリュッヘンが同レーベルヘの第2弾として発売した物。その後、東京芸術劇場ライヴの「モツレク」(GCD-921105)が更なる話題を呼び、それ以前の録音は少々影が薄くなってしまったが、特にこのラモーは、リコーダー奏者時代からブリュッヘンのレパートリーであった作曲家だけに、忘れるわけにはいかない。フランス・バロックのエレガンス、ユーモア、スペクタクル、そして度肝を抜くティンパニの一撃や、管楽器の巧みな表現、鍵盤楽器の演奏でも有名な「エベの祭典」のタンブランでの仕掛け等々、さすがはブリュッヘン。改めて聞き直したい名盤。
GCD-C81104
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価格帯:C
ジーデン&ブリュッヘン〜
 モーツァルト(1756-1791):
  アロイジアのためのアリア集

 いえ、いえ、あなたにはできないK.419/
 アルカンドロよ、わたしは告白する
  ― どこから来るのかわたしにはわからないK.294/
 わたしはあなたに明かしたい、ああ!K.418/
 ああ、もし天に、恵み深い星たちよK.538/
 わが憧れの希望よ ― あなたにはどれほどの
  苦しみかわかるまいK.416/
 テッサーリアの民よ ― わたしは求めはしない、
  永遠の神々よK.316(K.300b)/
 私の感謝をお受け下さい、親切な後援者の皆様K.383
シンディア・ジーデン(S)
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀o.
 録音:1998年5月&9月、ユトレヒト。旧盤案内時には「珍しくスタジオ録音で、音質的にも万全」とされていたが、当盤ではライヴと記載されている。旧品番:GCD-921104
 "Glossa Cabinet" シリーズ。アロイジア・ヴェーバーは、モーツァルトの妻コンスタンツェの姉、ヴェーバー家(あのヴェーバーの叔父)の次女にあたり、そしてご存知の通りモーツァルトが愛した女性である。二人の関係がどういうものであったのか今では謎であるが、彼女が素晴らしい歌手であり、モーツァルトの数多くのオペラ、「後宮からの逃走」「悔悟するダヴィデ」「劇場支配人」等で主役を演じ、そして7つのコンサート・アリアの献呈を受けていたことは事実である。このアルバムは、そのアロイジアに捧げられた7つのアリアをまとめた物。歌うはこの世代で最も注目されているモーツァルト・コロラトゥーラ、シンディア・ジーデン。そしてバックはブリュッヘン&18世紀オーケストラ。
GCD-C81106
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価格帯:C
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
 管弦楽組曲集 Vol.2

  組曲「ナイス」(*)/
  組曲「ゾロアストル」(#)
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀o.
 録音:1998年9月(*)/2000年11月(#)、以上 フレーデンブルフ音楽センター、ユトレヒト、オランダ、ライヴ。旧品番:GCD-921106(国内盤 MGCD-921106 もあったが、廃盤と思われる)。エンジニア:スタジオ・ファン・シュッペン、プロデューサー:ゲルト・ベルク、エグゼクティヴ・プロデューサー:シーウヴェルト・フェルスター、カルロス・セスター。
 ブリュッヘン&18世紀オーケストラが得意とするラモーのオペラ&劇音楽の組曲版。GLOSSAでは「アカントとセフィーズ」&「エベの祭典」(GCD-C81103) に続く2作目、PHILIPS時代から通算すると4作目にあたるラモーの管弦楽作品集だったもの。ラモーの色彩的でエンタテインメント性に満ちた音楽が、ブリュッヘンの手によりとりわけ生き生きと表現されるのは、まだリコーダー奏者として活動していた時期から、ラモーの作品にひとかたならぬ愛着をみせていたことを考えれば当然か。「ナイス」ではBCJで活躍するヴァイオリニスト、若松夏美も参加している。
GCD-C81107
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価格帯:C
モーツァルト、最後の協奏曲 1791〜モーツァルト
 バセット・クラリネット協奏曲 K.622 (*) /
 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621 より
  〔序曲 (#) /アリア「私は行くが、君は平和で」(+) /アリア「もはや花も」(+) 〕/
 2つのクラリネットと
  3つのバセット・ホルンのためのアダージョ 変ロ長調 K.411 (484a) (**) /
 フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477 (479a) (##)
  ジョイス・ディドナ−ト(S;+) エリック・ホープリチ(バセットCl;*/Cl;**)
  フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.
 録音:2001年2月(*)、11月(+)、12月(**)、1986年6月(#)、ユトレヒト&アムステルダム/他 /1998年3月20日、東京芸術劇場。ライヴ(##)。旧品番:GCD-921107〔国内仕様盤:MGCD-921107PGCD-921107〕(以上、すべて廃盤)。アントン・シュタードラーが発明した楽器「バセット・クラリネット」は、バセット・ホルンとは異なるもので、あくまで普通のクラリネットの低音域を拡大したものだ。への字型に曲がったバセット・ホルンとは形も違う。モーツァルト最後の協奏曲であるクラリネット協奏曲 K.622は、このバセット・クラリネットのための作品だ。1994年(1992年?)にアントン・シュタードラーが1794年3月に行ったコンサートのプログラムが発見されたが、そこで演奏された協奏曲のために「インヴェンションズ・クラリネット」を用いたという記載がある。それがシュタードラーの開発したバセット・クラリネットだった。K.622の出版譜は普通のA管クラリネットのために改作された版で、オリジナルな形でのバセット・クラリネット協奏曲の譜面は残っていない。しかし、近年はそれを復元する試みが顕在化している。ホープリチとブリュッヘンのコンビも1985年に一度録音(Philips)、これが再録音となる。ホープリチは自らシュタードラーの楽器バセット・クラリネットを再現し、製作している。
GCD-C81111
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価格帯:C
ブリュッヘンの「モツレク」再発〜モーツァルト
 フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477 (479a) /
 2つのクラリネットと
  3つのバセット・ホルンのためのアダージョ 変ロ長調 K.411 (484a) /
 レクイエム〔ジュスマイアー/ブリュッヘン版〕
  モーナ・ユルスルード(S) ヴィルケ・テ・ブルンメルストルテ(A)
  ゼーハー・ファンデルステイネ(T) イェレ・ドレイアー(B)
  フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.、オランダ室内cho.
  ユーヘイン・リヴェン・ダベラルド(グレゴリオ聖歌指揮)
 録音:1998年3月20日、東京芸術劇場。ライヴ。 NHK との共同制作。 初出・前出:GCD-921105(国内盤:MGCD-921105, PGCD-921105 )、GCD-921111〔すべて廃盤〕。
 単売としては久々の再発。 初出盤は当初限定盤の予定だったが大変な話題となり、その反響ゆえレギュラー盤化されたといういわく付き。ブリュッヘンの熱狂的ファンを自認してはばからなかった故・佐々木節夫氏の追悼盤としてリリースされた、この「レクイエム」のすばらしさは、文春新書の「クラシック CD の名盤」で、福島章恭氏が推薦しているほか、いたるところで最上級の評価を得、多方面で語り尽くされている。グレゴリオ聖歌を3曲取り込んで典礼様式を再現した、ジュスマイヤー+ブリュッヘン版とでもいうべき「レクイエム」。演奏のすばらしさに加え、クリティカルな面からも話題になった。
GCD-C81118
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価格帯:C
ブリュッヘン&18世紀管〜ベートーヴェン:交響曲集
 〔第6番 ヘ長調 Op.68「田園」/第5番 ハ短調 Op.67「運命」〕
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀o.
 録音:2011年10月、デ・ドゥーレン、ロッテルダム、オランダ、ライヴ。ブリュッヘンによる2回目の全集録音: GCDSA-921116 [GBSADV-001] (5 HYBRID_SACD) からの初単売。#当盤はCDです。
GCD-C81120
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価格帯:C
ブリュッヘン〜ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
 レベッカ・ナッシュ(S) ウィルケ・テ・ブルンメルストローテ(Ms)
 マルセル・ビークマン(T) ミヒャエル・テーフス(B)
 フランス・ブリュッヘン指揮18世紀o.、ラウレンス・コレギウム&カントライ
 録音:2011年10月、デ・ドゥーレン、ロッテルダム、オランダ、ライヴ。ブリュッヘンによる2回目の全集録音: GCDSA-921116 [GBSADV-001] (5 HYBRID_SACD) からの単売2枚目。#当盤はCDです。
GCD-C81201
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(2CD)
1.5CD価格
価格帯:C
アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):オラトリオ「スザンナ」
 エマヌエラ・ガッリ、バルバラ・ザニチェッリ(S) ロベルト・バルコーニ(CT)
 ルカ・ドルドーロ(T) マッテオ・ベロット(B)
 エンリコ・ガッティ(Vn/ディレクター)アンサンブル・アウローラ
 [クラウディア・コムス(Vn) ガエターノ・ナジッロ(Vc) ジャンカルロ・デ・フレンツァ(Cb)
  ロレダーナ・ジントーリ(ダブルHp) アンナ・フォンターナ(Cemb)フランチェスコ・バローニ(Org)]
 録音:2003年7月、聖フランチェスコ教会、プレージョ、イタリア。旧品番:GCD-921201エンリコ・ガッティの Glossa 専属第1弾だった録音。
GCD-C81301
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価格帯:C
ルクレツィアの旅〜ハープによるイタリア音楽 1584-1615
 デンティーチェ:幻想曲/ Galliarda Bella / ルッツァスキ:トッカータ / デッラルパ:Lucretia Gentil
 マイオーネ:トッカータ / 作曲者不詳:トッカータ / モンテヴェルディ:私があなたを愛しているのを
 ライモンド:カッサンドラ / トラバーチ:トッカータ/技巧的なパルティータ / マイオーネ:リチェルカーレ
 トラバーチ: Ancidetemi pur / カプスベルガー:トッカータ / フレスコバルディ:トッカータ/パッサカリア
 ピッチニーニ:トッカータ/変奏曲風パルティータ/コレンテ/チャッコーナ/
 作曲者不詳: Son fonte e fiumi /カンツォーネ/東の門より / ガリレイ:トッカータ

  マーラ・ガラッシ(ダブルHp)
 録音:1998年7月、クラウツェット、イタリア。ピリオド楽器使用。旧品番:GCD-921301このアルバムは、ジョヴァンニ・レオナルド・デッラルパ(1530頃-1602)の弟子だと考えられている女性ハープ奏者ルクレツィア・ウルバーナが、1584年から1615年にかけてイタリア各地の宮廷を回り、音楽家や作品に出会っていくという洒落た架空の物語仕立て。そのため初出時には、ブックレットも「ウルバーナが綴った手紙」という凝った形式を取っていた(当盤に関してはアナウンスに記載が無い)。
GCD-C81302
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価格帯:C
天空のハープ〜ルイ16世所有の楽器の調べ
 フィリップ=ジャック・メイエール(1737-1819):
  前奏曲
 マリア・コズウェイ(1759-1835):
  アンダンティーノ/アレグレット
 フィリップ=ジャック・メイエール:
  間奏曲〜ファンタジア
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):
  ソナタ〜アレグロ/メヌエットのテンポ
 フィリップ=ジャック・メイエール:
  間奏曲〜アダージョ
 ジャン・バプティスト・
  クランプフォルツ(1747-1790):
  トリオ・ソナタ〜
   アレグロ/ロマンス/ロンド. アレグレット
 ヨハン・クリスティアン・バッハ:
  間奏曲/ソルフェッジョ/間奏曲
 カール・フィリップ・
  エマヌエル・バッハ(1714-1788):ラルゴ
 フランチェスコ・ペトリーニ(1744-1819):
  アレグロ・マエストーソ/ロンド. アレグロ
 モーツァルト:
  間奏曲(ヨゼフ・ヘウスラーの主題による)/
  フラングメント(ラルゲットとアレグロ)
   (原曲:変ホ長調−2台のチェンバロ K.6)/
  アンダンテ−42の小品
   「ロンドンのスケッチブック, 1764/65」から
マーラ・ガラッシ、
ガブリエラ・ボシオ(Hp)
 録音:2002年4月、ピエトロ・デ・ジョルジ、イタリア。旧品番:GCD-921302( nouvelle vision シリーズ; 廃盤)。エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター/プロデューサー&エンジニア:マヌエル・モヒノ。
 "Glossa Cabinet" シリーズ。17世紀後半、フランス革命で断頭台の露と消えた悲劇の女王、マリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿で聴いた調べを再現する、というのがコンセプトだが、もちろん当時のプログラムが残っているわけではないので、これはあくまで空想の世界に遊んだ、いわばグロッサ版「空想の音楽会」。ただ、楽器は由緒正しいルイ16世所有楽器のレプリカが用いられている。
 このディスクには、アントワネット時代の作品から最も華麗な曲が選ばれている。開始早々に鳥のさえずりが入れられているのはヴェルサイユ宮殿の庭に集まる鳥のイメージか。ソナタ形式の作品も全曲演奏するのではなく、おいしいところ(楽章)だけ演奏。最後がモーツァルトなのは、歴史的エピソードにちなんだ選曲だろう。モーツァルト6歳の時、ウィーンのシェーンブルン宮殿に招かれて御前演奏を行った。そのとき、床で転んだモーツァルトを抱き起こしたのがマリー・アントワネットだった。その後アントワネットはヴェルサイユ宮殿に作らせた劇場でも「フィガロの結婚」を上演、自ら出演もして楽しんだといわれている。
 マーラ・ガラッシは古楽ファンにはすでにお馴染みの存在。イタリアのピリオド・ハープの第一人者として不動の地位を築き、コンチェエルト・イタリアーノ、カントゥス・ケルンなどの古楽グループでも活動している。Tactus、Glossa、Symphonia、Opus111、harmonia mundi などのレーベルのレコーディングにこれまで多く参加しているから、古楽ファンなら必ず耳にしたことがあるはずだ。なお、余談ながらガラッシは日本人の生徒も多く育てている。長澤真澄や、アントネッロの西山まりえもその門下生。
GCD-C81402
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価格帯:C
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):レクイエム(死者のためのミサ)/埋葬の音楽
 マイケル・ヌーン指揮 リチャード・チーザム(ディレクター)オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス
 録音:1999年2月、7月、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。旧品番:GCD-921402スペイン・ルネサンスの大作曲家ゲレロ没後400年記念盤だったもの。1599年11月、セビリャ大聖堂で行われた作曲者自身の葬儀ミサと埋葬の音楽を再現。
GCD-C81403
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価格帯:C
カンティクム・カンティコールム〜
 「ソロモンの雅歌」による
   スペイン・ルネサンスのモテットとミサ

 セバスティアン・デ・ビバンコ(1551頃-1622):
  ヴェニ・ディレクテ・ミ(おいで、愛する人よ)
 アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1511/2):
  ヴルネラスティ・コル・メーウム
  (あなたはわたしの心をうっとりさせた)(*)
 クリストバル・デ・モラーレス(1500頃-1553):
  ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム
   〜キリエ
 ニコラ・ゴンベール(1495頃-1550頃):
  トータ・プルクラ・エス[器楽]
 クリストバル・デ・モラーレス:
  「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」
    〜グローリア
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  ニグラ・スム・セド・フォルモーサ
  (わたしは色黒いが美しい)
 フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):
  クァジ・セドルス[器楽]
 クリストバル・デ・モラーレス:
  「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」
    〜クレド
 ニコラ・ゴンベール:
  クァム・プルクラ・エス(あなたはなんと美しい)
 クリストバル・デ・モラーレス:
  「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」
    〜サンクトゥス
 ロドリーゴ・セバーリョス(1530頃-1591):
  ホルトゥス・コンクルースス[器楽]
 クリストバル・デ・モラーレス:
  「ミサ・ヴルネラスティ・コル・メーウム」
    〜アニュス・デイ
 フランシスコ・ゲレーロ:
  エゴ・フロス・カンピ(わたしは野の花)
マイケル・ヌーン指揮
リチャード・チーザム
(ディレクター)
オーケストラ・
 オヴ・ザ・ルネサンス
 録音:1999年7月&8月、セント・ジョージズ・チェスタートン教会、イギリス。旧品番:GCD-921403。エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター/プロデューサー&エンジニア:ニコラス・パーカー。
 "Glossa Cabinet" シリーズ。ヌーンをゲスト指揮者に迎えたオーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンスのグロッサ第3作だったもの。「ソロモンの雅歌」は聖書にあって異例なほどエロティックな表現を特徴とする愛の詩集ともいうべきもので、ルネサンス中期からモテットのテキストに採られることが多くなった。パレストリーナの名作が特に有名であるが、スペインでもまた数多くの雅歌モテットが書かれた。当アルバムは、そのなかのひとつ(*)を素材として巨匠モラーレスが書いたパロディ・ミサ「ヴルネラスティ・コル・メーウム」を軸に、有名無名の作曲家によるさまざまな雅歌モテットを配置し、「カンティクム・カンティコールム」という1つの作品を形成したような構成となっている。当時のカトリックの特徴そのものであったエロティシズムと壮麗さを存分に楽しませてくれる録音。
GCD-C81405
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価格帯:C
汝が御手に〔イン・マヌス・トゥアス〕〜
 セバスティアン・デ・ビバンコ(1551頃-1622):ミサ、マニフィカトとモテット集
 これこそ大祭司なり(器楽版)/ミサ「汝が御手に」より〔キリエ/グローリア〕/
 イン・マヌス・トゥアス〔汝が御手に〕/われらが父の愛/ミサ「汝が御手に」〜クレド/
 誰がわが頭を濡らすか/悲しみの内に引き戻されて/死の悲しみが/ミサ「汝が御手に」〜サンクトゥス/
 キリストはかくあらせられた/聖母マリアは天に昇られた/ああ、何と甘美な/
 ミサ「汝が御手に」〜アニュス・デイ/マニフィカト 第4旋法/主に向かいて新しき歌を歌え

 リチャード・チーザム指揮 マイケル・ヌーン(ゲスト指揮) オーケストラ・オヴ・ザ・ルネサンス
 [チャールズ・ハンフリーズ、ロバート・ハリー=ジョーンズ、デイヴィッド・クレッグ(CT)
  フィリップ・ケイヴ、トム・ラスキン、サイモン・デイヴィス、アンガス・スミス、
  ウォーレン・トレヴェリアン=ジョーンズ(T) ロバート・エヴァンズ、ドナルド・グレイグ、
  チャールズ・ギブズ(B) ジャン=ピエール・カニャック(コルネット) ベアトリス・デルピエール
   (ソプラノ&アルト・ショーム) キース・マガウアン(アルト・ショーム) フランシス・マーセット
   (テナー・ショーム) リチャード・チーザム、サイモン・ガントン(テナー・サックバット)
  パトリック・ジャックマン(バス・サックバット) カイト・ヴァン・オーデン(ドゥルツィアン)
  アラステア・ロス(Org) フランセス・ヨハネル(Hp)]
 録音:2000年8月、ロンドン、聖ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン、イギリス。旧品番:GCD-921405スペインの作曲家セバスティアン・デ・ビバンコはトマス・ルイス・デ・ビクトリアとほぼ同時代に活躍した人で、出身地も同じ、さらに音楽を学んだ師(アビラ大聖堂の楽長)まで同じだが、現代のわれわれから見ると両者の知名度には明らかな差がある。1954年になってようやく現代楽譜に書き換えたモテットが出版され、また、ミサ曲などの研究も進んだ今日、この時期を代表する作曲家であったことが研究者の間では認知されてはいたが、音盤上の復権はまだまだこれから。ビバンコだけに光を当てた本格的なこのディスクを聴けば、知名度などというものが、作曲家の技量を推し量るのに、いかに無意味なものかを思い知らされること請け合い。1991年に「マニフィカト」を設立し2014年現在も率いるフィリップ・ケイヴの他、禄おん時点におけるオルランド・コンソート団員4名のうちの3名も参加している。
GCD-C81503
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価格帯:C
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677頃):アリアとカンタータ Op.8(ヴェネツィア、1664)
 〔無限の苦痛に満ちた、私の残酷な運命/私の心は狂わしく/今、アポロの胸に抱かれて眠るテティスは/
  オーラよ、今私は遙かなる偶像に話しかけることもできず/不思議な目よ、ああ何故だか教えておくれ/
  私は、そう、歌いたい/何をすればよいのか/天国、星、神たち〕

 エマヌエラ・ガッリ(S) ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)指揮ラ・リゾナンサ
  [デイヴィッド・プランティエ、エリザ・チッテリオ(Vn)
   カテリーナ・デラグネッロ(Vc) フランコ・パヴァン(テオルボ/バロックG)]
 録音:2000年11月、スイス・イタリア音楽院、ルガーノ、スイス。旧品番:GCD-921503。おそらく多くが発売時点での世界初録音。オペラ劇場の支配人で、17世紀の哲学者、詩人、政治家などの文化サークルも主宰していたヴェネツィアの名士ジュリア・ストロッツィの「私生児」として生まれたバルバラは、父の英才教育で早くから作曲家としての頭角をあらわし、82曲のカンタータをはじめとする多くの作品を書いた。文才にも長けており、モンテヴェルディのためにオペラの台本を書いたことさえあったという。宮廷からの庇護も受けず、独立独歩で作曲活動を続け、時には貴族のための高級娼婦のような生活で未婚のまま4人の貴族の子供を生み、晩年は貴族相手の高利貸し・・・と中世ヴェネツィアで波瀾万丈を絵に描いたような人生を送った。そんな彼女の筆から生まれた情熱的な旋律は聴きごたえ十分で、一聴の価値がある。
GCD-C81505
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価格帯:C
ボニッツォーニ〜ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):オルガン協奏曲集
 〔第2番 ヘ長調/第1番 イ長調/第4番 変ロ長調/第3番 ト長調〕
ジョヴァンニ・サンマルティーニ(1700/01-1775):オルガン・ソナタ ハ長調
 ファビオ・ボニッツォーニ(Org)指揮ラ・リゾナンツァ
 [デイヴィッド・プランティエ、オリヴィア・セントゥリオーニ(Vn)
  オラフ・レイマース(Vc) ジョルジオ・サンヴィート(Cb)
 録音:2000年6月、イゼーラ、ロヴェレート近郊、イタリア。旧品番:GCD-921505サンマルティーニはオーボエ奏者として有名で、後半生を過ごしたロンドンでもヘンデルのオーケストラにオーボエのソリストとして参加した記録が多く残っている。これら4曲のオルガン・コンチェルト集は、ボニッツォーニ自身がパリの図書館などで発見したもので、ニュー・グローブ音楽事典の作品一覧にも記載されていない。作曲家としてより有名だった弟ジョヴァンニのソナタを間に挟んだ心憎いプログラムが組まれている。
GCD-C81525
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価格帯:C
ヘンデル:カンタータ「クローリ、ティルシとフィレーノ(忠実な心)」HWV.96 (1707)
 (初出時:イタリアン・カンタータ集 Vol.5)
  ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)
  イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S) ロミーナ・バッソ(A)
  ファビオ・ボニッツォーニ(Cemb)指揮アンサンブル・リゾナンサ
 録音:2008年6月、サン・ミッシェル・アン・ティエラシュ修道院、フランス|初出・旧品番:GCD-921525ヘンデルのイタリア滞在時代(1706-1710)に作曲されたカンタータ約100曲から、器楽伴奏が付いた約30曲を録音するプロジェクトの第5集だったもの。当作はイタリア時代のヘンデルの有力なパトロンの1人だったフランチェスコ・ルスポーリ侯爵から、そのローマ宮殿に招かれた際の作曲。3人のソリストを要し、小規模のオペラに近い規模を持った同時代の傑作の1つ。
GCD-C81601
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価格帯:C
ヘンリー・パーセル(1659-1695):歌劇「ディドとエネアス」
 ラウラ・パドウェル(Ms;ディドー/魔法使いの女) ピーター・ハーヴィー(B;エネアス)
 サロメ・ハラー(S;ベリンダ/第1の魔女) マリー=ルイーゼ・デュトワ(S;第2の女/第2の魔女)
 ニコラス・マイール(T;水夫) マシュー・ホワイト(CT;魔法使いの女の霊)
 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:2000年5月、ノートルダム・デュ・リバン教会、パリ。旧品番:GCD-921601。鬼才エルヴェ・ニケ&コンセール・スピリチュエルの記念すべきグロッサ専属第1弾だったアルバム。
GCD-C81602
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価格帯:C
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):モロワ氏のミサ H.6
 [入祭唱/キリエ/キリスト/キリエ/グローリア/クレド/奉献唱/第1サンクトゥス/第2サンクトゥス/第3サンクトゥス/
 聖体奉挙/ベネディクトゥス/第1アニュス・デイ/第2アニュス・デイ/第3アニュス・デイ/主よ、王を守りたまえ/結句]

  マリー・ルイーゼ・デュトワ、クレール・グトン(S) セルジュ・グビョー(CT)
  ピエール・エヴルー(T) クリストフ・サム(B) ミシェル・シャピュイ(Org)
  エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチュエル
 録音:1999年6月、サン=ミシェル修道院(フランス)。旧品番:GCD-921602
 エンジニア:マヌエル・モヒノ、プロデューサー:ドミニク・ダイグルモン、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 シャンパルティエの作品を独自に開拓し続けるエルヴェ・ニケが、この偉大な作曲家のほとんど知られていないミサをとりあげたもの。「モロワ氏のミサ曲」は、シャンパルティエの作品の中で最も長く、また最も美しい作品だとも言われる。シャンパルティエのインスピレーションは極みに達しており、また聞き手にもたらされる感情は、他に類をみない。
 この素晴らしい録音でもうひとつ重要なのが、多くのレコーディングや来日公演を通じて日本でも著名な超一流のオルガニスト、ミシェル・シャピュイ。彼はサン・ミシェル修道院の歴史ある素晴らしいオルガンで、シャンパルティエ自身の指示に加え、独自の「即興」を演じ、聞き手をルイ14世時代の「荘厳な雰囲気」に誘い込む。
GCD-C81604
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価格帯:C
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):ルソン・ド・テネブル
 聖水曜日のための3つのルソン H.135-137(1692)/
 「四旬節のための瞑想(メディタシオン)」より
  [第1の瞑想「大地は荒廃し、荒涼としている」 H.380/第2の瞑想「小さな燕のように、私は嘆くだろう」 H.381/
   第7の瞑想「暗闇となった」 H.386/第9の瞑想「マグダラのマリアはひとり洞窟で泣き暮らした」 H.388/
   第8の瞑想「悲しみに沈める聖母は」 H.387]]

 ティボー・ルネール、シリル・オーヴィティー(CT)
 ピエール・エヴルー、イアン・ハニーマン(T)
 アラン・ビュー、ロナン・ネデレック(Br)
 エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリテュエル
 録音:2001年3月、パリ・ノートルダム教会、フランス。旧品番:GCD-921604(廃盤)。エンジニア:マヌエル・モヒノ、プロデューサー:ドミニク・ダイグルモン、エグゼクティヴ・プロデューサー:カルロス・セスター。
 エルヴェ・ニケがシャンパルティエに特別な愛着を抱いているということは誰もが気づくところだろう。コンセール・スピリチュエルは初回発売当時、「テ・デウム」以降ほんの数ヶ月、しかも「モロワ氏のミサ曲」と同時発売で、このアルバム「ルソン・ド・テネブル」(1692年の組曲より)をリリース、6人の歌手と13人の器楽奏者からなる編成で、特に精鋭のメンバーが集められたという。
 シャルパンティエの「ルソン・ド・テネブル」は明らかに、世俗音楽の様式を取り入れた作品に変容してしまっていた彼と同世代の作品とは一線を画し、キリスト教の精神を純粋に描いている。「ルソン・ド・テネブル」3曲に続き収録されている5つの瞑想曲は、おそらく、レントの時の長い説教の伴奏として書かれたもの。豊かで幅広い表現は、まさに、真の音楽の宝石といえるだろう。
GCD-C81607
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価格帯:C
アンリ・デマレ(1661-1741):
 グラン・モテ「主は王となられる」(詩篇第96番)/
 グラン・モテ「パリのテ・デウム」(聖アンブロジウス〔アンブロワーズ〕賛歌)
  エルヴェ・ニケ指揮コンセール・スピリチェル
 録音:2003年2月、アルセナル、メス(フランス)。旧品番:GCD-921607。フランス宮廷と密接なかかわりを持ち、大規模なグラン・モテを説得力あるものに仕上げることに関して、右に出るものはいなかったといわれるデマレは、最初の妻が没して後、弟子の女性と結婚しようとして反対され、修道院への追放、変装、長引く裁判などを経て、死刑覚悟で逃亡し、諸国を遍歴するなど、波瀾万丈の人生を送った人でもある。同時代のドゥラランドやクープランと比較しても遙かに色彩感覚に溢れた音楽が、どうして埋もれかかったのかは不思議。
GCD-C82506
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ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690-1758):管弦楽作品集
 2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのシンフォニア
  〔第5番 ヘ長調/第1番 ニ長調〕/
 ヴァイオリン、オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調/
 ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調/
 2つのオーボエ、2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための序曲 ト短調/
 ヴァイオリン、ファゴット、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調/
 2つのヴァイオリン、2つのヴィオラと通奏低音のためのチャコーナ イ長調
  ダヴィド・プランティエ(Vn)指揮 ヴァーツラフ・ルクス(Cemb)指揮
  バーゼル「ラ・チェトラ」バロックo.
 録音:2002年9月、カトリック教会、ゼーヴェン、スイス。初出:HMF (Harmonia Mundi France), HMC-905262 /前出品番: GCD-922506ブレシャネッロはバッハと同時代のイタリア人作曲家・ヴァイオリニストで、バッハがケーテンの宮廷楽長に就任した1717年、それよりずっと高いシュトゥットガルトの宮廷楽長という地位に就いた。彼はイタリア様式をドイツ音楽に適合させることに成功した一人とされており、旋律美とがっちりとした構成感を併せ持つ作風が特徴。


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