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フランスのマイナー・レーベル




1001 NOTES
ACTES SUD
AD VITAM
AGOGIQUE
AIR NOTE
AMESON
AR RE-SE
ArtAct
ARTALINNA
DISC AUVERS
AZUR CLASSICAL
CONTINUO CLASSICS
DILIGENCE
LA DOLCE VOLTA
EA RECORDS
l'empreinte digitale
ENCELADE
KLARTHE
INDÉSENS [INDESENS]
LARGHETTO MUSIC
LORELEY PRODUCTION
NoMadMusic
OSSIA
LE PALAIS DES DEGUSTATEURS
PARATY
PASSAVANT MUSIC
PSALMUS
SALAMANDRE
SKARBO
SOUPIR ÉDITIONS
SYRINX




1001 NOTES 特記以外 1枚あたり\2970(税抜\2700)
 2015年に国内へ新規案内されたレーベル。
1001NOTES-09
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【注目盤】
ファンタジー〜ピアノのための幻想曲集
 J.S.バッハ(1685-1750):半音階的幻想曲とフーガ(クラヴィーアのための) BWV.903
 モーツァルト(1756-1791):幻想曲 ニ短調 K.397
 シューマン(1810-1856):幻想曲 Op.17
 ハイドン(1732-1809):幻想曲 ハ長調 Hob.XVII: 4
 ショパン(1810-1849):幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
 スクリャービン(1872-1915):幻想曲 ロ短調 Op.28
  ガスパール・ドゥアンヌ(P)
 フランスのピアニスト、ガスパール・ドゥアンヌ(1987年生まれ)は5歳の時に名ピアニストである祖母カトリーヌ・コラール(1947-1993)の教えを受け、パリ音楽院でブルーノ・リグットとドニ・パスカルに、ザルツブルクのモーツァルテウムでジャック・ルヴィエに師事。2015年に Oehms Classics からシューマンの作品集をリリースしている。
1001NOTES-08
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【注目盤】
ペンタグラム
 エドゥアール・フェルレ(1971-):
  突き返し [Riposte]
   (ムソルグスキー「展覧会の絵」の「鶏の足の上に建つ小屋」による)(*/+) /
  剣のスタンス [Les Stanses du Sabre]
   (ハチャトゥリアン「剣の舞」による)(*/+)
 プロコフィエフ(1891-1953)/
  エドゥアール・フェルレ編曲:ピアノ・ソナタ第3番 Op.28 (*/+)
 エドゥアール・フェルレ:
  城砦都市 [Oppidum] (ムソルグスキー「展覧会の絵」の「古城」による)(*/+)
 エドゥアール・フェルレ&ポール・ベネ:前口上 [Exorde] (即興演奏)(*/+)
 エドゥアール・フェルレ:
  スズメバチの飛行 [リムスキー=コルサコフ「熊蜂の飛行」による)(*/+)
 エドゥアール・フェルレ&ポール・ベネ:第二の風 [Second Souffle] (即興演奏)(*/+)
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 Op.83 〜第2楽章(+)
 エドゥアール・フェルレ:   センチメートルのワルツ [Waltz Centimétrale]
   (チャイコフスキー「感傷的なワルツ」による)(*)
  反乱 [Putsch] (*/+)
 ポール・ベネ:
  ヴォカリール [Vocalyre] (ラフマニノフのヴォカリーズ Op.34 No.14による)(*/+)
 ハチャトゥリアン(1903-1978)/エドゥアール・フェルレ編曲:剣の舞(*/+)
  エドゥアール・フェルレ(P;*) ポール・ベネ(P;+)
 録音:2016年2月2日-6日、スタジオ4.33、イヴリー=シュル=セーヌ、フランス。
 フランスのジャズ・ピアニストでジャン・フィリップ・ヴィレ・トリオのメンバーであるエドゥアール・フェルレとフランスの若きクラシカル・ピアニスト、ポール・ベネの共演による、ジャズ的手法によってロシアのクラシカル音楽作品からロシアの民族的ソウルを引き出そうという試み。クラシックとジャズ、どちらのファンにとっても興味深く、かつ楽しめるアルバム。ペンタグラムとは五芒星、一筆書きの星のこと。
1001NOTES-07
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【注目盤】
夜明けに〜ピアノ独奏&四手連弾のための音楽
 グリーグ(1843-1907):「ペール・ギュント」より 朝(*/+)
 ドビュッシー(1862-1918)前奏曲集第2巻(+)
 シューベルト(1797-1828):12のレントラー Op.171, D.790 (*)
 ドヴォルジャーク(1841-1904):スラヴ舞曲 Op.46 Nos.7 & 8 (*/+)
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op.31 No.3 (+)
 リスト(1811-1886):バラード第2番 S.171 (+)
  ヴァネッサ・ワーグナー(P;*) ティボー・ルブリュン(P;+)
 ヴァネッサ・ワーグナーは1973年フランスのレンヌに生まれドミニク・メルレ(パリ音楽院)他に師事したピアニスト。ティボー・ルブリュンはパリ音楽院でドニ・パスカル、ミシェル・ベロフ他に師事したフランスの若手ピアニスト(2015年時点で20代前半)。
1001NOTES-06
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【注目盤】
アルチュアン・ド・リエレ〜水族館
 プロコフィエフ(1891-1953):歌劇「三つのオレンジへの恋」〜行進曲
 チャイコフスキー(1840-1893):バレエ「くるみ割り人形」〜金平糖の踊り
 ラヴェル(1875-1937):
  弦楽四重奏曲〜第2楽章(じゅうぶんに活き活きと、きわめてリズミカルに)
 プーランク(1899-1963):15の即興曲〜第5番
 サン=サーンス(1835-1921):「動物の謝肉祭」〜水族館
 バルトーク(1881-1945):ルーマニア民俗舞曲
  〔棒踊り/飾り帯の踊り/踏み踊り/角笛の踊り/ルーマニア風ポルカ/速い踊り〕

 オーレリアン・テラード:榛の木〔ハンの木〕を通る風(シューベルトによる)
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651):トッカータ・アルペッジャータ
 サティ(1866-1925):(犬のための)ぶよぶよしたほんとうの前奏曲
 オーレリアン・テラード:
  タービンの配管は船底すれすれでひびが入っている(ストララヴィンスキーによる)
 オーレリアン・テラード:毎秒400サイクル(シューマンによる)
 サティ:グノシエンヌ第1番 / オーレリアン・テラード:1786(モーツァルトによる)
 フランソワ・クープラン(1668-1733):神秘的なバリケード
  アルチュアン・ド・リエレ
   [オーレリアン・テラード(P/G/キーボード/おもちゃの楽器)
    シモン・ブサゲ(Hr/エレクトリック・ベース) ティボー・ショメイユ(Cl/打楽器)
    トマ・デルペリエ(ドラムス/打楽器)]
 録音:データ記載なし。
 アルチュアン・ド・リエレはフランスのリモージュで結成された、アコースティック楽器を中心におもちゃ楽器も加えたユニークなバンド。音楽ジャンルを超えて活躍する彼らが、ここではクラシックの名曲をアレンジしてユニークな演奏を聴かせる。
1001NOTES-05
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【注目盤】
忘れられたロマンス〜チェロとピアノのための音楽
 ドヴォルジャーク(1841-1904):
  森の静けさ(チェロとピアノのための版)(1893) /ソナティネ ト長調 Op.100 (1893)
 シューマン(1810-1856)/
  ヴァルテル・デシュパリ(1947-)編曲:3つのロマンス Op.94 (1849)
 ショパン(1810-1846):チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 (1846)
 リスト(1811-1886):忘れられたロマンスS.132(チェロとピアノのための版)(1881)
  エルミーヌ・オリオ(Vc) フェレンク・ヴィージ(P)
 録音:データ記載なし。
 エルミーヌ・オリオは1986年フランスのディジョンに生まれ、フィリップ・ミュレール(パリ音楽院)他に師事したチェリスト。2012年ヨーロッパの才能豊かな若い演奏家たちを選出すユヴェントゥス音楽祭にノミネートされ、1001 NOTES 音楽祭(リムーザン、フランス)に初登場した。フェレンク・ヴィージは1974年ルーマニアのトランシルヴァニアに生まれ、パリ音楽院でジェラール・フレミーに、エコール・ノルマル音楽院でジャック・ルヴィエ他に師事したピアニスト。
オクトゥオリッシモ
 オスバルド・ゴリホフ(1960-):
  最終ラウンド(2つの弦楽四重奏とコントラバスのための)(*/+/#)
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  弦楽四重奏のための2つの小品(*) /弦楽八重奏曲のための2つの小品 Op.11 (*/+)
 ピアソラ(1921-1922)/ホセ・ブラガート(1915-)編曲:タンゴ・バレエ(弦楽四重奏版)(+)
 マーク・メリッツ(1966-):八重奏曲(*/+)
  ドビュッシーSQ (*) [クリストフ・コレット(Vn1) マルク・ヴィエユフォン(Vn2)
              ヴァンサン・ドプレック(Va) ファブリス・ビアン(Vc)]

  アラノアSQ (+) [マリーナ・ブエレッチュ(Vn1) ローラ・プリュー(Vn2)
            オード・ファード(Va) エマニュエル・バック(Vc)]

  シモン・リュセ(Cb;#)
 録音:データ記載なし|発売:2013年?。
 「師弟」シリーズ。ドビュッシー弦楽四重奏団は1990年フランスのリヨンで結成。アラノア弦楽四重奏団は2009年フランスのバイヨンヌで女性奏者により結成。ドビュッシー弦楽四重奏団がアラノア弦楽四重奏団に注目し共演が実現した。
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
 組曲ニ調(クラヴサン曲集第1集第3組曲)
  〔優しい訴え/ソローニュのひな鳥/ひな鳥の第1のドゥブル/ひな鳥の第2のドゥブル/ため息/
   歓喜/いたずら好き/ミューズたちの対話/つむじ風/一つ目の巨人/嘲り/足の不自由な女〕

 組曲イ調(新クラヴサン曲集、またはクラヴサン曲集第2集第4組曲)
  〔アルマンド/クーラント/サラバンド/三つの手/ファンファリネット/勝ち誇った女/ガヴォットと6つのドゥブル〕

 ナターシャ・クドリツカヤ(P)
 録音:データ記載なし|使用楽器: YAMAHA 。
 1983年ウクライナに生まれ、パリ音楽院でジャック・ルヴィエ、アラン・プラネスに師事したピアニスト、ナターシャ・クドリツカヤのデビューCD 。モダーン・ピアニストがラモーでCDデビューとは、何とも興味をそそられる。
ハンガリーの思い出
 フランツ・ドップラー(1821-1883):
  ハンガリーの動機による2つのフルートとピアノのための小二重奏曲 Op.36 (*/+)
 バルトーク(1881-1945)/ポール・アルマ編曲:
  フルートとピアノのためのハンガリー農民組曲(全14曲)(*)
 フランツ・ドップラー:フルートとピアノのためのハンガリー田園幻想曲(+)
 エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960):
  フルートとピアノのためのアリア Op.48 No.1 (*) /ピアノのための狂詩曲 ハ長調
 フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000):
  フルートとピアノのための古いハンガリー舞曲(全4曲)(+)
 フランツ・ドップラー:2つのフルートとピアノのためのアンダンテとロンド Op.25 (*/+)
  ジュリエット・ユレル(Fl;*)
  ジョゼフィーヌ・オレク(Fl;+) セリム・マザリ(P)
 録音:データ記載なし|発売:2012年。
 「師弟」シリーズ。ジュリエット・ユレル(1970年生まれ)はパリ音楽院で学び、1998年以来2015年現在ロッテルダムpo. ソリスト(首席奏者)を務めるフルートティスト。ジョゼフィーヌ・オレク(1994年生まれ)はユレルの教え子で2015年現在パリ音楽院在学中。セリム・マザリ(1992年生まれ)はブリジット・エンゲラーに師事したピアニスト。
弦楽器のための舞曲
 ファリャ(1876-1946):バレエ「恋は魔術師」〜火祭りの踊り(*)
 ファリャ:歌劇「はかない人生」〜スペイン舞曲第1番(*)
 フォーレ(1845-1924):夢のあとに(*)
 サン=サーンス(1835-1921):「動物の謝肉祭」〜白鳥(*)
 チャイコフスキー(1840-1893):感傷的なワルツ Op.51 No.6 (*)
 パガニーニ(1782-1840):ロッシーニのオペラ「モーゼ」の主題による幻想曲(*)
 グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲集 より オリエンタル,ビリャネスカ(+)
 アルベニス(1860-1909):タンゴ Op.165 No.2 (+)
 ジャゾット(1910-1998):アルビノーニのアダージョ(+)
 ボッケリーニ(1743-1805):ギター五重奏曲 G.448 より(+)
  〔グラーヴェ・アッサイ/ファンダンゴ〕

 ソル(1778-1839):ソナタ「グラン・ソロ」 Op.14
 ディオニシオ・アグアド(1784-1849):華麗なロンド Op.2 No.3
  エマニュエル・ロスフェルデル(G)
  ラファエル・マータ(G;*) トリスタン・コルニュ(Vc;+)
 録音:データ記載なし|発売:2012年|初出: INTEGRAL Classic, INT 221.235 [INTEG-221235] 。初出盤と同一装丁の可能性あり。
 「師弟」シリーズ。エマニュエル・ロスフェルデル(1973年生まれ)は8歳でエクサンプロヴァンス音楽院に入学、14歳で金メダルを獲得し若年選抜グループの一員としてパリ音楽院でアレクサンドル・ラゴヤ(1929-1999)に師事したギター奏者。Loreley Production レーベル等に録音がある。ラファエル・マータはロスフェルデルの教え子で録音当時12歳。トリスタン・コルニュ(1985年生まれ)はパリ音楽院でローラン・ピドゥーに、シュトゥットガルト音楽大学でジャン=ギアン・ケラスに師事したチェロ奏者。2012年以来2015年現在ブレーメン・ドイツ室内・フィルハーモニーo. 首席奏者およびフライブルク音楽大学教員。
ACTES SUD 特記以外 1枚あたり\3300(税抜\3000)
ASM-30
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(1CD)
1.5CD価格
ドヴォルジャーク
 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」/
 管楽セレナード ニ短調 Op.44
ポール・ダニエル指揮
フランス国立
 ボルドー・アキテーヌo.
 録音:2018年、ボルドー|装丁:ディジブック、 A5 大。 ACTES SUDレーベルが力を入れるフランス国立ボルドー・アキテーヌo. 。ミンコフスキが音楽監督を、サラ&デボラ・ネムタヌ姉妹の父ウラジーミル・ネムタヌがコンサートマスターを務める実力派で、南フランスの地方オーケストラらしい明るい響きと豊かな響きが特徴。ここではイギリス出身のオペラ指揮者ポール・ダニエルとドヴォルジャークに挑戦。カップリングの「管楽セレナード」は同オーケストラの奏者たちによるアンサンブルで、名人ぶりと魅力的な音色を味わえる。同シリーズおなじみのA5デジブック上製仕上げで、ドヴォルジャークも見たであろうアメリカの大自然の美しい写真集となっている。解説はフランス語。
ASM-29
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(CD + BOOK)
1.5CD価格
アントナン・トリ=ホワン:
 サタニウム〜音楽物語と写真集
アントナン・
 トリ=ホワン(Cl/Sax)
スミス(フォトグラファー)
 CD (53分)+ A5 ディジブック(縦型)。協力:ジャン=フィリップ・ユザン。 架空の放射性元素サタニウムと、それにまつわる科学者たちの研究を音と写真で描いた企画。フランスの高名な宇宙学者ジャン=フィリップ・ユザンが制作に協力。フランスのクラリネット&サックス奏者アントナン・トリ=ホワンの音楽は完全にノイズ系で、難解なSF 映画を観るような不思議な時間を過ごせる。
シェイクスピア時代のコンソート・ミュージック
 オズバート・パースリー:5声のイン・ノミネ/スペス・ノストラ〔我らの望み〕/4声のイン・ノミネ
 ウィリアム・バード:4声のイン・ノミネ/6声のファンタジア/パヴァンとガリヤード/3声のファンタジア/
           天使はやさしい言葉もて/4声のファンタジア/おお祝福されし三位一体/光なり日なるキリスト
 クリストファー・タイ:5声のイン・ノミネ/おお祝福されし三位一体/5声のイン・ノミネ
 作曲者不詳:6声のイン・ノミネ / エルウェイ・ビーヴィン:ブロウニング/5声のイン・ノミネ
 ロバート・パーソンズ:デラコート / ピックフォース:5声のイン・ノミネ
 ニコラス・ストロジャーズ:5声のイン・ノミネ / ヘンリー・ストニングス:ミゼレーレ

 スペス・ノストラ
  [上村かおり(トレブル・ヴィオール) ジェローム・アンタイ(トレブル&テナー・ヴィオール)
   カトリーヌ・アルヌー(テナー・ヴィオール) エマニュエル・バラサ、ジュリアン・レオナール、
   アリクス・ヴェルジエ(バス・ヴィオール)]
 録音:2015年6月1日-4日、ローマ教会、ベシーヌ。イギリス王ヘンリー8世が、1540年にイタリアから6人のヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者を連れ帰ったことにより、王宮のコンソート・ミュージックが始まった。1543年に生まれたウィリアム・バードは声楽曲やヴァージナル曲も多数残しているが、まずはイギリス伝統のコンソート・ミュージックの訓練を受けた。当時のヴィオール合奏曲でもっとも重要なタイプが「イン・ノミネ」と呼ばれるもので、グレゴリオ聖歌起源の単旋律を弾くものから始まり、豊かな発展を遂げた。ここではバードとその同時代人たちによる様々な「イン・ノミネ」を堪能出来る。ピエール・アンタイの兄ジェロームと、日本を代表するガンバ奏者、上村かおり率いる「スペス・ノストラ」が古雅な美しさにかげる世界を作り上げている。
ASM-27
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(1CD)
1.5CD価格
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」/「眠りの森の美女」〜第2幕間奏曲/
         「白鳥の湖」より〔黒鳥のパドドゥ/ロシアの踊り〕
グラズノフ:「ライモンダ」より〔グランド・アダージョ/ヴァリアシオン〕
 ポール・ダニエル指揮フランス国立ボルドー・アキテーヌo. マテュー・アラマ(Vn)
 録音:2016年2月4日-5日、ボルドー。A5 デジブック仕様。 ACTES SUDレーベルが力を入れるフランス国立ボルドー・アキテーヌo.。南フランスの地方オーケストラらしい明るい響きが特徴で、豊かな響きを産み出す実力派。イギリス出身のオペラ指揮者ポール・ダニエルと今回チャイコフスキーに挑戦した。メインは「悲愴」交響曲。暗く悲劇的な解釈が伝統だが、チャイコフスキーの音楽に内在するフランス的な要素がボルドー・アキテーヌ管と良く合い、原題の持つもうひとつの意味「感動的な」感覚が前面に出た個性的なものとなっている。カップリングはグラズノフとチャイコフスキーのバレエ音楽からのナンバーだが、いずれもヴァイオリン独奏を持つ協奏曲風の物。ボルドー・アキテーヌ管のコンサートマスター、マテュー・アラマが独奏を務め、とろけるように美しい世界を作り上げている。いつものように芸術的な写真が多数掲載されたデジブック。冬のロシアらしい荒涼とした風景が広がる。
古楽器による〜リゲティ(1923-2006):
 木管五重奏のための6つのバガテル(1953) /
 室内協奏曲(1970) (*) /
 木管五重奏のための10の小品 (1968)
フランソワ=グザヴィエ・
 ロト指揮(*)
レ・シエクル
 録音:2016年4月12日-14日、メジャン礼拝堂、アルル&シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ、すべてライヴ。古楽器使用。毎回思いもよらぬ企画で、音楽ファンの度肝を抜く奇才指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト。今回は何とリゲティをとりあげた。リゲティは2016年が歿後10年のまさに現代作曲家。それを古楽器集団のレ・シエクルで演奏するというのが常人には思いつかない発想。木管五重奏のための室内楽曲は、このジャンルで重要なレパートリーとなっているが、古楽器による演奏はもちろん初めて。レ・シエクルのメンバーであるマリオン・ラランクール(Fl)、エレーヌ・ムロ(Ob)、クリスティアン・ラボリ(Cl)、ミカエル・ロラン(バソン)、ピエール・ルジェリ(Hr)の五重奏だが、まず木管楽器の音色の違いに驚かされる。ことにバソンとホルンは、今や絶滅寸前の19世紀的なフレンチ・サウンドを聴かせ、同曲の印象ががらりと変わる。さらに興味津々なのが、ロトの指揮する「室内協奏曲」。13人の奏者のための作品で、各奏者の力量とアンサンブルの難しさで知られる。リゲティならではの猟奇的な音楽が繰り広げるが、パステル画のような明るい音色でとっつきにくさや難解さは皆無。むしろあっと言う間の18分を味わえる。これを聴かずにリゲティは語れない。ロトとレ・シエクルの企画力と実力の脱帽。
ASM-25
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1.5CD価格
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43 /レンミンカイネンの帰郷 Op.22 No.4
 ポール・ダニエル指揮フランス国立ボルドー・アキテーヌo.
 録音:2015年4月16日-17日、ボルドー。 B5 大ブック装丁。写真:ニコラ・ジュバール。2008年のフォルジュルネ音楽祭でも来日したフランス国立ボルドー・アキテーヌo. 。南フランスの地方オーケストラらしい明るい響きが特徴で、豊かな響きを産み出す実力派。イギリス出身のオペラ指揮者ポール・ダニエルとシベリウスに挑戦した。冷たく透明なイメージの強いシベリウスだが、田園的な明るさと旋律美を持つ第2番はボルドー・アキテーヌ管と良く合い、厚みもあるサウンドを楽しめる。当シリーズの楽しみのひとつ、著名な音楽カメラマンのニコラ・ジョバールの写真集はフィンランドの風景。流氷浮かぶ海、雪景色、美しいオーロラなど、さながらフィンランド旅行気分を満喫させる。
 #レーベル廃盤、流通在庫限り。
ASM-24
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(CD+BOOK)
1枚価格
アルトゥール・ラヴァンディエ:室内オペラ「ボバの記憶」
 マヌエル・ヌニェス=カメリーノ(T) ユジュン・ハン(Vn)
 ジュリアン・アベス(Fg) マテュー・アダム(Tb)
 神谷あきの(Perc) ジュリアン・テイラー(インスタレーション)
 録音:2015年4月8日-9日。写真家と音楽家の共同作業による創作の推進のための賞「ル・プリ・スイス・ライフ・ア・カトル・マン」。「4つの手」を意味するこの賞を受賞した写真家ジュリアン・テイラーと作曲家アルトゥール・ラヴァンディエの、1人の歌手と4人の器楽奏者、写真と舞台装置のインスタレーションによる室内オペラ「ボバの記憶」が20枚の写真と物語、CDがついた本になった。「ル・プリ・スイス・ライフ・ア・カトル・マン」が掲げたテーマは「シャガールと音楽」。2015年10月からピシーヌ美術館とパリのシテドゥラミュジークで開催されるシャガールの展示に合わせ、音楽家や振付家、映画監督など様々な芸術分野と手を結んだ画家シャガールに発想を得た作品の創作を呼びかけた。2人の受賞者によるこの室内オペラ「ボバの記憶」のテキストを書いたのは、写真を手掛けたジュリアン・テイラーの祖母。シュテットル(ユダヤ人村)で育った彼女の追想が5つの短い物語となっている。ユダヤ系のシャガールの原点でもあるシュテットルの情景が断片的なエピソードとなって語られる中、シュルレアリスティックな写真のインスタレーションとどこか素朴さを感じさせる音楽が移ろい変わり、「ボバ(イディッシュ語で「おばあさん」)の記憶」を形作る。写真と音楽という2つの異なる芸術の出会いが生んだ画期的な芸術空間を、写真集とCDでじっくりご堪能頂きたい。
ASM-23
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1.5CD価格
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 ポール・ダニエル指揮
フランス国立ボルドー・アキテーヌo.
 録音:2015年1月、ヴェローナ、イタリア。マーラーの絵素材を多く掲載した豪華ディジブック仕様。フランス国立ボルドー・アキテーヌo.。南フランスの地方オーケストラらしい明るい響きが特徴で、豊かな響きを産み出す実力派。ポール・ダニエルの指揮で前アルバムのワーグナーに次いでマーラーの交響曲第5番に挑戦。美しさに極みで、早めにテンポによる第2楽章、遅めの第5楽章ともに新鮮。第4楽章のつややかな弦の響きと歌いまわしは極上のBGMのようだ。メンバーにはデボラ&サラ・ネムタヌ姉妹の実父ウラジーミル・ネムタヌがコンサートマスターであるほか、チューバに水中豊太郎さんの名が見られる。
ASM-22
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1.5CD価格
ワーグナー:「タンホイザー」より〔序曲とバッカナール(パリ版)/アリア「おごそかなこの広間よ」〕/
      「トリスタンとイゾルデ」より〔前奏曲/イゾルデの愛の死〕/
      「神々のたそがれ」より〔葬送行進曲/ブリュンヒルデの告別の歌〕

 ハイディ・メルトン(S) ポール・ダニエル指揮フランス国立ボルドー・アキテーヌo.
 録音:2014年5月、ヴェローナ、イタリア。写真:ニコラ・ジュバール。2008年のフォルジュルネ音楽祭でも来日したフランス国立ボルドー・アキテーヌo. 。イギリス出身のオペラ指揮者ポール・ダニエルとワーグナーに挑戦した。アメリカのソプラノ、ハイディ・メルトンの歌唱を聴くことができる。「イゾルデの愛の死」でも官能的な歌を味わえる。著名な音楽カメラマンのニコラ・ジョバールによる、オーケストラ団員のフォトアルバム付き。チェロ・セクションには中木健二さん、チューバには水中豊太郎さんの顔も見られ、団員たちの活き活きとした表情が魅力。
フランス − スペイン
 シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
 マスネ:歌劇「ル・シッド」〜バレエ組曲
 ラヴェル:道化師の朝の歌
 ドビュッシー:管弦楽のための「映像」〜イベリア
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮
レ・シエクル
 録音:2012年8月24日、ラ・シューズ・デュー音楽祭/2013年2月9日、サル・プレイエル、パリ/2014年3月28日、ラルシペル、ペルピニャン、すべてライヴ。「春の祭典」と「ペトルーシュカ」の時代楽器による録音で、レコード・アカデミー賞大賞を受賞し、一世を風靡した奇才指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロトによる「フランスの作曲家の目を通したスペイン」という趣向のアルバム。両国はピレネー山脈を挟んで隣同士ながら、音楽の印象はかなり違う。このテーマの代表作がシャブリエの狂詩曲「スペイン」。1883年にパリで初演され、ポピュラー名曲となったが、マーラーは「近代音楽の始まり」と位置づけ、その先進性を高く評価したといわれる。時代楽器演奏による初録音に興味津々だが、これが予想外の新鮮さ。原色的なオーケストラの響きとボルテージの高さが先入観となっていたが、ロトとレ・シエクルの演奏は繊細で純フランス風。ラヴェルを思わす近代的な音響に驚かされる。ことにハープの効果と音色が絶妙で聴き惚れる。親しみやすい内容に反して、リズムとアンサンブルが難しい作品だが、ロトの統率力で精密の極み。マスネ作品が時代楽器で登場するのも初めてで大歓迎。当時の楽器、とりわけ木管の音色がマスネの柔らかな色彩にぴったりで、パステルカラーの世界が広がる。さらに驚きなのが、ラヴェルの「道化師の朝の歌」。これは凄い。ラヴェルこそ、ロト&シエクルに一番合う作曲家と実感できる相性の良さ。各楽器の響きがこれ以上ないほど均等なうえ、透明で典雅な音色の美しさと人工美は目から鱗の落ちる思い。今後ラヴェルの大作に挑戦すること間違いないであろうロト&シエクルの意欲が感じられる。演奏後、観客の「ブラボー」の声が納得出来る。今回もブックレットに弦楽器以外すべての使用楽器が明記されていて、貴重な資料となっている。ロトの演奏は相変わらず才気煥発。歴史的な意義はもちろんながら、切れの良いリズム感、推進力などスペインらしい魅力を味わせてくれる。
ASM-13
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モンポウ:ひそやかな音楽(全28曲) ジャン=フランソワ・
 エッセール(P)
 録音:2013年5月21日-24日、ポワチエ・オードトリウム。写真家チェマ・マドス(1958-)によるフォトアルバム付。スペイン音楽のスペシャリストとも言われるエッセール〔エイセ〕は、1995年5月にエラートへ「歌と踊り」他を録音していたが、丁度18年を経てのモンポウ・アルバム第2弾。超絶技巧を駆使し、絢爛たる世界を描いたアルベニス「イベリア」やグラナドス「ゴェスカス」に較べると音の数が少なくシンプルなモンポウにも絶妙さをみせてくれる。「ひそやかな音楽」は、1959年から67年にかけて散発的に作曲された28曲から成り、モンポウ作品のなかでも、ひときわ音が少なく空間の多い小品集。モンポウの心象日記的な作品なため、解釈の難しさが際立つ。エッセールは1974年にサンティアゴ・デ・コンポステラのサマー・アカデミーに参加し、2週間にわたってモンポウの自作自演に接したという、まさに直伝。透明な神秘性とオシャレなセンスが光る。さらに魅力なのが、スペインの奇才写真家マドスのフォトアルバム。日常品をシュールな解釈で撮ったモノクロの世界は「ひそやかな音楽」と共通する世界観を感じさせる。
ピリオド楽器使用〜デュカ
 魔法使いの弟子(1897) /
 カンタータ「ヴェレダ」(1888) /
 「ポリュークト」序曲(1891) (#)
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮
レ・シエクル
シャンタル・サントン(S)
ジュリアン・ドラン(T)
ジャン=マニュエル・
 カンドノ(Br)
 録音:2011年4月12日、スクオーラ・グランデ、ヴェネツィア(無印) /2012年5月31日、ラベイ・ド・レポー(#)、共にライヴ。ピリオド楽器使用。奇才ロトが、「魔法使いの弟子」のピリオド楽器使用による世界初録音に挑戦。収録された3篇はいずれも19世紀末の作品で、ブックレットに日本からの要望だという弦楽器以外の全使用楽器が明記されているといい、貴重な資料となっている。特に「魔法使いの弟子」で重要な役割を演じるバソン(1900年ビュッフェ・クランポン製)とグロッケンシュピール(ミュステル製)は、一般的な録音と異なった印象を受けるが、これこそまさにデュカの思い描いた音で、目から鱗が落ちる衝撃度。さらに嬉しいのが、録音の多くない「ポリュークト」序曲とカンタータ「ヴェレダ」も収録されていること。コルネイユの悲劇に基づく「ポリュークト」は、異教徒のキリスト教改宗をテーマに、嫉妬に燃える夫と無実の妻の顛末をうねる音楽で描いた感動作。当時のデュカのワグネリアンぶりを実感出来る。パリ音楽院のローマ大賞コンクールで2位となった「ヴェレダ」はフェルナン・ベシエの台本によるケルトの巫女ヴェレダとローマ人エウドレの愛を描いたカンタータ。デュカの実験的な管弦楽法が興味津々の作品で、たとえば前奏曲でフルートの美しいメロディをヴァイオリンとヴィオラが音の塊で半音階的に支えていくとことなど、ドビュッシーやラヴェル、さらにはリゲティやシュニトケさえも先駆けている。この作品をロトの演奏で聴くことができるのは存外の喜び。ロトの演奏は相変わらず才気煥発。歴史的な意義を別としても、これほど面白く生気に満ちた「魔法使いの弟子」演奏は稀で、まさに決定盤登場。
ロト、世界初録音あり〜ドビュッシー
 管弦楽組曲第1番[フィリップ・マヌリ補筆完成] (1882-84)
  〔祭/バレエ/夢/行列とバッカナール〕(*) /
 3つの交響的スケッチ「海」(#)
  フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル
 録音:2012年2月2日、シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ、管弦楽版世界初演時(*) /2012年4月13日、聖チェチーリア音楽院、ローマ(#)、ともにライヴ。ピリオド楽器使用。(*)は近年草稿が発見されたもので、管弦楽版は世界初録音。またまた鬼才ロトがやってくれた。今度は手兵の時代楽器オーケストラ、レ・シエクルとドビュッシーの名作「海」に挑戦。1905年10月、シュヴィヤール指揮のコンセール・ラムルー管により初演された際の響きを再現している。弦楽器はガット弦、金管は細管、木管やハープは当時のフランス製、パリ音楽院直伝の奏法を遵守している。何よりヴィブラートとトレモロに終始するようなこの作品で、ヴィブラートが極力抑えられているため、聴感上の印象はがらりと異なり、雅楽のようでさえある。名演ひしめく作品ながら、目から鱗の落ちる衝撃度第1番ディスク。さらに注目なのが、ドビュッシー初期の作品「管弦楽組曲第1番」の世界初録音。ドビュッシーが20-22歳、パリ音楽院の学生時代の作で、長く失われたとされてきたが、最近草稿が発見され話題となった。オーケストラ版とピアノ連弾版の2種があり、後者はすでに録音もあるが、待望のオーケストラ版は初めて。第3曲「夢」はオーケストラ・スコアが見つからず、他にも不完全な部分があったため、現代フランスの作曲家フィリップ・マヌリが補筆完成させ、2012年2月2日にロトとレ・シエクルがパリで世界初演を行った。演奏時間が30分近くかかる大作だが、ドビュッシーの初期作品に特有のナイーヴな叙情性と人好きするメロディにあふれた魅力作で、オーケストラの響きに若きドビュッシーが私淑したワーグナーの影響が感じられるのが興味津々。ほぼ同時期の「小組曲」や「春」に劣らぬ魅力を湛えていて、ドビュッシー・ファン狂喜間違いない。
テオドール・デュボワ(1837-1924):
 フリチョフ序曲(1880) /
 ピアノ協奏曲第2番(1897) /十重奏曲(1909)
ヴァネッサ・ワーグナー(P)
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮
レ・シエクル
 録音:2011年、ライヴ。ピリオド楽器によるストラヴィンスキー「火の鳥」やサン=サーンスのオルガン付き交響曲が大絶賛のロト、SWR響との来日公演も大成功に終り、現在最も注目される指揮者のひとりとなった。今後のリリース予定も充実しているが、まずは近代フランスの作曲家デュボワ作品集の登場。デュボワは非常な多作家だったが、CD自体が珍しく、またピリオド楽器であるのももちろん初の試み。テオドール・デュボワはパリ音楽院で作曲をトマに師事、マドレーヌ教会のオルガニストを務めるかたわら母校でも教鞭をとり、デュカ、マニャール、アーン、フロラン・シュミットを育て、1896年には院長となった。しかし1905年にラヴェルがローマ大賞応募資格を無効とされたことが物議を醸し引責辞任。フランス音楽史上では悪役のイメージがついている。作曲家としては500を超える作品を残しているが、むしろ今日では音楽作品よりも、日本でも音大生必修だった「和声学」の著者として名を残している。このアルバムでは、デュボワの長い創作期の3つの時代を代表する3篇をとりあげている。初期1880年作の「フリチョフ序曲」は、「スカンジナヴィア伝説」の副題を持つ交響詩で、フリチョフ物語を描いている。劇的なアクセントやリズムを駆使してオーケストレーションの秘術を披露。中期1897年のピアノ協奏曲第2番はロマン派風の大協奏曲で、ショパンを思わすメロディに満ちた魅力的作。ヴァネッサ・ワーグナーは1880年製のエラール・ピアノを用いて薫り高き演奏を繰り広げる。後期1909年の十重奏曲は、弦楽五重奏と木管五重奏の組合せにより、フランクを思わすオルガン的な響きに満ちている。ガット弦と20世紀初頭のフランス製管楽器ならではの音色を存分に堪能出来る。ロトの演奏は相変わらず才気煥発。フリチョフ」での強烈なリズム、ピアノ協奏曲でのロマン性、いずれもきびきびした推進力で表出。忘れられていたデュボワ作品からいきいきとした息吹を再現している。
ASM-08
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(CD+BOOK)
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パスカル・デュサパン(1955-):
 ピアノのためのエチュード〔全7曲〕
ヴァネッサ・ワーグナー(P)
 録音:2012年5月2日-3日、聖マルタン教会、アルル、フランス。BOOK写真:パスカル・デュサパン、テキスト:ミシェル・オンフレ。クセナキスが認めた現代フランス作曲家パスカル・デュサパンによる、鬼才ピアニスト、イアン・ペイスの協力によって誕生したピアノのためのエチュードを、フランスの実力派ピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナーによる演奏で。均整のとれたフォルム、美しく明快で流れるような曲調の作品。またこのアルバムには、パリ、ニューヨーク、東京、ベルリンなど世界の主要都市の風景をデュサパン自らが撮った写真が収められている。彼の音楽作品と写真の製作過程の共通点を探るためCDフォトブックの形式で発売された。フランスの哲学者ミシェル・オンフレ氏が解説を書いており以下のように述べている。「デュサパンは光の彫刻家。彼が作曲するとき、時間を彫刻しているようなものだ。世界各地の写真を撮るとき、そのフレームに適合させるように風景を固定させる。」
リスト(1811-1886):
 ダンテ交響曲(*) /交響詩「オルフェウス」(#)
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮
レ・シエクル、カーン聖歌隊
 録音:2011年9月9日、ラン〔ラオン〕大聖堂(*)、2011年12月4日、カーン劇場(#)、以上 ライヴ。ピリオド楽器使用。注目指揮者ロト率いるピリオド楽器団体レ・シエクルによるリスト。上段に構えた重苦しさを一切排除、トロンボーンのバリバリの迫力の音色をはじめ、まさに「音」だけで地獄絵図を描いて行く。奈落の底に突き落とされるような恐ろしさと凄味に満ちた3本のトロンボーンで幕を開ける「ダンテ交響曲」。いずれも20世紀初期に作られたトロンボーンを用いた、ビリビリとした迫真の音色。リストが音で描き込んだ地獄絵図が生々しく浮かび上がる演奏。「オルフェウス」では一転、幻想的な美しさで聴き手を別世界へといざなう。リストのダンテといえば、ピアノのための「ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲」(1837年、15分ほどかかる超絶技巧の大曲)も知られているが、この交響曲は演奏時間も40分程度と規模の大きな物。「地獄」「煉獄」に続いて、当初は第3楽章の「天国」も予定していたが、ワーグナーから、「いかなる人間の声を用いても天国の喜ばしさを音楽で表現するのは不可能だろう」と言われて、第2楽章までで留まるかたちとなった。冒頭のトロンボーンをはじめ、コントラバスの引き裂くような響き、管楽器の耳をつんざくような鋭い響きなど、さすがつわもの揃いのピリオド楽器オーケストラ、レ・シエクル。リストが描いた地獄絵図をとどろかせる。「天国」の代わりに、第2楽章の最後で清澄な「マニフィカト」が歌われるが、このロトの演奏では少年を中心とする聖歌隊による演奏。まさに天使の歌声を思わせる神々しい透明感の中、幕を閉じる。「オルフェウス」は、グルックの歌劇「オルフェウス」がワイマールで上演されることになった際、その序として1853年末から54年にかけて作曲した物。冒頭のオルフェウスが奏でる竪琴の音色を思わせるハープ二台のアルペッジョが美しい幻想的な雰囲気で始まる。イングリッシュ・ホルンとクラリネットによる第二主題の美しさは絶品。地獄の番人をも鎮めたオルフェウスの美しい竪琴と歌声、その高い芸術性によせるリストの賛辞となっている作品を、レ・シエクルの面々が典雅に紡ぐ。
マルタン・マタロン(1925-):
 トラムIV(2001)〜ピアノと11楽器のための(*)/
 トラムII(1999)〜クラヴサンと6楽器のための(#)/
 トラムVIII(2008)〜マリンバと6楽器のための(+)
フロランス・
 ショッコラーニ(P;*)
モード・グラットン(Cemb;#)
南恵理子(マリンバ;+)
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮
レ・シエクル
 録音:2009年11月20日、ラ・クルシヴ、ロシェル(*) /2009年11月15日、メジャン教会、アルル(#/+)、ライヴ。マルタン・マタロンはブエノスアイレス出身の作曲家。ジュリアード音楽学校で学び、1993年以来パリを本拠に活躍している。フリッツ・ラングのサイレント映画「メトロポリス」に音楽付けをしたことで話題になった。マタロンの代表作は、1997年より始めた「トラム」と称する連作で、協奏曲と室内楽の境界を行き来する独特の作風を示している。現代音楽ではあるが、南米風のリズムの良さと、各独奏楽器の機能を駆使した楽器法が不思議な魅力を放っていて、オススメ。フランソワ=グザヴィエ・ロトはこうした現代作品も非常な巧さを示し、抜群のリズム感とノリの良さで聴く者を惹きつける。
ASM-03
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ベルク:ピアノ・ソナタOp.1
シェーンベルク
 3つのピアノ曲 Op.11 /6つのピアノ小品 Op.19 /
 5つのピアノ曲 Op.23 /
 ピアノ組曲 Op.25 /ピアノ曲Op.33a, b
ヴェーベルン:変奏曲 Op.27
ジャン=ルイ・
 シュトイアーマン(P)
 録音:2004年5月9日-20日、11月26日-29日、ポットン・ホール(イギリス)。アメリカの写真家マイケル・アッカーマンが、ピントと露出をわざと合わさない夢のような画質で、不思議な孤独感をモノクロで描いた、44ページの写真集付きハードカバーA5サイズ豪華ディジブック仕様。ブラジルのピアニスト、シュトイアーマンによる新ウィーン楽派ピアノ曲集。彼はBIS レーベルにヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第3、4番を録音して話題になったが、バッハからバーンスタインまで幅広いレパートリーを持つ実力派。ここに収められた作品の多くが十二音技法によるが、シュトイアーマンの演奏は活き活きとしたリズム感に富み、難解さを感じさせない。
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮
レ・シエクル
 録音:2009年8月30日、ラ・コート=サンタンドレ、ベルリオーズ音楽祭、ライヴ。ピリオド楽器使用。幻想交響曲をピリオド楽器で演奏したものは、ノリントンやインマゼール盤をはじめいくつかあるが、当アルバムは母国の作曲家としての自信とこだわりにあふれていて別格の出来。ベルリオーズ時代の楽器を再発見、修繕して使用、第5楽章の鐘も華々しい効果と響きをもたらしている。多くのピリオド楽器演奏のように曲が古典派的たたずまいを示すのではなく、音色が明るくなり、不思議な慎み深さと陽気さを放つ。ロトの指揮も早めのテンポときびきびしたリズム感で、この曲のイメージを一新させる新鮮さに満ちている。ベルリオーズの生地で行われたベルリオーズ音楽祭のコンサートという特別な催しゆえ、演奏者たちの本気ぶりも格別。
ASM-01
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アルベニス:組曲「イベリア」(全12曲) ジャン=フランソワ・
 エッセール(P)
 録音:2009年6月1日-4日、メジャン教会、アルル。スペインの女流写真家イサベル・ムニョスが、フラメンコや闘牛などアンダルシアの風物を雄弁なモノクロで描いた、40ページの写真集付きハードカバーA5サイズ豪華ディジブック仕様。アルベニスの「イベリア」はその複雑さ、身の毛のよだつ技巧ゆえピアノ音楽の頂点に位置する作品のひとつで、よほど自信がなければ手掛けない難物中の難物。エッセールはかつてエラートに全曲を録音していていたが満を持しての再録音。これが予想以上の素晴らしさ。技術的な不安や無理もないうえ、音の過剰ともいえるこれらの曲を実にすっきり再現、モーツァルトを想い起させさえする。さらに推進力とスピード感もあり、ピアノ好きをゾクゾクさせる魅力に満ちている。
AD VITAM 1枚あたり\3300(税抜\3000)
 #以下一覧は品番降順です。
ゼッキーニ〜左手のための作品集 Vol.8
 ヤナーチェク:カプリッチョ(*)
 コルンゴルト:2つのヴァイオリン、チェロと左手ピアノのための組曲 Op.23 (#)

 マキシム・ゼッキーニ(P;*/#) リュシー・アンベール(Fl;*)
 ヨアン・シュタイユ、ダニエル・イグナシオ・ディエス・ルイス(Tp;*)
 ニコラス・バスケス、ポール・マンフラン(Tb;*)
 シルヴァン・デルヴォー(バスTb;*) コランタン・モルヴァン(Tu;*)
 ク・ヤンウン、リョドウ・カネコ(Vn;#) マルレーヌ・リヴィエール(Vc;#)
 録音:2019年1月、5月、イル・ド・フランス国立オーケストラ、アルフォールヴィユ。左手だけのために書かれたピアノ曲を地道に探求し、網羅的録音を続けているマキシム・ゼッキーニ。第8弾はヤナーチェクとコルンゴルトの協奏曲スケールの室内楽2篇に挑戦。どちらも左手のみで弾いているとは信じ難いトリッキーな作。金管五重奏にフルートの入ったヤナーチェクと、弦楽四重奏からヴィオラを欠いたコルンゴルトともに変則的な編成の生み出す不思議なサウンドがめくるめく世界を作りあげる。
(無伴奏)ヴァイオリンのための小品集〜アイレン・プリッチン
 プロコフィエフ(1891-1953):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115 (1947)
 バルトーク(1881-1945):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BB.124 (1944)
 フランセ(1912-1997):主題と8つの変奏(*)(1980初演)
 オネゲル(1892-1955):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 H.143 (1940)
  アイレン・プリッチン(Vn)
 録音:2018年9月18日-21日| (*):世界初録音。1987年生まれの注目の逸材アイレン・プリッチン。モンサンジョンに「一言では言い表せない特別な才能と、卓越した音楽文化」の持ち主と激賞されている。バルトークの人生のすべてが凝縮されたと言っても過言ではない壮絶な内容の無伴奏ソナタ、ほかにも第二次世界大戦開戦期に書かれたオネゲルの思いが凝縮されたソナタや、楽器がもつスケールを交響曲のようなスケールまでに拡大させたようなプロコフィエフのソナタなど、ヴァイオリンが持つ可能性が最大に発揮された内容の1枚。プリッチンの知性と技巧にただただ圧倒される66分となっている。フランセの作品は、ミハイル・ゴリトシュタイン(1917-1989)に献呈された作品。原曲のタイトルはイタリア語によっており、どこかパガニーニをも思わせるような超絶技巧も盛り込まれ非常に華やか。
エクリプスSQ 、デビュー
 サン=サーンス:弦楽四重奏曲第2番 Op.153
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲
 ギヨーム・ルクー:モルト・アダージョ
エリプスSQ
[リョドー・カネコ
  [Lyodoh kaneko](Vn1)
 クー・ユン=ウン(Vn2)
 アラン・スウィートン(Va)
 マルレーヌ・リヴィエール(Vc)]
 録音:2017年1月20日-23日。フランス国立o. のメンバーによって結成されたエリプス弦楽四重奏団のデビューCD 。サン=サーンスとドビュッシーというフランス作品と、ベルギーのルクーの作品が収録されている。
左手のためのピアノ曲集 Vol.7
 モーリス・オアナ(1913-1992):練習曲第4番〜左手のための(モーリス・ラヴェルの思い出に)
 リシャール・ドゥヴニョン(1968-):左手のためのフーガ Op.46 (2008) (*)
 ブルーノ・マントヴァーニ(1974-):左手のためのエチュード(2002)
 ニコラ・バクリ(1961-):左手のためのノクチュルヌ Op.104 (2007)
 ブノワ・ムニュ(1977-):戦いの戦士(2017) / アラン・ルヴィエ(1945-):8つのアタックのためのエチュード37 (1972)
 近藤浩平(1965-):海辺の雪〜震災と津波の犠牲者への追悼〜 Op.122 (2011)
 ジャン・ドゥベ(1981-):ア・スマイル・ライク・ア・サンシャイン

 マキシム・ゼッキーニ(P)
 録音:2017年。(*)は世界初録音。 ゼッキーニによる左手シリーズ第7弾。これまでのシリーズでは名曲の編曲ものやオリジナル作品などで毎度ファンをうならせてきたが、ついに現代作品での登場。近藤浩平の「海辺の雪」は、智内威雄氏によって初演された後、舘野泉もしばしば演奏している。
JUMALA
 ロイク・ピエール(1959-):「呼び売りの行商人たち」〜「クリテムネストルとカッサンドル」/
              「イフィジェニーとエレクトル」(2016) /アイノの物語
 ギヨーム・プリウール(1963-):呪文(2015) / メレディス・モンク(1942-):教会の中庭でのたのしみ
 ヴェリヨ・トルミス(1930-): Kaksikpuhendus (1983) / Rontuska IV (1979) / Parimaalase lauluke (1981)
 ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-): Oi Šala, Šala / ノルウェー民謡: Jeg ser deg, O Guds lam
 J.S.バッハ/パトリック・ジンメルリ(1968-)編曲:来たれ(2016) / ユッカ・リンコラ(1955-):アイノ(2015)
 即興:女中 / テリエ・イースングセット(1964-): Gorrlausen (2010) / オリアン・マートル(1979-):ハレルヤ

 ミクロコスモス室内cho.
 録音:2017年4月。#テリエ・イースングセットの姓綴りが "Isungset" であるべきところ、"Isunget" ("s"が脱落)と誤植されていますが、このまま供給されます。 1989年に、指揮者、作曲家、さらには舞台デザインや画家、舞台監督もこなすロイク・ピエールによって結成されたミクロコスモス室内合唱団。本アルバムでは、音楽監督のロイック・ピエールの作品を中心に、タイトルにユマラ(=神)と掲げ、北欧の神話の世界に象徴される美しい自然や神への信仰が歌われる。シャウトのような表現から、美しくも複雑なハーモニーまで、ミクロコスモス室内合唱団の巧さに圧倒される1枚。
PULSE〔 (*)を除き、編曲:エクリッセ四重奏団〕
 カロル・ベッファ(1973-):大気現象(*) / バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
 トゥーリナ:幻想舞曲集 / セルジオ・アサド: One 4 all 4 ond 〔代理店記載ママ〕(*)
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ / ヒナステラ:エスタンシア

 エクリッセ(・ギター)四重奏団
  [ガブリエル・ビアンコ、アルカイツ・シャンボネ、ピエール・ルリエヴル、バンジャマン・ヴァレット(G)]
 録音:2016年12月19日-21日。 ダンスは、多くの作曲家のインスピレーションの源であり、特にギターはそのダンスの音楽でも重要な役割を担っている。アルゼンチン、スペイン・・・様々な地域のダンスに起源にもつ音楽をギターで演奏している。ヒナステラのエスタンシアの終曲「マランボ」はドゥダメルもよく取り上げる作品だが、雰囲気たっぷりでオケに負けず劣らず盛り上がる。さらに、エクリッセ四重奏団に捧げられたベッハとアサドの作品も収録した、充実の1枚。
Works for guitar and cello
 ハダメス・ジナタリ(1906-1988):組曲「肖像 [Retratos] 」〜ギターとチェロのためのソナチネ
 エルネスト・ナザレ(1863-1934):オデオン/オアリオカ/フォン=フォン
 ヴィラ=ロボス(1887-1959):クリスタルの歌/ブラジル風バッハ第5番/センチメンタリなメロディ
 アルベルト・ネポムチェーノ(1864-1920):ノットゥルノ Op.33

  ジュリエット・サルモナ(Vc) ベンヤミン・ヴァレット(G)
 録音:2016年6月。 チェロとギター、幸せな出会いが織りなす1枚。それぞれの楽器の音域と音色の幅広さを実感する演奏。19-20世紀のブラジルのレパートリーで構成されている。1986年生まれのギターの神童ベンヤミン・ヴァレットは、パリ・オペラ座(ガルニエ)でもしばしば演奏に駆り出されるなど、ギター界にとどまらない活躍をみせる逸材。2012年にはギター四重奏のアンサンブルも結成、積極的な活動を展開している。チェロのジュリエット・サルモナも三歳の時からチェロを弾き、パリで学びを深めている逸材。
オーボエとギターのためのオリジナル作品集
 カール・ピルス:オーボエとギターのためのソナチネ
 ナポレオン・コスト:ギター・ソロのための劇的ファンタジー「出発」 Op.31 /
           山男(牧歌的な楽しみ) Op.34
 フェルディナンド・レバイ:オーボエとギターのためのソナタ第2番
 バルナ・コヴァーツ:オーボエとギターのためのソナチネ
  ミカエラ・フラバンコヴァー(Ob) ガブリエル・ビアンコ(G)
 録音:2014年10月27日-29日。1984年プラハ生まれのオーボエ奏者ミカエラ・フラバンコヴァーと、1988年パリ生まれのギター奏者ガブリエル・ビアンコによる、オーボエとギターのために書かれたオリジナルの作品を集めた1枚。カール・ピルス(1902-1979)は管楽器作品で知られる作曲家。バルナ・コヴァーツ(1920-2005)はギター奏者として(アバド指揮 LSOのセビリャの理髪師にも登場)活躍した作曲家で、20世紀後半の最も重要なギター奏者にして教師といえる人物。フェルディナンド・レバイ(1880-1953)は、カール・ピルスの師にあたり、自身はギターを弾いたことがないものの、友人のギター科教授に勧められてギターを含む作品も多くのこしている。ナポレオン・コスト(1805-1883)は、ナポレオン・ボナパルト皇帝軍の兵を父に持ち、フェルナンド・ソルに師事した人物で、高度なテクニックを要求する作品を残している。
左手のためのピアノ曲集 Vol.6
 ベートーヴェン/チミッロ編曲:交響曲第7番〜第2楽章アレグレット / ジチー:アデルのワルツ/ウィーンの道化
 グリーグ/田中博幸編曲:アリエッタ Op.12 No.1 / モシュコフスキ:左手のための練習曲 Op.92 No.4
 ヴェルディ/ファイファー編曲:イル・トロヴァトーレ〜ミゼレーレ
 マスネ/田中博幸&智内威雄編曲:タイスの瞑想曲 / サン=サーンス/チミッロ編曲:死の舞踏 Op.40
 ラヴェル/田中博幸編曲:前奏曲 / リスト:ハンガリーの神 / ポンセ:マルグレ・トゥー

 マクシム・ゼッキーニ(P)
 録音:2016年2月、イル・ド・フランス国立オーケストラ会館。イタリアの若手マクシム・ゼッキーニが、左手のピアノ曲のレパートリーを追求するシリーズの第6弾は、有名作品の編曲を中心としている。ベートーヴェンの交響曲第7番のアレグレットやサン=サーンスの「死の舞踏」のようなオーケストラ曲が秘技を駆使されて音の渦と化する。日本で左手作品普及に務める田中博幸、智内威雄両氏の編曲も貴重。またモシュコフスキとポンセのオリジナル曲は、制約された世界に両作曲家の華麗なピアニズムが見事に生かされていて聴き物。マクシム・ゼッキーニは1979年生まれ。リヨンとパリの音楽院でエッセールほかに学んだ俊英。左手のために書かれた作品普及に力を尽くしている。
聖ユベールのためのミサ曲集
 シューベルト:アヴェ・マリア / マルカントワーヌ・ド・ダンピエール:聖ユベール
 ガストン・シャルメル:パリ・ノートル・ダム教会のエヴォカシオン
 ユベール・オブリ:聖ユベールのためのミサ曲 / エリック・コンラッド:聖ジュヌヴィエーヴ
 ティンダル・グリュイアー:夕べの歌/聖ユベールのためのミサ曲
 フランソワ・ジョベール:聖ジョルジュ / ギュスターヴ・ロシャール:聖ユベールのためのミサ曲/他

 シャペル・ロワイヤル・ド・シャトー・ド・シャンボール
 録音:2016年4月。 聖ユベールは、狩の守護聖人。狩の成功を祈る「聖ユベールのためのミサ曲」ほか、様々な作品をバリバリのナチュラル・ホルンで演奏した1枚。フランス共和国親衛隊の騎兵連隊アンサンブルは、狩のホルンなどを含むフランスの音楽遺産、狩の音楽の保存に重要な役割を果たしている。シューベルトのアヴェ・マリアでのアンサンブルも聴き物。
バロックのエッセンス
 クープラン:第6組曲〜神秘的なバリケード/ヴィオール組曲第2番
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV.1001
 スカルラッティ:ソナタ〔イ長調 K.208 /イ長調 K.322 /ホ長調 K.380 /ヘ短調 K.481 〕

 アルカイツ・シャンボネ(G)
 録音:2015年7月22日-24日、ノワルラック修道院。 アルカイツ・シャンボネは1987年生まれのフランスのギタリスト。パリ音楽院でオリヴィエ・シャサンに師事、多くのコンクールに上位入賞する期待の若手。クープランのヴィオール組曲第2番中の壮絶にしてあまり知られていない「葬儀」をどうしてもギターで演奏したかったことが、このアルバム実現につながったとのこと。
プーランク:歌劇「人間の声」(ピアノ版)(*) /歌曲「モンテカルロの女」(ピアノ版)
 カロリーヌ・カサドシュ(S) ジャン=クリストフ・リゴー(P)
 録音:2015年8月19日-21日。(*)は同版による世界初録音。ジャン・コクトーのテキストによる、どちらも極限の心理状態にある女性のモノローグで進んでいく、元々ソプラノと管弦楽による2曲。
D’un continent, L’Autre
 ポンセ:3つのメキシコ民謡/主題、変奏と終曲 / ヴィラ=ロボス:ブラジル民謡組曲
 カステルヌォーヴォ=テデスコ:タランテラ Op.87 /悪魔的奇想曲 Op.85
  ピエール・ルリエヴル(G)
 録音:2014年7月20-25日、サン=タヴィ=ド=タルド。ピエール・ルリエヴルはフランスの若手ギタリスト。フランス中部のヌヴェールで5彩からギターを学び、2008年からパリ音楽院でローラン・ディアンスに師事した。2012年には「エクリセ四重奏団」というギター・カルテットを結成、2枚の CD をリリースしている。ここではメキシコのポンセ、 ブラジルのヴィラ=ロボス、イタリア出身ながらアメリカに帰化したカステルヌォーヴォ=テデスコの、いずれもセゴビアのために書かれた作品を収めている。パガニーニ讃歌であるテデスコの「悪魔的奇想曲」は、原典版使用とされているが、終結部に「ラ・カンパネッラ」が現れるなどセゴビア版も適宜採り入れている。
INVITATION FRANÇAISE 〜ギター四重奏演奏集
 ラヴェル:道化師の朝の歌
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 サン=サーンス:死の舞踏
 ビゼー:カルメンより
 フォーレ:舟歌第1番 Op.26
エクリッセ四重奏団
[ガブリエル・ビアンコ、
 アルカイツ・シャンボネ、
 ピエール・ルリエヴル、
 バンジャマン・ヴァレット(G)]
 録音:2014年8月。フランスの名曲をギター四重奏で楽しむ1枚。道化師の朝の歌など、非常なノリの良さと小気味よい響きで実に新鮮。
カプリッチ〜イタリアのギター音楽
 スカルラッティ/ヴィロトー編曲:ソナタ〔 K53 / K208 / K27 〕 / パガニーニ:大ソナタ
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:ファンタジア/ファンタジア「わが悲しみ」/ファンタジア「田舎」
 レゴンディ:練習曲第1番/同第6番/序奏とカプリス

  ガブリエル・ビアンコ(G)
 録音:2013年11月7日-10日、サン=タヴィ=ド=タルド。1988年パリ生まれの新星ガブリエル・ビアンコ。アルムニュカールのセゴビア・コンクールをはじめ、国際コンクールを総ナメにした実力派。イタリア系のビアンコが父祖の地の名曲に挑戦。スカルラッティはチェンバロ曲、ダ・ミラノはリュート曲の編曲で、逆にパガニーニはギターのオリジナル作品というのが意外。切れ味満点のテクニックに加え、いずれもイタリア的な歌ごころに満ち、スペインのギター曲とは異なる開放的な魅力を存分に味わえる。
フランスの木管三重奏曲
 オーリック:木管三重奏曲
 トマジ:田園のコンセール
 タンスマン:組曲 / イベール:5つの小品
 ミヨー:コレットによる組曲
アンサンブル・トリーレン
[ミシェル・ホフマン(Ob)
 クリストフ・ドレイヴァーズ(Cl)
 フィリップ・ダヴィド(Fg)]
 録音:2014年5月5日-11日、ブレスト地方音楽院講堂。オーボエ、クラリネット、ファゴットによる組み合わせは、弦楽三重奏よりも色彩的で非常に演奏効果も富むため、近代フランスの作曲家が好み名作を残した。音色的にフランスの民俗音楽を思わせるところもあり、さらにルネサンスやバロック音楽にも合うため、作曲家のインスピレーションにもわりと共通した傾向がみられる。イベール作品のスリルあふれるアンサンブル、オーリックの諧謔も魅力だが、興味深いのはタンスマンの「組曲」の第2曲スケルツィーノ。出だしこそ違え、途中から彼の人気作「ファゴットとピアノのためのソナチネ」第3楽章と全く同じ曲となり、最後まで進む。2005年結成のアンサンブル・トリーレン。ブレスト音楽院で教鞭をとる3名からなる高性能団体。これが3枚目のアルバム。
左手のためのピアノ曲集 Vol.5 〜パウル・ヴィトゲンシュタイン未出版編曲
 J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア / リスト:愛の夢第3番
 メンデルスゾーン:浮雲/春の歌/夢/悲歌 / シューマン:トロイメライ
 グリーグ:悲歌 Op.47 No.7 /メランコリー Op.47 No.5 / ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64 No.2
 シューベルト:君はわが憩い / J.S.バッハ:シチリアーナ

  マクシム・ゼッキーニ(P)
 録音:2014年。世界初録音。イタリアの若手マクシム・ゼッキーニが、左手のピアノ曲のレパートリーを追求するシリーズの第5弾はパウル・ヴィトゲンシュタイン編曲集。ヴィトゲンシュタインは第1次世界大戦で右手を失い、裕福な家柄を武器にラヴェル、プロコフィエフ、R.シュトラウスらに左手のための協奏曲を委嘱したことで知られている。自身も名曲の左手用編曲を数多く行っているが、ここに集められた曲はポピュラー・ピアノ曲集になりうる魅力的なセレクションながら、いずれも未出版で世界初録音。基本的に原曲通りで、トリッキーな効果が興味津々。よく知っている曲なのに新鮮なピアノ音楽史の宝石発掘。マクシム・ゼッキーニは1979年生まれ。リヨンとパリの音楽院でエッセールほかに学んだ俊英。
沈黙のエコー [L'echo du silence] 〜中東キリスト教徒の聖歌 [chants chrétiens du Liban]
 〔 (*):聖週間| (#):クリスマス| (+):聖母マリア| (**):平和 〕
 Ya rabba al Kouwat (*) / Haloumma ayouha al mou 'minoun (#) / Al yaoum oulika (*) /
 Irhamna ya rabbou irhamna (*) / Inna Gibrael (+) / Halouma nouchahed (#) / Iyaki nouazem (+) /
 Azra'ou ya ouma al Ilah (+) / Inna al gheira al moutajassed (*) / Jamiou al Ajyal (+) /
 Lakad na mtou (+) / Al yaouma a batoule (#) / Inna al roussoula (+) / Lamma rakadta (**) /
 Ya lahou Ajabane (+) / Limaza taajabira (#) / Ifrahi ya aroussatan (+) / Litataazam (+) /
 Wala in kounta nazalta (**) / Anti al firdaws (+)

 ラビア・ムトラン修道女(声)
 ラビア・ムトランは、レバノンの音楽一家に生まれた修道女。マリー・キーロウズ修道女にも教えを受けた歌手で、レバノンの教会の聖歌隊の指揮者も務めている。
ユリとライオン〜フランスとイギリスの王のポリフォニー宗教曲
 ジャン=ポール・リゴ指揮アンサンブル・ベアトゥス
 録音:2013年12月16日-19日、ベヴェル・ロザリオ教会、ベルギー。14世紀のフランスとイギリスのポリフォニー宗教曲を集めた興味深いアルバム。アンサンブル・ベアトゥスはテノール、バリトン2、バスの4名からなる声楽アンサンブル。シンプルながら深い祈りの歌が感動的。中世音楽に興味のある向きは見逃せない一枚。
デスティネーション・タンゴ
 ピアソラ:リベルタンゴ/天使のミロンガ / ピアナ:ティンタ・ロハ / フィルポ:夜明け
 プラサ:ノクトゥルナ / カストリオータ:わが悲しみの夜 / ピーロ:10月
 ロドリゲス:ラ・クンパルシータ / アイエタ:白い子鳩 / プラサ:パジャドーラ
 サルガン:彼女を口笛で呼ぼう/あの田園調のタンゴ / ピアソラ:孤独/ミケランジェロ70

  デュオ・シュド[ルシア・アボニシオ(P) ヒルベルト・ペレイラ(バンドネオン)]
 バンドネオンとピアノによるノリの良いタンゴ集。アルゼンチン出身のアボニシオとペレイラが切れ味のよいリズムとセンスで真似のできない世界を創り上げている。定番のピアソラをはじめ、日本でも古くから知られる「ラ・クンパルシータ」や、浅田真央が2008-9シーズンで使用して話題となった「パジャドーラ」が入っているのも新鮮。タンゴの魅力を満喫出来る。
左手のための作品集 Vol.4
 ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第4番 変ロ長調 Op.53
 ブリテン:ディヴァーションズ
  (左手のピアノと管弦楽のための協奏曲)
マキシム・ゼッキーニ(P)
ヤン・モリッツ・オンケン指揮
ケープpo.
 録音:2013年10月。マキシム・ゼッキーニによる注目の左手シリーズ第4弾、ついに協奏曲の登場。これらはすべて、第一次世界大戦で負傷し右腕を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた物。プロコフィエフの作品はヴィトゲンシュタインが作品を理解不能とし演奏を拒否した(技術を要するため演奏できなかったのでは、とする説もある)。プロコフィエフ没後、やはり戦争で右手を失ったジークフリート・ラップがその存在を知ってプロコフィエフ未亡人ミラへ連絡、1956年に初演された。トッカータ風の第1楽章などプロコフィエフらしさが随所にみられる。ブリテン作品は、ラヴェルやプロコフィエフの超絶技巧作品に比べると平易な書法だが、旋律が様々に美しく転換(divertson)されていく。
左手のための作品集 Vol.3
 マイアベーア/リスト編曲/アドルフォ・フマガッリによる左手のための編曲版:「悪魔のロベール」に基づく幻想曲
 サン=サーンス:練習曲集 Op.135 より〔プレリュード/無窮動/エレジー〕 / リパッティ:左手のためのソナチネ
 ワーグナー/リスト編曲/パウル・ヴィトゲンシュタインによる左手のための編曲版:イゾルデの死
 フォーレ/ジェラール・オフレー編曲:夢のあとに/月の光 / サマズイユ:左手のソロのためのセレナーデ
 ベッリーニ/アドルフォ・フマガッリ編曲:清らかな女神よ [Casta Diva]

  マキシム・ゼッキーニ(P)
 録音:2013年5月2日-3日。マキシム・ゼッキーニによる左手シリーズ第3弾。ワーグナーからフォーレまでの名曲にも注目が集まるが、リパッティのソナチネでみせる豊かな表情も見事。「夢のあとに」の世界をどう表現するかにも興味津々。ゼッキーニの左手作品に寄せる思いに満ちた一枚となっている。
ギター四重奏
 ロッシーニ/ブランコ編曲:歌劇「コリントの包囲」序曲 / モレノ=トロバ:版画(8曲)
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番 BWV1049 / コシュキン:警護兵交代(1994) / プジョル:陰と陽

 エクリッセ四重奏団[ガブリエル・ビアンコ、アルカイツ・シャンボネ、
             ピエール・ルリエヴル、バンジャマン・ヴァレット(G)]
 録音:2013年3月4日-7日、サン=タヴィ=ド=タルド、フランス。2012年にパリ音楽院の学生たちにより創設されたエクリッセ四重奏団。4本のギターといえばロメロ・ファミリーを思い出すが、そのレパートリーを基本に、同時代作曲家に新作を委嘱したり、編曲を行なうなどの活動を行なっている。イケメン揃いでもあり、人気がでそうな注目株。彼らのデビュー・アルバムとなる当盤は、その魅力が凝縮されている。リーダーのブランコ編曲によるロッシーニの歌劇「コリントの包囲」序曲が聴き物。ロッシーニのラテン性がギターの音と意外なまでにしっくり合っているうえ、非常な盛り上がりを見せる。さらに4本のギターのための貴重なオリジナル作品であるモレーノ=トロバの「版画」はまるでフュージョンのようなカッコ良さ。オシャレなBGMとしても最高。ロシアの作曲家ニキータ・コシュキンの「警護兵交代」はモスクワの赤の広場レーニン廟の兵隊を描いているが、ちょうどソ連崩壊後、ソ連からロシアへ交代するという意味も込められた作品。ロシアに興味のある方必聴。
左手のための作品集 Vol.2
 フェリックス・ブルーメンフェリト:練習曲 Op.36 / バルトーク:左手のための練習曲
 ピエール・サンカン:カプリス・ロマンティック / アルカン:ファンタジー 変ロ長調 Op.76
 シュールホフ:左手のための組曲第3番 / レーガー:プレリュードとフーガ 変ホ短調
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番 Op.44〜第1楽章 / ゼッキーニ: Naouli

  マキシム・ゼッキーニ(P)
 フランス生まれ、ピアニストであり作曲家でもあるマキシム・ゼッキーニによる左手シリーズ第2弾。ロシアの作曲家でピアニストのブルーメンフェリトの数多いピアノ曲の中でも特に有名な練習曲 Op.36は、ショパンを思わせる抒情性が美しい作品。ピエール・サンカンは、ピアニストとして有名で、ジャン=フィリップ・コラールやベロフ、ルヴィエなど錚々たる面々を育てた教師でもあった人物だが、作曲家としてもローマ賞を受賞するなど優れた成績を残している。他にも、絵画的な雰囲気のシュールホフの左手のための組曲第3番など、魅力的な作品が並ぶ。サン=サーンスのピアノ協奏曲の中でも名曲の誉れ高い第4番を、左手だけでオケ・パートからピアノ・パートまで盛り込んだ編曲というのも注目。
Bach, Telemann, Weiss
 テレマン:ファンタジー〔第9番 ロ短調/第1番 変ロ長調〕 / ヴァイス:組曲第17番 イ長調
 J.S.バッハ:ソナタBWV.1003 イ短調(原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ)

  ベンヤミン・ヴァレット(G)
 録音:2012年7月10日-12日。1986年生まれのギターの神童ベンヤミン・ヴァレットの登場。バロックの巨匠たちによる名曲を、時に軽やかに、時に超絶技巧で聴かせる。ヴァレットは、パリ・オペラ座(ガルニエ)でもしばしば演奏に駆り出されるなど、ギター界にとどまらない活躍をみせる逸材。2012年にはギター四重奏のアンサンブルも結成、積極的な活動を展開している。
アンリ・トマジ(1901-1971):
 抒情劇「海の沈黙」(1959) (*) [ピエール=ミシェル・ルコント指揮フランス国立放送o.
   ベルナール・ドミニ(Br;将校) ジャニーヌ・キャプドル(Ms;姪)] /
 第三世界の交響曲(1967) (#) [ピエール・デルヴォー指揮フランス国立放送o.]/
 世俗カンタータ「ティパサへの帰還」(1966) (+)[ダニエル・メスギシュ(朗読)
   パトリック・ダヴァン指揮マルセイユ歌劇場o.&cho.]
 録音:1971年11月25日(*) /1970年9月9日(#) /2005年9月17日(+)。収録: O.R.T.F. (*/#) 。トマジは、コルシカの血を引くフランスの作曲家。「芸者遊び」というチンドン屋風色彩の管弦楽曲で知られるが、独創的なオーケストレーションでエキゾチックな風物を描くのに巧さを示している。「海の沈黙」はヴェルコール原作のレジスタンス小説に基づく一幕の抒情劇。1940年ドイツ占領下のフランスで、ドイツ軍将校がフランスと仲良くしたいと願いながら、大多数のエゴの前では無力なやるせなさを淡々と描いている。「第三世界の交響曲」は1967年、ベルリオーズの歿後百年にフランス文化省の委嘱で作曲された。ベルリオーズの「幻想交響曲」の素材がコラージュされてはいるが、むしろアフリカや古代をトマジ一流のオーケストレーションで強烈に描いている。録音の良さも抜群で、かつて長岡鉄男先生が激賞したアンティルの「コロボリー」(エヴェレスト盤)を彷彿させる。オーディオ・ファン必聴の物凄さ。
左手のための作品集 Vol.1
 ラヴェル/ゼッキーニ編曲:左手のためのピアノ協奏曲(左手のみのピアノ独奏版)
 スクリャービン:2つの左手のための小品 Op.9
 ショパン/ゴドフスキ編曲:練習曲第22番(原曲:「革命」Op.10 No.12) /
              練習曲第5番(原曲:「別れの曲」Op.10 No.3)
 サン=サーンス:左手のための6つの練習曲 Op.135 より〔フーガのように/ブーレ/ジグ〕
 J.S.バッハ/ブラームス編曲:シャコンヌ(左手のための)
  マキシム・ゼッキーニ(P)
 使用楽器:シュタイングレーバー&ゼーネ。1979年パリ生まれのマキシム・ゼッキーニは、2000年アルカション国際コンクールの優勝を皮切りに数々の国際コンクールで受賞歴を重ね、現在世界を舞台に活躍の幅を広げている新進気鋭の実力派。AD VITAM レーベル・デビューとなる当 1st アルバム、何よりも注目されるのは、ゼッキーニ自身が編曲を行ったピアノ独奏版「ラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲」だろう。冒頭、コントラバスからホルンへと繋がっていく密やかなメロディをピアノ低音部で奏で始めたかと思うと、そこから幻想的に広がるオーケストラのハーモニーを見事にピアノで表現していく。サウンドの広がりが小さめになってしまうことは否めないが、その分ひとつひとつのアンサンブルがクリアに聴こえてくることも確か。ゼッキーニの溌剌とした弾きぶりも相まって、全体的にすっきりとした音の響きが印象的。収録にはドイツが誇るシュタイングレーバー&ゼーネを使用。低音域の厚い響きが特徴の名器と共に、力強い演奏で魅せてくれる。他にも左手のための編曲作品としては代表的なゴドフスキ編曲のショパンの練習曲や、ブラームス編曲のバッハのシャコンヌなども収録し、「左手のために」という作品の魅力をたっぷりと堪能できるアルバムとなっている。とはいえ、本アルバムのブックレットにて「アルバム1枚だけではこの芸術の大きさをまとめられない。」とさらなる意欲を見せたゼッキーニ。第2集ではリストやフォーレ、ワーグナーの作品を収録するとのことで、そちらのリリースにも期待が高まる。
狩りの音楽(全57トラック)
 グラン・ジュール/待ち合わせへ出発!/いなかの動物たち/うさぎ/狩りからの帰還/アヴェ・マリア(シューベルト)他
  レ・トロンペ・ドゥ・シャンボール
 録音:2012年1月、フランス。ホルンという楽器は、その名の通り元々は動物の角でできた笛やラッパを指し、かつては生活の様々な場面において合図として信号を発するためのものだった。特に17、18世紀のヨーロッパでは、狩猟の際に盛んに使用された。特にフランスでは狩りの音楽としてのホルン音楽が発展。このCDはいにしえから伝わる狩りの音楽を集めた物。ここで用いられている楽器の形状は、私たちが現在慣れ親しんでいるものとは異なり、バルブが付いておらず、音を変える手段はリップスラーのみという非常に原始的な作り。音色は現代のオーケストラで親しんだホルンの音色とは違い、バグパイプを思わせるような非常にザラザラした響きなど実に興味深い物。音程も独特ではあるが、王族たちの狩りの一行に交じって野山を駆け回るような気分になれる1枚。最後にはボーナスとしてシューベルトのアヴェ・マリアの演奏も収録。詳細は不明だがおそらく一人(一楽器)が一音を担当、一音ごとに違う人が入れ替わり立ち替わりしているという、なんとも珍妙で仰天のディスクの締めくくり。
ガルシア・ロルカ〜ナイチンゲール
 オルトラ・フェレ(1922-):3つの愛のカンツォーネ / ファリャ:クロード・ドビュッシーに捧げる賛歌
 ガルシア・ロルカ:13のスペインの古い歌 より〔アンダ、ハレオ/ハエンのムーア娘たち/18世紀のセビリャナ〕
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマンセロ・ヒタノ Op.152
 ロドリーゴ:祈りと踊り(ファリャをたたえて) / オルトラ・フェレ:3つのアンダルサ

  バンジャマン・ヴァレ(G) ジャン=ミシェル・ハスラー指揮アンサンブル・クロノクロミー
 録音:2011年7月-10月、フランス。非業の詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936)にまつわる作品集。彼は18歳頃までは音楽家を志し、クラシック音楽だけでなく民謡にも造詣が深く、その収集や編曲にも積極的で「13のスペインの古い歌」は代表的な民謡編曲集。いずれもギターのリズミカルな伴奏に乗って歌われるメゾ=ソプラノの艶やかな旋律が美しく、スペインの伝統的な響きを堪能出来る。ロルカの詩に基づくオルトラ・フェレの作品は民謡的な響きの中にも荘厳な雰囲気があり聖歌を思わせる。カステルヌオーヴォ=テデスコの作は、ロルカの7つの詩に基づくギターと混声の作品で、こちらも多種多様な曲調を楽しめる。アンサンブル・クロノクロミーは、レザール・フロリサンやアクサンチュス合唱団といった9つの名門の発意の下、1999年にジャン=ミシェル・ハスラーによって設立された演奏団体。中世から現代まで幅広い作品をレパートリーとしつつ、ヨーロッパを中心に演奏活動を行っている。
ルソン・ド・テネブル〜イタリア1600年代の聖土曜日
 トラバーチ(ca.1575-1647):協和と不協和 / F.ソレル(ca.1625-1688):哀歌
 ヴィアダーナ(1564-1645):聖土曜日のルソン・ド・テネブル
  〔第一の詩篇歌唱と答唱/第二の詩篇歌唱と答唱/第三の詩篇歌唱と答唱〕
 コッソーニ(1623-1700):バビロンの川のほとりで / メルラ(1595-1665):第二のソナタ
 ヴィアダーナ:第四の詩篇歌唱と答唱/第五の詩篇歌唱と答唱/第六の詩篇歌唱の答唱
 チーマ(ca.1570-1622):おお、全ての人よ/2声のソナタ(コルネットとトロンボーン)
 ヴィアダーナ:第七の詩篇歌唱と答唱/第八の詩篇歌唱と答唱/第九の詩篇歌唱と答唱
 サンチェス(1600-1679):聖母の嘆き / アーゾラ(ca.1532-1609):キリストは御身を低くして
 G.バリオーネ(1575-1608):「マグダラのマリア」(ソプラノのためのフランス風カンツォーナ)

  イン・ムジカ・ヴェリタス
  [アリス・アベリオン(Ms) フランク・ポワトリノ(テノール・サックバット/バス・サックバット)
   ピエール・ガロン(Org) ジュディス・パキエ(コルネット)]
 録音:2011年3月1日-4日、リモージュの改革派教会(フランス)。古くより、キリスト教では復活祭の前日までの一週間を「聖週間」とし、その最終日である「聖土曜日」には、翌日の復活祭の朝にかけて一晩中徹夜で祈りを捧げる習慣がある。本アルバムでは、ヴィアダーナのルソン・ド・テネブルのための聖歌を中心に、メールラやチーマなどイタリア初期バロックを代表する音楽家の宗教作品を収録。1600年代(セイチェント)のイタリアの修道院で夜更けから夜明けにかけて粛々と行われていた「ルソン・ド・テネブル(宵闇の朝課)」を思わせるプログラムとなっている。柔らかくも輝かしい響きに満ちたピリオド楽器の金管とオルガンの荘厳な響きが、穏やかなメゾ・ソプラノの歌声と織りなす静謐なハーモニーは天上の響きを思わせる美しさ。アリス・アベリオンは2008年にパリの音楽院を卒業したばかりの若手歌手だが、早くもレ・クリ・ドゥ・パリやル・コンセール・スピリチュエルといったフランスの名門団体で活躍する実力派。深みのある歌声で聴く人を瞑想の世界へと誘ってくれる。リモージュの改革派教会の音響も素晴らしく、静かな夜に一人しっとりと聴き入りたい1枚となっている。
アルメニア教会の復活祭賛歌(全11曲) グサン・アルジャニアン(T)
 録音:2003年5月、アブ・ゴーシュ修道院、イェルサレム。イェルサレムにある聖ジェイムズ教会でソリストを務めるテノール歌手アルジャニアンによるアルメニア教会(アルメニア使徒教会とも)の復活祭賛歌集。アルメニアのキリスト教信仰の歴史は非常に古く、301年にアルメニア王国が他の国家に先駆けて国教化を果たして以来、綿々とその信仰が今なお受け継がれている。アルメニア教会の聖歌の多くは教会体制が黄金時代を迎える5世紀頃にアルメニア人によって作曲され、その種類も賛歌やオードなど多岐に渡る。本アルバムではアルメニア教会の伝統的な聖歌から、復活祭に歌われるものを収録。その曲調はヨーロッパの古き聖歌の響きとはまた異なった、中東の響きを色濃く感じさせる神秘的な響き。余計な感情移入のないフラットな歌声で延々と途切れることなく続いていくモノフォニーの旋律は我々を深い瞑想へと誘うようだ。1964年トルコに生まれ幼い頃より聖ジェイムズ教会に所属し、アルメニア教会の音楽に造詣深いアルジャニアンが、キリスト教の始原に迫る聖歌の数々に今一度光を当てた希少盤。
モーツァルト:5つのディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b(全5曲)
 アンサンブル・トリーレン
 [フィリップ・ダヴィド(Fg) クリストフ・ドレイバーズ(Cl) ミシェル・ホフマン(Ob)]
 録音:2011年7月1日-3日、サン=タヴィ=ド=タルド(フランス)。フランスで活躍する3人によるモーツァルト。モーツァルトは1770年代より多くのディヴェルティメントを作曲したが、今回収録された作品は1784年-1786年の間に作曲された25曲のバセットホルンのためのディヴェルティメントから抜粋し、5曲のディヴェルティメント集としてまとめあげた物。5つのセレナードとも呼ばれ、心落ち着く柔らかなメロディと気品あふれるハーモニーが美しい名曲。モーツァルトといえばクラリネットを魅力的に用いた先駆けの作曲家としても知られているが、同じクラリネット属の楽器であるバセットホルンにも造詣深かったという。「5つのディヴェルティメント」は、その人気から多くの編曲版がこれまでに生み出されているが、本CDではオーボエ、クラリネット、バソンという3つのリード楽器編成での演奏となる。ダブルリードの楽器(オーボエ、バソン)とシングルリードの楽器(Cl)のハーモニーが織りなす響きを意識しながらも、原曲が持つバセットホルンの響きと音のアタックを損なわないよう気を遣ったと語る演奏者たち。柔和な響きはそのままに、一つ一つのソロの掛け合いがより印象的に感じられる演奏と言えるだろう。アンサンブル・トリーレンはフランス出身の名手3人からなるトリオ団体。クラリネット、オーボエ、バソンというリード楽器のアンサンブルで、バッハやモーツァルト、ドヴィエンヌなどの編曲作品を積極的に演奏している団体。バロック期をレパートリーの中心としつつも、卓越したアンサンブル力から現代音楽作品も多く手がけ、現代作曲家たちからの信頼も厚く、古楽界だけでなく現代音楽界においても注目されている。
愛のシャンソン、戦いのシャンソン〜フランソワ1世の宮廷ルネサンス歌曲集
 ジャヌカン:歌おう、鳴らそうトランペット/このひどい苦しみを憐れんで/残酷な愛の神がその性格で/
       戦争(マリニャーノの戦い)/夫が初夜に
 セルミジ:幸福な人は / ムトン:主よ、王を助けたまえ/他

  アンサンブル・カンドール・ヴォカリス
 2001年の結成以降、ルネサンス歌曲を得意のレパートリーとし、フランスを中心に数々のフェスティヴァルやリサイタルで美声を披露している若手歌手集団アンサンブル・カンドール・ヴォカリスによる16世紀フランスのシャンソン集。文芸の保護・洗練に積極的であったフランソワ1世治世下の宮廷に焦点を当て、ジャヌカンやセルミジなど当時を代表する音楽家のシャンソンが収録されている。愛のシャンソンと戦いのシャンソンを中心に選曲がなされており、女性を愛し、狩を愛し、戦いを好んだというフランソワ1世の人となりを思わせるプログラム。現代の我々の耳にはどこか神秘的な、素朴で優しいハーモニーに心温まる。オノマトペー(擬音語・擬態語)を用いたジャヌカンの代表作「戦争」では、溌溂としたリズム感と複雑に絡み合う声のアンサンブルを楽しめる。
マルタ島のオルガン
 聖ヨハネ准司教座聖堂の歴史的オルガン(小オルガン)〔バレッタ〕(1579年制作)
  フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):聖母マリアの無原罪の御宿り(*)
  作者不詳:カンツォーネ(*) / ホアン・カバニリェス(1644-1712):第1旋法によるパッサカリア第1番(*)
  セバスティア・アギレラ・デ・エレディア(1585-1618):サルヴェ・デ・レンノ(*)
  フレスコバルディ:カンツォーナ集より / ルツァスコ・ルツァスキ(1545-1607):トッカータ
  エルコーレ・パスクィーニ(c.1560-1608/1619):カンツォーナ・フランチェーゼ
  ジローラモ・カヴァツォーニ(c.1525-1577):救い主なるキリスト
 聖パウル聖堂の歴史的オルガン〔ムディナ〕(1774年制作)
  作者不詳:マイ・レディ・キャリーズ・ドンペ(*) / モーリス・グリーン(1726-1776):ヴォランタリー 変ロ長調
  作者不詳:アポン・ラ・ミ・レ(*) / ジュゼッペ・パオルッチ(1726-1776):トッカータ
  ドメニコ・ツィポーリ(1688-1726):カントーネ〔ヘ長調/ト長調(*)〕
 聖ヨハネ准司教座聖堂の大オルガン〔バレッタ〕
  ブクステフーデ(1637-1707):前奏曲 ニ長調 BuxWV.139 / クロード=ベニーニュ・バルバトル(1727-1799):ノエル
  J.S.バッハ:いざ来たれ、異邦人の救い主よ BWV.659 /幻想曲 ト長調 BWV.572(*)
  ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):ノエル(*)

 ピエール・メア(Org;*) ジョン・アクィリナ(Org;無印)
 録音:2010年10月、マルタ島。地中海のマルタ島の2箇所にある3つのオルガンを用いたはじめての録音。収録曲は16世紀から18世紀までのスペイン、イタリア、イギリス、フランそしてドイツにおける傑作が集められており、バロック時代のヨーロッパ各地の音楽の旅を楽しめる。特に、聖パウル聖堂の歴史的オルガンはこの上なく繊細で美しく、聖ヨハネ准司教座聖堂の大オルガンは壮麗な響き。オルガン・ファンには欠かせない非常に貴重な録音。ピエール・メアはライム出身のオルガニスト。1991年パリ国立高等音楽院のオルガンと和声の部門で2つの賞を受賞し、1993年にリヨン音楽院より優秀なオルガン演奏のディプロマを授与された。一方、ジョン・アクィリナはマルタの若手実力派で2001年よりムディナ聖堂でのオルガニストを務め、マルタの国営ラジオではその演奏が頻繁に放送されている。
ホアン・ステファヌ・ランギアンニ:われらの時代のコルシカのミサ
 タヴァーニャ [ Tavagna /男声声楽アンサンブル]
 録音:2007年11月26日-29日 / (C) 2008 。コルシカには独特の音楽伝統があり、現代の作曲家も伝統に基づいた作品を書いている。ここに収められたのはこのアンサンブルのメンバーでもある作曲家ランギアンニが、多声ミサの伝統に基づいて作曲した新曲ミサ。コルシカ島に根差す真摯な信仰心を感じる作品を、男声声楽アンサンブルが力強く、清冽に歌いあげている。
アルメニアのクリスマス
 クリスマスイヴの賛美歌/創造の日々への賛美歌/処女マリアの祝日の歌/降誕とマリアの祝祭のために/
 クリスマスイヴとクリスマスを讃える賛美歌/クリスマスの日のための祖先の賛美歌〜父なる神のために/
 天にいます主を讃える賛美歌/降誕の第4日の歌/マニフィカート/
 水の祝福の歌/水についてのもうひとつの歌/降誕の第8日を讃える賛美歌

  グサン・アルヤニアン(T)
 録音:2004年7月。451年のカルケドン公会議の後、一般のキリスト教会の三位一体説と異なる単性論の立場を堅持して506年に分離独立したアルメニア教会の貴重なクリスマス音楽。リリック・テノールの独唱のみで歌われるクリスマス賛美歌は、現代とは全く違う時間が流れていた中世以前の世界へと確かに誘う。
 なお当盤は、当初SACDハイブリッド盤と代理店より告知されておりましたが、通常CDであることが判明しました。
AGOGIQUE 1枚あたり\4400(税抜\4000)
 『バロック音楽と古楽を中心に扱うフランスのレーベル。世界的に活躍する演奏家だけでなく、新進気鋭の若手たちの録音にも意欲的なレーベルです。』とのこと。#以下一覧は品番降順です。
 ##2016年4月で国内代理店が撤退したため、入荷までにはお時間がかかります。
ジョヴァンニ・ザンボーニ(1687頃-1764頃):マドリガーレ集&ソナタ集
 マルコ・オルヴァ(テオルボ/アーチリュート)指揮アンサンブル・ファエンツァ
  [オルガ・ピタルシュ(S) リュシル・リシャルド(A) ジェフリー・トンプソン(T)
   エマヌエル・ヴィストーキー(B) シャルル=エドゥアール・ファンタン(アーチリュート/バロックG)
   マリア・クリスティーナ・クリアリー(ドッピアHp) エリザベート・ガイガー(Cemb)
   クリスティーヌ・プリュボー(バス・ド・ヴィオール)]
 録音:2015年4月23日-24日、26日-27日。テオルボ、リュート、チェンバロ、マンドーラ、マンドリンなど様々な楽器の名手として知られていたザンボーニは「最後のリュート奏者」と言われている。彼の時代には既に「前世紀の古風な音楽」だったマドリガルやリュートの作品を書いた彼は、イタリアでは最後の出版となったリュート作品集を出版するなどの活動が知られている。このCDにおさめられているのはそんな彼のソナタ(器楽曲)とマドリガル(多声部からなる世俗歌曲)の数々。ソナタは「リュート作品の中では最後の出版物」となった曲集から選ばれ、アーチリュートの柔らかな音色で奏される。4声の声楽パートと通奏低音によるマドリガルでは、対位法の大家と称された彼の洗練された書法が光る。古くからの音楽と、彼の時代の新しい表現法とが共存している彼の作品に、アンサンブル・ファエンツァが命を吹き込んだこのCD 。当時の人たちの耳にも「古風に」響いていた音楽を、どうぞお楽しみ頂きたい。
タルティーニ:自筆譜によるソナタ〜無伴奏ヴァイオリン、ヴァイオリンとチェロのための
 "Cantabile e suonabile"(歌うような、そして奏でるような)

 〔第25番 ニ短調 B.d2 /第2番 ニ短調 B.d1 (*) /(第28番) イ長調 B.A2 /
  (第31番) ホ短調 B.e3 /第8番 ト短調 B.g1 (*) /(第30番) ニ短調 B.d3 〕

 ダヴィド・プランティエ(Vn|使用楽器:グァダニーニ、1766年製「パルマ」
 アンナベル・ルイス(Vc;*|使用楽器:ニコラ・オーギュスタン・シャピュイ、1777年製
 録音:2014年6月17日-20日。意外と少ないタルティーニのソロ・ヴァイオリン作品。ダヴィド・プランティエはスイス出身のヴァイオリン奏者。コンチェルト・ヴォカーレ、エスペリオンXXI 、アンサンブル415やカフェ・ツィンマーマンなどといった世界的古楽オーケストラおよびアンサンブルで演奏しているほか、バンキーニ率いるアンサンブル415のプログラムを考えるなど、ヴァイオリンの腕前、およびその学究的知識共に世界が認める存在。チェロのアンナベル・ルイスは、エルヴェ・ニケ率いるコンセール・スピリチュエルなどでも演奏している傍ら音楽学も学んだ人物。バロック時代、通奏低音や他のアンサンブル楽器を伴わないヴァイオリン・ソロ作品を書いた作曲家は非常に少ないが、ここに収録されたタルティーニ作品には、通奏低音の指示や指定はない。プランティエは、2作品について、ここで敢えてチェロのバス・ラインを伴って演奏。時にヴァイオリンが奏でる音と重複するなどということもあるが、通奏低音からの解放、という音楽史的に興味深い試みが行われているという点でも注目。どの作品もシンプルな美しさ、ヴィルトゥオーゾ性、気品に満ちており、さらに滴る美音による録音が、タルティーニの世界を盛り上げている。
シャルパンティエとパーセルの魅惑芸術
 パーセル:バラの花よりかぐわしく/聞け、とどろく大気よ/シャコンヌ ト短調/
      おお、私を泣かせておくれ/グラウンド ニ短調/おお、孤独よ
 シャルパンティエ:火のそばで愛し合う/春の楽しみ/わびしい孤独/ああ、なんと不幸なことか/
          いいえ、私はあの人をもう愛していない/この森に恐怖はなく/ああ、夢想に浸らせておいてくれ
 ルイ・クープラン:アルマンド ニ短調 / サント=コロンブ:パサカイユによるサラバンド
 ブロウ:狂乱歌 / シャンボニエール:シャコンヌ第3番 ヘ長調 / ドマシー氏:ロンドーによるガヴォット

 シャンタル・サントン=ジェフリー(S) ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb)
 フランソワ・ジュベール=カイエ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 トーマス・ダンフォード(アーチリュート) ステファニー=マリー・ドガン(Vn)
 録音:2014年5月28日-31日、聖ジュヌヴィエーヴ教会、クルトメ、フランス。イギリスのヘンリー・パーセル(1659-1695)とフランスのマルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)という同時代作曲家を軸に「オルフェリーク芸術(目に見えない神秘的芸術)」を追求したアルバム。しばしば来日公演を行っているフランスのソプラノ、シャンタル・サントン=ジェフリーのピュアな歌唱が、ひとときいにしえの世界へと誘ってくれる。
ジュリオ・サント・ピエトロ・デ・ネグリ(1570頃-1630頃):
 恋する不死鳥/私が誓うなら恋人よ、知らぬなら(ギッツォロ)/フィッリ、どうして私を殺すのか/
 愛は笑いか涙か/愛の犠牲者(ヴァレーラ)/あああなたは残酷すぎる/私のオーロラ/かわいいゼフィーロが甘く吹いた/
 お前は行くのか/美しい私の金髪/その母斑/おお、私はかくも辛く/彼女は歌いに行った/
 ああ、あなたがそんなに愛しているなら(ギッツォロ)/ティルシ、クロリス、アミンタの対話/
 汝芸術は美し(ロニョーニ)/恋する後家さん/春は丘を彩り(ロニョーニ)/わが心は弱り/クロリスとアミンタの対話

 マルコ・オルヴァ(歌/テオルボ/G/リローネ)指揮 オルガ・ピタルチ(S)
 ブリジット・ヴァンソン(Ms) ジェフリー・トンプソン(T) エマニュエル・ヴィストルキー(B)
 マガリ・アンベール(Fl/タンブラン・ア・サンバレット) クリスチーヌ・プリュボー
  (ソプラノ&バス・ヴィオール) シャルル=エドゥアール・ファンタン(テオルボ/バロックG)
 マテュー・ブティノー(Cemb/クラヴィシテリウム/ラウテンヴェルク)
 録音:2013年9月23日-26日、聖ジュヌヴィエーヴ教会、クルトメ、フランス。ジュリオ・サント・ピエトロ・デ・ネグリは17世紀初頭のイタリアの歌曲作曲家。今日ほとんど忘れられているが、当時はかなり人気があり、少なくとも11巻の楽譜集が出版されていた。それを忠実に演奏したのが当アルバム。研究家必携の貴重な資料の登場だが、音楽そのものも典雅で流麗、リュートの弾き語りで知られるマルコ・オルヴァが絶美の世界を堪能させる。
トルバドゥールとジョングルール(全14曲)
 若葉はいつ現れるか/私は可愛いのにとても苦しんでいる/雪どけ水はいつ/他
  ブリジット・レーヌ(歌/Hp/プサルテリオン) ピエール・アモン(バグパイプ)
  ヴィヴァビアンカルナ・ビッフィ(歌/中世フィドル) カルロ・リッツォ(タンブーラン/鐘)
 録音:2013年7月19日-23日、聖ジュヌヴィエーヴ教会、クルトメ、フランス。中世ヨーロッパのトルバドゥール(吟遊詩人)とジョングルール(大道芸人)の音楽は、当時の庶民をおおいに熱狂させたといわれる。大半は即興演奏だったが、記譜され残っているものを再現したアルバム。北フランス伝承のものと、南フランスのオック語によるもの、さらに器楽曲も収められているが、不思議な癒しとフラメンコを思わすノリの良さに満ちていて、当時の聴衆が興奮したのも納得の美しさ。録音の良さも特筆で、演奏に興じるトルバドゥールとジョングルールが眼前に現れるような鮮やかさ。宝物にしたくなるアルバム。
AGO-015
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(3CD)
ビオンディ〜A.スカルラッティ:歌劇「ドイツ王カルロ〔カール〕」
 ロミーナ・バッソ(A;ロタリオ〔カルロの異母兄弟〕)
 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;ジュディッタ〔カルロの母〕)他
 ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮スタヴァンゲルso.
 録音:2009年11月30日-12月4日。稀代の天才メロディーメーカー、アレッサンドロ・スカルラッティのオペラの登場。指揮はビオンディ。A.スカルラッティの第79作目にあたるこのオペラ「ドイツ王カルロ」は、カルロ王、のちに神聖ローマ帝国におけるカール2世となった人物を題材としている。といっても主人公カルロは黙役。というのもカルロは幼い子供という設定で、王の年の離れた兄(異母兄弟)が王国を支配しようとし、カルロを殺そうとする・・・といった物語。音楽は、レチタティーヴォでは物語をすすめ、アリアでは心情を歌う、という典型的なナポリ・バロックのオペラのスタイルをとっている。稀代のメロディーメーカーと称されるだけあって、どのアリアも劇的な表情に満ち、超絶技巧のパッセージもちりばめられており、聴きどころ満載。ビオンディは指揮のほか時折挟み込まれるヴァイオリン・ソロも担当しており、策略に満ちた物語をもりたてる。
テレマン(1681-1767):フルートのための通奏低音を伴わない12の幻想曲
 〔第7番 ニ長調/第3番 ニ短調/第12番 ト短調/第9番 ト長調/第8番 ホ短調/第10番 イ短調/第6番 ニ短調/
  第2番 ニ短調/第1番 イ長調/第5番 ハ長調/第4番 変ロ長調/第4番 変ホ長調/第11番 変ロ長調〕

 エロイーズ・ガイヤール(リコーダー)
 録音:2011年8月。類稀なる技巧と音楽性、そして美貌を兼ね備え、アンサンブル・アマリリスを率いての録音も多い魅惑のリコーダー奏者ガイヤールによるテレマン。この曲集の正確な出版年は不明だが、1721から28年の間に出版されたものとされている。大バッハが残した無伴奏ヴァイオリンや無伴奏チェロ、無伴奏フルートのための作品群と同様、当時の単旋律の無伴奏作品としてバロック時代の様式・趣味が反映されている。即興的な要素、効果的なコントラスト、豊かな装飾が印象的。テンポのゆったりとした楽章の冒頭などではテレマン自身による装飾記号が記されており、装飾技法の教則本的な一面もあったのでは、とガイヤールはライナーノートで語っている。ガイヤールの華やかな技巧と音楽をあまさず捉えた、木のぬくもりも存分に感じられるあたたかみのある録音も魅力。
E che vuoi piu
 オラツィオ・ミーキ・デッラルパ(1595頃-1641):
  罪深き心/かくも世を愛した私/十字架上のキリストについての教皇ウルバン8世のソネット/
  彼が正気を失っているとは/優美な夜明けがバラの花を咲かせるか見よ/朱色の夜明け/
  昔、私はよく愛の炎の歌を/我らが主キリストの死についてのソネット/この血の気のない幹/
  私は恋人/美しき季節/魂よ、甘き光へ/じゃまをした/我が命/彼らは私のもの/やめろ/楽しい考えは天にのぼり
 トラバーチ:コンソナンツェ・ストラヴァガンティ/スパニョーラ風のガリアルダ第4番/華麗なガリアルダ第1番
 フレスコバルディ:スピナッティーナのためのトッカータ / ランディ:ラ・ジョアンニーナ
 カプスペルガー:パッサカリア / プリウーリ:カンツォン / ド・マック:ガリアルダ第1番

  ラ・ジョアンニーナ[フランソワ・マセ(S) ナーニャ・ブレーデエイク(トリプルHp)
            レミ・カセーニュ(リュート/テオルボ/G)]
 録音:2012年10月8日-12日、聖ジュヌヴィエーヴ教会、クルトメ、フランス。フレッシュなトリオ、ラ・ジョアンニーナのデビュー・アルバム。バロック期イタリアのハープ奏者ミーキ・デッラルパ(1595頃-1641)による、ほぼ未出版の声楽作品15篇(とあるが17曲記載されているので、2曲は器楽作か?)と、彼と同時代のトラバーチ、フレスコバルディらの器楽曲を、ほぼ交互に配した物。同時期のイタリアの大家たちのカンタータのような複雑さと無縁ながら、現世の愛の苦しみ、受難の恐怖、心の苦痛と救済への望みにあふれている。ハープの名手らしい美しい効果にも注目。ソプラノのマセは不思議な悲しみのこもった美声で酔わせてくれる。
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
 ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノのためのソナタ、ロンド、幻想曲集
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 Wq.136 /幻想曲 ハ長調 Wq.59 No.6 /
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ長調 Wq.137 /ロンド ニ短調 Wq.61 No.1 /
 チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ト短調 Wq.88 /ロンド 変ホ長調 Wq.61 No.4

  エマニュエル・ギゲ(ヴィオラ・ダ・ガンバ;*) ダニエル・イゾワール(Fp;#)
 録音:2011年9月1日-4日、『セント・ジェネビーブ』〔注:代理店記載ママ&欧文不明、おそらく「サン(あるいはサント)・ジュヌヴィエーヴ」〕、フランス。使用楽器: Edward Lewis, ciraca 1660-1680 (*) / Ryo Yoshida & Daniel Isoir, La Gaudaine, 200 - d'apres Stein 1780 (#) 。サバール、パンドルフォ、コワンらに学び、リチェルカール・コンソートなどの団体にも参加していたフランスの女流ヴィオール奏者ギゲによるC.P.E.バッハのガンバ・ソナタ集。ヴィオラ・ダ・ガンバのソナタというと、あの大バッハの無伴奏チェロ・ソナタを連想するが、C.P.E.バッハのソナタは、大バッハのような深い精神性を感じさせるものではなく、伸びやかで優美な雰囲気を漂わせる作品集。ハ長調Wq136と ニ長調Wq137はヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタであるのに対し、ト短調Wq88はチェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタとされ、チェンバロとガンバ2つの楽器が旋律を受け持ち、トリオ・ソナタの形態となっている。闊達とした2つの旋律楽器の陰影に富んだ掛け合いが魅力。このアルバムには幻想曲とロンドがソナタの間に収録されており、ソナタよりさらに自由に楽想を展開させる躍動的な音楽。ギゲとイゾワールの息のあった演奏、そして生々しい鮮やかな録音が、C.P.E.バッハの音楽をより生き生きとリズミカルに聴かせてくれる。
父と子 [Padre e figlio] 〜カプリッチョ&もう一つのカンツォーネ集
 エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742):ソナタ Nos.1-2, 4-7, 11
 ジョゼフ・マリー・クレマン・ダッラーバコ(1710-1805):カプリッチョ〔第1番−第11番〕

 レ・バス・レユニ
  [ブリュノ・コクセ(Vc/Va/テノール・ド・ヴィオロン) エスメ・ドゥ・ヴリ(Vc)
   エマニュエル・ジャック(テノール・ド・ヴィオロン) ベルトラン・キュイエ(Cemb)]
 録音:2009年6月14日-17日、スイス。18世紀を代表するダッラーバコ父子の作品集。父エヴァリスト・フェリーチェはヴェローナ生まれ。ヴェローナ大聖堂の楽長、そしてトレッリらからヴァイオリンおよびチェロの手ほどきを受け、1704年にはバイエルン選帝侯マクシミリアン2世エマヌエルの宮廷チェリストとして活躍するようになる。マクシミリアン2世エマヌエルは、フォルクレ、マラン・マレら多数の音楽家が、彼のために作品を遺したほどのヴィオールの名手でもあった。彼の宮廷のための室内楽を中心とした作品が残されている。息子のジョゼフ・マリー・クレマンは父の手ほどきでチェロを始め、バイエルンの宮廷に勤める傍ら、ヨーロッパ各都市でも自由に演奏活動を行えるという地位だった。1805年、95歳で亡くなった(同年、ボッケリーニ(1743-1805)も亡くなっている)。ギャラント様式および前古典派スタイルをとりながらも、バロックの余韻も色濃く残す作風で、チェロのための作品が多く残されている。そんなダッラーバコ父子の作品を交互に収めた興味深いこの盤、父の作品はゆったりとしたアンサンブルが楽しめる。息子の作品では、ボッケリーニより少し前の世代の作曲家による、こんなにも軽やかな独奏曲が存在したのかと驚かされる。コントラストに満ちたプログラムと心地よい弦楽器の音色がたまらない1枚。
ミシェル・ド・ラ・バール(1675頃-1745):
 ド・ラ・バール氏のトリオ/第3組曲/
 「ヴェネツィア女」〜レオノーレのアリア/「芸術の勝利」〜カンパストのアリア/他
  セルジュ・サイッタ(Fl)指揮ル・メルキュール・ギャラント
 録音:2010年9月。ド・ラ・バールは、18世紀に活躍したフルート奏者。王宮や宮廷で活躍し、フランスのアイエンの宮廷がスペインを訪れた際、ドラランドやルベルらと一緒に音楽家として同行したという記録が残っている。このような重要な行事に参加したということは、当時ド・ラ・バールが音楽家として相当の地位を築いていたことを示しているが、が、古楽復興運動の中でなぜか埋もれてしまった存在で、フランスで初のフルートと通奏低音のための曲集の楽譜を出版(1702)した人物として、フルート界では知られている程度。この1枚はド・ラ・バールの様々な作品を組み合わせ、この作曲家の全貌を明らかにしようとした物。マレ、シャルパンティエら先人達のスタイルにヒントを得つつ書かれた作品が並ぶ。また、珍しい声楽作品も収録されており、典雅な世界を堪能できる。
デュフリ&モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
 ジャック・デュフリ(1715-1789):
  序曲(デュフリ)/ La Du Tailly / La De Valmalette / La De May / La Madin / La De Casaubon
 モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン・ソナタ〔第2番 ニ長調 KV.7 /第4番 ト長調 KV.9 /
                        第1番 ハ長調 KV.6 /第3番 変ロ長調 KV.8 〕

  ステファニー=マリ・ドゥガン(Vn;*) ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb;#)
 録音:2010年7月27日-29日。使用楽器: Joseph et Antoine Gagliano, 1770, Naples (*) / Christian Kroll, 1776, Lyon (#)。2006年のモーツァルト生誕250周年の時にヴェルサイユでの音楽祭で演奏したプログラム。デュフリのヴァイオリン・ソナタ集は1756年、ちょうどモーツァルトの生誕年に出版された。1763年にモーツァルト一家がヨーロッパを旅していた時、ルイ15世の次女の招きを得たが、この女性に、デュフリは鍵盤作品集第2巻を献呈している。モーツァルトも彼女のサロンを訪れた時、あたたかなおもてなしを受け、1764年、初めての出版譜となるヴァイオリン・ソナタは彼女に献呈されている。そんな不思議な関連のあるデュフリとモーツァルト、二人の作品をまとめた1枚。典雅な旋律に心も踊る。したたるようなレコーディングの質の高さも魅力の盤。
ヨハネス・オケゲム:ミサ・プロラツィオーヌム(種々の比率のミサ曲)
 リュシアン・カンデル指揮アンサンブル・ムジカ・ノヴァ
 録音:2011年4月23日-27日、ブリュエール=アリシャン、フランス。フランドル楽派初期の最も重要な作曲家の一人オケゲム。「対位法の巨匠」と称されるほど高度な作曲技法を持っていた。その中でも対位法を極限まで追求した作品が「ミサ・プロラツィオーヌム」。二重構造のカノンや比例カノンを用いた数学的で難解な技法で作曲されている。しかし実際の演奏で聴いてみると、複雑な構造とは反して透明感のある美しい作品。アンサンブル・ムジカ・ノヴァの美しく緻密な表現が際立った演奏。
パーセル:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア&イン・ノミネ
 6声のイン・ノミネ/7声のイン・ノミネ/1つの音に基づくファンタジア(レ)/
 ファンタジア〔 1(ラ)、2(ド)、3(レ)、4、5、6、7、8(シ)、9、10、11、12 〕
  ブリュノ・コクセ(Va/テノール・ド・ヴィオロン)指揮レ・バス・レユニ
 録音:2011年8月20日-24日、聖ジュヌヴィエーヴ教会、クルトメ、フランス。名手ブリュノ・コクセと彼率いるピリオド楽器集団レ・バス・レユニが今回取り上げたのは、17世紀イギリス・バロックの大家ヘンリー・パーセル。1680年頃に作曲された「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア集」から、珠玉の15作品を収録。この作品集は、チェロの台頭を前に、ヴィオラ・ダ・ガンバ最後の隆盛期にあるイギリスで作曲された屈指の作品集として近年再注目され、このジャンルを代表する名作としても知られる。作品によって楽器編成は異なるものの、いずれもヴィオラ・ダ・ガンバの暖かみのある低音と、その他ピリオド楽器との柔らかいハーモニーが美しい作品ばかり。フーガのように織り成していく各楽器の典雅な掛け合いも愉しく、コセ&レ・バッス・レユニが作り上げる深い音響世界にしっとりと聴き入る。本アルバムの収録にあたり、レ・バス・レユニは今回も多彩なピリオド楽器を使用。チェロ黎明期の作品を収録したアルバム「チェロの誕生」(AGO-001)とはまた異なる視点から、17世紀の楽器が作り上げる魅惑のハーモニーを堪能するアルバムとなっている。
ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853):弦楽四重奏曲集
 〔ニ短調 Op.10 No.2 (*) /ヘ短調 Op.9 No.3 (#) / Op.21 No.3 (*) 〕
 ルッジェーリSQ[ジローヌ・ゴベール=ジャック、シャルロット・グラタール(Vn)
         デルフィーヌ・グランベール(Va) エマニュエル・ジャック(Vc)]
 録音:2011年6月13日-17日、ポール=ロワイヤル・デ・シャン、フランス。(*)世界初録音、(#)はガット弦使用による世界初録音。「レ・タラン・リリク」や「アマリリス」といった名門の中核で活躍する名手たちが2007年に結成した室内楽アンサンブル、ルッジェーリ四重奏団によるオンスロウ。フランスの作曲家だが、生前はむしろドイツで高い評価を受けたことでも知られる。注目されるのは、本アルバムが世界初録音となるガット弦を用いた演奏であること。アンサンブルの響きは全体的に柔らかく、ガット弦ならではの絶妙なまろやかさを持った強弱のコントラストが絶品。ハイドンやモーツァルトの作風を思わせながらも、所々にシューベルトのようなドラマティックかつメランコリックな響きが垣間見える。誇張されたしつこさを控えた、清廉な情感にあふれた旋律の数々に聴き入る。最後に収録された 変ホ長調Op.21は、彼がオペラジャンルへと作曲活動を転身する前に書いた作品。瞑想にひたるような第3楽章のラルゲットの美しさは、かのベルリオーズのお墨付きとか。アルバムを通して躍動感と鷹揚感の対比が美しく、ルッジェーリ四重奏団の清廉とした演奏がその魅力をさらに引き立てる。彼らの演奏は一つ一つの音の輪郭が非常に明瞭で、アンサンブルがクリアに響いてくるのも印象的。古典派とロマン派ファン、双方の方々に是非聴いて頂きたい注目盤。
ビオンディ&エウローパ・ガランテ〜テレマン
 3つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調/組曲 ト長調「ドン・キホーテのブルレスカ」/
 ヴィオラ協奏曲 ト長調/2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調/組曲 ト長調「風変り」

 アンドレア・ロニョーニ、ファビオ・ラヴァシ(Vn) ステファノ・マルコッチ(Va)
 ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮エウローパ・ガランテ
 録音:2011年2月13日-16日。1989年にビオンディによって設立され、ヴィヴァルディやコレッリをはじめ、これまでにもバロック期の室内楽作品を多く手がけてきたイタリアの名門ピリオド楽器演奏団体、エウローパ・ガランテ待望の新盤。ドイツ後期バロックの大家テレマンが残した多くの作品の中から、3つの協奏曲と2つの組曲を収録。ビオンディだけに限らずそれぞれのソロも見事で、相変わらず躍動感に満ちた鮮烈な演奏を聴かせてくれる。巨人ガリバーと小人たちの物語を描いた組曲「ドン・キホーテのブルレスカ」では、楽章ごとにガラリと変わる多彩な音色に魅せられる。エウローパ・ガランテ節炸裂の、迷いのない決然としたアンサンブルに圧倒される1枚。
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 〔第14番 変ホ長調K.449 /第27番 変ロ長調K.595 /第13番 ハ長調K.415(ピアノと弦楽四重奏編成版)〕
 ダニエル・イゾワール(Fp) ラ・プティット・サンフォニー
 録音:2011年8月3日-6日、ロヨモン修道院(フランス)。2006年に創始された新進気鋭のピリオド楽器演奏団体ラ・プティット・サンフォニーによるファーストアルバム。フォルテピアノを担当するのは、オルガン奏者アンドレ・イゾワールの息子で、ラ・プティット・サンフォニーの創始者でもあるダニエル・イゾワール。今回のCDに関して「特に室内楽的な3つの協奏曲を選んだ」と語ったイゾワール。小編成に焦点を当てた選曲の中でも特に注目されるのはピアノ協奏曲第13番。一般的には、トランペットやティンパニを含む華やかな編成で演奏されるこの作品。ここではモーツァルトが当時の広告などでも提案したとおり、管楽器や打楽器のない弦楽四重奏(2Vn,1Vla,1Vc/当時はこうした編成変換をして家庭などでも演奏が楽しまれていた。)による伴奏で演奏されている。親密な雰囲気ながらも作品の華やかさもそこなわれておらず、瑞々しい室内楽の響きが展開されている。第14番もオーボエ、ホルン、弦楽器5本という小編成。協奏曲というより室内楽曲を思わせる小さな編成ながらも壮大に広がる音楽世界に、若きモーツァルトの才を改めて実感させられる。さらに、本CDではモーツァルト最後のピアノ協奏曲である第27番も収録。編成はフルート、オーボエ、ファゴット、ホルン、弦楽器と他2曲に比べて大きめだが、楽器間で密に交わされるアンサンブルは圧巻。ロヨモン修道院の音楽図書館での録音ということで、貴族の邸宅や小規模な演奏会を想起させる密な響きを堪能することが出来る仕上がりとなっている。
J.C.バッハ
 2つの五重奏曲 Op.22 〔第1番 ニ長調/第2番 ヘ長調〕/
 6つの五重奏曲 Op.11 より〔第6番 ニ長調/第1番 ハ長調/第3番 ヘ長調〕/六重奏曲 ハ長調 Op.3

  アマリリス[エロイーズ・ガイヤール(リコーダー/Ob) アメリー・ミシェル(リコーダー)
        ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb) ダヴィッド・プランティエ(Vn)
        アナベル・ルイス(Vc) リオネル・ルノー、ピエール=イヴ・マデュフ(ナチュラルHr)]
 録音:2010年10月11日-14日、サント=ジュヌヴィエーヴ教会、クルトメ(フランス)。表情豊かな音色と卓越したアンサンブルで高い評価を受ける名門アマリリスが、J.C.バッハの5重奏曲および6重奏曲を収録した。ヨハン・クリスティアン・バッハはJ.S.バッハの末子にあたり、イタリアやロンドンを中心に活躍した作曲家。若きモーツァルトに多大な影響を与えたといわれる彼の音楽性は、優雅な旋律を基調としながらも、時折聴く者をハッとさせるような鮮やかな装飾と技巧性を併せ持った物。本CDも、18世紀の音楽会を思わせる上品な雰囲気に満ち溢れている。バロック界の名手達が集うアマリリスは今回も素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれる。管楽器やヴァイオリンの輝かしい音色と、中低音のコクのある響きが生み出すハーモニーは絶品。ナチュラルホルンを担当するピエール=イヴ・マデュフは、かのクイケン四重奏団とも共演した名手。六重奏曲では、ナチュラルホルンならではの柔らかな音色がアンサンブルに深みを添える。活気と情感あふれる演奏で魅せるアマリリスの持ち味がいかんなく発揮された名演。
J.S.バッハ
 イギリス組曲第2番 イ短調BWV.809〜プレリュード/アダージョ ニ短調BWV.964/
 トッカータ ニ短調BWV.813/前奏曲とフゲッタ ト長調BWV.902/シンフォニア第11番 ト短調BWV.797/
 前奏曲(幻想曲) ハ短調BWV.922/パルティータ第1番 変ロ長調BWV.825〜ジグ/前奏曲 ハ短調BWV.999/
 幻想曲とフーガ ハ短調BWV.906/3声のインヴェンション(シンフォニア)第5番 変ロ長調BWV.791/
 パルティータ第2番 ハ短調BWV.826〜カプリッチョ/前奏曲とフーガ ヘ短調BWV.881/組曲 ヘ短調BWV.823〜サラバンド

  ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb)
 録音:2010年7月1日-29日、サン=ピエール聖堂、パリ。使用楽器:J.D.ドゥルケン1740年製(アントワープ/復元:2007年)。レ・ザール・フロリサンやアンサンブル・アマリリスなど、数々の名門古楽アンサンブルで活躍するチェンバロの名手、ヴィオレーヌ・コシャールによるJ.S.バッハのチェンバロ小品集。本CDのプログラムに関して「心の赴くままに選曲した」と語るコシャール。J.S.バッハに深い造詣と敬愛を抱くコシャールによって、各作品によって異なる曲調のコントラストと、そこに共通するJ.S.バッハの魅力の真髄を堪能するプログラムとなっている。芯の通った明瞭な響きと情感あふれるふくよかな響きを併せ持つコシャールの演奏によって、各作品のコントラストがより印象的に色づけられていると言えるだろう。演奏にはかのレオンハルトも愛用していたものと同じモデルである、J.D.ドゥルケンモデルの1740年製のチェンバロを使用。2007年に復元され、現代によみがえった艶のある音色から生まれる極上の響きは必聴。
AGO-001
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1.5CD価格
La Nascita del Violoncello
 ヴィターリ:パッサカリア ニ長調
 D.ガブリエーリ:
  チェロ独奏のためのリチェルカーレ第1番 ト長調/チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(Version1) /
  チェロ独奏のためのリチェルカーレ第2番 イ長調 / ヤッキーニ:ソナタ イ長調
 D.ガブリエーリ:チェロ独奏のためのリチェルカーレ第3番 ニ長調 / ヤッキーニ:ソナタ 変ロ長調
 D.ガブリエーリ:チェロ独奏のためのリチェルカーレ第4番 変ホ長調 / ヤッキーニ:ソナタ ハ長調
 D.ガブリエーリ:チェロ独奏のためのリチェルカーレ第5番 ハ長調/チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調/
          2つのチェロのためのカノン ニ長調/チェロ独奏のためのリチェルカーレ第6番 ト長調
 ヤッキーニ:ソナタ ト長調 / D.ガブリエーリ:独奏チェロのためのリチェルカーレ第7番 ニ長調
 デリ・アントーニ:チェロのためのリチェルカータOp.1〜第8番
 D.ガブリエーリ:チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調/
          チェロ独奏のためのリチェルカーレ第7番(二重奏編成版/コクセ編曲)
 ヴィターリ:ルッジェーロ/パッサカリア

  ブリュノ・コクセ(Vc/バスVn/テノールVn/ヴィオラ・バスタルダ)指揮レ・バス・レユニ
 録音:2008年6月14日-17日、2009年7月12日。マルク・ミンコフスキやウィリアム・クリスティらと共に古楽界を牽引してきた名手ブリュノ・コクセによるチェロ独奏作品集。「チェロの誕生」というタイトルの通り、チェロという楽器が誕生した17世紀後半のイタリアに焦点を当て、ヴィターリやドメニコ・ガブリエーリなど、初期バロックを代表する作曲家達の作品がたっぷりと収録されたCD 。卓越したコクセの演奏技術は圧巻の一言。一音一音粒の立ったクリアな発音で激しく奏でられる技巧的なフレーズと、艶のあるふくよかな音色で歌われる緩やかなメロディの対比に魅せられる。また、17世紀後半に用いられていた様々な楽器の音色を楽しめることも本CDの大きな魅力。収録にあたり、コクセはチェロ、バス・ヴァイオリン、テノール・ヴァイオリン、ヴィオラ・バルタルダといった複数の楽器を曲ごとに使い分けて収録している。また、136 ページにも及ぶ豪華なカラーリブレットには、コクセ自身による解説だけでなく、収録に使用された復元楽器の写真も挿入。数十枚にわたって、様々な角度から楽器の細部をうかがい知ることが出来る。演奏を聴きつつ楽器に想いを馳せる…そんな楽しみ方が出来るのは、本CDならではと言えるだろう。
AIR NOTE 1枚あたり\3520(税抜\3200)
  ArtOvations という会社の発売で、musicOvations という名前も持っている模様の、フランスのレーベル。
 #2014年のリリースを最後に新譜は発売されていない模様です。すでにレーベル在庫僅少とアナウンスされており、このまま入手困難になっていくと思われますので、ご注文時に廃盤となっていた場合はご容赦下さい。
AIR-004
廃盤
ピアノ・デ・リュミエール
  エドナ・ステルン(P)
J.S.バッハ:ピアノ作品集
 ラルゴ/パルティータ第3番 イ短調BWV.827/フランス組曲第1番〜サラバンド/
 パルティータ第2番 ハ短調BWV.826/アリオーソ(コルトー編曲)/
 パルティータ第1番 変ロ長調BWV.825/その僕イスラエルを(アロダキ編曲)
  ラハ・アロダキ(P)
 録音:2011年9月。使用ピアノ:ヤマハ。ラハ・アロダキによる、コルトーや自身による編曲を含むバッハ・アルバム。
ヘンデル:ピアノのための組曲集
 [第9番 変ロ長調HWV.434〜メヌエット/第5番 ホ長調HWV.430/
  第3番 ニ短調HWV.428〜アルマンド/第12番 ホ短調HWV.438/
  第8番 ヘ短調HWV.433/第13番 ト短調HWV.439/
  第2番 ヘ長調HWV.427/第3番 ニ短調HWV.428〜アリア/
  第4番 ホ短調HWV.429]
ラハ・アロダキ(P)
 "air note" レーベル最初のリリースは、シリア生まれの女流フランス人ピアニスト、ラハ・アロダキが弾くヘンデル。パリ国立高等音楽院、モスクワ音楽院でピアノを学び、帰国後に師事したマレイ・ペライアから多大な影響を受けたという。
AMESON 1枚あたり\3300(税抜\3000)
 アメゾンは、芸術性の高いディジパック仕様とカラー・ブックレット、そしてハイ・クォリティの演奏を兼ね備えたフランスの注目レーベル。#以下一覧は品番下二桁の降順です。
J.S.バッハと息子たち〔ペール・エ・フィス〕
 W.F.バッハ:ソナタ イ短調 FKnv.8 (*) / J.C.バッハ:ソナタ ハ短調 Op.5
 C.P.E.バッハ:ソナタ〔ロ短調 Wq.55 No.3, H 245 /嬰ヘ短調 Wq.52 No.4, H 37 〕
 J.S.バッハ:トッカータ ホ短調 BWV.914 /幻想曲 ハ短調 BWV.906
  ダヴィド・ビスマス(P)
 録音:2013年6月。使用楽器:シュタイングレーバー。(*)は世界初録音と記載されている。14歳でパリ国立高等音楽院に入学し1等賞で卒業、2010年にはピリスとの共演でパリo.デビューを飾り、さらなる飛躍が期待されるているフランスのピアニスによる「J.S.バッハと息子たち」。
球体のハーモニー〜アラン・ゴーサン(1943-):
 器楽アンサンブルのための「球体のハーモニー」/クラリネットのための「悟り」/
 フルートとピアノのための「オジーヴ」/クラリネットと録音音源のための「禅庭」/
 ピアノのための「トウキョウ・シティ」(2008) /弦楽四重奏のための「チャクラ」(1984)
  フィリップ・アリ=ブラシェット(芸術監督)アンサンブル・シヤージュ
 録音:2013年7月、サン・ピエール寺院。パリ国立高等音楽院でメシアンに学び、ICONS国際作曲賞などを受賞、日仏現代音楽協会名誉会長を務め、京都に滞在したこともあるという現代フランスの作曲家ゴーサンによる、1984年から2008年にかけての器楽・室内楽作品。日本との縁からか「禅庭」「トウキョウ・シティ」といった作品もある。
ASCP-1223
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(CD+DVD
[PAL]
2CD価格
ユーフォニア・デュオ・ア・テンポ
 J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番 ト短調 BWV.1029(チェロ版)
 ブゼイル:エスケープ / マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調〜アダージェット / ラヴェル:マ・メール・ロワ
 サラサーテ:サン・フェルミンのホタ / ピアソラ:天使の死/ミロンガ・アン・レ/リベルタンゴ

  マイタネ・セバスティアン(Vc) フィリップ・ド・エスクラ(アコーディオン)
 録音:2012年4月。DVD 内容は不明。 スペイン出身でフランスを拠点とする若手女流チェリスト、マイタネ・セバスティアンとアコーディオン奏者フィリップ・ド・エスクーラの共演。#当DVDの再生にはPAL方式対応のプレイヤーが必要で、パソコンでの再生保証もございません。
バード〜ダウンランド
 バード:その者は幸いなり/聖なるミューズたちよ/美しいブリテン島/主に向かいて喜べ/
     ファンタジー・クァルテット/眠れいとしい子 / ロセター:愛は悲しいものでしかないのに
 ダウランド:暗闇にぼくは住みたい/去れ、夜ごとの悩みよ/わが恋人の涙、流れよわが涙/今こそ別れねばならぬ
 コプラリオ:ファンタジア/おお甘き花よ / パーソンズ:みじめで愚かなこの私 / 作曲者不詳:柳の歌

  ジャン=ミシェル・フーマス(CT) エリザ・コンソート
 録音:2011年9月。
リスト:ピアノ作品集
 サン=サーンスの「死の舞踏」/夢の中に/葬送曲/
 ペトラルカのソネット第104番/ダンテを読んで/
 即興曲/灰色の雲/死の舞踏
オリヴィエ・ムラン(P)
 録音:2011年。使用楽器:スタインウェイ。フランス国立リヨン高等音楽院でエリック・ハイドシェックとジェリー・ムティエに師事したフランス次世代のピアニスト、オリヴィエ・ムラン(1978-)のリスト作品集。既にスイスのジュネーヴ音楽院、フランスのエピナル音楽院から教授として招聘を受けており、2011年10月には来日公演も行われ好評を博した。
ダヴィド・ビスマス〜ラフマニノフ&サン=サーンス
 ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42 /
        前奏曲〔 嬰ト短調 Op.32 No.12/嬰ハ短調 Op.3 No.2 /ト短調 Op.23 No.5〕/
        楽興の時Op.16 より〔第2番 変ホ短調/第3番 ロ短調/第4番 ホ短調〕
 サン=サーンス:
  アレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 Op.70/指の独立のための Op.52 No.2/
  長三度と短三度 Op.111 No.1/トッカータOp.72 No.3/ブーレOp.135 No.4/
  第5協奏曲のフィナーレによるトッカータOp.111 No.6

 ダヴィド・ビスマス(P)
ASCP-1019
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(CD+DVD_Video
[PAL])
1CD価格
ジョルジュ・アペルギス(1945-): À portée de voix
 ヴァレリー・フィリパン(Vo) ジャン=フィリップ・コス(Vo/P)指揮
 アンサンブル・キオスク[ルドヴィク・モンテ(Vo/マリンバ) オーレリー・ピション(Cl)
             オーレリー・サラフ(Vo/Hp)]
 録音:2010年。2011年度のアカデミー・シャルル・クロ国際ディスク&DVD大賞現代音楽部門受賞盤。DVD - Video (内容不明)は PAL方式のため、再生保証無しとなります。
ショパン:ポーランドの歌Op.74
シマノフスキ:6つの小品 Op.20
ウルスラ・キュヴリエ(S)
アンヌ・ル・ボゼック(P)
 録音:2010年。ウルスラ・キュヴリエは、母国ポーランドの国立オポーレ音楽大学を経てフランスで活躍するソプラノ。
シューベルト
 ミューズの子/戸外にて/さすらい人/夜の曲/
 夜のすみれ/春に/ブルックの丘にて/水の上で歌う/
 漁師の娘/海辺にて/漁夫の愛の幸せ/舟人
マーラー:さすらう若人の歌
クリストフ・ゼクラー(Br)
アンヌ・ル・ボゼック(P)
 1998年のシュトゥットガルト州立歌劇場デビュー以降頭角を現しているドイツ期待のバリトン、ゼクラーと、ハルトムート・ヘルから招聘を受けカールスルーエ音楽大学とパリ国立高等音楽院の両校で教授を務め、フィッシャー=ディースカウからも絶賛されたボゼックによるアルバム。
ロベール・パスカル(1952-):モノグラフィ I
 Au front de la lune / Chant d'aubes /
 Sur Bleus / Dechirure d'un temps plisse /
 Dulwan nimindi
ファブリス・ピエール指揮
アラン・グダール指揮
アンサンブル・オーケストラル・
 コンテンポラン/他
 録音:2008年-2009年。
バッハ風とピアノ・トランスクリプションンズ
 J.S.バッハ:
  前奏曲とフーガ イ短調BWV.543(リスト編)/
  カンタータ第29番「神よ、われら汝に感謝す」〜
   序曲(サン=サーンス編)/
  シチリアーノ(ケンプ編)/
 シューマン:バッハの名による6つのフーガ Op.60/
  トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV.564〜
   アダージョ(ブゾーニ編)/
  コラール
   「われ、汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ」
   BWV.639〜コラール前奏曲/
  シャコンヌ(ブゾーニ編)/
  マタイ受難曲BWV.244〜
   主よ憐れみたまえ(ベッファ編)/
  前奏曲 ロ短調BWV.855a(ジロティ編)/
 ヴィラ=ロボス:アリア
ダヴィド・ビスマス(P)
 ダヴィド・ビスマスは、14歳という若さでパリ国立高等音楽院への入学を実現させ、ケフェレック、コラール、エンゲラー、デュソーシェスといった名ピアニストたちにその才能を認められたフランス新世代の旗手。フランク&フォーレ(ASCP-0302)、デュカ&ドビュッシー(ASCP-0607)に続くバッハ・アルバムは、"トランスクリプション"と2つの"バッハ風"の作品をカップリング。ビスマスの透き通るような音色、丁寧で繊細なタッチが、"トランスクリプション"であるということを忘れさせる。
コントラバス、人 [Un Contrebasse Un Humain]
 カイヤ・サーリアホ:コントラバスと
  エレクトロニクスのための「フォリア」(1995)
 マルタン・マタロン:
  ラ・ローサ・プロフォンダ (1992) より
  [第9番「 Una possibile biografia 」
    (コントラバスとエレクトロニクスのための)/
   第5番「ブエノス・アイレス」
    (コントラバスとトランペットのための)]
 ピエール・ジョドロフスキ:
  コントラバスとエレクトロニクスのための
   「 Vola 」(1995)
 ピエール・アラン・ジャフルノ:
  Les Tentations de l'anachorete (1998)
 ジュマ・ジロードン/
  ジャン=フランソワ・エスタジェ:
   コントラバスとエレクトロニクスのための
    「 Unes, voix de basse 」(1995)
 エティエンヌ・ローラン:
  コントラバスとエレクトロニクスのための
   「 Space bords 」(2001)(*)
 カリム・ハダッド:
  コントラバスとエレクトロニクスのための
   「 Ce qui dort dans l'ombre sacree 」(1996)
ジャン=ピエール・
 ロベール(Cb)
パトリック・ファーブル(Tp)
 リヨン国立高等音楽院でコントラバスを学び、コントラバスの持つ可能性、特に近現代音楽での演奏を追及しているフランス人奏者ロベールによるソロ・アルバム。(*)の曲名は、「 Space Birds 」と書かれた資料も存在するが、おそらく上記が正しいと思われる。
マルク=アンドレ・ダルバヴィ(1961-):
 ヤナーチェクの作品による管弦楽のための変奏曲/
 シンフォニエッタ/水の下の岩
マルク=アンドレ・ダルバヴィ指揮
モンテカルロpo.
 ブーレーズの次世代を担う現代フランスの作曲家ダルバヴィ自作自演による管弦楽作品集。2006年にはサントリー音楽財団サマーフェスティヴァルに招聘されて来日、作品はパユやアンスネスといった超一流アーティストたちにも取り上げられている。
ブラームス:
 ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調 Op.2/
 ヘンデルの主題による
  変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24
オリヴィエ・ギャルドン(P)
 オリヴィエ・ギャルドンは、7歳のときに名奏者リリー・クラウスからその才能を認められたニース出身のピアニスト。1973年のロン・ティボー国際コンクールで第2位(1位無し)を獲得。エリザベート国際音楽コンクールでも入賞を果たすなど抜群のコンクール実績を持つ。また教育活動にも並々ならぬ情熱を注いでおり、母国フランスだけでなく日本でも積極的にマスタークラスを開催。2004年のロン・ティボー国際コンクール優勝者であるソン・スーハンを育て上げるなど、その指導力の高さは折り紙つき。透明感のある音色と鮮やかな表現のブラームスは、リリー・クラウスの評価も納得の好演奏。
千夜一夜
 カロル・シマノフスキ(1882-1937):
  狂えるムエジンの歌 Op.42
 フランチェスコ・サントリクィド:
  3つのペルシャの詩
 ルイ・オベール(1917):
  6つのアラブの詩
 モーリス・ドラージュ(1879-1961):
  ヒンドゥーの4つの詩
アメル・ブラヒム=
 ジェルール(S)
アンヌ・ル・ボツェク(P)
 数多くのタイトル・ロールを歌い、パリのシテ・ド・ラ・ミュジーク、ロンドンのバービカン、アムステルダムのコンセルトへボウ、ニューヨークのリンカーン・センターなどの舞台に立つフランスのソプラノ、アメル・ブラヒム=ジェルール。アラビアン・ナイトの千夜一夜物語をテーマとしたユニークなコンセプトで作られているアルバムには、ムエジン、ペルシャ、アラブ、ヒンドゥーが題材とされている4作品を収録。ブラヒム=ジェルールの高い歌唱力が、アラブにちなんだ作品を色濃く表現している。
ショーソン:弦楽四重奏曲 ハ短調Op.35
マルク・ゲティエ(1931-):弦楽四重奏曲 イ長調
ギヨーム・プレス、
シリル・ガラク(Vn)
マルク・デスモンス(Va)
ジェローム・パンジェ(Vc)
 ボルドー歌劇場やストラスブール歌劇場などフランスの名門で活躍を続けてきたプレス、1999年よりフランス放送フィルに所属するパンジェなど第一線で活躍するフランスの弦楽器奏者たちによるフレンチ・プログラム。フランスの現代作曲家ゲティエの作品からは、どこかショーソンに通ずる作風が感じられる。
デュカス〜ドビュッシー
 ドビュッシー:
  ピアノのために/ベルガマスク組曲/
  アラベスク第1番 ホ長調
 デュカ:ピアノ・ソナタ 変ホ短調
ダヴィド・ビスマス(P)
 録音:2004年。ダヴィド・ビスマスは幼少の頃よりその才能が嘱望され、14歳で名門パリ国立高等音楽院に入学、現在注目を浴びているフランスのピアニスト。非常に丁寧ながらも主張が見えてくる印象的な演奏。フランス・ピアノ界の新世代を牽引する存在として更なる飛躍が期待されている。
チェロのための現代アンサンブル作品集
 ヤニス・クセナキス(1922-2001):回帰-蛇行
 ジョルジュ・アペルギス(1945-):トーテム
 ロベール・パスカル(1952-):
  Au plus profond d'un etrange reve eveille
 カミーユ・ロワ(1934-):Tresses
 ヴィンコ・グロボカール(1934-):Freu(n)de
ミシェル・
 ポズマンテル指揮
現代音楽センターの
 チェリストたち
 録音:2005年。
 クセナキスを筆頭にグロボカールやアペルギスなどの作品で最大19人のチェリストたちの強烈な個性がぶつかり合う、チェロ・アンサンブルによる現代作品集。
アンリ・デュティユー(1916-):ピアノ・ソナタ
カロル・ブファ(1973-):
 シラージュ/6つの練習曲/母音
ロレーヌ・ド・ラテュル(P)
 録音:2005年。
 ロレーヌ・ド・ラテュルは、2003年のザイラー国際ピアノ・コンクールで優勝した1979年フランス生まれの女流ピアニスト。
ドミニク・クレマン(1959-):室内楽作品集
 Le rire du coq / Poeme incorrectII /
 ショー・フロイド/トリオ/ A petit feu /
 Tatane Chanson / Heteroclite / a 10
アンサンブル・アレフ
 アンサンブル・アレフは、クラリネット、ピアノ、打楽器、声楽、サクソフォン、打楽器によるフランスの現代アンサンブル。ドミニク・クレマンは、同アンサンブルでクラリネットを担当しているフランスのアーティスト。
マルカントワーヌ・シャルパンティエ:
 真夜中のミサ曲/ミサ曲「マリアの昇天」
ジャン=フランソワ・
 フレモン指揮
ヴェルサイユ少年cho.
サンフォニー・
 サン=ジュリアン
 ヴェルサイユ少年合唱団がノートルダム大聖堂のオルガニスト、ピエール・ベギーニュによって創設されたのは約60年前の1946年。1980年からは現在の指揮者であるジャン=フランソワ・フレモンが着任している。
フランク:
 前奏曲/フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18/
 ゆるやかな舞曲/
 前奏曲、コラールとフーガ ロ短調/
フォーレ:
 夜想曲第1番 変ホ短調 Op.33-1/
 主題と変奏 嬰ハ短調 Op.73/
 夜想曲第13番 ロ短調 Op.119
ダヴィド・ビスマス(P)
 ビスマスは弱冠14歳で名門パリ国立高等音楽院に入学、見事にピアノ科を1等賞で卒業。その後はロンドンの王立音楽院への留学やバドゥラ=スコダ、レオンスカヤといった名匠たちのマスタークラスで研鑽を積んだフランスのピアニスト。
J.S.バッハ:カンタータ集
 [第131番「深き淵から、主よ、汝に呼びかけん」BWV.131/
  第12番「泣き、嘆き、憂い、おそれ」BWV.12/
  第51番「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」BWV.51]
オーギュスタン・セラス(S)
フランソワ=ガブリエル・
 ルーケット(Ms)
クリストフ・アインホルン(T)
ジャン=ループ・パージェ(B)
ジャン=フランソワ・
 フレモン指揮
ヴェルサイユ少年cho.
AR RE-SE 1枚あたり\3300(税抜\3000)
 AR RE SEはフランスでコンサート・ピアニストとして活躍するリディア・ジャルドンが自ら創設したレーベル。"The first all-female record label" をモットーとしており、当初はジャルドンの他、女性アーティストのみを取り上げていた。2007年からは女流作曲家にもスポットを当てており、近年では、一部に男性が加わっているアルバムもある。#以下一覧は品番降順です。
ルー・コステル(1889-1973):フランス歌曲集(全28曲)
 ルネ・J.レ (unknown) 、マルセル・ジェラール Ps. René Clerc 、シュゾン・エド、ポール・パルジェン、
 ポール・ヴェルレーヌ、アルフレッド・ド・ミュッセ、マルセル・ノプネ、イザベル・オベルワイの詩による歌曲

 ヴァンサン・リエヴル=ピカール(T) エマニュエル・オリヴィエ(P)
 録音:2012年12月、ルクセンブルク。ルクセンブルク初の女性作曲家といわれ、生涯で約250曲を作ったと言うコステルによる、フランスとルクセンブルクの詩人によるフランス語歌曲を集めた物。
ジョスカン・デ・プレ(1458頃-1521):ミサ曲集
 ミサ曲「フェラーラ公エルコーレ」/
 Messe Chascunmecrie … meme Hercule!
モーリス・ブルボン指揮
メタモルフォス・
 エ・ビスカントル!
 録音:2012年9月16日、19日。
アナトーリー・アレクサンドロフ(1888-1982):ピアノ作品集
 幻影 Op.21 /詩曲 Op.9 /前奏曲集 Op.1 /ソ連の民謡による8つの歌 Op.46より/小組曲 Op.33 /
 3つの小品 Op.27 /バシキールのメロディ Op.73より/4つの小品 Op.75より/アメジスト Op.16a-1

 フェリエル・カドゥール(P)
 録音:2013年1月。近年再評価が進む20世紀ロシアのコンポーザー=ピアニスト、アレクサンドロフのピアノ作品を、ケフェレックやドヴァイヨンに学んだカドゥールによる演奏で。
ストラヴィンスキー/作曲者編曲:
 火の鳥(ピアノ独奏版)/
 ナイチンゲールの歌(ピアノ独奏版)
リディア・ジャルドン(P)
 録音:2012年3月5日-6日、8日-9日。
ニコライ・ミャスコフスキー(1881-1950):弦楽四重奏曲
 〔第13番 イ短調Op.86/第1番 イ短調Op.33〕
ルノワールSQ
 ミャスコフスキー最初と最後の弦楽四重奏曲をカップリング。1995年に結成されたフランスのルノワール弦楽四重奏団は、ショスタコーヴィチ、デュティユー、ヘンツェ、エルサン、プロコフィエフ、ヴェーベルンなどを積極的に取り上げている。
ニコライ・ミャスコフスキー(1881-1950):
 ピアノ・ソナタ集

 [第2番 嬰ヘ短調Op.13/第3番 ハ短調Op.19/
  第4番 ハ短調Op.27]
リディア・ジャルドン(P)
 27曲もの交響曲を作曲した20世紀ロシアの大シンフォニスト、ミャスコフスキーのピアノ・ソナタを、レーベル創設者でもあるジャルドンの演奏で。
シャルル・ケックラン(1867-1950):
 ピアノ五重奏曲 Op.80/弦楽四重奏曲第3番 Op.72
サラ・ラヴォー(P)
アンティゴーヌSQ
 レコード芸術2009年11月の海外盤試聴記(280ページ)で相場ひろ氏によって紹介されたアルバム。第1次世界大戦の印象を音楽にした「ピアノ五重奏曲」は、戦争への不安、敵軍隊の襲来、戦争終結の喜びなど、揺れ動く人間の感情が巧みに表現されたフランス楽壇の知られざる傑作。ケックランの弦楽四重奏曲は、第1番&第2番がアルデオ弦楽四重奏団の演奏(AR-2006-3)でにリリースされており、今回の第3番の登場で3曲全てが女流演奏家のみの演奏で揃うことになる。
ニコラ・バクリ(1961-):弦楽四重奏曲集
 [第6番Op.97/第5番Op.57/
  第4番Op.42「ベートーヴェンへのオマージュ」/
  第3番Op.18「墓碑のスケッチ」]
プソフォスSQ
 録音:2007年4月11日-14日。2006年、2007年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に出演し、日本でも知名度が上がっているプソフォス弦楽四重奏団の新録音。フランスを拠点に活動中で、日本人ヴァイオリン奏者の田中綾子を中心にリヨン国立高等音楽院出身の奏者によって1997年に結成された女流奏者4人によるアンサンブル。オアナの弦楽四重奏曲全集(AR-2004-7)が話題を呼び、近現代作品の解釈に定評を得るようになった。
フロランティーヌ・ミュルサン(1962-):
 作品集

 ヴァイオリンのための演奏会用ソナタ Op.19/
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ Op.21/
 ピアノ三重奏曲 Op.23/チェロ・ソナタ Op.27
リオネル・シュミット(Vn)
アンリ・デマルケ(Vc)
ファブリス・ブーレ(P)
ヴェロニケ・ブーレ(Vc)
 これまで“女流演奏家 "のみを起用してきた「AR Re-Se」が今回は“女流作曲家 "にスポットを当てる。1962年にセネガルの首都ダカールで生まれたフロランティーヌ・ミュルサンは、セリー技法と表現主義を掲げるフランスの作曲家。近年の活躍は目覚しくフランス放送からの委嘱で交響曲第2番を作曲。2008年3月にはプラハ・フィルによって新作の世界初演が予定されている。
世界初録音、
 シャルル・ケックラン(1867-1950):
  弦楽四重奏曲集

 [第1番 ニ長調 Op.51/第2番 Op.57]
アルデオSQ
 収録の2作品とも今回の録音が世界初録音。音楽理論の権威であり多作家としても知られ、器楽曲、室内楽曲も数多く作曲したケックラン。
 アルデオ弦楽四重奏団は、パリ国立高等音楽院で学んだフランスの若手女流奏者たちによるアンサンブル。2004年9月にモスクワで開催されたショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンテストでは2位と2つの特別賞を受賞するなどコンクールでの実績も数多い。
ドヴォルザーク
 弦楽四重奏曲第14番変 イ長調Op.105,B.193
 ピアノ五重奏曲第2番 イ長調Op.81,B.155(*)
ダナ・チオカエリエ(P;*)
プソフォスSQ
 レーベル最大のヒットとなったルクー&マニャールのヴァイオリン・ソナタ集(AR-2006-0)で素晴らしいピアノを聴かせたダナ・チオカエリエと、オアナの弦楽四重奏曲集(AR-2004-7)が反響を呼び、2006年5月にはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2006にも出演したプソフォスSQのコンビによるドヴォルザーク・アルバム。女流奏者たちが奏でるドヴォルザークは柔らかさと力強さが同居する素敵な演奏に仕上がっている。
スクリャービン:練習曲集(全曲) リディア・ジャルドン(P)
ギヨーム・ルクー(1870-1894):
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調
アルベリク・マニャール(1865-1914):
 ヴァイオリン・ソナタOp.13
イリナ・ムレサヌ(Vn)
ダナ・チオカルリエ(P)
 録音:2005年12月15日-18日、スイス。
 レコード芸術2006年8月号の海外盤試聴記で紹介され、問い合わせが相次いだルクー&マニャールのソナタ・アルバム。現在はソリストや室内楽奏者として世界的に活躍しているルーマニア出身の女流奏者たちによる演奏。
ニコライ・メトネル(1880-1951):
 忘れられた調べ 第1集 Op.38、同第2集 Op.39、
 同第3集 Op.40 から
 3つのアラベスク Op.7
エレーナ・フィロノヴァ(P)
 ロシア出身の女性ピアニスト、フィロノヴァは3歳よりピアノを弾き始め、12歳でコンサートにデビューしたという経歴の持ち主。
ヴェルディ:歌曲集
 壷に近づくな/哀れな男/
 エリザよ、疲れた詩人は死んでゆく/ストルネッロ/亡命者/
 誘惑/ああ、悲しみの聖母様/日没/ジプシーの女/
 安らぎもなく/ひとつの星に/煙突掃除/暗い夜の恐怖の中で/
 孤独な部屋で/神秘/乾杯/ラ・ヴィータ/見捨てられた女
ノラ・アンセレム(S)
リディア・ジャルドン(P)
 アンセレムは2005年1月に「椿姫」のヴィオレッタ役でコヴェントガーデン王立歌劇場にデビュー、6月にはサンフランシスコ・オペラにも出演予定となっている他、多数のコンサートやレコーディングなど多彩な活動を行っている。
モーリス・オアナ(1914-1992):弦楽四重奏曲全集
 第1番/第2番/第3番
プソフォスSQ
 プソフォス・クァルテットは日本人ヴァイオリン奏者の田中綾子を中心にリヨン国立高等音楽院出身の奏者で結成された女性4人によるアンサンブル。
フランク・ブリッジ(1879-1941):
 ヴァイオリン・ソナタ
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):組曲 Op.6
アラン・ロースソーン(1905-1971):
 ヴァイオリン・ソナタ
ミレイユ・ジャルドン(Vn)
リディア・ジャルドン(P)
 ミレイユ・ジャルドンはバイオに記載がないが、輸入元によればリディア・ジャルドンの妹だと思われるとのこと。
エンリケ・グラナドス(1867-1916):
 ゴイェスカス/スペイン民謡による小曲集
リディア・ジャルドン(P)
ラフマニノフ:
 ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.28
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
リディア・ジャルドン(P)
 録音:1999年。使用ピアノ:カワイ EX。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
リディア・ジャルドン(P)
ジャン=ポール・ペナン指揮
スロヴァキア放送so.
 録音:1997年4月ブラチスラヴァ。
ショパン:26の前奏曲
 24の前奏曲 Op.28/
 前奏曲第25番 嬰ハ短調 Op.45/同第26番 変イ長調
リディア・ジャルドン(P)
 録音:1998年4月7日&8日、ノイマルクト。以前、仏I.L.D.レーベルから発売されていた音源だが、日本ではおそらく全く出回ったことがない。
 AR Re-Seの主宰者であるリディア・ジャルドンによるショパンの没後に発見された第26番を加えた前奏曲全集。
ドビュッシー:
 3つの交響的素描「海」
  (ルシアン・ガルバン編曲、ピアノ版)/
 喜びの島
ラヴェル:「鏡」〜海原の小舟
ルイ・ヴュイルマン(1879-1929):
 アルモニカの夕暮れ(*)
リディア・ジャルドン(P、朗読;*)
 女流演奏家のみを取り上げているレーベルAR Re-Seの創設者であるリディア・ジャルドンのフランス音楽作品集。「海」のピアノ編曲版に注目。
ArtAct 1CDあたり\3520(税抜\3200)
 2010年からリリースを開始したレーベルだが、2011年を最後に新譜は発売されていない。品番部分は本来3ケタですが、他レーベルのアイテムで重複する物があるため、当店では5ケタで取り扱っています。
悪魔のトリル」 [DEVIL' S TRILLS]
 クライスラー(1875-1962):
  プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
 ヴィエニャフスキ(1835-1880):伝説 ト短調Op.17
 伝アントニオ・ヴィターリ(1663-1745):
  シャコンヌ ト短調
 シューベルト(1797-1828):
  ヴァイオリンと弦楽のためのロンド イ長調 D.438
 チャイコフスキー(1840-93):
  なつかしい土地の思い出 Op.42
 タルティーニ(1692-1770):
  ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
 サラサーテ(1844-1908):
  アンダルシアのロマンツァ
  (スペイン舞曲集 Op.22より)
 クライスラー:愛の悲しみ/美しきロスマリン
ネマーニャ・
 ラドゥロヴィチ(Vn)
Ens.レ・トリーユ・デュ・ディアブル
 録音:2007年7月、ライヴ。
 『一度聴いたら誰もが虜になってしまう、繊細さと線の太さが共存した音楽性、タテ乗りのリズム、美しい音色のラドゥロヴィチ。聴衆の心をたちどころに鷲掴みにし、聴衆を自分の世界へとぐいぐいと引き込みます。1曲目の「プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ」は、冒頭からのけぞるような迫力。続くヴィエニャフスキの「伝説」は、ヴィエニャフスキが愛した英国女性にあてて書いたラブレター的作品。この女性は、ヴィエニャフスキがこの曲を演奏しているのを聴いて、彼の熱い思いを知り、ヴィエニャフスキと結婚することを決めたといいます。ネマニャ君がどのように演奏しているか注目です。ディスクのタイトルにもなっている「悪魔のトリル」は、震えるような繊細な始まりから、後半のものすごいボルテージの昂揚まで一気に聴かせます。まさに憑かれたように弾くラドゥロヴィチの演奏姿が眼に浮かぶようです。ラドゥロヴィチの魅力を味わいつくせる名曲ぞろいの魅力的なプログラムです。アンサンブルも、オケに室内楽にソロにと活躍する若手たちで、瑞々しさに満ちています。一部拍手入り。』とのこと。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第5番 ヘ長調 Op.24「春」/
  第7番 ハ短調 Op.30-2/第8番 ト長調 Op.30-3〕
ネマニャ・
 ラドゥロヴィッチ(Vn)
スーザン・マノフ(P)
 録音:2008年7月、ライヴ。パワフルな表現と、決して乱れることのないテクニック、そして甘い音色でファンを虜にしているラドゥロヴィッチ待望のベートーヴェン。耳に吸いついてくるような少しコケティッシュで美しい音色、躍動感と瑞々しさに満ちた歌がなんとも魅力的。ピアニストを務めるのはスーザン・マノフ。室内楽の分野で活躍めざましく世界中のアーティストから篤い信頼を寄せられている。ライヴ録音ならではの熱に満ち、それでいて驚異的なまでに完璧な仕上がりに、ラドゥロヴィッチの底知れぬ才能と実力を感じる。
シューマン
 ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.14/
 ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44(*)
ダヴィド・カドゥシュ(P)
アルデオSQ(*)
 録音:2009年12月、ライヴ。1985年生まれの新進気鋭のフランスのピアニスト、ダヴィド・カドゥシュによるシューマン。ソナタ第3番は「管弦楽のない協奏曲」と呼ばれる大曲。1836年に作曲され、モシェレスに献呈されてはいるが、シューマンの心の中ではクララ・シューマンに捧げたとされている。シューマンの生前演奏されることはなく、シューマン亡き後、1862年にブラームスによって初演された。怒濤のように荒れ狂う冒頭から、カドゥシュは抜群のテクニックと、息の長いフレージングと物凄いスピード感で一気に聴かせる。カップリングのピアノ五重奏曲で共演しているアルデオ弦楽四重奏団は、2001年にフランス国立高等音楽院の学生たちによって結成されたグループ。瑞々しい感性のアンサンブルが光る第1楽章、そして、第3楽章での次々とあらわれる快活なパッセージの処理の見事さには圧倒される。終楽章でも、終結部にかけての鮮やかな音楽運びに魅了される。
The 5 seasons
 ヴィヴァルディ:四季(*)
 アレクサンダル・セドラー:
  スプリング・イン・ジャパン(#)
ネマニャ・
 ラドゥロヴィチ(Vn)指揮
ドゥーブル・サンス(*)、
悪魔のトリル(#)
 録音:2011年5月、セッション。現代に甦ったパガニーニ。セルビア生まれのヴァイオリン奏者、ネマニャ・ラドゥロヴィチ待望の「四季」。独特の物凄い推進力と、少し甘さを帯びた音楽作りは、「四季」をきわめてヴィヴィッドに響かせる。音楽することの喜びが、ネマニャとアンサンブルメンバーとの息遣いの間、ひとつひとつのフレーズの間に満ちあふれている、実に瑞々しい演奏。「春」の第3楽章は、通常速めのテンポで演奏されることが多いが、ネマニャは「春」に関して、第1楽章は日の出、第3楽章は一日の終り(日没)と語っているが、まさに太陽が地平線に美しく輝くさまが目に浮かぶような雄大な演奏となっている。「夏」の嵐の楽章のエッジの効いた表現は、若いメンバーたちによる演奏ならではのエネルギーに満ちている。「四季」のアンサンブル、ドゥーブル・サンスは、セルビアとフランス、2つの国の音楽家によって結成された若手グループ。ネマニャ初のセッション録音ということでも注目の、期待を裏切らない出来栄えとなっている。
 カップリングは、同じくセルビア出身のアレクサンダー・セドラーの作品。震災のニュースを見て「日本のために何かしたい」と強く思ったネマニャが、セドラーに委嘱した物。日本の印象にインスピレーションを得て書かれたもので、日本風な旋律の愛の歌から始まり、嵐のような激しい部分を経て、スキヤキ・ソングも遠くに聴こえる雰囲気の中、最後は輝かしい超絶技巧で華々しく幕となる、ネマニャの魅力が大炸裂する作品。
ARTALINNA 1CDあたり\3300(税抜\3000)
 2011年フランスのパリに創設されたレーベル〔2015年に国内へ初案内|カナ表記は「アルタリンナ」〕。2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第5位のフランソワ・デュモンのショパン、日本のピアニスト竹ノ内博明のハイドンなどがある。
 #レーベルの管理記号が複数存在し〔2015年11月時点では "ATL-A" と "ATL-B" "ATL-J" 〕、それぞれ番号部分が同一&別内容の物があり、かつ一部の商品には本体に規格品番表示がありません。ご注意下さい。
フランソワ・デュモンのショパン〜ショパン(1810-1849):ピアノ作品集
 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 /ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 /夜想曲 ハ短調 Op.48 No.1 /
 ポロネーズ(第6番) 変イ長調「英雄」 Op.53 /子守歌 編 ニ長調 Op.57
  フランソワ・デュモン(P)
 録音:2010年8月20日-22日、ルール・ブルー、サロン・ド・ミュジーク、ラ・ショー=ド=フォン、スイス。使用楽器: Steinway D (1966)。
 フランソワ・デュモンは1985年フランスのリヨンに生まれ、パリ音楽院でブルーノ・リグットに、コモ湖国際ピアノ・アカデミーでマレイ・ペライア、レオン・フライシャー、ドミートリー・バシキーロフ、パウル・バドゥラ=スコダ、ピエール=ローラン・エマールらに師事。2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第5位。
フィリップ・ギヨン=エルベール〜ロシア・バレエのエスプリ
 プロコフィエフ(1891-1953):
  「シンデレラ」からの6つの小品 Op.102 (1944) から
    〔ワルツ、シンデレラと王子/シンデレラのヴァリアシオン/アモローソ〕/
  「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75 (1937) から
    〔情景、朝の踊り/少女ジュリエット/モンタギュー家とキャピュレット家/
     僧ローレンス/マーキュシオ/別れの前のロメオとジュリエット〕
 ストラヴィンスキー(1882-1971):「ペトルーシュカ」からの3楽章(1921)
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908)/フィリップ・ギヨン=エルベール編曲:
  交響組曲「シェエラザード」 Op.35 から〔海とシンドバッドの船/若い王子と王女〕
 フィリップ・ギヨン=エルベール(P)
 録音:2012年1月23日-24日、聖マルセル寺院、パリ、フランス。使用楽器: Fazioli, No.2780649。
 フィリップ・ギヨン=エルベールはパリ音楽院およびフライブルク音楽大学でミシェル・ベロフ、ジャン=フランソワ・エセールらに師事したフランスのピアニスト。Saphir レーベル等に録音がある。「シェエラザード」ではリムスキー=コルサコフ自身がピアノ四手連弾のために編曲した版から2つの楽章をギヨン=エルベールが二手用にリダクションしたスコアを演奏している。
 #外装に規格品番表示がございません。
フィリップ・ギヨン=エルベールのシューベルト
 シューベルト
(1797-1828):ピアノ作品集
  ソナタ第19番 ハ短調 D.958 /
  即興曲 ヘ短調 D.935 (Op.posth.142) No.4 /
  ソナタ第14番 イ短調 Op.143 D.784
フィリップ・
 ギヨン=エルベール(P)
 録音:2013年6月12日-13日、聖マルセル寺院、パリ、フランス。使用楽器: Steingraeber, E 272。
 #外装に規格品番表示がございません。
ヴェスタルド・シムクスのラフマニノフ
 ラフマニノフ
(1873-1943):ピアノ作品集
  夜の静けさの中に Op.4 No.3(ヴェスタルド・シムクス編曲)/
  ショパンの主題による変奏曲 Op.22 /前奏曲 ロ短調 Op.32 No.10
  前奏曲 嬰ト短調 Op.32 No.12 /ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
 ヴェスタルド・シムクス(P)
 録音:2014年2月4日-6日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ。
 ヴェスタルド・シムクスは1984年生まれのラトヴィアのピアニスト・作曲家。Ars Produktionレーベル等に録音がある。「夜の静けさの中に」の原曲は歌曲。
ミーティング・ヒナステラ
 ピアノ&アートワークス Vol.1 〜ヒナステラ、ファリニャス:ピアノ作品集

 アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):
  ソナタ第1番 Op.22 (1952) /3つのアルゼンチン舞曲 Op.2 (1937)
 カルロス・ファリニャス(1934-2002):
  アルタ・グラシア(1985) /7つの平易なソネ(1954-1955、1962、1964、1998)
 アルベルト・ヒナステラ:クレオール舞曲組曲 Op.15 (1946 /改訂:1957)
 ガブリエル・ウルヘル・レイエス(1976-):遠き地の歌
  ガブリエル・ウルヘル・レイエス(P)
 録音:2014年2月16-23日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ。
 キューバのピアニスト、ガブリエル・ウルヘル・レイエス(1976年ハバナ生まれ)によるアルゼンチンの作曲家ヒナステラとキューバの作曲家ファリニャス、そして自作のピアノ作品集。外装とブックレットにニューヨークを本拠に活躍する日本人彫刻家 Ayano Ohmi の作品の写真が採用されている。
 #外装に規格品番表示がございません。
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【注目盤】
竹ノ内博明〜ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ集
 〔ニ短調 Hob.XVI: 37 /ハ長調 Hob.XVI: 21 /変ホ長調 XVI: 25 /ト長調 Hob.XVI: 39 〕
  竹ノ内博明(P)
 録音:2014年2月7日-9日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ。
 鹿児島に生まれ1997年に渡英、ロンドンの王立音楽学校で学び、2012年以来2014年現在グラスゴーのスコットランド王立音楽院で教えているピアニスト、竹ノ内博明の2015年1月現在における最新録音。
恍惚の詩〜フォーレ、スクリャービン:ピアノ作品集
 フォーレ(1845-1924):
  夜想曲第4番 変ホ長調 Op.36 (1884) /舟歌第5番 嬰ヘ短調 Op.66 (1894)
 スクリャービン(1872-1915):おどけた詩曲 Op.45 No.2 (1904) /悪魔的詩曲 Op.36 (1903)
 フォーレ:夜想曲第7番 嬰ハ短調 Op.74 (1898) /舟歌第9番 イ短調 Op.101 (1909)
 スクリャービン:ソナタ第9番 Op.68 (1913)
 フォーレ:夜想曲〔第8番 変ニ長調 Op.84 No.9 (1902) /
         第11番 嬰ヘ短調 Op.104 No.1 (1913) /第13番 ロ短調 Op.119 (1922) 〕
 スクリャービン:けだるい詩曲 Op.52 No.3 (1907)/2つの詩曲 Op.71 (1914) /
         詩曲「焔に向かって」 Op.72 (1914)
 フォーレ:夜想曲第4番 変ホ長調 Op.36 (1884)
  ロマン・デシャルム(P)
 録音:2014年3月10日-13日、レスカール(芸術文化センター)、トゥルヌフイユ、オート=ガロンヌ県、フランス。
 フランスのフォーレとロシアのスクリャービンを組み合わせるというユニークなプログラム。ロマン・デシャルムは1990年に生まれ、ジャック・ルヴィエ、ブルーノ・リグット、クリスティアン・イヴァルディに師事したフランスのピアニスト。2006年ダブリン国際ピアノ・コンクール第1位。Auditeレーベルにラヴェルの録音がある。
ティンパニのための現代音楽作品集
 エリオット・カーター(1908-2012):
  4つのティンパニ(1人の奏者)のための8つの小品(1949, 1966) (*)
   〔サエタ/無窮動/アダージョ/レチタティーヴォ/即興/歌/カナリア/行進曲〕

 一柳慧(1933-):リズム・グラデーションSJ110 (1993) (*)
 ジャン=ピエール・ドルエ(1935-):
  影から…(ティンパニと弦楽三重奏のための)(2006) (+)
 アレッサンドロ・ソルビアーティ(1956-):鏡(ティンパニとピアノのための)(2011) (#)
  ブノワ・カンブルラン(ティンパニ;*/#) イ=ピン・ヤン(ティンパニ;+)
  ベラSQ 団員(+) [ジュリアン・デュードガール(Vn)
            ジュリアン・ブータン(Va) リュック・ドゥドレイユ(Vc)]

  エマヌエーラ・ピエモンティ(P;#)
 録音:データ記載なし。
 めったに聴ける機会のないティンパニのための楽曲を収録。コアな打楽器系現代音楽マニアには知られるドルエ〔ドルーエ〕の作品まで入っている。ブノワ・カンブルランはリヨン国立o. のティンパニストを務めるフランスの打楽器奏者、パリ音楽院およびリヨン地方音楽院教授、上海音楽院(中国)客員教授。イ=ピン・ヤンは台湾に生まれパリ音楽院で学んだ打楽器奏者。2006年リヨン国際ティンパニ・コンクール第1位。
フィリップ・ギヨン=エルベール〜ショパン&リスト
 ショパン(1810-1849):バラード第4番 ヘ短調 Op.52 /
            前奏曲 嬰ハ短調 Op.28 No.7 /前奏曲 ハ短調 Op.28 No.12
 リスト(1811-1886):2つの伝説 S.175 〜波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ
 ショパン:練習曲集 より〔ハ長調 Op.10 No.1 /変ト長調 Op.10 No.5 /
              ホ長調 Op.10 No.6 /ロ短調 Op.25 No.10 〕
 リスト:バラード第2番 ロ短調 S.171 /
     メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」S.514
  フィリップ・ギヨン=エルベール(P)
 フィリップ・ギヨン=エルベールはパリ音楽院およびフライブルク音楽大学でミシェル・ベロフ、ジャン=フランソワ・エセールらに師事したフランスのピアニスト。
中国の新星ラン・ジアのシューベルト
 シューベルト
(1797-1828):
  ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 Op.posth, D.960 /
  ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 Op.120, D.664
ラン・ジア(P)
 録音:2014年11月5日-6日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ。
 ラン・ジア(1988-)は中国生まれの女性ピアニスト。カーティス音楽学校(アメリカ合衆国フィラデルフィア)でゲイリー・グラフマンに師事し、2005年11月グラフマンとの共演でリンカーン・センターのアリス・タリー・ホールにデビュー。2010年マイアミ国際ピアノ・フェスティヴァルに出演した際のライヴが VAIレーベルから発売されている。
フランソワ・デュモンのバッハ
 J.S.バッハ
(1685-1750):
  イギリス組曲第2番 イ短調 BWV 807 /パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825 /
  パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 /フランス組曲第3番 ロ短調 BWV 814
 フランソワ・デュモン(P)
 録音:2014年11月3日-4日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ。
 フランソワ・デュモンは1985年フランスのリヨンに生まれ、パリ音楽院でブルーノ・リグットに、コモ湖国際ピアノ・アカデミーでマレイ・ペライア、レオン・フライシャー、ドミートリー・バシキーロフ、パウル・バドゥラ=スコダ、ピエール=ローラン・エマールらに師事。2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第5位。
ミーティング・ヒナステラ〜ピアノ&アートワークス Vol.2
 フェデリコ・モンポウ(1893-1987):歌と踊り から Nos.1-2, 5-6, 8, 10
 アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):12のアメリカ前奏曲 Op.12 (1946)
 フェデリコ・モンポウ:歌と踊り から Nos.3-4, 7, 9, 11-12
 ガブリエル・ウルヘル・レイエス(1976-):家庭曲集 から Nos.2-3
 ガブリエル・ウルヘル・レイエス(P)
 録音:2014年8月25日-29日、オーディトリウム、ヴィロフレー、イヴリーヌ県、フランス/2016年8月16日-17日、セント・ジョン・ジ・エヴァンジェリスト教会、オックスフォード、イギリス。Vol.1: ATL-A-005
 キューバのピアニスト、ガブリエル・ウルヘル・レイエス(1976年ハバナ生まれ)によるアルゼンチンの作曲家ヒナステラとキューバの作曲家ファリニャス、そして自作のピアノ作品集。Vol.1 同様、外装とブックレットにニューヨークを本拠に活躍する日本人彫刻家 Ayano Ohmi の作品の写真が採用されている。
1943年〜フルートとピアノのための作品集
 マリウス・フロトホイス(1914-2001):
  フルートとピアノのための室内ソナタ Op.17 (1943)
 プロコフィエフ(1891-1953):
  フルートとピアノのためのソナタ ニ長調 Op.94 (1943)
 クロード・アリュー(1903-1990):フルートとピアノのためのソナティネ(1943)
 レオ・スミット(1900-1943):フルートとピアノのためのソナタ(1943)
 デュティユー(1916-2013):フルートとピアノのためのソナティネ(1943)
  ジョスラン・オブリュン(Fl) アリーヌ・ピブール(P)
 録音:2014年10月27日-30日、サン=マルセル教会、パリ、フランス。
 第二次大戦の最中、1943年に作曲されたフルートとピアノのための作品で構成されたプログラム。クロード・アリューはフランス、マリウス・フロトホイスとレオ・スミットはオランダの作曲家。ユダヤ人であったスミットは「フルートとピアノのためのソナタ」を書き上げた二ヶ月半後にナチスに捕らえられ強制収容所で殺害された。
 ジョスラン・オブリュンは2006年以来2017年現在リヨン国立o. 首席を務めるフランスのフルート奏者。2008年第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルート・コンクール第3位。
メトネル、ブラームス:ピアノ作品集
 メトネル(1880-1951):
  2つのおとぎ話 Op.8 /2つのおとぎ話 Op.20 /2つのおとぎ話 Op.48 /
  忘れられた調べ第2集 Op.39 〜悲劇的ソナタ ハ短調(第5番)
 ブラームス(1833-1897):8つのピアノ小品 Op.76
  フロリアン・ノアック(P)
 録音:2014年11月10日-11日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ。
 フロリアン・ノアック1990年ベルギーのブリュッセルに生まれたピアニスト。12歳でエリーザベト王妃シャペル・ミュジカルの天才児コース受講者に選ばれ、16歳でケルン音楽大学に入りロシアのピアニストで作曲家のヴァシーリー・ロバノフに師事。さらにバーゼル音楽大学でクラウディオ・マルティネス=メーナーに師事。20以上の国際コンクールに入賞。世界的な演奏活動を展開しながら編曲の分野でも活躍し、ロシアの管弦楽作品のピアノ独奏譜を出版。それらを自ら録音し(ARS PRODUKTION レーベル)高い評価を受けた。
リスト、バルトーク:ピアノ作品集
 リスト(1811-1886):
  夜想曲 ロ長調「夢の中に」 S.207 /
  巡礼の年第2年「イタリア」 S.161 〜第7番 ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」/
  ハンガリー狂詩曲第6番 変ニ長調 S.244 No.6
 バルトーク(1881-1945):
  アレグロ・バルバロ Sz.49, BB.63 /ピアノ・ソナタ Sz.80, BB.88 /
  子供のために Sz.42, BB.53 から 抜粋(17曲)
 ジェルジュ・クルターグ(1926-):告別(ヤナーチェクの手法で)
  ベネデク・ホルヴァート(P)
 録音:2014年11月8日-9日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ。
 1989年ハンガリーのブダペストに生まれたピアニスト、ベネデク・ホルヴァートのデビューCD。
J.S.バッハ(1685-1750):鍵盤作品集 Vol.2
 カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 変ロ長調 BWV.992 /
 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 /
 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543(リスト編曲 S.462 No.1 )/
 イギリス組曲 ト短調 BWV.808 /
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV.1004 〜シャコンヌ(ブゾーニ編曲)
  フランソワ・デュモン(P)
 録音:2016年9月4日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ。Vol.1: ATL-A-011 。
 フランソワ・デュモンは1985年フランスのリヨンに生まれ、パリ音楽院でブルーノ・リグットに、コモ湖国際ピアノ・アカデミーでマレイ・ペライア、レオン・フライシャー、ドミートリー・バシキーロフ、パウル・バドゥラ=スコダ、ピエール=ローラン・エマールらに師事。2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第5位。
フォーレ(1845-1924):
 バラード 嬰ヘ長調 Op.19 /
 主題と変奏 嬰ハ短調 Op.73
デュティユー(1916-2013):ピアノ・ソナタ
アリーヌ・ピブール(P)
 録音:2016年8月18日-20日、セント・ジョン・ジ・エヴァンジェリスト教会、オックスフォード、イギリス。
 アリーヌ・ピブールはリヨン音楽院およびパリ音楽院で学んだフランスのピアニスト。
ウィリアム・スタンデール・ベネット(1816-1875):ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.13
シューマン(1810-1856):ピアノのための交響的練習曲(第1版|1834-1837)
 竹ノ内博明(P)
 録音:2016年8月21日-23日、セント・ジョン・ジ・エヴァンジェリスト教会、オックスフォード、イギリス。
 ウィリアム・スタンデール・ベネットはイギリスの作曲家・指揮者・ピアニスト。彼の音楽と演奏を聴いて感銘を受けたメンデルスゾーンによりドイツに招かれ、シューマンとも親交を深めた。ベネットのピアノ・ソナタ Op.13はメンデルスゾーンに、シューマンの交響的練習曲はベネットに献呈されている。竹ノ内博明は鹿児島に生まれ1997年に渡英、ロンドンの王立音楽学校で学び、2012年以来2017年現在グラスゴーのスコットランド王立音楽院で教えているピアニスト。
フォーシェ:吹奏楽のための交響曲
 リリー・ブーランジェ(189-1918)/フランソワ・ブランシアル(1979-)編曲:
  春の朝に(1917-1918 /吹奏楽版:2008)
 ポール・フォーシェ(1881-1937):吹奏楽のための交響曲 変ロ長調(原典版)(1926) (*)
 パスカル・ザヴァロ(1959-)/パスカル・ザヴァロ&ローラン・ランガール編曲:
  メタル・ミュージック(2000 /吹奏楽版:2010)(*)
 ジャン=パスカル・バンテュス(1966-):
  金管楽器の響き(吹奏楽と金管五重奏のための組曲;2000)(+)
 ジェローム・イレール指揮フランス国家警察音楽隊(吹奏楽)
 フィーリング・ブラス・クインテット(+)
 録音:2011年2月14日-17日、音楽院コンサートホール(テアトル・ド・ロンド)(+以外) /2011年4月5日、フランス国家警察音楽隊音楽ホール(+)、以上 ヴェリジー=ヴィラクブレー、フランス。(*/+)は世界初録音。
 吹奏楽の古典的作品であるフォーシェの交響曲の原典版(2010年に出版)による演奏を収録した世界初の音盤。
 #外装に規格品番表示がございません。
リベルタリア〜ユーフォニアムと吹奏楽のためのフランス現代音楽
 マキシム・オーリオ(1980-):リベルタリア [Libertalia] Op.19
 アルノー・ブーキティン(1977-):不規則運動 [Faux mouvements] (2009)
 ジャン=フランソワ・ボー:言葉 [Paroles] (2011)
 ポール・レイ: Le binôme bigarré
 マーク・リス(1963-):タンゴティーク [Tangothique]
 アントニー・カイエ(ユーフォニアム)
 クロード・ケメッケル指揮フランス空軍軍楽隊(吹奏楽)
 録音:2010年3月11日-12日、2011年2月1日、3日-4日、エスパス・ド・プロジェクション、IRCAM 、パリ、フランス。
 アントニー・カイエはパリ音楽院でフィリップ・フリッチュに師事したフランスのユーフォニアム奏者。2004年より2015年現在フランス空軍軍楽隊およびブラス・アンサンブルに所属。ソリストとして世界的に活躍するとともに、ヤマハ・パフォーミング・アーティストとしてマスタークラスで後進の指導にあたっている。
ATL-J-001
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[JAZZ]
象牙の塔〜デュオ・ファクト〔テューバ&ユーフォニアム〕
 フランソワ・テュイエ [Francois Tuillier] (1967-):エンジョイ! [Enjoy!]
 ステファン・クレーガー [Stéphane Kreger] :ドブルジャ [Dobroudja]
 即興演奏:今日のブルース [Blues du jour]
 アントニー・カイエ [Anthony Caillet] :足取り軽いうさぎ [Tripping Rabbit]
 即興演奏:俺の玉を返せ! [Rends-moi mes billes!]
 アントニー・カイエ:象牙の塔 [La Tour d'Ivoire]
 フランソワ・テュイエ:
  ブレーヴ第4番「こま(独楽)」 [Brève No.4: Pirouettes] /アフリカ [Africa]
 ジョン・レノン(1940-1980)&ポール・マッカートニー(1942-):
  オー!ダーリン [Oh! Darling]
 ジュリアン・ヴァラン [Julien Varin] :嵐 [Der Sturm]
 即興演奏:ミスターD.C. [Mister D.C. ]
 リオネル・リヴィエール [Lionel Rivière]
  孤独なデュオのためのリタニア [Litanie pour un duo esseule]
 フランソワ・テュイエ:
  ブレーヴ第3番「ドゥラン=バルリー」 [Brève No.3: Doullens-Barly]
 ジャン=クリストフ・ショレ [Jean-Christophe Cholet] (1962-):コンプレックス [Complex]
 即興演奏:私が全部話そう。 [J'vais tout dire!]
 アントニー・カイエ: D2ke5
 即興演奏:全世界のためのラクレット [Raclette pour tout le monde!]
  [Xeum remixes]
 フランソワ・テュイエ/ Xeum :アフリカ・グルーヴ [Africa Groov]
 アントニー・カイエ:クラビング・ラビット [Clubbing Rabbit]
 デュオ・ファクト
  [フランソワ・テュイエ(テューバ [Yamaha YFB 822 prototype] )
   アントニー・カイエ(ユーフォニアム [Yamaha YEP 842] )
 録音:データ記載なし/発売:2013年。
 ジャンルを超えて活躍するフランスのテューバ奏者フランソワ・テュイエとユーフォニアム奏者アントニー・カイエが結成したデュオ・ファクト。ポルトガルのテューバ奏者セルジオ・カロリーノ加えたユーロピアン・テューバ・トリオでもおなじみの超絶技巧プレイヤー二人がノリノリに吹きまくる。
 #最終トラックの演奏時間は「6分36秒」と表示されていますが、その後無音をはさんで7分35秒〜8分0秒および10分3秒〜10分33秒にテューバとユーフォニアムの演奏が再生されますのでご注意ください。
DISC AUVERS 1枚あたり\3300(税抜\3000)
 オーヴェル・シュル・オワーズ音楽祭のレーベル(国内代理店によると、発音の「ディスコヴェール」は、英語の discover と同じだとのこと)。FAE 記号の商品は発売が DAS 記号より古く、本体記載のレーベルは "Collection Etoiles" となっている(FAE記号のものは、下記以外に少なくとも3点はあったようだが、おそらく全点廃盤)。下記はすべて2009年以前のリリースであるため、入荷しないものがあるかもしれません。
DAS-006
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(2CD)
ヌーブルジェ〜ブラームス:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調Op.2/
 ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調Op.1/
 スケルツォ 変ホ短調Op.4/
 ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調Op.3
ジャン=フレデリック・
 ヌーブルジェ(P)
 録音:2007年7月。期待のヌーブルジェによるブラームス作品集。若くしてすでに大家のオーラを発するジャン=フレデリックの才覚が光る。
DAS-004
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(2CD)
オーヴェル・シュル・オワーズ音楽祭 2005年ライヴ
 ショパン:
  エロール「ルドヴィク」のロンド・ファヴォリ「私は僧衣を売る」による華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12 /
  タランテラ 変イ長調 Op.43 /ノクターン ハ短調(遺作)/3つのエコセーズ Op.72 No.3 /
  ワルツ第17番 変ホ長調/アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22 /
  ノクターン第19番 ホ短調 Op.72 No.1 /フーガ イ短調/序奏とボレロ イ長調 Op.19/コントルダンス 変ト長調
 J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109 / ブラームス:4つの小品 Op.119
 ショパン:練習曲 ハ長調 Op.10 No.1 / ラヴェル:「クープランの墓」〜メヌエット

  ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
 録音:2005年5月、ライヴ。インタビュー付き。ライヴならではの熱気や会場の盛り上がり方も納得の、怒涛の演奏が続く。19歳にしてこの表現力と音楽性、清潔感のあるタッチ、迸るエネルギー。テクニックはもちろんものすごいのだが、一つ一つの音に生気と喜びが満ち溢れていて、どこまでも自然そのもの。ふとした瞬間に見せる一粒の涙のようなテンポ・ルバートでもう心はわしづかみにされる。彼の演奏を聴いていると、さわやかな高原に立ち、心地よい風を身体いっぱいに受けているような気分になる。ノクターンは、熟年ピアニストによる芳醇なワインのような演奏とはまた違って、若さならではのデリケートさを感じさせる演奏。これからが、実に実にたのしみなピアニスト。
Hyo Joo Lee 〜
 ショパン:14のワルツ集
Hyo Joo Lee(P)
 韓国出身の Lee は 2001年の第2回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 一般部門などで第1位を獲得。その後、この音楽祭のディレクターの目に止まり音楽祭へ招かれ、2004年(?)にこのCDが録音された模様。2002年以降はパラスキヴェスコやルヴィエ門下となり、パリで学んでいるようだ。辻井伸行が優賞した2009年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールにも出場している。
ショパン:練習曲集 全曲
 [Op.10/Op.25/3つの新しい練習曲]
ジャン=フレデリク・
 ヌーブルジェ(P)
 録音:2003年7月。練習曲作品10の1は「大洋」という名前で呼ばれることもある、非常にダイナミックな曲で、アルペジオがちりばめられた難曲でもある。この演奏は、実に伸びやかかつ鮮烈に聴き手に切り込んでくる。ふとした拍子に見せるほんのわずかのテンポ・ルバートのかけ方に、この青年の底知れぬ才能とセンス、テクニックを感じる。1曲1曲トラックを進めていくごとに、新しいピアニストの到来を確信することのできる1枚。ヌーブルジェは1986年生まれだから、この録音のときはまだ17歳前後。おそるべきピアニストの誕生である。
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576
シューベルト:ピアノ・ソナタ D.959 イ長調
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14
河村尚子(P)
 録音:2002年7月。河村は、兵庫県西宮生まれ。1986年家族と渡独後、数々のコンクールで優勝をかさね、2006年9月には難関のミュンヘン国際コンクールにて第2位を獲得、入賞記念演奏会ではバイエルン放送so.と共演し、高い評価を得た。ドイツをはじめヨーロッパ各国、そして日本でもリサイタルを行っている。ここにおさめられているのは彼女が20歳のときの録音。Disc Auvers のサポートを得て制作された。彼女のまばゆいばかりにフレッシュな感性に満ちたシューベルトは絶品。モーツァルトも大変きちんとしており、すでに大家の風格。プロコフィエフでは、彼女のテクニックと構成力の確かさを認識出来る。2009年にはBMGから国内録音も発売されている、期待のピアニスト。
 #既に現地在庫僅少で、今後入荷するかどうかは不明です。
FAE-009
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(2CD)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
 [第1番−第6番 BWV.1007-1012]
アンリ・ドマルケット(Vc)
 発売:2002年。ディジパック仕様。ジャケット裏表ともドマルケットがチェロを持つセピア色の写真(一方は裏焼きで色調は微妙に変えられている)と「 DEMARQUETTE BACH 」としか情報記載が無い、ある意味潔いデザインのため、録音情報詳細不詳(ブックレットには記載がある模様)。
FAE-005
廃盤
パトリシア・プティボン パトリシア・プティボン(S)
パトリック・コーエン=
 アクニーヌ指揮
レ・フォリー・フランソワーズ
 録音:1998年6月、ライヴ。
 2008/6/10追記:当盤は代理店より「レーベル元で在庫が終了し、アーティスト権利の関係で今後再プレスが不可能であるという連絡がきました。」との連絡が入り、廃盤となってしまいました。
AZUR CLASSICAL 1CDあたり\2970(税抜\2700)
 南フランス、コートダジュール地方のトゥルトゥルを本拠に活躍している録音技師リュック・ベヴィールが1985年に創設した独立レーベル〔2014年に国内へ初案内|カナ表記は「アジュール・クラシカル」〕いくつかのシリーズに別れているようだが、記号部分との関連性は無い(あるいは当初はあったが、後のリリースで統一された)模様。
 #なお以前、2000年代中頃までにジェルジ・シフラやブランシュ・セルヴァのアイテムも発売したことがあり、公式サイトにもジャケットだけ掲載されていますが、既に入手不可で御注文もお受け出来ません。
AZC-155
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【注目盤】
ポール・パレー(1886-1979):弦楽器とピアノのための作品集
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(*) /
 ヴァイオリンとピアノのためのセレナード Op.20 (*) /
 ヴァイオリンとピアノのためのユモレスク(*) /チェロとピアノのための夜想曲(+) /
 ヴァイオリン、チェロとピアノのためのロマンス(*/+)
  エリオット・ローソン(Vn;*) サミュエル・マギル(Vc;+)
  ディアヌ・アンデルセン(P)
 フランスの偉大な指揮者ポール・パレーはパリ音楽院で作曲を学び、1911年にはローマ大賞を獲得、作曲家としても一流であり近年再評価の機運が高まっている。
AZC-153
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【注目盤】
ブラームス、バルギール、ブリュル:2台のピアノのためのソナタ集
 ブラームス(1833-1897):2台のピアノのためのソナタ ヘ短調 Op.34b (1861-63)
 ヴォルデマール・バルギール(1828-1897):2台のピアノのためのソナタ ト長調 Op.23
 イグナーツ・ブリュル(1846-1907):2台のピアノのためのソナタ ニ短調 Op.21 (1876)
  ジャン=クロード・ヴァンデン・エインデン、エリアーヌ・レイエス(P)
 録音:時期の記載なし、リサイタル・スタジオ、ティアンジュ、ユイ、ベルギー。
 ベルギーの名ピアニストにして名教師ジャン=クロード・ヴァンデン・エインデン(1948-)と2017年現在彼とともにブリュッセル王立音楽院教授を務めているベルギーのピアニスト、エリアーヌ・レイエス(1977-)の共演。ヴォルデマール・バルギールはクララ・シューマンの異父弟に当たるドイツの音楽教育者・作曲家。門下からレオポルド・ゴドフスキー(1870-1938)、レオ・ブレッヒ(1871-1958)、パウル・ユオン(1872-1940)らを輩出した。イグナーツ・ブリュルはユダヤ系オーストリアのピアニスト・作曲家。ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしてヨーロッパ各地で大成功を収めた。
AZC-152
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【注目盤】
クロード・デルヴァンクール(1888-1954):ピアノ作品集 Vol.1
 クロカンブッシュ [Croquembouches] 〔全12曲〕/
 前奏曲とフーガ(*) /メヌエット(*) /ガヴォット(*) /ワルツ(*) /
 ガレジャード [Galéjade] (*) /
 ピアノのための5つの楽曲〔前奏曲/戯れの舞曲/メヌエットのテンポ/子守歌/オランダ舞曲〕
  ディアヌ・アンデルセン(P)
 録音:2016年2月6日-7日、ライヴ、シャトネ=マラブリー音楽院、シャトネ=マラブリー、フランス。全収録作品が世界初録音。(*)は未出版作品。
 クロード・デルヴァンクールはフランスのパリに生まれ、パリ音楽院でレオン・ボエルマン(1862-1897)、アンリ・ビュセール(1872-1973)、ジョルジュ・コサード(1873-1936)、シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)に師事した作曲家。1913年ローマ賞を受賞しローマに留学したが、1914年第一次世界大戦勃発により戦線に送られ、砲弾を受け重傷を負い1920年まで療養を余儀なくされた。1932年ヴェルサイユ音楽院長に就任、さらにナチス・ドイツ占領下の1941年にはパリ音楽院長に就任。ユダヤ系の教師・学生を締め出す一方で学生o. &cho. を創設することで学生たちがドイツの戦線に送られることを阻止。1954年、ローマへの途上イタリアで自動車事故に遭い亡くなった。
 ディアヌ・アンデルセンはブリュッセル王立音楽院でステファン・アスケナーゼに師事したベルギーのピアニスト・ピアノ教師。ブリュッセル王立音楽院名誉教授。
AZC-150
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【注目盤】
2台のピアノのための作品集
 ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ
 ドビュッシー(1862-1918):白と黒で
 マルセル・コミノット(1956-):樹形 [Arborescences]
 リュック・ベヴィル(1958-):ラプソディ [Rhapsodie]
ヨハン・シュミット、
ガブリエル・テクル(P)
 録音:時期記載なし、リサイタル・スタジオ、ティアンジュ、ユイ、ベルギー。
 ヨハン・シュミットは1964年生まれのベルギーのピアニスト。エドゥアルド・デル・プエヨ、カール=ハインツ・ケマーリング、エフゲニー・マリーニンに師事し、ラテン、ドイツ・、オーストリア、ロシアの様式を体得。1987年エリザベート王妃国際音楽コンクール第4位、1989年日本国際音楽コンクール第1位、1990年チャイコフスキー国際コンクール第3位、1993年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール第4位。2016年現在ブリュッセル王立音楽院教授。2016年より洗足学園音楽大学客員教授。
 ガブリエル・テクルは1976年ルーマニアのブカレストに生まれ、ベルギーのリエージュ音楽院で学んだピアニスト。2015年にヨハン・シュミットとのデュオ活動を開始した。
 コミノットとベヴィルはベルギーの作曲家。
 #外装の品番が「 AZC-152 」と誤表示されていますが、このまま供給されます。 FAX 等で「 AZC-152 」の品番のみを記載してオーダーいただいた場合は「クロード・デルヴァンクール:ピアノ作品集 Vol.1 」として処理されますのでご注意下さい。
フローラン・ナジェル:音楽物語「不思議の国のアリス」
 〔ルイス・キャロルの作品に基づく/ピアノ四手連弾と朗読のための〕
 ジョアンナ・マルテール、フローラン・ナジェル(P) イヴ・ペネー(朗読)
 録音:2016年2月6日-7日、ライヴ、シャトネ=マラブリー音楽院、フランス。
マルセル・コミノット(1956-):二重奏のための作品集
 2つのチェロのための「物語 [Storia] 」
  [ジャン=ポール・ザニュテル、セバスティアン・ヴァルニエ(Vc)]/
 ピアノ四手連弾のための「アンナ=モルフォーズ [Anna-Morphoses] 」/
 ピアノ四手連弾のための「冗談 [Facéties] 」
  [ドミニク・スヴィネン、ジャン・シルス(P)]/
 ヴァイオリンとピアノのための「アポロ [Apollo] 」[デュオ・ジェミニ
    〔ジャン=フレデリク・モラール(Vn) ジャン=ノエル・レミシュ(P)〕
]/
 2つのギターのための6つの前奏曲[ユーグ・コルプ、アドリアン・ブローニャ(G)]
 録音:データ記載なし。全収録曲が世界初録音。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 マルセル・コミノットはリエージュ音楽院で学んだベルギーの作曲家・ピアニスト。当レーベルからは「独奏楽器のための作品集」(AZC-129)が発売済みで、ピアニストとしても2枚の録音がある(AZC-104, 132) 。
ジュリアン・ブールムス〜V=ロボス、ハイドン、シューベルト、ヒナステラ:ピアノ作品集
 ヴィラ=ロボス(1887-1959):セレナード弾きの印象
 ハイドン(1732-1809):ソナタ Hob.XVI: 34
 シューベルト(1797-1828):即興曲 Op.90 D.899 No.2 /ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
 ヒナステラ(1916-1983):3つのアルゼンチン舞曲
  ジュリアン・ブールムス(P)
 録音:2015年12月、2016年1月、リサイタル・スタジオ、ティアンジュ、ユイ、ベルギー。使用楽器:ヤマハ、CF III S 。
 ジュリアン・ブールムスはベルギーの新進ピアニスト。12歳でショパンのピアノ協奏曲第2番を弾きオーケストラ。王立モンス音楽院(ベルギー)でヨハン・シュミット(2015年に当レベールから AZC 122をリリース)に、ニューイングランド音楽院(アメリカ合衆国)でヴィクター・ローゼンバウム(1941-)に師事。ブリュッセル室内音楽祭の創設者であり2016年現在その芸術監督を務めている。
クレトリSQ &ピュイグ=ロジェ参加
 歴史的録音集〜エミール・グエ
(1904-1946):
  交響曲第2番 イ長調(ヴァイオリン独奏と管弦楽のための) Op.39 (*) /
  エミリー・ブロンテの詩によるバラード
   (ソプラノ、四重唱、弦楽四重奏とピアノのための) Op.25 (+)
 マックス・ロケ(Vn;*) トニー・オーバン指揮パリ放送so.(*)
 マリー・ベロニタ(S;+) 四重唱団(+) クレットリー〔クレトリ〕SQ (+)
 アンリエット・(ピュイグ=)ロジェ(P;+) ルイ・ド・フロマン指揮(+)
 録音:1958年2月8日(*) / 1949年3月19日(+) 。 音源提供: INA 。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 エミール・グエはフランス中部、ブールジュ近郊の町シャトールーに生まれた作曲家。物理化学を修める傍らシャルル・ケクラン(1867-1950)に作曲を師事、アルベール・ルーセル(1869-1937)にも励ましを受け、科学者・教師と作曲家の二足のわらじを履いて活躍した。1939年、第二次世界大戦の勃発により召集され砲兵中尉として従軍するも1940年ドイツ軍に捕えられニュルンベルクの捕虜収容所に送られ、外界と遮断された孤独の中で作曲を続けた。ドイツの敗戦により1945年5月にフランスに送還されたが、体は弱っており翌年10月に療養所で亡くなった。
 1997年以来フランスのノール=パ・ド・カレーとベルギーで開催されているアルベール・ルーセル国際音楽祭は2006年からたびたびエミール・グエを取り上げ、この作曲家の再評価に貢献している。当レーベルのこのシリーズではグエの作品の歴史的録音の掘り起こしも行っており、コレクターの興味を引きつけている。
エリアーヌ・レイエス〜ショパン(1810-1849):ワルツ全集(19曲)
 華麗な大ワルツ〔変ホ長調 Op.18 /変イ長調 Op.34 No.1 /イ短調 Op.34 No.2 /ヘ長調 Op.34 No.3 〕/
 ワルツ〔変イ長調 Op.42 /変ニ長調 Op.64 No.1 /嬰ハ短調 Op.64 No.2 /変イ長調 Op.64 No.3 /
     変イ長調「告別」 Op.69 No.1 /ロ短調 Op.69 No.2 /変ト長調 Op.70 No.1 /ヘ短調 Op.70 No.2 /
     変ニ長調 Op.70 No.3 /ヘ短調 Op.posth. /ホ長調 Op.posth. /ホ短調 Op.posth.
     イ短調 Op.posth. /変ホ長調 Op.posth. /変ホ長調 Op.posth. 〕

 エリアーヌ・レイエス(P)
 録音:2015年6月4日-5日、7月4日-5日、フラジェ・スタジオ4、ブリュッセル、ベルギー。使用楽器: Steinway D 。
 エリアーヌ・レイエスはブリュッセル王立音楽院、パリ音楽院等で学んだベルギーのピアニスト。2012年以来2015年現在ブリュッセル王立音楽院教師。Naxos, Dux, Grand Piano, Integral, Pavane等のレーベルに録音がある。
エレーナ・ラヴレノフ&オーレリー・ジルマール
 リュック・ベヴィール(1958-):ヴァイオリン・ソナタ第1番
 イザイ(1858-1931):子供の夢 Op.14
 フランク(1822-1890):アンダンティーノ・クイエストーソ
 ヴュータン(1820-1881):夢想 Op.22 No.3
 リュック・ベヴィール:アリオーソ
 シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ(1801-1870):バレエの情景 Op.100
 マルタン・ピエール・マルシック(1847-1924):夢想
 マスネ(1842-1912):歌劇「タイス」〜瞑想曲
 リュック・ベヴィール:グレトリのアリアによるバディネリ
  エレーナ・ラヴレノフ(Vn) オーレリー・ジルマール(P)
 録音:2015年5月-6月、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ユイ、ベルギー。使用楽器: Steinway D (P)。
 エレーナ・ラヴレノフ(1984年生まれ)はブルガリア系ベルギーのヴァイオリニスト。2015年現在ベルギー音楽アカデミーでヴァイオリンと室内楽を教えながら世界的な演奏活動を行っている。オーレリー・ジルマール(1986年生まれ)はベルギーのピアニスト。2015年現在、エテルベーク、アニュ、エゲゼの音楽アカデミーでピアノを教えている。二人は「2gether Duo」という名義でも活動している。
マルセル・コミノット〜
 シューマン
(1810-1856):
  アベッグ変奏曲 Op.1 /子供の情景 Op.15 /
  クライスレリアーナ Op.16 /幻想小曲集 Op.111
マルセル・コミノット(P)
 録音:時期記載なし、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ユイ、ベルギー。使用楽器: Steinway D 。
 マルセル・コミノットはリエージュ音楽院で学んだベルギーのピアニスト・作曲家。
マルセル・コミノット(1956):独奏楽器のための作品集
 アレクサンドルのトンボー [Les Tombeaus d'Alexandre] (ピアノのための)(2011)
  [マルセル・コミノット(P)]/
 ホルンのための物語 [Storia per corno] (2013) [フランシス・オルヴァル(Hr)]/
 F...を求めて [À la recherche de F... ] (バスクラリネットのための)(1981)
  [ジャン=ピエール・プヴィオン(バスCl)](#) /
 有りそうにもない空間 [Espaces improbables...] (チェロのための)(2008)
  [セバスティアン・ヴァルニエ(Vc)]/
 アンチテーゼ [Antithesis] (テナーサクソフォンのための)(2007)
  [フィンセント・アルパールツ(テナーSax)]/
 変異 [Mutations] (オルガンのための)(2011)
  [エドヴァール・ヴァンマルセニユ(Org)](+)
 録音:時期記載なし,リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ(#, +以外) /聖アポリネール教会、ボラン(#) /聖母教会、シント=トロイデン(+)、すべてベルギー。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 マルセル・コミノットはリエージュ音楽院で学んだベルギーのピアニスト・作曲家。
エリアーヌ・レイエス〜水の戯れ
 ラヴェル(1875-1937):水の戯れ / グリフス(1884-1920):アクア・パオラの泉
 ドビュッシー(1862-1918):喜びの島 / リスト(1811-1886):エステ荘の噴水
 シューベルト(1797-1828)/リスト編曲:水の上で / ショパン(1810-1849):舟歌
 ドビュッシー:金色の魚 / アルベニス(1860-1909):海辺で
 ブルメンフェーリド(1863-1931):無人島 / モシュコフスキ(1854-1925):水の上で
 パルムグレン(1878-1951):水の上で / イベール(1890-1962):水の上の朝(海の上の朝)
  エリアーヌ・レイエス(P)
 録音:2012年2月-2015年3月、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。使用楽器: Steinway D 。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 「水」をテーマとするピアノ曲を集めたアルバム。エリアーヌ・レイエスはブリュッセル王立音楽院、パリ音楽院等で学んだベルギーのピアニスト。2012年以来2015年現在ブリュッセル王立音楽院教師。Naxos, Dux, Grand Piano, Integral, Pavane等のレーベルに録音がある。
ロベルト・ステパニアン&アショット・ハチャトゥリアン
 ベートーヴェン(1770-1827):ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」 Op.24
 フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 マスネ(1842-1912):歌劇「タイス」〜瞑想曲
  ロベルト・ステパニアン(Vn) アショット・ハチャトゥリアン(P)
 録音:時期記載なし、リサイタル・スタジオ、ティアンジュ、ユイ、ベルギー。使用楽器: Francesco Gobetti, 1713(Vn)|Steinway D (P)。
 ロベルト・ステパニアンはアルメニアのエレヴァンに生まれたヴァイオリニスト。モスクワ音楽院で幻のヴァイオリニストとも称されたゾリア・シフムルザーエヴァ(1933-2010)、およびダヴィド・オイストラフの教え子アラ・ボグダニアンに師事。2010年から2012年までモスクワ・フィルハーモニー協会の「フィルハーモニック・デビュー」および「将来の展望」に参加。2015年-2016年のコンサート・シーズンにはウィーン、ベルリン、ルツェルンでコンサート・デビュー予定。
 アショット・ハチャトゥリアンはアルメニアのピアニスト。5歳でシャルル・アズナヴール音楽学校に入り、8歳でヴァレーリー・ポリャンスキー指揮モスクワso. とともにガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」を演奏しデビュー。ババジャニアン音楽学校、モスクワのグネーシン音楽大学、フランスのヌーシシャテル音楽院、スイスのローザンヌ音楽院およびバーゼル音楽アカデミーで学んだ後、フィレンツェ音楽学校でエリソ・ヴィルサラーゼに師事、さらにエリーザベト・レオンスカヤに深く影響を受けた。
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【注目盤】
アルベルト・マルコフ(1933-):ヴァイオリン作品集
 パガニーニ=オスティナート(パガニーニの奇想曲の形式による変奏曲)(1985) /
 組曲「フォルモサ」〜台湾即興曲(1992) /無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番(1973) /
 2つのヴァイオリンのためのデュオ=ソナタ(1986) (*) /
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番(1965) /
 ヨハン・セバスティアン・バッハの協奏曲 BWV 1042 による後奏曲(1982) /8
 ローベルト・シューマンのトロイメライ/
 イサーク・アルベニスの(アストゥリアスより)伝説
  ジャン=リュック・リシャルド(Vn) パトリシア・レイボー(Vn;*)
 録音:2012年、聖エレーヌ礼拝堂、オーレー、ブルターニュ、フランス。「台湾即興曲」と無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番の第2楽章以外は世界初録音。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 アルベルト・マルコフは1959年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位入賞したウクライナ生まれのヴァイオリニスト・作曲家・教育家。ヴァイオリンをピョートル・ストリアルスキー、ユーリー・ヤンケレヴィチに、作曲をアラム・ハチャトゥリアンとゲンリフ・リチンスキーに師事。1975年にアメリカ合衆国に移住。作曲家としてはヴァイオリンの超絶技巧を要する作品を書いている。
 ジャン=リュック・リシャルドはフランスのニームに生まれ、ピエール・アモイヤル、ジャン・ジャケロ、アールパード・ゲーレツ、ゲーザ・カパーシュ、セルゲイ・クラフチェンコ、ジナイーダ・ギレリス、ヴラディーミル・スピヴァコフに師事したヴァイオリニスト。
オリヴィエ・ショージュ〜シューマン(1810-1849):3つのピアノ・ソナタ
 第1番 嬰ヘ短調 Op.11 /第2番 ト短調 Op.22 /第3番 ヘ短調 Op.14
 オリヴィエ・ショージュ(P)
 録音:2013年6月1日-2日、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。使用楽器: Steinway D 。ピアノ・シリーズ。
 オリヴィエ・ショージュ(シャウズという表記も見られる/1963年生まれ)はボルドーおよびパリ音楽院でガブルエル・タッキーノ、テオドール・パラスキヴェスコ、ジャン=クロード・ペヌティエ、クリスティアン・イヴァルディに師事したピアニスト。
デュソー夫妻:室内楽作品集
 ロベール・デュソー(1896-1969):交響曲第1番(弦楽のための)(*)
 エレーヌ・コヴァッティ=デュソー(1910-2005):
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ(+) /
  アポロン(ピアノとヴァイオリンのための4つの小品)
   〔賛歌(#) /ゆりかご(#) /宇宙(+) /セレナード(#) 〕

 ロベール・デュソー:抒情劇「アルタニマ」前奏曲(ピアノ版)/
           ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(+)
 アンドレ・ジラール指揮 ORTF 室内o. (*)
 コンスタンティン・ボグダナス(Vn;+)
 アンドレ・グルジェン(Vn;#) テレーズ・デュソー(P;*以外)
 録音:2014年1月、リサイタル・スタジオ B 、ティアンジュ、ベルギー。(*)以外世界初録音。 おそらくアルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 ロベール・デュソーはフランスのパリに生まれパリ音楽院で学んだ作曲家。妻のエレーヌ・コヴァッティ=デュソーはギリシャのアテネに生まれたルーマニア系の作曲家。ピアニストのテレーズ・デュソーは二人の娘で、マルグリット・ロン、ピエール・サンカン、ヴラディーミル・ホルボフスキーに師事。ピアノ教師としても高名。コンスタンティン・ボグダナスは1979年にフランスに移住したルーマニアのヴァイオリン奏者。
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【注目盤】
ヨハン・シュミット〜パガニーニの主題によるピアノ作品集
 リスト(1811-1886):パガニーニによる大練習曲 S.141 〜第6番 イ短調
 ブラームス(1833-1897):パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
 イサーク・ベルコヴィチ(1922-1972):パガニーニの主題による変奏曲
 マーク・ハンブルク(1879-1960):パガニーニの主題による変奏曲
 ショパン(1810-1849):パガニーニの思い出
 リュック・ベヴィル(1958-):パガニーニの主題による変奏曲
 ブゾーニ(1866-1914):パガニーニ=リストの主題と変奏曲(練習曲より編曲)
 ロバート・マッキンスキー(1929-2010): Desperate Measures Op.48
 アレクサンドル・ローゼンブラット(1956-):パガニーニの主題による変奏曲
 ファジル・サイ(1970-):パガニーニ・ジャズ
  ヨハン・シュミット(P)
 録音:時期の記載なし、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。ピアノ・シリーズ。
 ヨハン・シュミットは1964年生まれのベルギーのピアニスト。エドゥアルド・デル・プエヨ、カール=ハインツ・ケマーリング、エフゲニー・マリーニンに師事し、ラテン、ドイツ・、オーストリア、ロシアの様式を体得。1987年エリザベート王妃国際音楽コンクール第4位、1989年日本国際音楽コンクール第1位、1990年チャイコフスキー国際コンクール第3位、1993年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール第4位。2015年現在ブリュッセル王立音楽院教授。
 ベルコヴィチはウクライナ(ユダヤ系)、ハンブルクはイギリス(ロシア生まれ)、ベヴィルはベルギー、マッキンスキーはアメリカ合衆国(ポーランド系)、ローゼンブラットはロシア(ユダヤ系)の作曲家。トルコ出身の奇才ファジル・サイの作品がフィナーレを飾る。
 名ピアノ教師としての印象の強いヨハン・シュミットの実力の程をうかがえるパガニーニ・アルバム。 2枚組で1枚分という嬉しい価格。
クロード・デルヴァンクール(1888-1954):
 室内楽作品集 Vol.1 〜ヴァイオリンとピアノのための作品集
  踊り子たち(1934) /ヴァイオリン・ソナタ(1922) /
  黙想(1935) /未出版の初期のソナタ(1907) (*)
 エリオット・ローソン(Vn) ディアヌ・アンデルセン(P)
 録音:2012年12月21日、2014年4月30日-5月1日、リサイタル・スタジオ B 、ティアンジュ、ベルギー。(*)は世界初録音。 おそらくアルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 クロード・デルヴァンクールはフランスのパリに生まれ、パリ音楽院でレオン・ボエルマン(1862-1897)、アンリ・ビュセール(1872-1973)、ジョルジュ・コサード(1873-1936)、シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)に師事した作曲家。1913年ローマ賞を受賞しローマに留学したが、1914年第一次世界大戦勃発により戦線に送られ、砲弾を受け重傷を負い1920年まで療養を余儀なくされた。1932年ヴェルサイユ音楽院長に就任、さらにナチス・ドイツ占領下の1941年にはパリ音楽院長に就任。ユダヤ系の教師・学生を締め出す一方で学生o. &cho. を創設することで学生たちがドイツの戦線に送られることを阻止。1954年、ローマへの途上イタリアで自動車事故に遭い亡くなった。エリオット・ローソンは1978年ベルギーのブリュッセルに生まれ、イェフディ・メニューインに才能を認められロンドンで学んだヴァイオリン奏者。
エミール・グエ(1904-1946):室内楽作品集 Vol.3
 弦楽六重奏曲 Op.33 (*) /ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.34 (+) /
 弦楽三重奏曲 Op.22 (#) /枯れた花(ヴァイオリンとピアノのための;**)(※)
 弦楽四重奏伴奏の3つの歌 Op.36 (++)〔雨の十一月/秋の一日/あなたが誤解しているあなた〕/
 友情(++) (※)
  エルミラ・ダルヴァロヴァ(Vn) クリスティ・ハーバーグ(Vn;*/++)
  ロナルド・カーボン(Va;*/#/++) デイヴィッド・セルッティ(Va;*)
  サミュエル・マギル(Vc;**以外) ウェンディ・サッター(Vc;*)
  ダミアン・トップ(T;++) リンダ・ホール(P;**)
 録音:2012年6月11日-12日、14日、オクタヴン・スタジオ、ヨンカーズ、ニューヨーク州、アメリカ合衆国。全曲世界初録音。(※)は未出版作品。 アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。 グエ: 室内楽作品集 Vol.1 「弦楽四重奏曲全集」(RCP-067), 室内楽作品集 Vol.2 「ピアノ五重奏曲&三重奏曲/他」(AZC-100), ピアノ作品集 Vol.1, Vol.2 (AZC-082, AZC-083), 歌曲集 (SYPR-054) 。
フランシス・トメ(1850-1909):室内楽作品集
 ピアノ三重奏曲 イ長調 Op.12 /飾らぬ告白 Op.25 /夢 Op.55 /月の光 Op.112 /
 アンダンテ・レリジョーソ Op.70 /メヌエット「ラ・ヴァリエール」 Op.121
 タールベルク三重奏団
  [ジェラール・トルゴミアン(Vn) フレデリク・ボルサレッロ(Vc) アラン・ラエス(P)
 録音:2012年4月21日-22日、5月3日-5日、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。全曲世界初録音。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 フランシス・トメ(トーメとも呼ばれるがアクセントはメ)はモーリシャスのポートルイスに生まれたフランスの作曲家・ピアニスト。パリ音楽院でアンブロワーズ・トマ(1811-1896)らに師事。サロン音楽家、音楽教師として成功し主に「飾らぬ告白」等のピアノ小品が愛好されたが、オペラも2つ書き上げている。収録作品のうちピアノ三重奏曲以外はピアノ曲として知られるもののピアノ三重奏版。タールベルク三重奏団はパリ音楽院卒業生により結成されたトリオ。
ペーテル・ペトロフ〜ショパン(1810-1849):
 ワルツ 変ニ長調「子犬のワルツ」 Op.64 No.1 /バラード第1番 ト短調 Op.29 /
 夜想曲 変ロ短調 Op.9 No.1 /夜想曲 変ホ長調 Op.9 No.2 /ワルツ 変イ長調 Op.42 /
 夜想曲 ハ短調 Op.48 No.1 /スケルツォ第2番 変ロ長調 Op.31 /
 夜想曲 変ニ長調 Op.27 No.2 /ワルツ ホ短調 Op.posth. /
 夜想曲 嬰ハ短調 Op.posth. /バラード第4番 ヘ短調 Op.52
  ペーテル・ペトロフ(P)
 録音:時期記載なし、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。使用楽器: Steinway D 。ピアノ・シリーズ。
 ペーテル・ペトロフは1974年ブルガリアのソフィアに生まれ、ソフィア国立音楽アカデミー、ベルギーのリエージュ音楽院、オランダのマーストリヒト音楽院で学んだピアニスト。
ディアヌ・アンデルセン
 シューマン(1810-1856):
  アラベスク Op.18 /子供の情景 Op.15
 シューベルト(1797-1828):3つのピアノ曲 D.946
 ベートーヴェン(1770-1828):6つのバガテル Op.126
ディアヌ・アンデルセン(P)
 録音:時期記載なし、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。使用楽器: Steinway D 。ピアノ・シリーズ。
 ディアヌ・アンデルセンはブリュッセル王立音楽院でステファン・スケナーゼに師事したベルギーのピアニスト・ピアノ教師。ブリュッセル王立音楽院名誉教授。
アショット・ハチャトゥリアン
 ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調 Hob.XVI: 52
 ベートーヴェン(1770-1827):6つの変奏曲 ヘ長調 Op.34 /
               ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調 Op.22
 アショット・ハチャトゥリアン(P)
 録音:2013年6月1日-2日、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。使用楽器: Steinway D 。ピアノ・シリーズ。
 アショット・ハチャトゥリアンはアルメニアのピアニスト。5歳でシャルル・アズナヴール音楽学校に入り、8歳でヴァレーリー・ポリャンスキー指揮モスクワso. とともにガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」を演奏しデビュー。ババジャニアン音楽学校、モスクワのグネーシン音楽大学、フランスのヌーシシャテル音楽院、スイスのローザンヌ音楽院およびバーゼル音楽アカデミーで学んだ後、フィレンツェ音楽学校でエリソ・ヴィルサラーゼに師事、さらにエリーザベト・レオンスカヤから深く影響を受けた。
ルネ・ド・カステラ(1873-1955):室内楽作品集 Vol.2
 ピアノ、チェロ、フルートとクラリネットのための協奏曲/
 シシリエンヌ(チェロとピアノのための;未出版、ダミアン・トップ校訂)/
 ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.5 (1904、原典版)
  ルシアン・リナンド(Fl) ディーン・レブランク(Cl)
  エルミラ・ダルヴァロヴァ(Vn)
  サミュエル・マギル(Vc) リンダ・ホール(P)
 録音:2011年12月、イーディス記念礼拝堂、ローレンスヴィル、ニュージャージー州、アメリカ合衆国。
 全曲世界初録音。 アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。 ド・カステラ:室内楽作品集 Vol.1 (RCP-075)
マルセル・コミノット
 ショパン(1810-1849):ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
 シューマン(1810-1856):暁の歌 Op.133
 リスト(1811-1886):4つのピアノ小品 S.192 Nos.1-4 (1865/1873/1876) /凶星 S.208
 マルセル・コミノット:6つの練習曲(2007)
  マルセル・コミノット(P)
 録音:2012年6月、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。使用楽器: Steinway D 。ピアノ・シリーズ。
 マルセル・コミノットはリエージュ音楽院で学んだベルギーのピアニスト・作曲家。
ランドのバラード〜デュパルク、カステラ、ボナル、ル・ジュンテ:ピアノ作品集
 アンリ・デュパルク(1848-1933):リーフレット Op.1(全4曲)(1869)
 ルネ・ド・カステラ(1873-1955):セレナード(1907) /子守歌(1909) /緩やかなワルツ(1920)
 ジョゼフ・エルマン・ボナル(1880-1944):
  悲しいメヌエット(1921)/アバティーユの夕べ(1919) /
  Chansons d'Agnoutine(全6曲)(1929)
 パトリック・ル・ジュンテ(1958-):
  素朴な小品(全5曲)(1984) /小さな両手のための変奏曲(2008)
  四度音程(1987)/アラベスク(2008) /たそがれ時の散歩(2011)
 パトリック・ル・ジュンテ(P)
 録音:2012年2月27日-29日、モン=ド=マルサン、ランド県、アキテーヌ地域圏、フランス。全曲世界初録音。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 フランス南西部、ランド県を含むアキテーヌ地域圏に関わりを持つ作曲家たちを取り上げたアルバム。録音場所のモン=ド=マルサンはデュパルク逝去の地。ルネ・ド・カステラはランド県ダクスの生まれ。ジョゼフ・エルマン・ボナルはアキテーヌの中心都市ボルドーに生まれ、ほぼ終生この地域で活躍した。パトリック・ル・ジュンテはクレルモン=フェルラン音楽院およびパリのエコール・ノルマル音楽院で学んだフランスのピアニスト・ピアノ教師・作曲家。「素朴な小品」と「小さな両手のための変奏曲」は彼がランド音楽院の生徒のために書いた作品。
フェルナン・ド・ラ・トンベル(1854-1928):室内楽作品集
 チェロ・ソナタ(*) /チェロとピアノのためのアンダンテ・エスプレッシヴォ(*) /
 ヴァイオリン・ソナタ/雲の上で [Dans les Nuages](ヴァイオリンとピアノのための)/
 子守歌 [Breceuse](ヴァイオリンとピアノのための)/
 月の光 [月の光](ヴァイオリンとピアノのための)/
 あなたの青い瞳を閉じて [Ferme tes yeux bleus](ヴァイオリンとピアノのための)
  リリアン・シェイリッチ(Vn;*以外) ナディーヌ・ドルーリー(Vc;*)
  メアリー・シチリアーノ(P)
 録音:2009年11月6日(*)、2011年3月16日-17日(*以外)、ランシング、ミシガン州、アメリカ合衆国。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 フェルナン・ド・ラ・トンベルはパリに生まれたフランスの作曲家・オルガン奏者。リストとジギスムント・タールベルク(1812-1871)門下のピアニストであった母からピアノを習った彼は、18歳で音楽の道を進むことを決め、アレクサンドル・ギルマン(1837-1911)にピアノ、オルガン、和声法を師事した後パリ音楽に入学、テオドール・デュボワ(1837-1924)に作曲を師事。オルガン奏者として成功し、1894年、ヴァンサン・ダンディ(1851-1931)やギルマンと共にパリのスコラ・カントールムの創設に参画、オルガンや和声法の教授を務めた。あらゆるジャンルにわたり数多くの作品を残したが、現在演奏される機会は多くない。彼は多才な人物で、民謡収集家、詩人、画家、彫刻家、写真家、天文学者としても活躍した。
エミール・グエ(1904-1946):室内楽作品集 Vol.2
 ピアノ五重奏曲 Op.42 (*) /ピアノ三重奏曲 Op.6 (#) /
 弦楽四重奏のための易しい小組曲 Op.28 (+)
 ヨアヒムSQ
  [ズビグニェフ・コルノヴィチ(Vn1) ヨアンナ・レズレル(Vn2;#以外)
   マリー=クレール・メロー(Va;#以外) ローラン・ランヌ(Vc)]

 オリヴィエ・ショージュ(P;+以外)
 録音:2011年11月23日(+)、2012年1月7日-8日(*)、アミアン文化館スタジオ・ギル・エヴァンズ、アミアン、フランス(*/+) /2012年11月18日、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。全曲世界初録音。 アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。 グエ: 室内楽作品集 Vol.1 「弦楽四重奏曲全集」(RCP-067), 室内楽作品集 Vol.3 「弦楽六重奏曲&弦楽三重奏曲/他」(AZC-120), ピアノ作品集 Vol.1, Vol.2 (AZC-082, AZC-083), 歌曲集 (SYPR-054) 。
 ヨアヒム弦楽四重奏団はポーランド人2名、フランス人2名からなるアンサンブル。
エミール・グエ(1904-1946):ピアノ作品集 Vol.2
 主題と変奏曲 Op.47 /たそがれ Op.3 /ソナタ Op.13 /地平線 Op.24 /
 組曲「雰囲気」第2番 Op.35 /2つの即興曲 Op.44 /前奏曲、アリアとフィナーレ Op.45
 ディアヌ・アンデルセン(P)
 録音:時期記載なし、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。全曲世界初録音。 アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 ディアヌ・アンデルセンはブリュッセル王立音楽院でステファン・スケナーゼに師事したベルギーのピアニスト・ピアノ教師。ブリュッセル王立音楽院名誉教授。
エミール・グエ(1904-1946):ピアノ作品集 Vol.1
 2つの夜想曲
 オペラ「ヴァンダ」 Op.8 〜 Les Jeux de l'Océan contre les falaises de Vendée /
 組曲「雰囲気」第1番 Op.11 /平易な小組曲第1番 Op.18 /先史時代 Op.40 /
 平易な小組曲第2番 Op.21 /前奏曲、コラールとフーガ Op.37
 サミュエル・テルノワ(P)
 録音:時期記載なし、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。全曲世界初録音。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。グエ: 室内楽作品集 Vol.1 「弦楽四重奏曲全集」(RCP-067), 室内楽作品集 Vol.2 「ピアノ五重奏曲&三重奏曲/他」(AZC-100), 室内楽作品集 Vol.3 「弦楽六重奏曲&弦楽三重奏曲/他」(AZC-120), 歌曲集 (SYPR-054) 。
 サミュエル・テルノワは1970年フランスのイスベルグに生まれ、リール音楽院、パリ音楽院で学んだピアニスト。
何とレーヴェングートの演奏〜エミール・グエ(1904-1946):
 弦楽四重奏曲第3番 Op.46 (*) /ヴァイオリン・ソナタ(+)
 レーヴェングートSQ (*) [アルフレッド・レーヴェングート(Vn1) モーリス・フュエリ(Vn2)
               ロジェ・ロシュ(Va) ピエール・バソー(Vc)]

 アルフレッド・レーヴェングート(Vn;+) フランソワーズ・ドロー(P;+)
 録音:1956年、シャンゼリゼ劇場、パリ、フランス。 アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
ルネ・ド・カステラ(1873-1955):室内楽作品集 Vol.1
 ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.5 (*/+) /
 遅くそして重々しく(ピアノとチェロのための)(+) /
 ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.13 (*)
アンサブル・ジョゼフ・ジョンゲン
[エリオット・ローソン(Vn;*)
 バンジャマン・グロリュー(Vc;+)
 ディアヌ・アンデルセン(P)]
 録音:2007年5月-6月、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。全曲世界初録音。 アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。 ド・カステラ: 室内楽作品集 Vol.2 (AZC-109) 。
 ルネ・ド・カステラはフランスのダクス(ランド県、アキテーヌ地域圏)に生まれ、パリのスコラ・カントールムでダンディ、シャルル・ボルド(1863-1909)、アレクサンドル・ギルマン(1837-1911)、アルベニスに師事した作曲家。ルーセル、デオダ・ド・セヴラック(1872-1921)は同級生。郷里であるランドや隣のフランス領バスクの音楽を採り入れた作品を書いたが、この点は級友セヴラックとラングドック地方の音楽の関係に類似している。ピアノを含む作品の多くはフランスの名ピアニスト、ブランシュ・セルヴァ(1884-1942)との関わりの中で生み出された。エミール・グエ同様忘れられた作曲家の一人だったが、このアルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズで再評価の機会を与えられた。
 #当初、品番記号部分を "RPC" (RPC-075) としておりましたが、他盤と同じ上記の "RCP" が正しい物となります。
イザイ(1858-1921):
 無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ Op.27 /
 ヴァイオリンとピアノのためのディヴェルティメント Op.24 (*)
  リシャール・ピエタ(Vn) パトリック・デュール(P;*)
 録音:時期記載なし、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。(*)は世界初録音。アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。
 リシャール・ピエタは1947年リエージュに生まれリエージュ王立音楽院とエリザベート王妃音楽シャペルで学んだポーランド系ベルギーのヴァイオリン奏者。1960年、13歳でリエージュpo. の創設に参加し、1969年から2012年シーズンまでコンサートマスターを務めた。
エミール・グエ(1904-1946):室内楽作品集 Vol.1 〜弦楽四重奏曲全集
 〔第1番 Op.15 /第2番 Op.29 /第3番 Op.46 〕
 セザール・フランクSQ
  [アンジェイ・グルジェン(Vn1) パヴェル・フルドリツカ(Vn2)
   アントニーン・ウルリヒ(Va) アポロニオ・アリアス=ルナ(Vc)]
 録音:2006年、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー。全曲世界初録音。 アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。 グエ: 室内楽作品集 Vol.2 「ピアノ五重奏曲&三重奏曲/他」(AZC-100), 室内楽作品集 Vol.3 「弦楽六重奏曲&弦楽三重奏曲/他」(AZC-120), ピアノ作品集 Vol.1, Vol.2 (AZC-082, AZC-083), 歌曲集 (SYPR-054) 。
 エミール・グエはフランス中部、ブールジュ近郊の町シャトールーに生まれた作曲家。科学を修める傍らシャルル・ケクラン(1867-1950)に作曲を師事、アルベール・ルーセル(1869-1937)にも励ましを受け、科学者・教師と作曲家の二足のわらじを履いて活躍した。1939年、第二次世界大戦の勃発により召集され砲兵中尉として従軍するも1940年ドイツ軍に捕えられニュルンベルクの捕虜収容所に送られ、外界と遮断された孤独の中で作曲を続けた。ドイツの敗戦により1945年5月にフランスに送還されたが、体は弱っており翌年10月に療養所で亡くなった。
 1997年以来フランスのノール=パ・ド・カレーとベルギーで開催されているアルベール・ルーセル国際音楽祭は2006年からたびたびエミール・グエを取り上げ、この作曲家の再評価に貢献している。セザール・フランク弦楽四重奏団は1978年にベルギーのワロン王立オペラo. 内に創設されたアンサンブル。
RCP-056
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【注目盤】
ダイアン・グールケイジャン・ラービー(1938-):ピアノ協奏作品&独奏作品集
 ピアノ協奏曲第2番 Op.134 (2003) (*/+) /タンゴ Op.126 (2002) (+) /
 前奏曲「さようなら」 [Au revoir] Op.120 No.3 (2002) /
 前奏曲「待ち合わせ」 [Rendez-vous] Op.122 (2002) /
 前奏曲「リゲティへのオマージュ」 [Hommage a Ligeti] Op.123 (2002) /
 前奏曲「シャンパン・ペティアン」 [Champagne pétillant] Op.140 No.1 (2004) /
 前奏曲「懇願」 [Imploration] Op.140 No.2 (2004) /
 ピアノと管弦楽のための狂詩曲「ウラルトゥ」 [Urartu] Op.80 (1996) (*) /
 ソナタ第4番 Op.128 (2002) (+) /バラード第1番 Op.111 (2001) /
 バラード第2番「9/11のフラッシュバック」 Op.129 (2002)
  ディアヌ・アンデルセン(P) マタフ・ハンガリーso. (*)
  デイヴィッド・アレグザンダー・ラービー指揮(*)
 録音:2004年10月4日-6日、マタフ [MATAV]・オーケストラ・スタジオ、ブダペスト、ハンガリー(*) /時期記載なし、リサイタル・スタジオB 、ティアンジュ、ベルギー(*以外) 。
 ダイアン・グールケイジャン・ラービーはアルメニア系アメリカ合衆国の作曲家・音楽教育者。父は1915年のアルメニア人虐殺から生き残り家族と共に合衆国に亡命し薬剤師・発明家・芸術家となったピーター・アーロン・グールケイジャン(1910-2004)。ダイアンはジュリアード音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウムでピアノを学びピアニストとして活躍後、40歳で作曲家専業を決め数多くの作品を発表している。(*)はハチャトゥリアンを洗練させた感覚の作風。「ウラルトゥ」は現在のアルメニアを含む地域に存在した古代王国(紀元前9世紀頃-紀元前585)。(+)はディアヌ・アンデルセンに献呈された作品。指揮者のデイヴィッド・アレグザンダー・ラービーは作曲者の息子。
 #本体・外装にはレーベル表記(+品番表記?)が無い模様です。
エミール・グエ(1904-1946):歌曲集
 ライナー・マリア・リルケの3つの詩(1943) (+) /道 − 小道(1932)〔道(+) /小道(*) 〕/
 奇妙な時(1938) (*) /雨降りの歌(1939) (#) /流刑地の夜(1940)(+) /
 悲痛な魂の歌(1937) (*) /雲の下の捧げ物(1935) (+)
  クリステル・プランク(S;*) ダミアン・トップ(T;+)
  ジャン=ジャック・キュバイヌ(B;#) エリック・エノン(P)
 録音:2005年、リサイタル・スタジオ B 、ティアンジュ、ベルギー。全曲世界初録音。 おそらくアルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ。グエ: 室内楽作品集 Vol.1 「弦楽四重奏曲全集」(RCP-067), 室内楽作品集 Vol.2 「ピアノ五重奏曲&三重奏曲/他」(AZC-100), 室内楽作品集 Vol.3 「弦楽六重奏曲&弦楽三重奏曲/他」(AZC-120), ピアノ作品集 Vol.1, Vol.2 (AZC-082, AZC-083)
 エミール・グエはフランス中部、ブールジュ近郊の町シャトールーに生まれた作曲家。物理化学を修める傍らシャルル・ケクラン(1867-1950)に作曲を師事、アルベール・ルーセル(1869-1937)にも励ましを受け、科学者・教師と作曲家の二足のわらじを履いて活躍した。1939年、第二次世界大戦の勃発により召集され砲兵中尉として従軍するも1940年ドイツ軍に捕えられニュルンベルクの捕虜収容所に送られ、外界と遮断された孤独の中で作曲を続けた。ドイツの敗戦により1945年5月にフランスに送還されたが、体は弱っており翌年10月に療養所で亡くなった。1997年以来フランスのノール=パ・ド・カレーとベルギーで開催されているアルベール・ルーセル国際音楽祭は2006年からたびたびエミール・グエを取り上げ、この作曲家の再評価に貢献している。
CONTINUO CLASSICS 1枚あたり\3080(税抜\2800)
 2013年に立ち上げられたフランスのレーベル。フランスの新レーベル。室内楽を中心としたレパートリーで、今後も1〜2カ月に1タイトルほどのペースでリリースを予定している、とのこと。フランスに CONTINUO RECORDS というレーベルがあるが、関係無し。#以下一覧は基本的に品番降順です。
Mahoko Nakano, Live
 ルーセル:3つの小品 Op.49 (*) /ソナティナ Op.16
 サティ:ジムノペディ第1番(#) /グノシエンヌ〔第1番−第3番〕(#)
 プーランク:トッカータ/即興曲第15番 / 武満徹:閉じた眼
 メシアン:前奏曲集 より〔鳩/軽快な風刺/夢の中のかすかな音/静かな訴え/風に映る影〕
 ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集 Op.2〔年老いた牛飼いの踊り/優雅な乙女の踊り/ガウチョの踊り〕

  中野真帆子(P)
 録音:1997年(*) /2000年、東京文化会館小ホール(無印) /2003年、紀尾井ホール(#)、全てライヴ。国内外で活躍する実力派ピアニスト、中野真帆子によるライヴ録音のリリース。収録曲はお得意曲。ライヴならではの臨場感あふれる録音。中野真帆子:4歳よりピアノを始め、10歳の時、NHK教育TV「ピアノのおけいこ」にレギュラー出演。ウィーン国立音楽芸術大学を経て、パリ・エコールノルマル音楽院コンサーティストを審査員全員一致で修了後、カナダ・バンフセンターにて研鑽を積む。ロヴェーレ・ドーロ国際音楽コンクール優勝をはじめ、アルベール・ルーセルピアノ国際音楽コンクール第4位、及びルーセル賞、マスタープレイヤーズ国際音楽コンクールピアノ部門第1位など、ヨーロッパ各地のコンクール入賞を機に、ソリスト・室内楽奏者としてアジア・カナダ・ヨーロッパの音楽祭に参加。帰国後はフェリス女学院大学音楽学部で後進の指導にあたる傍ら、国内外での演奏、各種コンクールの審査員、TV.ラジオへのメディア出演、音楽雑誌への執筆・翻訳など、多方面で活躍中。
エネスク&イザイ
 エネスク:ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」(*)
 イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調(#)
 エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6 (+)
  フロリン・パウル(Vn;#/+) クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn;*/#)
  ダナ・ポール・ジョヴァニネッティ(P;*/+)
 録音:2014年、パリ(*) /2009年、ブカレスト(#) /1998年、ハンブルク(+)。ヴァイオリンの名手として活躍したエネスコとイザイのソナタ集。クリストフ・ジョヴァニネッティはイザイ・カルテットの創設者で、青柳いづみことの共演でも知られている。彼はルーマニアでも学んだため、エネスコの作品を得意とし、ここでは1911年に作曲を開始した「トルソ」と呼ばれる未完の断章に挑戦している。より洗練されたヴァイオリン・ソナタ第2番は、1983年からチェリビダッケ統治下のミュンヘン・フィルでコンサートマスターを務めていた、ルーマニアのフロリン・パウルによる演奏。このふたりによるイザイの二重奏ソナタも驚異的な名演。
ヴェルサイユの宮廷風に
 リュリ:「ヴェルサイユの洞窟」序曲/「カドモスとヘルミオネ」〜ガヴォット
 ロベール・ド・ヴィゼ:前奏曲(#) /フランシスク氏の墓(#)
 ラモー:ガヴォット〜クラヴサン曲集第1集 / クープラン:第4組曲〜目覚まし時計/第7組曲〜青春
 ド・ヴィゼ:ガヴォット(+) /アルマンド(+) /ガヴォット(+) /サラバンド(+) /ジーグ(+)
 ラモー:ロンドーによるジーグ〔第1/第2〕/リゴドン/ミュゼット/クラヴサン曲集第2集〜タンブーラン
 ド・ヴィゼ:荘重なアルマンド「訴え」(#) /クーラント(#)
 ラモー:クラヴサン曲集第2集より〔アルマンド/優しい訴え〕 / ド・ヴィゼ:荘重なアルマンド(*) /ジーグ(*)
 ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集〜リヴリ/クラヴサン曲集第3集〜エジプトの女

 イザベル・ショメー(G;無印/+/*) ベルトラン・キャゼ(G;無印/#)
 ジャン=ピエール・モワスロン(Fl−tr;+)
 クロエ・モワスロン(ヴィオラ・ダ・ガンバ;+) ジュリー・エシャール(Ob;*)
 現在のものに近い形態のギターはバロック期にすでに人気を博していた。当時から人気曲のギター用編曲が行われ、リュリやラモーの作品がアマチュアに愛奏された。今日あまり採りあげられないが、この録音で耳にすることが可能となった。演奏はイザベル・ショメー中心。ベルトラン・キャゼとのデュオで数枚のアルバムをリリースしているが、いずれも文献的に貴重。それ以上に情感あふれる演奏にひきつけられる。
ロシアのバレエ音楽〜ピアノ独奏編曲集
 チャイコフスキー/プレトニョフ編曲:バレエ「くるみ割り人形」より
  〔行進曲/金平糖の精の踊り/タランテラ/間奏曲/トレパーク(ロシアの踊り)/中国の踊り/グラン・パ・ド・ドゥ〕
 ストラヴィンスキー/アゴスティ編曲:バレエ「火の鳥」より〔魔王カスチェイの凶悪な踊り/子守歌/フィナーレ〕
 プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75

  エレーナ・ロザノワ(P)
 録音:サル・コロンヌ、パリ。旧品番: CC777-701 イザイ弦楽四重奏団と室内楽のパートナーとしても活躍しているロシアの女流ピアニスト、エレーナ・ロザノワによるロシアのバレエ音楽編曲集。「くるみ割り人形」は、同じくロシアの巨匠ミハイル・プレトニョフによる編曲。「金平糖の踊り」や「中国の踊り」などでは原曲の室内楽的な要素がより強調されて洗練された響きを聞かせてくれる一方、ラストを飾るグラン・パ・ド・ドゥでは鍵盤を縦横無尽にめぐるアルペジオで美しく圧倒。知る人ぞ知るイタリアの名教師アゴスティ編曲による屈指の難曲『火の鳥』は、ストラヴィンスキー自身編曲による連弾版も知られているが、それを独奏で表現しようというのから、その難易度も伺えようという物。「魔王カスチェイの凶悪な踊り」は最初から最後まで超絶技巧の連続。「子守歌」と「フィナーレ」では、透明感あふれるピアノの音色ならではの表現力に魅せられる。演奏は躍動感あふれるリズム感と力強い打鍵が印象的。今後も同レーベル下での活動を予定しており、更なるリリースにも期待。
ドビュッシー:前奏曲集より〔デルフォイの舞姫/音と香りは夕べの大気の中に漂う/
              風変わりなラヴィーヌ将軍/月の光がそそぐテラス/
              パックの踊り/ミンストレル〕/
       映像第2集〜葉ずえを渡る鐘の音/ゴリウォーグのケークウォーク
アーン:後悔/ハンカチーフに/大きな瞳/バッカス巫女の踊り/グッドバイ/ニネット/
    最初のヴァルス集〔ヴァルスへのお誘い/ヴァルス第1番/ショパンの影/高貴なヴァルス〕/
    ナイチンゲール狂乱〔通りすがり/2枚のスカーフ/上品な香り/甘い夢/秋の太陽/
              マルス賛歌/後悔/肖像画/ウラヌス/ヘリオトープ/陶酔〕

 フィリップ・ギヨン=エルベール(P)
 録音:2014月4月、スタジオ4'33"、イヴリー=シュル=セーヌ。ドビュッシーとアーンは、ほぼ同時代にパリで活躍し、ともにマスネを敬愛するなど共通点が多かったにもかかわらず、アーンの彼氏だったマルセル・プルーストが大のドビュッシー嫌いだったことに感化され、反目していたといわれる。その二人のピアノ曲を集めた画期的なアルバムが登場する。技法は異なるものの、国や時代の共通性か、むしろ良く似た感性に気づかせてくれる。アーンは生涯にかなりのピアノ独奏曲を残しているが、いずれも小品であるのと、メロディ・メーカーだったゆえか、モチーフの展開よりもオシャレで絶美なメロディを歌わせるものが多いため、あまりピアニストたちに注目されてきなかった。しかしその美しさと、ベル・エポック風な色気は他に類がなく、急速に再評価が起きている。このアルバムはアーンのピアノ曲を21曲も収めた大歓迎盤。53曲からなる「ナイチンゲール狂乱」や11曲からなる「最初のヴァルス集」からの抜粋は他にも録音があるが、初期の単独小品が貴重。当時アーンのガールフレンドだった美貌のバレリーナ、クレオ・ド・メロードとのプラトニックな思い出を綴っていると言われ、甘酸っぱい青春のページとなっている。フィリップ・ギヨン=エルベールはフランスの中堅。ベロフ、ペヌティエ、ピリス、チッコリーニらに師事。これまで室内楽のほかシューベルトやロシア音楽のアルバムをリリースしているが、さすがフランス人、パリジャン的洒脱さとセンスの光るアーン芸術を聴かせてくれる。
ミシェル・メルレ(1939-):
 ピアノ協奏曲(*) /ディヴェルティメント・ダ・カメラ
  [ジャン=クロード・ペヌティエ(P;*) ジャン=ジャック・カントロフ指揮オーヴェルニュo./1989年2月]/
 交響詩「波紋」 Op.25 [ジャン・フルネ指揮ヒルフェルスム放送po./1977年3月]/
 6つの交響的練習曲[クロード・ケメッケル指揮ミュジク・ド・レールo./2008年5月]
 録音:[/内]。フランスの作曲家ミシェル・メルレはメシアン門下。1978年からパリ音楽院、1988年からはエコール・ノルマルで作曲を教え、浦壁信二をはじめとする日本人の弟子も多い。彼の音楽は色彩的で、フランス六人組の流れを汲む判り易い作風。ハイドシェックもピアノ曲をレパートリーとしている。このアルバムも、まず演奏陣の豪華さに驚き。ピアノはペヌティエ、指揮はカントロフにフルネという凄さ。フルネ・ファン必聴。
ドビュッシー
 月の光/版画/子供の領分/レントより遅く
コレット・マーズ(P)
 録音:2003年、パリ。1914年生まれの女流ピアニスト、コレット・マーズは、1935年から40年までパリ・エコール・ノルマル音楽院で、アルフレッド・コルトーに師事した。代理店曰く『コルトーの演奏法を実践する最後の愛弟子』とのこと。珠を転がすような美しいタッチで、コルトーを思わせる独創的かつ感受性とイメージに富んだアプローチが特徴。それぞれの声部に与えるべき色合いや響きを探求し、空気感や雰囲気抜群の演奏を聴かせてくれる。このアルバムの4曲はどれもマーズが子供時代に魅了され好んで演奏してきたもので、これら作品について「官能と感傷をひとつに混ぜ合わせ、情緒を超越して黙想に向かう」と語っている。
CC777-710
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(CD+DVD)
1CD価格
BA[L]LADES 〜ドミニク・プローブスト(1954-):
 CD:バラード「死から生へ」(*) /光の島/ 4... ou les saisons d’une vie / Poursuivre le chemin (+)
   [ロラン・ランヌ(Vc;*) トマ・ルルー(Tu;+) オリヴィエ・オルト指揮ピカルディo.]/
   熱帯雨林の夜[ジャン=マルク・フェサール(Cl) ドミニク・プローブスト(シンセサイザー/テープ)]/
   テヒリーム/そして光は闇の中で輝く(#) / Dieu, tu es mon Dieu je te cherche dès l’aube
    [タチアナ・プローブスト(S) ヨナス・アトラン(P;#以外) ステュディオ・アンサンブル(#)]/
   ラメント/コーダ[ラモン・デ・エレラ(G)]
 DVD:ドキュメンタリー「光の島、ドミニク・プローブスト」〔ローラ・ベルディマン監督(2010)〕
 ドミニク・プローブストは名門カサドシュ家の一族で、兄に指揮者のジャン=クロード・カサドシュ(本名はジャン=クロード・プローブスト)を持つフランス現代作曲家。デュティユー門下ながら、作風はフランス音楽のいかなる系譜にも属さないもので、前衛的でありながらジャズやロックへの接近も示している。このアルバムは1972年から2012年までの作品を収めていて、彼の創作史を俯瞰出来る。アルバム・タイトルは「Ballade(バラード)」と「Balade(散歩)」の掛け言葉となっている。その意味は同封のDVD「光の島」なる音楽ドキュメンタリーで描かれているとのこと。
ピドゥ&シュトロッセ〜ドホナーニ&コダーイ
 ドホナーニ:チェロ・ソナタ Op.8 / コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8 /チェロ・ソナタOp.4
 ラファエル・ピドゥー(Vc) エマニュエル・シュトロッセ(P)
 録音:2010年9月、フランス。前出・旧品番: Intégral, INT-221.181 [INTEG-221181] (発売:2012年)。トリオ・ワンダラーやロトの手兵オーケストラ「レ・シエクル」のチェロ奏者としても活躍するラファエル・ピドゥー。彼がフォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの名ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセと近代ハンガリーのチェロ・ソナタに取組んだ。厳しい精神性にあふれたコダーイの無伴奏ソナタはさすがに名作。ピアノ伴奏付きの2篇は柔和で親しみやすく、両作曲家の旋律美を堪能出来る。
エドゥアール・ラロ
 ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op.7 /
 ピアノ五重奏曲/ギター Op.28 /
 2つの小品 Op.14 〔村人の歌/セレナード〕/
 アルルカン/ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.12
ドリアン・ラモット、
アニエス・ルヴェルディ(Vn)
マルク・デモン(Va)
フロラン・オディベール(Vc)
フランソワ・デュモン(P)
 録音:2013年3月、サル・コロンヌ、パリ。ラロの弦楽とピアノのための作品を集めた好アルバム。ラロは「スペイン交響曲」が有名だが、自身がヴァイオリンを弾いたこともあり、この楽器のための効果的な作品を残している。ピアノ三重奏曲第1番やヴァイオリン・ソナタは録音も比較的録音もあるが、未出版のピアノ五重奏曲は世界初録音。2楽章からなる16分程の作品で、1862年頃に作曲されたとされる。ベートーヴェン風なシンフォニックといえるほど充実した内容で、ことに第2楽章の凝った対位法書法など、ラロの野心が感じられる。ピアノ五重奏ファンの胸躍らせる「隠れた逸品」。演奏はフランスの若手たち。フレッシュで若々しい音楽性が、生命感あふれるラロの音楽にピッタリ。希望を与えてくれるアルバム。
ミンストレル
 ドビュッシー:前奏曲第1集〜吟遊詩人(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)/
        レントより遅く(レオン・ロケ編曲)/ヴァイオリン・ソナタ/
        セレナーデ(ドビュッシーの素描をもとに、R.オーリッジ復元)
 ピエルネ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.36
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
  青柳いづみこ(P) クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)
 録音:2013年3月14日-16日、パリ国立高等音楽院。ピアニスト、文筆家、音楽研究家と幅広く活躍する世界的ピアニスト青柳いづみこが、造詣深いドビュッシーと同期の作曲家であるガブリエル・ピエルネの生誕150周年を記念し、世紀末フランスに生きた作曲家たちが残した珠玉のヴァイオリン・ソナタを収録。マルセイユ音楽院で共に研鑽を積み、2009年よりデュオとして活動を共にしている名手、クリストフ・ジョヴァニネッティと共に、近代フランスの響きに焦点を当てたプログラム。ピエルネ(1863-1937)はパリ音楽院でマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだ音楽家。彼のヴァイオリン・ソナタは、当時の名手ティボーのために捧げられたもので、師フランクの響きも色濃い作品。抒情的な旋律が美しく、輝かしいヴァイオリン・ソロと繊細なピアノ伴奏が織りなす美しいアンサンブルは絶品。ドビュッシーの「吟遊詩人(ミンストレル)」は、前奏曲第1集の12曲目に収録されている作品。ヴァイオリン奏者のA.アルトマンがヴァイオリンとピアノのために編曲したものを、ドビュッシーが手直しした版での演奏になる。ヴァイオリンのピッツィカートやスピッカートの表現力を上手く活かした編曲で、作品を通して印象的なおどけたリズムと旋律の魅力を存分に感じられる。3曲目の「セレナーデ」は、音楽学者のロバート・オーリッジが素描を発見した未完の作品。1890年代に作曲されたものと思われるが、本アルバムに収録されているのは、オーリッジがこの素描から復元された物。2013年秋の公演にて東京初演も予定されており、ドビュッシー研究家としても活躍する青柳の意気込みも感じられようだ。これらに加え、本アルバムではフォーレのヴァイオリン・ソナタも収録。世紀末フランス音楽の繊細かつ美しい響きをたっぷりと堪能出来るアルバムとなっている。かのイザイ四重奏団の発足メンバーの一人、名手ジョヴァニネッティの卓越したヴァイオリン・ソロも聴き逃せない。日本語解説付。
 【青柳いづみこ&クリストフ・ジョヴァネッティ】:マルセイユ音楽院時代、ピエール・バルビゼのもとで学んでいた頃から共演をしていた。卒業後、演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めており、これまでリリースした9枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞受賞をはじめ、執筆の分野でも数々の賞を受賞。ジョヴァネッティは、イザイ、およびエリゼ四重奏団の発足メンバーとして活躍、室内楽の分野を中心に活躍。ふたりがデュオを組み始めたのは2009年、それ以来フランスと日本を中心に多くのリサイタルを行い、好評を博している。
ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):12のフルート・ソナタ Op.2 より
 〔第10番 イ短調/第5番 ト長調/第8番 ニ短調/第1番 ヘ長調/第2番 ニ短調/第12番 ヘ長調〕
 ムジカ・アンティクヮ・メディテラネア
  [クリスティアン・マンドーズ(アルト・リコーダー) フィリップ・フロン(Vc)
   マリー・アブドン(Fg) コリンヌ・ベティラック(Cemb)]
 録音:2012年11月、サン=ピエール教会、シーニュ、フランス。ベネデット・マルチェッロは、D.スカルラッティが生まれた翌年、かのヴィヴァルディが生まれてから8年後のヴェネツィアに生まれた音楽家。イタリア後期バロック時代、華やかな音楽活動が展開されていたヴェネツィアで活躍し、世俗音楽と教会音楽の両方に多くの作品を残した。本アルバムに収録されている「12のフルート・ソナタ Op.2」は、700近く残されている彼の作品の中でも著名で、今なおリコーダー奏者たちのレパートリーには欠かせない傑作のひとつ。それぞれが5つの楽章からなる教会ソナタで、当時の流行を多く取り入れた典雅な響きをたっぷりと堪能出来ると同時に、一世を風靡した大家コレッリの影響も強く感じられる。温かなリコーダーの響きと、チェロ、ファゴット、チェンバロらによる通奏低音伴奏陣との柔らかな響きが美しく、洗練されていながらもどこか素朴さを残したハーモニーは絶品。ソロを担当するクリスティアン・マンドーズは、元はフランス諸都市のエトワール〔代理店記載ママ〕として活躍していたバレエダンサーだったが、リコーダーの演奏に専念するためにバレエ界を去り、ソリストとして活動を開始したという異色の経歴を持つ演奏家。これまでにBPOのメンバーや、P.ヘレヴェッヘ率いるシャペル・ロワイヤル、T.ピノック率いるイングリッシュ・コンサート、N.ゲッダ、M.バーヨなど、数々の名手たちと共演を重ねてきた名手。1981年に、自ら子楽器〔代理店記載ママ〕団体「ムジカ・アンティクヮ」を設立しており、本アルバムにはそのメンバーが通奏低音として参加している。
Regards 〜女性作曲家によるピアノ作品集
 シャミナード:演奏会用練習曲「秋」 Op.35
 メラニー・ボニス〔メル・ボニ〕:秋の思い Op.19 /無言歌 Op.56 /子守歌 Op.23 No.1 /前奏曲 Op.10 /
                 うららかな春 Op.11 /牧歌 Op.12 /メヌエット Op.14
 クララ・シューマン:スケルツォ Op.14 /夜想曲 Op.6 No.2 /ロマンス変奏曲 Op.3
 マリアンナ・フォン・マルティネス:ピアノ・ソナタ第3番 ホ長調

  ディディエ・カストル=ジャコマン(P)
 録音:2011年7月13日-15日、テルデックス・スタジオ、ベルリン。初出: Intégral, INT-221.250 [INTEG-221250] (現地発売:2012年/国内&当店未案内)。ディディエ・カストル=ジャコマンはレンヌとニースの音楽院で学んだピアニスト。ファウスト・ザドラ門下のフランスの中堅で、これまでも Calliope レーベル等に録音があった。当アルバムはフランスのシャミナードとボニ、ドイツのクララ・シューマン、オーストリアのマルティネスらの魅力的な作品を楽しめる。いずれもサロン的な内容だが、非常にピアニスティックで技巧的なものが多く、カストル=ジャコマンの腕の冴えが光る。女性作曲家ファン必携。
 #当録音は Intégral Classic の業務停止に伴い、当レーベルから再発&日本国内初案内される物ですが、前出盤から時間が経っていないため、Intégral Classic 盤そのまま、あるいはシール添付等の状態で流通している可能性があります。あらかじめご了承下さい。
DILIGENCE 1CDあたり\2970(税抜\2700)
 1996年、ピアニストのピエール・ブワイエとヴァイオリニストのニコール・タメスティにより、ピリオド楽器で古典派音楽を録音するために創設されたフランスのレーベル〔レーベルとしては2014年に国内へ新規案内(以前、XCP レーベルからの配給盤として一部がご案内済)|カナ表記は「ディリジャンス」〕。
DIL-141516
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(3CD)
2CD価格
【注目盤】
シューマンの交響的練習曲、3つのピアノ〜エラール、シュトライヒャー、ファツィオリ
 [CD 1] シューマン(1810-1856):12の交響的練習曲 Op.13(初版)(1837) /
                 5つの練習曲(遺作)/
                 変奏曲(未完、ピエール・ブワイエ補筆完成版)
 [CD 2] シューマン:5つの練習曲(遺作)第1変奏,第4変奏/
           12の交響的練習曲 Op.13 No.3,第9番/
           5つの練習曲(遺作)第2変奏,第3変奏/
           変奏曲(未完、ピエール・ブワイエ補筆完成版)/
           5つの練習曲(遺作)第5変奏/
           変奏曲形式による練習曲集 Op.13(第2版)(1852)
 [CD 3] グローバル・ヴァージョンの一提案
     シューマン:交響的練習曲 Op.13 No.1(第1変奏)/
           5つの練習曲(遺作)第1変奏/
           交響的練習曲 Op.13 No.2(第2変奏)/
           交響的練習曲 Op.13 No.3 /
           交響的練習曲 Op.13 No.4,第5番(第3変奏,第4変奏)/
           5つの練習曲(遺作)から第4変奏/
           交響的練習曲 Op.13 No.6-第8番(第5変奏-第7変奏)/
           交響的練習曲 Op.13 No.9/
           5つの練習曲(遺作)第2変奏、第3変奏/
           交響的練習曲 Op.13 No.10(第8変奏)/
           5つの練習曲(遺作)第2変奏、第5変奏/
           交響的練習曲 Op.13 No.10(第8変奏) ダ・カーポ/
           変奏曲(未完、ピエール・ブワイエ補筆完成版)/
           交響的練習曲 Op.13 No.11(第9変奏),第12番(フィナーレ)
 ピエール・ブワイエ(Fp/P)
 使用楽器:1837年、エラール製フォルテピアノ(ピエール・ブワイエ私蔵)[CD 1] /1856年、シュタイアー製フィルテピアノ(トーマス・アルベルトゥス・インベルガー私蔵) [CD 2] /1995年、ファツィオリ製ピアノ"Mago Merlino" [CD 3]。録音:2011年6月6日、アカデミー・ホール、シント・トロイデン、ベルギー[CD 1] /2011年8月4日、モーツァルト・ホール、インベルガー財団、ザツツブルク、オーストリア[CD 2] /2011年7月27日、ファツィオリ・コンサートホール、サチーレ、イタリア[CD 3]。
 シューマンの交響的練習曲の版の変遷とともに楽器も時代を下っていくという興味深い企画。3枚のディスクいずれも20トラックで順番を変えながらも同じ楽曲を聴くことが出来る。ブックレットは三分冊で合計60ページだがフランス語のみ(英語版の製作は未定)。総収録時間は約2時間だが企画を生かすために3枚組としたようだ。
DIL-1213E
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(2CD)
ベートーヴェン:春のソナタ〜
 ヴァイオリンとフォルテピアノのためのレパートリー 1799-1801

 ベートーヴェン(1770-1827):ヴァイオリンとフォルテピアノのためのソナタ(*)
  〔第4番 イ短調 Op.23 (1801) /第5番 ヘ長調「春」 Op.24 (1801/1802) 〕
 ヨハン・メーデリッチュ〔別名ガルス〕(1752-1835):ソナタまたは奇想曲 イ短調(1800)
 ヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858):チェンバロまたは
   フォルテピアノとヴァイオリンのオブリガート伴奏のためのソナタ イ長調(1800)
 アントン・エーベルル(1765-1807):
  フォルテピアノとヴァイオリンの伴奏のためのソナタ ニ短調 Op.14 (1801)
 フランツ・クサヴァー・クラインハインツ(1765-1832):フォルテピアノと
   ヴァイオリンのオブリガート伴奏のためのソナタ 変ホ長調 Op.9 (1800)
 ニコール・タメスティ(Vn〔使用楽器:1711年、ブレシア(イタリア)、
                 ジョヴァンニ・バプティスタ・ロジェリウス製〕

 ピエール・ブワイエ(Fp〔使用楽器:1815年、ウィーン、
                ヤコプ・ベルチェ製(ピエール・ブワイエ私蔵)〕
 録音:2012年4月、リエージュ・フィルハーモニー・ホール、リエージュ、ベルギー(*) /2011年10月30日-11月3日、アカデミー・ホール、シント・トロイデン、ベルギー(*以外)。(*)以外に世界初録音作品あり(全曲かどうかは不明)。ベートーヴェンおよび同時代の作曲家たちの作品を収録。ブックレットは三分冊で合計56ページ。
 ニコール・タメスティはニース音楽院を卒業後アーロン・ロザンドに師事したヴァイオリニスト。はじめ現代音楽を中心に演奏していたが、アントワーヌ・ジョフロワ=デショーム(チェンバロ奏者)およびフィリップ・ヘレヴェッヘと出会いピリオド楽器に傾倒、1991年にはシャンゼリゼo /の創設に参加した。ピエール・ブワイエはパリ音楽院でイヴォンヌ・ルフェビュール、シャルル・リラマンにピアノを、アントワーヌ・ジョフロワ=デショームにチェンバロを師事、フォルテピアノを独学したフランスの鍵盤楽器奏者。タメスティとブワイエは1983年からデュオを組み、1994年には共にアンサンブル「ラ・コンパニー・デュ・ピアノフォルテ」を創設した。
DIL-91011E
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(3CD)
2CD価格
【注目盤】
シューマン:3つのピアノ〜エラール、シュトライヒャー、ファツィオリ
 シューマン(1810-1856):
  クライスレリアーナ Op.16
    (初版;1838 [CD 2] /改訂版;1850 [CD 1] /両版混成 [CD 3] ) /
  幻想曲 Op.19 (1839)〔3種の楽器でそれぞれ全曲を演奏〕
 ピエール・ブワイエ(Fp/P)
 使用楽器:1837年、エラール製フォルテピアノ(ピエール・ブワイエ私蔵)[CD 1] /1856年、シュタイアー製フィルテピアノ(トーマス・アルベルトゥス・インベルガー私蔵) [CD 2] /1995年、ファツィオリ製ピアノ [CD 3] 。録音:2011年6月4日-5日、アカデミー・ホール、シント・トロイデン、ベルギー [CD 1] /2011年8月2日-3日、モーツァルト・ホール、インベルガー財団、ザツツブルク、オーストリア [CD 2] /2011年7月25日-26日、ファツィオリ・コンサートホール、サチーレ、イタリア [CD 3] 。
 同じ楽曲を3種の楽器で弾き分けた興味深い企画。ブックレットは三分冊で合計56ページ。
 #クライスレリアーナは、ディスクごとに版違いで収録されている事が判明。
DIL-8
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(2CD)
1.5CD価格
クロンマー〜室内楽、ウィーン、1818年
 フランツ・クロンマー〔フランティシェク・クラマーシュ〕(1759-1831):
  ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための大弦楽三重奏曲 ヘ長調 Op.96 /
  フルート、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための四重奏曲 ト長調 Op.92 (*)
 フランツ・クロンマー/ピエール・ブワイエ編曲:
  ヴァイオリン独奏、2つのヴァイオリンと低音のための3つのハンガリー舞曲 Op.89
   (ヴァイオリン独奏、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための版)(+)
 ニコール・タメスティ&ラ・コンパニー
  [ジョルジュ・バルテル(Fl;*) ニコール・タメスティ(Vn)
   ジャック・ボンヴァレ(Vn;+) ソフィー・セルフ(Va) ジェローム・ユイエ(Vc)]
 録音:2008年11月13日-17日、ノートル=ダム=ド=ボン=セクール病院礼拝堂、パリ14区、フランス。クロンマーは現チェコのモラヴィアに生まれウィーンで活躍した作曲家。
ベートーヴェン:3つのピアノ・ソナタ 1803年-1806年
 ベートーヴェン(1770-1827):
  アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57 /
  ソナタ〔第21番 ハ長調「ヴァルトシュタイン」 Op.53 /
      第22番 ヘ長調 Op.54 /第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57 〕
 ピエール・ブワイエ(Fp)
 録音:2008年1月8日-10日、デーフェンテル、オランダ。使用楽器:1803年、ウィーン、ローゼンベルガー製(エドウィン・ブーンク・コレクション)。
ベートーヴェンとエラールのフォルテピアノ〜2手および4手のための変奏曲と様々な小品
 ベートーヴェン(1770-1827):
  アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57 /前奏曲 ヘ短調 WoO.55 /
  創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80 /バガテル(アレグレット) ハ短調 WoO.56 /
  「君を思う」による6つの変奏曲 ニ長調 WoO.74 (*) /行進曲 ハ長調 Op.45 No.1 (*) /
  「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲 ハ長調 WoO.78 /
  行進曲 変ホ長調 Op.45 No.2 (*) /
  「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲 ニ長調 WoO.79 /
  行進曲(ヴィヴァーチェ) ニ長調 Op.45 No.3 (*) /メヌエット 変ホ長調 WoO.82 /
  6つのエコセーズ 変ホ長調 WoO.83 /2つのカノン Hess No.274
 ピエール・ブワイエ(Fp) ソフィー・リジェ(Fp連弾;*)
 録音:2007年12月1日-5日、モンメイユール城、サン=ボディル=エ=ピペ、イゼール県、フランス。使用楽器:アラン・モイザン製(モデル:1803年、セバスティアン・エラール製)。
モーツァルト:ロンドン、1764年
 モーツァルト(1756-1791):
  前奏曲 ト長調 K.15g /シンフォニア ト長調 K.15p, K.15pp, K.15r /
  ソナティネ 変ロ長調 K.15q, K.15gg /アレグロ ヘ長調(断章)K.15nn /
  シンフォニア ヘ長調 K.15t, K.15ii, K.15m & 15f, K.15v /
  フーガ ハ長調(断章)K.15ss /ソナタ ハ長調 K.9a, K.1e & 1f, K.15b /
  ソナタ ヘ長調 K.15x, K.15n, K.15h, K.15hh /アンダンテ 変ト長調(断章)K.9b /
  ソナタ ニ長調 K.15d, K.15bb /
  バッロ K.15e & 15o, K.15y & 15c, K.15l, K.15i & 15k /
  ソナタ 変ロ長調 K.15w, K.15mm, K.15aa /
  セレナード 変ホ長調 K.15kk, K.15dd, K.15qq & 15ff, K.15z, K.15cc /
  メヌエット(断章)K.15rr /ロンド ヘ長調 K.15a, 15s & 15u
 ピエール・ブワイエ(Fp)
 録音:1998年9月6日-10日、ルレー・ド・ミュジーク、モンタルロ=レ=リオ、オート=ソーヌ県、フランス。使用楽器:マルク・デュコルネ製(モデル:1780年頃、ウィーン、シュタイン製)。
モーツァルト:パリ、1778年
 モーツァルト(1756-1791):
  「美しいフランソワーズ」による12の変奏曲 変ホ長調 K.353 /
  ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310 /
  「リゾンは眠った」による9つの変奏曲 ハ長調 K.264 /
  「私はランドール」による12の変奏曲 変ホ長調 K.354 /
  「きらきら星」変奏曲(「ああ、ママに言うわ」による12の変奏曲)K.265 (*)
 ピエール・ブワイエ(Fp)
 録音:1998年9月5日-10日、ルレー・ド・ミュジーク、モンタルロ=レ=リオ、オート=ソーヌ県、フランス。使用楽器:マルク・デュコルネ製(モデル:1780年頃、ウィーン、シュタイン製)。# (*) が別のCD(DIL-4B)に収められた実質「1CD+1CDシングル」仕様。価格は1枚分。
モーツァルト:ヴァイオリンとフォルテピアノ
 モーツァルト(1756-1791):
  ヴァイオリン・ソナタ〔(第28番) ホ短調 K.304 (1778) /
              (第35番) ト長調 K.379 (1781) /(第40番) 変ロ長調 K.454 (1784) 〕/

  「羊飼いの娘セリメーヌ」による変奏曲 ト長調 K.359 (1781)
 ニコール・タメスティ(Vn〔使用楽器:18世紀、不詳作者製〕
 ピエール・ブワイエ(Fp〔使用楽器:マルク・デュコルネ製
                (モデル:1780年頃、ウィーン、シュタイン製)〕
 録音:1998年9月2日-5日、ルレー・ド・ミュジーク、モンタルロ=レ=リオ、オート=ソーヌ県、フランス。
DIL-001
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[ABDM 0201001]
【注目盤】
ハイドン(1732-1809)/ピエール・ブワイエ編曲:
 十字架上のキリストの最後の七つの言葉(ピアノとヴァイオリンのための版)
 ニコール・タメスティ(Vn) ピエール・ブワイエ(Fp;#)
 録音:1996年9月1-5日、サン・ピエール・ド・ロズロン教会(ロマネスク)、ジゴール=エ=ロズロン、フランス。使用楽器:D.ジャック・ウェイ&マルク・デュコルネ製(モデル:1780年頃、シュタイン製)(#) 。本体記載品番: ABDM 0201001 。
 管弦楽版(オリジナル)、弦楽四重奏版、フォルテピアノ版、オラトリオ版が存在する「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」を、ピエール・ブワイエが18世紀終盤に流行した「ヴァイオリンを伴うフォルテピアノ」用に編曲した興味深いヴァージョン。
ベートーヴェン、1800年代 − 若き成熟〜ベートーヴェン(1770-1827)
 ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲 変ロ長調「街の歌」 Op.11 (1797)(*) /
 モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による
  チェロとピアノのための7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46 (1801) /
 ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲 変ホ長調 Op.38 (1803) (*)
 ピエール・ブワイエ(Fp[使用楽器:1805年、ヨハン・シャンツ製]
 ジャン=クロード・ヴェイヤン(Cl[使用楽器:1800年頃、ミシェル・アムラング製]
 サラ・ヴェイヤン(Vc[使用楽器:17世紀または18世紀、不詳作者製]
 録音:2000年11月24日-27日、メディチ荘、ジュリーニ・ア・ブリコスコ、イタリア。本体記載レーベル: K617 。
 ディリジャンス・レーベルが在庫している K617 レーベルの廃盤商品(K617レーベルでは おそらく今後も扱い無し)。ヴェイヤンは K617 レーベルのベストセラーだった「モーツァルト:クラリネット作品集成」などで大活躍したフランスのクラリネット、バセットホルン奏者。
 #2014年12月現在、 K617 レーベルは世界的に流通が滞っており、当アイテム以外の入荷にはお時間がかかると思われます。
LA DOLCE VOLTA 特記以外
 価格帯記載無し: 1枚あたり\3300(税抜\3000) |価格帯B: 1枚あたり\2750(税抜\2500)

 2011年3月に立ち上げられたフランスのレーベル。年間に5枚程度の新録音をリリースするほか、2010年に惜しまれつつ幕を閉じたカリオペ・レーベルの音源も再リリースされている。なおカリオペ・レーベルに関しては、別会社が「カリオペ」の名とロゴを使用して新録音を開始、さらに同レーベルの旧音源は2014年現在、当 LA DOLCE VOLTA レーベルも含め3社からリリースされており、大変ややこしい状況となっている。幸いな事に再リリースに関しての内容重複は ほとんど見られない。
 #以下一覧は、まず当レーベルの新録音(品番2ケタ/一部に他レーベルからの移行商品あり)、次に CALLIPE レーベルから出ていたアイテムの再発品(品番3桁など)を、それぞれ品番降順(99→01、999→100)に並べています。
LDV-78
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(2CD)
1CD価格
ダルベルト〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 〔第8番 ハ短調 Op.13 「悲愴」/第12番 変イ長調 Op.26 「葬送」(*) /
  第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2 「月光」/第23番 ヘ短調 Op.57 「熱情」/第32番 ハ短調 Op.111 (*) 〕

 ミシェル・ダルベルト(P|使用楽器:スタインウェイ D274
 録音:2019年2月6日(*)、6月5日(無印)、サル・モリエール、リヨン、ライヴ。ダルベルトは様々な録音を残しているが、ベートーヴェンに関しては1980年代に、初期ソナタ(第1-7番)、交響曲第6番「田園」のリスト編曲、そして約20年前に五重奏曲 Op.16を録音したものがあるくらいだった。ここでソナタの中でも人気作品を集めた注目のリリースが登場する。ダルベルトは日本でのファンも多く、来日も重ねている。そのたびに、風格と知性、そして確固たる技術でもって圧巻の演奏を披露しており、まさに巨匠の域に達しているといえるだろう。そんなダルベルトによるベートーヴェン。[CD1] 冒頭収録の「悲愴」ソナタの冒頭の和音から金縛りにあったような衝撃。緩徐楽章の穏やかな美しさは絶品。何度も聴いたことのあるはずのベートーヴェンのこれらのソナタが、目の前で今、生まれているような鮮烈な演奏でたちのぼって来る。新しい定盤としておすすめしたい2枚組。
プロコフィエフ
 年老いた祖母の物語 Op.31 /4つの練習曲 Op.2 /
 束の間の幻影 Op.22 /
 ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82「戦争ソナタ」
フローリアン・ノアック(P)
 録音:2019年4月22日-25日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ。1990年生まれのノアックによる、プロコフィエフ作品集。ひりひりするような「戦争ソナタ」など、ノアックの情熱が、プロコフィエフの音楽がはらむ“打楽器性 "のなかで烈しく発散されている。フローリアン・ノアックは1990年ブリュッセル生まれ。12歳でエリーザベト王妃音楽大学の天才児養成コースの受講生に選ばれ、井筒ゆかに師事。その後、ケルン音楽大学ではソリア出身のピアニスト・作曲家のヴァシリー・ロバノフ、バーゼル音楽大学ではクラウディオ・マルティネス・メーナーのもとで学んでいる。早くからロマン派と後期ロマン派の知られざるレパートリーの紹介に情熱を傾け、彼の演奏会プログラムには、しばしば、リャプノフ。アルカン、メトネル、ドホナーニといった作曲家たちの名が並んでいる。すぐれた編曲家でもあるノアックは、ベレゾフスキー、バシキーロフ、カツァリスをはじめとする演奏家たちに、編曲作品を提供している。
J−P.コラール〜
 グラナドス
:ゴイェスカス(全6曲)
ジャン=フィリップ・
 コラール(P)
 録音:2019年5月30日-6月1日、アルセナル劇場、メス、フランス。コラールによる初音盤作品。2020年72歳になるフランスの名ピアニスト、ジャン=フィリップ・コラール。フランス作品やラフマニノフなどは名盤の誉れ高いが、今回スペインのグラナドスの「ゴイェスカス」に初挑戦。ゴヤの絵画に触発されて生まれたグラナドスの最高傑作で、演奏には非常に難度の高いテクニックが要求されることでも知られている。解釈的にもスペイン音楽ならではの煽情的ともいえる濃厚な情感表現が難しいとされている。録音に臨みコラールはグラナドス自身が残した同曲のピアノ・ロールによる演奏を熱心に聴き多大な示唆を受けると同時に、譜面に書き記された多くの演奏指示が「グラナドスはこの曲の演奏者たちが自身の限界を突破することを望んだ」ためと納得したと述べている。その結果、コラールの「ゴイェスカス」は信じ難いまでの説得力に満ちた名演となった。テクニックの熟達はもちろん問題なく、フランス風のシックな風格と落ちつきが絶品。抑えた感情が「ゴイェスカス」の持つ優雅さと気高さを際立たせている。
シューベルト
 ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845 /
 高雅なワルツ イ長調 D.969 No.8 /
 ワルツ ヘ長調 D.365 No.35 /
 ワルツ ヘ長調 D.365 No.36 /
 ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 D.850
フィリップ・カサール(P)
 録音:2019年4月19日-21日、アルセナル、メス、フランス。クリスタルのような音色の巨匠、フィリップ・カサールによるシューベルト作品集。ソナタD.845を作曲していた時、シューベルトは歌曲「墓堀人の郷愁」D.842を作曲していた。この歌曲では「あらゆるものから見捨てられ/ただ死へと繋がっている私は/十字架を手にして/墓の縁に立ち/憧れのまなざしを/墓穴の奥底へと注ぐ」という歌詞を歌う間、ピアノ・パートが装飾音つきのユニゾンで歌の旋律をなぞる部分がある。その音型は、ソナタD845の第1楽章の第1主題と瓜二つ。カサールはクリスタルのような音色でシューベルトがこめた旋律やリズムモティーフなど、すべてを高らかに響かせている。ワルツではカラリとした音色が一層冴えわたっており、シューベルトの小品の魅力を伝えてくれる。フランスの巨匠カサールの真骨頂が発揮されたシューベルト作品集となっている。
オッフェンバック:2本のチェロのための二重奏教程
 〔難易度E: 第3巻 ハ長調 Op.53 /難易度F: 第2巻 ホ長調 Op.54 /難易度E: 第2巻 イ短調 Op.53 /
  難易度C: 第2巻 ロ短調 Op.51 /難易度E: 第1巻 変ロ長調 Op.53 /難易度D: 第3巻 ハ長調 Op.52 〕

 グザヴィエ・フィリップ(Vc|使用楽器:1710年製マッテオ・ゴフリラー
 アンヌ・ガスティネル(Vc|使用楽器:1690年製テストーレ
 録音:2019年3月6日-8日、パリ。「地獄のオルフェ(天国と地獄)」で有名な作曲家のオッフェンバック(1819-1880)は、“チェロ界のフランツ・リスト "とも称されるほどに、チェロの演奏に優れた技術を持っていた。そのオッフェンバックは、1839年から1855年にかけて、「2本のチェロのための二重奏教程」を6つの曲集に分けて出版した。6つの曲集には、演奏の難易度を示すAからFまでの6つの等級が順に振られており、「教程」全体で段階的に難易度が上がるという構成がとられている。どれもオペレッタのアリアを思わせる美しい旋律に満ちており、それを支える伴奏役パートには超絶技巧が要求される、楽しくも充実した曲がばかり。旋律役と伴奏役はしばしば入れ替わり、二人の奏者に高い技術と音楽性が要求される。ここに収められたのは、3つの曲集(難易度C 、E 、F)から厳選された6曲。グザヴィエ・フィリップがガスティネルに呼びかけるかたちで実現した、初の共同録音だが、オッフェンバックの旋律美を心ゆくまで堪能できる1枚となっている。
バッハ・トゥ・ザ・フューチャー〜J.S.バッハ(1685-1750):
 6声のリチェルカーレ BWV.1079/2(「音楽の捧げもの」より)/小フーガ ト短調 BWV.578 /
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565 /主なる神よ、われを憐れみたまえ BWV.721 /幻想曲 ト短調 BWV.542 /
 フーガ ト短調 BWV.542 /汝のうちに喜びあり BWV.617 /わが心の切なる願い BWV.727 /
 幻想曲 ト長調 BWV.572 /パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582

 オリヴィエ・ラトリー(Org)(オルガン/ )
 録音〔使用楽器〕:2019年1月6日-8日、ノートルダム大聖堂、パリ〔カヴァイエ=コル、1868年製〕。世界的に活躍するオリヴィエ・ラトリーがラ・ドルチェ・ヴォルタ・レーベルよりオール・バッハ・プログラムのアルバム「バッハ・トゥ・ザ・フューチャー」をリリースする。ラトリーは23歳の若さでパリ・ノートルダム大聖堂に据え付けられた大オルガンの正オルガニストに就任し、以後コンサート・オルガニストとして活躍する世界屈指の卓越した演奏家。レパートリーはバロックから現代まで網羅し、さらに即興演奏も得意とする圧倒的な存在として知られる。原点回帰ともいえるバッハの録音。ラトリーは1990年代にBNLレーベルにバッハの主要オルガン作品を録音し、その後2003年録音でDGレーベルよりオルガン・トランスクリプションとしてシャコンヌなどのバッハの作品を取り上げているが、オール・バッハ・プログラムでの録音は実に四半世紀ぶりで満を持しての録音と言える。トッカータとフーガやパッサカリアとフーガで巧みなレジストレーションでカヴァイエ=コル製作の大オルガンを演奏。まるで万華鏡のように変化するパイプオルガンの音色に驚かされる。また、通称「大フーガ」で知られる幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542では、ラトリーは演奏する際にリストのピアノ編曲などを参考にし、幻想曲ではラトリー自身による解釈で多くの和音を追加している。残響7秒という当大聖堂の響きを考慮し、まさに幻想的な世界を描く。圧倒的な技術とラトリーでしか表現することのできない唯一無二のバッハ作品をご堪能頂きたい。なお、ブックレットにはラトリーによる当アルバムのコンセプト、楽曲解説、およびカヴァイエ=コルのオルガンについての日本語訳付。
LDV-64
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(2CD)
ブラームス:ピアノを伴う室内楽全作品集
 ピアノ三重奏曲〔第1番 ロ長調 Op.8 /第3番 ハ短調 Op.101 /第2番 ハ長調 Op.87 〕/
 クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114

 ジョフロワ・クトー(P) アモリ・コエトー(Vn)
 ラファエル・ペロー(Vc) ニコラ・バルデイルー(Cl)
 録音:2019年1月、2019年4月。ブラームスへの愛を胸に音楽活動を展開するクトー。ブラームスのピアノ独奏曲全集(LDV-170/6CD)をリリースしているが、ブラームスのピアノを伴う室内楽全作品録音プロジェクト第2弾の登場。2018年からプロジェクトはスタートしており、2020年9月にかけて、8回のセッション録音で全曲を録音していく。今回リリースされるのはピアノ三重奏曲、そしてクラリネット三重奏曲という名曲。2枚組での登場。ロマンティシズムにあふれながらも、等身大の、親近感のもてるブラームスを感じるような演奏となっている。
ブラームス
 ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34 (*) /
 8つのピアノ小品 Op.86 (#)
ジョフロワ・クトー(P)
エルメスSQ
 録音:2018年2月26日-28日(*) /2015年7月(#) 。(*)のみ初出。2016年、ブラームスのピアノ独奏曲全集(6CD /LDV-170)をリリースしたフランスのジョフロワ・クトー。ブラームスへの愛を胸に、次なる冒険へと繰り出した。ブラームスのピアノを伴う室内楽全作品録音プロジェクト。この旅路をクトーと共にするのは、エルメス弦楽四重奏団、そしてクラリネットのニコラ・バルデイルー、ホルンのウラディミール・デュボワ。2018年からプロジェクトはスタートしており、2020年9月にかけて、8回のセッション録音で全曲を録音していく。今回リリースされるのはピアノ五重奏曲、そして全集にも収録されていたが8つのピアノ小品というカップリング。ピアノ五重奏曲についてクトーは「この音楽は協奏的というよりも“交響的 "といえるだろう。幾つもの極小の動機やリズム型が、弦楽パートにもピアノ・パートにも共通して頻出す。さらにそれらが“登場人物 "として、楽曲全体を統一する指導的な構想に統合されている状態が、絶えず強調される。」と述べている。緊密に関連しているピアノ・パートと弦楽パートの火花の散るようなアンサンブルに注目の1枚。
プロコフィエフ〔 + カウエル〕:シンデレラ
  [プロコフィエフ:「シンデレラ」からの3つの小品 Op.95 (*)、
           「シンデレラ」からの10の小品 Op.97 (#)、
           「シンデレラ」からの6つの小品 Op.102 (+) より、
   ヘンリー・カウエル(1897-1965)の作品(**) ]
 〔ガヴォット(*) /争い(+) /エオリアン・ハープ(**) /春の精(#) /夏の精(#) /キリギリスとトンボ(#) /
  秋の精(#) /冬の精(#) /舞踏会へ行くシンデレラ(+) /マノノーンの潮流(**) /パスピエ(#) /ブーレ(#) /
  シンデレラと王子のワルツ(+) /パ・デュ・シャール(ショールの踊り)(+) /
  シンデレラと王子のアダージョ(#) /シンデレラのヴァリアシオン(+) /バンシー第3景(**) /間奏曲(*) /
  東洋(#) /奇想曲(#) /ゆるやかなワルツ(*) /愛をこめて(アモローソ)(+) /妖精の鐘(**) 〕

 ウィレム・ラチュウミア(P)
 ヘンリー・カウエルのピアノ作品と、プロコフィエフの「シンデレラ」の組み合わせという興味深いプログラムのディスクの登場。カウエル(アメリカ)の音楽は、トーン・クラスターや複雑なリズムなどで知られているが、ここでは「シンデレラ」の物語の一場面に寄り添うように配置されている。たとえばトラック3の「エオリアン・ハープ」は“仙女のお婆さん(=物乞い) "の登場、トラック17の「バンシー」真夜中の12時を告げる鐘の音、そして終曲として収録されている「妖精の鐘」はシンデレラの物語のエピローグ・・・。ラチュウミアの独創的なアイデアによるこの1枚は、シンデレラの物語をより豊かに浮かび上がらせるとともに、カウエルの音世界へも私達の耳を開いてくれるものとなっている。=ラチュウミアの言葉=カウエルのピアノ音楽とプロコフィエフの「シンデレラ」の相性が抜群であることが分かった。言うなれば、互いが互いの鏡像であるような関係を築く。いずれの作品も、シンプルなテーマ、そして私がこよなく愛するテーマの一つ、つまり“おとぎ話 "に関係している。そしてその音世界は、子供の想像世界と大人の想像世界のはざまで奏でられ演じられる。それが、私がカウエルとプロコフィエフの作品を組み合わせた理由。二人の作品は呼応するだけでなく、互いの魅力を際立たせもする。もっとも、今回のプログラムは吟味に吟味を重ねた結果。
LDV-49
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(3CD)
メシアン:オルガン作品集
 栄光の身体(全7曲)/昇天(全4曲)/聖霊降臨祭のミサ(全5曲)/
 オルガン曲集(全7曲)/主の降誕(全9曲)/天上の宴(聖餐式)/永遠の教会の出現
  ルイ・ティリー(Org)
 録音〔使用楽器〕:1972年6月-7月、聖ペトロ聖堂、ジュネーヴ、スイス〔メッツラー製グランド・オルガン〕|原盤・旧CD品番: Calliope, CAL-3926.8オルガンはメシアンが好んだ楽器のひとつ。メシアンは自身の器楽言語の可能性を追求し、新たにし、それでいて伝統から逸脱することは無かった。メシアンから絶賛されたオルガン奏者、ルイ・ティリーがメシアンのオルガン作品の豊かな色彩と、深く拡がる瞑想世界を見事に体現している。=ルイ・ティリー(Org)
=1935年生まれ。1958年プルミエ・プリでパリ国立高等音楽院オルガン科を卒業。自身優れた奏者であるほか、優れた奏者を輩出す教師でもある。メシアン作品もフランス国内外で広く演奏、高く評価されている。
リスト(1811-1886):「詩的で宗教的な調べ」 S.173 より
 〔祈り/孤独の中の神の祝福/死者の追憶/眠りから覚めた子供への賛歌/葬送曲/無題(アンダンテ・ラグリモーソ)〕

アルヴォ・ペルト(1935-):トリヴィウム/パリ・インテルヴァロ/アリーナのために
 ヴァネッサ・ワーグナー(P)
 録音:2018年3月3日-5日、メス音楽都市。フランスのピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナーによる、リストとペルト作品集。「2人は、時代と作曲様式を異にする作曲家たちだが、本質的にごくスピリチュアルであるという点で、近い関係にあると思う」と語るワーグナー。リストが超絶技巧の中に織り込んだ宗教的世界と、ペルトがごく限られた素材でつむぐ静謐の世界が、ワーグナーの時にクリスタルのように硬質、時に熱い変幻自在の音色によって見事に描かれている。
ジャン=フィリップ・コラール
 ラフマニノフ(1873-1943):6つの「楽興の時」 Op.16
 ムソルグスキー(1839-1881):展覧会の絵
ジャン=フィリップ・
 コラール(P)
 録音:2018年1月4日-6日、メス音楽都市。フランスの名手、ジャン=フィリップ・コラールの最新録音の登場。2013年録音のショパン(LDV-09)、2016年録音のシューマン(LDV-30)につづき、レパートリーの軸の一つであるラフマニノフ。―「6つの楽興の時」を演奏している時、私は自分自身を上回り、超越したような感覚をおぼえるが、それは筆舌に尽くせない高次元の体験。当然それは、ありとある技術的な課題を克服した先にある体験……!(ライナーノートより)―。ラフマニノフが音符に込めたすべての思いが表出されたかのような、肉厚で熱い音楽に圧倒される演奏。カップリングはムソルグスキーの展覧会の絵。プロムナードから、ひとつひとつのフレーズの細やかな語り口から、コラールがこの作品を完全に手中に収めていることを感じさせる、圧倒的な演奏。
アチューカロ〜ショパン
 24の前奏曲集 Op.28(全曲) /前奏曲 嬰ハ短調 Op.45 /前奏曲 変イ長調(遺作)/幻想即興曲 嬰ハ短調(遺作)/
 夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9 No.2夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

 ホアキン・アチューカロ(P)
 録音:2017年9月7日-8日、聖ステファンの家、オックスフォード。スペインが生んだ名ピアニスト、ホアキン・アチューカロ。彼はその演奏活動でショパンも重要なレパートリーとして取り上げてきていたが、その録音は多く無かった。ここで24の前奏曲を軸としたショパン作品集の登場。―確かに私は、「前奏曲集」を録音するまでにずいぶんと長い歳月を必要とした。しかしそれは、この曲集を完全に“自分のものにした "という実感を求めていたから。いうなれば「前奏曲集」が自分の潜在意識に染み込むまで、待ち続けた。それは、誰かと友情を育むことと、どこか似ているのかもしれない。いずれにせよ、録音スタジオの扉を開ける準備が整った。レコーディングは、じつに幸せな体験だった。―と語るアチューカロ。ショパンがそれぞれの楽曲に込めた精神の動きを、もらさず再現している。他にも幻想即興曲での中間部の歌など、これまでのショパン観が覆されるような演奏。名手アチューカロによるショパン、注目。
ある旅人のアルバム
 パーシー・グレインジャー:イギリス民俗音楽編曲集 より〔第19番 岸辺のモリー/第18番 騎士と羊飼いの娘〕
 ブラームス/ノアック編曲:ドイツ民謡集 WoO.33より (*)
  〔第30番「私の思いのすべては」/第31番「あそこの牧場に一軒の家が建っている」/
   第7番「グンヒルデ」/第34番「どうやって門から入ろうか?」〕
 ラフマニノフ/ノアック編曲:3つのロシアの歌 Op.41 〜第3番(*)
 コミタス:アルメニア舞曲集 より 〔第2番 エランギ/第5番 シュシキ〕
 グリーグ:スロッテル(ノルウェーの農民舞曲) Op.72 より
  〔第14番「ヴォッセヴァンゲンのトロルの婚礼行列」/第6番「ガンガル」/第4番「妖精の丘のハリング」〕
 ラドミロー/ノアック編曲:トレギエの風笛の旋律にもとづく5つの変奏曲(*)
 シューベルト:12のワルツ集 D.145
 ヤナーチェク/ノアック編曲:ラシュスコ舞曲集 より(*)〔第2番 祝福の踊り/第5番 チェラデンスキー〕
 ホアキン・ニン:イベリア舞曲(セビリャでの五月の一夜)
 シマノフスキ:4つのポーランド舞曲」より〔マズルカ/クラコヴィアク/オベレク〕
 マルトゥッチ/ノアック編曲:タランテラ Op.44 〜第6番(*)

 フローリアン・ノアック(P)
 録音:2017年12月21日-23日、フィルハーモニー・ホール、リエージュ。(*)は当版による世界初録音。 1990年生まれのノアックによる、「音楽の旅」と題したアルバムの登場。さまざまな民俗音楽からインスピレーションを得た作曲家たちの作品に魅かれるというノアック。ここでは、民俗音楽の精神をもっとも「真正に」表現していると自身が考える作品を集めてプログラミングを行った。いくつかはノアック自身による編曲だが、これがまた驚きの超絶技巧。しかし技巧にはおぼれず、あくまでも作品の真髄が響いて来る。ノアック自身がピアノ独奏用に編曲したブラームスのドイツ民謡集(抜粋)は、同じ音楽が繰り返されながら歌詞のみがつど変化するリフレインの箇所で、装飾音が変化するよう編曲されている。バラライカを模倣するオーケストラ・パートと声楽パートからなるラフマニノフの作品の編曲もドラマティックで聴きごたえ十分。フォーレの弟子ラドミローの作品は、オーケストラ版とピアノ連弾版が残されているが、ノアックはオーケストラ版から編曲。豊かな色彩感が魅力。プログラムの最後をかざる、「アルメニアのバルトーク」とも称されるコミタス作品も、東洋的でどこかノスタルジックな魅惑の世界となっている。ノアックの技巧の確かさと、表現の幅広さに驚き、それぞれの作品の豊かな個性に聴き入るアルバム。
エルネスト・ブロッホ(1880-1959):チェロと管弦楽のための「シェロモ」
エドワード・エルガー(1857-1934):チェロ協奏曲 Op.85
 ゲイリー・ホフマン(Vc|使用楽器:ニコラ・アマティ、 1662年製
 クリステァイン・アルミンク指揮ベルギー王立リエージュpo.
 録音:2017年4月4日-8日。カナダ出身の中堅チェリスト、ゲイリー・ホフマンの新譜は、第1次世界大戦のさなかに書かれたヘブライ狂詩曲≪シェロモ≫と、大戦直後に書かれたエルガーのチェロ協奏曲というプログラム。アルミンクと共演しているのも注目。≪シェロモ≫は大量殺人が繰り返される荒廃したヨーロッパを脱出し、亡命者としてアメリカに身を寄せていたブロッホのつらい境遇が映し出されているようでもある作品で、完全な否定と共に幕が閉じられる作品。そして、大戦で身も心も疲弊したエルガーの絶筆となった「チェロ協奏曲」。当時エルガーは、62歳。かつての大成功作ヴァイオリン協奏曲を振り返り、協奏曲の形式に再び向き合うことで、不幸を追い払おうとしたのだろうか。ホフマンが、アルミンクと素晴らしいオーケストラという力強い共演者を得て、大きなスケールでチェロをうたわせている。ホフマンはシュタルケルに師事した経歴をもつ。シュタルケルはバルビローリの指揮でエルガーのチェロ協奏曲を演奏したことがあり、その時にバルビローリから作品に秘められた表現について詳細に教えを受けたという。ホフマンはシュタルケルからこの作品についてのヴィジョンを得ている。また、ホフマン自身ブロッホの娘に会ったことがあるなど、ブロッホについても並みならぬ感情を持っている。
LDV-36
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(2CD)
ドートリクール〜J.S.バッハ:6つのヴァイオリン・ソナタ集
 〔ロ短調 BWV.1014 /イ長調 BWV.1015 /ホ長調 BWV.1016 /ハ短調 BWV.1017 /ヘ短調 BWV.1018 /ト長調 BWV.1019 〕/
 カンタータ第115番「わが心よ、汝備えをなせ」 BWV.115 〜アリア(ドートリクール編曲)(#) /
 管弦楽組曲第3番 BWV.1068 〜アリア(アウグスト・ウィルヘルミ編曲)(#)

 ニコラ・ドートリクール(Vn
  使用楽器:ストラディヴァリウス「シャトー・フォンブロージュ」、1713年製

 ユホ・ポホヨネン(P) ベルトラン・レイノー(Vc;#)
 録音:2017年4月10日-16日、フィルハーモニー・ホール、リエージュ、ベルギー。 フランスの名手、ニコラ・ドートリクールのバッハ。「自分がバッハの音楽に抱いている無条件の愛を信じること」、そして「これまでに修得したモダーン楽器のテクニックを裁量の形で活かすこと」に集中し、フィンランドの若手注目株ユホ・ポホヨネンの好サポートを得て、密度の濃いバッハを展開している。カンタータのアリア、および管弦楽組曲のアリア(エア)も収録、非常にカンタービレな演奏となっており、心打たれる。ニコラ・ドートリクールは、カントロフやムイエールに師事、プルミエ・プリを得てパリ音楽院を卒業。MIDEMにおいて「ADAMIクラッシック音楽界の新星」と評され、またSACEM「ジョルジュ・エネスコ賞」受賞。リンカーン・センター室内楽協会のメンバーとして活躍、さらに日本でもマスタークラスやラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで来日している。共演のピアニストは、フィンランド出身のユホ・ポホヨネン。アンドラーシュ・シフの下で学んだ、最も有望な若手器楽奏者の一人として世界で活躍している。
ブラームス:チェロ・ソナタ集〔第1番 ホ短調 Op.38 /第2番 ヘ長調 Op.99 〕
 ゲイリー・ホフマン(Vc|使用楽器:ニコラ・アマティ、1662年製
 クレール・デゼール(P)
 録音:2016年12月、リエージュ・フィルハーモニーホール、ベルギー。 ブラームスのチェロ・ソナタ集。1986年のロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールで優勝したカナダ出身のチェロ奏者、ゲイリー・ホフマンと、フランスの名手クレール・デゼールという注目の顔ぶれ。ゲイリー・ホフマンが演奏しているのは、レナード・ローズが所有していた名器ニコラ・アマティ。ソナタ第1番の冒頭から、その情熱、暗さ、強さ、やわらかさ、すべてを兼ね備えたチェロの音色に引き込まれる。第2番、第1楽章の秘めたる情熱が燃えあがるような冒頭も、二人の息もぴたりと合っている。その後も重厚感と抑制感を保ちながら熱い音楽作りで展開していくさまはベテランならでは。ピアノのクレール・デゼールは、14歳でパリ国立音楽院に入学し、室内楽およびピアノクラスにて一等賞を獲得、修士課程修了後チャイコフスキー音楽院に留学し研鑽を積んだ、フランスの名ピアニスト。とりわけ室内楽での活躍がめざましく、アンヌ・ガスティネル(Vc) エマニュエル・シュトロッセ(P) テディ・パパヴラミ(Vn)ら名だたる名手からの信頼も厚い、貴重な存在。「軽快かつ情熱的、そして猫のようなしなやかさをもった個性的な音」とフランスで絶賛されるその音で、ホフマンの奏でるニコラ・アマティと見事な調和を見せている。
プレスラー〜モーツァルト Vol.2
 幻想曲 ハ短調 K.475 /
 ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457 /
 ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333
メナヘム・プレスラー(P)
 録音:2016年10月30日、11月2日、パリ。 『私にとって、モーツァルトのピアノ・ソナタは、天賦の才の産物に他ならない。ロマン派を先取りする劇的なソナタは、あらゆる感情を表出させる。そこで見出されるのは、遊び心やドラマ、軽快さ、ヴィルトゥオジティ。すべての感情が、どこまでも繊細な抑揚をともなって展開される』(メナヘム・プレスラー)
 1923年12月16日生まれのプレスラー、モーツァルト第2弾の登場。プレスラーの魅力である完全に脱力しきった、軽やかで優しい音色で、包み込まれるような演奏。幻想曲でのえもいわれぬ空気感、 ハ短調ソナタでの真摯さには、ただただ聴きいるばかり。明るい第13番のソナタでも、ひとつひとつのパッセージが美しく輝いている。プレスラーだからこそ到達できる境地のモーツァルト。
エルメス四重奏団
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ短調
 デュティユー:弦楽四重奏曲「夜はかくの如し」
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
エルメスSQ
[オメール・ブシェーズ、
 エリーゼ・リュウ(Vn)
 ユン=シン・チャン(Va)
 アンソニー・コンドウ(Vc)]
 録音:2016年9月、ビビエーナ劇場、マントヴァ。 シューマンの弦楽四重奏曲集(LDV-17)でデビューしたエルメス四重奏団。フランス人作曲家による3つの傑作へと舵を切っての最新盤の登場。ラヴェルの弦楽四重奏曲は、彼らが四重奏団を結成したその日から取り組んできた大切な作品。ラヴェルもデュティユーも、コンクールで優勝をつかんだ曲でもある。また、最近の演奏会でドビュッシーはもっともよく取り上げている作品ということで、満を持してのプログラムといえるだろう。エルメス四重奏団は、アメリカで定期的にツアーを行っているほか、ヨーロッパおよび世界各地で公演を行っている。ラヴェル四重奏団、イザイ四重奏団、アルテミス四重奏団のもとで研鑽を積み、ともに音楽性をはぐくんできた。4人のメンバーたちは、ベルリンでエバーハルト・フェルツからも薫陶を受けているほか、アルフレード・ブレンデルのもとで現在も定期的に学んでいる。2011年、ジュネーヴ国際コンクールで優勝、2012年のニューヨーク・ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションでも第1位にかがやいている。録音の会場となったビビエーナ劇場の裏の交通量の問題で、レコーディングは毎晩11時から翌朝4-5時にかけて行われた。最高の集中をもっておこなわれ、彼らのフレッシュで鋭い感性があますところなくとらえられた録音。
フォーレピアノと管弦楽のためのバラード 嬰ヘ長調 Op.19 /夜想曲第2番 ロ長調 Op.33 /
      管弦楽組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80 /夜想曲第4番 変ホ長調 Op.36 /
      夜想曲第11番 嬰ヘ短調 Op.104 /歌劇「ペネロープ」序曲/ピアノと管弦楽のための幻想曲 ト長調 Op.111

 フィリップ・カサール(P) ジャック・メルシエ指揮 ロレーヌ国立o.
 録音:2016年7月5日-8日。 『フランスの名手、フィリップ・カサールによるフォーレ。カサールは、ラザール=レヴィの弟子、ジャック・ブロシュに最初にピアノの手ほどきを受け、パリ国立高等音楽院ではフォーレにもっとも近い存在だった音楽家、ロジェ=デュカスに師事したドミニク・メルレの下でさらに学んでいる、いわばフォーレ弾きともいえるピアニスト。収録されているのは、難聴を患った75歳のフォーレが作曲した、フォーレ唯一のピアノ協奏曲といえる「ピアノと管弦楽のための幻想曲」をはじめ、1879年に作曲したピアノ独奏のための「バラード」を、フォーレ自身が管弦楽を伴う版に編曲した「ピアノと管弦楽のためのバラード」など。他にもソロ曲や、管弦楽作品も収録されており、清らかなアラベスク、輝きなど、フォーレの魅力を存分に味わうことができます。カサールはフランスのラジオ番組でも自ら語り、演奏しながら作品を解析する「NotesduTraducteur」で人気を博していますが、そのクリアーな音色と作曲家・作品に対する深い理解で、どの作品も実にらくらくと響いており、穏やかな気持ちになれる1枚です。』
ヴァネッサ・ワーグナー
 モーツァルト(1756-1791):幻想曲 ニ短調 K.397 (*) /ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570
 クレメンティ(1752-1832):ピアノ・ソナタ集
  〔ヘ長調 Op.23 No.2 (*) /ト短調 Op.50-No.3「見棄てられたディドーネ」

 ヴァネッサ・ワーグナー(P
  使用楽器: YAMAHA (*以外) /ブロードマン・グランドピアノ(ウィーン)、1814年製作(*)
 録音:2016年6月、パリ。 ヴァネッサ・ワーグナーが、LA DOLCE VOLTAレーベルから登場。ワーグナーは、パリ国立高等音楽院でドミニク・メルレに師事し、その後もフライシャー、バシキーロフ、ペライア、フー・ツォン、ワイセンベルクらから指導を受けている。感性豊かで思慮深い演奏と、多彩な音色を持ち味としている。フォルテピアノを用いたプロジェクトから、現代音楽の演奏にいたるまで、幅広いレパートリーで演奏活動を展開。デュサパンらからいくつもの作品を献呈されてもいる。2008年に、ロトとデュボワのピアノ協奏曲第2番をフォルテピアノで共演したのがきっかけで、フォルテピアノにめざめたというワーグナー。ここでもピアノとフォルテピアノをあざやかに弾きこなし、作品に様々な角度から光をあてている。ピアノ学習者にはおなじみのクレメンティも、「モーツァルトとベートーヴェンの間」に生きたという不遇で、まだまだ評価されるべき存在と言える。 Op.50-No.3はクレメンティ最後のソナタ。メロディ・メーカーとしてのクレメンティの才能を十二分に伝えてくれる傑作を、ワーグナーの説得力に満ちた演奏で。
コラール、戦慄と情熱〜シューマン
 幻想曲 ハ長調 Op.17 /クライスレリアーナ Op.16
ジャン=フィリップ・
 コラール(P)
 録音:2016年4月、シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス、ソワッソン。 2013年録音のショパン:24の前奏曲(LDV-09)が好評だった、フランスの名手ジャン=フィリップ・コラール。ショパンのレコーディングを終えたのち、ふたたびシューマンに身を浸したくなったというコラール。満を持しての幻想曲とクライスレリアーナという2つの大曲の登場。特に幻想曲に関して、現在の自身のヴィジョンを示してみたくなったというコラールは、片時も楽譜を身から離さずにこの傑作をあらためて深く読みこんだとのこと。ホロヴィッツから受け継いだ深く息の長い歌で、幻想曲の冒頭から聴き手をシューマンの世界に引き込む。シューマンが作り上げた世界にのめり込みすぎないように巧みにコントロールしながらも、興奮や激情、そして愛を聴き手に提示してくれる。
Reminiscences 〔追憶〕
 フランク/ジュール・デルサール編曲:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 フォーレ:エレジー/夢のあとに/ゆりかご/シシリエンヌ Op.78
 サン=サーンス:白鳥/チェロとピアノのための組曲 Op.16 〜セレナード
 ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):無伴奏チェロ・ソナタ / デュパルク:旅へのいざない(チェロ&ピアノ版)

 カミーユ・トマ(Vc|使用楽器:ガリヤーノ、「シャトー・パップ・クレマン」、1788年
 ジュリアン・リベール(P)
 録音:2016年5月。フランス/ベルギー出身の若きチェロ奏者、カミーユ・トマのディスク。テーマは「追憶」。 フランク本人が認めたチェロ版ソナタを核に、フランクがソナタを贈った相手イザイの無伴奏ソナタ、さらにはトマの愛奏曲を集めた。トマは2014年、ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークの新人賞にノミネート。欧州放送連合コンクールで第1位を獲得。「ピリスの秘蔵っ子」でもあるピアノのジュリアン・リベールもベルギー出身。二人の息の合ったアンサンブルで聴く、フランクのゆったりとした歌、なめらかな音色が魅力。
シューマン(1810-1856):
 蝶々 Op.2 /謝肉祭 Op.9 /
 ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
フィリップ・ビアンコーニ(P)
 録音:2016年4月7日-10日、シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ラ・ダンス。 ビアンコーニは、ドイツの名バリトン、ヘルマン・プライの共演ピアニストとしても名高い名手。2016年5月の来日公演でも、自然に流れる歌心と、芯とやわらかさを兼ね備えた美しい音色で聴き手を魅了した。これまで、ショパン、ドビュッシーにじっくりと向き合ってきた。プライとの共演では、シューマンよりシューベルトの歌曲の方が圧倒的に多かったということだが、それでも、プライとシューマンのいくつかの歌曲に取り組んだことは、大きな経験だったという。今まさに機が熟し、シューマンの録音に再び臨んだ(ダヴィッド同盟舞曲集は約20年ぶりの録音)。『ダヴィッド同盟』の「行進」では、『謝肉祭』の「前口上」と、『パピヨン』の「祖父の踊り」のテーマが引用されている。ダヴィッド同盟は、保守的で偏狭な精神をもつブルジョワたち(フィリスティン)に対抗する、シューマンが創った架空の結社。謝肉祭の登場人物たちが実は皆ダヴィッド同盟員であり、彼らがこの力強い行進に加わるべく集まっているのだと想像することもできる、と語るビアンコーニ。彼らは、「祖父の踊り」が象徴するフィリスティンたちに打ち勝つ。ここに収録された3つの作品を結ぶ物語にも思いを馳せながら味わいたい、詩情豊かな演奏の誕生となった。
マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
 4つのスペイン小品(1907-08) /クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌(1920) /三角帽子(1918-19) /
 ヴォルガの舟歌(1922) /恋は魔術師(1914-16) /ポール・デュカの墓碑銘のための讃歌(1935) /ベティカ幻想曲(1919)

  ウィレム・ラチュウミア(P)
 録音:2016年5月26日-28日。 独自のプログラムを追求するピアニスト、ラチュウミアの新譜の登場。ワーグナー作品のピアノ編曲を集めたプログラム(LDV-16)に続く本盤は、ファリャ。ファリャの最初の大作で、打楽器アンサンブルを思わせる躍動感に満ちた「4つのスペイン小品」や、最後のピアノ作品である禁欲的な世界の「ポール・デュカの墓碑銘のために」までを収録している。「ベティカ(アンダルシアの古名)地方の幻想曲」はルービンシュテインに献呈された作品で、灼熱の太陽に照らされたドライな和声と超絶技巧に貫かれた大曲。スペインという国が魅せる様々な側面、そしてファリャの音楽世界を堪能できる1枚。
J.S.バッハ/アンドレ・イゾワール編曲(*以外):
 教会カンタータ「神よ、われら汝に感謝す」BWV 29 〜シンフォニア/管弦楽組曲第3番 BWV 1068 〜アリア(#) /
 教会カンタータ「神にのみわが心を捧げん」BWV 169 〜アリア「さらば」/
 教会カンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」BWV 4 〜アリア「イエス・キリスト、神の御子」/
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 〜アダージョ(#) /
 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV 539 〜フーガ(*/#) /
 教会カンタータ「かくも神は世を愛したまえり」BWV 68 〜アリア「信仰深きわが心よ」/
 世俗カンタータ「楽しき狩こそわが悦び」BWV 208 〜アリア「羊は憩いて草を食み」(#) /
 教会カンタータ「神の時こそいと良き時」BWV 106 〜ソナティーナ/
 2つのチェンバロのための協奏曲第1番 ハ短調 BWV 1060 〜第3楽章/ミサ曲 ヘ長調 BWV 233 〜汝のみ聖/
 目覚めよ、と呼ばわる物見らの声 BWV 645(通奏低音:イゾワール版)(#/+) /
 世俗カンタータ「しりぞけ、もの悲しき影」BWV 202 〜アリア「春風吹き渡るとき」/
 4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV 1065(オルガン独奏版)(#)

  ミシェル・ブヴァール(Org;#)
  フランソワ・エスピナス(Org;無印/Org通奏低音;+)
 録音:2015年9月28日-30日、聖マクル教会、フェル・アン・タルデノア、エン県、フランス北部。 使用楽器:ジョルジュ・ウェステンフェルダー制作(アンドレ・イゾワール愛奏)。オルガンの巨匠アンドレ・イゾワールが編曲したバッハの作品をイゾワールの愛弟子であるミシェル・ブヴァールとフランソワ・エスピナスが録音。イゾワールはフランスを代表するオルガニストで、マリー=クレール・アランと並びコンサート・オルガニストとして膨大なレパートリーを演奏してきた。ここに収録された作品はイゾワール自身が演奏会のアンコールとしても頻繁に演奏してきたもので、イゾワールならではのレジストレーションと見事なアレンジが魅力。ことに4台のチェンバロのための協奏曲イ短調BWV1065(原曲:「ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 Op.3 No.10 」)のオルガン独奏版は、バッハが編曲したオルガン協奏曲イ短調 BWV 593 のような完成度で非常に技巧的で魅力な編曲と言える。これらの魅力的な作品を2人の愛弟子がまるでイゾワールの生まれかわりか、とも思えるほど的確なアーティキュレーションと正統的なアプローチで演奏している。1958年リヨン生まれのミシェル・ブヴァールはヴィエルヌやダンディに師事したオルガニストであるジャン・ブヴァールを祖父にもち、幼少時より音楽的才能を開花させた。パリのオルセー音楽院にてアンドレ・イゾワールにオルガンを師事。1983年にトゥールーズ国際オルガンコンクールでの優勝を機にコンサート・オルガニストとしてのキャリアをスタートさせた。37歳のときにはシャピュイの後任としてパリ国立高等音楽院のオルガン教授に就任。以後、後進の育成にも積極的に取り組んでいる。1961年生まれのフランソワ・エスピナスはトゥールーズ音楽院にてオルガンを学んだ。1986年のときにトゥールーズ国際オルガンコンクールの現代音楽部門に入賞。また、1988年に開催された第1回武蔵野市国際オルガンコンクールで第3位を受賞するなど輝かしいコンクール受賞歴を誇る。
ショパン:ポロネーズ集
 Op.26, Op.40, Op.44, Op.61「幻想」
パスカル・アモワイヤル(P)
 録音:2015年4月27日-30日、パリ。1971年生まれのフランスのピアニスト、パスカル・アモワイヤルによるショパンのポロネーズ集。アモワイヤルはシフラとベルマンに師事。リスト弾き でありながらショパンの作品も度々演奏した2人の師からアモワイヤルは、シフラからは音楽の本質をベルマンからは音色を学んだと語っている。シフラ譲りの高度なテクニックに、繊細な叙情を兼ね備えた感性で聴かせてくれる。幼い頃からショパンのセンスティヴさに惹かれていたというアモワイヤルが今回選んだ作品は、初期の作品を除いた大ポロネーズと幻想ポロネーズ。大ポロネーズはショパンがパリに渡ってから書かれた作品で、これらのポロネーズをアモワイヤルは故郷を去らなければならなかったショパンの自由に対する音楽による抗議と捉え、ショパンの行き場のない絶望を表現している。 アモワイヤルはこの録音に際して以下のように述べている; 「華麗さと抒情性、舞踏と物語という両面性を宿すポロネーズは、その音楽的エキゾチズムをいつまでも放ち続けることだろう…. 」
ババールとサンタクロース(ジャン・ド・ブリュノフ著)
 シャニ・ディリュカ:クリスマスの歌/クリスマスの歌と象の主題に基づくメドレー
 サン=サーンス:動物の謝肉祭〜象
 グリーク:抒情小曲集 Op.54 〜こびとの行進/ペール・ギュント〜山の魔王の宮殿にて/
      抒情小曲集 Op.71 〜小妖精
 サティ:ジムノペディ No.1 /グノシエンヌ No.1 / プーランク:夜想曲第7番
 ドビュッシー:メヌエット/亜麻色の髪の乙女/パスピエ/雨の庭
 プーランク:鳥たちの祭 / ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/
 ビゼー:「子供の遊び」〜小さな旦那様、小さな奥様
 伝承曲: Mon beau sapin(私のクリスマスツリー)
 ナタリー・デッセー(朗読) シャニ・ディリュカ(P)
 録音:2015年8月8日-10日、スタジオ4 '33 "。フランス語による美しい絵本とCDつきというババールのCDブックの登場。ナタリー・デッセーが朗読、LFJ音楽祭でもおなじみのシャニ・ディリュカがピアノを奏でる。デセイの声色のヴァリエーションの豊かさと表情に驚き、ディリュカの奏でるピアノと物語の世界の融合にうっとりの1枚。フランス本国では3〜5歳児むけということはあるが、フランス語学習者にもうってつけの内容。
シベリウス
 2つのユモレスク Op.87 (*) /4つのユモレスク Op.89 (*) /2つの小品(荘重な旋律)Op.77 (*) /
 2つのセレナード Op.69 (*) /ヴァイオリンと弦楽のための組曲 Op.117 (*) /
 5つの小品 Op.81 /ロマンス Op.2a /無窮動 Op.2b /エピローグ Op.2b'

  ニコラ・ドートリクール(Vn|使用楽器:ストラディヴァリウス
   「シャトー・パップ・クレマン」、1713年製)
 ユホ・ポホヨネン(P)
  アレハンドロ・ガリード・ポラス指揮オルケストラ・ビーゴ430 (*)
 録音:2014年2月-3月、2015年1月。数年前からシベリウスの様々なヴァイオリン作品に目覚めたというドートリクールが、(ヴァイオリン協奏曲以外の)ヴァイオリンとオーケストラのための作品、およびヴァイオリンとピアノのための作品を録音。ヴァイオリンとオーケストラの作品では、ヴァイオリン・ソロが美しい旋律を歌い上げるものの、全体の雰囲気は内向きで、室内楽的な性格を帯びていると言える。ヴァイオリンとピアノのための作品では、「セレナード Op.69」や「2つの小品 Op.77」のやや「暗澹とした」雰囲気とは異なる、軽やかで天真爛漫な、サロンを彷彿とさせるものも選ばれている。ニコラ・ドートリクール(Vn):カントロフやムイエールに師事、プルミエ・プリを得てパリ音楽院を卒業。MIDEMにおいて「ADAMIクラッシック音楽界の新星」と評され、またSACEM「ジョルジュ・エネスコ賞」受賞。リンカーン・センター室内楽協会のメンバーとして活躍、さらに日本でもマスタークラスやラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで来日している。
BRITISH DELIGHT〜イギリスのヴィオラ作品集
 レベッカ・クラーク(1886-1979):ヴィオラ・ソナタ / ブリテン(1913-1976):ラクリメ Op.48
 ジョン・ダウランド(1563-1626):流れよ、私の涙/私の嘆きが人の心を動かせるなら
 フランク・ブリッジ(1879-1941):沈思せる人/アレグロ・アパッショナート
 ジョナサン・ハーヴィー(1939-2012):ヴィオラ独奏のための詠唱
 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):イギリス民謡による6つの習作
  〔水上の楽しみ/スパーン・ポイント/ヴァン・ディーメンズ・ランド/
   彼女は母親からいくらかお金を借りた/お嬢さんとドラゴン/ロンドン橋を歩いたら〕
 ヘンリー・パーセル(1659-1695):束の間の音楽

  アドリアン・ラ・マルカ(Va) トーマス・ホッペ(P)
 録音:2015年4月、リエージュ・フィルハーモニー・ホール。フランスの俊英ヴィオラ奏者、アドリアン・ラ・マルカによる事実上のデビュー盤の登場。ダウランドから20世紀音楽までのイギリス音楽を集めた1枚。録音に際して自身を本番のコンサートの状況に置いたというラ・マルカ。録音会場のリエージュ・フィルハーモニー・ホールが、聴衆で埋め尽くされている様子を想像しながらレコーディングに臨んだという。「情熱」と「深み」に満ちたラ・マルカの世界を堪能する1枚。プログラムの中で最も大規模な作品が、自身すぐれたヴィオラ奏者でもあった女性作曲家レベッカ・クラークのヴィオラ・ソナタ。ドビュッシーやラヴェルのフランス音楽、時にワーグナーを思い起こさせるようなきわめて多様な作品となっている。ほかにも2012年に他界したジョナサン・ハーヴィーや、ブリテンの師であるブリッジ作品など、興味深いプログラミング。アドリアン・ラ・マルカはフランス出身。2014年、「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク」よりソロ器楽奏者として最優秀新人賞を授与された。幼少期より音楽教育を受け、リールで行われた若手ヴィオラ奏者のためのフランス国立コンクールで第1位に輝く等、早くから高評価を獲得している。2008年、音楽塾「小澤征爾スイス国際アカデミー」より招かれ、創設者の小澤征爾はもとより、ロバート・マン、パメラ・フランク、今井信子、原田禎夫のもとで学んだ。パリ国立高等音楽院修士課程を修了後の2010年、同音楽院の博士課程(第3課程)に進み、ライプツィヒにてタチアナ・マスレンコにも師事した。現在はベルリンの由緒あるハンス・アイスラー音楽大学にて、タベア・ツィンマーマンのもとで研鑽を積んでいる。音楽祭への出演多数。また、室内楽でも、アドルフ・ブッシュへのオマージュとしてルノー・カピュソンらと四重奏団を結成し、ヨーロッパの主要舞台で公演を行うなど活躍している。使用楽器は、ジルバー/ランパル財団より貸与されたジョヴァンニ・バッティスタ・ガダニーニ。ピアニストのトーマス・ホッペは、これまでにアメリカやヨーロッパで、パールマンやタベア・ツィンマーマンといった器楽奏者・歌手と共演を重ね、絶大な信頼を得ているピアニスト。パールマンのジュリアード音楽院でのクラスでは長年ピアニストを務めた。現在、ハンス・アイスラー音楽大学で後進の指導にあたっている。
LDV-21
廃盤
TANZ! 〔踊れ!〕〔編曲:シリル・レーン(無印)、ヤン・オリヴォ(#)、ルリー・モラール(+) 〕
 ベッサラビアのホラ/戦いのホラ・デ・ムナ/酒/ルーマニアン・ファンタジー/ふたつのギター(#) /羊飼いのドイナ/
 シルバ(スルバ)/お前はどこにいた/エルサレムのユダヤ人/サラタのバトゥタ/道端に立つ木/盗人アヴレミル/
 ハンガリアン・ファンタジー/ジプシーの嘆き/少女よ/安息日/良き一週間/ホラ・ダンス/少年のホラ/
 クラリネットのドイナ/ツィガンスキ・スタッカート/
 キャロブの木の下に佇んで(作曲:ハヴァ・アルベルシュタイン)/ババダグのジャムパラーレ(+)

 シルバ・オクテット
  [リシャール・シュムクレール、クリスティアン・ブリエール(Vn) ダヴィッド・ガイヤール(Va)
   クロード・ジロン(Vc) ベルナール・カゾラン(Cb) フィリップ・ベロー(Cl)
   ヤン・オリヴォ(P) ルリー・モラール(ツィンバロム)]
ロジェ・ムラロ〜リスト:ピアノ作品集
 リスト:バッハの名による幻想曲とフーガ
 ワーグナー/リスト編曲:「さまよえるオランダ人」〜紡ぎ歌/
            「トリスタンとイゾルデ」〜イゾルデの愛の死
 リスト:ハンガリー舞曲第10番 ホ長調/
     「伝説」〜波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ/ピアノ・ソナタ ロ短調
 ロジェ・ムラロ(P)
 録音:2014年10月。 『(リストの ロ短調ソナタについて)表裏一体の思想と感情です。彼が受けた素晴らしい影響を示しながら、生から死へ――あるいはその後の世界へ――の軌跡を描くのです。このソナタにおいては、疑念と確信を抱き、痛みを体験し、喜びによって照らされる私たち一人一人が、身体と精神の中で感じ売るものへと意識を向けます。このソナタはまた、私たちを自己の探求の道へと導き、より普遍的な真実へと向かわせるのです。』(ロジェ・ムラロ) 真摯な音楽性と華麗なるテクニックのロジェ・ムラロが LA DOLCE VOLTA より登場。「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」ではリストの真摯な宗教的世界が、そして ロ短調ソナタでは濃厚なロマンティシズムを帯びながらも感情に流されることのない、確固とした建築物が眼前にあらわれる。リスト作品の最高の語り部ムラロが、非常に真摯に作品に対峙しながら、聴き手の心をわしづかみにし、大きく揺さぶる演奏を展開している。ロジェ・ムラロ:1959年、ヴェネチア出身の両親のもと、フランスのリヨンに生まれる。リヨンでサクソフォンを学び始めた後、独学でピアノ演奏の基礎を習得。19歳でパリ国立高等音楽院に入学し、イヴォンウ・ロリオに師事、その夫オリヴィエ・メシアンとも出会う。ほどなくメシアン演奏の第一人者のひとりとして頭角をあらわしたムラロは、2001年にメシアンのピアノ得独奏曲全曲録音を行い、各方面より絶賛を浴びた。暗譜による≪幼子イエスにそそぐ20のまなざし≫や≪鳥のカタログ≫全曲の演奏は、達成困難な偉業として迎えられると共に、自作自演のごとく楽曲の本質に迫るアプローチとしてたたえられている。長年エリアーヌ・リシュパンに師事し、モスクワのチャイコフスキー国際コンクールやパルマのリスト国際コンクールで入賞した経歴をもつムラロは、絢爛たるテクニックを誇る。その演奏はまた、常に詩情と誠実さを湛えている。夢幻と明晰さ、想像性と厳格さを併せ持つその芸術は、ムソルグスキーやラヴェル、アルベニス、ラフマニノフ、ドビュッシー、ベートーヴェン、ショパン、リスト、シューマンなど幅広いレパートリーの演奏に活かされており、ムラロはそうした音楽から、情感や色彩、敏感な起伏をみせるロマンティシズム、響きの趣などを巧みに引き出してみせる。世界屈指のコンサート・ホールからリサイタル奏者として招かれているムラロは、これまで一流の指揮者ならびにオーケストラと共演を重ねている。博識かつ、国境を越えてあらゆる音楽の世界に関心を寄せるムラロは、現在、自身のピアニストとしての経験と教育者としての知見を、パリ国立高等音楽院の学生たちに分かち与えている。
プレスラー〜モーツァルトピアノ・ソナタ全集 Vol.1
 〔第11番 イ長調「トルコ行進曲付き」K.331 /第17番 変ロ長調 K.570 /第18番 ニ長調 K.576 〕

  メナヘム・プレスラー(P)
 録音:2014年9月19日-21日。「ピアノ界の生ける伝説」、1923年生まれの巨匠ピアニスト、メナヘム・プレスラー。1955年、ボザール・トリオを結成し、世界でもっともすぐれた室内楽ピアニストとして世界で活躍を続けていたが、2007-08のシーズンのトリオ解散後は、室内楽、ソロの両方でさらなる活動を展開している。2014年4月には、庄司紗矢香とのデュオ・リサイタルで来日、優しさあふれる演奏で会場を静かな感動が包み込んだ。2014年末には、BPOのジルヴェスター・コンサートでモーツァルトのピアノ協奏曲第23番で出演、世界が再注目している最高齢の巨匠のひとり。2015年11月にはマリナー指揮NHKso. とモーツァルトのピアノ協奏曲第17番を共演する予定もある。 LA DOLCE VOLTAからの2枚目のリリースとなる今回は、モーツァルトのソナタ集。トルコ行進曲に、第17、18番という名曲ぞろいのプログラム。なんとモーツァルトのソナタを全曲録音するプロジェクトの第1弾、ということで、注目度も高まる。「モーツァルトがこれらの音符を記したその時、その瞬間の気分を再現するのは非常に難しいこと。モーツァルトは、私たちに無限の喜びと悲しみを同時に与えることができるのから。彼の音楽は決して皮相的な表現に陥りません。演奏家の使命は、モーツァルトが話す彼独自の音楽言語を、まるで自分の言語のように体得すること。これを“モーツァルト語 "と呼んでおきましょう―モーツァルト語は、フランス語や英語と同様に存在し話される言語なのだ。」とはプレスラーの言葉。豊かなイメージ、みずみずしい感性に満ち、些末な出来事や日常の緊張から解き放たれた、完全なる平静さに包まれたモーツァルト。音楽の慎ましやかな僕、プレスラー。澄み切ったポエジーと素朴さ、みずみずしい感性が裏打ちするイメージ、そして優しさが、聴く者の心を強く揺さぶる。
タリフSQ 2014年録音〜ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲集
 〔第10番 変ホ長調 Op.51 /第11番 ハ長調 Op.61 〕
 タリフSQ [ヤン・タリフ(Vn1) ロマン・パトチュカ(Vn2)
        ウラディーミル・ブカチュ(Va) ペトル・プラウゼ(Vc)]
 録音:2014年5月、聖アグネス修道院、プラハ。
シューマン弦楽四重奏曲全集 Op.41
 〔イ短調 Op.41 No.1 /ヘ長調 Op.41 No.2 /イ長調 Op.41 No.3 〕
 エルメスSQ [オメール・ブシェーズ、エリーゼ・リュウ(Vn)
        ユン=シン・チャン(Va) アンソニー・コンドウ(Vc)]
 録音:2014年6月。2008年に結成された若きカルテット、エルメス弦楽四重奏団によるシューマンの弦楽四重奏曲全曲録音の登場。一本の緊張の糸がピンと張った、非常に繊細で緻密なアンサンブルが響かせるシューマンの詩情あふれる世界に、心奪われる1枚。エルメス弦楽四重奏団は、2008年、リヨン国立音楽院のゾルターン・トートと北浜玲子(ラヴェル四重奏団)のクラスの学生で結成されたカルテット。イザイ四重奏団やラヴェル四重奏団に早くから才能を認められ、その後、アルテミス四重奏団やアルバン・ベルク四重奏団のもとで徹底的に鍛えられている。2009年、音楽院での学びを終えた翌年、リヨン国際室内楽コンクールで優勝。2011年、ジュネーヴ国際コンクールで優勝。2012年、ニューヨーク・ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションで優勝。アメリカ、アジア、ヨーロッパ各地で演奏会が予定されている、注目度抜群のカルテット。
EXTASE MAXIMA 〔極限の恍惚〕〜ワーグナー:ピアノ作品集&他作曲家によるピアノ編曲集
 ワーグナー/リスト編曲:「リエンツィ」の主題による幻想曲 S439 /イゾルデの愛の死
 ワーグナー:幻想曲 嬰ヘ短調 WWV 22 /エレジー 変イ長調 WWV 93
 ジェラール・ペソン(1958-):「トリスタンとイゾルデ」第1幕第1場〜マストの上で(水夫の歌)
 ワーグナー/アルフレッド・ジャエル(1832-1882)編曲:
  トランスクリプション Op.112 〜ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」による3つの作品より
 ワーグナー/フーゴー・ヴォルフ(1860-1903)編曲:「ワルキューレ」によるパラフレーズ

 ウィレム・ラチュウミア(P)
 録音:2013年7月。ワーグナーのピアノ2作品と、ワーグナーの楽劇に基づく5つの編曲作品集。ワーグナー若書きの幻想曲 嬰ヘ短調はフレージングやデュナーミクなどにほとんど指示がないという、演奏者の解釈次第で決まるが、ラチュウミアは説得力のある演奏を展開しており、非常に意義ある録音となっている。ワーグナーの「エレジー」は「トリスタンとイゾルデ」のための草稿から生まれた物。このディスクをしめくくるのにふさわしい作品。ものすごい技巧と優れたプログラムの、濃密な時が流れている1枚。ジェラール・ペソンの「マストの上で」は、パリ市の委嘱作品で、トリスタンの冒頭で若き水夫が歌う旋律に基づいた物。素朴さと架空の民謡のような性格に惹かれてこの作品を書いたという。
 注目は、フーゴー・ヴォルフ編曲の「ワルキューレ」。20分ほどもかかる圧巻の超絶技巧大曲。「魔の炎」は、ハープとオーケストラの演奏で聴く迫力以上のすさまじさ。それぞれの声部が、オーケストラで聴くのとは違ったかたちで響いてくるのも興味津津。ラチュウミアは、1974年、リヨン生まれ。フランス国立リヨン高等音楽院で、エリック・ハイドシェック、およびジェリー・ムティエのクラスで学ぶ。審査員満場一致、賞賛付の1等賞を獲得。修士課程にてムティエのもとでさらなる研鐕を積み、クロード・エルフェ、イヴォンヌ・ロリオ、エマールらにも薫陶を受けた。2006年オルレアン国際20世紀ピアノ音楽コンクールで第1位を受賞。現代曲の初演、メジャーなレパートリーの両方、このディスクにも見られるような斬新なプログラムで聴衆を魅了している。
シューベルト(1797-1828):
 ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959 (*) /
 ロンド イ長調 D.951 /幻想曲 ヘ短調 D.940 /
 アレグロ イ短調「人生の嵐」
フィリップ・カッサール(P)
セドリック・ペシャ(P2;*以外)
 録音:2014年2月。フィリップ・カッサールは、1962年フランス生まれ。パリ国立音楽院でドミニク・メルレとジュヌヴィエーヴ・ジョワに、またニキタ・マガロフにも師事。1985年クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール入選、1988年ダブリン国際ピアノ・コンクールで優勝。日本を含む世界中でツアーを行っている。最近の来日はラ・フォル・ジュルネ音楽祭など。ラジオ・フランスの「 Notes du Traducteur 〔解釈者の手帳〕」という音楽番組に約400回にわたって登場、自らピアノを弾きながら解説をしていくスタイルで、シューベルトについても熱い内容の番組を展開、好評を博した。このディスクに収録されているのは、シューベルトが亡くなった1828年に完成された物。体の不調と闘いながら生み出されたこれらの作品は旺盛な創作意欲に満ちている。D.959のソナタは、前年(1827年3月)に亡くなったベートーヴェンへの感謝と敬意を思わせる充実の書法の作品。カッサールは、フランスのピアニストならではの明るい音色で、シューベルト最晩年の名曲の魅力をあますところなく照らし出す。残りの3曲はデュオ作品。ローザンヌ出身のセドリック・ペシャを相手に迎えている。「人生のあらし」の冒頭の激しい和音から息もピッタリ。幻想曲 ヘ短調での耳に残るメランコリックな旋律も美しく、最後の胸を引き裂かれるような激しさまで、一気に聴かせる。
ショパン
 バラード 全曲〔第1番 ト短調 Op.23 /第2番 ヘ長調 Op.38 /第3番 変イ長調 Op.47 /第4番 ヘ短調 Op.52 〕/
 前奏曲 嬰ハ短調 Op.45 /スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54 /舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

  フィリップ・ビアンコーニ(P)
 録音:2013年10月。ドビュッシーの前奏曲集(LDV-07、2012年)に続く、ビアンコーニの当レーベル第2弾。バラードでは、各曲のスケール感を保ちつつ、感情をこめ過ぎないクールな語り手のような演奏。前奏曲や舟歌での気品、スケルツォでの軽やかさもさすが、の出来栄え。ビアンコーニは、1960年ニース生まれ。ギャビー・カサドシュ、シモーヌ・デルベール=フェリヴェ(マルグリット・ロンとロベール・カサドシュの弟子)に学んだ。第7回ヴァン・クライバーン国際コンクールで銀メダルを受賞している。1980年代には20代という若さで絶頂期のヘルマン・プライとも多数共演。また、ランパル、シュタルケル、ゲイリー・ホフマン、ガルネリ弦楽四重奏団、ターリヒ弦楽四重奏団などとの名演を展開した。プライとの共演が有名なせいか、独奏者としての名声は実力に見合っていないが、刮目すべき奏者。
チッコリーニ〜13のワルツ〔代理店記載題名:ワルツ選集〕
 シャブリエ:アルバムの綴り / ショパン:華麗なワルツ イ短調 Op.34 No.2 / ピエルネ:ウィーン風 Op.49bis
 グリーグ:思い出 Op.71 No.7 / サティ:お前がほしい / セヴラック:ロマンティックなワルツ
 シューベルト/R.シュトラウス編曲:クーペルヴィーザー・ワルツ / ドビュッシー:レントよりも遅く
 マスネ:非常にゆっくりとしたワルツ / シベリウス/作曲者編曲:悲しきワルツ Op.44
 フォーレ:ヴァルス・カプリス第3番 変ト長調 Op.59
 ブラームス:ワルツ 変イ長調 Op.39 No.5 / タイユフェール:ヴァルス・レント

  アルド・チッコリーニ(P)
 録音:2013年5月21日-24日、ボンスクール教会、パリ。使用楽器: YAMAHA 。1925年生まれで、現役ピアノの最巨匠のひとりチッコリーニ88歳の録音。3拍子の小品だけを集めたアルバムで、大半は1960年代後半の若き日に EMI に録音しており再録となるが、その深みと成熟ぶりはほとんど神の域に達している。なかでもサティ、セヴラック、マスネのピアノ曲はチッコリーニの名演でファンになった方も多い物。若き日の颯爽とした快演とは異なる悠然とした構え、何のけれんみもない、人生経験を感じさせる深々とした音色と語り口でひれ伏したくなるほどの凄さ。1曲目に収められたシャブリエの「アルバムの綴り」はさほど有名な曲ではないが、彼の作品中でも白眉の逸品。チッコリーニはしっとりと情感深く奏で、絶美。またグリーグの「思い出」は全66曲からなる「叙情小曲集」のいちばん最後の曲。いちばん最初の曲である「アリエッタ」のメロディが3拍子になって現れ意味深。
メナヘム・プレスラー
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D894
 モーツァルト:ロンド イ短調 K511
 ベートーヴェン:バガテル Op.126
メナヘム・プレスラー(P)
 録音:2013年5月22日-23日、インディアナ大学ジェイコブズ・スクール、ブルーミントン、US 。使用楽器:ハンブルク・スタインウェイ〔インディアナ大学・ブルーミントン音楽学校蔵〕。BIS からベートーヴェン、シューベルト、ショパン作品集 (BISSA-1999) がアナウンスされたばかりの巨匠プレスラー、当レーベルからもウィーン楽派の傑作3作品が登場。シューベルトの ト長調ソナタについて、プレスラーは『ある意味では、この音楽には悲劇はありません。第1楽章の「モルト・モデラート・エ・カンタービレ」は幻想曲ですが、演奏家自身がまさに「幻想曲」であることを感じ取らなければ、その性格を表現することはできません。ピアノ曲ではありますが、シューベルトはピアノを「忘れて」いると思われます。』と語っている。円熟の極みにあるからこそ成し得た奇跡的な名演。モーツァルトのロンドに関しても『この音楽にはあまりに多くの悲しみと喜びが、自分が体験しないと表現できないことがつまっています』『過去の幸福を思いだしているモーツァルトが思い浮かびます』と意味深な言葉を寄せ、一音一音に魂がこもった神の領域の演奏。ベートーヴェンも肩の力が抜けきった、天上の響き。巨匠が誘う絶美の世界。
シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888):ピアノ作品集
 夜想曲 ロ長調 Op.22 /歌曲集第3集 Op.65 〜舟歌 Op.65 No.6 /
 長調と短調による25の前奏曲集 Op.31 〜海辺の狂女の歌 Op.31 No.8 /
 大ソナタ「4つの時代」 Op.33 /
 エスキース(48のモティーフ) Op.63 より〔第4番「鐘」/第1番「幻影」/第11番「嘆息」〕
  パスカル・アモワイヤル(P)
 録音:2012年3月26日-28日。1971年生まれでシフラの直系にあたるフランスのピアニスト、パスカル・アモワイヤルによるアルカン。『アルカンのもついろいろな面を、雑多な形で見せたいと思いました。大ソナタ「4つの時代」は、その規模の大きさと巨大な形式において、ロマン派ソナタの理想として、リストの「ソナタ ロ短調」におそらく影響を与えたと思います。この大作の逆の面として、「エスキス〔素描〕」を選びました。ここでアルカンは、瞬間をつかむことができることも見せています。それから、当時の風潮に根を張っていると同時に、大変な先見性もみられる作品も数曲選びました。「舟歌」はメンデルスゾーン的であると同時にサティを予告しています。「嘆息」にはスクリャービンや、さらにはドビュッシーも感じられます。「ノクターン」はショパンの作品32に近い曲ですが、「鐘」や「前奏曲」、「海辺の愚女の歌」などは、アルカンがどれだけ現実的なもの、普通のもの、奇妙なもの、尋常ではないものに魅了されていたかが読み取れる作品となっています。』(パスカル・アモワイヤル)
アチューカロ〜シューマン(1810-1856):
 幻想曲 ハ長調 Op.17/クライスレリアーナ Op.16
ホアキン・アチューカロ(P)
 録音:2003年10月20日-25日、サンタ・マリア・デル・ボスケ教会、マドリッド。前出・旧品番: ENSAYO (SPAIN), ENY-CD-9820。 ラローチャ引退・没後のスペインを代表するピアニストの一人、アチューカロ(1936年、ビルバオ生まれ)の評価は近年ようやく日本でも高まりを見せている。ギーゼキング、ロン、マガロフらに師事し広いレパートリーを持つ彼だが、なかでもシューマンは得意とする作曲家の一人。(上記情報・表記・コメントは ENSAYO レーベル国内代理店作製の物を元にしています)。
J−P.コラール〜ショパン
 24の前奏曲 Op.28 /
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」
ジャン=フィリップ・
 コラール(P)
 録音:2013年4月9日-11日、ボンスクール教会、パリ。J−P.コラール久々の新録音が登場。独奏曲としては、1990年代初頭のリストのソナタやショパンのワルツ集 (EMI) 以来ではないだろうか。彼も2013年で65歳。もともとくせのない、爽やかな演奏を身上としていたが、近年円熟を増し巨匠の風格を見せている。彼によれば「24の前奏曲」はショパンが私小説風に素を見せすぎていて、それが羞恥心に欠けていると思われたため、最近まで避けてきた作品とのこと。満を持しての録音だけに、あるときは暴力的、あるときは後ろ向き、あるときは陽気なショパン像が浮かび上がり、甘くない新鮮な世界を満喫出来る。
タリフ四重奏団、2012年録音
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10 / ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
 タリフ〔ターリヒ〕SQ[ヤン・タリフ(Vn1) ロマン・パトチュカ(Vn2)
            ウラディーミル・ブカチュ(Va) ペーテル・プラウセ(Vc)]
 録音:2012年2月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。チェコを代表する名門、タリフ四重奏団待望のドビュッシーとラヴェル。ドビュッシーの四重奏曲はガムラン音楽の響きも垣間見えるエキゾチックな作品だが、タリフ四重奏団ならではのヴィヴィッドなアクセントと毅然とした演奏に圧倒される。ヴィオラ&チェロの中低音パートの深みのある響きも印象的。プラウゼが奏でる3楽章のチェロ・ソロは絶品。艶やかなドビュッシーから一転、ラヴェルでは繊細かつ清涼感あふれる響きで魅せてくれる。停滞することのない爽やかな音運びと、印象派絵画を思わせる柔らかくも明るい音色が素晴らしく、まさにタリフ四重奏団の真骨頂が発揮された名演と言えるだろう。タリフ四重奏団は1964年に結成されたチェコを代表するアンサンブル団体。モーツァルトの弦楽四重奏全集(LDV-100)、五重奏全集(LDV-109)が再販となり、旧メンバーの演奏が再び脚光を浴びているタリフ四重奏団だが、ヤン・タリフJr.率いる現メンバーのアンサンブルもそれに劣らず素晴らしい物。タリフ四重奏団伝統の自然な表現と爽やかな演奏はそのままに、よりロマンティックな感性にあふれる演奏が高い評価を得ている。ショスタコーヴィチやヤナーチェクの作品の録音にも取り組むなど、結成50年も間近に控えた現在もなお気鋭衰えぬタリフ四重奏団。今後の活動にも注目必至。
ドビュッシー(1862-1918):前奏曲集
 〔第1巻(全12曲)(1909-1910) /第2巻(全12曲)(1910-1912) 〕
フィリップ・ビアンコーニ(P)
 録音:2012年2月、パリ。使用楽器:ヤマハ。絶頂期のヘルマン・プライとの数々の名演でも名高い名手、フィリップ・ビアンコーニによる香り高いドビュッシー前奏曲集全曲の登場。ビアンコーニは、1960年ニース生まれ。ギャビー・カサドシュ、シモーヌ・デルベール=フェリヴェ(マルグリット・ロンとロベール・カサドシュの弟子)に学び、第7回ヴァン・クライバーン国際コンクールで銀メダルを受賞している。1980年代には20代という若さで絶頂期のヘルマン・プライとも多数共演。また、ランパル、シュタルケル、ゲイリー・ホフマン、ガルネリ弦楽四重奏団、ターリヒ弦楽四重奏団などとの名演を展開した。「野を渡る風」の、まさに吹き抜ける風を思わせる絶妙なテンポと音色、「音と香りは夕べの〜」で魅せる詩的な世界、センスあふれる「花火」など、一曲一曲がフランスのエスプリをまとった非常に魅力の演奏。
アルド・チッコリーニ
 モーツァルト(1756-1791):幻想曲 ハ短調 KV.475 /ピアノ・ソナタ第14番 ヘ長調 KV.332
 クレメンティ(1752-1832):ピアノ・ソナタ ト短調 Op.34 No.2
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 ハ短調 KV.457
  アルド・チッコリーニ(P)
 録音:2011年12月、改革派受胎告知教会、パリ。使用楽器:ベヒシュタイン。奇跡的ともいえるような澄みきったモーツァルト:ソナタ集(LDV-03)に続く、チッコリーニ(1925年8月15日生まれ)の La Dolce Volta レーベル第2弾、86歳の演奏だが、今回も期待が高まる。まずこのアルバムで注目なのが、クレメンティのソナタ。クレメンティといえば、ピアノ学習者なら誰でも習う「グラドゥス・アド・パルナッスム」練習曲集ばかりが有名だが、そのピアノ・ソナタも、規模も大きく、また作風も当時の最先端をいくものばかり。この ト短調Op.34 No.2も演奏時間22分ほどの非常に充実した作品。チッコリーニがこの作品を知ったのはホロヴィッツのレコードだったという。聴いてその美しさに衝撃を受け、いわば一目ぼれして、楽譜屋に飛んで行って楽譜を購入し、夜通し楽譜を読んだと言う。チッコリーニは好んでこの作品をよく演奏しているというが、そのことがよく感じられる演奏。第1楽章冒頭の印象的な序奏、続く疾走するような情熱のパッセージ、第2楽章での慰め、第3楽章の哀しみをたたえた情熱が疾駆する様子など、圧巻の説得力。この情熱と意欲に満ちた大曲に、チッコリーニという素晴らしい奏者による新録音が生まれたことは嬉しい限り。モーツァルトはクレメンティのことを批判していたが、チッコリーニは、「幻想曲」 ハ短調K475およびソナタ ハ短調K457、そしてこの「悲劇的ともいえる」クレメンティのソナタ ト短調は、そのドラマ性でつながっている、したがってこのようなプログラムを組んだ、とも語っている。冒頭収録のモーツァルトの幻想曲 ハ短調および ハ短調のソナタは、チッコリーニが60歳の頃、レパートリーに加わった作品ということ。幻想曲での、ゆったりとしていながら、絶えず音楽が流れている自然さは、さすが巨匠チッコリーニ。 ハ短調終楽章の気品に満ちた愁いは、ほかではなかなか聴くことはできないかもしれない。 ヘ長調ソナタも、シンプルな音型の伴奏の一音一音までが磨き抜かれた美しさ。カチッとしたテンポ、そして終楽章の華麗なパッセージも鮮やかに決まっている。年齢を重ねてなお磨かれてゆくチッコリーニのピアノ。ベヒシュタインのあたたかみのある音色とともに、チッコリーニの芸術にどっぷりと浸ることのできる1枚。
メンデルスゾーン(1809-1847):チェロとピアノのための作品集
 ソナタ〔第2番 ニ長調 Op.58 /第1番 変ロ長調 Op.45 〕/
 協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17/アルバムの綴り Op.117/無言歌 ニ長調 Op.109
  ゲイリー・ホフマン(Vc;*) ダヴィド・セリグ(P)
 録音:2011年11月、パリ。使用楽器:アマティ、1662年製作(*)。「音の美しさ、完璧なテクニック、高度な芸術性」と世界が絶賛するゲイリー・ホフマンのチェロで聴くメンデルスゾーン作品集。ソナタ第2番の歌い出しなど、実に品があり、メンデルスゾーンならではの瑞々しさに満ちたピアノとの掛け合いも絶品。なお、このソナタ第2番は、ロシアの貴族でチェロの腕もなかなかだったというウィルホルスキ伯爵に献呈されているが、この伯爵が、ホフマンが使用している1662年製のアマティの楽器を所有していたという。メンデルスゾーンが念頭に置いていたチェロの音色がこのアマティのものだったことは十分に考えられることを思うと、よりひとしおこの演奏が輝いて聴こえてくる。メンデルスゾーンの天才の結晶的な作品の数々をゆっくり堪能したい。
 ホフマンは、15歳でロンドンのウィグモアホールでデビュー。その後ニューヨークに渡り、22歳でインディアナ大学音楽コースの最年少教授に迎えられる。1986年、パリのロストロポーヴィチ国際チェロコンクールでの優勝を皮切りに、国際的な活動を展開している。また、伝統的なチェロのレパートリーはもとより、現代音楽にも造詣が深く、チェロ協奏曲の献呈作品も多数ある。ニューヨーク・リンカーンセンター室内楽協会から定期的に招待されるなど、室内楽奏者としても活躍。1990年からパリに居を構えている。
 ピアニストのダヴィッド・セリグはオーストラリア生まれ。ソリストとしてはもちろん、室内楽演奏家、伴奏ピアニストとして、世界中で情熱的な演奏活動を繰り広げているピアニスト。1976年からパリ国立高等音楽院でチッコリーニに師事した後、ジェフリー・パーソンズとグィド・アゴスティのもとでさらに研鑽を積んだ。これまでに、シドニー国際ピアノコンクール、ハーグ国際ピアノコンクール(伴奏部門)で賞を得ている。
J.S.バッハトランスクリプションズ
 オルガン・コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV.659(弦楽四重奏+ピアノ編成)/
 オルガン・コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV.639(弦楽三重奏編成)/
 カンタータ「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV.12〜シンフォニアと合唱(弦楽四重奏+ピアノ編成)/
 モテット「 主にむかいて新しき歌をうたえ」BWV.225(弦楽四重奏+ピアノ編成)/
 平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第9番 ホ長調 前奏曲とフーガBWV.854(弦楽三重奏編成)/
 音楽の捧げものBWV.1079〜6声のリチェルカーレ(弦楽四重奏+ピアノ編成)/
 パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826より(弦楽三重奏編成)/
 マタイ受難曲〜アルトのアリア「主よ、憐れみたまえ」(*)(ピアノ独奏編成)/
 パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582(弦楽四重奏+ピアノ編成)/
 御身がともにあるならば BWV.508(ヴィオラ+ピアノ編成)

  アンサンブル・コントラスト
 [アルノー・トレット(Vn) マリア・モスコーニ(Va) アントワーヌ・ピエルロ(Vc)
  ヨハン・ファルジョー(P/編曲) カロル・ベッファ(P/編曲;*)]
 録音:2011年10月。2000年に結成された気鋭のアンサンブル、アンサンブル・コントラスト。これまでにもピアソラ作品などを編曲したディスクなどでその抜群をセンスと技量で聴かせてくれた。当盤はバッハの名曲を室内楽編成やピアノ・ソロ編成に編曲した物。ヴァイオリンはガット弦にバロック弓を用いたバロック・ヴァイオリン、ヴィオラはバロックとモダーンの中間、チェロはモダーン楽器を用いての演奏。時代や様式、すべてを越えた、彼ら独自の世界のニュアンスをたのしむことができる1枚。
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 〔第11番 イ長調「トルコ行進曲」K.331/
  第2番 ヘ長調 K.280/
  第13番 変ロ長調「リンツ」K.333〕
アルド・チッコリーニ(P)
 録音:2011年5月。使用楽器:ベヒシュタイン。1925年8月生まれ、録音当時85歳のチッコリーニによるモーツァルト最新録音。第11番の第1楽章のゆったりとしたテンポ設定はもはや巨匠にしか許されない聖域。神々しさと美しさに満ちた世界。トルコ行進曲はらくらくとしていながら一寸の乱れもなく、それでいてちょっとたどたどしさが漂うリズムのユーモラスな感じも見事に決まっていて、完璧。モーツァルトの音楽には「遊び心や芝居っ気がある」と語るチッコリーニ。モーツァルトが作品中にちりばめた、思わずクスッと笑ってしまうような箇所を実に自然に引き出している。モーツァルトが18歳の時に書いた ヘ長調のソナタの第2楽章の哀愁を帯びたアダージョは感涙物。やはり茶目っけのあるアウフタクトで始まる「リンツ」の冒頭もノックアウト物。巨匠チッコリーニが愛器ベヒシュタインを完璧に手中におさめて語りかけてくる。
LDV-02
廃盤
フランツ・リスト
 「詩的で宗教的な調べ」より〔アンダンテ・ラクリモーソ/葬送〕/メフィスト・ワルツ第1番/悲しみのゴンドラ/
 小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ/水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ/子守歌

  クレール・シュヴァリエ(P)
LDV-01
廃盤
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 フレデリク・アース(Cemb)
LDV-400
(17CD)
廃盤
アンドレ・イゾワール(Org)〜J.S.バッハ:オルガン作品集

 アンドレ・イゾワール(Org)
LDV-381
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(4CD)
2CD価格
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集(全48曲)
  〔第1巻(ベーレンライター版)(*) /第2巻(ヘンレ版)(#) 〕
 セドリック・ペシャ(P|使用楽器:スタインウェイD、1980年代制作|調律:不均等律
 録音:2017年4月18日-22日(#)、2017年8月26日-30日(*) 。#当初品番を LDV-38 とご案内していましたが、代理店から上記へ変更された旨アナウンスがありました。7歳か8歳の時に母から「平均律クラヴィーア曲集」の楽譜を送られて以降、時間をかけてバッハの鍵盤作品をまんべんなく習得、チェンバロやクラヴィコードでも弾いたというペシャ。アンドレアス・シュタイアーにも薫陶を受け、カンタータ全曲にも向きあい、バッハを崇拝してやまないという。ペシャは、2002年、ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールで第1位に輝いた、スイスとフランスの国籍を持つローザンヌ出身のピアニスト。この録音にはすべて暗譜で臨んだといい、開放的なロマンティシズム漂うペシャならではのバッハとなっている。楽器についてのペシャのコメント(ライナーノートより)80年代のスタインウェイD 型。アンドラーシュ・シフが定期的に録音で用いているピアノで、実に優れたカンタービレの効果を期待出来る。楽器選びの際、私にとって音の持続は重要なポイントだった。ただし極めてピアノらしい楽器だったので、不均等律による調律をリクエストした。等分平均律が用いられていなかったバッハの時代には、それぞれの調性が特異な性格を有していたから。
J.S.バッハ:コラール集
 テ・デウム〔主なる神よ汝をわれらは頌めまつらん BWV.725 /他〕
 11のオルガン・コラール集
  〔いと尊きイエスよ、われらはここに集いて BWV.731 /キリストは死の縄目につながれたり BWV.695 /
   尊き御神の統べしらすままにまつろい BWV.690 /いまぞ喜べ、汝らキリストの徒よ BWV.734 /
   天にまするわれらの父よ BWV.737 /われ汝に別れを告げん BWV.736 /イエスよわが喜び BWV.713 /
   アダムの堕落によりてことごとく腐れたり BWV.705 /われら皆一なる神を信ず BWV.765 /
   主イエス・キリスト、神のひとり子 BWV Anh55 /深き淵より、われ汝に呼ばわる BWV.686〕

 アンドレ・イゾワール(Org) モーリス・ブルボン指揮
 アンサンブル・ヴォーカル・メタモルフォーゼ、アンサンブル・ヴォーカル・チェリ&テッラ
 録音:2000年、サン・トマ・ダカン教会、パリ| (P) 2000 |原盤・旧品番: Calliope, CAL-9722, CAL-5722 。十数年振りの単売品再発。バッハの「テ・デウム」?と思われるのは当然。この曲は「テ・デウム・ラウダームス」のドイツ語訳コラール「主なる神、われら汝をたたえん」を冒頭に、バッハの作品を配列して仕立て上げたもの。オルガンの荘厳な雰囲気、絶対的な力が遺憾なく発揮された一枚。イゾワールの熟練の技術と音楽性が堪能できる。
LDV-301
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限定盤
ドビュッシー(1862-1918):前奏曲集
 〔第1巻(1909-10) /第2巻(1910-12) 〕
フィリップ・ビアンコーニ(P)
 録音:2012年2月、パリ。使用楽器:ヤマハ。当レーベル2018年カタログ付限定盤。通常盤: LDV-07 。
LDV-300
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限定盤
2017カタログ付〜ショパン:ポロネーズ集
 Op.26, Op.40, Op.44, Op.61「幻想」
パスカル・アモワイヤル(P)
 録音:2015年4月27日-30日、パリ。通常版: LDV-25 。2017年 LA DOLCE VOLTA レーベル・カタログ付。
LDV-280
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価格帯:B
タリフSQ 〜メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集 (旧・全集 Vol.1 )
 〔第4番 ホ短調 Op.44 No.2 (1837) /第5番 変ホ長調 Op.44 No.3 (1838) /第3番 ニ長調 Op.44 No.1 (1838) 〕
 タリフ〔ターリヒ〕SQ [ヤン・タリフ Jr. 、ペトル・マセチェク(Vn)
                 ヴラディーミル・ブカチュ(Va) ペトル・プラウセ(Vc)]
 録音:2000年3月〔別資料では2000年12月20日、あるいは2001年6月〕、アルコ・ディーヴァ(・ドモヴィナ)・スタジオ、プラハ、チェコ/ (C) 2001? 。原盤・旧品番: CALLIOPE, CAL-9302 [CAL-5302] 。全集: LA DOLCE VOLTA, LDV-115/17 (3CDs) 。
LDV-279
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価格帯:B
タリフSQ 第1回録音、初CD化〜モーツァルト
 セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」/
 3つのディヴェルティメント〔ニ長調 K.136 /変ロ長調 K.137 /ヘ長調 K.138 〕/
 アダージョとフーガ ハ短調 KV 546
 タリフ〔ターリヒ〕SQ [ペトル・メッシェレウル、ヤン・クヴァピル(Vn)
                ヤン・タリフ(Va) エフジェン・ラッタイ(Vc)]
 録音:1977年6月。原盤 CALLIOPE 。初CD化。彼等はモーツァルトの全集を1984年-1993年にかけて録音したが、上記の曲目は1992年と1993年に再録音されており、これは第1回録音にあたる。
LDV-278
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価格帯:B
タリフSQ 〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op.130 /大フーガ 変ロ長調 Op.133
 タリフ〔ターリヒ〕SQ [ペトル・メッシェレウル、ヤン・クヴァピル(Vn)
                ヤン・タリフ(Va) エフジェン・ラッタイ(Vc)]
 録音:1977年6月、ノートルダム・ドゥ・リバン教会、パリ、フランス。原盤: CALLIOPE 。全集: LA DOLCE VOLTA, LDV-121/27 (7CDs) 。国内代理店は『初CD化』と記載しているが、誤りと思われる。『録音の場に、ボヘミアの偉大なる伝統を最初に持ち込んだのがターリヒ弦楽四重奏団である。ベートーヴェンが試みたさまざまな様式に取り組む際の彼らの鋭い音楽観や、非の打ちどころのない音楽性、生まれながらに持ち合わせた即興へのセンス、そしてとくに、極限までにドラマティックな楽譜の読みの深さは、いつになってもセンセーショナルだ。』(英グラモフォン誌/年月不明)
LDV-263
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価格帯:B
タリフSQ 〜ショスタコーヴィチ
 ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57 (1940) (*) /弦楽四重奏曲第8番 ハ短調Op.110 (1960)
  ヤコフ・カスマン(P;*) タリフSQ

 タリフ〔ターリヒ〕SQ [ヤン・タリフ Jr. 、ペトル・マセチェク(Vn)
                 ヴラディーミル・ブカチュ(Va) ペトル・プラウセ(Vc)]
 録音:2001年11月、アルコ・ディーヴァ(・ドモヴィナ)・スタジオ、プラハ、チェコ/ (C) 2002? 。原盤・旧品番: CALLIOPE, CAL-9320 [CAL-5320] 。
LDV-260
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価格帯:B
タリフSQ 〜ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ(1801-1866):弦楽四重奏曲全集
 〔第1番 ホ短調 Op.61 (1834? /1835出版) /第2番 イ長調 Op.62 (1834? /1836出版) /
  第3番 ト長調 Op.90 (1834? /1838出版) 〕
  タリフ〔ターリヒ〕SQ [ヤン・タリフ Jr. 、ペトル・マセチェク(Vn)
                 ヴラディーミル・ブカチュ(Va) ペトル・プラウセ(Vc)]
 録音:2005年3月、アルコ・ディーヴァ・スタジオ、プラハ、チェコ / (C) 2006 。原盤・旧品番: CALLIOPE, CAL-9357 カリヴォダはプラハで生まれ、21歳からドナウエッシンゲンのカール・エゴン2世の元で、カペルマイスターおよび宮廷作曲家として活躍した。知名度こそ低いものの、オペラや交響曲を含む数多くの作品を残し、特に小品ジャンルでは、「ハウス・ミュージック」の普及に貢献した。当盤の3つの四重奏曲は、ペータース社から依頼されたもの。条件は「第1ヴァイオリンのコンチェルトにならず、音楽がどこにも偏らないようにそれぞれの楽器にうまく分割され、モーツァルトのような美しい様式」でできた四重奏曲というものだった。それに対して、作品を仕上げたカリヴォダは、「この四重奏曲集は、あなたの希望に叶っていると思うし、あなたに喜んでもらうだけでなく、あらゆる音楽愛好者に楽しんでもらえるだろう」という自信たっぷりの応答ぶり。たしかに、あたたかさと洗練された軽やかさが耳に心地よい作品が揃っている。安定した技巧と秀でた表現力でボヘミア作品ならお手のもののタリフ四重奏団が、作品の魅力を最大限に引き出している。
LDV-258
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価格帯:B
タリフSQ 〜ハイドン:「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」Op.51
 タリフ〔ターリヒ〕SQ [ペトル・メッシェレウル、ヴラディーミル・ブカチュ(Vn)
                ヤン・タリフ(Va) エフジェン・ラッタイ(Vc)]
 録音:1995年6月、ティボール・ヴァルガ財団、シオン、スイス/ (C) 1996 。 原盤・旧品番: CALLIOPE, CAL-9250 , CAL-5250
LDV-256
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価格帯:B
タリフSQ 〜ヤナーチェク&シュールホフ
 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲〔第1番「クロイツェル・ソナタ」/第2番「内緒の手紙」〕
 シュールホフ:弦楽四重奏曲第1番(#)
  タリフ〔ターリヒ〕SQ [ヤン・タリフ Jr. 、ペトル・マセチェク(Vn)
                 ヴラディーミル・ブカチュ(Va) ペトル・プラウセ(Vc)]
 録音:2004年12月(無印)、2005年3月(*)、 以上 プラハ、チェコ / (C) 2005 。原盤・旧品番: CALLIOPE, CAL-9333 ヤナーチェクの第1番の白熱した演奏に心打たれる。シュールホフの弦楽四重奏曲も冒頭からかっこよさ満点、この作曲家独特の現代味と民族的な味が融けあった世界を満喫できる。
LDV-254
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価格帯:B
アメリカのボヘミア人〔旧題〕〜ドヴォルジャーク
 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」/
 弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 Op.97「アメリカ」(*)
  タリフ〔ターリヒ〕SQ [ヤン・タリフ Jr. 、ペトル・マセチェク(Vn)
                 ヴラディーミル・ブカチュ(Va) ペトル・プラウセ(Vc)]

  イジー・ジグムント(Va;*)
 録音:2002年1月(無印) 、2002年4月(*) 、以上 アルコ・ディーヴァ・スタジオ、プラハ、チェコ / (C) 2002 。原盤・旧品番: CALLIOPE, CAL-9331 。弦楽四重奏曲は、当団2回目の録音。同じ表題を持つ2作品。五重奏の主題はネイティヴ・アメリカンの歌の断片を変形したもので、曲にはボヘミアとアメリカの雰囲気がともに豊かにあふれている。
LDV-253
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価格帯:B
タリフSQ 〜ブラームス:弦楽六重奏曲集〔第1番 変ロ長調 Op.18 (*) /第2番 ト長調 Op.36 (#) 〕
 タリフ〔ターリヒ〕SQ [ヤン・タリフ Jr. 、ペトル・マセチェク(Vn)
                ヴラディーミル・ブカチュ(Va) ペトル・プラウセ(Vc)]

 ヨゼフ・クルソニュ(Va) ミハル・カニュカ(Vc)
 録音:2006年9月(*) 、2007年1月(#) 、以上 アルコ・ディーヴァ・スタジオ、プラハ、チェコ / (C) 2007 。原盤・旧品番: CALLIOPE, CAL-9369 タリフ SQ がついに録音した弦楽六重奏曲。ブラームスの作品のなかでもとりわけ甘美で、是非タリフSQの演奏で聴いてみたいもののひとつだった。プラジャークSQからヴィオラのクルソニュ、チェロのカニュカが助演、艶に満ちた音楽に仕上げている。
LDV-201
廃盤
2016年カタログ付〜J.S.バッハ:オルガン傑作集
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565 /トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564 /
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV 538「ドリア調」/アリア ヘ長調 BWV 587 /
 幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542 /トリオ ニ短調 BWV 583 /トッカータとフーガ ヘ長調BWV 540

  アンドレ・イゾワール(Org)
LDV-200
廃盤
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080 アンドレ・イゾワール(Org)
ピエール・ファラゴ(補助Org)
LDV-179
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(13CD)
シューマン:ピアノ独奏曲全集
 蝶々 Op.2 /ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11 /パガニーニのカプリスによる6つの練習曲 Op.3 /謝肉祭 Op.9 /
 クララ・ヴィークの主題による即興曲 Op.5 /ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 /アベッグ変奏曲 Op.1 /
 ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6 /4つのピアノ曲 Op.32 /4つの行進曲 Op.76 /アレグロ ロ短調(1853) /
 ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.14 (1853) + 補遺:スケルツォ(I) (1866) /花の曲 Op.19 /6つの間奏曲 Op.4 /
 フゲッタ形式による7つの小品 Op.126 /子供の情景 Op.15 /クライスレリアーナ Op.16 /トッカータ Op.7 /
 主題と変奏 変ホ長調 -最後の楽想による幻覚の変奏曲 (Anh.F 39) /交響的練習曲 Op.13 (1837) + 補遺/
 森の情景 Op.82 /幻想曲 Op.17 /夜曲集 Op.23 /暁の歌 Op.133 /3つの幻想的小品 Op.111 /アラベスク Op.18 /
 子供のためのアルバム Op.68 + 補遺/幻想小曲集 Op.12 /ガニーニのカプリスによる6つの演奏会用練習曲 Op.10 /
 ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22 + プレスト・パッショナート/子供のための3つのピアノ・ソナタ Op.118 /
 娘エリーゼの思い出/ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲(Anh.F 25) /フモレスケ Op.20 /
 娘ユーリエの思い出/娘マリーの思い出/3つのロマンス Op.28 /ノヴェレッテ Op.21 /アルバムの綴り Op.124 /
 色とりどりの小品 Op.99 /5つのアルバムの綴り/4つのフーガ Op.72

  ダナ・チョカルリエ(P)
 録音:2012年3月7日、10月23日-24日、2013年3月12日-13日、10月15日、2014年5月13日-14日、12月9日-10日、2015年6月9日、11月18日-19日、2016年6月8日、10月26日、在仏ルーマニア大使館、パリ、すべてライヴ。使用楽器: YAMAHA CFX 。 リパッティ、クララ・ハスキルらの流れをくむルーマニア・ピアノ楽派のダナ・チョカルリエによる、シューマンの全曲録音の登場。チョカルリエは、ルーマニアに生まれ、フランスでドミニク・メルレやプルーデルマッハーに師事。1996年のローベルト・シューマン国際コンクールで第2位を受賞、その後も様々なコンクールで入賞している。2017年1月、ヤマハ・アーティスト・サービス・ヨーロッパより“ヤマハ・コンサート・ピアニスト "に任命された。チョカルリエは、協奏曲のソリスト、リサイタル奏者、室内楽奏者として定期的に舞台に立っている。またラジオ局フランス・ミュジークとの関係は深く、ジャン=ピエール・デリアンの番組 “音楽家のアトリエ "のために、2002年から2014年までシューマンの作品を演奏し続けた。現在、リヨン国立高等音楽院とパリ・エコール・ノルマル音楽院の教授として後進の育成にも励んでいる。「シューマンの音楽を演奏するということは、奏者が自らの声を、疑問を投げかける彼の声に重ねることである〜シューマンにとって腹心のような存在といえるピアノは、彼自身の心の内奥にある想いを受け止めてくれる楽器であった。“音楽は、誰も私に与えることができないものを、私に授けてくれる。なぜならピアノは、私が音楽に置換しうるあらゆる高尚な感情を、私のために語ってくれるのだから "(1828年付のシューマンの手紙より)」(ライナーノーツより)。アンドレ・ブクレシュリエフに「あなたは真のシューマン弾きだ。イヴ・ナットを彷彿させる」と称された、ダナ・チョカルリエによる、5年がかりのシューマン・プロジェクトがここに結晶した。なお、この全曲演奏では、純粋なピアノ曲のみが選曲されている。ペダル・ピアノ(ピアノとオルガンの中間に位置する楽器)のための作品は収録されていない。ペダル・ピアノの楽器を用いての録音が難しく(楽器は博物館などにあるけれど)、ドビュッシーらによる素晴らしい編曲もあるけれども、シューマンの原曲とは隔たりがある、というチョカルリエの考えによる物。
イゾワール|フランス・オルガン音楽の黄金期〜フランク(1822-1890):オルガン作品全集
 幻想曲〔イ短調/ハ短調〕(*) /祈り(*) /カンタービレ(*) /交響的大曲 嬰ヘ短調(*) /
 前奏曲、フーガと変奏(#) /コラール〔第1番 ホ長調/第2番 ロ短調/第3番 イ短調〕(#) /
 英雄的小品 ロ短調(#) /終曲 変ロ長調(#)

アンドレ・イゾワール(Org)
 録音〔使用楽器〕:1975年、聖母被昇天教会、リュソン、フランス〔カヴァイエ=コル、1857年製作〕。 既出: LDV-147/52 (6CDs) の分売。 原盤・旧品番: Calliope, CAL-1919/21 [3LPs], CAL-9920/21 [2CDs], CAL-5920 [1CD] (*), CAL-5921 [1CD] (#) 。
LDV-170
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(6CD)
ブラームス:ピアノ独奏作品全集
 スケルツォ 変ホ短調 Op.4 /ピアノ・ソナタ〔第2番 嬰ヘ短調 Op.2 /第1番 ハ長調 Op.1 /第3番 ヘ短調 Op.5 〕/
 シューマンの主題による16の変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9 /ハンガリーの歌による13の変奏曲 ニ長調 Op.21 No.2 /
 4つのバラード Op.10 /創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21 No.1 /変奏曲 Op.18 /
 ヘンデルの主題による25の変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24 /パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 Op.35 /
 16のワルツ Op.39 /ハンガリー舞曲集/8つの小品 Op.76 /2つのラプソディ Op.79 /7つの幻想曲 Op.116 /
 3つの間奏曲 Op.117 /6つの小品 Op.118 /4つの小品 Op.119

  ジョフロワ・クトー(P)
 録音:2015年4月19日-24日、7月5日-11日、、8月3日-8日、四季劇場、グラディニャン。2005年ブラームス国際コンクールで優勝したジョフロワ・クトーによる、ブラームスのピアノ独奏作品全集。13歳の時に「6つの小品 Op.118」 を弾いたのがブラームスとの最初の出会いであったというクトーは、パリ国立高等音楽院への入試もブラームス「7つの幻想曲 Op.116」を演奏し難なく入学、その後ブラームス国際コンクールで優勝し、最初に録音した作曲家もブラームスという生粋のブラームス弾き。作曲家への深い理解を育むのは、「情熱と時間」であると語るクトー。本全集は、長年に渡りブラームスの音楽を演奏・探求し、自問を繰り返しながら、この音楽と共に歩んできたクトーが満を持して録音した、壮大なプロジェクト。
 #廃盤、流通在庫限り。
LDV-153
[LDV-153.7]
(15CD)
廃盤
アンドレ・イゾワール(Org)〜J.S.バッハ:オルガン作品集大成
イゾワール|フランス・オルガン音楽の黄金期〜
 グリニー:オルガン作品全集&ルベーグ:オルガン作品集

 ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):オルガンのためのミサ(*) /5つの讃歌(#)
 ニコラ・ルベーグ(1631頃-1702):エレヴァシオン ト調(*) /サンフォニー ヘ短調(*)

  アンドレ・イゾワール(Org)
 録音〔使用楽器〕:1972年、 サン=ジャック&サン=クリストフ聖堂、ウダン、イヴリーヌ県〔ルイ=アレクサンドル・クリコ、1739年製作(1969-1972修復)〕(*) |1972年、聖堂、サン=マクシマン=ラ=サント=ボーム、ヴァール県〔ジャン=エスプリ・イスナール&ジョセフ・イスナール、1772-1774年製作〕(#)、すべてフランス( LP, CD 共、 Calliope レーベルから発売されていた際の(*)の録音場所、使用オルガンは「サン・ピエール大聖堂、ポワティエ、ヴィエンヌ県〔フランソワ=アンリ・クリコ、1791年製作〕」となっていた)。 既出: LDV-147/52 (6CDs) の分売。 原盤・旧品番: Calliope, CAL-1910 [LP] (*), CAL-1911 [LP] (*), CAL-1912 [LP] (#), CAL-9911/12 [2CDs], CAL-3911/12 [2CDs] 。 CAL-3911/12 に含まれていたマルシャンの作品は、当盤には含まれていない。 国内代理店が記載した使用楽器の建造年代は全て間違っていたので当店で修正した。
イゾワール|フランス・オルガン音楽の黄金期〜F.クープラン:オルガン作品全集
 &ジュリアン、ダングルベール、L.クープラン、ティトルーズ:オルガン作品集

 フランソワ・クープラン(1668-1733):教区のためのミサ(*) /修道院のためのミサ(#)
 ジル・ジュリアン(1650-1703):前奏曲 / ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):四重奏曲
 ルイ・クープラン(1626-1661) (**) :シャコンヌ/バスク風のブランル/幻想曲/パッサカリア
 ジュアン・ティトルーズ(1563-1633) (+) :
  来れ精霊よ/パンジェ・リングァ/アヴェ・マリス・ステラ/エクスルテト・チェルム

 アンドレ・イゾワール(Org)
 録音〔使用楽器〕:1972年-1973年、サン・ジョルジュ・ド・ブケノム聖堂、サール=ユニオン、バ=ラン県〔1717年建造|ジャン=ジョルジュ・クーニッグ、1967年修復〕(*) |ボン・パストゥール教会、アンジェ、メーヌ=エ=ロワール県〔ジャン=ジョルジュ・クーニッグ、1972年製作〕(#)、サン=ジュルマン=デ=プレ聖堂、パリ〔エルファー=エルマン、1973年製作〕(無印/+/**) 、すべてフランス( Calliope レーベルから発売されていた際の録音データには差異があり、(*)がサン=ジュルマン=デ=プレ聖堂、パリでの録音、(#/+)が1979年[CD〔一部〕]、サン・ジョルジュ・ド・ブケノム聖堂、サール=ユニオンでの録音、(無印/**)がボン・パストゥール教会、アンジェでの録音となっていた)。 既出: LDV-147/52 (6CDs) の分売。 原盤・旧品番: Calliope, CAL-1902 [LP] (+), Calliope, CAL-1904 [LP] (無印), CAL-1905 [LP] (**), CAL-1907 [LP] (*), CAL-1908 [LP] (#), CAL-9907/08 [2CDs] (*/#/+), CAL-9908 [CD] (#/+), CAL-3907/08 [2CDs] (*/#/+)。
LDV-147/52
[LDV-147.2]
(6CD)
廃盤
アンドレ・イゾワール〜フランス・オルガン音楽の至宝
LDV-121/27
[LDV-121.7]
(7CD)
廃盤
タリフSQ 〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
J.S.バッハオルガン作品集(協奏曲、トリオ・ソナタ、オルガンと管弦楽のための作品)
 協奏曲 ニ短調 BWV.1052a (*) /ソナタ(トリオ・ソナタ)第3番 ニ短調 BWV.527 (#) /協奏曲 ハ長調/
 ソナタ(トリオ・ソナタ)第2番 ハ短調 BWV.526 (#) /
 シンフォニア ニ長調(カンタータ「われら汝に感謝す、神よ、われら汝に感謝す」BWV.29〜第1曲)(*) /
 協奏曲 ニ短調 BWV.1059a(カンタータBWV.35より)(*) /ソナタ(トリオ・ソナタ)第4番 ホ短調 BWV.528 (#) /
 協奏曲 ト長調 BWV.592(ヨーハン・エルンスト公子自作のヴァイオリン協奏曲の編曲)/
 ソナタ(トリオ・ソナタ)第5番 ハ長調 BWV.529 (#) /
 協奏曲 イ短調 BWV.593(ヴィヴァルディ「調和の霊感第8番」の編曲)/
 協奏曲 ニ短調 BWV.596(ヴィヴァルディ「調和の霊感 Op.3 No.11」の編曲)/
 ソナタ(トリオ・ソナタ)第6番 ト長調 BWV.530 (#) /協奏曲 ニ長調 BWV.1053a (*) /
 協奏曲 ハ長調 BWV.595(ヨーハン・エルンスト公子のヴァイオリン協奏曲)/
 ソナタ(トリオ・ソナタ)第1番 変ホ長調 BWV.525 (#)

  アンドレ・イゾワール(Org) マルタン・ジェステル指揮ル・パルルマン・ドゥ・ミュジーク(*)
 録音:1979年(#)、1988年(無印)、1993年(*)。原盤: CALLIOPE 。旧単売: 旧品番:CAL-9720 (*), CAL-3720 (*), CAL-3720 (*) 。(*)以外はバッハ「オルガン作品全集」(15CDs) からの分売だが、同一カップリングの既出単売CDは無いと思われる。『教会に入って、暗がりの中できらきらと輝く金属製のパイプを見て、たったひとりの人間がこれらすべてを鳴らしているところを想像すれば、おそろく、誰もがその人間になりたいと思うに違いない。オルガンは人を虜にする楽器ということを認めざるを得ないだろう。』(アンドレ・イゾワール)
 イゾワールの Calliope 録音から、バッハを選りすぐってBOX化。
イゾワールは1935年ザン=ディズィエ生まれ。セザール・フランク音楽院でオルガンをエドゥアール・スーベルビエルに、ピアノをジェルメーヌ・ムニエに学んだ。オランダ・ハーレムのコンクールでは、1966、67、68年と3年連続で一位に輝き、「チャレンジ賞」受賞。サン・ジェルマン・デ・プレ教会の名誉オルガニスト。今や世界的なオルガンの巨匠の一人。彼によるバッハは、人を威圧するような緊張感はなく、聴いていて包み込まれるような心地よい物。巨匠の風格漂うバッハの名演の数々をお楽しみいただきたい。
LDV-115/17
[LDV-115.7]
(3CD)
廃盤
タリフSQ 〜メンデルスゾーン弦楽四重奏曲全集
LDV-112/14
[LDV-112.4]
(3CD)
廃盤
モーツァルト:管楽合奏のためのセレナードとディヴェルティメント集
  エリク・ボド指揮アンサンブル・フィリドール
LDV-109/11
[LDV-109.1]
(3CD)
廃盤
タリフ〔ターリヒ〕SQ〜モーツァルト:弦楽五重奏曲全集
LDV-107/08
[LDV-107.8]
(2CD)
廃盤
フランツ・リスト
 バラード第2番 ロ短調/詩的で宗教的な調べ(全曲)/
 愛の夢〜3つの夜想曲/ロマンス/忘れられたロマンス
パスカル・アモワイヤル(P)
 録音:2007年5月。前出:CALLIOPE, CAL-9371〔廃盤〕。
LDV-1006
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[LDV-100.6]
(7CD)
3.5CD価格
モーツァルト:弦楽四重奏曲全集
 〔第2番 K.155 (*) /第3番 K.156 (*) /第4番 K.157 (*) /第5番 K.158 (*) /第6番 K.159 (*) /
  第7番 K.160 (*) /第8番 K.168 (#) /第9番 K.169 (#) /第10番 K.170 (#) /第11番 K.171 (#) /
  第12番 K.172 (#) /第13番 K.173 (#) /第14番 K.387 (+ )/第15番 K.421 (+) /第16番 K.428 (**) /
  第17番 K.458「狩り」(**) /第18番 K.464 (##) /第19番 K.465「不協和音」(##) /第20番 K.499 /
  第21番 K.575 /第22番 K.589 (#) /第23番 ヘ長調 K.590 (#) /第1番 K.80 (+) 〕

 タリフ〔ターリヒ〕SQ
 録音:1983年(##)/1984年(+)/1985年(**)/1992年(#)/1993年(*)。前出:CALLIOPE, CAL-3241 [CAL-3241.8 / 8CDs ](他に分売 [CAL-9241〜9248、後に CAL-5241〜5248/他] もあったが、基本的に廃盤)。今回は併録されていたセレナード等の他曲を外し、1枚分コンパクトになっている。1964年にチェコで結成されて以来、すっきりとした独特の演奏で世界中で人気を集めてきた名門団体によるモーツァルトの全集。ファンの方にはもちろん、タリフ四重奏団をこれから聴こうとしている方にもおすすめ。
 #当盤のレーベル付与品番は LDV-100.6 で、国内代理店は当初 LDV-100 として管理していましたが、2022年にこの品番 LDV-100 を使用した別内容の新アイテムが発売されたため、当盤の国内代理店管理品番は上記の LDV-1006 に変更されました。
EA RECORDS 1枚あたり\11000(税抜\10000)
 既に入手出来無い可能性が高いレーベルです。#以下一覧は品番降順です。
マクス・ドローヌ(1875-1959):
 ピアノ三重奏曲 イ短調(1920) (*) /
 6つの演奏会用練習曲(1904) / 妖精の踊り(1930) /
 メヌエット(1891) /小組曲(1898)
ジェラール・プーレ(Vn;*)
ドミニク・
 ド・ヴィリアンクール(Vc;*)
ディミトリウス・サログロ(P)
 録音:2010年4月、6月。マクス・ドローヌはラヴェルやアーンと同世代のフランスの作曲家。マスネ門下のオペラ作曲家で、パリ音楽院教授やオペラ・コミック座の音楽監督も務めるなど名声を博したが、今日不当な忘却の淵に追いやられている。しかし、師ゆずりの旋律美やオシャレなセンスなど魅力的で、録音も現れつつある。ピアノ三重奏曲は初演の際に作曲者がピアノを、ガストン・プーレがヴァイオリンを担当した。今回、ヴァイオリンはその子息で日本でもお馴染みのジェラール・プーレが奏しているのも魅力。30分近い大作で、充実度満点。さらに魅力的なのは、ドローヌのピアノ曲が多数収録されていること。「6つの演奏会用練習曲」は各曲がラヴィニャックやコルトーなど大物に捧げられながら、公開演奏すらされていない作品。今回が世界初録音であると同時に世界初演となった。他の小品もフランス風な洒脱さが美味の極み、新たな宝の発見。
モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲 変ロ長調 K364
プレイエル(1757-1831):ヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲 変ロ長調 Op.28
 ナタリー・シャボ(Vn) ミヘル・ミハラカコス(Va)
 ドナタス・カトクス指揮ヴィリニュス聖クリストフ室内o.
 録音:2007年11月18日。『ミシェル・ミシャラカコス』『聖クリストファー』等の誤記を訂正済。ヴァイオリンとヴィオラ、そしてオーケストラのコラボレーションによる協奏曲集。華やかに上昇するヴァイオリン、静かに深い世界へ向かうヴィオラという2つの楽器の性格がお互いに対比しながらも、絶妙に息の合ったハーモニーを響かせている。華やかながらも必ずどこかに陰影を帯びたモーツァルトの芸術性、思わず中世バレエを思い浮かべてしまいそうな、陽気で軽快なプレイエルの詩情は、バロックを代表する物。ヴィリニュス聖クリストフ室内o.の弦の美しい響きにも注目。ナタリー・シャボはリヨン音楽院、パリ国立音楽院、さらにジュリアード音楽院で研鑽を積み、フランス国立o.に所属する傍ら、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを視野におさめた室内楽にも意欲的に取り組んでいる。フランスの音楽番組では定期的に取り上げられており、フランスを代表するベテランヴァイオリニストとして絶大なる人気を博している。ミハラカコスはギリシャのアテネ生まれ。同じくフランス国立o.の元ヴィオリストで、現在はソリストとして世界各地の音楽祭に招かれ、名門オーケストラと共演をしている。ヴィオラ特有の渋みに加え、温かな音色の響きが特徴。シャボのヴァイオリンに絶妙なタイミングで呼応している。
アンリ・ギュスターヴ・カサドシュ(1879-1947):
 J.C.バッハの様式によるヴィオラ協奏曲 ハ短調
 F.A.ホフマイスター:ヴィオラ協奏曲 ニ長調
 アンリ・ギュスターヴ・カサドシュ:
  ヘンデルの様式によるヴィオラ協奏曲 ロ短調
 C.シュターミツ:ヴィオラ協奏曲 ニ長調
ミヘル・ミハラカコス(Va)
ドナタス・カクトス指揮
ヴィリニュス・クリストフso.
 アンリ・ギュスターヴ・カサドシュは、18世紀の作曲家のように別名でも作品を出版、「再発見」されたと称して、バッハやヘンデルの名前で自作の協奏曲をいくつか出版するなどかなり大胆なこともした人物。ここに収録された2つの作品は、奏法などにカサドシュの時代特有のものもみられるが、それぞれJ.C.バッハらしさ、ヘンデルらしさが滲み出たものになっている。
ハイドン
 チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb: 1 /
 チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb: 2
ドミニク・
 ド・ヴィリアンクール(Vc)
ドナタス・カトクス指揮
ヴィリニュス・聖クリストフso.
 録音:2004年8月25-27日。バッハの無伴奏チェロ・ソナタ集で世のチェロ・マニアをアッと言わせたヴィリアンクールのハイドン。予想はしつつも、その期待よりも上を行く豊かな音楽性タップリ。ヴィリアンクールのチェロは単に「鳴る」や「奏でる」というだけではなく、どんな時でも「語り」、「思いを伝える」。ことに両曲の第2楽章での豊かな深みにはただただウットリ。第2番の第1楽章の洗練された高級感も素晴らしい。一方で第1番の第3楽章では、軽快なスピードで駆けぬける爽快感もたまらない。さすがは、フィガロ誌から「密度の高い、極めて洗練された比類なきチェリスト」と絶賛されたヴィリアンクール。また驚くべきがカトクスの指揮する伴奏、これも非常に上質。2ページの簡単な日本語解説付き。
EA-0406
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(2CD)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
 〔第1番 ヘ長調 Op.5 No.1 /第2番 ト短調 Op.5 No.2 /
  第3番 イ長調 Op.69 /第4番 ハ長調 Op.102 No.1 /
  第5番 ニ長調 Op.102 No.2 〕
ドミニク・
 ド・ヴィリアンクール(Vc)
エミール・ナウモフ(P)
 録音:2004年、ライヴ。ヴィリアンクールのチェロが奏でる大きな包容力があって心に語りかける音楽が、ベートーヴェンと相性が良いことは容易に想像がつくが、実際の演奏は予想を上回る豊かで温かい人間性があふれたもの。初期の第1、2番、中期の第3番も優れた演奏だが、それ以上に後期の第4、5番が素晴らしい。常に何かを伝えようと深いニュアンスを湛えながら、しかし決して声高に叫ぶことなく、静かな佇まいを崩さない。その成熟した音楽の豊かさはヴィリアンクール独自の境地。ナウモフも万全の伴奏も特筆もの。チェロ・ファンには逃せないCD。詳細な日本語解説を7ページにわたり収録。
グリンカピアノ作品集、六重奏曲
 夜想曲/「ルスランとリュドミラ」〜若い娘たちの合唱/マズルカ/ロシアの民謡による変奏曲/夜想曲/
 新しいコントルダンス/舟歌/ポルカ/マズルカ/ワルツ/三声のフーガ/別れのワルツ/大六重奏曲 変ホ長調(*)

  リュドミラ・ベルリンスカヤ(P)
  ボロディンSQ (*) グリゴリー・コヴァレフスキ(Cb;*)
 録音:2003年12月27-30日、モスクワ。いろいろな意味で興味津々のCD。まずはご存知ボロディン四重奏団、1945年創立だからもう60年近い歴史。しかもチェリストのヴァレンチン・ベルリンスキーは創立以来のメンバー、これはほとんど奇跡に近い・・・25年第2ヴァイオリニストを務めているアンドレイ・アブラメンコフが若く見えてしまう。彼はらベテランでなくては出せない味がじっくり染み込んでいる団体で、ベルリンスキーの岩の統率力によって類稀な風格を放っている。一方、ピアニストのリュドミラ・ベルリンスカヤ、名前でピンとくる通り、ヴァレンチン氏の御令嬢。彼女も既にかなりの芸歴のピアニストで、各地で大活躍。アンサンブルでの親子共演もいまではすっかり評判になっている。グリンカの大六重奏曲は「ルスランとリュドミラ」序曲しかグリンカを知らない人が聴いたら絶対当てられない、限りなくドイツ・ロマン派している隠れた室内楽の名曲。ボロディンSQの滋味溢れる音楽に、瑞々しいベルリンスカヤのピアノの流れが例えようもなく心地よい。一方ピアノ曲は、余り知られていないのがもったいないかわいらしい曲ばかり。ベルリンスカヤの清潔なピアノが活きている。
EA-0312
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(2CD)
J.S.バッハ
 無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012
ドミニク・
 ド・ヴィリアンクール(Vc)
 録音:2003年12月12日-13日。チェロ好きの間で高い評価が広まっているヴィリアンクール。単なるチェロ弾きではなく、チェロを弾くことを精神活動の一環として捉えているかのように、チェロを抱えて世界中の辺境の地や山奥、果ては砂漠にまでいってチェロを弾いたり、様々な文化団体で活動したりと、かなりユニーク。そのチェロ、まずは明るく力みのない抜けた音色。しかしこの軽い感触から見事にニュアンスが薫り、深い思索哲学をもった音楽家だけが持っている深みがある。というわけで、この「二日で全曲録音した」チェロ組曲全曲、チェロ・ファンだったら聴かないわけにはいかなそうだ。ちなみにヴィリアンクールは、クロード・ソーテ監督「愛を弾く女」というフランス映画(トリオを結成している男女が織り成すちょっぴり大人の恋物語)のチェリスト役としても名役者ぶりを発揮している、底知れぬ才能の持ち主である。3ページの日本語解説付き。
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
 フルート協奏曲 ニ短調 Wq.22 H.426
 無伴奏フルートのためのソナタ イ短調 Wq.132 H.562/
 フルート協奏曲 ト長調 Wq.169 H.445
ジャン・フェランディス(Fl)
ドナタス・カトクス指揮
ヴィリニュス聖クリストフco.
 ジャン・フェランディスの名前はおそらくフルート・ファンの間では相当に有名であると思われる。レナード・バーンスタインと共演した時、この巨匠は思わず「彼はまさに牧神(パン)である」と絶賛し、カデンツァまで作曲したというからただごとではない。どの曲を聴いても自在なフルート。あらゆる音符を何の苦もなく吹くのはもちろん、フルートが陥りがちな単調さなんてかけらもなくて、音色の操りも変幻自在、そして何より演奏全体の印象がオシャレで、ピリオド楽器派も文句をつけるのは難しそう。近年いそうでいないフルート・ヴィルトゥオーゾを突っ走りそうな予感に満ちたフェランディスの将来が楽しみ。5ページにわたるかなり詳細な日本語解説つき。
l'empreinte digitale 1枚あたり\3300(税抜\3000)
 ランプラント・ディジタルは1989年、フランスの作家・写真家カトリーヌ・ペヨンが創設したレーベル。古楽から前衛音楽まで幅広く、先進的なアーティストたちに活躍の場を提供し続けている。1990年代中頃から2004年まで国内代理店があったが、世界的な配給変更に伴い撤退、2015年、約10年ぶりの日本再上陸が果たされた。
 #下記掲載商品の内、末尾3桁が205までの物は2005年頃までの発売品で時間が経過しており、入荷しない可能性もございます。
EDVD-733
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(1CD+1DVD
[Pal])
1CD価格
リュック・フェラーリ(1929-2005):
 引き裂かれた交響曲(17の楽器と記録音のための)(1994-1998)
  和声の侵入 [Pénétration harmonique] /オブジェの戯れ [Jeu des objets] /
  二重性 [Dualité] /引き裂かれた言葉 [Parole déchirée] /
  音色の戯れ [Jeu de timbre] /反映の戯れ [Jeu des reflets] /
  ハダースフィールドの鐘 [Les cloches de Huddersfield] /涙 [Déchirure]
 フィリップ・ナオン指揮アルス・ノヴァ器楽アンサンブル
 録音:2007年10月24日、イッポドローム国立劇場、ドゥエー、フランス。
 20世紀後半のフランスにおける電子音楽の牽引者リュック・フェラーリの代表作のひとつである「引き裂かれた交響曲」。
 #リハーサルや関係者へのインタビュー等を収めたDVDが組み合わされていますが、再生にはPAL方式対応のプレイヤーが必要で、パソコンでの再生保証もございません。
リカルド・ニルニ(1960-):螺旋
 クラリネットとチェロのための「二重螺旋 [Double Hélice] 」(2007) (*) /
 チェロのための「服を着るチェロ [Dressing Cello] 」(2004) (+) /
 フルートとチェロのための「回旋上の [Involuta] 」(2011) (#) /
 ハープとチェロのための「波 [Undae] 」(2007) (**) /
 チェロのための「螺旋 [Hélice] 」(2006) (++) /
 ハープ、チェロと14人の演奏者のための二重協奏曲)(2008)
  アレクシス・デシャルム(Vc) ピエール・デュトリュー(Cl;*)
  マッテオ・チェーザリ(Fl;#) フレデリク・カンブルラン(Hp;**)
  サンドリーヌ・シャトロン(Hp;##) ドミニク・ミ指揮アンサンブル・ファ(##)
 録音:ライヴ(+/++/##)。
 リカルド・ニルニはアルゼンチンのブエノスアイレスに生まれた作曲家。1987年フランスに移住し1999年国籍を取得。アレクシス・デシャルム(1977年生まれ)はパリ音楽院でミシェル・ストロース、フィリップ・ミュレールに師事したフランスのチェリスト。
フランチェスコ・フィリデイ(1973-):Forse
 秋のコンチェルティーノ [Concertino d'Autunno]
  (リコーダー、ヴァイオリンと5人の器楽奏者のための)(2006) /
 オペラ(おそらく) [L'Opera (forse)](ピエール・サンジュの
   テキストによる8つの1幕寸劇、6人の器楽奏者と朗読のための)(2008-2009) (*) /
 プッチーニ・アラ・カッチャ [Puccini alla caccia](8人の鳥笛奏者のための)(2006)
 ピエール・ルーリエ指揮アンサンブル2e2m ピエール・サンジュ(朗読;*)
 録音:2015年11月、スタジオ・セクエンツァ、モントルイユ、フランス。
 フランチェスコ・フィリデイはイタリアのピサに生まれ、フィレンツェ音楽院およびパリ音楽院で学んだ作曲家・オルガン奏者。2015年にアンサンブル2e2m のコンポーザー・イン・レジデンスに就任。2007年に武生国際作曲賞を受賞し、以来たびたび同音楽祭に参加している。収録作品にはいずれも鳥や動物の声や原始的な打楽器音の模倣が頻繁に見られる。
ED-13243
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(2CD)
1.5CD価格
【注目盤】
パリ・ギター [PARIS GUITARE] - シャンソン・フランセーズ [CHANSONS FRANÇAISES]
 ローラン・ディアンス
(1955-):
 [CD 1: CHANSONS FRANÇAISES Vol.1] (*)
  La bicyclette / L'hymne à l'amour / Cécile ma fille /
  Il pleut dans ma chambre / Gottingen / Syracuse / La Javanaise / Sa jeunesse /
  Il n'y a plus d'après / Brave Margot / La chanson des vieux amants /
  Un jour tu verras / La java des bombes atomiques
 [CD 2: CHANSONS FRANÇAISES Vol.2] (#)
  La Foule / Avec le Temps / Revoir Paris / La java bleue /
  Ma plus belle histoire d'amour / Ce petit chemin / Ne me quitte pas /
  Adieu Foulards, adieu Madras / Ile de Ré / Plaisir d'amour / Trousse-Chemise /
  Les loups sont entrés dans Paris / La Ballade des dames du temps jadis
 ローラン・ディアンス(G)
 録音:1994年8月(*)、1995年12月(#)、Studio Groupe Cospi 。 初出: Adami, 122131 (*) 。旧品番: l'empreinte digitale, ED-13053 (#), ED-13061(*), ED-13064 (*/#) 〔以上、全て廃盤〕。
 チュニジア生まれのフランスのギター奏者・作曲家・編曲家ローラン・ディアンスによるフレンチ・シャンソンのアレンジメント自演集。長年廃盤となっていたが、お求めやすい価格の2枚組で再発売(旧セットの ED-13064 とは装丁が異なる)。おそらくディアンスの生誕60年に合わせた企画と思われる。
ED-13241
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【注目盤】
宝玉〜ヒルデガルト・フォン・ビンゲンとザド・ムルタカの聖歌
 ザド・ムルタカ(1967-):
  いずこに 序唱(おお、魂の羊飼いよ) [Ubi es introduction (O pastor animarum)]
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
  おお、永遠なる神よ [O aeterne Deus] /
  それは女が死を整えるゆえ [Quia ergo femina mortem instruxit] /
  おお、照らされし御方よ [O tu illustrata] /
  おお、最も輝ける宝玉よ [O splendidissima gemma] /めでたしマリア [Ave Maria]
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン/ザド・ムルタカ編曲:
  今日、閉ざされし門がわれらに開かれぬ [Hodie aperuit nobis clausa porta] /
  神の御指により形作られ [Cum processit factura digiti dei formata] /
  おお、葉の茂った小枝よ [O frondens virga] /おお、流血の惨事よ [O Cruor sanguinis]
 ザド・ムルタカ:
  いずこに I(罪なき) [Ubi es I (De innocentobus)] /
  いずこに II(おお、魂の羊飼いよ) [Ubi es II (Pastor animarum)] /
  いずこに III(天使らの) [Ubi es III (De Angelis)]
 ローレンス・ブリッセ(Ms)指揮アンサンブル・デ・カエリス
  [エステル・ナドー、フロランス・リモン(S)
   カロリーヌ・タリット(Ms) マリー=ジョルジュ・モネ(A)]
 録音:2014年9月2日-6日、オ・ダム大修道院、詳細記載なし。
 21世紀のザド・ムルタカが、12世紀のヒルデガルト・フォン・ビンゲンにリンク。リスナーを深い瞑想へと誘う。デ・カエリスは1998年ローレンス・ブリッセにより創設されたフランスの女声ヴォーカル・アンサンブル。
アントニーン・レイハ〔アントン・ライヒャ〕(1770-1836):弦楽四重奏曲集
 〔ハ短調 Op.49 No.1 /ト長調 Op.90 No.2 /ヘ短調 Op.94 No.3 〕
 アルデオSQ[オリヴィア・ヒューズ、カロル・プティデマンジュ(Vn)
        レア・ベッシュ(Va) ジョエル・マルティネス(Vc)]
 録音:2011年3月7-11日、パラッツェット・ブルー・ザーネ、ヴェネツィア、イタリア。
 アルデオ弦楽四重奏団は2001年にパリ音楽院内で創設。2015年現在、オリヴィア・ヒューズからミ=サ・ヤン、レア・ベッシュから井上典子にメンバー交代しているが、女性のみによる編成を維持している。
ED-13239
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(2CD)
ルイス・ナオン(1961-):レ・プリンセス(振付と音楽のイヴェント)(2008)
 〔 Forêt 1-8 (15人の演奏者とエレクトロニクスのための)(*) /
   Duel 1(ソプラノサクソフォンとクラリネットのための)/ Duel 2(ヴァイオリンとチェロのための) /
   Duel 3(ピアノ、打楽器と固定音のための)/
   マレ 2-4-5 (ヴァイオリン、ヴィオラ、サクソフォン、ホルン、トロンボーン、
           打楽器と制御されたエレクトロニクスのための)(*) /
   Ausente 2(コントラバスと固定音のための)/ Ausente 4(コントラバス、クラリネットと固定音のための)〕

 フィリップ・ナオン指揮アルス・ノヴァ器楽アンサンブル
 録音:2008年10月6-10日、 TAP 〔ポワティエ・オーディトリアム劇場〕、ポワティエ、フランス(*) /2008年10月15-30日、ミューズ・アン・シルキュイ・スタジオ、国立音楽創造センター、アルフォールヴィル、フランス(*以外)。
 アルゼンチン生まれの作曲家ルイス・ナオンが TAP(ポワティエ・オーディトリアム劇場)の委嘱により作曲した、2時間22分に及ぶ舞台音楽。
ザド・ムルタカ(1967-):OÙ EN EST LA NUIT
 Où en est la nuit (2013) /
 Fanàriki(ツィンバロムとアンサンブルのための協奏曲)(2004) (*) /
 Hanbleceya(ギターとアンサンブルのための協奏曲)(2012) (+)
  アレクサンドル・スーラ(ツィンバロム;*) パブロ・マルケス(G;+)
  ロレーヌ・ヴァヤンクール指揮ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌ・ド・モンレアル
 録音:2012年9月29日-30日、クロード・シャンパーニュ・ホール、モントリオール大学、モントリオール、カナダ/2013年8月18日、ドメーヌ・フォルジェ、ケベック、カナダ。
 ザド・ムルダカはレバノンに生まれパリ音楽院で学んだ作曲家・ピアニスト。
ED-13235
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【注目盤】
神聖なる地中海〜古代と現代のモノディーとポリフォニー
 カルロ・ジェズアルド(1560/1566-1613):聖土曜日のテネブレのレスポンソリウム集
  〜おお、道を行くすべての者よ [O vos omnes] L
 ジャチント・シェルシ(1905-1988):3つのラテン語の祈り〜アヴェ・マリア [Ave Maria] L
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  おお、道を行くすべての者よ [O vos omnes] L
 ザド・ムルタカ(1967-):われはわが心の目でわが主を見たり [Mèn èntè]
   (Abû `Abd Allah al-Husayn Mansur al-Hallaj の詩による)(2010) A
 サロモーネ・ロッシ(1570-1630):主に祝福あれ [Barechu] H
 カルロ・ジェズアルド:聖土曜日のテネブレのレスポンソリウム集
  〜エルサレムよ、立ち上がれ [Jerusalem, surge] L
 アレクサンドロス・マルケアス(1965-):
  エウリピデスの「バッコスの信女」からの3つの断章 G
 不詳(14世紀):モンセラートの朱い本〜おお、輝ける処女よ [O Virgo splendes] L
 サロモーネ・ロッシ:カディッシュ [Kaddish] H
 カルロ・ジェズアルド:聖土曜日のテネブレのレスポンソリウム集
  〜われは数えられぬ [Aestimatus sum] L
 アントニオ・ロッティ(1665-1740):十字架に掛けられ [Crucifixus] L
 ザド・ムルタカ:
  キリストの最後の七つの言葉〜ラマ・サバクタニ [Lama Sabaqtani] (2009) S
  ジョエル・シュビエット指揮レゼレマン室内cho.
 録音:2011年、詳細記載なし。歌唱:アラビア語 A、古代ギリシャ語 G、ヘブライ語 H、ラテン語 L、シリア語 S
 5つの言語で歌われる地中海沿岸諸国の宗教的な詩と音楽。ア・カペラの合唱がリスナーを深い祈りの感情へと導く。レゼレマンは1997年、合唱指揮者ジョエル・シュビエットにより創設されたフランスの室内合唱団。
Visions 〜ザド・ムルタカ(1967-):声楽作品集
 Khat- (18人編成の無伴奏混声合唱のための3つのカリグラフィ)(2007) /
 La Scala del cielo [天の階段] (混声合唱、ピアノと打楽器のための)(2006) /
 Zikr (アルト、混声合唱とアンサンブルのための)(2003) /
 Neb Ankh (声と固定された音響のための)(2007) /
 Enluminures [極彩色] (9つの女声のための)(2004) /
 Vision (混声合唱と録音された声のための)(2007)
  ファディア・トム・エル=ハージェ(歌) アルス・ノーヴァ器楽アンサンブル
  ジョエル・シュユビエット〔スービエット〕指揮レゼレマン室内cho.
 録音:2007年6月4日-14日、ボンセクール教会、パリ、フランス。
 ザド・ムルダカはレバノンに生まれパリ音楽院で学んだ作曲家・ピアニスト。ファディア・トム・エル=ハージェはレバノン出身のマルチ・ヴォーカリスト。
ニコラ・ベルニエ(1665-1734):小モテット集(6曲)
 アンサンブル・アルマシ
 [カトリーヌ・パド、ベアトリス・マヨ=フェリプ(S) ジャン=ルイ・ジョルジェ(B)
  ヴァシリス・ツォツォリス、セリーヌ・カヴァニャク(Vn)
  斉藤 由香(ガンバ) ヤコボス・パッパス(Cemb/Org)]
 録音:2002年4月。ベルニエはフランソワ・クープラン(1668年生まれ)とほぼ同世代、シャルパンティエ(1643年生まれ)とラモー(1683年生まれ)のちょうど真中の世代の作曲家で、まだまだ知られざる存在。このプティ・モテ集はバロック声楽音楽マニアにもちょっとした衝撃になることであろう。ラテン語の宗教音楽にもかかわらず、クラヴサンを伴奏に選び、イタリアの声楽曲の要素を積極的に採り入れて、明るく陽気。とくに独特の付点リズムによる飛び跳ねリズムは、妙にウキウキさせられてしまう。それでいながら、やはり明かにルイ14世時代の華やかな宮廷文化の輝かしさが反映されているのも不思議な、これは実にユニークな作品である。
 アンサンブル・アルマシは1992年創立の古楽演奏団体。ギリシャ出身の鍵盤楽器奏者ヤコボス・パッパスが中心に、さいとうゆかさんという日本人の方もヴィオールで参加。フットワークの良い音楽作りは、ベルニエに最適。
イヴァン・フェデーレ(1953-):
 マヤ/エリンニ/言葉と話/モドゥス/想像の鳥
アンサンブル・
 アクロシュ・ノート
 録音:2002年。フェデーレは南イタリアに生まれ、1990年代に頭角を現した人気作曲家。洗練された現代的作風が特徴。#おそらく廃盤のため入荷致しません。
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
ローラン・ディアンス(1955-):
 メティスの協奏曲/
 タンゴ・アン・スカイ
  (ギターと弦楽オーケストラのための版)
ローラン・ディアンス(G)
アレクサンドル・シラノシアン指揮
セレナータo.
 録音:1997年4月。旧品番:ED-13074(1997年発売)。
ED-13171
廃盤
リュック・フェラーリ(1929-):
 小品集、もしくはピアノとテープレコーダーのための36の縦射(1985)
  ミシェル・モレール(P) アルス・ノヴァ(アンサンブル・インストラメンタル)
ED-13170
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(2CD)
ニコラ・バクリ(1961-):カンタータ集
 カンタータ第4番Op.44/ノットゥルノOp.74/
 カンタータ第5番Op.77/苦しみと慰めのモテットOp.59から/
 モテット第7番Op.71/ベネディクト・イスラエル・ドミノ/
 3つのカンタータ「アブラハムの息子」Op.33
イザベル・セーニェ(Ms)
シルヴィー・アルタパロ(Ms)
ヴァレリー・リオ(Ms)他
クサヴィエ・デレット指揮
バスク・バイヨヌ=コートo.
 ニコラ・バクリはパリ生まれ。ここに聞けるカンタータなどの作品は、現代的な静けさと安らぎに満ちた癒しの世界で、ゆっくりと広がる音楽とメッゾソプラノの声が心にしみる。#おそらく廃盤のため入荷致しません。
ルーカス・フォス:ピアノ作品集
 スケルツォ・リチェルカート(1953) /レニーに(「ニューヨーク、ニューヨーク」による変奏曲)(1988) /
 4つの2声のインヴェンション(1938) /グロテスクな踊り(1967) /
 ファンタジー・ロンド(1946) /音もせず速さもなく(1972) /ピアノのためのソロ(1982)

  水村さおり(P)
 録音:2001年10月29日-11月5日、オルレアン。
 ルーカス・フォスはドイツに生まれ、アメリカに移住、ピアニストおよび指揮者としてデビュー、作曲家としては伝統的技法と実験的手法の双方を習得した実力派。演奏する水村さおりは、東京芸術大学、 パリ国立高等音楽院、スイス・ジュネーヴ国立音楽学校で学び、ピアノをプリュデルマシェール、メルレに、フォルテピアノをパトリック・コーエンに師事。 現在パリに在住、ヨーロッパを中心に活躍する若手ピアニスト。
モートン・フェルドマン:
 マリの宮殿(1986)/ピアノ(1977)
ロニー・リン・パターソン(P)
 #おそらく廃盤のため入荷致しません。
J.S.バッハ:ルター派のミサBWV.552/他 フランソワ=アンリ・
 オーベル(Org)
 BWV.552はシェーンベルクもオーケストラ用に編曲しているが、同曲で始まり、コラールなどを経て同じ同曲のフーガで締めくくられていると言う。「部屋に大オルガンがやってきた」ような優秀録音とのこと。
ヒンデミット:
 組曲「1922年」Op.26(1922)/
 「ある夜に〜夢と体験」Op.15(1917-19)/
 リート(1921)/ピアノ・ソナタ第2番 ト調(1936)
 舞曲集Op.19(1922)
トロス・カン(P)
 録音:2001年8月、マルセイユ、サル・ギョーム・ファレル。
 あの超絶技巧で知られるファジル・サイをして「こんな素晴らしいヒンデミットは初めて聴いた」と絶賛せしめた、トロス・カンによるヒンデミット。前作のリゲティ「ピアノのためのエチュード集」でその超絶技巧振りを遺憾なく発揮したカンは、今録音でもその才能を発揮。切れの良さと表現の芳醇な雰囲気は、他の追随を許さない。
フランス近代管弦楽曲集
 ドビュッシー:小組曲/ルーセル:クモの饗宴
 ジョリヴェ:華美な恋人たち/イベール:ディヴェルティスマン
 ミヨー:屋根の上の牛
フィリップ・ベンダー指揮
カンヌo.
正しき道〜宗教改革期における民衆の信仰
 宗教改革初期に歌われたカトリックのノエル、プロテスタントの詩篇、他
アンサンブル・ルシダリウム
エイヴリ・ゴスフィールド
 &フランシス・ビッジ
リゲティ:
  ピアノのためのエチュード第1番〜第17番
トロス・カン(P)
 録音:2000年4月&5月。現時点における、高度な技術と音楽性を要求するリゲティのエチュード全集。自動ピアノ版は除かれている。#おそらく廃盤のため入荷致しません。
ルーマニア
 コンスタンティネスク(1909-1963):
  踊り/歌/ドブルージャの踊り
 エネスコ(1881-1955):
  ピアノのための組曲第3番「即興的小品集」 Op.18より
   [コラール/夜のカリヨン(第6a番)]/
  ルーマニア狂詩曲第1番 イ長調 Op.11 No.1
   (ピアノ独奏用編曲版)/
  ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.24 No.1
 バルトーク(1881-1945):
  ルーマニア民族舞曲集(全6曲)
ダナ・チョカルリエ(P)
 録音:2000年4月、マルセイユ。
 2人のルーマニア人作曲家と1人のハンガリー人作曲家による、ルーマニアに関連する作品を集めたアルバム。チョカルリエはルーマニア系フランス人で、ジョルジュ・プリュデルマシェールやドミニク・メルレなどに師事した新鋭ピアニスト。ルーマニア魂の叫びが感じられる演奏。
プーランク:管楽器のためのソナタと編曲作品集
 ピアノ連弾ソナタ/六重奏曲/フルート・ソナタ/
 2つのクラリネットのためのソナタ/悲歌
アンサンブル・ぺトラ
 作品の気品を生かした格調高い編曲と演奏。
イベール:
 映画音楽「ドン・キホーテ」(*)/
 オペラ・バレエ「放浪の騎士」(+)
フョードル・シャリアピン(B;*)
ジャック・イベール指揮
パリ・オペラ座o.(*)
ジョルジュ・ツィピーヌ指揮
フランス放送o.&cho.(+)
 録音:1933年3月13日(EMIのSP盤音源)(*)/1955年(+)、モノラル。
 「ドン・キホーテ」はシャリアピンが主演した映画。
クリュニー:聖母
 〜12世紀ペトルス・ヴェネラビリスの歌
アンヌ・
 マリー・デュシャン指揮
アンサンブル・ヴナンス・
 フォルトゥーナ
 クリュニー修道院創設期の高名な修道院長の一人ペトルス・ヴェネラビリスの手になる聖母マリアをたたえる歌を、パリ、サン・マルタン・デ・シャンの修道院にあった手写本に基づいて録音した荘厳で清澄なアルバム。#おそらく廃盤のため入荷致しません。
ED-13100
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(2CD)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」
 (ベルリオーズのレチタティーヴォ付きフランス語版)
アンヌ・コンスタンタン(S)
フランソワ・スーレ(T)
ジャン・
 ポール・ペナン指揮
ハンガリーpo.
 世界初録音となるフランス語版「魔弾」。#おそらく廃盤のため入荷致しません。
ルイ=ノエル・ベローブル:
 ルイザ・ボランへのトンボー/
 愉快な知識のロマンス/
 ジャン・ド・ラ・フォンテーヌへの頌歌
フレデリク・ドジョワ(Ms)
ミシェル・ルティエク(Cl)
マンフレート・
 シュティルツ(Vc)
アラン・マリオン(Fl)
ルイ=ノエル・
 ベローブル(P)
アラン・ジュタール指揮
 フランスの現代作曲家ベローブルの室内楽と声楽曲を取り上げた作品集。調性の範囲で協和音と不協和音をバランスよく取り混ぜることで、独特の幽玄な雰囲気を醸し出す。
バイユー写本〜15世紀中世フランスの歌 ルヴェル指揮
コンヴィヴェンチア・アンサンブル
ポール・ロベール・ドラノフ
 4つのギターのための協奏曲
アイゲッタ四重奏団
(ギター四重奏)
 録音:1994年。タンゴやブルースのようなポピュラー音楽やトルコ民謡の様式を取り入れた、現代音楽の意欲作。
ENCELADE 1CDあたり\3300(税抜\3000)
 2010年、フランスのヴェルサイユに創設された古楽専門レーベル。カナ表記では「アンスラード」。
ECL-1902
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[注目盤]
フランソワ・クープラン(1668-1733):王宮の組曲
 ヴィオールと通奏低音のためのための曲集(1728) 第1組曲(*)
  〔前奏曲/アルマンド・レジェール/クーラント/サラバンド・グラーヴ/
   ガヴォット/ジーグ/パッサカリア、またはシャコンヌ〕/

 クラヴサン曲集第2巻 (1717) 第9組曲〜魅惑/
 王宮のコンセール(1722) 〜第3番(*)
  〔前奏曲/アルマンド/クーラント/サラバンド・グラーヴ/ガヴォット/ミュゼットシャコンヌ・レジェール〕/

 クラヴサン曲集第3巻 (1722) 第15組曲〜摂政夫人、またはミネルヴァ/
 ヴィオールと通奏低音のためのための曲集 第2組曲(*)〔前奏曲/フゲット/葬式 /白いシャツ〕/
 クラヴサン曲集第3巻 第5組曲〜ショワジのミュゼット
  クレール・ゴトロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ;*)
  マルアン・マンカー=ベニ(Cemb)
 録音:データ未詳。
 クレール・ゴトロはバーゼルのスコラ・カントールムでパオロ・パンドルフォにヴィオラ・ダ・ガンバを、パリ地方音楽院でデイヴィッド・シンプソンにバロック・チェロを師事。マルアン・マンカー=ベニはパリ音楽院でオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌに師事。
ECL-1901
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[注目盤]
ブランクロシュ捧げもの
 ルイ・クープラン(1626頃-1661):前奏曲
 フランソワ・デュフォー(1604以前-1672):
  ブランクロシュ氏のトンボー/クーラント/サラバンドとデュブル/ジーグ/ガヴォット
 ヨハン・ヤコプ・フローベルガー(1616-1667):ブランクロシュ氏の死に寄せてパリで書かれたトンボー
 ルイ・クープラン:ファンタジア
 ヨハン・ヤコプ・フローベルガー:トカード [Tocade] /ファンタジア
 ドニ・ゴーティエ(1603-1672):ゴーティエの涙、あるいはブランクロシュのトンボー
 ルイ・クープラン:フローベルガー氏を模した前奏曲
 ヨハン・ヤコプ・フローベルガー:パリで書かれたアルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ
 ドニ・ゴーティエ:前奏曲/サラバンド(ダングルベール編曲) /ファンタジア/ジーグ
 ルイ・クープラン:前奏曲/アルマンド・グラーヴ/クーラント/ブランクロシュ氏のトンボー
 シャルル・フルーリ・ド・ブランクロシュ(1605頃-1652):
  捧げもの、ブラン・ロシュのアルマンド [L'Offrande, allemande de Blan Rocher] (*)

 ピエール・ガロン(Cemb;*以外) ディエゴ・サラマンカ(リュート;*)
 録音:データ未詳。
 パリのリュートの名手ブランクロシュは階段からの転落という不慮の事故で亡くなった。その現場に一緒に居合わせたフローベルガーをはじめ、ルイ・クープラン、フランソワ・デュフォー、ドニ・ゴーティエが友人の死に寄せて書いたトンボー(「墓」という意味の追悼曲)はいずれも名曲として現在に伝わっている。
 ブランクロシュの作品として唯一伝わる楽曲「捧げもの」をタイトルに掲げ、四人の友人によるトンボーとその他の作品で構成されたプログラム。ピエール・ガロンはパリ音楽院でオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌに師事したフランスのチェンバロ奏者。当レーベルからのCDはこれが3作目。
神話のクラヴサン
 ロワイエ:イマジネーション / ラモー:ミューズたちの語らい / クープラン:サティロス
 デュフリ:メーデイア/レ・グラース / ラモー:キュクロプス / ロワイエ:アルマンド/多感/スキタイ人の行進
 クープラン:森の精 / リュリ/ダングルベール編曲:アティスの楽しい夢/アルミードのパッサカリアとスルディーヌ
 クープラン:さまよう亡霊 / アントワーヌ・フォルクレ/ジャン=バティスト・フォルクレ:ユピテル

 アンネ・マリー・ドラゴジッツ(Cemb
  使用楽器:パスカル・タスカン、1787年製〔 Andreas Beurmann コレクション/ハンブルク工芸博物館所蔵〕
 録音:2016年9月2日-3日、ハンブルク工芸博物館、ドイツ。アンネ・マリー・ドラゴジッツは、ウィーン在住、オーストリアのリンツにあるアントン・ブルックナー私立大学で教え、歴史的楽器の名手としても活動する奏者。
ECL-1705
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[注目盤]
ヨハン・アダム・ラインケン(1640頃-1722):トッカータ、パルティータと組曲集
 トッカータ イ長調/バレットとパルティータ ホ短調
 組曲 イ短調〔アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ〕/
 トッカータ ト短調/フーガ ト短調
 前奏曲 ハ長調(2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
  6つのトリオ・ソナタ「音楽の園」第3曲より|J.S.バッハ編曲、 BWV.966 No.1 )/

 組曲 ハ長調〔アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ〕/
 オランダのナイチンゲールによる変奏曲 ハ長調「結婚のことは黙っていて、
  またはマイエリン [Schweiget mir vom Weiber nehmen ; Die Meierin] 」
   によるパルティータ ト長調
 クレマン・ジョフロワ(Cemb)
 録音:2017年12月27日-29日、サント=オーレリー教会、ストラスブール、フランス|使用楽器 :2005年、エミール・ジョバン製(モデル:リュッケルス)。
 ヨハン・アダム・ラインケンはドイツの作曲家・オルガン奏者。17世紀後半から18世紀初頭のハンブルクにおける音楽的中心人物で、リューベックのブクステフーデ(1637頃-1707)と並ぶ北ドイツ・オルガン楽派の大家。その名声に比して現在に伝わる作品の数はごく少なく演奏される機会も多くないが、J.S.バッハら後世の作曲家たちへの影響の大きさは無視できない。
 クレマン・ジョフロワはパリ音楽院でオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌ、ケネス・ワイスにに師事したフランスのチェンバロ奏者。当レーベルからのCDはこれが2作目。
ECL-1704
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(3CD)
2CD価格
[注目盤]
J.S.バッハ(1685-1750):クラヴィーアとヴァイオリンのためのトリオ集
 [CD1] (+)
  オルガンのための幻想曲 ハ短調 BWV.562 /
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのトリオ
   (ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番) ハ短調 BWV.1017 (*) /
  御身のうちに喜びあり BWV.625(オルガン小曲集から) /
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV.1021 (*) /
  われは御身を呼ぶ、主イエス・キリストよ BWV.639(オルガン小曲集から) /
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのトリオ
   (ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第5番) ヘ短調 BWV.1018 (*)
 [CD2] (#)
  われらはキリストを称えまつる BWV.611(オルガン小曲集から) /
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのトリオ
   (ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番) ホ長調 BWV.1016 (*) /
  キリストは死の絆につかれた BWV.625(オルガン小曲集から) /
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのトリオ
   (ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番) ニ長調 BWV.1028 (*) /
  いと高き所では神にのみ栄光あれ BWV.662(オルガン小曲集から) /
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのトリオ
   (ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第2番) イ長調 BWV.1015 (*)
 [CD3] (**)
  最愛のイエスよ、われらはここに在り(オルガン・コラール) BWV.731 /
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのトリオ
   (ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番) ト長調 BWV.1019 (*) /
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV.1023 (*) /
  平均律クラヴィーア曲集から前奏曲第24番 ロ短調 BWV.869(オルガンによる演奏) /
  クラヴィーアとヴァイオリンのためのトリオ
   (ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番) ロ短調 BWV.1014 (*) /
 # (*):ヴァイオリンとオルガンによる演奏
  オディール・エドゥアール(Vn;*) フレディ・アイヒェルベルガー(Org)
 録音:2017年12月4日-8日、サン=ルイ教会、サンテティエンヌ、フランス(+) /2018年12月4日-8日、ブードリー聖堂、ブードリー、スイス(#) /2019年11月25日-29日、フォワイエ・ド・ラム聖堂、バスティーユ、パリ、フランス(**) |使用楽器(Vn):1757年、Aedigius Klots 製 (+) / 2012年、Marieke Bodart 製(モデル: Jacobus Steiner 製) (#) /1700年頃、アントウェルペンにてMatthys Hofmans 製 (**) |使用楽器(Org):1997年、Denis Londe 製 (+) / 1993年、Jean-Marie Tricoteaux (Manufacture Feisburg) 製 (#) /2009年、Quent ロ長調lumenroeder 製 (**) 。
 ヴァイオリンとオルガンの3種の組み合わせによる演奏。
 オディール・エドゥアール(1966年生まれ)はキアラ・バンキーニ、エンリコ・ガッティ、シギスヴァルト・クイケン、ジョン・ホロウェイに師事したフランスのバロック・ヴァイオリン奏者。アンサンブル・アウローラのメンバーとして名盤「17-18世紀イタリアのヴァイオリン芸術 ( Vol.2) 」(Symphoniaレーベル/現 Glossaレーベル)でガッティの相方を務めたことで若くして注目され、1992年にはフランスのチェンバロ・オルガン奏者フレディ・アイヒェルベルガー(1961年生まれ)と共にEnsemble Les Witches を創立した。
モテットと技巧的なカンツォーナ
 イッポリート・ターターリーノ(1559頃-1582):スザンナによるカンツォン / ラッスス:シュザンヌはある日
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンタナ(1570頃-1649):ソナタ第13番
 ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ(1582頃--1649):6声のカンツォン
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1570頃-1622):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
 パレストリーナ:野も丘も(バッサーノのディミニューション付き)
 ダリオ・カステッロ(1590頃-1630頃):ソナタ第2番
 パレストリーナ:わが愛する者よ, 汝すべてに美し(ロニョーニのディミニューション付き)
 フォンタナ:3声のソナタ第16番 / デ・ローレ:別れの時は(ロニョーニのディミニューション付き)
 チーマ:2つのソプラノ声部と通奏低音のためのソナタ
 ビアージョ・マリーニ(1595-1663):コルネットとオルガンのためのソナタ
 ジョヴァンニ・アントニオ・ベルトーリ(1605-1669):ソナタ第1番
 ジョヴァンニ・アントニオ・リッチオ(1600頃-1621以降): Jubilent Omnes

 アドリアン・マビール(コルネット/Fl)指揮ラ・ギルド・デ・メルスネール
  [歌/コルネット(&リコーダー)/リコーダー(& Bombardino)/Fg(&リコーダー)/Vn/Org]
 録音:2017年7月31日-8月4日、サンタマン=ド=ボワックス寺院、シャラント県、フランス。
 イタリア後期ルネサンスから初期バロック音楽における声楽曲と技巧的な器楽曲の関係をテーマとするプログラム。
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):クラヴサンのための性格的小品集
 前奏曲/ラ・プレシューズ/不変/優美/ひょうきん者/魔術師/素朴な羊飼い/勇敢な羊飼い/田舎の舞踏会/自然/
 やさしい批判/枝葉/愛/ヒュメーン/うめき声/ミュゼット/戦争さまざま(抜粋)/
 ミューズのコンサート/ミューズのコンサートによる組曲/リュリ/コレッリ/オルフェの竪琴/図面/タンパノン

 マルーアン・マンカー=ベニ(Cemb)
 録音:2017年7月9日-12日、フランス。
ECL-1701
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【注目盤】
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):チェンバロ独奏作品集
 パルティータ「チェンバロ独奏のためのディヴェルティメント」 Hob.XVI: 6 (1766以前) /
 宗教的な歌 Hob.XXVIa: 17(歌曲をチェンバロで演奏)(1781) /
 クラヴィチェンバロためのソナタ Hob.XVI: 27 (1776) /
 ミンナ Hob.XXVIa: 23(歌曲をチェンバロで演奏)(1781) /
 ディヴェルティメント Hob.XVI: 12 (1766以前) /
 チェンバロのためのソナタ「エステルハージ侯ニコラウスに」
   Op.13, Hob.XVI: 24 (1773頃) /
 カプリッチョ「8人のへぼ仕立て屋に違いない」 Hob.XVII: 1 (1765) /
 わが父の墓に Hob.XXVIa: 24(歌曲をチェンバロで演奏)(1781)
  ピエール・ガロン(Cemb)
 録音:2017年1月31日-2月2日、ロワイヨモン修道院内フランソワ・ラング図書館、アニエール=シュル=オワーズ、ヴァル=ドワーズ県、フランス|使用楽器:2004年、ヨンテ・クニフ製(モデル:18世紀中盤、ジャーマンモデル)。
 「ソナタ形式の父」とも称されるヨーゼフ・ハイドンの作品をチェンバロで演奏。「 Hob.XVI 」はクラヴィーア・ソナタ、「 Hob.XVII 」はその他のクラヴィーア独奏曲として分類されている作品群。ピエール・ガロンはパリ音楽院でチェンバロをオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌに師事したフランスのチェンバロ奏者。
ECL-1602
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【注目盤】
ヴィヴァルディ(1678-1741):
 2台のチェンバロのための協奏曲集〔以下、すべて2台のチェンバロのための版〕
 2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV.517 /
 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 Op.1 No.2 /
 リコーダー、オーボエ、ファゴット、
  ヴァイオリンと通奏低音のための室内協奏曲 ヘ長調 RV.99 /
 リコーダー、ファゴット、ヴァイオリンと通奏低音のための室内協奏曲 ヘ長調 RV.100 /
 リコーダー、オーボエ、ファゴット、
  ヴァイオリンと通奏低音のための室内協奏曲 ト短調 RV.107 /
 ヴァイオリン、オルガン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV.808 /
 リコーダー、ファゴット、ヴァイオリンと通奏低音のための室内協奏曲 ニ短調 RV.96 /
 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 Op.1 No.6 /
 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調 RV.134
  グウェナエル・アリベール、クレマン・ジョフロワ(Cemb)
ECL-1601
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【注目盤】
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):チェンバロ作品集
  〔トッカータ集第1巻(1615/1637) P から|トッカータ集第2巻(1627/1637) T から|
   リチェルカーレとカンツォーナ・フランチェーゼ集(1615) R から〕

 トッカータ第1番P (*) /カンツォーナ第1番P (+) /リチェルカーレ第3番R (+) /
 カンツォン第5番R (*) /ロマネスカのアリアによるパルティータP (*) /
 トッカータ第8番P (+) /フォリアによるパルティータP (*) /
 トッカータ第10番S /パッサカリアによる100のパルティータP (*)
  ヨアン・ムーラン(Cemb;*/ヴァージナル;+)
 録音:2016年4月9日-12日、サン=レミ教会、フォントネ=ル=ヴィコント、エソンヌ県、フランス。
 パリ音楽院でオリヴィエ・ボーモン、ケネス・ワイス、ブランディーヌ・ランヌに師事し、レザール・フロリサン、ル・コンセール・スピリテュエル、アンサンブル・クレマン・ジャヌカン等と共演を重ねてきたしたフランスのチェンバロ奏者、ヨアン・ムーランのソロ・デビューCD 。ローマではなく「パリのフレスコバルディ」を思わせる、エレガンス漂う演奏。凄いクラヴサニストがまた現れた。
ECL-1502
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【注目盤】
イン・ノミネ〜1600年頃のヨーロッパ音楽シーンにおける天国と地獄
 不詳:コレア [Chorea] /ポローニカ [Polonica]
 ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594):
  Vestiva i colli e le campagne intorno
 不詳: Slap and Kiss / Szegény legény éneke
 ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ/ジョヴァンニ・バッティスタ・
   ボヴィチェッリ(1550頃-1594): Io son ferito ahi lasso
 不詳: Scjaraçule maraçule / Les bouffons /
     In nomine(即興演奏)/ Rolling Hornpipe
 クリスティアン・エールバッハ(1570頃-1635):
  リチェルカーレ第9旋法(Io son ferito, hai lassoとVestiva colli のフーガによる)
 不詳: O Mely Csudalatos /詩篇65第1節(2声)/
    詩篇65第2節(装飾付き)/詩篇65第3節(テノールによる)
 ギヨーム・フラン(1505頃-1571)/
  テオドール・ドゥ・ベズ(1519-1605)作詩:詩篇65第4節(歌唱)
 不詳:第一の魔女の踊り / ジョン・ブル(1562頃-1628): In Nomine
 ピエール・アテニャン(1494頃-1551頃)/
  クロード・ジェルヴェーズ(1525頃-1583頃):ブランル組曲
 レザルピ
  [オディール・エドゥアール(Vn) ミカエル・コジアン(バグパイプ/ガイタ)
   フレディ・アイヒェルベルガー(Org/シターン/ディレクター)
   ピエール・ガロン(レガール/スピネット/コラショーネ)
   ゲスト:マテュー・ブティノー(レガール/スピネット/ふいご手)]

 ユグノーcho.
  [クレール・ベルジェ、オディール・エドゥアール、エマニュエル・ユトー、ステファーヌ・ブレイエ、
   ミカエル・コジアン、オリヴィエ・ドゥポワ、ピエール・ガロン]
 録音:2015年9月14日-17日、サン・サヴァン・アン・ラヴダン修道院、サン・サヴァン、オート・ピレネー県、フランス。
 聖母マリア出現の奇跡で知られるルルドに近いサン・サヴァン村の修道院に残るルネサンス・オルガン(1557年不詳作者製、1995年-1996年修復、1段鍵盤、8ストップ)に出会ったフレディ・アイヒェルベルガーが、そのピュアな音色とグロテスクな装飾から当時のヨーロッパ音楽に現れた「天国と地獄」というテーマを思い付いたことから生まれたプログラム。グループ名のレザルピ(Les Harpies)は顔から胸まで人間の女性で下半身と翼は鳥の姿をしたギリシャ神話上の生物ハルピュイアのフランス語複数形。ルネサンス・ヴァイオリンのスペシャリストとなったエンリコ・ガッティの教え子オディール・エドゥアール、ジャンルを超えて活躍しているバグパイパーのミカエル・コジアンらによる自由闊達な演奏は新鮮で、まったく飽きさせない。
ECL-1501E
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【注目盤】
ジョヴァンニ・バッサーノ(1558頃-1617頃):器楽アンサンブルのためのリチェルカーレ集
 シュザンヌはある日 [Susanne un jour] /リチェルカータ第1番 [Ricercata prima] /
 ファンタジア8 [Fantaisie] /私の甘美な恋人 [Caro dolce ben moi] /
 リチェルカータ第2番 [Ricercata secunda] /御身はすべてが美しい [Tota pulchra es] /
 元気溌剌 [Frais et gaillard] /リチェルカータ第3番 [Ricercata terza] /
 ファンタジア5 [Fantaisie 5] /別れは死ぬほどつらくとも [Ancol che col partire] /
 リチェルカータ第4番 [Ricercata quarta] /ファンタジア11 [Fantaisie 11] /
 恋は長くは続かない [Oncques Amour] /リチェルカータ第5番 [Ricercata quinta] /
 陽気な羊飼い [Ung gay bergier] /リチェルカータ第6番 [Ricercata sesta] /
 ファンタジア20 [Fantaisie 20] /祝されたり [Benedicta es] /
 ファンタジア17 [Fantaisie 17] /リチェルカータ第7番 [Ricercata settima] /
 ばら [La Rose] /ファンタジア18 [Fantaisie 18] /リチェルカータ第8番 [Ricercata ottava]
  ラ・ギルド・デ・メルスネール・レユニ
   [エルザ・フランク(リコーダー/バッサネッロ/ドゥルツィアン)
    アドリアン・マビール(リコーダー/コルネット〔ツィンク〕/ディレクター)
    ジェレミー・パパセルジョ(リコーダー/ボンバルダ/ドゥルツィアン)
    フランソワ・ラゼレヴィッチ(Fl−tr) サンドリーヌ・デュペ(Vn)
    カロリーナ・ヘルツィヒ(Hp/Cemb/Org)
    マルク・ヴォルフ(アートリュート) ジャン=リュック・オー(Cemb/Org)]
 ジョヴァンニ・バッサーノはヴェネツィア楽派の作曲家で、コルネット(ツィンク)をはじめとする木管楽器の演奏家。既存のポリフォニー声楽曲を器楽で演奏する際の即興的装飾法(ディミニューション)を確立したことで知られている。ラ・ギルド・デ・メルスネール・レユニはフランスのコルネット(ツィンク)奏者アドリアン・マビール(1985年生まれ)が主宰するピリオド楽器アンサンブル。
ECL-1404
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【注目盤】
ドイツへの旅〜シェンク、テレマン、バッハ:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽
 ヨハネス・シェンク(1660-1712以後):「ドナウのこだま」 Op.9 (1706) 〜ソナタ第4番
 テレマン(1681-1767):
  チェンバロを伴わないヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ニ長調 TWV 40: 1
 ヨハネス・シェンク:「ドナウのこだま」 Op.9 〜ソナタ第5番
 J.S.バッハ(1685-1750):
  無伴奏チェロ組曲第5番 BWV1011(ヴィオラ・ダ・ガンバによる演奏)
 エマニュエル・ギグー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2013年9月9日-12日、ヴィック教会、プレシニャック=ヴィック、フランス。使用楽器:伝エドワード・ルイス製〔1660年から1690年までの間、ロンドン〕。
 ヨハネス〔ヨハン〕・シェンクはオランダのアムステルダムに生まれた作曲家でヴィオラ・ダ・ガンバの名奏者。1696年よりデュッセルドルフ(ドイツ)のプファルツ選帝侯ヨハン・ヴィルヘルム1世の宮廷で活躍した。
 エマニュエル・ギグー [Emmanuelle Guigues] はジョルディ・サバール、パオロ・パンドルフォ、クリストフ・コワンに師事したフランスの女性ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。世界の民族音楽にまで探究の範囲を広げているユニークな音楽家。 Accent 、 Paraty レーベルに録音があるが、完全ソロのアルバムはこれが初。
ECL-1403
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【注目盤】
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):ある女性公爵のためのモテット集
 仮祭壇のための音楽H.523(器楽)/めでたし、まことのお体よ [Ave Verum Corpus] H.329 /
 主よ、われらの主 [Domine Dominus Noster] H.163 /
 祝福されし処女マリアの喜び [Gaudia Beata Virginis Maria] H.330 /
 何と愛らしい [Quam Dilecta] H.186 /深き淵より H.232 /いつまで、主よ [Usquequo Domine] H.196
  ガエタン・ジャリー(オルガン/ポジティヴOrg)指揮
  アンサンブル・マルグリット・ルイーズ
   [セシル・アシル、ヴィルジニー・トマ(S) アナイ・ベルトラン(Ms)
    ダヴィド・ヴィチャク、マルドゥク・セラノ(Br)
    ニコラ・ブイユ、セバスティアン・マルク(Fl) アルノー・コンデ(バスFl)
    ステファン・プレヴニャク、エマニュエル・レシュ(Vn)
    マリー=シュザンヌ・ド。ロワイエ(テナー・ヴァイオル/ヴィオラ・ダ・ガンバ)
    ロバン・ファロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ルシール・テシェ(ファゴット/Fl)
    エティエンヌ・ガルティエ(テオルボ)]
 録音:時期未詳、聖母被昇天教会、シャンキュイユ、フランス。
 シャルパンティエはおそらく1667年から1669年までローマでジャコモ・カリッシミ(1605-1674)に師事した後、パリに戻りギーズ公マリー・ド・ロレーヌ(1615-1688)の庇護を受け、彼女のサロンで歌手・作曲家として活躍した。マリー・ド・ロレーヌは音楽を愛し、シャルパンティエは彼女が亡くなるまで理想的な環境で作曲できたとされている。当盤にはこの時期に書かれた3または4声と高音楽器および通奏低音のために書かれたモテットを収録。アンサンブル・マルグリット・ルイーズはオルガン奏者ガエタン・ジャリーにより創設されたフランスの古楽アンサンブル。
ECL-1402
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【注目盤】
ウラニア〜ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):
 鍵盤楽器のための作品集
 *チェンバロによる演奏(*)
  「音楽のパルナス山 [Musicaliches Parnassus] 」(1738)から
    組曲「ウラニア」〔トッカータ/アルマンド/クーラント/サラバンド/ガヴォット/ジグ/
             リゴドンとドゥブル/メヌエット1&2/パッサカリア〕/
    組曲「メルポネメ」〔前奏曲/アルマンド/パスピエ/ロンド/ジグ/シャコンヌ〕/
    組曲「クリオ」〜アルペッジョ前奏曲/組曲「エウテルペ」抜粋〕
/
  「音楽の小さな花束 [Musicaliches Blumen-Büchlein] 」(1696/1698)から
    〔前奏曲8とシャコンヌ/前奏曲5/アリアと変奏曲〕

 *オルガンによる演奏(#)
  「音楽のアリアドネ [Ariadne Musica] 」 (1702) 〜前奏曲10とフーガ ヘ長調
  「花束 [Blumenstrauss] 」 (1736以前) から
    〔前奏曲1/6つのフーガとフィナーレ ニ短調〕

  「音楽のアリアドネ」から 前奏曲とフーガ〔13 ト長調/1 ハ短調/15 イ短調/3 ニ短調〕/
  「音楽のパルナス山」〜組曲「エウテルペ」から シャコンヌ
  「音楽のアリアドネ」
    〜 Ricercaras totidem sacrorum anni temporum ecclesiasticas cantilenas から
      復活祭のためのリチェルカーレ
 エリザベート・ジョワイエ(Cemb;*/Org;#)
  録音:2014年10月13-14日、フォワイエ・ド・ラム教会、パリ、フランス(#) /2015年1月18-19日、外務省のギャラリー、ヴェルサイユ図書館、ヴァルサイユ、フランス(*) 。使用楽器:1993年、フィリップ・ユモー製〔モデル:1720年、ハンブルク、カール・コンラート・フライシャー製〕(*) /2009年、カンタン・ブルーマンルデル製〔モデル:18世紀、ドイツ東部、不詳作者製〕(#) 。
 ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャーはボヘミア出身と思われるドイツの作曲家。1695年にバーデン辺境伯ルートヴィヒ・ヴィルヘルムの宮廷楽長の地位にあり、亡くなるまでバーデンの宮廷と関わりを持っていたと推測される以外、その経歴については知られていない。フィッシャーはドイツ音楽にフランス・バロック趣味を持ち込み鍵盤音楽の発展に寄与した重要な作曲家と見なされている。
 エリザベート・ジョワイエはフランスのトゥーロンに生まれ、アンドレ・レイノー(エクサンプロヴァンス音楽院)、グスタフ・レオンハルト(スウェーリンク音楽院〔アムステルダム〕)、ボブ・ファン・アスペレン(ハーグ王立音楽院)、ジョス・ファン・インマゼール(アントウェルペン音楽院)に師事したチェンバロ奏者。レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、コンセール・フランセ、ラ・サンフォニー・デュ・マレ、ル・コンセール・スピリテュエル、ラ・プティト・バンド等に参加。 Alpha レーベル等に録音がある。
ECL-1401
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【注目盤】
ウォルシンガム〜ウィリアム・バード(1539/1540-1623):鍵盤楽器のための作品集
 乙女の歌(+) /ウィリアム・ピーター卿のパヴァーヌとガイヤルド(+) /
 イン・ノミネ(+) /ウォルシンガム(*) /美しいスザンナ(*) /女王のアルマン(*) /
 ファンタジア(イ長調)(*) /ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ(+) /
 解き明かしたまえ、父よ [Clarifica me, Pater] III (+) /
 私のネヴェル夫人のグラウンド(+) /ファンタジア(ト長調)(+) /
 パヴァーヌ(イ長調)(*) /ファンタジア(ニ長調)(*) /
 覚えたまえ、幸福の主よ [Memento salutis auctor](*)
  ジャン=リュック・オー(Cemb;*/Org;+)
 録音:時期未詳、サン=タマン=ド=ボワックス修道院、サン=タマン=ド=ボワックス、フランス(+)。使用楽器:2010年、吉田令製、イタリアン(モデル:1531年、トラスンティーノ製)(*) /2012年、クアンタン・ブリュマンルーデル製(+) 。
 ジャン=リュック・オー [Jean-Luc Ho] (姓をホーとする表記もあり)はフランスの若手チェンバロ&オルガン奏者。パリ音楽院でオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌに師事し2006年卒業。ブランディーヌ・ヴェルレの教えも受け大きな影響を与えられた。
ECL-1302
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【注目盤】
J.S.バッハ(1685-1750):シンフォニア&コンチェルト
 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト長調(オルガン・ソナタ BWV530 より復元)(+) /
 組曲 ホ短調 BWV996 〜サラバンド(チェンバロ独奏)(**) /
 カンタータ「キリストは死の絆につきたまえり」BWV4 〜シンフォニア/
 カンタータ「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV12 〜シンフォニア/
 ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041 (*) /
 カンタータ「主はわれらを思いたもう」BWV196 〜シンフォニア/
 3つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調
  (3台のチェンバロのための協奏曲 BWV1064 より復元)(#)
 ダイアナ・リー(Vn;+) アリクス・ボワヴェール、シモン・ピエール(Vn;#)
 ジャン=リュック・オー(Cemb;**)
 ギヨーム・ルバンゲ=シュドル(Vn;*/+/#)指揮
 アンサンブル・バロック・アトランティーク
 録音:2013年11月18-23日、旧・アノンシアード修道院礼拝堂、ボルドー、フランス。
 アンサンブル・バロック・アトランティークは2013年、ギヨーム・ルバンゲ=シュドルによりフランスのボルドーに創設されたピリオド楽器演奏団体。当盤のソリストはすべてメンバーが務めている。
あなたのそばに〜フランソワ1世の時代の鍵盤音楽
 ピエール・アテニャン
(1494頃-1552)出版:
  Prélude / A mes ennuis / Pavane / Longtemps y a / Pavane / Gaillarde / Gaillarde (+) /
  Tant que vivray (+) / Mon cueur en vous / Prélude / Secourez moy / Branle commun & branle gay /
  Gaillarde (*) / Dont vient cela / Gaillarde / Gaillarde / Branles (*) / Prélude sur chacun ton /
  Pavane / Gaillarde sur la pavane / Contre raison / Auprès de vous / Pavenne / Gaillarde /
  Basse dance / Malgré moy / Languir me fais (*/+) / Gaillardes

 ピエール・ガロン(クラヴィオルガヌム/ヴァージナル)
 フレディ・エシェルベルジェ(クラヴィオルガヌム/ヴァージナル;*)
 トマス・ダンフォード(リュート;+)
 録音:2013年5月6-10日、Galerie des Affaires Etrangères 、ヴェルサイユ市立図書館、ヴェルサイユ、イヴリーヌ県、フランス。
 1531年1月から4月にかけてアテニャンが出版した7巻の鍵盤楽器用の譜集から選曲したディスク。クラヴィオルガヌム(クラヴィオルガン)は、一台の中にチェンバロまたはピアノとオルガンの発音システムを備えた鍵盤楽器で、演奏者一人で二重奏のように聴かせることも、同音を両方のシステムで重ねて鳴らしてちょっと不思議な音色を作り出すことも出来る。ピエール・ガロンはパリ音楽院でチェンバロをオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌ〔ランヌー〕に師事したフランスのチェンバロ奏者。
ECL-1201
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【注目盤】
遺言と約束〜C.P.E.バッハ:クラヴィーアとヴァイオリンのための作品集
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  ヴァイオリンを伴うクラヴィーア幻想曲 Wq.80 H.536 (1787) (*) /
  「スペインのフォリア」による12の変奏曲 Wq.118/9 H263 (1778) (*) /
  クラヴィーアのための幻想曲 ハ短調 Wq, 63/6 H.75 (1753) /
  ヴァイオリンとクラヴィーアのためのソナタ ハ短調 Wq.78 H.514 (1763) (*) /
  クラヴィーアのためのソナタ イ長調 Wq.55/4 H.186 (1765-1779) /
  チェンバロとヴァイオリンのためのアリオーソWq.9 H.535 (*)
 アリーヌ・ジルベライシュ(タンジェントP) アリス・ピエロ(Vn;*)
 録音:2012年10月4日-7日、ラ・クールワ、ヴォクリューズ県、フランス。使用楽器:1993年、ウィリアム・ユルゲンソン製(モデル:1770年頃、レーゲンスブルク、シュペート&シュマール製)〔タンジェントP〕/ジェレミー・ショー [Jérémy Chaud] 製(モデル:1742頃、ジュゼッペ・アントニオ・グアルネリ製「Lord Wilton」)〔Vn〕。
 C.P.E.バッハが円熟期から晩年にかけて鍵盤楽器のために書いた作品をメインに構成されたプログラム。タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)はチェンバロからフォルテピアノに至る過渡期に現れた、タンジェントと呼ばれる木片で弦を叩く構造の鍵盤楽器。アリーヌ・ジルベライシュはパリ音楽院、ボストンのニューイングランド音楽院で学んだフランスのフォルテピアノおよびチェンバロ奏者。アリス・ピエロはリヨン音楽院で学んだフランスのヴァイオリン奏者。2004年以来2014年現在ル・コンセール・スピリテュエル(エルヴェ・ニケ主宰)のファースト・ヴァイオリニストを務めている。
ECL-1102
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【注目盤】
トマゾ・アルビノーニ(1671-1751):ヴァイオリン・ソナタ集
 〔ハ短調 Op.6 No.10 (1711) /変ロ長調「ピゼンデル氏のために」(1716-1717) /
  イ短調 Op.6 No.6 (1711) / IV イ長調(1717) /ト短調 Op.6 No.2 (1711) 〕

 ギヨーム・ルバンゲ=シュドル(Vn)
 クレール・グラットン(Vc) ジャン=リュック・オー(Cemb)
 録音:2011年11月7日-10日、レヴィ教会、レヴィ・サン・ノム、イヴリーヌ県、フランス。使用楽器:クリスティアン・ロー [Christian Rault] 製(モデル:1720頃、ヴェネツィア、ドメニコ・モンタニャーナ製)〔Vn〕/2006年、シルヴァン・ルスティコーニ製(モデル:17世紀終盤、クレモナ、フランチェスコ・ルッジェーリ製)〔Vc〕/1998年、ギヨーム・ルバンゲ=シュドル製(モデル:1730年頃、ハノーヴァー派の不詳作者製、ジャーマン・タイプ)〔Cemb〕。
 ギヨーム・ルバンゲ=シュドルはエレーヌ・シュミット、エンリーコ・ガッティに師事したフランスのヴァイオリニスト。チェンバロも弾き、その上なんとチェンバロ製作もしている。当録音には彼が製作したチェンバロが使用されている。
ECL-1101
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【注目盤】
J.S.バッハ(1685-1750):フランス風序曲 ロ短調 BWV831
フランソワ・クープラン(1668-1733):クラヴサン曲集第2巻(1716頃)〜第8組曲
 〔女流画家 /女流詩人(アルマンド)/クーラント/第2のクーラント/
  風変わり(サラバンド)/ガヴォット/ロンドー/ジグ/パッサカリア/モラン嬢〕

 ジャン=リュック・オー(Cemb)
 録音:2011年4月27日-29日、レヴィ教会、レヴィ・サン・ノム、イヴリーヌ県、フランス。使用楽器:1983年、エミール・ジョバン製(モデル:1749年、グジョン製)/調律:エミール・ジョバン(406Hz)。 "Le Choix de France Musique" および "Diapason découverte" 選定盤。
 フランスの若手チェンバロ&オルガン奏者ジャン=リュック・オー [Jean-Luc Ho](姓を「ホー」とする表記もある)による流麗にして闊達なバッハとクープラン。バッハのフランス風序曲はクープランの組曲を範として書かれたとも言われている。ジャン=リュック・オーはパリ音楽院でチェンバロをオリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌ〔ランヌー〕に師事し2006年卒業。ブランディーヌ・ヴェルレにも教えを受け大きな影響を受けた。
ECL-1001
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【注目盤】
クラヴサンのために調えられたオペラ・アリア集
 クロード=ベニーニュ・バルバトル(1724-1799):
  「クラヴサンのために調えられたオペラ・アリア選集」から
   ピグマリオンの序曲(ラモー:「ピグマリオン」)(1748) /
   バルバトル氏のアリア(I & II)/モンドンヴィル氏のアリア/
   ルベル氏のガヴォット(I & II)/エコーのアリア/
   スカルラッティのアリア(D.スカルラッティ:ソナタK.95)/
   ラモー氏のレ・プティ・マルトー/
   「遍歴の騎士」の序曲のアリア(ラモー:「遍歴の騎士」)(1760) /
   「On ne s'avise jamais de tout」のアリア
    (モンシニー:「On ne s'avise jamais de tout」)(1761) /
   ピグマリオンのパントマイム(ラモー:「ピグマリオン」〜行進曲)/
   優雅なガヴォット(I & II)/ダンデルのメヌエット/
   ジガ(ラモー:「ピグマリオン」〜パントマイム)/バルバトル氏のメヌエット/
   コントルダンス(ラモー:「ピグマリオン」〜コントルダンス)/
   フェラン氏のデリーのアリア
    (フェラン:「ゼリー」の“Air pour les suivants de l'Amour ")(1749) /
   プラテのコントルダンス(ラモー:「プラテ」〜プロローグ)(1745) /
   パルナスの謝肉祭のミュゼット(モンドンヴィル/1749) /
   ダルダニュスのガヴォット(I & II)(ラモー:「ダルダニュス」)(1739) /
   ティトンと曙の女神(I & II)
    (モンドンヴィル:「ティトンと曙の女神」)(1753) /
   デジャルディーノ氏のアリア/ルベル氏のロンド(I & II)/
   ルベル氏のガヴォット/
   ティトンと曙の女神のガヴォット(I & II)
    (モンドンヴィル:「ティトンと曙の女神」〜アリア)/
   バルバトル氏のアルマンド
 ジョゼフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ(1705-1755):
  クラヴサン曲集第1巻(1746)から
   アルマンド(ロワイエ:「愛の力」〜いけにえのための行進曲)(1743) /
   ラ・センシブル/スキタイ人の行進(ロワイエ:「ザイード」
                    〜トルコ人のためのロンド風アリア)(1739)
 カトリーヌ・ジマー(Cemb)
 録音:2010年11月1日-3日、レヴィ教会、レヴィ・サン・ノム、イヴリーヌ県、フランス。使用楽器:マルティーヌ・アルジェリース製(モデル:グジョン製)/調律:マルティーヌ・アルジェリース(D'Alembert-Rousseau, 415Hz)。
 フランスの作曲家・鍵盤楽器奏者クロード=ベニーニュ・バルバトルがジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)、ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747)、ジャン=ジョゼフ・ド・モンドンヴィル(1711-1772)、ジョゼフ=ヤシント・フェラン(1709-1791)、ピエール=アレクサンドル・モンシニー(1729-1817)らの作品をチェンバロ(クラヴサン)用に編曲したスコアをメインとしたディスク。カトリーヌ・ジマーは知られざる・忘れられたフランス鍵盤音楽の発掘・紹介に積極的に取り組んでいるフランスのチェンバロ奏者。
KLARTHE 1枚あたり\3960(税抜\3600)
 Klarthe はクラリネット奏者のジュリアン・シャボとホルン奏者のピエール・レモンディエルが2014年に創設、イヴリーヌ県(パリの西)にあるヴェルヌイエにおいて、レーベル、マネジメント、そして出版の各事業を総合的に行っている。音楽レーベルとしては、2017年10月現在65タイトル(含ジャズ)を発売中。  #当店でご案内していないアイテムも、廃盤等でなければお取り寄せ可能ですので、お問い合わせください。
クワチュオール・ザイール(サクソフォン四重奏団)
 ボロディン/ギヨーム・ベルソー編曲:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調
 ジャン=ドゥニ・ミシャ:ザ・ダーク・サイド(即興:ジャン=シャルル・リシャール)
 アレクサンドロ・マルケアス:ヴォイス・オブ・ブラック・アース
  (4本のバリトン・サクソフォンのための|ザイール四重奏団委嘱作品)
 アレクシス・シエスラ:ラプソディッシュ(即興:サンドロ・コンパニョン)

 クワチュオール・ザイール
  [ギヨーム・ベルソー(ソプラノSax) サンドロ・コンパニョン(アルトSax)
   フロラン・ルーマン(テノールSax) ヨアキム・シエスラ(バリトンSax)]
 録音:2017年11月。2015年結成以来フランス国内外の音楽祭に多数出演、2017年5月に第9回大阪国際室内楽コンクール第2部門(管楽アンサンブル部門)で優勝したクワチュオール・ザイールのデビューCD 。 「 Zahir (ザイール〔ザーヒルとも〕)」はアラビア語で「目に見える、そこにある」という意味を持ち、何か、あるいは誰か、ひとたび接触をもってしまうと、徐々に私達の思考を支配していくもののこと。まさに、このサックス四重奏団は、一度聴いたら虜になってしまう魅力に満ちている。 ミシャ作曲のザ・ダーク・サイドはユダヤ音楽、現代音楽、ロック、ジャズ等のエッセンスが盛り込まれた、各奏者の能力が存分に発揮される聴きごたえある作品。マルケアスの作品は、楽器に息を通す(音を鳴らさない)奏法で始まり、その後もサックスとは思えないような不思議な音色が多用されている。シェスラの「ラプソディッシュ」は、ユニゾンの序奏で始まり、メロベ(古代ギリシャ詩の朗吟)が現れ、その後もブルガリアやルーマニア、地中海調の音楽の旅へといざなわれる。多様なスタイルの音楽を巧みに表現するテクニックをもつクワチュオール・ザイール、注目。
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
星座〜ソフォスSQ
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
 デュティユー:弦楽四重奏曲「夜はかくの如し」(1976)
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
  ソフォスSQ
 録音:2016年5月、デュルタル城| (C) (P) 2017 。
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
モルフィング(・サクソフォン)Q
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調(サクソフォン四重奏版)
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏のための4つの小品 Op.81(サクソフォン四重奏版)

  モルフィング(・サクソフォン)四重奏団
 録音:2015年11月、ヴィルファヴァール、フランス| (C) (P) 2017 。
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
モラゲス五重奏団&イヴ・アンリ〜ムソルグスキー&ショスタコーヴィチ
 ムソルグスキー/ダヴィド・ワルテル編曲:組曲「展覧会の絵」
 ショスタコーヴィチ/ダヴィド・ワルテル編曲:ジャズ組曲第2番(抜粋)
  モラゲス五重奏団
   [ミシェル・モラゲス(Fl) ダヴィド・ワルテル(Ob) パスカル・モラゲス(Cl)
    ピエール・モラゲス(Hr) ジョルジョ・マンドレーシ(Fg)]

  イヴ・アンリ(P)
 録音:2015年5月8日-10日、講堂、オルネー=スー=ボワ、フランス| (C) (P) 2017 。
KLA-021
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(CD
+ DVD [PAL])
1.5枚価格
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
ベートーヴェン:3つのピアノ三重奏曲 Op.1
 *CD ベートーヴェン:3つのピアノ三重奏曲集 Op.1 より〔第3番/第2番〕
    クリストフ・アシュ: Désinstallation
 *DVD ベートーヴェン:3つのピアノ三重奏曲集 Op.1 〜第1番
 Trio Leos
  [パブロ・シャツマン(Vn) ギヨーム・ラフュイユ(Vc) ジャン=ミシェル・ダイェ(P)]
 録音・収録:2014年7月7日-9日、トゥールコワン音楽院| (C) (P) 2016 。仏ディアパゾン誌「音叉五本」獲得盤。# DVD は PAL 方式収録のため、日本国内の通常映像機器では再生できず、再生保証もございません。
INDÉSENS 価格記載無し 1CDあたり\4840(税抜\4400)  #当レーベルの商品は日本語解説&オビ付の国内仕様盤が出まわっていましたが、この国内仕様盤を発売していた国内代理店が2018年3月23日をもって事業撤退したため、今後の入荷分は全て輸入盤仕様のままとなり、国内解説とオビは添付されません。また品番の若い物には廃盤も出ており、下記でご注文可能でもお届けできない場合があります。また廃盤となった商品が別品番や別レーベルで再発されている場合は、新ヴァージョンでのお届けとなる可能性もございます。以上、その旨御了承の程お願い致します。
デュティユー:初期作品集
 サラバンドとコルテージュ(*)/
 フルートとピアノのためのソナチネ(#)/
 コラール、カデンツァとフガート(+)/
 オーボエとピアノのためのソナタ(**)
 ピアノ・ソナタ Op.1
マルク・トレネル(Fg;*)
ヴァンサン・リュカ(Fl;#)
ダニエル・
 ブレザンスキー(Tb;+)
アレクサンドル・
 ガテ(Ob+**)
パスカル・ゴダール(P)
 録音:2007年3月-5月、スタジオ・ムードン、フランス|旧品番: INDE-004なんと豪華、パリo.のメンバーたちが勢ぞろいしてのデュティユーの初期作品集。フルートとピアノのためのソナチネは、鋭敏な和声感覚が非常に印象深い作品だが、ルーカスが見事に演奏している。ファゴットのトレネルも名手ぶりを遺憾なく発揮、ブレザンスキーのトロンボーンは神の声のように響く。若き日から格調高い作風で鳴らしていたデュティユーの魅力がたっぷりと味わえる。
ソヴィエト=ロシアにおけるトランペット協奏曲の系譜
 アルカーディ・ネステロフ(1918-1999):トランペット協奏曲 ハ短調 Op.42 (*)
 セルゲイ・ヴァシレンコ(1872-1956):トランペットと管弦楽のための協奏曲=詩曲 ハ短調 Op.113 (*)
 アレクサンドル・アルチュニアン(1920-2012)/カストラン編曲:トランペットと吹奏楽のための協奏曲 変イ長調
 アレクサンドラ・パフムートワ(1929-):トランペット協奏曲(*)
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ、トランペットと弦楽合奏のための協奏曲(ピアノ協奏曲第1番) Op.35

  エリック・オービエ(Tp;*以外) ティエリー・ジェルヴェ(Tp;*)
  ルステム・サイトクロフ(P) バスティアン・スティル指揮モスクワso.、ポーランド放送so.
  フランソワ・ブーランジェ指揮パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
  ジャン=フィリップ・ダンブルヴィル指揮o. ニコラ・シャルヴァン指揮サヴォワ地方o.
パーカッションの芸術
 ラヴェル:「マ・メール・ロワ」より〔眠れる森の美女のパヴァーヌ/パゴダの女王レドロネット/美女と野獣の対話〕
 ドビュッシー:2つのアラベスク / ジャン・マリー・マシャド: Pistacos Spices
 パブロ・デ・サラサーテ:サパテアド / フランク・トルティエ: Juillet 16 h
 マティアス・シュミット: Ghanaia / ガーシュウィン: I Loves You Porgy / ピアソラ:オブリビオン

 ジャン=フランソワ・デュレズ(ヴィブラフォン/マリンバ)
 リシャール・ガリアーノ(アコーディオン)
ブトリ伴奏〜ファゴットとピアノのためのフランス名曲集
 ロジェ・ブトリ(1932-):ファゴットとピアノのための6つのスケッチ
 イベール:カリニャン / ドビュッシー: 風変わりなラヴィーヌ将軍(*)
 フォーレ:カプリシオ/即興曲(*) / ポール・ヴィダル(1863-1931):アダージョとサルサレッレ
 ピエルネ:演奏会用独奏曲 / ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-2013):秋
 アンリ・デュティユー(1916-2013):サラバンドとコルテージュ / フォーレ/ウーブラドゥ編曲:小品

  ローラ・ベネット・キャメロン(Fg;*以外?) ロジェ・ブトリ(P)
 (*)はブトリのピアノ独奏と思われるが、代理店の書き方が曖昧で当店推測。ロジェ・ブトリが伴奏を担ったファゴット作品集。アメリカ出身のローラ・ベネット・キャメロンはダラス・ウィンド・シンフォニーの首席ファゴット奏者。テキサス大学アーリントン校教授職、ロジェ・ブトリ音楽普及協会の創設者、ブトリ・アンサンブル・ソリストも務める。
トロンボーン協奏曲ロマン派から近代へ
 グレンダール:トロンボーン協奏曲
 マルタン:トロンボーンと管弦楽のためのバラード
 トマジ:トロンボーン協奏曲
 ダーヴィト:トロンボーン小協奏曲 変ホ長調 Op.4
ジャック・モージェ(Tb)
ローラン・プチジラール指揮
フランスso.
 「管の国」フランス随一のトロンボーン奏者が、限りない歌心と艶やかな美音で聴かせる傑作4編の多彩さ!
「管楽器の王国」フランスとアメリカの巨匠たち
 ジョルジュ・デルリュ(1925-1992):トランペットと弦楽合奏のための「アメリカの夜」
 コープランド(1900-1990):
  トランペット、クラリネット、サクソフォンとピアノのための「静かな都会」(原作版)(*) /
  トランペット、コーラングレと弦楽合奏のための「静かな都会」(第2版)
 バーバー(1910-1981):クラリネット協奏曲/弦楽のためのアダージョ
 レナード・バーンスタイン(1918-1990):
  クラリネットとピアノのためのソナタ/トランペットとピアノのための「ライフィに捧ぐロンド」
  ソプラノ・サクソフォンとジャズ・バンドのための「前奏曲、フーガとリフ」
 アイヴズ(1874-1954):トランペットと弦楽合奏、およびオーボエと2本のフルートによる「答えのない問い」

  エリック・オービエ(Tp)フィリップ・ベルロー、フィリップ・キュペール(Cl)
  クリステル・シェジ(イングリッシュHr) ニコラ・プロスト(Sax)
  ローラン・ワグシャル、アンジェリーヌ・ポンドペル(P)
  クロード・シュニツレール指揮ブルターニュo. セバスティアン・ビヤール指揮
  ギャルド・レピュブリケーヌo. ファブリス・コラ指揮パリ・ライト・バンド
サックスでバッハを〜J.S.バッハ
 コラール「神よ、我が成就を助けたまえ」BWV343 /シンフォニア より Nos.2, 4-5, 7, 9, 11 /
 コラール「神よ、天より見たまえ」BWV77 /4つのデュエット/
 コラール「ああ神よ、我が嘆きと溜息を聞き入れ給え」BWV254 /
 平均律クラヴィーア曲集 より〔第1巻 8番、22番/第2巻 7番、8番、22番〕/
 コラール「ああ、いかにはかなき、いかに空しき」

  ピエール=シュテファン・ムジェ(ソプラノ・アルト・テナー・バリトンSax)
 5つのサックスを一人で操り、多重録音でバッハのフーガを。
INDE-075
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(2CD)
モーリス・アンドレ、協奏曲の録音芸術〜バロック・古典派・近代 栄光の 1963-1964
 フンメル:トランペット協奏曲 ホ長調(*) / ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe: 1 (#)
  [ジャン=バティスト・マリ指揮コンセール・ラムルーo.(*)、パリ音楽院o.(#) ]
 M.ハイドン:トランペット協奏曲 ニ長調 MH 60
 ヴィヴァルディ:2つのトランペットおよびその他さまざまな楽器のための協奏曲 ハ長調「聖ロレンツォの祝日に」
  [ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内o.]
 シュテルツル:トランペット協奏曲 ニ長調 / アルビノーニ:5声の協奏曲〔ニ長調/変ホ長調〕 Op.7 Nos.6, 3
  [カール・リステンパルト指揮ザール放送o.]
 トレッリ:トランペット協奏曲〔ニ長調/ニ長調〕[フランス・ブリュッヘン指揮コンチェルト・アムステルダム]
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番 ニ長調 BWV 1047 〜第1&3楽章[クルト・レーデル指揮プロ・アルテo.]
 アルチュニアン:トランペット協奏曲(1950) [モーリス・シュザン指揮フランス放送po.]
 トマジ:トランペット協奏曲(1948) [ルイ・ド・フロマン指揮ルクセンブルク放送o.]
 ジョリヴェ:トランペット協奏曲第2番(1954) /トランペット、ピアノと弦楽合奏のための小協奏曲(1948)
  [アンドレ・ジョリヴェ指揮コンセール・ラムルーo.]
 録音:1961年、1963年-1964年。 トランペットの神様、栄光の時代の名録音を網羅。
フルートとピアノのための作品集
 ライネッケ:フルートとピアノのソナタ「ウンディーネ」 Op.167
 プロコフィエフ:フルート・ソナタ ニ長調 Op.94
 エネスク:フルートとピアノのための「カンタービレとプレスト」
 ヒンデミット:フルートとピアノのためのソナタ(1936)
 ドホナーニ:フルートとピアノのための「アリア」 Op.48 No.1
  ダニエラ・コッホ(Fl) オリヴァー・トリーンドル(P)
 オーストリアの俊才、選曲センスも光るフルート盤新たに。自発性あふれるピアニストにも注目、確かな室内楽を。
管楽器の王国フランスのトランペット協奏曲さまざま
 ベッファ:トランペット協奏曲(2005)[セバスティアン・ビヤール指揮ラ・ギャルド・レピュブリケーヌ弦楽合奏団]
 マタロン:トラムV (2003)[ジャック・メルシエ指揮ロレーヌ国立o.]
 バクリ:トランペット協奏曲(1992) [フランソワ・ビルジェ指揮ブルターニュso.]
 グレツェル:トランペットと11の楽器のための「アウラ〔残響を越えて〕」[ミン・ホアン指揮フランス放送po.]

 エリック・オービエ(Tp)
 刷新され続ける「現代楽壇」、今は聴きやすさが命。フランス楽壇最先端の人間味、名手オービエ鮮やかに。
エストニア × ロシア × フランス〜東へ向かう音楽
 ラーツ:トランペット、ピアノと弦楽合奏のための協奏曲 Op.92
 ペルト:ピッコロ・トランペット協奏曲(B.A.C.H.の主題にもとづく)/
     カントゥス(ベンジャミン・ブリテン追悼)/東洋・西洋(弦楽合奏のための)
 ショスタコーヴィチ:ピアノ、トランペットと弦楽合奏のための協奏曲(ピアノ協奏曲第1番) Op.35

  エリック・オービエ(Tp) ルステム・サイトクロフ(P)
  ニコラ・シャルヴァン指揮サヴォワ地方o.
 東欧とフランス。北と南。バロック以前と20世紀... 「管の国」のトランペットと弦で、見過せない逸品群を。
INDE-069
(CD+DVD)
廃盤
エルガー:弦楽セレナード ホ短調 Op.20
ネルダ:トランペット協奏曲 変ホ長調
ドヴォルジャーク:弦楽セレナード ホ長調 Op.22
ニコラ・シャルヴァン指揮
サヴォワ地方o.
ロマン・ルルー(Tp)
INDE-068
廃盤
ティアリー・ジェルヴェの20世紀トランペット協奏曲紀行
  ティアリー・ジェルヴェ(Tp)
ウェーバー、フンメル:管楽器のための初期ロマン派傑作協奏曲
 ウェーバー:クラリネット協奏曲〔第2番 変ホ長調 Op.74 /第1番 ヘ短調 Op.73 〕/
       クラリネットと管弦楽のためのコンチェルティーノ 変ホ長調 Op.26
 フンメル:トランペット協奏曲 変ホ長調(#)
 フィリップ・キュペール(Cl) エリック・オービエ(Tp)
 クロード・シュニツレール指揮(#以外) ヴァンサン・バルト指揮(#) ブルターニュo.
 フランス最高峰のソリストふたりが、それぞれ限りない愛着で吹きこなす傑作群。ブルターニュ管も絶好調。
INDE-066
廃盤
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
 ピアノ、トランペットと弦楽合奏のための協奏曲(ピアノ協奏曲第1番) Op.35 /他

 ルステム・サイトクロフ(P) エリック・オービエ(Tp)
 ソリスト・ド・リヨン(*) ニコラ・シャルヴァン指揮サヴォワ地方o.
お気に召すまま、ロシアのピアノとヴァイオリン
 クライスラー:ウィーン奇想曲/プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ / クライスラー:愛の悲しみ/愛の喜び/美しきロスマリン
 サラサーテ:ビゼー「カルメン」による演奏会用幻想曲 / チャイコフスキー:懐かしき土地の思い出
 パガニーニ/マリオ・ピラティ(1903-1938)編曲:奇想曲第24番(ヴァイオリンとピアノのための版)

 チャイコフスキー・トリオ
 [コンスタンティン・ボギノ(P) パヴェル・ヴェルニコフ(Vn) アナトーリー・リーベルマン(Vc)]
 美しい冬景色、峻厳に、叙情ゆたかに、ロシアの響き。本場の名手たちの、驚異の求心力を誇る名演を堪能!
ホルンのための傑作室内楽さまざま
 ベートーヴェン:ピアノとホルンのためのソナタ ヘ長調 Op.17
 シューマン:アダージョとアレグロ Op.70 / シュトラウス:アンダンテ(遺作/1888)
 デュカ:ヴィラネル(1905) / ボザ:山並の頂には(1960)
 スクリャービン:ロマンス(1890) / ヒンデミット:F管ホルンとピアノのためのソナタ(1939)

  ダビド(・フェルナンデス)・アロンソ(Hr) エレーヌ・ティスマン(P)
 充実度あふれるソナタでも、浪漫ゆたかな小品でも。ミュンヘン国際コンの覇者、逞しさと瀟洒さの交錯。
パリのサクソフォン | クラシックか、それとも...
 ギヨーム・コヌソン(1970-):テクノ・バラード(2s-sx, p) (*)
 グレアム・フィットキン(1963-):ハード・フェアリー(s-sx, 録音トラック)
 マウリシオ・カーゲル(1931-2008):リード〜「Rrrrr…五つの小品」より(a-sx)
 長生 淳(1964-):パガニーニ・ロスト(2a-sx, p) (#) / フィリップ・ガイス(1961-):サックス・ヒーロー(a-sx)
 ジョゼフ・ホロヴィッツ(1926-):コン・ブリオ〜「ソナチネ」より(s-sx, p) (+)
 クロード・ボリング(1930-):よどみなく〜「ジャズ組曲」より(s-sx, p) (+)
 ティアリー・エスケシュ(1965-):朝闇の歌(s-sx, sx-orc) (**)
 ドィミトリ・チェスノコフ(1982-):トッカータ〜「ソナタ」より(s-sx, p) (+)
 吉松 隆(1953-):ラン・バード〜「ファジイバード・ソナタ」より(a-sx, p) (##)
 ジャン・フランセ(1912-1997):パンビッシュとメレンゲ〜「五つのエキゾチックな舞曲」より(a-sx, p) (##)
 クロード・ドビュッシー(1862-1918):狂詩曲(a-sx, p) (##)
 チャーリー・パーカー(1920-1955):マイ・リトル・スウェード・シューズ(a-sx, p) (##)

 ニコラ・プロスト(ソプラノ&アルトSax) アンヌ・ルカプラン(S-Sax2;*)
 ジャン=イヴ・フルモー(A-Sax2;#) 馬場みさき(P;*/#/+)
 ローラン・ワグシャル(P;##) エリック・オービエ指揮パリ・サクソフォン・アンサンブル(**)
 「管楽器の国」フランス最前線!スーパープレイヤーが奏でるソプラノ&アルトの流麗さ。いわゆる現代音楽さえ何ら怖くない、ひたすらスタイリッシュに、センスあふれる洒脱なブロウ。アートでもあり、そして何より「音楽」であり。ドビュッシーに吉松 隆に...。
フランス近代の傑作フルート(増補版)
 フォーレ(1845-1924):フルートとピアノのための幻想曲 Op.79
 ドビュッシー(1862-1918):シランクス(無伴奏フルートのための)/
             「牧神の午後」への前奏曲(フルートとピアノ/ギュスターヴ・サマズイユ編)
 ヴィドール(1844-1937):フルートとピアノのための組曲 Op.34
 プーランク(1899-1963):フルートとピアノのためのソナタ
 フィリップ・ゴベール(1879-1941):幻想曲〜フルートとピアノのための
 メシアン(1908-1992):黒つぐみ / アンドレ・ジョリヴェ(1905-74):リノスの歌
 ジョルジェ・エネスク(1881-1955):フルートとピアノのためのカンタービレとプレスト(*)

  ヴァンサン・リュカ(Fl) エマニュエル・シュトロッセ(P) クラウディア・バーラ(P;*)
 旧品番:INDE-009〔廃盤〕に、エネスク作品集 (INDE-036) からの(*)を加えての再発。無伴奏作品集でますます評価を高めつつあるパリ管の名手、ヴァンサン・リュカ、ピアノに稀代の俊才シュトロッセを迎えての室内楽集、増補&新装丁で再登場。あざやかなピアニズム、玄妙かつ濃密な「管の国」最前線の妙技...エスプリを感じる1枚。
INDE-061
廃盤
フランス19世紀末、ピッコロのための音楽〜ベル=エポック期のパリで
 ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ) ジャン・ケルネール(P)
 マクサンス・ラリュー(ピッコロ2;*)
 録音:1978年9月、1980年|原盤・前出: CALLIOPE, CAL-9867〔廃盤〕。
INDE-060
廃盤
マジック・サーカス〜ティエリー・エスケシュ(1965-):管楽器のための室内楽作品集
  イニティウム・ウィンド・アンサンブル ティエリー・エスケシュ(P/Org)
  アクソン・サクソフォン四重奏団 アンデサンス七重奏団
  ヴァンドーム・クラリネット四重奏団 ニコラ・プロスト(アルトSax)
  パリ・サクソフォン・アンサンブル エリック・オービエ(Tp)
INDE-059
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(2CD)
フィリップ・ゴベール(1879-1941):
 フルートとピアノのための組曲(1921) /子守歌(1907) /水の上で(1910) /2枚のスケッチ(1914) /マドリガル(1908) /
 シシリエンヌ(1914) /2本のフルートとピアノのためのギリシャ風ディヴェルティスマン(1909) (*) /
 ロマンス(ルデュク社刊)/ロマンス(エノック社刊/1908)/夜想曲とアレグロ・スケルツァンド(1906) /
 幻想曲(1912) /バラード(1927) /フルートとピアノのためのソナタ〔第1番(1917) /第2番(1924) /第3番(1933) 〕/
 フルートとピアノのためのソナチネ(1937)

  ヴァンサン・リュカ(Fl) ローラン・ヴァグシャル(P) バスティヨン・プラ(Fl2;*)
 フランス・フルート楽派 の大立者といいつつ、本場フランスのプレイヤーが真正面からその魅力を全面的に解き明かしてくれる2枚組というのは、意外にもめったにない僥倖。躍進めざましいパリo. の名匠リュカ、俊才ヴァグシャルと、濃密なフルートを聴かせる。
INDE-058
廃盤
パリからの旅路〜アメリカ・ロシア・アルメニア
  エリック・オービエ(Tp) フランソワ・ブーランジェ指揮
  パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
ヴァンサン・リュカ〜パリのフルート、さまざまな無伴奏
 J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013
 オネゲル(1892-1955):山羊の踊り〜無伴奏フルートのための
 ドビュッシー(1862-1918):シランクス〜無伴奏フルートのための
 ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):幻像 Op.38〜無伴奏フルートのための
 プーランク(1899-1963):廃墟に向けて子守歌を吹く、笛吹きの像
 イベール(1890-1962):無伴奏フルートのための小品
 ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936):無伴奏フルートのための三つの小品
 ロジェ・ブールダン(1923-1976):傷ついた牧神〜無伴奏フルートのための
 ヒンデミット(1895-1963):無伴奏フルートのための八つの小品
 ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):無伴奏フルートのためのソナタ・アパッショナータ Op.140
 C.P.E.バッハ(1714-1788):無伴奏フルート・ソナタ イ短調

  ヴァンサン・リュカ(Fl)
 パリ音楽院、BPO 、そしてパリ管の首席として名をあげ、今やフランス随一の名手に。才人リュカが満を持して世に送り出した、傾聴すべき「ひとふでがき」の音響世界。大バッハから「記念年」の次男バッハまでのあいだ、近代の巨匠たちの技芸、深々と。
シューベルト(1797-1828):
 3つのピアノ小品 D 946 /
 ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D 959 /
 即興曲第3番 D 899 No.3, Op.90 No.3
イリーナ・ランコワ(P)
 ロシア・ピアニズムは続く。レフ・ナウモフやトロップに学んだ俊才、絶美のシューベルト。晩期の、死の影を見据えていた作曲家の、加減ひとつでこわれてしまいそうな儚さをぎりぎりの、絶妙の美で奏でつないでみせる。さすがスクリャービン弾き、息をのむ名演新たに。
ドビュッシーとハープ〜ドビュッシー(1862-1918):
 ベルガマスク組曲(M=P.ラングラメ編曲)/小組曲(2つのチェロとハープのための/D.リニカー編曲)/
 夢(M=P.ラングラメ編曲)/ロマンティックなワルツ(M=P.ラングラメ編曲)/
 子供の領分〜グラドゥス・アド・パルナッスム博士(M=P.ラングラメ編曲)/2つのアラベスク(ルニエ編曲)/
 神聖な舞曲と世俗の舞曲(室内編成版)(*) /チェロとハープのためのソナタ(M=P.ラングラメ編曲)(*)

  マリー=ピエール・ラングラメ(Hp) BPO 団員
  [アリーヌ・シャンピオン、ルイス・エスネオラ(Vn) マドレーヌ・カルッツォ(Va)
   ダーフィト・リニカー、ルートヴィヒ・クヴァント(Vc) ヤヌシュ・ヴィジク(Cb)]
 (*)は INDE-040 で既出。ドビュッシー+ハープ。玄妙、繊細、この組み合わせが成功しないはずがない、しかし極上のエスプリを描き出せるのはやはり、名門BPOで活躍するフランス人奏者、ラングラメだからこそ。
INDE-054
廃盤
バッハとピアソラの内緒話
 デュオ・インテルメッツォ
INDE-053
廃盤
フランス音楽とサクソフォン四重奏
 アクソーヌ・サクソフォン四重奏団
サン=サーンス(1835-1921):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ニ短調 Op.75
ピエルネ(1863-1937):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ短調 Op.36
フランク(1822-1890):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調(1886)
マスネ(1842-1912)/マルシック編曲:歌劇「タイス」〜タイスの瞑想曲
 ソレンヌ・パイダッシ(Vn) ローラン・ヴァグシャル(P)
 高雅なヴァイオリンの艶やかさ――フランス近代には、有名な傑作もあれば「秘曲なのに至高」もあり。フランクのソナタでその圧倒的な音楽性に驚かされながら、未知の名品に出会える喜びも味あわせてくれる2010年ロン=ティボー国際コンクールの覇者パイダッシ、あまりにもあざとく喜びに満ちたデビュー盤に、陶酔。
アンリ・トマジ(1901-1971):
 トランペット協奏曲(吹奏楽版)(*) /トロンボーン協奏曲(吹奏楽版) (#) /
 組曲「遺灰の婚礼」(吹奏楽版)(*) /3本のトランペットのための組曲(+)
  エリック・オービエ(Tp;#以外) ファブリス・ミリシエ(Tb;#)
  フランソワ・ブーランジェ指揮(*) セバスティアン・ビヤール指揮(#)
  パリ・ギャルド・レピュブルケーヌ吹奏楽団(*/#)
  アレクサンドル・バティ、フレデリク・メヤルディ(Tp;+)
 録音:2012年5月、(+)を除き、当版による「世界初録音」と記載されている。「パリ・ギャルド」が、なんと管の国フランス屈指のレーベル Indesens! から登場。トランペットには故モーリス・アンドレの高弟エリック・オービエ、トロンボーンは今をときめく気鋭ミリシェ...吹奏楽版世界初録音の名曲群、じっくり耳を洗いたい意気揚々の名録音。
バルトーク(1881-1945):
 2つのヴァイオリンのための
  44の二重奏曲(第36曲変奏版付)
ヤン・タリフ・シニア、
アニェス・ピカ(Vn)
 バルトークの作曲様式が、おどろおどろしいと感じるなら. . . まずは何より、愛すべきこの曲集に!民俗音楽とクラシック近代音楽の語り口の接点であり、ヴァイオリンを芸術的に扱うか、親しみやすく鳴らすかの接点であり。「弦の国」チェコの名手とフランスの俊才、爽快な名演。
シューマン(1810-1856):
 3つのロマンスOp.94(ob, p)/幻想小曲集 Op.73(cl, p)/民謡風の5つの小品 Op.102(fg, p)/
 アダージョとアレグロ Op.70(hr, p)/おとぎの絵本 Op.132(cl, va, p)

  パリo.のソリストたち[フィリップ・ベルロー(Cl) アレクサンドル・ガテ(Ob)
             マルク・トレーネル(Fg) アンドレ・カザレ(Hr)
             ダヴィド・ガイヤール(Va) エレーヌ・ティスマン(P)
 管楽器の王国の最前線、シューマンを愛してやまないフランス人たちの名演。ホルンのふくよかな響きとメリハリの効いた歌、歌うドイツ式ファゴット、艶やかなクラリネット、どこをとっても聴きどころばかり。絶美の響きの味わいで、シューマンの幻想世界の内奥へ。
アストル・ピアソラ(1921-1992):
 ミケランジェロ70/ブエノスアイレスの冬/リベルタンゴ/ソレダー(孤独)/
 頭のおかしくなった男のバラード/アヴェ・マリア/デカリシモ/バチン亭の少年/アディオス・ノニーノ

  デュオ・インテルメッツォ[マリエル・ガール(P) セバスティアン・オトマユー(バンドネオン)]
 大人の夜――そんな言葉が思わずこぼれる、スタイリッシュな音の交錯、痛烈なラテン的情感。ピアソラ自身の楽器だったバンドネオンは、クラシックの中心的楽器ピアノと、こんなにも相性がよかったのかと唸らされるのも、弾き手二人が、絶妙の音の機微を知る達人だから。
ジャン・フランセ(1912-1997):
 トランペットと管楽八重奏のための「愉しきパリ」(1975)
  [エリック・オービエ(Tp) フィリップ・キュペー指揮パリ管楽八重奏団]/
 クラリネット協奏曲[フィリップ・キュペー(Cl) ジャン・フランセ指揮ブルターニュo.](#)
 フルートとピアノのためのディヴェルティメント[ヴァンサン・リュカ(Fl) ローラン・ヴァグシャル(P)]/
 トランペットとピアノのためのソナチネ[エリック・オービエ(Tp) パスカル・ギャレ(P)]/
 クラリネットとピアノのための主題と変奏(1974) [ジャン=ルイ・サジョ(Cl) ジャン・フランセ(P)](+)
 バソンと弦楽五重奏のためのディヴェルティスマン(1942)[ロラ・デクール(Fg) フランス八重奏団](*)
 録音:2009年5月、サン・マルセル寺院、2012年2月、Studio Sequenza、モントルイユ、2012年3月、サン=モール音楽院講堂、2012年4月、ボン・セクール教会、パリ (以上、#/+以外) /1992年7月-8月、レンヌ(#) /1996年、アントニー(+)、以上すべて フランス 。原盤: ADDA (#) / EROL (+) 。(+) と (*) は INDE-043 (3CDs/室内楽作品集) にも含まれていた物と同一録音と思われる。(#)は久々の再発、他はおそらく初出音源。室内楽作品集に続き、今度は協奏曲。難曲ぞろいで知られるフランセの傑作群は、アマチュア管楽器愛好家にも大人気!「芸術の秋」へ向けて浮き立つ心に寄り添ってくれそうな、瀟洒さと聴きごたえを兼ね備えた絶品トラックの数々をどうぞ。
INDE-043
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(3CD)
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ジャン・フランセ(1912-1997):室内楽傑作選
 弦楽四重奏曲(1937) /ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ(1934) /
 クラリネットとピアノのための主題と変奏(1974) /ピアノと弦楽三重奏のためのディヴェルティスマン(1933) /
 弦楽五重奏と木管五重奏のための十重奏曲(1987) /ピアノと弦楽四重奏のための8つのバガテル(1980) /
 モーツァルトの五重奏曲 KV452 に基づく
  オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽五重奏のための九重奏曲(1995) /
 クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽五重奏のための八重奏曲(1972) (#) /
 ファゴットと弦楽五重奏のためのディヴェルティスマン(1942) (#) /
 クラリネットと弦楽四重奏のためのクラリネット五重奏曲(1977) (#) /
 ピアノと弦楽五重奏のための羊飼いのひととき、またはブラッスリーの音楽(1947) (+)

  フランス八重奏団 ジャン・フランセ(P)指揮
  ビンセンス・プラ(Fl) マルク・プープラン(Ob)
  ダヴィド・ブラスラフスキー(P;+)
 録音:1996年(*) / 2004年(#/+)。(+)は世界初録音。(#/+)はおそらく初出音源。原盤・前出: EROL, ER-96004(無印/当店未案内、廃盤)。「妬まれすぎた天才」も今や生誕100周年、同い年のケージとはまるで違う、ひたすら美しく繊細な「フランス近代」の正当な後継者。フランセの瀟洒にして深遠な音楽性は、やはりフランス人奏者たちだからこそ隅々まで伝えられるもの。
ドビュッシー(1862-1918):室内楽作品集
 ハープと弦楽のための「神聖な舞曲と世俗の舞曲」/
 無伴奏フルートのための「シランクス」/チェロとピアノのためのソナタ/
 フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
  ジャン=ルイ・ボーマルディエ(Fl) ファブリス・ピエール(Hp)
  ピエール=アンリ・クスエレーブ(Va) アニク・ルーサン(Vn)
  ジェローム・ペルノー(Vc) エリザベート・リゴレ(P) ラ・フォリア室内o.
 録音:1997年。原盤・前出: CALLIOPE, CAL-9837CAL-3822CAL-3893/4といった品番で、セット物の一部としても発売されていた。楽譜にひそむ機微を、作曲家と同じ言葉で考え生きてきた百戦錬磨の名手たちが刻んだ、20世紀最後の傑作録音集。
INDE-041
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(4CD)
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パラスキヴェスコ〜ドビュッシー:ピアノのための主要作品集
 前奏曲集〔第1巻/第2巻〕/映像〔第1集/第2集〕/英雄的な子守歌/子供の領分/
 ピアノのために/版画/ベルガマスク組曲/夜想曲/6つの古代碑銘(*) /
 2つのアラベスク/レントより遅く/小さな黒人/喜びの島/練習曲集〔第1巻/第2巻〕
  テオドール・パラスキヴェスコ(P) ジャック・ルヴィエ(P;*)
 録音:1976年-1980年。使用楽器:ベーゼンドルファー。原盤・前出: CALLIOPE, CAL-3831〔4CDs; CAL-9831 (CAL-5831), CAL-9832, CAL-9833 (CAL-5833), CAL-9834 のセット〕。ただし、CAL-3831の CD 2 & CAL-9832 に含まれていたラヴェルの4手&2P用作品〔マ・メール・ロワ&ハバネラ〕は省かれている模様。イヴォンヌ・ルフェビュールとナディア・ブーランジェの薫陶を受けた異才が、フランス近代のにおいたつようなエスプリの真髄を聴かせてくれる傑作録音。
ドビュッシー:室内楽作品集〜フランス最前線のソリストたち
 トランペットとピアノのための「祝祭」(ジョアシャン・ジュス編曲/「管弦楽のための夜想曲」より)(*) /
 フルートとピアノのための「牧神の午後」への前奏曲(ギュスターヴ・サマズイユ編曲)(#) /
 クラリネットとピアノのための第1狂詩曲(+) /シランクス(無伴奏トランペットによる)/
 フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ/サクソフォンとピアノのための狂詩曲(**) /
 無伴奏フルートのためのシランクス/チェロとピアノのためのソナタ(チェロとハープによる演奏)/
 ハープと弦楽合奏のための「神聖な舞曲」と「世俗的な舞曲」(##)

  ヴァンサン・リュカ(Fl) フィリップ・ベルロー(Cl) リズ・ベルトー(Va)
  エリック・オービエ(Tp) ニコラ・プロスト(Sax) ルートヴィヒ・クヴァント(Vc)
  マリー=ピエール・ラングラメ(Hp) パスカル・ガレ(P;*) エマニュエル・シュトロッセ(P;#)
  クレール・デセール(P;+) ローラン・ヴァグシャル(P;**) BPOソリスト(##)
 録音:2010年-2012年3月、サン・マルセル聖堂(パリ)、スタジオ・セクエンツァ(モントルイユ、パリ近郊)、 l'audiorium de Saint-Maur &ベルリン。ドビュッシー記念年に、フランス最前線のプレイヤーたちが黙っているはずがない。「管楽器の王国」を代表するパリo.のソリストふたり、モーリス・アンドレの衣鉢を継ぐオービエそしてBPOで活躍中のフランス人ハープ奏者が連れてきた、強者ぞろいの弦楽勢。
モーツァルト(1756-1791):ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 KV452
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
 ヘルベルト・シュフ(P) ラモン・オルテガ・ケロ(Ob) セバスティアン・マンツ(Cl)
 マルク・トレーネル(Fg) ダヴィド・フェルナンデス・アロンソ(Hr)
 バイエルン放送so.やチューリヒ・トーンハレ管など、超一流楽団でソロ奏者をつとめるミュンヘンARD国際コンクールの覇者たち、やっぱりとてつもなく芸達者だった。個人技もアンサンブルも、息をのむ技量と味わい。
エリック・オービエ〜トマジ(1901-1971):トランペットのための作品全集
 トランペット協奏曲 (1948)[マリユス・コンスタン指揮パリ・オペラ座o.]/
 3本のトランペットのための組曲(1964)[アレクサンドル・バティ、フレデリク・メヤルディ(Tp2,3)/
 トランペットと管弦楽のための「クスコの聖週間」(1962)
  [フランソワ=グザヴィエ・ヴィルジェ指揮ブルターニュo.]/
 グレゴリオ聖歌「サルヴェ・レジーナ」の旋律によるトランペットとオルガンのための変奏曲(1963)/
 クスコの聖週間(1962; オルガン伴奏版)[ティエリー・エスケシュ(Org)]/
 トランペットとピアノのための三部作(1957)[ニコラオス・サマルタノス(P)]/
 無伴奏トランペットのための三つの練習曲(1955)/金管合奏、合唱とソプラノのための礼拝のファンファーレ(1944)
  [アンナ・ステファニアク(S) ジャン=フィリップ・ダンブルヴィル指揮ルーアン金管アンサンブル、オート=ノルマンディcho.]

 エリック・オービエ(Tp)
 天才エリック・オービエ。近代フランス音楽界でユニークな存在感を放った作曲家トマジを、その得意分野であるトランペット音楽の世界から味わい尽くす。共演陣にも豪華な面子が続々。
エネスクの室内楽〜傑作短編・中編さまざま
 エネスク(1881-1955):
  パヴァーヌ〜組曲第2番 Op.10より(1903)/
  演奏会用即興曲 変ロ長調(1903)/
  バラード(1895)/
  ヴィオラとピアノのための協奏的断章(1906)/
  カンタービレとプレスト(1906)/
  夜想曲とサルタレッロ(1897)/
  パストラーレ、悲しいメヌエットと夜想曲(1900)/
  伝説(1906)/朝の歌(1899)/
  遠くのセレナーデ(1903)/タランテラ(1895)
タチヤーナ・サムイル(Vn)
ジェラール・コセ(Va)
ヴァンサン・リュカ(Fl)
ユストゥス・グリム(Va)
フレデリク・メヤルディ(Tp)
カルメン・ロタル(P)
クラウディア・バーラ(P)
 生まれはバルカン半島。ウィーンとパリで、ドイツ音楽とフランス音楽の粋を身につけヴァイオリンとピアノの名手として活躍しながら、なんという素晴らしい作曲センス。エネスクの粋は、1900年前後にあり。きわめて豪華な欧州勢で、その美質をじっくり堪能。
ワーグナー(1813-1883)/ジャン=ピエール・アルノー編曲:「トリスタンとイゾルデ」物語
 [Tristan et Yseult] 〜イゾルデの歌を中心とする室内楽編曲版
  クリスティーヌ・シュヴェイゼル(S) ランベール・ウィルソン(語り)
  ジャン=ピエール・アルノー(Ob)総指揮アンサンブル・カルペ・ディエム
   [Vn、Va、Vc、Cb、Hp、Fl、Tp、Hr、ティンパニ]
 この高雅さ、トリスタンの匂いたつような美しさ、あまりにもフランス的、あまりにも艶やか。原作は、英国を舞台とするフランスの中世物語。語り手とイゾルデの歌を中心に、序曲から「愛の死」までを濃密に描き出す、稀有の室内楽編曲。
パリのユーフォニアム
 ジェイムズ・カーナウ(1943-):シンフォニック・ヴァリアンツ[パリ・ウィンド・アンサンブル]
 ダニエル・A.ダダモ(1966-):2本のサクソルンのためのフォリア[セバスティアン・ステーン(サクソルン2)]
 フィリップ・スパーク(1951-):2声のインヴェンション[スティーヴン・ミード(ユーフォニアム2)]
 パーティ・ピース[ジェラルディーヌ・デュットロンシ(P)]
 ヴラディミール・コスマ(1940-):ユーフォニアム協奏曲[クー・ド・ヴァン吹奏楽団]

  バスティアン・ボーメ(ユーフォニアム/サクソルン)
 まるでサックスのようなニュアンスの豊かさ、トランペット的な抜けの良さ、とびきりの機能性。味わい豊かな調べの魅力は、パリ警視庁楽団のスーパープレイヤーならではの境地。
ショパン(1810-1849):24の前奏曲 Op.28 フロランス・ドラージュ(P)
 使用楽器:スタインウェイ、1896年製。ピアノ・ファンからも、歴史的音源ファンからも、いま大いに注目を集めている「巨匠コルトー最後の弟子」が、またもや19世紀末のスタインウェイと向き合った。独特のピアニズム、師から受け継いだもの、詩情、霊妙、まさに必聴。
フランス近代のクラリネット音楽さまざま
 ドビュッシー(1860-1918):クラリネットとピアノのための第1狂詩曲(1911)(*)
 ブルーノ・マントヴァーニ(1974-):無伴奏クラリネットのための「連合条約」(2007)
 サン=サーンス(1835-1921):クラリネットとピアノのためのソナタOp.167(1921)(#)
 ピエルネ(1863-1937):クラリネットとピアノのためのカンツォネッタOp.19(1888)(*)
 プーランク(1899-1963):クラリネットとピアノのためのソナタOp.184(1963)(+)
 ヴィドール(1844-1937):クラリネットとピアノのための序奏とロンドOp.72(1898)(**)
 ロッシーニ(1792-1868):クラリネットとピアノのための序奏、主題と変奏(1809)(**)
  フィリップ・ベルロー(Cl) クレール・デセール(P;*) パスカル・ゴダール(P;#)
  エマニュエル・シュトロッセ(P;+) ニコラ・ドセンヌ(P;**)
 余裕綽々、なのに端正、そこから匂いたつ高雅さと、最先端のインスピレーション。品揃えばっちりなパリのワイン・バーのように。柔軟でありながら筋の通った「本場らしさ」。管楽器の王国フランスの「いま」を支える、絶好調の俊才ベローが奏でるフランス芸術。
パリのチューバ〜大都市の休日と「管の王国」
 コルンゴルト(1897-1957)/ワレラン編曲:「五つの歌曲」Op.38〜きみが幸せになるように
 ダーフィト・ポッパー(1846-1913)/ワレラン編曲:邂逅 Op.3 No.5〜チェロとピアノのための
 ヒンデミット(1895-1963):バス・チューバとピアノのためのソナタ(1955)
 ジョン・スティーヴンズ(1951-):トライアングル〜ホルン、トロンボーンとチューバのための(1978)
 ロランド・セントパーリ(1977-):アレグロ・フオーコ(快速に、炎のように)〜チューバとピアノのための(2005)
 アロン・ロムハニ(1974-):パラレルズ(平行線)〜チューバとピアノのための(2008)
 ミシェル・ゴダール(1960-):ディープ・メモリーズ(鮮烈な記憶)〜チューバ三重奏のための
 ファビアン・ワレラン(1979-):ビニャレス〜チューバ三重奏のための
 ジョン・スティーヴンズ:秋〜チューバとピアノのための(2009)

  ファビアン・ワレラン(Tu;*) ニコラ・ヴァラード(Tb;*)
  ダヴィド・ドフィエ(Hr;*) ミシェル・ゴダール(第2Tu)
  ステファーヌ・ラベリ(第3Tu) マレヴァ・ベキュ(P)
 (*)の3人はパリ・オペラ座ソロ奏者。翳らない「管楽器の王国」の栄光は、低音域でもやっぱりセンス抜群。ここまで圧倒的に豊かでウマくて洒脱でスタイリッシュだと、もうニンマリするしかない。大都市パリの暮らしを彷彿させる変幻自在のチューバ芸術、ゲストにセルパンの「あの人」も。
ジェルジ・エネスク(1881-1955)/シェルバン・ルプー編曲:ルーマニア風の歌(*)
ウジェーヌ・イザイ(1858-1937):
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調「バラード」Op.27-3
ジャン・マルティノン(1910-1976):ソナチネ第5番 Op.32-1
オネゲル(1892-1955):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
ジェルジ・エネスク:サラバンド(*) / ストラヴィンスキー(1882-1971):エレジー
ミヨー(1892-1974):田園風ソナチネOp.383
アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):アンカンタシオン(呪文)
平 義久(1937-2005):コンヴェルジャンス(収束)III(*)
ヤニス・クセナキス(1922-2001):ミッカ
ルジェ・ド・リール(1760-1836)/ストラヴィンスキー編曲:ラ・マルセイエーズ
 千々岩英一(Vn)
 (*)は世界初録音。風格と、風雅――異国人たちが独特の色彩感を作ってきた大都市パリで、いま確かな活躍をみせている日本人奏者がいる。艶やかなフランス派の響き、古典主義の形式感覚...圧巻の「ひとふでがき」で綴られる傑作群の中には「あの大家」の秘曲も。
INDE-025
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(2CD)
トランペットとオルガン、二重奏の可能性
 トランペット・ヴォランタリー(クラーク) / アヴェ・マリア(バッハ/グノー編)
 G線上のアリア(バッハ) / コラール「主よ、人の望みの喜びよ」(バッハ)
 管弦楽組曲第2番 BWV1067〜ロンドとバディネリ(バッハ)
 アヴェ・ヴェルム・コルプスKV618(モーツァルト) / アニュス・デイ(ビゼー)
 天使のパン(グノー) / 黒人霊歌2題「アメイジング・グレイス」
 「ノーバディ・ノウズ」(エスケシュ編) / クリスマス・メドレー(エスケシュ編)
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004〜アルマンド(バッハ)
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV1001〜プレスト(バッハ)
 ティエリー・エスケシュ(1965-): 舞踏幻想曲(タンツ・ファンタジー)
 イヴァン・イェフティチ(1947-):パッサカーリャのように
 アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):バロック風アリオーゾ
 ニコラ・バクリ(1961-):トランペットとオルガンのための幻想曲 Op.48
 アンリ・トマジ(1901-1971):クスコの聖週間
 「サルヴェ・レジーナ」によるグレゴリオ聖歌風変奏曲
  エリック・オービエ(Tp) ティエリー・エスケシュ(Org)
 フランスは「管楽器の王国」にして「オルガン大国」――フランス楽壇揺籃の地、パリ・聖エティエンヌ・デュ・モン教会を舞台にくりひろげられる、巨匠ふたりの最上級二重奏。1枚目はポピュラー系、2枚目は超・硬派路線。音楽性はいずれも極上、贅沢な2枚組。
エマニュエル・キュルト、地中海のパーカッショニスト
 フェルナンド・ペネリャ(1914-1993):闘牛の牛たち / ディディエ・ベネッティ(1960-):緯度
 ラヴェル(1875-1937)/サフリ・デュオ編曲:道化師の朝の歌
 フランク・トルティレ(1963-):クロードに捧ぐ〜麗しの人生
 チック・コリア(1941-)/ステファヌ・ラベリ編曲:ミュージックマジック(テューバと打楽器による)
 ブルーノ・マントヴァーニ(1974-):おそろしい夜々 / ステファヌ・ペレグリ(1967-):サーシャと赤い山並み
 ティアリー・エスケシュ(1965-):オルガンと打楽器のためのグラウンド II
 ウード・ユルゲンス(1934-)/ジャン・ガラン編曲:ギリシャのワイン

 エマニュエル・キュルト(各種打楽器/Vib) アンサンブル・ラティテュード
 ディディエ・ベネッティ指揮フランス国立o. ニコラ・バルデルー(Cl)
 ベルトラン・シャマユー(P) ティアリー・エスケシュ(Org) ステファーヌ・ラベリ(Tu)他
 現地発売:2011年。色彩的オーケストラの達人が多いフランスには、打楽器奏者たちも超一流の天才が揃っていた。フランス国立o. のスーパープレイヤー、エマニュエル・キュルトがくりだす緩急自在の演奏はメロウなものあり、痛快な南国のパッションあり、ラテンの息吹が理屈抜きに滅法すばらしい。
INDE-020
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(2CD)
コルトー最後の門弟とコルトーのピアノ
 スタインウェイ D 91814 (1896/旧・コルトー所有)
  ショパン(1810-1849):即興曲〔第1番 Op.29/第2番 Op.36/第3番 Op.51/第4番「幻想」 Op.66〕
  シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15 / シューベルト(1797-1828):即興曲集 D899
  フォーレ(1845-1924):ピアノ小品 Op.84-5
  ショパン:ワルツ〔第5番 Op.42/第6番 Op.61-1/ホ短調(遺作)〕[録音:2009年9月]

 スタインウェイ D 499495 (1986)
  J.S.バッハ(1685-1750):半音階的幻想曲 BWV903 / リスト(1811-1886):愛の夢第3番
  ワーグナー(1813-1883):黒鳥館に到着して/アルバムの一葉(ベッティ・ショット夫人のために)
  ワーグナー/リスト編曲:「タンホイザー」〜星空のロマンス/「さまよえるオランダ人」〜亡霊たちの合唱/
              「トリスタンとイゾルデ」〜イゾルデの愛の死
  フォーレ(1845-1924):即興曲第3番 Op.34 / ラヴェル(1875-1937):亡き王女のためのパヴァーヌ/噴水
  ドビュッシー(1862-1918):映像第1集〜水の反映/前奏曲集第2集〜前奏曲12番「花火」[録音:2009年3月]

 フロランス・ドラージュ(P)
 ピアノの神様・コルトー最後の弟子(イヴォンヌ・ルフェビュールとジェルジ・シフラの弟子でもある)が21世紀に伝える、フランス・ピアニズムの真髄。コルトー自身が弾き込んだ、1896年製(ドビュッシーさえまだ若かった頃)のピアノと、それから丁度100年後に作られた現代のスタインウェイによる演奏で。
サン=サーンス(1833-1921):
 バソンとピアノのためのソナタ Op.169 /クラリネットとピアノのためのソナタ Op.167 /
 オーボエとピアノのためのソナタ Op.168 /ロマンス Op.36(ホルンとピアノのための)/
 トロンボーンとピアノのためのカヴァティーヌ Op.144 /
 トランペット、ピアノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための七重奏曲 Op.65 (*)

  モーリス・ブルグ(Ob) モーリス・アラール(Fg) モーリス・ギャベ(Cl)
  ジャック・トゥーロン(Tb) ジルベール・クルジエ(Hr)
  ロジェ・デルモット(Tp) アニー・ダルコ(P) パスカルSQ (*)
  ガストン・ロジェロ(Cb;*) ジャン=マリー・ダレ(P;*)
 原盤・前出: CALLIOPE (*以外)。あまりに高雅で、むせかえるよう…。管楽器の王国フランスを代表する伝説的名手たちが、芸術性の深まった1970年代、Calliopeレーベルに残していた傑作録音がいま甦る。PD音源からの「七重奏曲」追加復刻も、ファンの心をくすぐる絶妙さ...これぞフランス音楽。
バロックと古典派の傑作トランペット協奏曲
 ヨハン・ネポムク・フンメル(1772-1837):
  トランペット協奏曲 変ホ長調
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  トランペット協奏曲 ニ長調(全4楽章)
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  ブランデンブルク協奏曲第2番 ニ長調 BWV1047(*)
 レーオポルト・モーツァルト(1715-87):
  トランペット協奏曲 ニ長調
 ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
  トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe-1
エリック・オービエ(Tp)
ヴァンサン・バルト指揮
ブルターニュo.、
トゥルーズ室内o.(*)
フランソワ・ルルー(Ob;*)
ブノワ・フロマンジェ(Fl;*)
アラン・モリア(Vn;*)
 「管の国」フランスのみならず、世界中のトランペット奏者の頂点が、ここに――モーリス・アンドレの正統な後継者たる名匠エリック・オービエ、その技量を端的に知るならやはり、誰の耳にも違いが明らかな定番傑作群で!バッハでのゲスト独奏陣もゴージャス!
「踊る木管五重奏」
 〜管の国フランスの木管五重奏団、蹂躙す

 D.ショスタコーヴィチ(ヴェヤール編):
  ワルツ〜「ジャズ組曲第1番」より
 デーネシュ・アガイ:
  ポルカ〜「五つの易しい舞曲」より
 E.グラナドス(マカリスター編):
  ア・ラ・クバナ(キューバ風)
 マリオ・ラビスタ:モルト・アレグロ・デチーゾ
  〜「五つの短い舞曲」より
 デーネシュ・アガイ:
  ルンバ〜「五つの易しい舞曲」より
 D.ショスタコーヴィチ(ヴェヤール編):
  フォックストロット〜「ジャズ組曲第1番」より
 C.ドビュッシー(ゴードン・デイヴィス編):
  パスピエ〜「ベルガマスク組曲」より
 L.M.ガッチョーク:ラ・ガリーナ(雌鶏)
 W.A.モーツァルト
  (ギュンター・ヴァイゲルト編):
  メヌエット〜ディヴェルティメント第9番より
 フェレンツ・ファルカシュ:「ラヴォティアーナ」〜
 デーネシュ・アガイ:
  タンゴ〜「五つの易しい舞曲」より
 P.I.チャイコフスキー(トム・ケネディ編):
  行進曲 〜「くるみ割り人形」より
 デーネシュ・アガイ:
  ボレロ〜「五つの易しい舞曲」より/
  ワルツ〜「五つの易しい舞曲」より
 D.ショスタコーヴィチ(ヴェヤール編):
  ポルカ〜「ジャズ組曲第1番」より
 作者不詳(ペーター・トッツァウアー編):
  クヴィンテン・タンツル〜
  「ウィーンの古い舞曲4編」より
 S.ジョプリン(フランケンポール編):
  カスケーズ(段状滝)
 M.ラヴェル(デイヴィッド・ニッセン編):
  パヴァーヌ〜「マ・メール・ロワ」より
 フェレンツ・ファルカシュ:ラポツカシュの踊り〜
  「17世紀のハンガリー舞曲」より
 コール・ポーター(A.ハリス編):カドリーユ
 Joh.&Jos.シュトラウス
  (フリードリヒ・ガブラー編):
  ピツィカート・ポルカ
アナクルーズ木管五重奏団
[エリザベート・
  デュトリュ(Fl)
 アントワーヌ・
  スビヨット(Ob)
 レミ・バレストロ(Cl)
 クリストフ・ヴェヤール(Hr)
 マリー・アブドゥン=ゴンド
  (Bn)]
 さすがは「管の国フランス」! エスプリとファッションの国!スマートでキッチュ、コケットでエキサイティング。あまりにウマくて洒脱、絶品の息抜きのひとときを――!
ラヴェルの庭で〜フランス近代、ピアノ・デュオの風景
 サティ(1866-1925):エキセントリックな美女〜ピアノ連弾のための、大真面目な幻想曲
 ドビュッシー(1862-1918):「牧神の午後」への前奏曲(作曲者編/2台ピアノ版)
 ラヴェル(1875-1937):バレエ音楽「マ・メール・ロワ」〜ピアノ連弾版
  (追加曲編:リュシアン・ガルバン、ジャック・シャイエ)
 リスト(1811-1886):ドン・ファンの追憶〜モーツァルトの歌劇
  「ドン・ジョヴァンニ」による、2台のピアノのためのトランスクリプション
 デュオ・カリエール(ピアノ連弾/2台ピアノ)
 「管の国」フランス発、管楽器サウンドの真髄を紹介してきたIndesens!が、その抜群のセンスを発揮して放ったフランス近代ピアノ作品集は、聴きどころ満載!薫り高くも明晰なタッチが描き出す「牧神」のピアノ版、いつもと違う「マ・メール・ロワ」...
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(2CD)
モーリス・アンドレ、若き日の伝説〜フランス20世紀の青春時代
 ラプソディ・イン・ブル/へ調の協奏曲 協奏曲 ヘ長調(ディヴェルティスマン)/パリのアメリカ人/サマータイム/
 シボネー/メキシカン・セレナーデ/パリに帰るなら/荒野の七人/聞かせてよ愛の言葉を/北はアラスカへ/
 テンダーフライ/シューベルトのセレナーデ/あなたがいるだけで素敵だった/ペルディード(失われて)/
 クロパン・クロポン/ラ・パロマ(鳩)/ビーナス/グラナダ/黒いオルフェ/私の彼氏/ルーレット/
 クロウタドリとズアオアトリ/ミルト・ポルカ/ホラ・スタッカート/アンダーソンのセレナータ/バン・バン・バン/
 枯葉/ミロール/ローマのそよ風/コメ・プリマ/プリュ・ジュ・テーム/あなたの手をとって/キャラバン/ある微笑/
 あなたがとても必要/ヴェネチアの謝肉祭/熊蜂の飛行/すてきなキスとはさようなら

  モーリス・アンドレ(Tp)
 ILD からCD化されているアンドレのアイテム2枚、「驚異のトランペッター〜 ODEON 録音集 1957-1959」(ILD-642300) &「驚異のトランペッター〜オリジナル録音集 1957-1961」(ILD-642325) と、内容が相当の割合で重なっていると思われる。「管楽器の国フランス」を代表し、さらにはクラシック・トランペット界をも代表した巨匠中の巨匠は筋金入りのエンターテイナーだった。「ヴィンテージもの」非クラシック系録音の極上さ。
エリック・オービエの美術館散策
 〜「管の国」のトランペットと、印象派絵画

 ムソルグスキー:「展覧会の絵」〜プロムナード
 ドビュッシー:「夜想曲」〜祝祭
 フォーレ:夢のあとに
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 シャブリエ:エスパーニャ
 ドビュッシー:シランクス/
  「子供の領分」〜小さな羊飼い
 イベール:即興曲(*)
 ズーターマイスター:演奏会用ガヴォット(*)
 サン=サーンス:幻想曲 変ホ長調
 エネスコ:伝説(*)
 シチェドリン:アルベニス風に(*)
 フランセ:ソナチネ(*)
 サン=サーンス:「動物の謝肉祭」〜白鳥
 タイユフェール:ガヤルド(*)
 ゴベール:カンタービレとスケルツェット(*)
 スクリャービン:練習曲 Op.8-12
エリック・オービエ(Tp)
パスカル・ガレ(P)
 (*)印はオリジナルのトランペット曲。「管楽器の王国」フランスの最高峰奏者は、楽器の常識をも軽やかに乗り越える。こんなに安らぐトランペットが、いまだかつてあっただろうか?
バソンか、それともファゴットか?〜フランスの名手が
 ファゴットで吹く、バソンのための近代名曲

 アレクサンドル・タンスマン(1897-86):
  バソンとピアノのためのソナチネ
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):演奏会用独奏曲
 カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  バソンとピアノのためのソナタ Op.168
 アラン・ベルノー(1932-):
  アリュシナシオン(幻覚さまざま)
 シャルル・ケクラン(1867-1950):三つの小品 Op.34
 マルセル・ビッチュ(1921-):
  バソンとピアノのための小協奏曲
 ロジェ・ブートリ(1932-):アンテルフェランス1
マルク・トレーネル(Fg)
パスカル・ゴダール(P)
 「こんなにバソンらしく吹かれたファゴットを聴いたことがない!」とプロデューサーも絶賛!バソンの吹き方を知り尽くしていればこそ――世界基準の楽器で、きわめてフランスらしく味わい深も洒脱なサウンドを紡ぎ出すのは、トーンハレ管の首席たるフランス人名手!
トランペットとピアノ〜親密な二重奏
 ヴァシーリ・ブラント(1869-1923):演奏会用小品第2番
 アンリ・トマジ(1901-1971):三部作〜トランペットとピアノのための
 ジョルジュ・エネスコ(1881-1955):伝説
 アルテュール・オネゲル(1892-1955):イントラーダ
 カロル・ベッファ(1973-):サブウェイ
 レーモン・ガロワ=モンブラン(1918-1994):サラバンドとフィナーレ
 ティアリー・エスケシュ(1965-):舞踏幻想曲(タンツ・ファンタジー)
 アレクサンドル・ゲディッケ(1877-1957):演奏会用練習曲
 ジャン=バティスト・アーバン(1825-1889):「ヴェニスの謝肉祭」による変奏曲
 カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):「動物の謝肉祭より」〜白鳥
  ロマン・ルルー(Tp) ジュリアン・ル・パープ(P)
 「管の国フランス」では、もう次の世代のトランペットのスーパースターが活躍をはじめている――まるでフルートのようなしなやかな優しさ、超絶技巧、ジャズっぽい霊妙――名作から秘曲まで、たっぷりと。
ロッシーニ/オペラ座のトランペット吹き
ロッシーニ:「泥棒かささぎ」/「ウィリアム・テル」/
 「タンクレーディ」/「オテロ」/
 「アルジェのイタリア女」/「チェネレントラ」/
 「ブルスキーノ氏」/「絹のはしご」
よりアリア集
エリック・オービエ(Tp)
アマウリ・ドゥ・クローセル指揮
ルーマニア放送
 po.
 抜群のテクニックで常に我々を魅了するトランペット奏者、エリック・オービエ。今回のアルバムは、ロッシーニの名オペラの中から選りすぐりのアリアをお届けする。
プーランク(1899-1963):
 ホルン、トランペット、トロンボーンのためのソナタ
デュティユー(1916-):コラール、カデンツァとフーガ
 (トロンボーン、ピアノ)
マルク・デルマー(1885-1931):
 バラードféerique(ホルン、ピアノ)
ピエリック・ウーディー(1928-):ディヴェルティメント
 (トランペット、ホルン、ピアノ)
アンドレ・チペリッチ(1962-):ヘトロクライト組曲
 【世界初録音】(トランペット、ピアノ)
ピエール・ガベイ(1930-):リクリエーション
 (トランペット、ホルン、トロンボーン、ピアノ)
フレデリク・メラルディ(Tp)
フランソワ・オーヴァル(Hr)
ギヨーム・コテ=
 ドゥムリン(Tb)
ミクロス・シェーン(P)
 パリ管といえば管楽器がうまいことでも知られているが、ここに集結したのはパリ管の首席奏者ばかり。一曲目のプーランクからいきなり衝撃。プーランク作品でパリ管メンバーといえば、RCAからリリースのある、かの名盤なくしては語れないが、ここではホルン奏者にフランソワ・オーヴァルを迎え、さらにパワーアップ。丁々発止のアンサンブルで、実にあざやかなプーランク。新進気鋭の作曲家たちによる新作も収録されており、新たなレパートリーまでをも提示した、なんとも豪華な内容となっている。
OR NOTES BRASS
 ミシェル・ブデ:ミーチャの太陽
 ジャン・バッハ:ラウデ
 マルセル・ランドフスキ:白と炎
 エドワルド・グレグソン:管楽器のための五重奏曲
 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第1番
  〜ワルツ、ポルカ、フォックストロット
オア・ノーツ金管五重奏団
[ジュリアン・レール(Tp)
 アンソニー・
  シェヴィヨン(Tp)
 エティンヌ・ラマテル(Tb)
 ピエール・
  ルモンディエール(Hr)
 シルヴァン・ティロウ(Tu)]
 # INDE-004, デュティユー:初期作品集→INDE-087で再発売。
ヴェルティージュ・ブラス・クインテット
 ジェローム・ノレ:ヴェルティージュ
 ヤン・ケトシェル:クインテット Op.65
 イヴァン・ジェヴティック:3人の中国の奴隷
 ヴラディミール・コスマ:短い映画
 アンドレ・ラフォッセ(ラフォース):短い組曲
ヴェルティージュ・
 ブラスQ
 ヴェルティージュ・ブラス・クインテットは、1999年、フランス国立パリ高等音楽院の学生達によって結成された団体。世界中の音楽学生なら誰もがあこがれる名門校の出身だけあって、皆とにかく上手い!これからがたのしみなブラス・クインテットの登場。
フランス・トロンボーンの芸術
 デュティユー:コラール、カデンツァとフガート
 サン=サーンス:カヴァティーナ Op.144
 トマジ:アンダンテとスケルツォ
 ジョセフ・ギイ・ロパルツ:演奏会用作品
 カステレード:ソナティナ
 ロジャー・ブトリ:カプリッチョ
 デザンクロ:聖歌とアレグレット
 アレクサンドル・ギルマン:交響的断章
ジャン・ラファー(Tb)
オオツ・ユミ(P)
 パリ・オペラ座管首席トロンボーン奏者、ジャン・ラファーによる珠玉のアルバム。サン=サーンスのカヴァティーナは、発表当時「今までこの楽器のためにこれほどまでに素晴らしい作品は存在しなかった」と絶賛された作品。トマジの作品は、もともとはオーケストラとトロンボーンのための作品だが、ここではピアノが伴奏。トロンボーンの冒頭のカデンツァはまさに神業。見事としかいいようがない。ロパルツの作品は、トロンボーン奏者たちの間で憧れの作品。どれをとっても珠玉の名曲を、この上ない名手が見事に演奏している。ピアニストは日本人で、CNSM 出身。管楽器奏者との共演も多く、ここでもバッチリのサポートを聴かせてくれる。
グレート・フレンチ・コンチェルト 1948-1956
 デザンクロ(1912-1971):祈祷、呪詛と踊り
 ジョリヴェ(1905-1974):トランペット協奏曲第2番
 トマジ(1901-1971):トランペット協奏曲
 シャルル・シェイヌ(1925-):
  トランペットとオーケストラのための協奏曲第1番
 ジョリヴェ:トランペット、弦楽とピアノの
        ためのコンチェルティーノ
エリック・オービエ(Tp)
マリウス・コンスタン指揮
パリ・オペラ座o.
 トランペット吹きの憧れの存在、エリック・オービエは、パリ・オペラ座管の首席奏者を長年務め、現在は日本をはじめ世界各地でマスタークラスや演奏会に大忙しの日々をおくっている。そんな彼による新録音が登場。曲目はとりわけ管楽器ファンにはたまらないものが見事にそろった。エネルギーと叙情の核融合作曲家、ジョリヴェのトランペット協奏曲は名曲かつ難曲。独特のリズムも見事に決まって思わずうなってしまう出来栄え。シャルル・シェイヌはコンクールなどにも作品を提供している管楽器界の大御所。他にもトマジで聴かせる色彩豊かな音色、デザンクロで聴かせる官能性すら漂う音色・・・。名手オービエは迫力満点、歌心たっぷりに高らかに聴かせる。しかもオケは文句なしのパリ管。何度も繰り返して聴きたくなる一枚となっている。
LABORIE 活動停止・全点入手不能
 クリストフ・コワンのアイテムを多く発売していたレーベルだが、レーベルを運営していたという財団とコワンが対立し、2013年に演奏団体アンサンブル・バロック・ド・リモージュは解散、財団も2015年に破産、演奏の本拠地だった城 Château de la Borie も2016年に売却されて美術館?になってしまい、音楽との関係は絶たれてしまった。
LARGHETTO MUSIC 1CDあたり\3300(税抜\3000)
 2015年に国内へ初案内された映画音楽を中心とするレーベル。カナ表記:ラルゲット・ミュージック。
LARGH-001
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【注目盤】
ロベルト・アラーニャとアンジェラ・ゲオルギューが歌う、
  映画音楽の巨匠ウラジミール・コスマのオペラ!

 ウラジミール・コスマ(1940-):オペラ「マリウスとファニー」(2007)(抜粋)
  ロベルト・アラーニャ(T;マリウス) アンジェラ・ゲオルギュー(S;ファニー)
  ジャン=フィリップ・ラフォン(Br;セザール) マルク・バラール(Br;パニス)
  ミシェル・ラグランジュ(S;オノリーヌ) ウラジミール・コスマ指揮 LSO
  ジャン=フィリップ・サルコス合唱指揮アンサンブル・パレ・ロワイヤルcho.
 録音:時期記載なし(2007年または2008年)、アビーロード・スタジオ、ロンドン、イギリス。
 ウラジミール・コスマはルーマニアに生まれたフランスの作曲家。たいへん多くの映画・TV音楽を手掛けていることで知られている。「マリウスとファニー」はマルセル・パニョル(1895-1974)の戯曲「マリウス」と「ファニー」を基に、南フランスの港町マルセイユの若い船乗りと幼なじみの女性の悲恋を描いたオペラ。抜粋なのが少々残念だが、2007年マルセイユ・オペラでの初演にも登場したアラーニャ&ゲオルギュー夫妻、作曲者自身の指揮という理想的なキャストでの録音。ブックレットに歌詞・訳の記載はないが、解説とあらすじがフランス語と英語で記載されている。
LORELEY PRODUCTION 1枚あたり\4400(税抜\4000)
 お馴染みの作品から現代では忘れ去られてしまっている作品まで、充実したレパートリーを揃えつつあるフランスの古楽系レーベル。古典派やロマン派作品の収録にも積極的だが、とりわけバロック時代を中心とした古楽が中心。#以下一覧は品番降順です。
 ##2016年4月で国内代理店が撤退したため、入荷までにはお時間がかかります。
Violon & Songs
 プニャーニ=クライスラー:序奏とアレグロ / プッチーニ:トスカ〜歌に生き、恋に生き
 ヴェルディ:オテロ〜アヴェ・マリア / クライスラー:愛の歌 / ベッリーニ:ノルマ〜清らかな女神よ
 シューベルト:アヴェ・マリア / マスネ:タイスの瞑想曲 / カタラーニ:ワリー〜さようなら、ふるさとの家よ
 カッチーニ:アヴェ・マリア / タルティーニ:悪魔のトリル / ドヴォルジャーク:ルサルカ〜月に寄せる歌

  オルケストル・クラシック・アンサンブル
  ファビアンヌ・コンラート(S) ダヴィド・ブラッキーニ(Vn)
 録音:2014年5月、サント・シャペル、シテ島、パリ、ライヴ。パリのシテ島にある、圧倒的に美しく大規模なステンドグラスでも有名なゴシック建築の教会で行われた演奏会のライヴ。クラシックの名曲ばかりが並び、幸福のひとときを味わえる。
J.S.バッハ
 プレリュード ハ短調 BWV.999 /リュート組曲(パルティータ) ハ短調 BWV.997 /
 リュート組曲 ホ短調 BWV.996 /前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998 /
 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903 /ポロネーズ(管弦楽組曲第2番 BWV.1067 より/J.C.バッハ編曲)

  オリヴィエ・ボーモン(ラウテンヴェルク)
 使用楽器:ウィラード・マーティン(ペンシルヴェニア)、1991年製作。ラウテンヴェルクとは、外見はチェンバロだが、通常の金属の弦ではなく、リュートに用いられるガット弦が張られた楽器のこと。リュートのようなやわらかな音色が特徴。18世紀中頃のヨーロッパ、とくにドイツでは、このガット弦を張ったチェンバロは比較的多く存在していたようで、バッハもこの楽器の音色を好んでいたという。BWV.996の筆写譜には、「ラウテンヴェルクのために」という記述もある。「半音階的幻想曲とフーガ」をリュートのような音色で聴けるのも興味津々。フランスの中堅実力派、ボーモンの独白のような演奏に静かに耳を傾けたくなる1枚。
四季
 ヴィヴァルディ:四季 / パッヘルベル:カノン
 クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
  フレデリク・ラロック(Vnソロ)指揮 ドリアーヌ・ギャーブル、セドリック・ラロック(Vn)
  ダニエル・ヴァーグナー(Va) ジャン・フェリ(Vc) アクセル・サル(Cb) ジル・ハーレ(Cemb)
 録音:2013年5月4日、6日、サント・シャペル、パリ、ライヴ。パリ・オペラ座の特別ソロヴァイオリン奏者、フレデリク・ラロック率いるアンサンブルによる、四季。ラロックは、パリ・オペラ座でのバレエ公演でヴァイオリン、指揮で活躍している。美しいステンドグラスで有名な、世界遺産にも登録されているパリのサント・シャペルでのライヴ。
チェンバロ独奏集
 テレマン:「クラヴサン組曲」〜序曲 ト長調
 テレマン/J.S.バッハ編曲:
  ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲(チェンバロ独奏版)BWV 985 /
  「36のファンタジー」より〔ニ長調/ニ短調/ハ短調/ハ長調/ロ短調/ニ長調〕
 ヘンデル:コラール前奏曲「イエス、わが喜び」
 テレマン:「コラール前奏曲集」より〔イエス、わが喜び/二声のイエス、わが喜び〕

  オリヴィエ・ボーモン(Cemb)
 録音:2012年5月9日-11日、ノルマンディー/2012年5月14日、シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ。生前は、かの大バッハを凌ぐ人気ぶりでヨーロッパを一世風靡していたテレマン。歌劇、協奏曲、器楽曲など幅広いジャンルにわたり膨大な作品を残したことで知られる作曲家だが、意外にもチェンバロ独奏曲のために残した作品は少なく、取り上げられることも多くない。こうした中、フランス・チェンバロ界の中堅、オリヴィエ・ボーモンがテレマンのチェンバロ作品集のみを集めたアルバムをリリース。ファンタジーはイタリア風とフランス風の作品が交互に来るようにプログラムが組まれている。 ト短調のコンチェルト(TWV 51: G1)は、原曲のヴァイオリン協奏曲をJ.S.バッハがクラヴサンの独奏曲のために編曲した物。原曲の様式や抒情性はそのままに、ヴァイオリン・ソロと弦楽器のアンサンブルを右手と左手それぞれに組み込んでいる。コラール前奏曲「イエス、わが喜び」の前には、ヘンデルの同題コラール前奏曲HMV480を収録。ヘンデル、ラモー、バッハといった同時代の作曲家たちに思いを馳せつつ、テレマンらしい軽妙で典雅な作品の数々を愉しめるアルバムと言えるだろう。本アルバムの収録にあたり、ボーモンが2台のフランス製クラヴサン、2台のイタリア製チェンバロ、1台のクラヴィコードを使い分けているのにも注目。いずれも17世紀から19世紀の間に作られたもので、各々の異なる音色を聴き比べるのも本アルバムの聴きどころとなっている。
Mohammad Shams - Un Regard Persan
 ベートーヴェン/モハマド・シャムス編曲:交響曲第5番〜第1楽章
 モハマド・シャムス(1954-):
  オーケストラとフルートのための「愛の国」/オーケストラとトンバクのための「 Davidam o davidam 」/
  オーケストラとアコーディオンのための「 Ghare man 」/オーケストラとフルートのための「 Joyeux guilan 」/
  オーケストラのための〔 Pishbaze azadi / Shad bash 〕/オーケストラとサントゥールのための「 Yaran 」/
  オーケストラとピアノのための〔ペルシャ組曲/ Gharieh / Ghorbat / Khalidje perse / Shab / Simorgh 〕

 モハマド・シャムス指揮ユーロミュージック・シンフォニックo.
 録音:2010年、パリ。クラシック、ジャズ、イラン・ペルシャの伝統音楽など幅広いジャンルで作曲活動を行っているモハマド・シャムスによる自作自演アルバム。ベートーヴェンの交響曲第5番をペルシャ調に編曲した最初のトラックから、まさにシャムス節炸裂。タル、ダフ、トンバク、ドイラといった伝統楽器の太鼓をふんだんに用いた編曲は衝撃的。全体的に中東の民族色あふれるアルバム。
ホアキン・ロドリーゴ:アランフェス協奏曲/ある紳士のための幻想曲
 エマニュエル・ロスフェルデル(G) アリー・ヴァン・べーク指揮オーヴェルニュo.
 録音:2012年5月4日-5日、ヴィシー歌劇場。今は亡き世界的ギタリスト、アレクサンドル・ラゴヤが絶賛した注目の若手で、2008年に来日も果たしたロスフェルデルによるロドリーゴの協奏曲集。
ジョングールの踊り(14世紀)
 ヤコブ・ファン・エイク:ロバート・マスコ王子 / P.ファレーズ:ルパート王子
 アテニャン:トゥルディヨン / セルトン:良いことが終わると/マルタンはランディへ立ち去った
 ダウランド:あふれよ我が涙/もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ / モーリー:今や5月の季節
 作者不詳:貴婦人ケアリーのドンプ / 作者不詳:グリーンスリーヴス
 オルティス/アルカデルト:おお幸せな私の眼よ / 作者不詳:二つの星は従う〜フォリア
 カッチーニのアヴェ・マリア / ファン・アイク:ロシニョル
 グディメル/ド・ロンサール:お前の黄金となった髪の美しさに気付くとき / ファレーズ:アルマンド
 マイネリオ:スキアラズーラ・マラズーラ / パーセル:悲しみ/ホーンパイプ/ヘイマーカーズの踊り
 モンテヴェルディ:なんと快い今日のそよ風(L.ロレド編曲)/パリデッタ・クァル・ヴィオラ/モレスク

  ルアンダ・シケイラ(S) バロック・アンサンブル
 録音:2012年5月3日、6日、サント・シャペル、パリ、ライヴ。16世紀から17世紀の作曲家たちが残した舞曲を中心としたダンス・プログラム(ただし、ヴァヴィロフ(1925-1973)の「カッチーニのアヴェ・マリア」まで入ってしまっているが・・・)。ルネサンス・バロック時代の舞曲を愉しむに欠かせない大家たちの作品を多く収録している。舞曲だけでなく、「グリーン・スリーヴス」や「あふれよ我が涙」といった珠玉の世俗歌曲も多く含まれており、この時代の世俗曲をたっぷりと堪能できる。素朴な優しさにあふれた歌声で魅せてくれるのは、リオデジャネイロ出身の歌姫ルアンダ・シケイラ。パルルマン・ド・ミュジークやポエム・アルモニークといった名門と共演した実力派。メゾ・ソプラノも思わせる深みのある柔らかな声色は、ヴィオラ・ダ・ガンバやバロック・ヴァイオリンなどのピリオド楽器が織りなすハーモニーとの相性も抜群。素朴で、どこか懐かしいメロディの数々に聴き入るアルバム。
NoMadMusic 特記以外 1枚あたり\3300(税抜\3000)
わが心のリズム〜マリンバのための音楽
 ヴァルバノフ: Introduction / Son nom est Land / Homme bleu / Cajon de Peru / Tombak/ Venez danser /
         Tout est bruit, tout est battement, toutest rhtyme.../ Tel est mon voyage
 村松崇継: Land for Marimba Solo / マティアス・シュミット: Ghanaia for Marimba Solo and Percussion
 伝承曲(ブルガリアの舞曲)/ヴァルバノフ編曲: Kopanitza / Gornodikansko horo
 デイヴ・サミュエルズ: Footpath for Solo Marimba
 J.S.バッハ/ヴァルバノフ編曲:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001より
 ジョン・サタス: One Study One Sammary

 ジェルジ・ヴァルバノフ(マリンバ) ソニア・メラー(語り)
 録音:2018年-2019年。ヴァルバノフは、幼いころから音楽に親しみ、演奏会でパーカッションと出会い、7歳でブルガリアで最も重要なコンクールで優勝。2005年、ルクセンブルクでの国際打楽器コンクールで優勝、アンドレ・ジョリヴェ賞も受賞。2009年よりイル・ド・フランス国立o. の第1ソロ打楽器奏者を務める奏者。自身の作品のほか、ドラマや映画音楽などでも活躍する村松崇継の作品、さらにはナレーションも入った注目のプログラムかつこだわりの作りとなっている。
1893
 ドヴォルジャーク:
  弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 Op.96
 プッチーニ:菊
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
ヴァレーズSQ
 録音:2018年10月。フランスの弦楽四重奏団、ヴァレーズ四重奏団による、「1893年」と題した1枚。文字通り、1893年前後に書かれた作品がプログラムされている。ヴァレーズ四重奏団はリヨン国立高等音楽院の学生らによって2006年に結成された。
モーツァルト
 クラリネット協奏曲 イ長調 K.622 /
 五重奏断章 変ロ長調 K.Anh.91(フランツ・バイヤー補完)/
 クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
 ジュリアン・エルヴェ(Cl) グスターボ・ヒメノ指揮ロッテルダムpo.
 ゴルダン・ニコリッチ、ゴラン・グリバイツェヴィチ(Vn)
 ロマン・スピツェル(Va) セリーヌ・フラメン(Vc)
 録音:2017年3月、2018年9月。フランス出身のクラリネット奏者ジュリアン・エルヴェによるモーツァルトの登場。彼が首席奏者を務めるオーケストラ、ロッテルダム・フィルが管弦楽を担当しているとあって、そのあたたかなアンサンブルは格別なものがある。カップリングには元LSOのコンサートマスターであるニコリッチら豪華メンバーを迎えての五重奏曲も収録している。ジュリアン・エルヴェはフランス出身。パスカル・モラゲスのクラスに学び、2008年からロッテルダム・フィルの首席クラリネット奏者を務めるほか、ソリスト、室内楽でも活躍している。楽器はビュッフェ・クランポンを愛奏している。ヒメノはコンセルトヘボウo. で打楽器奏者を務めていたが2012年よりヤンソンスのアシスタントとして指揮者としてのキャリアをスタートさせた。その後ハイティンクやアバドのアシスタントも務め、その才能は世界が広く認めるところ。来日もしており、2020/21のシーズンからはトロントso. の第11代音楽監督としているます活躍が期待されている。
ダニエル・ダダモ(1966-):弦楽五重奏のための「 Sur Vestiges 」
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956
 ノエミ・ブタン(Vc) ベラSQ
 録音:2019年3月。フランスの気鋭の奏者たちが集った1枚。ノエミ・ブタンは14歳でパリ音楽院に入学、気鋭の演奏家としてサーカスの演者と舞台を共にしたり、ジャズミュージシャンと共演したりもしている。日本でもパフォーマンスを披露しているチェロ奏者。ベラ四重奏団はフランスで「おそるべき子供たち」と称された結成13年を超えるグループ。ベラ・バルトークのベラから名前をとっていることもあって、バルトーク作品はもちろんのこと、中欧の作品にも積極的に取り組んでいる。ダニエル・ダダモの作品は、彼らの委嘱によるもので、シューベルトの弦楽五重奏と一緒に演奏することを念頭に置いた作品となっている。ノエミは客席に向かって座り、弦楽四重奏が彼女の後ろに座るという配置で演奏される。
ハイドン:チェロ協奏曲集
 〔第1番 ハ長調 Hob.VIIb.1 /
  第2番 ニ長調 Hob.VIIb.2 〕
ラファエル・ピドゥ(Vc)
修道院ユースo.
 録音:2018年9月。#代理店アナウンス文内に『弾き振り』『指揮者なし』と2種の表記があり、どちらが正しいのか不明。トリオ・ヴァンダラーのチェロ奏者としてもおなじみの名手ラファエル・ピドゥが弾き振りをしてのハイドンのチェロ協奏曲集の登場。オーケストラメンバーもガット弦にクラシックの弓を用いての演奏。オーケストラは、卒業間近や卒業したての若者で構成されており、古典からロマン派の作品をピリオド楽器で演奏する団体。これまでにヘレヴェッヘやエルヴェ・ニケ、エキルベイ、ミンコフスキらの指揮の下でも演奏をしており、世界で高く評価されているオーケストラ。ラファエル・ピドゥとの共演の機会があり、その成果が素晴らしかったので録音するはこびになったという。指揮者なしということ、そしてこうした楽器の選択により、とても親密な空気が醸し出されている。
金管五重奏曲集〜レ・シエクルの奏者たちによる
 デュカ/バリントン編曲:「ラ・ペリ」のファンファーレ / エヴァルト:金管五重奏曲第1番 Op.5
 アントワーヌ・シモン:アンサンブル小品集 Op.26(全9曲) / 「G」:セレナード
 ドビュッシー/サブーリン編曲:亜麻色の髪の乙女

 レ・シエクル金管五重奏団
  [ファビアン・ノルベール(C管Tp|使用楽器:セルマー・グランプリ、1930 /
               コルネット|使用楽器:ベッソン、1885 )
   エマニュエル・アルマニー(C管Tp|使用楽器:セルマー・グランプリ、1927 /
                コルネット|使用楽器:ベッソン、1885 )
   マテュー・シーグリスト(バルブHr|使用楽器:ラウー=ミルロー、1900)
   ダミアン・プラド(Tb|使用楽器:クルトワ、1872 )
   シルヴァン・ミノー(Tu|使用楽器:クエノン、1910 /オフィクレイド|使用楽器:ローク、1837 /
             変ホ管アルト・サクソホルン|使用楽器:A.ザックス)]
 録音:2016年12月、アミアン文化センター。金管界では知らぬものなき名作エヴァルトの金管五重奏曲第1番。効果的な楽器法とロシアならではの叙情的な旋律美で、弾いても聴いても魅力的な作品。ついにピリオド楽器による録音が登場した。それもレ・シエクルの金管セクション・トップ奏者たちによるアンサンブルという気絶しそうになるほどの組み合わせ。レ・シエクルは2003年創立、フランス近代作品を初演された当時の響きと奏法で再現する、というポリシーで世界中の注目を浴び、音楽監督のフランソワ・グザヴィエ・ロトとともに日本でも今日もっとも注目されるオーケストラのひとつとなった。彼らの響きの特徴を左右しているのが管楽器。ことに金管は今日とは明らかに異なる独特な色彩感に満ちている。エヴァルトはアレンスキーやグラズノフと同世代で、金管五重奏曲第1番は1912年の作。当アルバムの使用楽器は同時代のもので、初演当時の響きが彷彿される。またフランス人ながらロシアで活躍したアントワーヌ・シモンは、ロシアで金管の室内楽やソロ曲を創始した草分け的存在。「アンサンブル小品集 Op.26」はバレエ音楽のような楽しい組曲。「G」というイニシャルのみの作曲家はおそらくフランスの作曲家ルイ・ジラールと思われ、19世紀後半の酒場やダンスホールの雰囲気を醸すのもシエクルのメンバーは心憎いほどの巧さ。かつて聴いたことのない音色、超絶的な名人芸いずれも満点。金管関係者には超ド級、音楽ファン誰もが注目のアルバム。
B-Side
 モーツァルト:3つのディヴェルティメント〔ニ長調 K.136 /変ロ長調 K.137 /ヘ長調 K.138 〕
 ヘンデル:組曲 ト短調 HWV.432 〜パッサカリア
 カバレフスキー:「道化師」〜ワルツ / モンティ:チャールダーシュ

 カメラータ・アルマ・ヴィーヴァ
 2019年に結成10周年を迎えたカメラータ・アルマ・ヴィーヴァ(アルマ・ヴィーヴァ=生きた魂)によるアルバム。ガーボル・タカーチ=ナジの薫陶を受けたメンバーたちによって結成されたアンサンブル。指揮者を置かずに、立って演奏する。練習は演奏にとどまらず、演劇や即興、瞑想など多岐に渡る。ヘンデルからローリング・ストーンズまでそのレパートリーも多岐にわたるスリリングなアンサンブルの演奏をおたのしみ頂きたい。
マーラー
 さすらう若人の歌/子供の不思議な角笛
ブルックナー:4つの管弦楽曲
 〔行進曲/モデラート/(アダージョ)/
  アンダンテ・コン・モート〕
マルクス・ヴェルバ(Br)
エンリケ・マッツォーラ指揮
イル・ド・フランス国立o.
 録音:2018年9月。マッツォーラ率いるイル・ド・フランス国立o. によるドイツ・レパートリー。オーストリア出身の世界的バリトン、マルクス・ヴェルバによる歌曲も魅力。
モーツァルト
 歌劇「魔笛」からの抜粋(弦楽四重奏編曲版)/弦楽四重奏曲 ト長調 K.387
 ツァイーデSQ
  [シャルロッテ・マクレ、レスリー・ブーラン・ラウレ(Vn)
   サラ・シュナフ(Va) ジュリエット・サルモナ(Vc)]
 2010年結成のフランスのツァイーデ弦楽四重奏団による、モーツァルト作品集。2012年ハイドン国際コンクールで優勝およびすべての副賞を受賞するなど、実力派。奏者たちの内部から湧き上がってくるような律動が感じられる、生のエネルギーに満ちた演奏が魅力。
バルバラのために
  Ma plus belle histoire d'amourLes rapaces / L'aigle noir / Pour Barbara (avant la nuit) /
  Nantes / Gottingen / Pour Barbara (vers l'aube) / Une petite cantate /
  Dis! quand reviendras-tu? / Pour Barbara (en son jardin) / Quel joli temps

 ギヨーム・シャシー(P)
 録音:2018年11月。幼いころからバルバラに魅了されてきてピアニスト、ギヨーム・シャシーによる、バルバラへのオマージュ。バルバラの歌に基づく即興などが収められている。
アルメニアからの音楽
 コミタス:ミニアチュール / グサン・シェラム(1857-1938):ジャック・ガンダールの編曲
 サヤト=ノヴァ:あなたの価値がどんなにか/彼女はなんと優雅なことか/私はこの世界では痛みを感じない
 ルーベン・アルチュニアン(1939-): Quochari / Berd par
 ハチャトゥリアン/ヤシャ・パピアン編曲:
  バレエ「スパルタクス」〜エギナとバッカナリアのヴァリアシオン/「仮面舞踏会」〜ワルツ
  バレエ「ガヤネー」より〔ヌネのダンス/子守歌/アイシャの孤独(モノローグ)/ウズンダラ〕

 Toumanian Mek 〔弦楽四重奏団〕
  [ダヴィド・ハルチュニアン(Vn1) クララ・ジャスシシン(Vn2)
   エティエンウ・タヴィティアン(Va) ジェニファー・ハーディ(Vc)]

 ダン・ガリビアン(声)
 録音:2018年7月-10月。
カミーユ・ペパン:作品集
 弦楽四重奏、ハープと打楽器のための「 Lyrae 」/
 メゾ・ソプラノ、2つのホルン、2つのチェロ、クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための Chamber Music /
 ヴァイオリントピアノのための Indra /ホルン、チェロ、クラリネット、ヴァイオリントピアノのための Luna /
 無伴奏チェロのための Kono-Hana

  ラファエル・モロー、ルイーズ・サルモーナ(Vn) レア・エンニノ(Va)
  ナターシャ・コルメ=コラール(Vc) アナエル・トゥレ(Hp)
  ティボー・ルプリ(Perc) レオ・マルグ指揮
  アンサンブル・ポリゴーヌ、セリア・オネト・ベンサイド(P)他
 録音:2018年4月。若手作曲家の注目株カミーユ・ペパン初の作品集CD。長年彼女の自作を演奏している仲間たちによる演奏で、満を持しての登場。ペパンはイギリス文学から日本の版画、神話などに影響を受けている。この盤でも、「Kono-Hana」と題し、日本の桜の花にインスピレーションを受けて作曲した作品など、ペパン独自の宇宙が広がっている。
リゲティ:6つのバガテル
ニルセン:木管五重奏曲 Op.43, FS.100
ドヴォルジャーク/ダヴィッド・ワルター編曲:
 弦楽四重奏曲第12番 Op.96「アメリカ」(木管五重奏編曲版)
  アンサンブル・ウラノス
   [マティルド・カルデリーニ(Fl) フィリベール・ペリン(Ob)
    アモリ・ヴィドゥヴィエ(Cl) ラファエル・アングスター(Fg) ニコラ・ラメ(Hr)]
 録音:2018年4月。2014年にクラリネットのアモリ・ヴィドゥヴィエが中心となって結成されたアンサンブル・ウラノス。パリ国立高等音楽院の卒業生で結成され、2017年リヨン国際室内楽コンクールで第1位、聴衆賞などを受賞している。管楽五重奏のレパートリーの探求に邁進しているだけでなく、アンゲリッシュ、シャマユ、ルノー・カピュソンらと共演もしており、幅広いレパートリーで聞き手をうならせている。こちらは彼らの初CD 。木管五重奏の重要レパートリーであるリゲティから、ニルセンの傑作、そしてドヴォルジャークの「アメリカ」を木管五重奏版に編曲したもの、という興味深いプログラム。
ベートーヴェン
 ピアノ協奏曲第1番/
 交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」/
 フーガ ハ長調 WoO.215, Hess 64
セドリック・ティベルギアン(P)
エンリケ・マッツォーラ指揮
イル・ド・フランス国立o.
 録音:2017年8月-9月。フランスの名手、ティベルギアンのベートーヴェンピアノ協奏曲第1番の登場。ティベルギアンはヴァイオリンのイブラギモワとの共演等でしばしば来日もしており、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集も録音、きわめて高く評価されている。マッツォーラ指揮のイル・ド・フランス国立o. とは既に5年ほど共演を重ね、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会も行った上での録音ということで、アンサンブルもバッチリの演奏が展開されている。ティベルギアンの冴えに冴えたピアノの音色、オーケストラとのぴちぴちとしたアンサンブルは聴き物。エンリケ・マッツォーラはイタリアの指揮者。メトロポリタンやシカゴ・リリック・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ等のオペラ公演も多数指揮さらにオーケストラもフィルハーオニー管やエイジ・オブ・エンライトゥンメントo. 等世界の名だたるオーケストラで指揮している。2018/19シーズンにはベルリン・ドイツ・オペラの首席客演指揮者を務め、さらに若手のオーケストラの育成にも積極的で、後進の指導にも情熱的にあたっている実力者。
トゥリナ:循環 Op.91
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
トマス・グビッチ(1957-):3つのモーメント
トリオ・タルヴェーグ
[セバスティアン・シュレル(Vn)
 エリック=マナ・クトゥリエ(Vc)
 ロマン・デシャルム(P)]
 録音:2017年12月。フランスでひっぱりだこのピアノ・トリオ、トリオ・タルヴェーグによる1枚。トゥーリナ(スペイン)、ラヴェル(フランス)、グビッチ(アルゼンチン)という3名の作曲家の作品のプログラム。グビッチの作品はタンゴ風なかっこいい楽曲。全体をとおして、名手デシャルムのピアノがアンサンブルを見事に引き締めている。
ミヨー(1892-1974):バレエ音楽「最愛の女性」(1928)
ストラヴィンスキー:火の鳥(1945年版)
 *ボーナス ミヨー:「最愛の女性」終曲(リスト:半音階的大ギャロップ)
 エンリケ・マッツォーラ指揮イル・ド・フランス国立o. レックス・ローソン(ピアノラ)
 録音:2016年9月。ミヨーのバレエといえば屋根の上の牛(1919年、コクトー台本)、世界の創造(1923年、サンドラール台本)などが有名だが、この「最愛の女性」は1928年にアレクサンドル・ブノワ(ベノワとも。舞台・美術デザイナー。ペトルーシュカの初演時の舞台も手がけた。バレエのブノワ賞もこの人に由来)の台本によって作られた。1928年11月に初演されている。バレエのストーリーは、詩人がピアノで即興をしながら過去に出会った女性たちのことを回想し、女性達が次々と現れては消えていく、というたぐいの物。音楽はリストやシューベルトのピアノ作品をミヨーが編曲したものによっている。この作品の特徴はピアノラ(プレイエラ)が用いられること。詩人役が弾くピアノがピアノラによっていた。ピアノラは、基本的に機械仕掛けの自動再生ピアノだが、ペダルを踏むことでロールの回転の速度を変えたり、強弱を変えたりすることができる物。ここでは、ピアノラの世界的名手(ピアノリスト)、レックス・ローソンがここでは普通のグラウンドピアノと組み合わせて操作されるピアノラを見事に演奏している。ボーナス・トラックとして、ミヨーの「最愛の女性」終曲(リストの半音階的大ギャロップ)を、ピアノラ協奏曲仕立てにし、さらにピアノラのカデンツァも楽しむことが出来る。レックス・ローソンの驚異的なピアノリストぶりが炸裂している。カップリングの火の鳥も好演。
NMM-050
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[JAZZ]
Letters to Marlene
 Lili Marleen / Letter To Marlene / America / Et In Terra Pax Hominibus Bonae Voluntatis /
 The Dress / Les Ardennes / Seule / A Dinner At Marlene's Palace /
 Ein Koffer In Berlin / Falling In Love Again / Last Dance

 アンディ・シェパード(ソプラノ&テノールSax)
 クリストフ・マルゲ(バリトンSax/ドラムス) ギヨーム・ド・シャシー(P)
 録音:2018年1月。「リリー・マルレーン」を歌ったマレーネ・ディートリヒにインスパイアされたジャズ。
ヒンデミット:無伴奏ヴィオラのためのソナタ 全曲
 〔ソナタ(1937) /ソナタ Op.31 No.4 (1923) /
  ソナタ Op.25 No.1 (1922) /ソナタ Op.11 No.5 (1919) 〕
ルース〔ルート〕・
 キリウス(Va)
 録音:2016年9月、スイス。 ルース・キリウスは、ドイツに生まれ、ウルリヒ・コッホやキム・カシュカシアンに師事したヴィオラ奏者。ツェートマイヤー弦楽四重奏団のヴィオラ奏者としても知られている。また、これまでにボストン響などでソロ・ヴィオラ奏者を務めたほか、ルツェルン音楽祭などにも定期的に招かれている。ファーニホー、カーターなどの現代作品から古典、バロックまでを演奏するほか、自身作曲家として、ザルツブルク音楽祭からの委嘱でヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲を作曲してもいる。これまでにECMなどでも録音をしていたが、このたびノマド・ミュージックからソロCDの登場となる。ヒンデミットにとってもっとも重要な楽器がヴィオラだった。ヒンデミットの4つの無伴奏ヴィオラ・ソナタは、ヴァイオリン奏者にとってのバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ&ソナタと同様、非常に重要で特別な作品。ルース・キリウスが、ヒンデミットの作品に込められた全てを、炎のように熱く、そして溢れる抒情と共に奏でている。
フランソワ・クープラン
 「趣味の融合」より〔第8コンセール/第9コンセール〜やさしさ〕/
 クラヴサン曲集〔第4巻第21組曲〜ラ・クープラン」/第3巻第14組曲〜恋のナイチンゲール/
         第3巻第13組曲〜フランスのフォリア、あるいはドミノ〕/
 諸国の人々〔フランス人〜パッサカイユ/ピエモンテの人々 より〕/王宮のコンセール第3組曲

  ベアトリス・マルタン(Cemb)
  パトリック・コーエン=アケニヌ指揮レ・フォリー・フランソワーズ
 録音:2017年11月。F. クープランの作品から、肖像画のような作品を集めた1枚。レ・フォリー・フランソワーズのメンバーが、太陽王の時代のもっとも偉大な作曲家の一人であるF. クープランに、新たな光を当てている。
United Colors
 フィリップ・ガイス(1961-):サー・パトリック/ユナイテッド・カラーズ・オブ・サクソフォンズ
 ウィル・グレゴリー(1959-):ハイ・ライフ / トーマス・ドス(1966-):スポットライト
 ジャン=バティスト・ロバン(1976-):パルス / グレアム・リンチ(1957-):青白いダンサー

 エリプソス(Sax)四重奏団
  [ポール=ファティ・ラコンブ(ソプラノSax) ジュリアン・ブレッヒエ(アルトSax)
   シルヴァン・ジャリ(テナーSax) ニコラ・エルエ(バリトンSax)]

 フレデリック・オステル指揮ナントpo.
 録音:2017年10月。 ナントで生まれたサックス四重奏団、エリプソス四重奏団の15周年記念アルバム。エリック・ル・サージュやエマニュエル・パユらも彼らのアンサンブルを絶賛している人気グループ。ブラス、ジャズ、タンゴ、アイルランド音楽・・・様々な音楽のリズムが融合する彼らの音楽。ナント・フィルハーモニーとの豪華共演でお楽しみ頂ける。
Messiaen, Debussy - Célimène Daudet
 メシアン(1908-1992):8つのプレリュード
 ドビュッシー(1662-1918):前奏曲集第2巻(全曲)
セリメーヌ・ドーデ
(P|使用楽器: YAMAHA
 録音:2017年4月、ウィーン。 セメリーヌ・ドーデは1977年エクサン=プロヴァンス生まれのピアニスト。マレーシア・フィルと共演、2017年にはハイチ・ピアノ・プロジェクトに招かれるなど、ヨーロッパのみならず世界で活躍している。これまでにもアンサンブルなどでCD をリリースしていたが、このたび本格的なソロ・アルバムの登場。メシアンの8つの前奏曲は、1929年に作曲された、メシアンの最初の重要なピアノ曲。前奏曲というスタイル、また、各曲につけられたタイトルはドビュッシーを思わせる部分もあるが、「鳥のカタログ」や「幼子イエスにそそぐ20のまなざし」などメシアン独特の色彩や光の感覚を予見させる部分もある。1913年に完成したドビュッシーの前奏曲集第2巻と組み合わせることにより、メシアンとドビュッシー、それぞれの世界が際だって響いてくるようだ。
オペラ序曲集
 ベッリーニ「カプレーティとモンテッキ」、マイアベーア「アンジュのマルゲリータ」、
 ドニゼッティ「ドン・パスクァーレ」「ロベルト・デヴリュー」「パリのウーゴ伯爵」、
 メルカダンテ「アンティオキアのエンマ」、ロッシーニ「タンクレーディ」「セビリャの理髪師」

 エンリケ・マッツォーラ指揮イル・ド・フランス国立o.
 イタリア出身、とりわけベル・カント・オペラを愛する指揮者マッツォーラによるオペラ序曲集。有名曲から、演奏機会の少ないメルカダンテらの序曲も含まれている。
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(2CD)
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ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.50
 〔弦楽四重奏曲 第44番−第49番 Hob.III: 44-49 〕
ツァイーデSQ
 録音:2015年。2009年結成のツァイーデ弦楽四重奏団、ハイドンの弦楽四重奏曲 Op.50 の6作品。2012年にヨーゼフ・ハイドン室内音楽コンクールで第1位を獲得しており、ハイドンに対する思い入れと解釈は並々ならぬものがある。
無伴奏ヴァイオリン作品集
 ハイリンヒ・イグナーツ・フォン・ビーバー(1644-1704):パッサカリア ト短調 C105
 トーマス・バルツァー(1630頃-1663):プレリュード ト長調/アルマンド ハ短調
 テレマン(1681-1767):ファンタジー〔第3番 ヘ短調 TWV.40-16 /第1番 変ロ長調 TWV.40-14 〕
 J.S.バッハ:パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004

 パトリック・コーエン=アケニヌ(Vn)
 録音:2015年1月。パトリック・コーエン=アケニヌは、パスカル・アモワイヤル、ミシェル・オークレールらに師事したフランスのヴァイオリン奏者、指揮者。古楽をレパートリーの中心に据え、ヴァイオリン、指揮(レ・フォリ・フランソワーズ主宰、およびリュリのオペラ等の指揮)の両方で活躍している。
Sei solo 〜J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ(全曲) BWV.1001-1006
 アナ・ゲッケル(Vn)
 録音:2017年6月。 アナ・ゲッケルは、マルセイユ生まれの22歳。14歳からパリ国立高等音楽院に入学、J-J. カントロフ、スヴェトリン・ルセフに師事している。2013年のミュンヘン国際コンクールで、2009年に結成されたトリオ・カレニーヌにヴァイオリン奏者として参加して、ファジル・サイのピアノ三重奏作品「Space Jump」を演奏、トリオの最高位受賞に大きく貢献した。その演奏は、イザイ弦楽四重奏団や、メナヘム・プレスラーらからも評価された。彼女がソロCDデビューで選んだ演目は、バッハの無伴奏全曲。アンサンブルでも培った聴く力、線と線の絡み合いが美しい、しなやかに流れるようなバッハとなっている。ゆるぎない一本の線が通った堂々たる演奏は、彼女が今後世界で大きく活躍していくことを確信させる物。また何年かしたら彼女のバッハを聴いてみたい。と思ってしまう。注目アーティストの登場。
ラフマニノフ
 絵画的練習曲集 Op.39 /
 チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
ユーグ・シャベール(P)
エリザ・ユトー(Vc)
 録音:2015年5月。1988年生まれのチェロ奏者と、パリ国立高等音楽院でカバッソらに師事したピアニストによるラフマニノフ作品集。
フィリップ・エルサン
 芭蕉の俳句に基づく24の細密画「かげろう」/
 三部作「 Steps? 」
ヴァレンティン・ブタール(P)
 録音:2015年6月。デュティユーにその才能を認められたピアニスト、ヴァレンティン・ブタールによるエルサン作品集。エルサンは以前に、蕪村の俳句に基づいてピアノ作品を書くよう委嘱され(ティエリー・ラヴァッサール)、俳句に興味を持つようになり、芭蕉の俳句に基づいた24の作品を書き上げた。これらの作品はアリス・アデールに捧げられている。クリスタルのような硬質な響きの作品群で、耳を澄ませて聞き入りたい1枚。
OSSIA 特記以外 1枚あたり\2750(税抜\2500)
 2011年に国内へ初案内されたフランスのレーベル OSSIA(オシア)は、管楽器を主に扱う新興レーベル。親会社は STUDIO ART & SON という録音スタジオ運営会社で、メジャー・レーベルに残されたSP期〜LP期の音源をその高い技術を用いてリマスタリング、本家レーベルから発売している。この会社の手掛けた既出復刻盤には、サンソン・フランソワ36枚組BOX(EMI)、ロベール・カサドシュのシリーズ(仏SONY)などがあり、そのクオリティの高さが頷ける。
 解説書表記:仏語・英語。録音データ〔プロデューサー名/録音技師名/アナログ盤発売時のカタログ番号〕等、可能な限り多くの情報を含んだ丁寧な仕様。
 また、センスあるジャケット・デザイン、各アイテムにおける演奏家の親族への謝辞なども、技術やクオリティへの高い自負と同時に、演奏家への敬意と信頼関係を感じさせる。音源はオリジナル・マスター、78回転・33回転のアナログ盤をもとにしており、演奏家達の実力を存分に示す名演奏として、古くから高く評価されているものばかりを復刻している。
OSSIA-1001/2
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(2CD)
1.5CD価格
レ・グラン・アンサンブル、歴史的録音集〜フランス木管アンサンブルのモーツァルト
 セレナード集(*)〔第10番「グラン・パルティータ」 変ロ長調 K.361/第11番 変ホ長調 K.375/
         第12番「ナハトムジーク」 ハ短調 K.388〕/
 アダージョ 変ロ長調 K.411 (#) / アダージョ ヘ長調 K.410 (+) /
 ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K.452 (**) /
 オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのためのカッサシオン (##)
  ジャン=ピエール・ランパル指揮フランス木管アンサンブル(*)
   [ピエール・ピエルロ(Ob;**/##) リュシアン・ドブレー(Ob)
    ジャック・ランスロ(Cl;#/+/**/##) クロード・デスュルモン(Cl;#)
    ジルベール・クルジエ(Hr;**/##)
    ポール・オンニュ(Fg;+/**/##) アンドレ・セネダ(Fg)他]
  ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(P;**)
 録音:1955年11月21日、25日(*/#/+)/1952年(**/##)。フランスの名手達による、まさに絶品のモーツァルト。
OSSIA-1003/2
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(2CD)
1.5CD価格
クラリネットの芸術〜ジャック・ランスロ初録音集 1952-1958
 モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調K.622 (*)
 ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調Op.73 (#)
  [ルイ・ド・フロマン指揮アンサンブル・オルケストラル・デ・オワゾリール/
   録音:1952年-1953年(*)/1954年6月(#)]
 ウェーバー:歌劇「ジルヴァーナ」の主題による協奏的変奏曲Op.33
  [アニー・ダルコ(P)/録音:1954年]
 ベートーヴェン:クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 変ロ長調Op.11
  [ロジェ・アルバン(Vc) ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(P)/録音:1952年]/
 シューベルト:歌曲「岩の上の羊飼い」D.965[バージア・レチツカ(S)
   ジャン=ノエル(ジョエル?)・バルビエ(P)/録音:1958年]/
 シューマン:幻想小曲集Op.73(クラリネット版)
 ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調Op.120 No.2
  [アニー・ダルコ(P)/録音:1954年(+)]
 ドビュッシー:クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番(ピアノ伴奏版)
 ルーセル:クラリネットとピアノのためのアリア第2番
  [ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(P)/録音:1957年]
 ポール・ラドミロー:クラリネットとピアノのためのソナタ
 アルベール・ボーカン:クラリネットとピアノのための(以下曲名代理店未記載)
  [アニー・ダルコ(P)/録音:1957年]
 ルネ・シャラン:クラリネットとピアノのための「恋愛遊戯」
 レイモン・ルシュール:クラリネットとピアノのための「鳥かご」
 ノエル・ギャロン:クラリネットとピアノのためのカンタービレ
 アンリ・トマジ:クラリネットとピアノのための夜想曲
  [フランソワーズ・ゴベ(P)/録音:1954年1月18日 (**) ]
以上、ジャック・ランスロ(Cl)
 原盤:Oiseau-Lyre (*/#/+), Ducretet Thomson (**) 他。多くが初CD化か初出と思われる。フランスの名奏者、ジャック・ランスロ(1920-2009)による1950年代の録音集。10歳の頃から名手フェルナン・ブラシュに学ぶ。パリ音楽院へ進み1939年に一等賞で卒業、後にギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団へ入団、1944年にはランパル(Fl)、ピエルロ(Ob)、クルジュ(Hr)、オンニュ(Fg)とともに、フランス管楽五重奏団を組織。また、ラムルーo.などフランス各地の名オーケストラでも活躍した。
OSSIA-1005/2
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(2CD)
1.5CD価格
マルセル・ミュール(Sax)の芸術〜 1954-1956 録音集
 フェルナンド・ドゥクリュク:アンダンテと紡ぎ歌 / ウジェーヌ・ボザ:アンプロヴィザシオンとカプリス
 アレクサンドル・チェレプニン:ソナチネ・スポルティヴ
 ポール・ボノー:ワルツ形式によるカプリース / アンリ・トマジ:ジラシオン
  [マルト・ペラ=レノム(P)/録音:1954年(サクソフォン第1集マスター音源を使用)]
 ピエール=マックス・デュボワ:ディヴェルティスマン / グラナドス:ゴイェスカス
 ピエール・ランティエ:サクソフォンとピアノのための「シシリエンヌ」
 ダニエル・ラザリュス:サクソフォン・ソナタ
  [マルト・ペラ=レノム(P)/録音:1955年(サクソフォン第3集マスター音源を使用)]
 ポール・クレストン:サクソフォン・ソナタOp.19
 ポール・モーリス:サクソフォンとピアノのための「プロヴァンスの風景」
 ピエール・ランティエ:エスカルデュナク / アマブル・マシス:4つの習作「カプリス」
  [ソランジュ・ロバン(P)/録音:1956年6月(サクソフォン第6集マスター音源を使用)]
 フロラン・シュミット:サクソフォン四重奏曲Op.102
  [マルセル・ミュール・サクソフォン Q /録音:1954年5月25日(サクソフォン第2集マスター音源を使用)]
 グラズノフ:サクソフォン四重奏曲 / アメデ・ボルサリ:プレリュード、コラールヴァリエ
  [マルセル・ミュール・サクソフォンQ /録音:1955年12月9日(サクソフォン第5集マスター音源を使用)]
 ジャン・リヴィエ:三重協奏曲[ルイ・メナルディ(Tp/パリ音楽院o.) アニー・ダルコ(P)/
                録音:1956年(トランペット第3集マスター音源を使用)]

  マルセル・ミュール(Sax) マルセル・ミュール・サクソフォンQ
   [アンドレ・ボーシー(アルトSax) マルセル・ジョセ(バリトンSax)
    マルセル・ミュール(ソプラノSax) ジョルジュ・グールデ(テナーSax)]
 「サクソフォンの神様」と言われるマルセル・ミュール(1901-2001)は20代でギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団に入団後、首席奏者として活躍。1936年に退団後はソリストとして世界的に活躍しつつ、自らのサクソフォン四重奏団を組織し活動、1942年から1968年まで、パリ音楽院サクソフォン科の教授として多くの後進を育てた。サクソフォンのための作品を多く初演・編曲し、それらは現在この楽器の主たるレパートリーになっている。
OSSIA-1007/2
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(2CD)
1.5CD価格
ユリス・ドレクリューズ(Cl)の芸術〜 1948-1956 録音集
 ジャン=グザヴィエ・ルフェーヴル:クラリネットとチェンバロのためのソナタ第5
  [エメ・ヴァン・ド・ヴィール(Cemb)/録音:1951年2月26日(原盤・ソース: Pathe, SP)]
 モーツァルト(1756-1791):クラリネット協奏曲K.622
  [フェルナン・ウーブラドゥ室内o./録音:1952年2月13日(原盤・ソース: Pathe, LP)]
 ルイ・カユザク: Fantaisie variee sur un vieil air champetre
 ピエルネ:セレナード / ストラヴィンスキー:独奏クラリネットのための3つの小品
  [アニー・ダルコ(P)/録音:1948年7月6日(原盤・ソース: Selmer, SP)]
 ジョルジュ・メステル:エルウィン(クラリネットのための幻想曲)
 ルイ・カユザク:オック地方の民謡による変奏曲 / ヴィドールクラリネットとピアノのための序曲とロンド
 メサジェ:クラリネットとピアノのための演奏会用独奏曲
  [ジャック・ドレクリューズ(P)/録音:1952年(デッカ&セルマー/クラリネット第1集マスター音源を使用)]
 サン=サーンス:クラリネット・ソナタ / オネゲル:クラリネットとピアノのためのソナチネ
 ミヨー:クラリネットとピアノのためのソナチネ
  [ジャック・ドレクリューズ(P)/録音:1954年(デッカ&セルマー/クラリネット第3集マスター音源を使用)]
 ウェーバー:グランド・デュオ・コンチェルタンテ 変ホ長調 / シューマン:幻想小曲集Op.73
 アンリ・トマジ:クラリネットとピアノのためのコンチェルト
 ジャニーヌ・リュエフ:クラリネットとピアノのためのコンチェルティーノ
  [ジャック・ドレクリューズ(P)/
   録音:1956年11月(デッカ&セルマー/クラリネット第6集マスター音源を使用)]

 ユリス・ドレクリューズ(Cl)
 ジャック・ランスロ(OSSIA-1003/2)とならんでフランスを代表するクラリネット奏者であるユリス・ドレクリューズ(1907-1995)は、パリ音楽院卒業後ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団に入り、1948年パリ音楽院の教授に就任するまで長くソリストをつとめた。技巧の素晴らしさと、極上と言われる音の輝きで、真のヴィルトゥオーゾと称される。レパートリーは広く、古典から現代曲まで多くの作品を演奏している。
パリ・クラリネット六重奏団
 (ギャルド・レピュブリケーヌ・クラリネット六重奏団)の芸術〜 1948-1956 録音集

 フロラン・シュミット:クラリネット六重奏曲Op.128 / レイモン・ルシュール:クラリネット六重奏曲
  [録音:1953年(デッカ&セルマー・クラリネット第2集マスター音源を使用)]
 フランツ・リース:無窮動Op.34 / チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より〔トレパーク/葦笛の踊り〕
 ポール・デュラン;春[録音:1955年(デッカ&セルマー・クラリネット第4集マスター音源を使用)]
 クライスラー:中国の太鼓 / シューマン/J.ティルデ編曲:蝶々 / パガニーニ/J.ティルデ編曲:無窮動
 ルイ・ベイト:謝肉祭 / ジャン・ティルデ:パガニーニの主題によるディヴェルティメント
  [録音:1956年(デッカ&セルマー・クラリネット第5集マスター音源を使用)]
 J.S.バッハ:フランス組曲第5番〜ジーグ / メンデルスゾーン:2台のピアノのためのカプリス
  [録音:1948年7月6日(78回転 セルマーからの復刻)]
 ジャン・ティルデ: The Mattress Carder / リュシアン=マリー・オーブ:スケルツォ
 セルジュ・ボド:エスキース / ショパン:ワルツ 変ニ長調Op.70 No.3
  [録音:1950年(78回転 セルマーからの復刻)]

 パリ・クラリネット六重奏団[ギュスターヴ・プラケ、アルベール・ジロ、ジャン・リクシ、
               ガストン・ユルバン、ジャン・デュボワ、ジョルジュ・ドゥルヴィユ(Cl)]
 ギャルド・レピュブリケーヌの名手たち、パリ・クラリネット六重奏団 [Sextuor de Clarinettes de Paris](旧称:ギャルド・レピュブリケーヌ・クラリネット六重奏団 [Sextuor de Clarinettes de la Garde Republicaine] )による、まさに絶品のアルバム。名演奏の数々を素晴らしい音質でお楽しみ頂きたい。
OSSIA-1010/2
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(2CD)
1.5CD価格
2つの芸術の間で [ENTRE DEUX ARTS] 〜ロジェ・ブルダン(Fl)の芸術 1951-1961
 CD.1:クラシック名演奏集
  ルクレール:フルート協奏曲 ハ長調[ベルナール・ヴァル指揮ヴェルサイユ室内o./録音:1957年]
  バッハ:2つのフルート、チェンバロとチェロのためのソナタ ト長調 BWV.1038[フェルナン・カラジェ(Fl1)
    ロジェ・ブルダン(Fl2) ジャクリーヌ・ウクラン(Vc) ルッジェロ・ジェルラン(Cemb)]
  モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299[ロジェ・ブルダン(Fl)
    リリー・ラスキーヌ(Hp) ヘルマン・シェルヘン指揮シャンゼリゼ劇場o./録音:1953年10月31日]
  モーリス・ティリエ(Maurice Thiriet):フルート、ハープとヴィオラのための三重奏曲
   [ロジェ・ブルダン(Fl) リリー・ラスキーヌ(Hp) コレット・ルキアン(Va)]
 CD.2:軽音楽演奏集
  リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 / ガストン・ローランド:涙のトッカータ
  ミシェル・ヴァルロプ(1911-1947): Tempete sur les cordes[録音:1955年]
  ロジェ・ブルダン:アトランティス [Atlantide] [録音:1951年11月24日]/
  レオ・フェレ:サン・ルイ島[録音:1953年]
  Avenir de Monfred (1903-1974): Faut-il te dire[録音:1956年]
  Giacomazzi / Hamilton : En flanant sur les Champs-Elysees
  レナード・ローゼンマン:映画「理由なき反抗」/映画「エデンの東」[録音:1956年11月20日]
  ヴィンセント・ユーマンス:二人でお茶を / アリー・バロッソ:ブラジル
  ホーギー・カーマイケル:スターダスト / コール・ポーター:ビギン・ザ・ビギン[録音:1957年2月16日、27日]
  ギー・ロパルツ: Rever / ジョージ・シアリング:バードランドの子守唄[録音:1958年5月22日]
  アルベルト・ドミンゲス:フレネシー / Marshall :ヴィーナス[録音:1959年5月28日]
  ルイス・ボンファ:オルフェの歌 [Chanson d'Orphee] [録音:1959年]
  ロジェ・ブルダン:ダンシング・チャ・チャ・チャ[録音:1959年11月25日]
  デューク・エリントン:ソリチュード / ロジェ・ブルダン: Binic Bar [録音:1961年]
  ロジェ・ブルダン: Les amours de Paris [録音:1961年6月8日] / ロジェ・ブルダン/ B. Astor : Bolero bleu
  バッハ/ロジェ・ブルダン編曲: Sweet en Si(管弦楽組曲第2番 より)[録音:1960年10月14日]
   [ロジェ・ブルダン(Fl)指揮ヒズo.&リズム楽団]
 数々の巨匠を生み出したフランス、フルート界の中でロジェ・ブルダン [Roger Bourdin] (1923-1976) は、異色の経歴を持つ。パリ音楽院でマルセル・モイーズに学んだ後、16歳で卒業し17歳でラムルーo.に入団。その後、長きに渡って首席奏者を務めた。1945年にパリ・フルート四重奏団を結成するも、創立メンバーの1人ジャン=ピエール・ランパルに「第一人者」的地位と名声を奪われてしまう。後にフルート演奏に加え作曲、指揮もこなし、クラシックと映画音楽、ジャズ、ポップスなどの軽音楽、両方の分野で活躍した。タイトルが示すとおり、クラシックと軽音楽の両分野で活躍した彼の、クラシック演奏を DISC 1に 、自作自演を含む軽音楽演奏を DISC 2 に収録しており、その魅力を最大限に楽しむ事が出来る趣味の良いアルバム。
LE PALAIS DES DEGUSTATEURS 特記以外 1枚あたり\3300(税抜\3000)
 フランスのパレ・デ・デギュスタトゥール音楽祭傘下のレーベル。「パレ・デ・デギュスタトゥール」は「ワイン鑑定人たちの館」という意味。ジェラール・プーレをはじめフランスのヴェテランたちによる香り立つような美演をご堪能頂ける。
レヴィン補筆完成盤世界初録音、ハーン + ムニエ〜モーツァルト:ピアノ三重奏曲集
 〔第2番 ニ短調 K.442 (ロバート・レヴィンによる補筆完成版)(*) /第3番 ト長調 K.496 〕

 ヒラリー・ハーン(Vn) ロバート・レヴィン(P) アラン・ムニエ(Vc)
 録音:2016年3月6日-7日、ヴォーヌ=ロマネ城、ブルゴーニュ地方コート=ドール県南部、フランス|(*):当版による世界初録音。今をときめくヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンが名手ロバート・レヴィンとフランスのチェロ界の重鎮アラン・ムニエと共演したモーツァルトのピアノ三重奏曲がリリースされる。世界中からの注目を集め、幅広いレパートリーを誇るヒラリー・ハーン。彼女がもっとも大切にしている作曲家の一人がモーツァルト。CD録音ではヴァイオリン・ソナタ集、ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」が、また映像ではヴァイオリン協奏曲第3番(以上、DG)などがリリースされており、端正な演奏で高い評価を得ている。大注目のピアノ三重奏曲では大御所レヴィン、ムニエと丁々発止の演奏を披露。モーツァルトを得意とする三人が大熱演を聴かせてくれる。 ニ短調アレグロ、 ニ長調テンポ・ディ・メヌエット、 ニ短調アレグロの3つの断片を、モーツァルトの死後、音楽学者マクシミリアン・シュタードラー(1748-1833)が補筆完成させて1曲にまとめたものを1797年にヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)が「作品56」と題して出版したピアノ三重奏曲第2番。しかし各楽章の成立年が違うとする研究者も出てくるなど、今日では独立した3楽章作品として構想されたものではないため各々別個のケッヘル番号を与えるべきとの意見も多く出ている。著名なピアニストにして音楽学者、作曲家のロバート・レヴィンはJ.S.バッハやモーツァルトなど、18世紀の作曲家による未完の作品の校訂、および補筆を行なっており、モーツァルトのレクイエムではモーツァルト自身のスケッチに基づいて改訂を行うなど、その功績は高く評価されている。この度世界初録音となったレヴィン版による補筆完成させたピアノ三重奏曲第2番でも長年の研究と確かな手腕で演奏時間30分ほどの作品に仕上げた。一音一音丁寧に紡ぎだされる演奏に酔いしれることが出来る。自筆譜で「ソナタ」としているモーツァルトの最初の本格的なピアノ三重奏曲である第3番 ト長調。「ケーゲルシュタット」 K.498と同様にジャカン家における音楽の集いのために書かれたものとされている。トリオの醍醐味といえる各楽器の対話が実に魅力的なこの傑作を名手3人が輝かしく奏でている。
アラン・ムニエ〜チェロ・ソナタ集
 フォーレ:チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109
 フロラン・シュミット:悲歌 Op.24
 ケックラン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.66
 フォーレ:チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117
アラン・ムニエ(Vc)
アンヌ・ル・ボゼック(P
使用楽器:プレイエル、1917年製
 録音:2015年12月12日-14日。
PDD-018
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(2CD)
ブラームス
 8つの小品 Op.76 /2つの狂詩曲 Op.79 /
 幻想曲集 Op.116 /3つの間奏曲 Op.117 /
 6つの小品 Op.118 /4つの小品 Op.119
ボリス・ベルマン(P)
 録音:2018年1月12日-15日、ゴワイヨット、ヴォーヌ=ロマネ。ボリス・ベルマンは1948年生まれ。モスクワ音楽院でオボーリンに師事し、73年にイスラエルへ移住、79年からはアメリカに居を構えて演奏活動を行なうかたわらインディアナ大学やイェール大学でピアノを教え、名教師として世界的な評価を受けている。プロコフィエフのスペシャリストをして知られる技巧派だが、何とブラームス後期の小品に円熟の至芸を見せている。まさに正統派。深みある音色、たっぷりとした歌ごころと厳しい感情でブラームス晩年の世界を描いている。
PDD-017
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(3CD)
2CD価格
J.S.バッハ:6つのパルティータ(全曲)
 〔第1番 変ロ長調 BWV.825 /第2番 ハ短調 BWV.826 /
  第3番 イ短調 BWV.827(終曲のジーグは2つのヴァージョンを収録) /第4番 ニ長調 BWV.828 /
  第5番 ト長調 BWV.829 /
  第6番 ホ短調 BWV.830(テンポ・ディ・ガヴォッタとジーグはそれぞれ2つのヴァージョンを収録)〕

 ロバート・レヴィン(P)
 録音:2017年7月21日-26日。モーツァルト学者、そして名ピアニスト(フォルテ・ピアノも演奏)でもあるロバート・レヴィンによるバッハのパルティータ全曲。レヴィンは、モーツァルト作品の校訂(協奏交響曲の復元、レクイエムの校訂、鍵盤作品では演奏解釈を含む校訂報告を執筆)を行う学者でもあり、ホグウッドとのモーツァルト:ピアノ協奏曲全集、ガーディナーとのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集などでフォルテ・ピアノを演奏している名手でもある。学者としても名高いレヴィンだけに、気になるのが装飾音。パルティータ第2番 ハ短調冒頭のシンフォニアも、装飾というよりも即興演奏のようだ。また、楽曲によっては異版ヴァージョンを収録、レヴィンならではの視点も光るパルティータ全曲の登場。ブックレットには、レヴィンがパルティータについて語るインタビューが掲載されている(英・仏語のみ。日本語訳はない)。もちろん全体を通して素晴らしい演奏であることは言うまでもない。
PDD-016
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(2CD)
リスト − ショパン − ヤーフェイ・チャン
 ショパン:24の前奏曲 Op.28(全曲)/ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 /夜の賛歌 S.173a No.1 (S.172a No.2?) /
     詩的で宗教的な調べ S.173 〜葬送曲 S.173 No.7 /
     6つのコンソレーション S.172 /シューベルトの「水の上で歌う」 S.558 No.2
 ヤーフェイ・チャン(P)
 録音:2016年1月30日-2月1日、7月21日-24日、サル・コロンヌ、パリ、フランス。『もしもあなたがショパンとリストを聴きたいなら、ヤーフェイ・チャンの恍惚の演奏はあなたを熱くさせるだろう。彼女のピアニズムにはただただ驚くばかりだ』(アルフレッド・ブレンデル)。ヤーフェイ・チャン [莊雅斐/Ya-Fei Chuang] は台湾人の両親を持つアメリカ合衆国のピアニストで、ロバート・レヴィン夫人でもある。
PDD-015
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(2CD)
ドミニク・メルレ〜J.S.バッハ
 平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)
ドミニク・メルレ(P)
 録音:2017年7月17日-19日。第2巻:PDD-008
PDD-014
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(2CD)
ドビュッシー
 前奏曲集(全曲)〔第1巻/第2巻〕/スケッチ帳より/
 ハイドンをたたえて/版画(全曲)/レントより遅く/
 燃える炭火に照らされた夕べ
ボリス・ベルマン(P)
 録音:2016年11月21日-25日。
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 ニ長調 「幽霊」Op.70 No.1
マルタン:アイルランド民謡による三重奏曲
ブラームス:ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.87
 トリオ・アルク[イリナ・シュクリンディナ、アルディナ・ネーリング、ヤン・ネーリング]
 録音:2015年11月。
ジェラール・プーレ〜シューマン
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105 /3つのロマンス Op.94 /
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.121
  ジェラール・プーレ(Vn) ジャン=クロード・ファンデン・エインデン(P)
 録音:2014年11月3日-4日。
ヘンデル:モテット集 ルシアン・カンデル指揮
アンサンブル・ムジカ・ノヴァ
 録音:2015年11月。
シューベルト
 4つの即興曲 Op.90, D.899 /
 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
ジャン=クロード・
 ファンデン・エイデン(P)
 録音:2015年12月9日-10日。
PDD-008
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(2CD)
ドミニク・メルレ〜J.S.バッハ
 平均律クラヴィーア曲集第2巻(全曲)
ドミニク・メルレ(P)
 録音:2016年1月6日-7日。第1巻:PDD-015
ジェラール・プーレ&ロバート・レヴィン〜モーツァルト
  ピアノとヴァイオリンのための未完作品集(ロバート・レヴィンによる補筆完成版)
 アレグロ ト長調 K.Anh.47 (546a) /アレグロ 変ロ長調 K.372 /幻想曲 ハ短調 K.396 (385f) /
 ソナタ ハ長調 K.403 (358c) /アレグロ・モデラート、ソナタ ハ長調 K.403 (358c) /
 アンダンテ、ソナタハ長調 K.403 (358c) /アレグレット、アレグロ イ長調 K.Anh.48 (480a/385E) /
 アレグロ イ長調 K.50 (526a) /〔ボーナス・トラック〕 アレグロ ト長調 K.Anh.47(断片)

 ジェラール・プーレ(Vn) ロバート・レヴィン(P)
 録音:2014年3月3日-5日、2015年5月14日-15日。
PDD-006
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(2CD)
アラン・ムニエ〜J.S.バッハ:
 無伴奏チェロ組曲
全曲 Nos.4, 6, 2, 3, 5, 1 (再録音)
  アラン・ムニエ(Vc)
 録音:2014年2月8日-15日。アラン・ムニエ(1942-)はモーリス・マレシャルに学んだフランスのチェリスト。当曲は先に、1992年&1994年に録音しており (Harmonic, H/CD-9243/47)、当盤は2回目のものになると思われる。
ドミニク・メルレのベートーヴェン第2弾!
 ベートーヴェン
(1770-1827):
  ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 Op.7 /
  サリエリのオペラ「ファルスタッフ」の二重唱「まさにその通り」の主題による
   10の変奏曲 変ロ長調 WoO.73 /
  ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57
 ドミニク・メルレ(P)
 録音:2015年1月6日-7日、ジャコバン修道院、ボーヌ、フランス。
 ドミニク・メルレ(1938-)はジャン=マルク・ルイサダ、フィリップ・カサール、フレデリク・アゲシー、フランソワ・フレデリック・ギイ、西澤安澄、福間洸太朗らを輩出した名教師としても知られるフランスのピアニスト。
PDD-004
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(2CD)
ルヴィエ、プーレ、ムニエ共演!
 ブラームス
(1833-1897):
  ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8 /
  ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調 Op.87 /
  ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.101
ジャック・ルヴィエ(P)
ジェラール・プーレ(Vn)
アラン・ムニエ(Vc)
 録音:2014年1月3日-5日、2月20日-22日、ジャコバン修道院、ボーヌ、フランス。
 ジェラール・プーレを軸とする当レーベルの室内楽。今回はジャック・ルヴィエとアラン・ムニエを迎えフランスの重鎮トリオの共演となった。
ジャック・ルヴィエは1947年マルセイユに生まれ、パリ音楽院でジャン・ユボーヴラド・ペルルミュテル、ピエール・サンカンに師事。数々のコンクールで優勝を重ね、フランス音楽のピアノ曲と室内楽曲の録音で名声を獲得。1979年から2012年までパリ音楽院教授を務め、エレーヌ・グリモー、クレール=マリー・ル・ゲ、アルカーディ・ヴォロドスらを輩出した。
アラン・ムニエは1942年パリに生まれ、7歳でチェロを始め13歳でパリ音楽院に入学したが18歳の時に音楽美学・音楽学に転向、しかし22歳でチェロに戻りプラド音楽祭に赴きカザルスの前で演奏した。シエナ(イタリア)のキジアーナ音楽アカデミーを卒業後、モーリス・マレシャル(1892-1964)に師事。キジアーナ音楽アカデミー、リヨン音楽院での教職を経て1989年以来2014年現在パリ音楽院教授を務めている。その名声に比べ録音の数がたいへん少ないので、当CDは大いに歓迎されるだろう。
ドミニク・メルレ〜ベートーヴェン(1770-1827):
 ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10 No.1 /
 「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガ
   (エロイカ変奏曲) 変ホ長調 Op.35 /
 ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
  ドミニク・メルレ(P)
 録音:2014年1月7日-8日、ジャコバン修道院、ボーヌ、フランス。
 ドミニク・メルレ(1938-)はジャン=マルク・ルイサダ、フィリップ・カサール、フレデリク・アゲシー、フランソワ・フレデリック・ギイ、西澤安澄、福間洸太朗らを輩出した名教師としても知られるフランスのピアニスト。
プーレ&ヴァンデン=エインデン
 マニャール(1865-1914):ヴァイオリン・ソナタ Op.13
 フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 ジェラール・プーレ(Vn) ジャン=クロード・ヴァンデン=エインデン(P)
 録音:2013年12月13日-16日、クロ・ド・タール、モレ=サン=ドニ、フランス。
 ブルゴーニュ・ワインの名醸造元「クロ・ド・タール」(Clos de Tart)の石造りの蔵での録音。ワインを楽しみながら聴ければ最高。
プーレ&イヴァルディ
 ラヴェル(1863-1937):ヴァイオリン・ソナタ
 プーランク(1899-1963):ヴァイオリン・ソナタ
 ドビュッシー(1862-1910):ヴァイオリン・ソナタ
ジェラール・プーレ(Vn)
クリスティアン・
 イヴァルディ(P)
 録音:2013年1月3日、5月30日-31日、ジャコバン修道院、ボーヌ、フランス。
 ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタはジェラール・プーレ(1938-)の父であるヴァイオリン奏者のガストン・プーレ(1892-1974)が1917年に作曲者自身(P)と共に初演した作品。
PARATY
 価格帯記載無し: 1枚あたり\3300(税抜\3000) / 価格帯B: 1枚あたり\4400(税抜\4000)

 #基本的に品番下3桁降順に並んでいます。
C.P.E.バッハ:6つのヴュルテンベルク・ソナタ集 Wq.49
 〔第1番 イ短調 H.30 /第4番 変ロ長調 H.32 /第2番 変イ長調 H.31 /
  第5番 変ホ長調 H.34 /第3番 ホ短調 H.33 /第6番 ロ短調 H.36 〕

 ブルーノ・プロコーピオ(Cemb)
 録音:2014年6月。
ギターのサティ
 6つのグノシエンヌ/エスパニャーニャ〜太った木の人形のスケッチとからかい/
 3つのジムノペディ/ジュ・トゥ・ヴ(あなたが大好き)/通り過ぎて〜3つのゆがんだ踊り/
 ばら十字軍の最初の思想/愛撫/バレエ組曲「バラード」/穏やかに〜逃げ出させる歌

 セバスティアン・リナレス(G)
 録音:2016年10月、トゥールニュ、フランス。 サティの音楽はギターに向いていそうで意外に合わない。それゆえ録音は多くないが、ようやく会心の演奏が現れた。演奏者セバスティアン・リナレスは1979年トゥールーズ生まれのギタリスト。パリのエコール・ノルマルでラファエル・アンディアに師事。Paraty レーベルから2本のギターによるバッハのゴルトベルク変奏曲をリリースして話題になった。サティは大好きな作曲家だそうで、ジムノペディとグノシエンヌの静謐巻、エスパニャーニャやジュ・トゥ・ヴのポップな感覚、共演者名がないので多重録音と思われるバラードのハチャメチャな世界など聴き所満点。
Soliloque
 プーランク:サラバンド / ルーセル:セゴビア
 ヴィスメール:パルティータ=カプリッチョ/パルティータ=カンツォーネ/パルティータ=フィナーレ/
        プリムヴェール/プレスティルゴヤナ/詩人の肖像/間奏曲/パルティータ=前奏曲
 ソーゲ:ソリローク/クローデルのための音楽〔1/2〕/メランコリーへの前奏曲/思い出への前奏曲

  セバスティアン・リナレス(G)
 録音:2013年11月。
モートン・フェルドマン(1926-1987):バニータ・マーカスのために
 イヴァン・イリチ(P)
 録音:2014年9月、11月、サル・コルトー、パリ。
Orpheus' Noble Strings
 フランシス・ピルキントン: Rest, sweet nymphs / Music dear solace
 ジョン・ダウランド: Prelude(ヴィオール独奏)/ Come away, come sweet love /
            Mr. Dowland 's Midnight(リュート独奏)/ Go nightly cares
 ウィリアム・コーキン: Come live with me, and be my love / Almaine(ヴィオール独奏)/ Truth, trying time /
             Prelude(ヴィオール独奏) / Mounsiers Almaine(ヴィオール独奏)/
             Coranto(ヴィオール独奏)/Down, down, proud mind
 ジョン・ダニエル: Time, cruel Time / Like as the lute delights / Can doleful notes /
           No let chromatic tunes / Uncertain certain turns
 アルフォンソ・フェッラボスコ: Pavin(リュート独奏)
 トバイアス・ヒューム: The virgines muse(ヴィオール&リュート)/ Cease leaden slumber /
             Musickes delight(ヴィオール&リュート)/ What greater grief
 アントニー・ホルボーン: Prelude(リュート独奏)
 トマス・キャンピオン: To music bent is my retired mind

 トマス・ホッブズ(T) ロミーナ・リシュカ(ヴィオール〔バス、リラ&テノール〕)
 ソフィー・ヴァンデン・エインデ(リュート)
 録音:2016年1月、シント=トロイデン、ベルギー。 いわゆる「リュート歌曲」と呼ばれるイギリス・ルネサンスの歌曲は、時にヴィオールで伴奏されたり重唱で歌われたりと、比較的自由な編成で演奏されていた。このアルバムではリュートとヴィオール、ふたつの伴奏楽器を従えて演奏。色彩感のある仕上がりになっている。また器楽曲も挟みながら構成されており、緩やかな流れの中で歌われていく美しい音楽に癒される。ヘレヴェッヘ、ベルニウス、エガーらと共演している名テノール、ホッブズの歌唱でお楽しみ頂きたい。
月の光〜声と弦楽四重奏のためのベルリオーズ&フォーレ
 ベルリオーズ/エマニュエル・ハラティク編曲:歌曲集「夏の夜」(声と弦楽四重奏のための)
 フォーレ:弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.121 /歌曲(すべてエマニュエル・ハラティク編曲|声と弦楽四重奏のための)
  〔漁夫の歌 Op.4 No.1 /ゆりかご Op.23 No.1 /イスパハーンのばら Op.39 No.4 /
   月の光 Op.46 No.2 /ばら Op.51 No.4 /夢のあとに Op.7 No.1 〕

 ジャン=ポール・フシェクール(T) マンフレッドSQ
 録音:2018年5月。ジャン=ポール・フシェクールは1958年生まれのフランスの声楽家で、オペラでも活躍しており、ファルセットを使わず高音域を歌う名手として知られている。サイトウ・キネン・フェスティヴァルにも登場するなどまさに世界各地で活躍するテノール。60歳目前で録音された当盤だが、年齢をまったく感じさせない、よくとおる透明感のある声が素晴らしい1枚。1986年創立のマンフレッド四重奏団によるフォーレもまた絶品。ベルリオーズの「夏の夜」では、ベルリオーズの音の骨組みが実にくっきりとわかりやすく聴けるのも興味深いところ。
浄められた夜
 フンメル:ピアノ三重奏曲第2番 ヘ長調 Op.22
 ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調 Op.87
 シェーンベルク/
  シュトイアーマン編曲:浄められた夜 Op.4
ハルデイ・トリオ
[バルバラ・バルトゥッセン(P)
 ペーター・ヤンセン(Vn)
 フランシス・ムレイ(Vc)]
 録音:2018年8月15日-18日、フラゲイ・スタジオ、ブリュッセル。2011年デビューのハルデイ・トリオ。ベルギーの若手3人によるフレッシュな団体。スターリンお気に入りのソ連時代の写真家エフゲニー・ハルデイの名を冠し、旧ソ連作品を得意とする彼らがウィーンで生まれた作品に挑戦。それも世紀と一日にかけたものとなっている。1799年作曲されたフンメル、1882年作曲のブラームス、1902年作曲のシェーンベルクに加え、爽やかなフンメルが朝、落ち着いたブラームスが午後から夕方、爛熟したシェーンベルクは夜のイメージとのこと。このうちシェーンベルクの「浄夜」はもともと弦楽六重奏だが、ここでは彼の弟子エドゥアルト・シュトイアーマンがピアノ三重奏用に編曲した版で演奏している。
volts
 ファウスト・ロミテッリ: Matura Morte Con Fiamme / ホアン・アロヨ: Smaqra
 レミー・カネド: Clusterfuck / ジルベール・ヌノ: Deejay / クリストフ・ハヴェル: Dissidence 4

 タナ四重奏団 エレクトロニクス
 録音:2017年3月。 タナ四重奏団は現代音楽を広めるために結成され、作曲家と演奏家といった境界を超えた活動をめざしている。ライヒの弦楽四重奏のための全作品を録音、2016年にショック・クラシカ賞を受賞している。
アリレザ・マシャエキ(1940-):シェヘラザード(1992) レイラ・ラメザン(P)
ケイヴァン・シェミラーニ
(ザルブ、サントゥール&即興)
ジャムシド・シェミラーニ(語り)
 イランのソロ・ピアノ音楽レパートリーで重要な作品となっているアリレザ・マシャエキが作曲した「シェヘラザード」。マシャエキはエレクトロ音楽なども手がける幅広い作風の作曲家で、交響曲も9曲あるほか、これまでに600ほどの作品をかぞえる。ここではイラン音楽の国宝的存在、ジャムシド・シェミラーニによる語り、その息子にしてチェロ奏者ジャン=ギアン・ケラスとのトラキア・プロジェクトでもおなじみのケイヴァン・シェミラーニによるザルブとサントゥールの即興、そしてピアノにより、イランの薫りが濃厚に感じられる実に興味深い1枚となっている。レイラ・ラメザンが手がけている「イランのピアノ音楽100年」のシリーズの一環。
アルメニアからの手紙
 コミタス(1869-1935)/ゲオルギー・サライヤン(1919-1986):トッカータ「空がどんよりしている」
 アラム・ハチャトゥリアン(1903-1978):
  バレエ「ガヤネー」より〔ヌーネのヴァリアシオン/アイシェの踊り/ Ouzun - Dara 〕/
  ピアノのための詩曲/ヴァイオリンとピアノのための舞曲 変ロ長調 Op.1 /
  クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲/ピアノのためのトッカータ
 コミタス:2つのアルメニア民謡/声とピアノのための牧歌/
      ピアノのための3つのアルメニア民謡/ピアノのための4つのアルメニア舞曲

 ヴァルドゥイ・イェリツィアン(P) ルシーネ・レヴォーニ(S)
 リアーナ・グルジャ(Vn) マリアム・アダム(Cl)
 アライック・バルチキアン(ドゥドゥク)
 録音:2015年3月。
dualita
 メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし〜父の眼差し
 シラス・バッサ:小品/サンタ・フェ/回想/永遠/ Into the Rush
 フィリップ・グラス:練習曲〔第9番/第12番/第16番〕 / ベリオ:6つのアンコール〜水のピアノ
 ダックワース: Times Curve 前奏曲第17番 / グレツキ:ソナタ第1番 Op.6
 アロイシウ・ベルトラン:絞首台 / ラヴェル:夜のガスパール〜絞首台
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第22番 変ロ短調〜プレリュード / ノブレ:タンゴ

 シラス・バッサ(P)
 録音:2017年1月。 アルゼンチン出身のピアニスト、シラス・バッサによるアルバム。ゲルバーに薫陶を受け、ブエノス・アイレスのマルタ・アルゲリッチ・フェスティヴァルにも参加している。
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノと弦楽器のための室内楽作品全集
 ピアノ三重奏曲〔第1番 ハ短調 Op.8 (1923) /第2番 Op.67 (1944) 〕/ピアノ五重奏曲 Op.57 (1940) (*) /
 ヴァイオリン・ソナタ Op.134 (1969) /チェロとピアノのための「モデラート」(出版:1986年)/
 チェロ・ソナタ Op.40 (1934) /ヴィオラ・ソナタ Op.147 (1975)

 DSCH - ショスタコーヴィチ・アンサンブル
  [フィリペ・ピント=リベイロ(P)
   コーリー・セロセック(Vn|使用楽器:ストラディヴァリウス「 Milanollo 」、1728年製)
   セリス・ジョーンズ(Vn;*|使用楽器:メルヴィン・ゴールドスミス製)
   イザベル・カリシウス(Va|使用楽器:ラウレンティウス・ストリオーニ、1780年製)
   エイドリアン・ブレンデル(Vc)]
 録音:2016年12月。ショスタコーヴィチのピアノと弦のための室内楽作品全曲。作曲年代は1923年から、生涯最後の作品となった1975年のヴィオラ・ソナタまでと広い範囲に渡る。どの作品も、オイストラフに献呈されたり、ショスタコーヴィチの周りで起こった出来事(友人の死など)に影響を受けて書かれたりしたもので、ショスタコーヴィチの人生が色濃く反映されており、彼の生涯を俯瞰することのできる企画と言える。演奏するのはショスタコーヴィチ生誕100周年にあたる2006年にピアノのピント=リベイロ(スタインウェイ・アーティスト)によって結成された、リスボンを本拠地とするアンサンブル。ショスタコーヴィチはもちろんのこと、バッハからグバイドゥーリナ、ポルトガルの作曲家によるものなどレパートリーは多岐に渡る。ほかメンバーは、カナダ出身で数学と音楽で博士課程を修了、BPOとも共演しているコーリー・セロセック、ウェールズ出身でヒース弦楽四重奏団のメンバーでもあるセリス・ジョーンズ。アルバン・ベルク弦楽四重奏団の最後のヴィオラ奏者を務め、指導者としても高く評価されているイザベル・カリシウス。そしてアルフレート・ブレンデルの子息でもある世界的チェロ奏者、エイドリアン・ブレンデル。
1905 Impressions
 ラヴェル(1875-1937):鏡(1904-06) / ドビュッシー(1862-1918):映像第1集(1905)
 アルベニス(1860-1909):イベリア第3集(1905-08)
 ファニー・アズーロ(P|使用楽器: YAMAHA CFX
 録音:2016年12月。フランス出身、ジャズも演奏するヤマハ・アーティストのファニー・アズーロ。明るく色彩豊かな音色、アルベニスのような作品でもたちのぼってくる、よい意味で素朴な風合いが魅力。古の聖堂に眠っていた音楽が今よみがえる。
ラスネールの哀歌〜19世紀の流行歌集(全18トラック)
 アルノー・マルゾラーティ(B/朗読/芸術監督)ラ・クリック・デ・リュネジアン
  [メラニー・フラオー(フラジョレット/Fl/Fg) エリク・ベロック(G/アーチリュート)
   マッシモ・モスカルド(8弦G) イザベル・サン=イヴ(Vc)
   ペルネル・マルゾラーティ(Hp) ダニエル・イゾワール(P|1839年プレイエル)]
 発売:2015年。
クララ・シューマン:音楽の夜会 Op.6(全6曲)/作品番号のないロマンス
ローベルト・シューマン:子供の情景 Op.15 /森の情景 Op.82
 マリー・ヴェルムラン(P)
 録音:2018年12月11日-14日、ボン・スクール・プロテスタント教会、パリ。ドビュッシー、メシアンと続きヴェルムランがローベルトとクララ・シューマン夫妻に捧げたアルバム。クララ14歳の時の作「音楽の夜会」はリストをも感心させ、レパートリーにしたという曲。同じく「ロマンス」はローベルトに捧げられている。ラーザリ・ベルマンとロジェ・ムラロに学んだヴェルムラン。ベテランの余裕で説得力満点。
J.S.バッハ/セバスティアン・リナレス&
 ニコラ・レスコワ編曲
:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
デュオ・メリザンド
[セバスティアン・リナレス、
 ニコラ・レストコワ(G)]
 現地発売:2014年。フランス出身のギタリスト、セバスティアン・リナレスとニコラ・レストコワのデュオ・メリザンドが編曲した2本のギターのための「ゴルトベルク変奏曲」。ギター独奏による演奏はいくつか録音されているが、音楽的にも技巧的にも1本のギターでは困難な部分がある。この二人の編曲版は、それらをカバーする意欲的なもので、音型やリズムの対比を鮮やかに描き、作品の明暗を強く表現している。
海を越えて
 メルコル・ロペス(1759-1822):インテント〔第4番/第7番〕(*)
 マルコス・ポルトゥガル(1762-1830):大ミサ曲(#)
 カロリーヌ・マルソ(1974-):ケツァール(2002)
  ブルーノ・プロコピオ&シャルル・バルビエ指揮
  レシェル(混声)cho. オリヴィア・ウエット(Org)
 録音:2013年2月6日、クエンカ大聖堂、スペイン。使用楽器:クエンカ大聖堂のヒストリカル・オルガン。(*)は世界初録音、(#)は一部世界初録音。ブラジルの作曲家、マルコス・ポルトゥガルの生誕250年記念アルバム。
イリスのポートレート
 クープラン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲とクラヴサン小品集
  エマニュエル・ギグ(ヴィオール) ブルーノ・プロコピオ(Cemb)
  シルヴィア・アブラモヴィチ(ヴィオール) レミ・カセーニュ(テオルボ/バロックG)
 録音:2009年10月。エマニュエル・ギグはジョルディ・サバール、パオロ・パンドルフォ、クリストフ・コワンらに学んだフランスの女流ヴィオール奏者で、サンフォニー・デュ・マレ、ル・コンセール・ダストレ、ゼフィーロ・トルナなどのメンバーにも名を連ねる。ブルーノ・プロコピオはブラジルのチェンバリスト。
PARATY-518207
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価格帯:B
ペーテル・コルネット(1575頃-1633):オルガン作品集
  アルノー・ファン・デ・カウター(Org)
 録音:2008年10月、ニエル=レ=アルドル、北フランス & エルゼンフェルド教会、アントワープ|前出品番: PARATY-308.107 (2CDs) 。前出盤から1枚分を抜き出した抜粋と思われる。コルネットはブリュッセルのアルブレヒト大公の宮廷でオルガニストとして活躍、オルガン作品は当時のフランドルの重要な鍵盤音楽として高い評価を受けている。
ゴドフスキー:ショパンのエチュードに基づく左手のための22の練習曲
 〔第5番 変ニ長調/第2番 変ニ長調/第22番 嬰ハ短調/第35番 変ロ短調/第13番 変ホ短調/第40番 変ト長調/
  第12a番 変ト長調/第18a番 嬰ヘ短調/第21番 イ長調/第3番 イ短調/第31番 イ短調/第20番 変ロ長調/
  第41番 ロ短調/第28a番 嬰ヘ短調/第30番 ヘ長調/第44番 ヘ短調/第15a番 変ホ長調/第23番 変イ長調/
  第16a番 変ト長調/第6番 嬰ハ短調/第45a番 変ニ長調/第43番 嬰ハ短調〕

 イヴァン・イリチ(P)
 録音:2009年7月、2010年7月、マルセル・ランドスキ・オーディトリアム、パリ。使用楽器:スタインウェイ。フランソワ=ルネ・デュシャーブルの門弟で、パリ音楽院を優秀な成績で卒業したイヴァン・イリチが左手のみで弾くゴドフスキー。
ラモー(1683-1764):
 コンセール形式によるクラヴサン曲集〔第1番−第5番〕/新クラヴサン組曲
 ブルーノ・プロコピオ(Cemb) パトリック・ビスミュート(Vn)
 フランソワ・ラザレヴィチ(Fl) エマニュエル・ジグー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
恍惚の宵
 ポルドフスキ:恍惚の時 / ドビュッシー:月の光 / ナディア・ブーランジェ:夜空は広がり
 リヒャルト・シュトラウス:夜/万霊節 / シューマン:歌曲集 Op.90(レクイエムを含む全7曲)
 フランク:夜想曲 / アーン:恍惚の時/星のない夜は / ベルリオーズ:夏の夜 Op.7

 アリス・フェリエール(Ms) サーシャ・エル・ムイシ(P)
 録音:2018年1月、サル・コロンヌ、パリ。マダガスカル島の東に浮かぶレユニオン島で生まれ育ったメゾ・ソプラノ歌手アリス・フェリエールのデビュー・アルバム。パリのソルボンヌ大学で政治史を専攻した才媛だが、ウィーン国立音楽大学でマルギット・クラウスホーファーらに声楽を学び、そのしなやかでヴェルヴェットのような声質が認められ、世界のオペラ劇場に出演している。オペラと並びフェリエールが力を入れる歌曲。ここではフランス系とドイツの作曲家たちによる夜をテーマとした作品が選ばれている。フェリエールにとり夜は神秘と感情の世界で、ロマン派中心テーマと考えているとのこと。それぞれの作曲家が感じ、憧れ、怖れた夜を描く。興味深いのは、大ヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキの実娘ポルドフスキと名教師として知られるナディア・ブーランジェの作品も収められていること。女性の感じた夜もフェリエールは見事に表現している。
ジャン・ティトルーズ(1563頃-1633):(2016年に)再発見されたミサ曲
 Missa Sex Vocum Cantate / Pange Lingua / Missa Quatuor Vocum In Ecclesia /第2旋法によるマニフィカト

 アンサンブル・レ・メランジュ、トマス・ファン・エッセン
  &ヴォルニー・オスティウ、フランソワ・メニシエ(Org)
 録音:2017年4月、10月。2016年末、音楽学者のロラン・ギュイヨは、パリの大学に保存されていた17世紀初頭の26の音楽作品の譜集を発見した。この譜集の中には、ジャン・ティトルーズ、ルーアンの大聖堂のオルガニストを生涯にわたって務めた、フランスのオルガンの基礎を築いた人物ともいえる音楽家の作品も含まれていた。アンサンブル・レ・メランジェの面々が、この作品を見事に蘇らせて、フランスの貴重な音楽を私達に届けてくれる。
Bach in a Circle 〜バッハがスーフィーに出会った時
 グッデール:バルカン・バッハ/「ヤヴァラン・マセム」による/スーフィー・シャコンヌ/「ビスミラハ」による
 J.S.バッハ:幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.906(未完)/前奏曲とフーガ〔ニ短調 BWV.851 /ホ短調 BWV.855 〕
 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV.639
 マルチェッロ/J.S.バッハ編曲:アダージョ BWV.974
 J.S.バッハ/ジロティ編曲:前奏曲 ロ短調 BWV.855a / エレン/グッデール編曲:それは薔薇
 J.S.バッハ/ケンプ編曲:シチリアーノ BWV.1031 / ナゼリ/グッデール編曲:何をするか知る

 ジョアンナ・グッデール(P)
 録音:2018年10月、アンセルメ・スタジオ、ジュネーヴ。イギリスとトルコの血をひくフランス/スイスのピアニスト、ジョアンナ・グッデールが、トルコでイスラム神秘主義スーフィーの音楽を聴いた際、バッハの音楽を聴いた時と類似した感情を得たことで研究を始め、作品化した。トルコの民俗音楽やスーフィーのボルテージ之高いリズムに乗り、バッハの有名作品の引用が明滅するのが興味津々。まさにバッハが中近東音楽を聴いていたら書いたかもしれない世界を作りあげている。一方「幻想曲とフーガ」や平均律クラヴィーア曲集からの2篇、タルコフスキーが「惑星ソラリス」に用いたコラール前奏曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」では押えた感情による真摯な表現を繰り広げている。超個性派ピアニストの登場。
フーガのフルート〜J.S.バッハ/コンソート・ブルイアミーニ編曲:
 チェンバロ協奏曲 ト長調 BWV.1058(ハ短調で演奏)/オルガン協奏曲 イ短調 BWV.593(ニ短調で演奏)/
 平均律クラヴィーア曲集第1巻 より
  〔プレリュード ロ短調 BWV.867(ニ短調で演奏)/フーガ 嬰ハ短調 BWV.849(ニ短調で演奏)〕/
 2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV.1060(ヘ短調で演奏)/これぞ聖なる十戒 BWV.678 /
 いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV.659 /オルガン協奏曲 ニ長調 BWV.972(ト長調で演奏)

 コンソート・ブルイアミーニ[リコーダー・アンサンブル]
  [ギヨーム・ボーリウ、ヴィルギニ・ボッティ、エリス・フェリエール、
   フロリアン・ガザーニュ、アランザズ・ニエト・ヴィダウラザーガ]
 録音:2017年7月。リコーダー・アンサンブルが繰り広げる驚異の世界!リコーダー5本で、バッハのチェンバロ協奏曲から平均律、2台のチェンバロのための協奏曲までを演奏してしまうとは!編曲の妙に驚かされるとともに、バッハが「線」の作曲家である、ということにもあらためて気付かされる1枚。コンソート・ブルイアミーニは、リヨン音楽院出身の奏者たちによって結成されたアンサンブル。
ドビュッシー
 月の光/喜びの島/映像第2集/
 前奏曲集第1巻/レントよりおそく
ヴェロニク・ボヌカズ(P
 使用楽器 1900年製ベヒシュタイン)
 録音:2018年3月。フランスの実力派、ヴェロニク・ボヌカズによるドビュッシー。1900年製ベヒシュタインの金属的ではないあたたかな音色と、音域のバランスの良さ、低音から高音までが澄んだ状態で響き合う魅力が遺憾なく発揮されており、今まで気付かなかったようなメロディまでもがたちのぼってくるようだ。
マラン・マレ(1656-1728):スペインのフォリア&ヴィオール作品集
 組曲 ニ長調第3巻(1711) /組曲 ト短調第5巻(1725) /スペインのフォリアのクプレ第2巻(1701)

 ジェイ・ベルンフェルト(ガンバ)指揮フオーコ・エ・チェーネレ
  [ロナルド・マルティン・アロンソ(ガンバ)
   アンドレ・ヘンリヒ(テオルホ) ベルトラン・キュイエ(Cemb)]
 録音:2016年6月。 15周年を迎えるアンサンブル、フオーコ・エ・チェーネレ。指揮者のジェイ・ベルンフェルトの声楽作品への強い愛もあり、声楽作品も中心に取り上げている団体だが、このたびの彼らのアルバムは、マレの器楽作品集。ニューヨーク出身でバーゼル音楽院で学んだ指揮のジェイ・ベルンヘルト、フランス系キューバ人のロナルド・マルティン・アロンソによるヴィオラ・ダ・ガンバ、ユングヘーネルに師事したリュート奏者のアンドレ・ヘンリッヒ、1978年ナント生まれ、ルセやアンタイらに師事したフランス古楽界のサラブレッド、ベルトラン・キュイエというメンバーが、豊かなサウンドで詩情豊かなマレの世界を展開している。
ジョルジョ・アントニオット(1681-1766):チェロと通奏低音のためのソナタ
 〔第6番 ホ短調/第5番 イ長調/第11番 イ短調/第2番 ヘ長調/第3番 変ロ長調/第4番 ニ短調/第10番 嬰ヘ短調〕

 アンサンブル・ヘミオリア〔 Ensemble Hemiolia /エミオリア〕
  [クレール・ランケ(Vc) オード=マリー・ピロ(ガンバ)
   ステファニー・プティボン(テオルボ/G) フランソワ・グルニエ(Cemb)]
 録音:2016年9月。 ジョルジョ・アントニオットは、1681年ミラノに生まれたチェロ奏者にして作曲家。ミラノの裕福な家庭に生まれ、数学や語学(ラテン語含む)に長け、音楽理論の本も出版(英訳もされた)、マルチな才能の持ち主だった。1733年、アントニオッティの名前でアムステルダムで出版された12のチェロあるいやヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ集(5曲はチェロと通奏低音/7曲は2本のチェロ、あるいはヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ)からの抜粋。
ベルナール=エマブル・デュピュイ(1707-1789):ニシ・キア・ドミヌス(主がもし我らの方におられなかったならば)
ルイ・アントワーヌ・ルフブル(1700頃-1763):プティ・モテ(Afferte Domino)
作曲者不詳:モテット(Cantate Domino)/主よ、われをあわれみたまえ
ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682-1738):プティ・モテ(Benedictus Dominus)
ジョゼフ・ラグナ(1723-1792): Domine Deus

 ロランダス・ムレイカ指揮アンサンブル・アンティフォナ
 マルレーヌ・デゾヴァージュ、クレメンス・ガルシア、エヴァ・タミシエ(S)
 フランソワ=ニコラ・ジェズロ(CT) ラファエル・マルボー(B)
 録音:2016年8月。 フランス南西部ヴィルフランシュ=ド=ルエルグのシャペル・デ・ペニタン・ノワール聖堂、ここは17世紀、貧しい人々や病人をたすけ、そうした人々を埋葬するための祈祷場所だった。建物内には、美しい宗教画が多く残されているだけでなく、貴重な楽譜資料や楽器(セルパン)など、様々な音楽遺産が発見されている。それらの楽譜資料から再構築された音楽集。
モンポウ:ひそやかな音楽/風景
 アリス・アデール(P|使用楽器:ハンブルク・スタインウェイ、1897年製
  フランスの名ピアニスト、知性派の演奏スタイルでも知られるアリス・アデールによるモンポウの登場。それぞれの曲にモンポウがちりばめた、繰り返しの鐘の音や、カタルーニャの民謡のようなモティーフなど、それぞれの要素がくっきりと浮かび上がる、透明で鮮烈な演奏。
Soleils de Nuit
 グリーグ:抒情小曲集 Op.54 〜第4曲「夜想曲」 / クララ・シューマン:音楽の夜会 Op.6 〜第2曲「夜想曲」
 ローベルト・シューマン:幻想小曲集 Op.12 〜第5曲「夜に」 / アナトール・ヴィエル:夜
 レスピーギ:ピアノのための6つの小品〜第3曲「夜想曲」 / ブリテン:ピアノのためのノットゥルノ
 エルサン:かげろう より〔第4曲「夜の空気の中で」/第8曲「ヴェールのかかった月」〕
 リパッティ:夜想曲 嬰ヘ短調 / チャイコフスキー:6つの小品 Op.19 〜第4曲「ノクターン」
 オスカル・ストラノワ: Piano 4 〜第4曲「子守歌」 / ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 遺作
 ドビュシー:夜想曲/月の光 / プーランク:夜想曲第6番 ト長調 / サティ:うつろな空想
 エネスク:即興的小品集 Op.18 〜鐘の夜想曲

 マラ・ドブレスコ(P)
 録音:2017年8月。 ルーマニアのピアニスト、マラ・ドブレスコが描く、「夜」をテーマにしたピアノ作品集。ショパンのノクターンから、ビエルやエルサンまで、幅広い選曲が魅力。
ブラームス:クラリネット・ソナタ〔第1番 ヘ短調 Op.120 No.1 /第2番 変ホ長調 Op.120 No.2 〕
アルバン・ベルク:クラリネットとピアノのための4つの小品 Op.5
 ジェローム・コント(Cl|使用楽器:ビュッフェ・クランポン、トスカグリーンライン
 ドゥニ・パスカル(P)
 録音:2016年5月。名クラリネット奏者、ジェローム・コントによるブラームスとベルクの登場。ジェローム・コントは、パルカル・モラゲスらに師事し、パリ、プラハ、ミュンヘン等数々の国際コンクールに入賞。25歳でアンサンブル・アンテルコンタンポランに加わり、ブーレーズの指揮でカーターのクラリネット協奏曲などを演奏。ウンスク・チンのクラリネット協奏曲の初演も手がけており、2018年5月にオペラシティで開催された「コンポージアム2018」では同曲日本初演のために来日している。ドゥニ・パスカルは1961年生まれのフランスのベテラン・ピアニスト。ピエール・サンカン、ジャック・ルヴィエ、レオン・フライシャー門下で、2010年からはリヨン音楽院、2011年からはパリ音楽院で教鞭をとっている。清潔かつエスプリあふれる演奏が魅力。ベルクでの精巧な世界は見事。
パガニーニ/レネール編曲:
 24のカプリス Op.1(ヴィオラ版)
ピエール・レネール(Va)
 録音:2015年4月、オルネー=スー=ボワ音楽院。 パリ・オペラ座の首席ヴィオラ奏者を務めるピエール・レネールがパガニーニの無伴奏カプリス全曲にヴィオラで挑んだ。1966年生まれ、カシュカシアン門下のレネールはこれまでもさまざまなディスクで高い評価を受けてきた。もともと難曲だが、楽器が大きくなった分曲芸のような世界になっている。1865年ヴィヨーム製の銘器が織りなす深い音色に魅せられる。
ヴィーナスの誕生
 ドビュッシー:シャルル・ドルレアンの詩による3つの歌 / ラヴェル:3つのシャンソン
 フロラン・シュミット: A contre-voix Op.104 より〔 Pour vous de peine / Bonnet vole 〕
 プーランク:雪の夜 / メシアン:5つのルシャン / ミヨー:ヴィーナスの誕生
 カントルーブ:オーヴェルニュ高地の百姓たちの5つの歌より〔 A la campagne / Chaine de bourrees 〕


 ミアリ・ゼケ指揮アルシス・ブルゴーニュ〔声楽アンサンブル〕
 録音:2017年6月27日-30日。フランスの声楽アンサンブル、アルシス・ブルゴーニュによる、フランスの無伴奏合唱作品集。美しい発音とハーモニーに魅了される1枚。
思い出と映画
 ジョン・ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」のテーマ
 マルク・ワルシャフスキ:「シンドラーのリスト」〜炉辺で火が燃えている
 ニコラ・ピオヴァーニ:「ライフ・イズ・ビューティフル」のテーマ
 ユダヤ伝承曲/ドヴ・セルツァー編曲:イディッシュ・ママ
 アベ・エルスタイン:フィドルを持った娘
 ジェリー・ボック/ジョン・ウィリアムズ編曲:屋根の上のヴァイオリン弾き
 ジョン・ウィリアムズ:「屋根の上のヴァイオリン弾き」〜もし俺が金持ちだったら
 ミシェル・ルグラン:「愛のイエントル」〜 Papa, Canyou hear me?
 ジョルジュ・ドルリュー:「サン=スーシの女」のテーマ/「黄色い星の子供たち」〜さよならの協奏曲
 フィリップ・サルド:「これからの人生」のテーマ / アルフレッド・ニューマン:「アンネの日記」(1959)組曲
 アーネスト・ゴールド:「エクソダス栄光への脱出」組曲
 ジェイムズ・ニュートン・ハワード:「ディファイアンス」組曲

 イザベル・ドゥラン(Vn) ミヒャエル・エルツシャイド(P)
 録音:2017年3月。 いずれもホロコーストやユダヤ人にまつわる映画ということで共通している。聴いていると映画の中のシーンが思い出され、涙が出そうになるが、純粋にヴァイオイリンとピアノによる音楽集としてもたのしめる内容となっている。ヴァイオリンのイザベル・ドゥランはイル・ド・フランス国立o. のメンバー。
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価格帯:B
J.S.バッハ:パルティータ集 Vol.2
 [第5番/第2番/第6番]
ブルーノ・
 プロコーピオ(Cemb)
 米 Fanfare、仏 Diapason、Repertoire 誌で絶賛された。
 実際の商品はPARATY-221154ですが、国内代理店が INTEGRAL レーベルの商品(当盤の場合、INTEGRAL が行っているのは配給のみ)として登録してしまっているため、上記品番記号で取り扱います。
GDM-200302
廃盤
J.S.バッハ:パルティータ集 Vol.1
 [第1番/第3番/第4番]
ブルーノ・
 プロコーピオ(Cemb)
 録音:2003年1月、L'Église des la Sainte Famille au Pré-Saint-Gervais. 発売:2003年。仏 Diapason 誌「5本音叉」獲得盤。
 国内代理店では扱いが無いアイテム。実際のレーベル名は PARATYではなく、「 La Guilde des Musiciens 」となっている。
Alessandro Scarlatti: Messa Clementina
 パレストリーナ:汝はペテロなり/よき牧者は蘇えりぬ
 A.スカルラッティ:「ミサ・クレメンティナ」
ルイ・カストゥラン指揮
ル・パルナッス・フランセ
 録音:2014年11月、イヴリーヌ、フランス。 1パート1人、最少人数で歌われるア・カペラによる声楽曲。メインとなるA/スカルラッティのミサはルネサンス風の古い様式を持つ音楽で、カップリングのパレストリーナと美しく響き合う。2000年にカストゥランにより結成された「ル・パルナッス・フランセ」は16-18世紀の古楽を専門とするグループ。小編成の合唱から、ソリスト・管弦楽付きの大規模な声楽曲まで流動的な編成をとり演奏している。忘れられた作品の復活初演に特に力を入れており、カストゥランは自らの手で手稿譜からスコアを再構成する学者肌。そうして実際に演奏された楽譜はヴェルサイユ・バロック音楽センターに彼らのコレクションとして保管されている。
シューマン(1810-1856):弦楽四重奏曲 イ短調 Op.41 No.1 (1842)
チャイコフスキー(1840-1893):弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.22
 マンフレッドSQ
 録音:2016年11月-12月。 1986年、世界の名だたる音楽院を卒業したメンバーによって結成、1989年にはバンフ(カナダ)、そしてエヴィアン(フランス)のコンクールで優勝、一躍世界での活躍の場を広げた。バイロンの劇詩「マンフレッド」から名前をとっている。「マンフレッド」はロマン派の芸術家たちに大きな影響を与え、シューマンとチャイコフスキーもマンフレッドにちなんだ作品を残している。結成30年のマンフレッド四重奏団が、流麗な音楽運びで聴かせる。
ショスタコーヴィチ
 ピアノ三重奏曲〔第1番 ハ短調 Op.8 /第2番 ホ短調 Op.67 〕
プロコフィエフ:チェロとピアノのためのバラード Op.15 /5つのメロディ Op.35
 ハルデイ・トリオ
  [バルバラ・バルトゥッセン(P) ピエテル・ヤンセン(Vn) フランシス・ムレイ(Vc)]
 録音:2016年7月、ブラウェ・ザール、アントワープ。 ハルデイ・トリオは2011年に結成されたベルギーの若きピアノ三重奏団。ソ連時代にスターリンお気にいりの写真家エフゲニー・ハルデイの名を冠している。20世紀前半に書かれたソ連作品への偏愛を示し、見事な演奏に定評がある。当ディスクではショスタコーヴィチ初期のピアノ三重奏曲第1番が貴重。13分ほどの単一楽章の作品だが、若きショスタコーヴィチの先進性に驚かされる。トリオだけでなくプロコフィエフのバラードではチェロのフランシス・ムレイ、5つのメロディではピエテル・ヤンセンの妙技も楽しめる。
タンゴ・コンティヌオ
 ピアソラ(1921-1992):タンゴの歴史(*) /タンゴ組曲/リベルタンゴ(#)
 ルイ・ナオン(1961-):アルト・ヴォルタンゴ / マテュー・ボニラ(1979-):サラバンド(+)
  カール・エマニュエル・フィスバッハ(Sax)
  ダヴィド・クリストファー・パンツル(マリンバ;*/ヴィブラフォン;*以外)
 録音:2014年4月、バート・ライヒェンハル、ドイツ。パリを拠点とするカール・エマニュエル・フィスバッハと、ウィーンを拠点とするダビット・クリストファー・パンツルは、共に幼い頃から南米音楽の影響を受けていたという。2011年、東日本大震災を受けて日本で行われたイベントで出会って意気投合し、今回の初共演アルバムに至った。(+)は世界初録音となる2014年の作品で、舞曲のイメージはほとんど解体され、ロングトーンと特殊奏法で構成された静謐な音楽。(#)はテナーサックスとヴィブラフォンでの演奏。ヴィブラフォン奏者ティム・コリンズがこの録音のために編曲した版。
シューマン
 クライスレリアーナ Op.16 /森の情景 Op.82 /
 創作主題による変奏曲 WoO.24
スザナ・バルタル(P)
 録音:2014年11月スプレイグ・メモリアル・ホール。スザナ・バルタル(1986-)はルーマニアのティミショアラ生まれ。ソロ・コンサート・デビューが12歳、コンチェルト・デビューは13歳で、19歳でフランスに渡り、パリとリヨンでドニ・パスカル、ピエール・ポティエ、フロラン・ボファールらに師事。その後世界各国のコンクールで優秀な成績をおさめた。レパートリーは幅広く、現代作曲家の作品も頻繁に取り上げている。
シュテファヌ・オルランド Seuls
 〔 Doubles / Troubles / Dédoubles / Yalniz 〕

 サラ・ピカヴェ(P) セバスティアン・ワルニエ(Vc)
 ダニエーレ・カップッチ(ダブルベース) アントニオ・フスコ(Dr)
 オルランド(生年非公開?) は2001年頃から活躍しているベルギーの作曲家。「Seuls」は英語で「Alone」。2人のクラシック演奏家と2人のジャズ演奏家のために書かれた、多重人格をテーマとして始まる全4楽章からなる作品。2人の打楽器奏者(ピアノ、ドラム)と2人の弦楽器奏者(チェロ、ダブルベース)という別の組み合わせも浮かび上がり、現代音楽ともジャズともつかぬアヴァンギャルドな世界が描かれている。第4楽章「Yalniz」(「Alone」のトルコ語)は、実験的な映像作品(モノクロ静止画の連続)の付随音楽として書かれた物。

 ヤン・ロバン(1974-):弦楽四重奏曲第2番「 Crescent Scratches 」(2011)
 ラファエル・サンド(1975-):弦楽四重奏のための「 In Vivo 」(2008-2011)
 フランク・ベドロテアン(1971-):弦楽四重奏のための「影の跡」(2007)
  タナSQ
 録音:2015年、ブリュッセル。
シャルル・ドレ(1710頃-1755頃):
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための組曲集〔第1組曲 ト長調/第2組曲 ハ短調/第3組曲 イ長調〕
  ロビン・ファロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ロリス・バルカン(Org)
  ロナルド・マルティン・アロンソ(通奏低音ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  ティボー・ルーセル(テオルボ/バロックG) ロナン・カリル(Cemb)
 録音:2016年4月、パリ、フランス、 シャルル・ドレはバロック終焉の時代にフランス・ヴィオール音楽を残した作曲家。第2組曲には「マラン・マレのトンボー」なる長大な楽章(約8分)がある。マレはドレより50歳ちょっと年上。ヴィオールの大家にして名教師だったマレへのリスペクトが感じられる作品。フランス古楽界の大物クリストフ・コワンに学んだ逸材、ロビン・ファロによる若々しく颯爽とした演奏が知られざる作品に光を当てる。
いかにしてジークフリートは大蛇を殺したか、その他もろもろ〜
 6人の演奏家と1人のナレーターによるワーグナー:ニーベルングの指環

  川の精の宝/指環の誕生/神々の城/ヴォータン/策士ローゲ/ヴァルハラでの殺人/大蛇と黄金/
  いかにしてジークフリートは大蛇を殺したか/小鳥の言葉/愛/ジークフリートの新しい旅/
  グンター王の宮殿で/ハーゲンの裏切り/ワルキューレの騎行/罠が閉じ/ジークフリートの死/世の終り

 アンサンブル・ル・ピアノ・アンビュラン
  [ジェシカ・ポニャン(語り) クリスチーヌ・コムテ
    (Fl/ピッコロ/シンセサイザー/鍵盤ハーモニカ/鳥笛/鉄床/大太鼓/ローゲとブリュンヒルデの声)
   シルヴィ・ダウテル(P/インドのオルガン/ハルモニウム/シンセサイザー/鍵盤ハーモニカ/鳥笛)
   フランソワ・サレ(Ob/イングリッシュHr/鍵盤ハーモニカ/鳥笛/蛙/鉄床/巨人とジークフリートの声)
   アントワネット・ルカムピオン(Vn/Va/インドのオルガン/鳥笛/鉄床)
   ジョエル・シャツマン(Vc/鳥笛/アルベリヒの声)
   チャーリー・アダモプーロス(エレキベース/ヴォータンとハーゲンの声)]
 録音:2015年10月、ウィーン・トラント会議場、フランス。 これはすごい。全曲上演に4夜を要するワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」。オーケストラも大編成で出演者の多さも有名だが、これをなんと6人の演奏者と1人の語り手だけで、それも51分で味わってしまうという冗談みたいな前代未聞のディスクが登場する。演奏団体はアンサンブル・ル・ピアノ・アンビュラン。2001年にリヨンの音楽家たちにより結成されたキテレツなバンドで、有名なクラシック曲を「違うように、異なる文脈」で披露して注目されている。これまでもストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」やショスタコーヴィチの交響曲第5番で聴衆の度肝を抜いて来たが、今回は禁断のワーグナーの「指環」へ足を踏み入れてしまった。ワーグナーの「指環」全体からカギとなる17のシーンを選び、フランス語の語りとワーグナーの音楽で進められる。それがピアノやヴァイオリン、チェロはともかく、鍵盤ハーモニカやおもちゃの笛、インドのオルガン型民俗楽器などで奏される。さらにシンセサイザーが補うが、これがまるでゲーム音楽の音世界。「ニーベルングの指環」がRPGゲームそのもののつくりであることを納得され目から鱗が落ちる。有名なモチーフはもちろん、あの「ワルキューレの騎行」も推進力に満ちていて面白さの極み。演奏者たちが登場人物の声も担当する。オリジナルを知る方々は抱腹絶倒、これから「指環」を聴いてみようかという方々もわかりやすく最適なアルバムとなっている。15時間聴くか、それとも51分にするか?
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
 フルートと通奏低音のためのソナタ〔ホ短調 BWV 1034 /ホ長調 BWV 1035 〕/
 フルートとチェンバロのためのソナタ〔イ長調 BWV 1032 /ロ短調 BWV 1030 〕/
 6つのパルティータ ホ短調 BWV 830 (*)
  ステファニー・トロファ(Fl−tr) ジュリアン・ウォルフス(Cemb;*以外)
 録音:2015年5月、ボーフェ、ベルギー。1980年ベルギーのブルージュ生まれのステファニー・トロファによるバッハのフルート・ソナタ集。彼女はブリュッセル王立音楽院で、マルク・アンタイ、バルトルド・クイケン、フランク・トインスにフルート、そしてバルト・コーエンにリコーダーを学ぶ。2012年にブルッヘ・ムジカ・アンティクワ国際古楽コンクール入賞、ベルギーのクラシック専門チャンネル「ラジオ・クララ」の「2014年オーディエンス賞」新人賞を獲得、順調にキャリアを積んでいる。共演は、1983年ベルギー生まれでアムステルダムの音楽院で学んだチェンバロ奏者ジュリアン・ウォルフス。
クレランボー
 Motet pour la canonisation de Saint Pie, C.150 / Panis angelicus, motet du Saint Sacrement, C.131 /
 Motet a 3 voix tire du Psaume 76, C.130 / Salve Regina, antienne a la Sainte Vierge, C.114 /
 Monstra te esse matrem, antienne a la Sainte Vierge, C.132 / Nagnificat a 3 voix et basse continue, C.136 /
 Sub tuum prasidium, antienne a la Sainte Vierge, C.104 /
 O piissima, o sanctissima mater, motet de la Sainte Vierge, C.135

 ファビアン・アルマンゴー(Org/Cemb)指揮
 アンサンブル・セバスティアン・ド・ブロッサール
 録音:2016年1月、フランス。 フランス語カンタータの創始者として知られるクレランボー、カンタータや鍵盤作品ばかりが注目されるが、ここに収録されたラテン語によるモテなどの宗教作品も聴き逃せない。このディスクでは声楽パートもヴァイオリンやリコーダーなどの管弦楽も各パートひとりずつで演奏しており、非常にすっきりとした音響になっている。歌のメロディはかなり起伏が激しく器楽的。しかし難なく、とても軽やかに歌い上げており見事。
イランのピアノ曲100年 Vol.1
 モハマド・レザ・ダルヴィシ:ひとつの音、和音、モチーフ、主題による幻想曲(1977)
 ベハザド・ランジバラン:ノクターン(ペルシャの庭の一夜)(2002) / レザ・ヴァリ:追憶(1986)
 ナデル・マシャエキ:練習曲(1983) / イラジ・サハバイ:3つのフォーク・インヴェンション(1966)
 ホジエ・マジド:ダイアローグ88 (1988) / ホルモズ・ファルハト:5つのバガテル(2008)

 ライラ・ラメザン(P)
 録音:2016年8月、ティユル劇場、フランス。 イランのクラシック音楽文化はあまり知られていないが、伝統音楽に基づくユニークかつ魅力的な音楽作品が生みだされている。イラン出身の女性ピアニスト、ライラ・ラメザンはパリとスイスで学び、現在もスイスを本拠に現代作品のエキスパートとして活躍している。彼女は故国に対する思いが強く、新作を委嘱するほか積極的に紹介している。その夢が実現したのが当ディスク。1929年生まれのホルモズ・ファルハトから1958年生まれのナデル・マシャエキまでの、民族的なものから前衛作品までイランのピアノ音楽が俯瞰出来る。1938年生まれの女性作曲家ホジエ・マジドの作品が収録されているのも、同国女性の職業制限からみて興味深い限り。
近年発見された「演奏会用ワルツ第2番」を含む〜ヴィラ=ロボス:ギター曲全集
 ショーロ第1番/12の練習曲/演奏会用ワルツ第2番/5つの前奏曲/
 ブラジル民謡組曲(全5曲)/ワルツ=ショーロ(1928)
  ミカエル・ビエガス(G)
 録音:2015年3月、コンヴェント・ドス・カプチョス、ポルトガル。ミカエル・ビエガスは1987年パリ生まれ。7歳でポルトガルへ移りアルガルヴェ音楽院でギターを学んだ。その後もブローウェルやアサド兄弟のマスタークラスにも出席、現在はギタリストのほか作曲家、音楽ライターとしても活躍、ヴィラ=ロボスのスペシャリストとして知られている。名作「12の練習曲」や「5つの前奏曲」の鮮やかな指周りに感嘆させられるが、近年発見された「演奏会用ワルツ第2番と「ワルツ=ショーロ」が収録されているのも魅力。「ワルツ=ショーロ」は「ブラジル民謡組曲」の第3曲として書かれながら、最終版で同名異曲と差し替えられた物。「演奏会用ワルツ第2番は未完の作品で、ピアニスト兼作曲家のアマラウ・ビエイラがサンパウロの書店で偶然発見し、ミカエル・ビエガスが補筆完成させた。
Magdalena Baczewska plays Chopin & Szymanowski
 ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 Op.45 /バラード第3番 変イ長調 Op.47 /
      3つのマズルカ Op.59 /アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
 シマノフスキ:9 の前奏曲 Op.1 /マズルカ Op.50 より Nos.1-4

  マグダレーナ・バチェフスカ(P)
 録音:2015年8月、シマノフスキ音楽院、カトヴィツェ。 ピアニスト、チェンバリストとして活躍するかたわら、MetroNaps EnergyPod や BlueSleep などで不眠、安眠のための音楽プロデュースも務める才媛マグダレーナ・バチェフスカ。現在はアメリカを本拠にしているが、ここでは故郷ポーランドの二大天才、ショパンとシマノフスキをとりあげている。
スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集
 〔第10番 Op.70 /第8番 Op.66 /第4番 嬰へ長調 Op.30 /第9番 Op.68「黒ミサ」/第6番 Op.62 /第1番 Op.6 /
 第3番 嬰ヘ短調 Op.23 /第2番 嬰ト短調 Op.19 「幻想」/第7番 Op.64「白ミサ」/第5番 嬰へ長調 Op.53 〕

 ヴァルドゥイ・イェリツィアン(P)
 録音:2015年3月。
Oscillations
 リゲティ:ムジカ・リチェルカータ第1番 / グラス:メタモルフォーサイス〔第3番/第2番〕
 サティ:冷たい小品/ゆがんだ踊り〔第1番/第2番〕/グノシエンヌ第4番 / ルディヤー:去年のタンゴ
 ダックワース:タイム・カーヴ・プレリュード〔第6番/第4番/第2番〕/タンゴ・ヴォイゼス
 ドビュッシー:映像第1集〜運動 / シラス・バッサ:パリ=ヴィルパント/1分33秒(ケージへのオマージュ)/振動
 フアン・ホセ・カストロ:ピアノのためのタンゴ より〔喚起/郷愁〕 / ヒル: Tango no Tango
 フォルカー・デイヴィッド・カーシュナー:タンゴ・トゥ・スペル / ナイマン: A neat slice to tango

  シラス・バッサ(P)
 録音:2015年2月。
Rabbia, furor, dispetto 〜
 ジェロニモ・フランシスコ・デ・リマ
(1741/43-1822):シンフォニアとアリア集
 歌劇「テセオ」(1783) より〔シンフォニア/テセオのレチタティーヴォとアリア(各3曲)〕/
 歌劇「トラキアのエネア」(1772/81) 〜シンフォニア/歌劇「真の貞節」(1785) 〜シンフォニア
 歌劇「矛盾する心 [Lo spirito di contradizione] 」(1772/81) 〜シンフォニア

  モニカ・マウフ(S) ヴァスコ・ネグレイロス指揮
  アンサンブル・コンセントゥス・ペニンスレ
 録音:2013年12月。ジェロニモ・フランシスコ・デ・リマはポルトガルの歌劇作曲家。
Ferveur, Louange et Passion 〜宗教的作品集
 ヨハン・クリストフ・バッハ:私の友は私のもの、そして私は彼のもの
 アウグスト・キューネル:ソナタ・ア・デュエ / ジャン=ドミニク・クリュノン:神に叫ぶ必要はない
 ヨハン・ヘルマン・シャイン:我らの主キリストはヨルダンに来られた/われを憐れみたまえ、主なる神よ/
               深き困窮より、われ汝に呼ばわる
 クリストフ・バーンハート:恐れることはない / ヨハン・ローゼンミュラー:それはわが喜び
 ディートリヒ・ブクステフーデ:ソナタ ニ短調 BuxWV.257 /嘆きの歌 BuxWV.76

  アンサンブル・イザベラ・デステ
 録音:2013年10月、2014年2月。
Piano Seasons
 チャイコフスキー:四季 Op.37b / カラパトゾ:リスボンの最後の四季
 ピアソラ/マルセロ・ニシンマン編曲:ブエノスアイレスの四季(ピアノ版)
  フィリペ・ピント=リベイロ(P)
 録音:2015年1月。
ショパン:24の前奏曲集 Op.28 マクサンス・ピルヒェン(P)
 録音:2014年6月、リムザン地方、フランス。
En suite
 マレ:組曲〔ホ短調/ト長調〕/性格的小品 / サント=コロンブ:組曲 ニ短調 / ド・ヴィゼ:組曲 ニ長調

  ロミーナ・リシュカ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  ソフィー・ヴァンデン・エインデ(テオルボ)
 録音:2014年5月。
ラモー、ヘンデル:オルガン協奏曲集
 ヘンデル:オルガン協奏曲
  〔ニ短調 HWV.309, Op.7 No.4 /ヘ長調 HWV.292, Op.4 No.4 /ト短調 HWV.289, Op.4 No.1 〕/
      即興的序曲
 ラモー:コンセール用クラヴサン曲集(オーケストラとオルガン版) より〔第3コンセール/第4コンセール〕
     「イポリートとアリシー」第3幕第1場〜リトルネロ

 ポール・グソー(Org) ブノワ・バベル指揮アンサンブル・ザイス
 録音:2013年9月。
ジャン=シャルル・ガンドリユ(1982-):協奏曲集
 ミニマリスト=コンチェルト(2012) (*) /ヴァイオリン協奏曲 (2011) (#)
  ラーミ・ハリーフェ(P;*) ジャン=シャルル・ガンドリユ(Org;*)
  オマール・チェン・ゲ(Vn;#) アルキス・バルタス指揮(*)
  トーマス・カルブ指揮(#) カタールpo.(*/#)
 発売:2015年。
モンセラトの朱い本〜中世西洋の歌曲集
 シビルの歌/悦びの都の女王/処女よ、お慈悲を/バラの喜び/おお、輝く聖処女よ/輝ける星よ/処女を讃えよ/
 普く天の女王よ/7つの悦び/われら死をめざして走らん/声をそろえいざ歌わん/処女なる御母を/讃美せん収穫人たち

 ブリュノ・ボヌール指揮ラ・カメラ・デッレ・ラクリメ
 カイ=ドン・ルオン(音楽監督)ドルドーニュ・ユースcho.、ペリゴール祝祭シンフォニア
革命〜フランス7月革命(1830)、2月革命(1848)、パリ・コミューン(1871)時の革命歌
 インターナショナル/コティヨンのマルセイエーズ/コミューンのマルセイエーズ/私は怖い/ガリバルディ/
 ペリコールの手紙/パンの歌/縦断とギロチン/クレール/古い旗死の舞踏/フィッシュ・トン・カン陛下/
 愛、仕事と祈り/彼女はいつ来るのだろう?/あの狂人は誰だ/もう泣くまい/
 コミュニストと共に下れ/労働者の歌/サメのマルセイエーズ

 レ・リュネジアン イザベル・ドリュエ(Ms)
 ジャン=フランソワ・ノヴェッリ(T) アルノー・マルゾラーティ(Br)
 イヴ・レヒシュタイナー(P) アントワーヌ・ビットラン(手回しOrg)
 録音:2011年6月。
Le chant des poètes - Arcadelt ou l'Antiquité en musique
 アルフォンソ・フェッラボスコ:
  3つのヴィオールのための「ドレミファソラ」/2つのヴィオールのためのデュオ・アルフォンソ/
  リュートとハープのためのデュオ・アルフォンソ/ガイヤルド/4声のファンタジー
 ジャック・アルカデルト:あなたは私に情熱を与える(ピエトロ・ベンボ詩)/山々の守護者(ホラス詩)
 ピエール・クレロー:日が昇るとき(レミ・ベロー詩)/別れの時に(ピエール・ド・ロンサール詩)
 ピエール・ド・ロンサール詩:
  シャルル・ド・ロレーヌ枢機卿に(*) /何処より来たる、高位聖職者よ(*) /シャルル・ド・ロレーヌへの賛歌(*)
 オウディウス詩:ヴィーナスとアドニス(*)

  ブノワ・ダマン(朗読;*)指揮アンサンブル・エンテオス(*以外)
  (C) 2014? 。#当盤は廃盤となった可能性があります。入手出来ない場合はご容赦下さい。
カラカスのラモー〜ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
 歌劇「ゾロアストル」より
  〔序曲/第1幕〜ガヴォット1&2/第2幕より[メヌエット1&2/コントルダンス/
   インディアンの入場]/第4幕より[バレ・フィギュレ/地獄の霊のアリア]/第3幕〜ルール/
   第4幕〜バレ・フィギュレ&アリア]/第3幕〜パスピエ1&2/第5幕〜ガヴォット1&2]〕/
 歌劇「ダルダニュス」より〔序曲/戦士たちの入場/タンブーラン1&2/第2場プロローグ〕/
  歌劇「カストルとポリュクス」より〔序曲/アリア1&2/タンブーラン1&2/パスピエ1&2/シャコンヌ〕/
 歌劇「アカントとセフィーズ、または同情」より〔序曲/コントルダンス〕/
 歌劇「優雅なインドの国々」より〔シャコンヌ/第3の入場、野蛮人たち〕

  ブルーノ・プロコピオ指揮ベネズエラ・シモン・ボリバルso.ソリスト
 モダーン楽器使用。ブラジルに生まれ、フランスでピエール・アンタイとクリストフ・ルセにチェンバロを師事したブルーノ・プロコピオがベネズエラ・シモン・ボリバルso.と、2014年で没後250周年を迎えるラモーを録音。
L'Amante - balade vocale dans un jardin de cantiques
 作曲者不詳(ウスター&ラス・ウエルガスの写本より):
  わたしの愛する人は/その口で私に口づけを/私は野の花/復活の生贄に/私は行くだろう/主よ御身より
 アンヌ=マリー・デュシャン:あなたに向けて/我らに向けて/楽園にて
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:愛は全てに満ちる
 クラウス・フーバー:カンティクム・ヒルデガルディス/絶えざる光で/ Cantus cancricans
 ジャン=ジャック・ディ=トゥッチ:カンティクム・カンティコルム
 カロリーヌ・マルソ:羊/魂の歌 / ダニエル・メイエル: Sequentia Pascali

  モラ・ヴォーチス
   [モニク・アルヴィル、エレーヌ・デュカルピニー、エル・ジャンセンス=ヴァンミュンスター、
    カロリーヌ・マルソ、シプリーヌ・メイエ、アニー・パリ]
 録音:2004年10月、 Abbaye de Fontevraud (Le Grand Réfectoire) 。
ジャン=ピエール・ドゥルーズ(1954-):6人の歌手、オルガン、コルネット、
 リコーダーとエレクトロニクスのための「我が愛する者よ、汝は全てが美しい」
  ヘンドリク・ヴァンデン・アベーレ指揮アンサンブル・サレンテス
 ベルギー、ブリュッセルにあるゴシック様式のノートル・ダム・ド・ラ・シャペル教会800周年を祝い、グレゴリオ聖歌の旋律と技法を用い作曲された教会音楽。
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1583/1584-1654):ティエント集
 「オルガン音楽の実践的ティエント、ディスクルソ集とその理論」(1626) から
  9つの Tiento de medio registro
   〔第4旋法(2曲)/第9旋法/第12旋法(2曲)/第2旋法(2曲)/第7旋法/第10旋法〕/
  Discurso de Medio Registro de Dos Baxones (第4旋法)

 ルイ・ティリー(Org) パトリック・ビスミュット(Vn/Va/Vaダ・スパッラ)
 録音:2011年、パリ。この作品は本来オルガン独奏用のものだが、ここでは弦が高音部を受け持っているのではないかと思われる。
トゥーリナ:ギター独奏作品集
 颯/タレガ礼讃/ファンダンギリョ/セビリャナ/ソナタ/カンシオン形式の歌 Op.19 より/村は眠る
ホセ・ルイス・トゥーリナ: Copla de Cante Jondo
  セバスティアン・リナレス(G)
 録音:2011年4月。セバスティアン・リナレス(1978-)は、トゥールーズ出身のフランス人ギタリスト。
オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):声楽と器楽のための二重奏曲集(1577) (全曲)
 アンサンブル・レシェル[S/A/T/コルネット/サックバット/ドゥルシアン]
 録音:2010年-2011年。
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ
 〔第1番 ト長調 BWV.1027 /第2番 ニ長調 BWV.1028 /第3番 ト短調 BWV.1029 〕/

 イタリア協奏曲 BWV.971 /無伴奏チェロ組曲第5番 BWV.1011 〜前奏曲/
 ソナタ 変ホ長調BWV.1031 〜シチリアーナ
  エマヌエッレ・ギグ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ブルーノ・プロコピオ(Cemb)
 録音:2007年6月。 プロコピオは1976年ブラジル生まれのチェンバリスト。フランスでクリストフ・ルセ、ピエール・アンタイらに師事し、今最も注目されるチェンバリストといわれる。
ショパンバラード第1番 ト短調 Op.23 /夜想曲 変ロ短調 Op.9 No.1 /
        ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」/バラード第4番 ヘ短調 Op.52 /夜想曲 嬰ハ短調 遺作

 クヌート・ジャック(P/アップライトP)
 録音:2011年、サロン・プレイエル、パリ9区。使用楽器:プレイエル、1834年製/プレイエル、1843年製(アップライト)。
マルコス・アントニオ・ポルトゥガル(1762-1830):
 クリスマスの朝の祈り(1811) 〜6つのレスポンソリウム
  アンサンブル・トゥリクム
 録音:2009年3月。世界初録音。リスボン生まれの作曲家ポルトゥガルが、当時ナポレオンの侵攻によってポルトガルが遷都していたブラジルのリオ・デ・ジャネイロへ赴いた年に作曲した壮麗な宗教作品。
PARATY-208106
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価格帯:B
メンデルスゾーン
 ロンド・カプリツィオーソ Op.14/
 無言歌 より
 [ヴェネチアの舟歌第2 Op.30-6/
  デュエット Op.38-6/デュエット Op.38-2/
  甘い思い出Op.19-1/蜜蜂の結婚Op.67-4]/
 幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド・ソナタ」Op.28/
 前奏曲とフーガ Op.35-1/厳格な変奏曲 ニ短調Op.53/
 3つの練習曲 Op.104b
シューマン
 子供のためのアルバム Op.68〜「思い出」
シリル・ユヴェ(P)
 使用楽器:ブロードウッド、1840年製。
 メンデルスゾーンのチャーミングなピアノ曲を当時のブロードウッド・ピアノで弾いたもの。ひなびた響きが美しく、最後にシューマンがメンデルスゾーン追悼のために作曲した「思い出」まで聴きすすむとメンデルスゾーンの幸せな音楽と彼の短い生涯が思い起こされ感動的。メンデルスゾーンの生誕200年をシューマンと現代の我々が寿ぐようなCD。
 #すでに廃番となっている可能性があり、入荷しない場合はご容赦下さい。
イヴァン・イリチ〜
 ドビュッシー:前奏曲集

  〔第1巻/第2巻〕
イヴァン・イリチ(P)
 録音:2006年4月。パリでもっとも注目されているという1978年生まれのアメリカ人(後述)ピアニストによるドビュッシー。パリ市当局がこのレコーディングのスポンサーになっている。
 なお、代理店はこのピアニストを「イヴァン・リック」としているが、ローマ字では IVAN ILIĆ [IVAN ILIC]で、少なくとも「リック」では無い。またセルビア系の生まれで、「Иван Илић」というキリル文字表記もある人のようなので英語風の「イリク」よりは上記表記、または「イリッチ」とでもするのがベターであろう(クロアチアの名指揮者マタチッチ Matačićの末尾の『チ』と同様)。
ベートーヴェン:ロンド&バガテル集
 2つのロンド Op.51 〔ハ長調/ト長調〕 /アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57 /
 7つのバガテル Op.33 /ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129
  ナタリア・バレンティン(Fp)
 録音:2009年4月、Varallo Sesia 、イタリア。使用楽器:制作者不祥(推定:18世紀、南ドイツ)〔クリストファー・クラーク修復〕。仏ディアパソン誌「音叉5本」獲得盤。当盤が音盤デビューとなるナタリア・バレンティンはベネズエラ出身で、パリ地方音楽院でパトリック・コーエンに学んでいる。
ショパン:前奏曲 ハ短調 Op.45 /幻想ポロネーズ 変ロ長調 Op.61 /
     夜想曲〔変ニ長調 Op.27 No.2 /ロ長調 Op.62 No.1 /ホ長調 Op.62 No.2 〕/
     バラード第4番 ヘ短調 Op.52 /ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
 ニコラ・スタヴィ(P)
 録音:ライヴ。 ロマン派を得意とする‘ピアノの詩人 'とも称されるフランスのピアニスト、ニコラ・スタヴィによる、ショパン作品の演奏会のライヴCD 。ニコラ・スタヴィはジェラール・フレミーやクリスティアン・イヴァルディ、そしてドミニク・メルレらに師事。2000年(ユンディ・リが優勝した時)のショパン国際コンクールで、広瀬悦子らとともに入賞している。
PASSAVANT MUSIC 特記以外 1CDあたり\3300(税抜\3000)
 以前、フランス国内の別レーベル経由で、国内に細々と案内されていたレーベル。
 #2015年以降は別の国内業者からアナウンスされていますが「全点は取り扱わない」との事ですので、現地で発売されていても入手ルートが無いアイテムが存在するかもしれません。また、品番が4桁のアイテムは発売が古いため入荷しない可能性があります。ご注意下さい。
アンリ・デュティユー(1916-2013):
 ピアノ・ソナタ〔アレグロ・コン・モルト/リート/コラールと変奏曲〕/
 3つの前奏曲〔影と沈黙から/同じ1つの和音により/対比の遊び〕
カロル・シマノフスキ(1882-1937):仮面劇 Op.34
  〔シェエラザード/道化師タントリス/ドン・フアンのセレナード〕

 マルシア・ジェンテ(P)
 マルシア・ジェンテ(1992年生まれ)はリヨン音楽院で学んだ後、パリ音楽院でクレール・デゼールに、エコール・ノルマル音楽院でレーナ・シェレシェフスカヤに師事したフランスのピアニスト。2016年1月にフランス国立放送po. が主催したデュティユー生誕100年記念誕生日演奏会に招かれ「3つの前奏曲」を弾いた。
パウル・ヒンデミット(1895-1963):ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ Op.17 /小さなピアノ音楽/
 組曲 Op.26 /われらは都市を造る/舞曲集 Op.19
ポール・モンターグ(P)
 ポール・モンターグはフランスのヌイイ=シュル=セーヌに生まれ、ブローニュ=ビヤンクール国立地方音楽院で学んだ後、音楽院でジャン=フランソワ・エッセールとマリエ・ジョゼフ・ジュードに、エコール・ノルマル音楽院でクリスティアン・イヴァルディとシャンタル・ドビュシーに師事したピアニスト。妻であるピアニスト伊藤美織と共に度々来日しコンサートやスタークラスを開いている。
東の道で〜ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集
 ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959):
  ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲〔第1番/第2番〕
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
 コダーイ・ゾルターン(1882-1967):ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
  ミシャエル・セグル(Vn) ニコラ・セグル(Vc)
 録音:2016年1月13日-15日、ステュディオ・アクースティク、パッサヴァン、フランス。
 フランスの兄弟デュオによる演奏。
PAS-116022
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【注目盤】
アンリ・デュティユー(1916-2013):歌曲全集
 5つの歌(+) 〔 Regards sur l'infini / Féerie au clair de lune / Pour une amie perdue /
           Chanson au bord de la mer / Fantasio 〕/

 6つのピアノ小品「波のまにまに [Au gré des ondes] 」から
   〔子守歌による前奏曲/タップダンス〕

 黄金の小舟 [Barque d'or] (*/#) /
 6つのピアノ小品「波のまにまに」から〔即興曲/無窮動〕/
 3つの歌曲(未出版)(+/#)〔 L'Ange pleureur / Vers de Ronsard / La faute en est à toi 〕/
 6つのピアノ小品「波のまにまに」から〔バッハへのオマージュ/練習曲〕/
 流刑囚の歌 [Chanson de la déportée] (*) /
 ジャン・カスーの4つのソネット(+/#)
  〔 Éloignez-vous (#) / La Geôle / Il n'y avait que des troncs déchirés /
    J'ai reve que je vous portais entre mes bras 〕/

 眠りを誘うそよ風 [Petit air à dormir debout] (ピアノのための)/
 サンフランシスコの夜 [San Francisco Night] (*)
  ヴァレリー・コンドルシ(S;*) フランソワ・ル・ルー(Br;+)
  オリヴィエ・ゴダン(P)
 録音:データ未詳。(#)は世界初録音。
 20世紀フランスを代表する作曲家の一人デュティユーの未出版作を含む歌曲全集。
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):ピアノ・ソナタ集
 ソナタ〔変ロ長調 Wq.51 No.2 /変ホ長調 Wq.52 No.1 /イ長調 Wq.55 No.4 /
       ト長調 Wq.65 No.22 /変ホ長調 Wq.63 No.5 〕
 アンダンテ・コン・テネレッツァWq.65 No.32 /
 アンダンティーノWq.62 No.5A /アインシュニットWq.52 No.6
  ジャン=バティスト・フォンリュープ(P)
 録音:2010年12月、パッサヴァン、アコースティック・スタジオ。
リスト(1811-1886):ピアノ作品集
 ハンガリー狂詩曲第12番/幻影(シューベルトのワルツによる幻想曲)〔第1番/第2番/第3番〕/
 即興ワルツ/夜想曲「夢想」/ピアノ小品/即興曲/
 詩的で宗教的な調べ〜孤独の中の神の祝福/ポロネーズ第2番
  ジャン=バティスト・フォンリュープ(P)
 録音:2008年、パッサヴァン。
ガブリエル・デュポン(1878-1914):
 ピアノ曲集「憂鬱な時間」(全14曲)/
 ピアノ曲集「砂丘に建つ家」(全10曲)
ベルナール・
 ポール=レイニエ(P)
 録音:2008年、パッサヴァン・アコースティック・スタジオ、パッサヴァン、フランス。(C) (P) 2010 。旧品番:PAS-2262 〔#レコード芸術誌 2010年4月号の海外盤試聴記(相場 ひろ 氏担当)で、品番が PAS-2252 と誤記されています。なお、相場氏による同誌掲載文によると、(旧盤は)『「砂丘にある家」では第2曲と第3曲の収録順がなぜが逆になっているので注意されたい。』とのことですが、当・新盤においては不明です〕。
 ガブリエル・デュポンはマスネ、ギルマン、ヴィドールらに師事したフランスの作曲家・ピアニスト。オペラで成功したが結核のため36歳の若さで亡くなった。2014年が生誕100年だったため再生産されたものと思われる。
レイナルド・アーン(1874/1875-1947):ピアノ曲集「当惑したナイチンゲール」
 〔第1巻(全30曲)/第2巻「オリエント」(全6曲)/
  第3巻「旅行記」(全9曲)/第4巻「ヴェルサイユ」(全8曲)〕
 ベルナール・ポール=レイニエ(P)
 録音:2014年5月、アコースティック・スタジオ。
 アーンが1902年から1910年にかけて書いたピアノ小品をまとめて1912年に出版した曲集。ベルナール・ポール=レイニエはマルセイユ音楽院、パリ音楽院で学んだピアニスト。
ショパン(1810-1849):ピアノ作品集
 バラード 全曲
  〔第1番 ト短調 Op.23 /第2番 ヘ長調 Op.38 /第3番 変イ長調 Op.47 /第4番 ヘ短調 Op.52 〕/

 幻想ポロネーズ Op.61 /舟歌 Op.60 /夜想曲〔ロ短調 Op.62 No.1 /ホ長調 Op.62 No.2 〕
  ジャン=バティスト・フォンリュープ(P)
 録音:2012年5月4日-6日、アコースティック・スタジオ、ライヴ。
 ジャン=バティスト・フォンリュープはブルーノ・リグットおよびジョルジュ・プリューデルマシェール〔プルーデルマッハー〕(パリ音楽院)、ミヒャエル・エンドレスに師事したピアニスト。
PAS-114063
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【注目盤】
トランペットが歌うアーンの歌曲〜レイナルド・アーン(1874/1875-1947):
 五月/歌ってきたことの思い出は/夢想/カンパーニュの墓地/テオネ/牢獄にて/水面に/
 私の詩に翼があったなら/クロリスに/不実/白鳥/愛される人/しおれた花/最後の願い/
 私が虜になった時/景色/煙/リラの木に来るナイチンゲール/星のない夜は/優しい平和
  ギー・トゥーヴロン(Tp) カロル・ヴィリョメイ(P)
 録音:2013年9月、アコースティック・スタジオ。
 フランスを代表するトランペット奏者ギー・トゥーヴロン(1950年生まれ)が、歌詞、音楽ともに繊細なアーンの歌曲に魅せられ取り組んだ録音。これはフランスの演奏家だからこそできることかもしれない。
フェリシアン・ダヴィッド(1810-1876):歌曲集
 老人とばら/ル・ベドゥアン/雲/エジプト人/シャランスへの別れ/戻れ!戻れ!/夢想/
 漁師と彼の小舟/チブク(トルコの煙管)/小道/友情/幸福の花/オダリスクの悲しみ/
 フォルモサ/漁師の歌/死者たちの日/チャリティーの呼び声
  アルタヴァズド・サルクグャン(T) ポール・モンタグ(P)
 録音:2013年9月6日-8日、パッサヴァン・アコースティック・スタジオ。
 フェリシアン・ダヴィッドは中近東を広く旅し、異国趣味の音楽で成功を収めたフランスの作曲家。アルタヴァズド・サルグシャン(アルタヴァスト・サルキシャン)とポール・モンタグの二人はアルメニア系フランスの演奏家。
ブラームス&ドホナーニ:ピアノ作品集
 ブラームス:4つの小品
 ドホナーニ:4つのピアノ曲
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番
ソフィア・グルバダモワ(P)
ジェラルディーヌ・カゼ [Géraldine Casey]〜
 モーツァルト:アリア集

 「後宮からの誘拐」「偽の女庭師」「劇場支配人」
 「ツァイーデ」「ルーチョ・シッラ」「魔笛」からのアリア/
 アリア「わが感謝を受けたまえ、やさしき保護者よ」K.383/
 「劇場支配人」序曲/「偽の女庭師」序曲
ジェラルディーヌ・カゼ(S)
ヴァシリス・クリストプーロス指揮
コンスタンツ南西ドイツpo.
 #レコード芸術誌 2010年4月号の海外盤試聴記(相場 ひろ 氏担当)で、当品番が「ガブリエル・デュポン(1878-1914):ピアノ作品集」だと誤記されていますが、実際の品番は PAS-2262 (→2014年再発、品番は PAS-225043 へ変更)が正しい物となります。
ナデジュ・コンテ [Nadège Contey]
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調「田園」Op.28
 ドビュッシー:版画
 J.S.バッハ:
  パルティータ第1番 変ロ長調BWV.825
ナデジュ・コンテ(P)
 本体記載レーベル: Origine PasssaVant (Passavant Music) 。品番はCL-2232とも記載あり。
リスト:ピアノ作品集
 ハンガリー狂詩曲第12番/幻影/即興的ワルツ/
 夜想曲「夢の中に」/ピアノ小曲/即興曲/
 「詩的で宗教的な調べ」〜孤独の中の神の祝福/
 ポロネーズ第2番
ジャン=バティスト・
 フォンリュプト(P)
 フォンリュプト [Jean-Baptiste Fonlupt] (1976-) はフランス国立高等音楽院(パリ国立高等音楽院)でブルーノ・リグットに学んだ後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽院でミヒャエル・エンドレスに学んだ奏者。14歳でコロンヌ管をバックに、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番を弾きデビューした。
宋思衡、リサイタル
 リスト、ドビュッシー、ラヴェル/他の作品
宋思衡(P)
 上海生まれの宋思衡〔ソン・スーハン〕(1982-)はエコール・ノルマル音楽院に学び、2004年、中国人として初めてロン・ティボー国際音楽コンクール・ピアノ部門で優勝したピアニスト。新日本フィルとの2005年公演でも絶賛された。その後何度か来日公演をしており、現在パリ在住。
エカテリーナ・ゴドヴァネツ〜夜の歌
 シューベルト、他の歌曲?
エカテリーナ・ゴドヴァネツ(S)
ジェフ・コーエン(P)
 ゴドヴァネツはエコール・ノルマル音楽院で学んだロシアのソプラノ歌手。
ビゼー:歌曲集 ヴェロニク・ビヒェレ(S)
ロラン・マルタン(P)
PAS-2122
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(2CD)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
 [第1番−第6番]
フィリップ・ミュレル(Vc)
 録音:パサヴァン録音スタジオ近隣の礼拝堂。
金管のための現代作品集
 ロベルト・デラノフ(1942-):
  4つのトランペット、4つのトロンボーン、
   ホルンとチューバのための
    「ミュンヘン協奏曲」(1991)
 ジャック・カステレード(1926-):
  ナポレオンの戴冠式のための3つのファンファーレ
ジャン=フィリップ・
 ダンブルヴィル指揮
ルーアン金管アンサンブル
モーツァルト:
 ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 K.576/
 「女ほどすばらしいものはない」
  による8つの変奏曲 K.613/
 幻想曲 K.475/
 「美しいフランソワーズ」による12の変奏曲/
 ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
ベルナール・
 ポール=レーニエ(P)
J.S.バッハ/コダーイ編:
 半音階的幻想曲とフーガ BWV.903
ブロッホ:無伴奏ヴィオラ組曲
ストラヴィンスキー:
 無伴奏ヴィオラのためのエレジー
レーガー:
 無伴奏ヴィオラ組曲第1番 ト短調 Op.131d
バルトーク:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
エリザベス・バルマス(Va)
 バッハのオルガン曲やVn作品をヴィオラで演奏。
PSALMUS 特記以外 1CDあたり\2970(税抜\2700)
 2007年フランスのボルドーに創設された教会音楽専門レーベル。カナ表記は「プサルムス」。
17世紀頃新スペインの修道院の宝
 作曲者不詳:ミサ曲「スザンナはある日」 / フアン・デ・リエナス:終課
  ジャン=クリストフ・カンドウ指揮ヴォクス・カントリス
 録音:2017年10月、フランス。 Psalmus レーベルより、ピエール・セルトン(PSAL011)、ピエール・アテニャン(PSAL015)、ピエール・セルトン(PSAL020)、クローダン・ド・セルミジ(PSAL030)など、フランス・ルネサンスの知られざる作品を録音してきたフランスのヴォーカル・アンサンブル、ヴォクス・カントリス。新アルバムでは舞台を新スペイン(スペイン帝国の副王領)に移し、1648年にメキシコの修道院で歌われたポリフォニーを歌う。
セルミジマタイ受難曲
 アントニウス〔アントワーヌ・ド〕・ディヴィティス(1470頃-1530頃):
  栄光と称賛と [Gloria laus] (1532)
 クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562):
  マタイ受難曲 [Passion selon Saint-Matthieu] (1534) /私は復活し [Resurrexi]
 ジャン=クリストフ・カンドー(コントラT)指揮ヴォクス・カントーリス
  [ラファエル・マス(スーペリウス) エルヴェ・ラミー、ジャン=マルク・ヴィエ(T)
   フレデリク・ブロー、クリストフ・ゴーティエ(B)]
 録音:2014年11月、フランス|#各歌手(内)は、声域ではなく歌唱声部を示します。
暁の星〜聖母のための典礼歌集
 カルトジオ会聖歌: Ave maris stella / グレゴリオ聖歌: Alleluia Tota pulchra
 モサラベ聖歌: Gloriosae Virginis Mariae / Alleluia Nativitas tua
 マグダリス(1932-2013): Le Seigneur m'a créée
 カルトジオ会聖歌: Meditatio cordi mei / Concupivit Rex decorem tuum /
           Alleluia Paratum cor meum / Domine Deus / Qui meditabitur
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179): O splendidissima gemme
 グレゴリオ聖歌: Puer natus est nobis
 マグダリス: Heureuse la Vierge Marie / Je vis la Cité sainte
 イタリア=ビザンチン聖歌: Theotóke Parthéne
 マグダリス: Toutes les générations
 ビスカヤ地方のバスク聖歌: Agur Maria
  マリア・ステリャ・マトゥティナ修道女cho.
 録音:2017年7月16日、場所記載なし。
 マリア・ステリャ・マトゥティナ修道女合唱団は2014年、スペイン・バスクのサン・セバスティアン教区に創設されたグループ。フランスの古聖歌研究家フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラスの学術的サポートを得て活動している。マグダリス [Magdalith] はユダヤ系フランスの音楽家。シャンソン歌手として活動した後、1975年に修道院に入り、グレゴリオ聖歌にインスパイアされたフランス語の典礼歌を多数作曲した。
PSAL-028
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【注目盤】
クロード=ベニーニュ・バルバトル(1724-1799):オルガンのためのノエル集
 前奏曲とフーガ/クリスマスがやって来る [A la venue de Noël] /
 デュオ/ヨセフは良き妻を娶りぬ [Joseph est bien marié] /
 フーガ/さて、マリアがわれらに言うには [Or nous dites Marie] /
 家畜に草を与えよ [Laisses paître vos bêtes] /デュオ/
 陽気な羊飼いたちはどこへ行く [Où s'en vont ces gais bergers] /
 グラン・ジュ/小さな天使 [Il est un petit ange] //オルガンのためのトリオ/
 イエスがクリスマスにお生まれになった時 [Quand Jésus naquit à Noel] /
 エール/シャトルの全市民 [Tous les bourgeois de Châtres] /
 デュオ/御身の慈愛、大いなる神 [Votre bonté Grand Dieu]
  ポーリーヌ・クンドゥノ=シャベール(Org)
 録音:2015年4月、組合教会、サン=フェリックス=ロラゲ、オート=ガロンヌ県、フランス|使用楽器:1781年、グレゴワール・ラビニー製(1996年、ピエール・ヴィアル修復)。
 クロード=ベニーニュ・バルバトルは国王ルイ15世・16世の時代にパリで活躍したフランスの作曲家・オルガン奏者・チェンバロ奏者。ノートルダム大聖堂のオルガニスト、マリー・アントワネットのチェンバロ教師等を務める等権勢を誇ったが革命によりそれらの地位を失い貧困のうちに没した。
 ポーリーヌ・クンドゥノ=シャベール(1983年生まれ)はサン=モール=デ=フォッセ地方音楽院でエリク・ルブリュンに、トゥールーズ音楽・舞踊高等研究センターでミシェル・ブヴァールおよびヤン・ウィレム・ヤンセンに師事したフランスのオルガン奏者。
メシアン(1908-1992):世の終わりのための四重奏曲
 ジョルト=ティハメール・ヴィゾンタイ(Vn) マーク・ファン・デ・ウィール(Cl)
 マッツ・リードストレム(Vc) ミンジョン・キム(P)
 録音:2016年6月、ノートル=ダム・ド・ボン・セクール礼拝堂、パリ、フランス。
永遠なるアレッポ〜シリアのビザンチン聖歌
 Allilouïa / Innalmar'ah / Baïnama / Voici l'époux qui vient /
 Ta chambre nuptiale / Alors qu'il s'avançait / La prostituée s'approcha /
 Ils ont arraché / Simeron krematai / Inna Mousal 'Azim / Innal Malaka /
 Homélie de Saint Jean Chrysostome / Azzimi yanafsi / Alyawma / Theotoke parthene
  マクシモス・ファーメ、フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(独唱)
  レ・ソリスト・ド・ラ・ミュジーク・ビザンティン/他
 録音:2003年-2010年、フランス。ブックレット無し。既出盤からのコンピレーション。
 シリア最古の都市のひとつであり最大の都市でもあったアレッポ。旧市街が世界遺産に指定された観光地でもあったが、2011年から続いた内戦により破壊と虐殺の地となり廃墟と化してしまった。
 「オリエントのビザンチン聖歌」(PSAL-001)、「ビザンチン聖歌 Vol.1 〜聖週間」(PSAL-007)、「ペトロス・ベルケティス:神の御母なる生神女のための聖歌集」(PSAL-013)からの抜粋。ブックレットも付かない仕様だがフルプライス商品。
砂漠の歌〜グレゴリオ聖歌集
 待望 [L'Attente]
  〔 Ave Maria / O Sapientia / O Adonai / Prope est Dominus / Alleluia Veni Domine / Dominus dixit ad me 〕

 言葉の受肉 [L'Incarnation du Verbe]
  〔 Puer natus est nobis / Prologue de l'evangile de Saint Jean / Jubilate Deo 〕

 受難に向けて [Vers la Passion]〔 Hosanna Filio David / Pueri hebraeorum / Ave Rex noster /
                   Mandatum novum / Postquam surrexit Dominus a cena / Dominus Jesus 〕

 キリストの受難 [La Passion du Christ]〔 Popule meus / Crucem tuam 〕
 復活 [La Resurrection]〔 Haec Dies / Alleluia Pascha nostrum 〕
 聖霊の賜 [Le Don du Paraclet]〔 Spiritus Domini 〕
 神の御母への表敬 [Salutation a la Mere de Dieu]〔 Salve Regina 〕
 フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(独唱)
 録音:2015年4月、エルムレ、イヴリーヌ県、フランス。
 ギリシャ語とヘブライ語で書かれた聖歌唱法資料に基づき新たに解釈されたグレゴリオ聖歌。フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(1959年生まれ)はフランスのギリシャ正教会聖歌研究家・歌手。イオアキム・グリリス神父、マクシモス・ファーメ、リクルゴス・アンゲロプーロス他に師事。アンサンブル・オルガヌムのメンバーも務めている。
PSAL-024
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【注目盤】
グレゴリオ聖歌〜大オフェルトリウム集 Vol.2
 recordare / Benedixisti / Benedicite gentes / Benedicam dominum /
 perfice gressus / Domine in auxilium / Deus deus meus /
 Meditabor / illumina / Iubilate deo
  ダミアン・ポワブロー(独唱) レ・シャントル・デュ・トロネ
   [リオネル・デミュール、ジョフロワ・デュドゥイ、ジャン=ドミニク・ルゲ、
    フィリップ・モパン、フレデリク・リシャール、パトリック・サバティエ(斉唱)]
 録音:2014年10月、トロネ修道院、ル・トロネ、ヴァール県、フランス。
 グレゴリオ聖歌の中で最も古いとされ、その長大ゆえ歌われる機会が少ないオフェルトリウムを歌唱。「グレゴリオ聖歌〜大オフェルトリウム集」 (PSAL-010) の続編。ダミアン・ポワブロー(1961年生まれ)はフランスのグレゴリオ聖歌研究家・歌手。2008年以来司教の依頼を受けル・トロネ修道院の日曜日のミサでグレゴリオ聖歌を歌っている。
PSAL-023
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【注目盤】
大聖堂のために〜ティトルーズ、フレマール、オー=クストー:ミサ、賛歌とモテット
 ジャン・ティトルーズ(1563頃-1633):マニフィカト第6旋法(*) −
  − アルテュス・オー=クストー(1590頃-1654):マニフィカト第6旋法(交互に演奏)
 アンリ・フレマール(?-1651):
  ミサ「わが言葉 [Missa Verba mea] 」から〔キリエ/グローリア〕
 ジャン・ティトルーズ:天よ高らかに [Exultet caelum] (賛歌)(*)
  − グレゴリオ聖歌/ヴォルニー・オスティウ再構成:
     天よ高らかに(ファルソボルドーネ)〔交互に演奏〕
 アンリ・フレマール:ミサ「わが言葉」〜クレド
 ジャン・ティトルーズ:めでたし海の星 [Ave maris stella] (賛歌)(*)
  − グレゴリオ聖歌/ジャン・ド・ブルノンヴィル(1585頃-1632):
     めでたし海の星(ファルソボルドーネ)〔交互に演奏〕
 アンリ・フレマール:ミサ「わが言葉」から サンクトゥス/アニュス・デイ
 ジャン・ティトルーズ:太陽が昇りてより [A solis ortus] (賛歌)(*)
  − グレゴリオ聖歌/ジャン・ド・ブルノンヴィル:
     太陽が昇りてより(ファルソボルドーネ)〔交互に演奏〕
 トーマス・ファン・エッセン(イントネーション指導;*以外)指揮
 アンサンブル・レ・メランジュ(*以外)
  [ソフィー・パッテ(カントゥス) ヴァンサン・リエヴル=ピカール(アルトゥス)
   トーマス・ファン・エッセン(テノール) ジャン=ルイ・パヤ(バッスス)
    〔以上、括弧内は各歌手の声域ではなく歌唱声部を示します〕
   エヴァ・ゴダール(コルネット[ツィンク]) ディミトリ・ドブルーテル、
   クリスティアーヌ・ボップ(サックバット) ヴォルニー・オスティウ(セルパン)]

 フランソワ・メニシエ(Org;+)
 録音:2013年5月、7月、モン=サンテニャン、フランス。使用楽器:2001年、パスカル・クワラン再建。
 ジャン・ティトルーズは「フランス・オルガン楽派の祖」と称される作曲家。1588年から没するまでルーアン大聖堂のオルガニストを務めた。アンリ・フレマールは1611年から1625年までルーアン大聖堂児童聖歌隊長(ティトルーズの同僚)、1625年から1640年までパリのノートルダム大聖堂児童聖歌隊長を務めた作曲家。ジャン・ド・ブルノンヴィル(Jean de Bournonville)はサン=カンタン組合教会、アミアン大聖堂、パリのサント=シャペルで聖歌隊指揮者として活躍した作曲家。1623年、アミアン大聖堂におけるオルガンの受け取りにあたってブルノンヴィル、ティトルーズ、フレマールが揃って署名した記録が残っている。アルテュス・オー=クストーはサン=カンタンでブルノンヴィルに師事、後にサン=カンタン、アミアン、パリで師と同職に就いた作曲家。
PSAL-022
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(2CD)
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【注目盤】
ジャン=パトリス・ブロスの「フーガの技法」!
 J.S.バッハ(1685-1750):フーガの技法 BWV1080
ジャン=パトリス・
 ブロス(Cemb)
 録音:2013年11月-12月、フェラン修道院長邸、パリ、フランス。使用楽器:エミール・ジョバン製(モデル:18世紀、クレッシ製)/調律: Werckmeister III, A=415Hz 。
 ジャン=パトリス・ブロスは1950年フランスのル・マンに生まれ、ル・マン音楽院、キジアーナ音楽アカデミー(シエナ、イタリア)、エコール・ノルマル音楽院で学んだチェンバロおよびオルガン奏者。1970年代から現在に至るまでソリスト、伴奏者、アンサンブル奏者として常に第一線に立ち続けている。Pierre Verany レーベルの看板アーティストとして知られる他、Arion, EMI等にも録音がある。ブロスにとってバッハの作品はフランス・バロックと並ぶ主要レパートリーだが、意外にも「フーガの技法」はこれが初録音。60代半ばを迎え円熟の境地にさしかかったブロスが満を持して取り組んだものと思われる。
修道士の歌〜12世紀の写本によるグレゴリオ聖歌
 元后、憐れみの御母 [Salve Regina](アンティフォナ)/
 いと高き永遠の王 [Aeterne Rex altissime](賛歌、第8旋法)/
 受難の後に [Post passionem](レスポンソリウム、第3旋法)/
 すべての美しきもの [Omnis pulchritudo](レスポンソリウム、第1旋法)/
 世界に赴き [Ite in orbem](レスポンソリウム、第6旋法)/
 そしてその間 [Cumque intuerentur](レスポンソリウム、第7旋法)/
 ガリラヤの男たち [Viri Galilei](レスポンソリウム、第7旋法)/
 父よ [Pater](レスポンソリウム、第1旋法)/
 詩編94:来たりて喜び歌え [Paslm 94: Venite Exultemus](インヴィタツィオーネ)/
 すでにキリストは天に昇り [Jam Christus astra ascenderat](賛歌、第8旋法)/
 聖霊降臨の日が来て [Dum complerentur](レスポンソリウム、第3旋法)/
 詩篇111:主を畏れる者がは幸いなり [Psalm 111: Beatus vir] /
 祭の終わる日に [Ultimo festivitatis](レスポンソリウム、第1旋法)/
 聖霊 [Spiritus Sanctus](レスポンソリウム、第7旋法)/
 使徒たちの前に現れた [Apparuerunt](レスポンソリウム、第1旋法)
  ダミアン・ポワブロー(独唱) レ・シャントル・デュ・トロネ
   [リオネル・デミュール、ジョフロワ・デュドゥイ、フィリップ・モパン、
    フレデリク・リシャール、パトリック・サバティエ]
 録音:2013年、ル・トロネ修道院、ル・トロネ、ヴァール県、プロヴァンス、フランス。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語(ラテン語)歌詞・フランス語訳・英語訳が記載されている。
PSAL-020
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【注目盤】
セルトン:サント=シャペルのレクイエム
 ピエール・セルトン(1510/1520頃-1572):
  クローダン・ド・セルミジの死に寄せる哀歌「楽師たちよ、旋律豊かな歌い手たちよ」
   [Déplalation sur la mort de Claudin de Sermisy "Musiciens, chantres melodieux"]

 ジャン・デュ・ムーラン:深き淵より(フォーブルドンによる)
   [De profundis en faux-bourdon]

 朗唱:ヨブ記によるレクツィオ「わが魂は痩せ衰え」 [Spiritus meus attenuabir]
 ジャン・デュ・ムーラン:レスポンソリウム「日毎に罪を犯すわれを」 [Peccantem me]
 ピエール・セルトン:レクイエム(4声)(1558)
  〔イントロイトゥス/キリエ/グラドゥアーレ「死の影の中を歩もうとも」 [Si ambulem] /
   オフェルトリウム「主、イエス・キリストよ」 [Domine Jesu Christe] /サンクトゥス/
   アニュス・デイ/コムニオ「永遠の光」 [ルクス・エテルナ(永遠の光)] /イン・パラディズム〕

 ジャン=クリストフ・カンドー指揮ヴォクス・カントーリス
  [アンドレス・ロハス=ウレゴ、ヤン・ロラン(スーペリウス) ジャン=クリストフ・カンドー、
   ダミアン・リヴィエール(コントラテノール) エルヴェ・ラミー、リュック・テリュー(T)
   マルコム・ボズウェル、ステファン・インボーデン(B)〔以上、括弧内は各歌手の声域ではなく歌唱声部〕]
 録音:2012年11月、聖ピエール教会、ラ・レオル、ジロンド県、フランス。
 ジャヌカンやセルミジと並ぶフランス・ルネサンス・シャンソンの大家ピエール・セルトン。1536年にパリのサント=シャペルの聖歌隊長に就任し生涯その任を務めた彼は当然ながら優れた教会音楽も残している。当盤が世界初録音となる「レクイエム」はルネサンス・ポリフォニーの粋を極めた作品で、セルトンが教会音楽の分野でも一流の地位にあったことを印象付ける。ヴォクス・カントーリスは2000年にジャン=クリストフ・カンドーが創設した声楽アンサンブル。中世・ルネサンスのモノフォニー&ポリフォニー音楽を専門とする注目すべき存在。
この地に住まうすべての者たちよ〜ルネサンス詩篇曲集
 クロード・グディメル(1510-1572):
  詩篇100「この地に住まうすべての者たちよ」 [Vous tous qui la terre habitez]
 クロード・グディメル/ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):
  詩篇96「主に向かいて新しき歌を歌え」 [Chantez à Dieu chanson nouvelle]
 クロード・グディメル:
  詩篇33「目覚めよ、正しき者たち」 [Réveillez-vous, chacun fidèle] /
  詩篇8「われらの神にして優しき主よ」 [Ô nostre Dieu et Seigneur amiable]
 パスカル・ド・レスカトール(1537/1538頃-1587):
  詩篇127「主がその手で建てられるのでなければ」 [On a beau sa maison bastir]
 クロード・グディメル/クロード・ル・ジュヌ(1528-1600):
  詩篇24「この地は主のものなり」 [La terre au Seigneur appartient]
 パスカル・ド・レスカトール:
  詩篇137「われらはバビロン川の辺に座し」 [Estans assis aux rives aquatiques]
 クロード・グディメル:詩篇22「わが神よ、わが神よ、なぜわれを捨てたもうたか」
    [Mon Dieu, mon Dieu, pourquoi m'as-tu laissé]
 ジャン・セルヴァン(1530-1595):詩篇13「おお、主よ、顧みてわれらに答えたまえ」
    [O Seigneur Dieu, regarde et nous réponds]
 クロード・グディメル:
  詩篇51「貧しき罪人を憐れみたまえ」 [Miséricorde au pauvre vicieux]
 クロード・ル・ジュヌ:
  詩篇41「賢く思いやる者は幸いなり」 [O bienheureux qui juge sagement]
 クロード・グディメル/パスカル・ド・レスカトール:
  詩篇107「神の栄光を称えよ」 [Donnez au Seigneur gloire]
 クロード・ル・ジュヌ:詩篇130「わが思いの奥底より」 [Du fond de ma pensée]
 パスカル・ド・レスカトール:
  詩篇128「快く主に尽くす者は幸いなり」 [Bienheureux est quiconques]
 クロード・グディメル:
  詩篇104「いざ、いざ、わが魂よ、称えよ」 [Sus, sus, mon âme, il te faut dire bien]
 ジャン・コールリ(確認できる活躍期:1556頃):
  主の祈り「高き天におわすわれらの父よ」 [Pere de nous, qui es là haut ès Cieux]
 ル・コンセール・デ・プラネート・コンソルト
  [アン=マリー・ボーデット(S) ルシール・リシャルド(A) マルシャル・ポーリア(T)
   ヤン・イェルン・ブレーデウォルト(B) アリス・コタ(ヴィオル/ディレクター)
   井上奈緒美、マリー=シュザンヌ・ド・ロワ、オード=マリー・ピロ(ヴィオル)
   ギスラン・ディビー(ポジティヴOrg/ディレクター)]
 録音:2013年25日-28日、パシー=アノンシアシオン教会堂、パリ、フランス。
 フランスのプロテスタント教会においては会衆賛美歌として詩篇歌が重視され、クレマン・マロ(1496/1497-1544)とテオドール・ド・ベーズ(1519-1605)による詩篇のフランス語全訳が1562年に完成すると、詩篇歌の作曲が盛んになった。当盤に収録された詩篇歌の多くは4声で、平易な書法で書かれている。ル・コンセール・デ・プラネート・コンソルトはルネサンス後期からバロック初期の音楽を演奏するために2006年に創設されたフランスのピリオド楽器アンサンブル。上記曲目和訳は詩篇の定訳ではなくフランス語からの直訳を基本としている。
PSAL-018
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(4CD +
DVD [PAL] )
1.5CD価格
【注目盤】
ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):ロザリオのソナタ
  [CD 1, 2] 演奏のみ収録
  [CD 3, 4] 演奏と福音書からの朗読(フランス語)を収録(*)
  [DVD Pal] メイキング・シーンを収録
 フロランス・マルゴワール(Vn)指揮レ・ドミノ
  [グイード・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ/リローネ) アンジェリーク・モイヨン(トリプルHp)
   リシャール・ミロン(ヴィオローネ) ブランディーヌ・ランヌ(Cemb/Org)
   ジョナサン・ルービン(テオルボ/バロックG)]

 マリー=クリスティーヌ・バロー(朗読;*)
 録音:2011年7月、ノートル・ダム・ド・ボン・セクール礼拝堂、パリ、フランス。
 父ジャン=クロード・マルゴワール、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ウィリアム・クリスティーらのもとでピリドオ楽器オーケストラのコンサートマスターを務め、2003年には自身のアンサンブル「レ・ドミノ」を創設したフランスのヴァイオリン奏者フロランス・マルゴワールが、満を持して取り組んだビーバーの傑作にして難曲「ロザリオ」のソナタ。フランスの女優マリー=クリスティーヌ・バローによる朗読を挟んだ別編集盤、さらにPAL方式ではあるがメイキングDVDまで付いてお得な価格設定。
 # DVD は PAL 方式のため国内の通常映像機器では再生出来ず、パソコン等での再生保証もございません。ご注意下さい。
受難のグレゴリオ聖歌集〜中世の写本から
 祝福あれ [Benedicite] /王の御旗は進む [Vexilla regis] /主を称えよ [Confitemini] /
 栄光、称賛 [Gloria laus] /キリストは従われた [Christus factus est] /
 エレミヤの哀歌 [De Lamentatione Jeremiae] /
 わが民よ [Popule meus](インプロペリア [Improperia] )/誠の十字架 [Crux fidelis]
 ダミアン・ポワブロー(独唱) レ・シャントル・デュ・トロネ
 [ドミニク・ブルノンヴィル、ジャン=ドミニク・ルゲ、ミシェル=オリヴィエ・ミシェル、
  フィリップ・モパン、フレデリク・リシャール、パトリック・サバティエ、ジャン=フランソワ・ストライトマン]
 録音:2011年10月、ル・トロネ修道院、ル・トロネ、ヴァール県、プロヴァンス、フランス。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語(ラテン語)歌詞・フランス語訳・英語訳が記載されている。
オルガンと声の戯れ
 ピエール・アテニャン出版の曲集から 16世紀の前奏曲、マニフィカトとモテット集

 不詳:前奏曲/マニフィカト第4旋法(フォーブルドン歌唱とオルガンの交互演奏)/
    13のモテットへの前奏曲(Org)
 ピエール・ド・ラファージュ(確認できる活躍期:1519-1558):
  見出したまえ、主よ [Aspice Domine] (オルガンとモテット)
 マテュー・ガスコーニュ(1502以前-1552):
  善きイエスよ [Bone Jesu] (オルガンとモテット)
 ロイゼ・コンペール(1445頃-1518):
  おお、道を行くすべての者たちよ [O vos omnes] (オルガンとモテット)
 不詳:キリエ「全能の」 [Kyrie Cunctipotens] (オルガンと単旋律聖歌)/
    13のモテットへの前奏曲(オルガン、Régale 16')
 ヤコプ・オブレヒト(1457/1458-1518):
  憐れみたまえ、主よ [Parce Domine] (オルガンとモテット)
 アントワーヌ・ド・フェヴァン(1474?-1512):
  聖なる三位一体 [Sancta Trinitas] (オルガンとモテット)
 クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562):
  われらが善きものを賜りせば [Si bona suscepimus] (オルガンとモテット)
 不詳:シャンソン調の前奏曲(Org)
  ジャン=パトリス・ブロス(Org)
  ジャン=クリストフ・カンドー指揮ヴォクス・カントーリス(#)
  [ヤン・ロラン(CT/スーペリウス) ジャン=クリストフ・カンドー、ダミアン・リヴィエール、
   エルヴェ・ラミー(T) マルコム・ボズウェル、アントワーヌ・シコ(B)]
 録音:2011年9月、11月、聖サヴァン修道院、ラヴダン、オート=ピレネー県 & 聖ピエール教会、ラ・レオル、ジロンド県、共に フランス。使用楽器:1557年、不詳作者製(1994年-1996年、アラン・サルス&シャルル・アンリ修復)。
 フランスの楽譜出版業者ピエール・アテニャン(1494頃-1551)が1531年に出版した曲集から、オルガン曲と教会声楽曲を選んだアルバム。ピレネー地方の古い修道院の、フランスに現存する最古のオルガンの一つである貴重な楽器を使用している。
 ジャン=パトリス・ブロス(1950年生まれ)は特に Pierre Verany レーベルへの数多くの録音で知られるフランスのチェンバロ&オルガン奏者。
コルシカのポリフォニー〜聖ヨハネのミサ
 不詳(コルシカ伝承):福音史家聖ヨハネのミサ
  めでたしマリア [Ave Maria] /
  ユダとエルサレム [Judea et Jerusalem](レスポンソリウム)/
  教会の真ん中で [In medio Ecclesiae](イントロイトゥス)/「キリエ/グローリア」/
  その弟子である [Alleluia, Hic est discipulus](アレルヤ唱)/
  「サンクトゥス/アニュス・デイ」/
  兄弟たちの間に広まった [Exiit sermo](コムニオ)/
  去れ、ミサは終わった [Ite missa est] /
  地に喜びの声を [Exultet orbis gaudiis](賛歌)
 ジャン=エティエンヌ・ランジャンニ(歌)指揮セラフィカ
  [カトリーヌ・グラツィアーニ、マリー・ランジャンニ、アンドレ・ドミニチ、
   ミシェル・パオリ、ドン・バティスト・サンソネッティ(歌)
 録音:2010年11月、コルバラ修道院、コルバラ、オート=コルス県、コルシカ島、フランス。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語(ラテン語)歌詞・フランス語訳・英語訳が記載されている。
 独特な節回しと和音が魅力のコルシカ聖歌。
ペトロス・ベルケティス(1665-1725):神の御母なる生神女のための聖歌集
 神の御母なる生神女/恩寵に満てる御身を称えん/マリアよ、主は御身とともにあり/
 女の内なる御身に祝福あれ/また恩寵あれ/御身の胎の果実/
 御身は救い主を産みしゆえ/われらの魂より/われらの魂より/神の御母なる生神女
  レ・ソリスト・ド・ラ・ミュジーク・ビザンティン
   [フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(独唱) マルコム・ボズウェル、
    ジャン=クリストフ・カンドー、アントワーヌ・シコ(低声唱)]
 録音:2010年6月、ヴネルク教会、ヴネルク、オート=ガロンヌ県、フランス。ブックレットにはフランス語と英語の解説を記載(歌詞・訳は記載されていない)。
 1453年のビザンツ帝国滅亡後も続いたビザンチン聖歌の歴史において、最も多産であったとされるペトロス・ベルケティスの作品集。
ユゲット・グレミー=ショーリアック、81歳時の録音
 ジョゼフ・ミシェル:ルソン・ド・テネブル

  ジョゼフ・ミシェル(1679-1736):ルソン・ド・テネブル〜第1のルソン(*)
  ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):新クラヴサン曲集 組曲 イ短調〜アルマンド
  ジョゼフ・ミシェル:ルソン・ド・テネブル〜第2のルソン(*)
  ジャン=フィリップ・ラモー:新クラヴサン曲集 組曲 イ短調〜クーラント
  ジョゼフ・ミシェル:ルソン・ド・テネブル〜第3のルソン(*/+/#)
  ジャン=フィリップ・ラモー:新クラヴサン曲集 組曲 イ短調〜サラバンド
  ジョゼフ・ミシェル:ミゼレーレ(*/+)
  ジャン=フィリップ・ラモー:
   新クラヴサン曲集 組曲 イ短調〜ガヴォットと6つのドゥブル
 ムンド・コルデ
  [エルヴェ・ラミー(T;*) ユゲット・グレミー=ショーリアック(Cemb)
   斎藤由香(ヴィオラ・ダ・ガンバ;*) ミシェル・ソヴェ(Vn;+) ソフィー・イワムラ(Vn;#)]
 録音:2010年5月、ノートル・ダム・ド・ボン・セクール礼拝堂、パリ、フランス。
 ジョゼフ・ミシェルはフランスのバール=シュル=オーブに生まれた作曲家。1709年にディジョンのサント・シャペルの聖歌隊長に、1717年には同聖堂参事会員に就任。1734年、自作の出版業を開始しようとした矢先、自宅が火災に遭い数多くの楽譜が焼失。再起を図ったものの火災の後遺症と資金不足に悩まされ、1736年に没した。ディジョン生まれで4歳年下のラモーに比して「不運の作曲家」とも称されている。「ルソン・ド・テネブル」は奇跡的に焼失を免れ後世に残されたミシェルの代表作。
 演奏団体のムンド・コルデについては情報が無いが、当レーベルへ珍しいC.P.E.バッハの宗教的歌曲 (PSAL-008) を録音している日本でお馴染みのテノール、エルヴェ・ラミーがここにも登場。しかし何より驚きなのは、20世紀後半フランスのチェンバロ界にこの人ありと言われたユゲット・グレミー=ショーリアックの参加。スコット・ロス(1951-1989)の師でもあるグレミー=ショーリアックは1928年生まれ、録音時には御年81歳。間奏曲のように置かれたラモーのクラヴサン曲でも健在ぶりを示している。
PSAL-011
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【注目盤】
セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア
 ピエール・セルトン(1510/1520頃-1572):
  めでたし、いとも聖なるマリア [Ave Sanctissima Maria] (モテット;3声)
 グレゴリオ聖歌:イントロイトゥス「われらは賜りぬ」 [Suscepimus]
 ピエール・セルトン:
  ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア(4声;1540)から〔キリエ/グローリア〕
 グレゴリオ聖歌:セクエンツィア「アレルヤ、われは崇めん」 [Alleluia adorabo]
 ピエール・セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア〜クレド
 グレゴリオ聖歌:オフェルトリウム「恩寵は御身の唇にて広まれり」 [Diffusa est] /
         小対話と序唱の結句「世々に至るまで − そして天使と大天使とともに」
          [Et ideo cum Angelis et Archangelis]
 ピエール・セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア〜サンクトゥス
 不詳:エレヴァツィオーネ「おお、救いのいけにえよ」 [O salutaris Hostia] (4声)
 ピエール・セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア〜アニュス・デイ
 グレゴリオ聖歌:コムニオ「それは聖霊によりシメオンに明かされぬ」 [Responsum accepit]/
         イテ・ミサ・エスト
 ジャン=クリストフ・カンドー指揮ヴォクス・カントーリス
  [ヤン・ロラン、アンドレス・ロハス=ウレゴ(スーペリウス) ジャン=クリストフ・カンドー、
   クリスティアン・ライヒェン(コントラテノール) エルヴェ・ラミー、ジャン=マルク・ヴィエ(T)
   マルコム・ボズウェル、アントワーヌ・シコ(B)〔以上、括弧内は各歌手の声域ではなく歌唱声部〕]
 録音:2010年9月、聖ピエール教会、ラ・レオル、ジロンド県、フランス。
 セルトンが自作のモテットを基に書き上げたポリフォニー・ミサ「ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア」の世界初録音。
グレゴリオ聖歌〜大オフェルトリウム集 (Vol.1)
 天よ喜べ [Laetentur caeli] /
 バビロンの川のほとりで [Super flumina Babylonis](第4旋法)/
 モーゼは主に祭壇を奉献した [Sanctificavit Moyses](第1旋法)/
 その地にヨブという名の者が居た [Vir erat](第6旋法)/
 モーゼは主なる神の御前で祈った [Precatus est Moyses](第2旋法)/
 めでたしマリア [Ave Maria](第8旋法)
  ダミアン・ポワブロー(独唱) レ・シャントル・デュ・トロネ
   [ヴァンサン・ベヤ、ドミニク・ブルノンヴィル、エリク・ジェルヴェス、
    フィリップ・モパン、ダミアン・ポワブロー、フレデリク・リシャール ブノワ・クシェ(賛助)]
 録音:2009年、ル・トロネ修道院、ル・トロネ、ヴァール県、プロヴァンス、フランス。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語(ラテン語)歌詞・フランス語訳・英語訳が記載されている。 Vol.2: PSAL-024 。
 グレゴリオ聖歌の中で最も古いとされ、その長大ゆえ歌われる機会が少ないオフェルトリウムを取り上げた一枚。最長の「モーゼは主に祭壇を奉献した」の演奏時間は19分25秒に達する。ダミアン・ポワブロー(1961年生まれ)はフランスのグレゴリオ聖歌研究家・歌手。2008年以来司教の依頼を受けル・トロネ修道院の日曜日のミサでグレゴリオ聖歌を歌っている。
PSAL-009
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(2CD)
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アンドレ・レゾン:2つのオルガン・ミサ
 アンドレ・レゾン(1650頃-1719)オルガン・ミサ第3旋法(1688)(*)
 アンリ・デュ・モン(1610-1684):単旋律ミサ第4旋法(1669)(#)
 ピエール・ゲドロン(1570-1620):アヴェ・ヴェルム・コルプス(#)
 アンドレ・レゾン:オルガン・ミサ第8旋法(1688)(+)
 ポール・ダマンス(1650頃-1718以後):単旋律ミサ第6旋法(1687)(#)
 ジャン=パトリス・ブロス(Org;*/+)
 ジャン=クリストフ・カンドー指揮ヴォクス・カントーリス(#)
  [ジャン=クリストフ・カンドー、エルヴェ・ラミー(T)
   ジャン=マルク・ヴィエ(Br) アントワーヌ・シコ(B)]
 録音〔使用楽器〕:2009年5月、降誕の聖処女教会、サンテガベル、オート=ガロンヌ県〔1742年、伝ムシェレル製(1989年、ボワソー&カッティオー修復)〕(*) /2009年7月、聖ルイ教会、陸軍幼年学校、ラ・フレーシュ、サルト県〔1640年、アンブロワーズ・ヴァスール製(1996年、ブノワ&サレロ修復)〕(+) /2009年10月、サン=フェルム(#)、すべてフランス。
 パリで活躍したフランスのオルガン奏者でルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749)の師でもあるアンドレ・レゾンのオルガン・ミサと、アンリ・デュ・モンおよびポール・ダマンス(神父でフランス、リジューのサント・トリニテ修道院のオルガン奏者)の単旋律ミサの各部分を交互に組み合わせた興味深い企画。
悲しみの中の慰め〜カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):宗教的歌曲集
 朝の歌/詩篇19 /聖体拝領の日に/詩篇88 /クリスマスの歌/詩篇25/願い/新年の歌/春/
 神の善/傲慢さに抗って/プロイセン・ソナタ第4番 ハ短調(*) /最後の審判の日/謙遜/
 受難の歌「何と?美しい!」/受難の歌「死の恐怖の中で」/苦しむキリストの慰め/
 ゲッセマネのイエス/受難の歌「長き評議の後に犠牲となり」/イエスの死の直前の暗闇/
 詩篇88 /懺悔の歌/受難の歌「主よ、弱きわれを救いたまえ」/日没前の試練/夕べの歌
 アンサンブル・プレシピタシオン
 [エルヴェ・ラミー(T;*以外) セバスティアン・アマデュー(Cemb)]
 録音:2009年4月、フォンフロワード修道院、ナルボンヌ、オード県、フランス。多くが世界初録音と思われる。
 演奏されることが稀なC.P.E.バッハの宗教的歌曲。アンサンブル・プレシピタシオンは、パリでイルトン・ジュニスキに、バーゼルのスコラ・カントールムでイェルク=アンドレアス・ベッティヒャーに師事したフランスのチェンバロ奏者でテノール歌手でもあるセバスティアン・アマデューが主宰する、様々に編成を変える古楽演奏団体。2005年に初のコンサート・ツアーを日本から開始した。エルヴェ・ラミーは1982年にフィリップ・ヘレヴェッヘが主宰するアンサンブルに参加して以来、日本の古楽ファンにはおなじみのフランスのテノール。
ビザンチン聖歌 Vol.1 〜聖週間
 アレルヤ/見よ、花婿を/聖なる受難/御身の婚礼の部屋/受難が近づくと、主は/
 不信心な評議会が招集され、救い主よ/売春婦が御身に近づき/
 主よ、あまたの罪に堕ちた女が/彼らはわが衣を引き裂いた/
 この日、十字架にかけられた者は/喜びの光
  フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(独唱)
  マルコム・ボズウェル、ジャン=クリストフ・カンドー、アントワーヌ・シコ(低声唱)
 録音:2009年5月、ヴネルク教会、ヴネルク、オート=ガロンヌ県、フランス。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語(典礼ギリシャ語)歌詞・フランス語訳・英語訳が記載されている。
ペトル・エベン(1929-2007):ヨブ(聖書による連作オルガン曲)(1987)
 〔運命/ヨブ記第1章によるレクツィオ/信仰/レスポンソリウム「われらは受け取るのか」/
  苦難の受忍/レスポンソリウム「わが生きる日々はいくばくもなく」/死への願望/
  オフェルトリウム「その地にヨブという名の者が居た」/絶望と諦め/
  イントロイトゥス「御意のままに」/創造の神秘/
  グラドゥアーレ「主よ、われらの避難所よ」/懺悔と認識
  ヨブ記第42章によるレクツィオ/神の報い〕
 エルヴェ・ラミー(グレゴリオ聖歌唱) オリヴィエ・ドルメソン(Org)
 録音:2008年7月、2009年2月、サンタントワーヌ・デ・キャンズ・ヴァン教会、パリ、フランス(Org)/2008年9月、2009年2月、聖ピエール教会、ラ・レオル、ジロンド県、フランス(歌唱)。使用楽器:1894年、カヴァイエ=コル製(2004年、イヴ・フォセール修復)。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語(ラテン語)歌詞・フランス語訳が記載されている。
 チェコの作曲家ペトル・エベンが、数々の苦難の中で信仰を貫いた旧約聖書ヨブ記の主人公ヨブの生涯を描いた作品。オリヴィエ・ドルメソンは1983年パリ生まれのオルガン奏者・作曲家。1997年よりフレデリク・デザンクロにオルガンを習い、ルヴァロワ=ペレ音楽院でオリヴィエ・ウエットに、2003年から2007年までサン=モール=デ=フォッセ地方音楽院でエリク・ルブリュンに師事。
おお、息子らよ〜復活祭の主題によるオルガンのための変奏曲集
 ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):
  おお、息子らよ(復活の主日ためのオフェルトリウム)/
  「おお、息子らよ娘らよ」による変奏曲
 ジャン=ジャック・ボーヴァルレ=シャルパンティエ(1734-1794):
  「おお、息子らよ娘らよ」による変奏曲
 アレクサンドル・ピエール・フランソワ・ボエリ(1785-1858):
  復活の主日ためのオフェルトリウム
 ジャック=ニコラ・レメンス(1823-1881):ソナタ第2番「おお、息子らよ」
 アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):「おお、息子らよ」によるオフェルトリウム
 アンドレ・フルーリ(1903-1995):「おお、息子らよ」による変奏曲
 ピエール・コシュロー(1924-1984):
  序奏とコラール「おお、息子らよ娘らよ」による変奏曲
 ポーリーヌ・クンドゥノ=シャベール(Org)
 録音:2008年4、10月、聖カプレ大聖堂、アジャン、ロット=エ=ガロンヌ県、フランス。使用楽器:1859年、Stoltz製(2004/2007年、Charles Emmanuel Sarelot, Claude Berger修復)。ブックレットにはフランス語と英語の解説が記載されている。
 フランスのコンポーザー=オルガニストたちの作品集。ポーリーヌ・クンドゥノ=シャベール(1983年生まれ)はサン=モール=デ=フォッセ地方音楽院でエリク・ルブリュンに、トゥールーズ音楽・舞踊高等研究センターでミシェル・ブヴァールおよびヤン・ウィレム・ヤンセンに師事したフランスのオルガン奏者。
アニバル・ガステーズの叙事詩〜「徹夜ミサ」他
 アニバル・ガステーズ(1600頃-1668頃):
  歌手たちへの戒め /徹夜ミサ [Messe Vigilate](6声;1643)〜キリエ(*) /
  書簡53「少なく優れているほうが良い」/徹夜ミサ〜グローリア(*) /書簡35「遍歴」/
  徹夜ミサ〜クレド(*) /書簡33「音楽と哲学」/徹夜ミサ〜サンクトゥス(*) /
  書簡37「優しさ」/徹夜ミサ〜アニュス・デイ(*) /書簡31「元帥と楽長」/
  主よ、王を救いたまえ [Domine salvum fac Regem] (*)
 ルイ=ガブリエル・ブロス(1619-1685):ガンテーズ氏へのオード
  ジャン=クリストフ・カンドー指揮アンサンブル・ヴォクス・カントーリス(*)
   [キャロル・セギュラ=クレーメル(スーペリウス) アンドレス・ロハス=ウレゴ(A)
    ジャン=クリストフ・カンドー、エルヴェ・ラミー(T) ジャン=マルク・ヴィエ(Br)
    アントワーヌ・シコ(B)〔以上、括弧内は各歌手の声域ではなく歌唱声部〕]

  マリー=クリスティーヌ・バロー(朗読;*以外)
 録音:2008年9月3日-6日、聖ピエール教会、ラ・レオル、ジロンド県、フランス。(*)は世界初録音。
 アニバル・ガステーズはフランスのマルセイユに生まれた聖職者・作曲家・音楽著述家。エグ・モルト、エクサン=プロヴァンス、アルル、オーリャック、オセール、アヴィニョン、カンルパントラ、グルノーブル、ラ・シャトル、ル・アーブル、マルセイユ、モントバン、ナンシー、ヌヴェール、パリ、ルーアン、トゥーロン、ヴァランス等フランス国内各地でそれぞれ短期間礼拝堂楽長や聖歌隊長を務めた遍歴の音楽家として知られ、当アルバム・タイトルはそんな彼を叙事詩の登場人物にたとえたものと思われる。現在伝わる音楽作品は少なく、むしろ1643年に出版された書簡集「音楽家たちの対話 [L'Entretien des Musiciens] 」によって知られる。その内容は当時のフランスにおける音楽の状況を観察し辛口で批評したもので、当盤ではミサ各章の間でその一部の書簡がフランスの女優マリー=クリスティーヌ・バロー(1944-)により朗読されている。ルイ=ガブリエル・ブロス [Louis Gabriel Brosse] はフランスの修道士。ヴォクス・カントーリスは2000年にジャン=クリストフ・カンドーが創設した声楽アンサンブル。
神学者聖イオアンの就寝祭〜ギリシャ正教会聖歌
 Kyrie ekekraxa / Katefthynthyto / Thou, Kyrie, fylakin to stomati mou /
 O theatis ton arriton apokalypseon / I theokinitos lyra / Ti vrontofono sou glopi anafthengomenos /
 Ton yion tis vpontis / Parilthen i skia tou nomou / Potamoi theologias /
 Ton tou Ypsistou Yion theologisas / Tou Paraklitou to fos eisdedegmenos /
 Tis ypsilis epivas theologias / Apostole Christou, Evangelista Theoloye /
 O poiitis kai lytrotis mou Panagne / Apostole, Christo to Theo igapimene / Panta yper ennoian

  フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(独唱) アレクシオス・ギアンナコプーロス、
  ダミアノス・セレフォグルー、ゲオルギオス・ポリクロナコス(低声唱)
  リクールゴス・アンゲロプーロス(アーティスティック・ディレクター)
 録音:2008年4月、アテネ、ギリシャ。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語(典礼ギリシャ語)歌詞・フランス語訳が記載されている。
 フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(1959年生まれは)はフランスのギリシャ正教会聖歌研究家・歌手。イオアキム・グリリス神父、マクシモス・ファーメ、リクルゴス・アンゲロプーロス他に師事。アンサンブル・オルガヌムのメンバーも務めている。
魂の歌〜現代のポリフォニーに聴く天上のハーモニー
 アドリエンヌ・クロストル(1921-2006):
  福音書の3つの場面 [Trois Scènes Évangéliques]
   (5つの声、打楽器とオルガンのための)
   〔カナの婚礼(2002) /エマウスでの弟子たち(2003) /雄鶏の鳴き声(2006) 〕

 ジョゼフ・フランソワ・クレーメル(1954-):
  神は御身を護らん、元后よ [Dio vi salvi Regina](2005)
 アントニオ・ライ(1970-):神は御身を護らん、マリアよ [Deus ti salvet Maria] (2003)
 アントニオ・ピレッジ(1966-):めでたし、海の星 IV [Ave maris stella IV] (2006)
 ディオヘネス・リバス(1942-):魂の歌 [Cantos del alma] (2005)
  レゾレアード
   [カロル・セギュラ=クレーメル、竹内葉子(S) ラファエル・マス、ラファエル・ピション(CT)
    クリストフ・フェルヴール(T) クリストフ・グラッペロン(B) ジョリス・ソーケ(Org)]
 録音:2007年12月15日-16日、場所の記載なし。ブックレットにはフランス語と英語の解説、原語歌詞・フランス語訳・英語訳が記載されている。
 レゾレアードは2000年、カロル・セギュラ=クレーメルにより創設されたフランスの声楽アンサンブル。
PSAL-001
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(2CD)
オリエントのビザンチン聖歌
  [CD 1](*)
  Miladouki / Innalbakarata / Al yaouma / Ti hypermakho / Nahnou / Istabachiri
  Lima ta'jabina / Epi si chairè / Innal baraya / Axion / Inna Jibraïl / To prosthakten
  Innal ladhi / O Anghèlos / Innal malaka / Ayyatouhas-Saïdah / Agni Parthènè
  [CD 2](+)
  Innalmar'ah / Baïnama / Simeron krematai / Inna Mousal'azim
  Alyaouma yamoulqîyama / Sabaqâtiçsoubhallawati / Aïyouhalmachi
  Wa'innazalta'ilalkabr / Inna hadhalyaw malbahiya /‘Azzimi yanafsi / Liyaqômilah
  Innal malaka / Alyawma yawmoulqîyamah / Homily of St / John Chrysostom(抜粋)
 マクシモス・ファーメ(独唱)
 アントワーヌ・シコ、クリスティアン・バリエ(*)、ジャン・ダエ(*)、ダミアン・ポワブロー(*)、
 アンドレ・ドニ(*)、ジル・デュクレ(*)、ピエール・クーリ(*)、アレム・アルキエ(+)、
 フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(+)(低声唱)
 録音:2003年11月、ノートルダム・ド・コンパシオン王室礼拝堂の地下聖堂、パリ、フランス(*) /2007年4月、ヴネルク教会、ヴネルク、オート=ガロンヌ県、フランス(+)。ブックレットにはフランス語の解説と歌詞訳のみ記載されている(原語歌詞無し)。
 マクシモス・ファーメは1924年シリアのアレッポのギリシャ系メルキート(アラブ地域に住むキリスト教徒)の家に生まれた聖職者・ビザンチン聖歌研究家・歌手・合唱指揮者。パリに移住しギリシャ系メルキートの教会に務めた。
シリア伝承のアカフィスト聖歌
 アカフィストの土曜日のトロパリオン/頌歌1のイルモス/頌歌2のイルモス/
 頌歌3のイルモス/頌歌4のイルモス/頌歌5のイルモス/頌歌6のイルモス/
 頌歌7のイルモス/頌歌8のイルモス/頌歌9のイルモス/ストロフィ1/
 ストロフィ2 /生神女のためのトロパリオン/
 生神女就寝祭〔トロパリオン/コンタキオン/エクサポスティラリオン〕/
 生神女誕生祭;生神女誕生のイルモス
  マクシモス・ファーメ(独唱)
  レ・ソリスト・ド・ラ・ミュジーク・ビザンティン(低声唱)
   [ジャン=クリストフ・カンドー、アントワーヌ・シコ、フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス]
 録音:2011年11月、2012年8月、ラ・レオル教会、ラ・レオル、ジロンド県、フランス。ブックレットにはフランス語と英語の解説と歌詞訳(原語歌詞無し)が記載されている。
生神女のためのビザンチン頌歌集〜祈りの歌
 第1のトロパリオン/第2のトロパリオン/頌歌 I & III-1 /頌歌 III-2 /頌歌III-3 /
 頌歌 IV, V & VI /カフィズマ/アンティフォナ/プロキメノン/
 頌歌 VII & VIII /頌歌 IX-1 /頌歌 IX-2 /頌歌 IX-3 /頌歌 IX-4 /
 生神女就寝祭〔トロパリオン/コンタキオン/イルモス/第2のイルモス〕
  マクシモス・ファーメ(独唱) マルコム・ボズウェル、
  ジャン=クリストフ・カンドー、アントワーヌ・シコ(低声唱)
 録音:2010年7月、ヴネルク教会、ヴネルク、オート=ガロンヌ県、フランス。ブックレットにはフランス語の解説と歌詞訳のみ(原語歌詞無し)記載されている。
グレゴリオ聖歌ミサ IX 「クム・ユビロ」
 グレゴリオ聖歌(*)、
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):「音楽の花束」(1635) 〜聖母のミサ(+)、
 ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525?-1594)(#):
  ミサの前のトッカータ(+) / Salve sancta parens (*) /キリエIX (*/+) /
  グローリアIX (*) /書簡朗読の後のカンツォーナ(+) /
  Alleluia Virga Jesse(グラドゥアーレ;*)/Alleluia Ave Maria (*) /
  クレドの後のリチェルカーレ(+) /リチェルカーレの前のトッカータ(+) /
  聖母マリアの歌の助奏を伴うリチェルカーレ(オフェルトリウム;+)/
  サンクトウスIX (*) /Adoramus te(エレヴァツィオーネ;#)/
  エレヴァツィオーネのためのトッカータ(+) /アニュス・デ IX (*) /
  Beata viscera &マニフィカト(ファルソボルドーネ;コムニオ;*)/
  ベルガマスカ(+) /ジロルメータによるカプリッチョ(+)
 ジャン=クリストフ・カンドー指揮アカデミー・サンタンブロワーズ(+/#)
 マリー=クロディーヌ・トゥイーェル(Org;*)
 録音:2009年10月、サン・フランソワ・ド・サル教会、ジュネーヴ、スイス。
 グレゴリオ聖歌とフレスコバルディのオルガン・ミサの組み合わせによる聖母のためのミサ「クム・ユビロ(喜びを持って)」。
SALAMANDRE 1CDあたり\3300(税抜\3000)
  2012年に俳優・詩人・音楽家のヴァンサン・フィギュリ [Vincent Figuri] によって設立&2015年にリリースを開始、年一作以下だが堅調にリリースを続けているフランスの小レーベル。創設者の経歴からか語りが入る作品が1点に1曲は収録されている。
SALAM-002
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(2CD)
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[注目盤]
五月の夜アルフレッド・ブリュノー(1857-1934):歌曲&室内楽作品集
  [CD1] ピアノ伴奏歌曲(T)
  古代の歌(アンドレ・シェニエの詩による10の連作歌曲) (1927)
   〔ヴィーナスと息子たち/若いロクリアの女/クロミスに/バッカス/ディアーナ
    見つかった恋人/小さな女の子/ランプ/未成年パニュキス/ミューズ〕/
  戸外(テオフィル・ゴーティエの10の詩、歌とピアノのための) (1932)
   〔船乗りたち/泉 /ローズ・ティー/石のベンチ/ルクセンブルク/
    キャラヴァン/舟歌/愛の梯子/詩人と群衆/謎の井戸〕/
  奇跡(ジャン・リシュパンの詩による) (1889) /宵(ジャン・リシュパンの詩による) (1889)

  [CD2] 室内楽作品集
  五月の夜(ハープ、弦楽四重奏と朗唱のための) (1886) (*) /
  ヴァイオリンとピアノのためのロマンス(1884) (VN) /ホルンとピアノのための幻想曲(1901) (H) /
  ヴィオラとピアノのためのロマンス(1886) (A) /チェロとピアノのための2つの楽曲(1877) (C) /
  クラリネット・カルテットのためのロマンス(1886) (+)
  歌劇「幼い王様」(1902) 〜前奏曲(アルフレード・カゼッラ(1883-1947)編曲|ピアノ独奏版) (1905)

 シリル・デュボワ(T;T) ヴァンサン・フィギュリ(朗唱;*)
 マリー・ノルマン(Hp;*) ジェンス・マクナマナ(Hr;H)
 ヴァレーズSQ(*) [フランソワ・ガリシェ(Vn1/独奏;VN) ジュリー・ジェアン=ロドリゲス(Vn2)
           シルヴァン・セアイェス(Va/独奏;A) トマ・ラヴェ(Vc/独奏;C)]

 アンシュ・アンテ・カルテット(+)
  [ニコラ・シャトラン(Cl1) フランソワ・パスカル(Cl2)
   ロマン・ミヨー(バセットHr) エリゼ・マル(バスCl)]

 ジェフ・コーエン(P;*/+以外)
 録音:2018年12月-11月、2019年5月、サン・マルセル・ルター派教会、パリ、フランス。商品記載品番: SALAMANDRE-002
 パリで活躍し数多くのオペラを書いたフランスの作曲家アルフレッド・ブリュノーの小規模作品集。
SALAM-001
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(2CD)
1.5CD価格
マルティヌー〜プラハ、パリ、ニューヨーク
 ボスフラフ・マルティヌー(1890-1959):
  3つの抒情的メロドラマ(ハープ、ピアノ、ヴァイオリンと朗読のための)(1913) (*)
   〔夜 H.82 /とんぼ H.83 /ジャワの踊り子たち H.85 〕/

  クラリネットとピアノのためのソナティネ H.356 (1956) /
  三重奏曲 H.300(フルート、ヴィオラとピアノのための版)(1944) /
  トランペットとピアノのためのソナティネ H.357 (1956) /
  調理場のレビュー H.161(6つの楽器のための1幕のバレエ、オリジナル・テキスト
   朗読付き)(1927)〔フランス語版(+) /チェコ語版(#) 〕
 アンサンブル・カリオペ
  [カリン・ルティエク(Va/アーティスティック・ディレクター) モード・ロヴェット(Vn)
   フローラン・オーディベール(Vc) フレデリク・ラガルド(P)
   サンドリーヌ・シャルトン(Hp) アンヌ=セシル・キュニオ(Fl)
   ジュリアン・エルヴェ(Cl) フレデリク・デュラン(Fg) ロマン・ルルー(Tp)]
 ソニャ・チェルヴェナー(朗読;#) ヴァンサン・フィギュリ(朗読;*, + /テキストのアダプテーション;+, #)
 録音:2013年12月、2014年2月、7月、聖マルセル・ルター派教会、パリ、フランス| (*):世界初録音|商品記載品番: SALAMANDRE-001
 (+/#)は音楽家兼俳優のヴァンサン・フィギュリがヤルミラ・クレスフコヴァーの台本から起こしたテキストの朗読を加えた版を用いたもので、この版による世界初録音。
 「調理場のレビュー」は当時流行していたダンス音楽の要素を取り入れたジャズ・バレエで、登場人物は何と調理器具たち。
ドヴォルジャーク(1841-1904):交響詩「真昼の魔女」 Op.108
 〔フランス語の朗読付き(*) /朗読なし/チェコ語の朗読付き(+) /英語の朗読付き(*) 〕
 ヴァンサン・フィギュリ(朗読;*) エヴァ・サンドルス(朗読;+)
 イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo.
 録音:1994年5月3日-7日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ(管弦楽)/2013年6月、パリ、フランス(朗読)|原盤・ライセンサー: Chandos(管弦楽)|商品記載品番: SALAMANDRE-601 。#装丁等ほとんどの部分が SALAM-602 と同一の装丁です。
 「真昼の魔女」はチェコの詩人カレル・ヤロミール・エルベン(1811-1870)がチェコの民話に基づいて書いた詩。昼食の準備に忙しい母親がぐずる息子に手を焼き、つい「おとなしくしないと魔女が来るよ」と脅してしまう。するとほんとうに魔女が現れ息子をさらおうとし、母親は必死に抵抗する。正午の鐘が鳴ると魔女は消えるが、帰宅した父親が見たのは気絶した母親と死んだ息子の姿だった、という話。ドヴォルジャークがこの話の進行に合わせて交響詩「真昼の魔女」を作曲していたことに気付いたフランスの音楽家兼俳優ヴァンサン・フィギュリは子供たちがこの作品を理解しやすくなるよう朗読版を作成した。
プロコフィエフ(1891-1953):音楽物語(組曲)「冬のかがり火」
 〔フランス語の朗読付き(*) /朗読なし/英語の朗読付き(*) 〕
 ヴァンサン・フィギュリ(朗読;*) アンドレイ・チスチャコフ指揮
 セゾン・リュスso.、セゾン・リュスcho.〔児童合唱〕
 録音:1995年5月、モスクワ、ロシア(管弦楽)/データ記載なし〔2011年5月?〕(朗読)|原盤・ライセンサー: Le Chant du Monde(管弦楽)|商品記載品番: SALAMANDRE-600
 ロシアの作家・詩人サムイル・マルシャーク(1887-1964)に基づきプロコフィエフがロシア語の朗読、児童合唱と管弦楽のために書いた作品。当盤にはフランスの音楽家兼俳優ヴァンサン・フィギュリの翻訳・構成によるフランス語版と英語版、朗読抜きの版が収録されている。英語版は世界初録音。
SKARBO 1CDあたり\3080(税抜\2800)
ムソルグスキー:ピアノ曲全集
 旗手のポルカ/子供の頃の思い出/
 幼年時代の思い出より/情熱的即興曲/
 スケルツォ/子供の遊び/村にて/瞑想曲/
 紡ぎ女/涙/クリミア南岸にて/夢想/
 気まぐれ女/間奏曲/ゴパーク/展覧会の絵
シルヴィ・カーボネル(P)
 ムソルグスキーのピアノ曲すべてを収めたアルバム。13歳の作「旗手のポルカ」が入っているのも注目の、フランス風ムソルグスキー。
ジャン・クラ:海辺で/水の流れるままに
レオン・ボエルマン(1862-1897):海の上で
ドビュッシー:西風の見たもの/帆/喜びの島
ラヴェル:洋上の小船
ジャン=フランチェスコ・マリピエロ:シエスタ
オベール・ルムラン:カモメ/大船団/グリーンランド/
           アラスカ/インドの入り江
ジャン=ピエール・フェレ:海の呼び声/飛び込み
ジャン=ピエール・フェレ(P)
ヴィドール:オルガン交響曲集
 [第5番/第6番]
フレデリク・ルドロワ(Org)
 録音:アングレーム大聖堂。第7番&第9番:DSK-1076
Miniatures〜
 ジャック・イベール:ピアノ作品集
ジャン・イヴ・セビヨット(P)
打楽器独奏による「モノドラマ」
 ユレル、タイラ、ジネル、デュベドウ、
 ウルッティア、カムパーナの作品
ジャン・ジョフロワ(Perc)
ヴィドール:オルガン交響曲集
 [第7番/第9番]
フレデリク・ルドロワ(Org)
 録音:アングレーム大聖堂。第5番&第6番:DSK-1051
グリーグ:叙情小曲集 Vol.1
 〔Ops.12、38、43、47〕
ダニエル・プロッパー(P)
グリーグ:叙情小曲集 Vol.2
 〔Ops.54、57、62〕
ダニエル・プロッパー(P)
グリーグ:
 叙情小曲集 Vol.3

  〔第8集 Op.65/第9集 Op.68/第10集 Op.71〕/
 気分 Op.73
ダニエル・プロッパー(P)
タンブーラン&鳥のさえずり〜ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764):
 クラヴサン曲集第1巻(1706)より/クラヴサン曲集(1724, 改訂1731)より/新クラヴサン組曲(1728)より
  ジャン=ピエール・フェレ(P)
 録音:2009年5月、7月、パリ。;使用楽器 Fazioli, n° 2120908。18世紀フランスを代表する音楽理論家であり作曲家であるラモー。フランス・バロックの伝統を刷新し、モーツァルトら後進の音楽様式を先取ったラモーは、リュリ以来継承されてきた17世紀のフランス音楽に新風を吹き込んだ音楽家と言える。サロンなどで活躍し、主に上流階級からの支援を受けていたラモーだが、彼の作品は貴族趣向のものに限らず、むしろ日常生活から着想を得た作品も多く存在する。宮廷向けに舞踊曲集を中心に収録した第1巻に比べ、1724年の曲集以降では舞曲は徐々に姿を消し、むしろ庶民の日常を描く詩的な作品が目立つ。そのことは作品の名からも明らか。「鳥の思い出」や「村の女」など、田舎の日常風景を想起させる作品が多く散りばめられている。時代と共に変化していく、彼の多様な音楽性を楽しむことができるのも本CDの魅力。本CDのブックレットには演奏者ジャン=ピエール・フェレ自身による日本語解説も収録。ラモーについての解説はもちろん、今回収録した作品についての解説や、使用楽器へのこだわりなども語られている。フェレは2011年10月に来日も予定しており、今後ますます注目が集まるであろう演奏家。
循環呼吸 [Un Souffle Continu]〜サクソフォンによる J.S.バッハ
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004〜アルマンド/
 無伴奏フルート・ソナタ イ短調 BWV1013/
 無伴奏チェロ組曲 [BWV1007-1012] からの「プレリュード・サイクル」/
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003〜アレグロ/
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調 BWV1005〜アレグロ・アッサイ/
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006〜プレリュード/
 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012〜クーラント/
 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011〜サラバンド〜/
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004〜ジーグ
  ジョエル・ヴェルサヴォー(Sax)
 録音:2011年3月。J.S.バッハの無伴奏曲集を、稀代のサックス奏者ヴェルサヴォーが録音。本CDには異なる音域の作品が同時に収録されているが、バリトン、テノール、アルト、ソプラノという4種のサックスを用いることで、原曲そのままの音域で各作品が見事に表現されている。「プレリュード・サイクル」は無伴奏チェロ組曲全6曲のプレリュードをサックスで演奏した物。1つの楽器から生み出されるとは思えないほど壮大なJ.S.バッハの音楽に、サックスならではの豊かな響きが映える。天を突くような澄んだ高音から、地の深くより響いてくるような低音まで、サックスの多彩な音色の数々を堪能出来る。フランス生まれの名手、ヴェルサヴォーの卓越した演奏テクニックもこのCDの大きな魅力。循環呼吸によって限りなく続いていくメロディラインの美しさは必聴。
ニコラ・テュリエ
 ヒナステラ:ハープ協奏曲 Op.25 (*) / バッハ/ブゾーニ編曲:コラール「いざ来たれ、異邦人の救い主よ」BWV659
 スカルラッティ:ソナタ〔ロ短調 K.27 /ニ短調 K.9 〕 / シュポア:幻想曲 Op.35
 フォーレ:即興曲 変ニ長調 Op.86 /塔の中の奥方 Op.110

  ニコラ・テュリエ(Hp) マルコ・レトーニャ指揮バーゼルso.(*)
 録音:2004年5月9日、バーゼル(*) /2011年5月29日、ラジオ・フランス(*以外) 。あのチョン・ミョンフンが素晴らしき才能として激賞する、フランス人ハープ奏者、ニコラ・テュリエが2004年録音していたヒナステラの協奏曲が満を持して発売。ヒナステラはカタルニャ出身の父とイタリア生まれの母の間に生まれ、彼の音楽にはそのルーツから効果的なパーカッションなどラテン・アメリカの香りがする。このハープ協奏曲は彼の代表作の一つとも言える作品で、初演は1965年、ニカノール・サバレタのハープ、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィアo.で行われた。ハープとオーケストラのかけ合いが見事で、第3楽章の冒頭は長いカデンツァから始まり非常に独創的な作風が魅力。テュリエはこの作品をレトーニャの指揮のもとかつて首席奏者を務めたバーゼルso.と息の合った演奏を聴かせてくれる。この他の収録曲は全て2011年に収録され、バッハのオルガン曲「いざ来ませ、異邦人の救い主」をハープ独奏に編曲したものからフォーレの即興曲など、ハープの魅力、可能性を広げる興味深い内容。ニコラ・テュリエ(Hp):パリ生まれ。ジュリアード音楽院卒業後、名門イエール大学を首席で卒業。その後アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心にソロ活動を展開し、これまでにチョン・ミョンフン、アダム・フィッシャー、アントニ・ヴィット等の指揮者、BPO、LSO、マーラー・チェンバー・オーケストラなど、世界の名だたる演奏者と共演している。またオーケストラの首席奏者として、ルクセンブルクpo.、バーゼルso.で活動し、現在はフランス放送フィルハーモニックo.のハープ奏者として活躍している。
チャイコフスキー
 ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.80/四季 Op.37b
ナダフ・ヘルツカ(P)
 録音:2012年3月20日、5月23日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。1986年イスラエルに生まれ、14歳でオーケストラ・デビューを果たして以来、10年以上にわたりロンドンを拠点に世界的活躍を行っている若きピアニスト、ナダフ・ヘルツカのデビュー盤。2013年現在未だ20代半ば過ぎの若手ではあるが、持ち前の真摯な音運びと多彩な表現力で堂々たる演奏を聴かせてくれる。ピアノ・ソナタでは強音と弱音の見事なコントラストで魅せる一方、「四季」では響きの明暗鮮やかな表現のコントラストで12曲からなる小品それぞれを絶妙に描写し分けている。繊細なタッチから生み出されるピアニッシモの透明感は素晴らしく、明るい中にもどこか翳りを帯びた深い響きは絶品。今後の更なる円熟へ大いに期待を持たせてくれる、充実したアルバム。
Laurent Boutros - Vals for Atom
 ブトロ:アトムのためのワルツ(*) /オリエント風ミロンガ(#)/アメイジア(*) /フレッドとカルド(#) /
     序奏と舞曲(#) /メティス(*) /アララト山(#) /レヴァント地方の端(+) /アメイジア(トリオのための)(+)
 ハチャトゥリャン/ブトロ編曲:バレエ音楽「ガヤネ―」〜子守歌(*) /アンダンティーノ(*)

  ローラン・ブトロ(G) カロライン・ピアソール(Vn;#)
  エミリー・ローレンス(Vn;+) ニコラス・フロイント(Cl;+)
 録音:2012年3月1日-2日、パリ(*/#) /2008年7月23日、モルトマール教会、フランス、ライヴ(+) 。1964年パリ生まれのブトロは、アルゼンチンで研鑽を積み、現在は世界的に活躍の幅を広げているギタリスト。本アルバムには、彼が1998年から2010年までに作曲した9つの小品に加え、ハチャトゥリャンの作品をブトロ自身が編曲した2つの小品が収録されている。ラテン・アメリカの音楽に加え、アルメニアやコーカサス地方の民俗音楽に強いインスピレーションを受けているブトロの作品は、ピアソラを思わせる哀愁漂う旋律と、独特のリズム感が魅力的。今回のプログラムでも、彼がこだわるアルメニアの響きが深く感じられる。ギターソロだけでなくヴァイオリンやクラリネットとのアンサンブルもあり、ブトロ独特の音楽世界をたっぷりと堪能することができる1枚。
L'Inspiration Grégorienne〜
 ジャン・ラングレ
(1907-1991):
  簡素なミサ Op.75 /オルガン作品集
 グレゴリオ聖歌
ジャック・カウフマン(Org)
スコラ・サン・グレゴワールcho.
ダニエル・ミシェル(Ms)
ケクラン:弦楽のためのソナタ集
 ヴァイオリン・ソナタ Op.64[マリー・ヴィオ(Vn) ミレイユ・ギヨーム(P)]
 ヴィオラ・ソナタ Op.53[ミシェル・ミカラカコス(Va) マルティーヌ・ガニェペン(P)]
フルート音楽の眺望 Vol.3〜フルート独奏作品集
 フェルー:3つの東洋風小品/ドビュッシー:シランクス
 オネゲル:牝山羊の踊り/ボザ:映像/リヴィエ:優しき鳥
 イベール:小品/ケクラン:ネクタル(神酒)の7つの歌
 ジョリヴェ:5つの呪文〜呪文 第4番/オアナ:4つの即興曲
ミシェル・デボスト(Fl)
 デボストはパリ音楽院o.からパリo.を通じて首席奏者を務めた 現代フランスを代表するフルーティストの一人。 近代フランスの無伴奏フルート・レパートリー集として、鑑賞・学習の両面でお薦め。
オベール・ルムラン(1932-):
 交響曲第10番Op.172
  「スターリングラードからの最後の手紙」(*)/
 追憶Op.158「1942年8月19日、ディーッペ」(#)
パメラ・ハンター(語り)
スヴェトラーナ・カチュル(S)
シャオチィア・リュー指揮(*)
ホセ・セレブリエール指揮(#)
ライン国立po.
 録音:1998年11月19日、コブレンツ。世界初演時ライヴ(*)/他。
 (*)はスターリングラード戦でドイツ軍兵士が書いた遺書をテクストとしている。映画音楽的な作風で、旧ソ連作曲家とは逆の視点によるのが興味深い。
シャルル・ケクラン(1867-1950):オルガン作品集
 僧院 Op.16(1899-1902)(*)/
 コラール Op.18a/
 3つのソナティネ Op.107(1929)/
 コラール へ短調 Op.90b
ジャン・ガラール(Org)
ジルベール・マルタン・ブイエ指揮
アンサンブル・ヴォカール・フランセ(*)
 録音:2003年3月。  宇宙的瞑想と形容すべき、静かに穏やかに流れてゆく音楽。ガラールはパリで活躍するヴェテラン。
ヨーゼフ・ボネ(1884-1944):作品全集 Vol.3
 オルガンのための12の作品 Op.10
 声あるいは合唱のための作品
フレデリック・ルドロワ(Org)
 デュリュフレもその建立に関わったというオルガン(1965年製)を用いた演奏。透明感がある優しい音色で、教会の中にいるかのような厳かな空気に包まれる。
オベール・ルムラン:兵士のバラード ジャン・ピエール・フェレー(P)
ポール・ラドミロー
 スコットランドの歌と世俗合唱曲集
ジルダス・プンギエ指揮
メリスム〔メリスメス?〕
ジルダス・プンギエ(20世紀-)編曲:Kanamb Noël 〜名クリスマス・キャロル集
 Veni veni Emmanuel / Selle a lein en nean / C était à l heure de minuit / Entre le boeuf et l âne gris /
 Adeste fidèles / Apprenez tous la nouvelle que Thomas nous apporta / Puer natus in Betléem / A la claire fontaine /
 Marie au pied de la crèche / Notre Dame est assise / Bergers écoutez il sommeillait le pauvre pâtre /
 La jambe me fait mal / Venez mes enfants / Kanamb Noël / La neige a couvert la terre / Peh trouz zou ar en douar

  ジルダス・プンギエ指揮メリスム〔メリスメス?〕・
   ヴォーカル&器楽アンサンブル、トレギエ大聖堂児童cho.
 録音:2009年2月9日-11日。(P) (C) 2009 。
 #当盤は国内代理店未案内旧譜で、予告無く値上げ、あるいは取り扱い終了とさせていただく場合があります。お早めにどうぞ。
フレデリック・ルドロワ:レクイエム Op.50 (2012)
 ジャンヌ・クルソ(S) アンナ・デストラエル(Ms) マテュー・ミュリオーニ(T) チーロ・グレコ(Br)
 ジャン=ピエール・フェレ(P) フランソワ=アンリ・ウバール、フレデリック・ルドロワ(Org)
 マリー=クリスティーヌ・パヌティエ指揮グループ・ヴォーカル・プロ・オミネ
 録音:2012年6月22日-24日、マドレーヌ教会、パリ。オルガニストとしても活動しているフランスの作曲家、ルドロワによる、ピアノ、オルガン2台、合唱、4人のソリストからなり2012年6月にパリ初演が行われた全14曲からなる大作レクイエム。歌手陣、演奏陣、録音場所すべてにおいて、初演と同じ環境で収録されたもの。はじめにプレリュードを置いており、ラクリモーザをはじめとする続唱がいくつか省略されていることや、最後がイン・パラディスムで終わることを除けばヴェルディのレクイエムの構成に似ている。不協和音の要素もあるが、おおむね調性的な響きといってよく、現代的な響きの中にどこか中世的な響きを併せ持ったハーモニーが独特の神秘的音響空間を作り出している。
フランク
 十字架上のキリストの最後の7つの言葉(*) /主よ、すぐにではなく/アヴェ・マリア
フォーレ
 2つのオッフェルトリウム Op.45 〜「恵み深き御母、マリア」/
 2つのオッフェルトリウム Op.65 (#) /ラシーヌの雅歌 Op.11
  ヴィオレーヌ・ル・シュナデク(S;*) アンゲラン・ド・イス(T;*/#)
  ジャン=ジャック・ラントオーン(T;*) ロナン・アイロー(Br;*)
  ディディエ・アデュ(ハーモニウム) コレット・ディアール(P)
  ジルダス・プンギエ指揮メリスム〔メリスメス?〕
 録音:2013年2月26日-28日、オペラ座、レンヌ、フランス。なお、団体名の正式表記は "Ensemble vocal Mélisme(s)" で、最後に複数形を示唆する表記が成されているので、メリスメスとしたほうがよいかもしれない。ポール・ラドミロー作品(DSK-2084)、クリスマス・キャロル集(DSK-2093)に続くプンギエ&メリスムの第3弾。第1作に続き19世紀から20世紀にかけての近代フランス音楽に焦点を当て、二人の大家フランクとフォーレの作品を収録。何よりの聴きどころは、最初に収録されたフランクの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。磔刑に処せられたイエスが最期に7つの言葉を放ったという聖書の物語に題材を得た作品で、ハイドンやシュッツの作品が著名だが、このフランクの作品も知る人ぞ知る傑作として知られている。ミシェル・コルボ&ローザンヌ声楽アンサンブルが取り上げたことでも注目を集めた。静謐さと壮麗さを併せ持った本作は、胸を穿つような哀しくも美しい旋律が何よりの魅力。オルガンとハーモニウムというシンプルな伴奏とソリスト、合唱が織りなす素朴なハーモニーも絶品。
オベール・ルムラン(1932-):
 オマハ/亡くなった兵士たちのための歌/
 ハープ協奏曲/
 サミュエル・ハーバーの思い出による哀歌
キャロル・ファーリー(S)
サビーヌ・シェフソン(Hp)
マルク・タルデュ指揮
グルノーブル器楽合奏団
フランシーヌ・ベサック
 声楽アンサンブル
人の顔
 リュディ・ゴグル:
  沼地の歌(エッセール&ランゴフ詩)
 ジョゼフ・コスマ:罠(リフォー詩)
 ジャン・ヴィエネ:ダニエルの春(リフォー詩)
 ルイ・デュレ:氷室(ジユヴィック詩)
 アンヌ・マルリー:
  パルチザンの歌(ドリュオン&ケッセル詩)
 パンシャール:
  ゆえに子供の合唱が始まる(ブロンニュ詩)
 バルレーヌ:意見(エリュアール詩)
 プーランク:
  カンタータ「人の顔」〜昼の驚きと夜の恐怖
 ポール・エリュアール:
  自作詩「リベルテ」の朗読(録音:1942年)
ディディエ・ボレ指揮
アンサンブル・
 ヴォーカル・フランセ
 フランス文学に関心があれば無視できないアルバム。音楽作品も珍品ばかりなうえ、シュールレアリスムの大詩人エリュアールの自作朗読まで聴くことができる。
フルートのための音楽
 ジョルジュ・アドルフ・ユー(1858-1948):幻想曲
 チャールズ・トムリンソン・グリフェス(1884-1920):
  詩曲
 サン=サーンス:
  オデレット Op.162/ロマンス Op.37/
  「アスカーニオ」からの2場面
 シャミナード:小協奏曲 Op.107
 アーサー・ウィリアム・フット(1853-1932):夜の音楽
 バーンスタイン:ハリル
 ブーレーズ:メモリアル
ミシェル・デボスト(Fl)
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮
ミシュコルツso.
 録音:2003年6月。
 ミシェル・デボストは1934年パリに生まれ、パリ音楽院管弦楽団、パリ管弦楽団の首席奏者、パリ音楽院教授を歴任し、教師としても有名なフランス・フルート界の大御所。このアルバムはまさにフルート・ファン向けというべきもので、フランスとアメリカの作曲家の作品から選曲されている。。ユーの「幻想曲」は1913年パリ音楽院の試験課題曲。グリフェスはニューヨークに生まれドイツで学んだが夭逝した作曲家で、「詩曲」は東洋色も盛り込まれた濃厚な趣きの傑作。フットもアメリカの作曲家。
オベール・ルムラン:交響曲集
 [第8番/第9番]
マーク・ターデュー指揮
ポルト国立o.
 同レーベルへ、ルムランを集中的に録音しているターデューが、ポルトガルのオケを振った交響曲集。代理店は『マルク・タルデュ』と表記しているが、この人はフランス人とイタリア人を両親に持つアメリカの指揮者である。
ニルセン:フルート協奏曲(1926)
ジョリヴェ:フルート協奏曲(1949)
イベール:フルート協奏曲(1934)
ケント・ケナン(1913-2003):夜の独白
イ・ソヨン(Fl)
金 昌国指揮
アンサンブル of トウキョウ
 録音:2009年、埼玉、キラリふじみ。
 韓国の誇る美形フルーティストが奏でる近、現代フルート協奏曲集。フルート界の巨匠、金 昌国が指揮するアンサンブル of トウキョウ[公式サイト:http://www.ensembleoftokyo.com/]が伴奏という豪華共演。ケント・ケナンはアメリカの作曲家で、プロコフィエフのフルート・ソナタをクラリネットとオケのために編曲もしている才人。
マーラー/エルヴィン・シュタイン編曲:交響曲第4番(室内楽版)
 ゾーイ・ニコライドウ(S) ジャン・ドロワイエ指揮バス=ノルマンディー地域圏o.
 マーラーの交響曲第4番を、1921年にエルヴィン・シュタインが室内楽用に編曲した版は昨今人気があり、録音も増えてきた。もともとはシェーンベルクが「私的音楽協会」のために編曲したが、スコアは失われてしまったため、記録に残された楽器編成でシュタインが復元を試みた。当アルバムはフランスのバス=ノルマンディー地域圏o.による演奏で、指揮はアンサンブル・アンテルコンタンポランでブーレーズの助手を長く務めたジャン・ドロワイエ。鋭敏な感覚とフランス風な明るい音色が魅力。独唱を務めるゾーイ・ニコライドウはキプロス出身、ウィーンで勉強した実力派。澄んだ美声が魅力。
DSK-3921
廃盤
メサジェ、フォーレ、フランク
 フォーレ:アレグロ・サンフォニク
 フランク:ピアノと管弦楽のための交響的変奏曲(*)
 メサジェ:交響曲 イ長調
ジャン=ピエール・フェレイ(P)
ジョゼ=アンドレ・
 ジャンディユ指揮
マンso.
 発売:2001年。代理店の指揮者名字表記『ジェンディーユ』は誤り。
オベール・ルムラン(1932-):
 葬送協奏曲Op.151「ウィリアム・シューマン追悼に」/
 ヴァイオリン協奏曲Op.128/
 ヴァイオリン協奏曲Op.148
マリー=アンニック・ニコラ(Vn)
エマニュエル・プラッソン指揮
トゥールーズ室内o.
 フランスの作曲家ルムランは多作家で、映画音楽風のオーケストレーションが魅力。
オベール・ルムラン(1932-):
 エアメン(飛行機乗りたち)Op.159/
 エピローグOp.164/メモリアルOp.158(*)/
 タイム・ランドスケープ(時の光景)Op.153(#)
キャロル・ファーリー(S;#)
マーク・ターデュー指揮
ホセ・セレブリエール指揮(*/#)
ライン・フィルハーモニック国立po.
グルノーブル器楽合奏団
フランシーヌ・ベサック
 声楽アンサンブル
パメラ・ハンター(語り)
 オベール・ルムランはフランスの作曲家で、ドーバー海峡に突き出したコタンタン半島出身。第二次世界大戦を追悼する作品が目立つ。
ジャン・マルティノン:
 弦楽四重奏曲第1番 Op.34/
 弦楽四重奏曲第2番 Op.54
ラヴェルSQ
 録音:1999年。
 ダンディとルーセルに作曲を、ミュンシュとデゾルミエールに指揮を学んだマルティノンの作品。 作曲の師およびドビュッシー、ラヴェルの弦楽四重奏の流れを汲みつつ、より現代的な手法を取り入れた作風で、独特の抒情的雰囲気が魅力。
オルガンとピアノのためのデュオ
 デュプレ:2つの主題による変奏曲Op.35
 デュプレ:交響曲Op.42
 フロール・ペーテルス:
  オルガンとピアノのための協奏曲Op.74
 ラングレ:二連画Op.179
 ルドロワ:早い暗礁Op.30
ジャン=ピエール・フェレ(P)
フレデリック・ルドロワ(Org)
 南西フランスの都市アングレームの聖堂オルガニストを務めるルドロワが、そのオルガンを弾いたアルバム。
金曜日
 ソコロフ、グラズノフ&リャードフ:金曜日
 ソコロフ:マズルカ
 アルツィブーシェフ:セレナード
 ソコロフ:スケルツォ
 マクシミリアン・ド・オステン=ザッケン:子守歌
 コプィロフ:ポルカ
 ブルーメンフェルト:サラバンド
 リムスキー=コルサコフ:アレグロ
 ヴィトリンシュ:メヌエット
 リャードフ:サラバンド
 グラズノフ:前奏曲とフーガ
ラヴェルSQ
 19世紀末のペテルブルグで材木商として財を成したベリャーエフ。後に有能なロシアの作曲家のパトロンとなり出版社を始め、後者は今日も重要な楽譜出版社として続いている。 彼の周りに集まった、ベリャーエフ・サークルと呼ばれた作曲家たちが、ベリャーエフのサロンで金曜日に行われる弦楽四重奏コンサートのために書き、彼に捧げた作品を集めたのがこのアルバム。 リムスキー=コルサコフやグラズノフといった大物から、ブルーメンフェルト、コプィロフといったマニア好みの作曲家まで多彩。いずれも気楽で肩のこらないものばかりで、帝政ロシアのサロンの雰囲気を楽しませてくれる。
ピッコロ・パッション
 アンデルセン:無窮動 Op.8 /スウェーデンの歌によるおどけた変奏曲 Op.26
 ドンジョン:演奏会用マズルカ / チャルディ:狂人 Op.64 /笛吹き Op.62
 シルヴァ:喚起 Op.1 /初恋 Op.4 /夢 Op.5 / ミケリス:遊戯 Op.83 /スコティッシュ Op.59
 ユグー:幻想的ソナタ Op.100 / モルラッキ:東洋的カプリッチョ Op.64

  ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ) レティティア・ブニョル(P)
 録音:2004年12月、サル・ギヨーム・ファレル、マルセイユ。
 特殊な効果を出すゆえオーケストラでは大事なピッコロだが、独奏となると珍品の部類に入ってしまう。この楽器当代一の名手ボーマディエがSkarboレーベル初登場、健在ぶりを示している。いずれもピッコロを学ぶ人にとって重要な作品だが、鑑賞用としても存分に楽しめる。
ジャン・ラングレ(1907-1991):
 オルガン作品集(2台オルガンのための作品を含む)

 3つのゴシック風エスキース/民謡組曲〜カンツォーナ/
 オルガンの本〜パスティッチョ/中世組曲/
 短い組曲/聖人の日のための呪術/
 3つのロマネスク風エスキース
フレデリク・ルドロワ、
ジャック・カウフマン(Org)
 録音:2004年4月、アングレーム大聖堂、フランス/現地発売:2006年。使用楽器:アングレーム大聖堂の大オルガンと小オルガン。
 国内代理店は当初ラングレの作品集と言う事を理解しておらず、2010年6月の国内初案内時には『ロマネスク&ゴシック期の2台オルガンのための曲集』と誤訳していたが、2011年10月に既案内であることは特記されずに、基本的には上記内容に変更され再案内された。上記は当店独自翻訳によるものです。
オルガンとピアノによるデュオ
 ディヌ・リパッティ:オルガンとピアノのための協奏曲
 フランク/ルドロワ編曲:交響的変奏曲
 ルドロワ:反対 Op.48
 デュプレ:バラード Op.30
ジャン=ピエール・フェレ(P)
フレデリック・ルドロワ(Org)
 同じ鍵盤楽器ではあるが、活躍の場と機能の違いからあまり共演の話を聞いたことがないピアノとオルガン。こんなに魅力的な作品があったとは。注目はピアニスト、リパッティのオリジナル作品。1939年の作で、地中海的な陽光とルーマニアの民俗色に溢れている。大ピアニストの手によるだけありピアノ・パートは非常に効果的だが、オルガンも劣らず雄弁。
ロマンティックなソナタ [Sonates romantiques]
 ユリウス・リーツ(1812-1877):ソナタ ト短調 Op.42
 メンデルスゾーン(1809-1847):ソナタ ヘ長調
 ライネッケ(1824-1910):
  ソナタ ホ短調 Op.167「ウンディーネ」
ジャンパオロ・プレット(Fl)
マリーノ・ニコリーニ(P)
 録音:2004年7月、トリノ/現地発売:2006年。19世紀ドイツの作曲家たちによるロマンティックな響きに満ちたフルートとピアノのソナタ集。メンデルスゾーンと、彼の影響を少なからず受けた同時代の作曲家、リーツとライネッケの作品が収録されている。メンデルスゾーンのソナタは作曲されて以後、1950年に再発見され、出版されるまで忘れ去られていた物。どこか「真夏の夜の夢」を想起させる雰囲気の中で、ピアノとフルートの美しい対話が繰り広げられる。リーツはチェリスト、指揮者、作曲者として幅広く活躍していた音楽家。今回収録されたフルートとピアノのためのソナタは彼の円熟期である晩年の作品だが、その随所にメンデルスゾーンの影響が見られる。一方、ライネッケはピアニストとして活躍する傍ら、その膨大な作曲数でも有名。「ウンディーネ」は師であるメンデルスゾーンの影響が強いといわれる初期の作品で、各章ごとに提示される豊かなテーマ性が魅力の作品と言えるだろう。
 プレットはミラノ・スカラ座や聖チェチーリアアカデミーなど、数々のオーケストラで首席奏者として活躍する傍ら、アンサンブル活動でも注目されるフルート奏者。今回のCDでプレットと演奏を共にするのはリスト国際コンクール優勝を筆頭に、数々のコンクールの賞に輝き、ソリストとして幅広い活動を展開するピアニストのニコリーニ。2人の卓越したアンサンブルの豊かな響きにも注目。
アジアのフルート&ハープ曲集
 ハチャトリャン:トッカータ/オリエンタル舞曲
 タルミ:イスラエルの民謡による組曲
 他、シャンカール、グレチャニノフ、
   ルーセル、宮城道雄らの作品
ヨッシ・アルンヘイム(Fl)
ユリア・スヴェルドルフ(Hp)
 アルンヘルムはイスラエルフィルの首席フルート奏者。
ヴェネチアの謝肉祭〜華麗なるフルート変奏曲集
 ジュリオ・ブリッチャルディ(1818-1881):ヴェネチアの謝肉祭Op.78
 フリードリヒ・ジルヒャー(1789-1860):「虚ろな心」による変奏曲
 ショパン(1810-1849):ロッシーニ「シンデレラ」の主題による変奏曲
 イ・ヨジン [Eugene Lee/이여진] (1942-):フルート独奏のための「 Western Wind 」
 ジャン=ルイ・テュルー(1786-1865):ロッシーニの主題による序奏と変奏曲Op.55
 テオバルト・ベーム:「水車屋の娘」のアリア「虚ろな心」による変奏曲
 ポール・アグリコル・ジェナン(1832-1903):幻想的変奏曲「ヴェネチアの謝肉祭」Op.14
  イ・スヨン〔ソヨン・リー〕(Fl) 小倉 貴久子(P)
 発売:2007年。代理店は、ALMから発売されている「浜松市楽器博物館」シリーズなどで知られるこのピアニストを『小倉喜久子』としているが、誤り。奏者自身が、誤りを正すページ を作製している。ピアニスト公式サイト:http://www.h2.dion.ne.jp/~kikukohp/index.html
4手ピアノによるフランス・ピアノ曲集
 フォーレ:ドリー
 ラヴェル:マ・メール・ロワ
 ポール・ラドミロー(1877-1944):ゲール・ラプソディ
 ジャン・クラス(1879-1932):子供の魂
ローラン・ブコブザ、
ジャン=ピエール・フェレイ(P)
 使用楽器:ファツィオーリ。
 ジャン=ピエール・フェレイはピアニストとしてだけでなく、プロデューサーとしても harmonia mundi、Auvidis等でも働いてきた。
ギターとヴァイオリンによるオリジナル曲集
 タイゴ、ウルクゾウノフ、ロッセ、ブトロ、
 スミス・ブリンドゥル、ボセール、ナルバエス、
 デュモン、ロハス・ヒメネスの作品
オリヴィエ・ペルモワンヌ(G)
サラ・シェナル(Vn)
バーバー:トッカータ・フェスティーヴァ
ボエルマン:中世の情景
ヴィドール:
 ハルモニウムとピアノのための6つのデュオ
ウジェーヌ・ジゴ:ハルモニウムとピアノのための小品
ジャン=ピエール・フェレ(P)
フレデリク・ルドロワ
(Org/ハルモニウム)
 最後の作曲家は「ジゴ」とあるが、おそらくジグーの事であろう。
DSK-4085
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2CD価格
Piccolo et flûte à l'Opéra
 ジュゼッペ・ラッボーニ:リゴレットの想い〜ヴェルディ「リゴレット」の主題による三重奏曲
 チェーザレ・チャルディ:ドニゼッティ「ランメルムーアのルチア」の主題による協奏的二重奏曲 Op.121 /
             ドニゼッティ「マリア・パディッラ」の主題による三重奏のためのデュエット
 ルイジ・ユーグ:ヴェルディ「仮面舞踏会」の主題による三重奏のための演奏会用大幻想曲 Op.5 /
         ボーイト「メフィストーフェレ」の主題による演奏会用カプリス Op.104 /
         ヴェルディ「アイーダ」による三重奏のための幻想曲第1番 Op.70

 工藤重典(Fl) ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ) アンヌ・ギディ(P)
 録音:2007年12月、マルセイユ|日本語解説付。
 19世紀末のヨーロッパ。オペラは現代のハリウッド映画のように人々の関心の的でヒットオペラのアリアの編曲ものが大流行だった。ここではイタリア・ベルカント・オペラの名旋律が工藤とボーマディエの二人の名手によってきらびやかに演奏されている。フルート・ファン必聴の名盤。
 #おそらく流通在庫のみの供給で、高額になっています。また、入手出来無い場合はご容赦ください。
ブラジル 1900
 パッタピオ・シルヴァ(1881-1907):
  初恋 Op.4 /ロマンス Op.2 /ポルカ Op.8 /オリエンタル Op.6 /ロマンス・ファンタジー Op.5 /
  悲しいロマンス Op.1 /マズルカ Op.3 /イディリオ Op.7 /ワルツ Op.9
 マシュー=アンドレ・ライヒェルト(1830-1880):
  パラの思い出 Op.10 /感性の豊かな女性 Op.8 /タランチュラ Op.3/性格的なロンド Op.14
 ジョアキン・アントニオ・ダ・シルヴァ・カラド Jr.:性格的な小品

 ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ) マリア=ジョセ・カラスケイラ(P)
 録音:2007年12月、マルセイユ。19世紀にリオ・デ・ジャネイロで活躍した3人のブラジルの作曲家の音楽。名手ボマディエが超絶技巧ときらびやかな音色で1枚のCDにまとめ上げた。
ミシェル・デボスト
 ベートーヴェン:セレナード ニ長調Op.25
 レーガー:セレナード[ト長調Op.141/ニ長調Op.77]
ミシェル・デボスト(Fl)
リン・ラムゼー(Va)
まさめ・たかこ(Vn)
 録音:2008年6月。
 ミシェル・デボストの最新録音で、クリーヴランド管の弦楽器奏者とセレナーデを録音したもの。代理店によると「これが最後の録音になるかも」という。レーガーは重厚で晦渋なイメージがあるが、チャーミングでとても聴きやすい。まさめ・たかこは東京出身で桐朋学園大学卒業後の1979年に渡米、ニュー・イングランド音楽院でドロシー・ディレイに学び、1985年からクリーヴランド管に所属している人。残念ながら漢字不祥。
ノルマンディー地方と印象派 〜 Normandie et Impressionnisme(朗読つき)
 ドビュッシー(1862-1918):シランクス/ビリティスの歌/月の光/
            フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ/牧神の午後への前奏曲
 サン=サーンス(1835-1921):ヴァイオリンとハープのための幻想曲 イ長調/白鳥
 ラヴェル(1875-1937):三重奏曲 / サティ(1866-1925):ジムノペディ
 フォーレ(1845-1924):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 ルーセル(1869-1937):セレナード Op.30
  エレーヌ・ヴァンサン(朗読) ジェーン・ピーターズ(Vn)
  アガーテ・ブロンデル、パトリック・ドゥサール(Va)
  フロラン・オディベール(Vc) ジャン=クリストフ・ファララ(Fl)
  コンスタンス・ルッツァーティ、メラニー・デュトレイユ(Hp)
  クリスティアン・エルブスレー(チェレスタ) ウルスラ・フォン・レルベル(P)
 録音:2010年2月9日。代理店による『ジーン・クリストファー・』などの誤記を訂正済。主にフランスのノルマンディー地方を主題とした、画家ピサロ、モネなどの代表作(CDブックレットに掲載)に沿って、朗読と共にドビュッシーやフォーレなどの音楽が奏でられる。朗読と共に絵の主題が移ろいでいき、まるで展覧会を行くような気分になる。フランス語の美しさと、印象派音楽、それにノルマンディーの風景を同時に楽しむことができる贅沢な一枚。『オペラドゥルーアンオートノルマンディー』(代理店記載ママ。おそらく「ルーアン・オート=ノルマンディ歌劇場」のこと)から選りすぐりの音楽家たち、朗読にはフランスで最も有名な女優である、エレーヌ・ヴァンサンが至福の一時を与えてくれる。
Pastoral
 アンリ・トマジ(1901-1971):ミレイユの墓/コルシカの小さき騎士 / イベール(1890-1962):パストラル
 ミヨー(1892-1974):音楽練習 / ジョルジュ・オーリック〔オリク〕(1899-1983):スケルツォ
 プーランク(1899-1963):田園詩 / アルベール・ルーセル(1869-1937):パイプ
 アンリ・マルテリ(1895-1980):メロディー / ピエール=オクターヴ・フェルー(1900-1936): パ・ルドブレ
 オネゲル(1892-1955):コントルポワン / ピエール・バルビゼ(1922-1990):ディヴェルティスマン
 フィリップ・ゴベール(1879-1941):アンダンテ・パストラル / タイユフェール(1892-1983):パストラル
 アマブル・マシス(1893-1980):パストラル / アルフレード・カゼッラ(1883-1974) : シシリエンヌ/ブルレスク
 ジョルジュ・ミゴ(1891-1976):「鳥の結婚 [Le Mariage des oiseaux] 」より〔 No.VIII 1 et 2, No.XII 1 et 2〕

  ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ) ジャック・レイノー(P)
  アンドレ・ガブリエル(プロヴァンス太鼓) ステラ・ダウエ(ピッコロ/Fl)
  クレール・マルズロ(アルトFl) セドリック・アンベール(バスFl)
  イヴ・デスモン(Vn) マルク・バダン(イングリッシュHr)
  ヤニック・カリエ(Vc) フィリップ・ブリド(Vn)
 代理店による『ジャスク・レイノート』などの誤記、『ジョルジュ・オリック』といった微妙な表記を訂正済。なお、代理店は『タンバリンなどの珍しいパーカッションも聴ける』としているが、これはおそらく "tambourin provençal" 〔プロヴァンス地方の太鼓/ビゼー「アルルの女」のファランドールなどで使用される物〕の誤訳。Tambourin はドイツ語ではタンバリンのことだが、同一綴りながらフランス語ではこの太鼓のことを指す。 また、フェルー以降の作品は代理店の案内では省略されているが、それ以降に興味深い作曲家や作品が多い。ピッコロのための傑作曲集。田園詩というタイトルだけあり、牧歌的なとても穏やかで可愛らしい曲が満載。ジャン=ルイ・ボーマディエは、マルセイユ音楽院、パリ国立音楽院で名教授達の下に学び、ピッコロの活躍度を上げるべく、世界に名だたる指揮者との共演、特に日本でのサイトウ記念オーケストラとの共演に意欲的に重ねており、日本では絶大なる支持を得ている。生き生きと澄んだ音色、軽快なリズム、豊かな表情が持ち味。
Chansons populaires espagnoles
 ファリャ(1876-1946)/コシャンスキー、ペルモワンヌ編曲:7つのスペイン民謡〜6曲
 グラナドス(1867-1916)/シュナル、ペルモワンヌ編曲:昔風のスペインの歌曲集〜抜粋(6曲)
 J−L.ナルバエス(1953-):カンシオネロI(8曲) / ニン/A.シュミット編曲:スペイン組曲(4曲)
 ファリャ/クライスラー、ペルモワンヌ編曲:歌劇「はかない人生」〜スペイン舞曲

  デュオ・コルド・エ・アーム[オリヴィエ・ペルモワンヌ(G) サラ・シェナル(Vn)]
 録音:2011年8月25日-27日、フランス。スペイン、南米の音楽を中心にギター&ヴァイオリンの編成で演奏している団体、デュオ・コルド・エ・アーム [Duo Cordes et Âmes]。skarboレーベルからのファーストアルバム(DSK-4077)に引き続き、19世紀後半〜現代のスペイン音楽に光を当てたアルバムの登場。今回はスペインが誇る往年の大作曲家から、現在も活躍する音楽家ナルバエスの作品にいたるまで、まさにスペイン尽くし。ナルバエスの作品以外は全てギターとヴァイオリン用に編曲されたものを収録。ファリャとグラナドスの歌曲集は流麗なピアノ伴奏の上にソプラノ歌手が艶やかに歌いあげるのが作品の魅力の一つだが、本アルバムではヴァイオリンの艶やかな音色とギターの詩的な響きのアンサンブルならではの味わい深いハーモニーを楽しむことが出来る。時に激しく、時に朗々としたエキゾチックな魅力あふれるメロディの数々をたっぷりと堪能できる。デュオ・コルド・エ・アームは、フランスの若手を代表するギター奏者オリヴィエ・ペルモワンヌとヴァイオリン奏者サラ・シェナルが2001年に結成したデュオ団体。ギターとヴァイオリンの編成でスペイン・南米・東欧のあらゆる時代の音楽を演奏することを目的とし、フランスを中心に各地で積極的な演奏活動を行っている。
Récréation
 ルクレール:やさしい音楽の気晴らし第2集 ト短調 Op.8(全7曲)
 J.S.バッハ:
  トリオ ニ短調 BWV.1036(偽作/C.P.E.バッハ作?)/
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3番 ト短調 BWV.1029(ヨゼフ・ポップによる原曲復元版)
 クヴァンツ:トリオ・ソナタ ハ短調
  マクサンス・ラリュー(Fl) 東條茂子(Fl) 中野振一郎(Cemb)
 録音:2011年8月25日-26日、三鷹芸術文化センター。フランスが誇る世界的フルート奏者マクサンス・ラリューと、日本古楽界を牽引する2人の名手らによる2台のフルートとクラヴサンのためのソナタ集。コンサートや音楽指導で多く来日し、親日家でもあるラリューが、2011年8月に福島、大阪、東京で行い好評を博した東日本大震災復興支援コンサートのプログラムを多く含んだ収録内容となっている。特に注目されるのは、3曲目に収録されたJ.S.バッハのソナタ。一般的に「3つのヴィオラ・ダ・ガンバとクラヴサンのソナタ」の第3番として知られている作品だが、近年このソナタが2本の旋律楽器とクラヴサンの作品からの編曲であることが明らかになったことから、本CDではヨゼフ・ポップによる原曲復元版の楽譜が使用されている。ガンバとは異なる音域・音色の魅力を持ったフルート2本とクラヴサンのハーモニー、必聴。音響環境の素晴らしさで高い評価を受ける三鷹芸術文化センターのホールでの録音で、巨匠と次世代の名手らによる美しい音色を存分に堪能出来る。ラリューに師事した東條茂子との息の合った師弟アンサンブル、そして世界的チェンバリストとして活躍する中野振一郎の華麗なチェンバロの響きにも注目される希少なおすすめ盤。
モーツァルト:フルート四重奏曲全集(ピッコロ版)
 〔第1番 ニ長調 K.285 /第4番 イ長調 K.298 /
  第3番 ハ長調 K.Anh.171 (285b) /第2番 変ホ長調 K.285a 〕

 ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ) ドゥシャン・ボグダノヴィチ(Vn)
 ピエール=アンリ・シュエレブ(Va) ラファエル・クレティアン(Vc)
 録音:2008年4月、アリス・スタジオ。これはおもしろい。モーツァルトの傑作フルート四重奏曲を全曲フルートではなく、同じ指使いでちょうど1オクターブ高い音域のピッコロで演奏した盤。ピッコロの音域の高さからより華やかに煌びやかな印象を受ける。ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ):マルセイユ音楽院在学中にフルートをジョゼフ・ランパルに師事し、その後パリ国立高等音楽院にてジャン・ピエール・ランパルに師事し研鑽を積んだ。その間、木製のフルートを弾く機会に恵まれ、やがてピッコロ演奏に傾倒していった。その後、フランス国立o.の首席ピッコロ奏者となるが、一方で室内楽の活動も積極的に行っている。
ジャン・クラヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ヴァイオリンとピアノのための組曲 (*)/
 4つの小品(*)〔変奏曲付きアリア/ハバネラ/エヴォカシヨン/牧歌〕/
 親密な詩(#)〔アイスランドで/フゲッタ付き前奏曲/水の流れるままに/瞑想/朝の家〕
  マリ=アニク・ニコラ(Vn;+) ジャン=ピエール・フェレ(P)
 録音:1993年、パリ(*) /1995年、ナント(#)。旧品番:DSK-4941。グランプリ・ ドゥ・ディスク大賞受賞録音。使用楽器:グァルネリ、1673年製製作(+) 。知られざる作曲家の作品の蘇演に積極的なフェレは、2011年にも東京でクラの作品を公開録音したばかり。本アルバムでは、ニコラ女史と共に瑞々しいアンサンブルを組み上げている。
世界のピッコロ Vol.1 〜中央ヨーロッパ [Mitteleuropa]
 シュルホフ:フルート、ヴィオラ、コントラバスのための小協奏曲(全4楽章)より(*)〔ロンディーノ/フリアント〕
 ヤン・ノヴァーク:ピッコロとピアノのための「マルシュアース」(#) / ペーテル・コパチ:ソナティナ
 レヴェンテ・ジェンジェシ:フルートとピッコロのためのソナタ(#) / ヤナーチェク:青い服の少年たちの行進(#)
 カルク=エーレルト:異国の印象 Op.134 〜ハチドリ(#) / インドジフ・フェルト:ソナティナ(#)

  ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ) ジョルディ・トレント(P;#)
  ピエール=アンリ・シュレブ(Va;*) ジョルジ・チンチェフスキ(Cb;*)
 録音:2012年、フランス。コントラバス奏者 Gjorgji Cincievski はマケドニア出身のため、カナ翻字は適当ではないかもしれません。ピッコロ演奏の第一人者として、ピッコロ・レパートリーの拡大と伝播に邁進するフランスの名手、ジャン=ルイ・ボーマディエの新シリーズ。「中央ヨーロッパ」というタイトル通り、チェコ、ハンガリーを中心とする作曲家の作品を収録しており、全体的に民族調あふれるリズムと旋律。最初に収録されているのは、20世紀初めのチェコに活躍したエルヴィン・シェルホフの「コンチェルティーノ」。原曲はフルート、ヴィオラ、コントラバスという編成で、民族的な響きを持ちつつ、活き活きと掛け合う舞曲のリズムが愉しい作品。本アルバムでは「ロンディーノ」「フリアント」という2つの楽章を抜粋し、ピッコロで演奏がなされている。ヤナーチェクの「青い服の少年たちの行進」は、同じく1924年に作曲された木管六重奏曲「青春」の中にもそのモチーフが登場する小品で、チェコの響き濃やかな作品。ボーマディエの卓越したソロは勿論のこと、フルート作品の伴奏に造詣深きトランの絶妙なピアノも聴き所。フルートファンならば、是非とも見逃せない注目盤。
DSK-4955
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(2CD)
フルート音楽の眺望 Vol.1〜パリ 1920-1960
 プーランク、デュティーユ、イベール、ジョリヴェ、
 メシアン、サンカン、ミヨー、ルーセル、ピエルネ、
 ケクラン、カプレ、ロパルツの作品
ミシェル・デボスト(Fl)
クリスティアン・イヴァルディ(P)
 近代フランス、特にパリで生まれたフルート作品のアンソロジー。有名曲からフルート奏者にはなじみ深い通好みの曲まで、幅広く収録している。
DSK-4963
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(2CD)
フルート音楽の眺望 Vol.2
 [CD 1] パリ=ライプツィヒ 1900
 ヴィドール:フルートとピアノのための組曲 Op.34(1898)
 ライネッケ:フルート・ソナタ ホ短調 Op.167
  「ウンディーネ(水の精)」(1885)
 ゴベール:フルート・ソナタ第1番(1917)
 カルク=エーレルト:ソナタ Op.140(1917)
 フォーレ:初見視奏曲(1898)
 [CD 2] パリ音楽院の黄金時代
 フォーレ:幻想曲ハ長調 Op.79(1898)
 エネスコ:カンタービレとプレスト(1904)
 カゼッラ:シチリアーナとブルレスケ(1914)
 ゴベール:
  幻想曲(1912)/夜想曲とアレグロ・スケルツァンド(1906)
 ジョルジュ・ユー(1858-1948):幻想曲
 ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
 タイユフェール:田園風アンダンテとスケルツェッティーノ(1907)
 アルベール・ペリユ(1846-1936):バラード(1903)
 ビュセール:前奏曲とスケルツォ(1908)
ミシェル・デボスト(Fl)
クリスティアン・イヴァルディ(P)
 ドイツからの影響、パリ音楽院におけるフルート音楽の隆盛に焦点を当てた巻。
エマニュエル・パユ〜フォーレ、フランク
 フランク:フルート・ソナタ イ長調
 (原曲;ヴァイオリン・ソナタ)
 フォーレ:
  「ペレアスとメリザンド」 Op.78
    〜シシリエンヌ/
  幻想曲ハ短調 Op.79/
  フルート・ソナタ イ長調
  (原曲;ヴァイオリン・ソナタ)
エマニュエル・パユ(Fl)
エリック・ル・サージュ(P)
 録音:1993年。旧品番:DSK-4965(フルート音楽の眺望 Vol.4)の再発売。
 大ブレイク前、若き日のパユの名演盤としてファン垂涎だった「スカルボのパユ」が入手しやすくなった。聴きものはなんといってもヴァイオリン・ソナタをフルートで吹き切った2曲。ル・サージュはパユの来日リサイタルでも共演した相性抜群のピアニスト。BMGへの録音等でも知られる。
ワイル:「三文オペラ」より(19曲)
ル・ペネク:「乞食オペラ」組曲
パスカル・
 ル・ペネク(アコーディオン)
フィリップ・
 ボレチェク(アコーディオン)
 ご存知クルト・ワイルの傑作「三文オペラ」の名曲をアコーディオンの二重奏で演奏したもの。これが意外な程に雰囲気がぴったりとはまっており、 パリの街角で足を止め聞き入っているような気分になる。彼らが使っているアコーディオンの音色の良さにも驚かされる。
オベール・ルムラン(1932-):歌劇「ロール」 モニカ・ブレンドル(S)
リチャード・ウィリアムズ(T)
クラウディオ・ダヌセール(Br)
ローレンス・アルベール(B)
マーク・ターデュー指揮
ライン・フィルハーモニック国立po.
 録音:1997年。
 「ロール」は3幕からなる歌劇だが、上演時間は45分ほど。フランス革命時の流刑船内での理不尽な処刑を題材に取っている。
DSK-11077
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(2CD)
1.5CD価格
マリンバによるバッハ〜J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲
 〔第1番 ト長調BWV1007(*)/第2番 ニ短調BWV1008(#)/第3番 ハ長調BWV1009(*)/
  第4番 変ホ長調BWV1010(#)/第5番 ハ短調BWV1011(*)/第6番 ニ長調BWV1012(#)〕
 ジャン・ジョフロワ(マリンバ)
 録音:1998年?(*)/2001年7月1日-2日(#)。旧・DSK-1991 (*) と DSK-1015 (#)(共に廃盤)のセット化。
DSK-11088
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(2CD)
1.5CD価格
マリンバによるバッハ〜J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ
 ソナタ(*)〔第1番 ト短調BWV1001/第2番 イ短調BWV1003/第3番 ハ長調BWV1005〕/
 パルティータ〔第1番 ロ短調BWV1002/第2番 ニ短調BWV1004/第3番 ホ長調BWV1006〕
  ジャン・ジョフロワ(マリンバ)
 録音:2006年12月30日(*)、2007年7月6日(*)/1995年3月(無印)。旧・DSK-1072 (*) と DSK-1944 (無印)(共に廃盤)のセット化。
 バッハ演奏を得意とするマリンバ奏者ジャン・ジョフロワは、フランス国立リヨン高等音楽院の教授。数々の音楽祭などに出演。もちろんバッハ演奏以外にも現代作曲家の新作演奏にも意欲的に取り組んでいる。代理店によると『バッハのオリジナルの楽譜を1音たりとも変更せずにマリンバ独奏で弾き切った』とのこと。
 なお、国内代理店は再発物である事を認識していない模様である上、名前も誤っており『大バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータと無伴奏チェロ組曲という、それぞれの楽器の旧約聖書ともいわれる究極の作品をマリンバとはいえ、一人で演奏してしまったのは初めてではないでしょうか?!!』とか『日本にもたびたび来日して名技を聴かせるジャン・ジェフロイ』(『』内代理店記載ママ)などと記載されている。
SOUPIR ÉDITIONS 1CDあたり\3300(税抜\3000)
 2015年に国内へ新規案内された、フランスのピュトーに本拠を置くレーベル「スピール・エディション」。2015年現在、少なくとも15年前後の歴史があると思われるが、これまで日本では基本的に流通したことがない。
S-249
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(3CD)
ショパン(1810-1849):マズルカ全集
  [CD1] (1825-33)
  〔 WN7 / WN8 / WN14, Op.68 No.2 / B31 / WN24, Op.68 No.1 / WN25, Op.68 No.3 /5つのマズルカ Op.6 /
    WN26, Op.67 No.1 /4つのマズルカ Op.7 /4つのマズルカ Op.17 / WN4 / B71 / B32 〕

  [CD2] (1833-40)
  〔4つのマズルカ Op.24 / WN45 / WN48 /4つのマズルカ Op.30 /
   4つのマズルカ Op.33 /4つのマズルカ Op.41 / WN42a / WN42b 〕

  [CD3] (1841-49)
  〔3つのマズルカ Op.50 /3つのマズルカ Op.56 /3つのマズルカ Op.59 /3つのマズルカ Op.63 /
    WN60, Op.67 No.4 / WN64, Op.67 No.2 / WN65 Ekier, Op.68 No.4 〕

     (Supplements)
   マズルカ Op.41 No.3b / Bourrée notee par Chopin en Berry / マズルカ Op.67 No.4b /
    Mélodie populaire polonaise / マズルカ WN 65 Magin, Op.68 No.4

 イヴ・アンリ(P)
 録音:データ未詳|使用楽器:1836年、プレイエル製。
S-248
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[注目盤]
Essaimer... 世界の合流点で〜2台ピアノのための音楽
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908)/デュオ・ラフィット編曲:
  交響組曲「シェエラザード」より(2台ピアノ版)
   〔海とシンドバッドの船(第1楽章)/カランダール王子の物語(第2楽章)〕

 モーツァルト(1756-1791)/
  ブゾーニ(1866-1924)編曲:歌劇「魔笛」序曲(2台ピアノ版)
  デュオ・ラフィット編曲:歌劇「魔笛」からのアリア集(2台ピアノ版)
   〔タミーノと3人の侍女(第1曲)「助けてくれ!助けてくれ!」/
    パパゲーノ(第2曲)「私は鳥刺し」/パパゲーノ(第8曲)「鈴よ、鳴れ鳴れ」/
    夜の女王(第14曲)「復讐の炎は地獄のように胸に燃え」/
    パパゲーノ(第20曲)「恋人か女房が」/合唱(第21曲)「万歳!清められた者!」〕

 ドヴォルジャーク(1841-1904)/パウル・ユオン(1872-1940)編曲:
  交響曲第9番 ホ短調「新世界より」 Op.95 〜第1楽章(2台ピアノ版) (*)
 ミヨー(1892-1974):リオの思い出/リベルタドーラ第5番
 ピアソラ(1921-1992)/パブロ・ジーグレル(1944-)編曲:
  天使のミロンガ(2台ピアノ版)/リベルタンゴ(2台ピアノ版)
 クロード・ヌガロ(1929-2004):ジャズとジャヴァ
  デュオ・ラフィット[フロランス・ラフィット、イザベル・ラフィット(P)]
 録音:2018年2月15日-18日、ステュディオ・セクスタン、マカロフ、フランス|(*)はこの版による世界初録音とのこと。
 1961年生まれの双子姉妹デュオ。アルバム・タイトルの「Essaimer」は「蜜蜂の巣別れ(巣分け)」「群れの移動」「分派」というような意味。
S-247
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[注目盤]
アメリカン・タッチズ
  ガーシュウィン、バーンスタインピアノ作品集
 バーンスタイン(1918-1990)/セリア・オネト・ベンザイード編曲:
  「キャンディード」序曲(1957) (ピアノ版)
 ガーシュウィン(1898-1937)/ダリー&セリア・オネト・ベンザイード編曲:
  パリのアメリカ人(1928) (ピアノ版)
 バーンスタイン:タッチズ(コラール、8つの変奏とフーガ)(1981)
 ガーシュウィン:3つの前奏曲(1926)
 バーンスタイン/セリア・オネト・ベンザイード編曲:
  「ウェストサイド・ストーリー」のシンフォニック・ダンス(ピアノ版)
 セリア・オネト・ベンザイード(P)
 録音:2018年5月12日-14日、ステュディオ・セクスタン、マカロフ、フランス。
 セリア・オネト・ベンザイードは俳優一家に生まれ、パリ音楽院、エコール・ノルマル音楽院で学んだフランスのピアニスト。若いながらに既にバロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを有し、当盤でも聴ける通り編曲にも才能を発揮している。2019年に来日し「ジャコバン国際ピアノ音楽祭 2019 in 岐阜」に出演した。
バッハのサインの下で〜ピアノ用に編曲されたバッハの作品集
 J.S.バッハ(1685-1750)/
  エリアーヌ・リシュパン(1910-1999)編曲:
   コラール「御身がわが側にあらせられば」 BWV.508(ピアノのための版)
  ブゾーニ(1866-1924)編曲:
   シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004より)
    (ピアノのための版)
   コラール集(ピアノのための版)から
    〔第3番「来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV.659 /第6番「主なる神よ、いざ天の扉を開いたまえ」 BWV.617 /
     第5番「われは御身に呼ばわる、主よ」 BWV.639 〕

  リスト(1811-1886)編曲:前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543(ピアノのための版)
  アレクサンドル・ジロティ(1863-1945)編曲:「コラール 嬰ハ長調」によるパラフレーズ
  フランク(1822-1890)編曲:ピアノのためのコラール前奏曲とフーガ
 コリンヌ・クロスカ(P)
 録音:2017年7月8日-9日、19日-20日、ステュディオ・セクスタン、マカロフ、フランス。
S-245
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[注目盤]
フランスの近代化〜ヴァイオリンとピアノのための音楽
 ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ短調 (遺作)(1897)
 メシアン(1908-1992):ヴァイオリンとピアノのための幻想曲(1933)
 ブーレーズ(1925-2016):アンセムI(無伴奏ヴァイオリンのための)(1992) (*)
 メシアン:ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏(1932)
 ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調 (1923-27)
 ドビュッシー(1862-1918):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調 L.140 (1916-17)
  ダヴィド・ペトルリク(Vn) イタマール・ゴラン(P)
 録音:2017年3月28日-31日、Studio du Portail 。
 ダヴィド・ペトルリク(1995年生まれ)はパリ音楽院、エッセン芸術大学(ドイツ) 等で学んだヴァイオリニスト。2016年にギドン・クレーメル率いる世界ツアーに抜擢された。イタマール・ゴラン(1970年生まれ)はリトアニア出身のイスラエルのピアニスト。パリ音楽院におけるダヴィド・ペトルリクの室内楽の師だった。
フィリップ・ルルー(1959-):翼・・・
  Postlude à l'épais
  (フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための) (2016)
  [録音:2016年7月2日、ポンピドゥー・センター大ホール、パリ、フランス]/
  Ailes [翼] (歌手を含む14人の演奏者のための) (2011-12) (*) [録音:2015年7月26日、
    The Center for New Music, Auditorium 、イスラエル音楽院、テル・アヴィヴ、イスラエル、ライヴ]/
  De la texture (2006-07)
  (フルート、クラリネット、ギター、ピアノ、打楽器、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)
  [録音:2013年1月9日、 Targ Auditorium 、ブーフマン=メータ音楽学校、テル・アヴィヴ、イスラエル]/
  Continuo(ns)(フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための) (1993-94)[録音:
   2014年1月11日、 The Center for New Music, Auditorium 、イスラエル音楽院、テル・アヴィヴ、イスラエル]/
  Dense... Englouti (ピアノのための) (2011)[録音:2016年12月31日、
   The Clairmont Concert Hall 、ブーフマン=メータ音楽学校、テル・アヴィヴ、イスラエル]

 エルス・ヤンセンス=ファンムンスター(Ms;*) アミット・ドルベルグ(P)
 ピエール=アンドレ・ヴァラド指揮マイター・アンサンブル、ゲスト・ミュージシャンたち
S-243
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(4CD)
3CD価格
【注目盤】
ショパン、ノアンの夏 1839-1846 〜ショパン(1810-1849):ピアノ作品集
 *1839年夏 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 (*) /即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36 /
       夜想曲 ト長調 Op.37 No.2 /スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39 /
       3つの新練習曲 Op.posth. 〔変ニ長調/ヘ短調/変イ長調〕
 *1841年夏 3つのマズルカ Op.41〔ロ長調/変イ長調/嬰ハ短調〕/
       前奏曲 嬰ハ短調 Op.45 /バラード第3番 変イ長調 Op.47 /
       2つの夜想曲 Op.48〔ハ短調/嬰ヘ短調〕/幻想曲 ヘ短調 Op.49
 *1842年夏 3つのマズルカ Op.50〔ト長調/変イ長調/嬰ハ短調〕/
       即興曲第3番 変ト長調 Op.51 /バラード第4番 ヘ短調 Op.52 /
       ワルツ ヘ短調 Op.70 No.2 /ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」/
       スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
 *1843年夏 2つの夜想曲 Op.55 〔ヘ短調/変ホ長調〕/
       3つのマズルカ Op.56〔ロ長調/ハ長調/ハ短調〕/子守歌 変ニ長調 Op.57
 *1844年夏 ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 (*)
 *1845年夏 3つのマズルカ Op.59〔イ短調/変イ長調/嬰ヘ短調〕/
       舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 /ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
 *1846年夏 2つの夜想曲 Op.62 〔ロ長調/ホ長調〕/
       3つのマズルカ Op.63 〔ロ長調/ヘ短調/嬰ハ短調〕/
       2つのワルツ Op.64 〔変ニ長調/嬰ハ短調〕
 イヴ・アンリ(P)
 録音:2004年、スタジオ・ギミック、イエール、フランス(*) /2005年-2008年、サン=マルセル福音教会、パリ、フランス(*以外)。
 ショパンは1839年と1841〜1846年の夏に恋人ジョルジュ・サンド(1804-1876)と共に彼女の父方の実家であるノアン(フランス中部)の館で過ごし、パリの社交界から離れたこの場所で作曲に没頭し数多くの作品を書き上げた。
 イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。1995年から2010年までノアン音楽祭(フランス)芸術監督を務め、2011年には同総裁に任命されノアン・ショパン音楽祭に改称した。
S-240
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【注目盤】
チェロとピアノのためのロシア音楽
 ラフマニノフ(1873-1943):チェロとピアノのためのソナタ ト短調 Op.19 (1901)
 チャイコフスキー(1840-1893):夜想曲 Op.19 No.4 (1873/チェロとピアノのための編曲版)
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):歌劇「サルタン皇帝の物語」Op.57 (1899-1900)
  〜熊蜂の飛行(チェロとピアノのための編曲版)
 グラズノフ(1865-1936):チェロとピアノのための「吟遊詩人の歌」嬰ヘ短調 Op.71 (1900)
 チャイコフスキー:感傷的ワルツ Op.51 No.6(チェロとピアノのための編曲版)
 プロコフィエフ(1891-1953):歌劇「3つのオレンジへの恋」 Op.33A
  〜行進曲(チェロとピアノのための編曲版)
 アレンスキー(1861-1906):チェロとピアノのための「悲しい歌」 Op.56 No.3 (1882)
 シチェドリン(1932-):歌劇「愛だけでなく」(1961)
  〜カドリーユ(チェロとピアノのための編曲版)
 イヴァン・カリズナ(Vc) エリアーヌ・レイエ(P)
 録音:2016年3月、オーディトリウム・フレデリク・ショパン、アンドル、フランス。
 イヴァン・カリズナは1992年ベラルーシに生まれたチェロ奏者。2011年第14回チャイコフスキー国際コンクール・チェロ部門第3位入賞。指揮者ゲルギエフに気に入られ、マリインスキー劇場o.の世界ツアーに同行している。
S-239
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(2CD)
【注目盤】
ノアン音楽祭アーカイヴ Vol.2 〜ユーリー・エゴロフと若き名手たち
[CD1] ユーリー・エゴロフ〜ノアン・ロマンティック音楽祭リサイタル 1982
 ベートーヴェン(1770-1827):アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57
 シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D.958
 ショパン(1810-1849):12の練習曲集 Op.10
 ドビュッシー(1862-1918):映像第1集〜水の反映/前奏曲集第2巻〜花火(第12番)
[CD2] 若き名手たち 2013, 2015
 ラフマニノフ(1873-1943):ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84 (*)
 ショパン(1810-1849) (#) :
  3つのマズルカ Op.63 /4つのマズルカ Op.24 /練習曲 変ト長調 Op.10 No.5 /
  夜想曲 嬰ヘ短調 Op.48 No.2 /4つのマズルカ Op.30 より Nos.1-2
 ユーリー・エゴロフ(P;無印)
 セルゲイ・レトキン(P;*) シチェパン・コンチャル(P;#)
 録音:1982年6月(または7月)、ノアン・ロマンティック音楽祭(無印) /2013年(*)、2015年(#)、ノアン・ショパン音楽祭(*/#)、すべて ノアン、フランス。
 33歳の若さで亡くなったロシア出身のピアニスト、ユーリー・エゴロフがノアン音楽祭に出演した際のライヴ録音。セルゲイ・レトキンはロシア、シュチェパン・コンチャルはポーランドのピアニスト。
S-238
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(2CD)
【注目盤】
ノアン音楽祭アーカイヴ Vol.1 〜アルド・チッコリーニと若き名手たち
[CD1] アルド・チッコリーニ〜ノアン・ショパン音楽祭における最後のリサイタル 2014
 シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15 より〔第8番「炉端で」を除く11曲〕
 グリーグ(1843-1907):ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
 シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ第21番 変ホ長調 D.960
 グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲集〜アンダルサ(第5番)
[CD2] 若き名手たち 2014-2015
 ショパン(1810-1849):
  アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22 (*)
 ドビュッシー(1862-1918):
  練習曲集〜第11番「組み合わされたアルペッジョのための」 変イ長調(*)
 ラフマニノフ(1873-1943):チェロとピアノのためのソナタ ト短調 Op.19 〜第3楽章(+)
 シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22 (#)
 シューマン:子供の情景 Op.15 (**)
  アルド・チッコリーニ(P;無印) 野木成也(P;*)
  ブリュノ・フィリップ(Vc;+) タンギ・ド・ヴィリアンクール(P;+)
  ジャン=ポール・ガスパリアン(P;#) ジェレミー・モロー(P;++)
 録音:2014年6月7日、羊小屋、ジョルジュ・サンドの館(無印) /2014年(*/**) /2015年(+/#)、すべて ノアン・ショパン音楽祭、ノアン、フランス、ライヴ。
 1966年から続くフランスのノアン音楽祭は、作家ジョルジュ・サンド(1804-1876)が子供時代と晩年を過ごしたノアンで毎年6月から7月にかけて開催、ロマン派のピアノ音楽と室内楽を中心とする。「ノアン・ロマンティック音楽祭」を経て近年は「ノアン・ショパン音楽祭」という名称になっている。この音楽祭のきっかけを作ったアルド・チッコリーニ(1925-2015)は主要な常連の一人として1966年から2014年までたびたび参加し、リサイタルとマスタークラスを行った。ノアン音楽祭は2016年の50周年記念に合わせて過去の出演者たちの録音アーカイヴからのCD化に踏み切り、著名な演奏家と若き演奏家たちを組み合わせた2つのセットを発売した。その第1作の1枚目はチッコリーニが亡くなる約8ヶ月前に行ったリサイタルのライヴ録音。彼の最晩年に到達した境地を示す注目すべき音源。2枚目には日本の野木成也(1989年生まれ)と1990年代生まれのフランスの演奏家4名が登場。
S-237
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(2CD)
[注目盤]
満たされぬ夢
  [CD1] 詩の朗読 (*) サビーヌ・シコー(1913-1928)作詩:
   Ah ! Laisser-moi crier / Un médecin ? / Vous parler ? / Printemps / Le Petit Cèpe / Fafou /
   La Chèvre / Les Pèlerins de la dune / Chemins de l'ouest / Chemins de l'est / Chemins du nord /
   Chemins du sud / Le Chemin de l'amour / Le Chemin des hauts plateaux / Le Chemin des hors-la-loi /
   La Solitude / La Vieille Femme de la lune / La Grotte des lépreux / Première Feuilles /
   Le Chemin des arbres / L'heure du platane / Vigne vierge d'automne / Quand j'habitais Florence /
   La paix / Le Cinéma / Maladie / Douleur, je vous déteste / Médecins / Jours de fièvre /
   Aux médecins qui viennent me voir / Demain / Quand je serais guérie
  [CD2] ピアノ小品集(+)
  アントニオ・フラゴーゾ(1897-1918):前奏曲/子守歌/舞曲/ノクターン
  ガブリエル・デュポン(1878-1914):医師/うろつく死/眠れぬ夜/静穏/思い出の家/松林の夕暮れ/星明かり
  ギヨーム・ルクー(1870-1894):無言のシャンソネット/忘れられたワルツ
  リリ・ブーランジェ(1893-1918):古い庭から/明るい庭から/行列

 ミシェル・ベルナール(朗読;*) ジョアン・パウロ・サントス(P;+)
 録音:データ記載無し(2017年以前)。
 若くして亡くなった詩人と作曲家の作品を収めた2枚組アルバム。
 サビーヌ・シコー [Sabine Sicaud] はフランスの天才少女詩人。裕福な家に生まれ自然に恵まれた環境で6歳から詩を書き始め11歳にして詩壇の注目を集めたが、外傷により骨髄炎を患いその苦痛と苦悩を詩にしたためながら15歳の生涯を閉じた。朗読はフランスのシンガーソングラーター、ミシェル・ベルナール(1947年生まれ)。
 アントニオ・フラゴーゾはポルトガルの作曲家・ピアニスト。将来を嘱望されたが1918年に大流行したインフルエンザ〔スペイン風邪〕に感染し21歳で命を落とした。彼と夭折したフランスの3人の作曲家の小品を弾くのはポルトガルのピアニスト、ジョアン・パウロ・サントス(1959年生まれ)。
日本の印象子守歌と童謡
 島原地方の子守歌/赤い山青い山/泣くないよ/江戸の子守歌/五木の子守歌/出船/
 竹田の子守歌/赤とんぼ/ゆりかごの歌(*) /七つの子/小山の子兎/中国地方の子守歌
 おらのおんばこ/やまがなれども/いか採り舟の唄/浜辺の歌/荒城の月/おきゃがり音頭(器楽)

 中山明美(S) 日原史絵 (筝/三味線/唄)
 ヴェロニク・ピロン(尺八/笛/打楽器) Erika [恵利歌] (歌;*)
 録音:時期の記載無し、ステュディオ・コッペリア、パリ、フランス|日本語の歌詞と演奏者紹介がブックレットに記載されている。
 #当盤は廃盤になったか、権利問題の関係で日本に輸出不可となった可能性があります。入手できない場合はご容赦ください。
オーケストラル・ピアノ・ワークス 1879-1920 〜ピアノ用に編曲された管弦楽作品集
 ボロディン(1833-1887)/イヴ・アンリ(1959-)編曲:
  歌劇「イーゴリ公」〜ポロヴェツ人〔だったん人〕の踊り
 ドビュッシー(1862-1918)/
  レオナルド・ボーウィック(1868-1925)編曲:牧神の午後への前奏曲
 デュカ(1865-1935)/イヴ・アンリ編曲:魔法使いの弟子
 ラヴェル(1875-1937)/イヴ・アンリ編曲:亡き王女のためのパヴァーヌ/ラ・ヴァルス
 ストラヴィンスキー(1882-1971):「ペトルーシュカ」からの3つの楽章
  イヴ・アンリ(P)
 フランスとロシアの管弦楽名曲をピアノ独奏用に編曲した版で構成されたプログラム。イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。1995年から2010年までノアン音楽祭(フランス)芸術監督を務め、2011年には同総裁に任命されノアン・ショパン音楽祭に改称。
コレスポンダンス ショパン、スクリャービン、ラヴェルのピアノ曲と詩の朗読
 ハインリヒ・ハイネ(1797-1856):ショパンの肖像(*)
 ショパン(1810-1849):マズルカ ト短調 Op.67 No.2
 スクリャービン(1872-1915):マズルカ ト短調 Op.3 No.3
 スクリャービン:ショパンの肖像(*)
 ショパン:マズルカ ホ短調 Op.17 No.2
 スクリャービン:練習曲 嬰ヘ短調 Op.8 No.2
 スクリャービン:「アクト・プレアラブル」〜詩(*)
 スクリャービン:練習曲 ホ長調 Op.8 No.5
 ショパン:マズルカ ハ長調 Op.68 No.1 /マズルカ 変ニ長調 Op.30 No.3
 スクリャービン:「アクト・プレアラブル」〜詩(*)
 スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 Op.42 No.5
 ショパン:マズルカ ヘ短調 Op.68 No.4
 スクリャービン:マズルカ ホ短調 Op.3 No.7
 スクリャービン:「アクト・プレアラブル」〜 詩(*)
 スクリャービン:ポロネーズ 変ロ短調 Op.21
 アロイジウス・ベルトラン(1807-1841):オンディーヌ(*)
 ラヴェル(1875-1937):夜のガスパール〜オンディーヌ
 アロイジウス・ベルトラン:絞首台(*) / ラヴェル:夜のガスパール〜絞首台
 アロイジウス・ベルトラン:スカルボ(*) / ラヴェル:夜のガスパール〜スカルボ
  コリンヌ・クロスカ(P;*以外) ブリジット・フォッセー(朗読;*)
 録音:2014年10月、2015年6月、フレデリク・ショパン・スタジオ、アンドル、フランス。
 アロイジウス・ベルトランの詩集を題材にラヴェルが作曲した「夜のガスパール」にインスピレーションを得たコリンヌ・クロスカ(ポーランド・イタリア系フランスのピアニスト)が発案し、同国の名女優ブリジット・フォッセー(映画「禁じられた遊び」のポーレット役でデビュー)との出会いによって実現した、詩の朗読(フランス語)とピアノ演奏によるプログラム。アルバム・タイトルの「コレスポンダンス」は対応、交信、符合、調和、等の意味を持つ言葉。
フィリップ・ルルー(1959-):打楽器作品集
 打楽器六重奏のための「 De l'iteration 」/
 打楽器三重奏のための「 Les uns 」/
 打楽器六重奏のための「 De la vitesse 」
アンサンブル・シクストルム
[打楽器合奏]
S-231
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(2CD)
献辞〜ショパン、シューマン、リストをプレイエルとエラールのピリオド・ピアノで
 [CD 1] (*) シューマン(1810-1856):ショパンの夜想曲による変奏曲
       ショパン(1810-1849):バラード第2番 ヘ長調 Op.38
       シューマン:クライスレリアーナ Op.16
 [CD 2] (+) シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
       リスト(1811-1886):ソナタ ロ短調 S.178 /
       詩的で宗教的な調べ S.173 〜葬送曲(第7番)
 イヴ・アンリ(P)
 録音:2010年4月-5月、フレデリック・ショパン・スタジオ、アンドル、フランス。使用楽器:1837年、プレイエル製(*) / 1845年、エラール製(+)。
 シューマンを軸に、彼が高く評価したショパン、互いに高く評価しながら対立することもあったリストの作品で構成されたプログラム。イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。前作「ショパン、パリでの最後の演奏会 1848年2月16日」(S-226) に続きピリオド楽器を演奏している。
小さなこと、いろいろ チェロとピアノのための音楽
 フォーレ(1845-1924)/パブロ・カザルス(1876-1973)編曲:
  シシリエンヌ Op.78 (1898) /子守歌 Op.16 (1879) /
  悲歌 Op.24 (1880) /夢のあとに(1865頃)
 ドビュッシー(1862-1918):チェロ・ソナタ(1915)
 マスネ(1842-1912)/ジュール・デルサール(1844-1900)編曲:タイスの瞑想曲(1894)
 ファリャ(1876-1946)/
  モーリス・マレシャル(1892-1964)編曲:スペイン民謡組曲(1914/1925)
 ガスパル・カサド(1897-1966):愛の言葉(1926)
 ショーソン(1855-1899):小品 Op.39 (1897)
 ヤナーチェク(1854-1928):おとぎ話(1910-1924)
 アンドレ・カプレ(1878-1925)/ルイ・フルニエ編曲:
  ピアノ四手連弾のための5つの小品「小さなこと、いろいろ」(1925) 〜小さな子守歌
 ミシェル・ストロース(Vc) マリア・ベロウソヴァ(P)
 録音:2014年6月2日-4日、スタジオ・セクスタン、マラコフ、オー=ド=セーヌ県、フランス。
 チェロとピアノのためのオリジナル作品と歴史的名チェリストたちによる編曲作品を収録。ミシェル・ストロースは1951年フランスのパリに生まれたチェロ奏者。パリ音楽院でポール・トルトゥリエおよびモーリス・ジャンドロンに、イェール大学(アメリカ合衆国)でアルド・パリゾに師事。1980年フランス放送(新)po. 首席奏者に就任。1987年以来2015年現在パリ音楽院教授。演奏家としては主に現代音楽の分野で高名なストロースがクラシカル・ピースを弾いたこのアルバム、チェロ・ファンならば聴き逃せない。
フィリップ・ルルー(1959-):
 音楽とは何か?(7人の独唱者、2人の器楽奏者とエレクトロニクスのための)(2014)
 ラシド・サフィル指揮ソリスト XXI
  [ラファエル・ケネディ、マリー・アルベール(S) ルシール・リシャルド(Ms) ヴァンサン・ブーショ、
   ローラン・ダヴィド(T) ジャン=クリストフ・ジャック(Br) マルク・ビュネル(B)
   カロリーヌ・ドリューム(G/リュート) ヴァレリー・デュラック(Vc/ヴィエール)]
 録音:2014年10月6日-9日、エスパス・ド・プロジェクション、IRCAM 、パリ、フランス。
S-226
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(2CD)
ショパン、パリでの最後の演奏会 1848年2月16日
 [CD 1]
  モーツァルト(1756-1791):ピアノ三重奏曲 ホ長調 K.542 (**/#)
  ベッリーニ(1801-1835):
   歌劇「カプレーティとモンテッキ」〜ついに私は喜びの衣裳を身につけ
  ショパン(1810-1846):夜想曲 変ホ長調 Op.55 No.2 /舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 /
  モーツァルト:歌劇「魔笛」K.620 から 愛の喜びは露と消え(*) /
  ショパン:練習曲 変イ長調 Op.25 No.1 /練習曲 変ト長調 Op.10 No.5 /
       子守歌 変ニ長調 Op.57
 [CD 2]
  ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 (#)
  マイアベーア(1791-1864):歌劇「悪魔ロベール」〜新作アリア(+)
  ショパン:前奏曲 ト短調 Op.28 No.6 /前奏曲 変ロ短調 Op.28 No.16 /
       前奏曲 変イ長調 Op.28 No.17 /マズルカ ロ長調 Op.63 No.1 /
       マズルカ ヘ短調 Op.63 No.2 /マズルカ 嬰ハ短調 Op.63 No.3 /
       ワルツ 嬰ハ短調 Op.64 No.2 /ワルツ 変ニ長調 Op.64 No.1
 イヴ・アンリ(P) ジュリー・フックス(S;*) グザヴィエ・ル・マレシャル(T;+)
 ジル・アンリ(Vn;**) アドリアン・フラッス・ソンベ(Vc;#)
 録音:2010年11月29日-30日、12月1日-2日、ショーメ宝石店の大広間、ヴァンドーム、パリ、フランス。使用楽器:1836-1837年、プレイエル製、 No.5612 (1999年、修復後初公開演奏)。
 ショパンのパリにおける最後の公開演奏となった、1848年2月16日、サル・プレイエルにおける演奏会のプログラムを再現した興味深い企画(ただしソプラノの2つのアリアはプログラム上「作曲者不詳」となっていたとのこと)。当日の演奏者はアントーニア・モリーナ・デ・メンディ(Ms)、イポリット・ロジェ(T)、ジャン=デルファン・アラール(Vn;1815-1888)、オーギュスト・フランショーム(Vc;1808-1884)、そしてショパン(P)。
 イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2015)に師事したフランスのピアニスト。1995年から2010年までノアン音楽祭(フランス)芸術監督を務め、2011年には同総裁に任命されノアン・ショパン音楽祭に改称。録音に使用されたピアノはクロワシー・シュール・セーヌ(フランス)のシャノリエ城の廊下に放置され市当局のお荷物となっていたところを、イヴ・アンリたちが1995年に引き取り修復した物。録音はパリの有名な高級宝石店ショーメ(Chaumet)の大広間で行われた。
 120ページのブックレット(歌詞および訳は無記載)はフランス語・英語・ポーランド語・日本語表記。日本語の活字体に一部違和感がありますが、ご了承下さい。
S-224
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(2CD)
ジルベール・アミ(1936-):ロンシャンのためのリタニア
 (2人の詠唱者、声楽アンサンブル、弦楽四重奏と打楽器のための)(2005)
  ドミニク・ヴェラール、エマニュエル・ヴィルストルキー(詠唱)
  ソリスト XXI(声楽アンサンブル) パリSQ
  アベル・ビラール(Perc) ラシド・サフィル指揮
 録音:2013年5月14日-17日、聖マルセル教会、パリ、フランス。
 ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計したフランスのロンシャンの礼拝堂(ノートルダム・デュ・オー礼拝堂)のために書かれた作品。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番のアダージョ楽章を伴うユニークな教会音楽。
スライド・ショー〜チャールズ・アイヴズ(1874-1954):歌曲集
 Ann Street / On the Counter / Grantchester / Memories / Chanson de Florian /
 The Maple Leaves / Ilmenau / Harpalus / Rosamunde / The Side Show /
 The Old Mother / Hymn / The World's Wanderers / The Childrens' Hour
 The Cage / The Housatonic /春の歌/ 1, 2, 3 / Religion / Qu'il M'irait Bien /
 Remembrance / Mirage / Evening / Slugging a Vampire / Disclosure / Walt Whitman /
 At the River /Élégie / A Scotch Lullaby / In The Mornin' / Serenity /
 The Greatest Man /子守歌/ A Night Song / Like a Sick Eagle / The One Way

  レイアン・デュピュイ(S) アントワーヌ・パロック(P)
 録音:2002年、聖マルセル教会、パリ5区、フランス。
 レイアン・デュピュイはパリを本拠に活躍するカナダ出身のソプラノ。20世紀音楽・現代音楽を得意としている。
コンコード〜チャールズ・アイヴズ(1874-1954):ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第1番(1902-1909) /ピアノ・ソナタ第2番「コンコード」(1909-1915)
  フィリップ・ケレル(P)
 録音:2002年6月、2005年5月、聖マルセル教会、パリ5区、フランス。
 フィリップ・ケレル(1959年生まれ)はパリ音楽院でレイモン・トルアール(1916-2008)に師事したフランスのピアニスト。作曲家クロード・バリフ(1924-2004)との出会いにより20世紀音楽を探究。中でもアイヴズは彼が最も興味を引かれた作曲家とのこと。
イヴ・アンリ〜リスト・リサイタル
 リスト(1811-1886):
  巡礼の年第2年「イタリア」 S.161 (1837-58) から
   〔ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」(第7番)/ペトラルカのソネット第47番(第4番)〕/

  巡礼の年第1年「スイス」S.160 (1848-55) 〜オーベルマンの谷(第6番)/
  巡礼の年第2年「イタリア」 S.161 〜ペトラルカのソネット第104番(第5番)/
  バラード第2番 ロ短調 S.171 (1853) /
  巡礼の年第2年「イタリア」S.161 〜ペトラルカのソネット第123番(第6番)
 イヴ・アンリ(P)
 録音:2010年7月27日-29日、サン=マルセル教会、パリ、フランス|使用楽器:ベヒシュタイン D182 。
ショパン、スケルツォの周辺〜ショパン(1810-1846):ピアノ作品集
 スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20 (1831-1832) /マズルカ イ短調 Op.17 No.4 (1832) /
 「ポーランドの歌」 Op.74 〜悲しみの川 嬰ヘ短調(第3番)(1831) (*) /
 スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31 (1837) /マズルカ ホ短調 Op.33 No.4 (1837) /
 ヘクサメロン(1837) /スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39 (1839) /
 マズルカ 嬰ハ短調 Op.41 No.1 (1839) /スケルツォ第4番 ホ短調 Op.54 (1842) /
 「ポーランドの歌」 Op.74 〜二人の死 ニ短調(第11番)(1845) (*) /
 英雄ポロネーズ 変イ長調 Op.54 (1842)
  グザヴィエ・ル・マレシャル(T;*) コリンヌ・クロスカ(P)
 録音:2007、2009年、聖マルセル教会、パリ5区、フランス。
クラウス・フーバー(1924-):
 7人の歌手と7人の器楽奏者のための「憐みを人々に − 不法の富
  [Miserere hominibus - Mammona Inquitatis] 」 (2005-07) /
 4人の歌手、リュートと2つのヴィエールのための
  「アニュス・デイとレコルダツィオーネ − ヨハネス・オケゲムへのオマージュ
    [Agnus Dei cum Recordatione - Hommage à Johannes Ockeghem] 」(1990-91)
 ラシド・サフィル指揮レ・ジュヌ・ソリステ(声楽&器楽アンサンブル)
 録音:2008年2月17日-18日、ノートル=ダム・デュ・リバン教会、パリ、フランス。
天使たち〜ジョナサン・ハーヴィー(1939-2012):合唱作品集
 天使たち [The Angels] /ミサ・ブレヴィス [Missa brevis] 〔 Kyrie / Gloria / Sanctus / Agnus Dei 〕/
 Marahi / How could the soul take flight /安息日が過ぎて [Dum transisset Sabbatum] /
 合唱とヴァイオリンのための「 Sweet / Winterhart 」(*)
  ノエミ・シンドラー(Vn;*)
  ラシド・サフィル指揮レ・ジュヌ・ソリステ(声楽アンサンブル)
 録音:2005年12月5日-7日、IRCAM 、ポンピドゥー・センター、パリ、フランス。
クラウス・フーバー:ジェズアルドのレスポンソリウムのための聖と俗の哀歌
 クラウス・フーバー(1924-):
  男声四重唱、バセットホルンとテオルボのための「 Exaudi vocem meam 」(1996) /
  六重唱、バセットホルンとテオルボのための第1のレクツィオ
   「 De lamentationes Hieremiae... 」(1993/96)
 カルロ・ジェズアルド(1566-1613):
  聖金曜日のためのレスポンソリウム、 I, 3 「 Vinea mea electa 」
 クラウス・フーバー:六重唱、バセットホルンとテオルボのための
            第2のレクツィオ「 Lamed - Les enfants... 」(1996)
 カルロ・ジェズアルド:
  聖金曜日のためのレスポンソリウム、 II, 2 「 Tenebrae factae sunt 」
 クラウス・フーバー: Semitas meas subvertit
  (第3のレクツィオ;六重唱、バスクラリネットとギター;1996/1997)
 カルロ・ジェズアルド:
  聖金曜日のためのレスポンソリウム、 III, 3 「 Caligaverunt oculi mei 」
 クラウス・フーバー:六重唱のための「 Benedictus 」(1997)
  ラシド・サフィル指揮レ・ジュヌ・ソリステ[声楽アンサンブル]
 録音:1998年8月11日-14日、IRCAM 、ポンピドゥー・センター、パリ、フランス。
 #ディスクと外装に、レーベル名や品番がない(あるいは異なる物が表示されている)ロットがある模様です。どの形態のアイテムが入荷するか判りませんので、ご了承の程お願い致します。
イヴ、ヴィーナス、ディアーヌ、その他
 レジス・カンポ(1968-):無伴奏混声七重唱のための
  「女体のブラゾン [Les blasons du corps féminin]
 パトリック・ビュルガン(1960-):7人の独唱者のためのヒステリック・ミステリー
  「生来の喜び [Le plaisir originel] 」(エドモン・アロクールの詩「エデン」による)
 ラシド・サフィル指揮レ・ジュヌ・ソリステ(声楽アンサンブル)
 録音:2004年6月15、17日-18日、パリ、フランス。
ジャック・ルボティエ(1950-):
  若い観客のための歌劇「 L'indien des neiges 」(2001)
 エリック・トレモリエール(T) フランシス・ムニエ合唱指揮リヨン・オペラ児童cho.
 クリストフ・ベルノラン指揮チェロ八重奏団
 録音:2002年6月17日-18日、リヨン・オペラ、リヨン、フランス。
マルク=アンドレ・ダルバヴィ(1961-):室内楽作品集
 パリンプセスト [Palimpseste]
   (フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための) (2002/04) /
 トリオ [Trio](ヴァイオリン、ホルンとピアノのための) (2004) /
 タクトゥス [Tactus](クラリネット、ファゴット、ホルン、ピアノと弦楽五重奏のための) (1996) /
 壊れた時間に先立って [In advance of the brocken time]
   (フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための) (1994)

 アンサンブル・イティネレール
 録音:2005年1月、ラジオ・フランス・スタジオ103、パリ、フランス。
ベルナール・カヴァナ(1951-):若い観客のための歌劇「ラファエル、戻れ!・・・」
  (5人の歌手と3つの楽器のための)(2000)
 ティエリ・グレゴワール(CT) ヴァンサン・ビリエ、ローラン・ブルドー(Br)
 オリヴィエ・デュメー(T) パトリシア・ゴンザレス(S)
 サミュエル・ギャニュロン(朗読) ノエミ・シンドラー(Vn)
 クリストフ・ロワ(Vc) パスカル・コンテ(アコーディオン)
 録音:2000年12月、ジュヌヴィリエ、フランス。
カロル・シマノフスキ(1882-1937):ピアノ作品集
 9つの前奏曲 Op.1 (1899-1900)(*) /
 変奏曲 変ロ短調 Op.3 (1901-1903) (*) /4つの練習曲 Op.4 (1906) (+) /
 ポーランド民謡の主題による変奏曲 ロ短調 Op.10 (1900-1904) (+)
  コリンヌ・クロスカ(P)
 録音:2001年4月10日、13日、受胎告知教会、パリ16区(*) /2002年7月6日-8日、聖マルセル教会、パリ5区(+)、すべてフランス。
 コリンヌ・クロスカはポーランド人の父とイタリア人の母の間に生まれたフランスのピアニスト。ブザンソン国立地方音楽院を2年で首席修了し22歳の若さで同院教授に就任。1986年ヴィオッティ国際音楽コンクール入賞。
S-202
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【注目盤】
アルド・チッコリーニ〜ヤナーチェク・アルバム
 ヤナーチェク(1854-1928):
  霧の中で JW. VIII-22 (1912以前) /
  ピアノ・ソナタ 変ホ短調「1905年10月1日、街頭にて」JW. VIII-19 (1905) /
  草陰の小道で JW. VIII-17(第1集:1901-1908 /第2集:1911) /
  追憶に JW. VIII-9 (1886頃) /
  主題と変奏(ズデンカ変奏曲)JW. VIII-6 (1880)
 アルド・チッコリーニ(P)
 録音:1999年3月、ル・タンプル、コルタンベール通り(、おそらくパリ)/初出:2001年/当盤発売:2006年/再プレス:2015年。日本国内へは未案内だった録音。
 2015年2月1日に89歳で亡くなったアルド・チッコリーニが録音した唯一?のヤナーチェク:ピアノ作品集が復活。この録音は2001年に Abeille Musique レーベルから発売され2006年に当レーベルから再発売されたが、いずれも少量・短期間の供給にとどまった模様で、日本のファンの手元に充分に届いたとは言えない状況だった。
 #今回はチッコリーニを追悼する意味を込めての再々発売と推測されますが、やはり早々の完売・再生産未定のおそれがあると言わざるを得ません。なるべくお早目のオーダーをお願い致します。
ベルナール・カヴァナ(1951-):
 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲(*) /
 3つの残酷な歌(ソプラノと管弦楽のための) (+)
ノエミ・シンドラー(Vn;*)
ラヤンヌ・デュピュイ(S;+)
ユーベル・スダーン指揮
フランス国立ロワールo.
 録音:2000年10月6日-7日、国際会議場大ホール、ナント、フランス。
 ベルナール・カヴァナはアンリ・デュティユー、ジョルジュ・アペルギス他に師事したフランスの作曲家。「3つの残酷な歌」は谷崎潤一郎の小説「鍵」から台本を書き起こした歌劇「淫らな告白 [La Confession impudique] 」 (1986/88、1990/92) の一部に手を加えコンサート歌曲とした物。
超絶 [Transcendence] 〜ジャン・ミュレール
 リスト(1811-1886)/ブゾーニ(1866-1924)編曲/
  ヴラディーミル・ホロヴィッツ(1903-1989)編曲:メフィスト・ワルツ第1番 S.514
 リスト:超絶技巧練習曲 S.139
  ジャン・ミュレール(P)
 録音:2013年7月5日-8日、フィルハーモニー・ルクセンブルク、ルクセンブルク|本体記載レーベル: JCH Productions (Luxembourg) 。
 ジャン・ミュレールは1979年ルクセンブルクに生まれ、6歳にしてルクセンブルク音楽院で最初のレッスンを受け、一年後にはルクセンブルの作曲家の新作初演でデビューするという天才児ぶりを発揮。テオフィルス・ビツィス(ラトヴィアのリガ音楽院)、エフゲニー・モギレフスキー、ゲルハルト・オピッツ、ユージン・インジック、ミヒャエル・シェーファーに師事。1994年以来12の国際コンクールで優勝。ルクセンブルクを代表するピアニストとして活躍している。
SYRINX 1CDあたり\5500(税抜\5000)
モーツァルト時代のグラスハーモニカ音楽
 モーツァルト(1756-1791):アダージョとロンド ハ短調 K.617 /アダージョ ハ長調
 J.G.ナウマン(1741-1801):二重奏 ト長調
 J.A.シュミットバウアー(1718-1809):グラスハーモニカのためのロンド
 J.K.ヴァンハル(1739-1813):フルートとグラス・ハーモニカのための変奏曲
 J.A.P.シュルツ(1747-1800):グラス・ハーモニカのためのラルゴ
 J.F.ライヒェルト(1752-1814):ロンド 変ホ長調
 ハイドン(1732-1809):グラスハーモニカのためのメヌエット
 ベートーヴェン:グラスハーモニカと声楽のためのメロドラマ
  デニス・ジェイムズ(グラスハーモニカ) マルク・グローウェルズ(Fl)
  ヨリス・ヴァン・デン・ハウヴェ(Ob) ザルツブルク・ゾリステン
ピアソラ...シャンカール
 アストル・ピアソラ:ナイトクラブ・1960 / アルベルト・ヒナステラ:カンシオン
 エイトール・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番
 バルトーク:ハンガリー民謡集より / ラヴィ・シャンカール:魅惑の朝 /他
  マルク・グローウェルズ(Fl) イヴ・ストームス(G)
  フランク・ミキエルス(打楽器) サンディプ・バッタチャーリャ(タブラ)
シューベルト:フルートのための音楽
 「しぼめる花」による変奏曲 ホ短調 D.802 /
 フルート、ギター、ヴィオラとチェロのための四重奏曲 ト長調 D.96
  マルク・グローウェルズ(Fl) ダニエル・ブルメンタール(P) イヴ・ストローム(G)
  イヴィエッタ・マティゾン(Va) マルク・ドルヴィンスキー(Vc)
パウル・ヒンデミット(1895-1963):フルートのための音楽
 ソナタ/フルートとピアノのためのエコー/5つの管楽器のための室内音楽 Op.24 No.2 /
 2つのフルートのためのカノン風ソナチネ Op.31 No.3/無伴奏フルートのための8つの小品/
 メゾソプラノ、フルートと弦楽四重奏のための歌曲集「若い乙女」Op.23 No.2

  マルク・グローウェルズ(Fl) 共演者たち
CSR-99101
廃盤
ルネ・デフォセス〔ドゥフォセ〕(1905-1988):
 弦楽合奏のための「ロマンティックな詩」(1935) (*) /
 フルートとピアノのための「アダージョとスケルツォ」(1941) (#) /
 4つの歌曲(1928-1938) (+) /
 ヴァイオリンとピアノのための「上手な村のヴァイオリン弾き」(1930) (**) /
 ピアノのための「わたしの人形のカプリス」(1950) (##) /
 ヴァイオリンとピアノのための「小さな盗み」(1981) (**) /
 カリヨン、あるいはピアノのための「古い様式による小組曲」(1956) (##) /
 歌曲「朝寝坊」(1966) (+) /弦楽とテープのための「ミニ・シンフォニー」(1967) (*)
  パトリック・バトン指揮ワロン王立室内o.(*) マルク・グローウェルス(Fl;#)
  菊地洋子(P;*以外) アマリリス・グレゴワール(S;+) フィリップ・コック(Vn;**)
マティウ=アンドレ・ライヒェルト(1830-1880):
 メランコリックな幻想曲 Op.1 /序奏、変奏曲とハバネラによる「幻影」Op.7 /
 サロンのためのポルカ「敏感な女」Op.8 /夢 Op.17 /他
 マルク・グローウェルズ(Fl) ダリア・ウジェル(P)
 ソフィー・ハリンク(Hp) ロナルド・ヴァン・スピーンドンク(Cl)
 レオ・ウォルテンス(Tp) ジャン=フランシス・シャンベルラム指揮ワロン王立室内o.
フランク/マルク・グローウェルズ編曲:
 フルート・ソナタ(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
ギヨーム・ルクー(1870-1894):フルート・ソナタ ト長調
  マルク・グローウェルズ(Fl) ステファヌ・デ・メイ(P)
MG-002
廃盤
モーツァルト
 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 (*) /
 グラスハーモニカ、フルート、オーボエ、
  ヴィオラとチェロのためのアダージョとロンド K.617 (#) /
 オーボエ四重奏曲 ニ長調 K.370 (+) /フルート四重奏曲 ニ長調 K.285 (**)
  マルク・グローウェルス(Fl;+以外)
  ヤック・マルティン・ヘントラー指揮ユーロピアン・ソロイスツ(*)
  スザンナ・ミルドニアン(Hp;*) デニス・ジェイムズ(グラスハーモニカ;#)
  ヨリス・ファン・デン・ハウヴェ(Ob;#/+)
  ブリュッセル・ヴィルトゥオージ団員(#/**) ザルツブルク・ソロイスツ(+)


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