CANTATE | ||
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672): 宗教的合唱曲集(ガイストリヒェ・コアムジーク) SWV.369-397 アンドレア・ガブリエーリ:天使は羊飼いたちに語った |
ヴィルヘルム・エーマン指揮 ヴェストフェリッシェ・カントライ | |
録音:1968-1970年、ヴェストファーレン。 ステレオLP時代のシュッツの権威であり、当時の東ドイツにおけるルドルフ・マウエルスベルガーと双璧を成していた観のある西ドイツの巨匠、ヴィルヘルム・エーマンによるシュッツの代表作の全曲録音。SWV.395のモデルとなったアンドレア・ガブリエリのラテン語のモテット「天使は羊飼いたちに語った」も収録した、当時としてはて画期的な録音であった。SWV番号の配列とは違った独自の順番もこだわりが見え、確信を持ったその演奏は、説得力において今だ現役といえる。 #裏面に "SWV.369-396" と表示されていますが、もちろん SWV.397 まで全曲収録されています。 | ||
ブルックナー:ミサ 第2番 ホ短調(第2稿;1882) | ヘルムート・リリング指揮 バッハ・コレギウム・ シュトゥットガルト木管合奏団 ゲヒンガー・カントライ シュトゥットガルト・ ゲデヒトニス教会フィグラルcho. シュパウダウアー・カントライ | |
録音:1966年3月。 | ||
クリスマスのモテット集 シュレーター:甘い喜びに スウェーリンク:今日キリストが生まれた ブラームス:救い主よ、天の扉を開きたまえ ブルッフ:クリスマスの歌/三人の王 レーガー:聖母さまの夢/待降節の歌/クリスマスの歌 カミンスキ:マリアは茨の森を通って行った プーランク:クリスマスのための4つのモテット コダーイ:来たれ、エマヌエル ラファエル: 船が来て接岸した/救い主よ、天の扉を開きたまえ/ マリアは茨の森を通って行った/ 一本のばらが芽吹いた/ 高い天から天使がやって来た/ ヨゼフ、愛するヨゼフ/さあ歌え、そして楽しめ ディストラー:生き生きと陽気に歌え |
フォルカー・ヘンプフリング指揮 ケルナー・カントライ | |
録音:1979年、1983年。 | ||
フーゴー・ディストラー(1908-1942): Der Jahreskreis (The Year's circle) Op.5 (1932-33;全25曲) |
アンネマリー・ テプラー=マリツィ(S) ローゼマリー・ カルルスドッティル= ラールス、 ハミー・ヘニング(Vn) ヘトヴィヒ・ ティールフェルダー (Va) アルノ・シェーンステット (Org) ヴィルヘルム・エーマン指揮 ヴェストファリア聖歌隊 | |
録音:1968年4月。おそらく当曲集全曲としては唯一の録音。 | ||
ハープ・ソロ曲集 トーマス、レニエ、ブリテン、オルウィン、 バッハ、D.スカルラッティ/他の作品 |
シルケ・アイヒホルン(Hp) | |
詩の朗読がたっぷりハープの間に挟まっている。 | ||
ラファエル(1903-1960):降臨節とクリスマスの歌 船が来て接岸した/救い主よ、天の扉を開きたまえ/ いざ来たりたまえ、異教徒の救い主/ マリアは茨の森を通って行った/ この日こそ喜び溢れ/一本のばらが芽吹いた/ 賛美を受けたまえ、イエス・キリストよ/ 私はあなたのまぶねの傍らに立つ/ ベツレヘムで一人の子供が/ヨゼフ、愛するヨゼフ/ 他(全21曲) |
マティアス・ユング指揮 ドレスデン・モテットcho. | |
録音:2003年。ラファエルはドイツの作曲家。 | ||
トランペット・アンサンブル名曲集 マイスター:トランペットの礼拝間曲の組曲 バッハ: 協奏曲 ニ長調 BWV.972/フーガ ト長調 BWV.577 ムレ:ファンファーレ組曲 ダカン:カッコウ ラモー:組曲 ハ長調 他 |
プファイファー・ トランペット・コンソート | |
録音:2002年7月。ディジパック仕様。 | ||
音楽礼拝〜アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684) ビーバー、ヴァレンティーニらの作品 | ||
アンドレアス・ホーファーは、ザルツブルク大聖堂の楽長を務めた人物。当時ザルツブルクの大聖堂はヨーロッパの音楽の殿堂的な存在だった。ホーファーの助手として、かの有名なビーバーも働いていたというから相当の大物だったことがうかがわれる。 | ||
テレマン:「音楽による礼拝」〜 第8番「怒りを鎮め、復讐を忘れよ」/ 第3番「汝らキリスト教徒よ、歓呼して喜べ」/ 第51番「抱き合え、汝らやさしき人々よ」/ 第62番「いと高きところより、天使たちの声が」/ 第68番「無上の喜び、大いなる歓び」 |
バルバラ・ シュリック(S) マンフレート・ハラス (リコーダー) リチャード・ グウィルト(Vn) ブライアン・ フランクリン (Gamb) サリー・フィルティーノ (Cemb) | |
MUSICAPHON | ||
モーツァルト:ピアノのための変奏曲全集 8つのピアノ変奏曲 ト長調 K.24(Anh.208)/ 7つのピアノ変奏曲 ニ長調 K.25/ 12のピアノ変奏曲 ハ長調 K.179(189a)/ 6つのピアノ変奏曲 ト長調 K.180(173c)/ 12の変奏曲 変ホ長調 K.354(299a)/ 12のピアノ変奏曲 ハ長調 K.265(300e)/ 8つの変奏曲 ヘ長調 K.352(374c)/ 6つの変奏曲 ヘ長調 K.398(416e)/ 9つのピアノ変奏曲 ハ長調 K.264(315d)/ 12の変奏曲 変ホ長調 K.353(300f)/ グルックの主題による10 の変奏曲 ト長調 K.455/ 12の変奏曲 変ロ長調 K.500/ 9つの変奏曲 ニ長調 K.573/ 8つの変奏曲 ヘ長調 K.613 |
ゲルハルト・プヒェルト(P) | |
録音:1973年。 名盤復活。熱心なモーツァルティアンが、モーツァルトの数ある作品の中でも特に愛好するジャンルの一つであるピアノのための変奏曲。天才モーツァルトのファンタジーが広がっていくのが楽しい。こうした曲は、個性の強い大家が弾くとどうしても色がついてしまうもので、むしろここでのプヒェルトのように、全く気負いのない素直な音楽の方がモーツァルトにあっているのではないかと思われる。モーツァルトの満面の笑みが浮かぶよう。 | ||
J.S.バッハ: カンタータ第205番「破れ、砕け、こぼて」 (鎮まれるエーオルス)BWV.205 |
エリーザベト・シュパイサー(S) マルガレーテ・ベンス(A) ヨーン・ファン・ケステレン(T) ヤコプ・シュテンプフリ(B) ヘルムート・リリング指揮 バッハ=コレギウム・シュトゥットガルト | |
J.S.バッハ: チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調BWV.1054 |
エディット・ ピヒト=アクセンフェルト(Cemb) ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮 ドイツ・バッハゾリスデン | |
録音:1966年5月&1967年5月。モダーン楽器使用。 おそらく初CD化となるLP時代の名演。日本でも馴染みの深いピヒト=アクセンフェルトの珍しい協奏曲録音が聴き物。 | ||
ブラームス: クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114 クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 |
ヨスト・ミヒャエルス(Cl) デトレフ・クラウス(P) クラウス・シュトルク(Vc) | |
録音:1963年7月。 | ||
ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b ワルツ集 Op.39/ シューマンの主題による変奏曲 Op.23 |
アルフォンス&アロイス・ コンタルスキー(P) | |
録音:1960年代中頃。 | ||
モーツァルト: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全集 第24番 ハ長調 K.296/第25番 ト長調 K.301/ 第26番 変ホ長調 K.302/第27番 ハ長調 K.303/ 第28番 ホ短調 K.304/第29番 イ長調 K.305/ 第30番 ニ長調 K.306/第32番 へ長調 K.376/ 第33番 ヘ長調 K.377/第34番 変ロ長調 K.378/ 第35番 ト長調 K.379/第36番 変ホ長調 K.380/ 第40番 変ロ長調 K.454/第41番 変ホ長調 K.481/ 第42番 イ長調 K.526/第43番 へ長調 K.547/ ピアノ・ソナタ第16番 変ロ長調 K.570 (ヴァイオリン・パート加筆版) ソナタ(断章)イ長調 K.402/同 ハ長調 K.404 「泉のほとりで」による6つの変奏曲 ト短調 K.360 |
デネス・シグモンティ(Vn) アンネリーゼ・ニッセン、 ジュジャ・ペレーニ(P) | |
通常「全集」と呼ばれる16曲に、ピアノ・ソナタに第三者がヴァイオリン・パートを付加した版、未完の断章、変奏曲を加えた充実した内容。 ヴァイオリニストのジグモンティはフランツ・リスト・アカデミーで学んだ後、さらに大御所カール・フレッシュと、艶やかな肉感的美音派ジーノ・フランチェスカッティに師事した。この二人から大きな影響を受けたジグモンティは、豊かな音色と確信に満ちたボーイングでモーツァルトの音楽に強靭な生命力を注ぎ込んでいる。ピアニストのニッセンは夫人で、息もぴったり。基本的にはピアノ主導であるこれらの作品における二つの楽器のバランスもさすがに絶妙。モーツァルト・ファン、ヴァイオリン・マニアなら聴き逃がせないアルバムだ。 | ||
メンデルスゾーン: 弦楽五重奏曲第1番 イ長調 Op.18 弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 Op.87 |
ホイトリングSQ ハインツ=オットー・ グラーフ(Va) | |
録音:1978年5月。 | ||
ウルリヒ・ライエンデッカー(1946-): ピアノ作品集 2台のピアノのためのソナタ/7つの小品/ ピアノ小品 I-IV /リチェルカール/13のバガテル |
ジミン・ オウ=ハヴェニート、 ライムント・ハヴェニート(P) | |
録音:1989年3月28日-29日、1990年1月27日、小ゼンデザール、ハノーヴァー北ドイツ放送局。 | ||
ヘルムート・ログル(1960-): チェロと室内オーケストラのための協奏曲 フリドリン・ダリンガー(1933-): チェロとアコーディオンのためのソナタ バルドウィン・ズルツァー(1932-): シェーナ・アフェットゥオーザ グンター・ヴァルデク(1953-):ミックスト・ダブル |
マルティン・ルンメル(Vc) アルフレート・メリヒャル (アコーディオン) クリストフ・エッグナー(P) エルラント・ フロイデントハラー指揮 アンサンブル・ララ | |
ルンメルはミュンヘンを拠点に活躍する30歳そこそこのチェリスト。 | ||
ジャン=アンリ・ダングルベール(1335-1691): クラヴサンのためのオリジナル作品全集 Vol.1 クラヴサン組曲[第1番/第3番/第4番] |
バルバラ・マリア・ ヴィリ(Cemb) | |
ジャン=アンリ・ダングルベール(1335-1691): クラヴサンのためのオリジナル作品全集 Vol.2 クラヴサン組曲[第2番/第5番]/ 組曲第1番、第3番、第4番からの異稿集 |
バルバラ・マリア・ ヴィリ(Cemb) | |
録音:1998年8月/他。 | ||
エルヴィン・シュールホル(1894-1942):交響曲第2番 ピアノ、フルートと弦楽合奏のための三重協奏曲 ミヒャエル・マウトナー(1956-):混合色 (ピアノ、アルト・サクソフォン、打楽器と弦楽合奏のための) |
エルンスト・タイス指揮 オーストリアco. エルヴィン・クラムバウアー(Fl) クレメンス・ツァイリンガー(P) ローター・ロルスドルファー (A-Sax) | |
クロムニェジーシュのシュメルツァー ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680): ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調/ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調/ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調/ スコルダトゥーラのヴァイオリンと 通奏低音のためのソナタ ニ長調/ バレエ「愚か者の病院」(抜粋) ハインリヒ・ドベル: ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 アウグスティヌス・ケルツィンガー: ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための アリア付きソナティーナ ゲオルグ・ムッファト:ソナタ ニ長調 |
ジョン・ホロウェイ(Vn) ヤープ・テル・リンデン(Gamb) ナイジェル・ノース(テオルボ/G) バルバラ・マリア・ヴィリ (Cemb/Org) | |
モラヴィアの古都クロムニェジーシュは、オロモウツ(オルミュッツ)司教カール・リヒテンシュタイン=カステルコルン(1664-1695)が作らせた城と庭園が世界遺産に登録された事で知られているが、もう一つ重要なのが300年に渡るリヒテンシュタイン家の音楽コレクション。このなかにはヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーの作品も多数含まれていることが判明している。 シュメルツァーは17世紀の半ばのドイツ語圏を代表するヴァイオリンの名手だった。このCDにはシュメルツァーの作品をはじめ、ドベル、ケルツィンガー、ムッファトと言った17世紀の作曲家の作品を収録。 ジョン・ホロウェイは1948年生まれのベテラン・バロック・ヴァイオリン奏者。ソリストとして活動する一方で1975年にレコール・ドルフェを結成、また1977年から1991年はタヴァナー・プレイヤーズの、1978年から1992年はロンドン・クラシカル・プレイヤーズのコンサートマスターを務めるなど、古楽運動の盛り上がりに大いに貢献した人物。現在はドレスデンの音楽高等学院の教授を務めている。テル・リンデン、ノースという強力共演陣も聴き所。 | ||
フェデリコ・ モレノ・トローバ(1891-19882): ギターのための作品集 7つのマドリッドの門/6つの性格的な小品集/ 7つのアルバムの小品集/ラ・マンチャの歌 |
マキシミリアン・ マンゴルト(G) | |
録音:2000年4月3日-5日。 | ||
カール・レーヴェ(1796-1869):弦楽四重奏曲全集 Vol.1 〔第1番 ト長調 Op.24 No.1 /第2番 ヘ長調 Op.24 No.2 〕 ハレンジアSQ [コルネリア・メッツ(Vn1) ダニエル・シュアード(Vn2) ペトラ・ベルナー(Va) トーマス・クナッペ(Vc)] | ||
録音:1997年11月1日-4日、St. Briccius, Halle-Trotha 、ハレ、ドイツ。発売:2001年。 | ||
カール・レーヴェ(1796-1869):弦楽四重奏曲全集 Vol.2(完結編) 〔第3番 変ロ長調 Op.24 No.3 /第4番 ハ短調 Op.26 〕 ハレンジアSQ [コルネリア・メッツ(Vn1) ダニエル・シュアード(Vn2) アンナ=マリア・ニグル(Va) トーマス・クナッペ(Vc)] | ||
録音:1996年?。発売:2002年。レーヴェの弦楽四重奏曲は全4曲で、このハレンジアSQ による全集は、少なくともCDフォーマットでは唯一の発売盤。 | ||
グラウン: オーボエ・ダモーレ、ヴァイオリンと 通奏低音のためのトリオ・ソナタ イ長調/ ホルン、オーボエ・ダモーレと 通奏低音のためのコンチェルト ニ長調/ ホルン、オーボエ・ダモーレと 通奏低音のためのコンチェルト/ オーボエ・ダモーレ、ホルンと ファゴットのためのトリオ ホ長調/ ヴァイオリン、ホルンと通奏低音のためのトリオ/ 二つのオーボエ、トランペットと ファゴットのための4声のコンチェルト/ オーボエ・ダモーレ、ホルンと ファゴットのためのトリオ |
アンサンブル・ コンチェルト・ロイヤル・ ケルン | |
録音:2002年。ピリオド楽器使用。 ヨハン・ゴットリープ(1698-1771)とカール・ハインリヒ(1703-1757)のグラウン兄弟の室内楽曲集。CDの解説では「楽譜にもGraunとあるだけでどちらが作曲したのか良く分からない」と記載されているが、 「ヴァイオリン奏者だったヨハン・ゴットリープの可能性の方が高いんじゃないでしょうか(弟は歌手で声楽作品で高名)」とは代理店の意見。優しさあふれる気持ちの良い演奏。 | ||
ロドリーゴ:歌曲集 | フランチェスカ・ヴォンドル(Ms) フロリアン・ブロック(B) クリストフ・デュリヒェン(Fl) ベルント・イッケルト(P) マティアス・ヤコブ(G) | |
ホアキン・ロドリーゴの歌曲の知名度は今ひとつだが、ギター同様親しみやすいものから、民族色が濃厚なもの、かなり近代っぽいものまで多様。歌曲の間に詩の朗読が挟まれている。 | ||
コンラート・ハンゼン、ベートーヴェンとブラームスを弾く ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(*) ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調(+) ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調(#) ブラームス: ピアノ四重奏曲第1番 ト短調(**) ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調(++) 間奏曲 ロ短調 Op.119 No.1 |
コンラート・ハンゼン(P) カール・ベーム指揮RIASso.(*) エーリヒ・レーン(Vn;**) エルンスト・ドペリッツ(Va;**) アルトゥール・トレスター(Vc;**) | |
録音:1952年4月10日(*)/1952年11月26日(#)/1953年5月22日(+)/1959年6月1日(**)/1960年7月18日(++)/1965年4月21日(##)、モノラル、放送用スタジオ録音主体。 日本ではフルトヴェングラーと共演したベートーヴェンの協奏曲の録音で知られているハンゼンだが、これはなかなか面白い。特に元BPOのコンサートマスター、レーンと共演した(**)がドイツ的な渋い名演。音質はまずまず良好。 | ||
ストラスフォーゲル:前奏曲/エレジーとロンド/ ヘンツェ:3つのテント/ ゲディーニ:コンチェルトの習作/ ファルカス:ソナタ/ レイエンデッカー:ヴェルソ・パルジファル/ ゲンズマー:ソナタ |
マキシミリアン・マンゴルト(G) | |
録音:2002年5月。 いずれも20世紀の半ば以降の作品だが、いたって聞きやすい。マンゴルトのギターはキリリと引き締まった清潔感があって、曲の香りを引き立たせている。 | ||
チェロとピアノのためのソナタ集 バーバー:チェロ・ソナタOp.6/ カーター:チェロ・ソナタ/ ブリッジ:チェロ・ソナタ/ ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調Op.65 |
ベッティーナ・ バルバラ・ベルチュ(Vc) マティアス・ウェーバー(P) | |
冬の日に聞くのも格別かと思われるどんよりとした曇天のような曲が4つだが、演奏しているベルチュ女史がまだ若くて結構美人というのが意外。 | ||
男声四重唱曲集 ブルッフ:朝のセレナーデ メンデルスゾーン: 狩人の別れ/陽気なさすらい人/セレナーデ/他 |
アトリウム・アンサンブル | |
ヴィクトール・ウルマン(1898-1944): ピアノ・ソナタ第6番Op.49/ ギデオン・クライン(1919-1945):ピアノ・ソナタ/ カレル・ベルマン(1919-1995):思い出 |
ヴォルフガンク・デベルライン(P) | |
録音:2002年4月。 この三人はいずれもユダヤ系で、ナチスによってテレジン収容所に収容されてしまった人たち。ウルマンとクラインはアウシュヴィッツで処刑されてしまった。ベルマンも処刑目前だったが、 運良くアメリカ軍に救われ命拾いし、戦後プラハに戻ってオペラ歌手として高名を博した。近年再評価の高まるヴィクトール・ウルマンのピアノ・ソナタがやはり素晴らしい曲。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37(ピアノ五重奏版) ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58(ピアノ五重奏版) |
ハイドルン・ホルトマン(P) コンチェルティーノ・ミュンヘン | |
古典派・初期ロマン派のピアノ協奏曲を室内楽編成で演奏したディスクがいろいろ出てきているが、ついにベートーヴェンの第3番と第4番も登場。ピアノと弦楽四重奏の編成による五重奏で編曲者は第3番が不詳、第4番がアレクサンダー・ペッシンガー。いずれもベートーヴェン同時代のもので、草稿はずっとベルリン国立図書館に所蔵されていた。ことに第4番は1807年のオリジナル版の初演と1808年の楽譜出版の間に行なわれた編曲で、ベートーヴェン自身が弾いたとされる独奏パート(やはり草稿まま残された)は現行版と異なる部分があるらしく、興味津々。両版とも録音はこれが世界初。ベートーヴェン・ファン必携の一枚。なお、ピアニストを国内代理店は「ホルツマン」としているが、誤り。 | ||
グリーグ: サクソフォン演奏による歌曲集「夏の夜」(全30曲) |
ハリー・ キンロス・ホワイト(Sax) エドワルド・ラシュトン(P) | |
録音:2002年5月。 グリークの歌曲をサクソフォンで演奏したもの。けだるくもあり、朝もやのようにさわやかでもある。 | ||
ジョン・ブロウ(1648/49-1708):鍵盤作品全集 オルガン曲(30曲)/チェンバロ曲(20曲) |
ジョゼフ・ペイン(Org、Cemb) | |
録音:2001年4、8月。ケンブリッジ大学マグダレン・カレッジのオルガンを使用。 | ||
ドヴォルザーク: ポロネーズ イ長調/森の静けさ Op.65 No.5/ スラヴ舞曲 ト短調/ロンド ト短調 Op.94 ヤナーチェク:おとぎ話 マルティヌー: 4つの夜想曲/ロッシーニの主題による変奏曲 |
マルティン・ルンメル(Vc) クリストフ・エッグナー(P) | |
録音:2001年4月。 | ||
ダヴィド・ポッパー(1843-1913): チェロのための練習曲全集 第2チェロの伴奏付きの 15のやさしい練習曲 Op.76 I(*)/ 10の中級者のための大練習曲 Op.76/ 上級チェロ奏者のための練習曲 Op.73(40曲) |
マルティン・ルンメル(Vc) ゼバスティアン・ ハルトゥング(Vc;*) | |
録音:2003-2004年。 チェロ学習者にはおなじみのポッパーの練習曲集。部分的には録音はたくさんあるものの、まさか初級から上級まで全65曲を録音するとは驚き。参考用の教材としてのみならず、鑑賞用としてもなかなかいける曲の数々。マルティン・ルンメルは今年30歳のドイツのチェリスト。膨大な録音を手抜きなくしっかり弾いている。 | ||
サクソフォン四重奏のための作品集 ドビュッシー/アンドレアス・ヒルナー編曲: 四重奏曲 ト短調 Op.10 ラヴェル/ゼバスティアン・ポットマイアー編曲: 亡き王女のためのパヴァーヌ フロラン・シュミット:サクソフォン四重奏曲 Op.102 |
リノス・サクソフォンQ | |
ドビュッシーの名作、弦楽四重奏曲をサクソフォンで演奏したら・・・これが実にピタリとあっていた。弦楽器のエッジの鋭さが抜け、輪郭の柔らかいまろやかさが引き立っている。印象派でもルノワールのような丸みのある絵に近い印象。亡き王女のためのパヴァーヌも負けず劣らず見事な雰囲気。一方オリジナル作品のシュミットの四重奏は、サクソフォンの甘さのみならず、優秀な技術面も駆使した高度な作品。 リノス・サクソフォン四重奏団は1985年に前身が発足、音楽院を卒業後に本格的な活動を始め、瞬く間に大きな評判を得た。サクソフォンというとフランスが本家だが、アンサンブルが見事にきまりつつ、四声体の動きが雄弁に音楽を表現しているのは、さすがカルテットの国ドイツならでは、と思わされる。 | ||
六人組によるチェロとピアノのための作品集 オネゲル:チェロとピアノのためのソナティネ プーランク:ピアノとチェロのためのソナティネ 六人組のアルバム; オーリク:前奏曲/デュレ:言葉のないロマンス/ オネゲル:サラバンド/ミヨー:マズルカ/ プーランク:ワルツ/タイユフェール:パストラル ミヨー:チェロとピアノのためのソナタ オネゲル:ピアノとチェロのためのソナタ |
ベッティーナ・ バーバラ・ベルチュ(Vc) マティアス・ウェーバー(P) | |
フランス音楽のいわゆる六人組、個性や作風は様々というよりはバラバラだが、やっぱり近代のパリの雰囲気は共通している。ミヨー、オネゲル、プーランクのチェロ・ソナタと、6人による連作ピアノ曲「6人組のアルバム」を収録したCD。 演奏者のベルチュとウェーバーはともにドイツの中堅。特にウェーバーの繊細な響きのコントロールがフランス近代ものの味を引き立てている。 | ||
カルロス・セイシャス(1704-1742): 鍵盤楽器のためのソナタ集(13曲) |
クリスティアン・ ブレンベック(Cemb) | |
2004年に生誕300年を迎えたポルトガルの作曲家セイシャス。38歳の若さで亡くなってしまったのと、没後のポルトガル大地震で楽譜が紛失したため、残された曲はどれも貴重。ドメニコ・スカルラッティの影響を感じさせつつ、より繊細な憂いのある、それでいてしゃれていて格好良いところもある音楽に、病み付きになってしまう人も少なくない。現時点点では収録曲目がわからないのが残念だが、セイシャス単独のチェンバロ集のCD自体まだ数えるしかないので、とにかく歓迎すべきことである。 クリスティアン・ブレンベックはチェリビダッケと共演したほどの腕を持つピアニストでると同時にチェンバリスト、オルガニストとしても活躍している。さすが、指の運動能力が極めて高いことがすぐに分かる演奏、トロトロとしたチェンバロが嫌いな人なら大喜びするシャッキリ感。 1746年のパリ、ブランシェ社製クラヴサンと、1700年頃のメルツドルフ工房製のドイツタイプのチェンバロを使いわけて演奏している。 | ||
ヴィルヘルム・ヒル(1836-1902):室内楽作品集 チェロとピアノのための2つのロマンス Op.22 / ヴィオラとピアノのための3つの小品 Op.18 / ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ホ短調 Op.20 / ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための四重奏曲〔ピアノ四重奏曲〕 変ホ長調 Op.44 クリスティーネ=マリア・ヘラー(Vn) マティアス・シェスル(Va) マルティン・ルンメル(Vc) ゲルダ・グッテンベルク(P) | ||
録音:2002年?。発売:2005年。初録音と記載されている。ヒルはヘッセン州のフルダに生まれ、ザールラント州のホンブルクで亡くなったドイツの作曲家・ピアニスト。1882年の新フランクフルト歌劇場オープニングに際して行われたオペラ作曲コンクールで2等となり、オペラを含む声楽、室内楽、ピアノ曲を中心に作品を残した。 | ||
オラフ・ベーア〜静かなる歌の祈り シューベルト: ミューズの子/恋人のそばに/ます/ 羊飼いの嘆きの歌/夕映えの中で/セレナード/ 夜曲/魔王/さすらい人の夜の歌 ウェーバー: 私は道端の小さなバラを見た/ 灼熱の恋(*)/時(*)/私にまどろみを(*) Über die Berge マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):別れ/歌 フェルディナント・ソル: モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 シュポア: 春の歌/はじめての口づけ/子守唄/ Getrennete Liebe/Beruhigugn Klagelied von den drei Rosen |
オラフ・ベーア(Br) ヤン・ザーチェク(G) | |
オラフ・ベーアといえば、ディースカウの後継者と称されることもある名高いバリトン。オペラの舞台での活躍が目立っているが、このたびギターとのデュオによるリートの登場。ギターをつとめるのは、プラハ出身のヤン・ザーチェク。展覧会の絵のギター版のリリースなど数多くの録音をもつ名手。ギター伴奏によるセレナードは思わず涙の絶品。魔王の伴奏も見事の一言である。ウェーバーの歌曲のいくつか(*)は、もともとギター伴奏のために書かれたもの。ジュリアーニは、ベートーヴェンとも交流のあったギターの名演奏家でもあった。きわめて自然にして流麗な音楽を聴かせる。気品とうまさをあわせもつ見事なバリトン、ギターの音色とあいまって、この上ない耳のごちそう的1枚となっている。 | ||
2つのチェロのための練習曲集 ジャン=ルイ・デュポール(1749-1819): チェロのための21の練習曲集(伴奏第2チェロを伴う) セバスティアン・レー〔セバスチャン・リー〕(1805-1887): チェロのための40のやさしい練習曲集(伴奏第2チェロを伴う) Op.70 マルティン・ルンメル(Vc) セバスティアン・ハルトゥング(第2Vc) | ||
録音:2005年/発売:2006年。共にパリで活躍した二人のチェロ奏者による練習曲集。おそらく共に世界初&唯一の全曲録音(共に、ヤーノシュ・シュタルケル独奏による学習者向けの抜粋録音有; PARNASSUS, PACD-97008 )。レーは当作品に限らず、作品が全曲録音された事自体初の可能性がある。 ジャン=ルイ・デュポールは、モーツァルトの変奏曲に主題が採られた事で知られる兄のジャン=ピエール・デュポール(1741-1818)と共に、当時ヨーロッパで名を馳せたフランスの名奏者。その作品は、チェロ協奏曲(MD+G, 943-15816)など、CD1枚分の録音が数枚ある上、小品も何曲か録音されているが、練習曲は他に録音されていないはず。なお、2台チェロ版は奏者の編曲である可能性有。 綴りを一見すると英語圏の人に見えてしまうためか、日本では一般に「セバスチャン・リー」と誤称されているレーは、音楽リスナーにはあまり縁がないが、ドイツ人でロンベルクの孫弟子にあたる。1837年から1843年まで「パリの大歌劇場」〔 „Grand Opéra“ in Paris /現在のパリ・オペラ座の歴代名称とは表記が異なり、関係があるのかどうかは不明〕 でソリストとして活躍、同時にパリ音楽院でチェロを教え、1845年には練習曲集「 Violoncello-Schule Op.30 」を出版(録音は無い模様)、1868年に故郷のハンブルクへ戻った。レーによる練習曲集は相当な巻数が出版されているが、他の Op.30 - Op.37 あたりの練習曲集と併せ、今日でも学習者に多く使われているようだ。なお、Op.70 の原題は "Vierzig leichte Etüden in der ersten Lage" 〔初級における40のやさしい練習曲集〕で、2台用の楽譜もベーレンライターから出版されてはいるものの、校訂者にこのCDの演奏者マルティン・ルンメルの名があり、元々は独奏用の練習曲と思われる。 共に編曲版である可能性はあるが、他に同種の全曲録音は存在しないため、学習者にとっては必携のアイテムとも言えるだろう。 | ||
マルティン・ルンメル〜ヴェーベルン&シューベルト ヴェーベルン(1883-1945) (*): チェロとピアノのための2つの小品(1899) / チェロとピアノのための3つの小品 Op.11 /チェロとピアノのためのソナタ(1914) シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 (#) マルティン・ルンメル(Vc;*/Vc2;#) クリストフ・エグナー(P;*) ブダペスト・アカデーミア SQ (#) [ソーフィア・ケールニェイ(Vn1) アントーニア・ボドー(Vn2) ラースロー・モーレー(Va) バーリント・マロート(Vc)] | ||
録音:2005年-2006年?。発売:2007年。 | ||
ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853): ピアノ三重奏曲集 [第7番 ニ短調 Op.20/ 第8番 ハ短調 Op.26] |
トリオ・バンベルク | |
オンスロウは、ベートーヴェンとほぼ同時代に生きたフランスの作曲家。貴族のたしなみとして狩猟を趣味とし、その際の事故で聴力を失った人物。歌劇をはじめ多岐にわたるジャンルに多くの作品をのこしているが、室内楽で特に高い評価を得ており、シューマンやメンデルスゾーンにも絶賛されたという。 | ||
まがりくねった小道〜 ヘンデル&ヴァイス:オーボエ・ソナタ集(全曲) ヘンデル:ソナタ [ヘ長調HWV363a/ハ短調HWV366/ 変ロ長調HWV357/ト短調HWV364] ヴァイス:ソナタ[変ホ長調/ト短調/変ロ長調] |
コンチェルト・ロイヤル・ケルン [カルラ・シュレーター(Ob) ライナー・ヨハンセン(Fg) ロベルト・ ニコライチェク(Vc) 蓮見 岳人(アーチリュート) トーマス・ ジノフチク(Cemb)] | |
録音:2006年。 ここに収められているヨーハン・シギスムント・ヴァイス(1690頃-1737)は、リュート曲作曲家として有名なシルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの弟にあたる。兄ヴァイスの陰にかくれて歴史に埋もれていた弟ヴァイスの作品が、瑞々しいアンサンブルを得て蘇った。ヘンデル作品もどれもシンプルながら聴かせる名演となっている。なお、蓮見 岳人氏の漢字を代理店は記載していないが、「 HASUMI YAMATO 」と検索しただけで、その公式ページ(http://yamatohasumi.de/)がすぐに発見できる。 | ||
ルイ・フェルディナンド・フォン・プロイセン (1772-1806):ピアノ四重奏曲 変ホ長調Op.5 メンデルスゾーン(1809-1847): ピアノ四重奏曲第2番 ヘ短調Op.2(1823年) |
ヴァレンティン・ピアノ四重奏団 [インカ・フォン・ プットカーメル(Vn) ウノ・ミナコ (宇野美奈子?; Va) ハンノ・クーンス(Vc) イザベル・シュペート・ ロツキー(P)] | |
ルイ・フェルディナンド・フォン・プロイセンは、バッハとも音楽的親交があったことで知られるフリードリヒ2世(フリードリヒ大王)の甥にあたる人物。どのような音楽教育を受けたかということについて詳細な資料は残されていないが、ロココを思わせる雰囲気も漂う美しい作品となっている。このプロイセンのピアノ四重奏曲の書き方は、後の作曲家たちの規範の一つとなったとされている。メンデルスゾーンのピアノ四重奏曲は、14歳の時に作曲されたものだがすでに信じられないような天才の輝きを見せている。 | ||
アカペラで聴くビートルズ「アビーロード」 カム・トゥゲザー/サムシング/ マックスウェールズ・シルヴァー・ハンマー/オー!ダーリン/ オクトパスズ・ガーデン/アイ・ウォント・ユー/ ヒア・カムズ・ザ・サン/ビコーズ/ ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー/ サン・キング/ミーン・ミスター・マスタード/ポリシーン・パン/ シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム/ ゴールデン・スランバーズ/ キャリー・ザット・ウエイト/ジ・エンド |
アトリウム・アンサンブル [セバスティアン・リップ、 フィリップ・ノイマン(T) マルティン・シューバッハ(Br) フランク・シュヴェムマー(B)] | |
ビートルズのアルバム中、最高の売り上げ(1,300万枚)を記録した「アビーロード」をベルリンを中心に活動しているア・カペラ男声四重唱団体が録音したもの。「ハー・マジェスティー」は収録されていない。 | ||
Romantische Serenaden ヨーゼフ・クロイツァー(1790-1840):トリオ Op.16 アントン・ディアベッリ(1781-1858): セレナータ・コンチェルタンテ Op.105 ヴェンツェスラフ・マティエガ(1773-1830): ノットゥルノ Op.21 |
トリオ・コントラステ [ステファニー・ハンブルガー(Fl) クリスティアン・オイラー(Va) マクシミリアン・マンゴールド(G)] | |
Tonight バーンスタイン:「ウェストサイド・ストーリー」 ハロルド・アーレン:「オズの魔法使い」〜「虹の彼方に」 フレデリック・ロー:「マイ・フェア・レディ」より ガーシュウィン:「ポーギーとベス」より |
リノス・サクソフォン四重奏団 [アンドレアス・ヒルナー(S-sax) マルティン・ヒルナー(A-sax) ローラント・リヒタース(T-sax) セバスティアン・ポットマイアー (Br-sax)] トルステン・ ブルームベルク(Perc) | |
「ウェストサイド」はSp-saxのヒルナー、「オズ」「マイ・フェア・レディ」はBr-saxのポットマイアーの編曲。ブルームベルクはケルン放送so.のティンパニー奏者。 | ||
詩的作品集〜リューベック・フィルハーモニー・ライヴ Vol.4 R.シュトラウス:ドン・ファン Op.20 (*) /ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら Op.28 (*) ストラヴィンスキー:春の祭典(#) ロマン・ブログリ=ザッヒャー指揮リューベックpo. | ||
録音:2007年7月8日-9日(*) /2008年6月8日-9日(#)、すべてリューベック音楽ホール。 リューベック・フィルは1897年創立。アーベントロート、フルトヴェングラーも第1次大戦前は指揮をしていた。 | ||
2台ピアノ版マーラー「復活」 マーラー(1860-1911)/ヘルマン・ベーン(1859-1927)編曲: 交響曲第2番 ハ短調「復活」(1888-1894/2台ピアノ版; 1895) ダニエラ・ベヒリー(S) イリス・フェアミリオン(A) クリスティアーネ・ベーン、マティアス・ヴェーバー(P) クラウス・バンツァー指揮ハルヴェステフーダー室内cho. | ||
『第1楽章の前身の「葬礼」が交響詩として作曲されたのが1888年のライプツィッヒ。その後、ハンブルク時代の1893年-1894年にかけて「葬礼」の改定と他の楽章の作曲がされた。声楽が入らない第3楽章までは1895年3月4日、ベルリンでマーラーにより初演。全曲は同年12月13日、ベルリンでマーラーによって初演された。フルスコアの出版の1897年に先立つ1895年にこの2台ピアノ版が、当時ワーグナー作品も2台ピアノ用に編曲していたヘルマン・ベーンによりなされ出版された。ベーンはハンブルク出身でラインベルガー、ブルックナーに学びマーラーのハンブルク時代の友人。この編曲はマーラーからも高く評価されブルックナーの7番も2台Pfに編曲している。クリスティアーネ・ベーンは編曲者の末裔。フェアミリオンはノリントン盤 (93-166) でも名唱を聴かせてくれております。ピアノ版のマーラー交響曲が実に興味深いのはワルター、ツェムリンスキーらによる編曲でも証明済みで、ここに新たに「復活」が声楽パート付きで発売されるのはマーラー・イヤーを寿ぐのにふさわしいものと申せましょう。』とのこと。 | ||
ファンタジー〜ヴィオラとピアノのための作品集 レベッカ・クラーク:ヴィオラ・ソナタ(1919) シューマン:幻想小曲集 Op.73 /おとぎ話の挿絵 Op.113 ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタOp.11 No.4 (1919) デュオ・ゼルハイム[コンスタンティン・ゼルハイム(Va) カタリナ・ゼルハイム(P)] | ||
シューマンの「幻想小曲集」のみ編曲だが、あとはヴィオラのオリジナル、さらにレベッカ・クラークとヒンデミットは自身がヴィオラ奏者だったこともあり、この楽器の秘義を知り尽くした書法が光る。クラークとヒンデミットのソナタはともに1919年に作曲されているが、前者は印象派風、後者はドイツ・ロマン派風で非常に美しく、またヴィオラならではのほの暗く甘い音色を味わえる。デュオ・ゼルハイムは、ヴィオラのコンスタンティン・ゼルハイムとピアノのカタリナ・ゼルハイムにより、兄妹ならではの息のあったアンサンブルを聴かせてくれる。コンスタンティン・ゼルハイムは1978年生まれ。フォルカー・ヴォルリッチュ、今井信子に師事し、ターティス・ヴィオラ・アンサンブルのメンバーとしても活躍するヴィオラ界のホープ。 | ||
オネゲル:交響曲全集 〔第1番(1930) /第2番(1941) /第3番「典礼風」(1845/6) / 第4番「バーゼルの喜び」(1946)/第5番「3つのレ」〕 |
ロマン・ブローリ=ザッハー指揮 リューベックpo. | |
スイスの指揮者ブローリ=ザッハーによる期待のオネゲル交響曲全集。1966年生まれ。長年ブラジルの指揮者ジョン・ネシュリングのアシスタントを務め、現在リューベック・フィルの音楽監督。オネゲル自身スイス人の両親から生まれているためぴったりのレパートリー。オネゲルの交響曲は親しみやすい第4番を除くとシリアスかつ重厚辛口で、フランスよりはドイツ的な印象を受ける。緊張感あふれる骨太な演奏で、オネゲル音楽の大きさ、深さを知らしめてくれる。 |