CR-1812 廃盤 |
ヴェルディ:「椿姫」のリハーサル | アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1831 廃盤 |
モーツァルト: 交響曲第35番「ハフナー」リハーサル |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1842 廃盤 |
ハイドン: 交響曲第31番/交響曲第98番/セレナード ヘ長調 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1861 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第1番/交響曲第4番/「フィデリオ」序曲 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1871 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第2番/交響曲第5番「運命」 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1884 廃盤 |
ロッシーニ:序曲集 | アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1885 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第7番/七重奏曲/「エグモント」序曲 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1886 廃盤 |
ロシア作品集 Vol.1 | アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1887 廃盤 |
ロシア作品集 Vol.2 | アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1888 廃盤 |
英国作品集 | アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1891 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」/「レオノーレ」序曲第1番/ 「レオノーレ」序曲第2番 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1892 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第6番「田園」/交響曲第8番 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1893 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱」/合唱幻想曲 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
CR-1896 (2CD) 廃盤 |
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」リハーサル | アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
録音:1949年3月23日。 | |||
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」
ヘレン・ウェルス(レオノーレ) ペーター・アンダース(フロレスタン) ヨーゼフ・メッテルニヒ(ドン・ピッツァロ) ゴットロープ・フリック(ロッコ) リザ・オットー(マルツェリーネ) カール・ヴァイザー(ヤキーノ) リュボミール・パンチェフ(ドン・フェルナンド)他 フェレンツ・フリッチャイ指揮スイス・ロマンドo. | |||
録音:1951年11月6日、ライヴ。 フリチャイの「フィデリオ」は1957年バイエルンとの名盤があるが、このスイス・ロマンドとの演奏では、従来の重厚な演奏ではなく明晰さが現れた怜悧な音楽性を見せている。 | |||
オッフェンバック:喜歌劇「ホフマン物語」(ドイツ語歌唱)
ルドルフ・ショック(ホフマン) ヴィルマ・リップ(オランビア) マルタ・メードル(ジュリエッタ) エルフリーデ・トレチェル(アントーニア)他 オイゲン・シェンケル指揮ケルン放送o.&cho. | |||
録音:1950年9月&10月、ケルン。 翌年からバイロイトで破竹の活躍をするマルタ・メードル、1940年代後半から50年代にかけてのウィーンの代表的な「夜の女王コロラトゥーラ」のヴィルマ・リップ、甘さと力強さで人気沸騰のルドルフ・ショックと役者の揃ったホフマン物語。数年前にTAHRAからオケ物発売があり、謎の指揮者と騒がれたシェンケル指揮による。 | |||
ドヴォルジャーク:歌劇「ルサルカ」(ドイツ語歌唱)
エルフリーデ・トレチェル(ルサルカ) ヘルムート・シンドラー(王子) ゴッドロープ・フリック(水の精)他 ヨーゼフ・カイルベルト指揮シュターツカペレ・ドレスデン、ドレスデン国立歌劇場cho. | |||
録音:1948年12月、ドレスデン。 日本にもおなじみのドイツの大指揮者カイルベルトは、テレフンケン時代に「新世界」の名演を残したようにドヴォルジャークとも相性は良い。その彼がドレスデン時代に「ルサルカ」の録音を残していたとはあまり知られていないだろう。ドイツ流のガッシリした中に爽やかなロマン色が香る優れもので、時々響きがブルックナーっぽくなる所がまた魅力。ツボの決め方も実に巧く、さすが数年後にはバイロイト音楽祭の牽引者になるだけのことはある。ドイツの放送局自慢のテープ録音をディスクに切ったものからの復刻のようで、ディスクの保存が良かったのか、時々ボコッとしたノイズが入る程度で年代としては驚異的に良い音質。 | |||
ロルツィング:喜歌劇「ウンディーネ」
トゥルーデ・アイッペルレ(ウンディーネ) クリスタ・ルートヴィヒ(ベルタルダ) カール・フリードリヒ(騎士フーゴ) フェルディナント・フランツ(キューレボルン) カール=アレクサンダー・ヘフナー指揮フランクフルト放送so.&cho. | |||
録音:1951年、フランクフルト。 ドイツでは知られているロルツィングの名作。若き日のクリスタ・ルートヴィヒが出演している。 | |||
プッチーニ:歌劇「トスカ」(ドイツ語歌唱)
カルラ・マルティニス(トスカ) ルドルフ・ショック(カヴァラドッシ) ヨゼフ・メッテルニヒ(スカルピア) ホルスト・ギュンター(アンジェロッティ) クルト・マルシュナー(スポレッタ) ベンノ・クシェ(堂守)他 ヴィルヘルム・シュヒター指揮ハンブルクNDRso.&cho. | |||
録音:1953年。同時期にWALHALLからWLCD-0020として発売される。以前EurodiscからLPで発売されたことがあるようだが、おそらく今回の2点が初CD化。 シュヒターはカラヤン&ベルリン・フィルの1957年来日公演に同行、その実力を買われて1959年から3年間NHK交響楽団の常任指揮者を務めた。カラヤンの眼鏡にかなった人だけあって、その就任後N響のレベルは大変に高まったが、その厳しさゆえ団員には嫌われたと言う。今回の「トスカ」でも、そんなシュヒターのドイツ人気質が現れたがっしりとした音楽が味わい深い。主役のマルティニスは、1950年代を中心にドイツ語圏でヴェルディやプッチーニのヒロインを歌い活躍した人だという。 | |||
モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」K.384
テレサ・シュティヒ=ランダル(S;コンスタンツェ) エミー・ローゼ(S;ブロントヒェン) ルドルフ・ショック(T;ベルモンテ) マレイ・ディッキー(T;ペドリッロ) テオドール・ショット(B;オスミン) マックス・エッカルト(語り;セリム) ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮NDRso.、ハンブルク国立歌劇場cho. | |||
録音:1954年10月19-20日。 1950年代にモーツァルト歌いとして一世を風靡したソプラノ、シュティヒ=ランダルがコンスタンツェ役と言うのが何よりうれしい。福島章恭氏のように、今日でも彼女のモーツァルトを愛でる人は少なくなく、加えてシュミット=イッセルシュテットとの共演は興味津々。その他の歌手もエミー・ローゼ、ルドルフ・ショック、マレー・ディッキーと、契約に縛られてベストキャストが組みづらい当時の商業用録音よりもむしろ豪華。台詞は役者が受け持っている。 | |||
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(ドイツ語歌唱)
シュザンヌ・ダンコ(フィオルディリージ) イラ・マラニウク(ドラベッラ) エディト・オラヴェツ(デスピーナ) ルドルフ・ショック(フェランド) ホルスト・ギュンター(グリエルモ) ベンノ・クシェ(アルフォンソ) ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ハンブルクNDRso.&cho. | |||
録音:1953年、ハンブルク。初出音源。WALHALLからも同時期に登場が予定されている(WLCD-0033)。 モーツァルトを得意としながらもその録音は意外と少ないシュミット=イッセルシュテット。その歌劇の録音はさらに少なく、当曲もこれが彼の初音盤レパートリー。キャストもこれまた強力で、ベルギーの名花ダンコ、当時絶頂期のショック、芸達者なクシェと役者揃い。これまた必聴の音源と言えるだろう。 | |||
ビゼー:歌劇「カルメン」(ドイツ語歌唱)
ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ(Ms;カルメン) ルドルフ・ショック(T;ホセ) エリーザベト・グリュンマー(S;ミカエラ) ジェイムズ・ピース(Br;エスカミーリオ)他 オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送so.&cho. | |||
録音:1954年10月。初出音源。 なんとドイツの大巨匠オイゲン・ヨッフムが指揮した「カルメン」。バイエルン放送への放送用録音らしく、オーケストラはもちろんバイエルン放送交響楽団。驚いたことにヨッフムの「カルメン」は、どっしりとしながらもかなりの熱演で、ブルックナー指揮者ヨッフムしか知らない人には驚きのカペルマイスターぶり。しかも歌手が豪華。カルメン役のゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチは、1950年代にバイロイトでフリッカなどのメッゾ役を歌った人。ホセのルドルフ・ショックは御存知幅広い役を長いキャリア歌ったドイツの人気テノール、7年後にホルスト・シュタイン指揮の「カルメン」の録音でもドイツ語でホセを歌っているほどの当たり役。そしてなんとミカエラにエリーザベト・グリュンマー。「ローエングリーン」が十分できるメンバーだ。RELIEFはこのところ放送局のライブラリーからユニークなオペラ全曲盤を引っ張り出しているが、そのなかでも特に注目に値するものだ。 | |||
オベール:歌劇「フラ・ディアボロ」(ドイツ語歌唱)
ルドルフ・ショック(フラ・ディアボロ) ジェイムズ・ピース(コックブルン卿) ウルズラ・ゾレンコプフ(パメラ) ヴィルマ・リップ(ツェルリーナ) エルンスト・アウグスト・シュタインホフ(ロレンツォ)他 ヴィルヘルム・シュヒター指揮so.&cho. | |||
録音:1954年。 「フラ・ディアボロ」、イタリアの義賊を題材にした物語で、オーベールのコミック分野の代表作。日本では浅草オペラでも人気演目だったもの。フランス本国はもちろん、それ以上にドイツでは中小の劇場の人気演目として頻繁に上演されていた。このハンブルクでの放送録音では、ルドルフ・ショックとヴィルヘルム・シュヒターという、ワーグナーでもやれそうな強力なメンバーが、とても楽しく演奏している。 | |||
モーツァルト:歌劇「魔笛」(抜粋)
ゴットロープ・フリック(B;ザラストロ) ルドルフ・ショック(T;タミーノ) ヴァレリー:バーク(S;夜の女王) ローレ・ヴィスマン(S;パミーナ) リタ・シュトライヒ(S;パパゲーナ) ホルスト・ギュンター(Br;パパゲーノ) ハインリヒ・ホルライザー指揮スイス・ロマンドo.、ジュネーヴ大劇場cho. | |||
レパートリーはモーツァルトからワーグナーまでと幅広く、「リヒャルト・タウバーのあと、彼ほど人気のあったドイツ語圏のテナーはいない」言われていたルドルフ・ショック。「魔笛」のタミーノこそがショックの約40年のキャリアで、最も頻繁に歌った役柄だった(国内代理店は「このジュネーヴでのライヴ録音が唯一のものです」としているが、CAPRICCIOからカイルベルト指揮の1954年全曲ライヴ[67157/58]が発売されており、誤り)。ショック、37歳の録音だが、なんと若々しく英雄的なタミーノだろう!モーツァルトのスタイルに忠実な正統的歌唱でいて、高貴な王子の姿を魅力的に描写している。 | |||
マークの「ミニョン」 トマ:歌劇「ミニョン」(ドイツ語歌唱) ヘルタ・テッパー(Ms;ミニョン) ルドルフ・ショック(T;ヴィルヘルム・マイスター) ミミ・ケルツェ(S;フィリーネ) ゴットロープ・フリック(B;ロターリオ)他 ペーター・マーク指揮ケルン放送so.&cho. | |||
録音:1956年12月13日-17日、ケルン。 “ 君よ知るや南の国 " で有名なトマの「ミニョン」の録音。指揮は日本でもおなじみの名匠ペーター・マーク。しかも合唱指揮は、「軍人たち」の作曲家ベルンハルト・ツィンマーマン。歌手はヘルタ・テッパー、ルドルフ・ショック、ゴットロープ・フリックとかなり豪華。ドイツ語による歌唱で、台詞部分は役者が受け持っている。 | |||
ロルツィング:歌劇「皇帝と船大工」
ヘルマン・プライ(Br;ピョートル大帝) ヴィリ・ホフマン(T;ペーター・イワノフ) クルト・ベーメ(B;ヴァン・ベット) マックス・プレプストル(B;シンダム卿)/他 ヤン・クーツィール指揮バイエルン放送so.&cho. | |||
録音:1956年、ミュンヘン。 ロルツィングの「皇帝と船大工」は、1837年にライプツィヒで初演され、たオペラ。ロシアのピョートル大帝が変装して造船所で働いているが、ロシアから出稼ぎに来ているペーター・イワノフが皇帝に間違われて騒動になる、というようなお話。初演当時大ヒットになり、今日でもドイツでは人気のあるオペラ。皇帝を若き日のヘルマン・プライが歌っている。指揮は作曲家としても知られるヤン・クーツィール。 CD の背の片方(表から見て左側)で品番が「CR-1923」と誤表示されている。ご注意頂きたい。 | |||
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(ドイツ語歌唱)
エリーザベト・グリュンマー(伯爵夫人) パウル・シェフラー(伯爵) ヒルデ・ギューデン(スザンナ) エーリヒ・クンツ(フィガロ) アニー・シュレム(ケルビーノ) リリアン・ベニングセン(マルチェリーナ) ヴィルヘルム・シルプ(バルトロ) パウル・クーエン(バジリオ) ワルター・カセク(クルツィオ) ギュンター・ヴィルヘルムス(アントーニオ) ルート・ヴァイケルト(バルバリーナ) フェレンツ・フリッチャイ指揮ケルン放送so.&cho. | |||
録音:1951年5月、ケルン。初出音源。WALHALLからも同時期に登場が予定されている(WLCD-0030)。 戦後ドイツ音楽界に新風を送り込んだハンガリー出身のフリッチャイが、ケルン放送局に残した「フィガロの結婚」という彼のファン必聴の秘蔵音源が登場! 今回特に目を引くのはその強力なキャストで、グリュンマー、ギューデン、シェフラー、クンツと来れば、フリッチャイが約10年後DGへ録音したスタジオ録音のキャストより上と感じる方も多いだろう。そしてもちろん、まだ30代後半というフリッチャイの若々しく新鮮な音楽作りがやはり1番の聴き物。ドイツ語歌唱と言うのが唯一のマイナス点だが、これは是非一聴をお勧めしたい。 | |||
アドルフ・シャルル・アダン(1756-1791):歌劇「もし王様だったら」(ドイツ語歌唱)
フランツ・フェーリンガー(T;ゼフィリス) オルガ・モル(S;王女ネメア) クルト・ゲスター(ゴアの王マスール) 他 ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮フランクフルト放送so.&cho. | |||
録音:1953年。 アダンといえば、バレエ「ジゼル」で今もその名を残す18世紀後半のパリを代表する作曲家。もちろんオペラでも知られた人で「ロンジュモーの郵便御者」という人作気がある。この「もし王様だったら」も人気作の一つで、「もしわれ王なりせば」などという文語調の役でも知られている。 漁師ゼフィリスは王女ネメアに恋してしまうが、身分の違いにもし自分が王様だったら…と嘆く。それを見た国王が戯れに彼を国王に仕立てあげてからかう。漁師に戻ったゼフィリスの話を誰も信用しないが、彼が国王の時の命令が国を救ったことが分かり、英雄となったゼフィリスは晴れてネメアと結婚というもの。フランスのオペラコミクらしい、華やかさと親しみやすさのどちらの要素もたっぷりある人気作である。 このオペラをまさかサヴァリッシュが指揮しているとは意外。1953年といえば、ベルリン・フィルを当時史上最年少で指揮したり、アーヘンの歌劇場の監督に就任するなど、第二のカラヤン登場!と騒がれていた頃。30歳のサヴァリッシュの鮮烈さを楽しみたい。 | |||
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」(ドイツ語歌唱)
リヒャルト・ホルム(T;ハンス) エルフリーデ・トレチェル(S;マリー) ゲオルク・シュテルン(B;ケツァル) クリスタ・ルートヴィヒ(Ms;アグネス) カール・エルメンドルフ指揮ヘッセン放送so.&cho. | |||
録音:1953年、フランクフルト。 「売られた花嫁」はドイツでも人気が高く、ドイツ語訳での上演が当たり前で録音も多数ある。これは放送録音で、実力派の歌手に加え、1927年から15年間もバイロイトに出演した名指揮者エルメンドルフの、戦後の貴重なオペラ録音でもある。 | |||
アルベルト・ロルツィング(1801-1851):歌劇「刀鍛冶」
ハンナ・ショル(S;マリー) ヘティ・プリュマッハー(Ms;イルメントラウト) ゴットロープ・フリック(B;ハンス・シュタディンガー) ベンノ・クシェ(Br;騎士アデルホフ) ヘルマン・プライ(Br;リーベナウ伯爵) フリードリヒ・レンツ(T;ゲオルク)他 ヤン・クーツィール指揮バイエルン放送so.、バイエルン放送cho. | |||
録音:1958年、ミュンヘン。収録:バイエルン放送。おそらく初出音源。1830年代-40年代にドイツで絶大な人気を誇ったロルツィングの代表作は「ロシア皇帝と船大工」や「密猟者」。「刀鍛冶」はそれらに次ぐ人気作だった。このCDは、当時オイゲン・ヨッフムの下で第一楽長を務めていたオランダの指揮者、ヤン・クーツィールが指揮した物。フリック、クシェらドイツの名歌手に加え、当時まだ20代の新進だったヘルマン・プライが参加している。 | |||
フロトウ:歌劇「マルタ」
ヴィルマ・リップ(S;レディ・ハリエット) ヴァルデマル・クメント(T;ライオネル) ヘティ・プリュマッハー(Ms;ナンシー) クルト・ベーメ(B;プランケット) ルドルフ・ヴュンツァー(B;トリスタン・ミクルフォード卿)他 ハンス・ギールスター指揮ミュンヘン放送so. | |||
録音:1955年5月。 アリア「夢のように」でおなじみのオペラ。オリジナルのドイツ語での演奏。リップ、クメント、ベーメと、強力なキャストが揃っている。 | |||
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」(ドイツ語歌唱)(*)/ ・ボーナス・トラック:「アンドレア・シェニエ」(抜粋; 30分)(#) ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T) テオ・バイレ(B) エリーザベト・ヘンゲン(Ms) ヒルデ・ツァデク(S) ルドルフ・モラルト指揮ウィーン国立歌劇場o.&cho. | |||
録音:1955年2月26日、ウィーン国立歌劇場(*)/1942年6月25日、ドイツ帝国放送局(#)。演奏者は1955年に該当すると思われるが、だとすると1942年の演奏者に関しては全く記載が無い。 | |||
ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」(ドイツ語歌唱)
トゥルーデ・アイッペルレ(S;イェヌーファ) マルガレーテ・クローゼ(Ms;ブリヤおばさん) ユリウス・カトーナ(T;シュテヴァ) ヴィルヘルム・オットー(T;クレメン)他 リヒャルト・クラウス指揮ケルン市立ギュルツェニヒo.、ケルン市立歌劇場cho. | |||
録音:1949年8月。 ヤナーチェクの「イエヌーファ」はドイツ語圏でも人気が高く、最近ではウィーンで小澤がとりあげている(御存知の通り、その前には松本で上演)。ドイツ語圏ではドイツ語でのヤナーチェクのオペラ上演の伝統があり、例えばクーベリックもミュンヘンで「イェヌーファ」をドイツ語上演している。この録音もドイツ語によるもので、歌手はみな往年の実力派で聞き応え満点、ケルンのクラウスことリヒャルト・クラウスの指揮も冴えている。 | |||
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」(ドイツ語歌唱)
ヨゼフ・グラインドル(B;フィリップ2世) オーセ・ノルドモ=レーヴベリ(S;エリザーベト) リーベロ・デ・ルカ(T;ドン・カルロス) ダグマール・ヘルマン(A;エボリ) フーゴ・ハスロ(Br;ロドリーゴ)他 ヴィルヘルム・シュヒター指揮NDRso.&cho. | |||
ハンブルクでの放送録音。ドイツの偉大なバス、グラインドルと、バイロイトでも歌ったノルウェイのソプラノ、ノルドモ=レーヴベリ、スイス生まれでパリで活躍したデ・ルカ、スウェーデンのバリトン、ハスロ、ブルノ出身のヘルマンと、意外や多国籍なドイツ語の「ドン・カルロ」。N響の育ての親シュヒターの引き締まった指揮も良好。 | |||
グノー:歌劇「ファウスト」(ドイツ語歌唱)
ペトレ・ムンテアヌー(T;ファウスト) ロレ・ホフマン(S;マルグリート) アレクサンダー・ヴェリチュ(B;メフィスト) ホルスト・ギュンター(Br;ヴァランタン)/他 ヴィルヘルム・シュヒター指揮ハンブルクNWDRso.&cho. | |||
録音:1949年11月24日-27日。 ルーマニア生まれのテノール、ペトレ・ムンテアヌ(1916-1988)は、1950年代にWestminster社に多くの録音を残したことで日本でもファンの多い歌手。しかしオペラの録音は極めて少なく、この「ファウスト」は貴重。戦後N響を鍛え直した名匠ヴィルヘルム・シュヒターの逞しい指揮も聞き物。60年前の録音とは信じられぬ程、かなり良好な録音状態。 | |||
レハール:喜歌劇「微笑みの国」
ルドルフ・ショック(T;スー・チョン殿下) エディット・メンツェル(S;リーザ) ブルーノ・ファルケンベルク(B;フェルディナンド・リヒテンフェルス伯爵) ヴェルナー・オルセン(T;グスタフ・フォン・ポッテンシュタイン伯爵) ゲルティ・クライバー(S;ミー) ハンス・エッペ(Br;チャン) エヴァルト・ケルナー指揮ブラウンシュヴァイク州立劇場o.&cho. | |||
録音:1958年5月4日、ライヴ。 「微笑みの国」は「メリー・ウィドウ」と並ぶレハールの大傑作だが、意外にも全曲録音は多くない。初演は1929年、ベルリンだが、当盤はレハールの没後10年の1958年、ライヴ録音。全曲に当時、ヨーロッパで大流行したオリエンタリズム(=東方趣味)を感じさせるメロディにあふれている。有名な「君こそわが心のすべて」は、観客の熱狂的な拍手に答え、ルドルフ・ショックがなんと3回もアンコールをしているのは聴き所。 | |||
ヨハン・シュトラウス II:喜歌劇「ジプシー男爵」
セーナ・ユリナッチ(S;サッフィ) ペーター・アンダース(T;バリンカイ) カール・シュミット=ヴァルター(Br;ホモナイ伯爵) マリアンネ・シュレーダー(Ms;ツィプラ) ゲオルク・ハン(B;ジュパン)他 フランツ・マルスツァレク指揮ケルン放送so.他 | |||
録音:1949年12月。 ユリナッチ、アンダース、シュミット=ヴァルターと名歌手が揃った「ジプシー男爵」。しかも指揮は、PHILIPSに大量のオペレッタ抜粋を残した、オペレッタ指揮者フランツ・マルスツァレク。抜群の出来。 | |||
レハール:喜歌劇「ジプシーの恋」
リザ・オットー(S;ツォリカ) ルドルフ・ショック(T;ヨッシ) ヨエ・フルトナー(Br;ペーター・ドラゴティン) ヤン・レーエ(T;ヨネル) ヤルミラ・クシロヴァ(S;イローナ・フォン・ケレシャツァ)/他 フリート・ヴァルター指揮RIASヴンターハルトゥングo.、RIAS室内cho. | |||
録音:1951年12月15日-16日。 レハールの「ジプシーの恋」は、1910年1月8日、カール劇場で初演されたオペレッタ。大地主の娘ツォリカは、ヨネルという裕福な青年と婚約しているが、自由に憧れジプシーのヴァイオリン弾きヨッシと結婚しようとするが…という物語。名作「ルクセンブルク伯爵」とほぼ同時期の作品で、一ヶ月前に初演されたそちらの人気の影に隠れてしまったが、エキゾティックな音楽が生きた名作。リザ・オットーとルドルフ・ショックという名歌手の出演も嬉しいもの。 | |||
ルドルフ・ショック〜生誕90年記念アルバム | ルドルフ・ショック(T) | ||
録音:1946-1953年。 1940年代から1970年代まで、ワーグナーから映画音楽まで幅広い活躍をした人気テノール、ルドルフ・ショック(1915-1986)の生誕90年を記念するアルバム。未亡人秘蔵の音源からのCD化。 | |||
オペレッタの王国で カールマン、O.シュトラウス、キュンネケ、レハール、 J.シュトラウス、ツェラー、アイスラー,ミレッカー、 シュトルツの作品 |
ペーター・アンダース(T) アウリッキ・ラウタヴァーラ(S) | ||
録音:1934年-1940年。 全盛期に事故で亡くなってしまった、ドイツの名テノール、ペーター・アンダース (1908-1954)のオペレッタ録音集。初出音源が多数含まれているとのこと。 | |||
エルナ・ザック〜アリア&歌曲集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」/ヴェルディ:「リゴレット」 ドニゼッティ:「ドン・パスクァーレ/プッチーニ:「ボエーム」 フロトウ:「マルタ」/ヘンデル:「セルセ」 レハール:「メリー・ウィドウ」からのアリア、 レーガー:マリアの子守歌/マルクス:マリアの歌 グリーグ:白鳥/ブラームス:子守歌/他(全22曲) エルナ・ザック(S) ミヒャエル・ラウハイゼン(P) ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ベルリン・ドイツ・オペラo./他 | |||
録音:1934年-1949年。 エルナ・ザック(1898-1972)は、1930年代から50年代にかけて活躍した、ドイツのコロラトゥーラ・ソプラノ。「ドイツのナイチンゲール」と称され、全盛期には4点C音を出したという伝説的な人物。TELEFUNKEN社への商業録音は復刻も多くあるが、このCDにはドイツ帝国放送への歌曲(おそらく磁気録音)や、戦後のDECCA録音といった貴重な音源を多く含んでいる。 | |||
カール・テルカル、アリア集 キーンツル:福音伝道者、マイヤベーア:ユグノー、モーツァルト:魔笛、オッフェンバック:ホフマン物語、 プッチーニ:マノン・レスコー/ボエーム/トスカ/トゥーランドット、ヴェルディ:リゴレット/椿姫、 ワーグナー:リエンツィ/さまよえるオランダ人、からのアリア、場面 カール・テルカル(T) リヒャルト・ミュラー=ランペルツ指揮ハンブルク国立po.、 クレメンス・クラウス指揮バイエルン国立歌劇場o.、ヴィルヘルム・シュヒター指揮北西ドイツ放送so.、 エメリヒ・ズモラ指揮南西ドイツ放送o.、マリオ・ロッシ指揮ケルン放送so./他 | |||
録音:1951年-1957年。 ウィーン生まれのテノール、カール・テルカル(1919-1996)は若い頃家具職人として働いたり、兵役についたりと苦労し、デビューは30歳を過ぎた1950年という遅咲き。しかしウィーン国立歌劇場を中心に、リリックテノールとして、オペレッタ歌手として、また後年は名脇役として、息の長い活動をした。このCDには1950年代の瑞々しい歌声が集められている。 | |||
イルムガルト・ゼーフリート プッチーニ:ボエーム/修道女アンジェリカ(#)/トゥーランドット ビゼー:カルメン / モーツァルト:フィガロの結婚(ドイツ語歌唱)からのアリア ヴェルディ:レクイエム〜リベラ・メ(*) R.シュトラウス:万霊節(+)/子守歌(+)/明日に(+)/セレナード(+) モーツァルト:「フィガロの結婚」第2幕の一部(約8分)(**) イルムガルト・ゼーフリート(S) カール・ベーム(*)、レオポルト・ルートヴィヒ指揮(#) VPO、ウィーン国立歌劇場cho. マックス・シェーンヘル指揮ウィーン大放送o. シャルル・ミュンシュ指揮ボストンso.(+) マリア・チェボタリ(伯爵夫人;**) セーナ・ユリナッチ(ケルビーノ;**) ジュゼッペ・タデイ(フィガロ;**) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ミラノ・スカラo.(**) | |||
録音:1944年(*/#)-1954年。少なくとも(**)は初出音源で、他にも初出があるものと思われる。 モーツァルト・ソプラノとして一世を風靡したイルムガルト・ゼーフリート(1910 -1988)の珍しい録音集。 (#)はたっぷり20分弱収録され、若きゼーフリートの魅力がたっぷり味わえる。シュトラウスの歌曲(+)は、珍しくもミュンシュ&ボストンso.との共演。スカラ座での「フィガロの結婚」(**)は何とカラヤンの指揮!(録音データはインフォメーションに無いが、一般に知られている1954年2月4日のライヴとは、ケルビーノのユリナッチを除き配役が異なる)。たいへん貴重な録音。 | |||
クナッパーツブッシュの初出音源あり ケルン歌劇場の50年 (曲目詳細はリンク先テキスト・ファイルをご覧ください。) | |||
ドイツを代表する歌劇場の一つ、ケルン歌劇場は、1957年に現在のモダーンな建物に移った。このCDはそれから50年を記念して、ケルン放送局に残る貴重な録音を集めたもの(ただし大半は歌劇場のライヴではなく、放送局での録音と思われる)。名歌手や名指揮者の貴重な録音がたくさん含まれている。 注目はクナッパーツブッシュ指揮の「ジプシー男爵」。これは完全な初出音源。ついでサヴァリッシュ指揮の「神々の黄昏」から。ケルン歌劇場でのサヴァリッシュの録音は少なく、これは貴重。さらにクリストフ・フォン・ドホナーニや、フェルディナント・ライトナー、マリオ・ロッシなどの名指揮者が多数。歌手では、ヘルマン・プライ、ルチア・ポップ、エディト・マティス、エッダ・モーザーなどの人気歌手から、残された録音の少ない貴重な実力派まで多数。放送局の蔵出し音源だけに、音質も上々。 | |||
イッセルシュテットの「メサイア」、初出 ヘンデル:「メサイア」(ドイツ語歌唱) アニー・シュレム(S) ロレ・フィッシャー(A) ルドルフ・ショック(T) クルト・ベーメ(B) ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ケルン放送so.、 ケルンNWDRcho.、ハンブルクNWDRcho. | |||
録音:1953年12月6日。 ハンス・シュミット=イッセルシュテットが指揮したヘンデルの「メサイア」全曲、初出。S-Iらしい、誠実な音楽作りが「メサイア」にピタリとあっている。しかもアニー・シュレム、ロレ・フィッシャー、ルドルフ・ショック、クルト・ベーメと、1950年代の名歌手四人が参加している。 | |||
フリッチャイ、初出 オネゲル:交響的詩篇「ダビデ王」(ドイツ語歌唱) エルフリーデ・トレチェル(S) ロレ・フィッシャー(A) ワルター・ルートヴィヒ(T) ジークマール・シュナイダー(B) フェレンツ・フリッチャイ指揮RIASso.、RIAS室内cho.、聖ヘドヴィヒ大聖堂聖歌隊 | |||
録音:1952年9月29日、10月1日。 フリッチャイ指揮のオネゲル「ダビデ王」は、放送録音の存在は知られていたものの、今回初めて音盤化される。ノーツによると、フリッチャイは1952年9月のベルリン祝祭週間でこの作品を2回上演、その直後にRIASのために放送録音を行ったそう。若き日のフリッチャイらしいピリリとした味が作品にピタリ。改訂稿を使用し、歌詞と台詞はドイツ語訳を用いている。 | |||
フリッチャイの初音盤作品、ドヴォルジャーク「スターバト・マーテル」 ドヴォルジャーク:スターバト・マーテルOp.58 エルフリーデ・トレチェル(S) ローレ・フィッシャー(A) ヴァルター・ルートヴィヒ(T) ヨーゼフ・グラインドル(B) フェレンツ・フリッチャイ指揮RIAS so.、RIAS室内cho.、 ベルリン・聖ヘトヴィヒ大聖堂cho. | |||
録音:1953年2月1日、(イエス・)キリスト教会、ベルリン。収録:ベルリン RIAS放送局。 フリッチャイはこの曲をスタジオ録音していない。確かライヴもこれまで発売されたことはないはずで、初音盤作品になると思われる。 | |||
ベルゴンツィ追悼〜カラヤン&スカラ座の「ヴェルレク」 1964年9月モスクワ公演〜ヴェルディ:レクイエム レオンティン・プライス(S) フィオレンツァ・コッソット(Ms) カルロ・ベルゴンツィ(T) ニコラ・ザッカリア(B) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ミラノ・スカラ座o. ロベルト・ベナーリオ合唱指揮ミラノ・スカラ座cho. | |||
録音:1964年9月25日、モスクワ、ボリショイ劇場、ライヴ。 初出: MELODIYA, M 10 45785 005 (2LPs) 〔発売:1984年?/バスをギャウロフと誤記〕/初出CD: Foyer, 2-CF 2012 (2CDs)〔発売:1988年/日付を1964年9月23日と、さらにバスをギャウロフと誤記〕。他にマニア向けの海外 CD-R 盤もあったようだが、 約20年振りのプレス盤再発売。 初出のメロディア盤がバスをギャウロフと誤記したため、次の FOYER 盤がギャウロフならば23日と考えたのか日付の方を変えて誤記、これらの問題から様々なデータ混乱が起っている模様。ミラノ・スカラ座は、1964年9月冷戦の最中、モスクワのボリショイ劇場で引越し公演を行った。この演奏旅行に際してスカラ座は万全の体制で挑んでいる。歌手はフレーニ、スコット、L.プライス、ベルゴンツィといった面々、さらにカラヤンも同行し、西側の文化特使としての存在感をみせた。カラヤンはこの引越し公演で、プッチーニの「ラ・ボエーム」を4回とヴェルディの「レクイエム」を2回振っている。本アルバムは23日と25日の2日間行われた同曲から25日の公演を収録されている。両日ともキャストはほぼ同じだが、バスを担当するのが23日はニコライ・ギャウロフ、25日はニコラ・ザッカリアだった。カラヤンはヴェルディ「レクイエム」を得意としており、1935年27歳の時に、当時音楽監督を務めていたアーヘン市立歌劇場と取り上げて以降、BPOとの最後の演奏会となった1989年のザルツブルク復活祭音楽祭に至るまで幾度となく演奏している。非常に力の入った演奏で、西側の文化的地位を誇示する重要な公演で取り上げるのも頷ける。またアメリカ人ソプラノ歌手プライスのソロも圧巻。そして、このアルバムは、2014年7月25日に90歳で亡くなった、往年の名テノール、カルロ・ベルゴンツィの追悼として発売される。ベルゴンツィはカラヤンとの共演も数多く、本ディスクはベルゴンツィを偲ぶには絶好の盤と言えるだろう。 | |||
アルフォンス・カール・ツヴィッカー(1952-):室内楽作品集 チェロとコントラバスのための「秘密 [Secretum] 」(2006/2007) (*) / われは喜びて十字架を負わん [Komm o Tod des Schlafes Bruder] (2007) (#) / チェロ、ソプラノとシュプレヒシュティンメのための「共感 [Empathie] 」 (2001/2002) (+) シルヴィア・ルイーズ・デンク(声) ルート・ハルトマン(S) モナ・ソム(Ms) フレデリック・ダヴェリオ(アコーディオン) ゲルハルト・エティカー(Vc) シャルロット・テステュ(Cb) デボラ・ウォーカー(Vc) | |||
録音:2011年2月(*)、2010年10月(#)、2010年9月(+)、サンクト・ガレン、スイス。コントラバス奏者の名字は記載されていなかったため、当店で補完した。スイス、サンクト・ガレンに生まれた作曲家アルフォンス・カール・ツヴィッカー。彼は特にオペラや声楽作品を中心に作曲しており、音楽、言語、舞台の可能性を意欲的な作品で追求している。「秘密」は、古代中国人が天地自然を注意深く洞察し3500年前に完成したとされる「易経」の「八卦」に基づいた作品。天(乾ケン)・沢(兌ダ)・火(離リ)・雷(震シン)・風(巽ソン)・水(坎カン)・山(艮ゴン)・地(坤コン)の8つの要素がこの世を支配すると考え、自然は8つのシンボルに分けられた。ツヴィッカーはこの8つの要素に音楽を与え、その神秘に迫っている。「共感」はドイツ出身の詩人エルゼ・ラスカー=シューラーへのオマージュとして作曲された。シュプレヒシュティンメのテキストはフランツ・マルクが刊行した「青騎士」から引用している。 | |||
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 |
ユヴァール・トリオ | ||
アレンスキー:ピアノ三重奏曲 ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲 |
ユヴァール・トリオ | ||
シェルヘン:弦楽四重奏曲 | エラートSQ | ||
あのシェルヘンの作品! | |||
カルロ・ベルゴンツィ、1991 ライヴ ヴェルディ: ストルネッロ/墓に近寄るな/乾杯/ マリンコニーア/だがやはり満たしておくれ シューベルト:(曲目不詳) ガスタルドン:禁じられた音楽 ヴェルディ:エルナーニ〜芝生に光る露のごとく カッチーニ:アマリッリ ロッシーニ:タランテッラ ドニゼッティ:私は家を立てたい 愛の妙薬〜一粒の涙 トスティ:もう君を愛さない/最後の歌 チレア:アルルの女〜フェデリーコの嘆き ナルデッラ:(曲目不詳) ヴェルディ:ルイザ・ミラー〜夜が静まったとき ボーイト:メフィストフェレ〜地の果てに近づいた デ・クルティス:私を忘れないで ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ ヴェルディ:ロンバルディ〜私の喜びは呼び覚ます ディ・キアーラ:スペインの女 |
カルロ・ベルゴンツィ(T) | ||
録音:1991年9月30日、ライヴ。 ベルゴンツィは1924年生まれだからこの録音時で既に67歳! 40代で声を失うテノールも少なくないというのに、その強靭さには驚かされるばかり。しかもその内容、あまりにも熱狂的な成功だったため、まずカセットテープで音が流布し、それがクチコミで広まり結構なお宝として評判になっていたのだとか。そしてついにレリーフからCD発売となったというわけ。 | |||
RELIEF "FEDOSSEYEV EDITION" | |||
フェドセーエフ、後期3曲は初出〜チャイコフスキー:交響曲全集、管弦楽作品集 〔第1番 ト短調 Op.12「冬の日の幻想」/第2番 ハ短調 Op.17「小ロシア」/第3番 ニ長調 Op.29「ポーランド」/ 第4番 ヘ短調 Op.36 (*) /第5番 ホ短調 Op.64 (*) /第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」(*) 〕/ 夜想曲 Op.19 No.4 /劇付随音楽「雪娘」 Op.12(抜粋)/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32 / 交響曲「マンフレッド」 Op.58 /幻想的序曲「ロメオとジュリエット」/ヴォエヴォーダ Op.3(抜粋)/ テンペスト Op.18 /序曲「スペードの女王」 Op.68 &「イオランタ」 Op.69 /幻想序曲「ハムレット」 Op.97 ウラジミール・フェドセーエフ指揮モスクワ放送チャイコフスキーso. | |||
録音:1998年、1999年、2004年/2009年、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ(*) 。(*)は初出音源、他は分売からのセット化。1974年の就任から音楽監督、首席指揮者としてモスクワ放送チャイコフスキーso.を40年率いてきたウラジミール・フェドセーエフ。このBOXセットは、1998年、1999年に録音されたチャイコフスキーの交響曲、及び管弦楽曲をまとめた物だが、交響曲第4、5、6番は、既発のCD音源ではなく、2009年ウィーンでの公演ライヴが使用されている。フェドセーエフは何度となく、モスクワ放送so. とチャイコフスキーの交響曲を演奏・録音しているが、常にオケの統制を取りながらも、正にロシア的な味わいを感じさせる。 | |||
フェドセーエフ初出ライヴ〜グラズノフ:交響曲全集 〔第1番 ホ長調「スラヴ」Op.5/第2番 嬰ヘ短調 Op.16/第3番 ニ長調 Op.33/第4番 変ホ長調 Op.48/ 第5番 変ロ長調 Op.55/第6番 ハ短調 Op.58/第7番 ヘ長調 Op.77/第8番 変ホ長調 Op.83〕 ウラジーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送so. | |||
録音:1974年-1982年、ライヴ。全て初出音源。フェドセーエフによるグラズノフの交響曲録音には、同時期1976-1979年のセッション録音があるが、これは全く別の初出コンサート・ライヴ。当時のモスクワ放送so.の凄さは現在からは想像もできないレベルで、ライヴでも完璧。ロシア的というよりはソ連的味わいがするが、1970年代のソ連のオーケストラの底力を堪能させる。グラズノフの交響曲は全8曲いずれも規模が大きく、内容も変化に富んで聴き応え満点。とは言っても晦渋なものではなく、メロディ・メーカーのグラズノフならではの甘くチャーミングなメロディにあふれ、またどれもがバレエ音楽的な極彩色の夢幻性と流れるようなスピード感で楽しさ満点。また、フェドセーエフの解釈は、同じく全集を録音しているロジェストヴェンスキーやスヴェトラーノフと比べ若々しく、またセッション録音より自由さに満ちている。 | |||
チャイコフスキー:歌劇「五月の夜」 | 独唱者たち ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1974年。 | |||
チャイコフスキー: 交響曲第1番 ト短調Op.13「冬の日の幻想」/ 「雪娘」より |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1998年。 | |||
チャイコフスキー: 交響曲第4番 ヘ短調Op.36/ 交響的幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32 |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1998年。#レーベル在庫払底アイテムと思われ、市場在庫限りの供給となるため、高額になっています。 | |||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番 ホ短調Op.93/ 映画音楽「馬ばえ」Op.97〜ロマンス |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1998年。 | |||
リスト:交響詩「オルフェウス」ハ長調Op.50(*) ワーグナー:「ニーベルングの指輪」より(#) R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番 変ホ長調Op.11(+) シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調Op.125(**) |
ヴィクトル・ガルキン(Hr;+) ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1974年(*)/1978年(#)/1983年(+)/1991年(**)。 | |||
リムスキー=コルサコフ:歌劇「雪娘」 | 独唱者たち ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1975年。 | |||
チャイコフスキー: 交響曲第3番 ニ長調Op.29/ 幻想序曲「ハムレット」Op.67 |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。 | |||
チャイコフスキー: 交響曲第5番 ホ短調Op.64/ 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(歌付き)/ 「スペードの女王」より |
独唱者たち ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1998年/1999年。 | |||
シベリウス: 交響詩「伝説」 変ホ長調Op.9/ 交響的序曲「カレリア」Op.10/ ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(*) |
ヴィクトル・トレチャコフ(Vn;*) ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。 | |||
ゲオルギー・スヴィリドフ(1915-1998): 悲愴オラトリオ(1959) ヴァレリー・ガヴリリン(1939-1999): 交響組曲「A House on the Road」 |
独唱者たち ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1979年/1985年。 | |||
チャイコフスキー:歌劇「小さな靴」 | 独唱者たち ウラディミール・ ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1974年。 チャイコフスキーお得意のメルヘンオペラで、名作にもかかわらずCDが余り無かった物。 | |||
チャイコフスキー: 交響曲第2番 ハ短調Op.17/ 組曲「眠りの森の美女」Op.66a (フェドセーエフ編) |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。 | |||
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調Op.65 | ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。 | |||
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番Op.72 モーツァルト:交響曲第40番 ト短調K.550/ 協奏交響曲 変ホ長調K.anh.9 |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。 | |||
ティホン・フレンニコフ(1913-2007): ヴァイオリン協奏曲第1番(*)/ ヴァイオリン協奏曲第2番(#)/ ピアノ協奏曲第2番(+)/ ピアノ協奏曲第3番(**) |
ワディム・レーピン(Vn;*) マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn;#) エフゲニー・キーシン(P;+) ティホン・フレンニコフ(P;**) ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1988年。 | |||
ダルゴムイジスキー:歌劇「ルサルカ」
コンスタンチン・プルシュニコフ(王子) ニーナ・チェレンチェワ(王女) アレクサンドル・ヴェデルニコフ(水車小屋の主) ナターリャ・ミハイロワ(ナターシャ) ガリーナ・ピサレンコ(オリガ)他 ウラディーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送so. | |||
録音:1983年。たいへん珍しいレパートリーで、もちろんCDでは世界初だったもの。 | |||
チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」/ 歌劇「ヴォエヴォーダ」〜序曲/娘たちの踊り |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。チャイコフスキーの交響曲全集完結編。 | |||
チャイコフスキー: 交響曲「マンフレッド」/交響幻想曲「テンペスト」 |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。 「マンフレッド」まで録音してくれるとは。フェドセーエフとしてはたしか初録音のはずである。 | |||
ラフマニノフ: 交響曲第2番/スケルツォ ニ短調/ヴォカリーズ |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。フェドセーエフにはラフマノノフの録音が少ないが、第2番は1987年のものがある。カップリングの魅力的な2曲はおそらく初めての録音。 | |||
ブルックナー:交響曲第8番(1887年版/第1稿) | ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1999年。 非常に珍しい第1稿使用の録音。 | |||
ミハイル・コロンタイ(1952-):ヴィオラ協奏曲 ボリス・チャイコフスキー(1925-1996): 弦楽合奏のためのシンフォニエッタ/主題と8つの変奏 |
ユーリー・バシュメット(Va) ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1986年。 | |||
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996): チェロ協奏曲(1964)(*) ボッケリーニ:チェロ協奏曲 変ロ長調(#) チャイコフスキー:夜想曲(+)/カプリッチョ風小品(+) |
ヴィクトール・シモン(Vc) ウラディミール・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | ||
録音:1978年2月(*)/1983年5月(#)/1987年1月(+)。 | |||
マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」(*) ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(+) |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. | ||
録音:2000年6月、2001年1月(*)/1999年12月(+)。 フェドセーエフによるマーラー録音は非常に少なく、Melodiyaに第1番と第4番があったくらいだが、演奏会ではしばしば取り上げられている。オーケストラを存分にコントロールして機能美を引き立たせた彼らしい演奏。 輸入元によれば「夏の北海道をドライヴするような気持ちよさ」らしい。デジパック仕様。 | |||
マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」 | エレナ・ヴォズネセンスカヤ(S) ダグマル・ぺツコヴァー(A) ヴラジーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. モスクワ室内cho. | ||
録音:2002年2月6-12日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ。 ロシアのオケが奏でるマーラー。ショスタコーヴィチやシュニトケが敬愛したように、スラヴの血を引くマーラーの音楽はロシア人にとって決して遠くない世界。実際にこの「復活」でフェドセーエフは、聴衆を巻き込んで共感に満ち溢れた素晴らしいライヴを作り上げている。筋肉質の引き締まったテンポで開始される第1楽章は凄まじい緊張感。一転、第2楽章ではグッとテンポを落として対比の妙を利かせる正攻法のドラマ作り。オケが万全なら、ソリスト、合唱陣もたいへんパワフル。フィナーレを迎え、あたかもロシア正教の典礼を思わせる荘厳なムードに包まれる。マーラー好きを唸らせる興奮のライヴ。 | |||
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 | ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. | ||
録音:2000年8月30日、9月2日&3日、モスクワ音楽院大ホール。 フェドセーエフのマーラ・シリーズ第2弾。マーラー第5番というとアダージョに代表される世紀末頽廃美ばかり強調されがちなところだが、フェドセーエフの手にかかると機能美あふれる恰好良いマーラーとなる。 | |||
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 | ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. | ||
録音:2001年5月25日-31日。 フェドセーエフのマーラ・シリーズ第3弾。マーラーの交響曲の中でも最もフェドセーエフの個性と合いそうなのがこの第6番。滅々とした曲想もダイレクトに緊張感ある活力に満ちた演奏となる。 とかくマーラーは分裂的に解釈、扱われがちだが、ここまで真っ直ぐに切り込むオーケストラ美学に徹してくれると文句無し。あらためてフェドセーエフの音楽に感心すること請け合い。 | |||
マーラー:交響曲第9番 ニ長調 | ヴラジーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. | ||
録音:2002年12月5-7日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ。 濃密な両端楽章と激しい中間楽章とのコントラストがじつに鮮やか。フェドセーエフの第9はマーラーの偏執的で錯綜した音楽を忠実に再現した内容。たいへん個性的なのが機能美全開の第2楽章。はきはきと執拗なまでにリズムが立ち、おそらく誰が聴いても異質に響くはず。幾多の演奏がひどくおとなしく感じられるほど病的な香りに満ちている。もちろん美しさの点でもとびきり。強力な弦楽セクションによるアダージョは琴線に触れる美音の洪水。演奏前後の拍手をそのまま残した録音が会場の熱い空気を伝えている。 | |||
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」 Op.71 チャイコフスキー(フェドセーエフ編): 「眠れる森の美女」〜大組曲 |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. | ||
録音:2003年&1999年。 メインはご存知傑作バレエ「くるみ割り人形」。なんといってもチャイコフスキーの作品の中でも屈指の大傑作だけに、フェドセーエフの腕が鳴る。手兵モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団の力量を存分に発揮させつつも、そこはオーケストラ・ドライヴにかけては天下一品の人だけに、メルヘンチックなかわいらしさやのびやかさも十分、組曲に採用されなかったため知名度ではぐんと下がってしまった数々の佳曲にもたっぷりと愛情が注がれている。フェドセーエフは1986年に同じく全曲をMelodiyaに録音しているが、その頃よりもずっと円熟を増していることがよく分かる。 余白に収録されている「眠れる森の美女」からの大組曲はCR-991055から採られた物で、通常の組曲とは異なり、フェドセーエフ自身が編曲している。 | |||
チャイコフスキー:歌劇「イオランタ」
オルガ・ミクテンコ(S;イオランタ) ベンノ・ショルム(B;レネ王) アンドレイ・グリゴリエフ(Br;ロベルト) ピョートル・ベチャワ(T;ヴォデモン) ウラジーミル・クラソフ(B;エブン=ハキア)他 ウラジーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送チャイコフスキーso.、モスクワ室内cho. | |||
録音:2002年3月13日、モスクワ音楽院大ホール。 フェドセーエフ・エディション。「イオランタ」はチャイコフスキーの最後のオペラで、盲目の姫イオランタと、彼女を愛するヴォデモンのロマンティックな物語。1幕のみ、1時間半ほどという短さのため、かえって上演される機会があまりないので、CDでの登場はうれしい。フェドセーエフがこうした作品に最適なのは言うまでもない。 ボーナスに、映画「チャイコフスキー」にも出演したロシアの名女優、アッラ・デミードワの朗読によるプーシキンの「エウゲニ・オネーギン」の名場面を収録。 | |||
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996) : ピアノ協奏曲(1971)(*) /イギリス主題によるカプリッチョ(1954)(+) / 青年時代(ドストエフスキーの小説に基づく音詩;1984)(#) ボリス・チャイコフスキー(P;*/+) ウラジーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送チャイコフスキーso. | |||
録音:1980年(*)/1989年(+)/1985年、ライヴ(#)。 ショスタコーヴィチの愛弟子で、近年シャンドス等から録音が続いて再評価著しいボリス・チャイコフスキー。彼の音楽はショスタコーヴィチゆずりのシニカルな新古典的作風が特徴。彼はピアノをオボーリンに師事した名手で、自作のピアノ協奏曲ではたいへんなヴィルトゥオーゾぶりを伺うことができる。 | |||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第1番 ヘ短調(*)/同第3番 変ホ長調「メーデー」(*) |
ウラジーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso.他 | ||
録音:2004年8月21日(*)、2003年5月20日(+)、ライヴ。 ショスタコーヴィチの交響曲中、最も演奏頻度の低い第3番。フェドセーエフにとっても初めての録音のはず。合唱付きで、当局御用達的な内容ではあるが、フェドセーエフの演奏だと非常に面白く聴くことができる。 | |||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番 ハ長調「レニングラード」 |
ウラジーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. | ||
録音:2004年12月6日、ライヴ。 フェドセーエフ最新の「レニングラード」。彼ならではの颯爽としたテンポと、不思議な軽やかさが魅力。 なお、当初CR-991078という番号でご案内しておりましたが、上記へ変更となっております。 | |||
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996): 交響曲第2番(1967) (*) / ハープを伴う交響曲(1993) (+) |
ウラジーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. | ||
録音:1977年(*)/1993年12月、世界初演時ライヴ(+)。 ボリス・チャイコフスキーの交響曲第2番は、旧ソ連の交響曲中屈指の傑作のひとつながら、これまでコンドラシンの録音しか存在せず。それも入手困難な現在、このフェドセーエフのCDは大歓迎といえよう。 | |||
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番「バビ・ヤール」
セルゲイ・アレクサーシキン(B) ウラジーミル・フェドセーエフ指揮 チャイコフスキー記念モスクワ放送so.、モスクワ室内cho. | |||
録音:2006年10月14日、ライヴ。 RELIEFレーベルで着実にリリースを続けているフェドセーエフのショスタコーヴィチ交響曲チクルスの第5弾は、ショスタコーヴィチ最大の問題作交響曲第13番「バビ・ヤール」。ユダヤ人虐殺問題を扱ったエフトゥシェンコの詩にもとづいて、バス独唱と合唱を含む5楽章の交響曲を1962年に作曲。独唱にはロシアの名バス、セルゲイ・アレクサーシキンをむかえ、壮絶な音圧と爆発寸前のフェドセーエフの狂演を体感できる。 | |||
フェドセーエフ〜ベートーヴェン:交響曲全集 〔第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」[2004年12月6日]/第1番 ハ長調 Op.21[2004年3月8日]/ 第4番 変ロ長調 Op.60[2005年1月16日]/第2番 ニ長調 Op.36[2004年12月24日]/ 第5番 ハ短調 Op.67「運命」[2004年4月28日]/第6番 ヘ長調 Op.68「田園」[2004年2月19日]/ 第7番 イ長調 Op.92[2004年1月21日]/第8番 ヘ長調 Op.93[2004年1月21日]/ 第9番 ニ短調 Op.125「合唱」[2006年10月1日]〕 オスカーナ・レスニーチャヤ(S) イリーナ・ロミシェフスカヤ(Ms) アルギルダス・ヤヌタス(T) アルフレート・ムフ(B) ヴラジミール・フェドセーエフ指揮モスクワ放送チャイコフスキーso. ヴラディーミル・ミーニン合唱指揮モスクワ国立室内cho. アレクサンダー・ポノマレフ合唱指揮ヴェスナ児童cho. | |||
録音:[内]、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ。 1974年の首席指揮者就任以来、親密な関係を築いている巨匠フェドセーエフとモスクワ放送so.。2006年の来日公演ではオール・ロシア・プログラムで日本のファンを熱狂させた両コンビの待望の新譜はなんと!ベートーヴェン交響曲全集。 フェドセーエフ&モスクワ放送so.というと、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチやムソルグスキーなどロシア・プログラムのイメージが強いが、1974年シーズンではベートーヴェンを取り上げ、70年代後半からは国営放送で録音(Sym. 1, 3, 6, 7,& 9 etc…)、さらにフェドセーエフは1997年より首席指揮者を努めるウィーン響とベートーヴェン・チクルスを行うなどベートーヴェンの演奏にも精力的に取り組んでいる。 フェドセーエフの演奏は抑えきれない感情を剥き出しにする爆演ではなく、悠々としたテンポで繰り広げていく演奏が主体だが、このベートーヴェン全集は予想を裏切り一撃でハッとさせられる勢いがある。所々にみせるフェドセーエフ節の濃密なフレージングに感涙し、襲いかかる迫力に息を呑む感動的な演奏。特に「英雄」では第1楽章を早めのテンポで駆け上がり第2楽章で重なり合った弦の重厚な響きに揺り動かされ興奮と感動が押し寄せる。また「第9」は非常に厚い音楽、独自のテンポ、フェドセーエフ・バランスを前面に押し出した重厚演奏。聴衆の心を掴み感動へと導くフェドセーエフの技に見事に引き込まれるBOX。 | |||
フェドセーエフのマーラー Vol.5 マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 アリビナ・シャギムラトワ、タチアナ・ボガチェワ(S) レアンドラ・オーファーマン、エレナ・マニスティナ(Ms) アンドレイ・グリゴリエフ(T) ペーター・リンカ(B) ヴラジミール・フェドセーエフ指揮モスクワ放送チャイコフスキーso. ヴィクトル・ポポフ合唱指揮ロシア国立アカデミー大cho. | |||
録音:2005年12月19日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ。 フェドセーエフ&モスクワ放送so.による「千人の交響曲」。充実の聴き応えのある音で、マーラーの音楽にどんどん深く切り込んでいき、聴衆を緊張感と興奮に導来る。音楽の構成と秩序に重きをおいたフェドセーエフのマーラーには、過度的耽美な美しさはなく、彼自身が目指す音楽の核へ直進しているような印象を受ける。第2部での緊張感と音量ともに申し分なく、オケはもちろん合唱の力演で感動的なフィナーレを作り上げている。 | |||
ラフマニノフ:歌劇「アレコ」
エギルス・シリンズ(Br;アレコ) マリア・ガヴリーロワ(S;ゼムフィーラ) アレキサンドラ・ドゥルスネワ(Ms;ジプシーの老婆) アンドレイ・ドゥナエフ(T;若いジプシー)他 ウラディーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送チャイコフスキーso. | |||
録音:2006年11月4日。 「アレコ」は、ラフマニノフがモスクワ音楽院の卒業作品として作曲したもので、当時まだ19歳だった。原作はプーシュキンの散文詩「ジプシー」。物語の舞台は南ベッサラビア(現在のモルドヴァ共和国南部)。文明生活に飽き飽きした青年アレコは、ジプシーの集団に身を投じ、ゼムフィーラを妻にした。しかし自由を愛する彼女は、若いジプシーと浮気をしている。アレコはゼムフィーラの愛を取り戻そうとするが、ついに嫉妬のあまり若いジプシーとゼムフィーラを刺し殺してしまう。ゼムフィーラの父はアレコを追放し、アレコはすべてを失ったことを嘆く。自由なジプシーに憧れながらも、旧態の社会観を捨てられないアレコの破滅を描いた物語。 この録音は、先日の来日公演が大成功に終わったフェドセーエフとモスクワ放送チャイコフスキーso.による充実した演奏。チャイコフスキーも絶賛したという若きラフマニノフの豊かなロマンティシズムがフェドセーエフによって見事に引き出されている。アレコを歌うエギルス・シリンズは、1961年リトアニアのリガ出身のバリトン。ウィーン、ベルリンなどドイツ語圏で幅広く活躍している。マリア・ガヴリーロワはロシアのソプラノ、暗くドラマティックな声が魅力。 | |||
イラリオン・アルフェエフ(1966-):マタイ受難曲
ヴィクトル・シロフスキー(B;福音史家) オリガ・シャラエフ(S) イリーナ・ロミシェフスカヤ(Ms) アンドレイ・ネムザー(T) アレクセイ・チホミーロフ(B) ウラジーミル・フェドセーエフ指揮 チャイコフスキー記念モスクワ放送so.、国立トレチャコフcho. | |||
録音:2007年3月27日、ライヴ。 イラリオン・アルフェエフはモスクワ総主教庁のもとにあるウィーン及びオーストリアの主教。聖職者でもあり神学者、歴史学者また教父学、教会史などいくつかの著書もある高官。宗教弾圧を行っていたソビエト政権崩壊後、聖歌作曲も活発化しイラリオン・アルフェエフなどの聖歌作曲家が現れてきた。イラリオン・アルフェエフは、モスクワ音楽学校などで10年間作曲を勉強。多くの宗教曲を作曲。そのほとんどはロシア正教会の基本原則通り無伴奏声楽曲。このマタイ受難曲は、オーケストラと合唱と独唱者という構成で書かれ、ロシア正教会の通例通りロシア語で歌われる。キリストの受難を題材にレチタティーヴォ、フーガ、コラールそしてアリアによって構成された作品。 | |||
ワインベルグ: 交響曲第6番 イ短調 Op.79 (1963) (*) シマノフスキ:交響曲第3番「夜の歌」(#) ボリス・チャイコフスキー:主題と8つの変奏 |
ナイラ・アサトリヤン(S) ウラジーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. スヴェシニコフ児童cho.(*) モスクワ・アカデミーcho.(#) | ||
録音:2010年1月25日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ。 歿後14年を経て再評価著しいワインベルクの傑作(*)の最新録音が登場。それも作曲者と親交のあったフェドセーエフとモスクワ放送so.という狂喜の組み合わせ。ホロコーストに対する抗議を根底に、緊張感あふれるシリアスな緩徐楽章とワインベルクならではのエネルギーとユダヤ色、さらにポーランド的な三拍子が強烈な急速楽章いずれも彼の真骨頂満載の力作。児童合唱の清純な響きが哀しみを倍増させる。ショスタコーヴィチが激賞し、「作曲者名に自分の署名ができればよかったのに」とまで言わせている。 カップリングはワインベルクと同郷のシマノフスキの傑作(#)。ペルシャの詩に基づく独唱と合唱付の作品で、異国風の極彩色の絵巻が繰り広げられる。フェドセーエフの解釈はスクリャービンの影響を強調した興味深いもので、オケの巧さも光る。 ボリス・チャイコフスキーも再録音。さらに説得力が増している。 |