バス・クラリネットのための作品集 オウエン・エルトン:バス・クラリネット・ソナタ(2010) (*) ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):バラード(*) キース・ラモン・コール(1938-): パガニーニの主題による変奏曲「エクスカージョン〔小旅行〕」 デイヴィッド・ベネット(1892-1990):深い森(*) ヴェルナー・ハイダー(1930-):想定外〜2001.9.11についての思考 エドウィン・ヨーク・ボウエン(1884-1961): バス・クラリネットと弦楽四重奏のための「幻想的五重奏曲」(#) バルタザール・ヘンス(バスCl) シャオ=イェン・チェン(P;*) シュトゥットガルト・フィルハーモニー・リリエンクロンSQ (#) | ||
バルタザール・ヘンスは特にバス・クラリネットを専門としている若手のクラリネット奏者。ザールブリュッケン劇場o. を皮切りに、2013年現在はシュトゥットガルト・フィルハーモニーに在籍、同時にソロ、室内楽奏者としても活動している。このアルバムには20世紀の作曲家から最新の現代音楽までがセレクトされているが、概ね聴きやすい作品ばかり。オウエン・エルトンは最初ギャヴィン・ブライヤーズを思わせる重々しい出だしからやがてポップな曲調へと一転する。キース・ラモン・コールのエクスクルージョンはパガニーニの有名なカプリスを主題とする無伴奏による変奏曲。19世紀末から20世紀半ばまで活躍したイギリスの作曲家ボウエンの幻想的五重奏曲の持つ後期ロマン派と印象主義の香り高い名品も聴き物。 | ||
マーラー(1860-1911): 交響曲第1番「巨人」 |
ガブリエル・フェルツ指揮 シュトゥットガルトpo. | |
録音:2012年2月24日、ベートーヴェンザール、リーダーハレ、シュトゥットガルト、ライヴ。第7、6、5、3、4番の順でリリースされてきたフェルツのマーラーの交響曲、今回はついに「巨人」。もちろん、ここまでくれば全集を完成させる確固たる意思のあることは間違いないが、まず中期の純器楽交響曲を7、6、5番の順で遡行し、前期交響曲の大作3番を経て4番まで取り上げた上での「巨人」。そこには一体どんな意図、思惑があるのだろう。この後おそらく「復活」をやった後、満を持して頂上に万年雪を戴いた後期交響曲群の峰々に挑むのだろうか。それはさておき今回の「巨人」、ライナー・ノートにはこれまで通り、フェルツ自身による微に入り細に入るアナリーゼと演奏についての持論が展開されている(日本語訳付)。ライヴながら場の空気や勢いに流されることなく、まるで室内楽のように大変丁寧で細部にまでフェルツの意思が行き届いており、特に第2楽章の中間部のレントラーや終楽章の第2主題の優美さ、官能性は絶品、そしてその対比として終楽章の圧倒的なクライマックスには大いに満足させられる。 | ||
スクリャービン(1872-1915): 24の前奏曲 Op.11 /ピアノ・ソナタ〔第2番「幻想ソナタ」 Op.19 /第5番 Op.53 〕 ユン・ユジョン [Yu Jung Yoon] (P) | ||
録音:2012年6月、ブレーメン。ユン・ユジョンは韓国の若手女流ピアニストで、これがデビュー・アルバム。15歳からサンクトペテルブルクでワシリー・カルミコフに師事し、その際スクリャービンの音楽について多くを学んだという。彼女はスクリャービンは自分にとって常に音楽上の故郷だ、とまで語っており、そのピアノの澄み切った音色と強靭なタッチはドビュッシーやショパンも聴いてみたいと思わせる有望な新人の登場。 | ||
レターズ〔手紙〕〜声楽とギターのための歌曲集 ブリテン(1913-1976):民謡編曲集、中国からの歌曲集 Op.58 / ドミニク・アージェント(1927-):作曲家たちからの手紙 ジョン・W.デュアート〔デュアルテ〕(1919-2004):5つの静かな歌 Op.37 スコット・ウィア(T) フォルカー・ニーフスマン(G) | ||
録音:2004年8月-9月、ニューメキシコ州。近現代のギター伴奏歌曲集。生誕百年となるブリテン、同じくイギリス出身のデュアート、アメリカ出身のアージェントが現代的ながら手編みのセーターのようなフォルクロアな手触りの歌曲を聴かせてくれる。なかでもアージェントの「作曲家からの手紙」はショパンやモーツァルト、ドビュッシー、プッチーニ、シューベルトらの手紙をテキストとした風変わりな歌曲で彼らの有名な作品の旋律が曲の中で引用されることもある。 | ||
フリートヘルム・デール(1936-): エディション Vol.17 〜ヴァイオリンとチェロのための音楽集 ヴァイオリン・ソナタ (2008/9) (*) /冬の旅による断片(2011) (#) / チェロ・ソナタ(2008) (+) /バガテル(2011) (#) /シンフォニア・ア・デュ(2011) (#) カルロス・ジョンソン(Vn;*/#) ハンス=クリスティアン・シュヴァルツ(Vc;#/+) | ||
dreyer-gaidoが最もプッシュするドイツの作曲家デールの作品集第17弾。この5年以内の近作でヴァイオリン独奏、チェロ独奏、ヴァイオリンとチェロの二重奏のための作品が収録されている。デールはフライブルクで作曲をフォルトナーに師事、後にベルリン自由大学の教授となり、アンサンブル・モデルンの設立にも深く関わっている。 | ||
ルネサンス・ゴーズ・ジャズ(全12曲) 時の鏡/よき仲間の道楽/ロドリーゴ・マルティネス/優美の軌跡/シャコンナ/他 マルクス・ベッカー(P) ミヒャエル・ゴダード(セルパン/Tu/エレキ・ベース) カタリーナ・ボイムル&カペラ・ドゥ・ラ・トーレ (バス・ダルシアン&リコーダー/テオルボ&リュート/Perc/ショーム) | ||
録音:2012年7月、ライヴ。リコーダー、リュート、ショーム〔シャルマイ〕、セルパン、太鼓などルネサンスの楽器とピアノなどによるルネサンス音楽をジャズ風にアレンジして演奏、国籍不明の民族音楽といった趣き。 | ||
アフメト・アドナン・サイグン(1907-1991):独唱、合唱と管弦楽のための オラトリオ「ユヌス・エムレ」(全3部/第2部の終わりに間奏曲付) ビルギュル・ス・アレチ(S) アイリン・アテシュ(Ms) アイディン・ウシュトゥク(T) テヴフィク・ロドス(B) ナージ・エズギュチ指揮オスナブリュックso.、オスナブリュック・ユースcho. | ||
録音:2011年12月、オスナブリュック、ライヴ。サイグンはトルコを代表する作曲家で音楽学者。パリのスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに師事し後に母国で民族音楽の研究と後進の指導にもあたった。5つの交響曲、オペラ、室内楽など多くの作品を残している。本作のタイトル「ユヌス・エムレ」とは14世紀トルコの詩人でイスラム神秘主義の影響を受け、人間愛、神への愛を素朴な詩で歌い上げ、今日でもなおトルコの国民的詩人として広く愛されている。このオラトリオは彼の詩をテキストにしながら彼の生涯をたどるサイグンの祖国愛溢れる大作。ダンディに学んだサイグンの音楽には当然ながらフランス音楽の影響が強く、このオラトリオにはラヴェルの「ダフニスとクロエ」を思わせる箇所も多い。またショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアンなどのエコーも聴こえ、さらにトルコの神秘的な音階、イスラムのメリスマティックで妖艶な旋律も満載。近代とエスニックな要素が見事に融合した魅力的なオラトリオ。 | ||
マーラー:交響曲第4番
ジャネット・ヴェルネッケ(S) ガブリエル・フェルツ指揮シュトゥットガルトpo. | ||
録音:2011年1月25日、ベートーヴェン・ザール、リーダーハレ、シュトゥットガルト、ライヴ。巷では賛否両論ありながらもコアなファンの心を常に鷲づかみ(?)にしてきたガブリエル・フェルツによるマーラー交響曲全集シリーズ第5弾。ブックレットには例によってフェルツ自身が楽譜つきの詳細な楽曲解説(日本語訳つき)を執筆しており、特に第3楽章の変奏曲についての微に入り細に亘るアナリーゼは演奏に反映され、第3楽章終盤のフォルテシモから終楽章の天国的な音楽への推移はこのディスクの圧巻のひとつ。全体に繊細なテンポの変化、ディナーミクの変化による陰影のあるニュアンスにフェルツのこの曲へのこだわりが感じられる。独唱のヴェルネッケは2004年から2010年までクレーフェルド/メンヒェングラートバッハ歌劇場に所属し「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタ、「魔笛」の夜の女王で好評を博し、チェルハの歌劇「シュタインフェルドの巨人」のドイツ初演に参加、古典から現代まで幅広いレパートリーを持つ歌唱力はこのディスクでも発揮されている。 | ||
ソフィア・グバイドゥーリナ(1971-):ガルゲン・リーダー〔絞首台の歌〕 (5人の奏者版、全14曲/テキスト:クリスティアン・モルゲンシュテルン) バーバラ・ヘフリング(Ms) エルスベト・モーザー(バヤーン) ゲルゲリー・ボドキー(Fl) コルネリア・モンスケ(Perc) マルティン・ハインツェ(Cb) | ||
録音:2011年8月。NEOSから発売されている「グバイドゥーリナ:コントラバスを含む室内楽作品集(NEOS-11106/08)」に3人の奏者によるヴァージョンが収録されていた「絞首台の歌」の異版が登場。3人版にバヤンとフルートが加わったのが5人版。また、なぜか5人版は一曲少ない。詩集「絞首台の歌」の作者クリスティアン・モルゲンシュテルン(1871-1914)はドイツの作家、詩人でショーペンハウアー、ニーチェ、仏教の影響を受け、20世紀最大のオカルティストであるルドルフ・シュタイナーと親しく交友し彼の神智学にも強く影響を受けた。一種のシュールレアリスムとも言えるナンセンス表現が特徴で詩集「絞首台の歌」は彼の代表作として日本では種村季弘氏による訳が知られている。グバイドゥーリナはその中から14編を選び出し作曲しているが、メゾの語り歌いとコントラバス、打楽器、フルートにロシアの民族楽器バヤンまで動員して、きわめて特殊で奇怪な世界の現出に成功している。 | ||
シュローク ダニエル・シュニーダー:シュローク(*)/シャヤラ(#) / アルメニア民謡: Ayes Kedhir (+) マルディン・アラビア民謡: Sabiha (+) / ダニエル・シュニーダー:ネイ協奏曲(*) /ダッコード(**) ナデル・マシャイェヒ: MoulAnA(抜粋;##) ヴォルフ・ケルシェク指揮(+) NDRビッグ・バンド(*/#/+/**) ヘルマン・ボイマー指揮オスナブリュックso.(*/#/**/##) イブラヒム・ケイヴォ(Vo/ブズク、ジュンブシュ;+) キナン・アズメー(Cl;#) モスレム・ラハル(ネイ;*) フレデリック・ケスター(Tp;##) | ||
録音:2010年8月22日、モルゲンラント音楽祭、オスナブリュック、ライヴ。アラビア、アルメニアの民族音楽家と西洋のオーケストラがコラボレーションしたフュージョン・ミュージック。基本はワールド・ミュージック系のジャズ。ジャズのサックス奏者でもある作曲家ダニエル・シュニーダー(1961-)は管楽器の協奏曲を得意としており、ミヒャエル・ザンデルリング(BIS)やクリスティアン・ヤルヴィ(MARSHAS)が指揮したアルバムも発売されている。 | ||
フリートヘルム・デール・エディション Vol.16〜 フリートヘルム・デール(1936-):フルート作品集 吟遊詩人の歌による変奏曲(1959) /カントW (1962) /接写レンズ、反射(1962) (*) / ユリアンの数分(1963) (*) /7つの俳句(1963) (*/#) /テクスチュア(1971) / 5つの小品(1980) /エレジー(1999/2010) (*/+) /太陽の歌(2008) アンゲラ・フィルキンス(Fl) クリスティアン・ルヴォロ(P;*) ヤンナ・リュック(S;#) トレルス・スヴァーネ(Vc;+) | ||
録音:2010年10月、ライヴ。デールの若書きから最近までのフルートをメインにした作品集。吟遊詩人の歌(トゥルバドゥール)の歌の主題に基づく変奏曲は素朴なテーマが驚くほど複雑な音楽に変容する。そのほか、モード、セリーの影響を受けた作品、与謝蕪村の俳句のドイツ語訳のシュプレッヒシュティンメに点描的な音楽が絡む7つの俳句など興味深い作品が並ぶ。 | ||
マーラー交響曲全集シリーズ Vol.4〜マーラー:交響曲第3番 ニ短調
アレクサンドラ・ペーターザマー(Ms) ブルノ国立フィルハーモニーcho.、 カルヴ・アウレリウス少年cho. ガブリエル・フェルツ指揮シュトゥトガルトpo. | ||
録音:2010年4月30日、ライヴ。日本語解説つき(フェルツ氏のインタビュー形式)。リリース済みの3タイトルが好評で、今後の活躍が俄然期待されることとなったガブリエル・フェルツのマーラー交響曲全集シリーズ第4弾。彼の交響曲中もっとも多様性に富み、マーラーの田園交響曲とも評される第3番。宇宙の誕生から命の誕生と発展、そして愛の光の中へと上昇してゆく過程は「交響曲は世界である」と語ったマーラーの音楽観が如実に反映されている。11才の頃からマーラーの音楽をこよなく愛してきたというフェルツはこの作品を演奏するにあたってこれまでの慣習に囚われず、スコアに表記されているテンポ、ディナーミクを徹底的に検証し直し、また初演前後の手紙、関係者の証言(R.シュトラウスを含む)までにも目を通しながら、マーラーが本当に望んだ演奏を再現しようとしている。実際演奏を聴いてみると、これまでのCDにはなかったテンポの設定と変化、声部がフォーカスされ新鮮。解説(日本語訳つき)では譜例を引用しつつフェルツ自身の分析を読むことが出来る。 | ||
ブラームス:交響曲全集 Vol.2(完結編) 〔第3番 ヘ長調 Op.90/第4番 ホ短調 Op.98〕 |
マーカス・ポシュナー指揮 ブレーメンpo. | |
録音:2009年2月23日、26日、ブレーメン。日本語解説付き。Vol.1:
DRGACD-21056。 若き巨匠指揮者ポシュナーは1971年ミュンヘン生まれ。2004年にドイツ音楽協会、ドイツオーケストラ連盟よりドイツ指揮者賞を授与された。コリン・デイヴィス、ロジャー・ノリントン、ファビオ・ルイジのアシスタントとして研鑽を積んだ彼は、2007年9月からはブレーメン歌劇場の音楽総監督を務め、客演指揮者としてミュンヘン・フィル、バンベルク響、ケルンWDRso.、リンツ・ブルックナーo.、シュトゥットガルト放送so.と共演。2010年4月には東京都so.、2009年には広島so.の指揮台にも立っている。 | ||
フリートヘルム・デール・エディション Vol.15 フリートヘルム・デール(1936-):歌劇「メディア」(全3幕) ブレンダ・ロベルツ、マーガレット・ラッセル(S) マリオ・タガドッシ(Br) アッティラ・コヴァーチ、ハンス・ゲオルク・アーレンス(B)他 クラウスペーター・ザイベル指揮キールpo.、キール州立歌劇場cho. | ||
録音:1990年6月17日、キール歌劇場、ライヴ。フリートヘルム・デールはドイツ・ゲッティンゲン出身でフライブルク音楽大学でヴォルフガング・フォルトナーに学ぶ一方、哲学、歴史、音楽学を専攻しヴェーベルンの研究では博士号を取得している。1982年にリューベック音楽院の教授に就任以来、数々の音楽祭の主宰や演奏グループの音楽監督、現代音楽のワーク・ショップの責任者を務める中で多くの様々な作品を発表してきた。歌劇「メディア」はエウピリデスによる有名なギリシャ悲劇に基づくオペラ。電子音楽あり、オルフ、黛敏郎、松村禎三を思わせるアクの強い原初的でギラギラした管弦楽法、オスティナート、ペンデレッキを彷彿とさせる狂気的、神秘的な合唱など様々なスタイルが折衷されている。現代オペラとはいえ、よくありがちなアイデア先行型の抽象的な内容とは無縁で純粋に響きのスペクタクルを楽しめる作品。 | ||
古代シリアの声 "Dadi dadi / Ati wet ghazalet" (Assyrian folklore) / Bi hobo (Syriac folklore, composed by Ibrahim Keivo) / Lawk (Epic mawal from Kurdish tradition) / Az Khalfem (Epic mawal from Kurdish tradition) / "Kayef / Semsem" (Mardalli tradition) / "Chanci / Halimayeh" (Mardalli tradition) / Sharfadinah (Yezidi religious tradition) / Dhalal Darwish Abdi (Yezidi epic song) / Dabkeh (Dances from Al Jazeera) / "Akhkik Akhtchik / Iskeshir" (Folcloric song from Armenian tradition) / "Halak shalou / Kul el hala" (Beduine tradition of northern Syria) / Massa’ el kheir (written & composed by Ibrahim Keivo) イブラヒム・ケイヴォ (Vo/バグラマ/ブゾック/ ウード/サズ/アル・ジュンボシュ/アル・ジャゼウェラ) | ||
録音:2009年、ライヴ。アラブ系のワールド・ミュージック。 | ||
マヌシャン〜幻想の彼方 今/幻想の彼方/失われた島/我々は蝶と共に飛ぶ/もし雨が降るなら/私は知らない/願い アイダ・ノスラ(Vn/Vo) ババク・アミールモバシャール(G) ハビブ・メフターブシェーリ(Perc) | ||
録音:2007年-2009年。アラブ系のワールド・ミュージック。 | ||
フリートヘルム・デール・エディション Vol.14 フリートヘルム・デール(1936-):オルガン・ミサ(1980-2005) カイ・ヴェッセル(Br) シグモンド・サットマリー(Org) ドミニク・シュステク(第2Org) | ||
録音:2009年10月、ケルン。代理店翻訳者表記にはバリトンと第2オルガン奏者が欠けており、当店で補完。 フリートヘルム・デールはドイツ・ゲッティンゲン生まれでフライブルク音楽大学で学んだ。作品は、倍音の美しい響きが広がるリゲティばりのクラスター音楽の中に、さらにジャーマン・プログレを思わせる激しい運動が聴かれる。 | ||
ブラームス:交響曲全集 Vol.1 [第1番 ハ短調 Op.68/第2番 ニ長調 Op.73] |
マーカス・ポシュナー指揮 ブレーメンpo. | |
録音:2009年2月、ライヴ。Vol.2:DRGACD-21064。 指揮者マーカス・ポシュナーは1971年ミュンヘン生まれ。2004年にドイツ音楽協会、ドイツオーケストラ連盟よりドイツ指揮者賞を授与された。コリン・デイヴィス、ロジャー・ノリントン、ファビオ・ルイジのアシスタントとして研鑽を積み、2007年9月からはブレーメン歌劇場の音楽総監督を務め、客演指揮者としてミュンヘン・フィル、バンベルクso.、ケルンWDRso.、リンツ・ブルックナーo.、シュトゥットガルト放送so.と共演。2010年4月には東京都so.、2009年には広島so.の指揮台にも立っている。そして2010年秋からはドレスデンpo.の首席客演指揮者に就任する。 この録音はクナッパーツブッシュ、クレメンス・クラウスと縁の深いブレーメン・フィルとのライヴ。ブラームスの交響曲第1番は冒頭から尋常ならざるハイテンションで始まり、金管はバリバリと、弦は弓いっぱいに弾かせてオケを存分に鳴らしまくる。第2番は一転して繊細で室内楽的なアプローチ。ブレーメン・フィルの精妙なアンサンブルにはうっとりとさせられる。グローバル化の昨今、オーケストラも均質化の方向に向かっているが、久々にドイツのオーケストラらしい音を聴いた、という気持ちにさせられる。 | ||
2人のマルギット・ケルン〜 アコーディオンとエレクトロニクスの音楽 エディソン・デニソフ(1929-1996):暗闇から光へ(1995) アリ・ゴルジ(1978-):フラッター・フリューゲル(2006) ヨアヒム・ハインツ:影(2006) サミール・オデー=タミミ(1970-):ツラリム(2007) シャーロッテ・ザイター(1965-):出発の目録(2006) |
マルギット・ケルン (アコーディオン/ エレクトロニクス) | |
録音:2009年4月。マルギット・ケルンはフーゴー・ノースにアコーディオンを学んだ他、現代音楽についての学位も取得している。ソロの他、アンサンブル・モデルン、アンサンブル・アンテグラル、ムジーク・ファブリクなどヨーロッパの主要な現代音楽アンサンブルに参加している。収められた作品は何れもアコーディオンのクラスターを中心にした音響と電子音を組み合わせた宇宙的な拡がりを持つ作品。 | ||
忘れられたページ〜近現代ポルトガルのチェロ作品集 フェルナンド・ロペス=グラーサ(1906-1994): 3つのポルトガル民謡(*)/忘れられしもの/無伴奏チェロのための3つの花の曲 アントニオ・ヴィクトリーノ・ダルメイダ(1940-):3つのバガテル(#) アルマンド・ジョセ・フェルナンデス(1906-1983):チェロ・ソナタ フレデリコ・デ・フレイタス・ブランコ(1902-1980): アンテロ・デ・ケンタルの詩による夜想曲 ジョリー・ブラガ・サントス(1924-1988):アリア 1 (+)/アリア 2 (+) ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):チェロ・ソナタ ジョルジェ・ペイシーニョ(1940-1995):無伴奏チェロのためのレチタティーヴォ ルイス・コスタ(1879-1960):チェロ・ソナタOp.11 クラウディオ・カルネイロ(1895-1960):ソナチネ ブルーノ・ボラリーニョ(Vc) ルイザ・テンダー(P) | ||
録音:2009年7月24日-26日、ポルトガル。 (*)はラテンの民族色豊かで、ファリャ、アルベニス、ヒナステラを思わせる。(#)はいかにも現代音楽風の音の運びの中、憂いのある叙情が広がる。(+)の2曲はチェロによって歌われる朗々とした旋律にポルトガル歌謡ファドの反響を聴く。 | ||
フリートヘルム・デール(1936-): エディション Vol.13 ヴァイオリン・ソナタ「初期の歌」(2009)[クリスティアーネ・エディンガー(Vn)]/ チェロとハープのための印象「絨毯〔タペット〕」(1967) [クラウス・シュトルク、ヘルガ・シュトルク]/ 8つのトロンボーンのための「グラデュアル」(1999) [エールハルト・ヴェッツ・トロンボーン・アンサンブル]/ 4人の打楽器奏者のための「コンダクトゥス」(1980) [クロウマタ・パーカッション・アンサンブル・ストックホルム]/ 室内オーケストラのための「バレエ・メカニーク」(1986)[アンサンブル・ベルンハルト・ヴルフ]/ ヴァイオリンとギターのための「パ・ドゥ・ドゥ」(1968) [ヴァルター・クラジンツ(Vn) マルガ・ボイムル(G)]/ チェロ・ソナタ(2008)[ウルフ・ティシュビレク(Vc)] | ||
録音:1975年-2009年。 フリートヘルム・デールは1936年ドイツ・ゲッティンゲン生まれでフライブルク音楽大学で学んだ。作品の様式は倍音の美しい響きが広がるリゲティばりのオルガン曲「ヨブ」があるかと思えば完全な即興音楽のようにも聴こえる「ミサ」、ジョージ・アンタイル作品と同じ題名だがいささかヴァレーズ、ストラヴィンスキーを思わせる「バレエ・メカニーク」等かなり多岐に渡る。シュトックハウゼン、ラッヘンマン、フーバーらドイツの前衛とは一線を画す。 | ||
マーラー交響曲全集シリーズ Vol.3 マーラー:交響曲第5番 |
ガブリエル・フェルツ指揮 シュトゥットガルトpo. | |
録音:2009年1月31日、ベートーヴェンザール・リーダーハレ、シュトゥットガルト、ライヴ。 主観的で思い入れたっぷりだった第7番、第6番に続いてマーラー中期の傑作第5番を今回もフェルツがこだわり抜いてのライヴで録音した。解説(日本語訳あり)によると、フェルツはマーラーが初演・再演のさいに使用したスコアの(マーラー自身の)書き込みを仔細に検討しディナーミク、アクセントに細心の配慮をしたとのこと。第1楽章はやや遅めのテンポを取り、弦楽をたっぷりと歌わせて続く第2楽章とのコントラストを明確にする。重要な第3楽章スケルツォの複雑な対位法のオーケストラの処理は見事で、途中現れるレントラーのリズムは粘りきった、とてもいやらしいもので世紀末ウィーンの爛熟した空気はかくなるものかと思わせる。そしてアダージェットは、おそらくフェルツがもっともこだわったのではないかと思わせる、思い入れたっぷりの甘く、気だるい空気が充満している。これほどデレデレ、ぐにゃぐにゃのアダージェットは近年珍しいだろう。まるでマントヴァーニかヘンリー・マンシーニ楽団といった感じ。終楽章のいささかとってつけたようなフィナーレもフェルツのややあざとい芸風にぴったりで深みにかけるが、盛り上がる。 フェルツによる日本語・英語・ドイツ語解説付き。 | ||
Ensemble Mediterrain アルベニス/B.ボラルヒンホ編:スペイン組曲 ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 |
アンサンブル・メディテライン [ラウラ・ルイス・フェレレス(Cl) ドミトリー・ババノフ(Hr) エドゥアルド・カルサダ(Fg) ダニエラ・ユング(Vn) オリ・カム(Va) ブルーノ・ボラルヒンホ(Vc) 青江宏明(Cb)] | |
録音:2009年4月、ベルリン。 もともとピアノ曲のアルベニス「スペイン組曲」が、ベートーヴェンの七重奏曲と同じ編成の7楽器に編曲され、色鮮やかな音のミニアチュールに生まれ変わった。管弦楽ほど派手ではなく、スペイン情緒に溢れた実に気持ちのよい出来栄え。カップリングの同じ編成のベートーヴェンの七重奏曲も名手たちによる見事な演奏。2002年にベルリンで結成されたアンサンブル・メディテラインはベルリン・コミッシェ・オパーのソロ・クラリネット奏者フェレレスとドレスデン・フィルのチェリスト、ボラルヒンホの二人にBPOや北ドイツ放送so.、シュトゥットガルト放送so.、ミュンヘン・フィル、などドイツの名だたるオケで活躍する奏者を固定ゲストに迎え、ヨーロッパ各地で活動している。レパートリーは古典から20世紀作品まで幅広い。 | ||
ナデル・マシャイェヒ [Nader Mashayekhi] (1958-): ペルシャの歌手と管弦楽のための作品集 フィエ・マ・フィエ(私の自立への依存)II/ モウラナ |
サラル・アギリ(歌) フランク・クラーマー指揮 ミュンヘン放送o. | |
録音:2008年4月。 イランの指揮者&現代作曲家、ナデル・マシャイェヒによる初のまとまった作品集。もっとも当 DREYER-GAIDOには、彼が指揮者として録音したテヘラン響ライヴ(DRGACD-21036)があり、自作の「フィエ・マ・フィエ III」を演奏している。 マシャイェヒはテヘラン生まれ。テヘラン音楽院でピアノと作曲を学んだ後、ウィーンに留学、ウルバンナー、ハウベンシュトック=ラマティに作曲を師事した。現在はケージやフェルドマン、フランク・ザッパら西側の音楽をイランに紹介する活動も行っている。今回の2曲は、ともにアラビア風の朗誦に現代的な音響が絡む。それはリゲティ風の分厚いクラスターの雲であり、時に民族音楽的であり、いわばリゲティ、カンチェリを折衷したような激しい表出力をもった音楽。 | ||
20世紀の無伴奏クラリネット作品集 ベリオ:セクエンツァ \ (1980) シュトックハウゼン:友情をこめて (1977) メシアン:鳥たちの深淵 (1941) ドナトーニ:クレール (1972) ペンデレツキ:前奏曲 (1987) デニソフ:ソナタ (1972) ヴァレンティーノ・ブッチ:コンチェルト (1969) |
ラウラ・ルイス・ フェレレス(Cl) | |
録音:2009年1月。 20世紀のクラリネット・ソロ曲の代表的作品(最低限これだけは、というもの)を収録。スペイン出身の美人クラリネット奏者フェレレスは数々の受賞歴を持ち、現在はベルリン・コミッシェ・オパーo.の首席奏者。またアンサンブル・メディテラインのメンバーでもある。演奏至難の曲を軽々とこなしてしまう。 | ||
フリートヘルム・デール(1936-): エディション Vol.12 オルガンのための「ヨブ」チクルス(2006)[フリートヘルム・デール(Org)]/ 2人の打楽器奏者と2人のトロンボーン奏者のためのミサ(1990) [カロラ・シュリューター(S) ヤン・ミュラー=ヴィーラント指揮リューベック新音楽アンサンブル]/ 室内のトロンボーン〔メディア・マテリアル〕(1990) [フリートヘルム・デール指揮アンサンブル・メディア・プロジェクト] | ||
録音:1990年/2008年。 | ||
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV.248
アグニェシュカ・トマシェフスカ、マーニャ・シュテファン(S) キャサリン・ウィン=ロジャース(A) クレメンス・C.レシュマン(T) フィリップ・ラングショウ(B) ヴォルフガング・ヘルビッヒ指揮ブレーメン新ラートスpo.、ラートスcho. | ||
録音:2008年6月12日、ライヴ、聖コスマス&ダミアヌス教会、テディングハウゼン・ルンゼン。 CPOレーベルのバッハ:偽作シリーズで知る人ぞ知る合唱指揮者ヴォルフガング・ヘルビッヒ。その清新な音つくりには定評があり、CPOのアイブラーのレクイエムやNAXOSのヘンデルやシュッツが好評を得ている。今回は偽作ではなく正真正銘のバッハ作品、クリスマス・オラトリオが登場。 | ||
フリートヘルム・デール・エディション第12集 〜室内楽作品集 二人のための協奏曲/太陽賛歌/セラン歌曲/ 夕暮れ・夜〜ソット・ヴォーチェ |
C.エディンガー(Vn) ジェイムズ・トッコ(P) U.ベストライン(Br) トリオ・プレイエル/他 | |
マーラー交響曲全集シリーズ Vol.2 マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 |
ガブリエル・フェルツ指揮 シュトゥットガルトpo. | |
録音:2008年2月15日、リーダーハレ・ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト、ライヴ。 Vol.1:DRGACD-21041(第7番)。通の間では評判の鬼才指揮者ガブエル・フェルツのマーラー第2弾。ライナー・ノートではフェルツ自身の詳細な作品分析(日本語訳もあり)がなされ、並々ならぬ意欲。第1楽章の提示部は慣例通り、繰り返す。アルマのテーマとして知られる第2主題の思い入れたっぷりのねちっこい歌いまわしに思わず惹き込まれる。第4楽章の有名なハンマー打ち下ろしに至る直前の期待とも不安ともいえる作ため的なテンポの落とし加減の、いかにもあざとい感じが、逆に面白くてはまる。そして結尾、最後の一発の直前の沈黙と驚愕のこけおどし的対比も必聴。 | ||
フリートヘルム・デール・エディション Vol.11 〜弦楽器独奏作品集 カデンツ/秋のソナタ/ 夕暮れ・夜〜ソット・ヴォーチェ/独奏/ 7つの歌/セレナード |
クリスティアーネ・エディンガー、 ザハール・ブロン(Vn) C.フェルシュ(Cb) コリーナ・ゴロモス(Va) ヨハネス・モーザー(Vc) イェルク・リノヴィツキ(Cb) ウルフ・ティシュビレク(Vc) | |
アロイス・ブレーダー:ギターを伴う室内楽作品集 | クリストファー・ブラント(G) ヨハネス・フィッシャー(bfl) リンダ・バングス(Sax) クリストフ・ フォン・エルファ(Vc)/他 | |
フリートヘルム・デール・エディション Vol.9 〜管弦楽作品集 墓/情熱/バレエ「イカロス」 |
ハンス・ツェンダー指揮 ハンブルク NDR so. オトマール・マーガ指揮 ハノーヴァーNDR放送po. モーシェ・アツモン指揮 バーゼルso. | |
マーラー交響曲全集シリーズ Vol.1 交響曲第7番「夜の歌」 |
ガブリエル・フェルツ指揮 シュトゥットガルトpo. | |
録音:2007年4月23日-24日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ディジタル・ライヴ。解説:ガブリエル・フェルツ自身(日本語訳付)。timing: 21:47, 15:06, 11:09, 13:47, 17:38 。 ティーレマンより重厚、アーノンクールよりも過激! また40歳にもならないドイツの鬼才、ガブリエル・フェルツ(1971年ベルリン生まれ)の最新盤。ベルリン・ハンス・アイスラー高等音楽院に学び、リューベック、ブレーメンの歌劇場で研鑽を積み、2001年には名門アルテンブルク・ゲラ歌劇場の音楽監督に就任、さらに2005年にはシュトゥットガルト・フィルの音楽監督も兼任。劇場出身の叩き上げドイツ人指揮者として注目を集めている。本領はもちろんオペラだが、DREYER-GAIDOレーベルの管弦楽曲を聴けば、驚くべき、そして恐るべき超個性的指揮者であることがわかる。 「60年代初頭からの一般的な "マーラー・ルネサンス "は、バーンスタインの功績ではない」とライナーノートからして挑発的だが、演奏も当初予想された異常な遅さ、重苦しさによる演奏ではない。とはいうもの腰の重さは相当なもの。ぬかるみを荷車引くような感じもあったり、時としてリズム感抜群にぐいぐい引張ると言った具合で、解説では譜例を挙げてその裏づけを行っているものの、文章の最後では、「解釈と言うものは常に主観的」と開き直る大物振り。しかもマーラー全集をこのコンビで2, 3年中に完成するという意気込み。大体「夜の歌」を第1弾にするという事実こそ只者ではない証ではないだろうか。 | ||
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ: 緑の血が流れて以来(詩の朗読 + 音楽) |
カロラ・ フォン・ゼッケンドルフ(語り) ユリアーネ・アンケレ(Vc) | |
フォン・ドロステ=ヒュスルホフ(1797-1848)はドイツ最大の女流作家&詩人と言われる人。小説の代表作は「ユダヤ人のブナの木」。 | ||
Ko Ku (虚空)〜 リコーダーとパーカッションのための 日本と中国の現代音楽 ケージ:龍安寺 三善晃(1933-): 独奏マリンバのための「リップル」(1991) 石井真木(1936-2003): テノール・リコーダー曲「東・緑・春」(1991) ミン・チ・チャン[陳名志; 1961-]: 樹は静を欲すれど風止まず [The trees long for silence but the wind still rustles their leaves] 松永通温(1927-):芦と枝と風と・・・・ (1970) 石井真木:龍笛と打楽器のための「虚空」(1987) |
グドゥラ・ローザ (リコーダー) 藤井はるか(Perc) | |
録音:2007年2月20日-23日、ブレーメン放送。ブレーメン放送との共同制作。 ケージの龍安寺はもともと図形楽譜に書かれた不確定性の音楽で、楽器の指定も無く、何で演奏するかによって印象も千差万別。トロンボーンと打楽器、声楽と打楽器など、いろいろな演奏があったが、今回のリコーダーと太鼓バージョンほど、いかにも「龍安寺」を思わせる演奏はなかったのでは。まるで僧侶がお経を読みながら木魚を叩いている感じで、リコーダーのとぼけた音色に思わず笑みがこぼれる。ケージが聴いたら、あの愛すべきバカ笑いをして喜ぶだろう。 | ||
ホワット・シャル・ウィ・リメンバー?〜 アメリカン・ソング集 ジェイク:ヘギー: I shall not live in vain / As well as jesus / Even / Animal Passion / To speak of love / Joy alone ジョン・デューク: April Elegy / Iride the great Black horses / The white dress / I carry your heart アンドレ・プレヴィン: As imperceptibly as grief / Will there really be a morning / Good morning midnight 他、リッキー・イアン・ゴードンの作品 |
スコット・ヴァイエル(T) ジャン・チャイコフスキ(P) | |
録音:2004年、アメリカ。 | ||
フリートヘルム・デール・エディション Vol.8 メランコリア/初期歌曲集 |
エディト・ガブリー(S) クリストフ・フォン・ ドホナーニ指揮 ケルンso.&cho. オーマン・ブログリ=ザッハー指揮 リューベックpo. | |
テヘラン響、オスナブリュック・ライヴ ハッサン・リアヒ:ペルシャ組曲 チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエッ」 トナデル・マシャイェヒ: フィエ・マ・フィエIII(初演) ・アンコール:(*)の2人による演奏 |
サラル・アギリ(歌;*) ハリル・シャリアツァデー (ダフ[太鼓];*) アミル・サラフ(P) ナデル・マシャイェヒ指揮 テヘランso. | |
録音:2006年8月20日、ライヴ。 珍しくも、イランのオーケストラがドイツを訪れたライヴ。ジャケット写真で、女性チェロ奏者がスカーフを頭に巻いている所が、いかにもイスラム圏らしいが、イランといえばチェクナヴォリアンやラハバリなどの指揮者も輩出、西洋音楽の伝統もある(世相的ににつらい時もあったようだが)。チャイコフスキーの名曲だと技術的な粗も目立つが、重く粘っこいあまり聴いたことのない演奏で、とにかく張りきっている。1曲目リアヒのペルシャ組曲は、期待を裏切らないエキゾティックでダイナミックな映画音楽風作品。3曲目の「フィエ・マ・フィエIII」はイランの太鼓「ダフ」とイランの著名な歌手サラル・アギリをフィーチャーした瞑想的な作品。 | ||
ラフマニノフ: 幻想曲「岩」Op.7/交響詩「死の島」Op.29 スクリャービン: 交響曲第5番「プロメテウス」Op.60 |
カイ・ヨハンセン(Org) アンドレアス・ボイド(P) ガブリエル・フェルツ指揮 シュトゥットガルトpo. | |
録音:2006年5月8日-12日、グスタフ・ジーグレ=ハウス。 岩、島絡みのロシア作品を集めた意欲作。 なお当初、旧・代理店は「ノーマルCD+同内容のサラウンド dts 盤がセット」としておりましたが、入荷したアイテムはSACDハイブリッド盤でした。おそらく CD + dts 盤は存在しないと思われます。 | ||
今度夢は私の所に コール・ポーター、ガーシュウィン、 ハラルド・アーレン、ジェローム・カーンの作品 |
スコット・ウィーア(T) ヤン・ツァイコフスキー(P) | |
フリートヘルム・デール・エディション Vol.7 レクイエム2000(アテムヴェンデ) |
メヒトヒルト・ザイツ(A) エッケハルト・アベーレ(Br) ハンス・ダルムシュタット指揮 カッセル声楽アンサンブル、 カッセル聖マリエン聖歌隊 | |
ルドルフ・ヒンデミット・ エディション Vol.3〜演奏家として ショパン:チェロ・ソナタ ト短調Op.65 ドヴォルザーク: ピアノ三重奏曲「ドゥムキー」 マルチェッロ:チェロ・ソナタ ヘ長調 ベートーヴェン:2つのオブリガート眼鏡 を持つ二重奏曲 変ホ長調WoO.32 ストラヴィンスキー: 弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ |
パウル・ヒンデミット(Va) ルドルフ・ヒンデミット (Vc/ガンバ) アマールSQ/他 | |
おそらく歴史的録音。 | ||
金の音符〜ベル・エポック作品集 ショーソン:ソプラノ、弦楽四重奏と ピアノのための「終わりなき歌」Op.37 ルクー:3つの詩曲〜第3番「夜想曲」 (ソプラノ、弦楽四重奏とピアノのための) ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調(1903) フォーレ:ソプラノ、弦楽四重奏とピアノ のための歌曲集「優しい歌」Op.61 |
フェレナ・ライン(S) チョルリョーニスSQ セルゲイ・オクルスコ(P) | |
ルイジ・ノーノ(1924-1990):歌劇「イントレランツァ〔不寛容〕 1960」 (アンジェロ・マリーア・リペッリーノの着想にもとづく二幕の物語・全2幕) ヴォルフガング・ノイマン(T) マリア・コヴォリク(A) ジュディ・ベリー、 イナ・シュリンゲンジーペン(S) アキム・リクス(ナレーション)他 ガブリエル・フェルツ指揮ブレーメンpo.、ブレーメン歌劇場cho. | ||
録音:2001年2月、ブレーメン、ライヴ。ノーノの創作史は研究者によっておよそ3つの時期に分類され、それぞれの時期に歌劇が作曲されている。第2期の「愛に満ちた偉大な太陽に向かって」(1972-75)、第3期の「プロメテオ」(1984)、そして第1期に書かれたのがこの「イントレランツァ(不寛容)1960」。ブレヒト、エリュアール、マヤコフスキーらのテキストからの引用をちりばめた台本は複数の異なる物語が展開しマルチ・スクリーンを駆使した凝った演出とともに多次元的な空間が作られる。初演以来、現代の歌劇としては幸運にも上演機会に恵まれ、コンタルスキー盤も出ていたが、2001年録音のこのディスクの登場はファンにはありがたい。マーラー・シリーズが好評のガブリエル・フェルツも好演。 | ||
シュトラウス: 交響詩「ツァラトウストラはかく語りき」 リゲティ:アトモスフェール モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」 |
ガブリエル・フェルツ指揮 シュトゥットガルトpo. | |
録音:2005年7月。 フェルツもう一つの手兵シュトゥットガルトフィルとの共演盤。「ツァラ」の深刻さは如何にもフェルツらしい。そこここに夢見るような空想があるところも如何にもフェルツ。モーツァルトは、暴力的なアタックが繰り返させる過激な演奏。リゲティも今や古典。様々な個性的演奏で楽しみたいファンに歓迎される演奏と言えるだろう。 #このCDはノーマルCD+同内容のサラウンド dts 盤がセットになっていますが、dts盤は専用の再生機器でないと再生することが出来ません(SACD/CDプレイヤーやDVDプレイヤーとは異なります)。ご注意下さい。 | ||
フリートヘルム・デール・ エディション Vol.6 フリートヘルム・デール(1936-): チェロ協奏曲(チェロと管弦楽のための 交響曲)(1980/81)(*)/ ピアノ協奏曲「夏の旅」(1993/97)(#)/ ビッグ・バンドと3台の ピアノのための「素早い動き」(1972)(+) |
ハインリヒ・シフ(Vc;*) ハンス・ツェンダー指揮(*) ザールブリュッケン放送so.(*) ルドルフ・ブッフビンダー(P;#) ホルスト・シュタイン指揮(#) バンベルクso.(#) ハラルト・ボーイェ、 ジョリョン・ ブレッティンガム=スミス、 ロベルト・ シュピルマン(楽器;+) クラウス・マルティン・ ツィーグラー指揮(+) RIASビッグ・バンド(+) | |
録音:1972-1997年、ドイツ。演奏家の豪華さ、特にシュタインの参加は見逃せない。 #以前 「 Vol.5 」とご案内していましたが、その後第5集(21024)が別途発売されました。 | ||
R.シュトラウス:アルプス交響曲 チョルリョーニス:森の中で |
ガブリエル・フェルツ指揮 アルテンブルク・ ゲラ歌劇場po. | |
録音:2002年5月6日-9日。 「アルペン」が予想通りの重厚極まりない演奏。軽視されることもある同曲を、ブルックナー、マーラーの交響曲作品と同等の品格と様式を備えた名曲として捉え、説得力のある仕上がりとなっている。珍らしい作品であるチョルリョーニスも、シュトラウスとほぼ同年代の作品ということと、楽想の共通項をちゃんと意識してのカップリング。 | ||
トルコ音楽の同時代の声〜 トルコの現代作曲家による ヴァイオリンとピアノのための作品集 ファジル・サイ(1970-):ヴァイオリン・ソナタ アハメド・アドナン・サイグン(1907-1991): ヴァイオリンとピアノのための 組曲「 Demet 」 イルハン・ウスマンバシュ(1921-): ヴァイオリンとピアノのための デュオ「 Aproximate 」 ムアンメル・スン(1932-): ヴァイオリンとピアノのための2つの小品 |
アティラ・アルデミル(Vn) シェヴキ・カライェル(P) | |
録音:2003年12月、ドイツ。 | ||
秋の感情〜シューマン:1850年に作曲された歌曲集 3つの詩 Op.83 /6つの歌 Op.89 /リートと歌第4集 Op.96 / 6つの詩とレクイエム Op.90 /子供のための歌のアルバム Op.79 〜 No.22 牛飼いの別れ スコット・ウィーア(T) ライナー・ホフマン(P) | ||
録音:2003年12月、ブレーメン放送。 | ||
フリートヘルム・デール・エディション Vol.5〜 歌曲とミクロドラマ メデア=モノーローグ/ある小さな死による情景/ ミクロドラマII「A&O」/アンナK/ 6人の演奏家のためのレクイエム/シビレ断章 |
ジューン・カルド(S) フランシス・トラヴィス指揮 ボン現代音楽アンサンブル ケルン・コレギウム・ヴォカーレ/他 | |
フリートヘルム・デール・ エディション Vol.4〜連作歌曲集 フリートヘルム・デール(1936-): 9 Hölderin-Fragmente "Wenn aber" / Trakl-Lieder / 7 Haiku / 7 Stationen "Unterwegs" / Itke-Songs |
ディートリヒ・フィッシャー= ディースカウ(Br) アリベルト・ライマン(P) エヴァ・チャポ(S) フリートヘルム・デール、 マリオ・ ヴェンツァーゴ(P) | |
オットリーノ・レスピーギ: 交響詩「ローマの噴水」(1916)/ 交響詩「ローマの祭り」(1929) ヨゼフ・スク(スーク): 幻想的スケルツォ Op.25 (1903) |
ガブリエル・フェルツ指揮 アルテンブルク・ ゲラ歌劇場po. | |
録音:2003年6月19日、ゲラ劇場コンツェルトザール。収録:ブレーメン放送。 「ローマの祭り」は30分もかかる演奏で、ラテン的輝かしさ、開放感を無視し、じっくりと攻め立てるドイツ・ロマン派のような濃厚な演奏。まるで初めて聴くような衝撃。ここまで正面切って個性を発揮できる指揮者はそうはいない。宇野功芳先生なら「芳醇なドイツ赤ワインのような」と褒めるのではないだろうか。 | ||
フリートヘルム・デール・ エディション Vol.3〜ピアノを伴う作品集 フリートヘルム・デール(1936-): 2台のピアノのためのカデンツァ/ 2台のピアノのための Ordadek / 7つの俳句/ Nachtfahrt für Flügel & Schlagzeug |
フリートヘルム・デール、 マリアンネ・シュレーダー(P) ヤーノシュ・デール | |
旅への誘い デュパルク:旅への誘い/フィディレ/悲しき歌/前世 フォーレ:9月の森の中で/川のほとりで/月の光/賛歌 ドビュッシー:忘れられた小歌/ある日ある夜 ラヴェル:2つのヘブライの歌 |
スコット・ウィーア(T) カロラ・タイル(P) | |
フリートヘルム・デール・ エディション Vol.2〜ピアノ作品集 フリートヘルム・デール(1936-): 2台のピアノのためのバレエ「祝祭」(1982)/ 3つのバラード(1996)/ そして、もし声が・・・(1986)/ 夢の曲(1978)/肖像(1977)/織物(1971) |
マッツ・ペーション、 クリスティーネ・ショルツ、 ジェイムズ・トッコ、 フリートヘルム・デール(P) | |
ルドルフ・ヒンデミット・ エディション Vol.2 ルドルフ・ヒンデミット(1900-1973): 7つの前奏曲とフーガ(1936/37)/ ソナチネ集(1933) [第1番/第2番/第4番−第6番]/ 歌劇「皇帝の新しい着物」(1951-53)〜ワルツ/ クラリネット、弦楽四重奏とコントラバスの ための六重奏曲(セレナード)(1965) |
ルートガー・マクスザイン、 マリアンジェラ・グラナタ(P) エドゥアルト・ ブルンナー(Cl) アルフレート・ショッパー、 二宮美和子(Vn) ローダ・リー・レア(Va) ルドルフ・ ヒンデミット(Vc) ルドルフ・ネレル(Cb) | |
トリヴィウム トゥーリナ:ガロティンとソレアレス/ラファーガ ロドリーゴ・リエラ(1926-1999): メランコリア/モノトニア/ノスタルジア モンポウ:コンポステラーナ組曲 レーネ・エースペレ(1953-):Trivium |
ヘルマン・フッデ(G) ブルクハルト・ シュミット(Vn) ゲイリー・ヴォルフ(Fl) | |
…雲から来たケルビム(知天使)のように 〜ベッティーナ・フォン・ アルニム(1785-1859)への敬意 歌曲と詩 |
フェレーナ・ライン(S) アクセル・バウニ(P) ブリッタ・ゾマー(朗読)他 | |
女流作曲家たちの作品集 エミリー・マイヤー(1821-1883): 交響曲第5番 ヘ短調 ファニー・メンデルスゾーン= ヘンゼル(1805-1847): ヘーローとレアンダー ルイゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927): ピアノ協奏曲 ニ短調Op.37 |
マーシャ・ドイプナー(S) カティア・チェンベルディ(P) ユルゲン・ブルーンズ指揮 ベルリン室内so. | |
録音:2001年10月31日、ライヴ。 | ||
アナトリユス・シェンデロヴァス(1945-): 作品集 チェロと管弦楽のための協奏曲 (協奏曲 ハ調)(2002) (*)/ チェロと打楽器のためのソナタ (1972) (#)/ チェロとピアノのための4つの小品(1974) (+)/ 歌[ CANTUS ](1993)[第1番/第2番](+) スュラミの歌 (1992/2001)(**) |
ダーヴィト・ゲリンガス(Vc) ロベルタス・ シェルヴェニカス指揮(*) リトアニア音楽院so.(*) ズビグニェヴァス・ ジリオニス(Perc;#) タチヤーナ・シャッツ= ゲリンガス(P;+) ゲイル・ドローグスヴォル (アコーディオン;**) ヴィリヤ・ フィルマナヴィチエネ (リコーダー;**) アルカディ・ゴテスマン、 パーヴェル・ギウンター、 マルク・ペカルスキー (Perc;**) | |
フリートヘルム・デール・ エディション Vol.1 フリートヘルム・デール(1936-): 弦楽四重奏のための 「 Sound Of Sleat 」 (1971/72) (*)/ ピアノのための 「『冬の旅』の断片」 (1985) (#) [おやすみ/孤独/霜おく髪/ からす/村で/道標/辻音楽師]/ 弦楽五重奏のための「冬の旅」 (1985)(+)/ [憂鬱[ melancholy ]/ プロフンディス [ profundis ]/ トランペット[ Trompeten ]/ 姉妹に[ An die Schwester ]/ 夜[ Nachts ]/ 夜の変容[ Nachtwandlung ]/ 夜の終わりに[ Nachtergebung ]]/ アコーディオンとコントラバスのための ノットゥルノ (1995) (**) |
ラサールSQ(*) ジェイムズ・トッコ(P;#) アウリンSQ(+) ボリス・ ペルガメンシチコフ (Vc;+) フーゴー・ノート (アコーディオン;**) オヴィディウ・ バディラ(Cb;**) | |
録音:1982年、シンシナティ、アメリカ初演時ライヴ(*)/1997年、リューベック、ライヴ(#)/1986年、ブレーメン放送、世界初演時ライヴ(+)/1995年、リューベック、ライヴ(**)。 | ||
私の思い出〜リトアニアの作曲家たちによる チェロとピアノのための作品集 ヴィタウタス・バルカウスカス(1931-): 演奏会用組曲Op.98 (1993) ブロニウス・クタヴィチウス(1932-): Rhythmus - Arhythmus (1993) アナトリユス・シェンデロヴァス(1945-): 歌[ CANTUS ](1993)[第1番/第2番] オズヴァルダス・バラカウスカス(1937-): Dal vento (1999) ミンダウガス・ウルバイティス(1952-): 回想 (1999) |
ダーヴィト・ゲリンガス(Vc) タチヤーナ・シャッツ= ゲリンガス、 ペトラス・ゲニウサス(P) | |
収録曲は全て、ゲリンガスの祖国であるリトアニアの作曲家たちによる。 | ||
グリーグ:歌曲集(全19曲) 連作歌曲「山の娘」Op.67 (8曲)/ 2つの茶色の眼Op.5 No.1/君を愛すOp.5 No.3/ 「ペール・ギュント」Op.23〜ソルヴェイグの歌/ 水蓮を手に Op.25 No.4/希望 Op.26 No.1/ 春 Op.33 No.2/ いつの日か、わが思いはOp.48 No.2/ ばらの季節に Op.48 No.5/ 春のにわか雨 Op.49 No.6/ 小舟で待ちながら Op.60 No.3/ めでたし海の星よ (1899) |
ジルケ・シムカート(A) フランク=トーマス・ リンク(P) | |
録音:2001年12月3日-5日、小ゼンデザール、自由ベルリン放送局。 | ||
ルドルフ・ヒンデミット・ エディション Vol.1 ルドルフ・ヒンデミット(1900-1973): ピアノのためのソナチネ第7番 (1971) (*)/ ピアノのための小品 [第1番−第5番](1971) (*)/ 弦楽四重奏のための 「 Ich hab' die Nacht geträumet 」 による主題と変奏曲(作曲年不祥)(#)/ 弦楽四重奏のためのスケルツォ 「鏡、又は前と後」(作曲年不祥)(#)/ 六重奏曲(セレナード)(1965) (+)/ ピアノ協奏曲 (ピアノと管弦楽のための組曲)(1968/69?)(**) |
ユッタ・ミュラー= フォルネーム(P;*) アネッテ・ベール= ケーニヒ、 ロメオ・ルーガ(Vn;#) ボリス・ファウスト(Va;#) ハンス=ヴィルヘルム・ クフェラート(Vc;#) マルティン・ シュトッフェル(Cl;+) トーマス・チェルペ(Cb;+) コーリャ・レッシング(P;**) ゲオルゲ・アレクサンダー・ アルブレヒト指揮(**) ブレーメン州立po.(**) | |
パウル・ヒンデミットの弟、ルドルフの作品集第1巻。1920年代、パウルがヴィオラを弾いていた事で知られるアマール・ヒンデミットSQでは、チェロを担当していたという。 | ||
即興風に ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-): 十字架に レポ・スメラ(1950-2000):即興風に(1983) アストル・ピアソラ(1921-1992): Tanti Anni Prima /忘却/ Hommage à Liège エドゥアルダス・バルシス(1919-1984):ハバネラ アナトリユス・シェンデロヴァス(1945-): スュラミの歌 |
ダーヴィト・ゲリンガス(Vc) ゲイル・ ドラウグスヴォル (バヤーン) | |
録音:2002年。グバイドゥーリナとピアソラを除き、全てバルト三国(スメラがエストニア、バルシスとシャンデロヴァスはリトアニア)の作曲家たち。なお、スメラの作品で、アルバム タイトルにもなっている「 QUASI IMPROVISATA 」を、前・国内代理店は、「不意の出現のように」と訳しており、またグバイドゥーリナの作品としているが、誤り。 | ||
小松英典〜 シューベルト、ブラームス:歌曲集 シューベルト: さすらい人/さすらい人の月に寄せる歌/ さすらい人の夜の歌/さすらい人の夜の歌/ たゆみなき愛/シルヴィアは誰か告げよう/ リュートに寄せて/ミューズの子/ 夕映えの中で/墓堀人の郷愁/魔王 ブラームス: エオリアン・ハープに寄せて/5月の月/ おまえの青い瞳よ/セレナード/便り/ 日曜日/野の寂しさ/墓地にて/ 世の人に起こることは獣にも起こる/ ここにわれ身をめぐらして すべてのしいたげを見たり おお死よいかに汝は厳しいことか/ たとえわれ人の言葉 天使の言葉とて語るとも |
小松英典(Br) イェルク・デムス(P) | |
録音:2002年2月、ムジークハレ・ハンブルク、ライヴ。 | ||
ベッリーナ ジョヴァンニ・アントニオ・ パンドルフィ・メアッリ(1620頃-1669頃): ソナタ Op.4 No.1 (La Bernabea) / ソナタ Op.3 No.5 (La Clemente) フランソワ・クープラン(1668-1733): 「クラヴサン奏法」〜前奏曲第5番 イ長調 アンヌ・ダニカン・フィリドール(1681-1728): 「作品集第1巻」 〜ブロックフレーテと通奏低音の ためのソナタ ニ短調 ジョゼフ・ボダン・ド・ ボワモルティエ(1689-1755): ソナタ ホ短調 Op.91 No.4 アンヌ・ダニカン・フィリドール: 「作品集第2巻」からの組曲第2番 より [ Les songes / Le moulin de Javelle /」 La gratieuse / Dame Ragonde / Rondeau en suite ] ルイ・クープラン(1626頃-1661): 「クラヴサン曲集」〜第6番「Prélude a limitation de Mr. Froberger」 イ短調 アンジェロ・ベラルディ(1636?-1694?): ヴァイオリン独奏のためのシンフォニア より [カンツォーネ4/カンツォーネ6] |
ジルケ・ マイヤー(B−Fl) クラウディア・ クラヴィーツ(Cemb) | |
録音:2001年10月、ドイツ。 | ||
ダブル・トーク〜日本の現代音楽集 松永通温(1927-):風の時、糸の間 (1993) (*/#) 石井眞木(1936-2003):Black intention (1975) (*) 大前哲(1943-): ダブル・トーク No.21 (Phase) (1998) (*/#) 細川俊夫(1955-): 十七絃筝のための「夜」(1982) (#) 菅野由弘(1953-):水鏡 (1992) (*/#) 篠原眞(1931-):Fragmente (1968/1998) (*/#) |
グドゥラ・ローザ(B−Fl;*) 後藤真起子(筝;#) | |
録音:2001年11月、ベルリン。 | ||
女性作曲家たちのピアノ作品集 マリアンネ・フォン(マリア・アンナ)・ マルティネス(1744-1812): チェンバロのためのソナタ ホ長調 ヨゼファ・バルバラ・フォン・ アウエルハンマー(1756-1820): ハンガリーの主題による変奏曲 ファニー・メンデルスゾーン= ヘンゼル(1805-1847): 夜想曲 ト短調 クララ・シューマン(1819-1896): 音楽の夜会 Op.6〜バラード/ ローベルト・シューマンの主題による 変奏曲 嬰へ短調Op.20 セシル・シャミナード(1857-1944): 水の精 Op.101 ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983): ピアノのためのパルティータ リリー・ブーランジェ(1893-1918): 古い庭園にて/明るい庭園にて/行列 エレナ・フィルソヴァ(1950-): エレジー Op.21 ドロテー・エーベルハルト(1952-): 時の変化[ I-III ] |
ユディト・ プファイファー(P) | |
録音:2001年8月。 | ||
イェルサレムの門 ブロニウス・クタヴィチウス(1932-): イェルサレムの門 [東の門(*)/北の門(#)/南の門(#)/ 西の門(スターバト・マーテル)(+)] |
ドナタス・カトクス指揮 聖クリストファー室内o.、 アイディア室内cho. | |
録音:2001年4月、リトアニア作曲家同盟ホール(*)/1998年10月、聖イグナティウス教会(#)/2001年2月、リトアニア国立フィルハーモニック・ホール(+)。 クタヴィチウスはリトアニアの作曲家。 | ||
小松英典〜ブラームス:歌曲集 見知らぬ土地で/帰郷/エオリアン・ハープに寄せて/ 夜に私は急に立ち上がり/ご機嫌いかが私の女王様/ 5月の夜/日曜日/湖上で/おまえの青い瞳よ/青春歌/ 郷愁/ひばりの歌/秘めごと/おお涼しい森よ/ 夏の夕べ/月の光/野の寂しさ/荒野を越えて/ サッフォー風頌歌/調べのように私を通り抜ける/ セレナード/墓地にて/ 世の人に起こることは獣にも起こる/ ここにわれ身をめぐらして すべてのしいたげを見たり/ おお死よいかに汝は厳しいことか/ たとえわわれ人の言葉 天使の言葉もて語るとも |
小松英典(Br) イェルク・デムス(P) | |
録音:2001年6月、オーストリー、ライヴ。我が国を代表する名バリトン、小松英典の歌曲が当レーベルには2枚ある(他方は21007)。 コンサートやNAXOS、CPOへの録音からマーラーのエキスパートとして知られる名バリトン小松英典の歌曲録音。知性を感じさせる深みある上品な歌唱で、さらにデムスの伴奏というところもそそられる。 | ||
運命 コンスタンティン・ヴァシリエフ(1970-): 運命/3つの森の絵 レオ・ブローウェル(1939-): 揺り篭の歌/魔術師の瞳/ グラヒーア・クリオラ/サパテアード/ ギターのためのソナタ アントニオ・ホセ(1901-1936): ギターのためのソナタ エグベルト・ジスモンチ(1947-):水とワイン |
ロマン・ ヴィアゾフスキー(G) | |
ヴィアゾフスキー(1974-)はウクライナ出身で、ドイツで活躍するギタリスト。2003年には来日公演も果たしている。 |