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マイナー・レーベル
2022年1月新譜情報


・国内盤マイナー・レーベル
・輸入盤マイナー・レーベル
・輸入盤 歴史的アイテム
・映像アイテム
・高音質アイテム


輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。




国内マイナー・レーベル




La Compagnie Baroque

 オランダ在住のチェンバロ奏者、天野乃里子が手掛ける自主レーベルの第1弾アルバム。旧譜はこちらから
KKC-6407/8
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(2CD)
\5610(税抜\5100)
J.S.バッハ:
  ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV.1014-1019
(全6曲 + 異稿つき)
 〔第4番 ハ短調 BWV.1017 /第5番 ヘ短調 BWV.1018 /第3番 ホ長調 BWV.1016 /
  第2番 イ長調 BWV.1015 /第1番 ロ短調 BWV.1014 /第6番 ト長調 BWV.1019 /
   BWV.1019 初稿譜より [ヴァイオリン独奏/チェンバロ独奏/アダージョ]〕

 天野乃里子(Cemb|使用楽器:アントニー・シデイ、1998年製
 山縣さゆり(Vn|使用楽器:ヤコブ・シュタイナー、1669年頃製
 録音:2019年11月11日-14日、オランダ、ヴェルプ、エマウス修道院|輸入盤・日本語帯・解説付。#国内仕様盤のみの取り扱いとなります。 同じくオランダで活躍するヴァイオリン奏者、山縣さゆりとの共演によるバッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ全6曲。2019年に天野氏が立ち上げたプロジェクト「Pearls in Baroque(バロックの真珠)」の一環によるリリースで、今後の展開も楽しみな注目盤。オーケストラでの録音が多い山縣氏がバッハのソナタを録音、というのも古楽ファンには嬉しいニュース。天野氏とは互いに深く音楽を掘り下げて作り合える間柄。ヴァイオリンとチェンバロが対等に掛け合って高め合うこのソナタは2人にぴったりの内容と言える。軋む不協和音とその美しい解決、息の長い祈りのような歌、生き生きと沸き立つフーガ、華麗で鮮烈な協奏など、全曲じっくりと練られた非常に濃密な演奏に仕上げられており、また結果として「女性2人での録音によるバッハのソナタ集」という珍しさも併せ持つものが出来た、と天野氏は語っている。アルバムの最後には第6番の初稿譜として残された3つの楽章を収録している。うち2曲(それぞれヴァイオリン・ソロとチェンバロ・ソロのために書かれている)はチェンバロのための ホ短調パルテータ(BWV.830)に転用された音楽。残り1曲はこれでしか聴けない音楽で、痛切な半音階のアダージョ。どれも貴重な録音。

HELICON/IPO 日本国内代理店企画盤

 旧譜はこちらから
HELSA-001
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(2 HYBRID_SACD)
\5500(税抜\5000)
バーンスタイン& IPO 、
  1985年本拠でのマーラー「第9」、 SACD 化〜
 マーラー
:交響曲第9番 ニ長調
レナード・バーンスタイン指揮
イスラエルpo.
 録音:1985年8月25日、マン・オーディトリアム、テルアビブ、ライヴ|初出・前出: Helicon/IPO, HEL-029656 (2CDs) [(P) (C) 2012] 。#初出盤アナウンス&外装、当盤アナウンスともにアナログ or ディジタル収録の記載はありません
 『マーラーといえばバーンスタインとくるほど貴いもの。イスラエル・フィルとのマーラー9番は、HEL029656/KKC5220で発売されておりましたが、このたび日本独自企画でSACDハイブリッドで発売の運びとなりました。この演奏は、1985年8月25日にテルアヴィヴで行われたイスラエル・フィルとの共演のライヴ録音。彼らはこの直後に来日公演を行い、大阪と東京でマーラーの交響曲第9番を披露、稀代の名演として伝説となっています。それとほぼ同時期ゆえ、幻の日本公演をまざまざと蘇らせてくれる神業を聴かせてくれます。普通の演奏会とは次元の違う、一期一会的事件の記録と申せましょう。宇野功芳氏も絶賛している衝撃的かつ壮絶な演奏です。ブックレットには、KKC-5220発売時に掲載の山崎浩太郎氏の演奏に関してのノートと曲目解説にくわえ、今回、宇野功芳氏によるこの演奏の聴きどころについての文章(『KAWADE夢ムック文藝別冊バーンスタイン』(河出書房新社、2014年)より)も、一部抜粋して掲載しております。』



輸入マイナー・レーベル




FLORA (ベルギー) 1枚あたり¥2750(税抜¥2500)

 ベルギーを本拠に活動する3人の名ピリオド楽器奏者(ヴァイオリンのフランソワ・フェルナンデス、ヴィオラ・ダ・ガンバのフィリップ・ピエルロ、チェロのライナー・ツィパーリング)が立ち上げた自主制作レーベル。
 旧譜はこちらから
FLORA-4720
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[注目盤]
フィリップ・ピエルロ、瞑想〜無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽
 トバイアス・ヒューム(1569年頃-1645):
   Meditation / A Humorous Pavin / Harke, Harke / A Question An Aunswere /
   Be merry a day will come / Beccus an Hungarian Lord his delight / I am Melancholy
 サント=コロンブ(1640頃-1700):
   Sarabande / Courante / Courante et double / Sarabande et double / Chaconne
 マラン・マレ(1656-1728): Les Voix Humaines
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787): Arpeggio / (**) /アダージョ
 J.S.バッハ(1685-1750) /フィリップ・ピエルロ(1958-)編曲:
   Prélude / Sarabande / Menuet1ere - Menuet 2de - Menuet 1ere Da Capo
 ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667) /フィリップ・ピエルロ編曲:
   Meditation la quelle se joüe lentement avec discretion, faict sur ma Mort future
   〔ゆっくりと慎重に演奏される、来るべきわが死についての瞑想曲〕
 フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2020年9月、 Santa Maria di Micciano 教会。#ブックレットが付かない、極めてシンプルな仕様の商品。
 早くも16世紀には「人間の声に限りなく近い、最も完璧な楽器」と見なされていたヴィオラ・ガンバ。現在この楽器の最も優れた奏者と評されるフィリップ・ピエルロが独り弾き通す無伴奏プログラム。
FLORA-5221
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[注目盤]
ドミニク・ヴィス、恋する竪琴〜17世紀イタリアの声楽とコルネット、サクバット
 ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(1600-1679):
   Acenti queruli (*) / Usurpator tiranno (*)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・チェーザレ(1590-1667): La Augustana
 タルクイニオ・メールラ(1594/1595-1665): Su la cetra amorosa (*)
 ダリオ・カステッロ(1602-1631): Sonata XVI
 バルバラ・ストロッツィ(1619-1677): L'Eraclito amoroso (*)
 ルイージ・ロッシ(1597-1653): Sinfonia e Passacaglia / Amanti se bramate (*)
 バルトロメオ・セルマ・イ・サラベルデ(1595-1638): Canzon per soprano e basso
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643): Se l'aura spira tutta vezzosa (*)
  ドミニク・ヴィス(CT;*) レ・サックブーティエ
   [ジャン=ピエール・カニャック(コルネット〔ツィンク〕) ダニエル・ラッサール(サックバット)
    ヤスコ・ウヤマ=ブヴァール〔宇山康子〕(Org) エレーヌ・メドゥ(Vn)
    スーザン・エドワード(Vc) エリック・ベロック(テオルボ)]
 録音:2020年11月、ラ・ヴィラ・アルティ、ルション、フランス。
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)が提唱した「第二作法」(テキストから音楽が生まれる)に導かれて発展した17世紀イタリアの音楽。そこでは人の声と、それを模倣する楽器の対話や融合が試みられた。アルバム・タイトルの「恋する竪琴」は収録されているメールラの「 Su la cetra amorosa 」から採られたもので、オルフェウスが彼の竪琴で表現する多種多様な表現を示している。
 録音時点で65歳のドミニク・ヴィスの歌唱はますます自由闊達。レ・サックブーティエの名奏者たちと生気溢れるパフォーマンスを繰り広げている。

ACTE PREALABLE (波) 特記以外 1CDあたり¥2970(税抜¥2700)

 旧譜はこちらから
AP-0516
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[注目盤]
ジグムント・ザレンバ(1861-?):室内楽作品集
 ヴァイオリン、チェロとピアノのための幻想三重奏曲 [Trio-Fantasie] Op.51 (+/*) /
 チェロとピアノのためのロマンス Op.54 No.1 (*) /
 チェロとピアノのための憂鬱なポロネーズ Op.54 No.2 (*) /
 ヴァイオリンとピアノのためのノクターン Op.55 (+)
  パヴェウ・ククリンスキ(Vn;+) ブワジェイ・ゴリンスキ(Vc;*)
  マグダレナ・オフリク=ヤンコフスカ(P)
 録音:2021年6月、スタニスワフ・モニュシュコ音楽アカデミー・コンサートホール、グダンスク、ポーランド。
 ジグムント〔シギスムント〕 ・ザレンバはポーランド系ウクライナの作曲家。 Wikipedia によると1915年没。
AP-0515
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[注目盤]
ルネ・ド・ボワデッフル(1838-1906):ピアノ六重奏曲集
 ピアノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための六重奏曲
  〔第1番 Op.43 (+) /第2番 Op.81 (*) 〕
 アンジェイ・カツプシャク(Vn1) マルタ・コウォジェイスカ=カツプシャク(Vn2;*)
 ドミニク・ウルバノヴィチ(Vn2;+) クシシュトフ・コメンダレク=ティメンドルフ(Va)
 アダム・ガルネツキ(Vc) イェンドジェイ・カツプシク(Cb) アンナ・ミコロン(P)
 録音:2021年7月5日-7日、スタニスワフ・モニュシュコ音楽アカデミー・コンサートホール、グダンスク、ポーランド。
リヴィウの歌〔すべてヤクプ・ズヴァリツ編曲〕
 ジョン・フリン:ボンバッハの舞踏会 / ユリアン・レヴィツキ:バティアのワルツ
 エンツォ・クロスティ:この親愛なるリヴィウ / アンダ・キッチュマン:リヴィウ娘
 ヴィクトル・ティホフスキ&エウゲニウシュ・ランドフスキ:私のギター / ヘンリク・ヴァルス:私たち二人
 エンツォ・クロスティ:あなたのことは何も知らない / 不詳:花咲く日曜日
 ヘンリク・ヴァルス:バティアの心 / ユリウシュ・ガベル:あなたを揺さぶる人
 レオン・ハベル:リチャキフのタンゴ / ナシオ・ハーブ・ブラウン:たくさんの都市がある
 イゴ・クラノフスキ:リヴィウの子供 / ヘンリク・ヴァルス:リヴィウだけに
 レオ・ファル:リヴィウの子供たちの行進

 ヤツェク・ドロバ(B−Br) ミロスワフ・ディモン(アコーディオン)
 エリク・オリヴァ(Cl) ヤツェク・シチボル(T) パヴェウ・ヴェングジン(P)
 グジェゴシュ・オリヴァ指揮ポトカルパチェ男声cho.
 ベスキディSQ [ユスティナ・ムウィナルチク(Vn1) アリツィヤ・ボグツカ(Vn2)
         ラウラ・シャフランスカ(Va) アレクサンドラ・ドゥドラ(Vc)]
 録音:2021年2月27日-28日、ジグムント・ミチェルスキ国立音楽学校コンサートホール、ストシジュフ、ポーランド。
AP-0513
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[注目盤]
ルネ・ド・ボワデッフル(1838-1906):ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.2
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番 Op.67 /
 ヴァイオリンとピアノのための子守歌 Op.34 /
 甘い眠り [Doux sommeil](ヴァイオリンとピアノのための子守歌) Op.38 No.5 /
 シオンの聖母のミサ [Messe de Notre Dame de Sion]
  (ヴァイオリンとピアノのためのオフェルトリウム)
Op.47 /
 ヴァイオリンとピアノのための2つの小品 Op.57 〔宗教的アンダンテ/アラブの歌〕/
 ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテ・エスプレッシヴォ Op.63 No.3 /
 ヴァイオリンとピアノのためのロマンス Op.73 /
 ヴァイオリンとピアノのためのセレナード Op.74 /
 2つの小品 Op.77 〔愛の歌 [Chant d'amour](ピアノとヴァイオリンのためのエレジー)/
          船頭の歌[Le Chant du nautonnier](ピアノとヴァイオリンのための舟歌)〕/

 教会の歌(ヴァイオリンとピアノのための) Op.89 /
 春のセレナード(ヴァイオリンとピアノのための) Op.93
  アンジェイ・カツプシャク(Vn) アンナ・ミコロン(P)
 録音:2021年3月31日、4月1日、スタニスワフ・モニュシュコ音楽アカデミー・コンサートホール、グダンスク、ポーランド。
素晴らしい国へ行こう・・・
 ヘンデル(1685-1759):輝かしいセラフィムに [Let the bright seraphim] (#)
 ヘンデル/シュテファン・ヨハネス・ヴァルター編曲:私を泣かせて下さい [Lascia ch'io pianga]
 ヘンリー・キャリー(1687-1743) /シュテファン・ヨハネス・ヴァルター編曲:春の朝 [A Spring Morning]
 シュテファン・ヨハネス・ヴァルター(1968-):
  我に触れるな [Noli me tangere] (vn) /
  ポーランド歌曲集〔忘れな草/冷ややかな人/虹/素晴らしい国へ行こう〕/ベルリン・ラプソディ(p) /
  スペインのナイチンゲールの嘆き [Lamento di un usignolo spagnolo] (*) /ソナティネッタ(ヴィオリニカ) (vn)
 エヴァ・イヴァン:思い出 (*)
 ヴィクター・ハーバート(1859-1924) /シュテファン・ヨハネス・ヴァルター編曲:
  ナイチンゲールと星 [The Nightingale and the Star]
 シュテファン・ヨハネス・ヴァルター:
  シンフォニエッタ・ディヴェルティメンターレ II /明るい側で [Auf der hellen Seite] (vn/**)
 伝・ロッシーニ:二匹の猫の愉快な二重唱 [Duetto buffo di due gatti] (+)

 カタジナ・ドンダルスカ(S;無印/*/+/#) ピオトル・クシェヴィチ(T;+)
 クシシュトフ・メイシンゲル(G;*) ミハウ・ランドフスキ(P;p)
 ナタウ・ドンダルスキ(Vn;vn) ヴィクトル・ジェジツ(Vn;**)
 ヤクプ・シナル(Tp;#) ヤクプ・フレノヴィチ指揮コシャリンpo.(無印/+/#/**)
 録音:2020年4月-11月、コシャリン・フィルハーモニー、コシャリン&シュチェチン芸術アカデミー、シュチェチン、すべてポーランド。
ヴィオラの12の影
 アグニェシュカ・ズドロイェク=スホドルスカ(1976-):一月[カミル・バプカ(Va)]
 アリナ・クビク:二月[レイク・シャー・ブハリ(Va)]
 アグニェシュカ・ズドロイェク=スホドルス:三月[マルチン・ムラフスキ(Va)]
 バルバラ・カシュバ(1983-):四月[アレクサンドラ・ルチャク(Va)]
 カタジナ・タボロフスカ(1974-):五月[カミル・バプカ(Va)]
 バルバラ・カシュバ:六月[アレクサンドラ・チャパ(Va)]
 アリナ・クビク:七月[マルチン・ムラフスキ(Va)]
 カタジナ・タボロフスカ:八月[マリアンナ・カリツカ(Va)]
 モニカ・ケンジョラ(1971-):九月[アンナ・ウトマンチク(Va)]
 モニカ・ケンジョラ:十月[ヤクプ・カルチェフスキ(Va)]
 エヴァ・ファビアンスカ=イェリンスカ(1989-):十一月[マルチン・ムラフスキ(Va)]
 エヴァ・ファビアンスカ=イェリンスカ:十二月[ミハリナ・マティアス(Va)]
 録音:2021年4月15日-16日、アウラ・ノーヴァ、パデレフスキ音楽アカデミー、ポズナン、ポーランド。6人のポーランド女性作曲家によるヴィオラ独奏曲集。
AP-0498
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[注目盤]
ヨハン・クリストフ・ケスラー(1800-1872):ピアノ作品集
 束の間の思い [Pensées fugitives] Op.72
  〔エルフ [Le Lutin] /シルフ [Le Sylphe] /サヴォワの歌 [Chant du Savoyard] /ジーグ [Gigue] 〕/

 3つのマズリ[3 Mazury] 〔ハ長調/イ短調/ニ長調〕/
 ロシアの無言歌風のシャンソネット [Chansonette à la russe sans paroles] Op.61B /
 ノクターン 変ニ長調 Op.48 No.2 /スケルツォ Op.45 /
 グラーツの思い出 [Souvenir de Grätz] Op.60
 マグダレナ・ブジョゾフスカ(P)
 録音:2021年、ラドム、ポーランド。
 ヨハン・クリストフ・ケスラーはリヴィウ(ウクライナ)、ワルシャワ、ウィーンで活躍したドイツのピアニスト・作曲家。マグダレナ・ブジョゾフスカはケスラーの「24の前奏曲 Op.31」および「24の練習曲 Op.20」前半12曲も録音しており (AP-0319) 、当盤は事実上「ケスラー:ピアノ作品集 Vol.2」であると言える。
AP-0497
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[注目盤]
ヴィルトゥオーゾ・ダブルベース
 パウル・ヒンデミット(1895-1963):コントラバスとピアノのためのソナタ(1949) (*)
 アレクサンデル・ラソン(1951-):コントラバスとピアノのための四部の音楽(1977) (+)
 ニーノ・ロータ(1911-1979):コントラバスとピアノのための協奏的ディヴェルティメント(1971) (#)

 カミル・ウォマスコ(Cb) カリナ・コメンデラ(P)
 録音:2018年11月(+)、2021年1月16日(*)、2021年1月17日(#)、ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニー・ヨーロッパ芸術センター、ビャウィストク、ポーランド。
 カミル・ウォマスコはフリデリク・ショパン音楽アカデミー・ビャウィストク校で学んだポーランドのコントラバス。2021年現在ポドラシェ・オペラ&po. の首席奏者を務めている。アレクサンデル・ラソンはポーランドの作曲家。
AP-0496
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[注目盤]
パウラ・シャリト(1886-1942):ピアノ作品集&歌曲
 ピアノ小品集 [Morceaux pour piano] Op.2
   〔夢想 /即興曲/優しさ [Tendresse] /バレエの情景 /マズルカ/ワルツ/間奏曲/ガヴォット〕/

 ピアノ小品集 [Clavierstücke] Op.3〔前奏曲/カプリッチョ/間奏曲/即興曲〕/
 冬に [Im Winter] (*)
  エルジビェタ・ティシェツカ(P;*以外)
  カタジナ・ドンダルスカ(S;*) ミハウ・ランドフスキ(P;*)
 録音:2021年2月6日、ウーチ・フィルハーモニー室内ホール、ウーチ(*以外) /2021年6月4日、芸術アカデミー、シュチェチン(*)、ともにポーランド。
 パウラ・シャリト〔パウリナ・シャリトゥヴナ〕はポーランドのピアニスト・作曲家。ウィーンでオイゲン・ダルベール(1864-1932) 他に師事し、ヨーロッパ各地で演奏したが1913年に引退。 Wikipedia では1920年没とされているが、当商品のブックレットによれば、1942年2月7日、ドイツ兵に殺害されユダヤ人墓地に埋葬されたと判明したとのこと。
AP-0495
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[注目盤]
ヨハン・ヴィルヘルム・ガブリエルスキ(1791-1846):フルート作品集 Vol.1
 フルート独奏のための幻想曲 ニ長調 Op.64 /
 2つのフルートのための3つの協奏的二重奏曲 Op.85 (+) 〔ニ短調/変ロ長調/イ長調〕/
 4つのフルートのための四重奏曲 ホ短調 Op.95 No.2 (*) /
 フルート独奏のための歌劇「オテロ」の主題による変奏曲 Op.70
  マリア・ペラジンスカ=フィリプ(Fl) マルチン・アダムスキ(Fl;*/+)
  マヤ・ヘルベルト、モニカ・ノヴァツカ=セクワ(Fl;*)
 録音:2020年7月6日-9日、シマノフスキ国立音楽学校コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド。
 ヨハン・ヴィルヘルム・ガブリエルスキはポーランド系ドイツのフルート奏者・作曲家。
プシェミスワフ・シェレル(1990-):死せる麦
 架空の風景 [Imaginary Landscape] (*) /マッチ売りの少女 [The Little Match Girl] /
 死せる麦で示された道 [The road is marked with dead grain] (+) /ハープと弦楽合奏のための協奏曲(#)

 アンナ・シェレル(Hp;#) アンジェイ・チェプリンスキ(Cl;+)
 ヴォイチェフ・ヴァントゥロク指揮シレジアン室内プレイヤーズ(*以外)
 シモン・ビヴァレツ指揮新音楽o.(*)
 録音:2020年12月4日、シロンスク・フィルハーモニー、カトヴィツェ、ポーランド(*以外) /2015年7月4日、ライヴ、コンサートホール、モンス、ベルギー(*) 。
 プシェミスワフ・シェレルはシマノフスキ音楽アカデミー(カトヴィツェ、ポーランド)とリヨン音楽院(フランス)で学んだポーランドの作曲家。
モニュシュコの音楽をジャズ・アレンジで〜スタニスワフ・モニュシュコ(1819-1872):
 〔編曲:バルトシュ・カリツキ&ダリウシュ・ズボフ(無印)、バルトシュ・カリツキ(*)、
     カロリナ・シレジャク&バルトシュ・カリツキ(+)、
     カロリナ・シレジャク、バルトシュ・カリツキ&ダリウシュ・ズボフ(#) 〕
 「家庭用歌曲集」より〔クラコヴィエンヌ/紡ぎ娘/戦争に行く/夕べの歌(+) 〕/
 オペレッタ「新ドン・キホーテ、すなわち百の愚行」〜ゾフィアの歌/
 歌劇「ハルカ」〔第4幕〜ヨンテクのアリア「山頂のモミの木たちのざわめき」(+) /
         第1幕〜ハルカの歌「壊された茂みのように」(*)〕
 歌劇「幽霊屋敷」第3幕〜スコウバのアリア「この古時計」/
 ■ボーナス・トラック プリペアード・ピアノのためのバガテル(*)
  バルトシュ・カリツキ(P) カロリナ・シレジャク(Vo;+/#)
  ダリウシュ・ズボフ(Vn;+)指揮(無印/+) シレジアン室内プレイヤーズ(無印/+)
 録音:2020年11月28日-29日、シロンスク・フィルハーモニー、カトヴィツェ、ポーランド。
AP-0491
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[注目盤]
シャルル・ケフ(1873-1931):オルガン作品集 Vol.1
 大オルガンのための曲集 Op.29 (1908) 〔ブルターニュの主題によるラプソディ第1&第2〕/
 オルガンのための5つの楽曲 Op.32 (1912) /フーガ(1899) /
 オルガンのための3つの楽曲 Op.44 (1914) /大オルガンのためのノエル集 Op.26 (1904)

 スタニスワフ・マリイェフスキ(Org)
 録音:2020年11月25日、福音史家聖ヨハネ・洗礼者聖ヨハネ大聖堂、ルブリン、ポーランド。
 シャルル・ケフはフランスのリールに生まれ、パリ音楽院でヴィドール、ヴィエルヌ、ギルマンに師事したオルガン奏者・作曲家。1901年から亡くなるまでパリのサント・トリニテ教会のオルガニストを務めた。
AP-0490
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[注目盤]
エドワード・スワン・ヘネシー(1866-1929):ヴィオラ&ピアノ作品集 Vol.1
  〔 (*):マルチン・ムラフスキ編曲、ヴィオラとピアノのための版〕
 ケルトのラプソディ(ヴァイオリンとピアノのための) Op.50 (1915) (*) /
 村で(ピアノのための性格的小品集) Op.22 (1907) /
 子守歌(ヴァイオリンとピアノのための) Op.13 (1901) (*) /
 アルトサクソフォンとピアノのための2つの小品 Op.68 (1926) (*) /
 ワルツ・カプリス Op.41 (1912) (7曲)/
 ケルトの小品(チェロまたはファゴットとピアノのための) Op.74 (1928) (*) /
 ピアノとヴィオラのためのケルトのソナタ〔ソナティネ〕 Op.62 (1924) (#)
  マルチン・ムラフスキ(Va;*/#) アンナ・スタジェツ・マカンダシス(P)
 録音:2020年11月2日-3日、アウラ・ノーヴァ、ポズナン音楽アカデミー、ポズナン、ポーランド。
 エドワード・スワン・ヘネシーはアイルランド系アメリカ合衆国の作曲家。ドイツのシュトゥットガルトで学び、はじめシューマンの影響を強く受けたが、1903年以降パリに定住してからは印象派的・サティ的作風を経てケルト音楽の要素を取り入れた作風に転じ、ケルト音楽の作曲家としてもてはやされた。
カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826):ピアノ・ソナタ全集
 〔第1番 ハ長調 Op.24 (*) /第2番 変イ長調 Op.39 (+) /第3番 ニ短調 Op.49 (*) /第4番 ホ短調 Op.70 (+) 〕

  エルジビェタ・ティシェツカ(P)
 録音:2020年7月16日-17日(*)、10月21、25日(+)、ポーランド放送スタジオ S1 、ワルシャワ、ポーランド。
AP-0483
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[注目盤]
ルネ・ド・ボワデッフル(1838-1906):歌曲集 Vol.3
 6つの歌曲 Op.45(歌曲第3集)/ナザレのばら Op.71 /羊飼いの歌 - 伝説 Op.78 /
 6つの歌曲 Op.68(歌曲第6集)/忘れる!/霜華/
 オフェリー/若い娘の歌/クリスマスのばら/
 独唱と合唱のためのオード「森で」 Op.41
  〜恍惚(独唱、ピアノとチェロのための編曲版) (*)
 ドミニカ・パチコフスカ=ガイジス(Ms)
 ヤクプ・トホルジェフスキ(P) トマシュ・スウォヴィコフスキ(Vc;*)
 録音:2020年1月2日-3日、2021年1月15日、国立フリデリク・ショパン音楽学校、ワルシャワ、ポーランド。
AP-0482
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[注目盤]
ルネ・ド・ボワデッフル(1838-1906):歌曲集 Vol.2
 瀕死の女/二つの心/6つの歌曲 Op.3(歌曲第1集)/聖母マリアへのソネット/
 6つの歌曲 Op.65(歌曲第5集)/囚われたジャンヌ・ダルク(抒情的場面) Op.29
  ドミニカ・パチコフスカ=ガイジス(Ms) ヤクプ・トホジェフスキ(P)
 録音:2019年8月14日-15日、国立フリデリク・ショパン音楽学校、ワルシャワ、ポーランド。
AP-0481
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[注目盤]
ルネ・ド・ボワデッフル(1838-1906):歌曲集 Vol.1
 6つの歌曲 Op.30(歌曲第2集)/森のこだま - 2つの牧歌 Op.8 /
 5つの歌曲 Op.39 /人間の涙/夜明け Op.79 /6つの歌曲(歌曲第4集) Op.53
  ドミニカ・パチコフスカ=ガイジス(Ms) ヤクプ・トホジェフスキ(P)
 録音:2019年8月12日-13日、国立フリデリク・ショパン音楽学校、ワルシャワ、ポーランド。
ジェレンスキ近年発見された作品集
 ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):
  オルガンのための簡潔な前奏曲集
   〔第1番 ハ長調/第2番 イ短調/第3番 ト長調/第4番 ニ長調/第5番 変ロ長調
    第6番 ホ短調/第7番 ロ短調(あるレクイエムのための)/第8番 ヘ長調〕/

  オルガンのためのフーガ集
   〔第1番 ハ長調/第2番 変ロ長調/第3番 ホ短調/第4番 ヘ短調/第5番 ロ短調/第6番 変ホ長調〕/

  オルガンのためのフゲッタ集
   〔第1番 嬰ヘ短調/第2番 変ホ長調/第3番 ハ短調/第4番 変ロ長調/第5番 イ短調/第6番 ト短調〕/

  模倣と主題展開によるオルガンのための前奏曲集〔変ロ長調/ホ短調〕/
  オルガンのためのパストラーレ ニ長調/
  3つのクラリネットのためのアンダンテ(*)
 グスタフ・ログスキ(1839-1921):オルガンのための前奏曲集第1巻
   〔第1番 ニ短調/第2番 ハ短調/第3番 ニ長調/第4番 ホ短調/第5番 ト短調/第6番 ホ長調/
    第7番 変イ長調/第8番 変ホ長調/第9番 ト長調/第10番 ト短調/第11番 ハ長調/第12番 変イ長調〕/

                3つのクラリネットのためのアンダンテ(*)
 スタニスワフ・マリイェフスキ(Org;無印)
 アンジェイ・スハプ、ヤレミ・ジェンコフスキ、クシシュトフ・ロゴフスキ(Cl;*)
 録音:2020年5月20日-23日、福音史家聖ヨハネ・洗礼者聖ヨハネ大聖堂(無印) /2018年3月16日、ルブリン総合音楽学校(*)、すべてルブリン、ポーランド。
 ポーランドのロマン派を代表する作曲家ヴワディスワフ・ジェレンスキが残した手稿譜によるオルガン曲に、共に2021年に没後100年を迎えた同時代の知られざる作曲家グスタフ・ログスキのオルガン曲、二人が同じ3つのクラリネットという編成で書いたアンダンテを合わせたアルバム構成。
イェジ・ガブレンツ(1888-1937):歌曲集 Vol.4
 白い雪に包まれて Op.3 No.1 /あなたは少し後悔していたかもしれない Op.3 No.2 /
 悲しみが私の魂に忍び込んだ Op.3 No.3 /休耕地を渡って Op.3 No.4 /私の若い頃 Op.3 No.5 /太陽熱 Op.3 No.6 /
 私はあなたの素敵な瞳を夢みる Op.5 No.3 /私の気分が悪いことすらあなたは知らない Op.5 No.4 /
 窓を開け Op.9 No.1 /あなたの金髪 Op.9 No.2 /白樺の木々 Op.9 No.3 /だから私に見せて Op.9 No.4 /
 私にとってあなたはおとぎ話だった Op.9 No.5 /私はあなたを愛していた Op.9 No.6 /
 クリスマスの午後に Op.9 No.7 /子守歌 Op.21 No.2 (##) /スケルツォ(#/*) /白樺の黄葉 (+/#/*) /
 青く美しい今朝 Op.5 No.2 (+/*) /あなたの唇は暁のように燃える Op.5 No.6 (+/*) /
 日差しの中で Op.11 No.2 (+/*) /私の愛する人 Op.11 No.3 (+/*) /歌 Op.11 No.4 (+/*) /
 君はぼくの彼女 Op.11 No.5 (+/*) /白塗りされた木々の中で Op.11 No.7 (+/*) /まだ一度もない Op.11 No.8 (+/*) /
 異国で(#/*) /あなたはどこに行くのか? (#/*) /狼と羊 Op.28 No.5 (##)

 シルヴェステル・タルゴシュ=シャロネク(T;無印)
 マルチン・ポミカワ(T;+) ロベルト・カチョロフスキ(Br;#/##)
 カタジナ・シェシュテク(P;無印) アンナ・ミコロン(P;*)
 録音:2019年8月10、12日、グダンスク放送スタジオ、グダンスク(*) /2020年2月14日、7月17日、カトヴィツェ歴史博物館室内楽ホール、カトヴィツェ(無印) /2020年3月18、25日、スタジオ MTS マリウシュ・ザチコフスキ、グダンスク(##)、すべてポーランド| (##):ロベルト・カチョロフスキの一人多重録音による重唱曲。
 イェジ・ガブレンツはクラクフに生まれ、ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921)、フェリクス・ノヴォヴィエスキ(1877-1946)に師事したポーランドの作曲家。指揮者としても活躍したが、航空機事故に遭い49歳で亡くなった。

OLYMPIA RUSSIA 1CDあたり¥2530(税抜¥2300)

 旧譜はこちらから
MKM-317
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[注目盤]
プレトニョフ〜チャイコフスキー(1840-1893):
 ピアノ協奏曲全集 Vol.2
  〔第2番 ト長調 Op.44(原典版)/
   第3番 変ホ長調 Op.75 〕
ミハイル・プレトニョフ(P)
ヴラディーミル・フェドセーエフ指揮
フィルハーモニアo.
 録音:1990年、ステレオ、 ADD 〔とバックインレイに記載されているが、おそらくDDD 〕|原盤、初出: Virgin Classics 。第1番&協奏幻想曲: MKM-316 。
MKM-318
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[注目盤]
コーガン〜グラニャーニ、パガニーニ&ジュリアーニ
 フィリッポ・グラニャーニ(1767-1812):
  ギターとヴァイオリンとピアノのためのデュエット イ長調 (*) /
  ヴァイオリンとギターのためのソナタ ヘ長調 (*)
 ニコロ・パガニーニ(1782-1840):ヴァイオリンとギターのためのソナタ(+)
  〔第1番 イ長調 Op.2 No.1 /第10番 イ短調 Op.3 No.4 〕
 マウロ・ジュリアーニ(1871-1829):
  ヴァイオリン、チェロとギターのための三重奏曲 イ長調 (#)
 レオニード・コーガン(Vn)
 アレクサンドル・イヴァーノフ=クラムスコイ(G) フョードル・ルザーノフ(Vc;#)
 録音:1950年(*) /1951年(+/#) 、すべてモノラル、 AAD |原盤: Melodiya 。
MKM-319
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[注目盤]
コーガン〜バッハ&モーツァルト
 J.S.バッハ(1685-1750):
  2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 BWV.1043 (*) /
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲第1番 イ短調 BWV.1041 (+)
 モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調「トルコ風」 K.219 (#)
  レオニード・コーガン(Vn) エリザヴェータ・ギレリス(Vn;*)
  オットー・アッカーマン指揮フィルハーモニアo.(*/+)
  アンドレ・ヴァンデルノート指揮パリ音楽院o.(#)
 録音:1956年(*/+) /1957年(#) 、すべてモノラル、 ADD |原盤: Columbia/EMI/Warner 。
MKM-320
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[注目盤]
コーガン〜ヴィヴァルディ&パガニーニ
 ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.12 No.1, RV.317 (*)
 パガニーニ(1782-1840):ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6 (+) /
             24のカプリス Op.1 から(#) 〔第9番 ホ長調/第23番 変ホ長調〕
 レオニード・コーガン(Vn) アンドレ・ヴァンデルノート指揮(*)
 シャルル・ブリュック指揮(+) パリ音楽院o.(*/+)
 録音:1953年(#) /1957年(*) /1958年(+) 、すべてモノラル、 ADD |原盤: Columbia/EMI/Warner 。
MKM-321
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[注目盤]
コーガン〜モーツァルト&チャイコフスキー
 モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216 (*)
 チャイコフスキー(1840-1893):
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (+) /
  ワルツ=カプリス ハ長調 Op.34 (#) /瞑想曲 ニ長調 Op.72 No.5 (**)
 レオニード・コーガン(Vn) キリル・コンドラシン指揮(*/**)
 ヴァシリー・ネボリシン指揮(+) ソヴィエト国立so.(*/+/**)
 アレクサンドル・ガウク指揮モスクワ放送so.(#)
 録音:1950年(+) /1952年(#) /1959年(*) /1960年(**) 、すべてモノラル、 ADD |原盤: Melodiya 。
MKM-322
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[注目盤]
コーガン〜ブラームス&ラロ
 ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
 ラロ(1823-1892):スペイン交響曲 ニ短調 Op.21
レオニード・コーガン(Vn)
アンドレ・
 ヴァンデルノート指揮(*)
シャルル・ブリュック指揮(+)
パリ音楽院o.(*/+)
 録音:1955年-1957年、すべてモノラル、 ADD |原盤: Columbia/EMI/Warner 。
MKM-323
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[注目盤]
コーガン〜ベートーヴェン&チャイコフスキー
 ベートーヴェン(1770-1827):
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
 チャイコフスキー(1840-1893):
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
レオニード・コーガン(Vn)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮
パリ音楽院o.
 録音:1955年-1958年、すべてモノラル、 ADD |原盤: Columbia/EMI/Warner 。
MKM-324
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[注目盤]
アレクセーエフ〜ショパン(1810-1849):ワルツ全集
 〔第1番 変ホ長調 Op.18 /第5番 変イ長調 Op.42 /第9番 変イ長調 Op.69 No.1 /第4番 ヘ長調 Op.34 No.3 /
  第3番 イ短調 Op.34 No.2 /第8番 変イ長調 Op.64 No.3 /第6番 変ニ長調 Op.64 No.1 /
  第12番 ヘ短調 Op.70 No.2, Op.posth. /第2番 変イ長調 Op.34 No.1 /第7番 嬰ハ短調 Op.64 No.2 /
  第13番 変ニ長調 Op.70 No.3 /第11番 変ト長調 Op.70 No.1 /第10番 ロ短調 Op.69 No.2 /
  第14番 ホ短調 Op.posth., KK IVa: 15 /第15番 ホ長調 Op.posth., KK IVa: 12 /
  第16番 変イ長調 Op.posth., KK IVa: 13 /第17番 変ホ長調 Op.posth., KK IVa: 14 /
  第18番 変ホ長調 Op.posth., KK IVb: 10 /第19番 イ短調 Op.posth., KK IVb: 11 〕

 ドミトリー・アレクセーエフ(P)
 録音:1984年11月28日-29日、 DDD |原盤: EMI/Warner 。
MKM-325
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[注目盤]
アレクセーエフ〜ショスタコーヴィチ
 ピアノ協奏曲第1番 ハ短調(ピアノ、弦楽合奏とトランペットのための) Op.35 (*) /
 ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 Op.102 (1957) /
 組曲「忘れがたき1919年」(ピアノと管弦楽のための) Op.89a
  〜クラスナヤ・ゴルカへの襲撃
 ドミトリー・アレクセーエフ(P) フィリップ・ジョーンズ(Tp;*)
 イェジ・マクシミウク指揮イギリス室内o.
 録音:1983年5月、セント・ジョンス・スミス・スクエア、ロンドン、イギリス、 DDD |原盤: EMI/Warner 。
MKM-326
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(2CD)
クレンペラー〜ワーグナー(1813-1883):管弦楽作品集
 歌劇「リエンツィ」序曲/歌劇「タンホイザー」から〔序曲/第3幕前奏曲〕/
 歌劇「ローエングリン」から〔第1幕前奏曲/第3幕前奏曲〕/
 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から〔前奏曲/弟子たちの踊りとマイスターたちの入場〕/
 楽劇「パルジファル」〜第1幕前奏曲/歌劇「さまよえるオランダ人」序曲/
 楽劇「ラインの黄金」〜ヴァルハラ城への神々の入場/楽劇「ヴァルキューレ」〜ヴァルキューレの騎行/
 ジークフリート牧歌/楽劇「ジークフリート」〜森のささやき/
 楽劇「神々の黄昏」から〔ジークフリートのラインへの旅/ジークフリートの葬送行進曲〕/
 楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死

 オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニアo.
 録音:1960年、1962年-1963年、 ADD |原盤: Columbia/EMI/Warner 。
ヴァルヒャ〜J.S.バッハ(1685-1750):オルガン名曲集
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565 /トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564 /
 幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542 /パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582 /
 フーガ ト短調 BWV.578 /われは御身を呼ぶ、主イエス・キリストよ BWV.639 /
 いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV.659 /目覚めよ、とわれらを呼ぶ声あり BWV.645
  ヘルムート・ヴァルヒャ(Org)
 録音:1960年代、 ADD |原盤: Deutsche Grammophon (Archiv) 。
カラヤン〜ザ・ベスト・オブ・シュトラウス、ワルツ&ポルカ集
 ヨハン・シュトラウス II (1825-1899):
  ウィーンの森の物語(ワルツ) Op.325 (*) /狩り(ポルカ・シュネル) Op.373 /
  ピツィカート・ポルカ/雷鳴と電光(ポルカ・シュネル) Op.324 /
  ウィーン気質(ワルツ) Op.354 /美しく青きドナウ(ワルツ) Op.314 /皇帝円舞曲 Op.437 /
  アンネン・ポルカ(ポルカ・フランセーズ) Op.117 /トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214
 ヨゼフ・シュトラウス(1827-1870):うわ言(ワルツ) Op.212
 ヨハン・シュトラウス II :常動曲(無窮動) Op.257
 ヨハン・シュトラウス I (1804-1849):ラデツキー行進曲

 カール・スウォボダ(ツィター;*) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO
 録音:1960年代、 ADD |原盤: Deutsche Grammophon 。
MKM-329
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[注目盤]
スヴェトラーノフ〜チャイコフスキー(1840-1893):
 交響曲第1番 ト短調「冬の日の幻想」 Op.13 (+) /
 幻想序曲 ロ短調「ロメオとジュリエット」(*) /
 イタリア奇想曲 Op.45 (*)
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立so.
 録音:1967年(+) /1970年(*) 、 ADD |原盤: Melodiya 。
MKM-330
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[注目盤]
スヴェトラーノフ〜チャイコフスキー(1840-1893):
 交響曲第6番 ロ短調「悲愴」Op.74 (*) /
 スラヴ行進曲 変ロ短調 Op.31 (+) /
 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32 (#)
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソヴィエト国立so.
 録音:1967年(*) /1968年(#) /1970年(+) 、 ADD |原盤: Melodiya 。
ラフマニノフ(1873-1943):徹夜祷 (晩祷) Op.37
 クラーラ・コルカン(Ms) コンスタンチン・オグネヴォイ(T)
 アレクサンドル・スヴェシニコフ指揮ソヴィエト国立アカデミー・ロシアcho.
 録音:1965年、 ADD |原盤: Melodiya 。
MKM-332
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[注目盤]
マーラー(1860-1911):
 交響曲第1番 ニ長調 (*) /交響曲第10番 嬰ヘ短調〜アダージョ(+)
  キリル・コンドラシン指揮モスクワpo.(*)
  ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送so.(+)
 録音:1963年(+) /1969年(*) 、ADD |原盤: Melodiya 。
MKM-333
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(2CD)
アバド&スカラ座〜ヴェルディ(1813-1901):歌劇「アイーダ」
 ルッジェーロ・ライモンディ(B;エジプト王)
 エレーナ・オブラスツォワ(Ms;アムネリス)
 カティア・リッチャレッリ(S;アイーダ) プラシド・ドミンゴ(T;ラダメス)
 ニコライ・ギャウロフ(B;ランフィス) レオ・ヌッチ(Br;アモナストロ)
 ピエトロ・デ・パルマ(T;使者) ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ(Ms;巫女の長)

 クライディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座o. &cho.
 録音:1981年、 DDD |原盤: Deutsche Grammophon 。
MKM-334
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[注目盤]
コンドラシン〜チャイコフスキー(1840-1893):
 弦楽合奏のためのセレナード ハ長調 Op.48 (*) /
 管弦楽のための組曲第3番 ト長調 Op.55 (+)
キリル・コンドラシン指揮
モスクワpo.
 録音:1959年、モノラル(*) /1966年、ステレオ(+) 、 ADD |原盤: Melodiya 。
MKM-335
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(2CD)
ロストロポーヴィチ 1955 〜J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲(全曲)
 〔第1番 ト長調 BWV.1007 (*) /第2番 ニ短調 BWV.1008 (*) /第3番 ハ長調 BWV.1009 (*) /
  第4番 変ホ長調 BWV.1010 (+) /第5番 ハ短調 BWV.1011 (+) /第6番 ニ長調 BWV.1012 (+) 〕

 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
 録音〔当盤外装の表記は「 1955年、モノラル、 AAD 」のみ|月日・会場・原盤・既出等、以下データはすべて外装記載なし、当店推定〕:1955年5月26日(*)、27日(+)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、「プラハの春」音楽祭、ライヴ、モノラル、 AAD |原盤:チェコ放送|既出CD: Supraphon, SU-4044 〔当盤とバック・インレイのタイミング表記が同一〕。
MKM-336
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[注目盤]
スピヴァコフ〜モーツァルト&ハイドン
 モーツァルト(1756-1791):
  ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207 (*) /
  ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218 (*)
 ハイドン(1732-1809):
  ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa: 1 (+)
ヴラディーミル・
 スピヴァコフ(Vn)指揮
イギリス室内o.(*)
モスクワ・
 ヴィルトゥオージ室内o.(+)
 録音:1983年(*) /1988年(+) 、 ADD |原盤: EMI/Warner (*) / RCA/SONY (+) 。
MKM-500
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(5CD)
含・初出〜スヴャトスラフ・リヒテルの芸術 Vol.1
 ◆レニングラード・ライヴ 1960.5.31 600531
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ PH-16030
    〔第3番 ハ長調 Op.2 No.3 /第22番 ヘ長調 Op.54 /第23番 ヘ短調 Op.57 「熱情」〕
   ショパン:練習曲集 より(アンコール)PH-18041
    〔ハ長調 Op.10 No.1 /ハ短調 Op.10 No.12 「革命」/ハ短調 Op.10 No.12「大洋」〕
 ◆レニングラード・ライヴ 1952.2.1 520201/YSLSR-19520102 (2曲を除く) 〜ショパン:
    ポロネーズ〔第1番 嬰ハ短調 Op.26 No.1 /第3番 イ長調 Op.40 No.1 「軍隊」/第4番 ハ短調 Op.40 No.2 〕/
    4つのマズルカ Op.24 〔第14番 ト短調 Op.24 No.1 /第15番 ハ長調 Op.24 No.2 /
                第16番 変イ長調 Op.24 No.3 /第17番 変ロ短調 Op.24 No.4 FR 〕/
    スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31 /
    練習曲集より(アンコール)〔ホ長調 Op.10 No.3 FR /嬰ハ短調 Op.10 No.4 〕
 ◆(ボーナス)トゥール・ライヴ 1967.7.2 670702/YSLSR-19670702
   シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.162, D.574 (*)
 ◆モスクワ・ライヴ 1967.5.8 670508/YSLSR-19670508
   ハイドン:ピアノ・ソナタ第62番 変ホ長調 Hob.XVI: 52
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 Op.26
   シューマン:ノヴェレッテ Op.21 より Nos.1, 2
   ショパン:舟歌 嬰へ長調 Op.60
   ドビュッシー:前奏曲集第2巻より〔第4曲 妖精は良い踊り子/第10曲 カノープ/第11曲 交代する三度〕
 ◆ブダペスト協奏曲ライヴ 1958.2.17 580217
   モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466 (#) FR
   ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83 (#) YSLSR-19580217
 ◆イタリアにおけるコンサート・ツアーより 1962.10-11 6210-11
   J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 より 前奏曲とフーガFC
    〔第2番 ハ短調 BWV.847 /第3番 嬰ハ長調 BWV.848 /第7番 変ホ長調 BWV.852 〕
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ〔第9番 ホ長調 Op.14 No.1 FR /第10番 ト長調 Op.14 No.2 FR
 ◆ザルツブルク・ライヴ 1965.8.21 650821 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110 FR
 ◆オールドバラ・ライヴ 1967.6.16 670616 ショパン 夜想曲 ホ長調 Op.62 No.2 FR
 ◆スポレート・ライヴ 1967.7.14 670714/YSLSR-19670714 ドビュッシー:前奏曲集第1巻〜第1曲 デルフィの舞姫たち

  スヴャトスラフ・リヒテル(P) ダヴィド・オイストラフ(Vn;*)
  アンドラーシュ・コーロディ指揮ハンガリー国立o.(#)
 録音:1960年5月31日600531、1952年2月1日520201、レニングラード、ソヴィエト600531/520201 /1967年5月8日、モスクワ、ソヴィエト670508 /1958年2月17日、ブダペスト、ハンガリー580217 /1967年7月2日、トゥール、フランス670702 /1962年10月-11月、イタリア6210-11 /1965年8月21日、ザルツブルグ、オーストリア650821 /1967年6月16日、モルティングス、スネイプ、オールドバラ、 UK 670616 /1967年7月14日、スポレート、イタリア670714 、すべてライヴ| FR:初出音源| FC:おそらく初CDフォーマット化|既出CD, CD-R: Profil [CD], PH-16030 PH-16030, PH-18041 PH-18041 / St-Laurent Studio [CD-R], YSLSR-19520102 YSLSR-19520102 〔1952年1月2日と誤記?〕, YSLSR-19670702 YSLSR-19670702, YSLSR-19670508 YSLSR-19670508, YSLSR-19580217 YSLSR-19580217, YSLSR-19670714 YSLSR-19670714
  St-Laurent Studio から多数が初出となる400巻以上のシリーズが出ているのにも関わらず、それでもなお出てくるリヒテルの初出音源。あらためてこのピアニストの偉大さ、そして人気ぶりを感じさせられる。1962年10月-11月のイタリア・コンサートツアーは詳細不明だが、平均律第1巻に関しては DG が1962年11月3日ペルージャにおける Nos.1-8 をテスト・プレスしたもののお蔵入りとなり、その後同演奏が Philips/Decca から CD化された際には Nos.1, 4-6, 8 となって今回リリースされた番号が抜けていた。ベートーヴェンの第19番&第20番ソナタの同時期演奏については、これまで Philips からリリースされた1963年6月-7月のものがあったが、今回のものが既知中最若時となる。
 レーベルの注記:■1960年5月31日のコンサートに関して『このコンサートでは、L.ファン・ベートーヴェンのソナタ第12番 変イ長調Op.26 と F.ショパンの練習曲 変イ長調 Op.10 No.10(アンコール)も演奏されましたが、録音は失われました』(カデンツァ注:以前 露/日 Icone レーベルからこの日のものとされるベートーヴェンのソナタ第7番 Op.10 No.3 がリリースされた [ICN-9402-2] が、当盤のコメントでは言及がない)|■1952年1月2日のコンサートに関して『このコンサートの第2部においてはA.スクリャービンのソナタ第2番 ト短調 Op.19 と、 Opp.2, 8, 42, 65 から選ばれた練習曲集、さらにアンコールとしてS.ラフマニノフの前奏曲 嬰ト短調 Op.32 No.12 とF.ショパンの練習曲 変イ長調 Op.10 No.10 が演奏されましたが、これらの録音は失われました』|■1967年5月8日のコンサートに関して『このコンサートでは、C.ドビュッシーの前奏曲集第2巻から 第12曲 花火、第6曲 風変わりなラヴィーヌ将軍、第5曲 ヒースの茂る荒れ地、そして同・第1巻から第9曲 とだえたセレナードも演奏されましたが、これらの録音は失われました』(カデンツァ注:同日の既出盤にはシューベルト:さすらい人幻想曲も含まれているが、当盤のコメントでは言及がない)
MKM-510
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(5CD)
1曲以外初出〜エミール・ギレリスの芸術 Vol.1, 1956-70
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲〔第1番 ハ長調 Op.15 KS/560218 /第2番 変ロ長調 Op.19 KS/560224 /
         第3番 ハ短調 Op.37 〜第1楽章 [注:第2楽章&第3楽章欠落]KS/560224 /
         第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」[注:フィナーレの第42小節〜286小節欠落]KS/560315 〕/
  ピアノ・ソナタ〔第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2 560218 /第27番 ホ短調 Op.90 560224
 ◆ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン生誕200年記念コンサート 1970.12.2 701202
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
    〔第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2 (*) /第21番 ハ長調 Op.53 /第28番 イ長調 Op.101 〕/
           ヴラニツキーのバレエ「森のおとめ」のロシア舞曲の主題による12の変奏曲 イ長調 WoO.71 /
           自作の主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
 ◆レニングラード・ライヴ 1968.1.17 680117/NJ
   ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
   モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K.382
 ◆ルクセンブルク・ライヴ 1964.6.3 640603
   ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 LdF
   チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 LdF
   J.S.バッハ/ジロティ編曲:前奏曲 ロ短調 BWV.855

 エミール・ギレリス(P)  クルト・ザンデルリング指揮ソヴィエト国立so.KS
 ネーメ・ヤルヴィ指揮レニングラードpo.NJ
 ルイ・ド・フロマン指揮ルクセンブルク放送o.LdF
 録音:1956年2月18日560218、1956年2月24日560224、1956年3月15日560315、1970年12月2日〔 Disc 3 に『1970年12月12日』とあるが誤記か〕701202、以上モスクワ、ソヴィエト/1968年1月17日、レニングラード、ソヴィエト680117 /1964年6月3日、ルクセンブルク640603、すべてライヴ| (*以外):初出音源|既出CD: Yedang, YCC-0065 (*) 〔廃盤、入手不能〕。
 半数以上が Ateş TANIN 氏の未発売録音リストにも記載されていなかった、まさに幻の音源集。これまで欠落などを理由にリリースされていなかったというベートーヴェンの協奏曲2曲なども含まれ、特にルクセンブルクでのライヴは一期一会の機会と思われる。なお、1970年のベートーヴェン生誕200年記念コンサートでは Op.76 の変奏曲も演奏されたが、録音は失われてしまったとのこと。

GOODIES ”DIRECT TRANSFER”
 CD/CD−R/DSD DISC (DVD−R)
 価格帯記載無し:1枚でのご注文:¥1650(税抜¥1500)
         2枚以上でのご注文:1枚あたり¥1210(税抜¥1100)
  (当シリーズ以外のアイテムは数に含みません/ DSD DISC [DVD-R] も同一価格)/
 価格帯B〔CD〕:1枚あたり¥1650(税抜¥1500)(枚数に関係なく当価格)

 東京の東村山市に本拠を構えるクラシックCDの小売り店、グッディーズさんが企画した盤起こしの復刻シリーズ(編集作業を全く行っていないため、レコード盤の切れ目で曲が途切れます)。78〜 はSP復刻、33〜 はLP復刻で、 CD-R と DSD DISC は品番部分の重複無し〔33CDR-3307 という品番がある場合、78CDR-3307というアイテムは存在しません〕。
 # 復刻マスター・データをそのまま収録している DSD DISC [DVD-R] は高音質ですが、DVD-Rで供給されるためCDプレイヤーでの再生は出来ません。ご注意下さい(DSDファイル再生に対応したオーディオ機器、あるいはパソコン&ソフトウェア等の再生環境が必要です)。
 2015年4月から遂にCDプレス盤がリリース開始(今回はプレス盤新譜無し)。ただし、CD の品番は3000から振り直されており、CDR, DSD 盤とは異なっているため、ご注意の程お願い致します。
 旧譜はこちらから(今回ご案内の盤はすべて掲載済)。
78CDR-3856
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プフィツナー& BPO 機械録音〜
  ベートーヴェン
交響曲集
 〔第6番 ヘ長調 Op.68「田園」(*)/
  第8番 ヘ長調 Op.93 〜第2楽章(#) 〕
ハンス・プフィツナー指揮
ベルリン新so.(*)、 BPO (#)
78DSD-3856
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 録音:1923年12月、ベルリン|独 GRAMOPHONE, 69642/7 。#機械式録音盤〔電気録音以前〕の復刻音源。 ハンス・プフィツナーのこの曲の第1回目の録音。機械式録音(通称ラッパ吹き込み)。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
78CDR-3855
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プフィツナー& BPO 〜ベートーヴェン
 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」
ハンス・プフィツナー指揮
BPO
78DSD-3855
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 録音:1929年、ベルリン|仏 POLYDOR, 66939/44 。ハンス・プフィツナー(1869-1949)はドイツの後期ロマン派を代表する作曲家の一人。ドイツ人の両親のもとにロシアで生まれた。幼少時ドイツに移住し、指揮としての地位を固めた後、徐々に作曲活動を活発化させて行った。プフィツナーが指揮者として活躍した時代は、機械式録音から電気録音への移行期だった。 プフィッツナーのベートーヴェン交響曲はこのシリーズで 第4番(78CDR-3840) (1924年機械式録音)、 第6番「田園」(78CDR-3843) (1930年電気録音)、 第8番(78CDR-3847) (1933年電気録音)が出ている。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
78CDR-3854
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きよしこの夜(下)〜電気録音編
   ヨーゼフ・モール(1792-1848)作詞/フランツ・クサヴァー・グルーバー(1787-1863)作曲
 ■ロッテ・レーマン(S)〔独語歌唱〕 オルガン伴奏
  [ COLUMBIA, S 30062 (JP) |原盤:独 ODEON, O-4810 /録音:1928年9月4日]
 ■エリーザベト・シューマン(S)〔英語歌唱〕 ハーバート・ドーソン(Org)
  [ HMV, DA 1667 (U.K.) /録音:1938年10月22日、アビー・ロード、ロンドン]
 ■ウェストミンスターcho.(ジョン・フィンリー・ウィリアムソン指揮)〔英語歌唱〕
  [ COLUMBIA, 55009 (U.S.) /録音:1941年、ニューヨーク]
 ■エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)〔英語歌唱〕 ジョン・プリッチャード指揮フィルハーモニアo.、
  コヴェント・ガーデンcho.[ COLUMBIA, LO-86 (Australia) /録音:1949年3月3日、アビー・ロード]
 ■ベルリン・モテットcho.(ギュンター・アルント指揮)〔英語歌唱〕[ POLYDOR, P 35 (JP) /録音:1952年]
78DSD-3854
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 機械式録音編(78CDR-3851, 78DSD-3851)に続く今回は1925年以降のマイクロフォンを使用した通称電気録音編。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
 ロッテ・レーマン(1888-1976)はドイツ生まれのソプラノ。ヨーロッパで大成功した後、1935年ナチス・ドイツの迫害を逃れアメリカに渡り永住権を得た。
 エリーザベト・シューマン(1888-1952)はドイツ生まれの名ソプラノ。この録音直後にアメリカに移住した。オペラ、宗教曲、リートと幅広いレパートリーを誇った。
 ウェストミンスター合唱団は1920年に指揮者のジョン・フィンリー・ウィリアムソンによってニューヨークに創設された。現在も活動している。
 エリーザベト・シュヴァルツコップ(1915-2006)はドイツ生まれのイギリスのソプラノ。リートとオペラの両分野で活躍した。
78CDR-3853
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ラスキーヌ、ル・ロワ、ビーチャム〜モーツァルト
 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 (297c)
  リリー・ラスキーヌ(Hp) ルネ・ル・ロワ(Fl)
  トマス・ビーチャム指揮ロイヤルpo.
78DSD-3853
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 録音:1947年3月11日-12日|英 HMV, DB 6485/7 。ハープのリリー・ラスキーヌ(1893-1988)は12歳の時パリ音楽院で一等賞を得て、コンセール・ラムルーのハーピスト、ソリストとして活躍し、1948年から1958年まで母校の教授をつとめた。フルートのルネ・ル・ロワ(1898-1985)は1916年パリ音楽院に入り1920年に卒業した。その後も名フルーティスト、フィリップ・ゴーベール(1879-1941)の指導を受けた。彼は主に室内楽奏者として活躍、フォンテーヌブローのアメリカ音楽院(1932-1950)、カナダのモントリオール音楽院(1943-1950) 、パリ音楽院(1952-1968)の教授をつとめた。サー・トーマス・ビーチャム(1879-1961)はイギリスの指揮者。裕福な家庭に生まれ音楽はほとんど独学。1932年のロンドンpo. を作り、戦後の1947年にはロイヤルpo. を組織した。ビーチャムの指揮するモーツァルトはSPレコード時代最も権威のあるものとして欧米では受け入れられた。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
78CDR-3852
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アーベントロート〜ブラームス
 交響曲第4番 ホ短調 Op.98
ヘルマン・アーベントロート指揮
LSO
78DSD-3852
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 録音:1927年3月27日|英 HMV, D 1265/70 。#初期 HMV 盤特有の針音大。この曲の初の全曲録音。ヘルマン・アーベントロート(1883-1956)はドイツの名指揮者。1923年BPOを指揮したR.シュトラウス:死と変容 (独POLYDOR, 65871/3) 他数枚が機械式録音時代にあったが、これは電気録音初期にブラームス:交響曲第1番 (英 HMV, D 1454/8 |1928年3月28日) と共にロンドン交響楽団を指揮した貴重な演奏。アーベントロートはロンドン響を1937年まで指揮した。その後はドイツを中心に活躍し、正規録音の他ライヴ録音が多数CD化されている。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
78CDR-3851
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きよしこの夜(上)〜機械式録音編
   ヨーゼフ・モール(1792-1848)作詞/フランツ・クサヴァー・グルーバー(1787-1863)作曲
 ■エミール・ムエンチ(T)〔独語歌唱〕[ VICTOR, 16111B (U.S.) /録音:1906年2月8日、フィラデルフィア]
 ■オリーヴ・フレムスタッド(S)〔独語歌唱〕[ COLUMBIA, 30708 (U.S.) /録音:1911年3月30日、ニューヨーク]
 ■エルネスティーネ・シューマン=ハインク(A)〔独語歌唱〕
  [ VICTOR, 6281 (U.S.) /録音:1911年12月7日、キャムデン]
 ■ユリア・クルプ(Ms)〔独語歌唱〕[ VICTOR, 566 (U.S.) /録音:1914年1月26日、キャムデン]
 ■エレナ・ゲルハルト(S)〔独語歌唱〕[ COLUMBIA, 58246 (U.S.) /録音:1917年1月29日、ニューヨーク]
 ■フリーダ・ヘンペル(S)〔英語歌唱〕(*)
  [ Edison Record, 6714 (U.S.) 〔縦振動盤〕/録音:1919年4月3日、ニューヨーク]
 ■マリア・オルツェウスカ(A)〔独語歌唱〕 ザイトラー・ヴィンクラー三重奏団 Seidler-Winkler Trio
  [ SCHALLPLATTE GRAMMOPHON, 72823 (Germany) /録音:1922年頃]
 ■ルドルフ・デマン(Vn) カール・デヒェルト(Vc) オットー・ウラック(Org)
  [ VOX, 6056 (Germany) /録音:1925年頃、ベルリン]
78DSD-3851
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 「きよしこの夜」は1818年12月25日、オーストリアのオーベルンドルフの聖ニコラウス教会で初演された。クリスマス・イヴの前日、教会のオルガンが故障してクリスマスに歌う讃美歌の伴奏ができなくなり、グルーバーにギター伴奏の讃美歌を依頼した。用意されていた詩にグルーバーが作曲しこの曲が出来上がった。以降この曲はクリスマスになると世界中で歌われるようになった。日本語の訳詞は由木康〔ゆうきこう〕(1896-1985)によって書かれた。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用(*以外)、ステレオMM型カートリッジを横振動キャンセル接続して、3.5mil針で再生(*)した。
 エミール・ムエンチ(1866-没年不詳)はドイツ生まれのアメリカのテノール。1889年からニュージャージー州ニューアークに住み、その後ホーボーケンに移った。1901年から1916年まで、177面のレコード録音を残した。
 オリーヴ・フレムスタッド(1871-1951)はストックホルム生まれのソプラノ。1911年から1915年に米COLUMBIAに20面のSPレコードを残した。
 エルネスティーネ・シューマン=ハインク(1861-1936)はチェコ生まれのドイツ系アルト。アメリカに移住し大成功した。1903年米COLUMBIAに初録音。1906年から米VICTORに移り140面の録音を残した。
 ユリア・クルプ(1880-1970)オランダの「ナイチンゲール」と呼ばれた卓越したメゾ・ソプラノ。1914年から1924年までに米VICTORに58面の録音を残した。
 エレナ・ゲルハト(1883-1961)はドイツのソプラノ。大指揮者アルトゥール・ニキシュ(1855-1922)に認められニキシュのピアノ伴奏でデビューした。これはアメリカ公演の際にニューヨークのCOLUMBIAのスタジオでの録音。
 フリーダ・ヘンペル(1885-1955)はドイツのソプラノ。ヨーロッパとアメリカでオペラとコンサートの両分野で活躍した。これはアメリカ公演の際にエジソン・レコード(縦振動盤)に録音した物。
 マリア・オルツェウスカ(1892-1969)はドイツのアルト。1919年-22年にハンブルク国立歌劇場で活躍した。1932年録音の「バラの騎士」(ローベルト・ヘーガー指揮)の抜粋盤で、ロッテ・レーマン、エリーザベト・シューマンと共に出演していた。
 ヴァイオリンのルドルフ・デマン(1880-1960)はウィーン生まれのヴァイオリン奏者。1918年-1930年にベルリン国立歌劇場o. のコンサート・マスターを務め、一方デマン弦楽四重奏団のリーダーとして幾つもの録音を残した。曲は教会の鐘の音で始まり終わる。独 VOXは SP レコード時代のレコード会社で、マイクロフォンを使った電気録音が導入(1925-)された後も機械式録音に固執し1926年に倒産消滅した(LP期以降のアメリカ合衆国の会社とは別)。
78CDR-3850
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シゲティ、フォルデス〜シューベルト
 ヴァイオリン・ソナチネ第1番 ニ長調 Op.137 No.1, D.384 /
 ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 Op.53, D.850 〜 Rondo (カール・フリートベルク編曲)
  ヨーゼフ・シゲティ(Vn) アンドール・フォルデス(P)
78DSD-3850
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 録音:1941年11月25日、リーダークランツ・ホール、ニューヨーク|米 COLUMBIA, 71489/90 。 ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はハンガリー生まれのヴァイオリニスト。ブダペスト音楽院でイェノ・フバイ(1858-1937)に師事した。1905年ベルリンで大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)に認められた。1917-24年スイスのジュネーヴ音楽院で教え、1940年にアメリカに移住した。この録音はアメリカ定住直後のニューヨーク録音。このシリーズでシゲティの重要録音が多数出ている。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
78CDR-3849
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アマールSQ 〜バルトーク
 弦楽四重奏曲第2番 Op.17, Sz.67
アマールSQ
[リッコ・アマール(Vn1)
 ワルター・カスパール(Vn2)
 パウル・ヒンデミット(Va)
 ルドルフ・ヒンデミット(Vc)]
78DSD-3849
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 録音:1926年|独 POLYDOR, 4/7 。 ハンガリーの大作曲家バルトークが1915-17年に作曲した作品で世界初録音。リーダーのリッコ・アマール(1891-1959)はハンガリー生まれでベルリン・フィルのコンサート・マスターも務めたヴァイオリニスト。この四重奏団は1921年にドナウエッシンゲン音楽祭でヒンデミットの弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 Op.16の初演を機に結成された。1929年にヴィオラのパウル・ヒンデミットが脱退するまでアマール=ヒンデミット四重奏団とも呼ばれた。パウル・ヒデミット(1895-1963)はドイツ生まれの作曲家、指揮者、ヴィオラ奏者。第1次世界大戦(1914-1918)後にロマン派からの脱却を目指し20世紀ドイツを代表する作曲家として活躍、生涯に600曲以上の作品を残し、また後年は指揮者としても活躍した。チェロのルドルフ・ヒデミット(1900-1974)はパウルの弟。この録音は電気録音(1925-)最初期の物。音を聴くとアメリカのBRUNSWICK社が開発したライト・レイ(Light Ray)式電気録音のように思う。この方式の録音は一時ドイツのポリドール社で採用されたが、音が機械式録音とあまり変わらないという理由ぐに使用されなくなった。フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルの「運命」(1926年)はこの方式で録音され欧米では早期に廃盤になった。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
78CDR-3848
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ヨハン・シュトラウス II (1825-1899) :ウィーンの森の物語 Op.325
 ■ブルーノ・ワルター指揮交響楽団[ COLUMBIA, W 54 (JP)
   〔 COLUMBIA, L 2334 (U.K.) と同一録音| 30cm 盤両面収録〕/録音:1929年5月18日-19日、ロンドン]
 ■ロッテ・シェーン〔シェーネ〕(S)〔独語歌唱〕 レオ・ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場o.
  [ HMV, D 1733 (U.K.) 〔 30cm 盤片面収録〕/録音:1929年9月25日、ベルリン]
 ■ミリッツァ・コリウス〔ミリツァ・コルユス〕(S)〔英語歌唱〕 トッシャ・ザイデル(Vn)
  ナサニエル・フィンストン指揮 MGM スタジオo.
  [ VICTOR, 4410 (U.S.) 〔 25cm 盤両面収録〕/録音:1938年12月11日、ハリウッド|
   ヨハン・シュトラウス2世の生活を描いた伝記映画「グレート・ワルツ」の主題曲として]
78DSD-3848
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[DVD-R]
 オーストリア生まれの作曲者J.シュトラウス II (1825-1899)は 1844年自らの楽団を組織してヨーロッパ各地で演奏しウィンナ・ワルツの全盛時代を築いた。「ウィーンの森の物語」は1868年6月19日、ウィーンの舞踏場で初演され好評をだった。このワルツはウィーンの人々の憩いの場であった「ウィーンの森」を主題にしている。「ウィーンの森の物語」のレコードは機械式録音黎明期の1899年にライプツィヒ音楽協会のグラモフォン盤から始まり、1926年の機械式録音終了時までに約50種類が登場した。著名指揮者によろものではレオ・ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場o.(グラモフォン, 6581 |1917年録音)、ウィレム・メンゲルベルグ指揮 NYP ( Victor, 6427 & HMV, DB 805 |1924年2月録音)、ニコライ・ソコロフ指揮クリーヴランドo. (Brunswick, 50052 |1924年10月録音)、エーリヒ・クライバー指揮ベルリン国立歌劇場o. (独 VOX, 08234/5 = 4面収録|1926年9月録音)などがあった。電気録音の SP にはオーケストラによるもので約30種類の録音があった。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
 ブルーノ・ワルター(1876-1962)はドイツ生まれの指揮者。幼少期からピアノに親しみ、ベルリンのシュテルン音楽院を卒業後ピアニストとしてデビューしたが、しばらくして指揮者に転向。グスタフ・マーラー(1860-1911)に認められ交流を深めた。その後ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ベルリン市立歌劇場、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. の楽長、音楽監督を歴任、またVPOやBPOも指揮した。1938年オーストリアがナチス・ドイツに併合されると迫害を避けてフランス、イギリスを経てアメリカに逃れた。この交響楽団とあるのは、ロンドンの録音のための臨時編成オーケストラ。
 ロッテ・シェーン(1891-1977)はウィーン生まれ。1912年にウィーン・フォルクス・オーパーでデビュー。1917-1925年にはウィーン国立歌劇場のメンバーだった。またザルツブルク音楽祭の常連で、ベルリン国立歌劇場やロンドンのロイヤル・オペラにも出演した。ナチスの台頭によってユダヤ系の彼女はパリに逃れオペラ・コミックのメンバーになった。1937年、ブルーノ・ワルターの指揮でモーツァルトのオペラに出演した後舞台から退いた。フランスがナチス・ドイツに占拠されると、彼女は身を潜めていた。1945年戦争が終結すると、シェーンは復帰し、コンサート歌手として活躍した。1953年に引退し、パリで声楽教師になった。1977年パリ郊外のボビニーで世を去った。
 ミリッツァ・コリウス(1909-1980)はポーランド生まれのコロラトゥーラ・ソプラノ。ヨーロッパ屈指のコロラトゥーラ・ソプラノだったが、アメリカに移住しハリウッド映画のスターとして、またコンサートで歌手としてのキャリアを積んだ。映画「グレート・ワルツ」で1938年度アカデミー助演女優賞を受賞した。これはこの映画用にシュトラウス2世の原曲をオスカー・ハマーステイン2世(1895-1960)とディミトリ・ティオムキン(1895-1979)が編曲した物。ソロ・ヴァイオリンのトッシャ・ザイデル(1899-1962)はオデッサ生まれのロシアのヴァイオリン奏者。3歳の時に祖父にヴァイオリンの手ほどきを受け、1912年にペテルブルク音楽院でレオポルド・アウアー(1845-1930)に師事した。1918年にアウアーと共に渡米し、カーネギー・ホールでデビューした。1930年代後半からロサンジェルスに移住し、移住後はハリウッドのミュージシャンとして活躍した。
78CDR-3847
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[CD-R]
プフィツナー& BPO 〜
 ベートーヴェン
:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
ハンス・プフィツナー指揮
BPO
78DSD-3847
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[DVD-R]
 録音:1933年、ベルリン|米 BRUNSWICK, 90252/4 (独 POLYDOR, 15020/2 と同一録音)。ハンス・プフィツナー(1869-1949)はドイツの後期ロマン派を代表する作曲家の一人。ドイツ人の両親のもとにロシアで生まれた。幼少時ドイツに移住し、指揮としての地位を固めた後、徐々に作曲活動を活発化させて行き、ドイツの後期ロマン派を代表する作曲家になった。プフィツナーが指揮者として活躍した時代は、機械式録音から電気録音への移行期だった。このシリーズでは機械式録音(1924年)のベートーヴェン:交響曲第4番(78CDR-3840)、電気録音(1928年)のシューマン:交響曲第2番(78CDR-3837)、1930年録音のベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(78CDR-3843)が出ている。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
78CDR-3846
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[CD-R]
クーレンカンプ、カイルベルト〜ブルッフ
 ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
BPO
78DSD-3846
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[DVD-R]
 録音:1941年、ベルリン|独 TELEFUNKEN, SK 3712/4 。クーレンカンプのこの曲の第1回目の録音。第2回目は1947年のシューリヒト指揮で本シリーズ78CDR-3123で出ている。ゲオルク・クーレンカンプ(1898-1948)はドイツのブレーメン生まれ。第2次世界大戦中ソリストとして活躍する傍ら、ベルリン高等音楽院ヴァイオリン科の教授を1943年まで務めた。1944年にスイスのルツェルン音楽院教授となり、ピアノのエトヴィン・フィッシャー(1886-1960)、チェロのエンリコ・マイナルディ(1897-1976)とのトリオでも活躍した。1948年50歳を迎えて間もなく急逝した。指揮者のヨーゼフ・カイルベルト(1908-1968)はカールスルーエ生まれ。1935年カールスルーエ国立歌劇場の音楽監督、1940年にプラハのドイツ・フィルハーモニーの指揮者に転任。さらに終戦までドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者を務めた。その後バンベルク交響楽団、ベルリン国立歌劇場、ハンブルク・フィル、バイロイト音楽祭(1952-56)の指揮をした。1965年、1955年、1968年に来日しNHKso. を指揮した。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
78CDR-3845
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[CD-R]
ヨハン・シュトラウス II (1825-1899) :美しく青きドナウ Op.314
 ■近衛秀麿指揮新so. [ PARLOPHONE, E 10022/3 (JP) 〔 30cm 盤4面〕/録音:1930年頃]
 ■マリア・イヴォーギュン(S)〔独語歌唱〕 レオ・ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場o.
  [ HMV, DB 4412 (U.K.) 〔 30cm 盤片面〕/録音:1933年、ベルリン]
 ■アダ・サリ(S)〔独語歌唱〕 カール・アルヴィン指揮管弦楽団
  [ GLAMOLA, E S459 (Czechoslovakia) 〔 30cm 盤片面〕/録音:1934年1月]
78DSD-3845
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[DVD-R]
 オーストリア生まれの作曲者J.シュトラウス II (1825-1899)は「ワルツ王」とたたえられ、1863年から70年にかけて宮廷舞踏会の指揮者として活躍し、1871年からはオペレッタの作曲を手がけた。「美しく青きドナウ」は1867年にウィーン男声合唱協会に献呈された。普墺戦争(1866年6月14日-8月23日)(プロイセン=オーストリア戦争)敗北後の沈滞した空気からウィーンを立ち直らせるための曲として作曲された。初演はそこそこの成功だったが、1867年4月にパリ万博が開催され、パリのオーストリア大使館のイベントで、臨席したフランス皇帝ナポレオン三世からも絶賛をうけ、フランス語の新しい歌詞がつけられ、パリの人々によって口ずさまれた。さらにシュトラウス2世はロンドンに渡り、ここでもパリと同様に絶賛された。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
 近衛秀麿(1898-1973)は指揮者、作曲家。東京帝国大学文学部を中退して1923年ヨーロッパに渡り、ベルリンで指揮をエーリヒ・クライバー(1890-1956)に師事した。ヨーロッパ滞在中にBPOを私費で雇い、指揮者デビューをした。1925年、山田耕筰(1886-1965)と共に「日本交響楽協会」を設立、このオーケストラは後に「新交響楽団」(新響)となり、近衛は1935年までこの楽団の指揮者をつとめた。新響は1951年に NHK so. (N響)になった。近衛と新響の録音は、30cm盤4面(通常は2面)収録だが、これは機械式録音の最末期にあった近衛の師クライバー盤(独 VOX, 01896/7 | 1925年9月機械式録音)の4面録音に倣ったものと想像する。 SP レコード時代のパーロフォン・レコードは昭和4年-8年(1929-33)に日本で販売された。その後日本コロムビアに統合された。
 マリア・イヴォーギュン(1891-1987)はハンガリー生まれのソプラノ。ウィーン音楽アカデミーで学んだ後、1913年指揮者のブルーノ・ワルター(1876-1962)の紹介でミュンヘンのバイエルン国立歌劇場でプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」のミミ役でデビューした。1917年バイエルンの宮廷歌手の称号を授与された。1921年にテノール歌手のカール・エルプ(1877-1958)と結婚し、カップルは熱狂的な嵐を引き起こした。その後ベルリン国立歌劇場の専属となり活躍した。1932年にカール・エルプと離婚し、1933年ピアニストのミヒャエル・ラウハイゼン(1889-1984)と再婚した。しかし、目の病のためオペラのキャリアを終えた。その後はベルリン高等音楽院の教員として後進の指導にあたった。さらにウィーン音楽大学(1948-1950)でも教鞭をとり、再びベルリン高等音楽院の教授となり、人生の最後をスイスで過ごしたが、事実上盲目だった。門下生にはエリーザベト・シュヴァルツコップ(1915-2006)、リタ・シュトライヒ(1920-1987)、イヴリン・リアー(1926-2012)などがいる。1987年10月3日、スイスのベアテンブルクで死去。享年95歳。指揮者のレオ・ブレッヒ(1871-1958)はドイツのユダヤ系指揮者。1908年にベルリン国立歌劇場の指揮に任命され1937年までに2846回の公演を指揮した。1937年ラトヴィアのリガ国立歌劇場の音楽監督に転出し、1940年ラトヴィアがソビエト連邦に占拠されると、モスクワやレニングラードに客演して大成功を収め、モスクワ音楽院の院長を要請された。ブレッヒはこれを断りリガに戻ったが、1941年ドイツ軍がリガに侵攻したとき、親しかったナチスの文芸部員の仲介で秘密裏にスエーデンに亡命、かねてから要請されていたストックホルム王立歌劇場の音楽監督に就任した。
 アダ・サリ(1886-1968)はポーランドのコロラトゥーラ・ソプラノ歌手、女優で教育者。20世紀前半にヨーロッパの歌劇場やコンサート・ホールのステージで絶賛された。ウィーンやミラノで声楽を学んだ後、ローマでデビュー。ヨーロッパ各地の舞台を踏んだ後、南米、北米で名声を高めた。その後ワルシャワに戻り教育者に専念し1968に没した。1985年以来「アダ・サリ声楽コンクールが開かれている。指揮者のカール・アルヴィン(1891-1945)はドイツのケーニッヒスベルグ生まれ。ベルリンで勉強した後1910年にベルリン宮廷歌劇場、1912年からバイロイトで補助指揮者、1913年にはハレ、1914年にはポズナニ、1915-1917年にデュセルドルフ、1920年までハンブルク、1920-38年はウィーン国立歌劇場の指揮者をつとめた。ナチスのウィーン侵攻でユダヤ人だったアルヴィンはアメリカに移住し、シカゴ市民歌劇場(1939/40シーズン)、その後メキシコに行き1941年から1945年までメキシコ・シティ歌劇場を指揮し、また音楽院で教えていた。アルヴィンは1920年-33年まで、名ソプラノのエリーザベト・シューマン(1888-1952)と結婚していた。
78CDR-3844
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エッシュバッハー〜シューベルト
 楽興の時 Op.94, D.780
アドリアン・
 エッシュバッハー(P)
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 録音:1941年-1943年、ベルリン|独 SIEMENS SPEZIAL (POLYDOR), 67752/4 |#盤キズ起因のノイズと音飛び(トラック2)があります。アドリアン・エッシュバッハー(1912-2002)はスイス生まれ。作曲家だった父親に音楽の手ほどきを受けた後、チューリヒ音楽院に入った。その後ベルリンでアルトゥール・シュナーベル(1882-1951)にも指導を受け、1934年にヨーロッパ及び南米への演奏旅行でピアノ奏者としての名声を確立した。これはエッシュバッハーの最初期の録音。第2次世界大戦中の物。1967年に LP に再録音していた。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
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プフィツナー& BPO /他〜ベートーヴェン
 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」(*) /
 ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 Op.11
  「街の歌」(クラリネット版)〜アダージョ(#)
ハンス・プフィツナー指揮(*)
BPO (*)
ミュンヘン室内楽協会(#)
[ミヒャエル・ラウハイゼン(P)
 レオンハルト・コール(Cl)
 ヨーゼフ・ディスクレツ(Vc)]
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 録音:1929年(#)、1930年(*)、ともにベルリン|米 GRAMMOPHON, 95378/83 |元SPは、最終面に他全曲録音から抜粋されたクラリネット三重奏曲の第2楽章のみが収められているという変わった形態。#強音で少しビリツキがあります。また、(#)のクラリネット奏者が『J.スザント(クラリネット)』となっていますが、この奏者ヤニ・サーントー(1887-1977)はヴァイオリニストのため誤記です(同団体によるシューベルトのピアノ三重奏曲などへ参加)。現状のままで供給されます。 ハンス・プフィツナー(1869-1949)はドイツの後期ロマン派を代表する作曲家の一人。ドイツ人の両親のもとにロシアで生まれた。幼少時にドイツに移住し指揮として地位を固めた後、徐々に作曲活動を活発化させていった。レコード録音は機械式録音の後期から電気式録音の初期の時代にベルリン国立歌劇場管弦楽団を指揮したものが独GRAMMOPHONに残されているが、その後は作曲活動に専念したためか、録音はほとんど無い。このシリーズではシューマン:交響曲第2番(78CDR3837)とベートヴェン:交響曲第4番(78CDR-3840)が出ている。ピアノ三重奏曲は1930年頃ドイツで活躍した器楽奏者によるもので、ピアニストのラウハイゼン(1889-1984)は歌曲伴奏者として活躍、生涯に1000人以上のアーティストと共演したと伝えられる。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
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ヨハン・シュトラウス II (1825-1899) :春の声 Op.410
 ■エルナ・ベルガー(S)〔独語歌唱〕 ワルター・ジュスキント指揮フィルハーモニアo.
  [ ELECTROLA, DB 6951 (Germany) |録音:1949年5月25日、アビー・ロード]
 ■マリア・チェボタリ(S)〔独語歌唱〕 ローベルト・ヘーガー指揮ベルリン国立歌劇場o.
  [ COLUMBIA, JD 6029 (JP) |録音:1935年12月19日、ベルリン]
 ■エルナ・ザック(S)〔独語歌唱〕 ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ベルリン国立歌劇場o.
  [ TELEFUNKEN, E 1774 (Germany) |録音:1935年4月2日、ベルリン]
 ■ミリッツァ・コリュス〔ミリツァ・コルユス〕(S)〔独語歌唱〕
  ルートヴィヒ・リュート指揮ベルリン国立歌劇場o.[ ELECTROLA, EH-860 (Germany) |録音:1934年1月]
 ■クララ・クライルベール(S)〔伊語歌唱〕 アルベール・ウォルフ指揮管弦楽団
  [ POLYDOR, 35016 (JP) |録音:1933年]
 ■フェリシー・ヒュニ=ミハチェク(S)〔独語歌唱〕 管弦楽伴奏[ POLYDOR, 60150 (JP) |録音:1928年]
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 オーストリア生まれの作曲者J.シュトラウス II (1825-1899)はJ.シュトラウス I (1804-1849)の長男。1844年自らの楽団を組織してヨーロッパ各地で演奏しウィンナ・ワルツの全盛時代を築いた。彼は「ワルツ王」とたたえられ、1863年から70年にかけて宮廷舞踏会の指揮者として活躍し、1871からはオペレッタの作曲を手がけた。「春の声」は1882年に親友のピアニストで作曲家でもあったアルフレート・グリュンフェルト(1852-1924)に捧げられ、コロラトゥーラ・ソプラノ歌手ビアンカ・ビアンキ(本名ベルタ・シュヴァルツ)がアン・デア・ヴィーン劇場でフランツ・ヨーゼフ皇帝とエリーザベト皇后の臨席のもとにオーケストラ伴奏付の歌曲(歌詞はリヒャルト・ジュネによる)として発表した。 復刻には「音のエジソン」 http://www.otono-edison.com/ SP レコード専用 MC 型カートリッジ (3 mil 針) とコルグ の Nu1 DSD 録音機を使用した。
 エルナ・ベルガー(1900-1990)はドイツの名ソプラノ。指揮者のワルター・ジュスキント(1913-1980)はプラハの生まれ。プラハ音楽院で作曲とにピアノを学び、さらにプラハのドイツ・アデミーではジョージ・セルに指揮の指導を得た。ナチスの迫害を逃れてイギリスに移住した。LP初期にHMVのハウスコンダクター的活躍をした。
 マリア・チェボタリ(1910-1949)はルーマニア国籍のソプラノ。ドレスデン国立歌劇場の音楽監督フリッツ・ブッシュに見いだされ、その後ベルリン国立歌劇場に移り、看板歌手となった。戦後はウィーン国立歌劇場に出演、「モーツァルト・アンサンブル」の一員として活躍した。1949年肝臓癌のため39歳で死去した。指揮者のローベルト・ヘーガー(1886-1978)はドイツ生まれ。1933年から50年までベルリン国立歌劇場の指揮者だった。
 エルナ・ザック(1898-1972)はベルリン生まれ。"ドイツのナイチンゲール"と言われ人気を得た。戦前の批評家あらえびすはその著書「名曲決定盤」で彼女の魅力を述べていた。指揮者のハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)はドイツ生まれ。ハンブルク国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ総監督、戦後は北ドイツ放送so. の指揮者として活躍した。
 ミリッツァ・コリュス〔ミリッツァ・コリウス/ミリツァ・コルユス〕(1909-1980)はポーランド生まれのコロラトゥーラ・ソプラノ。ヨーロッパ屈指のコロラトゥーラ・ソプラノだったが、アメリカに移住しハリウッド映画のスターとして、またコンサートでのキャリアを積んだ。女優としてハリウッド映画「グレート・ワルツ」で1938年度アカデミー助演女優賞を受賞した。
 クララ・クライルベール(1899-1970)はベルギーのソプラノ。第1次世界大戦中、コーラス隊で歌っていた時コーラス・マスターの目にとまりパリでソリストとして訓練された。大戦後、退役兵士や負傷した兵士の慰問コンサートに度々出演し、その結果ブリュッセルのモネ歌劇場のディレクターの目にとまった。その後1920年代から1950年代の引退までモネ劇場のプリマドンナとして活躍した。1970年ブリュッセルで死去した。
 フェリシー・ヒュニ=ミハチェク(1891-1976)はハンガリー生まれ。主にドイツで活躍した。ウィーンで声楽を学び、1916年にハンブルク国立歌劇場でデビュー。1919年にウィーン国立歌劇場でR.シュトラウスの「影のない女」の初演に参加し、1925年までウィーンに居た。1931年にミュンヘン国立歌劇場でプフィツナーの歌劇「心」の初演に参加した。1953年ミュンヘン公演を最後に引退した。

AUSTRIAN GRAMMOPHON (墺) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 同国 paladino media (paladino music) 傘下のレーベル。旧譜はこちらから
ブルーノ・シュトローブル:エレクトロアコースティック・ミュージック Vol.2
  Zungenspiel (2021)/ Muhlentanze (2020/21)/ Sagewerk (2020)
 録音:2020年6月、オーストリア。オーストリア出身の現代音楽作曲家、ブルーノ・シュトローブル(1949-)が2019年に発表した初のポートレート・アルバム(AG0011)に続く、自作自演集第2巻。タイトルは前作の「エレクトロニック・ミュージック」から「エレクトロアコースティック・ミュージック」へと変わり、2020年から2021年にかけて作曲された3つの大規模な作品が収録されている。シュトローブルは音自体に強い関心を持っており、何十年もの間、音に手を加え変化させ、遊んできた。過去にはアナログの音響処理装置を使い、はるか昔にはコンピュータソフトウェアと電子楽器を使っていたこともあるが、ほとんどの場合、彼が既知および未知の音の世界への旅の出発点としているのは、アナログの音。本アルバムの収録作品も、丸鋸、ミル、バレルオルガンという3つの機械的な道具の音をベースに作られている。

CANTATE/MUSICAPHON (独)  1枚あたり¥3300(税抜¥3000)〔SACDも同一価格〕

  "C" から始まる品番が Cantate 、"M" から始まる品番が Musicaphon の各アイテム。
 ムジカフォンは、1923年から続くドイツのカッセルに本拠を置く老舗出版社べーレンライター社が傘下のレコード会社「べーレンライター=ムジカフォン」として1960年に創業、カンターテは同じくドイツのダルムシュタットに本拠を置くトンクンスト社の社主が1950年代後半に創業、どちらのレーベルも出版した楽譜を音としてレコードでも発売することを意図していた。カンターテは出版社の活動終了とともに1963年にべーレンライター社に引き取られ30年以上そのまま業務が続けられた。1994年、音楽学者のライナー・カーライス博士が両レーベルを買収、以降も旺盛な活動を続けているが、近年の新譜はあまり多くない模様
 ##今回御案内分は多くが国内&当店未案内〔含・国内案内済で当店未案内〕の旧譜。# CD-R 製版品が含まれるため、プレス盤を指定してのご注文はお受けできません。旧譜はこちらから〔一部価格が異なります〕。
トマゾ・アルビノーニ(1671-1751):オーボエとトランペットのための名曲集
 アルビノーニ:
  オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調/トランペット、弦楽と通奏低音のための6声のソナタ ハ長調/
  オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ長調/オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 Op.9 No.2 (5声)/
  オーボエ、2つのヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲 ト長調/
  トランペット、3つのオーボエと2つのファゴットのための協奏曲 ハ長調
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ロ短調(アルビノーニ:トリオ・ソナタ Op.1 No.8 の主題による) BWV.923 & 951
 ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):
  トマゾ・アルビノーニ氏によるオルガンのための協奏曲 ヘ長調(アルビノーニ:協奏曲 Op.2 No.4 による)

 カルラ・シュレーター(バロックOb)
 コンチェルト・ローヤル〔コンセール・ロワイヤル〕・ケルン
 録音:2021年5月| (C) (P) 2021 。バロック・オーボエの名手カルラ・シュレーターと、彼女が創設した古楽アンサンブルによる、オーボエやトランペットを独奏楽器にしたアルビノーニ作品集。名曲集のような形をとっているが、収録作品は初版や手稿譜がアルプス以北、特に現在のドイツにあたる地域に遺されているものが選ばれており、さらにはJ. SバッハとJ. G. ヴァルター(ともにドイツの作曲家)によるアルビノーニの楽曲に基づく作品をカップリング、当時アルビノーニの音楽がイタリアを越えて広まり称賛されていた点に着目した、こだわりのプログラミングとなっている。アルビノーニの音楽に相応しい自然体の演奏が魅力的な1枚。
M-56988
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(2CD)
2台ピアノ版「指環」〜ワーグナー/ヘルマン・ベーン編曲(1859-1927):
 楽劇「ニーベルングの指環」(2台ピアノ版|抜粋)
  コード・ガーベン〔コルト・ガルベン〕(*/#)、トーマス・ホッペ(*)、
  ユストゥス・ツァイエン(#) (P|使用楽器:シュタイングレーバー E-272 2台
 録音:2012年4月(CD1;*)、2020年9月(CD2;#)、バイロイト| (#):初出音源|既出CD: Dynaudio Records Hamburg, 4 260187 720870 (*) 〔ラインの黄金&ワルキューレ|国内未案内|廃盤、入手不能〕| (P) (C) 2021 。 DG でプロデューサーを務め、ミケランジェリや歌曲関連物を中心とする名盤を多数世に送り出したガーベンを主軸にした、ベーン編曲のワーグナー名作トランスクリプション、トリスタンとイゾルデ(M-56986)に続く第2弾。先にデンマークの高級スピーカー・メーカー、ディナウディオが2013年に1枚だけドイツで(販売拠点があるからか?)CDリリースした前半に、後半を新録音してカップリング。レーベル解説の機械翻訳&当店簡易修正:『ハンブルクの作曲家ヘルマン・ベーン(1859-1927)は、当時の他の多くの作曲家同様ワーグナーの後継者という重責を担ったが、1883年頃に作曲をほぼやめてからは、他の作曲家の交響曲の構成や音楽的内容を2台ピアノ&2人のピアニスト用にトランスクリプションするという、彼のもう一つの大きな才能を開花させた。オーバー・ヴィルトゥオーゾ [Übervirtuosen] による過剰な超絶技巧的オペラ・ラプソディのサーカスが崩壊しつつあった時代に、彼はまさにここで新境地を切り開いたのである。ヘルマン・ベーンは当編曲作品において、ピアノという楽器の限界を超えるために2つの楽器を使い、全く新しい音の配置を開発することに成功した。グスタフ・マーラーの交響曲第2番を2台の楽器のために編曲した物はまだ伝統的なものだったが、ピアノという楽器による交響曲の表現にまったく新しい次元をもたらしたのは、彼がリヒャルト・ワーグナーに目を向けたことからであった。1914年、ピアノのためのトランスクリプションの分野でおそらく最も大規模なプロジェクトである「リヒャルト・ワーグナーによる名作ドラマから50の交響的楽章」を開始した。ベーンはすでに「ニーベルングの指環」の最初の断片を編曲することで、彼らしいシンフォニックな響きを見出していた。そのために(これらの編曲は)、コード配列の二重化や左手のほとんど奇妙なほど広い指使いが巧みに使われているため、「壊れた」演奏スタイルでなければまったく演奏できないのである。このように2人の奏者の合意には必然的に意図的な不正確さがあり、ペダルを十分に使うことで、それがこれまでにない豊かな響きを生み出すのである。成功の前提は、両楽器のあちこちにあるほとんど目に見えない巨大な和音を伴った非常にみずみずしい蔓を、主声部やモチーフにダイナミックに従属させることであり、演奏者が通常目指しているものとは逆といえるこのような方法は、すべての細部が聞こえるわけではないが、それでも知覚することができる。ハンブルグの環境では、ハンブルグ州立劇場でマーラーのコレペティートルを務めていた、ピアノ演奏の非常に上手な若きブルーノ・ワルターや他の悩める仲間たちが、ベーンの編曲にある数々の「演奏不可能性」にしばしば不快な思いをしていたのだ。今回の録音では、ベーンが情景描写の抜粋と呼ぶ膨大な「断片」の中から、愛好家も愛好家も含めてすべてのリスナーがこの偉大な音楽にアクセスできるよう、再び適切な選択をする必要があった。』
M-56980
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(HYBRID_SACD)
ミニョン〜イタリアへのあこがれ
 ベートーヴェン:君よ知るや南の国 Op.75 No.1 /ただあこがれを知る者だけが
 ナレーション「ミニョンの独創性」(*) / ツェルター:ただあこがれを知る者だけが
 ライヒャルト:秘密「私に言わせないで」 / 朗読「ミニョンの原点を探る」(*)
 シューベルト:私に言わせないで Op.62 No.2 /このままの姿で Op.62 No.3 /
       ただあこがれを知る者だけが Op.62 No.4 /君よ知るや南の国 D.321 / 朗読「ミニョンの歌の解釈」(*)
 シューマン:君よ知るや南の国 Op.98a No.1 /ただあこがれを知る者だけが Op.98a No.3 /
      私に言わせないで Op.98a No.5 /大人になるまでこのままに Op.98a No.9 / 朗読「ミニョンの発作」(*)
 ヴォルフ:ミニョン〔第4番「君よ知るや南の国」/第1番「私に言わせないで」/
           第2番「ただあこがれを知る者だけが」/第3番「大人になるまでこのままに」〕
 朗読「天使としてのミニョン」(*) / デュパルク:ミニョンのロマンス / グノー:ミニョン

 ジルケ・エヴァース(S;*以外/朗読;*) ヴィープケ・トム・ディーク(P)
 録音:2017年1月-2月| (C) (P) 2017 。多くの作曲家にインスピレーションを与えたゲーテの小説「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」の登場人物ミニョンを主題にした歌曲を集め、合間にソプラノ自身による朗読を収録した1枚。グノーの作品はサン=サーンスやマスネのオペラの台本作家として有名なルイ・ガレ(1835-1898)がフランス語訳した詩に曲をつけている。
フランツ・クサーヴァー・モーツァルト:ピアノ作品集 Vol.4
 フランツ・クサーヴァー・モーツァルト(1791-1844):
  ロンドー ヘ長調 Op.4 (1805) /「ゴルコンダ人の行進」による変奏曲 イ長調 Op.3 (1805) /
  歌曲「 Katlisja vosy s gory 」による変奏曲 ヘ長調 Op.6 (1806) /
  歌曲「 Kak u naschewa schirokowa dwora 」による変奏曲 ト短調 Op.8 (1808) /
  不詳の主題による変奏曲 ト長調 Op.13 (1810/11) /
  ディアベッリのワルツによる変奏曲 ハ長調 FXWM VII: 35 (1824) /
  アレグレット ヘ長調 FXWM VII: 39 (1841) /アレグレット ト長調 FXWM VII: 40 (1841)
 レオポルト・モーツァルト(1719-1787):「朝と晩」〜抜粋
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):前奏曲 KV.deest

 ズザーネ・フォン・ラウン(Fp)
 録音:2016年5月、ドイツ| (C) (P) 2016 。ズザーネ・フォン・ラウンによるフランツ・クサーヴァー・モーツァルト(1791-1844)のピアノ作品集第4巻。モーツァルトの四男として生まれ、サリエリなどに師事した、フランツ・クサーヴァーの知られざる初期と晩年の作品と共に、祖父であるレオポルト、そして父アマデウスの作品も収録されている。スザンヌ・フォン・ラウンの軽やかなタッチで奏されるフォルテピアノの音色が三代の音楽を紡ぐ。
ロイヤル〜ダウランド&ブリテン&ヘンツェ:ギター作品集
 ダウランド:幻想曲 DP 71 /幻想曲 DP 73 /幻想曲 DP 1a /サー・ジョン・ラングトンのパヴァン/
       サー・ジョン・スミスのアルメイン/デンマーク王クリスティアン4世陛下のガリアード
 ブリテン:ダウランドによる夜想曲 / ヘンツェ:王宮の冬の音楽「シェイクスピアの登場人物によるソナタ第2番」

 シュテファン・コイム(G)
 録音:2013年| (C) 2015 (P) 2016 。1986年ドイツ生まれのギター奏者、シュテファン・コイムによるジョン・ダウランド(1563-1626)をメインにしたアルバム。ブリテンの作品もヘンツェの作品も、ダウランドやもしくはダウランドと同時期に活躍した劇作家シェイクスピア(1564-1616)といった400年前の芸術家から影響を受けた作品を、同時に収録している。
おとぎ話
 モーツァルト:ピアノ三重奏曲 K.498 / シューマン:おとぎ話 Op.132
 クルターグ:ロベルトシューマンへのオマージュ / プロコフィエフ:ヘブライの主題による序曲 Op.34
 ベーラ・コヴァーチ(1937-):バルカン半島からの挨拶

 ラースロー・クティ(Cl) コンスタンティン・セルハイム(Va)
 カタリーナ・セルハイム(P)
 録音:2015年5月11日-13日| (C) (P) 2016 。クラリネット、ヴィオラ、ピアノという編成は様々な時代の作曲家にインスピレーションを与えてきた。このアルバムでクラリネットを吹くのはハンガリー生まれのラースロー・クティ。彼は2009年からミュンヘン・フィルハーモニーの首席クラリネット奏者を務めている。柔らかく暖かい音色と高い表現力で古典から現代音楽まで幅広く聴かせる。
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765):協奏曲集
 フラント・トラヴェルソ協奏曲 ト長調 MWV VI: 16, H.S 315 /オーボエ協奏曲 ト短調 VI: 22, H.S 313 /
 クラリネット協奏曲 イ長調 MWV VI: 414.(*) /チェンバロ協奏曲 変ロ長調 IX: 29, H.S 380 /
 チェロ協奏曲 ハ長調 VI: 7, H.S 318 /クラリネット協奏曲 ニ長調 VI: 36, H.S 328 (#)

 ステファニー・ケスラー(Fl−tr) ゲオルク・ジーベルト(Ob)
 リサ・シュクラヴァー(Cl;*) クリスティアン・ニークイスト(Cemb)
 ドミートリー・ディヒティアル(バロックVc) キリル・ルイバコフ(Cl;#)
 ゴッテザウアー・アンサンブル
 録音:2014年11月26日-28日| (C) (P) 2015 。カールスルーエの後期バロックの重要な作曲家であるモルターの作品を演奏するために結成された、ゴッテザウアー・アンサンブルによる演奏。モルターは歴史上クラリネット協奏曲を初めて書いた作曲家といわれている。
リコーダーとリュートのための作品集
 ウィリアム・クロフト:ソナタ ト長調 / ゴットフリート・フィンガー:ソナタ ニ短調 Op.3 No.9
 マシュー・ロック:組曲第4番「友人たちに」 / 作曲者不詳(1700年頃):セント・ポール聖堂の尖塔
 ヴァイス:幻想曲 ハ短調 / テレマン:パルティータ第2番 ト長調/幻想曲第3番 ニ短調
 ロバート・カー:イタリアのグラウンドによるディヴィジョン / ヘンデル:ソナタ ハ長調 HWV.365

 アネット・ジョン(リコーダー) スザンネ・ポイカー(リュート)
 録音:2014年7月、ゼンデザール、ブレーメン、ドイツ| (C) (P) 2015 。マシュー・ロック(1621/22-1677)による曲集「友人たちにFor Several Friends」からインスピレーションを受けたリュート伴奏によるリコーダー・ソナタ集。18世紀のドイツとイギリスにおける色とりどりの室内楽作品がまとめられている。
ピアノ革命〜ショパン&ゴッツチョーク:ピアノ作品集
 ショパン:夜想曲〔第1番 変ロ短調 Op.9 No.1 /第8番 変ニ長調 Op.27 No.2 /第7番 嬰ハ短調 Op.27 No.1 〕/
      バラード第3番 変イ長調 Op.47
 ゴッツチョーク:サバンナ Op.3 /バナナの木 Op.5 /バンジョー Op.15 /プエルト・リコの思い出 Op.31 /
         クリオーリョのバラード(キューバ舞曲) Op.37 /ハバナの思い出 Op.39

 ジミン・オウ=ハヴェニート(P)
 録音:2013年9月-10月、クララ・ヴィーク講堂、ザントハウゼン、ドイツ| (C) (P) 2015 。ショパンとゴッツチョーク、ひとりはフランスで、もうひとりはブラジルで、ともに若くして異国の地でこの世を去った2人のピアノの詩人によるピアノ作品集。ルイス・モロー・ゴッツチョーク(ゴットシャルク)は1829年にアメリカ合衆国ニューオーリンズで生まれた作曲家、ピアニスト。中南米やカリブ海の民族音楽の影響を受けた特殊なピアノ音楽を作曲し、作品と演奏の両方で大人気を博した。ショパンはパリを訪れたゴッツチョークの演奏を聴いて「きっとピアノの王になるだろう」と称賛している。ショパンとゴッツチョークを組み合わせたアルバムは珍しく、美しく洗練されたゴッツチョークが聴けるという点でも貴重な1枚。『ショパンの伝記とゴッツチョークの日記を読むと、2人の音楽を聴いたことがあるだけでは想像もつかないような真のつながりがあることに驚かされる。2人の生涯は対照的であると同時に平行線に満ちている。こうした理由から、私はこの作曲家たちをひとつのプログラムにまとめた。』(ジミン・オウ=ハヴェニート)
フランスの組曲集
 プーランク:フランス組曲より〔ブルゴーニュのブランル/パヴァーヌ/シャンパーニュのブランル〕
 ラモー:クラヴサン曲集第1巻(第1組曲) / ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 ミヨー:ピアノのための組曲 Op.8

 ヴォルフガング・デベルライン(P|使用楽器:スタインウェイ)
 録音:2014年10月-11月、ホーフ、ドイツ| (C) (P) 2015 。ザルツブルク・モーツァルテウム大学でアルフォンス・コンタルスキーに師事したピアニスト、ヴォルフガング・デベルラインによるフランスの組曲ばかりを集めた1枚。舞曲や性格的な音楽を連続して演奏するように並べた「組曲」は、主としてバロック時代に起源を持つ楽曲形式だが、その後、組曲の形式を何度も取り上げ、さらに発展させたり、修正したりして自らのために再定義したフランスの作曲家のリストは広範囲に及んでいる。デベルラインはMusicaphonレーベルより2002年にテレージエンシュタット強制収容所で書かれたピアノ作品集(M-56850)、2005年にカール・アマデウス・ハルトマンのピアノ作品全集(M-56856)をリリースしており、どちらも高い評価を受けている。
スペインにまつわるギター作品集
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 〜シャコンヌ
 フェルナンド・ソル:幻想曲第7番 Op.30 / マヌエル・デ・ファリャ:ドビュッシー墓碑銘のための賛歌
 ホアキン・ロドリーゴ:祈りと踊り(マヌエル・デ・ファリャへのオマージュ) / トリスタン・ミュライユ: Tellur

 シュテファン・コイム(G)
 録音:2013年7月、ザルツブルク、オーストリア| (C) (P) 2014 。バロック時代から現代に至るまでの、スペイン音楽の伝統を独創的にアレンジした作品を集めたギター・アルバム。バッハの傑作で有名な舞曲「シャコンヌ」は中南米由来のスペインの舞曲を起源としており、フェルナンド・ソル、マヌエル・デ・ファリャ、ホアキン・ロドリーゴには、それぞれの作風にスペインの重要な民俗学的要素が含まれている。またフランスの作曲家トリスタン・ミュライユは、スペインのフラメンコ音楽の演奏技術を「Tellur」に取り入れることで、自身のサウンド・アイディアをギターで具現化している。
M-56866
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(HYBRID_SACD)
ウィーンの室内セレナーデ
 シューベルト/アンドレアス・N.タルクマン編曲:イタリア風序曲第1番 ニ長調 D.590
 ハイドン/ウルフ=グイド・シェーファー編曲:交響曲第45番 嬰ヘ短調 Hob.I: 45「告別」
 モーツァルト/アンドレアス・N.タルクマン編曲:セレナーデ第9番 ニ長調 K.320 「ポストホルン」

 エムスラント・アンサンブル[2Vn/Va/Vc/Cb/Cl/Fg/Hr]
 録音:2005年7月、ドイツ。アンドレアス・N.タルクマンは名アレンジャーとして有名なハノーファー生まれの作編曲家で、管弦楽作品から歌劇やワーグナーの楽劇、映画音楽や舞台音楽に至るまで数多くの名編曲を世に送り出している。ハイドンの交響曲第45番は、ハノーファー北ドイツ放送po. のクラリネット奏者であるウルフ=グイド・シェーファーによって、彼らのために新たに編曲された。
敬虔なヘレネ
 ベルント・アロイス・ツィンマーマン:敬虔なヘレネ/ライン州の教会舞曲
 ドヴォルジャーク:マズレク ホ短調 Op.49 /ロンド ト短調 Op.94 / スメタナ:歌劇「売られた花嫁」〜3つの舞曲

 ギーゼラ・マイ(朗読) エムスラント・アンサンブル、アンサンブル・プリズマ
 録音:2004年3月、ドイツ| (C) 2004 (P) 2005 。現代音楽作曲家、ベルント・アロイス・ツィンマーマンの、録音自体が希少な「敬虔なヘレネ」を、2016年に惜しまれつつこの世を去ったドイツの著名な女優、歌手であるギーゼラ・マイの語りで聴ける1枚。後半はドヴォルジャークとスメタナというチェコの偉大な作曲家の作品のアンサンブル版が収録されている。
ヨハン・ジギスムント・クッサー(1660-1727):コンポジシオン・ド・ミュージック
   [Composition de Musique] (6つのフランス風序曲〔組曲〕集)
(1682)
より
 組曲〔第1番/第2番/第3番〕

 クラウス・ヴェスターマン指揮レゼンシャンタン [Les Enchantants]
 録音:2004年2月、ドイツ| (C) 2004 (P) 2005 。続編は録音されなかった模様。ヨハン・ジギスムント・クッサーはプロテスタント教会のカントルを務めていたヨハン・クッサーの下に当時のハンガリー王国で生まれたが、宗教的な迫害を受け1674年に一家でシュトゥットガルトに移住する。さらにその2年後にはパリへ移りヴェルサイユ宮殿で過ごするが、そこでリュリと出会い、作曲を学んだ。その後もドイツ、イギリス、アイルランドへと移り住み、各地で作曲家や宮廷学長として活躍。ヘンデルやテレマンといった後の大作曲家たちに影響を与えたといわれている。
フランツ・ダンツィ:フルートによる室内楽
 フルート五重奏曲 変ホ長調 Op.50 No.1 /フルート四重奏曲 ニ短調 Op.56 No.2 /
 小二重奏曲第2番 ニ長調 Op.64 No.2 /フルート五重奏曲 ロ短調 Op.50 No.2

 ウィルベルト・ハーツェルツェット(Fl) レザデュー〔アンサンブル〕
  [マリー・ウーティガー、ハーヨ・ベス(Vn) クラウディア・シュテーブ(Va) ニコラス・セロ(Vc)]
 録音:1993年8月25日-28日、南西ドイツ放送スタジオ、ドイツ| (C) (P) 1997 。古典派〜ロマン派への過渡期のドイツに生き、チェリストとしてマンハイムやミュンヘンなどで宮廷楽団員も務めたフランツ・ダンツィが作曲したフルートの室内楽作品集。フルートにはFl−trなどを用いた古楽の演奏で絶大な評価を得るオランダの偉大な名手、ウィルベルト・ハーツェルツェットが参加。アンサンブル・レザデューはムジカ・アンティクァ・ケルンのメンバーによって1986年に設立された腕利き集団。「Les Adieux」という名称はベートーヴェンの告別ソナタにちなんで名付けられた。
マルティヌー&シュタインメッツ:協奏曲集
 マルティヌー:室内協奏曲(独奏ヴァイオリン、ピアノ、ティンパニ、打楽器、弦楽オーケストラのための)
 ヴェルナー・シュタインメッツ(1959-):
  ソロと室内楽(独奏ヴァイオリン、ピアノ、ティンパニ、弦楽オーケストラのための)
 マルティヌー:チェロのためのコンチェルティーノ

 ザビーネ・ヴィントバッハー(Vn) マルティン・ルンメル(Vc)
 エルンスト・タイス指揮オーストリア室内so.
 録音:1994年5月、ウィーン| (C) (P) 1996 。マルティヌーとオーストリア出身の作曲家、指揮者、トランペット奏者であるヴェルナー・シュタインメッツの小編成の協奏曲集。オーストリア・リンツ出身のヴァイオリニスト、ザビーネ・ヴィントバッハーは、オーストリアの主要なオーケストラの一つであるリンツ・ブルックナーo. でコンサートミストレスを務めた。チェロのマルティン・ルンメルもロンドンでロバート・コーエンに学び、数々のコンクールで入賞している。
ミヨー&ラダノヴィチ:管弦楽作品集
 ミヨー:マリンバ、ヴィブラフォンと管弦楽のための協奏曲/葬送の行列/シンフォニエッタ
 ミヒャエル・ラダノヴィチ(1958-):イントロヴァージョン

 ネボシャ・ヨヴァン・ジヴコヴィッチ(マリンバ/ヴィブラフォン)
 エルンスト・タイス指揮オーストリア室内so.
 録音:1995年6月、ウィーン。ネボシャ・ヨヴァン・ジヴコヴィッチは1962年旧ユーゴスラヴィア生まれの打楽器奏者、作曲家。10代でドイツへ渡り、マンハイムとシュトゥットガルトで打楽器や作曲を学んだ。ヨーロッパをはじめアメリカや日本を含むアジアなど各地で幅広い演奏活動を行っている。本アルバムではミヨーの協奏曲のソリストとしてでなく「葬送の行列」、またオーストリアの作曲家ミヒャエル・ラダノヴィチによるシンフォニックジャズ調の組曲「イントロヴァージョン」にもマリンバで参加している。
M-36945
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[CD-R]
アンドレアス・タルクマン:ミュージカル「フェリックスとファニーの旅」
 イェルク・シャーデ(フェリクス・メンデルスゾーン) メイケ・レルシュコ(ファニー・メンデルスゾーン)
 エムスラント・アンサンブル[ジェニーン・ソープ、ガブリエル・シック(Vn)
               ボリス・バルデンハーゲン(Va) オラフ・ニーシング(Vc)]
 録音:2012年5月23日-24日。メンデルゾーン姉弟が多くの国や都市を訪れ、ライプツィヒに戻るまでの旅を描いたミュージカル。ドイツ出身の作曲家、編曲家であるアンドレアス・タルクマンが、弦楽四重奏のためにアレンジし、随所に散りばめたメンデルスゾーンの作品の数々にも注目。
M-36939
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[CD-R]
ラテン&スペインの幻想
 ナルシソ・サウル(1957-):アミーゴ・デ・オロ、ミロンガ
 マヌエル・ムルギ(1975-): Reflejos De Un Sueno Sumergido
 マルコ・ぺレイラ(1950-):ファンタジー・コンチェルタンテ
 アルベルト・ロドリゲス・モリナ(1977-): Los Elementos / セルジオ・ボッサー(1967-): Piezas del Parana
 チッキ・セラーノ(1961-): Tres Candidos Universos / ラファエル・カタラ(1960-): Prisionera del mar

 マクシミリアン・マンゴルト(G) ミリアム・シュルーダー(Hp)
 録音:2011年6月23日-25日。これまでに20枚を超えるアルバムをリリースし、その優れた演奏は参考録音としても高い評価を得ている現代のドイツで最も注目されるギタリストの一人、マクシミリアン・マンゴルトと、ドイツ、ヨーロッパを中心に室内楽奏者として活動し、ドイツ・サルヴィ・ハープ・コンクール第1位など、数々のコンクールで上位入賞を果たしているミリアム・シュルーダーによるデュオ・アルバム。全曲、このデュオのために作曲され、ギターとハープ、撥弦楽器同士の音色が見事にブレンドし、優雅な時間を描き出している。
M-36824
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[CD-R]
イギリスのギター音楽
 リチャード・ロドニー・ベネット:即興曲 / ウォルトン:5つのバガテル
 ブリテン:ダウランドによるノクターナル Op.70 / リチャード・ロドニー・ベネット:ソナタ

 マクシミリアン・マンゴルト(G)
 録音:1997年2月5日-8日。 R. R. ベネット、ウォルトン、ブリテンというイギリスの作曲家達によるギター作品を集約。演奏は、現代のドイツで最も注目されるギタリストの一人に数えられる、マクシミリアン・マンゴルト。マンゴルトは、アルヴァロ・ピエッリやトーマス・ミュラー・ペリング、セゴビア直伝の奏法を継承するオスカー・ギリアに師事。これまでに20枚を超えるアルバムをリリースし、その優れた演奏は参考録音としても高い評価を得ている。ドイツのクラシック専門誌4誌からも大きく取り上げられ、その注目度の高さがうかがえる。暖かく柔軟な音色と、ダイナミックでありながら繊細さを合わせ持った演奏に注目。
M-36816
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[CD-R]
ヘルムート・バルべ(1927-):ドイツ民謡集(混声合唱のための)
  Das Wandern ist des Mullers Lust / An der Saale hellem Strande / Es klappert die Muhle /
  Mit Lust tat ich ausreiten / Wohl heute noch und morgen / Bald gras ich am Neckar /
  Es sas ein schneeweis Vogenlein / Maienzeit bannet Leid / Es fiel ein Reif / In einem kuhlen Grunde /
  Es wollt ein Jagerlein jagen / Gesegn dich Laub, gesegn dich Gras / O Tannenbaum /
  Schwesterlein, wann gehn wir / Sterben ist ein harte Bus / Ich weis nicht, was soll es bedeuten /
  Ich komme schon durch manches Land / Es fuhr ein Bauer / Das Lieben bringt gros Freud /
  Ach Elslein, liebes Elslein / Wenn der Pott aber nu en Loch hat / Mein Madel hat ein Rosenmund /
  Es geht ein dunkle Wolk herein / Wenn die Bettelleute tanzen / Im Maien die Vogelein singen /
  Kein schoner Land in dieser Zeit / Verstohlen geht der Mond auf /
  Ich hab die Nacht getraumet / Wohlan, die Zeit ist kommen

 ベルント・シュテークマン指揮ベルリン・ヴォーカル・アンサンブル
 録音:1995年6月3日-5日。ドイツの指揮者、オルガン奏者、作曲家、ヘルムート・バルべが混声合唱のためにアレンジした15世紀から19世紀のドイツ民謡集。バルブは、ゴットフリート・グロート、エルンスト・ペッピングに師事。主に合唱作品やオルガンのための作品を手掛け、ベルリン芸術大学の教授も務めている。1979年にベルント・シュテークマンによって創立されたドイツの著名なヴォーカル・アンサンブルの一つ、ベルリン・ヴォーカル・アンサンブルの洗練されたハーモニーでバルべのアレンジの素晴らしさをより一層引き立たせる。
C-58037
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[CD-R]
感謝と賞賛〜リューネブルガー・ハイデ修道院の音楽
 ウルリケ・ヴォルクハルト指揮アンサンブル・デヴォティオ・モデルナ
 録音:2008年9月。
主よ、我らの主よ〜リューネブルガー・ハイデ修道院の音楽
 ウルリケ・ヴォルクハルト指揮アンサンブル・デヴォティオ・モデルナ
 録音:2008年9月。音楽学、哲学、言語学、楽器学、歴史学から楽器製作者といった様々な分野のスペシャリストたちと研究を重ね、北ドイツに位置するリューネブルガー・ハイデに伝わる音楽を、より正確に当時演奏されていたように復元することを目的にアンサンブル・デヴォティオ・モデルナは結成され活動している。
C-58028
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(HYBRID_SACD)
フェスティヴァル・トランペット・コンサート Vol.4
 ヘンデル:「セメレ」抜粋 / ミシェル・コレット(1709-1795):ノエル・アルマンド 変ロ長調
 ミシェル=リシャール・ドラランド(1657-1726): Concert de trompettes ニ長調
 ヨハン・クリューガー(1598-1663):3つのコラール / J.S.バッハ: Ich steh an deiner Krippen hier
 テオドール・デュボワ(1837-1924):トッカータ ト長調
 ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):ロンドー ニ長調 / J.S.バッハ: Dein ist allein die Ehre
 ドラランド:クリスマス交響曲 / 伝承曲: Hort der Engel helle Lieder
 ヴィヴァルディ: Pastorale fur Corno da Caccia und Orgel
 ヘンデル: Tochter Zion fur Pauken-Solo und Orgel / Tochter Zion fur Sopran und Orgel
 フランク:ノエル / アルビノーニ:協奏曲 変ロ長調 / 伝承曲:きよしこの夜

 プファイファー・トランペット・コンソート
 録音:2006年5月31日-6月2日。ヨアヒム、ハラルド、マルティンらプファイファー兄弟によって結成されたプファイファー・トランペット・コンソートは、有名な作品はもちろんのこと、あまり知られていない作品に新しい衣を着せ、華やかに輝かせる独自の編曲を得意としている。このアルバムでは、一部ボーイ・ソプラノも用いてクリスマスに纏わるレパートリーを中心に存分に聴かせる。
C-38050
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[CD-R]
ディストラー&ペッピング:モテット集
 エルンスト・ペッピング(1901-1981):
   Nun singet und seid froh / Es kommt ein Schiff geladen /目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声/
   Wie soll ich dich empfangen / Nun jauchzet, all ihr Frommen / Freuet euch, ihr Christen alle /
   Wir Christenleut han jetzund Freud / Kommt und lasst uns Christum ehren /
   Herr Christ, der einig Gotts Sohn / Wie schon leuchtet der Morgenstern /親愛なる主, イエス・キリストよ
 フーゴー・ディストラー(1908-1942):
   Es kommt ein Schiff geladen /いざ来ませ、異邦人の救い主よ/マリアは茨の森を通り抜けた/戸を開ける/
   Mit Ernst, o Menschenkinder / Christum wir sollen loben schon /
   Gott sei Dank durch alle Welt / Lobt Gott, ihr Christen alle gleich

 アンサンブル・シングクラング
  [ヤナ・バルトーシュ(S) ノラ・ルッテ(A) ティル・マルテ・ムスナー(Br)]
 録音:2013年8月。ドイツのプロテスタント教会音楽家として活躍したフーゴー・ディストラー(1908-1942)とエルンスト・ペッピング(1901-1981)によるモテット集。アンサンブル・シングクラングの3人の美しく透明感のある歌声が見事なバランスで響き渡り、神秘的な世界を作り出す。

GWK RECORDS (独) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

管弦楽のない協奏曲
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.29 〜第1楽章(ピアノ独奏版)
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333 / スクリャービン:演奏会用アレグロ 変ロ短調 Op.18
 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971
 シューマン:管弦楽のない協奏曲 ヘ短調 Op.14 (ピアノ・ソナタ第3番初版|1836)

 エレーナ・コレスニチェンコ(P|使用楽器:ベヒシュタイン D 282
 録音:2020年9月15日-18日、ベルリン。エレーナ・コレスニチェンコは1981年、ウクライナに生まれたピアニスト。9歳にしてニューヨークの国連本部前やバチカンのローマ教皇の邸宅で演奏、早くから溢れんばかりの才能を開花させる。18歳でドイツに渡りハノーファー音楽院でウラディーミル・クライネフに師事してその腕にさらに磨きをかけ、現在はドイツを中心に幅広く活躍している。本アルバムでは、ピアノは一つの小さなオーケストラであるという考え方の下、サン=サーンス自身が編曲したピアノ協奏曲第3番第1楽章のピアノ独奏版や、第3楽章にまるで協奏曲のような長大なカデンツァが置かれているモーツァルトのピアノ・ソナタ第13番、出版時は「管弦楽のない協奏曲」というタイトルがつけられていたシューマンのピアノ・ソナタ第3番などで、ピアノの持つオーケストラ性とその無限の可能性を強調している。
Dedicated to
 グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」 Op.40 / モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575
 ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-):サクソフォン四重奏曲
 プッチーニ:弦楽四重奏曲「菊」 / ダニエル・アルバラド・ボニージャ(1985-):ビリジアンの痕跡

 キセノン・サクソフォン四重奏団
 録音:2020年4月、オスナブリュック、ドイツ。メンバー全員がヨーロッパ有数の名門大学、ケルン音楽大学で室内楽と現代音楽の修士号を取得しているという若き最先端のアンサンブル、キセノン・サクソフォン四重奏団のデビュー・アルバム! 弦楽器のために書かれたクラシック作品と、21世紀のオリジナル作品を「献身」をテーマに結び付けた絶妙なプログラム。古典と現代作品の組み合わせ自体はそれほど珍しいものではないが、演奏にあたって有名な弦楽四重奏団のメンバーと一緒に音の響きやフレージング、アーティキュレーションを研究したり、その結果、古い曲を "間違った "楽器で演奏することにより、曲の特徴がさらに際立つことを発見したりと、アルバムとして非常に興味深く、こだわりの感じられる作品となっている。ちなみにアンサンブル名は希ガスの中でも最も希少な元素、キセノンに因んでおり、カルテットの理想とする相互作用とアンサンブル・ソノリティを体現しているとのこと。見事なブレスコントロールとまろやかな音色による極上の演奏をお楽しみ頂きたい。
友情
 ブラームス:2つの歌 Op.91 /ヴィオラ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 No.1
 ヨーゼフ・ヨアヒム:ヘブライの旋律 Op.9
  レナ・エッケルス(Va) ソフィー・ハームセン(Ms) ジモーネ・ヴォルフ(P)
 録音:2020年5月28日-30日、ブレーメン。長きに亘って特別に親しい間柄であったブラームスとヨーゼフ・ヨアヒムの室内楽作品集。ヴァイオリニストとしてブラームスへの助言や作品の初演などを行っていたヨアヒムは、ここに収録されている「ヘブライの歌」をブラームスに献呈した。またブラームスも、「2つの歌」の第2曲「聖なる子守歌」をヨアヒムの息子の誕生を祝って作曲しており、2人の強い“友情 "を感じられるアルバムになっている。

 ■新月 ホルヘ・ヒメネス(1978-):サウンドスケープ 1a 〜チコーニア
     バルトーク:ルーマニア民俗舞曲〜第3番 踏み踊り
 ■三日月 ホルヘ・ヒメネス:サウンドスケープ 1b 〜チコーニア/
      作曲者不詳:カンティガ第166番「奇跡を讃える歌」(1275頃) /イスタンピッタ(14世紀)
 ■満月 ホルヘ・ヒメネス:サウンドスケープ〔2/3〕
     ルチアーノ・ベリオ:ジェスティ〜二重奏曲第17番 レオナルド
     ウジェーヌ・イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27 No.2 〜第2楽章 憂鬱
     バルトーク:ルーマニア民俗舞曲〜第6番 速い踊り
 ■月食 ホルヘ・ヒメネス:サウンドスケープ4
     タルクイニオ・メールラ(1595-1665):子守歌による宗教的カンツォネッタ「今や眠りの時」

 アンナ・シュテーグマン(リコーダー) ホルヘ・ヒメネス(Vn/ヴィエール)
 録音:2020年7月21日、ディーメン、オランダ。リコーダー奏者のアンナ・シュテーグマンとヴァイオリニストのホルヘ・ヒメネスが、慣習や様式を超えて、新しい音の世界を創出しようと試みた1枚。月は人々の行動や感情に影響を与えると考えられているため、2人は月の満ち欠けに特定の人間の表情や気分、そして音楽を関連付けることにした。様々なリコーダーやヴァイオリン、ヴィエール(中世フィドル)を用いて、月の満ち欠けに対応した4つのセットを録音。各セットにヒメネスがこのアルバムのために作曲したサウンドスケープが置かれている。
大聖堂
 カルロ・ドメニコーニ(1947-):コユンババ / アグスティン・バリオス(1885-1944):大聖堂
 フェルナンド・ソル(1778-1839):「魔笛」からの6つのアリア Op.19 / タレガ:ヴェネチアの謝肉祭による変奏曲
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003
 レオ・ブローウェル(1939-):11月のある日 / ローラン・ディアンス(1955-2016):リブラ・ソナチネ

 フアン・カルロス・ナバロ(G)
 録音:2020年5月5日-8日、シュヴェルテ、ドイツ。フアン・カルロス・ナバロはペルー出身、ドイツのギタリスト。リマ国立音楽院で名教師オスカル・サモラに師事し、リマのヴィヴァーチェ・ギター・コンペティションで第2位を、アレキパでの国際ギター・コンペティションで第1位を獲得。渡独後はデトモルト音楽大学でアマデウス・ギター・デュオの2人に学び、その後も数々のコンクールで入賞している。このアルバムではクラシカルギターにおける最重要レパートリーの一つであるアグスティン・バリオスの“大聖堂 "をはじめ、「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれるフェルナンド・ソルなどの王道レパートリーから、バッハの無伴奏ソナタの編曲版に至るまで高いレベルで弾きこなしており、これからギターを聴き始める人にもギターファンにも広くおすすめできる1枚になっている。
エンター・クラリネット
 ドビュッシー/ベーラ・コヴァーチ編曲:第1狂詩曲(クラリネット五重奏とハープのための版)
 ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34
 ロッシーニ:序奏、主題と変奏(クラリネットと弦楽アンサンブルのための版)
 エディソン・デニソフ(1929-1996):無伴奏クラリネット・ソナタ / ペンデレツキ:クラリネット四重奏曲

 ブラージュ・シュパロヴェツ(Cl) ドレジャルSQ
 アルマ・クレム(Hp) イェッラ・グロスマン(Cb)
 録音:2014年9月1日-3日。スロヴェニア生まれのクラリネット奏者、ブラージュ・シュパロヴェツは2019年に「カール・ニルセン・コンクール」において最優秀賞を受賞している。2015年からはケルン・ギュルツェニヒo. の首席クラリネット奏者に就任しており、他にもシュターツカペレ・ドレスデンなどのドイツの主要なオーケストラで客演首席奏者を務めている。
ファゴット作品集
 グリンカ:ヴィオラ・ソナタ(ファゴットとピアノ版) / ヒンデミット:ファゴット・ソナタ
 アラン・ベルノー(1932-):ハルシナシオン / デュティユー:サラバンドと行列
 マーシャル・ソラール(1927-): Seul contre tous / マルセル・ビッチュ(1921-2011):コンチェルティーノ
 プーランク:オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲

 マルソー・ルフェーヴル(Fg) 今仁喜美子(P) エミリアン・ルフェーヴル(Ob)
 録音:2014年9月1日-3日。フランス生まれのマルソー・ルフェーヴルは、12歳の時からファゴットの演奏を始めた。2015年にはBPOのカラヤン・アカデミーに合格し、2年間BPOでの演奏生活を送ることとなる。その後2017年よりブリュッセルpo. の首席ファゴット奏者に就任し、ロイヤル・コンセルトヘボウo. などの客演首席奏者としても活躍している。
C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集
 〔イ長調 Wq.172 /イ短調 Wq.170 /変ロ長調 Wq.171 〕
コンスタンチン・マナーエフ(Vc)
ベルリン・カメラータ
 録音:2014年4月28日-5月1日。1983年ロシア生まれのコンスタンチン・マナーエフは6歳からチェロを始め、最初はモスクワにて学んだ。その後若いころから数々の音楽コンクールにて優勝または入賞し、2014年にはベルリン・フィルハーモニーに、今CDでも共演しているベルリン・カメラータとともにその舞台に出演している。その情熱的で活気に満ちた演奏で世界を魅了している。
夜景
 シューベルト:アトラス D.957 No.8 /別れ D.957 No.7 /君の肖像 D.957 No.9 /魔王 D.328 /万霊節の連祷 D.343
 プフィッツナー:学生の旅 Op.11 No.3 /聖ミカエル教会広場 Op.19 No.2 /夜の放浪者 Op.7 No.2 /
       Es glanzt so schon die sinkende Sonne Op.4 No.1 / Sie haben heut' Abend Gesellschaft Op.4 No.2
 アリベルト・ライマン(1936-):夜の小品集1
 シューベルト:夜曲 D.672 /戸外にて D.880 /歌人の持ち物 D.832 /反映 D.949 /鳩の便り D.957 No.14

 ザムエル・ハッセルホルン(Br) 宮ア貴子(P)
 録音:2014年8月26日-9月29日。1990年ドイツ生まれのザムエル・ハッセルホルンは、2018年のエリザベート王妃国際音楽コンクールや2017年のハイデルベルク国際歌唱コンクール「Das Lied」で1位を獲得し、国際的な活躍を行っているバリトン歌手。2018/19シーズン以降はウィーン国立歌劇場アンサンブルの常任メンバーとなり、2019/20年にルーアン歌劇場とウィーン楽友協会でデビューした。
ブッフォーニ!
 ロデリック・デ・マン(1941-):ブッフォーニ! / ペルゴレージ:セレナータ・ディ・ポリドーロ
 ウニコ・ヴィルヘルム・ファン・ヴァッセナール(1692-1766):協奏曲第2番〜アレグロ・モデラート・スタッカート
 ニコ・ハイブレクツ(1961-): Farfanesque / ドメニコ・ガッロ(1730-1768):ソナタ第1番 ト長調〜モデラート
 ヒール・メイヤリンク(1954-): Danzai / ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1554頃-1609):バレット集
 エンリク・モンフォルト(1979-):ボトル・バトル / グース・ヤンセン(1951-): Zanni Walking
  B. C. マンジュナート(1976-): Hari-hana-suta / ロデリック・デ・マン(1941-): Fuerza interior
 テレマン(1681-1767):ブルレスク組曲〜 Mezzetin en Turc

 ブラック・ペンシル〔黒鉛筆〕
 録音:2013年12月。2010年に結成されたブラック・ペンシルは、民族文化の影響を受けた現代作品や、独自のアレンジ作品を中心に活動するアンサンブルで、デビューコンサートはアムステルダム・コンセルトヘボウで行われた。今作では現代作品と、独自アレンジしたルネサンス期、バロック期の音楽を演奏しており、リコーダー、パンフルート、ヴィオラ、アコーディオン、パーカッションなどの楽器を自由に組み合わせることで、刺激的なサウンドを作り上げている。
マスターピーシーズ
 タン・ドゥン(1957-)7つの欲望 / エディソン・デニソフ(1929-1996):ギター・ソナタ
 ブリテン:ジョン・ダウランドによるノクターナル / ロドリーゴ:祈りと踊り / ヒナステラ:ギター・ソナタ

 シンギエ・リー(G)
 録音:2013年11月14日-16日。1989年中国の瀋陽に生まれ、9歳からギターを始めたというリ。2年後には遼寧省のギターコンクールで1位、その後拠点を韓国に移し、韓国のすべてのギター・コンクールで1位を獲得するなど高い評価を得ている。
イベリアの光
 ロドリーゴ:トナディーリャ/フェリウ・ガスル(1959-):13の盆栽
 カルレス・グイサード(1978-): Una Luz del Norte
 カルレス・M.エローレス(1957-): El Jardin de las perlas colgantes / ガスイ: El Peixet de Bloomington
 アルベニス:カタルーニャ奇想曲、港 / チャーノ・ドミンゲス(1960-):女性の魂

 デュオ・ホンコル[ブリッタ・シュミット、カルレス・グイサード・モレーノ(G)]
 録音:2013年8月2日-8月5日。デュオ・ホンコルは2008年にブリッタ・シュミットとカルレス・グイサード・モレーノによって結成され、ヨーロッパとアメリカでコンサートを行ってきた。彼らはケルン、バルセロナ、ルツェルンで学び数々の賞を受賞している。
アポン・ア・グランド〜リコーダー作品集
 ゴットフリート・フィンガー(1660-1730):フィンガー氏のグラウンドによるディヴィジョン
 ルイ=アントワーヌ・ドルネル(ca.1685-1765):第1組曲
 フランチェスコ・ロニョーニ・タエッジョ(um1620): Vestiva i colli
 パオロ・ベネデット・ベリンツァーニ(1690-1757):フルート・ソナタ第12番 Op.3 No.12
 ミシェル・ド・ラ・バール(1675-1745): Chaconne der Sonata L'Inconnue
 ミシェル・ブラヴェ(1700-1768):ソナタ第2番 / ダラム・グランド:コレッリのサラバンドの主題による変奏曲
 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1620頃-1669):ソナタ第4番「 La Castella 」
 フランチェスコ・バルサンティ(1690-1772):ソナタ第5番 ヘ長調 / パーセル(1659-1695): A New Ground ホ短調

  タベア・デブス(リコーダー) レア・ラヘル・バデール(バロックVc)
  ヨハネス・ラング(Cemb) 太田耕平(テオルボ/バロックG) ヤン・クローネンブレック(Org)
 録音:2012年7月30日-8月2日。2019年にリコーダー奏者協会/ MOECKコンクールで第1位受賞、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭でソロイスト賞受賞などを果たし、2020年にはラ・セレニッシマやイングリッシュ・コンサートと共演するドイツのリコーダー奏者、タベア・デブス。古楽から現代音楽まで、常にリコーダー音楽の新たな地平を見渡し、タイムズ紙からは「カリスマ的ヴィルトゥオーゾ」と称されたタベア・デブスが、名手たちと奏でる。
サクソフォンとピアノのための作品集
 プーランク:フルート・ソナタ / フェルナンド・デクリュック(1896-1954):サクソフォン・ソナタ 嬰ハ長調
 サティ:ジムノペディ〔第3番/第1番〕/グノシエンヌ第1番/冷たい小品第2番〜 Passer
 ビュッシー:第1狂詩曲 / ルネ・コルニオ(1901-1972):エクローグと田園風舞曲

 バルテク・ドゥシ(Sax) マグダレナ・ヴォイチェホフスカ(P)
 録音:2012年8月、オスナブリュック、ドイツ。ポーランド・カトヴィツェ出身の若手サクソフォン奏者、バルテク・ドゥシによる、サクソフォンとピアノのためのオリジナル作品とアレンジ作品を組み合わせたフレンチ・アルバム。アルバムのタイトルはMALINCONICO(憂鬱)で、サティの作品とそれ以外の作曲家の作品が交互に演奏されて行く。有名なプーランクのソナタや、サティのジムノペディのアレンジは誰にとっても嬉しい選曲だが、名サクソフォン奏者マルセル・ミュールに捧げられた隠れた名作、コルニオの「エクローグと田園風舞曲」も必聴。ドゥシはカトヴィツェのカロル・シマノフスキ音楽院(カトヴィツェ音楽院)で学んだ後、パリのコンセルヴァトワールでクロード・ドゥラングルに師事している。
ヒンデミット&ホイケ:ヴァイオリン・ソナタ集
 ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ〔変ホ長調 Op.11 No.1 (1918) /ホ長調(1935) 〕
 シュテファン・ホイケ(1959-):ヴァイオリン・ソナタ
  〔第2番 Op.58 (2009) /第1番「A. F. Zum Gedenken」 Op.38 (2000) 〕

 ミリヤム・コンツェン(Vn) トビアス・ブレドール(P)
 録音:2012年4月、オスナブリュック、ドイツ。実力派ヴァイオリニストのミリヤム・コンツェンが聴かせる、20世紀&21世紀ドイツのヴァイオリン・ソナタ!7歳の時にハンガリーの伝説的なヴァイオリニストであるティボール・ヴァルガに見出され、師事したというコンツェンは、プラハ放送国際ラジオ音楽コンクール第1位やティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール優勝など受賞歴も多く、ARTE NOVAやOehmsレーベルなどでのレコーディングを含め日本でも人気の高いヴァイオリニスト。ホイケのソナタは2000年と2009年に書かれたが、どちらも難解な曲調ではなく、部分的にはロマン派の作品のようにも聴こえる美しさ、親しみやすさが魅力的。一方で同時代作品ならではの新鮮味にも事欠かない。コンツェンの演奏の素晴らしさもあり、多くのリスナーにとって発見となることだろう。
弦楽三重奏曲集
 モーツァルト:ディヴェルティメント(弦楽三重奏曲) 変ホ長調 K.563
 ギデオン・クライン(1919-1945):弦楽三重奏曲 / ジラード・ホックマン(1982-):ブリーフ・メモリーズ

 アンサンブル・ガリアーノ
 録音:2012年4月、オスナブリュック、ドイツ。アンサンブル・ガリアーノはヴァイオリンのカリーナ・ブッシンガー(1978-)、ヴィオラのアリーネ・ザニター(1978-)、チェロのユリアン・ステッケル(1982-)の3名からなるドイツの弦楽三重奏団。ブッシンガーは2001年にザールブリュッケンでマキシム・ヴェンゲーロフに師事し、2003年にフライブルク音楽大学でライナー・クスマウルと学位を取得、ザニターはデュッセルドルフのローベルト・シューマン大学でユルゲン・クスマウルに師事し、2004年からハンブルクのNDRso. (現・NDRエルプpo. )のメンバーとして活躍。ステッケルは5歳でチェロを始め、グスタフ・リヴィニウスやハインリヒ・シフ、アンティエ・ヴァイトハースらに師事した同世代で最も注目されているチェリストの一人。2010年にはミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門で優勝している。
クラリネット三重奏曲集
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調「街の歌」 Op.11
 ヴィオレタ・ディニスク(1953-): Et pourtant c'est mieux qu'en hiver
 ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114 / ジラード・ホックマン(1982-): Shedun Fini

 ボヴィアルトリオ[Cl/Vc/P]
 録音:2012年11月、オスナブリュック、ドイツ。ボヴィアルトリオはクラリネットのダニエル・ボリンガー(1979-)、ピアノのゲルハルト・フィールハーバー(1982-)、チェロのユリアン・アルプ(1981-)の3名からなるドイツの三重奏団。ボリンガーは1992年から1997年までザールブリュッケン音楽大学でディートリヒ・フリッチェに師事した後、ケルン音楽大学でラルフ・マンノに師事。アルプはエドウィン・コッホに師事した後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学び、後にダヴィド・ゲリンガスに師事。フィールハーバーは12歳からカール=ハインツ・ケマーリングの個人レッスンを受け、ハノーヴァー音楽演劇大学でも彼のもとで学んだ。卒業後はベルリン芸術大学でジャック・ルヴィエのソロクラスを受講している。
カフェ
 ピアソラ:タンゴの歴史 / カステルヌオーヴォ=テデスコ:フルートとギターのためのソナチネ Op.205
 レニャーニ:デュエット・コンチェルタンテ Op.23 / エミリオ・プホール:ブエノスアイレス組曲

 アリー・デュオ[Fl/G]
 録音:2011年10月、シュヴェールテ、ドイツ。ハンガリー出身のフルート奏者アニタ・ファルカス(1983-)とペルー出身のギター奏者フアン・カルロス・アランシビアの両名からなるアリー・デュオによるアルゼンチン、イタリア、スペインの作曲家を集めたラテン系アルバム。デトモルト音楽大学でファルカスはヤーノシュ・バーリントに、アランシビアはトーマス・キルヒホフに師事しており、大学で出会った2人は2008年以降デュオとして活躍している。
時の放浪者
 ヴァイス/演奏者編曲:ソナタ第5番 ト長調 / コスト:ロッシーニの主題による序奏と変奏曲
 トゥーリナ:ギター・ソナタ Op.61 / セルジオ・アサド:水彩画
 セロニアス・モンク/ローラン・ディアンス編曲:ラウンド・ミッドナイト
 コンスタンティン・ヴァシリエフ(1970-):時の放浪者

 ロマン・ヴィアゾフスキー(G)
 録音:2011年3月、オスナブリュック、ドイツ。1999年の東京国際ギターコンクールをはじめ、ドイツやポーランドのコンクールでも第1位を獲得している1974年生まれのウクライナのギター奏者、ロマン・ヴィアゾフスキー。ドイツ国立ケルン音楽大学アーヘン校にて佐々木忠に師事。Dreyer Gaidoレーベルよりリリースされたデビューアルバム(CD21001)や、GWKレーベルよりリリースされたセカンド・アルバム(CLCL102)も非常に高く評価されている。
トマシュ・サヴィエルハ・プレイズ・バッハ〜J.S.バッハ/演奏者変曲:
 パルティータ第2番 BWV.1004 /組曲 BWV.995 /組曲 BWV.997(すべてギター独奏版)
  トマシュ・サヴィエルハ(G)
 録音:2011年4月、ウェストン、イギリス。東京国際ギターコンクールでの優勝経験を持つトマシュ・サヴィエルハによるギター版バッハ!サヴィエルハはトーマス・ミュラー=ペリングとモニカ・ロストに師事し、有名な東京国際ギターコンクールやパリのアントニー国際ギターコンクールで優勝、東京の文化会館で行われたソロリサイタルは「同世代のギターシーンで最も興味深い人物の一人であることは間違いない」(現代ギター)と称賛されている。すべて彼自身の手によるギター独奏編曲で、パルティータ第2番は楽譜の出版も行われている。
ヴォリューム・ヌエボ
 キエル・マイエリング(1954-):琥珀とクリーム / イヴォ・ペトリッツ(1931-):デュオ・コンチェルタンテ
 シンタ・ウルル(1958-):ムードとモード / ブルーノ・シュトローブル(1949-): Wellen, Brechungen
 ヘラルト・ベルヨン(1952-): Bye... / ニコ・ハウブレヒツ(1961-):ファルシェ・タンゴ

 デュオ・マレス[Va/アコーディオン]
 録音:2010年3月、アムステルダム、オランダ。トルコ出身のヴィオラ奏者エスラ・ペーリヴァンリ(1977-)、オーストリア出身のアコーディオン奏者マルコ・カスル(1976-)の両名からなるデュオ・マレスによる、オランダの作曲家を中心とした現代作品アルバム。ぺーリヴァンリはヴィオラをミハイル・クーゲルに師事し、ヴァレンティーノ・ブッキ国際コンクールのヴィオラ部門で1位を受賞、カスルはアコーディオンを御喜美江に師事し、オーストリアのアコーディオン・コンクールで優勝、東京のJAA国際アコーディオンコンクールも入賞と好成績を収めている。
パーカッション NRW
 ヴァレーズ(1883-1965):イオニザシオン(1931)
 サイモン・リンブリック(1958-)マシン・フォー・リヴィング(2009)
 エックハルト・コペツキ(1956-):マリンバ・スプラッシュ(2009) / ライヒ(1936-):木片のための音楽(1973)
 シュテファン・フロライクス(1962-):まだその日ではない(2009)
 クリストファー・ラウズ(1949-2019): Bonham (1988)

 スプラッシュ
 録音:2009年9月。現代作曲家の打楽器アンサンブル作品集。3曲の世界初録音を含む貴重な音源を、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州の優秀な若手打楽器奏者の集まったアンサンブル、スプラッシュによる超絶技巧によってお楽しみ頂ける。
チェロとピアノのための作品集
 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19 /
        ヴォカリーズ Op.34 No.14(レナード・ローズ編曲|チェロとピアノ版)
 ストラヴィンスキー:イタリア組曲(グレゴール・ピアティゴルスキー編曲|チェロとピアノ版)/
           ロシアの娘の歌(ディミートリー・マルケヴィチ編曲|チェロとピアノ版)

 マキシミリアン・ホルヌング(Vc) ゲルハルト・フィールハーバー(P)
 録音:2009年7月。1986年ドイツ生まれのチェリスト、マキシミリアン・ホルヌングは2005年ドイツ音楽コンクールにおいて優勝し、23歳でバイエルン放送so. の首席チェロ奏者となり、2013年まで在籍した。その後はソリストとして、ロンドン・フィルやフィルハーモニア管などといった主要なオーケストラと共演、室内楽奏者としてもアンネ=ゾフィー・ムター、エレーヌ・グリモーやダニール・トリフォノフといったメンバーと演奏をするなど今最も注目されているチェリストのひとり。
シューマン、プロコフィエフ、ホイケ:歌曲集
 シューマン:女の愛と生涯 Op.42
 プロコフィエフ:ロマンス集 Op.27
 シュテファン・ホイケ(1959-):7つの死の歌
カロリーネ・メルツァー(S)
アネッテ・
 フィッシャー=リヒディ(P)
 録音:2009年6月。カロリーネ・メルツァーは、クリアでスケールの大きな歌声で魅了する。抒情的なものからドラマチックなものまでレパートリーを広く持っており、ウィーン・フォルクスオーパーにたびたび出演をしている今注目のソプラノ歌手の一人。
モザイク
 ビゼー/ウィリアム・カネンガイザー編曲:カルメン組曲(ギター四重奏版)
 プレトリウス/ジェレミー・スパークス編曲:テレプシコーレ〜4つのダンス(ギター四重奏版)
 トロバ:版画より / カルロ・ドメニコーニ(1947-): Oyun / レオ・ブローウェル(1939-):トッカータ

   グラン・ギターラ・カルテット
 録音:2009年1月。ペルー、トルコ、ドイツとカナダと出身地がばらばらな4人によるギター四重奏団。デトモルト音楽アカデミーで2007年に結成された。若々しいエネルギッシュな演奏を息の合ったアンサンブルで聴かせる。
ファゴット作品集
 タンスマン:ファゴットとピアノのためのソナチネ(1952) / サン=サーンス:ファゴット・ソナタ Op.168 (1921)
 ケックラン:ファゴット・ソナタ Op.71 (1918/19)
 ジャン・フランセ:ファゴットとピアノのための2つの小品(1996)
 チンギス・タンチ(1933-1997):無伴奏ファゴットのためのパルティータ
 ロジェ・ブトリ(1932-2019): Interference I

 ゼイネップ・ケイルオール(Fg) トビアス・ブレドール(P)
 録音:2008年9月25日-27日。1986年トルコのアンカラ生まれのファゴット奏者ゼイネップ・ケイルオールによる20世紀のファゴット作品集。グスタフ・マーラー・ユーゲントo. にも定期的に参加していた彼女はクラウディオ・アバドが芸術監督であったモーツァルトo. のファゴット奏者を務めていた。プラハの春国際コンクールでは第3位を獲得し、特に新作の演奏に関して高い評価を得た。
フォルテッツァ〜サクソフォンとアコーディオンのための作品集
 ミヨー:スカラムーシュ〜ブラジルの女 / クリスティアン・ローバ:ジャングル / モンティ:チャルダーシュ
 ピアソラ:ブエノスアイレスの秋 / Contrabajeando /アディオス・ノニーノ/ La fortezza dei grandi perche
 ハチャトゥリアン:剣の舞 / 野田燎: Mai / 棚田文紀:ミステリアス・モーニング III
 フリアン・プラサ:ノクターナ/ Payadora / グリゴラス・ディニーク:ホラ・スタッカート

 コリュン・アサトリャン(Sax) エンリケ・ウガルテ(アコーディオン)
 録音:2008年9月30日-10月2日。1985年アルメニアのエレバン生まれのサクソフォン奏者コリュン・アサトリャンは、2007年にケルン大学を卒業した。ルツェルンで行われた「ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンクール」では、2位に輝いている。1957年スペイン生まれのアコーディオン奏者エンリケ・ウガルテは、4歳でアコーディオンを始め、7歳の時には1500人の前で公開コンサートを行っていた。現在はヨーロッパの主要なホールでコンサートを開いている。
フランギス・アリ=ザデ(1947-):チェロ作品集
 チェロとアコーディオンのための Counteractions(Yanar Dag)/無伴奏チェロのための Oyan! /
 無伴奏チェロのための Ask havasi /チェロとピアノのための Habil-ayagy

 コンスタンチン・マナーエフ(Vc) フランギス・アリ=ザデ(P)
 アレクサンドル・マトロソフ(アコーディオン)
 録音:2008年7月。1983年ロシア生まれのコンスタンチン・マナーエフによるフランギス・アリ=ザデの作品集。フランギス・アリ=ザデは、1947年にアゼルバイジャンのバクーに生まれた。バクー音楽院にてピアノと作曲を学び、1990年には現代音楽と管弦楽法の教授にも就任した。一時期ドイツに移ったが現在では母国に戻り、アゼルバイジャン作曲家同盟の議長に選ばれている。彼女の作品は早い時期から数々の演奏家に取り上げられ評価を得ている。
モーツァルト、イザイ、クライスラー&ミルシテイン:ヴァイオリン作品集
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454
 イザイ:悲劇的詩曲 Op.12 /無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.27 No.3 「バラード」
 クライスラー:ジプシーの女/ウィーン奇想曲 Op.2 / ミルシテイン:パガニーニアーナ

 キャシー・カン(Vn) マーラ・メドニク(P)
 録音:2008年7月。1990年韓国ソウル生まれのキャシー・カンは3歳でヴァイオリンを始め、11歳でその才能を認められデュッセルドルフのローベルト・シューマン音楽大学のマスタークラスを受講している。2006年には「Deutsche Stiftung Musikleben」の奨学金も受けており、期待の若手として注目された。2002年にはデビュー・コンサートも行っており、ドイツを中心にヨーロッパの主要なオーケストラと共演している。
ハイマート〜アコーディオンとピアノのための作品集
 ヤナーチェク/ステファン・ホイケ編曲:草陰の小径にて(アコーディオンとピアノ版)
 シュテファン・ホイケ(1959-):ハイマート Op.49

 マルコ・カッスル(アコーディオン) トビアス・ブレドール(P)
 録音:2008年4月。オーストリア出身のアコーディオン奏者マルコ・カッスルによるアコーディオンとピアノ版によるヤナーチェクとオリジナル作品のホイケの世界初録音集。マルコ・カッスルは、7歳からアコーディオンを始め、オーストリア・アコーディオン国際コンクール、東京のJAA国際アコーディオン・コンクールなどで優勝している。同時代の作曲家を重視しており現代音楽を多数取り上げている。
オーボエとピアノのための作品集
 リチャード・ロドニー・ベネット: After Syrinx I / プーランク:オーボエ・ソナタ
 ブリテン:世俗的変奏曲 / パヴェル・ハース(1899-1944):オーボエとピアノのための組曲 Op.17
 マリーナ・ドラニシニコヴァ(1938-1986):詩曲

 パヴェル・ソコロフ(Ob) 今仁喜美子(P)
 録音:2005年7月、2007年6月。1975年モスクワ生まれのオーボエ奏者パヴェル・ソコロフと今仁喜美子によるオーボエ作品集。パヴェル・ソコロフは、モスクワのグネシン音楽学校で学んだ後、デトモルト音楽大学を卒業した。ロシアのオーボエ・コンクールや日本のソニー国際オーボエ・コンクールなどを受賞し、2006/07年シーズンはベルリン・ドイツso. の首席奏者も務めた。
ヴァイオリンとピアノのための作品集
 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
 ヨハネス・マリア・シュタウト(1974-):無伴奏ヴァイオリンのための「 Towards a Brighter Hue 」
 エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6

 カリーナ・ブッシンガー(Vn) パウル・リヴィニウス(P)
 録音:2005年7月、2007年6月。1978年ルーマニアのブカレストに生まれたカリーナ・ブッシンガーは、母親の手ほどきで6歳よりヴァイオリンを始めた。その後、マキシム・ヴェンゲーロフなどに師事した彼女は、レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリン・コンクールやヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで入賞した。ヨーロッパ中心に活動しており、これまでにベルリン放送so.、ミュンヘン室内o.、シュトゥットガルト室内o. などと共演をはたしている。
クラリネットとピアノのための作品集
 ウェーバー:協奏的大二重奏曲 / ベルク:4つの小品 Op.5
 イルゼ・フロム=ミヒャエルス(1888-1986):無伴奏クラリネットのための「 Stimmungen eines Fauns 」 Op.11
 メシアン:「世の終わりのための四重奏曲」〜鳥たちの深淵 / シューマン:幻想小曲集 Op.73

 ザビーネ・グロフマイアー(Cl) チャ・グエン(P)
 録音:2005年8月、2007年6月。ドイツのマール出身のクラリネット奏者ザビーネ・グロフマイアーは、セミヨン・ビシュコフやキタエンコ指揮の下、バイエルン放送so. でソリストを務めた。ヨーロッパを中心に活動しており、ケルン室内o.、ザールブリュッケン放送so. などとも共演している。
フランク&カラビス&シューマン:ピアノ作品集
 フランク:前奏曲、コラールとフーガ
 ヴィクトル・カラビス(1923-2006): Akcenty Op.26
 シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
ゲルハルト・
 フィールハーバー(P)
 録音:2004年8月、2005年8月。ドイツのアッテンドルン生まれのピアニスト、ゲルハルト・フィールハーバーによるソロ・デビュー・アルバム。このアルバムがリリースされた際には「このレコーディングは、この若いピアニストの有望な未来を垣間見ることが出来る。」と評価された。ゲルハルト・フィールハーバーは、国内外の多くのコンクールで受賞歴があり、2003年にはGWK音楽スポンサー賞も獲得している。その後室内楽の分野でも活躍している彼は現在、オーストリアのフェルトキルヒにあるフォアアールベルク州立音楽院でピアノの教授として教鞭もとっている。
ソナタズ〜ギター作品集
 マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソナタ「ボッケリーニへのオマージュ」
 レノックス・バークリー(1903-1989):ソナチネ / ロドリーゴ:ソナタ・ジョコーザ
 コンスタンティン・ヴァシリエフ(1970-):
  幻想ソナタ/シェイクスピア「ロメオとジュリエット」〜スモーク・オヴ・ラヴ/ソナタ

 ローマン・ヴィアゾスキー(G)
 録音:2006年4月。1974年ウクライナのドネツク生まれのギター奏者ローマン・ヴィアゾスキーは、1995年ウクライナ大統領から奨学金を受けた。ケルン・アーヘン音楽大学では佐々木忠に師事し、その後は助手を務めるなど教育者としても活躍している。国内外のコンクールでも高い評価を受けており、1999年東京国際ギターコンクールで第1位を獲得している。
アコーディオン
 D.スカルラッティ:ソナタ〔ニ長調 K.145 /ホ長調 K.380 〕
 J.S.バッハ:イギリス組曲第5番 ホ短調 BWV.810
 マウリシオ・カーゲル(1931-): Episoden, Figuren (1993) / 高橋悠治:水牛のように
 ウラディーミル・ズビツキー(1953-): Partita concertante No.2 in modo di jazz improvisazione (1989)

 アレクサンドル・マトロソフ(アコーディオン)
 録音:2005年。1979年カザフスタンのシムケントに生まれたアコーディオン奏者アレクサンドル・マトロソフは、1989年からサンクトペテルブルク音楽院で2002年まで学んだ。その後ドイツに渡り御喜美江に師事した。アレクサンドル・マトロソフは、約20ものコンクールの受賞歴があり、東京で開催された第4回JAA国際アコーデオンコンクールでも第1位を獲得している。

KAIROS (墺) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
集合体 aggregate forms 〜キャサリン・ラム(1982-):
 弦楽四重奏曲(two blooms)(2009)/
  Divisio spiralis (2019)
ジャックSQ
 録音:2021年2月、オクターヴェン・オーディオ、ニューヨーク、 US 。キャサリン・ラム(1982-)は、音色の相互作用や、純正律における拡張された和声空間を探求しているアメリカの作曲家。4つの弦楽器の持続音の連続が生み出す、普段あまり耳にすることのない類の不思議な音楽が、メロディー、ハーモニー、音色、身体、精神といったものの間にある人工的な区分を消し去り、私たちの日常の聴覚のすぐ向こう側に広がっている豊かな世界を聞かせてくれる。
MOULT 〜クララ・イアンノッタ(1983-):
  MOULT (2018-19) [ミヒャエル・ヴェンデベルク&西ドイツ放送so.]/
  Paw-marks in wet cement (ii) (2015-18) [オレリアン・アザン・ジリンスキ&ランスタン・ドネ]/
  Troglodyte Angels Clank By (2015) [エンノ・ポッペ&クラングフォルム・ウィーン]/
  Dead wasps in the jam-jar (ii) (2016) [クレメンス・シュルト&ミュンヘン室内o.]
 録音:2018年-2019年。1983年にイタリア・ローマで生まれたクララ・イアンノッタは、実存的で身体的な体験としての音楽に特別な関心を抱いている。音楽は聴くだけでなく、見るものでなければならない。そのため、彼女はオーケストレーションよりも音の振り付けについて語りたがる。彼女の作品は、物語を語るのではなく、むしろ人相を形成する。比喩的に言うならば、耳がさまよい、熟考することができる感覚的な空間を育てます。それは、海における深海のような、表面の下に開かれた空間。例えば「dead wasps in the jam-jar」の表面の下には、全く別の作品、J. Sバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」 BWV.1002が隠されている。ただしバッハのパルティータの形をしたオリジナルのインスピレーションは音色的には存在せず(引用らない)、触媒の機能に還元され、複雑な派生物の構造の中に隠されている。ブックレットには視覚的にも美しい、さまざまなタイプの楽譜や手書き資料がデザインされており、目で見て楽しむことが出来る。
ヴォルフラム・シューリッヒ(1967-):アンサンブルのための作品集
 ヴァイオリンと19楽器のためのコンチェルト(2014-16) /オーボエと8楽器のための「Kokoi」(2020) /
 オブリガート・トロンボーンと室内アンサンブルのためのバターリャ(1999) /
 ソプラノ、フルート、クラリネット、打楽器、ヴィオラとチェロのための「 Gesange von der Peripherie 」(2014-16)

  PHACE 〔アンサンブル〕
 録音:2011年-2021年、オーストリア。リコーダー奏者としても活躍する現代音楽の作曲家、ヴォルフラム・シューリッヒ(1967-)のアンサンブル作品集。「協力する」から「競争する」まで様々な意味を持つconcertareという言葉の歴史的な語源に基づいて、コンチェルタンテ音楽の様々な可能性を追求する4作品を収録している。シューリッヒは作曲をチューリヒやシュトゥットガルトの音楽大学で学んだほか、演奏についてHIP(Historically Informed Performance)の立役者の一人であるキース・ボーケのもとで学んでおり、その経験は彼の作曲活動にも大きな影響を与えている。「自分がステージに立つと、単純に音楽の書き方が変わる。演奏者に対して演奏可能で、共同制作者としての自分を見つけられるようなものを提供する義務がある。」
General Theory of Relativity 〜ヴォイチェフ・ブワジェイチク(1981-):
  #NetworkMusic (2017) (*) / General Theory of Relativity (2018) /
  M. A. D.(2007/20) / Angels of Peace (2017) / Aether (2020)
 ホルガー・ファルク(Br;*) ヨハネス・カリツケ指揮クラングフォルム・ウィーン
 録音:2021年1月、2月、コンツェルトハウス、ウィーン、オーストリア。ポーランドの現代作曲家、ヴォイチェフ・ブワジェイチク(1981-)による、アンサンブルやライヴ・エレクトロニクスのための作品集。彼の音楽は科学理論やインターネットの潮流を糧にしており、それは時に様々な色やフォント、メモ、図表、感嘆詞、下線のついた言葉であふれるナード(オタク)の日記のようでもある。そこではグローバルなニュースがしばしばローカルな出来事と一緒に登場し、偽の事実は知覚的な錯覚とともに、戦争についての戦略は平和主義的なメッセージとともに現れる。彼の作品においては、これらのすべてがサウンドデザインとロックの要素で風味付けられた新しい音楽様式で表現されている。このアルバムは、クラングフォルム・ウィーンがポーランドの現代音楽シーンを探求するシリーズの一環として制作された。
Interialcell 〜アレクサンドラ・グリカ(1977-):
  Youmec (2006) (*) / Interialcell (2003) / Emtyloop (2020) / Einerjedeneither (2011) / Mutedisorder (2015)

  フロリアン・ミュラー(Cemb;*) ヨハネス・カリツケ指揮クラングフォルム・ウィーン
 録音:2021年1月、2月、コンツェルトハウス、ウィーン、オーストリア。ポーランドの若い世代の作曲家の中で最も謎めいていて、かつ魅力的な人物、アレクサンドラ・グリカ(1977-)によるアンサンブルのための作品集。彼女は自分の作品についてコメントせず、インタビューにも答えず、批評家に自作についての洞察を与えることもない。音楽自体もミステリアスであり、さながら独自の雰囲気と法則を持つ惑星のようだ。その物語はたいてい引き裂かれていて、断片的で、常に不完全であり、聴き手に満足感を与えない。彼女の音楽は自然科学や理論科学、特に量子物理学から強い影響を受けており、SFなどの文学からも影響を受けている。このアルバムは、クラングフォルム・ウィーンがポーランドの現代音楽シーンを探求するシリーズの一環として制作された。
phonoPhantomatics 〜ツェザリ・ドゥフノフスキ(1971-):
  WELOVEL-IVE (2019) (*) / Drone Music (2014) / PhonoPhantomatics (2021) / Parallels (2014)

 アガタ・ズベル(Vo;*) ティトゥス・エンゲル指揮クラングフォルム・ウィーン
 録音:2021年2月、4月、トンツァウバー・スタジオ、ウィーン、オーストリア。ポーランドの現代作曲家、ツェザリ・ドゥフノフスキ(1971-)による、アンサンブルとエレクトロニクスのための作品集。彼は意識的に専門分野を選択した特殊な作曲家だと思われているが、絶対音楽以外にも、音楽と言葉の関係、音楽と演劇(またはパフォーマンスアート)、そして広い意味での視覚芸術にも強い関心を持っており、極めて多彩な活動を行っているアーティスト。特に作曲と即興、決定論と自由論の間の論争を刺激するものに親しみを感じており、作品の形態はマルチメディア・オペラ、交響形式、小編成のオーケストラや室内アンサンブルのための音楽、劇場やパントマイムのための音楽など広範にわたっている。またほとんどすべての作品において、電子メディアを楽器編成の不可欠な一部として、あるいは伝統的な楽器の新たな文脈として使用しているのも特徴。
Mosaique 〜マルチン・スタンチク(1977-):
  Geysir-Grisey (2006)/ Sighs (2012)/ Mosaique (2012)*/ Blind Walk (2015)/ Afterhearings (2015)

  ベネディクト・ライトナー(Vc;*) パトリック・ハーン指揮クラングフォルム・ウィーン
 録音:2021年1月、3月、コンツェルトハウス、ウィーン、オーストリア。ポーランドの現代作曲家、マルチン・スタンチク(1971-)による、室内楽や管弦楽のための作品集。彼はローマのサンタ・チェチーリア音楽院とパリのIRCAMで研鑽を積み、ポーランド、フランス、イタリア、ドイツ、アメリカ、オランダ、ルーマニア、日本、中国で開催された10以上の国際作曲家コンクールに入賞、2013年には武満徹作曲賞で第1位を受賞した現代ポーランドにおける最も多才で独創的な作曲家であり、アガタ・ズベルと並んで最も国際的に評価されている作曲家。さまざまな楽器編成のために作曲された5つの収録作品は、それぞれが彼の創作活動における重要な領域を代表している。
0015106-KAI
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(3CD)
2CD価格
モートン・フェルドマン(1926-1987):後期ピアノ作品集
 バニタ・マーカスのために(1985) /マリの宮殿(1986) /トライアディック・メモリーズ(1981)

 アルフォンソ・ゴメス(P)
 録音:2021年5月、ヴォルフガング・ホフマン・ザール、フライブルク、ドイツ。瞑想的な音色と無数の反復、美しい静けさの中で繰り広げられるモートン・フェルドマン(1926-1987)の後期ピアノ作品集。高弟バニタ・マーカスに捧げられた「バニタ・マーカスのためにFor Bunita Marcus」、フェルドマン最後のピアノ作品「マリの宮殿 Palais de Mari」、そして80分超の大作「トライアディック・メモリーズTriadic Memories」と、静謐さと長大さが特徴の1980年代に書かれた3作品(合計約3時間)をCD3枚に収録している。演奏はさまざまな現代作曲家の作品を数多く初演し、国内外で11の賞を受賞している現代音楽のエキスパート、アルフォンソ・ゴメス。耳を傾けているうちに我を忘れてしまいそうな、優しく美しいフェルドマンの音楽に浸ることができる上質なアルバム。
ペーター・アブリンガー(1959-):
  Wider die Natur (2020)/ Nichts (Nothing) for two drums (1983) /
  Consideration19 (1988) / Acht Zeichnungen (Eight Drawings) (2020)
  エリック・ドレッシャー(Vo/グリッサンドFl/ボトル/鳥笛/バスFl/ピッコロ/他)
  ペーター・アブリンガー(Vo/エレクトロニクス)
 録音:2020年、ベルリン、ドイツ。フルート奏者のエリック・ドレッシャーは、2019年末に作曲家のペーター・アブリンガー(1959-)とのコラボレーションを申し込み、当初は2014年の共同アルバム「Augmented Studies」に続く、16本または22本のフルートのためのマルチトラック作品の延長線上にある楽曲を計画していた。それらがCovid-19のパンデミックによって却下されたため、代わりに生みだされたのが本アルバムのプロジェクト。マルチインストゥルメントによるこれらの新しいフルート音楽は、未知の世界への旅に出たいという好奇心を持つ人にとっては見逃せない。
ベルンハルト・ラング(1957-):ピアノ作品集
 モナドロジー V 「ハサンの最後の7つの言葉」(2008-09) /3つの間奏曲(2015-16)
  ヴォルフラム・エットル(P)
 録音:2020年6月-7月、スタジオ・ムジークファブリーク、ケルン、ドイツ。フリージャズや即興演奏、ヒップホップやDJカルチャーに至るまで、さまざまな音楽スタイルやジャンルを参照し、決して枠にはまることのない作曲活動を行っているオーストリア出身の作曲家ベルンハルト・ラング(1957-)。最新のポートレートアルバムである本作の目玉は、ヨーゼフ・ハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」をリライトした「ハサンの最後の7つの言葉」で、ラングらしい18世紀から21世紀への感動的なリンクを生み出している。演奏はスティーヴ・ライヒ、テリー・ライリー、マイケル・ナイマン、デイヴィッド・ラングらのミニマル・ミュージックを得意とするドイツのピアニスト、ヴォルフラム・エットル。彼はスコラ・カントルム・バシリエンシスでチェンバロ、フォルテピアノ、通奏低音などの古楽を学んでおり、ラング同様、古いものと新しいものとの交流や、歴史的な題材を革新的に扱うことに関心を抱いている。
クリプタ〜ヤニック・ギーガー(1957-):
 オルケスター(2018) /オン・ワン・オア・ウィズ・ユー?(2020) (*) /キャリー・メアリー(2021) (#) /クリプタ(2019)

  XASAX〔サクソフォン・アンサンブル〕(*) テレム〔アンサンブル〕(*)
 アンオーソドックスジュークボックスo.〔アンサンブル〕(#)
 録音:2019年-2020年。サウンド&ビデオアーティストとして活動するスイスの現代作曲家ヤニック・ギーガー(1957-)は本作で、普段は隠されている音楽制作のプライベートな世界のベールをはがし、アクセスできるようにした。アルバムタイトルにもなっている「クリプタKrypta」は、オーケストラのリハーサルをテーマにした作品で、架空のオーケストラ・サウンドの中に、世界的に有名な指揮者たち(ほとんどは故人)の怒り、指示、不意の発声などが遺物のように埋め込まれている。指揮者たちは自らのレクイエムの中で、異常なまでに強い力を発揮する声楽家のような存在と化しているが、彼らが制御していたオーケストラの大部分は過度に反応することのない代理の音に置き換えられている。この想像上のオーケストラのリハーサルでは、逸話的なエネルギーは、幽霊のように、ほとんど切ない空虚さに消えていく。
0015076-KAI
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(16CD)
5CD価格
初回限定盤
ドニ・デュフール(1953-):アクースマティック作品全集 Vol.1
 CD1-3:メロドラマ1−3/ CD4-5:ラジオ・アート1/ CD6-9:組曲1−4/ CD10-11:トンボー1−2/
 CD12:アクースマリード・サイクル1/ CD13-14:宗教音楽1−2/ CD15:エレクトロニカ/CD16:楽興の時1
 録音:1977年-2020年|各作品解説を収録した約250ページ・ブックレット(英・独・仏)付き。ピエール・シェフェール直系の後継者にして「アクースマティック・アート」の第一人者、ドニ・デュフール(1953-)の全てのアクースマティック作品を記録するという壮大なプロジェクトがスタート!「ミュジック・コンクレート」から発展した「アクースマティック・アート」は、メディアに定着可能な音素材はなんでも利用し、さらにラジオ・アートなど音楽以外の分野も包括した広範にわたる概念。偉大な折衷主義者でもあるデュフールの作品数は膨大で、第1弾には16枚組のCDに44曲、約18時間の音楽が収録されている。(それでも彼が半世紀のうちに書き上げた作品の4分の1に過ぎない。)デュフールの最も重要な目標は、フランス的な明快さの伝統の一部であることを常に主張する以外に、特定のスタイルを持たないことだった。(彼がジャン=フィリップ・ラモーの華やかさに魅せられていることはよく知られている。)そのため、彼の作品はドローン、アンビエント、即興、フィールド・レコーディング、モジュラー・シンセサイザー、ノイズといった、現代音楽によくある手法の実践に頼ることなく作曲されている。各作品は作曲年代ではなくテーマ別に収録されており、「メロドラマ」「ラジオ・アート」「組曲」「トンボー(ピエール・アンリ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ピエール・シェフェール)」「アクースマリード・サイクル」「宗教音楽」「エレクトロニカ」「楽興の時(楽興の時)」と8つのテーマが設けられている。このプロジェクトを通して聴けば、デュフールが後世の人々の審判に耐えうるアクースマティック作品を作り出した数少ない人物の一人であることがお分かりいただけるだろう。
拡張された身体〜アレッサンドロ・ペリーニ(1983-):
  "Space/Spectrum" (2017)/ Intorno alla traccia (2017-20)/ On that day my left ear became a frog (2018) /
  Epicentro (2020) / Steel string quartet (2016) / Rondo (2020) / N-S (2017)

  アルス・ノヴァ・アンサンブル、デュオ・ディロン・トルクァティ
  シモーネ・ベネヴェンティ(カリンバ) ナタリー・エリクソン(Cl) マルコ・フージ(Vn)
  イレーネ・ビアンコ(P) ルーベン・マティア・サントルサ(エレクトリックG)他
 録音:2016年-2020年。ヴェネツィア・ビエンナーレにも参加しているイタリアの現代アーティスト、アレッサンドロ・ペリーニ(1983-)の器楽分野における最新の研究成果を反映したアルバム。ペリーニの芸術作品は、器楽や電子音楽から、オーディオ・ヴィジュアルや光を使った作品、ネット・アート、ランド・アートまで幅広く、最近ではカスタムメイドの機械に焦点を当てている。彼は異質な美的感覚の中で、電子音操作のテクニック、電気機械や電気音響楽器のデバイスの作成、音環境の考察などへの興味を統合し、特異な作曲システムやソリューションを生み出すことができる作曲家で、時には楽器という媒体(それはすでに人体の義体ともいえるもので、望みの音を得るために正確に考案されている)が、さらに特別に作られた義体で強化されることもある。現代音楽シーンの最先端で活躍する演奏家たちによる演奏。

ORLANDO RECORDS (墺) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 同国 paladino media (paladino music) 傘下のレーベル。旧譜はこちらから
OR-0051
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(2CD)
モーツァルト:歌劇「魔笛」(三重奏版)
 ノイエ・ホーフカペレ・グラーツ
  [アニー・ラフラム(バロックFl) ルチア・フロイホファー(Vn) ペーター・トレフリンガー(Vc)]

 ヨハネス・ジルバーシュナイダー(語り)
 録音:2019年10月4日-7日、オーストリア|ピリオド楽器使用。18世紀後半には、交響曲、オペラ、その他の大規模な作品の室内楽ヴァージョンが流行し、様々な人気作品が家庭や小規模なサロンへと持ち込まれた。Orlando Recordsから新たにリリースされるのは、オーストリアのグラーツで2010年に設立されたピリオド楽器アンサンブル、ノイエ・ホーフカペレ・グラーツ(Neue Hofkapelle Graz)のメンバーによる、バロック・フルート、ヴァイオリン、チェロの三重奏によるモーツァルトの「魔笛」。3本のピリオド楽器だけで「魔笛」全体の魅惑的な世界を再現し、舞台、映画、テレビのスターであるオーストリアの名俳優ヨハネス・ジルバーシュナイダーが、スティリア訛りのパパゲーノの視点で語るというユニークな構成。
コープランド&ガランテ:連作歌曲集
 アーロン・コープランド(1900-1990):エミリー・ディキンソンによる12の詩
 カルロ・ガランテ(1959-): Nostra Signora degli Insonni
  エメラルド・ゴースト[ルーシー・ド・バッツ(S) ジョヴァンナ・ガット(P)]
 録音:2021年4月、ドイツ。ソプラノのルーシー・ド・バッツとピアニストのジョヴァンナ・ガットからなるデュオ「エメラルド・ゴースト」は、2019年から活動を開始し、デビュー・レコーディングに20世紀の2つの重要な連作歌曲を選んだ。1950年に「エミリー・ディキンソンのための12の詩」が初演された後、コープランドは、友人である作曲家バーンスタインに「批評があまりにも悪かったので、自分が思っていたよりも良い曲を書いたに違いないと思った」と皮肉ったという。しかし評価が変わるのに時間はかからず、2年後の1952年にはアメリカの作曲家ウィリアム・フラナガンがこの歌曲集について「今日までにアメリカ歌曲に貢献した最も重要な作品であろう」と論じている。2004年に作曲されたカルロ・ガランテの「Nostra Signora degli Insonni」は、イタリアの現代詩人9人の詩を用いて、「夜」をテーマに音楽と詩の出会いを探求した作品。
バロック時代のチェロ・ソナタ集
 アントニオ・カルダーラ:チェロ・ソナタ〔第4番 ニ短調/第14番 イ短調/第2番 ニ長調〕
 ジュゼッペ・サンマルティーニ:チェロ・ソナタ第3番 イ短調
 ウェンセスラウス・シュプルニー(1700頃-1754):チェロ・ソナタ第5番 ヘ長調
 ジョヴァンニ・ボノンチーニ:チェロ・ソナタ第1番 イ短調

 フォンド・バロッコ
  [マリー・オルシーニ=ローゼンバーグ(Vc) ヘルヴィヒ・ノイゲバウアー(G/ヴィオローネ)]
 録音:2020年6月、オーストリア。バロック期のチェロ・ソナタといえば、一般的にはアントニオ・ヴィヴァルディやベネデット・マルチェッロのものが有名だが、それ以外にも、アントニオ・カルダーラ、ジュゼッペ・サンマルティーニ、ジョヴァンニ・ボノンチーニといった作曲家や、1700年頃にボヘミアで生まれ、パリでチェリスト・作曲家として名声を得たヴェンセスラス・シュプルニーのような、あまり知られていない作曲家の手による作品が数多く存在している。チェリストのマリー・オルシーニ=ローゼンベルクと通奏低音奏者のヘルヴィヒ・ノイゲバウアーによるデュオ、フォンド・バロッコは、これらバロックの宝石を取り上げ、生き生きとした解釈で、再発見のための価値あるアルバムを作り上げた。短調の作品が多いのもポイント。
モノローグ 2020 〜無伴奏バスクラリネットのための作品集
 フース・ヤンセン(1951-): ...van horen zingen... (2020) (*)
 ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-): Limn (2002) / エンノ・ポッペ(1969-): Holz (1999/2015)
 尹伊桑(1917-1995):モノローグ(1983) / トン・デ・レーウ(1926-1996):山(1977)

 フィー・シャウテン(バスCl/バセットHr;*)
 録音:2020年8月、アムステルダム、オランダ。本アルバムのアイデアは、2020年のCovid-19パンデミックの中で生まれた。バスクラリネットをこよなく愛するオランダのクラリネット奏者、フィー・シャウテンは、この特別な楽器のレパートリーの中から選んだ2つの古典(尹伊桑の「モノローグ」、トン・デ・レーウの「山」)と、エンノ・ポッペ、フース・ヤンセン、ロッタ・ヴェンナコスキらの比較的新しい作品を組み合わせ、貴重なバスクラリネット独奏のためのアルバムを作り上げた。バスクラリネットの温かみのある音色が、聴き手を自己の内面に向かう旅へと誘う。
ヒンデミット&ブーレーズ:無伴奏ヴァイオリンのための作品集
 パウル・ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ Op.31 No.1 (1924)
 オルランド・バス:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(2015)
 ヴォルフガング・リーム:無伴奏ヴァイオリンのための「Uber die Linie VII」(2007)
 マティアス・ピンチャー:無伴奏ヴァイオリンのための「ヴェールについての考察」への習作第3番(2007)
 無伴奏ヴァイオリンのための「アンテーム」(1991)

 ラシェル・コブリャコフ(Vn)
 録音:2021年4月、フランス。現代音楽をメインフィールドとし、ヴォルフガング・リームやマティアス・ピンチャーといった作曲家との密接な仕事、アンサンブル・モデルンやアンサンブル・アンテルコンタンポランへのゲスト参加など、コンテンポラリーの世界で幅広く活躍するヴァイオリニスト、ラシェル・コブリャコフの無伴奏作品集。2021年に多くの音楽家に課せられた芸術的な孤独を克服するためのプログラムとして、ヒンデミットやブーレーズの無伴奏作品に加え、オルランド・バスとマティアス・ピンチャーの2作品を演奏し、自身の多彩な音楽性を強調している。彼女の現代音楽に関する豊かな知識に基づいた、第2次世界大戦以降のヴァイオリンの演奏技術の発展を示す理想的なセレクションといっても良いだろう。
アラン、ファシャール、ファーニホウ:オルガン作品集
 ジャン・アラン:3つの舞曲(1939) / ブライアン・ファーニホウ:7つの星(1970)
 アントワーヌ・ファシャール:「 ...comme un premier miroir concentrique... 」(2018)

 サミュエル・コザンデ(Org)
 録音:2018年5月、10月、ベルン芸術大学、スイス。ベルン芸術大学でダニエル・グラウスとルトガー・ローマンに師事したオルガニスト、サミュエル・コザンデによる近現代のオルガン作品集。著名なオルガニスト=コンポーザー、ジャン・アランが喪に服すまでの道のりをあらゆる側面から描いた「3つの舞曲」(同年妹のマリー=オディール・アランを山岳事故で亡くしている)、古代の文法学者たちによる談話に触発された想像上の議論に基づくファシャールの「…comme un premier miroir concentrique…」、アルブレヒト・デューラーの木版画にインスピレーションを受けたファーニホウの重要作「7つの星」を収録。

PALADINO MUSIC (墺) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 ウィリアム・プリースやマリア・クリーゲル門下にあたるチェリスト、マルティン・ルンメルが2009年に設立、ウィーン楽友協会やウィーン国立歌劇場が立ち並ぶケルントナー通りにオフィスを構える paladino media 社傘下の独立系レーベル。旧譜はこちらから
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 Op.10
ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20 (*)
 クライスラー・トリオ・ウィーン
  [ボジダーラ・クズマノヴァ=ヴラダー(Vn) アクセル・キルヒャー(Va) ルイス・ソリタ]

 アンドレアス・ヴィーザー(Cl;*) ミヒャエル・ゾトル(Fg;*)
 ヴォルフガング・ヴラダー(Hr;*) ヨーゼフ・ニーダーハンマー(Cb;*)
 録音:2021年2月。2017年に結成10周年を迎えたクライスラー・トリオ・ウィーン。オーストリアでヴァイオリニスト兼作曲家として活躍したフリッツ・クライスラーに敬意を表して名付けられた彼らも間もなく結成15年を迎える。ベートーヴェンやブラームスといった古典から、20世紀から21世紀といった現代曲まで幅広いレパートリーを持っている彼らの深化はまだまだ止まることを知らない。精密なアンサンブルを保ちながらもアグレッシブなその演奏は、最初のドホナーニから発揮されている。後半のベートーヴェンの七重奏曲ではVPOのホルン奏者ヴォルフガング・ヴラダーを中心に名手たちをゲストに迎え、このアンサンブルの特徴でもある、ゲスト・アーテイストとの見事な融合を果たしつつ、三人の時とはまた違った側面を見せてくれている。これこそ、長年ともに歩んできたクライスラー・トリオ・ウィーンの真骨頂といえる演奏となっている。今後円熟期を迎えるであろうクライスラー・トリオ・ウィーン、目が離せない!
PMR-0114
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(2CD)
イザイ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.1
 2つのサロンのマズルカ Op.10 (1884) /アンダンテ 変ロ長調 遺作(1885) /
 マズルカ ロ短調「遠い過去」 Op.11 No.3 (1893) /子供の夢 Op.14 (1894) /
 ディヴェルティメント イ長調 Op.24 (1921) /
 詩曲〔第1番「悲劇的詩曲」 Op.12 (1895) /第2番「紡ぎ車に寄す」 Op.13 (1921) /
    第3番「冬の歌」 Op.15 (1902) /第4番「恍惚」 Op.21 (1921) 〕

 デメトリウス・ポリツォイデス(Vn) ヤンナ・ポリツォイデス(P)
 録音:2002年、2012年、2013年、2015年。ベルギー出身の偉大なヴァイオリニスト=コンポーザー、ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)の初期作品から成熟期の名作までを満遍なく収めた2枚組。ディスク1は作曲年代順、ディスク2は4つの詩曲を番号順に収録し、イザイのスタイルの変遷を描いている。初期作品である2つのマズルカには、師であるアンリ・ヴュータンとヘンリク・ヴィエニャフスキからの強い影響が認められるが、他の作品では成熟したイザイの姿を見ることが出来る。デメトリウス・ポリツォイデスとヤンナ・ポリツォイデスはギリシャ出身の音楽家を両親にも持つデュオ。若い頃から非常に多くのコンサートを行っており、音楽祭にも多数出演している。
クリスティアン・オフェンバウアー(1961-):
 ヤンナ・ポリツォイデスのために(2006) (*) /クラヴィーアシュトゥック 2018
  ヤンナ・ポリツォイデス(P)
  クリスティアン・ムースピール指揮アンサンブル・ディ・ライエ(*)
 録音:2010年11月、2021年1月、ウィーン、オーストリア。作曲をフリードリヒ・チェルハに師事したオーストリアの作曲家、音楽理論家のクリスティアン・オフェンバウアー(1961-)は、ギリシャ出身の音楽家を両親に持つオーストリア・グラーツ出身のピアニスト、ヤンナ・ポリツォイデスのために2つの大規模な作品を書いた。オフェンバウアーのインスピレーションに満ちた音楽言語と、ポリツォイデスの繊細かつパワフルな演奏は、聴き手にとっても挑戦的でやりがいのある、喜びに満ちた音楽的発見の旅を約束してくれる。
ブルクハルト・エグドルフ(1954-):弦楽のための作品集
 2つのヴァイオリンのための「 "Du?!" -"Oh!!" 」(2007) /
 ヴァイオリンとチェロのための「 Groses Miteinander 」(2017) /無伴奏ヴァイオリンのための「 Hereingefegt 」(2017) /
 無伴奏ヴィオラのための「 Hymnus 」(2020) /無伴奏チェロのための「 Lamento und Epitaph 」(2005/15) /
 無伴奏ヴァイオリンのための「 Albumblatt 」(2020) /ヴァイオリンとチェロのための「 Kleines Miteinander 」(2017) /
 ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための「 Streichereinheit 」(2020)

 アレクシア・アイヒホルン、フリーデマン・アイヒホルン(Vn)
 アレクサンダー・ヒュルスホフ(Vc)
 録音:2020年6月、 SWR スタジオ、マインツ、ドイツ。ドイツ・ブレーメン出身の1954年生まれの作曲家、ブルクハルト・エグドルフによるヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための作品集。もともと彼は音楽ジャーナリストとしての活動がメインで、1990年から2020年まで放送局Sudwestrundfunk(旧SWR)に勤務し、最初はマインツでレポーター、エディター、プレゼンターを、その後バーデン=バーデンのSWR2で音楽エディターを務めていた。次第にそれらの仕事と並行して、学生時代から始めていた作曲にも時間を割くようになったという。しかし、彼が作曲家としての道を本格的に歩み始めたのは、ロベルト・ヴィッティンガーとウルリヒ・ライエンデッカーに師事してからだった。収録作品の半分は、演奏者アレクシア・アイヒホルンからの提案やリクエストに応えて生まれたものだという。フリーデマン・アイヒホルンとアレクサンダー・ヒュルスホフ含め実力派の名手たちによる演奏が素晴らしく、現代音楽ファンならずとも楽しめる1枚。
エネスク:チェロとピアノのための作品全集
 チェロ・ソナタ ヘ短調 Op.26 No.1 (1898) /ノクターンとサルタレッロ(1897) /
 アレグロ ヘ短調(1898頃) /チェロ・ソナタ ハ長調 Op.26 No.2 (1935)
  ルドルフ・レオポルト(Vc) ラルカ・スティルバト(P)
 録音:2020年6月、ベーゼンドルファーピアノ工場、ヴィーナー・ノイシュタット、オーストリア。ルーマニアの天才的な作曲家、ヴァイオリニスト、ピアニストであったジョルジェ・エネスクのチェロとピアノのための既知の全作品を集めた1枚。チェロはウィーン弦楽六重奏団の創設メンバーであり、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのソロチェリストを務めたルドルフ・レオポルト、ピアノはエネスクのピアノ独奏作品全集の録音を行ったルーマニア出身のラルカ・スティルバト。ルドルフ・レオポルトは編曲家としても知られており、彼が手掛けたR.シュトラウスの「メタモルフォーゼン」の初稿に基づく再構成版(ブージー・アンド・ホークスより出版)は世界中で演奏されている。エネスクのチェロとピアノのための作品で興味深いのは、そのすべてにウィーンとの大きなつながりが見られること。一般的に彼の音楽教育はパリ・コンセルヴァトワールで行われたと考えられているが、それ以前に彼の両親は7歳のエネスクをウィーンに送り、ウィーン音楽院で学ばせている。第1番のソナタや、ノクターンとサルタレッロ、 ヘ短調のアレグロなどは、16〜17歳のときにパリで作曲したにもかかわらず、まるでウィーンを離れたことがない作曲家の作品のように聞こえる。エネスクはベートーヴェンやブラームスのように、弦楽器ソナタに「ピアノとチェロ/ヴァイオリンのための」というタイトルをつけ、室内楽におけるピアノの特別な役割を強調しているが、これも自身のピアノに対する愛と、ウィーンでの教育の表れといえるだろう。

TACTUS (伊) 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

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中世の写本におけるヴィクトルとコロナの伝説 インウヌム・アンサンブル
 録音:2020年10月。中世のレパートリー、特に13世紀から15世紀までの宗教的ポリフォニー作品の普及のために2003年に結成されたイタリアの古楽アンサンブル「インウヌム・アンサンブル(InUnum Ensemble)」が、中世の写本に残された二人の殉教者、聖ヴィクトルと聖コロナ(サンティ・ヴィットーレ・エ・コローナ)の伝説にちなむ作品を歌う。
ビアージョ・ペショリーニ(1535-1613):マドリガーレ集第3巻(ヴェネツィア|1581 )
 エリア・オルランド(ディレクター)トゥスケ・ヴォーチェス
 録音:2019年、プラト、イタリア|世界初録音。この録音はイタリアのプラト出身のビアージョ・ペショリーニのマドリガーレ集第3巻(ヴェネツィア|1581 )の研究から始まった。地元出身の作曲者の作品を甦らせるために若手のプロ歌手とアマチュア歌手が集まり結成されたのが、トゥスケ・ヴォーチェス。このマドリガーレ集第3巻が現存する唯一のもので29のマドリガーレからなっている。美しい楽曲も多く、トゥスケ・ヴォーチェスの情熱が伝わって来る。
アドリアーノ・バンキエーリ(1568-1634):
  マドリガル・コメディ「脂の木曜日の饗宴」(ヴェネツィア|1608 )
 アルベルト・アッレグレッツァ(ドラマツルギー)指揮ドラマトディア
 録音:2013年7月、2015年8月、2018年10月、イタリア。後期ルネサンスから初期バロック時代にかけて活躍したイタリアの作曲家、アドリアーノ・バンキエーリ(1568-1634)のマドリガル・コメディ「脂の木曜日の饗宴(Festino del Giovedi Frasso)」。謝肉祭(カーニバル)の期間中の最後の木曜日、四旬節の断食に備えて沢山のご馳走を食べるお祝いを描いた劇的なマドリガーレ集に、劇作家ジューリオ・チェーザレ・クローチェ(1550-1605)の仮面劇などが組み合わされて収録されている。演劇部分には、人気俳優エンリコ・ボナヴェーラも参加。
TC-611990
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(2CD)
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):サクリ・ムジカーリ・アフェッティ Op.5
 アウラータ・フォンテ
  [神谷美穂、アンナ・シンボリ(S) アンドレア・アッリヴァベーネ(A)
   ペリクリ・ピーテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
   ヴァレリア・モンタナーリ(Cemb) ジュゼッペ・モナーリ(Org)]
 録音:2019年4月|世界初全曲録音。バルバラ・ストロッツィによるサクリ・ムジカーリ・アフェッティの全曲の世界初録音。バルバラ・ストロッツィは17世紀に活躍した女流作曲家の中でも珍しく楽譜も出版されるほど評価されていた。声楽家としても活躍していたこともあり、彼女の楽曲で声の占める重要度は高く、この曲中でも神谷美穂をはじめとした歌手陣が非常に美しい声を響かせている。
TC-661991
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(2CD)
アレッサンドロ・スカルラッティ:鍵盤作品全集 Vol.7 (完結編?)
 フーガ〔第1番 ニ短調/第2番 ニ短調/第3番 ニ短調/第4番 ホ短調/第5番 ホ短調/第6番 ヘ長調/
     第7番 ヘ長調/第8番 ト長調/第9番 ト長調/第10番 イ短調/第11番 イ短調/第12番 ハ長調/
     第13番 ハ短調/第14番 ハ長調/第15番 ニ長調/ハ長調〕/
  Varie partite obbligate al basso ハ長調/アンダンテ ハ長調/ Tastatura ハ長調/
  トッカータ〔 per cembalo イ長調/ト長調/第9番 ト長調/第4a番 ホ短調〕

 フランチェスコ・タシーニ(Org/Cemb)
 録音:2015年-2019年。ナポリ楽派の始祖的存在であるアレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)の鍵盤作品の全曲を網羅するシリーズの第7巻。この2枚組でフランチェスコ・タシーニはA. スカルラッティの鍵盤用作品をすべて録音したことになる。最初に収録された15のフーガは、ピアチェンツァのサンタ・マリア・ディ・カンパーニャ大聖堂の歴史的オルガンで演奏されている。
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):カンタータとソナタ集
 よい香りの生垣で/ささやくオーラ/チェンバロのためのディヴェルティメント〔第4番/第6番〕/チェロ・ソナタ/
  Lungi dalla mia Filli / Amo si, ma non so dire / Dove bambino rivo /遠くにいる私(世界初録音)

 アウラータ・フォンテ
  [神谷美穂(S) ペリクリ・ピーテ(Vc) ヴァレリア・モンタナーリ(Cemb)]
 録音:2018年11月。アウラータ・フォンテの神谷美穂のソプラノが柔らく響く、ジョヴァンニ・ボノンチーニのカンタータとソナタ集。ボノンチーニは、モデナ出身で父はヴァイオリニスト兼作曲家、弟は作曲家という音楽一家に育ちました。ボノンチーニ自身もチェロを学び作曲家として活躍する。その活躍は目覚ましくヨーロッパ各地に渡り、ミラノ、ローマやウィーン、ロンドンにパリと当時彼が多くの評価を受けていたのが窺える。
美徳と愛〜後期バロックのシンフォニアとアリア集
 ニコラ・ポルポラ:歌劇「ポリフェーモ」〜 Alto Giove
 ヴィヴァルディ:歌劇「タメルラーノ」〜 Anche il mar par che sommerga
 ヘンデル:歌劇「アルチーナ」〜 Tornami a vagheggiar /歌劇「リナルド」〜 Lascia ch'io pianga /
      オラトリオ「時と心理の勝利」〜 Tu del ciel
 カルロ・テッサリーニ:序曲「ラ・ストラヴァガンツァ」 Op.4
 ニコロ・ヨンメッリ:歌劇「見捨てられたディドーネ」〜 Ah non sai, bella Selene
 フランチェスコ・アライア:シンフォニア ニ長調

  イネス・ロランス(S) マウリツィオ・コラサンティ指揮ベネデット・マルチェッロ室内o.
 録音:2018年12月、キエーティ、イタリア。ニコラ・ポルポラの壮大な「ポリフェーモ」のアリアから、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ニコロ・ヨンメッリまで、美徳と愛をテーマとしたさまざまなバロック・アリアを収録したライヴCD 。美徳と愛は、時に競争や対立をしながらも、お互いに補完し合い、結びつけようと努力するもので、バロックの世界の地平線を示す2つの星に喩えられるかもしれない。カルロ・テッサリーニとフランチェスコ・アライアの珍しいシンフォニアも聴くことが出来る。
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(1695-1764):6つの協奏曲 Op.7
 〔第1番/第2番/第3番/第4番/第5番/第6番「アリアンナの涙」〕
 ナターレ・アルノルディ指揮アンサンブル・バロック「カルロ・アントニオ・マリーノ」
 録音:2020年8月、プラダルンガ、ベルガモ、イタリア。1600年代から1700年代に活躍したイタリアの作曲家兼ヴァイオリニストの名を冠したアンサンブル・バロック「カルロ・アントニオ・マリーノ」はイタリア各地のオーケストラで活躍する優秀な演奏者が集まって結成された。イタリア後期バロックを代表する作曲家の一人、ロカテッリの作品をナターレ・アルノルディの指揮で華麗に演奏していく。
18世紀のチェンバリストによるハープのための音楽
 ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ〔 K.209 / K.19 / K.116 〕
 バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785):ソナタ〔イ長調/ハ長調/ヘ長調〕
 ドメニコ・パラディーシ(1707-1791):ソナタ第6番〜トッカータ イ長調
 ドメニコ・チマローザ(1749-1801):ソナタ〔ヘ長調/ハ長調/イ長調〕
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ペシェッティ(1704-1766):ソナタ〔イ長調/ハ長調〕

 ロザンナ・ロルトン(Hp)
 録音:2015年12月。スカルラッティを始め、ガルッピやチマローザなど18世紀イタリアのチェンバリストたちによるハープ作品集。チェンバロのために書かれたソナタのハープ版も含まれる。2014年のスオニ・ダルパ国際ハープコンクールで優勝を果たしたロザンナ・ロルトンは、20歳でロイヤル・フェスティヴァル・ホールにデビューして以来、英国内外で定期的にリサイタルを行っている。ソロキャリアの充実に加え、イヴァン・フィッシャー、ワシリー・ペトレンコ、ジャナンドレア・ノセダといった現代を代表するアーティストたちともコンサートやツアーを行っている。
TC-701690
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(2CD)
ドメニコ・パラディージ(1707-1791):
 12のチェンバロ・ソナタ集
マルコ・モラスキ(Cemb)
 録音:2020年7月、クレモナ、イタリア。ドメニコ・パラディージは、ナポリ生まれの作曲家兼チェンバロ奏者、また教育者としても著名だった。ポルポラでの弟子であったと考えられ、アレッサンドロ・スカルラッティ、ドメニコ・スカルラッティの影響もみられ、近年評価の上がってきた作曲家の一人。
ジュゼッペ・ウニア(1818-1871):ピアノ作品集
 ヴェルディ「エルナーニ」のモティーフによる独奏ピアノのための大幻想曲 Op.43 /足の悪い悪魔 Op.45 /
 愛の旗 Op.57 /ペンシエーロ・フッジティーヴォ Op.72 /ノットゥルノ・パテティコ Op.111 /
 カスタ・ディーヴァ・ノルマ Op.117 /村の鐘 Op.126 / C. M. ウェーバーの舟歌 Op.133 /
 オルタ湖の散歩 Op.135 /ロウリー、レドヴァ・カプリシューズ Op.157 /
 葬送行進曲 Op.158 /フロトウの歌劇「マルタ」による華麗なディヴェルティメント Op.160

 マッシミリアーノ・ジェノ(P)
 録音:2020年7月。イタリアに生まれ、ヴァイマールではフンメルにも学んだジュゼッペ・ウニアは、イタリア国王に仕える宮廷ピアニスト、作曲家という肩書きを誇っていたものの、今日ではすっかりその存在が忘れ去られてしまっている。しかしマッシミリアーノ・ジェノとアンドレア・ヴィーニャ=タリアンティという2人のピアニストによって彼の作品が日の目を見る機会が訪れました。リコルディ、カンティ、ヴィスマラといった出版社から200点以上の出版物を出していることも、彼の音楽家としての成功を証明している。
声とギターのためのベルカント
 アントン・ディアベッリ(1781-1858):ロッシーニの歌劇「タンクレディ」〜この胸の高鳴りが
 ヘンリー・ディアワート(19世紀):ロッシーニの歌劇「泥棒かささぎ」〜私の心は喜びに踊る
 マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):
  ジュゼッペ・ニコリーニの歌劇「田舎の結婚」」〜 Amor, perche m'accendi /
  ヨハン・ジモン・マイールの歌劇「 I misteri eleusini 」〜 Confusa quest'alma /
  フェルディナンド・パエールの歌劇「 Il principe di Taranto 」〜 Quando vedo il pastorello
 フランソワ・ドイシー(1748-1806):
  ニコラ・ジンガレッリ「 E pena troppo barbara 」/
  フェルディナンド・パエールの歌劇「 Griselda 」〜 Voi d'amante o dolci affetti /
  ジャコモ・フェラーリ「 Se tutti i mali miei 」/
  フェルディナンド・パエールの歌劇「 Il principe di Taranto 」〜 Dove sei don sesto amato /
  ヨハン・ジモン・マイールの歌劇「 Ginevra di Scozia 〜 Se pietoso, amor, tu sei
 マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):ドメニコ・チマローザの歌劇「秘密の結婚」〜 Pria che spunti in ciel l'aurora
 ロジャー・ディアス(19世紀):ロッシーニの歌劇「チェネレントラ」〜悲しみと涙のもとに生まれ
 マウロ・ジュリアーニ:ロッシーニの歌劇「タンクレディ」〜この胸の高鳴りが

 アレッサンドラ・ボーリン(S) アレッサンドロ・マルチェッリ(ヒストリカルG)
 録音:2019年、プラト、イタリア。イタリアの作曲家のオペラ・アリアをイタリアの作曲家やギター奏者が、ソプラノとギターの二人で演奏できるように編曲した作品を集めた珍しいアルバム。ピアノのようにオーケストラに負けない多機能なギターならではの伴奏と、アレッサンドラ・ボリンの表現力溢れた歌声をお楽しみ頂きたい。
ディオニージョ・カネストラーリ(1865-1933):ダンテの詩による歌曲と室内楽作品集
 ヴァイオリンとピアノのための「ロマンツァ」/メゾ・ソプラノとピアノのための「イタリアーナ」/
 コントラルトとピアノのための「孤児」/ヴァイオリンとピアノのための「瞑想」/
 コントラルトとピアノのための「祈り」/バリトンとピアノのための「ヴィルジリオへの讃歌」/
 4手ピアノのための間奏曲〔第1番/第2番〕/メゾ・ソプラノとハーモニウムのための「処女と母」/
 バリトンとハーモニウムのための「私たちの父」/
 コントラルトと合唱、ハーモニウムのための「 Era gia l'ora che vorge il dio 」

 アンナ・ウッサルディ(Ms) サラ・トンマジーニ(A)
 マルコ・ガリフィ(Br) エレオノーラ・ロタレスク(Vn)
 エリーサ・ボルディン(P) ディモストラツィオーニ・アルモニケcho.
 マルチェッロ・ロッシ(P/ハーモニウム/ディレクター)
 録音:2018年10月、イタリア。19世紀末〜20世紀初頭のイタリアの作曲家・オルガン奏者、ディオニージョ・カネストラーリの室内楽作品集。オルガンやハーモニウム、ピアノのための作品を多く残した他、ミサ曲、聖歌は世界各地で歌われている。特にオルガン作曲家としては国内外で数々の賞を受賞し、当時のヨーロッパでは高く評価されていた。
ヴィットーレ・ヴェネツィアーニ(1878-1958):
  室内歌曲集
 13のロマンス/5つのメロディ/秋の夕暮れ/子供の歌
ベアトリーチェ・パルンボ(S)
ジャン・フランンチェスコ・
 アモローソ(P)
 録音:2020年7月。ミラノ・スカラ座合唱団の指揮者として有名なヴィットーレ・ヴェネツィアーニ(1878-1958)の室内歌曲集。ヴィネツィアーニの録音は、マリア・カラスのベッリーニ:歌劇「ノルマ」の録音(1954)をはじめ、さまざまなものが残っているが、作曲家としてのカタログも決して短いものではなく、かなりの数の合唱曲、いくつかのオペラ、交響的作品、室内楽曲、そして民謡やヘブライ語のメロディーを合唱曲に編曲した一連の作品などが眠っている。世界初録音となる本アルバムの収録作品は、音楽的言語の多様性にもかかわらず、室内楽として定義することができ、当時のイタリアの様式と、社会的背景の両方の進化を明確に表している。
TC-890090
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(2CD)
19世紀から20世紀の珍しいオルガン作品
 ヴィンチェンツォ・フェローニ(1858-1934): Pezzo per organo: Corale-Fuga (1891)
 ジョヴァンニ・ズガンバーティ(1841-1914): Benedizione nuziale Op.30
 フランチェスコ・パオロ・ネリア(1874-1932):ノスタルジア Op.16 /アヴェ・マリア − 祈り
 ジョバンニ・バッティスタ・ポレーリ(1855-1923):ファンタジア ヘ長調(1900)
 アッリーゴ・カペレッティ(1877-1916):ファンタジア ホ短調/神への望み
 ドメニコ・ベルランドー(1868-1922):スケルツォ/ offertorio / ジェレミア・ピアッツァーノ(1841-1921):前奏曲
 ピエトロ・マグリ(1873-1937):コラールと3つの変奏曲(1911)
 フランコ・ヴィッタディーニ(1884-1948):「12のオリジナル作品」より
   〔コラール/ dall'Organista Liturgico: Elevazione III 〕
 アレッサンドロ・デ・ボニス(1888-1965): Laetitia, Finale per organo
 エットーレ・ポッツォーリ(1873-1957):前奏曲/アンダンテ・モルト・ソステヌート
 ジョルダーノ・ノフェリーニ(1934-1977): Contemplazione, Andante Mistico (1967)
 ジュゼッペ・チコニャーニ(1879-1921): Domine, Exaudi Vocem Meam Op.65
 ロレンツォ・ペロージ(1872-1956):前奏曲 ヘ長調(1890)
 ルイジ・ボッタッツォ(1845-1924):
  アンダンテ・カンタービレ 変ロ長調 ILB 34 /アレグレット・パストラル(1900) Op.120 No.3

 アンドレア・トスキ(Org)
 録音:2020年4月。ボローニャのオルガニストであるアンドレア・トスキは、これまでにも19世紀から20世紀の音楽を中心としたアルバムをタクトゥス(Tactus)からリリースしてきた。今回のアルバムでは、普段まず耳にすることのない珍しい作品を中心とした企画となっている。現代音楽にも深い造詣があるトスキの演奏は、その深い洞察力からなる説得力のある演奏となっている。
サンドロ・フーガ(1906-1994):チェロ・ソナタ集
 〔第1番(1936) /第2番(1973) (*) /第3番(1989) (*) 〕
ウンベルト・アレアンドリ(Vc)
フィリッポ・ファリネッリ(P)
 録音:2019年1月-2021年2月、プラト| (*):世界初録音。1906年トリノに生まれたサンドロ・フーガは、ピアニスト兼作曲家だった。その作風は前衛的なものというよりは、伝統的な音楽に近く耳当たりのいいものではあるが、独自の世界観を持っており聞く耳を退屈させない魅力を持っている。チェリストのウンベルト・アレアンドリはイタリアで活躍中の奏者で特に室内楽に力を入れていることもあり、フィリッポ・ファリネッリと息の合った演奏を繰り広げている。
ゴッフレード・ペトラッシ(1904-2003):無伴奏ソロ作品集
 ヴァイオリンのための「 Elogio per un'ombra 」(1971) /ギターのための「 Nunc 」(1971) /
 ハープのための「 Flow 」(1980) /フルートのための「 Souffle 」(1969) /ピアノのためのトッカータ(1933) /
 ギターのための「 Suoni notturni 」(1959) /ヴィオラのための「 Violasola 」(1978)

 アレッサンドロ・カッツァート(Vn) ラーポ・ヴァンヌッチ(G)
 フランチェスカ・ティラーレ(Hp) アルカディオ・バラッキ(Fl)
 ヴァネッサ・ソトギウ(P) アレッシオ・トーロ(Va)
 録音:2020年。20世紀のイタリア現代音楽を代表する作曲家ゴッフレード・ペトラッシの無伴奏ソロ作品集は、ヴァイオリニストとのアレッサンドロ・カッツァートによって企画された。無調や、十二音技法によるその作品の評価は高い評価を得ている。またペトラッシ国際作曲コンクールの審査委員長を務め、新たな才能の発掘にも尽力した。フルートの作品では日本の尺八を思い起こすような独特な作品となっている。
シルヴァーノ・ブッソッティ(1931-2021):フルートと打楽器のための作品
  Sypario / Authoritratto-esemplare di Roberto Fabbriciani / Tutti. Delle notti Sylvane / Autotono /
  Cardellino, Cinciallegra, Ciuffolotto e Cormorano / Tutti. Alcuni / Tutti. Scrigno / Rara Dolce / Serpe

 ロベルト・ファブリチアーニ(Fl) ジョナサン・ファラッリ(Perc)
 録音:2019年。今アルバムは、イタリアの鬼才シルヴァーノ・ブッソッティ(1931-2021)生誕90年の月にオマージュとしてリリースされることになった。ブッソッティは作曲家のみならず、画家、映画監督、ピアニストなど多方面で活躍した芸術家の一人。演奏は生前ブッソッティの親友であり協力者であった、イタリアを代表するアーティストの二人、ロベルト・ファブリチアーニとジョナサン・ファラッリ。
散在する韻と音〜ピエル・パオロ・スカットリン(1949-):合唱、声楽、器楽作品集
 エクスタシー/忘れないでください/ユリシーズ/フーガ第8番/ Incantesimo sciamanico /朝/
 エリナー・リグビー/ノミ/ Baccsnti 、Bagatella in contappunto /あなたを失うことはない/
 おやすみなさい/ムーン・リバー/4つの詞/十二支/ことわざ/ Anteo

  ピエル・パオロ・スカットリン(ディレクター)エウリディーチェcho.、ボローニャ室内cho.
 録音:2018年5月-2020年1月|世界初録音。1949年ボローニャ生まれで指揮者、作曲家として活動しているピエル・パオロ・スカットリンによる作品。ボローニャの現代作曲家として多くの作品の初演を指揮し、エウリディーチェ合唱協会の芸術監督を長年務めるなど、合唱団の指導者としても重鎮である彼の作品にはビートルズの楽曲が引用されていたり、よく知られている「ムーン・リバー」が引用されていたりと様々な要素が含まれている。
ソプラノとギターのための歌曲集
 パオロ・キリチーニ(1964-): Inotturni (2019) / パオロ・ジェミニアーニ(1960-): Me ne vado (2020)
 アンドレイナ・コスタンティーニ(1955-): An hini a garan (2019)
 キアラ・ベナーティ(1956-): Quattro liriche da Idilli non autorizzati (2001)
 ロナルド・トマジーニ(1994-): Move il sole e l 'altre stelle (2019)
 ニコラ・エヴァンジェリスティ(1964-): Triptychon (2020) / ファビオ・ルッピ(1992-): Medley (2019)
 ビアンカマリア・フルジェーリ(1935-): Due liriche (2012)
 ジャン・パオロ・ルッピ(1959-): Due quadri sacri (2017) / Estratto (2019)
 パオロ・ウゴレッティ(1956-): Proverbi (2001) / Despedida (2020) / Todas as cartas de amor (2019)
 マルコ・ベッルッツィ(1965-): A Common Song (2020)

 エクストラテンポーラデュオ[バルバラ・ヴィニュデッリ(S) モニカ・パオリーニ(G)]
 イタリア・ボローニャに所縁のある現代作曲家のギター伴奏歌曲を集め、ボローニャ出身の二重奏、エクストラテンポーラデュオが演奏した1枚。(Tactusレーベルの所在地もボローニャ。)2020年に書かれたばかりの同時代作品も含まれている。バルバラ・ヴィニュデッリとモニカ・パオリーニの両名はこれらの作品(全曲世界初録音とのこと)で表現されている多様な形式と主題を、最も適切な方法で表現することに成功している。
TC-950006
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(1CD + Bonus
DVD [PAL])
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マウリツィオ・ドーネス&マルコ・タラッリ:追悼のレクイエム
  (独唱、混声合唱、ボーイ・ソプラノ合唱、管弦楽、オルガンと鐘のための)
  大林奈央果(S) マッテオ・メッツァーロ(T) アルベルト・スパダロット(B)
  シルヴィア・ファビアン指揮スコラ・ポリフォニカ・サンチュアリオ・ディ・モンテ・ベリコ、
  スキーオ市少年cho.、イタリア弦楽o.、デニス・ザノット(Org) リヴィオ・ザンボット(鐘)
 録音(ライヴ):2018年10月27日、バシリカ・ディ・モンテ・ベリコ、ヴィチェンツァ、イタリア。#ボーナスDVDは PAL 方式のため、国内の通常映像機器では再生できず、再生保証もございません。世界的に認められている2人のイタリア人音楽家、マウリツィオ・ドーネスとマルコ・タラッリの共作によるレクイエム。ヴィチェンツァの名所モンデ・ベリコ聖堂の聖歌隊スコラ・ポリフォニカの委嘱により、第一次世界大戦期(1914年〜1918年)に戦場で尊い命を捧げた人々の記憶を、今日の私たちの間でも生かし続けるために作曲された。この作品のために、ドーネスとタラッリは何か月にもわたってミーティングやディスカッションを重ね、スキルやアイデアは勿論、音楽的美学や倫理観をも共有し、まるで1人の人物が書き上げたような緻密で一貫性のある作品を生み出している。この力作は2018年にモンテ・ベリコで行われた巡礼の最後に初披露され、その様子がこのCDとボーナスDVDに収録されている。
ディエゴ・コンティ(1958-):ヴァイオリンとピアノのための作品集
 アラル(2013) /エラスムス・ラム(2014) /フーガ(2010) /
 ヴェラチーニ・リスタイリング(2009) /ヴィットリオのための夜想曲(2011)

 ダニエラ・カンマラーノ(Vn) アレッサンドロ・デリャヴァン(P)
 録音:2019年1月、ドイツ。ヴァイオリンの名手でもあるイタリアの現代作曲家、ディエゴ・コンティ(1958-)のヴァイオリン作品集。同じTactusレーベルから発売されている、シューマンのチェロ協奏曲の編曲版などを収録した「チェロと弦楽のための作品集」(TC-950302)と同じ年に世界初録音されたもので、演奏はイタリアの才能ある名手ダニエラ・カンマラーノとアレッサンドロ・デリャヴァンが担当している。コンティの作品のインスピレーションは実に多彩で、SFからポップの"混入"まで、古典的な形式と個人的なひと時の両方が源になっている。ヴァイオリンとピアノが見事なバランスを保っている点にも注目すべきだろう。
カルロ・アレッサンドロ・ランディーニ(1954-):ミサ・ノヴェム・ヴォークム
 ジョルジョ・ウバルディ(ディレクター)アンサンブル・フルール=ド=リス
 録音:2018年-2020年。1954年生まれのカルロ・アレッサンドロ・ランディーニは、イタリア人現代作曲家。パリ音楽院にてオリヴィエ・メシアンに師事した。卒業の際は教授陣満場一致で首席で卒業、その後アメリカで修士を取得し、数々の賞を受賞している。「ミサ・ノヴェム・ヴォークム」では、アンサンブル・フルール=ド=リスがア・カペラで美しいポリフォニーを展開し、耳なじみの良い曲になっている。
ラファエレ・ベッラフロンテ(1961-):ギター作品集 2021
 ギターとバンドネオンのための「Acrobatic stomp」(2020) / Flexis (2020) /
 ギターとマリンバのための「 Cristalli di sale 」(2001/20) /フィルム(2020) /
 ギターとマリンバのための「シャーウッドの森」/ Bole /
 ギターとマンドリンのための「ランニング・アフター・ザ・ドリーム」(2008) /
 ヴァイオリンとギターのための「組曲第1番」(1994/2016)

 ダヴィデ・ディ・イエンノ(G) マリオ・ステファノ・ピエトロダルキ(バンドネオン)
 フィリッポ・ラッタンツィ、ティツィアーノ・パッラディーノ(マンドリン)
 ルカ・マルツィアーリ(Vn)
 ギター作品集(TC-960203)に続く2枚目。ラファエレ・ベッラフロンテの作品は特に室内楽や器楽曲に定評がある。
TC-970290
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(2CD)
ハイパー・クロノス〜エドアルド・ブルーニ(1975-):室内楽作品集
 ソナタ・ロマンチカ/ TRE DANZE UNGHERESI /ソナタ・エソティカ/ファンタジア/エレジー/
  SONATA SURREALISTA / QUATTRO PEZZI SURREALISTI / TOBRUK'42 / ALGOL (世界初録音)

 エドアルド・ブルーニ(P) ジュゼッペ・バルティ(Vc) カルロ・ラザリ(Vn)
 アレクサンデル・モンテヴェルデ(Va) ロベルト・パングラッツィ(Perc)他
 録音:2004年-2020年、イタリア。エドアルド・ブルーニはイタリアのピアニスト・作曲家。ピアノをアーノルド・コーエン、ラザール・ベルマン、アンドラーシュ・シフなどに師事し、このアルバムでもピアノを披露している。彼は調性と無調性を統合することを目的とした独特の作曲法を用いている。

URANIA (伊)
 価格帯記載無し:1CDあたり¥2750(税抜¥2500) / 価格帯B:1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜(価格が異なります)はこちらから
LDV-14081
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(3CD)
2CD価格
価格帯:B
英国におけるチェロの黄金時代 1760-1810
 エマニュエル・シプルティーニ(1730頃-1790):ソナタ〔第2番 ヘ長調 Op.7 /第3番 イ長調〕
 スティーヴン・パクストン(1734-1787):ソナタ〔第4番 ハ長調 Op.1 /第5番 イ長調〕
 ワルター・クラゲット(1741-1798):ソナタ第6番 ニ長調
 ジャコべ〔ジャコボ〕・バセヴィ〔セルヴェット/サーヴェット〕(1680-1783):
  ディヴェルティメント〔第1番 ト短調 Op.4 /第6番 ニ長調〕
 ジェイムズ・サーヴェット(1748-1837):ソナタ〔第2番 ト長調/第4番 ニ短調/第5番 ニ長調〕
 ヨハン・ゲオルク・クリストフ・シェトキー(1737-1824):ソナタ第1番 ニ長調
 ジョゼフ・ライネイグル(1762-1825):ソナタ〔第1番 ト長調/第2番 ハ長調〕
 ヒュー・ライネイグル(1758 or 1759-1785):ソロ第2番 ニ長調
 ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ(1724-1808):ソナタ第5番 ト短調/二重奏曲第3番 ト長調
 ジェイムズ・フック(1746-1827):ソナタ第2番 ヘ長調
 カルロ・フランチェスコ・キアブラーノ(1723?-1785):ソナタ第2番 イ短調
 ジャン=マリー・ラウル(1766-1850):ソナタ第2番 ニ長調
 ロバート・リンドリー(1776-1855):ソロ〔第4番 ニ長調/第3番 ト長調/ハ長調〕

 クラウディオ・ロンコ、エマヌエラ・ボッザ(Vc)
 録音:2016年5月、2017年7月、イタリア、 DDD |ジャケットに『ほぼすべて世界初録音』と記載|ピリオド楽器使用| (P) (C) 2022 。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正:『18世紀半ば頃、イタリアの名手たちによってロンドンにもたらされたチェロは、貴族や新興のブルジョワ階級を熱狂させイングランドとスコットランドで華やかな時期を迎え、またJ.クロスディル、R.リンドリー、J.&H.ライネイグルら、初の国民的チェロ奏者たちもほどなく登場した。当アルバムは、ヨーロッパ各国の名手たちがイギリス国民に捧げたチェロの作品を、図書館の書棚に放置されたままの室内楽作品とともに、初めて幅広くかつ意義深く紹介するものである。』
LDV-14080
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価格帯:B
フォルトゥナート・ケッレリ(1690-1757):6つのシンフォニア集
 シンフォニア〔第1番 ニ長調/第2番 ハ長調/第3番 変ロ長調/第4番 イ長調/第5番 ニ長調/第6番 変ロ長調〕/
 「ブリュッセル」交響曲〔変ロ長調/イ長調〜ポロネーズ〕

 ヴァンニ・モレット指揮アタランタ・フーギエンスo.
 録音: DDD |ピリオド楽器使用| (P) (C) 2021 。 "Archivio della Sinfonia Milanese" との共同製作 Vol.2 。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正:『 1686年から1690年の間(訳注:原文ママ|イタリア語 Wikipedia 等では「1690年の5月か6月」)に生まれたケッレリは、当シリーズの他のどのシンフォニストよりもはるかに年長である。彼の作品の中で現代的な意味で理解される交響曲は、長い研究と様式の変容の道のりの成果である。ケッレリは、劇音楽とチェンバロ、そして旧来の交響曲を主に書いた後、新しい器楽の推進者の一人として「近代交響曲」を扱ったがそのとき、彼はもはや生まれたパルマ公国ではなく北欧のドイツとスウェーデンに住んでいたのである。ケッレリは偉大な模倣者であり、この「6つの新しい交響曲」は明らかに1730年代から40年代のヨーロッパで流行していた新しいトレンドに関する6つの様式研究である。いわゆるロンバルディア様式に属することは、バーニー〔訳注:音楽学者のチャールズ・バーニー(1726-1814)か?〕がその作者を挙げる際に「ミラノの」という言葉を使っていることからも確認できる。シンフォニストであるケッレリは、端正で積極的な身振りをし、フレージングは明瞭でシャープである。他のガラパゴス作曲家と同様、彼は短調を追放し、おそらくは緩徐楽章に追いやり、時には「ブリュッセル」交響曲 変ロ短調のアダージョ・コン・アモーレ(愛のアダージョ)のように、ほとんど胸が張り裂けそうなほどの感情移入をさせてくれる。』
シャルル・ミュンシュ・イン・コンサート
 ハイドン:交響曲第100番 ト長調 Hob.I: 100「軍隊」[1959年10月9日]
 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 [1960年1月31日]
 シベリウス::交響曲第7番 ハ長調 Op.105 (#) [1965年7月30日]
 ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45 (*) [1958年7月19日]

  シャルル・ミュンシュ指揮ボストンso.、タングルウッド音楽祭cho.(*)
  ヒルデ・ギューデン(S;*) ドナルド・グラム(Br;*)
 録音:[内]、すべてライヴ、ステレオ| (P) 2021 。#本体裏側において (#)が「交響詩「エン・サガ」 Op.9 」と、(*) の作品番号が "Op.485" と、それぞれ誤記されていますが、現状ママで供給されます
クーベリック& VPO 〜ブラームス:交響曲全集
 〔第1番 ハ短調 Op.68 /第2番 ニ長調 Op.73 /
  第3番 ヘ長調 Op.90 /第4番 ホ短調 Op.98 〕
ラファエル・クーベリック指揮
VPO
 録音:1957年3月、9月、ステレオ|原盤: Decca | (P) 2021 。
ワルター& MET 1956 〜モーツァルト:歌劇「魔笛」 K.620 (英語歌唱)
 ルチーネ・アマーラ(S;パミーナ) ロバータ・ピーターズ(S;夜の女王)
 ローレル・ハーリー(S;パパゲーナ) ブライアン・サリヴァン(T;タミーノ)
 ポール・フランク(T;モノスタトス) セオドア・アップマン(Br;パパゲーノ)
 ジェローム・ハインズ(B;ザラストロ) ジョージ・ロンドン(B;弁者)
 ハイディ・クロール、マドレーヌ・チェンバーズ、サンドラ・ウォルフィールド(S;3人の侍女)他

 ブルーノ・ワルター指揮メトロポリタン歌劇場o.&cho.
 録音:1956年3月3日、メトロポリタン歌劇場、ライヴ、モノラル|既出CD: AS Disc, AS 425/26 / West Hill Radio Archives, WHRA-6007 〔以上、ともに廃盤&入手不能〕/ Walhall, WLCD-0181 | (P) 2021 。レーベル・アナウンスからの機械翻訳 + 当店簡易修正:『この演奏は MET の技術者たちによって見事に録音されたものだが、音質の悪いまま何度もリリースされてきた。しかし我々はオリジナルの1956年テープと最終的に変わらないマスターを入手することができた。そのため MONO ではあるものの、ワルター指揮のオーケストラと歌手の声の臨場感を完璧に再現する優れたクオリティを誇っている。ウラニアが最小限のレストアを行った当・新ヴァージョンを発売することで、現在でも根強い人気を誇るディスコグラフィーの増加に貢献することは間違いないだろう。』
クーベリック〜グレの歌&グラゴル・ミサ
 シェーンベルク:グレの歌(*)
  [ヘルベルト・シャハトシュナイダー(T;ヴァルデマル) インゲ・ボルク(S;トーヴェ)
   ヘルタ・テッパー(Ms;山鳩) キート・エンゲン(Br;農夫)
   ローレンツ・フェーエンベルガー(T;道化師クラウス) ハンス・ヘルベルト・フィードラー(語り)]
 ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(#) [イヴリン・リアー(S) ヒルデ・レッスル=マイダン(A)
                  エルンスト・ヘフリガー(T) フランツ・クラス(B)]

 ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送so.&cho.
 録音:1964年11月(#)、1965年3月(*)、ともにミュンヘン、ドイツ、ステレオ|原盤: DG | (P) 2020 。
リヒテル〜モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 〔第9番 変ホ長調 K.271 「ジュノム」[ロリン・マゼール指揮フランス国立放送o./1966年7月3日]/
  第20番 ニ短調 K.466 [カルル・エリアスベルク指揮ソヴィエト国立so./1950年、セッション?]/
  第22番 変ホ長調 K.482 [ベンジャミン・ブリテン指揮イギリス室内o./1967年6月13日]/
  第27番 変ロ長調 K.595 [ベンジャミン・ブリテン指揮イギリス室内o./1965年6月16日]〕

 スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:[/内]、特記以外ライヴ、モノラル&ステレオ| (P) 2020 。第20番のオケは資料によってモスクワ・フィル、モスクワ国立響、ソヴィエト放送響等々で、時期も1950年2月、1958年5月18日、1958年6月17日等様々。エリアスベルク指揮の演奏が一種なのか、複数あるのかもよくわからない。

AD VITAM (仏) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
動物の討論会(サン=サーンス「動物の謝肉祭」による)
 編曲・構成:ジルダス・プンギエ|原作:エマニュエル・スアレス
  ジャン=ミシェル・フルヌロー(語り)
  モード・アモン=ロワサンス指揮ブルターニュ国立so.団員
  ジルダス・プンギエ指揮室内cho.、メリスム、ブルターニュ聖歌隊
 録音:2020年11月25日-26日、レンヌ歌劇場。2021年歿後100年を迎えたサン=サーンス。代表作「動物の謝肉祭」のリリースだが、全く新しい試みを示す画期的な内容となっている。題して「動物の討論会(Le Carnav (oc) al des animaux)」。ライオンが「動物連合大サミット」を開催し、動物と人間の世界的状況について討論するために動物たちを招集、そして動物たちはそれぞれ実情を訴える。エマニュエル・スアレスのフランス語台本をジルダス・プンギエが原曲を変更することなく語りと声楽アンサンブルに仕立てている。とても自然なため、サン=サーンスのオリジナル器楽部分がカラオケのように感じられるほど。もともとが親しみやすい音楽なため子供も大喜び。聖歌のような「白鳥」、幻想的な「水族館」はその世界に引き込まれるが、ピアノがサン=サーンスならではの落着きなさで走り回る「ロバ」や、下手な音階練習をする「ピアニスト」も見事な声楽曲になっているのが聴き物。さすがフランスならではの洒落た趣向。

APARTE (仏) 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 音のよさ、クオリティの高さで定評のある AMBROISIE レーベルのプロデューサーとして名高いニコラス・バルトロメーが立ち上げたレーベル。 旧譜はこちらから
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
 〔 F. A. E. ソナタ WoO.2 ハ短調〜スケルツォ/第1番 ト長調 Op.78 「雨の歌」/
  第2番 イ長調 Op.100 /第3番 ニ短調 Op.108 〕

 アイレン・プリッチン(Vn|使用楽器:ジャック・ボキー、1725年製
 マクシム・エメリャニチェフ(P|使用楽器:ニューヨーク・スタインウエイ、1875年製
 録音:2020年2月24日-28日、サン=ピエール・ルーテル教会、パリ。1987年に旧レニングラードで生まれ、2011年ヴィエニャフスキ国際コンクールで優秀賞、同年のチャイコフスキー国際コンクールでも入賞したアイレン・プリッチン。彼がマクシム・エメリャニチェフとブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲に挑戦。エメリャニチェフはムジカ・エテルナの通奏低音の妙技と存在感で注目され、プリッチンも来日公演時にコンサートマスターを務めるなど、ともにクルレンツィスの薫陶を受ける期待の若手だけに興味津々。エメリャニチェフの指揮はロジェストヴェンスキーが師だが、クルレンツィスとゲルギエフの影響を強く受け、2018年に東京so. を振ったブラームスの交響曲第1番は絶賛された。ブラームス好きを公言する彼がここではピアニストとして登場。それもフォルテピアノではなく、ソナタ作曲と同時期1875年製のニューヨーク・スタインウエイで雄弁極まりない伴奏を披露している。若々しさと音楽の大きさをあわせもつ名盤の登場、ご期待頂きたい。
ドレスデンのオーケストラのために Vol.1 〜序曲
 ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン:ソナタ「エルベ川上のディアナ」
 ヤン・ディスマス・ゼレンカ:オラトリオ「青銅の蛇」 ZWV 61 〜邪悪な者を退けた/
               オラトリオ「贖い主の墓前の悔悛者たち」 ZWV 63 〜序奏
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 TWV.53: D5
 ハイニヒェン:ミサ曲第12番〜聖霊にして/ミサ曲第9番より〔コンチェルティーノ/十字架に付けられ〕
 ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ:2つのフルートのための協奏曲 ト短調 QV6: 8a
 ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル:ソナタ ハ短調 / ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:2群の管弦楽のための序曲
 ゼレンカ:神の御子のミサ ZWV 20 〜キリストよ憐れみたまえ / ハイニヒェン:協奏曲 ヘ長調

 コリーヌ・デュティユール(Ms) シュテファン・マクロード(Br)
 ステファノ・ロッシ(Vn)他 アレクシス・コセンコ指揮
 レ・ザンバサドゥール、ラ・グランド・エキュリ
 録音:2020年11月30日-12月2日、ロワイモヨン修道院。1709年から半世紀間、ザクセン選帝侯アウグスト一世及び二世時代のドレスデンはヨーロッパ最高の音楽家を集め、そのオーケストラは「世界で最も壮大」と賞されていた。大バッハがワイマールやライプツィヒで活躍していたのと同時期、ドレスデンの宮廷で繰り広げられた華麗でまばゆいばかりの作品を集めたシリーズの第1弾は「序曲」。関係作曲家たちは、そのオーケストラの機能を最大に生かした作品を生み出した。多くは歌手が主役を務めるが、器楽奏者たちの名人芸も反映されていて聴き応え満点。フルート奏者で指揮者のアレクシス・コセンコが2010年に創立した若いピリオド楽器団体レ・ザンバサドゥールの妙技にひたれる。
NOT ALL CATS ARE GREY
 リゲティ:弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
 バルトーク:弦楽四重奏曲第2番 イ短調 / デュティユー:夜はかくの如し
 ハンソンSQ [アントン・ハンソン、ジュール・ドゥサップ(Vn)
        ガブリエル・ラフェ(Va)シモン・デュシャブル(Vc)]
 録音:2021年4月。2013年に結成されたハンソン四重奏団、第2弾は「夜」をキーワードとする作品集。第1弾のハイドン(AP-213)では、「ALL SHALL NOT DIE」という意味深いタイトルがつけられていたが、今回は「NOT ALL CATS ARE GREY」。これは、「暗闇ではネコはみなグレーに見える」という英語のことわざ(見た目は大事じゃない)にひっかけたもので、暗闇(夜)にインスピレーションを得て書かれた作品が並ぶ。デュティユーの名曲にして難曲「夜はかくの如し」は非常にふくよかで音楽的。堆積した音色が織りなすハーモニー、無機的とも思える音型のひとつひとつに血がかよった、あたたかみすら感じられる演奏。「夜」のもつ秘密めいた雰囲気や情景が美しく様々にうかびあがってくるようだ。ハンソン四重奏団は2013年に、ハット・ベイエルレ(ヨーロッパ室内音楽アカデミー)、エベーヌ四重奏団、そしてジャン・シュレムらのアドヴァイスによって結成された。ハイドンの弦楽四重奏曲を柱にしながら、細川俊夫、ヴォルフガング・リーム、マティアス・ピンチャーらといった現代の作曲家作品までをも演奏するマルチな才能を持つアンサンブル。2016年ジュネーヴ国際音楽コンクール第2位、同年ヨーゼフ・ハイドン室内音楽コンクール第2位(ハイドン・プライズ、聴衆賞、20世紀作品のベスト演奏賞も同時受賞)するなど世界がその実力を認めている。
アラビアータ〔激辛〕風協奏曲集
 テレマン:2つのホルンのための協奏曲 TWV.52: D2 (*) / プラッティ:オーボエ協奏曲 ト短調(#)
 ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 変ホ長調 RV.483 (+)
 ジェミニアーニ:コレッリによる合奏協奏曲 ニ短調「ラ・フォリア」
 テレマン:交響曲 ト長調「コオロギ」TWV.50:1

 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ指揮フライブルク・バロックo.
 ヘイス・ラシュール、リカルド・ロドリゲス(Hr;*)
 アン=カトリン・ブリュッゲマン(Ob;#) ハビエル・サフラ(Fg;+)
 録音:2020年10月26日-28日、アンサンブルハウス、フライブルク。17世紀イタリアは唐辛子の一大消費地だったが、同時に名人芸爆発するバロック音楽の発祥の地でもあった。プラッティ、ヴィヴァルディ、ジェミニアーニの協奏曲はその代表。それらはドイツにも影響し、ここに収められたようなテレマンの作品が生まれた。1987年創立のフライブルク・バロックo. が音楽監督ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツの指揮でこれらスリリングなヒリヒリする作品から耳で辛みを感じる演奏を繰り広げている。
ショル、カラマーゾフ〜カンシオネス
 ブローウェル:イギリス民謡集(ct/g) 〔彷徨える人/サリー・ガーデン/流れは広く〕/
        アン・アイディア(エリのためのパッサカリア)(g) /愛の歌集(全3曲)(ct/g)
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV.1007 (lu)
 ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル:あなたがそばにいれば(ct/lu)
 J.S.バッハ:すべての善きものの源泉 BWV.445 (ct/lu) /主よ、人の望みの喜びよ BWV.147 (ct/lu)
 ブローウェル:新しい単純な練習曲〜シマノフスキ讃(g)

 アンドレアス・ショル(CT;ct) エディン・カラマーゾフ(リュート;lu/G;g)
 録音:2018年11月13日-16日、スタジオ7フレンドシップ、キードリヒ。 『★ヤーコプスの秘蔵っ子としてハルモニア・ムンディから衝撃のデビューを果たしたアンドレアス・ショルも、2021年54歳の大ベテランとなりました。彼が数年来コンビを組んでいるボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身のリュート、ギター奏者のエディン・カラマーゾフと共演したアルバムをApartéレーベルからリリース。久々の待望新譜となります。★ショルといえば古楽のイメージが強いものの、彼とカラマーゾフふたりのためにレオ・ブローウェルが2015年に編曲した5つのイギリス民謡集から3篇を披露。名曲「サリー・ガーデン」の情感は人生経験を積んだショルの深い音楽性を示してくれます。★またロルカほかスペイン語の詩による「愛の歌集」も絶品。「主よ、人の望みの喜びよ」が収録されているのもサービス精神を感じさせます。★嬉しいのはカラマーゾフのソロも含まれていること。ブローウェル作品に加え、バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」(全6曲)をリュートで披露。バーゼル・スコラカントールムでホプキンソン・スミスに師事したカラマーゾフは、ショルのみならずヒリアード・アンサンブルやスティングとも共演する幅広さ。最高の癒しの時を提供してくれます。』
AP-264
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(3CD)
マラン・マレ(1656-1728):1本または2本のヴィオールのための作品集第1巻(1686)
 〔ヴィオールと通奏低音のための組曲 ニ短調/メリトン氏のトンボー ト短調/
  ヴィオールと通奏低音のための組曲 ト短調/2本のヴィオールと通奏低音のための組曲 ト長調/
  2本のヴィオールと通奏低音のための組曲 ニ短調/ヴィオールと通奏低音のための組曲 イ長調/
  ヴィオールと通奏低音のための組曲 ニ長調〕

 酒井淳(ヴィオラ・ダ・ガンバ
  使用楽器:ユディト・クラフト、2016年製〔モデル:ギヨーム・バルベイ、パリ、1687年製〕

 マリオン・マルティノー(ヴィオラ・ダ・ガンバ
  使用楽器:ユディト・クラフト、2008年製〔モデル:ミシェル・コリション、パリ、1693年製〕

 クリストフ・ルセ(Cemb|使用楽器:ニコラ・デュモン、1704年製
 録音:2020年11月23日-27日。フランス・バロックの最も重要な人物、マラン・マレ。自身ヴィオラ・ダ・ガンバのヴィルトゥオーゾであり、作曲家、教師でもあった彼は、1686年から1723年にかけて生涯に5巻のヴィオール作品集を出版した。宮廷の華やかさとはちがった、静かで内省的な雰囲気の作品が多く、演奏者のテクニックだけでなく、間の取り方や装飾など、あらゆるところに高度なセンスが要求される。ヴィオール奏者として近年ますます充実を見せている酒井淳が、このマレのヴィオール曲集の録音に取り組み始めた。第1弾となる本CDでは、マレの曲集の第1巻を収録。ヴィオラ・ダ・ガンバは、弓の毛に直接触れながら弦を奏でるため、自分の体の中で感じ、表現したいことが、繊細にしてひとつのごまかしもきかない形で音となって表れてくる、と語る酒井淳。酒井の音楽への真摯な姿勢、人間性、すべてが美しい結晶となって鳴り響いている。ルセ、マリオン・マルティノーとの、穏やかにして濃密なアンサンブルも魅力。
モーツァルト・コンチェルタンテ〜モーツァルト
 「魔笛」〜夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」/
 「ポントの王ミトリダーテ」〜愛する人よ、あなたから遠く離れ/「皇帝ティートの慈悲」〜さあ、いよいよ/
 「ツァイーデ」〜安らかにお休み/「コジ・ファン・トゥッテ」〜あの人は去ってしまう/
 「後宮からの逃走」〜悲しみが私の宿命となった/協奏交響曲 変ホ長調 K.364 (*)

 アレクサンドラ・クジャク(S;*以外) モーフィング室内o.
 ユーキ・ウォン(Vn;*) トマシュ・ヴァプニツ(Va;*)
 録音:2021年2月1日-5日、カジノ・バウムガルテン、ウィーン。1977年ポーランド出身のソプラノ、アレクサンドラ・クジャク〔クルジャク〕はロベルト・アラーニャの3人目の夫人となったことでも話題となったが、今や世界中のオペラ・ハウスで大活躍している。彼女の最新盤はオール・モーツァルトのアリア集。「魔笛」の夜の女王のアリアをはじめ、モーツァルトの名アリアの数々、技巧のみならずリリックな表現も見事に発揮し、現在最高潮にある至芸を堪能させてくれる。モーフィング室内o. のウィーンの薫高いサポートも魅力。コンサートマスターのユーキ・ウォンによる協奏交響曲も注目。
ショパン:ワルツ全集(全19曲)
 華麗なる大ワルツ 変ホ長調 Op.18 /華麗なワルツ 変イ長調 Op.34 No.1 /華麗なワルツ イ短調 Op.34 No.2 /
 華麗なワルツ ヘ長調 Op.34 No.3 /第5番 変イ長調 Op.42 /第6番 変ニ長調 Op.64 No.1「小犬」/
 第7番 嬰ハ短調 Op.64 No.2 /第8番 変イ長調 Op.64 No.3 /第9番 変イ長調 Op.69 No.1「別れ」/
 第10番 ロ短調 Op.69 No.2 /第11番 変ト長調 Op.70 No.1 /第12番ヘ短調 Op.70 No.2 /第13番 変ニ長調 Op.70 No.3 /
 第14番 ホ短調(遺作)/第15番 ホ長調(遺作)/第16番 変イ長調(遺作)/第17番 変ホ長調(遺作)/
 第18番 変ホ長調(遺作)/第19番 イ短調〕

 フランソワ・シャプラン(P|使用楽器: YAMAHA
 録音:2020年10月、ポワシー劇場。フランスの中堅フランソワ・シャプランによるショパンのワルツ全集。ペータース版およびパデレフスキ版楽譜使用。ノクターン全集で高い評価を受けたシャプランのショパン、ワルツも非常に期待出来る。カトリーヌ・コラールとペヌティエに師事したシャプランは軽やかでオシャレなフランス・ピアニズムを持ち味としているが、まさにワルツにうってつけ。洗練された世界を作り上げている。

EVIDENCE (仏) 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 APARTÉ の妹的な役割を担い、フランスの若手を中心としたリリースのレーベル。 旧譜はこちらから
ラヴェル
 ソナチネ/ハイドンの名によるメヌエット/
 優雅で感傷的なワルツ/古風なメヌエット/
 亡き王女のためのパヴァーヌ/クープランの墓
クレマン・ルフェーヴル(P
使用楽器: YAMAHA
 録音:2021年4月27日-30日、アルドロ城エリザベス調劇場、パ・ド・カレー。クレマン・ルフェーヴルは1990年生まれのフランスのピアニスト。2019年にロン・ティボー国際コンクール入賞し、evidenceレーベルからラモー、クープラン作品集でCDデビューした。ソロ第2弾はラヴェル作品集。ラヴェルは印象主義を代表する作曲家ながら、どのフランスの作曲家よりもラモー、クープランのクラヴサン音楽の影響を受けており、ルフェーヴルが選んだのもさもありなん。彼の演奏は清潔で誠実、正統派フランス・ピアニズムを継承する貴重な若手として目が離せない。
愛のプリンス〜ギヨーム・デュファイ:シャンソン集
 私が嘆くのは当然だ/気高い貴婦人/美しい人よ、いかなる過ちを犯したというのか/これほどまでに感じる苦しみ/
 あなたの気高い美しさ/もういつもの私ではない/さらば、わが恋よ/さあみんな、目を覚まそう/この5月に/
 私に悦びの贈り物を/今日は愛を得る日/眠りもせずに/目を覚まそう/優しい人の愛のために/あなたに幾度も挨拶する/
 つらい悲しみに打ち勝って/さらば、わが残された命/哀れにも嘆く/気高く優しい心/いとしい友

 ドミニク・ヴェラール指揮アンサンブル・ジル・バンショワ
 録音:2021年3月、ピーニャ講堂、コルシカ。ドミニク・ヴェラール率いるアンサンブル・ジル・バンショワの最新盤はデュファイの世俗曲集。彼らは以前にもデュファイ作品をリリースし、その美しさが今でも根強い人気となっていたので、新録音は大歓迎。ギヨーム・デュファイ(1397-1474)はルネサンス、ブルゴーニュ楽派を代表する作曲家。宗教曲は知られているが、シャンソンなど世俗曲は顧みられることが少ないものの驚くほど美しい世界を作り上げている。教会音楽の大家ながら、世俗曲こそがデュファイの才能を最も表現していたとも申せましょう。アンサンブル・ジル・バンショワの歌唱はますます磨きがかかり、まさに神業。心に染み入るような情感は晩秋の夜長によく合う。
光の声〜ヨーゼフ・マルティン〔ユーセフ・マッティン〕・クラウス:作品集
 「オリンピュア」序曲 VB 33 /グスタフ3世の誕生日のために VB 41 〜序奏とアリア/
 グスタフ3世のための葬送カンタータ VB 42 〜序曲とアリア/イエスの死 VB 17 〜序曲とアリア/
 歌劇「プロセルピン」 VB 19 〜序曲とアリア/パントマイム ニ長調 VB 37 /アリエッタ「時代の荒廃は」 VB 58

 マリー・ペルボー(S) ペジマン・メマルザデー指揮ジェネラシオン・モザール
 録音:2021年5月19日-21日、ポワシー劇場。ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792)はスウェーデンで活躍したドイツ人作曲家。生没年がほぼ同じことから「スウェーデンのモーツァルト」と称されました。1781年以来スウェーデン王グスタフ三世の宮廷音楽家を務めた。クラウスの音楽は古典派的明快さに加え、独特な短調の翳りを見せるところが魅力。クラウス最晩年の1792年にグスタフ三世が暗殺され、悲痛な葬送カンタータを作曲している。表情豊かな歌唱を聴かせてくれるのはハルモニア・ムンディのデビュー・アルバムで注目されたソプラノのマリー・ペルボー。指揮のペジマン・メマルザデーは1973年イラン生まれ。5歳からフランスに住み、チェロ奏者としても活躍している。「モーツァルト世代」を意味するジェネラシオン・モザールと爽やかな演奏を繰り広げている。
濱田あや〜J.S.バッハ
 トッカータ ニ長調 BWV.912 /イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 /フランス風序曲 ロ短調 BWV.831 /
 ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 〜シャコンヌ(スキップ・センペ編曲)

 濱田あや(Cemb|使用楽器:リュッケルス、1632/1745年製
 録音:2020年11月12日-14日、美術・歴史博物館、ヌーシャテル、スイス。ニューヨーク在住のチェンバロ奏者、濱田あやが、「編曲」と「即興」という2つのジャンルに焦点をあてて選曲したアルバムをリリースする。クラヴィーア練習曲集第2部に収められているイタリア協奏曲は、ソロとトゥッティが交互に現れるイタリア様式の協奏曲を独奏鍵盤作品に、そしてフランス風序曲は、フランス様式の管弦楽組曲のスタイルを用いた書かれた作品。バッハ初期の作品であるトッカータは、即興的な自由な部分を含む作品。そして最後に収録されたのは、濱田が衝撃を受けた、センペがヴァイオリン譜を見ながら即興で弾いた「シャコンヌ」(CD)を濱田が聞き取りで書き起こした物。どの作品も、濱田の歌にあふれているのはもちろん、軽やかなパッセージでの愛らしくも繊細な音色、そしてうたう部分での濃厚なレガートと、濱田の音楽に機敏に反応した楽器(ヌーシャテル所蔵のルッカース)の素晴らしさにも感じ入る内容。最終トラックの「シャコンヌ」でも、楽器の豊かな響きと、濱田のふくよかな音楽、そして終盤のたたみかけてくるような表現に圧倒される。

HANSSLER 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 旧譜はこちらから
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
 〔第1番 ト長調 Op.78 「雨の歌」(#) /第2番 イ長調 Op.100 (*) /
  第3番 ニ短調 Op.108 / F. A. E. ソナタ WoO.2 ハ短調〜スケルツォ〕

 デニス・ゴールドフェルド(Vn) ソフィヤ・ギュリバダモワ(P)
 録音:2016年4月20日(*)、2016年11月23日(#)、2017年10月19日(無印)、サンクトペテルブルク。前作「牧歌」(HC-20047)でも注目されたピアニスト、ソフィヤ・ギュリバダモワの新譜はデニス・ゴールドフェルドとの共演でブラームスのヴァイオリン・ソナタ全3曲、そしてスケルツォを録音した。ゴールドフェルドは1974年生まれ。祖父ボリス・ゴールドフェルド(1935年第1回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール第4位)よりヴァイオリンの手ほどきを受け、11歳のときにはロシア国際コンクールに優勝した天才肌。1990年にドイツに移住し、その後は名教師ザハール・ブロンに師事しヨーロッパで活躍の場を広げてきた。一方、ソフィヤ・ギュリバダモワは1981年生まれ。アメリカのピアニスト、ジェイムズ・トッコに長年師事し研鑽を積んできた。ともにロシア生まれの二人が名曲ブラームスを情感たっぷりに演奏している。
パガニーニアーナ
 パガニーニ:カプリス第24番 イ短調 Op.1 No.24 / ヨセフ・スラヴィーク:カプリス ニ長調[世界初録音]
 エルンスト:夏の名残のバラ(庭の千草)による変奏曲 / シュニトケ:ア・パガニーニ
 クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス Op.6
 パヴェル・シュポルツル:「我が家何処や」による変奏曲 / ミルシテイン:「パガニーニアーナ」
 ボーナス・トラック
  パガニーニ/ヤン・クベリーク作曲:ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.6 〜第1楽章カデンツァ

 パヴェル・シュポルツル(Vn)
 録音:2020年8月26日、28日、30日-31日、2020年9月18日-19日、プラハ芸術アカデミー内スタジオ、プラハ。ヴァイオリンを自由自在に操り、世界の聴衆を魅了するヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツル。ヘンスラー・レーベルからの新アルバムは超絶技巧のオンパレード!「パガニーニアーナ」と題された当アルバムでシュポルツルの無伴奏ヴァイオリンの世界に誘う。シュポルツルはジュリアード音楽院でイツァーク・パールマン、ドロシー・ディレイに師事し、世界各国のコンクールでの受賞歴を誇る実力派。アシュケナージ指揮のチェコ・フィルのシーズン開幕公演に出演し「100年に1人の逸材」と絶賛された名手としても知られている。派手な見た目とは裏腹に折り目正しい正統的なスタイルと抒情性豊かな表現がシュポルツル最大の魅力。確固たるテクニックが無いと表現できないこれらの作品を情感たっぷりに演奏している。当録音ではヨゼフ・スラヴィーク(1806-1833)のカプリスを世界初録音した。スラヴィークは「ボヘミアのパガニーニ」と称えられたヴァイオリンの名手で、エルンスト以前のパガニーニの後継者であるとも称賛されていた。シュポルツルがスラヴィークの世界初録音したことも非常に意義深い。チェコの国歌のテーマ「我が家何処や」をもとにした変奏曲をシュポルツルが作曲。自国への愛を感じる作品。アルバム・タイトルとなった「パガニーニアーナ」は20世紀の名ヴァイオリニスト、ナタン・ミルシテイン(1903-1992)が作曲した変奏曲。現在ではヴァイオリニストの必須レパートリーとなっている。ボーナス・トラックとしてラファエル・クーベリック(クベリーク)の父で高名なヴァイオリニスト、ヤン・クベリークが作曲したパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番のカデンツァも収録した。シュポルツル渾身のアルバムが完成。なお、使用楽器はもちろんあの青いヴァイオリン。このヴァイオリンはチェコを代表するヴァイオリン製作者ヤン・シュピドレンが2005年に製作した楽器で、シュポルツルはこの楽器に魅了され2006年に所有し以後、愛器として使用している。
バシアーナス〜無伴奏チェロ幻想曲(バッハ作品の楽章間に現代作品を挿入)
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV.1007
 ヨハンナ・ドーデラー:無伴奏チェロ曲第2番(Ana Topalovic gewidmet)(2011)
 ドイナ・ロタル: Umbre III(+tape)(2011) / ガブリエーレ・プロイ: Diamant (2018)
 カイヤ・サーリアホ:7羽の蝶たち / アナ・トパロヴィチ: Reflections(+voice)(2013)

 アナ・トパロヴィチ(Vc)
 録音:2020年7月10日-12日、ウィーン国立音楽大学、ウィーン。1981年セルビアのベルグレード生まれで、1999年よりウィーンを拠点に活躍するチェリスト、アナ・トパロヴィチがJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第1番に5人の女性作曲家の作品を編み込んだ渾身のアルバムを発表。バッハの組曲とカイヤ・サーリアホ、ヨハンナ・ドーデラー、ドイナ・ロタル、ガブリエーレ・プロイ、そして自作を交互に弾くことにより、情熱的で官能的な世界を演出している。
女神の涙〔特記以外:クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための作品〕
 ストラヴィンスキー:「兵士の物語」からの組曲(1918) / ログリット・イシャイ(1965-):詩曲(2021) (*)
 イェルク・ヴィトマン(1973-):女神の涙(1993/96)
 ダナ・バラク(1987-):
  クラリネット(バスクラリネットとタンバリン)、ヴァイオリンとピアノのための小組曲(2021) (*)
 バルトーク:コントラスツ(1938)

  ニツァン・バルタナ(Vn) ダナ・バラク(Cl) ログリット・イシャイ(P)
 録音:2021年5月3日-6日、SWRカンマー・ムジーク・ストゥーディオ(シュトゥットガルト)| (*):世界初録音。ヴァイオリンのバルタナ、クラリネットのバラク、そしてピアノのイシャイはいずれもイスラエル出身。この注目トリオのアルバム「女神の涙」がリリースされる。この組み合わせによるトリオといえばバルトークの「コントラスツ」が有名。シゲティがバルトークに依頼しシゲティ、グッドマンに献呈されているこの作品はルーマニアとハンガリーの民俗舞曲、そしてジャズの要素も取り入れた室内楽作品。イシャイとバラクは作曲も手掛け、この度新曲を書きおろしている。バラクの小組曲ではイスラエルの民謡を織り交ぜた力作。自国の文化・伝統を大切にする3人が心を込めて演奏する。またアルバム・タイトルにもなった「女神の涙」は作曲家としても高い評価を得るクラリネット奏者ヴィトマンのオリジナル作品。クラリネットを知り尽くした名人の作品だけにこのトリオの演奏は聴き逃せない。
シェイベル・マーチャーシュ〔マティアス・セイバー〕(1905-1960):
 弦楽オーケストラのためのシンフォニエッタ(1923)(ドラーティ・アンタル〔アンタル・ドラティ〕編曲)/
 弦楽オーケストラのための「ベザール組曲」第2番(1942) /
 ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのファンタジア・コンチェルタンテ(1943-44) (*) /
 ヴァイオリン・ソナタ(1960) (#) /ヴァイオリンとピアノのための演奏会用小品(1954) (#)

  ニーナ・カーモン(Vn;*/#) オリヴァー・トリンドル(P;#)
  レヴェンテ・トゥルク指揮ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内o.(#以外)
 録音:2021年5月26日-28日、エルレンバッハ(#以外) /2021年8月10日-11日、ロイトリンゲン(#)、すべてドイツ。リスト音楽院でコダーイに師事したシェイベル・マーチャーシュ。同門に1歳年下のアンタル・ドラティがおり、ドラティとは良好な友人関係が続いた。このアルバムはシェイベルの弦楽オーケストラのための作品とヴァイオリンとピアノための作品を収録。シェイベルはナチスの迫害を避けるため、1935年に渡英。その後モーリー大学で後進の育成に力を注ぎながら作曲を続けてきた。1960年、講演のために南アフリカへ旅行中に自動車事故で亡くなってしまった悲劇の作曲家。当アルバムではシェイベルの18歳から50歳までの作品を収録している。20世紀ハンガリーが生んだ作曲家シェイベルの作品をご堪能頂きたい。
HC-21049
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(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ/エスケシュ補完:
 フーガの技法 BWV.1080
エロイーズ・ベラ・コーン
(P| YAMAHA CFX
 録音:2021年3月-4月、テルデックス・スタジオ、ベルリン。1991年パリ生まれのコーンは4歳よりヤマハ音楽教室にてピアノをはじめた。その後、パリ国立高等音楽・舞踊学校にてミシェル・ベロフ、エリック・ル・サージュ、デニス・パスカル、ダヴィッド・フレイ、ピエール=ローラン・エマールに師事している。ドビュッシー没後100周年には前奏曲集 Vol.1&第2集をリリース(HC-18085)している。自身はじめてのバッハ録音は名曲「フーガの技法」。未完のフーガを補完したのは鬼才オルガニストにして作曲家としても確固たる地位を得ているコーンの師ティエリー・エスケシュ。「エスケシュとバッハの音楽活動には驚くほどの共通点がある」と語るコーン。この謎に包まれた作品を現代の名手により完成させた。
HC-21050
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(6CD)
1.5CD価格
「楽器の女王」〜オルガン名曲集 Vol.1 「バロック」
 #収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください
 オルガンの歴史は、古代にさかのぼる。中世までのオルガン楽器は踊りの伴奏に使われる世俗的なものと考えられていた。その後、今から約600〜700年前オルガンが最初に教会に登場したのは、おそらく典礼の聖歌の伴奏のためと考えられている。16世紀から17世紀のバロック時代にはオルガンは黄金時代を迎える。このセットでは「楽器の女王」オルガンの歴史を名演奏とともにお届けする企画。第1弾にはバロック時代の名作を集めた。ヘンスラー・レーベルの大偉業、バッハ作品全曲録音からの音源をはじめ、リヒターの名録音ヘンデルの協奏曲など充実の6枚組。
HC-21054
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(5CD+1DVD)
2CD価格
リリング/他〜ハイドン:天地創造、四季、十字架上のキリストの最後の7つの言葉/他
 #収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください
 独ヘンスラー・レーベルが誇るハイドンの声楽曲の傑作を集めた5CD+1DVDのお買い得セットが登場。リリング率いるシュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムによる演奏で、オラトリオ「天地創造」、オラトリオ「四季」、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」、ベルニウス率いるハイルブロン・ヴュルテンベルク室内o.シュトゥットガルト室内合唱団による演奏で「4つの秘跡のレスポンソリウム」、「めでたし、天の元后」を収録。ともに優れたアンサンブルと長年積み重ねた深い音楽性が結実した演奏で、オラトリオの名作の真髄に迫っている。さらにCDと同一演奏の「四季」のDVD(字幕:英独仏西伊)も収録。リリングの名演が映像でもお楽しみ頂ける。
ルーマニアのフルート音楽
 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
 エネスク/クシシュトフ・カチカ編曲:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.2(フルート版)
 エリネスク:「ルーマニア」〜パストラル・シーン / ロタル:フルートとピアノのためのエレジー
 エネスク:カンタービレとプレスト / ジャヌ:前奏曲とリゴドン / エリネスク:序奏と舞曲

 クシシュトフ・カチカ(Fl) リリアン・アコポヴァ(P)
 録音:2020年1月2日-3日、ミュンヘン音楽大学、ミュンヘン。独ヘンスラー・レーベルから積極的なリリースが続いているフルートのクシシュトフ・カチカ。今回はルーマニアをテーマにしたアルバムを制作した。このアルバムでも味わい深い語り口で魅了する。カチカは2009年から2012年まで広州so. の首席フルート奏者を務めたのち、現在はソリストとして活動の幅を広げており、これまでにラン・ラン、ヨーヨ・マ、五嶋みどり、サラ・チャンといった世界的アーティストとの共演を果たしている。カチカはヘンスラー・レーベルからメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(フルート版)(HC-21034)、J.S.バッハのヴァイオリンとフルートのための協奏曲集(HC-21020)、母国ポーランドの作曲家ヴォシの作品集(HC-20001)などをリリースしている。

MIRARE (仏) 特記以外 1枚あたり¥3520(税抜¥3200)

 旧譜はこちらから
P.アンタイ〜ヘンデル&スカルラッティ
 ヘンデル:「忠実な羊飼い序曲」HWV.8a 〜序曲(アンタイ編曲)/組曲第5番 ホ長調 HWV.430 /
      組曲 ニ短調〔アルマンド HWV.436 /クーラント HWV.437 /サラバンド HWV.438 /
             メヌエットと変奏 HWV.436 /ジーグ HWV.438 〕/
 D.スカルラッティ:ソナタ
  〔ホ短調 K.147 /イ長調 K.24 /イ長調 K.429 /ニ長調 K.443 /ト短調 K.12 /ト短調 K.546 /変ロ長調 K16 〕

 ピエール・アンタイ(Cemb)
 1685年に生まれた三人の偉大な作曲家、J.S.バッハ、ヘンデルとドメニコ・スカルラッティ。そのうちの2名、ヘンデルとドメニコの作品を収録した1枚。ヘンデルとドメニコは当時から鍵盤の名手として名を馳せていた。18世紀に活躍した音楽学者のチャールズ・バーニーは、二人をチェンバロの最高の名手、「天国の双子」と表現している。ピエール・アンタイが、二人の名手の作品を、雄弁かつ華麗に演奏している。アンタイの実力にあらためて驚かされる1枚。
ベートーヴェン:アイルランドの歌〔 (*):器楽〕
 アイルランド男の胸は高鳴る WoO.154 No.4 /リラよ、私をなぐさめて  WoO.153 No.7 /
 朝の空気が私の顔にたわむれ WoO.152 No.4 / My bonny laddie has my heart (*) / En midsommarafton (*) /
 カールちゃん WoO.158 No.17 /古老が教えてくれてから WoO.153 No.4 /あなたの船は出て行く WoO.153 No.20 /
  Open the door softly (*) /シャノン川のほとりで WoO.157 No.8 /
  The Miller o' drone; St. Kilda wedding; Port No.a No.Beul (*) /グレンコウの虐殺で WoO.152 No.5 /
 楽しきわが故郷ガリオンから WoO.154 No.7 /小人の妖精たち WoO.154 No.1 /
  Gu ma maith thig an crun dha Tearlach (Well may Charlie wear the crown) (*) /
  Di No.moladh an Uisge No.bheatha (In dispraise of whisky) (*) / The parting glass

 マリア・シェオハーネ(S) フィリップ・ピエルロ指揮リチェルカール・コンソート
  [サラ=ジェーンズ・サマーズ(フィドル) ゾフィー・ゲント(Vn) ジョヴァンナ・ペッシ(ケルトHp)
   ダニエル・ザピコ(G) ブノワ・ヴァンデン・ベンデン(Cb) フィリップ・ピエルロ(Br)]
 録音:2020年3月7日-9日、ベルギー。ベートーヴェンは、アイルランドの民謡を数多く歌曲に編曲した。その中から選んだ楽曲を、オリジナルのピアノ、ヴァイオリン、チェロではなく、アイルランドゆかりの伝統的な楽器をとりいれた編成で演奏している。リチェルカール・コンソートの数々の宗教曲などの録音でもおなじみのソプラノ、ケオハネ〔シェオハーネ〕の澄んだまっすぐな声と、ピエルロ率いるアンサンブルによって、ベートーヴェンがフォークソングの本来の特徴を保ちつつ美しい伴奏をつけた歌曲の数々が、よりいっそう魅力的なものになっている。
MIR-450
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(1CD)
1.1CD価格
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 D.911 エドウィン・
 クロスリー=メルセル(Br)
ヨアン・エロー(P)
 録音:2019年1月14日-20日、ベルギー。#特殊装丁のため高額。フランスの注目若手バリトン、クロスリー=メルセルによる「冬の旅」の登場。クローディーヌ / フランク(画家)による美しい絵画が各曲の歌詞とともに掲載されている。クロスリー=メルセルは、ヴェルサイユで学んだあとディースカウのもとでリートやオペラの学びを深めたのち、モーツァルトからラモーまで、様々なオペラでヨーロッパだけでなくアメリカ、ロシアでも活躍している。ルセ率いるレ・タラン・リリクの公演にも登場、ニュー・ジェネレーションの注目株。美麗ブックCD(縦216ミリ、横157ミリ、厚さ12ミリ)。

LA MUSICA (仏) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

ラクリメ〜ダウランド
 プロローグ:サー・ヘンリ・アンプトンの葬送/おお、今こそ別れねばならぬ(*)
 いにしえの涙:デンマーク王のガイヤルド/蘇った最初のラクリメ/おおやさしい森、孤独の喜びよ(*)
 再び流れるいにしえの涙:バクトン氏のガイヤルド/新たな形のラクリメ/いとしい人よもしも君が心変わりするなら(*)
 歌う涙:溜息のラクリメ/ヘンリー・ノエル氏のガイヤルド/もしも私のうけた苦しみが情熱を動かすなら(*)
 悲しみの涙:悲しみのラクリメ
 無理な涙:ジャイルズ・ホビー氏のガイヤルド/偽りのラクリメ/彼の金髪も時が銀髪に変えて(*)
 愛する人の涙:ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド/愛情深いラクリメ/行け、透き通った涙よ(*)
 真実の涙:サー・ジョン・スーチ氏のガイヤルド/真実のラクリメ
 運に祝福されぬ彼は笑いも涙もなく:あふれよわが涙(*) /ダウランドは常に悲しむ

 ザッカリー・ワイルダー(T;*) エドゥアルド・エグエス(リュート)指揮ラ・キメラ
 録音:2019年8月、聖ロクス教会、クミアーナ、トリノ。ダウランドの「ラクリメ」は絵画のように人のさまざまな形の涙を描いている。俗と聖、ニヒリズムと揺れ動く感情の間に浮かび上がる陶酔感は誰もが心動かされる。2018年の七月大歌舞伎「源氏物語」公演で海老蔵と共演したり、バッハ・コレギウム・ジャパンにも参加して注目されているアメリカのテノール歌手ザッカリー・ワイルダーが涙にくれるダウランドを見事に表現している。
シューベルト:ピアノ三重奏曲全集
 〔第1番 変ロ長調 D.898 /第2番 変ホ長調 D.929 〕
トリオ・パスカル
[アレクサンドル・パスカル(Vn)
 オーレリアン・パスカル(Vc)
 ドニ・パスカル(P)]
 フランスのベテラン・ピアニスト、ドニ・パスカルが愛息ふたりと結成したピアノ三重奏団「トリオ・パスカル」。彼らによるシューベルトの名作2篇を楽しめる。父のドニ・パスカルは数多くのCDをリリースして知られているうえ、チェロのオーレリアンも2015年の来日時に雄弁な演奏とイケメンぶりで人気者となった。2020年のフォルジュルネでも来日する予定だったため、残念に思うファンも多かったはず。トリオ・パスカルはまず何より端正でエレガント。真摯な表現も光り、「天国的な長さ」と称される第2番の終楽章の世界に浸れる。映画音楽にも使われる第2楽章も美しさの極み。
ベネデット・フェラーリ(1603頃-1681):独唱のためのさまざまな作品集
  (雑曲集〔第1巻(1633) /第2巻(1637) /第3巻(1641) 〕より)
 チャコンナ「恋人たちよ、ひとつ教えようか」/わが二つの眼よ、なぜ閉じないのだ/彼女はぼくにすっかり夢中で/
 愛が、富が、いかに心を打ち砕くか知らぬ者があろうか/気を引き締めよ、おお、わが心/
 地獄の森で育まれた、この鋭い棘は/女の言語というものは/聞きなさい、恋人たちよ/わたしは心の中で言った/
 こんな馬鹿げた黄金色の髪に、二度と心を売るものか/神よ、この甘美な過ちをお許し下さい/
 あなたを愛するべきなのか、否か?/死すべき定めの憐れな者が、心安らいでいる時は/おお墓よ、開くのだ

  フィリップ・ジャルスキー(CT) アンサンブル・アルタセルセ
   [クリスティーヌ・プリュボー(ヴィオール) クレール・アントニーニ(テオルボ)
    ナーニャ・ブレーデイク(Hp) 中村葉子(Cemb/Org)]
 録音:2002年12月、幼児イエス礼拝堂、聖クロティルド小教区教会、パリ|初出・旧品番: Ambroisie, AMB-9932 〔廃盤、入手不能〕。 ambroisieレーベルから2005年にリリースされたフィリップ・ジャルスキーの記念すべきデビュー・アルバムが、LA MUSICAレーベルでリマスターのうえ再発売される。今やカウンターテナー界の実力・人気ともトップアーチストとなったジャルスキーが24歳の時にレコーディングしたもので、彼が結成したアンサンブル・アルタセルセを率いてイタリア・バロックの作曲家ベネデット・フェラーリ(1603頃-1681)の13篇に挑戦。声の美しさ、技巧の正確さはもとより、独特の華のある芸風はすでに明瞭に現われていて酔わされる。また完成されたものが残っていないとされるフェラーリの作品をこれほど上質な演奏で味わえるのも貴重。本当ならば2020年3月に来日公演を楽しむことができたはずのジャルスキーとアンサンブル・アルタセルセ。このアルバムがたっぷり補ってくれるだろう。

NoMadMusic (仏) 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

フルート・トランスクリプション
 ラヴェル/マガリィヤンス編曲:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
 シューマン/マガリィヤンス編曲:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.105
 シューマン/ランパル編曲:3つのロマンス Op.94 / ドビュッシー/サマズイユ編曲:牧神の午後への前奏曲
 ドビュッシー/マガリィヤンス、ジュード編曲:ヴァイオリン・ソナタ

 ラクエル・マガリィヤンス(Fl) マリー=ジョセフ・ジュード(P)
 録音:2019年6月、スタジオ Riffx 、ブローニュ・ビヤンクール。1979年ブラジル出身、アラン・マリオン門下の女性フルート奏者ラクエル・マガリィヤンスがフランスのベテラン、マリー=ジョセフ・ジュードとの共演で、ドイツ・ロマン派とフランス印象派のトランスクリプション(編曲)をあつめた最新アルバム。ランパルやサマズイユの名編曲に加え、マガリィヤンス自身も挑戦。マガリィヤンス独特な明るく温かみのある音色を通して、シューマン、ラヴェル、ドビュッシー作品に新たな光を当てる。
シューベルト
 ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D.898 /
 ノットゥルノ D.897 /
 流れの上で D.943(トリオ・タルヴェーク編曲)
トリオ・タルヴェーク
[セバスティアン・シュレル(Vn)
 エリク=マリア・クテュリエ(Vc)
 ロマン・デシャルム(P)]
 録音:2020年7月、アルセナル、メス。2004年結成のトリオ・タルヴェーク。ピアノ三重奏曲の歴史を網羅するレパートリーに加え、ジャズやロック、電子音楽とまでコラボする柔軟な音楽性が魅力です。彼らの第2弾はシューベルトに捧げたアルバム。「冬の旅」や後期ピアノ・ソナタと同時期の第1番、彼ら自身の編曲による歌曲「流れの上で」まで歌ごころに満ちた演奏を楽しめる。
ハイチ、わが愛〜ハイチの作曲家によるピアノ作品集
 リュドヴィク・ラモート:アルバムのページ〔第1番/第2番〕/
             ダンサ(舞曲)〔第4番/第1番「ハバネラ」/第3番〕/ブードゥー教のイコン〜ロコ
 ジャスティン・エリー:山の歌〔第1番「こだま」/第2番「ノスタルジー」〕/
            ハイチのメレンゲ〔第2番/第4番/第1番〕
 エドモン・サントンジュ:エレジー=メレンゲ / ショパン/リスト編曲:春

 セリメーヌ・ドーデ(P)
 録音:2019年11月、フィラルモニ・ド・パリ。カリブ海イスパニョラ島西半分を占めるハイチ。初めての黒人民主国家となったことで知られるが、ラテンとアフリカが絶妙にまじりあう音楽文化が魅力。フランスの女性ピアニスト、セリメーヌ・ドーデはエクサンプロヴァンス出身だが、母がハイチ人でこの国には特別の思い入れを持ち、2017年に同地でピアノの音楽祭を始めたほど。そのドーデがハイチの作曲家によるピアノ曲を集めたアルバムを実現させた。リュドヴィク・ラモート(1882-1953)、ジャスティン・エリー(1883-1931)、エドモン・サントンジュ(1861-1907)という19世紀生まれの3名の作品を12曲選んでいる。いずれもパリで勉強していて、洗練された未知の宝石に驚き。ラモートは「黒いショパン」と称され、繊細極まりないピアノ音楽を創り出している。もちろんメレンゲなどアフロ=カリビアンな舞曲や、ブードゥー教の秘儀的なものなど官能的かつ生命力にあふれる曲など多彩。ピアノに興味ある方々は気に入られること間違いなしのオススメ盤。
フェルナンド・デュリュック(1896-1954):サクソフォン作品集
 パヴァーヌ/サクソフォネスカス(全8曲)/2つの子守歌/サクソフォン的変奏曲/
 サクソフォニア・ディ・カメラ(全4曲)/サクソフォニー(全3曲)

 エリプソス四重奏団
  [ポール=ファティ・ラコンブ(ソプラノSax) ジュリアン・ブレシェ(アルトSax)
   シルヴァン・ジャリ(テノールSax) ニコラ・エルエ(バリトンSax)]
 録音:2020年7月、シャンピニー=シュル=マルヌ音楽院。フェルナンド・デュリュック(1896-1954)はフランスの女性作曲家。六人組などと同世代だが、あまり知られていない。パリ音楽院で作曲とオルガンを学び、夫がトスカニーニ時代のNYPのコントラバスとサクソフォン奏者となったためアメリカに数年間住み、ガーシュウィンのジャズの洗礼を受けた。デュリュックは夫のためにサクソフォン曲を量産し、それらはフランソワ・コンベルやマルセル・ミュールといった名手にもとりあげられるようになった。今日でも彼女の「サクソフォン・ソナタ 嬰ハ調」は、この楽器の重要なレパートリーとなっている。彼女のサクソフォン曲の多くは未出版だったが、2020年にようやくビヨドー社から刊行されたため、今後重要なレパートリーとなることは確実。それらを早速エリプソス四重奏団の妙技で録音。リズムと和声の大胆さでラヴェル、ストラヴィンスキー、ガーシュウィン、ドビュッシーの世界が交差点する独特さ。新たな世界の発見の喜びに満ちている。
天使
 ウィリアム・バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス
 ジョナサン・ハーヴィー:愛するわが主よ/来たれ、聖霊よ/平和と光の讃歌/主よ、思い出したもう/受胎告知/天使
 パーセル:主よ、我らの罪を思い出したもうことなかれ / パレストリーナ:スターバト・マーテル

 レオ・ヴァリンスキ指揮レ・メタボール
 録音:2019年9月、ロワイモヨン修道院。レオ・ヴァリンスキはポーランド系の姓ながらフランスで生まれ育ち、パリ音楽院でフランソワ=グザヴィエ・ロトに師事した期待の若手指揮者。2010年に創設した手兵の合唱団レ・メタボールとラヴェル、サン=サーンス、ブリテンの作品を集めたアルバム「妖精の園」(NMM-065)でCDデビューしたが、第2弾はイギリスの荘厳な宗教作品の伝統を中心にしている。現代のジョナサン・ハーヴィー(1939-2012)作品の独特な色彩感が興味津々。録音場所のロワイモヨン修道院の音響が雰囲気を醸し出している。
Bach ・ Reich
 J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013
 ライヒ/ラランクール編曲:ナゴヤ・マリンバ(1994)(2つのフルート編曲)
 J.S.バッハ/ラランクール編曲:組曲 ニ長調( BWV.590, 1010, 828, Anh116, 842, 1068 から)
 ライヒ/ラランクール編曲:木片の音楽(1973)(5人のフルート奏者用編曲)
 J.S.バッハ/ラランクール編曲:リュートのためのパルティータ BWV.997
 ライヒ:ヴァーモント・カウターポイント(1982)

 マリオン・ラランクール(トラヴェルソ/Fl/アルトFl/ピッコロ)
 録音:2015年11月、2018年12月、2019年6月、シテ・ド・ラ・ミュジーク。マリオン・ラランクールはパリ音楽院でソフィー・シェリエに師事したフルート奏者。ソリストとして活躍するかたわら、フランソワ=グザヴィエ・ロト率いるレ・シエクルの首席奏者を務め、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」やドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」のディスクで彼女の妙技に触れることが出来る。このアルバムは大バッハとスティーヴ・ライヒの作品を交互に収めたもので、タイトルはローマ字だと綴りが似ているBach・Reich 。ラランクールによれば1枚のアルバムに一見不釣合いな2人の作曲家をカップリングするのはレ・シエクルのやり方を踏襲したとのこと。両作曲家の作品には250年の開きがあるものの、あらゆる種類の線を駆使した作曲法で共通したDNAを持つとしている。ラランクール自身の手による編曲も聴き物。
ボーン・トゥ・グルーヴ
 トマ・ルルー/ロラン・エルバス編曲:
  ストーリーズ第2番/マリゴット湾/シューベルティアーデ/ウォーク・アラウンド/ノスタルジック・ソング/
  リオ・セナリウム/眺めのいい部屋/ヴィラ・マダレナ/アルメニアン・トリビュート/ボーリュー/ボーン・トゥ・グルーヴ
 ロラン・エルバス:ルルーランド/ブラジル組曲/オペラ・トリビュート
 サム・ファヴロー:バンキー・フローズ / ラミーヌ・ディアーニュ:ンデェ・クムバ/エピローグ
 ボーナストラック:ウォーク・アラウンド(別テイク)

 トマ・ルルー(Tu/コーラス) ロラン・エルバス(P/キーボード/コーラス) ジェローム・ブイゲス(G/コーラス)
 ラミーヌ・ディアーニュ(Fl/Sax/ンゴーニ/ドゥドゥク/カリンバ/歌) サム・ファヴロー(ベース/コーラス)
 フィリップ・ジャルダン(パーカッション/コーラス)他
 録音:2020年9月、スタジオ26、アンティーブ。トマ・ルルーは1987年生まれのフランスのチューバ奏者。マルセイユ歌劇場o. の奏者を務めながらソリストとして世界中をまわるまさに21世紀チューバ界の期待の星。日本の音楽大学や楽器店でのレクチャーやマスタークラスでもしばしば来日してカリスマ的人気を誇っている。ルルーはクラシック作品のみならずジャズやポップスにも造詣が深く、このアルバムではジャズ・ミュージシャンとのコラボでオリジナル作品を披露。まるでアルト・サックスのような甘く咽び泣くチューバのソロが聴き物。ルルーはチューバのみならずコーラスで歌声も披露。新時代のチューバ・スターの登場。
メタモルフォシス
 フィリップ・グラス:メタモルフォシス I - V
 カミーユ・ペパン:ナンバー1
 ラヴェル:鏡
セリア・オヌト・ベンサイド
(P|使用楽器: YAMAHA
 録音:2020年5月、イル・ド・フランス国立管弦楽団会館。1992年生まれのフランスの美人ピアニスト、セリア・オヌト・ベンサイドの最新盤。今回はラヴェルの「鏡」全5曲とその精神的子孫であるフィリップ・グラスの「メタモルフォシス」5曲をちりばめ、1990年生まれの女性作曲家カミーユ・ペパン作品と3つの異なる時代の3名の不可思議な絆を示してくれる。ベンサイドはパリ音楽院でヌーブルジェほかに師事。高度な技巧に加え華があるうえ、独特な美学によるコンセプトが興味深く、今後目が離せない。
リヒャルト・シュトラウス/デイヴィッド・コープ編曲:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら Op.28 フランセ:恋人たちの時間/木管五重奏曲第1番
プーランク:ピアノと木管のための六重奏曲

 アンサンブル・ウラノス ギヨーム・ヴァンサン(P)
 録音:2020年8月、イル・ド・フランス国立管弦楽団会館。アンサンブル・ウラノスはパリ音楽院の学生たちにより2014年に結成された木管五重奏団。ミシンのブランド、シンガー=ポリニャック財団のレジデント・アーチストとなり活動しながら、2017年にリヨン国際室内楽コンクール、2020年カール・ニルセン国際室内楽コンクールでともに最優秀賞を受賞した実力派団体。今回はリヒャルト・シュトラウス、フランセ、プーランクの華やかで演奏効果に満ちた作品に挑戦。リヒャルト・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」はデイヴィッド・コープの編曲。アメリカの作曲家兼科学者で、AIによる作曲プログラム「エミー」を開発し、「人工知能が音楽を創る」(音楽之友社刊)の著作もある奇才で、どのような編曲か興味津々。
NMM-101
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(2CD)
ブラームス
 交響曲第1番 ハ短調 Op.68 /
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
ステファニー=
 マリー・ドゥガン(Vn)
ジェレミー・ローレル指揮
ル・セルクル・ド・ラルモニー
 録音:2021年4月、エクサン=プロヴァンス大劇場。ノマド・レーベルからJ.S.バッハのチェンバロ伴奏付ヴァイオリン・ソナタ全集をリリースして注目されたステファニー=マリー・ドゥガン。パリ音楽院でモダーン及びバロック・ヴァイオリンを教え、日本人弟子も多いベテラン。指揮者としてジャン=ギアン・ケラスのアルバム「相棒」にも参加している。今回はブラームスの協奏曲に挑戦。たっぷりと歌いこんだ演奏が魅力。バックを務めるのはジェレミー・ローレル指揮ル・セルクル・ド・ラルモニー。18世紀と19世紀の音楽、特にオペラを得意とし、シャンゼリゼ劇場でのモーツァルトのシリーズは話題となった。その組合せよるブラームス。交響曲第1番が若さ溢れる颯爽とした姿で出現。今後目の離せない逸材。

PARATY (仏) 価格帯記載無し:1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから(ただし旧譜に関しては、一部価格が高額で、供給ルートの問題から アイテムによって入荷までにお時間がかかる可能性があります)。
ディエゴ・フェルナンデス・デ・ウエテ:多くの和声的数字譜の概要(1702/4)
 ガイヤルド/フラメンコの歌/イタリアの歌/パラデタス/恵深き聖マリア/第2音によるパサカーユ/牛/
 マヨルカの歌/エスパニョレッタ/サモラのガイタ/第3音によるパサカーユ/マタチネス/
 フランスの歌/ポルトガルの歌/バレンシアーナ/タランテラ/ガイタ・マリオーナ・アガイターダ

 マヌエル・ビラス(バロック・ハープ)
 録音:聖ビセンテ・デ・ポンベイロ教会、ガリシア。ディエゴ・フェルナンデス・デ・ウエテ(1650頃 -1711頃 )はスペインのハープ奏者。最も古いハープの手引書「多くの和声的数字譜の概要」の著者として知られている。これは弦が1列の全音階ハープと2列交差の半音階ハープの調弦や指遣いを解説し、舞曲や歌の楽譜を収録している。それらはシンプルながらスペイン的味わいの楽しいものばかり。サンティアゴ・デ・コンポステラ出身のバロック・ハープ奏者マヌエル・ビラスは12世紀から18世紀のラテン系ハープ音楽の研究家としてもあり、学術的価値はもちろんながらスペインの血が濃厚な歌い回しとリズムで聴き惚れさせられる。

PRAGA 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 1991年、フランスの音楽学者 Pierre E. Barbier (1930年代?-2018) によって Le Chant du Monde と共同出資で設立されたレーベル。創設者バルビエの死去に伴い活動を停止していたが2021年、 Aparte と Evidence レーベルを擁する Little Tribeca 社(創設/芸術監督:ニコラ・バルトロメー)が旧譜カタログとともに買収することになった。とりあえずは新発売1点と、レーベル30周年記念盤がリリースされる。
 旧譜はこちらから(価格が異なります。おそらくこれら旧譜はそのままでの再プレスは無いものと思われます。あらかじめご了承ください)。
プラジャークSQ 〜ハイドン:最後の3つの弦楽四重奏曲
 〔第81番 ト長調 Op.77 No.1 /第82番 ヘ長調 Op.77 No.2 /第83番 ニ短調 Op.103(未完)〕

 プラジャークSQ
 録音:2020年10月-11月、ドモヴィナ・スタジオ。2018年、社主逝去につき活動を終止したPragaレーベルだが、遺志を継いだ新オーナーが、レーベルを継続させるはこびとなった。第1弾は、プラジャークによるハイドンの弦楽四重奏曲集。83曲ある彼の弦楽四重奏曲のうち最後の3篇。第83番はアンダンテとメヌエットのみの未完成作品。2015年にメンバーが交代した新生プラジャーク四重奏団による2020年秋に新録音されたフレッシュな演奏が楽しめる。
PRD-250421
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(30CD)
6CD価格
限定盤
プラハ・レーベルの30年
 #収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください
 完全限定生産。1991年に創立されたPragaレーベルはハルモニア・ムンディ・フランス傘下のレーベルとしてプラジャーク四重奏団をはじめとする新録音と、「プラハの春」音楽祭など歴史的音源でチェコ系音楽家や作品を普及し注目された。折しも旧共産主義国崩壊による混乱で旧東欧圏のCD 制作が不振だったため、チェコ音楽を提供してくれる稀有なレーベルだった。その後いち早くSACDに注目し、音の良さでも定評があった。歴史的音源もムラヴィンスキーやリヒテルなど旧ソ連系からフルトヴェングラーやカラヤンなどまで次々リリースして世を驚かせた。しかし社主ピエール=エミール・バルビエが2018年4月に歿したためレーベルは一旦終了となった。名サウンド・エンジニアのニコラ・バルトロメはサバールのAlia Vox録音の多くを手がけるほか、自身の録音会社リトル・トライベッカ、さらにはAparteやevidenceレーベルの代表でもあるが、Pragaのカタログに興味を持ち、コロナ禍の経済不況下にありながら全カタログ445マスターを買い取り、新生Pragaレーベルを立ち上げることとなった。その記念と、2021年がPragaレーベル創業30周年になることから、選りすぐりの30タイトルをBox化してお買い得価格で提供する。プラジャーク四重奏団やコチアン四重奏団のものはもちろんながら、ムラヴィンスキー、リヒテル、コンドラシン、オイストラフ、フルトヴェングラー、マルケヴィチ、アンセルメ、ミケランジェリの名演中の名演が目白押し。現在入手困難なものばかり。完全限定発売につきお買い忘れのないようお願いする。

SILKROAD (香港) 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 SRM記号盤は、香港のディストリビューター Silk Road Music が、契約しているレーベル本体からライセンスを取り、自ら製造しているアイテム。 どのような契約になっているのかは不明だが、ヨーロッパやアメリカへは一切出まわっていない模様で、このような形態の商品はほぼ間違いなく最終的には入手出来なくなる。お買い逃しの無いよう、お早めに。
SRM-051SACD
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(HYBRID_SACD)
1.5枚価格
ザ・マジック・チェロ
 #収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください
 オムニバス・アルバムとしては異例のヒットを続けているSilkroad Musicがリリースした「魔弓」(SRM-048SACD)。このアルバムはヴァイオリニストに絞って選曲されていたが、続編となる「ザ・マジック・チェロ」が登場。その名の通りチェリストの名演を集めた充実盤。PENTATONE 、Channel Classics 、fone 、Marquis 、Meridian 、Yarlungレーベルなどからのライセンスで、ヨーヨー・マ、モーザー、ウィスペルウェイ、ハイモヴィッツ、ワイラースタインをはじめとする現代最高峰のアーティスト達、さらに2CELLOSとして活躍するステファン・ハウザーの演奏も収録。それぞれの演奏者の個性を知れるだけでなく、レーベルごとの音の違いもお楽しみただけます。またSilkroad Musicレーベルらしい、徹底した選曲へのこだわりにも脱帽。現在入手困難な録音もあり、良質なマスタリングでのリリースはオーディオ・ファン必聴。オールカラーのブックレットには原盤のジャケット写真および品番も掲載しており、丁寧な作りがうかがえる。


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