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HANSSLER

価格帯記載無し:1CDあたり¥3080(税抜¥2800)



 HÄNSSLER CLASSIC は、ドイツの名門出版社、HÄNSSLER VERLAG 傘下のレーベルだったが、親会社 HÄNSSLER VERLAG が2007年に別の出版社 SCM によって買収、さらに2015年、 CD 部門は、創業一家出身と思われるものの21世紀に入って社を離れていたギュンター・ヘンスラーが新たに創業した PROFIL MEDIEN と経営統合されることになった。また同時に南西ドイツ放送の音源を専門にリリースしていた SWR Music (旧 FASZINATION MUSIK )シリーズは、 NAXOS ドイツに買収された(このシリーズは別ページへ移行しました)。
 なお、当レーベルは海外で CD-R 製版&オンデマンド製作盤が流通しており、プレス盤を指定してのご注文はお受け出来ません。
HC-15041
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(172CD
 + 1CD-ROM)
15CD価格
限定盤
旧セットの約三分の一の価格に!〜ドイツの正しきバッハ
 ヘルムート・リリングのバッハ大全集(ベーレンライター新バッハ全集版による)

 ・宗教カンタータ、世俗カンタータ及び宗教曲
   [F=ディースカウ、A.シュミット、シュライアー、オジェー、ドナート、
    ゾッフェル、ハマリ、マレー、プレガルディエン、クヴァストホフ、シェーファー/他
    ヘルムート・リリング指揮バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト]
 ・オルガン作品全集[カイ・ヨハンセン、マルティン・リュッカー(Org)]
 ・クラヴィーア作品全集[トレヴァー・ピノック、ロバート・レヴィン、ロバート・ヒル]
 ・室内楽全集、管弦楽、協奏曲他
  [ドミトリー・シトコヴェツキー、イザベル・ファウスト(Vn) インゴ・ゴリツキ(Ob)
   ボリス・ペルガメンシコフ(Vc) ヒッレ・パール(ガンバ)]他
 旧品番:92-510, 98-620。ただし、録音内容はそのままだが、付属品等は変更されている。
 国際的バッハ研究家として著名で、監修のリリング自ら参加したベーレンライター新バッハ・エディションによる「バッハ大全集」。
 2000年の発売時に大ベスト・セラーとなり、豪華演奏陣という魅力に加え、ドイツ本流王道の演奏として高い評価を獲得、2008年には iPod 版「ディジタル・バッハ・エディション」も大きな話題となったが、初発売以来10年の節目に、新価格&新装丁で再登場。当新発売盤では、CD172枚の内容はそのまま、ブックレット〔通常のトラックリスト(296ページ)〕とCDROM1枚〔声楽曲の歌詞(独/英/仏/西)とライナーノート(英/仏/独)のオリジナルPDF、J.S.バッハのバイオグラフィ等のディジタル・ブックレット[Flipping Book] 〕が付属する。ボックスの寸法は前回より大幅にコンパクトになって、奥行き141mm×高さ135mm×幅393mm、重量は3.9キロ。

 #2015年秋から新品番となりましたが、国内代理店より『(ほぼ同仕様の 98-620 に付属していた)「CD ナンバーおよび作品番号のいずれもから検索可能なインデックス (144ページ)」のブックレットは新品番(カデンツァ注:HC-15041)より付属されていないことが判明いたしました。トラックリスト(296ページ) が記載されたブックレットのみ付属されます。特約店様、お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただければ幸いです。』 とアナウンスされています。
ロッシーニ:
 合唱を伴うドラマ「テーティとペレオの結婚」/
 カンタータ「王へのつつましい敬意」
  〜バレエ曲
コロヴィナ、シェファー
アンドレア指揮
ヴィルトゥオージ・
 ディ・プラハ
 ロッシーニのかなり珍しい作品。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
バッハ:カンタータ集[第41番/第42番] 独唱者たち
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
バッハ:カンタータ集[第43番−第45番] 独唱者たち
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
バッハ:カンタータ集[第46番−第48番] 独唱者たち
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
バッハ:カンタータ集[第49番−第52番] 独唱者たち
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
バッハ:カンタータ集[第54番−第57番] 独唱者たち
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
バッハ:カンタータ集[第58番−第61番] 独唱者たち
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
バッハ:教会カンタータ集 Vol.26[第80番−第82番] アーリン・オジェー(S)
ヘレン・ドナート(S)
アン・マレー(A)
ユリア・ハマリ(A)
ヘレン・ワッツ(A)
アダルベルト・クラウス(T)
ディートリヒ・
 フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジークムント・ニムスゲルン(B)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊、
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
バッハ:教会カンタータ集 Vol.27[第83番−第86番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.28[第87番−第90番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.29[第91番−第93番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.30[第94番−第96番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.31[第97番−第99番]
 録音:1970年-1974年、1977年-1984年。
バッハ:教会カンタータ集 Vol.32[第100番−第102番] アーリン・オジェー(S)
ユリア・ハマリ(A)
ヘレン・ワッツ(A)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1983年、1984年、1972年。
バッハ:教会カンタータ集 Vol.33[第103番−第105番] ペーター・シュライヤー(T)
アーリン・オジェー(S)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1980年、1981年、1979年、1977年。
バッハ:教会カンタータ集 Vol.34[第106番−第108番] アーリン・オジェー(S)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1975年、1979年、1980年。
バッハ:教会カンタータ集 Vol.35[第109番−第111番] アーリン・オジェー(S)
ヘレン・ワッツ(A)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1971年、1975年、1980年、1981年。
バッハ:教会カンタータ集 Vol.36[第112番−第114番] アーリン・オジェー(S)
ユリア・ハマリ(A)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1980年、1981年、1973年、1974年。
バッハ:教会カンタータ集 Vol.37[第115番−第117番] アーリン・オジェー(S)
ヘレン・ワッツ(A)
アンドレアス・シュミット(B)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1980年、1984年。
バッハ:教会カンタータ集 Vol.38[第119番−第121番] アーリン・オジェー(S)
ヘレン・ドナート(S)
アン・マレー(A)
アダルベルト・クラウス(T)他
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊、
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
バッハ:教会カンタータ集 Vol.39[第122番−第125番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.40[第126番−第129番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.41[第130番−第132番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.42[第133番−第135番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.43[第136番−第139番] アーリン・オジェー(S)
ヘレン・ドナート(S)
アン・マレー(A)
アダルベルト・クラウス(T)他
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊、
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
バッハ:教会カンタータ集 Vol.44[第140番, 第143番−第145番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.45[第146番, 第147番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.46[第148番−第151番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.47[第152番−第155番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.48[第156番−第159番]
バッハ:教会カンタータ集 Vol.49[第161番−第164番]
 録音:1970年-1984年。
バッハ:カンタータ集[第201番] 独唱者たち
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
J.S.バッハ:
 カンタータ第205番/クオドリベッドBWV524
シビラ・ルーベンス(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
アンドレアス・シュミット(B)
ヘルムート・リリンク指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 録音:1999年。
J.S.バッハ:
 世俗カンタータBWV.212、BWV.213
クリスティーネ・シェーファー(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
マルクス・ウルマン(T)
トマス・クヴァストホフ(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1996年、1999年。
92-070
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(2CD)
J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 シビラ・ルーベンス(S)
ユリアーネ・バンゼ(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
ジェイムス・テイラー(T)
アンドレアス・シュミット(B)
トーマス・クヴァストホフ(B)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1999年3月。
バッハ:ルター派のミサ曲
 (ラテン語による教会音楽 Vol.1)(*)

 ミサ ヘ長調 BWV233、ミサ イ長調 BWV234
クリスティーネ・シェーファー、
ドンナ・ブラウン(S;*)
ルース・ツィーザク(S;+)
インゲボルク・ダンツ(A)
ジェイムズ・テイラー(T;*)
クリストフ・プレガルディエン(T;+)
トーマス・クヴァストホフ(B)
ヴォルフガング・シェーネ(B;*)
ミシェル・ブロダール(B;+)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
ブダペスト・フランツ・
 リスト音楽院co.(*)
シュトゥットガルトco.(+)
バッハ:ルター派のミサ曲
 (ラテン語による教会音楽 Vol.2)(+)

 ミサ ト短調 BWV235、ミサ ト長調 BWV236
 録音:1993年10月(*)/1992年9月(#)/他。旧番号:98-924 (*) / 98-962 (#)。
J.S.バッハ:
 マニフィカトBWV.243/
 スセヒト・イスラエル・ブエルム・スーム
 (カルダーラの作品の編曲)/
 いと高きところにあるものよ
 (ペルゴレージ「スターバト・マーテル」からの編曲)/
 深き淵より(ルカ受難曲よりの編曲)
クリスティーネ・シェーファー(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
ジェイムス・テイラー(T)
トーマス・クァストフ(B)他
ヘルムート・リリンク指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 録音:1995年、1999年。
92-074
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(3CD)
バッハ:マタイ受難曲 ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊、
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1994年3月-4月。
J.S.バッハ:
 復活祭オラトリオ/昇天祭オラトリオ
ユリア・ハマリ(A)
アダルベルト・クラウス(T)
フィリップ・フッテンロッハー(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1980年、1981年、1984年。
バッハ:降臨節とクリスマスのためのコラール集 独唱者たち
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
バッハ:コラール集 Vol.2〜受難 アンドレアス・シュミット(Br)
ジェイムス・テイラー(T)
インゲボルク・ダンツ(A)
シビラ・ルーベンス(S)
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊、
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
バッハ:コラール集 Vol.3〜復活祭&昇天日
 録音:1999年1月、2月、3月、9月。
J.S.バッハのためのコラール帖/ドイツ・ミサ ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1998年、1999年。
J.S.バッハのためのコラール帖 ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1998年、1999年。
J.S.バッハ:4声のコラール集
 [朝の祈り/感謝と賛美/キリスト者の生活]
ステラ・ドゥフェクシス(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
アンドレアス・シュミット(B)
ヘルムート・リリンク指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 録音:1998年、1999年。
J.S.バッハ:4声のコラール集
 [忍耐と平和/イエス讃歌]
ステラ・ドゥフェクシス(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
アンドレアス・シュミット(B)
ヘルムート・リリンク指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 録音:1998年、1999年。
92-085
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(2CD)
J.S.バッハ:コラール集 シビラ・ルーベンス(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
アンドレアス・シュミット(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1998年、1999年。
92-086
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(2CD)
J.S.バッハ:オルガン・コラール集
 〜ノイマイスター・コレクションより
カイ・ヨハンゼン(Org)
 録音:1999年。
92-087
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(2CD)
J.S.バッハ:
 オールドルフ、リューネブルク&
  アルンシュタット時代のオルガン作品集

  BWV 531, 535, 535a, 549, 569-570, 588-589,
    700, 702, 705, 707-708, 716, 724, 741, 744, 747,
    749-750, 756-758, 764-765, 1085 & 1121
アンドレア・マルコン(Org)
 録音:1999年。
J.S.バッハ:オルガン作品集
 〜ベームとブクステフーデの影響
ヴォルフガング・ツェラー(Org)
 録音:1999年。
J.S.バッハ:オルガン作品集
 〜ライプツィヒでの新しい試み
アンドレア・マルコン(Org)
 録音:1999年。
バッハ:ヴァイマール時代、全盛期のオルガン名曲集
 パッサカリア ハ短調 BWV582
 主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ BWV709
 最愛なるイエスよ、われらここに集い BWV730
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545
 「キリストは死の絆につきたまえり」
   によるファンタジア BWV695
 いと高きところでは神にのみ栄光あれ BWV711
 前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
 トリオ ハ長調 BWV1027-1
 前奏曲(トッカータ)とフーガ
  ニ短調「ドリア旋法」 BWV538
アンドレア・マルコン(Org)
 録音:2000年4月、スイス、アールガウ州ムーリ、修道院所属教会。そのオルガン使用。 マルコンはソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカの創設者で、DIVOXレーベルにオルガン・ソロも録音していた。
J.S.バッハ:編曲作品集〜協奏曲とトリオ
 (原曲:ヴィヴァルディ、テレマン、エルンスト、
      ファッシュ、クープラン)
イーター・ヴァン・ディーク(Org)
 録音:1999年。
J.S.バッハ:
 ワイマール、ケーテン&ライプツィヒ時代のオルガン作品集
ピーネ・カトリーネ・
 ブリンドーフ(Org)
 録音:1999年。
92-097
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(2CD)
J.S.バッハ:ライプツィヒ・コラ−ル集 BWV.651-667 ピーネ・カトリーネ・
 ブリンドーフ(Org)
 録音:1999年。
J.S.バッハ:カンタータ、協奏曲と
 室内楽に関連したオルガン作品集

  BWV 540, 546, 583, 591, 645-650, 712, 713, 717, 731 & 734
ビーネ・カトリーネ・
 ブリンドーフ(Org)
J.S.バッハ:ソナタ集[ BWV 525-530 ] カイ・ヨハンセン(Org)
 旧品番:98-113。使用楽器:シュタイン・アム・ライン州立教会のオルガン、スイス。
92-103
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(2CD)
若きバッハのチェンバロ音楽 Vol.2 ロバート・ヒル(Cemb)
 録音:1999年3月。
J.S.バッハ:トッカータ集[BWV.910-916] ペーター・ウォッチョーン(Cemb)
 録音:1999年。
ヴァイマール時代の鍵盤作品
 〜協奏曲、ファンタジアとフーガ

  半音階的ファンタジアとフーガ ニ短調 BWV903
  前奏曲(ファンタジア)とフーガ イ短調 BWV922
  組曲イ短調(異稿) BWV818a
  ファンタジアとフーガ イ短調 BWV904
  前奏曲とフーガ イ短調 BWV894
ロバート・ヒル(Cemb)
 録音:1999年10月、フライブルク・イム・ブライスガウ、オーバーリート、カトリック教区教会。楽器:1769年タスカン製を1998年キース・ヒル複製。
バッハ:インヴェンションとシンフォニア BWV772-801 エフゲニー・コロリオフ(P)
 録音:1999年12月、フランクフルト・アム・マイン、ヘッセン放送。コロリオフはピアノによるバッハ弾きとして注目を集めつつある。
92-107
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(2CD)
J.S.バッハ:
 教育者バッハ〜ケーテン時代の鍵盤作品
ロバート・ヒル
J.S.バッハ:フランス風序曲/イタリア協奏曲 エフゲニー・コロリョフ(P)
 録音:1998年、1999年。
バッハ:リュートのための作品集 ロバート・ヒル(リュート)
 録音:1998年9月。
92-110
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(2CD)
J.S.バッハ:オリジナル&トランスクリプション
 パルティータ[BWV.1004/BWV.1006a]/
 ソナタ[BWV.964/BWV.968/BWV.966/BWV.965]/
 アダージョBWV.965/フーガBWV.954
ロバート・ヒル
(リュートCemb/Cemb/
 クラヴィコード)
 録音:1998年、1999年。
92-111
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(2CD)
バッハ:他の作曲家の作品編曲による
     チェンバロ独奏のための協奏曲集

 ニ長調 BWV972/ト長調 BWV973/
 ト短調 BWV975/ハ長調 BWV976/
 ヘ長調 BWV978/ト長調 BWV980
  (以上ヴィヴァルディ原曲)
 ハ長調 BWV977/ニ短調 BWV974/
 ハ短調 BWV981
  (以上マルチェッロ原曲)
 ト長調 BWV986/ト短調 BWV985
  (以上テレマン編曲)
 変ロ長調 BWV982/ニ短調 BWV987
 ト長調 BWV592a
  (以上ザクセン=ヴァイマール公
       ヨハン・エルンスト原曲)
 ロ短調 BWV979/ト短調 BWV983(以上原曲不明)
ペーター・
 ヴァートコルン(Cemb)
 録音:2000年2/3月、アメリカ、マサチューセッツ州ラスリンダール、レコーディング・スタジオ。
92-112
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(2CD)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 エフゲニー・コロリョフ(P)
 録音:1999年4月。
 コロリョフはネイガウスやオボーリンの一門に師事したロシアのピアニスト(直接の先生はレフ・ナウモフ)。そのバッハの腕はネイガウス一門の中でも突出している。
92-113
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(2CD)
J.S.バッハ:イギリス組曲 ロバート・レヴィン(P)
 録音:1998年/1999年。
92-114
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(2CD)
J.S.バッハ:フランス組曲 全曲 エドワード・オールドウェル(P)
 録音:1997年/1999年。
92-116
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(2CD)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846-869 ロバート・レヴィン
 (Cemb、Org、クラヴィコード)
録音:2000年1月、ハイデルベルク、タイイェ・ファン・ヘースト音楽スタジオ、およびオランダ、ヴァセナール、サントハウゼン教会。名手レヴィンが3種の鍵盤楽器を駆使した注目盤。
92-117
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(2CD)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV870-893 ロバート・レヴィン(Cemb、
 Org、Fp、クラヴィコード)
 録音:2000年5月。名手レヴィンが4種の鍵盤楽器を駆使した注目盤。
92-119
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(2CD)
バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
ドミトリー・シトコヴェツキー(Vn)
 録音:1997年。
92-120
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(2CD)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲 ボリス・ペルガメンシコフ(Vc)
92-121
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(2CD)
バッハ:フルートのための作品集 ジャン・クロード・ジェラール(Fl)
ダニエル・ブルメンタール(P)他
 録音:1998年5月&11月。
J.S.バッハ:
 ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番/
 2つのヴァイオリンのための協奏曲
クリストフ・ポッペン(Vn)
イザベル・ファウスト(Vn)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハo.
 録音:1999年5月。
92-126
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(2CD)
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲 全曲 ヘルムート・リリング指揮
バッハ・フェスティバル室内o.
J.S.バッハ:
 チェンバロ協奏曲集[第1番−第3番]
ロバート・レヴィン(Cemb)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1999年9月。
J.S.バッハ:
 チェンバロ協奏曲集[第4番−第6番]
ロバート・レヴィン(Cemb)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:1999年5月。
バッハ:チェンバロ協奏曲集 Vol.3
 〜2台のチェンバロのための協奏曲

  ハ短調 BWV1060*/ハ短調 BWV1062*/
  ハ長調 BWV1061*/
  ハ長調 BWV1061a(無伴奏版)
ロバート・レヴィン、
ジェフリー・カヘイヌ(Cemb)
ヘルムート・リリング指揮(*)
オレゴン・
 バッハ・フェスティヴァルco.
 録音:1999年7月、アメリカ、オレゴン州ユージーン、ハルト・パフォーミング・アーツ・センター。
バッハ:3台および
 4台のチェンバロのための協奏曲集

  3台のチェンバロの
   ための協奏曲 ニ短調 BWV1063(*)
  3台のチェンバロの
   ための協奏曲ハ長調 BWV1064(*)
  4台のチェンバロの
   ための協奏曲イ短調 BWV1065*(*)
  合奏協奏曲イ短調 BWV1044(#)
  ブランデンブルク協奏曲
   第5番 ニ長調(初期稿)BWV1050a(+)
ロバート・レヴィン
 (Cemb、Org)
マリオ・ビデラ、
ミヒャエル・ベリンガー
 (Cemb;*,**)、
ボリス・
 クライナー(Cemb;**)
ジャン=クロード・ジェラール
 (Fl;#,+)
イザベル・
 ファウスト(Vn;#,+)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 録音:1995年5月*,#、レオンベルク、シュタートハレ*、2000年1月、ジンデルフィンゲン、シュタートハレ。
バッハ:復元されたオーボエ協奏曲集
 オーボエ・ダモーレ協奏曲ヘ長調 BWV1053R(#)
 オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調 BWV1055R
 オーボエ協奏曲ト短調 BWV1056R(#)
 オーボエ協奏曲 ニ短調 BWV1059R
 オーボエとヴァイオリンの
  ための協奏曲 ニ短調 BWV1060R(*)
インゴ・ゴリツキ(Ob)
クリストフ・ポッペン(Vn;*)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 録音:1999年9月、レオンベルク、シュタートハレ(BWV1053R,1056R)、1999年5月(BWV1055R,1060R)、1999年9月、2000年1月、ジンデルフィンゲン、シュタートハレ(BWV1059R)。チェンバロ協奏曲から復元。
92-132
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(2CD)
バッハ:管弦楽組曲(全曲) ヘルムート・リリング指揮
オレゴン・バッハ・フェスティバルo.
 録音:1992年7月。
J.S.バッハ:音楽の捧げもの/カノン ゴットフリート・
 フォン・デア・ゴルツ(Vn)
ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb)他
 録音:1999年5月、7月。
92-134
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(2CD)
バッハ:フーガの技法 ロバート・ヒル(Cemb)
ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb)
J.S.バッハ:
 アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帖
マリオ・ヴィデラ(Cemb)他
 録音:1999年7月、9月。
92-136
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(2CD)
バッハ:
 アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻
ミヒャエル・ベリンガー
 (Cemb、Org)
シビラ・ルーベンス(S)
ヨハネス=クリストフ・
 ハッペル(Br)
 録音:1999年9/10月、フライブルク・イム・ブライスガウ、オーバーリート、カトリック教区教会。 楽器:1769年タスカン製を1998年キース・ヒル複製のチェンバロ、1989年ベルンハルト・フライク製チェスト・オルガン。貴重な完全収録盤である。
92-137
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(2CD)
バッハ:W.F.バッハのための音楽帖(全63曲) ジョセフ・ペイン(Cemb)
 録音:1999年2月。
バッハ:復元されたヴァイオリン協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲楽章ニ長調 BWV1045
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052R
 ヴァイオリン協奏曲ト短調 BWV1056R
 3つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調
イザベル・ファウスト、
クリストフ・ポッペン、
ミュリエル・カントレッジ(Vn)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 録音:2000年1月、ジンデルフィンゲン、シュタートハレ。チェンバロ協奏曲から復元。
92-201
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(3CD)
クラシック・コレクション〜エディション・バッハアカデミー ヘルムート・リリングほか
さまざまな演奏家
 172枚のCDからなるバッハ大全集から聴きどころを3枚に圧縮。
J.S.バッハ大全集サンプラー
 シュトゥットガルト国際バッハ・アカデミー監修による169枚組の大全集の詳細をまとめた全255ページのブックレットに、ききどころを1枚に凝縮したCDを付けたもの。ヘルムート・リリング監修。
エディション・バッハアカデミー・サンプラー ヘルムート・リリングほか
さまざまな演奏家
 172枚のCDからなるバッハ大全集のサンプラー。豪華ブックレット付き。
バロック・フルート協奏曲集
 ヴィヴァルディ、テレマン、C.P.E.バッハの作品
ペーター・タールハイマー
(リコーダー/Fl-tr)
コレギウム・ムジカ・ラーラ・
 シュトゥットガルト
 旧番号:91-100。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
ヘンデル:合奏協奏曲Op.6 から
 [第1番/第2番/第8番/第9番/第10番/第12番]
アイオナ・ブラウン指揮
ASMIF
 録音:1994年8月。モダーン楽器使用。旧番号:91-103。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
モーツァルト:
 フルート協奏曲 ニ長調 K.314/
 フルート協奏曲 ト長調 K.313/
 フルートとハープのための協奏曲
ラファエレ・
 トレヴィザーニ(Fl)
ルイサ・
 プランディーナ(Hp)
パトリック・ストゥルプ指揮
シュトゥットガルト・
 アルタカco.
 旧番号:91-102。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
シューベルト:ドイツ・ミサ D.872
ブラームス:祝辞と格言 Op.109/3つのモテット Op.110
ブルックナー:
 この場所を作りたもうたのは神である/
 正しき者の唇は知恵を語る
リスト:
 アヴェ・マリア R.406/アヴェ・ヴェルム・コルプス R.500/
 サルヴェ・レジナ R.528/
 イン・ナティヴィターテ・ドミニ・アド・マトゥティナム
ルパート・フーバー指揮
シュトゥットガルト・
 南西ドイツ放送cho.
 旧番号:91-106。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
チャイコフスキー:3大バレエ組曲
 バレエ「白鳥の湖」組曲/バレエ「眠れる森の美女」組曲/
 バレエ「くるみ割り人形」組曲
クラウス=ペーター・ハーン指揮
モスクワ放送so.
 旧番号:91-107。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
94-008
廃盤
ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53/祝辞と格言 Op.109 / メンデルスゾーン:3つのモテット
 パメラ・コバーン(S) リオバ・ブラウン(A) デオン・ファン・デル・ヴァルト(T)
 カール=フリードリヒ・ベリンガー指揮オーストリア=ハンガリーpo.、ヴィンツバッハ児童cho.
 旧番号:91-112。元々メンデルスゾーンの交響曲第2番と組み2CDで発売されていたもので、オリジナル盤 98-134 が2010年現在まだ入手可能。
94-009
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(2CD)
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245
 クリスティーネ・シェーファー、イヴィ・イェーニケ(S) アダルベルト・クラウス、
 ティモ・シェニング(T) ゲロルト・シュプリンクラー(Br)
 ラインハルト・ハーゲン、ベルトルド・ポッセマイヤー(B)
 エックハルト・ヴェヤント指揮o.、シュトゥットガルト・ヒムヌス児童cho.
 録音:1990年頃。旧品番:98-968, 91-113
 #既に廃盤となっているため、流通在庫限りです。上記旧品番の商品をお届けする可能性もあります。
94-010
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(3CD)
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV.248
 アーリン・オジェー(S) ユリア・ハマリ(A) ぺーター・シュライアー(T)
 ヴォルフガング・シェーネ(B) シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 録音:1984年頃。旧品番:98-854, 91-114
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調/
 ピアノ協奏曲第13番 ハ長調/
 ピアノ四重奏曲 変ホ長調
  (原曲;ピアノと木管のための五重奏曲 変ホ長調 K.452)
リチャード・
 バーネット(Fp)
フィンチコックSQ
 旧番号:91-115。ピリオド楽器使用。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」(*)
リムスキー=コルサコフ:くまばちの飛行(*)
ラヴェル:ボレロ(+)
アレクサンドル・
 ミハイロフ指揮
モスクワ放送so.(*)
ネヴィル・マリナー指揮
ASMF(+)
 旧番号:91-116。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
シューマン:森の情景 Op.82/ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6 クリストファー・
 ツァイア・セイガー(P)
 旧番号:91-117 / 98-135。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
94-014
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(2CD)
バッハ:6つのパルティータ BWV.825〜BWV.830 クリストファー・
 ツァイア・セイガー(P)
 旧番号:91-118。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
クレメンティ:ピアノ・ソナタ集
 [嬰ヘ短調 Op.25-5/ヘ短調 Op.13-6/ト短調 Op.34-2]
クリストファー・
 ツァイア・セイガー(P)
 旧番号:98-114。
バッハ:
 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971/
 フランス風序曲 ロ短調 BWV.831/
 4つのデュエット BWV.802〜BWV.805
クリストファー・
 ツァイア・セイガー(P)
 旧番号:98-116。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
94-017
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(2CD)
メンデルスゾーン:
 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調/
 交響曲第4番「イタリア」/
 オラトリオ「エリア」序曲/
 オラトリオ「聖パウロ」序曲/
 交響曲第2番「讃歌」〜シンフォニア/
 劇付随音楽「真夏の夜の夢」 Op.21&Op.61
ドミトリー・
 シトコヴェツキー(Vn)
ネヴィル・
 マリナー指揮ASMF
レオポルド・ハーガー指揮
イギリスco.
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
チェコpo.
オレゴン・バッハ祝祭o.
カール=フリードリヒ・
 ベリンガー指揮
オーストリア=
 ハンガリーpo.
 旧番号:98-133。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
94-018
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(4CD)
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ(リリング講演コンサート)
 マルティナ・フォン・バルゲン=メイセル、コスタンツァ・キュッカーロ、クリスティアーヌ・ハンペ(S)
 アリソン・ブロウナー、メヒティルト・ゲオルク、マルガ・シムル(A) アダルベルト・クラウス(T)
 ヴァルター・ヘルトヴァイン、ウォルフガング・シェーネ(B) シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊

 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 旧番号:98-140。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
シューマン:幻想曲 ハ長調/トッカータ ハ長調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番/
         ピアノ・ソナタ第14番「月光」
エフゲニー・ムルスキー(P)
 旧番号:98-178。
94-020
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(2CD)
バッハ:オルガン作品集 トン・コープマン(Org)
 使用楽器:アムステルダム、シュラー・オルガン。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
エドゥアルト・スタン〜ピアノ・リサイタル
 バッハ:
  主よ、人の望みの喜びよ/目覚めよと呼ぶ声が聞こえ/
  来たれ、異教徒の救い主よ
 シューベルト:ソナタ第21番
 ショパン:夜想曲 Op.62 No.2/マズルカ Op.63 No.3/
       マズルカ Op.50 No.3/舟歌 Op.60
エドゥアルト・スタン(P)
 旧番号:98-318。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
ヨハン・ミヒャエル・バッハ:
 オルガン・コラール全集(全28曲)
フランツ・
 ハーゼルベック(Org)
 旧番号:98-558。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
バッハ:コラール前奏曲集 BWV.1090〜BWV.1120 フランツ・
 ハーゼルベック(Org)
 旧番号:98-573。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
94-027
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(4CD)
バッハ:復活祭カンタータ集〔BWV.61,31,34,42,43,108,128,172,175,182,184,249〕
 アーリーン・オジェー、エディット・ヴィーンス、エヴァ・チャポ(S)
 ガブリエレ・シュレッケンバッハ、ヘレン・ワッツ、ユリア・ハマリ、キャロライン・ワトキンソン(A)
 アダルベルト・クラウス、ペーター・シュライアー、クルト・エクヴィルツ、アルド・バルディン(T)
 フィリップ・フッテンロッハー、ヴォルフガング・シェーネ、ヴァルター・ヘルトヴァイン(B)他

 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
 フランクフルト・ゲヒンゲン聖歌隊、インディアナ大学室内cho.
 旧番号:98-837。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
94-028
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(4CD)
バッハ:賞賛と感謝、死と永遠のカンタータ集〔BWV.28.38,51,56,76,79,80,82,93,106,137,140,149〕
 アーリーン・オジェー、エヴァ・チャポ(S) ユリア・ハマリ、ハンナ・シュヴァルツ、ヘレン・ワッツ(A)
 アダルベルト・クラウス、アルド・バルディン(T) ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 フィリップ・フッテンロッハー、ジークフリート・ニムスゲルン、ヴァルター・ヘルトヴァイン(B)他

 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
 フランクフルト・ゲヒンゲン聖歌隊、ハイルブロン・ヴュルテンベルクco.
 旧番号:98-838。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
バッハ:宗教カンタータ集
 ソロ・カンタータBWV.56
  「われ喜びて十字架を担わん」/
 ソロ・カンタータBWV.82「われ満ちたれり」
ティートリヒ・フィッシャー=
 ディースカウ(Br)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 F=ディースカウならではのヴォルテージの高い歌唱で、バッハを格調高く歌いあげる。BWV.56はかつてARCHIVにリステンパルトとの名演があったが、こちらの方が巨匠味が増した名唱。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
バッハ:オルガン・コラール集〜
 リンク&ルドルフ・コレクションによる
フランツ・
 ハーゼルベック(Org)
 旧番号:98-908。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
ヘンデル:オルガン協奏曲集
 [第4番/第10番/
  第13番「かっこうとナイチンゲール」/
  第7番/第5番]
フランツ・
 ハーゼルベック(Org)
パール・ネーメト指揮
カペラ・サヴァリア
 旧番号:98-940。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
金管楽器のための作品集
 バッハ、アルビノーニ、ブルックナー、ギルマン、
 ラーベ、レーガー、シューマンの作品
ジャン・
 フランソワ・ミシェル(Tp)
ベルンハルト・ヴァイス(Tp)
ゲルソン・ラーベ指揮
ラウダーテ・ドミノ・
 ブラス・アンサンブル
 アナログ録音。初CD化か?。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
バッハ:宗教カンタータ・アリア集 ペーター・
 シュライアー(T)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 東独の生んだ世紀の名テノール、シュライアーによるお得意のバッハ。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
バッハ:宗教カンタータ・アリア集 アーリン・オジェー(S)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 良識派女流、オジェーの最良の記録。透きとおりながらも味わいのある美しい歌声で、バッハの名アリアと声質が良く合う。録音も優秀。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
94-036
(2CD)
廃盤
バッハ:ミサ ロ短調 BWV.232
 クリスティーヌ・シェーファー(S) インゲボルク・ダンツ(A)
 マルクス・シェーファー(T) トーマス・クヴァストホフ(B)
 カール=フリードリヒ・ベリンガー指揮ドイツ・カンマーアカデミー
 ヴィンツバッハ少年cho.、ロイビン・トランペットEns.
バッハ:オルガン作品集
 [BWV.541,655,653,657,659,651,658,654,582]
ベルンハルト・
 レーマー(Org)
 旧番号:98-967。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
バッハ一族のオルガン作品集
 J.B.バッハ、H.バッハ、J.E.バッハ、J.C.バッハ、J.S.バッハ、J.C.バッハ、
 W.F.バッハ、C.P.E.バッハ、J.C.F.バッハ、W.F.E.バッハの作品

  フランツ・ハーゼルベック(Org)
 旧番号:98-986。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
バッハ:
 オーボエとチェンバロのためのソナタ集
  [BWV.525/BWV.527/BWV.1030]/
 フーガの技法 BWV.1080より
  コントラプンクトゥス第15、17、16、14番
インゴ・ゴリツキ(Ob)
ハンス=ヨアヒム・
 エアハルト(Cemb)
 旧番号:98-987。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
セレナード〜バロック名曲集
 アルビノーニ:アダージョ/パッヘルベル:カノン
 コレッリ:合奏協奏曲 Op.6〜第8曲 ト短調
 モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
 ヘンデル:
  オンブラ・マイフ(ラルゴ)/シバの女王の入場
 バッハ:アリア/グルック:精霊の踊り
 パーセル:ディドの嘆き「私が土の下に横たわるとき」
アイオナ・
 ブラウン(Vn)指揮
ASMF
 旧番号:98-989。
 #レーベルで廃盤となっており、流通在庫限りです。入荷しない場合はご容赦下さい。
ヴィヴァ・エンリコ・カルーソー エンリコ・カルーソー(T)
ブルックナー:交響曲第7番 オイゲン・ヨッフム指揮
VPO
 録音:1939年。「音質は温かみがあり良好」とのこと。
94-044
廃盤
シューマン:幻想曲 ハ長調Op.17(*)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.83(#)
ウィルヘルム・バックハウス(P)
カール・ベーム指揮
ザクセン国立歌劇場o.(#)
 録音:1937年5月、ロンドン(*)/1939年6月、ドレスデン(#)。原盤:HMV。94-203で再発。
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」(*)/
 ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58(#)
ウィルヘルム・ケンプ(P)
ペーター・ラーべ指揮
BPO(*)
パウル・ファン・ケンペン指揮
ベルリン・ドイツ・オペラo.(#)
 録音:1935年(*)/1941年(#)。
 ケンプとケンペンは戦後DGに全集を録音しているが、(#)はそれとは別の録音。「力強い音質」とのこと。
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ集

 [第8番 ハ短調Op.13「悲愴」(*)/
  第21番 ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」(#)/
  第23番 ヘ短調Op.57「熱情」(#)]
 ロンド「失われた小銭をめぐる興奮」Op.129(#)
ウィルヘルム・ケンプ(P)
 録音:1936年(*)/1932年(#)。
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.19(*)/
 ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調Op.70-1「幽霊」(#)/
 ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調Op.13「悲愴」
  〜第2楽章(+)/
 ハイリゲンシュタットの遺書(**)
エリー・ナイ(P;**以外/朗読;**)
フリッツ・ツァウン指揮
管弦楽団(*)
マックス・シュトルプ(Vn;#)
ルートヴィヒ・ヘルシャー(Vc;#)
 録音:1937年(*/#)/1936年(+/**)。(#)は初CD化。残りはBIDDULPHからCD化されているが、(#)と(**)は長期品切れが続いており、嬉しい発売となる。
 COLOSSEUMから晩年の録音が一気に発売され、好事家の渇望がようやく癒されたエリー・ナイの録音だが、室内楽はSP期のものが多いということもあって復刻が進んでおらず、復活が望まれていた。今回HANSSLERが発売する2タイトルには双方初CD化の録音が含まれており、ファン必聴と言える。まず彼女が最も得意としたベートーヴェンのアルバムでは、ピアノ三重奏曲「幽霊」が初CD復刻。彼女の残したベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲はこのSP録音しかなく(同時に第3番の第3楽章のみが録音されている/94-048に収録)貴重な存在だ。彼女若かりし頃のピアニズムが存分に味わえるアルバム。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調K.450(*)
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調Op.47(#)
ハイドン:ピアノ三重奏曲第25番〜ロンド(+)
ベートーヴェン:
 ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調Op.1-3〜第3楽章(**)/
 ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調Op.7〜アレグロ(##)/
 パイジェッロの主題による6つの変奏曲 ト長調 WoO.70(++)
エリー・ナイ(P)
ヴィレム・ファン・
 ホーフストラーテン指揮
管弦楽団(*)
マックス・シュトルプ(Vn;#/+/**)
ワルター・トランプラー(Va;#/**)
ルートヴィヒ・ヘルシャー(Vc;#/+/**)
 録音:1935年(*)/1939年(#/+)/1937年(**)/1938年(##)/1936年(++)。(#)、(+)、(**)が初CD化。残りはBIDDULPHからCD化されているが、(##)と(++)は長期品切れが続いており、嬉しい発売となる。ただし(##)はBIDDULPH盤には全曲が収められていた。
 94-047に続くエリー・ナイのファン必聴のアルバム。ここに収められた初CD化のSP録音3曲は、LPにすらなっていないと言う半ば幻の音源。3曲とも彼女唯一の録音となる物。(#)はヴィオラのトランプラーにも注目。二十代半ばでアメリカに渡る年の録音であり、おそらく彼の最も初期の録音の一つだろう。また、(+)はナイ唯一のハイドン録音というこれまた貴重な物。彼女の未復刻SP録音には、ドビュッシー、ゴッチョーク、リスト、マクダウェル、果てはテレサ・カレーニョの作品と言ったものまであるので(1920年代の録音で曲数はわずかだが)、いつのか日の目を見てほしい物だ。
カミラ・ニュールンド〜歌曲集
 シベリウス:
  春は飛ぶごとく足早に Op.13 No.4/
  葦よそよげ Op.36 No.4/初めての口づけ Op.37 No.1/
  それは夢か Op.37 No.4/
  逢い引きから戻った娘 Op.37 No.5/北国 Op.90 No.1
 トイヴォ・クーラ(1883-1918):
  私はずっと炎を見つめていた Op.2 No.2/
  シニッカの歌 Op.16a No.1/森の娘Op.23 No.1/
  月夜の舟旅 Op.31a No.1
 ドビュッシー:
  美しい夕暮れ/ロマンス/鐘/感傷的な風景/春が来た
 ブリテン:
  華やかな音楽でたたえよう Op.11 No.1/
  いまや木の葉は落ちゆき Op.11 No.2/
  海の光景 Op.11 No.3/夜想曲 Op.11 No.4/
  満ち足りたゆえに Op.11 No.5
カミラ・ニュールンド(S)
 録音:1997年9月。旧品番:98-300
 2004年、ラトルとベルリン・フィルによるベートーヴェンの「フィデリオ」公演にレオノーレ役として抜擢されたカミラ・ニュールンド(来日公演の表記ではカミッラ・ニールンド)は、1968年生まれのフィンランドのソプラノ。1995年からドイツを中心に活躍し、あれよあれよという間に人気ソプラノにのし上った。北欧系にしては小柄で、しっとりとした美声に細やかな神経の通った表現力が売り物。ゆえに歌曲でも適性が高い。このCDは1997年に録音されたもので、シベリウスとクーラというお国ものに加え、ドビュッシーとブリテンというかなり意欲的な選曲になっている。ことに、フィンランド独立の翌年、わずか35歳で亡くなったクーラの歌曲はさすがの感銘。なお、原語を含め歌詞の掲載はございません。
リスト:ピアノ作品集
 「詩的で宗教的な調べ」〜葬送/
 別れ(原曲:シューベルトの歌曲)/
 バラード第2番 ロ短調/「詩的で宗教的な調べ」〜祈り/
 愛の夢第3番/「超絶技巧練習曲集」〜第10番 ヘ短調/
 灰色の雲/ペトラルカのソネット第123番/
 ハンガリー狂詩曲第6番 変ニ長調/
 忘れられたワルツ第1番 嬰ヘ長調/コンソレーション第3番
ヴラジーミル・ブーニン(P)
 録音:1997年10月20日&21日、シュトゥットガルト放送室内楽スタジオ。旧品番:98-183(こちらでお届けとなる可能性もございます)。
古典派のオルガン協奏曲集
 ハイドン:
  オルガン、2本のホルンと弦楽のための
   協奏曲 ハ長調Hob.XVIII;5
 ヴェルナー:パストレッラ ニ長調
 ヨハン・ゲオルク・ツェヒナー:オルガン協奏曲 ヘ長調
 ヨハン・クリスティアン・バッハ:
  コンサート・ロンド ヘ長調Op.17-3
 マリアヌス・ケーニヒスペルガー:
  パストレッラ ヘ長調Op.XVIII;8
 ヨゼフ・アントン・アウフマン(1720?-1778):
  オルガン、2本のホルンと
   弦楽のための協奏曲変ホ長調Op.I;1
フランツ・ハーゼルベック(Org)
エドゥアルド・メルクス指揮
カペラ・アカデミア・ウィーン
 録音:1990年頃、デジタル。ORFとの共同製作。ピリオド楽器使用。旧品番:98-575。
 貴重な作曲家も多く含まれた、実に格調高いアルバム。
ボッケリーニ:チェロ協奏曲 変ロ長調(*)
ハイドン:チェロ協奏曲 ニ長調(#)
ライナー・ギンツェル(Vc)
ドレスデン室内po.
 録音:1993年3月29日-30日(*)/1993年7月4日-5日(#)、以上ルカ教会、ドレスデン。旧品番:91-101(こちらでお届けとなる可能性もございます)。
エリーザベト・シュヴァルツコップ
 レハール:
  「パガニーニ」、「微笑みの国」、「メリー・ウィドー」、
 スッペ:同「ボッカッチョ」
 J.シュトラウス:「ウィーン気質」から
エリーザベト・
 シュヴァルツコップ(S)
 録音:1939-1953年。
 1939-1940年にSP盤両面(約8分)にオペレッタの聴きどころを圧縮したTelefunkenの「ポプリ・シリーズ」から4作品を復刻。若々しいシュヴァルツコップの歌を聴くことができる貴重な音源だ。レハールはEMI原盤。
マリア・チェボタリ
 プッチーニ:
  「蝶々夫人」、「ボエーム」、「トスカ」、「椿姫」、
 グノー:「ファウスト」、
 モーツァルト:「後宮からの逃走」、
  「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、
 R.シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」
  からの場面
 J.シュトラウス:ワルツ「春の声」
マリア・チェボタリ(S)
ヘルベルト・フォン・カラヤン、
フェリックス・プロハスカ指揮VPO
ローベルト・ヘーガー指揮
シュターツカペレ・ベルリン 他
 録音:1932-1948年。
 いまだ伝説的ソプラノとして語り継がれるマリア・チェボタリ(1910-1949)。当時ロシア領だった現在のモルドバ共和国(ルーマニアとウクライナの間の小国)の首都キシニョフ生まれ。わずか21歳でドレスデン歌劇場のフリッツ・ブッシュに認められ「ボエーム」のミミ役でデビュー、ここから後は破竹の勢いでスターにのし上がり、独伊どちらのオペラでも活躍。ドラマティックな表現力とアジリタの技術、さらに映画スター並の美貌を兼ね備えているのが武器であった。また1935年にはR.シュトラウスの「無口な女」の初演でヒロインのアミンタを歌うなど、彼から高く評価されていたことも知られている。
 チェボタリは1949年、まだ40にもならない年齢で癌で亡くなった。このCDには22歳から亡くなる直前までの録音が集められ、この名歌手を知るには打ってつけといえる。「蝶々夫人」、「ファウスト」と「フィガロの結婚」は原語、他はドイツ語歌唱。
ミヒャエル・ボーネン
 レオンカヴァッロ:「道化師」、
 ベートーヴェン:「フィデリオ」、
 ウェーバー:「魔弾の射手」、
 グノー:「ファウスト」、
 ビゼー:「カルメン」、
 マイヤベーア:「ディノーラ」、「悪魔ロベール」、
 モーツァルト:「魔笛」、
 ワーグナー:
  「神々の黄昏」、「ワルキューレ」、「タンホイザー」、
  「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、
 シリングス:「モナ・リザ」、
 トーマ:「ハムレット」からの場面
ミヒャエル・ボーネン(B)
 録音:1922-1930年。
 ミヒャエル・ボーネンは1887年ケルン生まれのバス。ドイツ国内やロンドンで活躍した後、1922年にメトにデビュー、独伊仏のありとあらゆるバス役を歌い高い名声を築き上げた。その後1930年代半ばにドイツに戻りベルリンで活動、1945-1947年にはベルリン・ドイツオペラ歌劇場の監督の任にもあった。晩年のボーネンに、昔を懐かしむメトの関係者が支援を向けたという美談も知られている。1965年没。
 美声+見事な演技力というボーネンだが、名声の割に録音が残っていない。このCDには1920年代、メトでバリバリに活躍していた頃のボーネンの30代後半から40代始めの頃のエネルギー全開の声が収められている。「ディノーラ」が伊語、「ハムレット」が独語、その他は原語歌唱。
フョードル・シャリアピン
 ムソルグスキー:のみの歌
 グリンカ:疑い/真夜中の閲兵
 ルビンシテイン:ペルシアの歌
 ロシア民謡:ヴォルガの舟歌/ステンカ・ラージン/
  黒い瞳/ドゥビヌシカ/昇れ、赤い太陽よ/12人の盗賊/
  ペテルスカヤ街道へゆけば/マーシェンカ
 他(全18曲)
フョードル・シャリアピン(B)
 録音:1911-1934年。
 世紀の大バス歌手、フョードル・シャリアピン(1873-1938)得意のロシア歌曲、民謡を集めたもの。
レオ・スレザーク
 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、
  「タンホイザー」、「ローエングリーン」、
 ヴェルディ:「オテロ」、「アイーダ」、
  「トロヴァトーレ」、「リゴレット」、
 マイヤベーア:「ユグノ」、「預言者」、
  「アフリカの女」からのアリア
レオ・スレザーク(T)
 録音:1905-1928年。
 偉大なテノール、レオ・スレザーク(1873-1946)は、日本ではなぜだか晩年の歌曲録音ばかりが人気があるが、彼は一世を風靡したオペラ歌手、もちろん全盛期のアリアは立派なもの。このCDの中でも1905年の「ユグノ」や、1907年録音の「ローエングリーン」や「リゴレット」あたりの若々しく情熱的な歌はもちろん、さらに絶品なのが1912年の「トロヴァトーレ」、声に風格が増し、語り口も実に巧い。マーラーが監督だった時代のウィーン宮廷歌劇場でスレザークがいかにカリスマだったかわかるというものである。全てドイツ語歌唱。
ゲルハルト・ヒュッシュ
 シューベルト:歌曲集「美しい水車小屋の娘」D.795
 ベートーヴェン:遥かなる恋人に寄す
ゲルハルト・ヒュッシュ(Br)
ハンス・ウド・ミュラー(P)
 録音:1935、1937年。
 日本にも指導者として滞在、多くの弟子を育てたゲルハルト・ヒュッシュ(1901-1984)の全盛期の録音。「美しい水車小屋の娘」は「冬の旅」と並ぶ彼の代表的録音として何度も復刻されている。「遥かなる恋人に寄す」は比較的珍しい。
ヨゼフ・シュヴァルツ
 レオンカヴァッロ:「道化師」、「ザザ」、
 ヴェルディ:「リゴレット」、「トロヴァトーレ」、
  「オテロ」、「仮面舞踏会」、「運命の力」、
 マイヤベーア:「アフリカの女」、
 ワーグナー:「タンホイザー」、
 オッフェンバック:「ホフマン物語」からのアリア
ヨゼフ・シュヴァルツ(Br)
ブルーノ・
 ザイドラー=ヴィンクラー指揮o.
 録音:1916-1918年。
 ヨゼフ・シュヴァルツ(1880-1926)の名前はよほど昔の歌手に詳しい人にもあまり知られていないと思われるが、録音を聴けば誰もが驚くこと間違いなしの超美声バリトン。どの音域でも朗々と柔らかく甘さのあるノーブルな声、しかも歌い崩しもあまりない。90年近く前の録音に惹きつけられてしまうというのもすごいことである。8歳年下のハインリヒ・シュルスヌスを思わせるものがあるが、シュルスヌスよりドラマティックな表現にも長けている。しかもこれらは全て30代半ばの録音。さらに円熟した時の歌唱はいかばかりだったか。合衆国に進出してこれからという時の40代半ばで急逝してしまったため、残された録音はウィーン宮廷歌劇場のスターだった1910年代のものしかなく、人々の記憶から薄れてしまったようだ。ここで聴けるのはどれも貴重な録音の復刻、ことに「ホフマン物語」のダイヤモンドの歌が絶品。全てドイツ語の歌唱。
ロッテ・レーマン
 シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」Op.42
 シューベルト:
  音楽に寄せて D.547/君はわが憩い D.776/
  死と乙女 D.531/ひめごと D.719
 ブラームス:
  甲斐なきセレナード Op.84 No.4/眠りの精/
  5月の夜 Op.43 No.2/永遠の愛について Op.43 No.1
 宗教歌曲集(6曲)
ロッテ・レーマン(S)
マンフレート・グルリット指揮o.
室内楽団 他
 録音:1927-1932年。
 シュトラウスが信頼し、プッチーニが落涙し、トスカニーニ、ワルターが愛した20世紀前半の大歌手、ロッテ・レーマン(1888-1976)の全盛期の歌曲録音を収録。いずれもレーマンならではの濃密な歌は、およそ現在の歌手には望めないもの、ダイレクトな情熱にクラクラさせられる。歌曲はいずれも室内アンサンブルに編曲された伴奏、宗教歌曲集はオルガン伴奏。
ミリザ・コルジャス
 モーツァルト:「魔笛」、「後宮からの逃走」、
 ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」、
 ドリーブ:「ラクメ」、マイヤベーア:「ディノーラ」、
 オッフェンバック:「ホフマン物語」、
 グノー:「ミレイユ」、ヴェルディ:「シチリアの晩祷」、
 アダン:「闘牛士」からのアリア
 ウェーバー:舞踏への勧誘  タウベルト:森の鳥
 ロッシーニ:踊り  アルディーティ:口づけ
 デンツァ:フニクリ・フニクラ  アリャビエフ:夜鶯
 J.シュトラウス II:春の声
ミリザ・コルジャス(S)
ブルーノ・
 ザイドラー=ヴィンクラー指揮
ベルリン国立歌劇場o.
 録音:1934-1936年。
 ミリザ・コルジャス(というのが一般的表記だが、ドイツではおそらくミリツァ・コルユスと呼ばれていたことであろう)は1912年ワルシャワ生まれのエストニア系のソプラノ。幼い頃キーウ〔キエフ〕に移住し音楽教育を受け、1920年代にベルリンに移り結婚、ここでフルトヴェングラーの師匠として知られるマックス・フォン・シリングスに認められベルリン市立歌劇場のアイドルになる。歌の上手さに加え美貌の持ち主で、これで人気が出ないはずはない。ついに1936年彼女はハリウッドに招かれ、1938年のヨハン・シュトラウスの伝記映画「グレート・ワルツ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。その後事故が元でハリウッドからは消えたが、歌手兼女優として合衆国や南米でも大人気であった。
 妖精が薄い羽根で羽ばたくようなコロラトゥーラ・ソプラノで、三点ト音より上も軽く出している。フランス系のコロラトゥーラ役の方がはまっていて、「ラクメ」の鐘の歌、「ホフマン物語」のオランピアのアリア、とりわけ「ディノーラ」の影の歌は大変見事なもの。歌唱は全てドイツ語。
マリア・ネーメト
 ヴェルディ:「アイーダ」、「運命の力」、
  「トロヴァトーレ」、「仮面舞踏会」、
 モーツァルト:「後宮からの逃走」、
 ウェーバー:「オベロン」、
 ゴルトマルク:「シバの女王」からのアリア、場面
マリア・ネーメト(S)
カール・アルヴィン指揮
ウィーン国立歌劇場o. 他
 録音:1927-1929年。
 マリア・ネーメト(1897-1967)はハンガリー出身のドラマティック・ソプラノ。デビューは比較的遅く1923年、しかしすぐさま当時のウィーン国立歌劇場の監督だったフランツ・シャルクが見出し翌年早くもウィーン・デビュー、あっという間に売れっ子になった。ヴェルディやワーグナーのソプラノも歌えば、モーツァルトの夜の女王も歌うというちょっと信じられない活躍をした人だが、全盛期が第二次世界大戦と重なり、またウィーンに留まったため国際的名声を築き損ねてしまった。この30歳そこそこの録音を聴いても、劇場に突き刺さるように飛んだ声の片鱗がうかがえる。
94-601
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.1〜ヘンデル
 王宮の花火の音楽HWV 351 (*) /「水上の音楽」組曲〔第1番−第3番 HWV348-350〕(*)
 [ジョン・コンスタブル(Hp) アントニー・ロブ(Fl) フィリップ・ピケット(リコーダー)
  グレアム・シーン(Fg) ポール・アーチボルド(Tp) ネヴィル・マリナー指揮ASMIF]

 6つの合奏協奏曲集 Op.3 (#)
 [パメラ・トービー、レベッカ・オースティン=ブラウン(リコーダー) ジョナサン・リース(Vn)
  フィリッパ・デイヴィス(Fl) イアン・ワトソン(Org) アイオナ・ブラウン(Vn)指揮ASMIF]
 録音:1993年10月7日-9日(*)/1995年9月14日-17日(#)、以上 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、セッション。前出:98-939(*)と98-918(#)のセット化。
94-602
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.2〜シューマン:交響曲全集
 〔第1番 変ロ長調「春」/第3番 変ホ長調「ライン」/第2番 ハ長調/第4番 ニ短調〕
 ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送so.
 録音:2004年、リーダーハレ、シュトゥットガルト、ライヴ。前出:93-16093-161のセット化だが、通常盤に含まれていたノリントンの英語レクチャーは省かれている。
94-603
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.3〜モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 〔第20番 ニ短調 K.466 (*)/第23番 イ長調K.488 (*) /第24番 ハ短調K.491 (#) /第25番 ハ長調K.503 (#) 〕
  イヴァン・モラヴェッツ(P) ネヴィル・マリナー指揮ASMIF
 録音:1997年4月(*)/1995年10月(#)、以上 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、セッション。前出:98-14298-955のセット化(以上、単売では当店未案内)。当レーベルからのライセンス・アイテム、 PIANO CLASSICS, PCL-0005 [2CDs/発売:2011年4月]と同一の演奏。
94-605
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.5〜J.S.バッハ:管弦楽組曲(全曲)
 〔第1番 ハ長調 BWV.1066/第2番 ロ短調 BWV.1067/第3番 ニ長調 BWV.1068/第4番 ニ長調 BWV.1069〕
  ヘルムート・リリング指揮オレゴン・バッハ祝祭室内o.
 録音:1992年7月、ハルト・パフォーミング・アーツ・センター、オレゴン州ユージン、セッション。旧品番:92-132同レーベルの「J.S.バッハ大全集」に含まれている録音。毎年初夏にオレゴン大学をメイン会場に開催される「オレゴン・バッハ音楽祭」は、1970年にバッハの世界的権威リリングによって創始されたもので、3 週間の会期中に芸術監督リリングのもと大小さまざまなコンサートをはじめ、レクチャーやマスタークラスも併設され、おおきな盛り上がりをみせている。同音楽祭の名を冠する「オレゴン・バッハ祝祭o.」は、欧米のオーケストラの器楽奏者とオレゴン大学音楽学部のメンバーからなる精鋭オーケストラ。モダーン楽器の特性を活かした壮麗なひびきとみごとなアンサンブルが印象的で、この傑作の魅力をあますところなく伝えている。
94-606
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.6〜ヴィヴァルディ:協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲集(*)
  「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4より〔第9番 ヘ長調RV284 /第12番 ト長調RV294 〕/
  「ラ・チェ トラ」Op.9より〔第3番 ト短調RV334 /第4番 ホ長調RV263a /
                第8番 ニ短調RV238 /第2番 イ長調RV345 〕
 フルート協奏曲集(#)
  〔ト長調 Op.10 No.2「夜」/ニ長調 Op.10 No.3「五色ひわ」/ト長調 F VI: 6 /
   ハ短調 F VI: 11 /イ短調 F VI: 7 /ヘ長調 Op.10 No.1「海の嵐」〕

 スラミット・ヘッキ(Vn;*) シルヴィ・ダンブラン(Fl;#)
 アンサンブル・ラ・パルティータ
 録音:1996年3月(*)、1995年4月(#)、以上 アルトシュテッテン、チューリヒ。旧品番:94-006 [91-109] (*) & 94-007 [91-110] (#)のセット化。ヨーロッパを中心に活動するアンサンブル・ラ・パルティータによるヴィヴァルディの協奏曲集。スラミット・ヘッキはチューリヒでA.フィーツ、N.チュマチェンコらに師事し、同地を中心に活躍するスイス人ヴァイオリニスト。シルヴィー・ダンブランは名手A.ニコレに師事している。
94-607
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.7〜シューベルト:後期弦楽四重奏曲集
 〔第11番 ホ長調D.353 /第12番 ハ短調D.703「四重奏断章」/
  第13番 イ短調D.804「ロザムンデ」/第14番 ニ短調D.810「死と乙女」/第15番 ト長調D.887 〕

 ヴェルディSQ
 録音:1996年-1998年、ケルン・フンクハウス、ドイチュラントフンク室内楽ホール。全集からのカップリング変更分売。
94-609
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.8〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 〔第1番 ヘ短調 Op.2 No.1 /第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」/
  第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」/第18番 変ホ長調 Op.31 No.3 /
  第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」 /第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」/第32番 ハ短調 Op.111〕
 ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2004年11月-2006年1月、ノイマルクト。全集:98-200 からのカップリング変更。
94-610
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.9〜グリーグ
 ホルベルク組曲 Op.40 /2つの悲しき旋律 Op.34 /「ペール・ギュント」組曲〔第1番 Op.46 /第2番 Op.55 〕/
 抒情小品集第9集 Op.68 より〔第4曲「山の夕べ」/第5曲「ゆりかごの歌」〕/
 交響的舞曲 Op.64 (#) /ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 (#) /トロルドハウゲンの婚礼の日 Op.65 (#)

  ギャリック・オールソン(P) ネヴィル・マリナー指揮ASMIF
 録音:1994年2月16日-18日(無印)、1996年12月4日-6日(#)、以上 ロンドン。旧品番:98-99598-128(共に当店未案内)のセット化。
94-611
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.10 〜シューベルト:交響曲集
 〔第4番 ハ短調 D.417 [1996年3月7日](*)/第6番 ハ長調 D.589 [2000年10月31日、11月10日](#)/
  第8番 ロ短調 D.759「未完成」[2001年2月6日](#)/第9番 ハ長調D.944「グレイト」[2003年1月28日-30日](*)〕

 ハンス・ツェンダー指揮バーデン=バーデン・フライブルクSWRso.(旧・南西ドイツ放送so.)
 録音:[内]、ハンス・ロスバウト・スタジオ(*)、コンツェルトハウス(#)、バーデン=バーデン。交響曲全集(93-120)からの分売。
94-612
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.11 〜ショパン:ピアノ作品集
 スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20 /練習曲第12番 ハ短調 Op.10 No.12「革命」/
 ワルツ〔第3番 イ短調 Op.34 No.2 /第10番 ロ短調 Op.69 No.2 〕/
 夜想曲〔第1番 変ロ短調 Op.9 No.1 /第13番 ハ短調 Op.48 No.1 〕/幻想即興曲 Op.66 /
 バラード第1番 ト短調 Op.23/幻想ポロネーズOp.61
[パヴロス・ハッツォプロス(P;*)]
 子守唄 変ニ長調 Op.57 /舟歌 嬰へ長調 Op.60 /華麗なる大ワルツ(ワルツ第1番) 変ホ長調 Op.18 /
 華麗なるワルツ(ワルツ第4番)へ長調 Op.34 No.3 /ワルツ第12番 ヘ短調 Op.70 No.2 /
 小犬のワルツ(ワルツ第6番) 変ニ長調 Op.64 No.1 /英雄ポロネーズ(ポロネーズ第6番) 変イ長調 Op.53 /
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35
[ウラジミール・ブーニン(P;#)]
 録音:2003年9月30日-10月2日、シュトゥットガルト音楽演劇大学(*) /1999年6月18日、モスクワ放送(#)。旧品番:98-472(*)、98-367(#)。ただし、旧盤では (#)の1曲目にも「幻想ポロネーズ」が含まれていたが、1枚目とダブるためかカットされている模様。ハッツォプロスは1964年シュトゥットガルト生まれ。ウラディーミル・ブーニン(スタニスラフ・ブーニンとは無関係)は1945年にモスクワに生まれ、チャイコフスキー音楽院で学んでいる。
94-613
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.12 〜モーツァルト:交響曲&セレナード集
 交響曲第33番 変ロ長調 KV.319 (*) /セレナード第9番 ニ長調 KV.320「ポストホルン」(*) /
 交響曲第35番 ニ長調 KV.385「ハフナー」(#) /セレナード第7番 ニ長調 KV.250「ハフナー」(#)

  アイオナ・ブラウン指揮ASMIF
 録音:1997年4月、ヘンリー・ウッドホール、ロンドン。旧品番:98-129(*)、98-173(#)。交響曲2曲は94-003 [91-105] でも発売されていた。 ヴァイオリニストおよび指揮者として活躍、1974年にネヴィル・マリナーから首席指揮者の席を引き継ぎ、2004年に亡くなるまでこのオーケストラを牽引してきたアイオナ・ブラウン女史のモーツァルト。上品かつまろやかなハーモニーと、活気あふれる爽やかなアンサンブルが絶品。
94-614
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.13 〜ベルリオーズ
 序曲集〔ウェイヴァリーOp.1 H.26 (*) /宗教裁判官 Op.3 H.23d (#) /リア王Op.4 H.53 (+) /
     ロブ・ロイ H.54 (*) /ローマの謝肉祭 Op.9 H.95 (**) /海賊 Op.21 H.101 (*) 〕/
 幻想交響曲 Op.14 (##)
  シルヴァン・カンブルラン指揮バーデン=バーデン&フライブルク SWR 放送so.(##以外)
  ロジャー・ノリントン指揮 SWR シュトゥットガルト放送so.(##)
 録音:2007年5月(*)、2000年2月(#)、2003年2月(+)、以上、コンツェルトハウス、フライブルク/2002年1月、祝祭劇場、バーデン=バーデン(**) /2003年7月2日-4日・リーダーハレ、シュトゥットガルト、ライヴ(##)。旧品番:93-201 (##以外) と 93-103 (##)のセット化。(##)はノリントンによるメリハリある指揮ぶりと、こだわりの対向配置から生まれるサウンドが聴き所。
94-615
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(2CD)
1CD価格
プレミアム・コンポーザーズ Vol.14 〜J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲集
 〔第1番 ヘ長調 BWV.1046 /第2番 ヘ長調 BWV.1047 /第3番 ト長調 BWV.1048 /
  第4番 ト長調 BWV.1049 /第5番 ニ長調 BWV.1050 /第6番 変ロ長調 BWV.1051 〕

 ヘルムート・リリング指揮オレゴン・バッハ祝祭室内o.
 録音:1994年7月、ハルト・パフォーミング・アーツ・センター、ユージン、オレゴン州。モダーン楽器使用。旧品番:92-126同レーベル&リリング監修の『J.S.バッハ大全集』(98-620)にも収録されている演奏。
Dekoor Close Harmony
 We Are Young / Selfless, cold and composed / Let Me Take Over / Zombie / A Night in Tunisia / Teardrop /
 Smack Dab In the Middle / Elijah Rock / Love Psalm / I Know Where I've Been / You 're the Voice

  Dekoor Close Harmony
 録音:2011年9月、オランダ。Dekoor Close Harmony はクリストフ・マック・カーティにより設立された合唱団で、モダーン・ジャズからポップスまで実に多様な表現力を持っている。心にダイレクトに響き渡る合唱団で、パワフルな歌声が最大の魅力。
LALÁ
 レーガー:夜の歌 / シューベルト:夜/聖なるかな / メンデルスゾーン:緑の中に/憩いの谷/森からの別れ
 シューベルト:墓 / ブラームス:許しておくれ/目覚めよ/谷間で/別れの歌/静かな夜に
 ブルックナー:タントゥム・エルゴ第3番 / メンデルスゾーン:狩の歌 / マイエル: Da Adler
 Preissegger (1951-): Gernhabn tuat guat / In Gedankn bin ih bei dir
 LALÁ: LALÁ - Jodler / Fawada / The New York Voices: Come Home / David Paich: Rosanna
 Jason Thomas Mraz: I’m Yours / Earth, Wind and Fire: September

 LALÁ
 ヴォーカル・アンサンブル「 LALÁ 」は4人のアカペラ・ヴォーカルでしっとりと響き渡る澄み切った歌声が特徴、教会音楽、フォークソングを得意としている。今回はクラシックからポップスまで幅広いジャンルをレコーディング。
 合唱ファン狂喜!ドイツ、ヘンスラー社より興味深いサブ・レーベル「ザ・コラール・プロジェクト」が始動する。このプロジェクトは毎年開催される世界最難関の合唱コンクール「ワールド・コラール・ゲームズ」にて優秀な成績をおさめた団体のディスクをリリースしてゆくという物。合唱の形態も4人のから60人まで、扱われるジャンルもクラシックにとどまらずポップまであらゆる「合唱」を楽しむことが出来る。第1弾は2タイトルリリース。ともに実力派の合唱団で、今後の活躍にも注目。なお、当シリーズは年に3〜5タイトルのペースでリリースされるとのこと。
The Choir Project 〜 MUSICAL MOveMENTS
 Tota pulchra es / Ave Maria / Cantante Domino / Bow down thine ear, O Lord / Fred hviler over land og by /
 Swinging in the rain / Singing sand / Lyse nætter / Yndigt dufter Danmark / Så tag mit hjerte /
 Den danske sang er en ung, blond pige / How very great my grief / I am the rose of Sharon /
 Let my beloved come into his garden / The Moon-Dance / Nenne Negro no / Kuka nukkuu tuutussasi

  オルフス少女cho.
 毎年開催される世界最難関の合唱コンクール「ワールド・コラール・ゲームズ」にて優秀な成績をおさめた団体のディスクをリリースしていくプロジェクト第3弾はデンマークのオルフス少女合唱団によるアルバム。同国の現代作曲家ペーア・ネアゴーの作品を中心に伝統音楽まで幅広く収録。
さぁ、わが心よ、歌い飛べ。 [Wohlauf, mein Herze, sing und spring]
 ヨハン・ジョージ・エベリング作曲/パウル・ゲルハルト作詞:わがたまさめてほめたたえよ(讃美歌第14番)
 テレマン(1681-1767)/パウル・ゲツハルト(代理店記載ママ)作詞:おのが道を委ねよ(讃美歌第290番)
 マルティン・ルター作詞作曲:神はわがやぐら(讃美歌第362番)
 アダム・ドレーセ作曲/ニコラウス・ルートヴィヒ・フォン・ツィンツェンドルフ作詞:イエスきみはいとうるわし/他

  クラウス・ハイツマン(合唱指揮/編曲/プロデュース) イェンス・ハマン(Br) 、ベッティーナ・シュップ、
  クラウディア・クラップシュタイン、ファビエンヌ・ロワ、カタリナ・ヴォーリツ(S) ガブリエル・ウール(A)
  ラルフ・ヒュープナー(ラインガオ=シンフォニエッタノコンサートマスター〔代理店記載ママ〕)
 録音:2009年。ドイツで中世より歌い継がれて、何百万もの人々の心に響いてきた古い讃美歌が、現代版アレンジによって蘇った。子供のピュアな歌声に、器楽アンサンブルも加わり、本来は素朴な讃美歌ながら、輝かしさを増した合唱曲になっている。プロデューサー、及び讃美歌の編曲、合唱指揮を務めたのは、クラウス・ハイツマン。ラインランド出身でデュッセルドルフとアメリカのインディアナ州で音楽を学んだ後、作曲家、指揮者、音楽プロデューサー、出版、音楽教師など多岐にわたる活動を展開している。特に作曲での活躍は目覚ましく、700の声楽曲と400の童謡曲を書いており、いずれも楽譜出版、録音がリリースされている。さらに、4つのオラトリオ、6つのカンタータ、8つの子供ためのミュージカルなどを手掛け、今やドイツを代表する声楽分野での大家として、世界的に評価されている。
98-001
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(2CD)
1CD価格
ハインリヒ・フォン・
 ヘルツォーゲンベルク
(1843-1900):オラトリオ「キリストの誕生」(1894頃)
 レジーナ・シューデル(S) アンケ・エッガース(A) ペーター・マウス(T)
 エルンスト=ゲロルト・シュラム(B) ルドルフ・ハイネマン(Org)
 クリスティアン・グルーベ指揮アンサンブル・オリオン、ベルリン芸術大学室内cho.
 録音:1988年1月26日-28日、イエス・キリスト教会、ベルリン。旧品番:98-574(当店未案内、廃盤)。ブラームスと多くの書簡を交わすほど親交厚い関係であったことでも知られるドイツ・ロマン派の作曲家、ヘルツォーゲンベルク。生涯を通して幅広いジャンルに作品を残したが、愛妻を亡くしてからはプロテスタントの宗教音楽にますます感銘を深めていくようになる。晩年に作曲されたこのオラトリオは、ソリスト、合唱、オーケストラという編成からなる壮大なクリスマス・オラトリオ。パイプ・オルガン(本アルバムではポジティブ・オルガンを使用)とオーケストラの荘厳な伴奏に乗って、ソリストと合唱隊が救い主の降誕を高らかに歌い上げる。全体的に粛々とした雰囲気に包まれた作品ではあるが、第3部では牧歌的なオーボエのソロが印象的に現れるほか、親しみやすい旋律の数々を持った作品とも言えるだろう。録音から20年以上が経過したとはいえ、状態は良好。グルーベ指揮の下、柔らかくも力強いハーモニーを組み上げるドイツの名手達の演奏の輝きは今も失われていない。
ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ヴァイオリン・ソナタ(遺作)/ハバネラ(クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編曲版)/
 フォーレの名による子守歌/ヴァイオリンとチェロのためのソナタ/カディッシュ/ツィガーヌ/ヴァイオリン・ソナタ

  レナ・ノイダウアー(Vn) ユリアン・シュテッケル(Vc) パウル・リヴィニウス(P)
 録音:2012年5月1日、大ゼンデザール、ザールラント放送、ドイツ。2006年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1位を獲得し、一躍注目を集めたドイツの新星レナ・ノイダウアーによるセカンド・アルバム。大いに注目を集めた意欲的なデビュー盤「シューマンのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93-258)」に引き続き、今回彼女が収録したのはラヴェルのヴァイオリンとピアノのための作品全集。ラヴェルの室内楽ジャンルでの全集は、管弦楽やピアノ作品と比べてなかなかリリースされる機会に恵まれないだけに、今回も注目必至の新譜と言えるだろう。収録されているのは、3つのソナタと4曲の小品。「ハバネラ」は、ピアノ2台のために書かれた原曲をクライスラーがヴァイオリンとピアノのために編曲したものになる。「ハバネラ」「ツィガーヌ」といった、バスク人を母に持つラヴェルの民族色あふれる曲調が楽しめる小品がある一方、ソナタでは古典的な響きと印象派の多彩な色調を織り交ぜたラヴェルの魅力をたっぷりと堪能出来る。真摯な音運びと難曲を物ともしない安定感抜群の演奏ぶりは今回も健在。全く異なる曲調を含んだプログラムを見事に表現しわけている。共演者の顔ぶれも素晴らしく、2010年ミュンヘン国際コンクール優勝のチェロ奏者ユリアン・シュテッケル、そのシュテッケルとの共演も多い名手パウル・リヴィニウスという錚々たる面々がノイダウアーと抜群のアンサンブルを練り上げている。
 レナ・ノイダウアーは1984年、ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3歳でヴァイオリンを弾き始め、10歳でオーケストラと初共演を果たした早熟の名手。H.ツェートマイヤー、T.ツェートマイヤーのもとで手ほどきを受けたのち、C.ポッペンに師事。他にもF.アンドリエフスキー、A.チュマチェンコ、五嶋みどり、今井信子、小澤征爾らにも師事し、次代を担う若手実力派として早くも世界的活躍を果たしている。今回も使用楽器は1743年製ロレンツォ・ガダニーニ。
98-003
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(26CD)
6CD価格
C.P.E.バッハ:鍵盤独奏作品全集(ピアノによる演奏)
 (曲目詳細はリンク先テキスト・ファイルをご覧ください。)
 アナ=マリヤ・マルコヴィナ(P)
 録音:2012年-2013年、アウラ・マーニャ大学、ケルン。使用楽器:ベーゼンドルファー。世界初録音作品多数。
バッハ・メタモルフォシス〜J.S.バッハ/
 ブラウンフェルス編曲:前奏曲とフーガ イ長調 BWV536
 イリイーン編曲:いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV661 / ブリスキア編曲:小フーガ ト短調 BWV578
 ルーカス編曲:「クリスマス・オラトリオ」BWV248〜パストラール
 ディデンコ編曲:主のひとり子なるキリストBWV601 /われらの主イエス・キリスト、ヨルダン川に来たれり BWV684
 タウジヒ編曲:おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV622
 ヴォーン・ウィリアムズ編曲:ああ、われらのもとにとどまれ、主イエス・キリストBWV649
 フィリップ編曲:「フルート・ソナタ」BWV1031-2〜シチリアーノ
 ゴンチャロフ編曲:ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV642 / マードック編曲:われらが神はかたき砦 BWV720
 イリイーン編曲:ああ、いかにはかなく、いかに空しき BWV644
 ワグネル・ステファニ・ダラゴーナ・マリェイロ・プラド編曲:「音楽の捧げもの」BWV1079〜6声のリチェルカーレ

  アンゲリカ・ネーベル(P)
 録音:2012年7月22日-23日、ローベルト・シューマン大学〔音楽学校〕、デュッセルドルフ。バッハ作品のピアノ用編曲はブゾーニやレーガーのものが有名だが、ドイツのベテラン奏者アンゲリカ・ネーベルがあまり知られていない編曲を多数披露してくれる嬉しいアルバム。ヴァルター・ブラウンフェルスやヴォーン・ウィリアムズといった作曲家から、タウジヒ、イシドール・フィリップといった名演奏家まで興味津々の編曲が楽しめる。またロシアのイーゴリ・イリイーン(1909-1959)やセルゲイ・ディデンコ(1944-)らの隠れた逸品、評価は高いものの聴く機会の少ないマードックのものまで、バッハ・ファン、編曲ファン感涙のナンバーが目白押し。デュッセルドルフ音楽大学教授を務めるネーベル、自信と風格あふれる落着きが最高。技巧的にも余裕なうえ、しっとりとした情感に満ちた美演。宝物にしたくなるようなディスク。
ハイドン:交響曲全集 Vol.19
 〔第26番 ニ短調「悲しみ」Hob.I: 26 /
  第27番 ト長調 Hob.I: 27 /第42番 ニ長調 Hob.I: 42 〕
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2012年7月17日-20日、旧シナゴーグ、ヒルシュベルク、ドイツ。トーマス・ファイ&ハイデルベルクso.によるハイドン全集、エステルハージ家に仕えていた若き頃の作品を中心とした今回も金管楽器のみピリオド楽器を採用する独自の編成と、ファイのアグレッシブな指揮ぶりが冴えわたる演奏に注目必至。ザロモン・セットに焦点を当てた第18集(98-582)とはまた趣を変え、「悲しみ」の副題を持つ交響曲第26番、そして第27番、第42番が収録されている。第26番は数ある交響曲の中でも、最初期に作られた短調作品。以前はクリスマス交響曲と呼ばれていたが、復活祭のために作曲されたことが判明して以来、作品内に用いられているグレゴリオ聖歌にちなんで「悲しみ(ラメンタツィオーネ)」という名がつけられた。第2楽章、低音が優しく進めるカノンのリズムの上で、「悲しみ」の旋律を歌うオーボエの美しいソロは聴き所のひとつ。しかし、さすがは古楽界の鬼才の異名も持つファイ!交響曲第26番の第1楽章の冒頭ユニゾンから強烈なユニゾンで魅せてくれる。特に曲の随所に現れる輝かしい金管のアタックは印象的で、その強烈さたるや思わず「驚愕」の副題をつけたくなってしまうほど。第1楽章では強烈な音作りをしているファイだが、第2楽章では一転、非常に穏やかで繊細なアンサンブルを作り上げている。その表現の切り替えぶりはさすが古楽界の鬼才といったところ。第3楽章では印象的に鳴らすナチュラル・ホルンの響きがアンサンブルに適度な重みを加え、メヌエットのリズムの重心をしっかりと感じられる典雅な演奏に仕上げている。全体的にオーボエとナチュラル・ホルンが素晴らしい存在感を出している今回のプログラム。とはいえ、第27番と第42番では弦楽器の溌剌としたアンサンブルが冴えわたっており、ファイの躍動感あふれる推進力に圧倒される。10年以上にわたり続いてきたハイドン全集も、もうすぐ折り返しを迎えるところ。ますます円熟したアンサンブルを見せるファイ&ハイデルベルクso.、今後のリリースにも注目必至。
98-006
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(2CD)
ドヴォルジャーク:スターバト・マーテル Op.58
 マリーナ・シャグチ(S) インゲボルク・ダンツ(A)
 ジェイムズ・テイラー(T) トーマス・クヴァストホフ(B)
 ヘルムート・リリング指揮オレゴン・バッハ祝祭室内o.& cho.
 録音:1995年7月8日-11日、ハルト舞台芸術センター。旧品番:98-935。巨匠リリングの80歳記念再発売。
98-007
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(2CD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」 Hob.XXI: 2
 クリスティーネ・シェーファー(S) ミヒャエル・シャーデ(T)
 アンドレアス・シュミット(B) ヘルムート・リリング指揮
 シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 録音:1993年9月27日-30日、ドイツ。旧品番:98-938。巨匠リリングの80歳記念再発売。
98-008
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(10CD)
5CD価格
リリング・スペシャル・セレクション
 [CD1-2] J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245(数楽章の異版併録)
 [ユリアーネ・バンゼ(S) インゲボルク・ダンツ(A) ミヒャエル・シャーデ(T;福音史家)
  ジェイムズ・テイラー(T) マティアス・ゲルネ(B;キリスト) アンドレアス・シュミット(B)
  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、バッハ・コレギウム/録音:1996年3月]
 [CD3] J.S.バッハ:教会カンタータ「ああ、いかにはかなく、いかに空しき」BWV26
 [アーリーン・オジェー(S) ドリス・ゾッフェル(A) アーダルベルト・クラウス(T)
  フィリップ・フッテンロッハー(B) ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、
  バッハ・コレギウム/録音:1980年4月]
             モテット「主に向かいて歌え、新しき歌を」BWV225
 [ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、バッハ・コレギウム/録音:1990年9月-10月]
  農民カンタータ「おいらは新しい領主様をいただいた」BWV212
 [クリスティーネ・シェーファー(S) トーマス・クヴァストホフ(B) ヘルムート・リリング指揮
  シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム/録音:1996年5月]
 [CD4-5] フランク:オラトリオ「至福」
 [ダイアナ・モンタギュー(Ms) キース・ルイス(T) ジル・カシュマイユ(Br;キリスト)
  ジョン・チーク(B;サタン) コルネリア・カリッシュ、インゲボルク・ダンツ(A)他
  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、SWRシュトゥットガルト放送so./録音:1990年3月2日]
 [CD6-7] ブリテン:戦争レクイエム Op.66
 [アンネッテ・ダッシュ(S) ジェイムズ・テイラー(T) クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
  ヘルムート・リリング総指揮カルブ・アウレリウス少年cho.、シュトゥットガルト祝祭アンサンブル/録音:2007年9月9日]
 [CD8] ハイドン:ミサ曲第12番 変ロ長調「ハルモニー・ミサ」Hob.XXII; 14
 [シモーナ・シャトゥロヴァー(S) ダニエラ・シンドラム(A) ジェイムズ・テイラー(T) ミヒャエル・ナジ(B)
  ヘルムート・リリング指揮ゲヒンゲン聖歌隊、SWRシュトゥットガルト放送so./録音:2008年5月30日-6月1日]
 ブルックナー:「テ・デウム」 ハ長調 WAB45
 [パメラ・コバーン(S) インゲボルク・ダンツ(A) クリスティアン・エルスナー(T) F=ヨーゼフ・ゼーリヒ(B)
  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、バッハ・コレギウム/録音:1996年9月]
 [CD9] ブラームス:悲歌 Op.82/運命の歌 Op.54/4つの歌 Op.17
 [ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、バッハ・コレギウム/録音:1997年4月]
    シューベルト:水の上の精霊たちの歌 D.714
 [ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、バーデン・バーデン南西ドイツ放送so./録音:2005年4月]
 メンデルスゾーン:「異国からの帰郷」 Op.89
 [ユリアーネ・バンゼ(S;リズベート) イリス・フェルミリオン(A;母) カルステン・ジュース(T;ヘルマン)
  クリスティアン・ゲルハーヘル(B;カウツ) シュテファン・ミュラー=リュッペルト(B;シュルツ)
  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、SWR放送so./録音:2003年10月18日-19日]
 2013年5月にめでたく傘寿を迎えることとなる巨匠、ヘルムート・リリング。J.S.バッハ演奏を筆頭に、半世紀以上にわたり、常に第一線で目まぐるしい活躍を続けてきた名匠のアニバーサリーに合わせて、「hänssler」レーベルから10枚組豪華BOXがリリースされる運びとなった。 今回はリリング自身が数ある録音の中からプログラムの選定を行ったということで特に注目される。特にブルックナーの「テ・デウム」(旧品番:98-119)は原盤がすでに廃盤となり、現在まで入手が困難な状態が続いていただけに、今回の再録発は見逃せない! ブックレットでは、各作品を選んだ理由についてリリング自身によるコメントが寄せられており、今回の企画に対する意気込みを垣間見ることが出来る。記念BOXの最初を飾るのは、やはりJ.S.バッハ!曲の選定にあたり、「必ずJ.S.バッハのメジャーな作品を一つは入れねばならないという信念を持っている」と語っているリリング。初版での全曲演奏に加え、第2稿で用いられた2つのコラールと3つのアリアも共に収録されていることで話題を集めた「ヨハン受難曲」と、大全集でも手掛けた珠玉のカンタータとモテットの数々が収録されている。メジャー作品と共に、フランクの「至福」やシューベルトの「水の上の精霊たちの歌」といった希少なプログラムも収められているところも嬉しい限り。リリングの長きに亘る演奏活動を反映して1980年代から2000年代の録音まで、幅広い時代の録音が収録されているのも魅力のひとつ。1980・90年代の録音では、かの「バッハ大全集」を共に手掛けた合唱団シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊や、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとの円熟したアンサンブルを聴くことが出来る。リリングが新たな奏法も取り入れ始めた2000年代の録音では、ノリントンとの共演も熱きSWRシュトゥットガルト放送so.との意欲的な演奏の数々を堪能出来る。ユリアーネ・バンゼ、アンネッテ・ダッシュやクリスティアン・ゲルハーヘル、マティアス・ゲルネといった豪華ソリストたちが惜しげもなく登場していることにも注目。これまでリリングが残してきた活動の軌跡に改めて感じ入ると共に、今後ますますの活動にも期待させる、ファン必携の記念BOX となっている。
98-009
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(11CD)
4CD価格
リリング〜J.S.バッハ:オーケストラ作品集
 管弦楽組曲全集 BWV.1066-1069 /ブランデンブルク協奏曲全集 BWV.1046-1051 /
 ヴァイオリン協奏曲全集 BWV 1041-1043 /チェンバロ協奏曲全集 BWV.1052-1057, 1060-1065 /
 復元されたオーボエ協奏曲集/復元されたヴァイオリン協奏曲集/他

  イザベル・ファウスト(Vn) ロバート・レヴィン(Cemb)他
  ヘルムート・リリング指揮バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト、オレゴン・バッハ祝祭室内o.
 録音:1992年、1994年、1999年-2000年。同レーベルバッハ大全集からの分売 BOX 化。2013年5月に80歳の誕生日を迎えるヘルムート・リリングが、バッハ大全集プロジェクトの下で収録したオーケストラ作品を一挙抜粋。
ローベルト・カーン(1865-1951):
 ピアノ四重奏曲第2番 イ短調 Op.30 /「青春の泉」〜7つの歌曲 Op.46 /弦楽三重奏のためのセレナード イ短調
  ホーエンシュタウヘン・アンサンブル
  [ユリア・ゾフィー・ヴァーグナー(S) ミヒャエル・ナジ(Br) ラヘル・マリア・リリング(Vn1)
   サラ・マリア・リリング(Vn2) ダーヴィド・アドーリャン(Vc) パウル・リヴィニウス(P)]
 録音:2012年9月30日-10月3日、ホーエンシュタウフェン福音主義教会。ドイツ・ロマン派の流れを受け継ぐ作風で19世紀末から20世紀初頭のドイツに活躍した作曲家、ローベルト・カーンは未だ多くの作品が埋もれたままになっている不遇の音楽家。このたび、カーンの曾孫にあたるラヘル・マリア&サラ・マリア・リリング姉妹が、ドイツの若手実力派と共に、曾祖父の珠玉の作品にスポットを当てた注目盤をリリース。ブラームスを敬愛したカーンの作風は、ドイツ・ロマン派の影響を色濃く感じさせるロマンティックな旋律と、時折垣間見える前衛的なリズムが魅力。初期の「ピアノ四重奏曲第2番」と後期の「弦楽三重奏のためのセレナード」を聴き比べても、その作風に大きな揺らぎがなかったことが分かる。セレナーデが作曲された1933年頃は、すでにシェーンベルクらによって十二音技法が確立され、ヒンデミットがロマン主義の脱却を目指していた時代。ドイツからアメリカへと前衛音楽の盛りが移りゆく時勢の影に、こうしたドイツ・ロマン派からの流れが根強く息づいていたことに感慨深く、聴き入る。およそ250曲もの歌曲を残したカーンだが、本アルバムではその中の代表作『青春の泉(若返りの泉)』を収録。P シュライアーからドイツ・リリックの真髄を学んだユリア・ゾフィー・ワーグナーと、2010年のリリング&N響で美声を披露したバリトン歌手ミヒャエル・ナジ両者の艶やかな歌声も聴きどころ。
シューマン:ピアノ独奏曲全集 Vol.5〜シューマンと彼の娘たち
 子供のための3つのピアノ・ソナタOp.118〔第1番 ト長調/第2番 ニ長調/第3番 ハ長調〕/
 「アルバムの綴り」より〔子守歌 Op.124 No.6 /子守歌 Op.124 No.16 /抜粋(初稿に含まれていない12曲)*〕/
 マリーのためのピアノ・ブック(全8曲)/音楽の歴史を歩く [Ein Gang durch die Musikgeschichte](全8曲)

  フローリアン・ウーリヒ(P)
 録音:2012年9月24日-26日、メニューイン・ホール、イギリス。(*)の内、2曲が世界初録音。ドイツの俊英ピアニスト、フローリアン・ウーリヒがシューマン生誕200周年である2010年より開始しているピアノ独奏曲全集、第5集となる今回はタイトル通りシューマンが3人の娘たちに残した作品を集めたプログラム。子供のレッスン曲としても馴染み深い作品も多く含まれているが、こうした作品がアルバムにまとまって収録されることは珍しく、注目されよう。全体的にシンプルかつ明るい曲調が際立つが、素朴な旋律のなかにもシューマンの抒情性が垣間見られる。
 娘にささげた作品として最も知られている作品の一つが『子供のためのアルバム』。本アルバムではこの小品集の元となった、長女マリーの誕生日プレゼントとして贈られた小品集を『マリーのためのピアノ・ブック』として一挙に収録。さらに、『子供のためのアルバム』の初稿に含まれていない12曲をまとめ、そのうちの2曲「イ長調のフゲッタ」と「小さなワルツ」はウーリヒ自身が補筆を行い、本アルバムが世界初録音。また、没後出版の小品集『アルバムの綴り』から、娘と妻クララのために作曲した「子守歌」を収録。「音楽の歴史を歩く」には、J.S.バッハやベートーヴェンら過去の偉人たちの作品を編曲した作品が詰め込まれており、父シューマンの音楽教育への姿勢もうかがえる。愛する娘たちに音楽の魅力を教えるため、あるいは純粋に贈り物として作られた作品の数々を通して、シューマンの父親像へと迫る希少なアルバムとなっている。
ハイドン交響曲全集 Vol.20
 〔第43番 変ホ長調「マーキュリー」Hob.I: 43 /第25番 ハ長調 Hob.I: 25 /第36番 変ホ長調 Hob.I: 36 〕
 トーマス・ファイ指揮ハイデルベルクso.
 録音:2013年1月15日-18日、バート・デュルクハイム、ドイツ。前作同様トーマス・ファイの手腕が発揮された非常にアグレッシブな演奏は冴えわたる。交響曲第43番 変ホ長調「マーキュリー」は1772年以前の作曲とされ、ハイドンの弦楽四重奏を思わせる、室内楽的な響きが特徴。名称「マーキュリー」はハイドンによるもではないが、ハイドンの代表曲のひとつであることは言うまでもない。この他、マーキュリーと同調の交響曲第36番も穏やかな雰囲気の作品。
シューマンピアノ独奏曲全集 Vol.6
 子供のためのアルバム Op.68
フローリアン・ウーリヒ(P)
 録音:2013年4月16日-18日、メニューイン・ホール、イギリス。ドイツの俊英ピアニスト、フローリアン・ウーリヒがシューマン生誕200周年である2010年より開始しているピアノ独奏曲全集第6弾。シューマンのピアノ作品のほとんどは1839年までのライプツィヒ時代までに作曲されているが、2部構成全43曲からなるこの作品集はドレスデン時代の1848年頃に書かれている。ピアノ・ソナタ、クライスレリアーナ、謝肉祭などの大作が芸術作品として構想されているのに対し、この作品集は、もとは長女マリーの誕生日の贈り物として用意した数曲に次々と書き加え、「クリスマスのアルバム」と名付けられた。以後、後世までも子供のための指導的作品の重要なレパートリーとなった。素朴な旋律のなかにもシューマンの抒情性が垣間見られる作品集。
ハイドン:交響曲全集 Vol.21
 序曲「突然の出会い」 ニ長調 Hob.XXVIII: 6 /
 交響曲第99番 変ホ長調 Hob.I: 99 /
 交響曲第100番「軍隊」 ト長調 Hob.I: 100
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2013年3月5日-8日、パラティン、ヴィースロッホ。「突然の出会い」は、全3幕からなるオペラでその序曲が収録されている。ハイドンの魅力が凝縮されたと言える序曲で、ファイ率いるハイデルベルク響の快活っきりとした解釈は爽快その物。メインとなる、第99番そして第100番「軍隊」も同様、明快なオーケストレーションはファイならでの妙技。当シリーズの中でも後期の名曲を収録した当盤は、ファイによるハイドンの解釈を知る上で必要不可欠な1枚となるだろう。
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 Op.65
 トリオ・アタナソフ[パーシヴァル・ジャイルス(Vn) サラ・スルタン(Vc)
             ピエール=カロヤン・アタナソフ(P)]
 録音:2012年12月12日-14日、フェステブルク教会、フランクフルト。数々のコンクールにて優秀な成績をおさめ、現在ヨーロッパで注目されている新進気鋭のピアノ・トリオによるデビュー盤。トリオ・アタナソフはピアノのアタナソフの名をとり2007年に結成、パリを拠点として活動している。2010年9月、ドイツのコメルツ銀行主催の室内楽コンクールにて見事優勝し、その後ヨゼフ・ハイドン国際コンクール、トロンハイム・ピアノ・トリオ・コンクールなど様々なコンクールにて優秀な成績を集め、現在若手ピアノ・トリオをとして注目を集めている。レパートリーはハイドンから21世紀の作品まで幅広く、ここに収録されたスメタナ、ドヴォルジャークは特に得意としている作品。実力はもちろんのこと、若々しい力強さと情熱が伝わる熱演。
98-016
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(2CD)
メンデルスゾーン:オラトリオ「聖パウロ」 Op.36
 ユリアーネ・バンセ(S) インゲボルク・ダンツ(A)
 ミヒャエル・シャーデ(T) アンドレアス・シュミット(B)
 ヘルムート・リリング指揮チェコpo.、プラハ室内cho.、
 シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1994年11月17日-19日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。旧品番:98-926。巨匠リリングの80歳記念再発売。
98-017
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(2CD)
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」 Op.70
 クリスティーネ・シェーファー(S) コルネリア・カリッシュ(A)
 ミヒャエル・シャーデ(T) ヴォルフガング・シェーネ(B)
 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1994年9月3日-7日、シュトゥットガルト。旧品番:98-928
ペンデレツキ:ピアノ協奏曲「復活」(2007年再稿版)
 フローリアン・ウーリヒ(P) ウカシュ・ボロヴィチ指揮ポーランド放送so.
 録音:2013年1月25日-27日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサートホール、ポーランド放送、ワルシャワ。収録時間:37分50秒。ポーランドを代表する現代作曲家、ペンデレツキのピアノ協奏曲「復活」を俊英ピアニスト、フローリアン・ウーリヒが熱演!ウーリヒはhänsslerレーベルで進行中のシューマンのピアノ独奏曲全集シリーズや、前作19世紀フランスのピアノ協奏曲集(93-302)など数多くのディスクを発表しており、いずれも好評を博している。ペンデレツキのピアノ協奏曲「復活」は2001年6月に「オーボエと11つの弦楽のための狂詩曲」(1964/65)と「ヴァイオリンとオーケストラのための狂詩曲」(1967)をもとにピアノ協奏曲に再編・作曲し始めたが、同年2001年9月11日に起きた同時多発テロに強い衝撃を受け、9.11の犠牲者追悼に捧げる作品として作曲し直し、カーネギー・ホールへの委嘱作品なった。単一楽章ではあるが、5つのパートに分かれロマンティックなメロディとともに鎮魂の思いがつまった協奏曲。なお、当録音はペンデレツキ自身が2007年に再稿した版を使用している。タイトルにある「復活」はペンデレツキ自身の祈り希望の思いが込められた力づよいメッセージのようだ。
 #当盤は収録時間が短い上、品番からすると本来は通常価格帯の商品のはずですが、著作権費用の関係からか高価格帯となっています。ご注意下さい。
98-020
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(20CD)
4CD価格
J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品全集
 カイ・ヨハンセン、アンドレア・マルコン、ヴォルフガング・ツェラー、マルティン・
 リュッカー、ピーテル・ファン・ディーク、ビーネ=カトリーネ・ブリンドルフ(Org)
 録音:1997年-2000年。没後250周年記念の「バッハ大全集」より、オルガン作品を全て抜き出した20枚組BOX 。作曲された時代や形式などでまとめられており、バッハによるオルガン作品の歴史を辿る構成。
98-021
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(2CD)
ジョルジェ・エネスク(1881-1955):チェロとピアノのための作品全集
 アレグロ ヘ長調(ソナタ単一楽章; 1897) (*) /夜想曲とサルタレロ(1897) /
 チェロ・ソナタ〔第1番 Op.26 No.1 (1898) /第2番 Op.26 No.2 (1935) 〕
  ファレンティン・ラドゥティウ(Vc) ペール・ルンドベリ(P)
 録音:2013年4月15日-17日、レバークーゼン、ドイツ。(*)は世界初録音。ドイツの俊英チェリスト、ラドゥティウによる、エネスクが作曲したチェロとピアノのための作品全集。エネスコはルーマニアを代表する世界的ヴァイオリニストだったが、その名を知られるようになったのは作曲家エネスコとしてで、交響曲から室内楽作品、歌劇、歌曲など印象的な作品を残した。ルーマニア音楽の発展に尽力を注ぎ、また、ジョルジュ・エネスコ交響楽協会を創設したという功績は非常に大きい。ここに収録されたチェロ・ソナタ第1番、世界初録音となる単一楽章のソナタ ヘ長調、そして夜想曲とサルタレロは、エネスコが16〜17歳の時の作品だが早熟の天才であったことを伺わせる密度の濃い内容で、チェロの美しいメロディとそれに寄り添うようなピアノ・パートが印象的な作品。一方、チェロ・ソナタ第2番はエネスコ54歳の時の作品で、この時には既にエネスコの世界が確立されており、エキゾチックで独特な世界が広がる。微分音もあらわれ、エネスコの作品の特徴と言えるだろう。この度ラドゥティウの素晴らしい演奏でエネスコのチェロ作品がまとめて録音されたのは嬉しい限り。ファレンティン・ラドゥティウは1986年ミュンヘン生まれの若手チェリスト。6歳よりチェロを始め、これまでにC.ハーゲン、H.シフ、D.ゲリンガスら名手に師事。2008年にはカール・ダヴィドフ国際コンクールで第1位と特別賞を同時受賞したほか、国内外問わず数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇り、名実ともにドイツ屈指の若手実力派として注目を集めている。一方、ピアニストのペル・ルンドベルクとはデビュー時より共演。室内楽演奏のパートナーとして演奏活動を共にし、ラドゥティウと息の合ったアンサンブルを生み出している。ヘンスラー・レーベルより発売した前作、19世紀フランスのチェロ・ソナタ集(98-654)も好評価を得ている。
98-022
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(2CD)
ヘンデル/モーツァルト編曲:オラトリオ「メサイア」(K.572)
 ドナ・ブラウン(S) コルネリア・カリッシュ(Ms)
 ロベルト・サッカ(T) アラステア・マイルズ(B)
 ヘルムート・リリング指揮バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト、ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1991年。旧品番:98-97598-43498-299(抜粋)。 ウィーンのスヴィーデン男爵からの依頼によりモーツァルトが編曲した版で、歌詞はドイツ語、オーケストレーションが男爵の趣味に合わせて拡大され、独唱と合唱の配分も変更された。クラリネットが活躍、独特の和声などモーツァルト的味わいのある音楽となっており、リリングの解釈もヘンデルよりはモーツァルト寄りとなっている。今や売れっ子のサッカ、マイルズの若き歌声を聴けるのも魅力。
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):マニフィカト(*)
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):ミサ・ブレヴィス(#)
 アーリーン・オジェー(S;*) ヘレン・ワッツ(A;*) クルト・エクヴィルツ(T;*)
 ヴォルフガング・シェーネ(B;*) ウタ・シュプレケルセン(S;#)
 エリカ・シュミット=ヴァレンティン(A;#) アルド・バルディン(T;#) ニクラウス・テューラー(B;#)
 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1976年9月(*)、1977年1月、4月(#)、シュトゥットガルト。旧品番:98-970(当店未案内)。
98-025
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[2LP]
限定盤
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 全曲〔第1番−第6番 BWV1046-1051〕
 ヘルムート・リリング指揮オレゴン・バッハ祝祭室内o.
 録音:1994年7月、ハルト・パフォーミング・アーツ・センター、オレゴン州ユージン。リリング「傘寿」記念初LP化。プレス:独パラス社。#当盤は LP ですのでご注意下さい
C.P.E.バッハ生誕300周年サンプラー〜C.P.E.バッハ(1714-1788):
 幻想曲第1番 ヘ長調 Wq.59-5〜アレグロ/ロンド第2番 ト長調 Wq.57-3〜ポコ・アンダンテ
 クラヴィーア・ソナタ
  〔イ短調 Wq.57-2 〜第1楽章/ヘ短調 Wq.57-6 〜第1楽章/ト長調 Wq.62-2 〜第2楽章/
   ハ短調 Wq.65-31 全3楽章/ニ長調 Wq.61-2 〜第1楽章〕 [以上、98-003] /
 クラヴィーア協奏曲〔ニ短調 Wq.22〜第1楽章(*) [98-027] /ホ長調 Wq.14〜第2楽章(#) [98-312] 〕
  [ミヒャエル・リシェ(P)指揮(*) モッテン・シュルト=イェンセン指揮(#) ライプツィヒ室内o.(*/#) ]
 シンフォニア〔ハ長調 Wq.182-3 〜第1楽章&第2楽章 /イ長調 Wq.182-4 〜第3楽章/
        ロ短調 Wq.182-5 〜第1楽章&第2楽章 〕[98-637]
  [ヴォルフラム・クリスト指揮シュトゥットガルト室内o.]
 ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Wq.76〜第3楽章[93-312][アルブレヒト・ブロイニンガー(Vn) ピート・クイケン(Fp)]
 録音:2006年(#)、2012年-2013年。原盤:[内]。既出の(#)を除き、2014年1月-3月に発売予定の盤から、聴き所を抜き出したコンピレーション。フェイド・イン、アウトは一切なし。
C.P.E.バッハ鍵盤協奏曲集 Vol.3
 協奏曲〔ニ短調 Wq.22(第1楽章カデンツァ:ミヒャエル・リシェ)/ト長調 Wq.43-5 〕/
 2台の鍵盤楽器のための協奏曲 ヘ長調 Wq.46-2 (*)(第2楽章カデンツァ:C.P.E.バッハ)

 ミヒャエル・リシェ(P)指揮ライプツィヒ室内o. ライナー・マリア・クラース(P;*)
 録音:2013年6月、MDR ライプツィヒ。Vol.1:98-639、Vol.2:98-653 。2014年C.P.E.バッハ生誕300年に向け、MDR と hänssler が共同制作するプロジェクト第3弾、演奏は引き続き知性派ピアニストのリシェとライプツィヒ室内o.、今回は指揮振りでの録音。明晰で理知的な毅然とした演奏は圧巻で、C.P.E.バッハの鮮烈な世界をセンセーショナルに聴かせ、リシェの演奏はオーケストラと絶妙なアンサンブルを作り上げている。なお、 ニ短調の協奏曲ではリシェによるカデンツァを披露している。
ナポリの宝物
 ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):ソナタ 変ロ長調
 レオナルド・レオ(1694-1744):ソナタ ニ短調
 ニコラ・フィオレンツァ(1700-1764):ソナタ イ短調
 ジョヴァンニ・アントニオ・ピアーニ(1678-1760):ソナタ ホ短調
 フランコ・サルティ:ソナタ ト短調 / バルダサーレ・フェデリーチ:ソナタ ヘ長調
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):ソナタ イ短調/ソナタ ハ短調
 ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):ソナタ ヘ長調

  ダニエル・ローテルト(リコーダー) ルカ・クィンタヴィレ(Cemb)
 録音:2013年、カンマームジークザール、ドイツ。18世紀に最も権威を持ったオーストリアの外交官の一人、ハラハ(1669-1742)が所有していた楽譜から、1707-1733年にかけて作曲された様々な作曲家のリコーダー作品を集めたアルバム。題名通りイタリアに関係の深い作品ばかりで、陽光に照らされたかのような煌めく音楽を楽しむことが出来る。ローテルトは、完璧なテクニックと瑞々しい若々しさで非常に心地よい演奏を聴かせてくれる。歯切れのよいリコーダーの奏法は撥弦楽器であるチェンバロとの相性も抜群で、まるで二つの楽器が溶け合うように演奏している。今後の活躍も期待せずにはいられない注目盤。
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 〔第4番 ハ短調 Op.18 No.42 /第11番 ヘ短調「セリオーソ」 Op.95 /第2番 ト長調 Op.18 No.2 〕
 ミネッティSQ [マリア・エーマー(Vn1) アンナ・クノップ(Vn2)
         ミラン・ミロジチク(Va) レオンハルト・ロチェク(Vc)]
 録音:2013年4月29日-5月2日、ウィーン王宮礼拝堂。2008年に初来日した若手四重奏団ミネッティ・クァルテット。ハイドン(98-589)、メンデルスゾーン(98-645)に続く第3弾アルバムは、名曲セリオーソを含むベートーヴェン。ヴィオラのミラン・ミロジチクが新メンバーとなり、ミネッティ・クァルテットの瑞々しく溌溂とした演奏にさらに磨きがかかり、積極的に絡み合う楽器同士のアンサンブルを聴かせてくれる。ミネッティ・クァルテットは2003年に結成された新進気鋭の若手アンサンブル団体。ウィーン国立音楽演劇大学でアルバン・ベルク四重奏団のメンバーに師事し、2006年にグラーツのフランツ・シューベルト国際弦楽四重奏コンクール最高位をはじめとする輝かしい受賞歴を持つ実力派。2008/2009シーズンに行ったEcho Klassikの「ライジング・スター・シリーズ」で世界各国を回り、好評を博したミネッティ・クァルテット。世界的活躍に期待必至。
ベートーヴェン:オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」 Op.85
 マリア・ヴェヌーティ(S) キース・ルイス(T) ミシェル・ブロダール(B)
 ヘルムート・リリング指揮バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト、
 シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1994年2月、ヘーゲルザール、リーダーハレ、シュトゥットガルト。旧品番:98-993 (2CDs + ミサ曲 Op.86), 98-422リリングの名演再発売シリーズ。
ハイドン:交響曲全集 Vol.22
 〔第98番 変ロ長調 Hob.I: 98 /
  第103番 変ホ長調「太鼓連打」 Hob.I: 103 〕
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2013年9月5日-6日、10月22日、マルティン・ルター・ハウス、ハイデルベルク=ドッセンハイム。斬新な解釈で鮮烈な印象を与えるトーマス・ファイ&ハイデルベルクso. によるハイドン交響曲全集シリーズ第22弾はロンドン・セットから。「太鼓連打」導入部のティンパニの連打は速打ちとも言えるテンポだが、当演奏は粒立ちの良さと強弱でインパクトを与え、驚き。そして弦楽器の美しさと管楽器のパーカッション的な演奏が曲全体にメリハリを与える。ますます円熟したアンサンブルを見せるファイ&ハイデルベルクso. の今後のリリースにも注目必至。
98-032
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(2CD)
シューマンと対位法
 シューマン:6つのフーガ/3つのカノン/4つのピアノ曲 Op.32 /前奏曲とフガート ロ短調/
 ペダル・ピアノのための6つの練習曲 Op.56(ウーリヒ編曲/ピアノ独奏版)/
 カノン ニ長調 Op.124 No.20 /ペダル・ピアノのためのスケッチ Op.58(ウーリヒ編曲/ピアノ独奏版)/
 4つのフーガ Op.72 /フゲッタ形式の7つのピアノ曲 Op.126

  フローリアン・ウーリヒ(P)
 録音:2013年7月31日-8月2日、メニューイン・ホール、サリー、イギリス。世界初録音曲を含む。ウーリヒによるシューマンのピアノ独奏曲完全全曲シリーズの第7弾。今回はフーガやカノンなど、対位法的作品を集めている。興味深いのは、シューマンの学生時代1831-33年頃に書かれた6つのフーガと3つのカノン。さらに「色とりどりの小品 Op.99」の第10曲「前奏曲」に続くフゲッタがあったというのも驚き。もちろん世界初録音。さらにオルガンのような足鍵盤のついたペダル・ピアノのために書いた作品を演奏者ウーリヒ自身が独奏用に編曲して披露。しみじみとした叙情の世界を味わえる。シューマンに興味のある方々必携。
シューベルト:ミサ曲第5番 変イ長調 D.678
 ドンナ・ブラウン(S) モニカ・グロープ(A)
 ジェイムズ・テイラー(T) ミヒャエル・フォレ(B)
 ヘルムート・リリング指揮オレゴン・バッハ祝祭o. &cho.
 録音:1996年7月6日-9日、シルヴァ・コンサートホール。旧品番:98-120(当店未案内)リリングの名演再発売シリーズ。
ヴィヴァルディ:協奏曲集[SOLO CONCERTOS]
 フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音の協奏曲 ヘ長調 RV.99 /
 フルート協奏曲 ニ長調 RV.209 /ファゴット協奏曲 変ロ長調 RV.504 /チェロ協奏曲 ト短調 RV.417 /
 フルート、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音の協奏曲 ト短調 RV.106 /オーボエ協奏曲 ハ長調 RV.450 /
 フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音の協奏曲 ト短調 RV.107

  ドロテア・ゼール(Fl/Fl−tr)指揮ミュンヘン・バロックゾリステン
  [佐藤俊介、クリスティーネ・スティッカー、ヨハネス・ハイム(Vn) パブロ・デ・ペドロ(Va)
   ロビン・ミシェル、ベルナデッテ・ケベーレ(Vc) アンフォレアス・ヘルム(Ob)
   カトリーン・ラザール(Fg) アンネ=マリー・ドラゴシツ(Cemb)]
 録音:2013年11月8日-9日、ドロテア・ポルシェ・ザール、オデオン・カルチャー・フォーラム、ザルツブルク、セッション。ピリオド楽器使用。ミュンヘン・バロックゾリステンによるヴィヴァルディの様々なソロ楽器による協奏曲集。注目は全曲に、モダーン、バロック双方の楽器を弾きこなす多才なヴァイオリニスト、佐藤俊介が参加していること。バロック・ヴァイオリン奏者としては、コンチェルト・ケルンおよびオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを務め、また鈴木秀美率いるオーケストラ・リベラ・クラシカとの録音ではハイドンのヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIa: 1(ADJ 030)を披露、その演奏は激賞されている。当ディスクのフルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音の協奏曲 ヘ長調 RV.99 でソロ・ヴァイオリンをつとめ、輝かしい音色を奏でている。
98-035
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(2CD)
1.5CD価格
エネスク:ヴァイオリンとピアノのための作品全集〔旧・ Vol.1 + Vol.2 (#) 〕
 少年時代の印象(全10曲) Op.28 /
 ヴァイオリン・ソナタ〔断章「トルソ」(1911) /第2番 ヘ短調 Op.6 /第1番 ニ長調 Op.2 (#) /
              第3番 イ短調 Op.25「ルーマニア民俗風に」(#) 〕/

 バラード(1895) (#) /協奏的即興曲(1903) (#) /アンダンテ・マリンコニーコ(1951) (#) /
 タランテラ(1895) (#) /ホラ・ウニレイ(1917) (#)
  レムス・アゾイテイ(Vn) エドゥアルド・スタン(P)
 録音:2005年12月6日-9日(*)、2006年3月14日-17日(#)、ラジオ・ブレーメン、ドイツ。 旧品番:98-239 (無印) & 98-240 (#) のセット化。使用ヴァイオリン:ストラディヴァリウス〔 Maurin、1718年(無印) / Kustendyke 、1699年(#) 〕/使用ピアノ:ハンブルク・スタインウェイ、モデル D 。 エネスクのヴァイオリンとピアノのための作品全集が2枚組で再登場。自身が大ヴァイオリニストだったエネスクは、この楽器のために効果的で美しい作品を残しているが、ヴァイオリン・ソナタ第3番「ルーマニア民俗風に」以外は演奏機会には恵まれておらず、網羅的に収めた CD もあまりない。当全集はエネスクと同郷のルーマニア人アゾイテイとスタンによる演奏。ジュリアードでドロシー・デレイに学んだアゾイテイはルーマニアの民俗的要素の巧みな表現でエネスクの作品を演奏している。当録音集のさらなる魅力として Disc 1 と 2 でそれぞれ違うストラディヴァリウスを使用。楽器の違いを楽しむことも出来る。
バルトーク弦楽四重奏曲集〔第1番 Op.7 Sz.40 /第5番 Sz.102 〕
 Meta4 [アンティ・ティッカネン(Vn1) ミンナ・ペンソラ(Vn2)
     アッテ・キルペライネン(Va) トマス・デュプシェバッカ(Vc)]
 録音:2014年4月9日-12日、オーストリア。2001年に結成されたフィンランドのクァルテット Meta4 。結成当初からのメンバー変更もなく着実にキャリアをのばし、今やフィンランドを代表する弦楽四重奏団に成長した。現代の四重奏団にとって必須のレパートリーとなったバルトークをどのような解釈で演奏するのかが最大の注目と言えるが、当演奏は立体的な構築を切れ味抜群な演奏で聴かせてくれる。一糸乱れぬアンサンブルもさらに磨きがかかり、4人の音楽的方向性が整った四重奏団へと成長したことがわかる充実の録音。Meta4 : 2001年に結成されたフィンランド期待の若手クァルテット。ヨーロッパ室内楽アカデミー(ECMA)でハット・バイエルレ(アルバン・ベルク・クァルテットのヴィオラ)とヨハネス・マイスル(アルティス・クァルテットのヴァイオリン)に師事。2004年モスクワのショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクールで第1位。同時にまた、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏のベスト・パフォーマンスで特別賞も獲得。2007年4月にウィーンのヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクール第1位。2008年にはフィンランド文化省より、フィンランドの若手で将来有望な演奏家たちを奨励する、フィンランド賞を授与され、クフモ室内楽音楽祭のレジデント・クァルテットに任命されている。2008年9月から向こう2年間、BBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれ、シティ・オブ・ロンドン音楽祭、チェルトナム音楽祭、マンチェスター・ミッドデイ・コンサーツ・ソサエティやバーミンガム・タウン・ホールに招聘されている。ヘンスラー・レーベルよりリリースされているデビュー・アルバム、ハイドンの弦楽四重奏曲集(98-587)、セカンド・アルバムショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲集(98-644)はいずれも高い評価を得ている。メンバー全員が歴史的銘器【ヴァイオリン:ベロジオ(1770)、ストラディヴァリウス(1702)、ヴィオラ;グイダントゥス(1737)、チェロ;ストリオーニ(1780)】使用していることも注目。
夜物語
 ドビュッシー:月の光/石炭の熱に明るく照らされた夕べ / シューマン:幻想小曲集〜夜に Op.12 No.5
 グラズノフ:夜 Op.31 No.3 / チャイコフスキー:夜想曲 Op.10 No.1 / フォーレ:夜想曲 変イ長調 Op.33 No.3
 ショパン:夜想曲〔第1番 変ロ短調 Op.9 No.1 /第13番 ハ短調 Op.48 No.1 〕 / グリーグ:夜想曲 Op.54 No.4
 トゥーリナ:シルエット・ノクターン〜アルモドバールの城より
 アルテュール・ルリエ:フェニックス・パーク・ノクターン / パデレフスキ:夜想曲 Op.16 No.4
 グリフェス:夜風 Op.5 No.3 / グリンカ:夜想曲「別れ」 ヘ短調 / リスト:愛の夢第3番

  ジェニー・リン(P)
 録音:2014年2月17日-19日、ヴァージニア。様々な作曲家による「夜」にまつわる作品を集めたアルバム。有名なドビュッシー、ショパンをはじめ、スペインの作曲家トゥーリナのきらめくシルエット・ノクターン、パデレフスキの美しい旋律のノクターン、空気の流れを感じるグリフスの「夜風」、あわく切ないグリンカの「別れ」など、このアルバムはまるで夜の物語を聴いているような心落ち着く内容。台湾出身、欧米で活躍するジェニー・リンの繊細なタッチが冴えわたる。
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
 ドナ・ブラウン(S) ジル・カシュマイユ(Br)
 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、バッハ・コレギウム
 録音:1991年。旧品番:98-966, 91-102
モーツァルトヴァイオリン協奏曲全集 Vol.1
 ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207(カデンツァ:コンスタンチン・モストラス)/
 ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.261(カデンツァ:フランツ・バイヤー)/
 ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調 K.373 /
 ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216(カデンツァ:フランツ・バイヤー)/
 ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218(カデンツァ:ヨーゼフ・ヨアヒム)

  フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn;1711年製ストラディヴァリウス)
  ラドスラフ〔ラドスワフ?〕・シュルツ指揮バイエルン放送室内o.
 録音:2014年3月6日-8日、ヘラクレスザール、ミュンヘン王宮内、セッション。1965年ドイツ、デュイスブルク生まれの正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマンが自身2度目となるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集録音を開始。1度目の全曲録音は1986年にイェルク・フェルバー指揮ヴュルテンベルク室内o. とのセッション録音なので、この度約28年ぶりの全曲録音開始。今回の共演はバイエルン放送室内o.、指揮はポーランド生まれで、元々ヴァイオリニストだった若手ラドスラフ・シュルツ〔一般的な欧文表記は Radoslaw Szulc となっているようだが、ファースト・ネームの "l" がクレスカ入りの "ł" である可能性があり、その場合はラドス『ワ』フが正しい事になる〕。ツィンマーマンは当団の2005-06年シーズンでモーツァルトの5つのヴァイオリン協奏曲を演奏し、その演奏会は大成功に終わり各誌で絶賛された。ツィンマーマンと言えば優美で香り高き音色を奏でるが、とりわけモーツァルトは極上・絶品。さらに近年はトリオ・ツィンマーマンとして室内楽にも力を入れ音楽的表現がより豊かになった。今回の録音ではポーランド生まれのヴァイオリニストで、バイエルン放送so. のコンサート・マスターのラドスラフ・スルクが指揮を担当しており、完璧なアンサンブルはもとより、とりわけ弦楽の美しさを追求した演奏を披露している。10代から華々しい活動を行うツィンマーマンだが、最も重要なレパートリーの一つとしてモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番があげられる。当作品は1度目の録音の他にヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮 BPO とのセッション録音(1995年1月)、またライヴ映像としてベルナルド・ハイティンク指揮 BPO のヨーロッパ・コンサート1993(EURO ARTS / 20 11514)があり、その点からもツィンマーマンの当作品に対する思い入れをうかがい知ることが出来る。ツィンマーマンの愛器ストラディヴァリウスは、かつてクライスラーが所有していた1711年製の名器で、まるでビロードのような音色。今後のリリースも期待せずにはいられない全曲録音始動と言えるだろう。
バッハ・イルミネーションズ〜J.S.バッハ作品のピアノ編曲集
 リスト編曲:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545 / クールストロム編曲:ヴァイオリン・ソナタBWV1017〜シチリアーノ
 ワグネル・ステファニ・ダラゴナ・マリェイロ・プラド(1982-)編曲:
   管弦楽組曲第3番 BWV 1068 〜アリア/いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV 62
 ツァーベル編曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV 1004 〜ジグ
 スターク編曲:目覚めよと呼ぶ声あり BWV 645
 パウアー編曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV 1006 〜ロンドーによるガヴォット
 サーント編曲:深き淵よりわれは呼ぶ BWV 745 / ウィタカー編曲:パストラーレ BWV 590
 ネーベル編曲:主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV 639 /
        汝イエスよ、今天より降りたもうや BWV 650 /アダージョBWV 564
 カバレフスキー編曲:前奏曲とフーガ第6番 ト短調 BWV 558
 マードック編曲:甘き喜びのうちに BWV 729 / ペトリ編曲:羊は安らかに草を食む BWV 208

 アンゲリカ・ネーベル(P)
 録音:2014年7月21日-23日、ローベルト・シューマン・ホッホシューレ、デュッセルドルフ。「バッハ・メタモルフォシス」(98-004)に続くアンゲリカ・ネーベルのヘンスラー・バッハ編曲集第2弾。バッハ作品のピアノ用編曲はブゾーニやレーガーのものが有名だが、ドイツのベテラン奏者ネーベルがあまり知られていない編曲を多数披露してくれる嬉しいシリーズ。バッハはドイツの作曲家だが、編曲者は世界多域に及んでいて興味津々。イギリスのウィタカー、ハンガリーのサーント、ロシアのカバレフスキーから、ブラジルの若手ワグネル・ステファニ・ダラゴナ・マリェイロ・プラドによるものまで、バッハ・ファン、編曲ファン感涙の隠れた銘品が目白押し。また、「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV639」と「汝イエスよ、今天より降りたもうや BWV650」はブゾーニの名編曲をあえて用いず、ネーベル本人が編曲しているのもこだわりを感じる。ブゾーニ版を手本としながらも、声部をオクターヴ下げるなど工夫が見られる。デュッセルドルフ音楽大学教授を務めるネーベル、自信と風格あふれる落着きが最高。技巧的にも余裕なうえ、しっとりとした情感に満ちた美演。宝物にしたくなるようなディスク。
98-042
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(3CD)
円熟したバルトーク〜バルトークピアノ独奏作品全集 Vol.1
 戸外にて Sz.81 /10のやさしいピアノ作品 Sz.39 /3つのブルレスカ Op.8c, Sz.47 /小組曲 BB.113, Sz.105 /
 4つの哀歌 Op.9a, Sz.45 /3つの練習曲 Op.18, BB.81, Sz.72 /ソナチネ BB.69, Sz.55 /舞踏組曲 BB.86b, Sz77 /
 ピアノ・ソナタ BB.88, Sz.80 /7つのスケッチ Op.9b, Sz.44 /アレグロ・バルバロ BB.63, Sz.49 /
 組曲 Op.14, BB.70, Sz.62 /9つのピアノ小品 BB.90, Sz.82 /14のバガテル Op.6, Sz.38 /
 ピアノ練習曲 Sz.52 /ピアノの初歩 Sz.53 /アンダンテ(組曲 Op.14のオリジナル第2楽章)

 アンドレアス・バッハ(P)
 録音:2008年9月29日-10月2日、2010年1月19日-22日、2010年3月29日-4月1日、2010年8月23日-27日、2011年9月26日-27日、30日、2014年10月6日、すべて クラウス・フォン・ビスマルク・ザール、ケルン。 2004年にバルトークの独奏作品アルバムを1枚リリースしていたアンドレアス・バッハが、独奏曲全曲録音を開始。既出盤に含まれていた分も改めて録音されるとの事。当シリーズはバルトークが残したピアノ作品を5つのグループに分け、第1集は独創的な作品を収録。今後、第2集「ロマンティック・バルトーク」、第3集「バルトークと民俗音楽」、第4集「こどものための作品」、そして第5集「ミクロコスモス」がリリース予定。
テレマン:祝祭カンタータ集
 〔主よ、生きよTVWV 1:284 /勇気も心も 砕けてしまって TVWV 1:243 /
  あなたに感謝と栄光が歌われるように TVWV 1:413 〕
 ミリアム・フォイエルジンガー(S) フランツ・ヴィッツム(CT)
 クラウス・メルテンス(B−Br) ウルリヒ・シュテッツェル指揮
 コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン、ハノーヴァー宮廷楽団
 録音:2014年5月26日-28日、マルティニ教会、ジーゲン。いずれも世界初録音。テレマンが1748年から49年にかけて作曲した3つの祝祭カンタータ集。フランス的な響きとイタリア的な響きを併せ持つ、テレマンならではの軽快かつ美しい旋律を堪能できる他、当録音もピリオド楽器の演奏と、最新の研究成果を反映した演奏手法を取り入れている。充実の歌手陣も注目。マルティニ教会に響き渡るふくよかなハーモニーをお楽しみ頂きたい。
含世界初録音〜ブラームス
 ピアノ曲 ロ長調(1862) /アルブムブラット イ短調(1853/2012発見) (*) /
 4つの小品 Op.119 (1894) /6つの小品 Op.118 (1893) /3つの間奏曲 Op.117 (1892) /
 カノン ヘ短調(1864) /サラバンド第1番 イ短調(1854) /2つのガヴォット(1855)
 ソフィー・マユコ・フェッター(P)
 録音:2012年10月23日-25日、テオドール・エーゲル・ザール、フライブルク。(*)は世界初録音。日独ハーフの実力派美人ピアニスト、ソフィー・マユコ・フェッターがヘンスラー・レーベル登場。シュトックハウゼンなどの現代作品に鋭い解釈を見せていた彼女が一転、純ドイツ的な伝統芸によるブラームスをじっくり味わせてくれる。最晩年の Op.117から119までの孤独な日記的小品を、驚くほど内省的に表現。ドイツ的なピアノの深い音色も魅力。一方、作品番号もない初期の小品がフィル・アップされているのも注目。2012年に発見され話題となった「アルブムブラット イ短調」が世界初録音。ブラームスが20歳の1853年の作曲だが、このメロディが12年後の「ホルン三重奏曲」第2楽章中間部に再生しているのも興味津々。ブラームス・ファン必聴のアルバム。
ロシア聖歌集
 復活の讃詞/神は我らとともにある(ジノヴィエフ)/
 主よ授けて下さい(キーウ〔キエフ〕・ペチェルスカヤ大修道院聖歌)/
 幸いなことよ(レトコフスキー)/主よ、私は汝を呼ぶ(ズナメニ聖歌)/懺悔の讃詞(アルハンゲリスキー)/
 シメオンの讃歌(カスタリスキー)/小さい時から(チェスノコフ)/聖母への小讃詞(シヴェドフ)/
 アルハンゲリの声(ショリン)/小さい時から(ズナメニ聖歌)/おお喜ばしき光(ズナメニ聖歌)/
 聖母への連禱詞(ゴロワーノフ)/至福(フリストフ)/復活への讃歌(チェスノコフ)/
 連禱(チェスノコフ)/天使恩寵(マカロフ)/神と同じくらい偉大なのは(大プロキメン)/
 聖アンブローズのモレーベン(ボルトニャンスキー)

  アンドレイ・マルチン指揮アカフィスト(cho,)
 録音:1993年、フィラデルフィア。旧品番:98-997ロシア正教のミサに則した曲を古今の重要作で並べた好企画。読み人知らずの伝承曲から、あの怪物指揮者ニコライ・ゴロワーノフの作まで時代は多域にわたるが、男声合唱の圧倒的迫力(特に重低音)は感動的。これぞロシアの魅力に溢れている。指揮のマルチンは1961年モスクワ生まれ。スヴェシニコフ合唱学校を経てモスクワ音楽院にて合唱を学び、1991年に16世紀から20世紀のロシア聖歌を主なレパートリーとした男声cho. アルカフィストを結成した。
含世界初録音〜シューマン・ピアノ曲全集 Vol.8
 謝肉祭 Op.9 /「謝肉祭」から削除された6つの小品
  〔アルバムの綴り Op.99 No.6 /ロマンツェ Op.124 No.11 /
   ワルツ Op.124 No.4 /妖精 Op.124 No.17 /
   Asch カプリッチョ(1835?) (*) /4つの音符による幻想曲(1835?) (*) 〕/
 舞曲 ト短調〜ダヴィッド同盟舞曲集のために作曲(1837) (*) /ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
 フローリアン・ウーリヒ(P)
 録音:2014年5月26日-28日、メニューイン・ホール、サリー、イギリス。(*)は世界初録音。ウーリヒによるシューマンのピアノ独奏曲完全全曲シリーズ。今回は「ダヴィッド同盟」をキーワードに「謝肉祭」と「ダヴィッド同盟舞曲集」の2大名作に挑戦。注目は「謝肉祭」用に作曲しながら削除した6作品を収録していること。うち4篇は色とりどりの作品 Op.99や音楽帳 Op.124 へ使い回されているので容易に聴くことができるものの、2曲が世界初録音。シューマンは「謝肉祭」をガールフレンドのエルネスティーネの故郷と、自分の名を並べ替えたASCHの4文字を音名化した動機に基づいて作っている。世界初録音の2篇も同じ動機によるため、同じ雰囲気を持ち、「謝肉祭」の中にあったとしても違和感のないもので、シューマン・ファン感涙の魅力に満ちている。また、「ダヴィッド同盟舞曲集」用に作り、1984年に発見された「舞曲 ト短調」も驚き。シューマンのピアノ音楽研究を塗り替えるアルバム。
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123
 パメラ・コバーン(S) フローレンス・クイヴァー(A)
 アルド・バルディン(T) アンドレアス・シュミット(B)
 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1997年、シュトゥットガルト。旧品番:98-9562014年5月に81歳を迎えた巨匠ヘルムート・リリング。今もなお精力的に演奏活動を続けるリリングだが、当盤は往年の名演奏から、現在では入手が難しくなってしまった名盤の再発売。1997年に収録されたミサ・ソレムニスは、宗教曲の合唱指揮者としても名高いリリングならではの各声部まできめ細かな解釈が魅力の演奏。
リリング〜ブルックナー
 テ・デウム ハ長調 WAB45 (*) /詩編150番 WAB38 (#) /ミサ曲 ホ短調 WAB27 (#)
  パメラ・コバーン(S) インゲボルグ・ダンツ(A)
  クリスティアン・エルスナー(T) フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(B)
  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1996年9月7日-9日、ベートーヴェンザール(*)、1996年9月10日-12日、ジンデルフィンゲン・シュタットハレ(#)。旧品番:98-119〔当店未案内、廃盤〕。2015年5月29日に82歳を迎える巨匠ヘルムート・リリングの名盤再発シリーズ。ブルックナーの声楽曲集は合唱指揮者として名高いリリングならではの各声部まできめ細かな解釈が魅力。
98-100
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(2CD)
和解のレクイエム(世界初録音)
 ベリオ,チェルハ、P=H.ディートリヒ、コペレント、
 ハービソン、ヌールヘイム、ランズ、ダルバヴィエ、
 ワイア、ペンデレツキ、リーム、シュニトケ、
 ロジェストヴェンスキー、湯浅、クルタークの作品
トビアス・ヤンチク(ボーイS)
ドンナ・ブラウン、
ジュリー・モファット(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
トマス・ランドル(T)
アンドレアス・シュミット(B)
ヘルムート・リリング指揮
イスラエルpo./クラコウ室内cho.
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
 旧品番:
バッハ:「イエス、わが確信」〜最も美しいコラール集 Vol.1
 カンタータ第188番/第72番/第67番/第86番/第117番
       第185番/第154番/第38番/第89番/第112番
       第166番/第168番/第144番 他 から
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト記念教会
 フィグラータcho.
フランクフルト聖歌隊
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
インディアナ大学室内cho.
シュトゥットガルト・
 ヒム児童cho.
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
ハイルブロン・
 ヴュルテンベルクco.
バッハ:「イエスよ、前へ」〜最も美しいコラール集 Vol.2
 カンタータ第195番/第66番/第244番/第45番/第88番
       第183番/第227番/第22番/第124番
       第248番/第24番/第28番 他 から
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト記念教会
 フィグラータcho.
フランクフルト聖歌隊
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
インディアナ大学室内cho.
シュトゥットガルト・
 ヒム児童cho.
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
ハイルブロン・
 ヴュルテンベルクco.
98-133
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(2CD)
メンデルスゾーン・ハイライト(Vol.1 & 2)
 98-305と98-306のセット。
98-134
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(2CD)
メンデルスゾーン:交響曲第2番「讃歌」(*) /3つのモテット(#)
ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53 (#) /祝辞と格言 Op.109 (#)
 パメラ・コバーン(S) リオバ・ブラウン(A) デオン・ファン・デル・ヴァルト(T)
 カール=フリードリヒ・ベリンガー指揮オーストリア=ハンガリー・ハイドンpo.、
 ヴィンツバッハ少年cho.
 録音:1996年。(*) はRONDEAU からも ROP-2022 で再発売されている。(#)は同レーベルから 91-11294-008 で2回分売されたが、共に廃盤となっている。
 オーストリア=ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーはアダム・フィッシャーによって1987年に創設されたオーケストラ。ウィーン・フィル、ウィーン交響楽団、ハンガリー国立交響楽団などで活躍する一流ソリストたちが参加しており、その優れた演奏には定評がある。
モーツァルト:レクイエム KV.626(レヴィン版)/
       キリエ ニ短調 KV.341
クリスティーネ・エルツェ(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
スコット・ウィア(T)
アンドレアス・シュミット(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ合奏団、
ゲヒンゲン聖歌隊
KDC-7008
廃盤
宇野功芳の音盤棚「これが UNO!」? Vol.8
 (収録曲目は 98-146 と同一)
 録音:1991年12月、ヘッセン放送局大ホール。
 #以下はKDC-7008についての情報となります。
 宇野功芳、ロバート・D.レヴィン版によるモツレクを再聴!「以上の物足りなさをレヴィンはかなりの慎ましさをもって補足している。ジュスマイヤーはなんといってもモーツァルトの弟子であり、彼の死の枕元で同曲の完成を依頼された人である。その際、終曲は「入祭文」と「キリエ」の音楽を再現させることを指示されたのかも知れない。レヴィンはもう少し補足したいのを我慢し、最小限の補筆にとどめ、成功したのだ。」(宇野功芳氏ライナー・ノーツより)
 モーツァルト「レクイエム」の版については様々な復元版が出版され(ジュスマイヤー版、バイヤー版、モーンダー版、ランドン版など)、話題を呼んだ。このCDでは1991年、モーツァルトの没後200年に新たにロバート・D.レヴィンによって補筆されたレヴィン版を使用。モーツァルト自筆の「アーメン・フーガ」のスケッチに基づいて補筆されているのが特徴。その他は、ラクリモサ、ベネディクト、オザンナの修正、挿入など音の変更は細部にわたり、新たな姿を発見することが出来る。この版の初演にあたりヘルムート・リリングが尽力し、彼の演奏により1991年8月24日に初演、このアルバムはその直後に録音されたもの。宇野氏はこれまでのジュスマイヤー版の不満を一気に解消してくれる版は登場したことはまことに嬉しいことだと語っている。また今回のエッセイは読書編。愛読書、松浦寿輝著「川の光」(中央公論新社)について。作者への熱いメッセージがしたためられている。
アンドレアス・シュミット、シューマンを歌う
シューマン:
 歌曲集「詩人の恋」 Op.48
 歌曲集「リーダークライス」 Op.24
 哀れなペーター Op.53 No.3
 君は花のごとく Op.25 No.24
 わたしの馬車はゆっくりと Op.142 No.2
 あなたの顔は Op.127 No.2
 二人の擲弾兵 Op.49 No.1
 ベルシャザール Op.57
アンドレアス・シュミット(B)
ルドルフ・ヤンセン(P)
メンデルスゾーン:
 交響曲第2番変ロ長調「讃歌」 Op.52
ミヒャエラ・カウネ(S)
ナリーネ・バージェス(S)
クリストフ・ジャン(T)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
ハイドン:交響曲集
 [第44番/第45番/第49番]
アイオナ・ブラウン指揮
ASMIF
 「悲しみ」「告別」「受難」というハイドン疾風怒濤時代の3大名作。
シューマン:交響曲第2番&第4番 ネヴィル・マリナー指揮
ASMIF
シューマン:交響曲第1番&第3番 ネヴィル・マリナー指揮
ASMIF
ヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲 Op.3 No.8 から
  ヴァイオリン協奏曲 Op.3 No.10 R580 から
  「四季」〜冬 RV297 から
 ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6 No.1&No.2 から
 バッハ:
  ブランデンブルク協奏曲第2番 BWV1047 から
  カンタータ第182番 BWV182 から
 コレッリ:
  合奏協奏曲「クリスマス協奏曲」 Op.6 No.8 から
 ベートーヴェン:ロマンス ヘ長調 Op.50 他
アイオナ・ブラウン、
グラーフ・ムルザ、
ドミートリー・シトコヴェツキ
アルフレート・ベーゼン
ラルフ・ド・スーザ、
ジョナサン・リース、
ブライオニー・ショー、
エリザベス・ベイカー(Vn)
ブラウン、マリナー、リリング、
ミハイロフ指揮 ASMF 他
98-200
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(9CD)
ゲルハルト・オピッツ〜
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集[第1番−第32番]
 録音:2004年-2006年。98-201〜98-209のBOXセットで、先に国内盤仕様(KDC-8001)が出ていた。輸入盤としては初案内で、価格も1枚分お得となった。なお、代理店の提供文書は国内仕様盤発売時のものを使いまわしているようで、「遂に全集となって日本先行発売」「このあとはシューベルトの録音が予定されており」(注:98-200が国内で案内された時点で、シューベルトは第3集まで発売済み)といった誤記が見られる。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1
 第5番 ハ短調/第6番 ヘ長調/
 第7番 ニ長調/第8番 ハ短調「悲愴」
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2004年11月8-11日、ノイマルクト。
 師ヴィルヘルム・ケンプが後継者として認め、ドイツ・ピアニズムの本流を受け継ぐオピッツが、ついにベートーヴェンのソナタ全曲録音を開始。1953年生まれ、このところ円熟味をさらに増して高い評価を獲得しているオピッツ、しかもピアニストにとっての不滅の金字塔ベートーヴェンという最高のプログラム。オピッツのベートーヴェンには、過去に「悲愴」「月光」「熱情」(1989年:DG)、ほかに「田園」「テンペスト」「告別」(1993年:BMG)などもあったが、全集企画はこれが初めて。当盤の内容はすべて2005年5月に予定されている来日公演曲目。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2
 第1番 ヘ短調 Op.2 No.1/第2番 イ長調 Op.2 No.2/
 第3番 ハ長調 Op.2 No.3
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2005年2-10月、ノイマルクト。
 「悲愴ソナタ」他(98201)に続く全集第2弾。才気ほとばしる20代半ばのベートーヴェンがウィーン時代初期に書いた作品2。ハイドンやモーツァルトでは一般的だった3楽章形式ではなく全4楽章で書かれていること、また第3楽章にスケルツォを置く(第2番と第3番)、などが新しいアイデア。後のベートーヴェンを明らかに予感させる凛々しく緊張感に満ちた第1番のアレグロから、オピッツの堅牢な腕前を存分に堪能できる。使用楽器はスタインウェイD。2006年も12月に来日公演が予定されている。
ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集 Vol.3
 ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 Op.7
 ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op.14-1
 ピアノ・ソナタ第10番 ト長調 Op.14-2
 ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 Op.49-1
 ピアノ・ソナタ第20番 ト長調 Op.49-2
ゲルハルト・オピッツ(P)
 初めの数フレーズを聴くだけで別次元の演奏に圧倒される、そんなまさしく稀有の名演だと言ったら褒め過ぎだろうか?。「ケンプの流れをひくドイツ正統派」という文脈で語られるオピッツが、いわゆるローカリズムとは無縁。ここでは「独特でありながら同時に普遍的」というまさに巨匠の名にふさわしい演奏を繰り広げている。音色の美しさ、テンポの妥当さ、絶妙のフレージングなど個々の美点は言うに及ばず、どの一節にも心が通っているのはさすがというほかない。心・技・体が最良の状態にあるアーティストのみが成し得る旬な名演。
オピッツ
 〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4

 [第12番 イ長調Op.26(*)/第13番 変ホ長調Op.27-1(#)/
  第14番 ハ短調Op.27-2「月光」(#)/
  第15番 ニ長調Op.28「田園」(+)]
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2005年2月23日(*)/2004年11月10日(#)/2005年6月27日(+)。
 ドイツ・ピアノの正統派を代表するピアニスト、ゲルハルト・オピッツ。HANSSLERレーベルからの第4弾となるベートーヴェン・ソナタ集は、ますます練熟された円熟味を増すオピッツの入魂の作品。伝統を受け継ぎながらも、彼自身の音楽を真摯に構築していく様子がこのアルバムには描き出されている。
 また彼は2005年から日本でのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会を開始、2006年もこのアルバムに収録されている「月光」など「4大ピアノ・ソナタ」を中心に各地で演奏した。
ゲルハルト・オピッツ〜
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.5

 [第16番 ト長調 Op.31-1/
  第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」/
  第18番 変ホ長調 Op.31-3「狩り」]
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2005年6月、ノイマルクト。
 2005年からスタートした「現代最高のベートーヴェン弾き」オピッツによるピアノ・ソナタ全曲演奏会。各地でのサイン会は驚くほどにたいへんな盛況ぶりで、その実力はもちろん人気の高さも示してくれた。この日本公演と並行して進むヘンスラーによる当プロジェクト。シリーズ第5集は2006年12月東京での公演曲目と同じ「テンペスト」と16番を含む作品31の3曲。明るく軽やかで、夢想的なアダージョが印象的な16番。なにかに追われるような美しく危うげなアレグレットがとりわけ有名な「テンペスト」。そして2007年2007年秋に演奏予定の第18番。いたずらな自己主張など一切ない、堅実そのものの音楽は絶大なる安定感。ベートーヴェンはやはりこうでなくては。
ゲルハルト・オピッツ〜
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.6

 [第11番 変ロ長調 Op.22(*)/
  第21番 ハ長調 Op.53
   「ワルトシュタイン」(#)/
  第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」(#)]
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2005年2月(*)、2005年10月(#)、ノイマルクト。
ゲルハルト・オピッツ〜
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.7

 [第22番 ヘ長調 Op.54(*)/
  第24番 嬰ヘ短調 Op.78「テレーゼ」(#)/
  第29番 変ロ長調 Op.106
   「ハンマークラヴィーア」(+)]
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2005年6月(*)/2005年10月(#)/2006年1月(+)、ノイマルクト。
 順調にリリースを続けてきたオピッツのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集も、いよいよ後期のソナタに突入、2007年来日公演で演奏予定の「熱情」を含むVol.6 と大曲「ハンマークラヴィーア」と伯爵令嬢に捧げられた「テレーゼ」を含む Vol.7が同時リリースされる。華美なところはなく、非常に堅実な彼のピアノ芸はピアノ練習者の最も手本となる演奏であり、また正統派ドイツ・ピアニストを代表するにふさわしい存在。2005年から開始している「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全32曲演奏会」も着々と回を重ね2008年で終了予定。このあとオピッツはシューベルトの録音を進めていく予定。1953年生まれのオピッツはまだ50代前半と意外と若い。これからさらなる音楽の深みへ迫っていくであろう彼の音楽に期待を寄せる2枚。
ゲルハルト・オピッツ〜
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.8

 [第25番 ト長調 Op.79(*)/
  第26番 変ホ長調 「告別」Op.81a(#)/
  第27番 ホ短調 Op.90(+)/
  第28番 イ長調 Op.101(*)]
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2004年11月(+)、2005年10月(*)、2006年1月(#)。
 Beethoven = オピッツ先生と強く印象付けることになった、NHK教育テレビ「ベートーヴェンを弾く」から13年余り。オピッツは日本で2006年からピアノ・ソナタ全曲リサイタルを行っている。それに合わせるように Hanssler レーベルからはソナタを録音、2007年はベートーヴェン没後180年ということで第5、6、7集と立て続けにリリース。このアルバムで8枚目となる。
 オピッツに対して言い尽くされた「正統派」という言葉。そこには一言では表しきれないオピッツならではのベートーヴェンへの熱意が含まれている。一音一音丁寧に作り上げ、流れのなかで表情豊かに音楽を構築していくオピッツならではの練熟の演奏なのだ。
ソングス、シャンソンズ、エレジーズ
 〜コントラバスは歌う

  メンデルスゾーン:無言歌 Op.109/五月のそよ風/
   葬送行進曲/ヴェネツィアの舟歌 第3番、朝の歌
  ブルッフ:コル・ニドライ
  ブリッジ:春の歌
  エルガー:朝の歌/夜の歌
  ラフマニノフ:ヴォカリーズ
  フォーレ:無言歌 Op.17 No.3/エレジー
  マスネ:エレジー
  グラズノフ:吟遊詩人の歌
  シューマン:リーダークライス
シルヴィオ・
 ダッラ・トッレ(バセット)
マティアス・ペーターセン(P)
 レーベル曰く「バセットによる世界初録音」。バセットなる楽器は何ぞやと思われるが、これは下からソ・レ・ラ・ミと調弦されたコントラバスのこと。独特の鼻にかかった甘い音が魅力で、叙情的な旋律をたっぷり歌っている。極めつけはシューマンの「リーダークライス」全曲。
リーリャ・ジルベルシュテイン
 ラフマニノフ:楽興の時 Op.16(全6曲)
 ムソルグスキー:展覧会の絵
リーリャ・
 ジルベルシュテイン(P)
 録音:2004年11月10-8日(代理店記載ママ)。
 1987年にブゾーニ国際コンクールで優勝、世界的に活躍を続けるジルベルシュテインによる「展覧会の絵」。この曲は1993年にDGへも録音していたが、10年を経ても彼女の情熱とパワーは変らない。ラフマニノフ若き日の作品「楽興の時」では、音の色彩が鮮やかに選び抜かれ、描き出されている。
アマデウス・ギター・デュオ〜ベスト
 フランク:前奏曲 Op.18
 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:シャコンヌ ニ短調
 ロドリーゴ:マドリガル協奏曲 〜ファンダンゴ
 同:アランフェス協奏曲〜アダージョ
 ジュリアーニ:協奏的変奏曲 Op.130〜序奏、主題と変奏
 デイル・カヴァナー:3つの小品〜ア・ラ・フエコ
 ジュリオ・レゴンディ:夢(ギターのための夜想曲)Op.19
 ハイメ・M・ゼナモン:カサブランカ
アマデウス・ギター・デュオ
 [デイル・カヴァナー、
 トマス・キルヒホフ(G)]
 ヘンスラーが誇る世界的ギター・デュオのききどころ満載の一枚。
サクソフォン・カプリス
 フランソワ・ボルン:カルメン・ファンタジー
 サン=サーンス:白鳥
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
 シューマン:アダージョとアレグロ
 ペドロ・イトゥラルデ:ピケーナ・チャルダシュ
 グラナドス/ラリー・ティール編曲:間奏曲
 ミヨー:スカラムーシュ(3曲)
 ウジェーヌ・ボザ:アリア/カプリス
 ポール・ボノー:ワルツ形式のカプリス
 ピート・スウェルツ:クロノス
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
リュン・アサトリャン(Sax)
ジャン・ユンベ(P)
 録音:2005年5月1-3日。
 アルメニア出身のサックス奏者コリュン・アサトリャン。未来を担う若手奏者による斬新な響きに注目。古典派の名曲から現代作曲家の作品まで取り上げた意欲的な内容。
98-221
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(2CD)
メンデルスゾーン:歌劇「ボストンから来た叔父」 ケイト・ロイヤル(S:ファニー)
カーステン・ジュス(T:カール)
ユリア・バウアー(S:リゼッテ)
ベルント・バレンティン
 (Br:タウバー) 他
ヘルムート・リリング指揮
バッハ・コレギウム・
 シュトゥットガルト
ゲヒンガー・カントライ・
 シュトゥットガルト
 録音:2004年10月3-4日。
 メンデルスゾーンの幻のオペラの世界初録音。1824年、メンデルスゾーンがまだ15歳の時の作品で、家族や友人と楽しむために私的に1回上演されたきり、180年間も眠っていた。
 ベルリン娘のファニーはカールという士官と恋仲。両親が亡くなった彼女の面倒を見に、アメリカ独立戦争帰りの叔父が来て、彼の目をごまかすために、カールをファニーの兄で兵隊勤めに行っていたテオドーレだと説明、そこからあれこれ騒動がおきて、という内容。メンデルスゾーンの音楽は、十代であっても極めて充実したもの。メンデルスゾーンを愛するリリングが見事な演奏にまとめあげている。
Winter Moods
 シベリウス:テンペスト Op.109 〜前奏曲(*)
 作曲者不詳:トロット(+)
 シューベルト:冬の旅 D.911〜凍った涙(#)
 ヴィヴァルディ:四季〜冬(**)
 チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」Op.71(**)
 ハイドン:オラトリオ「四季」から(++)
ドミートリー・シトコヴェツキ(Vn;*)
ネヴィル・マリナー指揮ASMIF(*)
マリオン・ココット(Fp)他(+)
アンドレアス・シュミット(Br;#)
ルドルフ・ヤンセン(P;#)
アイオナ・ブラウン(Vn;**)
 指揮ASMIF::
ヘルムート・リリング指揮(++)
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム(++)
シュトゥットガルト・
 ゲヒンガー・カントライ、他(++)
 「Autumn Moods」(98-225)」に続くコンピレーション・アルバム。
SpringMoods(春の気分で)
 ファン・アイク:アマリリうるわし
 スカルラッティ:ソナタ ニ短調 L.422
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」Op.8〜春
 ベートーヴェン:交響曲第6番 へ長調 Op.68「田園」〜第1楽章
 ムソルグスキー:ホヴァンシチーナ
 グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
 ドヴォルジャーク:ユモレスク
 シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 Op.38「春」〜第3楽章
 ハイドン:ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI:37 から
 ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.90〜第3楽章
 グリーグ:トロルハウゲンの婚礼の日 Op.65 No.6
マリオン・ココット(リコーダー)
アイオナ・ブラウン(Vn)
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー・オヴ・
 セント・マーティン・
 イン・ザ・フィールズ
トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルクso. 他
 春にまつわるおなじみの名曲をマリナー&アカデミーなど腕利きの演奏で楽しめるアルバム。パンフルートの独奏が珍しい「ユモレスク」や、グリーグの抒情組曲からの楽しい作品「トロルハウゲンの婚礼の日」など一味違った選曲も魅力的。
サマー・ムード
 メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲
 ケクラン:アレグロ〜クラリネット・ソナタ第1番 Op.85より
 ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」第1楽章
 ドビュッシー:喜びの島
 ヴィヴァルディ:夏〜協奏曲集「四季」 Op.8より
 シューマン:メルヘン語り Op.132より
 モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 K.299より
  ロンド、アレグロ
 バッハ(コダーイ編):前奏曲 ハ短調 BWV.999よりカンティレーナ
 ブラームス:交響曲第2番 Op.73第4楽章
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
ヘルムート・リリンク指揮
オレゴン・バッハ・フェスティバルo.
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内o.
トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルクso.
エドァルド・スタン(P)他
 あらゆる命が燃え盛る季節=夏にまつわる名曲を集めた企画アルバム。アイオナ・ブラウンのヴィヴァルディ、マリナーのブラームスと演奏陣も豪華で、一部収録の曲を聴いた後にはきっと全曲盤を聴きたくなることだろう。
秋のムード
 グリーグ:「ペールギュント」組曲第1番 Op.46〜朝
 シューマン:夕べの歌 Op.85
 チプリアン・ポルムベスク:バラード
 グリーグ:抒情小品集第9巻 Op.68〜山の夕べ(No.4)
 シューマン:幻想小曲集 Op.73 No.1
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光」Op.27 No.2
 ドニゼッティ:アンダンテ
 リスト:水の上で歌う
 チマローザ:オーボエ協奏曲
 J.S.バッハ:G線上のアリア
 ロゼッティ:ホルン協奏曲
 ヴィヴァルディ:「四季」〜秋
様々な演奏家
 録音:2005年(となっているが、発売年の誤りか)。
 秋にちなんだクラシックの名曲を集めた、秋の夜長に聴くにぴったりなコンピレーション・アルバム。ポルムベスクの「バラード」は郷愁を誘う美しいメロディー。チマローザやロゼッティの協奏曲も甘美な旋律が印象的な作品。
モーツァルト:
 ミサ ハ短調 K.427(417a)(ロバート・D・レヴィン補筆版)
ディアナ・ダムラウ、
ユリアーネ・バンゼ(S)
ローター・オディニウス(T)
マルクス・マルカルド(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ合奏団
 録音:2005年3月19-20日、シュトゥットガルト、ベートーヴェン・ホール。
 妻コンスタンツェとの結婚を神に感謝して作曲を開始されたが、未完に終わった作品。モーツァルトの充実した対位法の技法が見られ、各部分にも幅広い豊かな構成を持ち、大規模な編成で書かれていることはそれ以前の作品には見られない傾向である。
 校訂者のロバート・レヴィンはフォルテピアノ奏者としても活動し、編曲ではモーツァルトの「レクイエム」、「協奏交響曲 K.297b」を手掛けている。レヴィンは、改訂を最小限に抑え、作品の歴史を尊重した校訂をすることが自分のコンセプトだと語っている。「Crucifixus」、「Agnus Dei」、「Dona nobis pacem」などを追加し通常50分程度のところを76分という長時間作品に仕上げており、彼の手腕が遺憾なく発揮している。リリングの深い洞察と理解に満ちた完成度の高い演奏。
シルヴェストロフ:ピアノ曲集
 ノスタルジア(2001)/
 2つの小品
  [ベネディクトゥス/サンクトゥス](2001)/
 エピローグ付、2つの対話
  [婚礼のワルツ/後奏曲/朝のセレナード](2002)/
 3つの後奏曲(2005)/
 3つの小品[バガテル/賛歌2001/メロディ](2001)/
 2つの小品[ショパンの時/春の時](2003)/
 3つのワルツ
  [シェーンベルク/ウェーベルン/ベルク](2005)/
 ピアノ・ソナタ第1番(1972/1999改訂)/
 1996の使者(1997)
ジェニー・リン(P)
 1935年ウクライナ生まれのヴァレンチン・シルヴェストロフは、現役作曲家としては録音に恵まれていると言える。当アルバムは台湾出身、欧米で活躍中の若手女性ピアニスト、ジェニー・リンによる最新ピアノ曲を集めた嬉しい一枚。「3つのワルツ」や「ピアノ・ソナタ第1番」以外は全く前衛的でなく、「冬ソナ」や「エナジー・フロウ」が好きな向きなら大歓迎の透明癒し系音楽が続く。「3つの後奏曲」はジェニー・リンに献呈されている。
超絶のモーツァルト
 フンメル:フィガロ幻想曲 Op.124
 グリンカ:モーツァルトの主題による変奏曲
 モーツァルト/タールベルク編曲:ラクリモサ(レクィエム K.626 より)
 モーツァルト/アルカン編曲:アンダンテ(弦楽四重奏曲第8番 より)
 ラフ:ドン・ジョヴァンニの思い出 Op.45
 モーツァルト/フリードマン編曲:
  ロマンス(アイネ・クライネ・ナハトムジーク より)/
  メヌエット(ディヴェルティメント K.334 より)
 レーガー/ザロモン編曲:
  モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132
ペトロネル・マラン(P)
 モーツァルト・イヤーのCDリリースのなかでもユニークさが光るアルバム。いずれも大物作曲家たちがモーツァルトの名旋律を編曲または主題として利用して華麗なピアノ曲に仕立てた楽曲。タールベルクの「ラクリモサ」は感動的ながら、3本の手で弾いているようなトリックの効果満点。フリードマンの2篇もやっと音で聴くことができるピアノ・マニア狂喜の秘曲。圧巻はレーガーのオーケストラ曲のピアノ独奏用編曲。南アフリカ出身の名手マランの奏でるプリュトナー・ピアノの響きが独特。
ハプスブルク家領内のバロック・リュート作品集
 ムファット:パッサカリア
 ラウフェンシュタイナー:組曲 ト長調
 ヴァイス:組曲 ト長調
 ロイスナー:組曲 ニ短調
 ロジー:組曲 ヘ長調
 ビーバー:パッサカリア ハ短調
ヨアヒム・ヘルト(リュート)
 ヨアヒム・ヘルトは、ドイツの大規模な音楽賞“エコー "で2006年クラシックの「17/18世紀の器楽曲部門」に選ばれた(受賞アルバム:98-232)、リュート奏者。ヘンスラー・レーベルから質の高いリュートの作品集をリリースしている。1963年ハンブルクで生まれ、ブリュージュの「ムジカ・アンティカ」コンクールで2位。1992年にはルネ・ヤーコプスと共に東京公演に参加した。
エヴァ・リント
 べヒト&カーン=ニクラス:
  私は生きたい/宙に浮かぶことができたら
 トレネ:海
 ロウ:
  「マイ・フェア・レディ」〜一晩中でも踊れたのに
 グローテ:「皇帝と踊れば」〜ウィーンの春
 シュトルツ:
  「プラター公園の春」〜プラター公園は花ざかり
 モーツァルト:証聖者の盛儀晩課 K.339〜主を称えよ
 シューベルト:アヴェ・マリア Op.56-6 D. 839
 レハール:「メリー・ウィドウ」〜唇は語らずとも
 シュトルツ:
  「白馬亭にて」〜私の愛の歌はワルツでなければ
 カールマン:「チャールダーシュの女王」〜踊りたい
 ショパン:別れの曲
 ツェラー:
  「小鳥売り」〜僕のおじいちゃんが二十歳の時
 メンデルスゾーン:おお遙かな谷間よ丘よ
 ブラームス:子守歌 Op.49-4
エヴァ・リント(S)
ヨハネス・カルパース、
フォルカー・ベングル(T)他
 インスブルック生まれのオーストリーの名花、エヴァ・リントは、オペラ、オペレッタだけでなく、テレビ番組でも人気の高い国民的スター。これは彼女が歌った名曲を様々な音源から集めたCD。モーツァルト、メンデルスゾーン、ブラームスはもちろん、さすがはウィーンで大人気のソプラノ、ツェラー、レハール、カールマン、シュトルツといったオペレッタものはお手の物。またミュージカルナンバーもお見事。
ドイツのバロック・リュート作品集
 ヴァイス:組曲 イ長調
 アダム・ファルケンハーゲン:
  ソナタ ハ短調 Op.1
 ヨハン・アドルフ・ハッセ:
  歌劇「クレオフィーデ」より
 ハーゲン:ソナタ 変ロ長調
 ガベル:トンボー ハ短調
 ヘンデル:歌劇「アルミーラ」〜リュート編曲
  [序曲/メヌエット/ジーグ]
ヨアヒム・ヘルト(リュート)
 ヨアヒム・ヘルトは、ドイツの大規模な音楽賞“エコー "で2006年クラシックの「17/18世紀の器楽曲部門」に選ばれた(受賞アルバム:98-232)、リュート奏者。ヘンスラー・レーベルから質の高いリュートの作品集をリリースしている。1963年ハンブルクで生まれ、ブリュージュの「ムジカ・アンティカ」コンクールで2位。1992年にはルネ・ヤーコプスと共に東京公演に参加した。
ハイドン:交響曲集
 第52番 ハ短調 Hob.I:52(*)/
 第49番 へ短調 Hob.I:49「ラ・パッシオーネ」(+)/
 第58番 ヘ長調(*)
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2005年1月25-26日、バート・デュルクハイム、ナチュラルホルンアカデミー(*)/2005年3月17-18日、ヒルシュベルク=ロイターシャウゼン、旧シナゴーグ(+)。
 いまもっとも尖がった音楽を聴かせるファイ。手兵ハイデルベルク響とのハイドン全集シリーズの最新アルバムはいわゆる「疾風怒濤期」の3曲を収録。ことに短調で書かれた2曲における劇性に富む表現は出色。別名「受難」とタイトルされたきわめて悲劇的な色彩の強い第49番。第2、4楽章での突き刺すような響きはオリジナル楽器のオケ以上に鮮烈。ハイドンなんてどれも退屈という向きにこそ、ぜひ一度聴いて頂きたい衝撃演奏。
ハイドン:交響曲集
 交響曲第41番 ハ長調 Hob.I:41 /
 交響曲第44番 ホ短調 Hob.I:44「悲しみ」/
 交響曲第47番 ト長調 Hob.I:47
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2006年5月8日-9日、9月13日-15日、メーレンバッハ、ビュルガーハウス。2007年9月にたった一度きり、東京で行われた初来日公演が前評判どおりの絶賛を浴びたファイ率いるハイデルベルクso.。快調に進むハイドン・シリーズの最新作は、作曲者お気に入りの名作「悲しみ」を含む3曲を収録している。
 随所でみられるテンポの揺らしや鋭利なアクセントの多用。そして急と緩との激烈なコントラスト。これでこそ「悲しみ」というニックネームの由来にもなった、ハイドン自らが亡くなる際に演奏を希望したといわれるアダージョの美しさも活きてくるというもの。音楽評論家の安田和信氏が「古典派時代の聴衆が音楽から感じ取った熱狂と興奮を現代に蘇らせることにこそある」と評したように、わたしたちが忘れかけていたなにかを思い起こさせる力がかれらの演奏にはある。ピリオド・アプローチの最先端を突き進むコンビが生み出すたまらなく刺激的な音楽は、いままさに旬を迎えたといえるだろう。
J.S.バッハ・聖霊降誕祭アリア集
 もっとも聖なる三位一体〜「鳴りひびけ、汝らの歌声」
 BWV.172より
 われを愛するものは、わが言葉を守らん〜
 「われを愛するものは、わが言葉を守らん」 BWV.59より
 おいで頂きたい、私の心はあなたへと開いている〜
 「われを愛するものは、わが言葉を守らん」 BWV.74
 清められた心は〜「高められし血と肉よ」 BWV.173
 わが信仰厚き心よ、歓呼して歌い、戯れよ〜
 「かくのごとく神は世を愛したまえり」 BWV.68
 おお、魂のパラダイス〜「鳴りひびけ、汝らの歌声」 BWV.172より
 すべての王国をもつ世も〜
 「われを愛するものは、わが言葉を守らん」 BWV.59より
 あなたは私を赦すために生まれてきた〜
 「げに神はかくまで世を愛して」 BWV.68
 つかみとれ〜「わたしは至高者を心を尽くして愛する」 BWV.174
 幸福と祝福が用意され〜「待ち望みたる喜びの光よ」 BWV.184
 これほどに神は世を愛した〜「高められし血と肉よ」 BWV.173
 お前たちは幸せ、選び出された魂よ〜
 「おお永遠の炎、おお愛のみなもと」 BWV.34
 わたしは去っていくが〜
 「われを愛するものは、わが言葉を守らん」 BWV.74
 来なさい、急いで、合わせなさい、弦と歌よ〜
 「われを愛するものは、わが言葉を守らん」 BWV.74
 来たりてわれを導きたまえ〜「彼は羊らの名を呼びたもう」 BWV.175
 何もわたしを救うことはできない〜
 「われを愛するものは、わが言葉を守らん」 BWV.74
 開け、両耳よ〜「彼は羊らの名を呼びたもう」 BWV.175
ヘルムート・リリング指揮
ヘレン・ドナート(S)
ヴォルフガング・シェーネ(B)他
ゲヒンゲン聖歌隊、
バッハ・コレギウム・
 シュトゥットガルト
 イエスの復活と昇天から10日後、祈る使徒たちに神からの聖霊が降ったというエピソードを記念する祝祭のために書かれた教会カンタータからアリアを集めた1枚。定評あるリリング・チームの名演で喜ばしい気分に溢れたアリア集を聴けば、誰だって晴れやかな気分になってしまう。
J.S.バッハ・バス・アリア集 ヘルムート・リリング指揮
J.S.バッハ・ソプラノ・アリア集 ヘルムート・リリング指揮
 リリングによるバッハ「カンタータ全集」からのコンピレーション。
身の毛もよだつ鳥肌クラシック
 バッハ:トッカータとフーガ BWV.565
 グリーグ:山の魔王の宮殿にて
  〜「ペール・ギュント」組曲第1番より
 リスト:暗い雲
 シベリウス:樫の木〜「テンペスト」より
 ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ 変ホ長調
  「1905年10月1日、街頭にて」より
 シューベルト:アレグロ〜弦楽四重奏曲「死と乙女」より
 バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
  〜ヴァイオリン・パルティータ BWV.1004より
 ヴィヴァルディ:アレグロ・ノン・モルト
  〜協奏曲集「四季」冬より
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」第1楽章
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98第4楽章
ペトロネル・マラン(P)
イヴァン・モラヴェッツ(P)
ゲルハルト・オピッツ(P)
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内o.
ヴェルディ弦楽四重奏団/他
 夏の暑さを吹き飛ばす“恐怖の音楽”を集めたユニークな一枚。不気味な雰囲気を湛えた曲のオン・パレードが、ブラームスのパッサカリアがスリラーミュージックだったとは!演奏、録音とも優れているのでそれぞれの曲の全曲盤のサンプラーとしても好適。
読書の夕べのためのクラシック
 バッハ:アリア〜ゴルトベルク変奏曲 BWV.988より
 プッチーニ:菊の花
 シューマン:ロマンス Op.94より
 ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6-6
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466第2楽章
 ヤナーチェク:
  アレグロ〜チェロとピアノのための「おとぎ話」より
 バッハ:ラルゴ・マ・ノン・トロッポ
  〜2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043より
 ショパン:ワルツ イ短調 Op.34-2
 ブラームス:
  アレグロ〜クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115より
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
アイオナ・ブラウン
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内o.
エフゲニー・コロリョフ(P) 他
 一日の終わり、とっておきの読書の時間にふさわしい名曲ばかりを集めた企画アルバム。美しいメロディの曲揃いなのはもちろんが、読書の妨げとならない絶妙の選曲も心憎い1枚。
ディナーのためのクラシック
 ディアベリ:アレグロ・モデラート〜ソナタ ホ短調より
 エルガー:朝の歌
 ドヴォルジャーク:アンダンテ〜ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調
  「ドゥムキー」より
 ロドリーゴ:ある貴紳のための幻想曲第1楽章
 サン=サーンス:白鳥
 レゴンディ:ギターによる夜想曲「夢想」
 シューベルト:弦楽四重奏曲 ホ短調 D.804
  「ロザムンデ」第2楽章
 バッハ:シチリアーノ〜フルートとチェンバロのための
  ソナタ 変ホ長調 BWV.1031より
 ロドリーゴ:ある貴紳のための幻想曲第4楽章
 ドビュッシー:水に映る影
 バッハ:アレグロ〜フルートとチェンバロのための
  ソナタ 変ホ長調 BWV.1031より
 ショパン:24の前奏曲第15番「雨だれ」
 エルガー:夜の歌
デイル・カヴァナー(G)
エドゥアルド・スタン(P)
ヴェルディSQ/他
 ちょっと贅沢なディナータイムを演出するのにふさわしいクラシックメロディのコレクション。落ち着いた曲想で統一されている。演奏水準も最上級とあって、大切なおもてなしに欠かせない1枚になることだろう。
ふたりのためのラブ・ラブ クラシック
 モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
 リスト:愛の夢第3番 変イ長調
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲第2楽章
 ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
 メンデルスゾーン:夜想曲〜「真夏の夜の夢」より
 シューマン:クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための
  メルヘン語り Op.70
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番第2楽章
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13
  「悲愴」第2楽章
 バッハ:ラルゴ〜チェンバロ協奏曲第5番 へ短調 BWV.1056より
 ショパン:夜想曲 変ロ短調 Op.9-1
 パッヘルベル:カノン
 スーク:ヴァイオリンとチェロ、ピアノのためのエレジー Op.23
 ショパン:ワルツ ロ短調 Op.69-2
クラウス・ペーター=ハーン指揮
モスクワ国立放送so.
ヘルムート・リリンク指揮
オレゴン・バッハフェスティバル室内o.
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内o.
ゲルハルト・オピッツ(P) 他
 かけがえのない人とともに過ごす時間をエレガントに演出するために集められた名曲コレクション。ロマンティックなメロディはひと時を忘れがたい時間にしてくれることだろう。チェコの作曲家スークの甘くてロマンティックな「エレジー」は要注目の佳曲。
98-250
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(2CD)
テツラフ、12年ぶりの再録音
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリンのための
   ソナタとパルティータ
     BWV.1001-1006(全曲)
クリスティアン・テツラフ(Vn)
 録音:2005年3月、6月、ノルウェー、オストレ・トーテン、ホフ・チャーチ。
 古典やロマン派作品からベルク、リゲティなどの現代ものまでどちらにも強い、1966年ハンブルク生まれの俊英テツラフ。ソロだけにとどまらず、アンスネスやフォークトとのデュオや、AVIのアルバムなど妹のターニャらとの室内楽の活動にも積極的な彼だが、ヴァイオリニストなら幾度となく目指す高み、バッハの無伴奏に再び挑戦した。持ち前のシャープな音色と研ぎ澄まされた音楽。12年の歳月を隔てて格段の成長のあとを感じさせる。高評価を得た前回の1993年 Virgin 録音も、教会(イギリス、ブリストル、ブランドン・ヒル聖ジョージ教会)でのロケーションだったが、このたび録音会場に選ばれたのはノルウェー有数の石造りの教会。音響特性にすぐれた空間独特の響きの豊かさもポイント。
シトコヴェツキ&パッパーノ
 〜モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.1

 [第29番 イ長調 KV.305(293d)/
  第36番 変ホ長調KV.380(374f)/
  第28番 ホ短調 KV.304(300c)/
  第40番 変ロ長調 KV.454]
ドミトリ・シトコヴェツキー(Vn)
アントニオ・パッパーノ(P)
 録音:2006年2月5日&6日、ポットンホール、サフォーク、イギリス。
 近年は指揮者としての活躍もめざましいヴァイオリニスト、シトコヴェツキー。彼が2006年モーツァルト・イヤーに合わせてソナタのシリーズをスタートさせた。共演に迎えたのはボニーやボストリッジらとの録音を通じ、ピアノの名手としてもすでに広く知られる指揮者パッパーノ。
 パリで作曲された第28番はほかの短調の作に共通する暗さと緊張感が特徴。ふたつの楽器がほぼ対等な扱いとなり、やはり短調によるアンダンテの美が際立つ第36番。そして有名な女流ストリナザッキのために書かれ、このジャンルの最後のひとつで集大成的意味合いをもつ第40番。「ヴァイオリンの伴奏によるピアノ・ソナタ」とも云われるモーツァルトの作品だが、順に聴き進めてゆくと内容はじつにさまざま。
 いまや大家のシトコヴェツキーはもちろん、ピアノにパッパーノを得たことがこのアルバム最大のポイント。いきいきとした音楽を生み出して聴かせる。
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.2
 [第25番 ト長調 KV.301(293a)/
  第30番 ニ長調 KV.306(300l)/
  第32番 ヘ長調 KV.376(374d)/
  第42番 イ長調 KV.526]
ドミトリ・
 シトコヴェツキー(Vn)
コンスタンチン・リフシッツ(P)
 録音:2007年、ハイデルベルク、トンスタジオ・ヴァン・ギースト/ザントハウゼン、クララ・ヴィーク・オーディトリアム。名手シトコヴェツキーが弾くモーツァルトのシリーズ第2弾。ピアノが前回のパッパーノから、来日公演でも注目度満点の才人リフシッツに交替している。
 「ヴァイオリンの伴奏によるピアノ・ソナタ」とよく云われるモーツァルトのこのジャンル。マンハイム・パリ旅行の折に書かれた7曲に属する第25番と第30番では、それまでとはヴァイオリンの比重がすこしだけ大きくなり、さらにウィーンで書かれた第32番ではヴァイオリンの役割がより強められ、ついに第42番で両者が対等になるという具合に、ふたつの楽器のバランスには変化がみられる。それでもいきいきと弾けるアレグロに、優美な緩徐楽章はすべてに共通する魅力。アルバム1曲目の25番からピンと気持ちが張り、とくにリフシッツの理知的なピアノが強烈な存在感をみせる。ソリストとして頭角を現す個性の強いかれが、おとなしく伴奏に甘んじているはずもなく、繊細に旋律を紡いでゆこうとするヴァイオリンをときにリードし、さまざまな表情を引き出してたいへんおもしろいことになっている。
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.3
 [第27番 ハ長調KV.303(293c)/第33番 ヘ長調KV.377(374e)/
  第34番 変ロ長調KV.378(317d)/第41番 変ホ長調KV.481]
ドミトリー・
 シトコヴェツキー(Vn)
コンスタンチン・リフシッツ(P)
 録音:2008年2月8日-10日、ハイデルベルク、トンスタジオ・ヴァン・ゲースト、ザントハウゼン、クララ・ヴィーク・オーディトリアム。
 リフシッツ&シトコヴェツキーによるモーツァルトのソナタ・シリーズ第3弾。メロディアスな内容で、全ソナタ中屈指の人気作である第33番に、パートの比重が対等になる最後の3曲のひとつ、第41番ほかを収めている。ときに美しく溶け合い、ときにはげしくぶつかり合うさまは、気鋭のピアニストとヴェテランの味わいとの互いの長所がうまい具合に活きたもの。モダーン楽器による正攻法のスタイルというかれらの方向性は、結果としてロマンティックで、たっぷりとゆたかな音楽の流れを獲得することに成功している。
ケクラン:
 20のブルターニュの歌(古謡の主題による)Op.115(1931)
  [第1集/第2集/第3集(未出版)]/
 チェロ・ソナタ Op.66(1917)
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ペーター・ブルンズ(Vc)
ログリット・イシャイ(P)
 録音:2006年4月25-27日、ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン。
 チェロの音色を愛してやまなかったフランスの作曲家ふたりによる数少ない作品集。目玉はケクランによるブルターニュの歌で全曲初録音。未出版の第3集を含めた全20曲は、十字軍や、アーサー王と古代ケルトのドルイドなどなどのさまざまな史的、物語風のバラッドに題材を得ている。各々は1分にも満たないものから、長くても2分少しの断片的なものだが、遠く別世界に誘うような感触が不思議な魅力。ケクランの様式美への強い関心が見事に結実して、簡潔ながらたいへん味わい深い内容となっている。
 ドビュッシーから2年後に書かれたソナタも、なんともおだやかで絶妙な作風に加えて、‘冒険的な領域に踏み入れた 'と云う緩-緩-急という楽章配置や、6人組を先取りしたともとれる、より前衛的な多調性の傾向が聴きどころ。
ラフマニノフ:
 ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18/
 ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30
ヘンリ・
 シーグフリードソン(P)
ステファン・ショーヨム指揮
SWRシュトゥットガルト
 放送so.
 録音:2006年10月16日-19日、ジンデルフィンゲン・シュタットハレ。前作シベリウスのピアノ編曲集(98-261)で、その抒情美をあますところなく引き出したフィンランドのシーグフリードソン。つぎに取り上げたのはラフマニノフの協奏曲、それも第2と第3という最高のカップリング。
 ラザール・ベルマンにも師事してテクニックも万全。それにもまして、同じ北欧系のアンスネスあたりに通じる透明感あるピアノが奏でる緩徐楽章の美しさといったら、思わずため息が出るほど。サポートするのは1979年スウェーデン生まれのショーヨム。セゲルスタムとフィンランドの伝説的な指揮者ヨルマ・パヌラに師事した俊英。
イタリア・バロック・リュート音楽集
 アレッサンドロ・ピッチニーニ:
  リュートとキタローネのための
   タブラチュア第1集(1623) より
 ミケランジェロ・ガリレイ:
  リュート曲集(1620) より
 ジョヴァンニ・ジローラモ・
  カプスペルガー:
   キタローネのための
    タブラチュア第4巻(1640) より(*)
 アレッサンドロ・ピッチニーニ:
  リュートとキタローネのための
   タブラチュア第2集(1639) より
 ベレロフォンテ・カスタルディ:
  2重奏によるカプリッチョ(1622)
ヨアヒム・ヘルト(リュート)
カルステン・ローフ(Org;*)
 録音:2007年1月15日-17日。
 ドイツ中堅リュート奏者、ヨアヒム・ヘルトの新録音。第2巻のタブラチュア集を出版しているピッチニーニ。天文学者ガリレオ・ガリレイの末弟、ミケランジェロ・ガリレイ。またピッチニーニとともに当時最先端のリュート音楽を作曲していたカプスペルガーなど、イタリア初期バロックの音楽家たちの作品を収録している。
シベリウス:
 ピアノ・トランスクリプション集

 付随音楽「ペレアスとメリザンド」 より
 [城門にて/メリザンド/庭園の泉のほとり/
  盲目の三人姉妹/パストラーレ/
  糸を紡ぐメリザンド/間奏曲/メリザンドの死]/
 付随音楽「クリスティアン2世」組曲
 [エレジー/メヌエット/ミュゼット/クモの歌]/
 付随音楽「ベルシャザールの饗宴」組曲
 [オリエントの行列/孤独/夜曲/ハドラの踊り]/
 悲しいワルツ/
 カレリア組曲
 [間奏曲/バラード/行進曲風に]/
 フィンランディア
ヘンリ・
 シーグフリードソン(P)
 録音:2006年5月、2007年1月、SWR ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン。
 北欧を代表する作曲家シベリウスのなかでも、100曲を超える数のピアノ曲はあまり知られていない。このアルバムに収録された自作のピアノ編曲も、1980年代になって初めて母国のピアニストが取り上げ注目されるようになった。管弦楽版でも色彩感よりむしろ独特の抒情に魅力があるといってもよいシベリウス。ここでは作品の奥底に流れる、ピュアで澄みきった美しさが印象に残る。
 ヘンリ・シーグフリードソンは1974年フィンランドのトゥルク生まれ。トゥルク音楽院で学んだ後、シベリウス・アカデミーでエリック・タヴァッシェルナ(BISのシベリウスのピアノ曲全曲録音が有名。愛弟子が弾く当アルバムでも解説文を寄せている)に師事。その後、パヴェル・ギリロフ、ラザール・ベルマンにも師事している。2000年のゲザ・アンダ国際ピアノコンクール第2位。2005年ボンで開催された第一回ベートーベン国際ピアノコンクールでは優勝を果たしている。
クリスティアン・ハインリヒ・
 リンク(1770-1846):作品集

  カンタータ「神よ、我らを見守りたまえ」Op.98/
  後奏曲 ヘ長調/
  モテット「主をほめたたえよ、我が魂よ」Op.88/
  後奏曲 ト長調/クリスマス・カンタータOp.73
ペーター・ショル(Org)
ウルリヒ・シュテッツェル指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン
 リンクはドイツ中部で活躍したオルガニスト、作曲家、教師。オルガニストとしては、バッハ直系の伝統の中で育ち、この楽器の表現能力を完全に自分のものとしていたという評価を得ている。また、教師としても有能で、当時、広く尊敬され、影響力も強かった一人。作曲家としてはオルガン作品が大部分を占めるが、宗教作品にも力を注いでおり、古典派からロマン派に移り行くこの時代、祈りに満ちた堅実な作品を残している。
ハイドン:交響曲集
 [第82番 ハ長調 Hob.I-82「熊」/
  第88番 ト長調 Hob.I-88「V字」/
  第95番 ハ短調 Hob.I-95]
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2001年2月、3月、5月、メーレンバッハ、ビュルガーハウス / ザントハウゼン、テイエ・ヴァン・ゲースト音響スタジオ。旧品番:98-391の再発売。
 いま最も刺激的なハイドンを聴きたければファイしかいない。モダーン・オケに過激なピリオド・アプローチを持ち込み、師アーノンクールがかつてコンセルトへボウo.で行った以上の成果を生み出している。まさに藍より出でて藍より青し。ここでのパリ・セットの2曲とザロモン・セットで唯一短調の95番も、活き活きとしたリズムなど面白いことこの上なし。
ハイドン:交響曲集 Vol.7
 [第69番 ハ長調Hob.I-69「ラウドン」(*)/
  第87番 イ長調Hob.I-87(#)/
  第86番 ニ長調Hob.I-86(+)]
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2006年3月14日(#)、15日(#)、22日(*)、23日(*)、以上メーレンバッハ、ビュルガーハウス/2006年7月5日&6日、プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス(+)。
 ファイのハイドン交響曲全集シリーズ。「先鋭のアーノンクール」と「熱狂のバーンスタイン」とに学んだファイの手になるハイドンは面白くないわけがない。モダーンのピッチによるノン・ヴィブラート奏法の弦、金管楽器のみピリオド楽器を採用という独自のスタイルから繰り出される音楽はいつ聴いても新鮮で刺激的。ティンパニも加わりパリ・セットのなかでももっとも編成が大きく華やかな響きで知られる86番など、当盤で「パリ・セット」6曲が完結となる。
サリエリ:歌劇「タラール」〜第2幕への序曲(+)
モーツァルト:
 歌劇「フィガロの結婚」序曲(+)/
 交響曲第32番 ト長調 KV.318(イタリア風序曲)(*)/
 歌劇「後宮からの誘拐」序曲(#)
ベートーヴェン:エグモント序曲(*)
ロッシーニ:
 歌劇「アルジェのイタリア女」序曲(*)/
 歌劇「セミラーミデ」序曲(#)
ブラームス:大学祝典序曲 Op.80(*)
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2004年1月1日(*)、2005年1月1日(#)、2006年1月1日(+)、ハイデルベルク、コングレスハウス・シュタットハレ、ライヴ。
 毎年恒例のファイによるニュー・イヤー・コンサート。2004年と2005年の演奏曲目はオケの自主制作盤によってすでに知られていたが、今回新たにサリエリの代表作と「フィガロ」とが追加されて内容がパワーアップ! この名序曲ライヴは、熱く鋭い音楽で注目を集めるファイの非凡さが端的に解るアルバムとなっている。
モーテン・ローリドセン(1943-):作品集
 薔薇の歌〜リルケの詩による5つの歌曲集(*)
 ルクス・エテルナ(永遠の光)(#)
 マドリガリ〜6つのマドリガル
 オ・マグヌム・ミステリウム(おお偉大なる神秘よ)
ニコル・マット指揮
ヨーロッパ室内cho.
モーテン・ローリドセン(P;*)
ヨルク・ハルベック(Org;#)
 録音:2000年1月。
 「O MUGNUM MYSTERIUM」と言う曲で、しかも名前の綴りがMORTEN LAURIDSENと聞けばまるで中世北欧の作曲家のようだが、ローリドセン(代理店表記はロリゼン)は1943年アメリカ生まれの作曲家。しかし、彼の心は確かに中世の精神を宿しているのかもしれない。
 リルケのフランス語で書いた詩をもとに作曲された混声ア・カペラ4曲とピアノ伴奏を伴う1曲からなる「薔薇の歌」は近代の精神を中世の調べに乗せたような不思議な魅力に溢れた歌曲集。そして一度聞いたら忘れられない敬虔な静謐さに魂が安らぐ無伴奏合唱の名曲「O NATA LUX」を含む「ルクス・エテルナ LUX Aeterna」のまるで15世紀頃に現れたフォーレのような味わい。そして中世世俗曲の味わいを伝える6つのマドリガル集を経て最後を締めるのはロリゼンの代表作「オ・マグヌム・ミステリウム O MUGNUM MYSTERIUM」。「O NATA LUX」と同じように時空を超えた彼方から響きに身を委ねていると本当に時間が溶けていくかのよう。
 このアルバムではヨーロッパのコンサート合唱団としていまや演奏会に録音にと大活躍中のヨーロッパ室内合唱団が起用されている。ロリゼンの魅力を味わうのにぴったりな澄んだ声による合唱がなんとも印象的。「薔薇の歌」の5曲目「ディレ・トン Dirait-on」では作曲者自身がピアノ伴奏で参加している。
メンデルスゾーン:詩篇集
 第98番「主に向かいて新しき歌をうたえ」Op.91(*)/
 第115番「われらにではなく、主よ」Op.31(#)/
 第114番「イスラエルの民エジプトを出て」Op.51(+)/
 第42番「鹿が谷の水を慕いあえぐように」Op.42(**)
  マルリス・ペーターゼン(S;*/#) シビッラ・ルーベンス(S;**)
  アレクサンドラ・パウルミヒル(A;#)
  トーマス・マイケル・アレン(T;*/#)
  スコット・ウィアー、クリストフ・ゲンツ(T;**)
  モルテン・エルンスト・ラッセン(B−Br;*/#)
  マティアス・ゲルネ、トーマス・メーネルト(B;**)
  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
  シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:2003年2月22日-23日、シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェンザール(*/#/+)、1997年5月5日、ジンデルフィンゲン・シュタットハレ(**)。(**)は98-307で既出の録音。
 同時代の音楽よりはむしろヘンデルやモーツァルトといった古典、なかでもJ.S.バッハを理想としていたメンデルスゾーンにとって、宗教合唱曲は重要なポジションを占めるジャンルだった。ここでリリングは、その形式と構造がバッハのカンタータを思わせる詩篇より4曲を取り上げている。
 ベルリンの大聖堂聖歌隊との仕事の中で生み出された第98番は3部構成で書かれ、冒頭アカペラのセクションで開始され、つづいて2つのセクションは管弦楽を伴い、最後は冒頭のセクションから主題が回帰してくるつくりとなっている。ほかに全篇二重合唱用に作曲された第114番、そして、シューマンが“メンデルスゾーンのもっとも成功した宗教曲 " と称賛した第42番と、メンデルスゾーン独特のヴァラエティゆたかな形式と表現が聞かれる。
 リリングによるメンデルスゾーンのシリーズでは、2大オラトリオ「聖パウロ」、「エリヤ」を筆頭に、オラトリオ的な性格の第2交響曲(98-176)、劇音楽「真夏の世の夢」(98-992)と「アタリア」(98-486)、コミック・オペラ「ボストンから来た叔父」(98-221)やリーダーシュピール「異国からの帰郷」(98-487)と、声楽の扱いにすぐれた手腕を示してきたのは広く知られるところ。ルーベンス、ゲルネ、ペーターゼンなど選りすぐりのソリストを迎えたこの詩篇でも、巨匠の作り出すハーモニーの美しさにはみごとなものがある。
98-274
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(2 HYBRID_SACD)
1.6枚価格
J.S.バッハ: ロ短調ミサ BWV.232 マーリス・ペーターセン(S I)
ステッラ・デュフュー(S II)
アンケ・フォンドゥンク(A)
ローター・オディニウス(T)
クリスティアン・ゲルハーヘル
(B;清きみ霊といのちの主を
    われは信ず)
フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ
(B;主のみ聖なり)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム、
ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:2005年2月。モダーン楽器使用。
 バッハの演奏史を語る上で欠くことのできない存在、ヘルムート・リリングによる ロ短調ミサ曲。ピリオド楽器による演奏が増えてきた中で、すべて現代の楽器を用いての演奏はかえって新鮮でもある。冒頭の合唱の「キリエ」という叫びに続くオーボエのかけあいも、現代の楽器で聴くと響きが比較的明るく感じ、全ての声部がよりくっきりと聴こえてくる。第1部の終曲合唱「聖霊とともに」のトランペットの輝くような音色も見事。終曲合唱の「平和をあたえたまえ」も合唱、オケ、すべての人の万感の思いが120%込められた演奏。広いコンサートホールのベストポジションで、ゆったりと座っているような贅沢な気分になれる録音。ゲルハーヘルによる、牧歌的で美しいバスのアリアもポイント。
トーマス・ファイ
 〜メンデルスゾーン:交響曲全集 Vol.1

 交響曲第1番 ハ短調 Op.11(*)/
 弦楽のための交響曲第8番 ニ長調(管弦楽版)(#)/
 弦楽のための交響曲第13番 ハ短調(交響的断章)(+)
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音: 2005年9月28日、29日(*)/2006年7月4日、5日、7日(#)/2002年1月30日(+)、以上プファッフェングルント、ハイデルベルク・ゲゼルシャフトハウス。
 ハイドン、ベートーヴェンに続いて、いよいよファイによるメンデルスゾーンのシリーズがスタート。しかも通常の5曲に加えシンフォニアも含めるという、マズア&ゲヴァントハウス盤以来となる徹底ぶりもポイント。まず第1交響曲第1楽章から激烈な響きに圧倒される。音を割った金管がじつに効果的。それにノン・ヴィブラートのフレッシュなアンダンテが続き、この見事なコントラストを聴いてしまうと、かのノリントンでさえもなまぬるく聞こえてしまうほど。シンフォニア8番のフィナーレも鍛え抜かれたアンサンブルが痛快で、たまらなく刺激的。
98-276
廃盤
音楽によるクリスマスのカレンダー
 ハンマーシュミット:門を広く開け放て[マインツ室内合唱団]
 シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47〜アンダンテ・カンタービレ[フォーレ四重奏団]
 ヘンデル:オラトリオ「ユダス・マカベウス」〜見よ、勇者は帰る[ロッテンブルク聖堂児童cho.]
 バウエムファイント:たそがれ暮れて[聖エーベンハルト聖堂女声cho.]
 バッハ:目覚めよと呼ぶ声あり[ヴィラ・ムジカ]
 伝統曲(ラムロート編):世界に告げよ、世を越え山を越え
  [ニュルティンゲン・マックス=プランク室内cho.]
 アルビノーニ(マルラット編):5声の協奏曲より[ブラセリー金管五重奏団]
 ジルヒャー:喜びもて歌おう[ロットヴァイラー・ミュンスター天使児童cho.]
 黒人霊歌(ゾンマー編):誰かが扉をたたいている
  [バーデン=ヴュルテンベルク地方ゴスペルcho.]
 スタンレー:トランペット・ヴォランタリー
  [フーベルト・ガッセンシュミット(Tp) ウーヴェ・ゼール(Org)]
 オルソン(キーファー編):降誕祭[トリエル大聖堂聖歌学校青年cho.]
 フランス伝統歌による賛美歌第106番:あら野の果てに
  [シュトゥットガルト児童聖歌cho.]
 ビゼー:「アルルの女」第1組曲〜メヌエット[ザールブリュッケン・ギター・アンサンブル]
 バッハ:暁の星のいと美しきかな
  [カールスルーエ青年ヴォーカル・アンサンブル「ミラグロ(奇跡)」]
 伝統曲(ワッツ編):おお喜びのなかの喜び[オリジナル・ラインラント=プファルツ金管合奏団]
 レーガー:諸人声あげ[フライブルク・カメラータ・ヴォカーレ]
 ヘンデル:協奏曲 ニ長調 HWV.Anh.B〜イギリス風エア[パラティナ・バンド]
 バーリン/テーラー&シュワルツィン編:ホワイト・クリスマス
  [ガッゲナウ音楽学校アコーデオンo.]
 マーティン&ブレイン/ケール編:ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
  [Ah, Capella(ア・カペラ)ヴォーカル・アンサンブル]
 メンデルスゾーン:3つのモテット Op.39〜主よ来たれ[ロッテンブルク聖堂女声cho.]
 バッハ/フラッケンポール編:主よ、人の望みの喜びよ[ルートヴィヒスブルク金管五重奏団]
 伝統曲:羊飼いよ、目を覚ませ[南ファルツのひばり(ヘルクスハイム青少年cho.)]
 カーボウ:彼はいつもあなたのそばにいる[コール・ユンク&スィング]
 リーデル:来たり聞けよ、御告げを[シュトゥットガルト青年コレギウム]
 録音:1978年-2000年。
 南西ドイツ放送局と言えばその傘下に3つの放送オーケストラを擁し、クラシック音楽への積極な取組みで知られている。そんなクラシック大好き放送局が企画したこのCDは、放送エリアである南西ドイツ地域の著名青少年音楽家たちを起用したクリスマス名曲集。地域の団体とは言え、演奏水準が恐るべき高さなのには正直驚き。曲目も教会音楽を中心としながらゴスペルやポピュラーも取り混ぜたバラエティ豊かなものになっていて、1曲目から最後の24曲目まで飽きることなく聴きとおせる。
クラシカル・オーボエ
 モーツァルト:アダージョとアレグロ ヘ短調 K.594(*)
 ディッタースドルフ:
  アダージョ ヘ長調〜オウィディウスの
   「3つのメタモルフォーゼ」を表現した
     6つの交響曲より(#)
 ハイドン:
  ディヴェルティメント第1番 ニ短調(+)/
  ディヴェルティメント第2番 イ長調(+)
 ディッタースドルフ:アンダンテ ト長調(**)
 ヴァンハル:協奏的四重奏曲第6番 ハ長調 Op.7(##)
ラヨシュ・レンチェシュ(Ob)
ブダペスト弦楽合奏団
フランツ・リスト室内o.
アウアーSQ
永富美和子(Vn)
ヴィドル・ナジ(Va)
ディーター・ブラハマン(Vc)
 録音:2006年6月(*)、1999年(#)(**)、2003年1月(+)、1981年(##)。
 18世紀後半から19世紀初めにわたるヨーロッパ古典派のオーボエと室内楽のための作品を、ソロ活動暦がすでに40年近くになる大ベテラン、ハンガリーの名オーボエ奏者レンチェシュの名演で楽しめる一枚。モーツァルト、ハイドンの作品はさすがに大作曲家の作品と思わせる深みを見せる名作揃いだが、思わぬ拾い物はディッタースドルフのアダージョ。決して声高になることのない静謐なトーンの合奏と慎み深いオーボエソロが、典雅そのものの古典派最上の魅力を奏でている。さながら古典派悲劇のアリアを聴いているかのよう。もう一人、ヴァンハルはそのピアノ作品が当時家庭音楽として愛好された作曲家だが、このCDに収録された協奏的四重奏曲はまるでモーツァルトのような緻密な書法で書かれた躍動感あふれる作品。こちらも聴き応え十分。
ハイドン:
 「ネルソン・ミサ」 ニ短調HobXXII:11(*)/
 「天地創造ミサ」 変ロ長調HobXXII:13(#)
レティーツィア・シェラー(S;*)
ロクサーナ・
 コンスタンティネスク(A;*/#)
マクシミリアン・
 シュミット(T;*)
ミヒャエル・ナジ(B;*)
ドンナ・ブラウン(S;#)
ロタール・オディニウス(T;#)
マルクス・アイヒェ(B;#)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊(*)、
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム(*)m
オレゴン・バッハ・
 フェスティヴァルo.&cho.(#)
 録音:2006年11月18日-19日、リーダーハレ・シュトゥットガルト、ベートーヴェンザール(*)/2006年7月14日、オレゴン州、ユージン、ハルト・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ(#)。
 バッハのカンタータ全集を録音し、ハイドンの初期・中期ミサ曲を録音したリリングが、満を持して、晩年の有名な2曲のミサ曲を録音。これら2曲は、それぞれの「グローリア」の中の「世の罪を除きたもう主よ」に、「ネルソン・ミサ」には、モーツァルトの「レクイエム」の「不思議なる響きのラッパが」からの引用が、「天地創造ミサ」には、自身のオラトリオからの引用が含まれている。リリング率いる演奏陣は、優れたアンサンブル力と、長年の積み重ねによる深い表現力によって、これら2曲から、ハイドン晩年の作品が持つ達観した深みを引き出している。
98-280
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「サウル」 HWV.53 キルステン・ブレイズ
(S;ミカル)
エリザベト・ケウシュ
(S;メラブ)
ダニエル・テイラー
(A;ダヴィデ)
ノーマン・シャンクル
(T;ヨナタン)
マルクス・アイヒェ
(B;サウル)他
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊、
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 録音:2007年1月27日-29日、ベートーヴェンザール、リーダーハレ、シュトゥットガルト。
 J.S.バッハをはじめ声楽曲のエキスパート、リリングの最新録音はヘンデルの「サウル」。1739年に初演されたこの劇的オラトリオは、ヘンデルの英語による声楽作品への道を決定付けた傑作。旧約聖書のサムエル記に題材をとった物語は以下のとおり。若き英雄ダヴィデに激しく嫉妬したサウルは、息子ヨナタンの訴えも聞き届けずダヴィデを殺そうとするが、結局自ら破滅の道を辿るというもの。たいへん起伏に富む内容に、人気のダニエル・テイラーほかキャストが充実の歌唱を聴かせている。CD2枚で80に及ぶトラック分けも便利。
メンデルスゾーン:
 弦楽のための交響曲第7番 ニ短調/
 弦楽のための交響曲第12番 ト短調/
 交響曲第4番 イ長調 Op.90「イタリア」
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2007年3月16日-17日、5月8日-12日、プファッフェングルント、ハイデルベルク・ゲゼルシャフトハウス。
 目下ピリオド・アプローチの最右翼として大きな注目を集めるファイ&ハイデルベルク響のメンデルスゾーン・シリーズ第2弾。ついに待ちに待った人気作「イタリア」が登場する。とにかくスゴイ。からっと晴れ渡った空を思い描かせるアレグロに、なんともすさまじいサルタレッロ。演奏時間5分を切るフィナーレの超快速テンポに象徴されるように、これまでに知り得る作品の印象を一新するショッキングな演奏。カップリングのシンフォニアもとびきりの活きのよさ。内容的に古典派様式が顕著なため、看板のハイドンでならした彼らにはお手のものといえるだろう。
ドイツのポピュラーソング集(全25曲)
 お星様いくつ/二人のこども/バレエ/小鳥は来たよ/
 インスブルックよさらば/フランス風アリア/
 愛は大きな喜びをもたらす/
 泉のほとりに/、月は昇りぬ/
 さすらいは水車職人の楽しみ/
 おねえちゃん、ぼくたちはいつおうちへ帰るの/
 最も美しき高原で/思いは自由/
 何がそうさせるのかはわからないが(ローレライ)/
 冬は終わりぬ/他
ヨアヒム・ヘルト(Lute)
ベッティナ・パーン(S)
 何世紀もの間大切に歌い継がれてきたドイツ民謡。ドイツ人の心に深く刻み込まれた美しいメロディーの数々を、Hansslerが誇るリュート奏者ヨアヒム・ヘルトとバロック歌手ベッティナ・パーンによる演奏で世界中の人々を魅了する素晴らしいアルバムとなって登場した。
ブラスとオルガンによる
 クリスマス・バロック名曲集 Vol.2

 ジョン・フランシス・ウェイド(1740頃):信仰篤き人々よ
 アンドレアス・ハマーシュミット(1611-1675):
  よろこべ、シオンの娘よ
 ブクステフーデ:キリストのともがらよ、
          こぞって神をたたえまつれ BuxWV.202
 パヴェル・ヨゼフ・ヴェイヴァノフスキー:
  ソナタ・ヴェスペルティナ ハ長調
 J.S.バッハ:われここ汝の飼葉おけの側に立ち BWV.469
 ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694):もろびと声上げ
 ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):
  第12旋法による8声のカンツォーナ
 アンドレアス・ハマーシュミット:
  「たたえられよ、イエス・キリスト」によるソナタ
 ゲオルク・ベーム:たたえられよ、イエス・キリスト
 コレルリ:合奏協奏曲 ト短調Op.6-8「クリスマス協奏曲」
 ジャン=ジャック・ボーヴァルレ=
  シャルパンティエ(1734-1794):ノエルVI
 作者不詳:エルツ山岳地方における降誕祭夜半の礼拝音楽〜
      [予言/牧人にほめたたえられしもの]
 ミヒャエル・ハイドン:聖夜
 ヨハネス・ヴァイマン(1887-1931):クリスマスに
  (「天のいと高きより、おお天使は来たれり」による前奏曲)
 ヨハネス・クーロ(1856-1941):船がやってくる
 ペーター・コルネリウス(1824-1874):
  クリスマスの歌Op.8〜王様たち
 リスト:「クリスマスツリー」〜古いクリスマスの歌
 ハインリヒ・ライマン(1850-1906):おやすみなさい、天の御子よ
 モーリッツ・ヴィルヘルム・フォーゲル(1846-1922):
  たのしげに、しあわせに〜同名のコラール幻想曲Op.83-2による
ヤン・エルンスト(Org)
ハンス=ヨアヒム・
 ドレクスラー指揮
シュヴェーリン金管コレギウム
 録音:2007年5月21日、22日、30日、31日、シュヴェーリン大聖堂。
 第1集(98-444)と同じ顔ぶれによる、ブラスとオルガンによるクリスマス・バロック名曲集。厳かななかにも温かみのある音楽が、クリスマスを心静かに迎えようというかたに喜ばれよう。ドイチュラントラジオ・クルトゥーアとの共同制作アルバム。
ベートーヴェン変容
 ヘラー:
  ベートーヴェンの主題による33の変奏曲 Op.130(*)
 ズガンバーティ:メヌエット
  (ベートーヴェンの弦楽三重奏曲 Op.3に基づく)
 カルクブレンナー:
  ベートーヴェンの名高いワルツによる幻想曲 Op.118
 ザイス編曲:ドイツ舞曲集 WoO.8
 ラフ編曲:ロマンス第1番 ト長調 Op.40
 タウジヒ編曲:弦楽四重奏曲第7番
  「ラズモフスキー第1番」よりアダージョ/
  同第8番「ラズモフスキー第2番」よりスケルツォ/
  同第9番「ラズモフスキー第3番」よりアンダンテ/
  同第13番よりカヴァティーナ
 フリードマン編曲:エコセーズ WoO.83
ペトロネル・マラン(P)
 これまでバッハ(98-424)、モーツァルト(98-231)と続いたマランの変容(Transfigured)シリーズ、今回はベートーヴェンに焦点が当てられている。(*)は「32の変奏曲WoO.80」を主題とする18分程の作品。変奏技法も興味深いだけでなく、「運命」「第9」「ワルトシュタインソナタ」ピアノ三重奏曲第1番などの名旋律が顔を出す、ベートーヴェン賛歌。またあの甘美なヴァイオリン曲「ロマンス」をラフがピアノ独奏用にした珍品や、大ピアニスト、タウジヒの凝りに凝った弦楽四重奏の編曲までブリュートナー・ピアノの音色とともに飽きさせない。
オピッツ〜
 シューベルト:ピアノ作品集 Vol.1

 ピアノ・ソナタ第18番 ト長調D.894「幻想」/
 3つの小品 D.946
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2007年11月26日、ノイマルクト。
 巨匠オピッツが、ベートーヴェンのピアノ全集を取り終え、新たなプロジェクトをスタートさせた。次なる音楽の旅はシューベルト。聴衆から絶大なる信頼を得ているオピッツならではのシューベルトを聴かせてくれる。オピッツは「ドイツ正統派を継承」と形容されるが、ただ単に重厚なドイツ流ピアニズムで奏しているわけではなく、美しい響き、音色の自在の変化など多彩な面も備えた演奏。シューベルトの持つ美しい音楽世界を残しつつ、緻密な分析、抑制された表現など充分に熟考されている。ベートーヴェンの音楽とは違うシューベルトの音楽独自の濃密さを感じさせるシリーズとなるだろう。
バッハ:ヨハネ受難曲(抜粋) マイケル・
 シェイド(T;福音史家)
マティアス・
 ゲルネ(B;キリスト)
ユリアーネ・バンゼ(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
ジェイムズ・テイラー(T)
アンドレアス・シュミット(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム、
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1996年3月25日-29日、ジンデルフィンゲン・シュタットハレ。全曲(92-075)から合唱、アリアのナンバー18曲を厳選。
98-289
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(2CD)
グバイドゥーリナ:
 ヨハネ受難曲 (2000. 2006 改訂)/
 ヨハネの復活祭オラトリオ
  (2000. 2006 改訂;ドイツ語版)
ユリヤ・スクマノワ(S)
コービー・ウェルチ(T)
ベルント・
 ヴァレンチン(Br)
ニコラス・
 イシャーウッド(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト放送so.
ゲヒンゲン聖歌隊、
トロッシンゲン
 音楽大学室内cho.
 2000年のバッハ歿後250周年にちなみシュトゥットガルト国際バッハ・アカデミーが大物作曲家4名にそれぞれの母国語による受難曲を依頼した。グバイドゥーリナはロシア語による「ヨハネ受難曲」を作曲、これはhansslerレーベルからゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管の演奏によるCDが発売されている。この曲と、その続編としてハノーファー放送局から依頼された「ヨハネの復活祭オラトリオ」も含め大作2篇を、巨匠ヘルムート・リリングが振った最新録音の登場。
 リリングはこの作品の2000年の初演を聴き、是非ドイツ語版で上演したいと希望したが、音楽とロシア語があまりにも密接に結びついているため、翻訳というよりほとんど改訂が必要だった。そこで彼は作曲者を鼓舞激励、さらに協力も行なった結果、2006年に新たな作品として完成、2007年2月9日にドレスデンで改訂初演された。さて演奏は、さすが宗教合唱の神様リリングだけにゲルギエフとは全く印象は異なる。何かドストエフスキーの長編小説を読むような充実感で、感動的。
静謐なる響き
 ハイドン:交響曲第52番 ハ短調〜第1楽章[トーマス・ファイ指揮ハイデルベルクso.]
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲〜アリア[エフゲニー・コロリオフ]
 プッチーニ:菊の花[パトリック・ストゥルブ指揮シュトゥットガルト・アルカタ室内o.]
 シューマン:3つのロマンス Op.94〜第2曲
  [ディルク・アルトマン(Cl) フロリアン・ヘンシェル(P)]
 J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043〜第2楽章
  [クリストフ・ポッペン、イザベル・ファウスト(Vn)
   ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム]
 ショパン:ワルツ第3番 イ短調 Op.34-2[パヴロス・ハツォプーロス]
 パッヘルベル:カノン[アイオナ・ブラウン指揮ASMIF]
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」〜第2楽章
  [ゲルハルト・オピッツ(P)]
 ディッタースドルフ:アンダンティーノ ト長調
  [ラヨシュ・レンチェシュ(Ob) フランツ・リスト室内o.]
 メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」Op.61〜夜想曲
  [ヘルムート・リリング指揮オレゴン・バッハ・フェスティヴァルo.]
 心休まるクラシックの名旋律の数々を集めたコンピレーション・アルバム。
世にも美しきクラシックの名旋律集
ヴィドール:組曲 ホ短調Op.21
ヴィエルヌ:チェロ・ソナタ 変ロ短調Op.27
ヴィドール:チェロ・ソナタ イ長調Op.80
ペーター・ブルーンズ(Vc)
アンネグレート・クットナー(P)
 録音:2007年7月26日-30日、ジーメンスヴィラ。ドイチュラントラジオ・クルトゥーアとの共同制作。
 オルガンを真っ先に連想させるふたり、ノートルダム大聖堂のオルガニストを務めたヴィエルヌと、その師で10曲のオルガン交響曲が有名なヴィドールによる、めずらしいチェロ作品を集めたアルバム。ヴィドールの組曲は世界初録音。
 かのカザルスに献呈されたヴィエルヌのソナタ。第2楽章モルト・ラルガメンテで優美な旋律が連綿と織り上げられてゆくさまは、フォーレの名作も顔負けの味わい深さ。19世紀フランスの室内楽がお好みならきっとはまる。シュターツカペレ・ドレスデン首席だったブル-ンスと、ペーター・レーゼルに学んだクットナーのコンビによる演奏。
クレメンス・
 ド・グランヴァル(1828-1907):作品集

 オーボエ協奏曲(*)/ラメント(#)/
 スケルツォ(#)/ロマンス(#)/
 ガヴォット(#)/トリオ・ド・サロン(+)/
 ノエル(+)/4つの小品〜Nos.1 & 2(+)
ラヨシュ・レンチェシュ(Ob)
アンドレイ・ボレイコ指揮(*)
シュトゥットガルト放送so.(*)
アンスガー・
 シュナイダー(Vc;#)
ブダペストSQ(#)
ウルリケ・ゾンターク(S;+)
リボル・シーマ(Fg;+)
フランソワーズ・
 キリアン(P;+)
 フランスの女流作曲家、クレメンス・ド・グランヴァルはショパン、フロトウ、サン=サーンスに学び、多作家で知られている。ここに収められているオーボエ作品は世界初録音。美しい旋律の数々が鮮やかに演奏されている。演奏はシュトゥットガルト放送so.首席、ハンガリー出身のオーボエ奏者のラヨシュ・レンチェシュ。
アレルヤ Vol.2〜愛聴声楽曲集 ヘルムート・リリング指揮
 リリングによるき既出録音からのコンピレーション。
オピッツ〜
 シューベルト:ピアノ作品集 Vol.2

 ソナタ第20番 イ長調 D 959 (1828)/
 ソナタ第1番 ホ長調 D 157 (1815)
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2007年4月30日、5月5日。Vol.1:98-287(ソナタD.894/3つの小品D.496)。
 名実ともにドイツを代表するピアニスト、ゲルハルト・オピッツによるシューベルト・プロジェクト第2弾は、晩年と初期のソナタを組み合わせた1枚。第20番のソナタはシューベルトのソナタの中でも1、2を争う人気曲で、4楽章構成の大規模なソナタで随所で歌われる朗々とした旋律が美しい。長大な構成の中でもオピッツは自然な音楽の流れ、細かい音色の表情を描き出している。またシューベルト18歳の作品で最初のソナタ第1番は第4楽章を欠く全3楽章のソナタ。シューベルト独自の感性が垣間見ることが出来、初期の頃の愛らしさに加えロマン派への扉を開く強さを感じさせる。オピッツは作品の枠を決して崩すことなく、最大限に音楽を追求、表現する姿勢は、名人芸が乱立する昨今貴重な演奏スタイルと言えるだろう。
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.3
 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960/楽興の時 D.780
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2007年4月30日-5月5日、ノイマルク。
 ドイツ・ピアノ界の正統派を体現するゲルハルト・オピッツ。渾身のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集(KDC-8001)を完成させ、新たにスタートさせているのはシューベルト作品集。第3弾はシューベルト晩年の「ピアノ・ソナタ第21番」とシューベルトのピアノ小曲集の傑作「楽興の時」。「ピアノ・ソナタ第21番」は明暗の対比が自然で美しく、オピッツの優しく細やかな歌心がこの長大な作品の音楽性を存分に表現している。またシューベルトの抒情性が溢れ出ている「楽興の時」では、純粋で端正な深い味わいを感じさせる演奏を聴かせてくれる。
ヴェルル巡礼聖堂 [Wallfahrts Basilica, Werl]
 のシュトックマン・オルガン

 J.S.バッハ:
  2つのトッカータとフーガ[ BWV.565 / BWV.538 ]/
  コラール「われ心よりこがれ望む」BWV.727
 ロマン・クラスノフスキー:
  Cycling Through Base / Sorrow for Jitzhak Rabin
 ブラームス:コラール前奏曲
       「わが心の切なる願い II」Op.122 No.10
 テオフィル・フォルヒマハー:
  オルガンのための小品集Ops.22, 34 より
 ロイプケ:オルガン・ソナタ「詩篇第94番」
ロマン・クラスノフスキー(Org)
 発売:1999年/録音:DDD。
トッカータ・イン・ブルー
 カルロ・ドメニコーニ(1947-):
  トッカータ・イン・ブルー/三部作
 ハイメ・セナモン(1953-):反映第7番
 デイル・カヴァナー:3つの商品
 ハイメ・セナモン:デミアン
デイル・カヴァナー(G)
 カナダのギタリストによる、自作を含む現代作品集。
メンデルスゾーン・ハイライト Vol.1
メンデルスゾーン:
 ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
 交響曲第4番イ長調 Op.90
 オラトリオ「エリヤ」 Op.70〜序曲
 オラトリオ「聖パウロ」 Op.36〜序曲
ドミートリー・シトコヴェツキ(Vn)
ネヴィル・マリナー指揮ASMF
レオポルト・ハーガー指揮
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
メンデルスゾーン・ハイライト Vol.2
メンデルスゾーン:
 「真夏の夜の夢」 Op.21&Op.61
 オラトリオ「聖パウロ」 Op.36 から
 交響曲第2番変ロ長調 Op.52「讃歌」 から
 オラリオ「エリヤ」 Op.70 から
クリスティーネ・
 シェーファー(S)
コルネリア・カリッシュ(A)
マイケル・シェイド(T)
ヴォルフガング・シェーネ(B)
ヘルムート・リリング指揮
オレゴン・バッハ祝祭co.
チェコpo. プラハ室内cho.
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
メンデルスゾーン:詩篇42番、ホーラ・エスト
ドヴォルジャーク:テ・デウム作品103
ヘルムート・リリング指揮
ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥットガルト・
 バッハ合奏団
 ドヴォルジャークのテ・デウムは彼にとって最後の宗教作品。渡米前の作曲であるにもかかわらずアメリカの民族要素が含まれているのが興味深い。
シューベルト:交響曲第3番/交響曲第4番 ヘルムート・リリング指揮
レアル・フィルハルモニア・
 デ・ガリシア
ペンデレツキ:クレド クヴァストフ、バンセ、
ラモン・ヴァルガス
ヘルムート・リリング指揮
オレゴン・バッハ・
 フェスティバルo.&cho.
シューベルト:交響曲第1番/交響曲第2番 ヘルムート・リリング指揮
レアル・フィルハルモニア・
 デ・ガリシア
モーツァルト:ホルン協奏曲 全集 ティモシー・ブラウン(Hr)
アイオナ・ブラウン指揮
ASMIF
 ジョン・ハンフリーズの再構成による第1番第1楽章フィナーレが収録されている。
ケルビーニ:ミサ曲第2番 ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム、
ゲヒンゲン聖歌隊
マルタン:オラトリオ「ゴルゴダの丘」 ヘルベルト・ベック指揮
コルネリア・ホスプ(S)
アネッテ・マルカート(A)他
 オリジナル・フランス語。牧師の家庭に育ち「マタイ」を聞いて少年時代を過ごしたマルタンが第2次世界大戦終結後、この受難曲を作曲したのは当然だったのかもしれない。
ヒルデスハイム(ドイツ)、
 聖アンドレアス教会のベッケラート・オルガン

 フランク(1822-1890):コラール第3番 イ短調
 J.S.バッハ(1685-1750):トッカータ ハ長調BWV.564
 ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):前奏曲 ホ長調
 アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):
  オルガン・ソナタ第1番 ニ短調Op.42
ベルンハルト・レーマー(Org)
 発売:1999年/録音:DDD。
ヘンデル:
 デッティンゲン・テ・デウム HWV283(1743)
テレマン:
 講和カンタータ「神よ、人は汝をひそかにたたう」
   TWV14:12(1763)(講和条約締結のための音楽より)
コンスタンツェ・マクサイン(S)
ルート・ザンドホーフ(A)
マックス・チョレク(T)
ライムント・ノルテ、
アヒム・リュック(B)
ウルリヒ・シュテルツェル指揮
「ハノーヴァー
  宮廷楽団」バロックo.
フリーデマン・インマー・
 トランペット・コンソート
ジーゲン・バッハcho.の
 コレギウム・ヴォカーレ
ハイドン:
 交響曲第104番/交響曲第94番/「アチデとガラテア」序曲
トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルクso.
 ハイドン交響曲全集第1弾。
ロマンティック・オルガン
 メンデルスゾーン、シューマン、フーバー、
 ブラームス、メルクル、リストの作品
クリスチャン=マルクス・
 ライザー(Org)
カルロ・ドメニコーニ:地中海協奏曲(1993)
ハラルト・ゲンツマー:2つのギターのための協奏曲
アマデウス・ギター・デュオ
マルク・ピオレ指揮
ハレ国立po.
98-351
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(10CD)
ネヴィル・マリナー・アニヴァーサリー・エディション
 第1巻 メンデルスゾーン&ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
 第2&3巻 ブラームス:交響曲第1−4番
 第4巻 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20&23番
 第5巻 モーツァルト:ピアノ協奏曲第24&25番
 第6巻 ヘンデル:王宮の花火の音楽/水上の音楽
 第7巻 ラヴェル:ボレロ/マ・メール・ロワ 他
 第8巻 チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲
 第9巻 グリーグ:「ペール・ギュント」組曲第1&2番
            ホルベルク組曲 他
 第10巻 グリーグ:交響的舞曲/ピアノ協奏曲
            トロルハウゲンの婚礼の日
イヴァン・モラヴェツ、
ギャリック・オールソン(P)
ディミトリ・シトコヴェツキ(Vn)
ネヴィル・マリナー指揮ASMF
マルティヌー:ピアノ四重奏曲第1番(1942)
ドヴォルジャーク:ピアノ四重奏曲第2番
シュトゥットガルト・
 アルティス・アンサンブル
ハイドン:ピアノ協奏曲集
 [ヘ長調Hob.XVIII-3/ト長調Hob.XVIII-4/
  ニ長調Hob.XVIII-11]
ゲリート・ツィターバルト(P)
トーマス・フェイ指揮
シュリエルバッハco.
シューマン:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番/第2番/第3番
アラ・マリキアン(Vn)
S.クラジアン(P)
ハイドン:交響曲第64番/交響曲第45番 トーマス・フェイ指揮
シェリエルバッハー室内o.
 録音:1999年。
ロッシーニ:
 グロリア・ミサ/タントゥム・エルゴ
ウィリアム・マッテウッツィ(T)
カルメン・アコスタ(S)
クリストフォロス・スタンボリス(B)
ヘルムート・ハント指揮
ヴィルトゥオージ・ディ・プラハ
チェコ室内cho.
 現在競合盤がほとんどないロッシーニの知られざる宗教作品。
98-361
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(2CD)
インスピレーション・クラシック〜クラシック音楽のすばらしい時間
 グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
 ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲第1番 Op.46 No.1
          交響曲第9番「新世界より」〜第4楽章
 ビゼー:「カルメン」組曲第1番〜3曲
 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜間奏曲
 ガーシュウィン:「ポーギーとベス」〜抜粋
 バーンスタイン:シンフォニック・ダンス〜フィナーレ
 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」序曲
 ウェーバー:「オベロン」序曲
 ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」〜ラコッツィ行進曲
 スメタナ:「わが祖国」〜モルダウ
 ムソルグスキー:
  「ホヴァンシチーナ」〜前奏曲「モスクワの川の夜明け」
 マスネ:「タイース」〜瞑想曲
 モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
 シューベルト:「ロザムンデ」〜バレエ音楽第2番
 エルガー:行進曲「威風堂々」第1番
クラウス=
 ペーター・ハーン指揮
モスクワ国立RSO
 録音:1999年11月、モスクワ。輸入元の情報によると、モスクワ国立RSOは1978年創設とのことなので、ロジェストヴェンスキーやフェドセーエフが常任指揮していたオーケストラとは別ということになる。
アルノルト・メルヒオル・
 ブルンクホルスト(1670-1720):
  オルガンのための前奏曲 ホ短調/
  クリスマス・ヒストリー/チェンバロ・ソナタ
アンサンブル・ムジカ・
 ポエティカ・フライヴルク
 ブルンクホルストはバッハとの交流もあり、生涯ハノーヴァーの宮廷オルガニストの任にあった。
ヘンデル:デッティンゲン・テ・デウム ウルリヒ・
 シュテッツェル指揮
ハノーファー・
 ホーフカペレ
 ピリオド楽器使用。98-421からの分売。
イントラーダ〜
 ジョヴァンニ・ガブリエリのドイツ・バロック作曲家たちに与えた影響

  トマス・シンプソン:イントラーダ/リチェリカーレ/カンツォーナ
  シャイン:組曲第10番
  ヴィトマン:カンツォーナ第1番/第2番/第5番/第8番
  シャイト:
   アングルのベルガマスカの模倣によるカンツォーナ 第26番
   ガイヤルド第21番「戦い」/クーラント第17番(4声)
   クーラント第17番の模倣によるクーラント第32番
   カンツォーナ第28番「おお隣人ローラント」/クーラント第20番
   カンツォーナ第30番(エチオピア風イントラーダに基づく)
  ジョージ・エングルマン:
   イントラーダ/パドゥアーナ(2曲)/ガイヤルド
シュトゥットガルト・
 ブラス・クァルテット
アーヴィン・L.ワーグナー(Tb)
 録音:1999年8月。
トランペットとオルガンのための音楽
 ヘンデル、レイエ、O.リンドベリ、オルセン、
 ハンセン、ウォーリン、レーガー、カウフマン、
 バッハ、ガン、アルビノーニの作品
ルディ・シェック(Tp)
クリスティアン・
 マルクス・ライザー(Org)
 ブルフハウゼン、聖ヨセフ大聖堂、及びドゥルバッハ、聖ハインリヒ大聖堂での録音。
シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」 アンドレアス・シュミット(Br)
ルドルフ・ヤンセン(P)
 録音:2000年。シュミットとヤンセンはDGにも同曲を録音しており、再録音となる。近年はドイツの歌劇場は彼無しでは語れないといわれるほどのシュミットだが、 その表現力の円熟に期待できる。
98-375
廃盤
ベートーヴェン:交響曲第1番/第2番 トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルクso.
チャイコフスキー:
  ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」
トリオ・パッショナート
 録音:2000年4月、テュービンゲン大学式典ホール。 ロシア・東欧系の作品を中心に取り上げているトリオ・パッショナートが最も得意と自負するチャイコフスキーの大曲を一気に聴かせる。
メンデルスゾーン:
 弦楽のための交響曲第12番/第10番/第9番「スイス」
パトリック・シュトループ指揮
シュトゥットガルト・
 アルカータco.
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第8番「リュッツォウ」/
 ピアノ協奏曲第6番/ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」
ゲリット・ツィターバルト(P)
トーマス・フェイ指揮
シュラーバッハco.
ドイツのオルガン音楽
 バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調
      トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
 ハンフ:コラール編曲「われらの神は堅き砦」
 グラズノフスキ:エウロパ(トリプティク〜第2部)
 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第5番 ニ長調
 J.C.H.リンク:フルート管協奏曲
 リスト:BACHの名による前奏曲とフーガ
ロマン・グラズノフスキ(Org)
 録音:1995年9月、スイス、バーゼル、聖ペテロ教会 1996年8月、スイス、レンツブルク市教会。グラズノフスキは1955年ウクライナに生まれ、1990年イスラエルに移民したオルガニスト。
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911 アンドレアス・シュミット(Br)
ルドルフ・ヤンセン(P)
 録音:2000年9月5-8日、自由ベルリン放送小ホール。
 フィッシャー=ディースカウの愛弟子、脂の乗り切ったバリトン、シュミット。
 「美しき水車屋の娘」(98-373)、「白鳥の歌」(98-388)。
アントン・ロゼッティ(1750頃-1792):
  ホルン協奏曲変ホ長調/ニ短調/ホ長調/ヘ長調
ズデニェク・ディヴォキー(Hr)
オンドレイ・クカル指揮
チェコco.
 録音:1997年、プラハ。コンチェルト・ケルンによる交響曲の録音などで人気を集めるようになってきたボヘミアの職人作曲家ロゼッティ。 彼は管楽器の扱いに長け、なかでもホルン協奏曲は名曲ぞろいとされている。ディヴォキーは1979年以来チェコpo.のメンバーを務める名手。
トリオ・ソナタ集
 ヴィヴァルディ:協奏曲 RV103
 クヴァンツ:トリオ・ソナタ ハ長調
 クープラン:コレッリ讃
 テレマン:トリオ・ソナタ ハ長調
 バッハ:トリオ・ソナタ BWV1028
アンサンブル・
 ドライクラング・バロック
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 [第11番 ヘ長調K.413/第12番 イ長調K.414/
  第13番 ハ長調K.415]
ゲリート・
 ツィターバルト(P)
トーマス・フェイ指揮
シュリエルバッハco.
98-386
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(2CD)
ラルゴ
 ヘンデル、バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルト、
 テレマン、ドヴォルジャーク、シューマン、
  他、によるラルゴの集大成
ネヴィル・マリナー指揮
ASMIF
ヘルムート・リリング指揮
バッハ・アンサンブル/他
私は憐れみの念を憶え〜
 フィリップ・フリードリヒ・ヒラーの詩による作品集

 ヨハン・レーナー、ヨハン・ウリヒ、ヤコプ・ヒンツェ、
 ヨアヒム・ネアンダー、ヨハン・ゲオルク・ヒラー、
 ヨハン・ルートヴィヒ・フリードリヒ・ハインライン、
 セヴェルス・ガストリウス、ヨハン・クリューガー、
 他の旋律に基づく
ゲルハルト・シュニッター指揮
ゾリステンアンサンブル
 フィリップ・フリードリヒ・ヒラー(1699-1769)/それ以外詳細不明。
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」D.957 アンドレアス・シュミット(Br)
ルドルフ・ヤンセン(P)
 録音:2000年11月8日-10日、自由ベルリン放送小ホール。
 当代バリトン界の大御所A.シュミットと、名伴奏者ヤンセンの顔合わせによるシューベルト3大歌曲集第2弾。前作「美しき水車屋の娘」(98-373)と同じ年の録音で、40代を迎えたシュミットのますますの充実ぶりを物語る内容。
ギター・デュオと管弦楽のための作品集
 ディエンス:コンチェルトマッジォ(1999)/他
アマデウス・
 ギター・デュオ
イルジー・マラート指揮
クルプフェルツco.
ブルッフ:
 ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26(*)
 スウェーデン舞曲集(第1集)Op.63
 交響曲第1番 変ホ長調 Op.28
パメラ・フランク(Vn;*)
ネヴィル・マリナー指揮ASMIF
 録音:2001年1月26-28日、ヘンリー・ウッド・ホール。
 パメラ・フランクのヴァイオリン協奏曲も目玉だが、注目はなんとマリナーが振ったブルッフの交響曲の演奏。コンチェルトとは一味違う、野暮臭いほど重厚な大ロマンにあふれた名曲だ。
98-391
廃盤
ハイドン:交響曲集
 [第82番「くま」/第88番「V字」/第95番]
トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルグso.
 録音:デジタル。隠れた人気商品、フェイのハイドンの新作。彼等の演奏、団体名からは古典ドイツ的演奏を想像してしまうが、実際にはティンパニも炸裂するアーノンクール調ハイ・テンション演奏である。
 98-265 という型番で再発売されました。
ハイドン:
 ミサ ヘ長調 Hob.XXII:1「ミサ・ブレヴィス」/
 ミサ ハ長調 Hob.XXII:5「ミサ・チェレンシス」
オーウェン・バーディック指揮
ウォール街三位一体教会cho.
ルベル・バロックo.
 録音:2001年5月23日&24日、三位一体教会、ウォール街、ニューヨーク。
 録音が行われたウォール街の三位一体教会は、その4ヶ月足らず後の9月11日にテロにより倒壊した世界貿易センタービルのからわずか200メートルの場所にあり、惨劇以降、 救いを求める人々の心の拠り所となっている。バーディックはIRCAMでブーレーズに師事した指揮者。
ブラームス:
 弦楽四重奏曲第1番 ハ短調Op.51-1/
 弦楽四重奏曲第2番 イ短調Op.51-2
ヴェルディSQ
 録音:2003年5月。
 ブラームスとヴェルディとはイメージが合わないが、いたって正攻法な演奏。
ヴェルディ:弦楽四重奏曲 ホ短調
ブリテン:弦楽四重奏曲第3番
ラベンシュラーク(1951-):
 アイーダの主題によるパラフレーズ
ヴェルディSQ
モーツァルト:
 戴冠式ミサ曲/エクスルターテ・ユビラーテ
ドンナ・ブラウン(S)
クラウディア・シューベルト(A)
マルクス・ウルマン(T)
クラウス・ヘーガー(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 録音:デジタル。
ベートーヴェン:
 交響曲第4番 変ロ長調Op.60/交響曲第6番 ヘ長調Op.68
トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルクso.
 第1番&第2番(98-375)に続く、このコンビのベートーヴェン第2作。フェイは火の玉演奏で隠れた人気を持つ指揮者。
98-397
buyボタン
(2CD)
ヴォルフガング・リーム:ルカ受難曲 ユリアーネ・バンセ(S)
イリス・フェルミリオン(Ms)
コルネリア・カリッシュ(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
アンドレアス・シュミット(Br)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
 ヘンスラー社委嘱による現代の受難曲 Vol.1。歌手陣の豪華さに注目あれ。
98-399
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廃盤
流通在庫限り
ハイドン:ピアノ・ソナタ37番 ニ長調
ヤナーチェク:
 ピアノ・ソナタ「1905年10月1日街頭にて」/
 霧の中で
ショパン:24の前奏曲集Op.24より
 [第17番/第18番/第19番/第20番/
  第21番/第22番/第23番/第24番]
ドビュッシー:オンディーヌ(*)
ショパン:マズルカ(2曲)(*)
イヴァン・モラヴェッツ(P)
 録音:2000年、プラハの春音楽祭。ライヴ。(*)はアンコールで弾かれたもの。
 隠れた巨匠中の巨匠、モラヴェッツによるライヴ。正に巨匠ならではと呼べるプログラムで、これはピアノ・ファン必聴。
 #当盤は2009年半ばを持って廃盤となった旨、国内代理店から連絡が参りました。当店では、しばらくの間流通在庫を御取り寄せしますが、最終的には供給不可となります。あらかじめご了承下さい。
レゴンディ:夢想(ギターのための夜想曲) Op.19
ディアベッリ:
 ギターとピアノのための小ソナタ イ長調 Op.68/
 ギター・ソナタ イ長調 Op.29-2〜メヌエット/
 ソナタ ニ長調(3台のギター用に編曲)
ジュリアーニ:スペインのフォリアによる変奏曲 Op.45/
        ギターのための変奏曲 Op.62/
        ギターのための大序曲 イ長調 Op.61
パガニーニ:ギター・ソナタ集
 [第25番 ホ長調 MS84-25/第26番 イ長調 MS84 26/
  第37番 イ長調 MS84-37/第32番 ホ長調 MS84-32/
  第35番 ホ長調 MS84-35]
デイル・カヴァナー(G)
 カナダの女性ギタリスト、デイル・カヴァナー。技術力ではこの世代で抜きん出ている人だけあって、難曲パガニーニのソナタもお手のもの。もちろん女性らしい細やかな神経も通っている。
ギター・ガラ・ナイト
 J.S.バッハ:
  ブランデンブルク協奏曲第3番〜アレグロ(*/+)
 D.スカルラッティ:
  ソナタ ニ短調(トッカータ)L.422(+)/同 ロ短調 L.33(+)
 プレトリウス:テルプシコーレ〜
   3つの舞曲[クラント/バレット/ヴォルタ](#)
 ジュリアーニ:協奏的変奏曲Op.130(*)
 デイル・カヴァナー:
  トロント'98(ギター独奏のための)(#)
 パウロ・ベリナティ:ジョンゴ(2つのギターのための)(+)
 J.S.バッハ:
  ブランデンブルク協奏曲第6番〜アレグロ(*/+)
アマデウス・ギター・デュオ(*)
エデン=ステル・ギター・デュオ(+)
デイル・カヴァナー(G)
 録音:2001年6月26-27日、ハイデルベルク。
 かつて「ロドリーゴ作品集」(98-349)で共演した現代屈指のふた組のギター・デュオが再会。カヴァナーを代表格にいずれも弾き手が腕こきで引き込ませるアレンジと、曲ごとに編成も変わり飽きさせない。とくにアルバムの最初と最後とを飾るクァルテットによる「ブランデンブルク」は壮観。「小管弦楽」ともいわれるギター、まずはその豊かな表現力に驚かされること必至。
98-402
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(2CD)
ヴェルディ、他:12人の作曲家による「ロッシーニのためのミサ曲」
 共作者:アントニオ・ブッゾーラ、アントニオ・パッジーニ、カルロ・ペドロッティ、アントニオ・カニョーニ、
     フェデリコ・リッチ、アレッサンドロ・ニーニ、ライモンド・ボウケロン、カルロ・コッチャ、
     ガエターノ・ガスパーリ、ピエトロ・バラターニア、ラウロ・ロッシ、テオドゥーロ・マベリーニ

  ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S) フローレンス・クィヴァー(Ms)
  ジェイムズ・ワーグナー(T) アレクサンドル・アガーケ(Br)
  オーゲ・ハウグランド(B) 、プラハ・フィルハーモニーcho.
  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト放送so.
 録音:1989年頃。旧品番:98-949, 91-108。世界初録音だった物。 尊敬するロッシーニの死によって深い哀しみに陥ったヴェルディが、当時のイタリアの有名作曲家13人を集めて作ろうとしたレクイエム。 結局演奏されずに終わった楽譜を、リリングが復活蘇演して話題になったもの。ヴェルディが担当した「リベラ・メ〔われを許したまえ〕」は後に彼自身のレクイエムに転用された。
クリスティーネ・シェーファー(S)
 ハイドン、バッハ、メンデルスゾーンの宗教曲よりのアリアをうたう
 DGでも活躍中のシェーファー。ノンビブラートで格調が高い歌唱はドイツではマリア・シュターダーの再来と騒がれており、歌よし、容姿よし、頭脳よしと来れば 各地で引く手数多になるのも無理はない。
98-404
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(2CD)
オスヴァルド・ゴリヨフ:マルコ受難曲 ルチアーナ・スーザ、
ゴンザレス・フェルナンデス、他
マリヤ・グイナンド指揮
カラカス・スコラ・カントルム
 ヘンスラー社委嘱による現代の受難曲 Vol.2。 これは問題作。南米の土俗音楽、サンバ、ボサノバ、タンゴなどが渾然一体となり、壮絶なエネルギーで突き進む。 シュトゥットガルトで初演された時は一波乱あったとか。南米出身の美人指揮者、グイナンドのデビュー盤でもある。
98-405
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(2CD)
グバイドゥーリナ:ヨハネ受難曲 コルネヴァ(S)/ルトシウク(T)
モザエフ(Br)/ベズベンコフ(B)
ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
キーロフ歌劇場o.&cho.、
ペテルブルグ室内cho.
 録音:2000年。ヘンスラー社委嘱による現代の受難曲 Vol.3。 なんとゲルギエフがHANSSLERに登場。深遠なグバイドゥーリナの新作宗教曲をゲルギエフがエネルギッシュに展開。250人の大合唱に圧倒される。
カンターテ・ドミノ エックハルト・
 ヴェヤント指揮
カペラ・
 ヴォカリス児童cho.
ハイドン:交響曲集
 [第39番 ト短調/第34番 ニ短調/
  第40番 ヘ長調/第50番 ハ長調]
トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2002年。
 ハイドンの1760年代から1770年代の交響曲を4曲収録。同時期にニックネーム付き交響曲が多数あるのに、あえて更の交響曲だけ取り上げているあたりにフェイの意気込みが感じられるが、 いずれにしてもハイドンの傑作時期の作品だけに、フェイのズバリと切り込む指揮も見事。
バッハとその時代の作曲家たち
 作曲者不詳(ザクセン=ヴァイマール公
  ヨハン・エルンスト皇子;1696-1715):協奏曲 ト短調
 グラウプナー(1683-1760):
  カンタータ「わが心は血にまみれ」
 ハイニヒェン(1683-1729):ソナタ ハ短調
 カウフマン(1679-1735):
  カンタータ「物おじしない、高鳴る心臓」
 ザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンスト皇子:
  協奏曲 ハ長調
 バッハ:カンタータ「わが心は血にまみれ」 BWV.199
ハンス・ベルクマン指揮
アンサンブル・ムジカ・
 ポエティカ・フライブルク
 録音:2001年9月13-16日、ブランシンゲン、聖ペテロ教会。ピリオド楽器使用。
バッハ:
 シンフォニアBWV.787/シンフォニアBWV.793/
 シンフォニアBWV.797
モーツァルト:トルコ行進曲
ベートーヴェン:バガテルOp.126-4/他
マルク・
 エーレンフリート(P)
 録音:2001年6月。
 何と、1991年6月ベルリン生まれの天才小学生による演奏が登場!。ドイツのキーシン足りえるか?
ルネサンス、バロックとロココの舞曲集
 リュリ、他の作品
アンサンブル・
 ブオン・テンポ
 録音:2000年、グリューネヴァルト教会、ベルリン。
 ドイツのタブラトゥーラ的アンサンブル。音質抜群。
ヘンデル、バッハ:名アリア集 トマス・クヴァストホフ(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
グラナドス:
 ロマンティックな情景/詩的なワルツ集/演奏会用アレグロ
スカルラッティ(グラナドス編):3つのソナタ
ウタ・ヴェヤンド(P)
 録音:2003年8月。
 ウタ・ヴェヤンド(Uta Weyand)はアルメニアの若い女性ピアニストだが、スペインを拠点にし、スペインでの国際ピアノコンクールでも優勝している。
98-421
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(2CD)
ヘンデル:デッティンゲン・テ・デウム
ドヴォルジャーク:テ・デウムOp.103
ブルックナー:テ・デウムWAB.45
ウルリヒ・
 シュテッツェル指揮
ハノーファー・
 ホーフカペレ
 ピリオド楽器使用。ドヴォルジャークのテ・デウムでティンパニーが大活躍しているのが印象に残る。有名作曲家の派出なテ・デウムばかり集めた好アルバム。
超絶のバッハ編曲集
 フリードマン編曲:
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
 リパッティ編曲:パストラーレ ヘ長調 BWV.590(*)
 フリードマン編曲:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番〜ブーレ/
  羊は穏やかに草を食み/目覚めよと呼ぶ声あり/
  わが信仰厚き心よ、歓呼して歌い戯れよ/
  フランデンブルク協奏曲第3番〜第1楽章/
  フルート・ソナタ第2番〜シチリアーノ/
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番〜
   ロンドーによるガヴォット/
  目覚めよと呼ぶ声あり(上記と別版)/
  いざ来たれ、異教徒の救い主よ
 バルトーク編曲:オルガン・ソナタ第6番 BWV.580(*)
ペトロネル・マラン(P)
 バッハ作品のピアノ用編曲といえばブゾーニが有名だが、ポーランド出身の伝説のピアニスト、イグナツィ・フリードマンによる編曲も、ブゾーニのような分厚さがない分響きが繊細な、 ピアノの美質と魅力を発揮させたものである。バルトークとリパッティによる(*)は世界初録音。ピアノ・ファンを歓喜させそうな一枚。
ハイドン:交響曲集
 [第83番 ト短調 「めんどり」/
  第84番 変ホ長調/第85番 変ロ長調 「王妃」]
トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2002年。
 ハイドンのパリ交響曲集からの3曲。当時世界一優秀で大編成と謳われたパリのオーケストラのために作曲されただけに、作品の充実度がザロモンセットに負けず劣らず。 となるとフェイが黙ってはおらず、まさに破竹の勢いで挑んでおり、「王妃」の第4楽章プレストなど3分少しという猛スピードで駆け抜ける。「めんどり」も激しく燃える。
 トーマス・フェイのハイドン交響曲集、既出盤:
  ・第104番&第94番/他(98-340)
  ・第64番&第45番(シェリルバッハー室内管/98-357)
  ・第82番「熊」/第88番「V字」/第95番(98-381)
パガニーニ/ジョゼフ・アクロン編曲:
 カプリス(全11曲)(*)
ジョゼフ・アクロン(1886-1943):
 風変わりな組曲(リズムの連作)/
 2つのパステル画/
 レオポルド・アウアーへの思い
インゴルフ・トゥルバン(Vn)
ヤーシャ・ネムツォフ(P)
 ヴァイオリニスト・作曲家として帝政時代のペテルブルク・ユダヤ音楽協 会で活躍したアクロンは、ユダヤ風とアヴァンギャルド様式を混合させたエキゾティックな作風が 特徴。パガニーニの「24の奇想曲」からの抜粋にピアノ伴奏を付けた(*)はネムツォフがイスラエ ルで草稿を発見した幻の作品で、ハイフェッツに献呈されていたもの。もちろん今回が世界初録音。
スペインの夜 Vol.2
 ザンフィル:バルセロナ協奏曲
  (パンフルート、2台のギターと管弦楽のための)
 ガルシア:ギター協奏曲第2番「ロルカ」
 ロドリーゴ:ある貴紳のための幻想曲
 ベッカー:マヨルカ狂詩曲
ホルスト=ハンス・
 ベッカー指揮
アラド国立po.
ディル・カヴァナー(G)
ゲオルゲ・ザンフィル
(パンフルート)
アマデウス・
 ギター・デュオ
 録音:2003年6月、アラド、ルーマニア。
ブラスとオルガンによるクリスマス・バロック名曲集
 ヴェイヴァノフスキ:クリスマス・ソナタ ハ長調
 スキアッシ:クリスマス・パストラーレ ニ長調
 コレット:クリスマス協奏曲/他
シュヴェーリン金管コレギウム
ヤン・エルンスト(Org)
 かなり珍しいバロック時代のクリスマスの曲目をブラスとパイプオルガンで演奏しているもの。
シューマン:
 ペダル・ピアノのための練習曲 Op.56〜5つのカノン練習曲/
 幻想小曲集 Op.73/民謡風の5つの小品 Op.102/
 3つのロマンス Op.94/アダージョとアレグロ Op.70/
 おとぎ話 Op.132/12の連弾曲集 Op.85〜晩の歌
ディルク・アルトマン(Cl/バセットホルン)
ギュンター・トイフェル(Va)
ルドルフ・ケーニヒ(バセットホルン)
フローリアン・ヘンシェル(P)
 シューマンのピアノ伴奏の室内楽を集めたもの。クラリネットやヴィオラといったただでさえ渋い楽器に加え、バセットホルンを導入しているのでますます渋さ倍増。 シューマンはこうした愛らしい小品では抜群のセンスの持ち主で、ドイツ・ロマン派のしっとり美をとことん味わえる。中堅から若手の演奏者 (中でも1970年ベルリン生まれのピアニスト、フローリアン・ヘンシェルはArte Novaへの録音などでお馴染み)による極めて上質のアンサンブルが一曲一曲しみじみ聴かせてくれる。
シャルル・ケクラン:クラリネットのための作品集
 ソナタ第1番 Op.85(*)/
 クラリネット吹きのためのコンフィデンス Op.141〜抜粋(+)/
 ソナタ第2番 Op.86(*)/
 2つのクラリネットのための牧歌 Op.155bis(+)/
 14の小品 Op.178(+)/
 無伴奏クラリネットのためのモノディー Op.216〜抜粋(+)
ディルク・アルトマン(Cl)
フローリアン・ヘンシェル(P)
シビル・マニ・ハース(Hr)
ルドルフ・ケーニヒ(Cl)
ギュンター・トイフェル(Va)
ヨハンナ・ブッシュ(Vc)
 1999年3月11日、シュトゥットガルト、SWR室内楽スタジオ(*)/2003年2月17-18日、南西ドイツ放送(+)。
 すこぶる魅力的な内容で、「牧歌」などドラマ音楽かと思わせる親しみやすさ。演奏は名人芸で知られるアルトマンたち。
パガニーニ:24のカプリース Op.1 ルドルフ・ケルマン(Vn)
 録音:1996年6月1日&8日、ピュール教会、ヴィーディコン、チューリヒ。ライヴ。
 この難曲を2日間とはいえライヴで収録とは相当の自信であり、さすが上手い。ケルマンは1959年アムステルダム生まれ。アムステルダム音楽院でヘルマン・クレバースに師事したのち、 ロスアンジェルスに渡りハイフェッツ最後の弟子のひとりとなった。1999年まで師クレバース同様にロイヤル・コンセルトヘボウ管の第1ヴァイオリンのリーダーを務め、現在ソロ活動を世界的に展開中。
98-449
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(2CD)
サイレンス
 スメタナ:交響詩「モルダウ」(*)
 マスカーニ:
  歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(*)
 シューベルト:
  劇付随音楽「ロザムンデ」〜バレエ第2番(*)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章(+)
 グリーグ:ゆりかごの歌(+)
 ヴィヴァルディ:「四季」〜冬;第2楽章(#)
 バッハ:管弦楽組曲第3番〜エア(#)
 ホフシュテッター:(ハイドンの)セレナード
 ヘンデル:オンブラ・マイ・フ(#)
 グルック:精霊の踊り(#)
 コレッリ:クリスマス協奏曲 から(#)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章(+)
 グリーグ:トロルドハウゲンの婚礼の日(+)
クラウス=ペーター・ハーン
 指揮モスクワ放送so.(*)
ネヴィル・マリナー指揮(+)
アイオナ・ブラウン指揮(#)
ASMIF(+/#) 他
 穏やかな曲ばかりを集めた編集盤。
98-450
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(2CD)
祝祭のトランペット
 ヘンデル:「王宮の花火の音楽」から/組曲 ニ長調/
        水上の音楽 第2組曲
 バッハ:目覚めよと呼ぶ声が聞こえ
 モルター:トランペット協奏曲第1番
 ネルダ:トランペット協奏曲 変ホ長調
 スタンリー:組曲
 ヘルテル:トランペット協奏曲
  [第2番 変ホ長調/第3番 ニ長調]
 ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調
 テレマン:トランペット協奏曲 ニ長調
 ロマニーノ:トランペット協奏曲
ルディ・シェック(Tp)
ピエール・クレーマー(Tp)
ネヴィル・マリナー指揮ASMIF
クリスティアン=マルクス・
 ライザー(Org)
カルロ・ヤンス指揮
ラトヴィア・
 フィルハーモニー室内o.
シューマン:
 ケルナーの詩による12の歌曲 Op.35/
 哀れなぺーター Op.53 Nr.31-3/
 二人の擲弾兵 Op.49-1/
 あなたの顔は Op.127-2/歌曲集「詩人の恋」 Op.48
ウルフ・ベシュトライン(Br)
シュテファン・ラウ(P)
 録音:2003年7月。
 「ドイツ歌曲界期待の若手」と代理店が推すウルフ・ベシュトライン。「不器用な青年といった風情が、名作『詩人の恋』で生きています」とアナウンスされている。
ロマンティック・マンドリン
ピアソラ:タンゴの歴史
マルチェッリ:
 ジプシー風奇想曲/幻想的ワルツ/カングロ/ムニエール
スメラ:BBBとその友人のために/他
デトレフ・
 テヴェス(マンドリン)
ボリス=ビョルン・
 バッガー(G)
 録音:2003年8月。
 オリジナル、編曲のマンドリンとギターの曲集。テヴェスはドイツのマンドリン奏者で、若いときから実力を認められた人とのこと。スメラの作品のBBBとはボリス=ビョルン・バッガーのこと。
98-454
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(2CD)
祝祭の序曲
 ヘンデル:王宮の花火の音楽〜序曲(*)/
       水上の音楽〜第1組曲序曲(*)
 グルック:「オーリードのイフェジェニー」序曲(#)/
       「オルフェオとエウリディーチェ」序曲(+)
 モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲(**)/
        「後宮からの逃走」序曲(##)/「ティトの慈悲」序曲(##)/
        「コジ・ファン・トゥッテ」序曲(##)/「魔笛」序曲(##)
 ベートーヴェン:「エグモント」序曲(++)
 ウェーバー:「オベロン」序曲(**)
 ロッシーニ:「セビリアの理髪師」序曲(**)
 グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲(**)
 J.シュトラウス:南国のバラ(***)
 チャイコフスキー:「眠れる森の美女」序曲(**)/
           「くるみ割り人形」序曲(**)
ネヴィル・マリナー指揮
ASMIF(*)
ドラゴミール・ディヴィセク指揮
祝祭so.(#)
ヴィルヘルム・カイテル指揮
南西ドイツ室内o.(+)
クラウス=ぺーター・ハーン指揮
モスクワ国営放送o.(**)
マルコ・ベルトーニ指揮
モーツァルト祝祭o.(##)
アルトゥーロ・レオナルド指揮
LPO(++)
アルフレッド・ショルツ指揮
ウィーン・フォルクスオパーo.(***)
98-456
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(2CD)
シュッツ:主に向かいて歓呼の声をあげよ/
      かく神は世の愛したもう
バッハ:「クリスマス・オラトリオ」から(3曲)/
     「ヨハネ受難曲」から/「ミサ曲 ロ短調」から
ディストラー:主よほめたたえよ
メンデルスゾーン:主は汝のために天使たちに命じて/
          最後まで屈せぬものは幸いである
シューベルト:ドイツ・ミサより(5曲)
ブラームス:われらの父は汝に望む/しかし私は悩む/
       ああ、哀れなこの世よ/大きな苦しみにある時/
       万軍の主よ、あなたのいますところは
カミンスキー:詩篇130番
ローテンベルク:そうだ、私はあなたがたを担いたい
テレマン:汝の行くべき道と
エベリンク:何ゆえにわれは嘆くべきや/
       我が神とともに私は憩いへ向う
イサーク:今や昼は終わり
ミヒャエル・ノンネンマン指揮
アルテンシュタイク・
 クリストフォルス聖歌隊
ゲルハルト・ヴィルヘルム指揮
シュトゥットガルト・
 ヒムヌス少年cho.
ヘルムート・リリング指揮
バッハ・コレギウム・
 シュトゥットガルト、
フランクフルト聖歌隊、
ゲヒンゲン聖歌隊/他
マトヴェイ・
 パヴロフ=アザンチェーフ(1888-1963):ギター作品集

  常動曲/ズールー族の行列/アクロバティック・ダンス/
  スペインのセレナーデ/ソナタ第2番/蜃気楼/
  ジャズ・バンド/エレジー/ペダルポイントの練習曲/他
オレグ・ティモフェイエフ(7弦G)
 録音:2001年。
 パヴロフ=アザンチェーフはグルジア生まれ。モスクワ音楽院でチェロを学んだチェリストだが、スターリン時代の当局に不当に逮捕されて1940年代の大半を南ロシアの収容所で過ごし、 1951年には解放されたものの、1963年には亡くなってしまうという不遇の人生を送った。 そんな彼の心の支えとなったのがロシアの7弦ギター。趣味で弾いていたこの楽器にパヴロフ=アザンチェーフは思いを注ぎ込んだ。このアルバムにはそんな知られざる彼の貴重な作品が収められている。
98-459
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(4CD)
バッハ:カンタータ集
 第79番「主なる神は太陽にして盾なり」BWV.79
 第110番
  「われらの口を笑いにて満たすべし」BWV.110
 第4番「キリストは死の絆につかせたまえり」BWV.4
 第67番「イエス・キリストを記憶にとどめよ」 BWV.67
 第56番「われ喜びて十字架を担わん」BWV.56
 第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV.140/(他?)
ドナ・ブラウン、
ジビラ・ルーベンス(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
クリストフ・ゲンツ、
ジェイムズ・テイラー(T)
マルクス・マルクァルト、
アンドレアス・シュミット、
フランツ・ヨゼフ・ゼーリヒ、
ミヒャエル・フォレ(B)
ヘルムート・リリング指揮
バッハ・コレギウム・
 シュトゥットガルト
ゲヒンゲン聖歌隊
98-460
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(8CD)
ロマン派の管弦楽伴奏合唱作品集
 シューベルト:ミサ第5番 変イ長調
 メンデルスゾーン:詩篇42
 ドヴォルジャーク:スターバト・マーテル Op.68
 ブラームス:運命の歌 Op.54/
  悲歌 Op.82/運命の女神の歌 Op.89/
  ドイツ・レクイエム Op.45
 ブルックナー:ミサ ヘ短調/詩篇150/ミサ ホ短調
 リスト:
  オラトリオ「キリスト」〜スターバト・マーテル
 プッチーニ:サン・パオリーノのためのモテット
 フランク:
  オラトリオ「至福」〜プロローグ/第1曲/第8曲
 ヴェルディ:リベラ・メ
ヘルムート・リリング指揮
バッハ・コレギウム・
 シュトゥットガルト
シュトゥットガルト放送so.
ゲヒンゲン聖歌隊 他
ラ・フォリア〜リコーダーの音楽
 作曲者不詳:トロット
 ヴァン・エック:愛しのアマリッリ
 トレット:トレットの土地
 コレッリ:
  ソナタ第4番 へ長調/
  同第12番 ト短調「ラ・フォリア」
 ヘッセ:フルート音楽
 テレマン:幻想曲第1番 ハ長調
 アベーテ:アストル・ピアソラの肖像
マリオン・ココット
 (リコーダー)
アレクサンダー・ワイマン
 (Cemb)
ドリス・ルンゲ(Vc) 他
 「土地」はアイリッシュ・ハープ、「アストル・ピアソラの肖像」は アコーディオンとベースの伴奏、さらに詩の朗読もはさまれるというユニークなアルバム。
98-462
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(2CD)
ピリオド楽器&モダーン楽器弾き替えによるベートーヴェン
 [CD1:モダーン楽器による演奏/CD2:ピリオド楽器による演奏]
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1/
  ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.12-2/
  ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3/
  モーツァルト「フィガロの結婚」
   の主題による12の変奏曲 WoO.40/
  ロンド ト長調 WoO.41
マティアス・メッツガー(Vn)
ゲリット・ツィッターバルト(P/Fp)
 録音:2003年4月&5月、ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン。モダーン使用楽器:ヨゼフ・ガリアーノ製作(1761)&スタンウェイ・モデルD、 ピリオド使用楽器:ヨアンネル・ゲオルギウス・レープ製作(1783年プレスブルク)&フォルテピアノ、M.ウォーカー2001年製作による、A.ワルター1795年製作のコピー。
 ユニークなベートーヴェンの比較演奏。同様の企画との画期的な違いは、「楽器の持ち替え以外は同じ演奏家で同一曲を順番も同じまま2枚」にしたこと。しかもお値段は1枚分。 基本はピリオド・アプローチで、テンポの設定および演奏時間はほぼ同じ。ピッチに始まるモダンとピリオドとの相違の数々への興味をさることながら、 「単純に音色の聴き比べが出来て楽しい」というのが代理店の正直な感想。どちらも面白く聴ける。
 独の名手ウルフ・ヘルシャーに師事したメッツガーは、ゲーベルやアーノンクールの古楽セミナーに参加したのち、指揮者フェイのオケ、ハイデルベルグ響のコンマスを務めている。 鍵盤はフェイとのモーツァルト協奏曲シリーズでおなじみのツィッターバルト。
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ
シューマン:
 アダージョとアレグロOp.70/
 民謡風な5つの小品Op.102/
 バッハ「無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調
  BWV.1009」のピアノ伴奏
   (バッハの原曲と併せて演奏)/
 幻想小曲集Op.73
ペーター・ブルンズ(Vc)
ログリット・イシャイ(P)
 録音:2003年6月。
 ブルンズは20代でシュターツカペレ・ドレスデンの首席チェロ奏者を務めた。
オーボエ・イタリアーノ
 チマローザ:オーボエ協奏曲 ハ長調
 ドニゼッティ:
  コンチェルティーノ へ長調/アンダンテ へ短調
 アッリーゴ・ペドロッロ(1878-1964):
  オーボエ協奏曲
 ロータ:エレジア
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:
  オーボエ協奏曲 Op.146
ラヨシュ・レンチェシュ(Ob)
パトリック・シュトルプ指揮
シュトゥットガルト・
 アルカータco.
 録音:2003年5月。
 レンチェシュは1943年ハンガリーに生まれ、1968年ジュネーヴ国際音楽コンクールで1位なしの2位をジャン=クロード・マルゴワ−ルと分け合い、 1971年以来30年以上にわたってシュトゥットガルト放送交響楽団の首席奏者を務めている。ペドロッロの作品が珍しい。
モーツァルト:
 ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281/
 ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
エフゲニー・コロリオフ(P)
 エフゲニー・コロリオフは1949年モスクワに生まれ、チャイコフスキー音楽院でオボーリンらに学んだが、1976年にユーゴスラヴィアに移住、その後はドイツを中心に活躍している。そのため、コロリョフというよりもコロリオフと呼ばれることの方が多いようだ。1977年にはクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールで優勝している。コロリオフはとりわけバッハの演奏で極めて高い評価を得ており、作曲家のリゲティは、コロリオフのあるバッハの録音を「無人島に持っていく一枚」に選び、「死の苦しみを忘れさせてくれるだろう」と絶賛した。
 そんなコロリオフがモーツァルトを録音とあれば耳が食いつくのも当然。豊かな音色と躍動感に満ちたリズムで、モーツァルトの愉悦を満喫させてくれる。
98-471
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(2CD)
テレマン:
 カンタータ
  「すべての国々よ、主を賛美せよ」TWV.1:1061/
 同「神よ、われらはひそかに汝をたたえ」TWV.14:12/
 同「ただ神にのみゆだねまつる者は」TWV.1:1593/
 マタイ受難曲(1746)〜抜粋/
 カンタータ
  「神よ、われらはひそかに汝をたたえ」TWV.14:12/
 トランペット協奏曲 ニ長調/幻想曲 イ短調/
 協奏曲 ハ長調/4つのギターのための協奏曲/
 ヴィオラ協奏曲
ウルリヒ・シュテトツェル指揮
ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン
 他
ブラームス:
 クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115/
 弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67
フランソワ・ベンダ(Cl)
ヴェルディSQ
[ズザーネ・ラーペンシュラーク(Vn)
 ぺーター・シュタイン(Vn)
 カリン・ヴォルフ(Va)
 アンドレイ・メリク(Vc)]
 録音:2002年4月&5月。
 ドイツの若手弦楽四重奏団の中では筆頭クラスのヴェルディ四重奏団による、明るめの音色かつ柔らかく演奏された優しさのあるブラームス。クラリネットのフランソワ・ベンダはブラジル出身。
リリングによる最も美しい声楽作品集
 バッハ:
  グローリア ロ短調 BWV.232/
  クリスマス・オラトリオ BWV.248/
  モテット「もろもろの国よ、主をほめ讃えよ」 BWV.230
 ヘンデル(モーツァルト編):メサイア
 ハイドン:天地創造
 モーツァルト:グローリア ハ短調 K.427/キリエ ニ短調 K.341
 ベートーヴェン:「オリーヴ山のキリスト」 Op.85
 ケルビーニ:ミサ・ソレムニス
 メンデルスゾーン:
  パウロOp.36/エリヤOp.70/交響曲第2番「讃歌」
 ブラームス:ドイツ・レクイエム
 ドヴォルジャーク:スターバト・マーテル Op.58
 ブルックナー:ミサ曲第2番 ホ短調 よりの合唱
  (以上すべて抜粋)
ヘルムート・リリング指揮
チェコpo.、
オレゴン・バッハ音楽祭o.&cho.、
ゲヒンゲン聖歌隊、
バッハ・コレギウム・
 シュトゥットガルト、
プラハ室内cho.
R.シュトラウス:
 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30/
 ブルレスケ ニ短調(*)
ゲルハルト・オピッツ(P;*)
ジョン・フィオーレ指揮
デュッセルドルフso.
 録音:2002年5月&2001年11月、デュッセルドルフ。ライヴ。
 ジョン・フィオーレは現在デュッセルドルフ交響楽団の音楽監督で、若手ながら既に1999年にNHK交響楽団に客演もしている実力派。しっかりした構築力をもってオーケストラを見事に掌握し、 「ツァラトゥストラはかく語りき」に進むべき道をきっちり見出している。若い潔さとライヴならではの高揚感が魅力。ブルレスケに名手オピッツが登場というのもうれしい。
ハイドン:チェロ協奏曲 ニ長調
デニーソフ:死は永遠の眠り(ハイドンの主題による変奏曲)
ハイドン:チェロ協奏曲 ハ長調
ペーター・ブルンス(Vc)指揮
ライプツィヒ・メンデルスゾーンco.
 1998年まで名門ドレスデン・シュターツカペレの首席奏者を務めたブルンズが弾くハイドン。そのハイドンにインスパイアされて書かれたデニーソフの曲を収録しているのもユニークな試み。
ドヴォルジャーク:
 チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104(*)/
 森の静けさ Op.68 No.5(*)/ロンド ト短調 Op.94(*)
スク:エレジー Op.23(+)
ペーター・ブルンス(Vc;*)
カイ・フォーグラー(Vn;+)
ミヒャエル・ヘルムラート指揮
ドレスデン・シュターツカペレ
 録音:2004年6月16-18日ドレスデン、ルカ教会。
 やはりドレスデン・シュターツカペレは良い、とつくづく感じさせる一枚。オケの名人首席2人を迎えての名演奏。録音もまた良しで。ヘルムラートは1954年生まれのドイツの中堅指揮者。
98-479
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(2CD)
J.S.バッハ作品のトランスクリプション&変奏曲集
 レーガー:バッハの主題による変奏曲とフーガ Op.81
 リスト:カンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」
   の主題による変奏曲/バッハの名による前奏曲とフーガ
 ヴィルヘルム・ケンプ編曲:
  シンフォニア(BWV.29 から)/
  主よ、人の望みの喜びよ(BWV.147 から)/
  いざ来たれ、異教徒の救い主よ 659a/
  審判の日は来たれり BWV.307&734/
  わが心の切なる願い BWV.727/
  主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV.639/
  目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV.645/
  シシリエンヌ BWV.1031
 リスト編曲:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542
 ブゾーニ編曲:
  トッカータとフーガ BWV.565/
  シャコンヌ(BWV.1004 から)
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2002年、ノイマルクト。
 CD-1が大バッハを主題とする変奏曲、CD-2がトランスクリプションという構成。録音も大変優秀。
革命への前奏曲〜1905-1922
 リャードフ:前奏曲 変ニ長調 Op.57 No.1(1906)
 グリエール:前奏曲 Op.26 No.1(1906)
 スタンチンスキー:5つの前奏曲(1907)/
  前奏曲(1908)/リディア調による前奏曲(1908)
 ルリエ:5つの儚い前奏曲(1908/1910)
 アナトーリー・アレクサンドロフ:
  4つの前奏曲 Op.10(1915/1916)
 スクリャービン:5つの前奏曲 Op.74(1914)
 オブーホフ:7つの前奏曲(祈り)(1914/1915)
 ヴィシネグラツキー:2つの前奏曲 Op.2(1916)
 フェインベルク:4つの前奏曲 Op.8(1918/1919)
 ロースラヴェツ:5つの前奏曲(1919/1922)
ジェニー・リン(P)
 帝政末期、ロシア革命直前にロシアの作曲家によって書かれた前奏曲アルバム。チャイコフスキーの伝統上にあるリャードフやグリエール、アヴァンギャルド様式によるオブーホフやヴィシネグラツキー、フェインベルク、ロースラヴェッツなど、退廃性と暗い情念渦巻く珍品が目白押し。演奏はBIS にも録音のある台湾のピアニスト、ジェニー・リン。他では聴くことができない曲も多い、ロシア音楽ファン必携の一枚。
モリエール(1622-1673)作:喜劇「守銭奴」(ドイツ語版) ウーフェ・フリードリッシェン
 (アルパゴン)
マチアス・ワルター(クレアンテ)
テレサ・ヴァイスバッハ(エリーズ)
フリッツ・フェンネ(ヴァレール)
イェルディス・トリーベル
 (マリアンヌ) 他
 17世紀フランスの喜劇作家モリエールの傑作喜劇の、効果音&音楽付きの朗読。アルパゴンという主人公が、自分の子供を金目当てに大金持ちと結婚させようとし、自分自身は若い娘との再婚しようと企むが失敗するという話。演劇やドイツ語学に関心がある方には興味深い一枚といえよう。
シラー(1759-1805)作:「ドン・カルロス」〜ロドリーゴの死 ハンス・ペーター・
 ハルヴァックス(フェリペ2世)
ローベルト・シュタッドルオーパー
 (カルロス)
ティルベルト・シュトラール=
 シェーファー(ロドリーゴ)
スヴェーニャ・パーゲス
 (エリザベス) 他
 日本の音楽ファンにとってはベートーヴェンの「歓喜の歌」の作者として知られているシラーの名作戯曲「ドン・カルロス」からロドリーゴの死の場面を朗読したCD。音楽と効果音のおかげで臨場感は抜群。ちなみにヴェルディの同名のオペラもこの台本が基になっている。
ギター独奏曲集
 カルロ・ドメニコーニ:
  シャコンヌ(J.S.バッハ:BWV.1004による)
 アントニオ・ルイス=ピポー:歌と踊り第1番
 デイル・カヴァナー:3つの前奏曲
 ヴィラ=ロボス/カヴァナー編:
  ギター協奏曲〜第2楽章
 カヴァナー:2つのエチュード
 ウィニー・ケルナー:“E "
 ホルへ・カルドーソ:リベルーラス
 ロラン・ディアンス:メリッサの子守唄
 カヴァナー:ブライニー・オーシャン
 シド・ロビノヴィッチ:
  コル・ニドライ(ユダヤ民謡による)
デイル・カヴァナー(G)
 録音:2006年4月12日-14日。
 2006年秋の来日公演がファンの注目を集めた「アマデウス・ギター・デュオ」。そのメンバーで、ソリストとしても当代一級の腕前で知られるカヴァナーの最新アルバム。自作をはじめ、バッハの傑作をベースにした14分にも及ぶドメニコーニなど、20世紀の作家たちが書いた作品集はいずれも名手にふさわしい内容。ほかに、こちらも名人ディアンス作は、愛娘メリッサが生まれてから15年の親交を持つカヴァナーに捧げられたもの。優しい表情が魅力。
メンデルスゾーン:劇音楽「アタリア」Op.74(1843) ウルリケ・ゲッツ、
ルドルフ・グッケルスベルガー(語り)
レティーツィア・シェラー、
カタリン・ハルマイ(S)
ダニエレ・シンドラム(A)
ヨナス・カウフマン(T)
ロマン・トレケル(Br)
ラルス・ヴォルト(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト放送so.
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
 高名なラシーヌの戯曲を元にし、メンデルスゾーンの友人で俳優、歌手として活躍したエドゥアルド・デフリーントが作ったテキストのために書かれた劇音楽。メンデルスゾーンの劇音楽といえばなんといっても「夏の夜の夢」が傑作として知られているが、こちらも力作で、序曲や僧侶の戦争行進曲というような曲が単独でも知られている。リリングが強力な歌手陣を得て、バッハの宗教音楽と同様の真摯な姿勢で大作を纏め上げている。
メンデルスゾーン20歳のオペラ、四半世紀ぶりの新録音
 メンデルスゾーン:歌劇「異国からの帰郷」
ユリアーネ・バンゼ(S;リズベート)
イリス・フェルミリオン(A;母)
カルステン・ジュース(T;ヘルマン)
クリスティアン・ゲルハーヘル(B;カウツ)
シュテファン・
 ミュラー=リュッペルト(B;シュルツ)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト放送so.、
ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:2003年10月18-19日、ライヴ。
 話題となった「ボストンから来た叔父」(98-221)に続き、リリングがメンデルスゾーンの珍しいオペラを録音した。「異国からの帰郷」は、メンデルスゾーンが1829年(マタイ受難曲を蘇演した年)、長期の英国旅行の間に作曲したもので、その年の12月26日、両親の銀婚式を祝うためにベルリンで招待客を集めて初演された。軍に召集されて6年も消息のないへルマンを待つ母と、その養女でヘルマンを愛するリズベートが、翌日の記念式典を準備中に、リズベート目当ての旅商人カウツがヘルマンに成りすまそうとたくらんだものの、変装した本当のヘルマンに邪魔をされ、最後に彼が正体を明かしめでたし、という程度の簡単なもの。1時間少々のこじんまりしたオペラとはいえ、そこは天才メンデルスゾーン、音楽は実に高度。「夏の夜の夢」を思わせる序曲から、数々のアリア、重唱までどれもこれも良い曲ばかり。とりわけトラック20の「夜曲」と名づけられた4分ほどの間奏曲の美しいことは一聴の価値あり。バンゼ、フェルミリオン、ゲルハーヘルらの歌も充実、特にジュースの甘い美声は聞きもの。メンデルスゾーン好き、オペラ・マニアには絶対に逃がせない注目の新録音。
ショスタコーヴィチ:
 前奏曲とスケルツォ Op.11/弦楽のための交響曲第3番 Op.73
ストラヴィンスキー:
 弦楽のための協奏曲 ニ調/歌劇「マヴラ」〜ロシアの歌
ドミートリー・シトコヴェツキー指揮
新ヨーロッパ・ストリングス
 ヴァイオリニスト、シトコヴェツキーが1990年に結成した新ヨーロッパ・ストリングス。ここではロシア作品だけが集められているが、いずれも珍しいものばかり。ロシアの弦楽伝統をしっかり受け継いだ清新な演奏で味わえる。
テレマン:
 オラトリオ「聖なるかな、全能の神なる主」TWV2:6
  (ハンブルク、1747)
モニカ・マウフ(S)
ラルフ・ポプケン(A)
アンドレアス・ポスト(T)
アルブレヒト・ペール(B)
ウルリッヒ・シュテッツェル指揮
ハノーファー宮廷楽団
コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン
トランペット・コンソート・
 フリードマン・インマー
 録音:2004年10月21日&22日、ジーゲン、マルティニ教会。
 当時ハンブルク市域外で、現在は市内となるザンクト・ゲオルク地区にあった聖三位一体教会のために書かれたオラトリオ。この教会(残念ながら第二次世界大戦で廃墟となった)は郊外の小規模なものが1740年代に近くへ引越しする際、規模も大きくバロック装飾豊かなものに建て直されたもの。このオラトリオはその献堂式である1747年10月26日に演奏された。献堂式のための音楽らしい、堂々と壮麗で清澄な雰囲気に満ちたこの作品は、劇場様式による宗教曲というバロック時代の理想像であり、当時からその第一人者という評価を得ていたテレマンの力作。「ヘンデルの『メサイア』、バッハの『マタイ受難曲』に比肩すると言っても過言ではないでしょう」とは輸入元の弁。
98-490
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(10CD)
アイオナ・ブラウン〜ザ・コレクション
 ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.3/同 Op.6 [98-900/98-901/98-902/98-918]
 モーツァルト:
  交響曲第33番/同第35番「ハフナー」/
  セレナード第7番「ハフナー」/同第9番「ポストホルン」/
  ホルン協奏曲集第1番−第4番/ロンド ニ長調/
  コンサート・ロンド K.371 [98-129/98-173/98-316]
 ハイドン:
  交響曲第44番「悲しみ」/同第45番「告別」/同第49番「受難」[98-189]
 ヴィヴァルディ:「四季」 [98-107]
 モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
 ヘンデル:ラルゴ
 パッヘルベル:カノン
 コレッリ:合奏協奏曲ト短調 Op.6 No.8
 J.S.バッハ:エア
 アルビノーニ:アダージョ
 グルック:精霊の踊り
 パーセル:ディドーの嘆き
 ヘンデル:シバの女王の入城 [94-040]
ティモシー・ブラウン(Hr)
アイオナ・ブラウン(Vn)指揮
ASMIF
 録音:1994-1998年、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール。
 既発分売(番号:[]内)をまとめてセット化。組み換えなし。
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
ワインベルク:ピアノ三重奏曲 Op.24
ヴェープリク:3つの民族舞曲 Op.13b
ドミートリー・シトコヴェツキー(Vn)
ダーヴィド・ゲリンガス(Vc)
ヤーシャ・ネムツォフ(P)
 シトコヴェツキー、ゲリンガスという旧ソ連出身のユダヤ系大演奏家の魅惑の共演。作品もユダヤの旋律を用いているショスタコーヴィチのトリオと、ユダヤ人ゆえにスターリンに殺されそうになったふたりの天才、ワインベルクとヴェープリク。演奏も説得力満点。
ドミニク・ヴィス〜武満徹を歌う
 さようなら(日本語)/小さな部屋で(日本語)/うたうだけ(英語)/恋のかくれんぼ(英語)/
 ○と△の歌(英語)/小さな空(英語)/雪(フランス語)/雲に向かって起つ(英語)/見えないこども(英語)/
 素晴らしい悪女(スペイン語)/三月のうた(日本語)/死んだ男の残したものは(英語)/
 ワルツ(ドイツ語)/めぐり逢い(日本語)/燃える秋(日本語)/翼(英語)/島へ(日本語)/
 明日ハ晴レカナ、曇リカナ(英語)/ぽつねん(英語)/昨日のしみ(英語)

  ドミニク・ヴィス(CT) フランソワ・クトゥリエ(P)
 録音:2001年11月28日-30日、パリ。国内盤:たまゆら、KKCC-3002〔廃盤〕
 2002年7月に国内リリースされたアルバムが、ヘンスラー社から全世界へ向けて発売となる。現代音楽の雄ながら、武満の歌曲は全く現代的でなく、極上のポップスのようにオシャレ。これをクレマン・ジャヌカン・アンサンブルのリーダーにして古楽界の大スター、ドミニク・ヴィスがカウンターテナーで歌うという斬新な発想、発売当時大きな話題となった。ヴィスは、ロック歌手になりそこねたカウンターテナーと自称するほどポップなものはお手のものだが、ここでは歌詞を日本語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語で歌い分け、いずれも驚くほどのセンスの良さを見せてくれる。
ファゴット・レボリューション
 フート:「大きな古時計」による変奏曲 / グレン・グールド:ファゴット・ソナタ
 ビゼー:初見用小品 / マスネ:初見用小品 / エルガー:ロマンス Op.62
 フチーク:小言親父(おどけたポルカ) Op.210 / グリエール:即興曲とユモレスク Op.35
 ニーノ・ロータ:トッカータ / ロベール・カサドシュ:2つの小品 Op.61
 チェレプニン:ソナチネ・スポーティヴ Op.63 / ラートハウス:道化役者
 ロイド=ウェッバー:ノーシントンの牧場
  工藤淳子(Fg) 白石光隆(P)
 録音:2004年4月14日、8月2日、10月21日、キング関口台第1スタジオ。 国内盤:たまゆら、KKCC-3008〔廃盤〕。朝日新聞朝刊でも紹介されるなど、ヒットとなった「ファゴット・レボリューション」がヘンスラー社の目にとまり、同社より世界発売されることになった。
 管楽器の中でも馴染みの薄いファゴット。そこでファゴットの意外なオリジナル曲を集め、その魅力を存分に味わっていただくために企画したアルバム。とぼけてユーモラスなフチークから、真摯なエルガーとマスネ、流麗なグリエール、ピアノとスポーツ合戦を行なうチェレプニン、あの「大きな古時計」に基づく華麗な変奏曲まで多士済々。大ピアニストのグールド、カサドシュの珍品も注目。この楽器の底知れぬ表現力とカッコ良さに目を開かされる。白石光隆が美しい音色で絶妙なサポートしているのも特筆。
 工藤淳子は1978年 福岡県生まれ。2001年 東京芸大器楽科を卒業。ファゴットを菊地保、岡崎耕治に師事。現在フリーランサーとしてオーケストラ、室内楽等で活動中の腕もたち容姿も端麗な逸材。
チェンバロ・レボリューション
 ラヴェル:スピネットを弾くアンヌ / マスネ:メヌエット / ドニゼッティ:変奏曲
 トーメ:リゴドン / ブゾーニ:ソナチネ第3番「子供のために」 / ディーリアス:舞曲
 タンスマン:前奏曲とフーガ / R.シュトラウス:カプリッチョ組曲
 ショスタコーヴィチ:オフェーリアの踊り / チェレプニン:組曲
 ヴァインベルグ:ヴィンニ・プーフ(熊のプーさん) / ロドリーゴ:前奏曲とリトルネッロ
 信時潔:東北民謡集より / 伊福部昭:サンタマリア/小ロマンス
 ジャン=ジャック・ペリー&ガーション・キングスリー:バロック・ホーダウン

  有橋淑和(Cemb)
 国内盤:たまゆら、KKCC-3004〔廃盤〕。 2002年、国内発売とともに大評判となったアルバム「チェンバロ・レボリューション」。チェンバロというとバロック、古典のイメージが強いが、ここに収めらたものはロマン派・近代の、それも大作曲家ばかりで、さらに全部がチェンバロのために書かれたオリジナル作品。ラヴェルやマスネ、ショスタコーヴィチがチェンバロ曲を書いていたのも驚きだが、さすが大作曲家、チェンバロの機能と魅力を考慮した興味深い曲となっている。また、当時存命だった巨匠・伊福部昭がこのアルバムのための新作「小ロマンス」を書き下ろしたことも話題となった。最後にオマケとして、ディズニーランドのエレクトリカル・パレードの音楽「バロック・ホーダウン」のオリジナル・チェンバロ版が入っているのも魅力。
 演奏はアイドル的な容姿で人気の高い有橋淑和(ありはしすみな)。桐朋学園大学演奏学科ピリオド楽器科チェンバロ専攻修了。チェンバロ及びアンサンブルを渡邉順生、崎川晶子、故鍋島元子、有田正広、有田千代子、中野哲也、本間正史、花岡和生各氏に師事。ブラビシモ クラシカ 2001コンクール審査員特別賞。国内外のセミナー、演奏会に参加。
98-504
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(2CD)
J.S.バッハ:
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565(*)/
 いと高きところでは、神にのみ栄光あれ BWV.676(*)/
 幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(*)/
 目覚めよと呼ぶ声ありBWV.645(#)/
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.545(+)/
 ああ我らのもとにとどまりたまえ、
  主イエス・キリストよ BWV.649(#)/
 「来れ、精霊よ」によるファンタジア BWV.651(#)/
 前奏曲 BWV.552-1(*)/フーガBWV.552-2(*)/
 パッサカリア ハ短調 BWV.582(+)/
 ただ愛する神の摂理に任せ BWV.647(#)/
 トリオ・ソナタ第5番 BWV.529(*)/
 我が魂は主をほめまつる BWV.648(#)/
 イエスよ、汝は今ぞ天より下りて BWV.650(#)/
 キリストよ、汝は明るい日 BWV.766(**)/
 我いずこに逃れ行かん BWV.646(#)/
 前奏曲とフーガ ホ短調BWV.548(##)
カイ・ヨハンセン(Org;*)
ビーネ・カトリーネ・
 ブリンドーフ(Org;#)
アンドレア・マルコン(Org;+)
ヴォルフガング・
 ツェラー(Org;**)
マルティン・
 リュッカー(Org;##)
 ヘンスラー社の大看板「バッハ作品大全集」から、選りすぐられたオルガン名曲集。入門編としても最適。
音楽による待降節(12月1日から24日)の日めくり
 作曲者不明/H.カーレンバッハ編:戸を高く上げよ
  [ハインリヒ・ヘルツリ指揮オリジナル・ラインラント=プファルツ・ムジカンテン]
 バッハ/プレトリウス、シュレーター編:汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよ
  [シュトゥットガルト・ヒムヌス=コーアクナーベン、ルートヴィヒスブルク金管&木管アンサンブル]
 ベートーヴェン/メルヴィン・ウォーレン編:ジョイフル
  [ヴォイス・イベント、ジーラ・ゼルッガ(P) ミヒャエル・ペールマン(B) トマス・フレースレ(Perc)]
 作曲者不明/ラルフ・モシュ・ヒムラー編:ウィンター・ワンダーランド[クランゲヴィッター]
 ホルスト:木枯らしの風吼え猛り[ベルカント・シュトゥットガルト]
 ルロイ・アンダーソン:そりすべり[パトリック・ジーベン指揮シュトゥットガルト・サロンo.]
 ヘンデル/トマス・ベルナルディ編:天使の合唱[デア・アンデレ・コーア]
 モンテヴェルディ:ラウダーテ・ドミヌム[イェルン・アンドレーゼン指揮カペッラ・コンフルエンテス]
 モーツァルト:弦楽四重奏曲 ハ長調K.465〜メヌエット[クレンケSQ]
 作曲者不明/ドーシー&ホルコム編:荒野の果てに(いと高き処に我らは聞きたり、御使いたちが)
  [シンプリー・リード]
 カール・ノイナー/レーガー:おやすみ、神の子よ[声楽アンサンブル・ラスタット]
 ニコラ・ヴァレ:四重奏曲[セクレ・デ・ミューズ(リュート四重奏)]
 ジョン・ラッター:クリスマス・ララバイ[ ザンクト・マルティンス・コーア、トマス・ヘップ(Org)]
 アンリ・マルティネ/フレンチ・タッチ編:プティ・パパ・ノエル[フレンチ・タッチ]
 H.M.ロンキッシュ:来たれ、来たれ、エマニュエル[ザンクト・エーベルハルト司教座教会女声聖歌隊]
 グレゴリオ聖歌/カール・シュニュール編:星の創り主[クリスティアーネ・ガウロン(Fl) ウーヴェ・ゼール(Org)指揮コーラルスコラ]
 ヘンデル/アルベルト・ロリッツ編:「シオンの娘たちよ」によるパラフレーズ
  [シュテファン・グレフィヒ指揮ライン・ヘッセン管楽フィルハーモニー]
 ローランド・クンツ:タイム・オブ・エモーションズ[オルランド&パウラ=マリア]
 バッハ/オルトウィン・レイヴ編:スティル、ア・バッハ・クリスマス[ウォクス・フォクス]
 フンパーディンク:夜の歌[ルートヴィッヒブルク金管五重奏団]
 ジェームズ・チュポニス:マニフィカト[メトヒェン(少女?)聖歌隊、ロートヴァイル聖歌隊、ゲルリンデ・プットカンマー(P)]
 アルミン・クナプ:2本のフルートとギターのための「パストラーレ」[トリオ・ダルテ]
 レーガー:眠れ、わが子よ[カメラータ・ヴォカーレ・フライブルク]
 バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248〜シンフォニア[パヴェル・バレフ指揮バーデン=バーデンpo.]
 12月1日からクリスマス(24日)までを、キリスト降誕を待つという意味で、待降節と呼ぶが、季節やキリスト降誕に関係する曲を用い、1曲を1日にあて、日めくりとして構成されたアルバム。正調クラシックからポップスやジャズ・アレンジまで、様々な季節の顔を楽しめる。
サリエリ:「アルミーダ」(1771)
 シンフォニア・イン・パントミーマ/
 「ダリーゾとデルミータ」序曲(1776)(世界初録音)/
 「パフィオとミッラ、またはチプロの囚人たち」
  (1778)(世界初録音)
 [マエストーソ/
  アダージョ-アレグロ・マエストーソ/
  アレグロ-ラルゲット-アレグロ・
   マ・ノン・タント-アレグロ・スピリトーソ/
  アンダンテ・マエストーソ-アンダンティーノ・
   コン・モト-アレグロ・スピリトーソ/
  ノン・タント・アレグロ-
   ガヴォッタ-(ノン・タント・アレグロ)]/
 「煙突掃除人」序曲(1781)(世界初録音)/
 「ダナオスの娘たち」(1784)より
 [序曲/舞曲 ウン・ポコ・アダージョ/
  舞曲 ウン・ポコ・アンダンテ/アレグレット/
  アレグレット/アレグロ・ブリリアンテ/
  パントミメ アンダンティーノ・ソステヌート]/
 「オラース兄弟」序曲(1784)
  (オリジナル版による世界初録音)/
 「カティリーナ」序曲(1790-92)(世界初録音)
トーマス・ファイ指揮
マンハイム・モーツァルトo.
 録音:2007年1月28日、29日、9月28日、29日、10月28日、29日、ハイデルベルク、プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス。
 「ハイデルベルクのニューイヤー・コンサート」(98.269)にただ一曲収録されていた「タラール」第2幕序曲が鮮烈な印象を残したファイのサリエリ。こんどは、モーツァルトとマンハイム楽派の作曲家に特化した新設のアンサンブルを率いて、世界初録音をふくむ本格的なシリーズをスタートさせる。
 サリエリ初の出世作で、師グルックの作品をリフォームした「アルミーダ」。途中、壮麗なファンファーレが鳴り渡る「パフィオとミッラ」は、音楽劇「見知られたエウローパ」の間に演奏されたバレエ音楽。皇帝ヨーゼフ2世の委嘱で着手され、サリエリ初のドイツ語オペラとして大成功を収めた「煙突掃除人」。いつもながらファイの超過激演奏は、これらの重厚なひびきと陰影に富んだ音楽の魅力を伝えるもので、サリエリの評価を一新するほどの衝撃的内容。なお、これが第1 集となっており、続篇も大いに期待できそう。
98-507
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(2 HYBRID_SACD)
ブリテン:戦争レクイエム Op.66
 アンネッテ・ダッシュ(S) ジェイムズ・テイラー(T)
 クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
 ヘルムート・リリング総指揮シュトゥットガルト祝祭アンサンブル、
 ヨハネス・ソルイ児童合唱指揮カルブ・アウレリウス少年cho./他
 「わたしのテーマは戦争であり、戦争の悲哀。詩は悲哀の中にある。・・・現在、詩人ができるたったひとつのことがある。それは警告すること。」-ウィルフレッド・オウエン
 第1次大戦中に25歳で戦死した詩人のこの一節を、作曲家ベンジャミン・ブリテンは、自作、戦争レクイエムのスコア冒頭に置いた。この近代に生まれたレクイエムはオウエンの戦争詩と、古来のラテン語のテキストを結びつけた形をとり、戦争の凶暴性を決然と非難している。1962年、ドイツの爆撃による壊滅から再建されたコヴェントリー教会での初演の折、また、翌年の作曲者自演による世界初録音でも、ソリストにロシアのヴィシネフスカヤ(初演時は急遽ハーパーが代役)、英国のピアーズ、ドイツのフィッシャー=ディースカウと、第2次大戦の当事国を代表する顔ぶれが、しかも東西の冷戦構造下で意識的に配されたことも、この作品を語る上で外せぬエピソードして知られている。
 ブリテンとしては異例とも云えるほどメッセージ性の強いこの作品。当時から時代も大きく様変わりしたが、反戦という普遍的なテーマを扱っていることから作品の価値は色褪せることはなく、あらたな世紀を迎えたいまでも作品の演奏そのものがモニュメンタルなイベント。その意味では、シュトゥットガルト・ヨーロッパ音楽祭2007におけるリリングの戦争レクイエムも例外ではない。合唱音楽のスペシャリストのもと、次世代を担う期待のゲルハーヘルを筆頭に3人ともミュンヘンで学んだ点が共通するソリストたちがいずれも求心力の強い表現を聴かせている。別働の室内オケを担当するロビン・エンゲレンは1974年ケルン生まれ。ヴォルフ=ディーター・ハウシルトやギュンター・ヴァントのもとで指揮を学び、シュトゥットガルト州立オペラではローター・ツァグロセクのアシスタント(2004-2006)を務める気鋭の指揮者。SACDハイブリッド盤。
ピアソラ:タンゴの歴史
ピアソラ/ミュラー=ペリング編:天使のミロンガ
ピアソラ/M.ビダル編:デカリシモ
エグベルト・ジスモンチ(1947-):水とワイン
イベール:間奏曲
アルベニス/ミュラー=ペリング編:マリョルカ
ファリャ/コハニスキ&リョベト編:
 スペイン民謡組曲(7曲)
ファリャ/コハニスキ編:
 「恋は魔術師」〜パントマイム
フリーデマン・
 アイヒホルン(Vn)
トーマス・ミュラー=
 ペリング(G)
 録音:2006年9月24日-27日、ワイマール、フランツ・リスト音楽大学、フュルステンザール。
 「ピアソラ:ル・グラン・タンゴ」(93-205)でシックなヴァイオリンを聴かせたアイヒホルンが続篇ともいえるアルバムをリリース。編成が前作のピアノ・トリオからヴァイオリンとギターのデュオへと変わっている。タンゴといえば真っ先に思い浮かぶのはアルゼンチンだが、タンゴの受容については独自の伝統を持つドイツだけに、ここでの演奏は本場も顔負けの魅力。アレンジもさまになっている。
 マヌエル・バルエコとのコラボによるグラナドスのスペイン舞曲集など、数多くのアルバムでも知られるギターのミュラー=ペリングは1958年ケルン生まれ。ケルン音楽大学アーヘン校で佐々木忠に師事。在学中にバルエコやジョン・ウィリアムズらのマスタークラスを受講。1983年にチリのビーニャ・デル・マルにおける音楽演奏国際コンクールで第1位に輝いている。国際的なコンサート活動のかたわら、卒業と同時に1980年から1998年までは母校の教壇に立ち、1994年よりワイマールのフランツ・リスト音楽大学で教鞭をとり始め、1997年には教授に就任している。
ハイドン:テレジア・ミサ(*)/戦時のミサ(#)
 シモーナ・シャトゥロヴァー、ルート・ツィーザク(S)
 ロクサーナ・コンスタンティネスク、インゲボルク・ダンツ(A)
 コービー・ウェルシュ、クリストフ・プレガルディエン(T)
 ヨーク・フェリクス・シュペーア、ミシェル・ブロダール(B)
 ヘルムート・リリング指揮ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト室内o.
 オレゴン祝祭o.&cho.
 録音:2007年7月7日-9日、オレゴン州ユージン、ハルト・センター・シルヴィア・ホール(*)/1992年1月、レオンベルク・シュタートハレ(#)。
 円熟味を増すリリングによる、ハイドンのミサ曲。オレゴン音楽祭で録音されたテレジア・ミサは、ライヴ録音らしく、熱気にあふれたもの。また、少し前の録音になる、戦時のミサは、隅々まで配慮の行き届いた、完成度の高い演奏となっている。この2曲とも晩年の作品群に属するが、晩年のミサ曲群の中で交響曲の様式が存分に発揮できたので、ロンドンから帰国後、ハイドンは交響曲を書かなかったという研究もあるほど。ハイドンが晩年に到達した、至高な響きの音楽世界をリリングが示している。
いと高きところには神に栄光あれ〜リリングによるクリスマスのコラールと合唱曲集
 「バッハ大全集」でおなじみ、リリングによるJ.S.バッハのカンタータ録音から、クリスマスにちなんだナンバーをセレクト。
J.S.バッハの祝祭音楽(カンタータより)
 第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV.182〜ソナタ ト長調/
 第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV.21〜シンフォニア ハ短調/
 第196番「主はわれらをみ心に留めたまえり」BWV.196〜シンフォニア ハ長調/
 第106番「神の時こそいと良き時」BWV.106〜ソナティーナ 変ホ長調/
 第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV.12〜シンフォニア ヘ短調/
 第146番「われら多くの艱難を経て」BWV.146〜シンフォニア ニ短調/
 第172番「歌よ、響け」BWV.172〜合唱/第175番「彼は己の羊の名を呼びて」BWV.175〜合唱/
 第147番「心と口と行いと生きざまもて」BWV.147〜[第1曲/第10曲]/
 第137番「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」BWV.137〜[第1曲/第5曲]/
 第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV.140〜[第1曲/第7曲]

  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
  シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、フランクフルト聖歌隊
  ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内o.
児童合唱によるクリスマス愛唱歌集
 Maria durch ein ' Dornwald ging/Es ist ein Ros entsprungen/
 Freu dich Erd und Sternenzelt/Schlaf mein Kindlein/
 Den geboren hat ein ' Magd/
 Es ist für uns eine Zeit angekommen/
 Vom Himmel hoch, o Englein kommt/Kommet, ihr Hirten/
 Aus der Kantate „Singt und klingt“/
 Was soll das bedeuten/Laufet, ihr Hirten/
 Grünet Felder, grünet Wiesen/
 O du fröhliche/Sei uns willkommen, Jesus Christ/
 Zu Bethlehem der Engel sprach (Noel)/
 O Bethlehem, du kleine Stadt/Heut kam ein Engel/
 Inmitten der Nacht/Hört der Engel helle Lieder
 Still, still, still/Stille Nacht
シュトゥットガルト聖歌児童cho.
ドイツ少年cho.
エックハルト・ヴェヤント指揮
コレギウム・
 インストゥルメンターレ・
  シュトゥットガルト
 最後の「きよしこの夜」で締め括られるまで、天国的という形容がピッタリの児童合唱によるクリスマス愛唱歌集。シュトゥットガルト聖歌児童合唱団は1900年創設。すでに100年以上の伝統を誇り、戦後1946年にゲルハルト・ヴィルヘルム教授の指導の下に再建され、国際的な名声を獲得した由緒ある団体。
夜が明ける〜有名合唱曲集(全19曲)
 黄金の太陽は、喜びと幸せに満ちて/夜が明ける/
 我、汝に感謝す/主をたたえよ、全てのかれの栄光を/
 汝にこそ喜びあり/汝に、エホバよ、われは歌わん/他
ゲルハルト・ヴィルヘルム指揮
シュトゥットガルト聖歌児童cho.
エックハルト・
 ヴァーグナー(Org)
 録音:1986年9月、ルートヴィヒスブルク、カールシェーエ教会。旧品番:98-943の再発売。ブックレットにドイツ語歌詞つき。
98-516
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(iPOD 160G
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34CD価格
デジタル・バッハ・エディション + iPod (R) classic 160GB
 内容: iPod (R) classic 160GB(黒)/
     オリジナルアクセサリー[ヘッドフォン/USB ケーブル/説明書(おそらく欧文のみ)]/
     付属バックアップ用DVD3枚(J.S.バッハの全音楽収録)
 使用圧縮フォーマット:AAC 128kbps 。ヘンスラーから新時代の音楽の聴き方の提案。160ギガのiPod に大バッハの全音楽、全ジャケット、カンタータ、受難曲等の全歌詞を既に詰め込んであり(CDでは計172枚で発売されている物)、手軽に大バッハの音楽に触れることができる。 自作編曲の多いバッハのオリジナルと編曲を聴き比べたり、全集をCDで持っていても、なかなか聴いてみようという気持ちが起こらない曲も気軽に聴ける。
 #以下「内」記載は初回80GB案内時の物となります。
 「なお、CDにして172枚分が入っていてもまだ80GB中数10GBの余裕があり、代理店によると『同梱のバックアップDVDをご自分の iTunes (R) にインポートすれば、ご自分のお好きなCDを取り込むことができます(インストールの前にお持ちのパソコンに DVD-ROM ドライブがついていることを確認してください。また最低限12GBのメモリースペースがある事を確認してください)。』とのこと。」

 #商品形態からして、付属アプリケーションや説明書等が全て欧文仕様の可能性があります。また、80GBタイプ代理店インフォメーションの最後に『アップルはこのプロモーションの関係者またはスポンサーではありません [Apple is not a participant or sponsor of this promotion.] 』との表記があったため、この商品に含まれる iPod (R) はアップルの保証が受けられない可能性があります。以上ご注意のほどお願い致します。
 #2009年9月出荷分から、HDD容量が160GBにアップグレードされているようです(以前は80GB→120GB)。それ以外の仕様変更は、代理店のインフォメーションには特に記されていません(品番も80GB、120GB、160GBで全く同一)。
トーマス・ファイ〜ハイドン:交響曲集 Vol.9
 [第70番 ニ長調 Hob.I-70(*)/
  第73番 ニ長調 Hob.I-73「狩り」(*)/
  第75番 ニ長調 Hob.I-75(#)]
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2007年3月13日-15日(*)/2007年5月9日-11日(#)、以上ハイデルベルク、プファッフェングルント・ゲゼルシャフトハウス。
  "わたしとハイデルベルクのメンバーたちにとって、ハイドンのシンフォニーを演奏することはとりわけ興味の尽きない作業であると同時に、重大な挑戦でもある。いっぽう、この意欲的なプロジェクトはじかに古典派のシンフォニーの発展を体験する機会をもたらすもの。音楽上の、また社会的な変化の時代に、ハイドンは「疾風怒涛」世代のひと、つまり探求者で発見者であり、そしてたいへん情緒ゆたかなひとだった。… "と熱く語るピリオド・アプローチの革命児トーマス・ファイ。弦と木管はモダーン、ブラスと仔牛の皮を張ったケトル・ドラムをピリオド楽器という編成によるオケは、鋭利で清新な響きがみごとにマッチしてたまらない魅力。当アルバムでは、題名から連想されるようにフィナーレでホルンが活躍する「狩り」、エステルハージで多忙をきわめた時期に合間をぬって書かれた75番をふくむ3曲を収録している。
名門メロスのメンバーがゲスト参加、
 ヴェルディ・カルテットのブラームス

 弦楽五重奏曲第1番 へ長調Op.88 (*)
 弦楽六重奏曲第2番 ト長調Op.36 (#)
ヘルマン・フォス(Va;*/#)
ペーター・ブック(Vc;#)
ヴェルディSQ
 録音:2006年11月20日-22日(*)/2007年9月28日-30日(#)、以上 ドイチュラントラジオ、室内楽ホール。ドイチュラントラジオとの共同制作。
 弦楽四重奏曲第1番&第2番(98-393)、同じく第3番とクラリネット五重奏曲(98-473)に次ぐヴェルディ四重奏団のブラームス。第3弾は、明るく民謡風で、ブラームスが好んだヴィオラ2本を含む編成による内声部の充実と、緻密で堅固な構成が際立つ五重奏第1番に、ロマンティックでみずみずしい抒情をたたえた六重奏第2番という組み合わせ。なにより、ここでのポイントは名門メロス四重奏団(1965-2005)のメンバーふたりをゲストに迎えていることだろう。1985年に結成されたヴェルディ四重奏団もすでにベテランだが、2曲とも作品を熟知し室内楽演奏の流儀を心得た先輩ふたりに寄せる絶大な敬意と信頼が伝わってくる演奏となっている。美しく溶け合うひびきが申し分ない。
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.4
 2つのスケルツォ D.593/
 ピアノ・ソナタ第6番 ホ短調 D.566/
 4つの即興曲 D.935
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2007年11月11日-16日、ノイマルクト。
 名匠ゲルハルト・オピッツのシューベルト作品集第4弾。総合的にシューベルトの作品を捉えているオピッツが語る音楽は4枚目にして益々深みを増してきている。シューベルト多作の1817年に作曲された「2つのスケルツォ」、「ピアノ・ソナタ第6番」とその10年後シューベルト最晩年の1827年に作曲された4つの即興曲を収録。膨大なシューベルトの作品を熟知しているオピッツだからこそ成し得る、自由さと即興性を絶妙に加味し、シューベルトの内なる音楽世界を表現している。
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.5
 ピアノ・ソナタ ロ長調 D575 Op.147/
 ピアノ・ソナタ イ短調 D845 Op.42
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2009年5月13日、ノイマルクト。全集セットを先にご案内しているもの。
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.6
 ピアノ・ソナタ ハ長調 D840「レリーク」/
 アレグレット ハ短調 D915/4つの即興曲 D899 Op.90/
 12のドイツ舞曲(レントラー集)D790 Op.171
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2007年11月11日-16日、ノイマルクト。全集セットを先にご案内しているもの。
ハイドン:交響曲集 Vol.10
 [第60番 ハ長調Hob.I-60「うかつ者」/
  第61番 ニ長調Hob.I-61]/序曲 ニ長調Hob.Ia-7
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2008年3月11日-15日、ハイデルベルク、プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス。
 徹底して過激なアプローチで作品像に迫るファイのハイドン・シリーズ第10集。このたびは1770年代中盤、疾風怒涛期とパリ・セットのあいだに位置する2曲を取り上げている。同名の喜劇の付随音楽からの序曲やフィナーレの主題が共通し、不協和音を取り入れてユーモラスな味わいを醸す「うかつ者」をはじめ、いままでにはなかった親しみ易さがこの時期の特徴ともなっている。「うかつ者」における2本のトランペット、第61番ではフルートと、管楽器の編成のちがいも効果的。さらにまたティンパニがことのほか強烈。これまでにファイのハイドンに触れたことのある方ならお分かりのように、鮮度の高さと躍動感がなによりの魅力といえるだろう。
王のための音楽〜バロック期フランスのリュート音楽
 ジャック・ガロ(?-1690):組曲 嬰ヘ短調
 ロベール・ド・ヴィゼ(1660-1732):組曲 ト長調
 シャルル・ムトン(1617-1699頃):組曲 イ短調
 フランソワ・クープラン(1668-1733):「森の妖精」
  (クラヴサン曲集第1巻、第1組曲より)
 エヌモン・ゴティエ(老ゴティエ):組曲 ニ短調
ヨアヒム・ヘルト
(リュート/テオルボ)
 録音:2008年2月25日-27日、ファーレンドルフ、救世主教会。使用楽器:2004年、ロンドン、クラウス・T.ヤコブセン製作11弦バロック・リュート&1984年ロンドン、クラウス・T.ヤコブセン製作テオルボ。
 バロック時代、特にルイ14世期のフランスは、リュート音楽においてもヨーロッパの中心を占めていた。演奏技術や調弦の面において著しい発達を遂げたこの時期、演奏は「表情豊かな」ものに発展して行ったと言われている。また、クラヴサン作曲家に影響を与えた側面もあったので、この録音ではF.クープランの曲を取り上げている。
 ヨアヒム・ヘルトは1963年生まれ。バーゼル・スコラカントルムでドンボワやホプキンソン・スミスに師事し、広く活躍する中堅の演奏者。彼の深く味わい深い音は、これら「表情豊かな」作品に非常にマッチしている。
世にも美しきクラシックの名旋律集2
きよしこの夜〜ドイツのクリスマス・ソング集
 Und unser lieben Frauen / Wach, Nachtigall, wach auf! *
 Esajas Reusner (1636-1679): Ein Kind geboren zu Bethlehem (Laute solo)/
 Mariä Verkündigung (Es flog ein kleins Waldvögelein) /
 Es kommt ein Schiff geladen / Maria durch ein Dornwald ging / Es wollt ein Jäger jagen /
 Preambulum und Chorea (aus dem Lautenbuch des Johannes Arpinus; Laute solo) /
 Sys willekomen heire kerst / Uns ist geborn ein Kindelein /
 Esajas ReusneR; Allemande und Courante für Laute (Laute solo) / Es ist ein Ros entsprungen /
 Kommet, ihr Hirten / Geborn ist uns ein Kindelein / Esajas ReusneR; In dulci jubilo (Laute solo) /
 Vom Himmel hoch / Ihr Kinderlein kommet / Still, still, still / Esajas ReusneR; Vom Himmel hoch(Laute solo) /
 Resonet in laudibus / Susani, susani (Weihnachtslied beim Kindelwiegen) / Stille Nacht 3:16/
 Esajas Reusner: Passacaglia in D-Dur (Laute solo) / Laufet, ihr Hirten / O, du fröhliche /
 Quem pastores laudavere / Passamezzo und Saltarella (aus dem Lautenbuch des Johannes Arpinus; Laute solo) /
 O Jesulein zart / In dulci jubilo / Mit diesem neuen Jahre

 ベッティナ・パーン(S) ヨアヒム・ヘルト(リュート)
 録音:2009年1月29日-31日、ファーレンドルフ、救世主教会。
 2007年以来ナイジェル・ノースの後任としてデン・ハーグ王立音楽院で教鞭を取る、ヨアヒム・ヘルト(1963年生まれ)。「ドイツのポピュラー・ソング集」(98-284)に次ぐ最新アルバムのテーマは、クリスマス。11世紀からおよそ1820年ごろまでに成立した作品をカバーしている。
 世界中で親しまれている「きよしこの夜」ほか、30の短いナンバーをリュート一本による簡素なひびきと清楚な歌声で、しっとりと聴かせて行く。
 長年コープマンと密接に活動を続けてきたパーンは、ここ数年来ヘルトとデュオを組み、2007年にゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭、2008年にはシュヴェツィンゲン音楽祭に出演し、おおきな成功をおさめている。
ハイドン:交響曲集
 第57番 ニ長調Hob.I-57(*)/
 第59番 イ長調Hob.I-59「火事」(#)/
 第65番 イ長調Hob.I-65(+)
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2008年3月15日、16日、ハイデルベルク、プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス(*)/2008年1月16日、17日、バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー(#)。いまだかつてない過激ぶりが評判のハイドン・シリーズ第11集は、有名な「火事」ほか疾風怒涛期の2曲を中心に、いわばファイの持ち味が際立つ内容となっている。
 両端楽章の燃え盛るような性格がニックネームの由来と言われる「火事」。強弱の交替や唐突な全休符などが強烈なプレストに、一目散に突っ切るフィナーレ。対照的にたとえば第2楽章は憂愁を帯びた短調で開始され、どこまでも繊細。途中、意表を突く音を割ったホルンの扱いも効果的。
 冒頭の3つの打撃和音が特徴的な第65番も中間2楽章、ヴァイオリンの紡ぐやわらかな主題とオーボエとホルンからなるファンファーレ動機が交替するアンダンテと、リズムがへんてこな聴感を与えるメヌエットとが躍動的な性格の両端楽章とのあいだに絶妙なコントラストを生んでいる。
 ほかに前作(98-522)と共通して、疾風怒涛期とパリ・セットのあいだに成立した第57番を収録。聴衆へのサービス精神満点のつくりが伝わってくる楽しい作品。
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲
 (アコーディオン編曲盤)
ユッカ・ティエンス:合金
 [トラック5:トリック/8:熱気/12:欲望/
  15:おしゃべり/18:気まぐれ/20:討論/22:うねり/
  26:熱中/29:熱望/31:ねじれ/34:努力/
  37:影/40:動揺/45:未来へ]
デニス・パトコヴィッチ
(アコーディオン)
 大バッハの「ゴールドベルク」のアコーディオン編曲にフィンランドの優れたチェンバリストでもあり作曲家でもあるユッカ・ティエンスの新たな変奏曲を組み込んでアリアと44の変奏曲に作り上げた74分47秒の新たな大バッハの世界。様々に題された「合金」の楽章が挿入され、バロックと現代への橋渡しを試みている。パトコヴィッチは1980年生まれのドイツのアコーディオン奏者。ダニエル・ヘニーばりのイケメン。
ミカラ・ペトリのクリスマス
 A.P.Berggren:Welcome To Lord's New Year
 J.S.Bach(Ch. Gounod):Ave Maria
 M.Praetorius:Lo, How A Rose E'er Blooming
 C.F.Weyse:Christmas Has Brought A Blessed Message
 E.Hornemann:Such A Busy Thronging All Around
 M.Reger:Mary's Cradle Song
 Vorreformatorische Weise:Let The Clouds Sweetly Resound
 J.S.Bach:Jesu, Joy Of A Man's Desiring
 E.Harder:Ready Stands The Christmas Tree
 J.S.Bach:Sleepers, Wake
 Deutsche Melodie:Fairest Lord Jesus
 A.Vivaldi:Largo (From "The Four Seasons-Winter")
 F.Gruber:Silent Night
 F.Schubert:Ave Maria
 C.Nielsen:Strange It Is To Speak Of
 G.H.Haendel:Pastorale (From "The Messiah")
 C.Balle:The Bells Ring Out For Christmas Tide
 A.P.Berggren:Be Welcome Again, God's Angels Small
 J.S.Bach:Beside Thy Cradle Here I Stand
 H.Rung:Ring Out, Ye Bells
ミカラ・ペトリ(Bfl)
DRデンマーク・ラジオ・
 シンフォニエッタ
 かねて才色兼備のリコーダー奏者ペトリがすてきなクリスマス・アルバムをつくった。過去に合唱を伴うクリスマス・アルバムを出しているが、これは完全なる新作。J.S.バッハ(グノー編)やシューベルトの「アヴェ・マリア」にグルーバーの「きよしこの夜」などなど、どれも欠かせないナンバーばかりを全部で20曲。小鳥のさえずりのようにかわいらしい息吹でほんわりとした気持ちにさせる。大切な方への贈りものにも喜ばれるだろう。
98-530
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(2CD)
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 ジェニー・リン(P)
 台湾出身、欧米でエネルギッシュな活動を繰り広げるジェニー・リンがショスタコーヴィチの24の前奏曲とフーガに挑戦。何しろ大規模なうえ技巧的にも非常に難しいゆえ、誰もが気軽に取り組めるものではないが、リン嬢は持ち前のエネルギーとボルテージの高さで征服している。
ハイドン:交響曲集 Vol.12
 [第48番 ハ長調 Hob.I-48「マリア・テレジア」/
  第56番 ハ長調 Hob.I-56]
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2009年1月20日-22日、バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー。
 2009年の歿後200周年アニヴァーサリーを明けても、まだまだファイの熱いハイドンは終らない。手兵ハイデルベルク響との交響曲全集シリーズ第12集は、 ハ長調という調性と晴れやかなムードが共通する第48番と第56番の2曲を収録。
 オーストリア皇妃マリア・テレジアが1773年にエステルハーザを訪問した際の歓迎行事で演奏されたことに名前が由来する第48番。なるほど高域のホルンとオーボエが奏でる煌めく冒頭の主題より祝典ムードが満点。
 それにしてもファイの音楽づくりの巧みなこと。つづくアダージョでは、停止そうなくらいにスピードを落として、けだるい午後の気分を演出、そしてまた快活なフィナーレへ回帰という具合に、メリハリがさすが。両端楽章のケトル・ドラムもパンチが効いていて大満足。いっぽう、アダージョでのユーモラスなファゴットの動きが印象深い第56番も同じく絶好調。
 なお、次回のリリースは「ザロモン・セット」より第93番、第96番、第97番の3曲が予定されている。
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲集(Vol.1 ?)
 第1番 ハ長調(*)/第2番 ニ長調(#)/
 第3番 ホ短調(+)/第4番 ハ短調(**)/
 第9番 ハ長調(##)]
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2008年6月2日(*)、2008年1月22日(#)、2008年5月29日(+)、2008年6月3日(**)、以上バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー/2008年6月20日、21日、バルツフェルト、ルートヴィヒ=エングレルト=ハウス(##)。ファイによるメンデルスゾーン第3弾は、すべて弦楽のためのシンフォニアばかり5曲。
 13曲のシンフォニアは、第6番までがわずか12歳のときの作品で、神童メンデルスゾーンの若い才気がほとばしる。これらはいずれも偉大なる先人の影響がはっきりとあらわれており、たとえば第3番、第4番ではヘンデルとJ.S.バッハの対位法の痕跡がみとめられる。そして、ほぼすべての面で完成の域に達する第9番では、スイス民謡を題材にしたスケルツォ、つづくフィナーレに自作「真夏の夜の夢」を先取りした音楽を聴くことができるのも興味深いところといえるだろう。ファイとその手兵の奏でる音楽はいつもながら新鮮。ときに過激に切り込み、またアンダンテの美しさにも心惹かれる。
ハイドン:
 ミサ曲第12番 変ロ長調「ハルモニー・ミサ」Hob.XXII; 14(*)/
 オッフィダの聖ベルナルドゥスのミサ曲(ハイリヒ・ミサ) 変ロ長調Hob.XXII; 10(#)
 シモーナ・シャトゥロヴァー(S;*) ダニエラ・シンドラム(A;*) ジェイムズ・テイラー(T;*)
 ミヒャエル・ナジ(B;*) シビッラ・ルーベンス(S;#) インゲボルク・ダンツ(A;#)
 ロタール・オディニウス(T;#) ミヒャエル・ナジ(B;#) ヘルムート・リリング指揮
 ゲヒンゲン聖歌隊シュトゥットガルト、SWRシュトゥットガルト放送so.(*)、
 オレゴン・バッハ・フェスティヴァルo.&cho.(#)
 録音:2008年5月30日、6月1日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェン・ザール(*)、2008年7月4日-5日、オレゴン州ユージン、ハルト・センター、シルヴァ・ホール(#)。
 ハイドンの創作上、最初と最後を飾るミサ曲。なかでもウィーンに戻ってからの晩年における大きな成果と云われているのが後期の6曲。これらは構成上ほとんど共通しながら、それぞれが個性的な特徴をみせている。2009年のハイドン・イヤーに向けて、「テレジア・ミサ」&「戦時のミサ」(98-509)、「ネルソン・ミサ」&「天地創造ミサ」(98-279) とリリングは集中的にハイドンを取り上げてきたが、ここにようやく後期の6つのミサがすべて揃うことになる。
 まず、1802年に書かれた「ハルモニー・ミサ」は、編成も充実して木管楽器(ハルモニームジークに由来)の活躍が顕著なことから、後世その名がついたハイドン最後のミサ曲。つづいて、ハイドン自ら自筆譜に「オッフィダの聖ベルナルドゥスのミサ」と記したミサ曲。こちらは聖人ベルナルドを讃えたものだが、「サンクトゥス」冒頭における旋律が当時のドイツ=オーストリア圏で広く親しまれていた‘ハイリッヒ(=聖なるかな、の意) 'で始まる古いコラール旋律に基づいていることから、もっぱら「ハイリッヒ・ミサ」と呼ばれている。
 リリングによるハイドンのシリーズでは、ルーベンスやダンツというおなじみのソリストの魅力とともに、シュトゥットガルトとオレゴンという性格の異なるふたつの手兵を振り分けているのもユニークな試みとして注目される。
ブラームス:
 弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調Op.18(*)/
 弦楽五重奏曲第2番 ト長調Op.111(#)
ヘルマン・フォス(Va)
ペーター・ブック(Vc;*)
ヴェルディSQ
 録音:2008年2月20日-22日(*)、2007年11月14日-16日(#)、ケルン、ドイチュラントフンク室内楽ホール、ドイチュラントフンクとの共同制作。
 ヴェルディ四重奏団のブラームス・シリーズ第4弾。映画「恋人たち」をはじめ、第2楽章がたびたび使用されて有名な六重奏第1番に、イタリア旅行後特有の明るさが特徴で、晩年のブラームスが持てる精力を込めて書き上げた弦楽五重奏第2番という組み合わせ。前作(98.518) と合わせて、これで弦楽六重奏と弦楽五重奏がすべて揃う。このたびもまた名門メロス四重奏団(1965-2005)のメンバーふたりをゲストに迎えていることがポイント。作品を熟知するヴェテランの参加が、演奏にはかりしれない効果を生んでいる。
メンデルスゾーン
 交響曲第5番 ニ長調Op.107「宗教改革」(*)/
 弦楽のための交響曲第5番 変ロ長調(#)/
 弦楽のための交響曲第6番 変ホ長調(+)/
 弦楽のための交響曲第10番 ロ短調(*)
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2008年10月30日-11月1日、プファッフェングルント、ハイデルベルク・ゲゼルシャフトハウス(*)/2008年5月28日、バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー(#)/2008年12月16日、ジナゴーゲ・ロイタースハウゼン(+)、以上セッション収録。
 シンフォニアを含む完全全集に向けて進行中、ファイによるメンデルスゾーン・シリーズ第4弾。全篇これまでどおり快速テンポが特徴だが、ドレスデン・アーメンの引用で名高い「宗教改革」では、ノンヴィブラートの弦によりしみ出すように開始される冒頭と、主部に入って嵐のような激烈アプローチとのコントラストがあざやか。弾むようなスケルツォと、哀切のこもったアンダンテも劇的で、当コンビの好調ぶりを物語る。さらに、カップリングのシンフォニア3曲もまばゆいばかりの生命感で、美しい弦の魅力がたっぷりと味わえる。
98-548
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(2CD)
フランク:オラトリオ「至福」
 ダイアナ・モンタギュー(Ms) キース・ルイス(T) ジル・カシュマイユ(Br)
 ジョン・チーク(B) コルネリア・カリッシュ、インゲボルク・ダンツ(A)
 スコット・ウィアー(T) フアン・バスレ(B−Br) ラインハルト・ハーゲン(B)

 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、
 SWRシュトゥットガルト放送 so.
 録音:1990年3月2日、シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェン・ザール、ライヴ。旧品番:98-435の再発売。
 教会のオルガニストを務めた経歴を反映して、フランクの作風を特徴づけているのがその宗教色。その一例といえるオラトリオ「至福」は、晩年に到達する高度な半音階法へのステップがみられる重要作。興味深いことに第5部の冒頭では、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」前奏曲の影響も認められる。
98-551
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(6CD)
J.S.バッハ:待降節&クリスマス・カンタータ集
 第62番「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.62(待降節第1日曜日用)/
 第36番「喜び勇んで羽ばたき昇れ」BWV.36(待降節第1日曜日用)
 第61番「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.61(待降節第1日曜日用)
 第132番「道を備えよ」BWV.132(待降節第4日曜日用)
 第63番「キリスト者よ、この日を銘記せよ」BWV.63(降誕節第1日用)
 第91番「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV.91(降誕節第1日用)
 第110番「われらが口を笑いにて満たすべし」BWV.110(降誕節第1日用)
 第191番「いと高きところには神に栄光あれ」BWV.191(降誕節第1日用)
 第40番「神の子の現われたまいしは」BWV.40(降誕節第2日用)
 第57番「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV.57(降誕節第2日用)
 第121番「キリストを、われらさやけく頌め讃うべし」BWV.121(降誕節第2日用)
 第64番「見よ、父なる神の大いなる愛を」BWV.64(降誕節第3日用)
 第133番「われ汝にありて喜び」BWV.133(降誕節第3日用)
 第151番「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV.151(降誕節第3日)
 第122番「新たに生まれし嬰児」BWV.122(降誕節後第1日曜日)
 第65番「彼らみなシバより来らん」BWV.65(顕現節)
 第123番「いと尊きインマヌエル、虔しき者らを率いたもう君侯」BWV.123(顕現節)

 アーリーン・オジェー、ヘレン・ドナート、カトリン・グラーフ、インガ・ニルセン、ノブコ・ガモウ=ヤマモト(S)
 ユリア・ハマリ、ドリス・ゾッフェル、アン・マレイ、ヒルデガルド・ラウリヒ、
 ガブリエーレ・シュレッケンバッハ、ヘレン・ワッツ、ヘルラン・ガードウ、ヴェレナ・ゴール(A)
 ペーター・シュライアー、クルト・エクヴィルツ、アルド・バルディン、アーダルベルト・クラウス(T)
 ヴォルフガング・シェーネ、ヴァルター・ヘルトヴァイン、ジークムント・ニムスゲルン、
 フィリップ・フッテンロッハー、ハンス=フリードリヒ・クンツ、ニクラウス・テューラー(B)

 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1970年6月-1984年、シュトゥットガルト記念教会。
 ヘンスラー社による不滅の金字塔「バッハ大全集」でシリーズの監修を務めたリリング。巨匠が完成させたカンタータの全曲録音より、当セットでは待降節と降誕節(クリスマス)にちなんだナンバーを収めている。
 多彩なソリストの並ぶなか、目を引くのがいまは亡きオジェー。これは美声で知られた彼女の姿を知るうえで、最良の録音といえるのではないだろうか。さらに、器楽のゲストもじつに豪華な顔ぶれで、フルートのペーター=ルーカス・グラーフ(第110番、第123番、第151番、第191番)、オーボエの宮本文昭(第57番)やインゴ・ゴリツキ(第132番、第151番)、ファゴットのクラウス・トゥーネマン(第110番)といった具合。アンサンブルもよく練られており、やさしさと喜ばしい雰囲気に満ちた内容に、安定した音楽を聞かせるリリングの手腕はさすがといったところだろう。
 なお、ブックレットは演奏家およびトラック・リストとドイツ語&英語歌詞訳のみの仕様となっている。
メンデルスゾーン
 交響曲第3番 イ短調Op.56「スコットランド」(*)/
 弦楽のための交響曲第11番 ヘ長調(#)
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2009年3月30日、31日、エッペルハイム、ルドルフ・ヴィルト・ハレ、セッション(*)、2009年4月2日、3日、エッペルハイム、ルドルフ・ヴィルト・ハレ、セッション(#)。
 2009年のアニヴァーサリー・イヤーもたけなわ、ファイによるメンデルスゾーン・シリーズにいよいよ「スコットランド」が登場する。
 2009年3月に録音されたばかりのファイによる「スコットランド」。前作の「宗教改革」の記憶もそのままに、第1楽章の序奏や第3楽章アダージョでは、ノンヴィブラートの弦により、透き通るようなひびきがいっぱいに拡がり心を奪われる。ところがファイの本領が十二分に発揮されるのは第1楽章も主部に入ってから。音を割ったホルンの効果やティンパニの猛攻など、アジタートの指定どおりに速めのテンポでたたみかけて、想像以上の激烈ぶり。たとえば、コーダで冒頭の主題が回帰してくるところでグッとテンポを落として、テンポ・ルバートのギアチェンジをあざやかに決めてくるあたり、手に汗握る興奮度満点の内容となっている。
 なお、カップリングには2009年4月録音のシンフォニア第11番を収録している。
サリエリ:序曲&舞台音楽集
 「あべこべの世界」(1792/95)〜序曲(#)/
 「タラール」(1787)〜第1幕序曲/
 「オルムスの王、アクスル」(1788)より
   [小シンフォニア/アレグロ・アッサイ(第4幕)]/
 「ペルシャの女王パルミーラ」(1795)〜序曲(#)/
 「黒人」(1802/04) より(*)
  [序曲/小シンフォニア、ラルゲット(第2幕)]/
 「トロフォーニオの洞窟」(1785)序曲/
 「魅惑の女」(1774)
   〜 Sinfonia a due orchestra(第2幕)(*)/
 「ダリーゾとデルミータ」(1776) 第1幕より(*)
  [イントラーダ/ロッタ]/
 「ナウムブルクの前のフス教徒」(1802/03)より(*)
  [序曲/間奏曲I/間奏曲II/間奏曲III/間奏曲IV]/
 「アンジョリーナ、あるいはざわめき結婚」〜序曲(#)
トーマス・ファイ指揮
マンハイム・モーツァルトo.
 収録時期:2007年-2009年、プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス(ハイデルベルク)/ナトゥールホルン・アカデミー(バート・ドュルクハイム)/ルドルフ・ヴィルト・ハレ(エッペルハイム)、以上セッション。(*)は世界初録音、(#)はオリジナル版による世界初録音。
 ファイによるサリエリ・シリーズ、第1弾「序曲&バレエ音楽集」(98-506)のリリース時に予告されていた続篇がついに登場。当盤も世界初録音を数多く含み、資料的価値もさることながら、なによりファイによる目の覚めるような演奏のパワーに圧倒される。打楽器のアクセント、炸裂するブラス、弦の弾み返るリズムといつにもましてすべてが強烈きわまりなく、それでいて聴いて楽しいというとんでもなくよく出来た内容。ファイのシリーズは前作と併せて、サリエリ再評価の機運を高めるものとおもわれる。
最も美しいオルガン作品集
 バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 ブラームス:コラール前奏曲
  (わが心の切なる願い/
   おおこの世よ、わたしは汝より去らねばならぬ)
 ブクステフーデ:
  パッサカリア ニ短調 BuxWV161
 メンデルスゾーン:
  オルガン・ソナタ ハ短調 Op.65 No.2
 L.モーツァルト&エーベルリン:朝と晩
 パッヘルベル:コラール前奏曲
  (ただ汝ひとりに、主イエス・キリストよ/
    高き天より、われは来たり)
 カルク=エーレルト:
  今ぞすべての人よ、神に感謝せよ Op.65 No.59
フランツ・ハーゼルベック(Org)
 ヘルツォーゲンブルク参事会教会のヘンケ・オルガン使用
メリー・クリスマス!
 清しこの夜/来たれ、汝牧人よ/
 牧人の音楽/真夜中に/
 ベツレヘムへ、と天使は言った 他 全15曲
ペーター・シュライアー(T)
ヘルムート・リリング、
ゲルハルト・ヴィルヘルム指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・
 ヒム児童cho.
シューベルト:ピアノ作品集 Vol.7
 ピアノ・ソナタ第2番 ハ長調 D.279 /アンダンテ ハ長調 D.29 /アダージョ ト長調 D.178 /
 ピアノの小品 イ長調 D.604 /アダージョ ホ長調 D.612 /ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 D.537

  ゲルハルト・オピッツ(P)
シューベルトピアノ作品集 Vol.8
 ピアノ・ソナタ第7番 変ホ長調 D568 Op.122 /幻想曲 ハ短調 D2E /メヌエット イ短調 D277A /
 メヌエット イ長調 D334 /スケルツォ ニ長調 D570 /ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D664

  ゲルハルト・オピッツ(P)
 以上2点、録音:2008年7月14日-18日、ノイマルクト。全集からの単売。
シューベルトピアノ作品集 Vol.9
 ピアノ・ソナタ第5番 変イ長調 D557 /6つのドイツ舞曲 D820 /メヌエット 嬰ハ短調 D600/
 行進曲 ハ短調/行進曲 ホ長調 D606 /ピアノ・ソナタ第3番 ホ長調 D459 /3つのピアノ曲 D459A

  ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2009年5月13日、ノイマルクト。全集からの単売。
元気に歌う〜男性合唱のためのロマン派の音楽
 フリードリヒ・ジルヒャー(1789-1860):
  元気に歌う/不誠実/喜びとともにいずこへ/菩提樹/舟歌/酒の歌/
  わたしの両手をとって/ターラウのエンヒェン
 ベートーヴェン:夜への讃歌/こちらへと夜がほのかに更けゆく
 モーツァルト:友よいざ(同盟の歌)/シューベルト:夜/あこがれ
 メンデルスゾーン:夕べのセレナード/舟行/狩人の別れ/酒宴の歌/トルコの酒場の歌
 シューマン:カノン風リトルネッロ「薔薇は露に濡れ」Op.65-1
 ウェーバー:リューツォの荒々しい狩り/ヨハネス・ゲルプケ(1846-1903):帰郷
 コンラディン・クロイツァー(1780-1849):羊飼いの日曜日の歌
 ドミトリー・ボルトニャンスキー(1751-1825):愛の力
 クルト・リスマン(1902-1983):葡萄を摘んでかごに入れ
  クラウス・ブロイニンガー指揮マイスタージンガー
 録音:1998年7月5日-7日、14日-16日、ホンラート、福音史家教会。以前、団体の自主製作と思われる盤(当店&日本国内未案内)がドイツ国内で流通していた録音だが、レーベル移行による再発売。
 その名も「名歌手たち [Die Meistersinger] 」というグループ名のアンサンブルは1998年に創設、リリングの宗教曲でおなじみの名門ゲヒンゲン聖歌隊の男声セクションから派生した。ここではロマン派の無伴奏男性合唱のナンバーをうつくしく力強いハーモニーで歌い上げている。ベートーヴェンの2曲は翻案。オリジナル作品に混ざって、なかには「夜への讃歌」のように「熱情ソナタ」の第2楽章のメロディを歌うといったユニークな作品もふくまれている。
バッハ:
 ノイマイスター・コラール集 BWV1090-1120
フランツ・ハーゼルベック(Org)
 アンゼンシュタット大聖堂のマレク製オルガン使用。
古典派時代のオルガン協奏曲集
 ハイドン:オルガン協奏曲ハ長調 Hob.XVIII:5
 ヴェルナー:パストレッラ ニ長調
 ツェヒナー:オルガン協奏曲ヘ長調
 J.C.バッハ:
  協奏的ロンド ヘ長調 Op.17 No.3
 ケーニヒスペルガー:
  パストレッラ ヘ長調 Op.18 No.8
 アウフマン:
  オルガン協奏曲変ホ長調 Op.1 No.1
フランツ・ハーゼルベック(Org)
エドゥアルド・メルクス指揮
カペラ・アカデミカ・ウィーン
ノイジードル・アム・ゼー市教区教会のオルガン使用。
メンデルスゾーン:交響曲第2番 変ロ長調Op.52「讃歌」
 エレオノーレ・マルグエッレ(S) ウルリカ・ストレムステッド(Ms)
 マルクス・シェーファー(T) マルクス・メルヒオーリ合唱指揮ドイツ室内cho.
 トーマス・ファイ指揮ハイデルベルクso.
 録音:2009年3月25日、26日、ハイデルベルク、シュタットハレ・コングレスハウス、ライヴ。
 2009年のアニヴァーサリーにおける注目の的、ファイによるメンデルスゾーン・シリーズがついに完結となる。
 これまで器楽作品をもっぱら取り上げてきたファイにとって、声楽つきの作品ということでも注目される交響曲第2番。3楽章からなるシンフォニアのあと、ソリストと合唱をともなう巨大な第2部で締め括られる特徴的な構造により、ベートーヴェンの第9交響曲を想起させるともいわれるが、いみじくも作曲者自身による「讃歌-聖書の言葉による交響カンタータ」のタイトルが示すように、そして、なによりここに聴かれるピリオド・アプローチの生み出すきびきびとした音楽づくりは、メンデルスゾーンが理想としていたJ.S.バッハの宗教曲へと連なるオマージュとしての姿をかつてなく明らかにするものといえるだろう。
 また、ファイの意向と思われるが、ホグウッドやヴァイルらとの共演を重ねたソプラノのマルグエッレや、同じくヤーコプスにクイケン、マクリーシュやアーノンクールとの共演も多いシェーファーなど、古楽の経験ゆたかな独唱陣の起用も、古典との親近性を無理なく感じさせるポイントとなっている。
ハイドン:交響曲全集 Vol.18
 〔第89番 ヘ長調 Hob.I-89 (*) /第102番 変ロ長調 Hob.I-102 (#) /
  第105番(協奏交響曲) 変ロ長調 Hob.I-105 (+)〕
 ヴォイテク・ガルボウスキ(Vn;+) ピルコ・ランガー(Vc;+)
 アンドリウス・プスクニギス(Ob;+) ミヒャエル・コラーツ(Fg;+)
 トーマス・ファイ指揮ハイデルベルクso.
 録音:2012年5月13日-15日、ゲゼルシャフツハウス、プファッフェングルント区、ハイデルベルク(#/+) /2012年5月24日-25日、ナチュラルホルンアカデミー、バート・デュルクハイム(*)。異才ファイ&ハイデルベルクso.による話題のハイドン全集、今回は初期の作品を取り上げた第17集(98-633)から一転、ザロモン・セットの時代を中心に第89番&第102番、そして協奏交響曲のジャンルとしても親しまれる第105番を収録。第89番は、いわゆる「パリ交響曲」群を作曲した後、ヴァイオリニストのJ.P.トストのフランス公演のために第88番「V字」と共に作曲された物。「しょ、しょ、しょじょじ♪」と思わず口ずさみそうになる印象的な冒頭のユニゾンから、ファイ&ハイデルベルクのアグレッシブな演奏にぐっと引き寄せられる。強弱や表情のコントラストの鮮烈さは相変わらず。ファイは今回も金管楽器にのみピリオド楽器を採用するという独自の編成で臨んでいるが、第3楽章をはじめとして、そのピリオド・ホルンの音色がいい存在感を出している。さらに印象的なのは、第105番。交響曲の中に独奏を多く織り込み、ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴットらソロの掛け合いによる室内楽的なアンサンブルが魅力の本作だが、冒頭のオーケストラ部分で度肝を抜いてくるあたりファイ節炸裂と言えるだろうか。強烈な金打楽器のアタックは衝撃的。圧倒的なオーケストラの迫力がある分、ソロ楽器による緻密なアンサンブルのハーモニーがより際立つように感じられる。終楽章ラストのたたみかけも見事。前へ前へと音を導くファイの指揮にくらいつくハイデルベルク響の演奏も素晴らしく、期待を裏切らぬ洗練されたアンサンブルで魅せてくれる。
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 [イ長調Op.55-1, Hob.III; 60/
  ヘ短調Op.55-2, Hob.III; 61/
  変ロ長調Op.55-3, Hob.III; 62]
META 4
[アンティ・ティッカネン、
 ミンナ・ペンソラ(Vn)
 アッテ・キルペライネン(Va)
 トマス・デュプシェバッカ(Vc)]
 録音:2008年11月4日-6日、ザントハウゼン、クララ・ヴィーク・アウディトリウム / ハイデルベルク、トンスタジオ・ヴァン・ゲースト。
 2001年に結成されたフィンランド期待のアンサンブルによるハイドン。「ハイドンを勉強しなさい。ハイドンが弾ければあとは何でも演奏できるから。」師であるハット・バイエルレはかれらに強く奨めたそう。師に捧げられたデビュー盤は、若手らしいみずみずしさと余裕さえ感じさせるテクニック、すでに大器を予感させる揺るぎないアプローチとが並存して、すばらしい出来ばえ。
 META 4・プロフィール:2001年に結成されたフィンランド期待の若手クァルテット。ヨーロッパ室内楽アカデミー(ECMA)でハット・バイエルレ(アルバン・ベルク・クァルテットのヴィオラ)とヨハネス・マイスル(アルティス・クァルテットのヴァイオリン)に師事。
 2004年モスクワのショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクールで第1位。同時にまた、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏のベスト・パフォーマンスで特別賞も獲得。2007年4月にウィーンのヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクール第1位。
 2008年にはフィンランド文化省より、フィンランドの若手で将来有望な演奏家たちを奨励する、フィンランド賞を授与され、クフモ室内楽音楽祭のレジデント・クァルテットに任命されている。
 2008年9月から向こう2年間、BBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれ、シティ・オブ・ロンドン音楽祭、チェルトナム音楽祭、マンチェスター・ミッドデイ・コンサーツ・ソサエティやバーミンガム・タウン・ホールに招聘されている。
 使用楽器は以下の通り。ヴァイオリンが、シベリウス・アカデミーから貸与された1690年代製作のストラディヴァリウスと、シュスマ地方共同組合銀行より貸与のベロジオ(1770)。ヴィオラはポホヨラ銀行芸術財団(1737)貸与のGuidantus。チェロはイルッカ・ワイニオ・コレクションより貸与のPostiglione(1857)。
リスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 エレジー第1番 S130ter(1874)/
 エレジー第2番 S131bis(1877)/
 3人のジプシー〜パラフレーズ S383(1864)/
 忘れられたロマンス S132ter(1880)/
 悲しみのゴンドラ S134bis(c1883)/
 協奏的大二重奏曲 S128(1835/1849改訂)/
 E.レメーニの結婚式への祝婚歌 S129(1872)/
 ベネディクトゥス S381/1(1869)/
 オッフェルトリウム S381/2(1869)
フリーデマン・
 アイヒホルン(Vn)
ロルフ=ディーター・
 アレンス(P)
 録音:2007年9月3日-6日、ライプツィヒ、アウグストゥスプラッツ、MDRスタジオ。
 ピアノ曲を中心に膨大な作品を残したリストだが、室内楽曲はわずか残しておらず、しかもそのほとんどが最晩年期に書かれたもの。ヴァイオリンとピアノのための作品も、比較的創作時期の浅く、技巧的で華やかな作品(協奏的大二重奏曲や3人のジプシー第1曲)を除くと、リストとワーグナー共通のパトロン、マリーヤ・ムハーノヴァ伯夫人を追悼して作曲された「エレジー第1番」や、後期の最重要作「悲しみのゴンドラ」などは、どこか夢想するようでもあり、神秘的で、これらは彼岸の音楽といえるのかもしれない。
 ピアノ・パートが重要というのも共通する特徴で、こうした世界を描くのに美音が持ち味のアレンスはまさにうってつけ。1945年生まれのベテランは、ワイマールのリスト音楽祭の芸術監督やフランツ・リスト国際ピアノ・コンクールの審査員を務めるかたわら、1999年以来ワイマール・フランツ・リスト協会の代表でもある。
 ヴァイオリンはピアソラのタンゴ・アルバム(93-205、98-508)でも注目される1971年生まれのアイヒホルン。
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 [第66番 ト長調Op.64-4(*)/
  第74番 ト短調Op.74-3「騎士」(#)/
  第79番 ニ長調Op.76-5「ラルゴ」(+)]
ミネッティSQ
[マリア・エーマー(Vn)
 アンナ・クノップ(Vn)
 マルクス・フーバー(Va)
 レオンハルト・ロチェク(Vc)]
 録音:2008年2月(*)、2008年10月(#)、2008年12月(+)、オーストリア、ブルゲンラント、フランツ・リスト・センター・ライディング。
 2003年結成の新鋭ミネッティ・クァルテットのデビュー・アルバムは、2008年11月の初来日公演の折にも話題を呼んだハイドン。アルバン・ベルク四重奏団やアルティス四重奏団といった、同じオーストリア勢の名アンサンブルのメンバーに師事してきたかれらは、すでにヨーロッパでは着実にキャリアを積み上げている。2007年のフィレンツェのリンボッティ国際弦楽四重奏コンクール第1位をはじめコンクール入賞歴も数多く、また今シーズンは2008年10月にアムステルダムのコンセルトへボウ、2009年に入り4月にウィーンのムジークフェラインザール、6月にバーデン=バーデンなど主要な会場でのコンサートも注目を集めている。
 ウィーンのヨーゼフ・ハイドン・コンクールでハイドン賞に輝いた彼らにとって、デビュー盤はいわば自信の演目だけに大いに期待されるところ。
 ミネッティ・クァルテット:オーストリア出身の若手メンバーにより2003年に結成。現在もウィーン国立音楽演劇大学でヨハネス・マイスル教授(アルティス四重奏団メンバー)及びアルバン・ベルク四重奏団メンバーに師事。また、ヨーロッパ室内楽アカデミーのメンバーとして、ハット・バイエルレ(アルバン・ベルクQ/の元ヴィオラ)、アマデウス四重奏団、モザイク・クァルテット、ハーゲン四重奏団などのマスタークラスにも参加している。
 コンクールの受賞歴も輝かしいものがあり、2006年にグラーツのフランツ・シューベルト国際弦楽四重奏コンクール最高位。2007年にはフィレンツェのリンボッティ国際弦楽四重奏コンクール第1位、ウィーンのヨーゼフ・ハイドン・コンクールでハイドン賞を受賞している。また、2008/09年シーズンにはEcho Klassikの「ライジング・スター・シリーズ」に選出され、この流れでアムステルダム、ストックホルム、パリ、ケルン、ルクセンブルク、アテネ、ブリュッセル、バーミンガム、バーデン= バーデン、ザルツブルク、ウィーンの主だった演奏会場でのコンサートがすでに決まっている。
 使用する楽器は国立オーストリア銀行から貸与された1774年製グァダニーニ、1756年製ロレンツィーニ(以上ヴァイオリン)、1681年製トノーニ(Vc)。
おお、御身の世のなんという美しさだろう(夕映えのなかで)〜
 男性合唱のためのロマン派宗教音楽

 シューベルト:夕映えのなかで D.799
 フリードリヒ・ジルヒャー:讃歌「主に向けて喜ばしき声をあげよ」
 コンラディン・クロイツァー:神を求めて
 ハンス・ゲオルク・ネーゲリ(1773-1836):モテット「人の齢は短く」
 ウィリ・トラップ(1923):主に向かいて歓喜せよ
 アウグスト・エドゥアルト・グレル(1800-1886):
  主よ、あなたの慈悲深さははるか遠くにまで届き/憐れみ深く、恵みに富み
 メルヒオル・ヴルピウス(1570-1615):ああ、汝の恩寵もて
 ジルヒャー:それでは、わが両手を取りて/クロイツァー:羊飼いの日曜日の歌
 ヴィルヘルム・キーンツル(1857-1941):迫害に耐える者に安らぎが
 ベートーヴェン:自然における神の栄光
 ジルヒャー:サンクトゥス/ボルトニャンスキー:愛の力
 ヨハン・クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846):ほめたたえ、崇拝せよ
 パウル・ガイルスドルフ(1890-1976):鐘楼守の歌
 フランツ・ヴィルヘルム・アプト(1819-1885):星空の彼方に
 ミヒャエル・ハイドン:偉大なる、おお神よ、汝の慈愛に満ちた御業は
 シューベルト:愛による至福/「ドイツ・ミサ」〜聖なるかな
 リスト:東方は神のものなり
 メンデルスゾーン:2つの宗教合唱曲
  [死者は幸いである/目覚めた人々は天空の星のように輝き]
  クラウス・ブロイニンガー指揮マイスタージンガー
 録音:2007年9月4日-16日、10月5日-7日、2008年6月14日、シュパイアー・アム・ライン、司教座教会音楽学校の礼拝堂。
 同団体およそ10年ぶりの新録で、前作「男性合唱のためのロマン派の音楽」(98-572) の姉妹作ともいうべき内容。有名無名を問わず、リリングのもとで膨大な宗教作品を手掛けてきた当アンサンブルにとってはもっとも得意とするところ。ここに収録された曲をじっさいに取り上げる合唱学習者にとっても最適のアルバムといえるだろう。
98-592
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」
 アネタ・ミハーリョヴァー、ヤナ・マモノヴァ、岡村 知由紀(S)
 ルチア・ドゥショニョヴァー、カロリーナ・シコラ(Ms)
 ベンジャミン・ブラン(T) ヴィアール・ヴィトル(B)
 ロルフ・ベック指揮シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭o.&cho.
 録音:2009年3月20日-23日、シュロス・キール、ライヴ。
 巨匠ヴァント時代にハンブルク NDR so.のインテンダントを務め、近年は指揮者としての活動も注目され、声楽の扱いに定評あるロルフ・ベックがヘンデルのオラトリオを振った興味深いディスクが登場する。
 数あるヘンデルのオペラ・オラトリオの中で、生前に全曲出版されたのは2曲のみで、そのうちの1つが、この「アレクサンダーの饗宴」だった。オペラからオラトリオへと、作曲の中心が移り変わったこの最初の曲を、ドライデンの優れた詩に想像力を刺激されたヘンデルは、その持てる全ての力を駆使し、変化に富む色彩豊かな音楽ドラマに創り上げている。厳しい選抜を経て編成された、高いレベルにある音楽祭合唱団は、合唱の比重が高いこの曲を非常に好演している。なお、初演の際、演奏されたので同時収録されることの多い、同名の有名な ハ長調の合奏協奏曲は、この録音には収録されていない。
エッシェンバッハ日本ライヴ
 ブラームス

  交響曲第4番 ホ短調Op.98/
  ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a/
  ハンガリー舞曲第5番
クリストフ・エッシェンバッハ指揮
シュレスヴィヒ・
 ホルシュタイン祝祭o.
 録音:2005年8月1日、サントリー・ホール、東京、ライヴ。
 北ドイツで1986年に創設され毎年開催されるシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭。1987年にバーンスタインによって設立されたオーケストラ・アカデミーは選びぬかれた実力派若手音楽家が集まっている。シュレスヴィヒ・ホルシュタイン祝祭o.はこのアカデミーから構成されており世界的指揮者らの指導により有能な演奏家の育成を行っている。エッシェンバッハはオーケストラ設立以来密接に指導にあったっている。毎年テーマを掲げているこの音楽祭だが、2005年は「日本」がテーマ。日本各地でも演奏会が行われ、話題を呼んだ。
 このアルバムはそのツアー、ライヴ録音。若手音楽家たちと鬼才エッシェンバッハが繰り広げる熱演は必聴。「ブラームス交響曲第4番」はエッシェンバッハの個性溢れる表現が強烈な印象を残し、それに応えるオーケストラが豊かに響きエッシェンバッハの音楽をサポートしている。独特のテンポでひねりのある演奏を展開する「ハイドンの主題による変奏曲」。アンコールで演奏された「ハンガリー舞曲第5番」も聴衆の熱気を感じさせる迫力の演奏。
ペーター・ブルンズ(Vc)〜シューマン&フォルクマン
 シューマン:チェロ協奏曲 イ短調Op.129[録音:2008年9月7日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、ライヴ]
 ローベルト・フォルクマン:チェロ協奏曲 イ短調Op.33
 シューマン:夕べの歌 Op.85-12(ブルンズ編曲によるチェロと弦楽合奏版;*)
 [録音:2008年9月8日、9日、ライプツィヒ、ベタニア教会、セッション
  ペーター・ブルンズ(Vc) ユルゲン・ブルンズ指揮ライプツィヒ・メンデルスゾーン室内o.]
 フォルクマン:アンダンテと変奏曲〜3つのチェロのための(1836)(*)
 [ペーター・ブルンズ(第1Vc) ヤーコプ・ステップ(第2Vc) グレゴル・ノヴァーク(第3Vc)]
 フォルクマン:3つの小品〜チェロとピアノのための(*)
  トロバドールの歌 Op.10/カプリッチョ Op.74/ロマンス Op.7
 シューマン:夕べの歌 Op.85-12(カザルス編曲によるチェロとピアノ版)
 [ペーター・ブルンズ(Vc) アンネグレート・クットナー(P)
  録音:2008年6月22日、23日、ベルリン、ジーメンスヴィラ[ドイチュラジオ]、セッション]
 (*)世界初録音(ドイチュラントラジオ・クルトゥーアとの共同制作)
 ベルリンに生まれ、シュターツカペレ・ドレスデン首席を務め、現在ソリストとして活躍するブルンズの最新録音は、2010年に生誕200周年のアニヴァーサリーを迎えるシューマンと、同時代にライプツィヒでシューマンに認められたフォルクマン(1815-1883)の作品集。
 シューマンが世を去る6年前、1850年頃に書かれたとされ、よりいっそう内面を見つめ直すようなあじわい深さが魅力のチェロ協奏曲。そのシューマンとは調性も共通し、やはり濃厚なロマンが流れるフォルクマン。世界初録音となるフォルクマンの2曲をはじめ、カップリングされた小品の数々も、ブルンズのすぐれた演奏もあって、アニヴァーサリーにふさわしい聴きものとなっている。使用楽器はカザルスがかつて所有していたこともある、1730年ヴェネチア製のカルロ・トノーニ。
ハイドン:交響曲集
 [第93番 ニ長調Hob.I-93/
  第96番 ニ長調Hob.I-96「奇蹟」/第97番 ハ長調Hob.I-97]
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2009年3月14日-16日、ハイデルベルク=ドッセンハイム、マルティン・ルター・ハウス。ファイ&ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第13集、「奇蹟」ほか第1期ザロモン・セットからの3曲。
 強弱と緩急のコントラストをベースに、極端ともいえるアプローチでハイドンのおもしろさを、これ以上ないくらい分かりやすく提示するトーマス・ファイによる、旋風を巻き起こし続ける交響曲全曲シリーズ。「モーツァルトとベートーヴェンの交響作品と真剣に取り組んだのち、私は初めて、ハイドンの音楽への自分の愛情に気付いたことを白状する。以来、私の関心事はずっとハイドンの音楽に対して 19世紀、20世紀と積み込まれてきた「伝統」を取り除くことにある。」このように語り、ハイドンを掘り下げてきたファイだけに、ここでもやはりさまざまな仕掛けが気になるところ。弦楽四重奏で開始される第2楽章が印象的な第93番では、そのラルゴ・カンタービレなど、ファイは速度もグッと落として、じっくり、しっとりと極上の美を聴かせてくれるはず。さらに、第97番の第2楽章では、現代音楽にも通じる特殊奏法 “スル・ポンティチェロ " もポイント。昨今無双の過激ぶりで鳴らしてきたファイということで、ゾクゾクするような興奮を味わえることだろう。もちろん、演奏中のシャンデリア落下にまつわるエピソードの真偽はさておき、「奇蹟」のニックネームで親しまれている第96番でも、ファイは工夫を凝らした仕掛けを用意しているものとおもわれる。
19世紀ベルギーのフルート協奏曲集
 ピーテル・ブノワ(1834-1901):
  フルートと管弦楽のための交響詩 Op.43(1866)
 ヘンドリク・ワールプト(1845-1885):
  フルートと管弦楽のための
   交響的協奏曲 変ホ長調(1866)
 フランソワ・ジョゼフ・フェティ(1784-1871):
  フルート協奏曲 変ロ短調(1869)
ギャビー・
 パス・ファン・リエ(Fl)
ファブリス・ボロン指揮
SWRシュトゥットガルト放送so.
 録音:2004年5月3日-6日、SWR放送スタジオ。
 SWRシュトゥットガルト放送so.の首席奏者で、ベルギーのエッセンに生まれたパス・ファン・リエ [Gaby Pas-Van Riet] が、母国の作曲家による珍しいフルート協奏曲を取り上げたアルバム。ベルギーの名門音楽一族の出でフランドル楽壇の重鎮フェティ(フェティス)と、その弟子にあたるブノワとワールプト。19世紀ロマン派の様式に根ざしているところが共通の特徴となっている。とくに、劇的なオケに乗せて技巧的なフルートが活躍するブノワの曲は、パス・ファン・リエが録音を強く希望し、アントワープの音楽学校時代に何度か演奏した思い出の作品。ロマン派時代に書かれたフルート協奏曲は希少で、19世紀の作曲家でフルートの協奏用音楽を書いたものはほとんどいない。その意味で、このアルバムはフルート・ファンには見逃せない一枚と言える。
ラヨシュ・レンチェシュ(Ob)〜ヴィヴァルディ:協奏曲集
 オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調RV.452
 [SWRシュトゥットガルト放送so.弦楽セクション(コンサート・ミストレス:エミリー・ケルナー)
  録音:2009年5月17日-18日、シュトゥットガルト、ゾンマーライン教会]
 オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調RV.453
 [ミゲル・デ・ラ・フエンテ指揮アンサンブル・ラ・フォリア クリストフ・ビアンコ(Vn)
  録音:1987年4月29日-5月2日、ミュルーズ、サン・ピエール教会]
 オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調RV.447
 [SWRシュトゥットガルト放送so.弦楽セクション
  録音:2009年5月17日-18日、シュトゥットガルト、ゾンマーライン教会]
 オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調RV.461[アンサンブル・ラ・フォリア
  録音:1987年4月29日-5月2日、ミュルーズ、サン・ピエール教会]
 オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調RV.178
 [SWRシュトゥットガルト放送so.弦楽セクション
  録音:2009年5月17日-18日、シュトゥットガルト、ゾンマーライン教会]
 オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調RV.548
 [アンサンブル・ラ・フォリア
  録音:1987年4月29日-5月2日、ミュルーズ、サン・ピエール教会)]
 SWRシュトゥットガルト放送so.の首席奏者として、またソリストとしても、数多くのアルバムを発表している名手レンチェシュによる、オーボエの必須レパートリーともいえるヴィヴァルディの協奏曲。独奏楽器にオーボエをフューチャーした協奏曲は当時としてはめずらしく、ヴィヴァルディの作品はその走りとなる物。技巧的で多様な内容は意気込みの表れから、新鮮な輝きにあふれている。レンチェシュのオーボエはときに軽やかに弾み、ときに哀切なメロディを奏で表情もゆたか。優美なムードがなんとも心地よい演奏。
ロドリーゴ:ギター協奏曲集 Vol.1
 アランフェス協奏曲(*)/
 アンダルシア協奏曲(#)/マドリガル協奏曲(+)
デイル・カヴァナウ(G;*)
アマデウス・ギター・デュオ(#/+)
エデン=シュテル・
 ギター・デュオ(#)
ホルスト=ハンス・ベッカー指揮
インターナショナルpo.
 録音:1999年9月25日-28日、ハノーファー、フライヘル・フォン・フリッチュ・カゼルネ、セッション。旧品番:98-349(廃盤)の再発売。
ベートーヴェン:変奏曲集
 ルール・ブリタニアによる5つの変奏曲 WoO79/
 15の変奏曲とフーガ(エロイカ変奏曲)Op.35/
 ヴラニツキー「森の乙女」の
  ロシア舞曲による12の変奏曲 WoO71/
 スイスの歌による6つの変奏曲 WoO64/
 グレトリー「リチャード獅子心王」による
  8つの変奏曲 WoO72/
 リギーニのアリエッタによる24の変奏曲 WoO65/
 ゴッド・セイヴ・ザ・キングによる変奏曲 WoO.78
  (ウーリヒのカデンツァ付)
フローリアン・ウーリヒ(P)
 ベートーヴェンの変奏曲は数的に決して少なくなく、彼のピアノ作品のなかでは重要な位置を占めている。じっくり聴けば、さすがベートーヴェンと感心することばかり。ドイツ期待の若手ウーリヒが伝統の至芸を聴かせてくれる。
16世紀イングランドのリュート音楽
 ラッシャー(1590年代活躍):アルメイン
 トマス・ロビンソン(1589-1609に活躍):
  わが窓辺より立ち去れ/2つのジグ/ウィロビー卿ご帰館/スペイン風のパヴァン
 リチャード・アリソン(1560年代-1614以前):
  ファンタジア/パッシメジャーズ・パヴァン(パッサメッゾ・アンティーコ)/パッシメジャーズ・ガイヤルド
 ジョン・ダウランド(1563-1625):
  前奏曲/エリザベス女王のガイヤルド/クリフトン夫人の風情/ラクリメ/蛙のガイヤルド/失われし望みのファンシー
 フランシス・カッティング(?-1596):
  アン・マークハム夫人のパヴァン/ガイヤルド/ウォルシンガム/パッキントンのパウンド/アルメイン
 ジョン・ジョンソン(1530年代-1594):喜びのパヴァン/喜びのガイヤルド/パッサメッゾ・ガイヤルド
 フィリップ・ロセター(1567/8-1623):サセックス伯爵夫人のための第1のガイヤルド/ファンシー

  ヨアヒム・ヘルト(リュート)
 録音:2009年9月1日-4日、ファーレンドルフ、救世主教会(セッション)。使用楽器:ロンドンのクラウス・T.ヤコブセン、1990年製作 8弦ルネサンス・リュート。
 ハンブルク生まれの名手ヘルトのアルバム。巨星ダウランドを筆頭に、高度な対位法様式のラッシャー、カッティングやジョンソンといった大家の手になる作品の数々は、16、17世紀のイングランドの音楽界におけるムーブメント「メランコリー」を色濃く反映した物。
シューマン:ピアノ独奏作品全集 Vol.1
 管弦楽のない協奏曲 ヘ短調 Op.14/
 「管弦楽のない協奏曲」のための
  予備練習と削除された楽章
  [ロマンス ヘ短調(*)/
   スケルツォI(ヴィヴァーチッシモ)/
   自筆譜のコピーから削除された
    第2楽章からの2つの変奏曲
    〔1.テンポ表示なし(=主題のテンポで)/
     2.スケルツォ:プレスティッシモ〕/
   プレスト・ポッシビレ ヘ短調(*)]/
 幻想曲 ハ長調 Op.17
フロリアン・ウーリヒ(P)
 録音:2010年3月9日-11日、イギリス、ウェスト・サセックス、パルボロウ、チャンプス・ヒル、ザ・ミュージック・ルーム(セッション・ディジタル)。使用楽器:スタインウェイD。(*)は世界初録音。
 ヘンスラーが推すドイツ期待の若手ウーリヒによるシューマンのピアノ独奏曲全曲シリーズがスタート。第1弾で目を惹くのは、シューマンが当初削ったスケルツォのうち、ひとつを復活させ、のちにソナタ第3番とした「管弦楽のない協奏曲」。ここでは、そのスケルツォのほかに、第2楽章からカットされた2つの変奏、さらにウーリヒとヨアヒム・ドラハイムが2010年に補完したフラグメント2曲を世界初録音&収録。とくにフィナーレの初稿であるプレスト・ポッシビレは現行版とはまるで別の曲。かなり趣きは異なるが、それでも幻想におぼれるようなムードはまぎれもなくシューマンのそれだとわかる。
98-606
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(2CD)
ヴェルディ:レクィエム
 リューバ・オルゴナソヴァ(S) アンケ・フォンドゥング(Ms)
 アルフレッド・キム(T) カルロ・コロンバーラ(B)
 ヘルムート・リリング指揮SWRシュトゥットガルト放送so.、ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:2009年4月2日、4日、5日、リーダーハレ、シュトゥットガルト・ベートーヴェンザール、ライヴ)。SWRとの共同制作。
 バッハのエキスパートとして、また合唱音楽のスペシャリストとして、不動の地位を築き上げたリリングが、ヴェルディの大曲「レクィエム」をライヴ・レコーディング。リリングは、つい先だって2010年5月にも“ドゥダメルのオケ "シモン・ボリバル・ユース管とともに、ヴェルディのレクィエムを取り上げて評判になったが、ここでは“ノリントンのオケ "としてすっかりおなじみのシュトゥットガルト放送so.との顔合わせ。ヴェルディを特徴づける荒々しい迫力も十分だが、なによりオケのピュア・トーンと、リリングが引き出すコーラスのハーモニーとが溶け合って、これはもう得も言われぬうつくしさ。ソリストには、リリングのお気に入りで共演機会も多いフォンドゥングに、ヴェルディのオペラを数多く歌ってきたオルゴナソヴァ。バスには、ボローニャ生まれで、ちょうどこのひと月前2009年3月のライヴでも、テミルカーノフ盤でヴェルレクを歌い、経験もゆたかなコロンバーラと、豪華な顔ぶれが揃った。
ホアキン・トゥーリナ(1882-1949):歌曲集
 セビリャの歌(7曲)/
 カンシオーネス形式による詩曲(5曲)/
 ファルッカサエタ
ルチア・
 ドゥショニョヴァー(Ms)
セルソ・アントゥネス指揮
ハノーファーNDR放送po.
 録音:2010年1月26-29日,ハノーファー。
 トゥーリナは20世紀のスペインを代表する作曲家の一人であるにもかかわらず、録音はほぼ同世代のマヌエル・デ・ファリャに比べて圧倒的に少ないまま。これはファリャがフランコ独裁政権を嫌って亡命したのに対して、トゥーリナがスペインに残って政権と妥協したため、という政治的事情ゆえだが、スペイン音楽ファンにとっては残念。「セビリャの歌」はトゥーリナの代表作の一つ。聞けば「まさにスペイン!」と唸るような濃いスペイン情緒たっぷり。ファリャがお好きな方なら絶対ハマるだろうし、ラヴェル辺りの近代ものが好きな方にもお勧め。セルソ・アントゥネスは1959年、ブラジル生まれの指揮者で、現在はドイツ語圏を中心に活躍している。ルチア・ドゥショニョヴァーはスロヴァキアのメゾ。
98-609
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[JAZZ]
もうすぐクリスマス〜ベルリン・ヴォイシズ
 もろびとこぞりて/いと高き処に我らは聞きたり、御使いたちが(荒野の果てに)/
 きよしこの夜/世界中がクリスマス/静かに小舟きたる/
 来たり聞けよ、御告げを(器楽)/メドレー「まきびとひつじを」/
 ア・チャイルド・イズ・ボーン(詞:アレック・ワイルダー/曲:サド・ジョーンズ)/
 マリアの子守歌/馬槽のかたえに我は立ちて(イェルク・アヒム・ケラー編)/
 何故ゆえにイエスは/コヴェントリー・キャロル/もみの木(器楽)/
 ユー・メイク・イット・フィール・ライク・クリスマス(詞曲:ニール・ダイアモンド)
 ・ボーナストラック:馬槽のかたえに我は立ちて(マティアス・ベッカー編)
 ベルリン・ヴォイシズ
 [エステル・カイザー、サラ・カイザー、マルク・セカラ、クリストファー・ベン]
 ヘンドリク・ゾル(P/フェンダー・ローデス/Org/シンセサイザー)
 ブルーノ・ミュラー(G) マルティン・ヴィンク(Dr)
 クリスティアン・フォン・カプヘングスト(Cb/フェンダー・ジャズ・ベース)他
 録音:ベルリン、グレーヴェ・シュトゥーディオ、セッション。
 女性、男性ふたりずつ、ドイツで注目のジャズ・ヴォーカル・グループによる「クリスマス・アルバム」。クリスマス定番のナンバーから、サド・ジョーンズやニール・ダイアモンドまで、ジャズのテイストで聴く数々は、歌もアレンジもとてもおしゃれ。いつもとすこし変わったクリスマスを演出すのにおすすめ。
シュトゥットガルト・コンポジションズ
 パッヘルベル:カノンとジーグ(3つのヴァイオリンと通奏低音のための)(#)
 フランツ=イグナーツ・ベック(1734-1809):シンフォニア ニ短調 Op.3-5
 フンメル(1778-1809):幻想曲 ト短調(ヴィオラと弦楽オーケストラのための)
 ヨハン・ヨゼフ・アーベルト(1832-1915)/フォルクマール・フリッチェ編:
  コントラバスと弦楽オーケストラのための変奏曲
 ミルコ・ケレメン(1924-):ア・シュトゥットガルト・イマジネーションズ(*)
  ユリア・ネーラー(Va) レンゲル・ヴェルデリンク(Cb)
  ミヒャエル・ホーフシュテッター指揮シュトゥットガルト室内o.
  ベンジャミン・ハドソン、ヴォルフガング・クスマウル、クラウス・フォン・ニスヴァント(Vn;#)
 録音:2009年12月21日-23日、2010年4月4日、6日、シュトゥットガルト(セッション)。(*)は世界初録音。
 首席指揮者ホーフシュテッター率いるシュトゥットガルト室内管の録音。シュトゥットガルトのヴュルテンベルク宮廷の作曲家兼オルガニストを務めたパッヘルベルに始まり、クロアチア生まれで35年以上に渡りシュトゥットガルトに在住して、作曲科の教授を務めたケレメンまで、シュトゥットガルトにゆかりの作曲家による作品を収めている。
 いずれもプレイヤーの名技が光る作品揃いだが、なかでも、その昔ベストセラーを記録したミュンヒンガーの録音以来のおなじみのナンバー、「パッヘルベルのカノン」では、コンマスでバロック・ヴァイオリンの名手ベンジャミン・ハドソンのつややかな音色と自発性あふれる活き活きとした音楽が思いがけない聴き物。このアンサンブルの好調ぶりを示す内容と言えるだろう。
ハイドン
 ホルン協奏曲 ニ長調 Hob.VIId-3(*)/
 ホルン協奏曲 ニ長調Hob.VIId-4(#)/
 交響曲第31番 ハ長調Hob.I-31「ホルン信号」(+)
ヴィルヘルム・ブルンス
(ナチュラルHr)
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2008年4月16日(*)、2008年1月21日(#)、2008年11月5日-6日(+)、バート・ドュルクハイム、インタルナツィオナーレ・ナトゥールホルン・アカデミー。
 ファイ率いる手兵ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第14集。すべてホルンが活躍するナンバーばかり、2つの協奏曲に加えて、エステルハージ侯の楽団に4人のホルン奏者が在籍していた時期の1765年に作曲され、第1楽章の冒頭から全編ホルンづくしの内容から「ホルン信号」というニックネームで人気の第31番を収録している。
 ハイデルベルク響のメンバーとして、協奏曲でソリストを務め、交響曲でもトップを務めるヴィルヘルム・ブルンスは、1963年ドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州ミュンスター近郊のグレーヴェン生まれのホルン奏者。エッセンのフォルクヴァング音楽大学で、ナチュラル・ホルン奏者の草分けヘルマン・バウマンに師事。1988年以降、マンハイム国民劇場の首席奏者を務めている。1985年にドイツ・ナチュラル・ホルン・ゾリステンが設立されると、ブルンスはナチュラル・ホルンの演奏に熱心に専念するようになる。ベルリン古楽アカデミーやウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとも共演を果たすなど、ソリストとして精力的に活動を展開するかたわら、ブルンスはフランクフルトやザールブリュッケン、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学、カールスルーエ音楽大学でも教鞭をとっている。
 ちなみに、ブルンスは2004年にもファイの指揮でモーツァルトのホルン協奏曲集をセッション録音(PH-05046)しており、そこでもやはりナチュラル・ホルンを吹いてみごとなテクニックを披露していた。
 このアルバムでは、いつものようにファイの鮮烈なる持ち味はそのままに、ナチュラル・ホルンの醸す温かくもどこかこっけいな魅力が全開で、ブルンスの腕前が際立つ内容となっている。
98-614
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(3CD)
ヘルムート・リリング〜バッハ一族の宗教音楽集
 ヨハン・バッハ(1604-1673):わたしたちの人生は影である
 ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):
  涙とともに種蒔く者は/ミサ・ブレヴィス「いと高きところには神にのみ栄光あれ」
 J.S.バッハ:われを祝福せずば、汝を放さず BWV Anh.159
 ゲオルク・クリストフ・バッハ(1642-1697):見よ、いかに麗しく楽しいことか
 ヴィルヘルム・フリードリヒ・エルンスト・バッハ(1759-1845):天にまするわれらの父よ
 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):震え、堕ち F.83
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):導入唱とキリエ/ディエス・イレ
 ハインリヒ・バッハ(1615-1692):ああ、わたしの頭が水で満ちていたなら
 ヨハン・クリストフ・バッハ:あなたは何なのか、神よ
 ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694):愛する日よ、ようこそ
 ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777):神の慈愛は満ちあふれん
 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):目覚めよ、と呼ぶ声あり

  カタリン・グラフ、ウタ・シュプレッケルセン、アーリーン・オジェー(S)
  ヘレン・ワッツ、エリカ・シュミット=ヴァレンティン、ユリア・ハマリ(A)
  アーダルベルト・クラウス、アルド・バルディン(T)
  ヴァルター・ヘルトヴァイン、フィリップ・フッテンロッハー(Br)
  ニクラウス・テュラー、ヴォルフガング・シェーネ(B)
  ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
  バッハ・アンサンブル、フランクフルト聖歌隊、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、
  シュトゥットガルト記念教会聖歌隊、インディアナ大学室内シンガーズ
 旧品番:98-911(当店未案内)。
 巨星ヨハン・セバスティアンを筆頭に、音楽史上稀にみる6世代にもわたる大音楽家の系譜をなしたバッハ一族。宗教声楽曲にしぼって、その偉大なる一族の足跡を辿るという試みに、声楽作品、とりわけバッハのエキスパートとしてリリングほどふさわしい人選はないだろう。手兵シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムをはじめ、オジェーらソリスト陣も充実の『貌ぶれ』(代理店記載ママ/「かおぶれ」と読ませたいのだと思われる。「貌」は確かに「顔形」を意味する漢字だが、訓読みは「かたち」「かたどる」なので、「かたちぶれ」になってしまう)。
98-615
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(6CD)
J.S.バッハ:神への讃美と感謝のカンタータ集
 〔第137番「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」BWV.137/第76番「もろもろの天は神の栄光を語り」BWV.76/
  第69番「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV.69/第33番「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV.33/
  第17番「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」BWV.17/第51番「全地よ、神にむかいて歓呼せよ」BWV.51/
  第129番「主に讃美あれ」BWV.129/第84番「われはわが幸に満ち足れり」BWV.84/
  第117番「讃美と栄光、至高の善なる者にあれ」BWV.117/第192番「いざやもろびと、神に感謝せよ」BWV.192/
  第29番「われら汝に感謝す、神よ、われら汝に感謝す」BWV.29/第119番「エルサレムよ、主を讃えよ」BWV.119/
  第120番「神よ、讃美はシオンにて静けく汝に上がり」BWV.120/第79番「主なる神は日なり、盾なり」BWV.79/
  第80番「われらが神は堅き砦」BWV.80/第167番「もろびとよ、神の愛を讃えまつれ」BWV.167/
  第10番「わがこころは主をあがめ」BWV.10/第130番「主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め」BWV.130/
  カンタータ第16番「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」BWV.16

 アーリーン・オジェー、ヘレン・ドナート、ウルリケ・ゾンターク、キャスリン・グラーフ(S)
 ユリア・ハマリ、アン・マレー、ヒルデガルド・ラウリヒ、ガブリエーレ・シュレッケンバッハ、ヘレン・ワッツ、
 ヘルラン・ガードウ、メヒトヒルト・ゲオルク、エリーザベト・グラーフ、マルギット・ノイバウアー、ガブリエーレ・シュナウト(A)
 ペーター・シュライアー、アルド・バルディン、アーダルベルト・クラウス、フリーダー・ラング、ルッツ・ミヒャエル・ハーダー(T)
 アンドレアス・シュミット、ヴォルフガング・シェーネ、ヴァルター・ヘルトヴァイン、
 ジークムント・ニムスゲルン、フィリップ・フッテンロッハー、ニクラウス・テューラー(B)

 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、
 ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内o.、シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 録音:1974年-1984年。
 「バッハ大全集」という偉業を成し遂げ、先日の朝日新聞インタビュー(2010年2月8日付)でも「バッハは全人類のもの」と熱っぽく語っていたヘルムート・リリング。「待降節&クリスマス・カンタータ集」(98-551)に引き続き、“神への讃美と感謝のカンタータ集 " と題して、当セットではJ.S.バッハのカンタータ全集録音より19曲を収録している。
 ソリスト陣では、当セット中10曲に登場して、やはりひときわ存在感を放つのがオジェー。宗教曲では清楚な美声がいっそう引き立ち、静かに深く沁み渡る。また、フルートのペーター=ルーカス・グラーフ(第72番、第130番)、オーボエの宮本文昭(第33番)、ファゴットのクラウス・トゥーネマン(第33番、第117番、第192番)といった名の通ったゲストが活躍するナンバーも魅力。全曲としては、アーノンクール&レオンハルト組とともに先駆的世代にあたるリリングのカンタータ録音だが、現代にバッハを取り上げる意味を探究した演奏は、今もって普遍的な光を放ち続けている。

 なお、ブックレットは演奏家およびトラック・リストとドイツ語&英語歌詞訳のみの仕様となっており、クラムシェルBOXタイプのコンパクトな装丁を採用している。
シューベルトピアノ作品集 Vol.10
 幻想曲 ハ長調 D760 Op.15「さすらい人幻想曲」/ディアベッリのワルツの主題による変奏曲 ハ短調 D718 /
 ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲 イ短調 D576 /ピアノ・ソナタ イ短調 D784

  ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2009年10月5日-9日、ノイマルクト。全集からの単売。
シューベルトピアノ作品集 Vol.11
 ピアノ・ソナタ ハ短調 D958 /アダージョ 変ニ長調 D505 /ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817 /
 ギャロップと8つのエコセーズD735 Op.49 /10の変奏曲 ヘ長調 D156

  ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2009年10月5日-9日、ノイマルクト。
シューベルトピアノ作品集 Vol.12
 ソナタ ニ長調 D.850 /ロンド ホ長調 D.506 /
 12のワルツ集「高雅なワルツ」D.969
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2009年10月5日-9日、ノイマルクト。 BOX からの分売、全集完結編。
98-619
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(2CD)
ハイドン:交響曲集「パリ・セット」
 〔第82番 ハ長調 Hob.I-82「熊」/第83番 ト短調 Hob.I-83「めんどり」/第84番 変ホ長調 Hob.I-84/
  第85番 変ロ長調 Hob.I-85「王妃」/第86番 ニ長調 Hob.I-86/第87番 イ長調 Hob.I-87〕

 トーマス・ファイ指揮ハイデルベルクso.
 録音:2001年/2002年/2006年。鬼才ファイによるハイドンの交響曲全曲シリーズのうち、これまで3枚にまたがっていた「パリ・セット」全6曲をまとめた再編集盤。レコード芸術誌「海外盤REVIEW」において、音楽学の安田和信氏が“特選盤 " として絶賛する当シリーズ、安田氏いわく「『他人とは同じようにやりたくない』という意欲が剥き出しの演奏」は、あらためてこうした形で聴くと、ファイの強烈な個性=ハイドンの底知れぬ魅力に直結しているのがすごいところ。リアルに「交響曲の父ハイドン」という姿が実感されることだろう。
98-621
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(2CD)
クリスマス・シーズン〜フェイヴァリット・クリスマス・ソングス
 リリング、シュテッツェル/他
 リリング指揮によるJ.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」(92-076)、「コラール集-待降節とクリスマス」(92-078)、そしてシュテッツェル指揮によるリンクの宗教作品集(98-262)のナンバーを中心に、ほかにオルガン曲などを収めた物。
98-622
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(3CD)
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248
 クリスティーナ・ラキ(S) ギゼラ・ポール(A) カール・マルクス(T)
 ベルトルド・ポッスマイヤー(B) シュトゥットガルト聖歌児童cho.
 ゲルハルト・ヴィルヘルム指揮アンサンブル '76・シュトゥットガルト
 録音:1982年12月27日-30日、1983年1月2日-7日、ルートヴィヒスブルク、カールシェーエ教会。旧品番:98-910, 94-031
 シュトゥットガルト聖歌児童合唱団(シュトゥットガルト・ヒムヌス少年聖歌隊とも)は、ライプツィヒやドレスデンといった名門少年合唱団に触発され、1900年、当時シュヴァーベン地方有数の興行主のなかでも特に傑出したひとりであったパウル・フォン・レフラー(1849-1925)が率先して設立に尽力したことにその歴史を遡る。大戦間期に一時活動が中断されたものの、少年時代にみずからもメンバーであったゲルハルト・ヴィルヘルムによって1946年に再興され、彼のもと世界的な名声を獲得するようにまでなる。
 J.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」で、コーラスに児童合唱を起用したレコーディングとしては、ヨッフムやアーノンクールの試みも知られているが、ここでは引退するまでの40年以上に亘り、ヴィルヘルムが薫陶を授けた内容のゆたかさがそのまま伺え、ソフトで自然な佇まいが印象的。ブックレットはトラック表のほか、ドイツ語歌詞に英訳が付いた仕様。
クロスオーヴァー
 ピーテル・ヘレンダール:行進曲
 ルートヴィヒ(ルイ)14世の庭園における音楽
  (四重奏のためのフランス風組曲)
 〔リュリ:王の行進/ルクレール:サラバンド/
  クープラン:悪魔のエール/ルベーグ:幻想曲/
  ダンドリュー:ロンドー/ジャック・オベール:ダンスとエール/
  リュリ:優美なエール/軍隊行進曲/シャルパンティエ:前奏曲〕
 アーヴィン・ワーグナー:ハッピー・バースデー変奏曲
 〔主題/バッハ:コラール&パッサカリア/ベートーヴェン/
  シュトラウス/ブラジル/カウボーイ/ニュー・オーリンズ〕
 W.C.ハンディ:ビール・ストリート・ブルース
 ジェローム・カーン/R.ロブリー編曲:オールマン・リヴァー
 パッヘルベル:3つのマニフィカト=フーガ Nos.74, 11, 66
 黒人霊歌:ジェリコの戦い/深き川/聖者が街にやって来る
 Louis Bert (arr.Emilie Jaulmes) :
  Complainte des Vagabonds / Joli Bugey / Chambéry en Fête
 リチャード・ロブリー:ダウン・ホーム
シュトゥットガルト金管四重奏団
[アンドレアス・シュパンバウアー、
 エッケハート・クラインブプ(Tp)
 マティアス・ナッサウアー(Tb)
 ディーター・エッカート(B-Tb)]
 録音:2010年8月、フリーデン教会、シュトゥットガルト。
 1986年発足、シュトゥットガルト国立歌劇場管やシュトゥットガルト・フィルのメンバーによるこの名人集団は、「絶対にミスしない」といわれているという。ここに収められたものは楽しい曲ばかりだが、中でも彼らのためにアメリカのトロンボーン教授アーヴィン・ワーグナーが作った「ハッピーバースデー」変奏曲が『抱腹絶倒。聴かなきゃ損。』とのこと。
テレマン:祝祭カンタータ集
 〔私は知っている、わが救い主が生きていることを TVWV 1:873/
  神は喜び叫ぶ声と共に昇り TVWV 1:642/神の愛の現れしとき TVWV 1:165 〕
 ステファニー・ブスト(S) アンジェラ・フロマー(A)
 ゲオルク・ポプルッツ(T) イェンス・ハマン(B)
 ウルリヒ・シュテッツェル指揮ハノーヴァー宮廷楽団、コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン
 録音:2010年10月7日-10日、ジーゲン、マルティニ教会。シュテッツェル指揮の下、これまで数多くの名演を残してきた名門団体によるテレマンのカンタータ集。1716年から1717年、および1720年にかけて作曲された3曲を収録。当時用いられていた様々な祝典パフォーマンスに合わせた、テレマンの創意工夫が見られる。1曲目の冒頭から、マルティニ教会に響き渡るふくよかなハーモニーにうっとりと聴き入る。フランス的な響きとイタリア的な響きを併せ持つ、テレマンならではの軽快かつ美しい旋律を堪能できる他、ピリオド楽器の演奏と、最新の研究成果を反映した演奏手法によるパフォーマンスにも注目の1枚。
リスト
 葬送/エステ荘の噴水/
 ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調(ホロヴィッツ編)/
 鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ/
 ピアノ・ソナタ ロ短調
ハイオウ・チャン
 〔張海鴎〕(P)
 録音:2010年7月、ジーメンスヴィラ、ベルリン。中国出身、北京中央音楽学院に学び、2002年からはハノーファー高等音楽学校でベルント・ゲツケに就いて研鑽を積み、ヨーロッパの音楽ファンを虜にしつつある若手ピアニスト、ハイオウ・チャン。キーウ〔キエフ〕で行われたウラジーミル・ホロヴィッツ国際ピアノコンクールで銀メダル、中国国立ピアノデュオ・コンクール金メダルなど輝かしい受賞歴も誇る。『派手なパフォーマンスで弾くリストが見もののもアジアのホープで、ソナタは度肝を抜かれる凄さです。』とのこと。
ハイドン:交響曲集 Vol.15
 〔第53番 ニ長調Hob.I-53「帝国」/第54番 ト長調Hob.I-54/
  第53番 ニ長調Hob.I-53「帝国」〜フィナーレ「プレスト」[異版]〕
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2010年1月18日-21日、マルティン・ルター・ハウス、ハイデルベルク=ドッセンハイム。ファイ率いる手兵ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第15集。「帝国」というニックネームを持つ第53番は成立が複雑なことで知られ、フィナーレにも異版が存在することでも有名。じっさい、このアルバムでもカプリッチョ・モデラートのほかに、プレストの異版を別トラックで収録している。ティンパニがド派手に活躍する第1楽章、第3楽章そしてフィナーレ。対して、どこか第94番「驚愕」を思わせ、ユーモラスな変奏曲スタイルのアンダンテとのコントラストも鮮やか。ファイの旺盛な表現意欲は、その時々にハイドンによって刻印された各ナンバーの個性を浮き彫りにしようという真摯で明確な目的意識に根ざしたものだが、ショッキングな内容が毎度“やりすぎでは? "との声があるのも事実。そのいっぽうで、ある意味、ファイの覚悟にも似た思いきりのよさが、音楽に無類の爽快感を生み出しているのは確かなようで、ファイの演奏を通してハイドンの魅力に開眼された方も少なくないようにおもわれる。ほかに、編成上、フルートとトランペットがあらたに追加されたことがポイントの第54番を収録。いっそう響きに拡がりが出て華やいだ感じがするところも、メリハリの効いたこうした演奏だからこそよくわかる。
98-627
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(3CD)
リスト:巡礼の年 全曲
 第1年「スイス」/第2年「イタリア」/第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」/第3年
  ユリアン・ゴルス(P)
 録音:2009年2月、2010年4月-5月、MDRスタジオ(ライプツィヒ)。1978年ブルガリア生まれのユリアン・ゴルスは、2003年の第4回フランツ・リスト国際コンクールで1位なしの2位に入賞した逸材で、リストを得意とする大柄なヴィルトゥオーゾ。リストが若き日から老年までかけて作り続けた「巡礼の年」は、彼の内面的な成長とモテ男だった女性遍歴をたどれる傑作で、技術的にも内容的にも一筋縄にはいかぬ難曲。ゴルスの大きな音楽作りが魅力。
フォーレ:レクィエムOp.48(*)/ラシーヌの雅歌 Op.11(Org伴奏版;#)/
      汝はペテロなり(#)/タントゥム・エルゴOp.65-2(+)
 岡村知由紀(S;*) デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br;*)
 トマーシュ・セルク(Br;#) ポール・ナンスキーヴィル(Org)
 ロルフ・ベック指揮パリ室内o.(*)、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン祝祭cho.
 録音:2010年7月15日-16日、キリスト教会、レンツブルク(*)/2010年8月17日、メルドルフ大聖堂(#/+)、すべてライヴ。1945年生まれのドイツを代表する合唱指揮者で、ギュンター・ヴァント時代のハンブルクNDR響におけるインテンダントとして巨匠の信頼も厚かったロルフ・ベックが、手兵シュレスヴィヒ=ホルシュタイン祝祭合唱団を指揮したフォーレ。ヴィルヘルム・エーマンとヴォルフガング・ゲネンヴァインに師事し、フランクフルト・アン・マインの音楽大学ではヘルムート・リリングのクラスで指揮を学び、合唱指揮の最終課程を修めたのち、ベックはバンベルク交響合唱団の指揮者を20年以上に亘り務め、現在、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン祝祭アカデミー合唱団の創設者で芸術監督のポストにあり、バンベルク響、シンフォニア・ヴァルソヴィアにもデビューを果たし、近年オーケストラ指揮者としての活躍にも目覚ましいものがある。大阪フィル、オーケストラ・アンサンブル金沢への客演など来日経験も豊富で、レパートリーもたいへん幅広く、ヘンデルの主要なオラトリオやメンデルスゾーンからシュニトケまで多岐にわたる。崇高にして甘美なムードに満ちた傑作「レクィエム」をはじめ、ここでも比較的若いメンバーの覇気をうまく引き出して、やわらかく美しいハーモニーを作り上げるあたりにみごとな手腕を確かめられる。
ハイドン:交響曲全集 Vol.16
 〔第90番 ハ長調 Hob.I-90 (*) /
  第92番 ト長調 Hob.I-92「オックスフォード」(#)〕
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクso.
 録音:2011年5月25日-26日、国際ナチュラルホルン・アカデミー、バート・デュルクハイム(*)/2010年9月11日-12日、ルドルフ・ヴィルト・ハレ、エッペルハイム(#)。「オックスフォード」は、大規模なオーケストラを念頭に置いて書かれたゆたかな響きと緻密な対位法処理とで有名な作品だが、ファイが繰り出す強弱・緩急のコントラストが生み出す活き活きとした表情からは、作品の印象もガラリと様変わり。あたかも「ハイドンなんてどれを聞いてもみな同じなんてもう言わせない」とでもいう、ファイの強い意気込みをあらためて見せつけられているようでもある。ほかに、「オックスフォード」と同一の楽器編成をとる第90番を収録。フィナーレに仕掛けられた偽休止のユーモラスな味わいは、極端で大真面目なファイの演奏で聴いてこそ迫真の効果を生み出すようにおもわれる。
98-630
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(71CD
 +1CD-ROM)
10CD価格
完全限定盤
J.S.バッハ:教会&世俗カンタータ全集 BOX(ベーレンライター新バッハ全集版による)
 Vol.1-60「教会カンタータ集」(60CD)/Vol.61-68「世俗カンタータ集」(8CD)/
 Vol.69「祝賀用カンタータ」(2CD) BWV 30a, 36c, b, 134a, 173a/Vol.70「フラグメント」 BWV 34a, 69a, 120a, 197a

 アーリーン・オジェー、ナンシー・バーンズ、インガ・ニルセン、マリア・フリーゼンハウゼン、ヘレン・ドナート、インゲボルク・ライヒェルト、
 イーディス・ヴィーンズ、ウルリケ・ゾンターク、コンスタンツァ・クッカロ(S) ユリア・ハマリ、ヘレン・ワッツ、ヴェレナ・ゴール、
 ガブリエーレ・シュレッケンバッハ、ヒルデガルト・ラウリヒ、キャロライン・ワトキンソン、ガブリエーレ・シュナウト、マルガ・ヘフゲン、
 エリーザベト・グラフ(A) アルド・バルディン、アーダルベルト・クラウス、テオ・アルトマイヤー、クルト・エクヴィルツ、
 ペーター・シュライアー、ルッツ=ミヒャエル・ハーダー(T) フィリップ・フッテンロッハー、ヴァルター・ヘルトヴァイン、
 ジークムント・ニムスゲルン、ハンス=フリードリヒ・クンツ、ヴォルフガング・シェーネ、ニクラウス・テューラー、ヨン・ブレッヒェラー、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(B) シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊/他

 ヘルムート・リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 国際的バッハ研究家として著名なヘルムート・リリング自ら校訂に参加したベーレンライター新バッハ・エディションに基づく「バッハ大全集」は、ひたむきで誠実なアプローチと普遍的な演奏内容により、バッハ演奏の王道として高い評価を獲得してきた。このたび、その中核をなす「教会ならびに世俗カンタータ」をまとめたボックス・セットが、お求めやすい特別価格で分売リリースされる。セットの71枚のCDのほかに、ブックレット2冊とCD-ROM1枚が付属する。
 別冊ブックレットの内容は、通常の「トラックリスト」と、CDナンバーおよび作品番号のいずれもから検索可能な「作品番号インデックス」という2段構えで、お目当ての作品に手軽に辿り着けるという仕組み。また、CD-ROMには、カンタータの歌詞(ドイツ語・英語・フランス語・スペイン語)とライナーノート(英語・フランス語・ドイツ語)のオリジナルPDFファイル・データが収められている。なお、ボックスの寸法は幅135ミリ×高さ130ミリ×奥行き157ミリ、となっている。完全限定盤につきお早めにお求め頂きたい。
ゲルハルト・オピッツ〜日本のピアノ曲
 諸井三郎:ピアノ・ソナタ第2番(1940)
 武満徹:雨の樹素描
 池辺晋一郎:大地は蒼い一個のオレンジのような
 藤家溪子:水辺の組曲(全12曲)
ゲルハルト・オピッツ(P)
 録音:2011年3月、ノイマルクト。『諸井のソナタは日本の全てのピアニストが弾くべき、重要な作品だと私は思います。それは引き出しの中に放置されたまま、忘れられるべき作品ではありません』(ゲルハルト・オピッツ)
 ドイツ・ピアニズムの継承者として、ベートーヴェンやシューベルトの演奏で高い評価を得ている大物ピアニスト、オピッツが日本のピアノ曲に挑戦。昨今、さまざまな演奏家が邦人録音に取り組んでいるが、オピッツのような王道系が録音するとは。もともとオピッツは日本の文化にたいへん興味を持ち、年の4分の1は鎌倉に住むという親日家。日本のピアノ作品に興味を持ち、アルバムを作りたいという希望はずっと持っていた。それをドイツ・ヘンスラー社が受け入れ、国内代理店に協力を求めてきた。
 代理店が諸井三郎の「ピアノ・ソナタ第2番」(通称「大ソナタ」)の楽譜を見せたところ、本人の弁によれば『ひと目で気に入り』『こんな素晴らしい曲を日本人が顧みないのなら、私が弾いて広めるのが役目と思う』と収録を快諾した。それどころか、以後オピッツは諸井三郎の大ファンとなり、出来る限りCD を集め『諸井さんと知り合いになれなかったことを本当に残念に思う』と本CDライナーノーツ(オピッツ本人執筆)にも記している。
 諸井三郎の「ピアノ・ソナタ第2番」は1940(昭和15)年に作曲され、井口基成により初演された。同時期の「交響曲第3番」と姉妹作というべき内容で、演奏時間30分の大作。作曲技法は精緻を極め、演奏には非常に高度な技巧と堅固な、構成力が要求される難曲。ゆえに、「日本ピアノ音楽史の最高傑作」と称されながらも、初演以来ほとんど公開演奏されることもなく、LP、CDのない幻の作品となっていた。オピッツの演奏は期待以上の素晴らしさ。重厚かつ堂々とし、交響曲に匹敵する巨大な音楽に仕上げている。ことに繊細な哀歌を漂わせる第3楽章の観照的、瞑想的な深みは涙なしには聴けない。
 武満、池辺、藤家作品はオピッツが希望した演目で、これも誰にも真似できぬ巨匠芸で再現。いずれも水に関係していて、オピッツの日本感を象徴しているとのこと。
 録音は東日本大震災直後にドイツ人だけで完成、オピッツとヘンスラー制作陣の日本へのエールとなった。オピッツ自身の作品観と、作曲者自身による楽曲解説の日本語解説書付。
シューマン:ピアノ曲全集 Vol.2
 ピアノのためのエクササイズ
  (トッカータOp.7のオリジナル版)/
 アベッグ変奏曲 Op.1/
 パガニーニのカプリスによる6つの練習曲 Op.3/
 パガニーニのカプリスによる
  6つの演奏会用練習曲 Op.10/
 トッカータOp.7
フローリアン・ウーリヒ(P)
 ドイツ期待の若手ウーリヒがヘンスラーで挑戦するシューマンのピアノ曲完全全集第2弾は、若きシューマンがピアニストを目指し、自身の演奏技術向上のために書いた作品。いずれも至難な技巧が要求され、手に優しくない危険な音型に終始するが、ウーリヒはさすが余裕でこなしている。興味深いのは、「トッカータ」のオリジナル版「ピアノのためのエクササイズ」なる曲を聴けること。シューマンがどのように推敲したのかがわかり興味津々。また、名のみ有名であまり聴く機会のない「パガニーニのカプリスによる6つの練習曲」も聴き物。
ハイドン:交響曲集 Vol.17
 〔第1番 ニ長調 Hob.I-1 /第4番 ニ長調 Hob.I-4 /第5番 イ長調 Hob.I-5 /第10番 ニ長調 Hob.I-10 〕
  トーマス・ファイ指揮ハイデルベルクso.
 録音:2011年7月7日、7月13日-16日、アルテ・ジナゴーグ、ヒルシュベルク=ロイターシャウゼン。ファイ率いる手兵ハイデルベルク響によるハイドン交響曲全集シリーズ第17集。100曲あまりにも及ぶ空前の規模と質を誇る、ハイドンの交響曲の原点というべき第1番を含む今回は、ハイドンがアイゼンシュタット赴任以前の、おそくとも1759年から1766年までに成立していたと考えられる最初期の4曲というラインナップ。第1番、第4番、第10番が、すべて ニ長調で第2楽章にアンダンテを置き、急速で開始されるイタリアのオペラ・シンフォニア由来の3楽章形式という点が共通する特徴であるのに対して、アダージョで開始される第5番は、第3楽章にメヌエットを置くオーソドックスな4楽章形式となっている。このあたり、特定の様式にこだわらず、意欲的に試行錯誤を繰り返したハイドンの姿をうかがわせるものと言えるが、独自の検証のもと実験精神ゆたかに切り込む姿はそのまま当シリーズを通してのファイのスタイルとも重なり、その結果、たいへん説得力ある内容が生み出されているともいえそう。ここではまた、通常より刈り込んだハイデルベルク響の見通しの良い響きも新鮮で、データによると、第1、第2ヴァイオリン計8、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス1、オーボエ2、ファゴット1、ホルン2、通奏低音という楽器編成を採用している。
リスト:
 ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.2
(完結篇)
 ハンガリー狂詩曲第12番 S379a/尼僧院の僧房 S382bis/
 2つのワルツS126b/夜 S377a/
 ショパン「マズルカ 嬰ハ短調Op.6-2」による二重奏曲 S127 (*) /
 ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデS345-3a
フリーデマン・アイヒホルン(Vn)
ロルフ=ディーター・アレンス(P)
ウヴェ・シュティッカート(T)
 録音:2011年3月15日-18日、フェストザール・フェルステンハウス、ヴァイマル。Vol.1:98-588。どうしてもピアノ曲とオーケストラ曲で知られるリスト。当アルバムに収められたのは、いずれも珍しいものばかりで貴重。興味深いのは(*)。ショパンのマズルカ以外のポーランドの旋律も現れ、ちょっとヴィエニャフスキを想わせる。ハンガリー狂詩曲第12番のヴァイオリン版も、リストならではの凝った工夫が見られて興味津々、新しいヴァイオリンのレパートリーの発見がある。
祝祭クリスマスコンサート
 ラインベルガー:「ベツレヘムの星」〜期待 / フランスのキャロル「荒野の果てに」
 ニコライ:「高き御空より我は来たり」によるクリスマス序曲
 J.S.バッハ:「クリスマス・オラトリオ」より〔シンフォニア/天を治める御方〕
 ホミリウス:「クリスマス・オラトリオ」〜羊飼いの喜び
 フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」〜夕餉と夢のパントマイム
 ロシアのキャロル「眠れ御子よ」 / ビゼー:「アルルの女」第1組曲〜前奏曲
 フランス民謡「早朝に」 / チューリンゲンのキャロル「素晴らしく鐘は鳴る」
 シチリアのキャロル「いざ歌え、いざ祝え」
  オーラ・ルードナー指揮ヴュルテンベルクpo.、カルフアウレリウス少年cho.
 録音:2011年6月15日-17日、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー、シュトゥーディオ、セッション。ヘッセの故郷カルフ市で結成されたカルフアウレリウス少年合唱団。ボーイソプラノを中心とした響きはまさに天使。彼らがクリスマスにまつわる作品をこの世のものとは思えぬ美しさで披露する。夏に聴けば涼しく、冬に聴けば暖かな気持ちにさせる、心洗われる1枚。
98-636
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(2CD)
オネゲル:オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」(1934-35)
 シルヴィエ・ロレール(ジャンヌ・ダルク) エオシュ・キスファルディ(修道士ドミニク)
 カレン・ウィエルズバ(処女) キズマラ・ペッサッティ(カトリーヌ) レティツィア・シェラー(マルグリート)
 ジャン=ノエル・ブリアン(T) フランソワ・ル・ルー(B) マルティーヌ・サニテ(酒樽母さん)
 ジャン=ピエール・ケレ(ベドフォード) フロリアン・シュミット=ボーン(ギヨーム・ド・フレヴィ)
 コレギウム・イウヴェヌム・シュトゥットガルト団員(子供の声)
 コレギウム・イウヴェヌム・シュトゥットガルト少年cho. シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 ヘルムート・リリング指揮 SWR シュトゥットガルト放送so.
 録音:2011年4月2日-3日、ベートーヴェンザール、リーダーハレ、シュトゥットガルト。ヨーロッパに迫りつつあったファシズムの危機感の中で、救国の英雄ジャンヌ・ダルクを扱った作品(ジャンヌは女優の語りだけで歌わない)。説得力と気迫に満ちたオネゲルの傑作。
C.P.E.バッハ(1714-1788):6つのシンフォニア「ハンブルク交響曲」Wq.182
 〔第1番 ト長調/第2番 変ロ長調/第3番 ハ長調/第4番 イ長調/第5番 ロ短調/第6番 ホ長調〕
 ヴォルフラム・クリスト指揮シュトゥットガルト室内o.
 録音:2013年2月5日-7日、リーダーハレ、シュトゥットガルト。2014年C.P.E.バッハ生誕300周年記念盤。バロック音楽の演奏を目的とし1945年、カール・ミュンヒンガーにより設立されたシュトゥットガルト室内o.。当録音の指揮はかつてBPOのヴィオラ奏者として活躍、2009年以来 当室内o.の首席客演指揮者を務めているヴォルフラム・クリスト。2012年には同室内オケとともにルツェルン音楽祭およびシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭などでも演奏した。6つのシンフォニアは弦楽オーケストラのために書かれ、どちらかといえば室内楽的な求心性をしめした作品。1768年ベルリンからハンブルクに移った後の1773年にオーストリア公使としてベルリンに滞在していたゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵の依頼で書かれた。委嘱にあたって「演奏にあたっての技術的困難を一切顧みずに作曲するよう」求められたため、当時としては大胆で奇抜な楽想になっている。この全6曲を一括して「ハンブルク交響曲」と言われており、奇想天外でアイディア満載のC.P.E.バッハらしさがあらわれた作品集。
C.P.E.バッハ:ピアノ協奏曲集
 〔ニ短調 Wq.23 (1748) (*) /
  ハ長調 Wq.112 No.1
   (ピアノ独奏のための)(1765) (#) /
  ハ短調 Wq.31 (1753) (+)
ミヒャエル・リシェ(P)
モッテン・シュルト=
 イェンセン指揮
ライプツィヒ室内o.
 録音:2010年6月16日(#)、2010年10月21日(*)、2010年10月22日(+)、MDRライプツィヒ。MDRとの共同制作でC.P.E.バッハのプロジェクトが始動、その第1弾。当時絶大な人気を誇り、同時代のハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンらがみな高く評価していたC.P.E.バッハはたいへんな多作家だったが、クラヴィーア作品は長いキャリアのなかで常に中心であり続けたジャンルであり、少なくとも53にもおよぶ鍵盤楽器のためのオリジナルの協奏曲を作曲している。当盤にはそのクラヴィーア協奏曲2曲と、「コンチェルト」と題されたクラヴィーア独奏曲を収めている。C.P.E.バッハの鍵盤作品は現代の演奏家たちを強く魅了してやまないようで、これまでにもシュタイアー、シュパーニらが意欲的なアルバムを発表しているように、新録音も増える傾向にある。過去にシュルホフやアンタイルの忘れられた作品に光を当て、また、さまざまなカデンツァを詰め込んだモーツァルトの「ピアノ協奏曲第20番」のアルバムなどで注目を集めてきたリシェは、バッハに対しても同様の情熱と意気込みで取り組みをみせているが、ここで使用楽器にチェンバロではなく、ピアノというのも注目されるところ。なお、カデンツァについて、独奏ピアノのための ハ長調作品では第1、第2楽章ともリシェの作、 ハ短調作品の第2楽章では作曲者自身によるものが採用されている。
 ミヒャエル・リシェ:ドイツのレファークーゼン生まれのピアニスト。デュッセルドルフで、ミルコ・ケレメンに作曲を、マックス・マルティン・シュタインにピアノを師事したのち、ウィーンでルドルフ・ブッフビンダーに師事。また、ルドルフ・ゼルキンとピエール・ブーレーズから決定的な刺激を受ける。1970年より演奏活動を開始。これまで共演した指揮者には、シルヴァン・カンブルラン、ユーリー・シモノフらがおり、ケルンWDRso.、ベルリン・ドイツso.、 BBCso.といったオーケストラと共演、ヨーロッパ、イスラエル、アメリカ、中国ツアーに帯同している。2007年にデッサウで開催されたクルト・ヴァイル国際音楽祭のレジデンス・アーティストとなる。2001年3月ロンドンでシュルホフとアンタイルのピアノ協奏曲を初演。近現代作品の分野で活躍するのと並行して、バッハ、ベートーヴェン、ドビュッシー、ラヴェルの作品で高い評価を獲得する。現在、ケルン音楽大学ピアノ科で教鞭を取る。
チャイコフスキー作品のピアノ用編曲集
 イサーク・ミホノフスキー(1914-1978)編曲:
  舞踏会のざわめきの中で Op.38 No.3 /狂おしい夜 Op.60 No.6 /この月夜に Op.73 No.3 /
  ただ憧れを知る者だけが Op.6 No.6 /待て Op.16 No.2 /セレナードOp.63 No.6 /苦しくもまた甘し Op.6 No.3 /
  灼熱の灰がある如く Op.25 No.2 /私はお前と座っていた Op.73 No.1 /何故そんなに Op.16 No.5 /
  和解Op.25 No.1 /私は窓を開けた Op.63 No.2 /昼の輝きが満ち Op.47 No.6
 サムイル・フェインベルク編曲:春 Op.54 No.3/私の庭 Op.54 No.4/冬 Op.54 No.12

  ペトロネル・マラン(P)
 録音:2011年6月19日-20日、FWLスタジオ、ライプツィヒ。すべて当編曲による世界初録音。使用楽器:ブリュートナー・コンサート・グランド。ブリュートナーの銘器を用いてバッハ(98-424)、モーツァルト(98-231)、ベートーヴェン(98-286)の編曲シリーズを続けるペトロネル・マランの第4弾。このシリーズはピアノ以外の形態用に書かれた名作を、古今のピアノの名手が腕によりをかけて編曲したものを集めていて、いずれも技巧的で華麗。イサーク・ミホノフスキー(1914-1978)はギレリスやリヒテルと同世代のピアニスト。後半生は教育に専念したため広く知られていないが、オボーリン門下のヴィルトゥオーゾで、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」のソ連初演を行っている。彼の編曲13篇はチャイコフスキーの叙情性を主にした率直なもので、メロディの美しさにたっぷりひたることが出来る。サムイル・フェインベルクはチャイコフスキーの悲愴交響曲のスケルツォ楽章の超絶的編曲でピアノ・ファンから崇められるヴィルトゥオーゾ。彼は歌曲も3篇ピアノ用に編曲していて、ファン必聴の凝った出来となっている。
98-641
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(2CD)
ドヴォルジャーク(1841-1904):歌曲集「糸杉」〔オリジナル18曲の歌曲&弦楽四重奏版〕
 グスタフ・フレーガー=モラフスキーの詩による、声楽とピアノのための18曲、1865年7月作曲(*) /
 歌曲集「糸杉」弦楽四重奏版(#)
 〔1887年5月、作曲家によって原曲より弦楽四重奏に編曲された12曲(「歌のこだま」第2-4,6-9, 12, 14, 16-18曲)
  および、ハンス=ペーター・ドットによって原曲より弦楽四重奏に編曲された6曲(第1、5、10、11、13、15曲)〕

 マルクス・ウルマン(T) マルティン・ブルーンス(Br)
 アンドレアス・フレーゼ(P;*) ベネヴィッツSQ (#)
 録音:2011年8月30日-9月1日(*)、2012年1月16日-18日(#)。(*)は世界初録音。ドヴォルジャークの「糸杉」といえば弦楽四重奏版の方がしばしば取り上げられるが、原曲は作曲者が初めて書いた声楽曲、18曲からなる歌曲集「糸杉」(チェコ語)だった。このたび、この原曲歌曲をチェコ語で歌唱したものが発売される(世界初録音)。この18の歌曲は、生徒だったヨゼフィーナ・チェルマーコヴァー(のちに妻となるアンナの姉)に恋破れたドヴォルジャークが、そのつらい思いを込めるかのように、1862 にプラハで出版されていたモラフスキーの詩集「糸杉」を題材に作曲した物。18の作品はすべて失恋の気分に満ちている。終曲は「この苦しみが自分の故郷となる」という悲痛な内容で、ドラマチックなピアノで盛り上がるが、最後は絶望の中、静かに曲が閉じられる。ドヴォルジャークの当時の心の叫びのようだ。ドヴォルジャークは、この歌曲集を友人で作曲家のカレル・ベンドルに献呈したものの評価されず、後に歌詞の処理、調性、拍子など大幅な改訂を加えて、「4つの歌 Op.2」(4曲)「愛の歌 Op.83」(8曲)といったかたちで分割して出版していった。さらに弦楽四重奏にも編曲している(12曲のみ。こちらの編曲はほぼ原曲どおり)。当ディスクでは、後世の作曲家が残りの6曲を弦楽四重奏に編曲したものも収録している。18の歌曲を歌うのはドイツを中心に活躍するリリック・テノールのウルマンと、もともとヴァイオリン奏者だったブルーンス。声楽作品を得意とするフレーゼのピアノが手堅くサポートしている。弦楽四重奏を演奏するのはベネヴィッツ弦楽四重奏団。恋に破れた若きドヴォルジャークの心情をドラマチックに描く。
ジャビエ・モンサルバチェ(1912-2002):
 ポエマ・コンチェルタンテ/黒人の歌(全5曲)/協奏的舞曲「スペイン風に」/ピアノ小協奏曲
  ルチア・ドゥショニョヴァー(Ms) レイチェル・バートン・パイン(Vn)
  ジェニー・リン(P) セルソ・アントゥネス指揮ハノーファーNDR po.
 録音:2011年5月30日-6月3日、NDRハノーファーホール。カタルーニャ民謡を基調した強い民族色のある作品で知られ、器楽曲だけでなく映画音楽やバレエ音楽など幅広いジャンルで作品を残したスペイン出身の現代作曲家モンサルバジェの作品集。今回収録された曲は、どれもモンサルバジェならではの壮大なオーケストレーションと民族的なリズム・装飾が大きな魅力。ポエマ・コンチェルタンテでは世界的ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインの妖艶かつ甘美なソロの音色を堪能出来る。モンサルバジェの代表作ともいわれる黒人の歌を歌うのはスロヴァキアを代表するメッゾのドゥショニョヴァー。ドゥショニョヴァーと指揮者アントゥネスは以前もスペイン作曲家トゥーリナの歌曲集で共演しており、スペインものに定評があるタッグと言えるだろう。ラストに収録されたピアノ小協奏曲は壮大な第1・3楽章と叙情的な第2楽章の対比が美しい作品。現代音楽演奏に定評のあるピアニスト、ジェニー・リンのソロにも注目。民族色の強い作品が好きな方はもちろん、ラヴェルやガーシュウィンが好きな方にもおすすめの1枚。
ショスタコーヴィチ
 チェロ協奏曲第1番 変ホ長調
ブリテン:チェロ交響曲 Op.63
ヨハネス・モーザー(Vc)
ピエタリ・インキネン指揮
ケルンWDRso.
 録音:2011年2月25日-3月2日、ケルン・フィルハーモニー。2008年に来日して以来、日本でも高い注目を浴びるドイツの俊英チェリスト、モーザーが屈指の難曲ともいわれるショスタコーヴィチのチェロ協奏曲、そしてブリテンのチェロ交響曲を収録。どちらも巨匠ロストロポーヴィチに献呈されたもので、ロストロポーヴィチ自身による名演も残っている名曲。そのロストロポーヴィチの孫弟子にあたるモーザーによる、意欲的かつ挑戦的なプログラムが魅力の1枚。
 これまでに数多くの名門オーケストラ、名指揮者と共演し、今なお世界中に活躍の幅を広げる若手実力派モーザー。近年は20世紀のチェロ作品の演奏に積極的で、客観的なスタンスから巧みに難曲を弾きこなすスタイルが評判のチェリスト。彼が生み出す音色は絶対零度の熱さとでも表現すればよいのだろうか…痛ましくも甘美なショスタコーヴィチの2楽章、そして3楽章のカデンツァは圧巻の一言。ブリテンのチェロ交響曲では、重音の厚い響きとパッションに満ちたオーケストラとの掛け合いを堪能出来る。その卓越した演奏技術と高い表現力に、今後さらに期待されるチェリストと言えるだろう。モーザーのソロを惹きたてるのは名将インキネンが率いるケルンWDRso.。モーザーとインキネン、今注目の2人のアンサンブルによる名演。
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
 〔第3番 ヘ長調 Op.73 /第4番 ニ長調 Op.83 /第7番 嬰ヘ短調 Op.108 〕
 メタ4[アンティ・ティッカネン、ミンナ・ペンソラ(Vn)
     アッテ・キルペレイネン(Va) トマス・デュプスヤバツカ(Vc)]
 録音:2012年1月5日-8日、セッロサリ、フィンランド。ヨーロッパ室内楽アカデミー(ECMA)においてハット・バイエルレのクラスで学んだフィンランドの若手によって2001年に結成された期待弦楽四重奏団メタ4は、ハイドンから現代までを得意とするが、2004年にモスクワで行われたショスタコーヴィチ国際四重奏コンクールで優勝したこともあり、この作曲家には特別な思いがあるとのこと。実際、物凄い集中力と驚くべきテクニックで、全く新しいショスタコーヴィチの四重奏像を聴くかのよう。全員が歴史的銘器【ヴァイオリン:ベロジオ(1770)、ストラディヴァリウス(1702)、ヴィオラ;グイダントゥス(1737)、チェロ;ストリオーニ(1780)】使用なのも注目。
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集
〔第2番 イ短調/第1番 変ホ長調〕
 ミネッティSQ[マリア・エーマー、アンナ・クノップ(Vn)
        マルクス・フーバー(Va) レオンハルト・ロチェック(Vc)]
 録音:2011年4月19日-20日、2011年6月7日-8日、ウィーン王宮礼拝堂。2008年に初来日し、その翌年にリリースしたハイドンのデビューアルバム(98-589)も好評のミネッティ・クァルテット待望の新譜。若きメンデルスゾーンが作曲した弦楽四重奏曲2つ、第2番はベートーヴェンが亡くなった1827年に作られた作品で、ベートーヴェンの作品を想起させるモチーフを多く含んだオマージュ作品としてよく知られる楽曲。その2年後に作曲された第1番は「B.P.のための四重奏曲」と題され、当時メンデルスゾーンの恋人だったベティ・ピストアのために書かれた作品。いずれの作品もメンデルスゾーンならではの流麗かつ爽やかな曲調にあふれており、清澄な旋律の数々に心洗われる。若手らしい瑞々しく溌溂とした演奏で高い評価を受けるミネッティ・クァルテットのメンデルスゾーンとあって、注目必至のアルバムと言えるだろう。ミネッティ・クァルテットの演奏は全体的に澱みがなく、積極的に絡み合う楽器同士のアンサンブルが見事。透明感あふれるサウンドと活気に満ちた前向きな演奏にぐっと惹きこまれる。
 ミネッティ・クァルテットは2003年に結成された新進気鋭の若手アンサンブル団体。ウィーン国立音楽演劇大学でアルバン・ベルク四重奏団のメンバーに師事し、2006年にグラーツのフランツ・シューベルト国際弦楽四重奏コンクール最高位をはじめとする輝かしい受賞歴を持つ実力派。2008/2009シーズンに行ったEcho Klassikの「ライジング・スター・シリーズ」で世界各国を回り、好評を博したミネッティ・クァルテット。今後ますますの世界的活躍に期待必至。
シューマン:ピアノ独奏曲全集 Vol.3
 蝶々 Op.2/蝶々(スケルツィーノ Op.124 No.3 の初稿)/
 アベッグ・ワルツ(アウグスト・レムケのためのアルブムブラット)/
 ワルツ ハ長調(1830) /ワルツ ホ長調(ドラハイム&ウーリヒ補筆完成)/
 ワルツ 変イ長調(1832) /ブルラ ト短調(ドラハイム補筆完成)/
 即興曲 Op.124 No.1 /スケルツィーノOp.124 No.3 /ブルラOp.124 No.12 /
 ラルゲットOp.124 No.13 /3つのロマンスOp.28 /6つの間奏曲 Op.4 /
 色とりどりの小品Op.99より
  〔第4曲/第8曲/第11曲「行進曲」/第12曲「夕べの音楽」/第13曲「スケルツォ」〕

 フロリアン・ウーリヒ(P)
 録音:2011年11月、ポットン・ホール、イギリス。世界初録音曲有り。既出2点がともに高評を得ているウーリヒのシューマン独奏曲全集第3集。今回も世界初録音が目白押し。まず「蝶々」を中心に、それにまつわる作品を集めていて、同素材による未完のワルツなども知ることが出来る。また名作「3つのロマンス」や「6つの間奏曲」も嬉しい限り。ウーリヒの演奏は詩情にあふれ、シューマンの幻想味を存分に味あわせてくれる。
待降節とクリスマスのための歌曲集
 男声合唱のための待降節とクリスマスのための歌曲集
クラウス・ブロイニンガー指揮
マイスタージンガー
 録音:2011年12月、ブロンバッハ修道院、ライヴ。星がまたたく冬の夜、雪を踏みしめながら、丘に佇む小さな教会へ向かい、ロウソクの光のなかで男声合唱の歌に耳を傾ける――そんなクリスマスの情景が浮かび上がる歌曲集。いまでは知る人のほとんどない、このまま失われてしまうには惜しい作品から、「きよしこの夜」などクリスマス・ソングの名曲まで、男声合唱用に編曲された、16世紀から現代まで5世紀にわたる多彩なクリスマス歌曲を23曲収録している。マイスタージンガーは、1998年に「ゲヒンゲン聖歌隊」の男声メンバーで結成されたアンサンブルで、結成当初よりブロイニンガーが指揮者を務めている。かつてはどの合唱団でも人気レパートリーだった19世紀の男声合唱作品を歌い継ぐことを主な目的とし、録音やコンサート活動を行っている。
DIE ORIGINALEN LAUTENWERKE [The Original Lute Works] 〜J.S.バッハ
 組曲 ト短調 BWV995 /前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998 /組曲(パルティータ) ホ長調 BWV1006a
  ヨアヒム・ヘルト(リュート)
 録音:2013年1月7日-10日、ファーレンドルフ、救世主教会。ハンブルク生まれのヘルトがバッハを録音。組曲 ト短調 BWV995は無伴奏チェロ組曲第5番の編曲、また組曲(パルティータ) ホ長調 BWV1006a は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006の編曲。ヴァイオリンやチェロにくらべ弦の多いリュートで演奏されることにより重音にゆとりがうまれ、より聴き心地のよい演奏となっている。また BWV998 は、前奏曲は3連音符を主体とした流麗な音楽で、フーガ(4声)は、自由な書法による中間部をもち、最後ジーグ風のアレグロが全曲をしめくくるバッハのリュート曲を代表する作品。ヨアヒム・ヘルトは、ドイツの音楽賞“エコー "で2006年クラシックの「17/18世紀の器楽曲部門」に選ばれたリュート奏者で、hänsslerレーベルからリリースされている「ドイツのバロック・リュート作品集」(98-234)、「ルネサンスのリュート作品集」(98-218)、「イタリアバロック・リュート音楽集」(98-260)、「16世紀イングランドのリュート音楽」(98-600)など、質の高いリュート作品をおさめたアルバムをリリースしている。
シューマン:ピアノ独奏曲全集 Vol.4
 ウィーンの謝肉祭の道化芝居 Op.26 /花の曲 変ニ長調 Op.19/「アルバムの綴り」〜幻想 ヘ長調 Op.124 No.14 /
 ピアノ曲 変ニ長調(花の曲 Op.19より曲首から22小節の初稿譜)/
 「色とりどりの小品」Op.99〜3つの小品/アラベスク ハ長調 Op.18 /フモレスケ 変ロ長調 Op.20

  フローリアン・ウーリヒ(P)
 録音:2012年4月24日-26日、ポットン・ホール、イギリス。ドイツ期待の若手ピアニスト、フローリアン・ウーリヒによるシューマン生誕200年の2010年に開始された全曲録音プロジェクト。世界初録音の作品を多く有した“真の全集 " も好評の本シリーズ。今回は、ウィーンで楽しんだ謝肉祭の様子を活き活きと描いた「幻想的情景」、妻クララも深く愛した美しい小品「花の曲」、屈指の名曲と名高い「ユモレスク」など、ウィーン滞在期の(1838-39年)の作品を中心に取り上げたプログラム。作曲当時は発表されないまま、後に出版される小品集「アルバムの綴り」と「色とりどりの小品」に含まれている数曲の小品も、しっかりと本アルバムに抜粋・収録されている。4曲目の「ピアノ曲 変ニ長調」は、「花の曲」Op.19の冒頭22小節部分の初稿譜を演奏した物。その内容は完成作品の冒頭とほぼ変わらないが、わずか1分強の短い作品の中だけでも、原曲の美しさを十分に匂わせる魅力がある。シューマンの未発表作品を詰め込んだ第3集(98-646)に比べ、これまでのシリーズ内でも比較的メジャー・タイトルが目白押しのアルバム。ウーリヒは今回も知的かつ詩情にあふれた演奏。メリハリのある明晰なタッチで、シューマンの淡い音世界を爽やかに、そして繊細に彩っている。
C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲集
 〔ニ短調 Wq.17 (*) /ハ短調 Wq.43-4 (#) /ホ長調 Wq.14 (*) 〕
  ミヒャエル・リシェ(P) モッテン・シュルト=イェンセン指揮ライプツィヒ室内o.
 録音:2012年7月9日-10日(*)、2012年4月28日(#)、MDRスタジオ、シュトットガルト。 MDR & hänssler の共同制作によるC.P.E.バッハシリーズ第2弾。フリードリヒ大王の宮廷で活躍し、“ベルリンの大バッハ " として当時絶大な人気を誇ったことで知られるC.P.E.バッハ。近年はシュタイアーやシュパーニ、中野振一郎などをはじめとする演奏家たちの活動によって、他のバッハ一族と共に再評価の動きが非常に高まっている注目の作曲家でもある。今回収録されているのは、1770年代に作られた3曲の鍵盤協奏曲。強弱のコントラスト鮮やかな旋律美、目まぐるしく変転していく曲調、刺激的なリズム…J.S.バッハともハイドンとも似て非なる、C.P.E.バッハならではの刺激的な音楽世界をたっぷりと堪能出来る。第1弾(98-639)に引き続き、演奏は知性派ピアニストのミヒャエル・リシェ&シュルト=イェンセン率いるライプツィヒ室内管。毅然とした演奏で、C.P.E.バッハの鮮烈な音世界をセンセーショナルに聴かせてくれる。リシェといえば、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第20番」の様々なカデンツァを同時収録したアルバムが一躍話題となるなど、近々は近現代レパートリーだけでなく古典派の演奏でも注目を集めるピアニスト。今回も明晰で理知的な演奏で、オーケストラと絶妙なアンサンブルを作り上げている。今回、カデンツァは全てC.P.E.バッハ自作のものを使用。
ラロ:チェロ・ソナタ イ短調
マニャール:チェロ・ソナタ イ長調
ラヴェル/ラドゥティウ編曲:
 チェロ・ソナタ(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
ファレンティン・
 ラドゥティウ(Vc)
ペル・ルンドベルク(P)
 録音:2012年4月16日-19日、アウグスト・エファーディング・ザール、グリューンヴァルト、ドイツ。バッハからショスタコーヴィチまで幅広いレパートリーを持ち注目を集めるドイツの若手チェリスト、ラドゥティウのアルバムは、悩ましくも流麗なメロディが美しい19-20世紀のフランス・プログラム。原曲のヴァイオリン・ソナタをチェロで演奏したラヴェルのソナタは、原曲の雰囲気はそのままに、より味わい深い響きをたたえた作品となっている。棘のない高音域の柔らかい音色はヴァイオリン顔負けの美しさ。超絶技巧炸裂の第3楽章は圧巻。卓越した演奏技術と柔軟な音楽性が高い評価を得ているラドゥティウの魅力が存分に発揮されたアルバムと言えるだろう。堂々たる演奏ぶりは早くもベテランのごとき貫禄!F.ルジェッリの1685年製チェロの力強くも暖かな音色に聴き入る注目盤。
 ファレンティン・ラドゥティウは1986年ミュンヘン生まれの若手チェリスト。6歳よりチェロを始め、これまでにC.ハーゲン、H.シフ、D.ゲリンガスら名手に師事。2008年にはカール・ダヴィドフ国際コンクールで第1位と特別賞を同時受賞したほか、国内外問わず数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇り、名実ともにドイツ屈指の若手実力派として注目を集めている。ピアニストのペル・ルンドベルクとはデビュー・アルバムでも共演。室内楽演奏のパートナーとして演奏活動を共にし、ラドゥティウと息の合ったアンサンブルを生み出している。現在進行形で世界的に活動の場を広げているラドゥティウ。今後の活躍に期待必至のアーティスト。
ブリュートナー・ピアノで聞くショパン
 幻想曲 ヘ短調 Op.49/舟歌 Op.60/子守歌 Op.57/
 即興曲 全曲
  [第1番 Op.29/第2番 Op.36/第3番 Op.51
   幻想即興曲 Op.66]/
 ノクターン
  [第4番 Op.15-1/第5番 Op.15-2/
   第8番 Op.27-2/第18番 Op.62-2]
エレーナ・
 ベズプロズヴァンヌィフ(P)
 名門ピアノ・ブランド、ブリュートナーを用いたシリーズ。1853年にライプツィヒで創立された同社のピアノは色彩的で柔らかな響きが特色で、リストやドビュッシーが愛したことでも知られている。演奏のベズプロズヴァンヌィフは1986年ペテルブルクまれの女流。ペテルブルク音楽院に学び、現在はオランダ在住。豪快なヴィルトゥオーゾであると同時に、ベネルクス・ブリュートナー社社長でもある。
モーツァルト:
 幻想曲 ニ短調 K.397
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番
 ハ長調「ワルトシュタイン」
ブラームス:
 パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
ハンス・クリスティアン・バルテル:
 ダヴィデとゴリア
アレクサンドル・
 パレイ(P)
 使用楽器::ブリュートナー・コンサート・グランドI型。ブリュートナーは1853年創立の旧東独の名門ピアノ・メーカー。高音域に共鳴弦を1本ずつ加えているため、独特の豊かな響きが特徴。かのフルトヴェングラーも「最も美しい声で歌うことの出来る楽器」と絶賛したとされる。このアルバムはその銘記の響きの魅力を存分に味わっていただくもの。演奏のパレイはモルドヴァ出身、モスクワ音楽院でベラ・ダヴィドヴィチとゴルノスタエヴァに師事。Naxosレーベルにも多数録音のある実力派。
プロコフィエフ:
 バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75/
 バレエ「シンデレラ」からの3つの小品 Op.95/
 バレエ「シンデレラ」からの6つの小品 Op.102/
アレクサンドル・
 パレイ(P)
 使用楽器:使用楽器::ブリュートナー・コンサート・グランドI型。これもブリュートナー・ピアノの魅力が満喫できる一枚。プロコフィエフ晩年の作「シンデレラ」は全体が穏やかで叙情的。ロシアのピアニストながら、バリバリ弾くというよりはサラリとしたパレイの美質が最大限に表れている。
98-836
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(4CD)
バッハ:クリスマス・カンタータ集
 第13番/第16番/第36番/第59番/第110番/第121番
 第122番/第132番/第133番/第153番/第190番
インガ・ニールセン、
ヘレン・ドーナト、
アーリーン・オジェー、
ユディス・ヴィーンズ、
エヴァ・チャポ(S)
ガブリエーレ・
 シュレッケンバッハ、
ヘレン・ワッツ、
ユリア・ハマリ、
ドリス・ジッフェル、
アン・マレー
キャロライン・ワトキンス、
メヒティルト・ゲオルク(A)
アーダルベルト・クラウス、
ペーター・シュライアー、
クルト・エクヴィルツ、
アルド・バルディン、
ダグラス・ロビンソン(T)
フィリップ・
 フッテンロッパー、
ヴォルフガング・シェーネ、
ヴァルター・ヘルドマン、
ニクラス・テュラー、
ヴァルター・ヘルトヴァイン
ディートリヒ・フィッシャー=
 ディースカウ(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
ハイルブロン・
 ヴュルテンベルクco.
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
フランクフルト聖歌隊
インディアナ大学室内cho.
98-837
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(4CD)
バッハ:復活祭カンタータ集
 第6番/第31番/第34番/第42番/第43番/第108番
 第128番/第172番/第175番/第182番/第249番
98-838
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(4CD)
バッハ:賞賛と感謝、死と永遠のカンタータ集
 第21番/第38番/第51番/第56番/第76番
 第79番/第80番/第82番/第93番/第106番
 第137番/140番/147番
ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6 より第1番〜第4番 アイオナ・
 ブラウン(Vn)&指揮ASMF
ジョナサン・リース(Vn)
ライオネル・ハンディ(Vc)
ジョン・コンスタブル
(Cemb,Org)
ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6 より第5番〜第8番
ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6 より第9番〜第12番
フィッシャー=ディースカウ、バッハを歌う
バッハ:
 カンタータ第56番
  「われ喜びて十字架をになわん」 BWV56
 カンタータ第82番「われは満ち足れり」 BWV82
ディートリッヒ・
 フィッシャー=ディースカウ(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
バッハ:
 リンク&ルドルフ・コレクションのオルガン・コラール集
フランツ・ハーゼルベック(Org)
 世界初録音。ブルグスタル・アン・デア・エルフラウ教区教会のバロック・オルガン使用。
ショスタコーヴィチ
 ピアノ協奏曲第1番(*)/
 室内交響曲Op.110a
エフゲニー・ムルスキー(P;*)
ヴォルフガング・バウアー(Tp;#)
パトリック・シュトループ指揮
シュトゥットガルト・
 アルカナ室内o.
 (*)は現在、PROFIL へショパンのシリーズを録音中のムルスキーによる初期の録音。
バッハ:
 マニフィカト BWV243
 カンタータ第10番「わが魂は主をあがめ」 BWV10
クリスティーネ・シェーファー、
イポーリャ・ヴェレビクス、
アーリーン・オジェー(S)
インゲボルク・ダンツ、
マルギット・ノイバウアー(A)
ジェイムズ・テイラー、
アルド・バルディン(T)
トーマス・クヴァストホフ、
ヴォルフガング・シェーネ(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
メンデルスゾーン:
 「真夏の夜の夢」 Op.21&Op.61
クリスティーネ・シェーファー(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
ヘルムート・リリング指揮
オレゴン・バッハ祝祭女声cho.
オレゴン・バッハ祝祭co.
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.64
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.77
ドミートリー・
 シトコヴェツキ(Vn)
ネヴィル・マリナー指揮ASMF
ヘンデル:
 王宮の花火の音楽、水上の音楽
ジョン・コンスタブル(Hp)
アンソニー・ロブ(Fl)
フィリップ・
 ピケット(リコーダー)
グラハム・シーン(Fg)
ポール・アーチボルド(Tp)
ネヴィル・マリナー指揮ASMF
バッハ:「イエス、わが喜び」〜最も美しいコラール集 Vol.3
 カンタータ第227番/第29番/第61番/第128番/第95番
       第147番/第153番/第100番/第97番/104番
       第43番/第40番/第111番/第78番 他 から
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト記念教会
 フィグラータcho.
フランクフルト聖歌隊
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
インディアナ大学室内cho.
シュトゥットガルト・
 ヒム児童cho.
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
ハイルブロン・
 ヴュルテンベルクco.
ペーター・シュライヤー、バッハを歌う
バッハ:
 カンタータ第36番「喜びて舞いあがれ」 BWV36 から
 クリスマス・オラトリオ BWV248〜アリア
  「陽気な羊飼いたちよ、急げ、さあ急げ」/
  「われ主のためにのみ生きん」/
  「おごれる敵は恐れおののき」
 カンタータ第16番
  「主なる神よ、われら汝をたたえん」 BWV16 から
 カンタータ第4番
  「キリストは死の絆につかせたまえり」 BWV4 から
 カンタータ第103番
  「汝ら泣き叫ばん」 BWV103 から
 カンタータ第108番
  「われ世を去るは汝らのためなり」 BWV108 から
 カンタータ第183番
  「彼らは汝らを追放せん」 BWV183 から
 カンタータ第175番
  「彼は羊らの名を呼びたもう」 BWV175 から
 カンタータ第177番
  「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」 BWV177 から
ペーター・シュライアー(T)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
アーリーン・オジェー、バッハを歌う
バッハ:
 カンタータ第68番
  「かくのごとく神は世を愛したまえり」 BWV68 から
 カンタータ第115番
  「わが心よ、汝備えをなせ」 BWV115 から
 カンタータ第84番
  「われはわが幸いに心満ちたり」 BWV84 から
 カンタータ第199番
  「わが心は血にまみれ」 BWV199 から
 カンタータ第105番
  「主よ、裁きたもうな」 BWV105 から
 カンタータ第183番
  「彼らは汝らを追放せん」 BWV183 から
 カンタータ第49番
  「われ希望をもちて歩み求めん」 BWV49 から
 カンタータ第92番
  「われは神の御心のままに」 BWV92
 カンタータ第36番
  「喜びて舞いあがれ」 BWV36 から
 カンタータ第80番
  「われらが神はかたき砦」 BWV80 から
 カンタータ第57番
  「その人は幸いなり」 BWV57 から
 カンタータ第127番
 「まことの人にして神なる主イエス・キリスト」 BWV127 から
アーリーン・オジェー(S)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
ハイルブロン・
 ヴュルテンベルクco.
98-964
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(2CD)
フランク:オラトリオ「至福」 ダイアナ・モンタギュー、
インゲボルク・ダンツ(Ms)
コルネリア・カリッシュ(A)
キース・ルイス、
スコット・ワイア(T)
ジル・カシュマイユ(Br)
ジョン・チーク、
ジュアン・ヴェイスル、
ラインハルト・ハーゲン(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルトRSO
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
ラヴェル:
 ボレロ/マ・メール・ロワ
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 クープランの墓/古風なメヌエット
ネヴィル・マリナー指揮ASMF
98-982
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(2CD)
ハイドン:
 オラトリオ「四季」 Hob.XXI:3
アンネゲーア・
 シュトゥムフィウス(S)
アレクサンダー・
 スティーヴンソン(T)
ヴォルフガング・シェーネ(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
ブルックナー:
 ミサ曲第3番へ短調 WAS28
プッチーニ:
 サン・パオリーノのためのモテット
ヴェレーナ・
 シュヴァイツァー(S)
エリザベート・グラウザー(A)
ウーヴェ・ハイルマン(T)
マティアス・ゲルネ(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルトRSO
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
トリオ・アルミン・ロジン〜
 Light Music by Great Masters

 シューマン:民謡による3つの小品Op.102
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番〜G線上のアリア
 モーツァルト:「きらきら星」変奏曲
 グリーグ;ソルヴェイグの歌
 ベートーヴェン:エリーゼのために
 ショパン:ポロネーズOp.40 No.1「軍隊」
 マレ:ラ・フォリア
 ハーバート・L.クラーク:いとこたち [Cousins]
 クレイ・スミス:滝 [The Cascades]
 ジョップリン:菊の花
トリオ・アルミン・ロジン
[アルミン・ロジン(Tp)
 クロード・リッパス(Tb)
 ジュジ・リュシー(P)]
 発売:1991年/録音:DDD。
管弦楽名曲集
 アルビノーニ:アダージョ ト短調
 コレッリ:合奏協奏曲 Op.6〜第8曲ト短調
 パッヘルベル:カノン
 モーツァルト:
  アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
 ヘンデル:
  オンブラ・マイ・フ(ラルゴ)
  シバの女王の到着
 バッハ:
  管弦楽組曲第3番〜アリア(G線上のアリア)
 グルック:精霊の踊り
 パーセル:
  ディドの嘆き「私が土の下に横たわるとき」
アイオナ・ブラウン(Vn)指揮ASMF
ジョナサン・リース(Vn)
ライオネル・ハンディ(Vc)
ジェイム・マーティン(Fl)
セリア・ニクリン、
レイチェル・イングルトン(Ob)
ジョン・コンスタブル(Cemb)
イアン・ワトソン(Org)
98-993
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(2CD)
ベートーヴェン:
 オラトリオ「オリヴ山のキリスト」 Op.85
 ミサ ハ長調 Op.86
マリア・ヴェヌーティ(S)
カテリーネ・
 ファン・カンペン(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
キース・ルイス(T)
ミシェル・ブロダール(B)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・
 バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・
 ゲヒンゲン聖歌隊
聖エリーザベト教会のマルブルク=ラーン・オルガン
 J.S.バッハ(1685-1750):
  前奏曲とフーガ ニ長調BWV.532/
  6つのシュープラー・コラール集BWV 645-650
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
  オルガンのための4つの前奏曲
 フランク(1822-1890):
  オルガンのためのコラール第3番 イ短調
 メシアン(1908-1992):キリストの昇天
ロマン・クラスノフスキー(Org)
 発売:1993年/録音:DDD。


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