FLORA

価格帯記載無し:¥2625(税抜¥2500)

価格帯B:¥4620(税抜¥4400)
(2枚組のアイテム)



ベルギーを本拠に活動する3人の名ピリオド楽器奏者(ヴァイオリンのフランソワ・フェルナンデス、ヴィオラ・ダ・ガンバのフィリップ・ピエルロ、チェロのライナー・ツィパーリング) が立ち上げた自主制作レーベルで、本拠地はベルギーのリエージュ。ウェブサイトを通じた販売を基本としており、以下一覧で「ブックレット付属」とされていないアイテムについては、解説をウェブサイト(http://www.kelys.org/)へアクセスして閲覧する必要がある(ただし現時点で英語ページは未完成部分あり)。
 スリムで美しいディジパック・パッケージも特徴的。発売開始以来、すでにヴェテランの域に達した彼ら三人が満を持して取り組んだバッハを始めとする有名曲や、ハッカルトなど知られざる作品の録音は、古楽ファンを驚喜させ続けている。


ハイドン:バリトン、ヴィオラと
 低音楽器のための3声のディヴェルティメント集

 [ハ長調 Hob.XI:101/イ長調 Hob.XI:66
  ロ短調 Hob.XI:96/ト長調 Hob.XI:70
  ニ長調「エステルハージ公の誕生を祝して」
   Hob.XI:97]
フィリップ・ピエルロ(バリトン)
フランソワ・フェルナンデス(Va)
ライナー・ツィパーリング(Vc)
 録音:2001年12月、バス=ボデュー教会、アルデンヌ、ベルギー。Vol.2:FLORA-0503
 ここでのバリトン(Baryton)は弓で奏する弦楽器で、ハンガリーのエステルハージ侯が好んだため、彼に仕えていたハイドンはこの楽器のためのにたくさんの曲を書いた。レーベルの三枚看板が揃ったこの演奏は実に達者で、ディヴェルティメントらしい、リラックスした楽しさにあふれている。
FLORA-0202

(2CD)
価格帯:B
バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012
 [第1番 ト長調BWV.1007/第2番 ニ短調BWV.1008/
  第3番 ハ長調BWV.1009/第4番 変ホ長調BWV.1010/
  第5番 ハ短調BWV.1011/第6番 ニ長調BWV.1012(*)]
ライナー・ツィパーリング(Vc)
 録音:2002年8月、ブラ・シュ・リエンヌ。
 アンナー・ビルスマにチェロを、ヴィーラント・クイケンにヴィオラ・ダ・ガンバを師事、18世紀オーケストラ、カメラータ・ケルン等のメンバーを務めるツィパーリング。 師匠ビルスマを思わせる大胆さもかいま見せる、みごとな演奏。使用楽器は1786年ヴィンツェンツォ・トルシアーノ・パノルモ製/1750年ルドヴィクス・グェルサン製5弦ピッコロ・チェロ(*)。
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
 ヴィオラ・ダ・ガンバと
  通奏低音のためのソナタ BWV.1023(*)
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロ・
  オブリガートのためのソナタ BWV.1028
 チェンバロと
  ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ BWV.1027
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロ・
  オブリガートのためのソナタ BWV.1029
フィリップ・ピエルロ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ケネス・ワイス(Cemb)
ライナー・ツィパーリング
(ヴィオラ・ダ・ガンバ;
  通奏低音;*)
 録音:2002年9月、ブラ・シュ・リエンヌ。
 ヴィーラント・クイケンに師事、リチェルカール・アンサンブルのリーダーを務めるピエルロ。比較的穏やかな運びの中に旋律をしっかり歌わせた、優れた演奏。共演者も巧み。 (*)はヴァイオリン・ソナタとして知られている曲。使用楽器は1718年バラク・ノーマン製。
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ Vol.1

  ソナタ第1番 ト短調BWV.1001/
  パルティータ第1番 ロ短調BWV.1002/
  ソナタ第2番イ短調BWV.1003
フランソワ・フェルナンデス(Vn)
 録音:2002年6月、バス=ボデュー教会、アルデンヌ、ベルギー。
 シキスヴァルト・クイケンに師事し、クイケン・クァルテットの第2ヴァイオリニストやラ・プティト・バンドのコンサートマスターを務めてきたフェルナンデスの「無伴奏」第1作。師匠譲りの堅実な技巧に流麗さの加わったすばらしい演奏。使用楽器は1690年アンドレア・グァルニエーリ製。
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ Vol.2

 パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
 ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
 パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006
フランソワ・フェルナンデス(Vn)
 録音:2002年6月、ベルギー、アルデンヌ、バス=ボデュー教会。
 フェルナンデスによる「無伴奏」完結。彼は全曲の表題("Sei Solo a Violino senza Basso accompagnato")の冒頭にある「Sei Solo」を「6つの独奏曲」ではなく「あなたは一人である」という意味でとらえ、このCDの制作を自分一人だけで行うことにこだわった。録音場所である教会にヴァイオリン(1690年アンドレア・グァルネリ製)を携えて一人でこもり、テープを回しっぱなしにして演奏、録音。編集とブックレット制作の技術的な面以外すべて、自分の手だけでこの全曲CDを完成させたのである。
 卓越した技巧と音楽性を備えながら、恩師クイケンの活動を「二番手」として支え、日本の古楽ファンにとっては同窓の寺神戸亮やエンリコ・ガッティよりも目立たない存在かもしれないフェルナンデス。そんな彼が満を持して「自分で作り」、「自分たちのレーベルから世に出す」バッハの「無伴奏」を、じっくりと味わってみてはいかがだろうか。
 ディジパック仕様。
ハイドン:スコティッシュ・ソングズ
 ヨゼフ・ハイドン(1732-1809):
  バリトン、ヴィオラと低音楽器のための3声の
   ディヴェルティメント(バリトン三重奏曲)ハ短調 Hob.XI:52/
  スコットランド歌曲選集(1792)〜(*)
   [ホワイト・コッケード(白バラ)[The white cockade]/
   メアリーの夢[Mary's dream]/
   クッションを縫えるかい?[O can you sew cushions]]/
  バリトン、ヴィオラと低音楽器のための3声の
   ディヴェルティメント(バリトン三重奏曲)イ長調 Hob.XI:87/
  プロシアのフリードリヒ大王の死に寄せるドイツの嘆き
   (ピーター・ホルマン補筆完成)(*)/
  バリトン、ヴィオラと低音楽器のための3声の
   ディヴェルティメント(バリトン三重奏曲)ハ長調 Hob.XI:109/
  スコットランド歌曲選集(1792)〜(*)
   [Fy gar rub her o'er wi' strae/O'er Bogie/
   朝早く起きて[Up in the morning early]]
スーザン・ハミルトン(S;*)
フィリップ・ピエルロ
 (バリトン[Baryton])
フランソワ・フェルナンデス(Va)
ライナー・ツィパーリング(Vc)
 録音:2002年12月、ブラ=シュル=リエンヌ。
 フローラ・レーベルの三枚看板によるハイドン「バリトン三重奏曲集」の第2巻に当たるアルバム(前巻:FLORA-0102)。今回はスーザン・ハミルトンを迎え声楽作品を加えた構成となっている。
 バリトンはヴィオラ・ダ・ガンバに似た楽器だが、独特の構造として共鳴弦を持ち、それをネックの裏側から左手の親指でピツィカートで奏することができる。ハイドンが使えたエステルハージー侯ニコラウスがこの楽器を好んだため、ハイドンは1762年から1775年にかけて126曲にのぼるバリトン三重奏曲(ディヴェルティメント)を書いた。
 「プロシアのフリードリヒ大王の死に寄せるドイツの嘆き」はソプラノ独唱と低音声部のみ現存している小カンタータ。フリードリヒ大王が亡くなったのが、エステルハージー侯がバリトンへの興味を失い、ハイドンがバリトン三重奏曲の作曲をやめてから10年以上経った1786年であることから、この作品をハイドンの真作としない研究者もある。真の作曲者かもしれないとされているのは、ハイドンのもとでエステルハージー宮廷楽団のバリトン奏者を務めていたカール・フランツで、彼がハイドンの作品であると称した可能性があるとされている。
 1791年から1804年まで、ハイドンは400を超えるスコットランドとウェールズの民謡を編曲した。ここで演奏されているのは、ロンドンのウィリアム・ネイピアによって委嘱され出版された曲集から選ばれた歌曲。伴奏楽器の選択は演奏者の裁量に任せるとされており、ここでは譜面上のヴァイオリン・パートがバリトンまたはヴィオラで演奏されている。
 ピエルロ、フェルナンデス、ツィパーリングの三人は「熱狂の日音楽祭(ラ・フォルジュネ・オ・ジャポン)」のためにリチェルカール・コンソートとともに来日し、ハイドンのバリトン三重奏曲をトリオで聴かせ好評を博したことは記憶に新しい。
 古楽ファンにはおなじみのスーザン・ハミルトンはスコットランド生まれ。「スコットランド歌曲集」を歌うにはまさに適材といえるであろう。
 観音開きのディジパック仕様。ブックレットには歌詞テキストも掲載されている。
マラン・マレ(1656-1728):
 音階およびさまざまな合奏の小品(1723)
  [小オペラ形式の音階(*)/
  マレ風ソナタ(*)/
  聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘]
フランソワ・
 フェルナンデス(Vn)
マルク・アンタイ(Fl-tr:*)
フィリップ・ピエルロ(ガンバ)
ケネス・ワイス(Cemb)
 録音:2003年10月、ベルギー、ブラ=シュ=リエンヌ教会。使用楽器:ヴァイオリン;エリク・ルールム製(モデル:アンドレア・グァルネリ製)/フラウト・トラヴェルソ;ルドルフ・トゥツ製(モデル:IH・ロッテンブルグ製)/ヴィオラ・ダ・ガンバ;1728年バラク・ノーマン製/チェンバロ;1979年ヨープ・クリンクハンマー製。
 フランス・ヴィオル楽派の中心的作曲家マレが晩年に出版した、3つの個性的な大曲から成る作品集。ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音にために書かれている、「小オペラ形式の音階」と「マレ風ソナタ」では楽章によってフラウト・トラヴェルソがヴァイオリンの代わりに旋律を演奏したり、重ねたりしている。「聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘」は映画「めぐり逢う朝」のサウンドトラック盤でファビオ・ビオンディとジョルディ・サヴァールらの演奏を聴くこともできたが、フェルナンデス、ピエルロ、ワイスによる演奏はずっとフランス的で、優雅さと詩情が感じられる。
音楽の巨匠、カロルス・ハッカルト
 カロルス・ハッカルト(1640-1701?):
  「パルナス山の調和」Op.2(1686)〜
   [ソナタ第8番(4声)(v1/v2/or/th/g1/g2)/
   ソナタ第7番(3声)(v1/cm/th/g1/g2)/
   ソナタ第5番(3声)(v1/v2/cm/th/g1)]
  「ケリュス」Op.3
   (ヴィオラ・ダ・ガンバのための12の組曲;1686)〜
   サラバンド(g1/th)
 フィリップス・ヴァン・ヴィーヘル(1610-1675):
  「Fasciculus Dulcedinis」(1678)〜
   ソナタ第8番(4声)(v1/or/th/g1/g2/g3)
 カロルス・ハッカルト:
  「パルナス山の調和」Op.2〜
   ソナタ第3番(3声)(v1/v2/cm/g1)/
  「ケリュス」Op.3〜サラバンド(g1/th)
 フィリップス・ヴァン・ヴィーヘル:
  「Fasciculus Dulcedinis」〜ソナタ第1番(v1/v2/cm/g1)
 カロルス・ハッカルト:
  「パルナス山の調和」Op.2〜
   ソナタ第6番(3声)(v1/v2/cm/th/g1)/
  「ケリュス」Op.3 から サラバンド(g1)
フランソワ・
 フェルナンデス(Vn;v1)
ルイス・オターヴィオ・
 サントス(Vn;v2)
ロラン・ステュワート
 (Cemb;cm、Org;or)
エドゥアルド・エグエス
 (テオルボ;th)
ライナー・ツィパーリング
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ;g2)
上村かおり
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ;g3)
フィリップ・ピエルロ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ;g1)
 録音:2005年5月18-21日、ブラ・シュル・リエンヌ。
 カロルス・ハッカルト[Calorus Hacquart]は現ベルギーのブルッヘ(ブルージュ)に生まれた作曲家・演奏家。おそらく1667年から1670年の間にアムステルダムに移住、オランダ人による最初のオペラとも言われる「勝ち誇った愛」を作曲するなどの活躍を見せた。1679年ハーグに移り、詩人で作曲家でもあったコンスタンティン・ホイヘンス(天文学・物理学者クリスティアーン・ホイヘンスの父)の庇護を受け、ホイヘンスから「音楽の大巨匠」と絶賛されたハッカルトは、彼のとりなしでナッサウ伯ヨハン・マウリッツ(ブラジル総督)の私邸で週一回演奏する機会を得た。この私邸はフェルメール(1632-1675)の名画で知られる現在のマウリッツハイス美術館。つまりハッカルトはフェルメールの同国・同時代人であり、近い場所で活躍していたことになる。1686年以降の彼の消息はほぼ不明となるが、おそらく1701年か翌年に没したと考えられている。
 ハッカルトの代表作「パルナス山の調和」は10曲のソナタ集で、パーセルやコレッリのトリオ・ソナタに匹敵するとも言われる傑作。イタリアとフランス、さらにイギリスや低地地方(オランダ、フランドル)の趣味、そして教会ソナタと室内ソナタの形式のごく自然な融合が見られ、旋律の美しさやヴィルトゥオジティにも事欠かない非常に高次元な音楽といえる。「ケリュス」はヴィオラ・ダ・ガンバのための12の組曲から成る作品集で、ここではサラバンドが3曲選ばれている。併録されている2つのソナタの作曲者フィリップス・ヴァン・ヴィーヘルはブリュッセルで活躍した作曲家・ヴァイオリン奏者。
 これら極上の音楽を、フローラ・レーベルがオールスター・キャストが届けてくれるのが、このアルバム。まさに至福の時が約束されている。最終トラックではピエルロがヴィオラ・ダ・ガンバをピチカートで通してサラバンドを演奏し、深い余韻を残す。
 美麗ディジパック仕様。ブックレットも付いており、もちろん解説を英語で読むこともできる。
ヨゼフ・ハイドン(1732-1809):ピアノ三重奏曲集
 [イ長調 Hob.XV:18/ニ短調 Hob.XV:23
  ハ長調 Hob.XV:21/変ホ長調 Hob.XV:10]
ボヤン・ヴォデニチャロフ(Fp;*)
フランソワ・フェルナンデス(Vn)
ライナー・ツィパーリング(Vc)
 録音:2005年12月17-20日、ブラ=シュル=リエンヌ。使用楽器:1980年、クリス・マーネ[Chris Maene]製(モデル:1785年、ヨハン・アンドレアス・シュタイン製)(*)。
 寺神戸亮(Vn)デュオ・パートナーとして日本でも知られるところとなったボヤン・ヴォデニチャロフ(1960年、ブルガリア生まれ)がフローラに登場。フェルナンデス、ツィパーリングとともに得意のハイドンを披露している。ヴォデニチャロフは現在ベルギーのブリュッセル音楽院教授を務めており、モダーンとピリオドをまたにかけて活躍している。
 観音開きのディジパック仕様。解説書は付かないパターンだが、当盤が国内にアナウンスされた2006年10月時点では、ウェブサイトの解説も未だアップされていない。なにとぞご了承頂きたい。
フェルナンデス&ヴォデニチャロフ〜
 モーツァルト
(1756-1791):
   フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ集
  ソナタ ハ長調 K.303/ソナタ 変ロ長調 K.378/
  フランスの歌「ああ、私は恋人をなくした」
   の主題(アンダンティーノ)による
    6つの変奏曲 K.360/
  ソナタ 変ロ長調 K.454
フランソワ・
 フェルナンデス(Vn)
ボヤン・ヴォデニチャロフ(Fp)
 録音:2006年6月、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ。
 『ハイドン:ピアノ三重奏曲集』(FLORA-0805)で共演していたフェルナンデスとヴォデニチャロフのデュオが登場。現在ベルギーのブリュッセル音楽院教授を務めているヴォデニチャロフ(1960年、ブルガリア生まれ)は寺神戸亮(Vn)のデュオ・パートナーとしても知られている。
 解説書が付いていない装丁の商品ですが、レーベル・ウェブサイトに掲載されるべき解説も2008年5月現在アップされておりません。なにとぞご了承ください。
ヒューム大佐のインドへの旅
 トバイアス・ヒューム(1569頃-1646):
  ヒューム大佐のパヴァン(*)/
  兵士のガリアード-兵士の行進曲(*)/
  聴け、聴け(*)/ガンバの精神(*)/
  ポーランドのエア
   −ポーランドのヴィラネル(*)/
  わが貴婦人は
   かわいらしい物を持っている(*)/
  早く私をくすぐって
   −ティッケル、ティッケル(*)/
  さらば、かわいい恋人よ(*)/私は憂鬱(*)
 ドゥルバ・ゴーシュ:川辺の日の出(+)
 トバイアス・ヒューム:死(*/+)
 ドゥルバ・ゴーシュ:
  ヒュームに捧げる一曲(+/#)
 不詳:トリスターノの嘆き(*/+)
フィリップ・ピエルロ
(リラ=ヴァイオル;*)
ドゥルバ・ゴーシュ
(サーランギー;+/歌;#)
ニティランジャン・
ビスワス(タブラ;+)
ロセリーネ・シンプレラーレ
(タンプーラ;+)
 イングランドあるいはスコットランド出身、職業軍人としてスウェーデンとロシアの軍隊で将校を務めた「ヒューム大佐」ことトバイアス・ヒュームは優れたアマチュア音楽家でもあり、ヴィオルの名手として活躍、リラ=ヴァイオル(小型のヴィオラ・ダ・ガンバ)のための作品集を2巻出版した。彼の作風は非常に個性的で、しばしば異常であるとも評されるほどだった。フィリップ・ピエルロが圧倒的な演奏で聴かせる。
このアルバムではヒュームがインドを旅し去っていくという架空の設定がなされており、後半では北インドの代表的擦弦楽器サーランギーの名手ドゥルバ・ゴーシュが登場。打楽器タブラとシタールに似た楽器タンプーラを従えて「川辺の日の出」を演奏、「死」はピエルロのソロに即興的に絡みながら切れ目なく「ヒュームに捧げる一曲」へと続き、ここでは歌も披露、さらに続いて中世ヨーロッパの名曲「トリスターノの嘆き」へとなだれ込み怒涛のコラボレーションで幕を閉じる。
 ディジパック仕様。英語のブックレット付きだが楽曲の解説は収録されていない。
Liquide Perle 〜
 17世紀前半、ローマのハープ音楽

 不詳:
  スパニョレット/トッカータ/
  ラ・モニカ/ガリアルダ/サルタレッロ
 ジローラモ・
  フレスコバルディ(1583-1643):
   トッカータ II/
   パッサカリアによるパルティータ
 不詳:マントヴァのアリア
 ジョヴァンニ・バッティスタ・
  フェッリーニ(1600-1674):
   トッカータ
 ジローラモ・フレスコバルディ:
  バレット/バレットのコッレンテ/
  聖体奉挙のためのトッカータ/
  チャッコーナの様々なパルティータ
   [ Ciaconna in partite variate ]
 不詳:チャコーナ
 ジローラモ・フレスコバルディ:
  トッカータ VIII /パッサカリア
 不詳:
  ルッジェーロ/フィレンツェのアリア/
  大公のバッロ/ファヴォリータ
ジョヴァンナ・ペッシ
(アルパ・ドッピア
 [バロック・
   ダブルHp])
エドゥアルド・エグエス
(テオルボ/G)
 録音:2006年8月、ブラ=シュル=リエンヌ。
 スイスのバーゼルに生まれたジョヴァンナ・ペッシは7歳でハープを弾き始め、13歳のときに1800年エラール製のハープに出会ったことからピリオド楽器に目覚め、オランダのハーグでエドワルト・ウィッツェンブルグに、バーゼルのスコラ・カントールムでハイドルン・ローゼンツヴァイクに師事、さらにトロッシンゲン州立音楽大学でロルフ・リスレヴァンにダウランドからJ.S.バッハに至るリュート音楽の語法を学んだ。
 タイトルの「Liquide Perle」を直訳すると「真珠液」。収録されている作曲者不詳の楽曲はキージ写本に収められたもの。
 観音開きディジパック仕様。ブックレットは添付されておらず「ホームページでプログラム・ノートを公開」と表記されているが、現時点で確認できない。なにとぞご了承頂きたい。
音楽の情熱〜
 ウィリアム・ロウズ(1602-1645):
  ハープ・コンソート組曲集

 ハープ・コンソート組曲 ト短調(*)/
 リラ・ヴァイオル独奏練習曲集 ト長調(+)/
 ハープ・コンソート組曲 ニ短調(*)/
 リラ・ヴァイオル独奏練習曲集 ト短調(+)/
 ハープ・コンソート ト長調(*)/
 リラ・ヴァイオル独奏練習曲集 ニ短調(+)/
 ハープ・コンソート ト長調(*)
ソフィー・ゲント(Vn;*)
ジョヴァンナ・ペッシ(Hp;*)
エドゥアルド・エグエス
(テオルボ;*)
フィリップ・ピエルロ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ;*/
 リラ・ヴァイオル;+)
 録音:2006年8月、ブラ=シュル=リエンヌ。
 ウィリアム・ロウズは、熱心な王党派の一員としてピューリタン反乱軍と戦い命を落とした作曲家。兄ヘンリー・ロウズが声楽曲のみを作曲したのとは対照的に他分野にわたり数多くの作品を残し、なかでもコンソートのための器楽作品が重要とされている。ここではフィリップ・ピエルロのヴィオラ・ダ・ガンバを核としたコンソートが、その真髄を響かせる。ヒュームのアルバム同様、ピエルロが聴かせるソロ楽曲も圧倒的。
 観音開きディジパック仕様。楽曲解説完備のブックレット付き。
マラン・マレ(1656-1728):シャリヴァリ
 ヴィオール曲集第3巻(1711)
  [組曲 ト長調/組曲 ハ短調/組曲 ニ長調]
フィリップ・ピエルロ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ[ソロ])
ライナー・ツィパーリング
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
モード・グラットン(Cemb)
エドゥアルド・エグエス
(テオルボ/G)
 録音:2007年7月25-27日、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ。
 RICERCARレーベルでマレのヴィオール曲集全曲録音を目指しながら中断の憂き目に遭ってしまったピエルロが、FLORAで録音を再開した。FLORAからは『音階』(FLORA-0603)に続く2枚目のマレとなる。アルバム・タイトルにもなっている曲「シャリヴァリ」は「どんちゃん騒ぎ」といった意味で、プログラムの最後を飾っている。
 解説書が付いていない装丁の商品ですが、レーベル・ウェブサイトに掲載されるべき解説も2008年5月現在アップされておりません。なにとぞご了承ください。
寺神戸、フェルナンデス、
 ツィパーリング、ヴォデニチャロフ〜
  モーツァルト
(1756-1791):ピアノ四重奏曲集
 ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478
 ピアノ四重奏曲 変ホ長調 K.493
ボヤン・ヴォデニチャロフ(Fp)
寺神戸亮(Vn)
フランソワ・
 フェルナンデス(Va)
ライナー・ツィパーリング(Vc)
 録音:2007年10月10-13日、ベルギー、ブラ=シュル=リエンヌ。
 なんとヴァイオリンに寺神戸亮を迎えた充実の四重奏。寺神戸氏の公式ウェブサイトで既に紹介されていたので、お待ちのファンの方も多かったことだろう。
 解説書が付いていない装丁の商品ですが、レーベル・ウェブサイトに掲載されるべき解説も2008年5月現在アップされておりません。なにとぞご了承ください。


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