ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 | マリ・アンヌ・ヘガンデル(S) アーグソン(A) (アルフレーダ・ホジソン?) ロバート・ティア(T) グゥイン・ハウエル(B) クラウス・テンシュテット指揮 LPO、同cho. | |
録音:1985年9月13日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン。当盤発売後に
BBC Legends からマスターよりの復刻が成された (BBCL-4131) が、廃盤となっている。
何と遂にテンシュテットの「第9」が!! テンシュテット・ファンのみならずクラシック・ファンならぜひ聴いて見たい演奏の登場だ。代理店によると「これはまさに壮絶の一語に尽きる超絶の大名演です。冒頭から異様な緊張感がみなぎり、最後まで一気に聴かせます。神秘的な奥深さと劇的なエネルギーが融合した、破格の名演が繰り広げられています。必聴の1枚」とのこと。 残念ながら「音質はヒス・ノイズがやや耳につき、散発的なノイズや音揺れもありますが、この名演を味わうには支障のない程度です」とのことなので、どちらかと言えばマニア向け。ただ、『テンシュテットの第9』というインパクトの前には、音質の悪さなど、さして問題では無かろう。 | ||
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調Op.15(*) ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調「運命」 |
アルフレッド・ブレンデル(P;*) クラウス・テンシュテット指揮LPO | |
録音:1990年8月30日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン。プロムス・ライヴ。当盤発売後に、ブラームス以外の2曲はBBCからマスターよりの復刻が成された(BBCL-4158)。 インディペンデント誌に「意表を突くオリジナリティ。私たちはこの交響曲を知っていたと思っていたのだが、実はそうではなかったのだ」という評が載ったといういわく付きのライヴで、テンシュテット晩年の気迫に圧倒される。残念ながら音質的にはヒス・ノイズが気になり、ブラームスの協奏曲の第2楽章には数ヶ所左チャンネルにジリジリと言うノイズがあるとのこと。ただ、録音そのものはとても生々しく、当日の雰囲気を良く伝えているらしい。 | ||
マーラー:交響曲第3番 ニ短調 | クリスタ・ルートヴィヒ(Ms) レナード・バーンスタイン指揮NYP ニューヨーク・コラール・アーティスツ ブルックリン少年cho. | |
録音:1987年、ニューヨーク。DG盤と同じ顔ぶれだが別録音。ライヴならではという情熱に溢れた演奏で、アンサンブルの乱れも気にならないほどらしい。 音質はあまり良く無く、ヒス・ノイズが気になる上、1楽章では音飛びが2ヶ所あり、6楽章前半は全体よりも鮮明さを欠くとのこと。 | ||
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調Op.73 ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 シュレスヴィヒ・ ホルシュタイン音楽祭o. | |
録音:1987年8月21日、ベルリン。チェリビダッケは1987年と1988年にシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭に登場、国際青少年オーケストラ・アカデミーを指揮し、 その締めくくりとして同オケを率い演奏旅行を行った。今回の2曲はその際のライヴ。音質的には、少々ヒス・ノイズはあるもののバランス良好。 ただ、「マ・メール・ロワ」にはプチ・プチ・ノイズが散発的に混入とのこと。 | ||
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 | セルジュ・ チェリビダッケ指揮ミュンヘンpo. | |
録音:1987年9月27日、聖フローリアン教会。場所が場所だけにチェリも入魂。極端に遅くないテンポとも相まって、白熱らしい。 音質的には残響が過多で強音部では混濁する上、客席ノイズも気になるが、ダイナミック・レンジは広めで最強音の歪みも少なく、雰囲気は良く伝わってくるようだ。 なお、教会での録音ということもあってか、終演後には拍手はないとのこと。 | ||
マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」 | バーバラ・ヘンドリックス(S) ジェシー・ノーマン(S) レナード・バーンスタイン指揮NYP ウェストミンスターcho. | |
録音:1984年、ニューヨーク。DG盤より3年前のライヴ。かなり早めのテンポで進められ、テンションは高く、ライヴゆえの演奏ミスもあるが、「復活」の頂点の一つを極めたといっても過言ではない演奏ではないか、という。 テープ・ヒス、音揺れ、散発ノイズがあり、音質は問題があるが、生々しさは格別で、あたかも会場に居るかの様。当レーベルの第3番(RM-403/4S)よりは良いとのこと。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 | ジェーン・イーグレン(S) キャスリン・クールマン(Ms) アンソニー・ロルフ=ジョンソン(T) ジョン・トムリンソン(B) クラウス・テンシュテット指揮 LPO、同cho.、 ブライトン祝祭cho. | |
録音:1991年8月31日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン。何と遂にテンシュテットの2つめの「第9」が!! 1つ目のRM-400Sよりも、殊に第4楽章で内面的に深められた演奏とのこと。 音質的には前記盤よりも良く、惜しむらくは所々微かにゴーストが混入する、という所らしい。 | ||
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 | ハンス・ クナッパーツブッシュ指揮VPO | |
録音:1961年10月29日、ムジークフェラインザール、ウィーン。モノラル録音。 これまで何度も再発され、現在はGOLDEN MELODRAM盤で出ている当演奏だが、クナの5種類ある同曲演奏の中でもVPOとの共演という事でその価値は高い。 晩年のクナのスタイルが良く出た演奏だが、今回は音質的に既出盤を大きく上まわっているとの事で、ヒス・ノイズ等の雑音はあるものの非常に鮮明な音だという。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 | ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO | |
録音:1989年4月23日、ムジークフェラインザール、ウィーン。何とカラヤン生涯最後の演奏会ライヴが登場。 代理店によると、アダージョの崇高な美しさが格別とのことで、音質的にはヒス、プチ・ノイズ、少々の音揺れがあるが、ホールの響きは良く捉えられており、鑑賞に大きな支障はないとのこと。 | ||
クレンペラー・ラスト・コンサート ベートーヴェン:「シュテファン王」序曲Op.117/ ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58(*) ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調Op.90 |
ダニエル・アドニ(P) オットー・クレンペラー指揮NPO | |
録音:1971年5月26日〔実際には1971年9月26日〕、ロンドン。モノラル。当盤発売後に、マスターからのCD化が成されている (TESTAMENT, SBT2-1425)。 何とクレンペラーのラスト・コンサートの全曲目が登場。この時86歳だったクレンペラーだが、音楽的には全く衰えを見せていない。アドニ、ニュー・フィルハーモニア共、クレンペラーの音楽と一体化しており、その雄大で精緻な音楽は正に彼のみがなしえたものと言っても過言ではなかろう。 彼が最後に到達した境地を聴くことのできる貴重な記録である。音質的には30年前のものということもあり、ヒス・ノイズや歪み等難点は多いが、記録された音楽から与えられる感銘は全てを忘れさせる程。 | ||
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調Op.90 ヴォルフ:イタリアのセレナード(*) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 BPO | |
録音:1950年11月/1952年9月28日-29日(*)、ベルリン。モノラル。 以前CHACONNEのCHCD-1005やキングの国内盤で出ていたブラームスと、DISQUE REFRAINのDR-920029で出ていたヴォルフのカップリング。 2曲とも現在入手困難であり、久々の復活。代理店によると、これまでとは全く異なる音源を使用しているとのことで、音質的にも期待大。 | ||
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 | オットー・クレンペラー指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1964年2月2日、ロンドン。モノラル。初出。彼のブル8は1970年のスタジオ録音が有名だが、ここではその6年前のライヴが聴ける。 スタジオ録音では終楽章の大幅なカットと非常にゆっくりとしたテンポのためかなり独特の演奏となっていたが、今回は終楽章のカットもなく、この年代のクレンペラーならではの緊張感とスケールが素晴らしい。 音質的にはヒス・ノイズが多めで、散発的なノイズもあるが、演奏の醍醐味は十分味わえる。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(*) ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 |
ゲザ・アンダ(P;*) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ケルン放送so. | |
録音:1962年5月14日、ケルン(*)/1963年5月10日、ケルン。モノラル。 2曲とも既出。ベートーヴェンはキングの国内盤(2種)で、ブラームスは同じくキングの国内盤やDisque RefrainのDR-910006-2で出ていたものだが、両曲とも現在入手困難。 RM-416M同様、これまでとは異なる音源使用で、特にベートーヴェンはかなり鮮明な音になっているとの事。 | ||
ベートーヴェン:「エグモント」序曲 モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター」 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」 |
オイゲン・ヨッフム指揮VPO | |
録音:1982年3月11日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン。ヨッフムとVPOの共演はコンサート、レコード共に少なく大変貴重。
晩年オケにあまり恵まれなかったヨッフムだが、ここでは名門フィルとの共演ということもあってか、伸びやかで、かつ堂々とした演奏を繰り広げている。 ステレオ録音ではあるが、ヒス・ノイズ、音揺れがあり状態は今ひとつ。散発ノイズもあり、「英雄」の第2楽章以降、数ヶ所で回転ムラがあるのは惜しい。 | ||
マーラー:交響曲第4番 ト長調 モーツァルト: モテット「エクスルターテ・イウビラーテ」K.165 |
マリア・シュターダー(S) オットー・クレンペラー指揮ACO | |
録音:1955年11月10日。クレンペラーのマーラー4番はスタジオ録音以外にも3種があるが、今回は既出盤を大きく上まわる名演。まさに自然体のクレンペラーがそこにはあり、他の演奏で感じられるある種のよそよそしさは全く見られない。シュターダーの同曲は、同時期にワルターとのライヴが残されている。モーツァルトも古典的性格を生かした端正な名演。 音質的には1950年代のイン・ホール録音だけに今ひとつ。マーラー第1楽章の始めには2ヶ所の短い欠落もある。 | ||
R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」Op.35(*) シベリウス:交響曲第2番 ニ長調Op.43(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲(+) シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調Op.82(**) | ||
録音:1991年4月28日(*/#)/1992年4月16日(+)/1992年11月8日(**)、ミュンへン。チェリビダッケが1996年8月14日に亡くなって5年、追悼盤ともいえる初出音源の登場。 特に(*/#)はミュンヘンpo.との録音が無かった曲目で、ファン待望。また、シベリウスの2曲は特にスケール雄大で圧倒される。 音質的には、(*)はヒス・ノイズがやや多めで音揺れや「ガサガサ」というノイズも混入、(#)は音抜けはあまり良く無いが重厚、(+)はまず良好ながら腕時計のノイズらしき微かな音が混入、(**)はまず良好、と言った具合。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調Op.60(*) シューベルト:交響曲第8番 ロ短調D.759「未完成」(#) ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」(#) |
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms;**) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
エック:序曲「忘れられたロマンツェのための音楽」(+) マーラー:歌曲集「亡き児をしのぶ歌」(**) シューベルト:交響曲第9番 ハ長調D.944「グレイト」 | ||
録音:1995年3月17日ミュンヘン(*)/1993年4月(おそらく1993年4月30日)(#)/1983年6月30日ミュンヘン(+/**)。
上記RM-423/4/5同様、初出音源。 (*)はEMI盤の2日前の演奏。(#)は極端なスロー・テンポで貫かれたチェリ独自の美の極致。(+/**)は1980年代前半の演奏ということで珍しく、特にエックとマーラーは貴重。シューベルトも最晩年のスタイルよりこちらを選ぶ人もいるかと思われるほどの名演。 音質的には、テープ・ヒス、散発、会場其々のノイズがあるが、チェリビダッケのサウンドはきっちり捉えられている。 | ||
グルック:歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲(*) ハイドン:交響曲第85番 変ロ長調「王妃」(#) マーラー:歌曲集「亡き児をしのぶ歌」(+) |
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms;+) クラウス・テンシュテット指揮 ハンブルクNDRso. | |
録音:1981年4月20日(*)/1982年7月21日(#)/1981年11月18日〔とあるが、おそらく2015年に PROFIL から発売される 1980年11月11日、キールでのライヴ (PH-13058) と同一の演奏〕 (+)。
テンシュテットの珍しいレパートリーを集めた初出音源集。古典的な美しさと格調高さが大変素晴らしい。マーラーは上記チェリビダッケ盤との比較もおすすめ。 (*)は音質良好、残りの2曲はテープ・ヒス、散発ノイズがあるが、テンシュテットのサウンドはきっちり捉えられている。 | ||
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲 ドヴォルジャーク:交響曲第8番 ト長調Op.88 ヤナーチェク:シンフォニエッタ |
クラウス・テンシュテット指揮LPO | |
録音:1991年4月2日、ロンドン。チェコの作品ばかり3曲と言う、テンシュテットとしてはかなり珍しい曲目。
特に彼によるスメタナの作品はこれまでに1曲もなく、極めて貴重。後の2曲もLPOとは初の共演であり、現時点では1990年代唯一の演奏となる。
遅めのテンポで進むテンシュテット晩年の格調高さと暖かさが演奏を雄大かつ素晴らしい物にしていると言えよう。 この年代の録音としてはかなりテープ・ヒスが耳につくのが惜しい。 | ||
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 | ギュンター・ヴァント指揮 バンベルクso. | |
録音:1999年。テープ・ヒスがやや気になり、3楽章の途中にテープのつなぎ目と思われるノイズが入る。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第6番 ロ短調Op.54/ 交響曲第7番 ハ長調Op.60「レニングラード」(*) |
レナード・バーンスタイン指揮 NYP/CSO(*) | |
録音:1986年、ニューヨーク/1988年6月、シカゴ(*)。ステレオ。第6番は同年にVPOと、第7番も同年にCSOと(今回とは別演奏)それぞれDGに録音しているが、今回のライヴは両曲とも熱気溢れる名演。 音質的にヒス、音揺れ、散発ノイズはあるが、演奏の充実振りはよくわかる。 | ||
シューマン:交響曲第1番 変ロ長調Op.38「春」 ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」 |
レナード・バーンスタイン指揮NYP | |
録音:1984年、ニューヨーク。ステレオ。「春」で揃えたライヴ。スケールの大きさ、作品への共感度はさすがの演奏。 上記同様、音質的にヒス、音揺れ、散発ノイズはあるが、演奏の充実振りは十二分に伝わる。 | ||
バッハ:ミサ曲 ロ短調BWV.232 | バーバラ・ボニー(S) C.ヴルコップ(A) B.シュライアー(T) A.シャリンガー(B)他 セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. マインツ大学バッハcho. | |
録音:1990年11月18日、ミュンヘン。初出。 チェリビダッケ美学の極致ともいえる「ロ短調ミサ曲」。もちろん現代主流の古楽器演奏からは全くかけ離れたものだが、内容の豊かさは特筆物。歌手陣も好調。 音質はステレオながら少々問題あり。ただ、鑑賞には十分堪えうる。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68(*) |
オットー・クレンペラー指揮 ケルン放送so. | |
録音:1954年2月8日/1955年10月17日。モノラル。確か初出。 この頃のクレンペラーは晩年とは異なるアプローチを見せることが多いが、ここでも古典的スタイルかつ格調高さが特筆できる。特に英雄は早めのテンポで聴かせる名演。 「英雄」は元々ディスクへの記録らしくスクラッチ・ノイズがあるが音質は比較的鮮明。ブラームスはテープイ・ヒスが耳につき、高音の伸びが今ひとつ。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第2番 ニ長調Op.36/交響曲第4番 変ロ長調Op.60(*) |
オットー・クレンペラー指揮ACO | |
録音:1956年5月2日/1956年5月9日(*)。モノラル。確か初出。 気迫に満ち、格調高いクレンペラー絶好調の名演。 テープ・ヒスや散発ノイズはあるが音自体は比較的良く収録されている。 | ||
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61 | ユーディ・メニューイン(Vn) オットー・クレンペラー指揮NPO | |
録音:1966年1月30日、ロンドン。モノラル。初出。 EMIへのスタジオ録音の直後に行われたライヴ。メニューインはこの年代とは思えないほどの絶好調。 ある意味彼のベストといっても差し支えないかもしれない。クレンペラーは言うまでもなく彼ならではの雄大なスケールで迫る。 テープ・ヒスや散発ノイズはあるが音自体は比較的良く収録されている。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 | カール・シューリヒト指揮 フランス国立放送o. | |
録音:1963年9月11日、ブザンソン音楽祭。モノラル。 世評の高いシューリヒトのブルックナーの中でも、この7番は戦前から録音のある彼の得意曲ながら、意外と録音には恵まれず、決定打には欠けていた印象がある。今回はその決定盤ともいえそうな演奏の登場。 同時期の録音としては1964年のハーグpo.とのコンサート・ホール盤があるが、これはオケが今ひとつなのと録音機材の貧弱さから晩年の彼の芸術が十分に伝わってくるとは言いがたい面がある。 今回の演奏は、枯淡の境地に達した彼の指示をオケが十分に理解しており、彼ならではの名演と言える。 音質的にはこのレーベルの標準的な物で、鑑賞には支障無し。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 | アグネス・ギーベル(S) マルガ・ヘフゲン(A) ラグナル・ウルフング(T) エドゥアルド・ ウォルリッツ(B) カール・シューリヒト指揮 フランス国立放送o.、同cho. | |
録音:1965年6月15日、パリ。一部ステレオ。 シューリヒト最晩年の「第9」。演奏は凄絶の一語で、有無を言わせぬ圧倒的な内容をもっている。他のどの指揮者とも大きく異なった個性味にあふれた名演で、 特に第4楽章はシューリヒトならではの冴えたきらめきに満ちている。 音質については、前半の2楽章はステレオ録音で、後半はモノラル録音。第2楽章終わりにごく短い音の欠落があるほか、第4楽章に著しく録音レベルが低下してしまう個所が4カ所ほどある(それぞれ20〜30秒)が、 これらのマイナス点を差し引いても尚かつ、余りある程の値打ちを秘めた名演と言っても過言ではないだろう。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調Op.36 | カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1970年代前半、ウィーン。ステレオ。 定期演奏会のライブで、70年代のベームらしく熱気にあふれた名演が聴ける。クライマックスでのエネルギーの爆発ぶりは、まさに手に汗にぎるという趣きで、ウィーン・フィルならではの素晴らしさ。 ステレオ録音だが、経年の変化のためか、やや不安定なところがあり、テープ・ヒスも少し気になる。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調Op.36 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1988年9月18日、ミュンヘン。ステレオ。 第5や第6に比べると、ミュンヘン時代のチェリビダッケがこの曲をとり上げた機会はあまり多くないようで、録音もほとんど残されていない。 これはイン・ホール録音のようだが、想像以上に状態はよく、チェリのサウンドがしっかり把えられている。 細部に至るまで徹底的に練り上げられた、チェリならではの美学に貫かれた演奏と言える。 | ||
ハイドン:交響曲第100番 ト長調「軍隊」 モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調K.504「プラハ」(*) |
カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルトRSO | |
録音:1960年代/1965年(*)、モノラル。 晩年のシューリヒトがハイドンとモーツァルトを振った実に貴重な録音。「軍隊」のチャーミングな演奏はシューリヒトの面目躍如。 また「プラハ」はシューリヒトのベストの1つといってよいくらいの名演で、パリ・オペラ座盤(コンサート・ホール)、VPO盤(EMI)を上回る。 テープ・ヒス、ノイズの混入はあるものの、当時としてはまずまずの音質。 | ||
イギリス国歌 ベートーヴェン:「エグモント」序曲Op.48 マーラー:さすらう若人の歌(*) ベートーヴェン:交響曲第3番 ホ長調Op.55「英雄」 |
トマス・ハンプソン(Br;*) クラウス・テンシュテット指揮 LPO | |
録音:1991年9月26日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン。ステレオ。当盤発売後に、「エグモント」のみBBCからマスターよりの復刻が成された(BBCL-4158)。 1991年シーズンの開幕コンサート。イギリス国歌に続いてテンシュテット得意のレパートリーが演奏される。彼のベートーヴェンやマーラーは、その内容の深さにおいて格別の存在であり、正に不滅の輝きを放つ。「英雄」は同時期の演奏がCD化(EMI)されたが、今回のものはこの日の完全ライヴ。 テープ・ヒスがやや気になるが、まずまずの音質。 | ||
マーラー:交響曲第6番 イ短調 | クラウス・テンシュテット指揮 NYP | |
1985年(とあるが、おそらく1986年10月23日)、ニューヨーク。ステレオ。 作品を完全に手の内に入れた巨匠ならではの名演。 ワルター、バルビローリ、見とロブーロス、バーンシュタインといった歴代の指揮者たちによってマーラーの本質を知り尽くしたニューヨーク・フィルの熱演も見事。 これは、テンシュテットの6番のベストと言えるのではなかろうか。 音質はやや不安定なところもあるが、演奏の素晴らしさはよくわかる。 | ||
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.83 | クリフォード・カーゾン(P) ハンス・ クナッパーツブッシュ指揮 VPO | |
録音:1955年7月26日、ザルツブルク。 正真正銘の世界初出ライブ。クナ最後のザルツブルクの出演の貴重な記録。オール・ブラームス・プログラムで当日演奏された他の2曲(悲劇的序曲、交響曲第3番)はORFEOからすでに発売されていたが、後に当曲もプラスされ ORFEOR-329062 として再発売された。 カーゾンの鬼気迫るようなピアノと、それをしっかり受け止めるクナ=VPOの豪快な演奏は、かつて出てた、同じ組合せによるスタジオ録音(1957年DECCA)を大きく上回る名演。 テープ・ヒスのほか、大きめのノイズが散発的に混入している点が誠に残念だが、演奏の素晴らしさはよく伝わってくる。 | ||
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調Op.90(*) モーツァルト:歌劇「魔笛」K.620序曲(#) ワーグナー:楽劇「パルシファル」第1幕への 前奏曲(リハーサル)($) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO(*) バイエルン国立歌劇場o.(#) ミュンヘンpo.($) | |
録音:1950年代後半、ウィーン(*)/1950年代、ミュンヘン(#)/1962年、ミュンヘン($)。 ブラームスはクナとしては8種類目の録音。GOLDEN MELODRAM から発売されているものと同じ演奏の可能性があるが、未確認。演奏はクナ=BPOの魅力がフルに発揮された破格の名演で、他の録音では聴けない独特の表現が随所にちりばめられており、存在感抜群。テープ・ヒスがやや耳につくものの十分に聴ける音質。 他の2曲は、ファンの度肝を抜く初出音源。「魔笛」はクナの十八番で、晩年までしばしば振っていたにもかかわらず、まったく知られていなかったレパートリー。録音はあまり良くないが、価値は絶大。 また「パルシファル」のリハーサルは、おそらくレコーディングのためのもので、クナの肉声が生々しく収録されている。これもまた凄まじいドキュメントだ。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37 | アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ(P) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1981年3月12日、ミュンヘン。 全盛期のミケランジェロとチェリビダッケ=ミュンヘン・フィルという夢の組合せによる奇跡的な名演。あまりに圧倒的な演奏で、何と表現してよいのかわからない程の素晴らしさ。 イン・ホールかつ、モノラルという条件ながら、十分演奏を堪能できる。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 | ヒルデ・ギューデン(S) エリザベート・ヘンゲン(Ms) エーリッヒ・マイクート(T) ゴットロープ・フリック(Bs) プルーノ・ワルター指揮 VPO、 ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1955年11月13日、ウィーン。 ウィーン国立歌劇場の再建を記念して、同劇場で行われたコンサートのライブ。ワルターの第9番は、従来のそれほど高く評価されていないが、 この演奏は格別。第1楽章の再現部の迫力など想像を絶するものがあり、第3楽章の流麗な美しさもワルターの特徴がフルに発揮されて見事さらに第4楽章の壮麗さは格別で、まとまりの良さも特筆に値する。 終演後に延々と続く熱狂的な拍手は、ワルターのウィーンでの人気ぶりがいかなるものかを実感させてくれる。 音質はテープ・ヒス、音ゆれ、散発ノイズ等、問題含みだが、この名演を味わうことは十分可能だ。 なお、この演奏はだいぶ前に一度だけイタリアのレーベルから発売されたことがあるが、音質的には今回の方が優れている。 | ||
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(*) R.シュトラウス:4つの歌(#) |
ジェシー・ノーマン(S) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1989年6月23日、ミュンヘン(*)/1992年11月14日、ミュヘン(#) ブルックナーは77才を目前にした、サマー・フェスティヴァルでのライブ。8か月前のEMI盤と比べて、全体で2分弱演奏時間が長くなっており、最晩年のスタイルに移行する経過が実感される。 終楽章のコーダは、チェリ独特の世界が展開しており、いつ聴いても実に感動的。数あるチェリの「ロマンティック」の中でも最上の演奏のひとつ。 イン・ホール録音の為やや録音状態が不安定で、テープ・ヒスも気になるが、チェリのサウンドはよく把えてられている。 一見、水と油という印象を与えるチェリビダッケとジェシー・ノーマンだが、ここでは見事に決まった名演を展開している。極限まで落とされたテンポで、 立派に歌い切ってしまうところがノーマンの凄さだ。それにしても何という豊の美の世界だろう。空前絶後の名演ばかり。 イン・ホール録音だが、テープ・ヒスを除けばかなり良好な音質。 | ||
マーラー:交響曲第3番 ニ短調 | ルクレツィア・ウエスト(A) ジョン・バルビローリ指揮 BPO、聖ヘトヴィヒ教会cho. | |
録音:1967年、ベルリン。ステレオ。 バルビローリのマーラーはベルリンでも大好評で、第9番が楽員のたっての願いでレコーディングされた(EMI)のは有名。しかし残念なことに他の曲は録音されることなく、ベルリン・フィルとの名演の数々は今日でも幻となっている。この演奏はかつて、イタリア盤で発売されていたものと同一の可能性があるが、音質はまずまずで壮大かつ情熱的なバルビローリならではの名演をじっくり堪能することができる。 | ||
マーラー:交響曲第6番 イ短調 | ジョン・バルビローリ指揮 NPO | |
録音:1967年8月16日、ロイヤル・アルバートホール、ロンドン。モノラル。 プロムスでのライブで、同時期のスタジオ録音とは全くといってよいほどの趣の異なる演奏が展開されている。テンポはこちらの方がかなり目立って速く、異様な熱気に包まれた凄絶な名演。 モノラル録音の上に、散発ノイズ、ヒス・ノイズも多く、音質には問題がありだが、稀代のマーラー指揮者バルビローリの圧倒的な表現力に唸らされるファン必聴の音源。 | ||
モーツァルト:セレナード第7番 ニ長調K.250「ハフナー」 | ハンス・カラフス(Vn) カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルトRSO | |
録音:1962年12月19日、シュトゥットガルト。モノラル。 以前LP時代にイタリアのレーベルから発売されていた名演の復活。シューリヒトの名解釈ぶりはここでも冴えわたっており、若き日のモーツァルトの名作に輝かしい生命力を吹き込んでいる。 音質も当時のものとしては良好で、LPをしのぐ水準。 | ||
オルフ:カンタータ「カルミナ・ブラーナ」 | アーリーン・オージェ(S) ルイ・ドゥヴォ(T) ペーター・ビンダー(Br) クラウス・テンシュテット指揮 NDRso、同cho.、 RIAS室内cho.、 ハンブルク少年cho. | |
録音:1980年、ハンブルク。モノラル。何とテンシュテットのカルミナ! モノラルである上に、録音状況も良好とは言えず、音質的には問題の多い当盤だが、演奏内容は圧倒的。巨大なエネルギーの爆発、生々しいまでの官能性、 深い締観などカルミナ・ブラーナの様々な要素が見事に融合し、聴衆を把えて離さない。巨匠テンシュテットの本領が実に良く発揮された名演で、すべてのカルミナ・ブラーナの頂点に立つ演奏といっても過言ではない。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第4番 変ロ長調Op.60/ 交響曲第5番 ハ短調Op.67「運命」 |
オットー・クレンペラー指揮 ケルン放送so. | |
録音:1966年3月17日、ケルン。 ステレオ録音だが、テープ・ヒス、散発ノイズ等問題は多々ある。しかしながら演奏は相当なもので、内容の点だけでいえばBRSOとの1969年盤(EMI)といい勝負。 晩年のクレンペラー特有のスケールの大きさと、格調の高さに圧倒される名演。 | ||
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 | クラウス・テンシュテット指揮 LPO | |
録音:1984年7月26日、ロンドン。ステレオ。初出。 テンシュテットのLPO在任は、病のため短期間に終わってしまったが、このライヴは着任の翌年のもの。 同時期の演奏としてはGNPやRE! DISCOVER、HALLOO等から同年4月の演奏が出ており、そちらも名演として知られているが、今回も元気な頃のテンシュテットらしく、表現も実に見事に決めている上、 終演後の拍手も凄まじく、会場の熱狂ぶりがよく伝わる。テープヒス、散発ノイズはあるものの、音質は比較的良好。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1992年11月14日、ミュンヘン。ステレオ。 同時期のEMI盤(この日と16日の演奏からの取られた物)とは別音源で、この日のコンサートの無修正のライヴ。 チェリの「悲愴」は、彼の広いレパートリーの中でも格別の位置を占めており、その完成度の高さと説得力の強さは抜群。 この日のライヴは、中でも最高の出来で、とくに後半の2つの楽章が素晴らしい。インホール録音でテープヒスと散発ノイズはあるものの、音質としては良好でチェリのサウンドが見事に捉えられている。 | ||
マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」 | レナード・バーンスタイン指揮 NYP | |
録音:1985年、ニューヨーク。ステレオ。 同時期に録音された、DG盤とは別録音で、一晩のコンサートの完全なライヴ。演奏は晩年のバーンスタインらしく、極めて多彩なもので、表現の振幅の大きさと巨大なスケールに圧倒される。 マーラーをレパートリーの中心に置き、生涯をかけて極めていった巨匠バーンスタインの代表作とも言える名演。テープヒス、散発ノイズはあるものの、全体としては聴き易い。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 |
マリア・シュターダー(S) グレース・ホフマン(Ms) ヴァルデマール・クメント(T) ハンス・ホッター(B) オットー・クレンペラー指揮 ケルン放送so.&cho.、 ハンブルクNDRcho. | |
録音:1958年1月6日、ケルン。モノラル。多分初出。 クレンペラーの「第9」は、数多く残されているが、ドイツのオーケストラを指揮したものはこの録音だけで、実に貴重な音源。演奏も極めて充実しており、 前年のフィルハーモニア管とのスタジオ録音やライヴをしのぐ出来。シュターダーをはじめとする歌手陣も見事で、クレンペラーの「第9」のベストと言っても過言ではない。テープヒスはあるものの、当時のものとしては音質良好。 | ||
シューベルト: 交響曲第8番 ロ短調D.759「未完成」 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.88 |
カール・シューリヒト指揮 フランス国立放送o. | |
録音:1959年3月24日、パリ。モノラル。 晩年のシューリヒトは、しばしばフランスのオーケストラに客演し、数多くの名演を残した。とくにフランス国立放送管とは関係が深く、ここでも息のぴったりあった見事な演奏を繰り広げている。シューベルト、ブラームスともに優れたスタジオ録音があるが、今回のものはライヴならではの思い切りの良さがプラスに作用し、説得力にあふれた名演となっている。 「未完成」は、以前LP時代にエラートから発売されていたものと同一演奏だが、別音源を使用している。テープヒスはあるものの、聴き易い音質。またブラームスは、以前にイタリアのレーベルから発売されたことがあるが、久しく入手不可になっていたもので、こちらも無論別音源。テープヒスはあるものの、音質的にはまずまず。 | ||
バッハ: 管弦楽組曲2番 ロ短調BWV.1067(*)/ 管弦楽組曲3番 ニ長調BWV.1068(*) ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調Op.36(#) |
カール・シューリヒト指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1955年12月21日(*) /1957年、ジュネーヴ(#)。モノラル。初出。 シューリヒトは同時代の名指揮者たちの多くとは異なり、バッハの作品を比較的熱心に演奏した。管弦楽組曲の第2、3番はスタジオ録音も残されているが、今回はライヴだけにより生き生きとした表現が印象的で、確信にみちた堂々たる名演が展開されている。音質はまずまずといったところだが、演奏の素晴らしさはよく伝わってくる。ベートーヴェンの2番は、シューリヒト得意のレパートリーで、SPを含めて3種のスタジオ録音とベルリン放響とのライヴが知られているが、今回の演奏は期待に逢わぬ見事なもので、ファン必聴の名演。 テープ・ヒス、散発ノイズ、若干の音ゆれなどがあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ニュー・イヤー・コンサート 1954 | クレメンス・クラウス指揮 VPO | |
録音:1954年1月1日、楽友協会大ホール、ウィーン。モノラル。初出。 古き良き時代のニュー・イヤー・コンサートの全曲目を収録している。この日の演奏はクラウスにとって最後のニュー・イヤー・登場となった。演奏はいうまでもない程の素晴らしさで、DECCAのスタジオ録音とは一味も二味も違う乗りに乗った名演がくり広げられている。 録音は50年近く前のもので古さは否めないが、当日の熱狂的な盛り上がりは、よく伝わってくる。 | ||
バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲) [第1番(*)/第2番(#)/第3番(#)/ 第4番(*)/第5番(*)/第6番(#)] |
カール・リヒター指揮 ボストンso. | |
録音:1974年8月20日(*)/1974年8月30日(#)。ステレオ。初出。 1974年のバークシャー・フェスティヴァルでのライヴ。バッハ演奏の権威として今なお絶大な師事を集めているカール・リヒターがボストン響を振った貴重な音源。 徹底した正攻法のアプローチだが、音楽が実に豊かに立派で、ソロを受け持つトップ奏者たちの名技も聴きもの。 テープ・ヒス等、若干の問題はあるが、当時のものとしては十分に満足できる音質。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第4番 変ロ長調Op.60(*)/ 交響曲第8番 ヘ長調Op.93 |
オットー・クレンペラー指揮 ケルン放送so. | |
録音:1954年10月25日(*)/1955年5月28日。モノラル。 1950年代のクレンペラーによる貴重なライヴ。しばしば客演して息のあったところを見せたケルン放送響との演奏で、晩年のスロー・テンポとは異なる早めのテンポ、 そしてスタイリッシュかつ古典的な表現で聴かせる。音質まずまず。 | ||
シューマン: 交響曲第2番 ハ長調Op.61/ チェロ協奏曲 イ短調Op.129(#) |
ハインリヒ・シフ(Vc;#) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1982年10月28日(*)/1985年2月23日(#)、ミュンヘン。ステレオ?。 ミュンヘン時代初期のエネルギッシュなチェリビダッケが聴ける、ファン待望のライヴ。テンポもそれほど遅くなく、チェリの精緻な表現を心ゆくまで堪能できる。 特にチェロ協奏曲は、半年ほどのブランクの後ミュンヘンにカムバックした時の演奏で、凄まじい緊張感にあふれた格別の名演。 イン・ホール録音のため音質には不満が残るが、演奏の素晴らしさは伝わってくる。 | ||
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」Op.9(*) R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20(*) シューベルト:交響曲第8番 ロ短調D.759「未完成」(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1989年6月29日(*)/1989年6月30日(#)、ルーアン。ステレオ?。 「ルーアン夏の芸術祭」ライヴ。3曲とも晩年のチェリビダッケが良く取り上げた十八番で、完成度の高さには驚嘆させられる。マイクには入りにくいチェリの芸術の片鱗が伺える素晴らしい演奏。 イン・ホール録音のため不備が多いものの、音質は比較的鮮明。 | ||
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1991年4月12日、ケルン。ステレオ ドイツ国内への演奏旅行時のライヴ。EMI盤の2年前の録音ということもあってか、最晩年のスタイルながら覇気は十分。 好みが別れる彼のブルックナーだが、このような絶好調のときの演奏には、やはり感銘を受けざるをえない。イン・ホール録音のため不備は多いが、演奏の特質は良く伝わってくる。 | ||
モーツァルト:交響曲第29番 イ長調K.201(*) シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調Op.82(*) チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」(#) |
レナード・バーンスタイン指揮 ボストンso. | |
録音:1988年3月14日(*)/1986年7月26日(#)。ステレオ。 晩年のバーンスタインが、縁の深かったボストン響に客演した際のライヴで、巨匠十八番の作品が並ぶ。強烈な個性に彩られた演奏ということもあって好みは別れるだろうが、 その真摯さは正に彼ならではの物であり、このような演奏はなかなか聴けるものではない。音質まずまず。 | ||
ブルックナー:交響曲第4番 | クラウス・テンシュテット指揮 ボストンso. | |
録音:1982年。ステレオ。 1970年代始めに西側に移ったテンシュテットが最初に見いだされ、世界的スターダムに押し上げられたのはボストン響との共演が切掛けだった。 テンシュテットによる同曲は、BPOとのEMI盤(1981年)、LPOとのライヴ(1984年)に続き3つめとなるが、ここでの演奏は、彼とオケとの信頼関係の間に築き上げられた極めて完成度の高い名演。 アメリカのオーケストラから、ここまでドイツ的音色をひきだす彼の力量には、改めて感服せざるをえない。 音質良好。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲第8番 ト長調Op.88 | クラウス・テンシュテット指揮 フィラデルフィアo. | |
録音:1989年3月。ステレオ。 テンシュテットの手にかかると圧倒的なスケールと深みを兼ね備えた壮絶な音楽に返信する「イギリス」。彼による同曲には、フィンランド放送響(1978年)、BPO(1980年)、LPO(1991年)と3つのライヴが既に存在するが、 今回は音質も含めベストと思われる演奏の登場となった。オケも彼の棒によく応え、重厚なサウンドを聴かせる。若干のノイズは混入するものの、音質まずまず良好。 | ||
ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」 |
クラウス・テンシュテット指揮 ボストンso. | |
録音:1987年1月17日。ステレオ。 この曲もテンシュテット得意のもの。BPOとの2種の録音がこれまで出ていたが(1980年EMI/1984年ライヴ)、 今回のボストン響との共演は、オーケストラとの関係が一層緊密であるためか、説得力の強い名演となっている。 異次元に引き込まれるかのような独特の雰囲気を持った第2楽章と、壮絶な気迫かつ圧倒的な燃え上がりが聴ける第4楽章がことに印象的。オケの熱演も特筆すべき物。 若干のノイズは混入するものの、音質まずまず良好。 | ||
R.シュトラウス: 交響詩「ドン・キホーテ」Op.35 |
ジュレス・エスキン(Vc) バートン・ファイン(Va) クラウス・テンシュテット指揮 ボストンso. | |
録音:1982年3月。ステレオ。 「ドン・キホーテ」はテンシュテット初レパートリーとなる物。何ともシリアスな演奏だが、テンシュテットらしく実にユニークな表現が随所にに聞かれる。表現の豊かさと表現の幅広さは相当な物で、 全ての音に意味を込め、生命を吹き込んでいく彼の力量に驚嘆させられる。 若干のノイズは混入するものの、音質まずまず良好。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」 |
クラウス・テンシュテット指揮 ボストンso. | |
録音:1977年7月30日。ステレオ。 北ドイツ放響(1979年)、VPO(1982年)、LPO(1991年)に続く4つ目のテンシュテットによるエロイカだが、年代的には最も若い時のものとなり、50才代前半の颯爽とした彼の演奏が聞ける。 比較的早めのテンポが取られているが、表現の深さと密度の濃さは大変な物で、晩年のものと比べても全く遜色が無い。オーケストラの純ドイツ風サウンドも彼の特訓の成果であろう。音質良好。 | ||
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98 | クラウス・テンシュテット指揮 ボストンso. | |
録音:1974年12月14日。ステレオ。THE THREE ZERO CLASSICSからADB-0001として出ている物。 テンシュテットのアメリカ・デビュー時の演奏。この時の演奏は空前の成功を収め、彼は一気に世界の桧舞台へ躍り出ることとなった。演奏の方は期待に違わず、 初共演とは思えないほどオーケストラとの息がぴったりとあっており、彼の尋常成らざる力量をまざまざと見せつける演奏となっている。テンシュテット一世一代の名演といっても過言ではない。音質良好。 | ||
プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調Op.100 | クラウス・テンシュテット指揮 デトロイトso. | |
録音:1978年。ステレオ。 テンシュットの偉大な才能を再認識させられる演奏。他の誰とも異なるユニークな演奏ながら説得力は抜群で、この名曲の魅力を実に雄弁な語り口で聴かせてくれる。オーケストラも熱演。音質良好。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 | クラウス・テンシュテット指揮 LPO | |
録音:1984年5月10日。ステレオ。後に LPO からマスター復刻盤 (LPO-0030) が発売された。 巨匠と手兵による待望のブル7。表現の多彩さとスケールの大きさが見事に融合し、格別の名演となっている。クライマックスの雄大な築き方と壮絶な迫力はテンシュテットの真骨頂で、豊かな歌心も実に魅力的。 若干のノイズ混入と、テープ・ヒスが大きめの点がやや気になるが、音質は比較的鮮明。マスター復刻の LPO 盤よりノイズは多いが、音質的には当盤の方が迫力があると言う意見が多い。 | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエム | ルチア・ポップ(S) トマス・アレン(Br) クラウス・テンシュテット指揮 LPO、&cho. | |
録音:1984年8月26日、ロンドン。ステレオ。 1984年のプロムスでのライヴ。同時期のEMIへのスタジオ録音とはかなり趣を異にしており、正にライヴならではのテンシュテットが味わえる格別の一枚と言える。 この日の演奏は空前の成功を収め、テンシュテットとロンドン・フィルの数多くの名演の中でも格段に優れたものと評された。 深い精神性に貫かれた密度の高い緊張感が全体を支配しており、強烈な磁力を思わせる求心力の高い演奏。 オーケストラ、コーラスも大熱演で、また独唱陣の素晴らしさも大変のもの。 若干のノイズ混入と、テープ・ヒスが大きめの点がやや気になるが、音質は比較的鮮明。 | ||
オルフ:カンタータ「カルミナ・ブラーナ」 | ワスレー(S) イングランド(T) ダレス(Br) クラウス・テンシュテット指揮 トロントso.、同cho. | |
録音:1979年12月13日。ステレオ。なお、録音日は1979年2月13日の誤植らしい。 テンシュテットにしか成し得ない壮絶で圧倒的なカルミナ。作品が内包する様々な要素を究極の形で音にしたと言う趣の演奏で、感銘の深さは比例無きもの。北ドイツ放響との演奏(RM-462M;モノラル録音) と比べると共演陣がやや落ちるのは否めないが、録音は今回の方がかなり聞きやすく、テンシュテットならでは表現がよくわかる。テープ・ヒスやノイズの混入等気になる点は多々あるが、まずまず鮮明な音質。 | ||
ブラームス: 交響曲第3番 ヘ長調Op.90/悲劇的序曲Op.81 |
クラウス・テンシュテット指揮 LPO | |
録音:1983年4月7日、ロンドン。ステレオ。交響曲はTHE THREE ZERO CLASSICSからTH-014として出ている演奏と同一の可能性がある。「悲劇的序曲」は今回テンシュテットの初レパートリーとなるもの。 純ドイツ風の実に重厚なブラームス。テンポは中庸ながら重心が低く、正に濃厚な名演が展開される。この演奏が1980年代のものであることを考えると驚きの解釈で、 ライヴにおけるテンシュテットの凄味を感じることのできる一枚と言える。テープ・ヒスやノイズの混入はあるが、音質はしっかりしており、演奏の素晴らしさを実によく伝えている。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第1番 ハ長調Op.21(*)/交響曲第7番 イ長調Op.92(#) |
クラウス・テンシュテット指揮 LPO | |
録音:1989年12月14日、ロンドン(*)/1989年11月21日、ロンドン(#)。ステレオ。
(*)はNAVIKIESEからNAV-4010として出ているもの。当盤発売後に、BBCからマスターよりの復刻が成された(BBCL-4158)。(#)は当盤が初登場で、翌日の演奏がBBCからCD化されている(BBC BBCL-4167)。 ほぼ同時期のライヴながら演奏のスタイルは大きく異なっており、それぞれの作品に対するテンシュテットのアプローチの違いが実によくわかる大変興味深い一枚。第1番は作品の持つ古典的様式をしっかりと前面に打ち出して、格調高い名演に仕上げている。ドイツ風の重厚さと細部の綿密な表現が融合した、テンシュテットらしい演奏。第7番は全体に早めのテンポが採られており、エネルギッシュな表現が随所に聞かれる。ティンパニの思い切った表現が特に印象的な壮絶なフォルティッシモには驚くばかりで、 特に後半の2楽章の圧倒的迫力は想像を絶する。音質は、第1番は良好なもの。一方の第7番はイン・ホール録音で、ヒス・ノイズが多めではあるものの、鮮明な音で演奏の様子はよく伝わる。 | ||
モーツァルト:レクイエムK.626 | マリア・ヴェヌーティ(S) (ウルスラ?)・ クンツ(A) ウーヴェ・ハイルマン(T) ペーター・リカ(B) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo.&cho. | |
録音:1987年4月16日、ミュンヘン。ステレオ。 チェリ美学に貫かれた究極の名演。正に奇跡としか表現しえない絶妙な音楽が展開している。他のどの指揮者とも異なる極めて個性的な演奏でありながら、圧倒的説得力で聞き手を呪縛するかのような壮絶な名演。 イン・ホール録音のため、様々な問題があるが、音質は聞きやすく演奏の良さはよくわかる。なお、以前ARTISTSからFED-039として出ていた演奏と同じ可能性もある。 | ||
ヒンデミット:交響曲「画家マチス」 プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」抜粋 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 LSO | |
録音:1978年。ステレオ。 チェリお得意の2曲だが、この年の物は今回が初登場と思われる。この演奏もオーケストラの機能をフルに生かした何とも聞き応えのある名演。当時のチェリの気迫あふれる指揮振りが実によくわかる。 ヒス・ノイズ、散発ノイズはあるが、比較的聴きやすい音質。 | ||
バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調BWV.1067(*) シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(#) |
インゴルフ・トゥルバン(Vn;*) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1984年1月22日(*)/1986年4月8日(#)。ステレオ。 チェリビダッケにとっては非常に珍しいレパートリーで、戦後の一時期を除いてはほとんど演奏していなかったもの。チェリ・ファンは必聴の2曲と言えるだろう。精緻かつ心にしみ入る表現がさすがはチェリと思わせる。トゥルバンはゲルハルト・ヘッツェル等に教えを受け、チェリに見いだされた人で、この当時はミュンヘンpo.のコンサート・マスター就任当初ではないかと思われる。 イン・ホール録音のため、問題はあるが、比較的聞きやすい。 | ||
モーツァルト: 交響曲第40番 ト短調K.550/ 交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター」 |
ヨーゼフ・クリップス指揮 ACO | |
録音:1972年。ステレオ。 希代のモーツァルト指揮者、クリップス最晩年のライヴ。このコンビによるPHILIPSへの同時期のスタジオ録音は、今日でも高い評価を得ているが、 ここでの演奏はライヴだけに生き生きとした表情付けがより際だっており、極上の名演にしあがっている。 テープ・ヒス、散発ノイズ、音揺れ等気になる点はあるが、演奏の素晴らしさはよく伝わる。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(*)/ 交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」(#) |
クラウディオ・アラウ(P;*) カール・シューリヒト指揮 フランス国立放送o. | |
録音:1957年3月24日(*)/1964年1月20日(#)、パリ。モノラル。 シューリヒト最晩年の「田園」がまさに圧巻。「枯淡の境地」という言葉がこれほどぴったりくる演奏も珍しく、シューリヒトの魅力ここに極まれリと言う趣。 協奏曲もアラウの重厚なピアノをしっかりサポートした、シューリヒトらしい辛口の名演。 テープ・ヒス、散発ノイズはあるが、演奏の素晴らしさはよく伝わる。なお、ピアノ協奏曲は以前MELODRAM等から、1959年同月同日のこのコンビによる演奏が出ているので、同一演奏の可能性もある。 「田園」は1960年代以降の演奏は確かこれが初登場。 | ||
ベートーヴェン: 「コリオラン」序曲/ ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58(*) |
ヴィルヘルム・バックハウス(P;*) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO | |
録音:1954年1月17日、ウィーン。様々なレーベルから発売されているもの。ただ、このカップリングで1CDというのは今回が初めてではないかと思われる(GOLDEN MELODRAMの3CDセットに両曲とも収められてはいるが/GM-4.0040)。 このコンビでの「ピアノ協奏曲第4番」は他に1962年のライヴもあるが、この演奏は、しばしば共演していたこの2人の「相性の悪さ」が発揮された怪演。よい意味での遊び心に満ちており、 聞き手をぐいぐいと引っ張っていく所はさすが。また、最初の「コリオラン」はクナならではの壮絶な演奏で、VPOの響きの濃厚さが聞き物。 録音状態はさすがに古く、ノイズの混入など気になる部分もあるが、演奏の素晴らしさはよく伝わる。 | ||
メンデルスゾーン: 交響曲第4番 イ長調「イタリア」Op.90(*)/ 序曲「真夏の夜の夢」Op.21(*)/ 序曲「フィンガルの洞窟」Op.26(#)/ 序曲「静かな海と楽しい航海」Op.27(+) |
カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
録音:1954年1月28日(*)/1955年1月4日(#)/1961年3月10日(+)。モノラル。(*/#)はDisque Refrain、(+)はCoupletのCCD-3011で既出。
(*)はRE! DISCOVERからRED-78としても再発されているが、(#)のみは現在入手困難。 どの曲をとっても格別の名演揃いで、シューリヒトの偉大さにただ感心するばかり。 音質はまずまず。 | ||
マーラー: 歌曲集「さすらう若人の歌」(*)/ 交響曲第2番 ニ短調「復活」(#) |
エディト・ゼーリヒ(S;#) ユージニア・ザレスカ(A;*/#) カール・シューリヒト指揮 フランス国立放送o.&cho. | |
録音:1958年2月28日、パリ。モノラル。以前MELODRAMから出ていた音源で、長らく廃盤となっていた。そちらでは(*)の録音は1962年2月となっている。 (*)はシューリヒトにとって今のところ唯一の録音。(#)には計3種の録音があるが、実に堂々と確信に満ちた演奏振りが印象に残る。 音質はあまり良く無いが、演奏の良さは十分に伝わる。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 | カール・シューリヒト指揮 ハンブルクNDRso. | |
録音:1954年。モノラル。初出音源。 発足当初よりシューリヒトと親密な関係にあった北ドイツ放響とのブル7。シューリヒトの得意曲でもあり、多くの異演盤が存在するが、ここでの演奏も風通しの良さと表現の豊かさでは群を抜いており、 深い感銘を与えてくれる。音揺れやノイズの混入などが散見され、音質良好とは言えないが、演奏の良さは十分に伝わる。 | ||
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98 | カール・シューリヒト指揮 VPO | |
録音:1960年代。モノラル。初出音源。 全体にゆったりとしたテンポが採られ、スケールの大きさを感じさせるブラ4。CONCERT HALL盤スタジオ録音や、既出のライヴ盤(NDR、ORTF等)と比べても、より巨匠風の味わいが増しているように思われ、 随所に聴かれる緻密な表現と、気迫にあふれた指揮ぶりは、この人ならではの素晴らしさ。 音質は良好とは言えないが、演奏の良さはしっかり伝わる。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」(*) マーラー:さすらう若人の歌(#) |
ディートリヒ・フィッシャー= ディースカウ(Br) カール・シューリヒト指揮 フランス国立放送o. | |
録音:1956年9月23日、モントルー(*)/1957年9月9日、ブザンソン(#)。モノラル。初出音源。 シューリヒトの、ライヴによる「運命」はこれが初登場。パリ音楽院管とのスタジオ録音(DECCA、EMI)が共にいま一つの出来だっただけに、この圧倒的な名演はファンの期待に十二分に応えることができるものと思われる。 とりわけ一気呵成に突き進む両端楽章は凄まじい迫力に満ちあふれており、ライブでのシューリヒトの気迫を痛感させてくれる。 マーラーの方も表情豊かな名演で、フィッシャー=ディースカウも正に完璧。 音質は決して良好とはいえないものの、演奏の素晴らしさは充分に伝わる。 | ||
ベートーヴェン: 「エグモント」Op.84 序曲(*)/ 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」(*) ブラームス:交響曲第2番 ニ長調Op.73(*) シューマン:「マンフレッド」序曲 Op.115(#) |
カール・シューリヒト指揮 フランス国立放送o. | |
録音:1963年7月3日、リヨン(*)/1963年5月14日、パリ(#)。モノラル。初出音源。 晩年のシューリヒトのライヴ。「エグモント」序曲に続けて「田園」とブラ2を並べて演奏してしまうパワーは、とても80歳代の指揮者とは思えず、それだけでも驚き。オケに乱れが散見されるものの、 演奏内容はいずれも極上の出来で、作品を完全に知り尽くしたシューリヒトならではの味わいに満ちている。余白に収録された「マンフレッド」序曲も見事。 録音状態は良好ではないが、演奏の良さはよく伝わる。 | ||
シューリヒト、初出 ハイドン:交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」(*) メンデルスゾーン: 交響曲第5番 ニ長調Op.107「宗教改革」(#) |
カール・シューリヒト指揮 モンテ・カルロ国立o.(*)、 シュトゥットガルト放送so.(#) | |
録音:1959年8月15日(*)/1962年3月8日(#) 、ともにモノラル|初出音源| (#):2022年現在においても既知中シューリヒト唯一の同曲録音、かつ当盤が唯一の発売|
(*)の日付の全曲?後出盤: St-Laurent Studio, YSL-T-1292
〔オケはモンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団との記載〕。# (*)のオケは後出盤の記載が正しいと思われます〔当盤記載名のオケは少なくとも常設では存在しない模様〕が、現状ママで供給されます。
「宗教改革」はシューリヒトにとって初出のレパートリーでそれだけでも大きな話題だが、演奏の素晴らしさはまさに破格の出来で、この曲のベストといってよい程の名演。「ロンドン」はこれが3つ目の音源だが、 表情の濃厚さではこれが一番。作品への熱い思い入れがよくわかる。 決して良好な音質ではないが、演奏内容はよくわかる。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲第7番 ニ短調Op.70 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1987年10月14日、ベルリン。ステレオ。初出とされているが、以前ARTISTSから1987年(月日不詳)とされたCDが出ており、同一の物かもしれない。 当時、西ベルリンに属していたフィルハーモニーでのライヴ。カラヤンの本拠地に乗り込むチェリの思いがオケにも伝わり、孤高の名演が繰り広げられている。チェリの同曲自体かなり珍しく、他には1982年のライヴ(THREE ZERO CLASSICS TH-006)位しかないが、極めて個性的な演奏であり、圧倒的な存在感と説得力をもって聴き手を捉えて離さない。 音質的には、テープ・ヒス、部分的音ゆれなど問題があるが、バランスは良好で、チェリの緻密な表現がよく聴きとれる。 | ||
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」Op.9 シューベルト:交響曲 第8番D.759「未完成」 チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1988年9月30日、ミュンヘン。ステレオ。初出音源。 チェリならではの実に多彩なプログラム。ベルリオーズの強烈な輝きは、想像を絶する素晴らしさ。またシューベルトでも精緻な世界を展開する。とは言え、圧巻はやはりチャイコフスキーで、宇宙的なスケールの大きさと細部の緻密さはチェリ独自の世界であり、全く別の曲を聴いているような気にさせられる。 放送用録音のようで、バランスはまずまず。散発ノイズやテープ・ヒスはあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1980年1月17日、ミュンヘン。ステレオ。初出音源。 チェリ&ミュンヘン・フィル最初期の録音。当時60代の後半だったチェリの気力にあふれた指揮ぶりは実に目覚ましく鮮烈な印象を与える。着任後間もない時期にかかわらず、 オーケストラを完全に手中に収めており、チェリの実力の凄まじさに圧倒されるばかり。 イン・ホール録音で、ヒス・ノイズや、不安定なところもあるが、演奏の良さは実によくわかる。 | ||
シューベルト:交響曲第8番 ロ短調D759「未完成」 フランク:交響曲 ニ短調 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1983年11月2日、ミュンヘン。ステレオ。初出音源。 チェリ&ミュンヘン・フィル5年目シーズンのライブ。70代に入ったばかりの気迫に満ちたチェリの指揮ぶりが大変な聴きもので、特にフランクはベストの出来。是非聴いて頂きたい圧倒的名演。 放送用録音のようで、バランスはまずまず。テープ・ヒス、散発ノイズはあるが、演奏を味わうには支障ない。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1992年11月17日、ミュンヘン。ステレオ。初出音源。 「悲愴」はチェリの十八番だったが、これはこのコンビが本拠地で行なった最後のライヴ(この後1993年4月に来日公演でこの曲を演奏している)。圧倒的という他ないスケールの大きさで迫る演奏で、 説得力の強さは比較を絶するほど。チェリビダッケが20世紀を代表する特別な存在だったことを実感させる究極の名演。 イン・ホール録音のようで不備はあるが、チェリのサウンドをかなりよく捉えており、演奏の素晴らしさが手にとるようにわかる。 | ||
シューベルト: 交響曲第9番 ハ長調D.944「グレイト」 |
クルト・ザンデルリング指揮 NYP | |
録音:1983年10月、ニューヨーク。ステレオ。初出音源。 この交響曲はザンデルリングの十八番のようで、NYPからドイツ風の重厚な響きを引き出し、作品の抒情性とスケールの大きさをみごとに表現し尽くす。その実力には感服させられる。 ヒスノイズ、音揺れなど不安定な部分もあるが、演奏のすばらしさは伝わってくる。 | ||
マーラー/クック補筆完成:交響曲第10番 | クルト・ザンデルリング指揮 NYP | |
録音:1984年1月、ニューヨーク。ステレオ。初出音源。 ザンデルリングはマーラーの最後の2つの交響曲、第9番と第10番をしばしば取り上げ、スタジオ録音の名演も残している。第10番に関してはクック版を信頼しているようだ。ここでも、マーラー演奏の伝統を持つNYPを相手にみごとな仕上げぶり。 ヒスノイズ、音揺れなど不安定な部分もあるが、演奏のすばらしさは伝わってくる。 | ||
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 | クルト・ザンデルリング指揮 ロサンジェルスpo. | |
録音:1990年3月4日。ステレオ。初出音源。 ここでもザンデルリングは、アメリカのオーケストラから自分のサウンドを引き出し、重厚でスケールの大きなブラームスを作り上げている。ライヴならではの熱気が感じられ、巨匠の傑作の一つであるといえる程の出来。 録音状態は良好とはいえないが、演奏のすばらしさは伝わってくる。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」 |
クルト・ザンデルリング指揮 ロサンジェルスpo. | |
録音:1984年2月12日。ステレオ。初出音源。 ザンデルリングはロシア音楽も得意としており、「悲愴」にも優れたスタジオ録音があるが、日本ではドイツの巨匠というイメージが強すぎるのか、あまり顧みられないのは残念。ここでは、 ライヴ特有の気迫に満ちた指揮にオーケストラが熱演で応え、スタジオ録音をはるかに上回る破格の演奏が繰り広げられる。 録音状態は良好とはいえないが、まずまず聴けるレヴェルには達している。 | ||
モーツァルト: 交響曲第35番 ニ長調K.385「ハフナー」(*)/ 交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター」(#) |
クラウス・テンシュテット指揮 LPO | |
録音:1984年3月20日(*)/1985年9月13日(#)、ロンドン。ステレオ。初出音源。 スケールの大きさと格調の高さが見事に融けあった見事なモーツァルト。 随所にテンシュテット特有の深い響きが聞かれ、個性的な味わいという点でも申し分なし。特に、名演として知られるベートーヴェン「第9」(同レーベル、RM-400Sとして既出)と共に演奏されたプロムスでの(#)が優れている。 ノイズ混入、音揺れ、テープ・ヒスなどがあり、音質的に良好とはいえないが、バランスは良く演奏内容はよくわかる。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第8番 ヘ長調Op.93(*) 交響曲第7番 イ長調Op.92(#) |
クラウス・テンシュテット指揮 ミネソタo. | |
録音:1982年1月28日(*)/1989年11月10日(#)。ステレオ。(*)は初出音源。(#)はLIVE SUPREMEから同月ながら日付は不詳の演奏(LSU-1010-2)が出ており、おそらく同一の録音。
なお、代理店が封入した日本語帯ではオーケストラが「ミネソタ交響楽団」と誤記されている。 両曲とも著しくスケールが大きく、巨匠風の思い切った表現が圧倒的存在感を誇っている。 音質的にはあまり良く無いが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(*)/ ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための 三重協奏曲 ハ長調Op.56(#) |
ラドゥ・ルプー(P;*) ギドン・クレーメル(Vn;#) ミッシャ・マイスキー(Vc;#) オッリ・ムストネン(P;#) クラウス・テンシュテット指揮 NYP(*)、LPO(#) | |
録音:1988年3月15日(*)/1991年10月3日(#)。ステレオ。初出音源。 共にテンシュテットの音盤初レパートリーとなる貴重な録音が登場。彼の偉大さは多くのソリストたちの尊敬を集め、協奏曲の分野でも幾多の名演を残しているが、ここでの2曲も極めて充実度の高い演奏となっている。 ちなみに(#)は、EMIから発売されたライヴのベートーヴェン「英雄」と同日の演奏。 (*)の音質はまずまずだが、(#)はイン・ホール録音でやや落ちる。 | ||
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調D.944「グレイト」 | クラウス・テンシュテット指揮 LPO | |
録音:1984年10月7日。ステレオ。初出音源。 このコンビ絶頂期のライヴ。テンシュテットはこの曲を得意としており、ことにベルリン・フィルとの2種の演奏(EMIのスタジオ録音と、TIENTO等から出ているライヴ)は世評が高い。他にボストン響との演奏("0" "0" "0" CLASSICS、ADB-0006)があったが、ロンドン・フィルとの演奏はこれが初登場で、確か今回がもっとも新しい日付の演奏となる。全体に優れた演奏だが、特に第2楽章の味わいの深さは格別。 テープ・ヒス、散発ノイズ、音揺れ等など、気になるところはあるが音質そのものは比較的鮮明。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 | クルト・ザンデルリング指揮 ケルン放送so. | |
録音:2000年2月29日、ケルン。ステレオ。初出音源。 HANSSLERのSDRとの共演、EN LARMES(ELS-02-288)のバイエルン放響との共演に続く、ザンデルリング3つ目のブル7。既出の物と同様にスケールの大きさと叙情性が際だった格別の名演だが、 随所に思い切った表現が聞かれ、この曲に対するザンデルリングの自信と愛着のほどが実によくわかる。是非聴いていただきたい偉大なブルックナー演奏。 テープ・ヒスがやや大きいが、音質はまずまず。 | ||
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(*) ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調Op.36(#) |
リーラ・ジョセフォヴィッツ(Vn;*) クルト・ザンデルリング指揮 スウェーデン放送so. | |
録音:1999年。ステレオ。初出音源。 両曲とも大変な聴き物。シベリウスの深々としたサウンド、ベートーヴェンの巨大なスケール、いずれもザンデルリングの良さがフルに発揮されている。ジョセフォヴィッツのソロも見事の一言。 テープ・ヒスがやや大きいが、音質はまずまず。 | ||
モーツァルト: ピアノ協奏曲第24番 ハ短調K.491 (*)/ ピアノ協奏曲第26番 ニ長調K.537「戴冠式」(#) |
クリフォード・カーゾン(P) オイゲン・ヨッフム指揮 LSO(*)、NYP(#) | |
録音:1975年3月15日、ロンドン(*)/1979年(#)。ステレオ。初出音源。 20世紀を代表する名ピアニストであり、モーツァルトの協奏曲演奏では一家言を持つカーゾンの初出ライヴ。ドイツの名称ヨッフムの格調高いバックを得て、 磨き上げられた極上のタッチから紡ぎ出される究極のモーツァルト演奏が聞ける。 テープ・ヒス、散発ノイズ等気になる点もあるが、ピアノは比較的良く録音されており、全体としてもまずまず。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58 |
エリー・ナイ(P) ベルナルド・ハイティンク指揮 ヒルヴェルスムpo. | |
録音:1961年。モノラル。初出音源。 これはびっくり、近年COLOSSEUMへの録音がCD化され、俄然注目を集めるようになったエリー・ナイ晩年のライヴが登場。彼女による協奏曲のうち戦後の録音は、夫であるホッホストラーテン〔ホーフストラーテン〕との共演があっただけなので、ハイティンクと共演したこの演奏は極めて貴重。極めて個性的な演奏ながら、戦前から戦後にかけて特にベートーヴェン弾きとして高い評価を受けた彼女の存在感は圧倒的。若いハイティンクに合せ、彼女としては早めのテンポとなっている。 この頃のものとしてはまずまずの音質。 | ||
モーツァルト:ミサ曲 ハ短調K.427 | エレナ・フィリポヴァー(S) マリア・ヴェヌティ(Ms) ペーター・ストラーカ(T) ハンス・ゾーティン(B) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo.&cho. | |
録音:1990年6月24日、ステレオ。初出音源。 チェリビダッケの持ち味がフルに発揮されたこの曲究極の名演。チェリの棒の下、オーケストラ、コーラス、ソリストが一体となり、全く別次元の音楽が展開されている。圧倒的存在を持った格別の演奏と言える。 イン・ホール録音だがまずまずの音質。 | ||
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1990年10月。ステレオ。初出音源。 チェリビダッケのブラームスの中では第4番の世評が最も高いが、名演として名高い1985年3月のEMI盤や1986年10月のGNP盤(GNP-55/6)から、4、5年が経過したこの演奏では、チェリ晩年のスタイルが前面に出され、 極めてユニークなものとなっている。以前にも増して遅いテンポと破格のスケール、そして細部への徹底したこだわりはこの演奏の存在を際立たせるもの。 テープ・ヒス、散発ノイズ等気になる点はあるが、イン・ホール録音にしてはまずまずの音質。 | ||
ワーグナー: 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 第一幕への前奏曲(*)/ 「パルジファル」〜聖金曜日の音楽(*) ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1993年2月6日、ミュンヘン(*)/1991年6月5日、メッツ(メッス)(#)。ステレオ。初出音源。 (*)のマイスタージンガーは、同時期の演奏がEMIから発売されているが(もちろん当盤は別音源)、「パルジファル」は今回が彼の初音盤レパートリー。演奏は実に輝かしく、作品の良さが見事に表現されている。 (#)はチェリ&ミュンヘン・フィルお得意の曲であり、多くの演奏がこれまでにも発売されているが、演奏の点だけ言えば、その中でも今回の演奏はトップ・クラス。 イン・ホール録音としてはまずまずの音質で、チェリのサウンドが実によく収録されている。 | ||
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1991年3月14日、ミュンヘン。ステレオ。初出音源。 このコンビによる同曲は、1981年盤(FKM FKM-CDR167)、1986年盤(AUDIOR AUDSE-520(廃盤)/EN LARMES、ELS-02-205/RE! DISCOVE、RED-127)、1995年盤(EMI)が知られているが、 今回は1986年盤と1995年盤の間を埋める貴重な録音が登場。この9年間にチェリビダッケの演奏スタイルは大きく変化したが、代理店によると「結論から言えばこの1991年盤がチェリのブル9のベストのように感じられます」とのこと。 イン・ホール録音としてはまずまずの音質で、チェリのサウンドが実によく収録されている。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調Op.36 | グイド・カンテッリ指揮 NYP | |
録音:1955年1月30日、ニューヨーク。モノラル。初出音源。 NBC響とのライヴが続々とTESTAMENTから発売されることが決定し、一躍注目度アップのカンテッリ。その実力の凄まじさはまさに20世紀の指揮者の中でもトップ・クラス。 ここでのニューヨーク・フィルとのライヴでもパーフェクトといってよいほどの出来栄えで、名門オケをここまで奮い立たせるカンテッリのパワーは正に圧倒的。 当時としては音質良好の部類。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」 | クルト・ザンデルリング指揮 フランス国立o. | |
録音:1991年2月8日、パリ。ステレオ。初出音源。 ザンデルリングはEMIへデジタルでベートーヴェンの交響曲全集を録音しているが、これはなぜか今ひとつの演奏で、彼の実力を十分に反映しているとは言いがたかった。 ここでのライヴは全く別人のような精彩に満ちた演奏で、同時期のバイエルン放響とのライヴも良かったが、フランスのオケ相手のこの演奏では、 ザンデルリングの表現がより積極性を帯びているようにも感じられる。 録音自体は比較的良好だが、ヒス・ノイズがやや多め。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 | クルト・ザンデルリング指揮 BPO | |
録音:1997年6月9日、ベルリン。ステレオ。初出音源。 1990年代、ベルリン・フィルに度々客演し、数々の名演を残したザンデルリングだが、このショスタコーヴィチも彼の実力がフルに発揮された見事な演奏。 スケールの大きさと抜群の安定感はザンデルリング最大の魅力で、ベルリン・フィルも老巨匠の棒に見事に応えている。 録音自体は比較的良好だが、ヒス・ノイズがやや多め。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第6番 変ロ短調Op.74「悲愴」 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 デンマーク放送so. | |
録音:1972年11月2日。ステレオ。初出音源。 1970年代前半のチェリビダッケは、後のミュンヘン時代とは演奏スタイルをかなり異にしている。スケールの大きさという点では後年に譲るものの、 鮮烈で刺激に満ちた演奏という点では後年より勝り、正に「幻の指揮者」という形容詞がぴったり。この「悲愴」も決して超一流とはいえないオーケストラを相手に、 奇跡的なレベルの演奏を引きだしており、チェリビダッケの持つ魔術の凄まじさに圧倒される。 テープ・ヒス、散発ノイズ等、気になる点はあるが、バランスがしっかりした比較的鮮明な録音。 | ||
ケルビーニ:「アナクレオン」序曲 R.シュトラウス:交響詩「死と変容」 ラヴェル:スペイン狂詩曲 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 フランス国立放送o. | |
録音:1973年12月23日、パリ。ステレオ。初出音源。 チェリビダッケとフランス国立放送管の初コンサートのライヴ。幻の指揮者チェリビダッケを迎えたオケの意気込みは凄まじく、緊張感あふれたスリリングな演奏となっている。 随所に聞かれる鮮烈な響きはチェリならではの物で、ごく短期間にオーケストラを手中に収めてしまう彼の実力に圧倒される。 音揺れ、散発ノイズ、テープヒス等、気になる点はあるが、当日の雰囲気は良く伝わる。 | ||
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 ウィーンso. | |
録音:1952年10月30日。モノラル。初出音源。 チェリ40才の時のライブで、オケがウィーン交響楽団というのも興味をひく。演奏は凄まじいばかりの気迫と覇気に圧倒されるが、すでに後年のスタイルを確立しており、チェリらしさが随所に出ている。 ファン必聴の名演と言えるだろう。 50年以上前の録音で、音質良好というわけにはいかないが、十分に聴ける。 | ||
R.シュトラウス: 交響詩「ドン・キホーテ」Op.35 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1991年4月29日、ミュンヘン。ステレオ。初出音源。 前日の演奏は既に同レーベルからRM-423/4Sとして発売されているが、チェリの音楽は日々その姿を微妙に変化させるため、この演奏へも興味は尽きない。 チェリは同曲をあまり多くは採り上げなかったが、まさに満を持してといったタイミングでのこの演奏は、格段の説得力を持っており、とくに後半の充実ぶりには目を見張らされる。 イン・ホール録音で音質良好とは言えないが、演奏の良さは十分伝わる。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 イ長調Op.141 | クルト・ザンデルリング指揮 シカゴso. | |
録音:1985年11月、シカゴ。ステレオ。初出音源。 この曲はショスタコーヴィチ晩年の傑作で、比類のない味わいの深さを持つ。ザンデルリングはこの曲に対して格別の愛着を抱いていたようで、2種のレコーディング以外にも多くのライブが残っており、 そのすべてが見事な演奏となっている。 今回の演奏はオケがシカゴ響という点が大きな特色で、オーケストラの抜群の機能性をフルに生かして、堂々と格調高くショスタコーヴィチの核心に迫ってる。 音質はあまり良好とはいえず、ところどころノイズが混入する部分もあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944「グレイト」 | ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1959年1月6日、ミュンヘン。モノラル。 10年以上前に一度だけLPで出たことがあるようだが、今日では「幻」となっていたクナ&ミュンヘンの「グレイト」が遂に日の目を見た。 ぶっきら棒に淡々と進められていく前半の2楽章と巨大なスケールで圧倒する後半2楽章の対比が何ともユニークで、ウィーン・フィルとの共演を上回る痛快な演奏。 今回新たに発掘されたアナログ・テープからマスタリングされているが、古いものだけにノイズの混入や音ゆれ等は存在する。 | ||
ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(改訂版) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO | |
録音:1964年4月12日、ウィーン。モノラル。 クナ&ウィーン・フィルによる最後の演奏会のライブ。巨大なスケールで展開する凄まじいブルックナーだが、クナ最晩年のものだけに随所に寂しげな表情を聴かせる点も大きな特徴。なお、冒頭のホルンは裏返っており(GOLDEN MELODRAM盤など、裏返っていないものは別演奏〔正体不明〕を使用した編集版だと言われている)、未編集であることがわかる。 今回新たに発掘されたアナログ・テープからマスタリングされており、古いものだけにノイズの混入や音ゆれ等は存在するものの、既出のものよりはかなりしっかりした音のように感じられる。 | ||
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(改訂版) | ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1963年1月24日、ミュンヘン。モノラル。Disque Refrain、RE! DISCOVER、LIVING STAGE等から発売がある(あった)演奏。 クナ&ミュンヘン・フィルによる伝説的なコンサートのライブ。演奏内容の素晴らしさについては今さら言うまでもないが、演奏だけをとれば、直後のスタジオ録音を上回る内容といっても過言ではない。 今回新たに発掘されたアナログ・テープからマスタリングされており、古いものだけにノイズの混入や音ゆれ等は存在するものの、全体的には比較的しっかりと収録されており、演奏の偉大さはよく伝わる。 | ||
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調Op.90(*) ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 〜第1、2楽章のリハーサル(#) クナッパーツブッシュのインタビュー |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ケルン放送so.(*)、 VPO(#) | |
録音:1962年5月14日、ケルン(*)/1961年10月、ウィーン(#)。モノラル。(*)は以前Disque Refrainや国内KingからCDが出ていたが、現在では入手困難。
リハーサルとインタビューは非常に珍しい音源で、確か初CDとなるのではないかと思われる。 クナ晩年の様式に貫かれた途方もなくスケールの大きなブラームス。内容の濃さは作品自体を越えてしまっているほどで、ファンならずとも一聴の価値あり。ブルックナーのリハーサルは貴重な音源で、 クナの大らかな音楽づくりと、ウィーン・フィルとの親密な関係が実によくわかる。最後にインタビューだが、クナの肉声がたっぷり聴けるファン必聴の内容。 今回新たに発掘されたアナログ・テープからマスタリングされており、古いものだけにノイズの混入や音ゆれ等は存在するものの、ブラームスは既出のものより良好と感じられる。 | ||
ウェーバー(ワインガルトナー編):舞踏への勧誘曲 J.シュトラウス: ワルツ「ウィーンの森の物語」/ 喜歌劇「千一夜物語」〜間奏曲 ランナー:ワルツ「シェーンブルンの人々」 J.シュトラウス: エジプト行進曲/ピチカート・ポルカ シューベルト:軍隊行進曲 J.シュトラウス: アンネン・ポルカ/ワルツ「南国のバラ」 コムザーク:ワルツ「バーデン娘」 |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 バイエルン国立o. | |
録音:1955年3月20日、ミュンヘン。モノラル。 クナッパーツブッシュによるポピュラー・コンサートで、これが一晩のプログラム。この10曲のうち8曲はORFEOからも出ているが、ウェーバーとシューベルトは今日では珍しい音源となっている。 今回新たに発掘されたアナログ・テープからマスタリングされており、古いものだけにノイズの混入や音ゆれ等は存在するものの、全体に中低域の豊かな実に生々しい音で収録されており、 クナの豪放な指揮ぶりがよく伝わる。 | ||
フォーレ:レクイエム(*) デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」(#) ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(+) |
マリー・マクロホリン(S;*) グウィン・ハウエル(B;*) セルジュ・チェリビダッケ指揮 LSO&同cho. | |
録音:1982年4月8日(*/#)/1979年9月18日(+)、以上ロンドン。ステレオ。過去に幾つかのレーベルから出ていた音源だが、今日ではいずれも入手不能となっている。
(*)は現在のところチェリビダッケ唯一の同曲音盤。 1970年代の末から1980年代の前半にかけてチェリビダッケはしばしばロンドン響に客演し、多くの名演を残した。これは彼がミュンヘン・フィルのポストを得、芸風が一段とスケールを増し、 豊かで輝かしいサウンドを嗜好するようになった時期と一致する。ここでの3曲はどれも見事なものだが、フォーレのレクイエムは究極ともいえる美しさ。 テープ・ヒスが多めで音揺れや散発ノイズがあるが、音自体は比較的鮮明に収録されている。 | ||
コダーイ:ガランタ舞曲 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 LSO | |
録音:1980年4月13日、ロンドン。ステレオ。過去別々にCD化されたことがある音源だが、現在では入手困難。なお、FKMから出ているFKM-CDR13/4、15/6とは別演奏。 この時期はチェリとロンドン響の両者にとって全盛期といってよい。このコンビはこのコンサート直後に来日し、同プログラムを演奏しているが、本拠地のものだけに完成度はこちらの方が数段上のように思われる。チェリならではの圧倒的名演。 テープ・ヒスが多めで音揺れや散発ノイズがあるが、音自体は比較的鮮明に収録されている。 | ||
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲(*) ラヴェル:スペイン奇想曲(#) シューマン:交響曲第2番 ハ長調Op.61(+) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 LSO | |
録音:1979年9月18日、ロンドン。ステレオ。(*)はおそらく初出となる音源。(#)はEXCLUSIVEから発売されていたもの。(+)はこの日付けでの発売盤はこれまでないようだが、ARTISTSから1980年とする演奏が出ていた。いずれにしろ、今日では他で入手出来ない音源ばかり。 チェリとロンドン響の愛称の良さを示すコンサート。「タンホイザー」序曲の異様な程のエネルギー、スペイン奇想曲の変幻自在のサウンド、シューマンの構成美と格調の高さ、どれをとっても完成度は圧倒的。 テープ・ヒスが多めで音揺れや散発ノイズがあるが、音自体は比較的鮮明に収録されている。 | ||
ドビュッシー:映像第3集〜イベリア(*) ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 LSO | |
録音:1980年4月10日、ロンドン。ステレオ。(#)はおそらく初出となる音源。(*)はARTISTSから1981年とする演奏が出ていたが、この日の演奏との指摘もある。
いずれにしろ、今日では他で入手出来ない音源ばかり。なお、FKMから出ているFKM-CDR13/4、15/6とは別演奏。 1980年春のチェリ&ロンドン響の来日公演は多くの音楽ファンに衝撃を与えた。この2曲はその直前に本拠地ロンドンで行なわれたライヴで、プログラムも同一。 精緻な表現とダイナミックな迫力が見事に融合したチェリ美学の極致ともいえる名演。 テープ・ヒスが多めで音揺れや散発ノイズがあるが、音自体は比較的鮮明に収録されている。 | ||
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調Op.90(*) シベリウス:交響詩「エン・サガ」Op.9(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 LSO | |
録音:1979年5月31日(*)/1979年9月21日(#)、以上ロンドン。ステレオ。(*)はおそらく初出となる音源。チェリビダッケ&ロンドン響の同曲はこれが初登場となる。(#)はARTISTSから出ていたものだが、今日では入手出来ない。 1970年代の末から1980年代の前半にかけて数多くの名演を残したチェリビダッケ&ロンドン響。この頃全盛期を迎え、抜群のさえを聴かせたロンドン響の機能をフルに引き出し、2曲とも壮麗な名演に仕上がっている。特にブラームスは、演奏だけ取ればチェリの同曲のベストと言ってよいだろう。 テープ・ヒスが多めで音揺れや散発ノイズがあるが、音自体は比較的鮮明に収録されている。 | ||
ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」(*) スメタナ:交響詩「モルダウ」(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1985年6月(*)/1986年6月(#)、以上ミュンヘン。ステレオ。KyounやTiento、Meteorなどから出ている(いた)演奏と思われる。 チェリ&ミュンヘン・フィルのコンビが最も輝いていた1980年代半ばの究極の名演。チェリ美学の極致にただ圧倒されるばかり。 音質は既出盤を上回る。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58(*) ラヴェル:ボレロ(#)/ラ・ヴァルス(+) |
マレイ・ペライア(P;*) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1985年3月17日(*)/1983年7月3日(#)/1980年1月20日(+)、以上ミュンヘン。ステレオ。以前KYOUNから出ていたもので、
(*)はRE! DISCOVERやORIGINALS(シュトゥットガルト放送響と誤記)からも出ている(いた)。(#)や(+)も他にMETEOR、SARDANAなどから同年代で録音時期のはっきりしない音源が出ており、同一の可能性もあるが詳細不詳。 ペライアとのベートーヴェンは、ソリストとオーケストラが心を一つにして作り上げた絶美な名演。ラヴェルの2曲での変幻自在の音色と圧倒的なダイナミズムもチェリ&ミュンヘン・フィルならでは。 3曲とも既出盤を上回る音質。 | ||
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 デンマーク放送so. | |
録音:1975年10月16日。ステレオ。初出音源。 当時チェリビダッケがしばしば客演していたデンマーク放響との珍しいライヴ。ミュンヘン時代のものとは異なりテンポはさほど遅くはないが、細部にわたるまで徹底的に神経の張り巡らされた演奏で、 完成度の高さは見事の一言。 テープ・ヒスなど気になる点もあるが、音楽は鮮明に収録されている。 | ||
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 | カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
録音:1963年、シュトゥットガルト。モノラル。初出音源。シューリヒトの同曲は、これまでスイス・ロマンド管との1953年録音と、フランクフルト放送響との1965年録音があったが、
彼の本拠ともいえるシュトゥットガルト放送響との演奏はこれが初めて。 シューリヒトとしては特に演奏回数が多い曲とはいえない部類だが、緊張感にあふれ、独自の表現が随所に聞かれる。極めて個性的ながら徹底的に考えられたその演奏は、説得力絶大。 古い音源だけに、テープ・ヒスや音揺れなど気になる点はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98 | カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
録音:1964年、シュトゥットガルト。モノラル。初出音源。シューリヒトの同曲は、これまでフランス国立放送管との1959年録音、バイエルン放送響との1961年録音、ウィーン・フィルとの1965年録音(ALTUSよりマスター・テープからの復刻がなされる/ALT-070)、
北ドイツ放送響との録音年代不明の共演の計4つがあったが、RM-556Mの第1番同様、
彼の本拠ともいえるシュトゥットガルト放送響との演奏はこれが初めて。 シューリヒトの個性的な解釈が実にストレートに音化されており、驚くほど刺激にあふれた演奏。シューリヒトの読みの深さに圧倒される一枚。 古い音源だけに、テープ・ヒスや音揺れなど気になる点はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」(*)/ 交響曲第7番 イ長調Op.92(#) |
カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
録音:1957年2月14日(*)/1952年10月24日(#)、以上シュトゥットガルト。モノラル。2曲とも国内KINGから発売されていたことのある演奏で、(*)はその後VIRTUOSOからもセットで出たが、
(#)はその後再発されたことのない貴重な音源。VIRTUOSO盤も既に廃盤となっている。
また2曲とも、シューリヒト&シュトゥットガルト放響のコンビとしては唯一の音盤。 シューリヒトはパリ音楽院管とベートーヴェンの交響曲全集を録音しているが、オーケストラの音色や奏法がベートーヴェンの作品とはミスマッチだと言う人も多い。 今回の演奏はシューリヒトと最も深い繋がりを持っていたシュトゥットガルト放響とのものだけに、彼の個性がストレートに音化されている。 古い音源だけに、テープ・ヒスや音揺れなど気になる点はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(改訂版) |
カール・シューリヒト指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1961年12月6日、ジュネーヴ。モノラル。以前CHACONNEから出ていたことがあるが、それ以来入手出来なかった珍しい演奏。 1955年のSDRとの共演と比較するとかなり早めのテンポが取られており、更に驚かされるのは改訂版による演奏だと言う事。特に両端楽章は極めて劇的な演奏になっており、 通常ブルックナーからイメージされるものとは大きく異なるが、気迫の激しさと鋭角的な切り込みの凄まじさはシューリヒトならでは。 新たに入手したアナログ・テープによるマスタリングとのことだが、古いものだけにテープ・ヒスやノイズの混入、音揺れなど気になる部分は存在する。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 | カール・シューリヒト指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1961年1月25日、ジュネーヴ。モノラル。初出音源。 シューリヒトとスイス・ロマンド管は親密な関係に有り、しばしば客演を続けていた。当曲は、オケがこの作品に不慣れなこともあって、壮絶な気迫を持ったシューリヒトによるドライヴが聴き物。 歌心の豊かさと鋭角的な切り込みの凄さ、全体を見渡す構成力の確かさなど、シューリヒトの個性が見事に発揮されている。 古いものだけにテープ・ヒスやノイズの混入、音揺れなど気になる部分は存在するが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ハイドン:交響曲第88番 ト長調「V字」 R.シュトラウス:交響詩「死と変容」Op.24 シューマン:交響曲第4番 ニ短調Op.120 |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO | |
録音:1962年12月16日、ウィーン。モノラル。以前国内キングからCDが出ていたが、一日の演奏会全曲としては久々の復活となるもの。
個々の曲では、ハイドンが現在他の発売盤がないが、それ以外の2曲は現在でも入手可能。 クナ十八番の曲ばかりを並べた大変聴き応えのある内容で、どの曲もクナのベストと言っても過言ではない。 新たに入手したアナログ・テープによるマスタリングとのことで、古いものだけにテープ・ヒスやノイズの混入、音揺れなど気になる部分は存在するが、既出盤を上回る鮮明で生々しい音で収録されている。 | ||
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調Op.73 | ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1956年10月13日、ミュンヘン。モノラル以前国内キングからCD化されていたものだが、現在では入手困難な演奏。 随所にクナ独特の表現が顔を出し、実にユニークな演奏となっているが、堂々たる風格と豊かな歌心は大変な魅力。 新たに入手したアナログ・テープによるマスタリングとのことだが、古いものだけにテープ・ヒスやノイズの混入、音揺れなど気になる部分は存在する。 | ||
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 | カール・シューリヒト指揮 フランクフルト放送so. | |
録音:1963年、フランクフルト。モノラル。10年以上前にMELODRAMから出ていた1965年表記の演奏と同一と思われるが、全くの別ソースから復刻されており、より鮮明な音質となっている。 前半の2楽章はシューリヒトらしくどっしりとしているが、後半から一気にドラマティックは表現を見せ、終楽章の壮絶な表現は聞き手を驚かせる。 古い物のため、音揺れ、テープ・ヒス等気になる点は存在する。 | ||
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 | カール・シューリヒト指揮 フランクフルト放送so. | |
録音:1957年2月1日、フランクフルト。モノラル。初出音源。 シューリヒトの当曲ライヴとしては、1951年のSDR盤と1963年のBRSO盤があったが、ちょうど中間に位置する注目の新音源が登場。作品を完全に手中に収めた彼による確信にあふれた演奏で、 随所に聴かれる独特の表現も見事に決まり、その至芸に圧倒される。 古い物のため、音揺れ、テープ・ヒス、ノイズの混入等気になる点は存在するが、演奏の素晴らしさはよくわかる。 | ||
シューマン:交響曲第2番 ハ長調Op.61(*) J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」序曲(#) ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲 ホ短調Op.46-2(+) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
録音:1978年10月26日(*)/1981年5月27日(#)/1982年6月9日(+)。ステレオ。全て初出音源。 十八番のシューマンは隅々まで目の行き届いた精緻な表現が見事で、特に後半2楽章の充実振りは大変な物。それ以上に聞き応えがあるのが「こうもり」序曲とスラヴ舞曲で、 この人の小品の扱いの上手さを改めて実感させられる。 音揺れ、テープ・ヒス等気になる点は存在するが、演奏の素晴らしさはよくわかる。 | ||
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調D.944「グレイト」 | ギュンター・ヴァント指揮 ベルリン放送so. | |
録音:1988年2月21日、ベルリン。ステレオ。初出音源。 この曲はブルックナーの交響曲と並んでヴァントの十八番だった作品で、取り上げた回数も非常に多い。今回のライヴはヴァントが一段とスケールを増し、巨匠への道を歩んでいた頃のものだけに、 完成度の高さと味わいの深さは格別で、この曲の傑出した解釈が聞かれる。 音揺れ、テープ・ヒス等気になる点は存在するが、残響が豊かでしっかりとした録音。 | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45 | エリーザベト・グリュンマー(S) オットー・ヴィーナー(B) カール・シューリヒト指揮 ハンブルクNDRso. | |
録音:1955年、ハンブルク。モノラル。初出音源。 アルヒフォンから発売されたシュトゥットガルト放響盤の4年前のライヴで、シューリヒト2つめのドイツ・レクイエムとなるもの。声楽入りの大作におけるシューリヒトの手腕は格別で、 コーラスの扱いの巧みさは天才的ですらある。淡々とした流れの中に熱い情熱をたっぷり盛り込んでいくシューリヒトならではのブラームスで、内容の深さは比類がない。 テープ・ヒス、音ゆれ、ノイズの混入など気になる点はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
モーツァルト:交響曲第23番 ニ長調K.181(*) シューベルト:交響曲第8番 ロ短調D.759「未完成」(#) ブラームス:アルト・ラプソディー(+) |
ルクレツィア・ウエスト(A;+) カール・シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送so.&cho. | |
録音:1961年5月19日(*)/1964年3月6日(#)/1964年3月5日(+)。モノラル。全て初出音源。 1960年代のシューリヒトによる名演を集めた一枚。モーツァルトの爽快な表現や「未完成」における独特の解釈と叙情性の豊かさはまさにシューリヒトならではであり、味わいの深さは格別。 「アルト・ラプソディー」はシューリヒトの初音盤レパートリーで、速めのテンポの中にブラームスへの深い愛着を盛り込んだ聴き応えのある演奏。 クナ&ウィーン・フィル盤でもソロをつとめたウエストの素晴らしい歌声も大変な聴きもの。 テープ・ヒス、音ゆれ、ノイズの混入など気になる点はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調Op.67「運命」(*) モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」K.492 序曲(#) シューマン:歌劇「ゲノフェーファ」Op.81 序曲(+) |
ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送so. | |
録音:1970年10月28日、パリ(*)/不詳(#/+) 〔 (+):1970年10月28日、シャンゼリゼ劇場、パリだとする資料があるが、シャンゼリゼ劇場の演奏会記録に記載無し(ベートーヴェンの交響曲第2番&第5番 + レオノーレ序曲第2番)。例えばアンコール等などだとしたら記録から抜けている可能性もあるが、演奏会の曲目とは似合わない〕。ステレオ。全て初出音源となっているが、(#)の2曲はTHE THREE ZERO CLASSICSからTH-083として1970年代から1981年の録音とされる演奏が出ているため、
そちらと同一の可能性もある。 クーベリック&バイエルン放響による極上の名演集。「運命」はテンションの高さが凄まじく、絶好調のクーベリックを聴くことができる。「フィガロの結婚」序曲の端正で美しい表現、 シューマンの深い叙情性など、いずれもクーベリックのベスト。 テープ・ヒス、音ゆれ、ノイズの混入など気になる点はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201(*) クレンペラー:交響曲第2番(#) |
オットー・クレンペラー指揮 ニュー・フィルハーモニアo. | |
録音:1968年(*)/1969年9月30日(+)、ともにロンドン。ステレオ。初出音源。 晩年のクレンペラーによるステレオ・ライヴ。何といっても聴きものはモーツァルト。深沈とした第1、2楽章の崇高な美しさと、速めのテンポでリズムの美しさを強調したメヌエットの対比も見事だが、 何よりも驚かされるのは終楽章のびっくりするようなスピードで、80才を優に越えたクレンペラーのパワーの凄まじさは大変なもの。自作のライヴにも興味津々。 テープ・ヒス、音ゆれ、ノイズの混入など気になる点はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調「運命」(*) ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲(#) J.シュトラウス:ワルツ「ウィーンの森の物語」(+) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo.(*)、 LSO(#)、 フランス国立放送o.(+) | |
録音:1989年5月24日、ボン(*)/1978年4月11日、ロンドン(#)/1973年12月29日&30日、パリ(+)。すべてステレオ。(*)以外は初出音源。 「運命」はAUDIORやRE! DISCOVERから同月25日の演奏としてモノラルで発売されたことがあるが、今回はステレオでの初登場となる。演奏はチェリの「運命」の最良のもので、 内容の深さは3年後のEMI盤を大きく上回る。「運命の力」序曲は初出のライヴで、 この頃のチェリのエネルギッシュな表現に圧倒される名演。「ウィーンの森の物語」は15分以上を要するユニークな演奏だが、その美しさは格別。 テープ・ヒス、音ゆれ、ノイズの混入など気になる点はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64(*) マルタン:マリア三部作(#) [アヴェ・マリア/マニフィカト/ スターバト・マーテル] |
ヴォルフガング・ シュナイダーハン(Vn;*/#) イルムガルト・ゼーフリート(S;#) ハンス・ シュミット=イッセルシュテット指揮 ハンブルクNDRso. | |
録音:1960年5月23日(*)/1970年10月19日(#)、ともにハンブルク。(#)のみステレオ。初出音源。 シュナイダーハンとS=イッセルシュテットという夢の共演。メンデルスゾーンの典雅で瑞々しい演奏はこのコンビならではで、シュナイダーハンの魅力がフルに発揮されている。 マルタンの作品はシュナイダーハンに献呈されたものだが、初演者でもある彼の力量もあいまって、この曲の荘厳な美しさが見事に表現されている。 残念ながらメンデルスゾーンに2ヶ所短い音とびがあるが、全体的に当時のものとしては良好な音質。 | ||
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調Op.15 | ダニエル・バレンボイム(P) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1987年1月24日、ミュンヘン。ステレオ。初出音源とされているが、CD-R使用のTHE THREE ZERO CLASSICSから1987年とされる演奏が発売されており(TH-018)、同一の可能性もある。 チェリ&ミュンヘン・フィルによる究極のサポートを得て、バレンボイムが驚くべき名演を繰り広げている。このコンビは4年後にも同曲を演奏し、そちらは映像で発売されているが、 全体を貫く凄まじい緊張感と充実度はこの録音の方がかなり上まわっている。ファン必聴の名演。 ノイズの混入等不備はあるが、音そのものは比較的鮮明に収録されている。 | ||
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 | セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1989年10月21日、パリ。ステレオ。初出音源。 この曲はチェリビダッケが最も多く演奏した作品の一つだが、最晩年はあまり取り上げなくなった。同時期のものとしては 同年10月8日の演奏が出ているが(AUD-7011[廃盤]/RED-117)、今回のものは現時点では彼による最も後期の同曲と思われる。演奏はEMI盤を上回るスケールの大きさと細部への徹底した執着など、 晩年のチェリ美学の極致を見る思いがする名演。 イン・ホール録音のため多少の不備はあるが、音そのものは比較的鮮明に収録されている。 | ||
マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」 | クラウス・テンシュテット指揮 LPO | |
録音:1993年5月15日、ロンドン。ステレオ。初出音源。前日の演奏を合せたライヴがEMIから発売されていたが、今回のものは一夜のコンサートを丸ごと収録している。 全体を支配する緊迫感の凄まじさは驚くほどで、会場ノイズの少なさからもそのことがうかがえる。終楽章コーダにおける巨大なスケールと爆発的な最強音の強烈さには腰を抜かす。 イン・ホール録音のため多少の不備はあるが、音そのものはかなり鮮明で、テンシュテットの音楽がよく収録されている。 | ||
シューベルト: 交響曲第9番 ハ長調 D.944「グレイト」 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 スウェーデン放送so. | |
録音:1969年。ステレオ。初出音源。 50代後半、チェリビダッケが活力にあふれていた時代のライヴ。第1楽章の序奏以外は全体に速めのテンポが採られ、とくに後半2楽章の炸裂ぶりは凄絶の一語に尽きる。 後のSDR、MPOとのライヴとはかなり趣きを異にするが、完全に燃焼し切ったチェリもまた大変な魅力。 チェリビダッケのこのレーベルのアイテムとしては、比較的聴きやすい音質。 | ||
ハイドン:交響曲第94番 ト長調「驚愕」(*) モーツァルト:交響曲第36番ハ長調 K.425「リンツ」(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 デンマーク放送so.(*)、 スウェーデン放送so.(#) | |
録音:1972年11月2日(*)/1971年(#)。ステレオ。初出音源。 2曲ともチェリビダッケのディスク初レパートリーで、ファンならずとも聴き逃せない注目のライヴ。2曲いずれもチェリにしか成し得ない究極の世界が展開されており、美点をあげればきりがないが、たとえば「リンツ」の終楽章の白熱ぶりは想像を絶するほど。この指揮者の破格の実力には感心するばかり。 テープ・ヒス、音ゆれ、散発ノイズの混入など問題はあるが、演奏の良さはよくわかる。 | ||
バーンスタインの「幻想交響曲」初ライヴ! ベルリオーズ:幻想交響曲 |
レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立o. | |
録音:1976年11月2日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。ステレオ、初出音源。 かなりのベルリオーズ作品を録音したバーンスタイン。当曲も CBS/SONY へ2度(1963年&1968年)とEMIへ計3回録音しているが、ライヴはこれまで発売されたことがなかった。当演奏はEMI盤(1976年11月4日)直前のライヴ。1楽章開始部で既に見られる突然のアッチェランドや第2楽章での変わった弦の強調等々、前半から壮年期のバーンスタインが全開で燃えまくっており、どちらかと言えば大人しいスタジオ録音とは天と地ほどの開きがある。所々でオケも、熱狂する彼の棒について行けないほどだが、それがかえってカタストロフィ感を増す結果となっており、音質でのマイナス点はあるが一度は聴いておきたい名演。終演後の拍手も盛大に沸き起こる。 第1楽章0分18秒、第4楽章0分17秒&3分14秒 各部分(これ以外にもあり)での音揺れや音飛び、散発ノイズ等の元テープ劣化はあるが、音質自体は良好で、珍しいライヴを堪能することができる。 #当盤発売(2007年)後、2009年に DREAMLIFE から発売された DVD 映像(1976年のみの記載で、月日不明)と同一演奏の可能性有。 | ||
ラインスドルフ&ボストン響、初出 ワーグナー/ラインスドルフ編: 楽劇からの管弦楽曲集 |
エーリヒ・ ラインスドルフ指揮 ボストンso. | |
録音:1964年2月14日、ライヴ。ステレオ、初出音源。 ラインスドルフは1984年に南西ドイツ放響と同様の曲集を録音している(HANSSLER 93-040)他、北ドイツ放響との同種録音もある(EN LARMES ELS-03-406)が、今回登場するのはまだ50歳代始めの頃に、アメリカでボストン響を振ったライヴ。即物的とも評されがちな人だが、既にこの頃からその職人的名人芸を聞くことができる。アメリカのオケならではの迫力もプラス点。 微小のテープ劣化はあるが、年代を考えれば音質良好。 | ||
ノヴァエス、モリーニとセル&NYP、初出、 ショパンはセルの初ディスクか チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 (部分; 第3楽章開始2分ほどまで)(*) ショパン:ピアノ協奏曲第2番(編曲版)(#) |
エリカ・モリーニ(Vn;*) ギオマール・ノヴァエス(P;#) ジョージ・セル指揮 NYP | |
録音:1951年12月30日(*)/1951年1月7日(#)、以上、カーネギー・ホール、ライヴ。モノラル、初出音源。 聴き物はノヴァエスとのショパンで、セルのショパンというのは作曲家レベルで初音盤のはず。また、ノヴァエスもセルに触発されたのか、大見得を切るような一世一代とも思える大迫力の名演を展開している。さらに、管弦楽に手が入れられた版が使われており、思わぬ所でオケが割り込んで来るのも特筆物。モリーニとのチャイコフスキーも闊達な名演だが、第3楽章の盛り上がり初める部分でフェード・アウトしてしまうのは惜しい。 アセテート盤への収録のようで、それに起因するノイズはあるが、年代を考えれば音質良好。 | ||
何とオーマンディ&クリーヴランドの マーラー「復活」ライヴ、初出 マーラー:交響曲第2番「復活」 |
ヴェロニカ・タイラー(S) ヘレン・ワッツ(A) ユージン・オーマンディ指揮 クリーヴランドo.&cho. | |
録音:1972年11月2日、クリーヴランド、ライヴ。ステレオ、初出音源。 オーマンディの当曲といえば、SP期にミネアポリス響と入れた1935年録音と、手兵との1970年RCA録音があるが、当盤は初のライヴ、しかも何とセルが亡くなってまだ2年ほどのクリーヴランド管を振ったという(この顔合わせは、音盤としては曲を問わず初登場だろう)稀少極まりない演奏。滅多に無い客演でも発揮されたオーマンディの統率力と、セルに鍛え上げられたクリーヴランド管による抜群のアンサンブルが造り上げた、一期一会の緊迫感あふれる名演。終演後にも「ブラヴォー」の歓声が飛び、この珍しい顔合わせを状態の良い録音で堪能出来るのも喜ばしい。 経年などから来る微小の劣化は所々あるが、音質良好。 | ||
テンシュテット&ボストン響、初音盤曲&初出 モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク(*) ベートーヴェン:三重協奏曲(#) |
ジョセフ・ シルヴァースタイン(Vn;#) ジュールズ・エスキン(Vc;#) ピーター・ゼルキン(P;#) クラウス・テンシュテット指揮 ボストンso. | |
録音:1979年2月27日(*)/1977年7月30日(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。 (*)は確かテンシュテットによる初音盤レパートリー。演奏自体が大変少なかった作品のようで、当演奏近辺でせいぜい5回前後しか指揮しなかったのではないかと思われる。また、2種目の音盤となる(#)は、先に1991年10月3日、LPOとのライヴが当レーベルから発売されている(RM-521S)。なお、この1977年7月30日の同時演奏曲はベートーヴェンの「英雄」で(RARE MOTH RM-486Sで既出)、なんと1991年の演奏時も同時に演奏されたのは「英雄」だった(こちらはEMIから既出)。約15年を経て全く同一プログラムだったのは興味深い。 | ||
クレツキのマーラー「復活」、初出 マーラー:交響曲第2番「復活」 |
ステファニア・ ヴォイトヴィチ(S) ブリギッテ・ ファスベンダー(Ms) パウル・クレツキ指揮 ケルン放送so.、 スイス音楽祭o. | |
録音:1970年代、ライヴ。ステレオ、初出音源。 クレツキによるマーラーの交響曲は、モノラル後期〜ステレオ初期にかけて EMI へ録音した第1番(2種)、第4番、第5番(第4楽章のみ)、第9番(2種)、大地の歌があったが、第2番はこれまでライヴでも登場したことがなく、確か初音盤。なおオケが2つ記載されているが、どちらかが合唱団ではないかと思われる。 | ||
チェリの「ブル9」、1986年3月22日、初出 ブルックナー:交響曲第9番 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1986年3月22日、ライヴ。ステレオ、初出音源。 この前日、1986年3月21日の同曲ライヴ(EN LARMES ELS-02-206など)は名演として評価が高い物だが、その翌日の演奏が初登場。チェリが1986年に振った同曲で、録音が残っているのはこの2日分だけのようだ。 レーベルの音質評価(封入帯への日本語記載):インホール録音ながらまずまずの音質。 | ||
バーンスタイン& + P.ゼルキン、初出 モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番(*) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(#) |
ピーター・ゼルキン(P;*) レナード・バーンスタイン (P;#)指揮(*/#) NYP | |
録音:1967年5月6日(*)/1968年1月(#)、以上ライヴ、ステレオ。初出音源。 (*)は、同日に演奏されたベルリオーズ「ロメオとジュリエット」抜粋が先に Von'Z から発売されている(S-1-238)。 | ||
チェリのイタリア奇想曲! とチャイコ第4、初出 チャイコフスキー: 交響曲第4番(*)/イタリア奇想曲(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo.(*)、 シュトゥットガルト放送so.(#) | |
録音:1993年11月7日、ライヴ、ステレオ(*)/1965年、スタジオ、モノラル(#)。共に初出音源。 イタリア奇想曲はチェリビダッケのディスク初レパートリーとなる作品。(*)はEMIから数日分をまとめた演奏が発売されているが、1日分無修正の演奏としてはこれが初登場。 | ||
ロヴィツキ&クリーヴランド管、初出 ヴィヴァルディ:協奏曲 イ長調RV.585(*) ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界より」(#) |
ヴィトルト・ロヴィツキ指揮 クリーヴランドo.(#)、 同ソリストたち(*) | |
録音:1975年3月6日(*)/1975年2月28日(#)。共にステレオ、初出音源。 | ||
チェリビダッケ + バレンボイム、初出 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(*)/ 交響曲第2番(#) |
ダニエル・バレンボイム(P;*) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1991年3月17日(*)/1991年1月29日(#)。共にステレオ、初出音源。 共に「インホール録音」ながら音質良好。 | ||
チェリビダッケの「ブル6」 ブルックナー:交響曲第6番 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1991年11月30日、ライヴ。ステレオ。チェリビダッケの同曲というのは、1991年のこの月に5日間演奏した録音が知られているのみ。EMIのCDとSONYの映像は1991年11月26日より30日までの演奏を編集したものだが、当盤は無編集。以前1991年11月とのみ記載された 伊 ARTISTS盤(廃盤)があったが、当盤はこれと同一の演奏かもしれない。いずれにせよ貴重な発売と言えるだろう。 | ||
チェリビダッケ、初出? ブルックナー:交響曲第7番 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
録音:1970年代、ライヴ。ステレオ。レーベルは「初出音源。 DG 発売の演奏と比べても第1楽章だけで50秒長い」としている。なお、これまでに ARKADIA (HUNT)、ARTISTS、THE BELLS OF SAINT FLORIAN、PARTITA、SARDANA から発売されたチェリビダッケ&シュトゥットガルト放響による日付け違い(1971年月日不祥、1971年6月8日、1980年代、記載無し)の当曲4種ほどは、微妙な時間差こそあれ、すべて後にDGから発売された1971年6月8日の演奏と同じだとされる。当盤が別演奏ならばこのコンビ2種目の同曲となるが・・・。 | ||
チェリビダッケ、初出 ロッシーニ:「泥棒かささぎ」序曲(#) モーツァルト:クラリネット協奏曲(*) ベートーヴェン:交響曲第8番 |
マルティン・ シュパンゲンベルク(Cl;*) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1995年4月4日、ライヴ。ステレオ、初出音源。(#)はEMIから、翌1995年4月5日の演奏を合せた録音が発売されているが、一日分のものは初登場。 シュパンゲンベルク(1965-)は1988年以来ミュンヘン・フィルの第1クラリネット奏者を務めていた人。 | ||
チェリビダッケ、久々の再発 メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲(*)/ 交響曲第4番「イタリア」 |
スレテン・クルスティチ(Vn;*) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1993年3月、ライヴ、ステレオ。以前 EISEN と CA'D'ORO から出ていた演奏だと思われるが、久々の再発売。クルスティチ(1953-)は1982年以来同フィルのコンサート・マスターを務めるベオグラード出身の奏者。 | ||
ストコフスキー&アメリカso.、初出 アメリカ国歌(*) リムスキー=コルサコフ:ドゥビーヌシュカ(*) ムソルグスキー/R=コルサコフ編: ボリス・ゴドゥノフの情景(#) ゴッツチョーク:交響曲第2番「モンテビデオ」(*) バーバー:弦楽のためのアダージョ(*) リスト:ハンガリー狂詩曲第2番(*) ・リハーサル チャイコフスキー:イタリア奇想曲(+) |
ジェローム・ハインズ(B;#) レオポルド・ストコフスキー指揮 アメリカso. | |
録音:1969年10月6日、ライヴ、ステレオ(*/#)/1972年3月25日、カーネギー・ホール(ステレオ or モノラル記載無し)(+)。共に初出音源。別資料によると、ハンガリー狂詩曲は途中から演奏をやり直しているという。 | ||
チェリビダッケ、初出 モーツァルト:ミサ曲 ハ短調K.427「大ミサ曲」[演奏会本番(*)/リハーサル(#)] マリア・ヴェヌーティ、エレナ・フィリポヴァー(S) ペーター・ストラーカ(T) ハンス・ゾーティン(B) セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘンpo. & cho. | ||
録音:1990年6月21日(#)/1990年6月22日(*)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。 同レーベルから、同顔合わせによる同曲が先に出ているが、そちらはこの本番の2日後、1990年6月24日の演奏会(RM-527S)。前出盤にはリハーサルは無く、チェリビダッケによる同曲のリハーサルも多分初登場。おそらくこの本番2日間が、チェリビダッケによる最後の同曲演奏になった物と思われる。 『音質良好』『プライヴェート録音』とのこと。 | ||
ストコフスキー、初出 リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲(*) ワーグナー: 「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲(*) J.S.バッハ:小フーガ ト短調(*) ・リハーサル ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番「皇帝」より(#) ドビュッシー:海(+) |
ウィリアム・マセロス(P;#) レオポルド・ ストコフスキー指揮(*/#/+) ニュー・フィルハーモニアo.(*)、 アメリカso.(#/+) | |
録音:1973年7月11日(とあるが、おそらく1973年1月11日)(*)/記載無し(別資料によると1972年3月25日、カーネギー・ホール)(#/+)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。 (*)は、ニュー・フィルハーモニアとの共演としては、最後から3つ目の演奏会となった物。(#/+)は、先に同日の別曲リハーサル(イタリア奇想曲)が、同レーベルから RM-597/8S で発売されている。 『音質良好』とのこと。 | ||
ストコフスキー&アメリカ響、1967.11.19、初出 ファリャ:「三角帽子」第2組曲 [近所の人々の踊り/粉屋の踊り/終幕の踊り] ラヴェル:スペイン狂詩曲 ドビュッシー:イベリア |
レオポルド・ ストコフスキー指揮 アメリカso. | |
録音:1967年11月19日、カーネギー・ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。 この日は他に、グリエールの交響曲第3番も演奏されているが、当盤発売時点では未発売。 | ||
ストコフスキー&アメリカ響、1968.4.28、初出 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
レオポルド・ ストコフスキー指揮 アメリカso. | |
録音:1968年4月28日、カーネギー・ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。 | ||
チェリビダッケ、初レパートリー曲あり&初出 ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲(*) モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番(#) ストラヴィンスキー: 管弦楽のための組曲第2番〜ギャロップ(+) |
エマール(P;#) セルジュ・チェリビダッケ指揮 フランス国立o. | |
録音:1974年2月27日(*)/1975年1月15日(#)/1974年9月14日(+)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。 (#)はチェリビダッケにとって初音盤となる作品で、他の録音記録も無いようだ。ピアニストは名字しか記載が無いが、ジャクリーヌ・エマール(1922-2008)のことか、あるいはピエール=ロラン・エマールならば、18歳位の演奏となる。 | ||
チェリビダッケ、79歳記念コンサート ベートーヴェン: 交響曲第7番/ ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(#) |
ダニエル・バレンボイム(P;#) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1991年6月28日、ライヴ、ステレオ。以前 GALILEO から GL 5 という品番で発売されて以来の再発だと思われる。だとすると、入手出来るようになるのは約15年ぶり。さらにこれまではデータが「6月」までしか判明していなかったはずなので、日付が確定されたのは当盤が始めてだろう。 | ||
オーマンディ、初出 ワーグナー:ワルキューレの騎行(*) ショスタコーヴィチ:交響曲第6番(#) ニルセン:交響曲第1番(+) |
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィアo. | |
録音:1937年4月18日(*)/1971年(#)/1967年(+)、以上ライヴ。モノラル(*/#)/ステレオ(+)、おそらくすべて初出音源。(#)と(+)には同時期(ことに(+)は同年)の CBS 商業録音があるが、今回は全てライヴだとの事。 | ||
チェリビダッケ、初出 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1996年1月15日、ライヴ。ステレオ、初出音源。チェリビダッケによる同曲の近日演奏には、1996年1月14日(WORLD MUSIC EXPRESS WME-S-1306)と、1996年1月16日(GREAT ARTISTS GA4-25/AUDIORとRE! DISCOVERでも出ていたが、廃盤)があり、特に後者は約1時間を掛けた驚異的解釈の演奏かつ、チェリ最後の同曲として知られている。 | ||
チェリビダッケ、初レパートリー&初出 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番(*) シューベルト:交響曲第4番(リハーサル)(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1986年3月5日、ライヴ(*)/1996年4月日(#)、以上ステレオ、初出音源。 2曲ともチェリビダッケによる初音盤となる曲目。(*)は、ディスコグラフィによっては、WORLD MUSIC EXPRESSから日付不明の演奏が発売されているとするものもあるが、おそらくカラヤン盤との取り違えで誤り。また、(#)の全曲は1947年1月28日の未発売録音しか残っていない模様。この1996年の際もリハーサルこそ行われたものの、本番演奏はすべてキャンセルされたと言う。 | ||
チェリビダッケ、初出 ベートーヴェン:交響曲第4番(*) ブラームス: ピアノ協奏曲第1番〜第1楽章リハーサル(#) |
ダニエル・バレンボイム(P;#) セルジュ・チェリビダッケ指揮 フランス国立(放送)o.(*)、 ミュンヘンpo.(#) | |
録音:1975年1月14日(別資料では1975年1月15日とも)(*)/1987年1月12日(#)、以上ライヴ。ステレオ、初出音源。 (#)は1楽章のみながら、なんと70分程収録されているという。 (*)の『第3楽章5分8秒に音とびあり』とのこと。 | ||
ストコフスキー生涯最後の「第9」、 2種目? 他初出あり ・リハーサル ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲Op.72 No.2(*) ロジャーズ:幻想曲 ヘ長調(*) J.S.バッハ/ストコフスキー編: パッサカリアとフーガ(#) ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」(+) |
ヘレン・ボートライト(S;+) ルイーズ・パーカー(Ms;+) リチャード・シャドリー(T;+) ダグラス・ヒル(B;+) レオポルド・ストコフスキー指揮 アメリカso.、 イェール大学グリー・クラブ(+) | |
録音:1972年3月(ディスコグラフィによると、1972年3月25日-26日)(*)/1972年3月(後述)(#/+)、以上ライヴ、ステレオ。(*)と(#)は初出音源。内、ロジャーズはストコフスキーの初音盤作品で、唯一の録音(リハーサル以外の本番録音があるのかどうかは不明)。 レーベルは、『 ((+)は)VIBRATO から出ている VLL-345 とは別演奏で音質もこちらが上 』としているが、演奏会記録には(#)と(+)の同年3月演奏と言うのは見当たらない。これら2曲は、演奏会記録とディスコグラフィを総合すると、1972年4月22日-24日のいずれかに演奏された録音1種類しか無い可能性がある。ただし「バッハは22日のリハーサル演奏のみで、「第9」は本番全曲(23日)と、リハーサル(22日)の録音が残っている」とする資料もあり、今回登場するのが1972年4月22日と言われるリハーサルの通し演奏のような物である可能性も否定し切れない。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・作製のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ショスタコーヴィチ: バレエ組曲「黄金時代」/交響曲第6番 ハチャトゥリアン:交響曲第3番 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・作製のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
レオポルド・ストコフスキー指揮 シカゴso. | |
録音:1968年2月15日、ステレオ。別資料によると『初出音源』『コメント付』『音質:B』とのこと。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・作製のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 アグネス・ギーベル(S) マルガ・ヘフゲン(A) エルンスト・ヘフリガー(T) グスタフ・ナイトリンガー(B) オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニアo.&cho. | ||
録音:1964年(おそらく1964年10月27日)、ロイヤル・アルバート・ホール、ステレオ。別資料によると『初出音源』『ステレオながら左右のレンジ狭し』『音質:C』と記載されているが、おそらく EMI から DVD 等で映像が発売されている演奏だと思われる。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します マーラー:交響曲第2番「復活」(*) / ストラヴィンスキー:カンタータ「星の王」(#) ナンシー・カール(S;*) エヴィンス・アルバーツ(A;*) レオン・バージン指揮シカゴso.(*/#)、ボストン・プロ・ムジカ(#) | ||
録音:1960年2月27日(*) /1962年1月19日(#) 。『ライヴ』、(*)は『モノラル』、(#)は『ステレオ』と記載されている。なお(#)の演奏団体が「シカゴ響」&「ボストン・プロ・ムジカ」だが、正しいのかどうか不明。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します エルガー:エニグマ変奏曲 ベートーヴェン:交響曲第4番 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ユージン・オーマンディ指揮 ボストンso. | |
録音:1964年7月19日、タングルウッド。モノラル(の場合品番:RM-619M )or ステレオ(の場合品番:RM-619S )不明。おそらく初出音源。『ライヴ』と記載されている。オーマンディはこのプロ( + エグモント序曲&道化師の朝の歌)を1964年7月18日-19日に振っているが、19日は午後2時半からのコンサート(18日は時間不明)、一方、ミュンシュがバッハ「ブランデンブルク」の全曲を1964年7月19日-20日に振っている (VIBRATO, 2VHL-387) が、こちらは2日間とも夜8時からのコンサートだった。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
アンタル・ドラティ指揮 クリーヴランドo. | |
録音:1977年3月31日。おそらく初出音源。『ライヴ』『ステレオ』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します モーツァルト:交響曲集 〔第40番(*) /第41番「ジュピター」(#) 〕 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストンso. | |
録音:1962年7月15日(*)、1962年7月21日(#)、タングルウッド。既出 CD-R : VIBRATO, VHL-185 (*)、Disco Archivia, 1372 (#) 。『ライヴ』『ステレオ』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します バーンスタイン& ONF 〜ベルリオーズ: 交響曲「イタリアのハロルド」(*) /幻想交響曲(#) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ドナルド・マッキネス(Va;*) レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立o. | |
録音:1976年11月2日、シャンゼリゼ劇場。2曲とも DREAMLIFE から出た DVD (1976年のみの記載で、月日不明)と同一演奏か。既出 CD-R : RARE MOTH, RM-579S (#) 。『ライヴ』『ステレオ』『 EMI による「イタリアのハロルド」は翌日の演奏会』と記載されているが、EMI へ録音した2曲はセッション収録。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ヨッフム& RAI 1962 〜ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ブルーナ・リッツォーリ(S) ルイゼッラ・チアフィ・リカーニョ(Ms) ペトレ・ムンテアヌ(T) プリニオ・クラバッシ(B) オイゲン・ヨッフム指揮 RAI ローマso. &cho. | ||
録音:1962年11月29日(別資料によると、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂、ローマ、イタリア。1962年11月9日としているディスコグラフィもあるが、おそらく誤り)。おそらく初出音源。 『ライヴ』『ステレオ』『冒頭2分くらいまで、僅かながらブツブツ音の混入箇所有り』と記載されている。 なお、テノールが『プリ二オ・メリティアー二』『バスは不明』『RAIローマ管』とも記載されているため、本体表記も誤謬ありと思われます。あらかじめご了承下さい。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します バーンスタイン&フランス国立管 1975.9.20 道化師の朝の歌/シェヘラザード/ピアノ協奏曲/ ツィガーヌ/ラ・ヴァルス(#) /ボレロ(#) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
マリリン・ホーン(Ms) ボリス・ベルキン(Vn) レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立o. | |
録音:1975年9月20日、パリ。 東芝から LD で、DREAMLIFE から DVD で出ていた映像(既出盤は全点入手不能)と同一演奏の可能性があるが、映像商品には月日が記載されていなかった。アナウンスにピアノ協奏曲のソリストが記載されていないが、映像と同一演奏ならばバーンスタイン本人。 既出 CD-R : WORLD MUSIC EXPRESS, WME-S-1214 (#) 。『ライヴ』『ステレオ』『ボレロの 2:30、10:59 に軽い音飛びあり』と記載されている ( WME 盤では『ボレロの6:36に軽いディジタル・ノイズあり』とされていた)。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します アルテュール・グリュミオー、初出あり ラロ:スペイン交響曲(*)[アントン・ケルシェス指揮フランクフルト音楽大学o./ 録音:1964年2月2日、フランクフルト] ショーソン:詩曲(#) [ジョージ・セル指揮アムステルダム・コンセルトヘボウo./ 録音:1957年11月28日、アムステルダム] アルテュール・グリュミオー(Vn) | ||
(*)はおそらく初出音源。既出 CD : NM CLASSICS, NM-97018〔ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団集大成 Vol.2(1950-1960)〜ライヴ放送録音集/廃盤、入手不能〕(#) 。『ライヴ』『モノラル』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ブロッホ:チェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲「シェロモ」 ミヨー:屋根の上の牛/世界の創造 / シューマン:チェロ協奏曲 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc) レナード・バーンスタイン指揮フランス国立o. | ||
録音:1976年6月11日(とあるが、1976年11月6日?、別資料によると1976年11月9日?)、シャンゼリゼ劇場、パリ。『ライヴ』『ステレオ』と記載されている。 EMI のセッション収録は1976年11月12日と1976年11月13日(資料によっては13日のみ)。ただ、シューマンとブロッホは1976年10月11日、ミヨーは1976年11月8日-9日の映像が DG 、EUROARTS 等から発売されており、これと同一の可能性が高いように思われる。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ヨッフム& BPO 〜モーツァルト: フリーメイソンのための葬送音楽/ ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」/交響曲第41番「ジュピター」 クリスティアン・アルテンブルガー(Vn) オイゲン・ヨッフム指揮BPO | ||
録音:1979年10月8日、フィルハーモニー、ベルリン。おそらく初出音源。『ライヴ』『ステレオ』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ハンス・リヒター=ハーザー モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番(*) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(#) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ハンス・リヒター=ハーザー(P) フリッツ・リーガー指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1972年2月2日(*)、1972年2月16日(#)。おそらく初出音源。『ライヴ』『ステレオ』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します クーベリック&フランス国立管 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ラファエル・クーベリック指揮 フランス国立o. | |
録音:1956年2月19日(とあるが、1956年2月28日 or 1956年2月29日〔TAHRA, TAH-688/689 で既出〕ではないかと思われる)、パリ。『ライヴ』『モノラル』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します バーンスタイン&フランス国立管 ベルリオーズ:レクイエム(*) バーンスタイン:「波止場」〜交響組曲/「ウェストサイド物語」〜シンフォニック・ダンス ステュアート・バロウズ(T;*) レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立o.、フランス放送cho.(*) | ||
録音:1975年9月20日〔とあるが、おそらく1975年9月30日〕(*) /1979年9月12日(無印) 。 既出〔推定〕: Toshiba (LD) (*) / Kultur (DVD) (*) 。 自作自演の2曲は、日付が正しければ おそらく初出音源で、映像等でも出たことが無い演奏と思われる。 『ライヴ』『ステレオ』、(*)は『若干のディジタル・ノイズ/シャーシャー音あり』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します カラヤン& BPO 1973.1.4 ロンドン、初出〜 ベートーヴェン:交響曲集〔第4番/第5番「運命」〕 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ヘルベルト・ フォン・カラヤン指揮 BPO | |
録音:1973年1月4日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン、ライヴ。初出音源。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ロヴィツキ&フィラデルフィア 1989 〜 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ヴィトルト・ロヴィツキ指揮 フィラデルフィアo. | |
録音:1989年2月28日。おそらく初出音源。『イン・ホール録音』『ライヴ』『ステレオ』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します モンタルト・ドーラのリヒテル 1994.10 〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 〔第8番「悲愴」/第9番/第10番(*) /第11番(#) /第12番〕 スヴャトスラフ・リヒテル(P) | ||
録音:1994年10月10日〔おそらく誤り。当時のプログラムからすると「 1994年10月3日、アフィテアトロ [Afiteatro] 」〕、モンタルト・ドーラ、トリノ県、ピエモンテ州、イタリア、ライヴ。 おそらく初出音源。 「悲愴」の開始時には調子が上がっていなかったと思われ、凄まじいミスタッチがあるが、第1楽章の間に復調し、以降は最晩年のリヒテルならではの深遠な演奏が展開される。 (*)の最終楽章後半と(#)の第1楽章には、それぞれマスター起因と思われる何ヶ所かの欠落やディジタル的ノイズがあり、(*)は最終部が何楽章分か丸ごと無く、(#)にも1分近い無音部分あり。 また会場内録音と思われ、紙などの物が落ちる音、マイクに服か布地が当たる音 等々、雑音が頻繁に入るが、音自体は比較的鮮明。 #以上の音質評価は、当店が聞くことの出来た音源に拠るもので、当盤の音質状態とは異なる可能性があります。 『イン・ホール録音』『ライヴ』『ステレオ』『各所にノイズあり』『#10の終楽章のエンディングが欠落(1−2秒?)』『イン・ホール収録だが基本音は良い』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ジョン・バルビローリ ブラームス:交響曲第1番(*) / マーラー:交響曲第2番「復活」(#) ヴィクトリア・エリオット(S;#) ユージニア・ザレスカ(Ms;#) ジョン・バルビローリ指揮ハレo.(*/#) & cho.(#) | ||
録音:1954年〔おそらく 1954年8月24日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン〕、プロムス(*) / 1959年3月12日、自由貿易ホール、マンチェスター(#) 。共にライヴ、モノラル。 初出: Guild "Historical" (SWITZERLAND), GHCD-2320 (*) / The Barbirolli Society (UK), SJB-1078/79 (#) 〔2016年7月現在共に入手可能〕。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・作製のため、無断転載・使用は堅くお断り致します クレツキ&ブダペスト・フィル + A.フィッシャー ワーグナー: 「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死 シューマン:ピアノ協奏曲 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
アニー・フィッシャー(P) パウル・クレツキ指揮 ブダペストpo. | |
録音:1964年9月28日、エルケル劇場、ブダペスト。 既出CD-R: Eternities, ETCD-222/3-S 〔 + 同日のブラームス「第1」〕。『ライヴ』『ステレオ』と記載されている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します バーンスタイン&スカラ座〜 マーラー:交響曲第4番 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
アラン・ベルギウス(ボーイS) レナード・バーンスタイン指揮 ミラノ・スカラ座o. | |
録音:1984年、モノラル。おそらく初出音源。『ライヴ』『モノラル』『未放送の「イン・ホール」録音』と記載されているが、この顔ぶれによる同年の映像(月日不明/商業未発売?)が存在するため、それと同一ではないかと思われる。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します グリーグ:ピアノ協奏曲(*) チャイコフスキー:交響曲第4番(#) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ホルヘ・ボレット(P;*) エーリヒ・ ラインスドルフ指揮(*/#) NYP (*)、ボストンso.(#) | |
録音:1987年10月〔演奏会記録によると1987年10月22日、1987年10月23日、1987年10月24日、1987年10月27日のいずれか〕(*) /1965年4月11日(#) |おそらく初出。 (*)はボレット唯一の同曲ライヴ録音と思われるもの。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します 含・初出、サージェント& BBC 響 ベートーヴェン:交響曲第2番[1965年8月16日] メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲[1965年8月12日] スメタナ:「売られた花嫁」序曲[1955年8月22日] ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲(*) [1955年9月18日、とあるがおそらく1955年9月8日] ベンノ・モイセイヴィチ(P;*) マルコム・サージェント指揮 BBC so. | ||
録音:[内]、すべてモノラル| (*)を除き初出か|既出CD: Guild Historical, GHCD-2326 (*) 〔1955年9月8日の記載〕。 #モイセイヴィチのファースト・ネームが『ブルーノ [Bruno] 』と誤記されている可能性がありますが、現状のままで供給されます。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します マーラー:大地の歌 ウィリアム・マカルパイン(T) ダン・イオルダチェスク(Br) コンスタンティン・ブゲアヌ指揮シネマトグラフィso. | ||
録音:1964年9月11日、ジョルジェ・エネスク国際音楽祭、おそらくルーマニア、ライヴ、モノラル|初出音源。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します モーツァルト:交響曲第29番(*) ベートーヴェン:交響曲第7番(#) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
オットー・クレンペラー指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1963年12月(*)、1962年(#)、ステレオ。 クレンペラー&フィルハーモニアのこれら2曲は、ステレオではセッション録音しか存在しないとされる。ニュー・フィルハーモニアとならばステレオ・ライヴが残されているが、日付は1966年2月3日(*)、1966年2月20日(#)、1970年11月8日(*) 〔 (*)の2演奏は未発売〕で、当盤のアナウンスとは異なる。(*)の時期に該当しそうなものとしては、 Testament から SBT-1348 でフィルハーモニア管との1963年12月19日(放送日:1964年1月20日)のライヴが発売されているがモノラル、(#)も同様にフィラデルフィア管との1962年11月3日モノラル・ライヴ(一時ステレオとも言われた)しかない。 |