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マイナー・レーベル
2024年9月新譜情報


・国内盤マイナー・レーベル
・輸入盤マイナー・レーベル
・輸入盤 歴史的アイテム
・映像アイテム
・高音質アイテム


輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。





輸入マイナー・レーベル




SOLSTICE (仏) 1CDあたり¥2970(税抜¥2700)

  FY/Solstice レーベル は1970年代の創業以降、45年以上にわたってフランソワ&イヴェット・カルブ夫妻によって運営されている。旧譜はこちらから
含・初出、ジェルジ・シフラ〜ライヴ・イン・コンサート 1960-62
 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
  [ジョルジュ・ツィピーヌ指揮フランス公共放送po.|
   1962年1月19日、シャンゼリゼ劇場、パリ〔ボルドーと誤記された資料あり〕]
 リスト:超絶技巧練習曲第10番(*)
  [1961年5月11日、ボルドー5月音楽祭〔1960年、パリと誤記された音源あり〕]/
     ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
  [パウル・クレツキ指揮モンテカルロ国立歌劇場o.|1960年1月26日, PHD89036224 ]
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54 (#)
  [1960年6月19日、祝祭劇場、ストラスブール音楽祭]
 ショパン:幻想曲 へ短調 Op.49 (+) [1961年9月16日、市立劇場、ブザンソン音楽祭]
 シューマン:トッカータ Op.7 (**) [1960年1月29日、シャンゼリゼ劇場]
 リスト:即興円舞曲 変イ長調 S.213 (#)
  [1960年6月19日、祝祭劇場、ストラスブール音楽祭]/
     死の舞踏 S.126 (##)
  [ロベルト・ベンツィ指揮フランス国立放送o.|
   1962年9月20日、モントルー音楽祭〔1959年と誤記された音源あり〕]
 ジェルジ・シフラ(P)
 録音:上記[|内]| (無印):初出音源|音源: INA |マスタリング:クリストフ・エノ [Christophe Hénault (Studio Art et Son, Annecy) ] |既出CD, CD-R 〔含・当店推測〕: 国際シフラ友の会日本支部 [CD-R]、 5078 (##) 〔1962年のみのアナウンス〕, 5090 (*) 〔1960年、ボルドーと誤記〕, 5092 (#) , 5100 (**) 〔以上すべて廃盤、入手不能〕/ melo CLASSIC (Thailand), mc-1014 (**), mc-1046 (+) / St-Laurent Studio [CD-R], YSL-T-831 (#), YSL-T-832 (+) 〔以上、既出盤は基本的に当日のリサイタル全曲を収録したもの( (*):協奏曲のアンコール)〕。1962年1月19日のシャンゼリゼ劇場演奏会は、同劇場の演奏会記録に載っているので、既知のボルドーでの演奏というのが誤り。クレツキと共演した1960年1月26日の演奏会にある PHD89036224 という文字列は、 INA Archive の識別ナンバーだと思われる。。
 (##)の死の舞踏を除いて協奏的作品はすべて初出、かつクレツキ指揮のリストはマニア間でも知られていなかったもの。独奏曲も(*/**)のように入手しづらいものも入っており、マニア注目。
メロディ〔歌曲集〕〜ディエメ、ヴィドール&デュプレ
 ルイ・ディエメ(1843-1919) (*):ムシクイ/三羽の鳥/スペインのセレナード/
                 ある星に寄せて/田園曲/フルートを伴うセレナード(#)
 シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):
  星/囚われの女/割れた花瓶/星の夜/祈願/愛しましょう いつまでも
 マルセル・デュプレ(1886-1971) (*):いなくなった恋人へ
  〔僕たちの目だけが…/僕が彼女を抱きしめる時に…/もし僕の愛が…/おお 崇高な時…/
   僕は君のことを少しも知らなかった…/探しにおいで僕の心に…/一筋の空のきらめき…〕

 カミーユ・シャプロン(S) ジャン・デュベ(P) ペルナール・シャプロン(Fl;#)
 録音:2024年2月12日−15日 マルセル・デュプレ音楽院、オー=ド=セーヌ県、フランス|ディジパック仕様| (*):『初出』(とあるが、世界初録音という意味か)。ドビュッシー、フォーレ、デュパルク、ショーソンのフランス歌曲の伝統を継ぐ3人の作曲家による歌曲集。

MARSTON (米) 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 BIDDULPH, BMG, EMI, NAXOS HISTORICAL, PEARL 等でもその腕を振った盲目の天才的復刻技師ウォード・マーストン自らが主宰するレーベル。アイテムの価値を下げることがないよう「小部数で製作し、完売後は基本的に再プレスを行わない」というスタンスを貫いているため、時間が経つにつれ入手困難度が増します(一旦レーベルで品切れした場合の再入荷は、世界各国の代理店・小売店からレーベルへ返品があった場合のみ〔=ほぼ廃盤状態〕。レーベル作製のCD-R製版品も入荷可能ですが、ブックレットやジャケット等の紙媒体が一切付属せず、CD-Rディスクのみが紙スリーヴに入った形態での供給となります)。お早めにどうぞ。
 旧譜はこちらから(レーベルの本家サイトでCD-R製版品に切り替わったアイテムは、基本的にプレス盤は廃盤と考えられ、当店でもCD-R製版品〔=ディスクのみ〕しかご注文をお受けしておりません)。
52076-2
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(2CD)
録音されたピアニズムのランドマーク Vol.3 〜
 シモン・バレル〔バーレル〕、ナサニエル・デット、ヤン・スメテルリン、
  アデリーナ・デ・ララ、エルシー・ホール&キャスリーン・グッドソン 1919-63

 ◆シモン・バレル〔バーレル〕 1943 CBS放送
  イントロダクション(アナウンス)
  チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 第1楽章から(有名な旋律集)
   [シモン・バレル(P) アンドレ・コステラネッツ指揮管弦楽団|
    録音:1943年10月17日、 CBS 放送「 The Pause That Refreshes 」、ニューヨーク市]

 ◆ナサニエル・デット、自作自演 1919
   ナサニエル・デット:イン・ザ・ボトムズ組曲〜第3番 舟歌/マグノリア組曲〜第4番 マミー
   [ナサニエル・デット(P)|録音:1919年|原盤: The Broome record label ]

 ◆ヤン・スメテルリン 1936 BBC放送
   ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
   [ヤン・スメテルリン(P) セルゲイ・クーセヴィツキー指揮ボストンso.|
    録音:1936年2月8日、シンフォニー・ホール、ボストン、公開コンサート|収録: NBC ]

 ◆アデリーナ・デ・ララ 1951/他? BBC放送
  アデリーナ・デ・ララの語り「クララ・シューマンに学んだ日々」
  シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
   [アデリーナ・デ・ララ(P/語り) イアン・ホワイト指揮 BBC スコティッシュo.|
    録音(放送日?):1951年5月29日|収録: BBC ]

 ◆エルシー・ホール 1930, 63
  ▽ザ・グラモフォン・カンパニー、ロンドン
    [エルシー・ホール(P)|録音:1930年11月-12月、スタジオA、ヘイズ]
   J.S.バッハ:イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV 811 より〔ガヴォット ニ短調/ミュゼット ニ長調〕/
           平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV 881 〜前奏曲とフーガ ヘ短調
   ヘンデル:組曲第7番 ト短調〜アレグロ/組曲第14番 ト長調〜アレグレット
   パラディース:ソナタ第6番〜トッカータ
   メンデルスゾーン:6つの子供の小品〜第2曲 アンダンテ・ソステヌート 変ホ長調 Op.72 No.2
   ヴォルデマル・バルギール(1828-1897):バガテル Op.42
   ニルス・ゲーゼ(1817-1890):リンゲルタンツ イ短調 Op.36 No.4
   シューマン:子供のための3つのピアノ・ソナタ Op.118 第1番 Op.118 No.1 〜ロンドレット/
         アラベスク Op. 18    エミーリエ・マイヤー(1812-1883):練習曲 Op.149 No.5 "Grace"
   ラヴェル:ソナチネ〜第2楽章 メヌエット
  ▽ブルース・ハンガーフォード私邸におけるプライヴェート録音
    [エルシー・ホール(P)|録音:1963年4月26日、アンバッハ、ドイツ]
   J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826

 ◆キャスリーン・グッドソン 1952, 54 BBC放送 (グッドソンの全録音)
  ▽テオドル・レシェティツキのレッスンについての語り(約21分)と、
    その間に各曲(多くが抜粋|計7分30秒)を演奏

     [キャスリーン・グッドソン(P/語り)|1952年7月3日]
   シューマン:花の曲 変ニ長調 Op.19 (抜粋)
   シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899 No.4
   ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調〜スケルツォ(抜粋)/
         カプリッチョ ロ短調 Op.76 No.2 (抜粋)
   モーツァルト:ピアノ・ソナタ イ長調 K.331 〜第1楽章(抜粋)
  ▽ソプラノ歌手ネリー・メルバとの友情について語り、
    リムスキー=コルサコフ「インドの歌」から数小節を弾いて、
     メルバ自身がどのように歌ったかをピアノ演奏で再現(11分15秒)

      [キャスリーン・グッドソン(P/語り)|1954年]
 今回も希少音源目白押しのシリーズ。CD2 の1枚分はホールとグッドソンの2名に割かれており、この2人に光を当てることも目的と思われ、特に商用録音を残していないグッドソン唯一のピアノ演奏録音(上記がそのすべてらしい)が貴重。
 シモン・バレル(1896-1951)はウクライナ出身の大ピアニストの一人。1934-36年頃に国際的な名声を高めてから最終的にアメリカに落ち着いた。伝説的な演奏速度と巧みな指捌きでとりわけ名高い。
 ナサニエル・デット(1882-1943)は11歳までカナダで生まれ育ち、家族と共に米国に移住したアフリカ系アメリカ人の作曲家・ピアニスト。
 ヤン・スメテルリン(1892-1967)はポーランドのピアニスト。自国のショパンやシマノフスキの解釈でとりわけ名高い。
 アデリーナ・デ・ララ(1872-1961)はフランクフルトでクララ・シューマンにピアノを学びブラームスとも親しかった。1891年に初めて公の場で演奏し、その後70年以上演奏を続けた女性ピアニストで作曲家。生涯を通じてシューマン作品を愛した。この経歴からシューマンやブラームスの愛好家にとっては必携のピアニストで、過去に Pearl, Archive Documents, CRQ Editions といったレーベルから CD, CD-R が出たが、ことごとく廃盤になっている。
 エルシー・ホール(1877-1976)はオーストラリアに生まれ、3歳でピアノを始めた神童。研鑽を積んだドイツではメンデルスゾーンの長女から後援を受けた。ただ、クララ・シューマン崇拝を軽蔑して彼女に師事することを拒み、そのせいでキャリアを阻まれたという。1913年の結婚後は南アフリカへ移住、そこで活躍した女性ピアニスト。99歳まで長命し、少なくとも80歳代までは演奏活動を行っていたが、録音は多くない。
 キャスリーン・グッドソン(1872-1958)はロンドンの王立音楽アカデミーで学んだ後、レシェティツキ門下となって4年間学んだ。2年経った時点で彼女が弾くチャイコフスキーの協奏曲第1番を聞いたレシェティツキは感銘を受け、残りの期間は無償で教えたという。その後イザイとブリュッセルで共演、これが話題となってモード・パウエル、ヤン・クベリークと言った現代でも名を残すヴァイオリニストたちの伴奏ピアニストをつとめ、さらに師のレシェティツキは大指揮者アルトゥール・ニキシュを紹介、ニキシュはグッドソンを気に入ってドイツ国内ツアーに帯同した。その後はメルバ、ビーチャムら錚々たる面々と共演したが、商用録音は皆無で、ピアノ演奏の録音は当セットに含まれている約8分がそのすべてのようだ。

 『音楽的/歴史的に重要なコレクター向け音源を集めたシリーズの第3巻。ピアノ・ソロ、協奏曲、語りによる回想録で構成。セットの目玉は放送から抜粋した2つの協奏曲の演奏。1936年の放送から、ポーランドのヤン・スメテルリンのピアノとセルゲイ・クーセヴィツキーが指揮するボストン交響楽団の共演による[05]-[07]ショパン:ピアノ協奏曲 第2番はこの作品の最も古いライヴ録音。1950年のBBC放送から、[09]-[11]シューマン:ピアノ協奏曲はその約60年前にクララ・シューマンから直接この曲を学んだアデリーナ・デ・ララによるもの。ロシアの偉大なピアニスト、シモン・バレレが演奏するのは[02]チャイコフスキーの協奏曲 第1番 第1楽章のテーマを7分間にまとめたもので、コカコーラがスポンサーとなっているラジオ番組のために書かれたもの。ピアノ・ソロではアフリカ系アメリカ人のコンポーザー・ピアニスト、ナサニエル・デットが1919年に作曲した自作曲やオーストラリアに生まれて南アフリカへ移住したエルシー・ホールの演奏を収録。英国人ピアニストのキャサリン・グッドソンが語る、オーストラリアの自宅で DIVA ネリー・メルバと過ごした1週間についての話も必聴。』
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(10CD)
7CD価格
ローレンス・ティベット(Br)〜ビクター全録音集&放送録音選集
【CD1】 (80:27)
 ◆ビクター・トーキング・マシン・カンパニー 1926-28
  ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」〜夢か現か〔2種〕[ロザリオ・ブルドン指揮|1926年3月3日]
  エセルバート・ネヴィン(1862-1901):二人で五月祭を祝った Op.2 No.8[ロザリオ・ブルドン指揮|1926年5月24日]
  マクダウェル:君の輝く瞳は Op.40 No.3 / レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」〜皆さま、ごめんください
   [ロザリオ・ブルドン指揮|1926年6月7日]
  英国古謡:ぼくに乾杯して あなたのその瞳で / アイルランド古謡:信じてよ、皆の心を惹きつける若い魅力が
   [ロザリオ・ブルドン指揮|1927年3月30日]
  フォスター(1826-1864):オールド・ブラック・ジョー/
   [チャールズ・W.ハリソン、ルイス・ジェイムズ(T) エリオット・ショウ(Br) ウィルフリッド・グレン(B)
    ロザリオ・ブルドン指揮|1927年3月31日]
             アンクル・ネッド
   [チャールズ・ハート、ランバート・マーフィー(T) ロイヤル・ダドマン(Br) ジェイムズ・スタンリー(B)
    ナサニエル・シルクレット指揮|1927年5月31日]
  カール・ゲーツェ(1836-1887):夜の静けさ / オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」〜美しい夜(ホフマンの舟歌)
   [ルクレツィア・ボリ(S) ロザリオ・ブルドン指揮|1927年6月1日]
  ディームズ・テイラー(1885-1966):歌劇「王の家来」〜ああ、シーザー、汝は偉大なり/いや、マッカス、彼を倒せ
   [ジュリオ・セッティ指揮メトロポリタン歌劇場o.&cho. |1928年4月5日]
  ジャン=バティスト・フォール(1830-1914):十字架
   [マーク・アンドルス(Org) リチャード・クルックス(T)|1928年4月10日]
  ジョン・オールデン・カーペンター(1876-1951):褐色の足を揺らして、ハニー
  スコット・ブラッドリー?:「ポケット・ボート:甲板員」(ラングストン・ヒューズの詩による)
  黒人霊歌/ウィリアム・レディック編曲:墓場までの旅路[ステュアート・ウィリー(P)|1928年5月29日]
 ◆ RCA ビクター 1929-40
  プッチーニ:歌劇「トスカ」〜警吏を三人と、馬車を一台(テ・デウム)〔2種〕
   [ジュリオ・セッティ指揮メトロポリタン歌劇場o.&cho. ファウスト・クレヴァ(Org)|1929年4月3日、10日]
  ビゼー:歌劇「カルメン」〜諸君の乾杯を喜んで受けよう(闘牛士の歌)〔2種〕
   [ジュリオ・セッティ指揮メトロポリタン歌劇場o.&cho.」1929年4月8日]
  ジョン・ステイナー(1840-1901):オラトリオ「磔刑」〔10曲目省略〕
   [リチャード・クルックス(T) マーク・アンドルース(Org) クリフォード・ケアンズ指揮
    トリニティcho. |1929年5月27日-28日、 RCA ビクター,チャーチ・スタジオ、キャムデン、ニュージャージー州]
  ▼映画「悪漢の唄」より
    ハーバート・ストサート(1885-1949):悪漢の唄〔2種〕/君を見れば(15)
    レハール(1870-1948)/ストサート編曲:喜歌劇「ジプシーの恋」〜白い鳩(15)
    [ナサニエル・シルクレット指揮 ロザリオ・ブルドン指揮(15)|
     1930年1月13日、15日(15)、リーダークランツ・ホール、ニューヨーク市]
  ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」〜お前こそ心を汚すもの〔2種〕
  ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」〜私は町のなんでも屋〔2種〕
   [ナサニエル・シルクレット指揮|1930年4月15日、リーダークランツ・ホール、ニューヨーク市]
  ▼映画「南方の放浪者」より
    ヴィンセント・ユーマンス(1898-1946):歌なしで / オスカル・シュトラウス(1870-1954):人生は夢
    [ナサニエル・シルクレット指揮|1931年3月6日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  シグマンド・ロンバーグ(1887-1951):映画「ニュー・ムーン」より
   〔あなたを待ちながら/恋人よ我に帰れ(ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー)〕
   [ステュアート・ウィリー(P) 1931年3月6日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  ハーバート・ストサート(1885-1949):映画「キューバの恋唄」より〔海の放浪者/キューバの恋唄(変ホ長調に転調)〕
  レーヴェ(1796-1869):エドワード Op.1 No.1
   [ステュアート・ウィリー(P)|1931年10月26日、28日-29日、 RCA ビクター・スタジオ2、ハリウッド]
  レーヴェ(1796-1869):エドワード Op.1 No.1 / ジャック・ウルフ(1896-1973):グローリー・ロード
   [ステュアート・ウィリー(P)|1931年12月10日、 RCA ビクター・スタジオ2、キャムデン]
  ハーバート・ストサート:映画「キューバの恋唄」〜キューバの恋唄(変ホ長調に転調)
   [ナサニエル・シルクレット指揮|1931年12月10日、 RCA ビクター・スタジオ2、キャムデン]
  ジェローム・カーン(1885-1945):ミュージカル「音楽は空の彼方に(空飛ぶ音楽)」より
   〔歌こそは君(ソング・イズ・ユー)/そして愛が生まれた〕
  チャイコフスキー:森よ、あなたを祝福し(巡礼者の歌) Op.47 No.5 / ムソルグスキー:蚤の歌〔2種〕
   [ナサニエル・シルクレット指揮|1932年12月8日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  アーサー・サマヴェル(1863-1937):海辺の王国
  ジェローム・カーン:ミュージカル「ショウ・ボート」〜オール・マン・リヴァー
    [ステュアート・ウィリー(P)|1932年12月16日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  ハワード・ハンソン(1896-1981):歌劇「メリー・マウント」〜ああ、汚れた大地よ
  ルイス・グルーエンバーグ(1884-1964):歌劇「皇帝ジョーンズ」〜ああ主よ・・・祈りが必要です
    [ウィルフリッド・ペルティエ指揮メトロポリタン歌劇場o. |
     1934年1月19日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  ワーグナー:歌劇「タンホイザー」〜夕星の歌 / グノー(1818-1893):歌劇「ファウスト」〜出征を前に
  リザ・レーマン(1862-1918):「ペルシャの花園」〜私がまだ若かった頃
  チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが Op.6 No.6
   [ナサニエル・シルクレット指揮|1934年4月20日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  ワーグナー:楽劇「ヴァルキューレ」〜さらば、勇敢で気高い我が子よ
   [レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィアo. |
    1934年4月30日、 RCA ビクター・チャーチ・スタジオ2、キャムデン、ニュージャージー州]
  ハロルド・アーレン:ラスト・ナイト・ホエン・ウィー・ワー・ヤング
  オーリー・スピークス(1874-1948):マンダレーへの道
   [ナサニエル・シルクレット指揮|1935年10月10日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜6曲
   [ヘレン・ジェプソン(S) ローレンス・ティベット(Br) クリフォード・ケアンズ合唱指揮トリニティcho.
    アレクサンダー・スモールンズ指揮|1935年10月14日、23日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  ヴェルディ(1813-1901):歌劇「リゴレット」〜悪魔め、鬼め / ジャック・ウルフ:ハレルヤ・リズム
  ドヴォルジャーク/ウィリアム・アームズ・フィッシャー編曲:交響曲第9番「新世界より」第2楽章〜家路
   [アレクサンダー・スモールンズ指揮|1936年10月19日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  ウィリアム・ステッフ(1830-1890)/ブルーノ・ライボルド編曲:リパブリック讃歌
  ジュリアン・エドワーズ(1855-1910)/ブルーノ・ライボルド編曲:
   ミュージカル「ジョニーが凱旋する時」〜マイ・オウン・ユナイテッド・ステイツ
  ヴェルディ(1813-1901):歌劇「シモン・ボッカネグラ」〜貧しい一人の女に・・・娘よ、その名を呼ぶだけで胸が高鳴る(rb) /
              平民たちよ、貴族たちよ!(rb/gm/lw/rn)
   [ローズ・バンプトン(S;rb) ジョヴァンニ・マルティネッリ(T;gm) レナード・ウォーレン(Br;lw)
    ロバート・ニコルソン(Br;rn) ウィルフリッド・ペルティエ指揮メトロポリタン歌劇場o.&cho.|
    1939年5月3日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
             歌劇「オテロ」〜7曲(ティベット出演分のみ)
   [ジョヴァンニ・マルティネッリ(T) ヘレン・ジェプソン(S)、ニコラス・マスー、
    ヘルマン・ドレーベン(T) ウィルフリッド・ペルティエ指揮メトロポリタン歌劇場o.&cho.|
    1939年5月3日、9日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  テレサ・デル・リエゴ(1876-1968):星は彼のキャンドル
   [ステュアート・ウィリー(P)|1939年12月15日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
  ヘンデル:オラトリオ「セメレ」〜そなたの赴くところ、何処にも/オラトリオ「テオドーラ」〜彼女を守れ、天よ
  英国古バラッド:廷吏の娘 / アーサー・サマヴェル:海辺の王国
  シューベルト:さすらい人 D.489 /全能の神 D.852
   [ステュアート・ウィリー(P)|1940年1月4日、 RCA ビクター・スタジオ2、ニューヨーク市]
 ◆ラジオ番組「ザ・ヴォイス・オヴ・ファイアストン」 1933
  ローレンス・ティベットによる聴衆への挨拶
  ヘンデル:歌劇「セルセ」〜オンブラ・マイ・フ / ジャック・ウルフ:ハンドオルガン・マン
  ヴィンセント・ユーマンス:映画「南方の放浪者」〜歌なしで
  ロッシーニ(1792-1868):歌劇「セビリャの理髪師」〜私は町のなんでも屋[ウィリアム・デイリー指揮|1933年12月18日]
 ◆ラジオ番組「ザ・パッカード・アワー」 1934-36
  ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜ニワトコの花がなんとやわらかく
  プッチーニ:歌劇「外套」〜流れろ、永遠の河よ[ウィルフリッド・ペルティエ指揮|1934年10月2日]
  ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸[1934年11月27日とされる]
  フロトゥ:歌劇「マルタ」〜君たちに尋ねさせてくれ(黒ビールの歌)[1934年12月18日とされる]
  シューベルト:全能の神 D.852[1934年12月25日]
  オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」〜輝けダイアモンド[不明(おそらく1934年)]
  グノー:歌劇「ファウスト」〜眠ったふりをせずに(メフィストフェレスのセレナーデ)[1935年1月22日]
  ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」〜夢か現か[1935年2月20日] / メサジェ:遙か昔、アルカラで[1935年10月8日]
  フランク・ラ・フォージ(1879-1953):フランダース・レクイエム / ヴェラ・イーキン(?-?):やあ、ジタノス
  オーリー・スピークス:マンダレーへの道[1935年11月12日]
  ローレンス・ティベットによる曲の紹介
  ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」〜私は最高の権力を手にいれた(ボリスのモノローグ)
   〔モノローグの最後の小節欠落〕[1935年12月3日]
  ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「アンドレア・シェニエ」〜祖国の敵[ドナルド・ヴアヒース指揮|1936年頃]
  ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」〜君の微笑み / プッチーニ:歌劇「トスカ」〜私は金次第との
  マスネ:歌劇「エロディアード」〜この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない・・・はかない幻[1936年1月25日]
  グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」〜この胸騒ぎがマブのせいだろうとなかろうと[1936年3月10日]
 ◆映画「メトロポリタン」の録音より 1934
  ジャック・ウルフ:グローリー・ロード / オーリー・スピークス:マンダレーへの道
  ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」〜私は町のなんでも屋
  ビゼー:歌劇「カルメン」〜諸君の乾杯を喜んで受けよう(闘牛士の歌)〔合唱付き〕
  レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より〔皆さま、ごめんください/衣装を着けろ(1音下げ、ニ短調)〕
  ハロルド・アーレン:ラスト・ナイト・ホエン・ウィー・ワー・ヤング[ドナルド・ヴアヒース指揮]
 ◆ゼネラルモーターズ・アワー 1936
  グノー:歌劇「ファウスト」〜出征を前に[エルノ・ラペ指揮 NBC o.|1936年5月3日]
 ◆ウースター・フェスティヴァル・コンサート 1936
  ヘンデル:歌劇「シピオーネ」〜全て回収された(風と海よ聞け)
  ヴォルフ:「メーリケ歌曲集」〜第36曲 さようなら / ブラームス:愛の歌 Op.71 No.5
  シューベルト:全能の神 D.852 / ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):ハバードおばさん
  ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜そんなことはどうでもいいさ / 英国古謡:ぼくに乾杯して あなたのその瞳で
  ハワード・マッキニー(1889-1980):バグパイプ・マン
  マスネ:歌劇「エロディアード」〜この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない・・・はかない幻
   [ステュアート・ウィリー(P)|1936年10月6日、ウースター、
    マサチューセッツ州、ウースター・フェスティヴァル、ライヴ(プライヴェート録音)]
 ◆映画「アンダー・ユア・スペル」 1936 (20世紀フォックス収録のディスクより)
  ハワード・ディーツ(1896-1983)&アーサー・シュワルツ(1900-1984):
    アンダー・ユア・スペル/アミーゴ(合唱入り)/マイ・リトル・ミュール・ワゴン
  グノー:歌劇「ファウスト」〜黄金の仔牛は神様方の征服者[不明共演者&不明合唱団|1936年夏]
 ◆チェスターフィールド・アワー 1937-38
  ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸
  ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜そんなことはどうでもいいさ
  コール・ポーター(1891-1964):ミュージカル映画「ロザリイ」〜夜の静けさに
    [アンドレ・コステラネッツ指揮|1937年12月29日]
  フェデリコ・ロンガス(1893-1968): Gitana / シューベルト:セレナーデ D.957 No.4
  マスネ:歌劇「エロディアード」〜この飲み物は私にそんな夢を与えてくれるかもしれない・・・はかない幻[1938年1月5日]
  オスカル・シュトラウス:映画「放蕩者」〜人生は夢 / エルネスト・レクオナ(1896-1963):シボネイ
  ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜俺のベスはどこに?
  ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」〜私は町のなんでも屋[1938年1月12日]
  コール・ポーター:ミュージカル映画「ロザリイ」〜クローズ
  チャールズ・ベイツ(?-?):オン・ザ・ノダウェイ・ロード」 / ムソルグスキー:蚤の歌
  ティベットによる「道化師」のプロローグ紹介
  レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」〜皆さま、ごめんください[1938年1月19日]
  ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:
   ミュージカル「ビトウィーン・ザ・デヴィル」〜アイ・シー・ユア・フェイス・ビフォー・ミー
  ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」〜女は一時の慰めもの
  ギルバート&サリヴァン:喜歌劇「イオランテ」〜大法官の歌
  ヴェルディ:歌劇「オテロ」〜イアーゴのクレド[1938年1月26日]
  ビゼー:歌劇「カルメン」〜諸君の乾杯を喜んで受けよう(闘牛士の歌)[1938年2月2日]
  オーリー・スピークス:マンダレーへの道 / ヴェルディ:歌劇「リゴレット」〜悪魔め、鬼め
  ディームズ・テイラーとローレンス・ティベットが映画「キューバの恋唄」の撮影について語る
  ハーバート・ストサート:映画「キューバの恋唄」〜キューバの恋唄[1938年2月9日]
  シューベルト:魔王 D.328 / ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」〜お前こそ心を汚すもの
  クレア・オルムステッド(?-?):オール・オヴ・マイ・ハート[1938年2月16日]
  ハーバート・ストサート:映画「キューバの恋唄」〜海の放浪者 / フォスター:金髪のジェニー
  グノー:歌劇「ファウスト」〜出征を前に
  ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:映画「アンダー・ユア・スペル」〜アンダー・ユア・スペル[1938年2月23日]
  レーヴェ:エドワード Op.1 No.1 (sv) / ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」〜夢か現か
  ハワード・ディーツ&アーサー・シュワルツ:
   ミュージカル・レヴュー「フライング・カラーズ」〜アローン・トゥゲザー[1938年3月1日]
  ディームズ・テイラーとローレンス・ティベットによる「イベットソン大佐の暗唱」の紹介
  ディームズ・テイラー(1885-1966):
   歌劇「永遠に愛せよ(ピーター・イベットソン)」〜あなたは無駄に尋ねる(イベットソン大佐の暗唱)
  ジャック・ウルフ:ハレルヤ・リズム (sv) / プッチーニ:歌劇「トスカ」〜私は金次第との[1938年3月9日]
  ジェローム・カーン:ミュージカル「ロバータ」〜煙が目にしみる
  ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸[1938年3月23日]
   [以上、アンドレ・コステラネッツ指揮管弦楽団(sw以外) ステュアート・ウィリー(P;sw)]
 ◆ケロッグのラジオ番組「ザ・サークル」より 1939
  コール・ポーター:ステージ・ミュージカル「ジュビリー」〜ビギン・ザ・ビギン
   [ロバート・エメット・ドラン指揮|1939年6月12日]
 ◆フランクリン・D.ルーズベルト大統領夫妻への贈呈用私的記録から 1939
  ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):あなたに愛がふれたなら / オーリー・スピークス:シルヴィア
   [1939年6月頃|ホワイトハウス訪問をを記念した録音]
 ◆「フォード・サンデー・イヴニング・アワー」における録音 1938-1940
  ブラームス:野の寂しさ Op.86 No.2 / ウォルター・ダムロッシュ(1862-1950):ダニー・ディーヴァー
   [ユージン・オーマンディ指揮デトロイトso.|1938年10月23日]
  メンデルスゾーン:歌劇「異国からの帰郷」〜旅慣れた男[ユージン・オーマンディ指揮デトロイトso.|1939年9月24日]
  アール・ロビンソン:バラッド・フォー・アメリカンズユージン・オーマンディ指揮デトロイトso&cho..|1940年3月17日]
  ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」〜お前こそ心を汚すもの / グノー:鳴り響け、野生の鐘
   [ジョン・バルビローリ指揮デトロイトso.|1940年12月29日]
 ◆フィンランド戦争救済コンサート より 1939
  アルバート・ヘイ・マロッテ(1895-1964):ロードズ・プレイヤー[エドワード・ハリス(Org)
  ヘンデル:オラトリオ「テオドーラ」〜彼女を守れ、天よ / フランク・ラ・フォージ:ヒルズ
   [ステュアート・ウィリー(P)]
  フィンランド伝承歌/ブラック編曲:スオミ〔フィンランドの歌〕
   [キルステン・フラグスタート(S) カリン・ブランツェル(A) ラウリッツ・メルヒオール(T)
    ユージン・グーセンス指揮 NBC コンサートo.|以上すべて、1939年12月27日、カーネギー・ホール|収録: NBC ]
 ◆「ザ(・ベル?)・テレホン・アワー」への出演から 1942-43
  ラフマニノフ:子どもたちへ[1942年9月1日]
  ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」〜お前こそ心を汚すもの[1942年11月23日]/
        歌劇「運命の力」〜我が運命を決める箱[1943年3月8日    [ドナルド・ヴアヒース指揮管弦楽団]
 録音:1926年-1943年| ADD 。 『ローレンス・ティベット(1896年11月16日〜1960年7月15日)は、スケールが大きくて深みのある声と優れた演技力によって人気を集めた、第二次世界大戦以前の最も有名なアメリカのスター・バリトン。ロサンゼルスの演劇・音楽学校で学び、サンフランシスコで歌手としてのキャリアをスタートさせた。その後ニューヨークに移り、いくつかのリサイタルの機会を得てその美声で注目を集め、26歳でメトロポリタン歌劇場と最初の契約を結ぶ。初舞台は1923年のムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》のイエズス僧役。1925年にMETにとって15年振りのヴェルディ《ファルスタッフ》(トゥリオ・セラフィン指揮)で第2バリトンとしてフォード役を歌い、第2幕のモノローグ「夢か現(うつつ)か」で主役を食うほどの大絶賛を受け、これ以降、同歌劇場の筆頭バリトンとしてイタリア〜フランスものを中心に活躍。特に強靱な「ヴェルディ・バリトン」として《リゴレット》や《シモン・ボッカネグラ》のタイトル・ロール、《椿姫》の父ジェルモン、《運命の力》のカルロ、そして《オテロ》のヤーゴで高い評価を得た。 一方で豊富な舞台経験を生かしてハリウッド映画にも多く出演。このうち1930年のミュージカル映画『悪漢の唄(The Rogue Song)』で同年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートを果たす。METの舞台には生涯で49役、延べ602回登場した他、シカゴや地元サンフランシスコ・オペラにも頻繁に出演した。しかし1940年頃からその美声には急速に翳りが生じ、関節炎とアルコール依存によるトラブルで次第に名声を失い、63歳の時にアパートで転落事故により他界した。このセット(CD10枚組)はティベットが1925年〜1940年にかけてRCAビクターにレコーディングした100曲以上の音源をもとに構成。彼が出演した映画のための録音や、これまでCDでは入手できなかったラジオ放送からの選曲も含まれる。ブックレットには多くの貴重な写真と、作家で評論家のコンラッド・オズボーンによるティベットの人生、キャリア、録音遺産についての包括的なエッセイも掲載されている。』

SPECTRUM SOUND (韓国)  特記以外 1枚あたり¥3520(税抜¥3200)

 ご案内済アイテムはこちらから。ただし元々限定盤とされており、既に廃盤も発生しています。御注文可能となっているものでも、今後入荷しないアイテムがあるかもしれません。
CDSMBA-180
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(1 UHQCD)
1.4枚価格
限定盤
初出、ロストロポーヴィチ〜
 バッハ「無伴奏」 1977.6.29
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 より

 〔第2番 ニ短調 BWV.1008 /第3番 ハ長調 BWV.1009 /
  第5番 ハ短調 BWV.1011 /
  第6番 ニ長調 BWV.1012 〜第6曲 ジーグ(#) 〕
ムスティスラフ・
 ロストロポーヴィチ(Vc)
 録音:1977年6月29日、ラ・ロシェル、フランス、ライヴ、ステレオ|おそらく初出音源| (#):アンコール| Licensed by INA & Radio France 。#日本語帯・解説はつかない。# UHQCD (すべてのCDプレーヤーで再生可能)&通常の1.5枚分程度価格の限定盤。 『ロストロポーヴィチが50歳の時に演奏したバッハの無伴奏チェロ組曲第2・3・5番のライヴ、ステレオ音源です!★長い音楽活動の中でバッハはいつの時代も演奏してきた中心レパートリー。しかし録音は少なく、当初出ライヴ音源は大歓迎といえましょう。当演奏では安定の技巧に豊かな音楽表現が魅力。内なる情熱をチェロの音色にのせ、一音一音輪郭がはっきりとした演奏は20 世紀の大家らしく堂々たる演奏です。鳴り止まないカーテンコールにこたえ、第6番から「ジーグ」を演奏。ロストロポーヴィチの一夜のライヴを存分にお楽しみいただけます!日本プレスUHQCD。完全限定盤。』
 #2024年10月中旬以降発売予定。
CDSMBA-164
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(1 UHQCD)
1.4枚価格
限定盤
含・初出、ナタン・ミルシテイン
   + フレモー&マルティノン、シャンゼリゼ劇場

 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 (*)
  (カデンツァ:ミルシテイン)
 チャイコフスキー:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (#)
ナタン・ミルシテイン(Vn)
ルイ・フレモー指揮(*)
ジャン・マルティノン指揮(#)
フランス国立放送o.
 録音:1967年6月13日(*)、1969年6月4日(#)、シャンゼリゼ劇場、パリ、フランス、ライヴ、ステレオ| (*):おそらく初出音源|既出CD: Doremi, DHR-7752 (#) | Previously unissued original master release |音源: 24bit/192kHz Digital Transfer & Remastering from the original master tapes | Licensed by INA 。#日本語帯・解説はつかない。# UHQCD (すべてのCDプレーヤーで再生可能)&通常の1.5枚分程度価格の限定盤。 『ナタン・ミルシテインがフランス国立放送管弦楽団と演奏したブラームス(1967年6月)とチャイコフスキー(1969年6月)の協奏曲アルバムで、ともにステレオ音源です!★82歳のラスト・リサイタルまで、常に世界の第一線で活躍したミルシテイン。驚くべきテクニックとこの上なく美しい音色で聴衆を魅了した、まさにヴァイオリンの美を象徴するヴィルトゥオーゾです。ここに収録された2つの協奏曲は60代前半から中頃にかけて、表現の面で最も充実した、自由に歌い上げる演奏を聴かせてくれます。★ブラームスは常にミルシテイン自作のカデンツァで演奏していますが、演奏年代、時期によって少しずつ改作しており、ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストが一期一会の演奏を聴かせてくれます。このカデンツァを聴いただけでもミルシテインの凄みが伝わってきます。ルイ・フレモーの好サポートのもと雄大な演奏を聴かせてくれます。★70年以上の舞台のキャリアで最も多く演奏した作品のひとつチャイコフスキー。数多くの録音が残っていますが、ミルシテインの芸はライヴでこそひと際輝く魅力をもちます。今年(2024年)に生誕120年を迎えたミルシテイン。独特の語り口は今もなお色褪せることなく光り輝いており、INA 保有音源からの復刻は大歓迎と申せましょう。日本プレスUHQCD。完全限定盤。』
 #2024年10月中旬以降発売予定。

BIS (瑞) 特記以外 1枚あたり¥3630(税抜¥3300)

 旧譜はこちらから
BISSA-2062
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(HYBRID_SACD)
モーツァルト:歌劇序曲集
 〔アルバのアスカニオ K.111 /イドメネオ K.366 /フィガロの結婚 K.492 /後宮からの逃走 K.384 /
  コジ・ファン・トゥッテ K.588 /劇場支配人 K.486 /ポントの王ミトリダーテ K.87 /偽の女庭師 K.87 /
  ドン・ジョヴァンニ K.527 /ルチオ・シッラ K.135 /皇帝ティートの慈悲 K.621 /魔笛 K.620 〕

 マイケル・アレクサンダー・ウィレンス指揮ケルン・アカデミー
 録音:2022年9月2日-4日、ドイチュラントフンク・カンマームジークザール、ドイツ|プロデューサー:ハンス・キプファー(Take5 Music Production)。17世紀半ば以降、序曲は大規模なオペラの前に演奏される「管弦楽作品」として定着した。天才モーツァルトの偉大さを改めて知ることのできる序曲集を演奏するのは、マイケル・アレクサンダー・ウィレンス率いるケルン・アカデミー。当録音ではモーツァルトの傑作揃いのオペラから12の序曲を収録。フォルテピアノ奏者ブラウティハムとのモーツァルトのピアノ協奏曲でも聴かせてくれたように、快活明瞭なアプローチによる演奏を披露。ピリオド楽器だからこそのあたたかみと響きを堪能出来る。
BISSA-2097
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(HYBRID_SACD)
クラリネットとピアノのためのイギリス音楽の100年
 アーノルド:ソナチネ Op.29(1951)
 ジョゼフ・ホロヴィッツ:ソナチネ(1981)/2つのマジョルカの小品(1958)
 スタンフォード:3つの間奏曲 Op.13(1879)/スタンフォード:クラリネット・ソナタ Op.129(1911)
 フィンジ:5つのバガテル Op.23(1938-45)

 マイケル・コリンズ(Cl|使用楽器:ヤマハ(カスタム)「 YCL-SE Artist Model 」【B♭管】
 マイケル・マクヘイル(P|使用楽器:スタインウェイD)
 録音:2022年11月18日-19日、ポットン・ホール、ウェストルトン、サフォーク州。『★BISレーベルより非常に積極的なリリースが続いているクラリネットの鬼才マイケル・コリンズ。近年、室内楽レパートリーのレコーディングに力を入れております。に力を入れております。★当アルバムではイギリス音楽に焦点を当て、イギリスの作曲家とクラリネットの特別な関係を反映した、クラリネットとピアノのための100 年にわたる音楽を取り上げています。★ブラームスを尊敬していたチャールズ・ヴィリアズ・スタンフォード(1852〜1924)。スタンフォードの音楽は落ち着いていながらも美しい旋律が魅力です。★ジェラルド・フィンジ(1901〜1956)が第二次世界大戦中に作曲した「5 つのバガテル」は歌のような作品。バッハの組曲の舞曲を思わせる軽やかで感動的な作品です。★マルコム・アーノルド(1921〜2006)のソナチネは、ジャズやダンス・ミュージックの要素を持ったエネルギッシュな作品。★ジョーゼフ・ホロヴィッツ(1926〜2022)の2 つのマジョルカの小品とソナチネは、遊び心にあふれた音楽で、クラリネットだからこそ表現できる作品です。名手コリンズが若手注目のピアニスト、マイケル・マクヘイルとともにイギリス音楽の100年の旅へと誘います。』
BISSA-2454
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(HYBRID_SACD)
エルシノアの部屋〜ブレット・ディーン(1961-):
 (1)《そしてオフィーリアを演じたこともあった》(2018)〜ソプラノと弦楽オーケストラのための
 (2)《エルシノアの部屋》(2016)〜ヴィオラとピアノのための
 (3)《ガートルードの断片》(2016)〜メゾ・ソプラノとギターのための
 (4)《コンフェッシオ》(2019)〜バス・クラリネットのための
 (5)《ザ・プレイヤーズ》(2018-19)〜アコーディオンと小オーケストラのための協奏曲

 (1)ジェニファー・フランス(S) ブレット・ディーン指揮スウェーデン室内o.
 (2)ブレット・ディーン(Va) ユホ・ポーヨーネン(P)
 (3)ロッテ・ベッツ=ディーン(Ms) アンドレイ・レデベフ(G)
 (4)フォルカー・ヘムケン(バスCl)
 (5)ジェイムス・クラブ(アコーディオン) ブレット・ディーン指揮スウェーデン室内o.
 録音:(1)2022年10月7日-8日、エレブルー音楽演劇芸術大学内コンサートホール、スウェーデン/ (2)2023年9月8日-9日、ジーザス・カレッジ内チャペル(ケンブリッジ大学)、イングランド/ (3)2020年9月5日、セント・ジョン・エヴァンゲリスト教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン、イングランド/ (4)2023年6月29日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ドイツ/ (5)2019年4月1日-2日、エレブルー・コンサートホール、スウェーデン。『★ブレット・ディーンの最新アルバムは、2017年に初演された『ハムレット』を題材にしたディーンのオペラから派生し作曲された作品集。★ソプラノと弦楽オーケストラのための《そしてオフィーリアを演じたこともあった》は、しばしば誤解されがちなオフィーリアの性格に焦点を当てた作品。ヴィオラとピアノのための《エルシノアの部屋》は、ディーンの自作自演。劇の舞台とされるヘルシンゲル城の上空をドローンが飛び交い、部屋から部屋へと移動していく様をあらわしたヴィオラとピアノのための作品。メゾ・ソプラノとギターのための《ガートルードの断片》は、シェイクスピアと同時代のリュートを伴う歌曲を思わせる作品。ハムレットの母ガートルードの複雑な心情を音楽であらわしております。バス・クラリネット独奏のための《コンフェッシオ》は、ハムレットの自責の念に駆られた叔父クローディアスのモノローグを表現しており、この楽器の可能性を追求した作品。最後のアコーディオンと小オーケストラのための協奏曲《ザ・プレイヤーズ》は、ディーンのオペラの第1幕に登場する演者たちのシーンを再現しています。この最も象徴的な文学的傑作をディーンの魅力的な音楽でお届けします。』
BISSA-2477
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(HYBRID_SACD)
クングスバッカ・ピアノ三重奏団〜シューマン:ピアノ三重奏曲集 Vol.2
 ピアノ三重奏曲第3番 ト短調 Op.110 (1851 )/
 6つのカノン風小品 Op.56 (1845) 〔テオドール・キルヒナー編曲|ピアノ三重奏版〕/
 ピアノ四重奏曲 ハ短調(1829) 〔ヨアヒム・ドライハム補筆・補完〕(#)
  クングスバッカ・ピアノ三重奏団[マリン・ブロマン(Vn)
    イェスパー・スヴェドベリ(Vc) シモン・クラウフォード=フィリップス(P)]

  ローレンス・パワー(Va;#)
 録音:2019年3月11日-13日、ポットン・ホール、サフォーク、 UK (#以外) /2022年5月25日-26日、ベールヴァルド・ホール、ストックホルム(#) |プロデューサー&サウンド・エンジニア、エディティング&マスタリング:イェンス・ブラウン(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。1997年創設のクングスバッカ・ピアノ三重奏団によるシューマンのピアノ三重奏曲集第2弾の登場。当団はメルボルン国際室内楽コンクールで最優秀賞を受賞後、BBCラジオに出演しヨーロッパを中心に活躍の場を広げてきた。精緻なアンサンブルが魅力の当団が真正面からとらえたシューマンの演奏には説得力とともに雄弁に語る歌い口も印象的。シューマンはヴァイオリン、チェロ、ピアノための三重奏曲として4曲をのこしている。第1集にはピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.63、幻想小曲集 Op.88、ピアノ三重奏曲第2番 ヘ長調 Op.80(BIS SA-2437)を収録しているが、当第2集にはピアノ三重奏曲第3番 ト短調 Op.110と、テオド-ル・キルヒナー編曲による6つのカノン風小品 Op.56、そしてヴィオラのローレンス・パワーを迎えてピアノ四重奏曲 ハ短調を収録している。
BISSA-2496
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(HYBRID_SACD)
ヴァンスカ〜マーラー:交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」(1906)
 キャロリン・サンプソン(S1;いと罪深き女、栄光の聖母) ジャクリーヌ・ワーグナー(S2;贖罪の女)
 サーシャ・クック(A1;サマリアの女) ジェス・ダンディ(A2;エジプトのマリア)
 バリー・バンクス(T;マリア崇拝の博士) ユリアン・オルリスハウゼン(Br;法悦の教父)
 クリスティアン・イムラー(B;瞑想の教父) ミネソタcho.、ナショナル・ルーテルcho.、
 ミネソタ少年cho.、アンジェリカ・カンタンティ・ユースcho.

 オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタo.
 録音:2022年6月10日-12日、ライヴ/2022年6月14日-16日、セッション、すべてオーケストラ・ホール、ミネアポリス|プロデューサー:ロバート・サフ。好評を博しているオスモ・ヴァンスカ率いるミネソタo. によるマーラー・シリーズ。当アルバムは交響曲第8番「千人の交響曲」を収録!独唱にはキャロリン・サンプソン、ジャクリーヌ・ワーグナー、クリスティアン・イムラーなど実力派を迎えている。この「千人の交響曲」でもヴァンスカならではの緻密な構成と細部にまで注意が払われた圧巻の仕上がり。繊細かつ丁寧な音楽づくりが魅力。また録音にも注目。オーケストラ全体の響きを自然にとらえ、演奏の一体感を堪能することが出来る。BISレーベルで数多くの録音を残してきたヴァンスカが最上級の演奏に達したマーラーの交響曲シリーズ。 2003年にミネソタo. の音楽監督に就任したヴァンスカは、ベートーヴェンの交響曲全集などで評価を高めた。しかし、当団では経営悪化に伴う労使対立が激しさを増し、2012年10月に経営側はロックアウトを決行。その後の2012/13年のシーズンは全てキャンセルとなり、当団の存続そのものも危ぶまれる状況となった。ヴァンスカは、労使の合意が成立した2014年1月に首席指揮者に復帰し、以後、団結力の増したミネソタo. の演奏は一層密度の濃いものとなっている。
BISSA-2502
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(HYBRID_SACD)
ペア・ヌアゴー(1932-):
 ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための3つの夜の楽章(2015) (*) /
 交響曲第8番(2011) /弦楽オーケストラのための「森の空き地」(2006)
  ペーテル・ヘッレスタール(Vn;*|使用楽器: G. B. Guadagnini, Milan, 1753
  ヤコブ・クルベア(Vc;*
   使用楽器: Michael Stuerzenhofecker, 2012 [named“Kaija "after Kaija Saariaho]

  ヨン・ストゥールゴールズ指揮ベルゲンpo.
 録音:2019年8月29日-30日(*)、2022年2月4日-5日(*以外)、グリーグホール、ベルゲン、ノルウェー|制作:ハンス・キプファー|録音エンジニア:マッティアス・スピツバルト(*) /ホーカン・エークマン(*以外) 。カール・ニルセンの後もっとも重要なデンマークの作曲家のひとり、ペア・ヌアゴーは、2022年、90歳の誕生日を祝いた。すべての音楽ジャンルをカバーする彼の重要な作品は、「この世界の音の迷宮に入ってゆく、果てしない、きわめて個人的な旅のドキュメント」とみなされている。「3つの夜の楽章(Three Nocturnal Movements)」は、作曲者と共同作業を重ねてきたヴァイオリニストのペーテル・ヘッレスタール(1970-)とチェリストのヤコブ・クルベア(1976-)の主導で作曲された作品。第1曲「アレグロ」、第2曲「アンダンテ」、第3曲で構成された「夜の気分」の音楽には、クルベアが「チェロ」の版を録音した BIS-2602 「ヴィオラ協奏曲」「Remembering Child(子供を忘れない)」の素材が使われている。創設250周年を迎えたベルゲン・フィルハーモニックへのプレゼントとしてベルゲン国際フェスティヴァルからの委嘱作。ヌアゴーはこれまでに8つの個性的な交響曲を作曲してきた。「交響曲第8番」は、明るく遊び心にあふれ、どれよりも透明で広がりのある作品。古典的な3楽章で書かれ、彼が尊敬するカール・ニルセンと青年時代に「ファンレター」を送ったことのあるシベリウスからそれほど遠くない音風景が感じられる。ヨン・ストゥールゴールズに献呈され、2012年、彼が首席指揮者を務めるヘルシンキ・フィルハーモニックによって初演された。「森の空き地(Lysning)」は、弦楽オーケストラのために書かれた小曲。暗くなり明るくなりと、ひとつの楽想の明度が交替していく変奏曲。ヌアゴーは、曲名の背景をそう語っている。
BISSA-2520
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(7 HYBRID_SACD)
4枚価格
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):管弦楽作品集
 ◆ Disc 1 (BISSA-1720) ローマの噴水(1916) (*) /ローマの松(1924) (*) /ローマの祭(1928) (*)
 ◆ Disc 2 (BISSA-2050) ブラジルの印象(1927-28) /風変わりな店(1918)
 ◆ Disc 3 (BISSA-2130) 第12旋法によるメタモルフォーゼ(1930) /地と精のバラード(1920) /シバの女王ベルキス(1934)
 ◆ Disc 4 (BISSA-2210) 劇的交響曲(1913-14) /歌劇「ベルファゴール」序曲(1924)
 ◆ Disc 5 (BISSA-2250) ボッティチェリの三連画(1927) /黄昏(1914) (#) /交響的印象「教会のステンド・グラス」(1926)
 ◆ Disc 6 (BISSA-2350) レスピーギ編曲によるバッハ&ラフマニノフ作品集
   ▼J.S.バッハ/レスピーギ編曲:
     前奏曲とフーガ ニ長調(BWV.532) P 158 (1929) /パッサカリア ハ短調(BWV.582) P159 (1930) /
     3つのコラール P 167 (1930)〔 i. レント・アッサイ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 BWV.659 /
                    ii.アンダンテ・コン・モート・エ・スケルツァンド「わが魂は主をあがめ」 BWV.648 /
                    iii.アンダンテ「目覚めよと呼びわたる物見の声」 BWV.645 〕
   ▼ラフマニノフ/レスピーギ編曲:5つの絵画的練習曲「音の絵」 P 160 (1930)
 ◆ Disc 7 (BISSA-2540) 組曲「鳥」 P 154 (1928) /リュートのための古い舞曲とアリア
               〔第1組曲 P 109 (1917) /第2組曲 P 138 (1923) /第3組曲 P 172 (1931) 〕

 ジョン・ネシリング指揮 サンパウロso.(*)、リエージュ王立po.(*以外)  アンナ・カテリーナ・アントナッチ(S;#)
 録音:2008年2月、サラ・サンパウロ(*) /2013年4月、2014年6月、2015年4月、2016年3月-4月、2017年9月、2021年7月、フィルハーモニーホール、リエージュ(*以外) |既出単売品番:上記。#ブックレットは単売リリース時の7冊がボックスに封入されている。ジョン・ネシリング指揮によるオットリーノ・レスピーギ(1879-1936)の管弦楽作品集が7枚組のお買い得セットで登場!サンパウロso. と録音した「ローマ三部作」以外は、リエージュ王立po. との共演。英国の音楽雑誌「BBCミュージック・マガジン」が、「一人の指揮者によるレスピーギの管弦楽作品集の最高の録音」と絶賛するなど各誌で高く評価されている当録音集は、管弦楽作品の天才的な作曲家レスピーギの類い稀な色彩感、オーケストレーションを存分に楽しめる内容。レスピーギは近代イタリアにおけるロマン主義、印象派、新古典主義の潮流に沿いながら独自の世界で表現しているのが最大の魅力といえ、打楽器、ピアノ、オルガンなども効果的に用いた。またレスピーギの音楽はハリウッド映画音楽にも受け継がれており、ジョン・ウィリアムズは「レスピーギが最も重要な影響を受けた人物の一人である」と語っている。編曲の領域でも天才的な才能を発揮したレスピーギはJ.S.バッハやラフマニノフの作品を管弦楽版として作曲している。J.S.バッハの前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532は、前奏曲の豪快なペダルと、同一音型をたたみかけるように反復する主題が印象的なフーガの非常に技巧的かつ煌びやかな作品だが、レスピーギは巧みなオーケストレーションで立体的かつ豪華サウンドに仕上げ、木管、金管、弦楽器、そしてピアノも用い、各パートの主題の掛け合いが実に面白い編曲。パッサカリアも実に見事。あの低音主題による変奏曲の奥義を極めた最高傑作をまるで「ローマ三部作」を思わせるカラフルな作品に仕上げている。3つのコラールはライプツィヒ・コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」およびシュープラー・コラール「わが魂は主をあがめ」「目覚めよと呼びわたる物見の声」の3曲をオーケストラ版にした作品。3楽章形式の組曲に仕上げており、レスピーギのセンスのよさを感じさせる。ラフマニノフの「音の絵」も聴き物。作品33と作品39の2巻からなるピアノ曲からレスピーギが5曲を組曲形式にした作品で、ラフマニノフの叙情的な旋律をレスピーギの見事なオーケストレーションで聴くことが出来る。1947年サンパウロ生まれの指揮者ブラジルのジョン・ネシリングは、ボダンツキーやシェーンベルクの血を引くという逸材で、バーンスタインやスワロフスキーの薫陶を受けている。自身の持ち味である情熱的かつ抜群のリズム感で、色彩豊かにレスピーギを振っている。
BISSA-2532
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ムストネン〜マルティヌー
 ピアノ協奏曲第3番(1947-48)
オッリ・ムストネン(P
使用楽器:スタインウェイD

ダリア・スタセフスカ指揮
ラハティso.
 録音:2022年1月3-8日、シベリウスホール、ラハティ、フィンランド|制作・編集:インゴ・ペトリ|録音エンジニア:シュテファン・レー。フィンランドのラウタヴァーラとチェコ生まれのマルティヌー。一見共通するところのなさそうなふたりは、インスピレーションの新たな源をみつけようと絶えず探求し、音楽の「ピューリタニズム」から解放される姿勢を保ちつづけたことで繋がっている。フィンランドのピアニスト、オッリ・ムストネンが、新たに首席指揮者に就任したダリア・スタセフスカの指揮するラハティso. と共演したアルバムでは、このふたりの作曲家の「ピアノ協奏曲第3番が演奏される。ラウタヴァーラの「ピアノ協奏曲第3番」は、1994年の交響曲「光の天使」で彼が国際的に成功を収めた後、1998年の作品。ネオロマンティックなスタイルをさらに押し進めた1969年の「第1番」とも、雑多な要素を合成した1989年の「第2番」とも異なる、ソリストがピアノを弾きながらオーケストラを指揮することのできる、ピアノ・オブリガート付き交響詩とでもいったスタイルで書かれている。「トランクィッロ」「アダージョ・アッサイ」「エネルジーコ」の3楽章の作品。男声合唱のために書かれた1978年の「4つのセレナード」の一曲、ボードレールの詩による「貧しき者らの死」に初めて現れた「le dons des reves(夢の贈り物)」の言葉による音型がモチーフとして使われていることから「夢の贈り物」の副題がつけられた。折衷的で多作のマルティヌーの「ピアノ協奏曲第3番」は、ロマンティシズム時代の協奏曲に共通する特徴を備えた作品。ブラームスを思わせる交響的構造をモデルにした、ストラヴィンスキーの新古典主義の「余韻」の聞こえる第1楽章「アレグロ」。色彩的な第2楽章「アンダンテ・ポコ・モデラート」。「モデラート-アレグロ」の第3楽章には、チェコスロヴァキアに政変が起き共産党政権が成立した1948年という時代が反映され、カデンツァの後、好戦的ともいえる姿勢で曲が閉じられる。1949年11月20日、作品を献呈されたルドルフ・フィルクシュニーのソロ、ウォルター・ヘンドル指揮ダラスso. によりテキサス州ダラスで初演された。ピアニストのムストネン(1967-)は、作曲家と指揮者としての活動でも知られ、内省と深い洞察による演奏は「再創造」とも呼べる新鮮な響きをもたらす。スティーヴン・イッサーリスと共演した3つの「チェロ・ソナタ」(BIS SA-2042)に次ぐマルティヌー作品の録音。指揮者のダリア・スタセフスカ(1984-)は、ウクライナのキーウ生まれ。エストニアのタリンを経て、5歳の時、フィンランドに移住した。ヘルシンキに一年住んだ後、タンペレに移り、タンペレ音楽院でヴァイオリンと作曲を正式に学び始めた。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでヴァイオリンとヴィオラを学び、指揮に興味をもった20代、ストックホルム王立音楽大学でヨルマ・パヌラ、シベリウス・アカデミーでレイフ・セーゲルスタムたちに師事。2012年にシベリウス・アカデミーのディプロマを取得した。BBCso. の首席客演指揮者に就任した2019年7月、「BBCプロムス」で初めてロンドンの聴衆を前に指揮、翌年の「プロムス最終夜」の指揮者を務めた。2021/22年のシーズンにラハティso. の首席指揮者に就任した。
BISSA-2534
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ダウスゴー〜ブルックナー
 交響曲第4番 変ホ長調 WAB.104「ロマンティック」
  (1878/80年稿ノヴァーク版)
トーマス・ダウスゴー指揮
ベルゲンpo.
 録音:2020年1月20日-22日、グリーグ・ホール、ベルゲン、ノルウェー|プロデューサー、エディティング&ミキシング:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。数多くの録音で評価を集めるトーマス・ダウスゴーがベルゲンpo. と進めているブルックナーの交響曲全曲録音。当アルバムは交響曲第4番「ロマンティック」を収録している。ブルックナーの9曲の交響曲の中で最も人気の高い「ロマンティック」。第1稿が完成したのは1874年だが、それから改訂が何度も行われ、1881年ハンス・リヒター指揮のVPOによって初演され成功を収め作品。ダウスゴーは第2稿、1878/80年稿ノヴァーク版を使用。当演奏でもダウスゴーらしい見通しの良いクリアな響きを大切にし、緊密な構成力でこの名曲を演奏している。
BISSA-2539
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シトコヴェツキー・トリオ〜ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Vol.2
 〔第2番 ト長調 Op.1 No.2 /第7番 変ロ長調 Op.97 「大公」〕
  シトコヴェツキー・トリオ[アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn)
    イサン・エンダース(Vc) ウー・チェン〔吴倩/呉倩〕(P)]
 録音:2022年5月16日-18日、バヴァリア・ムジークストゥーディオ、ミュンヘン|プロデューサー&サウンド・エンジニア、エディティング&ミキシング:マリオン・シュヴェーベル(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。アレクサンドル・シトコヴェツキー、チェロのレオナルト・エルシェンブロイヒ、そしてピアノのウー・チェンで2007年に結成されたシトコヴェツキー・トリオ。2018/2019シーズンよりチェロのエルシェンブロイヒに変わりイサン・エンダースが新メンバーに加わった。2020年、ベートーヴェンの生誕250周年を記念してピアノ三重奏曲全曲録音を開始。当アルバムはその第2弾で第2番と第7番「大公」を収録している。明瞭なアーティキュレーション、抜群のアンサンブル能力そして豊かな音楽性が魅力のシトコヴェツキー・トリオが溌剌とした演奏を聴かせてくれる。
BISSA-2541
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鈴木雅明〜J.S.バッハ:オルガン作品集 Vol.4
 前奏曲とフーガ〔イ短調 BWV.543 /ハ短調 BWV.549 〕/
 オルガン小曲集 より(前半) BWV.599-624
  〔待降節のためのコラール/クリスマスのためのコラール/
   クリスマス、新年、祝日のためのコラール/受難節のためのコラール〕

 鈴木雅明(Org|使用楽器:クリストフ・トロイトマン、1737年製作
 録音:2022年8月12-17日、聖ゲオルク教会、グラウホフ、ドイツ|プロデューサー&サウンド・エンジニア、エディティング&ミキシング:ハンス・キプファー(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。鈴木雅明のJ.S.バッハのオルガン作品集第4弾は、ドイツのオルガンビルダー、クリストフ・トロイトマン(1674-1757)が製作した歴史的楽器を演奏!前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543、同 ハ短調 BWV.549、そして46曲(異稿 BWV.634を除くと45曲)からなるオルガン小曲集の第1弾として26曲( BWV.599〜 BWV.624)を収録している。ドイツ、ゴスラー近郊のグラウホフの聖ゲオルク教会に据え付けられたトロイトマン・オルガンはバッハ時代の現存する最も重要な楽器のひとつ。1734年から1737年にかけて製作、据え付けられ、以後、修復を重ねながらもオリジナルに忠実な状態で現在もその音色を聴くことが出来る。卓越した質の高さで知られ、輝かしく透明な響きが最大の魅力。鈴木雅明はこの銘器の色彩豊かなパイプの音色を巧みに組み合わせ、見事な演奏を聴かせてくれる。このアルバムに収録したオルガン小曲集は「待降節のためのコラール」、「クリスマスのためのコラール」、「クリスマス、新年、祝日のためのコラール」、「受難節のためのコラール」の26曲。教会暦に沿ったこれらの作品は各曲1、2ページの短い作品ながらそのどれもが美しく、聴き手の心に響く名作。鈴木雅明の卓越した演奏をご堪能頂きたい。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、BISの技術陣による録音であることも注目。SACD 層は5.0 Surround soundで収録されており、臨場感あふれる名演奏をお楽しみ頂きたい。
BISSA-2547
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ウィグモア・ソロイスツ
 ハワード・ファーガソン(1908-1999):八重奏曲 Op.4 (1933)
  [イザベル・ファン・クーレン(Vn1) シニ・シモネン(Vn2) スコット・ディキンソン(Va)
   クリスティーヌ・ブラウマネ(Vc) ティム・ギブス(Cb) マイケル・コリンズ(Cl)
   ロビン・オニール(Fg) アルベルト・メネンデス・エスクリバーノ(Hr)]
 アーサー・ブリス(1891-1975):クラリネット五重奏曲 F.20 (1932)
  [マイケル・コリンズ(Cl) イザベル・ファン・クーレン(Vn1) シニ・シモネン(Vn2)
   スコット・ディキンソン(Va)、クリスティーヌ・ブラウマネ(Vc)]
 ロビン・ホロウェイ(1943-):八重奏のためのセレナードハ調 Op.41 (1979) (#)
  [イザベル・ファン・クーレン(Vn1) シニ・シモネン(Vn2) レイチェル・ロバーツ(Va)
   ティム・ギル(Vc) ティム・ギブス(Cb) マイケル・コリンズ(Cl)
   ロビン・オニール(Fg) ディエゴ・インセルティス・サンチェス(Hr)]

 ウィグモア・ソロイスツ[演奏者詳細上記]
 録音:2021年12月17日-19日(#以外)、2023年4月13日-14日(*)、メニューイン・ホール、イェフディ・メニューイン音楽学校、 UK 。2020年に結成した「ウィグモア・ソロイスツ」は、イザベル・ファン・クーレンとマイケル・コリンズが中心となりウィグモア・ホールのディレクターであるジョン・ギルホリー(1973-)とのコラボレーションによって生まれた可変室内アンサンブル。歴史ある当ホールの名を冠した初めての団体です。2023年9月には当アンサンブルの名義で初来日。その来日公演ではファン・クーレン、コリンズがピアニストのジャン・チャクムルと共演した。当団はバロックから現代まで様々な形態で演奏していくことを目的とし、次世代を担う優れた若手の音楽家たちとの共演でも話題を呼んでおり、BISレーベルから積極的なリリースが続いている。当アルバムでは20世紀のイギリスの室内楽作品3篇を収録。それらは西洋近代音楽の要素をみせながらも、それぞれが個性的であり、楽器ごとの固有の色彩を際立たせたきわめて優れた作品を選曲している。ファーガソンの「八重奏曲」は彼の出世作。シューベルトの「八重奏曲」の楽章を引用した大作。ブリスのクラリネット五重奏曲は、モーツァルトやブラームスと同様、情感豊かにして華麗でエネルギッシュな終楽章が最大の魅力。そしてホロウェイの「八重奏のためのセレナード」は、ホロウェイが手本としたシューベルトの「八重奏曲」と同じ楽器構成で作曲。20世紀英作曲家の洗練された室内楽曲を名手の演奏でお楽しみいただきたい。
BISSA-2548
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タイラー・フュートレル(1983-):
 (1)スターバト・マーテル(Stabat Mater)〜2人のヴォーカル、弦楽とチェンバロのための(2021)/
 (2)もろい液体(Brittle Fluid)〜弦楽オーケストラのための(2014)/
 (3)子守歌(Vuggesang)〜チェロ二重奏のための(2016 / 2022)

 (1)アイリン・ログネルード(S) (1)アストリ・ノールスタ(Ms)
 (1)ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(Cemb)
 (3)インヴヴィル・ネスダール・サンネス、ウルリッケ・ヘンニネン(Vc)
 ラーシュ=エーリク・テル・ユング指揮テルユングアンサンブル
 録音:2023年11月18日-21日、ヤール教会、オスロ、ノルウェー|制作・録音:エンジニア ショーン・ルイス。『 ★タイラー・フュートレルは、オスロを拠点に活動し、さまざまなスタイルと要素による作品を発表しているアメリカの北カリフォルニア出身の作曲家。ニューイングランド音楽院でリー・ハイラ、王立デンマーク音楽アカデミーでベント・サーアンセン、ウィーン国立音楽大学でミカエル・ジャレルに学び、オスロに移ってノルウェーの市民権を取得しました。ミュジーク・コンクレート、宗教音楽由来のミニマリズム、後期ロマンティシズム、スペクトル音楽、形式主義、現代の舞踊と劇場音楽と、多彩な影響とインスピレーションを受けて作曲。フュートレルの作品は、ノルウェー・ソリスト合唱団、トロンハイム・ソロイスツ、BIT20、テレマルク室内管弦楽団、アテラス・シンフォニエッタなど、各国のアンサンブルによって演奏されてきました。★フュートレルの《スターバト・マーテル》は、ペルゴレージやパレストリーナたちの作品と同じカトリック教会の聖歌「悲しみの聖母」のテクストによって作曲されました。〈悲しみの聖母は、涙にむせびながら〉から〈肉体が滅びる時には〉の章に、中世ポーランドの哀訴(planctus)「聖十字架の嘆き(Lamentświętokrzyski)」による〈子守歌〉と、〈前奏曲〉と〈間奏曲〉を織りこみ、ソプラノとメゾ・ソプラノのソロ、弦楽とチェンバロによって演奏されます。ラーシュ=エーリク・テル・ユングと「テルユングアンサンブル」の委嘱を受けて作曲され、2022年、ウクライナにロシア軍が侵攻した少し後にオスロ国際教会音楽祭で初演されました。ブラームスの《子守歌》(Op.49 No.4)、グレツキの《第3交響曲》、サミュエル・バーバーの《弦楽のためのアダージョ》の「引喩」というページを含み、「なぜ、こんなに美しいのか」と「われわれはこの美を許容できるのか」という疑問を提起したという作品です。★チェロ二重奏による《子守歌》は、《スターバト・マーテル》に引用されたブラームスの《子守歌》による瞑想の小品。《Brittle Fluid(もろい液体)》は、《スターバト・マーテル》と主題的に関連のある作品です。テル・ユングがテレマルク室内管弦楽団の芸術監督だったころに委嘱され、ノルウェーの作家タリエイ・ヴェースオースの小説に因む「氷の城(Is-slotet/The Ice Palace)」の仮題から、「凍った滝」を示す曲名に変えられました。「14人の弦楽アンサンブル」のために作曲され、フュートレル自身がテルユングアンサンブルの編成に合わせてアレンジした「11人」の版がこのアルバムの演奏に使われました。』
BISSA-2563
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[Bridges]
 ボリス・パパンドプロ(1906-1991):ヴァイオリンとピアノのための瞑想 [Medidation] (1987) /
                  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1988)
 ディオス・コンスタンティニデス(1929-2021):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1971, rev.1977)
 ディミトリー・テルツァキス(1938-):
  ヴァイオリンとピアノのための「地獄のソナタ [Sonate infernale] 」(2008-09) /
  ヴァイオリンとピアノのための10の小品「風の中の言葉 [Spruche im Wind] 」(2009)
 ヤニス・コンスタンティニディス(1903-1984):ヴァイオリンとピアノのための「ドデカネス諸島の
   ギリシャ民謡による組曲 [Suite sur des melodies populaires grecques du Dodecanese] 」(1948)
    〔カルパトス島の旋律 [Air de Karpathos] /カリムノス島の牧歌 [Chantpastoral de Kalymnos] /
     ロドス島の歌と踊り [Chant et danse de Rhodes] /レロス島の踊り [Danse de Leros] /
     ロドス島の旋律 [Air de Rhodes] /ロドス島の結婚の歌と踊り [Chant nuptial et danse de Rhodes] 〕

 ダナエ・パパマッテウー=マチュケ(Vn
  使用楽器:カルロ・フェルディナンド・ランドルフィ、1760年製作

 ウーヴェ・マチュケ(P|使用楽器:スタインウェイD
 録音:2022年6月17日-20日、ゼンデザール、ブレーメン、ドイツ|制作・録音エンジニア・編集:ファビアン・フランク。このアルバムは、ギリシャの作曲家とギリシャをルーツにもつ作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品を紹介する目的で作られました。ボリス・パパンドプロ(1906-1991)は、ボンに近いドイツのホンネフ・アム・ラインに生まれた、ギリシャ系クロアチアの作曲家。ザグレブ音楽アカデミーで学び、指揮者としても活動した。「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」は、バルカン半島の民俗音楽の味わいをもち、「瞑想」は、アドリア海に面したダルマチア沿岸の美しい村トリブニで作曲された、哀愁的な気分の小品。ディオス・コンスタンティニデス(1929-2021)は、ギリシャ北部のイオアニナ生まれ。ニューヨークのイヴァン・ガラミアンやドロシー・ディレイたちにヴァイオリン、アテネのヤニス・パパイオアヌーとミシガン州のオウエン・リードに作曲を学んだ。「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」は、「厳格な十二音技法」で書かれた、「長く掃くような旋律」が特徴の3楽章の作品。アテネ生まれのディミトリー・テルツァキス(1938-)は、アテネのヤニス・パパイオアヌーとケルン音楽大学のベルント・アロイス・ツィンマーマンに学んだ。その後「ダルムシュタット」のドグマを離れ、音色ではなく「メロディ」を重視する作曲を行うようになった。「地獄のソナタ」は、ダンテの「神曲」からインスピレーションを得た3楽章の作品。その直後、音と感情の世界で関連をもつ、短い旋律の楽想による格言的な曲集「風の中の言葉」が作曲された。ヤニス・コンスタンティニディス(1903-1984)は、アナトリアのスミルナ(現イズミル)で生まれた。ギリシャ=トルコ戦争の直前にアテネに移り、ベルリンでパウル・ユオンに作曲と理論を学んだ後、キャバレーや劇場のピアニストとして生計を立てた。帰国後、コスタス・ヤンニディスの別名で万能の音楽家として活動、経音楽の分野で大きな成功を収めた。「ドデカネス諸島のギリシャ民謡による組曲」は、スイスの民俗音楽研究家サミュエル・ボー=ボヴィの「ドデカネス諸島のギリシャ民謡」を基に作られた「オーセンティック」な歌と踊りの曲集。ダナエ・パパマッテウー=マチュケは、将来を託されるギリシャの若い世代のヴァイオリニストのひとり。アテネ生まれ。ザルツブルクのモーツァルテウムのイゴール・オジム、ハンブルク音楽演劇大学のターニャ・ベッカー=ベンダーに学び、テッサロニキのマケドニア大学の博士号を取得した。ピアニストのウーヴェ・マチュケは、ベルリン生まれ。フェレンツ・リスト・ヴァイマール音楽大学でユリアネ・レルヒェ、ブダペストのリスト・フェレンツ音楽大学でペーテル・ショイモシュたちに学んだ。アテネに移り、2001年にマケドニア大学の音楽学部ピアノ科の教授に任命された。
BISSA-2580
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アッラン・ペッテション(1911-1980):
 ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲(1949) (*)
  [ウルフ・ヴァリーン(Vn) 弦楽四重奏団〔スーイエ・パク(Vn1) ダニエル・ヴラシ・ルカヒ(Vn2)
     ゲルマン・チャクロフ(Va) アレクサンダー・ウォルハイム(Vc)〕]
 ヴァイオリンとピアノための2つの悲歌(1934) (#) /
 ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテ・エスプレシーヴォ(1938) (#) /
 ヴァイオリンとピアノのためのロマンツァ(1942) (#)
  [ウルフ・ヴァリーン(Vn) トーマス・ホッペ(P)]/
 ピアノのためのラメント(1945) (*) [トーマス・ホッペ(P)]/
 弦楽三重奏のための4つの即興曲(1936) (*)
  [ウルフ・ヴァリーン(Vn) ゲルマン・チャクロフ(Va) アレクサンダー・ウォルハイム(Vc)]
 録音:2022年9月5日-6日(#)、2022年11月28日-12月2日(*) 、聖ニコデモ教会、ノイケルン、ベルリン|プロデューサー&サウンド・エンジニア、エディティング&ミキシング:マルティン・ナゴルニ(Arcantus Musikproduktion)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ(BIS)、シュテファン・ラング(Deutschlandradio)。交響曲で有名なスウェーデンの作曲家アッラン・ペッテション(1911-1980)。交響曲は1950年代から書き始めたが、ストックホルム王立音楽院の学生時代、またパリへの留学時代の作品は後期作品のイメージとは一線を画す作品を作曲していた。当アルバムには1934年から1949年にかけての室内楽曲、ピアノ独奏作品を収録している。1939年、留学先のパリから強制的に帰国したペッテションは、緩やかで叙情的なロマンツァを、3年後にはペッテション唯一のピアノ独奏曲である典雅で瞑想的なラメントを、そして1949年にはヴァイオリン独奏と弦楽四重奏のための協奏曲を書き上げている。ペッテッションの作品に魅了されたウルフ・ヴァリーンが現代の名手とペッテッションのもう一つの「顔」を聴かせてくれる。
BISSA-2587
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F. P. ツィンマーマン〜
  J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ Vol.2
(完結編)
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV.1001 /
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002 /
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005 (#)
  フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn
    使用楽器:ストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」、1711年製
 録音:2021年8月17日-19日、ドイチュラントフンク内室内楽ホール、ケルン(#) /2022年3月17日-18日、2022年11月14日-15日、インマヌエル教会、ヴッパータール(#以外) |プロデューサー&サウンド・エンジニア:ハンス・キプファー(Take5 Music Production)。フランク・ペーター・ツィンマーマンが遂にバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータの録音を完成させた。第2集の当アルバムにはソナタ第1番、パルティータ第1番、ソナタ第3番が収録されている。1980年代半ばから世界の第一線で活躍してきたツィンマーマン。バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇り、演奏・録音の両面で非常に高い評価を得てきた。J.S.バッハの録音といえば、ヴァイオリン・ソナタ全集をエンリコ・パーチェと録音。2006年のセッション録音[Sony Classical]と、2008年にライヴ収録したDVD[EUROARTS]20-64068)をリリースしている。ヴァイオリン協奏曲は1988年録音のジェフリー・テイト指揮イギリス室内o. [旧EMI 、現Warner Classics]と、2017年録音のベルリン・バロック・ゾリステンと共演したアルバム[hanssler Classic](CD; HC-17046)をリリース。この他、トリオ・ツィンマーマン編曲による弦楽トリオ版のゴルトベルク変奏曲[BIS](BIS SA-2347)、「フーガの技法」から「12度のカノン」[ECM]を録音している。しかし、無伴奏ヴァイオリン作品は演奏会では披露するものの、録音に関しては慎重な姿勢をとってきた。そのツィンマーマンがコロナ禍に録音を決意。この度全曲録音が完成した。圧倒的なテクニックと優美で香り高い音色を奏でるが、このバッハでもその魅力が最大限現れており、完璧なアーティキュレーションと歌心に溢れる演奏は当代最高の名演奏。使用楽器はツィンマーマンの愛器1711年製のストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」。この楽器はかつてクライスラーが所有していた銘器でその音色はうっとりするほど美しく、ツィンマーマンが長年ともにしてきた愛器で奏でるバッハは格別の一言に尽きる。ソナタ第2番、パルティータ第2番、パルティータ第3番を収めた第1集(BIS SA-2577)とあわせてお楽しみ頂きたい。
BISSA-2588
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キアスクーロSQ 〜ハイドン:6つの弦楽四重奏曲
  「ロシア四重奏曲」 [Nos.37-42] Op.33 Vol.1

 〔第37番 ロ短調 Hob.III: 37 /第38番 変ホ長調「ジョーク」 Hob.III: 38 /第39番 ハ長調「鳥」 Hob.III: 39 〕

 キアロスクーロSQ
  [アリーナ・イブラギモワ(Vn|使用楽器: Anselmo Bellosio, c.1780 )
   パブロ・エルナン=ベネディ(Vn|使用楽器: Andrea Amati, 1570 )
   エミリー・ホーンルンド(Va|使用楽器: Willems, c.1700 )
   クレール・チリヨン(Vc|使用楽器: Carlo Tononi, 1720 )]
 録音:2021年10月26日-29日、メニューイン・ホール、イェフディ・メニューイン音楽学校、 UK |プロデューサー:アンドルー・キーナー|サウンド・エンジニア:オスカー・トレース。 現代屈指のヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモワ率いるキアロスクーロ四重奏団(団名の“Chiaroscuro(キアロスクーロ) "はコントラストを印象づける明暗法そして陰影法を意味する)。2005年結成の当団は結成当初から楽曲の深い解釈で注目を集め、演奏活動とともに録音にも積極的に取り組んできた。これまでリリースしたディスクはどれも高い評価を得ており、なかでもハイドンの弦楽四重奏曲第77番「皇帝」はレコード芸術誌の特集「新時代の名曲名盤500」で同楽曲の第1位に選ばれるなど、結成当時から変わらぬメンバーで進化を遂げている現代を代表する四重奏団。当アルバムにはハイドンの6つの弦楽四重奏曲「ロシア四重奏曲」(第37〜42番) Op.33から第1〜3曲(第37〜39番)を収録した。「太陽四重奏曲」(第31〜35番)の作曲から10年ほど経った時期に作曲した第37〜42番「ロシア四重奏曲」。由来はロシア皇帝パウル一世(ロシア大公パーヴェル・ペトロヴィッチュ)に献呈されたことからその名がつけられた。冒頭、表情豊かな二小節の旋律が印象的な第37番、軽妙な第38番「ジョーク」、そして主題に鳥のさえずりを模した第39番「鳥」と、キアロスクーロ四重奏団ならではのシャープにして温かみのある演奏が際立つ。同曲集の新たな名盤誕生。
BISSA-2599
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救助人〜現代アメリカのアカペラ合唱曲集
 (1)サミュエル・バーバー(1910-1981)Reincarnations(生まれ変わり)Op.16(1939–40)
 (2)ジェフ・ビール(1963-)The Salvage Men(救助人)(2014)(*)
 (3)ダニエル・ネルソン(1965-)The New Colossus(新しい巨像)(2023)
 エリック・ウィテカー(1970-)(4)A Boy and a Girl(少年と少女)(2002)/
                (5)Three Songs of Faith(3つの信念の歌)(**)

 フレードリク・マルムベリ指揮エーリク・エリクソン室内cho.
 ソフィア・ニクラソン(S;*) ロヴィーサ・シュデーン(S;**)
 録音:(2)2021年4月16日-18日、(1)(3)-(5)2023年10月21&22日、ナッカ、スウェーデン|制作・録音エンジニア・編集:(2)マッティアス・スピツバルト、(1)(3)-(5)トーレ・ブリンクマン『★エーリク・エリクソン室内合唱団は、1945年、27歳だったエーリク・エリクソンによって創設され、スウェーデンと世界の音楽シーンで活動してきました。2012年にスウェーデンのフレードリク・マルムベリが首席指揮者に選ばれ、エリクソンの後任として、各国の客演指揮者とともに合唱団を指揮しています。新しいアルバムでは、アメリカあるいはアメリカ生まれの作曲家の現代に作られた、近づきやすいスタイルのアカペラ作品によるプログラムを歌っています。★サミュエル・バーバーは、「わたしのめざすのは、できるだけ多くの人にわかってもらえる、いい音楽を書くこと」と言い、《弦楽のためのアダージョ》《ヴァイオリン協奏曲》《ノックスヴィル:1915 年の夏》といったポスト=ロマンティシズムの管弦楽作品を多く作りました。《Reincarnations(生まれ変わり)》は、アントワン・オ・ラフテリ(1779-1835)のゲール語の詩をジェームズ・スティーヴンズ(1880-1950)が現代英語に訳したテクストによる「トリプティク」です。「男心をときめかせる詩」〈メアリー・ハインズ〉、不当に断罪された英雄の死を悼む〈アントニー・オデイリー〉、首のうしろで髪が小さくカールしている〈愛しいひと〉。バーバーの親しまれている合唱作品のひとつです。★ジェフ・ビールは、ハリウッドでもっとも多くのフィルムスコアを手がけている作曲家のひとり。BIS Records のフォン・バール氏も気に入りの『ハウス・オブ・カード』(KKC-4144/5 / BIS SA-2299)の音楽で国際的に知られるようになりました。《The Salvage Men(救助人)》は、彼が個人的に経験した痛みを背景に書かれた作品です。オスカー・ワイルド(1854-1900)と「エミリ・ディキンソンやマリアン・ムーアのように、癖のある独自のやりかたで論理と言葉を楽しんでいる」といわれるケイ・ライアン(1945-)。「変質と、痛みに対するわたしたちの答えというテーマを考える、まったく新しい、今の時代の見方」とジェフ・ビールが考えた詩がテクストに使われています。★ダニエル・ネルソンは、メリーランド州ベセズダで生まれ、6 歳の時にスウェーデンに家族と移住。スウェーデン作曲家協会に属し活動しています。《The NewColossus(新しい巨像)》は、エマ・ラザラス(1849-1887)が自由の女神像からインスピレーションを得て書いた同名のソネットに作曲されました。「Not likethe brazen giant of Greek fame…(ギリシャの有名な堂々たる巨像とは違い…)」。女神像、台座内部の博物館にプロンズ銘板として設置されているラザラスのソネット、そして、社会的な包括性という考え方の「尊厳と美」を伝えることが意図された作品です。エーリク・エリクソン室内合唱団の委嘱作。世界初録音です。★各国の合唱団に親しまれている作曲家のひとり、エリック・ウィテカーは、2つの作品が歌われます。メキシコの詩人、オクタビオ・パス(1914-1998)の詩をミュリエル・ルークアイザー(1913-1980)が英訳した《A Boy and a Girl(少年と少女)》。《Three Songs of Faith(3つの信念の歌)》は、ノーザン・アリゾナ大学の音楽学校の100 周年記念に委嘱された作品です。ネオ=ロマンティックなハーモニーの歌、作曲者を眠れなくしたという詩に書いた歌、神に感謝する美しく陽気な歌。ウィテカーの個人的な信念と、霊的、不可知のものについての思いを共有するE・E・カミングズ(1894-1962)の詩がテクストに選ばれています。』
 #2024年11月中旬発売予定。
BISSA-2614
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ブラウティハム〜シューベルト:即興曲集
 4つの即興曲 Op.90, D.899 (1827) /
 4つの即興曲 Op.142, D.935 (1827)
ロナルド・ブラウティハム(Fp)
 録音:2022年7月11-16日、インマヌエル教会、ヴッパータール|使用楽器:ポール・マクナルティ、2007年製作〔モデル:コンラート・グラーフ、1819年製作〕。鬼才フォルテピアノ奏者ブラウティハムがシューベルトの録音を開始。当アルバムは即興曲を収録している。作品90、作品142それぞれ4曲からなる即興曲。抒情的な美しさに満ち、それぞれの作品が個性あふれるシューベルトの代表作。ルドルフ・ゼルキンに師事したブラウティハムは古典派から初期ロマン派の作品を得意としているだけに、ロマン派の先駆者シューベルトの演奏は非常に期待が高まる。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの鍵盤作品を演奏・録音してきたブラウティハム。満を持してのシューベルトは絶品のひとこと。自然なアプローチは当演奏でも光り、ブラウティハムが奏でるフォルテピアノの温もりのある音色が聴き手の心に届来る。当演奏には現代の名工ポール・マクナルティが製作したコンラート・グラーフ(1819年製作)のレプリカを使用している。マクナルティ製作の楽器を使用して演奏・録音していることについて「マクナルティはピリオド楽器を研究して、それを新しく作り出してくれるという点だけでなく、彼の製作したレプリカを演奏していると、演奏解釈の面でも新しいインスピレーションを得ることができる」とブラウティハムは語っており、作品のイメージに合った楽器を使用することで、ブラウティハムはごく自然な雰囲気を作り出していることがわかる。
BISSA-2619
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ザシモワ・プレイズ・ショパン
 マズルカ〔第1番 嬰ヘ短調 Op.6 No.1 /第2番 嬰ハ短調 Op.6 No.2 /第7番 ヘ短調 Op.7 No.3 〕/
 バラード第4番 ヘ短調 Op.52 /夜想曲第6番 ト短調 Op.15 No.3 /マズルカ第43番 ト短調 Op.67 No.2 /
 3つのマズルカ Op.50 /バラード第2番 ヘ長調 Op.38 /マズルカ第44番 ハ長調 Op.67 No.3 /4つのマズルカ Op.41 /
 ワルツ第8番 変イ長調 Op.64 No.3 /スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54 /ワルツ ホ長調/
 ソステヌート 変ホ長調/カンタービレ 変ロ長調/モデラート ホ長調

 アンナ・ザシモワ(P)
 録音:2022年7月25日-28日、ライディング・リストセンター、オーストリア。アンナ・ザシモワは1976年モスクワ生まれ。グネシン音楽大学でトロップに師事、2002年からはドイツに住み活動している。音楽学者として論文も発表するほか、画家としても知られている。今回のアルバムは得意のショパン。あえて人気作を選ばずに、作品番号のないものなどにも新しい魅力を発見させる。小品の語り口の巧さに驚かされますが、バラード第4番やスケルツォ第4番などの難曲でも余裕の技巧と造形感をみせている。
イェスペル・ヌーディン(1971-):
 管弦楽のための三部作「声(Roster)」(2012, 2014/15) (*)
  〔呼びかけ(Akallan)(2013) /傷跡(Arr) (2014) /「運命/荒廃した(Ode)」(2015) 〕/
 5弦エレクトリック・ヴァイオリン、弦楽オーケストラとライヴ・エレクトロニクスのための
  「三度目の回顧(3rd Retrospective)」(2019) (#)

 ダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放送so.(*)
 ムシカ・ヴィテ、マーリン・ブルーマン
  (5弦エレクトリックVn、アーティスティック・ディレクション;#)
 イェスペル・ヌーディン(エレクトロニクス;#)
 録音:2016年10月13日-14日、ベールヴァルドホール、ストックホルム、スウェーデン、ライヴ(*) /2021年8月25日-26日、ニューガータン6、ヴェクショー、スウェーデン、セッション(#) 。イェスペル・ヌーディン(1971-)は、ロック、即興音楽、民俗音楽といったジャンルを背景とする、強い情動効果のある音楽の作曲家として活躍している。「Emerging from Currents and Wave(潮流と波浪の間から出現する)」(BIS SA-2559)につづくアルバムには、スウェーデン放送so. が初演して注目された「管弦楽のための三部作」「Roster(声)」と、自身の過去の作品をさまざまな方法で「振りかえる」シリーズの「3rd Retrospective(三度目の回顧)」の2つの管弦楽作品が収録された。「Roster(声)」は、きわめてはっきりした「声」をもつ、スウェーデンの異なる種類の音楽に基づく「三部作」。家畜を呼び寄せる「クルニング(kulning)」をベースにした「Akallan(呼びかけ)」。ウーメオのエクストリーム・メタルバンド「メシュガー(Meshuggah)」の曲「Bleed」がインスピレーションになった「Arr(傷跡)」。「運命」と「荒廃した」の2つの意味をもち、スウェーデンのオペラ歌手ふたり、ビルギット・ニルソンとユッシ・ビョルリングの残したいくつかの録音に基づく「Ode(運命/荒廃した)」。最初の2曲を作品を献呈されたヨーテボリso. とケント・ナガノと、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団とバルドゥル・ブレンニマンが初演。ダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放送so. が、「Ode」を加えた「三部作」として初めて演奏した。このアルバムに収録されたのは、そのライヴ録音。「3rd Retrospective(三度目の回顧)」は、作曲者ヌーディンの父バッテ・サーリンが作ったコミュニティ・プレイ中で農夫の未亡人が歌う歌を素材に書かれた「ポルスカ」。スウェーデンを代表する弦楽オーケストラのひとつ「ムシカ・ヴィテ」と、スウェーデン放送so. のリーダーでもあるマーリン・ブルーマンから委嘱を受けて作曲された。
BISSA-2635
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モーツァルト:ホルン協奏曲集
 (1)ホルン協奏曲第1番 ニ長調【第1楽章:アレグロ K.412(1791)、
    第2楽章:アダージョK.211(1775)*、第3楽章:ロンド.アレグロ K.514(1791)†】/
 (2)ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417(1783)/ (3)ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447(1787)/
 (4)ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495(1786)/ (5)ホルン協奏曲第0番 変ホ長調
  【第1楽章:[アレグロ]K.370b‡、第2楽章:ロンドー.アレグロ K.371†】(1781)
  *=アレック・フランク=ゲミル&スティーヴン・ロバーツ編曲
  †=スティーヴン・ロバーツ補筆完成版‡=スティーヴン・ロバーツ復元版
  全てのカデンツァ:アレック・フランク=ゲミル

 アレック・フランク=ゲミル(Hr) ニコラス・マギーガン指揮スウェーデン室内o.
 録音:2023年5月22日-26日、エレブルー・コンサートホール、スウェーデン|プロデューサー:トーレ・ブリンクマン(Take5 Music Production)。『★世界的ホルン奏者アレック・フランク=ゲミルがモーツァルトの協奏曲のアルバムをリリースします。フランク=ゲミルはスコットランド室内管弦楽団の首席ホルン奏者を務めながらソリストとしても活躍。2023 年にはベルリンのフィルハーモニーでドイツ交響楽団のソリストに招かれるなど、トッププレイヤーとして活躍しています。高度な技術を要するホルンですが、フランク= ゲミルは完璧ともいえる技術を武器に実に雄弁に歌い上げ、聴き手を魅了しています。録音にも積極的に取り組んでおり、BISレーベルから『ノーブルでメランコリーな楽器』(BIS SA-2228)、『W.A.モーツァルト以前の初期ホルン協奏曲集』(BIS SA-2315)、『ブラームス:室内楽曲集』(BIS SA-2478)をリリースしています。★モーツァルトの友人でホルンの名手であったヨーゼフ・ロイトゲープ(1732-1811)のために作曲されたホルン協奏曲。1781 年からモーツァルトが亡くなるまでの約10年の間に作曲された4つの協奏曲は、ダ・ポンテの台本による3大名作オペラ『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』や、最後の交響曲、ピアノ協奏曲と同時代の産物です。モーツァルトはホルンという楽器の独特の音色を生かした、エレガントで洗練された作品を書きました。当録音には草稿の形で残されたK.370b、K.371をホルン奏者スティーヴン・ロバーツによって補筆完成・復元されたホルン協奏曲“第0番”も収録しています。』
 #2024年11月上旬発売予定。
BISSA-2639
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テラル〜セバスティアン・ファーゲルルンド(1972-):
 フルート協奏曲「テラル [Terral] 」(2020-21) (*) /
 弦楽オーケストラのための「骨の髄まで弦 [Strings to the Bone] 」(2014-15) /
 管弦楽のための室内交響曲(2020-21)

 ヨン・ストゥールゴールズ指揮タピオラ・シンフォニエッタ
 シャロン・ベザリー(Fl|使用楽器: Muramatsu 24 carat gold with B foot joint /
  アルトFl;*|使用楽器:Muramatsu
 録音:2022年3月14日-18日、タピオラホール、エスポー、フィンランド。フィンランドの作曲家セバスティアン・ファーゲルルンドの室内楽と器楽の作品の「海洋(Oceano)」(BIS SA-2324)につづくアルバム。フルートと管弦楽のための「テラル」、弦楽オーケストラのための「Strings to the Bone」、管弦楽のための「室内交響曲」の3曲が演奏される。ファーゲルルンドは、2012年の「ヴァイオリン協奏曲」「光の中の暗黒」(BIS SA-2093)の後、すべての協奏曲に「音楽のイメージ」を映す曲名を与えるようになった。シャロン・ベザリーから依頼された「フルート協奏曲」のタイトルには、作品の「音世界」の表すイメージから、ラテン語の“terra "(大地、陸地)から派生した、地中海岸で陸から吹く風を意味するスペイン語「テラル(terral)」の曲名がつけられた。アルトフルートによるゆったりしたフレーズの絵のような風情に始まる「レント、リベラメンテ・ウン・ポコ」、スケルツォ風の華麗な「プレスト、ヴェローチェ」、伝統のパッサカリア構造を背景にうかがわせながら、それまでの素材を結合して展開してゆく「エスパンシーヴォ、ソノーレ」の3楽章で書かれた作品。補遺「Strings to the Bone」(骨の髄まで弦)は、表現豊かで密度の濃い弦楽のテクスチュアが脈動する作品。オストロボスニア室内o. の委嘱作。2016年2月にコッコラで初演された。ファーゲルルンドのレパートリーで中心的な役割を担っている管弦楽の作品は、2009年の「パルティータ」(BIS SA-1707)をのぞき、内容を示唆する曲名がつけられているが、「室内交響曲」は、作品の形式と素材の扱い方から、簡素なこの曲名が選ばれた。「カルモ、ミステロオーゾ」「エネルジーコ・エ・ブリランテ」「エスパンシーヴォ」の3楽章。タピオラ・シンフォニエッタとオタワの国立芸術センターo. の共同委嘱で作曲された。
BISSA-2643
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(HYBRID_SACD)
子供たちよ!
 細川俊夫(1955-):五木の子守歌(Komori-Uta)(2021)〜ヴィオラ・ソロのための
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV.1009より
 ヨハンナ・ドーデラー(1969-):小鳥のさえずり(The little bird)(2021)〜ヴィオラとピアノのための
 ギティ・ラザズ(1986-):黄金の蜂(The golden bee)(2022)〜ヴィオラ・ソロのための
 マルト=マティス・リル(1975-):子守歌(Lullaby)(2022)〜ヴィオラとピアノのための
 J.S.バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV.1007」より
 エリオット・ガイガー(1968-):歌うこと(Chanting)(2021)〜ヴィオラとピアノのための
 大島ミチル(1961-):花(Flower)(2022)〜ヴィオラとピアノのための
 J.S.バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV.1008より
 ユーリー・ポヴォロツキー(1962-):ほらツバメが来たよ(Here Comes a Swallow)(2022)〜ヴィオラとピアノのための
 カレヴィ・アホ(1949-):ねんねんころり(Nuku, lapsoseni)(2021)〜ヴィオラとピアノのための
 J.S.バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV.1011より
 フェデリコ・ガルデッラ(1979-):子守歌(Wiegenlied)(2021)〜ヴィオラとトイ・ピアノのための
 ディアナ・ロタル(1981-): Co (ho) quet (us) reMix (2021)〜ヴィオラ・ソロのための
 J.S.バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV.1010より
 イヴァン・ブッファ(1979-):まだ知らぬ声に(To The Unknown Voice)(2021)〜ヴィオラとピアノのための
 ルー・ワン(1982-):スズメとツノメドリ(Sparrows and Puffins)(2022)〜ヴィオラ・ソロのための
 J.S.バッハ:アルマンド〜無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV.1012より
 アレクセイ・ゲラシメス(1987-):五木の子守歌(Lullaby of Itsuki)(2022)〜ヴィオラとハンドパンのための

 戸川ひより(Va) キヴェリ・デルケン(P) アレクセイ・ゲラシメス(打楽器)
 録音:2022年9月26日-28日、ニコデモ教会、ベルリン/2023年1月16日-18日、2月13日-15日、アンドレーアス教会、ベルリン=ヴァンゼー、ドイツ|[楽器 [Viola: Antonio Cassini, Modena, 1690頃 / Bow: Benoit Rolland / Piano: Steinway D, 1929])|制作・録音エンジニア:マルティン・ナゴルニ。日本とオーストラリアをルーツにもつヴィオラ奏者、戸川ひよりは、世界がCOVID-19のパンデミックで苦しんでいた時、各国の作曲家に委嘱したヴィオラ・ソロ曲のアルバム「孤独の歌(Songs of Solitude)」(KKC-6436 / BIS SA-2533)をリリース。同アルバムは各誌で大きく取り上げられ話題となった。期待の新録音「Children!(子供たちよ!)」は、「子供」をコンセプトにしたアルバム。このプロジェクトの背景には、自身2人目の子の母になった彼女が、子供を取り巻くさまざまな環境に思いを巡らせたことがあったといわれる。彼女が新曲を委嘱したのは、「孤独の時」を彼女と分かち合った、細川俊夫、ヨハンナ・ドーデラー、大島ミチル、カレヴィ・アホ。そして、イラン出身のアメリカの作曲家ギティ・ラザズ、エストニアのマルト=マティス・リル、オーストラリアのエリオット・ガイガー、ロシア出身のユーリー・ポヴォロツキー、ルーマニアのディアナ・ロタル、スロヴァキアのイヴァン・ブッファ、中国のルー・ワン、ドイツのアレクセイ・ゲラシメスが、彼女のプロジェクトに共感し、作品を寄せた。前のアルバムではバッハの「無伴奏チェロ組曲」の「サラバンド」が、曲と曲の間で演奏されていた。このアルバムも同じ構成がとられ、6つの「アルマンド」が「橋渡し」の役割を担っている。ブックレットは、それぞれの作曲家に見開きの2ページが割かれている。作曲家たちの「今」と子供のころの写真と、戸川ひよりが彼らと「子供」の関わりについて書いた一文(ドイツ語、英訳、フランス語訳)が掲載されている。
BISSA-2644
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ソプラノ・サクソフォンのための孤独の詩
 フレードリク・ホーグベリ(1971-): Orphan Elephant(親のない子象)(2021)
 スティーヴ・ドブロゴス(1956-): The Gracenotes(装飾音符)(2021)
 ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969-): Daybreak on Skeppsholmen(シェップスホルメン島の夜明け)(2022)
 アンドレーア・タッロディ(1981-):…of days gone by…(…過ぎた日々の…)(2021)
 ユーハン・ハンメルト(1953-): Lontano(ロンターノ)(2021)
 アンデシュ・ヒルボリ(1954-): Shared Solitude1(分かちあう孤独1) (2021)(2つのサクソフォンのための)(*)
 トマス・シマク(1958-): Soliloquy VI(独り言 VI)(2021)
 アンデシュ・ヒルボリ(1954-): Shared Solitude2(分かちあう孤独2) (2021)(2つのサクソフォンのための)(*)
 アンナ=レーナ・ラウリン(1962-): Dawn(夜明け)(2022)
 パウラ・アーヴ・マルムボリ・ウォード(1962-):
   Growing, coming, filling up(成長し、やってきて、いっぱいに満たす)(2022)
 ブー・ハンソン(1950-): Memories(記憶)(2022)
 ジョン・コリリアーノ(1938-): And the People Stayed Home(そして人々は家にいた)(2021)
 ステラ・スン(1959-): Soliloquy(独り言)(2021)
 アド・ヴァメス(1953-): Inspired by Nile Rodgers(ナイル・ロジャーズにインスパイアされて)(2022)
 アン=ソフィ・セーデルクヴィスト(1956-): Solitude(孤独)(2021)
 ビョルン・クルーセ(1946-): Amber soliloquy(琥珀の独り言)(2022)
 スヴァンテ・ヘンリソン(1963-): Crux(核心)(2021)
 アンデシュ・ニルソン(1954-): Splendid Isolation(すばらしい孤独)(2022)
 トマス・リンダール(1953-): Nattuggla(宵っぱり)(2022)
 マリー・サミュエルソン(1956-): Piece to Anders from Marie(マリーからアンデシュへの小品)(2021)
 ヨリエン・ダーフゴード(1964-): Iridescence(彩雲現象)(2022)
 シェル・ペーデル(1954-): HowDareYou?(よくもそんなことを)(2021)(サクソフォンとディジュリドゥのための)(**)
 ブリッタ・ビューストレム(1977-): Later the Same Day(その日の後で)(2021)(2つのサクソフォンのための)(*)

 アンデシュ・パウルソン(ソプラノSax)
 テオ・ヒルボリ(ソプラノSax;*) ブルース・コプリー(ディジュリドゥ;**)
 録音:2023年1月2日、4日、6日、王立ストックホルム音楽大学、ストックホルム、スウェーデン|制作:アンデシュ・パウルソン、ハンス・キプファー|録音エンジニア:ハンス・キプファー。2019年に確認された新型コロナウィルスは、瞬く間にひろがり、世界中に人的、社会的、経済的な打撃を与えた。音楽界も例外ではなく、コンサートやツアーといった活動は停止され、音楽家とりわけフリーランスの人たちは生計の手段を奪われてしまった。一方、COVID-19のパンデミックによるロックダウンの間に音楽家たちの芸術面の意欲は一層高まり、家にとどまっていた作曲家たちは、インスピレーション豊かなな作品を次々と作っていきた。「ソプラノ・サクソフォンのための孤独の詩」は、戸川ひよりの「孤独の歌」(BIS SA-2533)と同様、「COVID-19パンデミックに対するポジティヴな反応」として、スウェーデンのサクソフォン奏者のアンデシュ・パウルソンがスタートさせたプロジェクト。パウルソン(1961-)は、コントロールのむずかしいとされるこの楽器を自在に操る技術とセンスを備え、世界でもっとも優れたソプラノ・サクソフォン奏者のひとりと認められている。1993年にネルソン・マンデラがノーベル平和賞を受賞した際には祝いの祝典で演奏した。パウルソンは作曲家としても活動し、フィリピンのダンジューガン島のサンゴ礁を保全する運動に捧げる混声合唱曲「Danjuran Sanctuary(ダンジューガン・サンクチュアリ)」をはじめとする作品を発表してきた。「孤独の詩」のプロジェクトで彼は、スウェーデンと国外の作曲家たちに作品を委嘱した。トマス・シマク(1958-)はアルバニア出身でイギリス在住、ジョン・コリリアーノ(1938-)とステラ・スン(1959-)はアメリカ、アド・ヴァメス(1953-)はオランダの作曲家。ブリッタ・ビューストレムの「Later the Same Day(その日の後で)」など14曲が2021年に、ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969-)の「Daybreakon Skeppsholmen(シェップスホルメン島の夜明け)」など16曲が2022年に初演された。このアルバムには、その初演曲から選んだ作品が、王立ストックホルム音楽大学で行ったセッションの録音で収録されている。パウルソンの友人アンデシュ・ヒルボリが2つのソプラノ・サクソフォンのために書いた「Shared Soli-tude(分かちあう孤独)」の2曲は、ヒルボリの子、テオ・ヒルボリとの共演で演奏される。ビューストレムの「Later the Same Day(その日の後で)」の方は、両パートともパウルソンが演奏した。ノルウェーの作曲家シェル・ペーデルが、グレタ・トゥンベリの国連でのスピーチからインスピレーションを得たという「How Dare You?(よくもそんなことを)」は、アボリジニの楽器ディジュリドゥとのデュエットのために書かれ、パウルソンの南アフリカの友人、ブルース・コプリーがセッションに参加した。
BISSA-2646
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(HYBRID_SACD)
カレヴィ・アホ(1949-):
 リコーダーと室内管弦楽のための協奏曲(2020) (*) /
 テナー・サクソフォンと小管弦楽のための協奏曲(2015) (#) /
 アコーディオンと弦楽のための協奏的ソナタ(1984/2019) (+)
  エーロ・サウナマキ(リコーダー;*) エサ・ピエティラ(テナーSax;#)
  ヤンネ・ヴァルケアヨキ(アコーディオン;+)
  エルッキ・ラソンパロ指揮サイマー・シンフォニエッタ
 録音:2022年4月19〜22日、9月19日-20日、ミカエリ・コンサート&コングレス・ホール、ミッケリ、フィンランド|制作:マルティン・ナゴルニ|録音エンジニア:クリスティアン・シュタルケ。リコーダー、テナー・サクソフォン、アコーディオンを主役にした協奏的作品は、ほとんどなく、ごくまれにしか作られていないようだ。フィンランドの作曲家カレヴィ・アホは、大胆なことに挑む器楽奏者たちと出会う機会が多く、彼らの楽器と演奏から刺激を受け、「まれ」な楽器の協奏曲をさまざまに手がけてきた。「リコーダーと室内管弦楽のための協奏曲」は、1楽章の作品。「ミステリオーゾ」に始まり最後の「コーダ」まで、テンポがさまざまに変化。バス・リコーダーからソプラニーノまで、ソリストが4種類のリコーダーを持ち替え、「リコーダーの黄金時代へのフラッシュバック」といわれるヴィルトゥオーゾ的要素のある音楽を展開していく。2021年9月3日、エーロ・サウナマキのソロ、エルッキ・ラソンパロ指揮のサイマー・シンフォニエッタによって初演された。「テナー・サクソフォンと小管弦楽のための協奏曲」も1楽章で書かれている。「メスト(悲しげに)-間奏I -ヴィヴァチッシモ、レッジェーロ(勢いよく、軽く)-間奏II -アンダンテ、ドレンテ(歩くような速さで、痛ましげに)-アレグロ・リトミコ(やや速くリズミカルに)-カデンツァ-エピローグ」。テナー・サクソフォーンの潜在能力がフルに探られ、オーケストラには東洋のゴブレット・ドラム「ダラブッカ」も使われている。2016年3月10日に行われた初演のソリスト、エサ・ピエティラが、この録音セッションに参加した。「アコーディオンと弦楽のための協奏的ソナタ(Sonata concertante)」は、ヤンネ・ヴァルケアヨキの提案により、1984年の「アコーディオン・ソナタ第1番」を改作した作品。「(モルト・ルバートの)前奏曲-パッサカリア」と「(レッジェーロの)前奏曲-(アンダンテ-ピウ・モッソ-レッジェーロの)フーガ」の2つの楽章で構成され、フェレンツ・リストの超絶技巧的作品に劣らない驚異的技巧が求められている。2021年7月8日、ヴァルケアヨキがソロを弾き、ラソンパロが聖ミケル弦楽オーケストラを指揮してミッケリで初演された。[プロフィール]エーロ・サウナマキヘルシンキ芸術大学のシベリウス・アカデミーでリコーダーとサクソフォンを学び、修士号を取得した。ダン・ラウリンやクロード・ドラングルのマスタークラスに参加。フィンランド放送so. のリコーダー・ソリスト、室内楽奏者として演奏活動を行い、フィンランドとヨーロッパの作曲家の40曲を超す作品を初演しました。シベリウス・アカデミーでリコーダーを教え、「衛兵バンド(Kaartin soittokunta)」のプレイヤーを務めている。エサ・ピエティラフィンランドのサクソフォン奏者、作曲家。シベリウス・アカデミーのジャズ学部でサクソフォンと作曲を学び、アメリカで私的に勉強をつづけました。「エサ・ピエタラ・トリオ」と「リバティ・シップ・カルテット」のリーダー。ジャンルを越えた活動を行い、エサ=ペッカ・サロネンやサントゥ=マティアス・ロウヴァリをはじめとする指揮者とも共演してきた。ヤンネ・ヴァルケアヨキフィンランドのアコーディオン奏者、指揮者。シベリウス・アカデミーとヴュルツブルク音楽大学で学んだ。現代音楽に深くかかわり、マグヌス・リンドベリ、カレヴィ・アホ、アウリス・サッリネンたちのソロ作品と協奏曲の初演に携わってきた。マグヌス・リンドベリの「アコーディオンのための作品集」(Neos)が代表的録音。サイマー・シンフォニエッタ聖ミケル弦楽オーケストラ(ミッケリ市o. )とラッペーンランタ市o. という室内オーケストラ規模のアンサンブルふたつのコラボレーションにより、2006年にスタートしたオーケストラ。年に4回、編成の大きい管弦楽作品を演奏するコンサートをミッケリとラッペーンランタで行うようになった。2023年にはオスカル・メリカントの歌劇「Elinan surma(エリナの死)」を演奏。このカレヴィ・アホのアルバムが初めての商用録音。エルッキ・ラソンパロ2007年にヨルマ・パヌラに招かれて指揮を学んだ。シベリウス・アカデミーのヴァイオリン・クラスとレイフ・セーゲルスタムの指揮クラスに参加。アカデミーを最優等で卒業、ヴァイオリニストとしてキャリアをスタートさせた。この時に加わったポスティリオーネ弦楽四重奏団のメンバーとしての活動を今もつづけ、フィンランドのオーケストラとオペラ・カンパニー、ヨーテボリso.、アイスランドso.、シンフォニエッタ・クラコヴィアなど客演して評価された。聖ミケル弦楽オーケストラの首席指揮者とラッペーンランタ市o. の芸術監督、タピオラとヴィヴォのユースo. の首席指揮者を務めている。
BISSA-2648
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アルメニアのチェロ協奏曲
 ハチャトゥリヤン:チェロ協奏曲 ホ短調
 ババジャニヤン:チェロ協奏曲
 ペトロシヤン:チェロ協奏曲「 8.4 」(#)
アレクサンドル・
 シャウシヤン(Vc)
エドゥアルド・トプチヤン指揮
アルメニア国立po.
 録音:2022年1月24日-27日(#以外)、2022年3月19日-20日(#)、アラム・ハチャトゥリヤン・ホール、エレヴァン、アルメニア。三世代にわたるアルメニア人作曲家のチェロ協奏曲を、すべて同郷の演奏家が披露した熱い思いあふれるアルバム。ハチャトゥリヤンは第2次世界大戦後1946年の作で、辛い時代を反映してか内省的で、ヴァイオリンやピアノの協奏曲のような強烈さには欠けるものの、真摯な情熱が心を打つ。もともとハチャトゥリヤンはチェロを学んでいたこともあり、チェロの機能と効果を熟知していたため、非常に難しいテクニックが要求される。シャウシヤンは歌心も満点で曲の魅力を再認識させる。ロストロポーヴィチに捧げられたババジャニヤンの協奏曲は1962年の作だが、実際は1950年代後半に巨匠と会ったときから発想していたとされる。ハチャトゥリヤン以上にアルメニアの民族色が直接的で魅力的。同地で活動するペトロシヤンは1973年生まれ。パリで教育を受け、考古学者としても活躍している。タイトルの「8.4」は創世記第8章4節、ノアの箱舟がアルメニアのアララト山にたどり着く場を表している。ビザンツおよびアルメニアの典礼音楽を素材に第1楽章で大アララト山を、第2楽章は小アララト山を描いているとされる。2000年以来エドゥアルド・トプチヤンが音楽監督を務めるアルメニア国立フィル。技術はもとよりアルメニア独特のリズムとエネルギーに惹きつけされる。
BISSA-2650
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シューベルト + シェーンベルク
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 D.537, Op.164 (1817)
 シェーンベルク:3つの小品 Op.11 (1909)
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959 (1828)
ジャン・チャクムル(P
使用楽器: Kawai SKEX
 録音:2022年3月21日-26日、テスマー・トーンスタジオ、ハノーファー|プロデューサー&サウンド・エンジニア:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。リスト編曲のシューベルト「白鳥の歌」(KKC-6442 / BIS SA-2530)を録音してから3年、2018年第10回浜松国際ピアノコンクール第1位のジャン・チャクムルが「シューベルト+」という新シリーズをスタートさせた。当シリーズはシューベルトの主要作品と彼の音楽に影響を受けた作曲家の作品を並べることで、その作品に焦点を当てるだけでなく、それぞれの作品に新たな魅力を感じてもらいたいというチャクムルの思いから企画が生まれた。第1弾ではシューベルトの2つのソナタ(第4番 イ短調 D.537と第20番 イ長調 D.959)の間に無調を試みたシェーンベルクの3つの曲 Op.11を挟み込んだ内容。この組み合わせの理由は、第1にシューベルトの第4番の緩徐楽章の主題が第20番のフィナーレにも用いていること、第2にシューベルトとシェーンベルクは表現方法が違えども音楽の主観的表現の面で共通していることがあげられ、この組み合わせだからこそ聴こえてくるシェーンベルクの魅力も際立つ。2028年のシューベルト歿後200年に向けた一大プロジェクト始動。
BISSA-2651
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困苦の時のミサ曲〜ジョン・ピカード(1963-)
 アカペラ合唱のための3つのラテン語のモテット(1983-87) /アカペラ混声合唱のための「おお、大いなる神秘」/
 トランペットとオルガンのための「オリオン座(Orion)」(2004)/
 アカペラ混声合唱のための「めでたし海の星」(1992) /
 アカペラ二重混声合唱のための「オジマンディアス(Ozymandias)」(1983) /
 オルガンのための「テッセラ(Tesserae)」(2009) /18声のための困苦の時のミサ曲(Mass in Troubled Times)(2018)

 マーティン・ブラビンズ指揮BBCシンガーズ クロエ・アボット(Tp/フリューゲルHr)
 デイヴィッド・グード(Org) スーザン・ビクリー(Ms)
 録音:2022年10月13日-14日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教区教会、ハムステッド、ロンドン、イングランド| 使用楽器: [Trumpet: Van Laar Custom C / Flugelhorn: Van Laar Custom] |制作:エイドリアン・ピーコック|録音エンジニア:ピート・スミス。イギリスの作曲家ジョン・ピカードは、ウィリアム・マタイアスとルイ・アンドリーセンに学び、現在、ブリストル大学で作曲科の教授を務めている。一連のエネルギッシュな力のある管弦楽と器楽の作品で主に知られ、現在までに交響曲と弦楽四重奏曲を6曲ずつ書いている。ナッシュ・アンサンブルが彼の室内楽作品を演奏した「アレッポの園芸商」(BIS SA-2461)は、2021年グラモフォン賞の現代音楽部門賞に選ばれた。BBCシンガーズとマーティン・ブラビンズによる新しいアルバムではピカードが、ライフワークとする交響曲と室内楽曲の合間、1983年から2018年にかけて作曲した合唱作品が演奏される。ブリストル大学在学中に課題として書いた「光より生まれし光よ」、シンプルな構造と明快なハーモニーの「光の消ゆる前に」、聖木曜日の聖歌の歌詞による「慈しみと愛のあるところ」の「3つのラテン語のモテット」。ブリストル大学のクリスマスキャロル・コンサートのために書いた「おお大いなる神秘」。直截的なハーモニーの語法に精巧なテクスチュアを加えた「めでたし海の星」。パーシー・ビッシュ・シェリーのエジプトのファラオ、ラムセス二世を題材にとったソネット「オジマンディアス」は、ピカードが19歳の時に作曲された。2018年の「ミサ曲」の足がかりとなる不協和音がすでに織りこまれた作品。「困苦の時のミサ曲」は、ハイドンがナポレオン戦争中に書いた「ネルソン・ミサ(Missa イ長調ngustiis)」からタイトルがとられた。カトリック神学教授ギャヴィン・デコスタが書いた、ミサ通常文と5つの言語による複雑なテクストに作曲された作品。BBCシンガーズのために作曲され、2019年2月1日、ロンドンのセント・ピーターズ教会でアンドルー・グリフィスの指揮で初演された。BBCシンガーズは、1924年にラジオ放送のために組織された合唱団。イギリスの合唱音楽シーンの中心で活動をつづけ、ブリテンの「聖チェチーリア賛歌」やプーランクの「人間の声」などを初演している。
BISSA-2655
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武満徹(1930-1996):
 ヴァイオリン、ギターと管弦楽のための「スペクトラル・カンティクル」(1995) /
 ギターと管弦楽のための「夢の縁へ」(1983) /
 オーボエ・ダモーレ、ギターと管弦楽のための「虹へ向かって、パルマ」(1984) /
 管弦楽のための「トゥイル・バイ・トワイライト」(1988)
  ヤコブ・ケッレルマン(G) ヴィヴィアーネ・ハークナー(Vn)
  ユリアナ・コッホ(Obダモーレ) クリスティアン・カールセン指揮 BBC po.
 録音:2022年3月7日-9日、フィルハーモニック・スタジオ、メディア・シティ UK 、サルフォード。ヤコブ・ケッレルマンが武満徹のギターのためのコンチェルタンテ作品を録音した。ほとんど独学で作曲を学び、ドビュッシーやベルクの音楽に影響を受け、ジョン・ケージやモートン・フェルドマンなど20世紀半ばにうまれた実験音楽にも傾倒、若手芸術家集団「実験工房」に所属した武満徹は、世界的に知られた最も有名な日本人作曲家の一人。当アルバムには武満の晩年に当たる80〜90年代に作曲された有名な4篇を収録。ギター、ヴァイオリン、オーボエ・ダモーレという独奏楽器が活躍する武満の独特の世界が広がる。現在ヨーロッパを中心に活躍するギタリスト、ヤコブ・ケッレルマンが端正な演奏を聴かせる。
BISSA-2657
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F.P.ツィンマーマン + フルシャ〜ヴァイオリン協奏曲集
 ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(1931) (*)
 バルトーク:狂詩曲
  〔第1番 BB.94b (1928, rev.1929) /第2番 BB.96b (1928, rev.1935) 〕
 マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲
  〔第2稿版全曲 H.276a (#) /初稿版 H.276 〜第2楽章〕
 フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn
  使用楽器:ストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」、1711年製

 ヤクブ・フルシャ指揮バンベルクso.
 録音:2021年6月30日-7月1日(#)、2021年12月20日-22日(*/#以外)、2022年9月28日-29日(*)、ヨーゼフ・カイルベルト・ザール、コンツェルトハレ・バンベルク。1965年ドイツ、デュイスブルク生まれの正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマン。BISレーベルより積極的な録音が続いているが、当アルバムではヤクブ・フルシャ率いるバンベルクso. との共演でストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲、バルトークの2つの狂詩曲、マルティヌーの協奏的組曲を収録した。これらの作品を書いたときにはそれぞれ国際的な地位を確立していたこの3人の作曲家は、政治的混乱と文化的変遷期においても東欧のアイデンティティを捨てずに西側で活躍。ストラヴィンスキーは協奏曲で近代的なヴァイオリン技法の可能性を試し、マルティヌーは協奏組曲で祖国ボヘミアの響きとフランスの新古典主義の色彩を融合させ、バルトークは狂詩曲でハンガリーとルーマニアの民族音楽を取り入れた。現代のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストの必須レパートリーとなったストラヴィンスキーの協奏曲。ツィンマーマンは1990年にジャンルイジ・ジェルメッティ指揮シュトゥットガルト放送so. と収録して以来、30年の時を経ての再録。この作品のヴァイオリン・パートは献呈されたサミュエル・ドゥシュキン(1891〜1976) 協力のもと作曲された。超絶技巧を要し、ストラヴィンスキー独特の変拍子や、あっと驚く奏法など、ヴァイオリンの甘美さとは真逆の世界を展開。終楽章「カプリッチョ」では連続スピッカート、フラジョレット、ピツィカートなど様々な奏法で奏でられる。ツィンマーマンの現在の充実ぶりがあらわれた、同楽曲の新名盤登場。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、楽器にも注目。ヴァイオリンはツィンマーマンの愛器1711年製のストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」。この楽器はかつてクライスラーが所有していた銘器でまるでビロードのような音色。ツィンマーマンが長年ともにしてきた愛器で奏でる演奏をご堪能頂きたい。
BISSA-2658
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J.S.バッハ/ロビン・オニール編曲:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
 (1)アリア【フルオーケストラ】(3:53)(2)第1変奏【フルオーケストラ】(1:36)
 (3)第2変奏【フルート、オーボエ、ファゴット】(1:09)(4)第3変奏【2つのヴァイオリン、チェロ】(2:06)
 (5)第4変奏【オーボエ、コーラングレ、2つのファゴット、コントラバス】(0:56)
 (6)第5変奏【フルート、オーボエ、2つのファゴット、2つのヴァイオリン、ヴィオラ】(1:39)
 (7)第6変奏【フルオーケストラ】(0:52)(8)第7変奏【フルオーケストラ】(1:52)(9)第8変奏【ストリングス】(2:01)
 (10)第9変奏【フルート、コーラングレ、ファゴット】(1:20)(11)第10変奏【フルオーケストラ】(1:21)
 (12)第11変奏【フルオーケストラ】(2:15)(13)第12変奏【ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ】(2:11)
 (14)第13変奏【フルート、ストリングス】(5:24)(15)第14変奏【フルオーケストラ】(2:25)
 (16)第15変奏【フルート、コーラングレ、ファゴット】(2:25)(17)第16変奏【フルオーケストラ】(2:44)
 (18)第17変奏【フルオーケストラ】(2:01)(19)第18変奏【フルオーケストラ】(1:20)
 (20)第19変奏【2つのヴァイオリン、チェロ、オーボエ、コーラングレ、ファゴット】(1:06)
 (21)第20変奏【フルオーケストラ】(2:29)(22)第21変奏【フルオーケストラ】(2:22)
 (23)第22変奏【フルオーケストラ】(1:06)(24)第23変奏【フルオーケストラ】(2:37)
 (25)第24変奏【フルート、ストリングス】(2:26)(26)第25変奏【フルオーケストラ】(8:41)
 (27)第26変奏【フルオーケストラ】(1:59)(28)第27変奏【フルート、チェロ】(2:07)
 (29)第28変奏【フルオーケストラ】(2:23)(30)第29変奏【フルオーケストラ】(2:16)
 (31)第30変奏【フルオーケストラ】(1:54)(32)アリア(ダ・カーポ)【フルオーケストラ】(2:03)

 ロビン・オニール指揮フィルハーモニアo.
 【ソロ】ベンヤミン・ギルモア(Vn/リーダー) エミリー・デーヴィス(Vn)
     小倉幸子(Va) カレン・スティーヴンソン(Vc) エンノ・ゼンフト(Cb)
     フィオナ・ケリー(Fl) ティモシー・ランドル(Ob)
     イモジェン・デイヴィス(コーラングレ) ギレイン・エッカーズリー、シェリー・オーガン(Fg)
 録音:2023年11月14日-15日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、 UK |プロデューサー、エディティング:レイチェル・スミス|サウンド・エンジニア、ミキシング:ベン・コネラン|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。『★ファゴット奏者で近年指揮活動にも力を注いでいるロビン・オニールが、2020 年のコロナ禍に挑んだゴトベルク変奏曲のオーケストラ編曲。2023年、自身が首席ファゴット奏者を務めるフィルハーモニア管弦楽団を振り録音しました。★パンデミックの最初の数ヶ月、オニールはグレン・グールドが演奏するゴルドベルク変奏曲を何度も聴き、その後、この鍵盤作品に器楽や管弦楽のソノリティが聴こえるようになり、オーケストラのための編曲に没頭しました。★各変奏の特質を損ねることなく編曲することに試行を重ねた結果、バッハ自身が認めたであろう楽器をソロ・パートに選択。オニールによるゴルドベルク変奏曲は、フルオーケストラの変奏曲と、2〜4 つの独奏楽器を含む協奏的な変奏曲で構成されており、マタイ受難曲のスタイルに近いともいえます。独奏楽器にはオーボエ、ファゴット、コーラングレなどの木管楽器を多用しており、ファゴット奏者オニールならではの編曲となっております。ブックレット(英・独・仏)にはオニール著の各変奏についてのコメントも掲載しています。★コロナ禍の困難な時期に完成したこの編曲について、オニールは「バッハの音楽が演奏者と聴き手の双方に与える喜びと慰めになることを願い編曲しました」と語っています。』
 #2024年10月中旬発売予定。
BISSA-2660
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アレクサンドル・カントロフ
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1
 シューベルト/リスト編曲:歌曲集
  〔12の歌 S.558 〜第11曲 さすらい人 (D.489) /ミュラー歌曲集 S.565 〜第2曲 水車屋と小川 (D.795 No.19) /
   12の歌 S.558 〜第7曲 春の想い (D.686) /
   白鳥の歌 S.560 より [第1曲 町 (D.957 No.11) /第4曲 海辺にて(D.957 No.12) 〕
 シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調 D.760

 アレクサンドル・カントロフ(P|使用楽器:スタインウェイD
 録音:2023年2月4日-7日、セッション/2023年3月30日、ライヴ、すべてラ・ショー=ド=フォン、ヌーシャテロワ芸術センター内音楽ホール、スイス|プロデューサー&サウンド・エンジニア、エディティング&ミキシング:イェンス・ブラウン(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。『★パリオリンピック2024 開会式における演奏でも話題となったアレクサンドル・カントロフ。ブラームス・シリーズの締めくくりとしてピアノ・ソナタ第1 番とシューベルトを組み合わせたアルバムをリリース。2023 年来日公演でも演奏したプログラムです!★1997 年生まれのアレクサンドル・カントロフは父親譲りの音楽的才能の持ち主。16 歳のときにはナントおよびワルシャワでのラ・フォルジュルネでシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演し、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を披露。そして2019 年に開催された16 回チャイコフスキー国際コンクールでフランス人としてはじめて優勝。本選ではチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2 番を演奏し、有名な第1 番を上回る高度なテクニックを要する難曲をコンクールの場で見事に披露したことでも話題となりました。★「作品1」ながら実際はピアノ・ソナタ第2 番 Op.2、スケルツォ Op.4 よりあとに作曲されたブラームスのピアノ・ソナタ第1 番。若きブラームスの野心と情熱から生まれた大作で、技巧面はもちろんのこと表現面においても難曲とされますが、カントロフの奥深い感情表現で圧倒的な演奏を披露しています。シューベルトは「さすらい人幻想曲」とリスト編の歌曲から5 曲を録音。「さすらい人幻想曲」では全く乱れぬ驚くべき技巧で圧倒。歌曲編曲作品では情感豊かな演奏で聴き手に大きな感動を与えます。』
 #2024年11月中旬発売予定。
BISSA-2662
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カイヤ・サーリアホ(1952-2023):
 4人の歌手とエレクトロニクスのための「夜、別れ(Nuits, adieux)」(1991) (*) /
 女声合唱とピアノのための「時計さん、黙って!(Horloge, tais-toi!)」(2005) (#) /
 8声とエレクトロニクスのための「エーコ-!(Echo!)」(2007) (*) /
 混声合唱とエレクトロニクスのための「一年の日(Tag des Jahrs)」(2001) (*) /
 3人の女声、クロタル、ヴァイオリンとチェロのための「確信(Uberzeugung)」(2001) (+) /
 混声合唱、打楽器とコントラバスのための「偵察/再認(Reconnaissance)」(2020) (+) /
 4人の歌手と合唱のための「夜、別れ(Nuits, adieux)」〜(1996)(アカペラ版)

  ニルス・シュヴェケンディーク指揮ヘルシンキ室内cho.
  ティモ・クルキカンガス(ライヴ・エレクトロニクス、エレクトロニクス;*)
  アンナ・クヴァヤ(P;#)
  ウーシンタ・アンサンブル(+)[イ=ハン・フー(Perc) アレクシ・コティラ(Vn)
                  ヨアシャ・チェスラック(Vc) エーロ・マルッティラ(Cb)]
 録音:2022年8月22日-25日、2022年10月20日、ヴィヒティ教会、ヴィヒティ、フィンランド。フィンランドの作曲家カイヤ・サーリアホは、1952年生まれ。シベリウス・アカデミーで、フィンランド・モダニズムの先駆的存在のパーヴォ・ヘイニネンに学び、マグヌス・リンドベリたちと進歩的グループ「コルヴァト・アウキ!(耳を開け!)」を結成して注目された。1982年からパリのIRCAMで研究を始め、フランスを拠点に、ザルツブルク音楽祭のための歌劇「遥かなる愛」に代表される委嘱作を次々と手がけ、フィンランドを代表する作曲家のひとりとして活動をつづけている。フィンランドでは、彼女の70歳の誕生日を祝うコンサート・シリーズ「カイヤ・サーリアホ70」が2022年10月を中心に行われ、舞台作品と世界初演の作品など多岐にわたる彼女の作品が演奏された。ヘルシンキ室内合唱団と芸術監督ニルス・シュヴェケンディークの「Reconnaissance」は、このシリーズの一環として行われたコンサートの作品によるアルバム。「エレクトロニクス付き」と「アカペラ」の2つのバージョンが演奏される「Nuits, adieux」は、眠る子供のためというより、この世に別れを告げる高齢者のための「子守歌」という作品。子供の合唱から思いついたという「Horloge, tais-toi!(時計さん、黙って!)」。「Echo!(エーコー!)」は、エーコーとナルキッソスの神話に基づくアレクシ・バリエールの詩的なテクストに作曲され、エレクトロニクス処理による「声」が「こだま」として使われる。人間の声、鳥、風、その他の自然音にまで「音世界」を広げた、ヘルダーリンの詩による「Tag des Jahrs(一年の日)」。ザルツブルク音楽祭の総監督を離れるジェラール・モルティエへのトリビュートとして音楽祭スタッフから依頼されたという、中世音楽の感覚による「Uberzeugung(確信)」。英語の「偵察」とフランス語の「再認」の両方の意味をもつ曲名の「Reconnaissance」は「サイエンスフィクション・マドリガル」とでもいう作品。すべての作品でテクストが自由にアレンジして使われ、彼女独自の音楽表現に実現された。「Nuits, adieux」と「Tag des Jahrs」をのぞき、世界初録音の作品。KING VI-31Musica Vitae cLina Alriksson独自のスタイルを築いたイスウェーデンの作曲家ヌーディン。ハーディング指揮スウェーデン放送so. 演奏の管弦楽のための三部作「声」も収録!
BISSA-2663
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ウィリアム・バードの名誉〜ウィリアム・バード(1540頃-1623):
 汝詩人の友よ [Thou poet's friend] (hc) /4声のイン・オミネ第1番/
 哀れなアルビヌス [Wretched Albinus] (hc/hb) /
 6声のファンタジー第2番/白百合とともに [With lilies whites] (hc) /
 5声のファンタジー:ブラウニング「木々の葉は青く [Browning ‘The Leaves be Greene'] 」/
 この心地よく楽しい五月 [This sweet and merry month of May] (hc) /
 おお主よ、御身のしもべエリザベスを女王に [O Lord, make thy servant, Elizabeth] (hc) /
 すべて海のように [All as a sea, the world no other is] (hc) /5声のファンタジー/
 悲しみよ、永遠にわれに来たれ [Come to me, grief, for ever] (hc) /
 セレンジャーのラウンド [Sellenger 's Round] (arr. F. H. Mountney and Walter Bergmann) /
 幸なるかな主を恐れる者 [Blessed is he that fears the Lord] (hc) /
 なぜ私は神とインクとペンを使うか [Why do I use my paper, ink and pen] (hc) /6声のファンタジー第1番(hb) /
 ああ、おろかな魂よ! [Ah silly soul!] (hc) /主に向かいて高らかに喜べ [Rejoice unto the Lord] (hc) /
 4声のファンタジー第1番/汝、聖なるミューズよ [Ye sacred Muses] (hc)

 チェリス・ヴィオール・コンソート
  [イブラヒム・アジズ、アリソン・キンダー(トレブル・ヴィオール、テナー・ヴィオール)
   ケイト・コンウェイ(テナー・ヴィオール) サム・スタドレン(テナー・ヴィオール、バス・ヴィオール)
   ジェニファー・ブロック(バス・ヴィオール)]

 ヘレン・チャールストン(Ms;ms) ハリー・バーコック(テナー・ヴィオール;hb)
 録音:2022年11月7日-9日、セント・マーティン教会、イースト・ウッドヘイ、ハンプシャー、イングランド|楽器: [Aziz: Treble viol by Shem Mackey 2017 / Tenor viol by Trevor Skeggs 2008] [Kinder: Treble viol by Robert Eyland 1988 / Tenor viol by Michael Metcalfe 1984] [Conway: Tenor viol by Renate Fink 2014] [Stadlen: Tenor viol by Michael Heale / Bass viol by Jane Julier 2017] [Bullock: Bass viol by Renate Fink 2007] [Buckoke: Tenor viol by Agnieszka Nalazek 2021] 「信仰と女王と国と友人たちを讃えた」イギリスの音楽家ウィリアム・バードの歿後400年の記念アルバム。イギリスを代表するプレイヤーを集めて結成されたアンサンブル「チェリス・ヴィオール・コンソート」(チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ)によるコンソート曲と、メゾ・ソプラノのヘレン・チャールストを加えたマドリガルなどの声楽曲が演奏されている。このコレクションでは、バードの音楽とそれぞれの作品に反映された「人としてのバード」に焦点をあてることがめざされた。「献身的なカトリックの信仰をもちながら、その信仰を違法にしたプロテスタントの女王に気に入られ、深く考えることのできるまじめな性格でありながら、鋭いウィットとユーモアをもつ。師であり友であったトマス・タリスを失い、個人的な、深く心に訴える音楽を寄せた忠実な友人」。それぞれの音楽とその背景にある「誇り高きイギリス人」の姿が探られていく。ライナーノート(英語、ドイツ語、フランス語)をメンバーのアリソン・キンダーが手がけ、それぞれの曲とバードのつながりを述べている。ソロを歌うヘレン・チャールストは、2018年のロンドン・ヘンデル歌唱コンペティションで第1位を獲得、2021年から2023年の「BBCニュージェネレーション・アーティスト」のひとりに選ばれた。サンフランシスコのフィルハーモニア・バロックo.、ベルリン古楽アカデミー、ロンドンのガブリエリ・コンソート、スコットランドのドゥネディン・コンソートなど、イギリスと世界のクラシカル音楽シーンの最前線で活動。2022年に「BBCプロムス」にデビュー、ウィグモア・ホールのリサイタルも行っている。「パーセル・ファンタジア」(BIS SA-2583)につづく、チェリス・ヴィオール・コンソート新録音。
BISSA-2668
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キアスクーロSQ 〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.3
 〔第10番 変ホ長調 Op.74 「ハープ」/第13番 変ロ長調 Op.130 〕
 キアロスクーロSQ
  [アリーナ・イブラギモワ(Vn|使用楽器: Andrea Amati, 1570 )
   パブロ・エルナン=ベネディ(Vn|使用楽器: Nicolo Amati, c.1675 )
   エミリー・ホーンルンド(Va|使用楽器: Willems, c.1700 )
   クレール・チリヨン(Vc|使用楽器: Carlo Tononi, 1720 )]
 録音:2022年5月18日-22日、ワイアストーン・コンサート・ホール、モンマス、 UK |プロデューサー:アンドルー・キーナー|サウンド・エンジニア:オスカー・トレース|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。 現代屈指のヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモワ率いるキアロスクーロ四重奏団。当アルバムではベートーヴェンの第3弾として弦楽四重奏曲第10番「ハープ」と第13番を録音した。2005年結成の当団(団名の“Chiaroscuro(キアロスクーロ) "はコントラストを印象づける明暗法そして陰影法を意味する)は、結成当初から楽曲の深い解釈で注目を集め、演奏活動とともに録音にも積極的に取り組んでおり、これまでリリースしたディスクすべてで非常に高い評価を獲得している現代最高峰の弦楽四重奏団。作品18の6つの四重奏曲に続き、キアロスクーロ四重奏団はベートーヴェン中・後期の傑作2篇を収録。第1楽章の特色あるピッツィカートから「ハープ」の愛称で親しまれる第10番 変ホ長調は、初演から好評を博し、1810年に初版が出版されて以降、現在まで最も人気のある弦楽四重奏曲のひとつ。第13番 変ロ長調は1824年から1826年にかけて作曲された、いわゆる「後期四重奏曲」に属する作品。18世紀の変奏曲を模した6楽章構成で、これまでの伝統的な4楽章構成に、2つの楽章(アラ・ダンツァ・テデスカ(ドイツ舞曲風に)とカヴァティーナ)が加えられている。しみじみとした抒情を自由かつ即興的に歌い上げる、晩年のベートーヴェンらしさが魅力。キアロスクーロ四重奏団のシャープにして非常に温かみのある演奏でお楽しみ頂きたい。
BISSA-2670
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エッシャーSQ 〜ヤナーチェク&ハース
 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲〔第1番「クロイツェル・ソナタ」/第2番「ないしょの手紙」〕
 パヴェル・ハース:弦楽四重奏曲第2番「猿山より」(打楽器つき版)
 エッシャーSQ [アダム・バーネット=ハート(Vn1) ブレンダン・スペルツ(Vn2)
          ピエール・ラポイント(Va) ブルック・シュペルツ(Vc)]

 コリン・カリー(パーカッション)
 録音:2022年2月19日-22日、ポットン・ホール、サフォーク、 UK |プロデューサー&サウンド・エンジニア、エディティング&マスタリング:トーレ・ブリンクマン(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。ニューヨークを拠点として活動しているアメリカのカルテット、エッシャー弦楽四重奏団がヤナーチェクと弟子パヴェル・ハースの弦楽四重奏曲を録音した。ヤナーチェクの第1番はわずか9日間で一気に書き上げられた傑作。「クロイツェル・ソナタ」と題されトルストイ作の「結婚、不倫、殺人」を題材にしたドロドロとしたエロチシズム漂う内容。第2番「ないしょの手紙」はヤナーチェクが完成させた最後の大作で、ヤナーチェクが38歳年下の人妻に対する恋文を音化した、刺激的で激しい感情があらわれている。ヤナーチェクに師事したパヴェル・ハース。1925年、26歳の作「猿山より」はチェコ=モラヴィア高地で過ごした夏の休日を回想して書かれた物。この作品といえば最終楽章「荒々しい夜」にパーカッションが登場するのが特徴。ジャズのアドリブ語法の指示が強調されており、エッシャー弦楽四重奏団のシャープな演奏が際立つ。当演奏の打楽器は名手コリン・カリーが担当している。
BISSA-2673
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キャロリン・サンプソン〜でも歌うのは好き…
 ヴォルフ:エオリアン・ハープに寄す / ブラームス:スミレに寄せて / シューベルト:音楽に寄せて D.547 (*)
 パリー:私の心は歌う小鳥のように / バーンスタイン:あたし音楽大嫌い!
 フランシス=ホード:死すべき以上の何か / メンデルスゾーン:歌の翼に Op.34 No.2
 マルクス:夜想曲 / フランク:夜想曲 FWV 85
 シュトロール:ビリティスの12の歌より〔第9曲 ビリティス/第11曲 夜/第12曲 子守歌〕
 パラディール:プシュケ / グノー/J.S.バッハ:アヴェ・マリア
 プーランク:ルイ・アラゴンの2つの詩 FP 122 / サーリアホ:瞬間の香水
 プリチャード:みんなが歌った[世界初録音] / バーバー:聖母さまの子守歌 / ガーニー:眠り
 R.シュトラウス:明日! Op.27 No.4 (#) / ウォーレン:世界の平和

 キャロリン・サンプソン(S)
 ジョゼフ・ミドルトン(P) ジャック・リーベック(Vn;#)
 録音:2022年9月19日-21日、ワイアストーン・コンサートホール(*以外) /2020年9月21日、ポットンホール(*)、すべてサフォーク、 UK |プロデューサー&サウンド・エンジニア:イェンス・ブラウン(Take5 Music Production)。「完璧なコロラトゥーラ技術と豊かにのびる輝かしい声」と評され、バロック・古典派の歌曲からオペラまで幅広いレパートリーで積極的な演奏活動を展開しているキャロリン・サンプソン。当アルバム「でも歌うのは好き…」ではシューベルト、メンデルスゾーン、ブラームス、R.シュトラウス、ヴォルフといったドイツ・リート、グノー、プーランク、フランクといったフランス歌曲、女性作曲家リタ・シュトロール、シェリル・フランシス=ホード、カイヤ・サーリアホ、そしてデボラ・プリチャードの新作委嘱など、有名曲からあまり知られていないものを巧みに組み合わせた内容。多彩なレパートリーを歌いこなすサンプソンならではの「歌愛」に満ちたアルバムが完成した。
BISSA-2675
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語られなかった物語〜カロリーネ・リッデシュトルペ(1793-1878):
  Vad vill den ensamma tåren?(この孤独な涙は何を望むのか)/ De tvenne källorna(ふたつの泉)/
  Ostros artiklar(信じてはいけないこと)/ Lied ohne Worte(無言歌)(fortepiano solo)/
  Flickan i Sätersdal(セーテシュダールの娘)/ Vår och höst(春と秋)/ Uppenbarelsen(啓示)/
  Budskapen(伝言)/ Sostenuto con molta espressione (fortepiano solo)/
  Vad är glädjen!(なんという喜び!)/ Kontemplation(瞑想)/ Den tiggande modren(懇願する母)/
  Ett barns aftonsbön(子供の夕べの祈り)/ Nichts und Etwas(何もないと何か)/ Din kärlek(あなたの愛)/
  Lied ohne Worte - Poco Larghetto(無言歌 − ポコ・ラルゲット)(fortepiano solo)/ Längtan(あこがれ)

 リスティーナ・ハンマルシュトレム(Ms)
 アンナ・パラディーゾ(Fp|使用楽器: Square piano: Eric Jacobsson, c.1860
 録音:2023年11月27日-30日、デューヴブー教会、スンドビューベリ、ストックホルム|制作・録音エンジニア インゴ・ペトリ。『★アンナ・パラディーゾは、イタリア出身。王立ストックホルム音楽大学でチェンバロの修士号を取得し、夫のリコーダー奏者、ダン・ラウリンとともに中世から18世紀の音楽を中心に積極的な活動をつづけています。ルーマンの《12のキーボードソナタ》(BIS SA-2095、BIS SA-2135)や《12のフルートソナタ》(BIS SA-2105, SA-2155)といった録音はいずれも楽しめるアルバムとして人気を集め、高い評価を得てきました。★新しいアルバムのカロリーネ・リッデシュトルペの音楽は、パラディーゾがダウリンと一緒に19 世紀スウェーデンのサロン音楽を探っていて再発見するまで、200年ほどの間、事実上、ほとんど忘れられてしまっていました。★カロリーネ・リッデシュトルペは、1793 年にベルリンで生まれました。旧姓はコルベ。歌、楽器演奏、作曲と幅広い音楽教育を受けました。ヴェストマンランド知事のフレードリク・ルードヴィグ・リッデシュトルペ男爵と結婚した1823年からスウェーデンに住み、宮廷のサロンで、時代を代表する音楽家や作家や画家たちと出会いました。主に歌曲とピアノ曲の作曲を手がけ、1850年に王立音楽アカデミーの名誉会員に推されました。★リッデシュトルペの作曲した歌曲とピアノのソロ曲は、サロン音楽のジャンルに属しながら、きわめて上質で、聴く人に寄り添うような親密さは彼女の音楽の大きな魅力だと、パラディーゾは言います。スウェーデンとドイツのサロンを通じて知り合ったクララとロベルトのシューマン夫妻、ファニーとフェリクスのメンデルスゾーン姉弟、フランツ・リストといった音楽家たちから個人的に献呈された作品の姿も反映され、彼女の歌曲にベートーヴェン、シューベルト、シューマン夫妻の「悲しみ」と「深み」がうかがえることにもパラディーゾは言及しています。★リッデシュトルペは、今では忘れられてしまったユリア・ニューベリ(1785-1854)(別名エウフロシネ Euphrosyne)といった当時スウェーデンで有名だった詩人たちの作品や、トマス・ムーアやジークフリート・アウグスト・マールマンの詩のスウェーデン語訳をテクストに使い、詩と音楽の一致する曲作りを行いました。★ハインリヒ・ハイネの詩による《この孤独な涙は何を望むのか》に始まり、自身作曲家でもあったエーリク・グスタフ・イェイエル(1783-1847)の詩による《あこがれ》で閉じるプログラム。ミラノやウィーンのオペラハウスでも歌っているスウェーデンのメゾ・ソプラノ、クリスティーナ・ハンマルシュトレムが、アンナ・パラディーゾと共演。《わたしの最後の秋の花 −ピアノフォルテのための無言歌と行進曲(Mina sista höstblommor - Lieder ohne Worte och marscherför piano-forte)》の3 曲をパラディーゾがソロで演奏しています。ストックホルムに近いデューヴブー教会で録音セッションが行われ、リッデシュトルペの時代の音に沿うため、エーリク・ヤコブソンの製作したスクエア・ピアノが演奏に使われました。』
BISSA-2681
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ハオチェン・チャン〜リスト:超絶技巧練習曲集 S.139 ハオチェン・チャン(P
使用楽器:スタインウェイD
 録音:2022年7月28日-31日、バヴァリア・ムジークストゥーディオ、ミュンヘン|プロデューサー&サウンド・エンジニア、エディティング&ミキシング:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。世界的ピアニスト、ハオチェン・チャンのBISレーベル第4弾はリストの「超絶技巧練習曲集」。「まるで巨匠の様な演奏だ。」と激賞した故ロリン・マゼールをはじめ、巨匠をもうならせるハオチェン・チャンは、優しい抒情性と聴衆を魅了する強靭なテクニックをあわせもつ現代最高のピアニストの一人。NHKso. との共演などで日本でも知られる若手の名手。「すべての長・短調の練習のための48の練習曲」(1826)から「24の大練習曲」(1837)に改作され、1851年に第3稿として改編し翌1852年に出版されたのが「超絶技巧練習曲集」で、チェルニーに献呈されている。リストの独創的なピアノの技巧が散りばめられ、リスト以前が作曲した練習曲とはまったく新しいスタイルをとっており、ドビュッシー、ラフマニノフ、バルトーク、リゲティなど、のちの作曲家のピアノ作品に多大な影響を与えている。全12曲の大半に副題がついており、「マゼッパ」「鬼火」など有名な作品も含まれている。粒立ちが揃い、輪郭のはっきりとした旋律、そして超絶技巧ながら演奏の難しさを感じさせない演奏は流石ハオチェン・チャン。その豊かな表現力に脱帽。新名盤登場。
BISSA-2685
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ジュロ・ジヴコヴィッチ(1975-):
 室内アンサンブルのための「愛の砦(Citadel of Love)」(2019-20) (*) /
 ヴィオラと室内アンサンブルのための「じっくり考えよう… II (I Shall Contemplate...II )」 (2011/19) (#) /
 フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための「夜の音楽(Night Musi)」(2014) (+)

 ノルボッテン NEO (*/#/+) フレードリク・ビューシュテット指揮(#)
   [サラ・ハンマシュトレム(Fl) ローベット・エーク(Cl)
    ダニエル・ザウアー(打楽器/ウォータフォーン/テルミン)]

 モッテン・ランドストレム(P;*/#) セシリア・シリアクス(Vn、プサルタリー;*/#)
 マルコ・フーシ(Va;*/#) ニコライ・シュガエフ(Vc、ウォータフォーン;*)
 マッツ・オーロフソン(Vc;*) リーカ・レポ(ヴィオラ、声;#/+)
 録音:2021年11月17日-18日(*)、2022年2月25日-26日(#/+)、スタジオ・アクースティクム、ピーテオー、スウェーデン。セルビア系スウェーデンの作曲家ジュロ・ジヴコヴィッチは、ベルグラードで生まれ、2000年からストックホルムに住み活動している。中央ヨーロッパの音世界と強いつながりをもちながら、自身の信仰に基づくインスピレーションと芸術的動機づけを尊重する作品を発表してきた。J.S.バッハやブルックナー、20世紀のソフィヤ・グバイドゥーリナ、オリヴィエ・メシアン、武満徹といった作曲家と同様、神秘性、信仰、信念を重視することが、彼の芸術と創作と切り離せないと言われている。フォークロアとビザンティン聖歌への早くからの関心を基に開発した「古代モード(Ancient Mode)」と呼ぶ、音階、和声、コード進行、声部連結(ヴォイス・リーディング)に関連する作曲技法を開発。自身の音楽語法として使っている。2007年に設立された「ノルボッテンNEO(Norrbotten NEO)」の「アンデシュ・エリーアソンの室内楽作品」(BIS SA-2270)とクラス・トシュテンソンの「Lantern Lectures(ランタン・レクチャー)」(BIS SA-2516)につづく新しいアルバムでは、ジヴコヴィッチの「特徴的」な作品が3曲、演奏される。「Citadel of Love(愛の砦)」は、11世紀ギリシャの修道士ニキタス・スティタトスNikitas Stithatosの同名の著作からインスピレーションを得て、「魂の道」をコンセプトに作曲された。「Fluid, with watchfull-ness(流れるように、用心深く(Fluid, with watchfullness)」の「Invocation(祈り)」、「With Peace(安らかに)」の「深き淵より(深き淵より)」、「Toccatoso」の「Rejoice, o Michael!(喜べ、おおミカエル!)」、「Peace, BringUnto All(安らぎを、すべてのものに)」の4楽章。ウォータフォーン、テルミン、テナー・プサルタリー、金床とハンマー、大小の鐘、ゴング、木管楽器、さらには語りと歌と、多彩なオーケストレーションによる作品。「I Shall Contemplate…II(じっくり考えよう… II)」は、5世紀ビザンティウムの神学者、偽ディオニュシオス・ホ・アレオパギテーPseudo-Dionysiusthe Areopagiteをテクストにした2011年の「声とアンサンブル」の曲を「ヴィオラと室内アンサンブル」版に改訂した作品。「Every-Thing IsPossible if it dwells in the Spirit(魂のうちにあるなら、あらゆることが可能だ)」と楽譜に書かれ、残されたテクストの一部がヴィオラのソリストによって語られる。「Night Music(夜の音楽)」は、神秘的なスクリャービンの6つのピアノ曲を素材に使い、独自の発想と技巧的な器楽書法でつくった「きわめておもしろいクロスオーバー」作品。ノルボッテンNEOを指揮するフレードリク・ビューシュテット(1972-)は、ヨルマ・パヌラに指揮を学び、ダニエル・ハーディング、ステファン・ソリヨムユッカ=ペッカ・サラステにも教わった。スウェーデンと北欧諸国、ヨーロッパのオーケストラとオペラで指揮。若い指揮者に贈られる王立スウェーデン歌劇場のシクステン・エールリング賞と、王立スウェーデン音楽アカデミーのヘルベルト・ブロムシュテット奨学金を受賞している。
BISSA-2692
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喜びと非対称
 エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-2016):第一の悲歌(Die erste Elegie)(1993)*
 カレヴィ・アホ(1949-):マウラーナー・ルーミーの3つの詩(Kolme laulua Mawlana Rumin ruhoihin)
  (2010)(混声合唱と打楽器のための)(フィンランド語詩:ヤーコ・ハメーン=アンッティラ)**
 ラウタヴァーラ:わたしたちの愛(Unsere Liebe)(2010)
 アホ:喜びと非対称(Ilo ja epäsymmetria)(1996)***
 ラウタヴァーラ:アヴェ・マリア(Ave Maria, gratia plena)
   (しあわせなかたマリア、恵みあふれるマリア)(1957/2012)(混声合唱のための)/
         人生の書(Elämän kirja)(1972/2012)(混声合唱のための)†

 ニルス・シュヴェケンディーク指揮ヘルシンキ室内cho.
 リンネア・スンフェール・キャサリ(ソプラノ)*/** トーヴェ・ユープシェーバカ(ソプラノ)*
 エイラ・カールソン(アルト)* ペッテリ・キッポ(打楽器)** メリ・メッツォマキ(ソプラノ)***
 マッツ・リルハンヌス、マルッティ・アンッティラ(テノール)† シルック・リンタマキ(ソプラノ)†
 録音:2021年6月4日-5日、ヤルヴェンパー教会/2002年2月13日-14日、メイラハティ教会(メイラハティ/喜びと非対称)/2019年8月9日 ヤルヴェンパー教会、ヤルヴェンパー、フィンランド(人生の書)|制作:セッポ・シーララ、ハンス・キプファー(喜びと非対称)/マリオン・シュヴェーベル(人生の書)|録音エンジニア:エンノ・マエメツ/ハンス・キプファー(喜びと非対称)/マリオン・シュヴェーベル(人生の書)。 『★ヘルシンキ室内合唱団と芸術監督ニルス・シュヴェケンディーク、カイヤ・サーリアホの70 歳の誕生日を祝うコンサート・シリーズ「カイヤ・サーリアホ 70」に参加。このときのコンサートで歌った作品によるアルバム『Reconnaissance』(BIS SA-2662)が、2024年「グラミー賞」の最優秀合唱パフォーマンスに選ばれました。★『喜びと非対称』をタイトルにした新しいアルバムでは、ラウタヴァーラとカレヴィ・アホという、師弟関係にあるふたりの多様なスタイルの作品によるプログラムが組まれています。★ラウタヴァーラの《第一の悲歌》は、ヨーロッパ合唱協会の「ヨーロッパ・カンタート・フェスティヴァル」の委嘱で作曲され、合唱団の低声部の深い響きが試されるなど、高度の技巧の求められる作品です。ライナー・マリア・リルケの連作詩『ドゥイノの悲歌』の最初の詩がテクストに使われています。《わたしたちの愛》は、ラッシ・ヌンミ(1928-2012)の詩によるイングリット・シェルバッハ=コプラ(1935-)のドイツ語詩をテクストにした女声4 部の曲集《Wenn sich dieWelt auftut(世界が降伏するとき)》(1996)から第1曲を除く4曲を混声合唱曲に編曲した作品です。★《アヴェ・マリア》(しあわせなかたマリア、恵みあふれるマリア)は、ラウタヴァーラの1950年代を代表する合唱曲のひとつ、1957年の十二音技法による美しい男声合唱曲の混声合唱版です。《人生の書》は、1972 年に作曲したヘルシンキ大学男声合唱団のための作品による曲集です。オリジナルの曲集からリルケ、ポール・エリュアール、アルチュール・ランボー、エミリ・ディキンソン、ジェームズ・ブロートン、ウォルト・ホイットマンの詩による6曲を選び、1978年の男声合唱曲《4つのセレナード》のシャルル・ボードレールとシュテファン・ゲオルゲの詩に作曲した2曲を追加。混声合唱用に編曲されました。★カレヴィ・アホの《マウラーナー・ルーミーの3 つの詩》は、ペルシャの神秘主義詩人マウラーナー・ルーミー(ジャラール・アル=ディン・ルーミー)(1207-1273)の抒情詩(ガザル)をヤーコ・ハメーン=アンッティラ(1963-2023)がフィンランド語に訳した詩に作曲。1996 年の《喜びと非対称》は、フィンランド放送協会の委嘱で作曲された作品です。カレヴィ・アホの好む「同時代フィンランド文学」のレパートリーから、第二次世界大戦後のフィンランド・モダニズムの中心的詩人のひとり、ミルッカ・レコラ(1931-2014)の同名詩集から7つの詩を採り、音楽と緊密に関連づけて作曲されました。』
BISSA-2695
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秘密  (1)ベートーヴェン:アデラーイデ Op.46(1795頃)
 モーツァルト: (2)ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520(1787)/
         (3)夕べの想い K.523(1787) / (4)クローエに K.524(1787)
 ハイドン: (5)誠実 Hob.XXVIa: 30(1794) / (6)人魚の歌 Hob.XXVIa: 25(1794) /
       (7)田園の歌 Hob.XXVIa: 27(1794)/ (8)魂の歌 Hob.XXVIa:41(1801?)
 モーツァルト: (9)アダージョ ロ短調 K.540(1788)【ピアノ・ソロ】/ (10)寂しい森の中で K.308(295b)(1777-78)
 ベートーヴェン: (11)愛する喜び WoO 128(1798-99)/ (12) 何と時は長く WoO 116(1793)(断片)/
          (13)希望に寄せて Op.94(1813-15)
 (14)モーツァルト:魔法使い K.472(1785)
 (15)-(16)ハイドン:ピアノ・ソナタ第51番(旧61番)ニ長調 Hob.XVI: 51(1794-95)【ピアノ・ソロ】
 (17)ベートーヴェン:愛しい人よ、愛するものを教えて Op.82 No.1
 (18)モーツァルト/ミスリヴェチェク編曲:静けさがほほえみながら K.152(210a)(1775)
 ベートーヴェン:(19)この暗い墓の中で WoO 133(1806-07)/ (20)別れ WoO 124(1795-96)

 ニコロ・バルドゥッチ(CT) アンナ・パラディーゾ(Fp|使用楽器:
  (1)(2)(4)-(6)(8)-(11)(13)-(17)(19)グランド・ピアノ【ジョン・ブロードウッド、ロンドン(1802年製)】
  (3)(7)(12)(18)(20)スクエア・ピアノ【マティアス・ペッテル・クラフト、ストックホルム(1797年製)】
 録音:2023年8月31日日-9月3日、レンナ教会、スウェーデン|制作・録音エンジニア:マリオン・シュヴェーベル(Take5 Music Production)『★17世紀と18世紀のイタリア音楽に焦点を当てたアルバム(BIS SA-2585、BIS SA-2645)をリリースしたカウンターテナー、ニコロ・バルドゥッチ。今度はウィーン古典派を代表するハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンを取り上げます。★バルドゥッチは1999年、イタリアのカノーザ・ディ・プーリア生まれ。アンア・マリア・ステッラ・パンジーニに師事しマテーラの音楽院の学士号を、バロック歌唱をジェンマ・ベルタニョッリに師事しヴィチェンツァ音楽院の修士号をそれぞれ取得しています。★ベートーヴェンのフランス語による2つの歌曲など、珍しい作品を含むこのアルバムではハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの作品をカウンターテナーの歌声でお届け。バルドゥッチの才能に惚れ込んだアーティストの一人、アンナ・パラディーゾとともに古典派の作品に挑みました。』
 #2024年11月中旬発売予定。
BISSA-2697
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ミサ・サクラ〜シューマン
 混声合唱、独唱者とオルガンのためのミサ曲 ハ短調 Op.147 (1852-53) (*) /
 アカペラ混声合唱のための4つの二重合唱曲 Op.141 (1849)
  キャスリン・ロレンツェン、イェンニ・エーリクソン・ヌーディン、
  リーサ・カーリオート(S;*) マッツ・カールソン(T;*)
  ラーシュ・ユーハンソン・ブリスマン(Br;*) ユーハン・ハンマルストレム(Org)
  カスパルス・プトニンシュ指揮スウェーデン放送cho.
 録音:2022年6月14日-17日、11月29日、聖マタイ教会、ストックホルム|使用オルガン: Marcusson & Sons, 1971-72 |制作・録音エンジニア:マリオン・シュヴェーベル。ローベルト・シューマンが宗教音楽に対して深い関心を寄せていたことはあまり知られていないものの、彼は、1850年代になると「マタイ受難曲」や「ミサ曲 ロ短調」といったバッハの宗教作品を積極的に演奏し、1852年には「ミサ曲 ハ短調」の作曲にとりかかり、翌年、完成させた。この作品の当時の評価は全般に低く、楽譜の出版も全曲の初演も彼の生前には行われなかった。しかし、「洗練されたポスト古典の音楽語法」によって宗教音楽に新しい風を呼ぶ試みは、今、あらためて見直されてきている。「ミサ・サクラ」「ミサ曲 ハ短調」は、混声合唱と独唱者と管弦楽のための作品として構想され、「混声合唱、独唱者とオルガン」の版が作曲者自身によって作られた。「Ziemlich langsam(かなり遅く)の「キリエ」「Lebhaft, nicht zu schnell(活き活きと、速すぎず)」の「グローリア」「Masig bewegt(中庸の速さで)」の「クレド」「オフェルトリウム」「Langsam(遅く)」の「サンクトゥス」「Ziemlich langsam(かなり遅く)の「アニュス・デイ」。ミサ通常文による6つの部分の作品。「4つの二重合唱曲」も、過小評価されてきた作品。聖と俗を結びつけたテーマによる4曲は、シューマンの合唱音楽の手法の頂点といわれ、「二重合唱」という編成によってテーマ表現の効果が音楽的に強調されていることが指摘されている。スウェーデン合唱団を指揮するラトヴィアのカスパルス・プトニンシュ(1966-)は、ラトヴィア放送チェンバーシンガーズの創設者として知られる。BISRecordsに録音したラトヴィア放送とオランダの放送cho. を指揮したヴァスクスとラフマニノフ、2014年から芸術監督と首席指揮者を務めるエストニア・フィルハーモニック室内合唱団とのシュニトケとペルトの宗教的合唱作品(BIS SA-2292 / BIS SA-2521)やDiapason d 'Orに選ばれたラフマニノフの「聖ヨハネス・クリソストムスの典礼」(BIS SA-2571)など、いずれも高い評価を獲得してきた録音。
BISSA-2701
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(HYBRID_SACD)
ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902-1982):
 シンフォニア・ブレヴィス(短い交響曲)(Sinfonia brevis) Op.30 (1962, rev.1972) (*) /
 管弦楽組曲第2番 Op.11 (1937-38) (ニュルキ・タピオヴァアラの映画「ユハ(Juha)」の音楽から)(#) /
 交響曲第2番 Op.27 (1954) (*)

 ダリア・スタセフスカ指揮ラハティso.
 録音:2023年1月2日-5日、7日(*) 、2023年5月12日-13日(#)、シベリウスホール、ラハティ、フィンランド|制作:インゴ・ペトリ|録音エンジニア:シュテファン・レー。ウクライナ出身のダリア・スタセフスカ(1984-)は、タンペレ音楽院でヴァイオリンと作曲、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでヴァイオリンとヴィオラ、ヨルマ・パヌラとレイフ・セーゲルスタムの下で指揮を学んだ。2021/2022年のシーズンからラハティso. の首席指揮者を務め、ラハティ国際シベリウス・フェスティヴァルの音楽監督とBBCso. の首席客演指揮者のポストにも就いている。2023年、「BBC Music Magazine」の「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した。新しいアルバムは、オッリ・ムストネンと共演したラウタヴァーラとマルティヌーのピアノ協奏曲(BIS SA-2532)に次ぐ、ラハティso. 首席指揮者としての録音の第2作。フィンランドで最初の重要な女性作曲家ヘルヴィ・レイヴィスカの管弦楽作品を録音するシリーズの最初のアルバム。レイヴィスカは、1902年にヘルシンキで生まれ、エルッキ・メラルティンとアルトゥール・ヴィルナーにピアノと作曲を学んだ。一般の聴衆がまだ「女性作曲家」に偏見を抱いていたとされる時代、シベリウス・アカデミーでライブラリアンとして働きながら管弦楽曲、室内楽曲、器楽曲、歌曲、映画のための音楽などを作曲した。近年、注目される機会が多くなり、「ピアノ協奏曲 ニ短調」と「交響曲第1番 変ロ長調 」のセッション録音(Hanssler Classic HC-23050)が最近リリースされた。「管弦楽組曲第2番」は、フィンランドの前衛的、実験的作風の映画監督ニュルキ・タピオヴァアラ(1911-1940)が1937年に作った「ユハ(Juha)」のために彼女が書いたスコアの4曲を組曲にした作品。「春の到来」「ユモレスク」「子守歌」「エピローグ」。映画の基になったユハニ・アホ(1861-1921)の同名小説は、アーレ・メリカントとレーヴィ・マデトヤのオペラの原作にも使われている。「交響曲第2番」は、レイヴィスカが、後期ロマンティシズムのスタイルから対位法によるポリフォニーと線的なアプローチに移ろうとしていた時期、1954年に作曲された。第1楽章「アンダンティーノ・クワジ・アレグレット-ピウ・アニマート・エ・リトミコ」第2楽章「アレグロ・モルト」第3楽章「アンダンテ・カンタービレ」の3楽章の作品。1955年4月5日、ニルス=エーリク・フォウグステットがフィンランド放送so. を指揮、ヘルシンキで初演した。「シンフォニア・ブレヴィス(短い交響曲)」は、1962年に作曲され、1972年に改訂された作品。単一楽章で書かれ、ポリフォニーと線的スタイルが印象を残す作品。エーリク・クロンヴァル指揮ヘルシンキ・フィルハーモニックによる録音で初めて演奏され、その後、ラジオ放送でしばしば演奏されている。
BISSA-2707
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(HYBRID_SACD)
ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 Op.20
ベールヴァルド:大八重奏曲 変ロ長調
 ウィグモア・ソロイスツ
  [イザベル・ファン・クーレン(Vn) レイチェル・ロバーツ(Va)
   エイドリアン・ブレンデル(Vc) ティム・ギブス(Cb)
   マイケル・コリンズ(Cl) ロビン・オニール(Fg)
   アルベルト・メネンデス・エスクリバーノ(Hr)]
 録音:2022年5月27日-29日、セント・ジョーンズ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン、 UK 。2020年に結成された「ウィグモア・ソロイスツ」は、イザベル・ファン・クーレンとマイケル・コリンズが中心となりウィグモア・ホールのディレクターであるジョン・ギルホリー(1973-)とのコラボレーションによって生まれた可変室内アンサンブルで、歴史ある当ホールの名を冠した初めての団体。当団はバロックから現代まで様々な形態で演奏していくことを目的とし、次世代を担う優れた若手の音楽家たちとの共演でも話題を呼んでいる。当アルバムは同団第3弾。同時代に生きたベートーヴェンとベールヴァルドの七重奏曲を収録した。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンという珍しい編成の両者の七重奏曲。若きベートーヴェンが書き上げた七重奏曲は軽快さと温かさに満ちた全6楽章の作品。一方、スウェーデンの作曲家ベールヴァルドは独自の音楽表現が魅力で、ことに管楽器の扱いも非常に巧みる。透明感とともに音楽的なユーモアは新鮮さを感じさせ、ベールヴァルドの傑作のひとつに数えられる。マイケル・コリンズ、イザベル・ファン・クーレンを筆頭に名手が奏でる贅沢な音色をご堪能頂きたい。
BISSA-2730
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(HYBRID_SACD)
ステンドグラス
 ペルト:フラトレス(1977/80) / ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調(1923-27)
 リリ・ブーランジェ:ノクターン(1911) / プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94a (1943)
 バチェヴィチ:ユモレスク(1953) /子守歌(1952) /スラヴ舞曲(1952) /ステンドグラス・ウィンドウ(1932)

 ユーハン・ダーレネ(Vn|使用楽器:ストラディヴァリウス、1736年製
 クリスティアン・イーレ・ハドラン(P|使用楽器: Steinway D
 録音:2022年11月14日-16日、グリューネヴァルトホール、ストックホルム・コンサートホール、スウェーデン|制作・録音:イェンス・ブラウン。2022年にグラモフォン誌の「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した、世界から注目されているスウェーデンのヴァイオリニスト、ユーハン・ダーレネ。2023年5月の来日公演でも抜きん出たテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を魅了した。 BISレーベル第4弾は「ステンドグラス」。収録作品は、ペルトの「フラトレス」にはじまりラヴェルのヴァイオリン・ソナタ ト長調、リリ・ブーランジェの「ノクターン」、プロコフィエフのソナタ第2番、そしてポーランドのグラジナ・バチェヴィチ(1909-1969)の小品で構成。それぞれの作曲家が独自の音楽言語を持つが、ダーレネはそこに共通点を見出した意欲的な内容で、「北欧ラプソディ」(BIS SA-2560)に続き、共演はクリスティアン・イーレ・ハドラン。バチェヴィチは国際的に知られた最初のポーランド人女性作曲家。音楽一家に生まれ、自身はヴァイオリニストとしても活躍し、大ヴァイオリニスト、カール・フレッシュにも学んでいる。作曲はワルシャワ音楽院でカジミェシュ・シコルスキに、エコール・ノルマル音楽院でナディア・ブーランジェにそれぞれ師事している。ヴァイオリン・ソナタを5つ書いているが、ダーレネは小品4曲を収録。ヴァイオリニストの作曲家なだけにピツィカート、フラジオレットなど様々な奏法を巧みに取り入れており、幻想的な世界を色彩感豊かに音化している。スウェーデンのBISレーベルの社主ロベルト・フォン・バール氏はこれまでエフゲニー・スドビン、アレクサンドル・カントロフなど数多くの若き才能を見出してきた。ユーハン・ダーレネもその一人で、9歳の時からその才能に注目していたという逸材。ダーレネの今後の活躍にもご期待頂きたい。
BISSA-2745
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(HYBRID_SACD)
目覚め〜細川俊夫:ギター作品集
 2つの日本民謡〜ソプラノとギターのための(2003)〔 (1)黒田節/ (2)五木の子守唄〕/
 セレナーデ〜ギターのための(2003)〔 (3)月光(つきひかり)のもとで /(4)夢路〕/
 恋歌 I 〜ソプラノとギターのための(1986)〔 (5)秋の田の/ (6)君が行く/ (7)由良の門を〕/
 (8)旅 IX 「目覚め」〜ギター、弦楽、打楽器のための(2007)/
 《日本の歌》12の日本民謡集〜ギター独奏のための編曲作品(2004*/2022)
  〔(9)さくら(4月)* / (10)春の小川(5月)/ (11)通りゃんせ(6月)/ (12)ふるさと(7月)/
   (13)山寺の和尚さん(8月)/ (14)赤とんぼ(9月)/ (15)荒城の月(10月)/
   (16)夕焼け小焼け(11月)/ (17)雪の降る街を(12月)/ (18)お正月(1月)/
   (19)かあさんの歌(2月)/ (20)江戸の子守唄(3月)〕

 ヤコブ・ケッレルマン(G) イルゼ・エーレンス(S;(1)(2)(5)(6)(7))
 クリスチャン・カールセン指揮タリン室内o.(8)
 録音:(1)-(7)(9)-(20)2023年9月21日-22日、スンドビュベリ教会、ストックホルム、スウェーデン/ (8)2023年1月12日-13日、ハウス・オブ・ザ・ブラックヘッズ、ホワイトホール、タリン、エストニア|プロデューサー&サウンド・エンジニア:ハンス・キプファー(Take5 Music Production)。『 ★細川俊夫のギター作品をヤコブ・ケッレルマンが録音しました!日本民謡をギター独奏のために編曲した作品など、これまで数多くギター作品を手掛けてきた細川。当アルバムには細川がこれまで作曲したギターを伴う作品を収録しています。★撥弦楽器(ギター)は古来より詩や歌とともに紡がれてきました。クラシックギターと日本民謡との親和性は高く、箏を想起させる音色が実に美しく響きます。ここに収録された作品はギター独奏、ギターと声、ギターと弦楽アンサンブルなど、いずれも細川作品の根源的な側面があらわれています。★細川作品をこよなく愛するギタリスト、ヤコブ・ケッレルマンは、ソプラノのイルゼ・エーレンス、クリスティアン・カールセン率いるタリン室内管弦楽団とともに繊細にして魅惑的な演奏を披露しています。★12 の日本民謡からなる《日本の歌》はケッレルマンの委嘱作。2004 年に作曲した「さくら」以外の11 曲が新たに編曲され、日本の12 か月、四季を感じられる色彩豊かな作品となっております。世界初演は2024年2月。同年9月に当録音が行われました。』
Pictured Within: Birthday Variations (中に描かれた: M. C. B. のための誕生日変奏曲)(2019)
 〔作曲者不詳:主題/藤倉大(1977-):第1変奏 Tact 60 /デイヴィッド・ソア(1961-):第2変奏/
  サリー・ビーミッシュ(1956-):第3変奏/コリン・マシューズ(1946-):第4変奏/
  イリス・テル・シフォルスト(1956-):第5変奏/ブレット・ディーン(1961-):第6変奏/
  ヴィム・ヘンデリクス(1962-2022):第7変奏/リチャード・ブラックフォード(1954-):第8変奏/
  ハリソン・バートウィッスル(1934-2022):第9変奏/
  ジュディス・ウィア(1954-):第10変奏 60の挨拶/ギャヴィン・ブライヤーズ(1943-):第11変奏/
  カレヴィ・アホ(1949-):第12変奏/アンソニー・ペイン(1936-2021):第13変奏/
  ジョン・ピカード(1963-):第14変奏 The Art of Beginning(始まりの芸術)〕
ヤーコ・クーシスト(1974-2022):交響曲 Op.39 (2020-21)(ペッカ・クーシスト、ヤリ・エスコラにより完成)(#)

 マーティン・ブラビンズ指揮 BBC スコットランドso.(*)
 ペッカ・クーシスト指揮ヘルシンキpo.(#)
 録音:2019年8月13日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン(*) /2022年12月8日、ヘルシンキ・ミュージックセンター、フィンランド(#)、ともにライヴ|制作:アンドルー・トリニック(*)、ロバート・サフ(#) |録音エンジニア:グレーム・テイラー(*)、エンノ・マエメツ(#) 。このアルバムはマーティン・ブラビンズとヤーコ・クーシストに捧げる「ダブル・トリビュート」として制作された。最初の「中に描かれた: M. C. B. のための誕生日変奏曲」は、イギリスの指揮者マーティン・ブラビンズ(1959-)の60歳の誕生日を記念するために企画された「共同作品」プロジェクトの作品。エドワード・エルガーの「エニグマ変奏曲」をモデルに「ひとつの主題による主題と14の変奏」のスタイルに倣い、藤倉大からジョン・ピカードまで、14人の作曲家による14の変奏曲で構成。エルガーの「to my friends pic-tured within(中に描かれた友人たちへ)」の献辞からとった「Pictured Within(中に描かれた)」がタイトルにつけられた。BBCの委嘱で作られ、ブラビンズの誕生日にあたる2019年8月13日の「BBCProms」で、作品を献呈された彼の指揮で初演された。このディスクの演奏は、この初演のライヴ録音。作曲家、指揮者、ヴァイオリニストとして活躍したヤーコ・クーシストは、2022年2月23日、48歳で亡くなった。1998年から2012年にかけてラハティso. のコンサートマスターを務めた彼は、本格的に作曲を手がけるようになってから、室内楽曲、声楽曲、管弦楽曲、オペラ、映画の音楽と、約40の曲を作りった。「交響曲」は、ヤーコの遺作というべき作品。彼が病床にあったため完成させることができず、死後、未亡人のマイヤの求めに応じ、弟ペッカ・クーシスト(1976-)とクオピオの音楽センターとso. の監督ヤリ・エスコラが作品に仕上げた、曲は2つの部分に分かれ、「どこかで耳にした」主題やヤーコの過去の作品から採った旋律による、力強い作品に作られている。音楽外の要素によるヤーコの自伝的色彩も加えられ、灯台や船舶から聞こえる信号からインスパイアーされたフレーズの断片をコラージュした終幕は、ヤーコの魂が海に送り出されていった、という余韻を残す。2022年6月2日、オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタo. がミネアポリスで初演。2022年12月8日にペッカ・クーシストがヘルシンキ・フィルハーモニックを指揮してヘルシンキ・ミュージックセンターで演奏された。このコンサートのライヴ録音が収録されている。
BISSA-2770
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(HYBRID_SACD)
カミラ・ウィックスの愛奏楽器使用、ユーハン・ダーレネ|
  思い出〜ヴァイオリン名曲集

 (1)ラヴェル:ツィガーヌ(1924)(2)マスネ:タイスの瞑想曲(1894)
 (3)チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 Op.42(1878)
 (4)マイエル:ヴァイオリンとピアノのための6つの小品〜第4番「アレグロ・モルト」(1879)
 (5)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28(1863)
 (6)ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲第1番〜歌劇『はかなき人生』より(1913)
 (7)クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op.6(1911)
 (8)ワックスマン:カルメン幻想曲(1946)

 ユーハン・ダーレネ(Vn|使用楽器:ストラディヴァリウス「ケンブリッジ公爵」、1725年製
 (1)-(6)(8)ペーテル・フリース・ユーハンソン(P|使用楽器:スタインウェイD
 録音:2023年12月20日-23日、ゼンデザール、ブレーメン、ドイツ|プロデューサー&サウンドエンジニア、編集:イェンス・ブラウン(Take5 Music Production)|エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ。 『 ★2022 年にグラモフォン誌の「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、世界から注目されているスウェーデンのヴァイオリニスト、ユーハン・ダーレネ(2000〜)。2023年5月の来日公演でも抜きん出たテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を魅了しました。★BISレーベル第5弾は『思い出』。ハイフェッツ、パールマン、ヴェンゲーロフといった偉大なヴァイオリニストも録音してきた名曲を若き名手ダーレネが録音しました。★幼いころから親しんできた作品を集めたというダーレネ選曲の当アルバムには、ツィガーヌ(ラヴェル)、序奏とロンド・カプリチオーソ(サン=サーンス(ピアノ・パート:ビゼー編))、カルメン幻想曲(ワックスマン)という3 つのヴィルトゥオーゾ作品に加え、タイスの瞑想曲(マスネ)、なつかしい土地の思い出(チャイコフスキー)、スペイン舞曲第1番(ファリャ(クライスラー編))など、珠玉の名曲を収録。★また母国スウェーデンの女性作曲家アマンダ・マイエル(1853〜1894)の滅多に演奏されない小品も取り上げられています。ブラームスやグリーグと親交のあったマイエルはロマンティックで美しい作品を作曲しており、当アルバムに収録した6つの小品の第4番についてダーレネは「生命力に満ち溢れた美しい作品」と語っています。ヴァイオリンの多面的な魅力を伝えるダーレネの代表盤にして新時代のヴァイオリン名曲集がここに誕生しました!★ヴァイオリンは1725年製のストラディヴァリウス「ケンブリッジ公爵」を使用。この楽器はかつてルイ・シュポア(1784〜1859)、カミラ・ウィックス(1928〜2020)といった大ヴァイオリニストが演奏・所有していた銘器。若き名手がこの楽器で美しい音色を奏でます。』
 #2024年10月上旬発売予定。

BIDDULPH (英) 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 『ビダルフ・レコーディングズは1987年(カデンツァ注:多くの資料で1989年となっているが、最初のCDリリースは1988年)、弦楽器商として名高いピーター・ビダルフと弦楽器専門誌「 Strad 」の元編集者であるエリック・ウェンの共同で設立された、歴史的音源専門のCDレーベルである。弦楽器に精通した2人によって名だたるヴァイオリニストたちの復刻が次々と発売されたが、それらはたちまちにして弦楽器愛好者を虜にしてしまった。また、ルッジェーロ・リッチを起用して多数のカデンツァを収録したベートーヴェンとブラームスのそれぞれヴァイオリン協奏曲の新録音は、このレーベルならではの傑作として記憶されている。その後、発売のレパートリーは指揮者、ピアニスト、室内楽に拡大され、併せて新録音も行われていたが、近年ではその活動が途絶え気味だった。(後略)』(平林直哉)
 ビダルフ・レコーディングズはイギリスの弦楽器商ピーター・ビダルフが1989年に創設したレーベル。主に歴史的録音復刻CDを製作・発売していたが、2010年代に入って活動休止状態だった。2016年から久々に国内代理店が誕生したが、2021年から世界的に配給ルートが変更された模様。

 #CD-R製版の物があります。当店や代理店がCD-R製版である事を確認出来たアイテムは品番欄にその旨記載しますが、記載無しのアイテムも再プレス分からCD-R製版に切り替わる可能性があり、プレス盤を指定しての御注文はお受けできません。
 旧譜(国内代理店未案内の物は価格が異なり、入荷しない可能性もあります)はこちらから
 新譜もプレス数が少ないようで、
2021年リリースのアイテムにすでに廃盤が出ています。お早めにご入手ください。
ミッシャ・エルマン〜 HMV 協奏曲録音全集
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.12 No.1, RV 317 (*)
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV.1042 (#)
 チャイコフスキー/アウアー校訂版:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (+)
 ベートーヴェン:2つのロマンス〔ト長調/ヘ長調〕
  ミッシャ・エルマン(Vn) ローレンス・コリングウッド指揮(#/+以外)
  ジョン・バルビローリ指揮(#/+) ロンドン新so.(*)、室内管弦楽団(#)、 LSO (*/#以外)
 録音:1929年12月19日-20日(+) /1931年9月29日(*) /1932年11月30日(無印) /1932年12月2日(#) |初出 or ソース:上記[内]初出: DB 1405/08 (matrices BR 2471/78) (+) / DB 1595/96 (matrices 2B 1490/93) (*) / DB 1846/47 (matrices 2B 4341/44) (無印) / DB 1871/73 (matrices 2B 4088/92) (#) |復刻プロデューサー:エリック・ウェン|マスタリング: Rick Torres | (C) & (P) 2024 。 『SP時代から録音の多いエルマンですが、SPでの協奏曲の全曲録音は意外にも少なく、第2次大戦前のものとなるとここに復刻されたHMV(His Master's Voice)のものがすべて。バッハとヴィヴァルディの両端楽章は当世の古楽スタイル(HIP)とは趣を異にする、拍をしっかりと刻んで歩を進めてゆく堂々たる演奏。緩徐楽章では古典的な品格を保った中にエルマンらしいカンタービレが聞かれます。チャイコフスキーの協奏曲はエルマンの師アウアーが初演を頼まれたものの「演奏不可能」として一旦は退けた作品。初演こそ他人に譲ったものの、後にアウアーはこの作品の価値を認め、自ら楽譜を校訂して演奏し、弟子たちにも教えました。アウアーの弟子による同曲の録音はこのエルマン盤が最初。楽譜はアウアー版を使っています。約35分のゆったりめのテンポを採り、随所にロマンティックで個性的な歌い回しが聞かれる点は、こんにちのスタイルとは一線を画しています。ベートーヴェンの2曲も甘美でロマンティックな演奏。』
コリッシュ〔コーリッシュ〕SQ 〜モーツァルト、シューベルト、シューマン&モーツァルト
 モーツァルト:弦楽四重奏曲
  〔第21番 ニ長調 K.575 [1934年6月25日| Columbia, LX 337/38 (matrices CAX 151/54) ]/
   第22番 変ロ長調 K.589 [1937年9月22日-23日| Victor, 1436/38 [set M 407] (matrices PCS 09704/09) ]〕
 シューベルト:弦楽四重奏曲
  〔第12番 ハ短調 D.703 「四重奏断章」[1934年1月9日| Columbia, LX 289 (matrix CAX 7037) ]/
   第13番 イ短調 D.804 「ロザムンデ」
    [1934年1月8日-9日| Columbia, LX 286/89 (matrices CAX 7030/33, 7036, 7038/39) ]/
   第15番 ト長調 D.887 [1934年4月20日、26日| Columbia, LX 357/60 (matrices CAX 7141/48) ]〕
 シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47 (*)
    [1937年11月26日| Victor, 14816/18 [set M 431] (matrices cs 017324/39) ]
 モーツァルト:音楽の冗談 K.522 (#)
    [1937年11月12日| Victor, 14822/23 [set M 432] (matrices CS 015874/77) ]

 コリッシュSQ[ルドルフ・コリッシュ(Vn1) フェリクス・クーナー(Vn2)
          オイゲン・レーナー(Va) ベナー・ハイフェッツ(Vc)]

 ホーテンス・モウナス(P;*) ジョン・バロウズ、ドメニコ・カプート(Hr;#)
 録音|初出 or ソース:上記[内]|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア&マスタリング: Ray Edwards | (C) & (P) 2024 。
 #当アイテムの初回プレス分は、 CD 1 と CD 2 の内容が逆に収録されています。国内代理店扱い分は不良としてディスクの良品交換が成される予定ですが、2024年現在の国内代理店扱い停止後などの入荷分は良品交換が成されていない可能性があり、その場合交換等も望めません。従いまして、新譜リリースから期間が経過した後のディスク収録内容逆順に関しては商品仕様とさせていただきます
 ピアニストのホーテンス・モウナス〔モーナス〕 [Hortense Husserl Monath] (1904/05-1956)は、合衆国生まれ。母はアメリカ人でレシェティツキの弟子、父はオーストリア人の医師。自らはシュナーベルらに学び、ニューヨークで行われたコンサート・シリーズ「 New Friends of Music 」を共同設立し、1936年から1953年まで16シーズン続いたこの演奏会シリーズのすべてで、ディレクターもつとめたことで知られる。録音は少なく、当録音のほかはパスキエ・トリオとのモーツァルト:ピアノ四重奏曲 K.493 程度だろうか。晩年は困窮し、精神疾患も負っていたという。『新ウィーン楽派の使徒的存在コーリッシュSQによる、モーツァルトとシューベルトの円熟期の作品集を復刻。 ヴァイオリニストのルドルフ・コーリッシュによって創設されたコーリッシュ四重奏団は、1936年から37年にかけて行ったシェーンベルクの弦楽四重奏曲全集という記念碑録音で名声を博しましたが、当盤はモーツァルトとシューベルトを中心に古典派とロマン派における彼らのスタイルを伝えてくれます。それは楽曲の構造を明快に打ち出し、溌溂としたリズムと快いテンポで描くもの。緩徐楽章でも音楽が耽溺することなく流れてゆきますが、柔らかな音と抒情も備え、当時の団体としては控えめながらポルタメントを使うところは第2次大戦前のウィーンの空気も感じさせます。モーツァルトとシューベルトの後期作品は楽曲の充実ぶりが十分に伝わる一方、「音楽の冗談」は愛嬌が控えめで真剣勝負のような「冗談」になっています。シュナーベルの弟子で新ウィーン楽派に協力的だったピアニストのモナートを迎えたシューマンは、あいまいなところのない明晰明瞭な演奏となっています。 ルドルフ・コーリッシュはオーストリアのクラム・アム・センメリング(ゼメリング)に生まれ、ウィーン音楽アカデミー(現ウィーン国立音楽大学)でオタカール・シェフチークに師事、同時にフランツ・シュレーカーに作曲を、フランツ・シャルクに指揮を学びました。第1次大戦による3年間の兵役を経て、1919年にはハンス・アイスラー、ヴィクトル・ウルマン、ルドルフ・ゼルキンらと共にシェーンベルクに弟子入りすると、師の私的演奏協会での作品演奏を目的にウィーン弦楽四重奏団を旗揚げし、1927年にはコーリッシュ四重奏団と改称しました。彼らが欧州ツアー中の1938年にナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパリに留まり、2年後にはアメリカに移って1941年に解散。その後コーリッシュは教職とプロ・アルテ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンも務めつつ、ソリストとしても新作の演奏に意欲的に貢献し、1978年に世を去りました。コーリッシュは少年時代の怪我の影響でヴァイオリンを右手に、弓を左手に持って演奏し、コーリッシュ四重奏団は暗譜による演奏でも知られていました。』
ミッシャ・エルマン〜 RCA ビクター録音集 1926-32
  〔 (*):管弦楽伴奏| (*以外):多くがピアノ伴奏[含・弦楽四重奏/他]〕
 アレンスキー:セレナード ト長調 Op.30 No.2 [1926年2月12日| Victor, 1434 (matrix BE 34462) ]
 キュイ:恋の手紙 Op50 No.21 [1926年2月24日| Victor, 1160 (matrix BE 34461) ]
 ルドルフ・フリムル(1879-1972)/クラーマー編曲:夕べに[1926年2月24日| Victor, 1160 (matrix BE 34464) ]
 ハイドン:弦楽四重奏曲〔ニ短調 Op.76 No.2 「五度」/ハ長調 Op.76 No.3 「皇帝」〜 Poco adagio, cantabile 〕
  [1927年1月5日| Victor, 6701/02 (matrices CVE 37403/06), Victor, 6634 (matrix CVE 19169) ]
 チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調〜アンダンテ・カンタービレ
  [1927年1月5日| Victor, 6634 (matrix CVE 21497) ]
 キュイ:東洋風 Op.50 No.9 (*)[1928年6月6日| Victor, 1354 (matrix BVE 18963) ]
 ドヴォルジャーク/ヴィルヘルミ編曲:
  ユモレスク Op.101 No.7 [1928年6月1日| Victor, 6836 (matrix CVE 8799) ]
 フランツ〔フランティシェク〕・ドルドラ(1868-1964):
  思い出[1928年6月11日| Victor, 1354 (matrix BVE 18966) ]
 ラフマニノフ/プレス編曲:ヴォカリーズ[1928年6月11日| Victor, 1364 (matrix BVE 45081) ]
 J.S.バッハ/ヴィルヘルミ編曲:G線上のアリア[1928年6月22日| Victor, 7103 (matrix CVE 9871) ]
 シューベルト/エルマン編曲:「白鳥の歌」〜セレナーデ[1928年6月22日| Victor, 7461 (matrix CVE 8798) ]
 シベリウス/フランコ編曲:悲しきワルツ[1928年6月22日| Victor, 6836 (matrix CVE 45079) ]
 ヴィエニャフスキ:カプリス 変ホ長調「サルタレッロ風」 [1928年6月22日| Victor, 1364 (matrix BVE 45080) ]
 シューマン/ヒュルヴェック編曲:トロイメライ Op.15 No.7 [1929年2月12日| Victor, 1482 (matrix BVE 9952) ]
 シューベルト/ヴィルヘルミ編曲:アヴェ・マリア D.839 [1929年5月21日| Victor, 7392 (matrix CVE 49498) ]
 マスネ:「タイス」〜瞑想曲[1929年5月21日| Victor, 7392 (matrix CVE 49498) ]
 ミッシャ・エルマン(1891-1967):タンゴ[1929年5月21日| Victor, 7195 (matrix CVE 47868) ]
 リムスキー=コルサコフ/フランコ編曲:太陽への讃歌[1929年6月3日| Victor, 7392 (matrix CVE 53533) ]
 ベートーヴェン:メヌエット第2番 ト長調 WoO.10 [1929年6月3日| Victor, 1434 (matrix BVE 53534) ]
 ヨアヒム・ラフ(1822-1882):カヴァティーナ Op.85 No.3 [1929年6月24日| Victor, 7461 (matrix CVE 53557) ]
 ワーグナー/ヴィルヘルミ編曲:アルバムの綴り[1929年6月24日| Victor, 7195 (matrix CVE 29887) ]
 シューベルト/フランコ編曲:ドイツ舞曲集 D.783 〜第10番 感傷的なワルツ
  [1930年5月26日| Victor, 1482 (matrix BVE 29888) ]
 ヴィエニャフスキ:伝説 Op.17 [1930年5月26日| Victor, 7649 (matrix CVE 62244) ]
 サン=サーンス:「動物の謝肉祭」〜白鳥 [1930年6月2日| Victor, 1592 (matrix BVE 62248) ]
 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜ヴァルターの歌(賞金の歌)
  [1930年6月2日| Victor, 7649 (matrix CVE 8810) ]
 チャイコフスキー:メロディ Op.42 No.3 [1930年6月2日| HMV, DA 1143 (matrix BVE 62241) ]/
          憂鬱なセレナード Op.26 (*) [1930年8月25日| Victor, 7744 (matrices CVE 62395/96) ]
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20 [1931年2月26日、4月29日| Victor, 7780 (matrices CVE 62242/43) ]
 ドルドラ:イ調のセレナード [1931年4月29日| Victor, 1538 (matrix BVE 67433) ]
 リッカルド・ドリゴ(1846-1930)/アウアー編曲:バレエ「百万長者の道化師」〜セレナード
  [1931年2月26日| Victor, 1538 (matrix BVE 67434) ]
 ハリー・ウォルド・ワーナー(1874-1945):セレナード Op.20 No.2
  [1931年6月8日| Victor, 1567 (matrix BVE 69696) ]
 ドルドラ:憧れ Op.228 [1931年6月8日| Victor, 1567 (matrix BVE 69697) ]
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品[1932年2月20日| Victor, 1592 (matrix BRC 71875) ]
 メンデルスゾーン:鳩のように飛べたなら[1929年12月5日| HMV, DB 1398 (matrix Cc 18455) ]
 ショパン:夜想曲 ニ長調 Op.27 No.2 [1929年12月5日| HMV, DB 1398 (matrix Cc 18458) ]
 ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):子供の夢 Op.14 [1931年5月10日| HMV, DB 1594 (matrix 2B 1130) ]
 セサル・エスペホ(1892-1988):ジプシーの歌[1931年5月10日| HMV, DB 1594 (matrix 2B 1131) ]

 ミッシャ・エルマン(Vn)
 ジョセフ・ボナイム〔ボーニム/ボニメ〕、レイモンド・ボーマン、
 マルセル・ファン・ゴール、キャロル・ホリスター(P)
 弦楽四重奏団[ミッシャ・エルマン(Vn1) エドワード・バックマン(Vn2)
          ウィリアム・シューベルト(Va) ホレス・ブリット(Vc)]

 ロザリオ・ブルドン指揮管弦楽団 ナサニエル・シルクレット指揮ビクターso.
 録音|初出 or ソース:上記[内]|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア:レイモンド・グラスポール、デイヴィッド・ハーマン、ロリー・ディーン|マスタリング: Rick Torres | (C) & (P) 2024 。
 1939年から1932の RCA ビクター録音全集(85043)に続き、更に遡る時期のビクター録音全集が登場。 『エルマンの電気録音初期の米ビクター録音を集成。エルマン・トーンを堪能する2枚組41トラックの小品集。 Biddulphレーベルが力を入れているミッシャ・エルマンの復刻シリーズ、今回は1926年から1932年にかけての録音を集成しました。米ビクターが電気録音を導入したのが1926年で、1929年にはRCAに吸収されてRCAビクターとなる、その過渡期にあたります。収録されているのは大半がSP盤の片面に収まる5分未満の小品ばかり。こんにちでも定番名曲となっている名旋律の数々は、黄金の音色と言われたエルマン・トーンを満喫するにはうってつけのレパートリー。その中でドルドラやドリゴ、ラフの曲など、かつては定番ながら今では聞く機会が著しく減ってしまった小品たちが往時の流行を伝えてくれます。』
ウォード・マーストン復刻|アルフレッド・デュボワ〜
  伝・モーツァルト&ヴュータン:協奏曲集 + 小品集

 作曲者不詳/伝・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第6番 変ホ長調 K.268, Anh.C 14.04 (*)
  [1931年6月12日| LFX 201/03 (matrices LBX 83/87) ]
 ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 Op.37 (*)
  [1929年9月27日-28日| LFX 14/16 (matrices W 52031/36) ]
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調(#) [1947年10月27日| LCX 103 (matrices CLBX 160/61) ]
 ピエトロ・ナルディーニ(1722-1793)/イザイ編曲:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調〜アリア(+)
 ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)/ヘルマン編曲:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.9 No.3 〜タンブーラン(+)
  [1929年9月26日| LF 2 (matrices W 33029/30) ]
 モーツァルト/ヘルマン編曲:ディヴェルティメント ニ長調 K.334 〜メヌエット(+)
  [1931年6月13日| LFX 203 (matrix LBX 90) ]
 ヴュータン:アルバムの綴り Op.40 〜第1番 ロマンス(+) [1929年12月19日| D 15144 (matrix WLX 700) ]
 イザイ(1858-1931):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調「バラード」
  [1947年10月27日| LCX 104 (matrices CLBX 162/63) ]
 フリッツ・クライスラー(1875-1962):レチタティーヴォとスケルツォ   [199年〔注:代理店記載ママ。1929年?〕9月26日| LF 3 (matrices W 33031/32) ]

 アルフレッド・デュボワ(Vn) デジレ・ドゥフォー指揮ブリュッセル王立音楽院o.(*)
 ジェラルド・ムーア(P;#) フェルナン・フイエンス(P;+)
 録音|初出 or ソース:上記[内] |復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア&マスタリング:ウォード・マーストン| (C) & (P) 2024 。 『グリュミオーらの師としてフランコ=ベルギー楽派を現代につないだアルフレッド・デュボワ。彼が遺した2つの協奏曲録音他を復刻。イザイの無伴奏ソナタ第3番などの併録曲の数々も魅力的です。 アルフレッド・デュボワは12歳でブリュッセル音楽院に進んでアレクサンドル・コルネリスにヴァイオリンを学び、3年後にはプルミエ・プリを得ました。卒業後もコルネリスに個人的に師事し続けましたが、イザイにレッスンを受けたこともあるのでデュボワをイザイの弟子とする説もあります。22歳の年にブリュッセル市からヴュータン賞を授与されてソリストとして本格的な活動を始め、1927年にはイザイの後任としてブリュッセル王立音楽院の教授陣に迎えられました。門下にアルテュール・グリュミオーがおり、現在では「グリュミオーの師」として言及されることの多いデュボワですが、第1次大戦と第2次大戦の間はベルギーを代表するヴァイオリニストとして高い評価を得ていました。このディスクではデュボワが遺した2曲の協奏曲録音を復刻し、その余白に小品を収めています。1曲目は、かつてケッヘルが番号を与えて「モーツァルトの第6番」として親しまれていたもので、ティボー、フェラス、シェリングといった名手も録音しています。エックの作と判定されてからは録音が減ってしまったのが惜しまれる佳曲です。ヴュータンの第5番は第2楽章はじめのアダージョ部分にグレトリの歌劇《ルシール》の旋律が引用されていることから「ル・グレトリ」のニックネームが付けられました。当初は課題曲として作曲されたものだけに、技巧的な見せ場の多い作品で、デュボワのテクニックの冴えと歌謡的な旋律での豊かなヴィブラートを伴った歌わせ方が魅力を加えています。格調高く描かれたヘンデルや、ヴィルトゥオーゾ的なイザイとクライスラーなどの小品群も、この演奏家の様々な魅力を伝えてくれます。 』
セーケイ・ゾルターン〔ゾルターン・セーケイ〕〜グラズノフ&バルトーク
 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.82 (*)
 バルトーク/セーケイ編曲:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56 より(#)
  〔第1曲 棒踊り/第3曲 踏み踊り/第4曲 角笛の踊り(ブチュム舞曲)/第6曲 速い踊り(マルンツェル舞曲)〕
 バルトーク:弦楽四重奏曲〔第5番 Sz.102 (+) /第6番 Sz.114 (++) 〕

 セーケイ・ゾルターン〔ゾルターン・セーケイ〕(Vn)
 ヴィレム・ファン・オッテルロー指揮ハーグ・レジデンティo.(*)
 フリード・ゲーザ〔ゲーザ・フリード〕(P;#)
 ハンガリーSQ (+/++) [セーケイ・ゾルターン(Vn1) モシュコウスキ・アレクサンドル(Vn2)
             コロムザイ・デーネシュ(Va) パロタイ・ヴィルモシュ(Vc)]
 録音:1942年(*) /1937年4月28日(#) /1946年5月15日、20日(+) /1948年3月21日(++) |原盤・初出:Decca, X 10110/12 (*), K 872 (matrix TA 3025) (#) / HMV, C 3511/14 (matrices 2EA 11005/12) (+), DB 9389/92 (matrices 2EA 12831/39) (++) |復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア:デイヴィッド・ハーマン|マスタリング: Dennis Patterson | (C) & (P) 2024 。 『バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番の初演やルーマニア民俗舞曲の編曲で、またハンガリー弦楽四重奏団としての録音で知られるゾルターン・セーケイ(1903-2001)の復刻盤。セーケイはハンガリーのコチで医師の家庭に生まれ、8歳でヴァイオリンを始めました。11歳の年にブダペストに移りフランツ・リスト・アカデミーに入学し、フバイらにヴァイオリンを学び、18歳で修士号を得ます。更にヴェイネルに和声法と室内楽を学び、コダーイからも作曲を学びました。1920年にはハンガリー国内でヴァイオリニストとして名声を確立し、翌年コダーイの紹介でバルトークと出会い意気投合して共演を重ねます。1925年にルーマニア民俗舞曲をヴァイオリンとピアノ用に編曲すると、バルトークはこれを承認してコンサートでも共演しました。1937年に新ハンガリー弦楽四重奏団(当時)の第1ヴァイオリン奏者に迎えられます。同団のコロムサイとパロタイはバルトーク自身の監修を受けて弦楽四重奏曲第5番のウィーンとブダペストでの初演を行っており、これらのバルトーク録音は作曲者直系の解釈を伝える貴重なものです。セーケイは優れたソリストでもありましたが、協奏曲録音はここに収められたグラズノフのみ。オランダDeccaによる録音はセーケイの艶やかな音を伝えてくれます。』
ジ・アウアー・レガシー Vol.3 〜イゾルデ・メンゲス
 J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調 BWV.1016 [1928年6月11日、12月13日| HMV, C 1632/33 ]
 J.S.バッハ/ヴィルヘルミ編曲:管弦楽組曲第3番 BWV.1068 〜エア[1927年6月27日| HMV, D 1288 ]
 J.S.バッハ/クライスラー編曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006 〜ガヴォット
  [1929年6月26日| HMV, B 3465 ]
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001 〜フーガ[1922年9月7日| HMV, E 269 ]/
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 〜シャコンヌ[1924年4月27日| HMV, D 875/76 ]
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 (*) [1923年9月4日-6日、21日| HMV, D 767/71 ]
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ
  〔イ長調 Op.1 No.3, HWV.361[1926年10月11日| HMV, D 1371 ]/
   ニ長調 Op.1 No.13, HWV.371[1921年12月16日、1922年1月11日| HMV, E 279/80 ]〕
 シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ〔ソナチネ〕 第3番ト短調 D.408[1927年12月13日| HMV, D 1398/99 ]
 シューベルト/ヴィルヘルミ編曲:アヴェ・マリア[1927年6月27日| HMV, D 1313 ]
 ブラームス/ヨアヒム編曲:ハンガリー舞曲第7番 イ長調[1930年1月10日| HMV, B 3465 ]
 フバイ:チャールダーシュの情景第4番「おいで、カティ」 Op.32 [1926年12月1日| HMV, D 1223 ]/
     花の生命〜第5曲 ゼフィール Op.30 No.5 [1930年1月10日| HMV, B 3749 ]
 ショパン/サラサーテ編曲:夜想曲 変ホ長調 Op.9 No.2 [1927年6月27日| HMV, D 12881 ]
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調〜第3楽章 ア・ラ・ツィンガラ[1916年9月1日| HMV, D 529 ]/
 ファリャ/クライスラー編曲:スペイン舞曲[1927年10月31日| HMV, E 508 ]
 スタンフォード:妖精の踊り Op.89 No.3 [1928年6月12日| HMV, C 1623 ]
 エルガー:愛の挨拶 Op.12[1927年6月27日| HMV, D 1313 ]
 ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり (#) [1928年3月21日| HMV, C 1622/23 ]

 イゾルデ・メンゲス(Vn)
 ランドン・ロナルド指揮ロイヤル・アルバート・ホールo.(*)
 マルコム・サージェント指揮管弦楽団(#) ハロルド・サミュエル、
 アイリーン・ビーティー、アルテュール・デ・グレーフ、チャールトン・キース(P)
 録音|初出:上記[内]|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア:レイモンド・グラスポール|マスタリング: Rick Torres | (C) & (P) 2024 。 『名教師レオポルト・アウアーの弟子たちを紹介するシリーズにイゾルデ・メンゲスが登場。バッハのシャコンヌ、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲等の記念すべき世界初録音を復刻!1893年に英国ブライトン近郊で音楽教室を営む家庭に生まれたメンゲスは、自然と楽器になじみ、初めて人前で演奏したのは3歳半の時だったと伝えられます。16歳の時にペテルブルクでアウアー門下に加わりました。アウアーは精鋭ぞろいの門下の中でも「最も才能に恵まれた生徒の一人」と語ったそうです。1913年、ロンドンでコンチェルト・デビューした際はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とラロのスペイン交響曲を一つのコンサートで弾き、当時の批評は「目覚ましい弓のテクニック、濁りの無い音、クリーンで歯切れ良いスタイル」と讃え、「卓越した技量を披露する時は子供のような喜びよう」を示し、「難しい箇所をとんでもない速さで弾くので指揮者がテンポを落とすよう指示しなくてはならないほどだったが、華麗な演奏はそれ自体が見ものだった」と伝えています。この成功を受け、ロンドンではウッドやワルターらの指揮で演奏、アムステルダムではメンゲルベルクが指揮するコンセルトヘボウ管とベートーヴェンとブラームスの協奏曲を演奏しました。1916年にアメリカ・デビューを飾ると、第1次大戦が終わるまで北米に留まりましたが、1919年にイギリスに戻った後は長旅を避け、主に英国内で活躍。プロムスにも繰り返し出演しました。室内楽にも精力的に取り組み、自らの名を冠した四重奏団でベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏を行い、またピアノ・トリオでも高く評価されました。英国王立音楽大学では38年の長きにわたり後進の指導に当たり、その功績を讃えてイゾルデ・メンゲス賞が設けられています。メンゲスはHMV(英コロンビア)を中心に録音を遺しました。当盤の中で特に注目すべきはバッハのシャコンヌ、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、ヴォーン・ウィリアムズの揚げひばり。名曲中の名曲として今日では数え切れないほどの録音がひしめいていますが、ここに復刻された演奏が史上最初の録音とのこと。メンゲスの演奏は全般的に停滞感のない明快なもので、特にベートーヴェンの第3楽章などは切れ味抜群ですが、バッハのエア(G線上のアリア)での落ち着いたテンポと巧みなポルタメントを交えた表現など、情感にも不足しません。尚、シューベルトのアヴェ・マリアとヴィエニャフスキのア・ラ・ツィンガラでは原盤に存在する大きめのノイズがあります(後者は鳩時計が鳴るような音も)。ブックレット(英語のみ)にはWayne Kileyの解説5ページに加え、写真4枚と肖像画1枚、メンゲスが使っていた1714年製のヨーゼフ(ジュゼッペ)・ガルネリ・フィリウス・アンドレアの写真3点が掲載されています。』
ルネ・ベネデッティ〜コロムビア録音集 + パガニーニ:協奏曲第1番
 ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出 Op.6 [1928年| Columbia, D 15033 (WLX 175/76) ]
 サラサーテ:スペイン舞曲集 Op.23 〜第2番 サパテアド[1929年10月11日| Columbia, LFX 21 (WLX 1144) ]/
       スペイン舞曲集 Op.21 より〔第2番 ハバネラ/第1番 マラゲニャ〕
 クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2 /中国の太鼓 Op.3
  [以上4曲、1927年10月24日| Columbia, D 15008/09 (WLX 121/24) ]
 デ・ファリャ/クライスラー編曲:
  「はかなき人生」〜スペイン舞曲[1927年10月20日| Columbia, D 13037 (WL 675) ]
 デ・ファリャ/パウル・コハニスキ編曲:スペイン民謡組曲 より〔アストゥリアス地方の歌/ポロ/カンシオン〕
 ミヨー:「屋根の上の牡牛」によるシネマ・ファンタジー Op.58a (カデンツァ:オネゲル)(*)
  [以上2(4)曲、1928年6月13日| Columbia, D 15049 (WLX 435/36) ]
 カレル・ゾウベク(1902-1959):ヘレネのセレナード Op.9 (#) /2分間のジャズ(#)
  [1932年12月7日| Columbia, D 15074/75 (WLX 4055/56) ]
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6 (+) [1941年9月29日| Pathe, 45-48 (CPTX 478/85) ]

 ルネ・ベネデッティ(Vn)
 ジャン・ヴィエネ〔ヴィーネ/ヴィエネル〕(P;無印)
 モーリス・フォール(P;*) ジョゼフ・ベンヴェヌーティ(P;#)
 ウジェーヌ・ビゴ指揮ラムルーo.(+)
 録音|初出:上記[内]|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア:レイモンド・グラスポール|マスタリング: Rick Torres | (C) & (P) 2024 。 『【ハイフェッツのテクニックとティボーの魅力。ルネ・ベネデッティの至芸に触れる貴重な復刻盤。】20世紀前半のフランスを代表するヴィルトゥオーゾ、ルネ・ベネデッティの卓越したテクニックと明るい美音を堪能する復刻盤が登場。今では彼の名はクリスチャン・フェラスやジャン=ジャック・カントロフの師として言及される程度ですが、カントロフは師を「ハイフェッツのテクニックとティボーの魅力を兼ね備えた真に傑出した存在。歴史を通じて最高の演奏家の一人」と讃えています。イタリア系の家庭に1901年に生まれたベネデッティは、父がヴァイオリン教室の教師をしていたこともあって早くからヴァイオリンを演奏し、7歳にしてパリ音楽院で学び、10歳の年ピエルネの指揮でパリ・デビューを飾るほどの天才児として注目を集めました。「フランス六人組」の作曲家達と親交を持ち彼らの作品を多数演奏、シェーンベルクやストラヴィンスキーの作品もフランスに紹介しました。12.に収録されたミヨー:『屋根の上の牡牛』によるシネマ・ファンタジーは彼が初演したものです。パガニーニの24のカプリースとバッハの無伴奏ソナタ&パルティータをフランス人として初めてコンサートで演奏し、自ら校訂した楽譜も出版。1922年にはカーネギーホールにデビュー、その後もトスカニーニやシューリヒトらと共演、終戦翌年の1946年にはチェリビダッケの指揮でベルリン・フィルにデビュー。ピアノのジョセフ・ベンヴェヌーティ、チェロのアンドレ・ナヴァラと組んだB.B.N.トリオでも活動し、1942年から71年までパリ音楽院で教えました。しかし、その活躍と名声が主にフランス国内に留まったのは「(世界中で引っ張りだこになることを)単に彼が望まなかったからだ」と教え子のJ-J.カントロフは回想しています。録音も少なく、復刻盤は貴重。ベネデッティは大きな手と細く繊細な指先を持ち、その左手のテクニックは圧巻だったと伝えられ、ここに収録された小品集も、「快刀乱麻を断つ」のイメージが相応しいテクニックと明るい美音によるスタイリッシュな演奏を楽しむことができます。SP復刻盤の楽しみの一つに、往時に人気を博しながら今は耳にする機会がほとんどない曲(その多くはSP片面に収まる長さで書かれた)の再発見がありますが、ゾウベクの2曲がまさにそれ。特に「2分間のジャズ」は生演奏では大喝采を博したことが想像される爽快な作品です。最後に収められたパガニーニの協奏曲第1番はベネデッティらしい演奏として知られてきたものですが、復刻を担当したプロデューサーによれば「第2次世界大戦中に制作されたためかシェラックの質が劣りノイズが多いが、ノイズを取り過ぎるとヴァイオリンの倍音も消えてしまうので、ほとんど手を加えていない」とのことです。』
ヨゼフ・シゲティ〜 AFRS 録音全集 + ベルク:ヴァイオリン協奏曲/他
 フランツ・シューベルト/フリートベルク編曲:ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調〜ロンド
 フランソワ・シューベルト(1808-1878):蜜蜂 / ブラームス/ヨアヒム編曲:ハンガリー舞曲第5番 ト短調
 ドヴォルジャーク/クライスラー編曲:スラヴ舞曲第1番 ト短調
 チャイコフスキー/グルーネス編曲:感傷的なワルツ Op.51 No.6
 ストラヴィンスキー/ドゥシュキン編曲:ペトルーシュカ〜ロシア舞曲
 フバイ:そよ風 Op.30 No.5 [以上7曲、1943年| AFRS, C 35, C 44 (Basic Musical Library) ]
 ベルリオーズ:夢とカプリッチョ Op.8 (*) [1946年8月26日| Columbia, LX 946 (CAX 9678/79) ]
 バルトーク:2つの肖像〜第1番 Op.5 (*) [1946年6月22日| Columbia, LX 1531 (CAX 9568/69) ]
 コレッリ/レオナール編曲:ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」 (#) [1941年1月26日、ライヴ| private recording ]
 ベートーヴェン:ロマンス第1番 ト長調 Op.40 (+)
  [1945年7月1日、ライヴ| AFRS, 22 (Semi-Classical Replacement) ]
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」(**) [1945年12月30日、ライヴ| AFRS, 85 (NBC Symphony) ]

 ヨゼフ・シゲティ(Vn) ピアノ伴奏〔演奏者不明〕(無印)
 コンスタント・ランバート指揮フィルハーモニアo.(*)
 アルフレッド・ウォーレンステイン指揮 WOR so.(#)
 レナード・バーンスタイン指揮サンフランシスコso.(+)
 ディミトリ・ミトロプーロス指揮 NBC so.(**)
 録音|初出:上記[内]|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア:デイヴィッド・ハーマン|マスタリング: Dennis Patterson | (C) & (P) 2024 。
 レーベル・アナウンスの機械翻訳&当店簡易校正:『このCDには、ヨゼフ・シゲティが第二次世界大戦中に(アメリカ)軍隊ラジオ・サーヴィス (American Forces Radio Service) のために録音したスタジオ録音の全曲が収録されている。これらは、ブラームスのハンガリー舞曲第5番、チャイコフスキーの感傷的なワルツ、ドヴォルジャークのスラヴ舞曲 ト短調など、人気の高い7曲のアンコール曲で構成されている。またシゲティが戦後にEMIへ録音したヴァイオリンと管弦楽のための2曲の詩曲、ベルリオーズの夢とカプリッチョ、バルトークの肖像第1番も収録されている。このCDには、1940年代のライヴ演奏3曲も収録されている。コレッリのラ・フォリア変奏曲ではアルフレッド・ウォーレンステイン指揮のオーケストラ伴奏が、ベートーヴェンのロマンス第1番 ト長調ではニューヨーク・フィルハーモニックとのセンセーショナルなデビューの翌年に指揮を執った若き日のレナード・バーンスタインが、それぞれ指揮を担当している。最も重要なのは1945年12月30日、アルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲の米国ラジオ初演である。シゲティとディミトリ・ミトロプーロスは、この協奏曲の熱烈な支持者であり、ウィーン楽派のロマンティックな12音技法を用いたこの作品を、見事に演奏している。』

 『 名演の誉れ高いミトロプーロスとのベルクの協奏曲や、若きバーンスタインとの共演、更に第2次大戦中の貴重な録音を含むシゲティのAFRS音源を復刻。1939年にアメリカに移住したシゲティは米コロンビアに多くの録音を行いましたが、第2次大戦中の1942年8月から44年11月の間はアメリカ音楽家連盟(American Federation of Musicians)が市販用の録音のストライキを行ったため、シゲティにもコロンビア録音がありません。トラック1から7はこの空白期間を埋める貴重な音源です。AFRS (Armed Forces Radio Service) は国外で暮らすアメリカ人向けに1940年代初めに米軍が開設した短波放送局。同局の放送用の録音は上記のストライキの対象外となったため、ジャンルを問わず多くの音楽家・団体が参加しました。このディスクはシゲティがAFRSのために行った録音のすべてを収めています。AFRS音源の中でミトロプーロスとのベルクはこれまでにもCDが出ており、ファンの間では名演として知られて来たもの。今では20世紀の傑作の一つに数えられる同曲も1945年当時は知名度が低く、この曲を非常に高く評価していたシゲティとミトロプーロスは演奏会のプログラムに載せるためにオーケストラとその理事会を説得するため共闘したと伝えられます。これは同曲がアメリカで初めて放送された時の演奏という点でも貴重な記録です。ベートーヴェンのロマンスの指揮は若きバーンスタイン(当時26歳)。シゲティとの共演という点でも、サンフランシスコ響との録音という点でも貴重なものです。AFRS音源以外での注目は、まずバルトークの「2つの肖像 第1番」。シゲティはこの曲を渡米前に母国ハンガリーで行った最後の演奏会で作曲家臨席の下で演奏しました。コレッリの「ラ・フォリア」はベルギー生まれのヴァイオリニスト、ユベール・レオナール(1819-1890)によるヴァイオリンとピアノ版をさらにオーケストレーションしたもの。バロック舞曲というよりも幽玄・荘重、時に悲劇的な趣もあり、ロマン派協奏曲のものを思わせるカデンツァも加えられて別の作品に生まれ変わったかのようです。』
ヨアヒムゆかりの女性ヴァイオリニストたち〜アディラ・ファキーリ [Adila Fachiri]
  &マリー・ゾルダート [Marie Soldat(-Roeger)] 、希少録音集

 ◆アディラ・ファキーリ
 J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調〜アンダンテ(*)
  [1928年9月4日| National Gramophonic Society, 117 (3762) ]
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96 (*)
  [1928年6月6日、9月4日/ National Gramophonic Society, 114-117 (3733/37, 3760/61) ]
 ドナルド・フランシス・トーヴィによる音声アナウンス
  [1928年6月6日| National Gramophonic Society, 114 (3733) ]
 ドナルド・フランシス・トーヴィ(1875-1940):J.S.バッハ「フーガの技法」のコントラプンクス XIV 完成版(***)
  [1935年5月10日| Columbia, ROX 145 (CAX 7531) ]
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ より(**)
  〔第1番 ロ短調〜サラバンド[1925年| Vocalion, K 05173 (03711) ]/
   第3番 ホ長調〜ガヴォット[1926年| Vocalion, K 05247 (04300) ]〕

 ◆マリー・ゾルダート
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調〜エア(#) [1921年| Union, 3012/13 ]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調〜第1楽章〔冒頭欠損〕(#) [1921年| Union, 3006/08 ]
 ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調(#)[1921年| Union, 3002/03 ]
 シュポア(1784-1859):ヴァイオリン協奏曲第9番 二短調〜アダージョ(#)[1921年| Union, 3000/01 ]
 シューマン/ヴィルヘルミ編曲:夕べの歌(#) [1921年| Union, 3009 ]
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調〜前奏曲〔第55小節から〕(##)[1921年| Union, 3005 ]/
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調〜ラルゴ〔第8小節から〕(##) [1921年| Union, 3004 ]

 アディラ・ファキーリ(Vn;*/**) ドナルド・フランシス・トーヴィ(P;*/***)
 マリー・ゾルダート(Vn;#/##) オットー・シュールホフ(P;#)
 録音|初出:上記[内]|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア:レイモンド・グラスポール|マスタリング: Rick Torres |解説:タリー・ポッター| (C) & (P) 2024 。
 レーベル・アナウンスの機械翻訳&当店簡易校正:『このディスクではハンガリーのヴァイオリニスト、アディラ・ファキーリをフィーチャーしている。彼女はヨーゼフ・ヨアヒムの姪孫であり、弟子でもあった。また、バルトークのヴァイオリン・ソナタの献呈を受けた人物でもある。また、ヨアヒムの弟子であり、ブラームスと長年の友人でもあったマリー・ゾルダートもフィーチャーしている。ゾルダートは長年、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を演奏する唯一の女性奏者であった。』

 『ヨーゼフ・ヨアヒムとゆかりの深い女性ヴァイオリニスト2人の貴重な音源を復刻。アディラ・ファキーリ(1886-1962)はブダペスト生まれ。10歳からフバイにヴァイオリンを学んだほか、グリュンフェルトにピアノを、ポッパーに室内楽を学び、その後はベルリンで大おじのヨアヒムに師事しました。彼が世を去ると愛器1715年製のストラディヴァリウスを引き継いでいます。アディラの卓越した音楽性に魅せられた作曲家は多く、バルトークは2曲のヴァイオリン・ソナタを彼女のために書いています。アディラの7歳違いの妹イェリー・ダラーニも優れたヴァイオリニストで、ラヴェルがイェリーのために書いたのがツィガーヌです。イェリー・ダラーニは情熱的で野性的な演奏、姉のアディラは理知的な演奏が特徴だったと伝えられますが、ここに収録されたバッハやベートーヴェンの演奏からもそれがうかがわれます。ヨアヒム亡き後アディラたちの活動を支援したのが、彼が非常に高く評価していたイギリスの作曲家・音楽理論家・ピアニストのドナルド・フランシス・トーヴィでした。ここに収められたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番のピアノを弾いているのがトーヴィで、彼は作曲家による提示部のリピート指示をコンサートでは順守していたものの、SPレコードでは叶わなかったため、代わりに言葉で「最初からもう一度」とのコメントを吹き込みました(当盤トラック6)。トラック7は彼の貴重なピアノ・ソロの録音で、ヴァイオリニストは参加していません。後半に収められたマリー・ゾルダート(1863-1955)はグラーツ生まれ。オルガニストで教会合唱団の指揮者だった父の影響で4歳でピアノを始め、7歳の時には父の指揮に合わせて教会でオルガンを弾いたそうです。歌劇場のコンサートマスターから指導を受けて8歳から始めたヴァイオリンで目覚ましい上達を示し、1878年にグラーツを訪れたヨアヒムの演奏を聴いて強いあこがれを抱きます。翌年ペルチャッハを訪れてブルッフのヴァイオリン協奏曲を弾いたのをブラームスが聴き、マリーに惚れ込んで共演を申し出て、その後も続く交流が始まりました。ブラームスの推薦でヨアヒムに学ぶことが出来たマリーはブラームスのヴァイオリン協奏曲をマスターし、ハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルによる同曲のウィーン初演でソリストを務めた際には、その演奏に感銘を受けたブラームスがマリーの名前Soldat(兵士)に引っ掛けて「君は兵士どころか将軍・総司令官(General)だ」と語り、豪華本のスコアを贈った逸話が残っています。ここに聴く演奏はマリーが60歳近い時のもの。1921年の録音ゆえ、ダイナミックレンジやS/N比には制約がありますが、モーツァルトは精彩に富み、バッハの前奏曲も鮮やか。一方ゆるやかなテンポの曲では楽器を豊かに鳴らし、落ち着きのある音楽を奏でます。バッハのアリアでのシンプルで達観したような演奏も魅力です。尚、トラック11、15、16には冒頭部分に少しの欠損があります。ブックレットにはTully Potter氏による解説(英文9ページ)に加え、マリー・ゾルダートとブラームスの写真3点、アディラ・ファキーリのポートレート写真等が掲載されています。』
ミッシャ・エルマン〜 RCA ビクター 1939-45 録音全集
 メンデルスゾーン/クライスラー編曲:5月のそよ風[1939年5月15日| RCA Victor. 2064 (BS 37102) ]
 シューマン/イェンセン編曲:トロイメライ Op.15 No.7 (#) [1945年2月26日| RCA Victor, 10-1271 (D4 RB 114) ]
 グリーグ/ハートマン編曲:アルバムの綴り Op.12 No.7 [1945年2月26日| RCA Victor, 10-1271 (D4 RB 115) ]
 ドヴォルジャーク/ヴィルヘルミ編曲:ユモレスク Op.101 No.7
  [1944年12月5日| RCA Victor, 11-8950 (D4 RC 532) ]
 マスネ:タイスの瞑想曲[1944年12月5日| RCA Victor, 11-8950 (D4 RC 531) ]
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
  [1941年5月8日、14日| RCA Victor, 18251/53 [M 859] (CS 63865/66, 63896/99) ]/
 フォーレ/エルマン編曲:夢のあとに[1942年2月18日| RCA Victor, 11-8329 (CS 71927) ]
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
  [1942年2月18日| RCA Victor, 11-8329/30 [M 938] (CS 71928-29, 71936) ]
 シベリウス:マズルカ Op.81 No.1 [1944年12月5日| RCA Victor, 11-9111 (D4 RC 534) ]
 ディニーク/ハイフェッツ編曲:ホラ・スタッカート(#) [1939年5月15日| RCA Victor, 2064 (BS 37101) ]
 ブロッホ:組曲「バール・シェム」〜ニーグン(#) [1939年5月15日| RCA Victor, 11-8575 (CS 36899/900) ]
 ジョセフ・アクロン(1886-1943):ヘブライの旋律 Op.33 [1944年12月5日| RCA Victor, 11-9111 (D4 RC 533) ]

 ミッシャ・エルマン(Vn)
 レオポルド・ミットマン(P;#以外) ウラディーミル・パドワ(P;#)
 録音|初出:上記[内]|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア:レイモンド・グラスポール、デイヴィッド・ハーマン|マスタリング: Rick Torres | (C) & (P) 2024 。 『 Biddulph レーベルが力を入れているミッシャ・エルマンの復刻シリーズ、今回は1939年から45年の間にRCAビクターに行った全録音をCD1枚に収めました。フォーレとドビュッシーのソナタ、エルマンの人気を決定づけた小品のいずれにおいても、黄金の音色(Golden Tone)と称賛された美音と、堂々として品格を感じさせる造形感覚、ポルタメントを活かした艶美な表現などが味わえます。ドビュッシーのソナタやディニーク(ハイフェッツ編)のホラ・スタッカートなど、再録音されていない曲、復刻自体が希少な音源もあり、要注目です。ジャケットは1940年生まれのアメリカの画家アルバート・フィッシャーによるもの。ブックレットにはWayne Kileyによる解説(英語)に加え、エルマンの写真2枚、エルマンが使っていた1727年製ストラディヴァリウス「レカミエ ex-Récamier」のカラー写真が4ページにわたって掲載されています。尚、アメリカ音楽家連盟 (American Federation of Musicians) が1942年8月から44年11月まで市販用の録音のストライキを行ったため、エルマンにも当該期間中のレコード録音はありません。』
レナーSQ 1924 録音〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 〔第14番 嬰ハ短調 Op.131 (*) /第15番 イ短調 Op.132 (#) 〕
 レナーSQ [レーネル〔レナー〕・イェネー(Vn) スミロヴィツ・ヨージェフ(Vn2)
          ロート・シャーンドル(Va) ハルトマン・イムレ(Vc)]
 録音:1924年2月11日、21日-22日、8月25日(*) /1924年11月20日-21日(#) |初出: Columbia, L 1581/85 (AX 300-302, 323-328, 332) (*), L 1672/76 (AX 745-754) (#) |復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア&マスタリング:リック・トーレス|解説:タリー・ポッター| (C) & (P) 2024 。ともに1932年と1935年の電気収録が存在するため、顧みられてこなかった2録音。 Pristine Clasical の全集 CD-R 復刻でも再録音のほうが採用されている。 『【レナー弦楽四重奏団初期のベートーヴェン録音を100年の時を経てCD化!】ヴァイオリンとヴィオラはフバイの弟子、チェロはポッパーの弟子、全員がハンガリー国立歌劇場(かつてマーラーが音楽監督を務めたこともある)の団員というメンバーによって1918年に結成されたレナー弦楽四重奏団。1922年にウィグモア・ホールでのロンドン・デビューで成功を収めると英コロンビアにスカウトされ、史上初めてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を録音して、その素晴らしい世界をレコードを通して世界に伝えることとなります。ここでは、その嚆矢となった1924年録音の第14番と第15番を復刻。記念すべき録音でありながら、アコースティック録音(いわゆるラッパ吹込み)だったため、後にマイクを使った電気録音方式で再録音されるとさしかえられてしまい、忘却されがちだったものです。レナー弦楽四重奏団は、1年先輩で同様のメンバーで構成されたブダペスト弦楽四重奏団とライバル視されました。4人の奏者が対等な表現を行い、厳格なアプローチを見せる傾向にあったブダペストSQに対して、レナーSQは第1ヴァイオリンが牽引し、ロマンティックかつドラマティックな表現をする傾向にあり、この録音でそれがうかがわれます。100年前の録音ながらノイズはSP復刻としてはかなり抑えられている一方、楽器の質感は良好で、復刻に使った原盤の状態が良かったものと推測されます。Biddulphの解説書の常連タリー・ポッターによる解説(英文のみ)では、レナーのベートーヴェン録音がオルダス・ハクスリーやヴァージニア・ウルフに及ぼした影響にも考察が及んでおり、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の受容史の上でも興味深い読み物となっています。』
含・初出&初音盤、ヨゼフ・シゲティ・シアトル・コンサート 1955
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006 (*)
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108 (#)
 ヴォーン・ウィリアムズ:ヴァイオリン・ソナタ イ短調(+)
 ヨゼフ・シゲティ(Vn) カルロ・ブソッティ(P)
 録音:1955年、シアトル、ライヴ| (+):初出、かつシゲティによる初音盤作品|既出CD〔当店推定〕: King (Seven Seas/Licensed by Music and Arts), KICC-2207 (*/#) 〔1955年、シアトルとの記載|発売:1992年|廃盤、入手不能〕|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|マスタリング: Dennis Patterson | (C) & (P) 2024 。 少なくとも(#)は、米ワルター協会等から LP が出ていた演奏と思われるが、(*)はもしかするとキング盤CDが唯一の既出盤かもしれない。(*/#)の2曲とも、 Music and Arts からのCDリリースはないはず。 『【シゲティが録音を願いつつ果たせなかったヴォーン・ウィリアムズのソナタを含む注目のライヴ盤が登場!】ヨゼフ・シゲティが1955年に米国シアトルで行ったコンサートのライヴ録音をオリジナル・テープから初復刻しました。注目はヴォーン・ウィリアムズのヴァイオリン・ソナタ。この曲は1954年に作曲され、同年10月12日に作曲者82歳の誕生日を記念するBBCの番組内で初演されましたが、O.W. Neighbour著『Vaughan Williams and His World (ヴォーン・ウィリアムズとその世界)』によれば、コンサートでとりあげたのはシゲティが初めてで、彼は1955年に「楽譜が出版される前にレコードを出したい。実に素晴らしいソナタなので、出版されれば皆が競うように演奏・録音するだろう」と知人宛ての手紙に記したそうです。古典作品の素晴らしい解釈者であると共に、すぐれた同時代音楽の擁護者でもあったシゲティらしいコメントと言えるでしょう。シゲティはコンサートのプログラムが定番名曲に偏ること、聴衆が知っている曲しか聴かなくなる傾向を憂慮しており、1950年代半ばには「20世紀の傑作11曲」という3日分のシリーズ・コンサートを各地で行っていました。とりあげられた作曲家はバルトーク、ブロッホ、ブゾーニ、ドビュッシー、ヒンデミット、オネゲル、アイヴズ、プロコフィエフ、ラヴェル、ウェーベルン、ヴォーン・ウィリアムズ。彼はこのうち10人の作品を録音しましたが、ヴォーン・ウィリアムズだけは遂に録音を出すことが出来ませんでした。後年、出版社を介してヴォーン・ウィリアムズの未亡人ウルズラに宛てた手紙では「1959年頃にアメリカ各地の大学で随分演奏したが、そのテープを探し当てることが出来なかった」「こんにちの若いスター演奏家たちがこの傑作にして難曲をとりあげないのは残念だ」と書いており(前掲書より)、同曲に対する強い思いが感じられます。シゲティが同曲をコンサートで初演したのは1955年とされており、この演奏は収録日不詳ながら初演から日が浅いと見られ、楽譜も未出版(翌1956年に出版された)で、作品の知名度はいまだ低かったはず。作品の評価を一身に担おうとするシゲティの気迫が感じられる演奏で、同曲の演奏史において極めて重要な録音と言えるでしょう。シゲティのディスコグラフィにおいても貴重な追加となります。シゲティはバッハの無伴奏ヴァイオリン曲の全集を1955年から56年にかけて録音しており、ここでのパルティータ第3番も練り上げられた演奏。こんにちのバロック舞曲的軽やかさとは異なり、力強い楷書体の字を思わせる演奏です。シゲティの師フバイはブラームスのピアノで彼のヴァイオリン・ソナタ第3番を初演しており、この演奏は初演者、そして作曲者直伝のものということができるでしょう。独特の節回しとロマンティックな呼吸の感じられる興味深いものです。レーベル情報によればオリジナル・テープの提供を受けてのCD化で、いずれも初発売とのことですが、バッハとブラームスは1992年にSeven Seasレーベルから発売されたものと同演奏の可能性があります。ヴォーン・ウィリアムズは完全初出。音質はバッハとブラームスはヴァイオリンがかなり生々しい音で録られており、解像度が高いと同時に会場の響きも聴き取れます。ヴォーン・ウィリアムズはピアノの音色が明らかに異なり、全体的にやや重くくすんだ音色となっていますが、強奏でもギラつくことがなく、演奏を味わう上で十分な音質となっています。』
ハイフェッツ〜コルンゴルト、C=テデスコ:ヴァイオリン協奏曲/他
 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 [1953年1月10日/ LM 1782 ]
 クリスティアン・シンンディング(1856-1941):古風な様式の組曲 Op.10 [1953年12月9日| LM 1832 ]
 ブラームス/ヨアヒム編曲:ハンガリー舞曲第7番 イ長調[1953年12月9日| LSC 3232 ]
 チャイコフスキー:憂鬱なセレナード Op.26 [1954年10月29日| LM 2027 ]
 ラヴェル:ツィガーヌ[1953年12月8日| LM 1832 ]
 マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
  ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.66 「予言者」[1954年10月28日-29日| LM 2050 ]

 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) アルフレッド・ウォーレンステイン指揮ロサンゼルスpo.
 録音|初出:上記[内]|原盤: RCA Victor |復刻プロデューサー:エリック・ウェン|復刻エンジニア&マスタリング: Rick Torres | (C) & (P) 2024 。 『【グラミー賞の殿堂入りを果たした名盤コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲など、モノラル時代のロス・フィルとの代表的録音を集めた1枚】 1917年にアメリカ・デビューをカーネギーホールで飾ったハイフェッツは、1925年にアメリカの市民権を取得。東海岸を拠点に活動を展開しましたが、1940年にビヴァリー・ヒルズにスタジオ付きの住宅を建て、第2次大戦後はロサンゼルスに拠点を移します。このディスクには1953年から54年にかけて、ウォーレンステインの指揮するロス・フィルと行ったRCA録音を復刻しています。 コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は1947年にハイフェッツが初演し、その後も繰り返し演奏しました。作曲者はこの曲について「終楽章こそ高度な技巧が必要だが、美しい旋律や抒情的なエピソードがたくさんあるから、パガニーニよりはカルーソー向きの曲だ。カルーソーとパガニーニを兼ね備える人物、すなわちハイフェッツに演奏してもらえるとは、なんと嬉しいことだろう」と語っています。当録音は大評判となり、作品を広める上で大きく貢献。2008年には遂にグラミー賞の殿堂入りを果たしました(ヴァイオリン協奏曲の録音としては、クライスラーのメンデルスゾーン、メニューインのエルガーに次いで史上3番目の殿堂入り)。圧倒的なテクニックの冴えが注目されるハイフェッツですが、コルンゴルトがカルーソーにたとえたように、メロディアスな旋律を時に朗々と時に甘美に歌いあげる歌心もたっぷりと味わえます。 カステルヌオーヴォ=テデスコのヴァイオリン協奏曲第2番は、ハイフェッツがトスカニーニ指揮ニューヨーク・フィルと共に初演した作品。3つの楽章には旧約聖書の3人の預言者の名前が充てられています。自身がヴァイオリニストだったシンディングの作品と、ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾたちにインスパイアされた3曲も、ハイフェッツの緩急自在な技の冴えと歌い回しを堪能できます。』
初出、ヨゼフ・シゲティ、南カリフォルニア大学 (USC) リサイタル 1957.1.13
 オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ第1番(1916-18)
 プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115 (1947) (*)
 アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第4番「キャンプ・ミーティングの子供の日」(1911–16)
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調(1927)
 #冒頭と曲間にシゲティのコメント〔英語〕(#)入り
  ヨゼフ・シゲティ(Vn;#以外|語り;#) カルロ・ブソッティ(P;無印)
 録音:1957年1月13日、ハンコック講堂、南カリフォルニア大学、 US、ライヴ(#以外) /1966年1月25日、ラジオ・ローザンヌ、スイス(#) 、すべてモノラル|おそらく初出音源|復刻プロデューサー:エリック・ウェン|マスタリング: Dennis Patterson | (C) & (P) 2024 。 『 【シゲティ得意のレパートリーによる1957年のライヴが初CD化。シゲティの肉声によるミニ・トーク付き!】卓越した知性と教養に裏付けられた演奏・解釈によって音楽ファンのみならず後続世代のヴァイオリニストたちからも深い敬意を集めたヨゼフ・シゲティ(1892-1973)。古典派やロマン派の作品において金字塔的な録音の数々を遺したシゲティですが、コンサートのプログラムが定番名曲に偏ること、聴衆が知っている曲しか聴かなくなる傾向を憂慮しており、1950年代半ばには「20世紀の傑作11曲」という3日分のシリーズ・コンサートを各地で行っていました。ここに収録されたのはその3日目のプログラムです。いずれもシゲティが好んで弾いた曲で正規録音もあり、ここでは共演者のブソッティと共に盤石の解釈とライヴの感興が相まった演奏を披露しています。このコンサートの録音は後に、シゲティと同じブダペストに生まれたフレデリック・マロース(Frederick Maroth, 1929-2013)の手に渡ります。マロースは1960年代半ばに「演奏家の芸術 The Art of the Performer」というラジオ番組を持ち、最盛期には米国内だけでも150余りの局で放送され、さらにカナダやヨーロッパにも放送されていました。この録音を番組で放送しようと考えたマロースは、交流のあったシゲティに解説コメントを依頼。シゲティはこれを快諾してローザンヌの放送局のスタジオで収録したコメントをマロースに送り、ここに聴く形で放送されたのでした。Biddulphはこのラジオ番組のテープをCDに復刻。シゲティのコメントは英語で、1分余り(オネゲル)から4分余り(ラヴェル)と曲によって長さは異なりますが、作曲家の思い出や楽曲解釈の一端が明かされており、大変貴重な復刻と言えるでしょう。※参考情報・シゲティが「20世紀の傑作11曲」シリーズでシゲティがとりあげた作曲家は、ここに収録された4人に加えバルトーク、ブロッホ、ブゾーニ、ドビュッシー、ヒンデミット、ウェーベルン、ヴォーン・ウィリアムズ。』

以下代理店からのアナウンスママ&アイテムごとにレーベルと価格を記載

 #▼の後がレーベル名。内容やコメント等は代理店記載ママで、当店ではチェックしておりません。
 #しばらくの間は下記価格でのご提供ですが、後日レーベルごとに整理した際などに価格等を変更いたします。あらかじめご了承ください。
▼CLAVES
50-3098
buyボタン
(1CD)
¥4400(税抜¥4000)
親愛なる友人〜ブラームス、ヘルツォーゲンベルク、レントヘン
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
 レントゲン:チェロ・ソナタ第5番 ロ短調 Op.56
 ヘルツォーゲンベルク:チェロ・ソナタ第1番 イ短調 Op.52

  イザベル・ゲーヴァイラー(チェロ) フィオナ・ヘンガルトナー(ピアノ)
 録音:2022年4月&10月、ガブリエル・レコーディング・スタジオ、ザルネン、スイス。『★1874年、ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)はライプツィヒでブラームス・フェスティヴァルを主宰。そこでブラームスとユリウス・レントゲン(1855-1932)の3人は友人となり作曲家として切磋琢磨しました。このアルバムにはその3人のチェロ・ソナタを収録しています。★チェロのイザベル・ゲーヴァイラーが国際的な注目を集めたのは2007年、彼女が19歳の時。才能あふれる若いアーティストへの支援を目的とする「ヨーロッパ・バーサリー・フォー・ヤング・アーティスト賞」を受賞し、ヨーロッパを中心に演奏活動を開始。以後、ソリストとしてまた作曲家として活躍。自身の作品は国際的な音楽祭で定期的に演奏されています。丁寧に奏でるゲーヴァイラー、そして朋友フィオナ・ヘンガルトナーとの演奏をご堪能ください。』
▼HAENSSLER
HC-23052
buyボタン
(1CD)
¥3300(税抜¥3000)
運命に抗う
 1)ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガ ロ短調 Op.87-6 / (2)メトネル:ピアノ・ソナタ第5番 ト短調 Op.22
 (3)カトゥアール:4つの前奏曲 Op.17 / (4)メトネル:4つのおとぎ話 Op.26より第3曲
 (5)カトゥアール:黄昏の唄 Op.24 / モソロフ:(6)2つの夜想曲 Op.15 / (7)3つの小品 Op.23a
 ザデラツキー:(8)左手のための/ (9)ピアノ・ソナタ第4番
 シュニトケ:(10)前奏曲第1番 変イ長調/ (11)前奏曲第3番 ホ短調

 アンナ・ザシモワ(P|使用楽器:スタインウェイD
 録音:2020年5月、2021年11月、SWR バーデン・バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ。『 ★「驚くべきヴィルトゥオージティ、そして非常に繊細な芸術的センスは、彼女の非常に幅広い多様性と密接に結びついている」とドイツの作曲家ヴォルフガング・リームが絶賛するアンナ・ザシモワの新アルバム登場。★ザシモワは1976 年モスクワ生まれ。グネシン音楽大学でトロップに師事、2002 年からはドイツを拠点に活動しています。苦悩に満ちた20 世紀ロシアに生まれた作品に焦点をあてています。ロシア音楽が大きな変化を見せた時の記録としてリリースしたアルバム(HC-18022)も好評発売中。』
▼BERLIN CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
0303050BC
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(1CD)
¥3300(税抜¥3000)
ブルックナー:交響曲第0番 ニ短調 WAB.100 アイヴァー・ボルトン指揮
ザルツブルク・モーツァルテウムo.
 録音:2018年10月6日-7日、祝祭大劇場、ザルツブルク。第0番の真価を引き出した情報量の多い演奏 交響曲第0番は、ブルックナー40代なかばに書かれており、曲順としては第1番のあとに位置しますが、ブルックナー自身によって「0(ドイツ語でヌルテ)」とされてしまったため、習作のような扱いを受けてきました。しかし実際に聴いてみると、後に第3番や第9番にも使われた素材が数多く登場し、さらにブルックナー的な雰囲気も備わっているので、他作品と同様、覚えて慣れさえすれば、魅力ある初期交響曲として十分に楽しむことができるものと思われます。アイヴァー・ボルトン指揮モーツァルテウム管弦楽団のコンビは2004年から2015年にかけてブルックナーの交響曲全集を完成していたので、今回は3年を空けての録音となりますが、全集で1番と2番を担当していた名人ホルガー・ウアバッハの録音なので音質面でのメリットもあります。
▼BERLIN CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
0303340BC
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(1CD)
¥3300(税抜¥3000)
ハイドンチェロ協奏曲集
 〔第1番 ハ長調 Hob.VIIb: 1 /
  第2番 ニ長調 Hob.VIIb: 2 〕
ミハウ・バラス(Vc)
クリスティアン・エルニー指揮
プファルツ選帝侯室内o.
 録音:国内代理店アナウンスにデータ記載無し。ポーランドの若手が古典派スペシャリスト・オケと共演 ポーランドの若手チェリスト、ミハウ・バラスがハイドンのチェロ協奏曲をレコーディング。共演は古典は作品を得意とするマンハイム・プファルツ選帝侯室内管弦楽団で、指揮はスイスのクリスティアン・エルニー。カデンツァはバラス自身によるものです。
▼BERLIN CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
0303014BC
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(2CDs)
¥6600(税抜¥6000)
シューベルト:4手ピアノ作品集
 幻想曲 ヘ短調 Op.103, D.940 (1828) /フーガ ホ短調 Op.152, D.952 (1828) /
 アレグロ イ短調 Op.144, D.947 「人生の嵐」  (1828) /ロンド イ長調 Op.107, D.951 (1828) /
 ソナタ ハ長調 Op.140, D.812 「グラン・デュオ」 (1824) /
 創作主題による変奏曲 変イ長調 Op.35、D.813 (1824)

 シルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオ[シヴァン・シルヴァー、ギル・ガーブルク(P)]
 録音:2021年9月、ゼンデザール、ブレーメン。シューベルト後期様式の傑作群を息の合った演奏で 「シルヴァー=ガーブルク・ピアノ・デュオ」は、ドイツのハノーファー音楽大学在学中のシヴァン・シルヴァーとギル・ガーブルクによって1997年に結成され、長くベルリンを拠点に活動する夫婦デュオ(名前の日本語表記は数種類ありますが、ここでは本人たちの発音に従っておきます)。Berlin Classicsで4タイトル目となる今回のアルバムでは、シューベルト後期様式の音楽の傑作である4手ピアノ作品が集められており、息の合った見事な演奏を聴かせています。
▼BERLIN CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
0303487BC
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(1CD)
¥3300(税抜¥3000)
ヨハネス・モッチュマン [Johannes Motschmann] (1994-):
 アイオン [AION] (大規模アンサンブル、人工知能とエレクトロニクスのための)
 アンサンブル・モデルン、ペーター・ティリング、 SWR 実験スタジオ
 録音:国内代理店アナウンスにデータ記載無し。作曲家+人工知能+アンサンブル・モデルン+自動演奏ピアノ 「AION」はギリシャ語で永遠などを意味する言葉で、人工知能による音楽生成は無限に続けられることに由来するネーミングです。「AION」はギリシャ語読みでは「エオン」ですが、ここでは本人の発音に従って「アイオン」としておきます。「AION」は、現代音楽スペシャリスト集団「アンサンブル・モデルン」から委嘱されたもので、人工知能とアンサンブルのための作品という注文でした。しかし、2018年当時はまだモッチュマンの目的に叶う人工知能ソフトウェアが無かったため、SWR実験スタジオのコンピューター科学者で作曲家でもあるトーマス・フンメルの協力を得て、生の演奏に対応できる人工知能の研究開発を進めています。
▼BERLIN CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
0303475NM
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(1CD)
¥3300(税抜¥3000)
ファルグレン&マイネン〜ザ・サークル [The Circle]
 ドロプレット/トレイン・ホーム/収穫の歌/城主のワルツ/丘の上のベンチ/柳の木/クリッターズ・カーニヴァル/
 ミーサックの滝/波ガラスの向こうに/食べて、遊んで、寝て、また繰り返し/ザ・サークル

 ビャルケ・ファルグレン(Vn) ゼンケ・マイネン(G)
 他、タブラ、P、Sax、ハーモニカ、ウード、スカンディナヴィア・シターン、スライドG&ドブロG各奏者
 録音:国内代理店アナウンスにデータ記載無し。ヴァイオリンとギターの心地よいデュオ ヴァイオリンとギターの組み合わせは、パガニーニ以来、すでに200年を超える伝統があるデュオ形態。このアルバムでは、ヴァイオリンとギターの組み合わせを基本としながらも、ときにヴァイオリンをヴィオラに持ち替えたり、あるいは他の楽器を控えめに追加したりしながら幅広いサウンドを追求しています。
▼BERLIN CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
0303331NM
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(1CD)
¥3300(税抜¥3000)
ザ・トワイライト・グロウ〜トレヴァー・コワルスキー(1996-):
 ザ・トワイライト・グロウ/ビッグ・スカイ/フロウィング・ウォーター/ロードランナー/ピニョン/レスト・アルテシア/
 セルフィッシュ/思い出は運べない/ロンリー・メーサ/この瞬間は忘れがたい/ヘヴンズ/ターコイズ・ドリーミング

 トレヴァー・コワルスキー(P/シンセサイザー)
 録音:国内代理店アナウンスにデータ記載無し。アメリカ南西部の大自然を音楽で描写。トレヴァー・コワルスキーは、カリフォルニア生まれの作曲家。幼いころからピアノを弾き、ボストン大学やロンドンの王立音楽大学でも学んだ後、映画音楽の大御所ハンス・ジマーのもとで働き始め、以後、映像作品や演劇業界などで活躍中。アルバム「ザ・トワイライト・グロウ」は、コワルスキーが、アメリカ南西部、ニュー・メキシコ州(面積約31万km²)とコロラド州(面積約27万km²)の国立公園への旅からインスピレーションを得て、ピアノとシンセサイザーで1年かけて制作。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
95203
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(3CDs)
¥3300(税抜¥3000)
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集 Vol.11
 〔変ロ長調 Op.30 No.1, G.319 /イ短調 Op.30 No.2, G.320 /ハ長調 Op.30 No.3, G.321 /
  変ホ長調 Op.30 No.4, G.322 /ホ短調 Op.30 No.5, G.323 /
  ハ長調 Op.30 No.6, G.324「マドリッドの夜の街角の音楽」(第2版)/
  ハ長調 Op.30 No.6, G.324「マドリッドの夜の街角の音楽」(第1版)/
  変ホ長調 Op.31 No.1, G.325 /ト長調 Op.31 No.2, G.326 /変ロ長調 Op.31 No.3, G.327 /
  ハ短調 Op.31 No.4, G.328 /イ長調 Op.31 No.5, G.329 /ヘ長調 Op.31 No.6, G.330 〕

 ルイージ・プクセッドゥ(Vc) イ・ヴィルトゥオージ・デッラ・ロトンダ
  [フェデリーコ・グリエルモ、アレッシア・パッツァーリア(Vn)
   ダヴィデ・ザルトロン(Va) リッカルド・ジョヴィネ(Vc)]
 録音:2014年10月、2015年1月(Op.30)、 2016年1月、6月(Op.31)、サンタ・マリア・デッラ・カルチェリ修道院、パドヴァ、イタリア。2005年頃に始まった当シリーズ、2015年の Vol.10 (94961) 以来10年ぶりとなるリリース(プクセッドゥは当レーベルの弦楽五重奏作品すべてに関わっているが、演奏団体は Vol.10 以降変更されている)有名曲「マドリードの夜警隊の行進」は2ヴァージョン収録! イタリアのチェロ奏者プクセッドゥが参加したボッケリーニ・シリーズは、活力、色彩とカンタービレの魅力にあふれたもので、ときに驚くほどのダイナミズムも交えながら、旧来の「穏やかな」ボッケリーニ像とは大きく異なるアプローチを展開して評判となっています。今回はみずから結成したグループ「イル・ヴィルトゥオージ・デッラ・ロトンダ」での演奏で、演奏の活気はさらに高まっています。なお、10月には52枚組ボッケリーニ・ボックスが発売される予定で、このアルバムの音源もそこに含まれます。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
97267
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(5CDs)
¥4400(税抜¥4000)
トゥルヌミール:神秘のオルガン(抜粋)
 〔第24番「昇天8日目の日曜日」/第25番「聖霊降臨の祝日に」/第26番「聖なる三位一体の祝日に」/第27番「聖体の祝日に」/
  第32番「聖霊降臨後第7主日」/第36番「聖霊降臨後第10主日」/第14番「赦罪の主日」(*) /第15番「バラの主日」(*) /
  第16番「聖土曜日」(*) /第17番「復活の主日」(*) /第19番「復活祭後第2主日」(*) /第43番「聖霊降臨後第16主日」(*) /
  第44番「聖霊降臨後第17主日」(*) /第45番「聖霊降臨後第18主日」(*) /第46番「聖霊降臨後第19主日」(*) /
  第47番「聖霊降臨後第20主日」(*) /第29番「聖霊降臨後第4主日」/第30番「聖霊降臨後第5主日」/第35番「聖母被昇天」/
  第48番「諸聖人の祝日」/第3番「我らの主イエス・キリストの降誕(クリスマス)(#) 」/
  第4番「クリスマス後8日目の日曜日」(#) /第6番「イエスの聖なる御名」(#) /第7番「公現祭」(#) 〕

 チェールト・ファン・デア・プルーフ [Tjeerd van der Ploeg] (Org)
 録音:1995年4月19日-21日(*以外) /1996年7月1-5日(*)、サン・ピエール参事会教会、ドゥエー、フランス|初出・前出: VLS Records (HOLLAND), VLC 0595, VLC 03/0497 (*), VLC 0998 / Prestare (HOLLAND), ZWF 3331551 (#) 〔すべて国内&当店未案内|廃盤、入手不能〕。優秀録音で聴く究極の教会オルガン音楽 歴史の荒波に耐え抜いた北フランスの巨大なサン・ピエール参事会教会に設置されているオルガンは数奇な運命を辿ったことでも知られています。カトリック・オルガン曲の最高峰ともいわれるトゥルヌミールの「神秘のオルガン」は、本来は典礼用ですが、自由で幻想的、ロマンティックな部分も多いことから、作曲者自身が演奏会用途にも向いているとしており、実際、シンフォニック・オルガンの醍醐味を楽しめる部分がけっこうあります。オランダのオルガン系レーベル音源のライセンス発売。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
96816
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(2CDs)
¥2750(税抜¥2500)
ウォルフ=フェラーリ:弦楽三重奏曲、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲
 弦楽四重奏曲(*) 〔ホ短調 Op.23 /イ短調 (1894) 〕/弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.24 (1942) (#) /
 弦楽三重奏曲(+) 〔ロ短調 (1894) /ハ短調/イ短調 Op.32 (1945) 〕

 エオスSQ (*/#) マッテオ・ロッキ(Va;#) ダーヴィド三重奏団(+)
 録音:2023年4月23日-30日、パラッツォ・キージ、アリッチャ、イタリア。若手による活気ある演奏で楽しむウォルフ=フェラーリ 20世紀前半に活躍した作曲家、ウォルフ=フェラーリは、ドイツ人画家の父とイタリア人の母のあいだにヴェネツィアで生まれたドイツとイタリアの二重国籍者。ローマとミュンヘンで音楽と絵画を勉強し、主にオペラ作曲家として活躍したウォルフ=フェラーリの作風は、後期ロマン派のドイツの伝統に根ざしながらも、郷愁に満ちたイタリア風の叙情性に満ちたものです。室内楽や室内オケ曲などオペラ以外にも魅力的な作品が多く遺されており、Brilliant Classicsではこれまでいくつものアルバムをリリース済み。今回の曲目は弦楽三重奏、弦楽四重奏、弦楽五重奏というもので、さまざまな時期の作風を味わうことができます。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
97088
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(2CDs)
¥2750(税抜¥2500)
コンラート・フリードリヒ・フルレブッシュ(1691-1765):チェンバロ曲集 (1735頃)
 メヌエットと17の変奏 変ロ長調/組曲〔ハ短調/ニ短調〕/フーガ〔ニ短調/変ロ短調〕/トッカータ ホ短調/
 組曲〔ニ長調/ヘ長調/ト長調〕/フーガ〔ニ長調/ト長調〕/トッカータ イ長調/フーガ イ長調

 フェルナンド・デ・ルーカ(Cemb)
 録音:2022年2月、ボルゴ・ティチーノ、ノヴァーラ、イタリア。バッハとも縁のあった流浪の作曲家 知られざる作曲家たちの良作を次々に世に問うフェルナンド・デ・ルーカによる新作は、バッハとも交流があったドイツ人作曲家の作品集。コンラート・フリードリヒ・フルレブッシュ[1691-1765]は、ドイツで生まれ、23歳から28年間に渡って、チェンバリスト、指揮者、作曲家としてドイツ、オーストリア、イタリア、スウェーデンなど各地を転々とし、51歳から亡くなるまでの23年間はオランダで教会オルガニストとして過ごした人物。今回の作品集は、国際的な感覚を身につけたフルレブッシュがハンブルクで働いていた1735年頃に書かれたもので、同じ頃にライプツィヒのバッハ家を訪れた際に、バッハが地元の出版社にフルレブッシュの作品を推薦したとも伝えられています。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
97390
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(1CD)
¥2200(税抜¥2000)
ハンス・フォンク〜マーラー:交響曲第2番「復活」
 マリア・オラン(S) ヤルト・ファン・ネス(A)
 ハンス・フォンク指揮ハーグ・レジデンティo.、オランダ劇場cho.
 録音:1985年、ニーウェ教会、ハーグ、オランダ|既出CD:レジデンティ管自主制作, CD 2898 018 / Brilliant Classics, BRL-95492 〔ともに入手不能〕。ハーグ・レジデンティ管弦楽団の自主制作録音が久々の復活 新ホール建設財源の一助として自主制作盤づくりを頑張っていたレジデンティ管弦楽団が1985年にセッション録音した音源が久々の復活。会場はコンサートホールとして使用されていたハーグのニーウェ教会。指揮は首席指揮者就任5年目で、ドレスデン国立歌劇場音楽監督兼シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者にも就任したばかりのハンス・フォンク。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
97346
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(1CD)
¥2200(税抜¥2000)
リラ・ギターの魅力
 シャルル・ドワジー(1748頃-1807頃):12の易しいエア
 A.A.ルージョン=ボークレール(18世紀-19世紀):リラ・ギターのための12のワルツと主題と変奏 Op.8
 ピエール=ジョゼフ・プルーヴィエ(1750頃-1826):
  リラ・ギターのためのアルマンド、ロンドー、ソトゥーズとアングレーズ  ジャン=アントワーヌ・メソニエ(1783-1857):リラ・ギターのための4つの夜想曲

 ドメニコ・ラファシャーノ(リラG)
 録音:2023年11月5日、ブームボックス・スタジオ、ミラノ、イタリア。古代ギリシャ趣味から生まれた典雅なサウンド フランス革命の少し前、18世紀の半ばから美術や建築で新古典主義様式が勢いを増す中、フランス貴族のサロンで流行していたのは古代ギリシャ趣味の演し物です。サロンは貴族の重要な収入源でもあるため、評判となった朗唱や演劇、音楽は繰り返し上演されやすく、古代ギリシャ詩の朗唱「アナクレオン律」でも、場を盛り上げ、音も出せる小道具として、大小さまざまなリラが用いられるようになります。そこに登場したのが、フランスの楽器製作者ピエール=シャルル・マレシャルが1780年に開発した「リラ・ギター」です。当初は「アナクレオン・リラ」と名付けられていたこの楽器は、リラとギターの特徴を併せ持つもので、リラの外観の美しさとギターの演奏機能を兼ね備えていました。リラ・ギターは運用された期間が短いことから、専用楽曲は少ないですが、このアルバムでは、フランスの作曲家がリラ・ギターのために書いた作品が選ばれ、経験豊富なドメニコ・ラファシャーノによる典雅な演奏を堪能することができます。ブックレット(英文)には、ラファシャーノによるリラ・ギターと作品解説が掲載。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
97148
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(1CD)
¥2200(税抜¥2000)
フランコ・マルゴーラ(1908-1992):ギターのための室内ソナタ集
 2つのギターのためのソナタ dC 281 /トリオ・ソナタ dC 228 /3つのギターのためのソナタ II dC 234 /
 ヴァイオリンとギターのためのソナチネ dC 259 /ヴァイオリンとギターのためのソナタ dC 754 /
 フルートとギターのためのソナタ IV dC 191 /フルートとギターのためのソナタ dC 197 /
 2つのギターのためのソナタ dC 661 /2つのギターのためのソナタ dC 662

 アンサンブル・カウンターポイント
 録音:2023年9月12日、10月7日-8日、22日、11月4日、サラ・ヴェルディ、 APM 高等音楽専門学校財団、サルッツォ、イタリア。ネオ・バロック風ギター室内楽とサロン風室内楽 20世紀イタリアの作曲家、フランコ・マルゴーラ[1908-1992]は、声楽よりも器楽に重点を置く作曲家で、様々なジャンルの音楽を書いています。このアルバムでは、ネオ・バロック風なギター作品からサロン風な作品まで親しみやすい作品を収録しています。演奏の「アンサンブル・カウンターポイント」は、20世紀イタリア音楽の知られざる作品を発掘して世に問うことを目的に、20世紀レパートリーの研究に専念する若手クラシック音楽家の集団。ブックレット(英文)には作曲者情報と作品解説が掲載されています。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
96655
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(1CD)
¥2200(税抜¥2000)
ボッテジーニ:ヴァイオリン、コントラバス、弦楽オーケストラのための作品集
 弦楽のための「アンダンテ・ソステヌート」 ロ短調/
 コントラバスと弦楽オーケストラのための「夢遊病の女」によるファンタジア」/
 ヴァイオリン、コントラバス、管弦楽のためのグラン・デュオ・コンチェルタンテ/
 弦楽五重奏曲 ヘ長調(マッシモ・ベッリ編曲/弦楽のための「ピッコラ・プレギエーラ〔小さな祈り〕」

 フランチェスコ・デ・アンジェリス(Vn) フランチェスコ・シラグーザ(Cb)
 マッシモ・ベッリ指揮 新フェルッチョ・ブゾーニo.
 録音:2022年2月6日-7日、 ITIS 公社ホール、トリエステ、イタリア。ミラノ・スカラ座フィルのソリストを迎えた注目盤 「コントラバスのパガニーニ」と呼ばれたボッテジーニ[1821-1889]は、世界をまわるコントラバスの名手であっただけでなく、交響曲やオペラから教則曲まで多ジャンル多作な作曲家で、「アイーダ」初演を手掛けるなど指揮者としても活躍し、最後はヴェルディの推薦でパルマ音楽院の学長に就任し、半年後に67歳で亡くなるという多芸多才な人物でした。幼い頃から類まれな楽才を発揮しボッテジーニは、聖歌隊で歌う一方で劇場ではティンパニを演奏し、ヴァイオリンは公開演奏するほどの腕前でしたが、ミラノ音楽院ではコントラバスを習ってすぐに名手として知られ、やがて、ニューヨーク、ニューオーリンズ、ロンドン、ウィーン、サンクトペテルブルクなどで成功を収め、「コントラバスのパガニーニ」と呼ばれるようになります。コントラバスとヴァイオリンのソロは、ミラノ・スカラ座フィル(ミラノ/スカラ座管弦楽団)のソリストが担当。実に表情豊かな演奏を聴かせますが、低音がよく響く録音なのでコントラバスのソロが非常に心地よいです。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
97002
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(1CD)
¥1100(税抜¥1000)
フローネマン兄弟:フルート作品集
  〔旧題:オランダ・ロココ時代のヴィルトゥオーゾ・フルート音楽〕

 ヨハネス・アルベルトゥス・フローネマン(1711-1778):ソナタ〔ト長調/ト長調/ニ長調〕
 ヨハネス・フレデリクス・フローネマン(1708頃-1781):ソナタ〔ニ長調/ホ短調/ト長調〕

  ジェド・ウェンツ、マリオン・モーネン(Fl−tr)
  バラージ・マーテー(Vc) マルチェロ・ブッシ(Cemb)
 録音:1994年12月20日-21日、ロンクホルスト教会、ライデン、オランダ|初出・旧品番: NM Classics, NM-92061 〔廃盤、入手不能〕。18世紀のオランダで活躍したドイツ生まれの作曲家、フローネマン兄弟のフルート作品は、バロック後期のロココ趣味が反映された親しみやすいスタイルが特徴的。華麗なテクニックが披露される見せ場もふんだんに盛り込まれているため、オランダ、イギリス、フランスで何度も繰り返し出版されており、ベルギー、デンマーク、スウェーデン、オーストリア、ドイツでも数多くの複製楽譜が発見されていることから、当時のフルート奏者たちに人気があったと推測されています。バロック・フルートの名手、ジェド・ウェンツは、これらの作品が18世紀フルート奏者の好みやテクニックを知る手がかりになる貴重なものであると考え、1994年にオランダのNM Classicsでレコーディングしていましたが、長く廃盤だったため、今回のライセンス発売は歓迎されるところです。ブックレット(英文)にはジェド・ウェンツによる解説が掲載されています。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
96734
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(1CD)
¥2200(税抜¥2000)
チレア: 歌曲とピアノ曲集
 ロマンツァ/私の歌/新しい夜明け/目が覚めたら/セレナーデ/ロマンツァ(*) /短い人生/
 サヴォワの子守歌(ニンナ・ナンナ)/マリア・マーレ(ボルドリーニ編曲)/神がお決めになった/
 ひやかし(*) /村で(*) /アヴェ・マリア/スペイン思想(*) /金髪の幻影/
 ティルダのアヴェ・マリア(ボルドリーニ編曲)/アニュス・デイ/
 アドリアーナ・ルクヴルール「私は創造の神の卑しいしもべ」の主題によるフーガ

 レニー・ロレンツァーニ(S;*以外) ダーヴィド・ボルドリーニ(P)
 録音:2023年7月11-13日、サンタ・キアラ宮、トロペーア、イタリア。さまざまな時期のチレアの作品を収録 オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」や「アルルの女」で知られるイタリアの作曲家、フランチェスコ・チレア[1866-1950]の書いた歌曲とピアノ曲を収録したアルバム。
▼BRILLIANT CLASSICS 〔発売予定:2024年9月下旬〕
97309
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(1CD)
¥2200(税抜¥2000)
ガリマティアス・ムジクム/他〜モーツァルト
 セレナーデ第9番 ニ長調 K.320 「ポストホルン」(*) /
 クォドリベット「ガリマティアス・ムジクム」 K.32 /
 フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477 (*) /アダージョとフーガ ハ短調 K.546

 ヴァハン・マルディロシアン指揮チェコ室内po.
 録音:2023年4月20日、スク・ホール、音楽の家、パルドゥビツェ、チェコ| (*):ディヴェルティメント、セレナード全集からの分売。「フリーメイソンのための葬送音楽」と「アダージョとフーガ」も収録! 23歳のときに書いたセレナーデ第9番「ポストホルン」K320と、10歳のときに父の協力を得て書いた楽しいクォドリベット「ガリマティアス・ムジクム」K32、29歳のときにフリーメーソンの同志2人の死を悼んで書いた「フリーメイソンのための葬送音楽」K477、32歳のときに旧作のピアノのフーガを弦楽用に編曲し、そこにアダージョを新たに追加して完成した「アダージョとフーガ」K546を収録。マルディロシアン指揮チェコ室内フィルの演奏は、室内オーケストラの機動力を駆使してモーツァルトの多彩な楽想を表現しています。なお、「ポストホルン・セレナーデ」と「ガリマティアス・ムジクス」はディヴェルティメント、セレナード全集からの分売となります。
▼BR KLASSIK
900720
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(9CDs)
¥16500(税抜¥15000)
ベルナルト・ハイティンク ポートレート第2集〔発売予定:2024/10/04〕
 ベルナルト・ハイティンク : ポートレート第2集 ー バイエルン放送交響楽団名演集 ベルナルト・ハイティンク(指揮)、バイエルン放送交響楽団 【初出音源あり!60年以上にわたるハイティンク&BRSOの名演から選りすぐった名演をボックス化。】

 1958年にバイエルン放送交響楽団の定期演奏会で指揮、以降60年以上にわたってオーケストラと緊密な協力関係を築いてきたベルナルト・ハイティンク。今回の収録曲もオーケストラにとってはコンサートシーズンの目玉になるような大曲が多く、指揮者とオケとの盤石の信頼関係がうかがわれます。「第九」は悠揚迫らざる音楽作りが曲の風格をさらに高めるような演奏。ブルックナーの第8番はハイティンクの同曲録音の中でもっとも長い演奏時間をかけた重厚緻密な演奏として話題になりました。ショスタコーヴィチも第8番と第15番を収録、Deccaに録音した交響曲全集でレコード・アカデミー賞に輝いたように、この作曲家もハイティンクの十八番。ドヴォルジャークの第7番はコンセルトヘボウとの1957年録音があっただけなので、24年後の当録音はファンにとって非常に興味を惹かれるものでしょう。ドヴォルジャークの第7番とショスタコーヴィチの第15番は当セットが初出。レーベル情報では2025年前半に分売を予定しているとのことです。
【CD1】 1-4. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):  交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」 Op125
サリー・マシューズ(ソプラノ) ゲルヒルト・ロンベルガー(アルト) マーク・パドモア(テノール) ジェラルド・フィンリー (バス) バイエルン放送合唱団 録音:2019年2月20-23日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ) 収録時間:72分
【CD2】 1-4. アントン・ブルックナー(1824-1896):  交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」WAB 104(第2稿 1878/80)
録音:2012年1月19-20日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ) 収録時間:68分
【CD3】 1-4. ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB 107
録音:1981年11月19-20日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ) 収録時間:63分
【CD4-5】 CD4 1-5. ブルックナー:テ・デウム WAB 45 CD4 6-7. CD5 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB 108(第1楽章-第2楽章)
クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)…CD4 1-5 イヴォンヌ・ナエフ(アルト)…CD4 1-5 クリストフ・シュトレール(テノール)…CD4 1-5 ギュンター・グロイスベック(バス)…CD4 1-5 バイエルン放送合唱団…CD4 1-5
録音: 2010年11月10-12日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)…CD4 1-5 1993年12月15-17日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…CD4 6-7, CD5 収録時間:CD4 80分 CD5 54分
【CD6】  アントニン・ドヴォルジャーク(1841-1904): 1-4. 交響曲第7番 ニ短調 Op70 5. スケルツォ・カプリチオーソ Op66 初CD化
録音: 1981年3月26-27日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1-4 1981年3月24日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(セッション)…5 収録時間:49分
【CD7】 1-5. グスタフ・マーラー(1860-1911):交響曲第7番 ホ短調
録音:2011年2月14-18日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ) 収録時間:82分
【CD8】 1-5. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):  交響曲第8番 ハ短調 Op65
録音:2006年9月23日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ) 収録時間:64分
【CD9】 1-4. ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 イ長調 Op141 初CD化
録音:2015年2月5-6日 ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ) 収録時間:46分
ベルナルト・ハイティンク(指揮) バイエルン放送交響楽団


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