HMF

価格帯記載無し:1枚あたり¥2940(税抜¥2800)

価格帯B:1枚あたり¥3150(税抜¥3000)
[SACD/国内仕様CD]
価格帯F:1枚あたり¥2310(税抜¥2200)

価格帯G:1枚あたり¥1575(税抜¥1500)
[BUDGET PRICE]

価格帯H:1枚あたり¥2940(税抜¥2800)
[DVD]

価格帯I:¥5250(税抜¥5000)
[DVD; 2枚組の一部]

価格帯BD:¥6300(税抜¥6000)
[Blu−ray Disc]





 1958年に創業、古楽レーベルとして名をあげ、今やフランスのみならず世界規模のインディペンデント・レーベルとなったハルモニア・ムンディ・フランスの膨大なカタログをご紹介。
 当ページには沢山のアイテムを掲載しているため、読み込みには時間がかかります。
 #アイテム品番冒頭記号のご説明:
  ・HMC : 当レーベルのレギュラー・シリーズ
  ・HMU : ハルモニア・ムンディ・USA 企画盤
  ・HMI : ハルモニア・ムンディ・イベリカ企画盤
  ・HMW : ハルモニア・ムンディ・UK(イギリス)企画盤(2012年リリース開始)
  ・HMG : ミッド・プライス "HM GOLD" シリーズ(2008年、レーベル創立50周年を記念し発売開始。
      フルカラーブックレットとディジパックで旧譜を再上程。欧文歌詞やオリジナル・ジャケット写真も掲載)
  ・HMA : 廉価盤 "Musique d'Abord" シリーズ(HMA-195...で始まる物はディジパックの新仕様/HMA-190...で始まる物はプラケースの旧シリーズで流通在庫限り)
  ・HCX : USA企画(HMU型番)の廉価盤 "CLASSICAL EXPRESS" シリーズ
  ・HMT : "SUITE" シリーズ(流通在庫限り)
  ・HMN : "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ(新人演奏家発掘)
  ・HMX : その他様々な企画物など(基本的に限定盤)。
 以下のリストは、コンピレーション物を除き品番の下4桁で並んでいます(レーベル初期のアイテムは下3桁/再発時、内容が同じ場合はこの部分の番号が同一になります)。


HMA-195072

価格帯:G
ベルリオーズ:幻想交響曲 ジャン=クロード・カザドシュ指揮
リール国立o.
HMA-195200

価格帯:G
パーセル:歌劇「アーサー王」(抜粋) アルフレッド・デラー(CT)
デラー・コンソート
 録音:1978年10月。全曲よりの抜粋盤。
HMA-195201

価格帯:G
ジョン・ブロウ(1649?-1708):
 結婚頌歌/
 クロエは横たわるアミンタスを見つけた/
 ヘンリー・パーセルの死を悼む頌歌
アルフレッド・デラー
(CT)指揮
フィリップ・トッド(T)
モーリス・ブヴァン(Br)
デラー・コンソート、
ストゥール音楽祭室内o.
 録音:1970年(資料によっては1967年頃)。旧品番:HMA-190201(当店未案内、廃盤)。
 ヘンリー・パーセル(1659頃-1695)の師としても名高いブロウの作品集。3曲目の「ヘンリー・パーセルの詩を悼む頌歌」は、英国のジョン・ドライデンの優れた詩に作曲されている。このドライドンは、パーセルとよく一緒に仕事をしていたという。偉大な芸術家の思い出に捧げられたモニュメント的作品。
HMA-195202

価格帯:G
シェイクスピア劇の音楽
 モーリー、ウィルソン、ウィークルス、ジョンソン、
 カッティング、バード、作曲者不詳の作品
デスモンド・デュプレ(Lute)
アルフレッド・デラー(CT)指揮
デラー・コンソート
 録音:1969年。膨大な録音を残したデラーの代表作の1枚。「柳の歌」を始めとするシェイクスピアの時代の名曲を。
HMA-195208

価格帯:G
アルフレッド・デラー〜トーマス・タリス(1505頃-1585):預言者エレミアの哀歌
 預言者エレミアの哀歌ははじまる/預言者エレミアの哀歌より/
 すでに陽はのぼり/世の救い主なる主よ/兵士のむくいにして冠なる神よ/
 この神の証し人を/天使はやさしき言葉もて/
 はやキリストは天にのぼりたまえり/生なるならわしにしたがいて/光の消ゆる前に
  アルフレッド・デラー(CT)指揮デラー・コンソート
  [オナー・シェパード(S) マーク・デラー(CT) ニール・ジェンキンズ(T)
   モーリス・べヴァン、クリストファー・キート、
   サイモン・デラー(Br) ロバート・エリオット(Org)]
 録音:1968年以前(LP発売:1968年/別資料によると録音:1969年9月となっているが、どちらが正しいのか不詳)。旧品番:HMA-190208(国内盤:KKCC-9053/共に当店未案内、廃盤)。
HMA-195210

価格帯:G
クープラン:ルソン・ド・テネーブル アルフレッド・デラー(CT)
フィリップ・トッド(T)
ミシェル・シャピュイ(Org)
HMA-190211

価格帯:G
バード:3声、4声、5声のミサ アルフレッド・デラー(CT)
デラー・コンソート
HMA-190215

価格帯:G
おお、愉悦よ
 〜17、8世紀のイギリスのイギリス歌曲集
アルフレッド・デラー指揮
デヴィッド・マンロウ
リチャード・ロウ(リコーダー)
ロバート・エリオット(Cemb)
 録音:1969年。
 あらゆる面で古くなっているにもかかわらず、30年の時を越えてなお我々の心を捕らえて話さないデラーの暗く沈んだ歌声。マンロウが参加していることも嬉しい。
HMX-290219
廃盤
英国のルネサンス
 トマス・ウィールクス(1575?-1623)、
 トマス・トムキンズ(1572-1656)、
 オーランド・ギボンズ(1583-1625)の作品
アルフレッド・デラー(CT)
デラー・コンソート
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
HMA-190220

価格帯:G
ジェズアルド:ルソン・ド・テネブレ アルフレッド・デラー(CT)
デラー・コンソート
HMA-195226

価格帯:G
フォーク・ソング集 アルフレッド・
 デラー(CT)
マーク・デラー(CT)
デスモンド・デュプレ
(リュート/G)
HMA-195234

価格帯:G
グレゴリオ聖歌集〜ガリアの単旋聖歌と応唱 アルフレッド・デラー(CT)
デラー・コンソート
 録音:1971年。
HMG-50249

価格帯:F
パーセル:歌曲集
 嘆きの歌/音楽は愛の種/恋の病から/美しい島/
 ばらの花よりも甘く/わが苦悩のすべて
アルフレッド・デラー(CT)
ヴィーラント・クイケン
(バス・ヴィオール)
ウィリアム・クリスティ
(Cemb)
 録音:1979年3月。旧品番:HMC-90249
 ハルモニア・ムンディの歴史を語る上で欠くことのできないアルフレッド・デラー。もともと、創立者は彼の歌声を聴いて深い感銘を受け、クラシック音楽、とりわけ古楽の録音に本格的に取り組むようになった。この盤は、デラーの死のたった三ヶ月前に録音されたリサイタル。デラーが生涯をかけて取り組み続けていた、パーセル作品の至上の姿がここにある。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMG-50252

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
パーセル:歌劇「アーサー王」(全曲)(*)/「アテネのタイモン」付随音楽(#)
 アルフレッド・デラー(CT)指揮デラー・コンソート
 録音:1978年10月(*)/1976年頃(#)。旧品番:HMC-90252
HMX-290257

(2CD)
1CD価格
パーセル:歌劇「妖精の女王」 アルフレッド・デラー指揮
デラー・コンソート
ストゥア音楽祭o.&cho.
 録音:1972年。"1+1" シリーズ。
 伝説的名カウンター・テナー、デラーとその仲間たちによるパーセル。「ディドーとエネアス」以外のパーセルの劇作品があまり省みられなかった頃に、衝撃を与えた歴史的名盤。
HMA-195335

価格帯:G
カルミナ・ブラーナ〜
 12世紀のオリジナル手稿譜による
ルネ・クレマンシック指揮
クレマンシック・コンソート
 録音:1974年2月。旧品番:HMC-90335(廃盤)。
 12世紀のカルミナ・ブラーナの手稿譜をルネ・クレマンシックが丹念に調査・精査してセレクトされた曲集。激しい調子で時代を非難する歌のほかにも、カルミナ・ブラーナには、優雅な愛の歌、春の歌、内面的な感情を歌った歌、そして淫らな歌・・・実に様々な内容のものがある。旋律にも、グレゴリオ聖歌、トルヴェールやミンネゼンガーの歌の影響がみられる。様々な趣味のものが収められた興味深々の1枚。
HMA-190336
(3CD)
廃盤
カルミナ・ブラーナ ルネ・クレマンシック指揮
クレマンシック・コンソート
HMA-190379
廃盤
タランチュラ(蜘蛛)=タランテラ(舞曲) グレゴリオ・パニアグア指揮
アトリウム・ムジケー
 録音:1976年。17&18世紀の舞曲を集めたパニアグアの初期の代表作。
HMA-190384

価格帯:G
クレマンシックと彼のフルート ルネ・クレマンシック(Fl)
HMA-195389

価格帯:G
アラブ=アンダルシアの音楽(全25トラック) グレゴリオ・パニアグア指揮
アトリウム・ムジケー
 録音:1976年10月。旧品番:HMC-90389
 アナログ期の優秀録音として、故・長岡鉄男氏も推薦していた。豊麗な文明社会であったながら、夢のように消え去ってしまった中世スペインのイスラム社会が生んだ音楽集。当時この地域の音楽において最も大切と考えられた形式「ヌバ [ nuba, nouba] 」(「順番」のことで、バロック時代の「組曲」と似ている)は、記譜されることがなく、口頭伝承によって伝えられた。その後、スペインはキリスト教徒に再征服され、イスラム教徒はやむなくスペインから落ち延びた(キリスト教に改宗しスペインに残った人々は「ムデハル」と呼ばれる[イスラム教徒とキリスト教徒の様式が融合した建築の様式を指す言葉でもある])。そして、北アフリカの幾つかの都市に、南スペインから出た「落人」たちの子孫が住みつき、大切な財産である「アンダルシアの音楽」を幾世紀に渡って守り伝えた。魅惑の土地「アンダルシア」に今も漂う文化の残り香に思いを馳せながら聴きたい名盤。
HMA-190391

価格帯:G
イランの伝統音楽
トゥルバドゥール〜吟遊詩人の音楽 ルネ・クレマンシック指揮
クレマンシック・コンソート
 録音:1977年6月。
HMG-508099

価格帯:F
トルバドゥール〜吟遊詩人の音楽 ルネ・クレマンシック指揮
クレマンシック・コンソート
 録音:1977年6月。元々 LP :HM 396, HM 397, HM 398 の3枚(セット:HM 396/98)で出ていた140分強の録音。1CDの旧品番:HMC-90396は約62分、HMG-508099 の方は約76分半を収録。HUNGAROTON録音を追加したCD4枚セットHMX-2901524/7も過去に発売されていたが、廃盤になっている。
 11世紀後半、フランス南部で新しい世俗音楽が発展した。これが、トルバドゥール(吟遊詩人)の音楽。愛や政治、モラルなどのことを歌い、スペインやイタリア、また、ドイツのミンネゼンガーにも影響を与えた。
HMA-195414

価格帯:G
マラン・マレ(1656-1728):
 聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モンの鐘
 3声の組曲 ハ長調/組曲第4番 ニ長調
ニコラウス・アーノンクール
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ、
 トレブル・ヴィオール)
リス・アーノンクール(Vn)
ヘルベルト・タヘーツィ(Cemb)
レオポルド・シュタストニー(Fl)
 HMC-90414の再発売。録音:1973年。
 今や世界的大指揮者となったニコラウス・アーノンクールがまだヴィオラ・ダ・ガンバを弾いていた頃の録音。古楽の開拓者らしい意欲あふれる演奏。
HMA-195427

価格帯:G
リコーダー、リュートとギター
 テレマン、バッハ、ヘンデル、ダウランド、
 ファン・エイク、他の作品
ルネ・クレマンシック
(リコーダー)他
 指揮が多忙でなかなか聞くことのできないクレマンシック、若き日ののリコーダー演奏。
HMA-195434

価格帯:G
物乞いたちの嘆き
 物乞いたちの嘆き/ほら私のいとしい人が山からやってきた/
 異国の人/魚売り/死の日/サン・ミケーレ・デル・モンテ/
 私の御主人/祖国の人々/二人の怠け者の物語/共和国讃歌/
 故郷のフランシスコ、羊飼い/渦巻く砂塵/夜と美女
マッテオ・サルヴァトーレ(歌)
 録音:1967年。
 マッテオ・サルヴァトーレは1925年にイタリア南部プーリア州のフォッジャという町に生まれた。フォッジャは悪い意味で南イタリアらしい町で、7歳のサルヴァトーレは貧しく靴もなく、学校にも行けなかった。彼は盲目のヴァイオリン弾きの弟子になり、老人から様々な歌を教え込まされた。その数は14年間に150曲ほど。それらの歌は何世紀に渡って口伝されてきた、誰が作ったかも分からない、しかし南イタリアの貧しい人々の生活にしっかり根付いたもの。20歳になってヴァイオリン弾きが亡くなると、サルヴァトーレは5日間歩きずくめでローマに旅して街のレストランで歌を聴かせた。人々は彼の歌の素晴らしさに気付いた。彼はさらに豊かな北部に行き、その歌の素晴らしさが一気に広まった。「ほら私のいとしい人が山からやってきた」は映画「リストランテの夜」でも効果的に使われていた。南イタリアの魂が詰まった一枚。
HMA-195567

価格帯:G
スラヴ正教会聖歌集 グレゴワール・ベインブリッジ指揮
ベネディクト派修道士合同cho.
 東方正教会の流れを汲む。
HMA-195610

価格帯:G
ルネサンスの舞曲集 ルネ・クレマンシック指揮
クレマンシック・コンソート
 録音:1972年/1973年。旧品番:HMC-90610中世、ルネサンスものでは右に出るものはない、ルネ・クレマンシックによるルネサンス舞曲集。
HMA-195641

価格帯:G
聖ヨハネス・クリソストムスの聖体礼儀
 〔ギリシャ(ロシア)正教/ビザンチン=スラヴ聖歌〕
ディミトレ・ロウスコフ指揮
コラール・ソフィア
 録音:1976年1月。旧品番:HMC-90641, HMA-190641
ブクステフーデ:ユビラーテ・ドミノ/カンタータ/前奏曲とフーガ シャピュイ(Org)
デラー(CT)
HMA-195734

価格帯:G
ベッラ・チャオ〜イタリア庶民の歌
 [労働歌/日曜日の歌/愛の歌/囚人の歌/反戦歌/政治歌]
ガスパーレ・
 ディ・ラーマ(G)
グルッポ・パダーノ・
 ディ・ピアデーナ(合唱)
 イタリア各地方の庶民に伝わる様々な歌を集めたCD。
HMA-195760

価格帯:G
プロヴァンス地方のオルガン
 ルイ・クープラン、フランソワ・クープラン、
 フレスコヴァルディ、フランソワ・ロベルデー、
 ムファット、作曲者不詳の作品
フランソワ・シャペレ、
ミシェル・シャピュイ、
ルシエンヌ・アントニーニ、
ルネ・サオルジャン(Org)
 録音:1971年、1974年。旧品番:HMC-190760
 15世紀から17世紀初頭にかけて、フランドル楽派の勢力は絶大で、ポリフォニー音楽はヨーロッパ全土に広まっていった。音楽家たちはこぞってポリフォニー音楽を作曲し、その勢いで、多くのオルガンが、名オルガン・ビルダーたちによって続々と建造された。このCDでは、フランスに数多くのこされている名オルガンを、フランスを代表するオルガニストたちが演奏している。
HMA-195764

価格帯:G
ベリオ:ラボリントゥス第2 クリスティアーヌ・ルグラン(S)
ジャネット・ボコモン(S)他
ルチアーノ・ベリオ指揮
Ens.ミュジーク・ヴィヴァンテ
 詩を引用しコラージュした台詞、語り手、独唱、テープと器楽によるベリオ1960年代半ばの代表作。
HMX-290791
廃盤
バルトーク:ミクロコスモス 第3巻−第6巻 ユゲッド・ドレフュス
 (Cemb)
 なんとチェンバロでバルトーク! ドレフュスは古楽ファンにはいささか懐かしい名手。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
HMA-190795

価格帯:G
シュトックハウゼン:Aus den sieben Tagen ディエゴ・マッソン指揮
ムジク・ヴィヴァンテ
HMX-290799

価格帯:F
ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):
 オルガン作品全集
ヘルムート・ヴィンター(Org)
 ブルーンスは北ドイツで活躍し、バッハにも影響を与えた。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
HMC-90856

(3CD)
マドリガル・コメディー集
 ラッスス、ヴェッキ、バンキエリの作品
ドミニク・ヴィス(CT)指揮
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMA-195904

価格帯:G
ブラームス:クラリネット・ソナタ集
 [第1番 ヘ短調Op.120 No.1/
  第2番 変ホ長調Op.120 No.2]
ミシェル・ポルタル(Cl)
ジョルジュ・
 プリュデルマシェール(P)
 録音:1969年。旧品番:HMC-90904HMA-190904(共に廃盤)。名手ポルタル、若き日のブラームス。
HMA-190928

価格帯:G
ギター・リサイタル〜
 バッハ、ソル、ダウランド、ヘンデル、ラモー、
 ヴァイス、ガスパール・サンス、ラウロ、
 ターレガ、ヴィラ=ロボス、アルベニスの作品
ルネ・バルトリ(G)
HMA-195930

価格帯:G
ブーレーズ:ドメーヌ ミシェル・ポルタル(Cl)
ディエゴ・マッソン指揮
ミュジーク・ヴィヴァント
HMA-195957

価格帯:G
エルフェ&アウストベ〜
 ドビュッシー:2台ピアノと4手のための作品集

 ・2台ピアノのための作品
   白と黒で/リンダラハ
 ・1台2手のための作品
   スコットランド行進曲/小組曲/
   6つの古代墓碑銘
クロード・エルフェ、
ホーコン・アウストベ(P)
 録音:1979年。旧品番:HMC-90957HMA-190957(共に当店未案内)。
 ドビュッシーの4手のための作品を収めた充実の一枚。ルイ・マル監督の名画「鬼火」で使われていたサティの音楽を演奏したエルフェと、メシアン弾きとして高名なアウストベという顔合わせ。フランス・ピアニズムの粋ともいえる二人によるドビュッシーは実に華麗で鮮烈。独特の和声の世界を磨き抜かれた音色とセンスで一息に描ききっている。
HMA-195965

価格帯:G
フラメンコ〜ロス・マラゲーニョス エル・マラゲーニョ(G)
マリーノ・カーノ(G)
ネーナ・カーノ(Vo)
コンチータ・カーノ(Vo)
HMA-190968

(2CD)
価格帯:G
バルトーク:ミクロコスモス クロード・エルフェ(P)
HMA-195989
廃盤
旧約聖書の音楽 アドルフ・アッティア(T)
ミシェル・シェルブ(Br)他
モーリス・ベナム合唱指揮
 録音:1975年11月。
シャルパンティエ:聖水曜日のテネブレの読誦 ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
HMA-1951006
廃盤
シャルパンティエ:聖木曜日のルソン・ド・テネーブル ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
HMA-1951013

価格帯:G
ウィーン、1850年〜ウィンナ・ワルツの誕生
 ディアベッリ:ウィーン舞曲
 ランナー:求婚者たち/新ウィーン・レントラー/
       ロマンティックな人々
 マイヤー:シュノフラー舞曲
 シュテルツミューラー:シュテルツミューラー舞曲
 J.シュトラウスII:新ピツィカート・ポルカ
 J.シュトラウスI:シュネル・ポルカ/
            シュぺルル・ポルカ
 シュトローマイアー:踊りの好きな美しきイーダ
 踊りずきの人たち、リンツ舞曲
ミヒャエル・ディトリッヒ指揮
ウィーン・ベッラ・ムジカEns.
 録音:1978年/1980年。1850年のウィーンで演奏されていた初期のウィンナ・ワルツを集めたもの。
 #廃盤のため、装丁違い&アメリカ・ヴァージョンのHCX-3951013でのお届けとなり、バーコード部に傷があるカット盤での入荷となります。また、流通在庫限りとなりますので、入手出来無い場合はご容赦下さい。
HMA-1951015

価格帯:G
古代ギリシャの音楽
  序奏/「オレステース」のスタシモン/
 コントラポリノポリスの器楽曲断片/
 デルポイのアポロン讃歌第1/テクメッサの嘆き/
 パピルス・ウィーン29825/太陽神への讃歌/
 ミューズ(ムーサ)への讃歌/ネメシスへの讃歌/
 パピルス・ミシガン/
 アエナオイ・ネフェライ(不断に流れる雲)/
 セイキロスの墓碑銘/パイアン、ベレルマンの無名氏/
 ピュティア祝勝歌第1/パピルス・オクシュリンコス/
 オクシュリンコスのキリスト教賛美歌/ホメロスの讃歌/
 パピルス・ゼノン・カイロ断片/
 テレンティウス「義母」第861行/
 「道徳詩」第1歌第11-12行
  (ミーニュ版教父全集37,523:f)/
 デルポイのアポロン讃歌第2/
 パピルス・オスロ1413 A B/終奏
グレゴリオ・パニアグワ指揮
アトリウム・ムジケー古典合奏団
 録音:1978年6月。
 故・長岡鉄男氏大絶賛の超優秀録音盤! 現在はこのような古典に対するアプローチもやっと市民権を得て来たような感があるが、このアルバムの録音時は一部に大激論を巻き起こしたもの。 パニアグア一家は未だに別レーベルにて活発な活動を繰り広げているが、その原点ともいえるこのアルバムは、やはり不朽の名作であろう。
HMX-2901018

価格帯:F
ピエトロ・アントニオ・チェスティ(1623-1669):
 カンタータ集(*)
 歌劇「オロンテーア」〜抜粋(+)
ジュディス・ネルソン(S;*)
ルネ・ヤーコプス(CT;*)
ウィリアム・クリスティ
 (Cemb;*)
ヤープ・テル・リンデン(Vc;*)
コンラート・ユングヘーネル
イザベル・プルナール(S;+)
ヘルガ・
 ミュラー=モリナーリ(Ms;+)
ルネ・ヤーコプス指揮(+)
コンチェルト・ヴォカーレ(+)
 チェスティはヴェネツィア派の重要な作曲家。「オロンテーア」は初期オペラの傑作のひとつ。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
HMA-1951020

価格帯:G
映画「モリエール」オリジナル・サントラ
 (ルネ・クレマンシック作曲)
ルネ・クレマンシック指揮
クレマンシック・コンソート
アルフレッド・デラー指揮
デラー・コンソート
 録音:1978年1月。
HMA-1951021

価格帯:G
バロック時代のユダヤ音楽 ジョエル・コーエン指揮
ボストン・カメラータ
HMA-1951022

価格帯:G
モーツァルト:
 アイネ・クライネ・ナハトムジーク/交響曲第29番
アンジェロ・エフリキアン指揮
ボローニャ市立歌劇場po.
 録音:1979年2月。
HMA-1951032

価格帯:G
モンテヴェルディ:
 コンセール・スピリチュアル/1声〜3声のモテット集
ルネ・ヤーコプス(CT)指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1979年7月。
HMA-1951035

価格帯:G
シューベルト:
 アルペッジョーネ・ソナタ イ短調D.821/
 弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調D.471/
 弦楽三重奏曲第2番 変ロ長調D.581
レジス・パスキエ(Vn)
ブリュノ・パスキエ(Va)
ローラン・ビドゥー(Vc)
ジャン=クロード・
 ペヌティエ(P)
HMA-1951037

価格帯:G
クリスティのロワイエ
 ジョゼフ=ニコラ=パンクラス・
  ロワイエ(1705-1755):
   クラヴサン曲全集
ウィリアム・
 クリスティ(Cemb)
 録音:1979年10月。旧品番:HMC-1901037。使用楽器:ウィリアム・ダウド製。現代における、ルネサンス、バロック音楽の大家の一人、ウィリアム・クリスティ若き日の貴重な鍵盤独奏の録音。
 ロワイエはパリの音楽界や宮廷で重要なポストについていた音楽家。ロワイエの音楽は、イタリア色の強いサヴォワ公国で育ったせいか、活気あふれる付点リズム、急速な音階、明快な和声や色彩豊かな転調、輝かしい声楽書法など、イタリアの音楽様式の影響が色濃くみられる。
HMA-1901039
廃盤
17世紀イギリスの流行曲
 ロンドンの舞曲/カントリー・ダンス/
 シェークスピア劇の4つのバラード/他
ジェレミー・バーロウ指揮
ザ・ブロードサイド・バンド
HMA-1951043

価格帯:G
オッフェンバック(1819-1880):
 2つのチェロのための組曲Op.54

 [第1番 ホ短調/第2番 ホ長調]
ローラン・ピドゥー、
エティエンヌ・ペクラール(Vc)
 録音:1979年12月。旧品番:HMA-1901043。オッフェンバックはオペレッタばかり書いていたのではなく、自身大変素晴らしいチェリストでもあった。超絶技巧がちりばめられた作品を残しているが、美しくおおらかなメロディーはさすが、といったところ。チェロの馥郁たる音色が奏でるおおらかな歌に身をゆだねる喜びを、是非。
HMA-1951045

価格帯:G
ジャン=ジョセフ・モンドンヴィル(1711-1772):
 声またはヴァイオリン付きのクラヴサン曲集 Op.5
ウィリアム・
 クリスティ(Cemb)
ユディット・ネルソン(S)
スタンリー・リッチー(Vn)
 旧品番:HMC-901045HMA-1901045(共に当店未案内、廃盤)。1752年から1762年にかけて、コンセール・スピリチュエルの音楽監督を務めたモンドンヴィルは、当時のパリにおける最重要作曲家の一人だった。規模の大きな「グラン・モテ」の作曲と演奏で一躍当時の音楽会の話題をさらったことで知られるが、彼の重要な足跡は室内楽にある。その一つが、ここに収められている「声またはヴァイオリン付きのクラヴサン曲集」。題名が示すとおり、奏者は、声かヴァイオリンのいずれかを選択出来るが、一曲だけ声とヴァイオリンの両方が必要なものがある。どの楽章も独創性に溢れたテクスチュアで書かれており、後のモーツァルトやベートーヴェンが歩むこととなるソナタ形式の礎となっているといわれている。
HMA-1951047

価格帯:G
シューベルト:
 ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op.100
レ・ミュジシャン
[ジャン=クロード・
  ペヌティエ(P)
 レジス・パスキエ(Vn)
 ローラン・
  ピドゥー(Vc)]
 録音:1980年2月。旧品番:HMC-901047。レ・ミュジシャンの代表盤で、録音も優秀。
HMG-501048

価格帯:F
シューベルト:
 ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調Op.99 (*)/
 ピアノ・ソナタ第13番 イ長調Op.120 D664
ジャン=クロード・
 ペヌティエ(P)
レジス・パスキエ(Vn;*)
ロラン・ピドゥー(Vc;*)
 録音:1980年2月。旧品番:HMC-901048HMA-1951048(以上廃盤)。
 ピアノ三重奏曲冒頭から、純粋なシューベルトの世界が広がる。第2楽章はシューベルト独特の内面的な世界が展開されるが、巨匠三人によるデリケートな音運びに耳と心を奪われる。ピアノ・ソナタでも、ペヌティエのどこまでも丁寧に行き届いた完成度の極めて高い、音楽の純粋さに打たれる。
HMA-1951050

価格帯:G
スペインのフォリア
 生命の泉/天使的早発性痴呆の/ソファミレドによる/途方もなき/
 微小なる栄光の/ガラスの/フォリアに寄せる祈り/
 名声は飛んで行く/レモン風・南欧風/肝要なる・根元的の/
 正調インド風/逆流的/貴族的倹約の/繊細なる/深き淵より/
 壁の外に/通俗的なる/人々に知られざる/そこはかとなく柔らかき/
 北欧的にして荒涼たる/平凡にして 金色なる/いとも高貴なる/
 退嬰的かつ退廃的なる/牧人らの/数学的:怒りの日/黄昏の/
 無名の/わが霊魂は悲し/武装せる強き騎馬兵の/
 大胆の:運勢は助く/包皮なき/協会風の/劇場風かつ偽善的な/
 田園の/いまひとつの完全にインド風な/天界的忍耐の/
 偽装的逃亡および凱旋の車
グレゴリオ・パニアグワ指揮
アトリウム・ムジケー
HMC-801050
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:1980年6月。旧品番:HMC-901050 (CD)。
 「古代ギリシャの音楽」(HMA-1951015)と並ぶパニアグアの大傑作が musique d'abord に登場。フォリアというのはスペインの古い舞曲の形式だが、この言葉には「熱狂」、さらには「バカ」という意味もある。鬼才パニアグワは、出だしこそ神妙にフォリアを奏でるものの、おバカな想像力をどんどん誇大妄想的に広げ、意味不明なまでに徹底的に暴れている。そのシュールで刺激に満ちた世界は、冗談音楽を遥かに突き抜けた独自の芸術。録音から四半世紀が経ったというのに、いまだ初めて聴いた人がとてつもない衝撃を受けてしまうという迷盤中の名盤である。
HMA-1951054

価格帯:G
ヘンデル:詩篇第112番/詩篇第126番/
     サルヴェ・レジナ
マーク・デラー指揮
デラー・コンソート
キングス・ミュージック
 録音:1980年4月。
HMX-2901055

価格帯:F
エティエンヌ・ムリニエ(1600頃-1669以降):
 モテットと讃歌集
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
 #当シリーズは徐々に廃盤となっており、バーコード部に傷があるカット盤での入荷となる可能性もありますので、あらかじめご了承下さい。
HMA-1951057
廃盤
ハイドン:
 8つのジプシー舞曲 Hob.IX:28
 5つのコントルダンス、クワドリル、メヌエット Hob.IX:29,24
 踊りのメヌエット集 Hob.IX:4
 2つのフルートと2つのホルンのためのノットゥルノ集 Hob.II:D5
 6つのドイツ舞曲 Hob.IX:12
ミヒャエル・ディットリヒ指揮
ウィーン・
 アンサンブル・ベッラ・ムジカ
 録音:1980年8月。
HMX-2901061

価格帯:F
ミシェル・ランベール(1611-1696):
 宮廷アリア集
ルネ・ヤーコプス(CT)
木村三穂子(Vn)
コンラート・ユングヘーネル
ヴィーラント・クイケン
ディルク・ヴェレルスト
 ランベールは宮廷アリア(エール・ド・クール)で絶大な人気を誇ったフランスの作曲家。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
HMA-1951062

価格帯:G
ブラームス:室内楽作品集
 ピアノ四重奏曲第1番 Op.25(*)/
 ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.108 ニ短調(#)
レ・ミュジシャン
[ジャン=クロード・
  ペヌティエ(P)
 レジス・パスキエ(Vn)
 ブリュノ・パスキエ(Va)
 ロラン・ピドゥ(Vc)]
 録音:1980年(*)/1982年(#)。旧品番:HMC-901062HMT-7901062
 フランスの巨匠たちが勢ぞろいしたブラームスの作品集。録音から実に20年以上の歳月が経っているが、フランス流の音楽演奏が骨の髄まで沁み込んでいる名手たちによる演奏は、濃厚にして精緻。ピアノと弦楽器奏者ピアノ四重奏曲の終楽章のロンドは、極めてダイナミックで熱い演奏が展開されるが、決して重くなく、こってりと豊かに響くのは、さすが。ヴァイオリン・ソナタでは、名手パスキエが奏でる、甘くふくよかな旋律に耳を奪われてしまう。もちろんペヌティエの手堅いサポートは見事の一語に尽来る。
HMX-2901066

(2CD)
1CD価格
ヴィヴァルディ:3声のセレナータ RV.690 ルネ・クレマンシック指揮
クレマンシック・コンソート
 "1+1" シリーズ。久々の復活。
HMA-1951068

価格帯:G
モンテヴェルディ:マドリガーレ曲集〜
 第7巻(*)/第8巻「愛と戦いのマドリガーレ集」(#)より

 他の者は軍神マルスについて歌えばよい(マリーニ詩/6声、ヴァイオリンと通奏低音)(#)/
 ああ、フィリーデ、なぜ君は逃げるのか(3声と通奏低音)(#)/金色の髪よ(4声、ヴァイオリンと通奏低音)(*)/
 今や天も地も(ペトラルカ詩/6声、ヴァイオリンと通奏低音)(#)/
 ニンフの嘆き(リヌッチーニ詩/4声と通奏低音)(#)/敵が取り巻いている(3声と通奏低音)(#)/
 愛の神よ、どうしたらいいのか(4声、ヴァイオリンと通奏低音)(*)/
 ティルシとクローリ(ストリッジョ詩/5声と器楽合奏によるバロ)(#)

  ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン
 録音:1980年12月。旧品番:HMC-901068 / HMA-1901068(ともに当店未案内)。
 ルネサンスからバロックへの大きな転換点に立つ巨人、モンテヴェルディ。彼が生涯にわたって書き続けた分野を見ると、自らの手で様式上の大転換をなしとげたことがわかる。「戦いと愛のマドリガーレ集」として有名な第8巻を中心にセレクトされた、華やかな雰囲気にあふれた珠玉の1枚。
HMA-1951071

価格帯:G
「乞食オペラ」の挿入歌とその原曲 パトリツィア・クウッラ(S)
ポール・エリオット(T)
ジェレミー・バーロー指揮
ブロードサイド・バンド
 旧品番:HMC-901071
HMA-1951072

価格帯:G
16世紀パリのシャンソン集
 クレマン・ジャヌカン(1485-1558):
  パリの物売り声/ある夫が新妻と/美しい乳房/
  さあ、ここにおいでよ/戦争/ヴェルノンの粉ひき娘は/
  愛と死と人生は/マルタンは豚を市場へ連れていった/
  すてきな押し込み遊び
 クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562):
  あなたは私を悩ませる/私にはもう愛情はない/
  私にはもう愛情はない(ロワ編曲)/ラ・ラ・ピエール先生/
  助けて下さい、愛するいとしいひとよ/どうしてあなたは/
  ああ、悲しいこと(ミラノ編曲)/
  私はあなたに楽しみをあげましょう/きれいな森の金盞花の陰に/
  あなたはわたしがそれで死ぬっていったけど
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
 [ドミニク・ヴィス(CT)
  ミシェル・ラプレニ(T)
  フィリップ・カントール(Br)
  アントワーヌ・シコ(B)
  クロード・ドボーヴ(リュート)]
 録音:1981年4月。旧品番:HMC-901072
 16世紀パリで活躍した二人の人気作曲家のシャンソン集。いずれも高度な技巧で作られ、その作風の多彩さにも驚かされる。静謐な感動に満ちた「愛と死と人生は」、市場の賑わいを模した「パリの物売りの声」、しっとりとした悲しさに満ちた「きれいな森の金盞花の陰に」、ひたすら処女の胸の美しさを愛でる「美しい乳房」、そして猥雑さを短くカラッと露わにした「ある夫が新妻と」などなど。美から俗まで、人生の様々な局面に結び付いた音楽は生き生きとしており、450年という時を越えて我々の耳を楽しませてくれる。
 絶大な人気を誇るカウンター・テナー、ドミニク・ヴィスと仲間たちによる歌は、極めてレヴェルの高いもの。うっとりするほど美しいアンサンブルから、時に悪ノリすらためらわない自由な愉悦まで、イマジネーションに満ちた演奏は全世界で絶賛された。
HMA-1951073

価格帯:G
ブラームス:
 弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op.18
 ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.101
ジャン=クロード・
 ペヌティエ(P)
レジス・パスキエ、
ラシェル・オレグ(Vn)
ブルーノ・パスキエ(Va)
ジャン・デュプイ(Va)
ロラン・ピドゥ、
エティエンヌ・ピクラール(Vc)
 HMC-901073の再発売。録音:1980年10月、1982年。
 ブラームスが27歳で作曲した弦楽六重奏曲第1番は、青春の息吹に満ちた作品。爽やかさと淡い甘さ、それにほろ苦さもある美しいメロディーに満ちており、ことに第2楽章はフランス映画の傑作 「恋人たち」のテーマ音楽に用いられたこともあるほど耳に親しい。一方のピアノ三重奏曲第3番は53歳のブラームスの渋さがまた魅力。
 フランス勢によるこの演奏は、ブラームスを過度に重々しくせず、力強いタッチで描いた骨太なもので、傾向の違う二つの作品を見事に描き分けている。
HMA-1901076

価格帯:G
ダウランド:エアーとリュート練習曲集 アルフレッド・デラー指揮
デラー・コンソート
HMA-1951077

価格帯:G
アンリ・デュモン(1610-1684):グラン・モテ集
 思い出してください、ああとても慈悲深い聖母様/魂の対話/
 マニフィカト/バビロン川のほとりで
ギュメット・ロランス(A)
アンリ・ルドロワ(CT)
ハワード・クルック(T)
ウルリヒ・シュトゥーダー(Br)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
 録音:1981年7月。
 デュモン本名をアンリ・ド・ティエルという、現ベルギーのリエージュ近郊に生まれた作曲家。1652年にルイ14世の弟フィリップ(アンジュー公)のクラヴサン奏者に就任、これを足がかりにルイ王朝の中で着実な地位を築き上げ、リュリより前の世代の最も重要な作曲家となった。しかし録音はいまだ少ないのが残念です。このCDはヘレヴェッヘが国際的に注目されて間もない頃のもの。デュモンのモテは儀式ばった仰々しいものではなく、自然な優しい感情で真摯に信仰を歌うような音楽であり、ヘレヴェッヘの明るい柔らかさを生かした演奏は見事。さらに夭折の名カウンター・テナー、アンリ・ルドロワの数少ない歌声の記録としても貴重である。
HMA-1951078

価格帯:G
ラモー:グラン・モテ集
 [主がシオンの繁栄を回復したもうた時/
  汝の住まいはいとも美しく/叫び疲れ力は失せ]
アンリ・ルドロワ(CT)
ギ・ド・メ(T)
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
ベーター・コーイ(B)他
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
 録音:1982年2月。旧品番:HMC-901078HMA-1901078。夭折したルドロワの貴重な録音の一つ。
HMA-1951084

価格帯:G
モンテヴェルディ:マドリガーレ集
 この暴虐なる愛の神は/静かにして、アルメリン/
 こうして私は少しずつ/私はあなたを愛しています、愛しい人/
 おお、私の愛しい人/優雅な天使/晴れやかで澄んだ眼差しよ/
 愛の別れ/おお、ミルティッロ、私の愛しい人/裸足のニンファ/
 私の魂は/さらば、美しいフローリダよ/
 ああ、優しく美しい太陽に向かうように
ルネ・ヤーコプス(CT)指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 [バルバラ・シュリック(S)
 マリウス・ヴァン・アルテナ、
 ギ・ド・メ(T)、
 ミヒール・テン・
  ハウテ・デ・ランゲ(T)
 ハリー・ファン・デル・カンプ(B)
 コンラート・ユングヘーネル
  (テオルボ)]
 録音:1981年8月。
 かつてのカウンター・テナーの大御所にして、今やバロック指揮者の巨匠、ルネ・ヤーコプスが自身のリードで初めてモンテヴェルディのマドリガーレを録音したアルバム。ヤーコプスのみならず、シュリック、ド・メ、ファン・デル・カンプ、ユングヘーネルら錚々たるメンバーによる演奏は、四半世紀前の録音とは全く思えない褪せない鮮やかさを保っている。いまでこそソリストが各々役を持って演じているようなマドリガーレの唱法は一般的だが、マドリガーレがいまだ合唱の祖先として捉えられていた時代に、これだけ個が主張しながら確固とした統率のある演奏を成し遂げたことは驚くべきことである。日本にはだいぶ遅れて1994年に紹介されたが、それでも「レコード芸術」誌の特選盤に選ばれた。筋金入りの名盤である。
HMA-1951094

価格帯:G
バルトーク
 ルーマニア民俗舞曲 Sz.56 /ピアノ・ソナタ Sz.80 /
 ハンガリー農民の歌による即興曲 Sz.74 /
 ピアノのための組曲 Sz.62 /戸外にて Sz.81
クロード・エルフェ(P)
 録音:1982年。旧品番:HMA-1901094(当店未案内)。フランスのピアニスト、クロード・エルフェ(1922-2004)は、カサドシュに師事し、エリート学校のエコール・ポリテクニークに学んだ。古典ものから現代ものまでをレパートリーにしていたが、特にブーレーズら現代作曲家と親交を結び、現代音楽界に多大な影響を与えた。ここに収められたバルトークの演奏は、抜群のリズム感と力強さに満ちた推進力が、腹の底に響く力演。
HMA-1951095

価格帯:G
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
 牧歌劇「アクテオン」(*)/「強制された結婚」のためのアンテルメード(#)
  ドミニク・ヴィス(CT;アクテオン;*) アニェス・メロン(S;ディアーヌ;*)
  ギユメット・ロランス(Ms;ジュノン;*) ジル・フェルドマン(S;アルテビューズ;*)
  ドミニク・ヴィス(CT;#) ミシェル・ラプレニー(T;#)
  フィリップ・カントール(Br;#)
  ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン
 旧品番:HMC-901095 / HMA-1901095。廃盤となっていたアイテムの、同番号での復活。
 狩り、それも鹿狩りは、特にフランス貴族社会における最大の娯楽だった。しかもそれは現代にまで続いている根強い伝統。牧童の代わりに狩人を主人公としているところにこの作品の特徴が窺われる。テーベの若い狩人アクテオンが鹿狩りに行き、偶然狩りの女神ディアナが水浴びしているところを見てしまう。怒ったディアナは狩人を鹿の姿に変えてしまい、かれは哀れにも自分が飼っていた猟犬に噛み殺されてしまう――というお話。アクテオンを歌うドミニク・ヴィスの繊細優雅ながらもクセのある歌い方が魅力。
 モリエールの戯曲「強制された結婚」が1672年に再演された時に、その付帯音楽として書かれたアンテルメードは、前後2部からなる間奏曲。特別な筋は持たず、時折イヌなどの動物が登場して聴き手を楽しませる。こちらもヴィスが演技心たっぷりに聴かせる。
HMA-1951097

価格帯:G
シュッツ:
 クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルト集/他

 主によって汝の喜びをなせ SWV.311/
 おおイエス、優しきその御名 SWV.308/
 悪しき者のはかりごとに歩まず SWV.290/
 神よ、速やかに私を救ってください SWV.282/
 わが魂よ、なにゆえに悲しむのか SWV.353/
 主よ、われらの主よ SWV.343/ルビーのように SWV.357/
 優しく、親しく、慈しみ深い主イエス・キリストよ SWV.285/
 あなたは何をしたのか SWV.307/主イエスよ SWV.313/
 神の子らよ、主に帰せよ SWV.283/
 主の聖徒よ、主をほめ歌い SWV.288/
 私は、主よ、心からあなたを愛しる SWV.348
ルネ・ヤーコプス(CT)指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
セバスティアン・ヘニッヒ
 (ボーイソプラノ)
ウィリアム・クリスティ(Org)
 録音:1982年4、5月。旧品番:HMC-901097。
 ルネ・ヤーコプスは今でこそバロックの大指揮者だが、もともとは名カウンターテナーであり、その代表的録音の一つがこれである。シュッツの代表作「クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルト集」を中心にした選曲。ヤーコプスの柔らかいカウンターテナーと、ヘニッヒの清楚なボーイソプラノの絡みあいは非常に美しく、発売当時の目の覚めるような驚きは今でも褪せてはいない。
HMC-901099
廃盤
ジャヌカン:
 鳥の歌/夜ごと夜ごと/のぞみはゆるぎなく/
 その昔、娘っこが/
 悲しいかなそれははっきりしたもの/他(全20曲)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
HMA-1951105

価格帯:G
マレ:音階/マレ風のソナタ チャールズ・メドラム(Vn)指揮
ロンドン・バロック
 録音:1982年9月。
 ロンドン・バロック初期のの名盤として名高い、1723年パリで刊行された「音階および様々な合奏の小品」からの2曲。
HMA-1951106

価格帯:G
中世イギリスの音楽
 〜作曲者不詳の14世紀-15世紀の作品集

 ・14世紀
  [アレルヤ、彼は真の殉教者(*)/優しく寛大なる御母/
   わが兄弟ヨナタンよ/カンタベリーの至宝、トーマス/
   山の上にある町は隠すことができない/あなたは最良の市民/
   高貴なるキリストの御母/行け、ミサは終われり(*)]

 ・15世紀
  [アレルヤ、新たなるみわざ/アンナ、キリストの御母の御母/
   イエスの薔薇ほどに徳高き薔薇はない/
   わが恋人は誠にうるわし/ヨセフよ、怪しむことはない/
   おお、選ばれし酒飲み達よ]
ポール・ヒリヤー(B)指揮
ヒリヤード・アンサンブル
[アシュリー・スタッフォード(CT)
 ポール・エリオット、
 ロジャーズ・カヴィー=クランプ、
 レイ・ニクソン(T)]
 録音:1982年9月。旧品番:HMC-901106HMA-1901106(共に当店未案内、廃盤)。
 アルス・ノヴァが誕生し発展した、14世紀のヨーロッパ。その頃から15世紀にかけてのイギリス音楽は、百年戦争をはさんで大陸との間に交流と断絶を見せ、より技巧的で複雑な独自の様式へと変容・熟成して行った。特に(*)の2曲はイギリス色濃厚であり、その他当時盛んに作られた「キャロル」などを含む、興味深い内容。中世イギリスの音楽を俯瞰する好集成。
HMG-501108

価格帯:F
クリスティ&レザール・フロリサン〜
 モンテヴェルディ

  バレエ音楽「つれない娘たちの踊り」
   (マドリガーレ集第8巻より)/
  セスティーナ
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
アニェス・メロン(S)
ギユメット・ロランス(Ms)
グレゴリー・ラインハルト(B)
ジル・フェルドマン(S)
 録音:1982年9月。旧品番:HMC-901108(当店未案内)。
 1608年、マントヴァ公は自身の息子の誕生日を祝うため音楽イベントを企画した。このイベントの中に含まれたのが、宮廷楽長であったモンテヴェルディのマドリガーレ集の音楽にバレエを振付けた「つれない娘たちの踊り」。同時収録されている「セスティーナ」は、初演のときにキャスティングされていた歌手の一人が急死してしまい、その死を悼んで編まれたもの。
HMA-1951110

価格帯:G
パスカル・ド・レストカール(1539/40-1584):
 「この世のむなしさ」についての八行連詩(1852)〜
  [流れる水は速いが/世の人よ、知るなら語れ/
  氷は光って美しい/その美女は誰/その怪物はいったい何だ/
  私は見た一人の子供が/心をこの世の深みに沈める/
  世の運行と停止については如何に/太陽の息子である昼が/
  世よ、何故逃げる/止まれ、待て、おお世人よ/
  たちどころに天界の目という目が/
  わが魂よ いまいづこ 偉大なる言説は/物読んで、考える/
  いったいこの世でいまさら何ができよう/罪と死/
  死は滅ぼされたが, この世は生きている/
  そして「この世」と「死」が装束を交換し/
  狂気じみた虚しいことである]
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル
 録音:1982年11月、パリ。  パスカル・ド・レストカールは16世紀後半のフランスの作曲家。「『この世のむなしさ』についての八行連詩」は、哲学的な思索を歌った詩に曲をつけた無伴奏声楽曲集。ここでは19曲を演奏。カウンターテナーのドミニク・ヴィスを中心としたこの上ない出来栄えの演奏。
HMX-2901114
廃盤
バルバラ・ストロッツィ(1619-1664):
 カンタータ集
ジュディス・ネルソン(S)
コンチェルト・ヴォカーレ
 ストロッツィは自由奔放な生涯を送ったヴェネツィアの女性作曲家。ソプラノ独唱のためのカンタータを数多く残した。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
HMA-1951118
廃盤
モーツァルト:
 クラリネット五重奏曲 イ長調「シュタードラー」K.581/
 ケーゲルシュタット・トリオ 変ホ長調K.498
 (ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲)
レ・ミュジシャン
[ミシェル・ポルタル(Cl)
 レジス・パスキエ(Vn)
 ローラン・
  ドガレイユ(Vn)
 ブリュノ・パスキエ(Va)
 ローラン・ビドゥー(Vc)
 ジャン=クロード・
  ペヌティエ(P)]
 旧品番:HMC-901118HMX-2961118
HMA-1951119

価格帯:G
ぺルゴレージ:スターバト・マーテル ルネ・ヤーコプス(CT)指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1983年4月。この名作は一般にソプラノとメゾでうたわれるが、ここではカウンター・テナーとボーイ・ソプラノで演奏。そのアンサンブルは見事。
HMX-2901120
(2CD)
廃盤
ラモー:クラヴサン作品全集
 クラヴサン曲集(1724)/新クラヴサン曲集(1728)
ウィリアム・クリスティ(Cemb)
 "1+1" シリーズ。決定盤との呼び声も高い、もはや古典といえる演奏。
HMA-1951129

価格帯:G
クラウディオ・モンテヴェルディ:
 西風が戻り/ああ、恋する人はどこにいるのか
 愛の炎を燃さぬ者は
ベネデット・フェルラーリ・デラ・ティオルバ(1604-1681):
 宗教的カンタータ「この鋭いとげ」
クラウディオ・モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
 すてきな羊飼いさん/ああ、お前は何と愛らしいのか
 「さあ、私はあなたを見て喜び」
  (歌劇「ポッペアの戴冠」より第3幕、幕切れの二重唱)
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
ヘルガ・
 ミュラー=モリナーリ(Ms)
ルネ・ヤーコプス(CT)
ウィリアム・クリスティ(Cemb)
コンラート・
 ユングヘーネル(テオルボ)
ヤープ・テル・リンデン
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 旧品番:HMC-901129, HMT-7901129。ルネサンスからバロックへの音楽史上の大転換点に位置する大作曲家モンテヴェルディ。サン・マルコ大聖堂楽長として晩年を過ごしたヴェネツィアでは、優れた音楽家達が彼の周辺に集まり、新しい音楽を推進していった。端正なヤーコプスの美声が、そんな時代の活況を見事に映し出す。
HMA-1951130

価格帯:G
ラモー:管弦楽組曲「優雅なインドの国々」 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
 録音:1983年6月。ヘレヴェッヘ初期の名盤の一つ。
HMX-2901131

価格帯:F
クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562):
 ルソン・ド・テネーブル
ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
 ジャヌカンと並ぶルネサンス・シャンソンの大家として知られているが、宮廷礼拝堂音楽家としてはあまり知られていないセルミジの、初期の教会音楽集。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
 #当盤は廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱いです。バーコード部に傷があるカット盤での入荷となりますので、あらかじめご了承下さい。
HMA-1951133

価格帯:G
フランソワ・クープラン(1668-1733):
 聖水曜日のための3つのルソン・ド・テネブル
クラーク:祝福あれ、この甘美な地に
パーセル:
 讃歌「主よ、人間とは何か」/
 夕べの讃歌「夜が来たれり」
ルネ・ヤーコプス(CT)指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 [ウィリアム・クリスティ
  (Org、Cemb)
コンラート・ユングヘーネル
 (テオルボ)
ヴィーラント・クイケン、
ヤープ・テル・リンデン
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ヴァンサン・ダラ(CT)
マックス・ファン・エグモント(B)]
 録音:1983年10月。旧品番:HMC-901133HMX-2981133
 クープランの「ルソン・ド・テネブル」の名盤の一つ。演奏の素晴らしさはもちろん、現代の古楽界をリードする巨匠たちが勢ぞろいしていることでも有名。
HMA-1901134
廃盤
12世紀アキテーヌのポリフォニー マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
HMA-1951135
廃盤
ショーソン:協奏曲Op.21/小品Op.39 レジス・パスキエ(Vn)
ジャン=
 クロード・ぺヌティエ(P)
ロラン・ドガレイユ(Vn)
ジュヌヴィエーヴ・シモノ(Vn)
ブリュノ・パスキエ(Va)
ロラン・ビドゥ(Vc)
 録音:1983年11月。フランスの実力派たちによる熱演。
HMA-1951136

価格帯:G
ルッツァスキ:
 フェラーラのコンチェルト・デレ・ダーメの
  ための女声3部マドリガーレ集
H.アフォンソ、
クリスティーナ・ミアテッロ、
マリネラ・ペンニッキ(S)
HMG-501137

価格帯:F
モーツァルト:教会ソナタ集
 [変ロ長調K.212/ 変ホ長調K.67/ 変ロ長調K.68/
  ヘ長調K.145/ ヘ長調K.224/ ヘ長調K.244/
  ハ長調K.336/ ハ長調K.328/ ト長調K.241/
  ト長調K.274/ ニ長調 K.245/ ニ長調K.144/
   ニ長調K.69/ イ長調K.225]
ロンドン・バロック
[イングリート・
  ザイフェルト(Vn)
 アンヌ・レーリヒ(Vn)
 チャールズ・メドラム(Vc)
 ウィリアム・
  ハント(ヴィオローネ)
 ジョン・トール(Org)]
 録音:1984年2月。旧品番:HMC-901137(廃盤)、HMA-1901137(以上当店未案内)。
 教会ソナタというと、緩-急-緩-急という楽章構成のソナタを思い浮かべるが、モーツァルトのソナタにつけられた「教会ソナタ」というジャンル名はそれとは異なる。モーツァルトのこれらのソナタは、教会の典礼ミサの中の「グラドゥアーレ」の合間に、言葉のない器楽曲として演奏されたという、まさに「教会ソナタ」なのだ。ミサの全体時間が長くなり過ぎないように、というお達しもあったため、このような単楽章の形をとっている。ブックレットのトラックリストには、各曲の冒頭テーマの譜例が掲載されているというこだわりの仕事ぶりも注目。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMA-1951138

価格帯:G
ヴィクトル・ユーゴーの詩による歌曲集
 グノー、ビゼー、ラロ、ドリーブ、フランク、
 フォーレ、ワーグナー、リスト、サン=サーンス、
 ホワイト、レイナルド・アーンの作品
フェリシティ・ロット(S)
グラハム・ジョンソン(P)
 録音:1984年10月。
HMA-1951142

価格帯:G
メンデルスゾーン:モテットと詩篇曲集
 なにゆえ国々は騒ぎ立ち」Op.78 No.1(詩篇2)/
 わが神よ、なぜわれを見捨てたもうか」
  Op.78 No.3(詩篇22)/
 ヌンク・ディミティスOp.69 No.1/
 いと高き所には神に栄光あれ/
 われら人生の半ばにありてOp.23 No.6/
 6つの箴言/わが祈りを聴きたまえ、主よ(讃歌)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ラ・シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
HMA-1951148

価格帯:G
ノートルダム楽派のクリスマスのミサ
 マルセル・ペレス指揮アンサンブル・オルガヌム
  [ジェラール・レーヌ(CT) ジュゼプ・ベネト(T)
   ジュゼプ・カブレ、フィリップ・バロワ(Br)]
 旧品番:HMC-901148, HMA-1901148, HMX-2971148壮大な石造りの教会の内部に入り込んだような、荘厳な雰囲気が漂う一枚。クリスマスとは「神の御子がお生まれになった日である」という宗教的な原点を感じさせる。アンサンブル・オルガヌムの素晴らしさにはあらためて驚嘆。
HMA-1951149

価格帯:G
シャルパンティエ:
 サルヴェ・レジナ〜1声と2声のためのモテット集
ルネ・ヤーコプス(CT)指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1984年7月。
HMA-1951151

価格帯:G
クープラン:王宮のコンセール(全曲) ダヴィット・モロニー(Cemb)
ロベール・クレール、
ジャネット・スィー(トラヴェルソ)
ヤープ・テル・リンデン(ガンバ)
 録音:1984年8月。実力派アンサンブルによる典雅な演奏。
HMA-1951152

価格帯:G
16−17世紀フランスとイギリスの世俗舞曲集
 アルボー(1519-1595)刊:
  「オルケソグラフィ」(1588)から
 プレイフォード(1623-1686)刊:
  「イギリスの舞踏教師」(1651)から
ジェレミー・バーロー指揮
ブロードサイド・バンド
 録音:1984年8月、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール/1982年11月、マヌ、ソヴァン城。
HMA-1951153

価格帯:G
キャッチ&グリー集
 レイヴンズクロフト:
  3つの田舎舞曲が1つになるラウンド/三羽のカラス
 ヒルトン:ジョージまた注文だ/小僧やい
 ローズ:月夜の今晩、酒を飲み/女は夜もすがらいたく泣き悲しみ/
  美味しいアニスの水だよ
 ウィルソン:蜜蜂の吸う蜜吸って/ばらの花は摘めるうちに
 パーセル:女が俺たちに恋をさせ/
  サー・ウォルターは娘とお楽しみ
 不詳:イニゴウ・ジョーンズ
 バッティシル:墓銘碑
 アーン:合唱クラブ
 スミス:アナクレオンの歌
 アーン:不安を和らげるため
 ビショップ:森びとよ、陽気な角笛吹きならせ
 アーン:シェンストン氏の死を悼む哀歌/嘆くな乙女
 ピスアル:地上に楽園あり/誰か一緒に丘を越えてはくれないか
 バーンビ:心地よく靜かに
ヒリアード・アンサンブル
 録音:1984年9月。
 国内盤でも2度発売され、大人気だったヒリアード・アンサンブルの名盤が復活。17-19世紀にロンドンなど英国で歌われたアマチュア向け男声合唱曲を収録。前半は「キャッチ」と呼ばれる音楽。かつては家庭から抜け出した親父たちが日頃の鬱憤を歌で晴らすというもので、当然酒と女を歌ったきわどいものもある。後半に収録されているのは、「グリー」と呼ばれる18世紀の中頃からのもの。ポール・ヒリアーがリーダーを務めていた時期のヒリヤード・アンサンブルが楽しく聴かせてくれる。
HMA-1951154

価格帯:G
夏は来たりぬ〜中世イギリスの歌
 13世紀とそれ以前の作者不詳の作品
  [夏が来た/聖母マリアよ(聖ゴドリックの3つの歌)/
   キリストとマリア(聖ゴドリックの3つの歌)/
   聖ニコラス様(聖ゴドリックの3つの歌)/
   森の小鳥/
   神のいとおしまれるお方・あなたのとりなしで/
   ハレルヤ・生誕/
   憐れみ給え・王、処女達に愛されるお方/
   聖なるかな・卓越した母マリアよ/
   神の子羊・人として造られ/キリスト者よ見るが良い]
 13世紀末から14世紀初めの作者不詳の作品
  [野でシンバルを打ち・天の法廷にふさわしい/
   聖母よ、請い願い給え/祝福あれ/
   この世の楽しみよ、さようなら(神に感謝しよう)/
   とても朝早く/
   天の王から遣わされた大天使ガブリエリは/
   母上、しゃんと立って/地よ、喜びの声をあげ/
   聖母よ、喜びなさい/野でシンバルを打ち]
ポール・ヒリアー指揮
ヒリヤード・
 アンサンブル
HMA-1951159

価格帯:G
ヨハン・タイレ(1646-1724):マタイ受難曲 クルト・エクヴィルツ(T)
ステファン・バルコエ(B)
ロジャーズ・コヴェイ=クランプ(CT)他
チャールズ・メドラム指揮
ロンドン・バロック
 録音:1982年4月。
 タイレはシュッツに学んでドイツ各地で活躍した。彼は大バッハが傾倒していた作曲家の一人としても知られているが、たしかにタイレのマタイ受難曲には、イエスがバスで福音史家がテノールという配慮、 コラールや賛美歌を効果的に採用し、叙情的な要素を活用していることなど、バッハ作品と様々な共通点が指摘できる。つまり、バッハの時代に向けて宗教音楽を大きく改革した人物と言えるだろう。 チャールズ・メドラム率いるロンドン・バロックが、バッハのマタイ受難曲でも感動的な福音史家として知られるクルト・エクヴィルツら優れた歌手を得て、タイレの表現探求の精神を今に蘇らせている。
HMA-1951167

価格帯:G
ヘレヴェッヘのリュリ
 リュリ:グラン・モテ集
  [怒りの日/ミゼレーレ]
 デュモン:メモラーレ
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
 録音:1986年。旧品番:HMC-901167
 大規模な編成によるフランス風のモテット集。リュリは、ルイ14世に仕え、フランス・バロック・オペラの基礎を築いた人物。彼の比較的珍しい宗教音楽を、ヘレヴェッヘの指揮による極めて美しい演奏によって聴くことが出来る。賑々しいトランペットのファンファーレで始まる「テ・デウム」の絢爛豪華な世界、劇的な「怒りの日」の表現は見事。デュモンは、ルイ14世時代の王室礼拝堂で多くの宗教作品をのこした人物。
HMX-2901169

(2CD)
1CD価格
バッハ:フーガの技法 デイヴィット・モロニー
 (Cemb)
 旧品番:HMC-901169, HMA-1901169, HMA-1951169。"1+1" シリーズ。
HMA-1951173

価格帯:G
J.S.バッハ:4つのトリオ・ソナタ
 [BWV.1036/BWV.1037/BWV.1038/BWV.1039]
チャールズ・メドラム指揮
ロンドン・バロック
HMA-1951174
廃盤
パリのフリカッセ
 ジャヌカン、ド・メルル、セルミジ、パスロー、
 モルレ、クレキヨン、クレロー、他の作品
クレマン・ジャヌカンEns.
 録音:1985年2月。クレマン・ジャヌカン・アンサンブルの代表作。1550年頃、パリではやったシャンソンが収録されている。その世俗的で猥雑な雰囲気は彼等以外にはまねできない。
HMX-2901175
(3CD)
廃盤
フランチェスコ・
 カヴァッリ(1602-1676):歌劇「セルセ」
ルネ・ヤーコプス
(CーT;セルセ)
ジュディス・ネルソン
(S;アマストレ)
ジェフリー・ガル
(CーT;アルサメーネ)
イザベル・
 プルナール(S;ロミルダ)
ジル・フェルドマン
(S;アデランタ)
ジョン・エルウィズ
(T;アリオダーテ)
ギ・ド・メイ(T;エウメーネ)他
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1985年5月。カヴァッリはモンテヴェルディの直弟子で、 ヴェネツィアのオペラに黄金時代をもたらした。
HMA-1951185

価格帯:G
シャルパンティエ:
 モテット「主は高座を裁きの場に用意した」H.434/
 モテット「すべての人の目はあなたを待ち望む」H.346/
 モテット「おお、神よ、わたしたちの救い主よ」H.372/
 ミゼレーレH.219
ウィリアム・ケンドール(T)
ペーター・コーイ(B)
アニェス・メロン(S)
イザベル・ブルナール(S)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ラ・シャペル・ロワイヤル
HMA-1951186

価格帯:G
ロベール・ド・ヴィゼー(c.1656-ca.1732):
 ギター組曲集
ラファエル・アンディア(G)
 録音:1985年-1986年。旧品番:HMC-901186HMA-1901186(共に当店未案内)。
 ギターという楽器の奏法や音楽が発展させ、ライバルであったリュートと違う道を歩み始めさせたのは、イタリアとスペインだった。間もなくギターという楽器は流行し、ヴィセという優れた作曲家の作品のおかげで、フランスのルイ14世の宮廷でも愛される存在となった。宮廷スタイルの舞曲組曲の中にもラテンの薫り漂う高雅な作品が魅力的。
HMA-1951189

価格帯:G
ヤサント・ジャダン(1769-1800):
 ピアノ・ソナタ集

 [嬰ヘ短調 Op.4 No.2/変ロ長調 Op.4 No.1/
  嬰ハ短調 Op.4 No.3/ヘ長調 Op.6 No.3]
ジャン=クロード・ペヌティエ(Fp)
 録音:1985年3月。旧品番:HMC-901189, HMA-1901189。
 ジャダンはヴェルサイユ宮殿のヴァイオリニストの子に生まれ、革命期を駆け抜けたフランスのピアニスト・作曲家。兄は同じく作曲家のルイ=エマニュエル・ジャダン(1768-1853)。85歳まで生きた兄と対照的に、弟ジャダンはわずか31歳で亡くなり、残された作品もほんのわずか。作品4のピアノ・ソナタ集は1795年に出版されたもの。この嬰へ短調と嬰ハ短調の二つのソナタはいずれも傑作で、一方で同時代(モーツァルトや初期のベートーヴェン)の短調の音楽との類似点が感じられつつ、他方でロマン派へ向かう若き情熱も強く伝わってくる。
 ジャン=クロード・ペヌティエが1830年のショット・ピアノを用いて、若くして散った天才の魂をしっかりと握り締めるような演奏を聴かせてくれる。
HMA-1951215

価格帯:G
J.S.バッハ:
 オルゲルビュヒライン
  (オルガン小曲集)全曲 BWV.599-BWV.644
ルネ・サオルジャン(Org)
 録音:1982年10月。使用楽器:サン・ピエール大聖堂大オルガン、ルクセイユ、フランス。
 デュリュフレ、ジェルマーニに師事したサオルジャンは、ヘント・オルガン・コンクールでバッハ賞を獲得した後に、演奏・教育の両面で広く活躍した。
HMA-1951218

価格帯:G
グレゴリオ聖歌前史〜
 古ローマ聖歌とビザンツ聖歌の出会い
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 旧品番:HMC-901218
HMA-1951219

価格帯:G
ボードレールの詩による歌曲集
 デュパルク:旅への誘い/前世
 フォーレ:秋の歌/罪の償い/讃歌
 ブレヴィル:夕べの調べ/セヴラック:ミミズク
 ソーゲ:猫/シャブリエ:旅への誘い
 カプドゥヴィエル:私は村の隣人を忘れはしない
 ドビュッシー:
  バルコニー/夕べの調べ/噴水/黙想/恋人たちの死
フェリシティ・ロット(S)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:1985年9月、1986年12月。
HMA-1951220

価格帯:G
シュメルツァー、 ムファット:ソナタ集
 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623頃-1680):
  フェルディナント3世の死に寄せる哀歌/
  3つのつのヴァイオリンのソナタ/3声のソナタ/
  3声のソナタ「ランテリー」/ソナタ第10番
 ゲオルク・ムファット(1653-1704):
  5声のソナタ第5番 ト長調/
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
チャールズ・メドラム指揮
ロンドン・バロック
 録音:1985年10月。
 17世紀オーストリアで活躍したシュメルツァーとムファット。シュメルツァーはウィーンのハプスブルク家の宮廷に仕え、皇帝レオポルト1世から高く評価されたヴァイオリニストで、当時イタリア人が宮廷楽長を勤める慣例を破り、オーストリア人として始めて宮廷楽長に就任した。当然ながらヴァイオリン曲に優れた作品を残している。ムファットは生まれはフランス。パリでリュリらに学んだ後、ウィーン、プラハでの滞在を経てザルツブルクで職を得、そこからローマに留学してイタリアの音楽をたっぷり吸収、結果としてフランスとイタリアの音楽の混合をオーストリアに持ちこんだという大変特色のある人。5声のソナタは1682年にザルツブルクで出版された曲集から採られたもの。
 メドラム率いるロンドン・バロックの堅実な演奏は、昨今の過激に走りがちなバロック・アンサンブルよりも落ち付いて作品本来の味を楽しませてくれるように思われる。
HMX-2901225

(6CD)
3CD価格
歴史的オルガンの数々
 CD1:スペイン(パルマ・デ・マヨルカ教会)
 CD2:スペイン(トルホーヨ、コバルビアスの教会)
 CD3:フランス(マロセーヌの教会)
 CD4:フランス(マルムティエール、サン=マキシマンの教会)
 CD5:イタリア(ブレシア、バスティアの教会)
 CD6:ドイツ(トレーベル、アルテンブルフの教会)
フランソワ・シャプレ、
ルネ・サオルジャン、
ミシェル・シャピュイ、
ヘルムート・ヴィンター(Org)
 名手勢ぞろい、ヨーロッパの歴史的オルガンの荘厳な響き。
 オルガンの巨匠たちが、ヨーロッパ様々な土地にのこる名オルガンを駆使し、様々な楽曲を演奏しているディスクを集めた貴重なボックス・セット。
HMA-1951233

価格帯:G
ボッケリーニ:
 2台のチェンバロのための四重奏曲第1番−第6番
 ファンダンゴ
ウィリアム・
 クリスティ(Cemb)
クリストフ・
 ルセ(Cemb)
 録音:1985年12月。師弟共演による独特な緊密感のある演奏。
HMA-1951238

価格帯:G
カンプラ:フランス語によるカンタータ集
 [アリオン/アモルとヒュメナイオスの争い/女たち/アエネアスとディド
 ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン
 [ジル・フェルドマン(S) ドミニク・ヴィス(CT)
  ジャン=フランソワ・ガルデイユ(Br)
  ジョン・ハロウェイ、フロランス・マルゴワール、ヴァルター・ライター(Vn)
  ロベール・クレール(Flーtr) スティーヴン・スタッブズ(テオルボ)
  エリザベート・マティファ(Gamb)]
 録音:1986年1月、3月。旧品番:HMC-901238 / HMA-1901238。廃盤となっていたアイテムの、同番号での復活。
 カンプラは、生前からオペラ作曲家として広く認められる存在だった。1708年に出版されたフランス語のカンタータ集の冒頭に、カンプラは次のような言葉を寄せている。「フランス音楽の繊細な部分と、イタリア音楽の生き生きとした部分を生かすよう留意した。(中略)私は、イタリア語のカンタータに比べてフランス語のカンタータを作ることには不利な点が多い、と多くの人々に忠告されたが、我々の言語は、美しさにすべてが勝る。また、我々の音楽は、人々が、称賛し、真似したいという衝動を禁じえない美しさを持っている。私はメロディ、表情、そして、私たちの言葉の美しさを保つことに細心の注意を払った。」フランス語の美しさ、繊細で生命力に満ちた美しいメロディを堪能できるカンタータ集となっている。
HMG-501239

価格帯:F
ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):
 ミサ「パンジェ・リングヮ」
マルセル・ペレス指揮
クレマン・ジャヌカン・
 アンサンブル
[ドミニク・ヴィス、
 ミシェル・ラプレニー、
 フィリップ・カントール、
 アントワーヌ・シコ]

アンサンブル・オルガヌム
[ジェラール・レーヌ、
 ジョゼ・ベネ、ジョゼ・カプレ、
 フランソワ・フォシェ]
 録音:1986年1月。旧品番:HMC-901239(廃盤)。
 ルネサンス最大の作曲家、“音楽の君主 "ジョスカン・デ・プレ。その精緻を極めたポリフォニーの頂点を示す傑作、ミサ「パンジェ・リングヮ」もハルモニアムンディが誇る名盤のひとつ。単旋律聖歌をモティーフに、複雑怪奇、絢爛豪華なポリフォニーが展開されている。作曲者も君主なら作品も実に「君主」風、思わず姿勢を正してしまうような厳格さに満ちた演奏。人の声なのに、リード・オルガンのようにビリビリと響く。
HMA-1951240
廃盤
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ケネス・ギルバート(Cemb)
 録音:1986年。旧品番:HMC-901240HMA-1901240。使用楽器:ユベール・ベダール製リュッカース=タスカン・モデル、パリ音楽院楽器博物館所有。ギルバート自身の校訂による版。
HMA-1951243

価格帯:G
ヘレヴェッヘ&シャペル・ロワイヤル〜ジョスカン・デ・プレ:モテット集(全7曲)
 アヴェ・マリア/スターバト・マーテル/めでたし女王、あわれみ深きみ母/めでたし、いと高貴なる創造/
 おお慈悲深く、いと優しきイエスよ/主よ、いつまでわれを/神よ、われをあわれみたまえ
  フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル
 録音:1986年5月。旧品番:HMC-901243。ジョスカンの代表的なモテトゥス7曲を、ヘレヴェッヘとシャペル・ロワイヤルによる妙技で。
HMA-1951245

価格帯:G
ジョヴァンニ・バッティスタ・
 サンマルティーニ(1701-1775):
 シンフォニア ト長調/同 ニ長調/五重奏曲 ト長調/他
ジュゼッペ・サンマルティーニ(1693-1751):
 リコーダー協奏曲 ヘ長調/
 合奏協奏曲第6番 ホ短調/同第8番 ト短調
コンラート・シュタインマン
 (リコーダー)
アラ・バンキーニ指揮
アンサンブル415
 HMC-901245の再発売。
 サンマルティーニ兄弟の作品集。兄ジュゼッペはオーボエ奏者。後にロンドンに移住し、ヘンデルらと交流、協奏曲の分野で優れた作品を残した。弟ジョヴァンニ・バッティスタは交響曲の始祖とも言われ、ソナタ形式を積極的に活用し後の作曲家に多大な影響を与え、 多数の管弦楽作品やオペラを残した。彼ら作品のまとまった録音は比較的珍しく、これは貴重。
HMA-1951246

価格帯:G
ヴィオラとピアノ版「イタリアのハロルド」
 ベルリオーズ/リスト編曲:
  交響曲「イタリアのハロルド」Op.16
  (ヴィオラとピアノのための版)
 シューマン:
  ヴィオラとピアノのための
   4つの小品「おとぎの絵本」Op.113
ブリュノ・パスキエ(Va)
ジャン=フランソワ・
 エッセール(P)
 録音:1986年6月。旧品番:HMC-901246HMA-1901246(共に当店未案内、廃盤)。
 ベルリオーズを崇拝していたリストが「幻想交響曲」をピアノ用に編曲したことは比較的知られているが、当盤の主役はその3年後に編曲した「イタリアのハロルド」。元来パガニーニがヴィオラ協奏曲として委嘱した作品のため、ヴィオラ独奏が重要な役割を占めるが、リストは独奏部をそのまま残し、管弦楽部を編曲している。シューマンの「おとぎの絵本」は晩年のオリジナル作品。数少ないロマン派ヴィオラ作品の貴重な名曲。フランスきっての名手パスキエはもちろん、エッセールも余裕の表情でリスト編曲の音の綾を紡ぐ。
HMG-501247/48

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
 アニェス・メロン、ギユメット・ロランス(S) ヴァンサン・ダーラ(CT)
 ハワード・クルック、ウィリアム・ケンドール、ジェラール・オベイルヌ(T)
 ペーター・コーイ、デイヴィッド・トーマス(B)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1986年1月。旧品番:HMC-901247 [HMC-901247/48], HMX-2901247 [HMX-2901247/48](以上、すべて廃盤)。
 ヘレヴェッヘのモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」は一味違う演奏で、ともすると快活すぎる演奏になりがちな冒頭から、やや控えめな、落ち着きのようなものを感じさせる。当時の典礼の進行にしたがって、各詩篇の間にそれぞれにふさわしい「アンティフォーナ」(グレゴリオ聖歌)を演奏、6声のマニフィカトIを含む全13曲版。
HMA-1951249

価格帯:G
リュリ:歌劇「アティス」(抜粋) ギー・ド・メイ(T;アティス)
アニェス・メロン(S;サンガリート)他
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 旧品番:HMX-2981249
HMA-1951250

価格帯:G
モンテヴェルディ:
 「倫理的・宗教的な森」(抜粋)
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
カンプラ:レクイエム フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
HMA-1951252

価格帯:G
シャンティー写本〜14世紀フランスのバラードとロンドー
 すべての民よ、手を打ち鳴らせ/天の元后/おお、知恵よ/
 種の僕らよ/サルヴェ・レジナ/神よ、私の叫びを聴き/他
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 録音:1986年9月。
 パリ郊外のシャンティー城に保管されていた写本に記された音楽。この城はフランスの大貴族たちが所有した由緒あるもので、王家との関わりも深い。シャンティー写本は、70のバラード、17のロンドーなど、14世紀後半に成立した当時の貴重な音楽を今に伝えている。このCDには12曲を収録。
HMA-1901253

価格帯:G
ヘンデル:
 セレナータ「アチスとガラテアとポリフェーモ」
エマ・カークビー(S)
キャロリン・ワトキンソン(A)
チャールズ・メドラム指揮
ディヴィッド・トーマス
ロンドン・バロック
HMA-1951255

価格帯:G
シュッツ:十字架上のキリストの7つの言葉 ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
HMA-1951256

価格帯:G
コルシカ地方のポリフォニー合唱曲集
 母への手紙/グアニェージの3行詩/美しい人/バラニーノの詩/
 7隻のガレー船/新しい橋/最初の花/私に聖水を/キリエ/
 サンクトゥス/アニュス・デイ/詩編/聖墓の賛歌
マルセル・ペレス指揮
エ・ヴォーチェ・
 ディ・ウ・クムーネ
(ヴォーチェ・ディ・クムネ)
 録音:1986年11月、コルシカ(コルス)島ピニャ、フランス。旧品番:HMC-901256
 ナポレオン出生の地として有名な地中海に浮かぶコルシカ島で、中世から歌い継がれてきた聖歌集。ミサ通常文の前に美しいメロディによる歌が8曲置かれているが、イタリア語とよく似た響きを持つコルシカ語と流麗なメロディは、カンツォーネを思わせる。どれも明るく、くっきりとした輪郭を持ち、宗教的なことを考えなくても存分に楽しめる異色の一枚。
リュリ:歌劇「アティス」 ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 レコード・アカデミー賞受賞。
HML-5901257

(3CD)
2CD価格
特別仕様
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):歌劇「アティス」
 ギ・ド・メイ(T;アティス) ギユメット・ロランス(Ms;シベル)
 アニェス・メロン(S;サンガリート) ジャン・フランソワ・ガルディユ(B;セレヌス)
 ジャック・ボナ(B;イダス) フランソワーズ・スメラーズ(S;ドリス)
 ジル・ラゴン(T;眠り[ヒュプノス]) ジャン=ポール・フシェクール(T;モルフェ)
 ベルナール・ドゥルトレ(B;フォベトール) ステファン・マツェイェフスキ(Br;ファンターズ)
 ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン
 録音:1987年1月。通常仕様盤:HMC-901257/59。平成元年度レコード・アカデミー賞音楽史部門受賞。フルカラー豪華ブックレット付きの限定仕様盤(おそらく限定)。
 リュリやシャルパンティエら、フランス・バロックの音楽の魅力を現代に鮮やかに蘇らせたパイオニア団体、レザール・フロリサンが結成されて2009年で30周年を迎える。これを記念して、リュリの最大傑作「アティス」の世界初録音盤が豪華装丁でよみがえる。奇怪な神話に基づき、類稀なる美青年アティスがその美しさゆえ多くの女性の結わくと嫉妬にふりまわされ、ついには死に至るまでを父親との倒錯愛もからめて進行する。リュリの音楽はきわめて流麗。クライマックスの「復讐の場」をはじめ、クリスティの指揮も緊張感にあふれていて実に見事。歌唱陣も充実のメンバーだが、器楽パートにクリストフ・ルセやユーゴ・レーヌらの名が連なっていてこれまた豪華。録音から20年以上経っているが、録音のクオリティ、演奏の鮮烈さは他では得がたいものとなっている。
HMA-1951260

価格帯:G
バッハ:音楽の捧げもの デイヴィッド・モロニー(Cemb)
ジャネット・シー(Ft)
ジョン・ハロウェイ(Vn)
ヤープ・テル・リンデン(Vc)
マーサ・クック(Cemb)
HMG-501261

価格帯:F
ハインリッヒ・シュッツ(1585-1672):
 ムジカーリッシェ・エクセークヴィエン
  Op.7 SWV 279-281

 [第1部「ドイツ鎮魂ミサの形式によるコンチェルト」/
  第2部 モテット「主よ、あなたさえいてくだされば」/
  第3部 シメオンのカンティクム
     「主よ、あなたは今こそこの僕を」]/
 モテット「それほどに神はこの世を愛された」SWV380/
 モテット「今よりのち主にあって死ぬ者は幸い」SWV 391/
 モテット「わたしはキリストのもとに去る」SWV 379
 小宗教的コンチェルトOp.9〜「わたしは復活である」SWV 324/
 小宗教的コンチェルトOp.8〜「おお、愛する主なる神」SWV 287/
 モテット「天は神の栄光を物語り」SWV 386
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
 旧品番:HMC-901261(廃盤)。
 大バッハのちょうど1世紀前、初期ドイツ・バロック期最大の作曲家ハインリヒ・シュッツ。G.ガブリエリの壮麗なヴェネツィア様式を学んだが、三十年戦争時代の苦悩の中でその音楽は深い静寂を湛え、強靭な精神性を秘めるものとなった。ロイス公のための「音楽による葬送」は、静かな諦観と哀惜の念に満ちている。
HMA-1951266

価格帯:G
ムソルグスキー:ピアノ作品集
 組曲「展覧会の絵」/はげ山の一夜/ゴパーク/涙
 乳母とわたし/スケルツォ嬰ハ短調/子供の頃の思い出
ブリジット・アンジェレ
 (エンゲラー)(P)
HMG-501268

価格帯:F
ジェズアルド(1561?-1613):5声のマドリガーレ集
 第3巻より [Nos.3, 8, 8, 9, 11] /
 第4巻より [Nos.1, 11, 18] /
 第5巻より [Nos.9, 11, 14] /
 第6巻より [Nos.1, 6, 13]
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 録音:1987年7月。旧品番:HMC-901268(廃盤)。
 妻を自らの手で殺め、強烈な気性でいつも空想にふけり、それでいて非常に高貴な身分だった・・・などという種々の逸話に彩られたルネサンスの巨星、ジェズアルド。彼の残したマドリガーレは、死後400 年経とうとしている今なお鮮烈に響く。
HMA-1951269

価格帯:G
クープラン:リュリ讃 ウィリアム・クリスティー、
クリストフ・ルセ(Cemb)
HMG-501270

価格帯:F
J.S.バッハ:哀悼行事用のカンタータ
 「侯妃よ、さらに一条の光を」BWV189/
 「イエスよ、汝はわが魂を」BWV78
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
イングリート・
 シュミットヒューゼン(S)
チャールズ・ブレット(A)
ハワード・クルック(T)
ペーター・コーイ(B)
 録音:1987年11月。旧品番:HMC-901270(廃盤)。
 名曲として名高い2つの哀悼行事用のカンタータを収録。198番は、ザクセン選帝侯アウグストI世の夫人、クリスティアーネ・エーバーハルディーネのための追悼音楽。彼女はプロテスタント信仰の象徴のような女性で、国民の信頼も厚い人物だった。夫がポーランド王の称号と引き換えにカトリックに改宗したにも関わらず、プロテスタントの信仰を貫くために宮廷を離れるといったこともしている。受難曲を思わせる比較的規模の大きな作品で、最後は王妃の栄光と不滅を讃える輝かしい合唱で終結する。ヘレヴェッヘの指揮も冴える名盤。
HMA-1951271

価格帯:G
ジャヌカン:シャンソン集〜狩の歌
 ジャヌカン:女達のおしゃべり/行け、夜鳴きうぐいすよ/
  たったひとつの太陽から/美しく緑なすさんざしよ
 モルラーユ:神々のガイヤルド
 ジャヌカン:ぼくには二重の苦しみが/緑の森に私は行くわ/
  すぐまた来なさい/こちらの側には名誉が/
  空を飛ぶこの小さな神様
 ル・ロワ:ブルゴーニュのブランル
 ジャヌカン:戦い[第1部/第2部]/絶えた望み/
  かわいいニンフ/どうしてその目/当然のこと
 モルヤール:ファンタジー
 ジャヌカン:花咲けるさんざしの上で/この五月/
  ああ、君は楽しいの/大胆で軽やかな風よ
 ル・ロワ:ブラン・ルゲ
 ジャヌカン:もうぼくは以前のぼくでは/修道士ティボー/
  狩の歌[第1部/第2部」
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
 録音:1987年8月、アルル、聖マルタン教会。
 名カウンターテナー、ドミニク・ヴィスを中心としたアンサンブル・クレマン・ジャヌカン、その本領を最も発揮するのは、もちろん冠に名をいだいたジャヌカンのシャンソン。作品を知り抜き、緻密なアンサンブルと大胆な表情付けで、ジャヌカンの多様な魅力を十全に引き出している。聴いているだけウキウキする楽しい曲、しっとりとした美しさに浸れる曲、25曲どれをとっても楽しめること請け合い。
メンデルスゾーン:詩篇集
 鹿が谷川の水を慕うように/他
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ
HMA-1951273

価格帯:G
バッハ:アルトのためのカンタータ集
 第35番「心も魂も乱れはて」BWV.35/
 第82番「われは満ち足れり」BWV.82/
 第53番「いざ、待ち望みたる時を告げよ」BWV.53
ルネ・ヤーコプス(CT)
キアラ・バンキーニ(Vn)指揮
アンサンブル415
 ヤーコプスの歌手としての絶頂期における録音。
HMA-1951274

価格帯:G
ジャン=バティスト・リュリ:プティ・モテ集
 キリストの御魂よ/めでたし天の最高の贈り物/
 われが主に賜わった主の御言葉/おお、いと甘き主よ/
 主よ、王を救いたまえ
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 録音:1987年8月。  リュリは多数の豪華なオペラや気宇の大きいグラン・モテを書く一方、ここに収録されたような数分程度のプティ・モテにも優れた作品を残している。フランス・バロック復興の大立役者、ウィリアム・クリスティと手兵レザール・フロリサンによる演奏は、20年経ってもこれを凌駕したものがないと言ってほど完璧な出来栄え。歌手にカウンターテナーのジェラール・レーヌ、テノールのジャン=ポール・フシェクールといった人の名も見える。
HMA-1951277

価格帯:G
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
 [第25番 ホ短調Hob.XV:12 /
  第26番 ハ短調Hob.XV:13 /
  第27番 変イ長調Hob.XV:14]
パトリック・コーエン(Fp)
エーリヒ・ヘーバルト(Vn)
クリストフ・コワン(Vc)
 録音:1988年1月。旧品番:HMC-901277HMA-1901277(共に廃盤)。
 モザイク弦楽四重奏団員の2人(ヴァイオリン奏者ヘーバルトと、チェロ奏者にしてバロック・チェロの帝王コワン)、そしてコーエンというピリオド楽器の名手三人によるハイドン。1790年頃まで「ヴァイオリンとチェロを伴うピアノ・ソナタ」と呼ばれることもあったこれらの作品を、ピリオド楽器のまろやかな響きで。
HMA-1951278

価格帯:G
J.S.バッハ:
 イタリア協奏曲BWV.971/
 フランス風序曲(パルティータ)ロ短調BWV.831/
 4つのデュエットBWV.802〜BWV.805
ケネス・ギルバート(Cemb)
 使用楽器:バルンハルト・フォン・トゥッヒャー製。
HMA-1951279

価格帯:G
ジョスカン・デプレ:シャンソン集
 かわいいカミュゼット/はかり知れない悲しさ/
 絶望的な運命の女神/こおろぎは良い歌い手/
 森のニンフ、愛の女神/他8全27曲)
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
HMX-2901282
(3CD)
廃盤
フランチェスコ・
 カヴァッリ(1602-1676):歌劇「ジャゾーネ」
マイケル・チャンス
(CーT;ジャゾーネ)
ハリー・ファン・デル・
 カンプ(B;エルコレ)
グロリア・バンディテッリ
(Ms;メデーア)
ベルナール・デルトレ
(Br;オレステ)
ドミニク・
 ヴィス(CーT;デルファ)
アニェス・メロン(S;アリンダ)
ギ・ド・メイ(T;エジェーオ)他
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1988年5月。
HMA-1951285

価格帯:G
J.S.バッハ:
 平均律クラヴィーア曲集第1巻(抜粋)
ダヴィット・モロニー(Cemb)
 録音:1988年。全曲よりの抜粋盤。
HMG-501292

価格帯:F
ヘレヴェッヘのフォーレ「レクイエム」
 フォーレ:レクイエム(1893年室内楽稿)/
      小ミサ曲(ヴィエルヴィユの漁師のミサ)
       (1882年オリジナル管弦楽版)
アニェス・メロン(S)
ベーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
アンサンブル・ミュジーク・
 オブリーク
 録音:1988年9月。旧品番:HMC-901292[CD]、HMC-801292[HYBRID_SACD](共に廃盤)。
 発売当時、従来のオーケストラ稿とは異なる1893年の室内楽稿によっている点でも話題になった1枚。もともとレクイエムは、1901年にオーケストラ版が出版される以前に、1888年にマドレーヌ寺院で執り行われたある葬儀で演奏、その時の編成が室内楽稿だった。残された手稿譜とフォーレ自身の書き込みを基に、マドレーヌ寺院で演奏された響きを忠実に再現したというこの録音は、清澄無垢さが際立っており、純化された世界が広がる。
HMA-1951293

価格帯:G
ベルリオーズ:合唱作品集
 亡霊の踊り/
 「トリスティア」〜オフェリアの死/
 「ロメオとジュリエット」〜マブ(*)/
 「レリオ」より
  [亡霊の合唱/山賊たちの歌(#)/
    ミランダ(第6曲前半)]/
 水浴びするサラ(+)/
 「アイルランドの歌」より
  [酒の歌(*)/神聖な歌(*)/エレーヌ]/
 「キリストの幼時」〜羊飼いたちの別れ/
 朝の祈り/来たれ創造主よ(**)/戦いの歌(*)/わな/
 「ベアトリスとベネディクト」〜シラクサの酒(##)
ノエル・リー(P)
ブルース・ブルワー(T;*)
ジャン=フィリップ・
 クルティス(Br;#)
ギャエル・ル・ロワ(S;+)
フランソワーズ・ビスカラ(Ms;+)
ロイック・マリ(ハルモニウム;**)
ジャン=リュック・リメ・
 メーユ(Perc;##)
ジャック・ルナール(G;##)
ジェラール・レーヌ(G;##)
ピエール・デュト(Tp;##)
ミシェル・アフネル(Tp;##)
アンドレ・ジャン(Tp;##)
ベルナール・テテュ指揮
リヨン国立管室内cho.
 録音:1988年9月、サン・モリエール、リヨン。
 これはお勧め。ベルリオーズの歌作品は、近年やっと録音が増えてきたが、その多くはオーケストラ伴奏による物。ここでは基本的にピアノ(一部器楽)伴奏で、ベルリオーズの精緻な世界が味わえる稀少な録音。特に冒頭の2曲と「水浴びするサラ」は佳曲&佳演で、後者は女声二重唱による非常に美しい響きが聞く者を魅了する。一方、酒宴での一場面を表した「シラクサの酒」のように、非常に楽しく聴ける曲も収められており、ベルリオーズがお好きな方なら一度は聞いて置きたいアルバムと言える。リヨン国立管弦楽団室内合唱団は1979年にセルジュ・ボドとベルナール・テテュによってリヨン国立管弦楽団と共に設立された。テチュはフランス物からドイツ物まで、幅広くその手腕を発揮する合唱のスペシャリスト。なお、(##)で有名なカウンター・テナーと同姓同名のギタリストが参加するが、別人(綴りが違う)。
 なお、当盤は3度目の発売だが、過去2回は比較的早く廃盤になっているので、是非お早めに。
HMA-1951294

価格帯:G
ヨハン・ショーベルト(1740頃-1767):
 四重奏曲、三重奏曲、ソナタ集

 ピアノ、2つのヴァイオリンと
  チェロのための四重奏曲 ヘ短調 Op.7 No.2/
 ピアノ、ヴァイオリンと
  チェロのための三重奏曲 変ロ長調 Op.16 No.1/
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ニ短調 Op.14 No.4/
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 Op.14 No.5/
 ピアノ、ヴァイオリンと
  チェロのための三重奏曲 ヘ長調 Op.16 No.4/
 ピアノ、2つのヴァイオリン、
  チェロのための四重奏曲 変ホ長調 Op.14 No.1
ルチアーノ・スグリッツィ(Fp)
キアラ・バンキーニ(Vn)
ヴェロニク・メジャン(Vn)
フィリップ・ボスバッハ(Vc)
 録音:1988年10月。
 モーツァルトが多大な影響を受けた作曲家の一人として、ショーベルトは必ず登場する名前である。ドイツに生まれ、1760年にパリに移住、パリの人気音楽家となりた。ショーベルト旋風真っ只中の頃パリを訪問したモーツァルト少年が、ショーベルトから多大な影響を受け、ショーベルトの作品を自作に取り込んだことは良く知られている。誤って毒キノコを食べて早世してしまったのが大変に残念なことである。彼の作品の多くは、鍵盤楽器を主体に、ヴァイオリンなど他の楽器を伴なったもの。ここではスグリッツィが1820年頃のフォルテピアノを使用、さらに名手バンキーニらのサポートで、万全の演奏を展開している。
HMA-1951295

価格帯:G
ミラノ教会の聖歌集 マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 旧品番:HMC-901295, HMT-7901295。ヨーロッパ聖歌の源流を追求するペレスの代表作の1枚。
HMA-1951296

価格帯:G
ピエール・ド・ラ・リュー(1460年頃-1518):
 ミサ「武装した人(ロム・アルメ)」/レクィエム
ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
 録音:1988年11月。
 宗教曲らしい敬虔な空気と共に、高度な作曲技法による目の覚めるような効果と、豊かな感情表現とが盛り込まれた傑作2曲。精密かつ自由な高水準の演奏である。
シャルパンティエ:
 テ・デウム/聖母被昇天のミサ/聖母マリアへの連祷
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
HMG-501298

価格帯:F
HMC-801298

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 旧品番:HMC-901298
 「テ・デウム」は轟く打楽器の音色に始まり、つづくファンファーレの見事さと録音の美しさには息をのむばかり。息の合ったアンサンブル、すぐれた歌い手、そして復興という域にとどまらないピリオド楽器の使い手たちによる器楽、すべてが最上のクオリティで録音されたシャルパンティエ作品集。
 HMG-501298は 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚(おそらく限定盤)。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMA-1951299

価格帯:G
ラッスス:エレミアの哀歌 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
アンサンブル・ヴォカーレ・
 ユーロピアン・ド・ラ・
  シャペル・ロワイヤル
 録音:1989年3月。旧品番:HMC-901299(廃盤)。
 「エレミアの哀歌」のテクストは、ローマ教会で聖週間の典礼のための歌詞として用いられた。当作品は後期ルネサンスの歴史に燦然と輝く名作で、言葉がもつ鮮烈なレトリックを見事に音で表現している。ヘレヴェッヘによる名盤の一つとしても知られている。
HMX-2901301

(2CD)
1CD価格
ラフマニノフ:
 2台のピアノと4手連弾のための作品集
ブリジット・エンゲラー、
オレグ・マイセンベルク(P)
 "1+1" シリーズ。くろうと好みの名手共演。
HMA-1951303

価格帯:G
ドゥラランド:
 王の晩餐のためのサンフォニー(抜粋)

 [トランペットのコンセール/組曲第12番/
  組曲第7番(抜粋)/組曲第5番]
ユーゴー・レーヌ指揮
ラ・サンフォニー・
 ド・マレ
 旧品番:HMC-901303。ドゥラランドは、仏バロック期ヴェルサイユ楽派の第一人者。この曲はルイ14世の連夜の晩餐コースの手順に沿って、王の意向も取り入れながら演奏された「食卓音楽」であり、彼の没後も50年余り宮廷の食卓を飾った。全部で約303曲、18の組曲があるが、このCDはそのエッセンスを集めたもの。
 マレ・サンフォニーはレーヌが新進のバロック奏者を束ねて、1987年に結成した合奏団。レーヌは、リコーダー奏者としても活躍、多数のコンクールでの優勝経験がその実力を物語る。
HMA-1951304

価格帯:G
モーツァルト:
 クラリネット協奏曲(*)/交響曲第21番/交響曲第27番
ミシェル・ポルタル(Cl;*)
フィリップ・アントルモン指揮
ウィーンco.
 録音:1989年5月。名手ポルタルの腕が冴える。
HMA-1951305
廃盤
W.F.バッハ:チェンバロ作品集
 ソナタ イ短調 FKnv.8/ソナタ ト長調 F.7/
 幻想曲 ハ短調 FKnv.2/前奏曲 FKnv.29/
 行進曲 FKnv.30/組曲 ト短調 FKnv.24/
 8つのフーガ FK.311
 [ハ長調/ハ短調/ニ長調/ニ短調/
   変ホ長調/ホ短調/変ロ長調/ヘ短調]
クリストフ・ルセ(Cemb)
HMA-1951307

価格帯:G
コレッリ:
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタOp.5、第1巻
キアラ・バンキーニ(Vn)
イェスペル・
 クリステンセン(Cemb)
ルチアーノ・コンティーニ
(アーチリュート)
カティ・ゴール(Vc)
 録音:1989年6月。バンキーニが自ら持つ技術を全力投入したコレッリ。サポートの3人も熱演。
パーセル:歌劇「妖精の女王」 ナンシー・アージェンタ、
サンドリーヌ・ピオ(S)
B.ルーヌ(Br)
ベルナール・デルトレ、
リチャード・テイラー(B)他
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
HMX-2901312
(2CD)
廃盤
ヘンデル:歌劇「フラーヴィオ」 ジェフリー・ガル:フラーヴィオ
デレク・リー・レイギン:グリード
レナ・ローテンス:エミーリア
ベルナルダ・フィンク
 :テオタータ 他
ルネ・ヤーコプス指揮
アンサンブル415
 録音:1989年1月。国内盤でレコード芸術特選の名盤。
HMG-501315

価格帯:F
ビザンツ聖歌集〜受難と復活
 アレルヤ/見よ、夜中の花婿が/
 主よ、あなたの花嫁の寝室を/
 主よ、多くの罪を犯した女が/
 畏怖すべきあなたの晩餐の交わり/主は私のところに/
 今日、海に大地を支えるキリストは/
 生命であるキリストよ/恩寵溢れる女よ/
 キリストは蘇られた/
 キリストにおいて洗礼を受けたものは/
 天使はマリアに呼びかける
マリー・キーロウズ修道女
サン・ジュリアン・
 ル・パーブル教会聖歌隊
 録音:1989年6月。旧品番:HMC-901315(廃盤)。
 キリストは金曜日に十字架にかけられた。次の日を聖土曜日といい、ビザンチンの儀式では、この日の朝の礼拝では、キリストの復活を信じ、信仰と希望をもって瞑想する。そして翌日の日曜日にキリストが復活したことを祝い、ビザンツの儀式で奏でられる音楽も極めて華やかなものになる。ここで歌うのはマリー・キーロウズ修道女。独特の強い表現をもつ歌声で、強い信念や心の底からの喜びがダイレクトに伝わって来る。
HMA-1951319

価格帯:G
カントゥス・プラヌス〜
 18世紀オセール大聖堂の単旋律聖歌集

 [預言者、福音書家ヨハネをたたえて/
  大地の恵みの収穫を感謝して]
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 録音:1989年9月。旧品番:HMC-901319HMA-1901319(共に当店未案内、廃盤)。
 ブルゴーニュの都市オセールの町にそびえる大聖堂は、ロマネスク様式の華麗さや装飾を一切排除した、荘厳なゴシック建築。ここに残されている聖歌は、ローマ教会のものとはまったく異なり、ガリア(フランス)の教会の伝統や性格を明確に打ち出すことを目指す動き「ガリシズム」の完璧な例となっている。
HMA-1951320

価格帯:G
ジェズアルド、ゴルリ:宗教音楽集
 カルロ・ジェズアルド(1561頃-1613):
  聖土曜日のためのレスポンソリウム/
  モテット「いと優しきマリアを賛えよ」/同「日々罪を犯す私を」/
  同「あなたの慈しみを」/同「苦しみと嘆きを」
 ゴルリ:レクイエム
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
 録音:1989年10月。
 ジェズアルドは、しばしば「ドン」が付けられるように、ナポリ王国の名門の出身。1593年にエステ家のアルフォンソ公の従妹エレオノーレと結婚、フェラーラに移り、ここでの多くの優れた文化人と出会うことで彼の才能が花開いた。職業作曲家でなかったジェズアルドは、依頼主の好みに左右されることがなかったため、独自な音楽を確立することができた。当時としてはかなり斬新な不協和音や半音階の用法は、しばしば「マニエリスティック」とすら評される。強い表現へのこだわりが、ジェズアルドの作品に独特の苦悩と悲しみの緊張を生み出していることは間違いない。「聖土曜日のためのレスポンソリウム」は晩年の作品で、過激さが後退し、大胆な手法もひたすら静かな悲しみを掘り下げるために使われている。胸が苦しくなるほどの美しく悲しい、稀代の天才ジェズアルドの一大成果がここに示されている。ヘレヴェッヘとシャペル・ロワイヤルの演奏はこの作品の名演としてつとに有名なもの。緊張感と柔らかさという両立しがたい要素を完璧に融合している。
ブルックナー:
 モテット集
 [エクアール第1番/アヴェ・マリア/他(全7曲)]
 ミサ曲第1番 ホ短調
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ、
アンサンブル・
 ミュジック・オブリク
HMA-1901323
(2CD)
廃盤
カルミナ・ブラーナ
 〜13世紀の受難の神秘劇
ペレス、アンサンブル・オルガヌム
J.S.バッハ:マニフィカト 二長調 BWV.243/カンタータ「われらが神は堅き砦」 BWV.80
 バルバラ・シュリック、アニェス・メロン(S) ジェラール・レーヌ(CT)
 ハワード・クルック(T) ペーター・コーイ(B)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1990年1月。
HMA-1951327

価格帯:G
パーセル:室内楽作品集
 グラウンド上の3声のファンタジア 二長調Z.731 /
 4声のソナタ第6番 ト短調Z.807 /
 3つのヴァイオリンのための
  4声のパヴァン ト短調Z.752 /
 4声のチャコニー ト短調Z.730 /
 4声のパヴァン 変ロ長調Z.750 /
 3声のパヴァン
  [ト短調Z.751 /イ短調Z.749 /イ長調Z.748 ]/
 3声のソナタ第7番 ホ短調Z.796 /
 3声のソナタ第12番 ニ長調Z.801 /
 4声の序曲[ニ短調Z.771 /ト長調Z.336 ]/
 5声の序曲 ト短調Z.772 /
 4声の組曲 ト長調Z.770
チャールズ・メドラム指揮
ロンドン・バロック
 録音:1989年11月。旧品番:HMC-901327(当店未案内、廃盤)。
 夭折の天才パーセルが残した器楽作品は、かすかな陰りを帯びた憂愁美に満ちており、魅力的。パーセルの演奏に特に定評があるロンドン・バロックによるこのディスクは、パーセルの器楽曲再評価のはずみとなった1枚。フランス風序曲、シャコンヌ、グラウンド、トリオ・ソナタのスタイルなど、当時の器楽音楽の様々なスタイルが用いられている。
HMA-1951328

価格帯:G
J.S.バッハ:カンタータ集
 [わが心に憂い多かりき BWV.21 /されど同じ安息日の夕べに BWV.42 ]
  バルバラ・シュリック(S) ジュラール・レーヌ(CT) ハワード・クルック(T)
  ピーター・ハーヴィー、ペーター・コーイ(B)
  フィリップ・ヘレヴェッへ指揮ラ・シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1990年1月。旧品番:HMC-901328。青年時代におけるカンタータ創作の総決算というべき壮大な記念碑、と称される第21番を含む録音。
HML-5901330

(3CD)
2CD価格
モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」
 ダニエル・ボルスト(S;ポッペア) ギユメット・ロランス(Ms;ネローネ)
 ジェニファー・ラーモア(Ms;オッターヴィア) ミヒャエル・ショッパー(B;セネカ)
 ドミニク・ヴィス(CT;乳母) アクセル・ケーラー(CT;オットーネ)
 ギ・ド・メイ(T;ルカーノ) クリストフ・ホンベルガー(T;アルナルタ)他
 ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1990年2月。旧品番:HMC-901330(廃盤)。各国のディスク賞を総なめにした名盤。
 モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」は、ヴェネツェアのサン・マルコ大聖堂図書館所蔵の筆写総譜、ナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽院図書館所蔵の筆写総譜の2稿が存在しており、ヤーコプスはこれら双方を具に研究してから録音に臨み、いくつかの部分でナポリ稿を大きく取り入れているのも特徴。シンフォニアの出だし、一転してきびきびとリズミカルな後半との鮮やかな対比は見事。的確なテンポ設定、繊細かつ創意に富んだ楽器の音色の選択と使い分けはさすが。どんな場合にも歌詞が決して曇らされることはなく、言葉のリズム、語りのスピードが活き、鮮やかな色彩とイメージに満ちた見事な演奏。いつもながらドミニク・ヴィスの芝居の巧さには圧倒される。最終的に愛は勝つ、と歌い上げる最終の合唱の場面では歌唱陣も器楽陣も高らかに喜びに満ち満ちた音色で圧巻。
 皇帝ネローネは、ローマの騎士長オットーネの妻ポッペアと不倫している。皇帝ネローネの妃オッターヴィアは、その事実を嘆いて、オットーネにポッペアの暗殺を命じるが失敗におわり、最終的にネローネとポッペアは結ばれ、王宮では愛の神が祝福する中、ポッペアの戴冠式が行われるという内容。
HMA-1951333

価格帯:G
ブクステフーデ:
 カンタータ「われらのイエスの四肢」 BuxWV.75
 カンタータ「これこそ神の御子の勝利の日」BuxWV.43
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
HMA-1951334

価格帯:G
ボッケリーニ:
 3つの弦楽五重奏曲/弦楽四重奏曲「ティラーナ」
アンサンブル415
 録音:1990年3月。キアラ・バンキーニ率いるアンサンブル415によるボッケリーニ。
ジル:レクイエム/モテット「主よ、我汝を愛せん」 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
HMA-1901342
(2CD)
廃盤
コレッリ:室内ソナタ集Ops.2 & 4 ロンドン・バロック
HMA-1901344
(2CD)
廃盤
コレッリ:教会ソナタ集 Op.1/Op.3 ロンドン・バロック
HMA-1951346

価格帯:G
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第31番/エリーゼのために/
 アテネの廃墟による6つの変奏曲Op.76/
 ロンドOp.51(全2曲)/アンダンテ・ファヴォリ
ブリジット・エンゲラー(P)
 録音:1990年6月。日本でも知名度の高いエンゲラー(アンジェレ)によるベートーヴェン。
HMX-2901347

価格帯:F
中世典礼劇「エマオの巡礼の物語」 マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 十字架で息絶えたイエスが、エルサレム近郊の町エマオで二人の弟子の前に現れ、復活を示したという内容。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
HMA-1951348

価格帯:G
メシアン:世の終わりのための四重奏曲 アンサンブル・
 ワルター・ブイケンス
 [マリエタ・コロセク(Vn)
 ワルター・ブイケンス(Cl)
 ルル・ディールティエンス(Vc)
 ロベール・グロスロ(P)]
 録音:1990年6月。旧品番:HMC-901348, HMT-7901348。
 メシアンが捕虜となって収容所にいた時に作曲された「世の終わりのための四重奏曲」には、数々の名盤がひしめき合っているが、クラリネットの名手ブイケンスを中心にしたベルギー勢によるこの演奏も秀逸。チェロに若きディールティエンスが参加している。
HMA-1951349

価格帯:G
ブラームス:
 クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115(*)
 弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op.111(+)
メロスSQ
ミシェル・ポルタル(Cl;*)
ジェラール・コセ(Va;+)
HMA-1951350

価格帯:G
レバノン地方のカトリック聖歌集
 [クリスマス/受難/復活]
マリー・キーロウズ修道女
アンサンブル・ド・ラ・ペ
 録音:1990年。旧品番:HMC-901350
 中近東の古代聖歌と関わりが深いことが感じられる旋法で書かれているマロナイト(マロン)派の聖歌を中心とした、シリア教会の典礼音楽。
HMA-1951351

価格帯:G
ドラランド:テ・デウム
 モテット「テ・デウム」/
 主よ、われは汝に心より感謝せん/他
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 録音:1990年。旧品番:HMC-901351, HMA-1901351。
HMA-1951353

価格帯:G
作曲者不詳:トゥルネのミサ マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 録音:1990年9月。旧品番:HMC-901353, HMA-1901353。
 現存する最古のポリフォニーの通作ミサ曲。14世紀前半に成立したと考えられており、作曲者は複数に渡ると思われるものの、一続きのミサ曲としてしっかり作られている。作品の完成度は極めて高く、単なる考古学的価値だけに留まらない、感動的な音楽である。
 このマルセル・ペレスとアンサンブル・オルガヌムの演奏は、発売当時から決定的名盤の誉れ高いもの。新たな時代へ向かう豊かな感興をしっかりと打ち出している。
HMA-1951356
廃盤
ストラヴィンスキー:兵士の物語 アンサンブル・
 ヴァルター・ブイケンス
パーセル:メアリー女王の葬送音楽〜アンセム集
 [主にありて喜べ/
  主よ、我らが罪を思い出したもうなかれ/
  シオンのラッパを吹き鳴らせ/
  我が祈りを聞き給え/他]
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
HMA-1951364

価格帯:G
パスキエ&エンゲラー〜
 ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品集

 ヴァイオリン・ソナタ(1897)/
 ヴァイオリン・ソナタ(1923-27)/カディッシュ/
 ツィガーヌ/ハバネラ/フォーレの名による子守歌
レジス・パスキエ(Vn)
ブリジット・エンゲラー(P)
 録音:1990年。旧品番:HMC-901364HMT-7901364(共に当店未案内)。
 パスキエは度々来日もしており、フランス流の軽やかに薫るヴァイオリンで多くの人々を魅了している。また、エンゲラーもラ・フォル・ジュルネ音楽祭などでしばしば来日、その濃密な音楽性で人々を魅了している。このアルバムは、そんな二人によるラヴェル作品集。エンゲラーの熱く煌めくピアノの上で、パスキエが自由に舞う様はまるで一枚の絵画を見ているかのようだ。「ツィガーヌ」の冒頭のソロの部分で、パスキエは余裕たっぷり、異国情緒たっぷりに音色を豊かに響かせる。実に巧みに聴かせる。続いて入るエンゲラーのピアノも、ミステリアスな薫りが濃厚に漂い、絶品。
HMA-1951365

価格帯:G
J.S.バッハ:バスのためのカンタータ集
  〔われは満ちたれり BWV82/われは喜びて十字架を負わん BWV56/平安、汝にあれ BWV 158〕
 ペーター・コーイ(B) フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル
 録音:1991年1月。旧品番:HMC-901365
ヴィヴァルディ:
 「ラ・フォリア」によるソナタ/
 2つのヴァイオリンのためのソナタ集
  [RV.68/RV.70/RV.71/RV.77]
キアラ・バンキーニ(Vn)
アンサンブル415
HMG-501366

価格帯:F
ヴィヴァルディ:
 「ラ・フォリア」によるソナタ/
 2つのヴァイオリンのためのソナタ集
  [RV.68/RV.70/RV.71/RV.77]
キアラ・バンキーニ(Vn)
アンサンブル415
 旧品番:HMC-901366
 「四季」で名高いヴィヴァルディは、自身天才的なヴァイオリンの名手でもあった。ここに収められている、楽器どうしのかけあいが実に壮観な「ラ・フォリア」を始めとする、火花を飛ばすような技巧がちりばめられたヴァイオリン作品の数々は、どれも聴き応え満点。キアラ・バンキーニはジュネーヴ生まれ、パリで活躍するヴァイオリニスト。柔らかな情感を湛えたしっとりとした彼女の音色が見事にとらえられた素晴らしい録音。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
ラモー:歌劇「優雅なインドの国々」 ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
HMA-1951370

価格帯:G
ショパン:チェロ・ソナタ Op.65
R.シュトラウス:チェロ・ソナタ Op.6
ルイス・クラレ(Vc)
アラン・プラネス(P)
 録音:1991年2月。旧品番:HMC-901370。
 ショパンのチェロ・ソナタは彼のピアノ独奏以外の作品の中では最も充実した一曲。1845年から翌年にかけて作曲されたこのソナタは、1832年以来交流のあったチェリスト、オーギュスト・フランショームとの友情の結実である。作曲は難航し、出来上がった曲はチェロの独奏曲ではなく、チェロとピアノがともに高い技巧でぶつかり合う壮絶な二重奏曲となった。情熱的なロマンティシズムの噴出はショパン以外のなにものでもない。
 シュトラウスのチェロ・ソナタは1880年から1883年にかけて、十代後半の作品。明らかなシューマンの影響を残しつつ、そこかしこに後のシュトラウスが顔を出しているのもはっきり見て取れる。ことに第2楽章の憂いを帯びた歌い上げの美しさは格別。青春の初々しさが感じられる佳曲である。
 ルイス・クラレ(クラレット)はピレネー山の小国アンドラ生まれのチェリスト。少年の頃にカザルスのレッスンを受け、このチェロの神様に心酔、自らも大変にヒューマンな味わいを持ったチェリストに成長した。性格も異なるこの2つの収録作品どちらにおいても自信に揺らぎが微塵もない堂々の弾きっぷり。伴奏が名手アラン・プラネスというのも豪華。
HMC-901371
廃盤
ブルッフ:
 クラリネット、ヴィオラとピアノのための8つの小品
ツェムリンスキー:
 ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲Op.3
ブイケンス(Cl) グリッセン(Va)
ディールティエンス(Vc)
グロスロット(P)
HMA-1951372

価格帯:G
フローベルガー:「組曲とトッカータ集」
 組曲第30番 イ短調/組曲第19番 ハ短調/
 組曲第18番 ト短調/組曲第20番 ニ長調/
 トッカータ第9番 ハ長調/トッカータ第14番 ト長調/
 トッカータ第2番 ニ短調/トッカータ第18番 ヘ長調/
 トンボー(1652)/哀歌(1657)
クリストフ・ルセ(Cemb)
 使用楽器:1652年、ヨハネス・クシェ製。
HMA-1951374

価格帯:G
モーツァルト:
 ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」/
 ピアノ・ソナタ第10番/
 ピアノ・ソナタ第13番/アレグロ K.312
ジョルジュ・
 プリュデルマシェール(P)
 録音:1991年3月。世評が高いながら、何故か復活しない全集からの分売。トルコ行進曲が爽快。
HMA-1951379

価格帯:G
ヘンデル:
 トリオ・ソナタ集 Op.2(全6曲)
ロンドン・バロック
 録音:1991年4月。ロンドン・バロックの名盤。
HMG-501380

価格帯:F
ヤナーチェク:
 弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」/
 弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」
メロスSQ
 旧品番:HMC-901380HMA-1951380(以上、共に廃盤)。
 「1音1音の陰には、活き活きと力強い、愛すべき君がいるよ。君の体の香り、君の口付け――いや、君のじゃなかった、僕のだ。僕のすべての音符が君のすべてに口付けしているよ。君を激しく必要としているんだ――。」ヤナーチェクが、40歳年下の人妻に対して募る思いを込めて作曲された「内緒の手紙」。このメロス弦楽四重奏団の演奏は、各パート奏者の濃密な音色と、きめ細かなアンサンブルで、作曲者の妄想の官能世界を表現するのに成功している。聴いているとどうにかなってしまいそうな熱演。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMA-1951381

価格帯:G
クリスティのラモー〜ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
バレエ劇「ピュグマリオン」(全1幕)
 ハワード・クルック(T;ピュグマリオン) サンドリーヌ・ピオー(S;愛)
 アニェス・メロン(S;セフィーズ) ドナティエンヌ・ミシェル=ダンサック(像)
バレエ劇「ネレとミルティス」(全1幕)
 アニェス・メロン(S;ミルティス) ジェローム・コレア(Br;ネレ)
 フランソワーズ・スメラ(S;カロリーヌ)
 ドナティエンヌ・ミシェル=ダンザック、カロリーヌ・ペロン(S;アルゴス人)
以上、ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン
 録音:1991年。旧品番:HMC-901381HMT-7901381
 短いながら本格的なオペラに負けない劇性を持つラモーのバレエ作品を、クリスティによる珠玉の演奏で。
HMA-1951382
廃盤
古いローマの聖歌集(7世紀&13世紀)
 十字架の礼拝(聖金曜日の聖務)
 聖マルセルのミサ
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 録音:1991年6月。旧品番:HMC-901382, HMT-7901382。
 近年、癒しの音楽としてグレゴリオ聖歌の人気は根付いたようだが、それ以前のカトリック音楽となると、再現が極めて難しいためほとんど知られていない。こうしたグレゴリオ聖歌以前の単旋聖歌の研究者として名高いのが、マルセル・ペレス。彼は粘り強い調査によって、中世のローマの宗教音楽を蘇らせた。いまだビザンチン的な要素が色濃く残りつつも、敬虔な祈りに満ちた音楽は、当時ローマを訪れたキリスト教使節たちを驚かせたに違いない。グレゴリオ聖歌とはまた違った趣となっている。リリース当時、古楽ファンに大きな衝撃を与えた録音。
HMA-1951383

価格帯:G
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45
ルイス・クラレット(Vc)
アラン・プラネス(P)
 HMC-901383の再発売。
 たびたび来日しているスペイン出身の名手ルイス・クラレットの人間味のある演奏。
ヘンデル:歌劇「ジュリオ・チェーザレ」
 ジェニファー・ラーモア(チェーザレ) バルバラ・シュリック(クレオパトラ)
 ベルナルダ・フィンク(コルネリア) マリアンヌ・レルホルム(セスト)
 デレク・リー・レイギン(トロメオ) ドミニク・ヴィス(ニレーノ)他
 ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ケルン
 録音:1991年7月。国内盤でレコード芸術特選の名盤。
HMA-1951388

価格帯:G
パレストリーナ:
 ミサ曲「ガリラヤ人たちよ」/
 モテトゥス「ガリラヤ人たちよ」/
 第1旋法のマニフィカト&交唱
  「おまえたちを見捨てたままではおかない」
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ヨーロッパ声楽アンサンブル
(ラ・シャペル・ロワイヤル)
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
HMA-1951390

価格帯:G
シェーンベルク:
 「月につかれたピエロ」
 室内交響曲第1番(ウェーベルン編曲)
マリアンヌ・プスール(語り)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
アンサンブル・
 ミュジーク・オブリク
HMA-1951391

価格帯:G
ラッスス:シャンソンとモレスカ集 ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
HMX-2901392

価格帯:F
シトー修道会の聖歌〜12世紀のモノディー マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 古楽前衛集団アンサンブル・オルガヌムのプロモーションCD。近年までポリフォニーを認めず、ファルセットや装飾法なども許さなかったシトー修道会の聖歌は極めてシンプルな単旋律聖歌。「修道院の冷たい石の壁に吸い込まれるかのような敬虔な祈りのハーモニー」と紹介されている。
モーツァルト:
 ミサ曲 ハ短調 K.427/
 フリーメーソンのための葬送音楽 K.477
S.ワイア(T)
ジェニファー・ラーモア、
クリスティアーネ・エルツェ(S)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ、
ラ・シャペル・ロワイヤル、
シャンゼリゼo.
HMC-801393

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 旧品番:HMC-901393 (CD)。
HMX-2901401
廃盤
ハンス・レオ・ハスラー(1562-1612):
 ミサ「マリアは言われた」
 モテット集
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
アンサンブル・ヴォカール・
 ユーロペーン
 ハスラーはドイツ人ながらアンドレア・ガブリエーリに学び、サン・マルコのヴェネツィア派の音楽をドイツにもたらした、ハインリヒ・シュッツの先輩格的な作曲家。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
HMA-1951402

価格帯:G
ボッケリーニ:
 2つのヴィオラのための五重奏曲集

 [ハ長調 Op.60-1 G.391/
  ハ長調 Op.62-1 G.397/
  ト長調 Op.60-5 G.395]
アンサンブル415
[キアラ・バンキーニ、
 エンリコ・ガッティ(Vn)
 エミリオ・モレンツォ(Va)
 ヴィム・テン・ハーヴェ(Va)
 ケーティ・ゲール(Vc)]
 録音:1993年。旧品番:HMC-901402HMA-1901402(共に廃盤)。
 ここに収録された五重奏曲は、1801年頃の作品で、ボッケリーニがもっともあぶらの乗った時期の作品であり、同時に、持病と家庭内のいざこざで疲弊し、さらにパトロンを失って最も困窮をきわめたという、彼にとって非常に困難な時期のものでもある。いくばくかの感傷があるかもしれないが、新鮮で澄み切ったスペイン趣味はまったく損なわれていない。作品60と62は、まさに古典派の純粋な結晶のような存在として音楽史上燦然と輝いている。アンサンブル415のメンバーによる、新鮮でうるおいをたたえた音色も魅力。
ブルターニュの詩篇
 〜13、14世紀の単聖歌とポリフォニー
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
HMG-501406/07

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
コレッリ:合奏協奏曲Op.6(1687年ローマ編成版) キアラ・バンキーニ、
イェスパー・クリステンセン指揮
アンサンブル415
 旧品番:HMC-901406, HMC-901407HMX-2971407)(以上分売)HMX-2901406 [HMX-2901406/07](以上、すべて廃盤)。
 メンバーの情熱と長年の研究により、コレッリが生きていた当時の編成(ヴァイオリン16人、ヴィオラ5人、チェロ6人、コントラバス6人、リュート5人、チェンバロ2人、ソリスト6人=総勢39人)とテンポを割り出して演奏した、古楽ファンの間では有名な録音。『古楽CD100ガイド』でこの曲の選者になれなかった某氏が、後書きで「私だったらこれを選んだ」と書いていた。エンリコ・ガッティ、エミリオ・モレーノも参加している。
HMA-1951408

価格帯:G
シューベルト:
 弦楽四重奏曲第13番イ短調「ロザムンデ」/第14番ニ短調「死と女」
メロスSQ
HMA-1951409

価格帯:G
シューベルト:
 弦楽四重奏曲第15番 ト長調D.887/
 弦楽四重奏曲第12番 ハ短調「四重奏断章」D.703
メロスSQ
HMX-2901411

(2CD)
1CD価格
F.A.デ・アルメイダ:
 「ジュディッタ(ユーディト)」(1726)
レナ・ルーテンス(S)
マーティン・ヒル(T)
F.コジュー(S)
アクセル・ケーラー(CT)
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ケルン
 "1+1" シリーズ。ポルトガル・バロック音楽の再発見として話題を呼んだ録音。
HMA-1951416

価格帯:G
ミシェル=リシャール・ドラランド(1657-1726):プティ・モテ集
 [独唱者(と合唱)のためのミゼレーレ(1867)/
  衛兵の寝ずの番はむなしい/同情と共感/第4の歌]
ルイ・ルメール(1693/4-c.1750):マリアは天に昇らせたもう
ジャン=バティスト・モラン(1677-1754):レジーナ・チェリ
 ヴェロニク・ジャンス、サンドリーヌ・ピオー、
 ノエミ・リーム、アルレッテ・シュタイアー(S)
 ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン
 録音:1990年9月/1992年2月。旧品番:HMC-901416(当店未案内)。
 ソリストと小規模な器楽アンサンブルのために書かれた「プティ・モテ」集。ドラランドは、リュリらに代表されるヴェルサイユの華麗な雰囲気を受け継ぎつつも、室内向きの繊細な表情の魅力的な作品を残した。
HMA-1951417
廃盤
アンドレ・カプレ(1878-1925):
 幻想的な物語/祈り/ディヴェルティメント/
 2つのソネット七重奏曲
シャロン・コスト、
サンドリーヌ・ピオー(S)
シルヴィ・ドギ(Ms)
アンサンブル・
 ミュジーク・オブリク
ローランス・カベル(Hp)
 録音:1992年2月。
 ラヴェルより3歳下のフランス印象派の作曲家カプレは、今日ではドビュッシーとの親交や、その作品のいくつかを編曲したことで知られているくらいである。しかし彼は1901年にラヴェルを退けローマ大賞を受賞した逸材で、ドビュッシーからさらに神秘主義的風合いを高めた素晴らしい作品を多く残している。
 このCDはなぜか録音に不遇だったカプレの音楽を大いに知らしめたものとして話題になったもの。なかでもサンドリーヌ・ピオーの歌声にハープが絡む「2つのソネット」は極めて美しい作品で、印象派の音楽がお好きな方なら必聴の名曲である。
HMA-1951418

価格帯:G
ラモー:コンセール用クラヴサン曲集 クリストフ・
 ルセ(Cemb)
寺神戸亮(Vn)
上村かおり(ガンバ)
 トリオで活動したこともある名手3人による名盤。
HMA-1951420

価格帯:G
クルト・ワイル:
 歌入りバレエ「七つの大罪」(ベルトルト・ブレヒト台本;1933)
 歌曲集「セーヌ哀歌」/ユーカリ(タンゴ・ハバネラ/ナナの歌/
 あとどのくらい?/雨が降る/灯かりのともったベルリンの歌
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)
カール=ハインツ・ブラント、
ハンス・ジェール(T)
小松英典(Br)
イワン・ウルバス(B)
コルト・ガーベン(P)指揮
NDRハノーファーpo.
 録音:1992年1月、1993年2月。
 「七つの大罪」は、ナチスに追われフランスに亡命したワイルとブレヒトがパリのシャンゼリゼ劇場で発表した歌入りバレエ。アメリカ南部出身の姉妹(一人の女の分身)が、家族の家を建てるため、男を手玉に取って世を渡り歩く姿を描いたもので、資本主義社会の矛盾を皮肉タップリに描いた秀作である。
 クラシック系の歌手以外にも好んで歌われる作品だが、ここではドイツの偉大なメッゾソプラノ、ブリギッテ・ファスベンダーが手ごたえのある歌を聴かせる。コルト・ガーベンは1943年バート・ホンブルク生まれのピアニスト・指揮者。ちなみに彼は凄腕のプロデューサーとしても知られており、レヴァイン&メトの「ニーベルングの指輪」も彼の仕事。
HMA-1951421

価格帯:G
ブルックナー:弦楽五重奏曲 ヘ長調 メロスSQ
エンリケ・サンティアゴ(Va)
HMA-1951422

価格帯:G
クルト・ヴァイル(1900-1950):
 カンタータ「森の中の死について」 Op.23
  (詞:ブレヒト)(*)/
 ヴァイオリンと管楽合奏のための
  協奏曲 Op.12 (1925) (#)/
 ベルリン・レクイエム(1928)
  (詞:ブレヒト)(+)
 [感謝の大讃美歌/
  水死した娘のバラード/墓碑銘/
  凱旋門の下の無名戦士についての
   第1の報告/
  凱旋門の下の無名戦士についての
   第2の報告/
  感謝の大讃美歌]
アレクサンドル・
 ライター(T;+)
ペーター・コーイ(B;*/+)
エリーザベト・
 グラーフ(Vn;#)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
アンサンブル・
 ミュジック・オブリク
 旧品番:HMC-901422HMC-2981422。マーラーやシェーンベルクでも驚くほど新鮮な名演を見せるヘレヴェッヘによるヴァイル。「ベルリン・レクイエム」と「ヴァイオリン協奏曲」というシリアスな作品へ真正面から対決。ローザ・ルクセンブルク追悼のために書かれた「ベルリン・レクイエム」は、ブレヒトの詞とあいまって、ヴァイル一流の辛らつさ、俗っぽさに満ちたものだが、宗教音楽の権威ヘレヴェッヘによる鋭いアプローチは、バッハにも匹敵する深さを見せている。
HMX-2901424
(2CD)
廃盤
ミシェル・ピニョル・モンテクレール(1667-1737):オペラ・バレ「イェフテ」
 ジャック・ボナ(イェフテ) ソフィー・デインマン(イフィーズ)
 クレール・ブリュア(アルマジ/ウェニュス) ニコラス・リヴァンク(フィネ/アポロン)
 マーク・パドモア(アモン)/他
 ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン
 1990年代初頭に国内盤で発売された時は、レコード芸術誌で特選盤となった名盤。ラモーに大きな影響を与えたモンテクレールの代表作。
HMA-1951426

価格帯:G
モンテヴェルディ:戦いと愛のマドリガーレ集
 タンクレディとクロリンダの戦い/やさしいアンジョレッタが/
 何とかぐわしく/あなたはかつて私のものだった/
 あの軽蔑した眼差し/眠っているのか/静かな川のほとりで/
 西風が帰り/ああ、お前はなんと優しい/私は恋に燃えているが
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 録音:1992年12月。
 バロック音楽界の大御所ウィリアム・クリスティは、どういうわけかモンテヴェルディの録音に非常に慎重で、CDも多くはない。この録音はその一つだが、完璧主義者のクリスティらしく、隅々まで鋭い目が行き届いた緊張感があり、彼ならでは強い主張の感じられる演奏。歌手にはサンドリーヌ・ピオー、ジャン=ポール・フシェクール、マーク・パドモア、ニコラ・リヴェンクなどが参加、またオーケストラにもヒロ・クロサキや上村かおりの名前も見られる。
HML-5901427

(3CD)
2CD価格
モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの帰郷(ユリシーズの帰郷)」
 クリストフ・プレガルディエン(T;ウリッセ) ベルナルダ・フィンク(Ms;ペネロペ)
 クリスティーナ・ヘグマン(Ms;テーレマコ) マーティン・ヒル(T;エウメーテ)
 ジョスリーヌ・タイヨン(Ms;エリクレーア) ギ・ド・メイ(T;イーロ)
 ドミニク・ヴィス(CT;ピサンドロ) ロレイン・ハント(S;ミネルヴァ)他
 ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1992年6月。HMC-901427(廃盤)。国内盤で1993年レコード・アカデミー大賞を受賞した名盤。
 1992年7月「東京の夏」音楽祭で2夜上演され、「'92コンサート・ベストテン」(音楽の友誌)でケルン歌劇場公演の現代オペラ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』と1位を分け合った、ヤーコプスの「ユリシーズの帰郷」は、日本におけるバロック・オペラ受容の大きな第一歩として、日本の音楽史にとても重要な公演だった。当CDは、彼らが来日直前に日本公演と同一キャストにて録音した物。語り部からペネーロペに言い寄る男の役など一人四役をこなした芝居の巧さが輝くドミニク・ヴィス、哀れな大食漢を演じるギ・ド・メイ、夫を待ちわびる切なさを見事に表現したフィンク。楽想の襞にまで入り込んだ響きで作品に深みと広がりと力を与えているユングヘーネル、ディールティエンスと豪華な顔ぶれの通奏低音陣。これらの豪華演奏者をまとめ上げ、自ら雄弁なチェンバロで全てを統率しているヤーコプスが圧倒的なのは言うまでもない。冒頭から踏み込んだ深い響きで、えぐるような壮絶な表現・・・どの場面を聴いても、聴き手に強烈なイメージを呼び覚ます、気迫と美しさに満ちた素晴らしい演奏。
 トロイア戦争に出征したまま行方知れずのユリシーズの妻ペネーロペが、夫の留守中に様々な男に言い寄られながらも貞淑を守り、ユリシーズも様々な困難に見舞われながらも最後は妻ペネーロペの下に戻り大団円という内容。
HMG-501430

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
エンゲラー〜ショパン:ノクターン全集(全21曲)
 [変ロ短調 Op.9-1/ 変ホ長調 Op.9-2/ロ長調 Op.9-3/ヘ長調 Op.15-1/嬰ヘ長調 Op.15-2/
  ト短調 Op.15-3/嬰ハ短調 Op.27-1/変ニ長調 Op.27-2/ロ長調 Op.32-1/変イ長調 Op.32-2/
  ト短調 Op.37-1/ト長調 Op.37-2/ハ短調 Op.48-1/嬰ヘ短調 Op.48-2/ヘ短調 Op.55-1/
  変ホ長調 Op.55-2/ロ長調 Op.62-1/ホ長調 Op.62-2/ホ短調 Op.72-1/嬰ハ短調/ハ短調]
ブリジット・エンゲラー(P)
 録音:1992年12月、1993年5月-6月。旧品番:HMC-901430/31, HMX-2901430 [HMX-2901430/31]。
 エンゲラー自身大変気に入っているという彼女の代表盤のひとつ、ノクターン集がHM GOLD シリーズの豪華装丁で再登場。濃密な音楽性は今も色あせることなく芳香を放っている。
 2010年ラ・フォル・ジュルネ・ジャポンの期間中、ノクターンを含むプログラムのコンサートが予定されていることもあり、注目盤。
HMG-501432

価格帯:F
ファリャ:
 七つのスペイン民謡/
 クラヴィチェンバロのための協奏曲/
 世界大劇場/プシシェ
ビクトリア・
 デ・ロス・アンヘレス(S)
ルイス・ビダル(Cemb)
ジュゼプ・ポンス指揮
リウレ劇場室内o.
 録音:1992年7月。旧品番:HMC-901432(廃盤)。
 スペインの伝統と民俗音楽を意識した作風のファリャ。七つの民謡では特にその意識が強く、2曲目のクラヴィチェンバロのための協奏曲はどちらかというと前衛的な音づくりながら、所々にやはりスペインの血が感じられる。
HMA-1951434

価格帯:G
ラヴェル:
 ボレロ/ラ・ヴァルス/
 ピアノ協奏曲(全2曲)(*)
ジョルジュ・
 プリュデルマシェール(P;*)
ジャン=クロード・カサドシュ指揮
リル国立o.
 録音:1992年7月。
ラモー:歌劇「カストールとポリュックス」 ハワード・クロック、
ジェローム・コレア、
アニェス・メロン/他
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
HMX-2901438

(2CD)
1CD価格
パーセル:
 4声の10のソナタ(1697)/3声の12のソナタ
ロンドン・バロック
 "1+1" シリーズ。
HMA-1951440

価格帯:G
シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 Op.166 アンサンブル・
 ヴァルター・ブイケンス
 録音:1992年10月。「室内楽のグレート」と称される大作。クラリネットの名手ブイケンスを中心とするアンサンブルにはディールティエンス(Vc)も名を連ねている。
HMA-1951441

価格帯:G
ヨハネス・オケゲム(1425頃-1495):
 レクイエム (1461)
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 旧品番:HMC-901441。オケゲムが書いた、ポリフォニー手法による初めてのレクイエム。ペレスによって、コンムニオの後に続いていたとされる単旋律の「リベラ・メ」が追加されたことで、この純粋性と敬虔さの記念碑的作品は、さらに威厳を増したものとなっている。声の伽藍、圧倒的迫力。
ラブレーの楽しい宴〜
 フランス・ルネサンス・シャンソン集

 ジョスカン・デ・プレ、クレメンス・ノン・パパ、
 ガンベール、セルミジ、他の作品
ドミニク・ヴィス(CT)
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
HMA-1901455

価格帯:G
ルクー:
 弦楽四重奏のためのモルト・アダージョ/
 ピアノ四重奏曲/
 チェロ独奏とアンサンブルのためのラルゲット/
 弦楽オーケストラのためのアダージョ(P四重奏版)/
 3つの詩
ヤカール(S)
ヴェイリエ(Vc)
アンサンブル・
 ミュージック・オブリク
リュリ:歌劇「アルミード」 ギユメット・ロランス、
ハワード・クルック、
ヴェロニク・ジャンス、
ジョン・ハンコック
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ
 レコードアカデミー賞受賞。
HMA-1951458

価格帯:G
ヘンデル:歌劇「ジュリアス・シーザー」〜抜粋 ジェニファー・ラーモア(A)
バルバラ・シュリック(S)
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ケルン
HMA-1951461

価格帯:G
オラーツィオ・ヴェッキ:
 マドリガル・コメディー「アンフィパルナーゾ」/
 音楽の饗宴(抜粋)
ドミニク・ヴィス指揮
クレマン・ジャヌカン・
 アンサンブル
パーセル:アンセム集
 メアリー女王葬送の音楽/主にありて喜べ/
 主よ、われらが罪を思い出したもうなかれ/
 シオンのラッパを吹き鳴らせ/わが祈りを聞きたまえ/他
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」 Op.70 ペリテ・サロマ(B)
ソイレ・イソコフスキ(S)
M.グローブ(A)
デルフィーネ・コロット(S)
J.M.アインシュレイ(T)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ、
シャンゼリゼo.
HMA-1951465

価格帯:G
シャブリエ:ピアノ作品集
 10の絵画的小品/遺作の小品/
 ブレー・ファンタスク/ハバネラ
アラン・ブラネス(P)
 musique d' abordシリーズの2002年カタログ付。
HMA-1951471

価格帯:G
ギヨーム・ブージニャック(1590頃-1640頃):
 テ・デウム/モテット集
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 録音:1993年4月。
 ブージニャックは17世紀前半のフランス教会音楽における卓越した作曲家の一人。ブージニャックは地元の教会で合唱を歌い、そこで才能を見出され、本格的な音楽教育を受けたと考えられている。その後、グルノーブル、ローデス、ツールなどで合唱指導者を務め、名声を高めていったようである。
 彼の作風は実に大胆。ことにイタリア的なリトルネッロ形式を宗教曲において効果的に用いており、このCDでも「神をほめたたえよ」など、ソロと合唱の交錯は、一瞬ゴスペルかと思うほど。また対話形式を用いて、ほとんど議論しているかのような音楽も驚き。フランス・バロック復興の大立役者、ウィリアム・クリスティと手兵レザール・フロリサンが完璧な演奏を聴かせてくれる。
HMA-1951472

価格帯:G
サン=サーンス:
 動物の謝肉祭(室内楽版)/ピアノ五重奏曲/
 映画音楽「ギーズ公の暗殺」
Ens.ミュジーク・オブリーク
 録音:1993年4月。
HMA-1951475

価格帯:G
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
 [第3番 Op.1-3 ハ短調/第8番 WoO 39 変ロ長調/
  第4番「俗歌」Op.11 変ロ長調(*)]
ヴォルフガング・マイヤー
 (Cl;*)
パトリック・コーエン(Fp;*)
エーリヒ・ヘーバルト(Vn)
クリストフ・コワン
 (バロックVc)
 録音:1993年4月。使用楽器:ヴァルター、1986年(注:1786年?の代理店誤記か、コピーの制作年と思われるが詳細不詳)(*)。旧品番:HMC-901475(当店未案内)。
 なんとも豪華なメンバーによるピアノ三重奏曲集。弦楽器は、モザイク弦楽四重奏団のヴァイオリニストとしてもおなじみの名手エーリヒ・ヘーバルトと、バロック・チェロの帝王コワン。そして、ソロでもアンサンブルでも人気者のコーエン、そして現代ものも含め幅広い活躍を展開しているヴォルフガング・マイヤーをクラリネットに迎えている。ベートーヴェンお得意の ハ短調による第3番ではたしかなアンサンブルに思わず聴き惚れ、第8番の清澄な世界に心打たれ、第4番の生き生きとした歌いくちのうまさに酔いしれる一枚。
HMA-1951477

価格帯:G
マーラー/シェーンベルク編曲/ラーナー・リーン補編曲:
 交響曲「大地の歌」(室内管弦楽編成)
ビルギット・レンメルト(A)
ハンス・ペーター・
 ブロホヴィッツ(T)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
アンサンブル・
 ミュジーク・オブリク
 録音:1993年4月。旧品番:HMC-901477。
 マーラーの傑作「大地の歌」をシェーンベルクが1920年に室内楽編成に編曲したもの。これは依頼主の財政問題で未完に終わってしまったが、後にライナー・リーンが補完、1983年に出版された。編成は、管楽器がフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、弦楽器がヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、鍵盤楽器がピアノとハルモニウム、そして打楽器。
 シェーンベルクの編曲は見事なもので、あまりに巨大すぎるオーケストラによるマーラーの原曲よりも、歌曲としての性格がくっきりと浮かび上がっている。バッハのスペシャリスト、ヘレヴェッヘのマーラーということで驚かされたこのCD、しかしただごとではない熱の入りっぷりの感じられる名演である。
HMA-1951478

価格帯:G
ボッケリーニ:6つの協奏的六重奏曲Op.23(抜粋)
 [第1曲 変ホ長調/第2曲 変ロ長調/第5曲 ニ長調]
キアラ・バンキーニ指揮
アンサンブル415
J.S.バッハ:
 昇天祭オラトリオ「御国にまします神をたたえよ」BWV.11/
 カンタータ「歓呼のうちに神は昇天したもう」 BWV.43/
 カンタータ「かれらは汝らを追放せん」 BWV.44
バルバラ・シュリック(S)
カテリーヌ・パトリアス(A)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1993年5月。
HMA-1951481
廃盤
ウェーバー:
 クラリネット五重奏曲/序奏と主題と変奏/
 大協奏的二重奏曲/
 ジルヴァーナの主題による協奏的変奏曲
Ens.ヴァルター・ブイケンス
 録音:1993年7月。
HMA-1951482

価格帯:G
モンポウ:管弦楽作品集
 街はずれ(管弦楽編曲:
  マニュエル・ロザンタール1936年;*)/
 子供の情景(管弦楽編曲:
  アレクサンデル・タンスマン、1936年;#)/
 インプロペリア(+)/
 夢のたたかい
  (作曲者自身による管弦楽編曲、1965年;**)
ジュゼプ・ポンス指揮
バレンシア・
 リウレ劇場室内o.
ビルヒニア・パラモン(S;+)
イエジィ・アルティシ(Br;+)
バレンシアcho.
フランコ・
 ペラーレス合唱指揮(+/**)
 旧品番:HMC-901482
カタロニアが生んだ音の詩人モンポウ。彼のピアノ曲の独特な魅力は日本でも多くのファンを持っているが、管弦楽作品はきわめて珍しい。1963年作の「インプロペリア」はラテン語による独唱、合唱と管弦楽のための大作。「夢のたたかい」は原曲のピアノ伴奏をモンポウ自身の手でオーケストレーション。ともに独特の詩情が色彩化され興味深いものとなっている。
 モンポウの代表的なピアノ作品2つを、彼の盟友タンスマンとロザンタールがオーケストレーション。内容がより具体的で、新たな発見ができるものとなっている。
ラッスス:マドリガル「聖ペテロの涙」 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
HMX-2901484

(5CD)
2.5CD価格
ルネ・サオルジャン〜ブクステフーデ:オルガン作品集
 前奏曲[ト短調BuxzWV149/ヘ長調 BuxWV145/
     ホ短調、BuxWV143/ホ長調BuxWV141]/
 コラール[BuxWV188, 192, 197, 202, 199]/
 テ・デウム BuxWV218/チャコーナ BuxWV159/
 トッカータ[BuxWV156/ ヘ長調BuxWV157]/
 コラール・パルティータBuxWV207/
 前奏曲[ホ短調BuxWV142/ニ短調 BuxWV140/
     ニ長調 BuxWV139]/
 前奏曲&チャコーナ BuxWV137/
 コラール[BuxWV182, 193, 201, 219]/
 フーガ ハ長調 BuxWV174/
 パッサカーリャ ニ短調 BuxWV161 /
 パルティータBuxWV181/
 前奏曲[嬰ヘ短調 BuxWV146/イ短調 BuxWV158/
     ハ長調 BuxWV136/イ短調 BuxWV153/
     ト長調 BuxWV147]/
 コラール[BuxWV180, 184, 183, 185, 186, 187,
         189, 190, 178, 208, 209, 211 ]/
 マニフィカト BuxWV203/
 前奏曲[イ長調 BuxWV151/ト短調 BuxWV150/
     イ短調 BuxWV152/ト短調 BuxWV148]/
 コラール[BuxWV191, 198, 200, 206, 217, 220,
         221, 222, 224, 212]/
 トッカータ BuxWV155/
 コラール[BuxWV210, 196, 194, 195, 223, 213]/
 前奏曲 ヘ長調 BuxWV144 /
 カンツォーネ[ハ長調BuxWV166/ニ短調 BuxWV168]/
 フーガ 変ロ長調 BuxWV176/
 チャコーナ ホ短調 BuxWV160
ルネ・サオルジャン(Org)
 録音:1967年-1970年。使用オルガン:オランダ、スイス、フランスの名器。
 ルネ・サオルジャンによるブクステフーデの名録音の数々が、お買い得なセットになって登場。驚くのはそのクオリティの高さ。はや40年が経過するこれらの録音だが、オルガンの音の芯が見事にとらえられており、それぞれの教会やオルガンが目の前にくっきりと浮かび上がって来る。もちろん演奏も、作品も素晴らしいもの。さらにパッケージが開けてビックリ、オルガンのふいごを思わせるようなアコーディオン式となっている。さらに驚きなのが、ブックレットの充実ぶり。使用したオルガンのストップの詳細なデータから、巻末には作品インデックスまでついている。CD盤もLPを思わせる黒盤。どこまでも豪華なつくりで、持っているだけでもうれしくなれるセット。
HCX-3951490
廃盤
ドビュッシー:交響詩「海」/夜想曲/選ばれし乙女 ジャン=クロード・カザドシュ
 指揮リール国立o.
 ドビュッシーが書いた管弦楽曲の人気作を一枚にカップリング。本場フランスのオケによる、木管に代表される独特の響きとカサドシュの知的な解釈とがプログラムにぴったり。
HMA-1951491

価格帯:G
ロンサールの詩による16世紀のシャンソン集 ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
 旧品番:HMC-901491。
HMA-1951492

価格帯:G
グリーク:ヴァイオリン・ソナタ全集
 [第1番 ヘ長調Op.8/
  第2番 ト長調Op.13/第3番 ハ短調Op.45]
オリヴィエ・シャルリエ(Vn)
ブリジット・アンジュレ
(エンゲラー)(P)
HMA-1951494
廃盤
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 メロスSQ
ヴォルフガング・
 ベトヒャー(Vc)
 録音:1993年10月。メロスSQ第2世代のメンバーによる演奏。ロストロポーヴィチを迎えた旧盤(DG)に対し、こちらはBPOのメンバーであるベトヒャーが参加。
コルシカ島の聖歌
 〜17世紀と18世紀のフランチェスコ会の写本による
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
HMA-1951497

価格帯:G
メルキト派の聖歌〜
 聖母マリアをたたえる讃美歌集
マリー・キールーズ修道女
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 バルバラ・シュリック、
サンドリーヌ・ピオー(S)
アンドレアス・ショル(CT)
マーク・パドモア(T)
ナタン・ベルク(B)
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 一時HML-5901498という2CD+BOOKの別装丁盤も出ていたが、廃盤となっている。
HMA-1951500

価格帯:G
ロベルト・ジェラルド(1896-1970):作品集
 組曲「アグレリアス」(1943)/
 ペドレルに寄せる賛歌(1941-42)/
 7つの俳句(1922/58)/パンドラ組曲(1944/50)
ジョゼプ・ベネット(T)
ジュゼプ・ポンス指揮
テアトル・リウレ室内o.
 録音:1993年。旧品番:HMC-901500(当店未案内)。
 ペドレルは、ファリャとジェラルドの作曲の師匠であった人物。熱い血が通った音楽に高揚感をおぼえる一枚。
HMA-1951501

価格帯:G
ラモー:歌劇「カストールとポリュクス」(抜粋) ハワード・クルック(T;カストール)
ジェローム・コレア(Br;ポリュクス)
アニェス・メロン(S;テライール)
ヴェロニク・ジャンス(S;フェペ)他
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 旧品番:HMC-901501, HMA-1901501。
HMG-501505

価格帯:F
ドイツ・バロック歌曲集
 ヨハン・ナウヴァッハ:夜の帳が近づき/わが愛しの人よ、さあ急ごう
 ハインリヒ・アルベルト:醜い老兵士、醜い老人の恋/悲しく響く女神の悲嘆
 ヨハン・カスパー・フェルディナンド・フィッシャー:
  前奏曲とシャコンヌ第8番(チェンバロ独奏)
 アダム・クリーガー:恋の炎は勇気をくじく/あなたは変ってよいの/
           愛の力は昼夜を支配する/ラインワインは優雅に踊る
 ヨハン・フィリップ・クリーガー:
  ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバのための2声のソナタ/
  やわらげておくれ、かたくなな心を/愛の泣き笑い/熱烈なる恋人/孤独/優しき夜
 アンドレアス・ハンマーシュミット:口づけの秘法
 ベルンハルト・ヨアヒム・ハーゲン:ロカテッリによるメヌエットと変奏(リュート独奏)
 ヨハン・ヴァレンティン・ゲルナー:夜/眠りに際して
  アンドレアス・ショル(CT)
  バーゼル・コンソート
   [M.メルクル(Cenb) K.E.シュレーダー(リュート) A.ヴァルツァー(Vc)
    P.ヴァレッティ、S.ピフィシュター(Vn) F.ナウマン、J.M.クインターナ(Gamb)]
 旧品番:HMC-901505(廃盤)。正統派の伝統を忠実に守る実力派ショルによる初期の録音。17-8世紀ドイツのバロック歌曲を、若々しい感性をきらめかせながら歌っている。
HMA-1951507

価格帯:G
ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6 より
 [第1番/第2番/第6番/第7番/第10番]
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 録音:1994年2月。コンサートマスターはヒロ・クロサキ。鋭い切れ味と典雅なムードで発売当時話題を呼んだ。
HMG-501508

価格帯:F
ヤナーチェク:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年1月5日、街頭にて」/
 霧の中で(1912)/思い出(1928)/草影の小道を通って
アラン・プラネス(P)
 旧品番:HMC-901508(廃盤)。アンサンブル・アンテルコンタンポランで核的な活躍をしていた名手プラネスによる、情念と理の完璧なバランスによる理想的なヤナーチェク。
HMX-2901509

(2CD)
1CD価格
ドヴォルザーク:室内楽作品集
 弦楽四重奏曲第9番 ニ短調 Op.34/
 ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81(*)/
 弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op.97(+)/
 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.96「アメリカ」
メロスSQ
カール・エンゲル(P;*)
ジェラール・コセ(Va;+)
 "1+1" シリーズ。その重厚な音と一糸の乱れもないアンサンブルで定評のある名人集団メロス弦楽四重奏団のドヴォルザークも復活。五重奏ではゲストにコセが、ピアノ五重奏ではスイス生まれのカール・エンゲルが迎えられ、、魅力を放つ、彩り豊かなドヴォルザーク・アルバム。
HMA-1951512

価格帯:G
モーツァルト:弦楽五重奏曲集
 [第3番 ハ長調K.515/第4番 ト短調K.516]
アンサンブル415
[キアラ・バンキーニ、
 エンリーコ・ガッティ(Vn)
 エミリオ・モレーノ、
 イルムガルト・シャラー(Va)
 カティ・ゴール(Vc)]
 録音:1994年4月。旧品番:HMC-901512(国内盤:KKCC-305/共に当店未案内、廃盤)。ピリオド楽器使用。
J.S.バッハ
 復活祭オラトリオ BWV249/
 カンタータ第66番「喜べ、汝ら、もろ人の心よ」 BWV66
バルバラ・シュリック(S)
カイ・ヴェッセル(CT)
ジェイムズ・テイラー(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1994年4月。復活祭オラトリオ冒頭の華やかなシンフォニアが、祝祭的な雰囲気たっぷりながらも美音のヴェールと白磁のような気品に満ちた、すばらしい演奏。
カヴァッリ:歌劇「カリスト」
 マリア・バヨ(カリスト) マルチェロ・リッピ(ジョーヴェ)
 サイモン・キーンリーサイド(メルクーリオ) ドミニク・ヴィス(サティリーノ)他
 ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1994年8月。モンテヴェルディの直弟子カヴァッリの傑作。国内盤でレコード芸術特選となった名盤。
HMA-1951518

価格帯:G
ベートーヴェン:
 七重奏曲 変ホ長調Op.20/
 ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調「街の歌」Op.11
アンサンブル・
 ヴァルテル・ブイケンス
HMA-1951520

価格帯:G
フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):古いスペインの民謡
ファリャ:「お代官様と粉屋の女房」
ジュゼプ・ポンス指揮
バルセロナ自由劇場co.
ヒネサ・オルテガ(カンタオーラ)
 録音:1994年5月。旧品番:HMC-901520。
 ガルシア・ロルカはグラナダに生まれたスペインの国民的な詩人・作家。彼は音楽の素養も高く、数多くのスペイン民謡を採譜した。これらはスペインの土の匂いをダイレクトに伝えてくれる素晴らしいもので、今なお幅広く愛されている。
 ファリャの「お代官様と粉屋の女房」は、1917年に初演されたパントマイム劇のための音楽。この音楽は後に発展的に改訂されバレエ「三角帽子」となり、1919年にロンドンで初演、ファリャの名前を大いに知らしめま。つまり「お代官様と粉屋の女房」は「三角帽子」の原形なのである。
 ジュゼプ・ポンスは1957年生まれ。バルセロナ舞台芸術研究所の自由劇場室内管弦楽団やグラナダ国立交響楽団を率いて高い評価を得ており、さらに有名なリセオ大劇場の指揮者としても活躍している。
HMG-501522

価格帯:F
ヘレヴェッヘ〜ベルリオーズ
 歌曲集「夏の夜」Op.7/叙情的場面「エルミニー」
ブリジット・バレイス(Ms)
ミレイユ・ドゥランシュ(S)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
 録音:1994年6月、10月。旧品番:HMC-901522 / HMX-2981522
 ベルリオーズの魅力は、大編成のオーケストラによる狂おしいロマンティシズムばかりではない。ゴーティエの詩に基づいた「夏の夜」の控えめな美しさ、幻想的で夢に満ちた音楽は心に響く美しさがある。「エルミニー」はベルリオーズがローマ大賞に入選した時の作品。ヘレヴェッヘはベルリオーズを演奏するにあたり、19世紀音楽向けに当時の楽器を使用したシャンゼリゼo.を編成、現代オーケストラでは難しい、ベルリオーズが意図した通りの色彩を再現している。
シュッツ:宗教的合唱曲集 Op.11/
 宗教的小コンチェルト集より SWV291 他
アニェス・メロン(S)
マーク・パドモア(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
HMA-1901536
廃盤
ジャヌカン:
 ミサ「戦争」/ミサ「盲目の神」/
 ミサ「我らが敵が集まりて」
ドミニク・ヴィス指揮
クレマン・ジャヌカンアンサンブル
 シャンソンで知られるジャヌカンだが、宗教作品も残している。ここではラテン語による正式教会作品をすべて取り上げている。ヴィスたちの声楽陣は元気で、宗教曲らしさが少し欠けているとも言われるが逆にシャンソンのような気持ちで聞くのも悪くない。
アルベニス:歌劇「ペピータ・ヒメネス」〜組曲 S.チルコット(S)
F.ガリゴーサ(T)
ジュゼプ・ポンス指揮
バルセロナ・リウレ劇場室内o.&cho.
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMA-1951539

価格帯:G
ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):カノン〜室内楽作品集
 5声のパルティータ ト長調/
 「音楽の楽しみ」(1685)〜
  [パルティータ第1番 ヘ長調/同第2番 ハ短調]/
 4声のパルティータ ト長調/
 「音楽の楽しみ」〜
  [パルティータ第3番 変ロ長調/同第4番ホ短調]/
 4声のパルティータ 嬰へ短調/
 「音楽の楽しみ」〜
  [パルティータ第5番 ハ短調/同第6番 変ロ長調]/
 カノンとジーグ
ロンドン・バロック
 録音:1994年10月。旧品番:HMC-901539HMX-2901539
 「パッヘルベルのカノン」といえば、誰もが一度は聴いたことのある有名曲。パッヘルベルはニュルンベルク生まれで、生前はオルガニストとして高名だった人物。一方作曲も活発で、その作品はいずれも非常に親しみやすく耳に心地よいものばかり。
 このアルバムは「音楽の楽しみ」を中心にパッヘルベルの作品をまとめた貴重な一枚で、最後にちゃんと「パッヘルベルのカノン」の原曲のカノンとジーグ(ピリオド楽器にしては遅めのテンポのカノンが絶品)も収録されている。ロンドン・バロックの優しく温かみ溢れる演奏は、パッヘルベルの心地よさにまさにうってつけ。一部の曲にマンゼも参加している名盤。(背の欧文表記がPachebel と誤った綴りになっております。ご了承ください。)
HMA-1951543

価格帯:G
マヌエル・カルドーゾ(1566-1650):
 ミサ曲「主よ、われを憐れみ給え」/
 マニフィカト
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ヨーロッパcho.
 旧品番:HMC-901543(当店未案内)。
 ヘレヴェッヘの本領、バロック無伴奏合唱曲。マヌエル・カルドーゾ(1566-1650)は、バロック時代のポルトガルの作曲家。パレストリーナ様式による宗教合唱曲を数多く残しており、それらは世界で指折りの反映に浴していた当時のポルトガルの文化が反映された美しさに満ちている。ヘレヴェッヘの指揮はいつもながらの柔軟でしなやかなうちに静かな感動を引き出している。
HMC-901544

(2CD)
1CD価格
バッハ:世俗カンタータ集
 [第201番「急げ、渦巻く風ども」BWV.201/
  第205番「破れ、砕け、こぼて」BWV.205/
  第213番「岐路に立つヘラクレス」BWV.213
マリア・クリスティーナ・キール(S)
アンドレアス・ショル(C−T)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ジェイムス・テイラー(T)
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー、
RIAS室内cho.
 値下げ再発。生命力にあふれた演奏で、特にBWV.201は迫力満点。演奏者全てがライヴ感覚で、まるでオペラのような雰囲気を持っている。「バッハ嫌いの方にも推薦」とは代理店の弁。
HMN-911546
廃盤
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ/3つのピアノ小品
フランク・ブラレイ(P)
HMN-911547

価格帯:F
ラフマニノフ:絵画的練習曲/10の前奏曲 ニコラス・アンゲリッチ(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。
HMA-1951548

価格帯:G
ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770):協奏曲集
 合奏協奏曲第3番 ハ長調/ヴァイオリン協奏曲 イ短調/
 チェロ協奏曲 二長調/ヴァイオリン協奏曲 ト長調/
 合唱協奏曲第5番 ホ短調
エンリーコ・ガッティ(Vn)
ロエル・
 ディールティエンス(Vc)
キアラ・バンキーニ(Vn)指揮
アンサンブル415
 録音:1994年12月/初発売:1995年。旧品番:HMC-901548。タルティーニ再評価の先駆的1枚。
HMN-911549
廃盤
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番/同第2番 ロマン・ギヨー(Cl)
フランソワ=フレデリク・ギ(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。
HMG-501551

価格帯:F
クシェネク(1990-1991):
 預言者エレミアの哀歌Op.39(1941完成)
マルクス・クリード指揮
RIAS室内cho.
 録音:1992年12月。旧品番:HMC-901551(廃盤;当店未案内)。
 この作品を書き初めた当初にナチ政権から「退廃音楽」として弾圧されたクシェネクは、完成時にはアメリカに亡命していた。預言の書から自身で選んだ言葉に12音技法をとりいれたポリフォニー作品。1948年に創立され、第2次世界大戦後の混乱期のベルリンの音楽シーンを支え続けた伝統と実力の合唱団の技が冴える。
3大カウンター・テナー
 〜夢の饗宴〜オー・ソレ・ミオ、「カルメン」〜ハバネラ 他
ドミニク・ヴィス(CT)
アンドレアス・ショル(CT)
パスカル・ベルタン(CT)
HML-5901553

(2CD)
1.5CD価格
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」
 ローレンス・デール(T;オルフェオ) ジェニファー・ラーモア(Ms;女使者)
 エフラート・ベン=ヌン(S;エウリディーチェ) ポール・ジェリモン(B;カロンテ)
 ハリー・ペーテルス(B;プルトーネ) ベルナルダ・フィンク(Ms;プロセルピナ)
 アンドレアス・ショル(CT;希望) ニコラ・リヴァンク(Br;アポロ)他
 ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1995年1月。HMC-901553(廃盤)。
 驚くべき充実ぶり、音楽的深さ。オルフェオとエウリディーチェの有名な物語だが、結婚式の晴れやかかつ鮮やかに喜びのリズムを刻む合唱と器楽、地獄の場面での厳粛かつ恐ろしいまでの雰囲気など、聴き手の五感すべてを刺激するようなヴィヴィッドさ。
HMN-911556
廃盤
プーランク:オーボエ・ソナタ/
ブリテン:現代風の変奏曲
フランシス・ルルー(Ob)
E.シュトロッサー(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。
HMG-501557

価格帯:F
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123
 ローザ・マニオン(S) ビルギット・レンメルト(Ms)
 ジェイムズ・テイラー(T) コルネリウス・ハウプトマン(B)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャンゼリゼo.、
 シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1995年2月20-21日、モントルー、ストラヴィンスキー・オーディトリウム、ライヴ。旧品番:HMC-905247, HMX-2901557, HMX-2981557(以上、すべて廃盤)。
 この録音は発売されるや欧米の各誌で大絶賛。単なる時代楽器による演奏というに留まらず、古典派からロマン派にかけての音楽を理想的に演奏するため結成されたシャンゼリゼ管弦楽団によって、既に精神的にも奏法的にもバロック時代から区切りがつけられていたベートーヴェン後期の時代のオリジナル楽器オーケストラのあり方を深く提起したことで大きな賛同を得た画期的な演奏であった。こうしたヘレヴェッヘの取組みによって、気宇壮大さばかりに目が行きがちだったミサ・ソレムニスから本来の美を取り戻すことができたのである。ベネディクトゥスは絶品。もちろんソリスト、シャペル・ロワイヤルとコレギウム・ヴォカーレの合唱も完璧。
HMX-2901561
(3CD)
廃盤
C.H.グラウン:歌劇「クレオパトラとチェーザレ」 ジャネット・ウィリアムズ
 :クレオパトラ
イリス・フェルミリオン
 :チェーザレ
リン・ドーソン:コルネリア
マリア・クリスティーナ・キール
 :セスト 他
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ケルン
リアス室内cho.
 録音:1995年。この名盤によってよみがえった傑作。
HMX-2981564
廃盤
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第19番/即興曲集 Op.90
アラン・プラネス(P)
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り マリー=クリスティーナ・
 キール、
バーバラ・ボーデン(S)
アンドレアス・ショル(CT)
ジョン・ボーウェン、
アンドルー・マーガトロイド(T)他
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
オランダ室内cho.
 一時、HML-5901566という2CD+BOOKの別装丁盤も出ていたが、廃盤となっている。
ルイス・デ・パブロ(1930-):
 Tarde de Poetas(声とオーケストラのための)
ルイサ・カステラーニ(S)
ホルヘ・シャミネ(Br)
ジュゼプ・ポンス指揮
バルセロナ・リウレ劇場室内o.、
バレンシアcho.
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMC-901570
廃盤
モーツァルト:
 13管弦楽のための
  セレナード第10番 K.361「グラン・パルティータ」/
  セレナード第12番 ハ短調 K.388「ナハトムジーク」
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼ管弦楽団員
 HMX-2961570HMX-2981570も廃盤。
 ヘレヴェッヘの手兵、ピリオド楽器の名人集団による演奏。ポンセールや北里孝浩らの至芸が存分に味わえる。解釈はまさにヘレヴェッヘ流。しなやかで自然なフレージングと深々とした情感はまるで合唱のよう。数ある同曲の名盤のなかでもユニークな光を放っている。「短調のモーツァルト」一流の美しさを誇る「ナハトムジーク」に漂う哀感も聴きもの。
ヴィヴァルディ:
 スターバト・マーテル/
 室内カンタータ「やめて、もうやめて」/
 協奏曲 RV.130/他
アンドレアス・ショル(CT)
キアラ・バンキーニ指揮
アンサンブル415
HMC-801571

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
HMA-1951572

価格帯:G
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
 第43番 ハ長調 Hob.XV:27/第44番 ホ長調 Hob.XV:28/
 第45番 変ホ長調 Hob.XV:29
パトリック・コーエン(Fp)
エーリヒ・ヘーバルト(Vn)
クリストフ・コワン(Vc)
 録音:1995年7月。
 発売当時に大きな話題となった録音。コーエン、ヘーバルト、コワンという三人の名手が、ハイドンの時代の楽器を使用することで、あまり知名度のないハイドンのピアノ三重奏曲から真の魅力を引き出すことに成功している。ウィーン生まれで、ウィーン交響楽団、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのコンサートマスターを務めたヘーバルトのヴァイオリンの美しさが全体を強くリード。またコーエンが奏でる1790年アントン・ワルター製のフォルテピアノも非常に心地よい響き。
HMA-1951574

価格帯:G
ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):
 宗教的マドリガーレ集「イスラエルの泉」〜抜粋(21曲)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
アンサンブル・ヴォカーレ・ヨーロッパ
 録音:1995年6月。
 J・S・バッハの先駆者と言うべき人物が何人かいる中で、シャインはことに重要な人物。1616年にライプツィヒの聖トーマス教会のカントルに就任し亡くなるまでその任に当った、つまりバッハの直の先輩に当たる。40代で亡くなってしまったため、同世代のハインリヒ・シュッツ(1585-1672)に比べて著しく知名度は低いものの、極めて優れた作品を残している。
 「イスラエルの泉」は旧約聖書に基づいた26曲からなるドイツ語の宗教的マドリガーレ集で、基本的には5人の歌手と通奏低音によって演奏される。ここでは21曲を選び、ギリギリCD1枚に収録。歌手にはマーク・パドモアやペーター・コーイの名前が見られる。ヘレヴェッヘ・エディションでの発売以来の、名盤復活である。
HMA-1951577

価格帯:G
オリエントの賛美歌〜現代レバノンの聖歌集 マリー・キーローズ修道女
アンサンブル・ド・ラ・ペ
 録音:1995年9月。旧品番:HMC-901577(当店未案内)。
HMX-2901578

(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ:管弦楽組曲(全4曲)
 [第1番 ハ長調BWV.1066/第2番 ロ短調BWV.1067/
  第4番 ニ長調BWV.1069/第3番 ニ長調BWV.1068]
 CD-ROMカタログ
ベルリン古楽アカデミー
 録音:1995年9月。旧品番:HMC-901578/79(全集では当店未案内)に、CD-ROMカタログ + CDサイズ・カタログ本 を付属しての再発売。
 ハルモニアムンディ毎年恒例のカタログつきCD。2008年はCD-ROMにデータが一気に集約されての登場。2枚目のディスクは、通常のプレイヤーに入れると通常の音楽CDとして再生されるが、パソコンに入れると、充実のカタログ・データが起動。このカタログには、50年の歴史をもつムンディのカタログが網羅されている。作曲家、演奏者、時代、ジャンル、楽器での検索が可能なのはもちろん、シリーズ別など様々な区分で検索可能。さらに、画期的試みとして、各タイトルの試聴も可能(試聴いただくにあたっては、インターネットに接続したパソコンで、オンラインメンバーとして登録していただくことが必要になる)。もちろん、従来通り、CDサイズのカタログ本(フルカラー)も付いている。
 収録楽曲のJ.S.バッハの管弦楽組曲は不朽の名盤として名高いベルリン古楽アカデミーのもの。1セットで実に様々にたのしめる充実のカタログつきCDの登場。
 # DISC 2 の仕様:CDプレイヤーで再生可能な楽曲CD + パソコンに入れると起動するカタログCD-ROM(カタログCD-ROMの推奨環境:Windows XP, Vista / Macintosh OsX.4 /インターネットに接続されているパソコンならば、試聴機能も利用可能)。
バッハ:管弦楽組曲第1番/管弦楽組曲第3番 ベルリン古楽アカデミー
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
 [第7番/第8番/第9番「クロイツェル」]
オリヴィエ・シャルリエ(Vn)
ブリジット・アンジェレ(P)
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMA-1951581

価格帯:G
ムッファト:合奏協奏曲集「調和の捧げもの」〜
 少数または多数の楽器のための室内ソナタ集
  第1番−第5番
キアラ・バンキーニ、
イェスパー・クリステンセン指揮
アンサンブル415
 録音:1995年10月。旧品番:HMC-901581, HMA-1901581。パリでリュリ、イタリアでパスクィーニに学んだドイツの作曲家による、イタリア的明快さにあふれた作品。コレッリの合奏協奏曲Op.6に強い影響を受けており、ほとんどウリふたつ。盗作ではなく続編である、ということらしい。躍動的なリズム処理の目立つ刺激的な演奏。
HMC-901582
廃盤
Laudario di Cortona - A Medieval Mystery マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
メンデルスゾーン:オラトリオ「聖パウロ」 マティアス・ゲルネ(B) 他
ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
シャペル・ロワイヤル
シャンゼリゼo.
HMN-911586

価格帯:F
ヴェーベルン:
 弦楽四重奏曲「1915年」 M.79/
 弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5/
 弦楽四重奏のための6つのバガテル/弦楽四重奏 Op.28
ドビュッシーSQ
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。
プーランク:宗教合唱曲集
 悔悟節のための4つのモテット(1938-39)/ミサ ト長調/他
マルクス・クリード指揮
リアス室内cho.
バッハ:モテット集 BWV.225-230
 [主に向かって新しい歌を歌え/
  精霊はわれらの弱きを助けたもう/
  わが喜びなるイエス/
  恐ろるるなかれ、われ汝とともにあり/
  来たれ、イエスよ、来たれ/
  主をたたえよすべての異教徒よ]
マリア=クリスティーナ・
 キール(S)
シルビア・ルーベンス(S)
ベルタンダ・フィンク(A)
ゲルト・テュルク(T)
ぺーター・コーイ(B)
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー団員
リアス室内cho.
HMC-801589

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
HMG-501590

価格帯:F
ギヨーム・ド・マショー(1300頃―1377):
 ノートル・ダム・ミサ
マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 録音:1995年11月。旧品番:HMC-901590(廃盤)。
 中世の薫りが濃厚に立ち上ってくる名演奏。ここに収録されているのは作曲者の名前がわかるものとしては、ミサ通常文に作曲された最古のミサ曲。中世・ルネサンス期の声楽を研究しているペレスらによる演奏は、長く引く低音をリード・オルガンのようにビリビリと響かせたり、しゃっくりのようなホケトゥスの技法をふんだんに用いたり、通常のミサ曲のイメージとの違いに今もなおびっくりさせられる。鮮烈かつショキングな名演奏。再発売の呼び声も高かった、根強いファンのいる名盤。
HMG-501591

価格帯:F
ブラームス:宗教合唱曲集
 2つのモテット Op.74/祝辞と格言op.109/
 3つのモテットOp.110/ミサ・カノニカ/
 2つのモテット Op.29
マルクス・クリード指揮
RIAS 室内cho.
 録音:1994年-1995年。旧品番:HMC-901591
 その生涯を通じ合唱曲を書いたブラームス。宗教的なモテットは、ルターがドイツ語に訳した聖書のテキストに基づいている。
HMG-501592/93

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
ブラームス:合唱作品集
 3つの歌Op.42 (*) /2つのホルンとハープの伴奏による女声のための4つの歌Op.1 (*) /
 7つの歌Op.62 (*) /5つの歌Op.104 (*) /6つの四重唱曲Op.112 (#) /
 ジプシーの歌Op.103 (#) /4つの四重唱曲 Op.92 (#) /3つの四重唱曲 Op.31 (#) /
 3つの四重唱曲 Op.64 (#) /2つの四重唱曲 Op.112 (#)
  マフレット・クリール(Hr) アラン・プラネス(P)
  マルクス・クリード指揮 RIAS 室内cho.
 旧品番:HMC-901592(*), HMC-901593(#)(分売/共に廃盤)。『申し分のない声のブレンド具合、生まれ出た響きはどこまでも愛おしいもの、まちがいなく、彼らの演奏は聴き手にこれ以上ない愉悦の時をもたらすだろう』と英グラモフォン誌でも絶賛された。
J.S.バッハ:クリスマス・カンタータ集  〔新たに生まれし嬰児 BWV 122 /笑いは、われらの口に満ち BWV 110 /
  試練に耐えうる人は幸いなり BWV 57 〕
 ヴァジリカ・イェゾブシェク(S) サラ・コノリー(A)
 マーク・パドモア(T) ペーター・コーイ(B)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1995年12月。
天使のミロンガ〜ピアソラ(1921-1992):
 バンドネオン協奏曲/
 タンゴ・ポルテーニョの3楽章/5つのタンゴ
パブロ・マイネッティ
(バンドネオン)
リュイス・ビダル(P)
ジュゼプ・ポンス指揮
リウレ劇場室内o.
 録音:1995年12月。旧品番:HMC-901595。再発物だが『特製装丁』とのことで、新録音と同一の価格となっている。
 バンドネオンとオーケストラという意外な組合せが見事に成功していて、近年演奏会でもしばしば取り上げられている。5つのタンゴには、ピアソラの代表作ともいえる「天使のミロンガ」が含まれている。パブロ・マイネッティは1971年ブエノスアイレス生まれ。録音当時まだ20代前半という若さだったが、タンゴの世界では当時から世界的に有名な天才。
HMA-1951596

価格帯:G
クラリネットとピアノのためのフランス音楽集
 プーランク(1899-1963:クラリネット・ソナタ(1962)
 ドビュッシー(1862-1918):小品/ラプソディ第1番
 ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ(クラリネットとピアノのための版)
 フィリップ・ゴベール(1879-1941):クラリネットとピアノのための幻想曲
 サン=サーンス(1835-1921):クラリネット・ソナタ Op.167
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):クラリネットとピアノのためのカンツォネッタOp.19
 オネゲル(1892-1955):クラリネットとピアノのためのソナチネ H.42
 ジャン・フランセ(1912-1997):クラリネットとピアノのための主題と変奏
  ロナルド・ファン・スパーンドンク(Cl) アレクサンドル・タロー(P)
 録音:1996年4月/初発売:1997年?。旧品番:HMN-911596 ("Les Nouveaux Musiciens" シリーズ) 。1970年生まれ、ブイケンスとライスターに学び、1989年にブリュッセル王立音楽院をプルミエ・プリで卒業、数々のコンクールを総ナメにした名手スペンドンクの録音。ピアノは当時20歳代のアレクサンドル・タロー。なかでもフランセの作品は、フランセ本人が録音に立ち会い、手放しに二人を称賛したという。
HMA-1951597

価格帯:G
ボッケリーニ:交響曲集
 第8番 イ長調Op.12 No.5 (G.508)/
 変ホ長調Op.35 No.5 (G.513)/
 第26番 ハ短調Op.41 (G.519)/
 第27番Op.42 (G.520)
ベルリン古楽アカデミー
シューマン:子供の情景/謝肉祭
シューマン(リスト編):時は春/春の夜/愛の歌
クララ・シューマン(リスト編):秘密があちこちで
ブリジット・アンジェレ(P)
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
17世紀イギリスの民謡とリュート・ソング
 〜ダウランド、カンピオン、他の作品
アンドレアス・ショル(CT)
アンドレアス・マルティン(リュート)
HMA-1951604

価格帯:G
ローマ教会の聖歌〜復活祭の日曜日の晩 マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 録音:1996年11月。
 6世紀から13世紀にかけてのローマ教会聖歌を復元したもの。751年、現在のフランスからドイツにかけて大きな勢力を持っていたフランク王国の小ピピンは、政略としてローマ教皇に近づいた。この時ローマ教会の典礼がフランク王国にもたらされ、フランク王国の繁栄によって広まった。古い時代の音楽に情熱をかけるペレスの本領発揮で、グレゴリオ聖歌ともまた違った単旋律の敬虔な美しさが映えている。
J.S.バッハ:待降節カンタータ集
 〔 喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV 36 /いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV 61 /
  いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV 62 〕
 シビッラ・ルーベンス(S) サラ・コノリー(A)
 クリストフ・プレガルディエン(T) ペーター・コーイ(B)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1996年11月。
HMC-801606
(HYBRID_SACD)
廃盤
ファリャ:
 バレエ音楽「三角帽子」/
 交響的印象「スペインの庭の夜」
ジョゼプ・コロム(P)
イトゥハロ・メントゥハカ(Ms)
ジュゼプ・ポンス指揮
グラナダo.
 録音:1996年11月、グラナダ・マヌエル・デ・ファリャ文化センター、スペイン。通常CD(HMC-901606)は廃盤となっている。
 鮮やかな色彩美と今にも弾けそうな生命力。ファリャの代表作を組み合わせた当アルバムは、すべてスペイン勢で固めた演奏陣の強みもあり、初出時に大いに話題を呼んだ。総勢60人の小編成オケによる切れ味が強烈。
HMG-501608

価格帯:F
ブラームス:ドイツ・レクイエム ジェラルド・フィンリー(Br)
クリスティーネ・エルツェ(S)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ、
シャンゼリゼo.
HMC-801608

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:1996年6月8日&9日、ストラヴィンスキー・ホール、モントルー、スイス。CDの旧品番:HMC-901608(廃盤)。
 ヘレヴェッヘの数ある名盤の中でも特に名高いドイツ・レクイエム。ヘレヴェッヘの奏でる音楽は、どこまでも自然で流麗。そして白くなめらかな陶器のようにはっとするほど美しいフレーズ運びで、聴く者の心に、静かで熱い感動を呼び起こす不思議な力に満ちている。このドイツ・レクイエムもそんなヘレヴェッヘの魅力が存分に発揮された名演奏。ハルモニア・ムンディ・レーベルのベスト・セラー。
 CDは2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMA-1951609

価格帯:G
ストラヴィンスキー:
 組曲「プルチネッラ」(1949年版)/管弦楽のための組曲第1番/
 管弦楽のための組曲第2番/協奏曲「ダンバートン・オークス」
ジュゼプ・ポンス指揮
リウレ劇場室内o.
 録音:1996年6月。
 第一次世界大戦から第二次世界大戦までの間、ストラヴィンスキーが新古典主義を打ち出していた頃の作品集。「プルチネッラ」はペルゴレージなどイタリアのバロック音楽を素材に用いた軽妙な音楽。管弦楽のための組曲第1番はナポリターナ、エスパニョーラ、バラライカと地方色を取り入れ、第2番ではマーチ、ワルツ、ポルカ、ギャロップと身近な娯楽音楽を用いている。「ダンバートン・オークス」は、バロックの合奏協奏曲を強く意識したもの。いずれも楽しい作品である。ジュゼプ・ポンスが明るい開放感で爽やかな演奏を繰り広げている。
HMA-1951610

価格帯:G
フランショーム:
 チェロと2挺のチェロのための作品集、室内楽曲集

  ロシアとスコットランドの主題による変奏曲Op.6/
  カプリス ニ長調Op.7-6/練習曲 ハ短調Op.35-11/
  練習曲 ハ短調Op.35-5/夜想曲 イ長調Op.15-3/
  夜想曲 ハ短調Op.15-1/カプリス ロ短調Op.7-9/
  カプリス ハ長調Op.7-7/カプリス ト短調Op.7-11/
  「告別の歌」による幻想曲Op.9/
  シューベルトの主題による幻想曲Op.39/
  ロシアの旋律による変奏曲第2番Op.32
ロエル・ディールティエンス
(Vc)指揮
アンサンブル・エクスプロラシオン
J.S.バッハ:「ロ短調ミサ」BWV232 ゾマー(S)
ジャンス(S)
ショル(CT)
プレガルディエン(T)
コーイ(B) 他
ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
HMA-1951616

価格帯:G
ストラヴィンスキー:
 春の祭典(2台ピアノ版;作曲者編)(*)
ムソルグルキー:展覧会の絵(#)
アンドレイ・ヴィエル(P;*/#)
ダン・グリゴーレ(P;*)
 録音:1996年9月。旧品番:HMC-901616
 オーケストレーションの極限を追求したことで有名なロシアの2大傑作「展覧会の絵」と「春の祭典」をオリジナルのピアノ版で。ルーマニア出身で「リパッティの再来」と称される名人アンドレイ・ヴィエルが個性的ピアニズムを聴かせてくれる。4手用の「春の祭典」では同郷の大物ダン・グリゴーレが共演。オケにひけをとるどころか、オケにはできない壮絶な世界を描いていて、満足度100%。
HMX-2901618
(2CD)
廃盤
テレマン:歌劇「オルフェウス」 ドロテア・レシュマン:オラジア
ロマン・トレケル:オルフェウス
ルート・ツィーザク
 :エウリディーチェ
マリア・クリスティーナ・キール
 :イズメーネ
ヴェルナー・ギュラ
 :オイリメデス 他
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー 他
 録音:1996年10月。テレマンのオペラの再評価を大いに進めた録音。
モーツァルト:
 レクイエムK.626(ジュスマイアー版)/キリエ K.341
シビッラ・ルーベンス(S)
アンネッテ・マルケルト(A)
イアン・ボストリッジ(T)
ハンノ・
 ミュラー=ブラッハマン(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ラ・シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ(cho.)
シャンゼリゼo.
 HMX-2961620は廃盤。ピリオド楽器でのモーツァルト演奏に新生面を開いたレクィエム。「一聴して特別な演奏だと気付かされる」、「録音のバランスも見事」(BBC Music Magazine)など、欧米でも絶賛された。
HMX-2901621

価格帯:F
ジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596):
 マドリガーレ集
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
 デ・ヴェルトは人気の高かったマドリガール歌手・作曲家で、モンテヴェルディのマドリガーレに最も影響を与えた一人とされている。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
 #当盤は廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱いです。バーコード部に傷があるカット盤での入荷となりますので、あらかじめご了承下さい。
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:聖ウルスラのラウデス マルセル・ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
HMN-911628

価格帯:F
シュニトケ:チェロ・ソナタ(1978)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ 二短調 Op.40/他
グザヴィエ・フィリップス(Vc)
フセイン・セルメット(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。
HMG-501629

価格帯:F
ブクステフーデ:宗教カンタータ集 コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
[ヨハンナ・コスロフスキー、
 ケルスティン・ブルンス、
 ヘトヴィヒ・
  ヴェストホフ=ドゥプマン、
 エリーザベト・ポピエン、
 ゲルト・テュルク、
 ヴィルフリート・ヨッヘンス、
 シュテファン・シュレッケンベルガー]
 録音:1997年4月。旧品番:HMC-901629(廃盤;当店未案内)。
 待降節(クリスマス前の約1ヶ月)になると毎週行われていたアーベントムジーク(夕べの音楽)では、名オルガニストでもあったブクステフーデがオルガンを演奏、さらいここに(代理店表記ママ)収められているような比較的短いながら美しいカンタータも演奏されていたという。教会で一番忙しい時期のひとつであり、教会に仕える音楽家も様々なイベントのために作曲をしなければならなかったが、これらは一つ一つが宝石のような輝きを放つ名作ばかり。
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ ドロテア・レッシュマン(S)
アンドレアス・ショル(CT)
ヴェルナー・ギュラ(T)
クラウス・ヘーガー(B)
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー
RIAS室内cho.
 録音:1997年1月。旧品番:HMC-901630/1
 1997年に発売されて大いに話題になった、ルネ・ヤーコプス指揮のクリスマス・オラトリオ。ヤーコプスはバッハの録音にはかなり慎重で、HMFに録音したのはわずかだが、そのいずれもが、しなやかで生命間溢れる「動」のバッハとして高い評価を受けている。バッハの音楽を強烈に上から照射するのではなく、まるで聴き手も物語のなかに参加しているかのように思わせるリアルさを浮きあがらせ、深い領域まで巻き込んで行くような音楽。これほど聞きながら心温かな気持ちになれるバッハも珍しいであろう。
 国内仕様盤が発売された時のレコード芸術誌の1997年12月号ではもちろん特選。畑中良輔氏は「よろこばしさとたのしさに溢れたクリスマス・オラトリオだ」、喜多尾道冬氏も「ヤーコプスの演出は巧みで、バッハの卓越した作劇術を深く洞察して、情景を映画的に彷彿とさせ、しかもその一方で聴き手を超越的な世界に引き入れる。このリアリズムと超越性の交差は、これまでになかった手法ではないか」と大絶賛。また両氏とも歌手にも賛辞を惜しまず、ことに当時メジャーへ驀進中だったアンドレアス・ショルには驚嘆の声を上げている。
HMG-501632

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼時」Op.25〔ヘロデの夢/エジプトへの逃避/サイスへの到達〕
 ポール・アグニュー(T;語り手) ヴェロニク・ジャンス(S;マリア)
 オリヴィエ・ラルエット(Br;ヨゼフ/ポリュドルス)
 ロラン・ナウリ(B:ヘロデ) フレデリク・キャトン(B:家長)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ、
 シャペル・ロワイヤル、シャンゼリゼo.
 旧品番:HMC-901632/3, HMX-2901632, HMX-2971632ベルリオーズによる、キリストの幼時の壮大な音物語。神の御子という身分でありながら、馬小屋の飼い葉おけの中で産声をあげ、その後もヘロデ王の陰謀で命の危険にさらされるなど、穏やかではなかったキリストの幼いときの音楽描写はかなり激しく、時に崇高で、実に壮大な音絵巻物語となっている。
HMG-501634/35

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全6曲)
 マリオン・フェアブリュッヘン(トラヴェルソ) ラファエル・アルバーマン(Cemb)他
 ベルリン古楽アカデミー
 録音:1997年5月-10月。旧品番: HMC-901634 [HMC-901634/35], HMA-1951634 [HMA-1951634/35],(以上、すべて廃盤)。
 意外にもHMFレーベル初の「ブランデンブルグ」全曲だったもの。ピリオド楽器でもベルリンはベルリン、と言わんばかりの、いぶし銀の光りを放つ演奏。
HMA-1951637

価格帯:G
シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959/4つの即興曲 D.935
アラン・プラネス(P)
 録音:1997年5月。
 フランスのピアニスト、アラン・プラネスは、1990年代の後半にシューベルトの後期のピアノ・ソナタを集中して録音し、高い評価を得た。シューベルトの後期ピアノ・ソナタは規模が大きく、ピアニストにとっては至難の作品。この第20番も実に40分を超える大曲であり、こうなると単に弾きこなせるという程度ではない、見通しの良い説得力が必要となる。プラネスは、フランス人らしい知的で洗練されたピアニズムを駆使し、従来理解されづらかったシューベルトの後期ピアノ・ソナタから、明確な意志の魅力を引き出している。
HMA-1951638

価格帯:G
ロシア正教会聖歌集
 ディミトリー・ボルトニャンスキー(1751-1825):
  あなたを讃えるにふさわしい/グローリア
 アルテミ・ヴェーデリ(1767-1806):悔悟の門よ私に開け
 グリゴリ・ルヴォフスキ(1830-1894):天使ケルビムの歌
 ガヴリル・ロマキネ(1812-1885):私たちはあなたに歌う
 アレクサンドル・アルカンジェルスキ(1846-1924):苦悩を収めよ
 アレクサンドル・グレチャニノフ(1864-1956):
  クレド/三位一体の栄光
 ニコライ・ケドロフ(1871-1940):われらが父
 ニコライ・ルビモフ(19世紀-20世紀):人は幸いなるかな
 ドブリ・クリストフ(1875-1941):
  天使ケルビムの歌/あなたの王国で/主の名を讃えよう/
  私たちはあなたに歌う/あなたを讃えるにふさわしい
 パヴェル・チェスノコフ(1877-1944):
  神よ、あなたの人々を救ってください
ワレーリー・ルイビン指揮
ルイビンcho.
 録音:1996年2月。
 長い伝統のあるロシア正教の音楽は、ともするとエキゾチックなものと思われがちだが、それは大昔の話。18世紀にイタリア留学から帰国したボルトニャンスキーが、ロシア伝統の旋律と最先端の音楽とを結び付けてから、ロシア正教の音楽は無伴奏合唱曲として独自の発展を遂げ、豊かな作品が多数書かれた。このCDには、19世紀から20世紀にかけて活躍した作曲家の優れた作品が収録されている。
HMN-911639
廃盤
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」/
 第30番 ホ長調 Op.109
フランソワ=フレデリク・ギ(P)
HMA-1951642

価格帯:G
フランク・ブラレイ〜
 R.シュトラウス:ピアノのための作品集

 5つの小品Op.3/ピアノ・ソナタ ロ短調Op.5/
 4つの「情緒ある風景」Op.9
フランク・ブラレイ(P)
 旧品番:HMC-901642。ここに収められているのは、R.シュトラウスが17-18歳の時に書いたピアノ作品。彼のオペラや交響詩を思わせる華麗な世界が、ピアノ1台に見事に集約されている。フランスのスター・ピアニスト、フランク・ブラレイの演奏は、うねるような官能と豊かな色彩を漂わせつつ、きわめて流麗にして端正。R.シュトラウスのピアノ作品に新たな光をあてた一枚といえるだろう。
パーセル:聖チェチーリアの祝日の頌歌
 「たたえよ、輝かしきチェチーリアを」
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
HMC-901644
廃盤
J.S.バッハ:アルト・ソロのためのカンタータ集
  〔満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ BWV 170/罪に手むかうべし BWV54/霊と心は驚き惑う BWV 35〕

 アンドレアス・ショル(CT) マルセル・ポンセール(Ob)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1997年7月。
HMN-911645
廃盤
運命よ、わがかたき〜ルネサンス期のリュート音楽 アンドレアス・マルタン(リュート)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。オデットの後継者と目されるマルタンのルネサンス・リュート曲集。
HMN-911648

価格帯:F
シューベルト:歌曲集
 ミューズの息子/さすらい人/さすらい人の月に寄せる歌/
 夜の曲/ブルックの丘にて/山々に憩いあり/他
ミューラー=ブラッハマン(B−Br)
マルコム・マルティノー(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。
A.スカルラッティ:
 オラトリオ「殺人の始まり」
ルネ・ヤーコプス(C−T)
グラシエラ・オドーネ(S)
ドロテア・ロシュマン(S)
リチャード・クラフト(T)
アントニオ・アベーテ(B)
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー
 カインとアベルを題材とした曲。引退したヤーコプスが「神の声」役で登場しているのもポイント。
ドイツ・バロック・カンタータ集
 シュッツ:おおイエスよ、甘き御名よSWV.308
 フランツ・トゥンダー:
  ああ主よ、あなたの愛する天使たちに命じて
 J.C.バッハ:
  哀歌「ああ、私の頭に涙がたくさんあったなら」
 フランツ・トゥンダー:めでたし、イエスよ
 ジョヴァンニ・レグレンツィ:
  4つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第5番
 ブクステフーデ:
  哀歌「どんな墜落がもたらす事のない物を、死が
      もたらさなければならないのだろうか」BuxWv.76-2
 フィリップ・ハインリッヒ・エルレバッハ:
  おのが身を天に任せるものは
 シュッツ:おお主よ、私はあなたを心から愛するSWV.348
 ブクステフーデ:主に向かって喜びの声を上げよBuxWv.64
 イグナーツィオ・アルベルティーニ:
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第4番 ハ短調
 シュッツ:どうなさったのですか
アンドレアス・ショル(CT)
コンチェルト・ディ・ヴィオーレ
バーゼル・コンソート
HMG-501651

価格帯:F
ドイツ・バロック・カンタータ集
 シュッツ:おおイエスよ、甘き御名よSWV.308
 フランツ・トゥンダー:
  ああ主よ、あなたの愛する天使たちに命じて
 J.C.バッハ:
  哀歌「ああ、私の頭に涙がたくさんあったなら」
 フランツ・トゥンダー:めでたし、イエスよ
 ジョヴァンニ・レグレンツィ:
  4つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第5番
 ブクステフーデ:
  哀歌「どんな墜落がもたらす事のない物を、死が
   もたらさなければならないのか」BuxWv.76-2
 フィリップ・ハインリッヒ・エルレバッハ:
  おのが身を天に任せるものは
 シュッツ:
  おお主よ、私はあなたを心から愛するSWV.348
 ブクステフーデ:
  主に向かって喜びの声を上げよBuxWv.64
 イグナーツィオ・アルベルティーニ:
  ヴァイオリンと通奏低音のための
   ソナタ第4番 ハ短調
 シュッツ:どうなさったのですか
アンドレアス・ショル(CT)
コンチェルト・ディ・ヴィオーレ
バーゼル・コンソート
 旧品番:HMC-901651
 名実ともに世界一のカウンターテナー、アンドレアス・ショル。ドイツ人である彼による、母国のバロック作曲家たちのカンタータ・アリア集。一見渋いラインナップだが、ショルの清澄で深い歌声にうっとりとひらせてくれるものばかり。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
テレマン:
 大序曲「ハンブルク鎮守府の祭典」/
 4本のホルンと管弦楽のための「アルスター」組曲/
 「ル・ミュゼット」組曲/「狩」組曲/組曲「悲劇」
ベルリン古楽アカデミー
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集
 [RV.401/RV.417/RV.423/RV.405/RV.400/RV.419/RV.415]
ロエル・ディールティエンス(Vc)
アンサンブル・
 エクスプロレイションズ
HMC-901658
廃盤
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第21番D.960、即興曲集D.946
アラン・プラネス(P)
 プラネスによるシューベルト・アルバム第4弾。
HMC-901659
廃盤
J.S.バッハ:カンタータ集
 〔いと尊き御神よ、いつわれは死なん BWV 8 /平安と歓喜もて、われはいく BWV 125 /
  汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ BWV 138 〕
 デボラ・ヨーク(S) インゲボルク・ダンツ(A)
 マーク・パドモア(T) ペーター・コーイ(B)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1998年2月。
ガスパール・ル・ルー:2台のクラヴサンのための作品集 ミッツィ・マイヤーソン
(クラヴサン、タスカン1769年)
L.クロフォード
(クラヴサン、タスカン1783年)
HMC-901661/2
(2CD)
廃盤
シューマン:
 ゲーテの「ファウスト」からの場面
ウィリアム・ダズリー(ファウスト)
クリスティン・シグムントソン(メフィスト)
カミラ・ニルント(グレートヒェン)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.、
コレギウム・ヴォカーレ、
ラ・シャペル・ロワイヤル
 この曲はクララとの結婚による安定期に作曲が開始されたが、完成したのは約10年後、精神錯乱で指揮者の地位を去る1853年。難産の末に生まれたシューマンにとって最も文学的で哲学的、そして神秘的な作品。
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」
 ヴェロニク・ジャンス(S;フィオルディリージ)
 ベルナルダ・フィンク(Ms;ドラベッラ)
 グラシエラ・オッドーネ(S;デスピーナ) ヴェルナー・ギュラ(T;フェランド)
 マルセル・ボーネ(Br;グリエルモ) ピエトロ・スパニョーリ(B;ドン・アルフォンゾ)
 ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ケルン、ケルン室内cho.
 録音:1998年3月。旧品番:HML-5901663HMX-2901663, HMX-2961663。従来の感傷過多的な作品観を一変させ、大いに話題を呼んだ演奏。しかし日本ではオペラ評論家がそのあまりの強烈さに恐れをなしてしまい、特選をとり逃してしまったといういわくつき。それだけ先進的な名演といえよう。
HMC-901666
廃盤
バッハ:
 ゴルトベルク変奏曲/
 アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳より
アンドレイ・ヴィエルー(P)
HMA-1951667

価格帯:G
ハインリヒ・イグナツ・フォン・
 ビーバー(1644-1704):
  聖ヨゼフの連祷/聖ポリカルピのソナタ
ゲオルク・ムファット(1653-1704):
 ミサ・イン・ラボーレ・レクイエス より
 [キリエ/グローリア]
アントニオ・ベルターリ(1605-1669):
 13声のソナタ
ムファット:クレド
ビーバー:「宗教的・世俗的弦楽曲集」
       〜11声のソナタ
ムファット:サンクトゥス
ベルターリ:聖プラテーディのソナタ
ムファット:アニュス・デイ
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン、
コンチェルト・パラティーノ
 旧品番:HMC-901667。18世紀のザルツブルクでは、音楽に理解の深かったヒエロニュムス大司教が宗教音楽の創造を奨励しており、きわめて豪華な宗教曲が次々と生み出されていた。ここに収められているのはその中でもきわめて充実した作品で、ぜいたくな響きに満ちたものばかり。ザルツブルク大聖堂での当時の音楽を再現すべく、この録音は、バロックの至宝ともいわれるメルク修道院(オーストリー)で行われた。当然その響きは、繊細素朴とは正反対の豪壮華麗さで、音楽、演奏、音響のすべてが理想的に共生している。
HMA-1951668
廃盤
シューマン:「ばらの巡礼」Op.112 クリスティアーネ・エルツェ(S)
ビルギット・レンメルト(A)
ウェルナー・ギューラ(T)
ハンノ・
 ミューラー=ブラッハマン(B)
マーカス・クリード指揮
RIAS室内cho.
フィリップ・マイアーズ(Fp)
 録音:1998年5月。
シューベルト:
 森の夜の歌/墓と月/ゴンドラ漕ぎ/詩篇第23番/
 昔を今に/コロナッハ/夜の明かり/夜/セレナード/
 水上の聖霊の歌/雷雨の中の神
ブリジット・レンメルト(A)
ウェルナー・ギューラ(T)他
マルクス・クリード指揮
RIAS室内cho.
HMN-911670

価格帯:F
ブリテン:無伴奏チェロ組曲 全曲 ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。
HMA-1951671

価格帯:G
シベリウス:
 弦楽四重奏曲 ニ短調Op.56「親愛なる声」
ヴェルディ:弦楽四重奏曲 ホ短調
メロスSQ
 旧品番:HMC-901671。
HMA-1951672

価格帯:G
宗教改革期フランスの詩篇とシャンソン集〜
 華麗なる替え歌の世界
(全27曲)
 レスカトール:詩篇第33番
  「目覚めなさい、信あつき者たち」
 ヴァレ:天ノ国ナル我ラガ父ヨ
 (原曲:リュートのための)
 他、アッペンツェラー、グディメル、ジャヌカン、
   セルトン、ブルジョワ、ラッスス、
   デュ・コーロワ、ル・ジュヌの作品
ドミニク・ヴィス(CT)指揮
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
 録音:1998年8月。旧品番:HMC-901672。16世紀初めに起こった宗教改革。これにより音楽も大きく形を変えた。当時作られた世俗曲と詩篇は、しっとりとしたものからお色気たっぷりのコミカル・ソングまで、実に様々。ヴィス率いるクレマン・ジャヌカン・アンサンブルの面々による当盤は、ジャヌカンからはあえて宗教曲を選んだり、途中でデュ・コーロワのリュートとオルガンの演奏曲を入れたりと選曲のうまさが光り、ランス宗教改革期の並居る天才たちの歌を生き生きと歌いきる。アルバムの80%は宗教曲だが少しもかしこまった感じはなく、楽しく刺激的に聴かせてくれる。
HMA-1951675

価格帯:G
ビゼー:
 「アルルの女」組曲第1番/
 「アルルの女」組曲第2番/交響曲 ハ長調
ジュゼプ・ポンス指揮
グラナダ市o.
 録音:1999年2月。旧品番:HMC-901675HMX-2901675
 交響曲 ハ長調は、ビゼーが17歳の時に書いた作品。アルルの女も南仏の陽射しを思わせる明るい響きが魅力。スペインの天才、ジュゼプ・ポンス率いるグラナダ市o.が、色彩豊かに聴かせてくれる。初出時にも「適度に荒々しさを残した響きがかえって好ましい効果をあげている」と評された。
バッハ:マタイ受難曲 イアン・ボストリッジ(T;福音史家)
フランツ・ヨゼフ・ゼーリヒ(B;イエス)
シビラ・ルーベンス(S)
アンドレアス・ショル(CT)
ヴェルナー・ギューラ(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
HMC-951676

(3CD+CD-ROM)
3CD価格
 951676はバッハ没後250周年をしめくくるべくして企画されたもので、バッハの生涯、受難曲の歴史、歌詞〜新約聖書の世界、マタイ受難曲の分析、ヘレヴェッヘのインタビューが含まれたCD-ROM付き。以前はさらに解説本の付いた限定盤も出ていたが、廃盤となっている(HMC-5901676/78)
HMA-1951679

価格帯:G
ピョートル・アンデルジェフスキ〜
 J.S.バッハ
(1685-1750):
  フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816/
  パルティータ(フランス風序曲) ロ短調BWV.831
ピョートル・
 アンデルジェフスキ(P)
 録音:1998年8月/初発売:1999年。旧品番:HMN-911679("Les Nouveaux Musiciens" シリーズ)。2001年に Virgin レーベルからデビュ−し看板アーティストとなったアンデルジェフスキ(1969-)のソロ・デビュー盤。ヴィクトリア・ムローヴァや姉ドロータ・アンデルシェフスカの伴奏者としてのみ知られていた彼が、独奏者として改めて評価される切掛けとなったディスク。
HMA-1951680

価格帯:G
モンテヴェルディ:聖母マリアの涙〜独唱のためのモテット集
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):われ主に感謝せん(1650)
 ビアージョ・マリーニ(1587頃-1663):3声のシンフォニア(1655)
 クラウディオ・モンテヴェルディ:人々よ、馳せ来たれ(1625)/いと麗しき(1625)/
                 もろびと喜びの声をあげよ(1640)/聖母の嘆き(1640)
 コスタンツォ・アンテニャーティ(1549-1624):10声のリチェルカール(1608)
 クラウディオ・モンテヴェルディ:めでたし、天の女王(1624)/シオンの娘よ、喜べ(1629)
 ビアージョ・マリーニ:6声のシンフォニア(1655)
 クラウディオ・モンテヴェルディ:神がととのえたもう宴を見よ(1625)
 クラウディオ・メールラ(1533-1604): Toccata con minute
 クラウディオ・モンテヴェルディ:主を讃めたたえよ(1640)
  マリア・クリスティーナ・キール(S)
  ジャン・マルク=エメ(Org)指揮コンチェルト・ソアーヴェ
  [アレッサンドロ・チッコリーニ、パトリツィオ・フォカルディ(Vn)
   シルヴィ・モケ(バス・ヴィオール) マーラ・ガラッシ(Hp)
   マティアス・シュペーター(アーチリュート)]
 録音:1998年9月。旧品番:HMC-901680/HMX-2981680
 キールの初ソロ・アルバムだったもの。技術的にも超A級の難曲を、これまでのバロック歌手にはないしなやかさで歌いきる。
HMN-911681

価格帯:F
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ Op.18(1887)
デイヴィッド・グリマル(Vn)
ジョルジュ・
 プリュデルマシェール(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。
HMG-501682

価格帯:F
ルネサンスの哀歌〜預言者エレミアの哀歌
 ティブルツィオ・マッサイーノ(1550-1609):
  聖週間における預言者エレミアの哀歌
 ロバート・ホワイト(1538-1574):哀歌
 マルブリアヌス・デ・オルト(1460-1529):
  預言者エレミアの哀歌
 ラッスス:聖金曜日のためのエレミアの哀歌
パウル・ファン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 旧品番:HMC-901682(廃盤)。カトリックの典礼音楽上最も重要なテクストである「哀歌」。かつては多くのパターンが存在し、自由に引用されていたが、1545年に始まったトレント会議でその形式が確立された。これはその当時書かれた4つの哀歌を集めたアルバム。同性愛の嫌疑で追放されたマッサイーノの耽美的な作品、ウエストミンスター大寺院聖歌隊楽長ホワイトのエリザベス朝時代の頂点ともいうべき豊麗なハーモニー、悪名高いボルジア家などに仕えたオルトの半音階的抑揚と不協和音による暗鬱な曲調、フランドルの巨匠ラッススの劇的なポリフォニー、などなどいずれ劣らぬ魅力的な作品ばかり。演奏は数々の名盤をSONYなどからリリースしてきたベルギーの名門ウェルガス・アンサンブル。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
パーセル(1659-1695):歌劇「ディドーとエネアス」
 リン・ドーソン(S:ディドー) ローズマリー・ジョシュア(S:ベリンダ)
 ジェラルド・フィンリー(Br:エネアス) ドミニク・ヴィス(CT:第一の魔女)
 マリア・クリスティーナ・キール(S)他
 ルネ・ヤーコプス指揮エイジ・オブ・エンライトゥンメントo.
 クレア・カレッジ・チャペルcho.
 ジョン・トール(Cemb) ナイジェル・ノース(テオルボ)
 ポーラ・シャトーヌフ(G)
 録音:1998年10月。国内盤でレコード芸術特選の名盤。旧品番:HMX-2901683HMX-2991683
 英国バロックのみならず、音楽史上の金字塔オペラのひとつ、「ディドーとエネアス」。ブリテンによる復活上演以来の伝統を見なおし、失われたギター・パートを復元、ヤーコプスが独自の監修を施した演奏。17世紀英国の劇場の活気と喧騒、当時の人々を驚かせたであろう美しい旋律など、ヤーコプスの演奏の見事さにはあらためて圧倒される。歌手陣も皆みな立ち回り。大詰めで瀕死のディドーが歌う嘆きのアリア「私が土の中に横たえられる時」はこの作品中の白眉だが、リン・ドーソンは情感に流されることなく、切々と訴えかけ、ヴィスの魔女役はまさにはまり役。ヤーコプスの通奏低音の音作りも、歌を邪魔することは決してないものの、色彩豊か。色褪せることのない不朽の名演。
HMG-501684

価格帯:F
ジョン・ブロウ(1649-1708):歌劇「ヴィーナスとアドニス」
               (王の愉しみのための仮面劇)(1681)
 ロースマリー・ジョシュア(S;ヴィーナス) ジェラルド・フィンリー(Br;アドニス)
 マリア・クリスティーナ・キール(S) クリストファー・ジョシー、
 ロビン・ブレイズ(CT) ジョン・ボウエン(T) ジョナサン・ブラウン(Br)
 ルネ・ヤーコプス指揮エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo.、
 ティモシー・ブラウン合唱指揮クレア・カレッジ・シャペル X cho.
 録音:1998年10月。旧品番:HMC-901684(廃盤)。
 弟子のパーセルが比較的気軽に世俗曲を書いたのに対し、師のブロウは典礼音楽やオルガン作品に執心した。そんな彼が国王チャールズ2世のために書いた唯一のオペラ作品(この時代に英国で書かれたオペラとしても稀少)。国王と彼の妾の子を出演させるため、内容は多少学芸じみた仮面劇ながら、小規模な作品の中にフランスやイタリアの優雅さとイギリスの抒情を盛りこみ、パーセルの「ディドーとエネアス」に匹敵する傑作となっている。指揮はヤーコプス。歌手陣も豪華。
アンドレアス・ショル〜オンブラ・マイ・フ
 歌劇「テッサリアの王アドメート」/
 歌劇「セルセ」/歌劇「ジュリアス・シーザー」/
 歌劇「ロンゴバルドの女王ロデリンダ」/
 歌劇「アルチーナ」
  以上より、アリア、レチタティーヴォ、名場面と管弦楽曲集
 合奏協奏曲「アレグサンダーの饗宴」/
「ラダミスト」組曲
アンドレアス・ショル(CT)
ベルリン古楽アカデミー
 発売:1999年。アンドレアス・ショルのアリア集と、ベルリン古楽アカデミーの管弦楽曲集という2つの要素を楽しめるヘンデルのアルバム。アリアと序曲、組曲を効果的に組み合わせ、あたかも始めからそういう曲であったかのようにさえ思わせる巧みな楽曲構成。そして現代最高のカウンター・テナー、ショルによる歌声と、名手ぞろいのベルリン古楽アカデミーによる極上の音楽もたっぷり楽しめる。2002年にカタログ付き限定盤(HMX-2901685)も出たが、そちらは廃盤となっている。
HMG-501686

価格帯:F
シュッツ:イタリア語のマドリガル集 第1巻 SWV 1-19 (1611、ヴェネツィア刊)
 コンラート・ユングヘーネル指揮カントゥス・ケルン
 録音:1998年、聖オスターク教会、マンデルスロー、ノイシュタット=アム・リューベンベルゲ、ニーダーザクセン州、ドイツ。旧品番:HMC-901686世界的なリュート奏者であり、最近では指揮活動に入れているユングヘーネル。とくに手兵カントゥス・ケルンとともに作り出すドイツ独特の厳格で誠実な演奏は常に高い水準を誇る。当盤はシュッツがまだ20代の頃、ヴェネツィアでG.ガブリエーリに心酔し、モンテヴェルディやマレンツィオ、ジェズアルドらの高度なポリフォニー芸術に深く影響された頃のもの。シュッツによる宗教曲以外の作品も珍しく、イタリア音楽に感化されたこのドイツの若き天才が、どのようなマドリガル作品を残したか非常に興味深い。
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 メラニー・ダイナー(S)
ペトラ・ラング(A)
エンドリンク・ヴォトリヒ(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ、
シャンゼリゼo.
HMA-1951688

価格帯:G
失われた響きをもとめて・・・
 G.ガブリエリ:オルガンを含む合奏による
  ソナタとカンツォーナ集

 第9旋法による8声のカンツォーナ(*)
 7声によるカンツォーナ第5番(#)
 第1旋法による10声のカンツォーナ(*)
 第9旋法による12声のカンツォーナ(*)
 8声によるカンツォーナ第8番(#)
 8声によるカンツォーナ第10番(#)
 Ricercar del primo tono
 第12旋法による10声のカンツォーナ
 第2カンツォーナ(6曲のカンツォーナより)
 エコー効果の第12旋法による
  10声のカンツォーナ(*)
 第7旋法による8声のカンツォーナ(*)
 7声によるカンツォーナ第6番(#)
 第12旋法による10声のカンツォーナ(*)
 8声によるカンツォーナ第9番(#)
 第8旋法による12声のカンツォーナ(*)
 8声によるカンツォーナ第12番
 10声によるカンツォーナ第14番
 12声によるカンツォーナ第16番
  (*)サクラ・シンフォニア集第1巻(1597)より
  (#)カンツォーナとソナタ(1615)より
ブルース・ディッキー、
シャルル・トゥト(Org)
コンチェルト・パラティーノ
 録音:2000年。旧品番:HMC-901688
 ガブリエリの有名なソナタやカンツォーナを、ヴェネツィアのサン・マルコ教会で演奏されていた当時の姿で再構築しようとするすべての試みは、あるひとつの大きな理由によって阻まれてきた。その理由とは、ガブリエリの死後、当時教会にあった、ふたつのバシリカ風オルガンがなくなってしまったということ。このCDは、当時の2台のオルガンによるステレオ効果を得るために、ボローニャにある聖ペトロニオ教会で演奏、録音されている。この教会には、ガブリエリが楽長を務めていた当時のサン・マルコ教会と同様、2台のオルガンが配置されている。
ヘンデル:ドイツ・アリア集
 [先なる日々の思い煩い/燃えるばら、大地の飾り/
  私の魂は見つつ、聞く/快い茂みの中に」/他(全9曲)]
 テレマン:
  フルート、ヴァイオリン、チェロと
   通奏低音のための四重奏曲集/
  フルート、オーボエ、ヴァイオリンと
   通奏低音のための四重奏曲集
ドロテア・レーシュマン(S)
ベルリン古楽アカデミー
 録音:1998年12月。デジパック仕様。
HMC-901690
廃盤
J.S.バッハ:カンタータ集
 [第29番「神よ、われら汝に感謝す」BWV.29/
  第119番「イェルサレムよ、主をたたえよ」BWV.119/
  第120番「神よ、人は汝をひそかにたたう」BWV.120]
デボラ・ヨーク(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
マーク・パドモア(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 1723年にライプツィヒ市の音楽監督として赴任したバッハが、在任前半に市参事会員選挙用に書いたカンタータ。敬虔な都市として有名なライプツィヒの面目を施す、神の栄光に満ちあふれた曲調。
HMN-911691

価格帯:F
モーツァルト:クラリネット五重奏曲
ブラームス:クラリネット五重奏曲
ミゲル・ポアレッサンドロ・
 カルボナーレ(Cl)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。カルボナーレは数々のコンクールで優勝、入賞を繰り返しており、発売当時はフランス国立o.の首席奏者。
HMA-1951692

価格帯:G
グザヴィエ・ドゥ・メストレ〜
 アンリエット・ルニエ(1875-1956):作品集

 伝説(1901)/いたずらな小妖精の踊り(1911)/
 瞑想(1898)/交響的作品(1913)/
 ハープ、ヴァイオリンとチェロのためのトリオ/
 幻想的バラード
グザヴィエ・
 ドゥ・メストレ(Hp)
インゴルフ・トゥルバン(Vn)
ウェン・シン・ヤン(Vc)
 録音:1999年。旧品番:HMN-911692
 グザヴィエ・ド・メストレ(1973-)はトゥーロンに生まれたウィーン・フィルのソロ・ハーピスト。また、ソリストとして世界の名だたるオーケストラとも多数共演、来日公演も多く、今もっとも輝いているハープ奏者の一人。ここに収められているのは、フランスの女性ハープ奏者にして作曲家、ルニエの作品。彼女は11歳で音楽院首席の座を獲得。和声、そして作曲のクラスへの参加を認められた初めての女性。最終トラックの幻想的バラードは、エドガー・アラン=ポーの不気味な物語「告げ口心臓」を音画化したもので、ハープのあらゆる楽曲のなかで最も難曲とされているもの。メストレが豊かな語り口と確かなテクニックで聴かせる。また、名手トゥルバンがひょっこりと顔を出している。
ロッシーニ:スターバト・マーテル クラシミラ・ストヤノヴァ(S)
ペトラ・ラング(Ms)
ブルース・フォウラー(T)
ダニエル・ボロフスキ(B)
マルクス・クリード指揮
ベルリン古楽アカデミー
RIAS室内cho.
 ピリオド楽器による初めてのロッシーニ「スターバト・マーテル」。のりに乗っているベルリン古楽アカデミーが作品の劇性をさらに高め、声楽陣も引き締まったバランスのよさを感じさせる。
HMX-2951693

価格帯:G
ロッシーニ:スターバト・マーテル
 導入唱「悲しみに沈める聖母は涙にむせびて」
 アリア「嘆き憂い悲しめるその御魂は」
 二重唱「たれか涙を注がざる者あらん?」
 アリア「人々の罪のため」/「慈しみの泉なる御母よ」
 四重唱「ああ聖母よ」
 カヴァティーナ「その御傷を深くしのばしめ給え」
 アリアと合唱「審判の日にわれをまもり給え」
 四重唱「肉親は死して朽つるとも」
 終曲「アーメン、とこしえにわたり」
クラシミラ・ストヤノヴァ(S)
ペトラ・ラング(Ms)
ブルース・フォウラー(T)
ダニエル・ボロフスキ(B)
マルクス・クリード指揮
ベルリン古楽アカデミー
RIAS室内cho.
 録音:1999年3月、ベルリン・コンツェルトハウス。旧品番:HMC-901693HMC-2981693。2007年 musique d 'abord カタログ付。
 1842年、ロッシーニが50歳の時に書かれた宗教作品。神への祈り、キリストの受難を嘆き悲しむ聖母マリアの悲しみへの同情が純粋な音の結晶となって聴く者の心に響く。ピリオド楽器による初めてのロッシーニ「スターバト・マーテル」だったもので、ベルリン古楽アカデミーが作品の劇性をさらに高め、声楽陣も引き締まったバランスのよさを感じさせる。今回から当カタログ付きは HMX 記号となったので、初回限定プレスと思われる。是非お早めに。
J.S.バッハ:カンタータ集
 [第4番/第106番/第196番/第12番]
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
HMC-801694

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 バッハの若い頃のカンタータのみを取り上げたアルバム。少数精鋭で織り成すその濃厚な味わいは、BCJとは正反対のもの。
ドビュッシー:前奏曲集第1巻&第2巻 アラン・プラネス(P)
 ソロ活動の傍らアンサンブル・アンテルコンタンポランのなかでソリストを務めるなど、卓越したテクニックと透徹した感性でピアノ界に独自の地位を築きつつあるプラネス。 1897年製ベヒシュタイン・ピアノ使用。ベヒシュタインはドイツ製ながら独特の木目細かい柔らかさと深みのある音色を持つ。
マルチェッロ:詩篇集
 [第10番/第40番/第3番/第47番/第44番]
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
 録音:1999年5月。マルチェッロは当時のヴェネチアでヴィヴァルディの好敵手だっただけあって、曲の美しさは極上。
シューベルト:
 ピアノソナタ第18番「幻想」/楽興の時
アラン・プラネス(P)
 録音:1999年5月。
HMG-501698

価格帯:F
マグダラのマリアの歌
 アニェレッティ:グローリア
 ルイジ・ロッシ:マグダラのマリアの嘆き
 フレスコバルディ:
  どちらに消え去ったのだろう/
  ハープによるトッカータとカンツォーナ/
  十字架の下に悲しめるマグダラのマリア
 ミケランジェロ・ロッシ:
  チェンバロのためのトッカータ第7番
 グラツィアーニ:モテット「主は我が光」
 マッツォッキ:それでは主よあなたはどこに/
         マグダラのマリアは再び泣いた/
         キリストの死についての考え
 ベルナベイ:ああ私はみすぼらしく不幸だ
 フェルラーリ:これらの鋭いとげは
マリア・クリスティーナ・
 キール(S)
ジャン=マルク・エーメ指揮
コンチェルト・ソアーヴェ
 録音:1999年5月。旧品番:HMC-901698(廃盤)。
 マグダラのマリアは、聖書に様々な重要エピソードがあり、イエスの復活を最初に目の当たりにした人物でもあることから、聖書の中でも特別な存在の女性。彼女はまたキリストの磔刑も見守っており、ここに収められているのはそのときの彼女の嘆き。どの楽曲も、厳密な対位法ではなく、歌詞の表出性、表現性を重視して書かれているため、マリアの心の嘆きが痛いほど伝わって来る。キールのまっすぐな歌声が直接心に響き、打たれる。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMN-911699

価格帯:F
デュティユー:ザッヒャーの名による3つのストローフ
ヘンツェ:セレナーデ
クラム:無伴奏チェロ・ソナタ
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
バクリ:組曲第4番
エマニュエル・
 ベルトラン(Vc)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。現代音楽を得意とする彼女、受賞歴も多く、日本やヨーロッパを中心に活躍中。
HMG-501700

価格帯:F
ギヨーム・デュファイ(1400頃-1474):「イソリズムによるモテトゥス」 全曲
 〔喜べ、ビザンツ帝国の妃/おお、聖セバスティアヌスよ/おお、輝きわたる宝石/誉れある使徒に/
  偉大なるヤコブを我ら正しく称えん/戦う教会/バルサムと上品なる蝋が人には平和が最高のもの/バラの花が先ごろ/
  めでたし、トスカナ人の花/度量ある人々の称賛を/神の教会の輝ける星/キリストとともにヨハネが〕

 パウル・ファン・ネーヴェル指揮ウエルガスEns.
 録音:1999年7月。旧品番:HMC-901700全曲はこれが初録音だったもの。デュファイのファンには待ち望まれていた「イソリズムによるモテトゥス」の全曲。抜粋としてはヒリヤードやプロカンによる演奏があったものの、当盤はベテランならではのバランスよく美しいアンサンブルが、音楽をさらに際だたせている。
HMN-911701

価格帯:F
ラヴェル:ツィガーヌ/ヴァイオリン・ソナタ
シュニトケ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
シマノフスキ:夜想曲とタランテラ
グラーフ・モウリャ(Vn)
エレーナ・ロザノヴァ(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。1973年ウクライナ生まれでハンガリーの音楽一族の血を弾くモウリャ。ジプシー的性格を持つ曲を得意としているのは、血のなせる業か。
HMA-1951703
廃盤
バッハ以前のドイツ・カンタータ集
 フランツ・トゥンダー(1614-1667):
  主はわが光/汝の怒りをひるがえし/
  われらが神は堅き砦
 ヨハン・クーナウ(1660-1722):
  神よ、あなたの恵みによって
 ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):
  私は横になり眠る
 クリストフ・グラウプナー(1683-1760):
  主よ、水の流れが生じ
デボラ・ヨーク、
スーザン・ハミルトン(S)
ダニエル・テイラー(CT)
ヤン・コボウ、
ブノワ・アレ(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1999年9月。旧品番:HMC-901703(廃盤)。1650年代(シュッツの死後)から1710年代(バッハが本格的にカンタータを作曲するようになる前)にかけて書かれたカンタータ集。この時期のカンタータは、演奏者、そして研究者たちからも忘れ去られてしまいがちだった。クーナウ(バッハの前任としてライプツィヒの聖トーマス教会に仕えていた)をはじめとするドイツの作曲家たちによるこれらのカンタータは、どの作品も新鮮な響きと美しさに満ちた、珠玉の作品ばかり。
メンデルスゾーン:宗教的合唱曲集
 詩篇100番 全地よ主に向かいて喜びの声をあげよ
 詩篇2番 Op.78-1/詩篇43番 Op.78-2
 詩篇22番 Op.78-3
 われら人生の半ばにありて Op.23-3
 主よ、今こそあなたは、このしもべを Op.69-1
 わが魂は主をあがめ
 ミサ・ブレヴィス
 (キリエ・エレイソン/天なる神に栄光あれ/聖なるかな)
 主よ、われらの願いに慈悲をたれたまえ
マーカス・クリード指揮
RIAS室内cho.
 録音:1999年9月、ベルリン=ダーレム、イエス・キリスト教会。ルネサンスからバロックにかけての教会音楽を研究して作曲に反映させたメンデルスゾーンの清澄な合唱曲。
HMA-1951706

価格帯:G
ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1595頃-1668):
 ルイ14世の誕生を祝うヴェネツィアの晩課
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
 録音:2000年6月。旧品番:HMC-901706
 1638年、ヴェネツィア駐在フランス大使は、王位継承者の誕生を世に高らかに知らしめ盛大に祝うため、「もっとも荘厳で、洗練された音楽を」と依頼した。このとき生まれたのが、後に4才で即位した「太陽王」ルイ14世なのだが、ヴェネツィアに当時ひしめいていた音楽家たちの中で、作曲者と楽団の指揮者として白羽の矢がたったのが、ジョヴァンニ・ロヴェッタだった。ロヴェッタは、巨匠モンテヴェルディの右腕として働き、間もなく彼の後継者となってヴェネツィア、サン・マルコ寺院の楽長に就任した人物。バロックの協奏曲のもつ劇的表現の可能性を究極のかたちで提示することに成功している。
HMN-911707

価格帯:F
バッハ:
 前奏曲とフーガBWV.870/フランス組曲第5番/
 組曲BWV.818a/トッカータBWV.912/イギリス組曲第3番
セリーヌ・フリシュ(Cemb)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。1974年生まれで6才からチェンバロを始めたフリシュはシュタイアーの弟子。コンチェルト・ケルンなどの団体に参加する一方、ソロもこなす実力派。
HMA-1951708

価格帯:G
シューベルト:
 歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795
ヴェルナー・ギューラ(T)
ヤン・シュルツ(P)
 録音:1999年10月。使用楽器:ベヒシュタイン。旧品番:HMC-901708
 清澄な歌声を持つギューラにぴったりな「水車屋」。美しいドイツ語、瑞々しい音楽性、実に見事。
ドヴォルザーク:
 弦楽四重奏曲第14番 Op.105/第13番 Op.106
メロスQ
 録音:1999年11月、ベルリン、オーベルシェーネヴァイデ・キリスト教会。
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMA-1951710

価格帯:G
20世紀のフルート作品集
 ブーレーズ:フルートとピアノのためのソナチネ
 メシアン:黒つぐみ
 ジョリヴェ:5つの呪文
 デュティユー:フルートとピアノのためのソナチネ
 ヴァレーズ:質量21.5
フィリップ・ベルノール(Fl)
アレクサンドル・タロー(P)
 録音:2000年。旧品番:HMC-901710(当店未案内)。
 今やフルートのみならず、フラウト・トラヴェルソ奏者、そして教育者としても世界中で広く知られるフィリップ・ベルノールによる20世紀音楽集。20世紀は、フルートが大きく変化を遂げた世紀だったといえるだろう。20世紀初頭、ドビュッシー作の「牧神の午後への前奏曲」は、フルートという楽器のもつ音色の色彩の豊かさを人々に気付かせた。1936年、ヴァレーズの「質量21.5」と、ジョリヴェの「5つの呪文」で、激しく上下に揺れる音型、たたきつけるような奏法など、フルートの表現性はさらに追及される。その後多くの作曲家がフルートに魅了され、独創性に富んだ作品が多く書かれてきた。誕生から100年も経たずして既にレパートリーとして定着している名作を存分に愉しむことができる1枚。フランスの人気ピアニスト、タローによる硬質な音色による切れ味鋭い伴奏にも注目。
HMG-501711

価格帯:F
C.P.E.バッハ(1714-1788):
 チェンバロ協奏曲 ハ長調Wq.20(*)/
 チェロ協奏曲 イ短調Wq.170(+)/
 シンフォニア
  [ト長調Wq.173/ホ短調Wq.178/ホ長調Wq.179]
ラファエル・
 アルバーマン(Cemb;*)
ペーター・ブルンス(Vc;+)
ベルリン古楽アカデミー
 旧品番:HMC-901711(廃盤)。
 大バッハの次男エマヌエルはベルリンとハンブルクを中心に活躍、その情緒と感情あふれる作風はハイドンやモーツァルトに大きな影響を与えた。ベルリン古楽アカデミーにとって絶好のレパートリーであり、輸入元によればシンフォニアがかなりかっこいい演奏とのこと。Opus111に録音のあったブルンスのチェロにも注目したい。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMA-1951712

価格帯:G
J.S.バッハ:
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ集

 ト長調 BWV.1027/ニ長調 BWV.1028/ト短調 BWV.1029/
 ト長調 BWV.1019
  (原曲:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ)
フアン・マヌエル・キンターナ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
セリーヌ・フリッシュ(Cemb)
 録音:2000年2月。旧品番:HMC-901712。
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロという二つの対照的な個性の楽器が様々な役割を担い合うことで、多様な音楽表現を見せる作品。キンターナの堅実なヴィオラ・ダ・ガンバと、セリーヌ・フリッシュの闊達なチェンバロが好対照。
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第17(19)番ニ長調 D850(Op.53)
 ピアノ・ソナタ第13(15)番イ長調 D664(遺作)
アラン・プラネス(P)
 録音:2000年2月、パリ、IRCAM。シューベルトの実りの年といわれる1825年に作曲された2曲。
カイザー:歌劇「クロイソス」 ロマン・トレケル(クロイソス)
ヨハネス・マンノフ(キュロス)
ドロテア・レシュマン(エルミーラ)
ヴェルナー・ギュラ(アティス)他
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー、
RIAS室内cho.
 録音:1999年1月、ベルリン。
 カイザーは18世紀初頭のドイツにおいてもっとも高名なオペラ作曲家であったが、イタリア・オペラ全盛の時代にあって、ドイツ語によるオペラを推進し、成功を収めた。「クロイソス」は彼が晩年に大幅改訂した作品で、ほとんど最後のオペラといってもよい。 内容は、実在したリュディアの王で伝説的大金持ちであるクロイソスが、ペルシャの王キュロスに打ち負かされるが、最後には許されハッピーエンド、というもの。 ヤーコプスはこのオペラを1999年にベルリンで上演した。
HMN-911717
廃盤
ドビュッシー:
 版画/映像 第1集/映像 第2集/
 マスク/スケッチ帳より/喜びの島
セドリック・ティベルギアン(P)
モンテヴェルディ:「倫理的・宗教的な森」(完全全曲) コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
 モンテヴェルディが生前に出版した膨大な内容を持つ宗教曲集で、完全全曲録音は珍しい。
HMG-501721

価格帯:F
アラン・プラネス〜ショパン
 24の前奏曲 Op.28/4つのマズルカ Op.41/
 ノクターン 嬰ハ短調(遺作)(オリジナル稿)/
 子守歌 Op.57/舟歌 Op.60
アラン・プラネス(P)
 録音:2000年3月。使用楽器:ニューヨーク・スタインウェイ、1906年製。旧品番:HMC-901721
 国内代理店が、旧盤発売時には「軽く繊細な音色」、今回は「骨太で色々な表情を含む響き」と書いた1906年製楽器が特徴の一枚。
オペラ座のクラリネット
 マスカーニ/カルロ・?編曲:「カヴァレリア・ルスティカーナ」幻想曲
 ロッシーニ(ジローラモ・サリエーリ編曲):
  「エドゥアルドとクリスティーナ」による導入・主題と変奏曲
 プッチーニ(デッラ・ジャコマ編曲):「トスカ」幻想曲
 ベッリーニ(ルイジ・バッシ編曲):「夢遊病の女」
 ヴェルディ(ルイジ・バッシ編曲):協奏幻想曲「リゴレット」
アレッサンドロ・カルボナーレ(Cl)
アンドレア・ディンド(P)
 在庫僅少。入手出来ない場合はご容赦下さい。
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 第7番変ホ長調 Op.122 D.568/第16番イ短調 Op.42 D.845
アラン・プラネス(P)
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス クラシマ・ストヤノワ(S)
ビルギット・レンメルト(A)
スティーヴ・ダヴィスリム(T)
ハンノ・ミュラー=ブラハマン(B)
マルクス・クリード指揮
RIAS室内cho.
フィリップ・マイヤーズ、
フィリップ・モル(P)
もろおかりょうこ(ハルモニウム)
 ロッシーニ晩年のユニークな傑作に決定盤の登場か。オーケストラが用いられないため合唱の実力に演奏の出来が左右されるのだが、ヨーロッパ屈指のRIAS室内cho.なら心配無用だろう。ハルモニウムの音色も魅惑的。録音優秀。
HMG-501725

価格帯:F
A.スカルラッティ:カンタータ集
 「美しき花々の母」
 「オルフェオはそれを知って」
 「愛する胸に飛び込んで」
マリア・クリスティーナ・
 キール(S)
ジャン=マルク・エメ指揮
コンチェルト・ソアーヴェ
 録音:2000年5月-6月。旧品番:HMC-90725(廃盤)。
 神話の登場人物である恋人たちが、運命によって引き裂かれてしまう悲しみを歌った作品を、深く語るようなキールの歌声でしみじみと。コンチェルト・ソアーヴェによる伴奏も哀しげで美しい。
HMX-2901726

価格帯:F
ザ・ヴォイス―アンドレアス・ショル ベスト
 J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 から、
          マタイ受難曲 から
 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」から、
       オペラ「セルセ」から
 ヴィヴァルディ:
  スターバト・マーテル から、
  カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」
 カルダーラ:
  オラトリオ「キリストの足元のマッダレーナ」から
 ブクステフーデ:
  カンタータ「全地よ、主をほめたたえよ」
 バロック期ドイツの声楽曲から/民謡集から
アンドレアス・ショル(CT)
フィリップ・ヘレヴェッヘ、
ウィリアム・クリスティー、
ルネ・ヤーコプス、
キアラ・バンキーニ指揮
 HMF時代のショルの業績を集めた編集盤。
アンニーバレ・パドヴァーノ(1527-1575):24声のミサ パウル・ファン・ネーフェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 パドヴァーノはその名のとおりパドヴァに生まれ、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院、グラーツ宮廷のオルガニストを歴任した。
 在庫僅少。入手出来ない場合はご容赦下さい。
HMA-1951728

価格帯:G
ストラヴィンスキー:
 バレエ組曲「火の鳥」(1945年版)/
 /バレエ「カード遊び」
ジュゼプ・ポンス指揮
グラナダ市o.
 旧品番:HMC-901728。
 スペインの名指揮者ポンスが、ストラヴィンスキーの鮮やかな色の扱いをさらにラテン的な強烈なコントラストで引き立て、鮮烈な刺激を引き出す。
ルネサンス時代フランス・フランドル楽派の酒の歌
 クレメンス・ノン・パパ、デカレッラ、セルトン、セルミジ、
 アペンツェラー、ダンベール、ゴンベール、ルロワ、ジョスカン・デプレ、
 パストン、ミタンティエ、ル・ユルテュール、バルビオン、
 セリエール・デ・エダン、スザートの作品
ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
 有名無名の作曲家の飲食にまつわる歌を集めたアルバム。ヴィスの芸風爆発の楽しい音楽には古楽ファンでなくとも心浮かれること必至。
ジャン・リシャフォール(1480-1548):
 レクイエム「ジョスカンの思い出に」(6声)/
 主に従う者よ、主によリて喜び歌え」(4声)/
 悲しみがわれらにのしかかり(4声)/
 サルヴェ・レジナ(5声)/
 心配するな、わが心よ(4声)/
 ぐびっ、ぐびっ、ぐびっ、今が飲み時」(3声)/
 甘くすてきな人生なんてない(4声)
パウル・
 ヴァン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 リシャフォールはジョスカン・デプレとパレストリーナの間に位置し、セルミジやムートンと同時代にフランスで活躍した作曲家。ジョスカンの影響を非常に強く受け、 その技法を熱心に探求して才能を伸ばした彼の作品は、やはりジョスカンばりの壮麗で清澄なすばらしい響きを持っている。
HMA-1951731

価格帯:G
シューマン:
 ピアノ協奏曲イ短調 Op.54(*)
 チェロ協奏曲イ短調 Op.129(+)
アンドレアス・シュタイアー(Fp;*)
クリストフ・コワン(Vc;+)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
パオロ・ダ・フィレンツェ(1390-1425):
 マドリガル集〜見つめるナルシス

  [波荒き暗礁の中にて/さすらう鳥は/
   愛よ、教えておくれ/レーナ、貞節にして/
   エスタンピー「イサベッラ」(器楽曲)/
   もはや不幸では/ビーナス(ウェヌス)は/
   エスタンピー(器楽曲)/喜べ、フィレンツェよ/
   美しき鷹は/エスタンピー(器楽曲)]
ペドロ・
 メメルスドルフ指揮
マーラ・プ二カ
 録音:1999年9月、ボローニャ
 中世イタリア、トスカーナ地方で活躍した、パオロ・ダ・フィレンツェの作品集。理論家としても知られた彼は、作品において西欧音楽の特徴となる動機労作や、 定旋律技法にイタリア的旋律を組み合わせた様式創造を試み、音楽史上に重要な足跡を残している。高雅でゆったりした雰囲気の彼の作品がまとめて楽しめる稀少なアルバム。
 バーゼルとアムステルダムで研鑽を積んだメメルスドルフが1987年に設立したマーラ・プニカは、特に中世イタリア音楽の演奏について高い評価を得ている。
HMN-911733
廃盤
ドビュッシー:12の練習曲
バルトーク:3つの練習曲Op.18
フローラン・ボッファール(P)
イギリスの合唱作品集
 ブリテン:神聖と世俗 Op.91
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  3つのシェイクスピア歌曲
 エルガー:パートソング集
 スタンフォード:青い鳥
 ディーリアス:2つの無伴奏パート・ソング
マルクス・クリード指揮
RIAS室内cho.
 ドイツ、イタリアのレパートリーを中心に録音してきたクリード&RIAS室内cho.がイギリスものに挑戦。 彼らの安定した技術と高い音楽性により、合唱曲の宝庫イギリスのレパートリーをもが自家薬籠中の出来に仕上げられている。
HMG-501735

価格帯:F
ケラス&タロ−〜 20世紀ハンガリーの無伴奏チェロ作品集
 コダーイ(1881-1967):
  無伴奏チェロ・ソナタ Op.8/チェロとピアノのためのソナティネ(*)/アダージョ(*)
 クルターク(1926-):しるしII Op.5b(1961)/影(1999)/信仰/
           ジェラール・ド・ネルバル(ピリンスキ・ヤーノシュの四行詩)/
           アチェール・ジェルジの思い出
 シャーンドル・ヴェレシュ:無伴奏チェロ・ソナタ
  ジャン=ギアン・ケラス(Vc) アレクサンドル・タロー(P;*)
 録音:2000年10月、パリ。旧品番:HMC-901735ケラスによるソロ・デビュー第2作となったアルバム。Ens.アンテルコンタンポラン首席であった腕前は、特にクルターク作品における特殊奏法の数々においてみごとに発揮されている。
 なお、国内代理店による501735の案内において、クルタークの後半作品2作が『ピリンスキ・ヤーノシュ:ジェラール・ド・ネルヴァル/アツェール・ジェルジュの思い出に』と、あたかもピリンスキ・ヤーノシュという作曲家の作品であるかのように書かれているが、誤り。
モンテヴェルディ:
 「戦いと愛のマドリガーレ集」(全曲)
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
[マリア・クリスティーナ・
  キール(S)他]
 モンテヴェルディのマドリガーレ集のなかでの頂点を成す第8巻の全曲録音だが、よく2枚に収まったものだ。三大オペラ、ヴェスプロに続くヤーコプスの快進撃。 第7巻の録音も期待したい。
HMA-1951738

価格帯:G
アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1513頃):
 ミサ「見よ、大地の揺れ動きを」(12声)
ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン、
レ・サックブーティエ・
 ド・トゥールーズ
 録音:2002年。旧品番:HMC-901738
 ジョスカン・デプレの弟子として高名なフランドルの作曲家ブリュメルは、今日ではあまり顧みられることがないが、彼が生きた16世紀には非常に高く評価されていた。彼は、音楽のスタイルが根底から変化する時期に活躍した。その変化とは、旋律線中心の音楽が和声的なものへと変わるというものであり、また、歌詞にあまり縛られることのなかった、抽象的でメリスマを多用したポリフォニーが、歌詞の内容に注意を払い、言葉のリズムに根差したシラビックな作曲法へと移行していくというものだった。特に彼の中期以降の作品は、縦の響きが明確で、和声進行も予測できるものとなっている。
 この作品は各3声部ずつのソプラノ、アルト、テノール、バスという、当時としては異例の12声部編成で書かれており、ここでは各パート1名ずつ、12名で演奏しいている。3声部でカノンを展開している周りを、他の声部が修飾してゆくという手の込んだ作品。演奏も困難だが、クレマン・ジャヌカンの面々の巧さが際立つ1枚。器楽パートを、古楽管楽器の名手たち「レ・サックブーティエ」が担当しているのも魅力。
ヴェルギリウスの歌〜ルネサンス音楽における古典詩
 ジョスカン・デプレ、デ・ローレ、ラッスス、デリック・ヘラルデ、
 ゼンフル、マルブリアヌス・デ・オルト、ヴィラールト、
 リシャール・ド・ランヴォワジ、ドミニク・フィノの作品、
 作曲者不詳の作品(全15曲)
パウル・ヴァン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 ヴェルギリウスをはじめとするローマ古典文学の詩に、ルネサンス・ポリフォニーの大家たちが曲を付けた作品を集めたアルバム。
HMA-1951740

価格帯:G
J.S.バッハ:
 ヴァイオリン、フルートとチェンバロのための
  三重協奏曲 BWV.1044 (*)/
 チェンバロ協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052(#)
ヨハン・ゴトフリート・ミューテル(1728-1788):
 クラヴィーア協奏曲 変ロ長調
ラファエル・
 アルパーマン(Cemb;*)
クリストフ・
 フントゲブルト(Fl;#)
ゲオルク・カルヴァイト(Vn;#)
ツヴィ・メニカー(Fp;#)
クリスティーネ・
 ショルンスハイム(Fp;+)
ベルリン古楽アカデミー
 旧品番:HMC-901740。当アルバムには、オルガン作品に基づくバッハの三重協奏曲や、バッハの息子の世代で、最晩年のバッハの知遇を得たというドイツの作曲家ヨハン・ゴットフリート・ミューテル(1728-1788)のクラヴィーア協奏曲など珍しい作品が並ぶ。ミューテルの作品は、「疾風怒濤(感情過多様式)」期特有の感覚で、古典ともバロックともつかない不思議な魅力に満ちている。
HMA-1951741

価格帯:G
イザベル・ファウスト〜
 フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集

 ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13/
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.108/
 子守歌 Op.16/ロマンス 変ロ長調 Op.28/
 アンダンテ 変ロ長調 Op.75/初見視奏曲 イ長調
イザベル・
 ファウスト(Vn)
フロラン・ボファール(P)
 録音:2001年1月。旧品番:HMC-901741。バルトークのヴァイオリン・ソナタで高い評価を得たファウストによるフォーレ。滑らかに水が流れるような清澄な雰囲気の中に濃厚なロマンティシズムが垣間見得る、現代風の演奏。
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 ベルナンダ・フィンク
(Ms;オルフェオ)
ヴェロニカ・カンジェーミ
(S;エウリディーチェ)
マリア・クリスティーナ・
 キール(S;アモール)他
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックo.
リアス室内cho.
 ヤーコプスによるグルックの傑作改革オペラ。ピリオド楽器使用の録音でのオルフェオ役はカウンターテナーと相場が決まっていたが、ヤーコプスはメゾソプラノのフィンクを起用している。
テレマン:「ラ・ビザール(風変わり)」
 組曲 ニ長調/組曲「諸国民」 変ロ長調/
 ヴァイオリン協奏曲 イ長調「3匹の蛙」/
 組曲「風変わり」 ト長調
ミドリ・
 ザイラー(Vn独奏)
スティーヴン・
 メイ(第一Vn)
ベルリン古楽アカデミー
 テレマンが生きたバロック時代は、自国以外の様式が流入し、結果として風変わりかつ楽しげな雰囲気の曲が流行した時代でもある。 自発的で生き生きした演奏が特徴のベルリン古楽アカデミーは、まさにこのような作品にはうってつけと言えるだろう。
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集 Vol.2
 [イ短調R.420/変ホ長調R.408/ニ短調R.407/イ短調R.421]/
 ヴァイオリン、チェロ、弦楽と通奏低音
  のための二重協奏曲 ヘ長調「プロテウス」R.544/
 2挺のチェロ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音
  のための協奏曲 ニ長調R.561
クリスティーヌ・
 ブッシュ(Vn)
クヒテ・ヴァン・
 デル・メール(第2Vc)
ロエル・ディールティエンス
(Vc)指揮
アンサンブル・
 エクスプロージョンズ
 第1弾(HMC-901655)に続くもの。ディールティエンスの演奏は、ますます冴え渡り、歌声に富んだ明るいヴィヴァルディの音楽は、有名な「四季」とは一味違った安らぎを与えてくれる。
HMA-1951746

価格帯:G
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1701):
 2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと
  通奏低音のための7つのソナタOp.1
BuxWV 252-258
  [ヘ長調/ト長調/イ短調/変ロ長調/
   ハ長調/ニ短調/ホ短調]
フアン・マヌエル・キンターナ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マンフレート・クレーメル(Vn)
デイン・ロバーツ(ヴィオローネ)
ディルク・ベルナー(Cemb)
 録音:2001年4月/初発売:2002年。旧品番:HMC-901746
 オルガン曲と声楽作品でよく知られるブクステフーデだが、楽器としては特にヴィオラ・ダ・ガンバを好んだ。当盤の作品は1694年の出版で、ブクステフーデによるガンバ曲の特徴を凝縮したような曲集。キンターナによる熱演が光る。
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲(第2稿、1725) シビッラ・ルーべンス(S)
アンドレアス・ショル(CT)
マーク・パドモア(T)
セバスティアン・ノアック、
ミヒャエル・ヴォッレ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 ヘレヴェッヘ2度めの録音だが、今回使用されたのはこの作品の複数あるヴァージョンのうちもっとも特異な第2稿。第1曲は第1稿のものとはまったく別の音楽で、マタイ受難曲第1部の終曲と同じ。アリアの追加や差し替えも行われている。若手の名歌手ぞろいの独唱陣も魅力。
HMC-901750
廃盤
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第14番「月光」/第23番「熱情」/第31番
フランク・ブラレイ(P)
 1990年代の来日公演(まだほとんど名前を知られていなかった時)で、非常にとぎすまされた演奏を聴かせてくれた彼。そのあとも知名度はあがりつづけ、現在では室内楽の分野でも活躍中。1882年製スタインウェイを使用。
 在庫僅少。入手出来ない場合はご容赦下さい。
R.シュトラウス:歌曲集
 献呈/何もなく/夜/ダリア/待ちわびて/もの言わぬ花/サフラン
 万霊節/セレナード/おお、あなたがわたしのものなら
 あなたはわたしの心の王冠/ああ恋人よ、わたしは別れねばならない
 春よ/ひそやかな誘い/二人の秘密をなぜ隠すのか/憩え、わが心
 ときめく心/わたしはおまえを愛する/15ペーニヒで
 わたしの父は言いました/崇拝
ビルギット・レンメルト(A)
ヤン・シュルツ(P)
 ドイツ、ブラウエンシュヴァイク出身のレンメルトは、当HMFへのマーラー:「大地の歌」(室内楽版)やベートーヴェン:ミサ・ソレムニスのソリストとしてすでに実力を証明済み。 今回のリート・アルバムでも、豊かな表現力としっとりした声で後期ロマン派の味を存分に引き出している。
 在庫僅少。入手出来ない場合はご容赦下さい。
HMG-501753

価格帯:F
シューマン:歌曲集
 「女の愛と生涯」 Op.42/
 「子供のための歌のアルバム」Op.79より
  [第29曲「ミニョン」/第13曲「眠りの精」]
 「ミルテの花」Op.25より
  [第3曲「くるみの木」/第7曲「はすの花」]/
 リートと歌 第3集 Op.77〜第5曲「ことづて」/
 6つのリート Op.36〜第2曲「セレナード」/
 ロマンスとバラード 第4集Op.64
  〜第2曲「捨てられし乙女」/
 3つの歌 Op.21〜第2曲「トランプ占いの女」/
 レーナウ歌曲集 Op.90
  (レクイエム Op.90b を含む)
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2001年6月。旧品番:HMC-901753(廃盤)。
 的確な技術を持ち、品性を備えた感情表現を得意とするフィンクの持ち味を生かしたアルバム。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
ラモー:新しいクラヴサンのための組曲(1728/ピアノ版)
ドビュッシー:ラモーを讃えて
アレクサンドル・タロー(P)
 ラモーの等曲集は「ガヴォット」「未開人」「エジプト女」等の有名曲を含むが、近年ではピアノで弾かれるのはかなり珍しい。 それを近年注目度上昇中のフランスの若手(おまけに美形)、タローが弾くと言うのだからこれは注目。 カップリングにドビュッシーの「ラモー讃」を持って来ているのもフランスらしいエスプリで面白い。
HMA-1951755

価格帯:G
ポール・ルイス〜シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 [第19番 ハ短調 D.958/第14番 イ短調 D.784]
ボール・ルイス(P)
 録音:2001年6月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。旧品番:HMN-911755
 イギリス人ピアニスト、ルイスはブレンデルの弟子で、徐々にその存在が日本でも知られるようになっている。2001/2002年のシーズンには欧米でシューベルト・チクルスを演奏。当盤はその彼のCDデビュー盤だった。
HMN-911756

価格帯:F
20世紀ヴィオラ名曲集
 ロースラヴェツ:ヴィオラ・ソナタ第1番(1926)
 リゲティ:無伴奏ヴィオラ・ソナタ
 武満徹:鳥が道に降りてきた
 プロコフィエフ/ボリソフスキー編曲「ロメオとジュリエット」〜
  モンタギュー家とキャピュレット家/少女ジュリエット
  騎士たちの踊り/ジュリエットの死/マーキュシオ
ローレンス・パワー(Va)
サイモン・
 クロード=フィリップス(P)
 録音:2001年4月、パリ。
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。パワーは1977年ロンドンに生まれ、ジュリアード音楽院に留学後、1999年プリムローズ国際ヴィオラ・コンクール入賞。ロンドンの主要なオーケストラと共演し、パリ、ニューヨークでもリサイタルを開いている。プロコフィエフのアレンジものに期待したい。
HMN-911757

価格帯:F
プロコフィエフ:トッカータ Op.11/ピアノ・ソナタ第3番 Op.28
ラヴェル:鏡
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲 Op.34
エレーナ・ロザノヴァ(P)
 録音:2001年5月、パリ。
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。ロザノヴァは1969年オデッサに生まれ、チャイコフスキー音楽院でナセトキン、モギレフスキーに師事。1991年大分国際コンクール第1位、1995年ロン=ティボー国際コンクール6位などの入賞歴を持つ。
HMG-501758

価格帯:F
リスト:エレジー/忘れられたロマンス
アルカン(1813-1888):演奏会用大ソナタOp.47
リスト:悲しみのゴンドラ/ノンネンヴェルトの僧房/
    エレジー(第2番)
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)
 録音:2001年3月。旧品番:HMC-901758(廃盤)。
 19世紀の傑出した超絶技巧ピアニストであったニ人の作曲家のチェロとピアノのための珍しい室内楽作品。ロマン派色濃厚、そしてなによりピアノ・パートの美しさが魅力。チェロのベルトランは日本でのコンサート優勝経験もある若手実力派、ピアノのアモワイヤルは1971年生まれで作曲もしている。親密な雰囲気と練り上げられた楽想が聴くものを惹きつけてやまない。
チプリアーノ・デ・ローレ(1516-1565):
 ミサ・プラーテル・レールム・セリエム/
 モテットとマドリガーレ集
パウル・
 ヴァン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 録音:2001年7月。
 デ・ローレは現在のベルギーのロンセで生まれ、後半生をイタリアで送った。イタリア語のマドリガーレが有名で、モンテヴェルディらに多大な影響を与えたことが知られている。 収録されたミサ曲はジョスカン・デ・プレのモテット「プレーテル・レールム・セリエム(万物の連なりを超えて)」を元にした作品。さらにシャンソン、モテット、マドリガーレなども収録。 どれも緻密さと熱っぽさがみごとに融合したすばらしい作品で、演奏も最高。
HMX-2961761

(3CD)
価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜
 ハイドン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1
(旧 Vol.1-3)
 [第2番(旧・第11番) 変ロ長調 Hob.XVI-2/
  第46番(旧・第31番) イ長調 Hob.XVI-46/
  第23番(旧・第38番) ヘ長調 Hob.XVI-23/
  第41番(旧・第55番) 変ロ長調 Hob.XVI-41/
  第6番(旧・第13番) ト長調 Hob.XVI-6/
  第34番(旧・第53番) ホ短調 Op.42 Hob.XVI-34/
  第28番(旧・第43番) 変ホ長調 Op.14 No.2 Hob.XVI-28/
  第24番(旧・第39番) ニ長調 Op.13 No.4 Hob.XVI-24/
  第32番(旧・第47番) ロ短調 Hob.XVI-32 (*) /
  第20番(旧・第33番) ハ短調 Op.30 No.6 Hob.XVI-20 (*) /
  第37番(旧・第50番) ニ長調 Hob.XVI-37 (*) /
  第51番(旧・第61番) ニ長調 Hob.XVI-51 (*) /
  第43番(旧・第35番) 変イ長調 Hob.XVI-43 (*) ]/

 幻想曲 ハ長調 Hob.XVII-4 /
 アンダンテと変奏 ヘ短調 Op.83 Hob.XVII-6
アラン・プラネス(P)
 録音:2001年8月、パリ、IRCAM (*)/他。旧品番:HMC-901761HMC-901762HMC-901763(以上単売はすべて廃盤)のセット化再発売。単売時には Vol.1-3 とされていたが、今回新発売録音としてHMX-2961944が同時発売となり、そちらが改めて "Vol.2" とされている。本体の曲番表記は、上記(内)の旧番号。
HMG-501764

価格帯:F
ロドリーゴ
 アランフェス協奏曲(1939)(*)/
 ある貴紳のための幻想曲(1954)(*)/
 庭園のための音楽(1957)/
 3つの古風な舞曲(1926-1929)
マルコ・ソシアス(G;*)
ジュゼプ・ポンス指揮
グラナダ市o.
 録音:2001年9月。旧品番:HMC-901764
 21歳でマラガ音楽院教授に就任、生前のロドリーゴに「天才的音楽性と力強い技術によって、深遠で感動的な心の旅をさせてくれる」と激賞されたスペインのギタリスト、ソシアス(1966-)によるスペイン色満点の「アランフェス」。「庭園の音楽」は1933年に管弦楽編曲された3つの子守歌と、マドリッドのレティロ公園についてのドキュメンタリーのために1957年に書かれた音楽を含む作品。「3つの古風な舞曲」はラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」とプロコフィエフの「古典交響曲」からの影響を昇華して自己のスペイン的要素と組み合せ、三枚折り絵のように仕上げたユニークな作品。
ハイドン:エステルハージ家のためのカンタータ集
 世俗カンタータ「目覚めよ、われを信ずる者たち」 Hob.XXIVa:2(*)/
 世俗カンタータ「主君の幸運の期間を祝い」 Hob.XXIVa:3(+)/
 世俗カンタータ「今やいかなる疑いが」 Hob.XXIVa:4(*)/
 交響曲第12番 ホ長調 Hob.I:12(#)
イム・スンヘ(S;*/+)
ヨハンナ・ストイコヴィチ(S;*/+)
マックス・チェレク(T;*/+)
アンドラーシュ・
 シュペリング指揮(*/+)
ニコラス・クレーマー指揮(#)
カペラ・コロニエンシス、
ケルン声楽
 アンサンブル(*)
 ハイドンの作品のなかではあまり顧みられない存在のカンタータだが、その大半はエステルハージ家のために書かれたもので、なかなか興味深い。(*)の2曲は1763年と1764年のニコラス・エステルハージ侯の命名日用、(+)は1767年のパリからの帰還を祝うために作曲されたと考えられている。
HMX-2961765

価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜
 エステルハージ家のためのカンタータ集

 世俗カンタータ
  [目覚めよ、われを信ずる者たち Hob.XXIVa:2(*)/
   主君の幸運の期間を祝い Hob.XXIVa:3(+)/
   今やいかなる疑いが Hob.XXIVa:4(*)]/
 交響曲第12番 ホ長調 Hob.I:12(#)
イム・スンヘ(S;*/+)
ヨハンナ・
 ストイコヴィチ(S;*/+)
マックス・チェレク(T;*/+)
アンドラーシュ・
 シュペリング指揮(*/+)
ニコラス・クレーマー指揮(#)
カペラ・コロニエンシス、
ケルン声楽アンサンブル(*)
 旧品番:HMC-901765ハイドンの作品のなかではあまり顧みられない存在のカンタータだが、その大半はエステルハージ家のために書かれたもので、なかなか興味深い。(*)の2曲は1763年と1764年のニコラス・エステルハージ侯の命名日用、(+)は1767年のパリからの帰還を祝うために作曲されたと考えられている。
HMG-501766

価格帯:F
シューマン
 歌曲集「リーダークライス」Op.28/
 歌曲集「詩人の恋」Op.48
ヴェルナー・ギューラ(T)
ヤン・シュルツ(P)
 録音:2001年10月。旧品番:HMC-901766(廃盤)。
 シューマンのリート中、最も人気の高い2歌曲集をセットにした盤。ミュンヘン生まれのギューラはザルツブルグのモーツァルテウム音楽院で学んだリリック・テノールで、往年のヴンダーリヒを思わせる、柔らかな中にも情熱を持った声が絶賛されている。
ハイドン:交響曲集
 [第6番「朝」/第7番「昼」/第8番「晩」]
ペトラ・ムレヤンス
(コンサートマスター)
フライブルク・バロックo.
 朝・昼・晩という自然の営みを主題としたハイドンの初期交響曲を、自然体の演奏で評価の高いフライブルク・バロック管弦楽団による演奏で。確かな技術を持つ彼等だが、その演奏はまさに素朴な味わいをかもし出している。
HMX-2961767

価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜
 交響曲集

 [第6番「朝」/第7番「昼」/第8番「晩」]
ペトラ・ムレヤンス
(コンサートマスター)
フライブルク・バロックo.
 旧品番:HMC-901767の値下げ再発売。
 朝・昼・晩という自然の営みを主題としたハイドンの初期交響曲を、自然体の演奏で評価の高いフライブルク・バロック管弦楽団による演奏で。確かな技術を持つ彼等だが、その演奏はまさに素朴な味わいをかもし出している。
HMA-1951768

価格帯:G
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
 アクトゥス・トラジクス(哀悼行事)〜カンタータ集

 [さあ、汝ダニエルよ、行け/死に至るまで真正たれ/
  ああ主よ、われを責めたもうな/
  神よ、私のうちに清い心を作り]
コンラート・
 ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
 録音:録音:2001年11月/初発売:2002年。旧品番:HMC-901768
 テレマンの名前を聞いてカンタータを想像することはあまりないと思われるが、彼は生涯に、教会カンタータだけでも約1500曲を残している。「さあ、汝ダニエルよ、行け」は、バッハのカンタータ第106番と同じくアクトゥス・トラジクス(哀悼行事)と称される葬式用の作品で、テレマンのカンタータのなかでは比較的演奏の機会の多い名曲。
シマノフスキ:
 神話 Op.30/ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9/
 パガニーニのカプリス第24番(ピアノ伴奏付け)
ストラヴィンスキー:
 協奏的二重奏曲/イタリア組曲
グラフ・ムリャ(Vn)
ナターリャ・グス(P)
 1973年ウクライナ生まれのハンガリー系ヴァイオリニスト、ムリャは、1994年チャイコフスキー・コンクール第3位、1999年ヴィオッティ・コンクール第2位をはじめ輝かしい入賞歴を誇る新進。 シマノフスキのヴァイオリン作品の中で意外に演奏の機会が少ないソナタは、22歳での若書きながら、ロマンティックな味わいと輝きに富んだ美しい作品。 パガニーニの有名なカプリスへのピアノ伴奏付けも凝っている。グスのピアノもみごと。
HMN-911770

価格帯:F
マルティヌー:フルート・ソナタ H.306(1945)
プロコフィエフ:フルート・ソナタ ニ長調 Op.94
ヒンデミット:フルート・ソナタ 変ロ調(1936)
マテュー・デュフール(Fl)
アレクサンダー・マッジャー(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。デュフールは1972年パリに生まれ、パリとリヨンで学んだ後数々の有名コンクールで入賞、1992年、20歳でトゥールーズ・キャピトルo.の首席フルート奏者に任命された。その後も順調にキャリアを重ね、1995年にはバスティーユ歌劇場o.のスーパー・ソリスト(?)に、1999年にはシカゴso.の首席奏者に就任した。
フォーレ:レクイエム
  (フル・オーケストラ版:1998年出版新校訂譜使用)
フランク:交響曲 ニ短調
ヨハネッテ・ゾマー(S)
シュテファン・ゲンツ(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ラ・シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
シャンゼリゼo.
 1893年稿のフォーレ「レクイエム」(HMC-901292)で高い評価を得たヘレヴェッヘが、フル・オーケストラ版(1901年稿)を録音。
 今回は、フォーレの研究家として世界的に名高いジャン=ミシェル・ネクトゥー氏が、最新の研究成果を反映して校訂した、1998年出版の楽譜(通称アメル新版)を使用し、ピリオド楽器の使用と19世紀末〜20世紀初頭当時のパリで話されていた発音を考慮して録音が為された。カップリングのフランクの交響曲もこの録音を魅力的にしている一つの要因。19世紀末〜20世紀初頭パリ独特の雰囲気が伝わってくる名演。
 ちなみに、フォーレのレクイエムという曲には稿が3つあり、第1稿と第2稿は「ヴァイオリンと木管を欠く特殊な楽器編成」のために、第3稿は「フルオーケストラのために」書かれている。第1稿は5曲、第2稿は第1稿に2曲が加わった7曲で編成されているが、共通している部分が第2稿と同じため、第1稿としての出版楽譜は存在しない。第2稿はラッター版とネクトゥー/ドラージュ版の2種類の楽譜が出版されているが、この2版の最大の違いは、例えば、歌や伴奏のリズム等で、第3稿に近い立場をとる(ラッター版)か、より細かい復元に意を置いた(ネクトゥー/ドラージュ版)かという点になる。
 そして今回録音された第3稿であるが、これには、もともと使われていたアメル社の旧版、1978年にオイレンブルク社から出版された版、1995年にペータース社から出版された版、そして、今回使用された1998年にアメル社から出版された新版と、計4種類の楽譜がある。この新版は第2稿の校訂も行ったネクトゥーの手による校訂のため、レクイエムの変遷及び第2稿についての十分な知識が踏まえられており、かつオイレンブルク版のように、間違いが多いアメル旧版に依拠したものではないという点で先の3版と異なっており、具体的には第2稿と同様、細かい点でのリズムや音高の違いがあるのだという。
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:
 シンフォニア ニ長調/ヘ長調/
 アダージョとフーガ ニ短調/ヘ短調/
 チェンバロ協奏曲 ホ短調
ベルリン古楽アカデミー
ラファエル・アルバーマン
(Cemb)
 ベルリン古楽アカデミー結成20周年記念盤。フリーデマンはJ.S.バッハの長男。 悲惨な晩年を送ったことでも知られているが、その作品には弟エマヌエル・バッハには見られない大胆さがあり、再評価が進みつつある。
シューベルト:ピアノ4手連弾作品集
 ハンガリー風ディヴェルティメント ト短調 D.818/
 創作主題による8つの変奏曲 変イ長調 D.813/
 幻想曲 ヘ短調 D.940
アレクサンドル・タロー(P)
チュ・シャオ=メイ(P)
 人気上昇中のタローとMANDALAやINAにも録音があったチュ・シャオ=メイのデュオ。D.940はあらゆるピアノ・デュオ曲中の最高峰と称される。哀愁あふれるD.818も魅力的。
ディンディア:マドリガーレとカンツォネッタ集
 ディンディア(1582頃-1629):
  わが愛しきシターン/やわらげ、わが涙/
  私の心が愛の虫によって/独りぼっちのある日/
  私の厚かましい口づけ、その口づけをあなたは咎める/
  ああ、フィッリ、おまえに口づけしたいけど/
  さあ、シターンを取り上げ/私のアウローラ/
  お聞きなさい、小夜鳴き鳥が−
   彼は少しつぶやくと、突然歌い出した/
  つれないぼくのフィッリは/
  私をあざ笑え、残酷な方よ/穏やかな西風が還り/
  森の中で孤独の恐怖に/天よ止めよ
  不幸なディド(ディドの嘆き)/
  奥様は嘆くが、私は/徳
 トラバーチ:
  ガリアルダ/ルッジェーロの旋律によるパルティータ
 マイオーネ:
  半音階演奏が鍵盤楽器によるトッカータ第5番
 マック:ストラヴァガンツァ第2番
マリア・クリスティーナ・
 キール(S)
ジャン=マルク・エメ指揮
コンチェルト・ソアーヴェ
 録音:2001年12月、スイス、シオン、スタジオ・ティボール・ヴァルガ。
 ディンディアはシチリアのパレルモに生まれ、ヴェネツィア派とローマ派の両方から多くを学び、モンテヴェルディ、ジェズアルド、マレンツィオ、ヴェルトらの様式を効果的に取り入れ昇華した作曲家で、 その作風は、ポリフォニーに精通する高い職人的技量に裏打ちされた叙情的表現に大きな特徴がある。
 当盤に収められた作品は、1609年から1623年にかけてミラノとヴェネツィアで出版された「音楽」と題された5巻の曲集から抜粋された名曲、秘曲で、「穏やかな西風が還り」と「不幸なディド」 は広く知られている。ディンディアはジェズアルドの流れを汲む重唱マドリガーレでも有名であったが、主としてモノディ作品によって記憶されてきた。彼は独唱マドリガーレ、有節アリアなど、 モノディの初期レパートリーに見られるすべての曲種を作曲しており、大胆な旋律を創り出すと同時に、和声進行においては、楽曲構成を緻密に計算し、 終止形を極力抑えるというモンテヴェルディ流の書法を用いて、最初期のモノディが陥りがちだった単調さを克服、モノディ様式の発展に寄与した。なお、3曲収録された2声のための作品では、 当時よく行われたように、器楽版を用いたり、1声部をヴィオラ・ダ・ガンバで演奏したりして、キールの美声をじゅうぶんに生かすよう配慮されている。
 ディンディアの声楽曲の間に収録された美しい器楽曲の作曲者であるトラバーチ、マイオーネ、マックは、ディンディアが17世紀初頭から関りを持っていたナポリの副王宮廷で、 16世紀末から17世紀初頭にかけて活躍した知り合い同志の作曲家。
ベートーヴェン:ピアノのための変奏曲集
 エロイカ変奏曲 Op.35/
 32の変奏曲 ハ短調 Woo.80/
 「ルール・ブリタニア」による
   5つの変奏曲 ニ長調 Woo.79/
 6つの変奏曲 ニ長調 Op.76/
 6つの易しい変奏曲 ヘ長調 Op.34/
 5つの易しい変奏曲 ト長調 Woo.77/
 「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による
  7つの変奏曲 ハ長調 Woo.78
セドリック・ティベルギアン(P)
 HMNシリーズでのドビュッシーが非常に好評だったディベルギアン、HMC規格での第1作はベートーヴェン。ところがソナタ集ではなく変奏曲集だ。 エロイカ変奏曲と32の変奏曲Woo.80以外は珍しい作品といえるが、クリアでありながら骨太な音、知的かつダイナミックな構成力で、一つ一つの変奏をきわめておもしろく、 全曲を一気に聴かせてしまうところがこの人の実力。これらの作品の認識まで改めさせてしまいそう。1975年生まれのディベルギアン、ジャケット写真に収まった姿もどこかアンファン・テリブル的印象。末恐ろしい。
HMA-1951776

価格帯:G
ロッシーニ:「6つの4声ソナタ」より
 [第1番 ト長調/第2番 イ長調
  第4番 変ロ長調/第5番 変ホ長調]
アンサンブル・
 エクスプロラシオン
[クリスティーネ・ブッシュ、
 マルガレーテ・
  アドルフ(Vn)
 ロエル・
  ディールティエンス
  (Vc)
 ローフェ・ペルソン(Cb)]
 旧品番:HMC-901776。ロッシーニが12歳頃に作曲したといわれる「弦楽ソナタ」は、内容的には習作などというものではなく、スイングするようなリズムのノリ、美しいメロディ、イタリア的カンタービレなど、子供らしい素直さと大人顔負けの愉悦がブレンドされた、まさに天才の作。弦楽オーケストラで演奏されることが多いが、2本のヴァイオリン、チェロ、コントラバスの四重奏がオリジナル。この形態のほうが若きロッシーニの溌剌とした音楽をより味わえる。さらにこのアルバムは、同曲初のピリオド楽器による録音。チェロのディールティエンス率いる名人集団、アンサンブル・エクスプロラシオンが、同曲のこれまでのイメージを払拭する新鮮さを見せてくれる。
バルトーク:
 バレエ「中国の不思議な役人」
   Op.19 Sz.73(オリジナル復元版)/
 舞踏組曲 Sz.37/4つの管弦楽組曲 Op.12 Sz.51
デイヴィッド・
 ロバートソン指揮
リヨン国立o.
 「中国の不思議な役人」は、オリジナル・スコアに存在しながら欠落していた30小節を復活させ、かつディナーミク、ボウイング他の演奏指示を補った、 作曲家の次男ペーテル(LP初期の録音エンジニアとして有名なピーター・バルトークのこと)による1999年の復元版を使用して録音された。 ロバートソンはブーレーズに絶賛され、ロスバウトの再来と騒がれる逸材。 彼はハイドンから現代音楽まで幅広いレパートリーを誇り、ブーレーズ譲りの知的な演奏を基本としながら、爆発すべきところは爆発する。
ファリネッリのためのアリア集
 ポルポラ:
  歌劇「オルフェーオ」(1736/ロンドン)〜
   オルフェーオのアリア「いかなる苦悩からも」
  歌劇「ポリフェーモ」(1735/ロンドン)〜
   甘く清々しいそよ風
  今や嵐の雪が(ハッセ作曲:歌劇「アルタセルセ」への
   追加アリア;1724/ロンドン)
 リッカルド・ブロスキ:
  歌劇「イダスペ」(1730/ヴェネツィア)〜
   ダーリオのアリア「忠実な霊よ、われもまた」/
   戦場のあの兵士
 ジェミニアーノ・ジャコメッリ:
  歌劇「シリアのハドリアヌス帝」(1733/ヴェネツィア)〜
   ファルナスペのアリア「おお神よ」
  歌劇「メローペ」(1734、ヴェネツィア)〜
   エピディーデのアリア「あの夜鳴きうぐいすは」
 ガルッピ:4声の協奏曲ハ短調
 ハッセ:歌劇「アルタセルセ」
  (1730、ヴェネツィア/1734、ロンドン)〜
    アルバーチェのアリア「この甘き抱擁もて」
ヴィヴィカ・ジュノー(Ms)
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー
HMC-801778

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2002年1月、ベルリン。
 カウンターテナーの大御所、ルネ・ヤーコプスが惚れ込んだ、カストラート並みの広い声域と抜群の歌唱力を持つメゾソプラノ、ジュノーのソロ・デビュー・アルバム。
 かつてカストラートが誇った幅広い声域をすばらしいコロラトゥーラは、去勢手術が許されない現代にあっては、ひとりの歌手の声では不可能とされており、映画「カストラート」においても、 メゾソプラノとカウンターテナーの二人の声をコンピュータで合成することによって再現されていた。しかしこのジュノーは当時のカストラートのレパートリーにその力量を遺憾なく発揮する。 彼女がこのアルバムで歌っているは、1730年から1736年にかけて、ロンドンとヴェネツィアで初演された歌劇からのアリアで、作曲家はそれぞれ当時の偉大なカウンターテナーであるファリネッリ(本名カルロ・ブロスキ)と強いつながりを持っていた。
 リッカルド・ブロスキはファリネッリの兄。ジャコメッリと、ドイツ人ながらナポリ楽派の重要な作曲家であるハッセは、ファリネッリの代表的レパートリーを数多く作曲した。 ポルポラはファリネッリの声楽の師で、オペラ作曲家としてはヘンデルとライヴァル関係にあった大物。
HMG-501778

価格帯:F
ファリネッリのためのアリア集
 ポルポラ:
  歌劇「オルフェーオ」(1736/ロンドン)〜
   オルフェーオのアリア「いかなる苦悩からも」
  歌劇「ポリフェーモ」(1735/ロンドン)〜
   甘く清々しいそよ風
  今や嵐の雪が(ハッセ作曲:歌劇「アルタセルセ」
          への追加アリア;1724/ロンドン)
 リッカルド・ブロスキ:
  歌劇「イダスペ」(1730/ヴェネツィア)〜
   ダーリオのアリア「忠実な霊よ、われもまた」/
   戦場のあの兵士
 ジェミニアーノ・ジャコメッリ:
  歌劇「シリアのハドリアヌス帝」
   (1733/ヴェネツィア)〜
     ファルナスペのアリア「おお神よ」
  歌劇「メローペ」(1734、ヴェネツィア)〜
   エピディーデのアリア「あの夜鳴きうぐいすは」
 ガルッピ:4声の協奏曲ハ短調
 ハッセ:歌劇「アルタセルセ」
  (1730、ヴェネツィア/1734、ロンドン)〜
    アルバーチェのアリア「この甘き抱擁もて」
ヴィヴィカ・ジュノー(Ms)
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー
 録音:2002年1月、ベルリン。旧品番:HMC-901778
 カウンターテナーの大御所、ルネ・ヤーコプスが惚れ込んだ、カストラート並みの広い声域と抜群の歌唱力を持つメゾソプラノ、ジュノーのソロ・デビュー・アルバムだったもの。
 かつてカストラートが誇った幅広い声域をすばらしいコロラトゥーラは、去勢手術が許されない現代にあっては、ひとりの歌手の声では不可能とされており、映画「カストラート」においても、メゾソプラノとカウンターテナーの二人の声をコンピュータで合成することによって再現されていた。しかしこのジュノーは当時のカストラートのレパートリーにその力量を遺憾なく発揮する。彼女がこのアルバムで歌っているは、1730年から1736年にかけて、ロンドンとヴェネツィアで初演された歌劇からのアリアで、作曲家はそれぞれ当時の偉大なカウンターテナーであるファリネッリ(本名カルロ・ブロスキ)と強いつながりを持っていた。
 リッカルド・ブロスキはファリネッリの兄。ジャコメッリと、ドイツ人ながらナポリ楽派の重要な作曲家であるハッセは、ファリネッリの代表的レパートリーを数多く作曲した。ポルポラはファリネッリの声楽の師で、オペラ作曲家としてはヘンデルとライヴァル関係にあった大物。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMN-911779

価格帯:F
シューマン:
 アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70/
 幻想小曲集 Op.73/民謡風の5つの小品 Op.102
グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調 Op.36
マリ・アランク(Vc)
セドリック・ティベルキアン(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。アランクは2000年、2001年にコンサート・ホールやマスコミなどによる「その年の音楽家」に選ばれ、ヨーロッパを中心に着実にキャリアを重ねている女性チェリスト。20代前半の若さでブリュッセル王立音楽院教授に着任している。
コルンゴルト:歌曲集
 12の歌曲「神様とパパはこう遊んだ」/
 6つのやさしい歌曲 Op.9〜3曲/
 4つの別れの歌 Op.14/3つの歌曲 Op.18/
 5つの歌曲 Op.38/他(全36曲)
ディートリヒ・
 ヘンシェル(Br)
ヘルムート・ドイチュ(P)
 ここ10年で録音がぐっと増えたコルンゴルトだが、未出版作品が多いため、あるジャンルの網羅的な録音はほとんどなされていない。ドイチュはアメリカから自筆譜を取り寄せ、 自ら書き起こした譜面を用いてこの録音に望んだ。気品、甘さ、渋さを兼ね備えたヘンシェルの声はコルンゴルトの歌曲にぴったりで、名作とされる Op.14はひたすら陶酔の世界。
バッハ:
 ライプツィヒ時代のクリスマス・カンタータ集

 第63番「キリスト者よ、この日を銘記せよ」BWV.63/
 第91番「たたえられよ、イエス・キリスト」BWV.91/
 第121番
  「われらまさにキリストをたたえるべし」BWV.121/
 第133番「われは汝のうちにありて嬉し」BWV.133/
 マニフィカト 変ホ長調 BWV.243a
ドロテー・
 ブロツキー=ミールズ(S)
キャロライン・サンプソン(A)
マーク・ダンツ(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
HMC-801781

(2 HYBRID_SACD)
価格帯:B
 流麗な演奏が魅力のヘレヴェッへに、クリスマス用カンタータはぴったりといえるだろう。マニフィカトの決定稿(ニ長調 BWV.243)でも、ジェラール・レーヌを迎えて美演を聴かせた(HMC-901326)彼が、初期稿も録音してくれたのはファンを喜ばせるに相違ない。この初期稿は4つの降誕祭用の楽曲を含み、クリスマス礼拝で生誕劇が演じられる際に演奏されたとも考えられている。2曲を抜粋したHMX-2971782も出ていたが、廃盤となっている。
 #既に廃盤となっており、流通在庫限りです。
アルトバッキッシェス・アルヒーフ
 (古きバッハ一族の書庫)〜バッハの祖先の音楽

 ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):
  カンタータ「戦いが始まる」/
  モテット「われらの心の喜びは終わった」/
  モテット「主よ、振り返りて慈悲を」
 ヨハン・バッハ(1604-1673)、
 ゲオルク・クリストフ・バッハ(1642-1697)、
 ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694)、
  他の作品(全24曲)
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
コンチェルト・パラティーノ
 J.S.バッハの息子たちの作品の比べて録音される機会が非常に少ない、一族の先人たちの作品をたっぷり収録したアルバム。ヨハン・バッハは大バッハの祖父ハインリヒの兄、 ヨハン・ミヒャエルとヨハン・クリストフはハインリヒの弟の子に当たる。ヨハン・クリストフは大バッハ以前の一族の中で最大の作曲家とされている。大バッハ以前のドイツ・ バロック音楽の流れに対応させながら聴く(たとえばヨハン・バッハはハインリヒ・シュッツの19歳年少)のも一興であろう。
放浪のヴァイオリン
 パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネラ
 チャイコフスキー:ワルツ=スケルツォ
 ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ
 サラサーテ:カルメン幻想曲
 バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞踊
 フロローフ:ブルース形式による小品
 クレイン:ヘブライ奇想曲
 ライナ:タランテラ
 シリル・スコット(クライスラー編):蓮の国
 シチェドリン:アルベニスを摸して
 クロール:バンジョーとヴァイオリン
 ウラジゲロフ:ホロ
グラフ・ムリャ(Vn)
ナターリヤ・グス(P)
 ヴァイオリンの織り成すさまざまな様相を聴かせてくれるアルバム。スラヴ風なもの、ユダヤ的なもの、ジャズ風なもの、ラテン系、アメリカ風など多彩。いずれも小品で、1枚で12回のおいしさを味わえる。
シューベルト:ミサ曲第5番 変イ長調D.678
メンデルスゾーン:詩篇第42番
アンナ・コロンディ(S)
アンケ・フォンドゥング(Ms)
アンドレアス・カラジアク(T)
カイ・スティーファーマン(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.、
RIAS室内cho.
 録音:2002年3月、フィルハーモニー・ホール、ベルリン。ライヴ。
 シューベルトのミサ曲D.678は、彼がピアノ五重奏曲「ます」や未完成交響曲を書いた、充実期の力作。1時間近い大作の上、当時としてはかなり斬新かつ革新的な作風で、シューベルトの意気込みが強く感じられる。  当公演は、メンデルスゾーンの詩篇も含め大絶賛を受け、その興奮が見事に収録されている。
HMA-1951787

価格帯:G
テレマン:パリ四重奏曲
[協奏曲第1番 ト長調/協奏曲第2番 ニ長調/
 ソナタ第1番 イ長調/ソナタ第2番 ト短調/
 組曲第1番 ト長調/組曲第2番 ロ短調]
フライブルク・
 バロック・コンソート
[カール・カイザー(Fl)
 ペトラ・
  ミュレヤンス(ヴィオロン)
 クリスティン・
  フォン・デア・ゴルツ(Vc)他]
 旧品番:HMC-901787。「パリ四重奏曲」とも呼ばれるこの曲集は、当時ハンブルクで絶大な人気を誇っていたテレマンをパリの人々が呼び寄せた際の作品。テレマンならではの美しいメロディとしっかりした構成が特徴。ドイツの若い団体フライブルク・バロック・コンソートがフレッシュな演奏を繰り広げている。
HMN-911788

価格帯:F
フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803):
 四重奏曲Op.73-1/
 ヴィオラとファゴットのための
  デュオ・コンチェルタントOp.3-2/
 四重奏曲Op.73-2/
 デュオ・コンチェルタントOp.3-5/
 四重奏曲Op.73-3
ロラン・ルフェーヴル(Fg)
ニコリッチ(Va)
ストレッサー(Va)
トロトロー(Vc)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。ルフェーヴルは、パリ国立オペラ座のオーケストラで首席奏者を務める若手実力派。ファゴットやフルートのために技巧的な作品を残したドヴィエンヌの名曲を、同じく若手の仲間たちと演奏。
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第4番 イ短調D.537/
 ピアノ・ソナタ第9番 ロ長調D.575/
 ピアノ・ソナタ第14番 イ短調D.784
アラン・プラネス(P)
シューベルト:
 「さすらい人」幻想曲 D.760/
 ピアノ・ソナタ第11番 ヘ短調D.625/
 ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調D.840「レリーク」
アラン・プラネス(P)
HMC-901791
廃盤
バッハ:三位一体の祝日のためのカンタータ集
 第2番「ああ神よ、天より見たまえ」BWV.2/
 第20番「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」BWV.20/
 第176番「そは頑にしてひるむものなり」BWV.176
ヨハネッテ・ソマー(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
ヤン・コボウ(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・
 ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 ステンドグラスからの光にあふれた色彩美の教会を思わせる演奏。
HMG-501792

価格帯:F
フンメル(1778-1837):ピアノ五重奏曲 変ホ短調 Op.87
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調Op.114 D667「ます」
トリオ・ヴァンダラー
クリストフ・ゴーグ(Va)
ステファン・ログレ(Cb)
 録音:2002年6月。旧品番:HMC-901792(廃盤)。
 「ます」には名演が数多くあるが、これは流麗さが際立った録音。この珍しい編成でシューベルトが曲を書いたのは、あるパトロンがここに収録されているフンメルの作品を聴いてその響きに感銘を受けたからという話が残っている。フンメルは彼が生きていた当時ベートーヴェンと並び称されていた大作曲家にして、大変なピアノの名人だった。このピアノ五重奏曲もピアノ・パートの充実ぶりが際立っており、疾走感と緊張感に満ちた傑作。トリオ・ヴァンダラーはラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで何度か来日もしているアンサンブルの名集団で、現在のハルモニア・ムンディ・フランスが誇るアーティスト。
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ルトスワフスキ:スビト/パルティータ
シマノフスキ:神話
イザベル・ファウスト(Vn)
エヴァ・クビェツ(P)
 リリースするCDがいずれも高い評価を受けている、時代を担うドイツのヴァイオリニスト、ファウストがその美音で魅了するポーランドの作品集。 伴奏を務めるクビェツはポーランドの実力派。
ロマンティック・クリスマス・ソングズ
 メンデルスゾーン、レーヴェ、ブルックナー、
 ブルッフ、他の作品
ウーヴェ・グロノスタイ指揮
RIAS室内cho.
 タイトルのとおり、ロマンティックなクリスマス・ソングを集めた一枚。何度でも繰り返して聴きたくなる、どこか懐かしい薫りがする曲ばかり。グロノスタイはRIAS室内cho.の監督を務めていた偉大な合唱指揮者。その後HMX-2971794という番号でも発売されたが、廃盤となっている。
HMX-2901795

価格帯:G
ベルリン古楽アカデミー〜ポートレート
 テレマン:
  組曲 ヘ長調「アルスター」 TWV.55:F11〜序曲/
  組曲 ト長調「風変わり」 TWV.55:G2〜
   メヌエット第1/第2/夜鳴きうぐいす/
  組曲 ニ長調 TWV.55:D18〜駅馬車の御者たち/ファンファーレ
 C.P.E.バッハ:
  シンフォニア 変ホ長調 Wq.179〜プレスティッシモ/
  チェロ協奏曲 イ短調 Wq.170〜アンダンテ(*)
 カイザー:歌劇「クロイソス」第2幕〜エルミーラのアリア
   「愛よ、おまえはいったい何をしようとしているの?」(+)
 W.F.バッハ:アダージョとフーガ ニ短調 F.65
 バッハ:チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1052〜アレグロ(#)
 ポルポラ:歌劇「オルフェーオ」〜
  オルフェーオのアリア「いかなる苦労からも」
 ミューテル:フォルテピアノ協奏曲 変ロ長調〜アレグロ(**)
ペーター・
 ブルンス(Vc;*)
ドロテア・レシュマン(S;+)
ヴィヴィカ・
 ジュノー(Ms;+)
ラファエル・アルバーマン
 (Cemb;#)
クリスティーネ・
 ショルンスハイム
(Fp;**)
 創立20周年を迎えたベルリン古楽アカデミーの既発売録音からの編集盤。ディスコグラフィ付き、ディジパック仕様。
ヘンデル:歌劇「リナルド」 ヴィヴィカ・ジェノー(Ms:リナルド)
インガ・カルナ(S:アルミーダ)
ローレンス・ザゾ(CT;ゴッフレード)
ミア・パーション(S;アルミレーナ)
ドミニク・ヴィス
(CT;キリスト教徒の
    魔法使いの隠者)他
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2002年。
 ヘンデルがロンドンで初めて発表したイタリア語オペラである「リナルド」は、ヘンデルがイタリア時代の数々の自作からオイシイところをごっそり転用したため、音楽的には徹頭徹尾充実した曲が連なる傑作となり、魔法のからんだ筋運びと相まって、作品全体が極めて豪華で幻想的なものとなっている。
 演奏は、ヤーコプスの指揮にオーケストラが熱く応え、アリア集で好評を博したジェノーの超絶技巧、カルナの強烈な表現力とダイナミックな高音、パーションの美声、滑らかで柔らかなザゾの声、 ヴィスの巧みな仙人演技など、ポイントはきりがない。
HMC-801799

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ラ・スパーニャ〜32のコントラプンクト
 コンスタンツォ・フェスタ(1490-1545):
  「ラ・スパーニャ」の旋律による
   125のコントラプンクト(抜粋)
  [第46番/第41番/第105番/第101番/第88番/第76番/
   第124番/第81番/第60番/第77番/第122番/第25番/
   第118番/第47番/第35番/第40番/第8番/第14番/
   第108番/第9番/第85番/第37番/第70番/第125番/
   第71番/第117番/第28番/第104番/
   第58番/第121番/第123番/第34番]
パウル・
 ファン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 録音:2002年6月、聖フィンセントゥス修道院、フラームス・ブラバンド州オプウェイク、ベルギー。ハイブリッドSACD、マルチチャンネル。
 ジャヌカン、モラレスらと同時代に生きたフェスタは、ジョスカン・デ・プレとパレストリーナの間にあって、イタリア音楽隆盛の基礎を築いた最も重要なイタリア人作曲家。「ラ・スパーニャ」の旋律による125のコントラプンクトは、彼の代表作であるとともに、15〜17世紀に広く用いられた「ラ・スパーニャ」の定旋律による作品の中でも代表的なもの。ネーヴェル率いるウエルガス・アンサンブルは、この写本としてのみ残っている125曲の中から、特に個性が強い32曲を選び出している。
 ハイブリッドSACDのみのリリース。
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第20番 イ長調D.959/
 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960
ポール・ルイス(P)
 現代屈指のシューベルト弾きであるブレンデルの薫陶を受け、やはりシューベルトを得意とするイギリスのピアニスト、ルイスによる、第14番&第19番(デビュー盤、HMN-911755) に次ぐ後期ソナタの録音で、2001/2002年のシーズンに取りあげたシューベルト・チクルスの成果を存分に盛り込んだ力演。第21番のスケルツォにおける、モノトーンの世界にパッと花が咲いたような印象が魅力的。 前作に続き、ホール・トーン「が心地よい響きを演出している。
ベートーヴェン:歌曲集
 希望に寄すOp.94/うずらの鳴き声 Woo.129/
 遠い国からの歌 Woo.137/
 やさしき愛(君を愛す) Woo.123/
 アデライーデOp.46/ポロネーズOp.89(*)/
 6つの歌曲Op.48/ファンタジーOp.77(*)/
 新しき愛、新しき生命Op.75-2/
 彩られたリボンもてOp.83-3/
 ゲーテのファウストよりOp.75-3/
 アンダンテ・ファヴォリ Woo.57/
 遥かなる恋人に寄すOp.98/
 ひとりごと Woo.114
ディートリヒ・
 ヘンシェル(Br;*以外)
ミヒャエル・シェーファー(P)
 ヘンシェルのハリのある美声とシェーファーの実に雄弁なピアノで聴けるみずみずしいベートーヴェン。 (*)のピアノ・ソロ曲で(おそらくアンダンテ・ファヴォリも)シェーファーの独奏が収録されているのも面白い企画だ。
 なお、当盤は廃盤のためカット盤での入荷となります。
ベートーヴェン:
 オラトリオ「オリブ山上のキリスト」Op.85
リューバ・オルゴナソヴァ
(S;天使セラフィム)
プラシド・ドミンゴ(T;イエス)
アンドレアス・シュミット(B;ペテロ)
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツso.、
ベルリン放送cho.
HMC-801802
(HYBRID_SACD)
廃盤
 ケント・ナガノ指揮、超豪華メンバーによるベートーヴェン唯一のオラトリオ。イエスが十字架にかけられる前にオリブ山(ゲッセマネの丘)に登って苦悩を語る場面が歌われるこの曲、独唱・重唱に、天使、弟子、兵士の合唱が加わるが、ちょうどハイリゲンシュタットの遺書を書いた頃の作品だけあって、苦悩色に満ちている。やや埋もれてしまっている感はあるが、「第九」を理解するうえでも避けては通れない重要な作品であり、これはまさに決定的名盤の誕生か?
J.C.バッハ:
 交響曲 変ホ長調 Op.6 No.2/
 チェンバロ協奏曲 変ロ長調 Op.13 No.4/
 交響曲 ト短調 Op.6 No.6
C.P.E.バッハ:フルート協奏曲 ニ短調 Wq.22
ラファエル・アルバーマン(Cemb)
クリストフ・フンゲバース(Fl-tr)
ベルリン古楽アカデミー
 2002年10月、ベルリン、テルデック・スタジオ。
 ピリオド楽器オーケストラの中で最も重厚な響きを出すといわれているベルリン古楽アカデミー。ヨハン・クリスティアンの「Op.6 No.6」はヘルマン・シェルヘンが激賞した前期古典派交響曲の傑作。
HMN-911804

価格帯:F
シューマン:
 3つのロマンス Op.94/
 アダージョとアレグロ Op.70/
 民謡風の5つの小品 Op.102〜3曲
 幻想小曲集 Op.73/晩の歌
クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22
アレクセイ・
 オグリンチュク(Ob)
レオニド・オグリンチュク(P)
 録音:2003年1月。
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。Raptusレーベルの「ベートーヴェン秘曲集」で復元されたオーボエ協奏曲のソロを吹いていた、1978年モスクワ生まれのアレクセイ・オグリンチュクがハルモニア・ムンディの新人シリーズに登場。確かなテクニックと伸びやかな音色を聴かせる。
A.スカルラッティ:歌劇「グリゼルダ」 ドロテア・レシュマン(S)
ローレンス・ザゾ(CT)
ヴェロニカ・カンジェミ(S)
ベルナルタ・フィンク、
シルヴィア・トロ・サンタフェ(Ms)
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー
HMC-801805

(3 HYBRID_SACD)
価格帯:B
 通常CD:HMC-901805。高名なアポストロ・ゼーノの台本による、グァルディエーロ王の妻グリゼルダの物語。初演当時不運に見舞われたこの作品も、20世紀後半に「発見」され、今では大スカルラッティの代表作として高く評価されている。ヤーコプスのこの演奏は、「グリゼルダ」がまさにオペラ史上に燦然と輝く宝石であることを知らしめるもの。歌手も、幾多の共演でおなじみのレッシュマン、ザゾ、フィンクに加え、ベルリンでのリナルドを歌ったトロ・サンタフェ、ミュンヘンでのバロック・オペラの常連カンジェミなど、よくぞ集めたり。
アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):
 バレエ「エスタンシア」〜4つの舞曲Op.8a/
 ハープ協奏曲Op.25(*)/
 南米のファウスト序曲Op.9/
 協奏的変奏曲Op.23
マグダレーナ・バッレーラ(Hp;*)
ジュゼプ・ポンス指揮
グラナダ市o.
 吹奏楽用にも編曲され大人気の「エスタンシア」(「大農場」の意)、名曲「ハープ協奏曲」等、「アルゼンチンの伊福部昭」(←輸入元の案内による)ヒナステラの魅力をたっぷり味わえるアルバム。
モーツァルト:
 セレナード第6番 ニ長調 K.239
  「セレナータ・ノットゥルナ」/
 ディヴェルティメント ニ長調 K.136/
 ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137/
 ディヴェルティメント へ長調 K.138
ペトラ・ミュレヤンス指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2002年12月、ベルリン、テルデック・スタジオ。HMX-2961809は廃盤。
 うまさに驚くばかりの名演奏。
エルネスト・ブロッホ(1880-1959):
 チェロ作品集

 無伴奏チェロ組曲第1番−第3番/
 ユダヤ人の生活より(3つのスケッチ)/
 ニルヴァーナ(涅槃)/
 バール・シェム〜ニーグン(即興、朗吟)
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)
 スイス生まれのユダヤ人作曲家ブロッホの音楽は、シナゴーグで厳かに鳴り響く聖歌のように、オリエンタルな気分を醸し出す。
ラヴェル:ピアノ作品全集
 鏡/水の戯れ/亡き王女のためのパヴァーヌ
 古風なメヌエット/前奏曲/シャブリエ風に
 ボロディン風に/ハイドンの名によるメヌエット
 マ・メール・ロワ/クープランの墓/夜のガスパール
 ソナチネ/高雅で感傷的なワルツ
 パレード(バレエのためのスケッチ)(*)
 メヌエット 嬰ハ短調(*)
アレクサンドル・タロー(P)
 世界初録音2曲(*)を含む、ピアノ・ファン注目盤。
HMG-501813

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調BWV.232
 ヨハンナ・コスロフスキー、メヒトティルト・バッハ、モニカ・マウフ、スサンネ・リデーン(S)
 エリーザベト・ポピアン(A) ヘニング・フォス(CT)
 ハンス=イェルク・マンメル、ヴィルフリート・ヨッヘンス(T)
 シュテファン・シュレッケンベルガー、ヴォルフ=マティアス・フリードリヒ(B)

 コンラート・ユングヘーネル指揮カントゥス・ケルン
 録音:2003年2月。旧品番:HMC-901813 (2CDs)。なお国内代理店は、旧盤の際から『リデンアルト』というソプラノ歌手を記載しているが、リデーンとアルトを混ぜてしまったもので、誤り。冒頭の「キリエ」から、ゾクっとするほどなまめかしさ。時にクールな響きにまとめられたロ短調はまさに「耽美」。合唱部でもソロでも、器楽パートが対等に対話をしていて、どこか新鮮に響く。すみずみまで行き届いた表現のきめこまやかさに感服。全体にやわらかみのある優秀録音。
ジャン=ギアン・ケラス〜
  ハイドン&モン:チェロ協奏曲集

 ハイドン:
  チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VII:b-1/
  チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VII:b-2
 モン(1717-1750):チェロ協奏曲 ト短調
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
ペトラ・ミュレヤンス指揮
フライブルク・バロックo.
 一時廃盤だったが復活。また、HMX-2961816(没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション) でも出ていたが、廃盤となっている。
 チェロの貴公子として人気上昇中のケラスによる疾風怒濤のハイドン。特に第1番終楽章は鮮烈の極み。4楽章形式の交響曲を最初に作曲したとされるモンの協奏曲は、低弦を生かした書法によりチェロの持つ可能性を最大限に引き出した作品。
HMC-801817

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(1873年第1稿) ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツso.
 「すばらしい演奏。堂々たるテンポ、あまりに美しい響きに驚きましたが、ブルックナーにふさわしいどっしりしたもの。終楽章の圧倒的コーダも聴きもの。まさにワーグナー交響曲というふさわしい第一稿にすごい演奏が加わりました。」と代理店絶賛。
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 サイモン・キーンリーサイド
(アルマビーヴァ伯爵)
ヴェロニク・ジャンス(伯爵夫人)
パトリツィア・ツィオーフィ(スザンナ)
ロレンツォ・レガッツォ(フィガロ)
アンジェリカ・
 キルヒシュラーガー(ケルビーノ)
マリー・マクローリン(マルチェリーナ)
コビー・
 ヴァン・レンズブルク(バジリオ)
アントーニオ・アベーテ
(バルトロ/アントーニオ)
ニコラウ・デ・フィゲレイド(P)
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ケルン、
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
HMC-801818

(3 HYBRID_SACD)
価格帯:B
 旧品番:HMX-2961818 (CD)。グラミー賞受賞、グラモフォン誌上でも絶賛の嵐だった「フィガロの結婚」、ヤーコプスのダ・ポンテ・オペラ第2弾。怒濤のように駆け巡る興奮と快楽に包まれた名演奏となった。歌手陣も強力で、知性派キーンリーサイドに既に当役を当たり役としているジャンスという伯爵夫妻、演技派レガッツォのフィガロと集中力で聴かせるチオーフィのスザンナというイタリア人コンビ、そしてキルヒシュラーガーのケルビーノにマクローリンのマルチェリーナと、想像するだけで楽しくなってくる。そして、セッコ伴奏が名手フィゲレイド。実に雄弁な演奏で、モーツァルトのレチタチーヴォの面白さを存分に味わわせてくれる。序曲から聴くものを惹きつけて離さない、ヤーコプスの熱い指揮による刺激あふれる傑作の登場。
HMC-801821
(HYBRID_SACD)
廃盤
シェーンベルク:
 地には平和を Op.13(管弦楽版)/
 オラトリオ「ヤコブの梯子」(W.ツィリヒ補筆完成)/
 地には平和を Op.13(無伴奏合唱版)
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツso.、
ベルリンcho.
月に寄せる〜シューベルト:リート集
 月に寄せるさすらいの歌 D.870/あこがれ D.879/
 戸外にて D.880/りんご園に寄せて D.197/
 愛の陶酔 D.179/生きる勇気 D.883/舟人 D.536/
 双子座に寄せる舟人の歌 D.360/水の上で歌う D.774/
 海の静けさ D.216/小人 D.771/墓掘人の歌 D.869/
 夜の曲 D.672/弔いの鐘 D.871/墓掘り人の郷愁 D.842/
 秋の夜の月に寄す D.614/さすらい人 D.649/
 ヴィルデマンの丘を越えて D.884/悲しみ D.772/
 ブルックの丘にて D.853
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
ヘルムート・ドイチュ(P)
 録音:2003年5月、2004年1月、ベルリン。
 当代最高のリート歌手の一人、ヘンシェル、久々にシューベルトの歌曲を録音。フィッシャー=ディースカウ門下のヘンシェルがシューベルトを得意とするのは当然で、30代の前半に「美しき水車屋の娘」と「冬の旅」という人気作を早速CDにしているが、それ以外には意外なほどシューベルトの録音をしていない。
 やっと出してくれたこのアルバム、HMFならではのこだわりの選曲がまた実に良いもの。ヘンシェルの歌には大方のリート歌手が陥る神経質な表情や、わざとらしさが皆無。あくまで自然体。その上で実に深い彫り込みがなされていると言う恐ろしい出来映え。「さすらい人」での感極まったような歌いまわしはもう最高、さらに「小人」や「弔いの鐘」のような渋い曲では他を寄せ付けない実に深い味わい。「ヴィルデマンの丘を越えて」や「生きる勇気」での男性的な力強さも見事。さらにヘルムート・ドイチュの伴奏が上手い。リート・ファンにはたまらない一枚だ。
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 [ニ長調 Op.64 No.5「ひばり」/
  ニ短調 Op.76 No.2「五度」/ト長調 Op.77 No.1]
エルサレムSQ
 録音:2003年4月、オランダ、ハーレム。一時限定盤HMX-2961823(廃盤)も出ていた物。 1993年にエルサレムで結成、グラーツ国際コンクールで認められ、BBCとブイトーニ・トラストの援助を受け活動しているエルサレムSQが、「ユダヤの弦」の真髄を聴かせるハイドン。
ドヴォルザーク:歌曲集
 愛の歌 Op.83 B.160/
 クラローヴェー・ドヴールの写本による歌曲集 Op.7 B30/
 4つの歌曲 Op.2 B.124/
 エクシュカ・クラースノホルスカーの詩による愛の歌/
 4つの歌曲 Op.82 B.157/
 4つの歌曲「民謡調で」Op.73 B.146/
 歌曲集「ジプシーの歌」 Op.55 B.104
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ロジャー・ヴィニョールス(P)
 録音:2003年5月。
 ドヴォルザークの魅力といえば何といっても素朴で親しみやすいメロディー。そんなドヴォルザークが歌曲を好んでいたのは当然で、生涯に百曲近い歌曲を残しているが、 残念なことに言葉の問題から日本では決して有名であるとはいえない。ここではアルゼンチン生まれのフィンクが全部で33の歌曲を原語で歌っている。 彼女のすっきりと素直で木目調の声がこれほどドヴォルザークにピッタリだったとは。心地よい音楽にどっぷりつかる安らぎをどうぞ。
HMG-501825

価格帯:F
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲
 〔第1番 ハ短調 Op.8/第2番 ホ短調 Op.67〕
コープランド
 ピアノ三重奏曲「ヴィテプスク」
  (ユダヤの主題による習作)
トリオ・ヴァンダラー
 録音:2003年5月。旧品番:HMC-901825ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番はソレルチンスキー追悼のために書かれたもので、ユダヤのメロディを用いている。コープランド初期のピアノ三重奏曲「ヴィテプスク」に付けられたのはベラルーシの町の名。ヴィテプスクはユダヤ人が多く、シャガールもここの出身。ロシア系ユダヤ移民の子であるコープランドのルーツ探しで、むせかえるようなユダヤ色に満ちている。この2作品、何故か良く似ていて、同世代の米露2大作曲家の意外な関連が興味津々。
ヘンデル:歌劇「シローエ」(1728) アン・ハレンベリ(シローエ)
グンター・シュミット(メダルセ)
ゼバスティアン・ノアック(コズローエ)
ヨハンナ・ストイコビチ(エミーラ)他
アンドレアス・シュペリング指揮
カペラ・コロニエンシス
 「シローエ」は1728年2月に初演されたイタリア・オペラ。シローエはペルシャの国王コズローエの二人の息子の一人で、王座を狙うもう一人の息子メダルセから父の命を狙っていると誤解させられ、 追い詰められていくという話。最後にどんでん返しもありその展開は楽しい。
 「シローエ」はヘンデルの歌劇ブームの中にあってもどういう訳か録音が少なく、マイナーレーベルに15年も前の録音があっただけ。これも既に廃盤で世界中のヘンデリアンが血眼になって探していたから、 今回は待望の新録音の登場と言える。指揮のアンドレアス・シュペリング(クリストフ・シュペリングとは別人)は、ムジカ・アンティクワ・ケルンのチェンバリストとして活動した後、 バロックオペラの指揮者として頭角を現していいる若手の逸材。2001年にハレのヘンデル音楽祭へ登場、2003年末にもCPOからヘンデルの歌劇「イメネーオ(ヒュメナイオス)」が発売されたばかり(999 915-2)。 HMFにはハイドンのエステルハージ家のためのカンタータ集(HMC-901765)以来久々の登場となる。タイトルロールのアン・ハレンベリはスウェーデンのメゾ。バロックの分野では既に大活躍しており、 潤いのある深い声が魅力。21世紀のバロックオペラを担う新時代の人たちの演奏、バロック・ファンは要チェック。
ラッスス:
 ペトラルカ作「カンツォニエーレ」による
 マドリガーレ集

 独り物思いにふけって人けない野原を(5声)/
 もし愛の誠意が(8声)/思いから思いへ(6声)/
 ひねもす泣き暮らし(5声)/
 私はかつて歌い、今は泣く(5声)/
 魂よ、おまえは何をしているのか(7声)/
 夜明けの光に向かって(5声)/
 私の優しい運命と楽しい生活とが(5声)/
 耐えがたい重荷の下で私は疲れ(5声)/
 私の過ぎ去ったときに涙し(5声)
パウル・ヴァン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 録音:2003年7月、サントンジュ、サン=ソヴァン、サン・シルヴァン教会。
 14世紀イタリア人文主義を代表する詩人、文学者、フランチェスコ・ペトラルカが生涯に渡って推敲し続けた「カンツォニエーレ」(全366編)にインスピレーションを受け、ルネサンス後期の巨匠ラッススが作曲した60曲以上の作品のなかから10曲を抜粋した録音。
 ラウラ・デ・ノヴェスへの愛を綴った詩に対するラッススの格調高い音楽は、古雅の趣きを思わせると同時に、鋭く表現に富んでいる。また、収録作品は1555年から1579年にかけて作曲され様々な曲集に 収録されており、ペトラルカもまたラッススにとっての創作の源泉であったことを示している。
ハイドン:オラトリオ「四季」 マルリス・ペーターゼン(S;ハンネ)
ウェルナー・ギューラ(T;ルーカス)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br;シモン)
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックo.、
RIAS室内cho.
HMC-801829

(2 HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2003年8月、インスブルック。
 ハイドンの傑作オラトリオ「四季」、しかし「天地創造」には多くの録音があるのに比べ「四季」は意外な程CDは少なく、しかもここ10年以上良い新録音がなかった。ハイドン自身「『天地創造』の方が優れている」などという言葉を残したためもあってか、今日まで評価が今一歩なのも要因かもしれない。しかしさすがはヤーコプス、誰が聞いても「四季」が傑作であることを納得させて大名演を録音してくれた。ベストセラーになった「フィガロの結婚」同様、ピリオド楽器オーケストラをフル稼働させ、晩年のハイドンによる恐るべき表現を万全に引き出している。特に狩の場面での鉄砲炸裂とワイン祭のある「秋」の大胆かつユーモアたっぷりの音楽が、これでこそハイドンと思わせる物。加えて歌手も素晴らしく、要のシモンに男っぷりも恰好良いヘンシェル、そして当代最高美声テノールのギューラに、バロックからルルまで幅広く大活躍のソプラノ、ペーターゼンと、実に良い配役。代理店曰く「従来のありとあらゆる録音をふっ飛ばしてしまった」演奏。
HMX-2961829

(2CD)
価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜オラトリオ「四季」
 マルリス・ペーターゼン(S;ハンネ) ウェルナー・ギューラ(T;ルーカス)
 ディートリヒ・ヘンシェル(Br;シモン)
 ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロックo.、RIAS室内cho.
 録音:2003年8月、インスブルック。旧品番:HMC-901829の値下げ再発売。
 ハイドンの傑作オラトリオ「四季」、しかし「天地創造」には多くの録音があるのに比べ「四季」は意外な程CDは少なく、しかもここ10年以上良い新録音がなかった。ハイドン自身「『天地創造』の方が優れている」などという言葉を残したためもあってか、今日まで評価が今一歩なのも要因かもしれない。しかしさすがはヤーコプス、誰が聞いても「四季」が傑作であることを納得させて大名演を録音してくれた。ベストセラーになった「フィガロの結婚」同様、ピリオド楽器オーケストラをフル稼働させ、晩年のハイドンによる恐るべき表現を万全に引き出している。特に狩の場面での鉄砲炸裂とワイン祭のある「秋」の大胆かつユーモアたっぷりの音楽が、これでこそハイドンと思わせる物。加えて歌手も素晴らしく、要のシモンに男っぷりも恰好良いヘンシェル、そして当代最高美声テノールのギューラに、バロックからルルまで幅広く大活躍のソプラノ、ペーターゼンと、実に良い配役。代理店曰く「従来のありとあらゆる録音をふっ飛ばしてしまった」演奏。
ラッスス(1532-1594):
 ダヴィデの懺悔の詩篇(1584年、ミュンヘン刊)
  [主よ、怒りもて罰したもうなかれ/その悪行を許され/
  主よ、怒りもて罰したもうなかれ/
  神よ、われを憐れみたまえ(ミゼレーレ)/
  主よ、わが祈りを聞きたまえ/深き淵より、われ汝を呼ぶ/
  主よ、わが祈りを聞きたまえ]
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 2005年に創立35周年を迎えた世界屈指の古楽合唱団コレギウム・ヴォカーレの、満を持しての最新録音。彼らによる声楽のみの録音は実に久しぶりだが、あらためて彼らの絆の深さ、実力に驚かされる。ルネサンス時代の抽象的なポリフォニーの美しさと、言葉の粒立ちの美しさがえもいわれぬバランスで融合した、実に見事な演奏。
ドヴォルザーク:
 ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53(*)
 ピアノ三重奏曲 ヘ短調 Op.65(+)
イザベル・ファウスト(Vn)
イジー・ビェロフラーヴェク
 指揮プラハ・フィルハーモニア(*)
ジャン=ギアン・ケラス(Vn;+)
アレクサンダー・メルニコフ(P;+)
 録音:2003年9月、12月。
 イザベル・ファウストの新録音は何とドヴォルザーク。しかも有名な協奏曲に加え、ピアノ三重奏曲まで弾いている。ヴァイオリン協奏曲はやたら力こぶ付きで演奏されがちだが、ここでのファウストは作曲者の細やかな感性を十分に読みきった演奏。常に透明感を失なわず、詩情を大事にした音楽が爽やかな後味を残す。ビエロフラーヴェクの見事なサポートっぷりにも関心。一転して渋い作風のピアノ三重奏曲では、ファウストが室内楽の分野でもかなりの人だということを証明。なんとなんとケラスとの共演というのも弦マニアのむせび泣きが聞こえてきそう。メルニコフのピアノがまた雄弁で、この作品の近年まれに見る名演。
HMG-501835

価格帯:F
アンネッテ・ダッシュ〜バロック時代のドイツ歌曲集(全18曲)
 ハインリヒ・アルベルト:ああひどい冷酷さ//年の中心の五月が/
             かつて誇り高く今や死に瀕した若い女性の最後の言葉
 ヨハン・クリーガー:いとしい人、君が好きだ/晩の礼拝
 アンドレアス・ハンマーシュミット:美よ、お前は
 フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ:愛の神よ、急いで正直に助言を与えてくれ/
                    私たちの人生はたくさんの苦悩に囲まれている
 アンドレアス・クリーガー:飛べ、魂よ、飛べ
 ヨハン・クリスティアン・デデキント:すべては足早に過ぎ去って行く
 エラスムス・キンダーマン:ああ主よ、どれほど長く/他
  アンネッテ・ダッシュ(S) ベルリン古楽アカデミー団員
 録音:2004年7月。旧品番:HMN-911835 ("Les Nouveaux Musiciens" シリーズ)。1976年ベルリン生まれのドイツのソプラノ、アンネッテ・ダッシュが、17世紀のドイツの作曲家による親しみやすい歌曲を歌った初ソロCDだったもの。2000年のジュネーヴ国際音楽コンクール声楽部門で第1位を獲得。バッハなどの宗教音楽で評価を得、日本では2003年12月の新国立劇場でのオッフェンバック「ホフマン物語」でアントニーアを歌って好評を博した。柔らかくしっとりした魅惑の声、驚くほどの気品が漂う表現、そしてもちろん若い歌手ならではの溌剌とした生命力、しっかりした技術力も目を見張るものがある。これは古楽ファンだけが楽しんでいてはもったいない。ベルリン古楽アカデミーのメンバーの伴奏がまた気が利いていて楽しい。
R.シュトラウス:
 ロマンス ヘ長調/チェロ・ソナタ ヘ長調Op.6
レーガー:
 チェロ・ソナタ第2番 ト短調Op.8/
 小ロマンス ニ長調Op.79-2
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)
 録音:2004年2月。
 R.シュトラウスのチェロ・ソナタはシュトラウスがまだ十代の頃の作品で、シューマンの隠れた傑作かとも思わせるほどの素敵な作品。随所に感じられる若々しい青春の息吹と同時に、良く書きこまれたピアノなど、とても十代とは思えない充実ぶり。レーガーのチェロ・ソナタ第2番は1898年の作品だが、1906年になってやっと初演されるなど、当時はあまり評価されなかった作品。しかし、その後人気を博しレーガー20代の代表作品に数えられている。渋く屈折した楽想に加え第3楽章(間奏曲)の深いロマンティシズムをたたえた美しさがレーガー・ファンに受ける由縁。
 HMFが力を入れるチェリスト、エマニュエル・ベルトランが、瑞々しく潤い感のある美音で若き日の名作を理想的に歌い上げている。アルカン作品集(HMC-901758)、ブロッホ作品集(HMC-901810)に続くアモワイヤルとのコンビも完璧。
ヴォルフ:管弦楽伴奏歌曲集
 思っておくれ、おお心よ/祈り/古い絵に/眠る幼な児イエス/
 聖週間/明け方に/火の騎士/新しい愛/どこに慰めを求めよう/
 ため息/ヴァイラの歌/眠りに/彼が来た(春だ)/
 花を摘みに行くなら/私の巻髪に包まれて/
 優しい恋を失った人は/心よ、がっかりするのはまだ早い/
 ミニヨン/ねずみ捕りの男/竪琴弾きの歌 I/同 II/同 III/
 アナクレオンの墓/プロメテウス
ユリアーネ・バンゼ(S)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツso.
 偉大なリート作曲家ヴォルフが、気に入ったリートの伴奏を管弦楽に編曲していたことはわりと知られているが、R.シュトラウスの管弦楽伴奏歌曲に比べると、録音に関してはあまり顧みられてこなかった。もちろんこれらは素晴らしい音楽であり、後期ドイツロマン派ファンならば瞬く間に魅了されてしまうにちがいない。
 待望の新録音では、なんとバンゼ、ヘンシェルという、こうした曲を歌わせたら今一番の歌手二人を起用。さらに指揮はケント・ナガノという強力な態勢。ヴォルフ・ファンの渇きを潤して余りあるCDだ。
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集 K.1-30 アラン・プラネス(Fp)
 録音:2003年11月。使用楽器:1800年頃、ヨハン・シャンツ製。おそらくディジパック仕様。
 ドメニコ・スカルラッティのソナタは、チェンバロで弾かれることや、あるいは現代ピアノで演奏されることは普通でも、フォルテピアノで演奏されることは稀である。その盲点をついたのがこのアルバム。名手アラン・プラネスは、保存状態の極めて良好なピアノを使用、これがスカルラッティに今までにない表情を与えている。ちょうどベートーヴェンが第1交響曲を初演した頃のウィーンの楽器は、スカルラッティの音楽に古雅でありなが意思の強さを与えている。そしてそれを見事に操るプラネス。これは注目盤だ。
シューマン:リーダークライス Op.24
クララ・シューマン:
 あの方は来ました Op12 No.2/
 なぜあなたは周りの人にたずねるの Op.12 No.11/
 ひそやかな語らい Op.23 No.3/
 わたしは暗い夢のなかにいた Op.13No.1/
 彼らは愛し合っていた Op.13 No.2/
 どうして泣くの、小さな花よ Op.23 No.1/
 それは響くような日 Op.23 No.5
ブラームス:ドイツ民謡集 WoO.33〜10曲
ウェルナー・ギューラ(T)
クリストフ・ベルナー(P)
 録音:2003年11月。1877-1878年フリードリヒ・エールバー製・ピアノ使用。おそらくディジパック仕様。
 惚れ惚れする美声というのはこういう声を指すのであろう。ドイツリート界の希望のテノール、ギューラによるローベルト&クララ・シューマン夫妻にブラームスという意欲的なプログラミング。ギューラは持ち前の美声を見事にコントロールしながら、ロマン派の時代のパッションを自在に描いていく。分析傾向に偏重した20世紀後半の寒々したドイツリート演奏から完全に脱し、聞き手が音楽の旨みを滴りながら味わえる時代に牽引しているかのようだ。シューマンはもちろん最高。驚かされるのがクララの歌曲、録音はあったものの、クララの豊かな才能がこれほどはっきり示された演奏は初めてではないだろうか。また、あまり良い録音に恵まれていないブラームスのドイツ民謡集からの10曲も、聴いていていて自然と楽しくなる。
J.S.バッハ:カンタータ集
 [泣き、嘆き、憂い、怯えBWV.12/
  深き苦しみから、我汝に叫ばんBWV.38/
  貧しき者は食らいてBWV.75]
キャロリン・サンプソン(S)
ダニエル・テイラー(CT)
マーク・パドモア(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 録音:2003年12月、ブリュッセル。デジパック仕様。
 ヘレヴェッヘによるバッハのカンタータ・シリーズ、今回はワイマール時代の1714年4月22日に初演された「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV 12、トーマス教会カントル就任直後の1723年5月30日に発表した二部構成の大作「乏しき者は食らいて」、そして1724年10月29日に初演された「深き苦しみから、我汝に叫ばん 」BWV.38という3曲。ヘレヴェッヘの明るく優しい肌触りのバッハは今回も文句なしで、加えて歌手に美声かつ的確な様式を身に付けた四人を揃えているのですからたまらない。特に清潔感に満ちたサンプソンと、これ以上のバロック・テノールはいないのではないかという人もいるパドモアは絶対の聞きもの。バッハ・マニアのみならず、バロック声楽ファンには飛び切りの贈り物。
ブラームス:ピアノ作品集
 7つの幻想曲 Op.116/3つの間奏曲 Op.117/
 6つの小品Op.118/4つの小品 Op.119
シュテファン・ヴラダー(P)
 録音:2003年12月。
 2004年春に24の前奏曲を含むショパン・アルバムをリリース(HMU-905260)、新たな充実期をむかえたウィーンのピアニスト、シュテファン・ヴラダー。今回はブラームス、しかも1890年代のブラームス晩年の渋さに満ちた作品ばかり集めるという意欲的なアルバム。
 2005年に40歳となるヴラダー、まだ若い世代だが、澄み切った思索の深さは誰もが驚嘆する豊かな詩情に満ちている。全20曲中、14曲が間奏曲という不思議なこれら4つの作品集から、ヴラダーは老境のブラームスの思いを十全に引き出してくる。Op.117の1曲目のしみじみとした感動、Op.118の1曲目の複雑な思いの巡る熱情なども耳を捉えるが、絶品はOp.118の2曲目、泣けてくる演奏。ディジパック仕様。
リスト:ピアノ作品集
 ソナタ ロ短調/灰色の雲/
 リヒャルト・ワーグナー−ヴェネツィア/不運/
 4つのピアノ小品/夢の中に/眠れぬ夜、問いと答え/
 悲しみのゴンドラ
ポール・ルイス(P)
 録音:2003年12月。
 「派手」、「豪腕」というイメージのリスト、しかしそれは若いころの話。このアルバムではリストの「その後」が集められている。1850年代のソナタには、まだ鉄腕リストが聞かれるものの、音楽はずっと円熟し、さらに1865年から1876年にかけての「4つの小品」になるとずっと穏やかで滑らかなロマンティシズムが溢れてきている。さらに晩年の1880年代の作品になると「これってリスト?」と思ってしまうくらいのたとえようもなく渋い美しさ。
 このリストの多面性に真正面から取組んだのが、シューベルトのソナタ集で大好評を得たポール・ルイス、さすがはブレンデルの愛弟子だけあって、ここでも技術+音楽性が見事に鍛え上げられている。「悲しみのゴンドラ」のひたひたと迫る悲しげな情熱、深い余韻にはグッと来る。
HMN-911846

価格帯:F
カリン・キュストナー(アコーディオン)
 〜新世代の演奏家シリーズ

   プレスチャ:3−2−2
   ブラソフ:グラフ
   フランク:前奏曲、フーガと変奏
   フラウエンドルフ:影跳び
   セミョノフ:カリーナ・クラスナヤ
   マコネン:ディスコ=トッカータ
   トロイロ、ピアソラ:コントラバヘアンド
   ピフラヤマー:風の踊り
   ボネ:夢のための小さなワルツ
カリン・キュストナー
(アコーディオン)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。カリン・キュストナーは1980年ドイツのハイルブロン生まれ。7歳からアコーディオンを学び、2004年に高等音楽院を終了したばかりの全くの若手奏者だが、在学中からその驚くべき才能が極めて高く評価され、数々のコンクールを勝ちぬき、オーケストラやアンサンブルなどとの共演も頻繁に行なうなど、もう売れっ子という。そんな彼女のファーストアルバムは、セザール・フランクの有名な前奏曲、フーガと変奏を除くと全て20世紀生まれの作曲家の作品。大半が高度に芸術的な作品で、21世紀のアコーディオンに新たなページを開くアルバムと言っても過言ではなさそうだ。
HMC-901847
廃盤
ロッシーニ
 6つの四声のソナタ より〔第3番 ハ長調/第6番 ニ長調〕/セレナータ 変ホ長調(1823) /
 チェロとコントラバスのための二重奏曲 ニ長調(1824) /涙
  アンサンブル・エクスプロラション
HMA-1951848

価格帯:G
シューマン:
 交響曲第2番/交響曲第4番
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
 カップリング変更。シューマンの交響曲は強い叙情性と内面に渦巻くようなロマンティシズムが独特の魅力で、これまで様々なアプローチがなされてきた。 ヘレヴェッヘはシューマンの時代のオーケストラを意識した小規模なピリオド楽器オーケストラを用い、バランスから表情付けにいたるまで伝統的な演奏とは一線を画した独自の冴えを見せる。ことに木管楽器群の瑞々しさは、これでこそシューマンのオーケストレーションが生きると思わせる。
HMX-2961849

価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜
 ヤーコプス、ハイドンの交響曲を振る

 ハイドン:
  交響曲第91番 変ホ長調 Hob.I-91/
  交響曲第92番 ト長調 Hob.I-92
   「オックスフォード」/
  シェーナ「私の美しい恋人よ、別れないで/
   ベレニーチェはどうする」 Hob.XXIVa-10
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2004年2月、バーデン=バーデン。旧品番:HMC-901849(廃盤)。
 ヤーコプスがなんとハイドンの交響曲を録音したと、大変な話題となった物。これがまた名演で、「フィガロの結婚」同様オーケストラの奏者一人一人がまるで役者のように雄弁に主張し、その押し引きから生まれるメリハリは爽快。熱く緊張感が漲る音楽であるながらも、どこか軽やかで楽しげですらある。名曲「オックスフォード」はもちろん、ハイドンの交響曲の中では地味と思われていた91番がヤーコプスの手にかかると、代理店曰く「バッチリ焼き付くのです!」。そして間に挟まれたコンサートアリア「ベレニーチェはどうするのだ」では、オペラ指揮者ヤーコプスの本領が発揮され、フィンクの抉りの深い歌を万全にサポート。
 ウィーン古典派=ひたすらマイルドなどという時代はとっくに過ぎたことを高らかに知らしめる、猛烈にエキサイティングなハイドン。
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
 シンフォニア・サクラ第3集 Op.12(1650)
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
 [ヨハンナ・コスロフスキ、
 モニカ・マウク(S)
 エリザベス・ポピエン、
 ヘニング・ヴォス(A)
 ハンス=イェルク・マメル、
 ヴィルフリート・ヨッヘンス(T)
 シュテファン・シュレッケンベルガー、
 ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ、
 マティアス・ゲルヒェン(B)]
コンチェルト・パラティーノ
 シュッツの不朽の名作が、カントゥス・ケルンとコンチェルト・パラティーノという夢のような組み合わせで登場。管の響きはどこまでも華麗で、声のアンサンブルも一糸乱れず実に見事。17世紀半ば、ザクセンの宮廷楽長として音楽的に絶大な権力をもち、その名声をほしいままにしていたシュッツ。彼の当時の音楽的支配力を感じさせる豪奢な音作りに圧倒される。
ハンブルク・オペラの序曲集
 フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714)、
 ゲオルク・カスパール・シュルマン(1672-1751)、
 ヘンデル、カイザー、他の作品
ベルリン古楽アカデミー
 北ドイツの大商業都市ハンブルクでは、1678年から1738年までの60年間、ゲンゼマルクト歌劇場が栄えていた。この劇場はドイツで初めての公開の歌劇場で、宮廷と関係がなかったため市民の娯楽としての自由なオペラ活動ができ、その結果、カイザー、ヘンデル、テレマンといった人々がこの劇場で活躍することとなった。このCDにはさらにエルレバッハやシュルマンらの作品も含めて、序曲や管弦楽組曲を紹介している。
HMN-911853

価格帯:F
新人音楽家〜フレドリク・フォース(クラリネット)
 ドビュッシー:
  クラリネットのための狂詩曲/
  クラリネットとピアノのための小品
 マルチヌー:クラリネット・ソナティネ H.356
 ベルク:4つの小品 Op.5
 ブゾーニ:エレジー/クラリネットとピアノのための組曲
 プーランク:クラリネット・ソナタ
フレドリク・フォース(Cl)
スヴァイヌング・ビェラン(P)
 録音:2004年2月。
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。フレドリク・フォースのソロ・デビューCD。1973年に生まれ、1989年、わずか15歳でヘルシンボリ交響楽団と共演し、その様子がテレビでドキュメント取材されたという驚くべき経歴の持ち主。翌1990年にはウィーンでORF交響楽団とフランセのクラリネット協奏曲を演奏し国際的な活動を開始しているというから、只者ではない。それもそのはず、彼のクラリネットの音色は済みきって不純物が少なく、北欧の静かな湖のよう。信じられないほどクールで純な美しさをたたえている。ことにゆっくりでラメントな音楽、たとえばブゾーニのエレジー、プーランクのソナタのロマンツァ、ことにベルクの2曲目における、ヒヤリとした触覚の中に滲むニュアンスの移ろいはこの世のものとは思えぬ絶美。これはすごいクラリネッティストの登場だ。
 スヴァイヌング・ビェランは1970年生まれのピアニスト。既にBIS からトヴェイトのピアノ協奏曲第1番が発売されている(BIS-1397)。
ハイドン:クラヴィーア協奏曲集
 クラヴィーア協奏曲 ト長調 Hob.XVIII:4/
 クラヴィーアと
  ヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:6(*)/
 クラヴィーア協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11
アンドレアス・シュタイアー(Fp)
ゴットフリート・
 フォン・デア・ゴルツ指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2004年3月、ベルリン。使用楽器:1785年、ウィーンのワルター製の複製。
 古典派以前のピアノ、いわゆるフォルテピアノを演奏させたら最高の名手の一人アンドレアス・シュタイアー。いわゆるウィーン式のメカニズムだけが持つ細やかで木目の温もりのある音を彼は完璧に理解し操り、ハイドンの音楽から今まで聞いたことのないような豊かな感受性、湧き上がって止まらない霊感を奏でることに成功している。知性的な演奏でありながら、全て感情表現に注がれているようで、森の奥の泉のように清鮮な音楽。21世紀のハイドンの向かう方向を、フォルテピアノのあり方を明確に示した、画期的な演奏の登場といえよう。
HMX-2961854

価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜
 クラヴィーア協奏曲集

 クラヴィーア協奏曲 ト長調 Hob.XVIII:4/
 クラヴィーアとヴァイオリンのための
  協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:6(*)/
 クラヴィーア協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11
アンドレアス・シュタイアー(Fp)
ゴットフリート・
 フォン・デア・ゴルツ指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2004年3月、ベルリン。使用楽器:1785年、ウィーンのワルター製の複製。旧品番:HMC-901854の値下げ再発売。
 古典派以前のピアノ、いわゆるフォルテピアノを演奏させたら最高の名手の一人アンドレアス・シュタイアー。いわゆるウィーン式のメカニズムだけが持つ細やかで木目の温もりのある音を彼は完璧に理解し操り、ハイドンの音楽から今まで聞いたことのないような豊かな感受性、湧き上がって止まらない霊感を奏でることに成功している。知性的な演奏でありながら、全て感情表現に注がれているようで、森の奥の泉のように清鮮な音楽。21世紀のハイドンの向かう方向を、フォルテピアノのあり方を明確に示した、画期的な演奏の登場といえよう。
モンテヴェルディ:「音楽の諧謔」
  [悲しみの冬は去り/愛する人よ、私はどうすればよいのか/
  リディア、私の心の刺/とても美しいダミジェッラ/
  あのあざけるような眼差し/
  あなたはもう私に微笑もうとはしない/
  苦しみが甘美なものならば/愛しのクローリ/甘い光に/
  これまで武装し続けた私/かつて君はすべて私のもの/
  面影よ、呪われよ/仕えることの報いを望んだのに/
  東方に夜明けが来る時/もし私の気だるい眼差しが/
  ああ、私は倒れてしまう/私は倒れてしまう/
  美しさにふさわしい賞賛/他]
マリア・クリスティーナ・
 キール(S)
ステファン・マクラウド(Br)
ジャン=マルク・エメ指揮
コンチェルト・ソアーヴェ
 録音:2004年3月。
 モンテヴェルディの声楽アルバムにまた一つ注目のCDが登場。古楽界の代表的ソプラノの一人、マリア・クリスティーナ・キールと、BCJなどとの共演で日本のファンにもすっかりおなじみのステファン・マクラウドの二人がコンチェルト・ソアーヴェと共演。しばしば見られる表現意欲の先走るモンテヴェルディではなく、あくまで明るく美しく開放感のあるとても聞きやすく心地よい演奏に仕上げている。コンチェルト・ソアーヴェはキールと鍵盤楽器奏者のエメによって創立された団体。イタリアの初期バロック音楽を中心としている。
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版) フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
HMC-801857

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2004年4月、ユトレヒト。ピリオド楽器使用。CDはおそらくディジパック仕様。
 ピリオド楽器を使用したブルックナーの第7初の録音として大変に話題になったもの。おそらくピリオド楽器のブルックナーとしても第3番のノリントン指揮EMI盤(廃盤)以来。初演当時のオーケストラの規模に基づき、一般的なブルックナー演奏よりもやや小さめの編成を採用、弦楽器はガット弦を張り、管楽器も19世紀後半の頃用いられていたメカニックの楽器かそのコピーを使用。そこから生まれる音楽はすっきりと淡い透明感をもった美しいブルックナー。ヘレヴェッヘはブルックナーの大家ヴァントを大変尊敬していたこともあり、とろける美音を聴かせながらも大変硬派なブルックナーで、彼の音楽はこんなにも優しく滋味にあふれるものだったのかと目を見開かされる思い。こうした癒しにみちたブルックナーもまたよし。
HMG-501858

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
ケント・ナガノ〜マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」
 シルヴィア・グリーンベルク、リン・ドーソン、サリー・マシューズ(S)
 ゾフィー・コッホ、エレナ・マニスティナ(A) ロバート・ギャンビル(T)
 デトレフ・ロート(Br) ヤン=ヘンドリク・ローテリング(B)
 ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツso.、ベルリン放送cho.、ライプツィヒMDRcho.、
 ヴィンツバッハ少年cho. ジグールト・ブラウンズ(Org)
 録音:2004年4月29日-5月2日、ベルリン。旧品番:HMC-901858 (CD), HMC-801858 (HYBRID_SACD) (ともに廃盤/入手不能)。
 2006年から(-2013年までの予定)バイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任したナガノは、この巨大作でも万全の指揮ぶりで、コンビを組んで5年のオーケストラも全力をあげて応えている。また歌手も優秀な面々。今おおいに活躍しているヘルデン・テノールの雄ロバート・ギャンビル、大ベテランのヤン=ヘンドリク・ロータリング、それに今やキルヒシュラーガーを追い越さんばかりに絶賛されているメッゾ、ゾフィー・コッホといった人たちが素晴らしいのはもちろんのこと。イスラエル出身でドイツ語圏でコロラトゥーラとして活躍中のグリーンバーグ、ラトル=BPOのジルベスター・コンサートで「カルミナ・ブラーナ」を歌ったマシューズ、1998年のチャイコフスキー・コンクールで第2位となり破竹の活躍をしているロシアのマニスティナ、急速に注目されるようになったドイツのロートと、ベテラン、若手を交えて適材適所。マーラー・ファン、大オーケストラ・ファン、そして名録音マニア、みんな大満足
J.S.バッハ:
 カンタータ「鳴り交わす絃の相和せる競いよ」BWV.207
 カンタータ「鳴れ、太鼓よ!響け、トランペットよ!」BWV.214
キャロライン・サンプソン(S)
マーク・パドモア(T)
シュテファン・ゲンツ(Br)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 録音:2004年6月。
 ヘレヴェッヘによるカンタータ・シリーズ。ライプツィヒ大学の法学博士ゴットリー・コルテの教授就任祝賀用に作曲されたBWV.207と、ザクセン選帝侯妃マリーア・ヨーゼファの誕生日を祝って上演されたBWV.214の2曲の世俗カンタータ。
 BWV.207は「幸福」、「感謝」、「勤勉」、「名誉」という寓意的人物を中心に繰り広げられる音楽劇。歌詞にふさわしい華麗な曲調で、ヘレヴェッヘの明るく滑らかな演奏が聴きもの。また高水準の実力を兼備えた4人の歌手たちにも注目を。サンプソンの純度の高い洗練された美声、コーイの深みのある豊かな音楽も特筆すべきものがある。
 BWV.214は壮麗な作品で、侯妃を祝福する女神たちの歌声が美しく響き渡る。華々しい歌手らの歌声はバロック音楽ファン必聴。
ヨハン・ローゼンミュラー(1619頃-1684):
 クリスマス物語

 野原に羊飼いがいました/
 何ものも太陽の下に新しいものはない/キリストは私の命/
 死は私の益、愛する主なる神よ!/
 いと高きところの神の栄光/私はあなたに喜び/
 おお、イエスの名は/慄け、自然よ
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
コンチェルト・パラティーノ
 録音:2004年6月。
 ドイツの作曲家ローゼンミュラーはライプツィヒで活躍し、かのトーマス教会のカントール就任を目前にしていたものの、1655年に性癖の問題から逮捕、投獄。なんとか脱出しヴェネツィアに逃れ、この地でサンマルコ大聖堂の楽団員となり、当時最先端のイタリア音楽を学び、さらに1678年から1682年には、後にヴィヴァルディが働いたことで知られるピエタ慈善養育院で教員を務めた。彼の作品はドイツに逆輸入されるほど人気が高いものとなり、彼は晩年にドイツに戻り亡くなった。
 このCDに収録されている作品はいずれも1645年から1655年、ライプツィヒ時代の作品。聴けばすぐ分かるが、イタリアに行く前からローゼンミュラーはイタリア趣味を取り込んでいて、素晴らしく豊かで高度な音楽を作り上げている。これはライプツィヒで人気だったのも当然。
 御存知ユングヘーネルがカントゥス・ケルンにコンチェルト・パラティーノを加え、ライプツィヒの質実な実直さと、ヴェネツィアの華やかな娯楽精神の美しき融合を文句なしに成し遂げている。
クロード・ル・ジュヌ(1530頃-1600):シャンソン集
 戦い/私はみじめだ/僕の耳には蚤がいる、ああ!/
 僧院長とその小姓/風がさらっていくだろう/他(全16曲)
ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
 録音:2004年6月。
 ル・ジュヌは当時フランドルだったヴァランシエンヌの出身。パリで進歩的な芸術集団に加わり、詩と音楽の一致という理念に基づき、優れた作品を多数書いた。フランスのブルボン朝最初の王であるアンリ4世(在位1589-1610)が彼の才能を高く評価したことでも知られている。ル・ジュヌは宗教音楽、世俗音楽どちらでもかなり広範囲な活動をした人で、その中でも特に世俗のシャンソンは非常に人気があった。ル・ジュヌのシャンソンは、ジャヌカンらのものとは異なり、アカデミックで洗練されている。
 どういうわけかル・ジュヌ単独のシャンソン集のCDは少ないところに登場したこの新しいCDは、御存知ヴィス率いるアンサンブル・クレマン・ジャヌカンの演奏。今回は7人の歌手にリュートを加えている。もちろん演奏は完璧で、ル・ジュヌの志の高い理念と生命力ががっちり結び付けられている。
ニーノ・ロータ:
 「道」(管弦楽組曲)
 「山猫」(レオパルドのための舞曲)
 ピアノ協奏曲「夕べの協奏曲」
ベネデット・ルポ(P)
ジュゼプ・ポンス指揮
グラナダ市o.
 映画音楽の巨匠ニーノ・ロータはクラシック音楽の分野での人気ももちろん高く、どちらも絶品。このCDには、映画音楽の分野の傑作である「道」、「山猫」の音楽と、クラシカルなピアノ協奏曲「夕べの協奏曲」が収められている。
 CDのみならず、多数の写真、インタビュー記事、経歴、フィルモグラフィー付きのCDブック仕様。
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集 Vol.2
 第1番 ハ長調 Op.49/第4番 ニ長調 Op.83/
 第9番 変ホ長調 Op.117
エルサレムSQ
 イスラエルの若手イケメン集団エルサレムSQの第2弾。見た目のカッコ良さだけでなく、真摯な音楽作りは将来を確信させるものがある。イスラエル人とは言え、メンバー全員が旧ソ連の出身で、そこで音楽の基礎を学んだ彼らはロシアの音楽家と言ってもさしつかえないほどこの国の音楽に精通しておる、ことにショスタコーヴィチは得意中の得意。弦楽四重奏曲第4番のフィナーレにはユダヤの旋律が現れるが、この部分の巧さと自然さには舌を巻く。
ヤコブス・デ・ケルレ(1531/32-1591):ダ・パーチェム・ドミネ パウル・ファン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 16世紀の多声音楽というとやや複雑に過ぎるイメージがあるかもしれないが、ケルレの作風は凝っていながら明快で、実に美しい響き。オランダ、イタリア、ドイツ、そしてプラハと各地で活躍したケルレは、当時の礼拝音楽が形式を重んじるあまりに複雑をきわめた傾向にあったのに反して、シンプルな響きで言葉がはっきりと聴き取れる音楽をつくった。このことから、教会音楽の救世主はケルレであり、パレストリーナではない、と言う人もある。
 16世紀声楽音楽のパイオニア、ネーヴェルと手兵ウエルガス・アンサンブルが、ケルレの色褪せることのない美しい音楽を、悠久の時を超えて蘇らせる。
HMX-2901867

価格帯:G
カタログ付
限定盤
ケラス、ビエロフラーヴェク、
 ファウスト、メルニコフ〜ドヴォルザーク

 チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104(*)/
 ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調Op.90「ドゥムキー」(+)
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
イジー・ビエロフラーヴェク指揮
プラハ・フィルハーモニア(*)
イザベル・ファウスト(Vn;+)
アレクサンドル・メルニコフ(P;+)
 録音:2004年8月、プラハ、ルドルフィヌム(*)/2004年12月、ベルリン、テルデック・スタジオ。旧品番:HMC-901867(廃盤)。以前 SACD盤(HMC-801867)も発売されていたが廃盤となっている。 今回はカタログ付き限定盤での発売。
 今を代表するスター・プレイヤー、ケラスがチェロ協奏曲の最高峰を録音したもの。潤いを湛えた骨太の音色と、柔剛いずれもよくする鮮やかなテクニック。ケラスにとって初めてとなるこの録音は、瑞瑞しい感性と覇気にあふれ、颯爽と弾き切るさまはじつに気持ちの良いものとなった。ビエロフラーヴェクが1994年に創設した精鋭オーケストラ、プラハ・フィルハーモニアの響きも鮮烈で、風通しの良さが魅力。なお、カップリングは同じドヴォルザークの傑作トリオ「ドゥムキー」となんともぜいたくな上に、豪華な顔合わせ。まず、先にこちらもヴァイオリン協奏曲(HMC-901833)を同じバックで録音したファウスト、そしてかなめのピアノはリヒテルの高弟メルニコフ。新しい世代によるほとばしる情熱のぶつかり合いは、この上なく刺激に満ちている。
 当レーベルのカタログ付き限定盤は、基本的に初回プレスのみのため、是非お買い逃しなく。
メンデルスゾーン:
 弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20(*)
 協奏的変奏曲 Op.17(+/#)
 無言歌 ニ長調 Op.109(+/#)
 アルバムの綴り ホ短調(#)
アンサンブル・エクスプロラション
 [クリスティーネ・ブッシュ、
 リディア・フォーベス、
 チャン・チャン、
 フランシス・ルーセンス、
 マルガレーテ・アドルフ(Vn)
 グース・イェケンドリュプ、
 マルテン・ベーケン(Va)
 ルル・ディールティエンス、
 ゲールト・ドビエーヴル(Vc)]
ルル・ディールティエンス(Vc;+)
フランク・ブラレイ(P:#)
 録音:2004年8月。1874年スタインウェイ製コンサート・ピアノを使用。
 メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲はまだ16歳の時の作品。弦楽器だけの室内楽編成ながら、30分かかるちょっとした小交響曲の趣があり、若さが長所となった素直でまっすぐなエネルギーがたいへん魅力的。こうした作品ではピリオド楽器演奏が優れているのは当然。ディールティエンスを中心としたアンサンブル・エクスプロラションは、爽やかでスッキリした味わいの中に、若きメンデルスゾーンの生命力の迸りをバッチリ浮き上がらせている。さらにディールティエンスとブラレイといううれしい組み合わせの協奏的変奏曲と無言歌、ブラレイのソロによるアルバムの綴りと、メンデルスゾーン・ファンならずともうれしくなるものばかり。初夏の爽やかな陽気にドイツ初期ロマン派の魅力がぴったりのCD。
J.S.バッハ:パルティータ集
 [第2番 ハ短調 BWV.826/
  第3番 イ短調 BWV.827/
  第4番 ニ長調 BWV.828]
セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2004年8月。
 1998年のロン=ティボー・コンクールで優勝し一躍その名が知られたティベルギアン。デビュー盤のドビュッシー、HMC企画第一弾のベートーヴェンの変奏曲集と、いずれもきわめて高い評価を得て、次に挑んだ新録音は王道バッハのパルティータ3曲。ここでも意志のはっきりしたクリアな音楽作りと、ガシッと本質を掴むたくましさ、そして知的でかつ音楽を楽しむ余裕のある懐の広さと、あらゆる点で唸らせられる。2005年で30歳のティベルギアン、この若さにしてこのバッハ、天晴れというしかない。
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 幻想曲 ハ長調 Op.159 D.934/二重奏曲 イ長調 D.574/
 (華麗な)ロンド ロ短調 Op.70 D.895
イザベル・ファウスト(Vn)
アレクサンドル・メルニコフ(P)
 欧米各国で目覚しい活躍ぶりを見せ、最も注目される若手ヴァイオリニストの一人、イザベル・ファウスト。同時代音楽の重要性を認識し積極的な姿勢を見せ、アバンギャルドなレパートリーの演奏や世界初演も数多い。またピアノは20世紀の巨匠・リヒテル秘蔵っ子, アレクサンドル・メルニコフ。ここでは非常に質の高いシューベルト演奏を聴くことが出来る。きりりと冴えた持ち味を活かしつつ流麗に演奏するファウスト。「ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲」では彼女のシューベルトの音楽への深い理解を感じさせる演奏。聡明でチャーミングなファウストのヴァイオリンをアレクサンドル・メルニコフのピアノがしっかりと支えている。
J.S.バッハ:クラヴィーア協奏曲集
 ニ短調 BWV.596〜シシリエンヌ/ト短調 BWV.975/
 パストラーレ ヘ長調 BWV.590/
 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971/ニ短調 BWV.974/
 ハ短調 BWV.981/ト長調 BWV.973/
 ロ短調 BWV.979〜アダージョ
アレクサンドル・タロー(P)
 録音:2004年9月。
 俊英ピアニスト、タローのバッハ。ここに収録されている曲には2つの特徴がある。まず、有名なイタリア協奏曲をはじめ、いずれも協奏曲の名が付きながらソロの曲であること。そしてそれらは、いずれもイタリアの協奏曲様式で書かれ、さらに大半がイタリアの作曲家の作品を元にした編曲作品であること。BWV.596、BWV.975、BWV.973はヴィヴァルディ、BWV.974はA.マルチェッロ、BWV.981はB.マルチェッロ、BWV.979 はトレッリが原曲。つまりバッハとイタリアの協奏曲の邂逅がこのCDのテーマなのである。
 タローはピアノでしか出せない深い情感が豊かで、加えて知性的なコントロールも見事、現代におけるピアノ演奏のバッハの意義を十全に感じさせてくれる出来ばえ。スタインウェイの上品な響きも特筆すべきもの。
プーランク:無伴奏合唱作品集
 7つの歌[白い雪/ほとんどゆがまずに/新しい夜のために/
  すべての権利/美とそれに似たもの/マリー/光る]/
 小カンタータ「ある雪の夕暮れ」/カンタータ「人間の顔」/
 アッシジの聖フランシスコの4つの小さな祈り/酒飲みの歌
ダニエル・ロイス指揮
RIAS室内cho.
 録音:2004年9月、ベルリン。
 大絶賛を博した宗教合唱曲集(HMC-901588)が発売された時から、もう続編への期待が高まっていたRIAS室内合唱団のプーランク。第2弾はプーランクの無伴奏合唱曲の傑作「人間の顔」を中心に据えたもの。指揮者がロイスに変わったが、RIAS室内合唱団は相変わらず絶好調。合唱全体が一つの運動体として音色、バランス、ディナーミクなどあらゆる点でハーモニーが完璧にコントロールされ、プーランクの無伴奏合唱作品が持つ、美しい旋律と繊細で豊かな内声の動きが織りなす独特の「柔らかな空間美」をこの上なく再現している。
HMC-801873

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
タリス&ピッツ:40声の合唱作品
 タリス:汝のほかに望みなし
 パーセル:主よ、わが祈りを聞きたまえ
 J.S.バッハ:フーガの技法〜対位1
 ハーヴェイ:聖霊よ、おいでください
 クヌート・ニューステット(1915-):不滅のバッハ
 コダーイ:オルガン讃歌
 サンドストレム:主よ、わが祈りを聞きたまえ
 ピッツ:XL 他
サイモン・ハルゼー指揮
ベルリン放送cho.
アフィート・ガスト(Org)
 録音:2004年9月。
 ベルリン放送合唱団は、ラジオ放送の誕生から間もない1925年に創立、戦後は名匠ヘルムート・コッホに育てられた。1980年代から、現代音楽も盛んに取上げるようになり、今日高い評価を得ている。2001年からサイモン・ハルゼーが指揮にあたっている。
 このCDには、合唱マニアおなじみの名作があれば、バッハの「フーガの技法」の冒頭曲を無伴奏合唱で歌ったり、ノルウェーの作曲家ニューステットらの作品、さらにグレゴリオ聖歌など、多彩。しかも作品によって、合唱の配置とマイクを工夫し、SACDでの再生ではサラウンド効果がバッチリ。アルバム・タイトルとなっているタリスとピッツの作品は40パート。これはオーディオ・マニアも必聴のCD。
アルフォンソ・フェラボスコ(1543-1588):
 わが魂よ、主に祝福を与えよ(詩篇103)
 日々罪を犯し/主は私たちの罪によってではなく(以上モテット)
 甘い怒り/あなたは黒いが美しい/あのいつも苦い(以上マドリガル)
 あなたのそばに(シャンソン)
パウル・ファン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 録音:2004年9月。
 フェラボスコはかなり波乱万丈の生涯を送った人物。ボローニャ出身、1550年代後半にイタリアを離れ、ロレーヌ枢機卿シャルル・ド・ギーズのもとで名声を高め、ついに英国女王エリザベス1世お抱えとなった。ところが1577年、誤解から英国を追い出されフランスへ、さらに翌年にイタリアに帰るや教皇の命で逮捕・投獄され、3年後、フランスのカトリーヌ・ド・メディチの嘆願で釈放され、何とか静かな余生を過ごすことが出来た。
 16世紀ヨーロッパの大物が何人も関わるほど、フェラボスコの音楽の魅力は強いものだったのだが、意外なことにフェラボスコ単独のCDは非常に少ないのが現状。そこに登場したこのアルバムは「わが魂よ、主に祝福を与えよ」を中心にモテット、マドリガルなどを収録。エリザベス1世を虜にした、安らぎに満ちた美しい音楽にひたることができる。
旅へのいざない
 ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌(全9曲)
 マーラー:さすらう若人の歌(全4曲)
 ピッツェッティ:ペトラルカの3つのソネット
 デュパルク:旅への誘い/波と鐘/恍惚/フィディレ/
  ロズモーンドの館/溜め息
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フリッツ・シュヴィングハンマー(P)
 フィッシャー=ディースカウの後継者と目され、23歳でのデビュー以来その名声をほしいままにしているヘンシェルによる、「旅」にまつわる歌曲を中心に集めた一枚。白眉はやはりタイトルにもなっているデュパルク。シュヴィングハンマーのピアノの前奏から心がぞわぞわとさせられ、時にテノールをも思わせるヘンシェルの伸びやかな声、低い部分の美声に、別世界へと連れて行かれそうになる。別世界とははたして異国なのか、それとも死後の世界なのか・・・いろいろな「旅」を味わうことができる、深い内容。この表現の深さでまだ40歳になるかならないか(1967年生まれ)の年齢とは、ヘンシェルの今後に目が離せない。シュヴィングハンマーというこれまたドイツ系の名リート・ピアニストを伴奏に迎え、文句なし。
J.S.バッハ:
 ヴァイオリン協奏曲 BWV.1052(オリジナル復刻版)
 2台のチェンバロのための協奏曲 BWV.1062
  (2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043より編曲)
 2つのフルートとチェンバロのための協奏曲 BWV.1057
  (ブランデンブルク協奏曲第4番 BWV.1049より編曲)
 オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1060
  (オリジナル復刻版 BWV.1060a)
ステファン・メイ
ミドリ・ザイラー
ラファエル・アルパーマン 他
ベルリン古楽アカデミー
 録音:2004年11月。
 「ヴァイオリン協奏曲 BWV.1052」は消失したとされるヴァイオリン協奏曲で、カンタータ(BWV.146)→オルガン協奏曲(BWV.188)→チェンバロ協奏曲(BWV.1052a)と編曲された。このオリジナル復刻版は、C.P.E.バッハのチェンバロ作品の断章をもとにミドリ・ザイラーが編曲したもの。ファンタジー豊かで、華麗な音楽。ロマン派の音楽家たちも「バッハ最大の傑作のひとつ」と魅了されていた作品。ベルリン古楽アカデミーは、ドイツの歴史と伝統に培かわれたアカデミックな品格漂う演奏。名手たちの卓越したテクニックに裏付けされた見事なアンサンブルである。特に「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1060」では、オーボエの木の香りを感じさせる暖かい音色が他の楽器と調和した、艶やかで洗練された響きに聴き惚れてしまう。
ヘンデル:オラトリオ「サウル」 ギドン・サックス(B:サウル)
ローレンス・ザゾ(CT:ダヴィデ)
ジェレミー・オヴェンデン(T:ヨナタン)
ローズマリー・ジョシュア(S:ミカル)
エンマ・ベル(S:メラブ)他
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ケルン
RIAS室内cho.
HMC-801877

(2 HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2004年。
 毎年何が出るかとお楽しみのヤーコプスの声楽大作、今年はヘンデルの劇的オラトリオ「サウル」。1739年に初演され、ヘンデルの英語声楽作品への道を決定付けた。旧約聖書のサムエル記に名高いユダヤの指導者サウルの物語。サウルは若き英雄ダビデに激しく嫉妬し、息子ヨナタンの訴えも聞かずダビデを殺そうとしたが、結局破滅してしまう、という人間の心の弱さを深くえぐった傑作である。ヤーコプスは既に「フラーヴィオ」、「ジューリオ・チェーザレ」、そして「リナルド」と、ヘンデルのオペラでは世界的に大喝采を浴びている。そして「メサイア」よりも先に、より劇的で掘り込みの深い「サウル」を選んだところに自信の程が伺える。歌手も充実。
R.シュトラウス:歌曲集
 献呈 Op.10 No.1/なにも! Op.10 No.2/夜 Op.10 No.3/
 誰がしたのか? Op.10 No.6/解き放たれて Op.39 No.4/
 万霊節 Op.10 No.8/4つの歌 Op.27[憩え、わが心/
  ツェツィーリエ/ひそやかな誘い/あすの朝]/
 懐かしい面影 Op.48 No.1/私はお前を愛す Op.37 No.2/
 5つの素朴な歌 Op.21[私の思いのすべて/
  あなたは私の心の王冠/ああ恋人よ、私は別れねばならない/
  ああ悲しい、不幸なる者よ/女たちは時にはつつましく]/
 たそがれの夢 Op.29 No.1/夜の逍遥 Op.29 No.3/
 「はすの花びら」からの6つの歌 Op.19
  [おとめよ、それがなんの役にたつというのか/
  あなたの黒髪を私の頭に広げてください/
  美しく、しかし冷たい空の星よ/二人の秘密をなぜ隠すのか/
  希望と失望/私の心は沈黙し冷える]/
 私は恋を抱いて Op.32 No.1/あこがれ Op.32 No.2/
 悪天候 Op.69 No.5
ヨナス・カウフマン(T)
ヘルムート・ドイチュ(P)
 1993年にニュルンベルクのマイスタージンガーコンクールで見事優勝したヨナス・カウフマンは現在36歳。チューリヒ歌劇場でもひっぱりだこ、超人気者の彼は、ケント・ナガノ指揮の「ヤコブのはしご」(HMC-801821)で「指名されたもの」を熱唱、またノリントン指揮のベートーヴェンの第9交響曲(93-088)のソロでも凛々しい美声を披露している。タミーノやアルフレートなど、どちらかというとリリックテナーの王子タイプの役が多い彼だが、リートを歌わせるとなんとも頼もしい声。リートを歌う時に必ずパートナーとなる巨匠ドイチュのピアノとあいまって、シュトラウスの歌曲の魅力をじっくり味わわせてくれる。変幻自在、怪物的ともいえるその実力に脱帽するばかり。名テナーの魅力を心ゆくまで堪能できる。
ドヴォルザーク:
 ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81/
 2つのヴァイオリン、チェロと
  ハルモニウムのためのバガテル Op.47
フランク・ブラレイ
(P/ハルモニウム)
ロエル・
 ディールティエンス
(Vc)
アンサンブル・
 エクスプロラシオン
[クリスティーネ・
  ブッシュ(Vn)
 ヒュン=ジョン・
  カン(Vn)
 アンナ・ルイス=
  ディーヴァ(Va)]
 フレンチ・ピアニズムの若きカリスマ、フランク・ブラレイと、チェロのロエル・ディールティエンスによるドヴォルザーク。クール・ビューティーのブラレイと、温厚派のディールティエンス率いるアンサンブル・エクスプロラシオンがここまでヒートアップするとは、ちょっと驚きもののピアノ五重奏曲に思わず釘付け。カップリングのバガテルがこれまた素晴らしく、歌心に満ちている。和声やリズムのセンスがひと際光るブラレイのハルモニウムと、弦のからみあいには心奪われてしまう。ブラレイもディールティエンスも2007年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に来日が予定されており、来日が待ち遠しくてならない。
HMN-911881

価格帯:F
ロシアのロマンス(歌曲)集
 ラフマニノフ:
  昔から恋には慰めは Op.14 No.3/リラの花 Op.21 No.5/
  夜は悲しい Op.26 No.12/わが子よ、お前は花のよう Op.8 No.2/
  夢 Op.8 No.5/花はしぼんだ
 チャイコフスキー:
  夜 Op.73 No.2/わが守護神、わが天使/ミニョンの歌 Op.6 No.6/
  眠る前の夢 Op.27 No.1/地上に闇はたれこめ Op.47 No.3/
  眠れ、悲しむ友よ Op.47 No.4/カッコウ Op.54 No.8/
  眠れ Op.57 No.4/死 Op.57 No.5/君だけ Op.57 No.6
 グラズノフ:
  東方のロマンス Op.27 No.2/スペインのメロディ Op.4 No.4
 タネーエフ:
  人は眠る Op.17 No.10/鍾乳石 Op.26 No.6/泉 Op.26 No.7
 グリエール:
  人間の涙 Op.6 No.2/おお、もし私の悲しみが Op.28 No.3/
  夜が訪れる Op.50 No.1/恋焦がれ Op.46 No.3
 グレチャニノフ:東洋の歌/夜 Op.47 No.7/雪つぶ Op.47 No.9
エカテリーナ・セメンチュク(Ms)
ラリーサ・ゲルギエワ(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。2004年9月にチョン・ミュンフン指揮の藤原歌劇団「カルメン」公演でカルメンを演じて話題となったセメンチュク。ベラルーシ出身のメゾで、深々としながらもゾクッとくるような低音が魅力。待望のソロ・デビュー盤はロシアの作曲家たちによるロマンスで、チャイコフスキーやラフマニノフのほか、グリエールやグレチャニノフが聴けるのも嬉しい限り。ワレリー・ゲルギエフの姉にして名伴奏者ラリーサ・ゲルギエワの強力なサポートも光る。
ヴォルフ:メーリケ詩集〜
  [祈り/散歩/時は春/春に/古い絵に(古画に題す)/希望の復活/
  旅路/四月の黄色い蝶/庭師/めぐりあい/鼓主/狩人の歌/
  つきることのない愛/朝早く/思え、おお魂よ/愛する人に/
  ペレグリーナ その1/ペレグリーナ その2/さようなら/
  世をのがれて/火の騎士/こうのとりの使い/別れ]
ウェルナー・ギュラ(T)
ヤン・シュルツ(P)
 ウェルナー・ギュラ待望の、2002年の「シューマン:詩人の恋&リーダークライス」(HMC-901766)以来約3年ぶりとなる新譜。ギュラは、ヴォルフが愛してやまなかったメーリケの詩によるこれらの歌曲を、時に軽やかに、時にしっとりとほとびていくような涙のように歌う。ドラマティックな内容のときでも、格調たかいギュラの声は激情に流されることなく、詩のもつドラマを表現する。ピアノも長年のパートナー、ヤン・シュルツ。もともと彼はコンセルトヘボウ管弦楽団などでホルン奏者もつとめた実力者で、今は指揮者としても幅広く活躍している。ギュラにぴったりと寄り添った伴奏は実に見事。
ガーシュイン:
 パリのアメリカ人
  (ウィリアム・ドリーによるピアノ・ソロ版)
 ラプソディ・イン・ブルー(作曲者によるピアノ・ソロ版)
 ソング・ブック(全18曲)/ジョン・ブラウンのブルース/
 3つの前奏曲/2つのワルツ ハ長調/
 2つの調のための即興曲/メリー・アンドルー/
 前奏曲 メロディー17番/前奏曲 4度のノヴェレット/
 スリー・クォーター・ブルース/プロムナード−前奏曲
フランク・ブラレイ(P)
 録音:2004年12月。
 30代のピアニストで今もっとも注目されている一人であろうフランク・ブラレイ、ニューリリースはなんとガーシュイン。ブラレイは、ジャジーな味を生かしつつ、クラシック音楽としての上質さを存分に引き出している。卓越した技巧と洗練された感性、見事なバランス感覚から生み出された高級感たっぷりのガーシュインは、これらが単なる「ポピュラー名曲」ではなく、芸術的にも非常に高度に完成した作品であることをはっきり示しており、魅力的。有名な「パリのアメリカ人」や「ラプソディ・イン・ブルー」もピアノ・ソロ版で挑み、グーの音も出ない見事な出来栄え。
ケント・ナガノ
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
 シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲 Op.31
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツso.
 2000年から6年間、ベルリン・ドイツso.の音楽監督をつとめたケント・ナガノ。音楽監督としてハルモニア・ムンディ・レーベルに録音した最後の作品は、ブラームスの第4番とシェーンベルク。毎回深い思慮に満ちた演奏を聞かせるケント・ナガノのブラームスの第4番は文句のない出来ばえ。第1楽章の冒頭から、ただならぬ緊張感と集中力に満ちており、その空気は神々しささえ感じさせる。つづくシェーンベルクの変奏曲も、オケの技量の高さ、そしてケント・ナガノの構成力の確かさ、すべてが最高水準で、圧倒的な完成度。12音で書かれた作品ではあるが、細部にいたるまで巧みに色づけが施されており、あたたかみ、時に官能性すら感じさせる演奏。ケント・ナガノは、今後はバイエルン歌劇場とモントリオールso.の音楽監督というポストを得て活動を展開、また、ひきつづきベルリン・ドイツso.でも首席客演指揮者として演奏を重ねていくこととなっている。
HMX-2901885

(2CD)
1CD価格
クープラン:クラヴサン組曲集
 クラヴサン小品集第1巻〜第4曲/
 同第2巻〜[第6組曲/第11組曲]/
 同第3巻〜[第3組曲/第18組曲]/
 同第4巻〜[第25組曲/第27組曲]
クリストフ・ルセ(Cemb)
 録音:1992-1994年。"1+1" シリーズ。
 ルセの初期の偉業、クラヴサン組曲全集からの抜粋。今では指揮者として大活躍のルセだが、やはりクラヴサン奏者としての才能も非常に高い。クープランには興味があるけれど、どこから入門したらよいか分からない、という人にうってつけ。
ロカテッリ(1695-1764):
 合奏協奏曲集Op.1 より
  [第2番/第4番/第7番−第9番]
ゴットフリート・
 フォン・デア・ゴルツ指揮
フライブルク・バロックo.
 ロカテッリは、バロック時代、作曲家としてはもちろんヴァイオリニストとしても大活躍した。そんな彼が作曲したコンチェルト・グロッソに弦楽器奏法の粋が盛り込まれているのは当然のことで、結果として得られた作品は、弦楽器の変幻自在な魅力に満ちたものとなった。こんな難しい技法を盛り込んだ弦楽ものをパガニーニより100年も前に書いていたとは、ロカテッリ、おそるべし。フライブルク・バロック・オーケストラの面々による妙技が冴え渡る名演。
ヴラダー〜シューマン:ピアノ作品集
 蝶々Op.2/謝肉祭Op.9/ウィーンの謝肉祭の道化Op.26
シュテファン・ヴラダー(P)
 ヴラダーは生粋のウィーン育ちで、今や若干41歳にしてウィーン音楽大学の教授もつとめ、名実ともに巨匠の仲間入りを果たした。そんな彼の新譜は、シューマンのピアノへの創作意欲がもっとも活発だったころの作品集。謝肉祭はクララへの愛の歌、さらにはショパンへのオマージュなど、詩・文学的な面からみても実に興味深い楽章がちりばめられており、ヴラダーはそれらひとつひとつをかみしめるように、しかし情熱をもって弾く。また、「ウィーンの謝肉祭の道化」は謝肉祭の直前、仮面をつけた人々が集う祭の喧騒が感じられる曲だが、ヴラダーの演奏は一人一人の仮面の下までをも想像させるような、イマジネーションと独創性に満ちたものとなっている。
アルゼンチンの歌曲集
 カルロス・グァスタビーノ(1912-2000):
  魅惑/カンパヌラよ、どこへ行くの?/パンパマパ/
  小さなハンカチを貸しておくれ
 ルイス・ヒアンネオ(1897-1968):6つのコプラ
 アベル・フレウリ(1903-1958):
  忘れっぽいあなた/あなたの思い出
 カルロス・ロペス・ブシャルド(1881-1948):
  荷馬車屋の歌/ペリコの歌/もし彼女を見かけたら/
  ヴィダラ(愛の歌)/ユイェーニャ/かよわくつないだ手
 アンヘル・E・ラサーラ:満天の星
 アストル・ピアソラ:迷い鳥/
  ジャチント・チクラーナ(ボルヘス詩)/操り人形(同 詩)
 マヌエル・ゴメス・カッリーロ(1883-1968):フアイニート
 フローロ・M・ウガルテ(1884- 1975):
  クレオール(クリオーリョ)の小さな馬
 マヌエル・ゴメス・カッリーロ:トルバドゥールの捧げ物
 アルベルト・ウィリアムス:恋を忘れた女のミロンガ
 マヌエル・ゴメス・カッリーロ:バイレシート
 カルロス・グァスタヴィーノ:朝の門/
  チャパナイのワイン/サン・ペドロの男/小さな村、私の村
ベルナルダ・フィンク(Ms)
マルコス・フィンク(Br)
カルメン・ピアッツィーニ(P)
 ベルナルダ・フィンクは2006年11月のウィーン・コンツェントゥス・ムジクス来日公演の「メサイア」でアルト・ソロを務めるなど、ますますその活躍の幅を広げているメゾ。今回は趣向を変えて、アルゼンチンの作曲家の作品を集めた歌曲集をリリース。名手カルメン・ピアッツィーニをピアニストにむかえてのピアソラは、聴いていてなにか血が騒ぐような、忘れかけていた情熱を呼び覚ましてくれるような力に満ちている。時にやさしく、時に熱く激しく、情熱で私たちを包みこんでくれるような演奏。
ドビュッシー:
 ベルガマスク組曲/2つのアラベスク/子供の領分/
 映像第1集/同第2集
アラン・プラネス(P)
 使用楽器:1902年、ブリュートナー製。
 プラネスのドビュッシー・シリーズはピアノの選択にこだわりを見せているが、今回はドイツの名器ブリュートナー、幻の逸品を用いている。このピアノは高音部に4本目の共鳴弦(ピアノは通常3弦)が張ってあることで、豊かな倍音の響きが出るまさにドビュッシー向きの楽器。「映像」の諸曲や「月の光」など、ピアノとは思えぬ色彩感に驚かされる。絶品なのは「雪が踊っている」で、ヴェールに包まれたような幻想の世界が広がる。こんな不思議な音世界はミケランジェりでさえ創りえなかった。ドビュッシー・ファンも目から鱗が落ちること間違いなし。
ボッケリーニ(1734-1805):
 2つのチェロを伴う弦楽五重奏曲集

 弦楽五重奏曲集Op.18〜第3番 変ホ長調 G.287/
 弦楽五重奏曲集Op.29〜第6番 ト短調 G.318/
 弦楽五重奏曲集Op.41
  〜第2番 ヘ長調 G.347 Op.37 No.22
ロエル・ディールティエンス(Vc)指揮
アンサンブル・エクスプロラシオン
 ボッケリーニの弦楽五重奏曲は、どのパートの役割も重要で、スタイルも実に様々。収録された3曲の五重奏曲は、特にボッケリーニの真骨頂が味わえる名曲ばかりで、瑞々しい弦の音色、まばゆい音型、メリハリのある作品が、アンサンブル・エクスプロラシオンのメンバーたちによって見事に演奏されている。
シュッツ(1585-1672):
 Opus ultimum 〜白鳥の歌(13のモテット)

 いかに幸いなことだろう SWV.482 /
 あなたのしもべのために
  お計らい下さい SWV.483/
 主よ、あなたのおきてに従う道を
  示して下さい SWV.484/
 あなたのしもべへの御言葉を
  思い起こして下さい SWV.485/
 あなたはしもべに善きことを
  なさいます、主よ SWV.486/
 私の魂はあなたの救いを乞い求め SWV.487/
 私はあなたの律法を
  どれほど愛していることでしょう! SWV.488/
 移り気な心の者を私は憎み SWV.489/
 あなたのあかしは驚くべきもの SWV.490/
 心を尽くして呼び求めます SWV.491/
 地位ある人々が理由もなく迫害するが SWV.492/
 全地よ、主に向かって喜びの叫びを上げよ SWV.493
  [詩篇第100]/
 私の魂は主をあがめ SWV.494(1671)[2cho, 器楽]
  [ドイツ語マニフィカト]
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コンチェルト・パラティーノ、
コレギウム・ヴォカーレ
[コーラスI:
  ドロテー・ミールズ、
  ルート・ファン・デ・
   ヴェルデ、
  ドミニク・
   フェアキンデレン(S)
  マテュー・ホワイト、
  セシル・ピロルジェル、
  アレクサンダー・
   シュナイダー(A)
  アンドレアス・ヴェラー、
  マルコルム・ベンネット、
  マルクス・シュック(T)
  ペーター・コーイ、
  ロベルト・ファン・
   デル・ヴィンネ、
  フリッツ・
   ヴァンフレ(B)
 コーラスII:
  セシル・ケンペナース、
  エドヴィゲ・カルドエン、
  マリア・ケプケ(S)
  アレックス・ポッター、
  マルチン・ファン・デア・
   ツァイスト、
  ウヴェ・ツィボッラ=
   シュレーダー(A)
  フリーデマン・
   ビュットナー、
  ゲルハルト・ヘルツル、
  ホセ・ピザッロ(T)
  おがさわら・よしたか、
  ピーター・ケーネ、
  バルト・
   ファンデヴェーゲ(B)]
 俗世から断ち切られた静寂のなか、一人部屋にこもって瞑想をしているような気分になる、シュッツ最晩年の作品。1660年代になると、70歳を過ぎたシュッツは自身の「死」というものを意識しはじめるようになった。彼は、自分の仕事の集大成として、詩篇の内で最も長い、詩篇119(176の節をもつ)に曲をつけるという作業を始める。演奏されることを特別には念頭におかずに。何年かのち、シュッツのこの最期の作品は、二つの合唱のための11のモテットであると考えられ、現在の13のモテットとしての曲集のかたちに再構成され、演奏されるようになったのは1990年になってからのことだった。ヘレヴェッヘの演奏により、ひとつ名演奏の録音が加わった。彼が指揮をすると、コンチェルト・パラティーノの奏でる音色もひときわ柔らかで美しいものになるのは、まさにヘレヴェッヘ・マジックならでは。
モーツァルト:
 交響曲31番 ニ長調 K.297「パリ」/
 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299/
 オーボエ、 クラリネット、
  ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 K.297b
スザンヌ・カイザー(Fl)
アナ=カトリン・
 ブリュッグマン(Ob)
バビエル・サフラ(Fg)
アーウィン・ウィアリンガ(Hr)
マーラ・ガラッシ(Hp)
ゴットフリード・
 フォン・デア・ゴルツ指揮
フライブルグ・バロックo.
 ディジパック仕様。ドイツのピリオド楽器団体フライブルク・バロック・オーケストラは、リーダーでありヴァイオリンのゴットフリード・フォン・デア・ゴルツを筆頭に名手揃い。ここでは、モーツァルトの人生のなかでも激動の時期1778年に作曲された作品演奏されている。
 「パリ交響曲」はモーツァルトがパリ滞在中にコンセール・スピリチュエル支配人ジョセフ・ル・グロから依頼を受け作曲した、フランス趣味を盛り込んだ華麗なパリのオーケストラを意識した作品。フライブルク・バロック・オーケストラの精緻で輝かしい演奏は、緩急の差、作品の壮大さを見事に表現している。「フルートとハープのための協奏曲」は典雅なフランス風音楽で独奏楽器の艶やかな音色が際立つ甘美な演奏。「協奏交響曲」ではゴットフリード・フォン・デア・ゴルツ率いるアンサンブルの名人芸が光る。
ハンブルク 1734〜18世紀ドイツの鍵盤音楽
 ヘンデル:シャコンヌ ト長調 HMV.435
 テレマン:「忠実な音楽の師」〜組曲ブルレスケ ニ短調
   [ポロネーズ風序曲/ルール/ガヴォットとロンドー/
   ブーレ/メヌエット/ジグ]
 ブクステフーデ:前奏曲とフーガ ト短調 BuxWV.163
 マッテゾン:「通奏低音大教本」〜上級問題第13番,同第7番
 ゲオルク・ベーム:前奏曲、フーガと後奏曲 ト短調
 テレマン:「水の音楽−ハンブルクの潮の干満」組曲 ハ長調〜
   [ルール(恋におちたネプチューン)/
   ブーレ(テティスの目覚め)/
   ガヴォット(ナイアデスの遊戯)/
   ハレルキナーダ(おどけたトリトン)/ジグ(潮の干満)]
   (アンドレアス・シュタイアー編曲、チェンバロ版)
 ヴェックマン:トッカータ第4番 イ短調
 シャイデマン:涙のパヴァーヌ ニ短調
 テレマン:組曲「アルスター川」ヘ長調〜
   [ハンブルクのカリヨン/カエルとカラスのコンサート/
   白鳥の歌/アルスターの羊飼いの陽気な音楽]
 ブリス・ポセ:アントレー〜アンドレアスのための
   (デューラーの「ヒエロニムス」より)
アンドレアス・シュタイアー
 (Cemb)
 使用復元楽器モデル:1734年、ヒエロニムス・アルブレヒト・ハス製。
 モーツァルトのソナタ集(HMC-901856)で聴き手の度肝を抜く「トルコ行進曲」を聴かせてくれたことも記憶に新しい鬼才シュタイアー。今回は時代を少し遡ってバロック音楽。テレマンの名曲「ハンブルクの潮の干満」や「アルスター川」の演奏からは、神話にでてくる神々が戯れている様子や、カリヨンが華やかに町に鳴り響く情景が目に浮かぶよう。
 目玉はマッテゾンの「通奏低音大教本」の録音。マッテゾンは18世紀前半当時のドイツの音楽界の大御所で、この「通奏低音大教本」は当時のオルガニストたちの必携の書であった。ここでは、シュタイアーがどのように通奏低音に即興的な和声づけを施すか、大いに興味をそそられるところ。
 モーツァルトの「トルコ行進曲」で見せた達者なアレンジャーぶりが遺憾なく発揮された、創意に富んだ一枚。当時のチェンバロ製作一家、ハスの作による楽器のレプリカを使用しており、チェンバロでありながらオルガンのような厚い響きが堪能できる。
ドヴォルザーク:
 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」
 ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81(*)
シュテファン・ヴラダー(P)
エルサレムSQ
 来日公演のたびに、演奏内容はもちろん甘いマスクと親しみ易いキャラで人気上昇中のエルサレム四重奏団。当レーベル・デビュー盤のハイドン(HMC-901823)、メンバーのルーツを強く感じさせたショスタコーヴィチ(HMC-901865)につづく第3弾はドヴォルザーク。ほぼ同時期に書かれた「新世界」交響曲やチェロ協奏曲と並ぶ代表作のひとつで、「アメリカ」の愛称で親しまれる第12番。成長を続ける彼ららしく、民俗色と郷愁たっぷりの内容に爽やかな感性が加わり、まことに清清しく気持ちの良い演奏に仕上がっている。カップリングはこちらも豊かなメロディが魅力のピアノ五重奏曲。中間楽章にボヘミア固有のスタイル、ドゥムカとフリアントを置き、なんとも言えない哀感が胸を締めつけてやまない。ピアノはこのところ急速に円熟味を増しているヴラダー。大家への道を着実に歩む彼が、若手とともに味わい深い音楽を作っている。
オリヴィエ・グレフ(1950-2000):
 ソナタ・ダ・レクイエム Op.283
 ピアノ三重奏曲
  [深き淵より/ジャヴァ/ロマンツェ/アッラ・ブレーヴェ]
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
 音楽の世界が無調、アヴァンギャルドと様々な方向に向かっていく中で、それらの流れと無関係な独自の音世界を守り続けたオリヴィエ・グレフ。メータ、ミシェル・ダルベルトといった名だたる演奏家たちから高く評価を受け、オリヴィエ・グレフ財団及びアパックス社が設立され、様々な作品が出版されている。
 「私はこれまでにそんなにたくさんの作品をつくったつもりはない。もし私がこの多作ぶりについて自分自身にたずねるとしたら、私の人生は音楽そのものであるからだ、と答えるであろう。作曲することをやめたら、私は死ぬ。」1998年、このCDに収録されているピアノ・トリオを書き終えたときのグレフの言葉である。
 「ソナタ・ダ・レクイエム」は死を「喪失・旅・魂の黙想」の3つの観点から見つめた、死者への優しいなぐさめの音楽。ピアノ三重奏曲はショスタコーヴィチを思わせる味付けの、ちょっとアクセントのきいた曲想。
HMX-2901902

(10CD)
4.5CD価格
ポール・ルイス〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 ポール・ルイス(P)
 録音:2005年4月-2007年6月。HMC-901902、HMC-901903 (3CDs)、HMC-901906(3CDs)、HMC-901909(3CDs) のセット化、おそらく限定盤。
 ブレンデルに学び、多彩な音色と知的なプログラムで聴衆を魅了している若手注目株のポール・ルイスのベートーヴェン「ソナタ全集」がセット化登場。各ディスクはベートーヴェンの様々な肖像が描かれた美しい紙製スリップケースに封入。分売時、901909は英グラモフォン誌のレコード・オブ・ザ・イヤー2008 に選ばれた。どの曲も、鋭い知性に基づく構築性、どんなに厚い和音でも決して鈍重にならず自然に豊かに広がる音色、そして実に巧い語り口で、聴き手の耳と頭に素直に入ってくる音楽作りとなっている。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 第16番 ト長調 Op.31 No.1/
 第17番 ニ短調 Op.31 No.2「テンペスト」/
 第18番 変ホ長調 Op.31 No.3
ポール・ルイス(P)
 録音:2005年4月。
HMC-901903

(3CD)
2CD価格
ポール・ルイス
 〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2

 [第8番「悲愴」 ハ短調 Op.13/
  第11番 変ロ長調 Op.22/第28番 イ長調 Op.101/
  第9番 ホ長調 Op.14-1/第10番 ト長調 Op.14-2/
  第24番 嬰ヘ長調 Op.78/
  第21番「ワルトシュタイン」 ハ長調 Op.53/
  第27番 ホ短調 Op.90/第25番 ト長調 Op.79/
  第29番「ハンマークラヴィーア」 変ロ長調 Op.106]
ポール・ルイス(P)
 録音:2005年12月、2006年3月。
HMC-901906

(3CD)
2CD価格
ポール・ルイス〜
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.3

 [第1番 ヘ短調Op.2-1/第2番 イ長調Op.2-2/
  第3番 ハ長調Op.2-3/第4番 変ホ長調Op.7/
  第22番 ヘ長調Op.54/第23番 ヘ短調Op.57「熱情」/
  第12 番 変イ長調Op.26/第13番 変ホ長調Op.27-1/
  第14番 嬰ハ短調Op.27-2「月光」]
ポール・ルイス(P)
 録音:2006年3月30日、10月31日、11月1日-3日/2007年2月3日-6日、以上ベルリン、テルデックス・スタジオ。
HMC-901909

(3CD)
2CD価格
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.4
[第5番 ハ短調Op.10-1/第6番 ヘ長調Op.10-2/
 第7番 ニ長調Op.10-3/第15番「田園」 ニ長調Op.28/
 第19番 ト短調Op.49-1/第20番 ト長調Op.49-2/
 第26番「告別」 変ホ長調Op.81a/
 第30番 ホ長調Op.109/第31番 変イ長調Op.110/
 第32番 ハ短調Op.111]
ポール・ルイス(P)
 録音:2005年4月、2006年6月、2007年4月、6月、ベルリン、テルデックス・スタジオ。
 ディジパック仕様。しなやかな鋼を思わせる強靭なテクニックと、自在に揺れ動く叙情とリズムを兼ね備えた英国の逸材、ポール・ルイスによるベートーヴェンのソナタ・ツィクルスの完結編。澄んだ音色は師匠ゆずり。若手世代のベートーヴェン全集の金字塔ともいえる、堂々の演奏。彼はこの録音に先立ってロンドンでベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を敢行、新時代のベートーヴェン弾きとして高い評価を得、日本でも2005年6月に東京の武蔵野市民文化会館小ホールで収録の3曲(と「テレーゼ」)を演奏、大喝采を受けた。
 ルイスの演奏は決して髪を振り乱して力んで弾くようなものではなく、徹頭徹尾、真面目に曲に向き合い、丁寧に、そして密度濃く音楽を掘り下げていったもの。ぱっと見派手さがないベートーヴェンなので、ちょっと物足りないような気がしても、聴き進めていくうちに「これはスゴイ」と気がつくはず。なかなか弟子をとらないブレンデルに認められたことで「ブレンデルの高弟」という「お墨付き」で語られることの多いルイスだが、すでにそのような領域はとっくに脱して自らの境地を確立しており、これから先が益々期待できよう。「悲愴」冒頭のテンポは彼にしかなしえない「遅すぎない」ギリギリのところ。人気の「月光」や「熱情」が登場する第3弾でも、ちょうど若き日の師ブレンデルの録音がそうであったように、若さにまかせてバリバリ弾くというより、じっくりていねいに聴かせてゆくスタイルに共鳴する方も多いのでは。
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
 カンタータ「われらがイエスの四肢」BuxWV.75
 同「われらより取り去りたまえ、主よ」BuxWV.78
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
 ブクステフーデは北ドイツのリューベックにある聖マリア教会のオルガニストで、北ドイツのオルガン楽派最大の音楽家であり、J.S.バッハのオルガン音楽に最大の影響を与えた。また彼は多くの宗教的なカンタータを残した。傑作のひとつ「われらがイエスの四肢」。オルガニストであったブクステフーデの重厚な響きを、ユングネーネルは小編成で透明感を帯びた美しい演奏に仕上げている。
HMC-801913

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ストラヴィンスキー:
 バレエ・カンタータ「結婚」(ロシア語歌唱)
 ミサ (1944;ラテン語歌唱)
 古いイギリスのテクストによるカンタータ (1952;英語歌唱)
キャロライン・サンプソン(S)
スーザン・パリー(A)
フセヴォロド・グリヴノフ、
ヤン・コボウ(T)
マクシム・ミハイロフ(B)
ダニエル・ルイス指揮RIAS室内cho.
ミュジーク・ファブリク
 4台のピアノと各種打楽器が合唱に彩りを添える「結婚」はストラヴィンスキーならではの声楽作品で、「春の祭典」を思わす古代の儀礼的な雰囲気とバーバリスティックな音響に満ちている。これまで数種の録音があった、SACDハイブリッドのクリアな録音で、初めてストラヴィンスキーの意図した驚くべきオーディオ効果を実感できるかもしれない。RIAS室内合唱団が巧い。現在のところSACDハイブリッド盤のみの発売で、CDが発売されるかどうかは不明。
HMN-911914

価格帯:F
スクリャービン:
 ピアノソナタ第2番 嬰ト短調 Op.19/同第3番 嬰ヘ短調 Op.23/
 同第9番「黒ミサ」 Op.68/幻想曲 ロ短調 Op.28/2つの詩 Op.32/
 5つの前奏曲 Op.74/2つの小品 Op.57/
 アルバムのページ Op.45 No.1/前奏曲 ホ短調 Op.11 No.4/
 皮肉 Op.56 No.2/マズルカ Op.24 No.3
アレクサンドル・メルニコフ(P)
KDC-5024

国内仕様盤
価格帯:B
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。たびたび来日公演を行い、またハルモニア・ムンディのCDではイザベル・ファウストとの共演で高評を受けるメルニコフ。1973年生まれ、1989年にシューマン、1991年にエリザベート王妃国際コンクールでともに最年少優勝を果たした天才。彼のスクリャービンは繊細ながら病的ではなく、艶のある音色で美しく聴かせる。21世紀のスクリャービン演奏と言えるだろう。
ブラームス:ピアノ三重奏曲全集
 第1番 ロ長調 Op.8/第2番 ハ長調 Op.87/
 第3番 ハ短調 Op.101
 ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op.25(*)
トリオ・ヴァンダラー
 [ジャン=マルク・フィリップ=
 ヴァルジャブディアン(Vn)
 ラファエル・ピドゥ(Vc)
 ヴァンサン・コック(P)]
クリストフ・ゴーゲ(Va;*)
 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭で2005、2006年と来日し聴衆を魅了しているトリオ・ヴァンダラーの新譜はブラームス。プライヴェートではメンバー一人一人がマイペースなグループだが、演奏となると背中がゾクゾクするような息のぴったりあったアンサンブルを繰り広げる。弦の二人のしたたるような美音もさることながら、叙情と情熱に溢れるヴァンサン・コックのピアノの素晴らしさは際立っており、アンサンブルを見事に統率している。ピアノ四重奏曲に加わったクリストフ・ゴーゲのヴィオラも3人と巧みに絡み合い、聴く者の琴線に触れる名演となっている。
テレマン:
 組曲 イ短調 TWV.55a:a21/協奏曲 ハ長調 TWV51:C1/
 水の音楽「ハンブルクの潮の干満」組曲 ハ長調
モーリス・シュテーガー(リコーダー)
ベルリン古楽アカデミー
 1705年から1725年にかけて作曲された作品集です。リコーダー奏者のみならず、オーケストラにも、熟練の技術、そしてフランス、イタリア、ドイツの様式を熟知していることを要求する超絶技巧の曲ばかり。リコーダーのシュテーガーのヴィルトゥオジティの華やかにして快刀乱麻、胸のすくような見事な吹きぶりには圧倒され通し。「ハンブルクの潮の干満」がテレマンの管弦楽の中でも最高傑作といわれるのも納得の力演。
HMN-911918

価格帯:F
20世紀ロシアのフルート音楽
 ストラヴィンスキー/
  グロート編曲:歌劇「ナイチンゲールの歌」から/
  作曲者&ドゥシキン編曲:
   バレエ「火の鳥」〜スケルツォ/パストラール
 デニーソフ:ソナタ
 シュニトケ:古風な様式による組曲
 プロコフィエフ:ソナタ
アレクサンドラ・グロート(Fl)
ピーター・ラウル(P)
 "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ。アルメニア系美人フルート奏者アレクサンドラ・グロートは1981年モスクワ生まれ。8歳の時ゴールウェイのコンサートを聴き、この楽器を習いたがったという天性のフルート吹き。16歳でトリアッティとブカレストのコンクールで優勝、1998年からパリ音楽院でピエール=イヴ・アルトーに、ミュンヘン音楽大学でアンドラーシュ・アドリヤーンに師事している。難曲プロコフィエフをはじめ、ストラヴィンスキーの「ナイチンゲールの歌」中の長いフルート・ソロをグロート自身が編曲したものやシュニトケの擬古調作品まで、ロシア派ならではの太くたっぷりとした音と技巧で披露。将来が楽しみな逸材だ。
ベートーヴェンが使用したヴァイオリンによる初録音
 シュタイアー&ゼペック

 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.23 No.4
  ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 Op.30 No.2
  モーツァルトの「フィガロの結婚」の
   「もし伯爵様が踊るなら」による12の変奏曲 ヘ長調 WoO.40
ダニエル・ゼペック(Vn;*)
アンドレアス・シュタイアー(P;#)
 使用楽器:1700年頃、ザルツブルク製(ボン、ベートーヴェンハウス所蔵)(*)/1840年、グラーフ製(#)。
 ラ・フォル・ジュルネにはじまった2006年5月の来日でますますファンを魅了させたアンドレアス・シュタイアーの次なる新譜は、ダニエル・ゼペックとのベートーヴェン。ゼペックはフランクフルトの音楽大学に学び、その後アルバン・ベルクSQのメンバーでもあるゲルハルト・シュルツのもとでも研鑽を積み、ブレーメン室内o.の奏者として、またドイツのみならず国際的室内楽奏者として活躍している。シュタイアーともドイツ内外でたびたび共演をかさね、機知に富んだアンサンブルで聴く者をうならせている。
 今回使用されたヴァイオリンは、リヒノフスキーがベートーヴェンにプレゼントした弦楽器四重奏用の4つの楽器の中のヴァイオリン。ボンのベートーヴェンハウスが初めて録音のための使用を許可したという、なんとも意義深いもの。モーツァルトの「トルコ行進曲」で聴き手の度肝を抜いたシュタイアーは1840年グラーフ製という、フォルテピアノと呼んでもおかしくない楽器(ただし、レーベルが「ピアノフォルテ」と表記している)を使用、ベートーヴェンでも時折光る独創性がなんとも魅力的。
ヘレヴェッヘの「角笛」、ついに登場
 マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」
サラ・コノリー(Ms)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
 あの斬新なシェーンベルク=リーン編曲の室内オーケストラ版による「大地の歌」(HMA-1951477)が録音されたのが1993年。いままたここにヘレヴェッへが手兵シャンゼリゼ管とともに衝撃的なマーラー演奏をおくり出してきた。オリジナル楽器オケを伴った初めての「角笛」歌曲集の登場。曲名に由来する同名の詩集は、詩人アルニムとブレンターノとがまとめあげたドイツの民謡詩集。およそ1887年から1901年にかけての15年以上に渡り、マーラーはこれにはまり好んで音楽をつけている。聴けばすぐに分かるように、第2番から第4番までの交響曲群と内容的に密接にリンクするこの一連の歌曲は、マーラーの音楽宇宙の精髄を成す重要な作品。
 ここでヘレヴェッへがロマン派の作品、たとえばシューマンやブルックナーの交響曲を手がける時にみせる異常なほど苛烈なアプローチを思い起こしてみていただきたい。オリジナル楽器の繰り出す清新な響きの持ち味も相俟って、この歌曲をトータルに彩る軍楽調の箇所のなんとも刺激的なこと。その一方でバッハにも相通じるハーモニーの美しさはまぎれもなくヘレヴェッへのもの。「美しいラッパが鳴り響くところ」など、どこからともなく怪しく退廃的な色香が匂い立ち、こ惑的な表情が濃密に折り重なってゆく。さらに当代随一、合唱音楽のスペシャリストとして、もはや「人の声」だけが織り成す美を究めているからであろうか、最も旬のヘンシェル、バッハのカンタータ・シリーズでもおなじみのコノリーとソリスト各々の魅力を存分に引き出すあたりほとんど天才的。
 ヘレヴェッへが作り上げた画期的な「角笛」歌曲集。このアルバムにより、ますます交響曲シリーズへの想像と期待とが大きく膨らむに違いない。
HMX-2901920

価格帯:G
限定盤
2011年カタログ付き〜ヘレヴェッヘの「角笛」
 マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」
サラ・コノリー(Ms)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
 通常盤:HMC-901920(2011年1月現在では入手可能)。 オリジナル楽器オケを伴った初めての「角笛」歌曲集。  ここでヘレヴェッへがロマン派の作品、たとえばシューマンやブルックナーの交響曲を手がける時にみせる異常なほど苛烈なアプローチを思い起こしてみていただきたい。オリジナル楽器の繰り出す清新な響きの持ち味も相俟って、この歌曲をトータルに彩る軍楽調の箇所のなんとも刺激的なこと。その一方でバッハにも相通じるハーモニーの美しさはまぎれもなくヘレヴェッへのもの。「美しいラッパが鳴り響くところ」など、どこからともなく怪しく退廃的な色香が匂い立ち、こ惑的な表情が濃密に折り重なってゆく。さらに当代随一、合唱音楽のスペシャリストとして、もはや「人の声」だけが織り成す美を究めているからであろうか、最も旬のヘンシェル、バッハのカンタータ・シリーズでもおなじみのコノリーとソリスト各々の魅力を存分に引き出すあたりほとんど天才的。
 #2011年 HMF カタログ付き。初回プレス限定と思われますので、お早めにどうぞ。
ブルックナー:
 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
 おそらくディジパック仕様。ヘレヴェッヘ&手兵シャンゼリゼ管によるピリオド楽器使用のブルックナー交響曲全集シリーズ、評価の高かった第7番(HMC-901857;CD/HMC-801857;SACD)に続き「ロマンティック」が登場。美しいハーモニーを作り上げることにかけては天下一品のヘレヴェッヘ。すでに第1楽章冒頭の弦のトレモロが鳴り出す瞬間から釘づけで、弱音の繊細な表情はピリオド楽器オーケストラならでは。主部に入ってからも見違えるように生気を取り戻したような音楽。ヴァイオリン両翼型配置のオケが立体的にこだまする、陰影豊かなアンダンテ。このあたり、彼のバッハにも通じる深遠な世界が拡がる。力強く弾むスケルツォから充実し切ったフィナーレにかけての金管群の剛毅な響きも格別。もう曲が閉じられるまでがあっという間。
音楽芸術の第5元素〜
 The quintessence of a musical art

 ラッスス(1532-1594):ミサ曲「すべての悲しみよ」
 トマス・アシュウェル(1478頃-1513以降):
  ミサ「アヴェ・マリア」
 パレストリーナ(1525 頃-1594):
  ミサ「ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」
パウル・ファン・
 ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 このCD タイトルは、録音が行われた、リスボンにある水の博物館に由来している。第五の元素とは、気・火・地・水の4要素のほかにあると考えられた元素のこと。この場所自体がもつただならぬ雰囲気、そしてその音響は、これらの作品が普遍的で時空を超えた内容(=「第五の」要素)をもっているということを私たちに示している。厳格な対位法を用いて書かれたパレストリーナのミサ曲、イングランドが生んだ後期ゴシック様式の作品をのこしたアシュウェルのミサ曲、そして多声音楽爛熟期のラッススのミサ曲。これらの作品が、生きたものとして聴く者にせまって来る。ネーヴェル率いるウエルガス・アンサンブルの精鋭たちが織り成す、声の饗宴を味わうことのできる1枚となっている。
HMC-801923

(2HYBRID_SACD)
価格帯:B
モーツァルト:歌劇「ティートの慈悲」 マーク・パドモア(T:ティート)
アレクサンドリーナ・
 ペンダチャンスカ
 (S:ヴィテッリア)
ベルナルダ・フィンク
 (Ms:アンニオ)
スンハエ・イム
 (S:セルヴィーリア)
セルジョ・フォレスティ
 (B:プブリオ)
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックo.
RIAS室内cho.
 録音:2005年。SACD盤はマルチチャンネル。
 「ティートの慈悲」は1791年に皇帝レオポルト2世のボヘミア王戴冠を祝うために急遽依頼されたオペラ・セリア。時間がなかったためレチタティーヴォをジュスマイアー任せにしたり、メタスタージオの台本が古めかしかったり、初演を見た王妃が駄作と貶したりと、せっかくの大作なのに200年以上不遇な扱いを受けてきた。しかし近年では、モーツァルト晩年ならではのオペラ・セリアの傑作として人気が高まっている。
 セリアなら当然、ピリオド楽器演奏が映えるというもの。この録音は、2005年11月のパリ、ブリュッセルでの上演と連動したもので、その上演においてもヤーコプスの面目躍如たる輝かしい音楽は絶賛された。また優れた歌手が見事な歌を聴かせてくれる。何と言ってもパドモアの柔らかくも情熱に満ちたテノールが最高。一方ヴェルディやドニゼッティのプリマドンナから古楽ソプラノに転向し成功を収めているペンダチャンスカも目を見張る出来ばえ。古楽メゾのベテラン、フィンクは言うまでもなく見事。そしてクリスティの秘蔵っ子で、つい先日ヴィヴァルディの「バジャゼット」で聴衆を魅了した美声ソプラノ、イムが絶妙に華を添えている。「ティート」の魅力にまだ開眼していない方にこそお聴きいただきたい、画期的名演の登場である。
イザベル・ファウスト
 ジョリヴェ(1905-1974):ヴァイオリン協奏曲
 ショーソン(1855-1899):詩曲 Op.25
イザベル・ファウスト(Vn)
マルコ・レトーニャ指揮
ベルリン・ドイツso.
 今をときめくヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの待望の新譜の登場。ファウストは2005年11月にもアルミンクと新日フィルの公演で共演し、ハルトマンの難曲「葬送協奏曲」を、超越的な集中力と非常に安定した音程とテクニックで見事に演奏して、日本の聴衆を圧倒した。
 今確実にそのファンが増えている作曲家、ジョリヴェのヴァイオリン協奏曲は、オーケストラ、ヴァイオリンの両者に膨大なエネルギーと技巧を要求する難曲。ファウストは、このマグマのような熱い作品に、自身のもつしなやかさ、強さ、そして優しさ、すべてのパワーを全開にして立ち向かっている。エネルギーと叙情の核融合的作曲家、ジョリヴェのヴァイオリン協奏曲の決定盤といってもよい名演奏の誕生。つづくショーソンの詩曲は、オケの前奏からしてただならぬ雰囲気。ファウストのヴァイオリンのソロが奏でられる瞬間、聴いていて体がとろけてしまいそうなほどの美しさにノックアウトされる。
ブラームス:歌曲集
 私の思いはあなたの許へ/調べのように僕に/
 サッフォー風の頌歌/野にひとり/夜鶯/落胆/古い歌/
 夜鶯に/乙女は語る/君の青い目/秘密/セレナード/
 永遠の愛について/死はすがすがしい夜/教会の墓地にて/
 五月の夜/余韻/スペインの歌/乙女の歌/日曜日の朝に/
 愛の誠/甲斐のないセレナード/乙女/テレーゼ/乙女の歌/
 狩り/鍛冶屋/恋しい人のもとへ/日曜日/乙女の歌/子守歌
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 ヤーコプスが絶大な信頼をおくメゾ・ソプラノ、ベルナルダ・フィンク。彼女はアルゼンチン生まれだが、両親はスロヴェニアからの移民。数々のバロック声楽曲で名高いフィンク、しかしリート・ファンの間では、ドイツリートを歌わせても好評で、既にシューマンの「女の愛と生涯」(HMC-901753)などで高い評価を得ている。そしてブラームス。メッゾならではの滋味溢れるブラームスをたっぷり楽しめる。伴奏には、英国の名伴奏ピアニスト、ロジャー・ヴィニョールズを迎え、万全。
ショパン:ワルツ集(全19曲)
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
アレクサンドル・タロー(P)
 繊細で薫り高い演奏が魅力のタロー。そんな彼のショパンがついに登場。それもワルツ全曲で、これが予想以上の素晴らしさ。繊細の極みながら甘くなく、凛とした哀感に翳る音楽。まさに理想的なショパン像といえよう。カップリングのモンポウが聴けるのも贅沢。前奏曲第7番(某胃薬CMの曲)に基づき不思議に変容していく様が独特な作品で、ピアノの詩人タローの独壇場。
HMX-2901927

価格帯:F
限定盤
ショパン:ワルツ集(全19曲)
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
アレクサンドル・タロー(P)
 旧・HMC-901927の、同レーベル2010年カタログ付き限定盤。
 繊細で薫り高い演奏が魅力のタロー。そんな彼のショパンがついに登場。それもワルツ全曲で、これが予想以上の素晴らしさ。繊細の極みながら甘くなく、凛とした哀感に翳る音楽。まさに理想的なショパン像といえよう。カップリングのモンポウが聴けるのも贅沢。前奏曲第7番(某胃薬CMの曲)に基づき不思議に変容していく様が独特な作品で、ピアノの詩人タローの独壇場。
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
 シャスティン・アヴェモ(S) パトリシア・バードン(A) ローレンス・ザゾ(CT)
 コビー・ヴァン・レンズブルク(T) ニール・デイヴィス(B)
 ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロックo.、クレア・カレッジcho.
 録音:2006年1月、パウルスザール、フライブルク(国内代理店表記は『フライデルク、パウルスザーク』だが、誤りと思われる)。 SACDハイブリッド盤 (HMC-801928) も出ていたが、廃盤。 競合盤ひしめく中、ヤーコプスが満を持して録音した最高の「メサイア」。かつ彼ならではの知的刺激と熱い情熱が入り混じり、音楽に浸る喜びに溢れ、かつオーケストラを自在に操ったヘンデルはお見事の一言。この録音では1750年に上演した時の形態を元にし、ソリストを5人立てている。スウェーデン出身のソプラノ、アヴェモはバロック音楽から「ルル」のタイトルロールまで得意とする恐るべき人。アルトには、充実した深い美声が素敵なアイルランドのバードン。カウンターテナー、テノールはヤーコプス組というべきお馴染みの面々。バスにはこれもバロックで大活躍のウェールズのバス、デイヴィス。
ジャン=ギアン・ケラス&アレクサンドル・タロー
 シューベルト:
  アルペジオーネ・ソナタ イ短調:D.821/
  「美しき水車小屋の娘」より[さすらい/焦燥]
 ヴェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品Op.11
 シューベルト:
  鳥たち/
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタD.384 Op.posth.137/
  子守歌D.498
 アルバン・ベルク:4つの小品Op.5
  (原曲:クラリネットとピアノのための)
 シューベルト:夜と夢D.827
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
アレクサンドル・タロー(P)
 いまや人気絶頂、たびたび来日しているケラスと、先日のショパンのワルツ集でますます冴え渡る音色を聴かせたタロー、2名による夢のデュオの登場。ウィーン出身の3人の作曲家たちによる作品を集めたもので、シューベルトの名曲中の名曲「アルペジオーネ・ソナタ」をはじめ、シューベルト歌曲のチェロへの転用、ヴェーベルンの作品など、ヴァラエティに富んだ内容。特筆すべきなのはなんといってもケラスのますます磨きのかかったストレートに心に響く音色と、タローのピアノのタッチ。思わずため息が出てしまいそうに美しいアンサンブルで、体験したことのない深い世界に引き込まれる。ケラスは2006年11月に来日が予定されており、ますます楽しみ。
シューベルト:歌曲集
 歌曲集「白鳥の歌」 D.957/
 出会いと別れ D.767/月に寄せて D.259/
 羊飼いの嘆きの歌 D.121/ミニョンに D.161/
 あこがれ/ミューズの子 D.764
ヴェルナー・ギューラ(T)
クリストフ・ベルナー(P)
 メインに「白鳥の歌」を据え、さらにゲーテの詩による歌曲を6曲収録している。ギューラの柔らかい美声がシューベルトにピッタリなのは言うまでもない。加えて、節度のある適切な表現と、詩句に対する読み込みの深さが、良い味わいを出している。伴奏のベルナーも優れもの。
ラヴェル:5つのギリシア民謡
ベルリオーズ:夏の夜 Op.7(ゴーティエの詩による)
ラヴェル:シェエラザード
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツso.
 ケント・ナガノ&ベルリン・ドイツ響最新盤は、歌手にベルナルダ・フィンクを迎えての、ラヴェルとベルリオーズの歌曲。
 シェエラザード以外もともとはピアノと声のために書かれたものだが、のちにオーケストラと声のために編曲された。ラヴェルもベルリオーズも、オケの時計細工師と称されることもあるほどの完璧主義者だけあって、オーケストラパートの美しさは格別。緻密に書かれた微妙な色彩の木管パートなど、ベルリン・ドイツ響のうまさが際立つ。フィンクのどこまでも透明ながら深い色合いを帯びた声は、不思議な魅力で聴く者の心をぐっと掴んで離さない。透明な響き、完璧なバランス、そして歌とオケとの絶妙な調和・・・。聴いていると瞬く間に時が過ぎてしまう。
HMG-501933

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
ボッケリーニ
 スターバト・マーテル(1781年初版)(*) /
 弦楽五重奏曲 ハ短調 Op.31 No.4, G.328 (#)
 交響曲集(+)
  〔「悪魔の家」Op.12 No.4 /イ長調 Op.35 No.3 /
   ニ長調 G.490 /ヘ長調 Op.35 No.4 〕
アニェス・メロン(S;*)
キアラ・バンキーニ(Vn)指揮
アンサンブル415
 録音:1991年4月(*/#)/1988年6月(+)。ピリオド楽器使用。旧品番:HMC-901378 (*/#), HMC-901291 (+), HMA-1901291 (+), HMX-2901933 (*/#/+, "1+1" シリーズ)。ボッケリーニ入門盤として、そして最終奥義的な盤としても自信をもってお勧めできる名盤が復活。アンサンブル415の4-3-2-2-1の編成は発売当時衝撃的だった。今聴いても実に軽快、気分爽快。メロンの歌うスターバト・マーテルも感涙もの。
フランク・マルタン(1890-1974):
 世俗オラトリオ「魔法の酒」
 (7つの弦楽器とピアノ伴奏による
   12人の独唱者のための)
サンドリーヌ・ピオー
(S;イズー)
ステファン・ダヴィスリム
(T;トリスタン)
ユッタ・ベーネルト
(S;ブランゲーネ
 [ブランジァン])
ヒルデガルト・ヴィーデマン
(S;白い手のイズー)
ウルリケ・バルチュ
(A:イズーの海)
ヨナタン・E.デ・ラ・
 パス・サエンス
(B;マルケ王)
ヨアヒム・ブールマン
(T;カエルダン)
ダニエル・ルイス指揮
RIAS室内cho.、
シャロウン・アンサンブル
シュトックハウゼン=
 リーゲルバウエル(P)
 愛の秘薬を誤って飲みかわしてしまった王妃イズーと王の甥トリスタン。この時から2人は死に至るまでやむことのない永遠の愛に結びつけられる・・・。ヨーロッパ中世最大の恋物語「トリスタン・イズー物語」に基づく、フランク・マルタンの声楽作品。ジョゼフ・ベディエ編の小説(岩波文庫からも単行本が出版されている)に則って、プロローグ、3つの章(「媚薬」、「モロアの森」、「死」)、エピローグを持つ形式となっている。登場人物は台詞を歌い、合唱は動作を語り、場面を説明する語り部の役割を担う。ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」とは一線を画したものを、と考えたマルタンは、ソリストの旋律に十二音技法を採用、さらに合唱の響きの中に、官能的でありながらどこか空虚な響きを用いるなど、ワーグナーのとはまったく趣の異なるトリスタンを作り上げた。トリスタンの「死」の場面も、ワーグナーのオペラではトリスタンが切々と歌い上げるが、マルタンのものは、瀕死の状態のトリスタンにすがる白い手のイズー(カエルダンの妹、トリスタンは二人のイズーを愛した)や、合唱による淡々とした語りの合間に、トリスタンが切れ切れに言葉を発する、というもので、トリスタンが弱ってしまって死にゆく様がおそろしいほど克明に描写されている。録音があまり多くないこの名作、ひとつの決定盤ともいえるものの登場と言えるだろう。
HMC-801937

(2 HYBRID_SACD)
価格帯:B
カイア・サーリアホ(1952-):歌劇「彼方からの愛」
 ダニエル・ベルヒャー(T;ジャウフレ・リュデル)
 エカテリーナ・レキーナ(S;クレメンス)
 マリー=アンジュ・トドロヴィッチ(Ms;巡礼者)
 ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツso.、ベルリン放送cho.
 録音:2006年3月、テルデックス・スタジオ、2008年10月、バイエルン。
 ケント・ナガノ最新盤は、サーリアホの歌劇。サーリアホ初のオペラであるこの作品は、2000年ザルツブルク音楽祭でピーター・セラーズのプロダクションで初演、絶賛された。時代設定は中世、登場人物は、運命の人に出会うのをただひたすら待っているアキテーヌの城に住む男リュデルと、トリポリの砦に住む女クレメンス。トリポリでクレメンスが歌う、理想の恋人を思う歌を聴いた巡礼者は、長旅の後、アキテーヌへとたどり着く。そこでリュデルの愛の歌を聴いた巡礼者は、遠く離れたこの男女二人が、まさに運命の人同士であると確信する。リュデルは、クレメンスに会うために、はるかトリポリまで船旅をするが、途中で重大な病にかかり、トリポリに着くころには瀕死の状態だった。二人は出会い、お互いが運命の人であることを確信するが、リュデルはクレメンスの腕の中で息絶える、という物語。かなわぬ恋に身をこがす、中世の騎士道の物語をアマン・マールフが読み直したリブレットに、サーリアホは、緻密な幻想的絵画のような、複雑な色彩のパレットを幾重にも重ねたような音楽をつけた。ケント・ナガノは、見事な明晰さをもってこの中世の音物語の世界を描く。
HMC-901939

(2CD)
1.5CD価格
バッハ:ミサ・ブレヴィス
 [ミサ曲 イ長調 BWV.234/ミサ曲 ト長調 BWV.236/
  ミサ曲 ト短調 BWV.235/ミサ曲 ヘ長調.BWV 233]
コンラート・
 ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
ザビーネ・ゲッツ、
ガブリエーレ・
 ヒエルダイス(S)
エリサベス・ポピエン、
アレクサンダー・
 シュナイダー(A)
ヴィルフリート・
 ヨッヘンス、
ハンス・イェルク・
 マンメル(T)
ヴォルフ・マティアス・
 フリードリヒ、
セバスティアン・
 ノアック(B)
 録音:2006年1月、5月。
 ユングヘーネルによる、バッハの珠玉のミサ曲の登場。声楽メンバーも大分入れ替わった、新生カントゥス・ケルンによる声楽は、時に幻想的な美しさに満ち、時に刺すように鋭く、えもいわれぬ神々しさに満ちている。以前に増して表情豊かになっている。[CD2]におさめられているミサ曲 ト短調は、名作の誉れ高い作品。なんともいえぬ優しさに満ちた冒頭の器楽による前奏はこの世のものとは思えない美しさ。歌が始まると一転、余計なものがそぎ落とされたストイックな声部間の掛け合い、そしてストイックな声楽と温かみのある楽器の音色との交わりに心奪われる。
シュタイアー&ショルンスハイム〜
 モーツァルト:am Stein Vis-à-vis(1777)

 転調するプレリュード( ハ長調から 変ロ長調へ)
  (Modulierendes Pradludium)KV 284a/
 ピアノ連弾ソナタ 変ロ長調 KV.358(*)/
 転調するプレリュード( ヘ長調から ホ短調へ)
  Modulierendes Praeludium KV deest
   (ケッヘル番号なし)/
 カンデツァ KV.624(626a)/
 パイジェッロの歌劇「哲学者気取り」の
  「主に幸いあれ」による
    6つの変奏曲 ヘ長調 KV.398/
 前奏曲とフーガ ハ長調 KV.394(383a)/
 ショルンスハイムとシュタイアーによる
  即興演奏[1 '36 "](*)
 ピアノ連弾ソナタ ニ長調 KV.381(*)/
 6つのドイツ舞曲 KV.509(ピアノ連弾編曲版;*)
アンドレアス・
 シュタイアー(Fp)
クリスティーネ・
 ショルンスハイム(Fp;*)
 使用楽器:ヴィザヴィ(1777年シュタイン製)。これは!シュタイアーにモーツァルトが乗り移ったかのような、はたまたモーツァルトにシュタイアーが乗り移ったのか・・・。
 1曲目の「プレリュード」からシュタイアー大暴れ、聴くものの度肝をぬくような過激さ。モーツァルトの「プレリュード」は意外になじみがないかもしれない。当時「プレリュード」は元来、ピアニストの技量をひけらかすために即興で演奏されることが多かったもの。「私は即興ができない(わ)・・・」というピアニストの方々のために、即興演奏を譜面に書き起こしたものが当時の「プレリュード」だった。(もちろん、ソナタなどのメイン楽曲の前に演奏されたり、楽器の具合を見るために演奏されたりすることもあったが。)ここに録音されているプレリュードはまさにモーツァルトの天才即興ぶりが譜面に記されたもの。ほかでは聴けない奇跡的な演奏がここにある。
 さらに楽器がまたすごい!この録音で用いられたシュタイン製の「ヴィザヴィ」(1777年)という楽器は、巨大な長方形のケースの中に二つの鍵盤楽器が組み込まれ、二つの短辺には鍵盤が付けられ、2人の奏者が向き合って演奏できるよう設計されたもの。片側が一段鍵盤のピアノ、反対側が二段または三段鍵盤のチェンバロになっているが、チェンバロ側の鍵盤の一つはピアノのためのもので、反対側にあるピアノ専用鍵盤と連動するというもの。同様の楽器は今回録音に用いられたものも含めて2台しか現存していない。シュタインのピアノ工房を、モーツァルトは1777年に訪れたことがあり、シュタインのピアノを大層気に入った。しかし、高価であったために購入を断念、父への手紙にも、今まではシュペート製のピアノが一番好きだったが、シュタインのピアノを聴いて断然こちらの方がよいと思う、という記述がみられる。シュタイン製のこのゴージャスで鮮烈な音色、そして演奏者に対する反応の良さをモーツァルトはおそらく気に入ったのかもしれない。楽器もすごいし楽曲も貴重だし、演奏はまさに奇跡的名演。ものすごい一枚。
 この録音では、1曲目は本来は4つの部分からなっているが、それらのうちの一番長い部分( ハ長調から 変ロ長調へ転調する部分が含まれるもの)のみ演奏されている。また、最終楽曲の6つの舞曲は、オケ版のものをショルンスハイムとシュタイアーが編曲したもの。
シュテファン・ヴラダーのモーツァルト
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467/
  幻想曲 ニ短調 K.397/ロンド ニ長調 K.382/
  ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
シュテファン・ヴラダー(P)指揮
カメラータ・ザルツブルク
 生粋のウィーン流ピアニスト、ヴラダーによるモーツァルトのピアノ協奏曲の登場。しかも弾き振り! むかえうつは伝統あるカメラータ・ザルツブルク。冒頭の弦楽器と管楽器のかけあいから、まさにこれしかないという絶妙な間の取り方とぴちぴち感に満ちている。続くピアノの入りもきらきらとまばゆいばかり。ピアノのソロの曲も入魂の仕上がり。幻想曲の深刻な空気から、21番の澄み切った幸福感まで、モーツァルト・ワールドがたっぷりと堪能出来る。モーツァルト・イヤーのしめくくりにもぴったりの、とびっきりの一枚。
ショパン&ブラームス:バラード集
 ショパン:バラード(全4曲)[Op.23/Op.38/Op.47/Op.52]
 ブラームス:バラード Op.10
セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2006年4月。
 1998年のロン=ティボー・コンクールで優勝し、一躍その名が知られたティベルギアン(1975-)待望の新譜はショパンとブラームスのバラード集。ショパンのバラードの第1番の冒頭から、強烈な音楽の推進力にたちまち引きこまれ、比較的たっぷりしたテンポで寄せては返す波のようなメロディーに酔いしれる。彼の紡ぎだす研ぎ澄まされたハーモニーは、倍音の先の先にまで耳を澄ましているかのようで、崇高さすら感じさせる。ブラームスのバラードもロマンの薫りが濃厚でありながらどこかはかなく、32歳にしてすでに隔世の感のある演奏となっている。
イザベル・ファウスト
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61/
  ヴァイオリン・ソナタ第9番
   イ長調 Op.47「クロイツェル」
イザベル・ファウスト(Vn)
イジー・
 ビエロフラーヴェク指揮
プラハ・フィルハーモニア
アレクサンドル・メルニコフ(P)
KDC-5027

国内仕様盤
価格帯:B
 若い世代でもっとも注目を集めるファウストが、ベートーヴェンの2大ヴァイオリン名曲、協奏曲とクロイツェルをなんと一挙に録音した。その格調の高さ、たおやかな美しさ、楽曲のスケールとすべての条件を満たして、王座に君臨するベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。麗しの音色でしっとりと歌い上げるファウストのヴァイオリンは、ラルゲットではどこまでも幸福感に満ちて甘美のきわみ。いっぽう、ヴァイオリニスト泣かせの名うての難曲で、10曲あるソナタの最高峰「クロイツェル」。協奏曲とはガラっと変わって、いまにもメルニコフのと熱く激しいやりとりで火花が飛び散るかのような燃焼度。どこでも引っ張りだこという人気ぶりも頷けるファウストの魅力が全開のアルバムとなっている。
ブラームス:愛の四重唱曲集
 ブラームス:
  愛の歌、ワルツOp.52(全18曲)(*/#)/
  3つの四重唱曲 Op.64(*)/
  新・愛の歌、ワルツOp.65(全15曲)(*/#)
マーリス・ペーテルセン(S)
ステッラ・デュフォワ(A)
ヴェルナー・ギューラ(T)
コンラート・ヤルノット(B−Br)
クリストフ・ベルナー(P;*)
カミッロ・ラディッケ(P;#)
 ブラームスの詩情ゆたかな四重唱曲集。多くの声楽曲、そしてハンガリー舞曲集などすぐれたピアノ四手のための作品をのこしたブラームス。そんな彼が、ウィーンの伝統音楽にインスピレーションを受けて書いた贅沢な編成の重唱曲集。これらの曲集は、発表されるとすぐにウィーンの音楽サロンで大ヒットとなった。恋をしたうきうき気分から、失恋の悲しみまで、その歌詞の内容は恋のすべてを語りつくす。
モーツァルト:
 ホルン協奏曲第1番 ニ長調 KV.412/
 ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 KV.495/
 ファゴット協奏曲 変ロ長調 KV.191/
 オーボエ協奏曲 ハ長調 KV.314
トゥーニス・ファン・
 デァ・ズヴァールト(Hr)
ドナ・アグレル(Fg)
カタリナ・アルフケン(Ob)
ぺトラ・ミュレヤンス指揮
フライブルク・バロックo.
ドビュッシー:ピアノ作品集
 忘れられた映像/ボヘミア舞曲/夢想/マズルカ/
 ロマンティックなヴァルス/バラード/舞曲/
 夜想曲/ピアノのために/版画/コンクール用小品/
 ハイドンを讃えて/小さい黒人/レントより遅く/
 6つの古代のエピグラフ(独奏版)/
 英雄的子守歌/
 慈善団体「負傷兵の衣類」のための小品/
 エレジー/燃える炭火に照らされた夕べ/
 リア王の眠り(ロジェ=デュカス編曲)
アラン・プラネス (P)
 いつも高い評判を受けているプラネスのドビュッシー・シリーズがついに完成。今回は「版画」など名作から、連弾曲「6つの古代のエピグラフ」のドビュッシー自身による独奏版や最近楽譜が出版された絶筆「燃える炭火に照らされた夕べ」といった珍品、さらに初期の美しい小品まで盛りだくさん。「燃える炭火に照らされた夕べ」はすでにいくつか録音もあるが、プラネス級の名手によるものは初めて。ようやく曲の真価を知ることが出来る。プラネスは2007年の「ラ・フォル・ジュルネ」 出演のため久々に来日が予定されている。
ヘンデル:オラトリオ「ソロモン」 サラ・コノリー
(A:ソロモン)
スーザン・グリットン
(S;ソロモンの王妃/
   第1の遊女)
キャロリン・サンプソン
(S;シバの女王/
   第2の遊女)
マーク・パドモア
(T;ザドク/従者)
デイヴィッド・
 ウィルソン=ジョンソン
(B;レヴィ人)
ダニエル・ロイス指揮
ベルリン古楽アカデミー
RIAS 室内cho.
 「ソロモン」は、1748年、既に63歳に達していたヘンデルが作曲したオラトリオ。旧約聖書に現れる古代イスラエルの王ソロモンを題材にし、第2幕には「大岡裁き」の場面があることでも知られている。今日では専ら、第3幕の前奏曲である「シバの女王の入城」ばかりが有名だが、作品全体も晩年のヘンデルの名曲が多々ある。
 このHMFによる新録音では、サラ・コノリー、スーザン・グリットン、キャロリン・サンプソン、マーク・パドモアと、古楽界のスター歌手が揃えられ、しかもベルリン古楽アカデミーとRIAS室内合唱団という鉄壁の布陣。そして指揮のロイスが知性と愛情100%の指揮を繰り広げてくれている。ドリームチームのヘンデル、この秋の一押し。
マルティヌー:
 ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293
 弦楽セレナード第2番 H.216
 トッカータと2つのカンツォン
  (ピアノと弦楽合奏のための)
イザベル・ファウスト(Vn)
セドリック・ティベルギアン(P)
イジー・ビエロフラーヴェク指揮
プラハpo.
 東欧諸国からパリに集まった作曲家のグループ「エコール・ド・パリ」のメンバー中、もっとも演奏・録音に恵まれているチェコ出身のボフスラフ・マルティヌー。何とイザベル・ファウストの演奏で協奏曲が登場。それも急進的な傾向の強い第1番でなく、マルティヌーの作品の中でもとりわけ美しい旋律にあふれ、平和で田園的な世界が続く、かのエルマンに捧げられた第2番というのが意外。ファウストの美音も冴え、ビエロフラーヴェクのボヘミア的濃厚な伴奏も絶品。マルティヌー観の変るアルバム。もうひとつの注目は、ピアノ協奏的作品「トッカータと2つのカンツォン」の独奏をイケメン名手ティベルギアンが務めていること。明るい喜悦性に富んだ曲で、あまり知られていない曲だが、存分に楽しめる。
聖週間のための哀歌
 [ Lamentations for Tenebrae ]

 [聖水曜日]
  カリッシミ(1605-1674):
   エレミアの哀歌、ここに始まる/
   おとめシオンより、
    栄光はことごとく去り
  ロッシ(c.1601-1656):
   トッカータ・クヮルタ
  フレスコバルディ(1583-1643):
   敵はその手を下し
  パレストリーナ(c.1525-1594):
   主よ、救いたまえ
 [聖木曜日]
  作曲者不詳:
   エレミアの哀歌/
   彼らが傷ついた者のように
  カプスベルガー(c.1580-1651):
   トッカータ・クィント
 [聖金曜日]
  作曲者不詳:
   エレミアの哀歌/
   トッカータ・アルペッジャータ
  マルコレッリ(c.1615-c.1675):
   なにゆえ黄金は光を失い
  作曲者不詳:預言者エレミアの祈り
マリア・クリスティーナ・
 キール(S)
ジャン=マルク・エメ
(Org)指揮
コンチェルト・ソアーヴェ
 キールによる最高純度の結晶のような歌声。受難を前にしたキリストを悼む哀歌が、澄み切った空気の中に響く。器楽のみの楽曲も、リュートをつまびく音一つ一つが真珠の涙の粒のような美しさ。至高の慰めがここにある。
 キリスト教では、枝の主日(キリストが、十字架につけられる前にロバに乗ってエルサレムに入城した日。人々は棕櫚の枝を掲げてイエスを迎えたことから「枝の主日」と呼ばれる)から、復活の主日までを聖週間という。この期間の夕刻からロウソクの火が消えて教会が暗闇と化す時まで朗唱された音楽が、「ルソン・ド・テネブル」の原型。声楽の場合、エレミアの哀歌の聖句が、歌詞の大部分を占める。ルネサンス時代にこのジャンルは誕生し、ルイ14世下のフランスで発展を遂げた。イタリアでは、17世紀の前半にこのジャンルは流行し、ボローニャにある音楽博物館には、当時ローマで活躍していたあらゆる音楽家たちによる哀歌の23種類の曲集の譜が残されている。マリア・クリスティーナ・キールとコンチェルト・ソアーヴェが、これらの資料から、聖週間のための哀歌を再構築したもの。歌詞にも現れるdolor(悲しみ)、lamentatio(哀れみ)といった言葉を、他に類を見ない純度の高い美しい結晶にして蘇らせ、聴く者の心に溶け入るように聴かせる。
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
 [第6番 ト長調 Op.101 /
  第8番 ハ短調 Op.110 /
  第11番 ヘ短調 Op.122 ]
エルサレムSQ
[アレクサンダー・
  パヴロフスキー(第1Vn)
 アミハイ・グロス(第2Vn)
 セルゲイ・ブレスラー(Va)
 キリル・ズロトニコフ(Vc)]
 2004年の初来日につづき、2007年2月に2度目の来日公演を行うエルサレム弦楽四重奏団。4人の間にただよう音楽の空気感は、なんとも気高くよい雰囲気。若手ながら技巧にはしることなく、常に作品に対して真摯な態度で接しているのがよくわかる、知性にも裏打ちされた演奏をするクァルテット。チェロのズロトニコフが使用している楽器は、ジャクリーヌ・デュ・プレが愛用していたセルジオ・ペレッソンで、ダニエル・バレンボイムより貸与されている逸品。
 第6番は1956年の作。この年ショスタコーヴィチは4つの作品しかのこしていないだけに、重要な作品。田園的な明るい雰囲気が魅力の一曲。第8番は、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の中でも名曲のひとつ。「ファシズムと戦争の犠牲者の思い出に」捧げられており、自身の旧作から様々な主題を転用しており、作曲者の自伝的作品ともいえるもの。クァルテットのメンバーは、ひとつひとつの主題の意味を徹底的に追求して演奏しており、説得力抜群。第11番は、アンサンブルの難しい技巧が用いられた作品。瞑想的な雰囲気をもった作品で、クァルテットのもつ叙情性がひかる。
HMC-801954

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
40 Voices
 ヴィレム・キュレーアス:
  35声によるNomen mortis infame
 フアン・バウティスタ・ゴメス:
  12声によるグローリア
 ジョスカン・デプレ:
  12声による「いと高き神の保護のもとに住み」
 ロベルト・ウィルキンソン:
  クレド(13声)
 アレッサンドロ・ストリッジョ:
  見よ、祝福されたる光が(40声)
 ピーター・メーセンス:リヨンの狩人(16声)
 ジョアン・ローレンソ・レベーロ:
  祝福されしイェルサレム(16声)
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ:
  主よ、あなたを呼びます(16声)
 トマス・タリス:エレミアの哀歌(40声)
パウル・
 ファン・ネーヴェル指揮
ウエルガス・アンサンブル
 ルネサンス期の声楽作品を中心に演奏活動を展開しているネーヴェルとウエルガス・アンサンブルの活動35周年記念コンサートのライヴ録音。ルネサンス期は、ヨーロッパ各地に立派な教会が次々と建立され、声楽を主とする教会音楽がもっともさかんに書かれた時期。音響効果も抜群なカテドラルの中、人の声のみによる美しい音楽が響きわたるとき、聴衆は神の存在を感じずにはいられなかったことだろう。タリスの「エレミアの哀歌」がよく訓練された40人の歌い手たちによって歌われるさまは、この世のものとは思えない美しさと迫力。
シュタイアー、ゼペック、ケラス
 ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3/
  ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70-1「幽霊」
 フンメル:ピアノ三重奏曲第4番Op.65
アンドレアス・
 シュタイアー(P)
ダニエル・ゼペック(Vn)
ジャン=ギアン・
 ケラス(Vc)
KDC-5059

国内仕様盤
価格帯:B
 当レーベルならではの豪華なメンバーによるピアノ・トリオの登場。泣く子も黙るシュタイアー、アルカント・クヮルテットでも味わい深いヴァイオリンを披露しているゼペック、そしてチェロには絶好調のケラスという顔ぶれによるベートーヴェンは実に新鮮かつあざやか。ベートーヴェン初期の作品第3番は、お得意のハ短調で、1音目から3人の間に飛んでいる火花が見えてくるよう。つづく第5番は、なんといっても第2楽章のシュタイアーが聴きもの。「幽霊」のタイトルの由来にもなっているこの特徴的で幻想的な楽章を、病的に、そしてまぼろしのように演奏しており、それに絡む2人の弦も絶品としかいいようがない。カップリングのフンメルは、ベートーヴェンがライヴァルと目していた人物。彼のピアノ三重奏曲は、ロマンティックさと若々しい魅力に満ちており、ベートーヴェンの2作品と趣は異なるが、この夢のトリオのさわやかな魅力が味わえる一枚となっている。なお、シュタイアーとゼペックはピリオド楽器を、そしてケラスは、モダーン楽器のボディにオリジナルのブリッジや弦を用いたものを使用している。
F.クープラン:鍵盤作品集
 神秘的なバリケード(第6組曲より)/
 ティク・トク・ショック(第18組曲より)/
 クープラン(第21組曲より)/
 信心女たち(第19組曲より)/
 さまよう亡霊たち(第25組曲より)/
 編み物をする女たち(第23組曲より)/
 シテール島の鐘(第14組曲より)/
 居酒屋のミュゼット(第15組曲より)(*)/
 葦(あし)(第13組曲より)/
 アタラント(第12組曲より)/
 パッサカリア(第8組曲より)/
 プラチナ色の髪のミューズ(第19組曲より)/
 奇術(第22組曲より)/
 闘いの響き(「凱旋」より/第10組曲より)/
 子守歌、またはゆりかごの中のいとしい子
  (第15組曲より)/
 空想にふける女(第25組曲より)/
 ロジヴィエール(第5組曲より)/
 双生児(第12組曲より)/
 かわいい子ども、または
  愛らしいラジュール(第20組曲より)
ジャック・デュフリ(1715-1789):
 ラ・ポトゥワン(クラヴサン曲集第4巻より)
アレクサンドル・タロー(P)
パブロ・ピコ(タンブール;*)
KDC-5029

国内仕様盤
価格帯:B
 まさに衝撃的な一枚の登場。かけた瞬間、ドビュッシー作品かと錯覚するほどの色彩感、量感、情感。ゆったりとふくよか、ビロードのようでありながら、立ち上がりがどこまでもくっきりとした不思議な音色は、聴く者をとらえて放さない。
 リリースを重ねるたびに、ますますそのタッチに磨きがかかるアレクサンドル・タロー、待望の新譜は、ピアノによるF.クープラン。タロー本人が「 playする、という考えに基づいて曲をきめました。自分がしばしばコンサートでも演奏するティク・トク・ショクを中心に据えました。F.クープランのもっとも『ピアニスティック』な作品を集め、これらのplay-ful な側面を強調しています。」と語っているように、どの曲もきわめて清冽かつ明確に演奏されている。冒頭に収録されている「神秘的なバリケード」は、一音一音にしっかりと意志と力強さがこめられており、聴いていてストレートに心に響く演奏。また、「ティク・トク・ショック」も、これほどまでにクープラン作品が超絶技巧だとはと驚かされるもの。最後にデュフリの作品が収録されているのも心憎い。
 2007年10月の来日が決定している。
アンドレアス・ショル〜ヘンデル:作品集
 麗しのアマリッリHMV82(*)/
 カンタータ「優しい時に」HWV135b/
 カンタータ「愛の神が見て」HWV175/
 トリオ・ソナタOp.2-1 ロ短調/
 カンタータ「私の心は騒ぐ」HWV132c
アンドレアス・ショル(CT)
エレーヌ・ギユメット(S;*)
オッターヴィオ・
 ダントーネ(Cemb)指揮
アカデミア・ビザンチナ
[ステファノ・モンタナーリ、
 フィオレンツァ・
  デ・ドナティス(Vn)
 マルチェッロ・ガッティ
 (Fl−tr)
 マルコ・
  フレッツァート(Vc)
 ティツィアーノ・バニャーティ
 (アーチリュート/テオルボ)
 マルタ・
  グラツィオリーノ(Hp)]
 アンドレアス・ショルがハルモニア・ムンディで活動再開。再登場第1弾は渾身のヘンデル。やわらかさ、深さとハリのある強さを併せ持つ摩訶不思議な魅力的美声は健在、いやむしろますます磨きがかかって他の追随を許さないものとなっている。バックは今をときめくアカデミア・ビザンチーナ。ショルの美しい声と比類なき技巧に触発されたのか、極めてハイテンションの演奏を繰り広げており、ヘンデル作品のもつ力強い描写、劇的な変化、アンサンブルの妙、すべてが極上の仕上がり。至福の時を味わうことが出来る。今後もショルはムンディ・レーベルで続々リリース予定、ますますの充実ぶりに目が離せない。
 まるでオペラのように劇的かつ豪華な音作りの「麗しのアマリッリ」は、1708年頃に完成されたとされている。1994年に初めて出版されており、後に傑作オペラ「リナルド」や「フラーヴィオ」にも転用されることとなる2曲目のアリアをはじめ、どの曲も宝石のような輝きを放った名作。他にもヘンデルの最初期の頃のカンタータとされる「愛の神が見て」など、ショル・ファンのみならず全ての方に聴いていただきたい絶品の一枚。
ヤーコプスのモーツァルト、何と交響曲が!
 モーツァルト:
  交響曲第38番「プラハ」/
  交響曲第41番「ジュピター」
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2006年8月。なんとなんとのヤーコプスによるモーツァルト交響曲。
 ヤーコプスというだけでも胸踊るのに、曲は「プラハ」と「ジュピター」。「プラハ」は、「フィガロの結婚」と「ドン・ジョヴァンニ」の作曲時期のちょうど中間に書かれており、まさに円熟の極みの名作。冒頭の序奏部からしてイキのよさが断然違い、何が起こるのかわくわくしてしまう。つづく主部であらわれる様々な動機も、まさにヤーコプス・マジック、すべての要素がくっきりといきいきと聴こえてくる。第2楽章は、まさにモーツァルト円熟期の結晶ともいえる楽章だが、ヤーコプス・マジック120%炸裂、思わず息をのんで聴き入るばかり。
 そして第41番「ジュピター」。なといっても白眉は終楽章。生命力に富んだフーガを怒涛の推進力で展開している。どの楽章をとっても、そして一音一音が、ぴちぴちとした躍動感に満ちている1枚。フライブルク・バロック・オーケストラの奏者一人一人の集中力、そしてヤーコプスの棒の冴え具合ともにかつてないものすごさ、絶品のモーツァルトとなっている。
ヤーコプス〜モーツァルト:交響曲集
 [第39番 変ホ長調 K543/第40番 ト短調 K550]
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2008年10月。ヤーコプス、会心のモーツァルト交響曲新録音の登場。
 第39番メヌエットのソロ楽器の旋律の立たせ方など、オペラもシンフォニーも知り尽くしたヤーコプスにしかできない物。続くフィナーレも細部にいたるまで丁寧にアーティキュレーションやディナーミクが施され、同時に大きな和声の動きのダイナミックさも併せ持つ快演。第40番の冒頭の有名な音型は、美しいディナーミクの弧を描く。終楽章フーガでは、ホルンの咆哮もパオーンと効果的に響く。ヤーコプスの緻密な指揮と、フライブルク・バロックo.の面々の巧さが絶妙にマッチした、見事なモーツァルト。
アンドレアス・シュタイアー〜
 J.S.バッハ: Early Works(初期作品集)

 トッカータ ニ長調 BWV 912(1707/13頃)
 パルティータ「おお神よ、汝義なる神よ」 BWV 767
 トッカータ ホ短調 BWV 914(1707/13頃)
 組曲 イ短調 BWV 818a(1720年頃)
 トッカータ ト長調 BWV 916(1707/03頃)
 カプリッチョ 変ロ長調
  「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 BWV 992
    (1704 or 1703頃)
アンドレアス・シュタイアー
(Cemb)
 使用楽器: Anthony Sideyd'apres Hass。
 シュタイアー冴えまくり !衝撃のバッハの初期作品集、現代音楽のような刺激的な和声、身の毛もよだつ半音階。「行進できない」トルコ行進曲(HMC-901856)で我々の度肝を抜き、モーツァルトの転調の妙技、さらにはショルンスハイムとの連弾(HMC-901941「 am Stein Vis-a-vis (1777)」)で我々を楽しましてくれたシュタイアー、待望のソロは若き日のバッハ作品集と相成った。「音楽の父」として音楽史上に大きく聳え立つ存在の大バッハ。シュタイアーは、ここに収められた初期作品の演奏を通して、バッハが若くしてすでに尋常ならざる気魄を備えた究極の音楽家であったことを我々に示してくれている。若き日の名曲として有名な「最愛の兄の旅立ちに寄せて」のアリアなど、シュタイアーの鬼才ぶりが遺憾なく発揮された名演。また、パルティータ「おお神よ、汝義なる神よ」の8曲目の半音階が多用された楽曲など、聴いていると足下の地面がぐんにゃりと変形して、異次元へと迷い込んでしまったかのような気分になる異様な半音階ぶりとなっている。
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
 [第1番 ニ短調 Op.49/
  第2番 ハ短調 Op.66]
トリオ・ヴァンダラー
 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に2007年も来日し、ますます聴衆をとりこにしているトリオ・ヴァンダラー最新盤は、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲。高貴な薫りに満ちた弦楽器は、まさに「美のツボ」をおさえた音色。官能的で時にむせび泣くような表現に引き込まれる。ピアノがまた素晴らしい!たとえば第2番のスケルツォ楽章で、真珠の粒のように美しく転がる音が、弦とたわむれ、時に熱いうねりとなって盛り上がる様子は、神がかりともいえる美しさ。たまらなく官能的でディープなメンデルスゾーンへ、トリオ・ヴァンダラーが誘う。
サン=サーンス:チェロのための作品集
 チェロとピアノのためのソナタ第1番/
 祈り Op.158/ロマンス Op.36/
 ガヴォット Op.16-3/タランテラ Op.10-5/
 チェロとピアノのための組曲 Op.16/
 ロマンス Op.51/
 白鳥(オリジナル版による2台ピアノと
  チェロのための;「動物の謝肉祭」より)
エマニュエル・
 ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)
 サン=サーンスが、たいへんなピアノの名手であり、オルガニストだったことは有名だが、彼はまたチェロの名手でもあった。そんな彼が書いたチェロのための作品は、チェロのパートもピアノのパートも実に雄弁。チェロ・ソナタ第1番は、ベートーヴェンやシューマンを思わせる、重厚で熱い旋律が迸る。「祈り」や「ロマンス」は軽めの作品だが、どれも起伏に富んでいて楽しめる内容。ベルトランの、地の底から湧き上がるような力強い生命力のある音色と、アモワイヤルの硬質な響きの調和が極めて魅力的な一枚となっている。「白鳥」のピアノは重録音。
バルトーク:弦楽四重奏曲集
 [第5番/第6番]
アルカントSQ
[アンティエ・
  ヴァイトハース(1Vn)
 ダニエル・ゼペック(2Vn)
 タベア・ツィンマーマン(Va)
 ジャン=ギアン・ケラス(Vc)]
 録音:2006年10月。
 なんとも豪華な顔ぶれによる弦楽四重奏団が結成された。その名もアルカント・クァルテット(イタリア語の「アルコ(弓)」と「カント(歌)」を組み合わせた造語)。ヴァイオリンにウィーンの名手ヴァイトハースと、シュタイアーとのベートーヴェンの録音(HMC-901919)でも評価が高い、モダーンもオリジナルもマルチにこなすゼペック、そして今ひっぱりだこで大活躍のヴィオラ奏者タベア・ツィンマーマン、そしてチェロにいわずとしれたケラスという錚々たる面々。2006年11月には日本でのお披露目公演もあり、その深みのある表現と精緻なアンサンブルが話題となった。
 記念すべき第1弾のリリースは、泣く子もだまるバルトーク。第5番第1楽章冒頭の激しいリズム、第2楽章のチェロの極端に低いどこか無機質な響き、その後現われる柔らかな旋律、第3楽章の複雑なリズムの絡み合いは名手たちの真骨頂、そして第4、第5楽章でも、エッジの効いた演奏に圧倒。続く第6番では、タベア・ツィンマーマンによる冒頭のヴィオラ・ソロの深みのある歌に、一気に世界に引き込まれる。第3楽章の四分音の掛け合いも、絶妙なことこの上なし。終楽章、静寂へと帰ってゆく終結部は、死者の魂が天へと静かに昇ってゆくような神聖さに満ちている。
HMC-901964

(3CD)
2CD価格
特価
ヤーコプスの「ドン・ジョヴァンニ」、登場
 モーツァルト:
  歌劇「ドン・ジョヴァンニ」KV.527
   (1788年ウィーン稿)
 *補遺:1787年プラハ初演稿の楽曲*
   第2幕第2場レチタティーヴォ
    「それじゃ、さっき私のマゼットを
     (Dunque quello sei tu)」
    (ツェルリーナ、ドンナ・エルヴィラ、
     ドン・オッターヴィオ、マゼット)/
   第20番アリア「ああ、おゆるし下さい」
    (レポレッロ)/
   第2幕第10場レチタティーヴォ
    「Ferma, perfido, ferma」
    (ドンナ・エルヴィラ、マゼット、
     ツェルリーナ、ドン・オッターヴィオ)/
   第21番アリア「今こそ僕の愛しい人を慰めて
    あげて下さい(Il mio tesoro intanto)」
    (ドン・オッターヴィオ)
ヨハネス・ヴァイサー
(Br;ドン・ジョヴァンニ)
ロレンツォ・レガッツォ
(B;レポレッロ)
アレクサンドリーナ・
 ペンダチャンスカ
(S;ドンナ・エルヴィラ)
オリガ・パシフニク
(S;ドンナ・アンナ)
ケネス・ターヴァー
(T;ドン・オッターヴィオ)
スンハエ・イム
(S;ツェルリーナ)
ニコライ・ボルシェフ
(Br;マゼット)
アレッサンドロ・
 グエルツォーニ
(B;騎士長)
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックo.、
RIAS室内cho.
HMC-801964

(3 HYBRID_SACD)
価格帯:B
 快進撃のとまらないヤーコプス、遂にモーツァルトのダ・ポンテ三部作完結編となる「ドン・ジョヴァンニ」の登場。2006年のインスブルック音楽祭で上演された直後の録音で、ヤーコプスの練り上げられた統率のもと、一音一音がショッキング!序曲冒頭の和音でいきなり奈落の底に突き落とされるような衝撃と迫力。名手フライブルク・バロック・オーケストラの面々が、いななく管、激流の弦で大爆発。楽しさ、おそろしさ、美しさをとことんつきつめた表現は壮観、まさに音絵物語。ドン・ジョヴァンニ役は、1980年ノルウェー出身の若き貴公子、ヨハネス・ヴァイサー。色気たっぷりだが、ドン・ジョヴァンニ=騎士身分の品格もきちんと感じさせる。レガッツォによるレポレッロは、ドン・ジョヴァンニに仕える憎めない役どころをきちんと演じているが、あまりに上手くてカッコよすぎるかも、と思う瞬間もあるほど。2007年10月の新国立劇場「フィガロの結婚」でもフィガロ役で登場予定、注目度大。ドン・ジョヴァンニに翻弄されるドンナ・エルヴィラは今をときめくペンダチャンスカ。ドンナ・アンナには、Opus111 でもおなじみのウクライナ出身の清潔感あふれるソプラノ、パシフニク。驚異的な息づかいの長さで、しっとりと歌いあげるさまは圧巻。ツェルリーナ役のスンハエ・イムは、韓国出身の期待のソプラノ。LFJ音楽祭2006でも来日、そのピンと透き通った歌声をご記憶の方もいらっしゃるのでは。レチタティーヴォでのフィゲイレドのチェンバロも冴えまくりで、一音たりとも聞き逃せない。
 さらに、さすがヤーコプス!と思わず膝を打ってしまったくなるのが、プラハ初演稿の楽曲もディスク3の最後に収録されていること。ドン・オッターヴィオのアリアの瑞々しいこと!どこまでもカンペキな「ドン・ジョヴァンニ」。
HMA-1951967

価格帯:G
ラヴェル:ピアノ・トリオ
ショーソン:ピアノ・トリオ ト短調 Op.3
トリオ・ヴァンダラー
[ヴァンサン・コック(P)
 ジャン=マルク・フィリップ=
  ヴァルジャベディアン(Vn)
 ラファエル・ピドゥ(Vc)]
 録音:1999年。旧 LE CHANT DU MONDE LDC-2781114の、レーベル移行再発売。
 トリオ・ヴァンダラーはたびたび来日している人気室内楽グループ。緻密に計算されたバランス、デュナーミクのコントロール、ていねいでこまやかなフレージング、そして一人一人の奏でる音の美しさ、すべてがまさに完璧なトリオ。音楽史上に燦然と輝くラヴェルの作品と、ショーソンの若き日の、繊細な美しさを湛えた作品、どちらもエスプリたっぷりに、息をもつかせぬ美しい演奏で聴かせる。
HMG-501968

価格帯:F
ハイドン:ピアノ三重奏曲集
 [第39番 ト長調Hob.XV-25/
  第43番 ハ長調Hob.XV-27
  第44番 ホ長調Hob.XV-28/
  第45番 変ホ長調Hob.XV-29]
トリオ・ヴァンダラー
 録音:2001年。旧 CHANT DU MONDE LDC-2781143(廃盤)の、レーベル移行再発売。
 ドイツ・ロマン派の到来を告げる作品、シューベルトの「さすらい人幻想曲」に名前を因んだ1988年結成のアンサンブル。ハイドンでも意欲的で瑞々しい演奏を聞かせる。メンバーの一人チェロのラファエル・ピドゥは、フランスの名手ローランド・ピドゥの息子。
J.S.バッハ:カンタータ集
 たれぞ知らん、わが終わりの近づけるを BWV.27
 われはわが幸に満ち足れり BWV.84
 キリストこそわが生命 BWV.95
 ああ、いまわれ婚宴に行かんとして BWV.161
ドロテー・ミールズ(S)
マシュー・ホワイト、
ハンス・イェルク・
 マンメル(T)
トーマス・バウアー(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 録音:2006年11月、2007年2月。ヘレヴェッヘによる久々のバッハの登場。陶器を思わせる美しい音色が魅力のヘレヴェッヘだが、ますますその美しさに磨きがかかっている。器楽アンサンブルの弦楽器のしたたるような音色と、心の底から自然に出てくる祈りや叫びを思わせる管楽器の奏でる旋律には涙が出そうになる。歌い手一人一人の言葉ひとつひとつ、音符ひとつひとつに対する表現の細やかさにも圧倒される。ヘレヴェッヘがますます高い境地に達していることに驚かされる1枚。
HMC-901970

(2CD +
 1DVD_VIDEO)
1.5CD価格
ジャン=ギアン・ケラス〜
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
KDC-5033/34

(2CD +
 1DVD_VIDEO)
2CD価格
国内仕様盤
日本語解説書付
価格帯:B
 使用楽器:1696 Gioffred Cappa。ジャン=ギアン・ケラスによる待望のバッハの登場!ハリとバネのあるチェロの美しい音色、そして甘いマスクは、これまでにも多くのファンを魅了してきたところ。第1番の有名なプレリュードは、ゆったりとしていながら実にアグレッシブ。舞曲のような独特の躍動感。第3番も、プレリュードは、滾々と湧き出る泉のよう。湧き出た水は、時に速く、時にゆったりと、自在に姿を変えて大海原へと流れ来る。つづく舞曲も実にしなやか。「バッハの組曲では、弓をまるで剣の名手のように使いこなせることが要求される。フェンシングのチャンピオンみたいに。」と語るケラスによる華麗なる弓さばきが生み出す絶妙な間とタイミングに、最終曲のジーグまで引き付けられどおし。組曲がもつ独特の祈りのような深い精神性と、自由闊達な躍動感が見事に共存した稀有な演奏となっている。
 ボーナスDVD(35'40、NTSC 方式)では、組曲第3番全曲の演奏姿がおさめられており、彼の見事な弓づかいをじっくり見ることが出来る。また、レコーディング風景や、ケラスがバッハについて語る映像も収録(英語字幕あり)。耳でも目でもたのしめる素晴らしいバッハのセットとなっている。
ヘレヴェッヘ&シャンゼリゼ管、
 シューマン:交響曲全集 完結編

  交響曲第1番 変ロ長調「春」Op.38/
  交響曲第3番 変ホ長調「ライン」Op.97
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
 遂に遂に、ヘレヴェッヘ&シャンゼリゼ管による至高のシューマン交響曲集が完成! 第1弾の第2番と第4番(HMA-1951848;代理店は特に記していないが、元々は協奏曲などと1曲づつカップリングされていたため、「第1弾の〜」というのは誤り)がリリースされてから長い月日がたち、ようやくヘレヴェッヘがシューマンの交響曲の残り2曲を録音。第1番の冒頭から高らかに鳴り響く管楽器は、ピリオド楽器だからこそ味わえる鮮烈さに満ちており、またたくまに聴く者をシューマンの世界に引きずり込む。第2楽章も、シューマンの叙情たっぷりな世界を、一音一音磨きあげられた玉のような音色で展開している。一音一音の息を呑むような美しさにここまで感動できるのは、やはりヘレヴェッヘ・マジックとしかいいようがない。第3番の冒頭も、比較的厚めの響きが強調されがちな演奏が多い中で、一音一音のまばゆいばかりの輝きとエネルギーがひときわ異彩を放つ。ピリオド楽器オーケストラの風雲児は未だ健在、心踊る内容となっている。
21世紀のチェロ協奏曲集
 ブルーノ・マントヴァーニ(1974-):
  チェロとオーケストラのための協奏曲(*)
 フィリップ・シェーラー(1957-):
  風の目(チェロとオーケストラのための協奏曲;#)
 ジルベール・アミ(1936-):
  チェロとオーケストラのための協奏曲(+)
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
ギュンター・ヘルビッヒ指揮(*)
ザールブリュッケン放送so.(*)
アレクサンダー・ブリジェ指揮(#)
ラジオ・フランスo.(#)
ジルベール・アミ指揮(+)
パリo.(+)
 録音:2005年9月(*)/2008年5月(#)/2006年9月(+)。
 時に管楽器を思わせる鋭い音色、時に深く抉るような低音、めまぐるしく上下を駆け巡る超絶技巧・・・。ケラスのチェロのうまさが200%実感できる現代ものの登場。もともとケラスはブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランに所属していたこともあり、同じ今という時代を生きている作曲家の作品を演奏し、作曲家とともに音楽を作り上げることに関して特別な思い入れがある。作曲家のいかなる要求をも実現するテクニックは群を抜いている。そんなケラスによる、現代を代表する作曲家たちの力作がそろった。すべて世界初録音。
 マントヴァーニの作品は、2003年にケラスのために書かれたもの。シューマンのチェロ協奏曲と同じオーケストラ編成で書かれている。暗い洞窟の中で様々な音が不気味に響くような冒頭部に始まり、激しい盛り上がりを見せ、最後はサラリと終る。心の原風景を映し出すようなシェーラーの「風の目」。アミの作品は、武満徹の思い出に捧げられており、2000年にケラスによってサントリーホールで初演された。技巧的な部分もあるが、武満を思わせるような、静寂を聴かせる作品。どれもケラスの技が光る作品となっている。
ティエリー・ペク(1965-):作品集
 数え切れない鳥たち、ピアノとオーケストラのための
  協奏曲(2006)(*))/
 記憶のむこう〜変動成分(2004)(#)/
 鍵盤のための小さな本(1995)/
 ラモーのあとに、ひとつのサラバンド?(2001)(+)
ラモー:新しいクラヴサンのための組曲(1728)
     〜サラバンド(##)
アレクサンドル・タロー
(P;*, #, ##/ポジティブOrg;+/
 エピネット;+/
 クラヴィコード;+)
アンドレア・キン指揮(*)
パリo.アンサンブル(*)
 (##)はHMC-901754 より取られた物。(#)はAEON へも録音している(AE-0423)が、新録音。
 ティエリー・ペク(ペクー)は、1965年フランス生まれの作曲家。パリ国立高等音楽院に学び、様々な賞を受賞。カナダ、ロシア、スペイン、そして南米と様々な地で学んだり生活したりしながら、音楽活動を展開している。ペクは、「生きることは旅であり、旅することは書くことであり、書くことは異次元への旅」であると語る。彼の作品には、宇宙とも地球とも人間界ともつかない不思議な世界が広がっている。その世界の中で我々は、停滞する時間、完璧な瞑想状態、すべてを超越して脳髄で感じる陶酔など、様々な体験をすることが出来る。この体験ツアーのガイドとして選ばれたのがアレクサンドル・タロー。彼の、贅肉をとことんそぎ落とした音色、極端に集中して一糸の乱れもないパッセージ、一切の感傷を排除した演奏は、異次元への誘い手として実に最適。
ヴィヴァルディ:協奏曲集
 弦楽合奏のための協奏曲 RV 156 ト短調/
 二つのオーボエのための協奏曲 RV 535 ニ短調/
 「調和の霊感」Op.3より第12番 RV 265 ホ長調/
 2つのチェロのための協奏曲 RV.531 ト短調/
 2つのヴァイオリンのための
  協奏曲 RV.522 イ短調/
 ヴァイオリン、2本の狩猟用ホルン、
  2本のオーボエとファゴットのための
   協奏曲 RV 574 ヘ長調
ベルリン古楽アカデミー
 好評だった「ハンブルク・オペラの序曲集(HMC-901852)」に引き続きベルリン古楽アカデミーがお届けするのは、「赤毛の司祭」ヴィヴァルディの協奏曲集。ヴィヴァルディは、様々な楽器がソロとして活躍する協奏曲を書いたことで、音楽史上に大きな足跡を残しているが、そんな彼の手によるとりわけ華やかな作品ばかりが並べられたこのディスクでは、様々な楽器のヴィルトゥオーゾ性が光っている。二重協奏曲は、二人のソリストを擁するコンチェルト。二人のソリストのかけあいや重奏、オーケストラとのかけあいと、見どころ聴きどころ満載。
ブルックナー:ミサ曲第3番 ヘ短調
 インゲラ・ボーリン(S) インゲボルク・ダンツ(A)
 ハンス=イェルク・マンメル(T) アルフレート・ライター(Br)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮RIAS室内cho.、シャンゼリゼo.
 ホ短調ミサにモテット集、交響曲第4番と第7番につづいておくる、ヘレヴェッヘのブルックナー。最新作は2008年3月にベルリンのフィルハーモニーでも、テノール(このときはスティーヴ・ダヴィスリム)をのぞいて同じ顔ぶれで演奏され、高い評価を得たミサ曲第3番。
 とりわけ交響曲が不動の人気を誇るブルックナーにあって、総じて声楽作品は交響曲に通じる動機や音型が随所に散りばめられていることもあり、ブルックナー好きのあいだではその魅力が語られてきた。じっさい、このジャンルの最高峰とも云われる第3番も、たとえば、まさに天国的という形容がぴったりのベネディクトゥス動機が第2交響曲第2楽章のコーダや第4楽章に引用されるなど、聴きどころの宝庫。思えばチェリビダッケが傾倒して、息の長いフレージングによる特異で巨大な演奏を聴かせていたのもこの作品だった。
 ヘレヴェッヘの新録の特徴は、どこか素朴なひびき味わいが内容に好ましいピリオド楽器による手兵シャンゼリゼ管と、なにより、もっとも重要な役割を担うコーラスにRIAS室内合唱団を起用したことだろう。ふわりとやわらかく包み込むようなサンクトゥス。グローリア、そして最大の山場クレドにおける、強じんでありながらもあたたかみのあるハーモニー。さすがは合唱指揮者としてまず名を成したヘレヴェッヘと、現代最高水準のアンサンブルとの顔合わせ。いま、あらためて名作の魅力に目を開かせてくれる演奏の登場。
ビエロフラーヴェク
 &ティベルキアンのブラームス

 ブラームス:
  ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15 (*)/
  ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
セドリック・
 ティベルギアン(P;*)
イジー・
 ビエロフラーヴェク指揮
BBCso.
 録音:2007年。ピアノ協奏曲第1番は、オケによる冒頭の序奏から、この演奏がただならぬものであることを感じさるもの。重厚感を漂わせながらも決して重くなりすぎず、ビエロフラーヴェクの怒涛の推進力で音楽が展開していく。高雅なすすり泣きのように入ってくるピアノの音色は、クリスタルを思わせる清潔感あふれるもので1975年生まれのティベルギアンが30代をむかえ、ますます音楽的に充実していることを感じさせる。終楽章のオケとピアノのかけあいでも、ティベルギアンは、硬質で美しい音色を損なうことなく、力強く聴かせる。聴き終えたときには爽快感と充実感が押し寄せ、感動的。カップリングのハイドンの主題による変奏曲では、オケの各パートにひとつひとつの主題を丁寧に歌わせており、こちらでもビエロフラーヴェクの手腕と、オケの仕事ぶりが光る。
ラフマニノフ:
 練習曲「音の絵」 Op.39(全9曲)/
 コレッリの主題による変奏曲 Op.42/
 6つの歌曲 Op.38(*)
アレクサンドル・メルニコフ(P)
エレーナ・ブリロワ(S;*)
 ラフマニノフはピアニストとして多忙だったのと、ロシアを離れてから創作欲を失ったため、後半生の作品は多くないが、それらは執拗なまでに念入りな技法の追求がみられる。その時期の3篇にロシアの俊英メルニコフが挑戦。リヒテルのファンタジーとプレトニョフの端正さを併せ持つピアニズムが魅力。
モーツァルト:歌曲とピアノ作品集
 秘めごと K.518/別れの歌 K.519/
 何と私は不幸なことか K.147/
 孤独に(私の慰めであって頂きたい)K.391/
 幻想曲 ニ短調 K.397・結社員の旅のための歌 K.468/
 偽りの世 K.474/小さなジーグ K.574/
 春へのあこがれ K.596/春の初めに K.597/
 すみれ K.476/ロンド ヘ長調 K.494/
 夢のなかの面影 K.530/寂しい森の中で K.308/
 「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲 K.180/
 クローエに寄す K.524/満足 K.473/
 ラウラに寄せる夕べの思い K.523
ヴェルナー・ギューラ(T)
クリストフ・ベルナー(P;*)
 録音:2007年。使用楽器:Streicher 。
 モーツァルトの歌曲は、大切な人との別れやフリーメイソンへの入会など、彼の人生の重要な節目にあわせて作曲されたものが多く、彼の人生の絵本のような存在といえるだろう。ギューラは、歌詞のひとつひとつに繊細な超琢を施した表情豊かな歌唱を繰り広げていて、一曲一曲小さな歌曲でありながら、見事な広がりを見せている。
 1971年生まれのウィーン出身のベルナーは、2003年チューリヒのゲザ・アンダ・コンクールで、シューマンとモーツァルトの演奏で特に高い評価を得たピアニスト。ギューラの清潔感のある美しい声と、ピアノフォルテのやさしい音色が見事に融けあった、魅力的なモーツァルト・アルバムとなっている。
W.A.モーツァルト:最後の協奏曲
 ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595(*)
 クラリネット協奏曲 イ長調 K.622(#)
アンドレアス・
 シュタイアー(P;*)
ロレンツォ・コッポラ(Cl;#)
ゴットフリード・
 フォン・デア・ゴルツ指揮
フライブルク・バロックo.
 古楽オーケストラの東の横綱、フライブルク・バロック・オーケストラによるモーツァルトのシリーズ最新盤は、なんとびっくり!シュタイアーと名手コッポラをソリストに迎えてのモーツァルトの最後の協奏曲。メンバーを聞くだけで、とっても気になってしまう1枚の登場。
 まず、ピアノ協奏曲では、冒頭のオーケストラから、上品さは保たれたまま、とってもピチピチとした音楽。思わず心がうきうきしてしまう。シュタイアーは、「行進できないトルコ行進曲」で我々の度肝を抜いたのと同一人物とは思えない、実に丁寧な仕事ぶり。手入れの行き届いた演奏で、一音一音が胸に染み入る。しかし、期待を裏切らない(?)ハッチャケぶりを見せてくれているのが第3楽章のロンド。ロンド主題が回帰する直前に挿入されるソロの部分が、実になんとも「シュタイアー節」で、毎回毎回ロンド主題が回帰するのが待ち遠しくなってしまう。最後のカデンツでは、「ちゃんと主題に戻れるのだろうか・・・」と少し心配になってしまう即興ぶり。興味深いのが、自筆譜でピアノパートに「ソロ」と書かれた部分のオケの弦楽パートが弦楽四重奏編成になっていること(トゥッティの部分は別)。これは、オケのメンバーが当時の演奏習慣を様々に研究、検証した結果なのだが、このことにより、各パートとピアノとの絡み合いがくっきりと浮かび上がっており、また、合いの手の管楽器の音色が極めて効果的に響いて来る。
 うってかわってクラリネット協奏曲は、どこまでもしっとりと曲の美しさが探求されたもの。それだからこそ、オーケストラのメンバーの一人一人のうまさも輝く。思わず神の存在を感じるような、天上から降りてくる一筋の光のような第2楽章はただただ呆然と聴き入ってしまうのである。クラリネットのソロのコッポラは、リベラ・クラシカ2008年2月の演奏会でもソリストとして招かれることになっている。
ファウスト、ズヴァールト、メルニコフのブラームス
 ブラームス:
  ホルン三重奏曲 変ホ長調/
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調「雨の歌」/
  幻想曲集 Op.116
イザベル・ファウスト(Vn;*)
トゥーニス・ファン・デア・
 ズヴァールト
(ナチュラルHr;#)
アレクサンドル・
 メルニコフ(P;+)
 使用楽器:ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティー」(1704)(*)/ローレンツ (1845)(#)/ベーゼンドルファー(1875)(+)。
 ホルン三重奏曲が完成した1865年、ブラームスは、母を亡くした。この作品は母に捧げる悲歌とも言われている。第1楽章冒頭、慈しむような優しさに満ち溢れた旋律が、ヴァイオリンから他の楽器に受け継がれてゆくところから、一気に引き込まれてしまう集中した熱演。終楽章の疾走するパッセージの見事さはまさに圧巻。とにかく上手い!ブラームス当時のサウンドを蘇らせようと、それぞれのアーティストが思いを込めて、丁寧に音楽を構築しているのがよくわかる。新時代の巨匠達の誕生を感じずにはいられない、名演奏が誕生した。
 ブラームスは幼い頃からホルンに親しみ、その音色を愛していた。これは彼の交響曲などでも、ホルンが極めて重要な役割を果たしていることからもよくわかる。ホルンが登場する室内楽は、唯一この作品のみ。ブラームスはここで、ナチュラル・ホルンが、豊かな音色や柔らかなレガート効果も得られること、そしてブラームス自身がこの楽器に親しんでいたことからナチュラル・ホルンを指定している。フライブルク・バロックo.の首席ホルン奏者を務めている世界的な名手スヴァールトが、素晴らしい音色とテクニックで聴かせる。ピアニストのメルニコフはこの録音のために、19世紀のベーゼンドルファーを購入したということ。これがまた素晴らしいピアノで、音色の玉手箱のような楽器で、メルニコフのタッチの多彩さと的確さが冴え渡る。もちろんファウストの磨き抜かれたヴァイオリンの音色と、音楽の推進力はますますパワーアップ。「雨の歌」が入っているのも泣かせるところ。なんとも嬉しい内容とメンバーによるブラームス作品集。
アレクサンドル・タロー〜ショパン:前奏曲集
 ショパン:前奏曲集 Op.28(全曲)
 モンポウ:ひそやかな音楽第15番
 (ショパンの前奏曲第4番による)
 ショパン:3つの新しいエチュード
 モンポウ:プレリュード第9番
 ショパン:
  前奏曲 嬰ハ短調 Op.45/
  小プレリュード 変イ長調(遺作)
 モンポウ:Paisajes(風景)〜El lago(湖)
アレクサンドル・タロー(P)
 2007年10月に来日し、我々を魅了したピアニスト、アレクサンドル・タロー。その清冽にして多彩な独特のピアノのタッチと、聴くものの心をわしづかみにして金縛りにかけてしまうような、驚異的なまでに集中した音楽は、人々に強烈な印象を与えた。「音楽の友」誌2008年2月号の「2007ベスト・コンサート22」にもランク・インしている。自分の部屋にピアノをもたないことや、座禅を組むなどといった独特のライフスタイルもあって、年末の音楽界の話題をさらった彼の待望の録音は、ショパンとモンポウの作品。
 ショパンの前奏曲第1番から始まるこのディスク、いきなり豊かな響きに胸をわしづかみにされる。第15番「雨だれ」の冒頭の有名な旋律の繊細な歌わせ方はさりげなく絶品。中間部の 嬰ハ短調は、ショパンをすでに蝕んでいた病魔、死の影すら感じさせる壮絶な音楽となっている。モンポウの「ひそやかな音楽」第15番は、ショパンの前奏曲第4番をもとに書かれたもの。ショパンの心の原風景を見るかのような、心の中の暗がりをはてしなく彷徨っているような演奏。「湖」では、念入りに彫琢を施された音型が重なり合い、聴く者の心をふるわせ、絶えない感動のさざなみを呼び起こす。タローの音色の魔術師ぶりにあらためて圧倒。これからがますますたのしみなタロー、注目の最新盤。
英国ルネサンスのバラードと舞曲〜
 エルフィン・ナイト

 ウィッティンガム・フェア
  (エルフィン・ナイト)/
 グリーンスリーヴス/スカボローフェア/他
ヨエル・フレデリクセン
(Vo/リュート)
アンサンブル・
 フェニックス・
  ミュンヘン
 この録音は、フレデリクセンがいなければ実現しえなかっただろう。自身でリュートを奏でながらしびれるような低い声で歌う彼は、現代に蘇った騎士のよう。バックに彼と息のばっちり合ったミュンヘン生まれのアンサンブル集団を従え、我々を英国とアメリカの伝統に属する、ポピュラーなバラードの魅力を探る旅へと誘う。サイモン&ガーファンクルでおなじみの「スカボローフェア」は19世紀末に編曲されたバージョンを元にしているが、ここではその原点とされているバージョンも収められている。騎士道の時代の香り、当時の町の喧騒を感じることのできる、タイムスリップの魔法のようなひとときをお約束する。
ラッスス:Cancione Sacrae sex vocibus
 (6声による宗教音楽)

 神々の酒と食べ物/服従の日々は延ばされぬ/
 わが生命は嘆きのうちに尽きたり/神を畏るる者は/
 われは知りぬ/主は人の道を見たもう/
 主を畏るることは知恵の初め/
 われは苦しめらるる時、主に対し/
 われは策略を見たり/神への畏れを知る者/
 彼らはモーゼの歌を歌いぬ/神はイスラエルに対し/
 力強き主よ、われは御身を愛し奉る/
 慈悲深きイエスよ、心に留めたまえ
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 録音:2007年5月。
 その指揮から引き出される音の美しさと響きのあたたかさが、至高の域に達しつつあるヘレヴェッヘによる最新録音。モテットの巨匠ラッススの、最後の作品にして、彼の最高傑作といえる作品。言葉のニュアンスを引き出すために複雑な書法を用いたパレストリーナと対照的に、ラッススは、知と情の完璧な均衡が保たれた平素な作品にしたてている。ヘレヴェッヘは、敬虔に丁寧に作品を読み込み、完璧なバランスで合唱を響かせている。まさに「天上の響き」とはこのこと、と思わずにはいわれない、私たちの心にダイレクトに届く滋味溢れる名演。
リゲティ
 ルクス・エテルナ(永遠の光)/
 ヘルダーリンによる3つの幻想曲/
 無伴奏ヴィオラ・ソナタより
  [第1楽章−第3楽章]
ロベルト・ヘッペナー
 岩の(パウル・ツェラン詩)(全6曲)
ダニエル・ロイス指揮
カペラ・アムステルダム
スザンヌ・ヴァン・エルス(Va)
 リゲティの「ルクス・エテルナ(永遠の光)」は、キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」に使用され、リゲティの名を世界的にした作品。この曲が欲しいという映画ファンからの問い合わせも多いので大歓迎のリリース。それもフォル・ジュルネ等でおなじみ、評価の高いロイス率いるカペラ・アムステルダムによるので嬉しさ倍増。さらに「ヘルダーリンによる3つの幻想曲」や無伴奏ヴィオラ・ソナタの冒頭3楽章まで、倒錯のリゲティ・ワールドにひたることが出来る。
 #当初、HMU-901985という記号で掲載していましたが代理店の記載ミスで、上記が正しい物となります。
グリーグ
 チェロ・ソナタ イ短調Op.36/
 叙情小品集より[Op.12-1/Op.43-5/Op.54-3/Op.68-3/
         Op.43-4/Op.62-5/Op.57-4/Op.54-2/
         Op.57-6/Op.57-1/Op.71-7]/
 アレグレット ホ長調/ インテルメッツォ イ短調
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)
 録音:2007年7月。
 たまらなく濃密なグリーグ作品集の登場。2001年にコンクールで優勝して以来、徐々に人気上昇中のチェリスト、ベルトラン。デュティユーにも一目おかれた彼女は、ベリオの作品の世界初演を手がけたこともある実力者。彼女をささえるアモワイヤルもフランスの実力派ピアニスト。ソナタで見せる二人の熱い掛け合い、二人で奏でるクライマックスは、思わずクラクラしてしまうような歌に満ちている。
メシアン:世の終わりのための四重奏曲/
 主題と変奏(ヴァイオリンとピアノのための)
トリオ・ヴァンダラー
[ジャン=マルク・フィリップス=
  ヴァイジャブディアン(Vn)
 ラファエル・ピドゥ(Vc)
 ヴァンサン・コック(P)]
パスカル・モラゲス(Cl)
 「世の終わりのための四重奏曲」は、メシアンが第2次世界大戦でドイツの捕虜となり、ゲルリッツ収容所にいたときに作曲された。収容所内で確保できる人員で演奏できるようにしなければならないという難しい状況下で書かれたこの作品だが、メシアンの革新的試みがいたるところに見られる。その一つがリズム。変拍子があるのはもちろんのこと、拡大されたり縮小されたりするリズムは、音楽の新しい可能性をまたひとつ拡げたと同時に、この作品の地位を、20世紀を代表する室内楽作品のひとつへと高めている。この大作をトリオ・ヴァンダラーのとんでもなく腕の立つメンバーとモラゲスが演奏する、というだけでも興味をそそられるが、期待を裏切らない名演となっている。特に、ピアノのヴァンサン・コックの硬質のダイヤのような音色がまさにメシアン作品にうってつけ。モラゲスの名人ぶりとトリオ・ヴァンダラーの一糸乱れぬアンサンブルで、20世紀最大の室内楽作品の理想的名演奏が誕生した。
マティアス・ゲルネ〜
 シューベルト・エディション Vol.1

 シューベルト:冥府への旅 D.526/
  沈むよろこび D.700/涙する D.926/
  漁夫の愛の幸せ D.933/冬の夕べ D.938/
  メムノン D.541/双子座に寄せる舟人の歌 D.360/
  舟人 D.536/あこがれ D.636/
  小川のほとりの若者 D.638/エンマに D.113/
  巡礼者 D.794/タルタルスの群れ D.583/
  希望 D.295/人間の限界 D.716
マティアス・ゲルネ(Br)
エリーザベト・レオンスカヤ(P)
 録音:2007年2月-3月、ベルリン。
 今日最も人気の高いリート歌手といえば、マティアス・ゲルネを外すわけには行かない。若々しいのに深みのある美声と、丁寧に掘り起こし言葉の意味を具現化する知性。あらゆる点で現代におけるリート歌手の模範といって良いだろう。そのゲルネが、HMFにシューベルト・エディションを開始。この第1集では、ヨハン・マイアホファー、カール・ゴットフリート・フォン・ライトナー、フリードリヒ・シラー、そしてヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの詞をバランスよく配置、詩によって微妙に変化するシューベルトの姿を多面的に描いている。特筆すべきは伴奏、何とエリーザベト・レオンスカヤ! この偉大なピアニストが、出しゃばらず、しかし恐ろしいほど意味と存在感を感じさせる伴奏を弾き、世界を一層高めている。リート・ファンだけのものにしてはもったいない名盤の登場!
バッハに捧ぐ〜R.シューマン:ピアノ作品集
 子供のためのアルバム Op.68〜
 [第4番「コラール」/第14番「小練習曲」/
 第27番「カノン風な歌」/第28番「追憶」/
 第23番「曲馬」/第30番「無題」/第34番「テーマ」/
 第42番「装飾されたコラール」]/
 スケルツォ、ジーグ、ロマンツェとフゲッタ Op.32/
 フゲッタ形式の7つのピアノ小品 Op.126より
 [第4、5、6、7番]/
 森の情景 Op.82(全9曲)/
 子どもの情景 Op.15(全13曲)
アンドレアス・シュタイアー(P)
 録音:2007年8月。使用楽器:1837年エラール社製。シュタイアー待望のソロ新譜はシューマン作品集。シュタイアーが尊敬してやまないバッハのことを、シューマンもまた大いに尊敬していた。このアルバムは、シュタイアーがバッハへ敬意を表するために編まれた。
 「子どもの情景」は第1曲目から意外なテンポの速さに驚き。しかしこれは、メトロノーム記号に準じているから。有名な「トロイメライ」も思いのほか速く感じられる。聴き手が消えゆく和音の余韻を味わい、夢のような甘い世界に浸ることを阻止するかのようだ。「夢」というもののはかなさ、夢は所詮夢さ、とでも言うような、ちょっと大人の哀愁すら感じてしまう「トロイメライ」。いつも曲にあった楽器を選ぶシュタイアー、ここでもエラール社製のピアノのあたたかく美しく響く音色が印象的。音と音との天才的な「間」に、シュタイアーの鬼才ぶりを実感する。
シューベルト:弦楽四重奏曲
 [第12番「四重奏断章」/第14番「死と乙女」]
エルサレムSQ
 イスラエルのフレッシュなイケメンたちによるエルサレムSQ。彼らの第5弾はシューベルトの名作2篇。年齢的には若くとも、1993年結成なので、アンサンブルとしては完璧なまでに息のあったところを見せてくれる。ちょうどシューベルトがこれらの曲を作曲したのと同年代の彼らが、シューベルトの闇と深みよりも、ナイーヴな心の動きや悩みを等身大に描いていて心打たれる。
シューベルト:歌曲集
 シラーの「ギリシアの神々」の一節 D677/
 音楽に寄す D547/ガニュメートD544/
 ミニョンの歌 Op.64-4/糸を紡ぐグレートヒェン D118/
 悲しみの喜び D260/たゆみなき愛 D138/湖上で D543b/
 愛はいたるところに D239/6/シルヴィアに D891/
 ナイチンゲールに寄す D196/月に寄す D193/
 はなだいこん D752/子守歌 D527/星の世界 D307/
 ロマンツェ Op.26/若い尼僧 D828/
 リーゼン山頂に立って D611/春に D882/
 挨拶を送ろう D741/それらがここにいたことは D775/
 君こそわが憩い D776/笑いと涙 D777/
 沈みゆく太陽に寄せて D457/夕映えの中で D799
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ゲロルト・フーバー(P)
 録音:2007年9月。代理店はピアニストのファースト・ネームを「ゲルハルト」としているが、誤り。
 女性らしい深い優しさ、そして同時に力強さをたたえた歌声のフィンクによるシューベルト。彼の天才の煌きというよりも、心の闇がそこかしこにフッと翳る演奏。何も足さない、何も引かない、シューベルトの世界がここに見事に存在している。
メンデルスゾーン:(1809-1847):合唱作品集
 「野に歌う」Op.41/「野に歌う」Op.48/
 「野に歌う」Op.59/6つの歌 Op.88/4つの歌 Op.100
ハンス=クリストフ・
 ラーデマン指揮
RIAS室内cho.
 録音:2007年9月。
 メンデルスゾーンは合唱について、ある4人組が集まって森に行ったりボートに乗ったりしたときに、そこで演奏するためにもって行ったり、時には暗譜して行ったりするのにもっとも自然な音楽だ、ということを述べている。美しい景色や鳥、自然を歌い上げたこれらの合唱作品は、音によって緻密に描かれた細密画のような繊細な美しさに満ちている。
HMC-901993

(CD+DVD_DVD)
1CD価格
アンドレアス・ショル
 CrystalTears〜ジョン・ダウランドとその同時代人

 ダウランド(1563-1626):
  Go Crystal Tears /
  Now, O now, I needs must part /
  Go nightly cares / Sorrow,come! /
  Semper Dowland semper dolens (*) /
  The Lady Rich her galliard (*) / A Fancy (*) /
  Time stands still / From silent night /
  Come,heavy sleep
 ジョン・ウォード(1571-1638):
  ファンタジア Nos.4, 3
 ロバート・ジョンソン(1583-1633):
  Have you seen the bright lily grow?
 ウィリアム・バード(1543-1623):
  Though Amatyllis dance in green
 ジョン・ベネット(1599?-1614):
  Venus' birds whose mournful tunes (#)
 パトリック・マンド(1600年頃):
  Like as the day
 フェラボスコ II(c.1578-1628):
  四つの音によるパヴァーヌ
 作曲者不詳: O Death,rock me asleep
 リチャード・マイコ(c.1590-1661):
  ファンタジアOp.13
アンドレアス・ショル(CT)
コンチェルト・ディ・ヴィオール
 ボーナス DVDは NTSC 方式。曲名に(*)が付いているものがあるが、案内文に詳細は記載されておらず詳細不明。なお、代理店は演奏者欄にショルらの名前を全く記さず、代りに以下の演奏者を記載しているが、これらの演奏者はBIS-1450(ヴィラ=ロボス)と同一であり、参加していないと思われる。[ファビオ・ザノン(G) ダンテ・イェンクェ、オゼアス・アランテス、サムエル・ハムゼム(Hr) ダリン・コールマン(B−Tb) リンダ・ブスターニ、イラン・レヒトマン(P) ジョン・ネシリング指揮サンパウロso.]
 ショルの新譜は、エリザベス朝を代表するダウランドとその同時代人たちによる作品集。同じメンバーとほぼ同じプログラムで何度かコンサートで表現を掘り下げて練り上げた上での録音だけあって、比類なきクオリティの高みにある演奏ばかり。中でも特におすすめなのが、ジョン・ベネットの作品。「Venus' birds whose mournful tunes 」と題されたこの歌曲、ヴィーナスの鳥は、私の傷つき不安な心のためにララバイを歌ってくれる、といった内容のもの。ショルの口笛も挟みながらメランコリックな旋律が続き、リュートの鄙びた音色とともに、日常の様々な瑣末なことに疲れた私たちの耳と心を優しく慰めてくれる。聴けば聴くほど深い静寂に包み込まれるような気分になる、不思議な力を持っている。なお、ボーナスDVDでは、ベネット作品の演奏風景のほか、演奏家同士やプロデューサーとの、フレンドリーながらも厳しいやりとりも収められており、創作の過程を垣間見ることのできる興味深い内容となっている。
HMX-2961994

価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜
 ハイドン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2
(通算 Vol.4)
 [第48番(旧・第58番) ハ長調 Hob.XVI-48/
  第49番(旧・第59番) 変ホ長調 Hob.XVI-49/
  第50番(旧・第60番) ハ長調 Hob.XVI-50/
  第52番(旧・第62番) ホ長調 Hob.XVI-52 ]
アラン・プラネス(P)
 録音:2007年10月。今回が初リリース。本体の曲番表記は、上記(内)の旧番号。
 同シリーズの "Vol.2" というのは以前発売されたことがある (HMC-901762) が、既出の3枚は当盤発売と同時にセット化再発売され、改めて "Vol.1" となった (HMX-2961761) 。そのため、発売順では Vol.4 となるはずの当盤は "Vol.2" となっている。旧盤を含めての場合は収録曲目に矛盾が出るので、ご注意下さい。
マティアス・ゲルネの「水車小屋」第2回録音、
 伴奏はエッシェンバッハ

 シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795
マティアス・ゲルネ(Br)
クリストフ・
 エッシェンバッハ(P)
 録音:2008年9月6日-8日、ベルリン。
 ゲルネによるシューベルトのリート集、第3巻はシューベルトの三大歌曲集の一つ「水車小屋の娘」。ゲルネの歌うシューベルトの素晴らしさはもはや言うまでもないだろう、現代的な知性と、類い稀な美声の理想的な融合は絶品と言うしかない。ゲルネは既に2001年にこの歌曲集を録音(DECCA)しているが、7年間で芸術家として大きく成熟したことが「まざと」(代理店記載ママ)感じられる。そして伴奏はなんとエッシェンバッハ! 既に指揮者としても大家のエッシェンバッハだけに、強烈な存在感を放っている。この個性派二人による「美しい水車小屋の娘」が普通で終わるはずもなく、何とビックリの70分越え! 基本のテンポは極端に遅いわけではないが、「朝の挨拶」、「涙の雨」、「休み」、「好きな色」、「しおれた花」などは通常よりかなりじっくりと演奏され、ことに最後の「小川の子守歌」は9分超と尋常ではない。ゲルネとエッシェンバッハの生み出す独特の世界にどっぷりとつかりたい。
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):
 コレッリに基づく合奏協奏曲第10番 ヘ長調(544)/
 チェロ・オブリガートをともなう
  合奏曲(VIII) ニ長調(*)/
 コレッリに基づく合奏協奏曲第4番 ヘ長調(540)/
 「オーボエのための」協奏曲 ト短調(644)/
 コレッリに基づく合奏協奏曲第5番 ト短調(541)
ベルリン古楽アカデミー
シェニア・レッフラー(Ob)
セバスティアン・ヘス(Vc)
ゲオルク・カルヴァイト
(コンサートマスター/独奏Vn)
 録音:2007年11月。
 プラッティは、イタリアに生まれ、ドイツのヴュルツブルクの宮廷に仕えた作曲家。自身、オーボエのとてつもない名手であったため、最初はオーボエ奏者として雇われたそうだが、ほどなくして作曲家としても才覚を発揮した人物。オススメは(*)の「協奏曲」(「」内代理店記載ママ)。痛快なテンポで刻まれる弦楽器による前奏を経て、チェロが上下にめまぐるしく動く旋律を奏でて行く。ベルリン古楽アカデミーの面々の一糸乱れぬアンサンブルは見事。そしてオーボエ協奏曲は、多感様式を思わせるような雰囲気を漂わせる豊かな表情が印象的。
ユーゴーの詩による歌曲集
 リスト:
  わが子よ、私が王ならば/おお!僕がまどろむ時
 フォーレ:五月/君なくて
 アーン:
  星のない夜は/私の歌に翼があったなら/Viens!
 サン=サーンス:朝/エクスタシー/鐘/
  ジャン王の軍隊の行進/他(全19曲)
コンスタンティン・
 ヴォルフ(B−Br)
トゥルング・サム(P)
 録音:2007年11月。
 ユーゴーの詩は、激しく荒れ狂う波を連想させたかと思えば、どこまでもはてしなく続く大地を感じさせるものなど、そのスケールがあまりにも大きいものが多い。個人的な感情を歌うものが多い歌曲のジャンルの詩にしては「破天荒」とすら言える。それでも作曲家たちはユーゴーの詩を愛し、これらの優れた曲が生み出された。詩とメロディーの両方の世界を見事に制したバリトン、ヴォルフは1978年生まれのホープ。カールスルーエに学び、ヨーロッパの歌劇場で活躍の場を広げており、徐々に人気を博しつつある。
J.S.バッハ:カンタータ集
 「イエス十二弟子を召寄せて」BWV22/
 「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23/
 「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」BWV127/
 「見よ、われらエルサレムにのぼる」BWV159
ドロテー・ミールズ(S)
マシュー・ホワイト(A)
ヤン・コボウ(T)
ペーター・コーイ(B)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
 円熟の極み、ますますの充実をみせるヘレヴェッヘによるカンタータ最新盤。BWV22、23は、トーマス教会のカントル採用試験のために書かれた作品で、試験提出用作品ということもあり、凝りに凝った作品となっている。22番は優美な作品、23番は厳粛な作品で、バッハの作曲の能力の幅広さを示している。127番も、「ヨハネ受難曲」の改訂稿上演を控えていた時期に作曲されたため、受難と復活の預言を主題とするものになっており、充実した作品となっている。ヘレヴェッヘならではの陶器を思わせるしっとりとした合唱と管弦楽の音色に心打たれる一枚。
O Felice memoire(幸せな死)〜
 16世紀イタリアの声楽作品
(全17曲)
 モンテヴェルディ:「私は怠惰の中に生まれ」
 カプスベルガー(1580頃-1651):
  「死にゆく者を憐れみたまえ」
 ファルコニエーリ(1585-1656):
  「つれなきアルミッラ」
 カッチーニ(1551-1618):「東方より」/
  「誰がわたしを慰めてくれるのだろうか?」
 他、ディンディア、プリアスキらによる作品
ヨエル・フレデリクセン
(バス/アーチリュート)
アンサンブル・フェニックス
 録音:2007年11月。
第1弾の「エルフィン・ナイト」(HMC)で、スカボロー・フェアの原型のメロディをそのしびれるような美しい低い声で見事に聴かせてくれたフレデリクセン。第2弾は、バロック時代のイタリアに生きたシンガー・ソングライター達による作品集。カッチーニやカプスベルガー、プリアスキといった作曲家たちは、自身のリュート伴奏で自作品を歌っており、とりわけバスの声域のために優れた作品を残している。中には2オクターブ半という広い音域に渡る作品も含まれており、言葉と旋律、フレデリクセン自身によるアーチリュートの音色、何よりしびれる低声が耳と心に染み渡る。
ブラームス:室内楽作品集
 弦楽四重奏曲第1番 ハ短調Op.51-1/
 ピアノ五重奏曲 ヘ短調Op.34
アルカントSQ
[アンティエ・ヴァイトハース、
 ダニエル・ゼペック(Vn)
 タベア・ツィンマーマン(Va)
 ジャン=ギアン・
  ケラス(Vc)]
ジルケ・アーヴェンハウス(P)
 ジャン=ギアン・ケラス率いるアルカント・クァルテットのCD第2弾は、ブラームス。
 ブラームスにとって、交響曲と同様、弦楽四重奏というジャンルにおいても、ベートーヴェンという存在はとてつもなく大きなものだった。ベートーヴェンの影から逃れるために長い年月をかけて作曲された第1番は、それだけに重厚で充実した作品となっている。時に弦楽四重奏、弦楽器という枠を超えているかのような大きな音楽で、様々な音色が求められる各パートだが、そこはさすが名手揃いのアルカント、見事なアンサンブルで聴かせる。
 ピアノ五重奏曲も、冒頭のユニゾンの暗い旋律から、ものすごい求心力で一気に作品に引き込まれる。ピアノのアーヴェンハウスも、ヴァイオリンのヴァイトハースとの共演も多く、メンバーとも気心の知れた仲間として、熱く融けあった見事なアンサンブルを展開している。
聖母マリアのための夕べの祈り
 ヴィルジーリオ・マッツォッキ(1597-1646):
  主は言われた/幸いなる御母/
  ほめたたえよ、しもべ達よ/
  主が家を建てられるのでなければ/
  イェルサレムよ、主をたたえよ/マニフィカト
 カリッシミ(1605-1674):わが心よ、起きよ/
  おお、かくも美しき御名マリアよ/
  サルヴェ・レジーナ
 フレスコバルディ(1583-1643):
  二つのホルンのカンツォーナ
 パレストリーナ(1525-1594):マリア、星よ
コンラート・ユングヘーネル指揮
カントゥス・ケルン
コンチェルト・パラティーノ
 録音:2008年2月。
 16-17世紀に書かれたマリアの賛歌を集めたもの。モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」の原型は、17世紀にマッツォッキが書いたものだった。このディスクには、マッツォッキの作品のほか、同時代を生きたカリッシミ、フレスコバルディの作品が収録されている。フレスコバルディの「二つのホルンのカンツォーナ」は華やかな管楽器によるアンサンブル、そしてコンチェルト・パラティーノの名人芸が冴え渡る。教会の残響を美しくとらえた録音はさすがハルモニアムンディ。カントゥス・ケルンの美しい歌声、そしてコンチェルト・パラティーノの名手たちが奏でる、天上から降ってくるような管楽器の音色に聴き入ってしまう。
HMC-902002

(2CD)
1.2CD価格
シューベルト:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D.898
 ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D.929
 ソナタ楽章 変ロ長調 D.28/
 ノットゥルノ 変ホ長調 D.897
トリオ・ヴァンダラー
 録音:2000年7月10-14日。旧 LE CHANT DU MONDE LDC-2781132のレーベル移行再発売。
 トリオ・ヴァンダラーの素晴らしさに開眼した山崎浩太郎氏は、シューベルトの「鱒」(HMC-901792)を「軽捷にして呼吸感豊か。かれらも、風の精エリアルに守護されているような、俊敏様式の演奏家である」と大絶賛。このピアノ三重奏曲集の演奏には既に彼らの特徴があらわれており、わざわざフランスから取り寄せた山崎氏も「爽快な歌いっぷりは、とても気持ちがいい」と再び賛辞を送っている。
 2008年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭のテーマは「シューベルトとウィーン」。これにあわせて、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭の人気者、トリオ・ヴァンダラーの超名盤、シューベルトが再登場する。
マティアス・ゲルネ・
 シューベルト・エディション第2集

 若者と死 D.545/緑の中の歌 D.917/秋の夜 D.404/
 静かな国へ D.403/秋の夕べ D.405/遠くへの渇望 D.770/
 私の心へ D.860/さすらい人 D.649/
 ヴィルデマンの丘を越えて D.884/嘆き D.371/
 春の小川のほとりで D.361/リュートに寄せて D.905/
 娘の恋の立ち聞き D.698/まなざしの歌 D.297/
 君はわが憩い D.776/音楽に寄せて D.547/泉に寄せて D.530/
 岩のそばの歌手 D.482/竪琴との別れ D.406/歌の終わり D.473/
 郷愁 D.456/ドナウ河の上で D.553/
 ウルフルが釣りをする時 D.525/星の夜 D.670/
 帰り道 D.476/秘密 D.491/ゴンドラの舟人 D.808/
 夕べの星 D.806/勝利 D.805/夜の曲 D.672/解消 D.807/
 語らずともよい、黙っているがよい(ミニョンの歌) D.877-2/
 ただ憧れを知るひとだけが(ミニョンの歌) D.877-4/
 ミニョンに D.161/
 竪琴弾きの歌 D.480
  [孤独に身を委ねる者は/
   涙を流しながらパンを食べたことのない者は/
   家々の門辺に歩み寄り]/
 流れのほとりで D.160/恋人の近くに D.162/漁師 D.225/
 湖上にて D.543/悲しみの喜び D.260/出会いと別れ D.767
マティアス・ゲルネ(Br)
ヘルムート・ドイッチュ(P;CD1)
エリック・シュナイダー(P;CD2)
 大好評をいただいた第1集(HMC-901988)に続く、ゲルネのシューベルト歌曲集の第2集。今回はなんと一気に43曲! ゲルネならではの美声と知性の見事な融合が、シューベルトの歌曲に新たな生命をもたらしている。伴奏は、ドイッチュとシュナイダーの両ベテランが担当、質においても量においても圧倒的なアルバム!
マルティン・イ・ソレール:ハルモニームジーク音楽集
 歌劇「椿事」〜
  木管アンサンブルのためのアリア編曲集/
 ディヴェルティメント
  [第2番 変ロ長調/第3番 変ロ長調/
   第4番 変ロ長調]
ホアン・エンリク・ルナ指揮
ムーンウィンズ
 録音:2008年2月。
 モーツァルトのCDと間違えたかな、と思ってしまうほど、高貴さと美しいメロディに満ちた曲が並ぶ、「ヴェネツィアのモーツァルト」と称されるソレール作品集。それもそのはず、1作品目の歌劇「椿事」の木管編曲版は、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の地獄落ち直前の晩餐のシーンで引用されていた楽曲。ハルモニームジークとは、18世紀に流行した木管アンサンブル編成の音楽のことで、当時の上流階級の人々の食事会や集まりなどでよく演奏された。ムーンウィンズとしては2枚目のディスク(第1弾はHMI-987071)。また、ホアン・エンリク・ルナはクラリネット奏者としても活躍しており、東京クァルテットとのブラームス:クラリネット五重奏曲でも名演を聴かせている。
ヘレヴェッヘの「ブル5」
 ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調WAB.105
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼo.
 録音:2008年2月、メス、アーセナル。プロデューサー:アンドレアス・ノイブロンナー/エンジニア:マルクス・ハイラント(以上 TORITONUS)。
 ヘレヴェッへ&シャンゼリゼ管によるブルックナー交響曲シリーズ第3弾は、2008年2月に収録された交響曲第5番。第4番に引き続いて、初の本格的なピリオド楽器演奏によるアルバムの登場となる。
 ブルックナーのシンフォニーのなかでもオルガン的とか宗教的といったイメージをもっとも想起させる第5交響曲。これまでも時代考証派によるブルックナーの交響曲第5番では、アーノンクールがウィーン・フィルを振った録音、同じく古楽演奏からキャリアを積んだボルトン&モーツァルテウム管などの録音があり、なかでもアーノンクール盤はモダーン楽器のオケながら弦のノンヴィブラート奏法を導入したことで、第2楽章アダージョなどに一定の成果を上げて注目された。
 1991年の設立以来、長年に渡りピリオド楽器のアンサンブルとして数多くの実績を重ねてきたヘレヴェッへ&シャンゼリゼ管は、着実に深化を遂げているのだろう。交響曲第7番や第4番、そして前作のミサ曲第3番で真価を示してきた、ほかならぬ当コンビによるだけにこのたびの第5番もやはり強く惹かれるものがある。
 まず、第1楽章では低弦のピッツィカートで開始される序奏、つづいてヴィオラ、第2ヴァイオリン、第1ヴァイオリンの順に対位法を形成してゆくあたり、ヴァイオリン両翼型の配置から生み出される立体的な音響がここでも効果的。過度に華美に陥らぬファンファーレもピリオド楽器特有のあたたかみのある響きで好ましく感じられる。
 さらに、アダージョも試みとしてではなく、ヴィブラートフリーを徹底的に実践した結果、かつていかなる録音でも味わったことのないこのうえない透明感を獲得している。そして、切れ味も鋭く美しく幻想的なスケルツォを経て、神聖にして壮麗というほかないフィナーレで閉じられるまで、まるで宗教曲の深い祈りの場面にも似た感触は耳の肥えたファンといえども片時も聞き逃せないもの。
 なお、テンポについて快速な傾向を指摘されることの多いピリオド・アプローチにあって、当盤の総演奏時間は、ヘレヴェッヘが理想とするヴァントによるNDR響との1度目のレコーディング(1989年)にほぼ近いものとなっているのも注目されるところ(73分29秒)。また、クオリティの高い音楽制作で知られるTORITONUSのチームが録音を担当しているのも大きな魅力といえるだろう。
ケラス&タロー〜ドビュッシー&プーランク
 ドビュッシー:
  チェロ・ソナタ第1番 ニ短調/レントよりも遅く
 プーランク:
  チェロ・ソナタ/
  バガテル ニ短調(原曲:Vn&P)/
  「陽気な歌」
    〜第8曲「セレナード」(原曲:Vo&P)/
  フランス組曲(全7曲/Vc&P版)
 ドビュッシー:スケルツォ/インテルメッツォ
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)
アレクサンドル・タロー(P)
KDC-5058

国内仕様盤
価格帯:B
 2007年のバッハ:無伴奏チェロ組曲の衝撃的名演奏のリリースの記憶も生々しいケラス。そして、2007年秋に来日し、強烈な個性と集中した演奏で事実上の日本デビューを果たしたタロー。2人の共演による夢のリリースは、フランスの室内楽。異様に研ぎ澄まされたタローのピアノの音色に、ケラスの颯爽としたチェロがからまる様は、まさにフランスのエスプリそのもの。「レントより遅く」でのたゆたうような雰囲気に酔い、プーランクの「フランス組曲」の終曲カリヨンでの音色の鮮やかさに圧倒される。今もっとも注目の二人による、堂々の1枚。
テレマン(1681-1767):ブロッケス受難曲(全曲)
 ダニエル・ベーレ(T;福音史家/信仰心VI) ヨハネス・ヴァイサー(Br;イエス/信仰心V)
 マリー=クロード・シャピュイ(Ms;ユダ/信仰心III/娘I)
 ドナート・ホーヴァール(T;ペトロ/ピラト/信仰心IV)
 ブリギッテ・クリステンセン(S;シオンの娘I/信仰心I/マリア/女I)
 リディア・トイシャー(S;シオンの娘II/信仰心II/娘II)

 ルネ・ヤーコプス指揮ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内cho.
 録音:2008年3月。
 ブロッケスは、18世紀ドイツ文学界の重要人物。彼が書いたこの受難曲のテキストには、テレマンのほかにも、ヘンデルやカイザー、マッテゾンら13人もの作曲家が付曲している。テレマンの受難曲は1716年4月2日に初演、大成功をおさめ、かの大バッハ1739年(45歳頃、自らがマタイ・ヨハネ両受難曲を作曲した後)に全曲を写譜して研究したほどに有名曲となった。ヤーコプスは、人間味豊か、絡み合う音が魅力のテレマンの名作を、大変見事に、瑞々しく現代によみがえらせた。
 序曲は器楽によるシンフォニア。まるでオーボエ協奏曲のような充実したシンフォニアを、名団体ベルリン古楽アカデミーで聴けるとは!バッハの受難曲が福音書家の役割が非常に大きいのに対し、テレマンの作品は、それぞれのソリストが「信仰心」という役割を持ち、場面場面で、二重唱や三重唱で信者(=わたくし)の心を代弁、活躍する。イエスが十字架上で「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのか」と言う場面は、実に人間味に溢れていてドラマティック。終曲コラールでは、トランペットの響きも高らかに、イエスの死による私たちが罪から救い出されるということを力強く讃美していて、大変輝かしい終結となっている。ヤーコプスの完璧なコントロールの指揮の下、歴史的名曲に理想的な名演が誕生した。資料としても大変貴重なセット。
ブラームス
 ハンガリー舞曲[第1番−第10番]
  (作曲者編による独奏版)/
 8つの小品 Op.76/
 ワルツ集 Op.39(作曲者編による独奏版)
セドリック・ティベルギアン(P)
 一見優男風ながら、硬質でクリアなタッチと深い音楽性で辛口な演奏を繰り広げるティベルギアン。彼の新譜はブラームス、それも作曲者自身による連弾名作の独奏版を中心とした個性的選曲。ハンガリー舞曲集の独奏版は、音の詰ったオクターヴの連続で非常に弾き難く、テンポを遅めたり流れの途切れた演奏になりがちだが、さすがティベルギアン、そのようなことは一切なく、ブラームスならではの迫力と重厚さで一気に聴かせる。この歳でこれほど深みのあるブラームスを実現したティベルギアン、ただものではない。
J.S.バッハ:ソロ・カンタータ集
 「神にのみわが心を捧げん」BWV.169/
 「満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ」BWV.170/
 「霊と心は驚き惑う」BWV.35
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ぺトラ・ミュレヤンス指揮
フライブルク・バロックo.、
ヴォーカルコンソート・
 ベルリン(cho.)
ヴォルフガング・
 ツェラー(Org)
 録音:2008年4月。
 バロック・アンサンブルの雄、フライブルク・バロックo.による、バッハのカンタータ集の登場。1曲目に収められている169番の第1曲シンフォニアは、チェンバロ協奏曲 ホ長調(BWV.1053の第1楽章)と同じ音楽。ソロ・パートはオルガンで演奏され、オルガン・ソロ(ヴォルフガング・ツェラー)の巧さが際立つ。3本のオーボエも活躍、フライブルク・バロックo.の面々の一人ひとりがパワー全開で演奏した実に密度の濃い演奏。35番も第1曲シンフォニアはオルガン協奏曲。ソロを彩り支えるファゴットの響きも実に豊か、通奏低音旋律の一音一音がふくよかに歌い上げられている。旋律楽器から通奏低音まで実に生き生きとしており、各パートが実に濃密。実に贅沢なカンタータ集となっている。これらのカンタータはすべて同時期に作曲された、アルト・ソロのためのもの。当時のライプツィヒには優れたカストラートがいたと考えられている。ヨーロッパで絶大な人気を誇るベルナルダ・フィンクがソロを務めている。
HMC-902019/20

(2CD+1DVD)
2CD価格
ショスタコーヴィチ
 24の前奏曲とフーガOp.87(全曲)
 DVD:
  クリスティアン・ルブレ制作による
   メルニコフとシュタイアーのインタビュー
アレクサンドル・メルニコフ(P)
 ショスタコーヴィチ壮年期の「24の前奏曲とフーガ」はその巨大さ、深さ、技術的難度ゆえ、ピアニストにとって最高峰のひとつとなっている。全曲の録音も多くはなく、いまだに初演者ニコラーエワのものが超えるものなき決定盤の地位を保っている。しかし、今回ロシアの俊英メルニコフがまさに命をかけてチャレンジした録音は驚くべき完成度で、この世のものとは思えぬ域に達している。この音楽的深み、さらに時折見せる暗黒の情念など30代とは思えぬ成熟度、さらにニコラーエワにはない21世紀的な新しさなど、どこをとっても非の打ちどころなし、ついにニコラーエワの盤を超える演奏の出現と思える。
 特典にクリスティアン・ルブレ制作のDVD付。第24番の実演に加え、個人的にも親しい間柄のアンドレアス・シュタイアーをインタビュアーに、作品について約23分真摯に語る姿(英語/日本語字幕なし)が収められている。
HMX-2962022

(2CD)
価格帯:F
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.33(全6曲)
 [Op.33-1 Hob.III; 37 ロ短調/Op.33-2 Hob.III; 38 変ホ長調/
  Op.33-3 Hob.III; 39 ハ長調/Op.33-4 Hob.III; 40 変ロ長調/
  Op.33-5 Hob.III; 41 ト長調/Op.33-6 Hob.III; 42 ニ長調]
カザルスSQ
 録音:2008年5月、7月。新発売音源。
 ハイドン・シリーズ。充実した作品群が、鑑賞者にとっても演奏者にとっても魅力のロシア四重奏曲集。カザルス弦楽四重奏団の瑞々しい感性が紡ぐ緻密なアンサンブルは見事。「冗談」と呼ばれることもあるOp.33-2の終楽章も、楽器間でめまぐるしく駆け巡る音符群を見事に操りますOp.33-3の「鳥」も、本当に鳥がさえずりあっているようで愛らしく、思わず微笑んでしまう出来栄え。カザルス弦楽四重奏団は、1997年に結成された若手アンサンブル。来日公演も予定されており、注目株のカルテット。
アンドレアス・シュタイアー〜
 シューベルト:ピアノ作品集

 ピアノ・ソナタ ト長調「幻想」D.894/
 4つの即興曲 Op.142 D.935
  [ヘ短調/変イ長調/変ロ長調/ヘ短調]
アンドレアス・シュタイアー(Fp)
 録音:2008年7月、8月。使用楽器:1827年コンラート・グラーフ製のレプリカ(クリストファー・クラーク製作、1996年)。
 2008年秋にソロで来日し、深く集中したシューマンの世界で聴衆を魅了したシュタイアー。次なる新譜はシューベルト作品集。死の2年前に書かれた「幻想」では、寄せては返す波のような冒頭から、シュタイアーの巧みな語り口によって静謐の世界へといざなわれる。終始シューベルトの歌に満ちており、楽器のあたたかく豊かな色彩を帯びた響きをシュタイアーは見事に操っている。4つの即興曲も、美しく愛らしい宝ものが並べられた宝箱を眺めているような、大切な思い出のアルバムをめくっているような、なんとも幸せな気分になる。
VENEZIA 1625
 G.B.フォンターナ(1571?-1630):ソナタ
  [第2番/第3番/第6番]
   (原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
 ウッチェリーニ(1603-1680):
  シンフォニアXX(ラ・ヴァーミンガルダ)/
  ソナタXXIV/ベルガマスクに基づくアリア/
  シンフォニアXIV「ラ・フォスキーナ」/
  シンフォニアXVII「ラ・ストゥチャルダ」他
 ベルナルド・ストラーチェ(17世紀):
  シャコンヌに基づく即興演奏
 メルラ:
  チャッコーナ/カンツォン「ラ・ストラーダ」
 ロッシ:シンフォニアXI イン・エコー
 ピッチニーニ:トッカータ2番
モーリス・シュテーガー
(リコーダー)
 古楽やモダーンの垣根をひらりと越えて、リコーダー1本で世界を圧倒しつづけているスター、シュテーガーの新譜。リコーダーでここまで技巧を楽しむことができるとは! 原曲がヴァイオリンのための書かれた作品もシュテーガーの手にかかれば天衣無縫のリコーダー作品となって現れる。実に見事!
HMC-902025

(3CD
 +1 dual disc)
2CD価格
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
 [第1番 ニ長調Op.12-1(*)/第2番 イ長調Op.12-2(*)/
  第3番 変ホ長調Op.12-3(*)/第4番 イ短調Op.23(#)/
  第5番「春」 ヘ長調Op.24(#)/第10番 ト長調Op.96(#)/
  第6番 イ長調Op.30-1(+)/第7番 ハ短調Op.30-2(+)/
  第8番 ト長調Op.30-3(+)]/

 ・[dual disc]
  [CD面]
  ソナタ第9番「クロイツェル」 イ長調Op.47(**)
  [DVD面(NTSC)]
  録音メイキング風景/ソナタ第10番第1楽章演奏風景
イザベル・ファウスト(Vn)
アレクサンドル・メルニコフ(P)
 録音:2008年6月(*)、2008年9月(#)、2008年7月(+)、2006年5月(**)。(**)はHMC-901944と同音源。
 しなやかな力強さと細やかな感受性をあわせもつファウストの新譜は、ベートーヴェンのソナタ集。ファウストのヴァイオリンで聴くベートーヴェンというだけでも心踊るのに、メルニコフがピアノだなんて、なんと贅沢なことだろう。ファウストは、第5番「春」の第1楽章の有名な冒頭で、実に繊細で可憐な表情を見せており、彼女のセンスと知性が光る。ピアニストのメルニコフも、弱音でもくっきりとした発音とピリッと線の通った和声感、一糸乱れぬピアニズムで聴かせる。お互いに自由に羽ばたいているのに、息はピタリと合っており、見事の一語。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集にうれしい名演奏の登場。
二次元の雄叫び [L ' Écrit du cri] 〜ルネサンス、19〜21世紀の歌
 作者不詳(16世紀):パリのすべての雄叫びによる新しい歌
  (プロヴァンス地方で踊られた舞踊「ヴォルト」の歌)
 レジ・カンポ(1968-):マルセイユの雄叫び
 エドゥアルド・ドゥランサール(19世紀):通りの雄叫び
 クレマン・ジャヌカン(c.1485-1558):パリの雄叫び
 ヴァンサン・ブショー(1966-):パリの雄叫び
 アルフレート・ルボー(1835-1906):僧院の鐘の音(器楽作品)
 ジャン・ジョルジュ・カストナー(1810-1867):パリの雄叫び
 ジャン・セルヴァン(1530-1596):パリの雄叫びのフリカッセ(ごった煮)
 クロード・ルドゥ(1960-):ブログの雄叫び「14才で私は捨てられたの」
 アルフレート・ロラン(1797-1874):バニェルの雄叫び
 ブルーノ・デュコル(1949-):私は叫ぶの。叫ぶの。叫べるんだってば。
 ヴァンサン・スコット(1874-1952):兵隊サンの雄叫び
  ドミニク・ヴィス(CT)指揮アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
  [ウゲス・プリマール(T) ヴァンサン・ブショー(Br)
   フランソワ・フォシェー、ルノー・ドゥレイグ(B)]

  エリック・ベロック(Lute) エリサベス・ガイゲ(Org)
  ヴァンサン・ルトゥルム(P) ニコラ・クロッセ(Cb)
 録音:2008年8月。
 『ジャケットのあまりの強烈さに、思わず「雄叫び」としましたが、原題の「 Cri(英語でcry)」は物売りの声のこと。』と代理店は記している(上記曲目や下記でも、"Cri" はすべて「雄叫び」と訳されている模様)。古くから、道を行く行商人(時にはチンドンヤ)たちは、独自の売り文句の歌を持っていた。ヨーロッパでは16世紀頃から、この行商人やチンドンヤの声をとりいれた音楽が生み出された。こうした中世・ルネサンスの「雄叫び」世俗音楽は、1978年に結成されたアンサンブル・クレマン・ジャヌカンの十八番。このほかに、現代を生きる作曲家たちによる雄叫び音楽が収められているのがなんとも興味をそそられるところ。「ブログの雄叫び」は、インターネットのブログに見られるような不思議な文字の羅列が歌われ、私小説風なブログの散文が朗読されるなど、実に現代風。「私ハ—・・・」(注:案内に文字化けがあるため、正確には不明だがデュコルの作品を指すのか)は、街角で人々が突発的に出してしまった独り言や、何か言おうとして飲み込んだ言葉の断片が集められたような曲。人が発する歌や言葉は空気に溶けて消えてしまうもの。しかし、ここに集った名人たちは、空気や歴史、さらにはインターネットの渦の中に埋もれていた様々な言葉を楽譜へと「二次元」化、それを実際に音にすることにより、様々な言葉を聴く人の脳裏、耳の奥に焼き付ける。
HMX-2962029

価格帯:F
ハイドン
 交響曲第80番 ニ短調Hob.I; 80/
 ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIA; 1(*)/
 交響曲第49番 ヘ短調「受難」Hob.I; 49
ゴットフリート・フォン・デア・
 ゴルツ(Vn;*)指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2008年8月。新発売音源。
 ハイドン・シリーズ。交響曲80番は、冒頭から、オペラの序曲を思わせる作品。名手ゴルツ率いるフライブルク・バロックo.の演奏は、強弱や表情も変幻自在、ワクワク感と激しさに満ちたものとなっている。そして録音が素晴らしい! 瑞々しく響く弦の音色、ボワーンと伝わってくる木管の馬力ある音色に耳を離すことができない。ヴァイオリン協奏曲では、ゴルツのソロ・ヴァイオリンの腕の確かに思わず唸らされる。
シューマン:歌曲集
 歌曲集「ミルテの花」 Op.25 より(6曲)/
 メアリー・ステュアート女王の詩 Op.135/
 リュッケルトの詩による歌曲
 [おお太陽よ、海よ、ばらよOp.37 No.10 /
  忍従の花Op.83 No.2 /母よ、母よOp.25 No.11 /
  私を彼の胸に寄り掛からせてOp.25 No.12/
  おお、殿方よ Op.37 No.3 /東方のばらより Op.25-25 /
  ジャスミンの茂み Op.27 No.4/ 松雪草Op.79 No.26/
  Liebster,deine Worte stehlen Op.101 No.2/
  Mein schoner Stern! Op.101 No.4]/

 歌曲集「リーダークライス」 Op.39
ベルナルダ・フィンク(Ms)
アントニー・シピリ(P)
 録音:2008年10月。
 ヨーロッパを中心に活躍めざましいメゾ・ソプラノ、フィンクの新譜は彼女の瑞々しい知性とたしかな技術が光るシューマン。ピアニストに、草津音楽祭でもおなじみの名手シピリを迎えているのも興味をそそる。鈴を転がすような高音部、美しいドイツ語、寸分の狂いのない音程、フィンクのゆるぎない芸術を堪能できる1枚。
フォーレ:ピアノ四重奏曲集
 ピアノ四重奏曲第1番 Op.15 ハ短調/
 ピアノ四重奏曲第2番 Op.55 ト短調
トリオ・ヴァンダラー
アントワーヌ・タムスティ(Va)
 録音:2008年10月。
 きらめくようなアンサンブルでファンを魅了するトリオ・ヴァンダラー最新盤は、ヴィオラ界のスター、タムスティをゲストに迎えてのフォーレ:ピアノ四重奏曲集。自身が非常に優れたピアニストでもあった、フォーレのピアノ書法が光る、充実した2曲。
第1番は、傑作ヴァイオリン・ソナタと同じ時期(1876年)に着手されたが、同年末に結婚する予定であった婚約者マリアンヌ・ヴィアルド(ポーリーヌ・ヴィアルドの娘)に婚約を破棄され、大きなショックを受け、完成したのは1879年。初演は成功に終ったが、終楽章が不評だったため、書き直したものが現行のものとなっている。
第2番は84年に着手、87年に初演された。アダージョ楽章は、子供時代に聞いた、隣村から響いてくる鐘の音の思い出が反映されている、という、フォーレにしては珍しい(唯一の)謝辞が添えられている。
スウェーリンク(1562-1621):フランス語聖歌&シャンソン集
 Resveillez vous chacun fidele (Ps.133) / Qui en la garde du haut Dieu pour jamais se retire (Ps.91) /
 Du fonds de ma pensee (Ps.130) / De profundis clamavi ad te Domine / Magnificat anima mea Dominum /
 Beati pauperes spiritu / A Dieux ma voix j’ai haussée / Ainsi qu'on oit le cerf bruire (Ps.42) /
 Sus mon ame qu'on benie le souverain (Ps.146) / Te Deum laudamus

  ダーヴィド・ヤンセン(Org) オフィラ・ザカイ(リュート)
  ダニエル・ロイス指揮カペラ・アムステルダム
 録音:2008年10月。
 作曲家、オルガニスト、オルガン製作者、そして国際的にも名の通った教師として活躍していたスウェーリンクは、彼が生きていた当時「アムステルダムのオルフェウス」と呼ばれるほどに、声楽分野でも知られた存在だった。当時最もよく歌われていたラテン語聖歌にまったく引けをとらない力強い表現に満ちている。特にマニフィカトは、必聴ものの素晴らしさ。
マティアス・ヴェックマン(1618頃-1674):宗教モテット&哀歌集
 なにゆえ、独りで座っているのか(哀歌1 : 1, 2, 8, 9, 12, 20, 21) /
 死は勝利にのみ込まれた(コリントの信徒への手紙115 : 54, 55, 57) /カンツォン \ (*)/
 泣くな、見よ(ヨハネの黙示録5 : 5, 12-14 ) /
 おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる(ルカによる福音書1 : 28-38) /
 疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい
  (マタイによる福音書11 : 28, 29) / カンツォンII (*) /
 シオンは言う、主はわたしを見捨てられた(イザヤ書49 : 14-16) /都に上る歌(詩篇124章)
  コンラート・ユングヘーネル指揮カントゥス・ケルン
   [ヨハンナ・コスロフスキー(S) アレクサンダー・シュナイダー(CT)
    ハンス・イェルク・マンメル(T) ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(B)]
  コンチェルト・パラティーノ(*)、ブルース・ディッキー(コルネット)他
 録音:2008年10月。ハンブルク聖ヤコブ教会のオルガニストを務め、さらに音楽団体「コレギウム・ムジクム」を創設し活躍したヴェックマンによる作品。劇的な感情の表出は、聴く者に衝撃を与える。
HMC-902035

(CD+DVD)
1CD価格
マティアス・ゲルネ〜
 シューベルト:歌曲集 Vol.4

 ギリシャの神々 D.677/フィロクテート D.540/
 アイスキュロスからの断章 D.450b/
 赦されたオレステス D.699/
 ヘリオポリス1 D.753/ヘリオポリス2 D.754/
 竪琴に寄す D.737/アティス D.585/海の静けさ D.216/
 トゥーレの王 D.367/ブロンデルからマリアへ D.626/
 茂み D.646/羊飼い D.490/巡礼の歌 D.789/
 さすらい人の夜の歌 D.224/春の想い D.686/
 郷愁 D.851/十字軍 D.932/別れ D.475
マティアス・ゲルネ(Br)
インゴ・メッツマッハー(P)
 録音:2008年10月、11月、2009年2月、ベルリン。ボーナスDVDにはメイキング風景を収録(リージョン・オール/NTSC/17'38/字幕:英仏)。
 大好評のゲルネのシューベルト、今回は古代ギリシャや伝説、十字軍など、古代に題材を採った詩の曲が多い。遥か昔に思いを馳せるロマンティシズムが、彼ならではの滑らかで暗い美感に溢れた声でしっとりと歌われている。リート・マニアなら唸らされること請け合いの見事な出来栄え。しかも伴奏ピアニストは、指揮者メッツマッハーというから驚き。さすが知性派指揮者、音楽を丹念に掘り込みつつ、様式感は崩さぬ名人芸を披露している。
HMC-902036

(3CD)
2CD価格
モーツァルト:歌劇「イドメネオ」
 リチャード・クロフト(T;イドメネオ) ベルナルダ・フィンク(Ms;イダマンテ)
 スンヘ・イム(S;イリア) アレクサンドラ・ペンダチャンスカ(S;エレットラ)
 ケネス・ターヴァー(T;アルバーチェ) ニコラ・リヴァンク(Br;大祭司)
 ルカ・ティットート(B;声)
 ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロックo.、RIAS 室内cho.
 録音:2008年12月、ヴッパータル。待望の録音がついに登場!モーツァルトのダ・ポンテ三部作、「ティートの慈悲」に続いてヤーコプスが取り上げたのは、セリアの傑作「イドメネオ」。ヤーコプスは、2008年11月に、バリャドリッド(スペイン)、ケルン、ブリュッセル、パリとこのオペラを演奏会形式で集中的に上演、その直後の12月にセッション録音をしている。
 名作として録音も多数あるこのオペラだが、ヤーコプスの演奏はさすが次元が違う!これまでの成果を生かし、オーケストラはいよいよ熱く雄弁にモーツァルトの意図を音にしている。そして古楽界の名歌手をずらりと並べた歌手!ことにタイトルロールのクロフトは、至難なことで知られる第2幕のアリアを鮮やかに歌い切り、思わずブラヴォーと叫びたくなるほど。さらにはフィンク、イム、ペンダチャンスカ、ターヴァーと、ヤーコプスのモーツァルト・シリーズで活躍した歌手たちが適材適所で起用、その上大祭司にはベテラン、リヴァンクを配するという豪華さ。またいつも通り、この演奏でもフォルテピアノが雄弁に活躍している。基本的にミュンヘン初演稿に基づいており、幕切れのバレエも演奏されている。加えて第3幕には、初演時には外されたイダマンテのアリア、エレットラのアリア、イドメネオのアリアが追加されており、分量がだいぶ増えている。さらに補遺として、神秘の声の別ヴァージョンを収録。モーツァルティアンなら、絶対必携のCD !!
 ボーナスDVD(メイキング映像/NTSC)つき。
ヤーコプスの「天地創造」
 ハイドン:オラトリオ「天地創造」
 ユリア・クライター(S;ガブリエル/エファ) マキシミリアン・シュミット(T;ウリエル)
 ヨハネス・ヴァイサー(Br;ラファエル/アダム)

 ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロックo.、RIAS室内cho.
 録音:2009年1月。ハイドン・イヤーに真打登場、大評判となった「四季」から5年、ヤーコプスがハイドンの「天地創造」を録音! 期待を上回る充実した演奏。
 今回もフライブルク・バロックオーケストラを起用、柔らかく自由な音楽性でありながら、質感も十分ある響きはまさにハイドンに最適。歌手は、バロック音楽から近代ものまで幅広く活躍している、ドイツの超美声ソプラノ、クライター。バリトンは、ヤーコプスが「ドン・ジョヴァンニ」の主役に抜擢して話題となったヴァイサー。そしてテノールには、ここ数年で人気急上昇中、瑞々しいドイツの美声テノール、シュミットを起用。RIAS室内合唱団の精緻な合唱も最高。名盤のひしめく「天地創造」の中にあっても、ずば抜けて高いクオリティの新録音!
 なお初回盤のみ品番が異なり(HMC-992039)、ハイドンにまつわる23分の特典DVD (NTSC) が付いていたが、既に在庫等が払底しており、入手不能(廃盤)。
ヘンデル(1685-1759):
 アン女王の誕生日のための頌歌 HWV.74/主は言われた HWV.232
  アンドレアス・ショル(CT) エレーヌ・ギユメット、ゾフィー・クルスマン(S)
  マルコム・E.べテット(T) アンドレアス・ヴォルフ(B)
  マークス・クリード指揮ベルリン古楽アカデミー、ベルリン声楽コンソート
 録音:2008年2月。
 ショルの最新盤は、ヘンデルが比較的若い頃に作曲した宗教作品2曲。アン女王の誕生日のための頌歌は、イギリスの地に落ち着いた直後、1713年のスペイン王位継承戦争の終わりを告げるユトレヒト条約に関連して作曲された。ベルリン古楽アカデミーの管楽器の名手たちが活躍する場面も多く、上手さが際立つ。「主は言われた」は、イタリア・オペラから学んだ表現を宗教音楽に取り入れた劇的な作品。ショルの力の抜けた歌唱が光る。
HMC-902042

(4CD)
2CD価格
テレマン:ターフェルムジーク(完全全曲)
 〔序曲 ホ短調/四重奏曲 ト長調/フルート、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 イ長調/トリオ ホ長調/
  フルート・ソナタ ロ短調/シンフォニア ホ短調「終結部」/序曲 ニ長調/五重奏曲 ニ短調/
  3つのヴァイオリンのための協奏曲/トリオ ホ短調/ヴァイオリン・ソナタ イ長調/終結部 ニ長調/
  序曲 変ロ長調/四重奏曲 ホ短調/2つのホルンと弦のための協奏曲 変ホ長調/トリオ ニ長調/
  オーボエ・ソナタ ト短調/終結部 変ロ長調〕

 フライブルク・バロックo.
 [カール・カイザー、スザンネ・カイザー(Fl) ペトラ・ミュレヤンス、
  ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ、アンネ・カタリーナ・シュライバー(Vn)
  アン=カトリン・ブリュッゲマン(Ob) シュテファン・ミューライゼン、
  グイド・ラリッシュ(Vc) ミヒャエル・ベーリンガー、トルステン・ヨハン、
  ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb) ヒッレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  リー・サンタナ(リュート) カタリーナ・アルフケン(Ob)]
 録音:2009年2月、7月、9月。
 ハルモニアムンディ・フランスから、名人集団、フライブルク・バロックオーケストラによる「ターフェルムジーク」完全版新録音の登場。どのディスクのどの楽章をかけても、活きがよく、縦横のラインがたっぷりと豊かに絡み合うアンサンブル、たっぷりと潤いをたたえた美しい音の魅力にあふれたうれしい4枚組。アンサンブルの巧さと、音色の調和の見事さは言うまでもないが、特に管楽器のソロの素晴らしさには驚かされる。Disc4の「2つのホルンと弦のための協奏曲」でのホルンの豊かな音色は必聴。ピリオド楽器のホルンはこんなにも音色豊かだったのか、と耳が開かれる思い。弦楽器のアンサンブルも、中音域のたっぷりとした響きに豊かな気分になれる。完全全曲収録、すべて聴くには4時間3分かかるが、音楽の愉悦に浸って次々とディスクを換えていくうちに、一息に4枚すべて聴けてしまいそうな活力と美しさに満ちている。
マヌエル・ブラスコ・デ・ネブラ(1750-1784):
 ピアノ・ソナタ集

 [第1番 ハ短調/第2番 変ロ長調/第5番 嬰ヘ短調(*)
  第3番 ニ長調/第4番 ハ長調/第6番 ホ短調]/
 パストレーラ[第2番 ヘ長調/第6番 ホ短調]
ハビエル・ペリアネス(P)
 録音:2009年7月。(*):マニュスクリプト 2998(モンセラート古文書館より)
 アンダルシア出身の知られざる作曲家、ブラスコ・デ・ネブラの作品集。現存するネブラの作品は、わずか30のみ。24のソナタと、モンセラートの修道院に眠っていた6曲のパストレーラ(器楽によるパストラーレ)。D.スカルラッティを尊敬していたネブラは、自身の才能とD.スカルラッティのスペイン=ナポリ風作風をうまく融合。このディスクに収録されているソナタとパストレーラは、夭折の天才のまさに神がかり的な才能を私たちに伝えてくれる。奏でるピアニストは、ネブラと同じアンダルシア出身のペリアネス。スペイン出身のピアニストというと意外と少ないが、ペリアネスはラ・ローチャ亡き後、確実に注目度・重要度とも増してくるピアニストとなることだろう。バロック時代の最後に書かれたこれらの作品を、見事に現代のピアノで演奏しており、装飾音はチャーミングで心が震えるようだ。
ゼペック&シュタイアー〜エラール・ピアノによる
 シューマン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集

 J.S.バッハ/シューマン編曲:
  シャコンヌ ニ短調 BWV.1004(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
 シューマン:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105/暁の歌 Op.133/
  ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.121
 ダニエル・ゼペック(Vn;*) アンドレアス・シュタイアー(P;#)
 録音:2009年5月。使用楽器: Laurentius Storioni、Cremona、1780年(*)/エラール、パリ、1837年(#)。
 シュタイアーが、アルカント・カルテットのヴァイオリン奏者でもあるダニエル・ゼペックと組んでのシューマン作品集。シューマンの「子供の情景」が収録されたCDでは、詩情豊かながら静かな語り口と新たなテンポ設定で私たちを驚かせたシュタイアー、ここでは作品にふんだんに込められたシューマンの詩情を爆発させ、豊かに響かせている。シュタイアーの熱さと怒涛のような音楽に呼応してか、アルカント・カルテットでも冴えた音色を響かせるゼペックがこれまた情熱と冷静さの同居した素晴らしい音楽を展開。シャコンヌでゼペックが魅せる狂気と正気すれすれの表情にシュタイアーの合いの手が絶妙に絡みる。ヴァイオリン・ソナタでゼペックは、一転やわらかな風合いの濃密な歌を聴かせるが、しかし音楽自体は聴き手の心にストレートに切り込む真摯な物。シュタイアーのピアノは熱を帯びつつゼペックのヴァイオリンと見事に融け合う。シュタイアーのソロ「暁の歌」の熱さと激しさに完全にノックアウトされる、シューマンの詩情に満ち満ちた1枚となっている。
クシェネク(1900-1991):
 フランツ・カフカの言葉に基づく6つのモテット(1959)(*)/5つの祈り (1944) /
 カンタータ「この世のはかなさ」(ソプラノ、合唱とピアノのための)(1932) /
 ニンファの嘆き(1932/ 原曲:モンテヴェルディ/編曲:クシェネク) /
 3つの無伴奏混声合唱曲 Op.22 (1923) /
 ジェムズ1世(代理店記載ママ)時代の2つの合唱曲 Op.87 (1939)
  カロリーネ・シュタイン(S) フィリップ・マイヤーズ(P)
  ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮 RIAS 室内cho.
 録音:2009年5月。
 (*)は RIAS 室内合唱団 の委嘱作。声部の旋律が鏡のように対称に動く部分が印象的。大変な難曲だがRIAS のメンバーは見事に精確に演奏している。『「怠惰は諸悪の根源であると同時に、あらゆる徳の中で最も尊いものである」と、人間が生きる意味についての意味を聴く者に考えさせつつも、真実の答は見つからないことも示している、皮肉な作品。』たという。
シューマン(1810-1856):
 スペインの歌遊び Op.74(*)/恋のたわむれ Op.101(#)/スペインの恋の歌 Op.138(+)
 マーリス・ペーテルセン(S) アンケ・フォンドゥンク(Ms)
 コンラッド・ジャーノット(B−Br)
 クリストフ・ベルナー(P;*/+) カミッロ・ラディケ(P;#/+)
 録音:2009年6月、ベルリン、テルデックス・スタジオ。
 現代のオペラ・リート界で活躍するペーテルセンらが参加した、シューマンの重唱作品集。エマニュエル・ガイベル編纂によるスペインの詩の訳集にインスピレーションを受けたOp.74とOp.138。これらの詩は、中央ヨーロッパの色彩をうっすらと帯びた、ぴりっとした「スペイン」スタイルの音楽にぴったりの素材だった。間にはさまれた、親密な雰囲気の「恋のたわむれ」は、聴き手をスペインの世界からドイツのロマンティシズムの世界へと移動させる。
オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1376頃-1445):歌曲集
 事は起こった/心、精神、身体、魂/汝おそるべし天使よ/いとしい人よ、来ておくれ/他
 アンドレアス・ショル(CT)
 クロフォード・ヤング(リュート/G)指揮シールド・オブ・ハーモニー
 [キャスリーン・ディネーン(S/Hp) マルク・レヴォン(G/リュート/他)
  マルギット・ユーベルラッカー(ダルシマー)]
 録音:2009年6月。
 ショルの新譜は、西洋音楽史上もっとも謎めいた人物の一人、ヴォルケンシュタインの作品集。ドイツ文学のキーパーソンでもある彼は、15世紀のヨーロッパ中を旅し、様々なアンソロジーに自分の作品を掲載した。ショルとその仲間たちは、旅と歌をこよなく愛した遍歴騎士のテクストを読み込み、鮮やかによみがえらせている。器楽パートはノスタルジック味満点で魅力的。ショルの歌声はますます磨きがかかって透明度を増しており、ドイツ語の語感も大変美しい秀逸の一枚。
プレイエルの家にて
 ショパン:
  アンダンテ・スピアナート ト長調Op.22/
  バラード第3番 変イ長調Op.47/
  ノクターン Op.48-1/ノクターン Op.48-2/
  前奏曲 Op.28-13/前奏曲 Op.28-11/前奏曲 Op.28-4/
  前奏曲 Op.28-9/練習曲 Op.25-1/練習曲 Op.25-2/
  練習曲 Op.25-12/ノクターン Op.9-2/
  ノクターン Op.27-2/前奏曲 Op.45/
  前奏曲 Op.28-15/マズルカKK IIb-5/
  マズルカ Op.41-2/マズルカ Op.41-3/
  即興曲 Op.51/ワルツ Op.42
アラン・プラネス(P)
 録音:2009年3月。使用楽器:プレイエル、1836年製。
 ショパンが1842年2月21日、パリのプレイエル邸で行ったリサイタルを再現したアルバム。ショパンも演奏したかもしれない1836年プレイエル社製のピアノを用い、名人プラネスが美しくショパンの世界を奏でる。
HMC-902053

(3CD)
2CD価格
ルイス + ビエロフラーヴェク〜
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

 [第1番 ハ長調 Op.15/第2番 変ロ長調 Op.19/第3番 ハ短調 Op.37/
  第4番 ト長調 Op.58/第5番「皇帝」 変ホ長調 Op.73]
ポール・ルイス(P)
イジー・
 ビエロフラーヴェク指揮
BBC so.
 録音:2009年7月、11月、2010年3月。使用楽器:スタインウェイ。
 注目のピアニスト、ポール・ルイスによるベートーヴェンのピアノ協奏曲。師ブレンデルにも太鼓判を押された美しく隙のないタッチと、どこまでも自然で余裕ある音楽運びはさすが。第1番の軽妙さ、第2番の気品あふれる愛らしさ、第3番の第3楽章でのスポーツ的な要素、第4番の冒頭のピアノ・ソロの美しき弱音、そして「皇帝」での輝かしいタッチ、そしてベートーヴェン独特の高音域でやや夢心地に展開される部分、すべてが雄弁なピアノには脱帽するほかない。すべてが理想的に輝いており、ベートーヴェンはこうでなきゃ、ベートーヴェンはこう弾くものなのか、と思わされるピアノ。巨匠ビエロフラーヴェク指揮によるうまい語り口のオーケストラ伴奏も見事。ソロ楽器とピアノのかけあいも思わず聴き入ってしまう。
フランク・マルタン(1890-1974):ゴルゴタ(1945-1958)
 〔[第1部] 合唱「父よ!父よ!」/枝(エルサレム入城)/寺院でのイエス/最後の晩餐/ゲッセマネの丘
  [第2部] 瞑想/大祭司の前のイエス/ピラトとイエス/ゴルゴタの丘(カルヴァリの丘)/復活(「おお、死よ」)〕

 ユディト・ゴーティエ(S) マリアンネ・ベアーテ・シェラン(A)
 エイドリアン・トンプソン(T) マッテイス・ファン・デ・ヴルト(Br)
 コンスタンティン・ヴォルフ(B) ダニエル・ロイス指揮エストニア国立so.、
 カペラ・アムステルダム、エストニア・フィルハーモニー室内cho.
 録音:2009年4月。マルタンが10年以上の歳月をかけて編んだイエスの受難の物語。大規模な管弦楽を伴う極彩色かつ幻想的な新しい受難曲。
 フランク・マルタンの大作「ゴルゴタ」の登場。ゴルゴタは、イエスが十字架にかけられた丘の名前。マルタンは宗教作品を書くことを避けていたが、レンブラントの「3つの十字架」(1653)のエッチングを見て、この作品を書くに至った。マルタン自身敬愛していたバッハの影を常に感じながら10年以上の歳月をかけ、このイエスの受難の物語の音楽を生み出した。バッハの受難曲で福音史家にあたる語り部は、基本的にバスのソリストが担当。イエスはバスが担当する。新約聖書のみでなく、旧約聖書などからの引用も多くみられるのが特徴。冒頭の「Pere!(父よ!)」の不協和音は、実に鮮烈。第2部の、8 分以上続くピラトの尋問の場面は圧巻で、ピラトの心の揺れ、「イエスに死を」と叫ぶ民衆の叫びなどが、大規模なオーケストラとともに聴く者に突き刺さる。終曲の神への賛美の合唱も、時にメシアンを思わせるような極彩色の世界。全体的に幻想的かつ大規模に描かれており、バッハの受難曲を聴きなれた耳に大変鮮烈に響くこのフランスの巨匠による受難曲、是非ご体験いただきたい世界。
HMC-902058

(CD+DVD)
1CD価格
シュタイアーのゴルトベルク
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
 ・ボーナスDVD:『アンドレアス・シュタイアー、
    「ゴルトベルク変奏曲」を弾く』(約23分/NTSC)
アンドレアス・
 シュタイアー(Cemb)
 録音:2009年7月。使用楽器: Anthony Sidey harpsichord after Hass 。CD収録時間:80分46秒。なお、ボーナスDVD表題については、曲目欄には上記の通り『〜を弾く』とあるが、枠外に『ゴルトベルクとバッハについて語ったDVD 付き!』という記載がある。
 『シュタイアー、ついにゴルトベルクの登場です! まず、トータル80分超えという演奏時間もさることながら、録音も大変素晴らしい!まるでシュタイアーが、目の前で自分のためだけに弾いてくれているようなリアルな息遣いが感じられ、親密さと細やかさに満ち、しかしダイナミックさも併せ持つ演奏に圧倒されます。
  演奏CD だけでも素晴らしいものですが、特典DVD がまた実に興味深い!
  シュタイアーは、「バッハという人は、周囲にいた演奏者にだけではなく、親しい人、彼を愛する人にとっても大変難しい人物だったのではないか。完璧主義者で、自分と同じレベルのものを他人にも要求するようなタイプだったのではないか」と言っています。なので、1時間以上かかる鍵盤音楽を作曲依頼された時も、バッハは、「あなたは私のことを好いてはいらっしゃらないかもしれませんが、このような依頼に対して、自分ができるすべてのものを注ぎこみましょう、そして、他の誰もがなしえないものを作りましょう、依頼主に最高レベルのものを呈しつつも、どこか反発するような気分も交じっていたのではないか」とシュタイアーは語っています。深い学びに裏打ちされた、シュタイアーのバッハ私見を聞ける、とても興味深い内容の DVD となっています。さらに、シュタイアーは実際に鍵盤に触れながら、様々な要素が手を変え品を変え変奏されていること、曲の大きな構造などについて語り、自分がどのようにして音色を選択しているかなどについても語ります。これを見てからCD を聴くと、また違った風に聴こえてきます。ゴルトベルクとは、演奏者にとっても聴き手にとっても、汲めども尽きぬ大海のような作品なのです。』(以上『内』、代理店案内文をそのまま掲載)。
J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ集
 パルティータ第2番 BWV1004 ニ短調/
 ソナタ第3番 BWV1005 ハ長調/
 パルティータ第3番 BWV1006 ホ長調
イザベル・ファウスト(Vn)
 録音:2009年9月1日-4日、テルデックス・スタジオ、ベルリン。
 しなやかでチャーミング、そして力強く確かに歩む音楽で私たちを魅了しているヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト。待望のバッハの登場。
 2009年に来日した際にも、しなやかかつ自然なバッハで聴衆を虜にしたファウスト。「シャコンヌ」というと、冒頭の次々と掻き鳴らされる重音に、聴き手も覚悟を決めてこの楽章に臨む、というイメージがあるが、ファウストの演奏は、この楽章がどちらかといえば跳躍の多い舞曲に起源を持つことを思い出させる。自然に紡ぎだされる様々な楽想では、ダンサーが一人で時にエレガントに、時に激しく、無心に踊っている部屋を覗いているような不思議な錯覚をおぼえる。ファウストのエレガントかつ自然体な人柄と、並外れたテクニック、そしてあくなき探求、すべてが見事に調和したからこそ生まれた演奏があますところなく収められている。録音も秀逸。

 ・ファウストの言葉より(ブックレット抄訳):『バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの自筆譜を見た人は、その筆致の美しさ、完璧さに驚かされる。一貫して変わらない筆跡は、支柱、装飾、荘厳な構築性を兼ね備えた大聖堂のような総合芸術へと私たちを誘う。ここで見られるハーモニー、均衡はなんということか!この自筆譜の特徴を耳で聴けるかたちにするのは大変に骨の折れる作業である。演奏者は尽きることのない疑問と戦い、ゴールが果てしなく遠いことに気が遠くなることもある。この録音は、偉大なバッハに対する敬礼のようであり、きわめて親密なスナップであり、そして果てなく続くプロセスの中の一つの結晶のきらめきのようなものである。』
リスト
 「オーベルマンの谷」〜トリスティア
   (ピアノ三重奏版)(*/#/+)/
 ノンネンヴェルトの僧房(*/+)/
 忘れられたロマンス(*/+)/
 エレジー〔第1番(#/+)/第2番(*/+)〕/
 悲しみのゴンドラ(エレジー第3番)(#/+)
スメタナ:ピアノ三重奏曲 Op.15(*/#/+)
トリオ・ヴァンダラー
[ジャン=マルク・フィリップス・
  ヴァイジャベディアン(Vn;*)
 ラファエル・ピドゥ(Vc;#)
 ヴァンサン・コック(P;+)]
 録音:2009年9月。円熟のトリオ、トリオ・ヴァンダラーによるリストとスメタナ。スメタナのピアノ三重奏曲は、娘の死の悲しみの中で書かれた。冒頭の苦しみにもだえるようなパッセージから物凄い緊張感。続いて怒濤のように入るチェロもピアノも圧倒的で、作品に込められた激しい哀しみ、怒り、そして深い愛を、トリオ・ヴァンダラーのメンバーたちは濃密なアンサンブルで聴かせる。えもいわれぬ恍惚が香り立つリスト作品の数々だが、時として死神の凍りつくような美しい微笑を垣間見せる。骨の髄までとろけてしまいそうな熱さと情念に満ちた1枚。
ルベル:四大元素
ヴィヴァルディ:四季
ミドリ・ザイラー(Vnソロ)
ベルリン古楽アカデミー
 録音:2009年9月、ベルリン、テルデックス・スタジオ。
 生々しい「感触」「手触り」に満ちたルベルとヴィヴァルディ。好評だったダンスとのコラボレーション・ステージのDVD(HMD-9909026)の音楽のみを2009年9月に新たに録音した物。冒頭の「カオス」の不況和音は、耳と心にざらざらとした感触を与えるが、決して不快ではないところが、さすがベルリン古楽アカデミー。一気に世界に引き込まれる。ヴィヴァルディの「四季」も、「夏」の嵐も、弦楽器の弓が弦にひっかかる感触、ミドリ・ザイラーのソロは、まるでロックかと思うような印象。アンサンブルが刻むリズムも、単に激しいだけでなく、打ち付ける雨粒、足元からずぶぬれになるような錯覚をおぼえるようだ。美しい風景画ではなく、どこまでもリアルな感触の「四季」をご堪能頂きたい。
変容 [Metamorphosis]
 バルトーク(1881-1945):弦楽四重奏曲第4番 Sz.91
 G.リゲティ(1923-2006):弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
 クルターク(1926-):12のミクロリュードOp.13「アンドラーシュ・ミハーイに捧ぐ」
  カザルスSQ
   [アベル・トマス・レアルプ、ヴェラ・マルティネス・メネル(Vn)
    ジョナサン・ブラウン(Va) アルノー・トマス・レアルプ(Vc)]
 録音:2009年5月、テルデックス・スタジオ、ベルリン。
 若手最注目株カルテット、カザルス弦楽四重奏団の演奏はドライな精確さを保ちつつ、どことなく優しさ、柔らかさのようなものも存在しており、そのバランスが実に絶妙。勝負に打って出た、といった感の意欲的なプログラム。
 バルトークの作品はスタイリッシュな民俗色の豊かな作品。バルトーク独特の激しく刻むリズムも4人の息がぴったり合っていて、聴かせる。
 リゲティの作品は、4つの核となる音が様々に変容して姿を現す作品。8つの楽章からなるが、間をおかずに演奏される。落ち着いたテンポと急速なテンポの楽章がほぼ交互に置かれた形で、一曲だけワルツのリズムで優雅に演奏される楽章がある。各楽章の性格を鮮やかに描き分けた演奏は見事。
 クルタークの作品は、12の楽章からなり、それぞれがオクターヴ内のすべての音から始まる(CからBまで)という物。クルタークはバッハのことを崇拝しており、彼の作品をいくつも編曲しているほどで、この作品の配列も平均律に則ったものといえるだろう。ヴェーベルン的な要素(コントラストや突然の休止など)などを漂わせつつも、クルターク独自の世界が広がっているこの作品を、カザルス弦楽四重奏団の面々はドライさ、精確さと柔らかさのバランスを絶妙にとりながら見事に演奏している。
シューベルト:歌曲集
 夜と夢 D827/盲目の少年D833/あこがれ D637/墓堀人の歌 D869/私はすべての安らぎを奪われて D876/
 老年の歌 D778/墓掘り人の郷愁 D842/月に寄す D193/5月の夜 D194/シルヴィアに D891/セレナードD889/
 羊飼と騎馬の人 D517/夏の夜 D289/収穫の歌 D434/秋の歌 D502/愛らしい星 D861/恋人に D303

  マティアス・ゲルネ(Br) アレクサンダー・シュマルツ(P)
 録音:2008年9月。知的なバリトン、ゲルネのシューベルト。ヴィブラートは控えめながらも振幅に富んだよく響いた声で、冒頭の「夜と夢」から魅了される。ビロードのようにつややかな声で、静かに静かにシューベルトが描いた世界を私たちの目の前に立ち昇らせてくれる。言葉の一つ一つに明確なイメージを感じさせる歌唱は、さすがとしか言いようがない。シューマン音楽大学で教鞭をとる傍ら、世界各地でマスタークラスを開講する、シューベルトなどのリートを伴奏させたら世界一のシュマルツのピアノが、ゲルネにぴたっと寄り添い、ゲルネが語るイメージに豊かな背景を添える。
J.S.バッハ:「フーガの技法」
 コラール「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」BWV.38(*)/
 「フーガの技法」より コントラプンクトゥス
  〔1−13/18/反行形による拡大カノン/3つの新主題による未完フーガ〕
 ベルリン古楽アカデミー ラファエル・アルパーマン(Org;*)
 録音:2009年10月、テルデックス・スタジオ、ベルリン。
 「フーガの技法」というと、ついしかめっ面でバッハが築いた対位法の複雑な砦に頭から突っ込んで迷ってしまいそうになるが、ベルリン古楽アカデミーの面々の手にかかると、なんとエキサイティングに響くことだろう!もちろん、バッハが知の限りを尽くした線と線、点と点のからみあいが織り成す堅固な形式はもちろんまったく損なわれていない。「ああ、これが主要主題でこちらが対旋律だな」とわかる演奏は多々あれど、これだけ主要主題と対旋律の双方が拮抗しながらお互いの効果を高め合い、緊張感とエキサイティング性、そして崇高なまでの「美」を保った演奏は他ではなかなか得難いものといえるだろう。バッハが残した知の迷宮にメンバーも全力で応え、楽器の編成もそれぞれの曲が効果的に響くように考えられていることがよくわかる。BWV38のコラールが最初に収録されているが、これは原調ではなく、 ニ短調で演奏されており、聴き手にとって「フーガの技法」のよき導入になるのでは、というメンバーの考えに基づく物。メンバーの意見によると、バッハがこのフーガの技法を書くときにこの主題が頭の中にあったかどうかはわからないが、主題の構造に類似性が認められるという。また、メンバー全員、実際の録音の時にもまずこの曲を聴いてからでないとフーガの技法に入れないこともあったとか。古楽界の雄、ベルリン古楽アカデミーの面々が真剣勝負で挑む、バッハが残した「知」の果てることなきゲームの目撃者となって頂きたい!
スロヴェニアの歌とデュエット
 アントン・ラヨビチ(1818-1960):わが祖国/ジャミー、来てごらん!/セレナーデ
 アロイジ・ゲルツィニク(1915-2008):悲しい手紙/秋の歌/ほこり/春の喜び
 ルチヤン・マリア・スケルヤンク(1900-1973):
  秋の歌/ビジョン/夕べの印象/山の向こうの月/歌/白い雲
 ヨシプ・パヴチッチ(1870-1949):片足のおじいさん/ララバイ第2番/チチバン、チチフイ
 ベンヤミン・イパベチ(1829-1908):
  春の憩い/夜に/野薔薇と蔦/春の夜/けし/てんとうむし/思い出の本に/春の風
 カミロ・マセク(1831-1859):窓の下で
 フラン・ゲルビチ(1840-1917):どこへ?/少女が糸を紡ぐのを見ていよう/夜に
 エミル・アダミチ:サクラソウ/ララバイ / ダヴォリン・イェンコ(1835-1914):異国に

  ベルナルダ・フィンク(Ms) マルコス・フィンク(B−Br) アントニー・シピリ(P)
 録音:2009年10月。ヨーロッパ地図の長靴の付け根の右側に位置するスロヴェニアで生まれた歌曲集。バルカン半島の民謡の影響を色濃く漂わせながら、ロマン派の雰囲気を漂わせた独特の世界が魅力。フィンク兄妹の両親はスロヴェニア出身ということもあり、思い入れもひとしおに聴かせる。ベルナルダ・フィンクのふくよかで優しい歌声、マルコス・フィンクのシピリのピアノのクリアーな音色、そして全体的に優しげな曲が多いのが印象的。
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 ヴェルナー・ギューラ(T)
クリストフ・ベルナー(P)
 録音:2009年10月。使用楽器: Rönisch、1872年。
 知的な声で宗教からオペラ、リートと柔軟に活躍しているギューラによる「冬の旅」の登場。ギューラの抑えの効いた知的な表情と、語尾に至るまでシャープに際立てられた子音が冬の世界を感じさせる。フォルテピアノの音色が絶妙で、第1曲の和音の連続もほどよい響きで、耳から寒さが伝わってくるようだ。「菩提樹」の豊かな響きは聴き手を包み込む。一転、「春の夢」は極めて儚く、夢はあくまでも夢に過ぎないことを思い出させ、厳しく辛い現実を聴き手につきつける。
ドビュッシー(1862-1918):弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
デュティユー(1916-):
 「夜はかくの如し」(弦楽四重奏のための)
ラヴェル(1875-1937):弦楽四重奏曲 ヘ長調
アルカントSQ
KKC-5108

(HYBRID_SACD)
国内仕様盤
\2999(税抜\2857)
 録音:2009年10月。
 2009年度のレコード芸術レコード・アカデミー賞を受賞し、注目度急上昇中の弦楽四重奏団、アルカント・カルテット。今回は王道レパートリー、ドビュッシーとラヴェルにデュティユーという魅力のプログラム。ドビュッシーの冒頭の各声部が反行しながら動くさま、陽が差したような明るい音色のハーモニー、くすんだハーモニー、辛口でパンチの利いたハーモニー、官能的に薫る旋律など、刻一刻と表情が変わるので、息つく間もない。ラヴェルの第1楽章冒頭、息が深めにとられた絶妙なテンポ設定で、各パートの奏者たちの奏でる旋律線が、絡み合いながら上下に動く様の完璧な「美」を堪能出来る。「夜」に秘められた妖しくも官能的な世界が薫るデュティユー作品では、ピチカート、グリッサンド、トレモロ、ハーモニクスなど様々な技巧が用いられていて、各パートが各楽器界の第一線で活躍する奏者たちによる夢のカルテットの腕が冴えわたる。アンサンブルの密度もますます濃密なものとなったアルカント・カルテット、ますます目が離せない!
HMC-902068

(3CD)
2CD価格
ヤーコプスの「魔笛」
 モーツァルト:歌劇「魔笛」
  ダニエル・ベーレ(T;タミーノ) マリス・ペーターゼン(S;パミーナ)
  ダニエル・シュムツハルト(Br;パパゲーノ) イム・スンヘ(S;パパゲーナ)
  アンナ=クリスティーナ・カーッポラ(S;夜の女王)
  マルコス・フィンク(B−Br;ザラストロ) クルト・アツェスベルガー(T;モノスタトス)
  インガ・カルナ(S;第1の侍女) アンナ・グレヴェリウス(Ms;第2の侍女)
  イザベル・ドリュエ(Ms;第3の侍女) コンスタンティン・ヴォルフ(B−Br;弁者)他

  ルネ・ヤーコプス指揮ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内cho.
 録音:2009年9月-10月、ベルリン。
 ヤーコプスがついに「魔笛」を録音! もちろん今回も充実の内容。ヤーコプスは2009年7月にエクサン・プロヴァンス音楽祭で「魔笛」を上演しており、その経験を踏まえた上で秋にベルリンのテルデック・スタジオで入念なセッション録音。ヤーコプスならではの大胆に踏み込んだ雄弁な音楽を鳴らしつつ、歌芝居としての「魔笛」の楽しさ面白さもたっぷり生かしている。しかも今回はベルリン古楽アカデミーとRIAS室内合唱団という超一流の団体のバックアップ。さらに歌手も充実。パミーナにはドイツで大人気のソプラノ、ペーターゼン。タミーノはまだデビューして数年というハンブルク出身のテノール、ベーレを大抜擢、柔らかい甘い美声はまさに王子様。パパゲーノは、オーストリアのバリトンでウィーン・フォルクスオーパーの人気者、シュムッツハルト。パパゲーナは、ヤーコプスのオペラの常連、スンヘ。夜の女王は、2007年にメトロポリタン歌劇場でもこの役を歌ったフィンランドのソプラノ、カーッポラ。ザラストロにはこれもヤーコプスの長年の協力者フィンクと、ベテラン、若手を巧みに配している。また今回の「魔笛」では台詞部分にたいへん力を入れており(詳しくはヤーコプス自身の解説(英独仏)で詳細に説明されている)、様々な創意工夫が凝らされている。
 永遠の名作「魔笛」を、また新鮮な気持ちで聞けるヤーコプス・マジックをお楽しみ頂きたい!
ポール・ルイス〜ベートーヴェン
 ディアベッリ変奏曲Op.120
ポール・ルイス(P)
 録音:2009年12月。 ポール・ルイスはシューベルトと並んでベートーヴェンも得意としている。2010年夏には、プロムス史上初めてベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を一人で演奏したピアニストとして世界中で注目を浴びた(指揮者、オーケストラは様々)。師匠のブレンデルの十八番でもあったディアベッリ変奏曲だが、ポール・ルイスの演奏は実にすばらしい。パッセージやモティーフひとつひとつの子音の立ち上がりの種類の細かさ、あくまで自然なフレージング、一寸の乱れもない美しい音色で、語り口の巧さは同世代のピアニスト達の中でも群を抜いているといえるだろう。奇を衒ったような表現は一切ないが、それだけにベートーヴェン作品のもつ斬新さや面白さがくっきりと浮き彫りにされている。ベートーヴェンの魅力がこれほどストレートに伝わってくる演奏は稀有。さわやかな感動をおぼえる快演。
ヴィヴァルディ:シンフォニア「聖なる墓にて」RV.169
ペルゴレージ:サルヴェ・レジナ(2声のための)/スターバト・マーテル
ロカテッリ:4声のコンチェルト 変ホ長調「アリアンナの嘆き」
 ベルナルダ・フィンク(Ms) アンナ・プロハスカ(S)
 ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)ベルリン古楽アカデミー
 録音:2009年12月。 アーノンクールとの来日も待ち遠しいフィンクによる、ペルゴレージを中心に据えたバロックの宗教作品集。コントロールの効いた、落ち着いた歌声が、十字架の下で嘆き悲しむ母マリアを切々と歌いあげる。ソプラノに迎えられたのは、1983年生まれの若手アンナ・プロアスカ。彼女は、2006年ベルリン国立歌劇場でのバレンボイム指揮のカルメンのフラスキータ役で一挙に世界から注目される存在となった。現代ものから古楽まで、そのピンと筋のとおった美声で歌いこなす。このディスクのペルゴレージやサルヴェ・レジーナは、曲のこれまでのイメージを一新するような鮮烈な出来栄え。器楽パートをうけもつベルリン古楽アカデミーの血の滴るような哀切感漂う演奏に支えられ、この世のものとは思えない美しさ。ディスクの冒頭に収録されているヴィヴァルディのシンフォニアも見事の一語。充実の1枚。
ティベルキアン〜ショパン:作品集
 マズルカ〔Op.68 No.2/Op.6 No.3/Op.7 No.1〕/
 スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
 マズルカ〔Op.17 Nos.2, 4/Op.24 Nos.2, 4〕/
 ノクターンOp.48 No.1/
 マズルカ〔Op.56 No.1/Op.59 Nos.1, 2, 3〕/
 幻想ポロネーズOp.61
 マズルカ〔Op.63 No.3/Op.68 No.4〕
セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2010年1月。
 1975年生まれで、ロン=ティボー国際コンクール覇者の注目株ティベルギアンによる、マズルカを中心としたショパン作品集。バラード第1番での鋼のような音色、マズルカで魅せる完璧なコントロールが生み出す、時にあたたか、時に涙に煙るような音色など様々な音に驚かされる。そしてティベルギアン持ち前の物凄い推進力、集中力、そして一曲一曲の余韻にただよう辛口の香りが、聴く者をとらえて離さない。ティベルギアンはブックレット掲載のインタビューで『2、あるいは3拍目にアクセントがくるというマズルカのシンプルな大原則に則りながら、これだけの多様な音楽を生み出したショパンには敬服するほかない』と語っている。ショパンが残した多彩なマズルカを、これだけ見事に1曲1曲弾き分ける腕をもつティベルギアン。これからますます目が離せない。
イザベル・ファウスト〜ブラームス
 ヴァイオリン協奏曲 Op.77(*)/弦楽六重奏曲第2番 Op.36(#)
 イザベル・ファウスト(Vn;「スリーピング・ビューティ」1704年ストラディヴァリウス
 ダニエル・ハーディング指揮マーラー室内o.(*)
 ユリア=マリア・クレッツ(Vn;#) ステファン・フェーラント、
 ポーリーヌ・ザクセ(Va;#) クリストフ・リヒター、シェニア・ヤンコビチ(Vc;#)
 録音:2010年2月、Sociedad Filarmonica 、ビルバオ(*)/2010年9月、テルデックス・スタジオ、ベルリン(#)。
 前作のバッハも世界中で非常に高い評価を得ている近年目を瞠る充実ぶりの女性ヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト待望の新録音。ファウストによるブラームスというだけでも心躍るのに、ハーディング指揮によるマーラー・チェンバーo.との共演となれば、さらに期待が高まる。ヴァイオリン・ソロの冒頭から、ファウストの高度の集中としなやかさに耳を奪われる。第2楽章での高音による旋律では、ファウストの繊細かつ芯のある美音が冴えわたる。第3楽章で見せるエネルギー、それでいてどこか可憐な風合いもある表情はファウストの魅力全開。全体を通してハーディングの巧みな造形が光る音楽運びも見事。なお、ファウストは、ブゾーニのカデンツァを採用。「表情豊かで、作品への畏敬の念に満ち、構造的には単純ながらオリジナリティに溢れ、ブラームスらしさを保ちつつも、ヴァイオリニストの技量の見せどころもちりばめられている」とファウスト自身が熱く語るブゾーニのカデンツァ、注目。カップリングの弦楽六重奏曲は、繊細な冒頭から見事なアンサンブル。マーラー・チェンバーの若手奏者のほか、ナヴァラやフルニエに師事したクリストフ・リヒターなど世代を超えたメンバーによる演奏で、親密でロマンティックな名曲をたっぷりと聴かせる。
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
 〔第4番 ハ長調K.157 /第17番 変ロ長調K.458 「狩り」/第22番 変ロ長調K.589 「プロシャ王第2番」〕
 エルサレムSQ
 [アレクサンダー・パヴロフスキー(Vn1) アミハイ・グロス(Vn2)
  セルゲイ・ブレスラー(Va) キリル・ズロトニコフ(Vc)]
 録音:2010年2月。なお代理店案内には曲目詳細がなかったため、上記は当店で補完しました。1993年結成のエルサレム弦楽四重奏団の最新盤。ハルモニアムンディのデビュー盤のハイドンでも彼らが古典派の世界をきっちり演奏できる正統派であることは証明済みだが、デビューから経験を重ねた今取組んだモーツァルトの出来栄えは格別。各パート奏者の音程がピチっとはまっており、気持ちのよいモーツァルト。緩徐楽章でみせる気品に満ちた音楽性には圧倒される。アレグロ楽章での心地よい快活なスピード感、なにより4人の間に流れるテンポ間が一糸乱れることなく存在している。これからますますたのしみな弦楽四重奏団。
HMC-902077

(CD+DVD)
1CD価格
ヘンデル:オペラ・アリア集
 「ゴールのアマディージ」/「アグリッピーナ」/「リッカルド・プリーモ」/
 「エジプト王トロメーオ」/「オルランド」/「ロドリーゴ」/「ラダミスト」/
 「ロデリンダ」(*)/「ソザルメ」(*)からのアリア集
 ボーナスDVD; メイキング映像付(約15分)
  ベジュン・メータ(CT) ローズマリー・ジョシュア(S;*)
  ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロックo.
 録音:2010年3月。1968年生まれのアメリカのカウンターテナー、ベジュン・メータのハルモニアムンディ・デビュー盤。少年時代はボーイ・ソプラノでDELOSへの録音もあったが、1990年代にはレコード・プロデューサーとしても活躍、シュタルケルの5回目のバッハ:無伴奏チェロ組曲録音も手掛けたという異才。ジョージ・ベンジャミンが彼を主役にしたオペラを書いているなど、世界が注目する才能。カウンターテナーというと、どこか声の奥に硬さがある歌い手などなかなかむずかしい面もあるが、メータの歌唱は男性ならではの力強さと透明感を完璧にあわせもった天性のカウンターテナー。高い音域ではますますやわらかく、低い声でも自然さを失わない歌唱は驚異的。ヤーコプス率いるフライブルク・バロックo.の伴奏もメータの劇的な歌唱をこれでもかと煽り盛り上げる。メータが楽しげに歌う姿が魅力的なメイキング映像つき。優れた歌手を見出す天才ヤーコプスがメータを絶賛して語る姿も印象的。
Le violoncelle parle〜チェロは語る
 ブリテン(1913-1976):
  無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87(1971)
 カサド(1897-1966):無伴奏チェロ組曲
 パスカル・アモワイヤル(1971-): Itinérance
 コダーイ(1882-1967):無伴奏チェロ・ソナタOp.8
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
 録音:2010年6月。1996年、東京の日本室内楽コンクールで優勝、2001年にはヴィクトワール・ドゥ・ラ・ムジーク・クラシックのソリスト部門で1位を獲得し、一挙にヨーロッパでも認められる存在となった女性チェリスト、エマニュエル・ベルトラン。彼女の演奏の魅力はしなやかな音色と余裕あるテクニック。ブリテン、カサド、コダーイというチェロの近代作品の金字塔の作品と、自身の演奏上のパートナーであり夫でもある、パスカル・アモワイヤルのスケールの大きな自然を思わせる無伴奏作品を並べた意欲的なプログラム。世界の伝統的な民謡のエッセンスや、先人達の作品の一部など、様々な要素を含む彼らの作品を、ベルトランが巧みな語り口と音色で提示してくれる。ブリテンの組曲では、ベルトランの演奏はしなやかさに満ち、急速な上下行でも常に余裕を感じさせ、朗々と語る高僧のような風格すら漂う。
 ベルトランの言葉(ライナーノーツより抄訳)『「チェロは語る」?楽器が「語る」、というこのタイトルは突飛なようにみえるだろう、しかし、このタイトルには純粋で単純な隠喩以上のものを見てとる向きもあることと思う。たしかに、チェロの音色は、音域が重なる部分が多いという理由で、人の声と比較されることが多い。このような定着したイメージをはずして、楽器そのものをまぎれもない「subject=主体」とすることはできないのだろうか?このプログラムには、そうした意図がある。楽器というものは仲介者であり、何か異なるものと対面させてくれ、さらに多様な文化を提示して、聴き手や弾き手に異文化を体験させてくれる。ここでは、チェロは、自身の歴史を語っている。』
J.S.バッハ:モテット集
 霊は弱い私たちを BWV.226/来たれ、イエスよ来たれ BWV.229/イエス、わが喜び BWV.227/
 おそるることなかれ BWV.228/主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV.230/
 われを祝福し給わずは我汝を離さじ BWV.Anh 159/主に向かって新しき歌を歌え BWV.225
  マルクス・クリード指揮ヴォーカルコンソート・ベルリン
 録音:2010年3月。2003年に設立された声楽アンサンブル、ヴォーカルコンソート・ベルリンによる極上のバッハ・モテット集。きわめてソフト、声部間で繰り広げられる短い音型のやりとりは、1ミリの隙もなく溶け合い、まるで様々な色の水が流れ解け合い美しい模様を描いてゆくようだ。モテットは18世紀のはじめには時代遅れとなっており、あまり知られなくなっていた存在だった。そうした時期にあってなおバッハがモテットを、しかもこれだけの高い水準のものを書き、すでに当時時代後れになっていたにも関わらず、後世に受け継がれていることは、バッハがいかに優れた作曲家であったか、そしていかに偏屈だったか、ということを示しているといえるだろう。ライプツィヒの聖トーマス教会の合唱団の力量がいかに優れていたかという名残を濃厚に現代に伝える貴重な作品群とも言える。
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1667-1731):葬送のための
 〔第1部「おお主よ、私は汝の僕」/第2部「私は天上の生活をもとめ」/第3部「私は感謝祭のいけにえを汝にささげます」〕
 アンナ・プロハスカ(S) イヴォンヌ・フックス(A)
 マキシミリアン・シュミット(T) アンドレアス・ヴォルフ(B)
 ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内cho.
 録音:2010年3月-4月。「マイニンゲンのバッハ」とも呼ばれる、バッハ一族に属するヨハン・ルートヴィヒ・バッハ。J.S.バッハの曽祖父の弟にあたる人物の玄孫にあたると考えられる。この作品は、J.L.バッハのパトロンであったエルンスト・ルートヴィヒ候が自身の葬儀のために書いた詞に作曲した物。2つの合唱団を要するが、J.S.バッハがマタイ受難曲を作曲する5年前に、このような大規模な作品を作っていたという点でも興味深い。死者が天にのぼり神とともに過ごすことへの喜びの雰囲気に満ちた作品となっており、哀悼のための音楽ではあるが希望と明るさに満ちている。ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内合唱団のアンサンブルの妙も堪能できる内容。
メンデルスゾーン(1809-1847):協奏曲集
 ピアノと弦楽のための協奏曲 イ短調 MWV 02(1822)/
 ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための
  協奏曲 ニ短調 MWV 04(1823)(*)
クリスティアン・
 ベザイデンホウト(Fp;#)
ゴットフリート・フォン・デア・
 ゴルツ(Vn;*)指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2010年4月、テルデックス・スタジオ。使用楽器:copy after Conrad Graf 1824, built by Rodney Regier, 1989, Freeport, Main (USA) overhauled by Edwin Beunk and Johan Wennink in 2002 - collection Edwin Beunk (#)。フォルテピアノの申し子、クリスティアン・ベザイデンホウト。近年は王子ホールでのリサイタルや、オーケストラ・リベラ・クラシカとの共演のために毎年のように来日、どのコンサートでも、実に感動的な演奏を聴かせてくれており、日本での評価も急速に高まりつつある。ホグウッド指揮NHKso.との演奏会ではモダーンピアノでの素晴しい演奏を聴かせてくれたが、自身「音楽活動のうち95〜98%はフォルテピアノ」と言う通り、彼の真骨頂はフォルテピアノ。一音一音の表情が実に多彩で、時に笑いかけ、時に涙するような、変幻自在の柔らかな音楽性で聴き手を包み込む。
 ピアノ協奏曲 イ短調は、姉のファニーのために書かれ、1822年12月5日の日曜音楽会で初演された。半音階的な第2主題など、モーツァルトを思わせる空気も感じさせる。第2楽章はレチタティーヴォ風にピアノが優雅に歌う楽章で、ベザイデンホウトの音楽性の天賦の才が輝きを放つ。第3楽章は全体的に イ長調的な明るさに満ちているが、最後に怒濤のような イ短調の激しいコーダがあらわれ、 イ短調の作品として全体をググっと引き締めている。
ニ短調の二重協奏曲は、1823年の5月に最初に完成、その後7月にティンパニなどに手を加えたかたちでここに演奏された版が完成した。メンデルスゾーン自身のピアノと、彼の幼い頃からの親友でヴァイオリン教師でもあったエドゥアルド・リーツ(1802-32)によって初演された。第2楽章の夢のように美しいピアノとヴァイオリンのかけあいがとにかく見事、ロマン派を予感させる。
 メンデルスゾーンの才能、そしてベザイデンホウトの音楽の豊かさがまばゆいばかりに広がる、見事な出来栄えの1枚。ベザイデンホウトの今後の活動からますます目が離せない。
HMC-902083

(2CD)
1.5CD価格
シュタイアー〜
 C.P.E.バッハ(1714-1788):鍵盤協奏曲集 Wq43

 〔第1番 ヘ長調/第2番 ニ長調/第3番 変ホ長調/
  第4番 ハ短調/第5番 ト長調/第6番 ハ長調〕
アンドレアス・
 シュタイアー(Cemb;*)
ペトラ・ミュレヤンス
(コンサート・ミストレス)指揮
フライブルク・バロックo.
 録音:2010年5月、テルデックス・スタジオ、ベルリン。使用チェンバロ: Hieronymus Albrechthass, ハンブルク 1834のコピー(2004年パリ、Anthony Sideyand Frederic Bal)(*)。鬼才天才奏者シュタイアー待望の新譜。オーケストラもこれ以上望みようがないくらいに最高の布陣での満を持しての演奏。とにかくチェンバロもオケもうまい! この録音のために、事前にコンサートに臨み、万全の態勢で録音を迎えたというから気合が違う。アレグロなどの快速楽章でのフライブルク・バロックo.の快活なリズムの刻みは、愉悦の極み。快速なパッセージによるかけあいも、シュタイアーが駆け巡る音型を奏でている間のオケの合いの手も、すべてに思わず笑みがこぼれてしまう素晴らしさ。また、緩徐楽章でのシュタイアーの冴えわたりかたはものすごいものがある。
シャロンのばら〜アメリカ音楽の100年
 Lay me low〜シェイカーの聖歌
 【自由を求めての戦い】〜
  ベンジャミン・フランクリン・ホワイト(1800-1879):朝のトランペット
  ヘンリー・カーリー(1687-1743):He comes, the hero comes!
  フィリップ・ファイル(1734-1793):The President's March/The Death of General Wolfe(アメリカの歌)/
                   ジェファーソンと自由(The Gobby O)〜(アイルランドの歌)
 【アメリカ合唱音楽の父】
  ウィリアム・ビリングス(1746-1800):アメリカ/神は王なり/私はシャロンのばら
 【Shape Notes and Singing Schools】
  やさしい兵隊(英国)/ Leander/ Drumdelgie/北の大地/キャプテン・キッド/驚くべき愛
 【Shaker Spirituals】
  生活よ、シェイカーの生活よ/おお愛よ、甘き愛よ/さあ、いとしの人よ/
  柳のようにしなやかに/現世の命/頑固なオーク/ Tis the gift to be simple
 【市民戦争からの音楽】
  The Army of the Free/メリーランド・マイ・メリーランド/ Lorena/ディキシーズ・ランド、ダンス・ミー・ア・ジグ
 【Revival Meetings and Spirituals】
  ステファン・コリンズ・フォスター(1826-1864):ハード・タイムズ・カム・アゲイン・ノー・モア
  伝統歌:Sinner Man / M.M.ウォーナー(1836-1900):Hear, O Lord, when I cry

 ヨエル・フレデリクセン(B/G) アンサンブル・フェニクス・ミュンヘン
 録音:2010年5月。ヨーロッパとくらべて、アメリカの古楽復興運動は近年になって注目される動きとなっている。新大陸へと移住した人々が、新天地の音楽と自分の音楽とを融合させていく変遷をたどるのは実に興味深い営み。ヨーロッパ伝来の作曲法をとりいれながら、音楽は、次第に独自色豊かなものになった。
 ここに収められているのは、アメリカの独立戦争(1775-83)から市民戦争(1861-65)にかけての時期に生まれたアメリカ音楽。アメリカに生まれアメリカで育った作曲家たちによる作品が中心に収録されている。メリーランド・マイ・メリーランドは「もみの木」として特にクリスマス音楽として日本で親しまれている曲。ほかにも耳にしたことのあるクリスマスソングの原型と思しき音楽もいくつか収録されており、大変興味をもちやすい内容となっている。
 「アメリカのパッチワークのようなプログラムの1枚。ひとつひとつの作品はパッチワークのパーツのようにばらばらだが、ひとつにまとまってみると見事なタペストリーとなっている。ヨーロッパ以外の国で発展、繁栄し、アメリカ大陸で独自の道をたどった豊かな伝統のほんの一部ではあるが、皆さまにお聴き頂きたく、このプログラムを考えた。」=ヨエル・フレデリクセンの言葉より
ブラームス:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 Op.2/
 スケルツォ ホ短調 Op.4/
 ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.1
アレクサンドル・メルニコフ(P)
 録音:2010年5月。使用楽器:ベーゼンドルファー、1875年製作。ブラームス最初期のピアノ作品集。ここに収められている二つのソナタを作曲した時(1852-53年)、ブラームスはまだ19歳だった。ブラームスは、作曲当時、シューマンの前でこのソナタを演奏し、シューマンがこれを受けて「新しい道」と題してブラームスに関する美しい評論を書いた、音楽史上大きな作品。ベーゼンドルファーによる演奏はメルニコフ自身が熱望した物。きわめて柔らかな弱音から力強いフォルテでのいぶし銀のような音色、また情緒たっぷりのところで豊かに香り立つ詩情あふれる音色など、メルニコフは楽器を完全に手の内に入れてブラームスの充実の初期作品群を弾き切っている。
 『=ブラームスをどのピアノで弾くべきか、という問題は、それほど重要なものとして取り上げられることは比較的少なかったというべきであろう。ピアノ協奏曲の第2番に関して、モダンのスタインウェイもしくはベヒシュタインというブラームス自身による楽器の選択についての記述が残されている。19世紀後半、堅固な鋼鉄のフレームに囲われたスタインウェイ社のピアノは、調律の手間が既存のピアノに比べて格段にかからなくなったため、ヨーロッパ中を席巻していた。さらに、ウィーンのピアノに関して、ブラームスは批判的であった。しかし、1853 年に初めてクララ・シューマンとローベルト・シューマンの前で自作のソナタを弾いたとき、ブラームスはウィーンの楽器を弾いていた。この時の演奏を聴いたシューマンが後に「新しい道」と題してブラームスを絶賛する美しい評論を書いたことは有名である。時のうつろいとともに、文化的にも美的にも価値観というものは変化しつづける。演奏者としても、そして聴く者も、「正しい」ことを見つける術は存在していないのである。』(アレクサンドル・メルニコフ/ブックレットより抜粋)
HMC-902088/90

(3CD)
2CD価格
ヘンデル:歌劇「アグリッピーナ」
 アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ(S;アグリッピーナ)
 ジェニファー・リヴェラ(Ms;ネローネ) スンヘ・イム(S;ポッペーア)
 ベジュン・メータ(CT;オットーネ) マルコス・フィンク(B-Br;クラウディオ)
 ニール・デイヴィス(B-Br;パッランテ) ドミニク・ヴィス(CT;ナルチーゾ)
 ダニエル・シュムッツハルト(B;レスボ) ルネ・ヤーコプス指揮ベルリン古楽アカデミー
 録音:2010年7月、テルデックス・スタジオ・ベルリン。ヘンデルの名声を全欧に広めた傑作「アグリッピーナ」をヤーコプスが録音。イタリア各地で修行を続けてきたヘンデルは、その総決算として1709年12月にヴェネツィアで「アグリッピーナ」を発表、これが大受けになって、ヴェネツィアっ子が「ザクソン人万歳!」とヘンデルを賞賛。この成功によってヘンデルの名前は全ヨーロッパ的に知られるようになり、やがてヘンデルがロンドンで活動する布石となった。ヘンデルのイタリア・オペラの代表作の一つとして、近年の人気は高く上演も頻繁にある。
 ヤーコプスは2009年2月にベルリンで「アグリッピーナ」を上演(クリスティアン・ラクロワが衣装を手がけて話題となった)、ポッペーア以外はこの時と同一メンバー。風刺の利いた物語ということで皮肉な味わいを生かした演奏が多い中、ヤーコプスの「アグリッピーナ」は非常に生々しく劇的。しかもタイトルロールのアレクサンドリーナ・ペンダチャンスカの硬派な歌いっぷりは、これまでのアグリッピーナのイメージを覆さんばかり。そしてスンヘ・イム、ベジュン・メータ、マルコス・フィンク、ドミニク・ヴィスと、ヤーコプス組の素晴らしい歌手が集められ、脇役のパッランテにニール・デイヴィスを配するという贅沢な物。
 ヤーコプスは今回、「アグリッピーナ」初演前の初期稿の音楽を随所で採用している。ヘンデルは様々な事情から初演直前に楽譜を手直しし、今日上演される「アグリッピーナ」はほぼ初演時の形態を踏襲している。初期稿で特に注目されるのは、第3幕でポッペーアがネローネを騙した後の場面。一般的なものではオットーネとポッペーアがそれぞれアリアを歌って退出という型通りの音楽だが、初期稿では二人の美しい二重唱が歌われており、とても魅力的。多々発売されているヘンデルの録音の中でも、これはことにクオリティの高いもの、バロック声楽ファン、オペラマニアはぜひ!
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):
 弦楽五重奏曲 ハ長調G.324, Op.30 No.6
  「マドリッドの夜の音楽」(*) /
 弦楽五重奏曲第6番 ホ長調G.275, Op.11 No.5 (#)/
 弦楽四重奏曲 ト短調G.205, Op.32 No.5 /
 ギター五重奏曲第6番 ニ長調G.448
カザルスSQ
[アベル・トマス・レアルプ、
 ベラ・マルティナス・メーナー(Vn)
 ジョナサン・ブラウン(Vc)
 アルノー・トーマス・レアルプ(Vc)]

エッカルト・ルンゲ(Vc)
カールス・トレパット(G)
ダニエル・トゥンマー
(カスタネット)
 録音:2010年4月。ボッケリーニといえば、あのメヌエット(#の第3楽章)がなんといっても有名だが、このディスクに収録されている他の楽曲を聴けば、彼がいかに天才のきらめきに満ちた音楽を遺したか、ということをあらためて実感できるだろう。ギター五重奏終楽章ファンダンゴでのカスタネットの巧みな使用、弦楽四重奏曲のエレガントなウィーン様式など、多様なスタイルには圧倒される。また(*)は描写音楽。町の教会がアヴェ・マリアを奏でる情景から始まり、盲人の乞食のメヌエット(この描写場面では、チェロ奏者は楽器をギターのようにかまえ、指で弦をかきならすことが要求される)、さらには真摯な祈りなど、人々が行き交う通りで繰り広げられる様々なドラマが巧みに描かれており、ボッケリーニの腕が冴える。1997年にマドリッドで結成されたカザルス弦楽四重奏団のメンバーによる、スペインの血の通ったエネルギー溢れる演奏は見事。アルテミス弦楽四重奏団の創設者でありチェロ奏者、ゲスト奏者のルンゲが参加しての、弦楽五重奏は感動的。ギターのカールス・トレパットは、世界的なコンクールで優勝した実力者で、フラメンコ・アーティストとの共演も多く、また、マリナーらクラシックの大御所との共演経験もるなど、幅広く世界的に活躍している。ボッケリーニの作品の魅力、独特のスペインの薫りが実に生き生きと引き出された秀逸の1枚。
ベジュン・メータ(CT)〜20世紀英国の歌
 ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):デイヴィッド王/やもめの鳥/迷子の小さな子
 ロジャー・クィルター(1877-1953):それは愛する人とその恋人だった/来たれ、死よ/おお、僕の恋人/
                  吹けよ、吹け、冬の風/持って行け、あの唇を/ヘイホー、風と雨
 アイヴァー・ガーニー(1890-1937):サリーの庭
 ラルフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):静かな午後/リンデン・リー/輝かしき言葉の輪
 ジェラルド・フィンジ(1901-1956):2月のミドル・フィールド・ゲート/ため息/私たちが愛したから
 レノックス・バークリー(1903-1989):馬術家
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):サン・メルシーの美しい貴婦人
 ピーター・ウォーロック(1894-1930):ジリアン・オフ・ベリー
 ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):ヘンデル様式で
 パーセル/ブリテン編曲:Lord, what is man? /ヨブの災い / パーセル/ティペット編曲:嘆きのうた

  ベジュン・メータ(CT) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2010年9月。大陸席巻中の人気カウンターテナー、ベジュン・メータ最新盤はイギリスの作品集。シェイクスピアの詞によるクィルター作品の魅力的な世界から、パーセル作品のブリテンやティペットによる編曲ものなど、メータは自由自在な表現力で聴かせる。「カウンターテナー」ということを忘れさせる、中性的ともいえる不思議な魅力に満ちた声をご堪能頂きたい。
ヴィヴァルディ(1678-1741):チェロ協奏曲集/他
 「テンペのドリッラ」RV709〜シンフォニア/
 2つのヴァイオリン、オブリガート・チェロとチェンバロのための協奏曲 ト短調 RV416/
カルダーラ(1670-1736):シンフォニア第12番 イ短調「我らの主、イエス・キリストの受難」
ヴィヴァルディ:
 チェロ協奏曲 へ長調 RV422/協奏曲 ハ長調 RV114/
 チェロとファゴットのための協奏曲 ホ短調 RV409(*)/チェロ協奏曲 ロ短調 RV424
 2つのヴァイオリン、チェロ、弦と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV565(#)
カルダーラ:シンフォニア第6番 ト短調「苦痛を受けし聖エレナ」
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 イ短調 RV419
  ジャン=ギアン・ケラス(Vc; Gioffredo Cappa,1696 )
  ゲオルク・カッルヴァイト(Vn独奏;# 他)指揮ベルリン古楽アカデミー
   〔クリスティアン・ブーズ(Fgソロ;*) エルファ・ルン・クリスティンスドッティル(Vnソロ;#)
    ヤン・フライハイト(Vcソロ;#) ラファエル・アルパーマン(Cemb;#)
    シモン・マルティン=エリス(リュート;#) ワルター・ルーマー(Cb;#)〕
 録音:2010年10月、テルデックス・スタジオ、ベルリン。2年連続レコードアカデミー賞受賞アーティスト、アルカント・カルテットのチェロ奏者としても大変充実した演奏を聴かせるケラスのヴィヴァルディ「チェロ協奏曲集」。芯のある美しく語る音色、常に本質を突く鋭敏なケラスの音楽はヴィヴァルディにぴったり。管弦楽は録音では初共演となる名門、ベルリン古楽アカデミー。ケラスの類まれなる美音にして鋭敏な音楽と、みずみずしくアグレッシブなベルリン古楽アカデミーは、まさに絶品の組み合わせといえるだろう。ケラス自身「初めてコンサートで共演したときの電流が走ったような衝撃は忘れられない」と語っているほどに、両者の演奏は霊感に満ち、まさに火花が散るようだ。細かなパッセージの一音一音にまで神経が行き渡り、息の通った見事な演奏。終曲の イ短調RV419終楽章のオーケストラとケラス両者の俊敏な動きは特に聴き物。聴き手の心にストレートに響くケラスの美音から、オーケストラの豊かな響き、低弦の敏捷な刻み、すべてを見事にとらえた録音のクオリティもさすがハルモニアムンディ。心躍る1枚の登場。
 =ケラスとヴィヴァルディ=『「ヴィヴァルディは私に、幼い日の思い出を洪水のように呼び起こします。私が何度も繰り返し聴いた初めての盤は、ビルスマとコレギウム・アウレウムの演奏によるヴィヴァルディのチェロ協奏曲でした。チェロを学び始めた年にヴィヴァルディのソナタ を学び始めました。さらに言いますと、アマチュアのピアニストである母は、私が母のお腹にいたとき、伴奏でヴィヴァルディのチェロ・ソナタ をよく弾いていたということです。」25歳の時、バッハ作品のマスタークラスでビルスマと出会ったケラスは、その後ビルスマの自宅に招かれます。「『アラジンの洞窟』のような空間には膨大な量の紙資料(どれもバロック音楽に関する大変貴重な研究資料)が収められていました。ビルスマ先生は、ご自身の書き込みがびっしりとあるヴィヴァルディの協奏曲などの楽譜をいくつも私に下さいました。」「ヴィヴァルディのチェロ協奏曲は、ごくわずかの例外を除いて、急―緩―急の3楽章で書かれています。どの作品も独創性に満ちていますが、必ずしも、これらの作品は連続して演奏されるために書かれてはいないのでは、という考えに至りました。こうして私たちは異なった楽章構造をもつ作品を間に挟んで演奏することに決めたのです。このアイディアを膨大な知識と経験をもって最終的に実現可能にしてくれたのは、指揮者でもあるカルヴァイトであることは、述べておかねばなりません。このことにより、魅力的なコントラストに満ちた素晴しいCDになったと思っています。」』(ブックレットより抜粋)
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):レクイエム
 〔入祭唱&キリエ ヘ長調(T208/5) /怒りの日 ハ短調(T202/4) /ミゼレーレ 変ロ長調(T207/5) 〕
 レネケ・ルイテン(S) ルース・サンドホフ(A)
 コリン・バルツァー(T) トーマス・バウアー(B) RIAS室内cho.
 ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮ベルリン古楽アカデミー
 録音:2010年11月。以前、ヨハン・ルートヴィヒ・バッハの「葬送のための音楽」(HMC-902080)が好評だったラーデマンによるバッハ一族の音楽再発見シリーズ第2弾。今回はヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)の末息子で、18世紀後半の多作家&モーツァルトに影響を与えた重要な作曲家ヨハン・クリスティアン・バッハ。生前はドイツ、イタリア、イギリスなど様々な都市で活躍し、とりわけロンドンではアーベルと共に公開演奏会の確立に多大な貢献を果たした。彼の音楽性はイタリア・オペラに由来しており、今回収録された「レクイエム」にも当時のイタリア教会音楽様式が垣間見える。彼の作品は生前大きな名声を得たものの、後進のハイドン、モーツァルトらの出現によって、没後はその作品の多くが歴史の影に埋もれてしまった。今回は彼の教会音楽作品の中でも代表的な「レクイエム」、「ミゼレーレ」を収録。これまでバッハ一族の音楽を数多く復興してきたラーデマンによって、ヨハン・クリスティアン・バッハの優美かつ壮麗な響きが蘇る!
ファリャ
 交響的印象「スペインの庭の夜」/4つのスペイン小品/ベティカ幻想曲/
 ドビュッシーの墓に捧げる賛歌/デュカの墓に捧げる賛歌/歌(1900)/
 夜想曲(1896)/マズルカ(1899)/アンダルシアのセレナータ(1900)
  ハビエル・ペリアネス(P) ジュゼプ・ポンス指揮BBCso.
 1978年スペイン出身、独特の繊細なピアニズムで世界の注目を集める俊英ハビエル・ペリアネスが母国の大作曲家ファリャのピアノ曲に挑戦。かねてグラナダ国際音楽舞踊祭のライヴCDでペリアネスの奏するファリャの「歌」が絶品であるとの声が高かったもので、今回ついに主なピアノ曲を集めた魅惑のアルバムの登場となった。ファリャの音世界は先輩のアルベニスやグラナドスと比べ、より儚げで翳がありペリアネスにぴったり。メインは協奏作品である「スペインの庭の夜」。今回の録音のために、ペリアネスと指揮者のポンスはグラナダのファリャ・アーカイヴで自筆譜を詳細に検討、出版譜との違いを多数発見して演奏に反映させているのが興味津々。至難な技巧の要求されるこの大作を、驚くほどデリケートかつ雄弁に弾き切っている。濃厚なスペイン色も最高。ファリャのピアノ音楽は技巧的に複雑なものが多いわりに、音楽はデリケートの極みで微妙なニュアンスを最重要視している。ペリアネスの演奏は、「歌」や「夜想曲」が予想通りの絶品なうえ、「4つのスペイン小品」はファリャ自身のピアノロール録音を超える名演。ペリアネスを聴いてしまうと、他のどの演奏も無神経に聴こえてしまうほど、究極のピュアな感性が光る。超オススメ。
HMC-902113/14

(2CD)
1.2CD価格
フライブルク・バロックo.〜J.S.バッハ:管弦楽組曲
 〔第4番 ニ長調 BWV.1069(3Ob, Fg, 3Tp, Timp, 弦, BC)/第2番 ロ短調 BWV.1067(Fl, 2Vn, Va, BC)/
  第1番 ハ長調 BWV.1066(2Ob, Fg, 弦, BC)/第3番 ニ長調 BWV.1068(2Ob, Fg, 3Tp, Timp, 弦, BC)〕

 フライブルク・バロックo.
 録音:2011年1月、2月、パウルス・ザール、フライブルク。2012年1月、いよいよ待望の初来日となる、フライブルク・バロックo.による日本での演奏曲目でもある「管弦楽組曲」が堂々の登場。ピリオド楽器オーケストラの雄、とよく言われるが、まさにその証明となる圧巻の出来栄え。どのパートもとにかくうまいが、特に印象に残るのが通奏低音を奏でるファゴットの超絶技巧。また、オーボエなどの木管群の細やかで雄弁なテクニックには圧倒される。第3番では、トランペットとティンパニが加えられてより華やかな響きになった稿が採用されている。有名なアリア(「G線上のアリア」)では、メロディーが美しいのは言うまでもないが、通奏低音を奏でる低弦の歩みの確かさが心にしみる。続くガヴォットの、エレガントでありながらきびきびした動きとのコントラストも心憎いまでに完璧。細かなところまで完璧、曲の内部の細やかな旋律や、曲同士のコントラストも絶妙で、まさに望みうる最高の管弦楽組曲の登場といえるだろう。
HMC-902115/16

(2CD)
1.2CD価格
ポール・ルイス〜シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 〔ハ長調 Op.53, D850/ト長調 Op.78, D894「幻想」/ハ長調 D840「レリーク」〕/
 4つの即興曲 Op.90, D899/3つのピアノ小品 D946
  ポール・ルイス(P)
 録音:2011年3月、6月、テルデックス・スタジオ、ベルリン。王子ホールでの「シューベルト・チクルス」も好評のポール・ルイス。天才の煌めきに満ちた即興曲 Op.90は、うつろう気分や繊細なデュナーミクなど意のままに演奏。ソナタ ト長調「幻想」での極美の弱音は聴き手を別世界へといざなう。一音一音がピアノの芯を見事にとらえていて、「他のどの楽器よりも、ピアノという楽器に対して、自分の身体が実にしっくりとなじむ」と語る通り、楽器を完璧にコトロールするポール・ルイスの演奏は、ピアノという楽器の存在を忘れさせ、そこにシューベルトがいるような、そんな気分にさせられる。どこまでも優しく、しかし雄弁に語りかける類を見ないシューベルト作品集。
HMA-1955129

価格帯:G
ヴィヴァルディ:四季 ヤープ・シュレーダー(Vn)指揮
コンチェルト・アムステルダム
 録音:1970年。1709年製のストラディヴァリウスを使用したシュレーダーによる落ち着いた演奏。
HMA-1955148

価格帯:G
ミシェル・コレット(1709-1795):
 6つのオルガン協奏曲Op.26
ルネ・サオルジャン(Org)
ジルベール・ベッツィーナ指揮
ニース・バロック・アンサンブル
 HMAシリーズのカタログ付き。
プーランク:スターバト・マーテル/他 セルジュ・ボド指揮
リヨン国立o.&cho.
HMA-1955159

価格帯:G
アンリ・デュティユー(1916-):
 交響曲第1番(1950)/響・空間・運動
セルジュ・ボド指揮
リヨン国立o.&cho.
 録音:1985年10月。
 デュティユーの音楽は、ラヴェルなどから繋がる近代フランス音楽の系譜にしっかり繋がる伝統性に、鋭い現代の感性が加えられたもの。安易に前衛に傾かず、あくまでフランス音楽の伝統に則った上で20世紀後半の音楽を切り開いた点で、非常に高く評価されています。交響曲第1番は、パッサカリア、スケルツォなどの形式を楽章に用いつつ4楽章構成をしっかり保っている。セルジュ・ボドが音楽監督を務めていたリヨンo.を操った見事な演奏。
バビット:ピアノ作品集
 3つの作品(1947-48)/デュエット/
 セミ=シンプル・ヴァリエーション/
 パーティションズ/ポスト=パーティションズ/
 絵画/ピアノと増幅テープのための「反響」/
 Canonical Form/Lagniappe
ロバート・タウブ(P)
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
パーセル:歌劇「ディドーとエネアス」 ギユメット・ロランス、
ジル・フェルドマン/他
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMA-1955179
廃盤
マーラー:交響曲第5番 ヘルマン・シェルヘン指揮
フランス国立放送so.
 録音:1965年11月、シャンゼリゼ劇場。
HMA-1955181

価格帯:G
ベートーヴェン:
 オラトリオ「オリーヴ山のキリスト」Op.85
モニカ・
 ビック=ヒエロニミ(S)
ジェイムズ・アンダーソン(T)
ヴィクター・フォン・ハーレム(B)
セルジュ・ボド指揮
リヨン国立o.&cho.
HCX-3955182

価格帯:G
バード:「グラドゥアリア」〜
 復活祭のミサ/天の女王/たたえよ、天の女王を/
 ミサ「祝されし聖母マリアの被昇天」
シャンティクリーア
 録音:1986年6月。シャンティクリーアの人気ブレイク前の録音。
HCX-3955183

価格帯:G
ヘンデル:オペラ・アリア集 Vol.1
 「ジューリオ・チェーザレ」、「ロデリンダ」、「トロメオ」
 「リチャード1世」、「オルランド」、「フラーヴィオ」から
ドリュー・ミンター(CーT)
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
HMA-1955184

価格帯:G
イザベル・モレッティ〜ハープ・リサイタル
 C.P.E.バッハ:ソナタ ト長調 Wotq139
 デュセック:ハープのためのソナタ
 ヒンデミット:ハープのためのソナタ
 カセッラ:ハープのためのソナタ Op.68
 タイユフェール:ハープ・ソナタ
イザベル・モレッティ(Hp)
 録音:1986年。旧品番:HMC-905184(当店未案内、廃盤)。
 ハープのために書かれたオリジナル作品を収録。今なおハープ界の女王として君臨しているモレッティによる演奏はいつ聴いても典雅かつ精確。豊かな音色にうっとりしてしまう。
HMA-1955185

価格帯:G
クセナキス:プレイアデス(プレイヤード)〔混合/金属/鍵盤/太鼓〕
 ストラスブール・パーカッション・アンサンブル(国立ストラスブール打楽器集団)
  [ジャン=ピエール・ベドワイヤン、ガブリエル・ブーシェ、クリスティアン・アムイ、
   中村啓子、クロード・リク、ゴルジュ・ファン・グフト]
 録音:1986年1月。旧品番:HMC-905185(国内盤:ANF-189), HMA-1905185(以上、すべて廃盤)。同団体による DENON 盤もあるが、そちらは1988年に浦安で収録された別の録音。6人の打楽器奏者が繰り広げる、原始的かつ高尚なリズムの世界。
 作品に対するクセナキス自身の言葉(抜粋):『私はこの作品で2つの試みをしている。第1に、西洋的でなく、マリンバなどの楽器で演奏可能な音階をまず作ること。ここに聴こえてくる音階は不思議なことに限りなく古代ギリシア、中東、インドネシアの音階と似通ったものとなっている。しかしこの私の音階は、古より伝わるものとは違って、オクターブの概念や、音階の途中でシンメトリーになるような構造をもっていないため、多声部が重なり合うと、補遺的なハーモニーの世界が生まれる。また、第2の試みは、微分音による19の音高をもつSixxenという金属製の打楽器を作り、これを用いることである。さらに、6 人の打楽器奏者たちは一瞬たりともユニゾンにならないということも念頭においている。』
HMC-905187/8

(2CD)
1.5CD価格
バロックじゃないでしょ
 ベニヤミン・シュヴァイツァー(1973-):
  フレッキヒト
 ナディル・ヴァッセナ(1970-):超絶のバガテル
 ミヒェル・ファン・デル・アー(1970-):刻印
 ユリアーネ・クライン(1966-):
  私のあとについて来なさい
 レベッカ・サウンダース(1967-):ルブリカーレ
ゴットフリート・
 フォン・デア・ゴルツ指揮
フライブルク・バロックo.
 ディジパック仕様。古楽界ではヤーコプスとの共演など良い仕事をしているフライブルク・バロックオーケストラだが、当盤はバロックではなく、主に30代の若手作曲家の現代音楽集。これがいずれ劣らぬ変人揃いで、ベートーヴェンとヴァッセナ(37歳)の対談とか、意味の分らぬ造語辞典を繰り広げるサウンダース(40歳)とか、みなさん御自分の世界に没入し、聴き手を危険な世界へ誘う。フライブルク・バロックo.の真面目さもかえってシュール。かの大企業ジーメンス社が資金提供している。
HMA-1955205

価格帯:G
ベートーヴェン:
 三重協奏曲(*)/ピアノ三重奏曲第3番
トリオ・ド・バルセロナ
エドモン・コロマール指揮
ECO(*)
HMC-905207
廃盤
パガニーニ&サラサーテ:
 ヴァイオリン独奏とヴァイオリンとピアノのための作品集
テディ・パパヴラミ(Vn)
クリストフ・ラリュ−(P)
HMG-505213

価格帯:F
ファリャ:「恋は魔術師」(1915年初版) (*) /
      ペドロ親方の人形芝居
ヒネサ・オルテガ(Vo)他
ジュゼプ・ポンス指揮
リウレ劇場室内o.
 録音:1990年11月。旧品番:HMC-905213。(*)は当版による世界初録音だった物。今日バレエ音楽として知られるファリャの「恋は魔術師」は、元来歌と語りを含み伴奏は15名の奏者のみ、というものだった。作曲の翌年に現在の形へ直されたが、当CDはそのオリジナル版による初録音盤。バレエ曲と初版のものは、音楽素材は同じものの、別の作品といって良いほど異なっている。ドン・キホーテに基づく「ペドロ親方の人形芝居」は古いスペインの歌やアンダルシア民謡の要素が濃く感じられる。1985年に設立されたポンス率いるリウレ劇場室内管の気魄に満ちた演奏で。
HMA-1955218
廃盤
J.S.バッハ:
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタBWV.1027〜BWV.1029
パオロ・パンドルフォ(Gamb)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)
アントニオ・カルダーラ(1670頃-1736):
 オラトリオ「キリストの足元のマッダレーナ」
マリア・クリスティーナ・キール
(S;マグダラのマリア)
ローサ・ドミンゲス
(Ms;マルタ)
ベルナルダ・フィンク
(A;地上の愛)
アンドレアス・ショル
(CーT;天上の愛)他
ルネ・ヤーコプス指揮
バーゼル・スコラ・カントールム
キアラ・バンキーニ
 (コンサートミストレス)
 録音:1995年。
HMX-2905223

(2CD)
1CD価格
ビゼー:ピアノ作品全集
 夜想曲第1番 ヘ長調/演奏会用半音階的変奏曲/
 奇想曲第1番 嬰ハ短調/奇想曲第2番 ハ長調/幻想的な狩/
 無言歌 ハ長調/主題/ワルツ ハ長調/3つの音楽スケッチ/
 演奏会用大ワルツ 変ホ長調/海/夜想曲 ニ長調/
 家族向けの店/ラインの歌/4つの前奏曲/他(全15曲)
セトラク(P)
 "1+1" シリーズ。比較的珍しいビゼーのピアノ作品を未出版のものまで含めた本格的な全集。セトラクはトルコ出身のピアニスト、パリでアルフレッド・コルトーとマルグリット・ロンに学んだ、結構な大家。スクリャービンを得意としていることで知られているが、ビゼーもみごと。
ホセプ・ソレール(1935-):
 マーラー歌曲集(*)/ピアノと室内管弦楽のための協奏曲(#)
ヴィルジニア・パラモン(S;*)
ルイス・ヴィダル(P;#)
ジュゼプ・ポンス指揮
リウレ劇場室内o.
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMC-905232
廃盤
ジュアン・アルベルト・アルマゴス(1950-):
 クラリネット協奏曲(*)/フルート・ソナタ/
 フルート、クラリネットと
  イングリッシュ・ホルンのための三重奏曲/
 2本のフルートのためのソナタ
ワルター・ブイケンス(Cl;*)
ジュゼプ・ポンス指揮
リウレ劇場室内o.団員
HMX-2905237

(2CD)
1CD価格
ボンポルティ:10のインヴェンションOp.10 キアラ・バンキーニ(Vn)
イェスパー・クリステンセン
 (Cemb)
ガエターノ・ナシッロ(Vc)
 "1+1" シリーズ。
クリストフ・シュトラウス(1575?-1631):
 9声のミサ・マリア・コンチェルタータ
ブルース・ディッキー指揮
コンチェルト・パラティーノ
 クリストフ・シュトラウスは代々ハプスブルグに仕えてきた音楽一族の一人。皇帝との仲が悪かったために大きな名声は得られなかったものの、現在ではモンテヴェルディと並んで、ルネサンスからバロックへの転換期に大きな役割を果たした最重要の作曲家として高く評価されている。
HMC-905244
廃盤
ハッセ:
 インテルメッツォ「ラ・コンタディナ(農婦)」
グラツィエラ・オッドーネ(S)
ロレンツォ・レガッツォ(Br)
アッティリオ・クレモネージ指揮
アンサンブル・アルカディア
 ドイツ人ながらイタリア・オペラ・セリアの大家となったハッセの出世作。ユーモアとエロティシズムあふれる台本による生き生きとした個性的なこの彼の作品が、バッハの「マタイ」と同時期に書かれていたとは信じがたい。まさに古典派の先取りであろう。オペラだけで60以上の作品を残し、ヨーロッパ中の音楽都市に名声を広め、ウィーンにまでその権勢を及ぼしたというから、当時のハッセの威信というのは現在の我々が思うより遥かに大きなものだったに違いない。
ガスパール・コレット(1671頃-1732):
 第8旋法のオルガン・ミサ
ジュリアン:オルガン曲集第1巻(抜粋)
ルネ・サオルジャン(Org)
 17世紀から18世紀にかけてフランスで活躍したオルガン奏者ふたりの代表作。
トゥリーナ:ギター作品集
 Sevillana Op.29/Fandanguillo Op.36/Rafaga Op.53/
 Sonata Op.61/Hemenaje a Tarrega Op.69/
 Tango #2 from Op.8/5 Danzas Gitanas Op.55
ラファエル・アンディア(G)
 フランス生まれのスペイン人ギタリスト、アンディアはラジオ・フランス国際コンクールで優勝した逸材。古楽から現代まで自由に弾きこなすが、18歳のときのスペインでの放浪の旅が彼にフラメンコの強烈な印象を焼き付け、それ以来自由で情熱的な響きが彼の持ち味となった。そんな彼にとってトゥリーナの音楽はまさにピッタリ。
 在庫僅少につき品切れの際はご容赦下さい。
HMG-505247

価格帯:F
ガスパール・キッテル(1603-1639):アリアとカンタータOp.1(抜粋)
 (通奏低音の伴奏による1、2、3、4声のための/ドレスデン、1638年刊/
  ドクメンタ・スコラ・カントルム・バジリエンシス)
 ベルナルダ・フィンク(S/A) ゲルト・テュルク(T)
 マルティン・シュネル(B) パブロ・ヴァレッティ(Vn)
 フアン・セバスティアン・リマ(テオルボ) アッティリオ・クレモネージ(Cemb/Org)他
 ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ヴォカーレ
 録音:1999年7月。旧品番:HMC-905247(廃盤)。夭折したキッテルの唯一知られている作品で、始めてドイツに「カンタータ」という言葉をもたらした、初期バロックを代表する作品でもある。元々全30曲中11曲の抜粋録音だが、ヤーコプス率いるメンバーはいつもながら様式に適切な演奏で、イタリア的な明るさを持つこの曲を的確に表現している。
HMA-1955248

価格帯:G
マラン・マレ:ヴィオール組曲集
 第3巻〜組曲 ニ長調/第5巻〜組曲 イ短調/
 第4巻〜組曲「迷宮」/第2巻〜組曲 ホ短調
フアン・マヌエル・キンターナ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ドロレス・コストヤス(リュート)
アッティリオ・クレモネージ(Cemb)
 録音:1997年11月。旧品番:HMC-905248。
 全5巻・総数500曲以上もあるマレのヴィオール曲から4組曲・計27曲を収録したアルバム。サラバンド、アルマンド、ジーグ、ガヴォットなどの宮廷舞曲が、時に典雅に、時にしっとりと、時に陽気に奏でられる。
HMC-905249
廃盤
ストロッツィ:アリア・哀歌とカンタータ集
 恋するヘラクレイトス、偉人の品行、秘密の恋人、
 怠け者のキューピッド、哀歌「我が涙よ」、セレナータ、
 美しい瞳・素晴らしい胸・奇麗な髪・素敵な口、
 カンタータ「死が私たちを分かつまで」、
 ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド、
 愛しき人の名を表す言葉を慎む心、復讐
スザンネ・リデーン(S)
アンサンブル・
 ムジカ・フィオリータ
 カヴァッリの弟子でその才能をひろく知られた女流、ストロッツィの作品集。カンタータを中心に、彼女の情熱的かつ知的でウィットに富んだ作風を上手く表現した演奏。
HMC-905250
廃盤
19世紀の傑作ホルン・ソナタ集
 ベートーヴェン:ホルン・ソナタ Op.17
 フェルディナント・リース:ホルン・ソナタ Op.34
 ダンツィ:ホルン・ソナタ Op.28
トマス・ミュラー(ナチュラルHr)
エドゥアルド・トルビアネッリ(Fp)
 リースはベートーヴェンの弟子。この録音のためにベートーヴェンの生地ボンのベートーヴェン・ハウスより貸し出されたブロードウッド製フォルテピアノを使用。
HMC-905251
廃盤
ファッシュ:
 2つのオーボエ、ファゴットと
  通奏低音のためのトリオ・ソナタ集
カタリーナ・アウフケン(Ob)指揮
アン=カトリン・
 ブリュッヘマン(Ob)
ドンナ・アグレル(Fg)
カール・エルンスト・
 シュレーダー(Lu)
デイヴィッド・シンクレア
(Vg、Cb、ヴィオローネ)
イェルク・アンドレアス・
 ベティヒャー(Cemb)
 スコラ・カントールム・バジリエンシス・ドクメンタ・シリーズ。スファッシュはJ.S.バッハの同時代に活躍した作曲家で、ライプツィヒのコレギウム・ムジクムの創始者。 音楽的にはバッハからハイドンへの移行期における先駆者とみなされており、その作品にはモーツァルトを思わせるような優雅な部分がある。
ベートーヴェン:
 弦楽四重奏曲第9番 Op.59 No.3「ラズモフスキー第3番」
 同第10番「ハープ」
ターナーSQ
 ターナーSQはシャンゼリゼo.の首席奏者らが結成したピリオド楽器使用の四重奏団。
愛よ〜1500年頃のリュート二重奏曲集
 ハイネ・ファン・ヒーゼヘム/アグリコラ編曲:
  すべての幸せに満ちて
 作曲者不詳/アグリコラ編曲:タンデルナーケン
 アグリコラ(旋律作曲)/ヨハネス・ギゼリン(伴奏作曲):
  二重奏曲
 ジョヴァンニ・アンブロジオ
  (グリエルモ・エブレーオ・ダ・ペーザロ):つまらないこと
 作曲者不詳:愛することなかれと言われるより/私は悲しみで死ぬ/
  ああ、私に平安はない/スカラメッラは戦争に行く/
  タンデルナーケン/バス・ダンス/どんなものでも
 作曲者不詳/ジョスカン・デプレ:じゅうぶんに報われた召し使い
 アントワーヌ・ビュノワ:運命の女神
 ヨハン・アンブロジオ・ダルツァ:カラータ
 ハイネ・ファン・ヒーゼヘム:愛よ
 イザーク:誰が言うのか/すべての幸せに満ちて(クォドリベット)
 イザーク/ハンス・ノイジードラー編曲:タンデルナーケン
 ジャン・ジャパール(伝アントワーヌ・ビュノワ):愛よ
 ジョスカン・デプレ:スカラメッラは戦争に行く/
  運命の女神/愛する者よ、さようなら
 エラスムス・ラピツィダ/ハンス・ノイジードラー:
  タンデルナーケン
 マルブリアヌス・デ・オルト:アヴェ・マリア
 ロエルリン:すべての幸せに満ちて
 フランチェスコ・スピナチーノ:
  私は恋のとりこになり/もろもろの/何もしない/
  ジュリ・アムール/絶望的な運命/ベルナルディーナ
カール・エルンスト・
 シュレーダー(Lute)
クロフォード・ヤング(Lute)
 録音:2001年5月、シュトゥットガルト。
 ペトルッチによる印刷楽譜が初めて出版されてから500年、その出版楽譜を中心に選曲したアルバム。古雅で静かな雰囲気の演奏。
ウェーバー:
 クラリネットとピアノのための
  協奏的大二重奏曲 変ホ長調 Op.48/
 歌劇「シルヴァーナ」の主題による
  7つの変奏曲 Op.33
フェルディナント・リース:
 クラリネット・ソナタ ト短調 Op.29
ピエール=アンドレ・
 タイヤール(Cl;*)
エドアルド・
 トルビアネッリ(Fp;+)
 録音:2001年10月、フィレンツェ、アカデーミア・バルトロメオ・クリストフォリ。使用楽器:1800年頃ドレスデンにてハインリヒ・グレンザー製をモデルに、1988年インスブルックにてルドルフ・トゥッツ複製(9鍵)(*)/1822/1823年および1820年ウィーンにてコンラート・グラーフ製。
 古楽の牙城、バーゼル・スコラ・カントールムのドクメンタ・シリーズ。録音会場であるアカデミーのコレクションである2台のフォルテピアノを使用。ピアノのヴォルトゥオーゾだった両作曲家による華麗なピアノ・パートを、ピリオド楽器で聴けるのがうれしい。ベートーヴェンのピアノの愛弟子リースのソナタが拾い物で、技巧的な両端楽章にはさまれた、朗々と吹き上げるアンダンテが魅力。
 なお、当盤は廃盤のためカット盤での入荷となります。
HMX-2905255
(5CD)
廃盤
ベルリン交響楽団 記念BOX
 〜ザンデルリングさよならコンサート完全収録

   ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(*)
   モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調(#)
   シューマン:交響曲第4番 ニ短調(*)
   ショスタコーヴィチ:
    ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調(+)/
    交響曲第5番 ニ短調「革命」(**)/
    交響曲第10番 ホ短調(##)
   プロコフィエフ:
    ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調(++)/
    ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調(++)/
   ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(***)
   ベートーヴェン:ロマンス第1番 ト長調(###)
   シューベルト:交響曲第2番 変ロ長調(+++)
   ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(****)
内田光子(P;#)
イーゴリ・
 オイストラフ(Vn;+)
ダヴィド・オイストラフ
(Vn;++/***/###)
クルト・
 ザンデルリング指揮
(*/#/+/**/++/***/###/****)
ダヴィド・
 オイストラフ指揮
(##/###/+++)
ベルリンso.
 録音:2002年5月19日(*/#)/1966年10月(+/**)/1972年9月(##)/1971年4月(++)/ 1967年3月(***)/1965年3月(###/+++)/1970年4月(****)。
 ザンデルリング生誕90周年記念。さきごろ惜しまれつつ引退した「最後の大巨匠」クルト・ザンデルリングが、長年親密な関係であったベルリン交響楽団を指揮した放送録音を集めたもの。中でも注目なのは、ザンデルリング「さよならコンサート」が完全収録されているという点。ソリストが内田光子というのもポイント。他の録音も、オイストラフの指揮曲も含め非常に立派な演奏ばかり。
ショパン:
 24の前奏曲Op.28/
 バラード 全曲
  [第1番 ト短調Op.23/第2番 ヘ長調Op.38/
    第3番 変イ長調Op.47/第4番 ヘ短調Op.52]
シュテファン・ヴラダー(P)
 おそらくディジパック仕様。1965年ウィーン生まれのピアニスト、シュテファン・ヴラダーがHMFに初登場。このショパンは甘さや感傷性を排した辛口の演奏で、その奥行きの深さ、落ち着いた音など、どこから見てもオトナ向き。ショパンの偉大さや怖さが全く納得できる1枚。
出会い
 〜インドのラーガとヨーロッパ中世の歌、旋法音楽の2つの世界

   ジャンノ・ド・レスキュレル:
    バラッド「親切、知性、価値と値段」/
    ヴィルレ「甘き愛よ、私を慰めよ」
   ヒルデガルド・フォン・ビンゲン:おお、輝く宝石よ
   グレゴリオ聖歌:
    グラドゥアーレ「あなたに望みをおくものは誰も」/
    アレルヤ、主の天使が天より下り
   作曲者不詳(12世紀):
    コンドゥクトゥス「栄光の王の誕生日に」
   作曲者不詳:イスタンピー「美徳の始まり」
   セファルディ:おいで恋人よ
   インド伝統音楽:
    ラーガ「ビンパラシュリ」/ラーガ「パハリ」/
    ラーガ「マンジュ・カマジュ」/
    ラーガ「ビハグ」/ラーガ「バイラヴィ」
   ケン・ズッカーマン:ドリア旋法による作曲と即興/
              フリギア旋法による即興
バーゼル・スコラ・カントルム・
 ドクメンタ・シリーズ
 [ケン・ズッカーマン
  (リュート/サロド)
  ドミニク・ヴェラール(T)
  スワパン・
   チュウドゥリ(タブラ)
  ケィヴァン・
   チェミラニ(ザルブ)
  カジャ・ラィ(ドローン)
  エミリー・ズッカーマン
  (ドローン)]
 録音:2003年2月、ベルン放送コンサート・ホール。
 ケン・ズッカーマンは、旋法という共通の土壌の上にありながら歴史的には出合うことがなかった音楽を同じ舞台上で引き合わせ交じり合わせることで、新しい豊かな音楽世界を現出させた。 悠久の時と懐かしさを感じさせるその音楽は、音の中に魂の平安を見出したい人に最適。 ケン・ズッカーマンの驚異的な演奏技術も聴きどころ。
MELPOMEN〜古代ギリシャの音楽
 (コンラート・シュタインマンによる再構成)
アンサンブル・メルポーメン
 [コンラート・シュタインマン
  (アウロス&指揮)
 アリアンナ・サヴァール
  (S、バルビト)
 ルイス・アルヘス・ダ・シルヴァ
  (A、キンバラ)
 マッシモ・チアルフィ(打楽器)]
 紀元前450年頃のギリシャの音楽を、バーゼル・スコラ・カントルムのリコーダー教授、シュタインマンが再構成。アテネの町で朗詠されたと考えられる、愛やお酒を題材としたテクストに自然な節をつけたものを、アリアンナ・サヴァールの愛らしくエキゾチックな声で歌ったものなどが収められている。
ベートーヴェン:
 八重奏曲 変ホ長調 Op.103/
 ロンディーノ 変ホ長調 WoO.25/七重奏曲 変ホ長調 Op.20
アンフィオン管楽八重奏団
 ベートーヴェンが若い頃にマクシミリアン選帝侯の食卓音楽のために書かれた「八重奏曲」。美しい旋律がふんだんにちりばめられ、作曲技法的にも実に凝って作られており、一種の娯楽のための音楽としては超一級の作品。ハイドンは完全に宮仕えの音楽家、モーツァルトは宮仕えを経て自由の身となった音楽家、そしてベートーヴェンは自由の身となった音楽家、といった表現があるが、ベートーヴェンもごく若い初期の頃にはこういった貴族の娯楽のための音楽も書いていた。
 アンフィオン管楽八重奏団はパン・クラシック・スレーベルからもいくつかリリースのある、ドイツ語圏のメンバーを中心とする活発なグループ。ガーディナー、クリスティ、レオンハルトら数多くの指揮者のもとでも活動している。
コダーイ:
 チェロ・ソナタ Op.8
 ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7(*)
クサヴィエ・フィリップス(Vc)
ジャン・マルク・フィリップス=
 ヴァリャベディアン(Vn;*)
 甘く切ない音色が魅力的なクサヴィエ・フィリップスが、チェロの金字塔的作品を録音。ソナタの第1楽章では深く濃厚な歌を曲にふりまわされることなく見事に歌いきり、第3楽章の舞曲風の楽章も自由闊達に弾ききっている。トリオ・ヴァンダラーの名ヴァイオリニスト、ヴァリャベディアンを迎えた二重奏曲も最高の出来栄え。
ジュゼッペ・サンマルティーニ(c.1693-1750):
 フルートと通奏低音のためのソナタ集

 [ ホ短調 Op.2-3/第21番 変ロ長調/ ト長調 Op.2-4/
  第23番 へ長調/ ト短調 Op.13-5/
  ト長調 Op.13-1/ト長調 Op.13-4]
モーリス・シュテーガー
(リコーダー)指揮
セルジョ・チョメーイ
(Cemb/Org)
マルグレート・ケール(Hp)
マウロ・ヴァッリ(Vc)
クリスティアン・ボイゼ(Fg)
エドゥアルド・エグエス
(テオルボ/G)
北谷直樹(Org)
 録音:2004年。
 ジュゼッペ・サンマルティーニは、ミラノで活躍した弟のジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ(交響曲の父ともいわれる)に対して、「ロンドンのサンマルティーニ」とも呼ばれる。オーボエの名手として活躍し、その腕前は、フリードリヒ大王にフルートを教えていたクヴァンツに、北イタリアの最も優れた器楽奏者と激賞されたこともあるほどだった。彼はその後ロンドンに活動の拠点を移し、主に演奏者として活躍していた。当時のオーボエ奏者はりコーダーにも精通しているのが普通で、サンマルティーニもまたリコーダーのことも知り尽くしていた。18世紀初頭の英国は、リコーダーが高等な趣味を持つ人々の間で大流行していた頃。パーセルやバルサンティ、ヘンデルら英国で活躍した作曲家達によるリコーダーのための作品は多く残されているが、中でもこのサンマルティーニの作品は注目に値するもの。ソロ・パートの充実度はもちろんのこと、不協和音や半音階が効果的に用いられた作品は、現代の私たちにもエキサイテイングな喜びをもたらしてくれる。ソロをつとめるシュテーガーは、1971年スイス生まれ。毎回毎回リリースのたびに、目のさめるようなテクニックと、すがすがしい音楽性、そして選曲のセンスで私たちをたのしませてくれている。このディスクでも、目のまわってしまいそうなヴィルトゥオーゾ・テクニックで私たちの度肝をぬいてみせている。また、通奏低音チームの抜群のセンスがききもの。
ティエリー・ペク(1965-):
 クラリネット、トロンボーン、ヴァイオリン、チェロと
  5人の女声のための「ジャガー交響曲」(2002) (*)/
 大オーケストラのための「石の波」(2007) (#)
フランソワ・
 グザヴィエ・ロート指揮(*)
ジョナサン・ストックハマー指揮(#)
アンサンブル・ゼーリヒ
 ともにラジオ・フランス委嘱作。中国の古代画家の絵画や、マヤ文明にインスピレーションを得たというペクが鮮やかに独特の世界を展開。(*)は森林の奥から聴こえてくるサルの鳴き声、ゴリラのドラミング、鳥の鳴き声、さらには人間による呪いの祈りのような声などが飛び交うユニークな作品。
HCX-3957010

価格帯:G
ヘンデル:水上の音楽
 [組曲 ヘ長調(異稿2曲付)/
  組曲 ト長調/組曲 ニ長調]
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
 旧品番:HMX-2907010。マッギガンのベスト・セラー・アルバム。超優秀なアナログ録音としても話題となった。
HMG-507010

価格帯:F
ヘンデル:水上の音楽
 [組曲 ヘ長調(異稿2曲付)/
  組曲 ト長調/組曲 ニ長調]
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
 録音:1987年10月&1988年3月。旧品番:HMU-907010HMX-2907010(以上廃盤)、HCX-3957010
 ヘンデルの水上の音楽は、1715年の英国王ジョージ1 世のテムズ川上での宴のために書かれた音楽で、華やかさや上質の英国趣味が身上。英国生まれのマッギガンが指揮するこの演奏は、エレガンスと喜びに満ちたもの。20年以上前の録音ながら、今なお新鮮さと瑞々しさに溢れた名盤。
HCX-3957012

価格帯:G
モーツァルト:
 ホルン協奏曲
[第1番 K.412/第2番 K.417/第3番 K.447/第4番 K.495]
 ホルンと管弦楽のためのロンド
[変ホ短調 K.371/ニ長調 K.514]
ローウェル・グレア
(ナチュラルHr)
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
KDC-7010

価格帯:G
1.1CD価格
国内仕様盤
日本語解説書付
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.10
 (曲目は HCX-3957012 と同一)
 録音:1988年3月、ローマ・マウンテン・カレッジ礼拝堂、サンフランシスコ。旧品番:HMU-907012(廃盤)。宇野功芳氏が第1番の推薦盤として挙げ、「古拙な響きが、初演者であるロイトゲープに思いを馳せさせてくれる」と評した演奏。
 #以下はKDC-7010掲載の宇野功芳氏ライナーノーツより(HCX-3957012に日本語表記はございません)。
 『拙著「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」(講談社)におけるモーツァルト「ホルン協奏曲」の文章は、1996年に書いたものであるが、自分ながら今もって最も気に入っている演奏評のひとつである。(中略)本CD のソリスト、グリーアはその古楽器を使っているので、今にも音が引っくりかえりそうな面白さがあり、それがまたホルン演奏のダイゴ味となる。それにしてもグリーアは名手で、いくつもある難所を見事にグリーアじゃないクリアーしているが、興に乗ると音を割って、《第2番K.417》の第3楽章最後など、まるでオナラのようだ。』
HCX-3957014

価格帯:G
コレッリ:合奏協奏曲集 Op.6 No.1-6 ニコラス・マッギガン
(Cemb&指揮)
フィルハーモニア・バロックo.
 録音:1989年、カルフォルニア州。
HCX-3957015

価格帯:G
コレッリ:合奏協奏曲集 Op.6 Vol.2(第7番−第12番) ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
  Vol.1(HCX-3957014)の前半6曲と合わせこれで全曲。
HCX-3957017

価格帯:G
モーツァルト:
 5つのディヴェルティメント 変ロ長調 K.439(Anh.229)/
 二重奏曲集 ハ長調 K.496a(487)
シュタードラー:三重奏曲集
ニュー・ワールド・
 バセットホルン三重奏団
 バセットホルンを愛好していたモーツァルトと、彼と交友のあったバセットホルンの名手シュタードラーの作品の組み合わせ。
HCX-3957018

価格帯:G
モーツァルト:
 ピアノ四重奏曲 変ホ長調 K.493/
 ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478
モーツァルティアン・
 プレイヤーズ
[スティーヴン・ルービン(Fp)
 スタンリー・リッチー(Vn)
 マイロン・ルツケ(Va)
 デイヴィッド・ミラー(Vc)]
 モーツァルトの作品ジャンルの中ではピリオド楽器演奏率が低い室内楽。この録音は聴き逃せない。
HCX-3957020

価格帯:G
バロック・リュートの音楽〜カプスベルガー:作品集
 アルペッジョーネ風トッカータ
 ガリアルダ第11a,1a,10a,12a,4a番
 トッカータ第5a,1,6,5,3,1a,2a番/フィオレンツァのアリア
 コッレンテ第1a,7a,2a(「モデナ写本」から),12a,11a,2a
 チャコーナ/ベルガマスカ
 カプスベルガー/コラシオーネ/カナリオ
ポール・オデット
(10弦リュート、キタローネ)
 カプスベルガーはイタリアに生まれ没したリュートの名手で、「ドイツの貴人」と称された作曲家。
HMG-507020

価格帯:F
気高きドイツ人(ティオルバのドイツ人)〜
 カプスベルガー:作品集

 アルペッジョーネ風トッカータ/
 ガリアルダ第11a,1a,10a,12a,4a番/
 トッカータ第5a,1,6,5,3,1a,2a番/
 フィオレンツァのアリア/
 コッレンテ第1a,7a,2a
  (「モデナ写本」から),12a,11a,2a/
 チャコーナ/ベルガマスカ/
 カプスベルガー/コラシオーネ/カナリオ
ポール・オデット
(10弦リュート、キタローネ)
 録音:1989年11月。旧品番:HMU-907020(廃盤)、HCX-3957020
 カプスベルガーはイタリアに生まれ没したリュートの名手で、「ドイツの貴人」と称された作曲家。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
モーツァルト:
 ヴェスペレ K.339/ミサ曲 ハ長調K.317「戴冠式ミサ」
シャロン・ベイカー(S)
ジュディス・マラフロンテ(Ms)
フランク・ケリー(T)
ジェイムズ・マッダレーナ(B)
マーティン・パールマン指揮
バンケット・ムジカーレo.&cho.
 当盤はカット盤で入荷となる可能性がございます。また、品切れの際はご容赦下さい。
HMT-7907022
廃盤
ああ、愛よ!
 〜17世紀スペインの歌と劇場の音楽
マリオン・
 フェアブリュッヘン(リコーダー)
スタッブス(G)
ローレンス=キング(Hp)
ニューベリー・コンソート
 押しも押されぬリコーダー界の第一人者と古楽器ハープ界の第一人者の豪華競演盤。ローレンス=キングはカークビーやノリントンに師事した後カウンター・テナーとして活躍していたが、ある日酔っ払ってハープ屋に中世スタイルの小さなアイリッシュ・ハープを買わされ、それを機会にバロック以前のハープ奏法を独学で習得したという。
HCX-3957023

価格帯:G
エリザベス朝のリュート歌曲〜キャンピオン:作品集
 夜の暗いとばりが下りて
 おいで、かわいい偽った目をした浮気者
 美しい方、ほめてもらいたいなら
 まいりましょうか、いとしい人よ
 ある夏の日に/こういう貴婦人は嫌い
 荒天に船出するな/他(全22曲)
ドリュー・ミンター(CーT)
ポール・オデット(リュート)
HCX-3957024

価格帯:G
バッハ:フルート・ソナタ集 Vol.1
 第5番ホ短調 BWV1034/第6番ホ長調 BWV1035
 第3番イ長調 BWV1032/第1番ロ短調 BWV1030
ジャネット・シー(Fl−tr)
デイヴィッド・モロニー(Cemb)
メアリー・
 スプリングフェルズ(Vg)
HCX-3957025

価格帯:G
バッハ:フルート・ソナタ集 Vol.2 ジャネット・シー(Fl-tr)
ダヴィット・モロニー(Cemb)
メアリー・スプリングフェルズ(ガンバ)
 HMU-907024/25(2CD)からの分売後半。Vol.1:HCX-3957024。
HCX-3957026

価格帯:G
ボッケリーニ:ギター五重奏曲集 Vol.1
 第6番ト長調 G.450/第5番ニ長調 G.449
 第4番ニ長調 G.448「ファンダンゴ」
リチャード・サヴィーノ(G)
アルタリアQ
ピーター・マンド(カスタネット)
 イタリアで生まれスペインで活躍したボッケリーニならではの、ギターと弦楽器のための作品。
モーツァルト:ピアノ三重奏曲全集
 [第1番(ディヴェルティメント) 変ロ長調K.254/
  第3番 ト長調K.496/第4番 変ロ長調K.502/
  第5番 ホ短調 K.542/第6番 ハ長調 K.548/
  第7番 ト長調 K.564]
モーツァルティアン・プレイヤーズ
[スティーヴン・ルービン(Fp)
 マイロン・ルツケ(Vc)
 スタンリー・リッチー(Vn)]
 長らく廃盤となっていた名盤(全集:HMU-907033、単売:HCX-3957033HCX-3957034; 以上すべて廃盤)の復活。完璧なアンサンブルは今聴いても新鮮。
HMT-7907035

価格帯:F
バラの花よりも甘く〜パーセル:歌曲集 ドリュー・ミンター(CT)
ポール・オデット(アーチリュート)
 ドラマティックな悲劇性と独特の繊細な抒情を持つパーセルの歌曲集。これまでの名盤デラー、ヤーコプスに対し、感情を抑えたミンターの歌唱はパーセルの透明な哀切感をそこはかと感じさせてくれる。
HCX-3957037

価格帯:G
ブラームス:ホルン三重奏曲 Op.40
ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
クルフト:ホルン・ソナタ ホ長調
ローウェル・グリア(ナチュラルHr)
ステファニー・チェイス(Vn)
スティーヴン・ルービン(P)
 優秀録音盤、またナチュラル・ホルンをはじめとするピリオド楽器による決定盤として以前から評価の高い一枚。素朴な味わいを残したブラームスが一番の聴きもの。
HCX-3957038

価格帯:G
中世の祝祭音楽
 ヤコポ・ダ・ボローニャ:恋人のためではなく
 ランディーニ:婦人よ、あなたがだめなら/ブロンドの編んだ髪/他
 チコーニア:おお美しいバラ/リジャドラ・ドンナ
 アントニオ・ザカラ・ダ・テラーモ、バルトリーノ・ダ・パドヴァの作品
 コルトーナ写本、ファエンツァ写本から作曲者不詳の作品
ニューベリー・コンソート
 イタリアに主眼を置いた選曲。
HCX-3957039

価格帯:G
ボッケリーニ:ギター五重奏曲集 Vol.2
  第1番/第3番
リチャード・サヴィーノ(G)
アルタリアQ
 スペインと縁の深かったボッケリーニの膨大な室内楽作品中、編成の特殊性から名ギタリストが取り上げることの多い人気作で、上質のサロン音楽といった味わい。 後半の3曲を収めた Vol.1(HCX-3957026)とセットを成す2巻目。
HCX-3957042

価格帯:G
バッハ:アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳〜抜粋 ニコラス・マッギガン
(Cemb/クラヴィコード)
ロレーン・ハント・
 リバーソン(Ms)
デイヴィッド・ボウルズ(Vc)
 録音:1990年、カリフォルニア州。有名なメヌエット(BWV Anh144,145)を含むバランスのよい選曲が魅力。
HCX-3957043

価格帯:G
バロック・リュートの音楽 Vol.2
  フランチェスコ・ダ・ミラノ、ダッラクイラ、
  ボッローノ、ダ・リーパ、他の作品
ポール・オデット(リュート)
 15世紀から16世紀にかけてイタリアで活躍したリュート奏者たちの作品を集めたもの。
エリック・ツァイスル(1905-1959):室内楽作品集
 ピアノ三重奏組曲Op.8(*)/弦楽四重奏曲第2番(*)/
 フルート、ヴィオラとハープのための三重奏曲「矢じり」(#)
ブランディス=バルディン・
 アンサンブル(*)
ドビュッシー・トリオ(#)
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HCX-3957046

価格帯:G
ヴィヴァルディ:リコーダーを中心とした協奏曲集
 ニ長調「パストレッラ」 RV95/ヘ長調 RV99
 ト短調 RV105/ニ長調 RV94/ト短調 RV103
 イ短調 RV86/ニ長調 RV84
マリオン・
 フェアブリュッヘン(Rc)
ポール・グドウィン(Ob)
ジョン・ハロウェイ(Vn)
デニス・ゴドバーン(Fg)
ジョン・トール(Cemb)
セバスティアン・
 コンバーティ(Vc)
 録音:1990年11月、カリフォルニア州。
HCX-3957048

価格帯:G
初期アメリカの合唱音楽 Vol.1
 ビリングズ:
  おお、天にまします主をたたえよ/
  イズ・エニー・アフリクテッド/エマウス/アフリカ/
  葬送アンセム/司祭サミュエル/シロー/ジョーダン/
  わたしはシャロンのバラ/わが祈りを聞きたまえ/
  ラトランド/ダヴィデの哀歌/天地創造/
  ブルックフィールド/復活祭のアンセム/他
ポール・ヒリアー指揮
ヒズ・マジェスティーズ・
 クラークス
 ビリングズはハイドンと同時代にアメリカのニューイングランド地方で活躍した作曲家。健康的ではつらつとした合唱が当時のアメリカの清教徒的清新さを感じさせる。 「わたしはシャロンのバラ」は広く知られた曲で、演奏も気分の乗っていてすばらしい。
HCX-3957049

価格帯:G
シューベルト:八重奏曲 ヘ長調D.803 ダニエル・ステプナー指揮
ミュージック・フロム・
 アストン・マグナ
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」(完全収録盤) ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
HMX-2907053

価格帯:F
ペラム・ハンフリー(1647-1674):
 ヴァース・アンセム集
ニコラス・マッギガン指揮
クレア・カレッジcho.
ロマネスカ
 ハンフリーはパーセルの師にあたるイングランドの作曲家。ヴァース・アンセムは英国国教会典礼音楽におけるカンタータ的なジャンル。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
 #当盤は廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱いです。バーコード部に傷があるカット盤での入荷となりますので、あらかじめご了承下さい。
HCX-3957054

価格帯:G
ヴォルトゥオーゾ・ピアノ・トランスクリプションズ
 シュルツ=エヴレル:ヨハン・シュトラウスIIの
  「美しく青きドナウ」の主題によるコンサート・アラベスク
 バッハ(ラフマニノフ編):
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番より
 バッハ(ブゾーニ編):コラール前奏曲より
 シェーンベルク(ブゾーニ編):ピアノ曲 Op.11 No.2
 ワーグナー(リスト編):「トリスタンとイゾルデ」〜愛の死
 シューベルト(リスト編):菩提樹/聞け、聞け、ひばり
 シューベルト(ラフマニノフ編):
  「美しき水車小屋の娘」〜どこへ
 シューマン(リスト編):春の夜
 シューベルト(プロコフィエフ編):ワルツ集
フレデリック・チュウ(P)
 HARMONIA MUNDI FRANCEの看板ピアニスト、チュウがその名を知らしめたデビュー盤。ブゾーニがシェーンベルクをまったく印象の違う曲に仕立てたり、 プロコフィエフがシューベルトの愛らしいワルツを難曲にねじ曲げたり、ヴルトゥオーゾ・ピアニスト・コンポーザーたちのやりたい放題を楽しめる一枚。
HCX-3957055

価格帯:G
バッハ:
  トリオ・ソナタ BWV525-530
ジョン・ブット(Org)
 バッハ・イヤーに期間限定でリリースされた特価盤(HMX-2957055)からの移行再発売。
HCX-3957059
廃盤
モーツァルト:3つの五重奏曲
 クラリネット五重奏曲イ長調「シュタードラー」 K.581(*)
 ホルン五重奏曲変ホ長調 K.407(+)
 弦楽五重奏曲第4番ト短調 K.516(#)
ミュージック・
 フロム・アストン・マグナ
[(ダニエル・ステプナー
  ;芸術監督)
 エリック・ホープリチ
  (バセットCl;*)
 ローウェル・グリアー(Hr;+)
 ナンシー・ウィルソン(Vn;*,#)
 リンダ・クァン(Vn)
 デイヴィッド・ミラー(Va)
 アントニー・
  マーティン(Va;+,#)
 ロレッタ・オサリヴァン(Vc)]
 録音:1991年。ピリオド楽器の名手ホープリチとグリアーの名演は必聴。
 # (*)は同演奏者でCENTAUR レーベルから発売があるが、これは1999年の再録音 (CRC-2561)
HMX-2907066

価格帯:F
マルコ・ウッチェリーニ(1610-1680):
 ベルガマスカ、トリオ・ソナタ集
ニコラス・マッギガン指揮
アルカディアン・アカデミー
 エンリコ・ガッティらの積極的な紹介により1990年代から知名度が上昇したウッチェリーニは、エステ家やファルネーゼ家の宮廷楽長として活躍したヴァイオリニスト・ 作曲家。ヴァイオリン演奏技法の開拓を示すその作品は重要。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
 #当盤は廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱いです。バーコード部に傷があるカット盤での入荷となりますので、あらかじめご了承下さい。
HCX-3957067

価格帯:G
バロック期イタリアのヴァイオリン・ソナタ集 Vol.1
 ニコラ・マッテイス:ヴァイオリンのためのアリア集
  組曲イ長調/ニ長調/ト短調/ホ短調/ソナタ ハ短調/ハ長調
ニコラス・マッギガン指揮
アルカディアン・アカデミー
 マッテイスは17世紀後半のイギリスで活躍したイタリア出身のヴァイオリニストで、批評家バーニーらから「コレッリに次ぐ重要なヴァイオリニスト・作曲家」と評価されていた。 長らく忘れられていたが、パラディアン・アンサンブルによる作品集の録音などにより再評価が進んでいる。
HCX-3957069

価格帯:G
ボッケリーニ:ギター五重奏曲集 Vol.3
 ボッケリーニ:
  ギター五重奏曲第7番 ホ短調/
  ギター五重奏曲第8番 ハ長調「マドリッドの帰営ラッパ」
 ジュリアーニ:大五重奏曲 ハ長調 Op.65
リチャード・サヴィノ(G)
アルタリアSQ
 イタリアに生まれながら後半生をスペインで過ごしたボッケリーニが、最晩年、パトロンであるギター好きのスペイン貴族の依頼を受け、 さまざまな自作を自由に編曲して書いたのが一連のギター五重奏曲で、これらはボッケリーニの創作の集大成であるともいえる。セゴビア門下のサヴィノの名演。
HMX-2977079
廃盤
魂のクリスマス
 〜ヨーロッパ、アメリカのキャロル
ポール・ヒリヤー指揮
シアター・オブ・ヴォイシズ
 ヨーロッパの文化のなかで育まれたクリスマス・キャロルは、移民たちの手によってアメリカ大陸にもたらされ、アメリカ的なものに発展した。合唱の神様、ヒリヤーが手兵シアター・オブ・ヴォイシズを率い、ヨーロッパとアメリカの美しいキャロル集をまとめたアイテム。「もろびとこぞりて」をはじめ、シベリウスやホルスト、さらにはアイヴズのキャロルまで、いずれも胸にしみ入るような逸品ばかり。
アノニマス4〜イングリッシュ・レディ・ミサ アノニマス4
HCX-3957081

価格帯:G
愛の肖像〜18世紀フランス宮廷の音楽
 マレ:パリ、聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘/村の祝祭
 クレランボー:カンタータ「蜂に刺されたキューピッド」(*)
 クープラン:コンセール第9番「愛人の肖像」/
        組曲第13番「フランスのフォリア」
 モンテクレール:カンタータ「ディドーの死」(*)
ナンシー・アージェンタ(S;*)
トリオ・ソネリー
HMT-7907083
廃盤
ヨハネス・コルナーゴ:ミサ「世界地図」
 &15世紀スペインの世俗音楽集
メアリー・
 スプリングフェルズ指揮
ニューベリー・コンソート
ポール・ヒリアー指揮
 ヒズ・マジェスティーズ・クラークス
 コルナーゴのミサ「世界地図」は、当時コルナーゴが仕えていたスペイン・アラゴン王家が、一族の威信を示すために世界地図を製作させ、その完成記念か何かで流すために作られたとされる。
 一方後半は「コロンビーナ写本」などからの音楽で、コロンブスの息子フェルナンドのコレクションの一部。15世紀のスペインを二つの観点から浮き彫りにした好企画アルバム。
HCX-3957084

価格帯:G
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.1
 [ロ短調BWV.1014/イ長調BWV.1015/
  ホ長調BWV.1016/ハ短調BWV.1017]
エリザベス・
 ブリューメンストック(Vn)
ジョン・バット(Cemb)
HCX-3957094

価格帯:G
シューベルト:室内楽曲集
 ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 Op.99 D.898
 三重奏曲「ノットゥルノ」変ホ長調 D.897〜アダージョ
 アレグロ(ソナタ楽章)変ロ長調 D.28
モーツァルティアン・
 プレイヤーズ
 ルービンを中心としたピリオド楽器アンサンブルによるバランスの良い演奏。
HCX-3957095

価格帯:G
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100 D.929 モーツァルティアン・
 プレイヤーズ
 第1番他(HCX-3957094)に続くピリオド楽器によるシューベルト。優秀録音盤。
アノニマス4〜中世のキャロルとモテット
 アンティフォナ「今日、キリストが生まれ給えり」/
 モテトゥス「祝福され給いし降誕よ/神の驚くべき慈悲よ/処女の輝きよ/現われ給えり」/
 アンティフォナ「光よりの光」/讃美歌「アレルヤ、新しい御業」/賛歌「いと高きところよりの言葉」/
 モテット「バラムは託宣を延述べ伝えたり」/讃美歌「アヴェ・マリア」/歌曲「天の王からガブリエルが」/
 讃美歌「ルライ:甘美で美しい光景」/モテトゥス「時は過ぎ行き/恵み深き御母」/
 賛歌「見よ、明るき声が響き渡り」/ロンデルス「天の王国より」/アンティフォナ「シバより訪れし者はみな」/
 モテトゥス「処女の胎は/いと清らかなる御母」/讃美歌「ルライ、ルライ:降誕祭の夜に」/
 レスポンソリウム「3つの貴き贈り物」/モテトゥス「輝く新しき太陽が/人類の源/エサイの子孫よ」/
 歌曲「処女は産み給えり」/讃美歌「見よ、自然はその法則を」/賛歌「太陽が昇るところより」/
 讃美歌「このような美しい薔薇はない」/アンティフォナ「三博士は星を」/讃美歌「ノエル:眠りから覚めよ」

  アノニマス4
 録音:1992年11月23日-25日、ボストン。国内盤:KKCC-288(廃盤)。13世紀-15世紀までの中世イギリス音楽から、クリスマスにまつわる歌、モテット、キャロルを収録。派手なコーラスや荘厳な伴奏を伴う現代のクリスマス・キャロルとは異なる、アノニマス4の透明感あふれる美しい歌声にじっくりと浸れる。
HMA-1957102

価格帯:G
ロッシーニ:「老いのいたずら」〜7曲
ロッシーニ/リスト編曲:「ウィリアム・テル」序曲
フレデリク・チュウ(P)
 旧品番:HMU-907102, HCX-3957102プロコフィエフのシリーズで評判を呼んだ現代の超絶技巧ピアニスト、チュウ(1964-)によるロッシーニ・アルバム。「ウィリアム・テル」は、いかにもリストを感じさせる屈指の難編曲でフィナーレは最高潮の盛り上がり。文字通り手のすさび的な内容の「老いのいたずら」も、選曲の良さが光る。
HMT-7907103

価格帯:F
パーセル:オルガン作品全集 ジョン・ブット(Org)
HCX-3957107

価格帯:G
モーツァルト:
 オーボエ四重奏曲 ヘ長調K.370(*)/
 クラリネット四重奏曲(#)
 (ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調K.317d(378)による)/
 弦楽四重奏曲第21番 ニ長調K.575
マルク・シャハマン(Ob;*)
エリック・ヘープリチ(Cl;#)
アルタリアSQ
アノニマス4〜愛の幻影(13世紀のモンペリエ写本) アノニマス4
パーセル:
 ディドーとエネアス/
 付随音楽「ゴルディウスの
       結び目はほどかれた」組曲
ロレイン・ハント・
 リーバーソン
(Ms;ディドー)
リサ・サファー
(S;ベリンダ)
ドンナ・ディーム
(S;第2の女)
エレン・ラビナー
(Ms;魔法使い)
クリスティン・ブランド
(S;第1の魔女)
ルース・ライネロ
(S;第2の魔女)
ポール・エリオット
(T;エネアス)
マイケル・ディーン
(B;船士)
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・
 バロックo.
ケンブリッジ・
 クレア・カレッジcho.
 2006年7月3日、理想的なディドーの歌い手として世界で絶賛された、ロレイン・ハント・リーバーソンが亡くなった。今回彼女を偲び、かの名盤「ディドーとエネアス」が再発売。ディドーの最後のアリア、ディドーの嘆きの「Remember me(私を忘れないで)」の叫びは実に心打たれる。
HCX-3957116

価格帯:G
ヴァイオリンとギターの二重奏曲集
 ジュリアーニ:協奏的二重奏曲(大ソナタ)ハ長調 Op.25
 パガニーニ:大ソナタ/協奏的ソナタ
モニカ・ハジェット(Vn)
リチャード・サヴィーノ(G)
 ジュリアー二はギターの、パガニーニはヴァイオリンのヴィルトゥオーゾだが、それぞれヴァイオリン、ギターについても理解が深く、2つの楽器の二重奏のための作品を残している。 技巧に走らず、互いに相手の楽器を立てるような作風である。
HCX-3957117

価格帯:G
メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ集
 第1番 ホ長調 Op.6/第2番 ト短調 Op.105/
 第3番 変ロ長調 Op.106/
 ロンド・カプリツィオーソ ホ長調 Op.14
フレデリック・チュウ(P)
 旧 HMU-907117。
HMA-1957118

価格帯:G
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」/花の章 ジェイムズ・ジャッド指揮
フロリダpo.
 旧品番:HMU-907118, HCX-3957118豊かな自然に囲まれたフロリダで1985年に結成されたものの、2003年に解散してしまったフロリダ・フィルによる「花の章」つきマーラー巨人。今はもうきくことができない、彼らならではのあたたかみのあるサウンドが魅力。
HCX-3957120

価格帯:G
ヘンデル:「メサイア」(抜粋) 独唱者たち
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・
 バロックo.
フィリップ・ブレット指揮
U.C.バークレーcho.
HMT-7907123
廃盤
黄金の夢〜17世紀ネーデルランドの音楽 ニューベリー・コンソート
 17世紀中ごろ、商業の盛んだったネーデルランドでは裕福な市民を多く生み、多くの音楽愛好家のための作品が出版された。フェアブリュッヘンのリコーダーとオデットのリュートがそれらの音楽に厚みを増す。
ジョージ・パール:
 6つの練習曲集/ピアノ協奏曲第2番(*)
リチャード・ダニエルプール:
 ピアノと管弦楽のための「変容」(*)
マイケル・ボリスキン(P)
ジョセフ・シルヴァースタイン指揮
ユタso.
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
リリー&ラム〜中世イギリスのポリフォニーとチャント アノニマス4
HCX-3957127

価格帯:G
イタリア・ルネサンス期の舞曲集 Vol.2
 バッサーノ、バンキエーリ、クレキヨン、
 デ・ローレ、ヴェッキ、ヴィラールトの歌曲と舞曲
ポール・
 オデット(Lute)
デヴィッド・ダグラス指揮
ザ・キングズ・ノイズ
HCX-3957128

価格帯:G
初期アメリカ合唱作品集 Vol.2
 ジョン・ダウランド、ウィリアム・ビリングス、
 ジャスティン・モーガン、ダニエル・リード、
 エイブラハム・ウッド、他の作品
ポール・ヒリヤー指揮
ヒズ・マジェスティーズ・
 クラークス
ヘンデル:歌劇「ジュスティーノ」 マイケル・チャンス、
ドロテア・レシュマン、
マーク・パドモア/他
ニコラス・マッギガン指揮
フライブルク・バロックo.、
カンタムス・ハレ室内cho.
テレマン:
 12のファンタジー(1735年ハンブルク)/
 2つのヴァイオリンのための組曲
アンドルー・マンゼ(Vn)
カロリーネ・バルディング(Vn)
HCX-3957138

価格帯:G
モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第18番変ロ長調
  ピアノ協奏曲第19番ヘ長調
メルヴィン・タン(Fp)
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
 メルヴィン・タンの現役盤は現在かなり少ないが、その芸術性はもっと評価されても良い。 この再発は価格も安く、彼を知る手がかりには恰好だ。共演がマッギガンと言うのもポイント。
HCX-3957139

価格帯:G
東方の星〜
 中世ハンガリーのクリスマス曲集
アノニマス4
 メンバーはわずか女性4人だけという恐ろしく純度の高いヴォーカル・アンサンブル、アノニマス4の5枚目のオリジナル・アルバムだったもの。 内容、録音、値段の三拍子揃った最強のヒーリング・アルバム。
HMU-907140
廃盤
キャンドル・イン・ザ・ダーク〜
 エリザベス朝の歌とコンソート音楽

  作曲者不詳:悪魔の歌/ファウスト博士
  バード:5声のための前奏曲とグラウンド/
   来たれ、悲しみのオルフェウスよ/老婦人
  キャンピオン:三度、このオークの木の灰をかき混ぜよ/
   すぐに、調子の整った響きに合わせて動け
  ダウランド:暗闇に私は住みたい/悲しみよとどまれ/
   彼の金髪も銀髪にかわってしまった
  フェラボスコ:水の上にいるなんと美しい人
  ジョン・ジョンソン:
   ジョンソンのグラウンド/パッサメゾ・パヴァーン
  マンディ:イン・ノミネ
  ピックフォース:イン・ノミネ
  タイ:イン・ノミネ 第13番「信仰」/さっさとお座り
  ロバート・ホワイト:ファンタジア第2番
エレン・ハージス(S)
ドリュー・ミンター(C−T)
メアリー・
 スプリングフェルズ指揮
ニューベリー・コンソート
HMU-907146

(3CD)
2CD価格
ヘンデル:歌劇「アリオダンテ」 ロレイン・ハント・
 リーバーソン
(Ms;アリオダンテ)
ジュリアナ・コンデク
(S;ジネヴラ)
リサ・サッファー
(S;ダリンダ)
ジェニファー・レイン
(Ms;ポリネッソ)
ニコラス・カヴァリエ
(B;スコットランド国王)
ルーフス・ミュラー
(T;ルルカーニオ)
イェルン・リンデマン
(T;オドアルド)
ニコラス・マッギガン指揮
フライブルク・バロックo.、
ヴィルヘルムスハーフェン・
 ヴォーカル・アンサンブル
 録音:1995年6月、ゲッティンゲン。廃盤だったアイテム(当店未案内)の、同番号での再発売。
 2006年7月に、癌のため53歳で惜しくも亡くなったロレイン・ハント・リーバーソンを追悼して、マギーガンの記念碑的名盤「アリオダンテ」が豪華装丁で復活。1995年のヘンデル・フェスティヴァル音楽祭(ゲッティンゲン)での伝説的なプロダクションのメンバーによる録音。第1幕第8場の超絶技巧アリア「真心という翼にのり」でのロレイン・ハントの歌唱は、録音当時40歳代前半、まさに旬の歌声そのもの、今聴いても圧倒的な力強さで、色褪せることない魅力を放っている。ダリンダ役のサッファーの初々しい歌声も魅力。この「アリオダンテ」は、ヘンデルがコヴェントガーデンのために書いた最初のオペラというだけあって、聴衆を獲得するために気合を入れて書かれており、レチタティーヴォが短めで、次々と聴きもののアリアが繰り広げられるのが特徴。マギーガンのしなやかな情熱に満ちた指揮に、名人集団フライブルク・バロック・オーケストラが見事に応えていて、序曲からぐっと心をわしづかみにされてしまう。
HCX-3957150

価格帯:G
プロコフィエフ:
 バレエと歌劇からのトランスプリプション曲集

  「ロメオとジュリエット」 Op.75
  「シンデレラ」 Op.95/「戦争と平和」 Op.96
フレデリク・チュウ(P)
ヘンデル:リコーダーのためのソナタ作品全集 マリオン・フェアブリュッヘン(Bfl)
コープマン(Cemb)
ヤープ・デル・リンデン(Gamb)
HCX-3957153

価格帯:G
ヴィヴァルディ(ジョリス・ファン・ゲーテム編):
 5本のリコーダーのための「四季」
マリオン・
 フェアブリュッヘン(BFl)
フランダース・
 リコーダー・カルテット
HMU-807155

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
 2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 BWV.1043/
 ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV.1041/
 ヴァイオリン協奏曲第2番 変ホ長調 BWV.1042/
 2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 BWV.1060a
マンドルー・マンゼ(Vn)指揮
レイチェル・ポッジャー(Vn)
ジ・アカデミー・オブ・
 エンシェント・ミュージック
 録音:1996年10月、ロンドン。通常CD:HMU-907155(廃盤)。
 今や押しも押されぬバロック・ヴァイオリン界の大物、マンゼとポッジャーが揃ってバッハを弾いているという豪華共演盤。重苦しいバッハの呪縛を逃れた自在な演奏はとてもスリリングで、発売当時熱心なバッハ・ファンやピリオド楽器愛好家から絶大な支持を得たもの。待望のSACD/Hybridでの発売。BWV1060aは本来オーボエとヴァイオリンのための協奏曲であるものを、2台のヴァイオリンで演奏している。
サンディアゴの奇跡〜カリクスティヌ写本より アノニマス4
HMG-507156

価格帯:F
サンディアゴの奇跡〜カリクスティヌ写本より アノニマス4
 旧品番:HMU-907156
 アノニマス4は、4人の女性による声楽アンサンブル。中世写本で伝えられている音楽や、アメリカのフォークロア音楽などを心に染み入る声で聴かせるグループ。このアルバムは、中世スペインに伝わる写本を歌ったもの。中世の三大聖地といわれるエルサレム、ローマ、そして北西スペインの小村コンポステラ。イスラムに支配されていたスペインのキリスト教徒たちが心のよりどころとしていた音楽。ひなびた情感が漂っている。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMU-907158
廃盤
テレマン:リコーダー作品集 マリオン・
 フェアブリュッヘン(リコーダー)
HCX-3957159

価格帯:G
ルネサンス期イタリアの舞曲集 Vol.1
 ザネッティ:「生徒−ヴァイオリンとその他の楽器の
            奏法を習得するための」から
 モンテヴェルディ、ジェズアルド、ヴィターリ、
 ザネッティ、ペーリ、トラバーチ、他の作品
キングズ・ノイズ
アンドルー・
 ローレンス=キング(Hp)
 舞台のために書かれた踊りに関係する歌も演奏されるなど、ヴァラエティ豊か。
HMU-907160
廃盤
ダウランド:リュート作品全集 Vol.1 ポール・オデット(リュート)
マスカラーダ〜エルンスト3世の宮廷音楽 デイヴィッド・ダグラス指揮
キングズ・ノイズ
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMT-7907167

価格帯:F
パーセル&ブロウ:歌曲と器楽作品集 クリスティーン・ブランデス(S)
メアリー・スプリングフェルズ(Gamb)
ニコラス・マッギガン指揮
アルカディア・アカデミー
 子弟関係にあったふたりの偉大な作曲家の歌曲と器楽作品集。
HMX-2907175
廃盤
ビアージョ・マリーニ(1587頃-1663):
 風変わりで大胆な創意(作品集)
アンドルー・マンゼ(Vn)
ロマネスカ
 マリーニは北イタリアで活躍したヴァイオリニスト・作曲家で、若い頃はモンテヴェルディ楽長時代のヴェネツィア、サンマルコの楽員を務めていた。
HMU-907176
廃盤
テレマン:36のファンタジー集(各12曲3巻) ジョン・ブット(Cem)
 テレマンのチェンバロ曲集を1枚にまとめたアルバムは現在ない。
遊戯場の歌〜オーボエ・バンドによる
 18世紀イギリスの劇場音楽集
ポール・グッドウィン(リーダー)
ロンドン・オーボエ・バンド
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
アルヴォ・ペルト:
 プロファンディス(深き淵より)/モサ・シラビカ/
 ソルフェジオ/パリサィびとのひとりが/
 カンタンテ・ドミノ/スンマ/
 7つのマニフィカト用アンティフォナ/
 幸いなるかな/マニフィカト
クリストファー・
 ブローベント(Org)
ダン・ケネディー(Perc)
ポール・ヒリヤー指揮
シアター・オブ・ヴォイシス
HMU-807182

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
HCX-3957184

価格帯:G
トルヴェールの歌
 作曲者不詳:
  あなたのため、わたしに歌わせていただけますか?/
  新鮮な花が咲くのを見ると
 ガス・ブリュレ:わが故郷より飛び来たりし鳥たち/
          新しい季節の香りに包まれ
 モニオ・ダラース(アラスの僧):それは5月のこと
 ナヴァール王(シャンパーニュ伯)ティボー4世:
  一角獣のように/主はペリカンのごとく
 コラン・ミュゼ:5月に
ポール・ヒリアー(Br)
アンドルー・ローレンス=キング
 (プサルテリー、Hp、
  ポルタティフOrg)
 北フランスに花開いた最初の世俗的芸術音楽。
HMU-907185
廃盤
ホケトゥス〜中世ヨーロッパの音楽 ポール・ヒリアー指揮
シアター・オヴ・ヴォイス
 ヒリアーによる入魂の中世アルバム。ホケトゥスとはひとつの旋律を2声で交互に演奏する奏法。12、3世紀の写本から採られた29曲の小さな作品群は、どれも個性的で変化に富んでいて、聞いてて飽きない。ヒリアー自身の詳しい別冊解説書もついている。
HCX-3957186

価格帯:G
イングランドのカントリー・ダンス集
 ジョン・プレイフォード出版の楽譜による
  17世紀のバラッドと舞曲
デイヴィッド・ダグラス(Vn)
ポール・オデット(テオルボ)
アンドルー・
 ローレンス=キング(Hp)
HMU-907190
廃盤
プロコフィエフ:ピアノ作品全集 Vol.7
 〜子供のための4つの小品/他
フレデリック・チュウ(P)
メロディーの園〜16世紀フランスの舞曲と歌曲集 デイヴィッド・ダグラス指揮
キングズ・ノイズ
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMU-907195
廃盤
プロコフィエフ:ピアノ作品全集 Vol.9
 〜トランスクリプション集

  「3つのオレンジの恋」より[行進曲/スケルツォ]/
  「シンデレラ」〜6つの小品/
  ディヴェルティスマン/
  ピアノのための「ハムレット」〜ガヴォット/
  オルガン・フーガ(原曲:ブクステフーデ)/
  ワルツ(原曲:シューベルト)/
  「キージェ中尉」組曲(チュウ編曲)
フレデリク・チュウ(P)
 的確な解釈と気品ある雰囲気、ヴィルトィオーゾ・ピアニストを名乗って良い十分なテクニックを持ちながら技巧派と呼ばれることを嫌う本格派、フレデリック・チュウ。名管弦楽曲の編曲ものと魅力的な小品とがバランスよく配置されたすばらしいアルバム。
ウッチェリーニ:ソナタ集 ロマネスカ
 古楽ヴァイオリニストとしては最高の人気と実力を誇るアンドルー・マンゼ率いるロマネスカ。 ウッチェリーニは17世紀イタリアで活躍、斬新で鋭角的で刺激的な作風で当時の聴衆を沸かせた彼のヴァイオリン・ソナタは、シュメルツァーやビーバー以前の最高傑作で、まさにこの分野の先覚者。マンゼは解説も執筆している。
HMU-907197
廃盤
プロコフィエフ:ピアノ作品全集 Vol.1
 〜ピアノ・ソナタ-1[第1番−第4番]
フレデリック・シュウ(P)
ヒルデガルド・フォン・ビンゲン:
 11000の処女殉教者
アノニマス4
HMU-807200

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
フレデリック・チュウ〜ショパン:練習曲集Op.10
 12の練習曲集Op.10/
 ロンド [ Ops.1, 5, 16, 73(2種の版)]
フレデリック・チュウ(P)
 発売:1997年。
HCX-3957202

価格帯:G
クリスマス・コレクション〜シュッツ:作品集 ポール・グドウィン指揮
エンシェントco.、同cho.
 初出時に「朝日新聞」紙面で紹介され話題を集めたクリスマス・アルバム。冬に限らずオール・シーズン、リラグゼーション・アイテムとしても通用する質の高い内容。
ビダー・バラード
 〜古代から現代までのトラディショナル・メロディ
ポール・ヒリヤー(Vo)
アンドルー・ローレンス=キング(Hp)
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMX-2907205

価格帯:F
モーツァルト:歌劇「ツァイーデ」K.344(336b) リン・ドーソン(S:ツァイーデ)
ハンス=ペーター・ブロホヴィツ
 (T:ゴーマツ)
オラフ・ベーア(Br:アラツィム)
ヘルベルト・リッペルト
 (T:スルタン・シロマン)
クリストファー・パーヴェス
 (B:オスミン)
ポール・グッドウィン指揮
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・ミュージック
 録音:1997年6月17-18日。2004年版ハルモニア・ムンディ・レーベル・カタログ付きスペシャルCD。
 「ツァイーデ」は1779年にザルツブルクを訪れた劇団のために書き始められたが未刊に終わった、「後宮からの逃走」とほぼ同じ筋書きによるオペラ。フィナーレが書かれていないといった理由により上演されることがほとんど無いが、音楽的にはむしろ「後宮」より上だという意見もあるだけに、モーツァルト・ファンとしては聴かずにすますわけにはいかないであろう。
 この録音はピリオド楽器を使用したものとしては初であり、また歌手布陣は「よくぞ集めたり」と賞賛したいほど。セリフをカットしてCD1枚に収録。仏・英・独語による解説付き。
 HMX番号の商品は基本的に初回限定盤のため、お早めにどうぞ。
HMX-2907212

価格帯:F
¡Jácaras!(ハカラス)愉快な舞曲〜
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1682-1737頃):
  ギター作品集

 ハラカス/ラ・ホタ/マリサパロス/
 ガリャルダス/タランテラ/プレリュード・グラーベ/
 ラ・カデーナ/コレルリのジーグ/サランベーケス/
 パサカーリェス/ファンダンゴ/マリオーナス/
 クンベエス/パイサーノス/イタリア風フォリーアス/
 ラス・ペーナス/アレグロ/グラーヴェ/アレグロ/
 オトロス・カナリオス/カナリオス
ポール・オデット(バロックG)
アンドルー・ローレンス=キング
(ハープ・プサルテリウム)
ペドロ・エステバン(Perc)
スティーヴン・プレイヤー
(バロックG)
 録音:1997年9月7日-11日、オランダ。旧品番:HMU-907212。ハルモニアムンディが誇る名リュート奏者、オデットの名盤がカタログ付で復活!
 18世紀スペインを代表するギターの巨匠、デ・ムルシア。ここに収められている作品には、ヨーロッパに伝わるバロックの伝統と、西アフリカとラテン・アメリカの、外向的なスタイルが息づいている。タイトルにもなっている「ハカラス」とは、夜中に町を歩き回って騒ぎ、通りで大声で歌う不良の集まりや、高尚な精神の持ち主のこと。ポール・オデットはバロック・ギターを持ち、打楽器やハープ、プサルテリウムなどの楽器を加え、当時の人々のどんちゃん騒ぎやフラメンコの空気を再現する。静かに熱く掻き鳴らされるギターに知らず知らず引き込まれる。時折挟み込まれるしんみりとした音楽もまた絶品の名盤。
 #HMX記号の商品は基本的に初回プレス限定のため、お早めにどうぞ。
タルティーニ:
 悪魔のトリル/
 コレッリの最も美しいガヴォット主題による変奏曲/
 ソナタ イ短調/ヴァイオリンのための田園論
アンドルー・マンゼ(Vn)
ロンドンの喧騒
 ギボンズ:
  「ロンドンの喧騒」1&2/4声のファンタジア/
  我が窓より行け
 コッボールド:新しい流行
 ウィールクス:ロンドンの喧騒
 ディアリング:6声部のファンタジア第1番/
         都市の喧騒/田舎の喧騒
 マイケル・イースト:牧歌的唱句
 [麗しき月である5月に/コリドンはその時彼女にキスをした/
  いとしのミューズ/ああ悲しいことに/私にとっての平和と喜び]
 レイヴンズクロフト:3羽のカラス
ポール・ヒリアー指揮
シアター・オヴ・ヴォイセズ、
フレットワーク
HMU-807214

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2005年6月30日-7月4日、サフォーク州オーフォード、旧牧師館オーフォード教会。
 主に17世紀前半に活躍したイギリスの作曲家たちによる、ロンドンの街の物売りの声や商人の歌などを組み入れた、いわゆる「ロンドンの喧騒」と分類される曲を収録。伴奏と合奏曲を受け持つフレットワークの腕の冴えはいつもながら素晴らしく、シアター・オヴ・ヴォイセズの面々の歌声は、17世紀のロンドンを髣髴とさせる。このタイトルの曲は、ギボンズとウィールクスのものが良く知られているが、「グリーンスリーヴス」などの民謡旋律を用いた一種のクォドリベットであるコッボールドの「新しい流行」も、この曲種の中では有名。また、ディアリングの「田舎の喧騒」は、「ロンドンの喧騒」と同じ手法で、野ウサギやキジを狩るときの歌、物売りの声、収穫の歌や方言などを組み入れ、田園風景を生き生きと伝えており、興味深い。17世紀のロンドンの程よい喧騒をお楽しみ頂きたい。
HMU-907215
廃盤
アラ・ヴェネチアーナ
 〜16世紀初期のヴェネチア・リュート曲集
ポール・オデット(リュート)
第10回ヴァン・クライバーンコンクール優勝者
 ストラヴィンスキー:4つの練習曲Op.7
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調Op.1
 ショパン:
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
 ボルコム:9つのバガテル
ジョン・ナカマツ(P)
 当盤は廃盤のためカット盤での入荷となります。
第10回ヴァン・クライバーンコンクール第2位&第3位
 シューマン:アレグロOp.8(*)
 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番(*)
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第14番 イ長調Op.143(#)
 ショパン:夜想曲Op.48-1(#)/練習曲Op.25-10(#)
ヤコフ・カスマン(P;*)
アヴィラム・ライヒェルト(P;#)
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
ルベル:ヴァイオリン・ソナタ集 アンドルー・マンゼ(Vn)
リチャード・エガー(Cemb)
収穫祭のレディー・ミサ アノニマス4
 「誘惑的で激しく純粋で柔軟、そして官能的」な美女4人による中世イギリス収穫祭のミサ。
HMU-907223
廃盤
バード:
  3声のミサ/4声のミサ/5声のミサ
ポール・ヒリアー指揮
プロ・アルテ・シンガーズ
 ヒリアーの、ヒリアード・サンサンブルでのEMI盤以来久々のバードのミサ。プロ・アルテ・シンガーズはヒリアーが現在ディレクターを務めるインディアナ大学古楽研究所に所属する合唱団。
西暦1000年、この世の終わりのためのミサ曲
 〜キリスト昇天のための中世の単旋聖歌とポリフォニー
アノニマス4
 千年期の週末は、シャルルマーニュの王国が崩壊し、侵略戦争とヨハネの黙示録に彩られた世界だった。ローマ・カトリックは政治的色合いを深め、教会音楽は従来の単旋律から、神をより称えるために、ポリフォニーによる複旋律へと移り変わりつつあった時代である。このアルバムは、その頃に演奏されたキリスト昇天のためのミサというコンセプト。グローリアとアレルヤはイギリスのウィンチェスター・トロープス写本から、他の曲はイギリスとも関係の深いアキテーヌ(リモージュのサン・マルシャル修道院)に起源をを持つ1000年頃の写本から採用されている。
HMU-907226
廃盤
ヴィヨンからラブレー
 〜16世紀の巷間、劇場と宮廷での音楽
メアリー・スプリングフェルズ指揮
ニューベリー・コンソート
 フランス・ルネサンス文学のシンボルともいうべき二人の作家ヴィヨンとラブレー。その奔放で、猥雑で、想像力豊かな世界を音楽史上に求めたアルバム。奇想のメルヘンともいうべきファンタジーに富んだ当時の様々な音楽をニューベリー・コンソートが鮮やかに再現。
ヘンデル:合奏協奏曲集Op.6(全曲) アンドルー・マンゼ(Vn)指揮
エンシェントco.
HMX-2907228

価格帯:F
ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6 Nos.1/2/3/5/10/11 アンドルー・マンゼ(Vn)指揮
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・ミュージック
 全曲盤からの抜粋。2001年度版フル・カラー・カタログ(152ページ)付きお買い得CD。
HMX-2907230

価格帯:G
ヴィヴァルディ:ポーランド王子のためのコンサート
 シンフォニア ト長調 RV.149/
 ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 Op.8 No.5「海の嵐」 RV.253/
 リュート、ヴィオラ・ダモーレと
  弦楽のための協奏曲 ニ短調 RV.540/
 ヴァイオリン、エコー・ヴァイオリンと
  弦楽のための協奏曲 イ長調 RV.552/
 ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Op.8 No.6「喜び」 RV.180/
 リコーダー、シャリュモー、マンドリン、テオルボ、
  ヴァイオリン各2、チェロと弦楽のための協奏曲 RV.558
アンドルー・マンゼ(Vn)指揮
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・
  ミュージック
 録音:1996年4月22日&26日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。
 2002年度版カタログ付き特価限定盤。スリップケース仕様。
タヴナー:永遠の曙 アンドルー・マンゼ(Vn)
ポール・グッドウィン指揮
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・ミュージック
聖ニコラウスの伝説
 〜中世ヨーロッパの歌とポリフォニー
アノニマス4
 聖ニコラウスは水夫の守護聖人とされサンタクロースのモデルといわれる実在の司教。
HCX-3957233

価格帯:G
旧世界と新世界のキャロル Vol.2 ポール・ヒリアー指揮
シアター・オヴ・ヴォイス
インディアナ大学室内児童cho.
HMU-907234
廃盤
ペリ:イル・ツァツェリーノ(全15曲) エレン・ハージス(S)
ポール・オデット(バロックG)
アンドルー・
 ローレンス=キング(Hp)
ヘッレ・ペルル(リローネ)
 現存する最古のオペラ「エウリディーチェ」の作者ペリの声楽、器楽作品集。同世代のモンテヴェルディにも影響を与えたという彼だが、意外なほど録音が少ない。 4人の実力者による充実した作品集は貴重。ちなみにタイトルの「イル・ツァツェリーノ」はペリのあだ名で「蓬髪のひと」の意味。
プロコフィエフ:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番/
 ヴァイオリン・ソナタ第2番
 行進曲/5つのメロディ
ピエール・アモワイヤル(Vn)
フレデリック・チュウ(P)
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMX-2907238

価格帯:F
アントニー・ホルボーン(1545?-1612):マイ・セルフ
 〜16世紀のパヴァーヌ、 ガリヤードとアルマン

 浮気者/明るい希望/マイ・リンダ/情熱/遊び友達/
 休日だ/ヘイホー/愛の果実/子守唄/別れ/
 ため息/他(全32曲)
デイヴィッド・
 ダグラス(Vn)指揮
ポール・オデット(リュート)
ザ・キングズ・ノイズ
 旧品番:HMU-907238。16世紀エリザベス王朝に仕えたホルボーン。政治的役職に就いたこともあり、またレベルの高い文化人でもあった彼の有名な作品集「荘重な曲と軽い曲を両方含んだパヴァーヌとガリヤード、アルメイン」(全65曲)の録音。ひとつひとつの曲名を見ればわかるとおり、まさに現代のポップス。その時代に非常に人気があったのもわかる。この頃からすでに今世紀後半のブリティッシュ・ポップの流れはあったということか。ダグラスの正当な解釈、オデットの渋いリュートに導かれ、キングス・ノイズもこれまで同様美しくもリアルな演奏を聞かせてくれる。
 HMF "CURIOSITA" シリーズ。「Curiosita」とは「好奇心」のことで、内容はかなりマニアック。ディジパック仕様。
 #当シリーズは徐々に廃盤が増えてきております。入手出来無い場合はご容赦下さい。
HMU-907239
廃盤
シューベルト(リスト編):
 「白鳥の歌」(全14曲)/ます
フレデリック・チュウ(P)
HMG-507241

価格帯:F
マンゼ&エガー〜
 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ:
  ヴァイオリン・ソナタ集

  [Op.3(全6曲)/Op.4(全6曲)]
アンドルー・マンゼ(Vn)
リチャード・エガー(Cemb)
 録音:1998年11月。旧品番:HMU-907241
 マンゼの名盤。モンテヴェルディの時代からコレッリへと至るヴァイオリン音楽の中で、1660年に出版されたこの2つのソナタ集によってその掛け橋の位置を占めるパンドルフィは、史料が少なく詳細が良く知られていないが重要な作曲家。マンゼの奏でるパンドルフィは、素晴らしい技巧と情熱的な楽想が絶妙なバランスを保っており、古楽ファンもヴァイオリン・ファンも必聴の衝撃的演奏。
アルヴォ・ペルト:
 ベルリン・ミサ(改訂版)(*)/
 神の母/皇帝への税金/
 わたしはまことのぶどうの木/他(全6曲)
クリストファー・バウワーズ=
 ブロードベンド(Org)
ポール・ヒリアー指揮
ザ・プロアルテ・シンガーズ
シアター・オヴ・ヴォイス(*)
 ペルトとヒリアーそしてブロードベンドのコラボレーションから生まれた作品群。「ベルリン・ミサ」はヒリアーとブロードベンドの助言によってオルガン伴奏作品として新たに甦った。ザ・プロアルテ・シンガーズとシアター・オヴ・ヴォイスの透明な歌声がペルトの美しい曲を完璧なまでに再現。時代感覚を超越した宗教曲アルバムの傑作。
ルーカス・フォス(1922-):
 ピアノ協奏曲第1番(1943)(*)
 ピアノ協奏曲第2番(1949-1951/1952)(+)
 アンネ・フランクのための悲歌(1989)(#)
 同曲(ナレーション省略版)(**)
ジョン・ナカマツ(P;*)
ヤコフ・カフマン(P;+)
ルーカス・フォス(P;#,**)
エリザ・フォス(ナレーター;#)
カール・セント=クレア指揮
パシフィックso.
 録音:2000年4月30日、5月1日、カリフォルニア。ポスト・バーンスタインの呼び声高いフォスの作品集。(*)(#)世界初録音。2つのピアノ協奏曲はそれぞれ半音階と新古典主義の手法で書かれた性格を異にする作品で、ヴァン・クライバーン・ コンクール・メダリストである日系アメリカ人ピアニスト、ナカマツとロシアの剛腕カフマンが弾き分けている。フォス自身も バーンスタインの交響曲第2番の録音で難物ピアノ・パートを弾きこなしたほどのピアニストで、ベルリン生まれでナチの脅威から かろうじて逃れたフォスの思いが込められた(#)(**)ではみずから弾いている。ナレーターのエリザ朗読は作曲者の娘で女優。
ショパン:
 即興曲(全4曲)、ポーランド民謡による大幻想曲Op.13、
 マズルカ第36番〜第39番Op.59、子守歌Op.57、
 ポロネーズ第1番、第3番&第6番
ジョン・ナカマツ(P)
 1997年のヴァン・クライバーン・コンクールで優勝した日系人、ジョン・ナカマツによるショパン。
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集
 [第1番/第2番/変ホ長調]
エロイカSQ
 作曲当時の楽器、運指、運弓法をもちいてのメンデルスゾーン。作曲家の親友でゲヴァントハウスo.のコンマスだったF.ダーヴィドの運指、運弓指示まで研究して録音に臨んだという。
HMU-907246
廃盤
パヴァニーリャ
 〜17世紀イタリアの舞曲とマドリガーレ

 ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス
  (1600-1679):涙ぐんだ美女よ(器楽編曲版)
 ガスパーロ・ザネッティ(1626-1645頃活動):
  「カラヴァツォ侯のイントラーダと
    バレット、ガリアルダ付き」
 マルティーノ・ペゼンティ(1600-1648):
  愛とはなんとあざむくものか(*)
 ザネッティ:
  パヴァニーリャ/ラ・サルトレッラ/
  イル・カボナーノ/ラ・バッロリア/
  ラ・モンタニューラ/戦いのサルタレッロ
 デイヴィッド・
  ダグラス(1953-):タランテラ(1999)
 フランチェスコ・コルベッタ(1615頃-1681):
  フォリア/チャコーナ
 ルイジ・ロッシ(1597-1653):
  「おお苦悩よ、冥府より去れ、
    そしてわたしの後に続け」(*)
  ルイジ氏のパッサカリア
 クラウディオ・モンテヴェルディ
  (1567-1643):この世に別れを告げたい(*)
 カルロ・ジェズアルド(1561-1613):
  「分別ある望みは、
    死んだらあらゆるわたしの苦しみを」
  「わたしは死んでいく、苦悩のために」
 ザネッティ:
  キアーヴェ・マエストロによるパッサメッツォ
  パッサメッツォ形式のサルタレッロ
 伝ロッシ:カンツォン第1番「シピオーネ・ステッラ」
 モンテヴェルディ:おお、わたしは傷つきたおれる(*)
 カルロ・ファリーナ(1600頃-1640):
  パヴァーヌ第3番
エレン・ハージス(S;*)
デイヴィッド・ダグラス指揮
キングズ・ノイズ
ポール・オデット(Lu)
アンドルー・
 ローレンス=キング(Hp)
 録音:1999年5月、マサチューセッツ州ウェストン、キャンピオン・センター。宮廷や町の祭りなので踊られていた、イタリアらしい華やかさをもった舞曲集。 キングズ・ノイズのリーダー、ダグラスの自作曲も披露。
HMU-907247/8
(2CD)
廃盤
ショパン:マズルカ全集 フレデリック・チュウ(P)
 プロコフィエフのソナタ全集で確固たる地位を築いたチュウのショパン作品集第2弾。
バッハ:シューブラー・コラール集&トッカータ集
 シューブラー・コラール集〜
  「目覚めよ、と呼ぶ声あり」 BWV645
  「われいずこに逃れ行かん」 BWV646
  「ただ愛する神の摂理に任す者」 BWV647
  「わが魂は主をあがめ」 BWV648
  「ああ、われらのもとにとどまりたまえ、
    主イエス・キリストよ」 BWV649
  「汝イエスよ、今天より降りたもうや」 BWV650
 トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 トッカータ(前奏曲)とフーガ
   ニ短調「ドリア旋法」 BWV538
 トッカータ(前奏曲)とフーガ ヘ長調 BWV540
ジョン・ブット(Org)
 録音:2000年1月、ケンブリッジ、トリニティ・カレッジ礼拝堂。正統派らしい演奏で、録音も優秀。
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全集/
    トッカータとフーガBWV.565(マンゼ編曲)
アンドルー・マンゼ(Vn)
リチャード・エガー(Cemb)
ヤープ・デル・リンデン(Gamb)
ベートーヴェン:
 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調Op.74「ハープ」/
 弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調Op.95「セリオーソ」/
 弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調Op.135/
 弦楽四重奏曲断章 ロ短調(1817)
エロイカSQ四重奏団
(ピリオド楽器使用)
 録音:1999年3月19日-22日、イギリス、ドーセット州フォルデ修道院。ピリオド楽器使用。
 エロイカ四重奏団はガーディナー率いるORRにおいて活躍している演奏家3人を抱える。
HMX-2907255

価格帯:G
「ポートレイト〜ポール・オデット」
ダウランド、ヘンデル、ペーリ、カスバート・ヘリー、
他の作品(全22トラック)
ポール・オデット(リュート)
 リュートの名手、オデットの素晴らしい腕前が楽しめるコンピレーション。
HMU-907256
廃盤
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 全集 ピエール・アモワイヤル(Vn)
フレデリク・チュウ(P)
HMU-907257
廃盤
ラグ・オヴ・タイム
 〜17世紀イギリスのリュート歌曲&舞曲集

 ヘンリー・ローズ、ウィリアム・ローズ、ウィリアム・コーキン、
 ジョン・コプラリオ、アルフォンソ・フェラボスコ、
 ジョン・ヒルトン、ロバート・ジョンソン、
 フランチェスコ・コルベッタ、ジョン・ウィルソンの作品
ポール・ヒリアー(Br)
ナイジェル・ノース
(G/リュート/テオルボ)
 ヒリアード・アンサンブル時代から独唱でも高い評価を得ていたヒリアー、久々のソロ・アルバムは得意の英国リュート歌曲。舞曲や朗読も交えた盛りだくさんな内容。ノースが的確なサポートを聴かせる。
HMG-507258

価格帯:F
エルガー:管弦楽作品集
 組曲「子供部屋」(1931)(*)/
 幻の子供たち Op.43/月夜に Op.50/
 ファゴットと管弦楽のためのロマンス Op.62(+)
 ため息 Op.70(#)/弦楽セレナード Op.20
 エレジー Op.58
ステファニー・ゴンリー(Vn;*)
ウィリアム・ベネット(Fl;*)
ジュリー・ブライス(Fg;+)
オシアン・エリス(Hp;#)
ポール・グッドウィン指揮
イギリス室内o.
 旧品番:HMU-907258(ディジパック仕様/廃盤)。
 エルガーの管弦楽作品は、弦楽パートの書法の際立った美しさと音の厚みが魅力。彼の初期作品特有のふくよかな旋律が印象的な「子供部屋」組曲、はかなく薫り高い管弦楽伴奏に乗って、ファゴットが物憂げな歌を奏でる「ロマンス」、感情の起伏をわずか60小節に凝縮した「エレジー」と、弦楽器の潤いある響きが楽しめる。
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ全集
 ニ長調 Op.1 No.13 HWV371/
 ヘ長調「ウォルシュ」 Op.1 No.12/
 二短調 HWV359a/イ長調 Op.1 No.3 HWV361/
 ト短調 Op.1 No.6 HWV364/
 イ長調「ロジェ」 Op.1 No.10/
 ホ長調「ロジェ」 Op.1 No.12/
 ト長調 HWV358/アンダンテ イ短調 HWV412/
 アレグロ ハ短調 HWV408
アンドルー・マンゼ(Vn)
リチャード・エガー(Cemb)
 録音:1998年11月28-30日、カリフォルニア、ルーカスアーツ社スカイウォーカー・スタジオ(ニカシオ)。
 持ち前の美音と大胆かつ潔いアプローチで、バロック・ヴァイオリンの寵児となったマンゼのヘンデルがついに登場。全く素直なアプローチで、ピリオド演奏にありがちな構えたところが無く実に清々しい演奏。引き締まった低音でこれを支えるエガーとの掛け合いも、伴奏と呼ぶのがはばかられるほどみごとなもの。瑞々しさを湛えた弦の響きを余すところ無く捉えた録音も素晴らしく、リラグゼーション効果も満点。
ジェミニアーニ:
 コレッリのソナタOp.5の編曲による合奏協奏曲集、
 6つのチェロ・ソナタOp.5〜第2曲
コレッリ:
 ヴァイオリン・ソナタOp.5〜第9曲(*)
アンドルー・マンゼ(Vn)指揮AAM
リチャード・エガー(Cemb;*)
アリソン・マギリヴレイ(Vc;*)
 彼の師であったコレッリの「ラ・フォリア」を含むヴァイオリン・ソナタを編曲したジェミニアーニの合奏協奏曲集(全12曲)を、マンゼ&AAMが録音。バロック時代の弦に関する様々な技法が使われたこの名曲を、彼等は見事に弾き切る。
HMX-2907262

価格帯:G
限定盤
ジェミニアーニ:
 コレッリのソナタOp.5の編曲による
  合奏協奏曲集より

 [第7番 ニ短調(*)/第8番 ホ短調/
  第9番 イ長調/第10番 ヘ長調/
  第11番 ホ長調/
  第12番 ニ短調「ラ・フォリア」]/
 6つのチェロ・ソナタ Op.5〜第2曲 ニ短調(#)
アンドルー・
 マンゼ(Vn)指揮
アカデミー・オブ・
 エンシェント・ミュージック
デイヴィッド・
 ワトキン(Vc;*/#)
リチャード・エガー(Cemb;#)
アリソン・
 マギリヴレイ(Vc;#)
 HMF 2007年カタログ付き。
 2000年に発売されたジェミニアーニのこのディスク、もともとは2枚組で HMU-907261 という品番のものだった。今回はdisc2のみをピックアップ、2007年の美麗カタログをつけて限定リリース。6曲目の「ラ・フォリア」の編曲はいつ聴いても実に新鮮、切れ味抜群。この演奏によって、ジェミニアーニの世界に開眼したという方もおられるのでは。リリースからはや7年たった今もなお根強い人気のこの1枚、万が一お持ちでいらっしゃらない方は是非これでお試しを!
リスト:
 巡礼の年 第2年「イタリア」/
 巡礼の年 第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」
フレデリク・チュウ(P)
 録音:2000年4月9-11日、カリフォルニア州、スカイウォーカー・サウンド・スタジオ。
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMU-907265
廃盤
ロビン・フッド〜エリザベス朝のバラード名曲集
 バード:ラ・ヴォルタ/ウォルジーの荒野/パヴァーヌ第1番「プレイ」
  ガイヤルド/他
 フィリップス(1560-1628):半音階的パヴァーヌ/ガイヤルド
 フィリップ・ロセター(1567頃-1623):パヴァーヌ/ガイヤルド
 アスキュ氏:ロビン・フッド
 作曲者不詳:スペイン風パヴァーヌ/バッキンガム/ブランル 他
ポール・オデット(8弦リュート、
 オルファリオン、4弦シターン)
 録音:1999年9月26-29日、タングルウッド、小澤征爾ホール、フローレンス・グールド・オーディトリアム。
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番ト長調 BWV1027(*)
 カプリッチョ変ロ長調
  「最愛の兄に旅立ちにあたって」 BWV992
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調 BWV1028(*)
 カプリッチョ ホ長調
  「ヨハン・クリストフ・バッハをたたえて」 BWV993
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3番ト短調 BWV1029(*)
ヤープ・テル・リンデン
(Va da gamba;*)
リチャード・エガー(Cemb)
 録音:1999年10月、ブリストル、セントジョージズ・ブランドン・ヒル教会。 ヴァイオリン・ソナタ集においてマンゼを強力サポートしたテル・リンデンとエガーによるデュオ。テル・リンデンは無伴奏チェロ組曲とともにバッハの低弦ものを制覇、エガーは1999年にピーター・ウィスペルウェイがこれらのソナタ集をピッコロ・チェロで演奏した録音でも鍵盤楽器を担当していた。エガーのソロによる2つのカプリチョも聴きもの。
 当盤はカット盤で入荷となる可能性がございます。また既に廃盤のため、品切れの際はご容赦下さい。
セカンド・サークル〜ランディーニの恋歌
 フランチェスコ・ランディーニ(1325頃-1397):バッラータ集
アノニマス4
 北イタリアやフィレンツェで活躍した盲目の作曲家ランディーニの、耳に心地よいラヴ・ソング集。
シューマン:弦楽四重奏曲全集
 第1番〜第3番 Op.41-1/2/3
エロイカSQ
 ピリオド楽器使用。3曲ともクララとの結婚直後に書かれた。
ジョン・タヴナー:
 皆既日食(1999)(*)
 アグラフォン(1995)(+)
ジョン・ハール(Sax;*)
クリストファー・ロブソン(CT;*)
ジェイムス・ギルクリスト(T;*)
パトリシア・ロザリオ(S;+)
ポール・グドウィン指揮
ASMIF
オックスフォード・
 ニュー・カレッジ聖歌隊
HMU-807271

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2000年6月。
 現代作曲家の中で、宗教的静謐とヒーリング感覚で人気の高いジョン・タヴナー。「皆既日食」はキリストの処刑から昇天までを「昼の十二時になると、全地は暗くなり、それが三時まで続いた」という新約聖書の記述に基づいて描く。途中に巻き起こる天変地異は地獄絵さながらの大音響、ダイナミック・レンジが驚異的に広く、オーディオ・チェックにも最適と評判になった。CDは在庫僅少のため、品切れの際はご容赦下さい。
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集
 [第1番ト長調 Op.78「雨の歌」/
  第2番イ長調 Op.100/第3番ニ短調 Op.108/
  「F.A.E.ソナタ」〜スケルツォ
ピエール・アモワイヤル(Vn)
フレデリック・チュウ(P)
 HARMONIA MUNDIへのグリーグ、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタの録音で高い評価を得ているアモワイヤルとチュウのコンビが、しっとりと弾き込んだブラームス。
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
グランド・ツアー
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 Op.8 No.5 RV.253「海の嵐」(*)/
  弦楽のためのシンフォニア ト長調 RV.149(*)
 ヘンデル:
  合奏協奏曲 ニ長調 Op.6 No.5 HWV.323(+)/
  合奏ト短調 Op.6 No.6 HWV.324(+)
 バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWV.1043(#)
 ジェミニアーニ:合奏協奏曲第12番 ニ短調「フォリア」(**)
アンドルー・マンゼ(Vn)指揮
AAM
レイチェル・ポッジャー(Vn;#)
 録音:1996年4月(*)/1997年8月(+)/1998年12月-1999年1月、5月(#)、ロンドン(*/+/#)。既発売音源からの編集盤。
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
ダークネス・イントゥ・ライト
 ジョン・タヴナー:
  来たれ、そしてあなたの望みを私にせよ/
  寝た者のように/主に祈るもの/新郎(*)
 聖歌(スーザン・ヘロアー編曲):
  おお、三位一体の祝福されし光よ/全能の神よ/
  光となるキリスト/他
アノニマス4
チリンギリアンSQ
 世界初録音(*)を含むタヴナーの作品を中心に聖歌などを散りばめたアルバム。中世の敬虔な音楽と、タヴナーのゆったりとした、しかし鋭敏な感覚に満ちた音楽が交互に流れ、 不思議な安らぎを与えてくれる。21世紀的静寂。
ジョン・ダウランド:
 ラクリメ、または7つの涙の曲集/
 来たれ深き眠り(歌曲集第1巻)/
 悲しみよとどまれ、真の航海の涙を添えよ(歌曲集第2巻)/
 行けすきとおった涙よ(歌曲集第1巻)
 私は見た、あの人が泣いているのを(歌曲集第2巻)/
 あふれよわが涙(歌曲集第2巻)
ポール・オデット(リュート)
デヴィッド・ダグラス
(Vn)指揮
キングズ・ノイズ
 録音:2000年6月12日〜14日、マサリューセッツ州レノックス、タングルウッド、セイジ・オザワ・ホール。
 ダウランドの作品が集められたこの録音は、一言で言えば、メランコリーな歌と踊りと言うことが出来る。メランコリーは、古代ギリシャからルネサンス初期に至るまで、 めんめんと受け継がれてきた思考・表現体系で、絵画においてはデューラーの「メランコリア」が表現の到達点とされている。 音楽における到達点ともいえるこれらの曲を、キングズ・ノイズは、その点に十分留意して、積極的な表現を試みている。
HMU-907276
廃盤
フラグメンツ〜イタリア、ギリシャ、ロシア、
          イギリス、フランスの13〜17世紀

[イタリア]
 13世紀の無名者:新しき歌をもて称えよ/来たりて称えよ
 アントニオ・ザカーラ・ダ・テラモ:「クレド」
 マッテーオ・ダ・ペルージャ:
  ようこそ、世界の聖なる救い主/アニェス・デイ
 14世紀の無名者:ベネディカムス
[ギリシャ]
 14世紀の無名者:サンクトゥス
 ヨアンネス・プルシアデノス:
  聖体拝領唱「精霊降臨節中日のための賛歌」/
  フィレンツェ公会議のための典礼文
 マヌエル・ガゼス:天において主を賛美せよ
[ロシア]
 17世紀の無名者:
  本日、キリストはベツレヘムにおいて    処女マリアからお生まれになった」/
  いかに幸いなことか/
  勝ち誇る万軍の勝利の導き手であるあなたのために/
  智天使ケルビム賛歌
[イギリス]
 13〜14世紀の無名者:
  この世の幸福はわずかしか続かない/
  なんと幸いな御胎/めでたし聖なるみ聖母/
  めでたし贖い主の御母/めでたし、弱き者の光/
  めでたし、棘のない薔薇/
  めでたし、処女の中の処女/
  処女マリア、父を生みだしし娘/
  おお、海の星/花が生んだ/処女マリア、花よ/
  サンクトゥス/アレルヤ/栄えある処女
[フランス]
 ペロティヌス(ペロタン):グラドゥアーレ
  [すべての人は見た/主はその救いを知らせ]
ポール・ヒリアー指揮
シアター・オブ・
 ヴォイシズ
 録音:2000年6月19日〜22日、ドイツ。
 フラグメンツというタイトルが意味するとおり、この録音には、中世を中心に手稿譜断簡が集められている。また同時に、東西へ分断したキリスト教(カトリックと正教) のそれぞれの曲が集められていることも意味している。ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイシズは、曲の持つ、野卑と洗練の2面性を捉え、その両方をうまく表現している。
HMU-907277
廃盤
ハイドン:歌劇「アリオダンテ」(抜粋) ロレーヌ・ハント(Ms)
ジュリアン・ゴンデク、
ライザ・サッファー(S)
ジェニファー・
 レーン(Ms)
ニコラス・カヴァリエ(B)
ニコラス・マッギガン指揮
フライブルク・
 バロックo.
 全曲盤 HMU-907146/48より抜粋。近年再評価著しいヘンデルの歌劇のなかでも特に人気が高い。
HMX-2907278
廃盤
アンドルー・マンゼ・ポートレイト
 名手マンゼのサンプラー。
HMU-907279

価格帯:F
鯨のためのリタニー(連祷)
 〜ジョン・ケージ:声楽作品集

   鯨のためのリタニー(連祷)(2声)/
   アリア第2番(1声とエレクトロニクス)(*)/
   ファイヴ(5声)/
   18の春を迎えた陽気な未亡人(1声と閉められたピアノ)(*)/
   ソング・ブックス〜声楽のためのソロ22
    (2声とエレクトロニクス)(*)/
   エクスペリエンシズ第2番(1声)/
   マルセル・デュシャンに関する、また、関さない
    36のメゾスティクス(2声とエレクトロニクス)(*/+)/
   アリア(7声とエレクトロニクス、
    キャシー・バーベリアンのための)/
   年月は熟し始める(1声と閉められたピアノ)(*)
ポール・ヒリヤー(声)
シアター・オブ・ヴォイシズ
テリー・ライリー(声;+)
 録音:1995年4月25日〜28日フランクフルト、ヘッセン放送。
 1998年にHMU-907187の番号でリリースされた名盤がお手ごろな価格で再登場。心安らぐ「鯨のためのリタニー」をはじめとする、ケージの声楽作品集。「18の春を迎えた陽気な未亡人」他、声楽曲の代表作がおさめられている、声楽曲のリリースCDが少ないケージの、貴重な完成度の高い録音。
HMX-2907280

価格帯:G
限定盤
2011年カタログ付き〜モーツァルト:夜の音楽
 セレナード K.525
  「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」/
 アダージョとフーガ ハ短調 K.546/
 メヌエット ハ長調 K.485a/
 セレナード ニ長調 K.139
  「セレナータ・ノットゥルナ」/
 音楽の冗談 K.522
アンドルー・マンゼ指揮
イングリッシュ・コンサート
 旧品番:HMU-907280 (CD), HMX-2967280 (CD), HMU-807280(HYBRID_SACD) (以上すべて廃盤/入手不能)。マンゼとイングリッシュ・コンサートの初共演CDとして世のマンゼ・ファンを喜ばせた一枚。超有名曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をメインに据えているのも自信のあらわれか。なんとも刺激的、スピード感あふれるスリリングな演奏。
 #2011年HMFカタログ付き。初回プレス限定と思われますので、お早めにどうぞ。
HMU-907281
廃盤
エルガー:オルガン作品全集
 オルガン・ソナタ第1番ト長調 Op.28/
 挽歌のヴォランタリー Op.14/
 讃歌ハ蝶々 Op.3 No.1/
 ラフバラのメモリアル・チャイム
 オルガン・ソナタ第2番
  変ロ長調(アトキンズ編曲)/
ジョン・バット(Org)
 録音:2000年7月1日-4日、ケンブリッジ、キングズ・カレッジ礼拝堂。
 HARMONIA MUNDIにバッハやフレスコバルディを録音して高い評価を受けているバットが弾いた、珍しいエルガーのオルガン作品。節度をわきまえた演奏により、「威風堂々」や「愛のあいさつ」の作曲家らしい崇高さ、可憐さが各曲にバランスよく表れている。
ショパン:
 練習曲集 Op.25(全12曲)/3つの新しい練習曲/
 子守歌 変ニ長調 Op.57/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/
 ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
フレデリック・チュウ(P)
 フレデリック・チュウ、噂に聞こえる天晴れな技巧も見事だが、それをひけびらかそうという気がサラサラないところがまたニクイ。あくまで感触はスマートで、洗練された都会派のショパン。こうクールで、さらりといやみのないショパンもなかなかないものだ。全てスマートにピタリとキメてくれるチュウの腕、タダゴトではない。
バッハ:チェンバロ協奏曲集
 [第1番ニ短調 BWV.1052/第2番ホ長調 BWV.1053/
  第3番ニ長調 BWV.1054/第4番イ長調 BWV.1055/
  第5番ヘ短調 BWV.1056/第6番ヘ長調 BWV.1057/
  第7番ト短調 BWV.1058]
リチャード・エガー(Cemb)
レイチェル・ブラウン(Fl)
アンドルー・マンゼ(Vn)指揮
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・ミュージック
 マンゼの好サポート役として数々の名演をHMFに録音してきたエガーが、今度はマンゼのサポートを得て主役の座につき、バッハの協奏曲をまとめて披露。 エガーの的確な技術と高い音楽性を、マンゼとAAMが室内楽的アンサンブルで盛り上げる。スリップケース仕様。
HMX-2907283

価格帯:G
カタログ付
限定盤
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集
 チェンバロ協奏曲
  [第1番 ニ短調BWV1052/第2番 ホ長調BWV1053]/
 合奏協奏曲(トリプル・コンチェルト) イ短調BWV1044
リチャード・エガー(Cemb)
アンドルー・マンゼ(Vn)指揮
レイチェル・ブラウン(Fl)
ポーリーン・ノーブス(Vn)
エンシェント室内o.
 録音:2001年2月。レギュラー盤(HMU-907283[2CDs])から1枚分を抜き出した物。
 どれも有名な曲だが、BWV1052の冒頭から打ちのめされてしまう、衝撃的名盤。時折「こんな和音があったのか?」と思ってしまうような意外な響きの不協和音が聴こえ、カデンツァでもエガーの名人技が冴え、もちろんマンゼのヴァイオリンの音色、低弦音、刈り込まれた管弦楽パートの霊感に満ちたアンサンブル、そしてこれらすべての音を見事にとらえた木を思わせる響き、今聴いても真見事な1枚。
 当レーベルのカタログ付き限定盤は、基本的に初回プレスのみのため、是非お買い逃しなく。
タヴナーとイギリス・ルネサンス&バロックの音楽
 タヴナー:隠された顔(1996)(*)/アポカタスタシス(1999)(+)
  ニプソン(1998)(#)
 タヴァナー:ミサ・グローリア・ティビ・トリニタス〜
   サンクトゥス/ベネディクトゥス
 ジョン・ウォード:イン・ノミネ(2曲)
 ピクフォース:イン・ノミネ
 パーセル/サイラス・スタンディッジ編曲:
  ハルモニア・サクラ第1巻〜いま太陽はその光を覆い(夕べの賛歌)(#)
フレットワーク(ヴィオールEns.)
マイケル・チャンス
 (CT;*,+,#)
ニコラス・ダニエルズ(Ob;*)
エリザベス・ウィルコック
(チベット式?(判読不能))
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
ラフマニノフ:
 ピアノ協奏曲第3番
 パガニーニの主題による狂詩曲
ジョン・ナカマツ(P)
クリストファー・シーマン指揮
ロチェスターpo.
HMU-807286

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 第3番は、第10回ヴァン・クライバーン・コンクールでナカマツが第1位を決めた本選決勝曲。ホロヴィッツを思わせるダイナミックなラフマニノフ。
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集 Vol.2
 [第3番 ニ長調 Op.44 No.1/第4番 ホ短調 Op.44 No.2]
エロイカSQ
 ピリオド楽器使用。エロイカSQのHARMONIA MUNDIでの第1作であった同曲集Vol.1(HMU-907245)に続く物。第4番はメンデルスゾーンの室内楽作品の中でも最高傑作の一つとみなされている。
メンデルスゾーン:
 弦楽四重奏曲第5番 変ホ長調Op.44 No.3
 弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調Op.80
 弦楽四重奏のための4つの小品Op.8
エロイカSQ
 [ピーター・ハンソン、
 ルーシー・ハワード(Vn)
 グスタフ・クラークソン(Va)
 デイヴィッド・ワトキンVc]
 録音:2002年10月20-23日。
 第1集(HMU-907245)、第2集(HMU-907287)に続く、ピリオド楽器によるメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集の完結編。前2作はロマン派の弦楽四重奏曲におけるピリオド・アプローチの意義を強く知らしめた傑作として評判も上々。この第3集でもこだわりの演奏が楽しめる。彼らが拠り所にしたのは、メンデルスゾーンの友人のヴァイオリニスト、フェルディナント・ダーヴィトが残した指示で、ボーイング、フィンガリングは当然これに従っている。また、ヴィヴラートが少ないのは古典派同様だが、ダーヴィトの指示に従って、ところどころ軽いポルタメントを絶妙に用いたりと、様々な点で面白いことこの上ない。大絶賛されたシューマン(HMU-907270)ともども、エロイカ四重奏団の面目躍如たる名演だ。
2001年第11回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール〜
 オリガ・カーン(ゴールド・メダリスト)

  スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」
  ワーグナー/リスト編曲:イゾルデの愛の死
  バーバー:ピアノ・ソナタ Op.26
  シューベルト:即興曲 変ロ長調 D.935 No.3
  ユディト・ラング・ザイモント:指紋
  リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想
オリガ・カーン(P)
 録音:2001年5月25日-6月10日、テキサス州フォートワース、バス・パフォーマンス・ホール、ライヴ。カーンはすでにキャリア豊富で、 スカラ座や大阪のザ・シンフォニー・ホールでの演奏経験もあるロシア系アメリカ人女性ピアニスト。女性の優勝者は1969年第3回のオルティーズ以来。
2001年第11回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール〜
 スタニスラフ・ユデニッチ(ゴールド・メダリスト)

  リスト:スペイン狂詩曲 Sz.254/ハンガリー狂詩曲第6番
  シューベルト:楽興の時 D.780 Nos.2/3/6
  バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
  ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調 Op.36(1913)
スタニスラフ・ユデニッチ(P)
 録音:2001年5月25日-6月10日、テキサス州フォートワース、バス・パフォーマンス・ホール、ライヴ。 ユデニッチはウズベキスタン生まれで、すでにミュンヘンpo.、ワシントン・ナショナルso.と共演経験あり。
HMG-507291

価格帯:F
オデカドン〜ペトルッチの出版した楽譜から
 アグリーコラ、オブレヒト、
  イザーク、ブリュメルらの作品
フレットワーク
 録音:2000年8月。旧品番:HMU-907291(廃盤)
 ペトルッチ(1466-1539)はヴェネツィアを中心に活動した印刷業者で、歴史上初めて一枚の紙に、まず現在の五線にあたる線を印刷、その後違う版を重ねて音符と言葉をその線の上に印刷した初めの人物。彼はその後多声音楽の印刷技術も発展させたが、1501年に「ハルモニーチェ・ムジチェス・オデカトン」Aという楽譜集を出版、その後カンティB(1501/02)、C(1503/04)と続けて刊行された3つの譜集は、当時の様々な国、様式、作曲家の作品を優れた技術で収録しており、資料的価値がきわめて高い。フレットワークが500年の時を超えて命を吹き込んだ演奏。
2001年第11回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール〜
 アントニオ・ポンパ=パルディ、マキシム・フィリッポフ
  (シルヴァー・メダリスト)

   プーランク:「ナポリ」〜イタリア奇想曲(*)
   ショパン:ピアノ・ソナタ第2番(*)
   スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 Op.30(*)
   プロコフィエフ:練習曲 ニ短調 Op.2 No.1
   ラフマニノフ:前奏曲集 Op.32 Nos.1/2/4/5-8/11-13(+)
アントニオ・ポンパ=パルディ
 (P;*)
マキシム・フィリッポフ(P;+)
 録音:2001年5月25日-6月10日、テキサス州フォートワース、バス・パフォーマンス・ホール、ライヴ。ポンパ=パルディはイタリア、フィリッポフはモスクワの出身。
HMX-2907293

価格帯:F
ミサ・メキシカーナ〜南米のバロック音楽
 フアン・グティエレス・デ・パディーリャ:
  ミサ「エゴ・フロス・カンピ(私はシャロンのばら、野のゆり)」/
  サカラ「ア・ラ・サカラ・サリッリャ」/
  ネグリーリャ「おお、フランシキーリョさん!」
 フランシスコ・エスカラーダ:
  ビリャンシーコ「2羽の小さなひわが歌っている」
 サンティアゴ・デ・ムルシア:海岸地方のハカラ/クンベス
 フランシスコ・デ・ビダレス:
  サカラ「良き趣味を持っている人は全て」
 フアン・カバニーリェス:イタリア風コレンテ
 作曲者不詳(17世紀、ペルー):
  世俗的マリサパロス「夕べのマリサパロス」
 ジョアン・セレロルス:
  宗教的マリサパロス「汝、心地よい調和を備えるセラフィムよ」
 ミゲル・ペレス・デ・サバラ:
  マリサパロスによるディフェレンシアス
 フアン・ガルシーア・デ・セスペデス:グァラーチャ「夜は招く」
アンドルー・
 ローレンス=キング
 (スパニッシュHp/Org/
  ハーディ=ガーディ)指揮
ザ・ハープ・コンソート
HMU-807293

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2000年7月フランス、エーヌ県、ヴェルヴァン近郊、サン=ミシェル=アン=ティエラシュ修道院。旧品番:HMU-907293 (CD)。
 ローレンス=キング率いるザ・ハープ・コンソート。グティエレス・デ・パディーリャのミサ「エゴ・フロス・カンピ(私はシャロンのばら、野の百合)」を中心に組んだ、南米の楽曲集。清澄さが漂うこの佳曲を中心に、南米特有の哀愁漂う曲や、涼風が枝を渡る心地よいリズム、少しアフリカ的な腹に響くどっしりとしたリズムにのって歌われる、澄み渡るどこまでも青い空のような明るさの曲の数々。
カプリッチョ〜17世紀イタリアの器楽曲集
 D.スカルラッティ:マンドリンと通奏低音のためのソナタ
 M.ロッシ:トッカータ第7番
 ヴィターリ:
  5拍子のカプリッチョ/カプリッチョ/文字Eによる雄鳥の歩み
  カプリッチョ第1番/文字Bによるチャコーナ
 G.ストロッツィ:通奏低音のみによるソナタ
 バッサーノ:ロ調のトッカータ
 ロニョーニ:シュザンヌはある日(ラッスス原曲)
 A.スカルラッティ:スペインのフォリアに基づく変奏曲
 マッテイス:恋のアリア/音楽の偽りの調和〜組曲
 パスクィーニ:2つの通奏低音によるソナタ
 アリゴーニ:マンドリンと通奏低音のためのソナタ
トラジコメディア
[エリン・ヘドリー
 (Vg、リローネ)
 ポール・オデット(G、
  アーチリュート、マンドリン)
 スティーヴン・スタブズ
 (G、キタローネ)
 アレクサンダー・ワイマン
 (Cemb、Org)]
 録音:2000年5月31日〜6月3日、ルーカスアーツ社スカイウォーカー・サウンド、カリフォルニア州ニカシオ。 17世紀のイタリアでは器楽曲が驚異的な発展を遂げたが、その基盤となったのが通奏低音というシステムであった。
 在庫僅少。品切れの際はご容赦下さい。
HMU-907295
廃盤
シモーネ・モリナーロ:リュート作品集(全26曲) ポール・
 オデット(リュート)
 モリナーロは16世紀末から17世紀初めにかけてジェノヴァを中心に活躍した作曲家。収録曲の1つ、「“オルランド伯爵”と名付けられたバッロ」は、 後にレスピーギが「リュートのための古い舞曲とアリア」の原曲の1つとして用いたことでも知られる。
J.S.バッハ:フーガの技法
 (6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版)
フレットワーク
 録音:2001年12月。世界最高のヴィオール・コンソートとたたえられるフレットワークによる「フーガの技法」。このタイプの演奏としては決定盤、録音にあたっては「特製の」ヴィオールを使用したとのこと。1枚に全曲を収録し、最終フーガは未完のまま演奏されている。
HMX-2907296

価格帯:F
限定盤
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080
 (6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版)
フレットワーク
 録音:2001年12月。通常盤:HMU-907296。ハルモニアムンディ2010年カタログ付限定盤。
 近年、坂本龍一ともコラボレーションした事でさらに人気上昇中のフレットワーク。1986年デビューの英国ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団は、今なおヴィオール・アンサンブルの雄と絶賛されている。ミステリアスな「フーガの技法」の迷宮をめぐる旅。
不死鳥の呼び声〜15世紀イングランドの希少な教会音楽
 作曲者不詳:天の星は
 ジョン・パイアムーア:なんと美しいことか(3声)
 フォレスト:あなたはなにもかも美しく
 ジョン・ベネット:グローリア
 ダンスタブル:聖なる御姿に栄光あれ
 ベネット:クレド
 ジョン・プラマー:あなたはなにもかも美しく
 作曲者不詳:
  おお、だれにもまして美しいおとめよ/
  サンクトゥス/おお、キリストの最も聖なる司よ
 プラマー:聖母の母なる聖アンナは
 作曲者不詳:天からの声が聞こえた
 ウォルター・フライ:めでたし、天の元后
 リチャード・マウアー:幸いなれ、神の御母なるマリア
 作曲者不詳:めでたし、天の元后/喜べ、おとめなる
 ジョン・トルールッフェ:御母は知らずに
 ウォルター・ラム:天の星は
オルランド・コンソート
 録音:2001年10月31日〜11月3日、聖母マリア教区教会、イースト・ロシアン州、スコットランド。
 オルランド・コンソートのHMU移籍第2弾は、中世イングランドの教会音楽で、聖母マリアにまつわる曲が数多く収録されている。復活や魂の不滅を象徴する不死鳥(フェニックス)がタイトルに使われているのは、 バラ戦争という荒んだ時代にあって、人々が魂の救済を歌の中に求め、天国を夢見ていたことを暗示しているのだろうか。
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタOp.5(全曲) アンドルー・マンゼ(Vn)
リチャード・エガー(Cemb)
 録音:2001年11月。
 当代最高のバロック・ヴァイオリニストの一人マンゼによる画期的なアルバム。有名な「ラ・フォリア」(第12番)を含む等曲集には多数の奏者が挑んでいるが、マンゼによる演奏はそれら全ての演奏以上だといっても過言ではないほど。瑞々しい音色と切れの良いテクニックによる変幻自在なマンゼにエガーも素晴らしいサポートで臨んでいる。
HMU-907300
廃盤
ニコラ・ヴァレ:「ミューズの秘密」(28曲収録) ポール・オデット(リュート)
 録音:2002年5月27日〜30日、ドメーヌ=フォルジュ内フランソワ=ベルニエ・コンサート・ホール、ケベック州シャルルヴォワ市サンティレネ、カナダ。使用楽器:ハンス・フライ製に基づく、ヴァンクーヴァー、1984年、レイ・ナース製10弦リュート。
 時間的には16世紀後半に焦点を当てた前作「王のリュート奏者たち」を引き継ぐ形だが、王朝時代から清教徒革命までの喧騒な17世紀前半のイギリスを離れ、同時期、経済的には東インド会社、美術的にはレンブラント、フェルメールと、繁栄を謳歌したオランダへ舞台を移し、そこで活躍していたオランダ・リュート音楽の巨匠、ヴァレに焦点を当てた録音。彼の作品は、リュートという楽器が持つ機能を十分に活用し、適切な装飾で流麗な旋律の美しさを増し、舞曲特有の力強いリズムで曲を支えるという特徴をもっている。オデットの演奏は、特に曲の美しさちリズムとのバランスに配慮した心地よさを引き出してくれる。
HMX-2907301/10
(10CD)
廃盤
プロコフィエフ:ピアノ独奏のための作品全集
 [ボーナスCD]
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番(*)/第2番(*)
フレデリック・チュウ(P)
ピエール・アモワイヤル(Vn;*)
 ソナタの他、小品や編曲作品まで含めたCD9枚に及ぶ全集プラス、ヴァイオリン・ソナタまで付いてレギュラー盤約3枚半分という超お買い得セット。
バルティック・ヴォイシズ I
 クレーク:ダヴィデの4つの詩篇
 ペルト:マニフィカト
 ラウタヴァーラ:クレド/ロルカ組曲
 サンドストレーム:われは足れり
 トルミス:ラトヴィアのブルドン・ソング
 ヴァスクス:われらに平和を
ポール・ヒリアー指揮
エストニア・
 フィルハーモニー室内cho.
タリンco.
HMU-807311

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 ヒリアード・サンサンブルの主宰者から合唱指揮者へ転身を遂げたヒリアーが、バルト海沿岸諸国の近現代の合唱作品を3年がかりで録音していくというプロジェクト、「バルティック・ヴォイシズ」の第1弾。スウェーデン、フィンランド、ラトヴィア、エストニアの20世紀の作品が収録されている。
美しきマリア〜13世紀フランスのマリアに捧げられた歌
 2001年9月11日、同時多発テロの犠牲者に捧ぐ

 作曲者不詳:
  おお、マリア、おお、幸いなる産婦よ/
  敬虔深き恵みの御母よ/救い主の御母に/
  おお、処女マリアよ/良き、喜ばしき言葉を/
  幸いなれ、人の永遠の救い/
  私はけがらわしい歌を数多く作ったが/アヴェ・マリア/
 ペロティヌス:祝福されたる子よ
 作曲者不詳:
  神は世を新たにする/
  心からの愛を込めてあなたに祈ります、
   気高き聖母マリアよ/
  めでたし、聖なる聖母/乙女のなかで最も清き者/
  まことに喜ばしきマリアについて/
  幸いなれ、乙女のなかの乙女よ/父の御母にして娘/
  幸いなれ、気高く、敬慕されるマリア
アノニマス4
 録音:2001年9月10-14日。
 偶然にも同時多発テロと同時期に録音された当盤は、キリスト教文化において癒しの役割を担ってきた聖母マリアに捧げられた歌を集めた企画であることから、そのテロの犠牲者たちに捧げるものとなった。
王のリュート奏者たち〜ヘンリー8世と
 エリザベス女王のお気に入りリューティストたちの音楽

  ヘンリー8世:良き仲間との気晴らし
  フィリップ・ファン・ヴィルデル(1500頃-1553):
   ファンタジー/フィリップのダンプ
  作曲者不詳:
   サマーセット公のダンプ/わがキャリー嬢のダンプ/
   ファンタジー(ヒルシュ・リュート・ブックから)/
   セレンジャーのラウンド/ダンプ/
   この道を通っていたのは誰
    (マシュー・リュート・ブックから)/
   ダウン/カンツォネッタ/クラロス伯爵
  アントニー・ド・カウンティー(?-1579):
   アントニーのパヴァン
  アルフォンソ・フェラボスコ(1543-1588):
   ファンタジー/パヴァン/カンツォネッタ
  エドワード・コラード(1595-1599頃活動):
   コラードのグラウンド
  ジョン・ジョンソン(?-1594):
   ペコーズの収穫/愉しみのためのパヴァン/
   愉しみのためのガリアード/クァドロ・パヴァン/
   全きガリアード/御者の笛/経過楽句のパヴァン/
   ウォルシンガム/ジョンソン氏によるパヴァン/
   ガリアード
ポール・オデット(リュート)
 録音:2001年10月2日〜5日、ケベック州シャルルヴォワ市サンティレネ、ドメーヌ=フィルジェ内フランソワ=ベルニエ・コンサート・ホール。 使用楽器:1550年頃マグノ・ティーフェンブルッカー製に基づく1984年ロンドンのポール・トムセン複製6弦リュート、1580年頃ゲオルク・ゲルレ製に基づく2000年ニューヨークのアンドルー・ラザフォード複製6弦リュート。
 イングランド・リュート音楽の黄金時代を開いたコンポーザー=リュートニスト、ジョン・ジョンソンの作品を中心としたアルバム。宮廷生活を彩った親密で静謐な音楽が現代に生きるわれわれの心をも癒す。
食、ワイン、歌〜ヨーロッパ・ルネサンスの音楽 オルランド・コンソート
(ヴォーカルEns.)
 装丁:CDサイズの119ページの本にCD本体が挿入されているというもの。 カウンター・テナーを含むヴォーカル4人組が、楽しげに食とワインについての楽曲をうたい上げる。本は版画などで充実とのこと。
ベネーガス・デ・エネストローサ(16世紀前半):
 即興(ファンタシア)の技法〜
  鍵盤楽器、ハープ、ビウエラのための
  新しい数字式タブラチュアによる曲集(1557)
  [エントラーダ
   (エネストローサとカベソンに基づく即興)/
  ラ・アルタ(ラ・スパーニャ)の旋律による
  3声の曲(カベソン作曲)/
  皇帝の歌「千々の悲しみ」(ジョスカン・デプレ作曲)/
  カンシオン「私をそんなに喜ばせたいのね、あなたは」
   (クレキヨン作曲)/
  カンシオン「わたしはあなたに」(作曲者不詳)/
  ハープもしくはオルガンによるティエント
   (ムダーラ作曲)/
  王宮のパヴァーヌによるティエント
   (バルデラーバノ作曲)/
  舞曲様式によるソネット/
  ロマンセ「クラーロス伯爵」によるディフェレンシア
   (バルウデラーバノ&エネストローサ作曲)
  パヴァーヌ(エネストローサに基づく即興)/
  カンシオン
   「世界よ、汝は我に何を与えてくれるのか」/
  ミラノ風ガリアルダによるディフェレンシア
   (カベソン作曲)/
  40声のためのフーガ「唯一の神を丘にて」/
  カンシオン「見よ、何故泣いているのか」/
  朗誦するために(バルデラーバノ作曲)/
  ロマンセ「ポプラの森まで行って来ました、
   お母さん」(バスケス作曲)/
  バハ・デ・コントラプント(ナルバエス作曲)/
  ティエント第18番(カベソン作曲)/
  アヴェ・マリス・ステッラ(賛歌)/
  アヴェ・マリス・ステッラ(単旋聖歌)/
  アヴェ・マリス・ステッラ(カベソン作曲;2声)/
  アヴェ・マリス・ステッラ(カベソン作曲;3声)/
  アヴェ・マリス・ステッラ(賛歌;4声)/
  アヴェ・マリス・ステッラ(賛歌、単旋聖歌)

  「私の牛の見張りをしておくれ」による
   ディフェレンシア
   (ナルバエス&エネストローサ作曲)/
  ロマンセ「モーロの王は散策していた」
   (バルバエス作曲)/
  グロサード「モーロの王は散策していた」
   (パレロ作曲)/
  フィナール
   (終曲;ムダーラ&カベソン作曲に基づく即興)
アンドルー・ローレンス=キング
 (スペイン式ダブルHp、
 ルネサンスHp、Org、Cemb、
 ハーディ・ガーディ)指揮
ザ・ハープ・コンソート
 録音:2000年2月11-17日、イギリス、ケンブリッジ州チェスターソン、セント・ジョーンズ教会。
 エネストローサによって集成されたこの曲集は、スペインのみならず、フランスやフランドルなど広くヨーロッパ中の既存の曲集から集められ、また、エネストローサが作編曲した音楽が収められている。 これらは当時のスペイン王、カルロス1世宮廷における音楽を反映しており、世俗的な楽しみに満ちあふれている。
ゴーティエ・ド・コワンシ(1177/78-1236):
 聖母の奇蹟
アンドルー・
 ローレンス=キング指揮
ハープ・コンソート
 録音:1999年6月11日〜18日、フランス、エーヌ県、サン・ミシェル・アン・ティエラシュ修道院。
 「聖母の奇蹟」は、ゴーティエ・ド・コワンシが聖母マリアに関した多くの奇蹟を数え上げた約3万行に及ぶ壮大な物語詩。そこには、同時代の有名文学作品の例にもれず、曲の付いた詩も多く含まれており、 彼自身の作曲になるものも多いといわれている。これら古フランス語による聖母讃歌には、同時代のさまざまな音楽様式からの影響が見られ、さらに明るさ、清澄さとノリの良さが加えられている。 ハープ・コンソートの演奏はそういった美質をよく表わしており、聴くものの心を癒し、明るく軽やかにしてくれる。
HMG-507318

価格帯:F
ザ・パワーズ・オヴ・ヘヴン〜
 17−18世紀東方正教会の音楽

 ボルトニャンスキー:私の祈りをあなたに/
  私は目を山へと向ける/私の声で主を呼ぶ
 サルティ:今や天の力が
 ガルッピ:
  ケルビムの讃歌/肉においてあなたは眠りに落ちる
 ティトフ:父と息子への栄光
 ディレツキ:主の名をたたえよ/死者のように
 ヴェデル:バビロンの川のほとりで/
  主よ、私の終わりを教えてください 他(全11曲)
ポール・ヒリアー指揮
エストニア・
 フィルハーモニー室内cho.
 録音:2002年7月。旧品番:
 世界中で話題となったアルバム。バロックから古典派にかけてのロシアにおける正教会音楽だが、正教会では聖歌の楽器伴奏が認められていないため、すべて無伴奏作品。最近録音が増えつつあるジャンルではあるが、ヒリアー&エストニア・フィル室内cho.の演奏は正に鉄壁。
 2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
HMG-507318

価格帯:F
ザ・パワーズ・オヴ・ヘヴン〜
 17−18世紀東方正教会の音楽

 ボルトニャンスキー:私の祈りをあなたに/
  私は目を山へと向ける/私の声で主を呼ぶ
 サルティ:今や天の力が
 ガルッピ:
  ケルビムの讃歌/肉においてあなたは眠りに落ちる
 ティトフ:父と息子への栄光
 ディレツキ:主の名をたたえよ/死者のように
 ヴェデル:バビロンの川のほとりで/
  主よ、私の終わりを教えてください 他(全11曲)
ポール・ヒリアー指揮
エストニア・
 フィルハーモニー室内cho.
HMU-807318

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2002年7月。CDの旧品番:HMU-907318(廃盤)。
 世界中で話題となったアルバム。バロックから古典派にかけてのロシアにおける正教会音楽だが、正教会では聖歌の楽器伴奏が認められていないため、すべて無伴奏作品。最近録音が増えつつあるジャンルではあるが、ヒリアー&エストニア・フィル室内cho.の演奏は正に鉄壁。
 HMG-507318は2008年、創立50周年を迎えたハルモニア・ムンディ・フランスの記念リリース、HM GOLD EDITION" の一枚。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレットと、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズ。
エクステンポア(即興)II〜
 中世の俗謡「ロム・アルメ(戦士)」に基づく
 聖ミカエルの祝日のための現代的ミサ

 ヒュー・ウォーレン:
  モテット「ザ・マン、ザ・マン(ロム・アルメ(戦士))」/
  クレド「叫ぶもの」/
  退出唱「われらに平安を与えたまえ」
 ドナルド・グレイグ:
  入祭唱「アプローチ」(詩篇第103(102)番より
   「御使いたちよ、主をたたえよ」)/
  アレルヤ唱「大天使」/
  密唱−奉献唱「ウンバッラ」(ヨハネの黙示録第8章より
   「天使が手に金の香炉を持って祭壇のそばに立つと」)
 マーク・ロックハート:
  聖体行列のためのファンファーレ「騒ぎ」(器楽)/
  キリエ「憐れみたまえ、憐れみたまえ」/
  グローリア「栄光あれ」/使徒書簡朗読「祈り」(器楽)/
  アニェス・デイ「解放」(*)/聖体拝領唱「雲を越えて」
 ダドリー・フィリップス:
  集会祈願「アザミ」/サンクトゥス「天と地」/
  ベネディクトゥス「ドラコーヌス」/
  主の祈り「鎖帷子(くさりかたびら)」
 ロバート・ハリー=ジョーンズ:
  昇階唱「保護」(詩篇第103(102)番より
   「御使いたちよ、主をたたえよ」)/
 ダドリー・フィリップス、ヒュー・ウォーレン、
  マーティン・フランス:福音の朗読「福音」
 ダドリー・フィリップス、マーク・ロックハート:
  叙唱「天使たちの役割」
 ドナルド・グレイグ、チャールズ・ダニエルズ:
  拝領祈願唱「神への執り成し」
 アンガス・スミス:閉祭唱「城門」
 朗読:主の祈り「主の祈り」/平和の祈り「平和」
オルランド・コンソート
 [ロバート・
  ハリー=ジョーンズ(CT)
 チャールズ・ダニエルス、
 アンガス・スミス(T)
 ドナルド・グレイグ(Br)]
パーフェクト・ハウスプランツ
 [マーク・ロックハート(Cl)
 ヒュー・ウォーレン
  (P、プリペアードP)
 ダドリー・フィリップス
  (アレクトリック・ベース、
  アコースティック・ベース)
 マーティン・フランス
  (ドラムス、
  エレクトリックPerc)]
 録音:2002年1月14-17日、ロンドン。
 イギリスの古楽演奏の雄オルランド・コンソートと、同じくイギリスのモダン・ジャズ・アンサンブル、パーフェクト・ハウスプランツのコラボレーション第2作(第1作:LINN CKD-076)。参加全メンバーが「ロム・アルメ」を題材にして作曲した各曲は、古楽的要素とジャズ的要素がインプロヴィゼーションによって組み合わされ、自在でいながら有機的に連関した音世界を形成するよう工夫されている。特に(*)が、清澄感と爽快感を感じさせるすばらしい出来栄え。
トムキンズ(1572-1656):星々の上に〜
 ヴァース・アンセムとコンソート音楽

 主よ、わが終わりを教えたまえ/神に歌え
 星々の上に/ファンタジー(6曲)
 イン・ノミネ/ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ
  他(全20曲)
エマ・カークビー(S)
キャスリーン・キング(A)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ドナルド・グレイグ(B)他
フレットワーク
 トムキンズはバートの後を継ぐ作曲家として、イングランド音楽史上重要な人物で、主として教会音楽を残した。収録作品はいずれも格調の高さと親しみやすさを兼ね備えたものばかり。 ヴァース・アンセムとは英語による器楽伴奏付きのミニ・カンタータ的宗教曲。音階の繰り返しに基づく「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」はヒーリング・ミュージック的。
ハインリヒ・イグナツ・フォン・ビーバー(1644-1704):
 ロザリオのソナタ

 [第1番 二短調「受胎告知」/第2番 イ長調「訪問」/
  第3番 ロ短調「降誕」/第4番 二短調「拝謁」/
  第5番 イ長調「神殿のイエス」/
  第6番 ハ短調「オリーヴの山で苦しみ」/
  第7番 ヘ長調「鞭打ち」/
  第8番 変ロ長調「いばらの冠をのせられ」/
  第9番 イ短調「十字架を背負う」/
  第10番 ト短調「磔刑」/
  第11番 ト長調「復活」/第12番 ハ長調「昇天」/
  第13番 二短調「聖霊降臨」/
  第14番 ニ長調「聖母被昇天」/
  第15番 ハ長調「聖母の戴冠」/
  パッサカリア ト短調]/
 ボーナス・トラック:スコルダトゥーラについての解説
アンドルー・マンゼ(Vn)
リチャード・エガー(Org/Cemb)
アリソン・マギリヴレイ(Vc)
 録音:2003年1月4-7日、ロンドン。
 ファンが首を長くして待ったマンゼ&エガーの新譜は、2004年で没後300年となるビーバーの大傑作「ロザリオのソナタ」。15のヴァイオリン・ソナタと無伴奏ヴァイオリンによるパッサカリアの計16曲からなるこの作品は、受胎告知からキリストの受難と復活を経て、聖母マリアがキリストによって戴冠されるまでを描いた壮大な物ながら、ヴァイオリンと伴奏鍵盤楽器だけで全てを描写するという、ビーバーならではの意欲作。 しかもそれぞれの情景をより鋭く描くため、調弦を全て変えるというとんでもないことまでしており、ビーバーの各場面におけるこだわりが感じられる。それぞれの情景を思い浮かべながらビーバーの卓越した描写に感嘆するもよし、なんの知識もなく聞いて見事な作曲技法に飲み込まれるのもよし。
 バロック・ヴァイオリン曲の中でも最大級の難曲だけに録音は少なく、満足する出来栄えのものはごく限られていた。そこに登場したこのマンゼ&エガーの新盤。代理店が「これはもう震えが止まらない出来栄え。マンゼの切れ味の鋭さと熱気、自由なインスピレーションと三拍子揃ったバロック・ヴァイオリンには感服するしかありません。」とべたぼめ状態。
 ボーナス・トラックとして、スコルダトゥーラ(変則的調弦)に関する解説が4分弱収録されている。
チャイコフスキー:
 ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 Op.23(*)/
 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32
オリガ・カーン(P;*)
クリストファー・シーマン指揮
ロチェスターpo.
 録音:2002年10月。
 モスクワ音楽院でセルゲイ・ドレンスキーに師事、2001年に行われた第11回ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝、現在はアメリカで活躍するカーンによる待望の協奏曲録音。堂々たる楷書風の演奏。 オーケストラも充実、録音も優秀。
ヨゼフ・ヴェルフル(1773-1812):
 ピアノ・ソナタ集

 [ハ短調 Op.25/ハ長調 Op.33 No.1
  ニ短調 Op.33 No.2/ホ長調 Op.33 No.3]
ジョン・ナカマツ(P)
 ヴェルフルはベートーヴェンとほぼ同時代に活躍したヴィルトゥオーゾ・ピアニストにして作曲家。長身の美男子で華麗な演奏を聴かせた彼の人気はベートーヴェンを凌いでいたという。 作曲家としてはレオポルト・モーツァルト、ミヒャエル・ハイドンという申し分のない師につき、ウェーバーを先取りしたようなロマン的で技巧的なピアノ曲を数多く残した。往年のジャズ作曲家ヴァーノン・ デューク(ドゥケルスキー)は、ニ短調のソナタを「天国的な美しさ」と激賞した。ヴァン・クライバーン・コンクール優勝の日系ピアニスト、ナカマツがクランド・スタイルの演奏を繰り広げる。
ウォルクム・ユール〜ケルトとイギリスのキャロル集
 ・イギリスのクリスマス・キャロル
  ヒイラギとツタ(ア・カペラ)/三隻の船を見た(クリスマスの朝)/
  チェリー・トゥリー・キャロル/乾杯の歌/目覚めよ、朗らかな歌声に加われ

 ・ケルト民謡
  よき人々は皆/聖母マリアの7つの喜び/子守歌/寒い冬の日に/エジプトへの脱出/見よ、何よりも美しい朝を/他
 ヘンリー8世:青々と育ちしヒイラギは / ブリテン:新年のキャロル
 タヴナー:子羊 / R.R.ベネット:子守歌
 バーゴン:神にして人 / 作曲者不詳(17世紀):スコッツ・リルト
  アノニマス4 アンドルー・ローレンス=キング(Hp)
HMU-807325

(HYBRID_SACD)
2枚価格
価格帯:B
 録音:2003年3月21日-25日、カリフォルニア。
 「ヒイラギとツタ」をはじめとするイギリスのクリスマス・キャロルと、アイルランドやスコットランドのケルト民謡を組み合わせた、心に染み入るクリスマス・アルバム。清冽な冬の空気を吸い込んだ時の敬虔で清々しい気持ちにも通じる、心穏やかな楽しいクリスマスを感じさせてくれる。アノニマス4の歌声は、いつもどおり親密で清楚。伴奏を担当するローレンス=キングのハープも声を引き立て、このうえない雰囲気を作り上げている。
 #SACD盤は廃盤となっており、流通在庫限りの上高額となっています。入手出来ない可能性もありますので、御了承下さい。
アメリカン・エンジェルズ〜希望、贖罪、栄光の歌
 アメイジング・グレイス(ニュー・ブリテン)/
 朝のトランペット/ポーランド/アマンダ/
 甘美なる祈りの時/他(全20曲)
アノニマス4
HMU-807326

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2003年5月12-15日、ルーカスアーツ社スカイウォーカー・サウンド・スタジオ、カリフォルニア州ニカシオ。
 アノニマス4のリーダー、マーシャ・ジェネンスキーが、18、19世紀アングロ・アメリカンの歌世界を辿る旅日記だと解説で述べているように、当時、野外伝道集会で歌われた宗教歌などを集めた録音。アノニマス4ならではの鮮烈な訴えのある音楽はいつもながら感動的。
「火のみなもと」
 伝ラバヌス・マウルス:賛歌「創造主なる聖霊よ、来たりたまえ」
 作曲者不詳(11世紀スイス):セクエンツィア「永遠に慈しみ深き聖霊よ」
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:
  交唱「おお、何と驚くべき予見が」/
  幻視1「創造の火(私は、力強い獅子たちの姿で燃え上がるでもなく/
   そして私は、前述の生命ある火炎から私へと語りかける声を聞いた)」/
   [道を知れ 第2部 幻視1]/
  セクエンツィア「おお、慰めたる聖霊の火よ」/
  幻視2「知恵とその姉妹(そして私は(その建物の)南側の中央に
   3人の形姿を見た/初めの形姿が言った)」[神の御業の書 第3部 幻視3]/
  応唱「おお、幸いなる魂よ」/
  幻視3「火の聖霊(そして私は天からの声を再び聞いた/
   そして形姿はこのように言った)」[神の御業の書 第1部 幻視1]/
  賛歌「おお、火の聖霊よ」/
  幻視4「愛(そして私は愛らしい乙女のようなものを見ました/
   そして私は、ある声が私に次のように語りかけるのを聞いた)」
   [1166年頃、エブラッハのアダム修道士(大修道院長)への手紙]/
  交唱「愛は全てに宿り」/同「おお、永遠なる神よ」
 作曲者不詳(9世紀フランス):賛歌「年はめぐりて」
アノニマス4
HMU-807327

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2003年10月5-9日、カリフォルニア州ナパ、キリスト教徒宗徒静修会、およびカンファレンス・センター。
 最近では伝記映画などを収録したDVDまで発売されているヒルデガルト・フォン・ビンゲン。この録音は、その彼女が幻視したイメージのうち、特に火を中心として、曲や幻視を組み合わせて構成したもの。アノニマス4は、彼女の曲とともに、彼女の幻視もグレゴリオ聖歌の招詞のスタイルで歌い、その清楚で静謐な世界を再現することに成功している。また、聖霊降臨節の賛歌を最初と最後に置き、主題的統一に時間的統一も与えている。HMU-907327はスリップケース仕様。
トレド・サミット(1502)〜
 16世紀前半、
  スペインとフランドルの歌曲とモテット集

 モンデーハル:めでたし、われらの王
 ピエール・ド・ラ・リュー:処女よ、喜べ
 アンチエタ:リベラ・メ
 ペニャローサ:喪の調べをわが琴は奏で
 ラ・トーレ:主を崇めん
 アグリーコラ:
  われは心を痛めず/わが眼に眠りを与えず
 作曲者不詳:さあ、踊れ
 ピエール・ド・ラ・リュー:
  ミサ「これほどの苦しみはなかった」〜キリエ/
  風は多くを運び去り
 ラ・トーレ:われが失いしは正義のみ
 ラガルド:行くがよい、熱情のおもむくままに
 ディヴィティス:
  おお、見捨てられし者を慰むる人
 ブリュメル:父の御母にして娘
 ピエール・ド・ラ・リュー:秘められし嘆き
 ルチャス:狩りへ、さあ、狩りへ
 ジョスカン・デプレ:
  主よ、われは汝の慈悲に期待せり
 アウクス:めでたし、
  至聖にして栄光に満ちしキリストの御身体
 ジョスカン・デプレ:幸あれ、祝祭の皿
 ペニャローサ:ミサ「ロム・アルメ」〜クレド
オルランド・コンソート
 録音:2002年10月25-28日、スコットランド、ロウジアン州イースト・ ロージアン、聖母マリア教区教会。
 1496年にハプスブルク家に輿入れした王女フアナが、1502年夏、夫フィリップ美公を伴って里帰りした際、スペインの古都であり宗教センターとして機能していたトレドで聴いたであろう音楽を集めたアルバム。 スペインとフランドルの作曲家たちによる宗教曲をオルランド・コンソートが精緻に歌い上げ、音楽のタピストリーを織り上げてゆく。
バッハ:チェンバロのための作品集
 イタリア協奏曲 へ長調 BWV.971/
 協奏曲 ト長調 BWV.973/
 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903/
 協奏曲 ニ長調 BWV.972/
 幻想曲とフーガ イ短調 BWV.904/
 ソナタ イ短調 BWV.965/
 幻想曲(とフーガ)ハ短調 BWV.906/
 フーガ ハ短調 BWV.906(リチャード・エガー補筆完成版)
リチャード・エガー(Cemb)
 アンドルー・マンゼとのコンビでおなじみのエガーだが、意外にソロ・アルバムは少なく、バッハはこれが初めて。 BWV.906では消失したフーガ部分を自ら補筆完成させて演奏するといった只者でないところも見せている。
海に働く人びと
 善良なアンドリオ/美しい娘たちがいたるところに/
 カテの娘たち/村の娘たち/婚約者たち/聖職者の黒服/
 ラ・ベルイッス/お化け屋敷/踊っても踊らなくても/
 乳搾り娘の歌/私のハーディ=ガーディ/猫/ミネット/
 美しいバラ/白イタチ/ジェルネリュイへの旅/
 孤独に満ち足りて/すみれを二つ/ブランル・ゲ/
 リウへの旅/サン・ピエール・リウ/私の本ができた/
 大男ジャン/シャ・ション
アンドルー・ローレンス=キング
 (Hp、他)指揮
ザ・ハープ・コンソート
クララ・サナブラス
 (S,バロックG)
ポール・ヒリアー(Br)
 録音:2003年1月。
 アルバム原題の「Les Travailleurs de la mer」は、文豪ヴィクトル・ユゴーの小説「海に働く人びと」から取られたもの。ユゴーは政治的事情から、英仏海峡のチャネル諸島にある王室属領の小島、ガーンジー島におよそ18年も亡命、ここで傑作「レ・ミゼラブル」と「海に働く人びと」を執筆した。ガーンジー島には幾多の伝説、伝承や民謡があり、ユゴーのインスピレーションをかき立てたことは間違いない。そしてなんと、古楽ハープの名手、アンドルー・ローレンス=キングも実はこのガーンジー島の出身。さすがは地元っ子、伝承曲を中心に全24曲を巧みにアレンジし、孤島の風情とそこに暮らす人々の人間模様を見事に描いている。この手の歌を歌わせたら今や世界一のクララ・サナブラスの素朴でしみじみした歌い口は絶妙。しかも、かのポール・ヒリアーもここでは歌手、飾らぬゆらりとした味のある歌を聴かせてくれる。遥か英仏海峡の小島が目前に浮かぶようなCDだ。
バルティック・ヴォイシズ Vol.2
 シサスク:「祖国の栄光」〜5つの歌(1988)
 トイヴォ・トゥレヴ:そして静寂のなか(2003)
 ペーア・ネアゴー:冬の聖歌(1976/84)
 ガリーナ・グリゴリエヴァ:離脱の時(1999)
 シュニトケ:3つの聖歌(1983/4)
ポール・ヒリヤー指揮
エストニア・フィル室内cho.
HMU-807331

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2003年7月14日&17日、ハープサル教会、エストニア。
 第1弾が絶賛された「バルティック・ヴォイシズ」、待望の第2弾が登場。今回の作曲家はエストニア(シサスクとトゥレヴ)、デンマーク(ネアゴー)、ウクライナ(グリゴリエヴァ)、ロシア(シュニトケ)から選ばれているが、ジャケットにも19世紀ロシアを代表する画家レヴィタンの「永遠の平和に」が使用され、ロシアに焦点があてられていることがわかる。そのせいもあってか、中でもグリゴリエヴァとシュニトケの作品は絶品。どちらもロシア正教の聖歌の伝統に忠実で、シュニトケ作品はその強い宗教性ゆえロシア人以外の演奏は不可能であると作曲者自身も述べていたものだが、ヒリヤーとエストニア・フィル室内合唱団は驚くべき完成度を示している。それにしても旧ソ連時代、これだけかくも真摯で敬虔な、ある意味露骨な聖歌を交響曲や器楽曲で異常な作風を展開していた時期に書けたとは、シュニトケの凄さを改めて感じることができる。 エストニア・フィル室内合唱団の清らかで透明な響きも絶妙。人間の声の力を実感させられ、震えるほど感動的。
皇帝のための協奏曲〜
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集

 ハ長調 RV.189/ホ長調 RV.271「恋人」/
 ハ短調 RV.202/ハ長調 RV.183/
 ホ短調 RV.277「お気に入り」/ヘ長調 RV.286
アンドルー・マンゼ(Vn)指揮
イングリッシュ・コンサート
HMU-807332

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2004年2月15日-17日、ロンドン。
 アンドルー・マンゼ、待望のヴィヴァルディ・アルバム第2弾。大絶賛された「ポーランド王子のためのコンサート」から7年、再びマンゼがヴィヴァルディに挑んだ。しかも今回はヴァイオリン協奏曲ばかり6曲。
 このアルバムは、1728年9月にヴィヴァルディがトリエステで神聖ローマ皇帝カール6世に手渡した12のヴァイオリン協奏曲からの選曲で構成されている。従来、このときヴィヴァルディが渡した曲集は、1727年にアムステルダムで出版された作品9の「ラ・チェトラ」(カール6世に献呈するという言葉が付けられていた)だと思われていたが、実はそれは印刷譜ではなく手稿譜で、「ラ・チェトラ」とは1曲以外全く別の作品だったことが判明。これはマンゼが校訂した楽譜での画期的な録音となる。
 マンゼのヴァイオリンが快刀乱麻の活躍なのはもちろん、どれもヴィヴァルディならでは生命力に溢れた名作名演。「恋人」という別名のあるホ長調の曲のかわいらしさ、そしてビックリするほど劇的なハ短調の曲、などなど、ヴィヴァルディの多彩な才能が余すところなく示されている。マンゼらしい過激なまでの仕掛けや遊び、大胆なカデンツァ、離れ業的超絶技巧も快感なら、ジーンと来るような繊細さ、しみじみした情感もあって、鬼才マンゼといえどもこれほどやりたいことをやり尽くした演奏も稀と思わされるほど、バリバリ全開そのマンゼの侍魂をイングリッシュ・コンサートが見事に受けとめて全力で応えているのも最高。ここ数年ヴィヴァルディのヒートアップが大変で、協奏曲、オペラ、声楽曲と続々と名盤が登場する状態。その中でもこのマンゼとイングリッシュ・コンサートの演奏は2004年のヴィヴァルディのアルバムの中でも特大の評価を受けた。
アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):
 喜べ、天のような女性よ(モテ)
 私はある女性に御辞儀をした(シャンソン)
 愛は私たちを名誉を持って扱う
 喜べ、フランスの大地よ(シャンソン=モテ)
 星々の優しき創造主よ(讃歌)
 ミサ「おお木の十字架」
 もう彼にそれを当てにさせないよう(シャンソン)
 君はつま先だって歩いている(シャンソン)
 終わりのある慈悲はあるのだろうか(シャンソン)
 限りなきこと(モテ)
オルランド・コンソート
 [ロバート・ハル=ジョーンズ(CT)
 マーク・ドウベル、
 アンガス・スミス(T)
 ドナルド・グレイグ(Br)](*)
 録音:2003年11月2-5日。
 ビュノワは15世紀後半、いわゆるフランドル楽派の作曲家。ブルゴーニュのシャルル勇胆公とその後継ぎのマリーに仕え、ベルギーのブリュージュで亡くなった。大先輩であるオケゲム(1410頃-1497)の圧倒的な名声の前にビュノワは隠れがちだったが、残された彼の作品はどれも高度なものばかりであり、もっと高く評価されてしかるべき。ビュノワは多数のシャンソン(現存するのは60曲ほど)といくつかの宗教曲を残しており、このアルバムにはそれらの中から10曲が選ばれている。御存知オルランド・コンソートが、いつもながらの練り上げた歌唱聴かせてくれる。
五月に〜ルートヴィヒ・ゼンフル(1486頃-1543頃):
 歌曲と器楽曲集

 ある朝私は秘密の場所に立っていた(3曲)/五月に/
 ああエルセちゃん、僕のエルセちゃん/森から朝になり/
 音楽を楽しみ/木は葉を落とし/タンデルナーケン/
 アヴェ・マリア/カルメン/どんなさらに不思議なことが/
 私は音楽を楽しんだ/私は我慢しなくてはならない/
 他(全22曲)
チャールズ・ダニエルズ(T)
フレットワーク
 [リチャード・ブースビー
 リチャード・キャンベル
 ウェンディ・ジルスピー
 ジュリア・ホジソン
 ウィリアム・ハント
 スザンナ・ペル]
 録音:2003年5月13-16日。
 ゼンフルは、16世紀前半に活躍したドイツ・ルネサンス(生まれはスイス)の重要な作曲家。少年時代、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世のもとで合唱団員となり、そこでハインリヒ・イザークの弟子となって多大な影響を受けた。1517年にイザークが亡くなり、1519年にはマクシミリアン1世も亡くなって、しばらく不遇な時代があった後、1523年にバイエルン公ヴィルヘルム4世から礼拝堂楽長に招かれた。この時期はちょうどルターの宗教改革の真只中で、ルターはゼンフルを高く評価、二人の間の交流もあったようだ。
 高名なわりにはもっぱらイザークの弟子として言及される程度、コンサートでは時々名前を見かけるものの、録音は少なく、ゼンフル単独の優れたCDは皆無に近い状態だっただけに、このフレットワークのCDは古楽ファン感涙もの。ドイツ語世俗歌曲を中心に様々な楽曲を22曲、ダニエルズの素朴な声と温もりのヴィオール合奏が、ゼンフルの再評価を聴き手に迫る。輸入元大推薦の一枚。
コレグラフィ〜ルイ14世の舞曲
 ラウル・オジェ・フイエ:
  「コレグラフィ」(1700年出版)
    に収められた音楽
 [ダングルベール:プレリュード
  リュリ&カンプラ:序曲と舞曲
  〜ダングルベールによるソロ版〜]
アンドルー・
 ローレンス=キング(Hp)
 使用楽器: 17世紀イタリア・モデル・バロック・トリプル・ハープ、2004年製。1700年にパリで出版されたフイエの「コレグラフィ」は、舞踊記譜法に関する初めての著書として、音楽史上でも重要なもの。宮殿で踊られていた様々なダンスを、記号と線を用いて記譜したこの本は、リュリをはじめとする当時の代表的な作曲家による音楽も収められている。さらに、美しい挿絵も入っており、極めて豪華なつくり。ローレンス・キングは、この本の中から、ダングルベールの編曲によるリュート・ソロ用の曲を抜粋して演奏している。目をつぶると、太陽王の宮廷に鳴り響く踊り手の靴音が聴こえてくるかのような典雅な一枚。
ラフマニノフ:トランスクリプション集
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番
 シューベルト:何処に?
 メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」〜スケルツォ
 クライスラー:愛の喜び/愛の悲しみ
 ビゼー:「アルルの女」〜メヌエット
 チャイコフスキー:子守歌
 ムソルグスキー:ゴパーク
 リムスキー=コルサコフ:くまばちの非行
 ラフマニノフ:リラの花/ひなぎく
 リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
   (ラフマニノフ作のカデンツァ付き)
 ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42
オリガ・カーン(P)
 2001年ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝したロシアのピアニスト、カーンの2作目は、ラフマニノフによるピアノ編曲集という難物だが、 余裕のテクニックで大柄かつソウルフルな演奏を繰り広げている。「ハンガリー狂詩曲」のカデンツァは記譜されていないため、ラフマニノフ自身が演奏した古い録音から採譜したとのこと。半端ではない熱の入れようだ。
ギボンズ:
 セカンド・サーヴィスとコンソート・アンセム

  これは洗礼者ヨハネの記録/全能にして永久なる神/
  ヴォランタリー/
  セカンド・サーヴィス「朝」[テ・デウム/ユビラーテ]/
  教会のための讃歌と歌〜第1曲/
  2台のオルガンのためのファンタジー/
  教会のための讃歌と歌〜第9曲/
  セカンド・サーヴィス「夕」
   [マニフィカト/ヌンク・ディミィティス)/
  おお共に手を打て/偉大なる神々の王/
  見よ、見よ、御言葉は肉体となった
ロジャーズ・
 カーヴィー=クランプ(T)
スティーヴン・ハロルド(CT)
ピーター・ハーヴェイ(Br)
スティーヴン・コノリー(B)
ビル・アイヴズ指揮
オックスフォード・
 モードリン・カレッジcho.
フレットワーク
ジョナサン・ハーディ(Org)
 録音:2003年7月9-11日、オックスフォード大学、モードリン・カレッジ・チャペル。
 17世紀前半のイギリスを代表するギボンズの最も優れた作曲ジャンルである、英国国教会のための礼拝音楽を集めた録音。17世紀に特有の「ヴァース」・スタイルで作曲されたセカンド・サーヴィスと、 珍しい伴奏版が選択されたヴァース・アンセムが取り上げられている。
 ヴァース・アンセムのうち、ギボンズの作品中最もよく知られており独唱の朗誦的な旋律線が見事な傑作「これは洗者ヨハネの記録」、彼の独創性が最も発揮された「見よ、見よ、御言葉は肉体となった」、 「偉大なる主の中の主」という後世改作された歌詞でもよく知られる「偉大なる神々の王」の3曲では、17世紀中期にモードリン・カレッジのオルガニストを勤めたベンジャミン・ ロジャーズ所蔵であったヴィオル合奏(コンソート)による伴奏版が用いられている。
 残りの2曲のヴァース・アンセム、シンプルで美しいテクスチュアの「全能にして永久なる神」と、ギボンズがオクスフォード大学で音楽博士号を取得した際に課題作品であった「おお共に手を打て」 は無伴奏合唱。これに、「教会のための讃歌と歌」から2曲とオルガン作品2曲がバランスよく配されている。
 合唱を担当しているオックスフォード大学モードリン・カレッジ合唱団は、この伴奏版と縁深い演奏団体。歌詞の持つ意味を最大限引き出しているギボンズの作品を、清澄な声と真摯な姿勢で歌っている。 また、伴奏を担当するフレットワークと独唱陣も、これらの曲の特徴をよく捉えて演奏している。
HMA-1957339

価格帯:G
ブラームス
 ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
 幻想曲集 Op.116/4つの小品 Op.119
ジョン・ナカマツ(P)
 初発売:2004年。旧品番:HMU-907339。1997年のヴァン・クライバーン・コンクール優勝者ナカマツによる、オール・ブラームス・プログラム。日系アメリカ人のナカマツは、音楽学校に通わず、マリーナ・デリーベリーという先生から20年以上に渡ってプライヴェート・レッスンのみを受け、鍛え上げられたことでも知られている人。それでは専攻は何かと言えば、なんとドイツ語。コンクールで優勝して突如有名になる前は、ハイスクールのドイツ語の先生だったとか。『だからブラームスに並ならぬ愛情と共感があるのは当然』と代理店。内容豊かな味のあるブラームスがここにある。
HMX-2907340

(2CD)
1CD価格
ヴィヴァルディ:
 フルート協奏曲集(*)
  [ニ長調 RV.427/ト長調 RV.438/イ短調 RV.440/
  ニ長調「ごしきひわ」 RV.428/ト長調 RV.436/ニ長調 RV.429/
  2つのフルートのための協奏曲 ハ長調 RV.533(#)]/
 リコーダー協奏曲集(+)
  [ヘ長調「海の嵐」 RV.433/ハ短調 RV.441/ハ長調 RV.443/
  ハ長調「夜」 RV.104/ヘ長調 RV.434/ハ長調 RV.444/
  ト長調 RV.435]
ジャネット・スィー(Fl-tr;*)
スティーヴン・シュルツ(Fl-tr;#)
マリオン・フェアブリュッヘン
(リコーダー;+)
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
 録音:1990年9月(+)/他。"1+1" シリーズ。天才肌フェアブリュッヘンと実力派スィーの対比の妙、またヴィヴァルディ作品へのアプローチの多様さを楽しめる2枚組。
HMX-2907342

(2CD)
1CD価格
ヴィヴァルディ:マンチェスター・ソナタ集
 [第1番 ハ長調 RV.3/第2番 ニ短調 RV.12/
  第3番 ト短調 RV.757/第4番 ニ長調 RV.755/
  第5番 変ロ長調 RV.759/第6番 イ長調 RV.758/
  第7番 ハ短調 RV.6/第8番 ト長調 RV.22/
  第9番 ホ短調 RV.17a/第10番 ロ短調 RV.760/
  第11番 変ホ長調 RV.756/第12番 ハ長調 RV.754]
ロマネスカ
[アンドルー・マンゼ(Vn)
 ナイジェル・ノース
 (アーチリュート/
   テオルボ/G)
 ジョン・トール(Cemb)]
 録音:1992年3月25日-27日&9月28日-30日、聖アンドルー教会、トディントン、ロンドン。"1+1" シリーズ。
 1973年にマンチェスター中央図書館で発見された楽譜による12のヴァイオリン・ソナタ。ビオンディ盤(ARCANA)と双璧を成す名盤。
HMG-507344

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
ビーバー
 8つのヴァイオリン・ソナタ(1681)/リュート独奏のためのパッサカリア/
 描写ソナタ/ソナタ「羊飼い娘」/ヴァイオリン独奏のためのパッサカリア
  ロマネスカ[アンドルー・マンゼ(Vn) ナイジェル・ノース(リュート/テオルボ)
        ジョン・トール(Cemb/Org)]
 録音:1993年9月15日&18日、1994年1月8日&11日、聖マーティン教会、イースト・ウッダイ、イギリス。旧品番:HMU-907134/35, HMX-2907344 ("1+1" シリーズ)。なお、初出盤のHMU-907134/35とそれ以降では番号部分が変更されており、曲目記載は同一のようだが詳細が異なっている可能性がある(例えばテイクが異なる等)。マンゼが本領を発揮した難曲の秀演。
HMX-2907346

(2CD)
1CD価格
バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012(全6曲) ヤープ・テル・リンデン(Vc)
 録音:1996年。"1+1" シリーズ。
 コープマンの盟友リンデンが、ガット弦の美しい響きを極限まで引き出した自然体の音楽を聴かせる演奏。
HMX-2907348

(2CD)
1CD価格
ヘンデル:
 カンタータ「アポロとダフネ」
 カンタータ「クローリ、ティルシとフィレーノ」
ジュディス・ネルソン(S)
デイヴィッド・トマス(B)
ブルース・アイネス(Ob)
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
 "1+1" シリーズ。
HMX-2907350

(2CD)
1CD価格
ヤコブ・ファン・エイク:「笛の楽園」〜抜粋 マリオン・フェアブリュッヘン
 (リコーダー)
 "1+1" シリーズ。古楽ファンに強烈な印象を与えた演奏。
HMX-2907352
(2CD)
廃盤
ショパン:マズルカ全集 フレデリック・チュウ(P)
 "1+1" シリーズ。
HMX-2907354

(2CD)
1CD価格
ヴィヴァルディ:
 オーボエ・ソナタ集;RV.53, 58, 59, 81, 779(*)
テレマン:「忠実な音楽の師」、「音楽の練習」、
 「音楽による礼拝」、小室内楽組曲、他からの抜粋(+)
ポール・グッドウィン(Ob)
ゲイル・ヘネシー(Ob;*)
ジョン・ハロウェイ(Vn;*)
コリン・ローソン(シャルマイ;*)
ナイジェル・ノース
(リュート;*、テオルボ;+)
スーザン・シェパード(Vc;+)
ジョン・トール(Cemb;+)
ライデン・グラハム(Vc;+)
 "1+1" シリーズ。ヴィヴァルディのオーボエ・ソナタは100以上あるといわれるが、その真価を世に認めさせたグッドウィンの演奏が復活。テクニック的にも音楽的にも極めてハイクオリティの演奏はいつ聴いても色褪せることがない。器楽で綴る祈りの音楽である「音楽の礼拝」も貴重な名演奏の一つ。
HMX-2907356

(2CD)
1CD価格
中世ヨーロッパの音楽
 『エイジ・オヴ・カテドラル』
 『ホケトゥス』
ポール・ヒリアー指揮
シアター・オヴ・ヴォイス
 "1+1" シリーズ。2つの中世音楽アルバムをカップリング。
HMX-2907358

(2CD)
1CD価格
ヘンデル:
 オラトリオ「スザンナ」〜抜粋
 オラトリオ「テオドーラ」〜抜粋
ロレーン・ハント、 ジル・フェルドマン(S)
ドリュー・ミンター(CT)
J.トマス(T)
W.パーカー(Br)
デイヴィッド・トマス(B)
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
 "1+1" シリーズ。
HMX-2907360

(2CD)
1CD価格
クーナウ:
 クラヴィーアの新しい成果、
  または豊かな創造と技巧の7つのソナタ
 聖書ソナタ
ジョン・ブット
 (Cemb、Org、
 クラヴィコード)
 "1+1" シリーズ。
HMX-2907362

(2CD)
1CD価格
ファンタスティクス〜17世紀イタリアのヴァイオリン音楽(*)
 パンドルフィ:ロマネスク・ソナタ Op.4
 チーマ:ヴァイオリン・ソナタ
 カステッロ:ソナタ第1番/同第2番
 ピッチニーニ:パルティータ
 フレスコバルディ:パルティータ
 フォンターナ:ソナタ
 カプスベルガー:トッカータ
 コッラディーニ:ソナタ
シュメルツァー:ヴァイオリン・ソナタ集(+)
 第1番−第6番/カッコー/トルコを破るキリスト教徒の勝利
ロマネスカ
 [アンドルー・マンゼ(Vn)
 ナイジェル・ノース(テオルボ)
 ジョン・トル(Cemb)]
 録音:1997年1月6-9日(*)/1995年9月4-7日(+)。"1+1" シリーズ。
 いまやバロック・ヴァイオリン界のスター、アンドルー・マンゼ。彼が1990年代に精力的に活動していた古楽トリオ、ロマネスカの伝説的名盤が2枚組み合わされ、お得価格に。マンゼの快刀乱麻を断ち切るヴァイオリンの快演は、今も昔も変わりない。マンゼ・ファンならぜひロマネスカのマンゼもどうぞ。
HMX-2907364

(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集
 ロ短調 BWV.1014/イ長調 BWV.1015/ホ長調 BWV.1016/
 ハ短調 BWV.1017/ヘ短調 BWV.1018/ト長調 BWV.1019/
 ト長調 BWV.1019a/ト長調 BWV.1021/ヘ長調 BWV.1022/
 ホ短調 BWV.1023
エリザベート・
 ブルーメンストック(Vn)
ジョン・バット(Cemb)
 "1+1" シリーズ。すでにmusique d'abordシリーズでも発売されロング&ベストセラーとなっているアルバム。今でこそ古楽ヴァイオリンのバッハのCDがひしめき合っているが、このCDが登場した当時は世のバッハ・マニアをあっといわせたものであった。
HMX-2907366

(2CD)
1CD価格
スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集
 第1番 ヘ短調 Op.6/第2番 嬰ト短調 Op.19「幻想ソナタ」/
 第3番 嬰ヘ短調 Op.23/第4番 嬰ヘ長調 Op.30/
 第5番 Op.53/第6番 Op.62/第7番 Op.64「白ミサ」/
 第8番 Op.66/第9番 Op.68「黒ミサ」/第10番 Op.70
ロバート・タウブ(P)
 録音:1988年5月、1989年12月、1990年12月、バーミンガム。"1+1" シリーズ。
 ロバート・タウブはもう四半世紀近く精力的に活動している米国のヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。この全集は彼が1981年にデビューしてからしばらくしての、飛ぶ鳥を落とす勢いに録音されたもの。難技巧に問題なぞないのはもちろん、音楽的にも満足度の高い全集。
HMX-2907368

(2CD)
1CD価格
ロビン・フッド〜エリザベス朝のバラッド(*)
 バード:ラ・ヴォルタ/ウルジーズ・ワイルド/
  にぎやかなパヴァン/ガリアルダ/森を
 ロセター:パヴァン/ガリアード
 フィリップス:半音階的パヴァン/ガリアード
 アスキュー:ロビン・フッド
 作曲者不詳:
  女房を家に閉じ込めたいが/アップ・テイルズ・オール/
  スペインのパヴァン/ジョンが来て私にキスを/
  可愛いケイティは俺が好き/
  月曜日にはお前のシャツを着て/バッキンガムのブランル/
  ルーシアン夫人のリルト/かき分け歩こう/
  わが主人ウィロビー卿のご帰館/陽気な色男/グラウンド/
  作者不詳:さあ市だ/ 故郷に帰ろう/トレンチモア/
  作者不詳:モール・シムス
チェルベリーのハーバートのリュート本(+)
 バチェラー:
  前奏曲/幻想曲/ダウランドのガイヤールによるガイヤール
 ジョンソン:パヴァン/幻想曲
 ヘリー:幻想曲/サラバンド 他(全28曲)
ポール・オデット(リュート)
 録音:1999年9月(*)/1991年10月(+)。"1+1" シリーズ。
 オデットの1990年代初めと終わりのCD2枚。ことに「ロビン・フッド」は世界各国で絶賛されたオデットの代表盤の一つ。16世紀から17世紀にかけてのイギリスのリュート音楽を見事に奏でている。リュート体験がまだの人から、かなりのリュート・マニアまで唸ること間違いなし。
HMX-2907370

(2CD)
1CD価格
国王の楽しみ〜
 17世紀の声とヴァイオリン・バンドのためのバラッド集
(*)
 女王の楽しみ〜17世紀のイギリスのバレエと踊り(+)
ポール・オデット(リュート、チター)
デイヴィット・ダグラス指揮
ザ・キングス・ノイズ
 [エレン・ハージス(S)
 ロバート・ミーリー(Vn、Va)
 スコット・メトカルフ、
 ジェーン・スタークマン(Va)
 エミリー・ウォルハウト
  (バス・ヴァイオリン)]
 録音:1992年(*)/1996年(+)。"1+1" シリーズ。
 ポール・オデットは単なるリュート奏者ではなく、17世紀の音楽、ことに17世紀英国音楽の発掘と実技としての演奏法の研究家でもある。この2枚のCDはそんなオデットのいわば「粋」。バード、プレトリウス、トマス・シンプソンといったおなじみの作曲家から、あまり知られていない作曲家、さらに多数の作曲者不詳の作品まで全47曲、いずれもオデットならではの澄み切ったリュートの音に、ソプラノ、ヴァイオリン属の楽器などの伴奏が加わり、高い完成度を実現している。
HMX-2907372

(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ:
 無伴奏チェロ組曲 BWV.1006-1012(リコーダー版)
マリオン・フェアブリュッヘン
 (リコーダー)
 録音:1991年10月12日-14日、スカイウォーカー・サウンド・スタジオ、カリフォルニア州/他。旧品番:HMU-907071HMT-7907071)とHMU-907260のカップリング化再発売。前半3曲と後半3曲が約10年の間を置いて発売(おそらく録音も)された。"1+1" シリーズ。
 フェアブリュッヘンの卓越した技術、息遣いと音楽性により、無伴奏チェロ組曲があらたな魅力をもって聴くものの前に提示される。チェロで弾いても高度なテクニックが要求される名曲を、リコーダーのために編曲して吹くというだけでもこわいもの知らずの感があるが、フェアブリュッヘンの演奏はむずかしさなどを一切感じさせない。
HMX-2907374

(2CD)
1CD価格
ヘンデル:オラトリオ「マカベアのユダ」 ギ・ド・メイ(T:ユダ)
リサ・サッファー
 (S:イスラエルの女)
パトリシア・スペンス
 (Ms:イスラエルの男)
デイヴィット・トマス
 (B:司祭シモン)
ブライアン・アサワ(CT:使者)
ルロイ・クロム
 (B-Br:ユーポレムス)
ニコラス・マギーガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
カリフォルニア州立大学室内cho.
 録音:1992年11月15日-18日、スカイウォーカー・サウンド・スタジオ、カリフォルニア州。旧品番:HMU-907077/78。"1+1" シリーズ。
 2枚目のトラック14、表彰式の曲として定番の「見よ、勇者は帰る」の合唱と管弦楽も極めて快活、マギーガンのヘンデルが再登場。10年以上前の発売当初、ヘンデルの作品群はまさに再発見され始めた頃であった。通常知られる1716年版に、ヘンデルが様々な機会に書き下ろした異稿もすべて収録。1992年の「東京の夏音楽祭」で来日してその歌唱力と演技力が話題となったギ・ド・メイが主役というのもあって発売当初話題となった名盤だが、廃盤となり多くの人々に惜しまれていた。優秀録音。
HMX-2907376

(2CD)
1CD価格
ジョスカン・デ・プレ:幸福な聖処女のミサ(*)
ジャン・ムートン(ムトン)(1459以前-1522):モテット集(*)
ラッスス:マタイ受難曲(+)
ポール・エリオット(T;+)
ポール・ヒリアー(Br;*)指揮
シアター・オブ・ヴォイシズ
 録音:1993年3月&12月(*)/他、旧品番:HMU-907136(*)とHMU-907076(+)のカップリング化再発売。"1+1" シリーズ。
 ラッススのマタイ受難曲の貴重な録音が復活。ポール・エリオットのテノールの美声も懐かい。
HMX-2907378

(2CD)
1CD価格
カンティガ集
 「ディスタント・ラブ」
  〜ジョフレ・リュデールとマルティン・コダスの歌
(*)
   マルティン・コダス(1230頃活躍):
     恋人の歌(全7曲と前奏曲、後奏曲)(**)
   ジョフレ・リュデール(1120-1147):
     泉から流れ出る水が/5月に日が長くなる頃/
     歌う術を知らず/他(全6曲と器楽曲1曲)(##)
 「ポルトガル宮廷のカンティガ」(+)
ポール・ヒリアー(歌)
シアター・オブ・ヴォイシズ
アンドルー・
 ローレンス・キング(Hp;*)
マルグリット・ティンデマン、他(+)
 録音:1994年2月16日&1996年4月5日、スカイウォーカー・サウンド・スタジオ、カリフォルニア州(**)/1998年10月1日-2日、フランソワ=ベルニエ・コンサート・ホール、ケベック州、カナダ(##)/1994年2月、スカイウォーカー・サウンド・スタジオ、カリフォルニア州(+)。旧品番:HMU-907203(*)とHMU-907129(+)のカップリング化再発売。"1+1" シリーズ。
 ヒリアーの夢幻的な声とローレンス・キングのハープの典雅な音色のコンビネーションが印象的な(*)では、遠く中世の様々な恋路が歌われる。コダスの歌は、海に出た恋人の帰りを待つ女心を歌った恋の歌。聖母マリアのカンティガ集と同じくポルトガル・ガリシア語で書かれた詩と、ガリシア民謡に近い旋律で構成されている。リュデールは「遠い恋(人)」に寄せる詩で名高いトルバドゥール。特に「5月に日が長くなる頃」は、高名なミンネゼンガー、フォーゲルヴァイデの「パレスチナの歌」の中の「今、初めて私の命が」に直接借用された部分があることで有名。なお、以上の内3曲(?)は旋律が残されておらず、朗読となっている。
 (+)は様々な楽器の音色もたのしめるもので、ポルトガルの宮廷で演奏されていた音楽が再現される。
モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集
 第33番 ヘ長調 K.377(*)/第36番 変ホ長調 K.380/
 第32番 ヘ長調 K.376/ソナタ ハ長調 K.403
アンドルー・マンゼ(Vn)
リチャード・エガー(Fp)
HMU-807380

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2004年6月14日-17日。CDはおそらくディジパック仕様。
 1781年に作曲された3つのソナタを中心としたモーツァルト・アルバム。マンゼのヴァイオリンは清涼感に富んだ音色ながらも、音楽はあくまで意欲的でエネルギー満点。また、ピアノにも単なる伴奏以上のものが要求されているこれらのソナタだが、エガーのフォルテピアノも実に達者。ことにK.376の丁々発止のやり取りは、さすがこのコンビ!と唸らせられ、ヴィヴラートをかけないヴァイオリンの清澄な音色と典雅なフォルテピアノの響き。気心知れた名コンビが絶妙のバランスで紡ぎあげてゆく、繊細きわまりない世界。なお、未完のK.403 第3楽章はマクシミリアン・シュタートラーの補筆版を使用している。
チャイコフスキー:
 交響曲第5番 ホ短調 Op.64(*)/
 幻想序曲「ロミオとジュリエット」(+)
ダニエレ・ガッティ指揮
RPO
HMU-807381
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2003年7月31日、8月1日、アビーロード・スタジオ(*)/1998年5月6-7日、ワトフォード・コロシアム(+)。
 1961年11月6日、ミラノ生まれのダニエレ・ガッティは、歴代栄光のイタリア人指揮者に連なる逸材。彼はイタリア人らしくオーケストラをカラッと明るく鳴らすが、それが脳天気にならず、常に知性的な実に鋭い読みが土台に据えられる。そのため、スムースで流麗なフォルムとコントロールの効いた立体的な音響という、二つの要素の両立が見事に果たされるのである。そうした特徴はことにこのチャイコフスキーの第5交響曲で結実。ガッティは安易なチャイコフスキーっぽさを排し、速いテンポによる猛烈な求心力でもって音楽をえぐりにえぐっていく。グラマラスで濃厚、ド迫力なばかりのお祭りチャイコフスキーに対して痛烈な批判意識を持った演奏なのである。例えて言うなら、若くてノーブルな貴公子が良い血統の馬に乗って疾走するかのようなチャイコフスキー。
 #2010年10月、後期交響曲集として BOX 化再発売予定(HMX-2907561; CDのみ)。
バード:コンソート・ソング集
 私の心は私にとっては王国/6声のファンタジア/
 おお主よ、何と空しきことか/満足は豊か/
 貞淑なペネローペ/6声のパヴァン/6声のガリアード/
 私の恋人は小犬を飼っていた/おお、類稀なその胸から/
 名高い高貴な女王/4声のファンタジア/
 澄みきった東の空から/6声のファンタジア/
 真実ははじめ/ああ、この声を聞くあなた/
 この世のあらゆる楽しみを軽蔑するものは
エマ・カークビー(S)
フレットワーク
 録音:2004年1月。
 エマ・カークビーは若い頃からバードを得意としており、頻繁に歌っている。大ベテランとなった今日でも天使の歌声はそのままというのも驚異的だが、それ以上に見事に円熟した豊かな表現によって聖母のような慈しみと愉しみに満ち溢れた歌となっているのには驚嘆せざるをえない。静かな、温かい感動、もはやカークビーは奇跡の領域に達している。フレットワークが抜群にうまいのも言うまでもない。宗教画の背景に描かれた理想郷のごとく、ドップリと浸りたくなる美の世界。
HMU-907384
(CD)
廃盤
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 ポール・ヒリアー指揮
エストニア・
 フィルハーモニー室内cho.
HMU-807384
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2004年5月24-27日、エストニア、ハープサル・ドーム・チャーチ。
 ロシア正教のア・カペラ合唱の伝統、その一つの頂点とも言うべきラフマニノフの「晩祷」、西欧的な洗練さとロシア伝統のスラヴの魂が反映されたこの作品には名演名盤がひしめいているが、この演奏は別格の出来映え。純度が高く透明でありながら、詩情を感じさせる深みのある響き。個の集まりが生命体として息づく表現。声帯から発せられる音が織り成す芸術の完成形ではないか、そんな思いがする別世界がここに繰り広げられている。
 当番号では廃盤となり、HMU-807504(SACDハイブリッド盤のみ; 2008年7月発売予定)へ移行しております。
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
 第3番 ト長調 K.216/第4番「軍隊」ニ長調 K.218/
 第5番「トルコ風」イ長調 K.218
アンドルー・マンゼ(Vn)指揮
イングリッシュ・コンサート
HMU-807385

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 2004年にリリースされたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集(HMU-907380)も記憶に新しいマンゼ、次はヴァイオリン協奏曲集。モーツァルト・イヤーに向けて続々と発売されるアルバムの中でも超強力盤の一つ。
 第5番「トルコ風」では、第3楽章が普通の協奏曲のようにロンド形式ではなく、メヌエットになっている。メヌエットはモーツァルトの時代としては古い形式なのだが、トリオにあたる部分はアレグロになっていてトルコ風の活発なリズムやメロディーが現れる。カデンツァはマンゼ自身によるものを披露。マンゼは艶やかな音色と音楽的深さで、新鮮な響きに包まれた演奏を聴かせる。
ギター伴奏によるロシア・ロマンス集
 デュビュク:私を怒らないで、お母さん/セレナード/
        私があなたに気付いた時/さらば/2つの別れ
 チャイコフスキー:舞踏会のざわめきの中で
 グリンカ:忘られようか
 ワルラモフ:それを言うな、いとしい女よ/形見
 シリャーエフ:おまえをしっかり抱いて/
 パスハーロフ:私に頼むな
 ブラーホフ:可愛い口
 リバーソフ:おまえだけ
 スピロ:肖像画
 ユリエフ:むなしい愛
 イワーノフ=クラムスコイ(1912-1973):
  悲しい調子/夜想曲/ワルツ/つむじ風(ギター独奏)
カイア・ウルブ(S)
ヘイキ・マトリク(G)
 ロシア歌謡ファン狂喜? ありそうで少ないギター伴奏によるロマンス集。
 ギターというと、どうしてもスペインをはじめとするラテン諸国のイメージがあるが、ロシアには独自の7弦ギターがあり、民謡やロマンスの伴奏として活躍した。どういうわけかロシア民謡やロマンスはピアノ伴奏だとサマにならず、ギターのしっとりとした爪弾きを伴ってこそ真価を発揮できると言える。ここではエストニア出身2人のアーティストが、透明かつ正確な音程のロシア原語歌唱と美しい伴奏で共演。ロシアのロマンス集は何故か新録音が少なく、これだけの高水準のアルバムが出ることはファン大歓迎。いずれもロシア・ロマンスの代表作で、冬にぴったりの情感をたっぷり楽しめる。さらに嬉しいのは、「近代ロシア・ギター音楽の父」アレクサンドル・イワーノフ=クラムスコイの独奏曲が入っていること。スペインとはひと味異なるギターの宝石に出会える。原語歌詞付き。
モーツァルト:幻想曲とロンド集
 幻想曲 ニ短調 K.397/ロンド ニ長調 K.485/幻想曲 ハ長調 K.395/
 ロンド イ短調 K.511/行進曲 ハ長調 K.408/
 前奏曲とフーガ ハ長調 K.394/幻想曲 ハ短調 K.396/
 ボーマルシェの「セビーリャの理髪師」のロマンス
  「私はランドール」による12の変奏曲 変ホ長調 K.354(299a)/
 アダージョ ロ短調 K.540/メヌエット ニ長調 K.355/
 小ジグ K.574/
 グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 K.356/617A
リチャード・エガー(Fp)
 使用楽器:1805年製。
 マンゼとの共演、さらにソロ演奏でも聴き手を魅了し続けているリチャード・エガーによるモーツァルト。
 リチャード・エガーの言葉より:
 今年2006年は、250年前に生まれた男に捧げる記念コンサートとレコーディングがいっぱいあると思います。・・・このディスク上でのリサイタルは、モーツァルトによる「自由」な構造のピアノ音楽、ロンド、幻想曲、そして前奏曲といったプログラムからなっています。彼はこれらの音楽形式を、J.S.バッハ、そしてより重点的に、彼の息子たち、C.P.E.バッハ、J.C.バッハらから受け継ぎました。偉大なる「幻想曲 ニ短調 K.397」の重き雲が立ち込めるような冒頭は、その後軽やかな気分のアリアへと移ろってゆきます。この作品は、19世紀にモーツァルトの作品ではないとされていました。自筆譜等の楽譜資料が完全なかたちではのこっていないからです。私は、この小さな宝石ともいえる作品を結ぶために、「egarrtorial〜エガートライアル〜エガー的試み」という選択をとらせていただきました。私はこのプログラムを、グラス・ハーモニカのために書かれたK.356 のアダージョで締めくくりました。優れたオリジナル楽器を用いることによって、モーツァルトの音楽の多様性を知ることができ、彼の音世界にひとっとびすることができると確信しております。250年たった今も、モーツァルトが我々とともに生き続けていることに感謝しつつ・・・ハッピー・バースディ!」
 彼が述べているとおり、第一曲目ではエガー編による幻想曲が聴けるという興味深い試みも。エガーの人格の誠実さが光る。
メルキオル・ノイジドラー(1531-1594):リュート音楽集
 ファンタジア/私はどれほど幸せなことか/他(全24曲)
ポール・オデット(リュート)
 録音:2006年10月。
 メルキオル・ノイジドラーは、16世紀の重要なリュート製作家にして作曲家でもあったハンス・ノイジドラーの長男としてNurembergに生まれた。メルキオルが育ったノイジドラー一家は18人の子供がいた大所帯で、住んでいた家を引き払わなければならないという困窮した時期もあった。メルキオルはアウグルブルクに幼い3人の弟たちと一緒に移り住み、そこでヨーロッパ有数の銀行家、フッガース家と出会う。音楽をこよなく愛する彼らと交流する中で、音楽会などで演奏する機会も増え、ノイジドラーは演奏者としての地位を確立していく。広い音域で展開される優雅にして繊細な装飾など、彼の腕前が相当なものであったことをうかがわせる。彼の作品は、17世紀の間はヨーロッパ各地で出版されていたが、その後リュート奏法の趣味が変わったこと、また資料がきちんと残されていなかったこともあり、忘れ去られていた。オデットは、ノイジドラーの作品に再び息吹を吹き込み、私たちに示してくれている。
ダニエル・バチェラー(1572-1619):
 作品集
(全26曲)
  ムッシュー・アルマン/報われ得ぬ我が心のたけを述べんと
  ジョン・ダウランドのガイヤールに基づくガイヤール/他
ポール・オデット(リュート)
 バチェラーは、エリザベス朝黄金時代を代表する作曲家。リュート奏者や音楽学者、古楽ファンたちの間ではその存在を知られていたが、楽譜の出版もほとんどなされていないままのため、なかなか彼の作品をまとめたものは無かった。バチェラーの作風は、比較的シンプルな和声ながら、贅を尽した装飾が特徴的で、名手オデットの紡ぐ一糸の乱れもない精緻な装飾音が、聴く者をやさしく包みこむ。現代屈指の名手が、われわれを古の王朝の世界へと誘う。
アルフォンソ賢王のための音楽
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  聖母マリアのカンティガ集〜
   [第15番/第36番/第103番/第116番/第159番/第166番/
   第263番/第315番/第323番/第393番/舞曲]
 マルティン・コダス:カンティガス・デ・アミーゴ(7曲)
デュファイ・コレクティヴ
 [ポール・ベヴァン
  (プサルテリー、ホイッスル、
  Perc)
 ヴィヴィアン・エリス(歌)
 ジャイルズ・ルーイン
  (歌、ヴィエール、ウド、
  ラバーブ、サズ)
 ウィリアム・ライアンズ
  (横笛、Perc、
  ハーディ=ガーディ)
 スザンナ・ペル(ヴィエール、
  ラバーブ、サズ)
 ピーター・スクース
  (Hp、Perc)]
 録音:2002年12月16-18日。
 聖母マリアのカンティガ集は、カスティーリャ王国の国王アルフォンソ10世(在位1251-1282)が編纂した、当時イベリア半島で歌われていた歌集。その名の通り、聖母マリアの奇跡を称えた内容が主で、実に400曲近くあるという。一方、マルティン・コダス(これが作曲家名かどうかは確定していない)の「カンティガス・デ・アミーゴ」は、1914年に偶然古い楽譜が発見された13世紀の歌。ガリシア地方の娘が歌う7つの恋の歌である。
 デュファイ・コレクティヴは1987年に結成された非常に人気の高い古楽音楽グループで、既にCHANDOS やAVIEなどからCDを出しているが、これがHMへの初録音。近年イベリア半島の中世からルネサンスの音楽で高い評価を受けている彼らは、歌付き、器楽のみのアンサンブルと編成を自在に変え、13世紀の自由で豊かな精神を現代に蘇らせている。またヴォーカルのヴィヴィアン・エリス(彼女は中世音楽やトラッドでは有名な歌手)の素朴な歌も素晴らしい。
バルチック・ヴォイシズ 3
 ヴァツロヴァス・アウグスティナス(リトアニア):
  足踏みしている花嫁(1994)
 ペレ・グズモンセン=ホルムグレン(デンマーク):
  ステートメンツ(1969)
 カイヤ・サーリアホ(フィンランド):夜(1991)/別れ(1996)
 リーティス・マジュリス(リトアニア):
  眩まされた眼は言葉を失う(1992)
 エリク・ベリマン(フィンランド):
  4つの驚きの歌 Op.51b(1960)
 アルギルダス・マルティナイティス(リトアニア):
  アレルヤ(1996)
 エルッキ=スヴェン・トゥール(エストニア):瞑想(2003)
 ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(ポーランド):
  5つのクルピエ地方の歌 Op.75(1999)
ポール・ヒリアー指揮
エストニア・フィル室内cho.
ラシェル・サクソフォンQ
HMU-807391

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 シリーズ第3弾は、リトアニアやポーランドの作品が収められているのが嬉しい。かつて日本でもブームを巻き起こしたグレツキの期待を裏切らぬ癒しの世界をはじめ、民謡に基づくアウグスティナス、マジュリスなど、鄙びていながらもどこか未来的なサウンドはヒリヤーの魔術の真骨頂。エストニアならではの幻想的で透明な合唱は想像を絶する美しさ。
オリガ・カーン〜ブラームス:変奏曲集
 ハンガリーの歌の主題による変奏曲 Op.21-2/
 ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ/
 パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
  [第1部/第2部]
オリガ・カーン(P)
 スゴ腕女流ピアニスト、オリガ・カーンの最新盤はブラームスの変奏曲集。どれも規模の大きな作品ばかり、カーンの腕の冴え渡るところ。パガニーニ変奏曲はたいへんな難曲として知られているが、フォルテでオクターブの和音をおさえながら絶え間なく跳躍する部分もらくらくと弾きこなしている。ヘンデル主題も、複雑なフーガ部分も実に明晰に演奏、理知性と迫力とを兼ね備えた見事なブラームスとなっている。
HMU-907393
廃盤
チャイコフスキー:
 交響曲第4番 ヘ短調 Op.36/イタリア奇想曲 Op.45
ダニエーレ・ガッティ指揮
RPO
HMU-807393
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2004年12月13日-14日。#2010年10月、後期交響曲集として BOX 化再発売予定(HMX-2907561; CDのみ)。
チャイコフスキー:
 交響曲第6番「悲愴」ロ短調 Op.74
 弦楽セレナード ハ長調 Op.48
ダニエーレ・ガッティ指揮
RPO
HMU-807394
(HYBRID_SACD)
廃盤
 注目の若手指揮者ダニエーレ・ガッティ&ロイヤル・フィルのチャイコフスキー・チクルス。「悲愴」は初演9日後にチャイコフスキーが亡くなった事や、悲愴の情緒を強く表した音楽ゆえに、この作品はチャイコフスキーの遺書であるとも言われている。ガッティは「この録音に全魂を捧げたと言っても過言ではない」と語っており、重苦しさとは無縁なガッティらしいクリアーで鋭敏な演奏を聴かせる。第1楽章は 焦燥感を煽り果敢に音楽を展開し、第2楽章ではロシア民謡風のリズムを痛快に仕上げ、感傷的部分を残しつつ息つく間もなく旋律が流れていく。ガッティの演奏のダイナミックな持ち味が十分に発揮された第3楽章、苦悩、悲観、悲痛な叫びを爆発させ, クライマックスへの導く第4楽章。一聴の価値ある異色の「悲愴」である。またカップリングのセレナードはガッティとオケとの良好な関係を感じるとることの出来る演奏。
 CDも廃盤で、流通在庫限り。#2010年10月、後期交響曲集として BOX 化再発売予定(HMX-2907561; CDのみ)。
J.S.バッハ:
 幻想曲(オルガン曲)BWV.572/われら悩みの極みにありて BWV.641/
 平均律クラヴィーア曲集第2集巻〜第16番 ト短調 BWV.885/
 パッサカリア BWV.582/他(全18曲)
フレットワーク
 (ヴィオル・コンソート)
 録音:2004年6月1-4日。
 6人組ヴィオール・コンソート、フレットワークがバッハの鍵盤作品を録音。フレットワークは、ヴィオルの特性を活かしてアタックが鋭く明瞭な演奏が特徴。ヴィオル・コンソートの表現力の限界に迫る名演で、特に有名な「パッサカリア BWV.582」では多彩な表現で淡々と演奏。それぞれの作品の魅力を引き出し無理なく自然に演奏し、心地良い印象を与えるアルバムに仕上げている。
クリストファー・タイ(1505頃-1573):
 ラテン語と英語の教会音楽

 すべての民よ、手を打ち鳴らせ/平安のうちに/
 私は心をあなたに捧げます、神よ/
 私をお救いください、ああ神よ/主を褒め称えよ/柴の中で/
 マニフィカト/主よ、今こそ安らかに去らせてください/
 蘇りたまいしキリストは/父に、子に、そして聖霊に/
 神よ、われを憐れみたまえ/
 われらは、われらの父ともども、罪を犯した
ビル・アイヴズ指揮
オックスフォード大学
 マグダレナ・カレッジcho.
リチャード・パイネル(Org)
 録音:2004年7月7-9日。おそらくディジパック仕様。
 タイは16世紀中頃の英国音楽における大変に重要な作曲家で、ことに、エドワード6世(ヘンリー8世の息子)の時代にラテン語による合唱曲が禁止されたため、英語の合唱曲を多く残したことで知られている。しかし同世代のトーマス・タリスに比べ、録音は実にさびしい限り。この新録音はまさにその渇きを癒すものである。英語の曲、ラテン語の曲と、合奏曲を収録。
 オックスフォード大学マグダレナ・カレッジ合唱団は、カレッジの教会で務めをする、長い歴史を誇る聖歌隊。少年を含め全て男声で、見事に融和した響きの見事さはもちろん、迷いのない確信に満ちた深い表現にはただただ感銘。録音の優秀さも特筆もの。
ハインリヒ・イグナツ・
 フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):
 2声のファンファーレ第1番/同第4番/
 ミサ「キリストの復活」/
 ソナタ;第1番/第3番/第5番/第7番/第11番/6声のソナタ
シュメルツァー:ソナタ第12番
アンドルー・マンゼ指揮
イングリッシュ・コンサート&cho.
HMU-807397

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2004年9月20日-23日、ロンドン、テンプル・チャーチ。
 ビーバー没後300年記念の2004年、マンゼ率いるイングリッシュ・コンサートがフランス、ベルギー、オランダ、スペインそしてイギリスで演奏し大絶賛を浴びた公演曲目。ミサ曲はおそらく1674年の復活祭を祝うために書かれたものと推測されている。2000年にジェイムズ・クレメンツ校訂の楽譜が出版され演奏されるようになった。2対の四声合唱を持つ規模の大きな作品で、ビーバーらしい手の込んだ音楽は聞き答え満点。アルバムの作りもミサ単独でなく、当時の演奏様式に従い、ビーバー自作のソナタやファンファーレ、さらにはシュメルツァー作のものも挟みこむ形で演奏されている。細やかなニュアンスの表現力に加えて、音の放射感と臨場感が抜群。対をなす4声のコーラスが重層的に掛け合うさまに心が震える。
HMG-507397

価格帯:F
ハインリヒ・イグナツ・
 フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):
  ミサ曲「キリストの復活」

 2声のファンファーレ[第1番/第4番]/
 ミサ「キリストの復活」/
 ソナタ[第1番/第3番/第5番/第7番/
     第11番/6声のソナタ]
シュメルツァー:ソナタ第12番
アンドルー・マンゼ指揮
イングリッシュ・コンサート&cho.
 録音:2004年9月20日-23日、ロンドン、テンプル・チャーチ。旧品番:HMU-907397
 ビーバー没後300年記念の2004年、マンゼ率いるイングリッシュ・コンサートがフランス、ベルギー、オランダ、スペインそしてイギリスで演奏し大絶賛を浴びた公演曲目。ミサ曲はおそらく1674年の復活祭を祝うために書かれたものと推測されている。2000年にジェイムズ・クレメンツ校訂の楽譜が出版され演奏されるようになった。2対の四声合唱を持つ規模の大きな作品で、ビーバーらしい手の込んだ音楽は聞き答え満点。アルバムの作りもミサ単独でなく、当時の演奏様式に従い、ビーバー自作のソナタやファンファーレ、さらにはシュメルツァー作のものも挟みこむ形で演奏されている。細やかなニュアンスの表現力に加えて、音の放射感と臨場感が抜群。対をなす4声のコーラスが重層的に掛け合うさまに心が震える。
ばら、ゆり、こけもも〜
 中世とルネサンス時代(1250-1560)の音楽庭園

 【第1章 フランス】
 マショー:薔薇、百合、春、緑(シャンソン)
 作曲者不詳(1259頃):五月、つぐみが歌うとき(モテット)
 作曲者不詳(1250頃):マリアちゃん、森で遊ぼうよ!(モテット)
 トレボール:タチアオイ、美しい花よ(シャンソン)
 【第2章 イギリス】
 作曲者不詳(1290頃):高貴でつつましやかな花よ(モテット)
 ワルター・フリエ(1450-1475):アニェス・デイ(ミサ)
 レオネル・パワー:なんと美しき芸術よ(モテット)
 【第3章 ブルゴーニュ】
 作曲者不詳(1460頃):サンザシの木の下で(シャンソン)
 アレクサンドル・アグリーコラ(1446-1506):
  花の女王(シャンソン)
 【第4章 スペイン】
 作曲者不詳(1480頃):ディンディリディン(シャンソン)
 フアン・バスケス(1550-1560):
  薔薇の小枝の泉のなかで(シャンソン)
 ロドリーゴ・デ・セバーリョス(1530-1581):妹よ(モテット)
 ガブリエル・メーナ(1511):
  優雅なヒースの茂る野原(シャンソン)
 フランシスコ・ゲレーロ(1529-1599):
  ヒマラヤスギのように(モテット)
 【第5章 フランス】
 クローダン・ドゥ・セルミジ(1490-1562):
  話題をかえましょう(シャンソン)
 ブリュメル(1460-1515):百合のように(モテット)
 ヨハンネス・ルピ(1506-1539):私は彼女を見た
 【第6章 イタリア】
 カルパントラ:これぞかの甘き薔薇(モテット)
 チプリアーノ・デ・ローレ(1515-1565):
  遠き東の美しき国から(マドリガル)
 アルカデルト(1505-1568):愛らしい花々(マドリガル)
 ドミニク・フィノト(1510-1556):汝この素晴らしき芸術を見よ
 【第7章 その他の国々】
 トマ・クレキヨン:私はたくさんのハーブを(シャンソン)
 クレメンス・ノン・パパ:
  すみれは愛らしい花群の中で育つ(シャンソン)
 ニコラ・ゴンベール:おお、野の花よ(モテット)
オルランド・コンソート
 [ロバート・ハル=ジョーンズ(CT)
 マーク・ドベル、
 アンガス・スミス(T)、
 ドナルド・グレイグ(Br)
 ロナルド・マクドナルド(B)]
 現代ではガーデニングの流行など、「庭」の意味はどちらかというとたのしみの要素が強いが、その昔、中世やルネサンス時代の庭は現代とはちょっと意味合いが違っていた。生きるための食物なども栽培する「サバイバル」な面、そして、当時の一般の人々の邸宅ではいわゆるプライバシーがまったくなく、庭の木陰などは、内緒話や密会にうってつけの空間だったという「ドラマの場」の面など。そんな時代、音楽家や文筆家たちは、庭の花や木々、木陰からきこえる話し声などにインスピレーションを得て創作したものをたくさんのこしている。このアルバムにおさめられているのは、そんな中世とルネサンス時代の庭での人々の生活、人間模様がいきいきと描かれた音楽である。
ラフマニノフ:
 ピアノ・ソナタ第2番Op.36(改訂版)/
 5つの幻想的小品 Op.3/V.R.のポルカ
タニェエフ:前奏曲とフーガOp.29
リャードフ:前奏曲 変ニ長調Op.57-1/オルゴール
バラキレフ:庭園にて/イスラメイ
オリガ・カーン(P)
 2001年ヴァン・クライバーン国際コンクール優勝のオリガ・カーン。彼女の第3弾はロシアのピアノ曲を集めたアルバム。桁外れな難曲として知られるバラキレフの「イスラメイ」(女性が公開で弾くのは非常に珍しい)やタネーエフの「前奏曲とフーガ」から、繊細でメルヘンチックなリャードフまで彼女の大柄な技巧と表現力の広さに驚かされる。ひとことでロシアのピアノ曲といっても、これほど作風に変化が富んでいることもうれしい発見。ワシントン・ポスト紙で「ホロヴィッツ流のきらめくヴィルトゥオジィ」と評されたカーンの真骨頂を味わえる。
グローリーランド
 アメリカ発祥のフォークソング、スピリチュアル音楽、ゴスペル集
アノニマス4
ダロル・アンガー(Vn/マンドリン)
マイク・マーシャル
(マンドリン/G/マンドチェロ)
HMU-807400

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ディスクをかけた途端、アメリカの広大な大地に果てしなく続くとうもろこし畑が目の前に広がるかのよう。とても陽気な気分の声とマンドリンなどのアンサンブルに心も思わず弾む。アノニマス4は、「クールな芸術性とあたたかみのある人間性の理想的な融合」とタイムズ紙でも激賞されている、4人女性による声楽アンサンブル。一時活動を休止していたが、ファンの熱い要望もあり、このたび活動を再開した。第1弾は、アノニマス4が重きをおいているアメリカ発祥の音楽の発掘的試みのアルバム。マンドリンの名手2人をゲストに迎えて満を持しての演奏に、身も心も弾む、陽気でたのしい一枚。
アルヴォ・ペルト:
 ダ・パーチェム・ノミネ(2004)/
 ヌンク・ディミティス
  「今こそ主よ、僕を去らせたまわん」(2001)/
 Littlemore Tractus(もう少し長くのばした)(2000)/
 Dopo la vittoria(勝利のあとに)(1996/1998)/
 マニフィカト(1989)/2つのスラヴ詩篇(1984/1997)/
 An den Wassern zu Babel(バビロン川のほとりに)
  (1976/1984/1996)
ポール・ヒリヤー指揮
エストニア・フィルハーモニック
 室内cho.
クリストファー・バウアーズ=
 ブロードベント(Org)
HMU-807401

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 「もはやこれ以上のものはありえない絶対的な解釈」とグラモフォン誌でも絶賛された、ヒリヤーによるペルト作品集。
 どこまでも澄み切った響きは、太陽の光を受けたプリズムのように刻一刻とその表情を変えながら聴くものの心に響き渡り、「聖なるミニマリズム」と評されるペルトの音楽のエッセンスをじっくりと味わえる。今回参加しているオルガンのクリストファー・バウアーズ=ブロードベントが織り成す響きもどこまでも深く滋味に富んだもの。
 ペルトの伝記作家でよき理解者でもあるヒリヤーによるペルトの宗教音楽の録音は、ハルモニア・ムンディレーベルではこれで3タイトル目。ますます深まるその芸術に目が離せない。
ショパン:
 ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11(*)/
 幻想曲 ヘ短調 Op.49/ボレロ Op.19/幻想即興曲 Op.66/
 ポロネーズ変イ長調「英雄」 Op.53
オリガ・カーン(P)
アントニ・ヴィト指揮
ワルシャワpo.
HMU-807402

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 2001年ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝したロシアの若手オリガ・カーン。第5弾は待望のショパン・アルバム。本場ワルシャワ・フィルと競演の協奏曲は遅めのテンポで重量感たっぷりの充実した演奏。さらに「幻想即興曲」や「英雄ポロネーズ」など人気曲を集めた選曲も魅力的。カーンの超絶技巧はあいかわらず切れ味抜群だが、ショパンならではのしっとりとした情感にも欠けていない。ロシア・ピアニズム・ファン必聴。
C.P.E. バッハ:
 4つの管弦楽のシンフォニア Wq.183 no.1-4
 チェロ協奏曲 イ長調
アンドルー・マンゼ指揮
イングリッシュ・コンソート
アリソン・マギリヴレイ(Vc)
HMU-807403

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 快進撃のとまらないマンゼ&イングリッシュ・コンソート、次なる新譜は、C.P.E. バッハ。バロック時代と古典派時代のちょうど端境期に生きたC.P.E. バッハの作品は、なんといってもきらきらと輝く生命力が魅力。
 マンゼのエネルギッシュで推進力に溢れた統率は見事。オケのメンバーが一丸となって縦横無尽に駆け巡る音型を熱演、時に激しく時に甘くやわらかな魅力に満ちており、気分爽快にしてくれることうけあい。
 カップリングのチェロ協奏曲でソリストをつとめているアリソン・マギリヴレイは、グラスゴー出身。学生のころから様々なアンサンブルに参加、ホグウッド率いるアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックでも重要なメンバーとして活躍し、イングリッシュ・コンソートのプリンシパルチェロ奏者。マンゼの快活な指揮のもと、伸びやかで魅力的な演奏を繰り広げている。
アレクサンダー・コブリン〜
 第12回ヴァン・クライバーン・コンクール・ライヴ

 ラフマニノフ:練習曲「音の絵」Op.33
 ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
 ショパン:夜想曲 ロ長調 Op.9 No.3
 ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
アレクサンダー・コブリン(P)
 たまゆらレーベルにてショパン全集を刊行中のコブリンは、2005年6月に行われた第12回ヴァン・クライバーン・コンクールで見事優勝を果たした。当アルバムは同コンクールのライヴで、彼十八番の曲ばかりが収められている。ことにラフマニノフのソナタとブラームスの変奏曲は、2003年の浜松国際ピアノコンクールでの感動的な演奏が今でも語り草になっている。エナメルのような艶のある音色、異常に繊細な弱音、明快ながら甘さのないコブリンの至芸を満喫できる。
第12回ヴァン・クライバーン国際コンクール第2位
 ジョイス・ヤング

 J.S.バッハ:フランス風序曲 BWV.831
 リスト:ドン・ジョヴァンニの回想
 カール・ヴァイン:ピアノ・ソナタ第1番
 D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.492
 リスト:ハンガリー狂詩曲第6番
ジョイス・ヤング(P)
 コンクール・ライヴ。バッハもさることながら、リストの「ドン・ジョヴァンニの回想」は実に強烈。抜群のバリバリのテクニックと音楽性は衝撃的ですらある。スカルラッティも鮮烈、聴衆と一体となった熱い雰囲気がひしひしと伝わってくる。
第12回ヴァン・クライバーン国際コンクール第3位
 サー・チェン

 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調
 ラヴェル:ガスパールの夜
 セバスティアン・クリエ:
  スカルラッティ・カンデンツァとブレインストーミング
 リスト:スペイン狂詩曲
 ストラヴィンスキー:練習曲 Op.7 No.4
サー・チェン(P)
 コンクール・ライヴ。熱く厚い音は実に印象的。ショパンのソナタ第3番は冒頭から怒涛のような情熱。薫るロマンティシズムや熱い音はジュリアードじこみならでは。第14回ショパン・コンクール(2000年)の第4位入賞者でもある実力派。
 なお、当盤は廃盤のためカット盤での入荷となります。
アルヴォ・ペルト(1935-):賛辞
 勝利のあとに/雪花石膏の箱を持った婦人(マタイ福音書より)/
 ベルリン・ミサ/ソルフェッジョ/マニフィカート/
 ボゴロディッツェ・ディエーヴォ/
 私(キリスト)はまことのぶどうの木(ヨハネの福音書より)/
 Which was the son of...
ポール・ヒリアー指揮
エストニア・
 フィルハーモニー室内cho.
シアター・オブ・ヴォイセズ
プロアルテ・シンガーズ
 現代音楽が忘れていた魂に響く調べを、奇跡のように辺境で育んでいたエストニア生まれのこの作曲家についてはもはや多言を要しないであろう。時に深淵を覗くような暗さ、はるか天空から差す白い光。作曲家自身が「私の音楽は、あらゆる色を含む白色光に喩えることができよう。プリズムのみが、その光を分光し、多彩な色を現出させることができる。私の音楽におけるプリズムとは、聴く人の精神に他ならない」と語っているように、透明で清澄な世界がここにある。故郷エストニアの合唱団とヒリアーという理想的な演奏陣も魅力的。
HMU-807408

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
シュトックハウゼン(1928-):
 Stimmung(2006年ヒリアーによる
       コペンハーゲン版)
ポール・ヒリアー指揮
シアター・オブ・ヴォイシズ
[Else Torp(S1)
 Louise Skovbセch(S2)
 Clara Sanabras(Ms)
 Wolodymyr Smishkewych(T1)
 Kasper Eliassen(T2)
 Andrew Hendricks (B)]
 「 Stimmung 」とは、英語に訳すと「tuning(チューニング)」。楽器や声の調子を合わせる意味だが、ここでは、声の調子のみならず、人の魂をもチューニングする、という内的な意味合いも含まれている。「変ロ」の音とその自然倍音列上にある音のみを、6人の奏者たちの声によって重ねていくこの作品は、1968年に作曲、初演された。歌詞は、母音の羅列や意味のない言葉、そしてシュトックハウゼンが書いた詞「魔法の名前」。また、ここに収録されている2006年版では、突然「 Wednesday 」などといった曜日が様々な言語で聴こえてくるが、これは、シュトックハウゼンの近作オペラ「リヒト」(2005年の東京の夏で一部演奏された)もそれぞれの部分が各曜日に属していて、シュトックハウゼンにとって、「曜日」に関する意識が高まっているのでは、という考えに基づいている。発表されてから約40年たとうとしている現在においてもなお、衝撃的かつ新鮮、斬新。ヒリアーによる揺るぎない統率のもと心をひとつにする6人の奏者の輪の真ん中にいるような錯覚に陥るような録音のされかたは実に見事。通常CDとして聴いても充分興味深い音響だが、マルチチャンネルで聴ける方は、是非、不思議ワールドに浸っていただきたい。
ジョン・ナカマツのリスト
 リスト:
  ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調/
  巡礼の年第2年「イタリア」/
  メフィスト・ワルツ第1番/
  ワルツ/ゴルチャコフ即興曲
ジョン・ナカマツ(P)
 おそらくディジパック仕様。ジョン・ナカマツは、米の名門スタンフォード大学の大学院(教育学)修了後、6年間高校のドイツ語の教師として教壇に立っていたという異色の経歴を持つ。そして、1997年のヴァン・クライバーン・コンクールで優勝したのを機に、本格的にプロのピアニストとしての活動を開始した。2004年の待望の日本デビューでは、秋山和慶指揮の東京so.とチャイコフスキーのピアノ協奏曲を快演し、2006年7月にも来日、同じく秋山指揮の東響とラフマニノフの協奏曲第3番を熱演、その正確無比のテクニックと熱い音楽性で聴衆を魅了した。
 ナカマツならではの濃厚な音楽性、正確無比なテクニック、すべてが完璧にマッチしたリストの演奏。実はナカマツは9度の音程になると少々つらいという小さな手の持ち主だが、そんなことは微塵も感じさせない「ダンテを読んで」や「メフィスト・ワルツ」は必聴。まるでリストが乗り移ったかのような魔力すら漂っている。
A NEW JOY 〜エストニア、ロシア、ウクライナの伝統的なクリスマス音楽
 聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の鐘 / ケドロフ(1871-1940): Our Father
 ペルト(1935-): Rejoice O Virgin / バルヴィンスキー(1888-1926): Oh, What A Wonder!
 カスタリスキー(1856-1926): Verses Before the Six Psalms Nos.1 & 2 / Sheperds Of Bethlehem /
            Today The Virgin Gives Birth / When Augustus Ruled Alone Upon Earth / God Is With Us
 ステツェンコ(1882-1922): The Angels Exclaimed / A New Joy / Throughout The World
 ヤツィネヴィチ(1869-1945): Bells Rang Early in Jerusalem / イズヴェーコフ(1874-1937): Christ Is Born
 レオントヴィチ(1877-1921): A Song Of Good Cheer / チャイコフスキー(1840-1893): The Legend
 キエフ聖歌: Bells [ Ode 1 / Odes 3 - 9 / Refrain Before Ode 9 ] / Blessed Is The Man

  ポール・ヒリアー指揮エストニア・フィルハーモニック室内cho.
HMU-807410

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2006年1月-2月、エストニア。ロシア帝国〜ソビエト連邦を形成していた東欧の国々に生まれた作曲家たちによる、クリスマスのための合唱作品集。ケドロフ、カスタリスキー、イズヴェーコフはロシア、バルヴィンスキー、ステツェンコ、ヤツィネヴィチ、レオントヴィチはウクライナの作曲家。アンサンブルの美しさが神がかり的な域に達している、エストニア・フィルハーモニック室内合唱団の歌声に心うたれる。
 #SACDは既に廃盤となっています。入手出来無い場合はご容赦下さい。
HMX-2907411

(4CD)
2.5CD価格
ノエル〜クリスマスのためのキャロルとチャント
 [CD 1]聖ニコラウスの伝説〜中世ヨーロッパの歌とポリフォニー
 [CD 2]イギリスのクリスマス・キャロル
 [CD 3]アノニマス4〜中世のキャロルとモテット
 [CD 4]東方の星〜中世ハンガリーのクリスマス曲集
アノニマス4
 録音:1993、1996、1999、2003年。
 アノニマス4の既発売盤4枚を集めたクリスマス・アルバム。紙ジャケット仕様だが、写真や挿絵の入った見ごたえのあるブックレット付き。[CD 4]は単売では現在廃盤。なお、バーコード部に「HMU-2907411」と誤記があるとのこと。
ヘンデル:
 6つの合奏協奏曲 Op.3 全曲/
 5声のソナタ 変ロ長調 HWV.288
リチャード・エガー指揮
アカデミー・オブ・
 エンシェント・ミュージック
HMU-807415

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 チェンバロ奏者として着実にキャリアを重ねているリチャード・エガーが、盟友アンドルー・マンゼの後を継いで、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの新音楽監督に就任した。マンゼの時代から切れ味のよいエッジの効いた演奏を聴かせてくれていたAAMだが、エガーの統率によって、切れ味にまろやかさがプラスされ、より気品に満ちた演奏となっている。カップリングの5声のソナタは、AAMの名手たちとエガーのチェンバロによるプチ協奏曲といったところ。丁々発止のアンサンブルでたのしませてくれる。
中世のクリスマス〜10世紀から16世紀にかけてのクリスマス音楽集
 ・予言 作曲者不詳(ウィンチェスター・トロープス集より):
      Christe Redemptor / Quem Iohannes / Alleluia V., Dies sanctificatus
     作曲者不詳(アキテーヌのオルガヌム): O primus homo corruit / Lux refulgent
 ・元旦 作曲者不詳: Annus renascitor / De quan qu'on peut
     アルノール・ド・ランタン: Tout mon désir / ギヨーム・デュファイ: Ce jour de l'an
 ・讃美歌 作曲者不詳: Clangat tuba (リトソン写本)/
             Ave rex angelorum (エジャートン写本)/ Eya, martyr Stephane
 ・物語風モテット集 クレメンス・ノン・パパ: Voix in Rama / Pastores loquebantur
           作曲者不詳(リトソン写本): Lullay, lullow : I saw a swete semely sight
           ロワゼ・コンペール: O admirabile commercium
 ・クリスマス アントワーヌ・ビュノワ: Noel, noel, noel
        アントワーヌ・ブリュメル: Noe, noe, noe / Nato canunt omnia
 オルランド・コンソート
 録音:2005年11月、セント・メアリー教区教会、スコットランド。オルランド・コンソートによる、一味ちがった中世の「クリスマス」音楽を。当時のクリスマスの祝祭は、1月6日の顕現節までをも含んでおり、その間に様々な行事が行われた。そして、その行事にまつわる音楽も典礼風のものから豪奢のものまで、これまた色々だった。
終祷のための音楽[ Music for Compline ]
 ジョン・シェパード(ca.1515-1558):
  われらを解き放ちたまえ/
  主よ、われらを救いたまえ
 バード(c.1540-1623):
  主にして日なるキリストよ
 シェパード:平安のうちに
 トマス・タリス(ca.1505-1585):
  あなたの御手に
 シェパード:
  あなたの御手に[I/II/III]/
  主よ、われをあわれみたまえ
 タリス:主よ、われらをあわれみたまえ
 バード:主よ、われをあわれみたまえ
 タリス:平安のうちに
 ロバート:ホワイト(c.1538-1574):
  主にして日なるキリストよ/
  主よ、来て下さい
 バード:今こそ去らせたまえ
 タリス:光の消ゆる前に
 ヒュー・アストン(c.1485-1558):
  喜べ、処女なるキリストの母
スティレ・アンティコ
HMU-807419

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 終祷は、修道院で一日の最後に営まれる礼拝。ここに集められた、16世紀イギリスの作曲家達による終祷のための音楽は、どれも深い静けさの中に深い信仰の心が満ちている。第1曲目から、聴いていると本当に人の声だけによる演奏なのだろうか、と考えてしまうくらいに圧倒的に厚い響きに驚かされる。教会で録音されており、建物内いっぱいに響きわたる声に、神の存在を感じる。
 スティレ・アンティコは、英国の若き歌い手達によって結成された声楽アンサンブル集団。ヨーロッパの古楽コンクールでの優勝を期に、各地で大活躍している。レパートリーはチューダー朝の音楽からスペインもの、オランダものと実に幅広くこなする。
グレイストン・アイヴズ(1948-):
 Listen sweet dove(ハトよ、聞け)

 純粋な喜びの国が/われは命の糧なり/平和のうちに/
 主よ、まさか私のことでは/神聖な愛の歌/子守歌/
 ミサ・ブレヴィス/エディントンの礼拝
ビル・アイヴズ指揮
オックスフォード大学
 マグダレナ・カレッジcho.
ジョナサン・ハーディ、
リチャード・ピネル(Org)
 録音:2004年3月。
 聖歌隊のために新しく書かれた作品を収録。新作というとちょっとなじみにくい響きのものを想像されるかもしれないが、これらは違い、作風はきわめて美しくノーマル。3月の極寒の教会の中で録音されたというこの演奏の純度は高い。
アグリーコラ:シャンソン&ヴィオール音楽集(全22曲)
 アレクサンデル・アグリーコラ(1446?-1506):
  落胆した女のように[I(4声)/II(3声)/III(2声)]/
  あらゆるよいものに満ち[I−IV(3声)]/他
 ファブリス・フィッチ/アグリーコラ:女のように[2声/4声]
 ピエール・ド・ラ=リュー:もし眠っているのなら/他
フレットワーク
マイケル・チャンス(CT)
 麗しき音色の弦楽器奏者集団フレットワークの新譜は、ネーデルラント楽派の重要な作曲家アグリーコラ。イタリアやフランスの王室礼拝堂、宮廷などに仕え、モテットなどの声楽作品で知られている。他に、フィッチやラ=リューなど、アグリーコラと同時代に生きた作曲家達の作品が収められているのもうれしいところ。マリナーのメサイアやガーディナーのモンテヴェルディ、バッハの録音などで幅広くファンをもつマイケル・チャンスとの共演とは、なんとも豪華。フレットワークの面々による深く沁みこむような音色による遠き15世紀の宮廷に鳴り響いた音楽に、心洗われる想い。
ヘンデル:テノールのためのアリアと場面集
 「アルチェステ」/「セメレ」/「時と悟りの勝利」/
 「タメルラーノ」/「サムソン」/
 「ロデリンダ」/「エステル」/
 「イェフタ」/「陽気な人、憂鬱な人、中庸な人」
マーク・パドモア(T)
ルーシー・クロー(S)
ロビン・ブレイズ(CT)
アンドルー・マンゼ指揮
イングリッシュ・コンソート
 バロック音楽のテノールの中でも、マーク・パドモアの実力は一頭地抜けているだろう。柔らかく美しい声には気品が宿り、オペラでもオラトリオでも、ヘンデルの音楽に抜群の相性を示している。ここでは、イタリア語のオペラから「タメルラーノ」、「ロデリンダ」、イタリア語のオラトリオから英「時と悟りの勝利」、英語のオラトリオから「エステル」、「サムソン」、「イェフタ」、その他英語作品「アルチェステ」、「セメレ」からアリアを歌っている。伴奏はアンドルー・マンゼと手兵イングリッシュ・コンソート。フランス系の古楽団体のように切り込みの強いヘンデルではなく、慈しむような温かさがパドモアの歌とピッタリ。なお、マンゼとイングリッシュ・コンソートの組合わせでの録音はこれが最後となり、マンゼは今後ヘルシングボリso.の音楽監督として活動をつづけ、ベートーヴェンの交響曲などを録音していくことになっている。イングリッシュ・コンソートはハリー・ビケットが後を継ぐ。
ベートーヴェン:「ラズモフスキー」四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第7番 Op.59 No.1/
 弦楽四重奏曲第8番 Op.59 No.2/
 弦楽四重奏曲第9番 Op.59 No.3
東京SQ
[マーティン・ビーバー、
 池田菊衛(Vn)
 磯村和英(Va)
 クライヴ・グリーンスミス(Vc)]
KDC-5017

(2CD)
国内仕様盤
価格帯:B
HMU-807423

(2 HYBRID_SACD)
価格帯:B
 録音:2005年4月26日-29日。KDC-5017は、HMU-907423の国内盤仕様(日本語解説付き)。
 もはや押しも押されぬ存在、東京クァルテットがハルモニア・ムンディにてベートーヴェン弦楽四重奏曲ツィクルス始動。第一弾はいきなり直球、ラズモフスキー。作品としても、そしてテクニック的にも手の込んだこれら3曲を完璧に手中におさめ、余裕たっぷりと瑞々しい歌を聴かせる。メンバーの入れ替わりがあるとはいえ、結成30年以上のベテラン勢とは思えないような、けれん味のなさは実に見事、はや達観の域なのだろうか。息のぴったりと合ったアンサンブルで、ふとした間に満ちているただならぬ霊感にはっとさせられる。演奏も格別だが、楽器がこれまた特別。ニコロ・パガニーニ選定によるストラディヴァリのクァルテット。この夢のようなセットは地球上に6つしか存在しないと言われている。これらは日本音楽財団から10年以上もの間彼らに貸与されている。
  通常CD盤とSACDハイブリッド盤が同時発売。
J.S.バッハ:
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988/14のカノン BWV.1098
リチャード・エガー(Cemb)
 待望のエガーによるゴルドベルクの登場。どこまでも素直でまっすぐな演奏は、私たちを日常のゴタゴタから完全に離れた世界へといざなってくれる。
 カップリングは「14のカノン」。「ゴルトベルク変奏曲」初版の自家用保存本に書き込まれたもので、正式には「先のアリアの8つの基礎音に基づく種々のカノン」というタイトルを持つ。2拍子で書かれており、ゴルトベルク変奏曲とはまた違った趣を楽しむことができる。当時出版された楽譜の扉に描かれたアラベスクのような模様が、バッハの考えた調律法であるという説に基づき、この演奏でもその新しい調律法が採用され、得られた音色はどこまでもやさしく、素朴なあたたかみに満ちたものとなっている。AmbroisieレーベルのルセのCDなどでもおなじみの銘器、リュッカース(1638年)モデルのチェンバロを使用。
HMU-807427

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956/弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D703「四重奏断章」
 東京SQ[マーティン・ビーヴァー、池田菊衛(Vn) 磯村和英(Va) クライヴ・グリーンスミス(Vc)]
 デイヴィッド・ワトキン(Vc)
 録音:2010年9月。2002年マーティン・ビーヴァーが加入して以来現メンバーでの活動もほぼ10年、ますますの充実ぶりをみせている東京クァルテットによるシューベルトの名曲。デイヴィッド・ワトキン(エロイカSQのチェロ奏者)を迎えた弦楽五重奏曲第1楽章で次々現れる美しい旋律のとろけるような音色、第2楽章の天上の響きと繊細にうつろいゆく調性、第3楽章のエネルギーと緻密な構成、第4楽章の圧巻のフィナーレ、すべてが至高の出来栄え。時折ほの暗い死の気配を感じさせながらロマン性たっぷりに聴かせる。「四重奏断章」で魅せる持続する心地よい緊張感も、東京クァルテットでなければなし得ないものといえるだろう。
リチャード・エガー〜パーセル(1659-1695):
 鍵盤のための作品集(組曲全集を含む)

 組曲第1番 ト長調 Z.660/シャコンヌ ト短調 Z.680/
 組曲第2番 ト短調 Z.661/グラウンド Z.T681/
 組曲第3番 ト長調 Z.662/新しいグラウンド Z.T682/
 組曲第4番 イ短調 Z.663/全音域のグラウンド Z.645/
 組曲第5番 ハ長調 Z.666/グラウンド Z.D221/
 組曲第6番 ニ長調 Z.667/ラウンド "O" Z.T684/
 組曲第7番 ニ短調 Z.668/グランド Z.D222/
 組曲第8番 ヘ長調 Z.669
リチャード・エガー(Cemb)
 録音:2007年10月。
 2008年6月に来日し、その強烈でパンチの効いたチェンバロ演奏で聴衆をあっと言わせたリチャード・エガーの最新盤は、パーセル作品集。密度の濃い和声、入り組んだ旋律やテクスチュア、いうなれば「骨太」の音楽は、まさにエガーにぴったり。さらに、笑っていたかと思うと怒っている、怒っていたかと思うと3秒後にはすましている、といったようなイギリス的ユーモアの要素もつまっており、これまたサービス精神旺盛、ひょうきん者のエガーにこれまたぴったり。あまりに早くに亡くなった天才作曲家の作品が放つ、麻薬的ともいえる魅力に酔わされる1枚となっている。
ブラームス:クラリネット・ソナタ Op.120
 [第1番 変ホ長調/第2番 ヘ短調]
ジョン・マナシー(Cl)
ジョン・ナカマツ(P)
 ブラームスは晩年、1891年に名クラリネット奏者ミュールフェルト(1856-1907)と出会う。彼の奏でるクラリネットの音色に虜になったブラームスは、彼がクラリネットを練習しているのを何時間もじっと聴いていて、楽器のもつ可能性や限界を知ったという。このOp.120のソナタ2曲は、ミュールフェルトとブラームス自身によって1895年に初演され、その後も2人でしばしば演奏していた。ブラームスは、ミュールフェルトに共演した際の出演料を全額渡し、さらに、ミュールフェルトの生存中は、このソナタ2曲の演奏権は彼にある、と定めていたというから、いかに彼のことを認めていたかということが窺われる。
 アメリカの人気者、ジョン・ナカマツとジョン・マナシーによるこの演奏、目を閉じれば、晩年のブラームスとミュールフェルトが演奏しているのではと思わせるような、ほどよく鄙びたクラリネットの音色と、それを、穏やかに熱く支えるナカマツのピアノが絶妙のアンサンブルを聴かせる。かの二人の美しき友情が鮮やかにここに蘇るような演奏。クラリネットのジョン・マナシーは、メトロポリタン歌劇場やアメリカン・バレエ・シアターのオーケストラの首席クラリネット奏者をつとめ、また、現在ではアメリカの様々な音楽学校で教鞭をとっている。
リチャード・エガー〜
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
(全24曲)
リチャード・
 エガー(Cemb)
 使用楽器:1638年リュッカースの Joel Katzman によるコピー。
 エガー、待望の平均律の登場。第1番のプレリュードから、実にたっぷりとした響き。ひとつひとつの和声の変化をかみしめ、慈しむように演奏している。フーガも、ひとつひとつの主題、ひとつひとつの声部にいたるまで、こまやかに彫琢がほどこされている。もともと堅固で壮大な建築物を思わせるバッハの作品だが、エガーの演奏は変幻自在。時に果てしなく続く回廊のよう、時には柔らかな絹織物を思わせるようなたおやかな演奏で、1曲1曲、1フレーズ毎に違った表情を見せている。調律方法も注目で、曲集の扉に描かれていたアラベスクのような文様が、調律方法を示唆している、という新しい説に基づいて調律されている。得られた音色は、あたたかく伸びやかなもの。エガーの音楽と見事にマッチしている。
J.S.バッハ
 平均律クラヴィーア曲集第2巻(全24曲)
リチャード・エガー(Cemb)
 録音:2007年3月。使用楽器:アムステルダムの Joel Katzman 製作、1991年(オリジナル:リュッケルス製作、1638年)。
 リチャード・エガー、チェンバロ奏者としての久々の新譜は、第1巻(HMU-907431)に続く 平均律クラヴィーア曲集第2巻。
 a '=415と比較的高めのピッチで、高音は輝かしく、中音域も一音一音くっきりと響き、そして低音はズシンと響く、それでいて全体の音色はふんわりと柔らかい名器を用いての演奏。どの曲もゆったりめのテンポ設定で、エガーの大きな息の音楽作りと、抜群のリズム感がよく活きている。バッハによる緻密な音の迷宮の細部に施された装飾までくっきりと浮かび上がらせながらも、心地よい推進力に満ちた演奏。あたたかみのある録音も魅力。
ベートーヴェン:6つの弦楽四重奏曲集Op.18
 [第1番 ヘ長調Op.18-1/第2番 ト長調Op.18-2/
  第3番 ニ長調Op.18-3/第4番 ハ短調Op.18-4/
  第5番 イ長調Op.18-5/第6番 変ロ長調Op.18-6]
東京SQ
[マーティン・ビーバー、
 池田菊衛(Vn)
 磯村和英(Va)
 クライヴ・
  グリーンスミス(Vc)]
KDC-5035/36

(2CD)
価格帯:B
国内仕様盤
日本語解説書付
 録音:2006年5月、2007年2月。
 世界を代表する弦楽四重奏団東京クヮルテット。彼らがBMGの全集から15年を経て、ベートーヴェンの初期四重奏曲を再録。彼らにとって特別な存在のベートーヴェン作品だけに、ボルテージの驚くべき高さと円熟で奇跡の演奏となっている。
J.S.バッハ:リュート曲集 Vol.1
 シュスター氏のためのリュート用作品
  イ短調 BWV 995
 (原曲:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調)/
 パルティータ ヘ長調 BWV1006a
 (原曲:無伴奏ヴァイオリンのための
   パルティータ第3番 ホ長調)/
 ソナタ ト短調 BWV1001
 (原曲:無伴奏ヴァイオリンのための
   ソナタ第1番 ト短調)
ポール・オデット
(13弦バロック・リュート)
 録音:2006年3月。
 リュート界の哲学的鬼才、リュートという楽器演奏に要される能力の、もっとも純度の高い結晶のような存在、とも言われるポール・オデットによるバッハが、ついに登場。オデットの参加した録音は実に100以上にのぼり、ダウランドの作品集(HMU-907160、907161)などどれも高い評価のものばかり。しかし、ハルモニアムンディのプロデューサーからの、バッハを録音しては、という提案にはなかなか首を縦には振ってこなかったが、やっと機が熟し、このたびめでたく録音、リリースのはこびとなった。
 「シュスター氏の〜」の、苦悩にみちた前奏部分、低い音域でのどこまでも深く響く音色は、リュートとは思えないほどの力に満ちており衝撃すらおぼえる。「パルティータ」の3曲目のガヴォットの典雅さは、まるで妖精が舞っているかのよう。絶妙な間の取り方に思わずキュンとしてしまう。「ソナタ」は、終曲のフーガのみBWV1000という番号で流通しているリュート編曲版が現在よく演奏されているが、オデットはこの組曲全体がこの上なくリュート向きの作品である、と述べており、組曲すべてをリュートで演奏している。コレッリ風の冒頭曲のアダージョや、揺れるリズムが魅力の3曲目のシチリアーナなど、オデットの魔術ともいうべき手腕による新たな装いは実に見事。どこまでも神経がゆきとどき万事こまやか、微妙なニュアンスのひだを巧みに織り上げている。録音も秀逸。
ウィリアム・バード(1543-1623):
 セカンド・サーヴィス&コンソート・アンセム集

 起き上がりたまえ、
  おお主よ、何ゆえ眠りたもうや (*/#)/
 ああ神よ、汝は輝ける太陽を導き(*/+/##)/
 ああ、過ぎ去りしわが青春を振り返る時(*/**/##)/
 5声のイン・ノミネ第2番(##)/
 第2のサーヴィス(マニフィカト)(*/+/##)/
 ファンタジア ニ短調(#)/
 第2のサーヴィス
  「主よ、今こそ御身のしもべを(*/+/##)/
 5声のイン・ノミネ第4番(##)/
 主を畏るる者は幸いなり(**/##)/
 御身、天と地を導きたもう神よ(*/+/##)/
 5声のアンセム
  「おお主よ、御身のしもべエリザベスが」(*/#)/
 ファンタジア イ短調(#)/
 主よ、御身の怒りにてわれを
  非難したもうことなかれ(**/##)/
 5声のイン・ノミネ(第5番)(##)/
 おお神よ、われを憐れみ(*/+/##)/
 マドリガル
  「なぜ私は紙とインクとペンを使うか」(**/##)/
 5声のアンセム「導きたまえおお主よ」(*/#)
ビル・アイヴズ指揮(*)
オックスフォード大学
 マグダレナ・
  カレッジcho.(*)
ライアン・レオナルド
(Org;#)
ステフェン・ロバーツ
(ボーイS;+)
ロジャース・
 カヴィー=クランプ
(T;**)
フレットワーク(##)
 録音:2006年3月&7月。
 「イギリス音楽の父」とも評されるウィリアム・バードによる珠玉の作品集。この時代の教会音楽は、バードなしには語れない。魂をゆさぶる、美しく澄みきった声楽作品は、神々しささえ漂いる。名手フレットワークによる器楽作品も、胸と脳を振るわせる擦弦の音がたまらない。時折聴こえる不協和音にドキっとさせられる。
HMU-807441

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ガーシュウィン:
 ピアノ協奏曲 ヘ調/
 ラプソディー・イン・ブルー/
 キューバ序曲
ジョン・ナカマツ(P)
ジェフ・タイジック指揮
ロチェスターpo.
 のだめやラ・フォル・ジュルネで何かと話題の作曲家、ガーシュウィンの作品集。指揮にジャズ界でも活躍している大御所タイジック、ピアノに強靭なテクニックとパッションのピアニスト、ジョン・ナカマツという組み合わせのガーシュウィンが悪いはずがない!
 一曲目のヘ調のピアノ協奏曲は、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭で小曽根真が演奏、大いに盛り上がったものだった。ラプソディー・イン・ブルーの冒頭のオケもバッチリ決まって、続くピアノによる有名な旋律も、絶妙なリズム感とテクニックに裏打ちされたもの。キューバ序曲では、タイジックならではのジャズへの深い読み込みにオケが見事に応えており、他では得がたい壮大な演奏となっている。思わず踊り出したくなる楽しい一枚。
ブリテン:歌曲集〜
 Before life & after [生まれる前と死んでから]

 ブリテン:
  ジョン・ダンの神聖なソネット Op.35(全9曲)
 パーセル/ブリテン編:朝課/ヨブの苦難/晩課
 ブリテン:冬の言葉 Op.52(全8曲)/
      民謡編曲
  [I wonder wonder/Sail on, sail on/
   The Miller of Dee/At the mid hour of night/
   There 's none to soothe]
マーク・パドモア(T)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2008年6月。
 2008年に来日、「私」を滅し、語り部に徹したいわばサムライ風の「冬の旅」を聴かせ、私たちを魅了したパドモアの新譜は、ブリテン歌曲集。ここでもパドモアの語り部名人ぶりは全開、静かな高音域も、「技巧」というものを全く感じさせない、すべてが詩の物語にとって必然でといった感の演奏。オリジナルはパーセルによる編曲ものも、まるで名優による詩か物語の朗読を聴いているような気分になる。ピアノのヴィニョールズも、スタインウェイ製ピアノを自在に操り、陰になり日向になり素晴らしいサポートで聴かせる。
マルティヌー
 2つのヴァイオリンとピアノのためのソナティナ
ショスタコーヴィチ
 ピアノ伴奏による3つのヴァイオリン二重奏曲
ミヨー:2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ
尹伊桑(ユン・イサン):2つのヴァイオリンのための
 ソナティナ、ペッツォ・ファンタジオーゾ(*)
アンジェラ・チュン、
ジェニファー・チュン(Vn)
ネルソン・パジェット(P)
 (*)は世界初録音。
 ヴァイオリン二重奏のレパートリーをとりあげる姉妹の第1弾は20世紀に書かれた作品を集めた物。彼女たち自身韓国出身ということもあり、特にユン・イサンで見せる熱演ぶりは印象的。
マンゼ&エガー〜シューベルト:
 ヴァイオリンとピアノのための
  ソナタ(ソナチネ)集

 [第1番 ニ長調 D.384,Op.137-1/
  第2番 イ短調 D.385,Op.137-2/
  第3番 ト短調 D.408,Op.137-3/
  第4番(二重奏曲) イ長調 D.574,Op.162]
アンドルー・マンゼ(Vn)
リチャード・エガー(Fp)
 マンゼ&エガーの最強デュオがおくる最新アルバムはシューベルト。エレガントなフォルテピアノと、無垢なるバロック・ヴァイオリンとが引き起こす奇跡の化学反応。モーツァルトやヘンデルのソナタでの記憶も強烈だが、このふたり何を弾いても心底新鮮な驚きの連続。シューベルトが19ないし20歳の頃、いままさにウィーンでの初めての成功を謳歌しようという時期に書かれたソナタでも、シンプルなのに演奏の力だろうか。ほとんど作品の真価を塗り替えてしまうほどに、これまでと全然ちがった世界を切り開いて行く。たとえば内容のもっとも充実している第4番。若きシューベルトのとめどなくあふれる感性をそのままに伝えてみごとというほかない。これはゼッタイおすすめ!
HMU-807446

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ヘンデル:オルガン協奏曲 Op.4
 [第1番 ト短調/第2番 変ロ長調/第3番 ト短調/
  第4番 ヘ長調/第5番 ヘ長調/第6番 変ロ長調]
リチャード・エガー
(Org;*)指揮
アカデミー・オブ・
 エンシェント・ミュージック
 使用楽器:2005年、Robin Jennings 製、4ストップの室内オルガン(*)。
 エガーの弾き振りによる、オルガン協奏曲。オルガンの音色は、リコーダーの重奏を聴いているような、心に染入る実にあたたかなもの。有名な第6番も、ゆったりとしたテンポ設定が、曲のもつ愛らしさを200パーセント引き出しており、思わずにっこりしたくなる出来栄え。エガー自身、ライナーノーツに書いているが、イギリスのオルガンはドイツのとは違って、荘厳で重厚な響きというよりも、甘くあたたかな音色が特徴的。ロンドンの教会にあるオルガンを用いた結果、大変心あたたまる協奏曲集が出来上がった。もともと細かな部分まで指定のないヘンデルの協奏曲の楽譜だが、エガー自身と、通奏低音(リュート)の名人、ウィリアム・カーターが見事な対旋律や装飾を施しており、合奏とオルガンの絡み合いは実に色っぽく、それでいて上品で、たまらなくセンシュアルな仕上がり。録音も秀逸で、オルガンのほっこりとした音色から、弦楽器の擦弦の生々しいリアルな音まで見事にとらえられており、オーディオ的にもたのしめる1枚。
HMU-807447

(2 HYBRID_SACD)
価格帯:B
ヘンデル:オルガン協奏曲集 Op.7
 [変ロ長調 Op.7-1/イ長調 Op.7-2/変ロ長調 Op.7-3/
  ニ短調 Op.7-4/ト短調 Op.7-5/変ロ長調 Op.7-6]/
 シャコンヌ ヘ長調HWV 485(*)/
 フーガ ト短調HWV 264(*)/
 シャコンヌ ト長調HWV 442(*)/
 協奏曲 ヘ長調「カッコウとナイチンゲール」HWV295
リチャード・エガー
 (Org/Cemb(*))指揮
アカデミー・オブ・
 エンシェント・ミュージック
 録音:2006年11月、2007年2月-3月。使用オルガン:Goetze & Gwynn (1998)[ヘンデル・ハウス・ミュージアムの特別許可により使用]/Robin Jennings, 4ストップの室内オルガン(2005年)[HWV 295 のみ]。使用チェンバロ:マルコム・グリーンハルフ、2005年[HWV485, 264]/ジョエル・カッツマン、1991年(1638年リュッケルス・モデル)[HWV 442]。
 1761年、ヘンデルの没後、遺作として出版された器楽協奏曲集の登場。エガーの霊感に満ちた即興満載のオルガン、楽器はヘンデル・ハウスが所有しているヘンデル生前のオルガンのコピーを使用。ファゴット2本を含むリッチな通奏低音パートが、オルガンの豊かな音色を支える。チェンバロ・ソロ作品では、フーガ(HWV 264)が傑出している。高い緊張、美しいメロディー、分厚い和声、エガーの腕が冴えている。「カッコウとナイチンゲール」は、まるでコンサートのアンコールをライヴで聴いているかのような盛り上がり。ヘンデルの充実の作風をたっぷりと味わうことが出来る。
ラフマニノフ&ショスタコーヴィチ:歌曲集
 ラフマニノフ:
  息がつげるだろう Op.26-3
  キリストは立ち上がりぬ Op.26-6/指輪 Op.26-14
  私はあなたを待っている Op.14-1/思い Op.8-3
  いや、お願い、行かないで Op.4-1
  おお、悲しまないで Op.14-8
  すべては過ぎ去り Op.26-15/何という苦さ Op.21-12
  私の胸のうちに Op.14-10/朝 Op.4-2
  夢 Op.8-5/夜の静けさに Op.4-3
 ショスタコーヴィチ:
  スペインの歌 Op.100(全6曲)
  ドルマトフスキーの詩による5つの歌 Op.98
イリス・オヤ(Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 1977年エストニア生まれのメゾソプラノ、イリス・オヤ初のソロ・アルバム。ヒリアー率いるエストニア・フィル室内合唱団のリーダーとしても活躍する期待の星。透明ながら非常に深々とした声質が独特で、多くのエストニア作曲家たちが新作を彼女のために書き下ろしている。ここではラフマニノフとショスタコーヴィチをロシア語で歌唱。ロシアの歌手とはひと味異なる微妙な陰影づけが素晴らしく、思わずひきつけられる。
HMU-807452

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
トイヴォ・トゥレヴ(1958-):
 8つの雅歌/主は我が運命の羊飼い[I/II]/
 喜べ、喜べ!/春まで/この苦しみから
ロビン・ブレイズ(CT)
ポール・ヒリヤー指揮
エストニア・フィル室内cho.
タリン室内管
 トイヴォ・トゥレヴは1958年生まれのエストニアの作曲家。エイノ・タンベルクやスヴェン=ダーヴィド・サンドストレムに作曲を師事し、さらにケルン音楽大学で電子音楽も研究した。そのかたわらグレゴリオ聖歌を研究し、ソ連時代の80年代にはエストニア・フィル室内合唱団のメンバーでもあった。気難しい哲学者もしくは何かよからぬ研究でもしてそうな科学者風の容貌で、音楽も不思議な前衛性と宗教性が混ざり合った狂的魅力に富んでいる。ヒリヤーの神業のさることながら、バッハ・コレギウム・ジャパンで活躍のカウンターテナー、ロビン・ブレイズの美声が冴え渡る。
HMU-807453

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
アノニマス4、The Cherry Tree〜クリスマスのための歌、キャロル、バラード集
 アノニマス4
 録音:2009年2月、11月。人気の女性4人による無伴奏声楽アンサンブルグループ、アノニマス4が長い活動休止期間を経て、再びハルモニアムンディに素敵なプログラムを録音してくれた。
 中世のイギリスとアメリカで大流行した、15世紀に書かれた素晴らしいバラード集「The Cherry Tree」の中のクリスマスの話を題材にした、中世のイギリスのキャロル、アングロ=アメリカのスピリチュアル・ソング集。懐かしさをおぼえる4人の声の音色と抜群のアンサンブルは健在。独特の節回しのうまさで、時に素朴に時に華やかに、キリスト教にとって特別なクリスマスを歌う。そのミステリアスともいえる魅力が増しているようにも感じられる、嬉しい新録音の登場。録音も秀逸。
HMX-2907454

(3CD)
1.5CD価格
イギリスの教会音楽
 CD1(*):
  バード:「グラドゥアリア」からのミサ曲集
  復活祭のミサ/モテット「天の女王」
  ミサ「祝されし聖母マリアの被昇天」/交唱「讃えよ、天の女王」
 CD2(#):
  ペラム・ハンフリー(1647-1674):ヴァース・アンセム集
 CD3(+):星の上に〜ヴァース・アンセムとコンソート音楽
  トムキンズ:
   主よ、我が終わりを教えたまえ/神に歌え/
   星々の上に/幻想曲(6曲)/イン・ノミネ/
   ウト・レ・ミ・ファ・ソル・ラ/他(全20曲)
シャンティクリア(*)
ドンナ・ディーム(S;#)
ドリュー・ミンター(CT;#)
ロバート・
 カーヴィー=クランプ(#)
ジョン・ポッター(T;#)
ディヴィッド・トーマス(B;#)
ニコラス・マッギガン指揮(#)
ケンブリジ・ロマネスカ(#)
クレア大学cho.(#)
フレットワーク(+)
エンマ・カークビー(+)
キャスリーン・キング(+)
チャールズ・ダニエルズ(+)
ドナルド・グレイグ(+) 他
 録音:1986年6月(*)。
 イギリスで生まれた美しい教会音楽の数々。イギリスは一種の島国であったため、特殊な地位にあるが、その教会音楽もまた独特の美しさに満ちている。名盤ばかりが集まった貴重なセット。
HMX-2907457

(3CD)
1.5CD価格
教会音楽集
 CD1(*):
  フラグメンツ〜イタリア、ギリシャ、ロシア、イギリス、
            フランスの13-17世紀

  ペルージャ、ペロタン/他、無名の作曲家たちによる作品
 CD2(#):
  ザ・パワーズ・オブ・ヘブン〜17、18世紀東方正教会の音楽
  ボルトニャンスキー、ガルッピ、ティトフ、
  ディレツキ、ヴェデル/他の作品(全11曲)
 CD3(#):ラフマニノフ:晩祷 Op.37
ポール・ヒリアー指揮(*/#)
シアター・オブ・ヴォイシズ(*)、
エストニア・フィルハーモニー
 室内cho.(#)
 録音:2000年6月19-22日、ドイツ(*)/2002年7月(#)。様々な土地の教会音楽集。
 ヒリアーによる指揮のもと、ヨーロッパ内外の様々な土地で生まれた祈りの音楽が美しくこだまする。
HMU-807460

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調Op.74「ハープ」/
 弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調Op.95「セリオーソ」
東京SQ
 録音:2007年11月、アカデミー・オブ・アーツ&レターズ、ニューヨーク。東京クァルテットによるベートーヴェン・ツィクルス第3弾。
 ベートーヴェン中期と後期の狭間に書かれた名曲「ハープ」と、「セリオーソ」二曲を収録。「ハープ」の題名の由来ともなったピツィカートも、東京クァルテットのメンバーが使用している、かのパガニーニが四重奏用にと組み合わせたというストラディヴァリの銘器で聴くとひときわ印象的。「セリオーソ」でも、冒頭のユニゾンでの息の合い方、集中はものすごいものがある。ハルモニアムンディレーベルでのベートーヴェン全集の完成を間近に控え、ますますこのクァルテットが円熟の極みにあることを存分に感じさせる、見事な出来栄え。
HMU-807461

(2 HYBRID_SACD)
価格帯:B
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲) リチャード・エガー
 (Cemb)指揮
アカデミー・オブ・
 エンシェント・ミュージック
 録音:2008年5月。
 骨太で過激なチェンバリスト、エガー弾き振りの「ブランデン」の登場。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックは、いつもリズミカルでエッジの効いた演奏で私たちを愉しませてくれてきたが、ついにここで、ブランデンブルクの登場!しかもチェンバロはエガー自身!とくれば、まずなんと言っても外せないのが第5番。楽器とのかけあいは丁々発止、さらにソロのカデンツァ部分では鬼才ぶりが200%炸裂している。曲の展開は知っているが、思わず手に汗握ってしまう迫力。かつて一人のチェンバリストがここまでの存在感を示したことがあっただろうか・・・。いつもながらのハルモニアムンディUSA サウンドの美しさも満開、いや、待った甲斐があったとしかいいようのない最高の「ブランデン」である。
HMU-807463

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
天上のハーモニー
 トマス・タリス:
  大司教パーカーのための9つの詩編歌
 ウィリアム・バード:
  モテット、ペンテコステのためのミサ曲
スティレ・アンティコ
 録音:2007年5月、All Hallows教会、ロンドン。
 「終祷のための音楽」(HMU-807419/907419)でデビュー、美しいハーモニーで私たちの心を浄化した古楽のヴォーカルアンサンブル、スティレ・アンティコの第2弾は、タリスほかのミサ曲。教会の素晴らしい音響空間の中で、タリスやバードの美しい多声音楽が鳴り響くさまは感動的。タリスの「大司教パーカーのための9つの詩編歌」は、プロテスタントの音楽美学の結晶のような作品で、禁欲的で、何よりも聖書の言葉がくっきりと響くことが重視されている。一方、カトリックのバードの作品は、強い表現力で、言葉のもつ感情に訴える要素を極限まで表現しつくしている。ここに収められている作品は比較的小規模の合唱グループを想定して書かれており、テーブルを囲んで、また、個人所有のチャペルなどで演奏されることが多かったようだ。スティレ・アンティコは、曲によって編成を変えながら、ピュアで美しい歌を聴かせる。
オリガ・カーン〜ショパン:ピアノ・ソナタ集
 [第2番 変ロ短調 Op.35(*)/
  第3番 ロ短調 Op.58(#)]
オリガ・カーン(P)
 録音:2005年2月、スタインウェイD(*)、2008年5月、YAMAHA CFIII S(#)。
 ヘビー級のショパンのソナタの登場。オリガ・カーンは2001年第11回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでゴールド・メダルを獲得した実力派で、厚みのある音色と熱い音楽性でどっしりとボリュームある音楽を聴かせる。ショパンの第2番ソナタ冒頭の減7度下降から聴き手の心の底に響くエネルギーに満ちている。第3番もたっぷりと堂々とした第1楽章から、熱く蠢く終楽章まで一気に聴かせる。
ヘンデル:ソロ・ソナタ集 Op.1 (12曲)
 フルート・ソナタ ホ短調HWV359 Op.1-1/
 リコーダー・ソナタ ト短調 HWV360 Op.1-2/
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調HWV361 Op.1-3/
 リコーダー・ソナタ イ短調HWV362 Op.1-4/
 フルート・ソナタ ト長調HWV363b Op.1-5/
 オーボエ・ソナタ ト短調HWV364a Op.1-6/
 リコーダー・ソナタ ハ長調HWV365 Op.1-7/
 オーボエ・ソナタ ハ短調HWV366 Op.1-8/
 フルート・ソナタ 変ロ短調HWV367b Op.1-9/
 ヴァイオリン・ソナタ ト短調HWV368 Op.1-10/
 リコーダー・ソナタ ヘ長調HWV369 Op.1-11 (*)/
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調HWV369 Op.1-12/
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調HWV372 Op.1-10/
 オーボエ・ソナタ ヘ長調(手稿譜より)/
 ヴァイオリン・ソナタ ホ長調HWV373 Op.1-12
アカデミー・オブ・
 エンシェント・ミュージック
リチャード・エガー(Cemb)
パヴロ・ベズノシウク(Vn)
レイチェル・ブラウン
 (Fl/リコーダー)
フランク・ドゥ・ブルイン(Ob)
 録音:2007年9月。
 エガーの奏でる通奏低音チェンバロの装飾の美しさ、ソリスト陣のうまさにほれぼれしてしまう、ヘンデルの作品集の登場。これらの曲に対して、ヘンデルは明確な楽器指定を残していない。これは、ヘンデルが、奏者たちが様々な種類の楽器を使って、自分の作品を思いのままに料理してくれることを望んだこと、そして、様々な楽器で演奏できる、と謳うことによって、少しでも多く楽譜が売れるようにしようとしたことのあらわれである、とエガーは解説書の中で述べている。エガーはこの録音に際し、あえて当時出版された楽譜(Walsh版)に参考のために指定された楽器を用いて演奏している。楽器の色彩、多彩さ、そして音楽の豊かさが見事によみがえった。(*)以降の5曲は、Roger 社から出版された楽譜指定に基づく楽器編成、あるいは、手稿譜からの演奏となっている。
ヘンデル:トリオ・ソナタ Op.2 & Op.5(全曲)
 トリオ・ソナタ Op.2(2つのヴァイオリン、2つのオーボエあるいは
  フラウト・トラヴェルソと通奏低音のための6つのソナタ
  [第1番 ロ短調HWV.386/第2番 ト短調HWV.387/第3番 変ロ長調HWV.388/
   第4番 へ長調HWV.389/第5番 ト短調HWV.390/第6番 ト短調HWV.391]/

 トリオ・ソナタ Op.5(2つのヴァイオリンあるいはドイツ・フルートと、
  チェンバロやチェロの通奏低音のための7つのソナタ[トリオ])
  [第1番 イ長調HWV.396/第2番 ニ長調HWV.397/第3番 ホ短調HWV.398/
   第4番 ト長調HWV.399/第5番 ト短調HWV.400/第6番 へ長調HWV.401/第7番 変ロ長調HWV.402]

 リチャード・エガー(Cemb)指揮アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
 パヴロ・ベズノシウク、ロドルフォ・リヒター(Vn)
 レイチェル・ブラウン(Fl/リコーダー) ヨーゼフ・クロウフ(Vc)
 録音:2007年10月、2008年1月。
 エガーとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックによるヘンデル・シリーズ最新盤は、トリオ・ソナタ集。Op.2の第5番は、ヘンデルが14歳の時に作曲されたという記述が残っており、これは不確かな情報なものの、コレッリが活躍したローマで過ごしていた若い時分から、ヘンデルの才能がすでに開花していたことをうかがわせる。バロック時代のトリオ・ソナタは、ハイドンやモーツァルトの時代の弦楽四重奏と同じくらいに重要なジャンルだった。ヘンデルの音楽師匠であったコレッリは、48のトリオ・ソナタを遺している。ヘンデルの「トリオ・ソナタ」は、13の作品が出版され遺されているが、どれもヘンデルならではの豊かな筆致と色彩に満ちている。ヘンデルの器楽作品というと、フーガの技量について、バッハと比較され劣ると言われることもあるが、ヘンデルのフーガは、オラトリオやオペラを思わせる迫力あるもので、フーガの技法を極限まで追求したバッハとはまた違った魅力に溢れている。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの名手たちと、エガーのひらめきに満ちた通奏低音の饗宴をお楽しみ頂きたい。
HMU-807469

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
Scattered Rhymes(散乱する韻)
 タリク・オレーガン(オリーガン)(1978-):
  散乱する韻(2006)(*)
 ギヨーム・ド・マショー(c.1300-1377):
  ノートル・ダム・ミサ曲
 ギヨーム・デュファイ(c.1400-1474):
  アヴェ・レジーナ・チェロルム
 ギャヴィン・ブライヤーズ(1943-):
  スーペル・フルミナ(2000)
 ギヨーム・ド・マショー:Douce dame jolie
 タリク・オレーガン:
  Virelai "Douce dame jolie" (2007)
ポール・ヒリアー指揮(*)
エストニア・フィルハーモニック
 室内cho.(*)
オルランド・コンソート
 荘厳な教会の中に様々な光を放つステンドグラスを思わせるマショーの「ノートル・ダム・ミサ曲」。これ自体が大変な名曲であるだけでなく、歴史上初めてすべての典礼に曲がつけられたものであること、作曲者が特定できる初めてのミサ曲ということで大変に重要な作品。このアルバムは、マショーやデュファイらの代表的なミサ曲と、現代の作曲家が彼らのミサ曲にインスピレーションを受けて作曲したものを交互に並べている。作曲年代に実に500年以上の開きがあるそれぞれの作品は、しかしどれもが新しく感じ、またどれもが15世紀の古の世界を思い起こさせる不思議な魅力に溢れている。声の豪華な饗宴を、心ゆくまで堪能できる1枚。
 オルランド・コンソートの久々の新譜であること、そして1曲目の「散乱する韻」を、先の新譜「シュトックハウゼン:Stimmung」で我々をのけぞらせる名演を聴かせてくれたヒリアーも参加しているということも注目に値する。
 なお、国内代理店のインフォメーションでは、当盤のイギリス現代作曲家2人について「ターリック・オレガン」「ギャビン・ブライアルス」という独特の表記が成されていますが、上記では通常の表記に近い物を採用しております。
HMU-907471

(2CD)
1.5CD価格
A TRIBUTE 〜ロレイン・ハント・リーバーソン
 ヘンデル:
  「アリオダンテ」より(*)〔ここでは愛を/一途な思いの翼を/私はまだ生きている?/不実な娘が/夜のあとに〕/
  「テオドーラ」より(#)〔天使よ/おお輝かしき太陽/暗闇をもって/おお!私はあの翼にのって/汝、すばらしき息子よ〕/
  「メサイア」より(#)[シオンの娘よ大いに喜べ/だが、その来る日には/彼は侮られて…/わたしは知る、わたしをあがなう者は]
 パーセル:「ディドーとエネアス」〜私が地中に眠る時(#)
 ヘンデル:カンタータHWV96より(+)/「スザンナ」よりアリア(+)/ドゥラスタンティのためのアリア(+)
  (「ラダミスト」「オットーネ」「ジューリオ・チェーザレ」「アリアンナ」よりのアリア)
 J.S.バッハ:アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳〜アリア「御身が共にいるならば」BWV.508(+)

  ロレイン・ハント・リーバーソン(S/Ms) ニコラス・マッギガン指揮
  フライブルク・バロックo.(*)、フィルハーモニア・バロックo.(#/+)
 録音:1989年-1993年。惜しまれつつ亡くなったアメリカが生んだ名メゾ・ソプラノ、ロレイン・ハント・リーバーソン(1954-2006)。コンサートのライヴ録音などが追悼盤として世界中でリリースされ、彼女の人気は亡くなった後も衰えを知らない。その歌声は、ニューヨークの広大なメトロポリタン歌劇場でも何度か響き渡ったが、彼女の主な活躍の場はフランスのバロック巨匠との共演だった。得意としたヘンデルのオペラを中心に、彼女の声を堪能できる2枚セットとなっている。
マイケル・シェパード
 アール・ワイルド:
  ガーシュウィンの「ポーギーとベス」
   によるファンタジー
 バーバー/シェパード編:
  ひなぎく/聖アイタの幻影/夜想曲
 リチャード・ロジャース/
  スティーヴン・ハフ編:
   「回転木馬」〜回転木馬のワルツ/
   「サウンド・オブ・ミュージック」
     〜わたしのお気に入り
 ウィリアム・ボルコム:
  3つのゴースト・ラグ〜優雅な幽霊
 ジョージ・クラム:
  マクロコスモス第1巻(1972)〜夢の影像
 ジョン・コリリアーノ:
  エチュード・ファンタジー(1976)
マイケル・シェパード(P)
 録音:2007年1月、インディアナポリス大学、デハーン・ファイン・アーツ・センター、ルース・リリー・コンサートホール。
 当盤以下の3点は、過去にヴァン・クライバーン・コンクール入賞者のシリーズなどを手がけてきたハルモニア・ムンディUSAが新たにお届けする「アメリカ・ピアニスト協会シリーズ」。アメリカ・ピアニスト協会(APA)は、トニー・ハビックとデンマーク生まれのコミック・ピアニスト、ビクター・ボーグ[ボーエ]によって、1979年にニューヨークで設立(1982年よりインディアナポリスに拠点を移動)されたNPO。その使命はコンクール、コンサートツアーや教育プログラムを通して、世界へはばたく若いピアニストを発掘しサポートすること。現在、APAはクラシックだけでなくジャズをもふくめた3つの奨学基金を用意していて、すなわち、デハーン・クラシカル・フェロー、マクス・I.・アレン・クラシカル・フェロー、そしてジャズのコールポーター・フェローがそれ。受賞者は2年間で賞金とCDやコンサートなどの活動支援を含めた、75,000ドル相当の援助を受ける。過去の受賞者にはフレデリック・チュウの名前もある。あすのピアノ・ヴィルトゥオーゾを送りだす注目のシリーズの登場と言えるだろう。
 アメリカ・ピアニスト協会から2003年のクリステル・デハーン・クラシカル・フェローに選ばれたマイケル・シェパード。メリーランド州ボルティモアにあるジョンズ・ホプキンス大学のピーボディ音楽院で研鑽を積み、レオン・フライシャーに師事している。また、APAのバックアップでワシントンD.C.のケネディ・センターでデビューを果たして以来、全米で演奏活動を展開中。作曲家でもある彼はつねに新しい音楽に傾倒して、作曲家ニコラス・モー、マイケル・ハーシュ、ロバート・シロタとジョン・コリリアーノと頻繁にコラボも行っている。ここではロジャースのおなじみのミュージカル・ナンバーから、名手ワイルドの30分近い大曲、そして難曲クラムまで、おもわず目もくらむようなテクニックでとりこにする。
スティーヴン・ベウス
 チャールズ・グリフィス(1884-1920):
  ピアノ・ソナタ(1918)/
  幻想的小品 Op.6,Nos.1-3
   [舟歌/夜想曲/スケルツォ]/
  3つの音画 Op.5 より
   [第1曲「夕暮れの湖」/第3曲「夜風」]/
  ローマのスケッチOp.7〜第1曲「白孔雀」
 スクリャービン:
  ピアノ・ソナタ第6番 Op.62/
  12の練習曲 Op.8 より
   [第5番/第9番/第11番/第12番]
  幻想曲 ロ短調 Op.28
スティーヴン・ベウス(P)
 録音:2007年1月、インディアナポリス大学、デハーン・ファイン・アーツ・センター、ルース・リリー・コンサートホール。
 アメリカ・ピアニスト協会シリーズ。2006年マクス・I.・アレン・クラシカル・フェローをAPAより授与されたスティーヴン・ベウスは、ワシントン出身のピアニスト。ホイットマン・カレッジで学位を取得、現在ジュリアード音楽院で研鑽中の彼は、欧米を中心に活動の幅を広げている。これはかれにとってバーバーとマリオン・バウアーのピアノ作品集につぐ2枚目のアルバム。印象主義の作風で知られ、夭逝した作曲家チャールズ・グリフィス(1884-1920)とスクリャービンを収めている。グリフィスの代表作「白孔雀」はぼんやりした感じが「アメリカのドビュッシー」ともいわれたのが首肯される内容。妖気を醸し出したスクリャービンの技巧もいうことなし。
スペンサー・メイヤー
 エリス・ボノフ・コーズ(1916-2000):
  ロム・アルメによる変奏曲(1946-47)(*)
 コープランド:ピアノ変奏曲(1930)
 ブゾーニ:ショパンのプレリュードによる
       10の変奏 BV.213a
 ドビュッシー:前奏曲集第2巻 全曲
スペンサー・メイヤー(P)
 録音:2007年1月、インディアナポリス大学、デハーン・ファイン・アーツ・センター、ルース・リリー・コンサートホール。(*)は世界初録音。
 アメリカ・ピアニスト協会シリーズ。オハイオ出身のスペンサー・メイヤーは、APAから2006年デハーン奨学金を授与されたピアニスト。2003年10月にはニューヨークのカーネギー・ホールでリサイタル・デビュー。2004年に南アフリカのプレトリアで行われたUNISA 国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得、さらには北米、ヨーロッパ、アジア、アフリカでのリサイタル、室内楽、オケとの共演など、めきめきと頭角を現している。その彼が弾くのは前奏曲集と変奏曲と題されたアルバム。ドビュッシーではくっきりした音色と華麗なタッチが冴え渡る。「現代の変奏曲の大家」との呼び声高いシカゴ生まれのコーズでは、想像力豊かな技法が駆使されメカニカルな味わい。難曲ブゾーニも各変奏の性格の描き分けがみごと。
HMU-807470

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
アンドルー・マンゼ、「英雄」を振る!
 ベートーヴェン:
  交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」/
 1 2のコルトルダンス WoO.14/
  バレエ「プロメテウスの創造物」Op.43〜フィナーレ
アンドルー・マンゼ指揮
ヘルシンボリso.
 なんとも驚きのリリース。古楽演奏からモダーンへと活動の場を広げていった先人はガーディナー、アーノンクールと数知れないが、ついにわれらがマンゼも名乗りをあげた。2006年に首席指揮者に就任したヘルシンボリ響を率いての「エロイカ」が登場。
 颯爽としたテンポが作りだす無類の格好よさ。いたずらに重くなりすぎず引き締まった葬送行進曲。フィナーレでは変奏ごとのゆたかな表情もまた魅力的。カップリングはこの「エロイカ」のフィナーレの主題つながりで、「プロメテウスの創造物」のフィナーレと同主題を第7曲目に使ったコルトルダンス。
 マンゼみずからがバロック・ヴァイオリンを駆るときにみせる、音楽にとびきりみずみずしくフレッシュないのちを吹き込む作業は、モダーンオケを振ってもすこしもかわるところがない。これは注目度満点のアルバムと言えるだろう。
Birds on Fire〜ヴィオールのためのユダヤ音楽
 オーランド・ガフ(1953-):Birds on Fire
 サラモーネ・ロッシ(1571-1630頃):祈り
フレットワーク
 ヴィオールの名人集団フレットワークによる新譜は、英国のユダヤをテーマにしている。英国では1290年にユダヤ人追放令が出され、ユダヤ人は国家をあげて迫害された。しかし、イギリス王朝に仕えた音楽家には、ユダヤの血が流れる音楽家たちが多数存在していたことが調査で明らかになってきている。そして、特に1550年から1650年頃、イタリア系ユダヤ人の家系、バッサーノ家とルポ家が輩出した優秀な音楽家たちは、宮廷で音楽的隆盛を誇っていた。ここに収められているのは、当時英国で活躍したユダヤ系の音楽家たちによる音楽。同時収録されている現代作曲家、ガフの作品は、ユダヤのクレズマー音楽にインスパイアされて書かれたもの。当時の音楽家たちが夜密かに仲間で集い、禁じられている自分たちの音楽を演奏している集会を思い描いていると語っている。クレズマー音楽とジャズの要素も少し感じられる独特な世界を、フレットワークが哀愁を漂わせながらも粋に演奏しており、きわめて印象的に響く。
ダニエル典礼劇 デュファイ・コレクティヴ
ジョン・ポッター(T;ダニエル)
ハーヴィー・ブロー
(T;ダリウス)
ヴィヴィアン・エリス(S;女王)他
サウスウェル・
 ミンスター合唱団団員
 典礼劇とは、10世紀前後の教会で行われていたイースター・ミサの導入に起源があるとされる。このダニエル典礼劇は、13世紀初頭には成立していたとされる最古の典礼劇のひとつで、旧約聖書のダニエル書に由来する。物語の構成の巧みさ、そして音楽的洗練の度合いから、音楽史上最も有名な典礼劇であるといえるだろう。預言者ダニエルが、壁に書かれたなぞの言語を読み解く場面、ライオンの洞窟に投げ込まれても神の力によって助けられる場面が音楽劇に仕立てられている。当時実際にどのような舞台で上演されていたかという資料は充分に残されていないが、若い聖職者によって上演されたといわれている。オペラの誕生の遥か以前から、教会内では劇的な要素を伴う音楽が既に所作を伴って上演されていた。遥か遠い昔に思いを馳せながら聴けば心は一気に中世。
HMU-807480

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
デュリュフレ:
 レクイエム Op.9〜合唱、小管弦楽とオルガン版/
 顕現節の入祭唱への前奏曲 Op.13/
 アンリ・ラボーの主題によるフーガ/
 グレゴリオ聖歌による4つのモテット Op.10/
 ジャン・ギャロンを讃えて/瞑想曲/
 ミサ曲「クム・ユビロ」Op.11
ビル・アイヴズ指揮
オックスフォード・マグダレン・
 カレッジcho.
イングリッシュ・シンフォニア
 純にして高貴、心洗われる世界にファンも多いデュリュフレ。彼の美しいレクイエムをはじめとする宗教合唱曲と、オルガン独奏曲を集めたアルバム。イギリスの名門オックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団が中世的な癒しの世界を創りあげている。
HMU-807481

(3 SACD HYBRID)
2枚価格
価格帯:B
ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(全集完結編)
 〔第12番 Op.127 変ホ長調(*)/第14番 Op.131 嬰ハ短調(*)/
  第13番 Op.130 変ロ長調 + 大フーガOp.133
   (Op.133は第5楽章カヴァティーナと、最終楽章のアレグロの間に演奏;#)/
  第15番 Op.132 イ短調(#)/第16番 Op.135 ヘ長調(+)〕
 東京SQ[マーティン・ビーヴァー(Vn1) 池田菊衛(Vn2)
     磯村和英(Va) クライヴ・グリーンスミス(Vc)]
 録音:2007年11月、アカデミー・オブ・アーツ&レターズ(+)/2008年5月、バード大学フィッシャー・センター・フォー・ザ・パフォーマンツ(*)/2008年8月-9月、東京:王子ホール(#)。
 2009年に結成40周年を迎えた東京クァルテット、ハルモニアムンディ・レーベルでのベートーヴェン全集がいよいよここに完結した。各奏者の肩の力が完全に抜けた美しく柔らか、それでいて高度な緊張を保った音色は見事。緩徐楽章で四人が聴かせるゆったりと進む息の長いフレーズは、高い集中と緊密なアンサンブルがあればこそ。カヴァティーナでのえもいわれぬ優しさと温かさには、思わず熱い涙がこぼれます。4人の間に流れる空気、息遣いまでをも音楽的にとらえた素晴らしい録音。
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D911 マーク・パドモア(T)
ポール・ルイス(P)
 録音:2008年11月、12月。使用楽器:スタインウェイ。
 深々と冷え込む冬、どんよりと暗い空の下、ただただ雪を踏みしめて歩を連ねる旅人としての「私」の独白から始まる「冬の旅」。ピアノの前奏、それにつづくパドモアの声は、早くも聴衆を凍てつく冬の世界へと引きずり込む。パドモアは、「私」として、そして同時に、恋にやぶれずたずたになった「私」を非常に冷静に傍観する第三者として、この物語をすすめる。聴衆は、時にパドモア自身が主人公に思え、その主人公に共感して世界に足を踏み入れると、急にその主人公がふっと姿を消し、自分が冷たい世界に閉じ込められてしまったかのような、非常に不思議な感覚世界へと連れて行かれる。5曲目の有名な「菩提樹」も、やさしさよりも悲しい思い出が勝った演奏。「春の夢」も、あたたかな雰囲気は束の間、すぐに絶望の闇へと引き戻される。すべてシューベルトが作曲した時の調性で歌われているのもポイントで、深い集中が一貫して続き、時に気が狂いそうな絶望の淵まで追いやられるような気分になるが、最後には通常の世界の入り口へと連れ戻されているような感じがするから不思議。パドモアの透徹した声と美しい言葉の発声、そしてピアノとのアンサンブルは完璧。2008年6月の東京での来日公演で素晴らしい「冬の旅」(ピアニストはイモジェン・クーパー)を聞かせてくれたパドモア。その上手さは、ヘレヴェッヘ指揮の受難曲のエヴァンゲリスト役などでも広く知られるところだが、あらためてその芸の確かさに胸を打たれる1枚。
HMU-807485

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
バルティック・ルーン [Baltic Runes]
 ヴェルヨ・トルミス(1930-):
  歌の橋/司教と無神論者/聖ヨハネの日の歌
 シベリウス:組曲「恋する人」Op.14
 ツィリルス・クレーク(1889-1962):
  三つのフォークソング
 エーリク・ベリマン(1911-2006):ラッポニアOp.76
ポール・ヒリアー指揮
エストニア・
 フィルハーモニック室内cho.
 録音:2008年2月。
 いつ聴いても心に感動のさざ波が起こるシベリウスの「恋する人」にうれしい合唱版の新録音が登場。ほかにも男声のトーンクラスター的な効果が印象的なベリマンの作品など、エストニア・フィルハーモニック室内合唱団のうまさが際立つ1枚。
 バルティック・ルーン(バルト諸国の古代文字)というこのアルバム、バルトとフィンランドに古くから伝わる抒情詩や物語に、シベリウス、ツィリルス・クレーク、エーリク・ベリマンとヴェルヨ・トルミスらが作曲したメロディーを美しい合唱で辿る。
HMU-807489

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
Song of Songs
 クレメンス・ノン・パパ(c.1510/15-1555/56):わたしはシャロンのばら(雅歌2:1-2, 4:15)
 パレストリーナ(c.1525-1594):どうかあの方が、その口のくちづけをもって
  私にくちづけしてくださるように(雅歌1:2-3)
 聖歌(作者不詳):王様を宴の座にいざなうほどわたしのナルドは香りました(雅歌1:12)
 フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):恋しい人は言う。(雅歌2:10-13)
 ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1560):気高いおとめよ(雅歌7 章の編集版)
 聖歌(作者不詳):エルサレムのおとめたちよ(雅歌1-5)
 ラッスス(1532-1594):恋しい人よ、来て頂きたい(雅歌7:11-12)
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):起き出して町をめぐり(雅歌3:2, 5:8-10, 7:8)
 聖歌(作者不詳):恋人よ、あなたはなにもかも美しく(雅歌4:7)
 ゲレーロ:わたしはシャロンのばら(雅歌2:1-5)
 ジャン・レリティエ(c.1480-after1552):わたしは黒いけれども愛らしい(雅歌1:2-5)
 聖歌(作者不詳):あの人が左の腕をわたしの頭の下に伸べ(雅歌2:6)
 ロドリーゴ・デ・ケバロス(c.1530-1581):わたしの妹、花嫁は、閉ざされた園(雅歌4:12, 5:2, 2:14, 4:11, 4:8)
 パレストリーナ:エルサレムのおとめたちよ(雅歌1:5-6)
 聖歌(作者不詳):あなたは美しく
 セバスティアン・デ・ヴィヴァンコ(1551-1622):わたしは恋しい人のもの(雅歌7:11-13)
 ゲレーロ:あなたの名はかぐわしい(雅歌1:3, 7:6-8)
 聖歌(作者不詳):ごらん、冬は去り(雅歌2:11)
 ビクトリア:荒れ野から上って来るおとめは誰か。(雅歌3:6)

  スティレ・アンティコ
 録音:2008年3月。
 スティングと共演・来日したことでも話題となったイギリスの声楽アンサンブル集団、スティレ・アンティコの3枚目は、旧約聖書の「雅歌(Songof Songs)」に基づくルネサンス期の合唱曲と聖歌。雅歌は聖書の中でもっとも「世俗的」な書。ルネサンス時代の作曲家たちは、このテキストを、神聖な愛やマリア信仰の暗喩として用いた。
HMU-807490

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
タリク・オリーガン(1978-):作品集
 私は太陽を永らく見ていない/
 エクスタシーの上にあるもの/夜の入口/
 Tal vez tenemos tiempo/Care Charminge Sleepe/
 3枚つづきの絵画/憎む暇などない
コンスピラーレ
 録音:2007年10月。
 声によるプリズムや万華鏡を思わせる、独特の声楽作品を得意とするオリーガンの最新盤。近未来的宇宙を思わせるような、星と星の間で不思議に停滞しながら響き合う声のような作品が続く。
ピアソラ・アンド・ビヨンド
 ピアソラ:
  リベルタンゴ(1974)/天使の組曲/デカリシモ(1962)
 デイヴィッド・ゴードン:細分化されたタンゴ
 アダム・サマーヘイズ:墓地があくびをする時
 ピアソラ:
  ソールダッド(1956)/ミケンランジェロ70(1968)
 アダム・ゴードン&アダム・サマーヘイズ:
  ブルジョワのミロンガ
 ピアソラ:インヴィエルノ・ポルテーノ(1969)
 アダム・サマーヘイズ:エル・デスポセイド
ロンドン・コンチェルタンテ
 録音:2008年7月。
 自身のアルゼンチンの血を沸き立たせつつ、バッハ、クラシック、そしてジャズ、様々な音楽の要素を総合した音楽を書いた巨匠、ピアソラ。現代に生きる4人の作曲家によるピアソラへのオマージュ作品が入り混じったこの興味深いプログラムを通して、ロンドン・コンチェルタンテは、ピアソラという壮大な宇宙を「超え(ビヨンド)」る旅へと私たちをいざなう。
 「細分化されたタンゴ」は、ナイマンを思わせるミニマル・ミュージックとピアソラの力強い世界の融合。他の現代作品も、ピアソラに敬意を払いつつ、ピアソラを通して新しい世界を私たちにみせてくれる。
 ロンドン・コンチエェルタンテは、ジプシー・タンゴのバンドで活躍していたヴァイオリン奏者たちによって1991年に結成されたアンサンブル・グループ。純粋なクラシックのアンサンブルとは一味違う、エッジの効いた演奏を聴かせてくれる。
ガーシュウィン/グローフェ編:
 ラプソディ・イン・ブルー(オリジナル・ジャズ・バンド版1924)(*)/
 アイ・ガット・リズム変奏曲(ガーシュウィン自身のオリジナル・スコア)/
 ヤンキー・ドゥードゥル・リズム/同曲(1909年機械吹込み録音復刻)/
 すてきな気持ち/誰かが私を愛している/スウィート・アンド・ロウ・ダウン/
 天国への階段/私の彼氏/魅惑のリズム(#)/サマータイム(+)
  リンカーン・マヨーガ(P)
  アル・ガロドロ(A-Sax; *, #, + /Cl;*, # /B-Cl;*, +)
  スティーヴン・リッチマン指揮ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク
 ガーシュウィンの名作「ラプソディ・イン・ブルー」はフルo.版で親しまれているが、初演はグローフェが突貫作業で仕上げた小編成のジャズバンド版だった。この版はバンジョーやもう1台のピアノも含まれてサウンド的にも興味深いのだが、あまり聴く機会がない。ここでは嬉しいジャズバンド版による最新録音の登場。さらにアイ・ガット・リズム変奏曲のガーシュウィン自身によるオーケストレーション版や、人気のソング・ナンバーをグローフェがバンド用に編曲したものまで、彼の一番聴きたい曲ばかりを1枚に収めた超魅力盤。ピアノはアメリカ・ポップス界の大御所リンカーン・マヨーガで、オシャレの極み。また、アメリカのサックス王で、1936年から1965年までホワイトマン楽団のスターだった伝説のアル・ガロドロが参加しているのも驚き。古き良きアメリカを最新の音で存分に味わえる。
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
 ソナタ 変ロ長調K.454/ソナタ ト長調K.379/373a/
 フランスの歌「ああ、私は恋人を失った」
  の主題による6つの変奏曲/
 ヴァイオリン伴奏の
  クラヴィーア・ソナタ ハ長調 K.296/Op.2-2
ペトラ・ミュレヤンス(Vn)
クリスティアン・
 ベズイデンハウト(Fp)
 録音:2008年6月。
 フライブルク・バロックo.のコンミス、ミュレヤンスの久々のソロ新譜。ハリとツヤのある音色はさすが。フォルテピアノを弾くのは1979年南アフリカ出身の逸材、ベズイデンハウト。ビルソンの下で研鑽を積み、ポール・オデットの下で通奏低音を学び、21歳でブルージュのコンクールで優勝、聴衆賞も同時に受賞し一気に世界的に注目される存在となっている。ミュレヤンスとのアンサンブルの連携は見事、メロディーの合いの手や伴奏、どの音をとっても完璧。
キャンドルライトによるキャロル〜アドヴェント、クリスマスのための音楽
 聖歌: Creator alme siderum  / ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):天上からの信実
 バード:大地の樹 / チャールズ・ウッド(1866-1926):主よ、見て下さい
 J.S.バッハ:いざ来たれ、異邦人の救い主よ BWV.659(オルガン・ソロ)
 パレストリーナ:私は遠くから見る/トラーテ・チェリ
 ジョン・ステイナー(1840-1901):山から見る景色のなんと美しいことか
 ヘルモア(1811-1890):いざ来たれ、いざ来たれ、エマニュエルよ
 ブリテン:聖母のための賛歌 / ヴォーン・ウィリアムズ:祝福されし神の子
 作曲者不詳: In dulci jubilo / ブクステフーデ:暁の明星のなんと美しいことか BuxWV.223
 作曲者不詳: Of the father 's heart begotten / ゲレロ(1528-1599): Pastores loquebantur
 グレイストン・アイヴズ編曲:幼子イエスの子守歌 / レーガー:マリアの歌
 グレイストン・アイヴズ:いと甘き歌 / ウォーロック: Benedicamus Domino
 J.S.バッハ:いと高きところにいる神のみに栄光あれ BWV.662(オルガン・ソロ)
 ウィリアム・マサイアス:クリスマス / メンデルスゾーン:あめにはさかえ
 ジョン・ガードナー: Tomorrow shall be my dancing day

  ビル・アイヴズ指揮オックスフォード大学マグダレーナ・カレッジcho.
  マーティン・フォード(Org)
 録音:2008年7月、マグダレーナ・カレッジ、オックスフォード大学。『美しい合唱に定評のある指揮者』(代理店記載ママ)アイヴズのクリスマス・キャロル集。静かな瞑想のような音楽から、イエス・キリストの誕生を喜ぶ歌まで様々な表情の歌がつまっている。オルガン・ソロも挟まれ、クリスマス気分が盛り上がることこの上ないアルバムとなっている。なお、代理店翻訳者の表記「W.マタイ」「アイブス」等は当店で修正済。
HMU-807496

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
デイヴィッド・ラング(1957-):
 マッチ売りの少女の受難曲/愛は強いから/
 横たわる/夜・朝・昼/再び(伝道の書)
ポール・ヒリアー指揮
シアター・オブ・ヴォイセズ
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン
 録音:2008年11月。
 有名な童話「マッチ売りの少女」。「Passion(受難)」とは、被害を受けること、苦しみを意味するラテン語。ラングは、イエスの受難ではなくマッチ売りの少女が受けた苦しみ(まるでイエスの受難のようだ、とラングは語る)を悼み、2008年ピュリツァー賞音楽部門受賞の当作を書いた。バッハの受難曲では、合唱は群集を、独唱者はイエスやエヴァンゲリスト(語り部)を担当するが、ラングのこの作品では、声楽アンサンブルがすべてを語り、それぞれの歌手が打楽器も担当しながら進む。冒頭、少しずつリズムがずれていくカノンのようなトラックは、「ほ、ほ、ほたるこい」を連想させる透明感。ラングは、マッチ売りの少女の物語を、時に淡々と、時にホーミーのように、物語の最後の場面では、寒くて歯が噛み合わない少女の祈りの言葉を思わせる書法で、聴き手の眼前に深々と冷える物語の世界と、悲しい少女の物語をくっきりと浮かび上がらせる。
モーツァルト:鍵盤曲集 vol.1
 幻想曲 KV.475(1786)/
 ソナタ ヘ長調 KV.533/494(1788)/
 ソナタ 変ロ長調 KV.570(1789)/
 グルックのジングシュピール「メッカの巡礼たち」の
  アリエッタ「愚民の思うは」による
  10の変奏曲 ト長調 KV.455
クリスティアン・
 ベザイデンホウト(Fp)
 録音:2009年5月。使用楽器:1987年Derek Adlam, Welbeck製(ワルター/1795年頃モデル)クリストファー・ホグウッド・コレクション。
 表情豊かで打ち解けたスタイルで人気のベザイデンホウトは、1979年、ドイツ系オランダ人の両親のもと、南アフリカで生まれた。何度も聴いたことのある曲でも、「どこに行くんだろう」と思うような、不思議な吸引力のある音にひきつけられる。使用した楽器は、モーツァルトがウィーンに移り住んで5年ほどした時に購入したワルター製フォルテピアノをモデルに製作された物。モーツァルトの‘音色 'を追体験できることでも価値ある1枚。
 2010年2月末に来日。また今後もフライブルク・バロックo.やBPOとの共演、ツアーも予定されているベザイデンホウト、要注目。
モーツァルト:鍵盤曲集 Vol.2
 ソナタ ハ長調 K.330/ロンド イ短調 K.511/
 ロンド ニ長調 K.485/アダージョ ロ短調 K.540/
 ソナタ ハ短調 K.457
クリスティアン・
 ベザイデンホウト(Fp)
 録音:2010年1月。使用楽器:Paul McNulty, Divisoc, Czech Republic, 2008; after Anton Walter ' Sohn, Vienna, c.1802。
 モーツァルトの再来とも賞される天才フォルテピアノ奏者ベザイデンホウト、待望のソロ第2弾の登場。これしかありえないような自然なテンポ設定、気持ちよいくらいにはまっているデュナーミクの付け方、聴き手にとっても必然的かつ絶妙な間の取り方など、何度も聴いたことのある作品たちの音符ひとつひとつが鮮やかに香りたつ。 イ短調のロンドの語り口の巧さは絶品。 ハ短調ソナタの有名な冒頭では一変、現代ピアノで聴くよりも表情がダイレクトに伝わって来る。 ロ短調のアダージョでの慟哭と、音と音の間に流れる空気に、このベザイデンホウトという演奏者の底知れぬ魅力をみる。演奏者の息遣いまでをも巧みにとらえた録音も秀逸。フォルテピアノという楽器がもつ無限の表情と可能性を感じる1枚でもある。
ロレイン・ハント・リーバーソン〜
 2004年ラヴィニア音楽祭リサイタル

 ブラームス:
  動かぬなまぬるい空気 Op.57-8/
  憩え、いとしい恋人 Op.33-9/
  永遠の愛について Op.43-1
 ヘンデル:歌劇「ルクレツィア」より/
      歌劇「ジューリオ・チェーザレ」より
 ドビュッシー:ビリティスの3つの歌
 [パンの笛/髪/ナイアスの墓]
 モーツァルト:
  寂しい森の中で K.308/
  ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520/
  ラウラに寄せる夕べの思い K.523/
  ドイツ語の小カンタータ
   「無限なる宇宙の創り主を崇敬する汝らが」K.619
 H.T.バーレイ:深い河
 ロバート・T.テルソン:
  映画「バグダッド・カフェ」〜コーリング・ユー(*)
ロレイン・
 ハント・リーバーソン(Ms)
ピーター・ゼルキン(P)
ドリュー・ミンター(CT;*)
 録音:2004年8月、ラヴィニア音楽祭。
 2006年3月に惜しまれつつなくなった偉大なメゾ・ソプラノ、ロレイン・ハント・リーバーソンのリサイタルの記録。得意のヘンデルやモーツァルトのほかにも、ロマンからフランスものまで、そしてアンコールとして「バグダッド・カフェ」の「コーリング・ユー」も披露、魅力的なプログラムで聴かせてくれる。ラヴィニアは、米シカゴの郊外の町で、毎年夏ごろ開催されている、シカゴ響のピクニック・コンサートなどが聴けるラヴィニア音楽祭でも有名。
バルトーク(1881-1945):44の二重奏曲集 Sz.98(1931) アンジェラ・チュン、
ジェニファー・チュン(Vn)
 録音:2009年5月。
 バルトークの44の二重奏曲集。旋律のほとんどは、バルトークが採取したハンガリーの農民たちの間に伝承された民謡からとられている。技巧的な熟練は要求されないが、フレージング、アクセントの置き方、リズムの精確さ、不協和音や倍音を効果的に響かせる耳と腕が要求される曲がずらりと並ぶ。演奏順は、彼女たちがより体系的になるように並べなおした順番を採用。民俗色とモダーンが共存する魅力的なミニアチュールがぎっしり詰まった宝箱のような1枚。
パーセル(1659-1695):ファンタジア集
 [ファンタジアI〜XII/
  一つの音に基づくファンタジア/
  イン・ノミネ(6部)/イン・ノミネ(7部)]
フレットワーク
 録音:2008年6月。
 フレットワーク久々の新譜。フレットワークは、1986年にデビュー、坂本龍一の「スコラ」シリーズのバッハの巻でも取り上げられ、今再び注目度が増しているヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団。パーセルのファンタジア集は、演奏される機会は少ないかもしれないが、複雑な三重対位法、ドキッとするような不協和音など、パーセルが、彼の同時代人よりも2歩も3歩も先を歩んでいたことを示す意欲的な作品集。フレットワークの面々は、複雑に絡み合う声部を見事に解きほぐし、縦の線も横の線も実に見事なバランスで演奏している。
HMU-807504

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 ポール・ヒリアー指揮
エストニア・
 フィルハーモニー室内cho.
 録音:2004年5月24-27日、エストニア、ハープサル・ドーム・チャーチ。旧品番:HMU-907384 (CD) / HMU-807384 (HYBRID_SACD) の再発売で、今回はSACD盤のみの発売となる。
 ロシア正教のア・カペラ合唱の伝統、その一つの頂点とも言うべきラフマニノフの「晩祷」、西欧的な洗練さとロシア伝統のスラヴの魂が反映されたこの作品には名演名盤がひしめいているが、この演奏は別格の出来映え。純度が高く透明でありながら、詩情を感じさせる深みのある響き。個の集まりが生命体として息づく表現。声帯から発せられる音が織り成す芸術の完成形ではないか、そんな思いがする別世界がここに繰り広げられている。
KHM-997505

日本特別仕様
輸入盤
辻井伸行〜
 衝撃のヴァン・クライバーン国際コンクール・ライヴ

 ショパン:練習曲 Op.10 より(#)
  [第1番 ハ長調/第2番 イ短調/
   第3番「別れの曲」 ホ長調/第4番 嬰ハ短調/
   第5番「黒鍵」 変ト長調/第6番 変ホ短調]
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番
  「ハンマークラヴィーア」 変ロ長調Op.106(*)
 リスト:「ラ・カンパネッラ」(パガニーニによる
  超絶技巧練習曲集より第3番 嬰ト短調;*)
 ジョン・マスト:即興曲とフーガ(#)
  (ヴァン・クライバーン国際コンクール委嘱新作/
   新曲演奏課題曲)
辻井伸行(P)
HMU-907505

通常仕様
輸入盤
 録音:2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール、ライヴ、予選リサイタル(*)、セミ・ファイナルリサイタル(#)。KHM-997505は、『日本大幅先行入荷予定:7月下旬〜8月上旬予定』『辻井本人写真のスリップケース入り(ケース表面に日本語入りのようなので、おそらく国内代理店による特別仕様)』とのこと。2点とも収録内容は同一(国内盤は別に存在しますので、基本的に日本語解説等は無しと思われます)。
 今や日本中の注目を集めているピアニスト、辻井伸行。日本人として初めてヴァン・クライバーン国際コンクールの優勝を勝ち取った、衝撃のライヴ演奏がハルモニアムンディよりリリースされる。
 「ハンマークラヴィーア」での推進力に満ちた演奏、ショパンのエチュードの一曲一曲で魅せるきらびやかな音色と刻一刻と変わる豊かな表情、胸を打つ「ラ・カンパネッラ」、そして話題の超難曲、新曲課題のジョン・マストの作品までが収録された、充実のプログラム。辻井が世界で認められた決定的瞬間がすべてここに収められている。
 ジョン・マストの作品は、コンクールで課せられる新曲演奏の課題曲。演奏日の2週間前に、3人の作曲家の新曲の楽譜を渡され、演奏者はその中から任意の1作品を選び、本選のリサイタル・プログラムに組み込んで演奏する。辻井が演奏したこのマストの作品は、3作品の中で最も難易度が高いもの。辻井はこの演奏で、新曲演奏の最優秀賞にあたる「ビヴァリー・テイラー・スミス賞」も受賞している。
第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール、ライヴ金メダル
 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三楽章
 ショパン:24の前奏曲 Op.28
 メイソン・ベイツ:ロマックスへの他愛ない嘘
 リスト:スペイン狂詩曲
チャン・ハオチェン
 [張 昊辰](P)
 1990年、上海生まれの19歳。辻井と金メダルを分かち合った中国期待の新星チャン・ハオチェン。曲芸的難曲として知られる「ペトルーシュカからの三楽章」を目にも鮮やかな技巧で弾ききっている。ショパンの前奏曲集も清潔な詩情にあふれ、辻井と並ぶ逸材だったことを納得させる。
第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール、ライヴ銀メダル
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第58番 ハ長調
 バーバー:ピアノ・ソナタ Op.26
 ドビュッシー:前奏曲集第1巻〜
  [野を渡る風/音と香りは夕べの大気に漂う/
   アナカプリの丘/雪の上の足跡/
   西風の見たもの/亜麻色の髪の乙女]
 ゴドフスキ:
  J.シュトラウスの「こうもり」による交響的変容
ソン・ヨルム
 [孫 熱音](P)
 『1986年の女性ピアニスト』(代理店記載ママ)。一見たおやかな韓国女性ながら、かのホロヴィッツに捧げられた技術的にも内容的にも最高度のバーバーのソナタや、ピアノの機能を極限まで追及した恐ろしいゴドフスキの「こうもり」を難なく弾きこなす凄腕。不思議な情念も感じられる、アルゲリッチの後継者たらんとする注目株。
クラリネットとピアノのためのアメリカ音楽集
 ジョン・ノヴァーチェク(1964-):2人のジョンのための4つのラグ(2006)
 パキート・ドゥ・リヴェラ(1948-):ザ・ケープ・コッド・ファイルズ
 バーンスタイン(1918-1990):クラリネットとピアノのためのソナタ
 ガーシュウィン/ジェイムズ・コーン編:3つの前奏曲/アイ・ガット・リズム
  ジョン・マナシー(Cl) ジョン・ナカマツ(P)
 録音:2009年12月。
 NYPの首席クラリネット奏者もつとめていたジョン・マナシーと、ジョン・ナカマツによるデュオ。この編成の王道レパートリー、バーンスタンのソナタや、ノヴァーチェクとドゥ・リヴェラによる世界初録音2作品も含む注目の内容。ノヴァーチェクの作品はユーモラスな味わいが魅力の物。ドゥ・リヴェラの作品もクラリネットのポトポトとした音色が味わい深い。バーンスタインはクラリネットもさすがだが、ジョン・ナカマツのリズム感抜群のピアノが光る。ガーシュウィンの3つの前奏曲は20世紀音楽の古典とも呼ばれるもともとはピアノソロの名曲だが、ここではクラリネットとピアノの編成で演奏されている。二人のジョンの名手ぶりが光る1枚。
HMU-807509

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
Media vita〜ジョン・シェパード(1515頃-1558):
 レスポンソリウム めでたし、処女マリアよ〜主の祈り/
 アンセム「あなたに新しい命令を与えよう」/
 応唱「Media vita 〜命の中で」/
 アンセム「キリストは復活する」/
 アンセム「神よ、いそいで下さい」/
 聖歌「テ・デウム」
スティレ・アンティコ
 録音:2009年2月。
 スティレ・アンティコは、イギリスの若手歌手たちによるアンサンブルで、古楽の無伴奏合唱作品をとりあげ、その美しく豊か、かつ厳粛さも併せ持ったハーモニーで世界中を魅了し続けている。スティングとの活動でも話題を呼んだ彼らが今回とりあげたのは、これまでも彼らのアルバム「終祷のための音楽」(HMU-907419/HMU-807419)に収められていたことがある、チューダー朝の忘れられた作曲家ジョン・シェパード。
 シェパードの前半生についてはほとんどわかっていないが、オックスフォードのマグダレーナ・カレッジの合唱団に所属していたとされている。同時代のタリスなどの作品と違い、楽譜が不完全なかたちでしか残されていないものが多く、残された楽譜素材の校訂作業に時間がかかってしまっているが、シェパードの作風の広さ(カトリックの典礼音楽から、英語の歌詞を持つアンセムまで)やその斬新さは近年注目を集めている。
 アルバムのタイトルにもなっている「Media vita〜命の中で」は、人間の弱さと救済への希望を歌った応唱。多声部のそれぞれが対等に書かれていて、万華鏡のようなステンドグラスが施された大聖堂に迷い込んだような気分になる。スティレ・アンティコのメンバーの、第1ソプラノと第2ソプラノのリード・ヴォーカルを務める女性が双子同士ということもあって、いつもながらの完璧なアンサンブルには圧倒される。
HMU-907511

(4CD)
2CD価格
ルイ・クープラン:チェンバロ作品全集 リチャード・エガー(Cemb)
 録音:2009年4月16日-20日、2010年2月20日-24日。使用楽器:(A) Joel Katzman, Amsterdam, 1991, after Ruckers, Antwerp, 1638 / (B) Joel Katzman, Amsterdam, 1995, after an anonymous original (probably Jacquet), Paris, 1652 。Pitch: a’ = 398 Hz / Temperament: ‘ordinaire’ (quarter-comma meantone)。演奏曲順はリチャード・エガーによる。ナンバリングは、ブルース・グスタフソンのL.クープラン作品カタログによる。
 「ルイこそがクープラン一族で最も重要で、あらゆる時代を通じて最も偉大なチェンバロ音楽の作曲家。・・・モーツァルトやパーセルのように道半ばにして夭折してしまったのが悲しくてならない」とルイへの深い尊敬と愛情を熱く語るエガー。ニューグローブ音楽事典などの「L.クープランは、フランソワに次ぐクープラン家で最も重要な作曲家であり、17世紀のもっとも重要な鍵盤作曲家」といった記述に対し、エガーは「これにまったく賛成できない」と言う。ルイの魅力である厚みのある進行、時にどぎついまでに刺激的な不協和音を、エガーは効果的に響かせている。4枚目の終曲「パリのカリヨン」でのまさに鐘のような音色は圧巻。「これは、チェンバロのために書かれた音楽の中で私が最も愛するものだ。私がこの楽器に触れるようになった初めのころからこれらの作品は常に私の傍にあった。私はこの素晴らしい作品を録音することができて大変幸せに思う。」まさにエガーが渾身のエネルギーをもってルイの真価を問う、真剣勝負。エガーは鍵盤奏者として、バロックものはもちろん、ショパンやベルクまで何でも聴かせる万能の音楽家。今や指揮者としても刺激的な活動をしている。あらゆる経験値を総動員して臨んだ渾身の録音。
 エガー自身の筆によるライナーノーツは、クープラン一家の背景から作品概観、楽器や調律のことなど、大変興味深い内容。ルイへの強い愛情を感じる。楽器について、17世紀のリュッケルスモデルのコピーを用いているが、このオリジナルにルイ・クープランはおそらく触れたことがあるのではないか、と言っている。重要なポイントは、これらの楽器のピック部分(弦をはじく部分)が本物の鳥の羽軸を使っているということ。今日の録音の大半で用いられているプラスチック軸の楽器よりもセンシティブで、音を保つ(伸ばす)のも実はプラスチック軸の楽器ほど大変ではない、とエガーは言っている。この楽器の能力を存分に引き出すエガーもすごいだが、全ての音をくまなく収めた録音クオリティもまたすごい。また、ここでは「組曲」として演奏されているが、120あまりある楽章の組み合わせ方は実は演奏者に委ねられている部分も多い。エガー版ともいえるこの演奏、存分にお楽しみ頂きたい。
モーツァルト(1756-1791):
 クラリネット協奏曲 イ長調 KV.622
シュポア(1784-1859):
 クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 Op.57
ジョン・マナシー(Cl)
ジェラード・シュワルツ指揮
シアトルso.
 録音:2009年2月。
 「間違いなくナンバーワン」と世界が賞賛する名手ジョン・マナシーの新譜。彼の奏でる音は、柔らかさ、甘さ、そして豊かな色彩に満ちている。モーツァルトのロンド楽章でみせる軽やかさも絶品の一語。カップリングのシュポアも、トルコ行進曲風の終楽章の超絶技巧と安定した高音に思わず拍手したくなる出来栄え。
HMU-807517

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
待降節とクリスマスのためのチューダー朝の音楽
 トマス・タリス:ミサ「御子はわれらに生まれたもう」
 ジョン・タヴァナー(c.1490-1545):Audivi vocem de caelo
 ウィリアム・バード(c.1540-1623):グラドゥアーレ集 I (1605) より
  [天よ、上より雫をしたたらせ/支配者らよ、門を上げよ/アヴェ・マリア/見よ、乙女がみごもりて]
 ロバート・ホワイト(c.1538-1574):マニフィカト
 聖歌:御子はわれらに生まれたもう / ジョン・シェパード(c.1515-1558):言葉は肉体に
  スティレ・アンティコ
 録音:2010年1月。
 英国の若き声楽家たちによって結成された声楽アンサンブル集団、スティレ・アンティコ最新盤。ヨーロッパの古楽コンクールでの優勝を期に、世界で大活躍している。今回彼らがとりあげたのは、クリスマス、待降節など、季節の行事ごとに作られたチューダー朝のミサ曲。冒頭に収録されているクリスマスのためのミサ、トマス・タリスの7声部からなるミサが圧倒的。中世の教会の礼拝に迷い込んだような、神聖さと厳粛な美しさ、そして暖かみのある録音で、声によるえもいわれぬ極上の世界が広がる。
HMU-807518

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
レクイエム
 ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):レクイエム
 エリック・ウィテカー
  (エリック・ホワイテイクル; 1970-):
  「3つの信仰の歌」より
   [希望、信頼、命、愛/
    神よ、この素晴らしき日に感謝する]
 ドナルド・グランサム(1947-):
  我らは彼らを思い出す
 イルデブランド・ピッツェッティ(1880-1968):
  レクイエム
 スティーヴン・ポールズ(1949-): The Road Home
 イライザ・ギルキソン(1950-):レクイエム
コンスピラーレ
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン
 &カンパニー・オブ・ヴォイシズ
 録音:2005年10月。
 私たち人間と切っても切れない「死」をめぐるこれらの合唱作品を、名団体コンスピラーレの美しい歌声で聴く1枚。名作の誉れ高いピツェッティの「レクイエム」の演奏が特に見事。16世紀の対位法と、後期ロマン派の官能的な和声が融合するスタイルで書かれており、古代の人々、現代を生きる人々の思いがシンクロするような不思議な世界が広がる。「怒りの日」では、聖歌の有名な旋律が歌われるまわりを、美しく現代的な和声が彩る。
 #国内代理店はイギリス人作曲家の Herbert Howells を「ヘルベルト・ハウウェルズ」とドイツ語風で記載しているが、名字にある2つ目の「ウ」がどこから来ているのかは不明。また「ドナルド・グラントハム」「ステファン・パウルス」「私たちは彼らをおぼえる」という表記もあるが、誤り。
パドモア&ルイス〜シューベルト
 歌曲集「美しき水車小屋の娘」Op.25 D 795
マーク・パドモア(T)
ポール・ルイス(P)
 録音:2009年9月。使用楽器:スタインウェイ。「冬の旅」(HMC-902066)に続く、パドモア&ルイスによるシューベルト第2弾。
 冒頭のピアノの重心を深くとったリズムから独特で、前奏を聴くだけで、この演奏への期待が否が応にも高まるという物。歌唱のパドモアも滑舌鮮やかにミュラーの詩の世界を語る。詩からも歌からも超越したところでパドモアが歌い、映写機のような役割を果たしていて、詩の世界だけが淡々と映し出されるようで不思議な感覚をおぼえる。そしてルイスのピアノがまた見事!やはりシューベルトの歌曲は、歌手が巧いことはもちろんだが、ピアニストによってその出来栄えは格段に違ってくるのだなということを実感。ポール・ルイスのピアノもパドモアに負けず劣らず雄弁、それでいて決して歌を邪魔することはない。二人の崇高な精神の芸術家が、お互いを引き上げあって、高水準の「美しき水車小屋の娘」が生まれた。
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」 D.957/流れの上で D.943(*)/星 D.939
 マーク・パドモア(T) ポール・ルイス(P) リチャード・ワトキンズ(Hr;*)
 録音:2010年10月。使用楽器:カール・ゴットフリート・フォン・ライトナー(*)。ちょっと甘い歌声、言葉の美しい粒立ち、安定した歌唱で、宗教曲にリートに大活躍のパドモア最新盤は、日本でも注目度急上昇中のポール・ルイスとの共演によるシューベルト。徹底して「語り部」として詩人のメッセージを音楽にのせて聴き手に語りかけるパドモアの技にはますます磨きがかかっている。「私」をとことん滅し、時に極めて冷淡で、時にはっとするほど優しく、歌っているが「語って」いるというほうがしっくりくるような演奏ぶりは見事。詩人が語り描く世界に自分が迷い込んだような気分になる。有名な「セレナード」での、えもいわれぬ気品ある優しさは必聴。ポール・ルイスのピアノがまた文句なく素晴しく、パドモアの無駄なものが一つもない歌にぴたりと寄り添い、詩人の描く世界を見事に描写している。「流れの上で」はホルンとのトリオ。ベートーヴェンの死の翌年に書かれたもので、ベートーヴェンの「英雄」の葬送行進曲の優しいエコーとなっている。ゲスト奏者としてホルンを吹いているのは、1985年から1996年までフィルハーモニア管で首席奏者を務めた名手リチャード・ワトキンズ。滋味あふれる音色による名演は、ホルン・ファンならずとも是非聴きたいところ。
シューマン
 リーダークライスOp.24(全9曲)/
 詩人の恋 Op.48(全16曲)
フランツ・パウル・ラッハナー(1803-1890):
 ハイネの詩による歌曲集「 Sangerfahrt 」Op.33
マーク・パドモア(T)
クリスティアン・
 ベザイデンホウト(Fp)
 録音:2010年6月。使用楽器:エラール、パリ、1837年(Edwin Benuk, Enschede, オランダのコレクション)。
 イギリス生まれのテノール、マーク・パドモアと天才フォルテピアノ奏者のベザイデンホウトのコンビによるシューマン。パドモアの声の美しすぎる子音の立ち方がとにかく印象に残る。音楽に、これほど鮮やかに詩をのせて歌ってくれると、ハイネの詩自体が音楽的に書かれていることを実感する。
 そして、フォルテピアノの伴奏が大変に素晴らしい!フォルテピアノ独特の音色の立ち上がりが、パドモアの歌い方とマッチしている。もちろん音楽作り、音楽運びはさすがのベザイデンホウト、天衣無縫に、絶美の歌を聴かせる。19世紀の音楽界の重鎮にしてシューベルトの親友でもあった、フランツ・ラッハナーがハイネの詩に作曲した、ドラマティックな雰囲気が印象的な歌曲も5つおさめられた、充実の内容。旬のテノール、旬のフォルテピアノ奏者による至福の1枚。
Mr. Corelli in London〜ロンドンのコレッリ
 コレッリのヴァイオリン・ソナタ集 Op.5の、
  ジェミニアーニ(1687-1762)によるオーケストラ版とその他の優れた巨匠たちによる装飾版

 フルートのための協奏曲第10番 へ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタOp.5-10)/
 フルートのための協奏曲第8番 ホ短調(原曲:ヴァイオリン・ソナタOp.5-8)/
 コレッリの第5番ソロのフェイヴァリット・ジーグ/
 コレッリの「ラ・フォリア」に基づくコンチェルト・グロッソ/
 フルートのための協奏曲第4番 ヘ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタOp.5-4)/
 フルート協奏曲第7番 ニ短調(原曲:ヴァイオリン・ソナタOp.5-7)/
 ソナタ第7番のサラバンダのテーマに基づくグラウンド
  モーリス・シュテーガー(リコーダー)
  ローレンス・カミングス指揮イングリッシュ・コンサート
 録音:2009年7月。
 これがリコーダーで演奏されているとは!2009年秋の武蔵野・兵庫の来日公演で観客を熱狂の渦に巻き込んだ、リコーダーの神の申し子シュテーガーの新譜の登場。ヴァイオリンの偉大なる古典、コレッリのヴァイオリン・ソナタOp.5をジェミニアーニが管弦楽版に編曲したものを伴奏に、同時代人たちが華麗に装飾を施した超絶技巧の主旋律パートを、小さなリコーダー1本で演奏している。
 1720〜30年代のロンドンは、ヘンデルの存在のおかげで優秀な演奏者たちが集まっており、優れたプレイヤーたちは、劇場を飛び出して、居酒屋や様々な会合でもその腕前を披露、コンサート活動も非常に活発で、まさに音楽の聖地のひとつとなっていた。そんな中、特に人気があった作曲家がコレッリだった。当時の作曲家たちは、コレッリの作品を編曲・発表し、それを優れた奏者たちに演奏してもらうことにより自分の名を売っていた。コレッリ(1653-1713)自身はロンドンの土を踏んだことはないが、当時の大スターだった。このCDでシュテーガーは、様々な作曲家によってさらに華麗な姿へと変貌を遂げたコレッリのヴァイオリン・ソナタOp.5のうち、ロンドンで出版された楽譜を中心に採用し、イタリア趣味と、ロンドンの当時の最先端の技術が詰まったきわめつけの名演を展開している。シュテーガー自身、ブックレットのライナーノーツを『これらの版を演奏することは大いなる挑戦であったけれど、コレッリのイタリア的要素と、当時のイギリス趣味を再度深く学べる機会でもあった。Thank you, Mr/Corelli!』と締めくくっている。
HMU-807525

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
Sing FREEDOM!〜アフリカ=アメリカ霊歌集
 Motherless ChildCHJ/天国と呼ばれた町LDP/すぐに、ああ、なされるだろう/私は安らかに死にたいCHJ/
 すぐに、ああ、なされるだろうWLD/厳しい試練CHJ/ホールド・オンMH/Been in de Storm/ Wayfaring StrangerCHJ/
 Oh Graveyard (Lay This Body Down)(D.ラング編)/いい知らせじゃないか!WLD/
 スティール・アウェイ(ティペット編)/共に歩こう、子らよMH/ダット・ロックに家を買ったMH/
 谷間の百合(ウェンデル・ハルム編)/プレンティ・グッド・ルーム(On the Glory Train)(カービー・ショウ作)/
 私の神はかたき岩(アリス・パーカー&ロバート・ショウ編)/フリーダム・ソング(ロバート・キール作)/
 スウィング・ロウ、スウィート・チャリオット(タリック・オリーガン編)
 〔編曲:C.H.ジョンソンCHJ/レオナール・ド・ポールLDP/ウィリアム.L.ドーソンWLD/モーゼス・ホーガンMH

  クレイグ・ヘラ・ジョンソン指揮コンスピラーレ&カンパニー・オブ・ヴォイセズ(cho.)
 録音:2010年10月。19世紀の終わり、アメリカに滞在したドヴォルザークは、「黒人のメロディーと呼ばれるものの上にこの国(アメリカ)の音楽が成り立っている。アメリカの黒人のメロディーに、私は、必要なものすべてを見つけることができる」と語った。ブルース、ソウル、ラップ、ゴスペル、ブロードウェイミュージカル、ジャズ、ロック、R&B…さらに現代アメリカのオペラや交響曲のいくつかは、ここに収められている音楽の流れをくんでいる。アメリカ音楽の根っこの部分を今一度味わって頂くための1枚。『「霊歌(スピリチュアル)は1700年頃からアメリカに移住を余儀なくされたアフリカ人奴隷(1862年の奴隷解放宣言まで制度は続いた)によって作られ、歌われていた民謡である。国立図書館には7000を超える霊歌の録音(断片含む)が残されている。1867年に出版された「アメリカ合衆国の奴隷の歌」はこうした歌の貴重な記録であり、これにより南部のみならずアメリカ全土でこれらの歌が知られることとなった。1868年に設立されたFisk Schoolは、新たに解放された奴隷たちの教育の場であった。学校設立資金を集めるために、Fisk Jubilee Singersはこれらの歌をコンサートで披露していった。最初はシンプルな和声の伴奏で歌っていたが、次第に手の込んだアレンジで歌うようになる。これが霊歌のコンサート用アレンジの始まりである。今回の録音にあたり、あまり知られていない作品には、現代作曲家にアレンジを依頼した。さらに、デイヴィッド・ラング、タリック・オレガン、ロバート・キールらによる、アフリカの伝統音楽に基づいたオリジナル作品も収録している。さらに私(クレイグ・ヘッラ・ジョンソン)の作品も収録した。今日の合唱のコンサートでは、こうした霊歌はコンサートの最後におかれ、非常に盛り上がって終わる、というのが一般的な流儀だが、私はここで、それぞれの作品を掘り下げて、音楽自体が体現しているものが何なのかを皆様に提示したかった。今日にも当てはまる力強いメッセージをもち、人類の普遍的なハートを感じさせてくれるこれらの作品の魅力を味わって頂ければ幸いである。」(指揮者クレイグ・ヘッラ・ジョンソンの言葉/抄訳)
HMU-807527

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
Stories: Berio and friends
 ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)/(テキスト:エドアルド・サングイネティ): A-Ronne
 ジョン・ケージ(1912-1992)/(テキスト:ゲルトリュード・シュタイン):ストーリー(1940)
 ジャクソン・マクロウ(1922-2004)/(テキスト:ジャクソン・マクロウ):
  非対称の子亀 [Young Turtle Asymmetries] (1967)
 ロジャー・マーシュ(1949-)/(テキスト:ジェイムズ・ジョイス):
  魂ではなく我々自身の問題だ [Not A Soul But Ourselves] (1977)
 シェルドン・フランク(1943-2010)/(テキスト:シェルドン・フランク):言ったでしょ [As I Was Saying] (1980)
 キャシー・バーバリアン(1925-1983)/(テキスト:キャシー・バーバリアン):Stripsody (1966)

  ポール・ヒリヤー指揮シアター・オブ・ヴォイセズ
 録音:2009年11月、Garnisons Kirken、コペンハーゲン。ホーミー調の不思議倍音世界(シュトックハウゼンの「シュティムング」(HMU-807408))で世に衝撃を与えた、ポール・ヒリヤー率いるマルチ合唱集団シアター・オブ・ヴォイセズ。今回は、ダダやシュールレアリズム風の作品集。ベリオ、そしてその妻(離婚はしたが)であり、現代音楽を演奏する素晴らしい声楽家でもあったキャシー・バーバリアンの作品をアルバムの両端に据え、言葉(意味の有無にかかわらず)や口から出るノイズのみべてが進行する。声楽家としても優れたシアター・オブ・ヴォイセズの面々が、冷静に考えると吹き出してしまいそうなこれらの作品を大真面目に語り、刻み、時に歌う。シュールレアリズムやダダイズム好きにはたまらない1枚。オーディオ的にも、通常盤としても大変優れた録音なので大いに楽しめるが、各演者の声が色々な方角から聴こえてくるので、マルチチャンネルで聴くと楽しさ倍増。
 1トラック目は、ベリオ自身「耳のための劇場」とも呼んだ作品。構造は至って明快、始まり→真ん中→終わり。ヨハネによる福音書の冒頭「はじめに言葉があった」をラテン語・ギリシャ語・ドイツ語で発音したものが断片的に繰り返されながら始まったかと思えば、きれいなハーモニー、そして野良犬が残飯を食べあさっているような音など、刻一刻と変化する音風景に耳が離せない。8声のコンサート版も残されているが、ここではオリジナルの5声版が採用されている。
 2トラック目のケージの「ストーリー」は、リビング・ルーム・ミュージックの第2 楽章。打楽器四重奏でも演奏できる作品。「むかしむかし、世界はまるくてな、歩いても歩いても地面が途切れることはなかったんじゃ」というセリフが狂ったように何度も何度も何度も何度も繰り返される。
 3トラック目の作者ジャクソン・マクロウは、ケージの「偶然性の音楽」に強い影響を受けた人物。5人の歌手たちは一人一人が歌詞を読み、一人一人で録音。それぞれの録音を同時再生したものがここで聴かれる音。
 4トラック目のNOT A SOUL BUT OURSELVESはジョイスのテキストに基づ来る。ジョイスの小説「フェネガンズ・ウェイク」の最終章に登場する人物、プルーラベルの音による肖像画的作品。「ねえねえ、プルーラベルのこと知りたい?言っちゃおうかな、でもあなた聞いたら命はないわよ」といった台詞が延々と早口で繰り返されるなか、美しいハーモニーが背後にこだましている。マーシュは、ジョイスの文学作品を朗読などでオーディオ作品にしていることでも知られる。ジョイスのユリシーズは22枚組のCDとして2004年に発売されている。
 5トラック目は、ねえねえ聞いて聞いて、だから言ったでしょ、えっと、だから〜、つまりは、といった日常会話で「つなぎ」のように使われる言葉が文字通り「延々」と繰り返される作品。この作品には音高はあるものの、旋律はない。意味をなさない様々な言葉の連続は呪文のようにも、ありがたい講話のようにも聞こえてくるから不思議。またとないトランス状態になれるトラック。
 6トラックは、現代音楽の歌姫、キャシー・バーバリアンの作品。漫画のような図柄が散在する楽譜を読み解くと、椿姫のアリアが断片的に聴こえてきたかたと思うと、ブラームスの子守歌が聴こえ、直後に声による花火の描写で目が覚める。
コンスピラーレ・イン・コンサート
 モーテン・ローリドセン:Sure on This Shining Night / カーリー・サイモン:Let the River Run
 伝統曲: The Water is Wide / 黒人霊歌: Didn't My Lord Deliver Daniel?
 クレイグ・ヘラ・ジョンソン: Will There Really be a “Morning " ?
 ドリー・パートン: Light of a Clear Blue Morning / クレイグ・ヘラ・ジョンソン:Collage
 バーバー:アニュス・デイ / 黒人霊歌:深き河 / モリコーネ:Gabriel's Oboe
 モーテン・ローリドセン:Soneto de la Noche / エドワード・ハーマン:私が恋におちるとき
 エリック・ウィタカー: What If / イライザ・ギルキソン:レクイエム
 アニー・レノックス:1000の美しいこと / タリク・オリーガン:三連画〜 Each shall rise
 ラリー・ノーマン&ランディ・ストーンヒル:アイ・ラヴ・ユー / シドニー・カーター: The First of My Lovers

  クレイグ・ヘラ・ジョンソン指揮コンスピラーレ(cho.) トーマス・ブリット(Perc)
HMD-9907535

(DVD)
価格帯:H
 録音・収録:2008年10月12日、ライヴ。DVD仕様: NTSC|16:9|DTS|56'+38' + ボーナス映像(曲目は『同一』と記載されている)。欧文のインフォメーションによると25曲?が含まれている模様だが、国内代理店のインフォメーションには18曲しか記載されていない。なお、代理店表記の作曲家名には相当な問題があり、『モルテン・ラウリドセン』『エドワルド・ハイマン』『エリック・ホイッタクル』『エリザ・ギルクソン』『タリク・オレガン』などと書かれているが、誤り。
 コンスピラーレは、グラミー賞にノミネートされたこともある人気合唱グループ。合唱指揮界のカリスマ、クレイグ・ヘラ・ジョンソンをゲストに迎えての楽しいコンサートの模様。DVDにはボーナス映像として、カリスマ合唱指揮者、クレイグ・ヘラ・ジョンソンによるリハーサル風景もたっぷり収録。
HMX-2907536

(5CD)
2.5CD価格
THE ART OF THE LUTE〜ポール・オデット・スペシャル・ボックス
 カプスベルガー:「気高きドイツ人」(ティオルバのドイツ人)
 チェアバリーのハーバート卿のリュート写本〜17世紀リュート曲集
 ダウランド:リュート作品全集 Vol.1
 モリナーロ:リュート作品集(全26曲)
 J.S.バッハ:リュート曲集第1集
  シュスター氏のためのリュート用作品 イ短調BWV.995(原曲:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調)/
  パルティータ ヘ長調BWV1006a(原曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調)/
  ソナタ ト短調BWV1001(原曲:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調)
 ポール・オデット(リュート/キタローネ)
 旧品番:HMG-507020 (HMU-907020)、HMU-907068、HMU-907160、HMU-907295、HMU-907438のセット化。
 「リュートという楽器にかつて触れたことのあるどの演奏家の誰よりも抜きん出た天才」と称されてる神様的存在、ポール・オデットの様々な魅力を味わい尽くすのに絶好のボックスセットの登場。廃盤になってしまって久しいダウランドが、全集中最初の1枚のみながら含まれているのも貴重。
HMX-2907541

(5CD)
2.5CD価格
THE ART OF THE VIOLIN〜アンドルー・マンゼ・スペシャル・ボックス
 コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ Op.5 全集(*)
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「海の嵐」RV253(#)/シンフォニア RV149(#)/
         イル・ピアチェーレ[RV180/RV552/RV540/RV558](#)
 ルベル:ヴァイオリン・ソナタ集(+)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集(**)
  [第3番 ト長調K.216/第4番「軍隊」 ニ長調K.218/第5番「トルコ風」 イ長調K.218]
 アンドルー・マンゼ(Vn)指揮エンシェント室内o.(#)、イングリッシュ・コンサート(**)
 リチャード・エガー(Cemb;*/+) ヤープ・テル・リンデン(Gamb;+)
 旧品番:HMU-907298/9(*)、HMU-907230(#)、HMU-907221(+)、HMU-907385(**)のセット化。
 バロック・ヴァイオリンの鬼才として、いつもエッジの効いた演奏を聴かせいるマンゼの名演がつまったボックス・セットの登場。ルベルで魅せる鬼才ぶり、また、コレッリでの神がかりな世界は、今聴いても鮮烈そのもの。ソロを支えるエガーやアンサンブルも刺激的な演奏を展開している。
Four Centuries of Chant
 イングリッシュ・レディ・ミサ/リリー&ラム/
 東方の星/
 西暦1000年:この世の終わりのためのミサ曲/他
アノニマス4
 ハルモニア・ムンディUSAのトップアーティスト、女性4人による声楽アンサンブル、アノニマス4のベスト盤。聖歌や中世の歌を郷愁たっぷりに聴かせる彼女たちの世界をご堪能頂きたい。
 # HMX記号ですが、通常価格となります。
辻井伸行〜クライバーン・コンクール・ライヴ Vol.2
 ショパン(1810-1849):
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 (*)/
  子守歌 Op.57/
  12の練習曲集 Op.10
辻井伸行(P)
ジェイムズ・コンロン指揮(*)
フォートワースo.(*)
 録音:2009年5月22日-6月7日、フォートワース(テキサス)、ライヴ。2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初の優勝をはたした辻井伸行。コンクールのライヴ録音第2弾の登場。
 協奏曲で聴かせる、オーケストラと見事に溶け合いながらもなお一層のきらめきを放つ透明な音色、「子守歌」のどこまでも自然で伸びやかな音楽性は感動的。第1弾には収録しきれなかった練習曲Op.10全曲では、超人的な軽やかさ、そしてスピード感に圧倒される。辻井の魅力をあらためて味わうことのできる充実の1枚。
マルコ・ダッラクイラ(1480頃-1544):リュート作品集
 リチェルカーレ/ファンタジア/サルタレッロ/
 ジョスカン・デ・プレの
  多声部声楽作品のリュート編曲/他
ポール・オデット(リュート)
 録音:2009年8月。
 リュートの神様が今回の新譜で焦点を当てたダッラクイラは、ヴェネツィアで活躍したリュート奏者、作曲家。中世の終り頃から、ルネサンスの円熟した様式への過渡期に、リュートに適した音型や響きを探求し広めたという重要な役割を果たし、その後続くリュートの隆盛200年ほどの礎を築いたと言われている。どちらかというとアグレッシヴな印象の作品が多く、楽器が豊かに鳴り響く。
 ちなみに、この録音は当初アクイラの町で行われる予定だった。しかし、2009年4月に、アクイラの町を大きな地震が襲い、場所の変更を余儀なくされ、アクイラの町から南へ45キロほど下ったところで行われた。ブックレットには地震の被災者の方々へのメッセージも載せられている。
HMU-807550

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
J.S.バッハ:ソプラノ独唱のためのカンタータとカンタータ・アリア集
 カンタータ第31番「天は笑い、地は歓呼す」BWV.31〜第8曲「アリア」/
 カンタータ第57番「試練に耐えうる人は幸いなり」BWV.57〜第3曲「アリア」/
 カンタータ第199番「わが心は地の海に漂う」BWV.199 /
 カンタータ第105番「主よ、裁きたもうことなかれ」BWV.105〜第3曲「アリア」/
 カンタータ第51番「全地よ、神にむかいて歓呼せよ」BWV.51
  エリザベス・ワッツ(S) ハリー・ビケット指揮イングシッリュ・コンサート
 録音:2010年1月。今注目を集めているイギリスのソプラノ、エリザベス・ワッツの魅力に満ちた1枚。イングリッシュ・コンサートが器楽パートを担当しているのも見逃せない。揺れ動くヴァイオリンが印象的なBWV.57第3曲のアリアでは、イエスの愛を求めてさまよう魂を熱唱。BWV.105の第3曲アリアは、通奏低音をもたない極めて独創的なアリアで、罪深い人間がおそれおののくさまが歌われる。オーボエが奏でるよろめきの旋律が印象的。声楽パートもさることながら、器楽パートも説得力十分に聴き手にせまる。有名なBWV.51のカンタータも収録されており、バッハのカンタータの魅力、エリザベス・ワッツの魅力、イングリッシュ・コンサートの魅力、すべてを堪能できる充実の1枚。
HMU-807556

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
SOUND THE BELLS!〜アメリカのブラス音楽新録音集
 ジョン・T.ウィリアムズ(1932-):
  サウンド・ザ・ベルズ!(1993)/祝典のためのファンファーレ(1980)/マストを上げろ!(1992)
 マイケル・ティルソン・トーマス(1944-):ストリート・ソング(1988/1996)
 モーテン・ローリゼン(1943-):ブラス六重奏のためのファンファーレ/おお何たる神秘(1994/2001)
 ブルース・ブロートン(1945-):ファンファーレ、マーチ、賛歌&フィナーレ(2002)
 ケヴィン・プッツ(1972-):ブラスのためのエレジー(2009) / スコット・ヘルツィク(1962-):スパイラルズ(2005)

  ザ・ベイ・ブラス
 [デイヴィッド・バークハルト、ジェイムズ・ドゥーリー、グレン・フィッシュタール、ラルフ・ワーグナー(Tp)
  ジョナサン・リング、ブルース・ロバーツ、ロバート・ワード、キンバリー・ライト(Hr) ジェフリー・ブディン、
  ジョン・エンゲルク、マーク・ローレンス、ポール・ウェルカマー(Tb) ペーター・ワールハフティヒ(Tu)
  客演:ジェフ・ビアンカラーナ、ケール・カミングス、マーク・イノウエ、ジョン・キング(Tp)
     クリス・クーパー、ダグ・ハル、ジェシカ・ヴァレリ(Hr) ヴィクター・アヴディエンコ、
     レイモンド・フレーリヒ、トム・ヘンプヒル、デイヴィッド・ヘルベルト、アルトゥール・ストーチ、
     ジェイムズ・ウィアット(Perc) ダグ・リオット(Hp)マーク・シャピロ(P)]
 録音:2004年、2007年、2009年。ハルモニアムンディから珍しい、ブラスものの登場。ザ・ベイ・ブラスはサンフランシスコso.、同バレエ団、同歌劇場などで活躍する奏者たちによって結成されたグループ。密度のつまった音色、どこまでもまろやかな音色が持ち味の彼らの演奏で、アメリカ発、パワーと美しさに満ちた新曲を楽しむ1枚。録音も素晴しく、オーディオ的にも非常に楽しめる。ティルソン・トーマスの作品が収録されているのも見逃せない。
HMU-907560/61

(2CD)
1CD価格
フレットワークの6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版「ゴルトベルク」
 J.S.バッハ/リチャード・ブースビー編曲:ゴルトベルク変奏曲
  フレットワーク[スザンナ・ペル、森川麻子、ライアン・バーン、市瀬礼子、
          リチャード・タニクリフ、リチャード・ブースビー]
 録音:2011年3月。坂本龍一が絶賛していることもあって、近年ますます注目が高まっている、魅惑の楽器ヴィオラ・ダ・ガンバの匠たちによるアンサンブル、フレットワークによる「ゴルトベルク変奏曲」。冒頭から思わず鳥肌ものの美音。恍惚と官能を感じさせる「アリア」から、この演奏がただならぬものであることを感じさせる。メンバー表をみると6 名の奏者によっているが、多数の奏者によるアンサンブルということを忘れさせるほどにピタッと1ミリの狂いもなく息の合った演奏は、神がかりとしか言えない。
 鍵盤楽器で弾いても難しい急速なパッセージなど、ヴィオラ・ダ・ガンバでは大変な超絶技巧となってしまう部分もあるし、また、ヴァリエーションによってはオリジナル作品の音域を得るために、テノール・ヴィオールの最低音弦を通常のAではなくGの音に調弦、様々な困難と工夫を経てのこの演奏は、すべてを凌駕した堂々の巨匠芸。旋律を奏でる肌に吸い付くような音色、たっぷりとした余韻をたたえたピチカートなど、すべてがあまりに美しすぎて我を忘れてしまう瞬間もあるくらいに素晴らしい、ゴルトベルク変奏曲の登場。
HMX-2907561/63

(3CD)
1.5CD価格
ガッティ・コンダクツ・チャイコフスキー〜チャイコフスキー:後期交響曲集
 交響曲第4番 ヘ短調 Op.36/イタリア奇想曲 Op.45[録音:2004年12月13日、14日](*)
 交響曲第5番 ホ短調 Op.64[録音:2003年7月31日、8月1日、アビーロード・スタジオ](#)
 幻想序曲「ロメオとジュリエット」[録音:1998年5月6日、7日、ワトフォード・コロシアム](#)
 交響曲第6番「悲愴」 ロ短調 Op.74/弦楽セレナード ハ長調 Op.48

  ダニエーレ・ガッティ指揮ロイヤルpo.
 HMU-907393(流通在庫限り)(*)、HMU-907381 (#)、HMU-907394(廃盤)(+) のセット化。
 ガッティの指揮するチャイコフスキーも3枚組ボックスになって登場。ダイナミックで刺激的、そして響きの美しさが際立つガッティ&ロイヤル・フィルによるチャイコフスキーは聴く者を圧倒する。ヴァイオリン両翼型配置による第4、第5交響曲ではフレーズの受け渡しもこれまでになく明快で、きわめて見通しの良い美演が楽しめる。また、陽気なムードいっぱいの「イタリア奇想曲」。ラテン系の指揮者の血を呼び覚ましたかのように、内容との相性の良さが印象的。よりいっそう弾けた出来栄え。注目の「悲愴」で、ガッティは「この録音に全魂を捧げたと言っても過言ではない」と語っており、重苦しさとは無縁なガッティらしいクリアーで鋭敏な演奏を聴かせてくれる。第1楽章は、焦燥感を煽り果敢に音楽を展開し、第2楽章ではロシア民謡風のリズムを痛快に仕上げ、感傷的部分を残しつつ息つく間もなく旋律が流れていく。ガッティの演奏のダイナミックな持ち味が十分に発揮された第3楽章、苦悩、悲観、悲痛な叫びを爆発させ、クライマックスへの導く第4楽章。一聴の価値ある異色の「悲愴」。
HMU-807565

(HYBRID_SACD)
価格帯:B
クリスマス物語 ポール・ヒリヤー指揮
シアター・オブ・ヴォイセズ、
アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン
 録音:2011年1月。聖歌、モテット、伝統的な民謡キャロルなどで歌い継がれているキリスト降誕の物語を収録。イタリア、ドイツ、デンマーク、イギリス、アメリカに伝わる歌を選んで美しく編んだ花束のような1枚。
HMF "IBERICA"
HMA-1907006

価格帯:G
カタロニア民謡集
HMA-1957007

価格帯:G
イサーク・アルベニス(1860-1909):
 知られざるピアノ・ソナタ集

 [第3番/第4番/第5番]/ワルツ「秋」
アルベルト・ギノバルト(P)
 旧品番:HMI-987007。
 アルベニスには多数のピアノ曲があるが、「イベリア」ばかりが有名なきらいがあり、ピアノ・ソナタがあることすら知られていないかもしれない。他の多くの小品と同様、 今日あまり顧みられることのないアルベニスのピアノ・ソナタに新たな視点を投げかけたのがスペインのピアニスト、アルベルト・ギノバルト。彼は現状の評価に真っ向から挑み、 アルベニスのピアノ・ソナタがいかに「ピアノ・ソナタ」という形式にスペインの風合いを混ぜ合わせた傑作であるということをここで証明している。
HMA-1957009

価格帯:G
ホアキン・トゥーリナ(1882-1949):
 ピアノ作品集

 3つのアンダルシア舞曲 Op.8/幻想舞曲集 Op.22/
 歌劇「東洋の庭園」より舞曲 Op.25/
 スペイン民謡による2つの舞曲 Op.41/
 ジプシー舞曲集 Op.55/ジプシー舞曲集 Op.84/
 管弦楽なしの協奏曲 Op.88
アルベール・ジュノヴァール(P)
 旧品番:HMI-987009。スペインのセビーリャに生まれ、15歳の時にピアニストとしてデビューしたトゥーリナは、23歳の時にパリに移り、作曲をダンディに師事、ドビュッシーにも薫陶を受け、さらにピアノをモシュコフスキに師事した。スペインの民俗音楽に題材を求め、アンダルシア、バスク、カタルーニャの舞曲のリズムを独自の方法で効果的にとりいれた作品を残している。
HMA-1957015

価格帯:G
スペインのセファルディの音楽 ミゲル・サンチェス指揮
アリア・ムジカ
 録音:1997年12月。旧品番: HMI-987015 。
 セファルディ、あるいはその複数形のセファルディムとはスペインやポルトガルのユダヤ系民族のこと。彼らはかつてイベリア半島で豊かな文化を生み出し、10-12世紀頃にその繁栄は頂点に達した。しかし1492年、イサベルとフェルナンドのカトリック両王によってスペインからのユダヤ人追放の命が出され、改宗に応じなかったユダヤ人たちは放浪の身となった。そして北アフリカや中近東にたどり着いた彼らは独自の文化を今に守り伝えてきた。このアルバムでは、ヘブライ語とラディノ語(スペイン語がユダヤ人の中で変化したもの)の伝承曲を、歌とカーヌーン(琴の一種)、ウード(リュート)、ナイ(縦笛の一種)、カヴァル(これも縦笛の一種)などの民族楽器を用いて演奏されている。
HMA-1957017

価格帯:G
エンリケ・グラナドス(1867-1916):
 「ゴイェスカス」[組曲の6曲/わら人形/間奏曲]
アルベルト・ギノバルト(P)
 旧品番:HMI-987017。
 近代スペインの大作曲家の一人グラナドスの代表作。ゴイェスカスとは「ゴヤの絵のような情景」という意味。スペインの誇る偉大な画家ゴヤの絵からインスピレーションを得て作曲されたものである。ふんだんに盛りこまれたスペイン情緒とダイナミックな躍動感は誰にでも親しみやすい。
 アルベルト・ギノバルトはバルセロナ生まれのピアニスト・作曲家で、グラナドスのスペシャリスト。音符の全てを掌中に収めた自身に満ちた演奏を展開している。
ウニカ・イスパニエ
 〜13世紀スペインの写本による中世のスペイン音楽
ミゲル・サンチェス指揮
アリア・ムジカ
 レコンキスタ(国土回復運動)が開始された時代に歌われたアルス・アンティクァ期のスペインの曲。ウェルガス写本などに記されているモノフォニーとポリフォニーを含む宗教曲がいかに実践されていたかという、珍しい証拠ともなるアルバム。
カプリッチョ・ピントレスコ
 〜スペイン国民主義時代のクラリネット作品
ホアン=エンリク・リューナ(Cl)
アルトゥーロ・ピサロ(P)
 19世紀末から20世紀前半に活躍したスペインの作曲家たちの(カサドシュはもちろんフランス人だが祖先はフィゲーラス出身だった)クラリネット作品。ミゲル・ユステ、トゥリーナ(リューナ編)、トルドラ、グラナドス(ギノバルド編)、ロベール・カサドシュらの顔ぶれが並ぶ。民族的作品から印象主義的作品まで多彩な作品。
HMA-1957026

価格帯:G
セファルディムの音楽
 イェフダ・ハレビと
  ソロモン・イブン・ガピロルの詩による歌/
 ソロモン王の詩による歌
ミゲル・サンチェス指揮
アリア・ムジカ
 旧品番:HMI-987026。中世の偉大な詩人たちの詩による音楽。ソロモン王の「 Song of Songs 」は、ユダヤの典礼と神秘主義の美しい聖書を思い起こさせる。
HMA-1957028

価格帯:G
ああ、甘き苦悩!〜スペインのバロック声楽曲集
 ホセ・マルティネス・デ・アルセ(1660頃-1721)、
 フアン・イダルゴ(1614-1685)、
 フアン・デル・ヴァード(1625頃-1691)、
 他の世俗歌曲(全11曲)
マルタ・アルマハーノ(S)
フアン・カルロス・リベーラ
 (アーチリュート、バロックG)
マイク・フェントロス(バロックG)
ベントゥーラ・リコ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ペドロ・エステバン(打楽器)
 録音:2001年2月。旧品番:HMI-987028。
 17世紀スペインのバロック音楽には、イタリアの音楽とはまた異なった魅力がある。このアルバムの最大の魅力は、収録。なんといっても、スペインの古楽歌手のスター、マルタ・アルマハーノの美声。アルマハーノはスペイン北部アラゴン州のサラゴサ生まれ。バルセロナで学んだ後、立ち遅れていたスペインのバロック声楽曲の復興の旗手として活躍している。透明でありながら親しみやすさのある声は、こうした雅な愛の歌曲にぴったりである。
HMA-1957029

価格帯:G
ロッシーニとスペイン
 ラモン・カルニセ(・イ・バリェ)(1789-1855):
  幻想曲 変ホ長調
 アントニオ・ロメロ(1815-85):
  演奏会用独奏曲第1番/
  練習曲第10番(リューナ編クラリネット&ピアノ版)/
 「ルクレツィア・ボルジア」の主題による幻想曲
 ロッシーニ(1792-1868):
  序奏、主題と変奏曲/幻想曲 変ホ長調
 イーヴァン・ミュラー(1786-1854):
  ロッシーニ作歌劇「セビーリャの理髪師」の
   ロジーナのカヴァティーナ
    「今の歌声は心にひびく」による幻想曲
 エルネスト・カヴァッリーニ(1807-74):
  フィオリ・ロッシニアーニ
ジョアン・エンリク・リュナ(Cl)
ナイジェル・クレイトン(P)
 録音:2001年6月27-28日、イギリス、サフォーク州ダンウィック。旧品番:HMI-987029。
 18世紀に開発・改良されたクラリネットは、19世紀になって人気楽器としての地位を固め、楽器の改良とレパートリーの拡充の時期となったこの世紀の前半には、クラリネットの名曲が多々生まれた。このアルバムは、ロッシーニの音楽を元にしたスペインの作曲家によるクラリネット作品を中心にしたアルバム。ミュラーは、現代にまで続く楽器の改良をしたドイツのクラリネット奏者、また、カヴァッリーニは、クラリネットのパガニーニと呼ばれたイタリアのクラリネット奏者で、2人ともロッシーニに影響を受けた作品を書いたということから取り上げられた。いずれも名人芸が誇示された楽しい作品ばかりで、原曲を知っている人も、知らない人も楽しめる内容となっている。さらにロッシーニのオリジナルも2曲収録。
 ジョアン・エンリク・リュナはスペインを代表するクラリネット奏者。単なるお見事な技に留まらない、知的で明晰な音楽で、全体に華麗な雰囲気をもったアルバムに仕上がっている。
HMA-1957030

価格帯:G
Zarambeques 〜17、18世紀のスペインのギター音楽
 ムルシア、サンタ・クルス、ゲラウ、他の作品
アルモニオージ・コンチェルティ
[ホアン・カルロス・
  リベラ(バロックG)
 コンスエロ・ナヴァス(テオルボ)
 ホアン・ミゲル・
  ニエト(バロックG)]
 旧品番:HMI-987030。17、18世紀のスペインでは、舞曲がその黄金期を迎えていた。様々な土地から伝わった舞曲と、スペイン独自の舞曲の様式が渾然一体となって生まれた楽曲の数々は、今なお色褪せることない輝きを放っている。ギターの名手たちによる色彩豊かな即興と変奏も見事。
デル・アモール〜スペイン・ロマン派の歌曲集
 デル・アダリッド、デ・レデスマ、カルニセル、
 マヌエル・ガルシーア、ロブレス、他の作品
マルタ・アルマハーノ(S)
マイケル・キーナー(P)
 録音:2002年10月。ディジパック仕様。
 スペインの名花アルマハーノは、プリマドンナ然としたところがないこざっぱりとした清涼感が魅力。そんな彼女がピリオド楽器の伴奏にのせて可憐に歌う19世紀スペインの歌曲集。 同時代のイタリア歌曲に似た趣のそこかしこにスペイン的情緒が染み込んで、独特の旨味を醸し出す。ロッシーニ時代の大テノールで、「セビーリャの理髪師」の初演にも参加したガルシーアの作品もみごと。
イエス・キリストのベスティアリ〜動物寓話集
 (全18曲)
アリア・ムジカ
 ハルモニア・ムンディ・イベリカ(スペイン)のオリジナル盤。キリスト教では万物が神の創造によるものとみなされていたので、中世あたりまでは、 動物にも宗教的な見方から象徴的な意味が与えられてきた。そうした動物の絵と説明を集めた冊子はベスティアリと呼ばれ、当時は人気があった。当アルバムは、13世紀のスペインにおける音楽のベスティアリで、 18曲の中に様々な動物が登場する。無伴奏合唱を中心に、ときおり中世リュート等が加わるアリア・ムジカの演奏は心地よく、曲の内容に興味がなくてもじゅうぶん音楽に浸ることができる。もちろん中世音楽ファンなら必聴。
ジュアン・ギンジュアン(1931-)〜70歳記念演奏会
 マグマ(16人の奏者のための;1971)(*)/
 カデンツァ(チェロ独奏のための;1978)(+)/
 ネクサス(1993)(*)/
 バルセロナ 216(1995)(*)/
 カルメン・アマヤに捧ぐ(6人の打楽器奏者のための;1986)(*)
ピョートル・カラシウク(Vc;+)
ジュゼプ・ポンス指揮(*)
プロイェクト・ヘラルド(*)
 録音:2001年5月31日、マドリッド国立音楽ホール、ライヴ。おそらくディジパック仕様。
 ギンジュアンはカタルーニャ南部のタラゴナに生まれた作曲家。「マグマ」は友人の画家アウグスト・ピュイグの作品名、「バルセロナ 216」は現代音楽の演奏団体名、「カルメン・アマヤ」は有名なフラメンコ・ダンサーの名前。
アントニオ・リテレス(1673頃-1747):
 歌劇「ユピテルとセメレ」
マルタ・アルマハーノ
(S;ユピテル)
ビルヒニア・
 アルディード(セメレ)
ロラ・カサリエゴ
(Ms;クビド)
ソレダード・
 カルドーソ(S;ユノ)他
エドゥアルド・
 ロペス・バンソ指揮
アル・アイレ・エスパニョール
 録音:2003年2月、マヨルカ島アルタ市立劇場。ライヴ。
 リテレスは地中海の西にあるマヨルカ島出身の作曲家。18世紀前半(スペイン継承戦争の時代)に、ハプスブルク、ブルボン両王朝に宮廷作曲家として仕えた。 「ユピテルとセレメ」は実に見事なスペイン・バロックオペラで、スカッとする生命力がある。当時のイタリアの作曲家と比べても非常に独創性に富んだ作品で、当時最高の名声を得ていたのも納得。 音楽の間に台詞が置かれているが(セレメ役は台詞のみ)全く退屈しない。ムンディ・イベリアの華、アルマハーノを始めとするキャストもばっちりで、加えてバンソの色彩の陰影も鮮やかな指揮にも感嘆しきり。
HMA-1957038

価格帯:G
フアン・クリソストモ・アリアーガ(1806-1826):
 弦楽四重奏曲集

  [第1番 二短調/第2番 イ長調/第3番 変ホ長調]
カザルスSQ
 録音:2003年5月。旧品番:HMI-987038(廃盤)。いち早く発揮された神童ぶり、二十歳に満たない若さでの夭折、そして50年を隔てての誕生日(1月27日)の一致などの類似から、しばしばモーツァルトになぞられるスペインの天才作曲家アリアーガ。パリで書いた3つの四重奏曲はわずか(といっても彼にとっては晩年の)18歳の作だが、すでに一流の音楽であり、エレガントかつ独創的で構成も巧み。その吸い込まれそうになるような美しさは恐しいほど。カザルス・カルテットは1997年マドリッドで結成され、メンバー平均年齢は録音当時で20代半ばのアンサンブル。当盤は彼等のデビュー盤となったもので、作曲者と演奏者のゆかりのスペイン、ハルモニア・ムンディ・イベリカからのリリースだった。
ラモー:クラヴサン作品全集 マイケル・キーマー(Cemb)
 ハルモニア・ムンディからはクリスティ以来となるレパートリー。キーマーはヨーロッパで活躍中の新顔。
ヴィラ=ロボス:
 交響曲第10番「アメリンディア」(5部のオラトリオ)(1952)
フランシスコ・バス(T)
エンリケ・バケリーソ(Br)
サントス・アリーニョ(Br)
ビクトル・パブロ・ペレス指揮
テネリーフェso.、
バレアレス諸島大学cho.、
コーラル・レイェス・
 バルトレット、
カマラ・デ・テネリーフェcho.、
テネリーフェ音楽院cho.
 録音:1998年12月、ラ・ラグーナ大学講堂、カナリア諸島テネリーフェ島、スペイン。
 この作品はサンパウロ市創設400年祭委員会からの委嘱で書かれた作品で、交響曲に5部のオラトリオを組合わせ、テキストにはトゥピ語、ポルトガル語、ラテン語を用い、 ヨーロッパとインディオの文化を融合させたヴィラ=ロボスらしい壮大なもの。なお、タイトルの「アメリンディア」はアメリンディアン(アメリカ・インディアン)の派生語で、 イヌイットを除くアメリカ大陸先住民の土地といった意味合い。
HMG-507042

価格帯:F
ビクトリア:そしてイエスに〜独唱による宗教歌集
 2人のセラフィムが呼び交わしあった/おお、使途の輝き/年老いし女/男児をみごもり/
 博士たちは星を見た/主よ、われは値せず/聖なるかな/誉むべきかな/神の子羊/
 恐れるな、マリアよ/この者に罪無し/戦いにおいては力強くあれ/救い主を育てた母/
 おお、なんと栄光に満ちた/偉大な師にして神の友/ヘブライの子らは/めでたし女王
  カルロス・メーナ(CT) ジュアン・カルロス・リベーラ(リュート/ビウエラ)
 録音:2003年10月。旧品番:HMI-987042(廃盤)。
 スペインを代表するカウンターテナー、メーナが、くろうと筋からスペイン最高のリュート/バロック・ギター/ビウエラ奏者と認められているリベーラと組んだアルバム。ルネ・ヤーコプス、ドミニク・ヴィス、ジェラール・レーヌのような強烈な個性がないかわりに、清らかさや穏やかさを感じさせる彼の美声はバロック的というよりルネサンス的、まさにビクトリアにうってつけといえる。ビクトリア的ハーモニーから解き放たれたビクトリア的旋律を味わうのも、ルネサンス音楽ファンにとって心地よい体験となるにちがいない。
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
 オラトリオ「罪、後悔と慈悲」(1708)
ロサ・カサリエーゴ(Ms:罪)
マルティン・オーロ(CT:後悔)
マリア・エスパーダ(S:慈悲)
エドゥアルド・ロペス・バンソ指揮
セビーリャ・バロックo.
 録音:2003年8月。
 2003年に発売されたリテレスの「ユピテルとセメレ」(HMI-987036)に続く、ロペス・バンソのHMI企画第2作。2003年にはルネ・ヤーコプス指揮による「グリゼルダ」(HMC-901805)の優れた録音が登場し話題を呼んだが、 このCDもまたスカルラッティの声楽大作復興を活気づけるものとなるかもしれない。こちらはローマでの復活祭のために書かれた作品で、台本はオットボーニ枢機卿の手になる。 当時のオラトリオによく見られる、抽象概念を擬人化させたオラトリオである。
 ロペス・バンソは1961年に生まれ、18歳でアムステルダムに渡りレオンハルトに師事、スペインに戻ってスペイン人声楽家とオランダで学んだ器楽奏者を中心にアル・アイレ・エスパニョールを創設、 ALMAVIVAやDHMに録音を続け、スペイン的情熱とオランダ古楽系の洗練を両立させた解釈で高い評価を得ている。この録音はアンダルシア地方、ポルトガルとの国境の町アヤモンテにおける音楽祭と連動して行われた。
HMA-1957048

価格帯:G
ブラームス(1833-1897):
 クラリネット五重奏曲Op.115(*)/
 クラリネット三重奏曲Op.114(#)
ジュアン・エンリク・ルナ(Cl)
東京SQ(*)
ルイス・クラレット(Cl;#)
ジョセプ・コロン(P;#)
 録音:2003年。旧品番:HMI-987048
 スペインを代表するクラリネット奏者、ルナのブラームス。この作曲家の濃厚さにはこだわらず、知的明晰さで独自の境地を開いている。バックに、当時結成35年を迎えていた東京SQや、日本でも人気のルイス・クラレット(リュイス・クラレ)らを擁するのも魅力。
J.S.バッハ:リュート作品集
 組曲 ト短調 BWV.995/同 ハ短調 BWV.997/
 前奏曲 ハ短調 BWV.999/フーガ ト短調 BWV.1000
アンドレアス・マルティン
 (テオルボ)
 録音:2004年2月。
 バッハの数多くの独奏曲の中でも、リュート系楽器のための作品の渋さは格別。ひたすら内省的で、バロック的な華やかさからは相当に離れた地味な世界。しかしその中に、バッハならではの心の奥深いところに語りかける感動が極めて純度高くたたずんでいる。熱心なバッハ・マニアほどリュート曲集を絶賛するというのも頷けるところ。
 アンドレアス・マルティンはフランクフルト・アム・マイン生まれのドイツのリュート奏者。ここでは18世紀製テオルボのレプリカを使用。低音リュートならでは深みが絶品で、水墨画のようなモノトーンの静けさを醸し出している。マルティンは、ことさら重々しくするわけでもなく、かといって意識的に明るくしたりもせず、バッハの思い浮べた世界をあるがままの姿で描く。鉛色だからこその感動である。
HMA-1957053

価格帯:G
17世紀スペインの大聖堂の音楽
 パティーニョ:身を捧げて歌おう/マリア、母なる神よ
 カバニーリェス:シンフォニア/パッサカリア
 ルイス・デ・サマニエゴ:空は金色に輝き
 ドゥローン:サルヴェ・レジーナ/第1の哀歌
 ガラン:甘きこだまを聞け
エドゥアルド・
 ロペス・バンソ指揮
アル・アイレ・エスパニョール
 録音:2004年4月。旧品番:HMI-987053(廃盤)。
 すっかりハルモニア・ムンディ・イベリカの看板となった、ロペス・バンソとアル・アイレ・エスパニョールによる、17世紀に活躍したスペインの作曲家の様々な作品集。当盤最大の特徴は、二重合唱を用いた声楽作品を多く取り上げていること。それだけ作曲技法として高度なものばかりで、各パート一人の四人編成の合唱が二隊、見事な絡み合いの効果をあげている。バロック声楽曲でおなじみのエコーを二重合唱で試みたユニークなドゥローンの「サルヴェ・レジーナ」、とにかく陽気で元気の良いサマニエゴの「空は金色に輝き」などは、バロック声楽ファンなら聞かないわけにはいかない名曲。ギターも加わったアンサンブルも最高。
HMX-2987054

価格帯:F
アリア・ムジカの道
 スペイン系ユダヤ人の礼拝伝統曲(6曲)
 地中海の伝統曲(3曲)
 中世スペインのキリスト教の礼拝伝統曲(8曲)
ミゲル・サンチェス指揮
アリア・ムジカ
 録音:1997-2002年。
 アリア・ムジカは1985年結成、セファルディム(スペイン系ユダヤ人)の音楽や中世キリスト教の音楽を中心に、スペインの古楽を探求し、その成果をCDにしてきた。このCDは彼らがハルモニア・ムンディ・イベリカに録音した5枚のアルバムから再編集されたコンピレーション。アリア・ムジカの世界を知るには打ってつけ。
サルヴァドール・ブロトンス(1959-):
 ギター協奏曲「われらの海」Op.78(*)
 トロンボーンとピアノのためのソナタ Op.82(+)
 フルート協奏曲 Op.72(#)
 ホルンと弦楽合奏のための幻想曲 Op.12(**)
アレクス・ガロベ(G;*)
リカルド・カゼーロ(Tb;+)
ダニエル・エスパーザ(P;+)
マグダレーナ・マルティネス(Fl;#)
デイヴィッド・トンプソン(Hr;**)
サルヴァドール・ブロトンス指揮
バルセロナso.(*/#/**)
 録音:2004年5月。
 バルセロナ生まれの作曲家の協奏曲を中心としたアルバム。ブロトンスはもともとフルーティストで、1980年代にはオーケストラに在籍していたが、作曲した作品の評判が高く、やがて作曲家一本に転進したという経歴の持ち主。ギター、トロンボーン、フルート、ホルン、と楽器の特性に合わせた多彩さが魅力。
ジュアン・ギンジュアン(1931-):
 管弦楽のための協奏曲第1番
 クラリネット協奏曲
 チェロのための音楽
ジョン・エンリク・ルナ(Cl)
デイヴィッド・アブラモヴィツ(P)
ルイス・クラレット(Vc)
バルセロナso.
カタルーニャ国立o.
 ジュアン・ギンジュアンはカタルーニャの作曲家。HARMONIA MUDI IBERICAからは小編成作品集が既発売(HMI-987035)。
口づけに〜17世紀の声楽曲集
 フェッラーリ:恋人たちにこう言おう/愛よ、私は反抗する/
  カンタータ「あの鋭い刺が」
 ストロッツィ:いとしい人から奪った口づけに/
  そんなことは望まない/希望は私を笑わせる
 カリッシミ:あなたは私をやつれさせた
 カプスベルガー:王でさえ泣きながら生まれる
 モンテヴェルディ:
  ああ、私は躓いた/私のトルコ娘/あの尊大な眼差し
 フレスコバルディ:
  もし風が吹くなら/私の太陽、あなたは去っていく
 レグレンツィ:
  装うことができない人は愛から遠ざかりなさい
 ピッチニーニ:アリア・ロマネスカ
 ファルコニエーロ:君主
 メッリ:ガイッラルダ「ラ・ファルネーゼ」
マルタ・アルマハーノ(S)
ルカ・ピアンカ(アーチリュート)
ヴィットリオ・ギエルミ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2004年11月。
 スペインの古楽歌姫マルタ・アルマハーノが歌う17世紀イタリアの恋の歌。中でも注目は、当時としては珍しい女性作曲家バルバラ・ストロッツィの3曲。奔放な人生を歩んだ人だけに、個性は強烈。アルマハーノは持ち前の清廉な声を生かしつつも、そこはスペイン人、英仏系あたりの古楽歌手ではやらないようなズバリとした切り口で、何百年たっても変わらない男女の恋の心を赤裸々に歌い上げている。
エンリケス・デ・バルデラーバノ(1500頃-1557頃):
 「セイレーンの詩歌集〜シルヴァ・ドゥ・シナーレス」(1547)
  (モラーレス、ジョスカンらの歌曲編纂集)
カルロス・メーナ(CT)
アルモニオージ・コンチェルティ
 [フアン・カルロス・リベーラ
  (ト調ビウエラ)
 コンスエロ・ナバス
  (イ調、ロ調ビウエラ、
  ヴァンドーラ)
 フアン・ミゲル・ニエート
  (ホ調、ト調ビウエラ)]
 バルデラーバノは16世紀スペインで活躍したビウエラ(ルネサンス時代のスペイン独自のリュートの仲間の楽器)奏者・作曲家。当時のビウエラの作品は、声楽のための作品を編曲したものが主流であり、この詩歌集も、ジョスカン、モラーレス、ジョスカンら当時のヨーロッパ各地で活躍していた作曲家のモテットと世俗曲がもとになっている。「セイレーン」とは、神話の世界の、海の岩山の上に夜な夜な美しい歌をうたい、船で通りかかった旅人たちを虜にしてしまうセイレーン(人魚)のことを指しているのと同時に、7巻から成っていることから、人間の魂の7つの徳をも指すとされている。実力派カウンターテナー、メーナの歌をビウエラ器楽曲で彩った、贅沢なひとときに浸れる一枚。
HMI-987060

(3CD)
2CD価格
モーツァルト:初期弦楽四重奏曲集
 ト長調 K.80/ディヴェルティメント K.136(125a) ニ長調/
 変ロ長調 K.137(125b)/へ長調 K.138(125c)/ニ長調 K.155(134a)/
 ト長調 K.156(134b)/ハ長調 K.157/へ長調 K.158/変ロ長調 K.159/
 変ホ長調 K.160(159a)/へ長調 K.168/イ長調 K.169/ハ長調 K.170/
 変ホ長調 K.171/変ロ長調 K.172/ニ短調 K.173
カザルスSQ
[アーベル・トマス・レアルプ、
 ヴェラ・
  マルティネス・メーナー(Vn)
 ジョナサン・ブラウン(Va)
 アルナウ・トマス・レアルプ(Vc)]
 モーツァルトが14歳の時に一晩で作曲したK.80を先頭に、16-17歳にかけて作曲されたミラノ四重奏曲とウィーン四重奏曲を収録。あらためて彼の天才ぶりを実感できる作品ばかり。弦楽四重奏の編成を変幻自在に操って、我々を極上の世界へと誘う。1997年に結成された若手カザルス弦楽四重奏団の、息のぴったりと合ったフレッシュなアンサンブルによる演奏は、モーツァルティアンにも室内楽ファンにもたまらない仕上がり。
デュオ〜バロック・アルバム
 シェンク:シャコンヌ
 C.P.E.バッハ:カプリシューズ/ カロライン
 アーベル:
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソロのための写本に基づく作品
 ヘンデル:歌劇「アルチーナ」〜Credete al mio Dolore
 モーツァルト:歌劇「魔笛」〜In doesen heil'gen Hallen
 アンドレアス・リドル:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ
 グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜
   Che faro'senza Euridice
ルカ・ピアンカ(アーチリュート)
ヴィットリオ・ギエルミ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 録音:2002年9月16-18日。
 「17世紀イタリアの恋の歌」(HMI-987058)では、マルタ・アルマハーノと共演し情感に富んだ伴奏で美しい演奏を聴かせてくれたピアンカとギエルミ。今回は彼ら二人の卓越した演奏によるバロック・アルバムである。ピアンカは自然なフレージングと活き活きとした音楽表現で曲趣に応じた表情の変化を見せる。ギエルミの使用している楽器は、あのサント・コロンブも使っていたミッシェル・コリション製作のオリジナル。ギエルミは十分な音量と安定した音程で超絶技巧を聴かせる。
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):アルト、オーボエ、
  2つのヴァイオリンと通奏低音のためのカンターダ
ホセ・トーレス(1670頃-1738):アルト、オーボエ、
  2つのヴァイオリンと通奏低音のためのカンターダ 他
カルロス・メナ(CT)
エドゥアルド・ロペス・バンソ指揮
アル・アイレ・エスパニョール
 録音:2005年3月4-7日。
 ハルモニア・ムンディ・イベリカの看板アーティスト、エドゥアルド・ロペス・バンソとアル・アイレ・エスパニョール、そしてカウンターテノール界の新星カルロス・メーナ。このアルバムは、知られざるスペイン・バロックの作曲家の作品を取り上げたもの。グアテマラのカテドラルにて発見された楽譜をもとに神秘的でエギゾティックな演奏が繰り広げられている。穏やかで静かな響きが聴く者を別世界へと誘う。
ジョアン・アルベルト・アマルゴス(1950-):
 「エウリディーチェとカロンテの人形」
クラウディア・シュナイダー
 (Ms:ソフィア)
マルク・カントゥリ
 (Br:オスカール)
トニ・ルンバウ(歌)
バルセロナ 216
 録音:2003年。ディジパック仕様。
 アマルゴスはバルセロナ生まれの作曲家・指揮者。この「エウリディーチェ」は2001年に初演された作品で、内容はペーリの「エウリディーチェ」の上演を巡って、歌手ソフィアと、その恋人で音楽学者のオスカールの間に、街の人形劇の世界が割り込んでいくというもの。なにやらダリの絵を思わせるような不可思議な世界である。編成はピアノ、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、バンドネオンという、バンド形態。初演以来人気を博し、イタリア、ドイツなどでも上演されている。
The Devill's Dream
 ジョン・ダウランド(1562-1626)、
 フィリップ・ロセスター(1567-1623)、
 トバイアス・ヒューム(1579-1645)、
 ウィリアム・バード(1539-1623)、
 ギエルミ、ピアンカ/他の作品
ヴィットリオ・ギエルミ(Va)
ルーカ・ピアンカ
(リュート/キタローネ)
グラシエラ・ジベリ(S)
 ディジパック仕様。16-17世紀に英国で生まれた音楽の玉手箱のようなCD。当時英国の音楽は、すべて民族の文化に根ざしたいわばフォークロア調のものだった。ヒュームの作品も、ダウランドの作品も、そのインスピレーションはすべてその土地特有の調べから得られたもの。現代を生きるピアンカとギエルミの作品も同時収録されているが、400年の時を隔てて生み出されているにも関わらず違和感なく聴けるのは、音楽に流れている同じ「血」のせいだといえるだろう。
エルネスト・アルフテル(1905-1989):
 シンフォニエッタ/悲歌/詩篇
ビクトル・パブロ・ペレス指揮
テネリフェso.
 アルフテルは、スペインの大作曲家ファリャの愛弟子で、ファリャの絶筆作品となったオペラ「アトランティダ」を補筆してカンタータとして世に出した人物。ダリ、ガルシア・ロルカらとも親交をむすび、スペインの文化界においてなくてはならない存在だった。ストラヴィンスキー、その後1925年から10年間はラヴェルの下で修行をつみ、その作風は新古典主義的なものが多い。シンフォニエッタは1928年ごろに書かれ、この曲によってアルフテルはアメリカでも知られるようになった。
マリア・バーヨ〜18世紀のサルスエラを歌う
 ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):
  レシタードとアリア「過酷な運命」/
  レシタードとアリア「この恩知らずの荒い岩山」/
  アリア・デ・グラシオーサ「彼が失った一つの目」/
  レシタードとアリア
   「彼の目を隠し、泣かせ、嘆かせよう」/他
 ボッケリーニ:
  シンフォニア ニ短調 Op.12-4 G.506「悪魔の家」
マリア・バーヨ(S)
エドゥアルド・
 ロペス・バンソ指揮
アル・アイレ・エスパニョール
 録音:2005年12月4日、8日。ピリオド楽器使用。
 古楽を中心に活躍するスペインの歌姫、マリア・バーヨが、18世紀スペインの作曲家ネブラによるサルスエラのアリアを歌う。ネブラはマドリッドで活躍した作曲家で、ここに収録されているアリアは、いずれも当時大変に人気があった。イタリア・オペラの影響を受けつつも、独自の魅力が開花している。バーヨの清楚な声が、まさにピッタリ!
 なお、特典DVDが付いていますが、PAL仕様のため国内の通常映像機器では視聴不可です。ご了承下さい。
モーツァルト:
 セレナード第10番「グラン・パルティータ」K.361
モーツァルト/ヴェント編:
 後宮からの誘拐(ハーモニームジーク版)
マルティン・イ・ソレール:
 歌劇「椿事」の主題によるディヴェルティメント
ホアン・エンリク・ルナ指揮
ムーンウィンズ
 ディジパック仕様。スペインのクラリネットの名手として注目されているホアン・エンリク・ルナ。彼が2005年に結成した管楽アンサンブル「ムーンウィンズ」がCDデビュー。いずれも名手揃いで、舌を巻く精密なアンサンブルと溢れる生命力で、今後目が離せない団体。マルティン・イ・ソレールがまさに掘り出し物。
Paisajes del recuerdo 〜思い出の風景
 アイタ・ドノスティア:
  庭に、美しい花が/復活と昇天/
  Atxia, motxia /一番愛らしい生き物/
  ビリ・ビリ・ボン・ボン/
  ビリビリ・ボンボロ/ルア・ルア/
  海の中で/僕はちっともこわくない
 ヘスス・グリーディ:
  風景/アヴェ・マリア/ミステリー/
  悲しみと暗がり
 エミリアナ・デ・ツベルディア:zortico
 アンドレアス・イサシ:
  風景/山のクリスマス・イヴ/母は歌う/
  熱望/避難/ダンシング・モンキー
 ベルトラン・パゴラ:Zortico
 ホセ・マリア・フランコ:
  あなたの名前を呼ぼう
 ホセ・ウルヌエラ:バスクの歌
 フランシスコ・エスクデロ:
  3つのバスクの歌
  [ワインの底から/遠くに/愛すべき国よ]
 フランシスコ・エスクデロ:買う
 カルメロ・ベルナオラ:
  3つのバスクの歌[ブロンズ/愛/水]
 フランシスコ・イバナエス:
  去る前に君を見ている
 エルコレカ:青
カルロス・メーナ(CT)
スザナ・ガルシア・
 デ・サラザール(P)
 録音:2006年10月。
 バスク地方の20世紀の作品を集めたもの。ほとんどが初録音、さらに未出版のものも多く含まれる。「思い出の風景」というタイトルのとおり、どこか懐かしさを感じさせる曲ばかり。心の内にあるやさしさ、感傷、愛、そして恐れといった、すべての人に共通の感情が喚起される。これらの歌によって喚起された普遍的な感情が、聴く者個人個人の特定の感情へと変換される過程には、これらの歌のひとつひとつにある文化、ふるさと、そしてバスクの内面的な声が響く。つまり、ここに響くものは、私たちが「アイデンティティ」と呼ぶものなのだ。
 スペイン・バスク地方出身のサラザールの血のなせる、心の奥底をかきむしるようなピアノに、カルロス・メーナの真っ直ぐで澄み切った歌声がマッチし、聴く者のさまざまな感情を呼び覚ます。
ブラームス:弦楽四重奏曲集
 [第1番 ハ短調Op.51/第2番 イ短調Op.52/
  第3番 変ロ長調Op.67]/
 ピアノ五重奏曲 ヘ短調Op.34(*)
カザルスSQ
クラウディオ・マルティネス・
 メーナー(P;*)
 録音:2007年。
 ブラームスの弦楽四重奏曲というと、つい構えてしまいがちだが、カザルス弦楽四重奏団の演奏は、柔らかな情熱に彩られた稀有な演奏。メンバー一人一人の音色があたたかく、気品に満ちているのがよくわかる。決して硬くなることなく、薫り豊かな演奏を展開していて、とても好感がもてる。カザルス弦楽四重奏団は1997年に創立された。2007年11月に来日しており、メンバー一人一人は若手だが、すでに巨匠の風格と余裕を感じさせる演奏で聴衆を魅了した。ピアノのメーナーは、レオン・フライシャーにも師事した名手。絶妙のバランスでアンサンブルをまとめている。
シューベルト:
 4つの即興曲 Op.90(全曲)
 アレグレット D.915/3つの小品 D.946
ハビエル・ペリアネス(P)
 2007年の秋に初来日を果たし、若くしてすでに巨匠の風格をそなえた名人芸のベートーヴェンで我々を魅了したペリアネスの新譜はシューベルト。即興曲Op.90 は、ピアノ学習者が比較的早い段階で取り組む曲でもあるが、その内容は追求すれば追及するほど深いもの。4番の 変イ短調のものなど、ひとつひとつのパッセージは大変美しいが、ペリアネスは、作品に秘められた心の闇の部分を浮かび上がらせており、ちょっと病的ともいえるシューベルト作品集となっている。
HMF その他の廉価盤、特装アイテム
HMX-2968096

(2CD)
1CD価格
価格帯:F
J.S.バッハ・エッセンシャル
 2009年5月のゴールデンウィークに開催されるラ・フォル・ジュルネ2009のテーマ作曲家は「バッハとヨーロッパ」。ハルモニアムンディもこれに合わせてスペシャルセットを作った。名曲の聴きどころや、ムンディが誇る名録音がずらりと入ってこの価格、かなりのお値打ちもの。バッハの音楽宇宙を1枚や2枚のCDなんぞで語れるわけはないが、やはりこうやってまとめて聴いてみると、「音楽の父」なんだな、と実感してしまう。
HMX-2908098

価格帯:F
hm Gold(全12トラック)
 パーセル:嘆きの歌[デラー]/バッハ:哀悼行事のためのカンタータ BWV198/
 ブラームス:ドイツ・レクイエム[ヘレヴェッヘ]他
 HM GOLD シリーズのサンプラー。全て抜粋収録と思われる。
HMX-2908131

(4CD)
2CD価格
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り バーバラ・ボーデン(S)
エミリー・
 ヴァン・イーヴラ(S)
ロドリーゴ・
 デル・ポソ(CT)
ゲルト・テュルク(T)
マーク・パドモア(T)
マルクス・ブルッチャ(T)
ハリー・ファン・
 デル・カンプ(B)
ペーター・ツィンベル(B)
フィリップ・
 ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
カヴァッリ:聖母マリアの夕べの祈り
 (ブルース・ディッキー構成編纂)
アニェス・メロン(S)
ギュメット・
 ロランス(S)
ヴァンサン・ダラス(CT)
ハワード・クルック(T)
ジェラール・オルベイヌ(T)
ペーター・コーイ(B)
デイヴィッド・トマス(B)
ブルース・ディッキー指揮
シャルル・トゥト指揮
コンチェルト・パラティーノ、
サクブティエ・
 ド・トゥールーズ
 録音:1986年1月/1994年11月。
 モンテヴェルディと弟子カヴァッリの「晩課」のCDをセット化。カヴァッリのほうは、彼の宗教的作品をディッキーが晩課の次第にならって配列して演奏したもの。
HMX-2908140
(5CD)
価格帯:G
廃盤
シャルパンティエ:声楽作品集
 クリスマス牧歌劇 H.483/
 オラトリオ「クリスマスの歌」 H.414/
 待降節の聖歌集 H.36-43/器楽のためのノエル H.534/
 クリスマス・オラトリオ H.416/
 牧歌劇「われらが主イエス・キリストの降誕」 H.482/
 花咲ける芸術 H.487/
 オラトリオ「聖ペテロの否認」 H.424/
 四旬節のためのメディタシオン H.380-389/
 テ・デウム H.146/聖母被昇天のミサ H.11/
 聖母マリアへの連祷 H.83
ジル・フェルドマン(S)
アニェス・メロン(S)
ギュメット・ロランス(Ms)
ドミニク・ヴィス(CT)
ジェラール・レーン(CT)
フィリップ・カントール(Br)他
ウィリアム・クリスティ指揮
レザール・フロリサン
 録音:1981-89年。
 古楽界の大御所ウィリアム・クリスティはフランス・バロック音楽、特にオペラと声楽作品の復興に多大な貢献をした。いまでこそリュリやシャルパンティエ、ラモーといった作曲家の作品が頻繁に上演されているが、クリスティなしにはこのような盛況はありえなかったことだろう。 ことにシャルパンティエはクリスティにとって格別の思い入れのある作曲家であり、それは彼が自らの団体名をシャルパンティエの「花咲ける芸術(=レザール・フロリサン)」から取っている事からもわかる。
 この5枚セットは、クリスティが1980年代にHMFに録音し、発売当時世界中を驚かせたシャルパンティエの録音の中からセレクトしたもので、現在入手困難な物も含まれる。今聴いても実に高水準かつ刺激的で、なによりクリスティの徹底した気品重視の姿勢がシャルパンティエの音楽とぴったり合っており、 近年丸くなったクリスティよりこちらの方を好む方も多いだろう。 ちなみに、意外にもクリスティは実は合衆国生まれ(現在はフランス国籍)。なんでもハーヴァード大学時代、寮の部屋を自分でチューダー王朝風に装飾していたのだとか。
HMX-2908147

(3CD)
価格帯:F
太陽王時代のヴェルサイユの音楽
 ゴーティエ:リュートのための幻想曲、
 ランベール:全ての世界は愛に屈する、
 ルイ・クープラン:クラヴサンのための組曲 イ長調、
 デュモン:マニフィカト、
 リュリ:怒りの日、天の元后、
  トルコ人の儀式のための行進曲、「アティス」、
 「アルミード」、アティスの心地よい夢、  シャルパンティエ:テ・デウム、「メデ」、
  「病は気から」、「アクテオン」、
 マレ:聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モンの鐘、
 ド・ヴィゼ:ギターのための小品 ニ長調、
 ドラランド:ミゼレーレ・メイ、
  ミゼレーレ(独唱のための)、バビロン河のほとりで、
  カンティーク第4番、王の晩餐のためのサンフォニー
 クープラン:聖水曜日のためのルソン・ド・テネブル、
  天の元后よ、喜ばれよ、アレルヤ、クラブサン奏法、
  クラヴサン曲集第2巻、王宮のコンセール第3番、
  リュリ讃
 デュ・ビュイソン:ランベール氏の死を悼んで から
ウィリアム・クリスティー指揮
レザール・フロリサン
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
シャペル・ロワイヤル
ルネ・ヤーコプス(CT)
コンラート・
 ユングヘーネル(リュート)
デイヴィッド・モロニー、
クリストフ・ルセ(Cemb)
 その他、多数の演奏家
 録音:1981-1993年。
 ルイ14 世の「有史以来、最も大きく、最も豪華な宮殿を!」の号令で建設されたヴェルサイユ宮殿。誰もが一度はあこがれる、絶対王政の栄華の象徴である。当然その時代の音楽も豪華絢爛、それを実感させてくれるのがこの3枚組。収録されているのは、宗教作品、娯楽のための作品、オペラなど、分野も小唄のような声楽曲、大規模な合唱を用いた声楽曲、器楽曲、合奏曲、抒情悲劇、等々。演奏者は、フランス・バロックといえばこの人、ウィリアム・クリスティーを中心に、フィリップ・ヘレヴェッヘなど豪華な面々。20年以上に渡ってフランス・バロック音楽を育み紹介してきたこのレーベルならではの企画だ。
HMX-2908150

(3CD)
価格帯:F
1600年から1800年の宗教的&世俗的アリア集
 [CD-1]イタリアのオペラとオラトリオからのアリア
 モンテヴェルディ:「オルフェオ」、「ウリッセの帰郷」、
  「ポッペアの戴冠」、神が用意された宴を見よ、
  あなたを愛する、私の命である女よ、
 ルッツァスキ:あなたを愛する、私の命である女よ、
 カヴァッリ:「カリスト」、
 カリッシミ:カンタータ「私の心は涙の海」、
 アニェレッティ:グローリア、
 カルダーラ:「キリストの足下のマッダレーナ」、
 A.スカルラッティ:オラトリオ「最初の殺人」、
 ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル、「グリゼルダ」、
  カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」、
 ペルゴレージ:スターバト・マーテル、
 ヘンデル:「アグリッピーナ」、
 ブロスキ:「イダスペ」 からのアリア、場面
 [CD-2]ヨーロッパのバロック時代のアリア
 リュリ:「アルミード」、シャルパンティエ:「メデ」、
 ラモー:「優雅なインドの国々」、
  「カストールとポリュクス」
 パーセル:
  「アーサー王」、「ディドとエネアス」、しばしの音楽、
 ヘンデル:「リナルド」、「セルセ」、
  「ジュリオ・チェーザレ」、「オットーネ」、
 J.S.バッハ:マニフィカト BWV.243、ミサ ロ短調、
  マタイ受難曲 からのアリア、場面
 [CD-3]
 ドイツのバロックとウィーン古典派のアリア
 テレマン:「オルイフォイス」、
 カイザー:「クロイソス」、
 ドーヴェルニュ「とりかえ結婚」、
 グラウン:「クレオパトラとチェーザレ」、
 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」、
 モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」、
  「フィガロの結婚」、ミサ ハ短調 K.427、
  レクイエム K.626、
 ハイドン:カンタータ「今いかなる疑いが」、
 ベートーヴェン:「オリヴ山のキリスト」
  からのアリア、場面
マリア・クリスティーナ・キール、
バルバラ・シュリック、
マリア・バーヨ、アニェス・メロン、
リン・ドーソン、
ロレイン・ハント、
ドロテア・レシュマン、
ヴェロニカ・カンヘミ、
ヴェロニク・ジャンス(S)(S)、 ヌリア・リアル(S)
ギュメット・ロランス、
ベルナルダ・フィンク、
ヴィヴィカ・ジェノー、
ジェニファー・ラーモア(Ms)
アンドレアス・ショル、
アルフレッド・デラー、
ジェラール・レーヌ(CT)
クリストフ・プルガルディエン、
ヴェルナー・ギュラ、
プラシド・ドミンゴ(T)
サイモン・キーンリサイド、
ニコラ・リヴェンク(Br)
ロレンツォ・レガッツォ(B)
 他、多数の歌手
ルネ・ヤーコプス指揮
ベルリン古楽アカデミー
コンチェルト・ケルン
ウィリアム・クリスティー指揮
レザール・フロリサン
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
シャペル・ロワイヤル
 他、多数の演奏家
 harmonia mundi は、優れたアルバムを立て続けに製作することはもちろん、優秀な音源を活用したユニークで親しみやすい企画を廉価で提供することでも特徴がある。そんな3枚組、今回のお題はズバリ「アリア」。1600年のモンテヴェルディ時代から始まって、バロック時代の伊仏英独の優れたオペラ、宗教作品などが並び、最後はハイドン、モーツァルト、そしてベートーヴェンにたどり付く。様々な歌が集められているが、どれも傑作揃いで、しかも歌手、演奏者が超一流、次から次へと当世最高の演奏がCD3枚にわたって続く。バロックから古典派にかけての声楽曲、とりわけバロック・オペラの入門には実打ってつけ。
HMX-2908153

(6CD)
3CD価格
ヨーロッパ
 【イタリア、ギリシャ】
 古い時代の音楽[古代ギリシャの歌/ビザンチンの歌/古代ローマの歌/
  ベネヴェントの歌/コルシカの歌/ギリシャ正教会の歌/他]
 ルネサンスのイタリア音楽[ランディーニ、ラッスス、他のマドリガル/
  パドヴァーノ、パレストリーナの宗教音楽]
 17世紀から18世紀前半の音楽[G.ガブリエーリ、モンテヴェルディ、
  コレッリ、ヴィヴァルディ、ポルポラ]
 【フランス】
 トルバドゥール、トルーヴェールの音楽/
 ノートルダム楽派とアルス・アンティクァ/
 アルス・ノヴァ[マショー、デュファイ]/
 ジョスカン・デプレ、ブリュメル、セルミジ、ジャヌカン/
 メシアンとディティユー
 【スペイン】
 セファルディムの音楽/聖母マリアのカンティガから/16世紀スペインの音楽/
 スペインのバロック音楽[ガスパール・サンス、D.スカルラッティ、ボッケリーニ]/
 スペインの近代音楽[アルベニス、ファリャ]
 【英国】
 エリザベス王朝時代の音楽[バード、ダウランド]/
 英国バロック音楽[ローズ、パーセル、ヘンデル、他]/
 英国の近現代の音楽[エルガー、ディーリアス、ブリテン、タヴナー]
 【ドイツ、オーストリア】
 バッハの音楽/ウィーン古典派[ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン]/
 初期・中期ロマン派[シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス]/
 後期ロマン派とポスト・ロマン派[ブルックナー、マーラー、シェーンベルク]
 【東欧と北欧】
 19世紀の東欧出身の音楽家[ショパン、リスト、ドヴォルザーク]
 ハルモニア・ムンディ得意のコンピレーション・ボックスセット。今回は西洋音楽の歴史を国別にまとめて見ていくという壮大なコンセプトをわずかCD6枚に凝縮。サワリで覚える西洋音楽史、といったところか。鑑賞用としても教育用としても優れた内容。
HMX-2908159

(3CD)
2CD価格
コーラス
 J.S.バッハ:
  クリスマス・オラトリオ BWV.248 から(*)/
  モテット
   「恐るるなかれ、われ汝と共にあり」BWV.228 から(*)
 テレマン:「オルフォイス」から(*)
 グラウン:「クレオパトラとチェーザレ」から(*)
 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」から(*)
 ハイドン:「四季」から(*)
 ジルヒャー:御子は生まれた(+)
 シューベルト:森の夜の歌 D.913(#)/
  墓と月 D.893(#)/夜の明かり D.892(#)
 メンデルスゾーン:モテット Op.69 No.3(#)
 ロッシーニ:
  小ミサ・ソレムニス から(#)/
 スターバト・マーテル から(#)
 シューマン:「ばらの巡礼」Op.112 から(#)
 ブラームス:2つのモテット Op.74(#)/
  4つの歌 Op.17(#)/4つのジプシーの歌 Op.112b(#)
 マンディチェフスキ:静かな夜、聖なる夜(+)
 レーガー:おお、愛しい幼児イエス(+)/聖母の夢(+)/
  来てキリストを称えよう(+)/眠れ、わが子よ(+)
 ヴォーン=ウィリアムズ:五尋の深みに(#)/
  雲をいただく塔(#)/丘を越え谷を越え(#)
 プーランク:クリスマスの4つのモテット(#)
 マルタン:無伴奏二重合唱のためのミサ から(**)
 ブリテン:神聖と世俗 Op.91(#)
 クシェネク:エレミアの哀歌 から(#)
 メシアン:5つのルシャン から(**)
ルネ・ヤーコプス指揮(*)
ウーヴェ・グロノスタイ指揮(+)
マーカス・クリード指揮(#)
ダニエル・ロイス指揮(**)
RIAS室内cho.
 録音:1995-2003年。
 世界最高の合唱団の一つであるRIAS室内合唱団のharmonia mundiへの数多くの録音から選びぬかれた、18世紀から20世紀までの合唱名曲がCD3枚に凝縮されたアルバム。ウーヴェ・グロノスタイ、マーカス・クリード、ダニエル・ロイスと三代の指導者に鍛え上げられたサウンドは完璧。バロック、古典派、ロマン派、そして近現代と、いずれの時代の音楽でも最高の合唱を保証するスーパーコーラスだ。しかもお値段お手頃。
HMX-2968162
廃盤
2006年手帳〜モーツァルトの生涯、サンプラー付き
 HMF "MOZART EDITION"。モーツァルト・エディションのすべての抜粋が一枚におさめられたサンプラー付き手帳。さらに、モーツァルトの生涯を2週間見開き1ページ、計132ページにわたってフルカラーで美麗イラストとともにたどることができる豪華ムック付き。
HMF "CENTURY EDITION"
 以下20枚22点は、古代ギリシアの音楽から現代音楽まで、膨大なレパートリーを誇るハルモニア・ムンディならではの好企画。20枚の美麗ディジパックシリーズで、西洋音楽史を網羅!!!古代ギリシアからバロック、古典、ロマン、さらにメシアン、リゲティに至るまでの音楽史上の名曲、重要作品を、ムンディの誇る一流アーティスト達の演奏で鑑賞することができる。それぞれのブックレットでは、各時代の重要な出来事、重要人物、そして音楽史おもしろQ&A(古代の楽譜の解読方法や、バロック時代の様々なジャンルの発展の変遷、ベートーヴェンやシューベルトとロマン派との関係など)がわかりやすくまとめられている。それぞれのジャケットも、時代に即した名画ばかり。これはもう本格的な西洋音楽史百科事典CDシリーズ。全部で20枚のこのシリーズ、前半後半各10枚ずつ、ボックスセットとしても発売される。
 2008年追記:徐々に廃盤が出ているようです。入手出来無い場合はご容赦下さい。
HMX-2918163

(10CD)
3CD価格
Early Music box
 古代の音楽〔古代ギリシアの音楽/旧約聖書の音楽/ビザンチン聖歌/メルキト教徒の聖歌/
       ゴール(ガリア)のアレルヤとオッフェルトリウム〕
 初期キリスト教聖歌集〔聖アンブロジウス聖歌/古代ローマ聖歌(7−8世紀)/
            ベネヴェント典礼の音楽/モザラベ聖歌/古代ローマ聖歌(6−13世紀)〕
 グレゴリオ聖歌集〔グレゴリオ聖歌集大成/1000年のミサ(抜粋)/サンティアゴ・デ・コンポステラのための聖歌/
          シトー修道会の聖歌(12世紀)/オルガヌム大全(12世紀)〕
 吟遊詩人の歌〔トルバドゥールの歌(南フランス、11&12世紀)/トルヴェールの歌(北フランス、12&13世紀)/
        カンティガ(スペイン)/ミンネゼンガー(ドイツ、13世紀)/カルミナ・ブラーナ(13世紀)〕
 ポリフォニーの誕生〔アキテーヌ公のポリフォニー/ノートル・ダム楽派(12世紀)/バンベルク写本/ホケトゥス(13世紀)/
           モンペリエ写本(13世紀)/ブルターニュのグラドゥアーレ(13&14世紀)/ソールズベリのミサ〕
 アルス・ノヴァ〔コンテスタツィオン/最初のポリフォニーによるミサ曲/フランスのアルス・ノヴァ/
         イタリアのアルス・ノヴァ/14世紀英国の世俗音楽〕
 ルネサンス期前の音楽〔アルス・スブティリオル/15世紀の英国/フランコ=フレミッシュ・ポリフォニーの勃興〕
 ルネサンス期の宗教音楽〔ミサ/ルネサンスのモテット/宗教改革の歌曲と詩篇〕
 ルネサンス時代の世俗音楽(歌曲)〔ポリフォニーのシャンソン/イタリアのマドリガーレ/イングランドの歌曲〕
 「器楽」の誕生(15-16世紀)〔トランスクリプションとリダクション/演奏するための音楽/舞曲〕
 再発売:2010年。旧品番:HMX10-2908163。前回発売時(2005年)は "CENTURY EDITION" と題された20枚シリーズの前半で、全て分売もあった(HMX-2908163〜2908172; 基本的に廃盤)。演奏者詳細は旧・分売の項目をご覧ください
HMX-2908163

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.1
 古代の音楽

 [古代ギリシアの音楽](*)
 [旧約聖書の音楽](+)
 [ビザンチン聖歌](#)
 [メルキト教徒の聖歌](#)
 [ゴール(ガリア)のアレルヤとオッフェルトリウム](**)
アリアンナ・サヴァール、他(*)
アドルフ・アッティア(T)、
ミシェル・シェルプ(Br)、
エミール・カスマン(B)
モーリス・ベナム(合唱指揮)(+)
マリー・キーロウズ修道女(#)
レズニコフ(**)
 断片的に残された古代ギリシアの楽譜と、当時のレリーフなどに描かれた楽器や舞踊の様子から復元された音楽。愛のこと、快楽のこと、神への祈り…詩に託された人類普遍の思いが、悠久のときを越えて鮮やかに蘇る。ハルモニア・ムンディの大ベストセラー「古代ギリシアの音楽」(HMA-1951015)他からの抜粋。
HMX-2908164
廃盤
センチュリー・エディション Vol.2
 初期キリスト教聖歌集

 [聖アンブロジウス聖歌]
 [古代ローマ聖歌(7−8世紀)]
 [ベネヴェント典礼の音楽]
 [モサラベ聖歌]
 [古代ローマ聖歌(6−13世紀)]
ペレス指揮
アンサンブル・オルガヌム
 中世のはじまり、キリスト教が勢力を増し始めたころの各地の聖歌。こうして色々な聖歌を聴き比べてみると、絶大な勢力を拡げはじめた初期キリスト教ではあったが、その典礼(音楽)は、各地の昔からの伝統を色濃く残したものであったことがよくわかる。ポリフォニーの萌芽がみられるのもこの時代から。
HMX-2908165
廃盤
センチュリー・エディション Vol.3
 グレゴリオ聖歌集

 [グレゴリオ聖歌集大成](*)
 [1000年のミサ(抜粋)](+)
 [サンティアゴ・デ・コンポステーラのための聖歌](#)
 [シトー修道会の聖歌(12世紀)](**)
 [オルガヌム大全(12世紀)](++)
ドミニク・ヴェラール(T)(*)
デラー・コンソート(+)
アノニマス4(#)
アンサンブル・オルガヌム(**)
ヒリアー指揮
シアター・オブ・ヴォイシズ(++)
 キリスト教の典礼音楽がほぼヨーロッパ全土で統一されたのは、グレゴリウス1世の死後のことであった。こうしてまとめて聴いてみると、初期のキリスト教典礼音楽よりも、典礼の順序や形式が定まっていることがよくわかる。
HMX-2908166

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.4
 吟遊詩人の歌

 [トルバドゥールの歌(南フランス、11&12世紀)](*)
 [トルヴェールの歌(北フランス、12&13世紀)](+)
 [カンティガ(スペイン)](#)
 [ミンネゼンガー
  (ドイツ、13世紀;吟遊詩人の宮廷の恋物語)](**)
 [カルミナ・ブラーナ(13世紀)](*)
クレマンシック・コンソート(*)
シアター・オブ・ヴォイシズ、
ハープ・コンソート(+)
デュファイ・コレクティヴ(**)
リュー・ミンター(CT)(++)
 中世の世俗音楽集。当時、教会の外で歌われ親しまれていた詩と音楽は、主に吟遊詩人たちによって奏でられていた。
HMX-2908167
廃盤
センチュリー・エディション Vol.5
 ポリフォニーの誕生

 [アキテーヌ公のポリフォニー(12世紀)](*)
 [ノートルダム楽派(12世紀)](*)
 [バンベルク写本/ホケトゥス(13世紀)](*)
 [モンペリエ写本(13世紀)](+)
 [ブルターニュのグラドゥアーレ(13&14世紀)](+)
 [ソールズベリのミサ](#)
ヒリアー指揮
シアター・オブ・ヴォイシズ(*)
アノニマス4(+)
アンサンブル・オルガヌム(#)
 中世も後期に近づくと、次第に音楽も多声のものが増えていった。それまでは2声の場合、低声部は長い保続音で高声部が自由に動くかたちが主流だったが、この時代になると両方の声部が自由に動くようになり、より複雑で魅力的な響きが生み出された。
HMX-2908168
廃盤
センチュリー・エディション Vol.6
 アルス・ノーヴァ

 [コンテスタツィオン](*)
 [最初のポリフォニーによるミサ曲](+)
 [フランスのアルス・ノーヴァ] マショーミサ(#)
 [イタリアのアルス・ノーヴァ] ランディーニ、他のミサ(#)
 [14世紀英国の世俗音楽](**)
クレマンシック・コンソート(*)
アンサンブル・オルガヌム(+/#)
アノニマス4(#)
ヒリアード・アンサンブル(**)
 記譜法も発展し、複雑なリズムを多数の演奏者たちが演奏することが可能になった。リズム定型が各声部から時間差で聴こえてくる。繰り返される多声リズムは、教会内の反響も加わって、神の言葉として礼拝参加者たちに圧倒的な力をもって響いたことであろう。
HMX-2908169

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.7
 アルス・スブティリオル

 [アルス・スブティリオル] グイード、ソラーゲ、他の作品(*)
 [15世紀の英国] ダンスタブルの作品(+)
 [フランコ=フランドル・ポリフォニーの勃興](#)
 デュファイ、オケゲム、ビュノワの作品
フェラーラ・アンサンブル、
アンサンブル・オルガヌム(*)
オルランド・コンソート(+/#)
ヒリアード・アンサンブル(+)
 ゴシック期に入ると多声音楽がよりさかんに生み出されるようになった。「アルス・スブティリオル」は「繊細な技法」の意。動機や旋法、調の用い方が実に凝っていて、その響きは複雑かつ美しい。
HMX-2908170

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.8
 ルネサンス期の宗教音楽

 [ミサ] ジョスカン・デ・プレ、ジャヌカン、他の作品(*)
 [ルネサンスのモテット](+)
 ジョスカン・デプレ:サルヴェ・レジーナ、他
 [宗教改革の歌曲と詩篇] ラッスス、タリス、他の作品(*)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン(*)
シアター・オブ・ヴォイシズ、他(+)
 古典派およびロマン派時代、作曲家にとっての試金石が交響曲であったように、このルネサンス時代の作曲家にとってミサは大変重要なジャンルであった。初期のころのポリフォニー音楽(Vol.5)と比べて、各声部の動きかたが自由になり、いかにこのジャンルが発展を遂げたかがわかる。
HMX-2908171

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.9
 ルネサンス時代の世俗音楽(歌曲)

 [ポリフォニーのシャンソン](*)
 ジョスカン・デ・プレ、ル・ジュヌ、ジャヌカン、他の作品
 [イタリアのマドリガーレ](+)
 マレンツィオ、ジェズアルド、他の作品
 [エリザベス朝イングランドの歌曲] バード、ダウランドの作品(#)
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン(*)
ヒリアード・アンサンブル(+)
カークビー、デラー、
フレットワーク(#)
 教会の外でもやはり歌は重要なジャンルであった。ポリフォニーあり、単旋律あり、歌詞の内容は恋だの愛だのばかりではなく、戦いの歌やlalalaといった特に内容のないものまで、実に自由。
HMX-2908172
廃盤
センチュリー・エディション Vol.10
 「器楽」の誕生(15〜16世紀)

 [トランスクリプションとリダクション](*)
 デュ・ロワ、ファン・アイク、ジョスカン、他の作品
 [演奏するための音楽](+)
 フェラボスコ、カプスベルガー、他の作品
 [ダンスのための音楽(舞曲)](#)
 ピエール・アテニャン、他の作品
カール・エルンスト・シュレーダー、
クロフォード・ヤング(リュート)他(*)
ポール・オデット、
アンドレアス・マルティン
 (リュート)(+) ザ・キングス・ノイズ、
ザ・ブロードサイド・バンド(#)
 ルネサンス時代、リュート、オルガンといった楽器が、人の声と混ざることなく鳴り響くようになったころの音楽。当時は声楽作品を器楽でなぞって演奏することも多く、同じ強さで音を保持できる声楽とは異なる「消え入る音(diminishingtone)」は人々の耳に新鮮に響いたことであろう。もっとも、当時器楽は主に口頭伝承であったため、それ以前にも器楽のみの楽曲は演奏されていたとされている。
HMX-2908173

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.11
 バロック〜モダン音楽の誕生(1600〜1750)

 [第一作法から第二作法へ](*)
 ディンデイア、モンテヴェルディ、他の作品
 [オペラの誕生](+)
 ヴェッキ:アンフィパルナッソ
 モンテヴェルディ:オルフェオ、他
 [新しい器楽ジャンル
  (ソナタ、コンチェルト、シンフォニア)の誕生](#)
 フレスコバルディ、コレッリ、タルティーニ、
 サンマルティーニ、他の作品
 [オペラ・セリア](*)
 ヘンデル:「フラーヴィオ」
 ブロスキ:「イダスペ」
ヤーコプス指揮
コレギウム・ヴォカーレ、
キールーズ修道女、他(*)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、
マリア・バーヨ、他(+)
マンゼ、アンサンブル415、
バンキーニ、
ヴィヴィカ・ジュノー、他(**)
 第一作法は音楽が詞よりも優先され、どこまでも美しい響きを求める方法で、第二作法は詞が音楽よりも優先され、言葉の意味によっては不協和音なども使う。こうして聴き比べてみると、新しい第二作法を用いたモンテヴェルディの音楽が当時いかに斬新であったかが容易に想像できる。
HMX-2908174

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.12
 英国のバロック

 [前夜〜市民戦争(1642〜1648)以前] 
 ギボンズ:全能にして永遠なる神/他
 [室内&オーケストラ音楽] パーセル、ヘンデルの作品(+)
 [劇場の音楽](#)
 ブロウ:「ヴィーナスとアドニス」
 パーセル:「ディドーとエネアス」他
 [ロンドンにおけるイタリア・オペラ](**)
 ヘンデル:「アチスとガラテア」/「ジューリオ・チェーザレ」/他
 [宗教音楽] ヘンデル:「メサイア」他(++)
マグダレン・カレッジcho.(*)
ロンドン・バロック(*/+)
ヤーコプス、クリスティ(#)
ジェニファー・ラーモア、ショル、他(**)
サンドリーヌ・ピオー、他(++)
 バロック期、大陸ではコレッリらによる新しい器楽ジャンルの流行など活発な動きがでていたのに対して、英国ではルネサンス時代の色合いを強く残した音楽が主流であっ。そんななか、「稀代のメロディーメーカー」ヘンデルの音楽をこうして同時代の他の作曲家たちによる作品と並べて聴いてみると、今聴いてもショッキングであり、歴史に大きく名を残したのもうなずける。
HMX-2908175

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.13
 ヴェルサイユの太陽王ルイ14世のための音楽

 [王の教会の音楽](*)
 シャルパンティエ:テ・デウム
 クープラン:聖水曜日のための第3のルソン・ド・テネブル
 ドラランド、他の作品
 [王の愉しみ](+)
 リュリ:「町人貴族」〜トルコ人の儀式のための行進曲
 フランソワ・クープラン、&ルイ・クープラン:
  クラヴサンのための作品
 マレ、他の作品
 [ロイヤル・オペラの夜](#)
 リュリ:「アティス」、「アルミード」から 他
ヘレヴェッヘ指揮
ル・シャペル・ロワイヤル、他(*)
ヤーコプス
クリストフ・ルセ(Cemb)
ユングヘーネル(リュート)(+)
レザール・フロリサン(#)
 リュリは王のために3000もの作品を捧げたといわれている。フランソワ・クープランは、第二のリュリといわれたドラランドの日陰にかくされ、王室内ではさほど力をもっていなかったとか。太陽王は当時やはり想像を絶する権力をもっていたのだとあらためて思わされる一枚。
HMX-2908176
廃盤
センチュリー・エディション Vol.14
 後期バロックおよび、ロココ様式と多感様式

 [バッハの先駆者たち](*)
 パッヘルベル:カノン
 ブクステフーデ、クーナウの作品
 [J.S.バッハとその同時代人たち](+)
 J.S.バッハ:ミサ ロ短調、他
 テレマン、カイザー、シュールマン、グラウン、他の作品
 [バロックから前古典派へ](#)
 C.P.E.バッハ、W.F.バッハ、J.C.バッハ、他の作品
ロンドン・バロック(*)
ユングヘーネル指揮
 カントゥス・ケルン(+)
ベルリン古楽アカデミー(#) 他
 パッヘルベルやクーナウらはイタリアのルネサンスの声楽作品を学び、そこにドイツの伝統も組み込んで、オラトリオやカンタータといったジャンルの作品を多く残した。それを学習したのがJ.S.バッハであった。バッハへの道は一日にしてならずだったことがよくわかる内容。バッハ親子の作品も収録。前古典派になると交響曲も多く作られるようになっていった。
HMX-2908177

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.15
 ウィーン古典派の巨匠たち

 グルック:オルフェオとエウリディーチェ(*)
 ハイドン:
  弦楽四重奏曲「ひばり」/チェロ協奏曲/四季/他(以上;+)
 モーツァルト:
  フィガロの結婚/クラリネット協奏曲/トルコ行進曲/他(以上;#)
 ベートーヴェン:
  ミサ・ソレムニス/月光ソナタ/交響曲第9番/他(以上;**)
ヤーコプス(*)
イェルサレムSQ(+) ケラス(+)
ポルタル(#) シュタイアー(#)
フランク・ブラレイ(**) 他
HMX-2908178

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.16
 ロマン派の黄金時代

 [ウィーンのロマン派音楽](*)
 シューベルト:ます/ピアノ・ソナタ/他
 [ドイツの圧勝](+)
 メンデルスゾーン:真夏の夜の夢
 シューマン:子供の情景/リーダークライス/交響曲第4番
 ブラームス:ドイツ・レクイエム
 [ヨーロッパのロマンティシズム](#)
 ショパン:前奏曲
 ロッシーニ:小荘厳ミサ
 ベルリーズ:キリストの幼時/幻想交響曲
トリオ・ヴァンダラー、他(*)
ヘレヴェッヘ、エンゲラー、
ギュラ(+)
アラン・プラネス、
RIAS室内cho.、他(#)
HMX-2908179

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.17
 国民楽派〜汝を解放せよ!

 [ハンガリー](*)
 リスト:悲しみのゴンドラ/ハンガリー狂詩曲第6番
 [ボヘミア(チェコ)](+)
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」/歌曲
 [北欧](#)
 グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ
 シベリウス:親愛なる声
 [ロシア](**)
 ムソルグスキー:展覧会の絵
 チャイコフスキー:交響曲第5番
 [スペイン](++)
 アルベニス:アストゥリアス
 [フランス語圏](##)
 フランク:交響曲 ニ短調
 ビゼー:アルルの女
 サン=サーンス:三重奏曲 Op.18/交響曲第3番
ベルトラン(Vc;*)
メロスSQ(+)
ピエール・アモワイヤル(Vn;#)
ガッティ(++)
ルネ・バルトリ(G;##)
ヘレヴェッヘ(##)
 ロマン派も円熟してくると、その国々の民謡などを盛り込んだ国民色豊かな音楽が多く生み出されるようになった。
HMX-2908180

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.18
 ウィーン1900年〜ワグネリズムから新ウィーン楽派まで

 [ポストロマン主義の終焉](*)
 ワーグナー:トリスタンとイゾルデ
 ブルックナー:交響曲第3番
 マーラー:交響曲第8番
 [新ウィーン楽派](+)
 シェーンベルク:地には平和/3つのピアノ曲/ヤコブのはしご
 ベルク:アダージォ
 ウェーベルン:緩徐楽章
フリデリク・チュウ、
ケント・ナガノ(*)
ヘレヴェッヘ、ケント・ナガノ、他(+)
HMX-2908181

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.19
 現代音楽への小径(1900-1950)

 [フランスの印象主義](*)
  デュパルク:旅への誘い
  ドビュッシー:シランクス
  フォーレ:レクイエム
  ラヴェル:鏡
 [無調という選択](+)
  アベル・デュコー:月の光
  シェーンベルク:月に憑かれたピエロ/ヤコブのはしご
  バルトーク:中国の不思議な役人
 [12音技法](#)
 ベルク:弦楽のための四重奏曲 Op.28
 [その他の解法](**)
 ブゾーニ:クラリネットとピアノのための組曲
 マルティヌー:クラリネットとピアノのためのソナティネ
 プーランク:人間の顔
 プロコフィエフ:3つのオレンジの恋
 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番
 ストラヴィンスキー:火の鳥
フェリシティ・ロット、
ヘレヴェッヘ、
アレクサンドル・タロー(*)
イレーネ・ヤーコブ、
フレデリク・チュウ、. ケント・ナガノ、他(+)
ドビュッシーSQ(#)
ポンス、他(**)
 調性音楽も極限まで突き進められると、旋法、無調、12音技法など様々な書法が用いられるようになった。シリーズを初めから順々に聴くと、その変わりようにあらためて気付かされるとともに、この100〜200年の音楽の多様性にあらためて瞠目するばかり。
HMX-2908182

価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.20
 1945年以降の音楽創造

 ヴァレーズ:デンシティー 21.5(比重 21.5)(*)
 [セリー主義&ポスト・セリー主義](+)
 メシアン:ルシャン IV
 ブーレーズ:ソナチネ
 リゲティ:ヴィオラのためのソナタ
 オアナ:演奏解釈のための練習曲
 デュティユー:ザッハーの名による3つの詩節
 ベリオ:ラボリントゥス 2
 シュトックハウゼン:七つの日より
 [数多の枝](#)
 ルトスワフスキ:スービト
 クセナキス:プレイアデス
 ペルト:カンターテ・ドミノ
 ケージ:声のためのソロ 22
 ジョージ・クラム:独奏チェロのためのソナタ
 バーンスタイン:ミサ
 ピアソラ:天使のミロンガ
フィリップ・ベルノルド(Fl;*)
RIAS 室内cho.、ベリオ、他(*)
イザベル・ファウスト(Vn)、
シアター・オブ・ヴォイシズ、
ケント・ナガノ、他(#)
 現代音楽入門に好適。
HMX10-2908173

(10CD)
8CD価格
価格帯:F
センチュリー・エディション Vol.11−20
 HMX-2908173〜2908182の美麗ボックス・セット。
HMX-2908183

(3CD)
1.5CD価格
ミサ
 マショー、ビュノワ、ブリュメル、ジョスカン・デプレ、
 ジャヌカン、リシャフォール、チプリアーノ・デ・ローレ、
 パレストリーナ、パドヴァーノ、モンテヴェルディ、
 シャルパンティエ、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、
 メンデルスゾーン、シューベルト、ロッシーニ、ブルックナー、
 フォーレ、プーランク、マルタン、バーンスタイン、他のミサ
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
アンサンブル・オルガヌム
RIAS室内cho.
ウィリアム・クリスティー指揮
レザール・フロリサン
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツso.
オルランド・コンソート、他
 ハルモニア・ムンディの膨大なカタログの中から名曲&名演のミサを3枚組セット化。
HMX-2908186

(3CD)
1.5CD価格
リート
 シューマン、ドヴォルザーク、他の歌曲(*)
 ベートーヴェン、シューベルト、コルンゴルト、他の歌曲(+)
 シューベルト、シューマン、C.シューマン、他の歌曲(#)
ベルナルダ・フィンク(Ms;*)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br;+)
ヴェルナー・ギュラ(T;#)
 ハルモニア・ムンディの擁する今をときめく歌手たちによる珠玉の歌曲集。
HMX-2908193

(3CD)
2.5CD価格
アンドレアス・ショル〜スペシャル・ボックス
 CD1(*)「ヴィヴァルディ」
  コンチェルト・リピエーノ ハ長調 RV114
  カンタータ「消え去ってくれるか、
         今はもう消え去ってくれるか」 RV684
  4声のソナタ 変ホ長調「聖なる墓で」 RV130
  「悲しみに暮れるエルサレムの娘たちよ」 RV638
  スターバト・マーテル RV621
 CD2(#)「ヘンデル、オンブラ・マイ・フ〜
  アリア、レチタティーヴォ、名場面と管弦楽集」

  歌劇「アドメート、テッサリアの王」
   〜序曲「閉じよわが瞳」
  歌劇「セルセ」より
   [シンフォニア/オンブラ・マイ・フ]
  歌劇「ジュリアス・シーザー」より
   [美しく花咲く牧場で/ジグ/静かに秘かに獲物を狙う狩人は]
  「ラダミスト」組曲
  歌劇「ロデリンダ、ロンゴバルドの女王」より
   [シンフォニア/あなたは何処/混乱は彼女を捉える]
  歌劇「アルチーナ」〜緑の牧場
  合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」 ハ長調
 CD3(+)「17世紀イギリスの民謡とリュート・ソング」
 ダウランド:
  見よ、この不思議/私を、誰よりもこの私を
  お前たち、愛と運命に/ルーセル嬢のパヴァン
  愛しい人が泣くのをみた/流れよ、我が涙
  悲しみよ、とどまれ/愛の神よ、今までに
  彼女は許せるだろうか/我が窓から行け
 キャンピオン:
  私の可愛いレスビアよ/あんな女どもに興味はない
  私の恋人は断言した
 作者不詳:ヘンリー王/ケンプ氏のジグ
 民謡:
  三羽のカラス/ああ、ああ/恋人に林檎をあげよう
  バーバラ・アレン/レンダル卿
 俗謡:我が窓から行け
アンドレアス・ショル(CT)
キアラ・バンキーニ指揮(*)
アンサンブル415(*)
ベルリン古楽アカデミー(#)
アンドレアス・マルティン(リュート)(+)
 録音:1995年6月(*)、1996年4月(+)。原盤:HMC-901571[CD1]/ HMC-901685[CD2]/HMC-901603[CD3]。
 カウンターテナー御三家の一人アンドレアス・ショルが、当レーベルでの活動を再開するというニュースが。これを記念して、今までの当レーベルのリリースから、特に選りすぐりの3タイトルをまとめてお得なボックスセットとして発売。あらためてショルの美しい声に浸ってみては? いずれも発売当初世界をおどろかせ、きわめて高い評価を得た驚異的な美しさに満ちている。
HMX-2908196

(3CD)
1.5CD価格
ルネサンス〜ポリフォニー音楽の名曲集
 ウェルギリウスの歌
    〜ルネサンス音楽における古典の詩
(全15曲)
 ジョスカン・デ・プレ、チプリアーノ・デ・ローレ、
 オルランドゥス・ラッスス、デリック・ヘラルデ、
 ルートヴィヒ・ゼンフル、マルブリアヌス・デ・オルト、
 エイドリアン・ヴィラールト、
 リシャール・ド・ランヴォワジ、ドミニク・フィノ、
 作曲者不詳の作品/他
 ルネサンスの哀歌〜預言者エレミアの哀歌
 ティブルツィオ・マッサイーノ:聖週間における
  預言者エレミアの哀歌のための音楽(5声,1599) より
   [聖体の秘蹟制定の聖木曜日の第1課/第2課/第3課]
 ロバート・ホワイト:哀歌(5声)[第1課/第2課]
 マルブリアヌス・デ・オルト:
  預言者エレミアの哀歌(4声,1506)
   [導入/アルフ/ベート/ギメル]
 ラッスス:聖金曜日のためのエレミアの哀歌
  [第1哀歌/第2哀歌/第3哀歌](5声,1585)
 ジャン・リシャフォール(1480-1548):作品集
  レクイエム(ジョスカンの思い出に)(6声)/
  モテット「主に従う人よ、
        主によって喜び歌え」(4声)/
  モテット「悲しみが私たちにのしかかり」(4声)/
  モテット「サルヴェ・レジナ」(5声)/
  モテット「心配するな、我が心よ」(4声)/
  モテット「ぐびっ、ぐびっ、ぐびっ、
        今が飲み時」(3声)/
  モテット「甘く素敵な生活なんてない」(4声)
パウル・ファン・ネーヴェル指揮
ウエルガスEns.
 ルネサンス時代を代表する作曲家達による、心洗われる多声音楽集。ウェルガス・アンサンブルは、指揮者ネーヴェル率いるルネサンスの作品を中心に演奏する団体。たしかな生命力をもって聴くものを圧倒し、乾ききった身体や心が美しい水と音で満たされていくような気分になれるボックスセット。あらためて、この団体の上手さに脱帽させられる。
HMX-2908201

(8CD)
5CD価格
アラン・プラネス
 〜シューベルト:ピアノ・ソナタ集、ピアノ作品集

 [第4番 イ短調Op.164 D.537(*)/
  第9番 ロ長調Op.147 D.575(*)/
  第14番 イ短調Op.143 D.784(*)/
  第11番 ヘ長調D.625(*)/第15番 ハ長調D.840(*)/
  第16番 イ短調Op.42 D.845(#)/
  第7番 変ホ長調Op.122 D.568(#)/
  第17番 二長調Op.53 D.850(+)/
  第13番 イ長調Op.120 D.664(+)/
  第18番 ト長調Op.78 D.894「幻想」(**)/
  第19番 ハ短調D.958(##)/第20番 イ長調D.959(##)/
  第21番 変ロ長調D.960(***)]/
 さすらい人幻想曲 ハ長調Op.15 D.760(*)/
 楽興の時 D.780(**)/即興曲集 Op.90 D.899(##)/
 12のドイツ舞曲 Op.171 D.790(##)/
 即興曲集 Op.142 D.935(++)/3つのピアノ曲 D.946(***)
アラン・プラネス(P)
 録音:2002年5月(*)/2000年5月(#)/2000年2月(+)/1999年5月(**)/1995年12月(##)/1997年5月(++)/1997年11月(***)。
 1948年リヨン生まれのプラネスはカントロフとの共演も多く、またブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランのピアニストを務めたことでも知られている実力派。シューベルトのピアノ・ソナタは、テクニックもさることながら、高度な構成力と詩的理解力とが要求される難物だが、プラネスは一曲一曲のもつ世界を咀嚼し、空間に音の絵を紡ぎあげていく。ピアノによる詩の朗読を聴いているような気分になれるセット。
HMX-2908209

(5CD)
2.5CD価格
アラン・プラネス〜ドビュッシー:ピアノ独奏作品全集
 前奏曲集[第1巻/第2巻](*)/12の練習曲(#)/
 スケッチ帳より(#)/マスク(#)/喜びの島(#)/ベルガマスク組曲(+)/
 2つのアラベスク(+)/子供の領分(+)/映像[第1集/第2集](+)/
 忘れられた映像(**)/ボヘミア舞曲(**)/夢想(**)/マズルカ(**)/
 ロマンティックなワルツ(**)/バラード(**)/舞曲(**)/夜想曲(**)/
 ピアノのために(**)/版画(**)/コンクール用小品(**)/
 ハイドンを讃えて(**)/小さい黒人(**)/レントより遅く(**)/
 6つの古代のエピグラフ(独奏版)(**)/英雄的子守歌(**)/
 慈善団体「負傷兵の衣類」のための小品(**)/エレジー(**)/
 燃える炭火に照らされた夕べ(**)/
 リア王の眠り(ロジェ=デュカス編曲)(**)
アラン・プラネス(P)
 録音:1996年(#)/1999年(*)/2005年5月(+)/2006年5月(**)。使用楽器:ベヒシュタイン、1897年製(*)/案内に記載無し(#)/ブリュートナー、1902年製(+)/スタインウェイ(**)。旧品番:HMC-901695(*)、901601(#)(当店未案内)、901893(+)、901947/8(**)のセット化、おそらく限定盤。最初期の901601は早期に廃盤となってしまっており、探されているマニアの方もいたので、嬉しい再発売。
 アンサンブル・アンテルコンタンポランで長らくピアニストを務めた、フランスの巨匠プラネスのドビュッシーがボックス・セットで登場。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで来日しており、クリヤーなタッチと、知的で隙のない構築性、それでいて決して聴き手を束縛することのない音楽作りで私たちを魅了した。練習曲もテクニックのみで弾きたおすのではなく、ドビュッシーの虹のような音世界を自在に操っている。
HMX-2908214

(2CD + DVD)
2CD価格
ルネ・ヤーコプス〜 Rene Jacobs by himself(1977-2007)
 ハルモニア・ムンディ録音開始30周年スペシャルボックス

 シャルパンティエ:「聖水曜日のルソン・ド・テネブル」〜レポン
 モンテヴェルディ:O quam pulchra es a voce sola
 ランベール:暗い砂漠/シュッツ:「神よ,とく来たりてわれを救いたまえ」SWV 282
 チェスティ:オロンテーア〜アリア「Adorisi sempre」第2幕第1場
 モンテヴェルディ:西風がもどり/F.クープラン:聖水曜日の第3のルソン・ド・テネブル
 J.S.バッハ:「マタイ受難曲」〜No.39アリア「憐れみたまえ」
 カヴァッリ:「セルセ」〜第1幕17場アリア「慕わしい御名」
 ヘンデル:「フラーヴィオ」〜第1幕第1場アリア「Ricordati,mio ben」
 モンテヴェルディ:「ポッペアの戴冠」〜第3幕第7場「さらば、ローマよ」
 ブクステフーデ:「われらがイエスの四肢」〜「顔について」
 ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」〜第1幕第9場「Va tatito」
 アルメイダ:「ジュディッタ」〜第1幕序曲
 カヴァッリ:「カリスト」〜第1幕14場のアリア「 Piante ombrose」
 モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」〜“Nigra sum a voce sola "
 カルダーラ:「キリストの足下のマグダレーナ」〜第47番アリア「 I Per il mar del pianto mio」
 テレマン:「オルフェウス」〜「甘き死よ、きたれ!」
 J.S.バッハ:クリスマスオラトリオ〜「備えなさい、シオンよ」
 モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」〜
  [第1幕第5場/第8番合唱とドン・アルフォンソのレチタティーヴォ/
   第9番「毎日手紙を書いてね」(五重唱)]
 パーセル:「ディドーとエネアス」〜第2幕合唱「 Chorus In our deep vaulted cell」
 カイザー:「クロイソス」第2幕第8場アリア「 Liebe,sag ' ,was f¨angst du an?」
 モンテヴェルディ:戦いと愛のマドルガル〜「ニンファのなげき」
 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜第2幕第2場「 Che puro ciel!」
 ポルポラ:「オルフェオ」〜アリア「 Dall ' amor pi`u sventurato」
 ヘンデル:「リナルド」〜第2幕第10場レチタティーヴォとアリア」
 モーツァルト:「フィガロの結婚」〜六重唱「お母さんをよく見ておくれ」
 ハイドン:「四季」〜“ Hier treibt ein dichter Kreis "
 ヘンデル:「サウル」より[81番アリア/82番合唱]
 モーツァルト:「皇帝ティートの慈悲」〜第1幕第2場のアリア“ Deh se piacer mi vuoi "
 *DVD映像:
   ルネ・ヤーコプス「厳格さと自由な創造性の間で」/
   ルネ・ヤーコプス「ポートレイト」(ドイツ語による自身の語りも含む)
   映像監督:Pierre Barre, AThierry Loreau (cRTBF,2004)(NTSC 59'30 、英語字幕つき)
 モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」も発表となり、今まさに飛ぶ鳥を落す勢いのヤーコプス。思えば彼がハルモニアムンディに初めて録音したのは1977年、シャルパンティエのルソン・ド・テネブル。その後70ほどの画期的な演奏を次々と世に送り出してきた。このセットでは、ヤーコプスの活動初期の歌唱録音から、最新のオペラの録音まで、彼の足跡をダイジェストで追えるものとなっている。ヤーコプスは録音の際、演奏者たちに対して非常に厳しいことで知られているが、DVDでは、貴重な録音シーンやオペラのリハーサル風景を見ることができ、ヤーコプスの音楽に対する真摯な態度を見ることが出来る。
HMX-2908219

価格帯:F
限定盤
2007年の音楽手帳 「DIARY 〜 2007」
 【1月】ブリテン:ニュー・イヤー・キャロル/アノニマス4
 【2月】シューマン:「ウィーンの謝肉祭の道化」〜フィナーレ/シュテファン・ヴラダー(P)
 【3月】ドヴォルザーク:組曲「春」より/ベルナルダ・フィンク(Ms)
 【4月】ヴォルフ:メーリケ詩集〜「4月の黄色い蝶」/ヴェルナー・ギュラ(Br)
 【5月】デュ・モン:「五月の初めの日に」/アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
 【6月】パーセル:聖チェチーリア/ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ
 【7月】ロドリーゴ:アランフェス協奏曲〜第2楽章/マルコ・ソシアス(G)
 【8月】ハイドン:「四季」〜第19曲目合唱/ヤーコプス
 【9月】ハイドン:「四季」〜収穫のとき/ヤーコプス
 【10月】ドビュッシー:前奏曲集第2集〜「枯葉」/アラン・プラネス(Pf)
 【11月】インガルス:収穫祭/シアター・オブ・ヴォイシズ&ポール・ヒリアー
 【12月】コレッリ:合奏協奏曲第8番(クリスマス協奏曲)/アンサンブル415
 「2006年モーツァルトの手帳」に続き、ハルモニア・ムンディが豪華な手帳をプロデュース。見開き1ページで一週間、その週に属する音楽史上重要な日を、写真・イラストつきで紹介。バッハ の命日からプロコフィエフの命日、メトロノームの誕生やジョン・ケージの「4分33秒」が生まれた日、さらには不朽の名作映画「ウエスト・サイド物語」が生まれた日、そしてもちろんハルモニア・ムンディ・アーティスト達の誕生日まで、実に多種多彩な事項がちりばめられている。貴重な写真も満載で、ながめているだけでも楽しい。各月ごとをイメージした選曲も、廃盤になってしまっている音源も含まれているというのもうれしいところ。見ても聴いてもたのしいだけでなく、もちろん実際にも使えるこのきれいな手帳、初回製造分のみ&レーベル在庫がなくなり次第終了となるためお見逃しなく。
HMX-2978223
廃盤
ハルモニア・ムンディ・クリスマス・エディション 2006〜
 スペシャル・コンピレーションCD
HML-5908224

(2CD)
1.7CD価格
ドミニク・ヴィス&
 アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
 ラブレーの楽しい集い
(HMC-901453;全26曲)
  セルミジ:決して豚は食わないぞ
  アンリ・フレノー:愛の溜息/歓喜の思いよ/他
 ルネサンス時代フランス・
  フランドル楽派の酒歌
(HMC-901729;全21曲)
  クレメンス・ノン・パパ:食膳の祈り
  デカレッラ:トゥールで聖マルタンの祭日に
  セルミジ:アウ、アウ、アウ、俺は飲むぞ
  ルロワ:馬の足のアルマンド 他
ドミニク・ヴィス指揮
アンサンブル・
 クレマン・ジャヌカン
 元祖チョイワルカウンターテナー、ドミニク・ヴィス率いるクレマン・ジャヌカン・アンサンブルの楽しい2枚が豪華ブックCDで再登場。
 演技達者な面々が揃っているだけに、特にCD2の宴の音楽など、思わず立ち上って踊りだしたくなるような楽しさ。中世の宮廷の雰囲気から、教会音楽の荘厳さ、さらには一般の市民が集う酒場の喧騒にいたるまでがこの2枚にギュギュっと詰まっている。それにしても彼らの表現の多様なことといったら、オルガンのレガールのような音から、鳥の声、酒に酔ってダミ声で騒ぎ立てる中年女、カエルの鳴き声・・・すべてこれが声だなんて! 今さらながら驚き。ゴスペラーズやラグ・フェアが活躍するずっと前から、クレマン・ジャヌカンの面々はこんなにも鮮烈なことをやってのけていた。体験したことのない人は是非聴いてみていただきたい豪華CDとなっている。
 注目すべきは当時の料理のレシピ集。「雉のオレンジ・ソース添え(ゲーム)」では、羽毛のむしり方から始まり事細かに伝授。さらには白鳥やクジャクのしめ方、と思いきや、色々なスパイスも加えられてヒトクセあって美味しそうなアップルパイや、牡蠣のシチューなんていうのまで載っている。「※全ての料理は、細かな分量が指定されていないので、思い思いの分量でお試しください。きっと中世人になれますよ。」と代理店は記載している。
HMX-2908226

(2CD + 1DVD)
2CD価格
Philippe Herreweghe By Himself Retroperspective
 (1981-2007) 1981年-2007年の軌跡

 J.S.バッハ:マタイ受難曲〜第1曲合唱
  [シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ(以下CV)/1984年]
 J.S.バッハ:カンタータ第91番〜第5曲アリア
  [ドロテー・ミールズ(S) インゲボルク・ダンツ(A)/2001年]
 J.S.バッハ:カンタータ第8番〜冒頭合唱曲[CV/1998年]
 J.S.バッハ:カンタータ第75番〜第5曲アリア(S)
  [キャロリン・サンプソン、CV/2003年]
 J.S.バッハ:カンタータ第170番〜第1曲アリア(A)
  [アンドレアス・ショル、CV/1989年]
 ラッスス:エレミアの哀歌より[アンサンブル・ヴォカーレ・ヨーロッパ/1989年]
 モンテヴェルディ:ア・セイ・ヴォーチ[アンサンブル・ヴォカーレ・ヨーロッパ/1990年]
 シャイン:イスラエルの泉〜第9曲「主よ、私に目を向け私を憐れんで頂きたい」
 [アンサンブル・ヴォカーレ・ヨーロッパ/1985年]
 シュッツ:主に結ばれて死ぬ者は幸いである SWV391[シャペル・ロワイヤル(以下CR)/1985年]
 ジル:レクイエム〜序(部分)[ハワード・クルック(T)、CR/1990年]
 パーセル:アンセム11番〜Rejoice in the Lord alway,[CV/1993年]
 J.S.バッハ:マタイ受難曲より第64、65曲[CR、CV/1984年]
 モーツァルト:グラン・パルティータ〜アダージョ[シャンゼリゼ管(以下OCE)メンバー/1995年]
 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス〜サンクトゥス[CR、OCE/1995年]
 メンデルスゾーン:エリヤより〜第34番合唱[CR、CV、OCE/1993年]
 メンデルスゾーン:真夏の夜の夢より〜舌先さけたまだら蛇[CR、CV、OCE/1994年]
 ブラームス:ドイツ・レクイエム〜主よ、おしえて頂きたい
 [ジェラルド・フィンリー(Br)、CR、CV、OCE/1996年]
 シューマン:交響曲第3番〜終楽章[OCE/2006年]
 ベルリオーズ:夏の夜より〜第5曲月の光(「墓地で」)[ブリジット・バレー(Ms)、OCE/1994年]
 ブルックナー:交響曲第4番〜第3楽章[OCE/2005年]
 マーラー:子どもの不思議な角笛〜「原光」[サラ・コノリー(Ms)、OCE/2005年]
 シェーンベルク:月に憑かれたピエロ〜「月に酔い」/コロンビーナ
 [以上マリアンヌ・プスール(声)、アンサンブル・ムジーク・オブリーク/1991年]
 クルト・ヴァイル:ベルリン・レクイエム〜溺死した娘のバラード
 勝利のアーチの下に届いた名の無い兵士に関する第2の報せ
 [以上ペーター・コーイ(B)、CR、アンサンブル・ムジーク・オブリーク/1992年]
 フォーレ:レクイエム〜ピエ・イエズ
 [アニェス・メロン(S) アンサンブル・ムジーク・オブリーク/1988年]
 フォーレ:アニェス・デイ[CR、CV、OCE/2001年]
以上、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
 2007年ヘレヴェッヘは還暦をむかえる。これを記念して、ハルモニアムンディにこれまで録音した膨大なレパートリーの中から、ヘレヴェッヘ自身が選りすぐった曲たちが一同に集結、貴重な映像とともにボックスセットとして登場する。CD1では古楽、CD2では古典派以降の音楽を収録。そしてDVDでは自転車に乗ったヘレヴェッヘ、リハーサルの合間にジョークを言って演奏家を和ませるヘレヴェッヘ、若き学生時代の貴重なヘレヴェッヘ、1973年録音のヨハネ受難曲の録音に臨むヘレヴェッヘ、とヘレヴェッヘ尽くし。また、巨匠レオンハルトをはじめ、様々な著名な演奏家たちがヘレヴェッヘについて語っている。ヘレヴェッヘの今までの軌跡の偉大さを知ると同時に、ヘレヴェッヘのこれからがますます楽しみになるボックスセットとなっている。
HML-5908235

(2CD)
1.7CD価格
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集
 [RV401 ハ短調(*)/RV417 ト短調(*)/
  RV423 変ロ長調(*)/RV405 ニ短調(#)/
  RV400 ハ長調(*)/RV419 イ短調(*)/
  RV415(#)/RV420 イ短調(+)/
  RV408 変ホ長調(+)/RV411 ヘ長調(+)/
  RV407 ニ短調(+)/]
  ヴァイオリンとチェロのための
   二重協奏曲「プロテウス」RV544 ヘ長調(+)/
  RV421 イ短調(+)/
  ヴァイオリンと2つのチェロのための
   協奏曲 RV561 ハ長調(+)]
ロエル・
 ディールティエンス
(Vc/ピッコロVc;#)
 指揮
アンサンブル・
 エクスプロラシオン
 録音:1997年(*/#)/2001年(+)。
 朝日試聴室推薦、レコード芸術特選ときわめて高い評価を得た、ディールティエンス率いるアンサンブル・エクスプロラシオンによるヴィヴァルディの名盤が豪華ブックCD仕様で復活。
 ディールティエンスは、2007年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも来日し、その長身と、優しげな風貌でファンを魅了した。演奏でも民族色のあるプログラムを興味深く聴かせてくれた。ここに収められているのは、音楽史上初めて、チェロがソロの楽器として活躍するように書かれた協奏曲集。ヴィヴァルディというと、どれも同じような曲、というイメージあるかもしれないが、あらためて聴いてみるとそのヴァラエティの豊かさは圧倒的。RV405 ニ短調のデモーニッシュな冒頭と、続くチェロのソロで奏でられる美しい旋律、RV415 ト長調協奏曲のターフェルムジークを思わせるきらびやかな音世界・・・どこをとっても瑞々しい喜びと美しさに満ちている。ヴィヴァルディが活躍した頃のヴェネツィアについての興味深い文章や、当時の絵画がフルカラーでふんだんに収められていて、パラパラとめくってながめているだけでも見ごたえ充分の内容となっている。
 当初HML-5908236という番号でご案内しておりましたが、代理店より上記が正しいと訂正がありました。
HMX-2908238

(1CD+カード)
2CD価格
Musical Instruments〜音・楽器絵あそび
 〜収録楽曲〜
 [ヴァイオリン]J.S.バッハ/アンドルー・マンゼ編:トッカータ ニ短調
 [チェンバロ]F.クープラン:ティク・トク・ショク[クリストフ・ルセ]
 [トランペット]J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番より
   [ベルリン古楽アカデミー、フリーデマン・インマー(Tp)]他全30トラック
 30組(60枚)の美麗イラストカードによる神経衰弱ゲームとしておたのしみ頂ける。CDには、打楽器、各種弦楽器、鍵盤楽器など様々な楽器が活躍する楽曲が収録されており、CDを鑑賞してたのしむことも出来る。CDをかけて、演奏されている楽器が描かれている絵を選んで遊ぶことが出来る。CDのクラシック音楽・イントロクイズとして遊ぶことが出来る。ブックレットには、それぞれのイラストに描かれている楽器についての説明が書かれていて勉強出来る。ブックレットには、それぞれのイラストの全景、作者、題名もきちんと掲載されており、美術についても知ることが出来る。1セットでいかようにもお楽しみいただくことができる、画期的な商品。
HMX-2908241

(9CD+1CD-ROM)
3CD価格
価格帯:F
没後250周年記念ヘンデル・スペシャル・エディション〜
 ヘンデル(1685-1759):オペラ集

 歌劇「リナルド」
 [ヴィヴィカ・ジュノー(Ms;リナルド) インガ・カルナ(S;アルミーダ)
  ローレンス・ザゾ(CT;ゴッフレード) ミア・パーション(S;アルミレーナ)
  ジェイムズ・ラザフォード(B;アルガンテ) クリストフ・デュモー(CT;エウスターツィオ)
  ドミニク・ヴィス(CT;キリスト教徒の魔法使いの隠者)
  ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロックo./録音:2002年]

 歌劇「フラーヴィオ」
 [ジェフリー・ギャル(フラーヴィオ) デレク・リー・ラギン(グイード)
  レナ・ローテンス(エミーリア) ベルナルダ・フィンク(テオダータ)/他
  キアラ・バンキーニ指揮アンサンブル415/録音:1989年10月]

 歌劇「ジューリオ・チェーザレ」
 [ジェニファー・ラーモア(チェーザレ) バルバラ・シュリック(クレオパトラ)
  ベルナルダ・フィンク(コルネリア) マリアンヌ・レルホルム(セスト)
  デレク・リー・ラギン(トロメオ) ドミニク・ヴィス(ニレーノ) 他
  ルネ・ヤーコプス指揮コンチェルト・ケルン/録音:1991年7月]

 ボーナス・トラック:室内二重唱&カンタータ(Tanti Strali 他)
 [ユディット・ネルソン(S) ルネ・ヤーコプス(CT) クイケン(Vc) クリスティ(Cemb)
  ユングヘーネル(テオルボ) コンチェルト・ヴォカーレ/録音:1977年11月]
 1枚分のCD-ROMには、収録オペラのリブレット[英・独・仏語]を PDF 形式で収録。
 ヤーコプスの熱く鋭い指揮、ヴィスの名優ぶりが発揮された不思議な仙人役・・・思い出すだけで血が沸く「リナルド」。そしてバンキーニ女史による貴重な名演「フラーヴィオ」。そしてなんとなんとの超名盤、若きラーモアが全力疾走の「ジューリオ・チェーザレ」。ヘンデルのオペラの極上の粋の粋が集まったお買い得のボックス。
HMX-2908250
(29CD+1CDROM)
廃盤
ハルモニアムンディ50周年記念スペシャルボックス
 「音楽ひとすじ五十年〜五十年、五十の名作」
HMX-2908280

(4CD)
2CD価格
価格帯:F
没後250周年記念ヘンデル・スペシャル・エディション〜
 ヘンデル(1685-1759):オラトリオ集

 オラトリオ「サウル」
 [ギドン・サックス(B;サウル) ローレンス・ザゾ(CT;ダビデ) エンマ・ベル(S;メラブ)
  ジェレミー・オヴェンデン(T;ヨナタン) ローズマリー・ジョシュア(S;ミカル)他
  ルネ・ヤーコプス(Cemb)指揮コンチェルト・ケルン、RIAS室内cho./録音:2004年11月]

 オラトリオ「メサイア」
 [シャスティン・アヴェモ(S) パトリシア・バードン(A) ローレンス・ザゾ(CT)
  コビー・ヴァン・レンズブルク(T) ニール・デイヴィス(B)
  ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロックo.、クレア・カレッジcho./録音:2006年1月]
 旧約聖書サムエル物語に基づく劇的かつ深刻な内容のオラトリオ「サウル」。ユダヤの指導者サウルは、若き英雄ダビデに激しく嫉妬し、息子ヨナタンの訴えも聞かずダビデを殺そうとするが、結局破滅してしまう、という人間の心の弱さを深くえぐった傑作。ちりばめられているレチタティーヴォも充実の表情。ヤーコプス自身によるチェンバロに耳を奪われる瞬間も多々ある。「メサイア」は、意外なまでにバロック味濃厚。名人集団のバリバリ派、フライブルク・バロックo.の優しさを驚きとともに目の当たりにした冒頭部分は今も脳裏に焼きついている。
HMX-2908284

(4CD)
2CD価格
価格帯:F
没後250周年記念ヘンデル・スペシャル・エディション〜
 ヘンデル(1685-1759): Arias for...

  クッツォーニ(S)のためのアリア集(*)/
  ドゥラスタンテ(Ms)のためのアリア集(#)/
  セネシーノ(A)のためのアリア集(+)/
  モンタニャーナ(B)のためのアリア集(**)
 「ロデリンダ」(*/+)、「オットーネ」(*/#)、「フラーヴィオ」(*/+)、
 「タメルラーノ」(*)、「アグリッピーナ」(#)、「ラダミスト」(#)、
 「ムツィオ・スケヴォラ」(#)、「アリアンナ」(#)、「エツィオ」(**)、
 「ソサルメ」(**)、「エステル」(**)、「オルランド」(**)、他からのアリア
リサ・サッファー(S;*)
ロレイン・ハント(Ms;#)
ドリュー・ミンター(CT;+)
デイヴィッド・トーマス(B;**)
ニコラス・マッギガン指揮
フィルハーモニア・バロックo.
 録音:1990年11月(*)/1991年10月(#)/1986年11月(+)/1989年9月(**)。
 ヘンデルのオペラ作曲家としての活躍は、優れた歌手の存在なしに語ることは到底できない。当時のロンドン中の人気をかっさらった彼(女)たちのために書かれたヘンデルのオペラのアリア集。一枚目のソプラノ、イタリアからやってきたクッツォーニは、当時の聴衆から「お腹にナインチンゲールを飼っている」と絶賛されたほど、美しくかわいらしい声、そして感情豊かな演技力、そしてテクニックとすべてを兼ね備えていた。彼女の声を念頭において書かれたアリアはどれも「聴かせ所」に満ちている。2枚目のドゥラスタンテもイタリア出身、ヘンデルはオペラのアリアのほかにも、天地創造やカンタータなどのアリアも彼女に歌わせるために書いている。セネシーノは、映画「カストラート」のモデルと言われる伝説のカストラート歌手、ファリネッリと並び称された人物。モンタニャーナは広い音域と確実なテクニックの持ち主で、ヘンデルは彼のために2オクターブにわたる超絶のアリアを書いている。当時最高の歌手のために書いただけあって、どれも手の込んだアリアばかり。もちろんここで歌っている歌手も皆すばらしい。当時の歌劇場の興奮を疑似体験できるセット。マッギガン率いるフィルハーモニア・バロックo.の気品とメリハリに満ちた演奏も印象に残る。
HMX-2908288

(4CD)
2CD価格
価格帯:F
没後250周年記念ヘンデル・スペシャル・エディション〜
 ヘンデル(1685-1759):有名アリア集

 「オットーネ」「アリアンナ」「スザンナ」
 「メサイア」「アグリッピーナ」他のためのアリア集
  [ロレイン・ハント(S/Ms) ニコラス・マッギガン指揮フィルハーモニア・バロックo./録音:1990年11月]
 ドイツ・アリア集
  ヘンデル:「先なる日々の思いわずらい」HWV202/「うす暗い墓穴から来たおまえたち」HWV208/
       「戯れる波のきらめく輝き」HWV203/「快い静けさ、安らぎの泉」HWV205/
       「歌え魂よ、神をたたえて」HWV206/「燃えるばら、大地の飾り」HWV210/
       「快い茂みの中に」HWV209/「私の魂は見つつ聞く」HWV207/「かわいい矢車草の花」HWV204
  テレマン:フルート、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための四重奏曲 ホ短調/
       フルート、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲 ト長調
  [ドロテア・レーシュマン(S) ベルリン古楽アカデミー/録音:1998年12月]

 「オンブラ・マイ・フ」〜アリア、レチタティーヴォ、名場面と管弦楽集
  歌劇「アドメート、テッサリアの王」序曲「閉じよわが瞳」/
  歌劇「セルセ」〜シンフォニア/「オンブラ・マイ・フ(懐かしい緑の木陰よ)」/
  歌劇「ジュリアス・シーザー」〜[美しく花咲く牧場で/ジグ/静かに秘かに獲物を狙う狩人は]/
  ラダミスト組曲/
  歌劇「ロデリンダ、ロンゴバルドの女王」〜[シンフォニア/あなたは何処/混乱は彼女を捉える]/
  歌劇「アルチーナ」〜「緑の牧場」/
  合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」 ハ長調
  [アンドレアス・ショル(CT) ベルリン古楽アカデミー/録音:1998年10月]

 テノールのための場面とアリア集
  「アルチェステ」「セメレ」「時と悟りの勝利」「タメルラーノ」「サムソン」「ロデリンダ」
  「エステル」「イェフタ」「陽気な人、憂鬱な人、中庸な人」からのアリア
  [マーク・パドモア(T) ルーシー・クロー(S) ロビン・ブレイズ(CT)
   アンドルー・マンゼ指揮イングリッシュ・コンサート/録音:2006年10月]
 2007年秋に惜しまれつつ世を去ったロレイン・ハント(=リーバーソン)の珠玉のアリア集、レーシュマンの力強い歌唱が印象的なドイツ・アリア集、そしてショルの大名盤「オンブラ・マイ・フ」、そしてパドモアのアリア集。
 #当初HMX-2908289という番号になっておりましたが、国内代理店の案内ミスで、上記が正しい物です
HMX-2908292

(4CD)
2CD価格
価格帯:F
没後250周年記念ヘンデル・スペシャル・エディション〜
 ヘンデル(1685-1759):協奏曲集

  合奏協奏曲 Op.6(全12曲)(*)/
  合奏協奏曲 Op.3(全6曲)(#)/
  5声のソナタ HWV288(#)/
  オルガン協奏曲 Op.4(全6曲)(+)
アンドルー・マンゼ
(Vnソロ;*)指揮(*)
リチャード・エガー
(Org;+)指揮(#/+)
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・ミュージック
 録音:1997年8月(*)/2006年1月(#)/2006年11月(+)。使用オルガン:Robin Jennings制作、4ストップの室内オルガン(2005年)(+)。
 マンゼ不朽の名盤、合奏協奏曲Op.6にOp.3とオルガン協奏曲。(*)録音から10年以上経つが、いつ聴いても色褪せることのない鮮やかさと刺激的なリズム。そして非常に快速ながらも心地よいテンポ。見事。エガーのオルガンの音色も暖かくホッとする。
HMX-2968298

(2CD)
価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜
 ピアノ三重奏曲集

 [第32番 イ長調(*)/第33番 ト短調(*)/
  第34番 変ロ長調(*)/第35番 ハ長調(#)/
  第36番 変ホ長調(#)/第37番 ニ短調(#)]
   (Hob XV: 18-20 (*), 21-23 (#) )
パトリック・コーエン(Fp)
エーリヒ・ヘーバルト(Vn)
クリストフ・コワン(Vc)
 旧品番:HMC-901314HMC-901400(共に廃盤&当店未案内)のセット化で、共に約10年ぶりとなる再発売。
 ハイドンのピアノ三重奏曲は、当時生まれて間もなかったこのジャンルの布石となった。楽器三種それぞれが独立し、そして美しく調和し、時代にあった音楽言語で生き生きと語っている。作品が書かれてから200年余後、名手三人がピリオド楽器でこれらの名曲を生き返らせている。
HMX-2968302

(2CD)
価格帯:F
没後200周年記念ハイドン・スペシャル・エディション〜
 ハイドン・セレブレーション 1809-2009

 交響曲第6番「朝」〜アダージョ-アレグロ[ミュレヤンス指揮フライブルク・バロックo.]/
 カンタータ Hob.XXIV1:3[シュペリング指揮]/ファンタジー ハ短調Hob.XVI; 4[プラネス(P)]/
 弦楽四重奏曲 Op.33-2〜スケルツォ・アレグロ[カザルスSQ]/チェロ協奏曲第2番 ニ長調〜第2楽章[ケラス]/
 ピアノ三重奏曲第38番 ニ長調より[コワン、ヘーバルト、コーエン]/
 ピアノ協奏曲 ニ長調Hob.XVIII; 11[シュタイアー/他]/弦楽四重奏曲「ひばり」(除第3楽章)[エルサレムSQ]/
 ピアノ・ソナタ第61番 ニ長調[プラネス]/「四季」より夏[ヤーコプス]/
 交響曲第92番「オックスフォード」[ヤーコプス/他]
 ハイドンの生涯と彼の作品についての美しいフルカラーブック+彼の音楽の聴きどころがぎゅっと集まった2枚CDからなる、スペシャル・エディション。
HMX-2908304/33

(29CD)
4CD価格
限定盤
宗教音楽集大成
 [CD1]キリスト教初期の賛美歌集/[CD2]グレゴリオ聖歌/[CD3]ポリフォニーの誕生/
 [CD4]ポリフォニー芸術の爛熟/[CD5-6] ルネサンス中期のポリフォニー/
 [CD7] バロックのプティ・モテ&グラン・モテ/[CD8] 哀歌、ルソン・ド・テネブル/
 [CD9-10] バロックの晩課/[CD11-16]オラトリオ/[CD17-19]宗教改革期の音楽/
 [CD20-21]スターバト・マーテル/[CD22-24]レクイエム/[CD25-28]近代/
 [CD29]東方正教会の音楽/[CD30]歌詞 pdf データ収録CD-ROM
 (曲目詳細はリンク先テキスト・ファイルをご覧ください。)  
 ハルモニア・ムンディが誇る膨大なカタログの中から、選りすぐりの宗教音楽を29枚のCDに収録(歌詞は pdf データで添付CD-ROMに収録)。
 キリスト教初期のエキゾチックな香り漂う聖歌から、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、バーンスタインのミサ曲まで、キリスト教の歴史約2000年の間に生まれた重要な宗教作品を網羅。
 廃盤となって入手困難な、バンキーニによるボッケリーニのスターバト・マーテルなどが含まれているのも注目。不朽の名演奏として名高い、ヘレヴェッヘ指揮によるドイツ・レクイエムやモーツァルトのレクイエム、ヤーコプスによるクリスマス・オラトリオなどが入っているのもお得なポイント。キリスト教初期、ポリフォニー誕生期の音楽が、これだけの高水準の演奏で体系的に聴けるのは貴重。
 完全限定の美麗ボックス入りの限定商品。

 国内代理店では、なぜか発売前に完売&受注終了となってしまっており、当店では現在、海外流通在庫分を御取り寄せしています。限定盤のため、今後早期に入手出来なくなる可能性もありますので、その旨御了承下さい。
HMG-508334/35

(2CD)
1.5CD価格
価格帯:F
イザベル・ファウスト〜バルトーク
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117 (*) /
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 (#) /
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 (+) /
 ラプソディ(+)[第1番/第2番]/
 ルーマニア民族舞曲集 Sz.56 (+)
イザベル・ファウスト(Vn)
エヴァ・クピーク(P;#)
フロラン・ボファール(P;+)
 旧品番: HMN-911623(*/#), HMN-911702(+)(共に "Les Nouveaux Musiciens" シリーズ、廃盤)のセット化。
 ファウストによる当レーベルへの初録音で、新人のアルバムとしては異例の1997年英国グラモフォン賞を受賞した強烈盤(*/#)と、その続編。初出時大変な評判を得た名演奏。今聴いても ト短調の無伴奏での一部の隙もない音楽性とテクニックは衝撃的。(+)はファウストも魅力だが、ピアノのボファールも思わずうならされる鮮烈な音色でファウストをサポートしている。一寸の乱れも無く奏でられるルーマニア民俗舞曲は、土臭いエネルギーで弾かれてしまいがちなこの曲の録音の中で、強烈な異彩を放っている。
HMX-2908336

(5CD)
2.5CD価格
フィリップ・ヘレヴェッヘ〜メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」「聖パウロ」「エリヤ」
 付随音楽「真夏の夜の夢」(全曲)(*)/序曲「フィンガルの洞窟」(*)/
 オラトリオ「聖パウロ」(#)/オラトリオ「エリヤ」Op.70(+)
  サンドリーヌ・ピオー、デルフィーネ・コロー(S;*) メラニー・ディナー(S;#)
  アンネッテ・マルケルト(Ms;#) ジェイムズ・テイラー(T;#)
  マティアス・ゲルネ(B;#) ペテリ・サロマー(B;+)
  ソイレ・イソコスキ(S;+) モニカ・グロープ(A;+)
  デルフィーネ・コロット(S;+) J.M.アインシュレイ(T;+)
  フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル、
  コレギウム・ヴォカーレ、シャンゼリゼo.
 録音:1994年2月(*)/1995年10月、11月(#)/1993年2月(+)。
 メンデルスゾーン生誕200年を記念し、ヘレヴェッヘによる名演を3作品まとめたボックスセットの登場。「真夏の夜の夢」は、ピリオドオーケストラの風雲児的存在であったヘレヴェッヘとシャンゼリゼ管の意気軒昂ぶりに満ちている。意気揚々とした管楽器の音色は、今なお印象的に響く。ピオーの若き歌声がまた聴けるのも嬉しいところ。ほかにも、廃盤となってしまっている名演「聖パウロ」が含まれているのも貴重。「エリヤ」は、冒頭から雷に打たれるような衝撃。歌唱陣も実にていねいな仕事ぶり。これらのオーケストラの美音ぶり、声楽・合唱陣の思わず背筋がゾクゾクするような美しいレガートは、まさにヘレヴェッヘ・マジック。劇的で激しい場面でも、音色の美しさと陶器のようになめらかなレガートは損なわれることなく、むしろ倍増している。メンデルスゾーン・イヤーに嬉しいボックスセット!
HMF "Collegium Vocale 40th Anniversary"
 国内代理店は『春のバッハ特価3枚組キャンペーン』としか記していないが、海外情報によると、コレギウム・ヴォカーレの40周年を記念したリリースであるとの事。なお以下5点とも、カウンターテナーの代理店表記がすべて(A)となっており、アルトと区別が付かないため当店で訂正済。
HML-5908351/53

(3CD)
2CD価格
限定盤
J.S.バッハ
 ヨハネ受難曲(1725年版;*)/
 復活祭前第7日曜日のためのカンタータ集(#)
  [イエス十二弟子を召寄せて BWV.22/汝まことの神にしてダビデの子よ BWV.23/
   主イエス・キリスト、真の人にして神よBWV.127/見よ、われらエルサレムBWV.159]
 シビッラ・ルーベンス(S;*) アンドレアス・ショル(CT;*)
 マーク・パドモア(T;福音史家;*) セバスティアン・ノアク(B;*)
 ミヒャエル・フォレ(B;イエス;*) ドロテー・ミールズ(S;#)
 マシュー・ホワイト(CT;#) ヤン・コボウ(T;#) ペーター・コーイ(B;#)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:2001年4月(*)/2007年11月(#)。旧品番:HMC-901748(*)/HMC-901998(#)。
 バッハは、ヨハネ受難曲を再演する度に何かしらの変更を加えている。1725年版のヨハネ受難曲は、冒頭の合唱曲で、マタイ受難曲にも含まれるコラール「おお人よ、汝の罪の大いなるを泣け」が用いられていることを始め、最終コラールではdisc3に収録されている23番のカンタータのコラールが用いられている。パドモアの福音史家は「私」を一切感じさせず、しかしその場面に居合わせる人物の心情や情景など様々な情報を聴き手に伝える実に見事な仕事ぶり。充実したコラールや合唱曲では、ヘレヴェッヘの棒が冴えわたる。disc3はカンタータ集。BWV22、23はバッハがトーマス教会カントル採用試験のために作曲しただけあり、実に質のよい作品。ヘレヴェッヘの指揮のうまさを再認識できるセット。なお、セアスティアン・ノアークという表記は誤り。
HML-5908354/56

(3CD)
2CD価格
限定盤
J.S.バッハ:オラトリオ&カンタータ集
 復活祭オラトリオ BWV.249(*)/
 カンタータ
  [喜べ、汝ら もろ人の心よBWV.66(*)/神は喜び叫ぶ声と共に昇りBWV.43(#)/
   人々汝らを除名すべしBWV.44(#)]/
 昇天節オラトリオ「御国にまします神をたたえよ」BWV.11(#)/
 カンタータ
  [ああ神よ、天よりみそなわしBWV.2(+)/おお永遠、そは雷の言葉BWV.20(+)/
   傲りかつ臆するは(人の心はみな偽るものにして)BWV.176(+)]
 バルバラ・シュリック(S;*/#) カイ・ヴェッセル(CT;*)
 ジェイムズ・テイラー(T;*) ペーター・コーイ(B;*/#/+)
 カテリーヌ・パトリアス(A;#) クリストフ・プレガルディエン(T;#)
 ヨハネッテ・ゾマー(S;+) インゲボルク・ダンツ(A;+) ヤン・コボウ(T;+)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1994年4月(*)/1993年5月(#)/2002年5月(+)。旧品番:HMC-901513(*)/HMC-901479(#)/HMC-901791(+; 廃盤)。
 復活祭オラトリオ冒頭の華やかなシンフォニアは、祝祭的な雰囲気たっぷりながらも、美音のヴェールと白磁のような気品に満ちたすばらしい演奏。Disc 3 のBWV.2は、冒頭の合唱曲が、半音階が多用されていて大変美しい作品。コレギウム・ヴォカーレのうまさが際立つ。
HML-5908357/59

(3CD)
2CD価格
限定盤
J.S.バッハ:カンタータ集 Vol.1
 [わが心に憂い多かりき BWV.21(*)/されど同じ安息日の夕べに BWV.42(*)/
  たれぞ知らん、わが終わりの近づけるをBWV.27(#)/われはわが幸に満ち足れりBWV.84(#)/
  キリストこそわが命BWV.95(#)/来たれ、汝甘き死の時よBWV.161(#)/
  泣き、嘆き、憂い、怯えBWV.12(+)/深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわるBWV.38(+)/
  乏しき者は食らいて飽くことを得BWV.75(+)]
 バルバラ・シュリック(S;*) ジュラール・レーヌ(CT;*)
 ハワード・クルック(T;*) ピーター・ハーヴィー(B;*)
 ペーター・コーイ(B;*/+) ドロテー・ミールズ(S;#)
 マシュー・ホワイト、ハンス・イェルク・マメル(T;#)
 トーマス・バウアー(B;#) キャロリン・サンプソン(S;+)
 ダニエル・テイラー(CT;+) マーク・パドモア(T;+)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1990年1月(*)/2006年11月(#)、2007年2月(#)/2003年12月(+)。旧品番:HMA-1951328(*)/HMC-901969(#)/HMC-901843(+)
 「青年時代のカンタータ創作の総決算というべき壮大な記念碑」と称される21番、リストの編曲でもおなじみの12番、2部構成の壮大な75番など、まさに名曲ぞろい。
HMF "Collegium Vocale 40th Anniversary"
 4月ご案内の5点に続く第2弾4点。国内代理店は今回も同団体の40周年記念盤であることを明記せず、『ヘレヴェッヘ、バッハ・エディション第2弾』としか記していない。なお前回同様、カウンターテナーの代理店表記がほぼすべて(A)となっており、アルトと区別が付かないため当店で訂正済。
HML-5908360/62

(3CD)
2CD価格
限定盤
コレギウム・ヴォカーレ40周年記念〜J.S.バッハ:マニフィカト、他
 カンタータ「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」BWV 63 (*)
 マニフィカト〔変ホ長調 BWV 243a (*) /ニ長調 BWV 243(#)〕/
 カンタータ
  〔われらが神は堅き砦 BWV 80 (#) /いと尊き御神よ、いつわれは死なん BWV 8 (+) /
   平安と歓喜もて、われはいく BWV 125 (+) /汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ BWV 138 (+) 〕

 キャロリン・サンプソン(S;*) バルバラ・シュリック、アニェス・メロン(S;#)
 デボラ・ヨーク(S;+) インゲボルク・ダンツ(A;*/+) マーク・パドモア(T;*/+)
 ジェラール・レーヌ(CT;#) ハワード・クルック(T;#)
 セバスティアン・ノアーク(B;*) ペーター・コーイ(B;#/+)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:2002年10月(*)/1990年1月(#)/1998年2月(+)。旧・HMC-901781/2 (2CDs; 廃盤) より (*)、HMC-901326(#)、HMC-901659(廃盤)(+)。
 (*)のマニフィカトは、(#)のマニフィカトBWV 243(ニ長調)の初稿。クリスマス用の4つの挿入曲を含むる。改訂稿と比べてやや荒削りの印象のする部分もあるが、楽器の用法など、捨てがたい魅力に溢れている。他のカンタータは待降節のものが中心に収められ、大変に華々しいセット。ヘレヴェッヘの指揮にかかると、トランペットなどのファンファーレもなぜかしっとりとした独特の質感を帯びるのが不思議であり、たまらなく魅力的。
HML-5908363

(3CD)
2CD価格
限定盤
J.S.バッハ:カンタータ集 Vol.2〜世俗カンタータ&哀悼行事用カンタータ
 [鳴り交わす絃の相和せる競いよBWV.207(*)/
  鳴れ、太鼓よ! 響け! トランペットよ!BWV.214(*)/
  神よ、讃美はシオンにて静けく汝に上がりBWV.120(#)/
  エルサレムよ、主を讃えよBWV.119(#)/
  われら汝に感謝す、神よ、われら汝に感謝すBWV.29(#)/
  候妃よ、さらに一条の光を(追悼式) BWV.198(+)/イエスよ、汝はわが魂をBWV.78(+)
 キャロリン・サンプソン(S;*) インゲボルク・ダンツ(A;*/#)
 マーク・パドモア(T;*/#) ペーター・コーイ(B) デボラ・ヨーク(S;#)
 イングリート・シュミットヒューゼン(S;+) チャールズ・ブレット(CT;+)
 ハワード・クルック(T;+)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:2004年6月(*)/1999年1月(#)/1987年11月(+)。旧:HMC-901860(*)/HMC-901690(#;廃盤)/HMG-501270(+)。
 BWV.198の序曲での鋭すぎず緩すぎずの絶妙な間合いは見事。ヘレヴェッヘならではの巧さ。BWV.78の第1曲も、血の滴るような悲痛な演奏が多い中、ヘレヴェッヘの演奏は、どちらかといえば淡々と進むが、それでも受難を思わせる悲劇性も充分伝わって来る。「何も加えず、何も引かず」的な演奏だが、バッハの音楽、バッハの旋律、和声すべてに、すべてのメッセージが含まれていることを実感する演奏。
HML-5908366/68

(3CD)
2CD価格
限定盤
コレギウム・ヴォカーレ40周年記念、初CD化あり?〜J.S.バッハ:ロ短調ミサ曲、他
 ミサ曲 ロ短調BWV 232 (*)/
 7つのモテット集 BWV.118 (+) , 225-230 (#)
  〔聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV.226/恐れるなかれ、われ汝とともにあり BWV 228/
   わが喜びなるイエス BWV 227 /来たれ、イエスよ、来たれ BWV 229 /主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV 230 /
   主に向かって新しい歌をうたえ BWV 225 /おお、イエス・キリスト、わが生命の光 BWV 118(+)〕

 ヴェロニク・ジャンス、ヨハネッテ・ゾマー(S) アンドレアス・ショル(CT)
 クリストフ・プレガルディエン(T) ペーター・コーイ、
 ハンノ・ミュラー=ブラハマン(B) アニェス・メロン、グレタ・デ・レイゲール(S;#)
 ヴァンサン・ダラス(A;#) ハワード・クルック(T;#) ペーター・コーイ(B;#)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ、シャペル・ロワイヤル
 録音:1996年7月(*)/1985年11月(#)。旧・HMC-901614/15(廃盤)(*)、HMC-901231(廃盤)(#)、HMC-1231/32(2LP/廃盤)(#/+) のセット化。(+)は国内代理店の案内には一切詳細が無いが、前記旧CD(#)には含まれておらず、初CD化の可能性が高い。また、国内代理店はBWV.226を収録曲として記載していないが、欧文情報によると含まれている。
 ヘレヴェッヘの指揮が光る絶美の「ロ短調」。「キリエ」冒頭を聴くだけでこの録音の物凄さを実感。劇的な演奏や悲痛な演奏、様々なものがあるが、ヘレヴェッヘのはとにかく「美」が前面に出ている。モテットでも徹底した細かなアーティキュレーションが徹底して施されている。
HML-5908369/71

(3CD)
2CD価格
限定盤
コレギウム・ヴォカーレ40周年記念〜
 J.S.バッハ:待降節&クリスマスのためのカンタータ集

 〔 喜び勇みて羽ばたき昇れ BWV 36 (*) /いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV 61 (*) /
  いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV 62 (*) /賛美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ BWV 91 (#) /
  キリストをわれらさやけく頌め讃うべし BWV 121 (#) /われ汝にありて喜び BWV 133 (#) /
  新たに生まれし嬰児 BWV 122 (+) /笑いは我らの口に満ち BWV 110 (+) /試練に耐えうる人は幸いなり BWV 57 (+) 〕

 シビッラ・ルーベンス(S;*) ドロテー・ブロツキー=ミールズ(S;#)
 ヴァジリカ・イェゾブシェク(S;+) サラ・コノリー(A;*/+)
 インゲボルク・ダンツ(A;#) クリストフ・プレガルディエン(T;*)
 マーク・パドモア(T;#/+) ペーター・コーイ(B;*/#/+)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1996年11月(*)/2001年12月(#)/1995年12月(+)。旧・HMC-901605 (*)、HMC-901781/2 (2CDs; 廃盤) より (#)、HMC-901594(+)。
 クリスマスはキリスト教の中でも特に重要な行事なだけに、カンタータ作曲にも熱が入る。ここに収められているのはどれも充実した器楽パート、華やかな合唱など、非常に楽しめる内容のものばかり。ヘレヴェッヘ率いるコレギウム・ヴォカーレの奏者たちの巧さもあらためて実感の出来栄え。
HML-5908372/74

(3CD)
2CD価格
限定盤
コレギウム・ヴォカーレ40周年記念〜J.S.バッハ:ソロのためのカンタータ集、他
 J.S.バッハ:バスのためのカンタータ集(*)
  〔われは満ちたれり BWV82/われは喜びて十字架を負わん BWV56/平安、汝にあれ BWV 158〕
 J.S.バッハ:アルトのためのカンタータ集(#)
  〔満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ BWV 170/罪に手むかうべし BWV54/霊と心は驚き惑う BWV 35〕
 バッハ以前のドイツ・カンタータ集(+)
  フランツ・トゥンダー(1614-1667):主はわが光/汝の怒りをひるがえし/われらが神は堅き砦
  ヨハン・クーナウ(1660-1722):神よ、あなたの恵みによって
  ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):私は横になり眠る
  クリストフ・グラウプナー(1683-1760):主よ、水の流れが生じ
 ペーター・コーイ(B;*) アンドレアス・ショル(CT;#)
 デボラ・ヨーク、スーザン・ハミルトン(S;+) ダニエル・テイラー(CT;+)
 ヤン・コボウ、ブノワ・アレ(T;+) ペーター・コーイ(B;+)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1991年1月(*)/1997年7月(#)/1999年9月(+)。旧品番:HMC-901365 [HMA-1951365] (*)、HMC-901644(廃盤)、HMC-901703 [HMA-1951703] (共に廃盤)(+)。
 ペーター・コーイは今なおバッハ・コレギウム・ジャパンなどでも抜群に安定した歌唱で聴く者を唸らせ続けているが、(*)はコーイ1990年代初頭の声が聴ける興味深い盤。何も飾らず、一切の小細工なしに、カンタータの言霊を私たちに伝えてくれる。管弦楽パートが美しいのは言うまでもない。ショルのソロ・カンタータ集も奇跡としかいいようのない美しさ。ドイツ・カンタタータ集(代理店記載ママ)では、コレギウム・ヴォカーレの巧さが光る。
HMX-2908375

価格帯:F
ショパン・ザ・エッセンシャルズ
 同レーベル音源からの名曲コンピレーション。
HML-5908376/78

(3CD)
2CD価格
限定盤
J.S.バッハ:マタイ受難曲
 イアン・ボストリッジ(T;福音史家) フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(B;イエス)
 シビッラ・ルーベンス(S) アンドレアス・ショル(CT)
 ヴェルナー・ギューラ(T) ディートリヒ・ヘンシェル(B)
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ
 録音:1998年8月。旧品番:HMC-901676
 ヘレヴェッヘ不朽の名演。ボストリッジの福音史家をはじめ、アリアを歌うソリスト陣も超豪華で、ショルの「憐れみたまえ」のアリアは感涙物。ヴィオラ・ダ・ガンバのソロもピエルロが務めているなど、器楽陣も贅沢の極み。あらためて、この演奏のヘレヴェッヘの美音ぶりは圧倒的。しかし、美しいだけでなく、痛さや苦しさ、様々な感覚をおぼえさせる見事な演奏。
HMX-2908379/81

(3CD)
1.5CD価格
アレクサンドル・タロー〜バロック・ボックス
 ラモー:新しいクラヴサンのための組曲(1728)〜ピアノ版(*)
 ドビュッシー:ラモーを讃えて(*)
 F.クープラン(#):
  神秘的なバリケード/ティク・トク・ショック/クープラン/信心女たち/さまよう亡霊たち/
  編み物をする女たち/シテール島の鐘/居酒屋のミュゼット(**)/葦(あし)/アタラント/パッサカリア/
  プラチナ色の髪のミューズ/奇術/闘いの響き/子守歌、またはゆりかごの中のいとしい子/
  空想にふける女/ロジヴィエール/双生児/かわいい子ども、または愛らしいラジュール
 デュフリ(1715 -1789):ラ・ポトゥワン(#)
 J.S.バッハ(+):
  協奏曲 ニ短調 BWV.596〜シシリエンヌ/協奏曲 ト短調 BWV.975/パストラーレ ヘ長調 BWV.590/
  イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971/協奏曲 ニ短調 BWV.974/協奏曲 ハ短調 BWV.981/
  協奏曲 ト長調 BWV.973/協奏曲 ロ短調 BWV.979〜アダージョ

 アレクサンドル・タロー(P) パブロ・ピコ(タンブール;**)
 録音:2001年5月(*)、2006年7月(#)、2004年9月(+)。HMC-901754(*)、HMC-901956(#)、HMC-901871(+)のセット化。
 音色の魔術師ピアニスト、アレクサンドル・タロー。彼が世に広く知られるきっかけとなった鮮烈なバロックものの名録音が、3枚組のボックスでお買い得価格になって登場! ラモーで魅せるはっとするようなポエジー、クープランでの強烈なインパクトを放つティク・トク・ショク。そして、バッハの協奏曲集では、グールドを思わせるような天性のひらめきに、衝撃を覚える。イタリア協奏曲の鋭さと華やかさをあわせもつフィナーレは必聴。タローの魅力にどっぷり浸かれる、大変価値ある3枚組ボックスとなっている。
HMF "HM GOLD EDITION" BOX
 HMX-2908500/09 〜 HMX-2908520/29は、同シリーズ既出盤から10タイトルづつを選び、各3枚分の価格でご提供するお買い得セット。HMG記号ではなくHMX記号である事から限定盤と思われ、お早めに。
HMX-2908500/09

(10CD)
3CD価格
価格帯:F
Romantic
 ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45[ヘレヴェッヘ指揮シャンゼリゼo./HMG-501608
 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123[ヘレヴェッヘ指揮シャンゼリゼo./HMG-501557
 ショパン:ノクターン全集[ブリジット・エンゲラー(P)/HMG-501430/31
 シューマン:「女の愛と生涯」他[フィンク(Ms) ヴィニョールズ(P)/HMG-501753
       リーダークライスOp.39/詩人の恋 Op.48[ギューラ(T) ヤン・シュルツ(P)/HMG-501766
 ブラームス:宗教合唱曲集[マルクス・クリード指揮RIAS室内cho./HMG-501591
 フンメル&シューベルト:ピアノ五重奏曲[トリオ・ヴァンダラー/HMG-501792
 シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番/他[ペヌティエ(P) パスキエ(Vn) ピドゥー(Vc)/HMG-501048
HMX-2908510/19

(10CD)
3CD価格
価格帯:F
Baroque
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲[ベルリン古楽アカデミー/HMG-501634/35
 ジョン・ブロウ:歌劇「ヴィーナスとアドニス」[ルネ・ヤーコプス指揮/HMG-501684
 シャルパンティエ:テ・デウムH.146/他[ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン/HMG-501298
 コレルリ:合奏協奏曲集 Op.6(全12曲)[キアラ・バンキーニ&アンサンブル415/HMG-501406/07
 ヘンデル:水上の音楽[ニコラス・マッギガン指揮フィルハーモニア・バロックo./HMG-507010
 モンテヴェルディ:バレエ音楽「つれない娘たちの踊り」他[クリスティ指揮レザール・フロリサン/HMG-501108
 ヴィヴァルディ:「ラ・フォリア」他 ソナタ集[キアラ・バンキーニ(Vn) アンサンブル415/HMG-501366
 シュッツ:ムジカーリッシェ・エクセークヴィエン/他[ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル/HMG-501261
HMX-2908520/29

(10CD)
3CD価格
価格帯:F
Choral Works
 J.S.バッハ:哀悼行事用のカンタータ[ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル/HMG-501270
 ビーバー:ミサ曲「キリストの復活」[アンドルー・マンゼ指揮イングリッシュ・コンサート/HMG-507397
 ブラームス:世俗合唱曲集[マルクス・クリード指揮RIAS室内cho./HMG-501592/93
 クシェネク:預言者エレミアの哀歌[クリード指揮RIAS室内cho./HMG-501551
 フォーレ:レクイエム(1893年室内楽稿)他[ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル/HMG-501292
 マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」[ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツso./HMG-501858/59
 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り[ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル/HMG-501247/48
HMX-2908601

(29CD)
4CD価格
初回限定盤
「啓蒙主義の時代」〜18世紀の音楽
 (曲目詳細はリンク先テキスト・ファイルをご覧ください。)
 『ハルモニアムンディ・フランスから、またまた魅惑のボックセットの登場! 50周年記念ボックス以降、隔年リリースされているボックスセット。ハルモニアムンディが誇る質の高い既存の音源をテーマに沿って再編成する凝った内容、充実のブックレット、いつもながらの美しいパッケージ、そしてお値打ち価格と何拍子もそろったボックスです。今回のテーマは、「啓蒙主義」。この時代は、バロック(=いびつな真珠)時代のともすると装飾過多気味で、各旋律が対等の力をもつポリフォニーから、旋律と伴奏という構造がくっきりとしているホモフォニーへの移行。ソナタ形式の確立に伴う、ピアノ・ソナタや交響曲といったジャンルの確立と発展。室内楽ジャンルの発展。オペラでも、バロック時代の声楽作品のアリア構造(ダ・カーポ・アリアやレチタティーヴォなど)の影響をのこしつつも、凝った装飾や超絶技巧のアジリタを過剰に入れることを避け、音楽と劇の融合を図った美しい作品が生みだされるようになる(グルックのオペラ改革につながります)など、大きな変化のあった時代でした。こういった歴史の流れを俯瞰できるよう意識しつつ、廃盤で入手困難となっていたルセのクープランなど、実に微に入り細に入った嬉しい編成内容となっています。オペラも3作品が全曲収録されており、充実の内容。[CD1] ルセのクープランとラモー。クープランの第6組曲は神秘的なバリケードも入った超有名曲、他の組曲も嬉しい選曲です。[CD13-15]ラモーのカストールとポリュックスは、1750 年の音楽史上重要なブフォン論争(ラモーを代表とするフランス古典音楽・トラジェディ・リリックを擁護する「国王派」と、百科全書家(ルソーに代表される)の「王妃派」間の争い)のきっかけともなった作品。国王派が勝利したことにはなっていますが、フランスの古典オペラ・宮廷オペラの衰退は誰の目にも明らかでした。百科全書的啓蒙主義への流れを皮肉にも決定づけることとなったこの重要な作品を、クリスティ指揮の長らく廃盤となっていた名演奏で聴けるのは嬉しい限り。他にも一世を風靡したヘレヴェッヘの第九、バンキーニのボッケリーニ、ジョン・ブット先生のクーナウなどなど、一つ一つを語りだしたらきりがないくらいに様々な切り口に満ちたボックスです!』とのこと。
 『完全限定生産、追加プレスなしとなっておりますので、ご注意くださいますようお願い致します。』とのことで、前作も、国内代理店では発売前に完売&受注終了となってしまったため、お早めの御注文をお薦め致します。なお、既に国内代理店の注文締切日を過ぎており、入荷しない可能性もありますこと、御了承下さい。
 #2011年9月上旬発売予定。
HMB-590017

(2CD+BOOK)
2CD価格
「カウンター・テナー、伝説と現実」
ペーテー・ジル著「カウンター・テナー、伝説と現実」
ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル
ヘンデル:「オンブラ・マイフ」、ほか全48曲
アンドレアス・ショル
ルネ・ヤーコプス
ドミニク・ヴィス
ジェラール・レーヌ、
マイケル・チャンス
アルフレッド・デラー、
ドリュー・ミンター、
デヴィッド・ジェイムズ、
ほか(以上CT)
 フランス語ながらカウンター・テナーの歴史をたどるという著作をセットしての企画。これだけのメンツをいっぺんに楽しめるというのも嬉しいし、多くの図版や楽譜の載っているBOOKを眺めるのもまた楽しい。
HMF "DVD" "Blu-Ray Disc"
HMDVD-9909001

(2DVD)
価格帯:H
HMF DVD第1弾、
 ヴェネツィア・オペラの名作「カリスト」!

 フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
  歌劇「カリスト」
マリア・バーヨ(S;カリスト)
マルチェッロ・リッピ(Br;ジョーヴェ)
ソーニャ・テオロリドウ(S;ジュノーネ)
ハンス・ペーター・
 カンメラー(Br;メルクーリオ)
グレアム・プシェ(CT;エンディミオーネ)
ルイーゼ・ヴィンター(S;ディアーナ)
ドミニク・ヴィス(CT;サティリーノ)
バリー・バンクス(パーネ)他
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 演出、美術、衣装、照明:ヘルベルト・ヴェルニッケ、収録:1993年、ブリュッセル、モネ劇場。3h52'、オール・リージョン、NTSC、4/3、5.0 DTS /、PCM stereo 2.0、字幕:伊英独仏蘭。
 カヴァッリはモンテヴェルディの直弟子で、ヴェネツィア・オペラに興隆をもたらした作曲家として名高い。「カリスト」は1651年に初演されたカヴァッリの代表作。女神ディアーナに仕えるニンフ、カリストにジョーヴェ(=ジュピター)が惹かれ、ディアーナの姿に変身して彼女を欺くものの、それを嫉妬したジョーヴェの妻ジュノーネがカリストを熊の姿に変えてしまい、ジョーヴェが彼女を天空の星にする・・・というようなお話。ギリシャ神話の世界に乗せて、コミカルな登場人物も交えながら、様々な恋愛模様が繰り広げられる。
 ヤーコプスは当曲を1994年に録音、CDはレコード芸術で特選となり話題となった。今回は、その時の故 ヘルベルト・ヴェルニッケ演出の上演を完全収録。初演当時のヴェネツィアの舞台を意識した美しい舞台づくりに加え、時に思いっ切った官能表現を盛り込んだりと、見ごたえたっぷり。ことにジョーヴェが女装してカリストを口説く場面で、バリトンがファルセットで歌う面白さは、映像でないと伝わりきらないだろう。ヴェネツィア・オペラの賑やかさに満ちた豊かな娯楽性を完璧に描いている。音楽も極上、特にマリア・バーヨがカリスト役にピタリとはまっている。オーケストラに目を向ければ、ニコラウ・デ・フィゲイレドとアレッサンドロ・デ・マルキが鍵盤に名を連ね、ユングヘーネルがリュートを弾き、ロール・ディールティーンスがチェロというとてつもなく豪華な面々! もちろんヤーコプスの指揮は完璧の一言!!さらに特典として、メイキング映像54分を収録。
HMDVD-9909003

(2DVD)
価格帯:I
ヤーコプスの「オルフェオ」、DVDで登場!
 モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」
サイモン・キーンリサイド(Br;オルフェオ)
フアニタ・ラスカロ(S;エルリディーチェ)
グラシエラ・オッドーネ(S;使者の女)
マルティーナ・ダイク(Ms;プロセルピーナ)
スティーヴン・ウォレス(CT;希望)
トーマス・トーマソン(B;プルトーネ)
ポール・ジェリモン(B;カロンテ) 他
ルネ・ヤーコプス指揮
コンチェルト・ヴォカーレ
 トリシャ・ブラウン・カンパニー、収録:1998年、ブリュッセル、モネ劇場。演出:トリシャ・ブラウン、装置・衣装:ロラント・エシュリマン。2h50'、オール・リージョン、NTSC、16/9、5.0 DTS /、PCM stereo 2.0、字幕:英仏独蘭。
 ヤーコプスは、大傑作モンテヴェルディの「オルフェオ」を何度も取り上げていて、1993年にはヴェルニッケの演出で、1998年にはこのトリシャ・ブラウン演出で、さらに2003年にはバリー・コスキーの演出で上演、さらに新演出が予定されていると言うから、数年毎に新しい「オルフェオ」を作り上げていることになる。
 今回DVD になったのは、モネ劇場で上演されたブラウン演出のプロダクション。ブラウンはニューヨークを拠点に活躍するモダーン・バレエの振付の大家で、この舞台でも、ダンサー達が目覚ましい効果を上げている。歌手は、サイモン・キーンリサイドの素晴らしいオルフェオを筆頭に、極めて充実。天下の傑作「オルフェオ」には、CDはもちろん、DVDもいくつも出ているが、これぞ決定盤になること間違いなし!! ボーナス・トラックとして、メイキングを約55分収録。
HMD-9909006

価格帯:H
ブクステフーデ:受難曲「われらがイエスの御体」 マリア・クリスティーナ・
 キール、
ローザ・ドミンゲス(S)
アンドレアス・ショル(A)
ゲルト・テュルク(T)
ウルリヒ・メスターラー(B)
ルネ・ヤーコプス指揮
バーゼル・スコラ・カントルム
[キアラ・バンキーニ、
 レイラ・シャイエフ(Vn)
 ジェーン・アハトマン、
 セルジオ・アルバレス、
 フランソワ・フランソワ・
  ジュベール=カイレ、
 クリストフ・ウルバネス
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ペトラ・シャルカ(Vc)
 デイヴィッド・シンクレア
 (ヴィオローネ)
 ペーター・クロトン
 (テオルボ)
 イェルク=アンドレアス・
  ベトヒャー(Org)]
 収録:2004年、パイェルヌ修道院教会堂 [SCHWEIZER FERNSEHEN]。
 ブクステフーデの名声が絶頂期の時に作曲された「われらがイエスの御体」。足、膝、手、側面、胸、心臓、そして最後に顔、とキリストの体の7つの部分を思うもので、敬虔で厳かな雰囲気が全体に流れている。途中の非常に美しいアリアの数々が、なんとも豪華な顔ぶれによるソリストたちの歌で聴けるのはうれしいところ。ヤーコプスは、1990年にもこの作品を録音しているが、今回は10年以上時を隔てた2004年の収録だけあって、その完成度成熟度は類を見ない。器楽の名手たちの演奏姿、さらにはヤーコプスの音楽の美しさの秘密を垣間見ることができる映像作品となっている。
HMD-9909008

(2 DVD-Video)
価格帯:H
ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」 アンドレアス・ショル
(CT;ジューリオ・
    チェーザレ)
インガー・
 ダム=イェンセン
(S;クレオパトラ)
トゥーヴァ・セミングセン
(Ms;セスト)
ランディ・ステーネ
(Ms;コルネーリア)
クリストファー・
 ロブソン
(CT;トロメーオ)
パーレ・クヌーセン
(Br;アキッラ)
マイケル・マニアチ
(男声S;ニレーノ)
ラース・ウルリク・
 モーテンセン指揮
コンチェルト・コペンハーゲン
演出:
 フランシスコ・ネグリン
 収録:2005年。ピリオド楽器使用。
 ついに出た、ショルの「ジューリオ・チェーザレ」待望の発売。2002年5月にデンマーク王立歌劇場で上演された「ジューリオ・チェーザレ」は、ショルの圧倒的なタイトルロールを始め、極めて高い水準の舞台が大きな話題になった。2005年3月の再演をデンマーク放送が収録、今回、HMFからリリースされることになった。なんと言ってもショルのチェーザレ!持ち前の美声に加え、凛々しさと気品もあって、かつ男っぽさ十分で、圧倒的!クレオパトラを歌うインガー・ダム=イェンセンはデンマークのベテランのソプラノ、モーツァルトを得意とする他、マーラーの交響曲、歌曲でも高い評価を得ている。セストを歌うトゥーヴァ・セミングセンはノルウェーのメッゾ。1999年デビューのまだ若い歌手。2006年には、クリスティ指揮のモーツァルト「イドメネオ」でイダマンテを歌っている。コルネーリア役のランディ・ステーネもノルウェーのメッゾ。10年以上デンマーク王立歌劇場で活躍している実力派。さらにトロメーオは、個性的なカウンターテナー、ロブソンが担当。2007年の一月に来日して話題を読んだモーテンセンの率いるコンチェルト・コペンハーゲンの才気が走る演奏も特筆すべきだろう。フランシスコ・ネグリンの演出は、おしゃれに現代化した素敵な舞台。話題を掻っ攫った「ジューリオ・チェーザレ」、ぜひ映像でお楽しみ頂きたい!
HMD-9909013

(2 DVD)
価格帯:H
ヤーコプスの「ドン・ジョヴァンニ」
 モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(ウィーン稿)
 ヨハネス・ヴァイサー(Br;ドン・ジョヴァンニ)
 マルコス・フィンク(B;レポレッロ)
 アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ(S;ドンナ・エルヴィーラ)
 マリン・ビストレム(S;ドンナ・アンナ)
 ウェルナー・ギューラ(T;ドン・オッターヴィオ)
 スンハエ・イム(S;ゼルリーナ) ニコライ・ボルチェフ(Br;マゼット)
 アレッサンドロ・グエルツォーニ(B;騎士長)
 ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロックo.、RIAS 室内cho.
 演出:ヴァンサン・ブサール/衣装:クリスティアン・ラクロワ/
 装置:ヴァンサン・ルメール
HMD-9809013

(Blu-ray)
価格帯:BD
 収録:2006年10月6日,バーデン=バーデン。DVD仕様:リージョン・オール/NTSC/dts 5.1,/PCM STEREO 2.0/16: 9/字幕:伊英仏独西/3h 46m(ブルーレイ版の仕様は案内に記載がなく、不明)。
 モーツァルト・イヤーの2006年にはたくさんのモーツァルトのオペラが上演されたが、その中でも最も絶賛されたものが、ルネ・ヤーコプスが指揮する「ドン・ジョヴァンニ」だった。2006年8月にインスブルック古楽祭で上演、さらに10月にドイツのバーデンバーデンで再び上演、ここで収録されたのが、このDVD の映像。ヤーコプスがドン・ジョヴァンニ役に抜擢したのは、ノルウェー出身の若いバリトン、ヨハネス・ヴァイサー。1980年生まれというから、まだ20 代半ば。これは初演時のドン・ジョヴァンニ役の歌手が21 歳だったことを踏まえたもの。若さに溢れたヴァイサーはまさに貴公子、魅力的。対するレポレッロは、アルゼンチンのベテラン・バス、マルコス・フィンクは、老練なレポレッロを演じている。そして女性3 人には、劇的なアレクサンドリーナ・ペンダチャンスカのドンナ・エルヴィーラ、濃厚なマリン・ビストレムのドンナ・アンナ、可憐なスンハエ・イムのゼルリーナと、実に適役。さらにドン・オッターヴィオには、美声テノールのウェルナー・ギューラ、と極めて優れたキャストが集められている。そして何といってもヤーコプスの素晴らしい音楽!輝かしく張りのある音楽が、モーツァルトの革新性を引き立てている。
 ヴァンサン・ブサールの演出は、劇中劇に仕立てることで、表裏の作品の重層性を浮き彫りにしたもの。また、この上演ではプラハでの初演の半年後にウィーンで上演された時の形態を採用、通常上演される形態とは何箇所か相違がある。 本編に加えて、約50 分のインタビュー映像を収録。ヤーコプスや歌手たちの話、リハーサル風景をたっぷり楽しめる。
HMD-9909018

(DVD+CD)
1枚価格
価格帯:H
[DVD]「アルフレッド・デラー Portrait of a voice」(1h05 ')
 演奏風景:
  キャンピオン:Shall I come sweet love to thee?
  ロスター:What then is love but mourning?
  作者不詳:Have you seen the white lily grow?
 ドキュメンタリー:
  「カウンターテナーについて」「単一の性の声?」「練習風景」
  「音域」「発見」「音楽と好奇心」他
[CD]
 シェイクスピア劇の音楽/ダウランド:流れよ、わが涙
 パーセル:O Solitude/カッチーニ:アマリッリ 他
  デスモンド・デュプレ(Lute) ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  デイヴィッド・マンロウ(リコーダー)/他
 [DVD]映像初放送:1976年2月、リマスタリング2008年(ina)、[CD]録音:1967年-1979年。MONO、字幕:英・独・仏・西。
 2009年没後30年を迎える前世紀を代表するカウンターテナー、アルフレッド・デラー(1912-1979)の貴重な映像&録音集。フランスの天才映像作家ブノワ・ジャコがデラーに出会ったのは、1975年のことだった。その時に収録・制作、フランスを代表する放送局inaによって放送されたインタビューやドキュメンタリー、デラー自身が英語で語る半生、カウンターテナーについての考察などが収録されている(語り:英語)。コンサートのライヴ映像で歌われている作品のうちのいくつかが収録されたCD(スタジオ録音)つき。ニコニコとしながら語るデラーを見ていると、彼の飾らない人柄、知性、ユーモアなどを窺い知ることが出来る。
HMD-9909026

(DVD)
価格帯:H
ベルリン古楽アカデミー&ダンサーによる
 「四大元素」「四季」

 ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747):
  バレエ音楽「四大元素」
 ヴィヴァルディ(1678-1741):協奏曲集「四季」
 [RV.269「春」/RV.315「夏」/
  RV.293「秋」/RV.297「冬」]
ベルリン古楽アカデミー
ミドリ・ザイラー(ソロVn)
ホアン・クルス・ディアス・デ・
 ガライオ・エスナオラ(ダンス)
 収録:2008年11月17日、18日、ベルリン/ラディアルシステムV、ライヴ。NTSC方式、1h18 '、字幕:英・仏・独。
 2007年の初演以来、ヨーロッパで大旋風を巻き起こした、ベルリン古楽アカデミーとダンサーとのコラボレーションによるヴィヴァルディ「四季」と、ルベル「四大元素」の映像。最高峰の古楽アンサンブル、ベルリン古楽アカデミーによる「四季」が、美しい映像で登場。
 暗闇の中でリュート奏者が横倒れになっている一人のダンサーに腰掛けて演奏する場面から映像は始まる。「四大元素」はショッキングな不協和音から始まり、世の混沌を表する。ダンサーは始め石を口の中いっぱいにくわえながら這うような動きを繰り返す。ダンサーは、その後「四大元素」の音楽に則して、「土」「火」「水」「空気」などを、実際に土や炎や水などを用いながら象徴的に表現していく。時折、ダンサーは音楽を演奏している奏者と目線を交わする。
 続く「四季」では、奏者たちとダンサーとのコラボレーション具合は更に高まる。まず、注目すべきは楽団の配置。通奏低音のチェンバロを含む小編成アンサンブルグループが二つ、舞台の下手・上手に配され、中央に開かれたスペースに、ソロ奏者たちがダンサーとともに自在に動くという手法をとっている。
 ダンサーは、90年代に話題になったDV8フィジカル・シアターでロイド・ニュートンらと活躍したホアン・クルス・ディアス・デ・ガライオ・エスナオラ。もともとはカウンターテナーの歌手だったという一風変わった経歴の持ち主。演奏者のこともダンスのことも知り尽くした彼ならではの斬新な身のこなしに注目。
 ヨーロッパ中でsold outを連発、単なるダンスと音楽のコラボレーションを越え、世に美しき衝撃を与え続けた伝説のステージが見事なカメラワークで収められている。音も鮮烈で見事。
HMD-9909028

(2DVD)
価格帯:H
ヘンデル:オラトリオ「ベルシャザル」(1744)
 ケネス・ターヴァー(T;ベルシャザル) ローズマリー・ジョシュア(S;ニトクリス)
 ベジュン・メータ(CT;サイラス) クリスティーナ・ハマーストレム(Ms;ダニエル)
 ニール・デイヴィス(Br;ゴブライアス) 演出:クリストフ・ネル
 ルネ・ヤーコプス指揮ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内cho.
HMD-9809028

(Blu-Ray)
価格帯:BD
 収録:2008年7月、エクサン・プロヴァンス音楽祭、ライヴ。16:9|2h46m|字幕:英独仏。Blu-Ray 仕様:HD|PCM Stereo。DVD仕様:リージョン・オール|NTSC|Dolby Digital 2.0, Dolby Digital 5.1。
 ヤーコプスのヘンデルがついに映像になった!。「ベルシャザル」は英語で歌われるオラトリオ。初演は1745年3月27日に行われた。ヘンデルのオラトリオは演奏会上演を前提としているが、多くのオラトリオは物語性が強く、この「ベルシャザル」も十分舞台上演が可能な程度。物語は、名高いペルシャの王キュロスによる新バビロニア王国滅亡に基づいており、旧約聖書のダニエル記などに描かれているエピソードから台本が作られている。ベルシャザルとは、新バビロニア王国最後の王の王子で、ここでは王として描かれている。
 ヤーコプスがヘンデルを指揮すると熱が入るのが常。ここでも音楽はじつにダイナミックで、ヘンデルならではの生々しい感情描写が存分に楽しめる。もちろん歌手も高水準。中でもサイラスのベジュン・メータ、至難なアリアも惚れ惚れするほど見事に歌い切り、圧倒的。さらに近年モーツァルト、ロッシーニのテノールとして活躍する米国のテノール、ケネス・ターヴァーのベルシャザル、英国の美声古楽ソプラノ、ローズマリー・ジョシュアのニトクリス、スウェーデン出身でやはり古楽畑で活躍するクリスティーナ・ハマーストレムの神秘的なダニエル、そしてヤーコプスが「メサイア」のソリストにも起用したウェールズのバス=バリトン、ニール・デイヴィスのゴブライアスと、ヤーコプスらしいこだわりの強い配役。
 演出のクリストフ・ネルは、1944年、シュトゥットガルト生まれの、今非常に人気のある演出家。ここでは、様式化された城壁を広げた舞台に、古代風の衣装と現代風の衣装を混ぜ込んだ舞台作りをしており、楽しめる舞台になっている。
 「ベルシャザル」のDVDは初めて、もちろんBlu-Rayでも初めて。鮮明映像でヤーコプスのヘンデルをお楽しみ頂きたい!

 「ベルシャザル」 簡単なあらすじ:第1幕:宮殿で、バビロニア王ベルシャザルの母ニトクリスはバビロニアの崩壊が近いことを感じ不安になっている。捕囚されているユダヤ人の預言者ダニエルは、すべてを神に委ねるべきと告げる。その頃ペルシャ王サイラス率いる軍はバビロンの町を睨んでいるが、堅固な城壁に守られ、食糧備蓄も豊富なため、バビロニア人たちは彼らをあざ笑うばかり。サイラスは、バビロニア人の祭に浮かれている時に、干上がったユーフラテス川を抜けて攻撃することを思いつく。ダニエルは、バビロニア滅亡の預言をする。そんなこととは知らぬベルシャザルは、宮殿で豪勢な宴を催し、ユダヤ人たちの警告も母ニトクリスの注意にも耳を貸さない。
第2幕:ユーフラテス川が干上がり、サイラスは攻撃を決意する。一方ベルシャザルは祭の日に大祝宴を催している。すると突然、壁に手が出現、謎の文字を書き残す。バビロニアの賢者たちはそれを解読できない。ニトクリスによって呼ばれたダニエルが、それがバビロニアの滅亡の預言であることを解読する。城壁の外では、サイラスが総攻撃を始めようとしていた。
第3幕:不安に苛まれているニトクリスをダニエルが落ち着かせていると、サイラス軍が城内に押し寄せたことが報告される。ベルシャザルはサイラスを迎え撃ちに出る。戦い。サイラスは勝利を収める。ニトクリスは民を助けるよう懇願し、サイラスもそれを請合う。捕囚のユダヤ人を解放すると宣言するサイラスを、ダニエルたちが讃える。
HMF "Les Leçons Particulieres De Musique"
  これは貴重! フランスの伝説的番組「ルソン・パティキュリエ」(プライヴェート・レッスン; 1987年から1991年にかけて、フランスの放送局 Arteの前身 La Sept が12回にわたって放映)がDVDで登場、まずは以下6点! 講師陣はロリオ、ロス、若き日のヤーコプス。生徒は、若き日のメガネ姿のエマニュエル・パユや、現在ヨーロッパを席巻しているチェンバロ奏者のフィゲイレドも!! レッスン番組とはいっても、レッスン風景の収録にとどまることなく、講師のインタビュー映像やドキュメンタリー的要素も含んでおり、興味深い映像が満載。またレッスンする作品にふさわしい場(コンセルヴァトワールの教会やメディチ家の邸宅など)が選択されており、凝った作りで見もの。どれも画質に不満なし。
 #なお、当シリーズはイタリア製の特殊ディジパック装丁となっています。ディスクの出し入れ時に装丁本体とディスクが全面にわたって接触する構造となっており、ディスク全体に浅い擦り傷が付いている場合がありますが、再生不可の場合を除き交換はお受け出来ませんので、御了承の程お願い致します。
HMD-9909030

(DVD)
価格帯:H
ルネ・ヤーコプス(CT) プライベート・レッスン〜ヘンデル
 Alla sua gabbia d 'oro[生徒:マリア・クリスティーナ・キール]/
 Quanto dolci(フラーヴィオより)[生徒:スザンヌ・リデーン]/
 Mi palpita il cor[生徒:マリア・クリスティーナ・キール]/
 Mi palpita il cor[ヤーコプス自身による歌唱、イヴォン・ルペラン(Cemb)
           ロエル・ディールティエンス(Vc) マルク・アンタイ(Fl)]
 放送:1987年。字幕:仏・英・独。監督:クロード・ムリエラ。
 今やハルモニアムンディのトップアーティストであるルネ・ヤーコプス。現在は指揮者としての活動が主だが、もともとは名カウンターテナー歌手だった。これは、1987年、シリーズの初回として放映された。
 細かいメリスマ音型の難しい箇所でも容赦なく「マルカートに」「レガートに」「トランペットのように」などと指示をとばすヤーコプス。言葉のもつ意味に関してもつぶさに考察をしている。自身がチェンバロを見事に操りながらレッスンをする様は、現在指揮者として、そしてオペラ指揮者としてもゆるぎない評価を得ているヤーコプスの厳格なる指導的芸術家としての片鱗を見せている。
 歌手としての自身のことについても語っている。もともと合唱団でグレゴリオ聖歌をたくさん歌って勉強していたこと。デラーの演奏との出会い。声がわりをしたときに一時期男声のテノールの勉強をしたこともあること、これによりイギリス式のカウンターテナーとは少し異なるスタイルを身につけることができたことなど、色々なことを語っていて、ヤーコプスについて色々知ることが出来る。
HMD-9909031

(DVD)
価格帯:H
スコット・ロス(Cemb) プライベート・レッスン
 バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV.903〜フーガ[生徒:ニコラウ・デ・フィゲイレド]/
 クープラン:神秘的なバリケード[生徒:アレッサンドロ・デ・マルキ]/
 バッハ:パルティータBWV.825[生徒:ニコラウ・デ・フィゲイレド]/
 ラモー:「コンセールによるクラヴサン曲集」〜ヴェジネ[スコット・ロス独奏]
 放送:1989年。字幕:英・独。監督:ジャック・ルナール。夭折した天才スコット・ロス(1951-1989)の貴重な映像。ロスはD.スカルラッティの全鍵盤作品などを録音するという大いなる遺産を私たちにのこしてくれている。この映像で彼が語る姿を見ていると、その言葉の1つ1つがシンプルながら重要で本質を突いた物。この番組は1989年に放映されたため、このロスの姿はまさに最晩年。明らかに体調は悪そうだが、仙人のような、神がかった超越した空気をまとっている。若き日のフィゲイレド、また指揮者としてヨーロッパで活躍しているアレッサンドロ・デ・マルキが生徒として登場。クープランのクラヴサン奏法のおかげで、付点のリズムは三連リズムで捉えることなどを知ることができるが、果たして書かれていないことで当時暗黙の了解だったこともあるのではないか、ということを語る姿は学者のようだ。また、フォルテで弾いたい時には音をひきずるようにして楽器の中で様々な倍音を発生させることでより大きく聴こえる効果など、きわめてシンプルかつ重要なことを丹念に見本を示しながら教えている姿が印象的。物静かで言葉も少ないが、一言一言が魂に響くようなレッスン。
HMD-9909032

(DVD)
価格帯:H
イヴォンヌ・ロリオ(P) プライベート・レッスン
 メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし
  〜そのかたによりて、すべては成された[生徒:ニコラ・アンゲリッシュ]
 鳥の話(メシアンとロリオの対談、インタビュー、ドキュメンタリー映像)
 ベートーヴェン:「テンペスト」〜終楽章[生徒:五月女 慧]
 ロジェ・ムラロとロリオの対談(音楽院の授業の思い出など)
 モーツァルト:2台ピアノのためのソナタK.448より[生徒:金子 陽子、安田 正昭]
 メシアン:復活(天と地の歌より)[イヴォンヌ・ロリオ独奏]/ノエル
 放送:1991年。字幕:英・独。監督:フランソワ・マンソー。イヴォンヌ・ロリオによるレッスン。14歳でベートーヴェンのソナタ全曲を弾きこなしていたという天才ピアニスト、ロリオ。後に彼女と結婚したメシアンは「鳥のカタログ」と「イエスに注ぐ20のまなざし」という20世紀以降の作品を語る上ではずせない重要な作品をロリオのために書いた。作品を生んだいわば両親のあたたかくも鋭い視線の前で難曲を鮮やかに弾きまくるのは、当時19才のアンゲリッシュ。ここに映っているメシアンは、亡くなる1年前ながら恰幅良くオシャレなのも印象的。44年に書いたんだから45年に君は初演したはずだよ。などと軽く言い合う二人の姿はほほえましいだが、その場に居合わせたアンゲリッシュはドキドキしながら見ていただろう。
 他にも、テンペストの終楽章のレッスン(五月女慧)では終楽章の入り方を前音楽章との融合を考えながら設定すべきという示唆に富んだ助言を繰り出し、ロジェ・ミュラロとの対談では音楽院での授業についてつれづれなるままに思い出を語り合っている。ミュラロの異才を放つ風貌も必見。金子陽子と安田正昭のデュオのレッスンでは、緩徐楽章のテンポの取り方、伴奏系の書き方で音楽のスピード感がかわることを考えなければならない、ということなどを演奏をまじえながらわかりやすく語っている。
 天才ピアニスト、ロリオは教えるのもまた天才的であることを十分に感じることのできる内容となっている。ロリオが教会の中で「復活」を演奏している最中に教会の鐘が鳴ってしまうと、鐘の倍音に合わせてロリオがピアノをそっと鳴らす素敵なシーンがある。また、ロリオがピアノを弾いているときのメシアンのなんともいえない表情が印象的。
HMD-9909033

(DVD)
価格帯:H
ヘルマン・バウマン(Hr) プライベート・レッスン
 シューマン:アダージョとアレグロOp.70[バウマンによる演奏+生徒:
  カエターノ・グラノドス=コネホへのレッスン、ルドガー・マックスザイン(P)]
 ベートーヴェン:
  ソナタOp.17 より[アンゲラ・エームケへのレッスン ルーシー・サンソン(P)]/
  フィデリオ序曲(一部)[エックハルト・シャール、エームケ、グラノドス=コネホ]/
 ハンス・ゲオルク・プフリューゲル:インペート[パウル・ファン・ゼルムへのレッスン]/
 モーツァルト:ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K417[エッセン・フォルクヴァング室内so.]
 放送:1990年。字幕:英・仏。監督:ハインツ・ペーター・シュヴェルフェル。ヘルマン・バウマンは1934年にハンブルクに生まれたホルン奏者。声楽やジャズ・ドラムを学び、17歳(18歳近かった)でホルンを始める。ハンブルク音楽院でフリッツ・フートに指示、1964年にミュンヘン国際音楽コンクールで優勝したのを期に一気に活動の幅が広がった。あらゆるタイプの楽器をも吹きこなし、バロックから現代、ジャズに至るまで自在に演奏し、リゲティからも曲をささげられた、まさに最高峰の天才ホルン奏者。
 「ホルンを演奏することはヨガのようなものだ。集中して、穏やかにならなければならない。」と穏やかに語るバウマン。どの作曲家のレッスンを見ても、体の自然な使い方、自然な呼吸、メロディーを自然に歌うことに重点が置かれ、バウマンのうまさの秘密を見ることができるようなレッスン。楽器学習者だけでなく、音楽学習者も必見の内容。シューマンの「アダージョとアレグロ」では「アダージョ」というテンポの捉え方や、旋律は常に緩急をもって柔らかく歌わなければならないことなどをわかりやすく説いている。少しのアドヴァイスで生徒の演奏が見違えるようになるのは印象的。ベートーヴェンのソナタOp.17のナチュラル・ホルンを用いてのレッスンも見物。タンギングのことやベルの中での右手の使い方などのお手本はほれぼれする。現代曲でもヴィブラートの効果的な響かせ方などわかりやすく指導。門外漢がみても大変わかりやすいレッスン。
HMD-9909034

(DVD)
価格帯:H
ピエール・イヴ・アルトー(Fl) プライベート・レッスン
 ドビュッシー:シランクス[生徒:ヴェロニク・ローラン]/
 平 義久(1937-2005):
  シンクロニー[生徒:エマニュエル・パユ、クララ・ノヴァコヴァー]/
  Maya[ジャン=イヴ・アルトー自身のソロ]
 ファーニホウ:
  カッサンドラの夢の歌[生徒:エマニュエル・パユ、クララ・ノヴァコヴァー]/
  Unity Capsule[アルトー自身のソロ]
 放送:1988年。字幕:英・独。監督:ロジェ・カアネ。バス・フルートを吹きこなす若きパユの眼鏡も印象的な、現代フルート界の重鎮、ジャン=イヴ・アルトーのレッスン風景。アルトーは、現在でもたびたび来日しマスタークラスを展開している人気者。特に現代音楽シーンにおいても極めて大きな存在のアルトー。現代におけるフルート音楽の発展に多大なる貢献をしており、彼のおかげで重音奏法や循環呼吸、アタック技法など様々な新しい奏法が生み出された。またアルトーはこれらの奏法を体系的にまとめた本も書いている。まさに現代フルート界の最重鎮。
 「カッサンドラの夢の歌」のレッスンでは、ファーニホー自身も参加。演奏者たちにあれこれと注文を出し、それにアルトーがフルート奏者としてテクニック的に的確な助言をする。ちょっとしたお手本を示すアルトーの音量が大きいことにも驚かされるし、とてもうまい!さらに、作品がどんどん魅力的に響いてくるのがわかる。平の作品で要求されるハッフッと叫ぶ声は武術の影響があると語るなど、示唆に富んだレッスンが繰り広げられている。
 現代における最重鎮フルート奏者のカリスマ性が遺憾なく発揮された内容。
HMD-9909035

(DVD)
価格帯:H
アンナー・ビルスマ(Vc) プライベート・レッスン
 フランショーム:エチュードOp.35-11[ロデヴィク・シュパンヤード]
 ドメニコ・ガブリエーリ:カンツォーネ[生徒:ルシア・スヴァルツ]
 アンリ・プスール: La ligne des toits[生徒:ヨブ・テル・ハール]
 J.S.バッハ:
  無伴奏チェロ組曲第5番 BWV.1011〜プレリュード[生徒:ルシア・スヴァルツ]
 インタビュー(聞き手:オリヴィエ・ベルナジェール)
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV.1007〜プレリュード
          [ビルスマ自身によるソロ]
 放送:1989年。字幕:仏・独・英。監督:フランソワ・マンソー。アンナー・ビルスマ(1934年ハーグ生まれ)。そのあたたかな人柄、そしてバロックから現代音楽まで、様々なスタイルの奏法をもちいて演奏することができる貴重なチェロ奏者。1962年から68年までロイヤル・コンセルトヘボウo.の首席チェロ奏者をつとめ、ブリュッヘン、レオンハルトらとともに70年代のオランダ古楽運動の原動力となった。
 DVDは、自宅と思われる場所で、息子と思しき子供と二重奏をしているというほほえましいシーンから始まる。レッスン会場である教会へさっそうと自転車で乗り付けるビルスマなど、CDでは決して見ることのできない表情を知ることが出来る。オランダの古楽運動の原動力でもあったビルスマ。ドメニコ・ガブリエリ作品のレッスンは熱が入っている。ガブリエリについて「音楽史上初めての正真正銘のチェリストだった」と物静かに、しかし熱く語る。カデンツァやアーティキュレーションについて、また、長い音符の奏で方などきめこまか、かつわかりやすく具体的なアドヴァイスが印象的。バッハの無伴奏組曲の解釈についてもあくまでも穏やかに、しかし熱く語っている。なにか特別な表情をつけるときに、アクセントをつけるのではなくソフトに奏でるという考え方など、興味深いものがある。鈴木秀美氏やウィスペルウェイの師でもある巨匠ビルスマ先生のあたたかな、そして率直な人柄がうかがわれる内容。
HMD-9909036

(DVD)
価格帯:H
ケネス・ギルバート(Org/Cemb) プライベート・レッスン
 J.S.バッハ:イタリア協奏曲〜第1楽章/パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828〜序曲
          [ケネス・ギルバート(Cemb)]
 F.クープラン:
  空想にふける女/さまよう亡霊たち[生徒:オリヴィエ・ボーモン(Cemb)]/
  パッサカイユ[ケネス・ギルバート(Cemb)]
 フローベルガー:ファンタジー[生徒:オリヴィエ・ボーモン(Org)]
 放送:1990年。約56分。監督:ミシェル・フォラン。ギルバートは音楽の勉強を始めた時からチェンバロ一筋。少年の時に聴いたチェンバロの音色に魅せられて、音楽の世界に入るきっかけとなったのはチェンバロだった。そんなギルバートが、生徒役として登場している愛弟子のボーモンの演奏を聴く際の真剣さがまず印象的。生徒はオリヴィエ・ボーモン。当時すでに演奏者として活躍している名手ということもあってか、ボーモンの素晴しい演奏をまずたっぷりと観ることができる造りになっている。その後でのギルバートの非常に真摯なアドヴァイスも印象的。イタリア協奏曲では第1楽章冒頭の和音の鳴らし方についてもボーモンと対話をしながらアドヴァイスをする。ギルバートはF.クープランの楽譜の校訂もしている、フランス・バロックの権威。クープラン作品のレッスンでは様々な貴重なコメントが飛び出す。空想にふける女(La Visionnaire)はフランス風序曲でありながら、フランス風序曲の形式に則っていないこと(つまり、グラーヴェではない)ことの意味について思慮深い発言をしている。また、さまよう亡霊たちではクープラン作品でのアーティキュレーションの付け方について、細やかに話する。実際にお手本でほんの少しだけ演奏しているが、その演奏が素晴らしくてハッとさせられる。フローベルガー作品ではオルガンに楽器をかえてのレッスン。音色の選択やフレーズの進め方などについて多いに語っている。ギルバートの、音楽に対する真摯で献身的な態度が滲みでている。
HMD-9909037

(DVD)
価格帯:H
マレク・ヤノフスキ(指揮/指導者) プライベート・レッスン
 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」〜第1楽章(*)
  [生徒:オリヴィエ・デジュール]
 ベルリオーズ:レクイエム(#)[ヤノフスキ指揮/練習風景]
 ベートーヴェン:エグモント序曲 Op.84(*)
  [生徒:オリヴィエ・デジュール/ヤノフスキ指揮]
  ラジオ・フランスo.(*)、ケルン・ギュルツェニヒo.(#)、
  ラジオ・フランス・デュッセルドルフcho.(#)
 放送:1989年。監督:ミシェル・フォラン。約56分。巨匠マレク・ヤノフフスキ(1939-)のレッスン。考えてみれば指揮のレッスン風景を目にする機会は少ないのではないだろうか。ここでのレッスンの流れは、楽譜とピアノを前に生徒とテンポや間の取り方、強弱などについて生徒とディスカッションしたあと、実際にオーケストラを指揮しながらレッスンをつけていく。オーケストラは当時自身が音楽監督を務めていたラジオ・フランス管が担当しているというなんともいえない豪華さ。エグモント序曲では弱拍の取り方についてきめ細かな指摘と指示。生徒と先生がたがい違いに振るが、オーケストラの鳴り方や音の方向性がまったく違って響いてくるのにびっくりする。指揮のレッスン風景のほか、ヤノフスキがオーケストラと指揮者との間の人間関係の大切さなど、指揮者としての心得などについて語っている場面も収録。あらゆるものに対する感覚を磨くことの大切さ、語るよりもジェスチャーで示せ、説明は最小限にせよ、説明をするとするならば明確なイメージを呼び起こすような言葉を選ぶことの大切さなどを説いている。指揮者の神秘を少しだけ垣間見ることのできる1枚。
HMD-9909038

(DVD)
価格帯:H
ジェラール・プーレ(Vn) プライベート・レッスン
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27-2 イ短調[生徒:ティエリー・フシン]
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ[生徒:ティエリー・フシン、
  ジョン・マグヌッソン(P) 特別出演(譜めくり):ノエル・リー]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第2番 K.211
 [生徒:ルノー・カピュソン、ジャン=マリ・コッテ(P)]
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲[生徒:マリー・シュブレ]
 ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番 Op.87 ハ長調〜第2楽章
[ジェラール・プーレ(Vn) グザヴィエ・フィリップス(Vc) ノエル・リー(P)]
 放送:1989年。監督:キャスリーン・ジン。約56分。プーレの熱血レッスン。イザイのソナタを顔色ひとつ変えずに超絶技巧の重音を寸分の狂いもなく鮮やかに弾く姿から始まる。ドビュッシーのレッスンでは、自身の父ガストンがドビュッシー自身のピアノ伴奏でこのソナタを初演したということもあり、ヴァイオリンにもピアノにも音色のひとつひとつの出し方に熱い指示が飛びます。モーツァルトのレッスンでは若きカプソンが登場。プーレは「君の音色は素晴らしいし、語り口もとてもうまい」とカプソンを絶賛するが、「ひとつ君が忘れていることがある。聴衆は必ずしも奏者の傍にいないってことだ。遠くの人に聴かせるように演奏しなければならない」と演奏者としての心持を説来る。ヴィブラートやレガートのかけ方についての熱のこもった指導、脱力してレガートで奏することの重要さを説くあたりに、プーレの音色の魅力の秘密があるのかもしれない。対談風の場面では、プーレが、シェリングやカール・フレッシュに受けた影響や演奏することと指導することの両論の活動の大切さなどについても語っており、大変興味深い内容。
HMD-9909039

(DVD)
価格帯:H
ユーリー・バシュメト(Va) プライベート・レッスン
 序章(ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 Op.22)[バシュメト指揮]
 シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ[生徒:アンドレイ・グリドチュク(Va) ミハイル・ムンチャン(P)]
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタBWV.1001〜アダージョ[生徒:クレール・ボビィ(Va)]
 ブラームス:クラリネット・ソナタOp.120 ヘ短調(ヴィオラ版)[生徒:ダニロ・ロッシ]
 ブリテン:ラクリメ〜第5楽章[バシュメト(Va)]
 シューベルト(マーラー編):死と乙女[バシュメト指揮モスクワ=モンペリエo.ソリストたち]
 ブラームス:三重奏曲第5番 Op.114 イ短調[ボリス・バラズ(Vc) クセーニャ・バシュメト(P)]
 放送:1991年。約57分。監督:ジャック・デュシャン。ジプシー風のお涙ちょうだい風の節回しはシューベルトには厳禁であること、つねに距離感を保つことの大切さを説来る。バッハでは、音と時間との関係の大切さ、音楽が線となって進んでいくこと、拍の取り方、さらにハーモニーを大きくとらえることの大切さについても語る。真摯に音楽に向き合う姿が印象的なバシュメトによる、音楽に溢れたレッスン。
HMD-9909040

(DVD)
価格帯:H
ニキタ・マガロフ(P) プライベート・レッスン
 ショパン:バラード第2番[生徒:パトリシア・パニー]
 ムソルグスキー:展覧会の絵[生徒:フィリップ・カッサール]
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番D.632[生徒:フィリップ・カッサール]
 シューベルト:即興曲第2番 変ホ長調 D899[生徒:坂上博子]
 シューマン:「幻想小曲集」〜夢のもつれ[生徒:フィリップ・カッサール]
 ストラヴィンスキー:タンゴ / ショパン:舟歌[以上、ニキタ・マガロフ(P)]
 放送:1989年。約54分。監督:ミシェル・フォラン。
 これは貴重!洗練の巨匠、ニキタ・マガロフのレッスン。マガロフは演奏者としても優れた功績を残していることは言うまでもないが、教師としてもアルゲリッチをはじめ、ルイサダにも影響を与えるなど優れた弟子を育てている。レッスン風景を見ていると、マガロフの高貴な人格と音楽性が滲みでており、まさに「音楽家」の姿がここにあると感じる。ショパンの権威として名高いマガロフ、ショパン作品のレッスンでは、テンポ設定、左手の扱いの重要さを説来る。ちょっとしたお手本を示しながら話すが、そのお手本演奏がとにかく巧い!引き込まれてしまう。「君のテンポは速すぎるよ」「エスプレッシーヴォに」「君のフォルテは強すぎるよ」という指示の語り口もなにもかも、実にエレガントで洒脱。マガロフが高貴なる家柄の出であることも多いに納得。レッスン場所は雰囲気溢れるジュネーヴ湖畔のマガロフの自宅。レッスンに訪れる生徒をまず奥様(シゲティの娘)があたたかく迎え入れる姿も印象的。室内には畏友リパッティの写真などが飾られている。楽譜に書かれていること、テキストを尊重することの大切さなどを語ったドキュメンタリーをはさみながら、マガロフの高貴なる人格溢れるレッスンが続く。マガロフの演奏姿からは気品が滲みでている。マガロフに魅了されてしまう。
HMD-9909041

(DVD)
価格帯:H
ジョゼ・ヴァン・ダム(Br) プライベート・レッスン
 第1部〜声
  ロッシーニ:セビーリャの理髪師〜「今の歌声は」[生徒:フロランス・ボンナフー]
  モーツァルト:フィガロの結婚〜「もう飛ぶまいぞ」[生徒:ルノー・ドゥルー]
                 スザンナのアリア[生徒:キャロリン・フェヴル]
  リエージュ音楽院でのレッスン風景(発声練習)
  R.シュトラウス:万霊節[生徒:マリー・ポール・フェイ]
  フォーレ:ゆりかご[生徒:ルノー・ドゥルー]
 第2部〜オペラのキャラクター
  ヴェルディ:ドン・カルロについて(フェリペ2世)[生徒:ジャン=ルイ・スマニャ]
 ドビュッシー:ペレアスとメリザンドについて(ゴローとメリザンドについて)
  [生徒:エレーヌ・ペッラギン&ヴァンサン・ル・テクシエ]
 R.シュトラウス:サロメ(ヨカナーンについて)[ジョゼ・ヴァン・ダム(Br)]
 放送:1990年。約109分。日本でもファンの多いベルギーの名バリトン、男爵ジョゼ・ヴァン・ダムによるレッスン。声のこと、オペラの登場人物についてのヴァン・ダム自身による分析など様々な話を交えながら、オペラ・アリア、ドイツ歌曲、フランス歌曲の名曲に細かなレッスンをつけていく。実際に演奏をする人にとっては最高の指南DVDとなることだろう。DVDの最後にはリヨン歌劇場でフランス語によるサロメ上演の一部が収録、ヨカナーン・パートの自身の練習風景も収録されている。ジョゼ・ヴァン・ダムがどのように曲を創りあげていくかを垣間見ることができ、非常に興味深い1枚。


トップ・ページへもどる