# Google, Yahoo, Goo, Bing 等の検索サイトから当ページへ直接アクセスされた方は、当店のトップページへどうぞ(別ウィンドウ、または別タブで開きます)

マイナー・レーベル
2021年12月新譜情報


・国内盤マイナー・レーベル
・輸入盤マイナー・レーベル
・輸入盤 歴史的アイテム
・映像アイテム
・高音質アイテム


輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。




輸入マイナー・レーベル




AULICUS CLASSICS (伊) 1CDあたり¥4950(税抜¥4500)

 2021年国内へ新規案内、2022年に国内代理店が撤退した、 RCA イタリアやアリストン・レコーズで活躍したロマーノ・ディ・バーリによって設立されたローマを本拠地とするクラシック・レーベル Aulicus Classics 〔アウリクス・クラシックス〕。
ピエラヌンツィ、カニーノ、テイト/他
 レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110 (*)
 シューマン:ロマンス第2番 イ長調 Op.94 (#)
 クライスラー:愛の悲しみ(#)
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ ホ短調 Op.34 No.14 (#)
 ドホナーニ:弦楽セレナード ハ長調 Op.10 (+)
ガブリエーレ・
 ピエラヌンツィ(Vn)
ブルーノ・カニーノ(P;*)
ジェフリー・テイト(P;#)
フランチェスコ・
 フィオーレ(Va;+)
チェチーリア・
 ラディッチ(Vc;+)
 録音:2001年、2006年、2013年、すべてライヴ。1988年と1990年のパガニーニ国際コンクールで2度、第3位に入賞した実績を持つイタリアの名ヴァイオリニスト、ガブリエーレ・ピエラヌンツィが主役となり「ハウスムジーク」の醍醐味を伝えてくれるライヴ・レコーディング集!かつてジョコンダ・デ・ヴィートが使用していた1762年製フェルナンド・ガリアーノのヴァイオリンを受け継いでいる。
舞台上でのソロ
 コダーイ:無伴奏チェロ組曲 Op.8
 ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72
 ペーア・ネアゴー:情景の中のソロ
トーケ・ムルドロプ(Vc)
 録音:2020年1月、テレシネサウンドローマ、イタリア。2009年からデンマーク、コペンハーゲン・フィルの首席チェリストを務め、1697年にローマで製作されたダヴィッド・テヒラーのチェロを奏でる北欧デンマークの名手トーケ・ムルドロプ。スコルダトゥーラが用いられたコダーイ、ロストロポーヴィチに献呈されたブリテンという難曲2作品に組み合わせたのは、「無限セリー」を開発した同郷デンマークの大作曲家ペーア・ネアゴー(ペーア・ネアゴー)の無伴奏作品。1915年から1980年の間に書かれた3曲の無伴奏作品の深淵な響きと精神性をムルドロプが、困難なパンデミックの時代を生きる我々への目覚ましとして奏でている。
ブラームス:オルガン作品集
 前奏曲とフーガ〔イ短調/ト短調〕/フーガ 変イ長調/
 「前奏曲とフーガ ト短調」に基づくコラールとフーガ/11のコラール前奏曲 Op.122

 ジョルジョ・カルニーニ(Org)
 録音:1995年、ムジコム、ミラノ、イタリア。「11のコラール前奏曲」を壮大に奏でるジョルジョ・カルニーニは生前のエンニオ・モリコーネとも親交が深く、ローマの天使の聖マリア大聖堂に奉納されたオルガン演奏へ招聘され、2003年にはイタリアの若い音楽家のためにカメラータ・イタリカを設立、現在のイタリア・オルガン界において重要な役割を果たしている。
ミラーリア:ピアノとシンセサイザーによる弦楽のための協奏曲「風向きが北に変わり」
 アレッシオ・ミラーリア(P/シンセサイザー)
 録音:データ未記載。「美女と野獣」(2017)や「バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生」(2016)、「トイ・ストーリー」(2019)などの音楽にも携わったイタリアの作曲家、プロデューサー、サウンドエンジニアの自作自演。オランダの雨、チューリップの赤い色と対照的な空の灰色に触発された音楽は、古典的なメロディーとハーモニーが、現代的なエレクトロニクスやノイズと出会いを果たしている。
ポリクローム〜ジョルジョ・ノットーリ(1945-):
  フルート、打楽器、ライヴ・エレクトロニクスのための「7つの島」
 ジャンニ・トロウアルスキ(Fl) アントニオ・カッジャーノ(Perc)
 ジョルジョ・ノットーリ(ライヴ・エレクトロニクス)
 録音:時期未記載、アビー・ロッキ・スタジオ、ローマ、イタリア。チェゼーナ出身でペーザロのロッシーニ音楽院で作曲を学んだジョルジョ・ノットーリ。その「コンポジション・ジェスチャー」は、現代の音楽思想における明確な光のサインをなぞるものと評されている。ノットーリは音作りのために常に最新のテクノロジーを駆使し、無限の可能性を秘めた新しいフィールドを切り開いてきた。フルートのジャンニ・トロウアルスキは現代音楽のスペシャリスト。欧米の様々な現代音楽祭に招聘されているヴィルトゥオーゾ。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2
 〔第5番 ハ短調 Op.10 No.1 /第6番 ヘ長調 Op.10 No.2 /第7番 ニ長調 Op.10 No.3 〕

 コスタンティーノ・マストロプリミアーノ(Fp
  使用楽器:ウーゴ・カシーリア、パレルモ製作〔モデル:アントン・ヴァルター、1795年頃製作〕
 録音:時期未記載、テレシネサウンド・スタジオ、ローマ、イタリア。クレメンティやフンメルのピアノ・ソナタの全曲録音、クラウスのピアノ作品全集を完成させ、チェリストのマルコ・テストリやヴァイオリンのステファノ・バルネスキとのデュオ、トリオで大活躍中のフォルテピアニスト、コンスタンティーノ・マストロプリミアーノによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音の第2巻!イタリアのフォッジャ音楽院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学んだ後、フォルテピアノ(ピリオド・ピアノ)奏者に本格的に転向し、現在のイタリア古楽界を支える存在の1人となっている。マストロプリミアーノはベートーヴェンのソナタの全曲に取り組むにあたり、作曲者が生きた時代の楽器やその響きと作品の関連付けを行い、様々な資料や筆写譜の比較研究を録音の反映させている。マストロプリミアーノが目指している楽器の響きと作品との関連性に要注目。
ヴィオラ・ダ・ガンバ〜和声の奏法
 デュ・ビュイソン氏:前奏曲〔ニ短調/ニ短調/ニ短調/ト短調〕/アルマンド ニ短調/クーラント ニ短調/
           サラバンド・グラーヴェ ニ短調/ジーグ ニ短調/ファンタジー ニ短調/バレ ニ短調
 セオドア・ステフキンス〔ディートリヒ・シュテフケン〕:
  アルマンド〔ニ短調/ハ長調/ト短調〕/クーラント〔ニ短調/ニ短調/ハ長調/ハ長調/ト短調/ト短調〕/
  サラバンド ト短調/ジーグ ト短調
 ウィリアム・ヤング:前奏曲〔イ短調/ニ短調〕/クーラント イ短調/エア イ短調/アルマンド〔ニ短調/ニ短調〕/
           クーラントとヴァリエーション ニ短調/サラバンド ニ短調
 ニコラ・オトマン:アルマンド ヘ長調/クーラント ヘ長調/サラバンド ヘ長調/
          ジーグ ヘ長調/エア ニ短調/バレ〔ニ短調/ニ短調〕

 ロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ
  使用楽器:フェデリコ・レーヴェンベルガー、2009年製作〔モデル:ヘンリー・ジェイ、1624年製作〕
 録音:時期未記載、アントニア・ポッツィ音楽院講堂、ミラノ、イタリア。イタリア古楽界の巨匠であり、世界を代表するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者であるロベルト・ジーニが自らプロデューサーとエディティングを担当したソロ・レコーディングの舞台は「17世紀後半」!17世紀後半はヴィオラ・ダ・ガンバが激しい論争の主役となった時代。様々な派閥が論説や手紙、序文などの中で、この楽器の本質、ヴィオラ・ダ・ガンバのスタイルの全体について議論を交わした。ロベルト・ジーニが自身のソロ録音のために選んだのは、マレの師匠であるサント=コロンブの師であったとされるニコラ・オトマンや、イギリスのウィリアム・ヤング、フランスのデュ・ビュイッソン、ヨーロッパ各地で活躍したセオドア・ステフキンス(ディートリヒ・シュテフケン)の4人の音楽家たちの佳作の数々。マレやフォルクレ、クープランが生まれ、アーベルへと続くヴィオラ・ダ・ガンバ隆盛の時代の知られる数々の作品の魅力とその歴史を、ジーニの奏でるヴィオラ・ダ・ガンバが雄弁に語る。
カルロ・ファリーナ(1600頃-1639):カプリッチョ・ストラヴァガンテ
 第1集(1626、ドレスデン)より〔4声のパヴァーナ第3番/4声のガリアルダ第1番/4声のヴォルタ第1番〕/
 第2集(1627、ドレスデン)〜4声のパヴァーナ第3番/
 第3集(1627、ドレスデン)より
  〔4声のパヴァーナ第3番/4声のパヴァーナ第5番/フランス風アリア第2番/4声のパヴァーナ第6番〕/
 第4集(1628、ドレスデン)より〔4声のヴォルタ第1番/4声のガリアルダ第1番/4声のヴォルタ第3番〕/
 第5集(1628、ドレスデン)より〔4声のパヴァーナ第1番/4声のガリアルダ第2番/4声バレット第2番〕/
 第2集〜カプリッチョ・ストラヴァガンテ

 ロベルト・ジーニ(テナーVc)指揮アンサンブル・コンチェルト
  [クラウディア・コムズ(Vn) マッシモ・ペルチヴァルディ(Va)
   マルコ・アンジレッラ(ヴィオローネ) サラ・ディエチ(Cemb/Org)
 録音:2016年10月26日-28日、サン・ロッコ教会、パルマ、イタリア。イタリアの古楽界を牽引してきたヴィオラ・ダ・ガンバの世界的巨匠ロベルト・ジーニが、自身が創設した古楽演奏団体アンサンブル・コンチェルトを率いて取り組んだのは、17世紀前半のイタリア、マントヴァのコンポーザー=ヴァイオリニスト、カルロ・ファリーナの作品集「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」!ゴンザーガ家の宮廷楽団のヴィオラ奏者だった父親に音楽を学び、1925年から1928年(1926年から1929年?)までドレスデンの宮廷楽団でコンサートマスターとして活躍し、ハインリヒ・シュッツとは同僚だった。ドレスデン、ボン、パルマ、グダンスク、ウィーンなどで活躍しながらも志半ばでペストで命を落としたファリーナは、当時有数のヴァイオリンのヴィルトゥオーゾであったことでも知られ、ダブルストップ奏法の考案者であるとも伝えられている。音楽形式、宮廷舞踊としての「パヴァーヌ」への愛情、「カプリッチョ・ストラヴァガンテ」で描かれた環境や動物、街の楽器の音や様子など、ファリーナの非常に豊かな音楽表現のアイデンティティ、革新的な手法を、ロベルト・ジーニとアンサンブル・コンチェルトが素晴らしい合奏で伝えてくれる充実のアルバム。
ヤナーチェク:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年10月1日、街頭にて」/
 組曲「草かげの小径にて」第1集/霧の中で/主題と変奏(ズデンカ変奏曲)
  ガリア・コラロワ(P)
 録音:2020年1月、アビー・ロッキ・スタジオ、ローマ、イタリア。モラヴィアの民族音楽とロマン主義、そして前衛音楽を繋ぐ存在でもあったレオシュ・ヤナーチェク(1854-1928)。ブルノのチェコ語大学への支持を訴えるデモの鎮圧により命を落とした労働者フランティシェーク・パヴリークへの追悼作品として書かれた唯一の「ピアノ・ソナタ」を含むピアノ作品集は、その人生を凝縮したハイライト的な内容となっている。ガリア・コラロワはブルガリア出身の女流ピアニスト。数々のコンクールでの受賞歴を持ち、難関として有名なARDミュンヘン国際コンクールに伴奏ピアニストとして招聘されるなど、その実力は高く評価されている。
ブゾーニ:クラリネット作品集
 組曲 K.88 /アンダンテ・コン・モート K.72 /ソナタBV.138 /セレナーデ K.108 /前奏曲〔第1番/第2番〕/
 牧歌風夢想曲/ノヴェレッテ K.116 /アンダンティーノ K.107 /劇的な独奏曲 K.101

 パオロ・ベルトラミーニ(Cl) ロベルト・アロージオ(P)
 録音:2020年1月、アビー・ロッキ・スタジオ、ローマ、イタリア。主な活躍の場がベルリンだったこと、またその作風から「ドイツ」のイメージが強いものの、実はイタリアのエンポリ出身のイタリア人作曲家であるフェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)。合唱付きの有名な「ピアノ協奏曲」を筆頭とする数多くのピアノ作品を遺したブゾーニだが、父親フェルディナンド・ブゾーニがクラリネット奏者だったこともありそのクラリネット作品も絶品。1879年に父親のクラリネットと自身のピアノで初演された「組曲」、1877年から1879年の間に最初の3つの楽章のみが書かれて未完に終わった「ソナタ K.138」、そしてブラームスの色濃い影響を感じさせる小品など秀作揃い。スイス・イタリアーナo. の首席ソロ奏者、パオロ・ベルトラミーニとイタリアのクラリネット・メーカー「Ripa(リパ)」の美しき演奏が、ブゾーニの「クラリネットのページ」を読み上げる。
フォーレ、ラヴェル、ファリャ&プロコフィエフ:ピアノ作品集
 フォーレ:パヴァーヌ Op.50 / ラヴェル:組曲「鏡」 / ファリャ:火祭りの踊り
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 Op.83
 マルシダ・コニ(P)
 録音:2020年12月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。アルバニア通信社が発行する「Albanian Excellence」の中で、世界で最も活躍するアルバニア人100人の中の1人と紹介されている女流ピアニスト、マルシダ・コニ。コルトーとミケランジェリの孫弟子にあたるマルシダ・コニが組んだリサイタル・プログラムは、描写的な共通点を持ちながらも異なる作風の4人の大作曲家たちの4作品で構成されている。煌びやかな高音域と独自のフレージングが印象的な好演奏。
アルファーノ:ピアノ作品集
 4つの小品 Op.2 /4つの小品 Op.11 /5つの抒情的な小品 Op.14 /
 4つの抒情的な小品 Op.16 /3つの抒情的な小品 Op.24 /ワルツ「愛よ、愛よ」/小さなマズルカ

 オラツィオ・マイオーネ(P)
 録音:2019年12月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。イタリア、ナポリ近郊のポジッリポで生を受け、ライプツィヒ音楽院へ留学した際はザロモン・ヤーダースゾーンに作曲を師事したフランコ・アルファーノ(1875-1954)。その最大にしてもっとも有名な功績は未完に終わったプッチーニの「トゥーランドット」を補筆完成したことであり、残念ながらあまり知られているとは言えないアルファーノの「作曲家」としての功績に焦点をあてた意義深いプログラム!ライプツィヒで研鑽を積んだものの、そのピアノ作品にはパリ滞在中に吸収したフランスの音楽家たちの作風、ドビュッシーやラヴェル、サティ、フォーレからの影響が見られる。未出版の「小さなマズルカ」の発掘、録音を実現したオラツィオ・マイオーネはナポリ出身。ナポリ音楽院の教授を務めながら、アルファーノの音楽の発掘、普及に情熱を注いでいるピアニスト。
ドビュッシー、バルトーク、ニルセン、ヒンデミット、エネスク&タクタキシヴィリ:フルート作品集
 エネスク:カンタービレとプレスト / ヒンデミット:フルートとピアノのためのソナタ
 ドビュッシー:シランクス / バルトーク:ハンガリー農民組曲
 ニルセン:子どもたちが遊んでいる / タクタキシヴィリ:フルートとピアノのためのソナタ

 アンドレア・オリヴァ(Fl) ロベルト・アロージオ(P)
 録音:時期未記載。イタリア、ローマを本拠地とする歴史ある名門オーケストラ、サンタ・チェチーリア国立アカデミーo. で首席奏者として活躍する同国屈指のフルーティスト、アンドレア・オリヴァが奏でる20世紀のフルート作品集。民族楽器としてのフルート、トラヴェルソを含めると、音楽における西洋と東洋、現在と過去を繋ぐ存在でもある「フルート」のために書かれた20世紀の作品の数々が各地の民謡から旋律、リズム、旋法を採り入れたという事実は自然なことなのかもしれない。アンドレア・オリヴァが構成したこのリサイタル・プログラムではドビュッシーとヒンデミットを除き、エネスクのルーマニア、バルトークのハンガリー、ニルセンのデンマーク、タクタキシヴィリのグルジアといったそれぞれの作曲者たちと母国の音楽との重要な関係性が極上の音色を通じて浮かび上がって来る。巨匠ゴールウェイが絶賛したイタリアの天才フルーティストの至芸をたっぷりとご堪能頂きたい。
ショパン
 ピアノ・ソナタ第2番 変ホ短調 Op.35 /ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44 /
 幻想曲 ヘ短調 Op.49 (*) /舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 /舟歌嬰へ長調 Op.60 (*)
  コスタンティーノ・カテーナ(P|使用楽器:ファツィオリ F 278 (無印)、エラール、1847年製(*)
 録音:時期未記載、コンプレッソ・ミュゼアーレ・ディ・サンタ・クローチェ、ウンベルティデ、イタリア。サレルノのジュゼッペ・マルトゥッチ音楽院でピアノと作曲を学び、アルド・チッコリーニやミケーレ・カンパネッラ、ホアキン・アチュカロにも師事したイタリアのピアニスト、コスタンティーノ・カテーナが「モダーン」と「ピリオド」の2種類のピアノを弾き分けて贈るショパン・アルバム。カテーナが選んだモダーン・ピアノはイタリアのピアニストらしくファツィオリのコンサート・グランド「F278」で、ピリオド・ピアノは1847年にパリで製作されたエラール。「舟歌 嬰ヘ長調」は2台の楽器それぞれでの演奏を収録、イタリアの名手の手による現代イタリアの銘器とショパンの時代の銘器の聴き比べという贅沢なひと時をお楽しみ頂ける。
ALC-0036
buyボタン
(2CD)
ブラームス:ピアノ4手連弾のための編曲集(すべて4手連弾版)
 弦楽四重奏曲〔第1番 ハ短調 Op.51 No.1 /第2番 イ短調 Op.51 No.2 〕/第3番 変ロ長調 Op.67 〕/
 ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op.25

 ステファニア・レダエッリ、ガブリエーレ・デル・サント(P4手連弾)
 録音:2019年11月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。ブラームスが自身の手でピアノ4手連弾版へと編曲を行った3つの弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲第1番をイタリアのピアニストたちの演奏でカップリング。オリジナルの編成とは独立したパラレル・ワールドであるピアノ4手連弾によるバージョンからは、ブラームスとこの編成、編曲の絆との強さを感じさせる。アッカルドやブルネロといったイタリアの名匠たちとの共演も数多い女流ピアニスト、ステファニア・レダエッリとイタリアのアンサンブル・ミューザゲートでピアニストを務めるガブリエーレ・デル・サントが息の合ったコンビネーションを披露してくれている。
ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン
 ヴィエニャフスキ:演奏会用ポロネーズ第1番 ニ長調 Op.4
 クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ/愛の悲しみ
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ Op.28 / パガニーニ:カンタービレ
 フランソワ・シューベルト:蜜蜂 Op.13 No.9 / マスネ:タイスの瞑想曲
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20 / ジョン・ウィリアムズ:「シンドラーのリスト」テーマ
 チャイコフスキー:メロディ Op.42 No.3 / ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第2番 イ長調 Op.21

 ファブリツィオ・ファラスカ(Vn) ステファニア・レダエリ(P)
 録音:2019年1月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。2016年にインスブルック・チロルso. のコンサートマスターに就任し、現在はイギリスの名門フィルハーモニアo. のアシスタント・コンサートマスターとして大活躍中のイタリアのヴァイオリニスト、ファブリツィオ・ファラスカが、1727年製のグァルネリのヴァイオリンで奏でるヴァイオリンのヴィルトゥオーゾの系譜と歴史!音楽史上屈指のヴィルトゥオーゾとして名高いパガニーニやクライスラーの作品はもちろんのこと、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」やそのサラサーテのために書かれたサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリツィオーソ」を収録、コンポーザー=ヴァイオリニストたちの関連性にも焦点をあてている。また、マスネやチャイコフスキー、さらにはジョン・ウィリアムズなどバラエティに富んだプログラム構成も、このファラスカのヴィルトゥオーゾ・プログラムの魅力。
グスタフ・イェナー
 クラリネットとピアノのためのソナタ ト長調/
 クラリネット、ホルンとピアノのための
  三重奏曲 変ホ長調
パオロ・ベルトラミーニ(Cl)
ゾラ・スローカー(Hr)
ロベルト・アロージオ(P)
 録音:2019年10月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。ブラームスが認めた唯一の弟子であり、父はスコットランド出身の医師だったドイツの音楽家、グスタフ・イェナー(1865-1920)の「クラリネット」が主役の室内楽曲2選!父親の自殺という苦難、師であるブラームスの厳しい指導を乗り越えたイェナーは、その師の庇護もありマルブルク大学の音楽監督兼指揮者に就任。作曲家としてもブラームス以降のドイツにおいて数々の優れた室内楽作品を遺し、これらの作品からはブラームスからの色濃い影響にイェナー独自の作風の融合が見られる。ルガーノのスイス・イタリア語放送o. (スイス・イタリアーナo. )の首席クラリネット奏者であり、イタリア人として初めて「プラハの春国際音楽祭」において第1位(1996年)を受賞、華々しい経歴を持つパオロ・ベルトラミーニと共にこのイェナーの作品集で重要な役割を果たしているのはゾラ・スローカー!トロンボーン界のレジェンドの1人、ブラニミール・スローカーの娘であり、トーマス・ミューラー、エーリヒ・ペンツェル、そしてラドヴァン・ブラトコヴィチにホルンを師事。現在はベルトラミーニと同じスイス・イタリア語放送o. で首席奏者を務めており、スイスを拠点として大活躍中の名手。
モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲集
 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
 ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
  ジョヴァンニ・プンツィ(Cl) コペンハーゲン・ストリングス
   [安井優子、ジャニーナ・ミューラー(Vn) 宇野秀一(Va) レンナルト・ヤルデ(Vc)]
 録音:2016年、デンマーク王立音楽アカデミー、コペンハーゲン、デンマーク。クラリネット奏者にとっての室内楽作品におけるバイブル的存在であるモーツァルトとブラームスの「クラリネット五重奏曲」を奏でるのは、デンマークのコペンハーゲンpo. の首席クラリネット奏者を務めている1989年、イタリア、サレルノ出身の俊英ジョヴァンニ・プンツィ。ビュッフェ・クランポン・アーティストにもその名を連ねるジョヴァンニ・プンツィは、ミラノでアレッサンドロ・カルボナーラに、パリでフィリップ・ベローに、そしてコペンハーゲンでヨン・クルーセに師事し、10を超える国際コンクールでの入賞歴を持つなど、クラリネット界の次代を担う逸材の1人として期待を受けている。プンツィと共演する弦楽四重奏はコペンハーゲン・ストリングス。2人の日本人奏者、コペンハーゲン・フィルの安井優子と、デンマーク王立o. の宇野秀一の参加も注目ポイント。
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47
 ガブリエーレ・ピエラヌンツィ、ロッコ・フィリッピーニ(Vc)
 フランチェスコ・フィオーレ(Va) アルフォンス・コンタルスキー(P)
 録音:1999年2月、オラトリオ・デル・カラヴィタローマ、イタリア。ローマ出身のガブリエーレ・ピエラヌンツィとフランチェスコ・フィオーレ、スイスの名手ロッコ・フィリッピーニ、そしてドイツのアルフォンス・コンタルスキーによる多国籍クァルテットが描くモーツァルトとシューマンの「ピアノ四重奏曲」の世界。惜しくもアルフォンス・コンタルスキーは2010年、ロッコ・フィリッピーニは2021年に他界してしまったため、彼らが遺した室内楽奏者としての至芸に接することのできる貴重な機会と言えるだろう。
ランフランコ・メンガ:カンティカ・ノヴァ(21世紀の新しいグレゴリオ聖歌集)
 ランフランコ・メンガ指揮グレゴリアン・スコラ・オヴ・ローマ
 録音:2008年12月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。「カンティカ・ノヴァ」は、ローマの教皇庁立聖歌学院(Pontifical Institute of Sacred Music)でグレゴリオ聖歌、作曲、音楽学を学んだイタリアの作曲家ランフランコ・メンガが、中世の古典的な単旋律のレパートリーを徹底的に研究した後にその成果として生み出した21世紀の新しいグレゴリオ聖歌集。幅広い編成での演奏を想定して作曲されており、ソロでも合唱でも演奏可能となっているものの、最も推奨されているのは混声ではない小編成のアンサンブルが最適であるとされている。
ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op.21 /
      弦楽四重奏曲 ハ短調 Op.35
 フィルハーモニア・チェンバー・プレイヤーズ
  [ファブリツィオ・ファラスカ、サラ・オーツ(Vn) 小倉幸子(Va) エリク・ヴィレミニー(Vc)]

 ガブリエーレ・ピエラヌンツィ(Vn) ジン・ジュ(P)
 録音:2018年9月3日-5日、パラッツォ・キアーラ、トロペーア、イタリア。アシスタント・コンサートマスターのファブリツィオ・ファラスカやヴィオラの副首席奏者を務める小倉幸子など、フィルハーモニアo. のメンバーによる弦楽四重奏団を中心としたロマン派のフランスを代表する作曲家の1人、エルネスト・ショーソンの作品集。「コンセール」ではフィルハーモニアo. の弦楽セクションの選抜メンバーと呼んでも差支えが無い実力者たちのアンサンブルに、イタリアの名手ガブリエーレ・ピエラヌンツィと、チャイコフスキー国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールでの入賞歴を持つピアニスト、ジン・ジュがゲスト参加。リュリ、ラモー、クープランといったフランスの大作曲家たちからの影響も見受けられる傑作で、フィルハーモニアo. の名手たちが極上の演奏を聴かせてくれる。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
シューマン
 子供の情景 Op.15 /クライスレリアーナ Op.16
アキコ・シロガネ(P
使用楽器:スタインウェイ
 録音:2018年12月18日-20日、スタジオ・エルネスト・アンセルメ、ジュネーヴ、スイス。東京出身の日本人ピアニスト、アキコ・シロガネは東京芸術大学で田崎悦子、野島稔の両氏にピアノを師事した後にアメリカへと渡り、インディアナ大学に特待生として入学。その後、スイスのジュネーヴ高等音楽院でドミニク・ウェバーに師事し、同地を拠点として活動を続けている。
ALC-0026
buyボタン
(2CD)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1
 〔第19番 ト短調 Op.49 No.1 /第20番 ト長調 Op.49 No.2 /
  第1番 ヘ短調 Op.2 No.1 /第2番 イ長調 Op.2 No.2 /第3番 ハ長調 Op.2 No.3 /第4番 変ホ長調 Op.7 〕

 コスタンティーノ・マストロプリミアーノ(Fp
  使用楽器:ウーゴ・カシーリア、パレルモ製作〔モデル:アントン・ヴァルター、1795年頃製作〕
 録音:時期未記載。 クレメンティやフンメルのピアノ・ソナタの全曲録音を完成させ、チェリストのマルコ・テストリやヴァイオリンのステファノ・バルネスキとのデュオなどで目覚ましい活躍を見せているイタリアのピアニスト、コンスタンティーノ・マストロプリミアーノがベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音に着手!イタリアのフォッジャ音楽院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学んだ後、フォルテピアノ(ピリオド・ピアノ)奏者に本格的に転向し、高い評価を受けている。ベートーヴェンのソナタのサイクル全体を想起させるだけでなく、作曲者が生きた時代の楽器、響きと作品の関連付けを行い、様々な資料や筆写譜の比較、研究などを行っている。その結果、ピアノのレパートリーの中で最も重要で最も演奏されているソナタに新たな視点を加えることに成功した。
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op.100
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49
 トリオ・ヘルビヒ
  [アルベルト・ミーナ(Vn) カルロ・オノリ(Vc) ミケーレ・ダンブロージオ(P)]
 録音:2019年1月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。サンタ・チェチーリア国立アカデミーo. の第2ヴァイオリンのセクション・リーダーを務めるアルベルト・ミーナと、同オーケストラのチェロ・セクションの副首席を務めるカルロ・オノリ、アルド・チッコリーニやハンス・レイグラフに師事し、レスピーギやカゼッラなどイタリア音楽のスペシャリストとして高名なピアニスト、ミケーレ・ダンブロージオがトリオを結成!1975年にスタンリー・キューブリック監督が映画「バリー・リンドン」のサウンドトラックとして第2楽章を採用したシューベルトの「 Op.100」、メンデルスゾーンの1839年作曲の傑作「 Op.49」をカップリングしている。
ブラームス:クラリネット・ソナタ集
 クラリネット・ソナタ〔第1番 ヘ短調 Op.120 No.1 /第2番 変ホ長調 Op.120 No.2 〕/
 クラリネット、チェロとピノのための三重奏曲 Op.114
  ジョヴァンニ・プンツィ(Cl) トーケ・メルロプ(Vc)
  コンスタンティーノ・カテーナ(P)
 録音:2019年4月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。イタリアのクラリネット界の次代を担う逸材の1人として期待を受けるジョヴァンニ・プンツィは、ミラノでアレッサンドロ・カルボナーラに、パリでフィリップ・ベローに、コペンハーゲンでヨン・クルーセに師事。10を超える国際コンクールでの入賞歴を持ち、ビュッフェ・クランポン・アーティストにもその名を連ねると同時に、デンマークのコペンハーゲン・フィルで首席奏者を務めるなど活躍中の俊英。後期ロマン派のドイツにおけるクラリネットのための室内楽作品の最高峰、ブラームスの2つのソナタと三重奏曲での濃密で堂々たる演奏が、プンツィのクラリネット奏者としての成熟度を物語っている。
ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番 Op.101
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 Op.90「ドゥムキー」
 トリオ・シチリアーナ(イナル・トリオ)
  [シルヴィウ・ディマ(Vn) ジョルジョ・ガスバッロ(Vc)
   ファビオ・ピアッツァ(P|使用楽器:カワイ RX-3 ) ]
 録音:2010年、 U07 スタジオ・カリーニ、イタリア。1985年にピアノのファビオ・ピアッツァによって結成された歴史あるアンサンブル、トリオ・シチリアーナが2020年に改名する前に録音が行われたブラームスとドヴォルジャークの名作2選。濃密なドイツ・ロマンティシズムと、民謡的なカラーが色濃い「ドゥムキー」のコントラストを巧みに描いている。ヴァイオリンのシルヴィウ・ディマはパレルモ・マッシモ劇場の首席奏者として活躍中であり、チェロのジョルジョ・ガスパッロもパレルモ・マッシモ劇場の首席奏者として活躍した経歴を持つ実力者。
ファブリツィオ・ファラスカ&ブルーノ・カニーノ
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 ファブリツィオ・ファラスカ(Vn) ブルーノ・カニーノ(P)
 録音:2018年9月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。ヴェンゲーロフやカヴァコスの薫陶を受け、カリアリ・オペラ劇場o.、チロル祝祭o.、インスブルック・チロルso. を経て2016年から名門フィルハーモニアo. のアシスタント・コンサートマスターとして活躍するイタリアの俊英ヴァイオリニスト、ファブリツィオ・ファラスカ。ヴァイオリンとピアノための室内楽作品の最高峰に位置するベートーヴェンの「クロイツェル」とフランクの「ソナタ イ長調」の2作品を1727年製のグァルネリのヴァイオリンで好演。イタリアのピアノ界における重鎮的存在、ブルーノ・カニーノのファラスカを引き立てるサポートも見事。
地中海の魂〜G管クラリネットのための作品集
 ポンテイーニ:ユダヤのクラリネット / ババジャニアン:哀歌 / デ・シエナ:ビドリエラス
 マンガーニ:アダージョ/ユダヤ組曲 / コレンティ:小さな天使 / フィロソ:カンタービレ
 コヴァーチ:パガニーニアーナ/バッハへのオマージュ/ショーレム・アレイヘム
 マッタリアーニ:南ルート / セメラーロ:地中海の魂

 ピエロ・ヴィンチェンティ(Cl)
 マウリツィオ・ビッリ指揮イタリア国家警察音楽隊 マルシダ・コーニ(P)
 録音:2018年10月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。トルコやギリシャの民族音楽などで用いられることの多い「G管のクラリネット」のために作曲された作品のみを集めたというクラリネット奏者、東欧民族音楽ファン要注目のかなりユニークなアルバムが登場!一般的なA管とB♭管と比べて楽器自体が長く、さらには音色もエキゾチックな雰囲気が漂うという東欧の民族音楽的旋律にピッタリな「G管のクラリネット」。日本でも人気急上昇中のミケーレ・マンガーニや、ハンガリーのコンポーザー=クラリネッティスト、ベラ・コヴァーチなどの民族色豊かな秀作をたっぷりと収録している。
アルバニアの芸術〜アルバニアのピアノ作品集
 シモン・ジョニ:春の詩 / コズマ・ララ:ソナタ第1番 / ラマダン・ソコリ:バラード第4番
 トニン・ハラピ:ソナチナ / アレクサンドル・ガシ:前奏曲〔第2番/第4番〕
 ハイグ・ザカリアン:主題と変奏 / レク・クルティ:言葉のないロマンス
 ティッシュ・ダイヤ:5つの小品 / シュペティム・クシュタ:悲劇は道を誤った / エンドリ・シーナ:おそらく

 マルシダ・コーニ(P)
 録音:2018年10月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。バルカン半島南西部に位置するアルバニア共和国の作曲家たちのピアノ作品のみを集めた辺境音楽愛好家にとって見逃せない魅惑的なプログラム!音楽的にも歴史的にも非常に興味深いアルバニアにおける、ユニークで特別な作品の数々を集めたこの「アルバニアの芸術」には、レク・クルティ(1884-1948)をはじめとするアルバニアでの初の本格的なピアノ作品や、旧ソビエト連邦で研鑽を積み、アルバニアの音楽大学を作った重要な作曲家たちの作品が収録されている。アルバニアの民族音楽的な要素を幅広く取り入れた作品や作風は、完全な共産主義の中で独裁政権の崩壊と内戦を経て成熟を見せたことも大きな特徴。
モダーン楽器使用&ピリオド・ピッチ採用〜モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 〔第14番 ハ短調 K.457 /ヘ長調 K.533 /第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」〕

 セバスティアーノ・ブルスコ(P|使用ピッチ=432Hz
 録音:2018年4月、ペルージャ、イタリア。シャイーやヒコックス、イタリアの数々とのオーケストラと共演を重ね、ヴァディム・ブロドスキーのデュオ・パートナーとしても活躍するイタリアのピアニスト、セバスティアーノ・ブルスコのモーツァルトのピアノ・ソナタ集。このモーツァルト・アルバムで最も注目すべきポイントは使用ピアノの調律。一般的な440Hz〜442Hzではなく、ブルスコが採用したのはモダーンピアノでの「432Hz」!ショパンの時代のピッチが430Hz前後ではあるものの、モダーン・ピアノを432Hzに調律して録音に臨む姿勢は学術的、音楽史的観点からも興味深い取り組みであると言えるだろう。
ショパン:練習曲全集
 12の練習曲 Op.10 /12の練習曲 Op.25 /
 3つの新しい練習曲 K K.IIb-3
オラツィオ・マイオーネ(P
使用楽器:ファツィオリ
 録音:2011年3月、アウディトリウム・サン・ドメニコ、フォリーニョ、イタリア。未完に終わったプッチーニの「トゥーランドット」の補筆完成者として知られるフランコ・アルファーノ(1875-1954)のピアノ作品集という価値ある演奏を世に送り出したイタリアの名手、オラツィオ・マイオーネが奏でるショパンの「27の練習曲」。マルグリット・ロンとアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの弟子だった実母のアンナ・マリア・パンネッラからピアノを学び、2人の巨匠の孫弟子にあたるマイオーネ。第3回プレトリア国際ピアノ・コンクール第1位など、様々なコンクールでの入賞実績を持つマイオーネが、ヤン・エキエル版の楽譜を用いてダイナミクス、ペダル、フィンガリング、スピード、音楽的方向性など、ショパンが思い描いた「エチュード」の姿の再現を目指している。
4つのバラード〜ショパン
 バラード〔第1番 ト短調 Op.23 /第2番 ヘ長調 Op.38 /
     第3番 変イ長調 Op.47 /第4番 ヘ短調 Op.52 〕
/
 3つの夜想曲 Op.9 〔変ロ短調/変ホ長調/ロ長調〕
セバスティアーノ・ブルスコ(P)
 録音:2017年12月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。
シューベルト:即興曲全集
 4つの即興曲 D.899, Op.90 /
 4つの即興曲 D.935, Op.142
セバスティアーノ・ブルスコ(P)
 録音:2017年12月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。ミケランジェリの弟子エンニオ・パストリーノに師事し、ミケランジェリの系譜に連なるイタリアのピアニスト、セバスティアーノ・ブルスコ。そ解釈は、奥深い楽曲研究と、洗練されたオーセンティシティとオリジナリティを特徴としている。
ヴィトロ:オブシディアン アナクレト・ヴィトロ(打楽器/
 シンバル/プリペアドP)
 録音:時期未記載、マルトゥッチ音楽院、サレルノ、イタリア。イタリアのコンポーザー、アナクレト・ヴィトロによる「オブシディアン」は、人間と機械の相互作用、楽器演奏と電子音、音響的、ディジタル的な音源とその操作に焦点を当てている。従来とは異なる音の境界を探求するために、エレクトロニクスによって処理、サポートが行われた作品集。
ノヴェチェント〜 1900年代
 ハウグ:アルバ / モッソ:ピエモンテ州の3つの歌 / グァルニエリ:エチュード第2番
 ガンギ:エチュード第13番 / ジラルディーノ:エチュード第49番「リグーリアの風景」
 ベッティネッリ:エチュード〔第1番−第3番/第6番〕 / ポンセ:組曲 イ短調

 ファビオ・ファサーノ(G)
 録音:時期未記載。ファビオ・ファサーノは、ヴィラ=ロボスのギター作品全曲コンサートをイタリア各地で開催、近代作品の演奏、解釈に定評があるローマ出身のギタリスト。1900年代、すなわち20世紀をテーマとしたプログラムはファサーノが最も得意とするところ。様々な文化を背景として異なるスタイルを持つ近代のギター作品を奏でる。
ラ・ダンツァ〜 ヴァイオリンとギターのための舞曲集
 ロッシーニ:踊り(ナポリのタランテラ) / ファリャ:7つのスペイン民謡
 ベノーネ・ダミアン:サルバ・オルテネアスカ
 グリゴラス・ディニク:ホラ・マルティソルルイ/チョカーリア / バルトーク:12のルーマニア民族舞曲
 ピアソラ:ボルデル1900 /カフェ1930 /ナイトクラブ1960 /現代のコンサートホール/リベルタンゴ

 ボグダン・ズヴォリステアヌ(Vn) アレッシオ・ネビオーロ(G)
 録音:2018年4月、ピノ・ロディーチェローマ、イタリア。ルーマニアのブカレスト出身でティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクールの第24回大会(1990年)において第3位入賞経験を持つ東欧の名ヴァイオリニスト、ボグダン・ズヴォリステアヌと、スイスのジュネーヴ音楽院で教鞭を執り、ズヴォリステアヌと10年以上に渡ってコンビを組んできたイタリアのギタリスト、アレッシオ・ネビオーロによる情熱のダンス・プログラム!異なる伝統文化の音楽や舞曲のリズムが散りばめられたこのプログラムは、「舞曲」の世界を巡る旅への招待状となることだろう。
ダウランド、ファルコニエリ、ロヴェッタ、フレスコバルディ&モンテヴェルディ
 ダウランド:戻っておいで、流れよわが涙、来たれ重苦しい夜 / ファルコニエリ:甘美なる旋律
 ロヴェッタ:殺めよ美しき暴君 / フレスコバルディ:カンツォネッタ第3番「ラ・ベルナルディーナ」
 モンテヴェルディ:これまで武装し続けた私/美しさへの称賛/苦しみが甘美なものならば/
          あの蔑みのまなざし/夜が明け/美しい乙女

 インカント・バロッコ
  [ロベルタ・ダミアーニ(S) アンドレア・マニスカルコ(B)
   フランチェスカ・カンデリーニ(リコーダー) エンリカ・ペトロセッリ(スピネット)]
 録音:2017年7月24日、スタジオ8、ローマ、イタリア。モンテヴェルディの他に類を見ない作曲技法によって切り開かれた新様式「第二作法」による作品群を中心に据えた初期バロックの美しき作品集。インカント・バロッコは17世紀初期の音楽の発掘、紹介を目的として2015年に結成されたイタリアの古楽アンサンブル。鍵盤のエンリカ・ペトロセッリは、デ・ペルティチス1684年製のイタリアン・ポリゴナル(ポータブル)のスピネットのレプリカを弾いている。
フランツ・クサーヴァー・モーツァルト:
  ピアノ協奏曲集

 〔第1番 ハ長調 Op.14 /第2番 変ホ長調 Op.25 〕
オルガ・ズドレンコ(P)
イヴァン・オスタポヴィチ指揮
コレギウム・ムジクム室内o.
 録音:2017年2月25日、レオポリー・ナショナル・フィラルモニア、ウクライナ。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの末子(第4子)として生まれ、「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト2世」として生きるという宿命の大きすぎる重圧に抗い続けた悲運の天才フランツ・クサーヴァー・ヴォルフガング / モーツァルト(1791-1844)。父とは生後4か月で死別しているものの、ハイドン、サリエリ、フンメル、さらにはフォーグラーやアルブレヒツベルガーから音楽を学び、ジュスマイヤーから「クサーヴァー」の名を貰い受けたと伝わるなど、絵に書いたようなエリート街道を約束されていたフランツ・クサーヴァー / モーツァルト。ハイドンからもその才能を称賛されながらも、母コンスタンツェからの大きすぎる期待、モーツァルト2世というあまりにも大きな重圧が常に壁として立ちふさがり、その豊かな才能を如何なく発揮することの出来る活躍の場を見つけることなく53歳でこの世を去ってしまう。ここに収録されている2つのピアノ協奏曲は父親譲りの音楽的才能が随所に見られ、ウィーン古典派の伝統に則って作曲された秀作。父親が余りにも偉大過ぎたゆえ、その真価を発揮することが出来なかった悲運の天才の確かな足跡をピアニストのオルガ・ズドレンコを筆頭とするウクライナ勢の演奏で。
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 〔第12番 ヘ長調 K.332 /第13番 変ロ長調 K.333 〕
セバスティアーノ・ブルスコ(P)
 録音:2019年12月、テレシネサウンド、ローマ、イタリア。イタリアのピアニスト、セバスティアーノ・ブルスコ。ミケランジェリの弟子であるエンニオ・パストリーノに師事したミケランジェリの系譜に連なるピアニストであり、アルド・チッコリーニからも教えを受けるなど錚々たる巨匠たちから音楽を学び、共演を果たしてきた。ブルスコはモーツァルトのピアノ・ソナタを室内楽として捉え、ソナタに感情的な深みと想像力の強さを持たせるという美学的なビジョンを貫いている。

ACCENT (白→独) 特記以外 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
ライプツィヒ 1723 〜バッハと好敵手たち、トーマス教会カントルを巡って
 グラウプナー(168-1760):リコーダー協奏曲 ヘ長調 GWV.323
 ファッシュ(1688-1758):2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ニ短調 FaWV N: d3 /
             リコーダー協奏曲 ヘ長調 FaWV L: F6
 J.S.バッハ(1685-1750):2本のリコーダーとチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 BWV.1057 (*)
 テレマン(1681-1767):リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための四重奏曲 ト短調 TWV.43: g4 /
            リコーダー協奏曲 ハ長調 TWV.51: C1

 シュテファン・テミング(リコーダー) カプリコルナス・コンソート・バーゼル
 セバスティアン・ヴィーナント(Cemb;*)
 ヴィープケ・ヴァイダンツ(通奏低音Cemb/リコーダー;*)
 録音:2020年8月10日-13日、サン・ジェルマン教会、ゼーヴェン、スイス。ライプツィヒのトーマスカントル〔=トーマス教会のカントル〕は18世紀ドイツの音楽家にとって名誉ある重要な仕事のひとつだった。1722年にヨハン・クーナウが死去すると、その後任になろうと何人もの音楽家が名乗りを上げる。市議会の選ぶ第一候補は当時随一の知名度を誇る人気作曲家テレマンだったが、彼はハンブルクで厚遇が得られることになり辞退。ファッシュとグラウプナーの名が次に挙がるも、ファッシュはテレマンの参戦を知って手を引き、グラウプナーは雇い主のヘッセン公が彼を手放さずこれまた辞退。そしてバッハが1723年にこの地位に就任し、1750年に亡くなるまで続く「ライプツィヒ時代」が始まった。シュテファン・テミングは1978年ケープタウン生まれのリコーダー奏者。鮮やかな技巧を駆使した数々のリリースが高く評価され、近年めきめきと名を上げている奏者。今作の「ライプツィヒ1723」では音楽史上においてスリリングなこのトーマスカントル争いの瞬間をテーマとし、該当する4人の作品を取り上げた。リコーダーというひとつの楽器を通して繰り広げられる音楽家たちの丁々発止のせめぎ合い。牧歌的なイメージの ヘ長調が多く用いられているが音楽の充実度はどれも譲らず、18世紀ドイツのリコーダー芸術の精華がとことん堪能できるアルバムとなっている。フライブルク・バロックやビー・ロック・オーケストでも弾いているセバスティアン・ヴィーナントのチェンバロも聴き物。あえて苦難の道を行き、華やかな勝利に至るあわせて聴くと面白さ倍増!
S.クイケン&ラ・プティット・バンド〜モーツァルト
 アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 K.525
  (第1楽章と第2楽章の間に「4つのメヌエット」から 第3番 ト長調 K.601 No.3 を演奏)/
 3つのディヴェルティメント〔ニ長調 K.136 /変ロ長調 K.137 /ヘ長調 K.138 〕

 ラ・プティット・バンド[シギスヴァルト・クイケン、アン・クノップ(Vn)
              マルレーン・ティアーズ(Va) ジェシー・ソロウェイ(Cb)]
 録音:2021年1月25日-28日、コルトレイク。モーツァルトのあまりにも有名な作品を、古楽界の大御所シギスヴァルト・クイケンがあえて録音。その理由についてクイケンは、並外れた音楽性の高さを持つこれらの作品を、新しい角度からとらえ直して新鮮に見せたいという欲求があったと語っている。チェロをコントラバスに置き換えた弦楽四重奏編成が採用され、軽やかさと親密さ、和声の充実感が浮き彫りにされた深い洞察力に基づく演奏が魅力的に展開されている。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」では同じ調性の管楽器のためのメヌエット K.601 No.3 を弦楽器用にアレンジして挿入し、全体をアレグロ-メヌエット-ロマンツェ-メヌエット-ロンド(アレグロ)というアーチ状の構成にしている。そもそもモーツァルトの初期構 想ではこの位置にメヌエットがあったとされており、「本当はこのようであったかもしれない」という問題提起がなされている。常に第一線で活躍し数々の名演を残してきたクイケン率いる「ラ・プティット・バンド」。2022年には創立50周年を迎え、その歴史にもますます重厚さが加わる。
ベルリンのオーボエ
 C.P.E.バッハ(1714-1788):オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調 Wq.135
 クリストフ・シャフラート(1709-1763):
  2つのオーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲 変ホ長調 CSWV D: 6
 W.F.バッハ(1710-1784):オーボエ、ファゴットと通奏低音のためのシチリアーノ イ短調
 カール・ルートヴィヒ・マッテス(1751-?):オーボエと通奏低音のためのソナタ 変ホ長調
 ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1762):オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための室内ソナタ 変ロ長調
 C.P.E.バッハ:オーボエ・ダ・カッチャ、チェロ・ピッコロと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 after Wq.163

 クセニア・レフラー(Ob) ダニエル・ドイター(Vn)
 ミヒャエル・ボッシュ(Ob) ギェルギ・ファルカシュ(Fg) カタリーナ・リツィグ(Vc)
 フェリックス・イェルク(ヴィオローネ) ミヒャエラ・ハッセルト(Cemb)
 録音:2020年10月5日-8日、コンツェルトハウス、ブライバッハ。ベルリン古楽アカデミー首席、「バロック・オーボエの女王」クセニア・レフラーによる、フリードリヒ大王時代のベルリンのオーボエ作品集。「ドレスデンのオーボエ(ACC-24361)」と対をなす、バロック時代最高峰の器楽作品集。フリードリヒ大王の治世下、音楽のメッカとして隆盛を極めたベルリン。宮廷には多くの音楽家が呼ばれ演奏会が行われた。フルートの名手として知られる大王は充実した宮廷楽団を組織しており、オーボエもまた重要視され優れた奏者が在籍していた。しかし大王は伝統的なスタイルの音楽を好み、新しいものにはあまり入れこまないタイプで、宮廷の若き野心的な奏者たちは少しずつ王から離れ、ベルリンの地に降り新たな時代の音楽を広めていくこととなる。この時代に書かれた音楽の持つ熱気と、やむことのない創意をお聴き頂きたい。
ACC-26415
buyボタン
(2CD)
ヘンデル
 オラトリオ「ヘラクレスの選択」 HWV.69 (*) /デッティンゲン・テ・デウム HWV.283 (#)
  ダイアナ・ムーア(Ms;ヘラクレス;*) フフルール・ウィン(S;快楽;*)
  レイチェル・ケリー(S;美徳;*) ネイサン・ハラー(T;快楽の従者;*)
  コーディー・クアトルバウム(B−Br;#) ローレンス・カミングス指揮
  ゲッティンゲン祝祭o.、スティーヴン・ダーリントン合唱指揮クライスト・チャーチ大聖堂cho.
 録音:2018年5月19日、シュタットハレ、ゲッティンゲン、2018年ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭、ライヴ。滅多に聴けないヘンデルの2作品を収録している。神話に基づくオラトリオ「ヘラクレスの選択」(1751)では、美徳と安易な快楽の間で揺れながらも、苦難を選ぶことで人生の正しい道を行くヘラクレスの姿が力強く描かれる。また「デッティンゲン・テ・デウム」(1743)は、オーストリア継承戦争におけるデッティンゲンの戦いでフランス軍を破ったイギリス・オーストリア連合軍の勝利の祝賀会のために作曲を依頼されたカンタータ。ティンパニとトランペットが用いられ、華やかに勝利が歌われる。ローレンス・カミングスはイギリス古楽界の名匠として名を馳せる指揮者・チェンバリスト。1999年からロンドン・ヘンデル音楽祭の音楽監督、2012年からはゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭の音楽監督を務めている。

CHALLENGE CLASSICS (蘭) 特記以外
 価格帯記載無し:1枚あたり¥3300(税抜¥3000)
 価格帯C[SACD/DVD/高価格帯]:1枚あたり¥3520(税抜¥3200)

  旧譜はこちらから
ゲルハルト・ハム再発見〜バガテルと小品集
 ゲルハルト・ハム(1835-1904):
  リート形式による6つのピアノ小品「発見」 Op.18 /バガテル集 Op.12 〜 Nos.1-5 /
  ピアノのための性格的小品 Op.15 〜練習曲
 カレル・ハム(1876-1937):
  「子供のためのスケッチ」より〔 Een Regendag / Angelus / Jong Leren! / 't Schemeruurtje 〕/ロマンス

 カミエル・ブームスマ(P)
 録音:2021年3月23日-24日、モーターミュージック・スタジオ、ベルギー|世界初録音。シューマンの音世界を彷彿とさせる後期ロマン派の知られざる名品。ドイツ系オランダ人作曲家ゲルハルト・ハムによる、詩的で内省的でロマンティックな小品集。息子のカレル・ハムの楽曲も収録している。ピアニストのブームスマがこの作曲家を知ったのは自身のリサイタルの後に子孫カール・ハム氏から直接楽譜をもらったときで、持ち帰って弾いてみるとその繊細な美しさに大層驚いたそう。そのときの感動がそのまま伝わってくるような、丁寧で美しい演奏が収められている。
CC-72859
buyボタン
(2 HYBRID_SACD)
1枚価格
価格帯:C
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
ダーン・マンネケ(1938-):
 バッハを思う〜何と儚く、何と空しく A.D.2020 (*)
J.S.バッハ
 アリア(ゴルトベルク変奏曲 BWV.988より)(*)
ハンネス・ミンナール(P)
 録音:2020年8月3日-6日、デ・ヴァルシェ教会、アムステルダム| (*):ボーナス・ディスク|収録時間: 81'58'' + 16'03'' (*) 。チャレンジ・クラシックス・レーベルの看板ピアニストとしてリリースを続ける名手ミンナールが名作「ゴルトベルク」を録音した。透明度の高い響きとすっきりしたフレージングに加え、素朴にしてじっくりとした歌心。現代におけるひとつの回答のようなアプローチが展開されている。遅いテンポで奏でる第25変奏でも豊かな旋律性の持続があり、全体を貫く雰囲気が美しく統一されている。ボーナスディスクに収録されたオランダの作曲家マンネケの「バッハを思う」は、ミンナールの「ゴルトベルク」の演奏会のために書かれた作品で、コンサートでは第15変奏と第16変奏の間に演奏された。単独で演奏することもでき、また最後にバッハのアリアをつけても良い、とされている幻想的な小品。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2
〔第3番 変ホ長調 Op.12 No.3 /第8番 ト長調 Op.30 No.3 /第6番 イ長調 Op.30 No.1 /第7番 ハ短調 Op.30 No.2 〕

 マイケル・フォイル(Vn)マクシム・シュトシュラ(P)
 録音:2020年7月9日-11日。2012年結成のフォイル・シュトシュラ・デュオによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集録音シリーズ第2弾。聴覚を失いゆく絶望をものともせず充実した傑作を量産する中期の入り口となる Op.30 を中心とした選曲。彼らは2015年にヨーロッパ・ベートーヴェン・ピアノ協会の二重奏コンクールとサリエリ・ジネッティ国際室内楽コンクールで優勝。またヴァイオリンのマイケル・フォイルは2016年オランダ・ヴァイオリン・コンクール優勝。正確無比な音の運びと輝きのある音色が持ち味。
シューマン夫妻:愛の春
 ローベルト・シューマン、クララ・シューマン:「愛の春」からの12の詩 Op.37 (1841) (*/#|曲により分担 )
 クララ・シューマン:6つの歌曲 Op.13 (1844) (*)
 ローベルト・シューマン:
  5つのリート Op.40 (1840) (*) /4つの二重唱曲 Op.78 (1849) より (*/#) 〔第1曲/第2曲〕/
  スペインの歌 Op.74 〜第4曲 夜に (1849) (*/#) /4つの二重唱曲 Op.34 (1840) 〜第3曲(*/#)

 ラウル・ステファニ(Br;*) マグダレーナ・コジェナー(Ms;#)
 ゲロルト・フーバー(P)
 録音:2021年4月26日-30日、アンドレアス教会、ベルリン。ローベルト・シューマンとクララ・シューマンの、声楽曲による音楽的対話を描いたアルバム。近年活躍の場を広げている注目株、1992年生まれのオランダのバリトン、ラウル・ステファニによる2枚目のアルバム。伴奏は歌曲を得意とするゲロルト・フーバー。ステファニ自身も多く共演し、シューマン、グリーグ他を歌ったデビュー盤 (CC-72785) でも伴奏を務めた。また、マグダレーナ・コジェナーが参加しているのも見逃せない。独唱と二重唱、男声と女声、それぞれの魅力がひきたつ内容。
モーツァルト:ギター二重奏用編曲によるピアノ・ソナタ集
 〔第10番 ト長調(原曲:ハ長調) K.330 /第5番 ハ長調(原曲:ト長調) K.283 /
  第4番 ト長調(原曲:変ホ長調) K.282 /第11番 ニ長調(原曲:イ長調) K.331 〕

 デュオ・モラト・フェーゴ[ラウル・モラト、クリスティアン・フェーゴ(G)]
 録音:2020年10月5日-8日|使用楽器:9弦ロマンティック・ギター。2014年に結成されたデュオ・モラト・フェーゴによる、好評を博したシューベルト (CC-72791) に続くアルバム第2弾。モーツァルトのピアノ・ソナタをアレンジして演奏している。これらの曲はギターの響きと相性がよく、モーツァルトの楽譜にある細かな音符の連なりや、当時のフォルテピアノがもたらしたであろう色彩と繊細な残響といった特徴が、その魅力を落とすことなく見事に響いて来る。
コルンゴルド:弦楽四重奏曲集
 〔第2番 Op.26 /第3番 Op.34 〕
アルマSQ
 録音:2021年3月13日、ダイレクト・レコーディング。2014年結成のアルマ弦楽四重奏団が、コルンゴルドのカルテットに一発録りの「ダイレクト・レコーディング」で挑んだアルバム。一切の編集をせず製品化されており、1回限りのスリルあふれる生々しい演奏が収録されている。弦楽四重奏曲第2番(1933年)は無調の世界に染まらなかったコルンゴルドならではのロマン派的音楽で、ヨハン・シュトラウス2世やリヒャルト・シュトラウスと響き合うようなウィーン音楽のイメージに満ちている。いっぽう弦楽四重奏曲第3番(1945年)は彼が映画音楽で使用したテーマを素材に用いたもので、作曲家自身が鬱状態の時期に書かれたこともあり、よりダークな雰囲気を持っている。
シューマン:チェロ作品全集
 アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70 /
 幻想曲集 Op.73 /民謡風の5つの小品 Op.102 /
 チェロ協奏曲 イ短調 Op.129 (#)
エッラ・ファン・ポウケ(Vc)
ジャン=クロード・ファンデン・
 エインデン(P;#以外)
ギュンター・ノイホルト指揮(#)
フィオンo.(#)
 録音:2021年6月11日-13日(#以外) /2021年1月26日-29日(#) 。チェリストのエッラ・ファン・ポウケは1994年アムステルダム生まれ。2015年イサン・ユン国際コンクール第1位などの受賞歴を誇る逸材。もともと管楽器のための作品であるなどして他の楽器で演奏されることも多い室内楽と、高い音楽性が求められる協奏曲、チェロの響きを通して描かれるシューマンの世界をお楽しみ頂きたい。ヘルダーラント州とオーバーアイセル州のオーケストラであるフィオンo. (Phion, Orchestra of Gelderland & Overijssel)は、オランダで長い歴史を持つ2つのオーケストラ、アーネム・フィル(Gelders Orkest, 1889-)とオランダso. (Orkest van het Oosten, 1933-)が2019年に合併して誕生したオーケストラ。
愛の言葉
  La bicyclette (詩:P. Barough - 曲:F. Lai) / Non je n’ai rien oublié (詩:C. Aznavour - 曲:G. Garvarentz) /
  Bang Bang (詩・曲:S. Bonno - 仏語詩:G. Aber & C. Carrère) /
  Les moulins de mon coeur (詩:E. Marnay - 曲:M. Legrand) / Avec le temps (詩・曲:L. Ferré) /
  Il est 5 heures, Paris s’éveille (詩:J. Lanzman & A. Segalen - 曲:J. Dutronc) /
  Aimer à perdre la raison (詩:L. Aragon - 曲:J. Ferrat) / Le plat pays (詩・曲:J. Brel) /
  A ma mère enfouie (詩:F. Thomas - 曲:J. Musy) /
  Donne-moi ton amour (詩:T. Rangström - 曲:A. Glenmark - 仏語詩:P. Elan) / La montagne (詩・曲:J. Ferrat) /
  Emmenez-moi (詩・曲:C. Aznavour) / Mon Dieu (詩:M. Vaucaire - 曲:C. Dumont) /
  Let it be me (詩:P. Delanoé - 曲:G. Bécaud - 英語詩:M. Curtis) / Ma France (詩・曲:J. Ferrat) /
  Adieu monsieur le professeur (詩:H. Aufray & V. Buggy - 曲:J.P. Bourtayre) /
  Quelques mots d’amour (詩・曲:M. Berger)

 フィリップ・エラン(Vo) レイエ・ズワルト(G/P)
 録音:2020年-2021年。フランスのシャンソン歌手、フィリップ・エランのチャレンジ・クラシックスからの2枚目のディスク(前作: CC-72834 )。シャンソンのスタンダードをピアノ、ギターの伴奏で美しく歌う。
Extasis - Daniel Rowland / Marcelo Nisinman 〔 (*):ニシンマン編曲〕
 マルセロ・ニシンマン(1970-):オンブレ・タンゴ/なぜ立ち上がる/ダニエルのタンゴ〜ダニエルに捧ぐ
 アストル・ピアソラ(1921-1992):天使のミロンガ/ル・グラン・タンゴ(*) /エクスタシス/悪魔のロマンス/
               セ・フィニ(*) /オブリビオン(*) /キチョ/アディオス・ノニーノ(*) /ヴィオレンタンゴ

 ダニエル・ローランド(Vn) マルセロ・ニシンマン(バンドネオン)他
 録音:2021年3月28日-30日。マルセロ・ニシンマンはピアソラの弟子で、リハーサルの舞台裏で幼少期を過ごしたという人物。ヴァイオリンのダニエル・ローランドは2009年にニシンマンの演奏するピアソラをはじめて直に聴き、その素晴らしさに深い感銘をうけたと言う。ピアソラから現代まで続くタンゴの情熱と、伝統にとらわれない革新性を同時に聴くアルバム。
CC-72890
buyボタン
(3CD)
2CD価格
コープマン〜ブクステフーデ:室内楽作品全集
 2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BuxWV.266 /
 ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ イ短調 BuxWV.272 /
 ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV.267 /
 ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ(組曲付) 変ロ長調 BuxWV.273 /
 ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ短調 BuxWV.Anh.5 /
 2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト長調 BuxWV.271 /
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV.268 /
 2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 BuxWV.269 /
 7つのトリオ・ソナタ Op.1, BuxWV.252-258 /7つのトリオ・ソナタ Op.2, BuxWV.259-265

 キャサリン・マンソン、ダヴィド・ラヴィノヴィチ(Vn)
 ジョナサン・マンソン、パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 トン・コープマン(Cemb/Org) マイク・フェントロス(リュート)
 クリスティーネ・スティッチャー(ヴィオローネ)
 録音:2010年2月、5月、12月、2011年8月| CC-72251, CC-72252, CC-72254 のセット。
CC-72895
buyボタン
(HYBRID_SACD)
価格帯:C
ハイティンク、コンセルトヘボウにおける
  最後のコンサート〜
 ブルックナー
:交響曲第7番 ホ長調
ベルナルド・ハイティンク指揮
オランダ放送po.
 録音:2019年6月15日、コンセルトヘボウ、オランダ、ライヴ。2019年に引退、2021年10月21日に92歳で死去したベルナルド・ハイティンクが生まれ故郷アムステルダムのコンセルトヘボウで最後に指揮した演奏会のライヴ録音。オーケストラはキャリア最初期の1955年から関りを持ち、1957年から首席指揮者を務めたオランダ放送po. 。そして最後に選んだ曲目は自身の重要なレパートリーとして生涯何度も取り上げてきたブルックナーの第7番。同年のBPOやVPOとの最後の演奏会でも披露したプログラムであることからベルナルド・ハイティンクが特別な想いを込めてこの曲を選んだことが分かる。澄み切った解釈で清らかに流れる音響は滋味豊かにして瑞々しくもあり、長大な時間を一息でつなぐ雄大さは音楽の中で深呼吸したくなるような心地よさ。またオランダ放送フィルの整っていながらも柔らかさ、温かさを含ませた独特の音色はブルックナーとの相性も実に良く絶品。故郷オランダとのかけがえのない感動的な名演奏が記録されている。マルチチャンネル付SACDハイブリッドでの発売も嬉しい、オーケストラ・ファンすべてに捧げたいアルバム。
コープマン〜J.S.バッハ:カンタータ名作集 Vol.1
 〔第4番「キリストは死の縄目につながれたり」 BWV.4 /第71番「神はいにしえよりわが王なり」 BWV.71 /
  第131番「主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ」 BWV.131 /第106番「神の時こそいと良き時」 BWV.106 〕

 バルバラ・シュリック(S) カイ・ヴェッセル(A)
 ギ・ド・メイ(T) クラウス・メルテンス(B)
 トン・コープマン指揮アムステルダム・バロックo. & cho.
 録音:1994年12月|全集からの抜粋。ERATOレーベルでスタートし、チャレンジ・クラシックスで完結した記念碑的な名盤コープマンのカンタータ全集録音から、名作を抜粋したシリーズの第1弾。年代順にリリースされる予定で、今作に収録された4曲は1707年と1708年にミュールハウゼンで作曲されたカンタータ。20代前半の若きバッハによる意欲作をお聴き頂きたい。

EPRーCLASSIC 特記以外 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 ベルギーの EVIL PENGUIN RECORDS 傘下のクラシック・レーベル。 旧譜はこちらから
リナス・ロス〜J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ集
 〔第1番 ト短調 BWV.1001 /第2番 イ短調 BWV.1003 /第3番 ハ長調 BWV.1005 〕

 リナス・ロス(Vn|使用楽器:ストラディヴァリウス「 Dancla 」、1703年
 録音:2020年9月22日-25日、12月20日-21日、ライブラリー・ホール、オクセンハウゼン。リナス・ロスは12歳でソナタ第1番のフーガを、15歳で「シャコンヌ」を弾き、17歳で全6曲を演奏した。それ以来、バッハの無伴奏は彼にとって常に音楽家として成長し続けるための重要な存在となっている。このたび無伴奏ソナタ3曲をリリース。バッハ自身がタイトルにイタリア語で「Sei Solo」と綴ったこの無伴奏作品には、「6つのソロ曲」であると同時に「あなたは一人である」という意が込められている。音楽上の、あるいは楽典的なものを超えたあらゆる要素が一人の演奏家に求められるこの作品に、リナス・ロスが正面から向かい合い録音に踏み切ったのはコロナ禍の自粛期間と無関係ではない。先人の偉大な解釈、原典や当時の弓の研究といった経験値が表現に深みを与えた演奏が展開されている。

FARAO (独) 
 価格帯記載無し [CD or SACD] :1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
イベール:室内楽作品集
 フルート、オーボエ、クラリネットとファゴットのための2つの楽章(1922) /
 ヴァイオリン、チェロとハープのための三重奏曲(1944/45) /
 フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための3つの小品(1930) /
 フルート、ヴァイオリンとハープのための2つの間奏曲(1949) /
 オーボエ、クラリネットとファゴットのための5つの小品(1935) /10つの楽器のためのカプリッチョ(1938)

 アンサンブル・アラベスク
 録音:2018年6月。質の高いホルスト (B-108098) とプーランク (B-108103) の室内楽作品集をリリースした腕利き団体アンサンブル・アラベスク。3枚目のアルバムはイベール作品集。彼らがコンサートで「2つの楽章」を演奏した際、会場にいたイベールの孫娘ヴェロニク・イベール・ペレアル(Veronique Ibert Pereal)氏が聴いて感動、謝辞の旨を演奏者に伝えたのが録音のきっかけになったとのこと。ハイライトは「カプリッチョ」。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、弦楽四重奏、ハープという編成でオーケストラのごとき色彩が炸裂する。
R.シュトラウス
 ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ブリュー・ヴールシュ(Vn)
ギヨーム・ヴァンサン(P)
 録音:2020年11月、インマヌエル協会、ヴッパータール。ブリュー・ヴールシュは1995年パリ生まれで、イツァーク・パールマン、ボリス・クシュニール、ダニエル・ゲーデらに師事し、現在ドイツ・ハンブルクに住む俊英ヴァイオリニスト。シュトラウスとフランクの名品ソナタを収録したこのアルバムでCDデビュー。気心知れた伴奏者との自然なアンサンブルを基本としつつ、煌びやかなエネルギーにあふれた表情豊かな演奏を聴かせる。ピアニストのギヨーム・ヴァンサンは1991年、フランスのアヌシー生まれ。13歳でパリ音楽院に入学し、18歳でピアノ演奏の音楽修士号を取得。クララ・シューマン・コンクール第1位など数々の賞を受賞している。ウィーンとパリ在住。

FIRST HAND RECORDS 特記以外 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 旧譜はこちらから
シューマン夫妻&ビーミッシュ:歌曲集
 クララ・シューマン:3つの歌曲 Op.12 より〔第3曲 なぜ他人に聞きたいの/第2曲 美しさゆえの愛ならば〕/
           わが星よ!/6つの歌曲 Op.13 〜第2曲 愛し合っていたふたり
 サリー・ビーミッシュ(1956-):クララ(1995) 〔世界初録音〕 / ローベルト・シューマン:女の愛と生涯 Op.42

 サンドラ・ポーター(Ms) グレアム・マクノウト(P)
 世界初録音の「クララ」という作品は、このCDの演奏者ふたりがイギリスの作曲家サリー・ビーミッシュとスコットランドの作家ジャニス・ギャロウェイに委嘱した物。シューマンの「女の愛と生涯」と対になる、リサイタルで一緒に歌える内容のものを、という注文に沿って書かれた。そこにさらにクララ・シューマンの歌曲も収録し、クララとロベルトを繋ぐようなプログラムを持ったアルバムが完成した。
機械に宿る魂
 ヘンデル:
  組曲「水上の音楽」 ニ長調 HWV.341 〜序曲ソプラノ・リコーダー/2vn/va/vc/テオルボ/cemb /
  オラトリオ「サウル」 HWV.53 第3幕〜死の行進アルト・リコーダー/2vn/va/vc/テオルボ/cemb /
  オラトリオ「ユダス・マカベウス」 HWV.63 〜見よ勇者は帰るソプラノ・リコーダー/2vn/va/vc/テオルボ/cemb
 オトテール:「アリアとブルネット集」よりヴォイスfl/vc/テオルボ/cemb (*)
   〔 L'amour, le seul amour (*) / L 'autrejour ma Cloris 〕
 ヘンデル:
  オルガン協奏曲 ヘ長調 Op.4 No.5, HWV.293 アルト・リコーダー/2vn/va/vc/cemb /
  歌劇「オットーネ」 HWV.15 第2幕〜 Alla fama, dimmi il vero アルト・リコーダー/org /
  歌劇「クレタのアリアンナ」 HWV.32 序曲「メヌエット」 アルト・リコーダー/org /
  歌劇「シピオーネ」 HWV.20 序曲「アレグロ」 アルト・リコーダー/org
 作曲者不詳:レディン氏のグラウンドアルト・リコーダー/g/vc
 サミュエル・アーノルド: The Favorite March in [Purcell's] Bonduca ソプラノ・リコーダー/g/vc
 作曲者不詳: God Save the King ソプラノ・リコーダー/2vn/va/vc/テオルボ/org
 トマス・アーン: Rule, Britannia! ソプラノ・リコーダー/2vn/va/vc/テオルボ/cemb
 バルサンティ:リコーダー・ソナタ ト短調 Op.1 No.3 アルト・リコーダー/vc/cemb
 作曲者不詳: The Lass of Patie 's Mill テナー・リコーダー/vc/テオルボ
 ジェミニアーニ:「音楽芸術における良い趣味の理論」〜アリア第1番「ボブ・モリス老」ソプラノ&テナー・リコーダー/g/vc
 ヘンデル:歌劇「リナルド」 HWV.7 より(ウィリアム・バベル版)
  〔序曲リコーダー/vc/cemb /第2幕〜私を泣かせて下さいリコーダー/テオルボ〕/
      歌劇「ロデリンダ」 HWV.19 〜メヌエットリコーダー/テオルボ/vc/cemb
 ジョン・バストン:6つのリコーダー協奏曲〜第6番 ニ長調〔世界初録音〕ソプラノ・リコーダー/2vn/va/vc/g/cemb

 エミリー・ベインズ(リコーダー/編曲)指揮 AMYAS
 18世紀の手回しオルガンや音楽時計といった機械式楽器のための音楽に見られる魅力的で活気に満ちたスタイルを、自由な編曲を通して再現。リコーダー奏者、エミリー・ベインズの10年にわたる研究の成果があらわれたアルバム。
アイリッシュ・ミニマリズム〜デイヴ・フリン(1977-):
 弦楽四重奏曲〔第2番「The Cranning」(2004-05) /第4番「The Cutting」(*) /第3番「The Keening」(2007) 〕/
 古き世界からの物語(2008) (#)

 コンテンポSQ (無印) IMO SQ (*/#)
 ミック・オブライエン(イリアン・パイプス;*/#) ブレンダン・ベグリー(Vo;#)
 録音:2012年8月24日-25日(無印) /2012年8月22日-23日(*/#) 。アイルランドの作曲家デイヴ・フリンは自国の伝統音楽と、ライヒやグラスのミニマル音楽との近似性に目を付け、独自の音楽を生み出した。繰り返しながら徐々に変化していく楽想、持続するリズム・パターン、抑制された和声の動きといった要素が見られ、現代音楽ともポピュラー音楽とも伝統音楽とも言える不思議な魅力を持ったサウンドが展開されている。
無伴奏ヴァイオリン作品集
 バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117 (1944)
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
 ハンスハインツ・シュネーベルガー(1926-2019):無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(1942)
 ドミトリー・スミルノフ(Vn)
 録音:2021年2月8日-10日、トスカーナ、イタリア| (*):世界初録音。ソリストとしてマリインスキー劇場o. やモスクワpo. などと共演し活躍するヴァイオリニスト、ドミトリー・スミルノフによるFirstHand Recordsデビュー・アルバム。全編無伴奏で構成され、バロックの巨匠バッハ、20世紀の大家バルトークに加え、2019年に亡くなったスイスのヴァイオリニスト、ハンスハインツ・シュネーベルガーの新発見作品を世界初収録している。シュネーベルガーは1926年ベルン生まれ。北ドイツ放送so. のコンマスを務め、フランク・マルタンやバルトーク(1番)のヴァイオリン協奏曲を初演した人物でもある。ここに収録された無伴奏ソナタはバルトークのソナタより2年前に書かれたもので、当時16歳の若書きだが、既にヴァイオリニストならではの演奏効果の高いヴィルトゥオジティが満載で充実した作品になっているのが驚き。バルトークとシュネーベルガーは2018-19年Philipp Bonhoeffer製のモダーン・ヴァイオリンと弓を、バッハでは1795年Johann Schonfelder製のヴァイオリン(弓は2018年製、18世紀初頭のコピー)を使用して演奏している。
VISION - The Imagined Testimony of Hildegard of BINGEN
UNSUNG HEROINE - The Imagined Life and Love of BEATRIZ DE DIA
 ザ・テリング[2Vo/中世Hp、Perc/ヴィエル、バグパイプ]
 中世音楽アンサンブル「ザ・テリング」による2つの映像作品 [concertplays] のサウンドトラック。「Vision」は中世の詩人・哲学者・作曲家であるヒルデガルト・フォン・ビンゲンを、「Unsung Heroine」は13世紀の女性トルバドゥールであるベアトリッツ・デ・ディアを描いた作品。

PAN CLASSICS (瑞) 1CDあたり¥3080(税抜¥2800)

 
ホセ・デ・ネブラ&フランシスコ・コルセッリ:カンタダ〔カンタータ〕集
 ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):シンフォニア/カンタダ〔 Divina mesa provida / Suavidad el aire inspire 〕
 フランシスコ・コルセッリ(1705-1778):カンタダ〔 Rompa, Senor, mi acento / Por el bosque del mundo 〕
 ニコラ・ポルポラ(1686-1768):シンフォニア ト短調 Op.2 No.3

 アルベルト・ミゲレス・ロウコ(CT) ロス・エレメントス
 録音:2020年9月2日-5日、聖心教会、バーゼル。ホセ・デ・ネブラとフランシスコ・コルセッリのスペイン・カンタータ(カンタダ)を歌い上げたアルベルト・ミゲレス・ロウコのソロ・デビュー盤。彼は1994年生まれのカウンターテナーで、スコラ・カントールム・バシリエンシスでローザ・ドミンゲスに学び、若くして様々なバロック・オペラに出演している注目株。
ピエトロ・トッリ(1650-1737):トラストゥッリとアリア
 歌劇「アデライーデ」より〔序曲/アリア「 A turbar l 'ondoso regno 」b〕/
 歌劇「アマディス」より〔序曲/アリア「 Su spirti venite 」b 〕/
 歌劇「ルーチョ・ヴェロ」〜アリア「 Vincitore che vinto ti rendi 」s /
 「トラストゥッリ」より
  〔アリア「 Se un guardo」b /アリア「 V'amo, si 」s /
   レチタティーヴォ「 Le nymphe piu vezzose 」とアリア「 Con placido incanto 」b /
   アリア「 Trafitto ho il seno 」b /
   レチタティーヴォ「 Non v 'e nube 」とアリア「 Di vulcan nelle prigioni 」b /
   アリア「 Per dar sfogo 」b /アリア「 Ah, languido il mio seno 」s /
   アリア「 Si, si vendicare 」s/アリア「 Quanto dura ormai 」b /
   レチタティーヴォ「 Con insoliti fregi 」とアリア「 Non si scorge piu dipinto 」s /
   アリア「 Sonno amico 」s /アリア「 Aurette flebili 」s /アリア「 Lascino li il mio desio 」b /
   レチタティーヴォ「 Volano 」とアリア「 I molli Zeffiretti 」s 〕/
 「 il torneo Gia dall'Isser ameno 」
   〜レチタティーヴォ「 Ho pregi anch 'io 」とアリア「 Nelle stragi piu funeste 」s
 「 Torneo Figli de monti 」〜アントレ=アレグロ

 クリスティーナ・グリフォーネ(Ss) ホセ・コカ・ローザ(Bb
 ダニエラ・ドルチ(Cemb)指揮ムジカ・フィオリタ
 録音:2019年9月25日-29日、アドゥラム・カペレ、バーゼル。ピエトロ・トッリ(1650-1737)はバイエルン選帝侯マックス・エマニュエルとその息子カール・アルブレヒトに半世紀近く仕え、20ほどのオペラや宗教音楽・世俗音楽など数多くの音楽を作曲し、ミュンヘンをウィーンに負けない音楽の中心地にした。その作品群の中でひときわユニークなものが「戯れ」「お遊び」といった意味を持つ「トラストゥッリ」。この作品は20世紀に再発見され、1978年にようやくトッリ作であると判明した物。小規模ながらしばしば技巧的な器楽を伴う60のアリアからなり、宮廷内の私的な夜の楽しみのために書かれたとされている。マックス・エマニュエルは歌がうまく、またオルガン、チェンバロ、フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバなどの演奏にも長けていたと言われ、この音楽を進んで演奏したことは想像に難くない。このアルバムは「トラストゥッリ」からの抜粋をパスティーシュとしてまとめ、技巧的なオペラ・アリアと組み合わせ構成した物。未知のバロック作品の紹介に力を注ぐダニエラ・ドルチ率いるムジカ・フィオリタによる演奏で、オペラ作曲家トッリの真価を鮮やかに提示している。
シューベルト
 歌曲集「白鳥の歌」 D.957, 965a /秋 D.945
ウェーバー:時 Op.13 No.5 /私の歌 Op.15 No.1 /愛の光 Op.25 No.1 /
      あなたの魔法の環に惹かれて Op.15 No.4 /嘆き Op.15 No.2 /苦しみか、喜びか Op.30 No.6

 ハンノ・ミュラー=ブラハマン(B−Br)
 ヤン・シュルツ(P|使用楽器: Carl Strobel, Wien 1824/25
 録音:2020年9月7日-9日、チューリヒ放送スタジオ。シューベルトの死の翌年、出版社がまとめた歌曲集「白鳥の歌」に、同時代のウェーバーが書いた初期の歌曲をカップリングしたアルバム。19世紀のピアノで伴奏しているのもポイント。ハンノ・ミュラー=ブラハマンは1998年から2011年までベルリン国立歌劇場のアンサンブルの一員として活躍し、バイエルン国立歌劇場、ハンブルク国立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、サンフランシスコ・オペラにも出演。またソリストとしてリートに大きな情熱を注いでおり、ヨーロッパ各所でリサイタルを行っている。
ゲルディン写本(1758) 〔ソナタはすべて下記原曲より移調〕
 チェンバロ即興:プレリュード / フルート即興:プレリュード(3曲)
 ソナタ第1番−第6番〔ピエトロ・カストルッチ(1679-1752):ソナタ
             [変ロ長調 Op.1 No.5 / イ長調 Op.1 No.6 /ロ短調 Op.1 No.10 /ホ長調 Op.1 No.11 ]/
            フランチェスコ・ジェミニアーニ:ソナタ[ハ短調 Op.1 No.7 /ホ長調 Op.1 No.10 ]〕
 フレデリック・ヌッセン:室内音楽 Op.3 より
  〔 A Scotch Tune / What shall I do to shew / T‘amo tanto /
    When young at the bar / Can love be controul‘d / All in the downs 〕

 タベア・シュヴァルツ(リコーダー) トーマス・レイニンガー(Cemb)
 録音:2020年8月18日-20日。ゲオルク・ゲルディンなる人物による写本にはピエトロ・カストルッチのソナタ4曲と、フランチェスコ・ジェミニアーニのソナタ2曲が収録されている。50年ほど前にアムステルダムとロンドンで印刷された版に基づくと思われるものの、ヴァイオリンのための曲をリコーダー用にアレンジしているのが特徴。フレデリック・ヌッセンという無名の作曲家が1770年頃にスウェーデンで出版したチェンバロ曲集「 Musica di Camera Op.3 」からの抜粋を組み合わせて演奏。

PREISER 1枚あたり¥2640(税抜¥2400)

旧譜はこちらから
Dream with me 〔一緒に夢を〕
 グリーグ:夢 Op.48 No.6 / ラフマニノフ:夢 Op.38 No.5 / トスティ:夢
 ハロルド・アーレン:虹のかなたに / R.シュトラウス:黄昏の夢 Op.29 No.1
 シベリウス:それは夢? Op.37 No.4 / ピアソラ:言葉のないミロンガ / ハイドン:人生は夢 Hob.XXVIa: 21
 ベルク:アルテンベルク歌曲集 Op.4 〜夢を戴いて / シューベルト:夜と夢 D.827
 アルフレート・タマヨ:狂った心を夢見て / リスト:おお、夢に来ませ S.282 / ワーグナー:夢 WWV91-5
 マノス・ハジダキス: To oniro / モリコーネ:私の空想の中では / フォーレ:夢のあとに Op.7 No.1
 クララ・シューマン:私は暗い夢の中で Op.13 No.1 / ヴァイル:ユーカリ / バーンスタイン:一緒に夢を

 エルザ・ジャヌリドゥ(Ms) ハンナ・バッハマン(P)
 録音:2020年7月27日-30日、ベートーヴェンザール、ウィーン。エルザ・ジャヌリドゥはアテネ生まれ。テッサロニキのアリストテレス大学で生物学の学位を取得後、音楽の勉強を始め、ウィーン国立音楽大学を卒業。マルヤーナ・リポフシェクらに師事している。チューリヒ歌劇場をはじめ数々のオペラに参加、幅広い役をこなし、ソリストとしてもヨーロッパ各地で公演を行い活躍。言語も堪能でギリシャ語、英語、ドイツ語、イタリア語を話し、フランス語もよく理解し、現在はロシア語も学んでいる。このアルバムは「夢」をテーマに8カ国語で選曲されたこだわりのプログラムとなっており、彼女の美質がよく表れた内容となっている。
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ BWV.1001-1006(全曲)
 マルティン・ヴァルヒ(Vn)
 録音:2013年7月10日、10月3日、マルティン教会、ライヴ。インスブルック生まれでシャーンドル・ヴェーグに学びメニューインやミルシテインのマスタークラスに参加。1988年からヨーロッパ室内o. の奏者としてアーノンクールら様々な指揮者のもと演奏してきたヴァイオリニスト、マルティン・ヴァルヒによるバッハの無伴奏全曲ライヴ。やわらかなテヌート気味の音と大胆なまでの緩急でたっぷり歌う演奏で、最近主流のものとは一線を画す、驚きのロマンティック・スタイル。終始べったりというわけでもなく、独特な脱力感も持ち合わせている。教会の残響も相まって実に豊潤なバッハ。
PRCD-91523
buyボタン
[POPS]
Travel Diaries 〔旅の日記〕
  Por Fin / Ruminating / Great Expectations / Offline / Balade a Constantine / The Schocher Family /
  Wind Chimes / Speechless / Sireli Trchunik / Vollmond uber Fouta / Cadiz

  エディス・レットナー(アルトSax/ソプラノSax/ドゥドゥク)
  ベアーテ・ライアーマン(アコースティックG/エレキG) マリア・ペトロワ(ドラムス/Perc)
 録音:2020年-2021年。ジャズ、即興音楽、アフリカ音楽など様々な地域の音楽に興味を持ち、アルトサックス、ソプラノサックス、そしてアルメニアの木管楽器であるドゥドゥクを演奏するエディス・レットナー。数多くのユニークなアーティストと国際的に共演し、レコーディングを行っている。フラメンコを学んだギタリスト、ベアーテ・ライアーマンとのデュオ・プロジェクト「Travel-DIARIES」は2015年にスタート。アフリカ、ラテンアメリカ、スペイン、中東、アナトリア、コーカサスの音やリズムが、ジャジーな雰囲気の中で漂うユニークな音楽が奏でられる。CDリリースにあたりパーカッショニストのマリア・ペトロヴァを招いたことで、より完成度の高い楽曲に仕上がった。
ka rua
 プレリュード・マーチ/ルンペンポルカ/ソナタとシュマルホーファー・ダンス/アイリッシュ様式のインヴェンション/
 チャールダーシュ・インヴェンション/ Fola Feigaln /無伴奏チェロ組曲第1番 BWV.1007 〜クーラント/
 ホイリゲ前奏曲とシュランメル・フーガ/ Waun du bei mia wast /ウィーン・レクイエム/
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 〜アリア/葡萄ワクチンのうた

 シュランメルバッハ
 19世紀後半にウィーンで栄えたオーストリアの民俗音楽「シュランメル音楽」とバッハ音楽のクロスオーバー。チェロとアコーディオンのデュオで、披露しながら演奏している。19世紀ウィーンの酒場にバッハがきてご機嫌で余興を始めたようなサウンド。
Brass on!
 マルティン・ライナー: Brass on! / Taktgefuhl! / Hier und Jetzt
 ハインリヒ・ブルックナー: Heldenleben Marsch / ラディスラフ・クベシュ: Pozdrav Jara
 バーンスタイン:「キャンディード」序曲/管弦楽のためのディヴェルティメント〜第2楽章 ワルツ
 ライナー・キューブルベック: Ibiza - Suite "nur a bsoffane Gschicht...
 ジョン・ウィリアムズ: The March from "1941" / アントニーン・ジュヴァーチェク: Kmotrenka
 ガーシュウィン:3つの前奏曲〜 I. Allegro Ben Ritmato E Deciso /アイ・ガット・リズム
 ロベルト・ブルンレヒナー: Ottenthaler Polka / アンダーソン:トランペット吹きの子守歌
 ユリウス・フチーク: Unter der Admiralsflagge

 シンフォニカー・ブラス
 2009年にウィーンso. の奏者によって設立された金管アンサンブル。伝統的な音楽を最高レベルで再現するだけでなく、有名なメロディーをメンバーのアレンジで演奏することにも力を注いでいる。ワルツ、行進曲、ポルカ、ファンファーレ、映画音楽などが収録されたアルバム。
闇の中に〜ダウランド:アレンジ集
  Komm zu mia(Come again おいで、もう一度)/ Es tuad ma lad(Can she excuse 彼女は許してくれるか)/
  Las alles los(Flow my tears 流れよ、わが涙)/ Foah o(Wilt thou, unkind thus reave me あなたは無情にも)/
  Schatzal, kumm(Come away, come sweet love おいで、かわいい恋人よ)/
  Ois schded schdu(Time stands still 時は止まったまま)/ Was aunders(What if I never speed 私の思いが通じないなら)/
  Niedre Baume(The lowest trees have tops 一番低い木にも梢はある)/
  In Finstan(In darkness let me dwell 闇の中に住まわせて)/
  Tiafa Schlaf(Come heavy Sleep 来たれ深き眠り)/ Zeit is (Now o now I needs must part 今こそ別れ)

 アグネス・パルミサーノ(歌/詞) ダニエル・フックスベルガー(コントラG/歌)
 アンドレアス・トイフェル(シュランメルハーモニカ) アリオシャ・ビズ(Vn/エレキVn)
 ジョン・ダウランドの歌曲をウィーン流にアレンジし、歌詞もウィーン言葉に書き換えて歌っている。かなりテイストが変わっているのに歌が始まるとすんなり聴けてしまい不自然さが全くなく、ダウランドの音楽の持つ普遍的なポップス性、時代を超えたメロディの美しさに打たれる。

WERGO 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 旧譜はこちらから
マティアス・クリューガー(1987-):作品集
  le vide a perdre (2016, rev.2019) (プリペアド・トランペット、プリペアド・トロンボーン、ドラムセット、
    バスドラム、シンセサイザー、エレキギター、エレキチェロ、ライヴ・エレクトロニクスのための)
  [ニコラス・コック指揮アンサンブル・アスコルタ]/
  Wie ein Stuck Fett (Redux) (2016) (ソプラノ歌手、アルト&ピッコロ・フルート、プリペアド・チェロ、
    プリペアド・ピアノのための)[アンサンブル BRuCH ]/
 管弦楽のための「 Bellygoat Boom (substrate) 」(2019) [エレナ・シュヴァルツ指揮 WDR so.]/
 [ボーナス・ヴィデオ|ブックレット記載の QR コードからアクセス]
  sweep over me them dusty bristles (2018, rev.2020) (プリペアド・フルート、プリペアド・サックス、
    シンセサイザー、ピアノ、ドラムセット、ライヴ・エレクトロニクス、身体、声、顔のための)
  [アンサンブル・インヴァースペース]
 録音:2016年-2020年。マティアス・クリューガーは1987年ドイツ・ウルム生まれ。ケルン音楽大学、ニューヨークのコロンビア大学で作曲を学び、パリのソルボンヌ大学で語楽、IRCAMで作曲と電子音楽を学んだ。「le vide a perdre」(失うべき空虚)は、イスタンブールにあるクラブの名前から取られたタイトル。「Wie ein Stuck Fett」(脂肪の塊)はグスタフ・マイリンクの小説「ゴーレム」からテキストを取っている。「Bellygoat Boom」(基板)は、作曲家がニュージーランドで体験したマオリ族の文化に影響を受けて書かれた物。さまざまな価値観と世界観が電子音響的なサウンドで幻想的に描かれる。解説書内のQRコードから、レトロな音楽を採り入れた不思議な「sweep over me them dusty bristles」のライヴ映像が見れる。
WER-6436
buyボタン
(DVD_VIDEO)
[PAL]
トビアス・クリッヒ(1983-):映像作品集〔映像商品〕
 領域を外れたときの濁ったグリーンのリトルネロ(2009-11) (増幅されたギターとサウンド・デザインのための)/
 ゴヤ・トリプティク(2013-20) (フランシスコ・デ・ゴヤの「ロス・カプリチョス」との対話で構成された風景
   〜ギター、トランペット、コントラバス、パーカッション、声のための)/
 時の復活(2005-06/15) (ブルース・ナウマンの「 Violin tuned D. E. A. D. 」との対話
   〜ヴァイオリン、ビデオ、オーディオ・プロジェクションのための)/
 フォー・ハンズプラトンの「饗宴」との対話で構成された風景
  (ギター、チェロ、アコーディオン〔各4手〕と声のための)

 トビアス・クリッヒ(G)他
 収録:2018年-2021年。ヨンギー・パクパーンに師事したドイツの作曲家トビアス・クリッヒ(1983-)の映像作品集。ギタリストであり映像作家でもある彼の創作物を視覚からも鑑賞できる DVD 。動きも少なく暗がりの中で前衛的な音楽を演奏する、実験映画の短篇のような作品。台湾生まれの作曲家 CHEN Chengwen との共作である「フォー・ハンズ」は二人羽織のように一台の楽器にふたりが重なって、4本の手で演奏するという不可思議な音楽空間。
 # PAL 仕様のため日本国内のプレイヤーでは再生できない可能性があり、再生保証もございません。
Tonband
 エンノ・ポッペ(1969-):2台のピアノと2人の打楽器奏者のための「 Feld 」(2007/17)
 エンノ・ポッペ&ヴォルフガング・ハイニガー(1964-):
  2つのドラムスと2つのキーボードのための「 Tonband 」(2008/12) (*)
 ヴォルフガング・ハイニガー:2つの電子オルガンと2人の打楽器奏者のための「 Neumond 」(2018) (#)

  Yarn/Wire[イアン・アントニオ、ラッセル・グリーンバーグ(Perc)
       ローラ・バーガー、ニン・ユー(鍵盤楽器)]
 サム・トッレス(ライヴ・エレクトロニクス;*)
 録音:2019年10月10日-11日(無印) /2017年9月19日(*) /2019年10月12日、12月13日、2020年1月31日(#) 。2005年にニューヨークで結成された2人の打楽器奏者と2人のピアニストによる現代音楽カルテット「Yarn / Wire」は、目の覚めるような革新的プログラムで世界的に高い評価を得ている。今作は親交の深い2人の作曲家、ヴォルフガング・ハイニガーとエンノ・ポッペとの共同作業から生まれたアルバム。ハイニガーとポッペの共作である「Tonband」はシュトックハウゼンの「コンタクテ」からの影響に加えて、ロック・ミュージックへの接近があり、メロディーに対する自由なアプローチがなされている。他の2作品は「Tonband」制作過程で生み落とされた音楽だそう。「Feld」は爆発的なリズムを持つ音楽で非常に技巧的。激しいフリージャズのごとく展開する。バルトークが「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」でピアノに打楽器的な効果を求めたのに対し、ポッペは打楽器を「拡張されたピアノ」のように扱っている。またハイニガーの「Neumond」は絶えず変化する電子的音色空間が特徴的。
クリスティアン・ヴォルフ(1934-):作品集
 トリオ第9番「アッカント」(テナーサックス、ピアノと打楽器のための) (2017) /
 エクササイズ(サックス、ピアノと打楽器)〔第32番/第37番(2種)/第29番/第30番/第31番/第38番〕

 トリオ・アッカント
  [マルクス・ヴァイス(Sax) ニコラス・ホッジズ(P) クリスティアン・ディエルシュタイン(打楽器)]
 録音:2020年1月31日-2月2日。1934年アメリカ生まれ、若いころにジョン・ケージらに師事した作曲家クリスティアン・ヴォルフ。今なお生きるモダニズムの作曲家、とも目されている存在です。大作「トリオ第9番」は、演奏者トリオ・アッカントとの長年の友情の証。独特の静けさ、淡々とした語り口の中に、J.S.バッハの音楽から社会的な歌まで多くの回想や隠れた引用が盛り込まれており、自作の「エクササイズ」へのオマージュも含まれている。「エクササイズ」は楽器指定のない、インヴェンションを思わせる作品。響きは明晰であり構造は複雑。演奏者それぞれに独立した自発性が求められる。


トップ・ページへもどる