半世紀のプッチーニ「ボエーム」
エレナ・アリスメンディ、ルクレツィア・ボリ、マリア・チェボタリ、ジェラルディン・ファラー、 チェジーラ・フェラーニ、ミレッラ・フレーニ、ローザ・ポンセル、ロッテ・シェーネ、レナータ・テバルディ(S) イレーネ・アイジンガー、リューバ・ヴェリッチュ(Ms) カルロ・ベルゴンツィ、ユッシ・ビョルリング、 エンリコ・カルーソー、ベニャミーノ・ジーリ、コロマン・フォン・パタキ、ティート・スキーパ、 ジュゼッペ・ディ・ステファノ、マルセル・ヴィットリッシュ、フリッツ・ヴンダーリヒ(T) エットレ・バスティアニーニ、ジュゼッペ・デ・ルカ、ハインリヒ・シュルスヌス(Br) チェーザレ・シエピ、ヴァンニ・マルク(B) | ||
録音:1914年-1961年。25人の名歌手が、「ボエーム」の様々な曲を歌っている。貴重なのは「マノン・レスコー」のタイトルロールと「ボエーム」のミミを初演で歌ったソプラノ、チェジーラ・フェラーニ(1863-1943)の録音。 | ||
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」からの夢のチケット(アリア、場面集)
クラウディア・ムツィオ、ジンカ・ミラノフ(S) アントーニオ・コルティス、ジャコモ・ラウリ・ヴォルピ、 アウレリアーノ・ペルティーレ、ベニャミーノ・ジーリ、マリオ・デル・モナコ、ユッシ・ビョルリンク(T) リッカルド・ストラッチャーリ、ティッタ・ルッフォ、ティート・ゴッビ、エットレ・バスティアニーニ(Br)他 | ||
録音:1908年-1960年。ほぼ半世紀に渡る「アンドレア・シェニエ」録音から。有名歌手がズラリとならんでいるのはさすがPREISER。もっとも貴重なのは、1896年スカラ座での初演時にジェラールを歌ったマリオ・サンマルコが1908年に録音した「祖国の敵」。 | ||
半世紀のヴェルディ「椿姫」 リチア・アルバネーゼ、ルクレツィア・ボリ、マリア・カラス、マルゲリータ・カロージョ、マリア・チェボタリ、 アメリタ・ガリ・クルチ、アンナ・モッフォ、クラウディア・ムツィオ、グラツィエッラ・パレート、 ジョーン・サザーランド、レナータ・テバルディ、ヴィルジニア・ゼアーニ(S) ジュゼッペ・ディ・ステファノ、 アルフレード・クラウス、ジョン・マコーマック、ジャン・ピアース、ジャチント・プランデッリ、 ヘルゲ・ロスヴェンゲ、ティート・スキーパ、リチャード・タッカー(T) ジュゼッペ・デ・ルカ、ロバート・メリル、ハインリヒ・シュルスヌス、カルロ・タリアブーエ(Br) | ||
録音:1914年-1961年。24人の名歌手が歌った、半世紀に渡るヴェルディ「椿姫」の名場面集。 | ||
20世紀初頭のワーグナー・テノールたち〜アリア集 「ジークフリート」「ローエングリン」「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「神々の黄昏」「ワルキューレ」 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「パルジファル」「トリスタンとイゾルデ」「タンホイザー」より オットー・ブリーゼマイスター、オスカー・ボルツ、アルフレート・ゴルツ、カール・バウム、カール・エルプ、 フリッツ・トロストルフ、オットー・レーネマン、フランツ・クサヴァー・バッティスティ、マルガ・ブルハルト、 ハインリヒ・クノーテ、アドルフ・グレスケ、ハンス・テンツラー、ゲルトルーデ・ルンゲ、ベンノ・ハーベルル、 ジャック・デッカー、ペーター・ウンケル、カール・イェルン、ヘルマン・ヤドロフカー、ヨハネス・ゼンバハ、 アドルフ・リュスマン、ヨーゼフ・マン、ペートゥル・ヨンソン、オットー・ヴォルフ、アドルフ・レルトゲン | ||
イヴァール・アンドレーゼン、ワーグナーを歌う 「タンホイザー」「ローエングリン」「神々の黄昏」「パルジファル」からのアリア イヴァール・アンドレーゼン(B) フリッツ・ツヴァイク、フリーダー・ヴァイスマン、 カール・エルメンドルフ、レオ・ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場o.、バイロイト祝祭o. | ||
イタリアの名バリトンたち Vol.2 ジョヴァンニ・インギッレーリ、アンテノーレ・レアーリ、カルロ・タリアブエ、 アフロ・ポーリ、スキピオ・コロンボ、エンツォ・マスケリーニ、ウーゴ・サヴァレーゼ、 ジーノ・ベッキ、ティート・ゴッビ、パオロ・シルヴェーリ、マリオ・ポリエッロ、 ジュゼッペ・ヴァルデンゴ、ジュゼッペ・タッデイ、ジャンピエロ・マラスピーナ、 アンセルモ・コルツァーニ、アルド・プロッティ、エットーレ・バスティアニーニ、 レナート・カペッキ、ジャンジャコモ・グェルフィ、ローランド・パネライ、 アントニオ・マンカ・セルラ(Br) | ||
21人、生年順にアリア1曲ずつを収録。最後に収められたマンカ・セルラは 1929年生まれながら27歳で亡くなってしまい、わずかな録音しか残せなかった。ここで聴けるのは 23歳のときの歌声だが、かなりのドラマティック・バルトンで、早逝が惜しまれる。Vol.1:PRCD-89995。 | ||
PRCD-89943 廃盤 |
いにしえの名バスたち Vol.2 マルク・レイゼン、メルキオーレ・ルイーゼ、ルートヴィヒ・ヴェーバー、 サルヴァトーレ・バッカローニ、ジャコモ・ヴァーギ、ヘルベルト・アルゼン、 ゴットロープ・フリック、クルト・ベーメ、ルチアーノ・ネローニ、 ジュリオ・ネーリ、ヨゼフ・グラインドル、イタロ・ターヨ、フェルナンド・コレナ、 ボリス・クリストフ、セスト・ブルスカンティーニ、イワン・ペトロフ、 ニコラ・ロッシ・レメーニ、マリオ・ペトリ、ラファエル・アリエ、チェーザレ・シエピ(B) | |
各国出身入り乱れて20人。 | ||
聖地の英雄〜バイロイトのワーグナー・テノールたち ヘルマン・ヴィンケルマン(1849-1912) ヴィルヘルム・グリュニング(1858-1923) エルンスト・ファン・ディック(1861-1923) ゲオルク・アンテス(18?1-1923) エルンスト・クラウス(1863-1941) ヴィリ・ビレンコーフェン(1865-1955) ペーター・コルネリウス(1865-1934) オットー・ブリーゼンマイスター(1866-1910) アンドレアス・ディッペル(1866-1934) ジャック・ウルルス(1867-1935) エリク・シュメーデス(1869-1929) ハンス・ブロイヤー(1868-1929) カルル・ブリアン(1870-1924) シャルル・ダルモレ(1871-1939) アロイス・ブルクシュタラー(1871-1945) デジデール・マトライ(1872-?) アルフレート・フォン・バリー(1873-1926) レオ・スレザーク(1873-1946) エミール・ボルクマン(1874-?) ハインリヒ・ヘンシェル(1874-1935) アレクサンドル・キルヒナー(1876-1948) アロイス・ハドヴィガー(1879-1948) ヴァルター・キルヒホフ(1879-1951) フリッツ・フォーゲルシュトロー(1882-1963) カール・ギュンター(1885-1958) | ||
20世紀前半のヘルデン・テノール録ともいうべきアルバム。同趣旨のCDにPRCD-89947がある。 | ||
別の顔をしたオペラ歌手〔かつての個性的なオペラ歌手たち〕 民謡、映画音楽、ミュージカル、当時のポピュラー名曲など ミヒャエル・ボーネン、エマニュエル・リスト(B) ヴィリ・ドムグラフ=ファスベンダー、 ハンス・ホッター、アレクサンドル・シュヴェード、ヨーゼフ・ヘルマン、ジーノ・ベッキ、 エツィオ・ピンツァ、レナード・ウォーレン、ジョージ・ロンドン(Br) ミヒャエル・ボーネン、ヴィルヘルム・グロス、ルドルフ・バントラー、テオドール・シャイドル、 ハンス・フィデッサー、ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ、ヨゼフ・ブラット/他 | ||
往年の名低音男声歌手が歌う民謡、映画音楽、ミュージカル、当時のポピュラー名曲などを集めたユニークCD。 | ||
ワーグナー: 歌劇「タンホイザー」第2幕(*) 歌劇「ローエングリーン」〜抜粋 |
フリッツ・ フォーゲルシュトローム(T) アニー・クルル(S) ヘルマン・ヴァイル(Br) レオン・ラインス(B) 他 エドゥアルト・キュンネケ指揮o. | |
録音:1909年/ベルリン(*)。 (*)は第2幕を若干短縮して1時間弱収録。ベルリン・オペレッタの作曲家として高名なキュンネケ(キュネッケ)が指揮をしている。 | ||
ヘルデンテノールたち ヘルマン・ヴィンケルマン、ヴィルヘルム・グリュニンク、エルンスト・クラウス、ペーター・コルネリウス、 オットー・プリーゼマイスター、ジャック・ウルルス、エリック・シュメーデス、カール・ブリアン、 ハインリヒ・クノーテ、アロイス・ブルクシュターラー、オットー・ヴォルフ、デジデール・マトレイ、 アルフレート・フォン・バリ、ルドルフ・ベルガー、ハインリヒ・ヘンゼル、モデスト・メンツィンスキ、 ルドルフ・リッター、フリッツ・ソート、ヴァルター・キルヒホフ、ハンス・テンツラー、ヨハネス・センバッハ(T) | ||
1849年生まれのヴィンケルマンから1882年生まれのルスマンまで、20世紀初頭の名ヘルデンテノールたちの貴重な録音を集成。 中にはエジソン・シリンダー(蝋管)からの復刻(ブルクシュターラーのテイク)も。全体に復刻は良好。 | ||
20世紀前半のヴェルディ・バリトンたちの芸術 ヴィクトール・モレル、マッティア・バッティスティーニ、マリオ・アンコーナ、リッカルド・ストラッチャーリ、 ジュゼッペ・デ・ルーカ、ティータ・ルッフォ、パスクァーレ・アマート、ヨゼフ・シュヴァルツ、 カルロ・ガレッフィ、チェーザレ・フォルミキ、エンリコ・モリナーリ、アポッロ・グランフォルテ、 マリアーノ・スタービレ、ハインリヒ・シュルスヌス、ベンヴェヌート・フランチ、ローレンス・ティベット、 カルロ・モレッリ、カルロ・タリアブエ、シャーンドル・スヴェット、レナード・ウォーレン、パヴェル・リシチアン(Br) | ||
録音:1906-1948年。 | ||
4人のフランスの名ソプラノ〜オペラ・アリア、他 マスネ:「エロディアード」、「マノン」、 シャルパンティエ:「ルイーズ」から(*) マイアベーア:「ディノーラ」、トマ:「ミニョン」、 リムスキー=コルサコフ:「金鶏」から、他(+) トマ:「ハムレット」、R.シュトラウス「ナクソスのアリアドネ」から(#) モーツァルト:「魔笛」から、他(**) |
ニノン・ヴァラン(S;*) リリー・ポンス(S;+) ジャニーヌ・ミショー(S;#) マド・ロバン(S;**) | |
録音:1928年〜1947年。 | ||
往年のMETの名テノールたち ジャン・ピアース[ヴェルディより4曲(1946年/原盤:RCAビクター)] ユッシ・ビョルリンク[ヴェルディ、グノー、ビゼー、プッチーニより5曲(1936年&1938年/原盤:EMI)] リチャード・タッカー[アレヴィ、ビゼー、マイアベーア、ポンキエッリより4曲(1947年/原盤:コロムビア原盤)] ラモン・ヴィナイ[プッチーニ、ビゼーより2曲(1946年&1947年/原盤:RCAビクター)] | ||
4人の名ソプラノ ヴィオリカ・ウルスレアク(1894-1985) [R.シュトラウス(録音:ライヴ)][プッチーニより3曲(1935&1936年/原盤:グラモフォン)] ヒルデガルド・ランツァーク(1895-1987) [ヴェルディ、プッチーニより4曲(1932年/原盤:テレフンケン、1942年/原盤:グラモフォン)] ヘレナ・ブラウン(1900-1990) [ベートーヴェン、ワーグナーより3曲(1942年&1948年/原盤:グラモフォン)] トルーデ・アイッぺルレ(1910-1997)[ウェーバー、ワーグナーより4曲(1942年&1943年/原盤:グラモフォン)] | ||
ウルスレアクはルーマニア出身で指揮者クレメンス・クラウス夫人。ランツァークはチェコ生まれでR.シュトラウスの「カプリッチョ」初演に参加。ブラウンとアイッペルレは共にドイツ出身。このCDはグラモフォンへ録音を残した歌手たちというコンセプトのようだ。 | ||
4人のイタリアのメゾ イレーネ・ミンギニ=カッタネオ(1892-1944) [ドニゼッティ、ヴェルディ、ポンキエッリより4曲(1930年/原盤:HMV)] ジャンナ・ペデルツィーニ(1900-1988) [モーツァルト、ロッシーニ、ビゼーより5曲(1941年&1942年/原盤:チェトラ)] エーベ・スティニャーニ(1903-1974) [ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、サン=サーンスより5曲(1936年&1940年/原盤:チェトラ)] クロエ・エルモ(1909〜1962) [ポンキエッリ、ジョルダーニョ、チレア、マスネより5曲(1941年&1942年/原盤:チェトラ)] | ||
4人のイタリアの名バリトン マリアーノ・スタービレ(1888-1968)[ヴェルディ3曲(1942年/原盤:テレフンケン)] アンテノーレ・レアーリ(1897〜1959) [ポンキエッリ、レオンカヴァッロ、ジョルダーニョ、チレアより5曲(1944年、1946年&1947年/原盤:チェトラ)] カルロ・タリアブエ(1898-1978) [ベッリーニ、ヴェルディ、ポンキエッリより4曲(1942年&1946年/原盤:チェトラ&HMV)] パオロ・シルヴェーリ(1913-)[ロッシーニ、ヴェルディ、グノーより4曲(1946年&1948年/原盤:コロムビア)] | ||
4人の名ソプラノ ジッタ・アルパー(1903-1991) [ヴェルディ、マイアベーア、ドリーヴより3曲(1930年、1931年&1939年/原盤:コロムビア&パルロフォン)] ヤルミラ・ノヴォトナ(1907-1994) [オッフェンバック、スメタナ、ドヴォルザーク、フィビヒより6曲(1934年/原盤:オデオン、1945年/原盤:RCA) マリア・チェボタリ(1910-1949) [プッチーニ、レオンカヴァッロ、アリャビエフ、ラフマニノフ、アルディーティより5曲 (1932年/原盤:HMV、1935年&1936年/原盤:オデオン)] エシュテル・レーティ(1912-)[プッチーニ、レハールより6曲(1942年/原盤:エレクトローラ)] | ||
ノヴォトナはチェコ出身でウィーン・シュターツオーパーで活躍。レーティはハンガリー出身で指揮者アントン・パウリク夫人、フォルクスオーパーを中心に活躍。 | ||
4人のアメリカン・バリトン マスネ、ジョルダーニョ、ヴェルディ、 レオンカヴァッロ、ロッシーニ、他より |
ジョン・ チャールズ・トーマス(T) ローレンス・ティベット(T) レナード・ワーレン(T) ロバート・メリル(T) | |
録音:1930年-1947年。原盤:Victor。 トーマス(1891-1960)、ティベット(1896-1960)、ワーレン(1911-1960)、メリル(1917-)という往年の名手を集めたアルバム。 | ||
4人の往年の名メゾ ロッシーニ、ビゼー、トマ、 グノー、モーツァルト、他より |
ジェニー・トゥーレル(Ms) クラディス・スウォーザウト(Ms) ライゼ・スティーヴンス(Ms) ブランシェ・シーボム(Ms) | |
録音:1941年-1946年。原盤:COLUMBIA/Victor。 トゥーレル(1899-1973)、スウォーザウト(1904-1969)、スティーヴンス(1913-)、シーボム(1918-)という往年の名手を集めたアルバム。特にトゥーレルはバーンスタインとの競演で著名。 | ||
往年の四人のドイツ・ソプラノ グルック、モーツァルト、ベートーヴェン、 R.シュトラウス、ビゼー、ウェーバー、 ワーグナー、マスカーニ、プッチーニのアリア |
フリーダ・ライダー(S) バルバラ・ケンプ(S) デリア・ラインハルト(S) イェータ・リューンベルク(S) | |
録音:1927年-1930年。原盤:HMV、パルロフォン、グラモフォン。 | ||
往年の四大イタリアン・バス ドニゼッティ、ベッリーニ、ヴェルディ、ゴメス、 ボーイト、モーツァルト、ロッシーニ、ヴェルディ、 グノー、プッチーニ、ポンキエッリのアリア |
ルチアノ・ネローニ(B) ジュリオ・ネリ(B) イタロ・ターヨ(B) チェーザレ・シエピ(B) | |
録音:1935年-1952年。原盤:CETRA/URANIA/HMV/TELEFUNKEN。 | ||
往年の四人のイタリアン・ソプラノ マスカーニ、プッチーニ、ヴェルディ、 グノー、マスネ、ボーイト/他のアリア |
アウグスタ・オルトラベラ(S) マファルダ・ファヴェーロ(S) ピア・タッシナーリ(S) マグダ・オリヴェーロ(S) | |
録音:1933年-1940年。原盤:HMV/CETRA。 | ||
往年の四人のイタリアン・バリトン ロッシーニ、ヴェルディ、ワーグナー、 マスカーニ、モーツァルト、マイアベーアのアリア |
エンリコ・モリナーリ(Br) カルロ・ガレッフィ(Br) マリアーノ・スタービレ(Br) ベンヴェヌート・フランチ(Br) | |
録音:1926年-1930年。原盤:コロムビア&HMV。 | ||
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」抜粋(ロシア語歌唱) | イワン・コズロフスキー (ローエングリン) エリザベート・ シュムスカヤ(エルザ)他 サムイル・サモスード(指揮) USSR放送o. | |
録音:1949年。 ソ連時代ロシアの最も偉大なテノールは、と言われれば、まず間違いなく答えは「コズロフスキー」となるだろう。輝かしい声と超人的な音域、リリックでありながら力強さにも欠けないバランス、 抜群の表現力と、まさにビッグ・スター。彼はメロディアに結構な数のオペラの録音を残しており、この「ローエングリーン」もその一つだがロシア語で歌われているため日本ではあまり存在が知られていない。 演奏も期待に違わずこれまた実に立派なもので、抜粋とはいえ従来ウワサだけで入手が極めて困難だったこの録音を楽しむにはうれしい発売。 | ||
アレクサンダー・キプニス〜ロシアのアリアと歌曲を歌う ムソルフスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」、 ダルゴムイジスキー:「ルサルカ」、ボロディン:「イーゴリ公」、 リムスキー=コルサコフ:「サトコ」、 チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」からのアリア 歌曲(7曲) |
アレクサンダー・キプニス(B) ニコライ・ベレゾフスキー指揮 ビクターo. 他 | |
4人の名ワーグナー・テノールたち
マックス・ローレンツ、ラウリッツ・メルヒオール、トルステン・ラルフ、セット・スヴァンホルム(T)他 | ||
往年の4人の名コントラルトたち
ロゼッテ・アンダイ、カリン・ブランツェル、エミー・ライスナー、ジークリート・オネーギン(A) | ||
モーツァルト:宗教曲集 大ミサ曲 ハ短調K.427 (*) /証聖者の盛儀晩課 ハ長調K.339 (#) ヴィルマ・リップ(S) クリスタ・ルートヴィヒ(Ms) マレイ・ディッキー(T) ヴァルター・ベリー(B) フェルディナント・グロスマン指揮(*) ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮(#) プロ・ムジカo.、ウィーン・オラトリオcho. | ||
録音:1958年。CD発売:1990年。原盤:おそらく VOX。 | ||
金管楽器のための音楽 ヨハン・ペツェル: Fünff-Stimmigte Blasende Music (1685) より ジョン・アドソン: Three Courtly Masquing Ayres (1621) ウィリアム・ブレイド: Newe ausserlesene Paduanen, Galliarden, Cantzonen, Allmand und Couranten (1609) より [アルマンド/ガイヤルド(ガリアード)] J.S.バッハ/アーヴィング・ローゼンタール編: トランペットのためのエア/前奏曲とフーガ ト短調 J.S.バッハ/ジョン・グラセル編: 「フーガの技法」〜コントラプンクトゥス IX アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977): 金管五重奏曲Op.105 ジョン・チーサム:スケルツォ デューク・エリントン/フリッツ・パウアー編: カム・サンデイb レナード・バーンスタイン(1918-1990)/ ハインツ・キャデク編: 「ウェスト・サイド・ストーリー」のメロディ ウィルケ・レンウィック: 金管五重奏のための舞曲 |
アンサンブル・プリズマ [ハンス・ガンシュ、 ゴットフリート・ ギンドルフマー(Tp) ロベルト・ロレンツィ(Hr) ホルスト・ キューブルベック(Hr) クラウス・ シャフェラー(Tu)] | |
録音:ADD。ディジタル・リマスタリング:1991年。チェレプニンの金管五重奏曲は、かなり珍しい作品のはず。 | ||
PRCD-90132 (2CD) 廃盤 |
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」 |
カール・レオンハルト指揮 シュトゥットガルト放送so.&cho. |
Philharmonische Capriolen | ミヒャエル・ヘルタウ(語り) ウィーン・ヴィルトゥオーゼン | |
録音:1994年4月10日、ウィーン・ムジークフェライン・ブラームスザール、ライヴ。 | ||
ドヴォルザーク: 交響曲第7番 ニ短調 Op.70 管楽セレナード ニ短調 Op.44 |
ヘルベルト・ベック指揮 ウィーン青年o. | |
ラ・フォリア ヴィヴァルディ/編曲者不祥:組曲 ニ短調 J.S.バッハ: チェンバロ協奏曲 ニ長調BWV.972 (原曲:ヴィヴァルディ RV.230) ヴィヴァルディ/ ニコラ・シュドヴィル(1705-1782)編: ソナタ ト短調(原曲:リコーダーと 通奏低音のための RV.58) ヴィヴァルディ: 2つのオーボエと通奏低音のための トリオ・ソナタ ト短調RV 81/ ヴァイオリンと通奏低音のための ソナタ ト長調RV.23/ オーボエと通奏低音のための ソナタ ハ短調RV.53/ 2つのヴァイオリンと通奏低音のための トリオ・ソナタ ニ短調RV.63「ラ・フォリア」 |
マルコ・アンブロジーニ (ヴィオラ・ダモーレ) リッカルド・デルフィーノ (ヴィオラ・ダ・ロータ) ミヒャエル・ポッチュ (リコーダー) アウグスタ・カンパーニュ (Cemb) トーマス・ヴィマー (バス・ヴィオラ・ ダ・ガンバ) | |
録音:1994年9月。 | ||
オズヴァルド・カバスタ モーツァルト: 交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター」(*) シューベルト: 交響曲第3番 ニ長調D.200(#)/ 交響曲第5番 ロ長調D.485(+) |
オズヴァルド・カバスタ指揮 ミュンヘンpo.(*/#)、ウィーンso.(+) | |
録音:1941年5月(*)/1940年3月(#)/1942年-1943年(+)。原盤;Electrola DB 5648/51 (*) / Electrola DB 5575/7 (#) /ドイツ帝国放送(+)。 | ||
PR-90321 [PRCD-90321] 廃盤 |
Verklungenes Wien | 様々な演奏家 |
録音:1929年-1942年。Polydor, Columbia, Electrora, Telefunken のSPから復刻。 | ||
ヨゼフ・ランナー(1801-1843): ロンジュモーの郵便馬車(ギャロップ) Op.122 Nos.1 - 3/ デッサウアー・ギャロップ Op.88/ 新ウィーン・レントラー Op.1/ Haimbacher Erinnerungswalzer Op.112/ ドルンバッハのレントラー Op.9 アウグスト・ランナー(1834-1855): シュペール・ポルカOp.2 ヨハン・シュトラウスI(1804-1849): 国の色のワルツOp.232/ テンタシオン=カドリーユ/ ワルツ「アムピーオンの響き」Op.224/ ワルツ「酒神」Op.230/ ワルツ「平和の使い」Op.241 |
ヴィーナー・ゾリステン 四重奏団 [シュテファン・ファティオル、 クララ・ヴィスキ(Vn) ローベルト・イベラー(Va) アドルフ・フォン・ シュレヒトライトナー (Cb)] | |
録音:1996年12月。上記曲目は順不同。 | ||
モーツァルト: 弦楽四重奏曲第19番 ハ長調「不協和音」K.465 マルティヌー:弦楽四重奏曲第3番 ストラヴィンスキー:弦楽四重奏のための小協奏曲 ハイドン:弦楽四重奏曲第58番 ハ長調 Hob.III:58 |
エオスSQ | |
Dokumente einer Sängerkarriere 〜パウル・シェフラー(B−Br) 「フィガロの結婚」「フィデリオ」「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ワルキューレ」「オテロ」より パウル・シェフラー(B−Br) イルムガルト・ゼーフリート(S)他 ヘルマン・アーベントロート指揮、カール・ベーム指揮、 ヴィルヘルム・ロイブナー指揮、カール・ランクル指揮 LPO、LSO、VPO | ||
ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T)、1949年デッカ録音集 レハール、J.シュトラウス、ビゼー、ヴェルディ、他 |
ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T) リーザ・デラ・カーザ(S) ヴィクトル・ラインスハーゲン指揮 チューリッヒ・トーンハレo. | |
メインはレハールの喜歌劇からの名アリア集。「ロシアの皇太子」ではデラ・カーザと共演。 | ||
PRCD-90341 廃盤 |
R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(抜粋) マリア・チェボタリ(S) カール・フリードリヒ(T) マーガレット・フィールド=ハイド(S) グラディス・ガーサイド(A) エディット・ファーメッジ(S) R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」(抜粋) エルナ・シュリューター(S) パウル・シェフラー(Br) エルンスト・エルバッハ(B) ウォルター・ウィドップ(T)リューヴァ・ヴェリッチュ(S)他 以上、トマス・ビーチャム指揮RPO、同cho. | |
録音:1947年10月。ビーチャムの珍しいR.シュトラウス。 | ||
エーベルハルト・ヴェヒター(Br) グルック、ドニゼッティ、ニコライ、 ワーグナー、グノー、フンパーディンク、 レオンカヴァッロのアリア |
エーベルハルト・ヴェヒター(Br) | |
録音:1955年-1957年。 後のウィーン国立歌劇場総支配人、ヴェヒターの若き日の名演集。彼の声は、当時はテナーの声域も歌えそうなほどだったが、徐々にバリトンに固まっていったという。 | ||
ユリウス・パツァーク(T) シューベルト、モーツァルト、ブラームス、 シュトラウス、ヴォルフの作品 |
ユリウス・パツァーク(T) | |
録音:1943年&1944年。 ワルターと共演した大地の歌の録音では「ニヒルな名唱」(宇野功芳)と評価する人がいる一方、一聴すると軽々しく聞こえるその歌唱から敬遠する人も多いパツァーク。 だが、ウィーンでこれほどの名声を得た人なのだから、それにはわけがあるはずだ。良く聞き込んでみれば、広い声域や明確な発音を持った人だということに驚かされる。ただ、上手さという点では、 やっぱり下手かもしれない。ある意味伝統芸の持ち主という感じであろうか。ウィーンに惚れ込んでいる人にお薦め。 | ||
オーベール: オペラ・コミック「フラ・ディアヴォロ」 |
ハンス・ホップ、 アルノ・シェレンベルク、 ゴットロープ・フリック、 イルマ・バイルケ、 クルト・ベーメ、他 カール・エルメンドルフ指揮 ドレスデン歌劇場o.&cho. | |
録音:1944年11月。オーベールの代表作でありながら録音が極端に少ない当作品の貴重な歴史的録音。 | ||
イヴァン・スコボツソフ、ロシア民謡を歌う(全18曲) | ||
スコボツソフ(1900-)はモルドバ共和国の人民芸術家でボリショイ劇場のメンバー。貧しい農民の家に育ち、ロシア革命では赤軍に参加して負傷するなど、 当時の大多数の人々と同様激動の人生を歩んできた彼こそ、ロシア民謡に打ってつけの歌い手と言えるだろう。 | ||
グノー:歌劇「ファウスト」 | G.ブエー(S) G.ノレー(T) R.リコ(B)他 トマス・ビーチャム指揮 RPO、同cho. | |
録音:1947年&1948年。ビーチャム3度目にして念願の、オール・フランス人キャスト(パリ・グランド・オペラ)による原語歌唱の録音。かなり貴重な録音だ。 | ||
エリーザベト・ヘンゲン(Ms)、リート・アルバム(全15曲) ワーグナー、マルチェッロ、シューベルト、シューマン、ヴォルフ、ブラームス/他の作品 | ||
録音:1946年-1948年。演奏会ライヴ・プライヴェート録音&コロムビア録音。 1906年生まれのヘンゲンは、1943年から20年余りに渡ってウィーン国立歌劇場で活躍するなどオペラ畑の人だが、このCDには彼女の貴重なリートを収録。 | ||
フランツ・フェルカー(T)、ライヴ録音集 「さまよえるオランダ人」「ローエングリン」「オテロ」より | ||
録音:1930年-1946年。元銀行マンで、フランクフルト放送局のコンクールで優勝した折にクレメンス・クラウスに見いだされ、正式に勉強を始めたという異色の経歴を持つフェルカー(1899-1965)の生誕100周年記念アルバムだったもの。ローエングリンは当たり役の一つだったという。 | ||
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜第2幕 | アニー・コネツニ:イゾルデ ヨアヒム・ザットラー :トリスタン メラ・ブガリノヴィチ :ブラゲーネ 他 ハンス・ワイスバッハ指揮 ウィーンso. | |
録音:1940年。 | ||
R.シュトラウス:歌劇「ダフネ」 | ローズ・バンプトン(S) アントン・デルモータ(T) セット・スヴァンホルム(T) ルードヴィヒ・ウェーバー(B) リディア・キンダーマン(A) エーリヒ・クライバー指揮 ブエノスアイレス・コロン劇場o.&cho. | |
録音:1948年9月17日。 メトのワーグナー歌いとして一斉を風靡したバンプトンのタイトル・ロールが魅力のこの一枚。またこの時代、この劇場の水準をメトやスカラ座並に押し上げた、エーリヒ・クライバーのコロン劇場時代の仕事としても貴重だ。 | ||
PRCD-90375 廃盤 |
ヨゼフ・ランナー(1801-1843):: ジプシー・ギャロップ Op.142b/ アマゾネスのギャロップ Op.148/ コンスタンティーネの襲撃 Op.127/ 渦巻き(ギャロップ)Op.142a/ 愛の戯れ Op.105/夏の夜の夢(ギャロップ)Op.158/ タランテル・ギャロップ Op.125/ 希望の輝き(ワルツ)Op.158 ヨハン・シュトラウスI(1804-1849): 夜鶯のワルツ/宮廷舞踏会ワルツ/ ウィーンの気まぐれ(ワルツ)/ エリーザベト・ワルツ/ドイツの思い出(ワルツ) |
ヴィーナー・ゾリステン四重奏団 [ゲオルク・イーレ、 アモーラ・ デ・シュヴァルト(Vn) ウルズラ・ダヴィト(Va) アドルフ・フォン・ シュレヒトライトナー(Cb)] |
ヴェルディ:歌劇「オテロ」 | ラモン・ヴィナイ(T) リチア・アルバネーゼ(S) レナード・ワーレン(Br) ジョン・ガリス(T) フリッツ・ブッシュ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1948年12月18日。 数々の歌劇場を渡り歩いたフリッツ・ブッシュのオテロが聴けるとは嬉しいことだ。彼の業績は未だ正当な評価をされているとはいえず、その意味でも貴重なアルバム。 | ||
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(抜粋) | ルードヴィッヒ・ ウェーバー(B) トゥルディ・ シェルコプフ(Ms) カール・レオンハルト指揮 シュトゥットガルト 帝国放送so.&cho. | |
録音:1938年1月5日。 ウィーンを中心にザルツブルグ、バイロイトにも出演したドイツの名バリトン、ウェーバー(1899-1974)の生誕周100年記念アルバム。 | ||
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」(ドイツ語版) | ヘルゲ・ロスヴェンゲ (T;マンリーコ) マリア・ライニンク(S;レオノーラ) ハンス・ヘルマン・ニッセン (Br;ルーナ伯爵) イングール・カレン (Ms;アズチェーナ) 他 ベルンハルト・ツィマーマン指揮 シュトゥットガルトRSO&cho. | |
録音:1936年。圧倒的なマンリーコを聴かせるロスヴェンゲ(1897-1972、デンマーク)をはじめ、1930〜40年代のドイツを代表する名歌手たちが登場。 | ||
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(短縮録音) | ナンニ・ラルセン=トドセン :イゾルデ グナール・グラールト :トリスタン ドルフ・ボッケルマン :クルヴェナール 他 カール・エルメンドルフ指揮 バイロイト祝祭o.&cho. | |
録音:1928年。史上初のワーグナーの本格録音として有名なもの。 | ||
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」
ローレンツ・フェーエンベルガー(T;マックス) クルト・ベーメ(B;カスパール) マルガレーテ・テシェマッハー(S;アガーテ) アルノ・シェレンベルク(オトカール) ハインリヒ・プフランツル(Br;クーノー) エルフリーデ・トレチェル(S;エンヒェン) カール・エルメンドルフ指揮ドレスデン国立歌劇場o.&cho. | ||
録音:1944年。2010年にPROFILからも発売されるが、当 PREISER 盤が初発売だった音源。おそらく当曲の初全曲録音にあたる物(抜粋や短縮版はこれ以前に5種ほどあり、ディスコグラフィでは「全曲」となっているもも含まれているが、すべて1CDに収まっているため、台詞省略などの短縮が成されていると思われる)だが、代理店は特にこの事には触れていない。下記はPROFIL盤発売時の代理店コメント。 『作曲家ウェーバーがかつてドレスデン国立歌劇場の楽長だったことは有名。当然、ウェーバーのオペラの上演も盛んなのですが、意外なことに傑作ドレスデンでの「魔弾の射手」の録音は1973年のカルロス・クライバーのDG 録音までは、この録音と、戦後間もない頃のルドルフ・ケンペ指揮の録音しかありません。この「魔弾の射手」は、古き良きシュターツカペレ・ドレスデンの薫り豊かなウェーバーが楽しには打ってつけの貴重な録音です。指揮は、バイロイト音楽祭で長く活躍し、1943 年にカール・ベームからドレスデンの音楽監督を引き継いだカール・エルメンドルフ。しかも当時のドレスデンの名歌手が総動員。テシェマッハーを筆頭に、フェーエンベルガー、ベーメ、トレチェルら、いずれも当時のスターたちです。PREISER からPRCD-90386 で発売されている録音と同一ですが、音の点で好評を博しているProfil のドレスデン国立歌劇場歴史的録音シリーズでの発売は歓迎できるものでしょう。』とのこと(『内』代理店記載ママ)。 | ||
クナッパーツブッシュ希少録音集 ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」(*) クレメンス・フライバー・フォン・フランケンシュタイン: ジャコモ・マイアベーアの主題による変奏曲(*) ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲(#) ウェーバー:「魔弾の射手」序曲(#) ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番(+) ワーグナー:「ローエングリン」〜第1幕前奏曲(**) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ベルリン国立歌劇場o.(*)、 バイエルン国立歌劇場o.(#)、 VPO(+)、 チューリヒ・トーンハレo.(**) | |
録音:1925年(*)/1928年(#)/1938年、ザルツブルク音楽祭、ライヴ(+)/1947年(**)。原盤:グラモフォン(*)/ホモコード(#)/デッカ(**)。 クナ・マニアにはたまらないアイテム。彼お得意の小品たちはもちろん「オックスフォード」にも期待。 | ||
「指揮者」リヒャルト・シュトラウス グルック:「アウリスのイフィゲニア」序曲 モーツァルト:「魔笛」序曲(*) ウェーバー:「オイリアンテ」序曲 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」序曲/ 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲 コルネリウス:「バグダッドの理髪師」序曲 R.シュトラウス: 「サロメ」〜7枚のヴェールの踊り/ ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯(*) |
リヒャルト・シュトラウス指揮 BPO、ベルリン・シュターツカペレ(*) | |
録音:1928年&1929年。原盤:グラモフォン。 | ||
1927年バイロイト録音集 「ラインの黄金」 より [ワルハラへの神々の入場/ラインの乙女達の歌]/ 「ワルキューレ」〜ワルキューレの騎行/ 「ジークフリート」より [森のささやき/第3幕前奏曲/場面転換の音楽] 「パルジファル」より [場面転換の音楽と聖杯の場面/ 花の乙女の場面/第3幕前奏曲] |
フランツ・フォン・ヘスリン指揮 カール・ムック指揮 ジーグフリート・ワーグナー指揮 バイロイト祝祭o. | |
ワーグナーの未亡人、コジマが祭り上げた「聖地」バイロイトを現在の様な音楽祭に改革した息子ジーグフリート。その彼がその改革の一環として行ったバイロイトでの第一回現地録音が登場。まだ音楽的にはワーグナー生前の伝統を残していた時期のものだけに、上記オランダ人同様、ワーグナー・ファンならぜひゲットしたい。ごく一部はNAXOSの「パルジファルの歴史的録音」等で出ているのではないかと思うが、そのほとんどは初復刻。ちなみにこの録音、当時としてはレコード会社も予想しなかったほどの大成功を収め、その後のバイロイト音楽祭でのライヴの先がけとなった。 | ||
エーリヒ・クライバー J.シュトラウスII: 皇帝円舞曲/美しく青きドナウ/加速度ワルツ ホイベルガー:喜歌劇「オペラ舞踏会」序曲 J.シュトラウスII:酒、女、歌/千夜一夜物語 ヨゼフ・シュトラウス:オーストリアの村つばめ スッぺ:「軽騎兵」序曲 J.シュトラウスII: 「こうもり」序曲/「ジプシー男爵」序曲 |
エーリヒ・クライバー指揮 BPO | |
録音:1931年-1933年のウルトラフォン&テレフンケン原盤による物。 | ||
ハインリッヒ・シュルスヌス(Br)スイス録音集 シューベルト: シルヴィアは誰か告げよう/春に/堅琴に寄せて/野ばら/挨拶を送ろう/ 「冬の旅」から[お休み/菩提樹/春の夢/郵便馬車]/ 「白鳥の歌」から[セレナード/彼女の絵姿/漁夫の娘/都会]/ 「美しき水車小屋の娘」〜どこへ?/ミューズの子/ シューマン:「詩人の恋人」〜私は夢の中で泣いた/ヒダルゴ ヴォルフ:メーリケ詩集から[散歩/世をのがれて]/ほか | ||
録音:1948年7月、ジュネーブ。 日本でも人気の高いシュルスヌスの、戦後すぐの貴重な録音。 | ||
ロッシーニ:スターバト・マーテル | イルムガルド・ゼーフリート(S) ロゼッテ・アンダイ(A) ローレンツ・フェーエンベルガー(T) フェルディナント・フランツ(B) ヨーゼフ・メスナー指揮 ザルツブルグ・モーツァルテウムo.、 ザルツブルグ大聖堂cho. | |
録音:1949年8月7日、ザルツブルグ音楽祭、宗教音楽コンサート。ライヴ。LPはレミントンから出ていたが、その後再発された形跡はない。結構貴重な音源といえそうだ。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番 | ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO | |
録音:1949年8月30日、ザルツブルク音楽祭。ライヴ。さまざまなレーベルから出ているが、今回が一番音質的にはいいかも。 | ||
ブルックナー:交響曲第3番 | カール・シューリヒト指揮VPO | |
録音:1965年12月2日-4日(別資料だと6日)、ウィーン・ムジークフェライン大ホール。原盤:EMI。ライセンス商品。 | ||
ヘルマン・ゲッツ(1840-1876):歌劇「じゃじゃ馬ならし」 | スヴェン・ニルソン(B) エルフリーデ・トレッチェル(S)他 カール・エルメンドルフ指揮 ザクセン・シュターツカペレ&cho. | |
録音:1943年11月-1944年1月録音。スイスで活躍したドイツの作曲家ゲッツの代表作。シェイクスピアの戯曲に基づく物。 | ||
オーストリアの合唱曲集 モーツァルト: 喜劇的四重唱曲「愛しい君よ、飲んだり呑んだり」 K.571a(Anh5) ブルックナー:真夜中に/シューベルト:セレナード ブラームス:静かな夜に/シェーンベルク:地には平和を/他全21曲 |
クザヴァー・マイヤー指揮 ウィーン・マドリガルcho. | |
おさらい会のピアノ曲 シューベルト: 即興曲Ops.90-3&142-2/ クッペルヴィーザー・ワルツ カリンニコフ:悲歌 ショパン:夜想曲第20番/前奏曲Op.28-7 グリーグ:アリエッタ スカルラッティ:パスロラーレ・ソナタ メンデルスゾーン: 甘い思い出/ヴェネツィアの舟歌Ops.19-6&30-6 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女 シュット:カンツォネッタ シューマン:子守歌/孤独な花/眠っている子供 チャイコフスキー:舟歌/悲しい歌 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ イリンスキイ:子守歌 ヘンゼルト:ロマンス バッハ:「ゴルドベルク変奏曲」〜アリア/ イエスわが喜び ヘラー:さすらい マクダウェル:のばらに寄す アルベニス:タンゴ ブラームス:子守歌 |
ハンス・カン(P) | |
録音:1990年、ウィーン。故 ハンス・カン教授の校訂で全音出版から出ているピース・シリーズを教授自ら録音したもの。ピアノ学習者が発表会で弾く曲が中心で、模範演奏とするには最適。 | ||
ユダヤ経典にまつわる詩と音楽 〜シュロモ・カルレバッハ・ライヴ |
シュロモ・カルレバッハ(朗読&音楽) トゥルデ・キッサー(アコーディオン) ボビー・ウルフ(G) ヘルベルト・ノヴァチェク(エレキ・ベース) | |
録音:1973年、ウィーン「世界の声」コンサート。 | ||
グレダ・ケラーの芸術 | ||
ウィーン生まれの女優&歌手、グレダ・ケラーの名演集。若くからヨーロッパで人気を博し1930年代にはトップスター、そしてヒトラーも魅了した彼女だが、アメリカへ移住し1977年に亡くなるまで文字どおり世界中で活躍していた。 | ||
モーツァルト:ロンドK.511 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 ショパン:ポロネーズ第5番 ベルク:ピアノ・ソナタ ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ |
アルベルト・サスマン(P) | |
サスマンはリンツ生まれのばりばりの若手らしい。PREISERがわざわざ新人で録音したということで、ちょっと気になる。 | ||
イーラ・マラニウク、アリアと歌曲 グルック:オルフェオ〜エウリディーチェを失って モーツァルト:フィガロの結婚〜自分で自分がわからない&恋とはどんなものかしら 皇帝ティトの慈悲〜ああただ一度心を開いて ヴェルディ:トロヴァトーレ〜炎は燃えて&おびえきった女は ドン・カルロ〜むごい運命よ ビゼー:カルメン〜ハバネラ&セギーディヤ サン=サーンス:サムソンとダリラ〜春は目覚めて ヘンデル:セルセ〜懐かしい木陰よ 他、ウクライナ民謡(7曲) | ||
1951年のバイロイト音楽祭でカラヤン指揮の「ニーベルングの指環」の第2公演が行われた時、「ラインの黄金」が中止の危機にさらされた。フリッカ役のエリーザベト・ヘンゲンが公演直前になって出演不能になってしまったが代役がいなかったのだ。そこに救世主として進み出たのがマラニウク。なんと彼女、舞台どころかそれまで一度もフリッカを歌ったことがないのにもかかわらず、わずか数時間練習しただけでバイロイトの舞台に立ったという。この後彼女はバイロイトの常連となり、またザルツブルク音楽祭にも数多く登場、クナ、カイルベルト、クラウス、ヨッフムといったそうそうたる面々の下で歌うこととなる。今回のCDでは、もちろんアリアもよいのだが、祖先愛に満ちたウクライナの民謡も熱唱だ。 | ||
幻のソプラノ、ダニザ・イリッチュ ヴェルディ:仮面舞踏会〜君のところに(*)、 〜死にましょう 運命の力〜平和を アイーダ〜おおわが祖国、 〜君にもう一度会えた(*) オテロ〜柳の歌 モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ〜石のように レオンカヴァッロ:道化師〜小鳥の歌 マスカーニ: カヴァレリア・ルスティカーナ〜ママも知る通り プッチーニ:ボエーム〜私の名はミミ トスカ〜私たちの小さな家に 蝶々夫人〜名誉を持って死ね トゥーランドット〜ルーリン王女 |
ダニザ・イリッチュ(S) リチャード・タッカー(T) クルト・バウム(T) マックス・ルドルフ指揮 メトロポリタン歌劇場o.(*) ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン国立歌劇場o. | |
ダニザ・イリッチュは、ベルグラード生まれ。大戦終了直前にウィーン国立歌劇場に参加、以降1940年代後半に大活躍をしたものの、復興期が過ぎると共に病気になり忘れ去られてしまったという。ウィーンではヴェルディ歌いとして大変高名だったとのこと。スワロフスキーのバックというのも興味深く、彼のファンにもお薦め。 | ||
プフィツナー: 歌劇「パレストリーナ」〜3つの間奏曲 ブラームス:交響曲第4番 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮BPO | |
録音:1949年6月10日、ヴィースバーデン。 このヴィースバーデン公演は、当時としては驚異的に良好な音で残されたこともあり、フルトヴェングラー・ファンの間で非常に評価が高く、彼の得意なブラームスの第4番も、この録音がトップに挙げられることも少なくない。とくに第2楽章の孤独感は、フルトヴェングラーの全録音のなかでも特筆に値するほど感動的である。プフィツナーの、とくに第1幕への前奏曲のきわめて渋い音楽も味わい深い。 | ||
弦楽四重奏によるウィンナ・ワルツ集 J.シュトラウスI: 夢遊病者ワルツ/アレクサンドラ・ワルツ/ エーテルの夢ワルツ/忠誠ワルツ J.シュトラウスII: ハンガリー万歳/サロン・ポルカ/ 眠気覚ましワルツ/取り壊しポルカ ランナー: チェリト・ポルカ/冒険ワルツ/狩ギャロップ/ バーデンの輪舞/マラポウ・ギャロップ |
ウィーン・ゾリステン四重奏団 | |
録音:2000年1月。 作曲当時よくみられたヴァイオリン2丁とヴィオラ、それにコントラバスという編成での演奏。 | ||
ブラームス:
交響曲第1番(*)/ ハイドンの主題による変奏曲(+)/ ハンガリー舞曲第1番&第3番(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮VPO | |
録音:1947年11月17日-20日/1949年3月30日/1949年4月4日(#)。すべてEMIのSPからのトランスファー。なお、ハンガリー舞曲は、本体では「第2番 ニ短調/第3番 ヘ長調、録音:1949年4月1日」と表記されている。 | ||
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 | ハンス・カン(P) | |
何と日本でも知名度の高いカン教授がこんな大曲を・・・。懐かしい名前だし、これは聞いて見たい。 | ||
ヴェルディ:レクイエム(*) チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(+) |
ヒルデ・ツァーデク(S;*) マルガレーテ・クローゼ(A;*) ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T;*) ボリス・クリストフ(B;*) ヘルベルト・フォン・ カラヤン指揮VPO | |
録音:1949年8月14日、ザルツブルク音楽祭、ライヴ(*) 1948年11月、ウィーン(+)。原盤:イギリスColumbia(+)。 カラヤンがフルトヴェングラーを横目に見つつ、帝王目指して活動していた時期の演奏。ヴェルディは天下取りに燃える戦国武将のような野心満々のライヴで、ソリストも重量級。 | ||
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」 | フェルディナント・フランツ(Br) :ヴォータン ヨアヒム・ザットラー(T):ローゲ ロルフ・ハイデ(Br):アルベリヒ オットー・ファン・ロール(B) ;ファーゾルト クリスタ・ルートヴィヒ(Ms) :ヴェルグンデ 他 クルト・シュレーダー指揮 ヘッセン放送so. | |
録音:1950年10月14日。放送音源。フランツ、ザットラーはフルトヴェングラーも気にっていた往年の名歌手。後に比類なきフリッカ歌いとなったルートヴィヒが端役で出演しており、この頃がワーグナー演奏史における新旧交代期であったことをうかがわせる。音質はかなり明晰。 | ||
マックス・ローレンツ〜ワーグナー集 Vol.2 「ジークフリート」第3幕 〜ブリュンヒルデとジークフリートの二重唱(*) 「神々の黄昏」プロローグ 〜ブリュンヒルデとジークフリートの二重唱(*) 「神々の黄昏」 第3幕〜ジークフリートの物語(+) 「トリスタンとイゾルデ」第2幕〜愛の二重唱(+) |
マックス・ローレンツ(T) ヘレナ・ブラウン、 クリステル・ゴルツ(S) アルトゥール・ローター指揮 RIASso. フェルディナント・ ライトナー指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1950年。音源:RIAS放送(*)/DG(+)。ローレンツはバイロイトで10年以上にわたって君臨したヘルデンテノール。 | ||
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 | ジャン・ピアース (T;マントヴァ公) レナード・ウォーレン (Br;リゴレット) エルナ・ ベルガー(S;ジルダ) イターロ・ターヨ (B;スパラフチーレ) レナート・チェッリーニ指揮 RCAビクターso. | |
録音:1950年3月。原盤:RCA。LP時代の幕開けに、アメリカRCAが当時のスターを集めて録音した豪華盤。 ウォーレンは当時のメトの看板バリトン。ピアースはトスカニーニ絶賛のテノール、ベルガーはドイツの大コロラトゥーラ・ソプラノ。 | ||
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 | ルートヴィヒ・ ズートハウス(T;トリスタン) マルガレーテ・ボイマー (S;イゾルデ) ゴットロープ・フリック (B;マルケ王)他 フランツ・ コンヴィチュニー指揮 ライプツィヒ・ ゲヴァントハウスo. | |
録音:1950年10月、ライプツィヒ、放送録音。以前はURANIA(現URANIAとは異なる)からLPで出ていたもので、ワグネリアン感涙のCD化。 ゲヴァントハウスo.にとっては珍しいオペラ録音。ウィーン、ミュンヘンはもとよりベルリンやドレスデンとも違ったワーグナーである。 ズートハウスはフルトヴェングラーもトリスタン役に起用した名ヘルデンテノール。音質は古めかしいなりに悪くないとのこと。 | ||
ヨハン&ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ集 ヨハン・シュトラウスII:皇帝円舞曲(*)/芸術家の生活(*) 美しく青きドナウ(*)/ウィーンの森の物語/ウィーン気質 ヨゼフ・シュトラウス:天体の音楽/反作用/うわごと |
ヘルベルト・フォン・ カラヤン指揮VPO | |
録音:1946-1949年。原盤:イギリスColumbia。(*)の3曲は、カラヤンがまだ演奏活動停止処分を受けていた1946年に、彼の将来性を見込んだプロデューサーのレッグが録音を行ったといういわくつきのテイク。 | ||
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 | マルガレーテ・ボイマー(S) :レオノーレ ハインツ・ザウアーバウム(T) :フロレスタン アドルフ・ザフェルコリウス(B) :ロッコ マンフレート・ヒュープナー(Br) :ドン・ピツァロ 他 ゲルハルト・プフリューガー指揮 ライプツィヒ 中部ドイツ放送so.&cho. (ヘルベルト・ケーゲル合唱指揮) | |
録音:1950年1月。合唱指揮者時代のケーゲルがクレジットされている。 | ||
PRCD-90461 廃盤 |
ウィーン舞曲集(全33曲) | ハンス・カン(P) |
ゲオルク・ハン〜アリア集 ロルツィング:「皇帝と船大工」。「密猟者」、 コルネリウス:「バグダッドの理髪師」、 ヴェルディ:「ナブッコ」、「ファルスタッフ」、 ヨハン・シュトラウスII「ジプシー男爵」からのアリア 他 |
ゲオルク・ハンン(B) アイヒホルン指揮 ライトナー(P)指揮 他 | |
ベートーヴェン:歌劇「レオノーレ」 | パウラ・バウマン (S:レオノーレ) ユリウス・パツァーク (T:フロレスタン) ゲルハルト・ミスケ (ドン・ピツァロ) ゲオルク・ヴィーター (T:ロッコ) ゲオルク・ハン (Br:ドン・フェルナンド) ハンス・アルトマン指揮 バイエルン放送so.&cho. | |
録音:1950年4月、スタジオ(多分放送録音)。 「フィデリオ」へ改訂される前の版「レオノーレ」の最古の録音。セリフ入り。音質良好。 | ||
PRCD-90470 (2CD) 廃盤 |
チャイコフスキー:歌劇「スペードの女王」 | ゲオルギ・ ネレップ(ゲルマン) アレクセイ・ イワノフ(トムスキ) パヴェル・ リシチアン(イェレツキ) アレクサンドル・ペレドゥドフ (チェカリンスキ)、他 アレクサンドル・ メリク=パシェエフ指揮 ボリショイ劇場o.&cho. |
これはまた強力。ネレップ、リシチアンとソヴィエト時代の大歌手が揃っている。 | ||
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」(*) [アウグスト・ザイダー(T;タンホイザー) マリアンネ・シェヒ(S;エリーザベト) マルガレーテ・ボイマー(S;ヴェーヌス) カール・パウル(Br;ヴォルフラム) リタ・シュトライヒ(S;牧童)他 ローベルト・ヘーガー指揮バイエルン国立o.、バイエルン国立歌劇場cho.] ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第3幕〜ローエングリンとエルザの場面(+) [フランツ・フェルカー(T) ティアナ・レムニッツ(S) アルトゥール・ローター指揮ベルリン放送so.] | ||
録音:1951年、スタジオ(*)/1944年(+)。原盤:URANIA(アメリカ)(*)。幾種CD: Acanta (*)。 (*)はライヴ録音ではないので音質良好。キャストはいずれも昔のワーグナーらしい重厚派ぞろい、その中にあって若きシュトライヒの清廉な牧童が光っている。 | ||
ストラヴィンスキー:「兵士の物語」 | ウィーン・マーリン・アンサンブル ローレ・ブルンナー(語り) | |
語りはドイツ語によると思われる。国内代理店アナウンスには『ウィーン・ベルリン・アンサンブル』とあるが、誤り。 | ||
リューバ・ヴェリッチュ(S)名唄集 「魔弾の射手」(*)/「アイーダ」(*)/「ラ・ボエーム」(*)/ 「トスカ」(*)/「オネーギン」(*)/「スペードの女王」(*)/ 「仮面舞踏会」(*)/「メリー・ウィドウ」(*)/ 「ドン・ジョヴァンニ」(#)/「こうもり」(#)/ 「トスカ」(#)/「サロメ」(#)/他 |
リューバ・ ヴェリッチュ(S) ワルター・ジュスキント(*) ヨーゼフ・ クリップス(*)指揮 PO、 ルドルフ・モラルト指揮 ウィーン国立歌劇場o.(*) フリッツ・ライナー(#) マックス・ルドルフ(#)指揮 メトロポリタン 歌劇場o.(#)、他 | |
ブルガリア生まれのソプラノ、ヴェリッッチュは第2次大戦後のウィーンで、爆撃された国立歌劇場のかわりに使われたフォルクスオパーとテアター・アン・デア・ヴィーンに出演し、 「ウィーンのオペラの奇跡」といわれた一時期を作り上げた。また演技力も一流で、特に「サロメ」は評判になった。 | ||
ワーグナー:楽劇「タンホイザー」 | ギュンター・ トレプトウ(タンホイザー) トルーデ・アイッペルレ (エリーザベト) ハインリヒ・シュルスヌス (ヴォルフラム)、他 クルト・シュレーダー指揮 ヘッセンRSO、同cho. | |
録音:1950年。 往年の名バリトン、シュルスヌスの録音は既にプライザーからも多く復刻されているものの、リートが主だった。 ここに貴重な全曲録音が登場、素晴らしい歌声は戦後でも充分見事なもの。 | ||
Das hat ka Goethe g'schrieb'n 〜 ウィーン風の歌曲集 |
フェリックス・ドヴォルザーク | |
録音:DDD。 | ||
ヴェルディ:歌劇「マクベス」 | イワン・ ペトロフ(マクベス) アストリッド・ヴァルナイ (マクベス夫人) イタロ・ターヨ(バンクォ) ジーノ・ペンノ(マクダフ)他 ヴィットリオ・グイ指揮 フィレンツェ五月 音楽祭o.&cho. | |
録音:1951年5月6日、フィレンツェ。 イタリアでは決して人気の高くなかった「マクベス」を復活させた火付け役の一つがこのフィレンツェでの公演。 なんと言ってもまだヨーロッパでは無名だったヴァイナルの圧倒的マクベス夫人が素晴らしく、第1幕のアリアもカラスとは違ったドラマティックな迫力がある。 彼女はこの3ヶ月後にバイロイトでのブリュンヒルデ役が大成功、一気にワーグナー歌手として名声を博す。録音はいささか古ぼけてはいるが、熱気は伝わる。 | ||
ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」 [ピロゴフがタイトルロールの全集/ [レイゼンがタイトルロールの抜粋(*)] |
アレクサンデル・ ピロゴフ(ボリス) ゲオルギ・ ネレップ(グリコーリ) マキシム・ ミハイロフ(ピーメン) マリア・ マクサコワ(マリーナ)、他 ニコライ・ゴロワノフ指揮 ボリショイ劇場o.&cho. マルク・レイゼン(ボリス;*) | |
録音:1949年。 ゴロワノフにとって「ボリス・ゴドゥノフ」は得意中の得意。ピロゴフをタイトルロールに据えたこのメロディアの録音は昔から名盤として知られていたもので各社からCDも発売されているが、 今回のPREISERのCDはそれとはまるで違う音質。よほどオリジナルに近いテープを用いたのだろう、1949年という年代を考えたら驚異的に素晴らしく、1960年代のモノラル録音といっても充分通じる。 LPの盤起しと思われる従来のぼやけた音のCDから買い替えるだけの価値は十分あり。 余白には、もう一人の偉大なボリス歌手、マルク・レイゼンによる名場面をたっぷり収録。 | ||
シューベルト: 鱒/野ばら/糸を紡ぐグレートヒェン/夜と夢/ 至福/アヴェ・マリア/岩の上の牧人/子守歌/ 笑いと涙/ミニョンの歌/シルヴィアに/音楽に |
ガブリエール・フォンタナ(S) ペーター・ シュミードル(Cl) ジェルジ・ フィッシャー(P) | |
録音:1982年、ゾフィエンザール。収録:英DECCA。ディレクター:クリストファー・レイバーン。 なぜか20年間もオクラになっていた音源が登場。それも元々はDECCA録音だと言うから興味深い。シューベルトの最もおいしい歌曲を網羅したこのCDは、シューベルト好き、歌好きにはこたえられない物と言えよう。 当商品はレーベルで廃盤となっており、米代理店製作のCD-R製版仕様盤でお届けします。バックインレイ等にこの代理店のロゴが入り、ブックレット内容も異なっていると思われ、さらに入荷までにお時間がかかりますので御了承下さい。 | ||
R.シュトラウス:歌劇「ダフネ」 | アンネリース・クッパー (S;ダフネ) レス・フィッシャー (A;ゲア) ハンス・ホップ (T;ロイキッポス) ローレンツ・ フェーエンベルガー (T;アポロ) ゲオルグ・ ハン(B;ペナイオス) オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン国立o. バイエルン 国立歌劇場cho. | |
録音:1950年7月。以前MELODRAMからLPで出ていた演奏の初CD化。 意外なことに、ヨッフムが指揮したR.シュトラウスのオペラで録音が残っているのは、大戦中の「エレクトラ」とこの「ダフネ」だけだが、作品の性格からしてヨッフムが本領を発揮しているのはこちら。 ミュンヘンの重量級歌手が勢揃いしているのも魅力。 | ||
ファリャ:ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌/ モリネーロの踊り/フエゴ・ファトゥオの歌 ヌシオ・ダンジェロ:リディエの二つの歌 ロドリーゴ:サパテアード/ティエラ/デ・ヘレス/ ファンダンゴ/ファリャ讃 ヴィラ=ロポス:ワルツ=ショーロ ヘンツェ:狂ったマクベス夫人 エドゥアルド・サン・デ・ラ・マーサ:ギター讃 |
エウジェニア・ カントウ(G) | |
録音:デジタル。 | ||
フェルディナント・フランツ(B−Br)オペラ・アリア集 「フィデリオ」「さまよえるオランダ人」 「ニュルンベルグのマイスタージンガー」 「ジーグフリート」「ファウスト」「カルメン」 「ホフマン物語」「ボリス・ゴドノフ」 「イーゴリ公」「オテロ」より |
フェルディナント・ フランツ(B−Br) ヨッフム、 クルト・シュレーダー、 ヤン・ クーツィール指揮 BRSO、ヘッセンRSO | |
録音:モノラル。 フェルナンド・フランツ(1906〜1959)初めは美術関係の仕事をしていたが21歳で声楽に目覚め、カッセルで「マイスタージンガー」の小さな役でデビューした。 1943年にヘレーナ・ブラウンと結婚してからレパートリーを広げ、ウィーン、ザルツブルク、メト、スカラ座などで活躍したが、1958年にブラウンと離婚してからほどなく1959年5月に心臓発作で亡くなってしまった。 | ||
ヨハン・シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」 | ユリウス・パツァーク (T;アイゼンシュタイン) ヒルデ・ギューデン (S;ロザリンデ) アントン・デルモータ (T;アルフレート) ヴィルマ・ リップ(S;アデーレ) ジーグリンデ・ワーグナー (Ms;オルロフスキー) アルフレート・ ペル(Br;ファルケ) クルト・プレーガー (Br;フランク)他 クレメンス・クラウス指揮 VPO、 ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1950年6月22日/9月16日〜22日、ウィーン。原盤:DECCA。 ウィーン情緒満点と言われるクレメンス・クラウスの「こうもり」。セリフをカットした全曲盤だが、次々に登場する有名なアリアやコーラス、そしてVPOの甘美な響きと優雅な歌い回しは絶品。 NAXOSからも8.110180/1として復刻されている。 | ||
ハイドン:ウェールズ語のエア集(15曲) | ヘレナ・ ディアリング(S) エドヴァルト・ ヴィトセンブルグ(Hp) | |
ハイドンはスコットランドやウェールズに伝わる民謡にも高い関心を示し、これらを数多く採譜・編曲している。 当盤に収録されたのはその一部だが、日本人にもおなじみの旋律がけっこう出てくるのが興味深い。ここでは1898年エラール社製のハープの伴奏で歌われるが、 日本で爆発的に売れた、映画「千と千尋の神かくし」でのハープ伴奏の歌とどこか通じるところがありそうだ。 | ||
TANZ アントン・デビアシ:デビアシ舞曲 ペーター・ハヴリチェク(20世紀-): Die Oglaufene Bonbonier ジョナサン・シュムッツァー:イ短調の舞曲 ルドルフ・クロネガー: Fesch und Resch クシシトフ・ドブレク: Agatka カール・ミクラス: Ottakringer Tänze レオンハルト・パウル:Die Kathi? ペーター・ハヴリチェク: D'Eierspeis Tanz フランツ・グルーバー:Erdberger Tanz マンフレート・カンマーホーファー: E-Tanz ヨーゼフ・ミクラス:Tröstler Marsch ヨハン・シュランメル:D-Tanz ヨハン・シュトラウス II: 騎士パズマンのチャルダーシュ |
新ウィーン・ コンツェルト・ シュランメルン [ペーター・ウーラー、 ヴァルミル・ジウ(Vn) ギュンター・ハウマー (ハーモニカ) ペーター・ハヴリチェク (コントラギター)] | |
ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調Op.20 アントン・ディアベッリ:謝肉祭のための6つのワルツ(1818) ヨハン・シュトラウスI: 2つのヴァイオリンとと コントラバスのための3つのギャロップ/ [アルプス王のギャロップOp.7/ 嘆きのギャロップ/中国のギャロップ] |
ウィーン・ メリアン・アンサンブル [マルティン・ ヴァルヒ(Vn) インゲ・ハーガー(Vn) クラウディア・ ホーフェルト(Va) ハワード・ペニー(Vc) デントン・ロバーツ(Cb) たなか・はるひ(Cl) ヨーゼフ・ シュテアリンガー(Hr) アレン・スミス(Fg)] | |
ヨーロッパ室内管、ザルツブルク・アカデミカのメンバーによって1991年に創設されたアンサンブルによる19世紀のダンス・ミュージックとベートーベンの超ヒット作。 | ||
ニューイヤー・コンサート 2001 モーツァルト: 歌劇「ミトリダーテ」序曲/歌劇「偽の女庭師」序曲 クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ/ 愛の悲しみ/中国の太鼓/シンコペーション/ ロマンティックな子守歌/ジプシー女/ 道化役者のセレナード 他 |
エルンスト・コヴァチッチ指揮 カメラータ・ザルツブルク | |
ヴォルフ:歌曲集 友人/音楽師/学生/現象/語らぬ愛/夜/期待/夜の魔力/ 郷愁/さようなら/希望の復活/散歩 他(全20曲) |
ローベルト・ホル(Br) ルドルフ・ヤンセン(P) | |
録音:2001年11月、ウィーン。 | ||
オットー・エーデルマン〜生誕85周年記念CD ワーグナー: 「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」 「パルジファル」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 コルネリウス:「バグダットの理髪師」 ベートーヴェン:「フィデリオ」 ヴェルディ:「ファルスタッフ」 スメタナ:「売られた花嫁」 からのアリア |
オットー・ エーデルマン(B) ルドルフ・モラルト指揮 VPO、ウィーンso. ヴィルヘルム・ロイブナー指揮 ウィーンso. 他 | |
録音:1951年〜1953年。 戦後復興期のウィーンを代表するウィーンの名歌手の一人だったバス、エーデルマンも今年で85歳、今では息子のペーターもヴェテラン歌手となった。そんな彼の30代半ばでの録音を集めたのがこのCDで、コミカルからシリアスまでこなす芸幅の広さに感服させられる。 | ||
PRCD-90499 廃盤/入手不能 |
クレメンス・クラウス ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲(*) / 「パルシファル」〜聖金曜日の音楽(*) R.シュトラウス: 死と変容(#) /メタモルフォーゼン(+) |
クレメンス・クラウス指揮 LPO (*/#)、バンベルクso.(+) |
録音:1949年(*)/1947年(#)/1952年(+)。原盤:DECCA(*/#)。おそらく(+)以外は初CD化。 | ||
ヴェルディ:歌劇「オテロ」(抜粋)他 | ラモン・ ヴィナイ(T;オテロ) エリノア・ スティーバー (S;デズデモーナ) フランク・ グァレラ(イヤーゴ) ファウスト・クレヴァ指揮 メトロポリタン歌劇場o. | |
録音:1951年、ニューヨーク。原盤:SONY(旧、米COLUMBIA)。 ラモン・ヴィナイはマリオ・デル・モナコの一世代前のオテロ歌いとして高名だったドラマティック・テノール。独特の強靱な声は大変にインパクトのあるもので、トスカニーニ、フルトヴェングラー、 ブッシュといったそうそうたる指揮者との共演による「オテロ」の録音が残されている。ヴィナイの同曲はトスカニーニの全曲盤(BMG)があったためか長く消えたままになっていたが、 音質はこちらのほうが良く、こちらも外せない。 | ||
PRCD-90502 廃盤 |
ジュゼッペ・タデイ〜オペラ・アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」「ウィリアム・テル」 ヴェルディ:「オテロ」「ファルスタッフ」 マイアベーア:「アフリカの女」 マスネ:「エロディアート」「ラオールの王」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」 プッチーニ:「西部の娘」「ジャンニ・スキッキ」 から |
ジュゼッペ・タデイ(Br) アルトゥーロ・バジーレ指揮 ミラノRAIso.、他 |
録音:1949年〜1951年。原盤:CETRA。 1916年生まれ、1936年デビューながら今でも現役で活躍しているという超人的バリトン、タデイの若き日の録音を集めたアルバム。 | ||
チャイコフスキー:歌劇「魔女」 | ナターリア・ ソコロワ(ナターシャ) ゲオルギ・ ネレップ(ユーリ) ミハイル・キセロフ (クルリャトフ)他 サムエル・サモスード指揮 モスクワpo.、 モスクワ放送cho. | |
録音:1954年。 1887年ペテルブルグ初演の作品。ロシア題名「チャロデイカ」といい、「魔性の女」といった意味。父子とチャロデイカの三角関係を描いた物語。チャイコフスキーのオペラの中では「オルレアンの少女」 と並んで録音が少ない作品なので、ソコロワ、ネレップ、キセロフと当時のモスクワのスターを並べたこの録音は大変貴重なもの。相当マスターに近い状態のよいテープを使用しているようで、 この年代としては相当にクリアな音質。 | ||
マリア・チェボタリの芸術〜オペラ場面集 モーツァルト:「フィガロの結婚」 ニコライ:「ウインザーの陽気な女房たち」 J.シュトラウスII:「ジプシー男爵」 ヴェルディ:「椿姫」(ドイツ語)(*) プッチーニ:「ボエーム」(ドイツ語)(+)「蝶々夫人」 R.シュトラウス: 「ナクソスのアリアドネ」「サロメ」「ダフネ」 からの場面 |
マリア・チェボタリ(S) ヘルゲ・ロスヴェンゲ、 ハインリッヒ・ シュルスヌス(*) ペーター・アンダース(+) | |
1940年代に大活躍した名ソプラノマリア・チェボタリは、わずか39歳というこれからの時に急死してしまったため録音は余り多く残されていない。このアルバムには大戦中の放送録音を中心に、 戦後のスタジオ録音をあわせ彼女の広範なレパートリーがうかがえるようになっている。ロスヴェンゲ、シュルスヌス、ペーター・アンダースとの共演、作曲者も絶賛したR.シュトラウスの諸作品の歌唱が貴重。 | ||
オペレッタ名唱集 レハール:「微笑みの国」、「フラスキータ」、「ヴェネツィアの夜」、 ミレッカー:「ガスパローネ」、「マリツァ伯爵夫人」、 オスカー・シュトラウス:「ワルツの夢」から 他 |
ハラルト・ゼラフィン フランツ・ バウアー=トイスル指揮 ウィーン歌劇場舞踏o. | |
オーストリアへようこそ モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク(*) ヨハン・シュトラウスII:ウィーン気質(+) ハイドン:交響曲第94番「驚愕」(#) ヨハン・シュトラウスII:トリッチ・トラッチ・ポルカ(+) シューベルト:交響曲第8番「未完成」(**) ヨハン・シュトラウスII:ウィーンの森の物語(+) モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番(++) ヨハン・シュトラウスII&ヨゼフ・シュトラウス: ピチカート・ポルカ(+) ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」(##) ヨハン・シュトラウスII:美しく青きドナウ(+) ヨハン・シュトラウスI:ラデツキー行進曲(***) |
ザルツブルクSQ(*) ルドルフ・ ハリアンダー(Cb;*) エドゥアルト・ シュトラウス指揮(+) ウィーン・ フォルクスオパーo.(+/++) ハインツ・ヴァルベルク指揮(#) オーストリア・ トンキュンストラーo.(#) ヨゼフ・クリップス指揮VPO(**) アルフレート・ブレンデル(P;++) パウル・アンゲラー指揮(++) ハイドンSQ(##) ユリウス・ヘルマン指揮(***) ホッホ・ウント・ ドイチュマイスター・ カペレ(***) | |
CDの外見からは演奏者すらわからないというまったくの観光企画的CDだが、内容的にはなかなかマニアックな音源がある。(++)など、VOX原盤のものもありそう。 | ||
オペラの旋律に基づく室内楽作品集 タファネル: トマの「フランソワ・ド・リミニ」による幻想曲/ ウェーバーの「魔弾の射手」による幻想曲 カール・ドップラー&アルベルト・ドップラー: ヴェルディの「リゴレット」による幻想曲 ボルン: ビゼーの「カルメン」による華麗な幻想曲/ ロッシーニの「ウィリアム・テル」による 華麗な二重奏曲 モルラッキ&トッリアーニ: ヴェルディの主題による協奏的二重奏曲 |
ダヴィデ・ フォルミサーノ(Fl) ジャン=クロード・ ジェラール(Fl) フランチェスコ・ ディ・ローザ(Fl) セルジョ・アッゾリーニ(Fg) フィリップ・モル(P) | |
録音:2000年3月、マントヴァ。 | ||
ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」 | レナード・ ウォーレン(Br;シモン) リチャード・タッカー (T;ガブリエーレ) アストリッド・ヴァルナイ (S;アメーリア) ジュゼッペ・ヴァルデンゴ (B;パオロ)他 フリッツ・ スティードリー指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1950年1月28日、ニューヨーク。MYTOからも2MCD-945.113として出ているが、音質向上が期待できる。 アメリカ史上最強のヴェルディ・バリトン、ウォーレンが難役シモンを歌った貴重な記録。彼はこの1950年の2種(もうひとつはメキシコでの公演)しか同役の録音を残していないようだ。 しかもアメーリアがヴァルナイで、こちらも彼女の数少ないイタリア・オペラのレパートリーの一つとなるもの。 | ||
アンタール・コツェの思い出 | アンタール・コツェ(Vn)指揮 彼のジプシー・バンド | |
その昔、Westeminsterにも録音のあったコツェ(1895-1959)の歴史的録音。 | ||
チャイコフスキー:歌劇「マゼッパ」 | アレクセイ・イワノフ (Br;マゼッパ) イワン・ペトロフ (B−Br;コチュベイ) グリゴリー・ボルシャコフ (アンドレイ) ニナ・ポクロフスカヤ (S;マリーア) ヴェラ・ダヴィドフ (リュボフィ)他 ワシリー・ネボルシン指揮 ボリショイ歌劇場o.&cho. | |
録音:1952年。ロシア皇帝に反旗をひるがえしたウクライナのマゼッパとその妻マリーアの激動の物語。音質良好。 | ||
PRCD-90523 (2CD) 廃盤 |
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 | マルガレーテ・クローゼ (A;オルフェオ) エルナ・ベルガー (S;エウリディーチェ) リタ・シュトライヒ (S:アモール)他 アルトゥール・ローター指揮 ベルリン市立歌劇場o.&cho. |
録音:1952年。初期LP時代にアメリカで私家盤的に発売され、以来語り継がれてきた同曲の古典的名盤。芯の強い声を聴かせるクローゼ、、稀代の名ソプラノ、 ベルガー、そしてベルガーの愛弟子シュトライヒ(声が師によく似ている)の名唱が聴きもの。管弦楽は大編成で厚ぼったくロマン的な味わい。イタリア語による歌唱。 | ||
ヨゼフ・シュミット(T) 〜カンツォーネとポピュラー歌曲集(全48曲) |
ヨゼフ・シュミット(T) | |
録音:1932年〜1937年。 | ||
シューベルト:シラーの詩による歌曲集 巡礼 D.794/アルプスの狩人 D.588/亡命者 D.402 騎士トッゲンブルク D.397/人質 D.246 期待 D.159/バッカス讃歌 D.801 ギリシャの神々 D.677/希望 D.637 |
ローベルト・ホル(Br) ダヴィト・ルツ(P) | |
録音:2001年12月。 リート、宗教曲からワーグナーまで幅広く活躍する1947年オランダ生まれのバスバリトン、ホルも50台半ば。円熟の歌が楽しめる。 | ||
シューベルト:弦楽四重奏曲全集 | ウィーン・ コンツェルトハウスSQ | |
録音:1950年代。原盤:Westminster。 | ||
私はあなたを愛していない〜 ヴァイル:アリア集 「三文オペラ」、「闇の女」、「マハゴニー市の興亡」、 「ニッカーボッカー氏の休日」、「ハッピー・エンド」、 「永遠の道」、「ラヴ・ライフ」、 「ヴィーナスのワン・タッチ」、 ベルリン・レクイエムから |
アニタ・アンマースフェルト | |
録音:2002年12月。 | ||
ペーター・エーデルマン、歌曲を歌う デュパルク、シュヴァルツ=シリング、 R.シュトラウス、ラヴェルの作品 |
ペーター・エーデルマン(Br) フィリップ・モル(P) | |
録音:2002年5月。 オットー・エーデルマンの息子ペーターも人気・実力ともすっかり一流の仲間入りをした観があるが、歌曲のアルバムはこれが初めて。 | ||
マーラー: 歌曲集「さすらう若者の歌」(*) 歌曲集「子供の不思議な角笛」(+) |
ヨゼフ・メッテルニヒ(Br;*) レオポルト・ルートヴィヒ指揮(*) ベルリンRIASso.(*) ロルナ・シドニー(Ms;+) アルフレート・ペル(Br;+) フェリックス・プロハスカ指揮(+) ウィーン国立歌劇場cho. | |
オンスロー:チェロ・ソナタ Op.16 No.2 シューベルト: さすらい人 D.480/たゆみなき愛 D.138/ さすらい人の夜の歌 D.678/ アルペッジョーネ・ソナタ D.821 |
イヴォンヌ・ティモワニュ(Vc) アレクサンダー・ブレダ(P) | |
チェロで聴くシューベルト歌曲もまた美しい。 | ||
ジョージ・ロンドン〜アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」、 ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」、 グノー:「ファウスト」、 オッフェンバック:「ホフマン物語」、 マスネ:「ドン・キホーテ」、 ボロディン:「イーゴリ公」、 ルビンシテイン:「悪魔」、 ムスルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」、 ワーグナー:「ラインの黄金」、「ワルキューレ」から |
ジョージ・ロンドン(Br) ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮VPO マックス・シェーンヘル指揮 ウィーン放送o. ルドルフ・モラルト指揮 ウィーンso. ジャン・ポール・モレル、 クルト・アドラー指揮 メトロポリタン歌劇場o. | |
録音:1950-1952年。音源:米COLUMBIA&放送。 ジョージ・ロンドンはカナダに生まれ、カール・ベームに見出されてウィーンを中心に国際的に活躍した。病気のため1960年代前半に引退。ベームが指揮したバイロイトの「指環」のヴォータン役も、 本来はロンドンが予定されていたらしい。イタリア語、ドイツ語、フランス語、ロシア語を操る豪快な歌が聴きもの。 | ||
シュランメルン集 オーベルマイル、ヘルテル、ミクラスの作品 |
ノイエ・ヴィーナー・ コンチェルト・シュランメルン | |
シューベルト: 弦楽四重奏曲第13番 イ短調「ロザムンデ」/ 弦楽四重奏曲第14番 ニ短調「死と乙女」 |
アロンSQ [ルートヴィヒ・ミュラー、 バルナ・コバリ(Vn) ゲオルク・ハマン(Va) クリストフ・ バンティロン(Vc)] | |
録音:アロンSQは1998年に結成されたウィーンの若きアンサンブル。 | ||
エーリヒ・クンツ〜オペラ・アリア集 モーツァルト: 「フィガロの結婚」、「コジ・ファン・トゥッテ」、 「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」、 ヨハン・シュトラウスII:「ジプシー男爵」、 「ヴェネツィアの夜」、「愉快な戦争」、他から |
エーリヒ・クンツ(Br) ヘルベルト・フォン・カラヤン、 オットー・アッカーマン指揮 VPO 他 | |
クンツは最もウィーン的といわれたバリトン。 | ||
ベートーヴェン: ヨゼフ2世の死に寄せるカンタータ/ 合唱幻想曲 Op.80 シューベルト:水の上の精霊たちの歌 |
クレメンス・クラウス指揮 ウィーンso. | |
録音:1950年。原盤:Vox。 クラウスが戦後ウィーンso.を指揮してアメリカVox社に行った一連の録音から珍曲を選んだアルバム。 | ||
フランク:交響曲(*) ドビュッシー:管弦楽のための「映像」(#) |
ピエール・モントゥー指揮 サンフランシスコso. | |
録音:1950年(*)/1951年(#)。原盤:RCA/BMG。(*)は初CD化。 フランクの交響曲はモントゥーの得意中の得意曲で数種類の録音が知られているが、現在一般に聴かれるのは1961年のシカゴ響とのもの。これはステレオ録音ということもあって脚光を浴びつづけているが、 コアなファンには「客演のシカゴ響より、モントゥーを神様のように崇拝していたサンフランシスコ響との演奏の方がはるかにに本領が出ている」と、今回登場する1950年盤を歴史的名盤として推す人も多い。 肝心の音質も固めながら良好で、「髄から興奮したければこれ!!!」と代理店大絶賛の演奏に華を添えている。 | ||
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 ニ短調Op.49 シューベルト:ノットゥルノ 変ホ長調Op.148 D.897 ハイドン: ピアノ三重奏曲第25番 ト長調 Hob.XV:25 「ハンガリー風」 |
ウィーン三重奏団 [ゲルノート・ ヴィニシュホーファー(Vn) アントン・ニクレスク(Vc) バルバラ・モーザー(P)] | |
ウィーンで活躍する中堅奏者から成るトリオ。 | ||
シューマン:幻想曲 ハ長調Op.131 シェーンベルク:幻想曲Op.47 ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.36 |
マルティン・ヴァルフ(S) ティル・ゲルバー(P) | |
録音:2001年5月。ヴァルヒはインスブルック生まれのヴァイリニスト。 | ||
PRCD-90566 (2CD) 廃盤 |
シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調D.667「ます」/ 八重奏曲 ヘ長調D.803/ 弦楽五重奏曲 ハ長調D.956 |
ウィーン・ コンツェルトハウスSQ パウル・バドゥラ=スコダ(P) レオポルド・ウラッハ(Cl)他 |
フランツ・ミットラー(1893-1970):作品集 クプレ(オッフェンバックの「パリの生活」の替え歌)(*)/ カール・クラウスの詩による4つの歌(*)/ ピアノ三重奏曲 ト長調(#)/ブッシュの詩による歌曲集(*)/ リルケの詩による歌曲集(*)/ピアノのための性格的小品(+)/ ネストロイの詩によるクプレ(*) |
ヴォルフガング・ホルツマイヤー(T;*) ラッセル・ライアン(P;*) アントン・ミラー(Vn;#) ローレンス・ツェリング(Vc;#) ディアナ・ミットラー(P;#/+) | |
録音:デジタル。 フランツ・ミットラーはウィーン生まれの詩人、作曲家、ピアニスト。19世紀末から20世紀始めのウィーンの文豪、カール・クラウス(1874-1936)の晩年に交流があり、 クラウスの詩を歌曲にしている。大戦中は合衆国に亡命、晩年にヨーロッパに戻りミュンヘンで亡くなった。ピアノ三重奏曲ト長調は彼の代表作とも言えるもので、ブラームス調の渋さが世紀末的色彩で飾られている。 ピアノで参加しているディアナ・ミットラーは娘。 | ||
シェーンベルク:弦楽四重奏曲集 [第1番 ニ短調 Op.7/第2番 嬰ヘ短調 Op.10/ 第3番 Op.30/第4番 Op.37/ ニ長調/] 弦楽四重奏のためのプレスト/ 弦楽四重奏のためのスケルツォ |
アロンSQ アンナ・マリア・ パンマー(Ms) | |
録音:2002年12月〜2003年9月、ウィーン。 シェーンベルクは番号付きの弦楽四重奏曲を4曲残しており、1905年から1936年まで、彼が後期ロマン派から合衆国に亡命して独自の物寂しい作風を完成させるまでの変貌を如実にみてとることができる。 さらに、このアルバムには加えて1890年代後半に書かれた若書きの3曲も含まれており、これがまさに知られざる名曲。弦楽四重奏曲 ニ長調はドヴォルザークの影響が顕著であり、 ウィーン情緒もたっぷりの実に美しい音楽で、お勧め。シューベルトの「ロザムンデ」と「死と乙女」(PRCD-90549)で、21世紀の新しいウィーンの弦楽四重奏団の姿を見せてくれたアロン四重奏団は、 様々な作風をそれぞれ立派に演奏しており、明らかにウィーンの弦の味を保っているところがうれしいもの。 | ||
マックス・フォン・シリングス(1868-1933): 歌劇「モナ・リザ」(1915)(*)/歌曲集「鐘の歌」(#) |
インゲ・ボルク(モナ・フィオルダリーザ;*) マテュー・アーレルスマイヤー(フランチェスコ;*) ハンス・バイラー(ジョヴァンニ;*)他 ぺーター・アンダース(T;#) ロベルト・ヘーガー指揮(*/#) ベルリン市立歌劇場o.&cho.(*)、 シュターツカペレ・ベルリン(#) | |
録音:1953年(*)/1943年5月(#)、以上ベルリン。 フルトヴェングラーの音楽面での師匠という側面のみが語られる事が多いシリングス。しかし彼自身優れた指揮者であり作曲家だった。「モナ・リザ」は彼の代表作で、 ドイツ語圏の各都市のみならずメトでも上演されたほど。近年でも時々上演がある。この録音は1953年5月にベルリン市立歌劇場(現在のベルリン・ドイツ・オペラ)で上演された際、 並行して放送用収録されたスタジオ録音。ボルクやバイラーなどキャストも強力で、音も年代を考えれば相応に良好。 | ||
ユーリー・シャポーリン(1887-1966): 歌劇「デカブリストたち」 |
アレクセイ・イワーノフ(Br) :コンラード・ルィリエフ アレクサンドル・ピルゴフ(B) :ペルテル大佐 イワン・ペトロフ(B) :ベストゥジェフ隊長 ピョートル・セリヴァノフ(Br) :トルベツコイ王子 ゲオルギー・ネレップ(T) :カホフスキー アレクサンドル・ メリク=パシャーエフ指揮 ボリショイ劇場o.&cho. | |
録音:1953年。 ロシア・オペラ史に名を残す作品ながら、なぜか全く聴く機会のなかった「デカブリストたち」がついに登場。 デカブリストとは1825年12月に専制と農奴制の廃止を要求に貴族出身の将校たちがペテルブルグと南ロシアで行なった武装蜂起のメンバーのこと。ロシア史上初の革命は、旧ソ連当局にとって格好の題材であった。 シャポーリンはスヴェトラーノフやシチェドリンの師としても知られる作曲家で、1925年から1953年まで、実に四半世紀をかけて歌劇「デカブリストたち」を完成させた。もちろん現代的な所はなく、 ボロディンの「イーゴリ公」の系譜にある壮大な歴史劇で、ソ連オペラの最高作とみなされている。これを聴かずしてロシア・オペラは語れない。 | ||
シェーンベルク:グレの歌 | リチャード・ルイス(ワイデマール) エセル・セムサー(トーヴェ) ネル・タンジェマン(森の鳩)他 ルネ・レイボヴィッツ指揮 パリ新交響楽協会o.&cho. | |
録音:1953年10月。 シェーンベルクの弟子にして忠実な伝道者であったルネ・レイボヴィッツが1953年に録音した師匠の大作「グレの歌」は、世界初録音ではないものの(SP期のストコフスキー盤が先)、 LP時代には長く唯一の録音として君臨していた名盤。録音面でも、膨大な編成のオーケストラと合唱を名録音技師アンドレ・シャルランが手際良くまとめており、今でも十分通用する内容。 | ||
ヘルベルト・アルゼン(B)〜アリア集 モーツァルト:「後宮からの逃走」/「魔笛」 ベートーヴェン:「フィデリオ」 ヴェルディ:「マクベス」 ワーグナー: 「マイスタージンガー」/「ジークフリート」 R.シュトラウス:「ダフネ」からの場面 |
ヘルベルト・アルゼン(B) ルドルフ・モラルト指揮 カール・ベーム指揮 VPO、ウィーンso. | |
録音:1943-1949年。 ヘルベルト・アルゼン(1906-1978)は、1936年から1958年までウィーン国立歌劇場で活躍したバス。63の役で実に1408回の公演に出演したという。 | ||
ジョージ・ロンドン〜アリア集 モーツァルト: 「フィガロの結婚」から(*) [もし踊りをなさりたければ/ もう飛ぶまいぞ、この蝶々/さあ眼をあけろ/ 訴訟には勝っただと・・・溜息をついている間に/ 復讐!]/ 演奏会用アリア [娘よお前と離れている間にK.513(*)/ このうつくしい手でK.612(*)/ 彼をふりかえりなさいK.584(*)] ヴェルディ:「アイーダ」から(#) ボロディン:「イーゴリ公」から(+) ワーグナー:「ワルキューレ」から(+) |
ジョージ・ロンドン(B) ブルーノ・ワルター指揮(*) コロムビアso.(*) アストリッド・ヴァルナイ(#) ヘルマン・ヴァイゲルト指揮(#/+) バイエルン放送so.(#/+) | |
録音:1953年5月7日&8日、ロスアンゼルス(*)/1953年10月3日、ミュンヘン、(#)。原盤:米Columbia(*)。 1950年代を中心に、イタリア、ドイツ、ロシアいずれのオペラでも高い評価を得たドラマティック・バス、ジョージ・ロンドン(1919-1985)、彼が国際的な活躍を始めた頃の1953年の録音を集めている。 モーツァルトは伴奏がワルターというのが豪華で、「フィガロの結婚」からは、フィガロ、伯爵、さらにバルトロという3役を歌う達者ぶりだが、しかし彼の本領はミュンヘンでの放送録音で発揮される。 「アイーダ」ではアイーダ役のヴァルナイとの二重唱がド迫力、「イーゴリ公」はちゃんとロシア語で歌唱、そして30代半ばでよくこんなヴォータンが歌えると驚く「ワルキューレ」の告別、 どれも桁違いのパワー満載。 | ||
イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル(1757-1831): フォルテピアノのための作品集 ロンド 変ホ長調 B.613/ピアノ・ソナタ ロ長調 B.571/ ピアノ・ソナタ ヘ短調/ロンド イ長調 B.114/ アンダンティーノ B.651/ピアノ・ソナタ ト長調 B.572 |
リヒャルト・フラー(Fp) | |
録音:2003年10月7日。使用楽器:Der Walter & Sohn-Flugel社、1814年製。 プレイエルといえば有名なピアノメーカーだがその創始者、イグナツ・ヨーゼフ・プレイエルは実は作曲家としても名高い。ヴァーンハルとハイドンに学び各地で活躍、その後パリに移住して出版業でも成功、 自作の楽譜は飛ぶように売れたという。50歳の時にはピアノメーカーを起業してこれまた大成功。芸術とビジネスを結びつけた人物だったわけだ。モーツァルトと同時代人だが、 作品は初期のベートーヴェンを思わせるキリッとした爽快感があり、当時人気が高かったこともよく分かる。使用されている楽器も、背筋の伸びた品の良い響きがする。 | ||
シューベルト: 流れの上で D.943/秋 D.945/岩の上の羊飼 D.965 ハインリヒ・ブロッホ: さようなら/シュヴァイツァーの郷愁/鐘の音 フランツ・ラハナー:秋/森の小鳥 ルイス・シュポア:6つの歌曲 |
ヘレナ・デアリング(S) オルトルン・グラーエ(P) アンドレアス・シャブラス(Cl) トビアス・シュトジエク(Vc) | |
録音:2003年2月。 シューベルト以外は比較的珍しい作品を収録。ヘレナ・デアリングはニューヨーク生まれのウィーンのソプラノ。 | ||
オッフェンバック: 喜歌劇「ジェロルスタン女大公殿下」 |
ユージニア・ザレスカ(女大公殿下) アンドレ・ドラン(フリッツ) ジゼル・プレヴェ(ヴァンダ) ジャン・モリアン(ポール王子) ジョルジュ・ラクール(ピュック男爵) ジャン・ライリー(ブン大将)他 ルネ・レイボヴィッツ指揮 パドルーo.、パリ・リリクcho. | |
録音:1958年、ステレオ。原盤:URANIA。 日本では「ブン大将」の名で古くから親しまれてきたオッフェンバックの軍隊コメディーの傑作「ジェロルスタン女大公殿下」。2004年はチューリヒでアーノンクール(!)が、 年末にはパリでミンコフスキが取り上げるというほど、近年特に人気を博しているようだ。この録音は、鬼才レイボヴィッツがステレオ初期に録音した名盤で、 LP期にフルトヴェングラーの「ウラニアのエロイカ」を発売した事で知られる合衆国のURANIA社から発売されていた。 レイボヴィッツの鋭利な指揮がオッフェンバックのキレの良い音楽を見事に起爆させている。 | ||
モーツァルト: ディヴェルティメント第11番 ニ長調K.251 ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII-11/ ディヴェルティメント 変ロ長調「狩」 |
ザルツブルク・ モーツァルト・アンサンブル イムレ・ローマン(P) | |
録音:2003年11月。 モーツァルトのK.251は1776年7月に姉ナンネルのために書いた愛らしい作品で、最後に小粋で短いフランス風行進曲がついているのがユニーク。オーボエに2本のホルン、弦五部という編成。 ハイドンの「狩」は、弦楽四重奏曲第1番として知られるもの。ザルツブルク・モーツァルト・アンサンブルは、モーツァルテウムのオーケストラの団員と音楽院の教授からなる団体。 モーツァルトに代表されるウィーン古典派のディヴェルティメントなどの室内楽作品を中心に活動している。 | ||
ドヴォルザーク: ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 Op.65/ ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 Op.90「ドゥムキー」 |
オイストラフ・トリオ [ダヴィド・オイストラフ(Vn) スヴャトスラフ・ クヌシェヴィツキー(Vc) レフ・オボーリン(P)] | |
録音:1950年代。原盤:MELODIYA。以前MONITORレーベルからCD化されていたが、久々の再発売。 オイストラフ・トリオはかの大ヴァイオリニスト、ダヴィド・オイストラフと、彼と数年来共演していたピアニスト、レフ・オボーリンに、チェロのスヴャトスラフ・クヌシェヴィツキーを迎え1941年に発足し、 クヌシェヴィツキーが亡くなる1963年まで活動した。オイストラフの豊潤な音色を核に、惚れ惚れするほど極めて密度の高いアンサンブルが構築されており、ソ連のみならず西側まで非常に高い評判を得、 EMIに残したベートーヴェンの大公トリオなどはいまだ同曲のベストに挙げる人も数多い。このドヴォルザークも恐ろしいほどの完璧さと豊かな音楽性が融合しており、有名な「ドゥムキー」はもちろん、 第3番の第3楽章など、絶品。 音質は「モノラルながら非常に優秀です」と代理店も大推薦。 | ||
PRCD-90595 廃盤 |
リムスキー=コルサコフ: ピアノ三重奏曲 ハ長調(*) スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15(#) |
オイストラフ・トリオ [ダヴィド・オイストラフ(Vn) スヴャトスラフ・ クヌシェヴィツキー(Vc) レフ・オボーリン(P)] |
録音:1952年(*)/1950年(#)。原盤:MELODIYA。(*)は以前LE CHAN-T DU MONDEレーベルから短期間のみCD発売されていたが、ほとんど流通しなかった。初CD化の(#)とあわせ、待望のCD復活。 知る人ぞ知るリムスキー=コルサコフの隠れた名作、ピアノ三重奏曲のこれ以上望みようもないほど素晴らしい演奏。40分に迫る大曲があっという間に感じるほどで、 オイストラフ・トリオの恐るべき個々の力量から考えれば「鉄壁」という名がふさわしいが、どこか和やかさも感じられ、まさにスーパー・トリオの面目躍如。一方のスメタナのピアノ三重奏曲では、 娘を亡くしたスメタナの抑えられぬ悲しみがひたひたと迫ってくる。 上記ドヴォルザーク同様、音質は優秀。 | ||
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 ラフマニノフ: ピアノ三重奏曲第2番「偉大な芸術家の思い出」 |
オイストラフ・トリオ [ダヴィド・オイストラフ(Vn) スヴャトスラフ・ クヌシェヴィツキー(Vc) レフ・オボーリン(P)] | |
録音:モノラル。原盤:Melodiya。 先日、プライザーから2枚のCD(PRCD-90593、90595)が発売されたオイストラフ・トリオ。「こんなすごいピアノ・トリオがあったのか」と、彼らの存在を知らない若い世代をも驚かせた、その待望の続編。 オイストラフ・トリオの優れた演奏だと、ピアノ・トリオにはいかに優れた傑作があるか再認識させられる。ラヴェルのピアノ三重奏曲は、彼の全作品中最もインティメイトな美にあふれたもの。「悲しみの」という副題のあるラフマニノフの2番は、敬愛していたチャイコフスキーの死を悼んで書かれたもの。ラフマニノフは甘ったるいなんて思っている人も思わず正座して焼香したくなるほどの悲痛さにあふれた傑作。 音質は非常に優秀。 | ||
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D929 ショパン:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.8 |
オイストラフ・トリオ [ダヴィド・オイストラフ(Vn) スヴャトスラフ・ クヌシェヴィツキー(Vc) レフ・オボーリン(P)] | |
録音:1950年代、モノラル。原盤:Melodiya。 このCDのメインはシューベルトのピアノ・トリオの第2番。亡くなる前年のこの作品、実に40分かかる大作。大交響曲や弦楽五重奏曲と並ぶシューベルトの「天国的長大さ」を遺憾なく示した傑作である。 3つの楽器だけで長大な作品を引っ張っていくのは並ではない。しかしここでのオイストラフ・トリオの演奏はまさにグレート、と叫びたくなる。密にして雄大、余裕があるのに緊張感もバッチリ。 素晴らしいの一言。 ショパンのピアノ三重奏曲は、珍しいショパンの室内楽曲という紹介ばかりだが、意外や疾風怒涛の感情渦巻く名作だったということを、オイストラフ・トリオが証明している。 音質は非常に優秀。 | ||
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81(*) フランツ・シュミット:ピアノ五重奏曲 ト短調(#) |
バリリSQ エディト・ファルナディ(P;*) イェルク・デムス(P;#) | |
録音:1953年(*)/1952年(#)。原盤:Westminster。 いずれも定評ある演奏。ことにシュミットの傑作において、バリリとデムスのウィーン的美感が最高に発揮されている。 | ||
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 | ローレンツ・フェーエンベルガー (ローエングリン) アンネリース・クッパー(エルザ) ヘレナ・ブラウン(オトルート) フェルディナント・フランツ (フリードリヒ・フォン・テルラムント) オットー・フォン・ロール (国王ハインリヒ) ハンス・ブラウン(軍令)他 オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送so.&cho. | |
録音:1952年12月15日-22日。原盤:DG。 「ローエングリン」の初のLP全曲録音で、巨匠オイゲン・ヨッフムの数少ないワーグナーの全曲録音の一つながら、1953年にLPで発売された以来全く復活しなかった幻の録音。もちろん初CD化。 ヨッフムとバイエルン放送響の組み合わせが大注目で、このコンビのブルックナー同様の名演。歌手は今となってはあまり知られていないとはいえ、大戦中から戦後にかけて一線で活躍した人たちばかり。 | ||
マーラー作品の室内楽編曲集 マーラー: さすらう若人の歌(シェーンベルク編曲)(*) 交響曲第4番(シュタイン編曲)(+) |
スーザン・マクリーン(Ms;*) ヘレネ・リンドクヴィスト(S;+) ペーター・シュタンゲル指揮 タッシェンpo. | |
ヘレネ・リンドクヴィストは1968年生まれ、スウェーデン人とエジプト人のハーフとのこと。 | ||
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 | コンスタンティン・ヴァルダドルフ(Br) クリスティン・オケルルント(P) | |
コンスタンティン・ヴァルダドルフは正真正銘プロのバリトン。と同時に本物の伯爵で、また食通、料理研究家としても有名。そんな彼がシューベルトの「冬の旅」に挑んだアルバム。 3ページの日本語解説付きだが、誤植もあるとのこと。 | ||
モーツァルト: 交響曲第36番 ハ長調 K425「リンツ」(*)/ 交響曲第41番 ハ長調 K551「ジュピター」(#) ヨハン・シュトラウス: ワルツ「南国のバラ」(+)/ワルツ「朝の新聞」(+) ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」(+) |
カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1950年9月(*)/1949年3月(#)/1949年3月(+)。原盤:DECCA(*)/HMV(*以外)。 1950年前後の覇気漲るベームとウィーン・フィルの録音。「リンツ」はLP時代に廉価版でよく見かけた名盤の復活で、思わず懐かしくなる人も多いはず。 1950年のVPOの薫りがDECCAの優秀録音でクリアに捉えられている。ベームのキリリとした演奏も全く古びていない。「ジュピター」の音は一段落ちるがこちらも豊かな演奏。 一方、いかにもベームとは相性が悪そうなシュトラウスのワルツだが、さすが1940年代のVPOは心得たもので、楽しくやってくれている。 | ||
初CD化あり? ウィーン・フィル名演集 モーツァルト: 交響曲第40番 ト短調 KV.550(*)/ クラリネット協奏曲 イ長調 KV.622(#)/ 交響曲第33番 変ロ長調 KV.319(+) ハイドン:交響曲第99番 変ホ長調 Hob.I-99(**) シューベルト: 交響曲第3番 ニ長調 D.200(##)/ 交響曲第5番 ハ長調 D.485(##) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮(*) レオポルド・ウラッハ(Cl;#) ヘルベルト・フォン・ カラヤン指揮(#/+) ヨーゼフ・クリップス指揮(**) カール・ ミュンヒンガー指揮(##) VPO | |
いまは亡き名指揮者たちがウィーン・フィルと残した名演を集めたもの。一見よく見る録音ばかりかと思いきや、ミュンヒンガーによる2曲のシューベルトは1965年と1963年の録音でかなり珍しいもの。第5番は国内でおそらく1度だけCD化されていたが、第3番は初CD化では無いだろうか。 | ||
コンチェルト・インペリアーレ スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」〜凱旋行進曲 J.シュトラウス II: エジプト行進曲/喜歌劇「こうもり」序曲/皇帝円舞曲 ラヴェル:ボレロ マルテ:コンチェルト・インペリアーレ (オーストリア皇帝讃歌による変奏曲) |
ペーター・ヤン・マルテ指揮 オイロペアンpo. | |
録音:2003年、インスブルック。 ハプスベルク家の末裔、オットー・フォン・ハプスブルク氏臨席の演奏会のライヴ録音。 | ||
ウィーン・レシェティツキー・トリオ 〜ピアノ三重奏による ヨハン・シュトラウスI(1804-1849):作品集 クリストフ・パンティロン編: カドリール「ウィーンの謝肉祭」Op.124/ 好評なアンネン・ポルカOp.137/ ワルツ「ローレライ=ラインの調べ」Op.154/ ポルカ「彼女の想い出に」Op.236/ カドリール「ジプシーの娘」Op.191/ ワルツ「 Der Frohsinn, mein Ziel 」Op.63/ ギャロップ「若人の情熱」Op.90/ワルツ「つばめ」Op.208/ シュペール・ポルカOp.133/ Louisen-Quadrille Op.234/ ワルツ「夏の夜の夢」Op.180/カチンカ・ポルカOp.210/ ワルツ「ドナウの歌」Op.127カチューチャ・ギャロップOp.97 |
ウィーン・レシェティツキー・トリオ [スタニスラフ・ティショノフ(P) クララ・フリーダー(Vn) クリストフ・ダヴィド・ パンティロン(Vc)] | |
録音:2004年6月、ウィーン。 | ||
ウィーンの謝肉祭 オッフェンバック:パリの喜び ショスタコーヴィチ: 「モスクワ=チェリョムーシカ」〜Drive through Moscow / 「ジャズ組曲第1番」〜フォックストロット/ 「ジャズ組曲第2番」〜ワルツ第2番 ジェルジ・リゲティ: 「コンチェルト・ロマネスク」より[第2楽章/第4楽章] カール・アマデウス・ハートマン:シュネル舞曲と間奏曲 ペーター・プラニャフスキー:イントラーダ/メヌエット ヨハン・シュトラウス:新ピツィカート・ポルカ ポンキエッリ:「ジョコンダ」〜時の踊り ショスタコーヴィチ:ポルカ=ギャロップ ヨハン・シュトラウス:加速度円舞曲/ポルカ「雷鳴と電光」 ヴィヴァルディ/ショロム・セクンダ(1894-1974): Bei mir bist du schön |
ミヒャエル・ディットリヒ指揮 ウィーンso. | |
録音:2003年4月3日、コンツェルトハウス、ウィーン、ライヴ。 | ||
中嶋彰子「ラ・パストレッラ」〜歌曲とアリア集 パリゾッティ:もし私を愛してくれるなら スカルラッティ:私を傷つけないで カッチーニ:アマリッリ メルカダンテ:チロレーゼ ロッシーニ:アルプスの羊飼いの娘 シューベルト: 草原の羊飼いの娘/ 「陰謀者たち」〜私は不安な思いでさ迷いあるく/ 岩の上の羊飼い アルフレード・カタラーニ(1854-1893): ロマンス/夢だった/グリーンランドの歌/オダリスク/ 彼は私を深く愛していた/口づけもなく チレーア:目覚めて/はかない一生 ニルセン:イタリアの羊飼いの歌 メサジェ:軽やかな翼があったなら |
中嶋彰子(S) ニルス・ムース(P) ぺーター・シュミードル(Cl) | |
輸入盤国内仕様。日本語帯&解説付き。原盤番号:PR-90647。 ウィーン・フォルクルオパーのプリマドンナ、中嶋彰子待望の初CD。今、歌好きの間で最もホットに話題が交わされるソプラノがこの人で、ウィーンを中心に大活躍している。彼女は釧路出身で15歳でシドニーに渡り音楽教育を受け、1992年からドイツ、オーストリアを中心に活動、1999年からウィーン・フォルクスオーバーの専属歌手として大人気の引っ張りだこという、夢のサクセスストーリーの実現者。日本でも何度も歌っていてその都度大きな印象を残しているが、特に2003年10月、新国立劇場で行なわれたアンドレアス・ホモキ新演出の「フィガロの結婚」の公演でスザンナを歌い、歌唱演技とも激賞されたのは記憶に新しい。 中嶋の魅力は、日本人の細やかな神経と本場で鍛えられた幅の広い表現の踏み込みの融合にある。もちろん濡れた黒髪のようなしっとりとした美声も威力大。これはウィーンっ子が黙ってはいないはず。 今回ウィーンのPREISERが発売する彼女初のアルバムは、イタリア古典歌曲からニルセンまでという実に意欲的な内容。特に目を引くのが歌劇「ワリー」で知られるアルフレード・カタラーニ(1854-1893)の作品。若くして亡くなったため一般への知名度は今一つだが、ハートに響く抒情的な旋律美で名高く、生きていればプッチーニの大ライバルになったことは間違いない。中でも1876年の歌曲「グリーンランドの歌」は「ワリー」中の有名なアリア「それなら・・・ここから遠いところへ行きましょう」の原作となった。 シューベルトの長大な歌曲「岩の上の羊飼い」では、ウィーンの名クラリネッティスト、ぺーター・シュミードルも参加するという豪華なおまけもついて、話題性も高い。 なお、当盤は国内輸入元がこの国内仕様盤のみを扱い、輸入盤(国内解説無し)としては流通しない模様ですので、当店でも国内仕様盤のみの扱いとさせていただきます。御了承下さい。 | ||
Auf der Rennbahn ペピ・ヴィシャルト: Weanerisch ペーター・ハヴリチェク(20世紀-): Auf die Zechn-Tanz ヨハン・シュトラウスI(1804-1849): ギャロップ「中国人」 ヨハン・シュムッツァー(?-1873): Schmutzer Tanz アルノルト・シェーンベルク(1874-1951): 6つのピアノ小品Op.19〜第2曲 フリッツ・クライスラー(1875-1962): 美しきロスマリン ヨゼフ・ミクラス: Prima Vista シューベルト(1797-1828):メヌエット ロ短調 ヨハン・シュトラウスI: Zur Kettenbrücke ヨハン・シュランメル(1850-1893): Hechtl Marsch カール・ミクラス: Im Gmoa'wirtshaus ヨハン・シュトラウスI(ヨゼフの誤記?): 若人の情熱/とんぼ アルノルト・シェーンベルク:ノットゥルノ リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): 「ばらの騎士」より アルノルト・シェーンベルク: 6つのピアノ小品Op.19〜第3曲 |
新ウィーン・ コンツェルト・ シュランメルン [ペーター・ウーラー、 ヴァルミル・ジウ(Vn) ギュンター・ハウマー (ハーモニカ) ペーター・ハヴリチェク (コントラギター)] | |
発売:2004年。演奏団体の公式サイト:http://www.concertschrammeln.at。 | ||
リムスキー=コルサコフ:歌劇「サトコ」 | ゲオルギー・ネレップ(T:サトコ) エリザベタ・シュムスカヤ (S:ヴォルホヴァ) ヴェラ・ダヴィドワ(Ms: リュバーヴァ・ブスラエヴナ) イワン・コズロフスキ (T:インドの商人) パヴェル・リシツィアン (Br:ヴェネツィアの商人) マルク・ライゼン (B:ヴァリャーグの商人) 他 ニコライ・ゴロワーノフ指揮 ボリショイ歌劇場o.&cho. | |
録音:1950年。 1950年代のモスクワのトップ・スターたちがずらりと並んだ超豪華キャスト、しかも指揮がゴロワーノフ、と来れば、いかに古い録音であろうとも、ゲルギエフの新録音があろうとも、不滅の価値を今に伝えるものであることは間違いない。旧ソヴィエト時代のボリショイの繁栄ぶりに溜息が出そうな演奏。 | ||
シュランメルムジ Schrammelmusi ルドルフ・シュトローマイヤ−: 行進曲 ハ長調(*) アントン・フンメル: ポルカ「美しきウィーン女」(*/#) アロイス・クロイツベルガー: ヘルナルザー舞曲[ Hernalser Tanz ](*) 作曲者不詳/アントン・フンメル編: ポルカ「ナイチンゲール」(*/#) カール・クラッツル: ワルツ「 Der letzte Tropfen 」(*) ヨハン・シュランメル(1850-1893): ポルカ「キス」(*/#) カール・ミクラス: リースリング舞曲[ Riesling-Tanz ](*) アンドレアス・シンドラウアー: Wo der Nußberger wachst (*) ヨハン・シュランメル: D-Tanz (*) / Wiener Künstlermarsch (*) ヨゼフ・シュランメル(1852-1895): Der Weaner is allweil leger (+) アントン・グルーバー: Hoch Georg (+) ヨハン・マイヤー: Der Schofler Tanz (+) ヨーゼフ・ヴィスネート: Aus dem Badnerpark (+) ヨゼフ・シュランメル: Vier Quadrillen (+) フィリップ・ファールバッハ II (1843-1894): Strom des Lebens (+) |
クルト・シュミット(G管Cl;#) ウィーン・コンツェルトハウス・ シュランメル四重奏団(*) シュピラー・シュランメルン(+) | |
発売:2004年。録音:ADD。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」 |
ダニエル・グロスマン指揮 アンサンブル28 | |
録音:2003年10月,ウィーン。 アンサンブル28は2003年創立、EU六か国の奏者28人からなるピリオド楽器オーケストラ。ヴァイオリン各4、ヴィオラ、チェロ,コントラバス各2に管楽器、打楽器という編成で、近代に肥大化してしまった古典オーケストラの曲から本来の響きを蘇らせることを目的としている。声部がクッキリ浮び上がるのは当然、それだけでなく推進力やメリハリも効いていて、第3楽章のホルンも、本来の勇壮な効果が発揮されている。この44分強の超快速演奏は、単に「爽快」などというばかりでない、若者の高い志のある演奏といえる。 リーダーのイリア・コロルは1969年キエフ生まれで現在はウィーン在住のヴァイオリニスト。指揮のダニエル・グロスマンは1978年ミュンヘン生まれ。若い活力が漲ったエロイカだ。 | ||
ヴィルトゥオージッシモ ハイドン:「突然の出会い」、 グルック:「クレリアの勝利」、 「オルフェオとエウリディーチェ」、 ヘンデル:「リナルド」、「ロデリンダ」からのアリ モーツァルト: 「エクスルターテ・ユビラーテ」〜アレルヤ J.S.バッハ/グノー編:アヴェ・マリア J.S.バッハ: カンタータ「全地よ、神にむかいて歓呼せよ」から ヴィヴァルディ:「ラウダーテ・プエリ」から ラヴェル:ハバネラ |
エテリ・ラモリス(S) オルドジフ・ヴルチェク指揮 ヴィルトゥオージ・ディ・プラガ | |
エテリ・ラモリスはグルジア生まれのソプラノ。トビリシ、モスクワ、ウィーン、マドリッドで学び、現在はロンドン在住。セビリャでゼッフィレッリ演出の「ボエーム」でミミを歌い注目され人気が出、その後イタリア、ドイツ、アメリカでも名声を得ている。近年最も将来が注目されているソプラノの一人。 | ||
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120 |
ピエール・モントゥー指揮 サンフランシスコso. | |
録音:1950年/1952年。 ピエール・モントゥーとサンフランシスコ交響楽団のコンビには、大らかな恰幅と隙のない明晰な見識が共存した名演が多数あるが、なかでもこの2曲は、代表的名盤として長きにわたって愛されてきた。2004年に国内盤で復活したが、海外盤ではこれが初CD化になるはず。PREISERは常にどこからか良質な音源を見つけてくるので、音質的には期待できそう。 | ||
ヴェルディ: 歌劇「仮面舞踏会」〜抜粋(*) |
ジャン・ピアース(T:リッカルド) ジンカ・ミラノフ(S:アメーリア) レナート・ウォーレン(Br:レナート) マリアン・アンダースン(A:ウルリカ) ロバータ・ピーターズ(S:オスカル) ディミトリ・ミトロプーロス指揮 メトロポリタン歌劇場o. | |
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」〜ミゼレーレ(+) | ジンカ・ミラノフ(S) ジャン・ピアース(T) レナート・チェッリーニ指揮 RCAビクターo. | |
ヴェルディ:歌劇「運命の力」からの場面(#) | ジャン・ピアース(T) ジンカ・ミラノフ(S) レナート・ウォーレン(Br) ニコラ・モスコーナ(B) ジョネル・ペルレア、 レナート・チェッリーニ指揮 RCAビクターo. | |
録音:1955年1月(*)/1951年5月(+)/1955年2、4月(#)。原盤:RCA 。 (*)はライヴではなくオリジナルの抜粋録音で、しっかりした形でCDに復刻されるのは初めて。ミトロプーロスは同時期にメトで「仮面舞踏会」を上演していて、そこでマリアン・アンダースンが黒人歌手として初めてメトの舞台に立ったのは有名な話。当時のメトのスターも揃っている。 | ||
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53(*) グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82(*) カバレフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Op.48(+) |
ダヴィド・オイストラフ(Vn) キリル・コンドラシン指揮(*) ドミトリー・カバレフスキー指揮(+) ソヴィエト国立so. | |
録音:1950年頃。 好評のオイストラフ・シリーズ、今回は協奏曲三本立て。ドヴォルザークはいくつかの復刻盤があったが、グラズノフとカバレフスキーはかなり珍しいと思われる。いずれの曲でもオイストラフならではの温かく豊かな音色と艶のある歌がたっぷり楽しめる。特にドヴォルザークは名演。コンドラシンの見事な伴奏、カバレフスキーの自作自演と話題性もたっぷり。 | ||
シューベルト: 即興曲 D.899/即興曲 D.935 |
フロリアン・クルムペック(P) | |
フロリアン・クルムペックは1978年ウィーン生まれ。14歳からルドルフ・ブフビンダーのマスタークラスで学び、さらにゲルハルト・オピッツ、エリザベート・レオンスカヤにも学んだ。17歳でウラジーミル・フェドセーエフと共演、以来各地で活動、ますます期待されるウィーンのピアニストである。 | ||
フリードリヒ・グルダとユーロジャズ・オーケストラ ジョンソン:ユーロスイート グルダ:2つのピアノとバンドのための変奏曲 |
フリードリヒ・グルダ(P) ジェイ・ジェイ・ジョンソン(Tb) ユーロジャズ・オーケストラ [アーニー・ロイヤル(Tp) ロルフ・エリクソン (Tp、フリューゲルホルン) ケニー・ウィーラー (Tp、メロフォン) レイ・プレムル(B-Tb) エーリヒ・ クラインシュースター(Tb) ルドルフ・ヨーゼル(B-Tb) ラルフ・イサクソン(Hr) アルフィー・リース(Tu) ハーブ・ゲラー(A-Sax) タビー・ヘイズ(T-Sax、Fl) ハンス・ザロモン(B-Cl) ロニー・ロス(Br-Sax) ピエール・カヴァッリ(G) ロン・カーター(Cb) メル・ルイス(ドラムス) ジョー・ザビヌル(P)] | |
録音:1966年。 グルダの幻のジャズ・アルバムが復活。いまさら言うまでもなく、フリードリヒ・グルダのジャズ活動は、ピアニストとしてのグルダに不可欠な要素であった。即興の自由を求めジャズにそれを見出し楽しんだのは、グルダという人を考えれば当然のことであろう。 このCDは1966年夏に、モダン・ジャズのトロンボーン奏者として有名なJ.J.ジョンソンをはじめとするユーロジャズ・オーケストラと共演した時の貴重な記録。翌年PREISER社LPで発売していたものの、長らくグルダ・マニアでも手に入らなかった録音。登場するアーティストがまた豪華。ハーブ・ゲラー、タビー・ヘイズ、ロン・カーター、ジョー・ザビヌル、アーニー・ロイヤル、ケニー・ウィーラー、レイ・プレムルなどなど、どよめいてしまうほどの名手揃い。クラシック・ファンにもジャズ・ファンにもうれしいCD化だ。 | ||
マーラー: 交響曲第1番 ニ長調「巨人」(*) 「さすらう若人の歌」(+) |
ノーマン・フォスター(Br;+) ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ウィーンso.(*)、バンベルクso.(+) | |
録音:1952年(*)/1953年(+)。 ホーレンシュタインのマーラーは、末期ロマン主義ドップリのマーラーから逸早く脱した時代先取りの快演として知られている。ここに収録されているのはいずれも米VOX社の録音で、名盤として知られていたもの。それぞれ既にCDになってはいるものの、どちらも2枚組みの中に組みこまれており、4枚買わないと聴けなかったので、それが1枚にまとまったのは、ホーレンシュタインのマーラーだけが目当てのファンにはありがたい。もちろん音質もPREISERの定評ある純正モノラル。 | ||
モーツァルト: アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 聖母マリアのためのリタニア K.195 レクイエム K.626 |
リサ・ラーション(S) エリーザベト・フォン・マグヌス(A) ヘルベルト・リッペルト(T) ハリー・ピーターズ(B) シモン・スハウテン指揮 アンサンブル・リリク | |
録音:2004年、ユトレヒト、ライヴ録音。 シモン・スハウテン(Simon Schouten)は、1992年からコープマン率いるアムステルダム・バロック合唱団の歌唱指導者を務め、バッハのカンタータ全集プロジェクトにも深く関わっている人物。かつてのレオンハルトに対してのヘレヴェヘのような立場である。ちなみに、スハウテンはコレギウム・ヴォカーレにカウンターテナーとして参加していたこともあるという。 ここでスハウテンは1999年に自ら創立したアンサンブル・リリクを指揮し、モーツァルトの宗教曲を演奏している。注目はもちろんレクイエム、ピリオド楽器によるレクイエムの録音もすでの数多く、半端な演奏では存在感がないが、この演奏は期待通りの名演。弾力性のある感触だけでも只者でないことはすぐ分かる。これからさらなる成長が期待できる指揮者と団体である。 | ||
シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D.485(*) J.シュトラウス II: ウィーン気質 Op.354(+)/ウィーンの森の物語 Op.325(+)/ 美しく青きドナウ Op.314(+) |
ルドルフ・モラルト指揮 ウィーンso. | |
録音:1951年(*)/1953年(+)。原盤:VOX(*)/PHILIPS(+)。 ルドルフ・モラルトは1902年ミュンヘン生まれのドイツの指揮者。1940年にウィーン交響楽団の首席指揮者に就任、戦中戦後の大変な時期を乗り切り、ことに戦後の水準向上に大きな貢献を果たした。モーツァルト、ワーグナー(「指環」の録音が残されている)、そして叔父でもあるR.シュトラウスの作品を得意とし、PHILIPSに結構な量の録音を残したが、ステレオ時代が到来し指揮者としての円熟もこれからという1958年、56歳という若さで惜しくも急逝した。 | ||
シューマン: リーダークライス Op.39(12曲)/ リーダークライス Op.24(9曲) レーヴェ:詩人トム/時計 メンデルスゾーン:最初のすみれ/月/歌の翼に コルネリウス:音/おいで、一緒に歩きまわろう リスト:それはすばらしいことに違いない |
アントン・デルモータ(T) ヒルデ・デルモータ(P) | |
録音:1974、1979年。 1950年代のウィーンのスター・テノール、アントン・デルモータ(1910-1989)と夫人ヒルデ共演。まさに夫婦善哉。 | ||
ワーグナー: 歌劇「さまよえるオランダ人」(*)、 楽劇「ワルキューレ」(+)、「神々の黄昏」(#)からの場面 |
レオニー・リザネク(S;*) ビルギット・ニルソン(S;+) キルステン・フラグスタート(S;#) ジーグルド・ビョルリング(Br;*/+) ヴィルヘルム・シュヒター 指揮フィルハーモニアo.(*) ヘルベルト・サンドベリ 指揮NDRso.(+) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮フィルハーモニアo.(#) | |
録音:1952年(*)/1953年(+)/1948年(#)。原盤:英Columbia(EMI)(*/#)/放送(+)。 フラグスタートとフルトヴェングラーによる「神々の黄昏」のラストシーンは1952年に再録音されたため、この1948年録音は復刻が少なかった。(+)はニルソンがブリュンヒルデを歌ったまとまった録音としては最も古いもの。 | ||
マーラー:交響曲「大地の歌」 | アントン・デルモータ(T) エルザ・カヴェルティ(Ms) オットー・クレンペラー指揮 ウィーンso. | |
録音:1951年。原盤:VOX。 1950年代初頭にクレンペラーとウィーンso.が残した一連の録音の中でも、評価の高いもの。 | ||
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」 | フランツ・コンヴィチュニー指揮 チェコpo. | |
録音:1952年。原盤:SUPRAPHON。 本家からもCDが出ているが、加工の少ないPREISERの素直な音も好ましい。 | ||
ウィーン舞曲集 ハイドン:3つのドイツ舞曲 Hob.IX:4,10,11 モーツァルト:6つのレントラー K.606 ベートーヴェン:6つのメートリンク舞曲/12のコントルダンス シューベルト:5つのコーダ付きドイツ舞曲と 弦のための7つのトリオD.90/エコセーズ ヨハン・シュトラウス I:ウィーンの謝肉祭のワルツ Op.3 ランナー:真夏の夜の夢のギャロップ/別れのワルツ |
パウル・アンゲラー指揮 ウィーン・フォルクスオパーo. | |
ハイドンの昔からランナーに至るまでのウィーンの舞曲を俯瞰する好企画。 | ||
往年のモーツァルト歌手たち 【イタリア語のモーツァルト】 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」から エツィオ・ピンツァ(B) ビドゥ・サヤン(S) イタロ・ターヨ(B) エレノア・スティーバー(S) タンクレーディ・パセロ(B) ティアーナ・レムニツ(S) ルクレツィア・ボリ(S) モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から サルヴァトーレ・バッカローニ(B) トーティ・ダル・モンテ(S) フリーダ・ライダー(S) ベニヤミーノ・ジーリ(T) エツィオ・ピンツァ(B) エリーザベト・シューマン(S) リヒャルト・タウバー(T) モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」から イーナ・スエズ(Ms) コロマン・フォン・パタキ(T) モーツァルト:歌劇「イドメネオ」から リア・ギンスター モーツァルト:歌劇「羊飼いの王」から エリーザベト・シュワルツコップ(S) 【ドイツ語のモーツァルト】 モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」から ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T) アレクサンダー・キプニス(B) マルゲリータ・ペラス(S) ユリウス・パツァーク(T) モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」から アレクサンダー・キプニス(B) ルイーゼ・ヘレツグルーバー(S) ヴィリ・ドムグラーフ=ファスベンダー(Br) ロッテ・レーマン(S) ゲルハルト・ヒュッシュ(Br) マルガレーテ・テシェマッハー(S) モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から エルナ・ベルガー(S) ハインリヒ・シュルスヌス(Br) ペーター・アンダース(T) カール・シュミット=ワルター(Br) モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」から ユリウス・パツァーク(T) ロッテ・シェーネ(S) ゲルハルト・ヒュッシュ(Br) モーツァルト:歌劇「魔笛」から アルノ・シェレンベルク(Br) リヒャルト・タウバー(T) アレクサンダー・キプニス(B) ミリツァ・コルユス(S) ヴィルヘルム・ティッシュ(B) 【ウィーンのモーツァルト・アンサンブル】 モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」から エミー・ローゼ(S) ワルター・ルートヴィヒ(T) ルートヴィヒ・ウェーバー(B) モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」から パウル・シェフラー(Br) ヒルデ・ギューデン(S) エーリヒ・クンツ(Br) マリア・ライニング(S) セーナ・ユリナッチ(S) マリア・チェボタリ(S) イルムガルト・ゼーフリート(S) モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から エーリヒ・クンツ(Br) イルムガルト・ゼーフリート(S) パウル・シェフラー(Br) ヒルデ・ギューデン(S) アントン・デルモータ(T) ヒルデ・コネツニ(S) モーツァルト:歌劇「魔笛」から エーリヒ・クンツ(Br) アントン・デルモータ(T) ヴィルマ・リップ(S) | ||
録音:1927-1950年。 PREISERお得意のあれこれ集めた3枚組。1枚目にはイタリア語のオペラ、2枚目にはドツ語のオペラとドイツ語訳で歌われたオペラ、3枚目にはウィーンの歌手とウィーンの指揮者による演奏を収録。昨今の時代楽器演奏による颯爽としたモーツァルトもいいが、、こうした昔風情の情緒面々たる歌もまたよいものだ。何より次から次へと登場する名歌手の素晴らしいこと。のんびりお楽しみいただきたい3枚。 | ||
中嶋彰子〜オペラ・アリア集 ニコライ:「流刑者の帰国」〜聖なる炎 ベッリーニ:「海賊」〜その汚れない微笑と 同:「夢遊病の女」〜[取っておくれ、君に贈るこの指環/ おお花よ、お前がこんなに早くしおれて] ヴェルディ:「椿姫」〜さようなら、過ぎ去った日よ カタラーニ:「鎌」〜愛…愛 マスカーニ:「友人フリッツ」〜 スゼル、おはよう…すべてが沈黙しているけれど プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」〜私のお父さん からのアリア、場面 |
中嶋彰子(S) ダリオ・シュムンク(T) アントーニア・ライナース(Ms) ニルス・ムース指揮 スロヴァキア放送so. | |
録音:2005年8月。国内解説付き(国内解説無し盤 PR-90691[PRCD-90691]は国内代理店が取扱い致しません)。 ウィーンで大ブレイクして「世界のアキコ」になったソプラノ、中嶋彰子の初のアリア集。中嶋は釧路の出身、15才でシドニーに渡り音楽教育を受け、1992年から活動をヨーロッパに移し、ことに1999年からウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手になって爆発的人気を得た。日本では2003年の「フィガロの結婚」、2005年と2006年の「コジ・ファン・トゥッテ」においていずれも極めて高い評価を得ている。 中嶋は、一方で黒髪のようなしっとりとした艶のある美感の声を持ちつつ、同時に日本人ではなかなか踏み込めない強い感情表現の意欲をも備えており、ことに19世紀のロマン派の情熱的なヒロインに見事な適正を見せる。このCDに収められた歌はいずれも中嶋の美感を遺憾なく発揮した名唱ばかり。ことにベッリーニの「海賊」は、幾多の大プリマドンナの歌にも引けを取らぬ素晴らしさ。なお、ニコライの「流刑者の帰国」のレオノーレのアリアは世界初録音。 共演のテノール、ダリオ・シュムンクはブエノス・アイレス出身。1999年にフランコ・コレッリ国際声楽コンコルソで優勝。滴るような美声の持ち主で、現在ウィーンやヴェネツィアなどを中心に大躍進中。カタラーニの「鎌」という珍しい作品が、二人の手によって極めて感動的な音楽になっている。中嶋が既に大歌手への扉を開けて足を踏み入れていることがわかる、素晴らしいアリア集である。 | ||
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」(ドイツ語歌唱)(*) | ヘルゲ・ロスヴェンゲ (T:リヒャルト) ハンス・ラインマール(Br:レネー) ヒルデガルデ・ランツァク (S:アメーリア) マルガレーテ・アルント=オベール (A:ウルリカ) ハインリヒ・シュタイナー指揮 ベルリン国立放送o.&cho. 録音:1938年11月14日 | |
[ボーナス] ヴェルディ:歌劇「運命の力」〜2場面 |
ヘルゲ・ロスヴェンゲ (T:アルヴァーロ) ハンス・ヴォッケ(Br:カルロ) アルトゥーロ・ローター指揮 ベルリン放送o. 録音:1942年3月 | |
(*)はこれが初出と思われる放送用録音。雑音は入るが、当時としては良好な音。ロスヴェンゲとラインマールという当時を代表する歌手もさることながら、ランツァクの楚々としたアメーリアも聴きもの。またアルント=オベールは1888年生まれ、1913年にはメトに招かれていたという伝説的メゾ。全34面の原盤のうち、4面が紛失しているため、別音源で補っている。 | ||
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」 | ウラジーミル・ガヴリュショフ (B:スヴェトザール) ヴェラ・フィルソワ(S:リュドミラ) イワン・ペトロフ(Br:ルスラン) エウゲニア・ヴェルビツカヤ (Ms:ラトミール) ゲオルギー・ネレップ(T:フィン)他 キリル・コンドラシン指揮 ボリショイ劇場o.&cho. | |
録音:1952年、ボリショイ劇場。 コンドラシンが30代の終わりに録音した全曲盤。ソ連時代の名歌手がずらりと並んでいる。 | ||
ワーグナー:歌劇・楽劇からの管弦楽曲集 「さまよえるオランダ人」序曲(*)/ 「タンホイザー」序曲とヴェーヌスベルクの音楽(*)/ 「ワルキューレ」〜ワルキューレの騎行(*)/ 「ジークフリート」〜森のささやき(+/#)/ 「パルジファル」〜 [前奏曲(+)/第1幕の場面転換の音楽(+)/花の乙女の場面(**)] |
フランツ・レヒライトナー(T;++) ギュンター・トレプトフ(T;**) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1953年5月(*)/1950年6月(+)/1950年9月(**)。原盤:DECCA。 | ||
アマデウスSQのブレイニンによる ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 |
ノーバート・ブレイニン(Vn) ギュンター・ルートヴィヒ(P) | |
録音:1989年9月-1990年2月、フランクフルト、フェステブルク教会。使用楽器:1713年製、ストラディヴァリウス/ベーゼンドルファー・インペリアル(蓋、全開)。 2005年4月に亡くなったアマデウス弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者、ノーバート・ブレイニン(1923年、ウィーン生まれ)が、60歳代後半に録音した全集。彼がここで使用したストラディヴァリウスは、2006年現在ジョジュア・ベルが弾いているもの。 | ||
パリ、ニューヨーク 1930 ガーシュウィン: プレリュード/ラプソディ・イン・ブルー/他 ラヴェル:アダージョ ドビュッシー:美しい夜 ザイフェルト:瞑想/ルンバ ミヨー:モデレ/ブラジレイラ ドビュッシー:月の光 |
シルヴェーヌ・イラリオ(P) クラウス・ゲジング(Sax) | |
女流ピアニスト、シルヴェーヌ・イラリオはフランスとオーストリー、イギリスそしてカナダで教育を受け、多くの音楽家のパートナーとしてまさに世界中を飛び回る中で、常に新しい経験や自由な音楽を探し続けているアーティスト。特にスペイン音楽やアルゼンチン・タンゴに深く惹かれ、2002年にはピアソラ作品をアレンジした録音を残している。またこの盤のために彼女はドビュッシー、ラヴェル、ミヨー、ガーシュウィンの楽曲の編曲を担当した。一方ドイツで生まれオランダで音楽教育を受けはじめたクラウス・ゲジングは、はじめクラシックのクラリネットを演奏していたが、17歳でテナーサクソフォンに持ち替えた。彼はその音楽活動の中で、ヨーロッパの伝統音楽とクラシック音楽が、ジャズの即興性と真に共存することを信じてきた。音楽に定まった枠を感じさせない二人のミュージシャンが出会い、自由を奏でるセンスある1枚。 | ||
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調(マルテ版) | ペーター・ヤン・マルテ指揮 ヨーロピアンpo. | |
クルト・ワイル:トゥナイト [利益の冠、またはくじ屋のタンゴ/ユーカリ/ ロンリー・ハウス/カヴァティーナとシーン/ ブロードウェイに出たくないの?/ 小さい卵の下のポツダムへ/ シッケルグルーバー/ そして兵士の妻は何を得たか/ セーヌの哀歌/トラブル・マン/ ビッグ・モウル/ステイ・ウェル/ ナンナの歌/君を愛していない/ 僕はここではよそ者だ/それは彼だ/バカな心 船を待つ/グラン・ルストゥクル/別れの手紙] |
エリーザベト・ フォン・マグヌス(Ms) ヤコブ・ボガアルト(P) | |
ユダヤ人の家系に生まれたドイツの作曲家、クルト・ワイルはブレヒトの台本に協力をした「三文オペラ」が特に有名で、マーラー、シェーンベルク、ストラヴィンスキーの影響を受けはじめは交響曲でも成功したが、のちには劇場音楽や声楽作品に情熱を傾けることとなった。第二次世界大戦でのナチスからの干渉により、ドイツに居続けることができなくなり、はじめにパリ、そしてニューヨークに移住したワイルは、ミュージカル作品も多く残した。 「トゥナイト」と名づけられたこの盤には、彼が住んだドイツ、フランス、そしてアメリカの言葉による歌曲たちが収められている。まさにワイルの一生を追うかのような作品たちをマグヌスとボガアルトが知的に再現している。 | ||
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 (マルテ版;第4楽章はマルテ作曲) |
ペーター・ヤン・マルテ指揮 ヨーロピアンpo. | |
チェリビダッケの再来かと、マニアの間で注目されていたオーストリアの指揮者で作曲家、オルガニストでもあるペーター・ヤン・マルテ。オルガニストとしてキャリアをスタートさせ、チェリビダッケに出会い指揮者に転向。ブルックナーについて独自の視点から取り組んできた実績を持ち、独自の音楽観を持つ異色異才の存在。 今回、プライザー・レーベルから登場するのは共にマルテ自身による新しいヴァージョン。 第3番は、マルテはすでに何度もこのヴァージョンを用いて演奏会を行っており、内容にも期待が持てる。第3番1曲でCD2枚組、演奏時間にして実に88分弱という長大な録音。楽章の配置も後期風に変更され、第2楽章にスケルツォ、第3楽章にアダージョが置かれているなど、非常に興味深い。 第9番についてマルテは、音楽学者たちによってつくられた版に満足できず、自ら第4楽章を作曲して演奏、賛否両論の嵐を巻き起こした。2006年のブルックナー・フェスティヴァルでは交響曲第9番がさまざまな角度から掘り下げられ、ペーター・ヤン・マルテとヨーロピアンpo.が演奏ししたという。交響曲第3番に続いて長大で大胆な演奏が繰り広げられていることが期待出来る。 ヨーロピアンpo.は、凄腕の若手楽員のオーケストラ。 | ||
クレツキ&イスラエル・フィル マーラー:交響曲第1番 シューマン:交響曲第1番 |
パウル・クレツキ指揮 イスラエルpo. | |
ポーランドの作曲家・指揮者パウル・クレツキはユダヤ系であるがために戦時中幾度もの亡命を余儀なくされた。ポーランドで生まれ、ドイツに留学したのちに作曲家、指揮者として認められるようになった。また同じ時代に生きたトスカニーニ、フルトヴェングラーにも擁護されたことでも知られている。指揮者としての国際的なキャリアは唯一の非イタリア人としてミラノ・スカラ座の再オープニングのためにトスカニーニに招かれたことのほか輝かしいもので、のちに数々のレーベルで録音も残している。有名な録音のひとつに、フィルハーモニア管とのマーラーの大地の歌があるが、これはアルトではなくバリトンをソリストとして起用した最初の録音だろう。そのときのバリトン・ソロはディートリヒ・フィッシャー=ディースカウだった。ベートヴェン、とりわけマーラーのスペシャリストとして認められたクレツキと、彼の手兵ともいえたイスラエル・フィルとの貴重なマーラーの記録が収められている。 | ||
リムスキー=コルサコフ: 歌劇「見えない町キーテジと 乙女フェヴローニヤの物語」 ・ボーナストラック: イワン・ペトロフ、リムスキー= コルサコフのロマンスを歌う |
ナタリア・ ロジェストヴェンスカヤ (S;フェヴローニヤ) イワン・ペトロフ (Br;ユーリ王子) ウラディーミル・ イワノフスキー (B;フセーヴォロド王子) イルヤ・ボグダーノフ (B;フョードル・ ポヤーロク)他 ヴァシリー・ネボリシン指揮 モスクワ放送so.&cho. | |
録音:1956年。 「見えない町キーテジと乙女フェヴローニヤの物語」は、1907年に初演されたリムスキー=コルサコフの比較的晩年の傑作で、近年再評価が著しい。1917年にロシア革命が勃発した後、ロシアでは社会主義体制向きに改竄された形で上演されていた(オリジナルの復活は1966年)。この録音もおそらくこの形での上演と思われる。1950年代のソヴィエトの名歌手が名を連ねている。 | ||
マルテのブルックナー、Vol.3 ヘルマン・ニッチ: 「アントン・ブルックナーのために」(*) ブルックナー:・交響曲第5番 変ロ長調 |
ヘルマン・ニッチュ(Org;*) ぺーター・ヤン・マルテ指揮 ヨーロピアンpo. | |
録音:2007年8月17日、リンツ、ザンクト・フローリアン。 ヘルマン・ニッチは過激なパフォーマンスで知られるドイツのユダヤ系アーティストだと思われる。 #コメントは、代理店のインフォメーション作製ミスによりテキストが取得出来ませんので、省略しております。 | ||
エーリヒ・クライバー・ラスト・コンサート〜1956.1.20、ケルン ウェーバー:「オイリアンテ」序曲/交響曲第1番 モーツァルト:交響曲第39番/6つのドイツ舞曲 K.600 より〔第1番/第5番〕/ 4つのドイツ舞曲 K.602〜第3番/3つのドイツ舞曲 K.605〜第3番 エーリヒ・クライバー指揮ケルン放送so. | ||
録音:1956年1月20日、ケルン。様々なレーベルから出ていた音源だが、意外にも一枚にまとまるのはおそらく当盤が初めて。 | ||
GOLD. BERG. WERK J.S.バッハ+カールハインツ・エッスル: 弦楽三重奏とライヴ・エレクトロニクによる ゴルトベルク変奏曲 BWV988のひとつの解釈 |
クリスティーナ・ ノイバウアー(Vn) マルティン・ クラウスホーファー(Va) エヴァ・ラントカマー(Vc) カールハインツ・エッスル (ライヴ・エレクトロニクス) | |
バッハの作品はあらゆる音楽の中で最も自由度が高いことの証明のようなCD。ドミトリー・シトコヴェツキーの編曲によるゴルトベルクの弦楽三重奏版とライヴ・エレクトロニクによる演奏が交互に現れるさまは、かつらをかぶった宮廷楽長姿のバッハが突然、スパイキーか昔のツマブキ君のような姿で現れたような新鮮な驚きがある。 | ||
ヴェルディ:歌劇「オテロ」(スウェーデン語歌唱)(*) ・ボーナス・トラック ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」からの場面(#) セト・スヴァンホルム(T;オテロ;*/カルロ;#) オーセ・ヌールモー=ローヴベリ(S;デズデーモナ;*/エリザベッタ;#) シーグルド・ビョルリング(Br;イアーゴ;*/役記載無;#) ベッテ・ビョルリング(Ms;エミーリア;*) アーネ・オールソン(T;カッシオ;*) ヨースタ・ビョルリング(T;ロデリーゴ;*) ヨエル・ベリルンド(#)、シェシュティン・マイヤー(#)、イングヴァル・ヴィクセル(#) シクステン・エールリング指揮スウェーデン王立歌劇場o.&cho. | ||
録音:1953年12月-1954年1月(*)/1956年6月9日(#)。おそらく共に初出音源。 スウェーデンは昔から名歌手を輩出してきた歌手大国。そのスウェーデン往年の名歌手たちが勢揃いした「オテロ」が登場! タイトルロールはなんと偉大なヘルデンテノールのスヴァンホルム! デズデーモナは、バイロイトなどでも活躍したヌールモー=ローヴベリ(ノルドモ=レーフベリ)、イアーゴもバイロイトでヴォータンを歌ったシーグルド・ビョルリングと、素晴らしく豪華な面々。しかも指揮は名匠エールリング!引き締まったドラマティックな音楽を繰り広げている。スウェーデン語歌唱。放送録音だけに、録音状態もかなり良好。 ボーナスとして「ドン・カルロ」の抜粋を収録。これはエリザベス2世がストックホルムを訪問した際の歓迎ガラ・コンサートのライヴ録音。これまた大変に豪華。 | ||
飯田実千代〜R.シュトラウス&ベルク:歌曲集 R.シュトラウス: 献身 Op.10-1/夜 Op.10-3/ ダリア Op.10-4/サフラン Op.10-7/8/ 万霊節 Op.10-8/帰郷 Op.15-5/ あなたの眼差しが私を見たときから Op.17-1/ お前の黒髪をぼくの頭上に Op.19-2/ 私の心は沈黙し冷える Op.19-6/ ああ恋人よ、もう別れねば Op.21-3/ ツェツィーリエ Op.27-2/明日の朝 Op.27-4/ 愛の讃歌 Op.32-3/わが子に Op.37-3/ 解き放たれた心 Op.39-4 ベルク:七つの初期の歌 [夜/葦の歌/夜鶯/夢に見た栄光/ 部屋で/愛の讃歌/夏の日] |
飯田実千代(S) ダヴィト・ルツ(P) | |
ウィーンで活躍するソプラノ飯田実千代がR.シュトラウスとベルクの歌曲集を録音した。飯田は名古屋出身。京都大学を卒業後に本格的に歌を学び、さらにウィーンに留学。現在は、東京、名古屋、ウィーンを巡りながら各地で活躍している。2003年11月に日生劇場で上演されたベルク「ルル」のタイトルロールは大きな評判となった。知性的かつ日本人離れした美声を持ったソプラノ。このCDには、シュトラウスのリートから名曲ばかり15曲と、ベルクの七つの初期の歌曲を収録。 #2009年8月追記:当盤は国内代理店から、2009年7月を持って廃盤となってしまった旨連絡が入りました。当店では現在、海外からの御取り寄せを継続していますが、流通在庫限りと思われますので、入手出来なくなった場合はご容赦のほどお願い致します。 | ||
クレメンス・クラウス&バリリ/他、 初プレス盤化あり モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調K.218(*)/ 協奏交響曲 変ホ長調K.364(#) |
ヴァルター・バリリ(Vn) パウル・ドクトール(Va;#) クレメンス・クラウス指揮(*) VPO(*) フェリックス・プロハスカ指揮(#) ウィーン国立歌劇場o.(#) | |
録音:1944年4月23日(*)/1951年(#)。(*)は以前、CD-R使用のVIBRATO から VHL-155 で出ている物だが、今回が初のプレス盤化。また、月日は初めて明らかになっている。(#)は WESTMINSTER 原盤。 PREISERが素晴らしい音源を発掘してくれた。なんとバリリのソロ、クレメンス・クラウス指揮VPOがバックを務めるモーツァルト! なんでもベルギー人医師が偶然発見したそうで、こんな夢のような録音があったというだけで驚き。しかも VIBRATO盤以前には、いかなるフォーマットでも発売されたことはないようだ。カップリングの協奏交響曲は名演として誉れ高いもの。 | ||
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(*) ジョージ・ロンドン、モーツァルト:アリア集(#) [「フィガロの結婚」からのアリア(5曲)/お前と別れる今、ああ娘よK.513/ この美しい手に K.612/ 彼に眼を向けて K.584 ジョージ・ロンドン(B-Br;ドン・ジョヴァンニ) ヴァルター・ベリー(B;レポレッロ) ヒルデ・ツァデク(S;ドンナ・アンナ) レオポルド・シモノー(T;オッターヴィオ) セーナ・ユリナッチ(S;ドンナ・エルヴィーラ) エーベルハルト・ヴェヒター(Br;マゼット) グラツィエッラ・シュッティ(S;ツェルリーナ) ルートヴィヒ・ウェーバー(B;騎士長) ルドルフ・モラルト指揮ウィーンso.、ウィーン室内cho.(*) ブルーノ・ワルター指揮コロムビアso.(#) | ||
録音:1955年(*)/1953年(#)。 名盤、モラルトの「ドン・ジョヴァンニ」が復活。モーツァルト生誕200年の1956年に向けてレコード会社各社はモーツァルトのオペラ全曲録音に取り組んでいた。PHILIPS社はウィーンso.とダ・ポンテ三部作を録音、「フィガロの結婚」はカール・ベーム、「ドン・ジョヴァンニ」と「コジ・ファン・トゥッテ」はルドルフ・モラルト(1902-1958)が担当した。中でも「ドン・ジョヴァンニ」は、ロンドンの誇り高く颯爽としたタイトルロールを筆頭に、ベリー、ツァデク、シモノー、ユリナッチ、シュッティ、ウェーバーと、空前のオールスターキャスト。後にドン・ジョヴァンニで名を馳せるウィーンの名バリトン、ヴェヒターがマゼットを歌っているのから驚き。モラルトの颯爽とした気持ちよい音楽は、今聞いてもまったく古びておらず、ウィーンso.も素敵なウィーンの音色を放っている。1990年代初めにCD化され、1993年には国内盤CDも出たことがあるが、その後15年以上入手難だったこの名盤、復活を喜ぶ人は多いことだろう。余白に、ロンドンがワルターの指揮で録音したアリア集を収録。 | ||
トーンキュンストラー・ライヴ〜 クリスティアン・ヤルヴィ、ハイドン:交響曲集「パリ・セット」 [第82番 ハ長調Hob.I; 82「熊」 〔録音:2006年5月14日、16日-17日〕/ 第83番 ト短調Hob.I; 83「めんどり」 〔録音:2006年11月25日、26日、29日、30日〕/ 第84番 変ホ長調Hob.I; 84〔録音:2006年8月28日-30日〕/ 第85番 変ロ長調Hob.I; 85「王妃」 〔録音:2006年3月12日、14日、15日〕/ 第86番 ニ長調Hob.I; 86〔録音:2007年5月16日、19日、21日〕/ 第87番 イ長調Hob.I; 87 〔録音:2006年12月16日、17日、22日、23日〕] |
クリスティアン・ヤルヴィ指揮 ウィーン・トーンキュンストラーo. | |
録音会場:すべてウィーン・ムジークフェライン。ウィーンのレーベル、プライザーから注目のシリーズがスタートする。その名も「トーンキュンストラー・ライヴ」。ウィーンを活動拠点に置く名門楽団の自主制作レーベルとして、プライザーを発売元に今後1シーズンに1、2作のペースでリリースしてゆくというもの。ハイドン・イヤーに合わせての第1弾は現首席指揮者クリスティアン・ヤルヴィによる「パリ・セット」全曲。 いまもウィーン・トーンキュンストラーo.の名で親しまれている当楽団(現在の正式名称:ニーダーエステライヒ・トンキュンストラーo.)は、1907年10月10日の本拠ウィーン・ムジークフェラインにおける第1回演奏会以来、一世紀以上の伝統を誇る。現在ではウィーンおよびニーダーエステライヒのザンクト・ペルテンを拠点に活動しており、さらにグラフェネッグ国際音楽祭のレジデント・オケとしても活動の場を拡げている。 長い歴史を反映してフルトヴェングラーやクレンペラー、クナッパーツブッシュも指揮台に立っているほか、過去の首席指揮者の顔ぶれにはファビオ・ルイージ(1994-2000)、イサーク・カラブチェフスキー(1988-1994)、ハインツ・ワルベルク(1964-1975)、クルト・ヴェス(1946-1951)らの名前がならんでいる。 2004年より首席指揮者を務め、現在音楽監督のポストも兼任するクリスティアン・ヤルヴィは1972年タリン生まれ。ネーメ・ヤルヴィを父に、活躍目覚ましいパーヴォ・ヤルヴィを兄に持つというエストニアの音楽家系に育ち、LSOやシュターツカペレ・ドレスデンへの客演でも注目されるサラブレッド。きびきびとしたリズムで快活な魅力にあふれ、人気の高い「パリ・セット」でも、アンサンブルの切れ味がすばらしく、その非凡な才能の一端を垣間見せる。 さらに、当アルバムのポイントといえるのが、黄金のホールと謳われるムジークフェラインの大ホールにおけるレコーディング。美しいホールトーンが優雅と気品をみごとに演出している。 | ||
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第6番 イ長調Op.82「戦争ソナタ」/ ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調Op.83「戦争ソナタ」 スクリャービン: ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調Op.19「幻想ソナタ」 |
シュテファン・ヴラダー(P) | |
録音:2009年3月、ウィーン、カジノ・バウムガルテン、プライザー・レコーズ・スタジオ(セッション・ステレオ)。 当盤以下3タイトルは、巨匠の道を着実に歩むウィーン生まれのピアニスト、シュテファン・ヴラダーがアーティスティック・ディレクターを務める、PREISERの新しいシリーズ「クラシック・コレクション」第1弾。最新録音も含まれており、ピアノ・ファン注目の内容。なお、今後はシリーズを通じて、名の通ったアーティストだけでなく、若き才能ゆたかな音楽家も発掘してゆくとのこと。 ヴラダーがロシアものを取り上げた注目のアルバム。プロコフィエフにスクリャービン、いずれもピアノの名手が書いた内容は、なにより強靭なテクニックと破壊力を要する難曲ばかり。ゆたかな詩情を漂わせつつ、ヴラダーがヴィルトゥオーゾぶりを遺憾なく発揮している。優秀録音。 シュテファン・ヴラダー:1965年ウィーン生まれのピアニスト。6歳でピアノのレッスンを始める。1973年よりウィーン国立音楽大学で、レナーテ・クラマー=プライゼンハマー、ハンス・ペーターマンドルに師事する。ルドルフ・ハイドナー・ピアノ・コンクールで第1位ほか、オーストリア国内のピアノ・コンクールで数多くの賞を獲得したのち、1985年にウィーン国際ベートーヴェン・コンクールで第1位。以後、ピアニストとして世界的に活躍するほか、近年は指揮者としても精力的に活動しており、2002年よりグラーツo.の首席指揮者、2008年よりウィーン室内o.の首席指揮者を務めている。1999年にウィーン国立音楽大学の教授に任命され、2009年にオーストリア共和国より、有功栄誉金章星付を受勲される。 | ||
ハイドン:ピアノ・ソナタ集 [第23番(旧第38番) ヘ長調 Hob.XVI-23/ 第50番(旧第60番) ハ長調 Hob.XVI-50/ 第52番(旧第62番) 変ホ長調 Hob.XVI-52]/ アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII-6 |
シュテファン・ヴラダー(P) | |
録音:2009年3月、ウィーン、カジノ・バウムガルテン、プライザー・レコーズ・スタジオ(セッション・ステレオ)。 「クラシック・コレクション」。ハイドン歿後200周年のアニヴァーサリーにあわせた2009年の録音。有名な変奏曲に加えて、初期の第23番と、最後に書かれた3曲のうちのふたつ、音域も拡大して立体的で壮大な第50番と、多彩で大胆な転調や斬新な和声の扱いで華麗な第52番のソナタを収めている。 充実のヴラダーは、粒立ちのよい美しい音色とたしかなテクニックで、ハイドンによる個性的なピアノ曲の魅力を余さず伝える。録音も優秀。 | ||
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 | シュテファン・ヴラダー(P) | |
録音:1996年12月9日-11日、オーストリア、アーバーゼー、聖コンラート教会(セッション・ステレオ)。国内盤が CAMERATA から30CM-542(当店未案内)で発売されているもの。 「クラシック・コレクション」。ヴラダーの真価を広く世に知らしめた代表的なアルバムで、その完成度の高さから初出時にはレコード芸術誌で特選を獲得した。ヴラダーの理知的なピアノがJ.S.バッハの途方もない音楽世界へ誘う。 | ||
ベートーヴェン/マーラー編曲:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱つき」
ガブリエーレ・フォンターナ(S) バルバラ・ヘルツル(A) アルノルト・ベズイエン(T) ラインハルト・マイヤー(B) クリスティアン・ヤルヴィ指揮ウィーン・トーンキュンストラーo. (現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラーo.)、スロヴァキア・フィルハーモニーcho. | ||
録音:2006年9月29日、10月1日、ウィーン・ムジークフェライン、ライヴ。ハイドンの「パリ・セット」(PRCD-90765)につづく、プライザーの「トーンキュンストラー・ライヴ」第2弾は、首席指揮者クリスティアン・ヤルヴィによるベートーヴェンの「第9」。2006年秋に、ウィーンのムジークフェラインザールで行われた演奏会の模様を収めた物。 「ベートーヴェンの交響曲は、たいていの指揮者にとって単純には解決できない問題をもたらす。そのことをわたしはいよいよ見抜くのだ。ベートーヴェンの交響曲は間違いなく、解釈と改訂が必要なのだ。」 1900年の冬、マーラーは友人のナタリー・バウアー=レヒナーに向けてこのように述べている。ひとりの指揮者として、そしてひとりの作曲家として、マーラーはベートーヴェンの「第9」を、当時すでに確立されていた演奏方法に遵って演奏することがどうしてもできなかった。マーラーは、ベートーヴェンの時代とみずからの時代との間に起きた途方も無い、オーケストラ組織全体における技術の発展を考慮したうえで、作曲当時のオリジナルの音響バランスを想定し、「第9」のオーケストレーションをやり直すことに決めた。すなわち、オーケストレーションを増強し、具体的には、ブラス・パート改良された技術上の発展性に適合させて、倍管をはじめ、さまざまなパートの人数を倍にしたり、フレージングとアーティキュレーションを強めたりと手を加えている。 ベートーヴェンの交響曲といえば、先ごろクリスティアンの兄パーヴォがドイツ・カンマー・フィルとの顔合わせで全集録音を完成させており、2008年に収録された「第9」はベーレンライター版による演奏だった。 これに対して、おなじく“作品のオリジナルの姿 " に立ち返るという立場でも、弟クリスティアンがここでマーラーによる編曲版の楽譜を選択しているのはたいへん興味深いところ。第1弾のハイドンでも、モダーン楽器使用の手兵を相手に、持ち前のリズム感のよさと懐の深いアプローチを聞かせていただけに、たとえばアダージョのすいこまれるような美しさやフィナーレでのドラマづくりなど、このたびの「第9」の出来ばえにもおおいに期待が高まる。 なお、当アルバムは、国際グスタフ・マーラー協会の公認した、ウィーンのウニフェルサル・エディションとの協力により、音楽出版社ヨゼフ・ヴァインベルガーによる「新クリティカル・マーラー・エディション」にもとづく最初の録音になる。 さらに、当アルバムのポイントといえるのが、前作に引き続き「黄金のホール」と謳われるムジークフェラインの大ホールにおけるレコーディングである点。 SACDハイブリッド仕様ということで、美しいホールトーンが、よりいっそうご堪能いただけるつくりとなっている。 【トラックタイム】I .13 '41 "+II.10 '37 "+III.12 '13 "+IV.23 '13 "= TT.59 '44 " | ||
C.ハーゲン&ヴラダー〜シューマン: アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70/ 幻想小曲集 Op.73/3つのロマンスOp.94/ 民謡風の5つの小品 Op.102/ 歌曲トランスクリプション集 [ひそやかな涙 Op.35-10/君は花のよう Op.25-24/ レクィエムOp.90-7/ヘブライの歌より Op.25-15] |
クレメンス・ハーゲン(Vc) シュテファン・ヴラダー(P) | |
録音:2009年12月、オーストリア、ライディング、リストツェントルム、セッション。 シューマンの生誕200周年に合わせ、またひとつ魅力的なアルバムが登場。オリジナル編成の曲は「民謡風の5つの小品」のみだが、ほかのナンバーもシューマンが当初からチェロとピアノの組み合わせを念頭に置いていたかのような、絶妙な味わいを湛えている。 チェロに1966年ザルツブルク生まれのハーゲン、ピアノに1965年ウィーン生まれのヴラダーという、いままさに脂の乗り切ったふたりによる顔合わせが期待をおおきく膨らませる内容。 | ||
マーラー:自作自演ピアノ・ロール録音集 交響曲第5番 嬰ハ短調〜第1楽章/ 交響曲第4番 ト長調〜第4楽章/ 朝の野辺を歩けば/緑の森を楽しく歩いた |
グスタフ・マーラー(P−R) | |
ロール収録:1905年11月9日、ライプツィヒ。ロール再生&収録:ディジタル。使用ピアノ:ブリュートナー(マーラー自身が使用)。収録時間:30分2秒。既出の音源と思われるが、丁寧な仕事には定評があるレーベルだけに、下記代理店のコメント通り音質向上に期待。 『1911年に歿したマーラーは、残念ながらアコースティック録音を残していませんが、ウェルテ・ミニヨン社ピアノロールに、自作を4曲残しました。これらはたびたび LP、CD 化されましたが、いかにもピアノロール的なぎくしゃくした再現で、専門的な興味はともかく、鑑賞に耐えるものではありませんでした。今回、最新鋭の技術を用いて再生、さらにピアノはマーラーの愛器をウィーンの博物館から借りだして使用しているのも注目です。結果、これまでになかったニュアンスと切れ味が生まれ、マーラーの演奏スタイルが鮮やかに蘇りました。和音をアルペジオにして強調したり、右手より左手がやや先に弾かれる濃厚なルバートなど、パデレフスキやリストの直弟子らの古い時代のピアニズムを明瞭に残していて興味津々。交響曲第5番の第1楽章や第4番のフィナーレなどの人気曲に加え、「朝の野辺を歩けば」は交響曲第1番第1楽章の主部と同一素材なため、3つの交響曲をマーラーがどう演奏したのかという一端を知ることができます。』 | ||
マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」 | アンドレス・オロスコ= エストラーダ指揮 ウィーン・トーンキュンストラーo. 〔現・ニーダーエステライヒ・ トーンキュンストラーo.〕 | |
録音:2009年10月3日-4日、ウィーン・ムジークフェライン大ホール、ライヴ。 トーンキュンストラー・ライヴ・シリーズ最新アルバムは、2009/10年のシーズンより、クリスティアン・ヤルヴィの後任として、あらたにトーンキュンストラー管の音楽監督となったコロンビア生まれの俊英マエストロ、アンドレス・オロスコ=エストラーダの就任記念デビュー・コンサートの模様を収めたもので、2010年にアニヴァーサリーを迎えるマーラーの「巨人」というプログラム。 本公演に先立って2009年9月、オロスコ=エストラーダがあらたに首席指揮者に就任する、もうひとつの手兵バスク国立o.との初めてのシーズンのオープニングでも取り上げたマーラーの「巨人」。デビュー・コンサートでの「巨人」というプログラミングといえば、奇しくも同じ南米ベネズエラ出身で、1981年生まれとオロスコ=エストラーダと同世代で目覚ましい活躍を遂げているドゥダメルが、ちょうど時期まで同じ2009年10月におこなったロサンゼルス・フィル就任コンサートの例も思い浮かぶ。オロスコ=エストラーダは、なにより28歳という異例の若さでにふたつのオケを掌握する事実が端的に示しているが、青春の息吹を伝えるマーラーの曲想ともうまくマッチして、じっさい、ドゥダメルに匹敵する才気とカリスマぶりをここで十二分に証明している。じつに今後が楽しみな若き俊英の登場といえるだろう。 アンドレス・オロスコ=エストラーダ:1977年コロンビアのメデジン生まれの指揮者。少年時代はヴァイオリンを学ぶ。15歳で指揮を学び始める。1997年にウィーンに移住。ウィーン国立音楽大学で、ウーロシュ・ラヨヴィチ(ブルーノ・マデルナとハンス・スワロフスキーに師事した指揮者)に師事する。2001年にウィーン工科大学のオーケストラで指揮者のポストを得る。2003年5月に初めてウィーン・トーンキュンストラー管を指揮。その後2年間、同オケのアシスタント・コンダクターを務める。2005年グラーツ大o.に初めて登場、2006年から2009年首席指揮者を務める。2009/10年のシーズンより、最初の契約期間として向こう3年間、ウィーン・トーンキュンストラー管の首席指揮者と、また同じく、バスク・ナショナルo.の首席指揮者に就任。 | ||
メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」Op.61(全曲) (書き下ろし新作テキスト:フランツォーベル) クリスティアーネ・エルツェ(S) ミシェル・ブリート(Ms) ニコラス・オフチャレク(語り) ウィーン楽友協会cho.女声合唱 クリスティアン・ヤルヴィ指揮ウィーン・トーンキュンストラーo. (現ニーダーエステライヒ・トーンキュンストラーo.) | ||
録音:2007年9月3日-5日、ウィーン・ムジークフェライン、ライヴ。 ハイドンの「パリ・セット」(PRCD-90765)、ベートーヴェンの「第九」(PRCD-90773) につづく、クリスティアン・ヤルヴィ指揮による「トーンキュンストラー・ライヴ」第3弾。 毎年、ウィーン近郊のグラフェネッグ城の敷地で開かれている「グラフェネッグ音楽祭」は、2007年の夏よりあらたにスタートしたクラシック音楽の国際的な祭典。当初よりトーンキュンストラー管がレジデント・オケを務めているが、「真夏の夜の夢」は音楽祭より委嘱された初めてのプログラムで、このアルバムはつづいて行われたウィーンのムジークフェラインでの演奏をレコーディングした物。 古典から現代作品まで広範なレパートリーに対して、シャープで明解な音楽を聞かせるクリスティアン・ヤルヴィは、ここでヴァイオリン両翼型配置を採用。木管群もくっきり浮かび上がり、見通しの良い立体的なサウンドがたいへん快適。持ち前のきびきびとした音楽づくりが最大限に発揮された結果、なによりドラマの流れがすばらしく、メンデルスゾーンの繊細な美感を引き出すことに成功している。 さらに、記念すべき第1回「グラフェネッグ音楽祭」の呼び物ということで、「語り」のテキストを、オーストリア文壇の旗手“フランツォーベル " があらたに書き下ろしているのも注目されるところ。フランツォーベルは1967年生まれ、ウィーン在住の作家シュテファン・グリーブルのペンネーム。1991年にマックス・フォン・デア・グリュン賞、1995年にバッハマン賞、2002年にアルトゥール・シュニッツラー賞と数々の権威ある受賞歴を誇るフランツォーベルは“詩的でコミカル、発想と機知に富む " 表現に特徴があるとされているので、まさに“わたしたちの時代のシェイクスピアの代弁者にはうってつけ "。フランツォーベルはこのたび持てる想像力をはたらかせ、クリスティアン・ヤルヴィとともに名作にあらたな生命を吹き込んでいる。 なお、「語り」を含めた数多くの異なる役を演じ分けて怪演ぶりをみせるニコラス・オフチャレクはブルク劇場のメンバーで、1971年ウィーン生まれの舞台俳優。 | ||
シューマン:劇音楽「マンフレッド」
マルティン・シュヴァプ(語り) ジークリット・プルンドリヒ(S) ミシェル・ブリート(Ms) ヨハネス・クム(T) フロリアン・ベッシュ(Br)他 ブルーノ・ヴァイル指揮ニーダーイースターライヒ・トーンキュンストラーo.、 ウィーン・ジンクフェライン | ||
録音:2010年4月11日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。 シューマンの「マンフレッド(マンフレート)」といえば、その序曲はシューマンの代表作の一つ。ところが本来の劇音楽の全体像となると、録音すらチラホラとしかないのはベートーヴェンの「エグモント」同様。 当盤はヴァイル&ニーダーイースターライヒ・トーンキュンストラーo.による演奏会ライヴで、序曲と15の音楽、そして語りを含めて26トラック、68分超たっぷり収録。ヴァイルの指揮は序曲から意欲に満ち満ちたもので、バイロンの原作に触発されたシューマンの色濃いロマンティシズムを見事に音楽にしている。重要な役割を担う語りには、1986年以来ブルク劇場で活躍するウィーン演劇界の重鎮、マルティン・シュヴァプ。さらにメゾ・ソプラノのミシェル・ブリート、バリトンのフロリアン・ベッシュなど、優れたソリストが加わって充実した演奏になっている。PREISER社が自信を持ってSACDでリリースするこの録音、シューマン・ファンの方々にぜひ! | ||
シューベルト: 歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795 |
ミヒャエル・シャーデ(T) ルドルフ・ブッフビンダー(P) | |
録音:2008年8月24日、グラーフェネク、ライヴ。このところ日本での人気も高いテノールのミヒャエル・シャーデ。彼は元々ドイツ西部のゲルゼンキルヒェンの出身だが、父親の仕事の関係でカナダのトロントに移住、ここで育ち音楽を学んだ。カナダで名声を高めた後、ヨーロッパに戻り、ウィーンやザルツブルクを中心にドイツ語圏でモーツァルト・テノールとして人気を博すようになった。オペラだけでなくリートも得意としており、2010年4月には、東京・春・音楽祭でリサイタルが予定されていたものの、体調不良で直前キャンセル、残念な思いをされた方も多いことだろう。 このCDに収録されているのは、ウィーンから北西50km ほどの小さな村で行われる夏の音楽祭での演奏会のライヴ録音。伴奏を務めるのは、なんとウィーンの名ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーというから驚き。大成功に終わった演奏会の興奮をCD でお楽しみ頂きたい! | ||
Spanische Serenade サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン/ホタ・アラゴネーサ/ アンダルシアのロマンス/ソルツィーコ/ カルメン幻想曲/マラゲニャ クライスラー:ジプシーの女 アルベニス/クライスラー編曲:タンゴ グラズノフ/クライスラー編曲:スペインのセレナード グラナドス/クライスラー編曲:スペイン舞曲 シャミナード/クライスラー編曲: スペインのセレナード サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ |
ゲルノート・ ヴィニッシュホーファー(Vn) アンナ・フェレール(P) | |
ザルツブルク、ウィーン、モスクワで学んだヴィニッシュホーファーは1992年以来ウィーン音楽院教授を務め、日本でも名教育家として多くの門下生を持っている。ウィーン伝統の典雅さとロシアのダイナミズムを兼ね備えた演奏が魅力。今回はスペインがらみの作品を集め情熱的に歌いまわす。スペインのピアニスト、フェレールの伴奏も絶妙。 | ||
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D.929, Op.100
ウィーン・モーツァルト三重奏団 | ||
録音:DDD。シューベルトは晩年にかなり規模の大きな作品をいくつか書いているが、ピアノ三重奏曲第2番もその一つ。ことに第4楽章は、そのままだと1328小節もあるため、出版時にはカットが入ってしまっていた。この録音ではカットのない楽譜を用いている。ウィーン・モーツァルト三重奏団は、チェロのディートハルト・アウナー、その妻でロシア出身のピアニスト、おそらく彼らの息子と思しきダニエル・アウナーのヴァイオリンというトリオ。 | ||
メンデルスゾーン:交響曲第2番 変ロ長調 Op.52「讃歌」
クリスティアーネ・エルツェ、シモーナ・シャトゥロヴァー(S) イアン・ボストリッジ(T) シネ・ノミネcho.(リーダー:ヨハネス・ヒーメツベルガー) アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮ウィーン・トーンキュンストラーo. | ||
録音:2010年10月1日、3日、ウィーン・ムジークフェライン大ホール、ライヴ。2009年10月のトーンキュンストラー管(現・ニーダーエステライヒ・トーンキュンストラーo.)音楽監督就任コンサートにおけるマーラーの「巨人」ライヴ(PRCD-90784)がまだ記憶にあたらしい1971年生まれの若きシェフ、アンドレス・オロスコ=エストラーダによる第2弾。器楽のみで演奏される、3楽章からなるシンフォニアのあと、3人のソリストと合唱をともなう巨大な第2部で締め括られる構造から、ベートーヴェンの第9交響曲を想起させるともいわれる交響曲第2番は、いみじくも作曲者自身による「讃歌-聖書の言葉による交響カンタータ」のタイトルが示すように、メンデルスゾーンが理想としていたJ.S.バッハの宗教曲へと連なるオマージュとしての性格が顕著な内容となっている。それだけに、声楽パートの比重も必然的に高まるところだが、ここではソプラノにエルツェ、シャトゥロヴァー、そしてテノールにはボストリッジと、人気実力ともたいへん魅力的な顔ぶれが起用されている。 1991年に地元のウィーン音楽大学で設立されたシネ・ノミネ合唱団は、1997年にもムジークフェラインザールで第2交響曲の演奏経験を持つほか、2006年にはクリスティアン・ヤルヴィの指揮で、バーンスタインのミサ曲のライヴ・レコーディングにも参加しており、トーンキュンストラー管との共演経験も豊富。会場のムジークフェラインザールは、極上の響きで知られる世界屈指のホールという点で録音条件が整えられているのもポイントといえるだろう。2010年秋のウィーン・フィルへのデビューも大成功を収め、ますます才気とカリスマぶりを爆発させているオロスコ=エストラーダだが、手兵とは今後、第2番を皮切りにメンデルスゾーンの交響曲全曲録音が予定されているということなので、そちらにもおおいに期待したいところ。 アンドレス・オロスコ=エストラーダ:1977年コロンビアのメデジン生まれの指揮者。少年時代はヴァイオリンを学ぶ。15歳で指揮を学び始める。1997年にウィーンに移住。ウィーン国立音楽大学で、ウーロシュ・ラヨヴィチ(ブルーノ・マデルナとハンス・スワロフスキーに師事した指揮者)に師事する。2001年にウィーン工科大学のオーケストラで指揮者のポストを得る。2003年5月に初めてウィーン・トーンキュンストラー管を指揮。その後2年間、同オケのアシスタント・コンダクターを務める。2005年グラーツ大o.に初めて登場、2006年から2009年首席指揮者を務める。2009/10年のシーズンより、最初の契約期間として向こう3年間、ウィーン・トーンキュンストラー管の首席指揮者と、また同じく、バスク・ナショナルo.の首席指揮者に就任。 | ||
ニュー・イヤーズ・ガラ [New Year's Gala] J.シュトラウスI:ポルカ「アイゼレとバイゼレ=ジャンプ」 Op.202/ラデツキー行進曲 Op.228 J.シュトラウスII:「インディゴと四十人の盗賊」〜突撃ポルカOp.348/インディゴ行進曲 Op.349/ 皇帝円舞曲 Op.437/ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314 ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「冬の喜び」Op.121/水彩画 Op.258 エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル「喜んで!」 ランナー:ワルツ「ロマンティックな人々」Op.167 / スッペ:「スペードの女王」序曲 ロンビ:オーギュスト・ブルノンヴィルへの挨拶/幻想曲「夢の絵」/ワルツ「友人たちへの挨拶」/ ギャロップ「コペンハーゲンの蒸気機関車」/シャンパン・ギャロップ ラリオーノフ:カリンカ(*) ペーター・グート指揮ウィーン・シュトラウス・フェスティヴァルo. | ||
収録・録音:2010年12月29日、ウィーン。DVD仕様・収録分数:NTSC、93'07 + 5'11。CD収録分数:76'54。(*)はDVDにのみ収録と代理店アナウンスに記載されている。CDは『DVD と同一音源です。CDではラリオーノフの 「カリンカ」が収録されておりません』と記載され、これが正しければ内容の違いは1曲のみということになるが、収録分数は20分以上異なっている。今ウィーンでシュトラウス一家を指揮させたら一番なのが、ペーター・グート。モスクワでダヴィド・オイストラフに学んだヴァイオリニストであるグートは、1978年にウィーン・シュトラウス・フェスティヴァルo.を創設、ヨハン・シュトラウスの流儀にならってヴァイオリンを弾きながら指揮して、ボスコフスキーなき後、ウィーンで最も正統なシュトラウスを聞かせてくれる指揮者として日本にも頻繁に訪れ、絶大な人気を誇っている。 2012年は1月に各地で来日公演を予定。公演にいらっしゃる方も、そうでない方も、正統ウィーンのシュトラウスをご堪能頂きたい。 | ||
リスト、ワーグナー:歌曲集 リスト:どうやって、と彼らは尋ねた(第2稿)/おお、私が眠りにつくときには(第2稿)/愛とは何/かつて/ 私は去り行きたい/おお、愛しうる限り愛して/愛の夢第3番 変イ長調/バラード第2番 ロ短調 ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集 エリーザベト・リンハルト(S) カール・アイヒンガー(P) | ||
リストとワーグナーの歌曲集。エリーザベト・リンハルトはウィーン生まれのソプラノ。ドイツリートで活躍している。カール・アイヒンガーはオーストリア、ツヴェットルの生まれ。室内楽のピアニストとしても高名。 | ||
ウィーンのクリスマス モーツァルト:戴冠ミサ / ハンマーシュミット:門を広く開けよ プレトリウス:さあ来て下さい、異邦人の救い主よ / ヴルピウス:エサイの根より アルカデルト:アヴェ・マリア / レーガー:マリアの子守歌 グルーバー:清しこの夜 / フランク:天子の糧 /ノイナー:よく眠れ、天の子よ/他 コルネリア・ホラク(S) ガブリエーレ・シマ(A) ゲルノート・ハインリヒ(T) アルフレート・シュラーメク(B) アンドレアス・ピクスナー指揮聖アウグスティン教会cho. | ||
ウィーンの聖アウグスティン教会合唱団が歌う、ドイツ語圏では定番のクリスマス曲集。演奏もたいへん温かみがある。 | ||
スコウフス&ヴラダー〜マーラー:歌曲集 子供の不思議な角笛によるピアノ伴奏歌曲(若き日の歌第2・3巻)より 〔いたずらな子供をしつけるために/もう会えない/たくましい想像力/緑の森を楽しく歩いた/ 終わった、終わった/シュトラスブルクの砦で/夏の交代/うぬぼれ/別離と忌避〕/ リュッケルトの詩による5つの歌曲 ボー・スコウフス(Br) シュテファン・ヴラダー(P) | ||
録音:2008年8月22日-25日、プライザー・レコーズ・スタジオ、カジノ・バウムガルテン、ウィーン、ADD。 前出: "La Dogana" (スイス)、本&1CD、本&2LP〔共に日本国内未案内〕。 Recording Producer: Jiri Pospichal (Classic Sound Austria)、Sound Engineer; Gustav Soral。デンマークの実力派バリトン、ボー・スコウフスと、シュテファン・ヴラダーのピアノでおくるマーラー・アルバム。アルバムの構成は、長きに亘り創作の源泉としてマーラー自身が深くのめり込んだドイツの民謡詩集「子供の不思議な角笛」に付曲されたもののうち、最初の結晶「若き日の歌」9曲のあと、晩年にかけて隠遁的傾向を強めていく作風に連なる「私はこの世に忘れられ」を含む「リュッケルト歌曲集」5曲がつづき、この流れを受けて、締めに「大地の歌」の終曲「告別」を置くという物。古典から近現代、オペラからリートまで幅広いレパートリーで高い評価を得ているベテラン、スコウフスのソフトな声が、深みを増したヴラダーのピアノにみごとに映えて、マーラー特有の耽美的世界を描き出すことに成功している。ちなみに、スコウフスは、1998、1999年にサロネン指揮ロサンゼルス・フィルと「大地の歌」全曲のセッション録音をおこなっており、やはり「告別」における美しくやわらかな歌唱には印象深いものがあった。 | ||
シューベルト: ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959 / ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960 |
シュテファン・ヴラダー(P) | |
録音:2011年10月17日-19日、カジノ・バウムガルテン&プライザー・レコーズ・スタジオ、ウィーン。ウィーン生まれのピアニスト、シュテファン・ヴラダーがアーティスティック・ディレクターを務めるPREISERのシリーズ「クラシック・セレクション」。近年、歳を重ねるごとに円熟味を増し、表現の幅を一段と拡げているヴラダーが、じっくりとセッションを組んで取り組んだのはシューベルト。とめどない歌にあふれ、しんとした表情が印象深いピアノ・ソナタ最後の2曲に対して、ヴラダーは粒立ちのよい美しい音色とゆたかな詩情で満たし、シューベルトの辿り着いた澄み切った境地を味わい深く聴かせてくれる。 ヴラダーは、2012年3月のウィーン放送so.来日公演のソリストにも予定されており、その近況をうかがい知るうえで注目の内容といえるだろう。 シュテファン・ヴラダー:1965年ウィーン生まれのピアニスト。6歳でピアノのレッスンを始める。1973年よりウィーン国立音楽大学で、レナーテ・クラマー=プライゼンハマー、ハンス・ペーターマンドルに師事する。ルドルフ・ハイドナー・ピアノ・コンクールで第1位ほか、オーストリア国内のピアノ・コンクールで数多くの賞を獲得したのち、1985年にウィーン国際ベートーヴェン・コンクールで第1位。以後、ピアニストとして世界的に活躍するほか、近年は指揮者としても精力的に活動しており、2002年よりグラーツo.の首席指揮者、2008年よりウィーン室内o.の首席指揮者を務めている。1999年にウィーン国立音楽大学の教授に任命され、2009年にオーストリア共和国より、有功栄誉金章星付を受勲される。 | ||
ウィーンの音楽 カール・コムツァーク(1850-1905): ヴィンドボナ=マーチ カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): 扇のポロネーズ Op.525 ヨゼフ・シュトラウス(1827-1870): ワルツ「わが人生は愛と喜び」Op.263 ヨハン・シュトラウス II (1825-1899): アンネン・ポルカ Op.117 ルドルフ・ジーチンスキ(1879-1952): Wien du Stadt meiner Träume Walzerlied Op.1 / ヴィルヘルム・アウグスト・ ユーレク(1870-1934): Deutschmeister Regiments Marsch Op.6 ヨハン・シュランメル(1850-1893): 行進曲「 Wien bleibt Wien! 」 ヨハン・シュトラウス II : ワルツ「酒、女、歌」Op.333 フィリップ・ファールバッハ II (1843-1894): フランス風ポルカ 「 Im Kahlenbergerdorfel 」Op.340 / カール・ミヒャエル・ツィーラー: ポルカ・マズルカ 「 Das liegt bei uns im Blut 」Op.374 ラルフ・ベナツキー(1884-1957): Ich muss wieder einmal in Grinzig sein, Walzerlied カール・コムツァーク: Sturmgalopp Op.156 |
グスタフ・フィッシャー指揮 ウィーン州立楽団 [ Stadtmusik Wien ] | |
録音:ADD。 | ||
クリスマスの歌 プレトリウス:エサイの根より若枝が育ち ヴルピウス:いざ喜べ、愛するキリストの徒よ バッハ:甘き喜びのうちに メンデルスゾーン:賛美せよ、国々の人々よ ブラームス:めでたしマリア レーガー:聖母様の夢 グルーバー:きよしこの夜 ヨゼフ・レヒトハルター、クサヴァー・マイヤー、 ハンス・ギレスベルガー、ヘルムート・グーゲルバウアー、 アントン・ハイラー、 ハンス・バウエルンファイントの作品 |
クサヴァー・マイヤー指揮 ウィーン・マドリガルcho. | |
合唱指揮者ギレスベルガー、オルガニストのハイラー、ブルックナーの 教会用小作品集の校訂者ハウエルンファイトらの作品を含むクリスマス・アルバム。 | ||
ブラームス、シューマン、シューベルト:歌曲集 | ロバート・ブルックス(T) イングリッシュ・ヘートルント(P) | |
録音:1999年。 | ||
アイルランドの心に〜アイルランド愛唱歌集 | ロバート・ブルックス(Br) イングリッド・ヒドランド(P) | |
懐かしきウィーンのメルヒェン〜 ツィーラー・エディション Vol.4 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): 行進曲 「 's ist mein echt's Wienerblut 」Op.367 / オペレッタ「放浪者たち」序曲/ ワルツ「懐かしきウィーンのメルヒェン」Op.458 / フランス風ポルカ「 Döblinger Elite 」 Op.112 / ワルツ「ドナウ川からシュプレー川へ」 Op.502 / フランス風ポルカ「夜のつばめ」 Op.417 / 行進曲「ウィーンは二つとない! Es gibt kein zweites Wien! 」Op.475 / ポルカ=マズルカ「ドナウ川の乙女」Op.46 / ポルカ・シュネル「電撃」 Op.492 / ワルツ「ウィーンの思い出」 Op.211 / フランス風ポルカ 「 Die Rudolfsheimerin 」Op.39 / ワルツ「ウィーン、私のウィーン」遺作/ ポルカ・シュネル「夜と共に」Op.451 / ワルツ「街角の歌い手」 Op.415 / ポルカ・シュネル 「 Eine Nacht bei Schwender 」Op.169 / ウィーンのギャロップ Op.332 |
ヘルベルト・モッグ指揮 ミュンヘン放送o. | |
録音:DDD。本体には "Ziehrer-Edition 33511-6 (AT-Z12 90 06372 33511-6)" とも併記あり。 | ||
ツィーラーへ敬礼 〜ツィーラー・エディション Vol.6 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): 行進曲「20世紀へ」Op.501 / カール・ミヒャエル・ツィーラーの主題と モチーフによるパラフレーズ 「ツィーラーへ敬礼」/ フランス風ポルカ「 Nervös 」Op.433 / ヨハン・シュトラウスのモティーフによる ワルツ「 隠れた真珠 [Verborgene Perlen] 」Op.467 / ドナート=ポルカ Op.17 / ワルツ「ウィーン娘」Op.388 / ポルカ・シュネル 「ライプツィヒのクプレ」Op.221 / フランス風ポルカ「意地悪」Op.424 / ウィーンの劇場カドリーユ Op.184 / フランス風ポルカ「謝肉祭のおまけ」Op.392 / ヒルトル=マーチ Op.215 / ワルツ「夜更かしの楽しみ」Op.466 / コロンバス=マーチ Op.457 / シェーンフェルト=マーチ Op.422 |
ハンス・シャデンバウアー指揮 Gardemusik Wien | |
録音:DDD。本体には "Ziehrer-Edition 33 512-3 (AT-Z12 90 06372 33 512-3)" とも併記あり。 | ||
ツィーラー・エディション Vol.8 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): オペレッタ「3つの望み」より [序曲/偽善者行進曲Op.507]/ ワルツ「 Fachblätter 」Op.102 / オペレッタ「放浪者たち」 〜 In flagranti / ポルカ・シュネル 「 Sternschnuppen 」Op.510 / オペレッタ「観光案内人」序曲/ フランス風ポルカ「 Nervös 」Op.433 / 行進曲「 Grondecourt 」Op.158 / オペレッタ「放浪者たち」 〜ワルツ「ミミ」Op.489 / ワルツ「ケディーヴ」Op.149 / ワルツ「 Fidele Grundsätze 」Op.162 / ボヘミア風冗談ポルカ「ミロステンカ」Op.9/ 行進曲「フランツ・ヨーゼフ」Op.151 |
フランツ・ バウアー=トイスル指揮 ヘルベルト・モッグ指揮 ウィーン放送so. | |
レーベル Web Site での題名は「カール・ミヒャエル・ツィーラーとウィーン放送交響楽団」。当盤本体には巻数は特に記載されていない模様。 | ||
Hereinspaziert 〜ツィーラー・エディション (Vol.13?) カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): ワルツ「いらっしゃいませ! [Hereinspaziert!] 」Op.518 / 高速ポルカ「飛ぶように」Op.78 / フランス風ポルカ「バーデン公園 [Badner Park] 」Op.65 / 序曲「素敵な感じ [Fesche Geister] 」/ チャルダーシュ「 100,000 Éljen 」Op.51 / ポルカ=マズルカ「ダンス・ポエジー [Tanz-Poesie] 」Op.383 (*/#)/ リート「 Sei wieder guad 」Op.396 (#/+) / フランス風ポルカ「 Mamsell Übermuth 」Op.69 / リート「古きウィーン」Op.544 (*/#)/ ウィーンの歌と舞曲 「まさにウィーンの」Op.381 (#/+)/ フランス風ポルカ「コリブリ」Op.199 / ギャロップ「若者の悪戯」Op.461 (*/#)/ 行進曲「これぞ私に流れるウィーンの血」Op.367 / ワルツ「ウィーンの空気」Op.411 / ヴェルナー行進曲 Op.439 |
レナーテ・グレル(P;#) ハンス・シャデンバウアー指揮 カール・グレル客演指揮(*) Gardemusik Wien Gardemusik SQ (+) | |
発売:2002年。録音:DDD。本体には PREISER RECORDS の 印刷はなく、"Ziehrer-Edition" 33514-7 という記載のみ、上記型番はシールで張りつけられている。また当盤は番外編のようで、巻数は特に記載されていない。 以前PR-91126という品番でご紹介した物だが、今回国内代理店が取り扱うことになった。なお、当初レーベル&代理店は「クリスマス作品集」としていたが、なぜか1年程経ってから国内代理店が「ツィーラー・エディション Vol.13」として再案内している。どのような経緯があったのかは不明。また、国内代理店は4曲目 Fesche Geister を『「いきな亡霊」序曲』としている。 | ||
Echt Wienerisch 〜ツィーラー・エディション (Vol.15?) カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): ウィーンの歌と舞曲 「 Echt Wienerisch 」Op.381 (*)/ ガヴォット「 Goldene Jugendzeit 」Op.523 (#)/ フランス風ポルカ「気どり Ziererei 」Op.200 (+)/ 行進曲「 Couragiert! 」Op.401 (*)/ ワルツ「ウィーン民族詩」Op.314 (#)/ 冗談ポルカ「 Zum Lachen 」Op.167 (+)/ ロマンス「恋して」Op.319 (#)/ 冗談ポルカ「浮かれ男」Op.6 (+)/ フランス風ポルカ 「 Das Buch der Liebe! 」Op.413 (*)/ ポルカ=マズルカ「 Leopoldinchen 」Op.5 (+)/ レントラー「美しい村娘」Op.393 (#)/ 高速ポルカ 「 G'schwind wie der Wind 」Op.165 (+)/ ポルカ=マズルカ 「 Herzens-Barometer 」Op.421 (*)/ フランス風ポルカ「恋文 Liebesbrief」Op.370 (#)/ レントラー「村つばめ」Op.19a (+)/ 高速ポルカ「気も晴れ晴れと」Op.386 (*) |
ウィーン・コンツェルタンテ・ シュランメル四重奏団(*) ツィター・デュオ・スウォボダ(#) [カール・スウォボダ、 エリカ・スウォボダ (ツィター)] マラート・デュオ(+) [ルドルフ・マラート (ボタン式アコーディオン) ペーター・ヒルシュフェルト (コントラG)] | |
発売:2002年。録音:ADD (*/#) / DDD (+)。本体には PREISER RECORDS の 印刷はなく、"Ziehrer-Edition" 33515-4 という記載のみ、上記型番はシールで張りつけられている。 #当盤には巻数は特に記載されていないが、現地での発売後約10年弱経って国内代理店から案内された際には『後回しになっていた第15集が発売』と記載されていた。状況詳細は不明。 | ||
わが心はウィーンに〜 ツィーラー・エディション Vol.1(全14曲) カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): アウアーシュペルク行進曲Op.111 / ワルツ「わが心はウィーンに」Op.500 / ポルカ「軽やかな心」Op.182 / オペレッタ「3つの望み」 〜あなたのためだけに私は歌う/ 意地悪ポルカOp.424 /愛のワルツOp.537 /他 |
ハンス・シャーデバウアー指揮 オリジナル・ C.M. ツィーラーo. マリア・ ローゼンドルフスキー(S) マルコ・ディ・サピア(T) | |
同レーベルの「ツィーラー・エディション」一覧(巻数は品番順ではありません。): Vol.1:PRCD-91128/ Vol.2:PRCD-91132/ Vol.3:PRCD-91136/ Vol.4:PRCD-91123/ Vol.5:PRCD-91139/ Vol.6:PRCD-91124/ Vol.7:PRCD-91147/ Vol.8:PRCD-91125/ Vol.9:PRCD-91155/ Vol.10:PRCD-91157/ Vol.11:PRCD-91159/ Vol.12:PRCD-91160/ Vol.13:PRCD-91126/ Vol.14:PRCD-91174/ Vol.15:PRCD-91127/ Vol.16:PRCD-91183/ Vol.17:PRCD-91187。 | ||
PRCD-91130 廃盤 |
アントン・デルモータ〜スロヴェニアの若者 | アントン・デルモータ(T) ヒルデ・デルモータ(P) |
笑って、いちゃついて、踊って〜 ツィーラー・エディション Vol.2(全15曲) カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): ワルツ「文化の絵」Op.563 / ポルカ「笑って、いちゃついて、踊って」/ オペレッタ「美しきリゴ」 〜我が美しきハンガリー/ 「小さな未亡人」行進曲Op.487 / ポルカ「男心」Op.54 / ガヴォット「黄金の青春時代」Op.523 /他 |
ハンス・シャーデバウアー指揮 オリジナル・ C.M. ツィーラーo. ユリア・コツィ(S) マルティン・ ミューレ(T) | |
軍隊で〜 ツィーラー・エディション Vol.3(行進曲集/全18曲) カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): 軍隊で/勇敢な/軍服の魅力Op.493/カール皇帝/ トルコの祭り/軍隊/シェーンフェルト行進曲Op.422/他 |
ハンス・シャーデバウアー指揮 オリジナル・ C.M. ツィーラーo. | |
古きウィーンからの皇帝の調べ〜 ツィーラー・エディション Vol.5 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): 皇后のワルツ/ツルニチニチソウ/ オペレッタ「3つの望み」〜そのように 男たちはばら色の紙の上でうそをつく/ 芸術と自然/ オペレッタ「質屋の主人」〜いらっしゃい!/ 天使のワルツ/ オペレッタ「ばかな心」 〜どちらがメルヘンで、そちらが夢か/ 速いポルカ「ウィーン生活より」/ ワルツ「私たちは毎日生きている」/ 速いポルカ「センセーショナル・ メッセージ!」/ ガヴォット「メッテルニヒ」/ オペレッタ「気の狂った娘」〜8をよこせ!/ 好きな色のワルツ/ 速いポルカ「愉快な列車」/ オペレッタ「気の狂った娘」 〜花は5月にもう一度/ オペレッタ「質屋の主人」 〜ねずみのマーチ |
リタ=ルチア・シュナイダー(S) トーマス・ ヴァインハッペル(Br) ハンス・ シャーデンバウアー指揮 | |
1907年にウィーンの宮廷舞踏会の指揮者となったカール・ミヒャエル・ツィーラーは、オーストリーのオペレッタ、舞踏曲の作曲家で、この盤では作曲家の名前を冠したオーケストラ(と国内代理店は記載しているが、オーケストラ名称は案内書に記載無し)がシャーデンバウアー指揮によってウィーン音楽をお届けする。ウィーンのきらびやかな大舞踏会を想像させる珠玉の舞踏曲、そしてオペレッタのアリアをソプラノとバリトン、またデュエットで華をそえる。バリトンのヴァインハッペルは2004年にバーデン市立歌劇場来日公演でコジ・ファン・トゥッテのグリエルモを歌っているが、この盤ではテノールを思わせる輝かしい音色を聴かせてくれる。 | ||
ウィーンの名物〜ツィーラー・エディション Vol.7 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): ワルツ「ウィーンの名物」Op.170 / 二羽のナイチンゲール [Die beiden Nachtigallen] Op.128 /行進曲「ギズクラ」Op.114/ オペレッタ「3つの望み」より [ Schön Gretelein / Es war ein süsser holder Trug / Entree der Schauspieler ]/ 雨だれ [Regentropfen] Op.514 / 嫌がらせ [Nadelstiche] Op.429 / カロル王子 [Fürst Karol] Op.195 / In jungen Jahren Op.504 / 我が祖国! 我がオーストリア! Op.477 / オペレッタ「愛のワルツ」〜 Lieben ist leicht / Freudenauer Wettrennen Op.87 /「黒い森」にて [Im Schwarzwald] Op.164 / オペレッタ「ジェローム王」〜 Verliebt / Ländlich, sittlich Op.110/ オペレッタ「宮廷舞踏会」〜 Herz du bist ein dummes Ding / 連隊の父 [Der Vater des Regiments] Op.431 リタ=ルチア・シュナイダー(S) イェルク・シュナイダー(T) ハンス・シャーデンバウアー指揮オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラーo. | ||
発売:2007年。本体には "Ziehrer-Edition" 33520-8 とも記載あり。 | ||
空を横切って〜ツィーラー・エディション Vol.9 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): オペレッタ「 Fürst Casimir 」 より [序曲/ Kinder, da bin l z'Haus! (*) / Schön, schön muss man sein (*) / 二重唱「 Mausi, Katzi, du süßes Kind 」(*)] ポルカ・シュネル「空を横切って [Durch die Lüfte] 」Op.45/ フランス風ポルカ「 Minnespiele 」Op.74 / ワルツ「謝肉祭の精神 [Carnevalsgeister] 」Op.187/ ポルカ=マズルカ「青い目」Op.168 /ワルツ「ウイーン万国博覧会」Op.208/ 行進曲「カール皇帝 [Kaiser Karl] Op.558/ オペレッタ「 Herr und Frau Biedermann 」〜 Weisst du, was die Bäume singen (*) / シュネル=ポルカ「 Wildfeuer 」 Op.72 /ポルカ=マズルカ「 Florette 」Op.68 / オペレッタ「 Ein tolles Mädel 〜 ワルツの歌「 Entree der Rosette 」(*)/ ワルツ「 Unsere Edelknaben! 」Op.400 /ギャロップ「戯れの恋 [Flirt] 」Op.472 / ポルカ・シュネル「市民と軍隊 [Zivil und Militär] 」Op.173 ニーナ・ベアテン(S;*) イェルク・シュナイダー(T;*) ハンス・シャーデンバウアー指揮オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラーo. | ||
発売:2008年。本体には "Ziehrer-Edition" 33521-5 とも記載あり。 | ||
『愛のワルツ』〜ツィーラー・エディション Vol.10 -カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922):オペレッタ「愛のワルツ」Op.537(抜粋) ジルヴァーナ・ドゥスマン、エーファ=クリスティーネ・ライマー(S) ジョン・ディッキー(T) ハンス・クレーマー(B−Br) ヘルベルト・モッグ指揮カイザースラウテルン南西ドイツ放送o. | ||
発売:2009年。本体には "Ziehrer-Edition" 431 397-2 とも記載あり。 | ||
波瀾に満ちた生涯〜ツィーラー・エディション Vol.11 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): 行進曲「 Couragiert 」 Op.401 /ワルツ「 Der Nordpolfahrer 」 Op.222 / シュネル=ポルカ「波瀾に満ちた生涯」 Op.71 / オペレッタ「 Der Husarengeneral 」 より[古き愛、新しき愛/愛しき人]/ フランス風ポルカ「 Die Ballmama 」 Op.531 / オペレッタ「 Das dumme Herz 」〜Gut is gangen, nix is gschehn / ワルツ「 Paradies-Klänge 」 Op.113 / 行進曲「 Das Leben für unsern Kaiser 」 Op.394 / オペレッタ「観光案内人」〜 O Wien, mein liebes Wien / シュネル=ポルカ「 In der Eile 」 Op.148 / ポルカ=マズルカ「 Liebestelephon 」 Op.450 / ポルカ・シュネル「 Feuer und Flamme 」 Op.206 / ワルツ「 Die Tanzgelehrten! 」 Op.405 / オペレッタ「 Deutschmeisterkapelle 」〜 Im siebten Himmel ist der Wiener / ポルカ・シュネル「 En vogue! 」 Op.186 / オペレッタ「宮廷舞踏会」〜 Ich habe mirs wohl anders gedacht / 行進曲「 Militär-Marsch 」 Op.321 ハンス・シャーデンバウアー指揮オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラーo. | ||
発売:2009年。本体には "Ziehrer-Edition" 33522-2 とも記載あり。 | ||
人生は喜び〜ツィーラー・エディション Vol.12 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): 行進曲「 Es gibt kein zweites Wien 」Op.475 / ワルツ「 Singen, Lachen, Tanzen 」Op.486 / ポルカ・シュネル「 Leben heißt genießen 」Op.325 / オペレッタ「 Die verliebte Eskadron 」〜 Süße Melodie / フランス風ポルカ「 Döblinger Elite 」Op.112 / ポルカ・マズルカ「 Donauweibchen 」Op.46 / ポルカ・シュネル「 Eine Nacht bei Schwender 」Op.169 / オペレッタ「愛のワルツ」より[ Purpurne Gondel /二重唱「 Walzerlehre 」]/ ワルツ「 Meerleuchten 」Op.462/フランス風ポルカ「 Liebesbrief 」Op.370 / ポルカ・シュネル「 Großstädtisch 」Op.438/ワルツ「 Alt-Wien 」Op.366/ ポルカ・シュネル「 Immer lustig 」Op.324/ ポルカ・マズルカ「 Herzens-Barometer 」Op.421/ 「3つの望み」〜クプレ「 So dünn, dünn war die Leopoldin 」/ 行進曲「 ´s ist mein echt´s Wienerblut 」Op.367/ ポルカ・マズルカ「 Tanz-Poesie 」Op.383/ ポルカ・シュネル「 Die Lustigmacherin 」Op.4/ ワルツ「 Ohne Tanz kein Leben 」Op.391/ Werner-Marsch Op.439 ペーター・ザイフェルト(T) レナーテ・ホルム(S) ギュンター・フランク(B−Br) ヘルベルト・モック指揮ミュンヘン放送o.、ウィーン・ライムント劇場o.、 カイザースラウテルン南西ドイツ放送o. | ||
発売:2009年。本体には "Ziehrer-Edition" 33523-9 とも記載あり。 | ||
同レーベルの「ツィーラー・エディション」一覧(巻数は品番順ではありません。): Vol.1:PRCD-91128/ Vol.2:PRCD-91132/ Vol.3:PRCD-91136/ Vol.4:PRCD-91123/ Vol.5:PRCD-91139/ Vol.6:PRCD-91124/ Vol.7:PRCD-91147/ Vol.8:PRCD-91125/ Vol.9:PRCD-91155/ Vol.10:PRCD-91157/ Vol.11:PRCD-91159/ Vol.12:PRCD-91160/ Vol.13:PRCD-91126/ Vol.14:PRCD-91174/ Vol.15:PRCD-91127/ Vol.16:PRCD-91183/ Vol.17:PRCD-91187。 | ||
マックス・ローレンツ(T)、ライヴ ヴェルディ:仮面舞踏会/アイーダ/オテロ ワーグナー:トリスタンとイゾルデ/ ニュルンベルクのマイスタージンガー/ ジークフリート/神々の黄昏/パルジファル プフィッツナー:パレストリーナ からの場面 |
カール・ベーム指揮 ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 レオポルト・ルートヴィヒ指揮 ヨゼフ・クリップス指揮 ルドルフ・ケンペ指揮 ウィーン国立歌劇場o. エーリヒ・クライバー指揮 コロン劇場o./他 | |
録音:1937年-1955年。 1930-1940年代を中心に活躍したヘルデン・テノール、マックス・ローレンツのライヴ録音集。大半は1940年前後のウィーン国立歌劇場ライヴ。ジークフリートの森のささやきは1938年のブエノスアイレス・ライヴ。パレストリーナは1955年のウィーン国立歌劇場ライヴ。歌唱はすべてドイツ語。 | ||
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 ベートーヴェン:セレナード ニ長調 Op.8 |
クリストフ・ エーレンフェルナー(Vn) ヘルベルト・ミュラー(Va) アダルベルト・スコチッチ(Vc) | |
録音:DDD。長くウィーン・フィルのチェロ奏者として活躍したアダルベルト・スコチッチに、ウィーンso.のヴィオラ奏者ヘルベルト・ミュラー、そして1975年、ザルツブルク生まれの比較的若いクリストフ・エーレンフェルナーが加わっての三重奏。モーツァルトもベートーヴェンもウィーン情緒たっぷりで、ウィーン弦楽ファンならずとも滴る美音を堪能出来る。 #当初の品番表記はPRCD-91773でしたが、代理店のミスによるもので、正しくは上記となります。 | ||
ツィーラー・エディション Vol.14〜生粋のウィーン子(珍しい作品集) 〔オペレッタのリートと二重唱、ワルツ、ポルカなど〕 Glocken-Marsch, Op.420/Österreichische Fahnenlieder, Op.317/ Um die Wette, Op.119/オペレッタ「Ein tolles Mädel」〜Küsse im Dunkeln/ 生粋のウィーン子! Op.371/オペレッタ「宮廷舞踏会」〜Mädel wirst schon zwanzig alt/ Guttenberg-Marsch, Op.137/Symbole der Heiterkeit, Op.144/ オペレッタ「宮廷舞踏会」〜O Du charmante Witwe Cliquot/Pfeilschnell, Op.108/ オペレッタ「すてきな感じ」〜Kommt man von der Stadt auf das Land/ Guck in die Welt, Op.447/ オペレッタ「観光ガイド」〜Ja, beim Militär ist das Leben schwer/ オペレッタ「Herr und Frau Biedermeier」〜Biedermeier-Walzer/ オペレッタ「すてきな感じ」〜Vorwärts!/La Brunette, Op.209/ Der Herr Leutnant, Op.527 ニナ・ベルテン(S) イェルク・シュナイダー(T) ハンス・シャーデンバウアー指揮カール・ミヒャエル・ツィーラーo. | ||
ツィーラー・エディション Vol.16〜 帝国期ウィーンの行進曲集 [Märsche aus dem kaiserlichen Wien] 行進曲「 Unanfechtbar! 」Op.494/行進曲「 Dom Pedro 」/行進曲「高地と低地」Op.372/ 行進曲「Der Zauber der Montur」Op.493/Die Presse(ハンス・シャーデンバウアー作曲)/ Pannonisch(フランツ・ライテンミューラー作曲)/行進曲「 Couragiert! 」 Op.401/ 行進曲「 Das Leben für unser´n Kaiser 」 Op.394/軍隊行進曲 Op.321/ アウアースペルク行進曲 [Auersperg-Marsch]Op.111/行進曲「 Die kleine Witwe 」Op.487/ 鐘の行進曲 [Glocken-Marsch] Op.420/行進曲「少尉殿 [Der Herr Leutnant] 」 Op.527/ カール皇帝行進曲 [Kaiser-Karl-Marsch] Op.558/ねずみの行進曲 [Maus-Marsch] Op.520/ ジシュクラ行進曲 [Giskra-Marsch] Op.114/ カロル選帝侯行進曲 [Fürst Karol-Marsch] Op.195/行進曲「連隊の父」 Op.431/ 行進曲「わが祖国! わがオーストリア!」 Op.477/ シェーンフェルト行進曲 [Schönfeld-Marsch] Op.422 ハンス・シャーデンバウアー指揮オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラーo. | ||
国内代理店が付けた日本語題名は『帝国ウィーン生まれのマーチ集』となっている。19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーンで活躍、ワルツにポルカ、行進曲、そしてオペレッタと、およそ600曲にも及ぶ作品で、同時代のヨハン・シュトラウス2世に匹敵する名声を博したツィーラー(1843-1922)。古き良きウィーンの香りをそのまま今に伝えるツィーラーづくしの人気シリーズの第16集。オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラーo.は、その名の示すとおり、ツィーラー生誕160周年を迎えた2003年1月に、ツィーラーの作品を演奏、守り継いでゆく目的で結成されたオーケストラ。 | ||
同レーベルの「ツィーラー・エディション」一覧(巻数は品番順ではありません。): Vol.1:PRCD-91128/ Vol.2:PRCD-91132/ Vol.3:PRCD-91136/ Vol.4:PRCD-91123/ Vol.5:PRCD-91139/ Vol.6:PRCD-91124/ Vol.7:PRCD-91147/ Vol.8:PRCD-91125/ Vol.9:PRCD-91155/ Vol.10:PRCD-91157/ Vol.11:PRCD-91159/ Vol.12:PRCD-91160/ Vol.13:PRCD-91126/ Vol.14:PRCD-91174/ Vol.15:PRCD-91127/ Vol.16:PRCD-91183/ Vol.17:PRCD-91187。 | ||
Die Riegerorgel in der Wiener Franziskanerkirche J.S.バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564 フランク:コラール第3番 / クレランボー:第2旋法による組曲 ヨハネス・エーベンバウアー(1963-):「太陽の賛歌」よる即興曲 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第2番 ハ短調 Op.65 フランツ・シュミット(1874-1939):前奏曲とフーガ ニ長調「ハレルヤ」 ヨハネス・エーベンバウアー(Org) | ||
録音:2009年9月28日-30日、フランシスカン教会、ウィーン。使用楽器: Wöckherl、1642年制作(注:欧文題名と異なるが、詳細不明)。 オーストリアの実力派オルガニストによる、ウィーンにおいて最も長い歴史をもつ教会における録音。ヨハネス・エーベンバウアーは1963年オーストリア生まれ。教会オルガニストとして演奏活動する傍ら作曲者としても活躍。本アルバムには自作の「太陽の賛歌(フランツィスクス)」よる即興曲を収録。メンデルスゾーンで聴く楷書的な演奏ばかりでなく即興的な演奏も得意とする。 #通常の同レーベル商品とは異なる品番のため、お早めの入手をお薦め致します。 | ||
ウィーンの薫り〜カール・M.ツィーラー・エディション Vol.17 祝典行進曲 Op.287/ウィーンの薫り Op.278a/自由な考え Op.13/ 喜歌劇「観光案内人」〜歌よ響け、夜を貫いて/愛の本/潮の満ち干/ 騎兵の悪ふざけ Op.553/喜歌劇「宮廷舞踏会」〜私はワルツを踊るのが好き/軍事!/ 喜歌劇「ドイツのマイスター」〜あなたが私の近くに来て以来/ウィーン民衆の詩/ 下流 Op.141/レリーフOp.81/喜歌劇「放浪者たち」〜進軍歌「私はモロッコから来た」/ 花を通じて Op.437/進軍歌「魔法使い」Op.543/ 喜歌劇「観光案内人」〜「恋におちて」/行進曲「グッゲンベルガー」Op.414 ハンス・シャーデンバウアー指揮オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラーo. | ||
ウィーンの作曲家カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922)は、600曲に及ぶワルツ、行進曲、オペレッタ等を書いて、生前はシュトラウス・ファミリーと人気を二分した。指揮者としても有名で自ら編成した楽団を引き連れて盛んに演奏旅行して廻ったが、その名声は1893年シカゴで開催された万国博覧会にも招待されたほど世界的なものだった。またヨハン・シュトラウス1世のために作られ、ジュニア、エドゥアルドと受け継がれた「宮廷舞踏会音楽監督」の称号を最後に受け継いだ「ウィーンの象徴」でもあった。残念なことに第一次世界大戦で全財産を失い貧困のうちに亡くなると、ハプスブルク帝国の終焉と運命を共にするように、作品の大半は忘れられてしまったが、いくつかの作品は今でもウィーンでシュトラウス・ファミリー以上に愛されている。「オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラーo.」はその名の示すとおりツィーラーの作品を演奏、守り継いでゆく目的で結成されたオーケストラ。ウィーン好き、シュトラウス好きの方には是非聴いていただきたいアルバム。 | ||
Wöckherl-Orgel ケルル:トッカータ第1番(*) / フローベルガー:カンツォーナ第6番(*) / ブクステフーデ:我が愛しき神に(*) ヴァレンティーニ:カンツォーナA6(#) / ケルル:かっこう(#)/バターリャ(#) / ノールト:パサルム第26番(+) シャイデマン:主よ、我汝に望みを抱けり(+)/ガイヤルド変奏曲 ニ短調(+)/前奏曲 ニ短調(+) P.プラニアフスキー:シュヴァルツェンバッハ・マニフィカト(**) / ベーム:天にまするわれらの父よ(**) ムッファト:シャコンヌ(##)/トッカータ第9番(##) ピエール・ダミアーノ・ペレッティ(Org;*) マルティン・ハーゼルベック(Org;#) ロマン・スメレデル(Org;+) ペーター・プラニアフスキー(Org;**) ミヒャエル・ラドゥレスク(Org;++) | ||
収録:フランシスカン教会、ウィーン。使用楽器: Wöckherl、1642年制作。ウィーンのフランシスカン教会の歴史的オルガン(1642年制作)を使用したオルガン・シリーズ第2弾。ヨハネス・エーベンバウアー演奏によるシリーズ第1弾(OFM-1)では、フランシスカン教会の多彩なストップと充実のレパートリーで構成されていた。期待の第2弾は巨匠ミヒャエル・ラドゥレスクや日本でもおなじみの名手ペーター・プラニアフスキーなど、5人が参加。バロック期の巨匠ヨハン・カスパール・ケルルの作品やプラニアフスキーの自作自演、バッハの作品に多くの影響を与えたG.ベーム(1661-1733)の「天にまするわれらの父よ」など曲目も多彩。ウィーンを代表する歴史的オルガンで名手による演奏、この上なく素晴らしいアルバム。 | ||
アロイス、真夜中に マーラー:さすらう若人の歌/原光/3人の天使がやさしい歌を歌った/ 美しいトランペットが鳴り響く所/僕らは天国の喜びを味わっている/真夜中に リヒャルト・シュトラウス:4つの最後の歌 アロイス・ミュールバッヒャー(ボーイS) フランツ・ファルンベルガー(P) | ||
知る人ぞ知る天才ボーイ・ソプラノ、アロイス・ミュールバッヒャー君のソロCD。2010年5月の新日フィル「ペレアスとメザンド」公演でイニョルド役を歌い聴衆に衝撃を与え、2010年11月にミンコフスキがウィーン国立歌劇場で指揮したヘンデル「アルチーナ」でオベルト役を歌い、共演したハルテロス、カンジェミ、カサロヴァ等の並み居る大人の名歌手たちを上回る存在感を放って絶賛を博した。清らかな声に大人顔負けの安定したテクニックのアロイス君は1995年生まれ。2011年現在はブルックナーと縁のリンツ聖フローリアン修道院少年聖歌隊メンバーだが、オーストリア国内ではすでに「スター」としてオペラやガラ公演に引っ張りだこ。それにしてもプログラムがマーラーとシュトラウス! 未知の恍惚の世界へと誘われる注目のCD。 | ||
A Waltz For Maurice アグスティン・バリオス(1885-1944):春のワルツ/ジュリア・フロリダ/コロ・ダ・サウダーデ/ワルツOp.8 No.4 ジュリオ・レゴンディ(1822-1872):ベッリーニ「カプレーティとモンテッキ」からの変奏 フレデリック・ハンド(1947-):モーリスのためのワルツ / ケビン・キャラハン(1958-):赤い川/底流 ローラン・ディアンス(1955-):リブラ・ソナチネ・インディア/ラルゴ/フォーコ ダニエル・ミューラー(G) | ||
オーストリア出身のギタリスト、ダニエル・ミューラーによるギター独奏曲集。ミューラーは各地のフェスティヴァルや数々の大きな演奏会などで活躍の幅を広げており、いまや世界的に大きな注目を集めるギタリスト。今回収録されている曲は時代も国籍も様々。哀愁漂う舞曲や、穏やかなカントリー調の曲、荒々しく情熱的な作品など。クラシックギターだからこそ生み出せる、柔らかくも芯のある響きをミューラーが見事に描き出している。 | ||
リスト:歌曲集 あなたを愛する/金髪の天使っ子/三人のジプシー/それは素晴らしいことに違いない/どうやって、と彼らは言った/ かつて/行かないでくれ、幸福な日よ/私の子よ、もし私が王ならば/愛とはどのようなもの/美しい芝生が広がるところ/ ミニョンの歌/あらゆる山頂に憩いがある/墓とバラ/トウヒの樹がぽつんと生えている/トゥーレの王/ 私は力も生気も失った/見捨てられた者/火刑台のジャンヌ・ダルク/天が祝福するようだ/ 私の歌には毒がある/私を罵らないでくれ、友よ/真珠/おお夕暮れの光の中の海よ エリーザベト・クルマン(Ms) エドゥアルト・クトロヴァツ(P) | ||
2011年はフランツ・リストの生誕200年ということで多数のCDが発売された。その中でもこのCDは特色のある物。リストは優れた歌曲も多数書いているが、人気のある曲は僅か。ここには比較的珍しい作品が選ばれている。驚いたことにリストは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、そして英語のみならず、ハンガリー語にロシア語の詩に曲を書いている。もちろん作風も様々で、リストの多彩な才能を実感出来る。エリーザベト・クルマンは、1973年生まれのオーストリアのメゾ・ソプラノ。ウィーン国立歌劇場を拠点として活躍し、2010年にはザルツブルク音楽祭でリッカルド・ムーティ指揮のグルック「オルフェオとエウリディーチェ」のオルフェオを歌っている。また歌曲も得意としており、ことにマーラー歌いとして高い評価を得ている。 | ||
ショパン/リスト編曲:前奏曲〔ホ短調 Op.28 No.4 /ホ長調 Op.28 No.9〕 リスト/ジャン・ギユー編曲:交響詩「プロメテウス」 リスト:オルガン・ミサ/「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ ズザナ・フェルイェンチイーコヴァー(Org) | ||
録音:2011年8月31日-9月1日、ショッテン修道院聖堂大オルガン。数々の国際オルガン・コンクールで優勝してきたソロヴァキア出身の美人オルガニスト、ズザナ・フェルイェンチイーコヴァーが2011年のリスト・イヤーにオルガンの大作をレコーディングした。リストはピアノの名手として数々の名曲を残してきたが、オルガン作品でも大作「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガなどの傑作を残した。リストらしい技巧と色彩感あふれる旋律を用いたオルガン作品には新ロマン主義と呼ばれた独特の和声が散りばめられている。このアルバムの注目は巨匠ジャン・ギユーが編曲した交響詩「プロメテウス」。交響詩というジャンルを創始したリストの作品のオルガン版はまさにリスト・イヤーの録音にふさわしい選曲と言えるだろう。 | ||
chant - Amor et Passio I. Amor -Maundy Thursday [Introitus “ Nos Autem "/Graduale “Christus Factus Est "/Tractus “Ab Ortu Solis "/ Offertorium “Dextera Domini "/Communio “Dominus Iesus "] II. Passio -Good Friday [Improperia/Antiphona “Ecce Lignum Crusis " in revelatione Crusis/ Hymnus “Pange Lingua " in veneratione Crucis/Antiphona “Super Omnia " in exaltation Sanctae Crusis] III. Silentium -Holy Saturday [Lamentatio III] IV. Iubilatio -Easter Sunday [Invitatorium in Dominica Paschae] V. Caelum [Antiphona “Ubi Caritas "/ Litaniae Lauretanae/Litaniae Sacratissimi Cordis Iesu/ Te Deum] デイヴィッド・イアンニ(P) ハイリゲンクロイツ修道院シトー会修道士 | ||
録音:2011年10月10日-11日、ハイリゲンクロイツ修道院、ウィーン。2008年5月、教会音楽界に激震が走った。グレゴリオ聖歌を収録したCD「Chant」 (DECCA 476 698-3) が、発売するや否やイギリスで驚異的な売り上げを見せ、ついには全世界で80万枚以上を売り上げるという異例の大ヒットを記録した。その美しい歌声で世界中を虜にしたハイリゲンクロイツ修道院シトー会修道士たちが、かの大ヒットCD「Chant」に続く待望の新作を発売。透明感あふれる神秘的な響きの中にも、どこか人間味を感じられる温かい声音に心癒される。今回はピアノ伴奏を伴う作品を4曲収録。作曲者は演奏者のイアンニ自身による物。ピアノの情感あふれる音色と修道士たちの真っ直ぐな歌声が絶妙なハーモニーを生み出している。 | ||
カムバック・リサイタル〜フレツベルガー ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調「告別」Op.81a ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章 ムソルグスキー:展覧会の絵 / リスト:ハンガリー狂詩曲第2番/忘れられたワルツ第1番 マティアス・フレツベルガー(P) | ||
録音:2011年1月31日、ウィーン・コンツェルトハウス、ライヴ。ウィーン生まれのピアニスト、マティアス・フレツベルガーは、1984年に18歳の若さでブゾーニ国際ピアノ・コンクール第2位となったが、国内代理店によると『劇場のジェネラル・マネージャーを務めるために 2010年から演奏活動を一時中断していたフレツベルガーですが、2010年よりピアニスト、指揮者として音楽活動を再開しました。』(年記載が明らかにおかしいが、『内』代理店記載ママ。おそらく演奏活動を休止したのは2000年)とのこと。ファースト・リサイタルを行ってから20年という節目の年に行われたという「カムバック・リサイタル」の模様を全て収録。 | ||
王冠の宝石 伝承曲:ヨバノ・ヨバンケ / シュランメル:メラン行進曲 / ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲第2番 シュタラー:羊飼いの踊り / 伝承曲:カルパティア山脈の晩 / ヴィンハルト:そっちを見てごらん クケルカ:ブコビナ舞曲集 / シュランメル:地獄への使者 / J.シュトラウスI:ヴェネツィアのギャロップ ヴェルディの「椿姫」前奏曲とイラディエルの「ラ・パロマ」 / バーンラキ:別れのワルツ シュランメル:ステファニー万歳 / シュタラー:リンツ舞曲集 新ウィーン・コンサート・シュランメルン [ペーター・ウーラー、ヨハネス・ディックバウアー、ニコライ・トゥンコヴィッチュ(Vn) ワルター・ソイカ、ヘルムート・シュティピヒ(アコーディオン) ペーター・ハヴリチェク(Cb)] | ||
録音:2011年11月21日-24日、ウィーン。国内代理店表記の団体名は『ノイエ・ヴィーナー・コンサート・シュランメルン』。アルバム題名はかつてのオーストリア=ハンガリー二重帝国の様々な文化の交わりによって、ウィーンの音楽が豊かになったことを示しているのだという。このCDに収録された音楽は、いずれもウィーンを取り囲む多様な文化の存在を感じさせる物。その堅苦しさのない愉悦こそウィーン音楽の魅力だろう。 | ||
C.クラウス&VPOのハイドン「四季」 ハイドン:オラトリオ「四季」 トゥルーデ・アイッパーレ、ユリウス・パツァーク、ゲオルク・ハン クレメンス・クラウス指揮VPO | ||
録音:1940年6月7日(資料によっては1942年6月7日)、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。原盤: ODEON, Haydn Society, Parlophone (unpublished) 。 ウィーン・フィルにとっては珍しい曲目で、2010年に入ってベーム指揮による1965年ライヴ (GOLDEN MELODRAM, GM-4.0087) が発売されるまで、おそらく唯一の録音であった物。 | ||
PRCD-93109 廃盤 |
ウィーン・コンツェルトハウスSQ シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調D.956 Op.163 (*) ハイドン:弦楽四重奏曲第75番 ト長調Op.76-1 |
ウィーン・コンツェルトハウスSQ |
R.シュトラウス:歌曲集 帰郷 Op.15 No.5/僕のすべての気持ち Op.21 No.1/ 幸せはそれで十分 Op.37 No.1/ 君の目が私の目とあってから Op.17 No.1/ 見事にいっぱいな Op.49 No.2/あこがれ Op32 No.2/ ひどい天気 Op.69 No.5/ベルヴェデーレ上宮からの眺め/ 君こそ私の心の冠 Op.21 No.2/ 恋人よ、別れねばならない Op.21 No.3/ なんと不幸な男の僕 Op.21 No.4/乙女よ/ どんなにかくしてもOp.19 No.1/バラの花輪 Op.36 No.1/ 冬の恋 Op.48 No.5/憩え、わが心 Op.27 No.1/ ひそやかな誘い Op.27 No.3 |
ヒルデ・コネツニ(S) アントン・デルモータ(T) アルフレート・ペル(Br) リヒャルト・シュトラウス(P) | |
R.シュトラウス:歌曲集 献呈 Op.10 No.1/たそがれの中を歩む夢 Op.29 No.1/ わが子に Op.37 No.3/子守歌 Op.41 No.1/ 懐かしい面影 Op.48 No.1/ツェツィーリエOp.27 No.2/ きみはわが心の冠 Op.21 No.2/愛を抱いて Op.32 No.1/ 夜 Op.10 No.3/君の目が私の目とあってから Op.17 No.1/ 君の黒髪をぼくの頭上に Op.19 No.2/ 君を愛する Op.37 No.2/献呈 Op.10 No.1/ ひそやかな誘い Op.27 No.3/帰郷 Op.15 No.5/ 私のすべての気持ち Op.21 No.1/セレナード Op.17 No.2/ 打ちのめされた心 Op.29 No.2/私はただよう Op.48 No.2/ 鳴りひびけ Op.48 No.3/森の幸福 Op.49 No.1 |
マリア・ライニング、 レア・ピルッティ(S) アントン・デルモータ(T) リヒャルト・シュトラウス(P) | |
レーヴェ:バラード集 魔王 Op.1 No.3/オルフ氏 Op.2 No.2/ 時計 Op.123 No.3/シュパイヤーヘの鐘 Op.67 No.2/ さまよえる鐘 Op.20 No.3/小さなお家 Op.71/ ピサの修道士 Op.114/聖フランチェスコ Op.75 No.3/ 海を行くオーディーン Op.115/ さすらい人の夜の歌 Op.9 No.3a/同 Op.9 No.3b/ 海の燐光 Op.145 No.1/敵 Op.145 No.2/ 嵐の中で Op.145 No.3/秘密 Op.145 No.4/ 騎兵の歌 Op.145 No.5/囚われ人の提督 Op.115 |
ローベルト・ホル(B) ダーフィト・ルッツ(P) | |
Reise zum Licht 〜 ヨーゼフ・シュトルツ(1954-): 「光への旅」(ヌルシアのベネディクトゥス による音楽的=文学的瞑想; ヘルムート・コーヘルのテキストによる) |
キャロル・バイヤーズ(S) アルフレート・ ヴェルナー(B−Br) シュテファン・フレミング(語り) ヨーゼフ・シュトルツ(P) | |
録音:2000年5月、カジノ・バウムガルテン、ウィーン。ヌルシアのベネディクトゥス(480年頃-547年)は中世キリスト教の修道院長で、西方教会における修道制度の創設者。演奏(ピアノ独奏、独唱等)と語りがほぼ交互に演じられる作品。 | ||
ディ・ステファノ 未発表初期録音集 ミニョーネ:あやつり人形のセレナータ ビアンカ:牧人の伝説/ガスタルドン:禁じられた歌 ビクシオ:マンマ/ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ レハール:喜歌劇「パガニーニ」〜抜粋(フランス語版) |
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T) 他 | |
録音:1945-1946年、ローザンヌ。ステファノが終戦直後、スイスでポピュラー歌手として大人気を博していたことは比較的よく知られているが、実際にそのことを伝える録音は多くはなかった。 それゆえ今回、スイス RIED RECORDS 秘蔵の音源をプライザーがCD化したことはおおいに歓迎されよう。当時24歳のステファノの歌唱にはさすがに出来不出来がみられるものの、その若々しい歌いぶりは爽快。 とりわけ「マンマ」がみごと。彼のレパートリーとしては珍しいレハールにも要注目。 | ||
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T)未発表最初期録音集 Vol.2 ビゼー:「真珠取り」〜耳に残る君の歌声 マスネ:「マノン」〜目を閉じて 「ウェルテル」〜春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか チレア:「アルルの女」〜フェデリーコの嘆き プッチーニ:「トスカ」〜星は光りぬ トスティ:理想の人 マスカーニ:セレナータ 他、カンツォーネ等(全22曲) |
ジュゼッペ・ ディ・ステファノ(T) アンリ・オットーネ(P)他 | |
録音:1944年7月〜1945年6月。大好評だった第1集(PRCD-93426)に続くディ・ステファノの初期録音集。今回は本当にごく初期のものばかりで、まだ青くて未熟で硬さが残るといった欠点はあるが、なんとも瑞々しい美声が聞き物。 美少年アイドルのような若いエネルギーの迸りは大変魅力的。 | ||
ジュゼッペ・ディ・ステファノ プッチーニ:「ボエーム」(抜粋) ヴェルディ:「椿姫」、トーマ:「ミニヨン」、 マスネ:「マノン」、プッチーニ:「トスカ」、 チレア:「アルルの女」からのアリア/他に歌曲等 |
ジュゼッペ・ ディ・ステファノ(T) リチア・アルバネーゼ(S) レナート・ウォーレン(B) レナート・チェッリーニ指揮 RCAビクターo./他 | |
録音:1944年〜1951年。 オペラ・ファン感涙の復活! ディ・ステファノの得意とした役の一つに、プッチーニの「ボエーム」のロドルフォがある。もちろん録音は残しているが、ここに聞けるのは1951年のオリジナルの抜粋。 30歳のディ・ステファノによる絶品の美声にメロメロ。 他にも若い頃のアリアや歌曲がたっぷりで、代理店曰く「シビレッパナシ」。 | ||
マリア・カラス〜オペラ・アリア集 ベッリーニ:「清教徒」(*)、ヴェルディ:「椿姫」(*)、 プッチーニ:「トスカ」(+)、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」(+)から |
マリア・カラス(S) トゥリオ・セラフィン、 ヴィクトル・デ・サバタ、 アントニオ・ヴォットー指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. ガブリエーレ・サンティーニ指揮 RAIトリノso. | |
録音:1952-1953年。原盤:Cetra(*)/英Columbia(+)。 意外なことに、PreiserレーベルからカラスのCDが発売されるのはこれが初めて。これまで音質の 悪さでファンを嘆かせていたトリノでの「椿姫」が比較的良好な状態で聴けるとのこと。 | ||
ハンス・ホッター追悼 ワーグナー: 「ワルキューレ」〜第2幕のブリュンヒルデとの場面(*)/ 「ジークフリート」〜第1幕のミーメとの場面(#) プフィッツナー: 「パレストリーナ」〜パレストリーナとボローメオの場面(+)/ 「哀れなハインリヒ」〜ディートリヒの語り(**) |
ハンス・ホッター(B−Br) アストリッド・ヴァルナイ(S;*) パウル・クーエン(T;#) ユリウス・パツァーク(T;+) クレメンス・クラウス指揮(*/#) バイロイト祝祭o.(*/#) リヒャルト・クラウス指揮(+) ケルン放送so.(+) ハンス・ロスバウト指揮(**) ミュンヘンpo.(**) | |
録音:1953年8月9日、バイロイト(*)/1953年8月10日、バイロイト(#)/1952年10月、ケルン(+)/1946年7月3日、ミュンヘン(**)。 2003年、惜しまれつつ亡くなった20世紀最高のヴァータン歌手ハンス・ホッターの貴重な録音。「ワルキューレ」と「ジークフリート」はクレメンス・クラウスがたった一度だけバイロイトで指揮した 「ニーベルングの指環」の公演ライヴ。若き日のホッターのキャリアを第一線へと引っ張ったのはまさにクラウス。一方プフッツナーもホッターの声を大変気に入っていたことも知られている。 | ||
ペーター・アンダース〜オペラ・アリア集 ウェーバー:「魔弾の射手」、 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 ワーグナー:「ローエングリン」、 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 ヴェルディ:「椿姫」、「オテロ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、ビゼー:「カルメン」、 プッチーニ:「ボエーム」、「蝶々夫人」、 スメタナ:「売られた花嫁」から |
ペーター・アンダース(T) . アルトゥール・ローター指揮 ベルリン市立歌劇場o. オットー・アッカーマン指揮 南西ドイツ放送so. フェルディナント・ライトナー指揮 シュトゥットガルト国立o. 他 | |
録音:1950-1953年。 ペーター・アンダース(1908-1954)は、1940年代から大活躍したドイツのテノール。甘い美声でオペレッタからワーグナーまで広いレパートリーを歌ったが、円熟のまっただなかに交通事故で亡くなってしまい、今でも惜しまれている存在。没後50年を記念してのリリース。 | ||
シーグルド・ビョルリング〜 ワーグナー:オペラ・アリア集 「さまよえるオランダ人」、「タンホイザー」、 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 「ワルキューレ」、「ジークフリート」からの場面 |
シーグルド・ビョルリング(Br) ヘルベルト・サンドベリ指揮 ハンブルク北西ドイツ放送so. ビルギット・ニルソン(S) ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮バイロイト祝祭o. パウル・クーエン(T) | |
録音:1953、1951年。 1951年、戦後閉鎖されていたバイロイト音楽祭の再会公演で「ニーベルングの指輪」のヴォータンを歌ったのは、スウェーデンのヘルデンバリトン、シーグルド・ビョルリング(1907-1983)でした。先輩の大バリトン、ヨエル・ベリルンドや大ヘルデンテノールのセト・スヴァンホルムに絶賛され、クナッパーツブッシュも彼を大変気に入りバイロイト出演を後押ししたにもかかわらず、内気な性格のため、バイロイトはこの年だけ、メトにもちょっとだけしか出演せず、キャリアのほとんどをストックホルム王立劇場だけで過ごした。堂々として恰幅が良く、しかも崩れのない知性的な歌は、誰が聞いても見事なワーグナーバリトン。1953年のハンブルクでの放送録音(ニルソンと共演)を中心に、1951年のバイロイトでの「ジークフリート」の場面も収録。 | ||
ウィリアム・ウォーフィールド〜ドイツ・リート集 レーヴェ:バラード集 シューマン:リーダークライス Op.39 ブラームス:四つの厳粛な歌 Op.121 |
ウィリアム・ウォーフィールド(Br) オットー・ヘルツ(P) | |
録音:1950-1953年。 ウィリアム・ウォーフィールド(1920-2002)といえば、まずはミュージカルに映画音楽で、クラシックではガーシュインくらい、と思いきや、なんとドイツ・リートを録音していた。彼は「ポギーとベス」に出演するためヨーロッパを訪問、同時にリサイタルも催し、大好評だったそうだ。天性とも言うべき柔らかい声は本場をも唸らせたというわけである。ちょっとニグロ・スピリッツの入ったリートながら、これは優れもの。 | ||
ハンス・ホッター〜カンタータ、アリアと歌曲集 バッハ:カンタータ「われは満ち足れり」BWV.82 ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」、 「サムソン」、「ジョシュア」からのアリア シューベルト: さすらい人の夜の歌 D.224/山々に憩いあり D.768/ 春の小川のほとりで D.361/春に D.882 ブラームス: 野にひとりいて Op.86 No.2/ 四十歳ともなれば Op.94 No.1/4つの厳粛な歌 Op.121 |
ハンス・ホッター(Br) アンソニー・バーナード、 ジョージ・ウェルドン指揮 フィルハーモニアo. 他 | |
録音:1949-1951年。 ハンス・ホッターは既に1940年代から高い評価を得て活躍しており、戦後は録音活動も盛んに行った。このCDに収録されたのはSP時代の末期の録音で、直後にLP時代が到来したためホッターの録音の中でもあまり顧みられることがなかったもの。40代初めのホッターはまだ若々しさが感じられ、後年の渋さの極まった歌とはまた違った魅力が感じられる。非常に珍しいヘンデルのアリアなど、興味の尽かないレア録音集。 | ||
ジェラール・スゼー〜アリアと歌曲集 ドビュッシー: 聖母に祈るために母の要請によって作られた ヴィヨンのバラード/ 洞窟/マンドリン ラヴェル:ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ リュリ:「アルセスト」、 「カドミュスとエルミオーヌ」、「ペルセー」、 A.スカルラッティ:「イエルザレムの王セデーチア」、 ラモー:「カストールとポリュークス」、 グルック:「メッカの巡礼」、 ヘンデル:「ベレニーチェ」、 モンテヴェルディ:「オルフェオ」からのアリア モーツァルト: 演奏会用アリア「娘よお前と離れている間に」K.513 J.S.バッハ: 私はしばしばパイプによいタバコを詰めて BWV.515a/ 汝が心われにあたえずや BWV.518 |
ジェラール・スゼー(Br) エドゥアルド・リンデンベルク(P) ロベール・コルンマン指揮 パリ音楽院o. 他 | |
録音:1950-1953年。 2004年8月に亡くなったフランスの名バリトン、ジェラール・スゼー(1918-2004)、その30代前半の若々しい声が蘇った。このCDの特徴は、バッハ、ヘンデル、リュリ、ラモー、モンテヴェルディ、スカルラッティといったバロックのアリアを多く収録していること。スゼーというと近代フランス歌曲ばかりがクローズアップされる、実は古楽声楽復興の先駆者でもあったのである。美声で歌われるバロックの旋律美は愉悦のひとときを与えてくれる。なお、リンデンベルクは一般に指揮者として知られる人。 | ||
カール・フリードリヒ〜オペラ&オペレッタ・アリア集 ワーグナー:「ローエングリン」、 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、「運命の力」、 ビゼー:「カルメン」、 ヨハン・シュトラウス II: 「ヴェネツィアの一夜」、「千一夜物語」、 レハール:「針金細工師」、「神々の夫婦たち」、 「ジュディッタ」、「微笑みの国」から |
カール・フリードリヒ(T) ヒルデ・ギューデン(S) 他 ハンス・シュミット= イッセルシュテット、 ヴィルヘルム・シュヒター指揮 ハンブルク北西ドイツ放送so. ヴィルヘルム・ロイブナー指揮 ウィーン国立歌劇場o. | |
録音:1951-1952年。 カール・フリードリヒは1905年にウィーンに生まれ、1981年にウィーンで没した生粋のウィーンっ子テノール。20世紀半ばに好まれた肉厚で脂肪分の豊潤な声の持ち主(ちょっと同世代のルートヴィヒ・ズートハウスと共通点のある声)で、英雄役からオペレッタまで幅広く活躍した。全盛期が戦中戦後だったため商業録音はあまり多くなく(EMIのカラヤン指揮の「バラの騎士」で料理店の主人という脇役を歌っている)、真価が世界に伝わらずに終わった歌手の一人といえる。 このCDには、1952年の放送録音のオペラ・アリア集と、1951年のDECCA録音のオペレッタ名曲集を収録。巨匠シュミット=イッセルシュテットや、シュヒター、ロイブナーと日本に縁の深い指揮者がバックというのも興味深い。 | ||
ヨゼフ・メッテルニヒ〜オペラ・アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」、 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「椿姫」、 「トロヴァトーレ」、「仮面舞踏会」、 グノー:「ファウスト」、ビゼー:「カルメン」、 オッフェンバック:「ホフマン物語」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、 ワーグナー:「ローエングリン」からのアリアと場面 |
ヨゼフ・メッテルニヒ(Br) ヴィルヘルム・シュヒター指揮 ベルリンso. NDRso. | |
録音:1953-1954年。 ヨゼフ・メッテルニヒは1915年ケルンに生まれたドイツのバリトン。下積みと大戦が重なって苦労した後、戦後ベルリン・ドイツオペラでミヒャエル・ボーネンに見出され独伊仏のありとあらゆるオペラのバリトン役を歌って評判を上げ、その後のフリッチャイ時代にトップ・バリトンに踊り出た。1952年から1959年まではウィーン国立歌劇場に属し、さらにミュンヘン、ハンブルクなどでもメンバーを務めた。またメトにも数年にわたって出演、1971年まで現役で活躍した。スター性にはやや欠けるものの、あらゆるレパートリーに対応する器用さが劇場に不可欠な人であった。このCDには30代後半の男っぷりのいい録音が集められている。 | ||
ゴットロープ・フリック〜オペラ・アリア集 モーツァルト: 「後宮からの逃走」、「フィガロの結婚」、「魔笛」、 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 アレヴィ:「ユダヤの女」、 ロルツィング:「皇帝と船大工」、「刀鍛冶」、 ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」、 ヴェルディ:「ドン・カルロ」、 チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」、 ワーグナー:「ローエングリン」、 「トリスタンとイゾルデ」からのアリア、場面 |
ゴットロープ・フリック(B) ヴィルヘルム・シュヒター 指揮ベルリンso. ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮VPO | |
録音:1950-1954年。 ドイツ系のバス歌手の中のでも、「低くて美しい」という点ではいまだゴットロープ・フリック(1906-1994)が録音史上最高の人ではないだろうか。音域によるムラが全くなく、柔らかく温かい表現もできれば、硬質で冷たく暗い声も出せる。ブッフォでもワーグナーの悪役でも高く評価されたのも納得できる。このCDにはシュヒター指揮のベルリン録音を中心(12曲)に、1950年代前半の録音が集められている。「フィデリオ」等の指揮がフルトヴェングラー。 | ||
シュヴァルツコップ 〜モーツァルト:オペラ・アリア集 「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、 「後宮からの逃走」、「イドメネオ」、「牧人の王」から |
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) ジョン・プリッチャード指揮 フィルハーモニアo. ヨゼフ・クリップス指揮 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO 他 | |
録音:1946-1952年。 シュヴァルツコップが1952年に英COLUMBIAに録音したモーツァルトのアリア集を中心に、終戦直後のウィーン録音を加えた復刻アルバム。「フィガロの結婚」では伯爵夫人に加えてスザンナとケルビーノを、「ドン・ジョヴァンニ」ではエルヴィーラだけでなくアンナとツェルリーナを歌っているのが注目される。 | ||
ヨゼフ・ヘルマン〜オペラ・アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 ウェーバー:「オイリアンテ」、 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 同:「ワルキューレ」、ヴォルフ:「お代官様」、 R.シュトラウス:「サロメ」、「影のない女」、 ヴェルディ:「オテロ」から |
ヨゼフ・ヘルマン(Br) ヨゼフ・カイルベルト、 カール・エルメンドルフ、 クルト・シュトリーグラー指揮 ドレスデン国立歌劇場o. フェルディナント・ライトナー指揮 ミュンヘンpo. 他 | |
録音:1943-1954年。 ヨゼフ・ヘルマン(1903-1955)はドレスデンを中心に活躍、ことにワーグナーを得意とし、「マイスタージンガー」のザックスは当り役であった。放送用録音と1954年のDG録音より収録。カイルベルトが指揮している「フィデリオ」のピツァロのアリアが聴きもの。 | ||
トドール・マサロフ〜アリア集 ロッシーニ:「ウィリアム・テル」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「トロヴァトーレ」、「アイーダ」、 同:「オテロ」、マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、 プッチーニ:「ボエーム」、「トスカ」、「トゥーランドット」、 ビゼー:「カルメン」から |
トドール・マサロフ(T) | |
録音:1950年代初頭。 ブルガリアは名歌手を多数輩出した国だが、このトドール・マサロフ(1907-1975)もその一人。ソフィアで細々と活動した後、1937年ウィーンで行われたコンクールで優勝。ブルーノ・ワルターにウーン国立歌劇場に招かれ、彼の指揮する「アイーダ」のラダメスで初舞台。ワルターはさらに彼を「カルメン」、「ドン・カルロ」、「ダリボール」などに起用した。ワルターがウィーンを去った後もマサロフは残り、戦後までスピントなテノールとして重用された。若干東欧系歌手独特の癖があるものの、声の力感と強い表現意欲はかなりのものである。 | ||
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕(*) | セト・スヴァンホルム (T:ジークムント) ビルギット・ニルソン (S:ジークリンデ) ヨゼフ・グラインドル (B:フンディング) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮NDRso. 録音:1953年10月 | |
[ボーナス] ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」〜ハーゲンの呼び声 |
ヨゼフ・グラインドル(B:ハーゲン) フリッツ・リーガー指揮ミュンヘンpo. バイエルン国立歌劇場cho. 録音:1952年 | |
(*)は豪華キャストによる放送録音。スヴァンホルムとグラインドルという二大ワーグナー歌手の間で歌うは、国際的活躍を始めて間もなくのニルソン。翌年にはバイロイト音楽祭にも初出演すると言う頃である。そして何といってもシュミット=イッセルシュテットの見事な指揮ぶり。ほとんどワーグナーの録音を残さなかった人だけに、貴重な記録である。 | ||
レオニー・リザネク 初期録音集 ベートーヴェン:「フィデリオ」 ウェーバー:「オベロン」 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」 ヴェルディ:「マクベス」「運命の力」 「アイーダ」「オテロ」 プッチーニ:「トゥーランドット」 ダルベール:「低地」 シュトラウス:「アラベラ」 からのアリア、場面 |
レオニー・リザネク(S) ルドルフ・モラルト指揮 ザールラント放送o. ヨゼフ・カイエルベルト指揮 ケルン放送so. クルト・アイヒホルン指揮 オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン国立o. ヴィルヘルム・シュヒター指揮 ベルリンso. ヴォルフガング・ サヴァリッシュ指揮 バイエルン放送so. ヴィルヘルム・シュヒター指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1950年-1955年。 20世紀後半のウィーンを代表するドラマティックソプラノといえば、このレオニー・リザネク(1926-1998)。世界中の劇場に出演、しかも1948年にデビューして1996年に引退するまで半世紀近いキャリア!驚くべき歌手だった。そのリザネクの初期の録音を集めている。放送用録音、ライヴ録音、商業用録音と音源は様々。中では、ドイツ語ながら「マクベス」のライヴが貴重、しかもアイヒホルンの指揮。 | ||
ヨゼフ・メッテルニヒ Vol.2 ヴェルディ: 「マクベス」「運命の力」「アイーダ」「オテロ」 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 プッチーニ:「トスカ」 R.シュトラウス:「サロメ」/「アラベラ」 からのアリア、場面 |
ヨゼフ・メッテルニヒ(Br) ヨゼフ・カイルベルト指揮 ベルリン国立歌劇場o. ヴィルヘルム・シュヒター指揮 ベルリンso.、 ベルリン市立歌劇場o. ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1950年-1955年。 ヨゼフ・メッテルニヒ(1915-2005)はケルン生まれのバリトン。1950年代にベルリンやウィーンを中心に活躍した。このCDに収録されているのは、大半が ELECTOROLA 録音。「サロメ」は PHILIPS への全曲録音から、「アラベラ」は英 COLOMBIA への抜粋録音から採られたもの。 | ||
ディートリヒ・フィッシャー= ディースカウ、初期録音集 ロルツィング: 「密猟者」〜朗らかで陽気(*)/ 「ロシア皇帝と大工」〜皇帝の歌(*)/ 「オンディーヌ」〜今や祈りは(*) ニコライ: 「ウィンザーの陽気な女房たち」 〜やぁ、こんにちは!(*) ワーグナー:「タンホイザー」より(#) [君は大胆な歌で我々に挑戦し/ この貴きまどいを見渡せば/ おお、やさしき夕星よ] ヴェルディ:「仮面舞踏会」より(+) [君の幸せと人生のために/ おまえこそ心を汚すもの]/ 「シチリア島の夕べの祈り」 〜栄光と華麗さの中で(**)/ 「ファルスタッフ」 〜行儀よく、老ハンス(##) プッチーニ:「ボエーム」 〜さようなら、甘い日々よ(++) |
ディートリヒ・フィッシャー= ディースカウ(Br) ヴィルヘルム・シュヒター指揮(*/#) ベルリンso.(*) ヴィルヘルム・シュフター指揮(#) LPO(#) フリッツ・ブッシュ指揮(+) マリオ・ロッシ指揮(**) ケルン放送so.(+/**) フェレンクツ・ フリッチャイ指揮(##) RIAS so.(##) パウル・シュミッツ指揮(++) ベルリン・ コミッシェンオパーo.(++) | |
録音:1949年-1955年。ドイツのバリトン歌手、フィッシャー=ディースカウ(1925-)が最初の歌曲リサイタルを開いたのが1947年、22歳のとき、翌1948年にはドン・カルロのポーザ公爵でベルリン国立歌劇場にデビューしている。この盤の特筆すべきは、なんといってもデビュー直後の若々しい歌声を聴く事のできる点。その声と技術の成熟度には驚きを禁じ得ない。20代でヴェルディからプッチーニ、ワーグナーまでこのように歌える歌手に私たちはこれまで出会ったことがあるだろうか? 録音から半世紀が経った今、私たちはディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの偉大さを改めて知ることになる。 | ||
ヴァルデマル・クメント(T)、初期録音集1952-1956 プッチーニ、ジョルダーノ、チャイコフスキーのアリア | ||
ゴットロープ・フリック Vol.2 ハイドン:天地創造/ロッシーニ:セビリャの理髪師/ニコライ:ウィンザーの陽気な女房たち/ ロルツィング:密猟者/ヴェルディ:ナブッコ/シチリア島の晩鐘/シモン・ボッカネグラ ワーグナー:トリスタンとイゾルデ/コルネリウス:バグダッドの理髪師/スメタナ:売られた花嫁 プッチーニ:ボエーム/オルフ:賢い女、からのアリア、場面 ムソルグスキー:喜びの歌/シューベルト:魔王 ゴットロープ・フリック(B) オットー・マッツェラート指揮BPO ヴィルヘルム・シュヒター指揮ベルリンso./他 | ||
録音:1944年-1957年。 ゴットロープ・フリック(1906-1994)のアリア第2集。今回は1955から57年にかけての独ELECTROLAへの録音が中心となっている。長い期間活躍した人だが、このちょうど50歳前後頃が絶頂期だろう。コミカルな役を多く取り上げているのも嬉しい。 | ||
アントン・デルモータ(T) ウェーバー:魔弾の射手/ベートーヴェン:フィデリオ/ ワーグナー:さまよえるオランダ人/ローエングリン/マイスタージンガー/ワルキューレ ボロディン:イーゴリ公/オッフェンバック:ホフマン物語/スメタナ:売られた花嫁 マスネ:ウエルテル、からのアリア、場面 アントン・デルモータ(T) サモ・フバド指揮、ムラデン・ヴァシチ指揮リュブリャナ放送so. ハンス・ミュラー=クライ指揮南ドイツ放送so./他 | ||
録音:1960年代。 スロヴェニア出身で、1950年代のウィーンで大活躍した名テノール、アントン・デルモータ(1910-1989)は、一般的にはモーツァルト・テノールとして知られている。その彼が1960年代に歌ったワーグナーなどの珍しい音源を初めて世に出したCD。あの独特の甘い声でジークムントの「冬の嵐」やローエングリンの第3幕の二重唱や「遥かな国」を歌っているんだからたまらない。しかもウェーバー、ベートーヴェン、ワーグナーの録音はステレオ。さすがPREISER! | ||
カルテリ&ステファノ グノー:ファウスト/ビゼー:真珠採り/カルメン/ヴェルディ:オテロ/マスカーニ:イリス プッチーニ:ボエーム/トゥーランドット/からのアリアと二重唱 ロザンナ・カルテリ(S) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T) アントーニオ・トニーニ指揮ミラノso. アルトゥーロ・バジーレ指揮、ガブリエーレ・サンティーニ指揮RAIトリノo. | ||
録音:1952年(原盤:CETRA) /1957年(原盤:英 COLUMBIA )。 1950年代を代表する美声ソプラノ、カルテリと、シチリアの青空のように抜けの良いテノール、ディ・ステーファノが共演した録音。ことにカルテリは、フレーニが出現する以前のソプラノ・リリコのトップだったが、録音が極端に少ないので貴重。 | ||
クリステル・ゴルツ(S)〜イン・メモリアム 「アルチェステ」「フィデリオ」「オベロン」「タンホイザー」「トリスタンとイゾルデ」「じゃじゃ馬馴らし」 「アイーダ」「サロメ」「エレクトラ」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「ロメオとジュリエット」「賢い女」より | ||
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)〜オペラ名場面集 ワーグナー:タンホイザー/ワルキューレ/ジークフリート/神々の黄昏 ダルベール:低地 ロルツィング:密猟者から ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T) アストリッド・ヴァルナイ(S)他 フェルディナント・ライトナー指揮、アルトゥール・ロータ指揮ミュンヘンpo.、 ヴュルテンベルク国立歌劇場o.、レオポルト・ルートヴィヒ指揮バイエルン放送so./他 | ||
録音:1950年-1956年。偉大なヘルデン・テノール、ヴォルフガング・ヴィントガッセン(1914-1974)が、1950年代にDGに録音した様々な録音を集めている。ヴィントガッセンは亡くなる直前まで舞台に立っていたが、1950年代半ばから末くらいまでの若々しい声はたいへんに美しく、1960年代のものとは違った魅力がある。お得意のワーグナーの作品や、ダルベールの「低地」、ロルツィングの「密猟者」といった珍しい作品まで、ヴィントガッセン節が楽しめる。 | ||
シュティヒ=ランダル(S)&ロスバウト(P) エクサン=プロヴァンス歌曲リサイタル 1956.7.31 モーツァルト:夕べの想いK.523/寂しく暗い森でK.308 (#)/鳥よ、お前たちは毎年K.307 シューベルト: 若者と死(第2作)D.545/秘めた恋(第2作)D.922/ミニョンの歌D.877/至福D.433 ブラームス:ナイチンゲールにOp.46 No.4/ほんの時折りでもお前がほほえめばOp.57 No.2/ 月の夜WoO.21/あなたは哀れな者をOp.33 No.5 R.シュトラウス:歌曲集「少女の花」Op.22(全4曲) ドビュッシー:歌曲集「忘れられたアリエッタ」より 〔やるせない夢心地/巷に雨の降るごとく/木立ちの影/水彩画・グリーン〕 シューベルト:ますD.550(*) / シューマン:君に捧ぐOp.25 No.1(*) テレサ・シュティヒ=ランダル(S) ハンス・ロスバウト(P) | ||
録音:1956年7月31日、エクサン・プロヴァンス音楽祭。ライヴ。前出:INA IMV-008(廃盤/入手不能)。(*)はアンコール曲。ロスバウトがピアノを弾いた演奏というのは当録音が初登場だったと思われ、以降も発売は無いはず。 (#)は前出盤同様、CD本体にK.303と誤記されている模様。 | ||
ヨゼフ・トラクセル(T)、オペラ・アリア集 「コジ・ファン・トゥッテ」「フィデリオ」「オイリアンテ」「白衣の婦人」「ロンジュモーの御者」 「ファヴォリータ」「ヴィラールの竜(隠者の鈴)」「ファウスト」「真珠採り」「カルメン」 「アフリカの女」「ジョコンダ」「さまよえるオランダ人」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より | ||
マルタ・メードル(S)〜アリアと歌曲集 グルック:オルフェオとエウリディーチェ / ベートーヴェン:フィデリオ / ヴェルディ:マクベス/ドン・カルロ ビゼー:カルメン / ワーグナー:トリスタンとイゾルデ/神々の黄昏/パルジファル ムソルグスキー:ボリス・ゴドゥノフからのアリア、場面 / ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集 マルタ・メードル(S) ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T) ヨハンナ・ブラッター(Ms)ルドルフ・ショック(T) ハンス・レーヴライン指揮、アルトゥール・ローター指揮ベルリン市立歌劇場o. ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ヴィルヘルム・シュヒター指揮NWDRo. ヨゼフ・カイルベルト指揮ケルン放送so.、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭o. | ||
録音:1950年-1958年。バイロイト音楽祭で活躍した、ソプラノ、メゾ・ソプラノのマルタ・メードル(1912-2001)全盛期の録音。最も有名なのは、Telefunken に録音した「トリスタンとイゾルデ」の抜粋で、第1幕の「タントリスの歌」、第2幕の愛の二重唱、第3幕の愛の死と、計およそ1時間たっぷり収録。トリスタン役がヴィントガッセンというのも魅力で、メードルとヴィントガッセンのコンビの「トリスタン」はライヴでもないはず。「神々の黄昏」からは幕切れが20分超収録。どちらも名匠アルトゥール・ローターの指揮がまた素晴らしい。カイルベルト指揮によるヴェーゼンドンク歌曲集も聞き物。ヴェルディの「マクベス」と「ドン・カルロ」、ビゼーの「カルメン」、さらにはムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」という珍しいレパートリーも貴重。全てドイツ語による歌唱。 | ||
アニー・シュレム(Ms)〜アリア集(おそらく全てドイツ語歌唱) モーツァルト:フィガロの結婚 / ウェーバー:魔弾の射手 / ロルツィング:ウンディーネ ニコライ:ウインザーの陽気な女房たち / トーマ:ミニョン / オッフェンバック:ホフマン物語 スメタナ:売られた花嫁、からのアリア アニー・シュレム(Ms) ヴィルヘルム・シュヒター指揮o.、 フェルディナント・ライトナー指揮、ヴィクトール・ラインスハーゲン指揮、ハインリヒ・ホルライザー指揮 バンベルクso.、ミュンヘンpo. フリッツ・レーマン指揮バイエルン放送so. | ||
録音:1953年-1955年。アニー・シュレム(1929-)は、ドイツ、フランクフルト・アム・マイン近郊のノイ・イーゼンブルクに生まれたメゾ・ソプラノ。1946年、僅か17歳でデビュー。1950年代にベルリン国立歌劇場に所属、また各地の歌劇場に客演し、卓越した歌と演技で活躍した。当たり役の一つに「さまよえるオランダ人」のマリーがあり、ウォルデマール・ネルソンが指揮したバイロイトでの上演の映像と、ヴォルフガング・サヴァリッシュが指揮したバイエルン国立歌劇場、ライヴ映像の2種に出演していた。長い期間、様々な役を歌い、録音を残したシュレムだが、脇役が多いのであまり目立ちなかった。このアリア集では彼女全盛期の素敵な歌を聞ける。 | ||
ロランド・ヘイズ(T)の芸術(全57曲) ギヨーム・ド・マショー:甘き淑女よ / フランス民謡/ジュリアン・ティエルソ編:私の恋/タンブラン モンテヴェルディ:面影よ、呪われよ / カッチーニ:アマリッリ / カルダーラ:この心の魂 15世紀の英国歌曲/クーパー&W.ピアース編:私は一人で生き / ロハムの歌の本:私の喜びはいや増す テレマン:正しい調律 / バッハ:あなたがそばにいたら / シューベルト:泉のほとりの若者/愛は欺き/ミューズの子 ベートーヴェン:憧れ / ベルリオーズ:不在 / ドビュッシー:牧神 / ムソルグスキー:子供の歌 黒人霊歌、労働歌:かわいそうな少年に哀れみを/遅すぎる!/ああメアリー/良い知らせ 伝承歌:あなたは白い百合の咲くところを見たことがあるか / ダウランド:もう一度、愛が呼んでいる 伝承歌:グリーンスリーヴズ / モンテヴェルディ:「オルフェオ」〜生い茂る森よ、覚えているだろうか ヘンデル:「タメルラーノ」〜娘よ、泣くでない / モーツァルト:いましめ / ベートーヴェン:悲しみの喜び シューベルト:君は私の憩い/どこへ/夜と夢 / ヴォルフ:小さなものでも / ドビュッシー:美しい夕暮れ サントリクイド:「ルバイヤート」のペルシャの詩 / スコットランド民謡:庭を持つ人たちに 黒人霊歌、労働歌: 誰かがあなたの戸を叩いている/時々自分を母なし児のように思う/神はとても高くに/ 主よ、どうしてここへ来たのだろう?/山を回って/小さな少年よ/けっしてブツブツおっしゃらなかった/ あなたはそこに/安らかな場所へ/静かに揺れよ、愛する馬車よ/他 ロランド・ヘイズ(T) レジナルド・ボードマン(P) | ||
録音:1953年-1954年。原盤: Vanguard Recording Society / Heritage Productions 。 PREISER社が貴重な録音を復活させた。米国の黒人クラシック歌手の開拓者として名高いロランド・ヘイズ(1887-1977)の総決算とも言うべき録音集。当盤収録時、彼は既に60代半ばに達していたが、まだ瑞々しい声を保っている。 南部の黒人奴隷の子供だったヘイズは米国ジョージア州出身。生来の美声を認められて歌を本格的に勉強し、1910年代から歌手活動を開始。ヨーロッパでコンサート歌手として大きな成功を収めた後、1920年代半ばに米国に戻り、ボストンso.と共演、歌手として極めて高い名声を獲得した。当時は黒人差別がまかり通っている時代だったので、ヘイズやその家族には苦労が絶えなかったと伝えられているが、彼がこの分野に大きな足跡を残したことが、後の黒人クラシック歌手が歩む道を切り開いた。しかしヘイズが「先駆者」なのはその点だけではなく、ルネサンスからバロックの歌曲を積極的に取り上げたことも特筆すべき業績と言える。 | ||
ジョージ・ロンドン(B)〜アリアと歌曲集 グルーエンバーグ:皇帝ジョーンズ / マスネ:タイス / ヴェルディ:リゴレット/オテロ/ファルスタッフ ムソルグスキー:ボリス・ゴドゥノフ / ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ、からのアリア、場面 / ムソルグスキー:死の歌と踊り ジャン・モレル指揮コロムビアso.、ルドルフ・モラルト指揮ウィーンso.、ポール・ウラノフスキー(P) | ||
録音:1955年。重厚な声で幅広いレパートリーで活躍したバス・バリトン、ジョージ・ロンドン(1920-1985)が1955年に米COLUMBIA社に録音したアリア集を中心とした物。1955年というと、ロンドンがカール・ベームに引っ張られてウィーン国立歌劇場再建記念公演の「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロールを歌った年で、この後ますますヨーロッパでの活躍が活発になっていく。ルイス・グルーエンバーグの「皇帝ジョーンズ」は1933年にメトロポリタン歌劇場で初演されたオペラ。 | ||
マルセル・コルデス(Br)〜アリア集 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ / ロッシーニ:セビリャの理髪師 ヴェルディ:アロルド/リゴレット/椿姫 / ワーグナー:タンホイザー オッフェンバック:ホフマン物語 / レオンカヴァッロ:道化師 ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ、からのアリア、場面 ヴィルヘルム・シュヒター指揮大オペラo./他 | ||
録音:1956年-1958年。原盤: 独 Electrola(= EMI)。 フランス風の名前でバイエルン国立歌劇場を拠点に幅広く活躍したマルセル・コルデス(1920-1992)は、本名をクルト・シューマッハーといい、ドイツ西部カイザースラウテルン地方出身のれっきとしたドイツ人。 | ||
エリーザベト・ヘンゲン(Ms)〜オペラ ヴェルディ:マクベス/トロヴァトーレ/アイーダ / ビゼー:カルメン サン=サーンス:サムソンとデリラ / ワーグナー:神々の黄昏、からのアリア、場面 フェルディナント・ライトナー指揮ヴュルテンベルク国立o./他 | ||
録音:1950年-1952年。原盤:DG 。 エリーザベト・ヘンゲン(1906-1997)は、1940-1950年代のドイツを代表するメゾ・ソプラノの一人で、ウィーン国立歌劇場を始め、世界中の歌劇場で活躍した。いわゆるフルトヴェングラー「バイロイトの第9」のソリストとしても知られているだろう。すべてドイツ語による歌唱。 | ||
ヘルマン・プライ(Br) モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ/魔笛 / ロッシーニ:セビリャの理髪師 マルシュナー:ハンス・ハイリンク / ロルツィング:皇帝と船大工/密猟者 クロイツァー:グラナダの野営 / ネスラー:ゼッキンゲンのラッパ吹き レオンカヴァッロ:道化師 / フンパーディンク:王の子供 コルンゴルト:死の都市 / J.シュトラウス:ジプシー男爵、からのアリア、場面 ヴィルヘルム・シュヒター指揮o./他 | ||
録音:1954年-1957年。 名バリトン、ヘルマン・プライ(1929-1998)による20代後半の録音。半数以上が1957年に英COLUMBIA(=EMI)へ録音したアリア集。美声バリトンの若い頃の歌は、ますます甘く瑞々しい美声。歌唱はすべてドイツ語。 | ||
ヨゼフ・メッテルニヒ(Br) Vol.3 ドニゼッティ:ルチア / ヴェルディ:トロヴァトーレ/椿姫/運命の力/ドン・カルロ/オテロ ビゼー:真珠採り / マイヤベーア:アフリカの女 / プッチーニ:トスカ R.シュトラウス:アラベラ、からのアリア、場面 ヴィルヘルム・シュヒター指揮大オペラo./他 | ||
音:1954年-1958年。原盤: 独 Electrola(= EMI)。 第1集(PRCD-93442)、第2集(PRCD-93449)に続く、ヨゼフ・メッテルニヒ(1915-2005)のアリア集第3集。ケルン生まれで、ベルリン、ウィーンなどのみならず、ロンドンやニューヨークなどでも活躍したバリトン。いずれもドイツ語歌唱。 | ||
テレサ・シュティヒ=ランダル(S)〜モーツァルト: イドメネオ/後宮からの誘拐/フィガロの結婚/ ドン・ジョヴァンニ/コジ・ファン・トゥッテ/魔笛 からのアリア、場面 |
アンドレ・ジューヴ指揮 シャンゼリゼ劇場o. ハンス・ロスバウト指揮 パリ音楽院o. | |
録音:1954年/1956年。 透明な声を持ち、バッハやモーツァルトで人気の高かったテレサ・シュティヒ=ランダル(1927-2007)。メインは、1956年に仏デュクレテ=トムソン社に録音したモーツァルトのアリア集で、これはかなり珍しい音源。ドン・ジョヴァンニは仏 Pathé(=EMI)の全曲録音から。後宮からの誘拐は1954年のエクサン・プロヴァンス音楽祭ライヴ。 | ||
ベルナック&プーランク〜フランス歌曲の夕べ プーランク、ラヴェル、シャブリエ、 ドビュッシー、サティの作品 |
ピエール・ベルナック(Br) フランシス・プーランク(P) | |
録音:1950年2月-3月。ソース: Columbia, ML 4333 & ML 4484 。 | ||
ヘルマン・ウーデ(Br)〜アリア集(おそらく全てドイツ語歌唱) ヘンデル:ジューリオ・チェーザレ / ウェーバー:魔弾の射手 / ヴェルディ:リゴレット / ビゼー:カルメン ダルベール:低地 / ワーグナー:さまよえるオランダ人/ローエングリン/ワルキューレ、からのアリア、場面 ヘルマン・ウーデ(Br) フェルディナント・ライトナー指揮ヴュルテンベルク国立歌劇場o.、バンベルクso. アルトゥール・ローター指揮ミュンヘンpo.、クナッパーツブッシュ指揮、カイルベルト指揮バイロイト祝祭o. | ||
録音:1952年-1957年。 バイロイト音楽祭で活躍したドイツのバリトン、ヘルマン・ウーデ(1914-1965)。ライヴ録音は多数残されているものの、セッション録音はほとんど復活しないままだった。このCDは1950年代前半のDG録音が中心になっている。得意のワーグナーから、チェーザレ、リゴレット、エスカミーリョなど、珍しい役の録音も含まれている。 | ||
フェルディナント・フランツ(Br)〜アリア集 Vol.2 レーヴェ:バラード集(*) 〔海を駆けるオーディンOp.118/オイゲン王子 Op.92/鳥刺しハインリヒOp.56-1/アーチボルド・ダグラスOp.128/ 詩人トムOp.135/小さな所帯 Op.71/時計 Op.123-3/海の光 Op.145-1/水の精 Op.129-2] R.シュトラウス:サロメから(#) / プフィッツナー:パレストリーナから(+) フェルディナント・フランツ(Br、ヨカナーン;#/ジョヴァンニ・モロネ;+) ハンス・アルトマン(P;*) インゲ・ボルク(S;サロメ;#) フランツ・フェーリンガー(T;ナラボート;#) クルト・シュレーダー指揮ヘッセン放送so.(#) アルフレート・ペル(Br;ルーナ伯爵;+) オットー・ヴィーナー(Br;司教エルコレ・セヴェロルス;+) ルドルフ・ケンペ指揮VPO(+) | ||
録音:1956年10月22日-23日(*)/1952年5月9日(#)/1955年8月1日(+)。 Vol.1:PRCD-90490。フェルディナント・フランツ(1906-1959)はドイツのバス・バリトン。1927年にデビュー。1943年から亡くなるまで、バイエルン国立歌劇場に所属し、ここで大きな名声を得た。フルトヴェングラーが、1950年のスカラ座での「ニーベルングの指環」、1953年のローマでの「指環」、そして1954年のEMIへの「ワルキューレ」の録音、いずれでもヴォータンにフランツを選んだことで知られている。オペラの録音は比較的多数残されているが、レーヴェのバラードは貴重。 | ||
ゴットロープ・フリック(Br)〜アリア集 Vol.3(おそらく全てドイツ語歌唱) ベートーヴェン:フィデリオ / マイヤベーア:ユグノー ワーグナー:ローエングリン/マイスタージンガー ヴェルディ:運命の力 / コルネリウス:バグダッドの理髪師 / ヴォルフ:お代官様 プフィッツナー:パレストリーナ、からのアリア、場面 ゴットロープ・フリック(B) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮VPO ローベルト・ヘーガー指揮、ハインリヒ・ホルライザー指揮大ウィーン放送o. ヴィルヘルム・シュヒター指揮、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、リヒャルト・クラウス指揮 ハンブルクNWDRso.、ルドルフ・ケンペ指揮BPO、カール・エルメンドルフ指揮ザクセン州立歌劇場o. | ||
録音:1944年-1956年。 Vol.1:PRCD-93443、Vol.2:PRCD-93452。ドイツの偉大なバス、ゴットロープ・フリック(1906-1994)のアリア集第3集。「フィデリオ」、「ローエングリン」、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」はEMIによる全曲録音から、「お代官様」、「ユグノー」、「運命の力」、「バグダッドの理髪師」、「パレストリーナ」は放送曲(注:おそらく「放送局」の誤記)による全曲録音から採られている。 | ||
ヴェルディ:アリア&デュエット集 「トロヴァトーレ」「リゴレット」「椿姫」「仮面舞踏会」 「ドン・カルロ」「運命の力」「シチリア島の夕べの祈り」より |
ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T) ハインリヒ・シュルスヌス(Br) | |
グスタフ・ナイトリンガー(B−Br)〜アリア集(おそらく全てドイツ語歌唱) ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー/ラインの黄金/ワルキューレ/ジークフリート/神々の黄昏 R.シュトラウス:ばらの騎士 / ヴェルディ:運命の力 / モーツァルト:恋の花作り/ドン・ジョヴァンニから グスタフ・ナイトリンガー(B−Br) ロルフ・ラインハルト指揮トンシュトゥディオo. レオポルト・ルートヴィヒ指揮、ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮北西ドイツ放送so. ルドルフ・ケンペ指揮、ヴィルヘルム・シュヒター指揮BPO、クレメンス・クラウス指揮 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭o.、ヴィルヘルム・シュヒター指揮ベルリン・ドイツオペラo. | ||
録音:1950年-1958年。 グスタフ・ナイトリンガー(1910-1991)といえば、1952年から1975年の長きに渡ってバイロイト音楽祭に出演、ことに極めつけのアルベリヒとして有名だったドイツのバス・バリトン。ここでも1953年の「ラインの黄金」と「ジークフリート」、1957年の「神々の黄昏」とバイロイト音楽祭でのアルベリヒが聞ける。一方「ワルキューレ」にはアルベリヒは登場しないはず。なんとここではヴォータンの告別を歌っている。悪役を得意としたナイトリンガーだが、若い頃はむしろコミカルな役所が多く、ここでも「ドン・ジョヴァンニ」のマゼットや「運命の力」のメリトーネ神父を聞くことが出来る。「恋の花作り」は、1950年の米国のPeriodレーベルから発売された初の全曲録音から。 | ||
アンネリース・クッパー(S)〜アリア集(おそらく全てドイツ語歌唱) モーツァルト:フィガロの結婚/ドン・ジョヴァンニ / ワーグナー:タンホイザー / ヴェルディ:アイーダ ダルベール:死んだ眼/低地 / コルンゴルト:死の都 /R.シュトラウス:ナクソスのアリアドネ/ダフネから アンネリース・クッパー(S) フェルディナント・ライトナー指揮ヴュルテンベルク国立歌劇場 ヘルベルト・サンドベリ指揮、ローベルト・ヘーガー指揮、アルトゥール・ローター指揮、フリッツ・レーマン指揮 ミュンヘンpo.、リヒャルト・クラウス指揮ベルリン放送so.、ゲオルグ・ショルティ指揮バイエルン国立o. ヴィクトール・ラインスハーゲン指揮バンベルクso. | ||
録音:1949年-1957年。 アンネリース・クッパー(1906-1987)は、オーストリアのグラーツに生まれたソプラノ。1946年から1961年までバイエルン国立歌劇場に所属、幅広く活躍した。このCDに収録されているものは、いずれもDGによる録音で、初発売以来まったく復活していないものも多く、貴重。 | ||
モード・クーニッツ(S)、アリア&デュエット集 「魔弾の射手」「ユグノー教徒」「オランダ人」「タンホイザー」「ローエングリン」「シチリア島の夕べの祈り」より | ||
アニタ・チェルケッティ、アリア集 ベッリーニ:「ノルマ」 / ヴェルディ:「ナブッコ」「エルナーニ」「シチリアの晩鐘」「運命の力」「アイーダ」 プッチーニ:「トスカ」 / スポンティーニ:「ホーエンシュタウフェン家のアグネス」(伊語) ポンキエッリ:「ジョコンダ」 / ウェーバー:「オベロン」(伊語) / カタラーニ:「ワリー」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」 / ロッシーニ:「グリエルモ・テル(ウィリアム・テル)」からのアリア アニタ・チェルケッティ(S) ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮フィレンツェ五月祭o.、 マリオ・ロッシ指揮RAIトリノso.、ヴィットリオ・グイ指揮RAIミラノso. | ||
録音:1955年-1957年。アニタ・チェルケッティは1931年生まれのイタリアのソプラノ。まだ二十代の1950年代に活躍し将来を期待されたものの、病気のため30歳を前に引退、録音がほとんど残されなかったことから「幻のプリマドンナ」としてマニアに語り継がれる存在だった。チェルケッティの名前が再度浮上するのは、1996年公開のヴェルナー・シュレーター監督の映画「愛の破片」にチェルケッティが登場してからのこと。この時はオペラ・マニア以外でもちょっとしたチェルケッティ・ブームが巻き起こった。彼女が残した商業録音は僅かに二つ、DECCAへのアリア集と、マリオ・デル・モナコを相手役にしたポンキエッリの「ジョコンダ」全曲録音だけ。このCDには、アリア集のすべてと、「ジョコンダ」からの二重唱と有名なアリア「自殺!」、さらにRAIの放送録音から4曲を収録、チェルケッティの芸術を堪能出来る。DECCA録音はステレオ。 | ||
カルロ・ベルゴンツィ初期録音集
ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」「トロヴァトーレ」「仮面舞踏会」「運命の力」「アイーダ」 プッチーニ:「マノン・レスコー」「トスカ」 / ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」 チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」 / マイヤベーア:「アフリカの女」からのアリア [ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院o./録音:1957年7月] レオンカヴァッロ:「道化師」から(4曲)(*)[A.シモネット指揮RAIトリノso.&cho./録音:1951年6月10日] ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」から(2曲)[F.M=プラデッリ指揮RAIローマso./録音:1951年11月21日] フロトー:「マルタ」/マイヤベーア:「アフリカの女」から[M.プラデッラ指揮RAIリノso./録音:1960年1月30日] カルロ・ベルゴンツィ(T;カニオ;*/アドルノ#) | ||
20世紀後半最大のヴェルディ・テノールと言っても過言ではないカルロ・ベルゴンツィ(1924-)による比較的初期の録音。メインは1957年7月にDECCAによって録音されたアリア集。本家からCD化されたこともあるが、廃盤になって久しいので嬉しい復刻。その他は放送録音からのCD化。 | ||
ミレッラ・フレーニ、ファースト・リサイタル ベッリーニ:「夢遊病の女」〜おお花よ、こんなにも早く(*)/「カプレーティとモンテッキ」〜おお幾たびか(*) ビゼー:「カルメン」〜何も恐れることはない(*) / ヴェルディ:「ファルスタッフ」〜夏のそよ風に乗って(*) マスカーニ:「友人フリッツ」〜ささやかな花だわ(*) プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」〜私のお父さん(*)/「修道女アンジェリカ」〜母もなく(*)/ 「ボエーム」より(#)〔ええ、私はミミと呼ばれる/おお可愛い娘よ/あなたの愛の声に呼ばれて〕/ 「トゥーランドット」より(#)〔ご主人様、お聞き下さい/氷のような姫君]/ 「蝶々夫人」〜晩になった(愛の二重唱;#) ミレッラ・フレーニ(S) イーノ・サヴィーニ指揮ミュンヘン放送o.(*) ヴィクトル・レムゼイ(T;#) ジーノ・ダル・フェッロ(T;#) アルジェオ・クワドリ指揮ウィーン・フォルクスオーパーo.(#) | ||
録音:1959年(*)、1961年頃(#)。ミレッラ・フレーニがまだ若手歌手だったころのアリア集2枚をCD1枚にまとめた物。(*)はフレーニの最初期のスタジオ録音。ベッリーニ2曲が貴重。(#)は1960年代初頭のDECCA録音で、おそらくまとまってCD化されたのはこれが初めてだと思われる。どちらも20代のフレーニの驚異的に瑞々しい声を堪能出来る。なお、「蝶々夫人」のピンカートンを歌っているテノールは、ジーノ・ダル・フェッロ [Gino dal Ferro] と表記されているが、LPではジャンニ・ダル・フェッロ [Gianni dal Ferro] と表記されていた。 | ||
ジュリエッタ・シミオナート、伝説の肖像 ロッシーニ:「タンクレーディ」〜たくさんの胸騒ぎに/「アルジェのイタリア女」〜酷い運命!/ 「セビリャの理髪師」〜先ほどの声が/「チェネレントラ」〜悲しみと涙のうちに生まれ ドニゼッティ:「ファヴォリータ」〜ああ私のフェルナンド ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」〜ああ!美しい魂よ ヴェルディ:「トロヴァトーレ」〜炎は燃えて/「仮面舞踏会」〜地獄の王よ/「ドン・カルロ」〜酷い運命よ マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜ママも知るとおり トマ:「ミニョン」〜オレンジの花咲く国をご存知か?(君よ知るや南の国) サン=サーンス:「サムソンとデリラ」〜春は目覚めて / ビゼー:「カルメン」〜恋は野の小鳥(ハバネラ) マスネ:「ウェルテル」〜泣かせておいて / パエール:出発のキス / ゴルディジャーニ:牧人の別れ バーリン:「アニーよ、銃を取れ」〜あなたには負けない ジュリエッタ・シミオナート(Ms) アルジェオ・クワドリ指揮ミラノso.、 フランコ・ギオーネ指揮サンタ・チェチーリア音楽院o.、 マリオ・ロッシ指揮 アルトゥーロ・バジーレ指揮 RAIトリノo.、フェルナンド・プレヴィターリ指揮RAIミラノo.、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 ミラノ・スカラ座o.、アルベルト・エレーデ指揮フィレンツェ五月音楽祭o./他 | ||
録音:1949年-1960年。2010年、百歳まであと7日で惜しまれつつ亡くなった偉大なメゾ・ソプラノ、ジュリエッタ・シミオナートが戦後に残した様々な録音。シミオナートはイタリア的な美しい声、ヴェルディのメッゾ役に求められるドラマティックな表現力はもちろんのこと、ソプラノ音域も歌える声域の広さや柔軟でしなやかな歌い口でも評価が高く、しかも50歳を過ぎても衰えを見せないという驚異的な歌手だった。このCDではイタリア・オペラ界のメッゾの女王として君臨した約10年のシミオナートを様々な角度から聞くことが出来る。 | ||
リヒテル・ライヴ Vol.1〜1950 ショパン: 前奏曲集 Op.28〜No.4-11/17/19/23/24(+)/ バラード第2番 Op.38/夜想曲 Op.15-3(*)/ スケルツォ第1番 Op.20(*)/ 夜想曲 Op.37(No.2?)(*)/ワルツ Op.34 No.3(*)/ バラード第3番 Op.47(+) |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) | |
録音:1950年6月19日、モスクワ、ライヴ。(*)初出音源、リヒテルの録音レパートリーとしても初出。(+)初出音源、リヒテルの録音レパートリーとして最初期のもの。 そのほとんどが商業ベースでは初出と言うファン必聴の音源。若いだけに演奏は力感たっぷりで豪快。 | ||
ゲンリヒ・ネイガウス ショパン:ポロネーズ第7番「幻想」Op.61/マズルカ集 スクリャービン:2つの詩曲Op.61 ドビュッシー:「前奏曲集」より(4曲) |
ゲンリヒ・ネイガウス(P) | |
録音:1940年代。スタジオ。 ネイガウスの稀少な録音の復刻。 | ||
リヒテル・ライヴ Vol.2〜1956&1957 シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960(*) リスト:「詩的で宗教的な調べ」〜第4曲「死者の追憶」(*) シューマン: 4つのフーガOp.72(#)/フモレスケ 変ロ長調Op.20(+)/ 「幻想小曲集」〜歌の終わりOp.12-8 |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) | |
録音:1957年5月9日(*)/1956年10月6日(#/+)、ライヴ。ほぼ初出音源だが、(+)にはMELODIYAから1956年(月日不詳)の録音が出ている。 リヒテルによるシューベルトの(*)は、これまで1964年以降の録音しかなく、もっとも若い時の演奏となる今回のCDはファン待望のもの。 (*)のリストとシューマンの(#)の計2曲もこれまで1980年代の演奏(PHILIPSとDECCA)しかなかった。第1集に続き、リヒテル・ファンは「買い」のアイテムと言えるだろう。 | ||
PREISER "Lebendige Vergangenheit" 個々の歌手にスポットを当てた膨大なシリーズ。赤紫色ブックレットで、PREISERのロゴは無し。 | ||
プライザー・サンプラー2000 スキーパ、メルヒオール、ピンツァ、タウバー、キプニス、ライダー、レーマン、他 | ||
歌物の復刻で知られるプライザーの珍しいサンプラー。内容は不詳ながら19人の歌手によるアリア集となっている。代理店在庫限り。 | ||
アウレリアーノ・ペルティーレ Vol.3 マイアベーア: 「アフリカの女」〜おお海から現れたパラダイス ワーグナー:「ローエングリン」 〜誘惑されてはいけない、はるかな国から ボーイト:「メフィストーフェレ」 〜野から草原から、世界の果てが近づいた マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 〜おおローラ、母さんあの酒は強いね マスカーニ:「イリス」〜 窓を開けて レオンカヴァッロ:「道化師」 〜 衣装を付けろ、おおコロンビーナ ジョルダーノ:「フェドーラ」 〜愛さずにはいられぬこの思い、 ごらんわたしは泣いている プッチーニ:「マノン・レスコー」 〜見たこともない美人、ああ近づかないでくれ プッチーニ:「トスカ」 〜 妙なる調和、星は光ぬ チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」 〜あなたに懐かしい母の優しさと、 身も心も疲れ果て ガスタルドン:禁じられた歌 ヴェルディ:「オテロ」 〜ご機嫌がよろしいのでございますね、 神よあなたは不幸を、誰も恐れるな |
アウレリアーノ・ ペルティーレ(T) ロレンツォ・モラヨーリ、 アルベルト・エレーデ指揮 | |
録音:1930年代後半-1940年代。かつて『レコード芸術』誌で山崎浩太郎氏が「トシカニーニの―(略)―厳格でありながら背筋がゾクゾクする緊張感と血気に満ちたあの凄さを、歌にしたのがペルティーレなのだ」と大絶賛していたのがこのアルバム。ペルティーレの円熟期の録音が収められている。第1集はPRCD-89007、第2集はPRCD-89072。 | ||
ヘレン・トラウベル ソプラノ・アリア集 ワーグナー: 「タンホイザー」「ローエングリン」 「ワルキューレ」(*)「トリスタンとイゾルデ」より/ ヴェーゼンドンク歌曲集(+) グルック:「アルチェステ」より R.シュトラウス:献身 |
ヘレン・トラウベル(S) アルトゥール・ロジンスキー指揮(*) レオポルド・ストコフスキー指揮(+) | |
トラウベルは1940年代にメトのワーグナーもので大活躍したドラマティック・ソプラノ。 | ||
イヴァー・アンドレーセン(B) Vol.2 ワーグナー:「ローエングリン」「トリスタンとイゾルデ」「神々の黄昏」「パルシファル」より マイアベーア:「ユグノー教徒」より レーヴェ:詩人トム、他 | ||
ジッタ・アルパー(S)アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」「魔笛」 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ヴェルディ:「リゴレット」「椿姫」「仮面舞踏会」 オッフェンバック:「ホフマン物語」 マイアベーア:「ディノーラ」 ドリーブ:「ラクメ」他より | ||
エンリコ・モリナーリ(Br)アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ワーグナー:「タンホイザー」「ローエングリン」 ヴェルディ:「二人のフォスカリ」「エルナーニ」「リゴレット」「トロヴァトーレ」「椿姫」「オテロ」 グノー:「ファウスト」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」 ボーイト:「ネローネ」他より | ||
アレクサンダー・キプニス(B) Vol.3 シューベルト:さすらい人、「白鳥の歌」より(我が家,影法師,海辺で)、「冬の旅」より(道標,菩提樹) シューマン:「リーダークライス」〜月の光,他 ヘンデル:「アリオダンテ」「ベレニーチェ」 モーツァルト:「魔笛」 グノー:「ファウスト」 ワーグナー:「タンホイザー」「ローエングリン」より | ||
ジャコモ・ラウリ=ヴォルピ Vol.2 ヴェルディ: 「リゴレット」〜女心の歌 「トロヴァトーレ」〜見よ恐ろしい炎を 「オテロ」〜喜べ!、すでに夜もふけた、 さらば高貴なる喜びよ、 そうだ大理石の空に誓おう、 神よあなたは不幸を、誰も恐れるな 「ルイーザ・ミラー」〜夜が静まったとき 「運命の力」〜最後の頼みだ、 隠れようとしてもむだだ ポンキエッリ:「ジョコンダ」〜空と海 プッチーニ: 「トゥーランドット」〜泣くなリュー、 誰も寝てはならぬ 「西部の娘」〜彼女に伝えてくれ 「ラ・ボエーム」〜ああ愛らしい娘よ、 彼らは行ってしまった |
ジャコモ・ ラウリ=ヴォルピ(T) | |
80歳になっても「ハイC」を保ったという強靭なノドの持ち主、ラウリ=ヴォルピはコレッリにとってのアイドルであった。 彼が得意とした「オテロ」から多く収録されている。第1集はPRCD-89012(廃盤)。 | ||
アントニオ・メランドリ(T)アリア集 ロッシーニ:スタバト・マーテル ヴェルディ:「エルナーニ」 グノー:「ファウスト」 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 ジョルダーノ:「フェドーラ」 ボーイト:「メフィストーフェレ」より | ||
ヴィルヘルム・ローデ(Br)アリア集 ワーグナー: 「さまよえるオランダ人」「ローエングリン」「ラインの黄金」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 マイアベーア:「アフリカの女」 ボーイト:「メフィストーフェレ」 ヴェルディ:「アイーダ」「オテロ」 ビゼー:「カルメン」 プッチーニ:「トスカ」より | ||
ヤン・キープラ(T)アリアとポピュラー・ソング ヴェルディ:「リゴレット」「トロヴァトーレ」「アイーダ」 プッチーニ:「トスカ」「ボエーム」 フロトウ:「マルタ」からのアリア、 ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ、他 | ||
カルロ・タリアブエ(Br)アリア集 ドニゼッティ:「ルチア」 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」「リゴレット」「椿姫」「運命の力」 グノー:「ファウスト」より | ||
ヘルベルト・エルンスト・グロー(T)アリア集 モーツァルト:「後宮からの逃走」「魔笛」 ロッシーニ:「セミラーミデ」 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」 フロトウ:「アレッサンドロ・ストラデッラ」「マルタ」 ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」 ヴェルディ:「椿姫」「アイーダ」 レオンカヴァッロ:「道化師」 ビゼー:「真珠採り」 トマ:「ミニョン」 オッフェンバック:「ホフマン物語」他より | ||
リヒャルト・マイール(B)アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」「魔笛」「ドン・ジョヴァンニ」 ハイドン:「天地創造」 ベートーヴェン:「フィデリオ」 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ヴェーバー:「魔弾の射手」 フロトウ:「マルタ」 メンデルスゾーン:「エリア」 ワーグナー:「ローエングリン」他より | ||
リヒャルト・タウバー(T)アリア集 モーツァルト:「後宮からの逃走」「魔笛」「ドン・ジョヴァンニ」 ウェーバー:「魔弾の射手」 ビゼー:「カルメン」 オッフェンバック:「ホフマン物語」 ダルベール:「低地」 キーンツル:「エヴァンゲリマン」よりのアリア、他 | ||
イポリート・ラザーロ(T)アリア集 ベッリーニ:「清教徒」 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」 フロトウ:「マルタ」 ヴェルディ:「リゴレット」「トロヴァトーレ」「アイーダ」 グノー:「ファウスト」 マイアベーア:「アフリカの女」 マスネ:「マノン」 プッチーニ:「トスカ」「西部の娘」 ボーイト:「メフィストーフェレ」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」他より | ||
カリン・ブランツェル(A) Vol.2 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」「アイーダ」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 ワーグナー:「ローエングリン」他より | ||
ミゲル・フレータ Vol.3 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」〜清き魂よ ワーグナー:「ローエングリン」 〜はるかな国から、愛する白鳥よ マスネ:「マノン」〜目を閉じると プッチーニ:「トスカ」〜星は光りぬ 他、スペイン歌曲など(全22曲) |
ミゲル・フレータ(T) | |
ミゲル・フレータ(1893-1938)プッチーニの「トゥーランドット」世界初演でカラフを歌ったことで名高いスペインの名テノール。 彼は第二次世界大戦中にスペインに戻ってしまい、イタリア・オペラの表舞台から消えてしまったため、その名声に比して録音はあまり多くないが、 その安定した発声技術と強靭な表現力はまさにドラマティコそのものである。第1集はPRCD-89002、第2集はPRCD-89093。 | ||
マクシム・ミハイロフ(B)アリア集 グリンカ:「皇帝に捧げし命」 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」 ドヴォルザーク:「ルサルカ」 ボロディン:「イーゴリ公」 リムスキー=コルサコフ:「サトコ」 グノー:「ロミオとジュリエット」 チャイコフスキー:「エフネギー・オネーギン」 モーツァルト:「魔笛」からのアリア、他 | ||
ヨエル・ベルグルンド(Br)アリア集 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロの結婚」 ワーグナー:「タンホイザー」「さまよえるオランダ人」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 グノー:「ファウスト」 オッフェンバック:「ホフマン物語」 ビゼー:「カルメン」 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」他からのアリア | ||
クセニア・ベルマス(S)Vol.2 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」「アイーダ」 グノー:「ファウスト」 マスネ:「マノン」 プッチーニ:「蝶々夫人」「トスカ」「マノン・レスコー」「ラ・ボエーム」 リムスキー=コルサコフ:「金鶏」「サトコ」「雪娘」「クリスマス・イヴ」他からのアリア | ||
ガリアーノ・マジーニ(T)の芸術 チレア、ドニゼッティ、ジョルダーノ、マスカーニ、ポンキエッリ、プッチーニ、ヴェルディ | ||
マジーニ(1902-1986)はイタリアのテノール。 | ||
リーナ・パリウーギ(S)アリア集 モーツァルト:「後宮からの逃走」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」 ロッシーニ:「セミラーミデ」「ウィリアム・テル」「泥棒かささぎ」 ベッリーニ:「夢遊病の女」 ドニゼッティ:「連隊の娘」「シャモニーのリンダ」「ドン・パスクァーレ」他からのアリア | ||
テオドール・シャイドル(Br)アリア集 マルシュナー:「ハンス・ハイリンク」 クロイツァー:「グラナダの夜警」 ロルツィング:「ウンディーネ」 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「パルシファル」 ヴェルディ:「仮面舞踏会」「オテロ」「トロヴァトーレ」 マイアベーア:「アフリカの女」 レオンカヴァッロ:「道化師」 ヴァインベルガー:「バグパイプ吹きのシュヴァンダ」他からのアリア | ||
メルセデス・カプシール・オペラ・アリア集 ベッリーニ:「清教徒」〜エルヴィラの狂乱の場 ドニゼッティ:「ルチア」〜あたりは沈黙に閉ざされ ヴェルディ: 「リゴレット」〜慕わしいその人の名は/ 「椿姫」〜ああ、そはかの人は〜花より花へ マイアベーア:「ディノーラ」〜影の歌/他 |
メルセデス・カプシール(S) ロレンツォ・モラヨーリ指揮 ミラノ・スカラ座o. | |
録音:1928年-1933年。 カプシール(1895-1969)は、スペイン出身の名コロラトゥーラ。 | ||
ホセ・マルドネス(B)アリア集 モーツァルト:「魔笛」 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」「スタバト・マーテル」 アレヴィ:「ユダヤの女」 マイアベーア:「悪魔ロベール」「ユグノー教徒」 ヴェルディ:「ナブッコ」「エルナーニ」「シモン・ボッカネグラ」「アイーダ」 グノー:「ファウスト」 ボーイト:「メフィストーフェレ」 ビゼー:「カルメン」 プッチーニ:「ラ・ボエーム」 ゴメス:「サルヴァトーレ・ローザ」からのアリア | ||
フェルッチョ・タリアヴィーニ Vol.1 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」〜空は微笑み ベッリーニ:「夢遊病の女」 〜この指輪を受けてください ドニゼッティ:「愛の妙薬」〜一粒の涙 ヴェルディ: 「リゴレット」〜彼女がさらわれた 「ロンバルディ」〜わたしの喜びは呼び覚ます 「ファルスタッフ」〜唇から歌が トマ:「ミニョン」〜さらばミニョン マイアベーア:「アフリカの女」 〜おお海から現れたパラダイス マスネ: 「マノン」〜目を閉じると 「ウェルテル」〜春風よなぜ私を目覚めさせるのか マスカーニ:「友人フリッツ」 〜スゼルこんにちは、ペッペも愛を プッチーニ: 「ラ・ボエーム」〜冷たき手を、 さらば甘い目覚めよ 「トスカ」〜妙なる調和、星は光りぬ、 ああ優しい手 チレーア:「アルルの女」 〜フェデリコの嘆き ヴォルフ=フェラーリ:「四人の頑固者」 〜ルチエータは美しい名前を |
フェルッチョ・ タリアヴィーニ(T) | |
第2集:PRCD-89515。 | ||
ティアナ・レムニッツ(S) Vol.3 「オルフェオとエウリディーチェ」「魔弾の射手」「タンホイザー」「ローエングリン」 「トロヴァトーレ」「アイーダ」「ばらの騎士」「アラベラ」からのアリア | ||
録音:1936年-1948年。 | ||
ミリザ・コルユス(S) モーツァルト、ロッシーニ、ヴェルディ、 ドリーブ、モシュコフスキ/他の作品より |
ミリザ・コルユス(S) | |
録音:1934年&1935年。原盤:HMV。 コルユスはポーランド出身で後にアメリカにわたったソプラノ。お国物を得意とした。 | ||
ティート・スキーパ、イタリア民謡名唱集(全23曲) | ||
録音:1929年&1932年。原盤:HMV。 ベルカント様式を理想的なまでに体現化していたといわれるスキーパ。聴衆はもとより同僚たちからも絶賛されていたその歌唱力は、天性のものではなく技術的に鍛え上げられた物であったと言う。 この民謡集はスキーパの素晴らしさを端的に理解するのに好適なアルバムと言えるだろう。 | ||
ヴィルヘルム・ヘッシュ(Br)アリア集 モーツァルト: 「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」、 オーベール:「ポルティチの物言わぬ娘」、 アレヴィ:「ユダヤの女」、マイアベーア:「ユグノー」、 フロトウ:「マルタ」、 ワーグナー:「タンホイザー」、「ローエングリン」、 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 グノー:「ファウスト」、「ロメオとジュリエット」、 スメタナ:「売られた花嫁」、「タリボール」、 ゴルトマルク:「サバの女王」から 他 |
ヴィルヘルム・ヘッシュ(Br) | |
ジュゼッペ・タッカーニ(T)、アリア集(全20曲) 「トロヴァトーレ」「リゴレット」「運命の力」「マノン・レスコー」「グリエルモ・ラトクリフ」「シルヴァノ」 「ランメルムールのルチア」「カルメン」「ジョコンダ」「アンドレア・シェニエ」「道化師」「ゲルマニア」より | ||
録音:1907年-1928年。原盤:コロムビア&フォノトピア。 | ||
ユリウス・パツァーク(T) Vol.2(全25曲) J.シュトラウス、ミレッカー、オッフェンバック、ツェラー、スッぺ、ツィーラー、 デリンガー、レハール、ピック、クラカウアー、グルーバー、シュトルツ、ベナツキー/他の作品 | ||
録音:1929年-1938年。 | ||
ハリー・デ・ガルモ(Br)アリア集 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」、 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 「ラインの黄金」、「ジュークフリート」、 「ヴァルキューレ」、「タンホイザー」、 ビゼー:「カルメン」、ヴェルディ:「オテロ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」、 オッフェンバック:「ホフマン物語」から |
ハリー・デ・ガルモ(Br) | |
ジェルメーヌ・リュバン、オデオン&パテ録音集 タンホイザー/ローエングリン/トリスタンとイゾルデ/ ジーグフリート/魔弾の射手/ファウスト/トスカ/他より&歌曲 |
ジェルメーヌ・リュバン(S) | |
リュバン(1890-1979)は、パリ・オペラ座で歌っていた仏のソプラノ。ワーグナーを得意としていた。 | ||
ルイーゼ・ウィラー(Ms)録音集 カルメン/トロヴァトーレ/サムソンとデリラ/ トリスタンとイゾルデ/他より |
ルイーゼ・ウィラー(Ms) | |
録音:1920年代-1930年代。 ウィラー(1888-1970)はミュンヘン生まれで生地を中心に活躍。ドイツ国内では名の知れた人のようだ。 | ||
ヴィオレッタ・デ・ストロッツィ〜オペラ・アリア集 シュレーカー:「遥かな響き」、 ワーグナー:「タンホイザー」、 R.シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」、 ヴェルディ:「仮面舞踏会」、「運命の力」、「アイーダ」、 ビゼー:「カルメン」、モーツァルト:「フィガロの結婚」、 スメタナ:「売られた花嫁」、 ダルベール:「低地」、 マルシュナー:「聖堂騎士とユダヤ女」から |
ヴィオレッタ・ デ・ストロッツィ(S) ヨハネス・ハイデンライヒ、 ヘルマン・ヴァイゲルト、 フリーダー・ヴァイスマン、 レオ・ブレッヒ指揮 ベルリン国立歌劇場o. | |
録音:1924-1929年。 ザグレブ生まれのヴィオレッタ・デ・ストロッツィ(1891-1981)の、30代半ばの頃の録音。 | ||
ニーノ・ピッカルーガ(T)〜オペラ・アリア集 「仮面舞踏会」「トロヴァトーレ」「オテロ」「アフリカの女」「カルメン」「ウェルテル」 「アンドレア・シェニエ」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」「マノン・レスコー」「西部の娘」 | ||
録音:1920年-1928年。ピッカルーガ(1890-1973)はイタリアのテノール。 | ||
マリアーノ・スタービレ(Br) ファルスタッフ、ネローネ、ドン・ジョヴァンニ、 フィガロの結婚、アンドレア・シェニエ、 トスカ/他よりのアリア(全17曲) |
マリアーノ・スタービレ(Br) | |
録音:1926年-1948年。 スタービレはスカラ座の黄金時代、トスカニーニの「ファルスタッフ」題名役で一世を風靡した | ||
グラツィエラ・パレート(S)録音集 夢遊病の女、椿姫、より等、アリアと歌曲全20曲 | ||
原盤:HMV/GRAMMOPHON。 パレート(1889-1973)はスペイン生まれのコロラトゥーラ。ノルマ、ヴィオレッタ等を得意とした。 | ||
パスカーレ・アマート(Br)名唱集 Vol.2 二人のフォスカリ、椿姫、仮面舞踏会、運命の力、アイーダ、 タンホイザー、アフリカの女、ジョコンダ、トスカ、妖精ヴィルリ、 アンドレア・シェニエ、ゲルマニア、からのアリア | ||
録音:1909年。 | ||
マルガレーテ・マッツェナウアー リエンチ、ミニョン、マルタ、トゥーランドット、 アフリカの女、ユグノー教徒/他よりのアリア(20曲) |
マルガレーテ・マッツェナウアー(A/S) | |
録音:1907年-1921年。原盤:グラモフォン&ビクター。 マッツェナウアーはミュンヘンで活躍した後メトの中心歌手として1930年代まで活躍した。始めはアルトだったが徐々に声域が広がりソプラノまでの拾い役柄をこなしたと言う事だ。 | ||
ヨゼフ・シュヴァルツ〜オペラ・アリア&歌曲集 ワーグナー:「ラインの黄金」、「タンホイザー」、 ロルツィング:「皇帝と船大工」、 マルシュナー:「ハンス・ハイリング」、 ヘンデル:「セルセ」、 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、 マスカーニ:「ザザ」、グノー:「ファウスト」、 マスネ:「ラオールの王」、「エロディアート」、 ルビンシテイン:「悪魔」からのアリア 歌曲(9曲) |
ヨゼフ・シュヴァルツ(Br) | |
録音:1912年-1919年。HANSSLER からの復刻盤が話題になったヨゼフ・シュヴァルツ。PREISERからもアリア集が出ていた(PRCD-89033)。 | ||
リリー・レーマン、アリアと歌曲集 モーツァルト:「後宮からの逃走」/「フィガロの結婚」/ 「ドン・ジョヴァンニ」/ ヘンデル:「ジョシュア」 マイヤベーア:「悪魔ロベール」/「ユグノー」 ヴェルディ:「トラヴィアータ」からのアリア シューベルト: 魔王/水の上で歌う/君こそは憩い/のばら/ うれしい便り/喜びに満ち、悲しみに満ち ベートーヴェン:喜びに満ち、悲しみに満ち ベイリー:昔々 グリーク:待ちながら スコットランド民謡:ロビン・アデア バッハ(グノー編):アヴェ・マリア フォーレ:クルチフィクス シューマン:インテルメッツォ/月の夜 ブンゲルト:ローレライ |
リリー・レーマン(S) | |
「伝説的」という言葉は良く見かけるが、リリー・レーマンのような人にこそふさわしい。1848年ドイツのヴュルツブルク生まれ、1865年にプラハでデビュー、1870年にはベルリン宮廷オペラに加わっていた。1876年にバイロイトの「指環」の初演にもヴォークリンデ役で参加。 1885年から90年にはメトのスターとして大活躍。もともとはコロラトゥーラ・ソプラノだったが、やがてブリュンヒルデなどワーグナーのドラマティックな役でも評判を得た。1929年没。彼女の歌唱法の著作は日本語訳もる。20世紀初頭の録音で、既に彼女は60才という頃。それでも全盛期の名残は十分感じられる風格が漂っており、録音に残された大プリマドンナの中では最古の世代の人だけに、オペラファン、リートマニアなら一度は耳にしたい所。 | ||
レオ・シュッツェンドルフ(BBr)〜アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」/「ドン・ジョヴァンニ」/コルネリウス:「バクダットの理髪師」 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」/ワーグナー:「マイスタージンガー」/フロトウ:「マルタ」 ロルツィング:「ウンディーネ」/「皇帝と船大工」/ロッシーニ:「セビリアの理髪師」/ J.シュトラウス:「ジプシー男爵」/ミレッカー:「乞食学生」/からのアリア | ||
シュッツェンドルフ(1886-1931)はドイツのバス・バリトン。 | ||
ジョヴァンニ・インギレリ(Br)名唱集(全18曲) 「セビリャの理髪師」「仮面舞踏会」「リゴレット」「トロヴァトーレ」「椿姫」「運命の力」「オテロ」 「ファウスト」「ジョコンダ」「アンドレア・シェニエ」「道化師」「トスカ」「外套」より ジョン・バルビローリ、アルベルト・エレーデ指揮ミラノ・スカラ座o.のメンバー/他 | ||
インギレリ(1894-1959)は、当初ピアノ伴奏者としてイタリア各地の歌劇場に務めたという代わり種。その経験の為かレパートリーが広く、後にスカラ座にまで登場したという。 | ||
ハインリヒ・シュルスヌス(Br)初期歌曲録音集 R.シュトラウス:帰郷/お前を愛する/憩え、わが心/献呈/夜/秘めごと ヴォルフ:友人/音楽師/鼠を捕る男/悪いお天気/ひそやかな誘い/セレナーデ/散歩 シューベルト:ミューズの子/挨拶を送ろう/ベートーヴェン:アデライーデ シューマン:私は恨まない、他 | ||
後年の録音が同時に発売される(PRCD-90401)シュルスヌス。美声がさらに瑞々しかった時期の録音。 | ||
ロッテ・レーマン(S)名唱集 「フィガロの結婚」「魔笛」「オベロン」「フィデリオ」「タンホイザー」「ローエングリン」「ワルキューレ」 「トリスタンとイゾルデ」「ファウスト」「アンドレア・シェニエ」「ボエーム」「トゥーランドット」 「ナクソス島のアリアドネ」「薔薇の騎士」「へリアーネの奇跡」「ジョスラン」より | ||
録音:1927年-1932年。原盤:オデオン。 | ||
ミヒャエル・ボーネン(B−Br)名唱集(全20曲) 「売られた花嫁」「カルメン」「ユダヤの女」「ファウスト」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 「フィガロの結婚」「黄金の十字架」「道化師」「魔弾の射手」よりのアリア ジョージ・セル&ゼルマー・マイロヴィッツ指揮ベルリン国立歌劇場o.、BPO/他 レーヴェ:歌曲「オイゲン公」/歌曲「魔王」 | ||
フリッツィ・ヨークル(S)、アリア集(*) ヘンデル:オード「陽気な人、沈む人、穏和な人」(抜粋) モーツァルト:「牧人の王」「フィガロの結婚」「魔笛」 / ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ドニゼッティ:「ドン・パスクァーレ」 / フロトウ:「アレッサンドロ・ストラデッラ」「マルタ」 マイヤべーア:「ユグノー教徒」 / ヴェルディ:「仮面舞踏会」 / トマ:「ミニョン」 マイヤべーア:「ディノラ(プロエルメルの許し)」より / J.シュトラウス II :ワルツ「春の声」 | ||
マリア・ゲルハルト(S)、アリア集 ウェーバー:「アブ・ハッサン」 / ヴェルディ:「リゴレット」 R.シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」より | ||
録音:1924年-1928年 (*) 。原盤: Parlophon (*) 。ヨークル(1895-1974)はウィーン生まれで、カール・ベームと多く共演、クナッパーツブッシュやクレンペラーの指揮の下でも歌い、当時トップ・ランクの歌手だったが、ユダヤ人だったため1936年(1937年?)にドイツを追われてしまう。その後アメリカへ渡ったが、当時メトで活躍していたポンスやサヤンとレパートリーが競合してしまい、同地でのキャリアを築けず忘れられてしまった。マリア・ゲルハルト(1896-1976)もオーストリアの歌手。 | ||
パウル・ベンダー(B)アリアと歌曲集 モーツァルト:「魔笛」、 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 からのアリア シューベルト、シューマンの歌曲 |
パウル・ベンダー(B) | |
ヨアヒム・ザットラー(T)、ワーグナーを歌う 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」 | ||
ザットラー(1899-1984)はドイツのテナー。 | ||
ティト・ゴッビ(Br)オペラ・アリア集 ドン・ジョヴァンニ、ドン・カルロ、オテロ、アルルの女、 ザザ、道化師、西部の娘、セビリャの理髪師、他より | ||
ジーノ・ベッキ(Br)オペラ・アリア集(ボーナス・トラック)(*) 仮面舞踏会、アイーダ、ウィリアム・テルより | ||
録音:1942年&1948年/1943年(*)-1949年(*)。 ゴッビ(1913-1984)とベッキ(1913-1993)のアリア集はちょっと珍しい。 | ||
ゴットヘルフ・ピストーア(T)、アリア集 「ワルキューレ」「ジークフリート」「パルジファル」「低地」より | ||
ジギスムント・ピリンスキー(T)、アリア、デュエット&場面集 「預言者」「リエンツィ」「ローエングリン」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「タンホイザー」より | ||
録音:1927年-1928年/1930年。 | ||
アリーヌ・サンデン(S) ALINE SANDEN (1876-1955)、アリア集 「さまよえるオランダ人」「ファウスト」「カルメン」「ミニョン」 「カヴァレリア・ルスティカーナ」「蝶々夫人」「低地」「トスカ」より | ||
ジナイーダ・ユレフスカヤ(S) ZINAIDA JURJEVSKAJA (1896-1925)、アリア集 「トーリードのイフィジェニー」「魔笛」「イェヌーファ」「ボエーム」より | ||
録音:1920年-1925年。歌手のカナ表記は代理店記載によるものですが、適当かどうか不明のため、欧文を追記しています。 | ||
アダム・ディデュール(B)オペラ・アリア集 メフィストフェレ、ユグノー教徒、悪魔のロベール、スペードの女王、ファウスト、 魔弾の射手、セビリャの理髪師、ユダヤの女、エルナーニ、フィガロの結婚、 ドン・ジョヴァンニ、夢遊病の女、愛の妙薬、ミニョン、ホフマン物語、他よりのアリア | ||
録音:1906年-1919年。 ディデュール(1874-1946)はポーランドのバス。1913年にはトスカニーニの指揮の下、ボリス・ゴドノフのアメリカ初演に加わっている。 | ||
モデスト・メンジンスキー(T)、アリア集 「ジークフリート」「ワルキューレ」「オテロ」「トスカ」「ローエングリン」「マルタ」「ユダヤの女」「魔笛」 「マイスタージンガー」「トロヴァトーレ」「トリスタンとイゾルデ」「リエンツィ」「道化師」からのアリア、 ニコライ・ルイセンコ、ヤン・カロル・ガルの歌曲 | ||
メンジンスキー(1875-1935)はオーストリア帝国のノヴォシルキーという村(現在はウクライナ領)生まれだがスウェーデンに渡り、長年ストックホルム音楽院で教えた歌手。弟子にかの著名なビルギット・ニルソンがいる。 | ||
ヴェルディ万歳!〜ヴェルディのアリアの歴史的録音集(1909-1949) フェルッチョ・タリアヴィーニ リッカルド・ストラッチアーリ エリーザベト・レートベルク ベニャミーノ・ジーリ エツィオ・ピンツァ エンリコ・カルーソ ティート・スキーパ ジュゼッペ・デ・ルーカ アメリータ・ガリ・クルチ ユッシ・ビョルリング ローザ・ポンセル マグダ・オリヴェーロ ジゼッペ・ディ・ステーファノ クラウディア・ムーツィオ アウレリアーノ・ペルティーレ ボリス・クリストフ ジョヴァンニ・マルティネッリ ジョヴァンニ・ゼナテッロ マリアーノ・スタービレ 他多数の歌手たち | ||
リア・ギンスターの芸術 シューベルト、ブラームス&レーガーの歌曲 |
リア・ギンスター(S) ジェラルド・ムーア、 パウル・バウムガルトナー(P) | |
41人の名歌手たちの歴史的録音によるシューベルティアーデ 鱒/郵便馬車/死と乙女/乙女の嘆き/セレナード/小川のほとりで/ 糸を紡ぐグレートヒェン/アヴェ・マリア/子守歌/ さすらい人の夜の歌II/漁夫の歌/魔王/夕映えの中で/春に/ 水の上で歌う/岩の上の羊飼い/至福/影法師/野ばら/他(全41曲) |
リチャード・タウバー、 アレクサンダー・キプニス、 レオ・スレザーク、 ロゼッテ・アンダイ、 エレナ・ゲルハルト、 ユリウス・パツァーク、 エルナ・ベルガー、 ロッテ・レーマン、 マリアン・アンダーソン、 エリーザベト・シューマン、 ティアナ・レムニッツ、 ゲルハルト・ヒュッシュ、 キルステン・フラグスタート、 ユッシ・ビョルリンク、 キルステン・トルボルイ、 ペーター・アンデルス、 ヨーゼフ・グラインドル、 エリーザベト・シュヴァルツコップ、 ハンス・ホッター、 イルムガルド・ゼーフリート、 キャスリーン・フェリアー 他豪華歌手陣計41人 | |
録音:1927年-1947年。 SP復刻はもとより、大戦中そして戦後までの録音を集めに集めたシューベルト歌手のアンソロジー。この顔ぶれを見てみれば現代に比べ大家の名を成した人のなんと多いことか。 これまで、あまりシューベルト歌いとは認知されていなかった人の録音も含んでおり、貴重な復刻だ。一人一曲という構成も面白く歌曲好き、声楽好きには得にお勧め。 | ||
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 | ジュゼッペ・タッカーニ(T) チェーザレ・フォルミキ(Br) イネス=マリア・ フェラーリス(S) ヴィンチェンツォ・ ベットーニ(BーBr) シニョーラ・カイアーニ(A) グリエルモ・ソンマ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1916年。原盤:COLUMBIA。 ヴェルディの前で歌ったメンバーによる歴史的録音。中でもフォルミキ(1883-1949)は弁護士から転身した異色の名バリトンとして有名。なお、ボーナス・トラックとしてフォルミキのリサイタル(1924年) が収録されており、そこではケテルビーとハミルトン・ハーティが指揮者として挙げられている。いずれにせよ歴史を感じさせられるCDと言えよう。 | ||
マリア・ミュラー(S)の芸術 「タンホイザー」「ワルキューレ」「さまよえるオランダ人」「ローエングリン」「魔弾の射手」ボエームよりのアリア集 &ワーグナー、ブラームス、レーガー、シューベルトの歌曲 ミヒャエル・ラウハイゼン(P) | ||
録音:1927年-1944年。原盤:HMV&コロムビア、ならびにライヴ。 チェコ生まれの名ソプラノ、ミュラー(1927-1958)の録音集成。ワーグナー歌手としてバイロイト、ザルツブルグ、コヴェントガーデン等で名を馳せた。 | ||
マリア・イヴォーギュン〜オデオン全録音集 モーツァルト:「後宮からの逃走」、「魔笛」 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 マイアベーア:「ユグノー教徒」 ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」 「ドン・パスクァーレ」 ヴェルディ:「リゴレット」、「椿姫」 ビゼー:「カルメン」 プッチーニ「ボエーム」 他からのアリア |
マリア・イヴォーギュン(S) | |
録音:1916-1919年。イヴォーギュンは1910-1920年代のドイツを代表するコロラトゥーラ・ソプラノ。ミュンヘン時代のブルーノ・ワルターに見出されて以来、スターとして活躍、小柄で可憐な容姿もあってたいへん人気があった。引退後は教師としてエルナ・ベルガーやシュヴァルツコップらを育てた。全35曲収録。 | ||
イヴァー・アンドレーゼン〜初期録音集 モーツァルト:「魔笛」、トマ:「ミニヨン」、 ワーグナー:「ローエングリン」、 ヴェルディ:「マクベス」、「エルナーニ」、 フロトウ:「マルタ」、チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」、 プッチーニ:「ボエーム」、マイアベーア:「ユグノー教徒」からのアリア 他、北欧歌曲など(全46曲) |
イヴァー・アンドレーゼン(B) | |
録音:1920年代。 | ||
カール・エルプ(T)歌曲集 Vol.2 シューベルト: 漁夫の恋の幸せ/春の夢/愛は裏切った/ 狩人の夕べの歌/さすらい人の夜の歌I/太陽に寄す/ さすらい人の月に寄せる歌/一人住まい/夜の曲/ 涙と共にパンを食べたことの無い者は/ばら/ 茂み/マリー/希望/リーゼンコッペ山頂で/ 夕映えの中で/夜と夢/冬の夕べ/弔いの鐘 シューマン:二重唱曲集[子守歌/窓の下で] 他、リスト、ヴォルフの作品 |
カール・エルプ(T) リア・ギンスター(S) ハンス・ロスバウト(P) 他、ピアニスト多数 | |
録音:1933年、1935年、1936年、1950年。 幅広く活躍したカール・エルプ(1877-1958)。この3枚組(上記と矛盾するが、どちらが正しいかは不詳)のアルバムにはシューベルトを中心に歌曲がどっさり。 | ||
ベッリーニ生誕200年記念CD べッリーニの作品から アメリータ・ガリ=クルチ、アンドレス・ペレッロ・デ・セグローラ、フェルナンド・デ・ルチア、 ゼルマ・クルツ、マリア・イヴォーギュン、フョードル・シャリアピン、チェレスティーナ・ボニンセーニャ、 エステル・マッゾレーニ、ヴィルギニア・グエッリーニ、ジョヴァンニ・ゼナテッロ、ジュゼッペ・デ・ルチア、 マッティア・バッティスティーニ、アレッサンドロ・ポンチ、エツィオ・ピンツァ、アントニーナ・ネシュダノワ、 イポリート・ラーザロ、クラウディア・ムツィオ、リーナ・パリューギ、トーティ・ダル・モンテ、 チェーザレ・シエピ、タンクレーディ・パセロ、マリア・ジェンティーレ、ティーボ・ボルジョーリ、 ジャコモ・ラウリ・ヴォルピ、フランチェスカ・メルリ、ローザ・ポンセル、 イレーネ・ミンギーニ・カッターネオ、ジンカ・ミラノフ、カルロ・タリアブエ、マリア・カラス(以上歌手) | ||
録音:1905年〜1949年。 20世紀前半のべッリーニ・オペラの演奏様式を伝えてくれる集成盤。カラスのトラックは1949年のCETRA録音による「Qui la voce」。 | ||
ラウリッツ・メルヒオール(T)、ワーグナー:アリア集 「リエンツィ」「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「ローエングリン」 「ニュルンベルクのマイスタジンガー」「トリスタンとイゾルデ」「ワルキューレ」 「ジークフリート」「神々の黄昏」「パルジファル」からのアリア、ヴェーゼンドンク歌曲集 | ||
パヴェル・リシツィアン・コンサート ボロディン:遠い祖国の岸へ(2種)/間違った音符 グラズノフ:東洋のロマンス / バラキレフ:こっちにおいで(2種) リムスキー=コルサコフ: 高嶺に吹く風もなく/飛び散る波(2種)/使い/「不死身のカシチェイ」〜イワン王子のアリア(2種) シューベルト:影法師 / シューマン:私は恨まない / マスネ:「ラオールの王」〜わが未来の見込み ヴェルディ:「エルナーニ」〜カルロよ聞け / トスティ:セレナード / アルメニア民謡「白鳥」 ルビンシテイン:「ネロ」〜ウィンデクスの婚礼の歌(2種)/クルの荒い海 ラフマニノフ:心の底にはあまたの響きが/夜の静けさに チャイコフスキー: 「スペードの女王」〜エレツキーのアリア(2種)/「マゼッパ」〜おお、マリア(2種)/和解Op.25-1/ 舞踏会のざわめきの中で/狂おしい夜 Op.60-6/部屋の灯は消えた Op.63-5/私は窓を開けた Op.63-2/ おお、お前ができるなら Op.38-4/涙はふるえる Op.6-4/灼熱の灰 Op.25-2/恐ろしいひととき Op.28-6/ セレナードOp.63-6/ただ憧れを知る者だけが/なぜ Op.28-3/おお、お前が知っていたら Op.60-3/夜 Op.73-2/ 死 Op.57-5/一度だけでもわかって/再び、前のように/暗い日に/一緒に座っていた/ ド・ファン(代理店記載ママ)のセレナード/「イオランタ」〜ロベルトのアリア/ 「エフゲニー・オネーギン」〜オネーギンのアリオーソ/「アイーダ」〜アイーダとアムナスロの二重唱 パヴェル・リシツィアン(Br) ニーナ・ポクロフスカヤ(S) マトヴェイ・サハロフ、ボリス・アブラモヴィチ(P) | ||
録音:1948年3月15日、1949年4月12日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ。 旧ソ連の伝説的バリトン歌手パヴェル・リシツィアン(1911-2004)はアルメニアの血をひき、端正な容姿ゆえ俳優としても活躍した才人。非常に太くたっぷりした声質は独特で、似た人がいない。チャイコフスキーがとりわけ絶品で、これを聴くと他の演奏が物足りなく感じられる。声楽界のゴロワーノフ。 | ||
プリンツレゲンデンテアター100周年記念CD ハインリヒ・クノーテ、フリッツ・ファインハルス、ベルタ・モレーナ、エルニーネ・ボゼッティ、 マルガレーテ・マッツァナウアー、エルンスト・クラウス、デジデール・ザドール、カール・エルプ、 グスタフ・シュッツェンドルフ、カール・ザイドル、ユリウス・グレス、ヘドヴィヒ・フィヒトミュラー、 フリッツ・クラウス、フリードリヒ・プロデルセン、マリア・オルチェフスカ、エミール・シッパー、 ゲルトルーデ・カペル、ヴィルヘルム・ローデ、ハンス・ヘルマン・ニッセン、エリーザベト・オームズ、 ゲオルク・ハン、ルイゼ・ヴィラー、フェリツィエ・ヒュニーミハチェク、ユリウス・パツァーク、 ハインリヒ・レーケンパー、マリア・ライニンク、ギュンター・トレプトフ、ハンス・ホッター、 ゲオルギーネ・フォン・ミリンコーヴィク、ホルスト・タウプマン、ルートヴィヒ・ヴェーバー、 フェルディナント・フランツ、ヘレナ・ブラウン、アンネリーズ・クッパー、ハンス・ラインマー、 セシリエ・ライヒ、リヒャルト・ホルム、ケーテ・ネントヴィヒ、ゲオルク・ヴィーター、 マリアンネ・シェヒ、アウグスト・ザイダー、フランツ・クラールヴァイン、 カール・シュミット=ヴァルター、クルト・ベーメ、カール・クローネンベルク、パウル・クーエン、 マックス・プロープストル、ベンノ・クッシェ、マウト・クーニッツ、フランツ・フェルカー、 エリーザベト・リンダーマイヤー、ローレンツ・フェーエンベルガー、ハンス・ホップ(歌手) ブルーノ・ワルター、ハンス・クナッパーツブッシュ、クレメンス・クラウス、ゲオルク・ショルティ、 ルドルフ・ケンペ、ヨゼフ・カイルベルト、フェルディナント・ライトナー、ヴィルフガング・サヴァリッシュ/他 指揮 | ||
ミュンヘンのプリンツレゲンデン劇場で活躍した歌手たちの録音を集成。共演している歴代の偉大な指揮者たちにもご注目を。 | ||
ワーグナー: 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕 |
ヴィルヘルム・ローデ (B;ザックス) エドゥアルト・カンドル (ベックメッサー) カール・ハウス (ワルター) ベルタ・シュテツラー (エーファ)他 ヴォルフガング・ ブリュックナー指揮 ケーニヒスベルク 国営放送o.&cho. | |
録音:1938年6月24日。 ヴィルヘルム・ローデ(1887-1956)は1930年代を中心に活躍したドイツのバスで、フリードリヒ・ショルやルドルフ・ボッケルマンと並ぶ当時の重要なワーグナー歌手であったが、 ナチスが彼をザックス役として重用したことが災いし、戦後には封印された存在となってしまった。これは実に64年ぶりに日の目を見た彼のザックスである。 | ||
ペトレ・ムンテアヌー〜歌曲集 シューベルト: 「美しき水車小屋の娘」 D.795 Op.25/ 「白鳥の歌」 D.957 965A シューマン: 「詩人の恋」 Op.48/ リーダークライス Op.24/ 「ミルテの花」 Op.25 |
ペトレ・ムンテアヌー(T) フランツ・ホレチェク(P) | |
ルーマニア生まれの名テノール、ペトレ(ペトル)・ムンテアヌー(1916-1988)のシューベルトとシューマンのリート録音が復活!! ムンテアヌーはブカレスト国立歌劇場でデビューした後、ベルリンに留学、ここでドイツ・リートもみっちり勉強している。その後、イタリアに渡り、1947年にはモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」でスカラ座にデビュー。1950年代には、ヨーロッパ各地で、オペラに、コンサートに引っ張りだこだった。この時期、彼は Westminster 社に録音を残しており、特にそのドイツリートには、日本でも熱狂的なファンがいたものだった。ムンテアヌー独特の陶酔的な美しさが CD3枚たっぷり楽しめる。 | ||
メータ・ザイネマイヤー(S)の芸術 「カルメン」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「ジプシー男爵」「アンドレア・シェニエ」「蝶々夫人」 「運命の力」「トスカ」「オテロ」「ホフマン物語」「ジョコンダ」「アイーダ」「ボエーム」「フィガロの結婚」 「マノン・レスコー」「ドン・カルロ」「ファウスト」「皇帝の花嫁」「トロヴァトーレ」「ばらの騎士」 「仮面舞踏会」「トリスタンとイゾルデ」「ワルキューレ」「魔弾の射手」「ヘンゼルとグレーテル」からのアリア、 R.シュトラウス、シューベルト、リスト、ヴァインガルトナー、ルビンシテインの歌曲 | ||
ゾッポット野外オペラ祭 コールネリス・ブロンスギースト、クレール・デュー、リヒャルト・タウバー、アリーネ・サンデン、 カール・ギュンター、パウル・シュヴァルツ、オットー・ゴリッツ、アルベルト・ライス、 カール・アルムスター、フリッツ・フォーゲルシュトローム、ハインリヒ・クノーテ、 ヘレーネ・ヴィルトブルン、デジデール・ザドール、メラニー・クルト、ヴェルナー・エンゲル、 リヒャルト・シューベルト、ゲルトルーデ・カペル、マルガレーテ・アルント−オーベル、 フリーダ・ライダー、フリッツ・スコット、アドルフ・シェープフリン、ジャック・ウルルス、 ロベルト・フォン・シャイト、ジョルジュ・バクラーノフ、メタ・ザイネマイヤー、 ヘルベルト・ヤンセン、リリー・ハフグレンヴァーク、オットー・ヘルガース、テオドール・シャイドル、 カール・マルティン・エーマン、ルドルフ・リッター、エマヌエル・リスト、ナンニ・ラルセン=トードセン、 マルティン・アーベントロート、カール・ブラウン、フリードリヒ・プラシュケ、レオ・シュッツェンドルフ、 ヨゼフ・カレンベルク、マックス・ロート、マリア・フッサ−グレーヴェ、ヴァルデマール・ヘンケ、 マックス・ローレンツ、エリーザベト・フリードリヒ、エルンスト・オステルカンプ、 ゲルトルート・ビンデルナーゲル、ケーテ・ハイダースバッハ、ティアナ・レムニッツ、フリッツ・ヴォルフ、 エルナ・ベルガー、パウル・シュティーバー=ワルター、ロッテ・レーマン、ヒルデ・ジンゲンストロイ、 ゴットヘルフ・ピストール、ヴァルター・グロスマン、エリーザベト・オームズ、ゲオルク・ファスナハト、 イェタ・リンベリ、パウル・ケッター、マルティン・クレーメル、ユリウス・ペルツァー、ロベルト・ブルク、 イヴァー・アンドレーゼン、ヴィリ・シュテーリング、インゲル・カレン、マルガレーテ・クローゼ、 アウグスト・ザイダー、エイヴィント・ラーホルム、マジョリー・ローレンス、ヨゼフ・ヘルマン、 ロベルト・ハーガー、マルガレーテ・ボイマー、べルント・アルデンホフ、ギュンター・トレプトウ、 ハンス・ヘルマン・ニッセン、スヴェン・ニルソン、マリア・ライニング、マティウ・アーラースマイヤー、 ヴィルヘルム・シルプ、アニー・コネツニ、カール・ブシュマン、ヘルマン・ヴィーデマン、 フェルディナンド・フランツ、マリー=ルイーズ・シルプ、カール・ヴェッセリ、オイゲン・フックス、 アドフル・フォーゲル、ハインリヒ・テスマー、エドゥワルド・ハービヒ、ハインツ・クライヴァンガー、 コヴァ・ワッカース、エルナ・シュリューター、ヨアヒム・ザットラー、ヘレナ・ブラウン、 フェルディナント・ビュルクマン、による歌唱 | ||
録音:1904年-1949年。ゾッポット音楽祭は戦前人気のあったバルト海沿岸のリゾート地での野外オペラ。ワーグナーの上演が盛んでそのレヴェルも高かったため「北のバイロイト」と呼ばれていたとのこと。この4枚組CDに収められているのは、基本的にこの音楽祭に出演した歌手たちのSP録音の復刻だが、1937年ザルツブルクライブとクレジットされている、「マイスタージンガー」第1幕のポーグナーとベックメッサーの登場の場面がある。歌手はアルゼンとヴィーデマンだが、これは年代から判断するとまず間違いなくトスカニーニの指揮した伝説的な公演のライブ。ここでのものはトスカニーニ・ファンなら狂気乱舞するほどクリアな音質。 | ||
ザルツブルク音楽祭の歴史的歌声 曲目不詳(全75トラック) |
さまざまな歌手、演奏家 | |
録音:1921-1952年。ザルツブルク音楽祭に出演した歌手たちのSP(一部ライヴ、放送)録音をまとめたアルバム。解説も充実。 | ||
ハンブルクの歌劇場の名歌手たち ヘルマン・ヴィンケルマン、エルネスティーネ・シューマン=ハインク、ハインリヒ・ベーテル、 ルドルフ・アイヒホルン、エルタ・フェルスター=ラウテラー、ヴィリ・ヴィレンコーフェン、 カタリーナ・フライシャー=エーデル、マックス・ローフィング、マックス・ダヴィゾン、アロイス・ペンナリーニ、 イダ・サルデン、ロッテ・シュロス、アエンネ・ヒンダーマン、ヨゼフ・ティーセン、アレン・ヒンクリー、 コルネリス・ブロンスゲースト、ロベルト・フォン・シャイト、ヘレネ・オッフェンバック、オッティリー・メッツガー、 エドゥアルト・エルハルト、ハンス・シュリッツァー、エディト・ウォーカー、エドゥアルト・リヒテンシュタイン、 ベッラ・アルテン、テオドール・ラッターマン、オタカール・マラク、エリザベート・シューマン、ロッテ・レーマン、 マルタ・ヴィンターニッツ=ドルダ、ヴィルヘルム・ブエルス、フローレンス・イーストン、フランシス・マクリナン、 ルシーユ・マルセル、ヘドヴィク・フランシロ=カウフマン、カール・アルムスター、ハインリヒ・ヘンシェル、 パウル・シュヴァルツ、カール・ツィーグラー、ヘレネ・ユング、フリーダ・ジングラー、アレクサンダー・キプニス、 ヴェラ・シュヴァルツ、ミヒャエル・ナスタ、ローゼ・アドラー、ヨゼフ・グレーネン、ザビーネ・カルター、 リヒャルト・シューベルト、フリーダ・ライダー、エミール・エンラーライン、マリア・オルシェンフスカ、 ドリス・ケント=ロートハウク、ハンス・ハインツ・ボルマン、ジェニー・ユンクバウアー、パウル・シュティークラー、 エミー・ランド、ドゥソリーナ・ジャンニーニ、ハンス・ラインマール、ゲルトルート・カラム、 ルドルフ・ボッケルマン、マリア・フサ=グレーヴェ、ラウリツ・メルヒオール、ヤン・ベルリク、ヴィリ・フライ、 パウル・ケッター、マティオイ・アーラースマイヤー、リーゼロット・アンマーマン、イルゼ・ケーゲール、 ウラディスラウ・ラディス、シュテファン・シュヴェア、マルティーナ・ヴルフ、フェルディナンド・フランツ、 グスタ・ハンマー、ハンス・ホッター、アガ・イエステン、テオ・ヘルマン、ユリウス・カトーナ、 カール・クローネンベルク、トルキルト・ノヴァル、カール・フリードリヒ、ヨアヒム・ザットラー、 アンネリーズ・クッパー、ヨープ・デ・ヴリーズ、ゲオルク・ムント、エルナ・シュリューター、 ロベルト・ハーガー、グスタフ・ナイトリンガー、ぺーター・マルクヴォルト | ||
録音:1901-1944年。 Preiser社お得意の貴重音源集。よくぞこれだけ集めたもの。 | ||
スターリン時代のソ連の名歌手たち [登場する歌手(収録順)] ナデージダ・オブーホワ(Ms;1886-1961)/キプラス・ピャトラウスカス(T;1886-1968) ミハイル・ロメンスキー(Bs;1887-1971)/ユーリー・キポレンコ=ドマンスキー(T;1888-1955) セルゲイ・ミガイ(Br;1888-1959)/エレーナ・カトゥリスカヤ(S;1888-1966) ニカンドル・ハナーエフ(T;1890-1974)/ヴァレリヤ・バルソワ(S;1892-1967) ニコ・クムシャシヴィリ(T;1892-1942)/ウラジーミル・ポリトコフスキー(Br;1892-1984) イワン・ブルラク(Br;1893-1964)/マクシム・ミハイロフ(Bs;1893-1971) マルク・レイゼン(Bs;1895-1992)/イワン・パトルシンスキー(Bs;1896-1960) ニコライ・ペチコフスキー(T;1896-1966)/ダヴィド・バドリーゼ(T;1899-?) ヴィタリー・クリチェフスキー(T;1899-?)/アレクサンドル・ピロゴフ(Bs;1899-1964) アンドレイ・イワノフ(Br;1900-1970)/ドミートリー・タルホフ(T;1890-1966) ナターリヤ・ロジェストヴェンスカヤ(S;1900-1997)/イワン・コズロフスキー(T;1900-1993) イワン・スコプツォフ(Bs;1900-1983)/パンテレイモン・ノリツォフ(Br;1900-1993) ブロニスラワ・スラトゴーロワ(Ms;1905-1995)/ミハイル・グリーシコ(Br;1901-1973) セルゲイ・レメシェフ(T;1902-1977)/マリヤ・マクサコワ(Ms;1902-1974) ニコライ・オーゼロフ(T;1887-1953)/ボリス・グミリャ(Bs;1903-1969) グリゴーリー・ボリシャコフ(T;1904-1974)/アレクサンドル・バトゥーリン(Bs;1904-1983) アレクセイ・イワノフ(Br;1904-1982)/ゲオルギー・ネレップ(T;1904-1957) ソフィヤ・プレオブラジェンスカヤ(Ms;1904-1966)/ニコライ・シチェゴリコフ(Bs;1905-) エリザヴェータ・シュムスカヤ(S;1905-1988)/ヴェラ・ダヴィドワ(Ms;1906-) ソロモン・フロムチェンコ(T;1907-?)/エレーナ・クルグリコワ(S;1907-1982) アナトーリ・オルフョノフ(T;1908-1987)/ゲオルギー・ヴィノグラードフ(T;1908-1980) ナターリヤ・シュピーレル(S;1909-1995)/パヴェル・リシツィヤン(Br;1911-2004) ダヴィド・ガムレケリ(Br;1911-)/ティート・クージク(Br;1911-1990) ナデージダ・カザンツェワ(S;1911-)/セルゲイ・シャポシニコフ(Br;1911-1973) ウラジーミル・イワノフスキー(T;1912-)/アレクセイ・クリフチーニャ(Bs;1912-1974) ミケリス・フィシェル(T;1915-)/アルトゥール・フリンベルグ(T;1916-) ミハイル・アレクサンドロヴィチ(T;1917-2002)/イリーナ・マスレンニコワ(S;1918-) レオカディヤ・マスレンニコワ(S;1918-)/ヴェロニカ・ボリセンコ(Ms;1918-1995) ザーラ・ドゥルハノワ(Ms;1918-)/ヴェラ・フィルソワ(S;1918-1993) エフゲニヤ・スモレンスカヤ(S;1919-1989)/アレクサンドル・オグニフツェフ(Bs;1920-1961) ゲオルク・オーツ(Br;1920-1975)/イワン・ペトロフ(Bs;1920-) ゴアル・ガスパリャーン(S;1922-)/イリーナ・アルヒポワ(Ms;1925-) ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S;1926-)/リマンタス・シパリス(Bs;1927-) | ||
全部で67曲のアリアを収録。スターもいれば、今日ではほとんど無名の歌手もいるが、いずれもがボリショイを沸かせた名歌手、素晴らしい歌の連続。ロシア・オペラのみならず、イタリア・オペラ、フランス・オペラ、ドイツ・オペラと、いずれもロシア語の歌唱ながら、多岐にわたる。 | ||
ロバート・メリル Vol.1 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ヴェルディ:「椿姫」 グノー:「ファウスト」、トマ:「ハムレット」 ビゼー:「カルメン」、 マスネ:「エロディアード」、「タイース」 マイアベーア:「アフリカの女」 オッフェンバック:「ホフマン物語」 レオンカヴァッロ:「ザザ」 ジョルファーノ:「アンドレア・シェニエ」 他からのアリア |
ロバート・メリル(Br) ジーン・ポール・モレル指揮 RCAビクターso. | |
トスカニーニもその美声を認めたメトロポリタン歌劇場のスター・バリトン、メリルの若き日の録音。 | ||
PRCD-89502 廃盤 |
ジャック・ウルルス(T;1867-1935)オペラ・アリア集(全21曲) 「ローエングリン」「ワルキューレ」「リエンツィ」「神々の黄昏」「魔笛」「予言者」「アイーダ」 「ユダヤの女(アレヴィ)」「カルメン」「オイリアンテ」「道化師」「低地地方」他よりのアリア | |
チャイコフスキー: 死/冬よ来たれ/もう部屋の灯は消えた/恐ろしい一時/ 私はお前と一緒に座っていた/ただあこがれを知る人のみが/ 狂おしい夜/ドン・ファンの死 ラフマニノフ: 四月・春の祭の日/私は彼女の家に行った/彼女は真昼の様に美しい/ 昨日私たちは会った/ミュっセからの断片/夜の静けさに/夢/ 全て過ぎ去り/何という苦しさ/私は再びただ一人/ ああお願いだ行かないでくれ/他 |
パヴェル・リシティアン(Br) | |
旧ソ連で活躍し、デル・モナコがボリショイで歌ったカルメンでエスカミーリョ役を務めていたことで知られるリシティアンのロシア歌曲集。 | ||
セルマ・クルツ(S)オペラ・アリア集 グノー、ベッリーニ、ヴェルディ、他よりのアリア | ||
マーラーに絶賛され1920年代のウィーンで活躍したクルツ(1874-1933)の名唱集。何と伴奏にヴァイオリンのプシホダが参加しているとのこと。弦マニアも見逃せない。 | ||
パオロ・シルヴェーリ(Br)アリア集 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」、 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」、 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「トロヴァトーレ」、「椿姫」、 「仮面舞踏会」、「ドン・カルロ」、他から |
パオロ・シルヴェーリ(Br) | |
シャルル・ダルモレス(T)アリア集(全16曲) 「トロヴァトーレ」「ファウスト」「カルメン」「ホフマン物語」「ローエングリン」「サムソンとデリラ」他 リカード・マーティン(T)アリア集(全7曲) 「トスカ」「蝶々夫人」「ワルキューレ」「ル・シッド」「カヴァレリア・ルスティカーナ」他 | ||
ダルモレス(1971-1939)は、最初はホルン奏者だったフランスのテナー。何でも歌手としては、パリ音楽院から「上手すぎる」という理由で(!)入学を断られたのだとか。マーティン(1874-1952)はアメリカのテナー。 | ||
ナッザレーノ・デ・アンジェリス(B)アリア集 Vol.2 ロッシーニ、ヴェルディ、ボーイト、プッチーニ、オーベール、マイアベーア、トマ、グノー/他 | ||
ヴェルディを得意とし、20世紀初頭スカラ座の牽引役を果たしたアンジェリス(1881-1962)のアリア集。 | ||
ディーノ・ボルジョーリ(T)アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ベッリーニ:「夢遊病の女」、 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、「ドン・パスクァーレ」、 ヴェルディ:「リゴレット」、 グノー:「ファウスト」、他から |
ディーノ・ボルジョーリ(T) | |
フリーダ・ライダー(S)アリア集 Vol.3 モーツァルト:「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、「ドン・カルロ」、 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」、「タンホイザー」、 「ヴァルキューレ」、「神々のたそがれ」、 「パルジファル」、他から |
フリーダ・ライダー(S) | |
メラニー・クルト(S)アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 マイアベーア:「預言者」、 ヴェルディ:「仮面舞踏会」、「アイーダ」、 ワーグナー:「ヴァルキューレ」、 「神々のたそがれ」、「パルジファル」、 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」から |
メラニー・クルト(S) | |
チェーザレ・シエピ(B)名唱集 「ドン・ジョヴァンニ」「セビリャの理髪師」「アルジェのイタリア女」「夢遊病の女」「ナブッコ」 「エルナーニ」「シチリア島の晩鐘」「ドン・カルロ」「ファウスト」「メフィストフェレ」「ジョコンダ」より &イタリア・ポピュラー歌曲 | ||
録音:1947年&1948年が中心。映画にもなったドン・ジョヴァンニで彼の男振りをご覧になった方も多いであろうシエピの、まさにデビュー当時の録音。 | ||
ヒルデ・コネツニ(S)アリア集 ウェーバー:「魔弾の射手」、ワーグナー:「タンホイザー」、 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 プッチーニ:「トスカ」、「蝶々夫人」、 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」、 ヴェルディ:「ドン・カルロ」、スメタナ:「売られた花嫁」、 R,シュトラウス:「ばらの騎士」から |
ヒルデ・コネツニ(S) | |
ドメニコ・ヴィリオーネ=ボルゲーゼ(Br)アリア集 ジュゼッペ・ベラントーニ(Br)アリア集(*) | ||
録音、原盤:1910年、フォノトピア/1924年、グラモフォン/1910年、フォノトピア(*)。ヴィリオーネ=ボルゲーゼ(1877-1957)は、かのカルーソーも認めたイタリアのバリトン。プッチーニも才能を買っていたと言う。 | ||
キルステン・フラグスタート(S)歌曲集(全26曲) ベートーヴェン、シューベルト、グリーグ、ドヴォルザーク/他 | ||
録音:1936年/1937年。 フラグスタートが正にキャリアに乗ってその才能を伸ばしている時期の録音。彼女の歌曲といえば、スタジオ録音のヴェーセンドンク歌曲集やマーラー、そしてSIMAXで復刻されていた故国ノルウェーでの放送録音(現在ほぼ廃盤)が思い起こされるが、その高貴かつ清浄な声と内に秘めた情熱は彼女が一流の歌曲歌いでもあったことを教えてくれる。声楽ファンは彼女の歌曲を一度は聴いて置くべきだろう。 | ||
フェルッチョ・タリアヴィーニ Vol.2 ドニゼッティ:愛の妙薬〜なんて美しいんだ! ルチア〜祖先の墓 ドン・パスクワーレ 〜甘く清らかな夢よさらば ヴェルディ:ルイザ・ミラー〜夜が静まったとき 椿姫〜いとしい人よパリで ビゼー:真珠とり〜耳に残る君の歌声 マスネ:マノン〜目を閉じると ウェルテル〜別れなければならない、 〜春風よなぜ私を目覚めさすのか フロトー:マルタ〜麗しい君の姿 プッチーニ:トスカ〜妙なる調和、 〜さあ仕事にかからせてくれ 星は光りぬ ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ〜五月の美しい日のように プッチーニ:西部の娘〜彼女に信じさせてくれ マスカーニ:友人フリッツ〜スゼルこんにちは! |
フェルッチョ・ タリアヴィーニ(T) イタロ・ターヨ(Br) ピーア・タッシナーリ(Ms) ジャン・ポール・モレル指揮 RCAビクターo. マリオ・ロッシ、 ウーゴ・タンジーニ、 &ピエトロ・マスカーニ指揮 RAIo. | |
録音:1942年-1950年。来日時の歌声が今でもオールド・ファンの語り草になるというタリアヴィーニ。独特の甘い声と陶酔的な歌いまわしは、現在ではまず聞けないもの。なお、歌唱は全てイタリア語による。 | ||
フョードル・シャリアピン(B)名唱集(全19曲) 「ボリス・ゴドゥノフ」より/蚤の歌/他 | ||
録音:1908年-1913年。あまり音質が良く無いことから復刻が少ないシャリアピン30代〜40代の、彼としては脂の乗りきった時期の録音。晩年の彼を聞き慣れた身にすれば、その若々しさに驚くほかはない。 | ||
ロール・ジョヴァン アリア集 グノー:「ロメオとジュリエット」、 マイアベーア:「アフリカの女」、 マスネ:「エロディアード」「マノン」「ウェルテル」、 ビゼー:「カルメン」、 オッフェンバック:「ホフマン物語」、プッチーニ:「トスカ」、 ワーグナー:「ローエングリン」「ジークフリート」、 ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」 から |
ロール・ジョヴァン(T) | |
ジョヴァン(1906-1974)はカナダのケベック出身、1940年代のメトにおいてフランス・オペラを中心に大活躍した。 | ||
アントニオ・マジーニ=コレッティ(Br) ドニゼッティ:ルクレツィア・ボルジア〜来たれわが復讐よ マイヤベーア:ディノーラ〜お前は復讐された ヴェルディ:リゴレット〜娘よ!、〜ああお前にまかせたこの花を、 〜卑しい罰当たりの廷臣ども アイーダ〜重大な用件が ビゼー:カルメン〜闘牛士の歌 ドリーブ:ラクメ〜ラクメあの目が私を ゴメス:ガラニー〜家もなく ヴェルディ:ファルスタッフ〜ついにあなたを捕まえた プッチーニ:ボエーム〜薪だ!葉巻だ!ボルドー酒だ! ベルリオーズ:ファウストの劫罰〜昔々&このバラに ドニゼッティ:ルチア〜酷で不吉ないらだちが ファヴォリータ〜多くの愛に グノー:ファウスト〜全能の神よ!&〜お前は剣を折ることができる ヴェルディ:トラヴィアータ〜プロヴァンスの海と陸 運命の力〜私の運命に宿命的な箱 オテロ〜クレード ガスタルドン:禁じられた音楽 ロッシーニ:踊り トスティ:君はもう私を愛していない | ||
録音:1905年-1910年。 これは凄い! マジーニ=コレッティは1855年生まれ。何とプッチーニよりも3才年上で、トスカニーニにも重用された。当盤は50代の歌唱だが、全く古臭さを感じさせないその芸達者ぶりはすばらしい。19世紀の芸術を今に伝える貴重な録音と言えるだろう。 | ||
ベートーヴェン:遥かな恋人に寄す、思い出 レーヴェ:アーチボルド・ダグラス ブラームス:野の寂しさ、ご機嫌いかが私の女王様 プフィッツナー: 漁師の子供の言い伝え、去り行く娘に、庭師、孤独な女、 ダンツィヒにて、夜に、聖ミカエル教会広場、 牢獄のフス、種蒔く人のことわざ、楽しい日、秋の気配 グレーナー:小姓は語る、博愛主義者、しゅろのほとばしり ラッシュ:もし私が、私は我を忘れた |
ゲルハルト・ヒュッシュ(Br) ハンス・プフィッツナー(P) ハンス・ウード・ミュラー(P) | |
1934年〜39年録音。戦前のドイツ・リートの代表者ともいえるヒュッシュの第4集。今回は特にプフィッツナーが聞き物。全て作曲者の伴奏による物で、 歴史的にも貴重な録音である。他の曲も含め、ヒュッシュの心に訴えかける歌唱が楽しめる。 | ||
ローレンツ・フェーエンベルガー アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、ウェーバー:「オイリアンテ」、 マイアベーア:「ユグノー教徒」「アフリカの女」、 グノー:「ファウスト」、 ビゼー:「カルメン」、ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」、 ワーグナー:「ジークフリート」 から 他 |
ローレンツ・フェーエンベルガー(T) | |
フェーエンベルガーは戦後すぐのミュンヘンのトップ・テノールであった。 | ||
エリーザベト・オームズ アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、ウェーバー:「オベロン」、 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」「トリスタンとイゾルデ」 R.シュトラウス:「ばらの騎士」 から 他 |
エリーザベト・オームズ(S) マンフレッド・グルリット指揮 ベルリン国立歌劇場o. | |
ゲルトルーデ・カペル アリア集 ワーグナー:「ヴァルキューレ」「神々の黄昏」、 ヴェルディ:「運命の力」、グノー:「ファウスト」 から 他 |
ゲルトルーデ・カペル(S) マンフレッド・グルリット指揮 ベルリン国立歌劇場o. | |
オームズ(1888-1974)、カペル(1884-1971)ともに1920-30年代のドイツを代表するドラマティック・ソプラノ。グルリットの指揮と言うのが歴史的ファンならたまらないだろう。 | ||
ジョルジュ・バクラノフ アリア集 ヴェルディ:「リゴレット」「仮面舞踏会」「オテロ」、 ルビンシテイン:「デーモン」、ポンキエッリ:「ジョコンダ」、 グノー:「ファウスト」、ビゼー:「カルメン」、ドリーブ:「ラクメ」、 チャイコフスキー:「レフネギー・オネーギン」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、 トマ:「ハムレット」、モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」、 ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」、 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」 から 他 |
ジョルジュ・バクラノフ(Br) | |
バクラノフ(1882-1938)はペテルブルク出身で欧米で活躍、レパートリーの広さを誇った。 | ||
ベルント・アルデンホフ アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、マイアベーア:「アフリカの女」 ワーグナー:「ローエングリン」「タンホイザー」「ヴァルキューレ」 ヴェルディ:「アイーダ」、リムスキー=コルサコフ:「サトコ」 R.シュトラウス:「サロメ」、キーンツル:「エヴァンゲリマン」 から |
ベルント・アルデンホフ(T) | |
録音:1946-49年。アルデンホフは1951年バイロイトの「神々の黄昏」ですっかり有名になった。 | ||
パウル・クニュプファー アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」「魔笛」、 マイアベーア:「ユグノー教徒」 ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」、 ウェーバー「魔弾の射手」、 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」「パルジファル」 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 「トリスタンとイゾルデ」「神々の黄昏」、 ヴェルディ:「ドン・カルロ」、 コルネリウス:「バグダッドの理髪師」 から 他 |
パウル・クニュプファー(B) | |
アレッサンドロ・ポンチ アリア集 ボーイト:「メフィストーフェレ」、ベッリーニ:「清教徒」、 ヴェルディ:「椿姫」、 プッチーニ:「マノン・レスコー」「ボエーム」「トスカ」、 レオンカヴァッロ:「ザザ」、ビゼー:「カルメン」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」「フェドーラ」、 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」「ルクレツィア・ボルジア」 「ルチア」「ドン・パスクァーレ」 から 他 |
アレッサンドロ・ポンチ(T) | |
録音:1905-1909年、フォノトピア原盤。ポンチ(1870-1940)は良くも悪くも19世紀末の様式を受け継いだ、華のあるスター歌手。 | ||
マリア・オルシェフスカ アリア集 グルック:「アルセスト」「オルフェオとエウリディーチェ」、 マイアベーア:「予言者」、 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」「アイーダ」、 ワーグナー:「ラインの黄金」「神々の黄昏」、 ビゼー:「カルメン」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」 から 他 |
マリア・オルシェフスカ(A) | |
オルシェフスカ(1892-1969)はウィーンで活躍。ロッテ・レーマンやエリサベート・シューマンが歌った1933年の歴史的な「ばらの騎士」の録音ではオクターヴィアンを歌った。 | ||
レオンス・エスカレ アリア集 ロッシーニ:「ウィリアム・テル」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」、 マイアベーア:「悪魔ロベール」「ユグノー教徒」 「予言者」「アフリカの女」、 アレヴィ:「ユダヤの女」、 ヴェルディ:「エルサレム」「トロヴァトーレ」 「アイーダ」「オテロ」 から 他 |
レオンス・エスカレ(T) | |
録音:1905-1906年中心。エスカレ(1859-1941)はフランス出身のトラマティック・テノールだが、イタリアも人気が高く、メトではタマーニョの後継者として人気を博した。 「ウィリアム・テル」「ユグノー教徒」のみイタリア語、他はフランス語による。 | ||
ジークリット・オネーギン アリア集 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」、 ビゼー:「カルメン」、 ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」、 キーンツル:「エヴァンゲリマン」、 ヴェルディ:「仮面舞踏会」「アイーダ」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」、 ワーグナー:「ラインの黄金」「神々の黄昏」 から 他 |
ジークリット・オネーギン(Ms) | |
夫の姓を名乗ったジークリット・オネーギン(1889-1943)はドイツの歌手で、ミュンヘンやアメリカ諸都市で活躍した。 | ||
ヨゼフ・ロガチェフスキ アリア集 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」「アルミード」、 ワーグナー:「ローエングリン」、グノー:「ファウスト」、 ビゼー:「真珠採り」、マスネ:「マノン」「ウェルテル」、 ラロ:「イスの王」 から 他 |
ヨゼフ・ロガチェフスキ(T) | |
ロガチェフスキ(1891-1985)はウクライナ出身で、主としてフランス・オペラで活躍した。 | ||
ジュゼッペ・ダニーゼ アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、 ヴェルディ:「エルナーニ」「リゴレット」「運命の力」「オテロ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」「ザザ」、グノー:「ファウスト」、 マスネ:「エロディアード」「ラオールの王」 から 他 |
ジュゼッペ・ダニーゼ(Br) | |
マリオ・カムレー〜アリア集 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、 「ドン・パスクァーレ」 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、 「リゴレット」、「運命の力」 グノー:「ファウスト」 マイアベーア:「アフリカの女」 ビゼー:「カルメン」、マスネ:「マノン」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 レオンカヴァッロ:「道化師」 プッチーニ:「ボエーム」、「トスカ」 バルフ:「ボヘミアの少女」 オーベール:「フラ・ディアボロ」 フロトウ:「マルタ」、他から |
マリオ・カムレー (声域不詳) | |
リッカルド・ストラッチャーリ〜アリア集 Vol.2 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」 ワーグナー:「タンホイザー」 ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」 ビゼー:「カルメン」、 ヴェルディ: 「エルナーニ」、「リゴレット」、 「トロヴァトーレ」、「椿姫」、「仮面舞踏会」 トマ:「ハムレット」 レオンカヴァッロ:「道化師」、「ザザ」 カタラーニ:「ワリー」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、他から |
リッカルド・ストラッチャーリ(Br) | |
ラッパ吹き込み期の録音。朗々と響き渡る声、実に豊かな歌いまわし。 ストラッチャーリは20世紀型バリトンの祖といってよい特筆すべき歌手で、その歌唱は古臭くなることがない。若き日のフィッシャー=ディースカウは彼に師事するためにイタリアに赴いている。 | ||
ザビーネ・カルター〜アリア集 アレヴィ:「ユダヤの女」 ワーグナー:「リエンツィ」、 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、「アイーダ」 マイアベーア:「予言者」、「アフリカの女」 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」 ビゼー:「カルメン」 マスネ:「エロディアード」、他から |
ザビーネ・カルター(Ms) | |
ロバート・メリル Vol.2 ヴェルディ: 「トロヴァトーレ」、「リゴレット」、 「仮面舞踏会」、「ドン・カルロ」(*)、 「オテロ」、 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」からのアリア フォスター: おおスザンナ/オールド・ブラック・ジョー/他 |
ロバート・メリル(Br) ユッシ・ビョルリング(T;*) アーサー・フィードラー指揮 ボストン・ポップスo. レナート・チェッリーニ指揮 RCAビクターso. | |
ヴェルディの9曲のうち6曲の伴奏ががフィードラー&ボストン・ポップスというのが意外でそそる。 | ||
セット・スヴァンホルム〜ワーグナー・アルバム ワーグナー:「タンホイザー」「ローエングリン」 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ヴァルキューレ」 「トリスタンとイゾルデ」(*)からの場面 |
セット・スヴァンホルム(T) キルステン・フラグスタート(S) フリーダー・ワイスマン指揮 RCAビクターso. カール・ベーム指揮(*) フィルハーモニアo.(*) 他 | |
1947年、RCAヘのかなり珍しい録音が中心。 | ||
カルロ・ガレッフィ〜アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ヴェルディ: 「ナブッコ」、「エルナーニ」、「リゴレット」、 「トロヴァトーレ」、「椿姫」、 「仮面舞踏会」、「オテロ」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 ボーイト:「ネローネ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」から |
カルロ・ガレッフィ(Br) | |
PRCD-89537 廃盤 |
エルナ・ベルガー Vol.3 モーツァルト:ミサ ハ短調 より 歌劇「イドメネオ」、「後宮からの逃走」、「羊飼いの王」(*)より すみれ/寂しい森のなかで/警告/魔法使い シューベルト:野ばら/ズライカ1/ズライカ2/岩の上の羊飼い ヨハン・シュトラウスII:春の声 |
エルナ・ベルガー(S) オスカー・シュムスキー(Vn;*) |
録音:1950年、アメリカ、他。 | ||
ハインツ・レーケンパー Vol.3 モーツァルト:「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」、 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ヴェルディ:「リゴレット」「トロヴァトーレ」、 ビゼー:「カルメン」、 ワーグナー:「タンホイザー」「パルジファル」からのアリア マーラー:歌曲集「亡き子をしのぶ歌」(*) 他 |
ハインリヒ・レーケンパー(Br) ヤッシャ・ホーレンシュタイン 指揮o.(*) | |
(*)は当時の名盤として有名であった。 | ||
ルートヴィヒ・ズートハウス〜放送録音集 ウェーバー:「魔弾の射手」、 ワーグナー:「リエンツィ」「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」 「ローエングリン」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ラインの黄金」、 ヴェルディ:「アイーダ」「オテッロ」、 ダルベール:「低地」からのアリア |
ルートヴィヒ・ズートハウス(T) | |
エンミ・ライスナー〜アリア集 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」、 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」、「ラインの黄金」、 ヴェルディ:「アイーダ」、ビゼー:「カルメン」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」、他からのアリア |
エンミ・ライスナー(A) | |
アンドレ・ダルコール〜アリア集 ボイエルデュ:「白衣の夫人」、ロッシーニ:「ウィリアム・テル」、 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、マイアベーア:「ユグノー教徒」、 フロトウ:「マルタ」、ヴェルディ:「リゴレット」、 トマ:「ミニヨン」、ドリーブ:「ラクメ」、マスネ:「マノン」、 ラロ:「イスの王」、他からのアリア |
アンドレ・ダルコール(T) | |
ウンベルト・ウルバーノ(Br)アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」/ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」「ファヴォリータ」 ヴェルディ:「ナブッコ」「トロヴァトーレ」「椿姫」「仮面舞踏会」「ドン・カルロ」「オテロ」 ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」/グノー:「ファウスト」/トマ:「ハムレット」 マスネ:「ラオールの王」/ポンキエッリ:「ジョコンダ」/レオンカヴァッロ:「ザザ」/「チャタートン」 フランケッティ:「ジェルマーニア」/プッチーニ:「トスカ」/からのアリア 他 | ||
1920年代から30年代前半に大活躍したイタリアのバリトン、ウルバーノの大変貴重な復刻集。 | ||
アウグスト・ザイダー(T)アリア集 ウェーバー:「魔弾の射手」 ワーグナー:「ローエングリン」「タンホイザー」「トリスタンとイゾルデ」 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「リエンツィ」 ヴェルディ:「ドン・カルロ」「アイーダ」「オテロ」/ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」/から | ||
ザイダーは1901年生まれ、ライプツィヒを中心に活躍したヘルデンテノールだが、バイロイト出演依頼をなぜか断り、 また40代の全盛期を第二次大戦に妨げられたために知名度はあまり高くない。しかし、1950年にローマでの「トリスタン」でカラスと共演するなど、ワーグナー・ファンなら見逃せない歌手である。 | ||
アルマン・カラペ(Br)アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」/トマ:「ハムレット」/ プランケット:「コルネヴィユの鐘」/グノー:「ミレイユ」/他、オペレッタからのアリア | ||
カラペ(1883-1947)はフランスのハイ・バリトン。歌声は高音のないテノールといった趣で、いかにもパリの おしゃれで軽快で甘美な印象。 | ||
ウィリ・トレフナー(T)アリア集 モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」 ハイドン:オラトリオ「四季」 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」「愛の妙薬」 フロトウ:「マルタ」 コルネリウス:「バグダッドの理髪師」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 ヴェルディ:「オテロ」「レクイエム」 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 他、オペレッタなどからのアリア |
ウィリ・トレフナー(T) マルガレーテ・テシェマッハー(S) | |
トレフナー(1903-1980)はモラヴィア生まれ、1938年にドレスデン歌劇場と契約、エレクトローラへの録音を開始して人気を博した(二枚目だったらしい)が、 第二次大戦の勃発でキャリアを中断。戦後復帰したもののまもなく自動車事故に遭い記憶障害を起して歌手生活断念を余儀なくされたという不運のテノールである。 後半生は大工をしていたという。収録曲のうち半分は未発表録音。熱い歌心を感じさせる名唱。 | ||
フェリーツェ・ヒュニ=ミハチェク(S)アリア集 モーツァルト:「後宮からの逃走」「ドン・ジョヴァンニ」 「コジ・ファン・トゥッテ」「魔笛」 アダン:「ロンジュモーの郵便馬車」 フロトウ:「アレッサンドロ・ストラデッラ」 ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」 ウェルディ:「運命の力」 シャルパンティエ:「ルイーズ」からのアリア、他に歌曲 |
フェリーツェ・ ヒュニー=ミハチェク(S) ヨハネス・ハイデンライヒ指揮 | |
発音しづらいが、フェリーツェ・ヒュニーミハチェク(1896-1976)はハンガリー出身のソプラノ。初めウィーンで、その後ミュンヘンで活躍。クナッパーツブッシュの指揮でプフィッツナー:「心」の世界初演に参加した人。 | ||
フローレンス・オーストラル(S)アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」/ウェーバー:「オベロン」 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」「神々の黄昏」 ヴェルディ:「アイーダ」/ブラームス:「ドイツ・レクイエム」 ロッシーニ:スターバト・マーテル シュポア:「ゼルミーラとアゾール」 ワラーチェ:「マリナータ」/他から |
フローレンス・オーストラル(S) ジョン・バルビローリ指揮 他 | |
オーストラル(オーストリア出身を示す芸名)は1892年メルボルン生まれのドラマティック・ソプラノ。 ワーグナーを得意としていたが、レパートリーは広かった。バルビローリ指揮のものは5曲で、1928年の録音。 | ||
エタ・リュンベリ(S)アリア集 ヴェルディ:「運命の力」/ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」「ヴァルキューレ」「パルジファル」 R.シュトラウス:「サロメ」/マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 プッチーニ:「トスカ」「蝶々夫人」/からのアリア 他 | ||
北欧はしばしば偉大なワーグナー歌手を輩出しているが、リュンベリもその一人で、1893年スウェーデン生まれ。 1930年代にドラマティックな役で人気を博した。 | ||
マールティエ・オッフェルズ(Ms)アリア集 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」「ドン・カルロ」「アイーダ」 ワーグナー:「リエンツィ」「神々の黄昏」 トーマ:「ミニヨン」 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」からのアリア、ほか |
マールティエ・ オッフェルズ(Ms) マルコム・サージェント指揮 ジョン・バルビローリ指揮/他 | |
マールティエ・オッフェルズ(1892-1944)はオランダ出身のメゾ・ソプラノ。ハーグ、アムステルダムはもちろん、スカラ座などイタリアで活躍していた。伴奏指揮も見逃せない。 | ||
ギュンター・トレブトウ(T)アリア集 ワーグナー:「リエンツィ」「タイホイザー」「マイスタージンガー」「ワルキューレ」「ジークフリート」 ゴルドマルク:「シバの女王」/キーンツル:「エヴァンゲリマン」 ダルベール:「低地」/レオンカヴァッロ:「道化師」 プッチーニ:「外套」/レハール:「ロシアの皇太子」「フランスキータ」/からのアリア | ||
1940年代〜50年代にヘルデン・テナーとして活躍したトレプトウの、40歳前後の録音をまとめたアルバム。 | ||
ジーノ・ベッキ〜イタリアの映画音楽を歌う ロータ、トスティ、ビクシオ、他の作品 |
ジーノ・ベッキ(Br) ディーノ・ オリヴィエーリ指揮o. | |
イタリアの名バリトン、ベッキが30代の頃盛んに歌っていた、親しみやすい映画挿入歌を集めたアルバム。 | ||
リチャード・タッカー(T)アリア集 アレヴィ:「ユダヤの女」/フロトウ:「マルタ」 ヴェルディ:「リゴレット」「仮面舞踏会」「運命の力」「アイーダ」「オテロ」 マイヤベーア:「アフリカの女」/ポンキエッリ:「ジョコンダ」 ビゼー:「真珠とり」/マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 レオンカヴァッロ:「道化師」からのアリア、他 | ||
録音:1947年〜1950年。1940年代から1970年代までメトを中心に活躍した人気歌手、タッカーの録音を集めたもの。 | ||
ユッシ・ビョルリング〜オペラ・アリア集 ドニゼッティ:「愛の妙薬」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 ヴェルディ:「仮面舞踏会」「運命の力」 「ドン・カルロ」「アイーダ」「オテロ」 レオンカヴァッロ:「道化師」 マイアベーア:「アフリカの女」 プッチーニ:「ボエーム」「マノン・レスコー」 「トゥーランドット」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」「フェドーラ」 グノー:「ロメオとジュリエット」「ファウスト」 ビゼー:「真珠採り」 からのアリア、二重唱曲 |
ユッシ・ ビョルリング(T) ロバート・メリル(Br) ニルス・グレヴィリウス指揮 ストックホルム王立歌劇場o. レナート・チェリーニ指揮 RCAビクターso. | |
録音:1944年/1945年/1948年/1950年/1951年。 20世紀中葉を代表するテノールの一人、ビョルリングは、ベルカント発声と北欧系歌手独特のりりしさ、そして独特の甘さを奇跡的に融合させた稀代の名歌手であった。長くない生涯に多数の録音を残したが、 当盤には彼の全盛期の録音が集められている。ポンキエッリやプッチーニにおけるほどよい甘さも魅力だが、 とりわけ貴重なのが、舞台ではおそらく歌われなかったであろうオテロ。メリルのイアーゴとのぶつかり合いは必聴。 | ||
ボリス・クリストフ〜オペラ・アリア&歌曲集 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」「ホヴァンシチーナ」 ボロディン:「イーゴリ公」 ヴェルディ:「ドン・カルロ」 リムスキー=コルサコフ:「サトコ」 ボーイト:「メフィストフェレ」 からのアリア、他 歌曲 |
ボリス・クリストフ(B) ニコライ・マルコ指揮 ヘルベルト・フォン・ カラヤン指揮 イザイ・ドブロウェン指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1949年&1950年。 ブルガリア出身の偉大なバス歌手、ボリス・クリストフ。彼はイタリアで名バリトン、リッカルド・ストラッッチアーリ(フィッシャー=ディースカウの師でもある)に学び、 スラヴ風の発声とイタリアの明るい歌の美を兼備、ロシアものとヴェルディの両方を得意としていた。当盤には30代半ばでの録音が集められているが、どれも驚異的な完成度とものすごい声の迫力が備わっている。 「ボリス」からの「カザフの歌」と「ドン・カルロ」からの「フィリッポの嘆き」の指揮がカラヤンというのもポイント。 | ||
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ〜オペラ・アリア&歌曲集 レオンカヴァッロ:「道化師」、ヴェルディ:「リゴレット」、グノー:「ファウスト」 トマ:「ハムレット」からのアリア、トスティ:歌曲(7曲)他 ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br) アルベルト・エレーデ指揮 新so.、キングスウェイso. | ||
録音:1949年。原盤:DECCA。ヴァルデンゴは1914年トリノに生まれ、1940年代にメトロポリタン歌劇場で活躍、そのときトスカニーニに目をかけられ、NBCとの「アイーダ」「オテロ」「ファルスタッフ」に参加した。耳の鋭いトスカニーニは、レナート・ウォーレンなどメトのスター・バリトンを差し置いてヴァルデンゴを選んでいる。トスカニーニいわく「美しきいにしえの声の音」。カラスよりテバルディを評価したトスカニーニらしく、イタリアの伝統的美感をヴァルデンゴに見出したのであろう。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのため高額となっています。また、入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
リゼ・スティーヴンズ〜オペラ・アリア&場面集 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」、「アルセスト」、 モーツァルト:「フィガロの結婚」、ドニゼッティ:「ファヴォリータ」、 マイヤベーア:「予言者」、トーマ:「ミニョン」、 チャイコフスキー:「オルレアンの少女」、ビゼー:「カルメン」、 R.シュトラウス:「ばらの騎士」(*)から |
リゼ・スティーヴンズ(Ms) エルナ・ベルガー(S;*) フリーダー・ヴァイスマン指揮 エーリヒ・ラインスドルフ指揮 管弦楽団 ジョルジュ・ セバスチャン指揮 フリッツ・ライナー指揮 メトロポリタン歌劇場o. | |
録音:1941年〜1951年。 1913年生れのリゼ・スティーヴンズは1940年代〜1950年代にメトを中心に活躍したメゾ・ソプラノ。美貌の持ち主でもあり、カルメン役はとりわけ有名。ここには比較的初期の録音から、 1946年のお得意のカルメンの抜粋、さらに1951年の「ばらの騎士」の2つの場面までを収録。とりわけ「ばらの騎士」では名ソプラノ、エルナ・ベルガーと共演、しかも伴奏がフリッツ・ライナー。これは貴重。 | ||
レナード・ウォーレン Vol.2 シー・シャンティ集 [あいつを倒せ/鼓手とコック/酔っ払いの水夫/ シェナンドー/リオ・グランデ/他(全8曲)] みんなの歌 [美しきアメリカ/なつかしき愛の歌/マザー・マクリー/ 天国のひとかけら/峠のわが家/マンダレイへの道/ オール・マン・リヴァー/リパブリック賛歌] ラドヤード・キップリングの歌 [ローリング・ダウン・トゥ・リオ/ガンガ・ディン/ ダニー・ディーヴァー/ブーツ/マザー・オマイン/ 密輸人たちの歌] |
レナード・ウォーレン(Br) モリス・レヴァイン指揮 管弦楽団 フランク・ブラック指揮 RCAビクターo. | |
録音:1947年〜1951年。 アメリカの名バリトン、レナード・ウォーレンが親しみやすい名曲を歌ったアルバム。 | ||
レナータ・テバルディ〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「椿姫」、「トロヴァトーレ」、「アイーダ」、「オテロ」、 プッチーニ: 「マノン・レスコー」、「トスカ」、「蝶々夫人」、「ボエーム」、 カタラーニ:「ワリー」、ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」、グノー:「ファウスト」、 モーツァルト:「フィガロの結婚」から |
レナータ・テバルディ(S) アルベルト・エレーデ指揮 スイス・ロマンドo. ニーノ・サンツォーニョ指揮 アントニオ・ヴォットー指揮 ミラノ・スカラ座o. | |
録音:1949年(原盤:Decca)/1950年&1952年(原盤:Fonit Cetra)。 戦後の大プリマドンナ、テバルディの初期録音集。 | ||
ブランシュ・シーボム〜オペラ・アリア&歌曲集 ヴェルディ:「ドン・カルロ」、ポンキエッリ:「ジョコンダ」、 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」、「ラインの黄金」、 「ヴァルキューレ」、「神々の黄昏」、 サン=サーンス:「サムソンとダリラ」から マーラー:さすらう若人の歌 ヴォルフ:歌曲 |
ブランシュ・シーボム(A) | |
録音:1945年〜1950年。 スウェーデン系アメリカ人のブランシェ・シーボムの1945年から50年の録音を集めたもの。彼女はフルトヴェングラーが指揮したEMIの「トリスタン」の録音でブランゲーネを歌っていた。 | ||
ジュゼッペ・デ・ルカ Vol.4 カーポロンゴ:センチメンタルな夜/グレチャニノフ:子守歌 シベッラ:最後のバラ/ドビュッシー:美しき夕べ カッチーニ:アマリッリ 他(全24曲) |
ジュゼッペ・デ・ルカ(Br) | |
グラディス・スウォート〜オペラ・アリア集 グノー:「ファウスト」、「ロメオとジュリエット」、 トマ:「ミニョン」、チャイコフスキー:「スペードの女王」、 ビゼー:「カルメン」、オッフェンバック:「ペリコール」、 マスネ:「ウェルテル」、 サン=サーンス:「サムソンとダリラ」から |
グラディス・ スウォート(Ms) ラモン・ヴィナイ(T) ウィルフレッド・ ペルティール指揮、 エーリヒ・ ラインスドルフ指揮 RCAビクターso. | |
録音:1942年〜1951年。スウォートはアメリカ合衆国ミズーリ州出身のメゾ(1904-1969)。軽めで小粋な声が魅力で、トスカニーニ指揮のベルリオーズ: 「ロメオとジュリエット」の録音にも参加した。ヴィナイとの共演はビゼー:「カルメン」からの二重唱。 | ||
ジャン・ピアース〜オペラ・アリア集 アレヴィ:「ユダヤの女」、ドニゼッティ:「ルチア」、 ヴェルディ: 「リゴレット」、「椿姫」、「仮面舞踏会」、「運命の力」、 マイアベーア:「アフリカの女」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」、レオンカヴァッロ:「道化師」、 プッチーニ:「ボエーム」、「トスカ」から |
ジャン・ピアース(T) エーリヒ・ ラインスドルフ指揮、 ウィルフレッド・ ペルティール指揮 RCAビクターso. 他 | |
録音:1941年〜1949年。イタリア系とは異なる独特の声を持ちながら、トスカニーニに重用されたテノール。自在な歌い回しにうならされる。 | ||
マリー=ルイーゼ・シルプ〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「仮面舞踏会」、「トロヴァトーレ」、「運命の力」、 ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」、 ビゼー:「カルメン」、ワーグナー:「ラインの黄金」、 フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」、 プッチーニ:「蝶々夫人」、 キーンツル:「エヴァンゲリマン」から |
マリー=ルイーゼ・ シルプ(Ms) アルトゥール・ローター指揮 ベルリン放送so. クルト・シュレーダー指揮 ヘッセン放送so. ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 ベルリン国立歌劇場o. 他 | |
たいへん優れた歌手でありながら録音の多くない、1900年生まれのドイツのメゾソプラノ。きりりとした歌い口。すべてドイツ語による歌唱。 | ||
ティート・スキーパ Vol.3〜ポピュラー名曲集 アイ・アイ・アイ/キエレメ・ムーチョ/アマポーラ サンタ・ルチア/ママ、何が知りたいの/恋の漁師 他(全23曲) |
ティート・スキーパ(T) | |
録音:1926年〜1928年。 | ||
ヨハンナ・プラッター〜オペラ・アリア集 グルック:「オリドのイフィジニー」、 ワーグナー: 「リエンツィ」、「トリスタンとイゾルデ」、「ローエングリン」、 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、「ドン・カルロ」、「アイーダ」、 サン=サーンス「サムソンとダリラ」、 キーンツル:「エヴァンゲリマン」から |
ヨハンナ・ブラッター(Ms) アルトゥール・ローター指揮 ベルリンRIASso. レオ・ブレッヒ指揮、 フェレンツ・ フリッチャイ指揮 ベルリン市立歌劇場o. | |
録音:1948年〜1952年。プラッター(1902-1965)はドイツのメゾ。指揮者ブレッヒの晩年の録音(リエンツィ、ローエングリン、アイーダ)が聴けるのにも注目。 | ||
エレナ・ニコライディ(S)アリア集 ロッシーニ:「セミラーミデ」、 ヴェルディ:「マクベス」、「ドン・カルロ」、 「トロヴァトーレ」、「仮面舞踏会」、 ビゼー:「カルメン」、ウェーバー:「オイリアンテ」、 R.シュトラウス:「エレクトラ」からのアリア/他 |
エレナ・ニコライディ(S) | |
録音:1943年〜1950年。 トルコに生まれギリシャ人街で育ち、アテネにてミトロプーロスの指揮でデビュー、ウィーン、メトでも活躍したドラマティック・ソプラノ。 | ||
ディミトリ・スミルノフ(T)アリア集 グノー:「ロメオとジュリエット」、「ファウスト」、 ビゼー:「真珠採り」、「カルメン」 リムスキー=コルサコフ:「五月の夜」、「サトコ」、 チャイコフスキー:「エフネギー・オネーギン」、 プッチーニ:「トスカ」、「ボエーム」、「マノン・レスコー」、 ヴェルディ:「椿姫」、ボーイト:「メフィストーフェレ」、 ワーグナー:「ローエングリン」、他からのアリア |
ディミトリ・スミルノフ(T) | |
録音:1909-1913年。 モスクワに生まれ、西側でも活躍したスミルノフ(1882-1944)。シャリアピンとのコンビによる「ボリス・ゴドゥノフ」は大評判となった。収録曲は大半がロシア語による歌唱。 | ||
リッカルド・ストラッチャーリ〜アリア集 Vol.3 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ヴェルディ:「エルナーニ」、「リゴレット」、 「椿姫」、「仮面舞踏会」、「ドン・カルロ」、 マイアベーア:「アフリカの女」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、プッチーニ:「トスカ」、 フランケッティ:「ジェルマーニア」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」から |
リッカルド・ストラッチャーリ(Br) | |
録音:1909年、1914年。 近代バリトン唱法を築いた一人、ストラッチャーリ(1875-1955)の、1914年FONOTOPIA録音を中心としたアルバム。 | ||
リヒャルト・タウバー Vol.2〜オペレッタの世界 ミレッカー:「乞食学生」(短縮版) ヨハン・シュトラウスII:「こうもり」、 ツェラー:「小鳥売り」、 レハール:「ジプシーの恋」、からのアリア/他 |
リヒャルト・タウバー(T) | |
録音:1927年〜1933年。 | ||
カール・ハウス〜アリア集 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、 プッチーニ:「ボエーム」、「トゥーランドット」、 R.シュトラウス「ばらの騎士」、他から |
カール・ハウス(T) マリア・チェボターリ(S) ヨゼフ・カイルベルト指揮 シュトゥットガルト放送so.他 | |
録音:1926年、1938年。 カール・ハウス(1892-1982)はアルザス=ロレーヌ地方出身。録音が極めて少ないため知名度は低いが、最初期のマイクロフォン録音による「冷たい手を」や1938年放送録音の「誰も寝てはならぬ」などはみごと。 少々癖のある太い声を輝かしく引っ張る独特の唱法は、ボニゾッリがドイツ語で歌っているような趣。 | ||
ジャン・ピアース(T) Vol.2〜歌曲集 | ||
ベルナルド・デ・ムーロ〜アリア集 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、 「ドン・カルロ」、「アイーダ」、「オテロ」、 ビゼー:「カルメン」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、 マスカーニ:「イリス」、「イザボー」、他から |
ベルナルド・デ・ムーロ(T) | |
1881年イタリア生まれのデ・ムーロは、1912年にスカラ座でマスカーニ:「イザボー」のイタリア初演に参加、これは彼の生涯の当たり役となった。 | ||
パオロ・シルヴェーリ〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ベッリーニ:「清教徒」、 ヴェルディ:「エルナーニ」、「ナブッコ」、 「運命の力」、「オテロ」、 ビゼー:「カルメン」、ポンキエッリ:「ジョコンダ」、 マスネ:「ラオールの王」、「エロディアード」、 ボロディン:「エディプス王」(?)/他から |
パオロ・シルヴェーリ(Br) | |
録音:1948年〜1952年。 イタリアのバリトン、シルヴェーリ(1913-2001)は1950年代、CETRA等に多数の録音を残している。 | ||
ユージン・コンリー〜オペラ・アリア集 ベッリーニ:「清教徒」、ヴェルディ:「リゴレット」、 ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」、 ビゼー:「カルメン」、マイアベーア:「アフリァの女」、 プッチーニ:「ボエーム」、「トゥーランドット」、他から |
ユージン・コンリー(T) ウォーウィック・ ブレイトウェイト指揮 新so.他 | |
録音:1949年&1950年。 超高音連発。 | ||
ジョヴァンニ・ゼナテッロ〜オペラ・アリア集 マイアベーア:「ユグノー教徒」、グノー:「ファウスト」、 ヴェルディ:「トラヴァトレ」、「運命の力」、「オテロ」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」から |
ジョヴァンニ・ゼナテッロ(T) | |
録音:1908年〜1911年。 20世紀の第一四半世紀を代表するテノールの全盛期の録音集。 | ||
ローレンス・ティベット〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ヴェルディ:「仮面舞踏会」、 「シモン・ボッカネグラ」、「オテロ」、 ワーグナー:「タンホイザー」、グノー:「ファウスト」、 ビゼー:「カルメン」、レオンカヴァッロ:「道化師」、 他から |
ローレンス・ティベット(Br) | |
録音:1928年〜1939年。 アメリカ人初のスター・バリトン、ティベット(1896-1960)の全盛期の録音集。 | ||
レオポルト・デムート〜オペラ・アリア集 ワーグナー: 「さまよえるオランダ人」、「タンホイザー」、 「ワルキューレ」、「ジークフリート」 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 グノー:「ファウスト」、 ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」、 ヴェルディ:「アイーダ」、「ファルスタッフ」、 他からのアリア |
レオポルト・デムート(Br) | |
録音:1903年〜1907年。 レオポルト・デムートは1861年チェコのブルノに生まれウィーンで学んだバリトン。バイロイトにも出演し、ザックスを歌った。 | ||
マリア・ガルバニー〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ベッリーニ:「夢遊病の女」、「清教徒」、 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、 「ドン・パスクァーレ」、「ルチア」、 グノー:「ミレイユ」、トマ:「ハムレット」、 マイアベーア:「ディノーラ」、ドリーブ:「ラクメ」、 ヴェルディ:「椿姫」、他からのアリア |
マリア・ガルバニー(S) | |
録音:1906年-1908年。原盤: Gramophone 。 スペイン生まれのソプラノ、ガルバニー(1874? or 1876? or 1878?-1918? or 1944? or 1949?)は暗めの声ながら驚くほどの高音を出すことができ、コロラトゥーラも超絶的であった。世界中を旅していたためか録音が非常に少なく、忘れかけられた存在かもしれないが、「ディノーラ」からの「影の歌」の切れ味にはあっと驚かされる。ずり上げ、ずり下げ、溜めもほとんど無いまま高音から低音までを自在に操るのは正に驚異的といっても良く、ここには含まれていないが、モーツァルト「魔笛」の夜の女王のアリアも、その凄まじさ(信じられない程の速さで、かつ全く破綻無く歌われているため、一聴すると倍速で早回ししているように聞こえてしまい、キワモノ的な珍演として紹介されることが多いが、実際にはとてつもない超絶技巧が駆使されている)はマニアに知れ渡っている。 彼女の足取りは1918年のアメリカ・サンフランシスコ公演以降ぷっつりと途絶えているが、「その後南米で教師として活躍、1949年にリオ・デ・ジャネイロの養老院で亡くなった」と1990年代までは考えられていた。しかし、1918年にインフルエンザで急死していたという説を唱えるブラジルの医師がおり、実際の所は不明。この医師によると、1949年に亡くなったのはファニー・マリア・ロラス・ガルバニーという別のソプラノ歌手だと言う。他に1944年死去説もあり、彼女の生涯は21世紀になっても謎に包まれているといってもよい。 | ||
セト・スヴァンホルム〜オペラ・アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 ウェーバー:「魔弾の射手」、 ヴェルディ:「アイーダ「、「オテロ」、 ワーグナー:「ジークフリート」から 他 |
セト・スヴァンホルム(T) アイリーン・ファーレル(S) レナード・ウォーレン(Br) エーリヒ・ラインスドルフ指揮 ロチェスターpo.他 | |
録音:1947年〜1950年。 メインは1949年RCA録音の「ジークフリート」からの、ファーレルとの二重唱。ウォーレンとの「オテロ」第2幕幕切れは、彼が意外にヴェルディと相性が良かったことを教えてくれる。 ボーナス・トラックとして、彼がバリトンだった頃の録音(1935年)が1曲収録されている。 | ||
ジュリオ・ネーリ〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「シモン・ボッカネグラ」、 「ドン・カルロ」、「アイーダ」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」、プッチーニ:「ボエーム」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」から |
ジュリオ・ネーリ(B) | |
ネーリ(1909-1958)は、力強さ、深さとイタリア的明るさを兼ね備えたイタリアのバス。 | ||
リチア・アルバネーゼ〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「椿姫」、ボーイト:「メフィストーフェレ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、 プッチーニ:「マノン・レスコー」、「ボエーム」、 「蝶々夫人」、他から |
リチア・アルバネーゼ(S) | |
録音:1945-1950年。アルバネーゼは1913年に生まれ、1940年にメトでデビュー、そのままプリマドンナとして長く活躍した。トスカニーニは「椿姫」と「ボエーム」の録音に彼女を起用している。 | ||
ジュリエッタ・シミオナート〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、「シンデレラ」、 ヴェルディ:「アイーダ」、トマ:「ミニョン」、 ビゼー:「カルメン」、マスネ:「ウェルテル」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」、 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」から |
ジュリエッタ・シミオナート(Ms) | |
録音:1949-1952年。20世紀中盤を代表するイタリア・オペラのメゾ、シミオナートの40歳前後における録音。後にDECCAへの一連の録音で聴かせる円熟の境地とは異なる、バリバリの歌いっぷり。 | ||
マルガレーテ・クローゼ(Ms) Vol.2〜オペラ・アリア&デュエット集 「セルセ」「オルフェオとエウリディーチェ」「ジュリオ・チェーザレ」「リエンツィ」「ローエングリン」 「ドン・カルロ」「ルスランとリュドミラ」「スペードの女王」「サムソンとダリラ」より、 モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き | ||
チェレスティーナ・ボニンセーニャ〜オペラ・アリア集 ベッリーニ:「ノルマ」 グノー:「ファウスト」 ヴェルディ: 「トロヴァトーレ」/「アイーダ」/「仮面舞踏会」/ 「シチリアの晩鐘」/「運命の力」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 プッチーニ:「マノン・レスコー」/他からのアリア |
チェレスティーナ・ ボニンセーニャ(S) | |
録音:1904年〜1909年。 チェレスティーナ・ボニンセーニャ(1877-1947)は、ドラマティックなソプラノとして申し分ない素質だったにもかかわらず、メトではジェラルディン・ファラーのブームにかちあってしまい、 あまり評判にならずに終わってしまった。この録音は彼女の真価を伝える極めて貴重なもの。 | ||
レナート・ウォーレン〜オペラ・アリア集 Vol.3 ヴェルディ: 「リゴレット」/「トロヴァトーレ」/「椿姫」/ 「シモン・ボッカネグラ」/「運命の力」/「オテロ」 レオンカヴァッロ:「道化師」 プッチーニ:「ボエーム」からの場面/他 |
レナート・チェッリーニ指揮 RCAビクターo./他 | |
録音:1943年〜1953年。 メトで圧倒的な活躍をしたバリトンのレナート・ウォーレン。その40歳前後の録音を集めたもの。さすがに得意のヴェルディが大半を占めている。 | ||
アデーレ・ケルン〜オペラ・アリア集 モーツァルト:「後宮からの逃走」/「フィガロの結婚」 ベートーヴェン:「フィデリオ」 マイアベーア:「ユグノー教徒」 ヴェルディ:「仮面舞踏会」 プッチーニ:「ボエーム」 R.シュトラウス: 「バラの騎士」/「ナクソス島のアリアドネ」 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 オッフェンバック:「ホフマン物語」 トマ:「ミニヨン」からのアリア/他 |
アデーレ・ケルン(S) | |
録音:1929年〜1933年。 アデーレ・ケルンは1901年ミュンヘン生まれのソプラノ。クレメンス・クラウスに認められてウィーンでデビュー、その後彼に従いベルリンやミュンヘンでも活躍した。 | ||
マルゲリータ・ペラス〜オペラ・アリア集 モーツァルト:「後宮からの逃走」/「フィガロの結婚」/ 「ドン・ジョヴァンニ」/「魔笛」 ヴェルディ:「椿姫」 プッチーニ:「トスカ」/「蝶々夫人」からのアリア/他 |
マルゲリータ・ペラス(S) | |
録音:1935年〜1937年。 ギリシャ出身のマルゲリータ・ペラス(1908-1984)は、ベルリンとウィーンを中心に活躍したリリック・ソプラノ。 | ||
イワン・ペトロフ〜アリア集 グリンカ:「ルスランとリュドミラ」 ヴェルディ:「ナブッコ」/「ロンバルディ」 ダルゴムイジスキ:「ルサルカ」 グノー:「ファウスト」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 ドリーブ:「ラクメ」 チャイコフスキー:「マゼッパ」 ボロディン:「イーゴリ公」 ラフマニノフ: 「アレコ」/「フランチェスカ・ダ・リミニ」 リムスキー=コルサコフ: 「見えざる街キーテジの物語」/他からのアリア |
イワン・ペトロフ(B) | |
イワン・ペトロフは、イルクーツク出身、1920年2月29日と貴重な日に生まれたロシアのバスで、1950年代から60年代にかけてありとあらゆるバス役を一手に引き受けていた。 指揮者にキリル・コンドラシン、ウラディミール・フェドセーエフ、ニコライ・ゴロワーノフと大物がそろっている。 | ||
ジェニー・トゥーレル〜アリア集 ロッシーニ: 「セビリアの理髪師」/「アルジェのイタリア女」/ 「セミラーミデ」/「チェネレントラ」 オフェンバック: 「ペリコール」/「ホフマン物語」/「パリの生活」 ビゼー:「カルメン」/ベッリーニ:「ノルマ」 からのアリア |
ジェニー・トゥーレル(Ms) | |
録音:1945年〜1952年。 合衆国で活躍し、若き日のバーンスタインとの数々の共演で知られるジェニー・トゥーレル。彼女の経歴はその活躍の割には知られていないが、 1900年ベラルーシ生まれ、パリを経てアメリカに移住し1973年の死の直前まで活動してということだ。 | ||
パウル・シェフラー〜アリア集 モーツァルト: 「フィガロの結婚」/「ドン・ジョバンニ」/「魔笛」/ ワーグナー:「マイスタージンガー」/「ワルキューレ」/ ヴェルディ:「オテロ」からのアリア/他、歌曲など |
パウル・シェフラー(BBr) | |
録音:1946年&1947年。 ウィーンの名バス・バリトン、パウル・シェフラー全盛期の録音を集めたもの。お得意のモーツァルト、ワーグナーに加え、ヴェルディのイヤーゴというのが目を引く。 クナッパーツブッシュにクラウスの伴奏が聞けるのも魅力。 | ||
マルセル・ヴィットリシュ(T)〜オペラとオペレッタのアリア集 レハール:「パガニーニ」/「フラスキータ」/「フリーデリケ」/「微笑みの国」/「ロシアの皇太子」/「美しいこの世界」 キュネッケ:「かの地から来た従兄弟」/アブラハム:「ハワイの花」 J.シュトラウス:「ジプシー男爵」/「ヴェネツィアの一夜」/ツェラー:「小鳥売り」 ミレッカー:「乞食学生」/ベナツキー:「白馬亭にて」/スッペ:「ボッカチオ」/からのアリア | ||
録音:1927-1935年。 マルセル・ヴィットリシュ(1903-1955)は、ベルギー生まれのドイツ人。幅広い活躍をした人で、その頂点は1937年にバイロイトでフルトヴェングラーの指揮のもとローエングリンを歌ったこと。 一方でオペレッタでも大変な人気で、レハールも彼を高く評価していた。甘ったるいばかりのオペレッタと一線を画した、骨太の充実した歌唱。 | ||
ロバート・メリル(Br) Vol.3 ドニゼッティ:「ルチア」/マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」/レオンカヴァッロ:「道化師」/ ガーシュイン:「ポーギーとベス」/カーン:「ショウ・ボート」/ポーター:「キス・ミー・ケイト」 他、ミュージカルなどからの歌、ポピュラー・ソングなど(全23曲) | ||
録音:1946-1953年。 メトで息の長い活躍をしたバリトン、ロバート・メリル(1917-)の30代前半の録音。朗々と明るい美声で歌われるアメリカン・ポピュラーソングもまたいいものだ。 | ||
ジンカ・ミラノフ(S)〜アリア集 ベッリーニ:「ノルマ」/ヴェルディ:「トロヴァトーレ」/「運命の力」/「アイーダ」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」/マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」/からのアリア | ||
録音:1945-1953年。 ジンカ・ミラノフ(1906-1998)は、クロアチアのザグレフ出身で、プラハを経てウィーンで人気を博し、さらに渡米してメトのプリマドンナとなったという、まさに20世紀のGo Westの典型的人物。 メトでは25シーズンで400回以上出演、とりわけアイーダ役は75回も歌った。 | ||
ティート・スキーパ Vol.4 カプア:オ・ソレ・ミオ ファリャ:ホタ マスカーニ:アヴェ・マリア トスティ:理想の女/マレキアーレ/他(全26曲) |
ティート・スキーパ(T) | |
録音:1925年-1930年。 イタリアでも最も南の町の一つ、レッチェ生まれの名テノール、ティート・スキーパ(1889-1965)は、それはもう当時大変なスターであり、オペラの舞台はもちろん、民謡、カンツォネッタ、ポピュラー歌曲、 映画音楽など、あらゆる分野で活躍したのは、何といってもその美声あればこそ。 この優美極まりないテノールの魅力は、これら全盛期の録音からたっぷり伝わって来る。スキーパの自作も収録。 | ||
アストリッド・ヴァルナイ〜アリアと場面集 ワーグナー: 「ローエングリーン」/「ワルキューレ」/ 「タンホイザー」/「さまよえるオランダ人」/ 「トリスタンとイゾルデ」/「パルジファル」 ウェーバー:「オベロン」 ベートーヴェン:「フィデリオ」 からの場面 |
アストリッド・ヴァルナイ(S) ジョージ・ロンドン(B) エーリヒ・ラインスドルフ指揮 ヘルマン・ヴァイゲルト指揮 ジョルジュ・セバスチャン指揮 | |
録音:1942年/1951年/1953年。 1950年代のバイロイトを牽引したドラマティック・ソプラノ、アストリッド・ヴァルナイの若き日の録音を集めたもの。 メトにデビューした翌年のラインスドルフ指揮によるワーグナー4曲は、20代というのに実に堂々としたもの。1951年のRemington録音はかなり珍しいもので「オベロン」のアリアが熱唱。 そして極めつけはジョージ・ロンドンとの「ワルキューレ」第3幕第3場に二重唱。バイロイトでは実現しなかったこのコンビ、うるさいワグネリアンも聴けば大満足。 | ||
ヘレン・トラウベル(S) Vol.2 ワーグナー: 「さまよえるオランダ人」/「タンホイザー」/「ローエングリン」/ 「トリスタンとイゾルデ」/「ワルキューレ」/「神々の黄昏」/「パルジファル」 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」/ヴェルディ:「アイーダ」/「オテロ」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」/からのアリア | ||
録音:1946-1950年。 生粋の米国人ワーグナー・ソプラノとして、フラグスタートが帰国したあとのメトのワーグナー上演を牽引したトラウベル(1898-1972)の全盛期の録音を集めている。 | ||
フェルナンド・コレナ〜オペラ・アリア集 モーツァルト: 「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、 「コジ・ファン・トゥッテ」、「魔笛」、 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、「泥棒かささぎ」、 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、「ドン・パスクァーレ」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」、 ヴェルディ:「運命の力」から |
フェルナンド・コレナ(B) ペーター・マーク指揮 スイス・ロマンドo. 他 | |
録音:1952年。原盤:Decca、他。 フェルナンド・コレナ(1920-)はスイスのジュネーヴに生まれ。20代がすっぽり第二次大戦と 重なってしまったためキャリアが遅れ、さらに一般的なバス役が当たらず、ブッフォに転向したところ 大成功、その後は大活躍した。ジュネーヴとローマでの録音を中心に収録。ドイツ語で歌う「魔笛」の ザラストロのアリアは貴重。 | ||
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス〜 オペラ・アリアと歌曲集 モーツァルト:「フィガロの結婚」、 ワーグナー:「タンホイザー」、「ローエングリン」、 マスネ:「マノン」、ファリャ」「はかない人生」、 グラナドス:「ゴイェスカス」からのアリア シューマン、ブラームス、レスピーギ、 ファリャ、トゥリーナの作品 |
ビクトリア・ デ・ロス・アンヘレス(S) ウォルター・ススキンド指揮 フィルハーモニアo. ジェラルド・ムーア(P) 他 | |
録音:1948-1951年。 ロス・アンヘレスが1948年にロンドン・デビューし国際的キャリアを切り開き始めた、20代での録音。 | ||
クルト・ベーメ、アリア集 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」 ベートーヴェン:「フィデリオ」 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」 ウェーバー:「魔弾の射手」 ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」 ワーグナー:「ローエングリン」/「マイスタージンガー」 スメタナ:「売られた花嫁」 R.シュトラウス:「バラの騎士」 からのアリア、場面 |
クルト・ベーメ(B) ルドルフ・ケンペ指揮 ドレスデン国立歌劇場o./他 | |
録音:1943年-1951年。 おなじみのドイツのバス、クルト・ベーメの戦中、戦後の録音。がっしりとした重厚な歌から柔らかな歌まで、幅広いレパートリーをこなす。 ほとんどが放送用録音だが、「フィデリオ」と「オランダ人」は未発売に終わった独ELECTROLA(=EMI)録音。 | ||
ニノン・ヴァラン、アリア集 マスネ:「ウェルテル」/「エロディアート」/「マノン」 グノー:「ファウスト」/トーマ:「ミニヨン」 ビゼー:「カルメン」/シャルパンティエ:「ルイーズ」 ルコック:「アンゴー夫人の娘」/ベッリーニ:「ノルマ」 ボーイト:「メフィストーフェレ」/プッチーニ:「蝶々夫人」 ワーグナー:「ローエングリン」からのアリア(全20曲) |
ニノン・ヴァラン(S) ギュスターヴ・クロエ指揮 フランソワ・ルールマン指揮 | |
録音:1927年-1932年。 1920、30年代のパリの大スター、ニノン・ヴァラン(1886-1961)全盛期の素晴らしい歌を集めたもの。「マノン」、「ウェルテル」や「カルメン」(ミカエラ役ではなくカルメン役)、「ファウスト」といったフランス物だけでなく、イタリア・オペラやさらにはワーグナーまで、この大ソプラノの魅力が満載。 尚、当初予定されていたトラック21が収録されなかったため、裏面の曲目表示に白紙での修正があります。予めご了承下さい。 | ||
アルフレード・ピッカヴァー Vol.2 ドニゼッティ:「ドン・セバスティアーノ」 ヴェルディ:「リゴレット」/「トロヴァトーレ」/ 「仮面舞踏会」/「アイーダ」 マイヤベーア:「アフリカの女」 グノー:「ファウスト」 ビゼー:「カルメン」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 レオンカヴァッロ:「道化師」/「ボエーム」 プッチーニ:「マノン・レスコー」/「ボエーム」/ 「トスカ」/「蝶々夫人」/「西部の娘」 ジョルダーノ:「フェドーラ」/からのアリア |
アルフレード・ピッカヴァー(T) | |
録音:1923年。 アルフレード・ピッカヴァー(1884-1958)はなかなか変わった経歴の人。英国生まれで両親はスペイン系だがすぐにニューヨークに移民、ここでかのエジソンのもとで働いていたとか。 ところがメトでカルーソーの歌を聞いて大感激し歌手に転向、本格的に学んだ後、1910年プラハでデビュー、その後ウィーンに移ってここでスター・テノールにのし上がった。 第二次世界大戦の勃発で英国に戻り、晩年はウィーンで没している。彼の声はカルーソーからの影響が色濃く感じられるもので、のびのびと響かせたその太い声は聴き応え満点。 | ||
ヨゼフ・グラインドル〜オペラ・アリア集 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」、 「ローエングリン」、「パルジファル」、 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 ヴェルディ:「ドン・カルロ」、「リゴレット」、 フロトー:「マルタ」、グノー:「ファウスト」、 R.シュトラウス:「ばらの騎士」から |
ヨゼフ・グラインドル(B) アルトゥール・ローター指揮 ベルリン・ドイツオペラo. フェルディナント・ライトナー指揮 シュトゥットガルト国立o. 他 | |
録音:1942-1952年。 ヨゼフ・グラインドル(1912-1993)は第二次世界大戦中に活動を開始、1980年頃まで息の長い活動をした。特にバイロイトでは1950、60年代のバス役として不可欠な人であった。このCD にはワーグナーなどドイツオペラを中心に、ヴェルディ(全てドイツ語)も含めている。珍しいのは「ばらの騎士」のオックス男爵で、第2幕のフィナーレを収録している。ライトナー指揮の「パルジファル」もマニア向け。 | ||
レア・ピルティ、アリアと歌曲集 モーツァルト:「牧人の王」/「イドメネオ」 ドニゼッティ:「ランメルムールのルチア」 ヴェルディ:「リゴレット」 R.シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」からのアリア J.シュトラウス:皇帝円舞曲/南国のバラ R.シュトラウス:帰郷/森の幸福/他 |
レア・ピルティ(S) | |
レア・ピルティ(1904-1982)は本名レア・マイレ・キリネンというフィンランド人で、1930年代から1940年代前半に活躍したコロラトゥーラ・ソプラノ。 あまり日本では有名ではないが(アーベントロートが指揮したベートーヴェン「第9」の抜粋録音に顔を出していたのが知られているくらいか)、 まだ若い時、シュトラウスが「アリアドネ」を指揮している時、 彼女の歌うツェルピネッタのアリアにしごく感心してブラーヴァ!と声をかけたというエピソードが残っている。ここでも「帰郷」と「森の幸福」の2曲はシュトラウス自身がピアノ伴奏を務めている。 その後ウィーンを拠点に一世を風靡したコロラトゥーラになったが、大戦が激化したため1943年にフィンランドに帰郷した。 | ||
マリアン・アンダーソン、歌曲集 ヘンデル:テ・デウム/シチリアーナ/約束 バッハ:来たれ、甘き死よ シューベルト:死と乙女/ます/アヴェ・マリア/すみか シューマン:くるみの木 ブラームス:五月の夜 シベリウス:不安な胸より/夕日のようにゆっくりと/ とんぼ/2つのばら/それは夢か/来れ、死よ 他(全23曲) |
マリアン・アンダーソン(A) | |
もはや伝説的な人物にも思えるマリアン・アンダーソンだが、1897年生まれで長命し、没したのは1993年。1935年にザルツブルクでリサイタルを催し、 トスカニーニが「百年に一人の声」と絶賛したことは有名。その後合衆国で人種差別の壁を乗り越えて、メトで初めて歌った黒人歌手になったこともまた有名。 どうしても黒人霊歌が有名な人だが、実際には純クラシックの分野での方が遥かに卓越していたということは、このCDで実感していただけるだろう。深く濡れたアルトの音色はいまだ類をみない空前のもの。 | ||
ジャニーヌ・ミショー、アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」/ビゼー:「真珠採り」 グノー:「ミレイユ」/「ロメオとジュリエット」 オッフェンバック:「ホフマン物語」 トーマ:「ミニヨン」/「ハムレット」 シャルパンティエ:「ルイーズ」/マスネ:「マノン」 R.シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」からのアリア ブロッホ:主題と変奏 |
ジャニーヌ・ミショー(S) ロジェ・デゾルミエール指揮 パリ音楽院o. アルベール・ヴォルフ指揮 オペラ・コミックo. ユジェーヌ・ビゴー指揮 コンセール・ラムルーo./他 | |
録音:1946年-1951年。 戦後パリで大活躍したトゥールーズ生まれのソプラノ、ジャニーヌ・ミショー(1914-1976)30代の録音。 「ハムレット」と「アリアドネ」以外は全てDECCA原盤。オペラ座とオペラ・コミクの両方で活躍しただけに、華やかさと同時に親しみやすさもあって、彼女の歌は聞いていてホノボノさせられる。 名指揮者デゾルミエールと共演の1948年のSP録音6曲は大変貴重。また、1946年の「アリアドネ」(フランス語でツェルビネッタの大アリアを歌っている)はSPで未発売だったもの。 | ||
ルドルフ・ラウベンタール〜オペラ・アリア集 ウェーバー:「魔弾の射手」、 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 「ジークフリート」、「神々の黄昏」、 マイヤベーア:「ユグノー教徒」、「アフリカの女」、 ヴェルディ:「椿姫」、スメナタ:「売られた花嫁」、 チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、 プッチーニ:「トスカ」からのアリア、場面 |
ルドルフ・ラウベンタール(T) レオ・ブレッヒ指揮 ベルリン国立歌劇場o. 他 | |
録音:1919-1930年。 ルドルフ・ラウベンタールは1886年デュッセルドルフ生まれ。当初リリックテノールだったが、徐々に力をつけワーグナーでも名声を博し、1920年代にはメトでメルヒオールと役を競い合った。ラウベンタールの声はスリムで強く、ワーグナーでも吠えることなく知的で引き締まった役作りをしている。 | ||
ティッタ・ルッフォ〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャアの理髪師」 ヴェルディ:「ナブッコ」、「エルナーニ」、 「リゴレット」、「仮面舞踏会」、「オテッロ」、 マイヤベーア:「ディノーラ」、「アフリカの女」、 グノー:「ファウスト」、トマ:「ハムレット」、 マスネ:「タイス」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、 レオンカヴァッロ:「ザザ」、 フランケッティ:「クリストフォロ・コロンボ」 からのアリア、場面 |
ティッタ・ルッフォ(Br) | |
録音:1914-1921年。 「録音で聴ける最も偉大なバリトンはティッタ・ルッフォである」―そう評価する人も多々いることも、このCDを聞けばそれがあながち大げさでないことがわかる。斜塔で有名なピサに1877年生まれ、1898年デビュー、その後はイタリアよりもロンドン、パリ、ウィーン、さらにロシアや南北アメリカといった国際的活躍をし、ことにカルーゾとのコンビは未曾有の大絶賛を博した。古めかしい録音からも、ルッフォの驚異的に太く輝かしい声ははっきり伝わってくる。「仮面舞踏会」の「お前だったか」での激しい怒り、「オテッロ」の「クレード」の完全な悪役っぷりなど、昨今ではまず聴けないド迫力。バリトン好きなら一度は聴いておかなければならない名歌手だ。 | ||
エルフリーデ・トレチェル〜オペラ・アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 ウェーバー:「オイリアンテ」、 ロルツィング:「刀鍛冶」、ビゼー:「カルメン」、 チャイコフスキー:「エフゲニ^・オネーギン」、 ドヴォルザーク:「ジャコバン党員」、「ルサルカ」、 プッチーニ:「蝶々夫人」からのアリア、場面 |
エルフリーデ・トレチェル(S) オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送so. フェルディナント・ライトナー指揮 ヴュルテンベルク国立歌劇場o. 他 | |
録音:1946-1952年。 ドレスデン生まれのソプラノ、エルフリーデ・トレチェル(1913-1958)は、もともとドレスデン国立歌劇場の合唱団員で、その後オーディションに受かり脇役のソリストを務めているうちに頭角を現し、ついに主役級まで上り詰めた努力の人。PREISER から発売されているカール・ベーム指揮の「カルメン」でミカエラを歌っている。派手さはないが、丁寧な歌い口が娘役に映える。 | ||
アウグスタ・オルトラベッラ&ピア・タッシナーリ〜オペラ・アリア集 | ||
ヴェルディ:「椿姫」、マスカーニ:「イリス」、 プッチーニ:「ボエーム」、「修道女アンジェリカ」、 チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」、 ジョルダーノ:「フェドラ」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」、他から |
アウグスタ・オルトラベッラ(S) 録音:1933-1940年 | |
グノー:「ファウスト」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」、 プッチーニ:「ボエーム」から |
ピア・タッシナーリ(S) ピエロ・パウーリ(T) 録音:1933年 | |
伴奏はフランコ・ギオーネ指揮ミラノ・スカラ座o.、他。 アウグスタ・オルトラベッラ(1897-1981)はサヴォナ生まれのソプラノで、収録曲からも分かるとおり、ヴェリズモ・オペラを得意とした。 ピア・タッシナーリ(1903-1995)はタリアヴィーニ夫人。後にメッゾに変わった彼女だが、ここでは30歳の頃の初々しいソプラノの声が聴ける。 | ||
ラファエル・アリエ〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ベッリーニ:「夢遊病の女」、 ヴェルディ:「エルナーニ」、 「シモン・ボッカネグラ」、「ドン・カルロ」、 グノー:「ファウスト」、 グリンカ:「皇帝に捧げた命(イワン・スサーニン)」、 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」、 ルビンシテイン:「悪魔」、ボロディン:「イーゴリ公」、 リムスキー=コルサコフ:「サトコ」、 プッチーニ:「ボエーム」から |
ラファエル・アリエ(B) アルベルト・エレーデ指揮 スイス・ロマンドo. パリ音楽院o. ヨゼフ・クリップス指揮LSO | |
録音:1949-1953年。 ラファエル・アリエ(1920-1988)はブルガリア出身、ギャウロフより一世代前のバルカンのバス。ギャウロフやディミトローヴァなど多くの歌手を育てたブルガリア声楽界の父、クリスト・ブランバロフの最初の高弟で、20代半ばで既にソフィアでは有名な歌手となり、戦後すぐにヨーロッパ中で活躍を始め、スイスに移住、ローマを拠点にイタリア、ロシア・オペラ中心に1980年頃まで息の長い活躍をした。このCDには、30代はじめという若さながら実に恰幅の良いバスの豊かな音楽が詰まっている。 | ||
マリア・ジェンティーレ〜オペラ・アリア集 ベッリーニ:「夢遊病の女」、「清教徒」、 ドニゼッティ: 「ランメルモールのルチア」、「ドン・パスクワーレ」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「椿姫」、 プッチーニ:「トスカ」、「蝶々夫人」から |
マリア・ジェンティーレ(S) | |
録音:1927-1935年。 マリア・ジェンティーレ(1902-1993)はイタリアのコロラトゥーラ・ソプラノ。シチリア島のカターニャ生まれ。生涯スカラ座で歌うことはなかったという、イタリアでは決して名高いプリマドンナではなかったが、イギリス人好みの正確なコロラトゥーラ・テクニックが英COLUMBIAの録音スタッフの目に止まり、多数の録音が残された。ベルリンで巨匠レオ・ブレッヒの指揮で録音されたドニゼッティが2曲あり、これは歌、オーケストラともども名演。 | ||
マグダ・オリヴェロ〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「椿姫」、 プッチーニ: 「トスカ」、「ボエーム」、「マノン・レスコー」、 「修道女アンジェリカ」、「ジャンニ・スキッキ」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」、 チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」、 マスカーニ:「友人フリッツ」、「イリス」、 アルファーノ:「復活」、 シャルパンティエ:「ルイーズ」、マスネ:「マノン」、 カタラーニ:「ローレライ」から |
マグダ・オリヴェロ(S) | |
録音:1939-1953年。 マグダ・オリヴェロは、日本でこそややマイナーだが、ヨーロッパではカラスと並ぶ別格の存在。1910年生まれ(なお健在)で、1932年にデビューしたものの、結婚と戦争のため1941年に引退、ところが作曲家チレーアが理想的アドリアーナを求めて彼女に復帰を要請、1951年に歌手活動を再開。すると、完璧なイタリア語の発声と見事な演技力によって瞬く間に大プリマドンナに。しかも彼女は50歳を超えてからますます歌に磨きがかかり、1975年、実に65歳でメトにデビューした時には大喝采を浴びた。その後1990年代まで演奏会で歌ったというから驚き。このCDでは、一時引退前の若き日の録音と、復帰直後の大プリマドンナの歌を聴くことができる。 | ||
ニコラ・ロッシ=レメーニ〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ベッリーニ:「ノルマ」、「夢遊病の女」、 ヴェルディ:「ナブッコ」、「エルナーニ」、 「シチリアの晩鐘」、「ドン・カルロ」、 グリンカ:「皇帝に捧げた命(イワン・スサーニン)」、 ボロディン:「イーゴリ公」、 グノー:「ファウスト」から |
ニコラ・ロッシ=レメーニ(B) トゥリオ・セラフィン指揮 ミラノso. ダグラス・ロビンソン指揮 コヴェントガーデン王立歌劇場o. 他 | |
録音:1951-1952年。 1950年代にイタリアオペラで活躍したバス歌手ニコラ・ロッシ=レメーニ(1920-1991)は、父はイタリア人、母はロシア人でイスタンブール生まれというインターナショナルな人。戦後、新しい世代の歌手としてメキメキ頭角を現し、ヴェルディ・バス、ファウストのような悪魔役からワーグナーのバス役、そしてロシア・オペラまで、大変に幅広い活躍をした。しかし1950年代の後半に歌い過ぎからの変調に陥り、1960年代に引退、長い余生をインディアナ州で教鞭を取りながら過ごした。ここには変調前の張りの良い声が収録されており、ロッシ=レメーニの本領を聴くことが出来る。 ところで、ロッシ=レメーニはテバルディとのロマンスや、美形ソプラノ、ヴィルジニア・ゼアーニと結婚したりという話でも知られている。メイクした写真ばかりでは分かりにくいが、ブックレットにある写真で素顔を見ると、南北混血ならではの結構なイケ面、これは放っておかれないと納得できる。 | ||
マド・ロバン〜オペラ・アリア集 モーツァルト:「魔笛」、 オーベール:「マノン・レスコー」、 ダヴィド:「ブラジルの真珠」、 ロッシーニ:「セビリアの理髪師」、 ドニゼッティ:「ルチア」、ヴェルディ:「リゴレット」、 グノー:「ミレイユ」、トーマ:「ハムレット」、 ドリーブ:「ラクメ」からのアリア ベネディクト:ヴェネツィアの謝肉祭 |
マド・ロバン(S) ユジェーヌ・ビゴー指揮 パリ・オペラ座o. アンリ・トマジ指揮 ラムルー協会o. リシャール・ブラロー指揮 新so. パリ音楽院o. | |
録音:1947-1953年。 マド・ロバン(1918-1960)は、現在でも一世紀に一人でるかでないかと言うほどの伝説的存在のフランスのソプラノ。1942年にデビュー、3点ト音から上さえも軽く出してしまう超人的高音と、いかにもフランスのコロラトゥーラらしい垢抜けた可愛らしさ、卓越したコロラトゥーラ技法で、戦後瞬く間に欧米の人気歌手となったが、1960年、まだまだこれからの活躍が期待できるという頃、42歳の誕生日を目前に白血病で亡くなってしまった。 このCDには彼女の比較的初期の商業用録音が集められている。得意とした「ラクメ」の「鐘の歌」、「ブラジルの真珠」の「かわいい鳥」、「マノン・レスコー」の「大笑いの歌」なども実にチャーミング。「ルチア」の狂乱の場では、3点変ロ音という人間の限界に近いのではないかという超超超高音を聴くことができる。 | ||
サルヴァトーレ・バッカローニ〜オペラ・アリア集 ロッシーニ: 「セビリャの理髪師」、「アルジェのイタリア女」、 ドニゼッティ:「ドン・パスクァーレ」、「愛の妙薬」、 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」、「フィガロの結婚」、 ペルゴレージ:「奥様になった女中」、 リッチ:「クリスピーノとコマーレ」、ペトレッラ:「用心」、 デ・フェラーリ:「ピペレ」、 ペドロッティ:「皆仮面をつけて」からのアリア 他 |
サルヴァトーレ・バッカローニ(B) ロレンツォ・モラヨーリ指揮 ミラノso. フリッツ・ブッシュ指揮 グラインドボーン祝祭o. 他 | |
録音:1928-1943年。 サルヴァトーレ・バッカローニ(1900-1969)は長年メトロポリタン歌劇場のバッソ・ブッフォ(喜劇バス)歌手として活躍した人として有名。ローマ生まれで、トスカニーニ時代のスカラ座でバッソ・ブッフォとして名声を上げた。グラインドボーンにも招かれ、ことに「ドン・ジョヴァンニ」のレポレッロが絶賛された。1940年にメト初登場、常連歌手になり、実に1965年まで息の長いキャリアを誇った。録音は多数あるが、単独のアリア集は珍しい。達者でありながら決して品を落さない歌いっぷりには、今聴いても「巧い」と唸らされる。 | ||
マルゲリータ・カロージオ〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」、 「夢遊病の女」、「清教徒」、 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、「ルチア」、 「ベトリー」、「ドン・パスクァーレ」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「椿姫」、 ポンキエッリ:「リーナ」、マスネ:「マノン」、 プッチーニ:「ボエーム」からのアリア |
マルゲリータ・カロージオ(S) フランコ・パタネ指揮 コヴェントガーデン王立歌劇場o. アナトール・フィストゥラーリ指揮 フィルハーモニアo. 他 | |
録音:1946-1951年。 マルゲリータ・カロージオは1908年ジェノヴァ生まれのソプラノ。2005年1月に97歳の誕生日まであと3日というところで大往生した。12歳で初ステージ、16歳で既にオペラ・デビュー、20歳の時にはコヴェントガーデンでシャリアピンと「ボリス・ゴドゥノフ」で共演(しかも録音が残されている)という早熟ぶり。その後スカラ座などのイタリアの諸劇場、ヨーロッパや南北アメリカで広く活躍した。 | ||
アルダ・ノニ〜アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、ベッリーニ:「夢遊病の女」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「椿姫」、「仮面舞踏会」、 プッチーニ:「蝶々夫人」、「トゥーランドット」、 ビゼー:「真珠採り」、 モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」、 R.シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」、他から |
アルダ・ノニ(S) ペトレ・ムンテアヌ(T) アルトゥール・ローター 指揮ベルリン・ドイツオペラo. ルドルフ・モラルト 指揮ウィーンso. ワルター・ススキンド 指揮フィルハーモニアo. アルジェオ・クアドリ 指揮ミラノso. 他 | |
録音:1942-1952年。 アルダ・ノニは、1956年の第1次イタリア歌劇団公演に参加、「フィガロの結婚」のスザンナと「ファルスタッフ」のナンネッタを歌い日本にも縁の深い人。1916年トリエステ生まれ、1937年にリュブリャーナでデビュー、ザグレブやベルグラードなど東欧で活躍した後、ウィーン国立歌劇場に登場、大戦中のこの歌劇場でスター歌手となった。この時期、シュトラウス80歳記念公演で「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタを歌い、アリアに感激したシュトラウスが「ブラーヴァ!」と彼女を讃えた逸話がある。戦争激化でイタリアに戻り、ミラノなどで1958年まで歌った。 軽やかなコロラトゥーラはもちろん、清楚な美声は蝶々さんなどでも非常に映え、ウィーンでアイドルになったのもさもありなん。「椿姫」と「蝶々夫人」の二重唱では伝説的ルーマニアの美声テノール、ムンテアヌとの共演。なお、3トラックのみイタリアオペラがドイツ語歌唱。 | ||
フェドーラ・バリビエーリ〜アリアと古典歌曲集 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」、 ヴェルディ: 「トロヴァトーレ」、「仮面舞踏会」、「ドン・カルロ」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」、ビゼー:「カルメン」、 マスネ:「ウェルテル」からのアリア ヴィヴァルディ:何かわからないものが カリッシミ:泣け、ああ、泣け ヘンデル:私を泣かせてください カヴァッリ:本当に貴方がたは私を笑わせる パリゾッティ(伝ペルゴレージ):貴方が私を愛してくれて パイジェッロ:もはや私の心には モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き カルダーラ:太陽の光のように ケルビーニ:ああ、私の人生にとって スカルラッティ:薫 マルチェッロ:燃え立たせるあの炎 パイジェッロ:ジプシー女をお望みの方はどなた |
フェドーラ・バリビエーリ(Ms) アルジェオ・クアドリ 指揮ミラノso. ファウスト・クレーヴァ 指揮メトロポリタン歌劇場o. ジュゼッペ・モレッリ 指揮RAIローマso. ディック・マルゾッロ(P) | |
録音:1949-1952年。 フェドーラ・バルビエーリ(1919-2003)は9歳上のジュリエッタ・シミオナートとともに1950年代のイタリアオペラのメッゾ役を大きく支えた人。1940年にデビュー、瞬く間に人気が沸騰、戦後は活躍の舞台を世界に広げ、特にメトで人気があった。見事な発声の持ち主で、なんと2000年まで歌っていた。ヴェルディなどのドラマティックなメッゾ役のみならず、余計な力みやアクのない声と清潔感のある歌は、イタリア古典歌曲でも立派なもの。 | ||
ラモン・ヴィナイ〜オペラ場面集 ヴェルディ:「オテロ」、プッチーニ:「トスカ」、 ワーグナー:「ワルキューレ」、ビゼー:「カルメン」 からの場面 |
ラモン・ヴィナイ(T) ジャン・ポール・モレル 指揮RCAビクターso. エーリヒ・ラインスドルフ、 ファウスト・クレーヴァ 指揮メトロポリタン歌劇場o. クレメンス・クラウス 指揮バイロイト祝祭o. | |
録音:1946-1953年。 ヴェルディのドラマティック役とワーグナーのヘルデン役の両方を同時期に歌って、どちらでも高い名声を勝ち得た人はそれほど多くはいないが、その数少ない一人がラモン・ヴィナイ(1911-1996)。チリに生まれ、母はイタリア人、父はフランス人。1938年にメキシコでバリトンとしてデビュー。名テノール、ルネ・メゾンに学びなおして1943年にテノールで再デビュー。1946年にメトに初登場、ここでスターとなった。オテロ役で絶賛され、トスカニーニ、フルトヴェングラー、ブッシュ、ビーチャムらの指揮で歌い、スカラ座でも大成功を収めまる一方、バイロイト音楽祭ではトリスタン、ジークムント、パルジファル、タンホイザーなどを歌った。このCDにはオテロ、ホセ、カヴァラドッシ、ジークムントと彼の得意役が並んでいる。 | ||
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス〜スペイン歌曲集 グラナドス: マハの眼差し/嘆きにくれるマハ 3/慎みあるマホ トゥーリナ:ファルーカ バルベルデ:クラベリートス 17のスペイン民謡曲集(タラゴー編曲) [うぐいす/アメリアの遺言/さようなら、私のいい人/ かあさんはあたしを嫁にやろうとして/峠をさして/ 私の心はそこにある/泣いていたあの娘/ 羊飼いたちは行ってしまった/クリスマスの鐘/ 私が歌うハエンの調べ/すぐにおやすみ/ 歌の文句が知りたいならば/嘆きぶし/麦打ち歌/ バルデモーサのバラード/私のもの/いいなずけ] 他 |
ビクトリア・ デ・ロス・アンヘレス(S) ジェラルド・ムーア(P) レナータ・タラゴー(G) | |
録音:1949-1953年。 オペラ・アリア集(PRCD-89598)に続く、ロス・アンヘレスの第2集。彼女の比較的初期、1950年前後のスペイン歌曲が集められている。キャリアを通じてスペイン歌曲を好んで取り上げたロス・アンヘレスだが、若い頃の瑞々しい声による歌は格別。 | ||
イタロ・ターヨ〜アリア集 モーツァルト: 「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ヴェルディ:「マクベス」、「リゴレット」、 「シモン・ボッカネグラ」、「ドン・カルロ」、 プッチーニ:「ボエーム」、 グノー:「ファウスト」からのアリア モーツァルト: 手に口づけすれば K.541/ この美しい手と瞳のために K.612/ あなたは私を裏切った K.432/ 彼に目を向けなさい K.584/ アルカンドロよ、私は告白する K.294 |
イタロ・ターヨ(B) フリッツ・ブッシュ 指揮グラインドボーン祝祭o. アルベルト・エレーデ 指揮ミラノ・スカラ座o. マリオ・ロッシ、 フェルナンド・プレヴィターリ 指揮RAIso. 他 | |
録音:1935-1953年。 イタロ・ターヨ(1915-1993)は長いキャリアを誇った歌手で、1985年、70歳の一月前にメトで「トスカ」に出演したことで話題になった。このCDは1947年のマリオ・ロッシとの録音(19トラック中9トラック)を中心に、若い頃の録音ばかりを集めたもの。一番古いものが1935年の「フィガロの結婚」でのバルトロのアリアで、なんと20歳。半世紀も現役だったというわけだ。どれも張りのあるバスの声を楽しめる。 | ||
ジンカ・ミラノフ(S) Vol.2 「ノルマ」「運命の力」からのアリア、歌曲&フォーク・ソング集 | ||
アントン・デルモータ(T)〜初期録音集 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ/コジ・ファン・トゥッテ/魔笛 J.シュトラウス:女王のレースのハンカチーフ/ヴェネツィアの一夜 / レハール:ジュディッタ/微笑みの国 ドニゼッティ:愛の妙薬 / ヴェルディ:リゴレット/トロヴァトーレ/運命の力 マスカーニ:カヴァレリア / プッチーニ:ボエーム/トスカ/蝶々夫人/トゥーランドット / マスネ:マノン から アントン・デルモータ(T) ヴァルター・ルッツェ指揮ベルリン・ドイツオペラo. ルドルフ・モラルト指揮VPO エルヴィン・バルツァー指揮ウィーン・オペラo. | ||
録音:1939年-1943年。原盤: Telefunken。 第二次世界大戦後、ウィーンでことにモーツァルト・テノールとして活躍した、アントン・デルモータ(1910-1989)。クロパ(現在はスロヴェニア北部)で生まれ、リュブリャナ音楽院で学んだ後、1936年にブルーノ・ワルターに見出され、ウィーンに移り、以降は永きに渡ってウィーンを代表する美声テノールだった。ステレオ録音も多く残されているものの、デルモータは既に40代後半を過ぎた頃。このCDにはワルターを驚嘆させた若き日の彼による甘い声がたっぷり収録されている。お得意のモーツァルトや、シュトラウス、レハールはもちろん、ヴェルディやプッチーニなどのイタリア・オペラがたっぷり。「トスカ」、「愛の妙薬」のみイタリア語、全てドイツ語の歌唱。 | ||
フラグスタート Vol.3〜オペラ等のアリアと歌曲集 パーセル:「ディドーとエネアス」、ヘンデル:「セルセ」、 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」、 J.S.バッハ:「マタイ受難曲」、 ワーグナー:「タンホイザー」、「トリスタンとイゾルデ」、 からのアリア、場面 ビゼー:アニュス・デイ グリーグ:ロンダーネにて/胸の痛手/ある夢/ご忠告ありがとう/ 春/モンテ・ピンチョから/青春/愛の神/白鳥 |
キルステン・フラグスタート(S) ウォーウィック・ブレイスウェイト 指揮フィルハーモニアo. 他 | |
録音:1948年、1950年。 偉大なワーグナー・ソプラノ、フラグスタート(1895-1962)の戦後の録音を集めたアルバム。50代半ばになっていても「真珠のよう」と例えられた素晴らしい歌声は健在。半分を占めるグリーグの歌曲がまた実に見事。 | ||
3人の往年のバス歌手のアリア集 | ||
ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、スターバト・マーテル、 ベッリーニ:「夢遊病の女」、 ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」、 グノー:「ファウスト」、トマ:「ミニヨン」、 フロトー:「マルタ」、 ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」、「ドン・カルロ」から |
フランチェスコ・ナヴァリーニ(B) 録音:1907年 | |
アレヴィ:「ユダヤの女」、グノー:「ファウスト」、 ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」、レクイエム、 フロトー:「マルタ」から、他 |
ヴィットーリオ・アリモンディ(B) 録音:1904、1907年 | |
アレヴィ:「ユダヤの女」、マイヤベーア:「悪魔ロベール」、 ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」から |
ジョヴァンニ・グラヴィーナ(B) 録音:1902年 | |
フランチェスコ・ナヴァリーニ(1855-1923)がメイン。ナヴァリーニは1855年(ヴェルディがパリで「シチリアの晩祷」を初演した年)にローマ近郊に生まれ、1883年からスカラ座で活躍、1887年の「オテッロ」初演ではロドヴィーコを歌った。1912年の引退までヨーロッパや南米で広く歌い、ことにロシアで人気が高かった。ヴェルディ後期の時代に実際に活躍したという、ほとんど歴史の彼方にいるような歌手を、こうして21世紀に録音で聴けるとは嬉しいことである。「シモン」のフィエスコのアリアが絶品。 ヴィットーリオ・アリモンディ(1861-1928)も1893年からスカラ座で活躍したバスで、1893年の「ファルスタッフ」初演でピストーラを歌った。合衆国でも人気が高く、ニューヨークのメトとマンハッタン・オペラ、そしてシカゴで歌い、そこで亡くなった。他にジョヴァンニ・グラヴィーナ(1872-1912)。 | ||
アルミーダ・パルシ=ペッティネッラ〜オペラ・アリア集 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」、 マイヤベーア:「ユグノー」、「預言者」、 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、「運命の力」、「アイーダ」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」、ワーグナー:「ローエングリン」、 グノー:「ファウスト」、ビゼー:「カルメン」、 トマ:「ミニョン」、マスネ:「ラオールの王」からのアリア、他 |
アルミーダ・ パリージ=ペッティネッラ(Ms) | |
録音:1904-1909年。 イタリア人名歌手は、鉄道など交通が発達する遥か以前から欧米各地へ旅歩くのが普通で、それがまた誇りでもあった。しかし、中にはイタリア国内ばかりで活躍した名歌手もいて、当然その名声は広まらなかった。アルミーダ・パルシ=ペッティネッラ(1868-1949)もその一人。1895年にスカラ座出演して以来、1910年まで断続的にこの劇場の重要なメッゾとして活躍。1903年には、トスカニーニの指揮でスカラ座に史上でも伝説的な「仮面舞踏会」に出演、この公演はトスカニーニがアンコールを求める聴衆に怒ってスカラ座を辞任したことで有名なもの。彼女はリスボンやブエノスアイレスには客演したものの、パリやロンドン、ニューヨークなどで歌うことはなかった。これらの録音がなければ完全に消え去っていた人ではないだろうか。ヴェリズモ時代の肉厚なメゾが楽しめる。 | ||
ナターリャ・シピレル〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「ウィリアム・テル」、 グリンカ:「イワン・スサーニン」、グノー:「ファウスト」、 ルビンシュタイン:「デーモン」、 チャイコフスキー:「魔女」、「イオランテ」、 リムスキー=コルサコフ:「クリスマス・イヴ」、 ヴェルディ:「オテロ」、レオンカヴァッロ:「道化師」 プッチーニ:「蝶々夫人」からのアリア、他 |
ナターリャ・シピレル(S) アレクサンドル・ メリク=パシャエフ指揮 ボリショイ歌劇場o. 他 | |
ナターリャ・シピレル(1909-1995)はキエフ生まれ。1935年から1958年までボリショイ劇場の専属として活躍、さらに1960年代まで出演していた。彼女はスターリンのお気に入り歌手の一人で、しばしばクレムリンで歌ったと伝えられている。1995年に逝去。全てロシア語歌唱。 | ||
オリンピア・ボロナート〜オペラ・アリア集 ベッリーニ:「清教徒」、「夢遊病の女」、 ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「トラヴィアータ」、 フロトー:「マルタ」、マイヤベーア:「ユグノー」、 グノー:「ミレイユ」、ビゼー:「真珠採り」からのアリア、他 |
オリンピア・ボロナート(S) | |
録音:1904年、サンクトペテルブルク/1908年、ミラノ。 おそらく日本でオリンピア・ボロナート(1867-1934)の名前を知っている人は極めて稀であろう。それもそのはず、一般の大劇場ではほとんど歌ったことのない「伝説の歌手」だからである。イタリアのジェノヴァ生まれで、母親はスペイン人。1890年からロシアで人気を得て度々歌っていたところ、ある公演の後に出会ったポーランド貴族が彼女に一目惚れ、結婚。ワルシャワに移住して一旦引退した後、1901年に活動を再開。貴族の御夫人ゆえ、彼女が劇場に出演することは大変な話題になった。 ボロナートはアリャビエフの「夜鶯」を2回録音していることからわかるとおり、軽い声のコロラトゥーラ・ソプラノで、ヴィオレッタのアリアでも三点変ホ音を決めている。貴族の奥様になっていなかったら、プリマドンナとして名を馳せていたことであろう。 | ||
マルガレーテ・アルント=オーベル:オペラ・アリア集 マイヤベーア:「預言者」、ビゼー:「カルメン」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」、 ワーグナー:「リエンツィ」、「ローエングリン」、 「トリスタンとイゾルデ」、「ラインの黄金」、「ワルキューレ」、 ヴェルディ:「ドン・カルロ」、「トロヴァトーレ」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」、 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」、 キーンツル:「福音伝道者」からのアリア |
マルガレーテ・ アルント=オーベル(Ms) | |
録音:1908-1915年。 マルガレーテ・アルント=オーベル(1885-1971)はなかなか波乱の人生を送った人。ベルリン生まれで、若い頃はドイツ語圏で地道に活躍していたが、1913年にメトにデビューするや一夜にしてスターとなり、「ばらの騎士」米国初演でオクターヴィアンを歌ったほど。ところが第一次世界大戦が勃発、彼女は解雇され、報酬を巡っての裁判に負けた挙句、拘留。ドイツに帰ってからはベルリンを本拠にして人気を得、また当時「北のバイロイト」と呼ばれたツォポット音楽祭の野外公演で人気を博した。演技面で讃えられた人だけに、表現力に花があった。 「トロヴァトーレ」、「ジョコンダ」と「ボリス」がイタリア語、他はドイツ語歌唱。このイタリア語の「ボリス」の偽ディミトリー(ポール・オルトハウス)とマリーナの二重唱が圧巻。 | ||
ヘルベルト・エルンスト・グロー〜オペラ・アリア&歌曲集 ヘンデル:「セルセ」、 ロルツィング:「ウンディーネ」、「皇帝と大工」、 アダン:「ロンジュモーの郵便御者」、 ネスラー:「ゼッキンゲンのラッパ吹き」、 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」、 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、 リムスキー=コルサコフ:「サトコ」、 チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」、 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」、プッチーニ:「蝶々夫人」、 R.シュトラウス:「バラの騎士」からのアリア 他 |
ヘルベルト・ エルンスト・グロー(T) オットー・ドブリント指揮o. 他 | |
録音:1929-1939年。 ヘルベルト・エルンスト・グロー(1905-1982)はスイスに生まれチューリヒとミラノで学んだ。1927年にデビューしてドイツの地方都市でオペラに出演する傍ら、ハンブルクで、当時急速に普及していたラジオ放送で人気を博した後、端正なマスクと演技力で人気のオペレッタ歌手となった。当時大衆的人気の高いテノールは多数いたが、その中にあって声の実力はピカイチで、イタリアでも人気があったと言うのも頷ける。「ロンジュモーの郵便御者」では頭声でハイDを決めている。全てドイツ語歌唱。 | ||
ドロシー・カーステン〜オペラ・アリア集 プッチーニ:「ボエーム」、「マノン・レスコー」、「トスカ」、 「蝶々夫人」、「つばめ」、「ジャンニ・スキッキ」、 「トゥーランドット」、 マスネ:「マノン」、「タイス」、 G.シャルパンティエ:「ルイーズ」、ヴェルディ「椿姫」、 グノー:「ファウスト」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」からのアリア |
ドロシー・カーステン(S) ヨネル・ペルレア指揮RCAo. ファウスト・クレーヴァ指揮 メトロポリタン歌劇場o. 他 | |
録音:1947-1953年。 ドロシー・カーステン(1910-1992)は1944年にメトロポリタンにデビューして以来、1979年まで出演し続けたという驚異的な歌手。しかもヨーロッパの劇場に客演するこはほとんどなかったので、まさにメトの愛娘だったといえる。1975年のメト初来日の時に同行し、「ボエーム」のミミを歌った。引退は1986年というから、恐るべき人である。このCDには、カーステンの40歳前後の張りのある歌が集められている。 | ||
ミヒャエル・ボーネン〜オペラ・アリア集 Vol.2 モーツァルト:「魔笛」、ベートーヴェン:「フィデリオ」、 ウェーバー:「魔弾の射手」、ワーグナー:「タンホイザー」、 同:「ローエングリン」、「ラインの黄金」、 ブリュル:「金の十字架」、 ネスラー:「ゼッキンゲンのラッパ吹き」、 マイヤベーア:「ディノーラ」、「悪魔ロベール」、 グノー:「ファウスト」、ビゼー:「カルメン」、 レオンカヴァッロ:「道化師」からのアリア、場面、他 |
ミヒャエル・ボーネン(B) | |
録音:1923-1928年。 ミヒャエル・ボーネン(1887-1965)はケルン生まれ。ドイツで活躍したのはもちろん、1922年から10年以上、メトでスター・バスとして活躍したことでも知られており、晩年、不遇のボーネンに、米国の人々から支援が向けられたという談が伝わっている。このアルバムはその米国時代のBrunswick社への録音の復刻。ボーネン全盛期の堂々たる歌が聴ける。「ディノーラ」のみイタリア語、他は全て原語歌唱。 | ||
エヴァ・ターナー〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、「アイーダ」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」、 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」、 プッチーニ:「トスカ」、「トゥーランドット」 からのアリア、場面、他 |
エヴァ・ターナー(S) トーマス・ビーチャム指揮o. ロレンツォ・モラヨーリ指揮 ミラノ・スカラ座o. 他 | |
録音:1926年、1928年。 荒川静香が金メダルを取った曲として「トゥーランドット」がすっかり知られるようになったが、その「氷の姫君」のイメージを確立し広めたのが、英国人ソプラノ、エヴァ・ターナー。1892年ランカシャー生まれ。1924年にロンドンで「フィデリオ」のレオノーレで成功、その年のうちにトスカニーニが監督を務めていたスカラ座に招かれて、ことにワーグナー上演に不可欠なソプラノとなった。1926年、プッチーニの遺作「トゥーランドット」が初演、初トゥーランドットの名誉こそ逃したものの、直後から彼女も歌うようになり、大評判になった。 とにかく強靭な声で、ここに収録されている「この王宮で」を聴いても、尋常でないパワーが飛んでくることがよく分かる。1962年にはデイムの称号を受けている。ちなみにターナーが亡くなったのは1990年、98歳。生命力も強靭であった。 | ||
マルシャル・サンゲル〜オペラ・アリア&歌曲集 リュリ:「アマディス」、グレトリー:「獅子王リシャール」、 ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」、 グノー:「ロメオとジュリエット」、トマ:「ハムレット」、 マスネ:「エロディアード」、 オッフェンバック:「ホフマン物語」、ビゼー:「カルメン」、 アーン:「ヴェニスの商人」、 ワーグナー:「ローエングリン」、「パルジファル」 からのアリア、場面 ドビュッシー:フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード ラヴェル:ドゥルシネアに心を寄せるドン・キホーテ |
マルシャル・サンゲル(Br) パウル・ブライザッハ指揮 メトロポリタン歌劇場o. モーリス・アブラヴァネル指揮 コロンビア放送so. ピエロ・コッポラ指揮o. | |
マルシャル・サンゲル(1904-1990)はフランスの南西角にあたるベアルン地方のオロロン・サント・マリ出身のバリトン。ボーイソプラノとして教会で歌った後、1930年代にパリを中心に活躍していたが、ナチスのフランス侵攻を避けて合衆国に移住。1943年からメトのフランスオペラでスターとなり、1958年まで出演した。1954年にミュンシュが指揮した「ファウストの劫罰」でメフィストーフェレを歌っているのが代表的録音。合衆国に永住してカリフォルニアで亡くなった。 サンゲルはフランス人バリトンらしい軽い風合いと高い音まで伸びる美声で、幅広い役柄をこなした。中でも、彼が復活させて広めたトマの「ハムレット」のタイトルロールは見事。ちなみに彼は名教師としても知られ、ジェイムズ・キング、ジャニーヌ・アルトマイヤー、トーマス・モーザー、トマス・ハンプソンら多くの名歌手を育てあげている。そういわれてみれば、声の出し方にはハンプソンと共通したものがあるようにも感じられる。 | ||
エレノア・スティーバー〜オペラ・アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、 「魔笛」、「後宮からの逃走」 グノー:「ファウスト」、ビゼー:「カルメン」、 シャルパンティエ:「ルイーズ」、 ヴェルディ:「エルナーニ」、「椿姫」、「運命の力」、 「ドン・カルロ」、「オテロ」からのアリア |
エーリヒ・ラインスドルフ指揮 RCAビクターo. ファウスト・クレーヴァ指揮 メトロポリタン歌劇場o. 他 | |
録音:1945-1950年。 かつてメトは意外なくらい米国人ソプラノには扉の狭かった場所であった。そこに穴を開けた一人がエレノア・スティーバー(1914-1990)。ウェスト・ヴァージニア州ウィーリング生まれで、1940年にメトのオーディションに優勝、その年の暮にメトにデビューして以来、1966年まで歌った。またグラインドボーン音楽祭、バイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭などにも出演した。彼女の歌には、1940年代くらいのハリウッド映画のヒロインと共通した明るい清潔感があり、美声と美貌で大人気だったのも頷ける。 | ||
リチャード・タッカー Vol.2〜オペラ・アリア&二重唱曲集 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、 ヴェルディ:「椿姫」、「仮面舞踏会」、 プッチーニ:「マノン・レスコー」、「ボエーム」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、 グノー:「ファウスト」、ビゼー:「カルメン」、 マスネ:「マノン」から |
リチャード・タッカー(T) ドロシー・カーステン(S) ファウスト・クレーヴァ指揮 メトロポリタン歌劇場o. | |
録音:1951-1954年。 メトのスター・テノールとして、亡くなる直前まで活躍したリチャード・タッカー(1913-1975)、その40歳前後の脂の乗った歌を集めたアルバム。彼の声はちょっと癖があるので、日本ではあまり人気が上がらなかったが、その歌い口の上手さが理解されるようになって、近年再評価されつつある。ここにはアリアの他、同じくメトのプリマだったドロシー・カーステン(1910-1992)との二重唱がたっぷり収録されている。 | ||
ヘレナ・ブラウン〜オペラ・アリア&歌曲集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 ワーグナー: 「トリスタンとイゾルデ」、「ワルキューレ」、「神々の黄昏」、 ダルベール:「低地」からの場面 ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集 |
ヘレナ・ブラウン(S) レオポルド・ルートヴィヒ指揮 ベルリン国立歌劇場o. ハンス・ロスバウト指揮 ミュンヘン国立放送o. ルドルフ・モラルト指揮 ウィーンso. 他 | |
録音:1942-1954年。 ミュンヘンを中心に戦後まで活躍したヘレナ・ブラウン(1903-1990)。線は細めながら体当たり的な歌唱でワーグナー・ソプラノとして人気を博した。放送録音を主に収録。 | ||
ヒルデガルデ・ランツァク〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「仮面舞踏会」、「アイーダ」、「オテロ」、 プッチーニ:「ボエーム」、「トスカ」、「外套」、 ビゼー:「カルメン」、トマ:「ミニョン」、 フロトー:「マルタ」からのアリア、場面 |
ヒルデガルデ・ランツァク(S) クレメンス・クラウス指揮 シュトゥットガルト国立放送o. レオポルト・ルートヴィヒ指揮 ベルリン放送so. アルトゥール・ローター指揮 ベルリン・ドイツオペラo. 他 | |
録音:1932-1944年。 チェコのモラヴィア地方に生またヒルデガルデ・ランツァク(1895-1987)はドイツで活躍、ドラマティックな役からリリックな役まで幅広く歌った。全てドイツ語歌唱。 | ||
ヘルベルト・ヤンセン(Br)〜アリア集 ロルツィング:皇帝と船大工/刀鍛冶 ワーグナー:タンホイザー/トリスタンとイゾルデ/ニュルンベルクのマイスタージンガー/パルジファル グノー:ファウスト / プッチーニ:蝶々夫人/からのアリア、場面 ヘルベルト・ヤンセン(Br) フリッツ・ツヴァイク、ゼルマー・マイロヴィッツ指揮ベルリン国立歌劇場o.、 カール・エルメンドルフ指揮バイロイト祝祭o.、ゼルマー・マイロヴィッツ指揮BPO、 エーリヒ・ラインスドルフ指揮コロンビア・オペラo.、パウル・ブライザッハ、マックス・ルドルフ指揮 メトロポリタン歌劇場o. ロベルト・キンスキー指揮ケルン歌劇場o. | ||
録音:1923年-1947年。 ヘルベルト・ヤンセン(1892-1965)は、ケルン生まれのドイツのバリトン。1939年以降ニューヨークに定住したので、ハーバート・ジャンセンと呼ばれることもある。1920、30年代のベルリンでワーグナーバリトンとして活躍し、米国に移ってからはメトロポリタン歌劇場にも頻繁に出演した。このCDには、1923年の彼の最初の録音から、1920年代の様々な録音、そして米国時代の米COLUMBIAの録音が収録されている。 | ||
アルド・プロッティ〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」、 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」、「リゴレット」、 「トラヴィアータ」、「アイーダ」、「オテロ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」から |
アルド・プロッティ(Br) アルベルト・エレーデ指揮 ローマ聖チェチーリア音楽院o. スイス・ロマンドo. 他 | |
録音:1952-1954年。 日本にもファンの多い名バリトン、アルド・プロッティ(1920-1995)の強烈に焼きつく個性はなかなか類を見るものではな。このCDに収録されているのは全てDECCA録音で、1954年のアリア集が中心になっている。道化師のプロローグなど、プロッティで刷り込まれているオペラファンも少なくないはず。 | ||
チェーザレ・シエピ〜オペラ・アリア集 Vol.2 ベッリーニ:「夢遊病の女」、 マイヤベーア:「悪魔ロベール」、「ユグノー」、 アレヴィ:「ユダヤの女」、 ヴェルディ:「ナブッコ」、「エルナーニ」、 「シモン・ボッカネグラ」、「ドン・カルロ」、 ゴメス:「サルヴァトーレ・ローザ」、 プッチーニ:「ボエーム」、グノー:「ファウスト」、 ラフマニノフ:「けちな騎士」から |
チェーザレ・シエピ(B) フランコ・カプアーナ、 ガブリエーレ・サンティーニ指揮 RAI トリノso. アルベルト・エレーデ指揮 ローマ聖チェチーリア音楽院o. ファウスト・クレーヴァ指揮 メトロポリタン歌劇場o. 他 | |
録音:1951-1954年。 20世紀後半の最も美声イタリアン・バスと言ったらこの人、チェーザレ・シエピ(1923-)。その1954年のDECCA録音のアリア集を中心とした、若く瑞々しい歌を収録。ことに「ユグノー」のコラールでは、ローCを地鳴りのように伸ばして、圧巻。 | ||
ルチアーノ・ネローニ〜オペラ・アリア集 モーツァルト:「魔笛」、 ロッシーニ:「セビリアの理髪師」、「イタリアのモゼ」、 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、ベッリーニ:「清教徒」、 マイヤベーア:「ユグノー」、 ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」、「シモン・ボッカネグラ」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」、 ゴメス:「サルヴァトーレ・ローザ」、 カタラーニ:「デヤニーチェ」、ワーグナー:「ワルキューレ」、 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」からのアリア、場面 |
ルチアーノ・ネローニ(B) マリオ・ロッシ指揮 ウーゴ・タンジーニ、 アルフレード・シモネット指揮 トリノEIARso. 他 | |
録音:1943-1948年。 ルチアーノ・ネローニ(1909-1951)は子供の時から注目されるほどの美声で、22歳の時にデビュー、同い年のジューリオ・ネーリともに1930−40年代の代表的イタリア人バス歌手として活躍したが、健康に優れず、42歳と言う働き盛りで亡くなってしまった。その直前にはメトロポリタンからのオファーも来ていたので、もう少し長命していれば国際的に有名なバス歌手となっていたであろう。「魔笛」はイタリア語歌唱。 | ||
ジャンニ・ポッジ〜オペラ・アリア集 ドニゼッティ:「ルチア」、「ファヴォリータ」、 ヴェルディ:「リゴレット」、「仮面舞踏会」、 ポンキエッリ:「ジョコンダ」、 ボーイト:「メフィストーフェレ」、フロトー:「マルタ」、 グノー:「ファウスト」、マイヤベーア:「アフリカの女」から |
ジャンニ・ポッジ(T) アントーニオ・ナルドゥッチ指揮 ミラノso. アルフレード・シモネット指揮 RAI トリノso. 他 | |
録音:1948-1953年。 ジャンニ・ポッジ(1921-1989)は来日したこともあり、DECCAにも録音があるので知名度は低くないものの、いずれも崩れが出てしまってからのものだったため、日本ではかなり誤解されている人。このCDで復刻された1948年のCOLUMBIA録音は、まだ20代後半の頃だが、驚くべき美声と音楽に当たっていく情熱が見事に融合した驚くべき歌唱。ことに「マルタ」の「夢のごとく」は絶品。これを聴けば誰でもその素晴らしさにノックアウトをくらうことであろう。イタリア・テノール・マニア必聴の復刻盤。 | ||
アレクセイ・イワノフ〜オペラ・アリア集 ドニゼッティ:「愛の妙薬」、ワーグナー:「タンホイザー」、 グノー:「ファウスト」、 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」、「ホヴァーンシチナ」、 ルビンシテイン:「デーモン」、チャイコフスキー:「マゼッパ」、 ボロディン:「イーゴリ公」、レオンカヴァッロ:「道化師」、 リムスキー=コルサコフ:「皇帝の花嫁」から |
アレクセイ・イワノフ(Br) アレクサンドル・オルロフ、 ワシリー・ネボルシン、 アレクサンドル・ メリク=パシャエフ指揮 ボリショイ歌劇場o. 他 | |
録音:1947-1952年。全てロシア語の歌唱。 アレクセイ・イワノフ(1904-1982)は1938年から1967年まで30年近くボリショイ劇場で活躍したバリトン。1945年には終戦直後のウィーンに招かれ「トスカ」のスカルピアを歌っているほど名声の高かった人物で、表現力は抜群。 | ||
マリア・マクサーコワ〜オペラ・アリアと歌曲集 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」、「ホヴァーンシチナ」、 ビゼー:「カルメン」、マスネ:「ウエルテル」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」、 リムスキー=コルサコフ「雪娘」からのアリア ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集 |
マリア・マクサーコワ(Ms) ワシリー・ネボルシン、 ニコライ・ゴロワーノフ、 アレクサンドル・ メリク=パシャエフ、 キリル・コンドラシン指揮 ボリショイ歌劇場o. | |
マリア・マクサーコワ(1902-1974)はスターリン時代のボリショイのスター歌手。全てロシア語歌唱。 | ||
レナート・ウォーレン〜オペラ・アリア集 Vol.4 ヴェルディ:「仮面舞踏会」、「運命の力」、 「アイーダ」、「オテロ」、「ファルスタッフ」、 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、 レオンカヴァッロ:「道化師」から [ボーナス] ヴェルディ:「エルナーニ」から(1955年、ライヴ) ポンキエッリ:「ジョコンダ」から(1947年10月19日、ライヴ) |
レナート・ウォーレン(Br) ディミトリ・ミトロプーロス指揮 メトロポリタン歌劇場o. レナート・チェリーニ指揮 RCAビクターo. ヨネル・ペルレア、 ヴィンチェンツォ・ベレッツァ 指揮ローマ歌劇場o. 他 | |
録音:1955年。 ヴェルディ・バリトンとしてはいまだ合衆国が生んだ最高の歌手であろうレナート・ウォーレン(1911-1960)。このCDは彼が1955年RCAに録音した複数の商業録音セッションを集めたもの。いずれもウォーレンのグリッと来る声が堪能できる。ボーナスの「ジョコンダ」ではステッラ・ロマン(ジョコンダ)、クルト・バウム(エンツォ)が共演。 | ||
ソフィア・プレオブラジェンスカヤ〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「アイーダ」、 チャイコフスキー:「オルレアンの少女」、「マゼッパ」、 ムソルグスキー:「ホヴァーンシチナ」、 タネーエフ:「オレステア」、 リムスキー=コルサコフ:「皇帝の花嫁」からのアリア、場面 |
ソフィア・ プレオプラジェンスカヤ(Ms) | |
録音:1946、1951年。 ソフィア・プレオブラジェンスカヤ(1904-1966)はペテルブルグ生まれのメゾ。ボリショイ全盛期の当時にあってレニングラードに留まり続け、キーロフ劇場を拠点として活躍、特にチャイコフスキーの「オルレアンの少女」のジャンヌ・ダルク役を得意とした。 | ||
アニー・コネツニ〜オペラ・アリアと歌曲集 ベートーヴェン:「フィデリオ」、 ワーグナー:「ローエングリン」、 「トリスタンとイゾルデ」、「神々の黄昏」、 R.シュトラウス:「エレクトラ」、 「ナクソスのアリアドネ」からの場面 ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集 ブラームス:五月の夜 ヴォルフ:隠棲 R.シュトラウス:黄昏の夢/献呈 |
アニー・コネツニ(S) ハンス・ワイスバッハ指揮 デンマーク放送so. ルドルフ・モラルト指揮 ウィーン国立歌劇場o. ディミトリ・ミトロプーロス指揮 フィレンツェ五月祭o. 他 | |
録音:1933-1952年。 ウィーンを中心に活躍したコネツニ姉妹の姉の方、アニー・コネツニ(1901-1968)はドラマティック・ソプラノで、ワーグナーやシュトラウスには欠かせぬ人だった、全盛期が第二次世界大戦真っ只中だったため、その真価が国際的に広まらずに終わってしまった。放送録音や未発表商業録音など貴重音源多数。 | ||
ニカンデル・ハナーエフ〜オペラ・アリア集 グリンカ:「ルスランとリュドミラ」、ヴェルディ:「オテロ」、 ワーグナー:「ジークフリート」、ビゼー:「カルメン」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」、 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」、 チャイコフスキー:「スペードの女王」、 リムスキー=コルサコフ:「サトコ」、 シャポーリン:「デカブリストたち」から |
ニカンデル・ハナーエフ(T) | |
録音:1937-1953年。全てロシア語の歌唱。 ニカンデル・ハナーエフ(1890-1974)は1930−40年代のボリショイ劇場を代表すドラマティック・テノール。特にチャイコフスキーの「スペードの女王」のゲルマンが当たり役であった。「オテロ」や「ジークフリート」などでも迫力満点の歌を聴かせる。 | ||
リリー・ハフグレン〜オペラ・アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」、 ベートーヴェン:「フィデリオ」、ウェーバー「魔弾の射手」、 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」、「タンホイザー」、 「ローエングリン」、「ワルキューレ」、「パルジファル」、 グノー:「ファウスト」、マイヤベーア:「アフリカの女」、 R.シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」、 ダルベール:「低地」からのアリア、場面 |
リリー・ハフグレン(S) | |
録音:1910-1921年。 リリー・ハフグレン(1884-1965)はスウェーデン出身。芸術一家に生まれ、ピアニストを目指したが、ジークフリート・ワーグナーの勧めで歌手の道を歩み、デビューは1908年、なんといきなりバイロイト音楽祭でフライア役。その後1910-20年代の代表的ブリュンヒルデ歌手として、ドイツ語圏はもちろん、イタリアや南米でも活躍した。ベルリン国立歌劇場を拠点に、シュトラウスのオペラのベルリン初演で「ナクソスのアリアドネ」のタイトルロールや「影のない女」の皇后等をレパートリーとした。 | ||
マティオイ・アーラースマイヤー〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「椿姫」、「運命の力」、「ドン・カルロ」、 「マクベス」、「オテッロ」、 ビゼー:「真珠採り」、レオンカヴァッロ:「道化師」、 プッチーニ:「外套」、シリングス:「モナリザ」、 オッフェンバック:「ホフマン物語」からのアリア、場面 |
マティオイ・ グフタフ・ゲーリヒ指揮 シュトゥットガルト放送o. 他 | |
録音:1932-1953年。 マティオイ・アーラースマイヤー(1896-1979)はケルンに生まれ、1934年からドレスデン国立歌劇場で活躍。歌唱のみならず演技力においても非常に高く評価された人で、ヴェルディに優れた適性を示した。全てドイツ語による歌唱。 | ||
マファルダ・サルヴァティーニ(S)〜アリア集 ヴェルディ:「アイーダ」/マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 レオンカヴァッロ:「道化師」/プッチーニ:「蝶々夫人」「トスカ」「トゥーランドット」 ダルベール:「低地」「死んだ目」/コルンゴルト:「死の都」/ドヴォルザーク:「ルサルカ」 パチーニ:「サッフォー」/ジョルダーノ:「フェドーラ」からのアリア | ||
録音:1919-1930年。 マファルダ・サルヴァティーニ(1888-1971)は、名前の通りイタリア人のソプラノだが、ジャン・ド・レシュケに学び、ベルリンを中心にして活躍した。1926年、「トゥーランドット」のベルリン初演でタイトルロールを歌っている。「アイーダ」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「蝶々夫人」のみイタリア語、他はイタリア・オペラのアリアでもドイツ語歌唱。 | ||
ビョルン・タレン(T)、アリア集 ヴェルディ:「仮面舞踏会」「トロヴァトーレ」「運命の力」「アイーダ」「オテロ」 ビゼー:「カルメン」/プッチーニ:「ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」 レオンカヴァッロ:「道化師」/モーツァルト:「魔笛」 ワーグナー:「ローエングリン」「マイスタージンガー」 コルネリウス:「バグダッドの理髪師」/オッフェンバック:「ホフマン物語」 からのアリア/他 | ||
録音:1922年-1928年。 ノルウェー出身のテノール、ビョルン・タレン(1890-1947)のアリア集。1922年にベルリン国立歌劇場のメンバーになり、比較的軽めのワーグナー役、ヴェルディ、プッチーニなどで活躍した。 | ||
ヨゼフ・フォン・マノワルダ(B) Vol.2 モーツァルト:「魔笛」 ワーグナー:「ローエングリン」「トリスタンとイゾルデ」「マイスタージンガー」 「ワルキューレ」「パルジファル」/ヴェルディ:「ドン・カルロ」からのアリア&場面 ヨゼフ・カイルベルト指揮シュトゥットガルト放送so. ハンス・ワイスバッハ指揮ライプツィヒ放送o./他 | ||
録音:1937年-1941年。 ヨゼフ・フォン・マノワルダ(1890-1942)は、ウィーンを中心に活躍したバスバリトン。ワーグナーを得意とし、バイロイトでも、伝説的なトスカニーニ指揮の「タンホイザー」で領主へルマンを歌っている。1930年代の放送録音が中心になっている。 | ||
ナデージダ・オブーホワ〜オペラ・アリア集 ムソルグスキー:「ホヴァーンシチナ」、 リムスキー=コルサコフ:「皇帝の花嫁」、「雪娘」、「サトコ」、 ボロディン:「イーゴリ公」、 チャイコフスキー:「スペードの女王」、 ビゼー:「カルメン」、マスネ:「ウェルテル」、 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」から |
ナデージダ・オブーホワ(Ms) | |
録音:1930年代。 ナデージダ・オブーホワ(1886-1961)は1920年代に活躍したボリショイの偉大なメゾ。モスクワの音楽一家に生まれ、恵まれた環境で学び、1916年にボリショイにデビュー、すぐにトップ・メゾとなった。録音当時にはコンサート活動が主となっていたが、声の状態は極めて良い。 | ||
ロバート・ウィード(Br)〜アリア集 ヴェルディ: 「トロヴァトーレ」「リゴレット」「椿姫」「仮面舞踏会」「運命の力」 「ドン・カルロ」「オテロ」「ファルスタッフ」 レオンカヴァッロ:「道化師」/グノー:「ファウスト」/ビゼー:「カルメン」 からのアリア&場面 | ||
録音:1946年-1954年。 ロバート・ウィード(1903-1972)は、米国ボルチモア生まれのバリトン。朗々と輝く声の優れたヴェルディ・バリトンだったが、先輩のローレンス・ティペット(1896年生まれ)、後輩のレナート・ウォーレン(1911年生まれ)、ロバート・メリル(1917年生まれ)の影に隠れて高い名声は得られなかった。録音も極めて少なく、マリア・カラスのメキシコ公演で共演している「アイーダ」や「トスカ」などが CDで聞けるくらい。しかし、ここでの録音、特に「道化師」のトニオのプロローグを聞けば、彼がいかに不当に低評価に留まっているか分かるだろう。ヴェルディ・バリトン好きは必聴。 | ||
パウル・シェフラー〜アリア集 Vol.2 ベートーヴェン:「フィデリオ」 ワーグナー:「タンホイザー」「マイスタージンガー」/「ワルキューレ」「パルジファル」 ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」「シモン・ボッカネグラ」「ドン・カルロ」 マイヤベーア:「アフリカの女」/オッフェンバック:「ホフマン物語」 ボロディン:「イーゴリ公」/モーツァルト:「魔笛」からのアリア ヴィルヘルム・ロイブナー指揮o./フェリックス・プロハスカ指揮ウィーン国立歌劇場o. | ||
録音:1950年/1954年。 パウル・シェフラー (1897-1977)は、ザルツブルク音楽祭に 1938年から 1965年まで、戦争の中断などを除くと実に25年以上毎年のように出演していたドイツの名バリトン。ウィーンやメトでも活躍した。ドレスデン生まれらしい温かい質実剛健なドイツ精神を持ちつつ、イタリアに留学し、パレルモ生まれのバリトン、マリオ・サンマルコに学んだ流麗な旋律美も持ち合わせており、ことにザックスで絶賛されていた。ここではお得意のワーグナーに加え、ヴェルディやオッフェンバック、さらには珍しいボロディンまで収録。「アフリカの女」はイタリア語、「イーゴリ公」はフランス語の歌唱。 | ||
アーダ・サーリ(S)〜アリア集 ベッリーニ:「清教徒」「夢遊病の女」/ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ドニゼッティ:「ルチア」/ヴェルディ:「リゴレット」「椿姫」 ボーイト:「メフィストフェレ」/マイヤベーア:「ユグノー」「ディノーラ」 グノー:「ファウスト」「ロメオとジュリエット」/ビゼー:「真珠採り」 ドリーブ:「ラクメ」/シャルパンティエ:「ルイーズ」からのアリア | ||
録音:1925年-1926年。 アーダ・サーリ(1886-1968)は、本名ヤドヴィガ・サイエルというポーランド人。母国でも活躍したが、イタリアや、ことに南米での人気が高かったそう。やや太めの声の豪快なコロラトゥーラ・ソプラノ。 | ||
エツィオ・ピンツァ(B) Vol.4 モーツァルト:「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」/ ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ヴェルディ:「ナブッコ」「エルナーニ」「シチリアの晩鐘」「シモン・ボッカネグラ」「ドン・カルロ」 グノー:「ファウスト」/トーマ:「ミニヨン」/ポンキエッリ:「ジョコンダ」からのアリア/他 アルフレッド・ウォーレンステイン指揮、エーリヒ・ラインスドルフ指揮RCAヴィクターo./他 | ||
録音:1945年-1951年。 20世紀前半を代表する名バリトンの一人、エツィオ・ピンツァ(1892-1957)の、比較的後期の録音。 60歳近くなっても、粋な歌いっぷりはさすが。1951年録音の二つのセッションが中心となっている。「魔笛」はイタリア語の歌唱。 | ||
ジャチント・プランデッリ(T)〜アリア集 ドニゼッティ:「愛の妙薬」「ドン・パスクワーレ」「ルチア」 ポンキエッリ:「ジョコンダ」/ヴェルディ:「リゴレット」「ルイザ・ミラー」 ワーグナー:「ローエングリン」/マスネ:「ウェルテル」「マノン」 プッチーニ:「マノン・レスコー」「トスカ」/アルファーノ:「復活」からのアリア&場面 アルベルト・エレーデ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院o. アルジェオ・クワドリ指揮ミラノso./他 | ||
録音:1947年-1954年。 ジャチント・プランデッリは1914年生まれのイタリアのテノール。繊細で優美な声を持ち、1950-60年代に活躍、DECCAでテバルディと共演した「ボエーム」の全曲録音もある。このCDでは、珍しい1940年代後半から1950年代前半の若々しい声が聞ける。 | ||
ペトレ・ムンテアヌー(T)〜アリア集 モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョヴァンニ」「後宮からの逃走」 チマローザ:「秘密の結婚」/ロッシーニ:「セビリャの理髪師」「アルジェのイタリア女」 ベッリーニ:「夢遊病の女」/ドニゼッティ:「ルチア」「愛の妙薬」「ドン・パスクワーレ」 ヴェルディ:「リゴレット」「椿姫」「ルイザ・ミラー」「レクイエム」からのアリア/他 | ||
ムンテアヌーは、録音が歌曲やバッハの宗教曲などが中心だったため、日本では歌曲歌手のイメージが強い。しかし実際には、イタリアではスカラ座を初めとする各地の劇場で活躍したオペラ歌手で、一線を退いてからはミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の教授になったほどの人。当然イタリア・オペラのアリアも絶品。このCDに収録された録音は、時期や共演者は不明だが、おそらく1950年代の放送録音とおぼしきもので、音の状態は良好、彼の魅力が全開。 | ||
ジュゼッペ・カンポーラ(T)〜アリア集 ヴェルディ:「運命の力」「ファルスタッフ」/ポンキエッリ:「ジョコンダ」 ボーイト:「メフィストーフェレ」/ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」 プッチーニ:「トスカ」/チレーア:「アルルの女」/マスカーニ:「ロドレッタ」より アルマンド・ラ・ローザ・パローディ指揮ミラノ・スカラ座o. アルベルト・エレーデ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院o. | ||
世の中には、運悪くメジャーになれなかった歌手が多数いるが、このジュゼッペ・カンポーラ(1923-2004)もその一人だろう。1949年、26歳の時に「ボエーム」でデビュー、1951年にはスカラ座に初登場。その後、メトを初めとする米国での活動が増し、1960年代以降は米国を拠点とした。力強さと潤いのある声は大変優れたもので、イタリアのドラマティックなテノールが好きなら聞く価値は大。彼の代表的録音である「運命の力」の全曲録音からの抜粋や、1955年の DECCA 録音など、カンポーラの本領が楽しめる。 | ||
エリザヴェータ・シュムスカヤ〜オペラ・アリア集 ワーグナー:「ローエングリン」、 ヴェルディ「椿姫」、グノー:「ファウスト」、 チャイコフスキー:「オルレアンの乙女」、 「イオランタ」、「エウゲニ・オネーギン」、 マスネ:「マノン」、ドリーブ:「ラクメ」、 ビゼー:「真珠採り」、レオンカヴァッロ:「道化師」、 プッチーニ:「ボエーム」、からのアリア、場面 |
エリザヴェータ・シュムスカヤ(S) | |
エリザヴェータ・シュムスカヤ(1905-1988)は1940年代を中心に活躍したソプラノ。声そのものは軽めながら、類いまれな表現力で極めて広範囲な役を歌った。 | ||
レオポルド・シモノー、アリア集 モーツァルト: 「ドン・ジョヴァンニ」 「コジ・ファン・トゥッテ」 「イドメネオ」「ティートの慈悲」 ヴェルディ:「椿姫」 グノー:「ロメオとジュリエット」 ビゼー:「カルメン」 マスネ:「マノン」 からのアリア |
レオポルド・シモノー(T) ベルンハルト・ パウムガルトナー指揮 ウィーンso. ピエール・デルヴォー指揮 コンセール・ラムルーo.、 シャンゼリゼo. | |
録音:1953年、1954年。 カナダ出身でヨーロッパで広く活躍したレオポルド・シモノー(1916-2006)のアリア集。1953年と54年のPHILIPS録音に加え、1953年の Ducretet Thomson の珍しい録音を収録。 | ||
リチア・アルバネーゼ(S)〜アリア集 Vol.2 モーツァルト:「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」/ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」 ビゼー:「カルメン」/マスネ:「マノン」/ヴェルディ:「オテロ」 チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」 プッチーニ:「ヴィッリ」「ロンディネ」「ボエーム」「ジャンニ・スキッキ」 「修道女アンジェリカ」「トゥーランドット」からのアリア&場面/他 ジョネル・ベルレア指揮RCAヴィクターo./他 | ||
録音:1945年-1955年。 リチア・アルバネーゼは1913年、南イタリアのバーリ生まれ。1934年に生地で「ボエーム」のミミ役でデビュー。イタリアで成功を収めると、1940年にメトロポリタン歌劇場に進出、ここで大プリマドンナとして活躍した。トスカニーニのお気に入りで、「ボエーム」と「椿姫」で彼女を起用したことでも有名。声はちょっと古いタイプながら、歌いまわしはまさにイタリアの栄光、トスカニーニが彼女を重用したのも頷ける。余白のドナウディがまた最高に素晴らしい! | ||
マリア・カニーリア(S)〜アリア集 Vol.2 ワーグナー:「ローエングリン」/ヴェルディ:「椿姫」「仮面舞踏会」「運命の力」「オテロ」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」/プッチーニ:「ボエーム」「トスカ」 ボーイト:「ネローネ」からのアリア/他 ジュゼッペ・アントニチェッリ指揮、ジーノ・マリヌッツィ指揮ミラノ・スカラ座o. ウンベルト・ベレットーニ指揮o./他 | ||
録音:1936年-1953年。 マリア・カニーリア(1905-1979)は、まだオペラの全曲録音が珍しかった 1940年代に、ベニアミーノ・ジーリとともにヴェルディの「仮面舞踏会」や「アイーダ」、プッチーニの「トスカ」などを録音したプリマドンナ。ドラマティックで恰幅の良い声の持ち主だった。ここでは、 1930年代後半から 1940年代前半の全盛期の録音が中心。加えて、1953年のボーイトの「ネローネ」のアリアの貴重なライヴ録音が聞ける。 | ||
インゲ・ボルク(S)〜アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」/ヴェルディ:「アイーダ」 R.シュトラウス:「サロメ」「エレクトラ」/シリングス:「モナリザ」 メノッティ:「領事」からのアリア、場面 アルトゥール・ローター指揮ベルリン市立歌劇場o. ハンス・ミュラー=クライ指揮シュトゥットガルト放送so./他 | ||
録音:1951年-1955年。 1950年代を代表するシュトラウス・ソプラノ、インゲ・ボルク(1921-)の比較的珍しい録音を集めている。「フィデリオ」のレオノーレのアリアは、 1952年3月19日の ELECTOROLA 録音。ドイツ語のヴェルディ「アイーダ」は 1953年のシュトゥットガルトの放送録音。「サロメ」はライナーが指揮した RCA録音。「エレクトラ」は1953年のヘッセン放送の録音、オレストはフェルディナント・フランツ。「モナリザ」は PRCD-90573 で全曲盤が発売されているもの。ドイツ語のメノッティの「領事」は、1951年に彼女がバーゼルでデビューした役で、これはその成功を受けて同じ年の12月にベルリンで ELECTOROLA によって録音されたもの。いずれも貴重な音源。 | ||
アレクサンダー・ヴェリッチュ、アリア集 ベートーヴェン:「フィデリオ」 マルシュナー:「ハンス・ハイリング」 ワーグナー:「マイスタージンガー」 ヴェルディ:「ナブッコ」「ドン・カルロ」「アイーダ」 グノー:「ファウスト」 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」 ダルベール:「低地」 シリングス:「モナリザ」 からのアリア、ほか歌曲 |
アレクサンダー・ ヴェリッチュ(Br) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 ハンブルク北西ドイツ放送so. レオ・ブレッヒ指揮 RIASso./他 | |
録音:1944年-1953年。 アレクサンダー・ヴェリッチュ(1906-1991)は、マケドニア出身のバス=バリトン。1936年から41年までシュトゥットガルト歌劇場のメンバーとして活躍。第二次世界大戦中は米国に逃れ、戦後再びシュトゥットガルトに復帰。妻はソプラノのインゲ・ボルク。 | ||
生き続ける過去〜 マリア・フォン・イロシュヴァイ モーツァルト: 「みてくれのばか娘」〜なんて大騒ぎ(*)/ 「救われたベトゥーリア」より(*)/ [同じように不毛/ 私は武器を持たずに行く(*)]/ 幸せの陰よ・・・おまえを残していく(*)/ 「皇帝ティートの慈悲」 〜ああ、この瞬間だけは(*) ヴェルディ: 「トロヴァトーレ」〜炎は燃えて(#)/ 「ドン・カルロ」〜呪われし美貌(#) トマ:「ミニョン」〜君よ知るや南の国(#) ビゼー:「カルメン」〜カルタの歌(#) サン=サーンス: 「サムソンとデリラ」より(#) [恋よ、弱気われに力を添えよ/ 君が声にわが心開く] ワーグナー: 「ラインの黄金」 〜消えろ、ヴォータン、消えろ(+)/ 「ジークフリート」〜その歌は強く(+) ヴェルディ: 「レクイエム」〜書き記されし書物は(**) |
マリア・フォン・ イロシュヴァイ(A) ベルンハルト・ パウムガルトナー指揮(*) ヴィルヘルム・ ロイブナー指揮(#) ウィーンso.(*/#) クレメンス・クラウス指揮(+) バイロイト祝祭o.(+) パウル・ ファン・ケンペン指揮(**) サンタ・チェチーリア 国立音楽院o.&cho.(**) | |
録音:1952年-1955年。 ブタペストに生まれたマリア・フォン・イロシュヴァイ(1913-1987)は母国とウィーンで声楽教育を受けた。ウィーン国際音楽コンクールでの優勝をきっかけにザルツブルクでキャリアをスタートさせ、当初モーツァルトの初期オペラを中心に歌っていた。アメリカ・ツアーでの「コジ・ファン・トゥッテ」のドラベッラのセンセーショナルな成功を経て、1940年にハンブルク州立歌劇場の専属となり、歌手人生の最後までハンブルクに拠点を置いた。戦後、ウィーン国立歌劇場、ミュンヘン、シュトゥットガルト、コヴェント・ガーデン、ミラノ・スカラ座といった主要歌劇場に客演したが、1953年から1958年にかけてバイロイト音楽祭に出演したことにより、彼女の世界的名声はさらに高まった。1987年にハンブルクで亡くなっている。ここには1950年代のPHILIPS 録音を中心に復刻されているが、当時発売されたイロシュヴァイによる2枚のソロ・レコードは、残念なことにすぐに廃盤になってしまったので、まさに貴重な録音に私たちは半世紀を越えてようやく出会えたといえるだろう。 | ||
生き続ける過去〜マリオ・フィリッペスキ ベッリーニ:「ノルマ」〜ヴィーナスの祭壇に(*) ロッシーニ:「ウィリアム・テル」より(#) [ああ、マティルデ、愛している/ 第2幕の3重唱/ もの言わぬ涙の隠れ家よ] マイアベーア:「ユグノー教徒」 〜アルプスの雪のように白く(+) ヴェルディ: 「トロヴァトーレ」より(+) [いとしの君よ/ 見よ、恐ろしい炎を]/ 「運命の力」〜人生は地獄だ(+) 「アイーダ」より [清きアイーダ(**)/ いとしのアイーダよ、おまえに(##)/ すでに祭司を集い(##)] ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」 〜ある日青空を眺めて(**) ヴェルディ:「オテロ」 〜清らかな思い出は遠いかなたに(+) プッチーニ: 「西部の娘」〜やがてくる自由の日(+) 「トゥーランドット」 〜誰も寝てはならぬ(+) |
マリオ・フィリッペスキ(T) トゥリオ・セラフィン指揮(*) ミラノ・スカラ座o.&cho.(*) マリオ・ロッシ指揮(#) アルジェオ・ クァドリ指揮(+/**) RAI オーケストラ&cho.(#/+)、 ミラノso.(**) ヴィットリオ・グイ指揮(##) ローマ RAI o.(##) | |
録音:1951年-1956年。 戦中・戦後に国際的キャリアを築いた多くのイタリア人テノール歌手たちは、特に録音においてその実力に値する活躍の場を与えられなかった。そのうちの一人がマリオ・フィリッペスキ(1907-1979)。ピサ近郊に生まれたフィリッペスキは7年間の声楽教育を受けた後、1937年に「ルチア」のエドガルド役でデビューした。同時代にミラノ・スカラ座で活躍したテノールには、ティト・スキーパ、マリオ・デル・モナコなどの偉大な名前が並ぶ。フィリッペスキ最大の持ち味は、ヒロイックな声で高い音をバシバシ出すという、驚異的な輝かしい高音だろう、しかもその高音の輝きを失うことなく、中音域・低音域の響きも充実させていることが彼の魅力であり、ロッシーニからヴェルディまで幅広いレパートリーを歌いこなしてしまうゆえんなのだ。1942年には昭和天皇の列席のもと、ローマで蝶々夫人のピンカートンを歌っている。1950年代前半には押しも押されもせぬ大テノールになった。ヴェルディの「トロヴァトーレ」のマンリーコや、ことにロッシーニの「グリエルモ・テル」のアルノルドを得意として、後者は彼の看板役だった。しかし1950年代後半からピークがすぎ、戦後の録音産業の発展に乗り遅れてしまった。このCDは、RAIが収録し、CETRAがLPで発売した録音が中心となっている。フィリッペスキの代表的録音である「グリエルモ・テル」(「ウィリアム・テル」のイタリア語改訂版)は、タッデイのテル、ロッシの指揮も充実、音の状態も現行のCDよりはるかに良好。ハイC連発に痺れる。 | ||
エミー・ベッテンドルフ、アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」 ウェーバー:「魔弾の射手」 グノー:「ファウスト」 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」 ワーグナー:「タンホイザー」「ローエングリン」 「マイスタージンガー」 コルネリウス:「バグダッドの理髪師」 R.シュトラウス:「バラの騎士」 「ナクソス島のアリアドネ」 からのアリア、場面 |
フリーダー・ヴァイスマン指揮 パウル・ブライザッハ指揮 ベルリン国立歌劇場o./他 | |
録音:1922年-1925年。 エミー・ベッテンドルフ(1895-1963)はフランクフルト・アム・マイン生まれのドイツのソプラノ。十代でデビュー。1920年からベルリン国立歌劇場で、1924年からベルリン市立歌劇場で活躍、幅広い人気を誇った。病気で1928年に舞台から引退したものの、1938年まで歌手活動を続けていた。 | ||
ルートヴィヒ・ウェーバー(B)〜アリア集 モーツァルト:「後宮からの逃走」/ベートーヴェン:「フィデリオ」 ウェーバー:「魔弾の射手」/ヴェルディ:「マクベス」「シチリアの晩鐘」 ワーグナー:「タンホイザー」「さまよえるオランダ人」「ラインの黄金」「神々の黄昏」「パルジファル」 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」/R.シュトラウス:「バラの騎士」からのアリア&場面 オットー・アッカーマン指揮、フェリックス・プロハスカ指揮VPO | ||
録音:1938年-1955年。 ルートヴィヒ・ウェーバー(1899-1974)は、ウィーン生まれでウィーンで活躍し、ウィーンで没した、生っ粋のウィーンのバス。モーツァルトからベルクまで、幅広いレパートリーを誇っていたが、本領はやはりワーグナー。バイロイトには1960年まで出演した。そして極めつけのオックス男爵。この CDは、1950年前後の英 COLOMBIA 録音が中心になっている。 | ||
ルイージ・インファンティーノ、アリアと歌曲集 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ドニゼッティ:「愛の妙薬」 ヴェルディ: 「リゴレット」「椿姫」「レクイエム」 からのアリア、ほか歌曲 |
ルイージ・インファンティーノ アルベルト・エレーデ指揮 レイ・マーティン指揮 o. ヴィンチェンツォ・ ベレッツァ指揮 ローマ歌劇場o./他 | |
録音:1946年-1951年。 ルイージ・インファンティーノ(1921-1990)はイタリアのリリックテノール。甘美な声の持ち主と知られたが、録音はあまり多くない。オペラと同時に、カンツォーネでも大変人気があり、このCDでもトスティのマレキアーレやかわいい口もとは絶品。 | ||
ローズ・バンプトン(S)〜アリア集 グルック:「アルチェステ」/モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」 ロッシーニ:「チェネレントラ」「セミラーミデ」/ヴェルディ:「エルナーニ」「アイーダ」 ワーグナー:「ローエングリン」「トリスタンとイゾルデ」/プッチーニ:「トスカ」 マスネ:「エロディアート」/ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」からのアリア&場面/他 ウィルフレッド・ペルティエ指揮ヴィクターo.、RCAヴィクターo. ウィリアム・スタインバーグ指揮メトロポリタン歌劇場o. | ||
録音:1932年-1946年。 ローズ・バンプトンといえば、トスカニーニが指揮した「フィデリオ」の録音でレオノーレを歌っているソプラノ。1907年、米国クリーヴランド近郊の生まれ。1932年にメトに初出演、しばらくはメッゾソプラノを歌っていたが、1930年代後半から徐々にソプラノ役を手がけ、1940年頃から本格的にソプラノに転向、ドラマティック・ソプラノとして活躍した。このCD にもまだソプラノ役とメッゾ役が混ざっている。伴奏をしているカナダの指揮者、ウィルフレッド・ペルティエは夫。 | ||
ミヒャエル・ボーネン(B)、アリア集 Vol.3 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」「マイスタージンガー」「ワルキューレ」 グノー:「ファウスト」/ヴェルディ:「リゴレット」 レオンカヴァッロ:「道化師」/プッチーニ:「トスカ」 スメタナ:「売られた花嫁」からのアリア、場面 | ||
録音:1916年-1925年。 ケルン生まれのバス歌手、ミヒャエル・ボーネン(1887-1965)のアリア集。PRCDEISERからは既に、アリア集の第1集(PRCD-89190)、第2集(PRCD-89633)と、2枚組みのアルバム(PRCD-89215)が発売されている。 | ||
ルートヴィヒ・ズートハウス、アリアと歌曲集 Vol.2 シューベルト: 音楽に寄せて D.547(*)/竪琴に寄す D.737(*)/ 夜の曲 D.672(*)/魔王 D.328(*)/ セレナード D.957-4(*)/ミューズの子 D.764(*) シューマン: ベルシャザール王 Op.57(*)/野外へ Op.89-5(*) ブラームス:郷愁2 Op.63-8(*)/愛の歌 Op.71-5(*) R.シュトラウス: あした Op.27-4(*)/憩え、私の魂よ Op.27-1(*)/ 献呈 Op.10-1(*) ワーグナー: 「さまよえるオランダ人」より(#)/ 「ワルキューレ」より(+) |
ルートヴィヒ・ズートハウス(T) グスタフ・グロスマン(P;*) フェレンツ・ フリッチャイ指揮(#) ベルリン市立歌劇場o.(#) ハンス・ミュラー=クライ指揮(+) シュトゥットガルト 南ドイツ放送so.(+) | |
録音:1955年10月12日、モスクワ(*)/1952年4月26日(#)/1950年(+)。 ルートヴィヒ・ズートハウス(1906-1971)がモスクワで行った歌曲リサイタルを中心に、彼の唯一のエリックの録音である1952年の「さまよえるオランダ人」の抜粋などを収録。 | ||
マリアン・アンダーソン Vol.2 ブラームス:アルト・ラプソディー(*) マーラー:亡き子をしのぶ歌(#) シューベルト: 愛の便り D.957-1/魔王 D.323/ 糸を紡ぐグレートヒェン D.118/死と乙女 D.531/ ます D.550/アヴェ・マリア D.839/ 影法師 D.957-13/若者と死 D.545/他 R.シュトラウス: あした Op.27-4/解き放たれ Op.39-4 |
マリアン・アンダーソン(A) フリッツ・ライナー指揮(*) RCAヴィクターo.(*) ロバート・ショー男声cho.(*) ピエール・モントゥー指揮(#) サンフランシスコso.(#)/他 | |
録音:1951年(*/#)。 マリアン・アンダーソン(1897-1993)が、ライナーやモントゥーと共演した珍しい録音。 | ||
ミリツァ・コルユス(S) Vol.3 J.シュトラウス:酒、女、歌/皇帝ワルツ/千一夜ワルツ/美しく青きドナウ/芸術家の生活/ 南国の薔薇/ウィーン気質/宝石のワルツ/ウィーンの森の物語/他 ベッリーニ:「ノルマ」〜清き女神/他 | ||
録音:1934年-1947年。 美貌のソプラノとして知られたミリツァ・コルユスの全盛期の録音。第1集はPRCD-89054、第2集はPRCD-89169。 | ||
ジャチント・プランデッリ(T) Vol.2〜イタリア古典歌曲&アリア集 | ||
ジャン・ボルテール、アリア集 グノー:「ファウスト」 ドリーブ:「ラクメ」 ビゼー:「真珠採り」 ヴェルディ:「仮面舞踏会」「リゴレット」 マスネ:「マノン」「エロディアート」「タイス」 他からのアリア |
ジャン・ボルテール(Br) アンドレ・クリュイタンス指揮 ピエール・デルヴォー指揮 パリ・オペラ座o.&cho. アルベルト・エレーデ指揮 パリ・オペラ コミーク劇場o.&cho. ルネ・レイボヴィッツ指揮 パリ放送so./他 | |
録音:1952年-1956年。 ジャン・ボルテール(1901-1984)は、北バスク地方モレオンの出身。苦労して歌手になり、オペラコミークに初登場したのは1951年、数年後にオペラ座に登場という遅咲きだった。「ファウスト」と、「ラクメ」と「真珠採り」は、それぞれEMIとDECCAの全曲盤から。「仮面舞踏会」は、1952年にレイボヴィッツが指揮した珍しい全曲録音からの抜粋。これだけイタリア語、あとはフランス語の歌唱。 | ||
ペトレ・ムンテアヌ(T)、アリア集 Vol.2 グルック:「欺かれた回教の裁判官」/ウェーバー:「オベロン」 ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」/フロトー:「マルタ」 ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」/グノー:「ファウスト」 ビゼー:「真珠採り」/ボーイト:「メフィストーフェレ」 マスネ:「ウェルテル」/プッチーニ:「トスカ」「トゥーランドット」 チレーア:「アルルの女」/ザンドナーイ:「祖国」 シューマン:「ゲノフェーファ」からのアリア、場面 | ||
ルーマニア生まれの名テノール、ペトレ・ムンテアヌ(1916-1988)のアリア集の第2集。第1集はPRCD-89662、また歌曲集がPRCD-89306(3CD)で発売されている。 | ||
ルドルフ・リッター(T)、アリア集 「リエンツィ」「ローエングリン」「ジークフリート」「オテロ」「道化師」「低地」「タンホイザー」 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ワルキューレ」「トロヴァトーレ」からのアリア、ヴォルフ:職人の歌/他 | ||
録音:1920年代。 | ||
ボリス・クリストフ、アリア集 Vol.2 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」 グルック:「トリドのイフェジェニ」 ベッリーニ:「夢遊病の女」 ヴェルディ: 「エルナーニ」「マクベス」 「シモン・ボッカネグラ」 「ドン・カルロ」「シチリアの晩鐘」 プッチーニ:「ボエーム」 グノー:「ファウスト」 チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」 リムスキー=コルサコフ: 「見えない町キーテジと乙女フェヴローニヤの物語」 ワーグナー:「ワルキューレ」 からのアリア、場面 |
ボリス・クリストフ(B) エルネスト・ブール指揮 バーデンバーデン 南西ドイツ放送so. ヴィルヘルム・シュヒター指揮 フィルハーモニアo. マッシモ・プラデッラ指揮 RAIナポリso. アンドレ・クリュイタンス指揮 フランス国立放送o./他 | |
録音:1951年-1956年。 ブルガリア出身の名バス、ボリス・クリストフのアリア集の第2集。第1集はPRCD-89554。ドイツ語で歌っている「ワルキューレ」のヴォータンの告別が珍しいだろう。エルネスト・ブール伴奏の5曲も貴重。 | ||
アメデオ・バッシ(T)、アリア集(*) レオンカヴァッロ:「道化師」/ヴェルディ:「ロンバルディ」「リゴレット」 ボーイト:「メフィストーフェレ」 プッチーニ:「マノン・レスコー」「ボエーム」「トスカ」「西部の娘」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」/「シベリア」「フェドーラ」 ティータ・ルッフォ(Br)、アリア集(#) マイヤベーア:「ディノーラ」/グノー:「ファウスト」 トーマ:「ハムレット」/ヴェルディ:「ドン・カルロ」 レオンカヴァッロ:「ザザ」/ジョルダーノ:「シベリア」/「フェドーラ」 | ||
録音:1904年-1912年(*)、1904年(#)。 アメデオ・バッシ(1874-1949)は、20世紀の初頭に活躍したイタリアのテノール。ティータ・ルッフォ(1877-1953)は同世代のバリトン。1922年から1929年までメトでも活躍した。 | ||
ヴァルター・キルヒホフ、アリア集 ワーグナー: 「リエンツィ」「ローエングリン」 「マイスタージンガー」「ラインの黄金」 「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」 ヴェルディ:「仮面舞踏会」 からのアリア、場面 |
ヴァルター・キルヒホフ(T) フランツ・ フォン・ヘスリン指揮o. フリーダー・ヴァイスマン指揮 ベルリン市立歌劇場o. | |
録音:1914年-1932年。 ヴァルター・キルヒホフ(1879-1951)は、ドイツのテノール。リリー・レーマンに学び、1906年にベルリンでデビュー。ワーグナーのヘルデンテノールとして高名で、1911年から14年にはバイロイト音楽祭にも出演した。 | ||
カール・ブラウン(B)、アリア集 モーツァルト:「魔笛」/アレヴィ:「ユダヤの女」 ウェーバー:「魔弾の射手」/ロルツィング:「皇帝と船大工」「刀鍛冶」 フロトー:「マルタ」/ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」/「ローエングリン」「マイスタージンガー」 「ラインの黄金」「ワルキューレ」「神々の黄昏」 ヒル:「ラインの心」からのアリア、場面 | ||
録音:1911年-1923年。 カール・ブラウン(1886-1960)は、マイゼンハイム出身のドイツのバス歌手。ウィーン、ベルリン、メトロポリタンなどで活躍した。 | ||
クレア・ドゥクス(S)、アリア集 モーツァルト:「フィガロの結婚」「牧人の王」/ウェーバー:「魔弾の射手」 ヴェルディ:「リゴレット」「トロヴァトーレ」/グノー:「ファウスト」 ビゼー:「真珠採り」/トーマ:「ミニヨン」 プッチーニ:「ボエーム」「蝶々夫人」「トスカ」 フンパーディンク:「王様の子供」からのアリア | ||
録音:1911年-1921年。 クレア・ドゥクス(1880-1967)はドイツのソプラノ。1906年にケルンでデビュー、1911年から18年までベルリンで活躍した。全てドイツ語での歌唱。 | ||
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ、アリア集 Vol.2 モーツァルト: 「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」 ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」 ロッシーニ:「グリエルモ・テル」 ヴェルディ:「仮面舞踏会」「アイーダ」 「オテロ」「ファルスタッフ」 レオンカヴァッロ:「道化師」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」 プッチーニ:「蝶々夫人」 からのアリア |
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br) アルトゥーロ・バジーレ指揮 アンジェロ・クエスタ指揮 RAIトリノso. アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso./他 | |
録音:1947年-1955年。 晩年のトスカニーニが好んで起用したことで知られるバリトン、ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(1914-)のアリア集。第1集はPRCD-89555。 | ||
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ、アリア集 ワーグナー:「タンホイザー」 ベッリーニ:「ノルマ」 ヴェルディ:「椿姫」「運命の力」 ボーイト:「メフィストーフェレ」 プッチーニ:「マノン・レスコー」 グノー:「ファウスト」 チャイコフスキー: 「オプリチュニク」「オルレアンの少女」 「マゼッパ」「魔法使い」「オプリチニク」 「スペードの女王」/「イオランタ」からのアリア |
ボリス・ハイキン指揮 ボリショイ歌劇場o./他 | |
ロストロポーヴィチの夫人、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(1926-)の、ボリショイ劇場時代のアリア集。「ノルマ」、「運命の力」、「マノン・レスコー」だけイタリア語、他は全てロシア語の歌唱。 | ||
クローエ・エルモ(Ms)、アリア集 「トロヴァトーレ」「アイーダ」「トリスタンとイゾルデ」「ジョコンダ」「フェドーラ」 「アドリアーナ・ルクヴルール」「ウェルテル」「カルメン」「仮面舞踏会」より | ||
グレ・ブラウエンステイン(S)、アリア集 「魔弾の射手」「オベロン」「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」 「ローエングリン」「トロヴァトーレ」「仮面舞踏会」「運命の力」「ドン・カルロ」より | ||
ジェイムズ・メルトン(T)、アリア&歌曲集 「カルメン」「マルタ」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「マノン」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」 「トスカ」「蝶々夫人」「ローエングリン」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」からのアリア、他 | ||
録音:1945年-1949年。原盤:RCA。メルトン(1904-1961)はアメリカのテナー。 | ||
ピエロ・パウリ(T)、アリア集 「メフィストフェレ」「アルルの女」「アドリアーナ・ルクヴルール」「ゲルマニア」「フェドーラ」「ファウスト」 「ボエーム」「マノン」「ボエーム」「ジャンニ・スキッキ」「ファルスタッフ」「ワルキューレ」からのアリア | ||
録音:1930年、1933年。原盤: HMV 。パウリ(1898-1967)はスペインのテナー。 | ||
ハンス・ホップフ(T)〜アリア集 ベートーヴェン:フィデリオ ワーグナー:リエンツィ/さまよえるオランダ人/ローエングリン/ニュルンベルクのマイスタージンガー/ワルキューレ ヴェルディ:ドン・カルロ / レオンカヴァッロ:道化師 / プッチーニ:マノン・レスコー/西部の娘 スメタナ:売られた花嫁 からのアリア、場面 ハンス・ホップフ(T) ルドルフ・モラルト、ヴィルヘルム・ロイブナー指揮VSO、 エーリヒ・クライバー、オットー・アッカーマン指揮ケルン放送so.、 ルドルフ・アルベルト、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮バイエルン放送so. | ||
録音:1952年-1956年。 ヘルデン・テノールとして活躍したハンス・ホップフ(1916-1993)は、ニュルンベルク生まれ。第二次世界大戦後すぐにワーグナーの諸役で人気を博し、1951年のバイロイト音楽祭再開公演にも「マイスタージンガー」に参加(この時のいわゆる「バイロイトの第9」のソリストとしても有名)。1960年から始まったヴォルフガング・ワーグナー演出の「指環」でジークフリートを務めた。これほどのテノールにもかかわらず、録音はあまり多くない。このCDには、1956年にルドルフ・モラルトの指揮でPHILIPSが録音したアリア集を中心に、放送録音も加えられている。全てドイツ語歌唱。 | ||
クララメー・ターナー(Ms)、アリア、デュエット、重唱&歌曲集 | ||
録音:1950年代、ライヴ/1950年、セッション(*)。原盤: Silverstone Record Club (*)。 | ||
ジョン・マコーマック(T)アリア集 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ/ドニゼッティ:ルチア/ドン・パスクァーレ/連隊の娘 ヴェルディ:椿姫/リゴレット/ボーイト:メフィストーフェレ/ワーグナー:マイスタージンガー ビゼー:真珠採り/カルメン/ドリーブ:ラクメ/マスネ:マノン/プッチーニ:ボエーム/からのアリア、場面 | ||
録音:1910年-1917年。 ジョン・マコーマック(1884-1945)は、1910年代を中心に絶大な人気を誇ったテノール。アイルランド出身でイタリアに留学、ちょうど一般に広まってきたレコードの分野で大成功を収めた。このCDは彼の全盛期の録音。ルクレツィア・ボリとの共演も多数含む。 | ||
キム・ボルイ(B)、アリア集 「魔笛」「セビリャの理髪師」「刀鍛冶」「ウィンザーの陽気な女房達」「ファウスト」「シモン・ボッカネグラ」 「ナブッコ」「シチリア島の夕べの祈り」「ドン・カルロ」「トリスタンとイゾルデ」「ボリス・ゴドゥノフ」より | ||
録音:1953年-1956年。 | ||
リチャード・タッカー(T)、Vol.3 「ランメルムールのルチア」「ルイザ・ミラー」「トロヴァトーレ」「仮面舞踏会」「マノン」 「アンドレア・シェニエ」「マノン・レスコー」「イリス」「カヴァレリア・ルスティカーナ」からのアリア/歌曲集 | ||
録音:1950年-1955年。原盤: Columbia 。 | ||
ニーノ・ピッカルーガ(T)アリア集 ヴェルディ:トロヴァトーレ/仮面舞踏会/オテロ/マイヤベーア:アフリカの女/ビゼー:カルメン マスネ:ウェルテル/ポンキエッリ:ジョコンダ/マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ/プッチーニ:マノン・レスコー/西部の娘/トスカ/蝶々夫人/トゥーランドット レオンカヴァッロ:道化師/ヴォルフ=フェラーリ:スライ/からのアリア | ||
録音:1928年-1929年。 ニーノ・ピッカルーガ(1890-1974)は、非常に優れたイタリアのドラマティック・テノールだったが、病気のため1935年で引退してしまった、幻の歌手。 | ||
エリーザベト・グリュンマー(S)アリア集 モーツァルト:フィガロの結婚/コジ・ファン・トゥッテ/魔笛 グノー:ファウスト/トーマ:ミニヨン グリーグ:ペール・ギュント/チャイコフスキー:スペードの女王 ベートーヴェン:エグモント/からのアリア、他 |
エリーザベト・グリュンマー(S) ヴィルヘルム・シュヒター指揮 アルトゥール・ローター指揮 ベルリン放送so./他 | |
録音:1949年-1955年。 1950、60年代のドイツを代表するソプラノの一人、エリーザベト・グリュンマーによる比較的初期の録音。彼女にしては珍しいレパートリーも含む。いずれもドイツ語歌唱。 | ||
ジャン・ピアーズ(T)アリア集 Vol.3 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ/ドニゼッティ:ルチア ヴェルディ:リゴレット/トロヴァトーレ/椿姫/運命の力 ビゼー:カルメン/サン=サーンス:サムソンとデリラ マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ チレーア:アルルの女/プッチーニ:蝶々夫人/からのアリア |
ジャン・ピアーズ(T) エーリヒ・ラインスドルフ指揮 フリッツ・ライナー指揮 RCAヴィクターo. レオポルド・ストコフスキ指揮 NBCso./他 | |
録音:1950年-1955年。 1940、50年代のメトのスター・テノール、ジャン・ピアーズのアリア集。1950年代前半のRCA録音を集めている。ストコフスキーの伴奏が珍しいもの。 | ||
ヘトヴィヒ・フォン・デビッカ(S)アリア集 モーツァルト:後宮からの逃走/ベッリーニ:清教徒 ヴェルディ:椿姫/リゴレット/グノー:ファウスト オッフェンバック:ホフマン物語/からのアリア バッハ:カンタータ「忍びよれ、たわむれる波よ」BWV.206から モーツァルト: エクスルターテ・ユビラーテK.165〜ハレルヤ/ ミサ曲 ハ短調K.427から グルック:ああ、私の甘い情熱が |
ヘトヴィヒ・ フォン・デビッカ(S) ユリウス・プリュワー指揮o. | |
録音:1925年-1929年。 ヘトヴィヒ・フォン・デビッカ(1988-1970)は、ワルシャワ生まれのソプラノ。1914年から24年までウィーンで、1924年から29年までベルリンで活躍した。このCDには全盛期の録音が集められている。 | ||
アントニーナ・ネジダーノヴァ(S)アリア集 グリンカ:ルスランとリュドミラ/イワン・スサーニン/リムスキー=コルサコフ:雪娘/皇帝の花嫁 マイヤベーア:ユグノー/オーベール:フラ・ディアヴォロ/ゴルトマルク:冬の物語/モーツァルト:魔笛 ロッシーニ:セビリャの理髪師/ドニゼッティ:ルチア/ベッリーニ:清教徒/ヴェルディ:シチリアの晩鐘 プッチーニ:ボエーム/ドリーブ:ラクメトーマ:ハムレット/からのアリア アレンスキー:魚の歌/アラビエフ:夜鶯/ドリーブ:カディスの娘/トスティ:セレナータ/他 | ||
録音:1907年-1913年。 アントニーナ・ネジダーノヴァ(1873-1950)は、ウクライナ出身のコロラトゥーラ・ソプラノ。40年に渡ってボリショイ歌劇場で活躍し、またヨーロッパ各地でも人気を博した。ラフマニノフからヴォカリーズを捧げられたことでも有名。 | ||
マルコ・ロートミュラー(Br)アリアと歌曲集 モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ/魔笛 ワーグナー:タンホイザー/ヴェルディ:リゴレット ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ プッチーニ:トスカ/からのアリア シューベルト:竪琴に寄す D.737/魔王 D.328/ 憩いのない愛 D.138/挨拶を送ろう D.741/ 君はわが憩い D.776/ 白鳥の歌 D.957〜都会/影法師/住み家 ムソルグスキー:子守歌/セレナード |
マルコ・ロートミュラー(Br) ジェイムズ・ロバートソン指揮 アルベルト・エレーデ指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1943年-1950年。 マルコ・ロートミュラー(1908-1993)は、クロアチア出身のバリトン。1932年にハンブルクでデビュー。1935年から47年にチューリヒ歌劇場に所属。ニューヨーク・シティ・オペラやメトでも活躍し、その後米国に移住しまた[代理店記載ママ]。モーツァルトのバリトン役や、シューベルトのリートを得意とする一方、当時の現代音楽も得意とした知性派バリトン。 | ||
ナン・メリマン(Ms)〜アリアと場面集 グルック:オルフェオとエウリディーチェ/ロッシーニ:オテロ/ドニゼッティ:ファヴォリータ ヴェルディ:ドン・カルロ/リゴレット/ビゼー:カルメン/トーマ:ミニョン ファリャ:恋は魔術師/からのアリア、場面 バーンスタイン:交響曲第1番エレミアから フリーダー・ワイスマン指揮RCAヴィクターo.、ウォルター・ジュスキント指揮LSO、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso.、 ピエール・モントゥー指揮サンフランシスコso.、レオポルド・ストコフスキ指揮ハリウッド・ボウルo.、 レナード・バーンスタイン指揮セントルイスso. | ||
録音:1943年-1957年。 NBC時代のトスカニーニが重用したことで知られる米国の名メゾ・ソプラノ、ナン・メリマン(1920-)の比較的珍しい録音を集めている。トスカニーニ指揮のリゴレットは、一般的に知られている1944年の録音ではなく、1943年7月25日の放送録音。モントゥー指揮のカルメンからのアリア3曲は、1949年1月9日のライヴ録音で、初出音源のようだ。 | ||
エツィオ・ピンツァ(B) Vol.5〜映画音楽集(全25曲) アーレン:ミスター・インペリウムから/カーン:ロバータから/ローム:ファニーから/ワイル:九月の歌 ララ:あなたは私の心のまま/ロジャーズ:歌で私の心に/シャーツィンガー:恋の一夜 シュワルツ:ダンシング・イン・ザ・ダーク/ジョーンズ:夢で会いましょう/ レーン:私のものは全てあなたのもの/ポーター:ソー・イン・ラブ/カーン:今宵の君は/他 | ||
録音:1950年-1954年。 メトロポリタン歌劇場で大活躍した名バス、エツィオ・ピンツァ(1892-1957)は、晩年にミュージカルや映画に多く参加したことで知られている。有名曲から珍しい曲まで、いずれもピンツァの美声が堪能出来る。 | ||
ヴェラ・シュヴァルツ(S)アリア集 モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ/アレヴィ:ユダヤの女 ヴェルディ:エルナーニ/トロヴァトーレ/仮面舞踏会/アイーダ/ワーグナー:ローエングリン ゲッツ:じゃじゃ馬ならし/レオンカヴァッロ:道化師/プッチーニ:ボエーム/トスカ ヴォルフ=フェラーリ:スザンナの秘密/ダルベール:死んだ眼/からのアリア | ||
録音:1920年-1922年。 ヴェラ・シュヴァルツ(1888-1964)はオーストリアのソプラノ。オペレッタの歌手からキャリアを初め、1920年代にはベルリンとウィーンで人気を博した。1929年、ベルリンでのレハール微笑みの国初演でリザ役を歌い、この作品の大成功に貢献している。大戦中は英国に逃れ、草創期のグラインドボーン音楽祭でも活躍した。 | ||
ティート・スキーパ(T) Vol.5〜ポピュラー名曲集 ロドリゲス:ラ・クンパルシータ/タリアフェリ:愛が歌う/アマドーリ:告白/セラーノ:あなたの心はどこに ヴァルダーロ:暗闇/スキーパ:美しくて嘘つきな眼/ナポリ/希望/月によせるセレナータ/カンニョ:恋する兵士 ピッツァローニ:暗い窓/ディ・カプア:マリア、マリ/ボエロ:ペドロのロマンツァ/デ・クルティス:ソレントに帰れ/他 | ||
録音:1930年-1934年。ナポレターナやスペイン語の歌曲を集めている。甘美な声がたまらない。 | ||
マルタ・フックス〜アリアと歌曲集 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」/「トリスタンとイゾルデ」/「ワルキューレ」/「神々の黄昏」より R.シュトラウス:「アラベラ」より シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン D.118/魔王 D.328/全能 D.875a/「白鳥の歌」 D.957〜[住み家/遠い国で] ヴォルフ:行きなさい、愛しい人よ、さあ行きなさい!/ミニョン1「語れとはいわないで」/ ミニョン3「この姿のままで」/新しい愛/コウノトリの使い マルタ・フックス(S) ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー指揮シュターツカペレ・ベルリン カール・レオンハルト指揮シュトゥットガルト放送o. フランツ・ロイス指揮BPO ミヒャエル・ラウハイゼン、ジェラルド・ムーア(P) | ||
録音:1933年-1938年。 フックス(1898-1974)はシュトゥットガルト出身のドラマティック・ソプラノ。1933から42年までバイロイト音楽祭に出演、ブリュンヒルデなどを歌ったが、活躍の割に録音はあまり多く残されていない。このCDには、全盛期の彼女のワーグナー、シュトラウスと、歌曲の録音が収録されている。 | ||
ロバート・メリル Vol.4 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」 ヴェルディ:「リゴレット」/「トロヴァトーレ」/「椿姫」/「仮面舞踏会」/「オテロ」 マイヤベーア:「アフリカの女」/トーマ:「ハムレット」/ビゼー:「カルメン」/マスネ:「エロディアード」 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」/レオンカヴァッロ:「ザザ」/プッチーニ:「ボエーム」からのアリア、場面 ロバート・メリル(Br) ヴィンチェンツォ・ベレッツァ指揮、ヨネル・ペルレア指揮ローマ歌劇場o. アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso.、 フリッツ・ライナー指揮、トーマス・ビーチャム指揮RCAヴィクターo. | ||
録音:1951年-1956年。 米国の名バリトン、メリル(1917-2004)の第4集は、1956年に録音されたRCA録音のアリア集(9曲)を中心に、それ以外は1950年代前半の録音を集めている。「仮面舞踏会」、「カルメン」、「ボエーム」は全曲録音から。 | ||
アデライデ・サラチェーニ〜アリア集 ドニゼッティ:「愛の妙薬」/「ドン・パスクァーレ」/ヴェルディ:「リゴレット」/「仮面舞踏会」 マスネ:「マノン」/マスカーニ:「友人フリッツ」/レオンカヴァッロ:「道化師」 プッチーニ:「ボエーム」/「トゥーランドット」/チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」からのアリア、場面 アデライデ・サラチェーニ(S) カルロ・サバイーノ指揮ミラノ・スカラ座o./他 | ||
録音:1929年-1933年。 サラチェーニ(1895-1995)は、アルゼンチンのロサリオ出身。若くしてイタリアに渡って歌を学んだ。1919年にデビュー、1930年代を中心にリリコからリリコスピントのソプラノとして活躍。初演から間もない「トゥーランドット」のリューを各地で歌い広めた。「ドン・パスクァーレ」は、スキーパと共演した全曲録音から採られている。 | ||
ボリス・クリストフ Vol.3〜ロシア歌曲とロシア民謡集(全17曲) ムソルグスキー:歌曲集「死の歌と踊り」(全4曲) ロシア民謡:木こりの歌/バンドーラ/ペテルスカヤ街道へゆけば/ 母なるヴォルガを下る/秋の夜/12人の盗賊/シベリアの囚人の歌 セーロフ:告解の火曜日/ストロキン:聖シメオンへの祈り/チェスノコフ:主は人々に慈悲を与える/他 ボリス・クリストフ(B) フョードル・ポトジンスキー・ロシアcho. ジェラルド・ムーア(P) ジョルジュ・ツィピーヌ指揮フランス国立放送o. | ||
録音:1951年/1955年/1957年。原盤: 英 HMV(現EMI)。 ブルガリア出身の名バス、クリストフ(1914-1993)の第3集は、ロシア民謡が中心。 | ||
ローゼ・パウリー〜アリアと歌曲集 ベートーヴェン:「フィデリオ」 R.シュトラウス:「サロメ」/「エレクトラ」/「エジプトのヘレナ」 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」/プッチーニ:「トスカ」からのアリア、場面 R.シュトラウス:誘惑 Op.33-1/アポロの巫女の歌 Op.33-2/万霊節 Op.10-8 ローゼ・パウリー(S) ジョン・バルビローリ指揮、 アルトゥーロ・ロジンスキー指揮NYP/他 | ||
録音:1927年-1938年。 パウリー(1894-1975)は、本名をローゼ・ポラクというハンガリー人ドラマティック・ソプラノ。1920年代から30年代にかけてウィーンとベルリンで活躍、ことにシュトラウスのヒロインとして高い名声を得た。シュトラウスの歌曲と「サロメ」「エレクトラ」はニューヨークでのライヴ録音。 | ||
ジュゼッピーナ・ジネッティ(Ms)〜アリア集 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」/ドニゼッティ:「ファヴォリータ」 ヴェルディ:「トロヴァトーレ」/「仮面舞踏会」/ポンキエッリ:「ジョコンダ」/ビゼー:「カルメン」 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」/トーマ:「ミニョン」からのアリア、場面、他 | ||
録音:1925年-1930年。 ジネッティ(1889-1973)はイタリアのメゾ・ソプラノ。1913年にデビュー、1920年代を中心に活躍した。 | ||
フルトヴェングラーとの珍しい共演あり〜ルドルフ・ボッケルマン Vol.2 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」抜粋(*) ボーナス・トラック 「さまよえるオランダ人」〜期限が来た(#)/ボッケルマンの語り(+) ルドルフ・ボッケルマン(Br;ザックス) ティアナ・レムニツ(S;エファ) ルート・ベルグルンド(Ms;マグダレーネ) オイゲン・フックス(Br;ベックメッサー) エイヴィンド・ラホルム(T;ヴァルター・フォン・シュトルツィング) ヨーゼフ・フォン・マノヴァルダ(B;ポーグナー)他 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮VPO,ウィーン国立歌劇場cho. ヴィルヘルム・シュヒター指揮NDR so. (#) | ||
録音:1938年9月5日、ニュルンベルク(*)/録音:1946年-1947年頃(#/+)。(*)は以前、KOCH SCHWANNから発売されていた物だが、廃盤となっている。 ルドルフ・ボッケルマン(1892-1958)は、1930年代のドイツを代表するワーグナー・バリトンで、ヴォータンやザックスで高い評価を得た。この録音は、フルトヴェングラー・マニアには有名な、1938年にニュルンベルクで上演された「マイスタージンガー」の抜粋。この公演は単なるオペラ上演ではなく、同月に開催されるナチス党大会の景気付けの意味があった。ナチス・ドイツは同年3月にオーストリアを併合しており、この党大会では、ナチスが神聖ローマ帝国を継承すると世界に宣言しようと、ウィーンから宝物を取り寄せるなど様々な演出をしている。フルトヴェングラーとウィーン国立歌劇場を招いてワーグナーのオペラを上演するのもその一つで、世界中にラジオ放送された。この公演をウィーン国立歌劇場の音響担当職員だったヘルマン・マイが私的に録音、それがここに収録されている音源。マイの興味がウィーンには縁の薄いボッケルマンにあったため、ボッケルマンの場面ばかりが収録されている。音質はかなり厳しいものの既出盤は廃盤のため、演奏はもちろん、歴史資料としても貴重。 ボーナスに、戦後の録音のオランダ人と、ボッケルマン自身の語りを収録。 | ||
ゼルマ・クルツ(S) Vol.2 モーツァルト:「後宮からの逃走」/「フィガロの結婚」/「ドン・ジョヴァンニ」 ベッリーニ:「夢遊病の女」/「清教徒」/ドニゼッティ:「ドン・パスクァーレ」 ヴェルディ:「エルナーニ」/「トロヴァトーレ」/「仮面舞踏会」/「シチリア島の晩鐘」/「ドン・カルロ」 オーベール:「王冠のダイヤモンド」/マイヤベーア:「ユグノー」/「北極星」 グノー:「ロメオとジュリエット」/ビゼー:「美しいパースの娘」/ドリーブ:「ラクメ」からのアリア、他 | ||
録音:1910年-1914年。 クルツ(1874-1933)は、マーラー・ファンなら忘れてはならないソプラノ。オーストリアのビエラ(現在のポーランド、ビェルスコ=ビャワ)出身。フランクフルトで活動していた彼女をマーラーが聞いて気に入り、1899年にウィーンに呼び寄せたところ大成功を収め、以来1920年代までウィーンの大スターだった。コロラトゥーラ・ソプラノでありながらドラマティックな表現力もあり、今日のグルベローヴァのような存在だったのだろう。このCDには、彼女の30代後半の時期の録音が収録されている。 | ||
ジュゼッペ・カンポーラ Vol.2 ヴェルディ:「椿姫」/「シモン・ボッカネグラ」 プッチーニ:「マノン・レスコー」/「ボエーム」/「トスカ」/「蝶々夫人」 ジョルダーノ:「フェドーラ」からのアリア、場面 ジュゼッペ・カンポーラ(T) ロゼッタ・ノーリ(S) ウンベルト・ベレットーニ指揮、ガブリエーレ・サンティーニ指揮ローマ歌劇場o. アルベルト・エレーデ指揮スイス・ロマンドo./他 | ||
録音:1949年-1957年。 Vol.1:PRCD-89663。カンポーラ(1923-2004)のアリア第2集。「椿姫」は全曲盤(PRCD-20054)からの抜粋。それ以外は、1949年のDECCA録音と1957年のHMV録音の、アリア集2種から。正統イタリアのリリコスピントの魅力が味わえる。 | ||
ジョヴァンニ・マリピエロ〜アリア集 ドニゼッティ:「愛の妙薬」/ヴェルディ:「リゴレット」/「椿姫」/ボーイト:「メフィストーフェレ」 プッチーニ:「ボエーム」/「トスカ」/トーマ:「ミニョン」/マスネ:「マノン」/「ウエルテル」 ジョルダーノ:「フェドーラ」/ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」からのアリア ジョヴァンニ・マリピエロ(T) ウーゴ・タッシナーリ指揮EIARトリノso. フランコ・ギオーネ指揮ミラノ・スカラ座o./他 | ||
録音:1930年-1941年。 マリピエロ(1906-1970)は、パドヴァ出身のテノール。1930-1940年代に大活躍したが、第二次世界大戦中だったため、その名声は世界にあまり広まらなかった。1946年のスカラ座再建記念演奏会で、トスカニーニが指揮する「マノン・レスコー」のデ・グリューに起用されたことからも、彼の高い評価が窺える。 | ||
ヴィルジニア・ゼアーニ(S)、アリア&デュエット集 「夢遊病の女」「清教徒」「ランメルムールのルチア」「椿姫」「ボエーム」「愛の妙薬」「アンナ・ボレーナ」より | ||
フリッツ・ファインハルス(Br)アリア集 モーツァルト:フィガロの結婚/ドン・ジョヴァンニ / ロッシーニ:ギヨーム・テル(以上ドイツ語) ワーグナー:さまよえるオランダ人/タンホイザー/ローエングリン/マイスタージンガー/ラインの黄金/ジークフリート マスネ:ラホールの王(イタリア語) / マイヤベーア:アフリカの女(イタリア語) ヴェルディ:アイーダ(ドイツ語) からのアリア、場面 | ||
録音:1907年-1911年。 フリッツ・ファインハルス(1869-1940)は、ケルン生まれで、30年近くミュンヘンで活躍したバリトン。フェリックス・モットルやブルーノ・ワルターがバイエルン宮廷歌劇場の音楽監督を務めた頃が全盛期で、後者の指揮によるプフィッツナーパレストリーナ初演(1917年)では枢機卿ボロメオを歌っている。得意のワーグナーを中心とした40歳前後の録音が集められている。 | ||
ヨジプ・ゴスティク(T)&ドゥサン・ゲオルゲヴィッチ(T)アリア集
ヴェルディ:トロヴァトーレ/アイーダ / ワーグナー:ローエングリン / ビゼー:カルメン スメタナ:売られた花嫁 / チャイコフスキー:エフゲニー・オネーギン マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ(*) / レオンカヴァッロ:道化師(*) ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ(*) / プッチーニ:トスカ(*) R.シュトラウス:ダナエの愛(#) からのアリア、場面 [ヨジプ・ゴスティク(T) ミラン・サックス指揮クロアチア国民劇場o.(*) クレメンス・クラウス指揮VPO(#)/録音:不明(#以外)/1952年(#)] ドニゼッティ:愛の妙薬 / ヴェルディ:椿姫 / マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ レオンカヴァッロ:道化師 / マスネ:マノン / リムスキー=コルサコフ:サトコからのアリア [ドゥシャン・ゲオルゲヴィッチ(T) アルベルト・エレーデ指揮スイス・ロマンドo./録音:1948年] | ||
ヨジプ・ゴスティク、もしくはドイツ語風にヨゼフ・ゴスティク(1900-1963)はベルグラード生まれのテノール。リュブリャナ、さらにザグレブで活動、1940年代初頭にはウィーン・フォルクスオパーにも出演、ことにヴェルディのオペラで人気を博した。第二次世界大戦中にベルグラードに戻るものの、戦後も度々ウィーンなどで歌った。1952年のシュトラウスダナエの愛初演でミダスを歌っており、その録音がここにも収録されている。 ドゥシャン・ゲルヴィッチ(1909-1999)は、ベルグラードで活動した後、イタリアでプッチーニ・テノールとして人気を博したテノール。リリカルで柔らかな美声の持ち主で、この1948年のDECCA録音はマニアの間では知る人ぞ知る名盤として知られている物。 | ||
エウジェニア・ブルツィオ(S)アリア集 ベッリーニ:ノルマ / パチーニ:サッフォ / ヴェルディ:トロヴァトーレ/運命の力/アイーダ/オテロ ボーイト:メフィストーフェレ / チレーア:アドリアーナ・ルクヴルール / ロマーニ:ズルマ ポンキエッリ:ジョコンダ / マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ プッチーニ:西部の娘 / マイヤベーア:アフリカの女(イタリア語)からのアリア、ほか | ||
録音:1907年-1913年。 エウジェニア・ブルツィオ(1872-1922)は、トリノ近郊ポイリーノに生まれたソプラノ。ミラノで学び、1899年にトリノでのカヴァレリア・ルスティカーナでデビュー。ヴェリズモオペラの大ブームの最中ということもあって、ブルツィオの表現の幅の激しいドラマティックな歌は大きな人気を呼び、ことにプッチーニのソプラノ役で高い評価を得た。しかし神経質な性格で睡眠薬を多用したことから、腎不全のため50歳目前で亡くなった。声はまったく異なるものの、歌い口や生き様でしばしば半世紀後のカラスと比較される偉大なプリマドンナ。 | ||
エステル・マッツォレーニ(S)アリア集 スポンティーニ:ヴェスターレ / ベッリーニ:ノルマ / マイヤベーア:アフリカの女 ヴェルディ:トロヴァトーレ/シチリアの晩鐘/アイーダ / プッチーニ:ジョコンダ / マスカーニ:イリス カタラーニ:ローレライ/ワリー / ジョルダーノ:シベリア / プッチーニ:トスカ | ||
録音:1908年-1917年。 エステル・マッツォレーニ(1883-1982)は、現在のクロアチアのシベニク生まれのイタリアのソプラノ。1906年にローマでデビュー。1926年に引退するまでほとんどイタリア国内だけでしか舞台に立たなかったので、国際的名声を築くことは無かった。ヴェルディやヴェリズモオペラはもちろん、ケルビーニメデア、スポンティーニヴェスターレといった、当時のイタリアではほとんど埋れていたオペラのヒロインを歌っており、これがマリア・カラスが1950年代にこれらのヒロインを歌う布石になっていることでも知られている。 | ||
マッティア・バッティスティーニ(Br)アリア集 Vol.3 マスネ:ラホールの王(イタリア語) / マルケッティ:ルイ・ブラス ドニゼッティ:マリア・ディ・ロアン/ファヴォリータ/マリア・ディ・ルーデンツ ヴェルディ:エルナーニ/リゴレット/仮面舞踏会/運命の力/ドン・カルロ / ポンキエッリ:ジョコンダ ゴメス:グァラニ / モーツァルト:フィガロの結婚/ドン・ジョヴァンニ / グルック:パーリデとエレナ ワーグナー:タンホイザー(イタリア語)からのアリア、場面、 / アルバレス:旅立 | ||
録音:1921年-1924年。 19世紀末から20世紀初頭にかけての最も偉大なイタリアのバリトン、マッティア・バッティスティーニ(1856-1928)の第2集。ローマに生まれ、1878年にローマでのドニゼッティファヴォリータのアルフォンソでデビュー。若い頃は南米でも歌っているものの、大成してからはヨーロッパだけで歌い、各地で絶賛されたという。引退は1927年だから、およそ半世紀歌い続けた。バッティスティーニの時代はヴェリズモオペラ全盛だったが、彼はヴェルディやドニゼッティを得意としていた。またバッティスティーニの声を気に入ったマスネが、彼のためにウエルテルのバリトン版を作成したことも知られている。このCDにはバッティスティーニ60代後半の録音を収録、年齢を感じさせない歌に驚かされる。 | ||
アフロ・ポーリ(Br)アリア集 ドニゼッティ:ドン・パスクァーレ/愛の妙薬 / ヴェルディ:ファルスタッフ / レオンカヴァッロ:道化師 プッチーニ:トゥーランドット / チレーア:アドリアーナ・ルクヴルール からのアリア、場面 ロトーリ:私の花嫁は旗 / ブロージ:ヴェネツィアの幻想/野の花 / ビクシオ:フィレンツェの聖母 | ||
録音:1932年-1953年。 アフロ・ポーリ(1902-1988)はピサ出身のイタリアのバリトン。1927年にデビューし、1940年代を中心に幅広いレパートリーで活躍、ことにスカラ座に多く出演した。1970年代末まで舞台に立ったほどキャリアも長い人だが、全盛期が第二次世界大戦中と直後ということで、実力に見合った国際的名声は築けなかった。このアリア集ではバッソブッフォ系の録音が多く収録されている。 | ||
ヤーロ・プロハスカ(Br)アリア集 ワーグナー:さまよえるオランダ人/ローエングリン/トリスタンとイゾルデ/マイスタージンガー オッフェンバック:ホフマン物語 / チャイコフスキー:スペードの女王 からの場面 アルトゥール・ローター指揮ベルリン放送so.、ローベルト・ヘーガー指揮ベルリン国立歌劇場o.、 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト音楽祭o. | ||
録音:1942年-1946年。 ヤーロ(ヤロスラフ)・プロハスカ(1891-1965)はウィーン生まれのバリトン。1932年から1952年までベルリン国立歌劇場で活躍し、ワーグナーで高い評価を得た。バイロイト音楽祭にも長年に渡って出演した。このCDには、放送録音、ライヴ録音からの音源を収録。1944年録音のルートヴィヒ・ズートハウスのヴァルター、マリア・ミュラーのエファ、ローベルト・ヘーガー指揮による「マイスターたちを侮らないでほしい」が珍しい音源。 | ||
ヴァンニ・マルクゥ(B)アリア集 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ / ベルリオーズ:ファウストの劫罰 / トーマ:ミニョン/ハムレット ヴェルディ:ドン・カルロ / ムソルグスキー:ボリス・ゴドゥノフ / シャルパンティエ:ルイーズ マスネ:ノートルダムの曲芸師/クレオパトラ/ドン・キショット/パニュルジュ ドビュッシー:ペレアスとメリザンド / フェヴリエ:モンナ・ヴァンナ / プッチーニ:ボエーム からのアリア | ||
録音:1924年-1934年。 ヴァンニ・マルクゥ(1877-1962)は、トリノに生まれでフランスで活躍したバス。1884年にトリノでデビューした後、1899年にフランスに拠点を移し人気を博した。軽めで明るく響くバスで、ことにマスネの作品で高く評価された。シャリアピンがモンテカルロでの初演で歌ったドン・キショットを各地で歌い広めたのはマルクゥ。フェヴリエのモンナ・ヴァンナは、1909年の初演でマルクゥがコロンナ役を歌った物。 | ||
リチア・アルバネーゼ(S) Vol.3 トスティ:私は望む / ドナウディ:マドンナ・レンツォーラ / ブッツィ=ペッチャ:愛の苦しみ タリアフェリ:プジレコの漁師 / トスティ:アヴェ・マリア / ティリンデッリ:おお春よ サントリクイド:反射 / プッチーニ:そして小鳥は / ビアンキーニ:真珠 / ドナウディ:ああ愛する人の ヴェルディ:エリザよ、疲れた詩人は死んでゆく/ストルネッロ / シベッラ:ラ・ジロメッタ ピエラッチーニ:魅力的なベッピーノ / ドナウディ:貴方の悪魔が生まれた時 / カッチーニ:麗しのアマリッリ A.スカルラッティ:フロリンドが誠実なら / リスト:ああ、私がまどろむ時 / シュルツ:月の光 チャイコフスキー:子守歌 / キャンベル=ティプトン:精霊の花 / ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番 カルロ・サヴィーナ、ディック・マルゾッロ、ヴィクター・トゥルッコ(P) レオポルド・ストコフスキー指揮so. | ||
録音:1949年-1955年。 リチア・アルバネーゼの第3集はイタリア歌曲集。アルバネーゼは1913年、南イタリアのバーリ生まれ。1934年にデビュー、イタリアで成功を収めた後、1940年にメトロポリタン歌劇場に初出演、以来1966年までここで活躍、トスカニーニもNBC放送での椿姫とボエームで彼女を起用した。この第3集には、南イタリア生まれならではのナポリ歌曲、イタリア古典歌曲と、ヴィラ=ロボスの名曲、ブラジル風バッハ第5番を収録。アルバネーゼ全盛期の魅力が堪能出来る。 | ||
ジャンピエロ・マラスピーナ(Br)アリア集 ドニゼッティ:ルチア / ヴェルディ:ナブッコ/マクベス/運命の力/オテロ/ファルスタッフ ポンキエッリ:ジョコンダ / ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ / プッチーニ:トスカ/西部の娘 メノッティ:アメリア舞踏会へ行く からのアリア、場面 伝承曲:光差す窓辺 / トスティ:最後の歌/君なんてもう / グノー:夕暮れ 伝承曲:トスカーナの有名な詩によるセレナータ / ポッリ:十月の太陽 / ミッシローリ:クラルテ アルトゥーロ・バジーレ指揮チェトラo.、アンジェロ・クワドリ指揮ミラノso.、ワルター・ゲール指揮LSO/他 | ||
録音:1948年-1952年。 ジャンピエロ・マラスピーナは1916年生まれのイタリアのバリトン。同世代のティート・ゴッビのように暗めの響きの声で悪役で活躍した。録音は極めて少なく、いずれも貴重。 | ||
アンセルモ・コルツァーニ(Br)、アリア&デュエット集 「ランメルムールのルチア」「エルナーニ」「リゴレット」「トロヴァトーレ」「運命の力」「ジョコンダ」より | ||
アントニオ・マンカ・セッラ(Br)、アリア&デュエット集 「トロヴァトーレ」「アイーダ」「オテロ」「アンドレア・シェニエ」より | ||
録音:1951年-1952年。原盤: Capitol, Urania 。マンカ・セッラ(1923-1956)はイタリアのカリアリ生まれ。1947年に「トロヴァトーレ」でデビューし、将来が期待されていたが33歳の時、医者の誤処方によるペニシリン・アレルギーを起し、リハーサル中に突然死してしまった。 | ||
ジェニー・トゥーレル(Ms) Vol.2 ラヴェル、ムソルグスキー、ラフマニノフ、ショパン、プロコフィエフの歌曲 | ||
ボリス・クリストフ(B)〜アリア集 Vol.4 ベッリーニ:ノルマ/夢遊病の女、ヴェルディ:ナブッコ/運命の力/シモン・ボッカネグラ/ドン・カルロ/アイーダ ムソルグスキー:ボリス・ゴドゥノフ、からのアリア、場面 サウル王/風は激しく吹く/ゴパーク/蚤の歌 ボリス・クリストフ(B) ヴィットリオ・グイ指揮ローマ歌劇場o.&cho. イサイ・ドヴロウェン指揮、ジョルジュ・ツィピーヌ指揮フランス国立放送o./他 | ||
録音:1954年-1957年。 20世紀最大のバスの一人、ボリス・クリストフ(1914-1993)。ブルガリアの生まれだが若くからイタリアに留学し、ブルガリアの力強さとイタリアの旋律美を兼ね備えたバスになった。このCD には1950年代の全盛期の録音が集められている。 | ||
ローラ・アルトー・ド・パディリャ(S)、アリア&デュエット集 「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「ミニョン」「王様の子供たち」「椿姫」「カルメン」「ボエーム」より | ||
ベラ・アルテン(S)、アリア集「道化師」「蝶々夫人」より | ||
ルイーゼ・ペラルト=ペツル(S)、アリア集「魔笛」「エルナーニ」「トロヴァトーレ」「アイーダ」より | ||
録音:1902年-1922年。ド・パディリャ(1876-1933)は、母にベルギーのソプラノ歌手、父にスペインのバリトン歌手を持ち、フランス、スカンディナヴィア、ポーランド、ドイツ、オランダなどで活躍した歌手。アルテン(1877-1962)はポーランド、ペラルト=ペツル(1884-1936)はドイツの歌手。 | ||
ジャンニ・ポッジ(T) Vol.2 「アンドレア・シェニエ」「フェドーラ」「マノン・レスコー」「ジャンニ・スキッキ」 「ルイザ・ミラー」「トロヴァトーレ」からのアリア/ナポリ民謡集 | ||
ジャンヌ・ジェルヴィユ=レアシュ(A) 「カルメン」「オルフェオとエウリディーチェ」「サッフォー」「シバの女王」「ポールとヴィルジニー」 「ウェルテル」「サムソンとダリラ」からのアリア/ドビュッシー、シューマン、アーン、シャミナードの歌曲 | ||
サラ・ジェーン・チャールズ=カヒア(A) 「ファヴォリータ」「預言者」からのアリア/マルティーニ:メヌエット/民謡(2曲) | ||
録音:1909年-1911年/1928年。ジュルヴィユ=レアシュ(1882-1915)はアメリカで活躍したフランスの、チャールズ=カヒア(チャールズ・カヒア夫人; 1870-1951)はアメリカの歌手。 | ||
カルロ・モレッリ(Br)、アリア&歌曲集 「リゴレット」「オテロ」「エロディアード」「アンドレア・シェニエ」「ザザ」「ジョコンダ」からのアリア、 グレヴェール、キアーラ、デ・レーヴァ、ポンセ、テハダの歌曲 | ||
ルイージ・モンテサント(Br)、アリア、デュエット集 「ドン・ジョヴァンニ」「セビリャの理髪師」「リゴレット」「オテロ」 「ジョコンダ」「ボリス・ゴドゥノフ」「トスカ」「ザザ」より | ||
録音:1921年-1940年。モレッリ(1897-1970)はチリの、モンテサント(1887-1954)はイタリアのバリトン。 | ||
クラウディア・ムツィオ(S)〜アリア集 ベッリーニ:夢遊病の女/ノルマ、ヴェルディ:トロヴァトーレ/椿姫/運命の力/オテロ、ボーイト:メフィストフェレ マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ、プッチーニ:ボエーム/トスカ、ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ チレーア:アルルの女/アドリアーナ・ルクヴルール、レフィーチェ:チェチーリア、からのアリア | ||
録音:1935年。 クラウディア・ムツィオ(1889-1936)は、イタリアのパヴィア出身の20世紀前半の偉大なプリマドンナ。1910年にデビューするや、瞬く間に大スターになり、スカラ座、パリのオペラ座、ロンドンの王立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などで活躍。ことにプッチーニのヒロインで名高く、1918年、メトでの「外套」の初演でジョルジェッタを歌っている。潤いのある情感豊かな声は今聞いてもとても魅力的。ここには1935年の英Columbia(=EMI)録音を収録。中でも「チェチーリア」は、リチーニョ・レフィーチェ(1883-1954)がムツィオのために書いたオペラで、彼女の魅力が存分に引き出されている。 | ||
アルバート・ダ・コスタ(T)〜アリア集 ベッリーニ:清教徒、ヴェルディ:アイーダ/オテロ、ポンキエッリ:ジョコンダ、レオンカヴァッロ:道化師 ワーグナー:ローエングリン/ニュルンベルクのマイスタージンガー/ワルキューレ/ジークフリート アレヴィ:ユダヤの女、マイヤベーア:ユグノー/預言者/アフリカの女、グノー:ファウスト、ビゼー:カルメンから | ||
録音:1950年代? アルバート・ダ・コスタ(1927-1967)は、ニューヨーク生まれのテノール。ロシアとジャマイカの血を受け継いでいると言われている。ジュリアード音楽院で学んだ後、1949年にバリトンでデビュー。数年後テノールに転向し、1955年にメトロポリタン歌劇場にデビュー、1957年に「マイスタージンガー」のヴァルター・フォン・シュトルツィングで成功を収め、以来メトでは伊独仏いずれのオペラでも大活躍をする。1960年代に入るとヨーロッパで歌う機会が増え、チューリヒやケルンの歌劇場に進出。しかし名声を確立し始めた40歳の若さで亡くなってしまった。早世したため録音が少なく、ブルーノ・ワルターが1959年に録音したベートーヴェンの第9交響曲のテノール・ソロを務めているのが有名なくらい。このCDには、アレグロ RoyaleやConcordといった米国のマイナーレーベルから発売されたLPから採られている。幻の名テノールの歌をお楽しみ頂きたい。 | ||
クルト・バウム(T)〜アリア集 ベッリーニ:ノルマ、ロッシーニ:グリエルモ・テル/スターバト・マーテル、アレヴィ:ユダヤの女 マイヤベーア:ユグノー、グノー:ファウスト、ヴェルディ:トロヴァトーレ/運命の力/アイーダ、ビゼー:カルメン ポンキエッリ:ジョコンダ、レオンカヴァッロ:道化師、ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ プッチーニ:マノン・レスコー/ボエーム/トスカ/トゥーランドット、R.シュトラウス:ばらの騎士、からのアリア | ||
録音:1950年代? クルト・バウム(1908-1989)は、プラハ出身で米国のメトロポリタン歌劇場で活躍したテノール。若い頃はアマチュア・ボクシングでチェコスロヴァキアのチャンピオンになったこともあるという。1933年にチューリヒでデビュー。ヨーロッパで活躍した後、1941年11月にメトロポリタン歌劇場に初出演、1940、1950年代に幅広い活躍をした。太く逞しい声の持ち主でありながら、ハイCも楽々出せ、ことにヴェルディ「トロヴァトーレ」のマンリーコを得意としていた。残された録音はほとんどがメトのライヴ録音で、それ以外は僅か。このCDには、Remingtonと アレグロ RoyaleでLP発売されたバウムの貴重なアリア集から得意の歌が収録されている。 | ||
アルヘンタ指揮あり、マヌエル・アウセンシ(Br)〜アリア集 モーツァルト:フィガロの結婚/ドン・ジョヴァンニ/コジ・ファン・トゥッテ/彼に目を向けて下さい K.584 ロッシーニ:セビリャの理髪師、ヴェルディ:リゴレット/椿姫/仮面舞踏会/オテロ ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ、レオンカヴァッロ:道化師、グノー:ファウスト(イタリア語) ビゼー:真珠採り(イタリア語)、トーマ:ハムレット(イタリア語)、 マルティン・イ・ゲレロ:モンテリア、セラーノ:神の魂、からのアリア マヌエル・アウセンシ(Br) リカルド・ラモテ・デ・グリニョン指揮、 インダレシオ・シスネロス指揮大so. アタウルフォ・アルヘンタ指揮マドリッド室内o. | ||
マヌエル・アウセンシ(1919-2005)は、バルセロナ生まれのバリトン。1946年にデビュー、翌1947年の暮れにはバルセロナのリセウ大劇場に初登場、以来二十年以上に渡ってこの劇場の花形バリトンだった。1973年に引退。長いキャリアと広大なレパートリーを誇る万能型バリトンだが、残された録音は少なく、メジャーな録音は、DECCAにヴァルヴィーゾの指揮で録音した「セビリャの理髪師」のフィガロくらいだろう。ヴェルディを中心としたイタリア・オペラ、フランス・オペラ、そしてサルスエラと、お得意のアリアが並んでいる。 | ||
チェーザレ・シエピ、コール・ポーターを歌う ポーター: 「陽気な離婚」〜夜も昼も/ 「ケイトよ、私にキスしてくれ(キス・ミー・ケイト)」より〔それほどあなたを愛している/素晴らしい〕/ 「踊るために生まれた(踊るアメリカ艦隊)」〜あなたはしっかり私のもの/ 「何か大声で叫びたいこと(サムシング・トゥ・シャウト・アバウト)」〜家に帰ってあなたが居てくれたら嬉しい/ 「七つの活き活きとした芸術(セブン・ライヴリー・アーツ)」〜いつもさよならを/ 「記念祭」〜ビギンを始めよう(ビギン・ザ・ビギン)/「踊るために生まれた」〜すぐに恋するのは/ 「全てが移ろう」より〔あなたから刺激を喰らった/吹くんだ、ゲイブリエル、吹くんだ〕/ 「メキシコ逃避行」〜君を愛する/「ロザリー」〜夜の静けさに トスティ:魅惑/君なんてもう愛してない/セレナータ/最後の歌 / デンツァ:妖精の瞳 ロトーリ:私の花嫁は旗 / ビッリ:こおろぎは歌う / ブロージ:ヴェネツィアの風景 チェーザレ・シエピ(B) ローランド・ショーo. チェーザレ・ガッリーノ指揮RAI室内o. | ||
録音:1948年。 2010年亡くなった名バス、チェーザレ・シエピ(1923-2010)は、ポピュラー名曲でもたいへんな人気を博した人だった。このCDには、シエピがコール・ポーターのヒットナンバーを歌った録音と、トスティを始めとするカンツォーネものを収録。シエピのこの上なく滑らかに美しいバスの美声を堪能しよう。 | ||
ジャンニーナ・アランジ=ロンバルディ(S) Vol.2〜アリア&デュエット集 | ||
ジュゼッペ・ボルガッティ(T)全録音集 ワーグナー:「タンホイザー」「ローエングリン」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「ワルキューレ」 ヴェルディ:「オテロ」 / プッチーニ:「トスカ」 からのアリア、場面 / シューマン:はすの花/君は花の様 イシドロ・ファゴアガ(T)録音集(*) ワーグナー:「ワルキューレ」「神々の黄昏」「パルジファル」 ヴェルディ:「オテロ」 / ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」からのアリア、場面 | ||
録音:1905年、1919年、1928年、1929年/1928年(*)。ジュゼッペ・ボルガッティ(1871-1950)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したイタリアのテノール。1896年にジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」の初演でタイトルロールを歌ったことで知られている。またアルトゥーロ・トスカニーニが、彼の第一次スカラ座時代(1898-1908)に積極的に上演したワーグナーのオペラでも活躍、イタリアでのワーグナーの広がりにおいて重要なテノールでもある。ボーナスとして、イシドロ・ファゴアガ(1895-1976)の録音も収録。ファゴアガはスペイン、ナヴァラ地方出身で、アルゼンチンのブエノスアイレス育ち。マドリッドで声楽を学んだ後、1920、1930年代にスペインとイタリアでドラマティックテノールとして活躍、ことにワーグナーの英雄役で人気を博した。 | ||
PREISER "PAPERBACK OPERA" | ||
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」 | セスト・ブルスカンティーニ、 チェーザレ・ヴァレッティ、 アルダ・ノーニ、他 マリオ・ロッシ指揮 トリノRAIo.&cho. | |
録音:1949年6月26日(資料によっては1952年、1954年等)。チェトラ原盤。現在は入手が難しい物。 | ||
プッチーニ:歌劇「外套」 | アンテノーレ・レアリ(Br) グラウコ・スカルリーニ(T) クララ・ペルトレラ(S)他 ジュゼッペ・バローニ指揮 トリノRAIo.&cho. | |
録音:1949年11月。チェトラ原盤だが、あまり有名でない珍しい録音。 | ||
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 | ジュゼッペ・タデイ(Br) サトゥルノ・メレッティ(Br)他 マリオ・ロッシ指揮 トリノRAIo.&cho. | |
録音:1949年10月。チェトラ原盤でパラディオ等からもCDが出ていたもの。 | ||
オッフェンバック:喜歌劇「ホフマン物語」 | ラウル・ジョバン(T) ルネ・ドリア(S) ヴィナ・ボヴィ(S)他 アンドレ・クリュイタンス指揮 国立オペラ=コミック劇場o.&cho. | |
録音:1948年。クリュイタンスの同曲第1回録音。 | ||
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」 | ベニャミーノ・ジーリ、 マリア・カニーリャ、他 トゥリオ・セラフィン指揮 ローマ歌劇場o.&cho. | |
録音:1943年。EMI原盤。 | ||
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 | ベニャミーノ・ジーリ(T;ラダメス) マリア・カニーリア(S;アイーダ) エベ・スティニャーニ (Ms;アムネリス) ジーノ・ベッキ(B;アモナズロ) トゥリオ・セラフィン指揮 ローマ歌劇場o.&cho. | |
録音:1947年10月、原盤はEMI。当時のイタリア最高の歌手で固めた歴史的名盤の良質な復刻。ペーパーバック・シリーズ | ||
モンテメッツィ:歌劇「三王の恋」(*) | セスト・ブルスカンティーニ (Br):アルキパルド レナート・カペッキ :マンフレード アメーデオ・ベルディーニ :アヴィート クララ・ペトレッッラ :フィオーラ 他 アルトゥーロ・バジーレ指揮 ミラノ・イタリア放送o.&cho. | |
プッチーニ:歌劇「修道女アンジェリーカ」(+) | ロザンナ・カルテーリ :アンジェリーカ ミティ・トゥルッカート・パーチェ :叔母 フェルディナンド・プレヴィターリ 指揮ミラノ・イタリア放送o.&cho. | |
録音:1950年9月3日(*)、11日(+)。モンテメッツィはプッチーニ的なイタリア近代オペラにワーグナー的要素を加えた作風を特徴とする作曲家で、(*)は彼の代表作。 | ||
ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」 | ジュゼッペ・タッディ(フィガロ) ジュリエッタ・ シミオナート(ロジーナ) ルイージ・インファンティーノ (アルマビーバ伯爵)他 フェルディナンド・ プレヴィターリ指揮 RAIミラノso.&cho. | |
録音:1950年。 意外にもタッディのフィガロはこれ一種類だけかもしれない。シミオナートや、カンツォーネ歌手としても知られるインファンティーノと、美声の饗宴。 | ||
ビゼー:歌劇「真珠採り」 | マティウルダ・ドッブス (S;レイラ) エンツォ・セリ (T;ナディール) ジャン・ボルテイユ (Br;ズルガ) ルシアン・マン (B;ヌーラバット) ルネ・レイボヴィッツ指揮 パリpo.&cho. | |
録音:1951年頃。原盤:NIXA。初CD化。 鬼才レイボヴィッツにこんな録音が・・・と思わせるが、このオペラの全曲録音としては最も古いものであるようだ。アトランタ生まれの黒人ソプラノ、ドッブス(1925-)の数少ないCDの一つでもある。 | ||
プッチーニ:歌劇「トスカ」 | カルメン・ メリス(S;トスカ) ピエロ・パウーリ (T;カヴァラドッシ) アポッロ・グランフォルテ (Br;スカルピア)他 カルロ・サバイノ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1929年11月、ミラノ。原盤:EMI。CDはVAIなどからも出ていた。 カルメン・メリスは1885年生まれで、プッチーノなどを中心に名声の高かったソプラノ。レナータ・テバルディの師としても有名で、 第二次大戦中の困難な時期にこの教え子のデビューのために尽力したといわれている。 | ||
ヴェルディ:歌劇「オテロ」 |
ニコラ・ フサーティ(オテロ) アポッロ・グランフォルテ (イヤーゴ) マリーア・カルボーネ (デズデーモナ)他 カルロ・サバイーノ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1931年&1932年、ミラノ。 おそらく「オテロ」の最古の録音。その割には音はしっかりしている。主役三人はみな端正な歌い口で、意外なくらい知的なアプローチなのに驚かされる。 | ||
マスネ:歌劇「マノン」 | ジャニーヌ・ ミショー(マノン) リーベロ・デ・ルーカ (デ・グリュー) ロジェ・ ブールダン(レスコー) ジュリアン・ ジョヴァネッティ (デ・グリュー伯爵)他 アルベール・ヴォルフ指揮 パリ・オペラコミークo.&cho. | |
録音:1951年。原盤:Decca。 フランス・オペラ・ファンにとっては待望の復活。この「マノン」は、オペラ・コミークの味をそっくり生かした録音としてマニアの間では大変に評価の高かったもの。 ミショーを始めとする歌手達のお洒落なこと、国際的なキャストでは決して不可能な雰囲気だ。若干台詞を加えた独自の構成。 | ||
マスネ:歌劇「タイース」 | ジェオリ・ブエ (タイース) ロジェ・ブールダン (アタナエル) ジャン・ジロドー (ニシアス) ミシェル・ルルー (パレモン)他 ジョルジュ・ セバスチャン指揮 パリ・オペラコミークo.&cho. | |
録音:1952年パリ。先日URANIAから復活したばかりの、オペラコミークの「タイース」がプライザーからも発売。輸入元によれば、音質はこちらの方が上。 | ||
PRCD-20015 (2CD) 廃盤 |
グノー:歌劇「ファウスト」
エリナー・スティーバー(マルゲリート) ユージン・コンリー(ファウスト) チェーザレ・シエピ(メフィストフェレス) フランク・グァレーラ(ヴァランタン)他 ファウスト・クレヴァ指揮メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
ビゼー:歌劇「カルメン」 | シュザンヌ・ジュイヨル (カルメン) リーベロ・ デ・ルカ(ホセ) ジャニーヌ・ ミショー(ミカエラ) ジュリアン・ジョヴァネッティ (エスカミーリオ)他 アルベール・ヴォルフ指揮 パリ・オペラ・コミークo.&cho. | |
原盤:Decca。クリュイタンスのEMI録音と同時期のオペラ・コミークの録音だが、ギヨーのグランド・オペラ版を使用している。 とはいえ演奏はやはり軽いパリ訛りの「カルメン」で、むしろ新鮮。 | ||
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 | イヴァン・ペトロフ(リゴレット) ジーノ・サルリ(マントヴァ公) オルランディーナ・ オルランディーニ(ジルダ) リディア・メラーニ(マッダレーナ) マリオ・フロシーニ(スパラフチーレ)他 エラズモ・ギーリア指揮 フィレンツェ五月音楽祭o.&cho. | |
録音:1951年。原盤:アメリカ REMINGTON。 イヴァン・ペトロフ(1899-1963)はブルガリア出身(ロシアのバス、イワン・ペトロフ(1920-)とは別人)。ウィーンで法律を勉強していて、イタリアの法律を学びにナポリに行ったとき、いにしえの大テノール、 フェルディナンド・デ・ルチアに見出されてバリトン歌手になって帰ってきたという人。その後アメリカ合衆国に移住して活躍した。 | ||
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」(*) | アルフレート・ペル:オトカール フランツ・ビーアバッハ:クーノ マウト・クーニッツ:アガーテ エミー・ルーズ:エンヒェン オットー・エーデルマン:隠者 ハンス・ホップ:マックス 他 オットー・アッカーマン指揮 VPO ウィーン国立歌劇場cho. | |
ハンス・ホップ、ワーグナーとヴェルディを歌う(+) | ハンス・ホップ(T) ルドルフ・アルベルト指揮 ミュンヘンpo. バイエルン放送so. | |
録音:1951年4月、ウィーン、原盤:DECCA(*)/1952年(+)。 (*)はスタジオ録音だが、長らく入手困難で幻の録音とされていた。かつてのVPOのもちっとした音色を、アッカーマンが小気味良いリズムで良い味に仕上げている。 | ||
トマ:歌劇「ミニョン」 | ジュヌヴィエーヴ・モワザン :ミニョン リベロ・デ・ルカ:ヴィルヘルム ジャニーヌ・ミショー :フィリーヌ 他 ジョルジュ・セバスティアン指揮 ベルギー国立o. ブリュッセル・モネ劇場cho. | |
録音:1952年。 | ||
PRCD-20020 (2CD) 廃盤 |
ヨハン・シュトラウス II:喜歌劇「ジプシー男爵」 | アルフレッド・ベル(ホモナイ伯爵) カール・デンヒ(カルネロ伯爵) ユリウス・パツァーク(バリンカイ) エミー・ローゼ(アルゼーナ) 他 クレメンス・クラウス指揮VPO ウィーン国立歌劇場cho. |
録音:1951年5月。原盤:DECCA。 クレメンス・クラウスがDECCAに残した数少ないオペラ全曲録音のうち、この「ジプシー男爵」はどういうわけかヨーロッパ盤CDがなかった。PREISERからの復活は待望。 「こうもり」もPREISERのレギュラー・ラインで発売されている(PRCD-90491、2CD)。 | ||
オッフェンバック: 喜歌劇「地獄のオルフェ」(1858年版) |
ジャン・モリアン(オルフェ) クロディーヌ・コラール(ユリディス) アンドレ・ドラン (アリステー/プルトーン) ジャニーヌ・リンデンフェルダー (ディアーヌ)他 ルネ・レイボヴィッツ指揮 パリpo.&cho. | |
録音:1951年。原盤:アメリカ Renaissance。 「美しきエレーヌ」(PRCD-20026)、「ジェロルスタン女大公殿下」(PRCD-90591)が好評のレイボヴィッツのオッフェンバック・シリーズ、これで全て出揃った。これも冴えのある名演。 オリジナルのブフ・パリジャン座初演版(ミンコウスキも基にしたヴァージョン)を使用。軽妙洒脱の爽快さが味わえる。 | ||
ダルベール:歌劇「低地地方」 | ヴァルデマール・クメント :ペドロ オットー・ヴィーナー :セバスティアーノ マルガリータ・ケニー:マルタ クルト・エクヴィルツ:ナンド 他 チャールズ・アドラー指揮 ウィーンso. ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1952年。 | ||
モーツァルト: 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(ドイツ語版) |
マティーユ・アーラースマイアー :ドン・ジョヴァンニ マリアンナ・シュヒ :ドンナ・アンナ ハンス・ホップ:オッターヴィオ マルガレーテ・テシェマッハー :ドンナ・エルヴィーラ クルト・ベーメ:レポレッロ ゴットロープ・フリック :マゼット カール・エルメンドルフ指揮 ドレスデン国立歌劇場o.&cho. | |
録音:1943年。 ホップ、ベーメ、フリックという重量級男性歌手を揃えた演奏。エルメンドルフは1930年代のバイロイトでフルトヴェングラー、トスカニーニとともに主力指揮者であった。 | ||
プッチーニ:歌劇「トスカ」 | シモーナ・ダッラルジーネ :トスカ ニーノ・スカットリーネ :カヴァラドッシ シピオ・コロンボ:スカルピア アルフレート・ペル :アンジェロッティ ワルデマール・クメント :スポレッタ ワルター・ベリー 他 アルジェオ・クワドリ指揮 ウィーン国立歌劇場o.他 | |
録音:1951年、原盤:WESTMINSTER。主役三人にイタリア人歌手を配し、脇をウィーン勢で固めた演奏。原盤起因のノイズが若干ありますので、あらかじめご了承ください。 | ||
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」 | アンドレイ・イワーノフ :オネーギン エレナ・クルブリコワ :タチアーナ マリア・マクサコワ:オルガ イワン・コズロフスキ :レンスキー マルク・レオゼン:グレーミン 他 アレクサンドル・オルロフ指揮 ボリショイ劇場o.&cho. | |
録音:1948年。 | ||
オッフェンバック:喜歌劇「美しきエレーヌ」 | ジャニーヌ・リンダ:エレーヌ アンドレ・ドラン:パリス ロジェ・ジロー:メネラウス 他 ルネ・レイボヴィツ指揮 パリpo.&cho. | |
録音:1952年。 | ||
PRCD-20027 (2CD) 廃盤 |
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 | エットレ・バスティアニーニ :アモナズロ マリー・クルティス・ヴェルナ :アイーダ アラリア・ドミンゲス:アムネリス ウンベルト・ボルソ:ラダメス 他 フランコ・カプアーナ指揮 ヴェネツィア・ フェニーチェ劇場o.&cho. |
録音:1952年頃。原盤:Remington。 当時20代後半から30代という若手歌手ばかりを起用した録音だが、この中からバスティアニーニが大化けした。これは彼にとって初のオペラ全曲録音であり、 その後、彼がアモナズロ役をスタジオ録音することはなかった。貴重な録音の復刻だ。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」 | メルキオーレ・ルイーゼ :ドン・パスクァーレ フアン・オンシーナ:エルネスト リーナ・アイマーロ:ノリーナ シピオ・コロンボ:マラテスタ 他 アルジェオ・クワドリ指揮 ウィーン国立歌劇場o. ウィーン室内cho. | |
録音:1952年。原盤:Westeminster。 | ||
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」 | ジーノ・サルリ(マンリーコ) ステッラ・ロマン(レオノーラ) シルヴィア・ ソイヤー(アズチェーナ) アントーニオ・マンカ・ セルラ(ルーナ伯爵) ジョゼッペ・コンカ指揮 ローマ歌劇場o.&cho. | |
録音:1952年。原盤:米Capitol。 ルーマニア出身で1940年代のメトのプリマドンナの一人だったステッラ・ロマンを除くと、著しく無名な人ばかりで、そこがまた魅力。 | ||
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」 | リチャード・ タッカー(カニオ) リュシーヌ・アマーラ(ネッダ) ジョゼッペ・ ヴァルデンゴ(トニオ)他 ファウスト・クレヴァ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1951年6月。原盤:米Colombia。 メトのトップスターテノールだったリチャード・タッカーの豪快なカニオが聞ける。同じくメトの花形だったアマーラや、トスカニーニから絶大な信頼を置かれたヴァルデンゴなど、脇も充実。 | ||
ヴェルディ:歌劇「オテロ」 | ジーノ・サルリ(オテロ) アントーニオ・ マンカ・セルラ(イヤーゴ) アンナ・ラ・ポッロ(デズデーモナ)他 アルベルト・パオレッティ指揮 ローマ歌劇場o.&cho. | |
録音:1951年12月8日-14日。原盤:URANIA。 LP時代の初期に合衆国URANIA社から発売されていたもの。先にCD化された「トロヴァトーレ」(PRCD-20029)と同時期のローマ歌劇場のセッション録音で、サルリとセルラは共通。 著しく無名な人ばかりだが、意外や皆実力派のなかなかいい演奏になっている。 音質も年代を考えるとかなり良好。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」 | ドロレス・ウィルソン(ルチア) ジャンニ・ポッジ(エドガルド) アンセルモ・コルツァーニ(エンリーコ)他 フランコ・カプアーナ指揮 ミラノ歌劇場o.&cho. | |
録音:1953年。1950年代に米URANIAから発売されていたもの。 ドロレス・ウィルソンの詳しい経歴は代理店でも不明とのことだが、軽いソプラノ。ジャンニ・ポッジは日本では人気が無いが、この全盛期のエドガルドを聞けば、その甘さを湛えた声に感嘆させられることだろう。 | ||
ヴェルディ:歌劇「運命の力」 | ジュゼッペ・ カンポーラ(アルヴァーロ) アドリアンナ・グエリーニ(レオノーラ) アンセルモ・コルツァーニ(カルロ) フェルナンド・コレナ(メリトーネ)他 アルマンド・ラ・ローザ・パロディ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1952年。原盤:アメリカ URANIA。 ジュゼッペ・カンポーラは1923年生まれのイタリアのテノール。1950年代の初頭にテバルディの相手役としてDECCAの「トスカ」「蝶々夫人」の録音に参加、1957年にはEMIにヴェルディの 「シモン・ボッカネグラ」の録音でガブリエーレを歌うなどかなり活躍した人。高い音域でのしっかりとした輝かしい声が武器。 | ||
ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」 | アニタ・コリドーリ(ジョコンダ) ジュゼッペ・カンポーラ(エンツォ) アンセルモ・コルツァーニ(バルナバ) ミリアム・ピラッツィーニ(ラウラ)他 アルマンド・ラ・ローザ・パロディ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1952年。原盤:米URANIA。 アニタ・コリドーリは1919年、北イタリアの湖水地方の町レッコ生まれ、1974年に生地で亡くなった。1958-59年にはコレッリと「トゥーランドット」で共演したという記録があるものの、それ以上の詳しい情報はない。 ちょっとカバリエを思わせる密度のある声の持ち主で、「自殺!」は力唱。なお、オーケストラと合唱のオリジナル表記は、Professori d'Orchestra and Artisti del Coro of La Scala」。 これはPRCD-20033の「運命の力」も同様。 | ||
コルネリウス:喜歌劇「バクダッドの理髪師」 | ルドルフ・ショック(ヌレディーン) セナ・ユリナッチ(マルジアーナ) ゴットロープ・フリック (理髪師アブル・ハッサン) アルフレート・ペル(カリフ) エーリヒ・マイクート(ババ・ハッサン) ヒルデ・レッスル=マイダン(ボスターナ) ハインリヒ・ホルライザー指揮 ウィーン放送o.、ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1952年。 寡作家で、ほとんどこの一作で知られているコルネリウスの傑作喜劇。ドイツ語圏での上演機会は少なくない。バクダッドの若者ヌレディーンが恋するマルジアーナと結ばれる物語で、 アブル・ハッサンはかなり節介を焼く人物として描かれている。フリック、ショック、ユリナッチなど、1950年代のウィーンで活躍した名歌手がずらりと並んでおり、 脇役にワルター・ベリーやクルト・エクヴィルツも登場する。 | ||
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
ヨゼフ・メッテルニヒ(Br;オランダ人) アンネリース・クッパー(S;ゼンタ) ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T;エリック) ヨゼフ・グラインドル(B;ダーラント) エルンスト・ヘフリガー(T;舵取り) ジークリンデ・ワーグナー(Ms;マリー) フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリンRIASso.、RIAS室内cho. | ||
録音:1952年10月。原盤:DG 。当盤は2004年発売で代理店案内が遅れていた物。 フリッチャイがセッション録音で残した唯一のワーグナーのオペラ。DG 盤 CD は廃盤となって久しい物。 | ||
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」
ジーノ・サッリ(T;アンドレア・シェニエ) フランカ・サッキ(S;マッダレーナ・コワニー) アントーニオ・マンカ・セッラ(Br;カルロ・ジェラール) ロレッタ・ディ・レリオ(Ms;ベルシ) ルチア・ダニエーリ(Ms;マデロン) カルロ・プランターニャ(Br;ルーシェ) アンナ・マルカンジェリ(Ms;コワニー伯爵夫人)他 アルベルト・パオレッティ指揮ローマ歌劇場o.&cho. | ||
録音:1952年(資料によっては1951年)。原盤: 米 URANIA 。初CD化。 当盤は2004年発売で代理店案内が遅れていた物。その後 独 CANTUS からも同録音が発売された(こちらも当店未案内)が CD-R 製版なので、当盤の方がお薦め。 | ||
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」 | リーナ・パリウーギ (S;アミーナ) フェルッチョ・タリアヴィーニ (T;エルヴィーノ) チェーザレ・シエピ (B;ロドルフォ伯爵) アンナ・マリア・アネッリ (S;テレーザ) 他 フランコ・カプアーナ指揮 RAIトリノo. 他 | |
録音:1952年7月24-28日、トリノ。 今ではベッリーニの代表作の一つとして頻繁に上演される「夢遊病の女」だが、半世紀以上前はまだ決してメジャーな作品ではなかった。この録音は「夢遊病の女」の初の全曲録音で、当時としては画期的な企画であった。歌手ではフェルッチョ・タリアヴィーニの甘いエルヴィーノに、若きチェーザレ・シエピの堂々たるロドルフォ伯爵が今に存在価値を伝えている。 | ||
プッチーニ:歌劇「ボエーム」 | フェルッチョ・タリアヴィーニ (T:ロドルフォ) ロザンナ・カルテーリ(S:ミミ) ジュゼッペ・タッデイ (Br:マルチェッロ) チェーザレ・シエピ (B:コッリーネ) 他 ガブリエーレ・サンティーニ指揮 RAIトリノo.&cho. | |
録音:1952年7月12日。 マニアから非常に評価の高い名盤が復活。1959年に日本でもロドルフォを歌って絶賛されたフェルッチョ・タリアヴィーニ、この7年前の録音ではさらに美声が映えている。加えて極め付けというべきタッデイのマルチェッロ、若きシエピのコッリーネも素晴らしい。しかし何よりもの聴きものが、ロザンナ・カルテーリのミミ。早くに結婚引退してしまったので日本ではあまり知られぬままだが、テバルディとフレーニの間のミミ歌いとして絶大な人気を誇った歌手である。これはその真価を伝える絶唱。この「ボエーム」、既にCDになってはいるものの、それはノイズリダクションをかけまくった上にエコーなど電気的加工が施されたものだった。会場の空気まで伝わってくる自然な音を楽しみたいならこちらをどうぞ。 | ||
ダルベール:歌劇「低地」 | ギュンター・トレプトウ(T:ペドロ) ヘレナ・ブラウン(S:マルタ) フェルディナント・フランツ (Br:サバスティアーノ) ワルター・ベリー (B:トンマーゾ) 他 ルドルフ・モラルト指揮 ウィーン放送o. ウィーン・フォルクスオパーcho. | |
録音:1954年4月13-15日。 トレプトウ、ブラウン、フランツと当時の第一線のワーグナー歌手に加え、若いベリーも加わった豪華なキャスト。56歳で亡くなって惜しまれたモラルトの指揮も見事。 | ||
PRCD-20041 (2CD) 廃盤 |
グノー:歌劇「ロミオとジュリエット」 | ジャニーヌ・ミショー (S:ジュリエット) ロール・ジョバン(T:ロミオ) ハインツ・レーフス (B:ロラン神父) 他 アルベルト・エレーデ指揮 パリ・オペラ座o.&cho. |
録音:1953年。原盤:DECCA。 1968年のロンバールの録音(EMI)が出るまで長らく「ロメオとジュリエット」の代表盤であった。ミショーとジョバンの名コンビが聴きもの。 | ||
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 | カテリーナ・マンチーニ (S:アイーダ) マリオ・フィリッペスキ (T:ラダメス) ジュリエッタ・シミオナート (Ms:アムネリス) ローランド・パネライ (Br:アモナズロ) ジュリオ・ネーリ (B:ランフィス) 他 ヴィットーリオ・グイ指揮 RAIローマso.&cho. | |
録音:1951年6月12日。原盤:CETRA。 かなり強力なキャストによる録音を、PREISERならではの加工の少ない優良復刻で。 | ||
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」
リタ・シュトライヒ(S;グレーテル) ギゼラ・リッツ(Ms;ヘンゼル) ホルスト・ギュンター(Br;ペーター) マリアンネ・シェヒ(S;ゲルトルート) レス・フィッシャー(Ms;魔女)他 フリッツ・レーマン指揮ミュンヘンpo. | ||
録音:1953年、モノラル。原盤・前出:DG, 459 494-2(廃盤/入手不能)。 | ||
ウェーバー:歌劇「アブ・ハッサン」(1811) | エリーザベト・シュヴァルツコップ (S:ファティメ) エーリヒ・ヴィッテ (T:アブ・ハッサン) ミヒャエル・ボーネン (B:オーマル) レオポルト・ルートヴィヒ指揮 ベルリン放送so. | |
録音:1944年12月19日。 ミュンヘンで初演されたウェーバーの愉快なオペラ。借金漬けのアブ・ハッサン、妻のファティメと死亡を偽り、お見舞い金を得ようと計画。これにファティメに恋焦がれる債権者オーマルが借金をたてに彼女に言い寄ろうとし…という話。この放送用録音はシュワルツコップの初期のオペラ録音としても知られているもの。 | ||
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 [ボーナス] ジュゼッペ・タッデイ〜ヴェルディ:オペラ・アリア集 「仮面舞踏会」、「ドン・カルロ」、 「シチリアの晩鐘」、「オテロ」から |
ジュゼッペ・タッデイ (Br:リゴレット) フェルッチョ・タリアヴィーニ (T:マントヴァ公爵) リーナ・パリューギ(S:ジルダ) ジューリオ・ネーリ (Bs:スパラフチーレ) 他 アンジェロ・クエスタ指揮 RAIトリノso.&cho. | |
録音:1954年2月。 CETRA原盤の名盤の復刻。多くの録音が残されているヴェルディの「リゴレット」の中でも、特に注目に値する録音の一つ。ジュゼッペ・タッデイは1916年生まれで、当時30代後半、若々しいバリトンの声と驚くべき見事な演技力に舌を巻く。マントヴァ公はフェルッチョ・タリアヴィーニ、彼も全盛期で、見事な美声を披露している。 他社から既にCDが多数発売されている演奏だが、このPREISER盤はかなり状態の良いソースを使用、しかも加工臭の少ない素直な音で、古めかしさを感じさせないものになっている。 | ||
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」 | ハンス・ホッター(Br:オランダ人) ヘレーネ・ヴェルト(S:ゼンタ) ベルント・アルデンホフ (T:エリック) クルト・ベーメ(Bs:ダーラント) レス・フィッシャー(Ms:マリー) ヘルムート・クレプス(T:舵手) ヴィルヘルム・シュヒター指揮 NDRso.&cho. | |
録音:1951年(放送録音)。 ホッターは若い頃オランダ人を得意としていたが、残された録音はあまり多くなく、他に1944年の放送録音(クレメンス・クラウス指揮)と1950年のメトのライヴ(フリッツ・ライナー指揮)があったくらい。この録音は状態が良いことで知られていたもの。アルデンホフ、ベーメら共演も優れ、さらにNHKso.を叩き上げた名匠シュヒターの引き締まった指揮も見事。 | ||
ケンペン最後の録音、「ヴェルレク」 ヴェルディ:レクイエム グレ・ブラウエンスタイン(S) マリア・フォン・イロスファイ(Ms) ペトレ・ムンテアヌ(T) オスカー・チェルヴェンカ(B) パウル・ファン・ケンペン指揮ローマ・サンタ・チェチーリア国立音楽院o.&cho. | ||
録音:1955年5月2日-10日、ローマ。原盤:PHILIPS 。海外では初CD化か。 オランダの名匠ケンペンが、ローマに客演してヴェルディのレクイエムを録音したもの。彼はこの直後に倒れ、同年末の1955年12月8日に死去、これが生涯最後の録音となった。ケンペンらしい男気あるダイナミックな演奏が魅力。 | ||
ヴェルディ:「シチリア島の夕べの祈り」 | マリオ・オルティカ (アッリーゴ) ボリス・クリストフ (プローチダ) アニタ・チェルクェッティ (エレナ公女) カルロ・タリアブエ (モンフォルテ) マリオ・ゾルニョッティ (ベトゥーネ) ジュリアーノ・ フェッライン (ヴォードゥモン伯爵) ミティ・トルッカート= パーチェ(ニネッタ) トマッソ・ソレー(ダニエリ) ヴァルター・アリトーリ (テバルド) クリスティアーノ・ ダラマンガス(ロベルト) サンテ・アンドレオリ (マンフレード) マリオ・ロッシ指揮 RAIトリノo.&cho. ルッジェーロ・マジーニ 合唱指揮 | |
録音:1955年。「椿姫」に次ぐヴェルディ19番目のオペラ「シチリア島の夕べの祈り」は、パリ・オペラ座のためにグランド・オペラの形式でフランス語の台本に作曲され、1855年に初演された。初演直後のイタリア公演ではイタリア語に直され、以後イタリア語版で上演されている。録音は初演からちょうど100年後の1955年。エレナ公女のチェルクェッティは、マリア・カラスが「ノルマ」をキャンセルし、代役を依頼され一挙に世界的名声を手にいれた歌手。またアッリーゴのオルティカもスカラ座やジェノヴァでカラスの相手役をつとめており、まさにカラスの黄金時代をほうふつとさせる内容となっている。 | ||
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」 | パオロ・シルヴェーリ (Br;ナブッコ) カテリーナ・マンチーニ (S;アビガイッレ) アントニオ・カッシネッリ (B;ザッカリア) マリオ・ビンチ (T;イズマエーレ) ガブリエッラ・ガッティ (S;フェネーナ)他 フェルディナンド・ プレヴィターリ指揮 RAIローマso.&cho. | |
録音:1950年1月16日。CETRAなどからも出ている音源と同一。 | ||
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」 | エレノア・ステーバー (S;蝶々夫人) リチャード・タッカー (T;ピンカートン) ジュゼッペ・ヴァルデンゴ (Br;シャープレス) ジーン・マデイラ (Ms;スズキ)他 マックス・ルドルフ指揮 メトロポリタン 歌劇場o.&cho. | |
録音:1949年5月26日-28日。 「蝶々夫人」のLP用の初録音。当時のメトのベストメンバーが組まれている。名著「指揮法」の著者としても知られる、ドイツ出身の米国の指揮者、マックス・ルドルフ(1902-1995)の数少ない録音としても貴重。 | ||
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S;タチヤナ) セルゲイ・レメシェフ(T;レンスキー) エフゲニー・ベロフ(Br;オネーギン) ラリーサ・アフデーエワ(A;オリガ) イワン・ペトロフ(B;グリョーミン公爵) ワレンティナ・ペトロワ(S) エフゲニヤ・ヴェルビツカヤ(Ms) ゲオルギー・パンコフ、イーゴリ・ミハイロフ(B) アンドレイ・ソコロフ(T) ボリス・ハイキン指揮ボリショイ劇場o.&cho. | ||
録音:1955年(資料によっては1956年)。原盤:MELODIYA。本家はもとより、OPERA DOROやMYTOからもCD化されている物。 | ||
ビゼー:歌劇「カルメン」
ジーン・マデイラ(Ms;カルメン) ニコラ・フィラクリディ(T;ジョゼ) ミシェル・ルルー(Br;エスカミーリオ) ジャネット・ヴィヴァルダ(S;ミカエラ)他 ピエール・デルヴォー指揮コンセール・パドルーo. | ||
録音:1957年(資料によっては1956年)。原盤;VOX 。初CD化。 ジーン・マデイラ(1918-1972)は米国イリノイ州出身のメッゾ。深みのあるメゾの声が魅力で、1950年代から60年代にかけて欧米で活躍、バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭にも出演している。その彼女の当たり役がカルメン。この VOX 録音はマデイラの代表盤だったが、LPでも 1960年代?の初回発売以降、全く復活しなかった物のようで、ようやくのCD化。ニコラ・フィラクリディはエジプト生まれのイタリア人。やはり録音が極めて少ないテノールなので貴重。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」(*)
フェルナンド・コレナ(B;ドン・パスクァーレ) ドーラ・ガッタ(S;ノリーナ) アフロ・ポーリ(Br;マラテスタ) アゴスティーノ・ラッザーリ(T;エルネスト)他 アルマンド・ラ・ローザ・パローディ指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. | ||
フェルナンド・コレナ、アリア集(#) チマローザ:「秘密の結婚」/ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」/「チェネレントラ」/ トーマ:「カイド」/グノー:「フィレモンとボーシス」/マスネ:「グリセルディス」/ オッフェンバック:「ジェロルステン女大公」/からのアリア フェルナンド・コレナ(B) ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮フィレンツェ五月祭o.、 ジェイムズ・ウォーカー指揮スイス・ロマンドo. | ||
録音:1951年(*)/1956年9月、フィレンツェ、テアトロ・アッラ・ペルゴラ(#)/1956年10月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール(#)。1956年(#)。原盤: 米 URANIA (*) / DECCA (#) 。(*)は初CD化。 スイス生まれの名バッソ・ブッフォ、フェルナンド・コレナがタイトルロールの「ドン・パスクァーレ」。コレナは1965年にケルテス指揮で再録音(DECCA)しているので、これは旧録音。イタリア勢だけにこちらの方がノリは上。1950年代に人気の高かったスーブレット・ソプラノ、ドーラ・ガッタの貴重な録音でもある。 | ||
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 ・ボーナス・トラック プッチーニ:ボエーム/蝶々夫人/トゥーランドットからのアリアと二重唱(*) ロゼッタ・ノーリ(S;ヴィオレッタ/*) ジュゼッペ・カンポーラ(T;アルフレード) カルロ・タリアブーエ(Br;ジョルジョ・ジェルモン) ジューリア・オリーニ(S;アンニーナ/フローラ) チェーザレ・マジーニ・スペルティ(T;ガストン)/他 ウンベルト・ベレットーニ指揮ローマ歌劇場o.&cho. | ||
録音:1952年(資料によっては1950年)。全曲は初CD化 PREISER社のペーパーバック・オペラ・シリーズでは、かなり珍しいオペラの録音が復刻されることがしばしばだが、この「椿姫」は特に稀少性の高いもの。1950年代初頭に米国のREMINGTON社(LP時代初期に乱立した小レーベルの一つ)から発売されたもので、その後ほぼ再発されておらず、長らく入手困難だったもの。 ヴィオレッタ役のロゼッタ・ノーリは1926年生まれ。イタリアの伝統をしっかりと受け継いだ充実した声のソプラノで、1950年代に活躍した。しかし残された録音は極めて少なく、このヴィオレッタは大変貴重。ちなみに彼女は教師としても有名で、ルカ・カノーニチなど多くの有名歌手を育てている。共演者も、カンポーラにタリアブーエと充実しており、マニアなら注目の「椿姫」。 | ||
プッチーニ:歌劇「トスカ」
アントニエッタ・ステッラ(S;トスカ) ジャンニ・ポッジ(T;カヴァラドッシ) ジュゼッペ・タデイ(Br;スカルピア) フェルッチョ・マッツォーリ(B;アンジェロッティ) レオ・パディス(B;堂守) ピエロ・デ・パルマ(T;スポレッタ) アントーニオ・サッケッティ(B;シャルローネ)他 トゥリオ・セラフィン指揮ナポリ・サンカルロ劇場o.&cho. | ||
録音:1957年。原盤:PHILIPS。初CD化。 幻の録音がついにCD化。1950年代に PHILIPS はナポリのサンカルロ劇場を用いてオペラを録音したが、その中でなぜかCD化されなかったのがこの「トスカ」。ステッラ、ポッジ、タッデイと、イタリア・オペラのスター歌手を三人も配し、スポレッタには名脇役デ・パルマ、そして指揮者は大御所セラフィンと、超豪華。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」
アントニエッタ・ステッラ(S;リンダ) チェーザレ・ヴァレッティ(T;カルロ) ジュゼッペ・タデイ(Br;アントーニオ) フェドーラ・バルビエーリ(Ms;ピエロット) レナート・カペッキ(B;ボアフレリー侯爵) ピエロ・デ・パルマ(T;行政長官)他 トゥリオ・セラフィン指揮ナポリ・サンカルロ劇場o.&cho. | ||
録音:1956年9月。原盤:PHILIPS。 ステッラを筆頭に、よくぞこれだけ名歌手を揃えたと言う豪華キャスト。しかも指揮がセラフィンとくれば文句なし。PHILIPS から1990年代半ばに一度だけCD化されたが長らく廃盤。『粗悪な海賊』(代理店記載ママ。GOP レーベルのアイテムを示すようだが、この案内を作製した PREISER の国内代理店は、21世紀始めまで GOP の代理店でもあった)すら入手難だったので、嬉しい復活。 | ||
ロッシーニ:歌劇「モゼ」
ニコラ・ロッシ=レメーニ(B;モーゼ) ジュゼッペ・タデイ(Br;ファラオーネ) アゴスティーノ・ラッザーリ(T;エリゼーロ) マリオ・フィリッペスキ(T;アメーノフィ) ピエロ・デ・パルマ(T;アウフィーデ) カテリーナ・マンチーニ(S;アナイーデ) プリニオ・クラバッシ(B;オジリデ) ブルーナ・リッツォーリ(S;シナイーデ) トゥリオ・セラフィン指揮ナポリ・サンカルロ劇場o.&cho. | ||
録音:1956年6月。原盤:PHILIPS。 「モゼ」は、ロッシーニがパリのオペラ座のために作曲した「モイーズとファラオン」(旧作「エジプトのモゼ」を大幅に改作したもの)を、さらにイタリア語に直した物。今日ではフランス語の上演が主流なので、イタリア語の録音はかえって貴重。イタリア・オペラの巨匠セラフィンの指揮するロッシーニは珍しく、ライヴを含めても数種。この「モゼ」は、ロッシ=レメーニ、フィリッペスキ、タッデイと男声が充実しており、セラフィンのガッチリした音楽ともども聞き応えがある。ヒロインのアナイーデを歌うマンチーニは1924年生まれ。カラスと同世代のイタリアのソプラノで、高い評価を得ていたものの、早くに病気引退したため録音が少なく、幻のソプラノと言われている。これは彼女の全盛期の貴重な録音。PHILIPSから1990年代の半ばに一度だけCD化されたことがあっただけなので、嬉しい復活。 | ||
ヴェルディ:歌劇「アロルド」
ヴァスコ・カンパニャーノ(T;アロルド) マリア・ヴィターレ(S;ミーナ) ローランド・パネライ(Br;エグベルト) トゥルッカート・パーチェ(Ms;エレナ) ジャンフェリーチェ・デ・マヌエッリ(B;ブリアーノ) アルド・ベルトッチ(T;ゴドヴィーノ) トマゾ・ソレイ(T;エンリーコ) アルトゥーロ・バジーレ指揮RAIトリノo.&cho. | ||
録音:1951年10月24日、トリノ(放送用)。LP 発売: GAO, CETRA /CDフォーマット既出:IDIS 。元々は、ヴェルディ没後50周年記念として放送された物だったようだ。 おそらくヴェルディのオペラの中でも最も録音が少ないのが「アロルド」。1850年に初演された「スティッフェーリオ」が不評に終わったため、設定を大幅に変更して改作、1857年に初演した物。どちらも主人公が不在の間にその妻が不貞を働いたことが話の中心だが、「スティッフェーリオ」では主人公が牧師だったことが問題視された。「アロルド」では主人公は十字軍に参加した騎士と違いはあるが、大筋は同じ。1960年代になって「スティッフェーリオ」が復活すると、「アロルド」の上演は下火になってしまった。ライヴ録音以外の録音は僅かで、これはその一つ。歌手は若き日のローランド・パネライ以外は日本ではなじみの薄い人たちだが、スカラ座で「トゥーランドット」のカラフを歌ったこともあるヴァスコ・カンパニャーノや、ヴェルディのヒロインで活躍したマリア・ヴィターレ(1924-1984)など、実力ある人たちばかり。 | ||
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」
フランチェスコ・メルリ(T;マンリーコ) ビアンカ・スカッチャーティ(S;レオノーラ) エンリコ・モリナーリ(Br;ルーナ伯爵) ジュゼッピーナ・ジネッティ(Ms;アズチェーナ) コッラード・ザンベッリ(B;フェランド) イーダ・マンナリーニ(Ms;イネス) エミーリオ・ヴェントゥリーニ(T;ルイス)他 ロレンツォ・モラヨーリ指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. | ||
録音:1930年11月(資料によっては1930年10月)。原盤: Columbia (Italy) /CDフォーマット既出:RODOLPHE, ARKADIA, NAXOS 等。 これはなんと言っても1920-1930年代を代表する名ドラマティック・テノール、フランチェスコ・メルリ(1887-1976)のマンリーコを楽しむ録音だろう。スカラ座を中心にオテロ、カニオ、そしてカラフなどで人気を博した。この「トロヴァトーレ」はメリル全盛期の代表的録音。輝かしく朗々と響き渡る力強い声に酔える。モラヨーリは、トスカニーニが去った後のスカラ座を支えた指揮者。 | ||
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」
フランチェスコ・メルリ(T;カニオ) ロゼッタ・パンパニーニ(S;ネッダ) カルロ・ガレッフィ(Br;トニオ) ジーノ・ヴァネッリ(Br;シルヴィオ) ジュゼッペ・ネッシ(T;ペッペ) ロレンツォ・モラヨーリ指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. | ||
録音:1930年3月-4月。原盤: Columbia (Italy) /CDフォーマット既出:PHONOGRAPH, GRAMMOFONO 2000。旧品番:PRCD-20007(2001年発売/廃盤)。1930年代の代表的な「道化師」の録音。 この録音は、当時のスカラ座のスター歌手、フランチェスコ・メルリ、ロゼッタ・パンパニーニ(1896-1973)、カルロ・ガレッフィ(1882-1961)という三人が集められたことに価値がある。ことにパンパニーニは、トスカニーニのお気に入りのソプラノと知られ、初演以来21年ぶりとなるスカラ座での「蝶々夫人」をトスカニーニの指揮で歌って大成功を収めた名ソプラノ。 | ||
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」(1877)
ジョゼ・ルッチョーニ(T;サムソン) エーレヌ・ブヴィエ(Ms;ダリラ) ポール・カバネル(Br;ダゴンの大祭司) シャルル・カンボン(B;アビメレク) アンリ・メデュ(B;ヘブライの老人)他 ルイ・フーレスティエ指揮オペラ座国立o.、パリ・オペラ座cho. | ||
録音:1946年9月17日-27日、シャンゼリゼ劇場。原盤: Pathé /CDフォーマット既出:EMI, NAXOS。 ルッチョーニ(1903-1978)はコルシカ出身のテノールで、1930、40年代にフランスを中心に大活躍。「カルメン」のジョゼはオペラコミーク劇場で500回も歌ったといわれる。この「サムソン」は彼の代表的録音。エレーヌ・ブヴィエ(1905-1978)は、1930年代から1960年代まで長く活躍したフランスのメゾ・ソプラノ。フランスとアルゼンチンで活躍した。ポール・カバネル(1891-1958)はこの時代のフランスを代表するバスバリトンで、デゾルミエールが指揮したドビュッシー「ペレアスとメリザンド」でアルケルを歌っている。ルイ・フーレスティエ(1892-1976))は、オペラコミーク、オペラ座、メトロポリタン歌劇場で活躍した優れた指揮者だったが、戦後は早々にパリ音楽院の教授に収まって第一線から退いてしまったため、国際的な知名度が広がらなかった。この録音ではフーレスティの実力がしっかり捉えられている。 | ||
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
パウル・シェフラー(Br;ドン・ジョヴァンニ) エーリヒ・クンツ(Br;レポレッロ) シュザンヌ・ダンコ(S;ドンナ・エルヴィーラ) カルラ・マルティニス(S;ドンナ・アンナ) アントン・デルモータ(T;ドン・オッターヴィオ) ローレ・ホフマン(S;ツェルリーナ) グスタフ・ナイトリンガー(B;マゼット) ルートヴィヒ・ホフマン(B;騎士長) レオポルト・ルートヴィヒ指揮ハンブルク北西ドイツ放送o.&cho. | ||
録音:1951年、ハンブルク(放送用)。LP 発売: MELODRAM /CDフォーマット既出:URANIA, CANTUS LINE。既出CD盤はあまり上質な物が無かったので、嬉しい再発売。 往年の名歌手たちがずらり並んだキャストが豪華で、ベームが重用したシェフラーがドン・ジョヴァンニを歌った唯一の録音。この時代のドイツでの録音としては珍しいイタリア語歌唱で、チェンバロも使用。 |