エドゥアール・コロンヌ〜パテ・サフィール録音全集 ベルリオーズ:ハンガリー行進曲 / バンジャマン・ゴダール:「ジョスラン」〜舞踏会の場 シューベルト:ハンガリー行進曲(「楽興の時」から) / ウェーバー:舞踏ヘの勧誘 サン=サーンス:「ヘンリー8世」〜ジプシーの踊り マスネ:「エロディアード」より[バレエ第4番/バレエ第3番] ヴィドール:バレエ(マズルカのテンポで) モーツァルト:トルコ行進曲 / グノー:操り人形の葬送行進曲 ドリーブ:「シルヴィア」〜ゆるやかなワルツ ビゼー:「アルルの女」第2組曲より[間奏曲/メヌエット]/「アルルの女」第1組曲〜前奏曲 ブラームス:ハンガリー舞曲第6番(*)/ハンガリー舞曲第5番(*) ベートーヴェン:「アテネの廃墟」〜トルコ行進曲 / ショパン:葬送行進曲 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」〜糸紡ぎの合唱 エドゥアール・コロンヌ指揮コンセール・コロンヌo. | ||
録音:1906年。 ビゼーと同年に生まれた指揮者コロンヌ(1838-1910)がかろうじて後世に残してくれた吹き込みの復刻。100年以上前の録音だけに音質は貧弱ではあるが、鑑賞には十分に堪えるもので、貴重な集成である。 なかでもモーツァルト「トルコ行進曲」やショパン「葬送行進曲」は強烈な面白さ。 | ||
KKC-1030 [7LP] 廃盤/入手不能 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー名演集 (ウィーン、ザルツブルク、ハンブルク、ベルリン、ルツェルンにおけるライヴ&放送録音より) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 | |
FURT-1001「フルトヴェングラー&北ドイツ放響 1951.10.27〜ブラームス」→TAH-4001へ移行。 | ||
FURT-1008/9のCD1「フルトヴェングラー& BPOの『エロイカ』 1952.12.8」→TAH-4007へ移行。 | ||
FURT-1016「フルトヴェングラー&BPO 1947.5.25〜ベートーヴェン」→TAH-4002へ移行。 | ||
フルトヴェングラー、未発表録音集 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(*) ヘンデル:合奏協奏曲HWV.323(*) モーツァルト:交響曲第40番 ト短調K.550(#) シューベルト:「ロザムンデ」〜間奏曲第3番(#) ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ (リハーサルと通し演奏)(+) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO(*/+)、VPO(#) | |
録音:1939年9月13日(*)/1944年6月(#)/1953年4月(+)。2つのインタビューも収録。 すべて((+)は一度だけプライヴェート盤LPが出たという)当盤が初発売だった音源で、今日でも他の発売盤は無いはず。特に(+)はフルトヴェングラー唯一の録音。 | ||
FURT-1018 廃盤/入手不能 |
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 | ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO |
録音:1952年12月7日。ライヴ。再発盤 FURT-1060/62 も廃盤。 | ||
FURT-1019 廃盤/入手不能 |
ブラームス:交響曲第1番 ストラヴィンスキー:妖精の口づけ |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO |
録音:1953年5月18日、ライヴ。FURT-1063/66で再発売されたが、そちらも廃盤となっている。 | ||
FURT-1025 廃盤/入手不能 |
ベートーヴェン:交響曲第1番(*) ブラームス:交響曲第4番(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO |
録音:1954年9月19日(*)/1948年10月22日(#)、共にベルリン。 | ||
FURT-1026 完売 |
バッハ:管弦楽組曲第3番 ウェーバー:「魔弾の射手」序曲 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 ワーグナー:ワルキューレの騎行(*) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO、VPO |
録音:1949年3月31日/1948年10月24日/1952年12月8日/1954年4月27日。 当盤は廃盤となっており、流通在庫のみお取扱いしておりましたが、完売となりました。以降の入荷はございません。 | ||
FURT-1027 廃盤/入手不能 |
ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO |
録音:1947年。原盤:EMI。再発盤 FURT-1060/62 も廃盤。 | ||
FURT-1028/29 (2CD) 廃盤/入手不能 |
ベートーヴェン: 「レオノーレ」序曲第3番/ ピアノ協奏曲第1番(*) ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 |
アドリアン・ エッシュバッハー(P;*) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 ルツェルン祝祭o. |
録音:1947年8月27日、ルツェルン。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 | ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1950年6月20日、ベルリン。 | ||
FURT-1031「フルトヴェングラー&VPO 1944.12『ウラニアのエロイカ』」→TAH-4003〔入手不能〕へ移行。 | ||
FURT-1032/33 (2CD) 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(3種の演奏) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO |
録音:1937年10月(*)/1943年6月30日、ライヴ(#)/1954年5月23日、ライヴ(+)。原盤:HMV(*)。(#)はRRG、(#)はRIASによるライヴ収録。 | ||
FURT-1034/39 (6CD) 廃盤 |
フルトヴェングラー〜大戦中の録音集成 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/ピアノ協奏曲第4番(*)/交響曲第5番/ 「コリオラン」序曲/交響曲第6番「田園」/交響曲第9番(+) ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲/ピアノ協奏曲第2番(#)/交響曲第4番 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲 / R.シュトラウス:4つの歌 コンラート・ハンゼン(P;*) ペーター・アンダース(T;+) アドリアン・エッシュバッハー(P;#) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 | |
FURT-1034/39のCD2「フルトヴェングラー& BPO + ハンゼン、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲」→TAH-4004へ移行。 | ||
FURT-1034/39のCD3「フルトヴェングラー& BPO 1942-1943 『田園』+ ワーグナー」→TAH-4005へ移行。 | ||
FURT-1034/39のCD4「フルトヴェングラー& BPO の『合唱』 1942.3.22, 24」→ TAH-4006へ移行(4006も廃盤)。 | ||
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調「グレイト」 | ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 ストックホルムpo. | |
録音:1943年5月12日、ストックホルム。ライヴ。 今まであまり音のよい盤がなかっただけに貴重なCD。 | ||
FURT-1041/2 (2CD) 廃盤/入手不能 |
ウェーバー:「オイリアンテ」序曲 ブラームス:交響曲第3番 へ長調Op.90 R.シュトラウス: ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO |
録音:1954年5月14日、トリノ。ライヴ。一回の演奏会の全曲目を収録。 | ||
FURT-1047/8 (2CD) 廃盤/入手不能 |
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 | ユリウス・パツァーク(T) リーザ・デラ・カーサ(S) ルドルフ・ショック(T)他 ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho. |
録音:1948年8月3日、ザルツブルグ。 | ||
FURT-1049/51 (3CD) 廃盤/入手不能 |
モーツァルト:歌劇「魔笛」 | ワルター・ルードヴィッヒ(T) イルムガルド・ゼーフリート(S) ヨーゼフ・グラインドル(B) ウィルマ・リップ(S)他 ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho. |
録音:1949年7月27日。 | ||
FURT-1054/57 (4CD) 廃盤 |
フルトヴェングラー、新リマスター盤再プレス ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」(*)/ 交響曲第5番「運命」(+)/ 交響曲第6番「田園」(+)/ 交響曲第9番「合唱」(#) ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲(**)/ 交響曲第1番(**) |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S;#) エルザ・カヴェルティ(A;#) エルンスト・ヘフリガー(T;#) オットー・エーデルマン(B;#) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO(*/+)、フィルハーモニアo.(#)、 ハンブルクNDRso.(**/++) |
録音:1952年12月8日、ベルリン(*)/1954年5月23日、ベルリン(+)/1954年8月22日、ルツェルン(#) /1951年10月27日、ハンブルク(**)。廃盤のFURT-1008/9 (*/**)、1003(+)、1001(#)と同一音源。縦長ブックタイプ装丁。 * FURT-1067(ジュエル・ケース仕様)で一度再発されたが、既にレーベル品切れで入手不能。(#)が TAH-4001で、(*)の「英雄」のみTAH-4007で再発売されています。 | ||
FURT-1060/62 (3CD) 廃盤/入手不能 |
フルトヴェングラー、「英雄」セット ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」(3種の演奏)(*/#/+) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO(*/#)、BPO(+) |
録音:1947年(*)/1944年12月9日(#)/1952年12月7日、ライヴ(+)。原盤:HMV(*)。以前FURT-1027(*)、1031(#)、1018(+)として出ていた物。 * (#)が TAH-4003〔入手不能〕で、(*)はTAH-4007で再発売されている。 | ||
FURT-1063/66 (4CD) 廃盤 |
Furtwängler and the Berlin Philharmonic
イェフディ・メニューイン(Vn;#) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮BPO | |
FURT-1075「フルトヴェングラー& VPO の『合唱』 1952.2.3」→TAH-4008へ移行。 | ||
FURT-1076/7のCD2「フルトヴェングラー& VPOの『エロイカ』 1952.11.30」→TAH-4009へ移行。 | ||
FURT-1084 (4CD) 廃盤/入手不能 |
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(*) メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟(#) モーツァルト:セレナード13番 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(+) J.シュトラウス:皇帝円舞曲(**) ベートーヴェン: 交響曲第4番(**)/交響曲第7番(**)/ 「レオノーレ」序曲第3番(##) スメタナ:「モルダウ」(++) ハイドン:交響曲第88番(***) ベートーヴェン:「コリオラン」序曲(###) シューマン:交響曲第1番「春」(###) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO |
録音:1944年10月、放送録音(*)/1949年2月(#)/1949年4月(+)/1950年1月(**)/1950年、ライヴ(##)/1951年1月(++)/1951年10月、ライヴ(***)/1951年10月、ライヴ(###)。以上、特記以外はセッション。 | ||
FURT-1088/9「フルトヴェングラー& ルツェルン祝祭管 1953.8.26 他」→TAH-4010/11へ移行。 | ||
イン・メモリアム・フルトヴェングラー | ||
ベートーヴェン: 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60(*)/ 交響曲第5番 ハ短調 Op.67(+)/ 「エグモント」序曲(*)/ 「レオノーレ」序曲第2番(#) ワーグナー: 歌劇「ローエングリーン」より(**) 〔前奏曲/はるかな国から〕/ 楽劇「神々の黄昏」〜ブリュンヒルデの自己犠牲(##) ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(++) |
フランツ・フェルカー (T;ローエングリン;**) キルステン・フラグスタート (S;ブリュンヒルデ;##) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO(*/+/++)、 ハンブルクNDRso.(#)、 バイロイト祝祭o.(**)、 ローマRAIso.(##) | |
フランス放送によるフルトヴェングラーの死亡告知 フルトヴェングラー、演奏について語る(フランス語) フルトヴェングラー、ベートーヴェンの第9交響曲について語る(ドイツ語) フルトヴェングラー、最初の演奏会を回想する(イタリア語) フルトヴェングラー、R.シュトラウスとバッハについて語る(ドイツ語) フルトヴェングラー、フランス音楽について語る(フランス語) カラヤン、フルトヴェングラーについて語る(フランス語) クーベリック、シューマンを指揮するフルトヴェングラーについて語る(英語) クレツキ、フルトヴェングラーについて語る(英語) ヨッフム、フルトヴェングラーについて語る(英語) メニューイン、フルトヴェングラーについて語る(英語) シュヴァルツコップ、ザルツブルク音楽祭でのフルトヴェングラーを語る(英語) フルトヴェングラー、テンポについて語る(英語) チェリビダッケ、フルトヴェングラーについて語る(ドイツ語) フルトヴェングラーの様々な演奏(ごく部分的に収録) | ||
フルトヴェングラーの資料集[BONUS CD-ROM] 主な項目: バイオグラフィ/演奏会記録/ディスコグラフィ(初出盤とCD中心)/レパートリー/ 初演曲/父/ベルテル・ヒルデブラント/リリー・デッカーマン/ フリードリヒ・シュナップ/ニューヨーク・タイムズの記事/ イタリアのフルトヴェングラー/ルツェルン音楽祭/ フルトヴェングラーとウィーン・フィル | ||
録音:1953年9月4日、ミュンヘン(*)/1950年10月1日、コペンハーゲン(+)/1947年6月9日、ハンブルク(#)/1936年7月19日、バイロイト(**)/1952年5月31日、ローマ(##)/1951年10月29日、ミュンヘン(++)。 表示言語は英語もしくはフランス語(インデックスページで選択可)。ウィンドウズ、マッキントッシュ共に動作可能との表示がありますが、特典盤につき動作保証は致しかねますので御注意下さい。 フルトヴェングラーの没後50年を記念してTAHRAが制作したマニア向けCDセット。 4枚のCDのうち、3枚はフルトヴェングラーの演奏。いずれもTAHRAからは初CD化になるものばかり。(*)(#)などには他社盤があるものの、TAHRAならではの丁寧なリマスタリングは聴きもの。「エグモント」序曲は、CD化されたこと自体が少なくうれしい発売。(+)は20年近く再発がなかったもの。戦後復帰直後のハンブルクでの「レオノーレ」序曲第2番は仏協会盤を除くとマスターからの初復刻となり、これまた貴重。 4枚目には、フルトヴェングラーの肉声(独仏英伊語!)と、カラヤン、クーベリック、クレツキ、ヨッフム、メニューイン、シュワルツコップ、そしてなんとチェリビダッケがフルトヴェングラーについて語る貴重な音の証言集。60ページもあるブックレットには、貴重な画像が40点以上。そして極め付けが、ボーナスCD-ROM。その驚くほど情報量豊富な内容は、特典というにはあまりに贅沢なつくり。マニアならこれだけでも歓喜すること間違いなし。TAHRA社の立派な仕事であり、フルトヴェングラー・ファンならあらゆる点で重宝するにちがいない。 | ||
FURT-1095 (3CD) 廃盤/入手不能 |
「おそらくステレオ」? ザルツブルクのフルトヴェングラー〜アルフレート・クンツによる録音集 シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944「グレイト」(*) ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」(#) ハンス・ホップ(T;マックス;#) エリーザベト・グリュンマー(S;アガーテ;#) リタ・シュトライヒ(S;エンヒェン;#) クルト・ベーメ(B;カスパール;#)他 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮VPO | |
録音:1953年8月30日(*)/1954年7月26日(#)、以上ザルツブルク。 | ||
フルトヴェングラー、ローマでのブル「7」 ブルックナー:交響曲第7番 ホ短調 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1951年5月1日、フォロ・イタリコ、ローマ。ライヴ。 | ||
FURT-1099 (2CD) 廃盤/入手不能 |
フルトヴェングラー チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」(*)/ 交響曲第4番 ヘ短調 Op.36(+) ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調〜アダージョ(#) シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120(**) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 |
FURT-1101 (4CD) 廃盤/入手不能 |
フルトヴェングラー、3種の「ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125『合唱』」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮BPO ブルーノ・キッテルcho. 録音:1942年3月22日-24日、ベルリン(新リマスター) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭o.&cho. 録音:1951年7月29日、バイロイト(新リマスター) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニアo.、ルツェルン音楽祭cho. 録音:1954年8月22日、ルツェルン | |
FURT-2001 (HYBRID_SACD) 廃盤/入手不能 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー「ルツェルンの第9」が TAHRA 初の SACD で登場〜ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニアo.、ルツェルン祝祭cho. | |
録音:1954年8月22日、ルツェルン、モノラル、ライヴ。 | ||
FURT-2002 (3CD) 廃盤/入手不能 |
戦後ティタニア・パラストでの フルトヴェングラー&BPO〜 ベートーヴェン:交響曲集 [第3番 変ホ長調Op.55「英雄」(*)/ 第5番 ハ短調Op.67(#)/ 第6番 ヘ長調Op.68「田園」(#)/ 第7番 イ長調Op.92(+)/ 第8番 ヘ長調Op.93(+) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO |
録音:1952年12月8日(*)/1947年5月25日(#)/1953年4月14日(+)。 | ||
フルトヴェングラー〜ブラームス ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲 Op.56(*)/ 交響曲第1番 Op.68(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1954年5月4日、パリ・オペラ座(*)/1952年2月10日、ベルリン、ティタニア・パラスト(#)。以上ライヴ。 交響曲は30年ほど前にDGGからLPで発売され衝撃を与えたもの。フルトヴェングラーはベートーヴェンの交響曲がもっとも高く評価されているが、ブラームスが、それもこの第1番が体質的にもっともあっていたのではないだろうか? 出だしのティンパニの連打からフィナーレの怒涛のコーダまで巨匠の魔術的な棒に聴くものは圧倒的な興奮の坩堝に叩き込まれるだろう。TAHRAの新マスタリングはFURT-2002でも絶賛されたが『ここでも「っターラやあっ!!お見事っ!!!」と掛け声でもかけたくなる』と代理店。 | ||
フルトヴェングラー、戦中のシューベルト: 「ロザムンデ」〜間奏曲第3番(*)/ 交響曲第9番(第8番) ハ長調「グレイト」(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO (*)、BPO (#) | |
録音:1944年6月3日(*)/1942年12月6日-8日(#)。 フルトヴェングラーの魅力爆発の演奏。(#)は1951年の有名なDGG盤とはまったく違う、56歳の気力も体力も充実しきった壮年期のフルトヴェングラーの荒れ狂ったような驚異の名演(この曲をここまで劇的に演奏する必要があるのか? という疑問は出るかもしれないが)。(*)もウィーン・フィルの音が魅力的で、録音も良好。 | ||
フルトヴェングラー1949年6月10日、 メインの2曲を1枚物で再発売 モーツァルト:交響曲第40番 ト短調K.550 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1949年6月10日、ヴィースバーテン。旧 FURT-1021/22 (2CDs; 廃盤) から、プフィッツナー:「パレストリーナ」前奏曲をカットし、1枚物でリマスタリング再発売する物。 『1949年の6月1日から14日までフルトヴェングラーはベルリンフィルと12 のドイツの都市へツアーを行いました。その時のプログラムは前述のプフィッツナー、このCDの2曲、「ティル」「運命」「田園」というもの。モーツァルトもブラームスもフルトヴェングラーならではの演奏で音質も非常に聴きやすく仕上げられています。』とのこと。 | ||
FURT-2008 (HYBRID_SACD) 廃盤/入手不能 |
ウラニアのエロイカ、SACD ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO |
FURT-2010 (HYBRID_SACD) 廃盤/入手不能 |
フルトヴェングラー&北ドイツ放響 1951.10.27 SACD ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調 Op.68/ ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 北ドイツ放送so. |
FURT-2011 (HYBRID_SACD) 廃盤/入手不能 |
フルトヴェングラー& VPOの「エロイカ」 1952.11.30 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO |
FURT-2012 (HYBRID_SACD) 廃盤/入手不能 |
フルトヴェングラー&VPO 1952.2.3 の「第9」、SACD化 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」 ヒルデ・ギューデン(S) ロゼッテ・アンダイ(A) ユリウス・パツァーク(T) アルフレート・ペル(B) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮VPO、ウィーン・ジングアカデミー (cho.) | |
TAH-117 廃盤 |
エディション・カレル・アンチェル Vol.1 (The Art of Karel Ancerl CD1) ハイドン:交響曲第93番 ニ長調(*) シューベルト:交響曲第9番 ハ長調「グレイト」(#) |
カレル・アンチェル指揮 ベルリン放送o. |
録音:1957年4月24日(*)/1957年12月16日-17日(#)、フンクハウス、ベルリン。 | ||
エディション・カレル・アンチェル Vol.3 (The Art of Karel Ancerl CD3) リムスキー=コルサコフ:シェヘラザードOp.35 (*) プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」抜粋 (#) |
カレル・アンチェル指揮 ベルリン放送o.(*)、 ライプツィヒ・ ゲヴァントハウスo.(#) | |
録音:1957年1月23日-25日、フンクハウス、ベルリン(*)/1961年11月29日、コングレスハレ、ライプツィヒ(#)。初出だった演奏で、2011年現在でも共に唯一の発売盤&(*)はアンチェル唯一の録音作品。 TAHRA はアンチェルのアイテムを当初、ほぼ同デザイン&緑色ラインの TAH-117, 118, 119の3枚分売で発売、これを「エディション・カレル・アンチェル Vol.1〜3」と名づけたものの、次に発売した紫色ラインのトロント響との共演3枚組(TAH-121/3)にもラインの中に「トロント響」との記載はあるものの「エディション・カレル・アンチェル Vol.1」と命名、さらには3枚分売だった緑色ラインの 117, 118, 119 を3枚BOX入りセット TAH-117/9(紙BOXの中身は単売と同一)のみの発売へ変更し、これにも「エディション・カレル・アンチェル Vol.1」と付ける、と言う大変ややこしい事をしてしまった。さすがに本家でも訳がわからなくなったのか、現在の旧譜一覧では、TAH-117/9 が「 The Art of Karel Ancerl 」、TAH-121/3が「 Karel Ancerl in Toronto, Volume I 」と、シリーズが違う事になっているが、本体表記とは全く異なっているので、後述のTAH-136/7までは基本的にはラインの色で見分けたほうがよいだろう。なお他に青色ラインのTAH-124/5(ラインの中に「コンセルトヘボウ管」と記載)、オレンジ色ラインのTAH-136/7(ラインの中に「ドヴォルザーク作品集」と記載)が発売されたが、これらは英語表記の「カレル・アンチェル・エディション」となり、これ以降の発売分ジャケットからは「エディション」の文字は無くなっている。 #TAH-136/7以前のアンチェル指揮のアイテムは、上記ご案内の2点を除き入手不可となっています。この2点も在庫僅少&カット盤での入荷となる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。 | ||
アーベントロート・コンダクツ・R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」Op.20 / 交響詩「死と変容」Op.24 / 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの 愉快な悪戯」Op.28 |
ヘルマン・アーベントロート指揮 ライプツィヒ放送so. | |
録音:1949年-1952年。 | ||
ベルリオーズ:歌劇「トロイ人」
ジャン・ジロドー、グザヴィエ・ドゥプラ、ミシュリーヌ・ロール/他 ヘルマン・シェルヘン指揮パリ音楽院o.、アンサンブル・ヴォーカル・ド・パリ | ||
録音:1952年、パリ、スタジオ。原盤: Ducretet-Thomson, Westminster 。史上初の同曲全曲録音だったもので、2011年現在でも、当盤以外ではCD化されていない。 | ||
TAH-169 廃盤/入手不能 |
ブルックナー:交響曲第8番 | オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. |
ヘルマン・シェルヘン讃 [Tribute to H. Scherchen] J.S.バッハ:音楽の捧げもの/前奏曲とフーガ ロ長調(シェーンベルク編曲) ベートーヴェン:交響曲〔第8番/第9番〕 / ベルリオーズ:「トロイ人」〜バレエ シェーンベルク:「モーゼとアロン」〜黄金の子牛の踊り/室内交響曲第1番 クルシェネク:交響曲第1番 / ヴェルディ:「ナブッコ」序曲 プロコフィエフ:キージェ中尉 / カリンニコフ:交響曲第1番 バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 ヘルマン・シェルヘン指揮シュトゥットガルト放送so.、パリ音楽院o.、ウィーンso./他 | ||
録音:1950年-1965年。クラムシェル・ボックス仕様。 | ||
クーベリック指揮によるフルトヴェングラー! フルトヴェングラー:交響的協奏曲 ロ短調 |
エリク・テン=ベルク(P) ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送so. | |
録音:1963年6月27日。 | ||
ブルックナー:交響曲集 [第3番(*)/第4番/第5番/第7番] |
オイゲン・ヨッフム指揮 VPO、ハンブルク国立o.(*) | |
録音:1938年-1943年。 ブルックナーを得意としたヨッフムの若き日の演奏。ウィーン・フィルとの彼のブルックナーは、この頃の物しか録音は無いようだ。3番のみドイツ放送による大戦中の録音。後はテレフンケン録音。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ ブルックナー: 交響曲第8番 ハ短調(シャルク改訂版)(*)/ 交響曲第9番 ニ短調(レーヴェ改訂版)(#) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 BPO | |
録音:1951年1月8日(*)/1950年1月28日(#)、以上ティタニア・パラスト、ベルリン。(#)は同月に2種あるクナの同曲の内、聴衆のいない方の演奏(聴衆ありはTAH-417/8に収録)。 | ||
TAH-209/10 (2CD) 廃盤/入手不能 |
マーラー:交響曲第3番 | ルクレツィア・ウェスト(S) ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ケルン放送so.,cho. |
録音:1960年10月31日。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ ハイドン:交響曲第94番「驚愕」(*) シューベルト:交響曲第8番「未完成」(#) ベートーヴェン:交響曲第8番(+) ヨハン&ヨゼフ・シュトラウスII: ピツィカート・ポルカ(*) J.シュトラウスII:「こうもり」序曲(*) ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲(*) コムツァーク:バーデン娘(*) チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」(*) ラーシ・ボルデマン(1921-1969): 交響的序曲「ラ・ダンツァ」(1950)(**) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 BPO | |
録音:1950年2月2日(*)/1950年1月(#)/1952年1月(+)/1952年1月28日(**)。 | ||
TAH-216「クナッパーツブッシュ&ブレーメン・フィル 1952.12.12」→TAH-4012へ移行。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ブレーメンpo. | |
録音:1951年5月9日、グロッケンザール、ブレーメン。ライヴ。 | ||
TAH-218/9 (2CD) 廃盤/入手不能 |
シューベルト:後期ピアノ・ソナタ集 [第18番−第21番] |
エドゥアルト・エルトマン(P) |
録音:1952年-1954年。音源:ヘッセン放送&バイエルン放送。 | ||
カレル・アンチェル ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 |
クレア・ワトソン(S) モーリン・フォレスター(A) スチュアート・バロウズ(T) サイモン・エステス(B) カレル・アンチェル指揮 トロントso. | |
録音:1970年11月11日、トロント。ライヴ。アンチェル唯一の同曲録音。 | ||
TAH-230「アーベントロート の「合唱」 1950.12.31」→TAH-4013へ移行。 | ||
TAH-232/35の CD1 「ヨッフム&ACO + ブッフビンダー&アッカルド 1976-1977」→TAH-4014へ移行。 | ||
TAH-232/35の CD2 「ヨッフム&ACO、「オベロン」「英雄」」→TAH-4015へ移行。 | ||
TAH-232/35の CD3 「ヨッフム&ACO、「画家マチス」他」→TAH-4016へ移行。 | ||
ヴェロニカ&オイゲン・ヨッフム・イン・コンサート ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第1番 ハ長調Op.15 (*) モーツァルト:ピアノ協奏曲集 〔第14番 変ホ長調K.449 (*) / 第20番 ニ短調K.466 (#) 〕 バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 Sz.119 (+) エトヴィン・フィッシャー: 5つのスケッチ (1913-1914) (**) |
ヴェロニカ・ヨッフム(P) オイゲン・ヨッフム指揮(**以外) バンベルクso.(*)、 デトロイトso.(#)、 バイエルン放送o.(+) | |
録音:1969年12月13日-15日(*)/1985年12月7日(#)/1976年10月21日(+)。(**)は世界初録音だったもの。親子共演による協奏曲集。 #当盤はカット盤での入荷となる可能性があります。 | ||
オイゲン・ヨッフム・レガシー ベートーヴェン:交響曲第5番 シュ−ベルト:交響曲第8番 |
オイゲン・ヨッフム指揮 BPO、アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1951年5月/1952年4月、共にスタジオ。ライセンサー:PHILIPS CLASSICS (現・DECCA)。 #当盤はカット盤での入荷となる可能性があります。 | ||
TAH-247/48 (2CD) 廃盤 |
ヨッフム最晩年のブルックナー ブルックナー;交響曲第5番 |
オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. |
録音:1986年12月3-4日。ライヴ。ヨッフムのアムステルダムにおける最後のコンサート。 # 2008年、TAH-661で再発売されたが、そちらも廃盤。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番 |
エドゥアルド・ファン・ベイヌム指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
録音:1947年。原盤:DECCA。国内盤でも同時期にベイヌム指揮の同曲が発売されたが、そちらは1953年録音。短期間に2度も録音した理由は不明だが、ファンの方ならぜひ聴き比べを。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
オイゲン・ヨッフムの芸術 Vol.2〜 PHILIPS 録音集 シューベルト:交響曲第4番 ハ短調D.417「悲劇的」(*) シューマン:交響曲第4番 ニ短調Op.120 (*) ワーグナー:「さまよえるオランダ人」序曲(#) / 「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死 (フンパーディンク編曲/演奏会版)(#) / 「タンホイザー」序曲(#) R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」Op.28 (*)/ 交響詩「ドン・ファン」Op.20 (*) |
オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo.(*)、 バイエルン放送so.(#) | |
録音:1960年(*)/1962年(#)。ライセンサー:PHILIPS CLASSICS (現・DECCA)。 | ||
モーツァルト: ピアノ協奏曲第26番/セレナータ・ノットゥルナ |
ステファン・アスケナーゼ(P) ヘルマン・アーベントロート指揮 ドレスデン・シュターツカペレ | |
録音:1956年、ライヴ。 アスケナーゼはショパンを得意にしDGにも1960年代の始めまでにかなりの録音があったが、現在では全く忘れ去られてしまっている人。オムニバスやイタリア盤を除いたまともな形でのCDはこれが初となる。アーベントロートから見てもこの曲目は珍しく、貴重な音源の発掘。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
TAH-271 「若きチェリビダッケ Vol.1」→TAH-4017へ移行。 | ||
TAH-272 「フルトヴェングラー『運命』&アーベントロート『田園』」→TAH-4018へ移行。 | ||
ザ・ヤング・チェリビダッケ Vol.2 メンデルスゾーン:美しきメルジーネ (*) ルーセル;小組曲(*) ハイドン:交響曲第94番 ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム サン=サーンス: 「サムソンとデリラ」〜第2幕アリア(#) |
マルガレーテ・クローゼ(Ms;#) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ベルリン RIAS so.(*/#)、 BPO (無印) | |
録音:1945年(無印)/1946年(*/#)。 #当盤はカット盤での入荷となる可能性があります。 | ||
ブラームス:交響曲[第2番/第3番/第4番] | ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
原盤:TELEFUNKEN。SP時代、この曲の決定盤と言われたもの。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ヤング・チェリビダッケ Vol.3 ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 ドビュッシー:海 ベルリオーズ:序曲「海賊」 |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 BPO | |
録音:1947年8月31日、ティタニア・パラスト。ライヴ。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1953年12月17日。ライヴ。以前キングよりリリースされていたクナの「英雄」1953年盤。クナッパーツブッシュならではの個性が横溢した快演だが、音の状態が良いとは言えなかった。この録音をターラ社がオリジナル・マスターからマスタリングを施し、新しく生まれ変わったのが当盤。今日聴くことの出来ない大時代的「英雄」、クナ独特の芸風を味わうことが出来る。 | ||
TAH-303/04 「クナッパーツブッシュ&ドレスデン国立歌劇場o.」→TAH-4019/20へ移行。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調(*) リスト:交響詩「前奏曲」(#) ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲(#) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ベルリン国立歌劇場o.(*)、BPO(#) | |
録音:1929年11月19日(*)/1941年1月4日(#)。(*)はODEONのSP復刻、(#)は放送音源。。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(*) ブラームス:交響曲第3番(#) ハイドン:交響曲第94番「驚愕」(+) リスト:交響詩「前奏曲」(**) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 BPO | |
録音:1943年(*)/1942年(#/**)/1941年(+)。すべてELECTROLAのSP録音だが、(#)はPREISERがCD復刻するまで未発売だった物。 | ||
パーセル(シェルヘン編):「アーサー王」組曲(*) ストラヴィンスキー:プルチネルラ(#) 16世紀エリザベス朝の舞曲集(シェルヘン編)(+) ハルトマン:交響曲第6番(**) |
ヘルマン・シェルヘン指揮 フランクフルト放送so.(*/+)、 ベルリン国立歌劇場o.(#)、 べルリン放送so.(+) | |
録音:1958年4月14日(*)/1948年&1949年(+)/1954年6月18日(**)/不詳(#)。 さすが現代音楽のスペシャリストとしても鳴らしたシェルヘン。こういうアルバムにハルトマンが入ってしまうところに彼の凄さがある。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク(*) J.S.バッハ: ブランデンブルグ協奏曲第3番(#)/ 管弦楽組曲第3番(+)/ ヴァイオリン協奏曲 イ短調BWV.1041(**) ブルックナー:交響曲第4番(##) ブラームス: 交響曲第2番(++)/交響曲第3番(***) |
ヴォルフガング・ シュナイダーハン(Vn;**) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO(*/#)、BPO(+/**/##/++/***) | |
録音:1940年5月12日(*)/1944年7月1日(#)/1944年9月8日(##)、9日(++)/1944年3月26日(++)。(*)は初CD化。 | ||
シュターツカペレ・ドレスデンの芸術 ブラームス:交響曲第2番(1931年10月 初出) ワーグナー:「タンホイザー序曲」(1932年) フリッツ・ブッシュ指揮 シューベルト:交響曲第5番(1942年6月 初出) カール・ベーム指揮 シューベルト:交響曲第4番(1944年 初出) ワーグナー:ワルキューレ第1幕(1944年9月) ワーグナー:ワルキューレ〜ヴォータンの別れ(1944年9月) カール・エルメンドルフ指揮 ベートーヴェン:フィデリオより(1948年9月 初出) ヨーゼフ・カイルベルト指揮 モーツァルト:コシ・ファン・トゥッテ序曲 ワーグナー:ローエングリン前奏曲 ウェーバー:魔弾の射手〜アリア2曲、オベロン序曲、 オイリアンテ序曲(以上1949年〜1951年) ルドルフ・ケンペ指揮 R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲル(1959年8月) フランツ・コンヴィチュニー指揮 | ||
1931年から1959年までにわたるドキュメントの数々。ブッシュのブラ2やエルメンドルフのシューベルト、コンヴィチュニーの「ティル」等マニア好みの演奏がずらりと勢揃いしている。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ブルックナー:交響曲第4番 | オットー・クレンペラー指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
録音:1948年11月20日、ライヴ。初出音源。 残念な事に発売後すぐに製造中止となっており、代理店在庫限り。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
TAH-337 廃盤/入手不能 |
マルセル・デュプレ(1886-1971): ピエール・コシュローの主題による即興演奏 |
マルセル・デュプレ(Org) |
録音:1969年10月12日、パリ、ノートルダム大聖堂、ステレオ。 | ||
マーラー:交響曲第3番 | ヒルデ・レッスル=マイダン(A) ヘルマン・シェルヘン指揮 VSO、ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1950年10月31日、ライヴ。 意外にもこの演奏は現時点で入手できるマーラー第3番のレコードの中でもっとも古い物。以前伊パラゴンからLPが出ていたがこれが初CD化。歴史的価値としても貴重だし、何せシェルヘンであるからファンにはこたえられないCDだ。ちなみに、ターラ社主トレミヌ氏曰く「エクセレント・サウンド」とのこと。 既に製造中止となっており、流通在庫のみとなりますので入手出来ない場合はご容赦下さい。また、初回発売時に付録として付けられていたシェルヘンのディスコグラフィはおそらく付属しないと思われます。 | ||
マーラー:交響曲第3番 | ヒルデ・レッスル=マイダン(A) チャールズ・アドラー指揮 VSO、ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1952年4月20日、ライヴ。 元々はSPAによる録音で、史上初のマーラー第3番のスタジオ録音だった。CDはHMFやコニファーからも出ていたが既に廃盤。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
タシュナー夫妻名演集 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ〜シャコンヌ(*) ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第13番(#) サラサーテ:アンダルシアのロマンス(+) パガニーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 ホ短調(+) モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番K.466 (**) ゲルハルト・タシュナー(Vn;*/#/+) ゲルダ・ネッテ・タシュナー(P;+/**) コル・デ・フロート(P;#) ヘルマン・アーベントロート指揮ライプツィヒ放送so.(**) | ||
録音:1941年11月25日&28日(*)/1943年2月26日(#)/1942年3月2日(+)/1955年11月15日(**)。 近年ようやくその再評価が成り、発売点数も増えてきたゲルハルト・タシュナー。夫人であったピアニスト、ゲルダ・ネッテ・タシュナーとの録音を中心に据えた1枚。彼女は近年は忘れられた存在だが、1920年代-1940年代はドイツで非常に人気があったという。ダルベールやエトヴィン・フィッシャーの弟子で、フルトヴェングラーの指揮によるシューマンの協奏曲で1920年代初めにデビュー、フルトヴェングラー、シェルヘン、アーベンロート、ケンペン、コンヴィチュニー、シューリヒトらと共演し、エリー・ナイの後継者と目されていたが、タシュナーとの結婚と出産後、ベルリンで後進の指導にあたったそうだ。今回収録された演奏は、ARCHIPHONからARC-128/9の「タシュナー、シュラック録音集」として出ている物が多いが、夫人とアーベントロートによるモーツァルトは初出と思われるし、マニアならば復刻音質の違いから言っても、是非両方所持しておきたい。 | ||
ゲルハルト・タシュナー バッハ:シャコンヌ(1943年3月/初出) タルティーニ:悪魔のトリル(1949年3月/初出) サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(1943年12月) フランク:ヴァイオリン・ソナタ(1947年/初出)(*) ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第3番(1947年/初出)(*) ハチャトゥリアン: ヴァイオリン協奏曲(1947年9月) |
ゲルハルト・タシュナー(Vn) ワルター・ギーゼキング(P;*)他 | |
7才でデビュー、13才でワインガルトナーの指揮の元、一番で3曲の協奏曲を演奏し、19才でベルリン・フィルのコンマスに就任と、大変な神童ぶりを発揮したタシュナー。
日本での知名度はいまいちだが、欧米での評価は高く独EMIからCDも出ている。
フルトヴェングラーからの信頼が絶大であったという彼の演奏、弦が好きな人なら一度は聞いておかなければならないものだ。一部共演者不詳。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
TAH-352/3 (2CD) 廃盤 |
ゲルハルト・タシュナー Vol.2 ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第3番&第5番 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 パガニーニ:カプリース第24番 サラサーテ:カルメン幻想曲 ドヴォルザーク:ヴァイオリン・ソナタ クライスラー:前奏曲とアレグロ |
ゲルハルト・タシュナー(Vn) エディット・ファナルディ(P) マルティン・クラウゼ(P) |
TAH-358/61 (4CD) 廃盤 |
J.シュトラウスII: ポルカ、ワルツ、オペレッタ〜ハイライト集 | |
TAH-362 「クララ・ハスキル 1957.8.23」→TAH-4021へ移行。 | ||
シュミット=イッセルシュテット 生誕100年トリビュート | ||
ブラームス:交響曲第3番(+) ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(*) R.シュトラウス: ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯(+) パーセル:弦楽のための4つのファンタジア(*) |
ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 放送so. | |
テレフンケンSP復刻集(#) バッハ: イタリア協奏曲(管弦楽編曲版)、 ブランデンブルク協奏曲第4番 他、グルック、モーツァルト、シューベルト、 ロッシーニ、シベリウスの作品 |
ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮BPO | |
ベートーヴェン:交響曲第2番(**) | ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 ベルリン・ドイツ・オペラo. | |
オルフ: カンタータ「カルミナ・ブラーナ」(##) |
ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 ハンブルク国立po. | |
録音:1966年、ライヴ、ステレオ(*)/1967年、ライヴ、ステレオ(+)/1930年代(#)/1943年(**)/1944年(##)。 これはなかなか聞き応えのあるシュミット=イッセルシュテットのBOX。特にバイエルン放送so.とのブラームスの風格豊かな演奏が聴きもの。またバッハのイタリア協奏曲の管弦楽版も、編曲とは思えないほどの堂々たる仕上がり。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。またお届けできる場合でも、カット盤となる可能性がありますのであらかじめご了承下さい(ケースやブックレットに廃盤である事を示す穴や切り取りがありますが、鑑賞には全く支障ありません)。 | ||
TAH-366/67 「ハスキル&リパッティ〜幻の音源集『Clara Haskil & Dinu Lipatti "Hommage"』」→TAH-4022/23へ移行。 | ||
TAH-368 「クララ・ハスキル、ルートヴィヒスブルク・リサイタル 1953.4.11 完全収録盤」→TAH-4024へ移行。 | ||
ケンペ&ドレスデンの「グレイト」&「スコットランド」 シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(*) メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」(+) ワーグナー:歌劇「ローエングリン」前奏曲(#) ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲(#)/歌劇「オベロン」序曲 ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン | ||
録音:1950年12月1日(*) 1952年7月15日(+) 1949年12月22日(#) 1951年6月7日(**)。2000年には日本語の評伝も出版されたケンペ、当盤はドレスデン時代(1949-1952)の若く覇気に満ちた演奏を伝える。 #当盤はカット盤での入荷となる可能性があります。 | ||
ベルリン時代のチェリビダッケ チェリビダッケとのインタビュー[ヴィクトール・エシュケナジと/1995年3月9日](*) ハイドン:交響曲第94番「驚愕」[1946年9月24日] ブラームス:交響曲第4番[1945年11月18日] ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番[1945年11月10日] ドビュッシー:「夜想曲」〜祭[1945年11月10日]/遊戯[1948年3月20日] R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯[1947年8月31日] プロコフィエフ:古典交響曲[1946年7月6日] セルジュ・チェリビダッケ指揮 BPO | ||
縦長ブック型装丁。ドビュッシー以下はTAHRAとしては初発売。M&A盤同様、「ティル」「祭」「古典」は日付からすると初出音源。インタビューも追加。 | ||
ブラームス:交響曲全集 [交響曲第1番(*)/交響曲第2番(#)/ 交響曲第3番(+)/交響曲第4番(**)] ベートーヴェン:交響曲第9番(##) |
アニー・シュレム(S;##) ディアナ・ オイストラーティ(A;##) ゲルト・ルッツェ(T;##) カール・パウル(B;##) ヘルマン・アーベントロート指揮 ライプツィヒ放送so.(*/#/##)、 プラハ放送so.(+)、 ライプツィッヒ・ ゲヴァントハウスo.(**) | |
録音:1952年5月14日(*)/1952年3月3日(#)/1951年11月15日(+)/1942年6月27日&28日(**)/1952年1月18日(##)。原盤:SUPRAPHON(*/#/+/##)&ODEON(**)。 ブラームスの4番以外は、素晴らしい響きで有名なプラハ・ルドルフィヌム(・ホール)でスプラフォンにより収録されたもの。それぞれの曲の詳細なディスコグラフィも付いている。 | ||
TAH-382/5 (4CD) 廃盤 |
ドイツ放送 (RRG) 歴史的未発売録音集 1939-1945 | |
エドゥアルト・エルトマン Vol.3 モーツァルト:ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.533, K.494 [1952年4月22日] シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 D.960 [1951年1月17日] シューマン:クララ・ヴィークの主題による即興曲〜7曲 [1952年4月22日] リスト:忘れられたワルツ/メフィスト・ワルツ [1948年11月4日] シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 D.959 [1944年] ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 [1949年5月2日] (#) エドゥアルト・エルトマン(P) ハンス・ミュラー=クライ指揮南ドイツ放送so.(#) | ||
録音:[内]。縦長ブック型装丁。 | ||
TAH-389/90 「クララ・ハスキル、未発表録音集」 → TAH-4025/26 へ移行しましたが、再発盤も廃盤 。 | ||
TAH-391/3 (3CD) 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」(*)/ 交響曲第2番(#)/交響曲第8番(+) ブラームス:交響曲第1番(**) |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮ACO |
TAH-394/400 (7CD) 廃盤 |
ギーゼキング〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 〔第1番−第3番/第6番/第8番−第19番/第21番/第23番−第32番〕 ヴァルター・ギーゼキング(P) | |
録音:1949-1950年、音源:ザールラント放送局、磁気テープ録音 | ||
メンゲルベルク〜録音集 インタヴュー [1938年2月8日] ベートーヴェン:「エグモント」序曲 [1942年8月16日、ザルツブルク] (+) 交響曲第1番 [1940年10月27日] / 交響曲第3番「英雄」より〔第2楽章−第4楽章〕 [1940年4月14日] ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲 [1942年8月13日、ザルツブルク](++) モーツァルト:追加アリア「とどまって、いとしい人」 K.528 [リア・ギンスター(S)/1942年3月5日] トラップ:ピアノ協奏曲 [ヴァルター・ギーゼキング(P)/1935年10月24日] フォールモーレン:2つのオーボエのための協奏曲 [ヤープ・ストティン、ハコン・ストティン(Ob)/1944年2月26日] ヴィレム・メンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウo.(+,++以外)、VPO(+,++) | ||
録音:[/内]。あちらこちらから復刻CDが発売されているメンゲルベルク。輸入元はザルツブルク音楽祭における(++)を初出音源と推測している。 | ||
ターリヒ・コンダクツ・ドヴォルザーク Vol.1 交響曲第7番(*)/交響曲第8番(#)/ 交響曲第9番(+)/ チェロ協奏曲〜第1楽章リハーサル(**) |
ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(Vc;**) ヴァーツラフ・ターリヒ指揮 チェコpo. | |
当店未案内旧譜。録音:1938年11月23日、ロンドン(*)/1935年11月23日、ロンドン(#)/1949年4月2日、プラハ(+)/1952年(**)。原盤:HMV(*/#)/SUPRAPHON(+/**)。 (+)はこれまでLPやCDでは発売されなかった録音とされる。ターリヒによる有名な同曲録音は、国内盤CDや海外SUPRAPHONのCD初出盤では1949年とされていたが、その後発売されたSUPRAPHONの再発CDやEMIの「グレイト・コンダクター」シリーズでは1954年9月の録音とされており(SUPRAPHON海外CDの初出盤と再発盤が同一演奏であることは確認済)、5年間隔で2回録音したということになる。 なお、当盤は既に製造中止となっており、海外在庫のみの供給です。入手出来ない場合はご容赦下さい。 | ||
ハイドン:交響曲第104番(*) ブラームス:交響曲第2番(#) スメタナ: 「売られた花嫁」序曲(+)/ 「わが祖国」抜粋(+) [ボヘミアの森と草原から/ ターボル/ブラニーク] ヤン・フゴ・ヴォルジーシェク(1791-1825): 交響曲 ニ長調(**) |
カレル・アンチェル指揮 オランダ放送po.(*)、 ACO(#)、チェコpo.(+/**) | |
録音:1970年7月6日、ライヴ(*)/1969年2月26日、ライヴ(#)/1959年9月21日、ウェリントン(+)/1966年6月26日、ストラスブール(**)。(*/#)はステレオ。 全て新発見の音源。2枚目のCDの初めにはイギリスとニュージーランドの国歌が演奏されている。 アンチェルとしては十八番の曲が多いが、ヴォルジーシェクの曲は珍しいのではなかろうか。 「ハイドン×シューベルト÷メンデルスゾーン」と評する人もいるこの曲、日本であまり馴染みはないがアンチェルの演奏ということもありお勧めしたい。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ギーゼキング〜稀少録音集 ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(*)/ ピアノ協奏曲第4番(+) シューマン:幻想曲ハ長調(#)/ピアノ協奏曲(**) ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(++) スクリャービン:24の前奏曲(##) ドビュッシー: ベルガマスク組曲(***)/版画(***)/前奏曲第1番(***) ラヴェル:鏡(+++) |
ヴァルター・ギーゼキング(P) ゲルハルト・タシュナー(Vn;*) アンタル・ドラティ指揮(+) RIASso.(+) クルト・シュレーダー指揮(**) ヘッセン放送so.(**) ハンス・ロスバウト指揮(++) 南西ドイツ放送so.(++) | |
録音:1951年12月24日、バーデン=バーデン(*)、1950年5月24日、ベルリン(+)、1955年9月29日(#)、1949年3月17日(**)、1953年3月17日、バーデン=バーデン(++)、1953年11月20日(***)、1950年5月23日、ベルリン(+++)。ブラームスの協奏曲、スクリャービンと、ギーゼキングにしては以外な録音レパートリー。価格的にも嬉しい。 | ||
シェルヘンNIXA録音集 ベルリオーズ:幻想交響曲/イタリアのハロルド リムスキー・コルサコフ: ロシアの復活祭/交響曲第2番「アンタール」/ スペイン奇想曲 チャイコフスキー: ロメオとジュリエット/1812年/ スラヴ行進曲/イタリア奇想曲 |
ヘルマン・シェルヘン指揮 LSO、RPO、他 | |
録音:1953年、ロンドン。縦長ブック型装丁品。 LPモノラル期からステレオ初期にかけて多くの名盤を送り出したNIXAレーベル。優秀な録音を誇りながらも時代の波に押し流され消滅してしまったが、ここにシェルヘンのNIXA録音が復活。NIXAは、PYE→EMIと買収され、現在はEMIが権利を持っているため、ライセンスを得てのリリースとなる。EMIはPYEを買収した後、PHOENIXAというシリーズでこの辺りの音源を20枚ほどリリースしたことがあったが、シェルヘンの録音は一切含まれていなかった。 #流通在庫状況によっては、カット盤でのお届けとなる可能性があります。あらかじめご了承下さい。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ シューベルト:交響曲第8番「未完成」(*) ブルックナー:交響曲第9番(*) ベートーヴェン:「コリオラン」序曲(+) ワーグナー:楽劇「パルシファル」前奏曲(#) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 BPO (#以外)、 ベルリン国立歌劇場o.(#) | |
録音:1950年(*/+)、1942年(#)。 輸入元の推測によれば、(*)は1950年1月29、30日のBPO定期演奏会のライヴ録音。レーベルの説明によれば、同年同曲の既発売CD音源(TAH-207/08、TAH-214/15、聴衆無し)とは別音源で「聴衆あり」とのこと。 | ||
マーラー:交響曲第5番 | ラファエル・クーベリック指揮 ACO | |
録音:1951年9月21日、ライヴ。 無論モノラルながら音質非常に優秀で、37才と言う若き日のクーベリックのマーラーを堪能出来る。彼のマーラーは後年の物ばかりなので、これは期待できる。AUDITEとDGGとTAHRAでクーベリックのマーラー全集聞き比べができる日も来るか? | ||
メンゲルベルク、未発表ライヴ録音集〜ベートーヴェン : 交響曲〔第2番(*) /第6番「田園」(+) /第7番(#) 〕/ヴァイオリン協奏曲(**) ルイス・ツィンマーマン(Vn;**) ヴィレム・メンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウo. | ||
録音:1936年5月14日(*) /1938年5月22日(+) /1936年5月21日(#) /1940年4月18日(**) 。このところ各社から続々ライヴ録音が発売されているメンゲルベルクだが、これはTAHRA ならではの貴重な未発表音源。得意のベートーヴェン、気力充実した1930年代の演奏は柔軟かつエネルギー感たっぷり。音質は、ノイズはあるものの時代を考えれば聴きやすく、特に(+)は驚くほど良好とのこと。ジャケットも、かなり若い頃のメンゲルベルグの写真が使われる模様で、貴重。 | ||
TAH-422 「シェルヘン&フィラデルフィア管〜マーラー『第5』 1964.10.30」→TAH-4027へ移行。 | ||
オイゲン・シェンカルの肖像 ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6 No.12 ベルリオーズ:「幻想交響曲」 |
オイゲン・シェンカル指揮 NDRso. | |
録音:1950年2月19日-20日、ライヴ。録音エンジニア:フリードリヒ・シュナップ(フルトヴェングラーの録音で著名)。 TAHRAが忘れられたピアニスト、エドゥアルド・エルトマンの次に放つのは、ハンガリー生まれの忘れられた指揮者、オイゲン・シェンカル [Eugen Szenkar](1891-1977)〔ハンガリー語読みの翻字例:エウゲン・センカール/父の世代までの名字は "a" にアキュート・アクセントが付いた "Szenkár " だったが、彼自身は外してしまった模様〕。コンチェルト・グロッソはシェンカル自身がピアノを弾いていて大時代的な雰囲気がかえって好ましく、「幻想」もなかなかのものという。 | ||
ティボー〜モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲〔第3番 K.216 (*) /第4番K.218 (*) /第5番 K.219 (#) 〕/ ヴァイオリン・ソナタ第34番 K.378 (+) /ティボーのインタヴュー(約24分)(**) ジャック・ティボー(Vn) ジョルジェ・エネスク指揮オルケストル・ラジオ・サンフォニーク(*) ゲオルグ・ルートヴィヒ・ヨッフム指揮ハンブルク室内o.(#) アルトゥール・ルービンシュタイン(P;+) | ||
録音:1951年12月31日、ライヴ(*) /1950年12月11日、シャイヨー宮、ライヴ(#) /不詳(+) /1944年1月7日(**)。 20世紀フランス最高のヴァイオリニスト、ジャック・ティボーの没後50年を記念し、2003年(没後49年)に発売された物。TAHRAからは初出というインフォメーションが来たということだが、協奏曲は十数年前にプライヴェート盤で一度出たことがあるという。 | ||
TAH-424/25の CD1 「ジャック・ティボー〜モーツァルト」→TAH-4028へ移行。 | ||
TAH-426 廃盤/入手不能 |
ディヌ・リパッティ: 2台のピアノのための協奏交響曲(1938)/ 「ツィガーヌ」〜第3楽章 エネスコ:ルーマニア狂詩曲第2番 バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 マドレーヌ・リパッティの語り |
マドレーヌ・リパッティ(P) ベラ・シキ(P) ジョルジュ・エネスコ指揮 フランス国立o. |
録音:1951年9月6日、ブザンソン音楽祭。ライヴ。 | ||
ブラームス:交響曲第2番 ストラヴィンスキー:バレエ「プルチネルラ」 ロドリーゴ:ヴァイオリン協奏曲(*) |
クリスチャン・ フェラス(Vn;*) アタウルフォ・アルヘンタ指揮 フランス国立o. | |
録音:1951年4月4日、ライヴ。音質超優秀! 1958年に45歳の若さで亡くなったアルヘンタの貴重な遺産。フェラスの弾くロドリーゴのヴァイオリン協奏曲もおもしろいが、なんといってもブラームスがすごい。正に「火を噴くような」という形容詞がぴったりくる演奏で、ブラームス嫌いの方にこそ一聴をお勧めしたい。また、ブックレットには先頃EMIから初CD化されたシューベルトの「グレイト」(with チェント・ソリo./CZS 5 75097 2)のLPジャケット写真などが掲載されており、資料としても面白そう(EMI盤には写真掲載がなかった)。 | ||
TAH-430 (3CD) 廃盤/入手不能 |
クララ・ハスキル〜リサイタル | |
TAH-291 (*), TAH-362 (+), TAH-368 (#) として分売されていた3枚をBOX化したアイテム | ||
TAH-440/443 (4CD) 廃盤 |
ヨッフム生誕100周年記念ボックス・セット ブルックナー: 交響曲第4番「ロマンティック」(*)/ 交響曲第5番(+)/交響曲第6番(#) |
オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. |
録音:1975年1月16日(*)/1986年12月4日(+)/1980年11月2日(#)、すべてライヴ、ステレオ。 | ||
TAH-440/43の CD1 「ヨッフム&ACO、1975年の『ロマンティック』」→TAH-4029へ移行。 | ||
カール・ベーム讃 ブルックナー:交響曲第7番(*) / ラームス:交響曲第1番(+) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲〔第4番(#) /第5番「皇帝」(**) 〕/ 「レオノーレ」序曲第3番(++) ブランカ・ムスリン(P;#) エリー・ナイ(P;**) カール・ベーム指揮 VPO (*/**/++)、 ベルリン放送so.(+)、シュトゥットガルト放送so.(#) | ||
録音:1943年6月4日-5日(*) /1950年10月8日-9日(+) /1957年(#) /1944年4月12日(**) /1944年2月7日-9日(++)。 若き日のベームのはつらつとした演奏。近ごろ復刻が続くエリー・ナイとの「皇帝」も聞き物。 | ||
シューマン:交響曲第4番 レーガー:ヒラーの主題による変奏曲とフーガ ベルリオーズ: 歌劇「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲 |
フリッツ・ブッシュ指揮 NDRso. | |
録音:1951年2月25日。ブッシュはドレスデンの音楽監督を務めた大指揮者だが、戦後活動を本格化させてすぐ亡くなってしまった。北ドイツ放響との貴重な共演記録。 | ||
TAH-448 「ベーム、バックハウス、フェラス〜ベートーヴェン」→TAH-4030へ移行。 | ||
TAH-449 「サバタ& NYP + ミルシテイン〜ベートーヴェン」→TAH-4031へ移行。 | ||
エーリヒ・クライバー& NBC ヘンデル:歌劇「ベレニーチェ」序曲 シューベルト:交響曲第3番 チャイコフスキー:交響曲第4番(*) |
エーリヒ・クライバー指揮 NBCso. | |
録音:1946年3月、1948年1月(*)。シューベルトとチャイコフスキーはURANIAから出ているが、ヘンデルのこの曲は少なくともCDでは確か出ていなかった。トスカニーニ張りにエネルギー全開のチャイコフスキーがド迫力であり、音質向上も期待できる。 | ||
ワルター& BPO 1950.9.25 モーツァルト:交響曲第40番 ブラームス:交響曲第2番 |
ブルーノ・ワルター指揮 BPO | |
録音:1950年9月25日。以前から有名だったベルリンへの帰郷公演。「BPOの上に自然に乗った指揮ぶりである。 最も抵抗なく味わえる完熟の演奏であり、もちろんワルターならではの幻想的でロマンチックな歌は充分だ。」(宇野功芳氏) | ||
フェレンツ・フリッチャイ ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜第3幕(*) ヨハン・シュトラウスII:美しく青きドナウ(+)/ウィーン気質(+) ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲(+) オルフ:カンタータ「カルミナ・ブラーナ」〜抜粋(#) エルフリーデ・トレッチェル(S;*) ペーター・アンダース(T;*) ヨーゼフ・グラインドル(B;*) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br;#) フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリンRIAS so. (*/#)、BPO(+) | ||
録音:1949年-1951年。癌で早世したフリッチャイ。戦後のベルリンに新風を送り込んだ彼ならではの新鮮な演奏ばかり。 | ||
ヨッフム生誕100周年記念ボックス・セット ブルックナー: 交響曲第3番(*)/交響曲第4番(+)/ 交響曲第5番(#)/交響曲第7番(**) |
オイゲン・ヨッフム指揮 ハンブルク国立o.(*/+/#) VPO(**) | |
録音:1944年5月13日〜15日(*)/1939年6月22日〜24日(+)/1938年6月3日〜4日(#)/1939年5月8日〜9日(**)。 1999年に発売を予定されながら中止になっていたが、今回お買い得価格でようやく発売。年代からすると、同じくTAHRAから出ていたゲオルグ・ルードヴィッヒ・ヨッフムの演奏が一部あるようについ思ってしまうが、 間違いなくオイゲンが全曲指揮している。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲(*)/ ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(#) |
ゲルハルト・タシュナー(Vn) ゲオルグ・ショルティ指揮 BPO(*) ワルター・ギーゼンキング(P;#) | |
録音:1952年(*)/1951年12月14日(#)。(*)は初発売。(#)はBAYERから出ている物。 タシュナーの音源が続々登場中だが、今回は新発見のベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」が含まれているのがミソ。活動初期のショルティの伴奏というのも面白く、ファンなら見逃せない録音と言えるだろう。 | ||
キャスリーン・フェリアー名歌唱集 ヘンデル:「セメレ」「アタランタ」から パーセル:「妖精の女王」から モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き ロッティ:「アルミーニオ」 グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」から バッハ:マタイ受難曲〜4曲(*) シューベルト、ブラームス、 パリー、スタンフォードの歌曲 |
キャスリーン・フェリアー(A) ジョルジョ・ファヴァレット (P;*以外) ヘルベルト・フォン・ カラヤン指揮VPO(*) | |
録音:1951年2月6日、ミラノRAIスタジオ(*以外)/1950年6月9日(*)。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
オディール・ピエール〜未発表ステレオ録音集 バッハ:トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540 / レーガー:序奏とパッサカリア ニ短調 サン=サーンス:前奏曲とフーガ ロ短調 / フランク:交響的大作品 ロジェ=デュカス:パストラーレ / メシアン:神はわれらのうちに ティトルーズ:アヴェ・マリス・ステッラ / ニヴェール:人の声の独唱 ギラン:クルムホルン音栓の低音 / ルベーグ:ノエル「マリアの愛のために」 ダンドリュー、マルシャン、クレランボー、グリニー、F.&L.クープラン、他の作品 オディール・ピエール(Org) | ||
録音:1977年-1978年。 ピエールはマルセル・デュプレとフェルナンド・ジェルマーニに師事した、フランスでは「オルガン界のクララ・ハスキル」と呼ばれるほど人気絶大のオルガニオスト。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
オイゲン・ヨッフム生誕100年記念セット Vol.1 ワーグナー:「タンホイザー」序曲(*)[ Telefunken E 1424/5 | 1938年6月13日〕 ブラームス:交響曲第1番(*)[ Telefunken E 2703/7 | 録音:1938年8月29日] ベートーヴェン:交響曲第7番(*)[ Telefunken SK 2763/7 | 1938年11月19-20日] ブラームス:交響曲第3番(#)[ Telefunken SK 3024/7 | 1939年6月24-25日] モーツァルト:交響曲第41番 K.551 (*)[ Telefunken E 3333/6 | 1941年6月19、23日] レーガー:セレナード Op.95 (+)[ Telefunken SK 3575/9 | 1943年6月21日] モーツァルト:交響曲第40番 K.550 (+)[ Telefunken SK 3752/4 | 1943年6月23日-24日] コレッリ:ソナタ第12番「ラ・フォリア」(#)[1944年9月7日、ライヴ] ベートーヴェン:交響曲第5番(*)[1945年1月12日] オイゲン・ヨッフム指揮 BPO (*)、 アムステルダム・コンセルトヘボウo.(+)、ハンブルクpo.(#) | ||
オイゲン・ヨッフム生誕100年記念セット Vol.2 モーツァルト:交響曲第33番 K.319 (*)[1948年2月1日、ライヴ] ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(*) [1951年3月19日、RIASスタジオ] ブラームス:「ドイツ・レクイエム」(+)[1951年10月26日、ミュンヘン大学] モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 K.271「ジュノーム」(#)[1954年3月1日、ライヴ] ムソルグスキー:「死の歌と踊り」(**)[1959年2月14日-15日、ライヴ] モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク K.525 (++) / オーボエ協奏曲 K.314 (##) / 交響曲第33番 K.319 (++)[1961年9月12日、ライヴ] クララ・エバース(S;+) カール・シュミット・ヴァルター(B;+) クララ・ハスキル(P;#) キム・ボルイ(B;**) ハーコン・ストテイン(Ob;##) オイゲン・ヨッフム指揮 BPO(*)、バイエルン放送so.(+/#) アムステルダム・コンセルトヘボウo.(**/++/##) | ||
TAH-474/477 (4CD) 廃盤 |
オイゲン・ヨッフム生誕100年記念セット Vol.3 |
オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo.(#以外) ベルリン放送so.(#) |
生誕100周年を迎えていやまして高まるオイゲン・ヨッフムへの評価。レーベル発足10周年のTAHRAが総力を結集してCD化したもので、壮年期から晩年のヨッフムの芸術がこのシリーズで存分に楽しめる。クララ・ハスキル、エリー・アメリンク、エミール・ギレリスたちとの共演も聴きもの。ディスコグラフィ、バイオグラフィ、レパートリー表がついているとのことだが、どのセットにどのブックレットかは詳細不詳。 | ||
TAH-482 「ワルター&VPOの『大地の歌』1952年ライヴ」→TAH-4033へ移行。 | ||
TAH-483 「ハスキル〜未発表録音集 (Vol.2)」→TAH-4034へ移行。 | ||
ドイツのストコフスキー ブラームス:交響曲第2番(*) ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」(+) ファリャ:「恋は魔術師」(+) ギュンター・ラファエル(1903-1960): モンゴル民謡によるバレエ「ヤポナー」(+) チャイコフスキー:交響曲第5番(+) |
レオポルド・ストコフスキー指揮 バイエルン放送so.(*) NDRso.(+) | |
録音:1951年7月16日、ミュンヘン(*)/1952年7月7日。ハンブルク(+)。(+)は当日のコンサート曲目を全曲収録。 ドイツのオーケストラを指揮した録音の少ないストコフスキーだが、振ればやっぱりストコ節爆発だったことがわかるアルバム。特にチャイコフスキーはやりたい放題で、DECCA録音もふっ飛ぶ強烈さ。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ヴェロニカ・ヨッフムの芸術 Vol.2 モーツァルト:ピアノ協奏曲第6番 K.238(*) シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54(+) |
ヴェロニカ・ヨッフム(P) マルティン・ トゥルノフスキー指揮 バイエルン放送so.(*) オイゲン・ヨッフム指揮 フランス国立o.(+) | |
録音:1969年10月29日、ミュンヘン、ヘルクレスザール(*)/1982年5月14日、パリ、サル・プレイエル(+)。共にステレオ。2002年に一度ご案内したが、延期となっていたもの。 親の七光りだけではない、細やかな神経を行き届かせたヴェロニカのピアノはなかなかの聴き物。共演陣も豪華。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」(2種の演奏) |
イェルディス・シンベリ(S) リーザ・タネル(A) イェスタ・ベッケリン(T) シーグル・ビョルリング(Br) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮(*) ヘルマン・アーベントロート指揮(#) ストックホルムpo. | |
録音:1943年12月8日(*)/1943年(#)。双方ともTAHRAからは初発売。(#)は初出か? 同じ年、同じソリスト、同じオケでフルトヴェングラーとアーベントロートの聴き比べと言う非常に面白い企画盤。 | ||
シューマン:交響曲第1番「春」(*) ブラームス:交響曲第1番(#) ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(+) |
ヘルマン・ アーベントロート指揮 ベルリン放送so.(*/+)、 バイエルン放送so.(#) | |
録音:1955年9月18日(*)/1956年1月16日(#)/1954年2月13日(+)。(*)と(#)はTAH-141/2として、(+)はTAH-129/31として出ていた物で、それぞれTAH-141とTAH-130の2枚分を抜き出して再発売。なお、TAHRA社のカタログ&サイトの掲示ではTAH-141/2のオーケストラ表記にバイエルン放送響の表示が無いが、これは誤植だとのこと。 (#)はアーベントロートが燃焼し尽くした演奏として雑誌でも取り上げられた、自由自在で豪快な個性派演奏。(+)の「英雄」は3枚セットの中に収められており、以前はあまり目立たなかったが、ドイツ正統派指揮者としての彼をたっぷり楽しめる、数ある録音の中でも特筆する価値ありの演奏。残るシューマンももちろん正統派ドイツ的演奏で、現在廃盤の上記2セットをお持ちでない方は是非揃えて置きたい。 3曲とも良好な音質。 | ||
ボリス・ブラッハー(1903-1975): パガニーニの主題による変奏曲(*) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(*) ブラームス:交響曲第4番(#) ラインハルト・ シュヴァルツ=シリング(1904-1985): 序奏とフーガ(+) ケルビーニ:「アナクレオン」序曲(+) |
ルッジェーロ・リッチ(Vn;*) セルジュ・チェリビダッケ指揮 ハンブルクNDRso.(*/#)、 BPO(+) | |
録音:1951年9月16日(*/#)/1948年&1949年(+)。おそらくほとんどが初登場。 チェリビダッケはこれまでリッチとの共演を残しておらず、これが共演初登場。さらに、 この演奏会には急病のシュミット=イッセルシュテットの代役で登場したのだとか。 ベルリン・フィルとの2曲の内、ケルビーニはAUDIOPHILEから同時期の演奏が出ているが今回のものと同一かどうかは不明。なお、ブラッハーとシュヴァルツ=シリングは、作曲家としてチェリの音盤初レパートリーである。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
アーベントロート〜貴重音源集 バッハ:G線上のアリア(*) ベートーヴェン: 交響曲第1番(+) 交響曲第4番(+) 〔1949年12月4日〕 「レオノーレ」序曲第3番(+) ワーグナー:楽劇「ワァルキューレ」〜 ヴォータンの告別の音楽(#) 〔1953年? 1955年?〕 レーガー:ベックリンによる4つの音詩(+) 〔1950年8月〕 ブルックナー: 交響曲第4番「ロマンティック」の リハーサル(+) 〔1949年11月16日〕 |
ヘルマン・アーベントロート指揮 ベルリン放送so.(*)、 ライプツィヒ放送so.(+)、 ブダペスト歌劇場o.(#) シャーンドル・スヴェート(B;#) | |
録音:〔上記〕、他は不明。 録音年代が不明の音源については解説書において詳細な調査と推測が行われている。「ロマンティック」のリハーサルやワーグナーは貴重なドキュメントだ。 | ||
TAH-497/8 (2CD) 廃盤/入手不能 |
ヘルマン・シェルヘン・アーカイヴズ Vol.1 マーラー:交響曲第3番(*)/ 交響曲第10番〜アダージョ |
ソーニャ・ チェルヴェナー(S;*) ヘルマン・シェルヘン指揮 ライプツィヒ放送so. |
録音:1960年10月1日/1960年10月4日。ライヴ。 | ||
TAH-499/500 「ジャック・ティボー〜ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』他」→ TAH-4035/6 (4035/6も廃盤、 TALT 記号シリーズへ移行)。 | ||
ユリナッチ&アンダース〜 オペラ・アリア&デュエット集 「フィデリオ」、「カルメン」、「ボエーム」、 「蝶々夫人」、「オテロ」、「ローエングリン」、 「魔弾の射手」他から(全11曲) |
セーラ・ユリナッチ(S) ペーター・アンダース(T) オットー・アッカーマン指揮 バーデン=バーデン 南ドイツ放送so. | |
録音:1952年4月17/19日、スタジオ。 以前、6曲のアリアだけがELECTROLAからLP発売されていたもので、CD化にあたって未発表だった二重唱曲が加えられた。 | ||
ブラームス:運命の歌(*) マーラー:交響曲第1番「巨人」(+) |
ブルーノ・ワルター指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1947年10月22日(*)/1947年10月16日(+)。 (*)は初CD化。(+)はNM Classicsからも発売されるが、当盤の方が情報量が多く音質も安定している。 | ||
初出音源を含むことが判明、 ワルター、ストックホルム・ライヴ・プラス モーツァルト: 交響曲第40番(**)/ セレナード第13番 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(*)/ 交響曲第39番(#) シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(+) |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO(**)、 ストックホルムpo.(**以外) | |
録音:1952年5月17日(**)/1950年9月8日、ストックホルム(**以外)。(**)は初出音源。(*)は確か初CD化。(#)はBISから歴史的録音のセットでCD化されているもの。(+)はAS DISC等からCDが出ていたが今日では入手困難。(#)以外は今回マスターからの初発売になると思われる。また、(**)以外の3曲が一度のコンサートとしてまとめて発売されるのはこれが初めて。 1952年5月17日にはマーラー「大地の歌」(フェリアー&パツァーク。TAH-482で発売中)と今回初登場となる(**)の2曲が演奏された。翌18日の「交響曲第40番」はSONYから発売されているが、この2つの演奏、演奏そのものはよく似ているものの、ワルターの気合いの入れ方が微妙に違い、聴き比べが楽しい。ワルター十八番の当曲とウィーン・フィルと言う顔合わせの演奏が新登場となれば、ワルター・ファンは必聴だろう。音質も「大地の歌」同様に優秀。 北欧の大都市ストックホルムは音楽活動もさかんで、ワルターも1929年から時折訪問している。CDメインのプログラムとなる、この1950年の訪問はその最後となったものだが、まだ元気な頃のワルターのライブ音源ならではの張りのある活気が楽しめる。 | ||
ヘルマン・シェルヘン・アーカイヴズ Vol.2 グリーグ:ホルベルク組曲Op.40(*)/ 組曲「ペール・ギュント」 [第1組曲/第2組曲](*) ビゼー:組曲「アルルの女」[第1組曲/第2組曲] |
ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.(*)、 ウィーンso.、北西ドイツpo. | |
パウル・ファン・ケンペンの芸術 Vol.1 リスト:交響詩「前奏曲」[Polydor/1937] ベートーヴェン:交響曲第8番[Polydor/1940] メンデルスゾーン: 序曲「フィンガルの洞窟」[Philips/1951] ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲[DG/1951] ベルリオーズ: 「ベンベヌート・チェッリーニ」序曲[DG/1951] ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(*)[DG/1952] |
アドリアン・ エッシュバッハー(P) パウル・ファン・ケンペン指揮 BPO | |
TAH-514/5 (2CD) 廃盤 |
パウル・ファン・ケンペンの芸術 Vol.2 ハイドン:交響曲第104番[Polydor/1943] シベリウス:交響曲第5番[Polydor/1943] シューベルト: 交響曲第9番「グレイト」[Polydor/1943] 付録:ケンペン・ディスコグラフィ(SP期) |
パウル・ファン・ケンペン指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. |
パウル・ファン・ケンペンの芸術 Vol.3 ブルックナー: 交響曲第4番「ロマンティック」[Telefunken/1950](*) ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 〜第1楽章&第2楽章[?/1952](*) ワーグナー:「タンホイザー」序曲[?/?](#)/ 「さまよえるオランダ人」序曲[?/?](#) 付録:ケンペン・ディスコグラフィ(テープ録音期) |
パウル・ファン・ケンペン指揮 ヒルヴェルスム放送po.(*)、 ミラノ・スカラ座o.(#) | |
以上3点[原盤/録音年]。 ケンペン(1891-1955)による録音の、初となる大規模復刻。彼は17歳のときにコンセルトヘボウ管に入団、メンゲルベルクに鍛えられて、1934年にはドレスデン・フィルの首席指揮者に就任し、同楽壇をヨーロッパ有数のレベルにまで引き上げた。PHILIPSレーベルの記念すべき初録音に、彼が指揮した「悲愴」が選ばれるなど、その実力は高く評価されていたが、ステレオ録音が本格的に始まる直前に亡くなった事もあり、現在ではその録音は一部を除き忘れられてしまっているといってよい状態にある。今回の復刻は、彼の再評価を促す恰好のセットといえる。 ディスコグラフィ付属も嬉しく、復刻も優秀。 | ||
ヴァーツラフ・ターリヒの芸術 Vol.2 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」(*) チャイコフスキー: 組曲第4番 ト長調「モーツァルティアーナ」(#) バッハ:管弦楽組曲第3番(#) モーツァルト: 「フィガロの結婚」序曲(#)/交響曲第33番(#) |
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮 チェコpo.(*)、 スロヴァキアpo.(#) | |
録音:1941年(*)&1950年(#)。初出もありそうだが、詳細不詳。 チェコ・フィル黄金時代の大指揮者、ターリヒも今だ人気が根強い。とりわけ彼の指揮した「新世界」交響曲は、この曲のあらゆる演奏の一つの規範となる希代の名演で、民族色と近代交響楽が理想的に融合したもの。彼はこの曲を3回録音しているが(*)がその第1回目で、1941年の録音ながら演奏は全く古びていない。有名な第2楽章にしても、ムード調のセンチメンタルな演奏とはまるで雰囲気の違う気品の高さで「新世界」が通俗名曲という誤解を完全に解き放つ。他の曲は珍しくスロヴァキア・フィルとの共演。 | ||
レオ・ボルヒャルト チャイコフスキー: 「くるみ割り人形」組曲(*) 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(#) ウェーバー:「オベロン」序曲(#) グラズノフ:交響詩「ステンカ・ラージン」(#) |
レオ・ボルヒャルト指揮 BPO | |
録音:1934年&1935年(*)/1945年、放送用音源(#)。原盤:Telefunken(*)。 1999年にTAH-332/4としてアナウンスされながら未発売だったアイテムが、1枚に圧縮されたものの発売決定。省略されたのは「テレフンケンSP復刻集大成」と予告されていた部分で(内、当CDに「くるみ割り人形」のみを収録)、放送音源は以前予告された3曲が全て含まれている。 レオ・ボルヒャルトは1899年モスクワ生まれのドイツ人。第二次世界大戦中はレジスタンス活動に参加したが、1945年にドイツが降伏するとすぐに戦後初のBPOの演奏会を指揮して復帰を果たすなど、これからのドイツ楽団をリードしていこうとしていた矢先、同年8月に米兵の誤射によって亡くなってしまった。何とも惜しいのがその才能で、それはここに収録された曲からも明らか。(*)は伝統的ドイツの呼吸が豊かな快演、しかしそれ以上に1945年の放送用録音が絶品で、「ロメオとジュリエット」の見事な設計と細部の甘さと悲痛さの見事な表現、「オベロン」の豊かさなど、これらを聞くと、後にベルリン・フィルを任された二人の青年よりも、ボルヒャルトの方が才能があったのでは? とも思わせる。ちなみに「ステンカ・ラージン」は、フルトヴェングラーの指揮として出まわっている音源と同一とのことで、TAHRAがこの音源を復刻するのはもちろん初めてということもあり、フルトヴェングラー・マニアにも比較検討用としてお勧めしたい。 | ||
イッセルシュテットの1951年「合唱」! ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 |
ビルギッド・ニルソン(S) マリア・フォン・イロシュヴァイ(A) ワルター・ルートヴィヒ(T) ルートヴィヒ・ウェーバー(B) ハンス・ シュミット=イッセルシュテット指揮 ハンブルクNDRso. | |
録音:1951年12月20日〜22日。モノラル。おそらくCD-R使用のTREASURE OF THE EARTHからTOE-2029として出ている物と同一演奏だが、今回がマスターからの初復刻となる。 まさにドイツ人らしい名匠といえばこの人シュミット=イッセルシュテット。戦後ハンブルクで北ドイツ放送響を鍛え上げ、一流の楽団に育て上げたことは有名だが、そのコンビ初期の「第9」が登場。放送用のセッション録音で、歌手4人全員がバイロイトで活躍した人達という強力な布陣。TAHRAやCINCINから既出の同コンビ1970年録音と併せ、シュミット=イッセルシュテット・ファン必聴だろう。 | ||
TAH-523 「ハスキル〜初出(だった)モーツァルト:協奏曲集」→TAH-4038へ移行。 | ||
TAH-524 「ワルター&NYP 1953.1.4」→TAH-4037へ移行。 | ||
ヘルマン・シェルヘン ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」 ルーセル:交響曲第4番 ヘ長調 ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 モーツァルト: フルートとハープのための協奏曲(*) |
リリー・ラスキーヌ(Hp;*) ロジェル・ブールダン(Fl;*) ヘルマン・シェルヘン指揮 フランス国立o.(*以外)、 シャンゼリゼ劇場o.(*) | |
録音:1953年10月29日(*以外)/1953年10月28日(*)。音源:INA(*以外)。原盤:Ducretet Thomson(*)。(*)を除いては初出音源。(*)はTAH-154でCD化されていた。 ヘルマン・シェルヘンが1953年10月にパリで録音(共に拍手無し)した、古典派を中心としたプログラム。ハイドンといいベートーヴェンといい、モノーラルという点を除けば「ごく最近の演奏」といって通じるほど大変スッキリした明快な演奏で驚かされるが、それでいてさすがは鬼才シェルヘン、随所にギラリとした意思が覗く。また、ルーセルはおそらく彼のディスク初作曲家レパートリー。INAからの蔵出し音源で音も上々。(*)はデュクレテ・トムソンへのセッション録音でEMIからのライセンス。全盛期のラスキーヌ女史の薫り高いハープはさすが絶品。なお、オーケストラはこれだけシャンゼリゼ劇場管弦楽団となっているが、実体は同じ。 | ||
シャルル・ミュンシュ ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77(*) ベートーヴェン:交響曲第7番 Op.92(#)/ 祝賀メヌエット 変ホ長調 WoO.3(#) ベルリオーズ:幻想交響曲(+) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 〜第1楽章リハーサル(**) |
オッシー・レナルディ(Vn;*) ミシェル・オークレール(Vn;**) シャルル・ミュンシュ指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo.(*)、 ボストンso.(#/**)、 フランス国立放送o.(+) | |
録音:1948年9月(*)/1949年11月(#)/1949年9月(+)/1951年1月(**)。原盤:DECCA(*)/RCA(#/+)/FRANCE COLUMBIA(+)。(**)は初登場か? (#)と(+)はおそらく初CD化。 ミュンシュ・ファンにはたまらないCDがTahraから登場。いずれも1950年前後の非常に珍しい録音を集めたもの。 ブラームスのヴァイオリン協奏曲はDECCAへのSP録音。ソリストのオッシ・レナルディは1920年ウィーン生まれ。十代から神童として名を馳せたものの、1939年に合衆国に移住してからは軍役も兼ねざる得ず、戦後のやっとこれからという1953年、自動車事故のためわずか33歳で亡くなってしまった。当然残された録音は少なく、このブラームスの協奏曲は非常に貴重。見事なテクニックで弾きこなしつつも、ウィーンの薫りが感じられる。 ベートーヴェンの2曲はRCAへの録音。第7交響曲は彼唯一の録音ながらなぜかこれまでCD復活しなかった。祝賀メヌエットは録音自体が非常に珍しく、それだけでも貴重。 ベルリオーズの幻想交響曲は仏Columbia録音で、彼の第1回録音にあたる。その後RCAが1954年にボストン交響楽団と録音、さらに後にスタジオ録音だけでも2回も成されたため、殆ど顧みられることがない。一度だけアメリカのA CLASSICAL RECORDSがCD化したが、既に廃盤のため嬉しい復活。 そして極めつけがオークレールをソリストに招いてのボストンでのリハーサル。代理店によると「ミュンシュがオークレールを紹介するところから始まり、しばらくは様子見のゆるい演奏。しかしやがてオークレールとミュンシュがノってきてせめぎ合いが始まり、ソロもオーケストラもどんどんヒートアップしていく様はズバリ興奮。第1楽章が終わった瞬間、オークレールの素晴らしい演奏に思わず団員たちが「ブラヴォー!!」と祝福。1楽章だけなのが何とも残念ですが、でもこれは実にスリリング。リハーサルですからミュンシュの声が飛んだりはしますが、出をやり直した以外は通しています。」という。 | ||
ミトロプーロス&ニューヨーク・フィル、ライヴ集 バッハ(オーマンディ編): 「目覚めよと呼ぶ声あり」から(*) ウェーバー:交響曲第1番(#) ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調Op.36(+) ブラームス:交響曲第2番 ニ長調Op.73(**) ベルリオーズ:歌曲集「夏の夜」(##) |
エリナー・スティーバー(S;##) ディミトリ・ミトロプーロス指揮 NYP | |
録音:1953年4月5日(*/##)/1951年4月1日(#)/1953年11月29日(+)/1952年11月2日(**)、以上ライヴ。
(##)のみAS DISCから発売されたことがある録音だが(その時には第3曲の冒頭が2小節欠けていた)、あとは全て初出となるもの。 またまたTHARAによる素晴らしい仕事が登場。名指揮者ディミトリ・ミトロプーロスがNYPと密接な関係にあったことはよく知られているが、録音となると決して恵まれてたとは言えない。ことに古典派の作品の録音は極端に少なく、この時代のミトロプーロスは近現代ものを鋭利に指揮するばかりだったのだと誤解される要因ともなっていた。今回のアルバムには1951年から1953年のライヴ録音を収録、冒頭のバッハのコラールから実にクリアながら温かさにあふれ、感動を呼ぶ。そしてさらに3曲の交響曲は実にヴォルテージが高く、猛烈な推進力や輝ける熱気、そしてグンと腹に入る呼吸はこれぞミトロプーロスの真骨頂。ことにベートーヴェンの2番交響曲は代理店が「聞かぬは損です」と言い切る空前の大名演。そして、夏の夜では全盛期のスティーバーが美声を披露。これも拾い物。 | ||
TAH-533 廃盤/入手不能 |
ユーディ・メニューイン J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのための パルティータ第2番 ニ短調BWV.1004(*) モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調K.218(#) |
イェフディ・メニューイン(Vn) カール・ベーム指揮 ベルリンRIASso.(#) |
録音:1968年10月6日、ベルン(*)/1951年4月9日、ベルリン(#)。 | ||
モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466(*) 交響曲第40番 ト短調 K.550(#) 2台のピアノのための協奏曲 K.365(+) |
エトヴィン・フィッシャー(P:*/+) 指揮ストラスブール市o. ハリー・タティナー(P;+) | |
録音:1953年6月12日、ストラスブール、ライヴ。 (*)(#)はMUSIC & ARTSの6枚組セットに収録されたものと日付けは異なる(6月11日)が同一音源で、音質は当盤のほうがやや劣る。(+)は初出と思われる。ゴツいドイツ魂むき出しの演奏。ダティナーはスイス出身で、1944年ジュネーヴ国際コンクール優勝者。 | ||
TAH-536 廃盤/入手不能 |
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番(*) ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(+) |
ゲザ・アンダ(P) カレル・アンチェル指揮(*) トロントso.(*) オイゲン・ヨッフム指揮(+) アムステルダム・ コンセルトヘボウo. |
録音:1970年3月(*)、1967年4月(+)、ライヴ、ステレオ(*/+)。 | ||
ベネデッティ=ミケランジェリ〜ライヴ録音集 D.スカルラッティ: ソナタ イ長調 K.332 L.483(*)/ 同 ニ長調 K.29 L.461(*)/同 ロ短調 K.27 L.449(*) モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415(+) ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(#) |
アルトゥーロ・ベネデッティ= ミケランジェリ(P) マリオ・ロッシ指揮RAIトリノo.(+) イーゴリ・マルケヴィチ指揮 サンタ・チェチーリア音楽院o. | |
録音:1952年12月、アレッツォ(*)/1953年12月、トリノ(+)/1952年5月、パリ、シャンゼリゼ劇場(#)。音源:INA(#)。(+)(#)は初出音源と思われる。 マルケヴィチとの共演によるラヴェル、超スピーディーながら明快な美音を聴かせるスカルラッティに注目を。 | ||
パリのフラグスタート ブラームス: 永遠の愛 Op.43 No.1/郷愁 2 Op.63 No.8/ 悩みなのか喜びなのか Op.33 No.3/ 別れがなぜあるのだろうか Op.33 No.12/ 何と喜ばしく清々しく私の意気が上がることか Op.33 No.14 ヴォルフ: 憩え、憩え、一晩中/ おまえの金髪の頭を上げておくれ/朝の気分 R.シュトラウス: 私の心は沈黙し冷える Op.19 No.6/ あなたは知らない Op.49 No.5/ 愛を抱いて Op.32 No.1/ひそやかな誘い Op.27 No.3 アルネス:入り江の二月の朝 シンディング、グリーグの歌曲 |
キルルテン・フラグスタート(S) ハンス=ヴィリ・ヘスリン(P) | |
録音:1953年10月2日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。音源:INA。 20世紀最大のワーグナー・ソプラノ、フラグスタートの歌曲リサイタルをアンコールに至るまで収録。しばしば「最高級の真珠」にたとえられる柔らかく高貴な声と、深みのある歌のラインに驚嘆させられる。パリの人々向けにはかなり渋いプログラムと思われるにもかかわらず、聴衆は前半から熱狂、「入り江の二月の朝」の後では「ブラーヴァ!」の歓声が飛び交う。音質も良好。 | ||
TAH-540 廃盤/入手不能 |
クララ・ハスキル シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調(*) ヒンデミット:主題と変奏「4つの気質」(#) |
クララ・ハスキル(P) パウル・クレツキ指揮 ハーグ・レジデンツo.(*) ハンス・ロスバウト指揮 バーデン・バーデン 南西ドイツ放送o.(#) |
ピエール・モントゥー ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調(*) ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(#) ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」(#)/幻想交響曲(+) |
ヴィルヘルム・バックハウス(P;*) ピエール・モントゥー指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
録音:1950年10月19日、アムステルダム(*/#)/1962年6月4日、ウィーン(+)。全て初出音源。 ピエール・モントゥーはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と深い結びつきがあり、1920、30年代にはメンゲルベルクを補佐してACOの指揮者を10年務め、その後も晩年まで頻繁に指揮をした。このCDのメインは1950年の演奏会で、1曲目からバックハウスと共演のブラームスなどというものがあったのかと驚かされるが、圧巻はやはり「火の鳥」。昨今の冷たくソリッドなストラヴィンスキー演奏の対極にある優美かつ躍動感溢れる名演で、アセテート録音と思われるノイズは入るが聞ける音。 一方、幻想交響曲はACOを引き連れてのウィーン公演でのライヴ。既に80代半ばのモントゥー、だいぶテンポは遅くなり恰幅のよい音楽となっているが、明確に刻むリズムとグンと下の方まで降りる呼吸の力はさすがの一言。 なおモントゥーによる幻想交響曲の録音は、パリ交響楽団(1930年)、サンフランシスコ交響楽団(1945年)、ACOライヴ(1949年)、サンフランシスコ交響楽団(1950年)、ウィーン・フィルハーモニー(1958年)、NDR交響楽団(1964年)がこれまで市販されており、今演奏が7つめ。TAHRAの音源収拾能力には敬意を表したいものだ。 | ||
イーゴリ・マルケヴィッチ ヴェルディ:レクイエム(*) ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵(#) |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S;*) フェドーラ・ バルビエーリ(Ms;*) アメーデオ・ベルディーニ(T;*) オットー・フォン・ロール(B;*) イーゴリ・マルケヴィッチ指揮 フランス国立o.&cho.(*)、BPO(#) | |
録音:1953年4月30日、パリ(*)/1953年1月31日、ベルリン(#)。おそらく2曲とも初出音源。 イーゴリ・マルケヴィッチの1953年のライヴを2つ。シャンゼリゼ劇場でのヴェルデイ「レクイエム」はマルケヴィッチならではの切れ味の良さと推進力のある鮮烈な演奏。いかにもマルケヴィッチに合いそうな作品だが、これまで録音ではモスクワでのもの(当然歌手もオーケストラもロシア勢)しかなかったので、このライヴは大歓迎。録音は少々歪があるが全体には良好。キリエの冒頭ではしゃべり声が聞こえるなどざわついていた聴衆が、「怒りの日」で静まりかえってしまうのも頷ける、緊張感溢れる名演。「展覧会の絵」は同時期のDGへの録音とは別の放送用スタジオ録音。切れ味はそのままに落ち着きのある大人の演奏となっている。 | ||
TAH-545 (2CD) 廃盤 |
ニューヨークのブルーノ・ワルター Vol.2 モーツァルト:エクスルターテ・ユビラーテ K.165(*) ブラームス: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83(+) ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(#) 交響曲第2番 ニ長調 Op.73(**) |
イルムガルト・ゼーフリート(S;*) マイラ・ヘス(P;+) エリカ・モリーニ(Vn;#) ブルーノ・ワルター指揮NYP |
録音:1953年12月27日(*)/1951年2月11日(+)/1953年12月20日(#)/1951年2月4日(**)。 ワルターとNYPの蜜月時代のライヴがいかに素晴らしかったかは、TAHRAから出たVol.1(TAH-524)のハフナー交響曲ですっかり証明されたとおり。今回のVol.2ではブラームスが中心。まずは何といってもワルターの得意中の得意の第2交響曲、これは圧巻と言うべき大名演。冒頭から音に幸福感が満ち満ちている。NYPの厚みのある弦の音色がワルターの豊かな表現とあいまって「充実」としかいいようのないあたたかみを生み出している。そして第4楽章コーダでの追いこみの激しさ、やっぱりライヴのワルターは違う。1951年のこの録音は日本製プライヴェート盤があったくらいの珍しい音源。 ヴァイオリン協奏曲では、12歳でニキシュと共演したエリカ・モリーニ(1904-1995)がソロ。女性のヴァイオリニストというと繊細で優美、などと先入観持ってはいけない。彼女のヴァイオリンは腕は華奢でも大ノミをかざして大理石を掘り込むようなダイナミックで集中力のあるもの、その渾身ぶりをワルターが大きくバックアップしている名演。 英国の偉大なピアニスト、デイム・マイラ・ヘスと共演のブラームスの第2協奏曲も名演としてワルター・ファンの間では有名な録音。宇野功芳氏もへスのピアノを「構えが大きく、決然たる威厳にみち、全ての音が鳴り切ったシンフォニックな響き」と絶賛、ワルターの指揮も「むせるようなロマン、いじらしさ、熱狂的な追い込みなど、音楽を堪能させてくれる」とこれまた熱狂を隠せない誉め方。 エクスルターテ・ユビラーテは名花ゼーフリートの親しみやすい声が作品に打ってつけ。ワルターらしい生命力に富んだモーツァルトである。 音質はいずれもこの年代のライヴ相応という程度。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第9番 ニ短調 Op.125(フランス語歌唱)(*) |
ジャニーヌ・ミショー(S) ソランジュ・ミシェル(Ms) ジョルジュ・ジュアテ(T) シャルル・カンボン(B) セルゲイ・クーセヴィツキー指揮 フランス国立o. | |
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125〜 第1楽章のリハーサル(+) |
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮 ボストンso. | |
録音:1950年5月25日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ(*)/1949年(+)。 クーセヴィツキー(1874-1951)といえば、1924年から1949年まで四半世紀に渡ってボストン交響楽団の指揮者として君臨し、名声を世界に轟かせた立役者として有名。おまけにバルトークなど多くの作曲家を助けたり、ラヴェルの「展覧会の絵」の編曲を依頼したり、指揮者バーンスタインを発掘したりと、音楽界への貢献は特大。しかしLP時代の始まった途端に亡くなってしまったため、肝心の指揮者クーセヴィツキーはあまり顧みられているとはいえない。 このCDは、最晩年76歳のクーセヴィツキがパリで客演した時のベートーヴェンの第9の貴重なライヴ録音を収録している。彼の特徴である分厚くゴージャスなサウンドはもちろん、驚くべきは弾力性のある動体運動の力学。音楽が硬直することなく気持ち良く響き、表現力豊かに雄弁に語りかけてくるので、思わず引き込まれる。これこそがスタジオ録音では聴くことの出来なかったクーセヴィツキの強い武器だということが理解できる。フランス語の歌唱であることや、録音状態に少々問題があるとはいえ、これはクーセヴィツキーの真価を21世紀に伝えるまたとない貴重な財産である。 ボーナス・トラックとして、ボストンでの最後の年1949年の、第9交響曲第1楽章のリハーサル風景を10分ほど。意外に高くて軽い横丁の御隠居風の声ながら、時に大きく引っ張り、時に細かい表現を執拗に要求するなど、カリスマぶりも味わえる。 (*)エアチェック音源のため、若干の放送混信が散見されます。また第4楽章には音飛び(7分45秒)、ピッチのずれなどがございますので、あらかじめ御了承ください。 | ||
TAH-556 (3CD) 廃盤/入手不能 |
ラザール・レヴィとその門下生 | |
ラザール・レヴィ(P)の演奏 クープラン:花開くゆり/葦 〔1950年11月18日、東京〕 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330 モーツァルト:ピアノ・ソナタ同第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」 〔録音:1950年代初頭、原盤:デュクレテ・トムソン(LPより復刻)〕 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番 ト長調 Op.14 No.2〜第2楽章 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10 No.3〜第3楽章 〔録音:不明、音源:INA保管〕 ショパン:マズルカ ヘ短調 Op.7 No.3/嬰ハ短調 Op.6 No.2/イ短調 Op.17 No.4/変イ長調 Op.50 No.2 〔録音:1951年6月3日、ジュネーヴ、音源:スイス・ロマンド放送保管〕 シャブリエ:絵画的小曲集〜[木陰で/牧歌/スケルツォ=ヴァルス] ドビュッシー:版画 第2巻〜グラナダの夕暮れ 〔録音:1955年2月、ワルシャワ、ライヴ録音〕 シューマン:クライスレリアーナ Op.16 〔録音:不明、音源:ラザール・レヴィ個人蔵〕 デュカス:牧神の遥かな嘆き 〔録音:1931年3月、原盤:グラモフォン〕 ショパン:夜想曲第13番 ハ短調 Op.48 No.1 〔録音:1951年6月3日、ジュネーヴ、音源:スイス・ロマンド放送保管〕 | ||
モーツァルト: ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」 |
クララ・ハスキル(P) オットー・アッカーマン指揮 ケルン放送so. 〔録音:1954年6月11日〕 | |
ドビュッシー:沈める寺(*) クープラン:シテール島の鐘(*) D.スカルラッティ:ソナタ ヘ長調 L.384(+) セブラック:古いオルゴールが聴こえるとき(#) ダカン:カッコー(#) ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15(**) |
ソロモン(P) オイゲン・ヨッフム指揮BPO(**) 〔録音:1948年6月22日(*)、 同6月20日(+)、1946年4月2日(#)、 ロンドン/ 1954年11月14日、ベルリン(**)〕 | |
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 | モニク・アース(P) オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送so. 〔録音:1951年1月26日、ベルリン〕 | |
エーリヒ・クライバー、ハンブルク・ライヴ ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」(*) シューベルト: 「ロザムンデ」D.797 より [間奏曲第3番/バレエ音楽第2番](#)/ 交響曲第3番 ニ長調D.200(#)/ 交響曲第9番 ハ長調D.944「グレイト」(+) |
エーリヒ・クライバー指揮 NDRso. | |
録音:1953年1月29日(*)/1954年4月23日(#/+)。(#)は初CD化。(*)と(+)は先にEN LARMESからCD-R発売されていた(ELM-01-31/2)が、今回がマスターからの初復刻。 TAHRAから久々にエーリヒ・クライバーの貴重なライヴが登場。1953年と1954年にハンブルクのNDR交響楽団を指揮したもので、メインは「田園」と「グレイト」! 「田園」はクライバーの得意中の得意の曲目で、DECCAに二度録音している他、最近プラハでのチェコ・フィルとのライヴも発掘されたが、どれも名演。今回のNDR響との演奏も豊潤極まりなしの幸福感にあふれ、ライヴならではの感興の盛り上がりがたまらない。一方のシューベルトの「グレイト」は、強い意志をもった確固たる表現。徹底したスコアの読みから生まれた辛口ともいえる引き締まった音楽作りに、往年のドイツの巨匠指揮者ならではの呼吸が心地良く、オケも大クライバーの意図をバッチリ受け止めて熱演。 | ||
TAH-564 廃盤/入手不能 |
マルセル・メイエ ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60(*) ドビュッシー:映像 第1集(#)/映像 第2集(#) ファリャ:スペインの庭の夜(+) |
マルセル・メイエ(P) マリオ・ロッシ指揮(+) RAIローマso.(+) |
録音:不明(*)/1957年4月7日(#)/1958年5月12日(+)。 マルセル・メイエの録音はいくつかCD化されているが、どういうわけかラモーやスカルラッティ、バッハなどバロック音楽に偏っている。実際にはメイエはもっとレパートリーの広い大ピアニストであった。そんな渇きを癒すのがこのCD。ことにドビュッシーは知性に溢れた絶妙の感覚。ロッシとの共演によるファリャも貴重。 | ||
TAH-566 廃盤/入手不能 |
ピエール・フルニエ ハイドン/ヘファールト編曲: チェロ協奏曲第2番 Op.101(*) ドビュッシー:チェロ・ソナタ(+) ストラヴィンスキー:イタリア組曲(+) |
ピエール・フルニエ(Vc) オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送so.(*) フランシス・プーランク(P;+) |
録音:1952年1月24日、ミュンヘン(*)/1953年3月26日、トリノ(+)。 | ||
モニク・アース モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330(*) ドビュッシー:ピアノのために(*) シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54(+) マルセル・ミハロヴィチ(1898-1985): ピアノと管弦楽のためのトッカータ(#) |
モニク・アース(P) オイゲン・ヨッフム指揮(+) ルドルフ・アルベルト指揮(#) バイエルン放送so.(+/#) | |
録音:1957年3月12日(*)/1954年1月15日(+)/1952年4月4日(#)。すべて初出音源。 モニク・アースは近代フランス音楽で高い評価を得ていた人だけに、ここでもドビュッシーが際立っているが、ドイツ系の古典派・ロマン派の作品もかなりのもの。シューマンの協奏曲にはヨッフム指揮ベルリン・フィルとのセッション録音もあるとはいえ、ライヴならではのアースとヨッフムの押し引きがいい結果になっている。ミハロヴィチはルーマニア生まれのフランスの作曲家。 | ||
シュミット=イッセルシュテット 新発掘音源、ブルックナー「第9番」がついに登場 パッヘルベル:カノンとジーグ(*) ハイドン: 交響曲第103番 変ホ長調 Hob.I-103「太鼓連打」(#) パガニーニ: ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調Op.6(+) ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(**) |
クリスティアン・フェラス(Vn;+) ハンス・ シュミット=イッセルシュテット指揮 ハンブルク NDR so. | |
録音:1954年8月21日(*)/1954年10月18日(#)/1954年11月15日(+)/1952年4月28日(**)。 名匠シュミット=イッセルシュテットによる1950年代前半の放送用録音を集めたアイテム。なんと言っても注目はブルックナーの9番交響曲で、おそらく彼の音盤初レパートリー。さらに質実剛健の「太鼓連打」やフェラスと共演のパガニーニも注目、そして、深々とした味わいのパッヘルベルも、カノンだけではなくジーグまで聴ける。 | ||
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(*) マーラー:交響曲第4番 ト長調(+) |
イルムガルト・ゼーフリート(S;+) ブルーノ・ワルター指揮 NYP(*)、VPO(+) | |
1953年12月27日(*)/1950年8月24日、ライヴ(+)。 ワルターはブルックナーの第9交響曲をスタジオ録音している他、何度か演奏会でも取上げている。(*)は以前NUOVA ERAなどから発売されていたことがある。なお、Music & Artsから発売されているもの(MUA-1110)は1946年3月17日のライヴで別演奏。一方、(+)は1980年代中ごろにVarese Sarabande から発売されて話題となったもの。いずれもここしばらく入手が難しくなっていた録音なので、うれしい復活。 | ||
完全初出、クナの「フィガロ」!! モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(ドイツ語版) |
パウル・シェフラー(Br:フィガロ) エリーザベト・ルトガース(S:スザンナ) アルフレート・ペル(Br:伯爵) マリア・ライニング(S:伯爵夫人)他 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮VPO | |
録音:1940年10月15日、ハーグ。 思いもかけぬ録音が発掘されるのが当たり前の昨今でも、これは超驚きの大発見。クナッパーツブッシュがオランダで行った「フィガロの結婚」の公演のライヴ録音である。1940年10月15、16日と、ウィーン国立歌劇場のオランダ引越し公演から収録されたもので、1940年のディスク録音ゆえ状態には限界があるものの、音そのもの意外に明瞭で、ノイズも年代にしては比較的少なめ。 ワーグナー指揮者として名高いクナッパーツブッシュがどんな「フィガロ」を演奏していたか、興味深い。遅めのテンポでじっくりと情感を醸していて、これがウィーンとピッタリ。しかも名バリトン、シェフラーのフィガロは、プライと並ぶ美声フィガロの代表、さらにウィーンの名花ライニングの伯爵夫人も最高。 残念なことに第4幕フィナーレの途中で切れてしまうので完全収録ではありません。 | ||
シュミット=イッセルシュテットのモーツァルト モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」(*) モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」K.165(+) レクイエム ニ短調 K.626(#) |
テレサ・シュティヒ=ランダル (S:コンスタンツェ) エミー・ローゼ(S:ブロンデ) ルドルフ・ショック(T:ベルモンテ) マレー・ディッキー(T:ペドリッロ) テオドール・シュロット (B:オスミン) 以上(*) マリア・シュターダー(S;+) リーザ・デラ・カーザ(S) マリア・フォン・イロスファイ(Ms) ヘルムート・クレープス(T) ゴットロープ・フリック(B) 以上(#) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 NDRso.&cho. | |
録音:1954年10月18-24日(*)/1953年4月14日(+)/1952年3月31日(#)。 モーツァルト・イヤーを祝って、TAHRAが名指揮者ハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)のモーツァルトの音楽をまとめてリリース。(+)はこれが初出と思われる。(#)は、TAH-9907 (3CD)で出ていたもの。(*)は先にRELIEF からCD(CR-1906)が出ていたもの。いずれもイッセルシュテットの人柄が反映された名演。 | ||
TAH-579 (2CD) 廃盤 |
マルセル・メイエル D.スカルラッティ:ソナタ L.23/同 L.401/同 L.433/同 L.449 モーツァルト: ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281/同第8番 イ短調 K.310/ 同第12番 ヘ長調 K.332/アダージョ ロ短調 K.540/ 幻想曲 ハ短調 K.396 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」(*) シャブリエ:絵画的小曲集〜[風景/華やかなメヌエット] ドビュッシー:練習曲集第1巻〜三度のために ペトラッシ:トッカータ プーランク:2つのノヴェレッテ カセッラ:バッハの名による2つのリチェルカーレ |
マルセル・メイエル(P) フォルクマール・アンドレーエ 指揮スイス・ロマンドo.(*) |
初出あり、エーリヒ・クライバー モーツァルト: 交響曲第36番 ハ長調 K.425「リンツ」〜第1&2楽章(*) ベートーヴェン: 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60(+)/ 交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」(#)/ 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」(**) ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104(++) リスト:交響詩「前奏曲」(##) ボーナス・トラック;エーリヒ・クライバーは語る |
エーリヒ・クライバー指揮 NDRso.(*/#) アムステルダム・コンセルトヘボウo.(+) ケルン放送so.(**/++) チェコpo.(##) アントニオ・ヤニグロ(Vc;++) | |
録音:1955年3月11日(*/#)/1950年4月28日(+)/1955年4月4日(**)/1955年3月28日(++)/1936年6月22日(##)。 エーリヒ・クライバーの貴重な遺産が復活。1950年代のライヴないしは放送録音を中心に集められている。(*)は初出。(**)はおそらくNUOVA ERAから1954年とされ発売されていた録音で、長期入手困難だったため嬉しい再発。(+)はURANIAやPassion & ConcentrationレーベルでCD有り、(#)はARCHIPELから2004年に初発売された物。(++)(##)は数社からCDが出ていた。 クライバーの指揮は、基本的に引き締まった男性的なもので、その上強いエネルギー放射と手応えのある質感が常に伴い、大家たる風格に満ちている優れもの。ベートーヴェンで高く評価された人だけあって、ここでも(#)の第4楽章など、オーケストラを輝かしくかつ豊かに鳴り響かせ、圧倒的。さらにクライバー得意中の得意の(**)では、キビキビと進みつつも、ベートーヴェンが音に込めた自然讃歌が豊かに湧き上がり、ことに歌いまくる第2楽章は見事の一言。クライバーの肉声も貴重。 | ||
TAH-584 (2CD) 廃盤/入手不能 |
初出あり? ハスキルのモーツァルト モーツァルト: ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」(*) ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」(+) ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466(#) ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491(**) |
クララ・ハスキル(P) パブロ・カザルス指揮(*) プラド音楽祭o.(*) イーゴリ・マルケヴィチ指揮(+) アンドレ・クリュイタンス指揮(**) フランス国立o.(+/**) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 ベロミュンスター・スタジオo.(#) |
録音:1953年6月19日(*)/1955年6月8日(+)/1952年12月19日(#)/1955年12月8日(**)。 | ||
パリのブルーノ・ワルター モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」(+) ワーグナー:ジークフリート牧歌(+) ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73(+) ハイドン:交響曲第96番 ニ長調「奇跡」Hob.I:96(#) R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20(#) マーラー:交響曲第4番 ト長調(*)(#) インタビュー |
マリア・シュターダー(S) ブルーノ・ワルター指揮 フランス国立o. | |
録音:1955年5月5日(+)、12日(#)、パリ、ライヴ。 ワルターは1955年と1956年にパリを訪れ、フランス国立管弦楽団を指揮した。当盤は1955年の2回の演奏会を完全収録。ワルターの生涯でもピークと言われる時期のライヴだけに、晩年の録音用の演奏とはまるで違った燃えに燃えるワルターを聴くことができる。 大のワルター・マニアとして知られる宇野功芳氏も絶賛。とくに「プラハ」については、第1楽章「早いテンポによる生命力は、徹底的に歌い抜かれる旋律美によってさらに輝きを増し」、第2楽章「音楽に身を任し、ただただ陶酔するのみである」、第3楽章「実にスリル満点、誰しも興奮を禁じえないであろう」と、最大級の賛辞。また「ジークフリート牧歌」については「ワルターの数多い『ジークフリート牧歌』の中で最も魅力のあるものの一つ」、ブラームスの終楽章は、「コーダはいよいよ燃え立って実演ならではの灼熱を見せるのである」など。録音もこの年代にしては良好で、ワルターの真の興奮を存分に味わえる。 さらにワルターがフランス語で話すインタビューもあり。ヒストリカル・マニアなら逃すなかれ。 | ||
ミュンシュ、イタリア・ライヴ ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」 ドビュッシー:交響詩「海」 |
シャルル・ミュンシュ指揮 RAIトリノso. | |
録音:1951年6月8日。トリノ、ライヴ。 ミュンシュのイタリア・デビュー時の録音。ミュンシュといえば熱い音楽、それがライヴではハメを外さんばかりに倍加するのはご存知の通り。ここでも、ベートーヴェンに慣れぬオーケストラが徐々にノリノリになって行く様は、一流オーケストラとはまた違った醍醐味、予想通り「嵐」がエネルギー渦巻くド迫力。「海」も実に生き生きした演奏。ミュンシュ・ファンならずとも興奮の一枚。 | ||
ピアノ・アーカイヴ Vol.1〜ナット、レヴィ、メイエル ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」(*) シューマン:幻想小曲集 Op.12(+) ドビュッシー:仮面(#) ラザール・レヴィ:前奏曲第1番(#) シャブリエ:ピアノのための9つの小品(**) |
イヴ・ナット(P;*) ラザール・レヴィ(P;+/#) マルセル・メイエル(P;**) | |
録音:1953年3月17日、シャンゼリゼ劇場/1955年2月、ワルシャワ(+)/1929年10月17日(#)/1955年5月31日、ローマ(**)。 往年の名ピアニストの秘蔵音源を復刻する「ピアノ・アーカイヴ」シリーズ開始。全10巻予定。 | ||
シューリヒト&北ドイツ放響、初出あり シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.759「未完成」(*) ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(+) ブラームス:ドイツ・レクイエム(#) |
エリーザベト・グリュンマー(S;*) オットー・ヴィーナー(Br) カール・シューリヒト指揮 NDRso. 同cho.(#) | |
録音:1954年10月4日(*)/1955年10月23-24日(+)/1955年10月27日(#)。(#)は初出音源。(*)は代理店によると初出では無いとのことなので(下記参照)、EN LARMESの ELM-02-280 などで出ている録音年不祥の演奏と同一ではないかと思われる。(+)は先頃MUSIC AND ARTSから発売されたもの。 シューリヒトとNDR交響楽団の秘蔵音源がまた登場。まずはシューベルトの未完成交響曲。DECCA録音でも定評高いシューリヒトのお得意ながら、濃厚さではさすがライヴがずっと上。従来の盤は音が悪かった(と代理店は書いているが、これからすると上記の、これまで録音年不祥とされてきた演奏と思われる)が、ここではクリアな音で甦っている。ブルックナーの第8交響曲は、既に他社からも発売されているもので、シューリヒトの残したこの曲の録音の中でも筆頭に挙げられることの多い白熱した名演。もちろん完全収録。そしてブラームスの「ドイツ・レクイエム」はおそらくこれまで全く出回ったことのない完全初出のようだ。 ブックレットにシューリヒトのディスコグラフィも収録。ファン必携のセット。 | ||
モーツァルト稀少録音集 1934-1970 ピアノ協奏曲第20番K.466 [ミーチャ・ニキシュ(P) ルドルフ・シュルツ=ドルンブルク指揮BPO/1934年] バレエ音楽「レ・プティ・リアン」K.299b [ヘルマン・シェルヘン指揮ヴィンターテュール州立o./1941年] 交響曲第39番K.543[レオポルト・ルートヴィヒ指揮BPO/1941年] ホルン協奏曲第2番K.417(*)/ディヴェルティメント第11番 K.251 [デニス・ブレイン(Hr) ハンス=シュミット・イッセルシュテット指揮NDR so./1954年] 交響曲第38番K.504[ハンス・ロスバウト指揮フランス国立o./1954年] 協奏交響曲K.364 [アルテュール・グリュミオー(Vn) ウィリアム・プリムローズ(Va) オットー・アッカーマン指揮ケルン放送so./1955年] セレナータ・ノットゥルナ[ヘルマン・シェルヘン指揮トロントso./1965年] 交響曲第41番K.551[カレル・アンチェル指揮トロントso./1970年] オラトリオ「救われしベトゥーリア」K.118 [チェーザレ・ヴァレッティ、ミリアム・ピラッツィーニ、 エリーザベト・シュヴァルツコップ、ボリス・クリストフ マリオ・ロッシ指揮トリノRAIo.&cho./1952年5月30日] | ||
ほとんどが初出と思われる(既出の物も、例えば最後のK.118は他盤は入手不能)稀少な音源集。まず注目はブレインとイッセルシュテットによるホルン協奏曲第2番が含まれていること。この顔合わせではR.シュトラウスの協奏曲が出ていた[GREEN HILL GH-0015/16、廃盤、入手不能]。また、ロスバウトがモーツァルトの交響曲を振るのも大変珍しく、当曲は初音盤のレパートリー。そして珍しいのは1曲目のピアノ協奏曲第20番。ミーチャ・ニキシュ(1899-1936)は、大指揮者アルトゥール・ニキシュ(1855-1922)の息子で、クラシック音楽の分野では、ピアニストとして父の才能を受け継いだだけでなく、ジャズ・バンドのリーダーとしても「ベルリンで最も良いダンス・バンドだ」と賞賛されるほどの能力を示した。しかしながらナチの台頭によりバンドは解散させられ、絶望したミーチャはヴェネチアで自殺してしまった。指揮のシュルツ=ドルンブルク(ドーンブルク; 1891-1949)は生地のケルンで合唱指揮者となった後、当盤の録音が行われた1934年にベルリン放響の指揮者となり、1943年にはそのオケを振ってベートーヴェンの7番をSP録音している。その頃はドイツ帝国放送の総責任者を務め、戦後はリューベックで活躍したというこの中堅指揮者は、今日では全く忘れ去られており、CDもこれが始めてだろう。 なお、当盤は現地では2007年に発売された物ですが、今日まで国内代理店が案内していません。このレーベルの商品は通常、発売後2年程度で入手不能になる事から、当盤もお早めのご入手をお勧めします。 | ||
シェルヘン、秘蔵音源集 ヴァレーズ「デゼール」の初演時録音が初登場 シューベルト: 交響曲第5番 変ロ長調 D.485(*)/ 交響曲第6番 ハ長調 D.589(#) モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201(+) パーセル:「妖精の女王」から(+) ヴァレーズ:デゼール(砂漠)(**) |
ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーンso.(*)、 ウィーン国立歌劇場so.(#)、 フランス放送so.(+)、 フランス国立o.(**) | |
録音:1950年12月-1951年1月(*/#)/1954年1月20日(+)/1954年12月2日、ライヴ(**)。原盤:ULTRAPHON(*/#)。(+)と(**)は今回初登場となる音源。また、(*)はおそらく初CD化。 ヘルマン・シェルヘンと言えば、ロマン派的演奏がまだ強い20世紀中頃にあって、その残照をキッパリと洗い去り、バロックから古典派までに新風をもたらした人物として有名な指揮者。と同時に、同時代の最先端の音楽にも深い理解を示していたことでも知られている。このCDでは、なんといってもヴァレーズの「デゼール」の世界初演が貴重。今となっては別に過激でもない曲だが、電子音まで用いた独特のヴァレーズ・ワールドに客席からは怒号とそれを制する声とが飛び交い、臨場感たっぷり。演奏後の盛大なブーイングとささやかな拍手まで、どんなCDよりも楽しく聞ける「デゼール」だろう。一方、モーツァルトなどは、とても1950年代の演奏とは思えないサッパリと清潔な感触が心地よい。 | ||
TAH-601/603 (3CD) 廃盤/入手不能 |
L'Art de Clara Haskil 〜クララ・ハスキル | クララ・ハスキル(P) |
TAH-604/605 (2CD) 廃盤/入手不能 |
アーベントロート、初出 ブルックナー:交響曲第7番(*) チャイコフスキー: 組曲第3番 Op.55(#)/ 交響曲第6番 Op.74「悲愴」(+) |
ヘルマン・ アーベントロート指揮 ベルリン放送o.(*/+)、 ライプツィヒ放送o.(#) |
TAH-606 (4CD) 廃盤/入手不能 |
ハンス・クナッパーツブッシュ・イン・メモリアム〜リハーサル、インタビュー、秘蔵写真付
ヴィルヘルム・バックハウス(P;**) マルタ・メードル(S;クンドリー;++) ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T;パルジファル;++) ヨゼフ・グラインドル(B;グルネマンツ;++) ハンス・ホッター(Br;アンフォルタス;++) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ケルン放送so.(*)、BPO (#/+)、VPO (**)、 シュターツカペレ・ドレスデン(##)、バイロイト祝祭o.(++) | |
TAH-610 廃盤 |
コルトー&ペルルミュテル ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(*) ラヴェル:ピアノ、ヴァイオリンと チェロのための三重奏曲 イ短調(#) リスト:2つの伝説 S.175(+) [小鳥に説教するアシジの聖フランソワ/ 波の上を歩くパウラの聖フランソワ] |
アルフレッド・コルトー(P;*) ヴィクトル・ デザルツェンス指揮(*) ローザンヌ室内o.(*) ヴラド・ ペルルミュテル(P;#/+) ジャンヌ・ ゴーティエ(Vn;#) アンドレ・レヴィ(Vc;#) |
録音:1947年4月13日、ライヴ(*)/1954年5月7日、パリ、ライヴ(#)/1939年3月 (+)。原盤:スイス・ロマンド放送[ RSR ](*)/フランス国立放送 [ ORTF ](#)/ 78 rpm Lumen 35.020 and 35.021 (+)。 | ||
初出あり、イタリアのカラヤン モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」(*) ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73 (#) /ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83 (+) ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」(**) バルトーク:ピアノ協奏曲第3番(##) ゲザ・アンダ(P;+/##) テレサ・シュティヒ=ランダル(S;**) ヒルデ・レッスル=マイダン(A;**) ヴァルデマール・クメント(T;**) ゴットロープ・フリック(B;**) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 RAI トリノo.(*/##)、RAI ローマo.(#/+/**) | ||
録音:1954年2月19日(*)/1953年3月26日(#)/1954年12月11日(+)/1954年12月4日(**)/1954年2月12日(##)。(*)、(#)、(##)は初出音源。 1950年代の前半、カラヤンは頻繁にイタリア放送(RAI)のオーケストラとしばしば共演した。このCDには、1953年から1954年にかけての5つの録音が収録され、いずれもカラヤン40代半ばの颯爽とした音楽が楽しめる。これらのうち、おそらく「ジュピター」、ブラームスの第2交響曲、バルトークは初出音源。他もマスターからの初復刻となる可能性が有る。カラヤン・ファンには何よりうれしいリリース。 | ||
ベイヌム、初レパートリー&初出 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(*) マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」(+) |
エドゥアルド・ ファン・ベイヌム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1955年4月21日(*)/1955年7月7日(+)。 ベイヌムの未発表ライヴ録音。ベイヌムの指揮するマーラーの第6番はこれが初登場。ロマン色濃く充実度の高い音楽になっている。なお第2楽章がアンダンテ、第3楽章がスケルツォの配列。ブルックナーの第8番はPHILIPS録音(1955年6月6-9日)の1月半前のもので、ライヴならではの盛り上がりが見事。 | ||
TAH-617 廃盤/入手不能 |
シュヴァルツコップ&E.フィッシャー | エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S) エトヴィン・フィッシャー(P) |
録音:1954年2月11日、トリノ。 | ||
シェルヘンの「ロ短調ミサ」旧録、久々の復活 バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 |
エミー・ローゼ(S) ヒルデ・チェスカ(S) ゲルトルート・ ブルクシュターラー= シュスター(A) アントン・デルモータ(T) アルフレート・ペル(B) ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーンso.、 アカデミー室内cho. アントン・ハイラー(Org) | |
録音:1950年10月、モーツァルトザール。原盤:WESTMINSTER。国内で WESTMINSTER レーベルの復刻として1度だけCD化されたが、同レーベルの録音がDGへ取り込まれると共に、廃盤となってしまっていたもの。 シェルヘンが20世紀のバッハ復興の立て役者の一人だったことは、余り知られていないのかもしれない。ロマン色を殺ぎ落とした演奏は、今聞いても古めかしくない。シェルヘンは ロ短調ミサを2回録音しており、これは旧録音(2回めは1959年)。当時のウィーンの名歌手を起用している。 | ||
ブルーノ・ワルター〜 1952 & 1954 ローマ放送録音集、ほぼ初出 モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550(*) ベートーヴェン: 交響曲第7番 イ長調 Op.92(#) マーラー:交響曲第4番(+) |
カルラ・シュレアン(S;+) ブルーノ・ワルター指揮 RAI ローマo. | |
録音:1952年4月19日(*/+)/1954年5月18日(#)。(+)以外は全て初出音源。(+)はKARNA MUSIKというレーベルから出たことがあるようだが、下記記載のように欠落ありだったので、全曲初出といっても差し支えないだろう。 ブルーノ・ワルターが、ローマに客演した際の貴重な録音が初登場!いずれも1950年代、ワルターが枯れる前の気力漲る演奏。1952年の演奏会は、戦後初のイタリア訪問。モーツァルトのK.550とマーラー4番という超お得意2曲。どちらも、ライヴを含めると、ワルターは多数の録音を残しているが、イタリアの艶やかなオーケストラの音色が、他とは異なった面白い作用を及ぼしている。ベートーヴェンは1954年、ワルター最充実期のライヴだけに、スタジオ録音とは違った白熱の演奏。マーラーだけ、欠落のある粗悪なCD-Rが出たことがあるが、それ以外はいずれもLPでもCDでも発売されたことのない完璧な初出音源。ワルター・マニアなら必携。解説書には、1911年から1956年までの、ワルターのイタリア訪問の様子が紹介されている。 | ||
アルトゥーロ・トスカニーニ ・1952年11月8日の演奏会 ベートーヴェン: 交響曲第8番 ヘ長調 Op.93 ワーグナー:「タンホイザー」 〜序曲とバッカナール ヴェルディ:「運命の力」序曲 ・1953年1月31日の演奏会 シューマン:「マンフレッド」序曲 ロッシーニ:「ウイリアム・テル」 〜バレエ音楽「パッソ・ア・セイ」 ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
トスカニーニの二つの演奏会を丸々収録。いずれもかつてCDが出たことのある音源ばかりだが、入手難だったものも多く、またコンサート単位でまとめられているのがありがたい。「新世界」交響曲は、2月1日のRCAへのセッション録音の二日前のライヴ。ベートーヴェンの第8交響曲も、11月10日のRCAへのセッション録音の二日前のライヴ。「ウイリアム・テル」のバレエ音楽と「マンフレッド」序曲は、どちらも珍しい音源。ことに「マンフレッド」序曲は他に1946年の録音しか残されていない。いずれもトスカニーニの厳しい造型によるキリリと引き締まった演奏。 | ||
TAH-628 廃盤/入手不能 |
ハスキル、初出あり モーツァルト: ピアノ協奏曲第19番 K.459 (*)/ ピアノ協奏曲第20番 K.466 (#) |
クララ・ハスキル(P) イェジ・カトレヴィチ指揮(*) パリ音楽院o.(*) ヘルベルト・フォン・ カラヤン指揮(#) フィルハーモニアo.(#) |
録音:1956年9月6日、ブザンソン音楽祭(*)/1956年1月28日、モーツァルテウム、ザルツブルク。共にライヴ。 | ||
モニク・アース、モーツァルトを弾く、初出 モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番 K.467 (*)/ ピアノ協奏曲第23番 K.488 (#) [ボーナス・トラック] J.S.バッハ: イタリア協奏曲 BWV.971 (+) ラモー:一つ目の巨人 (+) |
モニク・アース(P) ハンス・ロスバウト指揮(*) バーデン=バーデンso.(*) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮(#) ハンブルク NDR so.(#) | |
録音:1956年11月9日(*)/1956年1月27日、ムジークハレ、ハンブルク(#)、以上、おそらく共にライヴ/1946年2月、ロンドン(+)。原盤:DECCA (+)。(*)と(#)は共に初出音源。(+)はおそらく初CD化。 "Piano Archives" シリーズ。名教師、ラザール・レヴィの弟子だったアースが亡くなって2007年で20年。それを記念した当盤には、未発売だったモーツァルトの協奏曲2曲に加え、稀少な 1946年の DECCA 録音2曲を収録。 ブックレットは、アースの弟子だったアメリカのピアニスト、チャールズ・ティブレルが執筆。更にアースのディスコグラフィ付き。 | ||
TAH-630 廃盤/入手不能 |
ユーラ・ギュラー、ショパンを弾く〜 初のライヴ&協奏曲あり ショパン: ピアノ協奏曲第2番 Op.21(*)/ 舟歌 Op.60 (#)/ マズルカ集 (+) [ Op.30 No.3 / Op.41 No.3 / Op.24 No.4 ]/ 2つの夜想曲 (**) [ Op.27 No.1 / Op.15 No.1 ]/ フランツ・ヴァルターによる インタヴュー(##) |
ユーラ・ギュラー(P) エドモンド・アッピア指揮(*) スイス・ロマンドo.(*) |
録音:1959年6月10日、ライヴ(*)/1960年2月17日(#)/1962年4月6日(+)/1975年10月20日、ステレオ(**)/1958年1月15日(##)、以上(**)以外はモノラル。すべて初出音源。原盤:スイス・ロマンド放送。 2008/9追記:まだ発売後1年程度しか経っていませんが、廃盤となってしまいました。今後の入荷予定はございません。 | ||
ミケランジェリの協奏曲集、初出あり シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調(*) リスト:ピアノ協奏曲第1番(#) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番 (+) [ボーナス・トラック] ショパン:ワルツ 遺作第4番 (**) |
アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ(P) ヘルマン・シェルヘン指揮(*) スイス・イタリア語放送o.(*) ディミトリ・ ミトロプーロス指揮(#) フィレンツェ5月音楽祭o.(#) フランコ・ カラッチオーロ指揮(+) ローマ RAI o.(+) | |
録音:1956年6月21日、ルガノ、ライヴ(*)/1953年6月17日、ライヴ(#)/1956年5月12日(+)/資料に詳細記載無し(**)。(+)は今回初出となる音源。(*)はERMITAGE / AURA、(#)は URANIA からCD化されていた物だが、特に(#)は音質向上が期待出来る。 "Piano Archives" シリーズ。珍しいのは初出となる(+)で、ミケランジェリによる同曲ライヴはこれが初登場。これまではEMIへのスタジオ録音しか存在しなかった曲目。ライナー・ノートの執筆者クレメンティ氏は、なんと1988年10月17日、ボルドーでのリサイタル中に心臓発作を起こしたミケランジェリを手術した心臓外科医で、彼らはその後すぐに友人となったという。 | ||
TAH-632 (2CD) 廃盤 |
マイケル・レビンの伝説〜未発表音源 1950-1956 | |
クララ・ハスキル、初出あり〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集 [第3番 ハ短調 Op.37(*)/ 第4番 ト長調 Op.58(#)] |
クララ・ハスキル(P) シャルル・ミュンシュ指揮(*) ボストンso.(*) エーリヒ・シュミット指揮(#) ベロミュンスター・ スタジオo.(#) | |
録音:1956年11月3日(*)/1959年1月25日(#)。(#)は初出音源。(*)は様々なレーベルから復刻がある演奏だが、おそらく今回がマスターからの初復刻。 (*)はボストンでシャルル・ミュンシュと共演したもの。ミュンシュの骨太の音楽に押されてか、いつものハスキルよりも熱が上がっているような演奏。ベロミュンスターでの(#)はおそらく初出の音源。音の状態は良好。エーリヒ・シュミット(1907-2000)は、チューリヒ・トーンハレo.の首席指揮者も勤めたことがあるスイスの指揮者。 | ||
クレンペラー、ベートーヴェン &ブラームス・ライヴ、初出あり ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58(*)/ 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」(#)/ 交響曲第8番 ヘ長調 Op.93(+) ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68(**) |
レオン・フライシャー(P;*) オットー・クレンペラー指揮 ベルリンRIASso.(#) ケルン放送so.(*/+/**) | |
録音:1956年2月27日(*)/1954年2月15日(#)/1955年5月28日(+)/1955年10月17日(**)。(#)はおそらく初出音源。(*)はARKADIA(=HUNT)から初CDが出され、WORLD MUSIC EXPRESS盤(WME-M-1163)が現役、(+)はRARE MOTHの RM-475Mが、(**)はMEDICI ARTSのMM-005 が現役。(*)と(+)は当盤がマスターからの初復刻と思われる。 オットー・クレンペラーが指揮したベートーヴェンとブラームスの録音。ベルリンRIASso.との「田園」は初出。ケルン放送so.との第8交響曲はこの時期のクレンペラーの良さが出た名演で、「録音状態も良く」との事なので音質向上が期待できる。クレンペラー・ファンなら必聴。 初掲載時、(*)を代理店の誤記によりベルリンRIAS響の演奏としておりましたが、上記のとおりケルン放送響が正しい表記です。御了承下さい。 | ||
オイゲン・ヨッフム、初出 ブルックナー: 交響曲第8番 ハ短調(ハース版)(*) ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 Op.104(#) |
オイゲン・ヨッフム指揮 ヘッセン放送so.(*) エンリコ・ マイナルディ(Vc;#) バイエルン放送so.(#) | |
録音:1949年5月30日(*)/1950年5月27日(#)。共に初出音源。 ヨッフムお得意のブルックナー交響曲(650回の演奏記録あり)と、一度も交響曲は振らず、録音すらクーレンカンプとのヴァイオリン協奏曲(1941年、TELEFUNKEN/TELDEC)しかなかったドヴォルザークの、チェロ協奏曲の興味深いカップリング。もちろん後者はヨッフムの初音盤レパートリーでマイナルディとも音盤としては初共演かもしれない(ヒンデミットの放送録音があるようだが、おそらく未発売)。ブルックナーはこの演奏の4ヶ月前にハンブルクでのスタジオ録音(DGG)がある(ハース版)。1964年BPO(DGG)、1976年ドレスデン・シュターツカペレ(EMI)、1984年アムステルダム・コンセルトヘボウ(Tahra)等、1964年以降の演奏はいずれもノヴァーク版を使用しているため(1950年から1963年の演奏は、これまで発売されたことが無い)、このヘッセンでの演奏は貴重。ハース版とはいえ、アダージョのクライマックスではトライアングルが活躍している。 | ||
TAH-640 廃盤 |
グィラ・ブスターボ ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(*) ドヴォルザーク: ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53(#) |
グィラ・ブスターボ(Vn) ウィレム・メンゲルベルク指揮(*) アムステルダム・ コンセルトヘボウo.(*) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮(#) NDRso.(#) |
ゲルハルト・タシュナー、初出 ドヴォルザーク: ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53(*) ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲(#) |
ゲルハルト・タシュナー(Vn) ロヴロ・フォン・ マタチッチ指揮(*) BPO(*) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮(#) NDRso.(#) | |
録音:1942年11月26日(*)/1955年5月8日-9日(#)。 ここ数年、ゲルハルト・タシュナー(1922-1976)の録音が多数発掘されている。TAHRAからまた新たに貴重な音源が登場。ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は、タシュナーがBPOのコンサートマスターを務めていた(1941-1945)時期の録音。しかも伴奏はマタチッチ! 音は1942年ながらかなり聞きやすいもの。ハチャトゥリアンは、以前アルトゥール・ローターの指揮した1947年の録音が出ていた(TAH-350/351)が、ここに収録されているのはシュミット=イッセルシュテットとの共演の1955年の録音。こちらは戦後の放送録音だけに音は良好。 | ||
カイルベルト、S=イッセルシュテット、 ワルターのマーラー、1曲初出 マーラー: 交響曲第1番 ニ長調(*)/ 交響曲第2番 ハ短調「復活」(#)/ 交響曲第4番 ト長調(+) |
ヨゼフ・カイルベルト指揮(*) シュターツカペレ・ ドレスデン(*) オーダ・バルスボルク(S;#) シークリンデ・ ワーグナー(Ms;#) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮(#) NWDR so.(#) アンネリース・クッパー(S;+) ブルーノ・ワルター指揮(+) フランクフルト博物館o.(+) | |
録音:1950年2月4日(*)/1956年11月12日、ムジークハレ、ハンブルク、ライヴ(#)/1950年9月4日(+)。(#)は初出音源。(*)はCD-R使用の VIBRATO から VHL-96 で発売されている物だが、初のプレス盤化。(+)は先頃 MEMORIES から MR-2012/13 で再発売されたばかり(初出は GREEN HILL レーベル)のマニアにはよく知られた演奏。(#)以外の2曲は、おそらく今回がマスターからの初復刻となる。 TAHRAから、マーラーの秘蔵音源が3枚組で登場。注目は、シュミット=イッセルシュテットの指揮する「復活」。速めのテンポでキビキビと演奏しつつ、彼ならではの流れの良い自然な美しさと、隅々までが目が行き届いた知性が生かされた優れものの名演。豊満肥大化してしまった「復活」に慣れている耳に新鮮に響くことだろう。なお多少カットが入った演奏となっている。カイルベルトの第1交響曲は、カイルベルトがシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者だった頃のもので、彼らしい骨太のゴツイ演奏。ワルターの第4交響曲は、覇気に溢れた棒にフランクフルトのオーケストラが必死に喰らいついている一期一会的名演。しかも音質が年代にしてはかなり明瞭なのがありがたい。3種それぞれに聞き応え十分のマーラー。 | ||
フルニエ〜協奏曲集、おそらく共に初出 シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129(*) ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104(#) |
ピエール・フルニエ(Vc) ハンス・ロスバウト指揮(*) 南西ドイツ放送so.(*) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮(#) 北ドイツ放送so.(#) | |
録音:1957年4月14日(*)/1956年5月14日(#)。おそらくともに初出音源。 シューマンは、ロスバウト共々、引き締まった演奏。ロスバウトのシューマン自体これまでに協奏曲2曲程度しかなく(内1曲はほぼ同時発売の新譜[CD-R使用のLANNE HISTORICAL COLLECTIONから出るシェリングとのVn響; LHC-7038])、貴重。シュミット=イッセルシュテットとのドヴォルザークは、ロマン色豊かなイッセルシュテットの伴奏に乗って、じっくりと味わいが広がるような演奏。それぞれ名演。 | ||
フィッシャー=ディースカウ、マーラーを歌う マーラー: 亡き子をしのぶ歌(*)/ さすらう若人の歌(2種の演奏)(#/+) |
ディートリヒ・ フィッシャー=ディースカウ(Br) ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮(*) 北ドイツ放送so.(*) オットー・アッカーマン指揮(#) ケルン放送so.(#) カール・シューリヒト指揮(+) フランス国立o.(+) | |
録音:1955年6月6日、ハンブルク(*)/1954年11月9日、ケルン(#)/1957年9月9日、ブザンソン音楽祭(+)。(*)と(#)はおそらく初出音源。(+)はARCHIPELやMEMORIES、RARE MOTHから出ている演奏だが、マスターからの初復刻。 フィッシャー=ディースカウお得意のマーラー。「さすらう若人の歌」の聴き比べが興味津々。そのキャリアの初期、1951年8月19日、ザルツブルク音楽祭でフルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルとこの曲を歌って以来『28年間で12種類の録音が残されている』と代理店。なかでもフルトヴェングラーとの初共演盤(ORFEOR-336931)とこのシューリヒトとの共演は、既出盤でもたいそうな評判となっただけに、聴き逃せない。 | ||
イタリアSQ コロムビア録音集、初CD化 ハイドン: 弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.76-4 「日の出」Hob.III-78/ 弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.76-2「五度」Hob.III-76 ホフシュテッター(伝ハイドン): 弦楽四重奏曲 ヘ長調 「セレナード」 ボッケリーニ:弦楽四重奏曲 イ長調 Op.39-3 ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」 |
イタリアSQ | |
録音:1953年3月-4月/1955年1月/1956年6月。原盤:英 COLUMBIA 。全て初CD化。彼らのコロムビア録音は 英 TESTAMENTがCD3枚分 (SBT-1123〜1125) 復刻しているが、当盤と曲は重複していない。 20世紀後半を代表する名弦楽四重奏団、イタリア四重奏団の比較的初期の録音。結成十年前後の頃だが、定評ある優秀なアンサンブルは既に確立。そしてイタリア人らしい伸びやかさと歌心はさすが。 | ||
ケンプ、初出あり〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集 [第1番 ハ長調 Op.15(*)/ 第3番 ハ短調 Op.37(#)] |
ヴィルヘルム・ケンプ(P) カール・シューリヒト指揮(*) カール・ミュンヒンガー指揮(#) フランス国立放送o. | |
録音:1955年9月14日(*)/1957年9月26日(#)。(#)はおそらく初出音源。(*)はCASCAVELLE から RSR-6202 で発売されている物。 ヴィルヘルム・ケンプのベートーヴェンの協奏曲のライヴ2種。おそらく初出の第3番では、ケンプのピアノが強い意志を感じさせつつ、細かいニュアンスも生きたさすがの演奏。バロック音楽で有名なミュンヒンガーが、意外なほど恰幅の良いベートーヴェンを演奏するのにも驚き。一方、第1協奏曲では、シューリヒトの前進性の強い音楽にケンプが乗って、白熱した演奏になっている。 | ||
TAH-650 廃盤 |
inédits Youra Guller II 〜 ヨウラ・ギュラー Vol.2、全て初出! なんとアンセルメとの共演あり!! シューマン:交響的練習曲Op.13(*) ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58(#) アルベニス:イベリア〜トリアーナ(+) |
ヨウラ・ギュラー(P) エルネスト・アンセルメ指揮(#) スイス・ロマンドo.(#) |
シェルヘン稀少録音集、初出あり スメタナ:「モルダウ」(*) ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲(#) チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36(+) |
ロベール・カサドシュ(P;#) ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.(*/+)、 ケルン放送so.(#) | |
録音:1957年5月(*)/1957年2月11日、おそらくライヴ(#)/1951年7月(+)。原盤:Westminster (*/+)。(#)は初出音源。(*)はおそらく世界初CD化、(+)は海外初CD化(国内ビクターからCD復刻されていたが、おそらく現在は廃盤)。 初出音源となる名手ロベール・カサドシュとのラヴェルの左手協奏曲は、カサドシュの気品あるピアノに、シェルヘンの隈取りのきつい伴奏の組み合わせがスリリング。2曲のWESTMINSTER 録音では、特に初CD化と思われる情緒に流されない知性的な「モルダウ」が優れもの。 | ||
TAH-653 (2CD) 廃盤/入手不能 |
稀少音源多数、フランスの女性ピアニスト | |
ロスバウトのマーラー、マスターからの初復刻 マーラー: 交響曲第1番「巨人」(*)/交響曲「大地の歌」(#) |
グレース・ホフマン(Ms;#) エルンスト・ヘフリガー(T;#) ハンス・ロスバウト指揮 BPO(*)、ケルン放送so.(#) | |
録音:1954年11月8日(*)/1955年4月18日(#)。ともにマスターからの初復刻となる物。(*)は MEMORIES (MR-2042) や PASSION & CONCENTRATION (PACO-1008) から1955年10月の録音として発売されている演奏とおそらく同一で、今回初めて正確な演奏日付が明らかにされている。(#)は伊 PHOENIX や ANDROMEDA から発売があった演奏。 指揮者としてのブーレーズに大きな影響を与えたロスバウトのマーラー、初期作と晩年作の2枚組。作品に自己を投影することを一貫して避けようと努めた彼のマーラーは明快、簡潔、客観的で実に刺激的。 | ||
ピエール・モントゥー ドビュッシー:祭り(*) シューベルト: 交響曲第9番 ハ長調 D.944「グレイト」(#) |
ピエール・モントゥー指揮 NYP(*)、ボストンso.(#) | |
録音:1944年11月5日(*)/1956年9月9日、モスクワ(#)。(*)はおそらく初CD化、(#)は、CDとしてはおそらくマスターからの初復刻。 ピエール・モントゥーの珍しい録音が二点発掘。ドビュッシーの「祭り」は、1944年11月5日のNYPとの演奏会のライヴで、Vディスク(第二次世界大戦中、米国で戦地の兵士のために作られた78回転ビニールディスク)で発売されたことがあったのみ。「グレイト」は、ボストンso.とのモスクワ楽旅の際の録音。Melodiya の LP や、いくつかのCD(CINCIN, ARS NOVA, KAPELLMEISTER)が発売されていた。今のところモントゥーが指揮した「グレイト」市販音源はこれしかないので、貴重。 | ||
アンチェルのモツレク、初出 モーツァルト:レクイエム K.626 |
アグネス・ギーベル(S) ヴィエラ・ソウクポヴァ(A) ゲオルク・イェルデン(T) ハインツ・レーフス(B) カレル・アンチェル指揮 プラハpo.、チェコcho. | |
録音:1966年9月14日、モントルー音楽祭、ライヴ。初出音源で、アンチェルにとって初音盤となる曲目。 アンチェル指揮のモーツァルトのレクイエムがついに登場! 彼が精力的に活動していた時期だけに、緊張感溢れる演奏。あまり広がりがないが、ステレオで収録されている。 | ||
TAH-661 (2CD) 廃盤 |
ヨッフム最晩年のブルックナー ブルックナー;交響曲第5番 |
オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. |
録音:1986年12月4日。ライヴ。旧品番:TAH-247/48[TAH-247]の再発売。 | ||
アイダ・シュトゥッキの芸術〜 ムターを教えたシュトゥツキの稀少音源、 併録のバリリも聴き物、共にシェルヘン指揮 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61(*) J.S.バッハ: ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV1042(#) |
アイダ・シュトゥッキ(Vn;*) ヴァルター・バリリ(Vn;#) ヘルマン・シェルヘン指揮(*/#) チューリヒ・ベロミュンスター・ スタジオo.(*)、 ウィーン国立歌劇場o.(#) | |
録音:1949年12月30日(*)/1953年7月(#)。(*)はおそらく初出音源。(#)はおそらくWESTMINSTER音源だが、海外では初CD化だろうか。 アンネ=ゾフィー・ムターは語る『この録音はあらゆる弦楽器奏者と音楽愛好家にとって絶対に必要なものです』。 著書『ヴァイオリン演奏の技法』で知られる名ヴァイオリニスト、カール・フレッシュの弟子にあたるアイダ・シュトゥッキ(1921-)は、アンネ=ゾフィー・ムターを教えた事で一番知られているだろう。彼女はエジプトのカイロ出身。ルツェルンでフレッシュに学び、1940年代にはクララ・ハスキル、エリー・ナイと言ったピアニストたちとも共演、1948年以降ヴィンタートゥールで教職に付き、1992年、71歳のときにはチューリヒ音楽院でマスター・クラスを開催した。今回の録音は『アイダ・シュトゥッキ個人蔵の SP 盤』(代理店表記。シュトゥッキの公式サイト[http://www.aida-stucki.com/]によると放送録音と記載されており、放送用のラッカー盤ではないかと推測される)のため必ずしも超優秀とは言えず、盤の替わり目で音質の変化や歪みがあるが、ヴァイオリンの音自体は非常に良く録れている。彼女の録音は今後、カナダの DOREMI から1977年に演奏されたモーツァルトのソナタ集ライヴがCD化される予定だとの事。 バリリのバッハも素晴らしい聞き物で、2曲合せ、あらためてヘルマン・シェルヘンのすごさを思い知る事が出来るのも嬉しい所。 | ||
シューリヒト、初出あり ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調Op.92(*) ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98(#) |
カール・シューリヒト指揮 北ドイツ放送so. | |
録音:1957年4月15日(*)/1958年5月7日(#)。(*)は初出音源で、シューリヒトが北ドイツ放響を指揮した同曲はこれが初めて。(#)も日付だけ見れば初出だが、これまで同オケを指揮した年月不明の演奏(DISQUE REFRAIN DR-930050/KING KICC-2394/EN LARMES ELM-02-280;3種とも同一演奏)が出ており、これと同一の可能性がある。その場合はマスターからの初復刻。 『ベートーヴェン「7番」のティンパニの炸裂や金管の咆哮を聴くと端整なシューリヒトのイメージが吹っ飛んでしまいます。フルトヴェングラー&ベルリン・フィル1943 年の劇演もびっくりの迫力にのけぞること必至。シューリヒトは端整なフォルムだけの人ではなく、その中に秘められた情熱や生命力こそが魅力的なわけで、今回の新発見の録音はシューリヒトのむき出しの情熱の爆発!というほかない激烈なものです。』と代理店。 | ||
モントゥー&フランス国立放送管による ベートーヴェン「第9」 フランソワ・クープラン:スルタン妃 (ミヨーによるオーケストレーション) ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 |
マリア・シュターダー(S) エレーヌ・ブヴィエ(Ms) リベロ・デ・ルカ(T) ヨーゼフ・グラインドル(B) ピエール・モントゥー指揮 フランス国立放送o.&cho. | |
録音:1958年11月6日、パリ、シャンゼリゼ劇場。おそらく初出音源。 最晩年1962年に残したロンドン響との録音に先立つこと4年、83歳のモントゥーが最後にパリで公演した際の貴重な記録。音質良好、演奏を楽しむのになんの不足もない。明快でたくましく力強いながらも、むやみに筋肉質ではなく、ユーモアもあるベートーヴェンの姿がこの演奏にはある。大指揮者ヘルマン・シェルヘンの娘で、TAHRAレーベルのオーナー、ミリアム・シェルヘンが、日本における興味深い「第九」についてのエッセイをブックレットに書き記しているとの事。 | ||
カサドシュ&ペルルミュテル〜初出協奏曲集 J.S.バッハ:3台のピアノによる協奏曲 BWV.1063 (*) モーツァルト:ピアノ協奏曲 〔第12番 K.414 (#) /第24番 K.491 (+) /第21番 K.467 (**) 〕 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(##) ロベール・カサドシュ(P;*/#/+) ギャビー・カサドシュ、ジャン・カサドシュ(P;*) フェルナンド・プレヴィターリ指揮トリノRAI o.(*) フランコ・カラッチオーロ指揮ナポリ・A.スカルラッティo.(#) ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送so.(+) ヴラド・ペルルミュテル(P;**/##) フェルナン・ウーヴラドゥ指揮ウーヴラドゥ室内o.(**) ジャン・マルティノン指揮フランス国立o.(##) | ||
録音:1958年4月4日(*)/1958年3月28日(#)/1954年3月22日(+)/1956年12月16日(**)/1956年3月22日(##)。以上、おそらく全て初出音源。 1899年カタルーニャ生まれのカサドシュと、1904年ポーランド生まれのペルルミュテルというフランスを代表する2人のピアスト[代理店記載ママ]による協奏曲を集めた貴重セット。カサドシュ・ファミリーによる(*)は1950年のバッハ没後200年を記念し、ミトロプーロスの依頼で妻のギャビー、長男のジャンと共に演奏し始めたもの。 | ||
フランス国立管〜 クーベリック、シューリヒト、ストコフスキー ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(*) マーラー:さすらう若人の歌(#) モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 KV.219(+) ブラームス:交響曲第1番(**) |
ユージニア・ザレスカ(Ms;#) クリスティアン・ フェラス(Vn;+) ラファエル・クーベリック指揮(*) カール・シューリヒト指揮(#/+) レオポルド・ ストコフスキー指揮(**) フランス国立so. | |
録音:1956年2月29日(*)/1958年2月20日(#)/1955年2月3日(+)/1958年5月13日(**)、以上全てモノラル。(*/+/**)はおそらく初出音源。(#)はLIVING STAGE等、幾つかのレーベルから出ていたが、マスターからの初復刻と思われる。。 いかにもTAHRAという絶妙なカップリング、しかし演奏はさすがに大演奏家たちの脂の乗り切ったころの貴重な記録ばかり、録音はどれも優秀。なお、当アイテムのジャケット写真は、このオケを指揮するデジレ=エミール・アンゲルブレシュトのもので、収録されている指揮者ではない。アンゲルブレシュトは1934年3月13日、このオケの初めてのコンサートを指揮したため、使われているのだろうとのこと。 | ||
ストラディヴァリウスの饗宴〜 フェラス、ヘンデル、フランチェスカッティ、デ・ヴィート モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番K.218 [クリスティアン・フェラス(Vn) ピエトロ・アルジェント指揮 ナポリ・A.スカルラッティo./録音:1958年2月21日/ 使用楽器:1728年製「ミラノッロ」] モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番K.219 [イダ・ヘンデル(Vn) フェルッチョ・スカーリア指揮 ローマRAI o./録音:1958年1月11日/使用楽器:1699年製] メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 [ジノ・フランチェスカッティ(Vn) フェルナンド・プレヴィターリ指揮 トリノRAI o./録音:1953年12月18日/使用楽器:1727年製「ハート」] ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 (*) [ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送o./録音:1956年11月15日/使用楽器:1690年製「トスカーノ」] | ||
おそらく(*)を除き初出音源。(*)はCD-R使用の EN LARMES から ELM-00-1 という品番で発売されているものだと思われるが、これまでは「1950年代」の録音と、年月日不明の記載だった。これのみはマスターからの初復刻。 ストラディヴァリウスを愛用していた、20世紀を代表する4人の大ヴァイオリニストの録音をまとめたもの。すべてモノラル録音ながら、ストラディヴァリウスの艶やかな音色がたっぷり堪能出来る。フェラスが弾いている「ミラノッロ」はパガニーニも弾いた楽器。 | ||
ベイヌム&マイラ・ヘス ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」(*) シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.64(#) |
マイラ・ヘス(P) エドゥアルト・ファン・ ベイヌム指揮 コンセルトヘボウo. | |
録音:1952年10月15日(*)/1956年11月15日(#)。以上、おそらく初出音源。ベイヌムの詳細ディスコグラフィ付き。 素晴らしい録音がCD化された!「皇帝」は出だしのオーケストラのフォルティッシモの主和音とピアノのカデンツァから演奏にぐいぐい引き込まれてしまう。はじめはベイヌムの「雄渾」と呼びたい男性的な力強さが印象的だが、ヘス(この時、62歳)のピアノも脂が乗り切っており、力任せではなく要所要所で見せる叙情的な姿が素晴らしく、「皇帝」嫌いの人にも納得の演奏だろう。モノーラル録音だが、音質は非常に良好で不満はまったく感じられない。録音の新しいシューマンが逆に音の古さがあるが、ヘスとベイヌムの名演を味わうのに不足はない。 | ||
ウェストミンスターのシェルヘン〜 ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.1 [第1番(*)/第3番「英雄」(#)/ 第2番(+)/第4番(+)] |
ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.(*/#)、 ロイヤルpo.(+) | |
録音:1954年6月(*)/1951年1月(#)/1954年9月(+)。原盤:Westminster 。 | ||
ウェストミンスターのシェルヘン〜 ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.2 [第5番「運命」(*)/第6番「田園」(#)/ 第7番(#)/第8番(*)] |
ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.(#)、 ロイヤルpo.(*) | |
録音:1954年9月(*)/1951年7月(#)。原盤:Westminster 。 | ||
ウェストミンスターのシェルヘン〜 ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.3 交響曲第9番「合唱」 マグダ・ラースロ(S) ヒルデ・レッスル=マイダン(A) ペトレ・ムンテアヌ(T) リヒャルト・シュタンデン(B) ヘルマン・シェルヘン指揮ウィーン国立歌劇場o. | ||
録音:1953年9月。原盤:Westminster 。 50年代初期のWestminster録音。MCA レーベル傘下時代からCDは時折発売されていたが、全部まとめて発売されるのは1999年に出た国内 MCA VICTOR からの WESTMINSTER シリーズ以来(MVCW 型番、既に全点廃盤)。さらに娘のミリアムは永年「市場に出回っている Westminster のベートーヴェンはピッチがおかしい!」と嘆いていたのでここに純正ピッチ盤が登場したのは、まことに喜ばしい。演奏は、1965年ライヴ全集ほどの狂気は感じられないが、だからこそ指揮者シェルヘンでなく、ベートーヴェンの音楽のパワー、エネルギーがそのまま伝わってきてかえって感動を呼ぶ。音質はモノラルだがどれも優秀。 | ||
シューリヒト&フランス国立管、シャンゼリゼ劇場ライヴ ブラームス:ドイツ・レクイエム(*) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 Op.37(#) ブラームス:交響曲第4番 Op.98(+) |
エルフリーデ・トレチェル(S;*) ハインツ・レーフス(Br;*) クラウディオ・アラウ(P;#) カール・シューリヒト指揮 フランス国立o.、 フランス国立cho.(*) | |
1955年2月10日(*)/1959年3月24日(#/+)、パリ、シャンゼリゼ劇場。(*)はARCHIPELから ARPCD-0297 で初出となった演奏、(#)と(+)も以前 MELODRAMから発売された事がある演奏で、(#)はARCHIPELなど、(+)はMEMORIES等からの発売もある。 シューリヒトがフランスで演奏活動を行ったのは1949年-1965年。1955年はパリ、ボルドー、ストラスブール、ブザンソンへ登場、2月5日の演奏会(モーツァルトVn協、「英雄」等)は先に ALTUS からALT-170で発売されている。このころからは録音技術の発達もありシューリヒトの音楽の全貌が過不足なく楽しめるが、(*)は『若干、合唱が濁り気味なところもあり』とのこと。アラウとのピアノ協奏曲は鮮烈、ブラームス4番も迫力満点。特に終楽章パッサカリアの演奏はすさまじく、終わった時の拍手が聴衆の熱狂を物語っている。 | ||
シェルヘン〜ハイドン:交響曲集 [第45番「告別」(*)/第48番「マリア・テレジア」(#)/ 第92番「オックスフォード」(#)/ 第94番「驚愕」(+)/第100番「軍隊」(**)/ 第101番「時計」(##) |
ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.(*/#/##)、 ウィンタートゥール市o.(+) ロイヤルpo.(**) | |
録音:1958年7月、ステレオ[最終部40秒モノラル](*)/1950年12月(#)/1951年7月(##)/1942年5月、チューリヒ・トーンハレ、SP(+)/1954年9月(**)。 ハイドンはシェルヘンにとってバッハ、ベートーヴェン、マーラー、シェーンベルクと同様、非常に大事なレパートリーであるばかりでなく愛情を注いだ音楽だった。「天地創造」、「十字架上の七つの言葉」、チェロ協奏曲 ニ長調・・・。なかでも交響曲は第2回目の公式コンサート(1914年)から死の一月前(1966年5月)まで取り上げるほどのお気に入りで、特に「軍隊」は3つの録音があり、なかでもこのビーチャムのロイヤル・フィルと録音したものは音楽的にも完璧で当時、大評判になった。「軍隊」のあだ名が付いた第2楽章はいかにもシェルヘン!といった強烈なもの。 「告別」はステレオ録音で、終楽章で去っていく楽員の " Auf Wiedersehen ! " という言葉がはっきりとらえられているが、最後の40秒間はテープの故障で残念ながらモノラルになっている。 | ||
ミュンシュ&ボストン響、フランス・ライヴ 1956 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(*) バーバー:弦楽のためのアダージョ(*) ブラームス:交響曲第2番(#) ドビュッシー:海(#) |
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストンso. | |
録音:1956年9月21日、シャルトル大聖堂(*)/1956年9月19日、パリ、シャンゼリゼ劇場(#)。 1949年にボストン響の常任に就任したミュンシュの2度目のヨーロッパツアーの時の記録。この時、ミュンシュはアイルランド、スコットランド、スカンジナヴィア、ロシア、チェコ、オーストリアをまわり最後にロンドンとパリでコンサートを行った。パリでの模様はフランス放送により録音されたためか、非常に聴きやすい音で残されている。 プログラムは19日がハンソン「エレジー」、マルティヌー「交響的幻想曲」(ボストン響創立75周年記念にミュンシュに献呈されたもの)、「海」、ブラームス2番。21日、バーバー「アダージョ」、オネゲル3番、「英雄」というものだった。 シャルトルの大聖堂で演奏された「英雄」はミュンシュのうなり声、掛け声などがよく聞こえる反面、聴衆のノイズは非常に少なく大聖堂での聴衆の礼儀正しさが印象的。巨大な空間ではあるものの、この録音では残響過多とは感じられない。有名なボストンシンフォニー・ホールでの1957年12月2日のRCAの録音との演奏時間の比較は以下のとおり。 1956 TAH 盤/1957 RCA 盤I; 14 ' 30/14 ' 09 II; 16 ' 01/15 ' 01 III; 3 ' 58/3 '51IV; 12 ' 29/11 ' 46 ブラームスは非常に表情の濃い劇的な大演奏でなんとフィナーレ、コーダの金管とティンパニの大爆発では感極まった聴衆が最後の和音の前で拍手を始めてしまい、最後は聴衆の大拍手と共に全曲が閉じられ大歓声が響く、という異様なまでの高ぶりが実に興味深い演奏。今後、ブラームスの2番を語るときには絶対にはずせない演奏。 | ||
ジネット・ヌヴー(Vn)、イン・メモリアム ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲〜第2&3楽章[ロスバウト指揮南西ドイツ放送so.](*) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲〜第2&3楽章[S=イッセルシュテット指揮NDRso.](#) ショーソン:詩曲[ミュンシュ指揮NYP](+) シベリウス:ヴァイオリン協奏曲〜第2&3楽章[ジュスキント指揮フィルハーモニアo.](**) | ||
録音:1949年11月25日(*)/1948年5月3日(#)/1949年1月2日(+)/1945年11月21日(**)。 『生誕90周年を迎えた悲劇のヴァイオリニスト、ヌヴーのヴァイオリン演奏の絶頂を1枚のCDに収録しました。曲はもうお馴染みのものばかり。あえてベートーヴェン、ブラームス、シべリウスの協奏曲の第1楽章ははぶいて、叙情的、瞑想的な第2楽章から情熱的、激情的な第3楽章を重点的に聴かせようという、いかにもTAHRAレーベルならではのこだわりのコンセプト!!! 』と、代理店が大興奮。 #全曲収録はショーソンの「詩曲」のみなので、ご注意下さい。 | ||
A.B.ミケランジェリ〜協奏曲集、初出あり ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob XVIII No.11 (*) ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」(#) |
アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ(P) マリオ・ロッシ指揮(*) トリノ RAI so. (*)、 マッシモ・フレッチャ指揮(#) ローマ RAI so. (#) | |
録音:1959年12月18日(*)/1959年12月12日(#)。(#)は日付が正しければ初出。(*)はCETRAなどから出ていたが既に入手困難。(#)はこの顔合わせでは1960年5月14日 と 1960年4月28日の演奏が既出で、5月の演奏は(*)と同様に CETRAなどから、4月の演奏〔マリオ・ロッシ指揮とも言われる〕はAURAとMEMORIAから出ていた(こちらの既出録音もすべて入手困難)。 | ||
フリッチャイのモーツァルト「大ミサ」ライヴ、初出&ステレオ! モーツァルト:ミサ曲 ハ短調K.427 マリア・シュターダー(S) ヘルタ・テッパー(Ms) エルンスト・ヘフリガー(T) イヴァン・サルディ(B) フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送so.、 カール・フォルスター合唱指揮ベルリン・聖ヘトヴィヒ大聖堂cho. | ||
録音:1959年11月29日(代理店記載ママだが誤り。正しくは1959年9月29日/後述)、自由ベルリン放送大ホール、ライヴ。ステレオ、初出音源。 『名盤の誉れ高いDGのスタジオ収録の1日前の演奏。スタジオ盤よりも聴衆を前にした演奏のほうが熱気や集中力において上回るのはもちろん、録音もStereo というのがうれしい!シュターダー、テッパー、ヘフリガーはフリッチャイのコンサートの常連でカール・リヒターのバッハのレコーディングにも数多く参加。サルディもフリッチャイ、フィッシャー=ディースカウの「ドン・ジョヴァンニ」にマゼットで参加というように、「フリッチャイ組」ともいうべき人々が、モーツァルトの誰の依頼でもなく、自らの意志で創り上げたミサ(残念ながら未完)に真摯に取り組み、実に熱い演奏を繰り広げております。』と代理店。 なおDGへの同曲録音は、9月30日に加え10月の2日間を要して行われた模様で、当盤の演奏月も11月ではなく9月が正しい。また、代理店の『スタジオ収録の1日前』というコメントも、スタジオ録音が数日間を要している以上、正確には誤りということになる。 | ||
ミルシテイン&カラヤン、初出 B.ギンペル&ヨッフム ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77(*) シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 Op.47(#) |
ナタン・ミルシテイン(Vn;*) ヘルベルト・ フォン・カラヤン指揮(*) ルツェルン祝祭o.(*) ブロニスワフ・ギンペル(Vn;#) オイゲン・ヨッフム指揮(#) BPO(#) | |
録音:1957年8月17日、ライヴ(*)、1956年4月21日、22日、ベルリン高等音楽院(#)。(*)は初出音源。(#)は1956年4月21日の演奏が CD-R 使用の LANNE HISTORICAL COLLECTION から LHC-7043 (廃盤)で出ていたが、当盤がマスターからの初復刻。 ミルシテイン(1903-1992)はウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニストで1942年にアメリカ合衆国の市民権を取得。アウアーの弟子でホロヴィッツともしばしば共演した20世紀を代表するヴァイオリニスト。 ギンペル(1911-1979)はポーランド出身のアメリカ合衆国で活躍したヴァイオリニストでチャーリー・パーカーとも協演したことがある。14歳でウィーンフィルと協演してゴルドマルクの協奏曲を演奏し大評判となった。イタリア王ヴィットリオ・エマヌエーレ3世やローマ法王の前で演奏し、パガニーニの墓前ではパガニーニ愛用のグァルネリを演奏した。ユダヤ系のため戦争中はアメリカにわたりクレンペラーの招きでロスフィルのコンサート・マスターを務めた。「戦場のピアニスト」、シュピルマンとも世界中で2,500回を超えるデュオ・コンサートを開いている。シベリウスはヨッフムにとって珍しいレパートリーで交響曲は7番しか演奏せず、協奏曲もこの時の他には1943年4月にしか演奏していないという。 | ||
アーベントロート&ライプツィヒ放響〜 ピアノ協奏曲集 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 Op.58(*) チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 Op.23(#) |
ブランカ・ムスリン(P;*) ギュンター・コーツ(P;#) ヘルマン・アーベントロート指揮 ライプツィヒ放送so. | |
録音:1950年3月27日(*)、1950年9月18日(#)。 TAHRAからヘルマン・アーベントロート指揮による新発見スタジオ録音2曲が登場。ドイツ各地の放送局には、彼の指揮による90もの未CD化録音が眠っているという。 ブランカ・ムスリンはクロアチアの女流ピアニスト。同時期1951年にベーム&シュトゥットガルト放響とも同曲を共演し、録音も残されている。(haenssler 93-014)。ギュンター・コーツはライプツィヒ音楽院の教授で、コンヴィチュニーと多くの録音を残している。 『ここでのアーベントロートはスタジオ録音ということもありLive の激演、爆演のぶっ飛んだイメージからはかなり遠く「端正」といってもいいかも。ただし味は濃く、渋みの中にもドイツ伝統のうまみがある「お〜〜〜い、アーベントロート 濃い味」です。』とのこと。 | ||
シュミット=イッセルシュテット、キャピトル録音集 モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジークKV525 ハイドン:交響曲第94番「驚愕」 / シューベルト:交響曲第5番D485 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番Op.37(#) / ブラームス:交響曲第2番Op.73(*) シューベルト:「ロザムンデ」より〔間奏曲第1番&第2番/バレエ音楽第1番&第2番〕 ワーグナー: 「ラインの黄金」〜ヴァルハラへの神々の入場/「ジークフリート」〜森のささやき/ 「ワルキューレ」より〔ワルキューレの騎行/魔の炎の音楽〕/ 「神々の黄昏」より〔ジークフリートのラインの旅/ジークフリートの葬送行進曲〕 ヴェンツィスラフ・ヤンコフ(P;#) ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送so. | ||
録音:1955年4月13日-20日(*/#)/1955年12月7日-15日(無印)。原盤:Capitol(ヨーロッパでは Odeon)。 アナログ・マニアが血眼になって探し回っていた、シュミット=イッセルシュテットによる稀少 LP の CD 化!! 。博士号論文を「モーツァルトが同時代に与えた諸影響」という題で執筆したほどモーツァルトに心酔していた彼の「アイネ・クライネ」は何も足さず何も引かぬ、古典美の極致と言うべきもので、ハンブルクの弦の美しさも相まって哀しくなるほどの充実感を与えてくれる。ハイドン、シューベルトの古典的な交響曲でも常に音楽的で貴族的な香りを湛えている。若手のピアニストと共演することを好んだベートーヴェンは、ここではブルガリア出身のヤンコフ(1926-; 後にパリ音楽院教授を1991年まで務め、2010年現在もパリで演奏会ピアニストとして存命らしい)とスケールの大きな名演を成し遂げ、特別な親しみを覚えていたブラームスでは、ブラームスの街のオーケストラと、このセットでの白眉ともいうべき演奏を繰り広げる。ワーグナーではエーリヒ・レーンとアルトゥール・トレスターに率いられた弦楽セクションと特にゲルハルト・オットーのフルート&ルドルフ・イルミッシュのクラリネットの美しさが際立っている。残念なことにフンパーディンクの編曲を使用したため「ライン下り」で2分程度のカットがあるが、50年代のドイツの音楽家たちのムジツィーレンはいかにも豊かで深い味わいに満ちている。 | ||
シェルヘン〜ヴィヴァルディ:グローリア RV.589 (*) /ヴァイオリン協奏曲集「四季」 (#)
ミミ・ケルツェ、イーナ・ドレッセル(S;*) ゾーニャ・ドラクスラー(A;*) ジュリアン・オレフスキー(Vn;#) ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.、ウィーン・アカデミーcho.(*) | ||
録音:1958年6月2日 or 18日(#)/1960年11月18日-19日(*)、共にステレオ。原盤:Westminster 。(*)はおそらく今回が正式には初CD化(アメリカ国内のみ、盤起こしCD-Rを発売している私家レーベルが複数ある模様だが、米国外へは出荷されないものと思われる)。(#)は以前、国内のみ MCA VICTOR からCD化されていたことがあるが、海外ではほぼ初CD化(Bazaar というレーベルからCD化されていたという資料もあるが詳細不明)、国内盤も入手不能となっている。 | ||
シュミット=イッセルシュテット〜テレフンケン録音集 ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」(*) ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(#) チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(+) リスト:ハンガリー狂詩曲第2番(**) リムスキー・コルサコフ:熊蜂の飛行(**) シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(##) |
ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 シドニーso.(*)、 北ドイツ放送so.(*以外) | |
録音:1953年8月6日、ライヴ(*)/1953年5月18日、20日(#)/1954年2月14日(+)/1959年5月16日、19日、ステレオ(**)/1959年3月3日-4日、ステレオ(##)。原盤: Telefunken 。ACCORD から発売されたことがある(##)を除き、おそらく初CD化(代理店は『((#)と(+)は) CD 初出』と記載している)。なおリストは「第2番」となっているが、「第1番」の可能性有。 ハンス・シュミット=イッセルシュテットは本名の「ハンス・シュミット」という名前があまりにも当たり前すぎて、母方の名前を付けてこの長い名前になったということだが、戦後ハンブルクの放送局のオーケストラの創設に尽力し、1971年にここの名誉指揮者になるときには「BPOとウィーン・フィルを交配した弦とコンセルトヘボウとフィラデルフィアが結婚した管楽器」といわれるまでに育て上げた。 (*)はオーストラリア楽旅中にシドニー響を振った珍しい物。モノ録音も非常に聞きやすく、2曲の1950年代初期セッション録音における質の高さには特に驚かされる。最後の2曲はうれしいステレオ録音。 | ||
TAH-701 (3CD) 廃盤/入手不能 |
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244
マグダ・ラーズロー(S) ヒルデ・レッスル=マイダン(A) ペトレ・ムンテアヌー(T) ユーグ・キュエノー(T;福音史家) ハインツ・レーフス(B;イエス) エーベルハルト・ヴェヒター(B;ユダ/ピラト) ヘルマン・シェルヘン指揮ウィーン国立歌劇場o.、ウィーン・アカデミー室内cho. ヴァルター・バリリ(Vn独奏) フランツ・ホレチェク(Cemb) ブルーノ・ザイドルホーファー(Org) ヴィルヘルム・ヒューブナー(1st Vn) カール・レズニチェク(1st Ob) カール・マイアーホーファー(1st Fl) カール・エーレンベルガー(1st Fg) | |
『人類最高の宗教音楽「マタイ受難曲」に臨む、シェルヘンの姿勢はまことに高潔そのものである。音の古さ、時代がかったコーラスを超えて、シェルヘンの掲げる眩しい理想を受け取りたいものだ。テキストの内容を生々しく語るオーケストラ、常にアンサンブルの一員として作品に奉仕する声楽陣の姿勢も爽やかで、まさに音楽の前に謙虚なシェルヘンの生き方の反映と思われる。』(福島章恭氏のファースト・チョイス/新版 クラシック CD の名盤〔文春新書〕より) 『音はヘルマン・シェルヘンの娘ミリアムの TAHRA レーベルが愛情込めてマスタリングしているだけあって、非常に聴きやすく全く不満は感じません。バリリやレズニチェクらのウィーンの名手たちのソロも実に味わい深いもので、あらためてシェルヘンの偉大さに頭を垂れたい思いがします。全曲 199 分という演奏時間は 1958 年のリヒター盤197 分とほぼ同じで実に自然なテンポではあるのですが、第 78 曲のあの感動的な終合唱に至って10’ 41”(あのクレンペラーでさえ8’ 02”)かけてじっくりとイエスの死をいたみます。ド感動!しばらく椅子から立ち上がれません』とのこと。 | ||
Back from the Shadows Vol.1〜 フリードリヒ・ヴューラー、ベートーヴェンを弾く ベートーヴェン: ピアノ協奏曲[第1番(*)/第2番−第3番(#)/ 第4番(+)/第5番(**)]/ 三重協奏曲(##)/ ピアノ・ソナタ[第30番/第31番/第32番] |
フリードリヒ・ヴューラー(P) ハンス・スワロフスキー指揮(*/**) ウィーン・プロムジカo.(*/**) ワルター・デイヴィソン指揮(#/##) シュトゥットガルトo.(#)、 ヴュルテンベルク国立o.(##) ヨネル・ペルレア指揮(+) バンベルクso.(+) ブロニスワフ・ギンペル(Vn;##) ヨーゼフ・シュースター(Vc;##) | |
録音:1953年(*)/1955年(**)/1957年(#/+/##)。原盤:Vox, PL 8400 (*) / PL 9570(#) / PL 10640 (+) / PL 9490 (**) / XPV 1049 (##)。 20世紀前半に大活躍した今は亡き大演奏家の録音がもてはやされ何度も再発されると言うのは、当レーベルのフルトヴェングラーに限らずよくある事だが、「それほど注目されずに忘れられてしまった演奏家の中にも素晴らしい録音がある」というコンセプトのもとに企画された「 Back from the Shadows 」というシリーズの第1回発売。偏見を捨てて耳を澄ませば豊かな音楽がきこえて来る。 ヴューラー(1900-1975)はウィーンに生まれ、Vox へシューベルトなどの大量な録音を残したピアニスト。日本で発売されたCDは、アーベントロート指揮の下録音したシューマンのピアノ協奏曲やシュナイダーハンとのヴァイオリン・ソナタ位である上、輸入CDでも独奏曲は皆無であり、特に最後の3曲のソナタは聴き逃せない。 | ||
シュミット=イッセルシュテットの「ロ短調ミサ」、本名では初出 J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 マルゴット・ギヨーム(S) ゲルトルート・ピッツィンガー(A) ヴァルター・ガイスラー(T) ヨーゼフ・グラインドル(B) ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送so. | ||
録音:1950年3月19日-20日、ムジークハレ、ハンブルク。以前 ROYALE というレーベルから、偽名演奏家(下記代理店コメントご参照)で LP が発売されていた物。初CD化&本名では初出ということになる。 『今は昔、1950 年代の亜米利加合衆国に ROYALE なるレコード会社ありけり。ここは主にヨーロッパで放送された演奏に適当な名前を付けてLP 化し販売していたという「パイレーツ・オヴ・クラシカル・ミュージック〜呪われた演奏家たち」といったレーベルでした。この演奏もヨーゼフ・バルツァー指揮、ベルリン交響楽団、エルナ・シュトルツァー(Sp) エルナ・マリア・レーマー(At) フリッツ・フォーゲル(Tn) エルンスト・ヴァーグナー(Bs) といったいかにもそれらしい名前で発売されていたものですが、今回初めて正しいクレジットで、それもシュミット=イッセルシュテットのバッハという貴重な録音が日の目をみたのは実に喜ばしいことと申せましょう。テンポは遅めでじっくりがっちり音楽は進んでいきます。60年前の録音ですが、この実に人間的で大柄なバッハを楽しむのになんの不足もありません。』(以上『内』、代理店コメントママ。 | ||
シャルル、ポール、モニク&ロベール・・・ ミュンシュ、パレー、アース、カサドシュ、 初出協奏曲録音集 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466 (*) ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調(*) J.S.バッハ:ピアノ協奏曲 ニ短調 BWV.1052 (#) ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.83 (+) |
モニク・アース(P;*/#) ロベール・カサドシュ(P;+) シャルル・ミュンシュ指揮(*) ボストンso.(*) ポール・パレー指揮(#/+) デトロイトso.(#/+) | |
録音:1960年11月11日(*/+) /1960年12月8日(#)。
すべて初出音源。ただし(+)は、1960年11月10日とされるライヴが CD-R 使用の VIBRATO から VHL-432 で発売されており同一演奏の可能性が高い。 (*)のモーツァルトはアースによる初ディスク・レパートリー曲。これぞモーツァルトの短調協奏曲という愁いに満ちた情感は、さすが。ミュンシュ&ボストン響が大いにのりまくっており、この曲では少々やりすぎのような気もするが、アースが決め所で見得を切るように合わせているので、大きな違和感はない。ラヴェルはアース、ミュンシュ共に十八番中の十八番だけに、文句の付け所が無い出来。アースと、ミュンシュ&パレーの競演録音と言うのも、確かこれまで無かった。カサドシュとパレーの共演も珍しいもの。この年代のライヴとしては良好な音質で、細部までよく聞き取れる。テープのキズや破綻も無く聞きやすい。ただ、(+)はテープ・ヒースと少々ワウがある。 | ||
フランスのピアニストたち [Pianistes Françaises] Vol.2
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 [レオポルト・ルートヴィヒ指揮BPO/ 1948年6月20日-21日、ベルリン、ティタニア・パラスト、ライヴ] ユーラ・ギュラー(P) ショパン:夜想曲集〔第13番 ハ短調/第7番 ハ短調/第8番 変ニ長調/ 第4番 ヘ長調/第9番 イ長調〕[1959年9月9日?] イヴォンヌ・ルフェビュール(P) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 [スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮フランス国立o./1959年12月1日] ラヴェルについて語る マグダ・タリアフェロ(P) サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」 [ポール・パレー指揮フランス国立o./1958年4月21日、ライヴ] ショパンについて語る | ||
録音:[内]。ギュラーの録音を除き、おそらく初出音源。ギュラーのショパン「夜想曲集」5曲は日付が正しければ初出だが、Ducretet-Thomson への1956年録音があり、曲目が全く同一なので、この録音である可能性が高いように思われる。現時点では代理店提供の上記日付しか判明しておらず、詳細不明。 またまた TAHRA によるマニア垂涎のアイテムが登場。TAH-653 (エメ=マリー・ロジェ=ミクロス、マリー・パンテ、ユーラ・ギュラー、マドレーヌ・ド・ヴァルマレット、アニュエル・ブンダヴォエ/廃盤、入手不能)に続くシリーズの第2弾で、今回は協奏曲が中心に収められている。特にルフェビュールのベートーヴェンは、彼女の初音盤曲ではないかと思われる。 ブルショルリ(1915-1973)はボワエルデュやメサジェの子孫。イシドール・フィリップの弟子(コルトーやザウアーの弟子でもあったというのは誤謬だそうで、近年でも彼女の娘が melo Classic 盤 BOX 発売時?に否定している) で、シプリアン・カツァリスの先生。素晴らしくダイナミックな骨太の演奏で「女帝」のおもむき。ギュラー(1895-1980)は音楽性だけでなくピアニスト界1の美貌で、映画界からも誘いがあった。ルフェビュール(1898-1986)はフルトヴェングラーとのモーツァルトがよく知られ、門下にリパッティ、フランソワがいる。最も得意とした3曲の協奏曲(ラヴェルの ト長調、シューマン、ベートーヴェン4番)のうち、確か録音が無かった同曲が聴けるのはありがたい! タリアフェロ(1893-1986)はブラジル出身で、ヴァインガルトナー、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、ミュンシュ、モントゥー、アンセルメ、アンゲルブレシュトといった大指揮者と共演、フォーレ自身の要望で演奏旅行に同行しフォーレの作品の多くを演奏した。 | ||
パウル・ファン・ケンペン、初出あり 死去3ヶ月前の「巨人」&ケンプとの協奏曲 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調(*) チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(#) マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」(+) |
ヴィルヘルム・ケンプ(P;*) パウル・ファン・ケンペン指揮 フランス国立o.(*) アムステルダム・ コンセルトヘボウo.(#) トリノRAIo.(+) | |
録音:1955年9月1日、ブザンソン音楽祭(*)/1951年7月17日-18日(#)/1955年5月20日(+)。(*)と(+)はおそらく初出音源。(#)は有名な PHILIPS 録音と思われる。 メンゲルベルク率いるコンセルトヘボウでヴァイオリンを弾いていたこともあるパウル・ファン・ケンペン(1893.5.16-1955.12.8)は、コンセルトヘボウやBPOとのベートーヴェン、チャイコフスキーの交響曲、ケンプのバックのベートーヴェンのピアノ協奏曲等における力強く豪快で男性的な演奏で知られている。 ケンペンのマーラーは実に珍しいもので、1949年の第4番が DOREMIからリリース予定の「マーラー・ディスコグラフィ」(DHR-7300)特典CDで聴けるだけだが、晩年はヒルヴェルスムで最初の5曲と「大地の歌」を演奏、客演のプログラムには「巨人」と4番をしばしば取り上げているという。トリノRAI管は、さすがにカップリング曲のフランス国立管やコンセルトヘボウと同一に語るのは難しい模様だが、『トリノのメンバーにコンセルトヘボウのマーラー演奏の伝統を叩き込んだようです』と代理店。マーラー・イヤーに聴き逃せない演奏の登場。 (*)もおそらくケンペンの音盤初レパートリー。ブラームス自体が珍しいはずで、DGへのベートーヴェン「ピアノ協奏曲全集」などで共演したケンプとのコンビだけに、期待できる。 | ||
シェルヘン〜マーラー: 交響曲〔第1番「巨人」(*)/第5番(#)/ 第7番「夜の歌」(+)〕 |
ヘルマン・シェルヘン指揮 ロイヤルpo.(*)、 ウィーン国立歌劇場o.(#/+) | |
録音:1954年9月(*)/1953年7月(#/+)。原盤: Westminster(現・DG)。本家からは10年近く前に発売されたのが最後で、以降は廃盤となっているもの。 ヘルマン・シェルヘン(1891年6月21日-1966年6月12日)は生涯を通じて彼の同時代の音楽(シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルン、ノーノ、クセナキス、シュトックハウゼン等々)を積極的に紹介、さらにバッハ、ベートーヴェンの他、とりわけマーラーに情熱を注いだ。1914年2月にベルリンで第5を指揮したのを皮切りに最晩年の1966年5月にブレーメンでやはり5番を振り、その一月後に亡くなっている。生涯の演奏回数: I(4)、II(2)、III(13)、IV(2)、V(22)、VI(3)、VII(6)、VIII(10)、IX(17)、X〜アダージョ(10)、大地(3)、若人(5)、亡き子(7)。注目すべきは最も演奏回数の多い5番で当録音、ミラノRAI(1962)、フィラデルフィア(1964 TAH-422→TAH-4027)、仏国立(1965 HMA-1955179/廃盤)の4回の録音があるが、当録音以外はすべて第3、5楽章にカットがあり60分以下の演奏時間。カットのないこの演奏はアダージェットが8 '58"という快速演奏に対しフィラデルフィア盤は15 '12"という史上最長の演奏時間を記録している。録音は3曲とも非常に明快、マーラー年を記念する貴重なセットの発売。 | ||
ギュラー&アンゲルブレシュト、初出 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 Op.58(*) ショパン:ピアノ協奏曲第2番 Op.21(#) |
ユーラ・ギュラー(P) デジレ=エミール・ アンゲルブレシュト指揮 フランス国立o. | |
録音:1958年5月15日(*)/1959年6月21日(#)。おそらく共に初出音源。ジャック・ティボー曰く「音楽の女神」、ユーラ・ギュラーのディスコグラフィーに貴重な2曲が加わった。アンゲルブレシュトの側から見ても、ベートーヴェンとショパンは共に、彼のディスコグラフィには一切無かったはず。代理店によると『音質優秀』とのこと。 | ||
Les ⟪Raretés⟫ d' Eugen JOCHUM 〜ヨッフム&バイエルン放響、初出音源集 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲[1950年10月27日] R.シュトラウス:4つの最後の歌[アンネリーズ・クッパー(S)/1950年12月1日] ヨハン・シュトラウスII:「こうもり」序曲[1951年1月19日] ヘンデル:「アグリッピーナ」序曲[1954年3月12日] モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド K.382 [エトヴィン・フィッシャー(P)/1954年6月26日、ヴュルツブルク音楽祭] オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送so. | ||
全て初出音源。ヨッフムにしては非常に珍しいレパートリーを年代順にまとめた貴重盤。 ヨッフムはバイエルン放送交響楽団の設立時1949年から1961年まで首席指揮者を務め、オケを育てあげた。 | ||
ポール・パレー、デトロイト・ライヴ ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19 (*) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(#) マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 (+) |
グレン・グールド(P;*) アーノルド・ スタインハード(Vn;#) ポール・パレー指揮 デトロイトso. | |
録音:1960年10月13日(*)、1959年11月12日(#/+)。既出音源だが、全てマスターからの初復刻。往年のフランスの指揮者ポール・パレーがデトロイト響を振った一枚。(*)はマスターテープ劣化に起因する音とびはあるが、グールドの独奏は冴えに冴えている。グールドによる同曲といえばバーンスタインとの共演盤が有名だが、こちらはより自由でグールドの面目躍如。曖昧さのない明快なタッチ、不思議なオーラと音楽の乗りの良さは比類なく、決して耳を逸らさせない。どの音もグールド節が明瞭で、お決まりの唸りもかえって心地よく、興奮させられる逸品。CDバックカバーには1960年12月13日のライヴとあるが、実際は10月13日。 パレーとしては異色のレパートリーといえるマーラーの5番。各楽章の演奏時間は第1楽章 11分12秒、第2楽章 13分02秒、第3楽章 15分05秒、、第4楽章 8分19秒、第5楽章 14分27秒で、カットなし。第1楽章は早めのテンポで淡々と進むが、第2楽章以降は豹変し、尻上がり的に調子づいて来る。マーラーならではの後ろ向きな所はなく、荒れ狂いうねる強烈な世界が描かれる。有名なアダージェットも陶酔的ではなく、弱音を強調することもなく、それでありながら世紀末的な雰囲気を醸する。圧巻はフィナーレ。パレーは息をつく暇もなくオーケストラをドライヴしていく。バーンスタイン以前のアメリカのオーケストラがこんなマーラーを演奏していたとは驚き。マーラー・ファン必聴の超個性的演奏。 | ||
ファルナディ&ボールト〜リスト: ハンガリー幻想曲(*)/死の舞踏(*)/ ピアノ協奏曲(#)〔第1番 変ホ長調/第2番 イ長調〕 |
エディット・ファルナディ(P) エイドリアン・ボールト指揮 LPO(*)、 ウィーン国立歌劇場o.(#) | |
録音:1956年3月3日(*)/1959年3月15日(#)、ともにモノラル。原盤:おそらく WESTMINSTER。エディット・ファルナディ(1921-1973)はハンガリー出身の女流ピアニスト。12歳でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を弾き振りしたという神童で、フランツ・リスト音楽アカデミーでアルノルド・セーケイに師事。ゲオルグ・ショルティ、アニー・フィッシャー、ルイス・ケントナーと同門で、ファルナディはさらにレオー・ヴェイネルとバルトークに室内楽も師事するという豪華な経歴を誇っている。在学中にリスト賞を2度受賞し、フバイ、フーベルマン、タシュナーといった巨匠とも共演、1942年までブダペスト音楽アカデミーの教授も務めた。 ステレオ以降の録音が少なく、またCD 化されていないものも多いため人気、知名度はイマイチなものの、聴けばその凄さに圧倒される。決してひけらかしはしないものの、曖昧なところのない高度な技巧、木目調の音色、繊細さで独特の香り高い演奏を繰り広げる。興味深いのは「ハンガリー幻想曲」冒頭に付けたカデンツァ。実に堂々としているだけでなくジプシー風味横溢で、19世紀的グラウンドマナーを存分に味わえる。 | ||
ミトロプーロス& NYP + ゼルキン&クライバーン、未発表音源集 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58 [ルドルフ・ゼルキン(P)/録音:1950年1月8日、ライヴ、モノラル]/ チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23 [ヴァン・クライバーン(P)/録音:1954年11月14日、ライヴ、モノラル] ディミトリ・ミトロプーロス指揮NYP | ||
共に初出音源(一時出まわったアメリカの NICKSON RECORDS から、私家盤CD-Rとして一部が流通したようだが、少なくとも商業的な市販は行われていない)。ゼルキンも凄い、クライバーンも凄い、全盛期ミトロプーロス&NYPの神業! 驚愕の音源が残されていた。ミトロプーロスがNYPの首席指揮者を務めたのは1951年から1957年までだが、最初の共演は1949年とされている。ここでは、当時47歳のルドルフ・ゼルキンを独奏者とした1950年1月8日のベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番と、チャイコフスキー・コンクールで優勝して大スターになる4年前のクライバーンと共演した超お宝ライヴがカップリング。ゼルキンによるベートーヴェンの第4協奏曲録音は数点が入手可能だが、1960年代〜晩年にかけての肩の力が抜けた自然な演奏と異なる、感情の起伏大きい力演で、物凄いボルテージの高さ。ピアノのきらめくように美しい粒ぞろいにもしびれる。弱冠20歳のクライバーンは、まばゆいばかりの輝きと、あふれるばかりの才気で只者ではないと確信させられるオーラに満ちている。このチャイコフスキーのエネルギーと推進力は、彼がコンクール優勝後に残したどの同曲録音よりも強力。その2天才をバックアップするミトロプーロスの巧さは絶品。ぴったり付けていながら、しっかり自己主張していて、完全にミトロプーロスの音楽となっているところが流石。久々に興奮するアルバムの登場。 | ||
キャスリーン・フェリアー、イン・メモリアム マーラー:大地の歌より 〔第2楽章「秋に寂しき者」(*)/第3楽章「青春について」【注:レーベル誤記】(*) / 第5楽章【注:代理店誤記】「告別」(#)〕 [ブルーノ・ワルター指揮VPO /1949年8月21日、ザルツブルク(*)、1952年5月17日(#)] J.S.バッハ:マタイ受難曲〜憐れみ給え、わが神よ [ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーンso./1950年6月9日] ヘンデル:歌劇「セメレ」〜汝の歩む所/歌劇「アタランタ」〜恋に悩むウミガメのように グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜われエウリディーチェを失えり [ジョルジョ・ファヴァレット(P)/1951年2月6日、ミラノ] キャスリーン・フェリアー・インタビュー[1949年8月] キャスリーン・フェリアー(A) | ||
当盤における「大地の歌」の表記にはいくつかの致命的な誤記が存在し、(*)で第3楽章「青春の歌」となっているのは、第4楽章「美について」の誤り(本体欧文表記が誤記載で、外装部分に関しては国内代理店がシールを貼付して対応する事になりましたが、ブックレット等内側の記載はそのままと思われる上、外装部分も、今後流通状況の問題で海外からお取り寄せした場合は誤記のままとなります)、(#)の第5楽章は第6楽章の誤り、さらに下記代理店アナウンスで(*)の2楽章分が初出となっているが、ウィーン・フィルが自主製作盤で第2楽章〜第5楽章を発売した事があり(第1&第6の2楽章分に関しては、録音が残っていないと言われている)、これも誤り。下記には代理店のアナウンスをそのまま掲載したが、他にも誤記が存在する可能性があるため、どうぞ御了承下さい。『今年2012年は、イギリスの生んだ不出世のコントラルト歌手キャスリーン・フェリアーの生誕百年にあたります。それを記念したアルバムが登場。フェリアーといえばワルターとの「大地の歌」の決定的名演で忘れられませんが、今回ORFオーストリア放送で未発表の1949年8月21日ザルツブルクでのライヴ音源が発見され日の目を見ることとなりました。フェリアー独唱による第2、第3楽章が収められていますが、音の状態はあまり芳しくないものの、それがかえって迫力と凄みの効果を生んでいます。★また、かつてアンダンテ盤とともに信憑性が疑問視された1952年5月17日のワルター&ウィーン・フィルとの共演音源も、ラジオ・フランスのプロデューサーの尽力でマスターテープのコピーが入手できたため、正真正銘の同日演奏のロットヴァイスロットによる録音が日の目をみました。これは音質も良く驚愕の内容。フェリアーは高まる感情を隠すことができず、涙ながらの壮絶な表現に心を打たれます。最上等のカウンターテナーのような深みと陰影がゾクゾクするほど魅力的。★さらにカラヤン指揮のロマンティックな「マタイ受難曲」、ピアノ伴奏によるヘンデルの美しいアリア等、いずれもフェリアーの魅力を存分に堪能できる逸品ばかり。★もうひとつの注目が、1949年8月に収録されたフェリアーのインタビュー。トラック@Aと同時期なのも興味津々ですが、ドイツ語の質問に落ち着いた英語で答えるフェリアーの話声に聴き惚れてしまいます。話し言葉も魅力的だったという伝説が実感できます。』(以上『内』、誤記を含むが代理店記載ママ) | ||
ヘルマン・シェルヘン、未発表ライヴ シューベルト:ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド イ長調 D438 [ロア・スポエッリ(Vn) ベロミュンスター放送o./ 録音:1945年11月12日〔アセテート盤より〕] ラヴェル:マ・メール・ロワ(全5曲)[RIASso./録音:1949年1月31日] シェーンベルク:ワルシャワの生き残り Op.46[ハンス・オラフ・ハイデマン(語り) ダルムシュタット州立劇場o./録音:1950年8月20日]/ ヘンデル:水上の音楽[RAI国立so./録音:1957年1月5日] ベートーヴェン:カンタータ「栄光の瞬間」Op.136 [ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br) ルイ・リアラン(T) ウルズラ・リップマン、クラウディア・ヘルマン(S) ベルリン聖ヘトヴィヒcho.、放送so./録音:1957年4月30日、シャンゼリゼ劇場] モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜あの悪党はどこに隠れているの [シュザンヌ・ダンコ、マリアンネ・シェヒ、エリカ・ケート(S) ハインツ・マリア・リンス(Br) ヴァルター・ベリー(B) バイエルン放送so./録音:1957年10月6日-12日] ドビュッシー:バレエ音楽「遊戯」[北西ドイツpo./録音:1960年2月1日] ブルックナー:交響曲第2番〜第3楽章「スケルツォ」(カット版) [トロントso./録音:1965年12月14日] 以上、ヘルマン・シェルヘン指揮 | ||
大半が初出音源。2011年はヘルマン・シェルヘン生誕120周年にあたっていた。それを記念して愛娘が社長を務める当レーベルがレア音源の大奉仕。シェルヘンとしては他に録音のない珍しいもの目白押しで衝撃。放送用音源が多いため、曲前にアナウンスが入っているものもあるが、音質良好。最も古いものは終戦の1945年スイスのベロミュンスター放送管を振ったシューベルトの協奏作品で、新しいものは1965年にトロント響を振ったブルックナー。シェルヘンのブルックナーは驚きだが、第2番の第3楽章だけで、それも放送時間の関係でカットされたものながら、彼のブルックナー解釈の一端が伺えて興味津々(全曲が残っているが、おそらくカットだらけだと思われる)。また、わすか7分ながらモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の録音も残されていた。ドイツ語上演でハイテンポ、不思議なボルテージの高さに満ちている。さらにベートーヴェン作品中でもあまり演奏されないカンタータ「栄光の瞬間」が掘り出し物。約30分を占め、独唱もフィッシャー=ディースカウほか豪華。シェルヘンの指揮ぶりも強烈かつ充実度満点。作品を再認識させる。 | ||
SACD化&新リマスタリング〜ヌヴー&デゾミエール ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ジネット・ヌヴー(Vn) ロジェ・デゾルミエール指揮フランス国立o. | ||
録音:1948年4月25日、バーデン=バーデン、ライヴ、モノラル。収録時間:39分36秒。CDでは TAH-355/357(当店未案内、廃盤)で出ていた演奏だが、同一音源のアナログ・マスターから新リマスタリング(エンジニア:C.エッディ)。夭折の天才ジネット・ヌヴーが残したブラームスの協奏曲録音4種中でも、その鬼気迫るような凄絶演奏で知られるバーデン=バーデン・ライヴ。この曲は彼女の十八番だっただけあり、残された録音はいずれも絶品だが、このデゾルミエールとの共演盤は、彼女のソロの素晴らしさは図抜けているものの、録音とりわけオーケストラの分離と強音での割れが興をそぐこととなっていた。代理店によると『今回リマスタリングを施され、目が覚めるような音となりました。テープ劣化に起因するワウや、オーケストラの全奏では多少ビリつくところもありますが、さすがアナログ・マスターからの復刻だけあり、その情報量の多さと音質の向上ぶりに驚嘆させられます。オーケストラの響きが明快になっただけでなく、ヌヴーのソロもニュアンスがより多彩になり、正確な音程と恐るべき集中力のほかに優しい歌い回しや音色の変化まで自在に操っていたことを納得させてくれます。音質が良くなったというより、新たな音源が見つかったかのような衝撃があります。』とのこと。イタリアの画家サンドラ・ブルネッティの独特な画風による肖像ジャケットも魅力。 | ||
フェレンツ・フリッチャイの芸術 モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 K.299 (*) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (#) ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 (+) /ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a (**) ハンス・シュミッツ(Fl;*) イルムガルト・ヘルミス(Hp;*) イェフディ・メニューイン(Vn;#) フェレンツ・フリッチャイ指揮 RIASso.(*/**)、ルツェルン祝祭o.(#)、北ドイツ放送so.(+) | ||
録音:1952年9月17日(*)/1961年8月16日、ルツェルン芸術ハウス(#)/1958年2月2日-3日、ハンブルク・ムジークハレ(+)/1953年4月7日(**)、以上 全てモノラル、ライヴ。おそらく全て初出音源。 『フルトヴェングラーの新録音発見かと錯覚してしまうフリッチャイの「ブラ1」』『早世の天才指揮者フリッチャイはかなりの録音が残されてはいるものの、驚きの初出音源の出現です。当アルバム中もっとも古いモーツァルトのフルートとハープのための協奏曲ではきびきびした音楽作りが魅力ですが、1958年のブラームスの「交響曲第1番」ではフルトヴェングラーを彷彿させる魂をふりしぼるような情念と巨大な音楽作りに驚かされ、あたかもフルトヴェングラーの高音質盤が出現したのかと錯覚してしまうほど感動的です。もともとフリッチャイはDGに同曲を録音しておらず、またスイス・ロマンドとのカスカヴェル盤も入手困難なことを鑑みれば、この北ドイツ放響との音源がいかに貴重か納得できると申せましょう。さらに魅力なのは最晩年のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。メニューインの独奏も素晴らしく、熱い血のたぎる音楽となっていて興奮させられます。また、やはり正規録音のない「ハイドンの主題による変奏曲」も覇気と大きさで圧倒的。まさにフリッチャイの芸術を満喫できるアルバム。本当に凄いです。』とのこと。 | ||
ミュンシュ&ボストン響〜モーツァルト:レクイエムK.626
フィリス・カーティン(S) フローレンス・コプレフ(A) ブラック・スターン(T) マック・モーガン(B) シャルル・ミュンシュ指揮ボストンso.、タングルウッドcho. | ||
録音:1962年7月22日、モノラル、放送用。前出CD-R: WORLD MUSIC EXPRESS, WME-S-1031。 前出盤が初出だった物で、当盤が初プレス盤化&おそらくマスターからの初復刻。独唱者は今回初めて明らかにされている。ミュンシュは当曲をスタジオ録音しておらず、ライヴも2013年現在おそらく当演奏のみ。なお、前出盤はステレオと表記されていた。代理店によると『ミュンシュの激的表現にあふれる魅力的なモツレクの登場。音響は標準的なれど、ターラらしい聴きあたりのやわらかな風合いが安心して観賞することができます。』とのこと。 | ||
ミュンシュの芸術〜ボストン響 1961.9.29、初プレス盤 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 チャイコフスキー:交響曲第6番 Op.74「悲愴」 |
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストンso. | |
録音:1961年9月29日、ボストン、モノラル、ライヴ。CD-R 使用の VIBRATO から VHL-310 で出ている演奏だが、初プレス盤化&マスターからの初発売。なお、代理店はミュンシュの既出「悲愴」2種を共に『ライヴ』と記載しているが、誤りと思われる。TAHRAレーベル「巨匠の芸術シリーズ」。ミュンシュ & BSOの「悲愴」といえば、RCA への1962年3月12日の演奏をLPないしCDで堪能した方も多いのではないだろうか。今回はその半年前にボストンで行われたライヴ。録音状態も良好。1960年初来日の名演も語り草の名タッグによるライヴをじっくりと堪能出来る。ミュンシュが録音した「悲愴」のうち、現在陽の目を見ているのはパリ管の1948年5月録音 (DECCA) と、前述のBSOとの1962年録音。今回の1961年録音はそれに次ぐ3つ目のものだが、全体的に重量感のあるテンポ感と、随所で魅せる独特のテンポの揺らし方などはやはり彼等ならではの魅力。悠然とした構えの中に随所に絶妙な緩急のメリハリをつけるところはまさに巨匠の技。特に最終楽章は白眉の出来栄えで、そのタクトによってオーケストラ全体の鳴り方が突如としてガラリと変わる瞬間が感じられ、彼独特のテンポの変動による素晴らしい表情付けは見事。思わず彼の激しいタクトの振りが目に浮かぶような、哀しくも熱い音運びに圧倒される。前プロのブラームスでは涼やかな音運びを見せているのにも注目で、巨匠の芸術に魅入られる。10年以上にわたって蜜月を築き上げてきたBSOとの円熟したアンサンブルは聞き逃せない。 | ||
ハスキル&クーベリック、初出あり シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54 〔第2楽章〜第3楽章欠落部約2分を別演奏(+)で補完〕(*) ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21 (#) クララ・ハスキル(P) ラファエル・クーベリック指揮(*/#) デンマーク放送so.(*)、 パリ音楽院o. パウル・クレツキ指揮ハーグ・レジデンツo.(+) | ||
録音:1955年2月17日(*)/1960年1月31日(#)/1953年7月9日(+)、全てライヴ、モノラル。(*)は初出音源だが残念ながら一部欠落があり、既出の別演奏(+)で補われている。(#)は1980年代末に、現代物レーベルになる前の DISQUE MONTAIGNE から発売された演奏で、まともな盤が入手出来るのは久々。 ハスキル十八番のシューマンのピアノ協奏曲はアンセルメやオッテルローとの共演盤が知られているが、クーベリックとの1955年ライヴが初めて日の目を見る。夢の共演だが、当時はレコード会社の契約の問題で商品化が実現できなかった。さらに電話回線を使って録音されたためか、第2楽章終結部と第3楽章冒頭の約2分間が欠落していて、ハスキル本人がリリースを拒否したとされる。今回、欠落箇所を1953年7月にクレツキと共演した同曲録音から補い復元した。ハスキルの演奏は相変わらず冴えていて、思いのほか強いタッチと推進力で引き込まれる。 カップリングのショパンは彼女が亡くなった年の1960年1月31日にパリで行われたライヴ。この作品も同年のマルケヴィチとの共演盤があるが、ライヴゆえの熱気と、妖気とさえいえる不思議なオーラに満ちた名演となっている。ロマン溢れる同曲が、まるでモーツァルトのピアノ協奏曲第27番を彷彿させる清明、純化された世界となり、あまりの神々しさゆえ近寄りがたいほど。ショパンのピアノ協奏曲第2番のファン必携の一枚。 | ||
J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232
ピエレット・アラリー(S) ナン・メリマン(Ms) レオポルト・シモノー(T) グスタフ・ナイトリンガー(Br) フランツ・ホレチェク(Cemb) ヘルマン・シェルヘン指揮ウィーン国立歌劇場o.、ウィーン・アカデミー室内cho. | ||
録音:1959年4月、6月、モーツァルトザール、ウィーン、ステレオ。原盤:Westminster。既出CD: MCA, MCAD-2-9821 / DG, 471 253-2(以上すべて廃盤、入手不能)。既に5年以上入手出来なかった物。マスタリング・エンジニア:C.エッディ(アナログ・マスターからの新マスタリング)。シェルヘンは現代曲の演奏で名声を確立したが、もう一つ重要な仕事としてはバッハがあげられる。彼は WESTMINSTER へ同曲を2回録音しており、これは2回目の方。代理店によると『今回の新マスタリングにより当時の技術の凄さを実感できます。シェルヘンのロ短調ミサの特徴のひとつは、その異様に遅いテンポ。この遅さながら、一切だれないところがシェルヘンの凄さ。いわゆる古楽的解釈が現れる以前の演奏で、テンポの伸縮も大きく、弦もヴィブラート多用が目立ちますが、古い世代の指揮者のなかでは最も現代的で、シェルヘンの感性の先進性に驚かされます。アラリー、メリマン、シモノーといったなつかしい歌手たちも芸達者ぶりを示しています。ウィリー・ボスコフスキーをコンサートマストー〔代理店記載ママ〕とするウィーン国立歌劇場管の雰囲気抜群。鮮明になった音質により、あたかも「マーラーの編曲したバッハのロ短調ミサが存在したのでは」と錯覚するほど、マーラー的な香りを放つ世界となっています。ご期待下さい。』とのこと。 | ||
クリュイタンスの芸術 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23(*) フランク:交響的変奏曲(#) / ドビュッシー:夜想曲(+) エミール・ギレリス(P;*) ヴァルター・ギーゼキング(P;#) アンドレ・クリュイタンス指揮フランス国立o. | ||
録音:1959年6月19日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ(*) /1955年7月18日、ザールブリュッケン、ライヴ(#) /1958年9月4日(+)。(+)はおそらく初出音源。(*)は EMI や VAI からDVD映像で出ていた演奏だが、CDは初登場。(#)は前出CD: HUNT (ARKADIA) で、おそらくマスターからの初復刻。「鋼鉄のピアニズム」の名で一世を風靡したエミール・ギレリスをソリストに迎え、1959年に行った歴史的ライヴ録音。クリュイタンスが描く繊細な抒情性と、ギレリスが硬めのタッチで生み出す清廉な抒情性とが融け合った骨太のチャイコフスキー。若きギレリスは、お馴染みの超高速な指さばきとピアノを壊さんばかりの強烈なパワーで、多少のミス・タッチなど指摘する暇も与えぬとばかりの熱演を見せている。最終楽章が終わるや否や割れんばかりに響き渡る拍手とブラボーの嵐に、当時の演奏会場の熱気が伝わってくるようだ。巨匠ギーゼキングの「交響的変奏曲」といえば1940年のメンゲルベルク&アムステルダム・コンセルトヘボウ管、1951年のカラヤン&フィルハーモニア管との名演などが知られているが、これらに次いで収録されたクリュイタンス&フランス国立管との1955年のライヴは知る人ぞ知る名演として語り継がれる熱演。特にアンサンブルの安定感は他にも増して格別で、大胆なテンポ変化を仕掛けるギーゼキングのピアノ・ソロと絶妙な応酬を繰り広げるクリュイタンスの名匠ぶりに魅入られる。録音状態も比較的良好で、ギーゼキングの濃密な表情付けや煌びやかなソロの音色も明瞭に感じられる。唯一の来日公演で披露したベルリオーズの「幻想」の熱演が今なお語り草であるように、フランスものを多く得意としたクリュイタンス。その筆頭に挙がるのはラヴェルだが、「映像」や「遊戯」、「ペレアスとメリザンド」といったドビュッシーの作品にも数々の名演を残している。1958年に録音されたフランス国立o.との「夜想曲」は、ドビュッシーの定番曲でありながらこれまで正規録音としての発売には至っていないプログラムであるだけに、今回の収録は嬉しい限り。クリュイタンスの「夜想曲」は非常に明晰な音運びが特徴で、鋭利な冷たさと抒情性あふれる温もりのコントラストが絶品。全体的にやや硬めの響きではあるが、淀むことのない颯爽とした音の流れに魅入られる名演。 | ||
ジネット・ヌヴー〜最後の録音集 1949 [Ses derniers enregistrements (1949) ] ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.108 (*) ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 (#) |
ジネット・ヌヴー(Vn) ジャン・ヌヴー(P;*) ハンス・ロスバウト指揮(#) 南西ドイツ放送so.(#) | |
録音:1949年9月21日(*) /1949年9月25日(#)、共にライヴ。前出: TAH-355/357 (*/#) 、TAH-465(*)、(以上、共に廃盤)。他出CD: HANSSLER, 93-033 (#; 入手可能) (*)は1999年にTAHRAが発掘した珍しい録音で、2013年現在まで当レーベル以外からは発売されたことがない演奏。初出盤&カップリング変更盤の計2種とも、比較的短期に入手不能となっている。355/357にはベートーヴェンの協奏曲がもう一種(オッテルロー&オランダ放送po./1949年5月1日)含まれており、これも2013年まで他盤が発売されたことがないので、こちらの演奏をカップリングしてほしかった所だが・・・。他に、上記2種の前出盤には共にブラームスの協奏曲がカップリングされており、355/357 のデゾルミエール&フランス国立管(1948年4月25日)録音は1曲のみでSACD化 (TAH-731)、465 のS=イッセルシュテット&NDR (1948年5月3日) 録音は、ACANTA から 233585 で発売されている。代理店曰く、『彼女が搭乗していた飛行機が墜落し、愛器のストラディヴァリウスを抱えたまま帰らぬ人となったのは1949年10月28日であったので、まさに亡くなる直前に収録された録音です。これまでヌヴーの名演は様々リリースされてまいりましたが、彼女の最晩年の演奏を集中して聴くことが出来る本アルバムは、格別の感懐を掻き立てるものに仕上がっています。弟のジャン・ヌヴーと行ったリサイタルでは、十八番ブラームスの艶やかな演奏に脱帽。その可憐な容姿とは裏腹の力強い運弓から生まれる濃厚な音色は、今なお色あせぬ魅力に満ちあふれています。ロスバウト&南西ドイツ放送響とのベートーヴェンはもはやご紹介する必要もないほど語り草となっているヌヴー屈指の名演。ロスバウトの巧みな指揮に導かれる南西ドイツ放送響の上に孤高に響きわたるヌヴーの絶美のヴァイオリン・ソロは圧巻の素晴らしさです。第1楽章冒頭、端正なオーケストラの導入部分から夜明けの太陽のごとく現れるソロの煌びやかさ、終盤に魅せる圧巻のカデンツァ、第2楽章の切なくも艶やかなソロ、そしてエネルギッシュな最終楽章……たとえ翌月の悲劇が予期せぬものだったとしても、それを間近に控えたヌヴー渾身の演奏に心震わされます。いずれも音質は非常に良好。艶やかなヴァイオリンの音色はもちろんのこと、ヌヴーの細やかな表現まで存分に堪能することができます。』とのこと。 | ||
SACD化&新リマスタリング〜ハスキル&リパッティ ・クララ・ハスキル〜ルートヴィヒスブルク・リサイタル 1953(抜粋)(*) J.S.バッハ:トッカータBWV.914 スカルラッティ:2つのソナタ〔ハ長調/変ホ長調〕 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111 シューマン:色とりどりの小品 Op.99 より/アベッグ変奏曲 Op.1(抜粋) ドビュッシー:練習曲集 〜第10番 [クララ・ハスキル(P)/録音:1953年4月11日、ルートヴィクスブルク城、ライヴ] ・ディヌ・リパッティ〜 バルトーク:ピアノ協奏曲第3番(#) [ディヌ・リパッティ(P) パウル・ザッハー指揮南西ドイツ放送o./ 録音:1948年5月30日、クアハウス、バーデン=バーデン(SWR メディア・アーカイヴ)] | ||
CD品番: TAH-4024 [旧・TAH-368] (*) と、TAH-4022/23 [旧・TAH-366/67 ] (#) の計3枚分からの抜粋。国内代理店は(*)と(#)の元CD品番を逆に記載しているが、誤り。『2012年新マスタリング』とのこと。どのような意図のカップリングかよくわからない所がある( (*) で、全曲収録だったアベッグ変奏曲が抜粋になっていたり、TAHRA 盤CDで初出となった曲が3曲中2曲省かれてしまっている)のは残念だが、音質向上に期待したい。 | ||
フェリクス・ヴァインガルトナー・イン・メモリアム〜ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」 (ヴァインガルトナー編曲/管弦楽編版)(*) /交響曲第8番(#) フェリクス・ヴァインガルトナー指揮 ロイヤルpo.(*)、VPO (#) | ||
録音:1930年3月26日-28日、31日(*)、1936年2月25日-26日(#)。数々の歴史的録音の中でも特にヴァインガルトナーを語るに欠かせない、2つの代表録音をカップリングしたアルバム。ブックレット内には演奏会の広告やプログラムの表紙といったヴァインガルトナーにまつわる様々な写真が挿しこまれており、1937年来日公演の際の資料も載せられている。管弦楽録音の黎明期でもあった20世紀初頭、フルトヴェングラーやトスカニーニといった数多くの巨匠達が活躍していた濃密な一時代において、どの巨匠達よりも先にベートーヴェンの交響曲全集録音をやり遂げたのがヴァインガルトナーだった。ベートーヴェン作品の演奏について論文で取り上げるほど熱意をもっていたヴァインガルトナーは数多くの名門オケと録音を残しているが、その中でも今回収録されているVPOを率いて1936年に収録した第8番は屈指の演奏と名高い録音。比較的小規模で明朗快活な曲調の第8番は、澱みない洗練された音運びと清澄な音作りを得意とするヴァインガルトナーの本領発揮といったところで、VPOとの相性の素晴らしさも感じられる。さらに、1930年にロイヤル・フィルと残した「ハンマークラヴィーア」の管弦楽編曲版は、作曲家でもあったヴァインガルトナーが自ら編曲を施した知る人ぞ知る話題の録音。終始堅実かつ厳格な音運びで、複雑な対位法で書かれた原曲を管弦楽のハーモニーに落とし込むという難業を成し遂げた注目の演奏。モノラルだが、音質はいずれも良好。 | ||
クーベリック&デンマーク放響〜ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
エルシー・モリソン(S) エルゼ・ブレムス(A) エルンスト・ヘフリガー(T) フォーブス・ロビンソン(B) ラファエル・クーベリック指揮デンマーク放送so.&cho. | ||
録音:1959年2月26日、ライヴ。初出音源。これまで一般には聴く機会のなかったクーベリックとデンマーク放送so.1959年の第9が登場。クーベリックによる既出同曲は年代順に、イスラエルpo. (1958/HELICON/IPO) 、BRSO (1970/DREAMLIFE;映像)、NPO (1974/BBC LEGENDS)、BRSO (1975/DG)、BRSO (1982/ORFEO D'OR) で、今回は6種目&2番目。なお、国内代理店は『1958年のイスラエル・フィルとのライヴを皮切りに、59年のロイヤル・フィルとのセッション、70、75、82年のバイエルン放響、74年のニュー・フィルハーモニア(いずれもライヴ)と、今日6種の第9録音が世に出ています』などと書いているが、1959年&ロイヤル・フィルなどと言う録音は存在せず(「田園」との取り違えか)、1975年のDG録音はセッションである。この手の情報は、少なくとも既知の事項に関しては正確である事が必須であり、ファンが見たら一笑に付すようなミスを含むならば、最初から記載しないほうが良いのは明らかだろう。このデンマーク放送so.とのライヴはクーベリック45歳の若さ漲る熱演で、トスカニーニを思わす推進力にぐいぐい引き込まれる。もともとクーベリックはライヴで燃えるタイプだが、まさにエネルギー炸裂、彼のどの録音より演奏時間が早いのも注目だが、音楽が走らないのがさすが。クーベリックといえば、マーラー、ブルックナー指揮者として名高いが、このベートーヴェンも、時にブラームスやブルックナーのように響き興味津々。ことに聴きどころは終楽章で、「歓喜の歌」のメロディが最初に弦楽器で提示されるところの絶妙なテンポと歌い回しはクーベリックならでは。歌手陣も素晴らしく、ことに若き日のヘフリガーの美声に酔わされる。CDには合唱団の表記がないが、デンマーク放送cho.で、北欧合唱団ならではの透明な響きも魅力。経年による音の古さはあるものの、素晴らしい音とダイナミックスが再現されていて、この伝説の演奏の凄さを満喫出来る。 | ||
アンチェル&チェコ・フィル + ミルシテイン、モントルー音楽祭ライヴ 1962、初出&初音盤 ドヴォルジャーク:スターバト・マーテル Op.58 (*) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (#) ナタン・ミルシテイン(Vn;#) マリア・シュターダー(S;*) ヴィエラ・ソウクポヴァー(Ms;*) イヴォ・ジーデク(T;*) エドゥアルト・ハケン(B;*) カレル・アンチェル指揮チェコpo.、チェコ・シンガーズcho.(*) | ||
録音:1962年9月13日(*)、1962年9月5日(#)、共に モントルー音楽祭、ライヴ。共に初出音源、さらに意外な事に2曲ともアンチェルの初音盤作品と思われる。また、アンチェルとミルシテインの共演盤と言うのもおそらく初登場。1966年のモツレク(TAH-660)に続くアンチェルのモントルー音楽祭ライヴ第2弾。この年当音楽祭へは2日間、他に(#)と共に「新世界」と「展覧会の絵」を演奏した模様で、少なくとも後者の録音は残っているらしい。「スターバト・マーテル」では名ソプラノ、マリア・シュターダーが登、アンチェル&チェコ・フィルともドヴォルジャーク「レクイエム」で名演を残しているだけに、力強くも清楚な歌声と幅広い声域を活かしたソロは圧巻。荘厳な伴奏も相まって見事な演奏。更に逃せないのは、名手ミルシテインをソリストに配したチャイコフスキー。芯のある艶やかな冒頭のソロから一気にぐっと惹きつけられる。傑出した演奏技術は言わずもがな、軽やかなリズム感と息の長い伸びやかなフレーズ感が素晴らしく、格調高い煌びやかな高音域の音色を堪能することが出来る。超絶技巧連続のパッセージの中でも歌心を失わない、ミルシテインならではの見事なカデンツァは必聴。 | ||
クナッパーツブッシュ〜ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37 (*) / 交響曲第7番 イ長調 Op.92 (#) |
ゲザ・アンダ(P;*) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ケルン放送so.(*)、VPO (#) | |
録音:1962年5月14日、ケルン(*) /1954年1月17日、ムジークフェラインザール、ウィーン(#)、共にライヴ。新リマスタリング。代理店の記載では(*)が『ムジークフェラインザール』(地名記載無し)での演奏となっているが、(#)との取り違え。なお、代理店によると『両曲ともキングやゴールデン・メロドラム社から出ていた盤は音質の点で問題がありましたが、当盤はオリジナル・テープからの復刻。素晴らしい音とダイナミックスが再現されていて、クナの凄さに改めて圧倒されます。』とのこと。既出 CD, CD-R: KING (*/#), CHACONNE (#), DISQUE REFRAIN (#), GOLDEN MELODRAM (#), LIVING STAGE (#), RARE MOTH [CD-R] (*), RITARDANDO [CD-R] (#), ANDROMEDA (*) 。(#)のプレス盤CDは、2013年現在他 盤が入手不能となっている。 (#)について:『(第1楽章)最後、コーダでクレッシェンドしていくところのトランペットの下品なこと。これもみんなやりたくなるんだけれど、結局やめちゃうんですね。フルトヴェングラーにしてもね。だけどクナはやっていますね。下品なトランペット。』『第四楽章は、異常に遅い。若いころは、もっとめちゃくちゃ速くやっていたと思うんだよね。(中略)クナはほんとうは速いテンポでやりたいのに、あえて遅くしているから、どこかホットなんですよね。だから、ときどきトランペットが強烈にクレッシェンドしたり、ティンパニが轟き渡ったり、しかも、最後に我慢出来なくて、ちょっとアッチェレランドしちゃうんですね。』(「宇野功芳の白熱 CD 談義ウィーン・フィル」〔ブックマン社・刊〕より)。 交響曲第7番はクナ節全開の快演。拍手が終らぬうちから物々しく始まり、猛烈に遅いテンポで進む。低音の不気味なうねりが独特で、熱と緊張感が途切れることなく持続する。クナッパーツブッシュはベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番の録音を2種残しているが、どちらも1962年で、ソリストはフォルデスとアンダ。当共演のアンダは、怪物クナ相手に一歩も引かぬ見事な演奏を展開。情感たっぷりで、デリケートなニュアンスに富んでいる。クナの伴奏も堂々としていて濃厚な感情に満ち聴き応え満点。 | ||
ワルシャワのアーベントロート 1953-1954、初出 ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」(*) モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550 (#) ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92 (#) |
ヘルマン・アーベントロート指揮 ワルシャワpo. | |
録音:1953年9月22日(*)、1954年5月16日(#)、すべて ワルシャワ、ライヴ。おそらく全て初出、特に(#)の2曲はこれまで彼の録音がなかったので大歓迎の出現。アーベントロートは1954年5月1日から23日までポーランドに滞在、各地で指揮活動を行なったが、その間の日記(未出版)がフランス語と英語でブックレットに掲載されているのが興味津々。それによれば、16日のコンサートはマチネで、モーツァルトとベートーヴェン以外にルトスワフスキも振ったが、残念ながら音が残っていない。演奏は期待通りのアーベントロート節炸裂で、モーツァルトの感情移入、7番の推進力いずれも物凄く、さらに60年を経ているとは思えぬエネルギーが伝わって来る。録音も想像以上に良好で、ワルシャワ・フィルの明るい音色が再現されている。1954年といえばフルトヴェングラーが没した年。この演奏にも古いドイツの伝統が色濃く残っているのが嬉しい限り。「英雄」もアーベントロートならではの爆演。 #なお、『オーケストラの音は鮮明ながら終始電気的ノイズが鳴っています。これは除去不可能なため、録音資料の価値を鑑みてそのまま CD 化致しました。予めご了承下さい。』とのこと。 | ||
アムステルダムのジュリーニ〜 1960年6月22日、オランダ音楽祭ライヴ ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調 RV.589 (*) / ヴェルディ:聖歌四篇(#) エリーザべト・シュヴァルツコップ(S) ウルズラ・ベーゼ(A;*) カルロ・マリア・ジュリーニ指揮アムステルダム・コンセルトヘボウo.、オランダ放送連盟大cho. | ||
録音:1960年6月22日、オランダ音楽祭、ライヴ、モノラル。おそらく初出音源。イタリアの名指揮者ジュリーニの生誕100周年アニヴァーサリー盤。モノラルながら音の状態も良好。音楽祭の舞台にぴったりのヴィヴァルディの華やぎと、静謐で深遠なる美しさと劇性を併せ持つジュリーニ得意のヴェルディ作品との組み合わせもうまく、気力漲るジュリーニの音楽運びと、オランダ放送連盟大合唱団の迫力ある歌唱が同様に特徴的で、さらにここではシュヴァルツコップの参加もまたおおきな魅力となっている。なお、当日はオール・イタリア・プログラムで、本アルバムには未収録ながら、ほかにボンポルティの合奏協奏曲も演奏されていた。 | ||
アムステルダムのピエール・モントゥー ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」〜葬送行進曲(*) ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」 Op.16 (#) ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 (*) ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 (+) クラース・ブーン(Va;#) ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Va;+) ピエール・モントゥー指揮アムステルダム・コンセルトヘボウo. | ||
録音:1963年11月24日(*/#)、1960年11月3日(+)、コンセルトヘボウ、アムステルダム、ライヴ・モノラル。(#)を除き、おそらく初出音源(ただし、ブラームスの第1交響曲には 1963年11月20日 のライヴがあり、以前 TAHRA から発売されていた [TAH-175/8; 廃盤] )。収録: AVRO (*/#) 。既出 CD : AUDIOPHILE CLASSICS, APL-101558 (#)。1963年の演奏会は、モントゥー&コンセルトヘボウ管によるオランダでの最後から2番目のコンサート(最終日は翌25日)。注目なのが、メインの前に置かれた「エロイカ」の葬送行進曲。この公演の2日前、1963年11月22日にJ.F.ケネディ大統領がダラスで暗殺され、これは大事件を受けての追悼演奏。存在自体は知られていたが、ようやくここに聴くことが可能となった。カップリングは、ロストロポーヴィチ独奏のドヴォルジャークのチェロ協奏曲。さまざまな名指揮者と同曲の録音を重ねているロストロポーヴィチに対して、モントゥーは同曲初音盤、さらに彼のドヴォルジャーク録音自体、交響曲第7番のスタジオ録音だけで大変貴重。 #(+)の第1楽章に、マスターテープに起因する音飛びがあります。御了承の上ご注文頂けますようお願い致します。 | ||
Tahra Story 〜ターラ・レーベル最後の発売 ラモー:6声のコンセール第6番[ヘルマン・シェルヘン指揮フランス国立放送o./ 録音:1964年3月6日、パリ、ORTFスタジオ(初出)] シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D759「未完成」 [ヘルマン・シェルヘン指揮北西ドイツpo./録音:1960年2月11日] ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB.107〜第1楽章 [ヘルマン・アーベントロート指揮メクレンブルク・シュターツカペレ・ シュヴェリーン/録音:1951年(初出)] ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92〜第1楽章/ [ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO /録音:1943年10月31日-11月3日] 交響曲第5番 ハ短調 Op.67〜第2楽章 [ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO /録音:1954年2月-3月] | ||
当レーベルは、2014年2月13日にレーベルの顔であるルネ・トレミヌ氏が亡くなられたのを機に、ヒストリカルの雄として22年間に655のタイトルを世に送り出したその活動に終止符を打つことになった。Tahra Story と銘打たれた最後のアルバムには、1992年の初心に立ち返り、当時と同じく3人の巨匠シェルヘン、アーベントロート、そしてフルトヴェングラーのライヴ演奏が選ばれ、このうち、シェルヘンによるラモーと、アーベントロートによるブルックナーとが初出音源となる。 ブックレットの構成は、レーベルの共同運営者で、トレミヌ氏の公私に亘るパートナーのミリアム・シェルヘン氏のレーベル終了のあいさつに始まり、レーベルのあゆみが綴られたあと、最後にトレミヌ氏自身によるエッセイ「ターラのすばらしいひととき」も掲載している。また、フルトヴェングラー未亡人との2ショットや、大切にしていた家族との写真の数々も収められている。 | ||
TAH-2175 (2CD) 廃盤 |
モントゥー&ACOのブラームス再発売 ブラームス: 交響曲第1番/交響曲第3番/ 悲劇的序曲/ヴァイオリン協奏曲(*) |
ナタン・ミルシテイン(Vn;*) ピエール・モントゥー指揮ACO |
かつてTAH-175/8(4CD)(廃盤)で出ていたモントゥー&ACOのセット物から、ブラームスだけを抜き出したもの。特に第1番はモントゥー晩年の雄大かつクリアな演奏が話題となった物なので、この再発は嬉しい。 2008/9追記:大変人気のあるベスト・セラーでしたが、遂に廃盤となってしまいました。今後の入荷予定はございません。 | ||
ブルックナー:交響曲第4番(*)/交響曲第7番(#) | ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 北ドイツ放送so. | |
録音:1968年10月(*)/1966年12月(#)、ライヴ。ともにステレオ。 元々スタジオ録音がない彼のブルックナーだが、(#)は初発売となるもの。(*)はCD-R使用のJOYレーベルで出ている。正統派ドイツ指揮者としての面目躍如と言うべきエネルギッシュな演奏。 既に入手不可能となっている可能性がありますので、その節はご容赦下さい。 | ||
TAH-9905/6 (2CD) 廃盤/入手不能 |
ベートーヴェン: 交響曲第9番('70.5.7) ヘレン・ドナート(S) ツヴェトカ・アーリン(A) ヴェルナー・ホルヴェーグ(T) ハンス・ゾーティン(B) 荘厳ミサ曲('66.11.13) エリーザベト・ゼーダーシュトレーム(S) ケルステン・マイアー(Ms) ペーター・シュライアー(T) キート・エンゲン(B) 以上、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ハンブルク北ドイツ放送so.(NDRso.) | |
シュミット=イッセルシュテットのドイツ音楽かくありなんと思わせるその正統的解釈は、近ごろ横行する実のない演奏が本質とはかけ離れた物であることを改めて感じさせてくれる。デッカへのスタジオ録音以上に力強さが前面に現れたその演奏は、手兵との親密な関係をうかがわせ、その熱い表現に改めて感服させられる。両曲ともステレオ録音で、音質的にも問題なし。 | ||
ワーグナー:ワルキューレ第1幕 ビルギッド・ニルソン、セット・スヴァンホルム、ヨーゼフ・グラインドル モーツァルト:レクイエム リーザ・デラ・カーサ、マリア・フォン・イロスヴァイ、ヘルムート・クレープス、ゴットロープ・フリック ヴェルディ:レクイエム ステファニア・ヴォイトヴィチ、クリスタ・ルートヴィヒ、ニコライ・ゲッダ、ボリス・カメルリ 以上、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮NDRso. | ||
録音:1953年10月/1952年3月31日/1961年4月10日(曲順)。極上のモノラル。 | ||
WEST-3001 (2CD) 廃盤 |
ベルリオーズ:レクイエム | ジャン・ジロドー(T) ヘルマン・シェルヘン指揮 パリ・オペラ座o. フランス国立放送cho. |
録音:1958年4月7-9日、パリ、アンヴァリド。ステレオ。原盤:Westminster。 | ||
WEST-3003 (2CD) 廃盤 |
シェルヘン唯一のステレオによる同曲 J.S.バッハ: 管弦楽組曲(全4曲)(*)/ 音楽の捧げもの BWV.1079 (ヘルマン・シェルヘン編)(+) |
ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.(*)、 ウィーン木管グループ団員(#) |
録音:1962年9月(*)、1964年6月(+)、ステレオ。原盤:WESTMINSTER。 | ||
モーツァルト: レクィエム ニ短調 K.626(*) 2台のピアノのための協奏曲 ヘ長調 K.242(+) 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365(+) |
マグダ・ラーズロ(S;*) ヒルデ・ レッセル=マイダン(Ms;*) ペトル・ムンテアヌ(T;*) リヒャルト・シュタンデン(B;*) パウル・バドゥラ=スコダ、 レーヌ・ジャノーリ(P;+) ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o. | |
録音:1953年7月(*)/1951年1月(+)。 TAHRAのWESTMINSTERシリーズ、今回はシェルヘンの珍しいモーツァルト録音。「レクィエム」は1958年の録音が国内盤として出ているが、1953年録音が一般レーベルから復刻発売されるのはおそらくこれが初めて。歌手はこちらの録音の方が強力といえる。2つの協奏曲もおそらく初CD化と思われる。ここでは若きバドゥラ=スコダに加え、第2ピアノにコルトーの高弟として知られるレーヌ・ジャノーリ(1915-1979)が参加している。なお本来3台ピアノ協奏曲であるK.242は、モーツァルト自身による2台ピアノ版での演奏。いずれもモノラル録音ながら、さすがWESTMINSTER、当時としては十分良好な音質である。 | ||
ファルナディ&シェルヘン、初CD化 リスト:ピアノ協奏曲 [第1番 変ホ長調(*)/第2番 イ長調(*)] バルトーク:ピアノ協奏曲[第2番(#)/第3番(#)] ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(+) |
エディト・ファルナディ(P) ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o. | |
録音:1953年7月(#)/1952年10月(+)/1951年頃(*)。原盤:Westminster 。現在権利を保有する UNIVERSAL (DG) からライセンスを受けた物で、初CD化となる稀少な録音。 名盤の待望の復活! エディト・ファルナディ(1921-1973)は、ブダペストに生まれたハンガリーのピアニスト。彼女は神童として知られ、十代で既に偉大なピアニストに数えられるほどだった。しかし第二次世界大戦のため、本格的に国外で知られるようになったのは戦後のこと。1950年代前半 Westminster 社へ幾つかの録音を残し、ファルナディの鮮やかな音楽は世界的に話題になった。これらの録音はステレオ時代になって埋もれてしまい、CDにもならなかったので、今回の復活はマニア待望のもの。 | ||
多くが初CD化、シェルヘン Westminster 録音のベートーヴェン ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37(*)/ 「レオノーレ」序曲第2番 Op.72a(#)/ 「レオノーレ」序曲第3番 Op.72b(#)/ 劇音楽「エグモント」 Op.84(+)/ 大フーガ Op.133(**) |
ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.(*/#/+)、 イングリッシュ・バロックo.(**) パウル・バドゥラ=スコダ(P;*) マグダ・ラーズロ(S;+) | |
録音:1958年7月、ステレオ(*)/1953年7月(#/+)/1954年9月14日(**)。原盤:Westminetsr 。先に(*)のみ、ピアノ協奏曲全集として GENUIN から世界初全集CD化(GEN-87102)されていたが、残りは(#)にイタリア系の版起こしCDが出ていた程度で、世界初CD化と思われる。 鬼才指揮者ヘルマン・シェルヘンのベートーヴェンの録音。ピアノ協奏曲第3番は、当時ウィーンの人気若手だったバドゥラ=スコダと完成させた全集の中の一つで、ステレオ初期の名盤として知られていたもの。「エグモント」は、序曲を含め10曲を収録。TAHRAからは、1960年にライプツィヒ放送so.との録音がCDになっていた。大フーガは珍しくイングリッシュ・バロックo.との録音。TAHRAからは1962年のルガーノでの録音がCDになっていた。いずれもシェルヘンらしいエネルギッシュな名演で、国内盤で発売された交響曲全集の補完としてファン必携の組み物。 | ||
シェルヘン、ウェストミンスター録音復刻 Vol.6 マーラー:亡き子を偲ぶ歌(*)/さすらう若人の歌(*) リスト:ハンガリー狂詩曲集 より(#) [第1番/第2番/第3番/第4番/ 第5番/第6番「ペストの謝肉祭」] サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」(+) |
ルクレツィア・ウェスト(A;*) ヘルマン・シェルヘン指揮 ウィーン国立歌劇場o.(*)、 RPO(#) ゲイリー・ムーア (ナレーション;+) ヨーゼフ&グレーテ・リヒター(+) | |
録音:1958年6月(*)/1954年9月(#)/1957年、ステレオ(+)。原盤:WESTMINSTER。 「動物の謝肉祭」はニューヨーク・ブロンクス動物園の象やライオンの鳴き声が実際に収録されている。ナレーターは1950年代、アメリカのTV、ラジオ界で活躍していた人で、同名のシンガーソングライター&ギタリストとは別人。 | ||
TAHRA "TAH-4000" シリーズ #発売時はミッド・プライスでしたが、社主の逝去に伴う新譜発売停止により、基本的に流通在庫のみとなっており、通常ルートの国内代理店から入荷する確率が低くなったため、レギュラー盤と同価格とさせていただいております。御了承下さい。 | ||
フルトヴェングラー&北ドイツ放響 1951.10.27〜 ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調 Op.68/ ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 北ドイツ放送so. | |
録音:1951年10月27日、ハンブルク、ムジークハレ。ライセンサー:北ドイツ放送局。旧品番:FURT-1001(単売では当店未案内)。 | ||
フルトヴェングラー&BPO 1947.5.25〜 ベートーヴェン: 交響曲第6番「田園」/交響曲第5番「運命」 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1947年5月25日、ティタニア・パラスト。旧品番:FURT-1016(単売では当店未案内)。フルトヴェングラー戦後BPO復帰、初日のベルリンRIAS録音。 | ||
TAH-4003 廃盤 |
フルトヴェングラー&VPO 1944.12「ウラニアのエロイカ」 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO |
録音:1944年12月19日-20日 | ||
フルトヴェングラー& BPO + ハンゼン ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番(*)/交響曲第5番「運命」(#) |
コンラート・ハンゼン(P;*) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1943年10月31日、11月3日(*)/1943年6月30日(#)、以上、ベルリン・フィルハーモニー。ライセンサー: FonoTeam。旧品番:FURT-1034/39 の CD2 [FURT-1035] 。 | ||
フルトヴェングラー& BPO 1942-1943 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(*) ワーグナー: 「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(#)/ 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 〜第1幕への前奏曲(+) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1943年6月30日、ベルリン・フィルハーモニー(*)/1942年11月8日-9日、ベルリン・フィルハーモニー(#)/1942年2月26日、ベルリンAEG工場(+)。ソース:ドイツ放送アーカイヴ。旧品番:FURT-1034/39 の CD3 [FURT-1036] 。 | ||
TAH-4006 廃盤/入手不能 |
フルトヴェングラー& BPO の「合唱」 1942.3.22, 24 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 ティラ・ブリーム(S) エリーザベト・ヘンゲン(A) ペーター・アンダース(T) ルドルフ・ヴァツケ(B) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮BPO、ブルーノ・キッテルcho. | |
録音:1942年3月22日、24日、ベルリン・フィルハーモニー。ソース:ドイツ放送アーカイヴ。旧品番:FURT-1034/39 の CD4 [FURT-1037] 。 | ||
フルトヴェングラー& BPOの「エロイカ」 1952.12.8 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1952年12月8日、ベルリン・ティタニア・パラスト。ソース: ベルリン RIAS。旧品番:FURT-1008/9(単売では当店未案内) の CD1 [FURT-1008] 。 | ||
フルトヴェングラー& VPO の「合唱」 1952.2.3 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 ヒルデ・ギューデン(S) ロゼッテ・アンダイ(A) ユリウス・パツァーク(T) アルフレート・ぺル(B) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮VPO、ウィーン・ジングアカデミー | ||
録音:1952年2月3日、ムジークフェラインザール、ウィーン。ソース:ORF 。旧品番:FURT-1075。ドイツ・フルトヴェングラー協会やANDANTEからも出てはいるが、マスター・テープから復刻された1枚ものの市販CDはこれが初めてだった。録音自体は以前 LP で ROCOCO 、CDでは Disque Refrain から出ていたものと同一だが、既出盤は多くが入手困難となっている。 人によっては1951年のバイロイト盤よりも上で、フルトヴェングラーのベストではないかと評する、正に入魂の演奏。宇野功芳氏も「完熟した」と評する。 | ||
フルトヴェングラー& VPOの「エロイカ」 1952.11.30 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO | |
録音:1952年11月30日、ウィーン・ムジークフェラインザール。ソース:ORF。旧品番:FURT-1076/7 の CD2 [FURT-1077] 。 | ||
フルトヴェングラー& ルツェルン祝祭管 1953.8.26 他 シューマン:交響曲第4番(*) ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」(#)/ 交響曲第7番〜リハーサル(+)/ 交響曲第9番〜フィナーレより(##) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(**) |
イェフディ・ メニューイン(Vn;**) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 ルツェルン祝祭o.(##以外)、 フィルハーモニアo.(##) | |
録音:1953年8月26日(*/#)/1951年8月15日(+)/1949年10月7日(**)/1954年8月22日(##)、以上ルツェルン音楽祭。原盤:HMV(**)。旧品番:FURT-1088/9 [FURT-1088] 。 発売当時多くのフルトヴェングラー・ファンを喜ばせたリリース。1996年にフランス・フルトヴェングラー協会から突如発売された、1953年夏のルツェルン音楽祭のコンサートは燃えた演奏で、宇野功芳氏など熱烈なフルトヴェングラー・ファンから高い評価を受けたが、協会盤は一般には入手難、MUSIC & ARTSのセット物や ELABORATION からも CD は出たものの一般にはあまり広まらなかった。(+)もCDは前記 M & A 盤のセットのみという貴重な音源。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ ベートーヴェン:交響曲第2番 ブラームス:交響曲第4番 |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ブレーメンpo. | |
録音:1952年12月12日、グロッケンザール、ブレーメン。ライヴ。旧品番:TAH-216。ライセンサー:ブレーメン放送。 | ||
アーベントロート の「合唱」 1950.12.31 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 ティラ・ブリーム(S) ディアーナ・エウストラーティ(A) ルートヴィヒ・ズートハウス(T) カール・パウル(B) ヘルマン・アーベントロート指揮ベルリン放送so、 ウンター・デン・リンデン国立歌劇場cho. | ||
録音:1950年12月31日。旧品番:TAH-230(当店未案内)。 待ち望まれていた復活! 数あるアーベントロートの第九でもまず第1に聴かれなければならない超劇的演奏。録音も良好。 | ||
ヨッフム&ACO + ブッフビンダー&アッカルド モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466(*) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.54(#) |
ルドルフ・ブッフビンダー(P;*) サルヴァトーレ・ アッカルド(Vn;#) オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1976年1月17日(*)/1977年4月17日(#)、以上コンセルトヘボウ、アムステルダム。旧品番:TAH-232/5の CD1 [TAH-232] (当店未案内)。ライセンサー: ヒルヴェルスム NOS 放送。 | ||
ヨッフム&ACO、「オベロン」「英雄」 ウェーバー:「オベロン」序曲(*) ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(#) |
オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1980年11月2日(*)/1977年4月21日(#)、以上コンセルトヘボウ、アムステルダム。旧品番:TAH-232/5の CD2 [TAH-233] (当店未案内)。ライセンサー: ヒルヴェルスム NOS 放送。 | ||
ヨッフム&ACO、「画家マチス」他 レーガー:セレナード ト長調(*) ヒンデミット:交響曲「画家マチス」1934年(#) |
オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1976年1月27日(*)/1979年1月28日(#)、以上コンセルトヘボウ、アムステルダム。旧品番:TAH-232/5の CD3 [TAH-234] (当店未案内)。 確かTAH-232/5 (Tribute to Eugen Jochum) の CD4 はヨッフムへのインタビューだったかと思われるので、このセットに含まれていた楽曲は以上3枚で全て再発されたことになる。 | ||
若きチェリビダッケ Vol.1 ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番(*) ブラームス:交響曲第4番(#) |
セルジュ・チェリビダッケ指揮 BPO | |
録音:1946年1月10日(*)/1945年11月18日(#)。旧品番:TAH-271(当店未案内)。ソース:ベルリン放送アーカイヴ。題名は旧盤発売時のもの。 | ||
フルトヴェングラー&アーベントロート ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(*) 交響曲第6番「田園」(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮(*) BPO(*) ヘルマン・アーベントロート指揮(#) ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.(#) | |
録音:1943年6月30日、フィルハーモニー、ベルリン(*)/1945年3月12日、コンコルディア・ホール、ライプツィヒ(#)。旧品番:TAH-272。 フルトヴェングラーの数ある「運命」でも最も劇的な1943年録音と、アーベントロートの起伏に富んだ「田園」の興味深いカップリング。 | ||
ハンス・クナッパーツブッシュ ハイドン:交響曲第88番(*) ブラームス:交響曲第2番(#)/交響曲第3番(+) R.シュトラウス:交響詩「死と変容」(*) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ドレスデン国立歌劇場o. | |
録音:1959年11月28日(*)/1959年11月27日(#)/1956年11月4日(+)。旧品番:TAH-303/04。 クナお得意のハイドン88番とブラームス2番&3番。 | ||
クララ・ハスキル モーツァルト:ピアノ・ソナタK.330 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番 Op.31 No.3 シューベルト: ピアノ・ソナタ第21番 D.960(第1楽章欠落) |
クララ・ハスキル(P) | |
録音:1957年8月23日。旧品番:TAH-362。シューベルトの第1楽章が欠落しているものの、あまりにも素晴らしい演奏のためハスキルファンには絶対に聴き逃せない物。 | ||
ハスキル&リパッティ〜幻の音源集「Clara Haskil & Dinu Lipatti "Hommage"」
[CD 1] - Hommage À Clara Haskil 〜クララ・ハスキル リスト:軽やかさ(+)/グラウン:ジーグ(**)/プーランク:プレスト(**) メンデルスゾーン:7つの性格的な小品集〜第4番「軽く軽快に」(**) ブラームス:カプリッチョOp.76 No.5/インテルメッツォOp.76 No.4 スクリャービン:プレリュードOp.50 No.2/ラフマニノフ:練習曲「音の絵」Op.33 No.2 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番(部分)(*)/シューマン:アベッグ変奏曲(##) モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」(#) J.S.バッハ:コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.599(++) [クララ・ハスキル(P) 不明指揮者&オーケストラ(*) オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送so.(#)/ 録音:1928年-1929年(+)/1936年12月(**)/1958年(*/無印)/ 1930年代-1940年代(##)/1954年3月1日(#)/1953年4月11日(++)] [CD 2] - Hommage À Dinu Lipatti 〜ディヌ・リパッティ J.S.バッハ:コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.599[1947年9月] リパッティのインタビュー(インタビュー中で、ショパンのワルツ第3番 イ短調、 バッハ/ブゾーニ編のオルガン・コラールヘ長調を演奏)[1950年7月27日] リパッティのインタビュー[2種; 1950年11月29日/1950年] バルトーク:ピアノ協奏曲第3番[1948年5月30日](+) リパッティ:左手のためのピアノ・ソナタ[1943年3月4日] [ディヌ・リパッティ(P) パウル・ザッハー指揮南西ドイツ放送o.(+)] | ||
旧品番:TAH-366 [TAH-366/367]。 ルーマニア出身の偉大な二人のピアニストによる貴重な録音を集めたこのアルバム、まずハスキルの収録曲から見て見れば、霧で煙る美しい港といった風情のリスト「軽やかさ」は、何と彼女の生涯2曲目(1曲目はショパンだが、今日に至るまで未発売の模様で、現存しているのかどうか不明)の録音、かつ当盤が初発売だった物。他曲もおそらく当盤が唯一の発売となる物だが、やはり中でもモーツァルト、ここに収められた「ジュノム」では、ヨッフムによる伴奏というまさに夢の組み合わせが聴ける。 方やリパッティは、肉声がふんだんに収録されているのも、夭折の天才が身近に感じられるプラス点。バルトークのコンチェルトはまさに鬼気迫るものがあり、圧巻。あらためてこの再発がうれしく感じられる。 | ||
クララ・ハスキル〜 ルートヴィヒスブルク・リサイタル 1953 完全収録盤 J.S.バッハ/ブゾーニ編: いざ来たれ、異教徒の救い主よ(*) J.S.バッハ:トッカータBWV.914 スカルラッティ:3つのソナタ[L.457, 142, 33] ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111 シューマン: 色とりどりの小品 Op.99 より(*)/ アベッグ変奏曲 Op.1/森の情景 Op.82 より(*) ドビュッシー:練習曲集 より [対比的な響きのための練習曲/ 半音階のための練習曲] ラヴェル:ソナチネ |
クララ・ハスキル(P) | |
録音:1953年4月11日、ルートヴィクスブルク城、ライヴ。旧品番:TAH-368。 旧 TAH-368 以前には STRADIVARIUS 等から出ていたライヴだが、15分ほどの欠落を補った初の完全収録盤((*)が旧盤で初出)だったもの。彼女が唯一残したドビュッシーやベートーヴェンの最後のソナタなど、ファンなら手元にぜひ置きたいライヴ。 | ||
TAH-4025/26 (2CD) 廃盤 |
クララ・ハスキル、未発表録音集 | クララ・ハスキル(P) |
旧品番:TAH-389 [TAH-389/390]。 | ||
シェルヘン&フィラデルフィア管〜 マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 |
ヘルマン・シェルヘン指揮 フィラデルフィアo. | |
録音:1964年10月30日。ライヴ、ステレオ。旧品番:TAH-422。ライセンサー:フィラデルフィア管弦楽団。 1964年、初めてアメリカを訪れたシェルヘン(いつも招聘を断り続けていたという)のデビューコンサートの貴重な記録。録音状態が非常に良く、フィラデルフィアサウンドが生々しく過激に脳天を直撃する。彼独自の考えにより様々なカットがあり、特に第3楽章は通常15分以上かかるところが5分42秒! 10分前後のアダージェットがなんと15分12秒! やはりシェルヘンはタダものではなかった!!! ハルモニア・ムンディにも5番の録音がある(HMA-1955179; 廃盤)が、HMA盤はシェルヘンの最晩年、1965年11月、シャンゼリゼ劇場でのライヴ。興味深いのはHMA盤では、終演後ものすごいブーイングと怒声が渦巻いていたのに、兄弟愛の街、フィラデルフィアではブラヴォーの嵐。HMA盤との聞き比べをお勧めしたい。 | ||
ジャック・ティボー〜モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第5番K.219(#)/ ヴァイオリン・ソナタ第34番K.378(+)/ ティボーのインタヴュー(約24分)(**) |
ジャック・ティボー(Vn) ゲオルグ・ルートヴィヒ・ ヨッフム指揮(#) ハンブルク室内o.(#) アルトゥール・ ルービンシュタイン(P;+) ベアトリクス・ドゥザンヌ (インタヴュアー;**) | |
録音:1950年12月11日、シャイヨー宮、ライヴ(#)/不詳 [SP録音] (+)/1944年1月7日(**)。旧品番:TAH-424/5の CD1 [TAH-424]。 旧盤は、20世紀フランス最高のヴァイオリニスト、ジャック・ティボーの没後50年を記念し、2003年(没後49年)に発売された物で、他に協奏曲第3番&第4番が含まれていた。 | ||
ヨッフム&ACO、1975年の「ロマンティック」 ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 |
オイゲン・ヨッフム指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1975年1月16日、ライヴ。旧品番:TAH-440/3の CD1 [TAH-440]。 油ののりきっているヨッフムによる劇的ライヴ! | ||
ベーム、バックハウス、フェラス〜ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 Op.58 (*) / ヴァイオリン協奏曲 Op.61 (+) |
ヴィルヘルム・ バックハウス(P;*) クリスティアン・ フェラス(Vn;+) カール・ベーム指揮 ベルリン放送so.(*)、BPO(+) | |
録音:1950年10月9日(*)/1951年11月18日-19日(+)。旧品番:TAH-448。 これぞ、ドイツ!という響きのベーム + バックハウス + ベルリン放送so.と、ベームがフランスから1951年にウィーンに招いて国際的なキャリアが花開いたフェラスによるベートーヴェンの最も美しい協奏曲という、二つの夢の組み合わせ。バックハウス、ベームともにバリバリの時期だけに(*)の演奏はエネルギッシュで熱い。若きフェラスも巧い。 #流通状況により、TAH-448 をお届けする可能性もございます。 | ||
サバタ&NYP + ミルシテイン ベートーヴェン: 交響曲第5番/ヴァイオリン協奏曲(*) |
ナタン・ミルシテイン(Vn;*) ヴィクトル・デ・サバタ指揮 NYP | |
録音:1950年3月16日、カーネギー・ホール、ライヴ。旧品番:TAH-449。交響曲第5番は、触ると火傷しそうという表現がぴったり。以前 Melodram から発売されていたものと同一演奏だが、共にサバタ唯一の録音。 #流通状況により、TAH-449 をお届けする可能性もございます。 | ||
TAH-4033 廃盤 |
ワルター&VPOの「大地の歌」1952年ライヴ マーラー:交響曲「大地の歌」 |
カスリーン・フェリアー(A) ユリウス・パツァーク(T) ブルーノ・ワルター指揮 VPO |
ハスキル〜未発表録音集 (Vol.2) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 Op.58(*) J.S.バッハ:トッカータ ホ短調 BWV.914(+) ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第18番 Op.31 No.3(+) |
クララ・ハスキル(P) ヘルベルト・ フォン・カラヤン指揮(*) ウィーンso.(*) | |
録音:1952年10月25日-26日、ウィーン(*)/1952年5月31日、ザイドルハウス、ミュンヘン(+)。旧品番:TAH-483。 (*)は、当時57歳のハスキルと44歳のカラヤンの初共演時ライヴ。第1楽章が終わって4分間拍手が続いた(旧盤ではカットされており、当盤案内には記載無し)ほどコンサートは大成功し、意気投合した彼らはこの後も共演を続けた。音質良好。 2006年に TAH-601 (3CDs) でもセット化再発されている。 | ||
ワルター&NYP 1953.1.4 モーツァルト: 交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」(*) マーラー:交響曲第4番(#) |
イルムガルト・ ゼーフリート(S;#) ブルーノ・ワルター指揮 NYP | |
録音:1953年1月5日(本体記載; おそらく正しくは1953年1月4日、後述)ライヴ。旧品番:TAH-524。(*)は国内KINGから4日のライヴが出ていたことがある上5日にはCBSのスタジオ録音が行われており、(#)もディスコグラフィでは4日とされている事から、2曲とも4日の演奏である可能性が高い。だとすれば、(*)は宇野功芳氏が「翌日のスタジオ録音よりも更に凄まじい。テンポの変動、ホルンの最強奏、これこそアンチ・ロココのモーツァルトだ」と絶賛している演奏という事になる。 ステレオ時代のワルターは彼本来の持ち味をかなり失ってしまっているという意見が最近広まって来ているようだ。その特徴はニューヨーク時代のライヴによく出ているが、これまでのCDは音質が悪く、あまり顧みられることはなかった。今回の2曲は鮮明な音質で、気力の充実したワルターの指揮ぶりを堪能できる。 | ||
ハスキル〜初出だったモーツァルト モーツァルト: ピアノ協奏曲第19番 K.459(*)/ ピアノ協奏曲第10番 K.365 「2台のピアノのための」(#) |
クララ・ハスキル(P;*/#) ゲザ・アンダ(P;#) フェレンツ・フリッチャイ指揮(*) ケルン放送so.(*) パウル・ブルクハルト指揮(#) ベロミュンスター・スタジオo.(#) | |
録音:1952年5月30日、ケルン。ライヴ(*)/1954年10月18日、スタジオ、放送音源(#)。旧品番:TAH-523。たしか2曲とも初出だった演奏。 ハスキルの十八番曲2曲、それも共に初出演奏がセットになった嬉しいアイテム。(#)も複数回の録音が残されているが、(*)は特に得意とした曲で、TAHRAからは同じフリッチャイの指揮で1953年1月のRIAS放送用音源が出ている(TAH-4025/26; 旧・TAH-389)が、今回もその相性の良さは変らず。フリッチャイのファンも見逃せない。音質は上々。 2006年に TAH-601 (3CDs) でもセット化再発されている。 |