GREENDOOR "GD SERIES" 柳兼子、クロイツァー、シロタ、ボベスコなど、他では聞くことのできない貴重な音源が盛り沢山の、同レーベル通常シリーズ。 | ||
魔王〜柳兼子ベスト・セレクション 杉山長谷夫:金魚屋/苗や苗 シューベルト:魔王/ます アイルランド民謡:庭の千草 ヘイズ:故郷の廃家 ブラームス:永遠の愛 カッチーニ:愛しのアマリリ シューベルト:夜と夢 グルック:五月を称える歌 ビゼー:「カルメン」〜ハバネラ ロイテル:四つ葉のクローバー 弘田龍太郎:春声〜昼 中田章:早春賦 ブラームス:子守歌 柳兼子「芸を語る」(*) |
柳兼子(A/語り;*) 大島正泰(P) 久本成夫(P) | |
録音:1960年代(本体には詳細データあり)。以前発売された「柳兼子〜永遠のアルト」(GD-2001/3;現在メーカー在庫切れ、再プレス未定)から、音楽評論家宇野功芳氏が選曲・監修したもの。 日本の西洋音楽黎明期から演奏活動を開始、後年は指導者としても知られ、80才を越えてもレコーディングを残すなど最晩年まで活躍した名アルト、柳兼子(1892-1984)熟年の演奏。 | ||
レオニード・クロイツァー 〜没後50周年記念「ピアノ講座より」1951-1952 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 ショパン: 練習曲集(抜粋) [変ト長調Op.10-5/ハ長調Op.10-7/ 変イ長調「牧童」Op.25-1/へ短調Op.25-2/ へ長調Op.25-3/ハ短調Op.25-12/]/ 幻想曲 へ短調Op.49/舟歌 嬰へ長調Op.60 リスト: メフィスト・ワルツ/ ハンガリー狂詩曲15番 イ短調「ラコッツィ行進曲」/ 愛の夢第3番/パガニーニ練習曲[第1番−第6番] ドビュッシー:映像第1集 シューマン: 幻想曲 ハ長調Op.17/子供の情景Op.15/謝肉祭Op.9 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ3番 ハ長調Op.2-3/ ピアノ・ソナタ31番 変イ長調Op.110 ブラームス:ラプソディ 変ホ長調Op.119-4/ ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24 |
レオニード・クロイツァー(P) | |
名教師として昭和の楽壇に名を留めながらも、巨匠ピアニストとして活躍した業績は埋もれていたクロイツァー。その彼の放送録音を丁寧に復刻した物。豪壮で緻密な解釈が魅力。 | ||
日本音楽界の恩人「レオ・シロタ教授を讃えて」 ・DISC 1:<東京告別演奏会>(*) スカルラッティ(タウジヒ編): パストラル ホ短調/カプリッチョ ホ長調 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調Op.31-3 シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番 イ短調D.845 ・DISC 2:<東京告別演奏会>(#) ホセ・アントニオ:前奏曲 ストラヴィンスキー:ワルツとポルカ バーバー:エクスカージョン第4番 山田耕筰:「荒城の月」を主題とする変奏曲 ショパン:夜想曲第5番 嬰ヘ長調/練習曲 ハ短調 リスト:ハンガリー狂詩曲第6番 <日本コロムビア SP盤より> 山田耕筰:彼と彼女/主題と変奏(母に捧ぐる変奏曲) ショパン:練習曲 変ト長調「黒鍵」/練習曲 変ト長調「蝶々」/ 円舞曲 変ニ長調(ローゼンタール編) リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 スカルラッティ(タウジヒ編):カプリッチョ、ソナタ <英 ホモコード SP盤より> リスト:ラ・カンパネッラ ヘンデル:調子のよいかじ屋 グリンカ(バラキノフ編):ひばり ・DISC 3:<1940年代録音>(+) ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3つの情景 シューマン:交響的練習曲 ショパン:夜想曲第13番 ハ短調/マズルカ第35番 ハ短調/ バラード第4番 ヘ短調/3つの新しい練習曲 |
レオ・シロタ(P) | |
録音:1963年12月3日、日比谷公会堂(*/#)/他。(#)と(+)は今回初CD化。 クリストファ・N.野澤氏監修、没後40周年企画CD。レオニード・クロイツァー「ピアノ講座より」(GD-2005/8)に続く、戦後の日本音楽界に貢献しながらも過去に封印されたピアニスト、レオ・シロタの業績を偲ぶ。 ロシア生まれのユダヤ人ピアニスト、レオ・シロタは少年時代パデレフスキーに才能を認められウィーンへ留学、そこで師事したブゾーニに大きな影響を受けブゾーニ派ピアニストへと成長、ウィーンを拠点にヨーロッパで若手ピアニストとして名声を博し、その演奏はヴィルトゥオーソ・タイプと評された。1928年にはシベリアを横断し初来日、山田耕筰と親交を深め、1931年には東京音楽学校教授に就任、教育面でもすぐれた才能を発揮し、園田高弘ら多くの才能を育んだ。1944年敗戦が濃厚になった頃には軽井沢に軟禁状態になり苦しい生活も強いられたが、戦後アメリカに移住し後進の指導やリサイタル、放送活動も続けた。1963年には弟子たちの要請により17年ぶりに来日、日本での最後のリサイタルを行った(*/#)。このリサイタルの前半はARBITERから先に発売されていた(ARB-123)が、後半は初CD化(初発売?)。他にも珍しい音源が復刻されており、ピアノ・マニアなら見逃すわけにはいかない。 関連情報として、2005年4月30日より岩波ホールで映画「ベアテの贈りもの」が上映される。この映画はレオ・シロタの娘、ベアテ・シロタ・ゴードンの生涯を描いた作品で、前半にレオ・シロタのことが紹介されるが、音楽はシロタの演奏が中心に使われているという。 | ||
マルセル・ミュール〜コンプリメンタリー P.ランティエ:シシリエンヌ M.デュクラック&F.ブレイユ: アンダンテとフィルーズ A.トマジ:ジラシォン P.ボノー: サクソフォン独奏のためのワルツ形式によるカプリス P.M.デュポア:ディヴェルティスマン グラナドス:「ゴイェスカス」〜間奏曲(ミュール編) C.パスカル: アルト・サクソフォンとピアノのためのソナチネ E.ボザ:アンプロヴィザシォンとカプリス D.ラザルス: アルト・サクソフォン・ソロ・ソナタ チェレプニン:ソナチネ・スポルティヴ |
マルセル・ミュール(Sax) | |
録音:1953年&1954年。 ヒストリカル・シリーズで大好評となった「マルセル・ミュール」(GDCS-0006)に続く第2弾。詳細な解説は前回同様、ミュールとの親交深い、松沢増保氏。本CDは、ミュール最盛期の録音で、ヴァイオリンのような美しいヴィブラート奏法で演奏される作品は全て絶品。また、このアルバムにはミュールに献呈された作品が数多く収録されている。 | ||
ジョコンダ・デ・ヴィート ブラームス:ヴァイオリン協奏曲Op.77 |
ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) パウル・ファン・ケンペン指揮 ドイツ歌劇場o. | |
録音:1941年。ポリドールSP盤より復刻。 デ・ヴィートは、最初の本格的なレコーディングに10年以上も研修したブラームスのコンチェルトを選んだ。このポリドール盤のSPは録音も大変良く、美しい愛器の音や、素晴らしい技巧を見事に再現している。唖然とするほど美しいタッチ、磨きぬかれたポルタメント、呼吸のように自然な表現は最後まで極上のブラームスを聴かせてくれる。まさに渇望の一枚。 | ||
ジャック・ティボー、リサイタル〜古典から近代現代まで ヴェラチーニ(サルモン編):ソナタ ホ短調[タッソ・ヤノポーロ(P)/1936.5.27] デプラーヌ(ナシェ編):イントラーダ=アダージオ[タッソ・ヤノポーロ(P)/1933.7.2] ルクレール(クライスラー編):タンブーラン[ハロルド・クラクストン(P)/1925.11.25] J.S.バッハ(ヴィルヘルミ編):G線上のアリア[ハロルド・クラクストン(P)/1927.2.14] J.S.バッハ(シューマン編):ロンド形式のガヴォット[タッソ・ヤノポーロ(P)/1936.3.21] ベートーヴェン:ロマンス第2番[ハロルド・クラクストン(P)/1925.11.25] ブラームス(ホッホシュタイン編):ワルツ第15番[ハロルド・クラクストン(P)/1925.11.23] ドビュッシー(ハルトマン編):ミンストレル[アルフレッド・コルトー(P)/1929.6.7] ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女[ハロルド・クラクストン(P)/1927.2.14] ドビュッシー:ゴリヴォーグのケークウォーク[ハロルド・クラクストン(P)/1925.11.25] ポルディーニ(クライスラー編):踊る人形[タッソ・ヤノポーロ(P)/1933.7.1] マルシック:スケルツァンド[タッソ・ヤノポーロ(P)/1933.7.1] アルベニス(クライスラー編):マラゲニャ/タンゴ[タッソ・ヤノポーロ/1933.7.1] ファリャ(コハンスキ編):ホタ[タッソ・ヤノポーロ(P)/1930.4.23] シマノフスキ:アレトゥーサの泉[タッソ・ヤノポーロ(P)/1933.7.1] | ||
ティボー(ヴァイオリン)といえばピアノとの共演が並外れて秀逸。これらの演奏はSP時代は勿論のこと、現代においても典雅な美しさは追随を許さない。本CDは全曲SP盤からの板起し。古典から現代まで、ティボー絶頂期の演奏を収録した。 | ||
ローラ・ボベスコ、1939年(?)録音集 ラロ:ヴァイオリン協奏曲第2番「スペイン交響曲」(*) スタン・ゴレスタン(1875-1956):ツィンガレラ(#) |
ローラ・ボベスコ(Vn) ウジェーヌ・ビゴー指揮(*) コンセール・ラムルーo.(*) A.M. ジニスティ=ブリッソン(P)(#) | |
録音:1939年と記載。(*)はMALIBRANから1942年とされる演奏がCD復刻されている(CDRG-131)が、原盤番号などからしておそらく同一の演奏。(#)はおそらく初CD化で、元SPも非常に稀少な物のようだ。 「ローラ・ボベスコ、1919年8月9日、ルーマニアのクライオヴァの生まれ、2003年9月4日、84歳で逝去。『もし』という言葉は歴史上の人物の評価の場合にしばしば用いられるある種の残念さや期待を含んだ表現だが、ローラの場合『もし第二次世界大戦がなかったなら』というのはたしかに我々にとってこの上ない残念さに充ちた響きのように思う。彼女の戦後のキャリアーについては今までも数多く語られてきたが、ローラが一番輝いていた頃、そして戦争の為に中断を余儀なくされた1930年代後半からの約10年間については殆ど知られていない。今回、その頃の彼女の代表的な録音が復刻される。このCDに収められているラロとゴレスタンはいずれも1939年に録音されている。原盤の「スペイン交響曲」はフランス・コロムビア:LFX619/3(カデンツァ注:おそらく"LFX 610 / 613"の誤記)、「ツィンガレラ」はHMV:L1078(のちにDB11237)。」(山口勗;ライナー・ノートより) | ||
ローラ・ボベスコ、サロンコンサート 1986.3.2 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 フォーレ:子守歌 エスペホ:プレスト ウィニアウスキー:マズルカ |
ローラ・ボベスコ | |
録音:1986年3月2日、岡田又彦氏邸、東京。ライヴ。ボベスコ自身による曲紹介付き。 「1986年3月2日、小春日和の日曜日の午後、中央線四ッ谷駅に程近いマンションの一室に全国からボベスコの熱狂的なファンが集まった。古くからのボベスコファン岡田又彦さんをはじめ、在京のボベスコファンの方々のご尽力で、この年、何度目かの来日公演を果たしたボベスコが一般公演の合い間をぬってごく内輪の「サロンコンサート」を開く事になり、岡田さんのマンションが会場となった次第、というわけだった。 1980年の初来日以来、ほとんど毎年のようにわが国を訪れて音楽愛好家の渇を癒してくれたボベスコだが、公式の公演以外にもこうしたサロンコンサートの希望にもしばしば応じてくれた。この年の岡田邸以外でも、東京のT邸、神戸のU邸など、幸運にも参加の機会に恵まれた者にとっては文字通り至福のひと時となったものだ。こういう時のボベスコはごく親しい身内だけの、という親近感からか、曲ごとに参加者に語りかけながら、時には思いがけない破目外しなども披露して「本当に幸せいっぱい」という雰囲気を撒き散らしながらの演奏だった。今回CD化された1986年のサロンコンサートもそういった雰囲気に溢れたアットホームな和やかな空気を感じ取っていただけるものだと思う。」山口勗(ライナー・ノートより抜粋) | ||
クララ・ハスキルの栄光 Vol.1 ブラームス:ピアノ五重奏曲 |
クララ・ハスキル(P) ヴィンタートゥールSQ [ペーター・リバール(第1Vn) クレメンス・ダヒンデン(第2Vn) ハインツ・ウィーガンド(Va) アントニオ・トゥザ(Vc)] | |
録音:1950年。 ハスキルのスタジオ録音で現存している唯一のブラームス。極めて珍しい録音で、スイスのDORONがリバールの私蔵音源(ディスク?)からCD化しているが、原盤の状態が極端に悪く、非常に聞き辛かった。復刻には定評のある当レーベルだけに、音質には期待したい。 「ハスキルのブラームスは、他に比べるものがない程の演奏だったのに、レコードではこのピアノ五重奏以外にはその証しがない。」 ハスキルのウィンテルトゥール弦楽四重奏団との共演は、1934年、オランダでモーツァルトのK.493が最初であったが、その後も数多く演奏している。モーツァルトの他に、シューベルト、ブラームス、フォーレ、そしてドヴォルザーク。この中でレコードとして残っているのは、今回のブラームス、Op.34だけだが、これで終わってしまったのは本当に残念だ。このようなハスキルの鬼気迫る情熱をさらに聴くことができないとは。 | ||
グィラ・ブスターボ シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 Op.47(*)/ パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 Op.6 |
グィラ・ブスターボ(Vn) フリッツ・ツァウン指揮 ベルリン国立o. | |
SP盤より復刻。 ヌヴーと同年(1919年)に生まれたグィラ・ブスターボは、アメリカ生まれの女流ヴァイオリニストの中で、しばらくの間国際的な名声を得ることができた唯一の人である。1930年代、ブスターボはベルリンで大成功をおさめ聴衆の人気の的であった。このCDで復刻されたシベリウスとパガニーニは、そのような彼女の最も輝かしい時期に録音され、そのためか、いずれの曲もパッションとエモーションに満ち溢れた名演奏だ。個性的だが、ほっそりとした魅力的な音とフレージングの美しさをもったパガニーニ。明るく透明な音で直接的に語りかけるシベリウス。カミラ・ウィックス、ジネット・ヌヴーとならぶ、シベリウスの名演と呼んでもよいのでないか。 | ||
クロール弦楽四重奏団 モーツァルト: 弦楽四重奏曲 ハ長調「不協和音」K.465/ 弦楽四重奏曲 変ロ長調「狩」K.458 |
クロールSQ [ウィリアム・クロール(Vn) ルイス・グレーラー(Vn) ネイサン・ゴードン(Va) エイヴロン・ トウェルドフスキー(Vc)] | |
クロール弦楽四重奏団の誉れ高き名盤。スケールの大きさはなくとも流麗でリリシズムに溢れた緊迫感が心地よい。クロール弦楽四重奏団にとって、「このレコードが1回限りの奇跡だ。」と林秀樹氏がコメントする通り。一日中このCDをエンドレスで流しておきたくなる。 | ||
パスキエ三重奏団 〜モーツァルト:弦楽三重奏 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント K.563/ 弦楽三重奏のためのアダージョとフーガ [第1番/第2番/第3番/第6番] |
パスキエ三重奏団 [ジャン・パスキエ(Vn) ピエール・パスキエ(Va) エティエンヌ・パスキエ(Vc)] | |
録音:1930年代後半/1950年代。最良のSP盤から復刻、初CD化。 1927年にパリで結成されたパスキエ三兄弟、ジャン、ピエール、エティエンヌによる歴史的録音。結成以降国際的に名声を得、数多くの作曲家たちが作品を献呈した。パスキエ三重奏団はK.563を4回録音しているが、このCDは初回の録音である。世界的に名声を得た頃のこの演奏は、明るく溌剌としたモーツァルト像を充分に描き出している。フランスの古き良き時代の香り高きモーツァルトの名演がここに在る。 | ||
ヴァーシャ・プシホダ(プルジホダ) Vol.2 ドヴォルザーク: ヴァイオリン協奏曲Op.53(*)/ ヴァイオリンのためのソナチネOp.100(#) タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」(+) |
ヴァーシャ・プシホダ(Vn) パウル・ヴァン・ケンペン指揮(*) ベルリン国立室内o.(*) ミヒャエル・ラウハイゼン(P;#) オットー・A.グレーフ(P;+) | |
録音:1943年(*)/1943年(#)/1938年(+)。 ヒストリカル・シリーズ。クリストファ・N.野澤 監修。「演奏技術の上でも、演奏解釈の上でも、このコンチェルトのこれ以上に美しい再現はなかった。」とJ.ハルトナックがコメントする通り、ラウハイゼンと録音したソナタを含め、これらはプシホダの特性の第一級のドキュメントなのだ。その暖かみのある音色と艶、非常に個性的な美しさを伴ったこの演奏は決して大袈裟ではなく聴くものすべてを感動させるドヴォルザークである。タルティーニのソナタも大変珍しい。解説:貝嶋弘恒。 | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー シューベルト:交響曲第9番 ハ長調「グレイト」 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1951年12月。DG LPM18015-6 初版プレス、チューリップ・レーベルより復刻。 「スタジオ録音されたフルトヴェングラーの演奏の中では最高水準にそびえ立つ『グレイト』をグラムフォン初版2枚組よりCD化。なんといっても、のちにセールス的な理由(?)で1枚にパッキングされたLPからは聴かれなくなった『骨太の音』が絶大な魅力である。何度も新しいフォーマットでCD化されているにもかかわらず、何故この2枚組レコードが高値を呼ぶのか。それは稀少なだけではなく、従来のCDでは音に精気と厚みが足らず初版2枚組には及ばなかったからだろう。本CDに期待していただきたい。」解説:桧山浩介 | ||
マルセル・ミュール with ピアノ & 四重奏 ポール・クレストン:サクソフォン・ソナタ Op.19(*) ピエール・ランティエ:ユースカルデュナーク(*) ポール・モーリス:プロヴァンスの風景(*) [若い娘たちのファランドール/ いとしい人への歌/ジプシーの女/ アリスカンの魂は嘆きて/カブリダン] アマーブル・マッシー:4つのカプリス風練習曲 フロラン・シュミット:サクソフォン四重奏曲(#) ジャン・アブシル:夢想(#)/タランテラ(#) ガブリエル・ピエルネ: 民謡風ロンドの主題による序奏と変奏(#) |
ソランジュ・ロビン(P;*) マルセル・ミュール・ サクソフォン四重奏団(#) [アンドレ・ボーシー ジョルジュ・グールデ マルセル・ジョッス] | |
録音:1956年(*)/1953年(#)。好評を博しているマルセル・ミュール第3弾! 今回は、ピアニスト、ソランジュ・ロビンとの競演に加え、ミュール率いるサクソフォン四重奏団の4曲を収録。音色・フレージング・リズム感、ミュージシャンとしての3要素を兼ね備えたミュールの演奏は必聴! 今回も解説はマルセル・ミュールとたいへん親交の深い松沢増保氏が執筆。 | ||
フルトヴェングラー LP 盤起こし、フランク&ブラームス フランク:交響曲 ニ短調 (*) ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 (#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO (*)、LPO (#) | |
録音:1945年1月28日 or 29日、ムジークフェライン、ライヴ(*)/1948年3月22日、23日、25日、キングズウェイ・ホール、スタジオ(#)。ソース:米 VOX PL-7230 (*) /英 DECCA LXT 2586 (#)。既に様々な盤起こしCDが出ている演奏で、特に(#)は当レーベルからもSP盤 [AK1875-79] からの盤起こし復刻(GDWF-2005)が出ているが、後発だけに音質には期待したい。 『亡命前夜のライヴ録音。第二次大戦末期の1945年1月末、ウィーンでのあの言語を絶する熱演。間違いなくフルトヴェングラーのもっとも記憶に残る演奏五指に入るであろう、フランクの「ニ短調」を米VOX盤より復刻。音質に関していうならば本CDの音源になったLP(PL-7230) がもっとも優れているといえよう。 英 DECCA 盤よりロンドン・フィルとのブラームス「第2」を。1951年6月にフルトヴェングラーの初のLPとしてLXT2586の番号で登場したが、本CDはその初出盤からの復刻。ブラームスの「第2」は4曲の交響曲中唯一明るい牧歌的な雰囲気に満ちた曲で、戦争直後のフルトヴェングラーの心情にもっとも相応しいものとして巨匠の意志でプログラムに積極的に加えたのではなかろうか。新しい時代の到来を巨匠がどのような感慨で迎えたかを汲み取るものとして接したい。』(桧山浩介[ライナーより一部抜粋]) | ||
4人のシャコンヌ〜 I.ヘンデル、エネスコ、ミケランジェリ、セゴビア J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調BWV.1004〜シャコンヌ [ブゾーニ編(*)/セゴビア編(#)] |
イダ・ヘンデル(Vn) ジェルジ・エネスコ(Vn;+) アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ(P;*) アンドレス・セゴビア(G;#) | |
ソース:Ars Musica / CLP-105 (+) / LA VOCE DEL PADRONE QBLP 1044 (*) / MGM E123 (#)。解説:浅里公三。 さまざまな楽器のための編曲でも広く愛聴されている、バッハの『シャコンヌ』。エネスコの晩年の録音。ヘンデルの国内未発売だったソ連録音。ミケランジェリによるブゾーニ編曲の名演。セゴビア自身の編曲による最初の録音など、4人の偉大な演奏家による歴史的録音を収録。 | ||
ローラ・ボベスコ・リサイタル〜 日本初来日公演 1980.1.21. ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソ ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 ストラヴィンスキー:イタリア組曲 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 ・アンコール エスページョ:プレスト ファリャ:歌劇「はかなき人生」 〜スペイン舞曲第1番 J.S.バッハ:サラバンド パラディース:シチリアーナ |
ローラ・ボベスコ(Vn) 小松[裄V] 美枝子(P) | |
録音:1980年1月21日、ABC ホール。おそらく初出音源。解説:山口勗 ボベスコの個人招聘による初来日が日本の音楽界にあたえた衝撃はいまや伝説となっているが、今回、その最終ステージとなった1980年1月21日のABCホールでの演奏がCDとして登場。音源は個人的な記録として保存されていた録音テープ。終演後のアンコールは、途中の万雷の拍手とともにボベスコの曲名を告げる声も、そのままノーカットですべて収めている。ステージと客席が一体になった当日の稀有の雰囲気が感じられる、まさに「伝説のステージ」。 | ||
モーリス・エウィット〜 J.S.バッハ:管弦楽組曲(全曲) [第1番 ハ長調BWV.1066/第2番 ロ短調BWV.1067(*)/ 第3番 ニ長調BWV.1068/第4番 ニ長調 BWV.1069] |
ジャン=ピエール・ ランパル(Fl;*) モーリス・エウィット指揮 エウィットo. | |
録音:1950年代。モノラル、LP復刻。ソース: Les Discophiles français DF 22/23 。先にCD-R使用の RICHTHOFEN DISC が復刻していた録音だが、プレス盤では初CD化になるかと思われる。 『エウィット室内管弦楽団はディスコフィル・フランセ・レーベルに録音を残したが、このバッハの管弦楽組曲全曲は、ごく短期間しか発売されなかったためほとんど知られていないようである。デビューした間もない若き日のジャン=ピエール・ランパルのソロが聴ける第2番をはじめ、管楽器のギャラントな響きや表情も独特の魅力があり、このCD復刻盤はヴェルサイユ楽派の音楽がバッハに与えた影響の大きさを明らかにした演奏であることを印象づける。』(浅里公三/ライナーノーツより) | ||
ヴァーシャ・プルジホダの芸術 タルティーニ: ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」(#) ヴィターリ:シャコンヌ(+) サラサーテ:スペイン舞曲第4番「ホタ・ナバーラ」(*) パガニーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 イ短調(*) プルジホダ:セレナータ(*)/スラヴのメロディー(*) フバイ:そよ風(*) ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲第3番 ト長調(*) R.シュトラウス:ばらの騎士〜ワルツ(*) パガニーニ:パイジェッロの 「わが心もはやうつろになりて」による変奏曲 |
ヴァーシャ・プルジホダ(Vn) イツコ・ オルロヴェツキー(P;*) 弦楽三重奏(#) 弦楽合奏、オルガン(+) | |
ソース:チェトラ盤。選曲・監修:クリストファ・N.野澤/解説:貝嶋弘恒。 『ある書物に、「プルジホダは衰えが早かった」とあるが、チェトラ盤を聴く限り、これが全く事実に反していることは明らかである。独特の美しい音色は充分に保たれており、技巧の衰えもない。サラサーテやパガニーニの難曲では、技巧的なパセージを事もなげに弾きこなすのは相変わらずで、同時期のテクニシャンといわれる演奏家のLPと比べて、遙かに味のある演奏で聴く者を魅了してくれる。』 | ||
ボベスコ&ルグラン、ヴィート&メニューイン
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲(*) [第1番 ト長調 K.423/第2番 変ロ長調 K.424] ローラ・ボベスコ(Vn) フレディ・ルグラン(Va) ヴィオッティ:ヴァイオリン二重奏曲 ト長調 Book 11 No.3(#) ジョコンダ・デ・ヴィート、イェフディ・メニューイン(Vn) | ||
ソース: ALPHA CL 3010(*) / EMI ALP 1462(#)。From the Library of Takashi Sakuma. 『・・・彼女が強く指摘したのが現在の若手演奏家には、“もっともっとコミュニケートすることを考えて欲しい。それは演奏家相互でも、聴衆に対しても、です。一人よがりではいけないのです”という点だった。 ボベスコほどこの「コミュニケート」することを重視した音楽家はいないのではないかと思う。それはなによりも弦による二重奏を彼女ほど積極的に取り上げたヴァイオリニストは稀だった事にはっきり現れている。・・・』(山口 勗/ライナーより一部抜粋) | ||
ピエール・デュポン&ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 フロラン・シュミット:ディオニソス / ガブリエル・パレス:「リシルド」序曲 リスト:ハンガリー狂詩曲第2番 / シャブリエ:狂詩曲「スペイン」 ウェーバー:舞踏への勧誘 / リスト:交響詩「レ・プレリュード」 モール:スイス民謡の主題による変奏曲 / ウェーバー:「魔弾の射手」序曲 ラヴァ-ニュ:暴君ネロの逃走と死 / ブリュノー:メシドール メサジェ:舞踏組曲「イゾリーヌ」/舞踏組曲「二羽の鳩」 リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲(*) / マイアベーア:戴冠式行進曲 ワーグナー:「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲/「タンホイザー」〜大行進曲 ベルリオーズ:ハンガリー行進曲 / モーツァルト:トルコ行進曲(*) ピエール・デュポン指揮ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 | ||
録音:1927年-1935年。ソース: France Columbia (*以外)/日 Columbia (*) 。解説/原盤提供:木下 直人。 デュポンは1905年にフルートでパリ音楽院に入学、卒業後はフランス各地の軍楽隊にフルート奏者として在籍した。1927年に第6代ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の楽長に就任。彼の管弦楽曲から吹奏楽への優れた編曲は、当時の著名な作曲者自身にも絶賛され、その多くは現在でも出版されており演奏されている。今回の復刻では再生装置に、1950〜60年代のフランスの放送局・レコード会社では例外なく使われていた Pierre Clement 社の製品をレストアして使用した。フランス盤の再生には最も適しており、当時の雰囲気が再現できる唯一の装置と思われる。また、ダイレクトカッティングで録音されているSP盤の音色をそのままCDに再現するため、ノイズカットを始めとする一切のディジタル音響処理を省いた。本CDは吹奏楽ファンのみならず、戦前のフランス管楽器演奏の記録にもなると思う。 | ||
ギャルド・レピュブリケーヌ木管五重奏団 ベルナール:昔の組曲(*) / ルトロワ:スケルツォ(#)/小行進曲(#) イベール:三つの小品(+) / デランドル:三つの小品(**) ラモー:アカンテとセファーズ(**) / デサール:昔のスタイルの舞踊組曲(**) ミヨー:ルネ王の暖炉(##) / ピエルネ:牧歌(##) / イベール:四重奏曲(++) ギャルド・レピュブリケーヌ木管五重奏団 [ Delangle(Fl;*/#/+) Verney(Cl;*) Mercier(Ob;*) Carlin(Fg;*) Devemy(Hr;*/#/+) Lefebre(Cl;#/+) Morel(Ob;#/+) Dherin(Fg;#/+) H. Lebon(Fl;**/##/++) H. Druart(Cl;**/##/++) G. Goubet(Ob;**/##/++) F. Aubecq(Fg;**/##/++) G. Bouteuil(Hr;**/##)] | ||
ソース:英 Columbia D 6261 (1927年)(*)/ Pathe PG 35 (1935年頃)(#)/ Pathe PAT II (1935年頃)(+)/仏 Decca LP, FA 143658 (1950年代中頃)(**)/ 仏Decca LP, FA 143 659 (1950年代中頃)(##/++)。『世界初復刻を含む』とのこと。解説/原盤提供:木下 直人。 本CDを聴けば納得頂けるだろうが、現在においてもこの演奏レベルを超える楽団はまずないと思われる。このギャルド・レピュブリケーヌ木管五重奏団の演奏記録は、今回のコロムビア盤SP3枚と仏デッカによる1953年ころ発売の25センチLP2枚がそのすべてと思われる。今回の復刻では、SP、LP共に Pierre Clement の再生装置を最上の状態にレストアして使用し、当時の音色の再現を実現。その意味でも本CDは世界初の試みであり、1920年代から50年代までのフランス音楽の最上の香りを楽しんでいただけるはず。 | ||
マルセル・ミュール・サクソフォン四重奏団 ドメニコ・スカルラッティ:クラヴサン・ソナタ集〜3つの小品(*) シューマン:弦楽四重奏曲 Op.41 No.1〜スケルツォ(*) チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 Op.11〜アンダンテ・カンタービレ(*) アルベニス:スペイン組曲 Op.47〜第3番「セビリャ」(*) グラズノフ:サクソフォン四重奏曲 Op.109 (*) アメデ・ボルサリ(1905-1999):前奏曲とコラール変奏曲(*) ジャン・アプシル(1893-1974):サクソフォン四重奏曲第1番 Op.31 (#) ジャン・リヴィエ(1896-1987):グラーヴェとプレスト(#) ジャン・フランセ(1912-1997):サクソフォン小四重奏曲〜Serenade Comique (#) マルセル・ミュール・サクソフォン四重奏団 | ||
録音:1955年/1956年。ソース: DECCA, LXT 5188 (The Saxophone Vol.5) (*) / LS 1188 (The Saxophone Vol.4 [originally released as LX 3142 ] ) (#)。 『サクソフォンの演奏法において1928〜30年に掛けてこの楽器を芸術的領域に高める仕事を成し遂げて行ったマルセル・ミュールは1948年からフランス・セルマー社と楽器の改良に着手し、1954年セルマー・マークYを完成させる。マークYは瞬く間に全世界を席巻した、ソプラニーノから、バス・サクソフォンのシリーズ化をこの楽器で完成させると共に6枚のLPレコードを録音した。2004年のMarcel Mule “Complimentary”(GD-2012)と2008年MARCEL MULE”Saxophone with Piano and Quartet”(GD-2023)に続き今回でこのCD化が完成された。』(松沢 増保/解説より) | ||
マルセル・ミュール〜 Historical Recordings 1946-1950 グラズノフ:サクソフォン四重奏曲 Op.109 II楽章(*) より 〔カンツォーナ・ヴァリエ/スケルツォ〕 ボッケリーニ:メヌエット(*) / ピエール・ヴェロー:8つの子供の小品〜イルカ(*) D.スカルラッティ:クラヴサン・ソナタ K.519 L.475〜スケルツォ(*) リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(*) クライスラー:クープランの様式による「才たけた貴婦人」/愛の喜び イベール:子供のためのピアノ小品集「物語」〜机の下で ポール・ボノー:ワルツ形式によるカプリス / モンドンヴィユ:タンブーラン ゴセック:「村祭り」〜ロンドとタランテラ ピエルネ:カンツォネッタ Op.19 / イベール:アリア 変ニ長調 グラナドス:スペイン舞曲 Op.37〜第5番「アンダルーサ」 ラヴェル:ハバネラ形式による小品 / ベートーヴェン:メヌエット アレクサンドル・ローレンス:パヴァーヌと速いメヌエット ラモー:歌劇「栄光の殿堂」〜ガヴォット / グラナドス:ゴイェスカス〜間奏曲 パリ・サクソフォン四重奏団(*) [マルセル・ミュール(ソプラノSax) アンドレ・ボシ(アルトSax) ジョルジュ・シャロン(テナーSax) マルセル・ジョス(バリトンSax)] マルセル・ミュール(アルトSax;無印) マルテ・ペラ=レモン(P;無印) | ||
録音:1950年(*)、1946年-1950年(#)。ソース: SELMER, SP / DECCA, SP (原盤:ともにDECCA)。 『好評を博しているマルセル・ミュールの復刻!今回は1946年-50年のセルマー、デッカSP盤からのCD化。サクソフォン教育における開拓者としてミュールは作品や教材の不足を痛感していた。音楽院教授になり体系作りの必要に迫られ、他の楽器でその真価を発揮した練習曲を調べ、サクソフォンのために数多くエチュードとして編曲・改作して成功を納める。1937年頃より110曲に及ぶ古典的な作曲家の作品を編曲し、音楽の様式や形式の解釈のためレッスンに積極的に取り入れた。』(松沢増保/解説より) | ||
ヨハンナ・マルツィ、小品集 ラヴェル: フォーレの名による子守歌ハバネラ形式の小品(*) ミヨー:イパネマ(*) ファリャ:スペイン舞曲第1番 (*) シマノフスキ:夜想曲とタランテラOp.28 Nos.1, 2 (*) ・ボーナス・トラック モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第32番 ヘ長調 K.376(#) |
ヨハンナ・マルツィ(Vn) ジャン・アントニエッティ(P) | |
ソース:Deutsche Grammophon, 16017 LP (*) / 18075 LPM (#)。 ドイツ・グラモフォン、ブルー盤より復刻! 『マルツィの名と芸風とを知り、その得も言われぬ味わいに心を預けたことがある人びとにとっては、この新譜CD復刻盤は、まさしく秘宝の魅力をおびていよう。なぜなら、ここに聴くレパートリーのすべてが、かつてヨーロッパでは発表されたもののすぐに絶盤となって久しく入手できなかった、文字通りの”幻の録音”に違いないからである』(濱田滋郎/解説より) | ||
フランソワ=ジュリアン・ブランの至芸(パリのモーツァルトより) | ||
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調K.299 (*) / フルートとオーケストラのためのアンダンテ ハ長調K.315 (*) フランソワ・ジュリアン・ブラン(Fl) リリー・ラスキーヌ(Hp) フェルナン・ウープラドゥ指揮室内楽団 | ||
ロッシーニ:管楽四重奏曲〔第2番 ト長調/第5番 ニ長調〕(#)
パリ管楽四重奏団〔フランソワ・ジュリアン・ブラン(Fl) アンリ・デュルアール(Cl) リュシアン・テーヴェ(Hr) モーリス・アラール(Fg)〕 | ||
録音:1955年10月(*)/1955年(#)。ソース: Pathe, DTX 193 (*) / Concert Hall, D-13 (#)。解説:松田霧生。 『本CD「ジュリアン・ブランの至芸」はパテ盤DTX 193「パリのモーツァルト」とコンサート・ホール盤のロッシーニからの復刻。---ブランのフルートは、フルートという楽器にありがちな表現力のひ弱さを全く感じさせていない。むしろ発音のアタックの種類の豊富さでは他楽器を凌駕しているほどだ。』(松田霧生/解説より) | ||
ジュール・ブーシュリとその弟子たち
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219〜第3楽章 マスネ:タイスの瞑想曲 / ルフォール:モレスカ舞曲 ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9 No.2 / フォーレ:子守歌 Op.16 ルクレール:タンブラン〜ソナタ第3番 Op.9 [ジュール・ブーシュリ(Vn) ルイ・ディエメ(P)] ニン:20のスペイン民謡集 より 〔古きカスティーリャの歌/ムルシアの歌/カタルーニャの歌/エル・ビート〕 [ジャンヌ・ゴーティエ(Vn) ジョン・ダグラス・トッド(P)] グロベ:ガヴォット[ミゲル・カンデラ(Vn) モーリス・フォール(P)] アーン:ロマンス イ長調[ドゥニーズ・ソリアーノ(Vn) E.ロワゾー(P)] サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソOp.28 [アンリ・テミアンカ(Vn) ピアノ伴奏] デルヴァンクール:古い舞曲 より〔ロンド/ブーレ/ファンランドール〕 [ジャニーヌ・アンドラード(Vn) クロード・デルヴァンクール(P)] パガニーニ:カプリース Op.1〜第20番 [ヘンリク・シェリング(Vn) ロベルト・ロカテッリ(P)] ゴレスタン:ロマネスカ [ローラ・ボベスコ(Vn) A.M.ジニスティ=ブリソン(P)] ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調[ジネット・ヌヴー(Vn) ジャン・ヌヴー(P)] パガニーニ:カプリースOp.1〜第24番[ミシェル・シュヴァルベ(Vn)] ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調〜第2楽章 [ミシェル・オークレール(Vn) ジャック・ティボー指揮パリ音楽院o.] ストラヴィンスキー:ロシアの踊り [ドゥヴィ・エルリ(Vn) モーリス・ビューロー(P)] クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ [クリスティアン・フェラス(Vn) アーネスト・ラッシュ(P)] | ||
解説:濱田滋郎/監修:新 忠篤&クリストファ・N.野澤。『100年以上前に録音されたブーシュリの演奏は今なお瑞々しい感興を伝え、とりわけ<タイスの瞑想曲>やフォーレの<子守歌>は、聴くにつけ、心臓のあたりに発して脊髄に浸みわたるような感動をおぼえる。“佳きヴァイオリン”の神髄がここにある、と言っても過言ではあるまい。』(濱田滋郎/解説より一部抜粋) | ||
ジョコンダ・デ・ヴィート&ティート・アプレア名演集 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(*) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30 No.2 (#) ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100 (#) |
ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) ティート・アプレア(P) | |
ソース: HMV (U. K. ), BLP 1087 (*), ALP 1521(#)。解説:林秀樹。ブラームスのみ、TESTAMENT からマスターを用いてのCD化が成されている(SBT-1024)が、他2曲は国内EMIと伊IDISからCD化されているのみと思われるので、当・後発板起こしの音質に期待。なお、フランクの BLP 1087 は大変な稀少盤で、LP市場では海外でも五万円以上、日本国内では二十万円を超す値段が付けられている。 『ジョコンダ・デ・ヴィートと名ピアニスト、アプレアと録れたブラームスの第2番、ベートーヴェンの第7番、フランクのソナタの録音はあまり話題に上ることは少ないが、いずれも両奏者の緊密な交感の様子が迫真性をもって迫ってくる充実した名演奏として一部コニサーからは高く評価されてきた。デ・ヴィートがアプレアのピアノに全幅の信頼を置き精神的にも全く気後れすることなく実にのびのびと彼女本来の優美で伸びやかな歌を聴かせている。』 | ||
ハイドンSQ〜モーツァルト:弦楽四重奏曲集 〔第17番 変ロ長調 K.458「狩」(ハイドン・セット第4番)(*) / 第23番 ヘ長調 K.590 (プロシア王第3番)(*) / 第14番 ト長調 K.387 (ハイドン・セット第1番)(#) 〕 ハイドン弦楽四重奏団(ブリュッセル) [ジョルジュ・マース(第1Vn) ルイ・ヘルトーフ(第2Vn) ルイ・ロジエ(Va) ルネ・プスール(Vc)] | ||
録音:1950年代? ソース:英HMV CLPC 14 〔初出:1956年11月〕(*) / TELEFUNKEN LB 6035 (#) (以上、共におそらく初出LP)。『収録されたモーツァルトの3曲。ウィーンの楽団の「わが街の歌」スタイルとは異なるし、かと言ってドイツ風に田舎臭くもない。フランス風の洒落っ気とも異なる。しかし聴こえてくるのは、あくまでもユーロッパ正統派の音と響き、そして歌いまわしである。知られざる、貴重な音源だと思う。』(中野雄/解説より)。ハイドンSQ(ブリュッセル)のモーツァルト録音はこの3曲が全て。 | ||
パスキエ・トリオ〜ハイドン、モーツァルト ハイドン:弦楽三重奏 ニ長調 Op.32〜第74番(*) モーツァルト: 4つの前奏曲とフーガ K.404a(弦楽三重奏版)(#) / ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 (+) |
パスキエ・トリオ [ジャン・パスキエ(Vn) ピエール・パスキエ(Va) エティエンヌ・パスキエ(Vc)] | |
ソース: Anthologie Sonore, 3003 (*) / LES DISCOPHILES FRANÇAIS (#/+), DF 3(#)、DF 45(+)。 『パスキエ・トリオを佛ディスコフランセ(1951年録音)より復刻。当時、心技体とも絶頂期にあった彼らの演奏はしなやかな躍動感と作品への愛情に満ち溢れ、SP録音では記録し得なかった繊細微妙な弦の響きも実に鮮明に捉えられている。このパスキエ・トリオの復刻CDの一枚は、モーツァルトの神品二曲とともにハイドンの隠れた名曲を最高の演奏で味聴できる魅力盤として室内楽愛好家の座右にあって長く愛惜されることであろう。』(林秀樹/解説より) | ||
ポール・オンニュ(Fg〔バソン〕)の芸術 ヴィヴァルディ:バソン協奏曲 変ロ長調「夜」(*) コレット:4本のバソンのための協奏曲 ニ長調「フェニックス」(#) [ジャン=フランソワ・パイヤール指揮ジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブル(*) アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー(Cemb〔プレイエル製〕;*/#) レイモン・ドルレ、アンドレ・セネダ、アンジュ・モジャンドル(バソン;#)] モーツァルト:バソン協奏曲 変ロ長調 K.191(カデンツァ:ポール・オンニュ;+) [カール・リステンパルト指揮ザール室内o.]/ ウェーバー:バソン協奏曲 ヘ長調 Op.75(**) [ルイ・ド・フロマン指揮オワゾリール・アンサンブル] | ||
ソース: Erato (*/#) , EFM 42031(*)、LDE 1039(#) / Hispavox, HD 5210 (+) / L'Oiseau-Lyre, OL 50105 (**)。 『フランスのバソン奏者、ポール・オンニュ。バソン奏者としては異例とも言えるほど、数多くのレコーディングを遺した。やや鼻にかかった硬質な音色、深い人生観を感じさせるような表現、ほとばしる情熱と歌心、そして天性のリズム感。今日でもその名は世界的に知られ、愛惜される演奏家である。バソン独奏の名曲として一般に知られているものは、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ウェーバーの協奏曲、などがある。オンニュの1950年代の演奏で、主要な名曲をこのCDに収録して、彼のすばらしい功績を世に伝えたいと思う。』(高杉忠博/解説より) | ||
フリッツ・クライスラー〜アメリカ録音集 1940's クライスラー:ヴィヴァルディの形式によるヴァイオリン協奏曲 ハ長調(*) ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲22番 イ短調 より〔第2楽章/第3楽章〕(#) アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌(#) / ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101 No.7(#) アルベニス:タンゴ ニ長調 Op.165 No.2(#) / ファリァ:7つのスペイン民謡〜ホタ(#) ラヴェル:ハバネラ形式の小品(#) クライスラー:クープランの形式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ(#)/美しきロズマリン(#)/ 中国の太鼓 Op.3(#)/オールド・リフレイン(#)/ウィーン奇想曲 Op.2(+)/ ウィーン風狂詩的小幻想曲(**) フリッツ・クライスラー(Vn) ドナルド・ヴアヒーズ指揮(*/#) RCA ビクターo. (*/**)、管弦楽団(#) | ||
録音:1945年5月2日(*)/1945年、ライヴ(#)/1944年7月11日、V-disc 304 (+)/1946年12月20日(**)。選曲・監修:クリストファ・N.野澤。 作曲家としてその作品を聴く機会が多くなって来ているクライスラーだが、20世紀前半最高のヴァイオリニストだったことを忘れてはならない。ヴィルテュオーゾとして一流だったばかりでなく、19世紀的な香りを遺しながら、ヴィブラートのかけ方など新しい20世紀の奏法を確立した重要人物であった。本CDはアメリカ定住後、'40年代の演奏を集めたもので、SP盤、V-disc、放送(ライヴ)の3通りを収録。 | ||
アンリ・オネゲル〜J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 〔第1番 ト長調 BWV.1007 /第4番 変ホ長調 BWV.1010 /第5番 ハ短調 BWV.1011 / 第2番 ニ短調 BWV.1008 /第3番 ハ長調 BWV.1009 /第6番 ニ長調 BWV.1012 〕 アンリ・オネゲル(Vc) | ||
録音:1959年頃(オリジナルはステレオだが、ソースLPはモノラル)。ソース: Valois, MB 422, 423, 424。LPセットは当時1000個しか作られなかったと言う稀少品で、ノーマル盤?の単品ならまだしも、セットならば海外でも状況によっては十数万円という値段になってしまうようだ。『アンリ・オネゲルはジュネーブ生まれのスイスのチェリスト。ライプツィヒ音楽院で名チェリスト、ユリウス・クレンゲルに師事し、エコールノルマルではカザルスやディラン・アレクサニアンに師事した。スイスロマンド管の首席奏者として活躍後、ソリストとして独立。66年の初来日後、77年までに3度も来日している。本CDはオリジナルのモノーラル初期盤(Valois)からの復刻。気品高い演奏が聴かれる。』(浅岡弘和/解説より) | ||
ジャン=ピエール・ランパル、モーツァルトを奏でる モーツァルト:フルート協奏曲〔第1番 ト長調 K.313 /第2番 ニ長調 K.314 〕/ フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315 / フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 ジャン=ピエール・ランパル(Fl) ドラ・ワグナー(Hp) カール・リステンパルト指揮ザール室内o. | ||
録音:1954年。ソース: DISCOPHILES FRANÇAIS, DF130 / DF134。『この1954年のディスコフィル・フランセによる録音は、華麗なテクニックと金のルイ・ロットのフルートを携えた若きランパルの溌溂とした芸術を伝えるものであり、リステンパルトという優れた指揮者を得て、かつてない明瞭な録音と完成度の高さにより注目を集めたものである。』(高杉忠博/解説より一部抜粋) | ||
アンリ・メルケルの芸術 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調[ジャン・ユボー(P)/ 録音:1942年1月23日/ソース: Adès, MS 30 AS-528 (LP) ] オネゲル:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ [録音:1954年1月15日/ソース: Pathé, ED 25 (45rpm) ] ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.31 No.1 [録音:1954年1月15日/ソース: Pathé, ED 24 (45rpm) ] パガニーニ:奇想曲第13番 変ロ長調/奇想曲第9番 ホ長調「狩」 [録音:1959年/ソース: Véga, C 30 S 244 (LP) ] アンリ・メルケル(Vn) | ||
選曲・監修:クリストファ・N.野澤。『本CDで聴ける演奏は、メルケルの円熟期のもので、モーツァルトのソナタは、多数のメルケルの録音中、唯一のモーツァルト作品のレコードだが、彼が大家の域に達して行く時期のりっぱな演奏である。オネゲル、ヒンデミットの無伴奏曲も、現代曲に対する造詣の深さをうかがい知ることができる好演である。』(クリストファ・N.野澤/解説より) | ||
フェルナン・マルソーの至芸 ジュナン:ヴェニスの謝肉祭(*) / プロコフィエフ:フルート・ソナタOp.94 (#) モーツァルト:フルート四重奏曲 ニ長調 K.285 (+) /フルート協奏曲 ト長調 K.313 (**) フェルナン・マルソー(Fl) アラン・ベルネイム(P;#) クルト・シェッファー(Vn;+) フランツ・バイヤー(Va;+) クルト・ヘルツブルッフ(Vc;+) アルトゥール・ゴルトシュミット指揮ラムルーo.(**) | ||
ソース: London, LS 1096 (*) / Véga, C35 A92 (#) / Résonances, 31 (+) / Classic C 6179 (**)。『マルソーの演奏は、フレンチ・スクールに特徴的な甘い音色と繊細で優美なスタイルに加え、モイーズから譲り受けたかのような表現力の逞しさを併せ持ち、フランスのフルート演奏の伝統の中で異彩を放っている。彼の録音は決して多くはなく、このCDはマルソーがLPレコードに遺したソロの演奏の大半を収録する。それらはどれも完成度が高く、大変魅力的であり、これを聴いた者の心に忘れ難い印象を残すはずである。』(高杉忠博/解説より) | ||
デ・ヴィート&アプレア ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」(*) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100 (#) ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) ティート・アプレア(P) | ||
ソース: HMV, ALP 1319 (*), ALP 1521 (#)。『バッハ、ベートーヴェン、ブラームスという3大Bをレパ−トリーの中核にしたデ・ヴィートの芸術は、録音から半世紀以上になる現在もなおまったく輝きを失っていない。「クロイツェル・ソナタ」もとかくフィッシャーと比較されるブラームスも、デ・ヴィートとアプレアの共演は間然すところのない見事なもので、デ・ヴィートが絶妙なフレージングで表現する情熱やみずみずしい情感も、アプレアとの共演ならではのものであろう。』(浅里公三/解説より) | ||
#曲目欄については、CDショップ・カデンツァが FORGOTTEN RECORDS 盤アナウンス作成時に 独自翻訳・編集した物のためのため、無断転載・使用は堅くお断り致します シギ・ワイセンベルク、ピアノ・リサイタル J.S.バッハ(1685-1750)/リスト編曲:前奏曲とフーガ イ短調BWV.543 ハイドン(1732-1809):ソナタ第52番 変ロ長調Hob.XVI: 52 アントニオ・ソレル(1729-1783):3つのソナタ〔ニ短調/ニ短調/嬰ハ短調〕 チェルニー(1791-1857):歌曲「思い出」による変奏曲 Op.33 シギ・ワイセンベルク(P) | ||
録音:1955年。ソース: LUMEN, LD 3-400, LD 1852-M 。 他出CDフォーマット盤: Philips, 456 988-2 (Great Pianists of the 20th Century , Vol.97 /廃盤) 、FORGOTTEN RECORDS [CD-R], fr-350、DOREMI, DHR-7987/8 [2012年秋発売](後者2点は入手可能)。『本CDのオリジナルLPはワイセンベルクが26歳の折にフランスのマイナーレーベルLUMENに録れたもので、殆どその存在が知られておらず、ごく稀に海外オークションで見かけるがかなりの高額で取引されている幻の名盤である。ここに聴かれる彼のピアニズムは既に技術的には完成されており独自の演奏スタイルも明確に表出されている。若きワイセンベルクの絶頂期の演奏は「21世紀のピアニスト」と喧伝され独自の個性的な藝術の花を咲かせ静かに落花するやうに去った異能の名ピアニストを偲ぶ縁として心あるピアノファイルに愛聴され続けることであろう。』(林秀樹/解説より) | ||
エネスク〔エネスコ〕&シャイエ=リシェ ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」(*) シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.121 (#) ジョルジュ・エネスク(Vn) セリーニ・シャイエ=リシェ(P) | ||
ソース: Columbia, FC 1058 (*) / REMINGTON, R. 149.50 (#)。『本CDの「クロイツェル」とシューマンのソナタ第2番は、ヴァイオリニストとしてバッハから自作までの協奏曲とソナタに並外れて幅広いレパ−トリーをもち、ほとんど暗譜で演奏したエネスコの晩年の録音である。ベートーヴェンは1952年、シューマンは1950年頃の録音と思われる。さすがに音程やテンポの不安定さなど、技巧的な衰えはあるが、「音楽家であり解釈者」だった巨匠の片鱗を知ることができる貴重な録音である。』(浅里公三/解説より) | ||
マルツィ〜J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ ソナタ第1番 ト短調 BWV1001 (*) /パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002 (*) / ソナタ第2番 イ短調 BWV1003 (*) /パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 (#) / ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005 (#) /パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006 (#) ヨハンナ・マルツィ(Vn) | ||
ソース: EMI, 33CX 1286-1287, 33CX 1287-1288 (#)。『ここに聴くバッハの 無伴奏 全6曲はマルツィの代表的な録音で、54〜55年、英国EMIのために行なわた。当時30代に入ったばかりの若さながら、すでに己の芸風を確立していた弾き盛りのマルツィが、満足感、昂揚感のもとにバッハ無伴奏全曲を録音できたことは、私たちにとっても本当に幸せな成行きだったと言えよう。』(濱田滋郎/解説より一部抜粋) | ||
ウラッハ&デムス〜ブラームス:クラリネット・ソナタ 〔第1番 ヘ短調 Op.120 No.1 / 第2番 変ホ長調 Op.120 No.2 〕 |
レオポルト・ウラッハ(Cl) イェルク・デムス(P) | |
ソース: Westminster, ML 5062 。『ウラッハが亡くなって半世紀以上になるが、彼がウェストミンスターに残したモーツァルトやブラームスの録音が今なお多くのひとに愛聴されているのは、当時としてはもっともすぐれた録音だったことも大きな要因ではないだろうか。30〜50年代のウィーンの管楽器の演奏に深い影響を与えたウラッハの演奏を本CDで聴くことができる。また、共演者のイェルク・デムスは、しばしば来日して多くのファンに親しまれている名手である。 』(浅里公三/解説より一部抜粋)。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・作製のため、無断転載・使用は堅くお断り致します アメデオ・バルドヴィーノ ボッケリーニ:チェロ協奏曲第9番 変ロ長調 G.482 ハイドン:チェロ協奏曲 ニ長調 Op.101 J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV.1012 (#) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・作製のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
アメデオ・バルドヴィーノ(Vc) フェルナンド・ プレヴィターリ指揮(無印) プロ・アルテo.(無印) | |
録音:1957年、ロンドン(無印)/1961年? (#)。ソース: His Master's Voice, ALP 1541 (無印) / Supraphon, SLPM 63 (#) 。おそらくCDフォーマットでは初のプレス盤化。既出CD-R: FORGOTTEN RECORDS, fr-644 (無印), fr-718 (#)。 『バルドヴィーノはソリスト、指導者として幅広い活動を行い欧米楽壇では巨匠として尊敬を集めていた。名声に比して録音は余りに少なくソリストとしてのチェロ協奏曲の商業録音はここに聴く古典派チェロ協奏曲の双璧、ハイドンとボッケリーニの2曲を英HMVに録れた一枚が残されているのみである。また、ボーナス・トラックのバッハ無伴奏チェロ組曲第6番のオリジナルLPは、'61年にチェコ・スプラフォンに録れたものでマニア垂涎の10インチ稀覯盤。』 (林秀樹/解説より)。 | ||
マルセル・ミュール・サソソフォン四重奏団 1960 ガブリエル・ピエルネ:民謡風ロンドの主題による序奏と変奏 アルフレッド・デザンクロ:サクソフォン四重奏曲 ジャン・アプシル:ルーマニア民謡による組曲 ジャン・リヴィエ:グラーヴェとプレスト ・ボーナス ジャン・フランセ:私たちのパリ!(#) マルセル・ミュール・サクソフォン四重奏団 ジャン・フランセ(指揮・音楽・脚本;#) [ミュール(S−Sax) グールデ(A−Sax) ラクール(T−Sax) ジョセ(Br−Sax)] | ||
録音:1960年(#以外)。ソース: ERATO, STU 70306 (STEREO) (#以外) / VERSAILLES, ART 6001 (#) 。『ミュールが率いた四重奏団は、SP/LP時代を通じて20枚近くのレコーディングを残しており、コロンビア、グラモフォン、デッカ等からリリースされた。その多くは熱心な研究家・コレクターの手によりCDへと復刻されているが、このディスクで取り上げた Erato 盤と Versailles 盤(マルセル・ミュール・サクソフォン四重奏団時代の録音)は、ともに世界初の復刻となる。』(栗林肇/解説より) | ||
ドゥヴィ・エルリの芸術 クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ/フランクールの形式によるシシリエンヌとリゴドン 愛の悲しみ/中国の太鼓 Op.3 / アルベニス:タンゴ / ファリャ:「はかなき人生」〜スペイン舞曲 フランソワ・シューベルト:蜜蜂 / プロコフィエフ:「3つのオレンジへの恋」〜行進曲 リムスキー・コルサコフ:熊蜂の飛行 / ユダヤ聖歌:エリエリ〔神よ神よ〕 / ムソルグスキー:ホパーク ルクレール:タンブーラン / ブロッホ:「バール・シェム」〜ニーグン / アクロン:ヘブライの旋律 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20 (#) /ホタ・アラゴネサ Op.27 (+) /ホタ・ナバラ Op.22 No.2 (#) ドヴィ・エルリ(Vn) モーリス・ビューロー(P;+以外) アンドレ・コラール(P;+) | ||
録音:1955年10月17日-18日(無印)、1957年2月19日-20日(#/+)。ソース: Ducretet Thomson, 470 C 036 (無印), 250 C 037 (#/+) 。監修/解説:故・クリストファ・N.野澤。ソース盤の表記は一部が抜けていたので、当店で推測・補完した。『今回ここに収録した14のコンサート・ピースは、来日直前の1955年10月17、18日にデュクレテ・トムソンに、モーリス・ビューローのピアノ演奏で録音したものである。エルリーが後に録音した多くのLPは、協奏曲、ソナタなどの大曲が多いが、このような、よく知られ親しまれている小品を彼の演奏で聴けるのはありがたいことである。』(クリストファ・N.野澤/解説より) | ||
GREENDOOR "COLLECTORS SERIES" | ||
GDCL-0001 廃盤 |
フルトヴェングラー没後50年記念企画 〜ウラニアのエロイカ ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO |
録音:1944年。 数あるフルトヴェングラーのディスクの中でも一番有名かつ貴重なディスクがこの「ウラニア」のエロイカでは無いだろうか。もちろん同一演奏のCDはこれまでにも BAYER盤(BR-200002; 廃盤)や RCD盤(RCD-25001)を始めとして多数リリースされているが、ウラニア盤からの盤起こし復刻は SERENADE盤(SEDR-2002; 廃盤)、 MYTHOS盤(NR-5011)ともCD-Rで、 CDでの盤起こし復刻発売はこれが初めてとなる。今回は出来るだけオリジナルに近づけるためイコライジングやピッチ調整を行なわず、使用レコードも再プレス以降の盤は音質変化があることから 一番最初のマトリックス・ナンバー盤を使用し、最初期そのままの音を再現している。また、オリジナル・ジャケット仕様で、見栄えもよく、オリジナル最初期盤を中古で入手しようとすれば状態が悪くても12万円はくだらないだけに、その価値は高いと言えるだろう。ウラニアLPからの盤起こしとしては後発にあたるだけに、ことに音質に関しては一家言ありそうで、フルトヴェングラー・ファンなら盤起こし3種はどれも持っていたい所だ。 なお、2004年6月にSERENADEレーベル主宰の平林氏が、同じく同氏主宰のGRAND SLAMレーベルからCD盤として同曲を復刻発売する事が決定。SERENADE盤 SEDR-2002よりリファインされており、こちらもファンなら必聴だろう(GS-2005)。 | ||
クナッパーツブッシュ、メロディアLPからの復刻CD ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(改訂版) ブラームス:交響曲第3番(2種の復刻)(#) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 BPO | |
録音:1944年9月8日(*)&9日(#)、バーデン=バーデン。クナッパーツブッシュの「メロディアLP」からの復刻は、これまでSEREBNADE盤(SEDR-2020、2021)
やMYTHOS盤(NR-5017、5017GOLD)が出ていたが、CDでの発売は今回が初となる。 クナッパーツブッシュには有名なデッカ録音をはじめ3種類の「ロマンティック」の録音があるが、とりわけ、この1944年録音は他の2種類をしのぐ名演。もちろん同一演奏のCDはTAHRAをはじめ何種類かリリースされているが、今回は旧ソ連盤の中でも最高の音質といわれるモスクワ・プレスのピンクメロディアから復刻。 「レコードからの復刻だからたいした音ではない、と思われるかもしれませんが、年月の経ったオリジナル・テープではよれがあったりしますが、それに比べて格段に良い音で復刻できるという利点があります。 とにかく、しぼれたよれよれのクナではなく、紛れもなく巨匠の風格漂う素晴らしい演奏です。」 「ブラームスの3番は同一演奏ですが、2種類のレコード盤(ピンクメロディア、青色大聖火)から復刻し、レコードによる音の違いを楽しむことができます。(ブラ3は青色大聖火が初版盤です) 2曲ともTAH-320でも発売されていますが、こちらも負けてはいません!」とレーベルも自信を示す復刻。 また、オリジナル・ジャケット仕様(あえて英語表記に直さず、ロシア語表記のまま)で見栄えも良く、音質はイコライジングなどの調整を行わず、そのままの音(質)を再現、遊び心満載な2枚組。 なお、レコード盤からの再生につき、盤質によるノイズはありますので予めご了承ください。 | ||
カミラ・ウィックス秘蔵音源、最初期盤より復刻 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 |
カミラ・ウィックス(Vn) シクステン・エールリンク指揮 ストックホルム放送so. | |
録音:1952年頃。原盤:EMI。レーベルは「初CD化。日本未発売の音源」としているが、1990年に東芝から国内CD化されたことがある。ただ、貴重な音源である事にかわりは無い。復刻には最初期スウェーデン盤を使用、スウェーデン盤オリジナル・ジャケット使用。 秘蔵盤中の秘蔵盤、日本で目にすることがなかったと言っても過言ではない最初期スウェーデン盤を初CD化! 「シベリウスの好きな私は『ヴァイオリン協奏曲』もヌヴー、イダ・ヘンデル、スピヴァコフスキー、その他何種か持っているが、ウィックス盤を一番に推す。ウィックスはアメリカの女性ヴァイオリニストだが、シベリウス自身に『私のヴァイオリン協奏曲の最高の解釈者』と絶賛されて以来、アメリカを捨て、北欧圏で活躍するようになった。このレコードも繊細な神経のゆきとどいた感情の燃焼度の高い名演奏であることは誰も認めるところだ。」(上田應輔;ライナー・ノートより) | ||
ジャンヌ・ゴーティエ&ルフェビュール ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ (リマスタリング違いの2ヴァージョンを収録) |
ジャンヌ・ゴーティエ(Vn) イヴォンヌ・ルフェビュール(P) | |
多くの人に聴いてほしい、まさにラヴェル:ヴァイオリン・ソナタの決定盤。フランス・オリジナル盤より、オリジナル・ヴァージョン&ノイズ・カット・ヴァージョンの2テイクを収録。 ゴーティエとルフェビュールの二人の女流演奏家の共演は、大人の女性の持ち味が前面に出ており、さらに落ち着きと包容力を感じさせる。街の露地に漂う匂いまで感じさせる都会人の詩的センスの濃密な発散ぶりには特異な魅力がある。 | ||
ミシェル・オークレール チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35 |
ミシェル・オークレール(Vn) クルト・ヴェス指揮 オーストリアso. | |
ブーシュリとティボーに学んだフランスの女流ヴァイオリニスト、ミシェル・オークレール。ヌブー以来の天才少女と騒がれていた20代はじめの頃の演奏が、オリジナル盤の輝かしい音で蘇る。オークレールの演奏は強い張りのある美音で、アマチュアのような純粋さと気迫で3楽章に向かって限りなく燃え上がっていく。女流ヴァイオリニストの残したチャイコフスキーの最高の演奏のひとつだと断言できる。 | ||
ヴィクトル・デ・サバタ モーツァルト:レクイエム K.626 |
ピア・タッシナーリ、 エベ・スティニャーニ、 フェルッチョ・タリアヴィーニ、 イタロ・ターヨ ヴィクトル・デ・サバタ指揮 EIARso.&cho. | |
録音:1941年12月5日、サンタマリア・デリ・アンジェリ聖堂、ローマ。モーツァルト没後150年記念。なお、1939年録音となっている資料もある。 デ・サバタ唯一のモーツァルト・レコーディング。演奏者は全員イタリア人。モーツァルト没後150年記念ということで、録音嫌いのデ・サバータもようやくOKしたらしい。メロディーの見事なカンタービレ、軽やかなリズム、この演奏を地中海のモーツァルトと呼んだのは星光延氏だ。10インチ2枚組レコードより復刻。 | ||
ペーター・リバール ジョバンニ・バッティスタ・ヴィオッティ: ヴァイオリン協奏曲第22番(*) ピエトロ・ナルディーニ: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(#) |
ペーター・リバール(Vn) クレメンス・ダヒンデン指揮 ヴィンテルトゥールso. | |
録音:1951年(*)/1950年代前半(#)。 クリアーで清澄なリバールの音色はもぎたてのフルーツのみずみずしさだ。典雅なスタイルで思い切り歌い抜かれたこのヴィオッティで、一躍リバールは弦楽ファンのアイドルとなった。このリバールのヴィオッティをオリジナル盤の生々しい音で鑑賞していただきたい。 | ||
ミシェル・オークレール マックス・ブルッフ: ヴァイオリン協奏曲第1番/コル・ニドライ |
ミシェル・オークレール(Vn) ヴィルヘルム・ロイブナー指揮 オーストリアso. | |
録音:1952年。オリジナル盤より復刻。 なによりも自分の直感に頼って即興性を出そうとするオークレールの若い頃のスタイル。泉のようにあふれ出るみずみずしいメロディーは、この曲の美しさを余すところ無く描き出している。 | ||
パウル・ファン・ケンペン ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 |
パウル・ファン・ケンペン指揮 オランダ放送po. | |
録音:1950年。原盤:Telefunken。名演として著名な物で、TAHRAなどからも復刻されているが、音質には定評のある当レーベルの盤起こしCDだけに、期待。 ケンペンの演奏に駄作はないが、レコードが少なくその名前も忘れられようとしているのは残念である。一分の隙も無く組み立てられた構築的なこのブルックナーのシンフォニーも、ケンペンの手にかかると音符のひとつ一つに意識が与えられ、豊かで暖かみを帯びた味わいのある音楽となって姿を見せ始める。透明なバスの動きにもケンペンの特長があり、そのためブルックナーの意表をついたキー・チェンジをはっきり感じることができる。ケンペンの演奏をじっくり聴くと、これほど後味のよい印象を与える演奏はないと感じるだろう。 | ||
ジャック・ティボー、メロディア盤からの復刻 フォーレ:子守歌(*) グラナドス(ティボー編):スペイン舞曲 ニ長調(#) グラナドス(クライスラー編):スペイン舞曲 ホ長調(#) ファリャ(クライスラー編): 「はかない人生」〜スペイン舞曲第1番(+) フランク ヴァイオリン・ソナタ イ長調(**) |
ジャック・ティボー(Vn) アルフレッド・コルトー(P;*/**) ハロルド・クラクストン(P;#) ジョルジュ・ロネー(P;+) | |
録音:1931年4月23日(*)/1927年10月21日(#)/1929年5月29日(+)/1929年5月28日(**)。 このフランクのソナタの演奏はティボーの最高の出来ばえのひとつである。一番音がよいと思うメロディア盤より復刻。針音を除いていないので高音も美しく、ティボーのいくらか鼻にかかったような、しかし並外れた良い響きをもつ音の優雅な滑らかさが見事に再現されている。他に小品が4曲収録されているが、これらの音質も素晴らしい。明るく透明な色彩感、絹のような光沢のある音色が美しく転写されている。特に親しみのある穏やかな光をもった演奏の「ベルシューズ」が感動的だ。 | ||
アンゲルブレシュトのフォーレ「レクイエム」 フォーレ:「レクイエム」 |
フランソワーズ・オジェア(S) ベルナール・ドゥミニー(Br) デジレ=エミール・ アンゲルブレシュト指揮 フランス国立放送o.&cho. | |
録音:1955年1月&2月。原盤:Ducretet-Thomson。TESTAMENTからSBT-1266としてCD化されている物。 名匠、アルゲルブレシュトの永遠の名盤。何とも穏やかで美しい時がゆっくりと流れていくのだろう。透明で深い抒情性が聴くものの心を満たしてくれる。天使が祈りを捧げているようなステンドグラス風のオリジナル・ジャケットを使用。 | ||
オークレール追悼盤 〜クライスラー・アンコール&フェイヴァリット グルック:メロディー ファリャ:「はかなき人生」〜スペイン舞曲 クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ ドヴォルザーク:わが母の教えたまいし歌 シャミナード:スペインのセレナード プニャーニ:前奏曲とアレグロ クライスラー:美しきロスマリン/中国の太鼓/ ウィーン綺想曲/愛の喜び/愛の悲しみ ブランドル:オールド・リフレイン |
ミシェル・オークレール(Vn) オットー・シュルホフ(P) | |
録音:1953年。原盤:Remington。2005年6月に逝去したオークレール追悼盤。おそらく初CD化となる物で、LPはかなり稀少な物。 1951年、オークレールはソリストとしてシャルル・ミュンシュを指揮者に迎えたボストンso.との共演で、アメリカでのデビューを果たした。彼女の実力はボストン・ヘラルド紙に掲載された記事の「今後最も有望な演奏家の一人であることを印象付けた、エレガントで広がりのある名演奏」という一節に凝縮されている。このCDは「クライスラー・フェイヴァリット」と「クライスラー・アンコール」の2枚のLPレコード(レミントン盤)より復刻。2枚のオークレールの演奏を本CDに収録した。 | ||
アンゲルブレシュト Vol.2 ドビュッシー: 夜想曲[雲/祭り/シレーヌ]/ 牧神の午後への前奏曲/スコットランド風行進曲 |
フェルナン・デュフレーヌ(Fl) アンゲルブレシュト指揮 フランス国立放送o.、 マルセル・ブリクロcho. | |
録音:1953年4月、シャンゼリゼ劇場。原盤:Ducretet-Thomson。TESTAMENTからSBT-1212としてCD化されている物。 アンゲルブレシュトがドビュッシーのスペシャリストとして認められた存在であることを物語る名盤の復刻。ニュアンスに富み、知性と香気溢れる演奏で透明精緻な美しさは比類がない。 CD化はされているが、オリジナル盤の音の良さには捨て難いものがあり、出来る限りそのままの状態での復刻をおこなった。ぜひ、フランス芸術の極致ともいうべきアンゲルブレシュトを「発見」してほしい。 | ||
ペーター・リバール(Vn) Vol.2 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 |
ペーター・リバール(Vn) ハンス・モルトコウ指揮 西オーストリア放送o. | |
元来、バロック・古典派をレパートリーの中心として典雅な歌いまわしに特徴のあるリバールが、1楽章から憑かれたように情熱的な演奏を行っている。ロマン派を演奏するための多彩な音色は持ち合わせていないが、細みながら気合の入った志の高い熱演である。2楽章も独特の甘い音で思い切り歌い抜いている。ブラームスには名演が数多くあるが、他の巨匠の演奏が色あせてしまうほどだ。一聴をお勧めしたい。 | ||
フルトヴェングラー、メロディアLP復刻 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 |
ティラ・ブリーム(S) エリーザベト・ヘンゲン(A) ペーター・アンダース(T) ルドルフ・ヴァツケ(B) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO、ブルーノ・キッテルcho. | |
録音:1942年3月22日-24日。 コレクターズ・シリーズ Vol.15。メロディア盤の中でも音質の一番良いとされる1968年プレス盤より復刻。桧山浩介氏によるライナー「大戦中のフルトヴェングラーの演奏とその録音をめぐって」は読み応え充分。 以下、本CDの技術面についての記載を一部抜粋。 「この『第九』の録音がマグネトフォン録音としては最初期のものにあたり、そのために復刻に際してはもっとも慎重な作業が求められるものの一つである。私の考える注意点としては、1)第1楽章冒頭の極端なレベル変動の修正、2)第4楽章冒頭についても同様の修正、3)第3楽章冒頭の音とびの修正、4)コンプレッサー処理の結果生じている全体にわたるダイナミックレンジ幅の補正、などで、さらに全体にわたってピッチについても配慮が必要だと考える。これらは作業者の音楽一般についての素養や音楽性、さらには「第九」そのものについての楽曲上の知識などなど、さまざまな条件に恵まれた時にはじめて満足できるものが出来上がる困難な作業であろうが、おそらく20種類は優に超えるであろう大戦中の「第九」の復刻CDのなかで、このCDはこれらの条件がもっとも理想的な形で仕上がったものとして高く評価いたしたい。大戦中のフルトヴェングラーに関するドキュメントとして最上位に位置付けられるものと確信する。」 | ||
フルトヴェングラー、メロディアLP復刻 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 |
フルトヴェングラー指揮 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1943年6月27日。 コレクターズ・シリーズ Vol.16。メロディア盤の中でも音質の一番良いとされる1968年プレス盤より復刻。桧山浩介氏によるライナー「大戦中のフルトヴェングラーの演奏とその録音をめぐって」は読み応え充分。 以下、本CDの技術面についての記載を一部抜粋。 「『第五』や『ハイドン変奏曲』を含む大戦中の録音は原テープの経時変化という問題があり、現在では高音質で再生するには保存状態の良い最初期ソ連盤を探す以外に道はない。『第五』の録音が行われた1943年6月では使用された『マグネトフォン』の技術的な経験の蓄積も進み、復刻に当たって施す必要のある補正も極めて僅かで、そのためにCD復刻に際しては良質な最初期盤の入手の可否が決め手となる。この復刻CDはその点では申し分なく、さらに復刻技術の見事さ、私は特に『ハイドン変奏曲』のフィナーレで強く感じるが、とも相まってこの種の類盤をしのぐ最上位のものに仕上がっている。」 | ||
ヨハンナ・マルツィ ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 Op.53(*)/ ラヴェル:ハバネラ形式による小品(#)/ フォーレの名による子守歌(#)/ ミヨー:イパネマ(#) |
ヨハンナ・マルツィ(Vn) フェレンツ・フリッチャイ指揮(*) ベルリンRIASso.(*) ジャン・アントニエッティ(P;#) | |
コレクターズ・シリーズ Vol.17。並外れたヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィの感性を体験するには、この1953年6月10日に録音されたドヴォルザークのコンチェルトを聴くことだ。この曲のレコードは、オイストラフ、スターン、スーク、パイネマンなどの名演があるが、この作品の最も完全なレコードはマルツィのものである。これを超えるものは、プシホダ(プルジホダ)だけだと、ハルトナックは語っている。特に、第2楽章でのメロディーの歌わせ方は例のない美しさで、聴き手の心の弦を震わせる。アンコール・ピースの3曲も豊かなニュアンスとセンシティブを極めている。 | ||
ヴァーシャ・プシホダ モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番K.216/ ヴァイオリン協奏曲第4番K.218 |
ヴァーシャ・プシホダ(Vn) エンニオ・ジェレッリ指揮 トリノRAIso. | |
クリストファ・N.野澤氏監修。原盤:CETRA。先に本家からCD化(5046-63248)されていたが、そちらは入手不能となっている。 チェトラが1950年代前半に録音した数枚のプルジホダのレコード。このモーツァルトもその中の1枚である。自由にテンポを変化させ、赴くまま泳ぎ回り、たっぷりと歌う、プルジホダ節がとりわけ強烈に出た熱演だ。中谷順一氏が次のようにコメントしている。「ハルトナックの著書の中に『チェトラ録音のプルジホダに全盛期の面影がない。』とあるが、この上何を望むのか、贅沢な話である。」イマジネーション豊かに豪快に歌いつくすプルジホダには終始圧倒される。中谷氏の言葉に同感される方も多いだろう。 | ||
マルセル・メイエル モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466/ ピアノ協奏曲第23番 イ長調K.488 |
マルセル・メイエル(P) モーリス・エウィット指揮 エウィットso. | |
抜群の演奏と言われながらも今では忘れられた存在のマルセル・メイエルのモーツァルトを紹介したい。モーリス・エウィットの棒とともにエレガンスの極みといっても過言ではない演奏で、淡々と、しかもセンシティブな佇まいでモーツァルトと向き合っている。やわらかい木管楽器の響きと透明感のあるクリアなピアノが実に合っていて、高貴な美しさがある。モーツァルトのこの2曲は名盤に恵まれているが、メイエルもぜひライブラリーに加えていただきたい。 | ||
アルド・チッコリーニ モーツァルト: ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調K.280/ ピアノ・ソナタ第9番 ニ長調K.311/ ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調K.332/ ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調K.309 |
アルド・チッコリーニ(P) | |
チッコリーニは1950年代中頃から、サティやスペイン音楽などを献身的にとりあげ多数の録音を残した。しかし、今回復刻した La Voix de Son Maitre と仏 Columbia のオリジナル10インチレコード4枚にわたるモーツァルトのピアノ・ソナタは、コレクターの多くもその存在さえ知らない秘蔵盤である。彼が非常に屈強な面と繊細な面を持ち合わせたピアニストであることは、このモーツァルトを聴いても良く判る。特徴的な色彩感に富んだ音色と独特のリズム感が、フランス音楽だけではなく、予想以上にモーツァルトにもマッチしている。 | ||
クリスティアン・フェラス モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調K.376(*)/ ヴァイオリン・ソナタ イ長調K.305(*)/ ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216(#)/ ヴァイオリン協奏曲第7(6)番 変ホ長調K.268(#) |
クリスティアン・フェラス(Vn) ピエール・バルビゼ(P;*) カール・ミュンヒンガー指揮(#) シュトゥットガルト室内o. | |
フェラスのレパートリーはたいへん広く、モーツァルト、ベートーヴェンに始まり名演と呼ばれている「ショーソンのVn、Pf、SQのための協奏曲」を含めた近代・現代曲に至るまで、様々な楽曲をレコーディングしている。彼の感性が日本で高く評価されていないことは謎であるが、今回のバルビゼとのソナタ、ミュンヒンガーとのコンチェルトを是非、聴いていただきたい。どちらもフェラスの温かい音色で実に詩的なモーツァルトになっている。ミュンンヒンガーのソフィスティケートされたバッキングとの相性もよく、K.216の第3楽章は特に美しい。彼の突然の死はあまりにも早かった。 | ||
ドヴィ・エルリ(ドゥヴィ・エルリー) 〜ヴァイオリン・リサイタル ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ プニャーニ(クライスラー編):前奏曲とアレグロ ラヴェル:ツィガーヌ/ハバネラ形式による小品 アルベニス(クライスラー編):タンゴ ニ長調 ファリャ(クライスラー編): 歌劇「はかなき人生」〜スペイン舞曲第1番 |
ドヴィ・エルリ(Vn) モーリス・ビュロー(P) | |
エルリのレコードの中でも、最も入手困難なリサイタル集。「完璧なテクニックで弾かれたこれらの作品には、彼の中心にある”ジプシー的”な気質に基づいた”情熱”が一番よく表れている。」(ジャン・マルク・ハラリ)。彼のコメント通り、常に音楽が踊っていて独特の歌いまわしと激しいアクセントが、このエルリの演奏では全てプラスに転じている。完璧以上の演奏と呼びたい。 | ||
GDCL-0024 廃盤 |
スカラ座弦楽四重奏団 プッチーニ:弦楽四重奏曲「菊」 ジャルディーニ:弦楽三重奏曲 変ホ長調 ボッケリーニ:弦楽四重奏曲 ニ長調 |
スカラ座SQ [エンリコ・ミネッティ(第1Vn) ジュゼッペ・ガンベッティ(第2Vn) トマーゾ・ヴァルディノチ(Va) ジルベルト・クレパックス(Vc)] |
「菊」は5分ほどの短い曲だが、プッチーニのメランコリックで甘美なメロディーに溢れた傑作だ。もともと「マノン・レスコー」のために作曲された第3幕のメロディーが転用されたものだが、絶望の中、切々と訴える感情の振幅の大きな曲である。スカラ座SQは歌劇場オーケストラとしてピットに入り、プッチーニのオペラを常日頃演奏し熟知しているので、思い入れたっぷりに見事に歌い上げている。弦楽合奏で弾かれることが多いが、是非、スカラ座SQで聴いてほしい。 | ||
アンゲルブレシュト Vol.3 ラヴェル: スペイン狂詩曲/マ・メール・ロア/海原の小船 |
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト指揮 シャンゼリゼ劇場o. | |
TESTAMENTからSBT-1264〔廃盤〕、1265 としてCD化されていた録音。 色彩的な曲だけに、少しでも鮮明な録音で聴きたいが、このCDは英オリジナル盤からの復刻ということに意義がある。仏ディクレテ盤より、さらに様々な楽器がくっきりと美しく浮き上がって聴こえる。アンゲルブレシュトのラヴェルについては、今ここで伝えることもないが、明るくなまめかしい弦楽セクション、歯切れの良いトゥッティは、生で聴くことができなかった無念さを少しは解消してくれる。Vol.1:GDCL-0012、Vol.2:GDCL-0014 | ||
ティッサン=ヴァランタンのモーツァルト モーツァルト: ピアノ協奏曲第23番 K.488(*)/ 交響曲第29番 K.201 |
ジェルメーヌ・ ティッサン=ヴァランタン(P;*) ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ザルツブルグ・カメラータ・アカデミカ | |
ティッサン=ヴァランタンといえばフォーレのLPが有名であるが、このモーツァルトのLPの存在はあまり知られていない。Ducretet-Thomson の録音技師であったアンドレ・シャルランが彼女のフォーレ連続演奏会を聴き感銘を受け、フォーレの数多くのピアノ作品と室内楽、フランクのいくつかのピアノ独奏曲と、このモーツァルトの協奏曲を録音した。このモーツァルトは、パウムガルトナーによる音楽的な影響も多分にあると思うが、端正でありながらも、全曲を通して「歌」に溢れ、ロマンティックな演奏である。 | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1948年10月24日。 「フルトヴェングラーの指揮したブラームスの『第四』といえば伝説にまでなった冒頭のH(ロ)音がすぐに思い浮かぶが、それを抜きにしてでもこの曲にみせるフルトヴェングラーの解釈はあらゆる意味で彼の演奏美学の集大成とでもいうべき、いわば芸術家フルトヴェングラーの全てが凝縮されたものという事が出来るように私は思う。よく知られているようにフルトヴェングラーの残した『第四』の録音は五種類が知られているが、その解釈は首尾一貫していていずれから受ける感銘も同じものだが、このCDで紹介される録音はもっとも早くレコード化されたものでフルトヴェングラーの『第四』の原体験を我々に形作ったものだ。」(桧山浩介氏 解説 フルトヴェングラー美学の集大成、待望のブラームス「第四」より一部抜粋) | ||
タリアフェロ&ドワイヤン サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」(*) フランク:交響的変奏曲(#) フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード(#) |
マグダ・タリアフェロ(P;*) ジャン・ドワイアン(P;#) ジャン・フルネ指揮(*/#) ラムルーo.(*/#) | |
「『フランスの名ピアニスト二人によるフランス・ピアノ音楽の名作をカップリング』、と言いたいところだが、タリアフェロはフランスでの活躍が長かったためフランス人と思われがちだが、実はブラジル生まれ。コルトーに学びんでいる。SP時代から広く名前は知られていだが、録音したレコードは少ない。このサン=サーンスは、エスプリとニュアンスに富んだ名演として評価も非常に高い。ここでこの1枚を取り上げたのは、カップリングのジャン・ドワイアンによるフランクとフォーレが、フランス的洗練と趣味の良いロマン性を示し抜群の名演だからである。」(岡田又彦) | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、1952年の「英雄」 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 「エロイカ」 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO | |
録音:1952年11月26日、27日、ウィーン。FALP 287より復刻。コレクターズ・シリーズ。 「このCDに収められている『第三』の録音は1952年11月26、27日にウィーンで行われているが、フルトヴェングラーの残した代表的な名演の記録としての価値とともに彼の演奏に際してのコンセプトを、聴衆の有無を鍵にして解明する上での最良のケースという意味でも『代表』的な記録という事が出来る。」(解説:桧山浩介) | ||
フランソワ・エティエンヌ モーツァルト: クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581(*)/ クラリネット協奏曲 イ長調 K.622(#) |
フランソワ・エティエンヌ(Cl) ヴェーグSQ(*) モーリス・エウィット指揮(#) エウィット合奏団(#) | |
ウラッハによるクラ・コン(K.622)が日本では人気があるが、ドゥルクルーズ、ランスロなどのフランスの音楽家の個性的な演奏にも注目していただきたい。名演の多い同曲のディスコ・グラフィーの中で今回はエティエンヌのレコードを推薦。仏ディスコフィルからの板起しではなく、米ハイドン協会の原盤を使用した。選ぶならこちらの方だ。 | ||
ドヴィ・エルリ(ドゥヴィ・エルリー) Vol.2 エドゥアール・ラロ:スペイン交響曲/ノルウェー狂詩曲 |
ドヴィ・エルリ(Vn) デジレ=エミール・ アンゲルブレシュト指揮 LPO | |
Vol.1:GDCL-0023(ヴァイオリン・リサイタル)。 エルリのVol.2は、完璧なテクニックで弾かれた情熱的なラロのスペイン交響曲。この時期にエルリが残したレコードはそのどれもが個性的で素晴らしい。アンゲルブレシュトのバッキングやインストの演奏も詩情豊かな雰囲気を出していながらも自己の幻想の赴くまま大きく劇的に盛り上げている。 | ||
モントゥ−、1950年の「幻想」 ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 |
ピエール・モントゥー指揮 サンフランシスコso. | |
録音:1950年2月27日、サンフランシスコ、戦争記念オペラ・ハウス。原盤:仏VSM FALP118。 「この曲のベストは、やはりこのモントゥー/サンフランシスコ響(1950)だろう。指揮者の頭上に2本のマイクをセットしたと思われるワンポイント的録音だが、楽器のバランスには細心の注意が払われている。明快なアーティキュレーション、テンポの良さ、モントゥーの指揮も実にスピード感に溢れている。フランス・オリジナル盤 (FALP) よりマスタリングを行った。オリジナル・レーベルのレコードより優れているからだ。」 | ||
ローラ・ボベスコ〜フランク&フォーレ フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(*) フォーレヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調(#) |
ローラ・ボベスコ(Vn) ジャック・ジャンティ(P) | |
録音:1949年(*/#)。ソース:英デッカ LPS-327(*) / LPS-326(#)。 『ボベスコによるフランクとフォーレのヴァイオリン・ソナタ。人間色の濃い連綿たる細やかな表現ができる奏法、「フランコ・ベルジェ(ベルギー)派」の伝承者ローラ・ボベスコ。このCDに収められている2曲は彼女の十八番であると同時にフランコ・ベルジェ派にとってもっとも重要な作品である。フランクのヴァイオリン・ソナタは1949年の英デッカへの録音を初めとして3種類の録音が発売されているが、本CDに収められているのはその一番最初の英デッカ盤(LPS 326)である。フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番はフランク同様、1949年英デッカへの録音(LPS 327)より復刻。さらにこの2曲はボベスコ=ジャンティというたぐい稀なコンビの出会いの出発点を印す記念すべき録音と云わねばならない。』(山口 勗[ライナーより一部抜粋]) | ||
シモン・ゴールドベルグ ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」(*)/ ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調(*) ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調(#) |
シモン・ゴールドベルグ(Vn) アルトゥール・バルサム(P;*) リリー・クラウス(P;#) | |
録音:1953年5月(*)/1935年-1937年(#)。 ワルシャワ生まれのゴールドベルクはヴァイオリンの神童であった。20歳のときフルトヴェングラーよりBPOのコンサート・マスターに招聘され、史上最若年、最優秀のコンサート・マスターと称せられた。ゴールドベルクの弾くブラームスのヴァイオリン・ソナタは聡明な鋭さでブラームスの内心の声を写し出している。さらにゴールドベルクは多くの名手と顔を合わせてきた名伴奏者のアルトゥール・バルサムからもっとも光った演奏を引き出している。ボーナスにリリー・クラウスとの共演でベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタを収録。 | ||
ジョコンダ・デ・ヴィート ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」/ ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 |
ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) エトヴィン・フィッシャー(P) | |
録音:1954年。 北イタリア人気質のデ・ヴィートのヴァイオリンは、情熱を外面に出しすぎることはなく、知的に抑制された情熱であり、歌。彼女はブラームスの重要なヴァイオリン作品はほとんど録音しているが、それらがことごとく第一級の名演ぞろい。最高のブラームスひきであったエトヴィン・フィッシャーと共演した第一番と第三番のソナタはデ・ヴィート47歳の録音。枯淡の域にあるフィッシャーとの呼吸はよく合っており、音楽的な噛み合いと融合性は見事だ。このデュオ・チームの演奏は深くブラームスの心のひだに入り込んだ表現となっている。 | ||
ウーヴラドゥ、ドレクリューズ、テヴェ モーツァルト: クラリネット協奏曲 イ長調 K.622(*)/ ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447(#) |
フェルナン・ウーブラドゥ指揮 ユリス・ドレクリューズ(Cl;*) リュシアン・テヴェ(Hr;#) | |
解説:花田英己。 アナログ盤コレクター垂涎の的「パリのモーツァルト」7枚組シリーズに先立ちパテよりリリースされた2人の名手によるモーツァルトの協奏曲集。 ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団ソロ・クラリネット奏者を経て、後半生をパリ音楽院での教育活動に捧げたユリス・ドレクリューズと、「コル」と呼ばれるピストン式ホルンのエスプリ、リュシアン・テヴェによる2曲。 | ||
ヨハンナ・マルツィ〜シューベルト:3つのソナチネ [第1番 ニ長調/第2番 イ短調/第3番 ト短調] |
ヨハンナ・マルツィ(Vn) ジャン・アントニエッティ(P) | |
録音:1955年。原盤:Columbia / EMI。ソース:C 80756 。解説:濱田滋郎。 『ヴァイオリン曲に歌詞はないが、マルツィはその各フレーズ、各音の持つ「意味」を汲みとり、それを的確に、心の丈をこめながら弦上に表していく。このゆかしさ、この奥行き・・・これこそ「演奏」ということであると、世の人びとは知ってほしい。』(濱田滋郎/ライナーより) | ||
リバール&F.ブッシュのハフナー・セレナード モーツァルト:セレナード第7番 ニ長調「ハフナー」 |
ペーター・リバール(Vn) フリッツ・ブッシュ指揮 ヴィンタートゥールso. | |
原盤:CONCERT HALL SOCIETY 。ソース: E-1 。解説:浅里公三。 『このモーツァルトの「ハフナー・セレナード」は、ブッシュが早すぎた晩年にアメリカの新興レーベル、コンサート・ホールに録音したものである。レコード番号(E-1)からLP第1号として発売されたことがうかがえるが、またモーツァルトの傑作のレコード史上最初の全曲盤でもあった。この録音を「生涯3つある会心の録音のひとつ」とヴァイオリン独奏のペーター・リバールは語っている。』 | ||
モウラ・リンパニー ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 メンデルスゾーン:華麗なカプリッチョ ロ短調 Op.22 |
モウラ・リンパニー(P) ニコライ・マルコ指揮 フィルハーモニアo. | |
ソース:HIS MASTER'S VOICE CLP 1007。EMI 本家、英 OLYMPIA 、DUTTON 等から別れてCD復刻されていた録音だが、2009年現在既出盤はすべて廃盤となっている。なお、レーベル表記は「モーラ・リンパニー」。 『このオリジナル LP は、1953年3月にロンドンの EMI スタジオで録音された。ラフマニノフの協奏曲第2番は、デヴィッド・リーン監督の名画「逢びき」のテーマ音楽に使われてから世界中にブームを巻き起こした。当時、リンパニーとマルコ指揮のレコードがもっとも高く評価されたのは、この演奏がラフマニノフ特有の甘美なロマンティシズムを見事に表現していたからではないだろうか。』(浅里公三氏解説より) | ||
オッシー・レナルディ〜レミントン録音集 モーリス・ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ セザール・フランク:ヴァイオリン・ソナタ |
オッシ・レナルディ(Vn) ユージン・リスト(P) | |
ソース:REMINGTON R-199-148。解説:浅岡弘和。 LP 初期盤コレクター 佐久間 孝 氏のコレクションによる稀少盤復刻 CD シリーズを開始( "FAVORITE SERIES" の後継となるものだろう)。まず初回は解説の浅岡弘和氏がかねてより傾倒する知られざる夭折の天才ヴァイオリニスト、オッシ・レナルディ最後の録音。レミントンは盤質が悪いので有名だが、幸い後期レーベル期なので盤質の問題は少なく音質も良い。浅岡氏も大絶賛の本 CD は必聴。 | ||
オッシー・レナルディ〜 パガニーニ/フェルディナント・ダーヴィト編曲: 24のカプリース(ピアノ伴奏付き編曲版) |
オッシー・レナルディ(Vn) ユージン・エルマー(P) | |
録音:1952年頃。ソース: REMINGTON R-199-146 / R-199-152 。全曲が LP 2枚に別れ発売されたもので、後編はレナルディが事故死した1953年12月の発売だったと言う。彼は同曲を得意とし、SP期から複数の録音があった。 解説:浅岡弘和。オッシー・レナルディ復刻第2弾! このパガニーニ:24 のカプリース全曲盤は知られざる夭折の天才ヴァイオリニスト、オッシ・レナルディ最後の録音の一つ。それまで練習曲扱いされていたこの曲集に最初に光を当てた先駆者こそ忘れられたヴァイオリニスト、レナルディなのだ。 | ||
ミシェル・デボスト〜 モーツァルト:フルート四重奏曲集 [第1番 ニ長調 K.285/第2番 ト長調 K.285a/ 第3番 ハ長調 K.285b/第4番 イ長調 K.298] |
ミシェル・デボスト(Fl) ジャック・パレナン(Vn) ミシェル・ワレ(Va) ピエール・ペナスー(Vc) | |
ソース: VEGA C 30 A 311。デボストは後にEMI系列へステレオで同曲集を録音しているが、これは1950年代のモノラル録音と思われる。おそらく初CD化。なおヴィオラ奏者は、「マイケル・ウェールズ」と記載されているが、フランス人であり誤り。 解説:浅岡弘和。デボストはフランス、パリ出身のフルート奏者。パリ音楽院に入学しガストン・クリュネルに師事。パリ音楽院o.首席奏者として 1964年に初来日。以来、度々日本を訪れ、親日家としても知られる。この CD でも明確な音色とテクニックでのびのびとモーツァルトを奏でている。 | ||
エンマ・ボワネ〜フォーレ:船歌集 6つの舟歌 [Ops.26, 41, 42, 44, 66, 70]/ 3つの無言歌 Op.17/即興曲 Op.84-5/月の光 Op.46-2 |
エンマ・ボワネ(P) | |
ソース:VOX PL 6910 。おそらく全曲初CD化。解説:貝嶋弘恒・高橋桂子。師であるパリ音楽界の大御所、イシドール・フィリップとともに1941年に渡米し活躍したボワネ(1891-1974)によるフォーレは、同レーベルから先に夜想曲集(GDFS-0012)が復刻されている。 『ボワネの明快なタッチによって、印象派の時代に生きたフォーレの豊かな情感が、優雅な和声の響きと音色で誠実に表現されていることがわかり、その美しい音に心を奪われてしまう。ボワネの憂いのある演奏は、フォーレが自身の心をピアノにしか表現出来ない事をあたかも知っていたかの如く聴く人の心を深く感動させる。』 | ||
レーヌ・ジャノリ〜J.S.バッハ: 幻想曲 イ短調 BWV.922/ トッカータ ニ短調 BWV.913/ パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 〜シャコンヌ(ブゾーニ編曲) ・ボーナス・トラック パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 〜シャコンヌ(ブゾーニ編曲)(*) |
レーヌ・ジャノリ(P) アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ(P;*) | |
ソース: Nixa WLP 5101, LA VOCE DEL PADRONE QBLP 1044 (*), VEGA C30 A311 (*)。 『レーヌ・ジャノリはバッハの作品を師フィッシャーと同じく高貴な音色で格調高く演奏するが熱っぽい情感に溢れ決して即物的な演奏とならない。このCDに聴くバッハの諸作品に彼女のそのやうな演奏の特質が誠に顕著に表れており、とりわけ稀代の名曲であり演奏至難なシャコンヌの演奏に彼女の藝術の頂点が凝縮されている。深みのある漆黒の透徹した響きと磨きぬかれた技巧で恣意的な表情や外面的効果は微塵も見せぬまま尋常ならざる集中力でひたすらバッハの芸術の深奥に向かって弾き進む。次第に深みを増していく変奏曲の演奏に心を奪われているうちにいつしか演奏家や楽器のことは意識から離れ眼前に巨大なバッハ像が屹立する思いさえする。』(林秀樹/ライナーより抜粋) | ||
メニューインのルクー/他 ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調(*) ディーリアス:セレナーデ「ハッサン」(#) ヘンデル:祈り(#) ニン:グラナディーナ(#) ベートーヴェン:メヌエット(#) リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(#) |
イェフディ・メニューイン(Vn) マルセル・ガゼール(P;*) ジェラルド・ムーア(P;#) | |
ソース: RCA LM-2014。 『メニューインがマルセル・ガゼールと録れたLPはグリュミォーの第1回録音に対峙し一歩もひかぬ名演である。碩学中村稔氏がその著書「ヴァイオリニストの系譜」の中で「...特にルクーのソナタ、ブラームス第三番をこの時代のもっとも豊かな演奏の記録と思っている。...ひたむきな情熱の激しさを感情の深みと安定感の点で上回っている」と高く評価しておられた。』(林 秀樹/ライナーより一部抜粋) | ||
ドゥヴィ・エルリー〜サラサーテを讃える パブロ・サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン(ジプシーの歌)Op.20(*)/ホタ・アラゴネーサOp.27(*)/ ホタ・ナバーラOp.22-2(*)/アンダルシアのロマンスOp.22-1(*)/ プレイェーラOp.23-1(*)/サパテアードOp.23-2(*) Bonus ラヴェル:ツィガーヌ(#)/ハバネラ形式による小品(#)/ヴァイオリン・ソナタ(#) ドヴィ・エルリー(Vn) モーリス・ビューロー、アンドレ・コラール(P) | ||
録音:1955年、シャンゼリゼ劇場。ソース: DUCRETET THOMSON, 250 C 037 (*)/DUCRETET THOMSON, 270 C 099 (#)。 『エルリーは1950年代から60年代にかけてバッハから現代までのさまざまな作品を録音してディスク大賞を4度受賞しているヴァイオリニスト。このサラサーテとラヴェルの作品集も、1950年代中頃から盛んに録音したデュクレテ・トムソンの2枚のLPを復刻したもので、彼のすぐれた技巧と洗練された表現力が味わえる1枚である。』(浅里公三/解説より一部抜粋) | ||
ベルナール・ミシュラン〜チェロ・ソナタ集 シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ト短調 フランクール:チェロ・ソナタ ホ長調 |
ベルナール・ミシュラン(Vc) タッソ・ヤノポーロ(P) | |
録音:1954年。ソース: Odeon XOC 165。 『ミシュランはパリ音楽院出身のフランスのチェリスト。1937年、コンクールに優勝したことからソリストとしてのキャリアが始まったが、いかにもフランス人らしい明快で鮮烈な芸風を持ち、フランスの近代物を得意にしていた。黒光りのする音色といい、味があって実にうまい三つ星の伊達者チェリスト。』(浅岡弘和/解説より一部抜粋) | ||
アンリ・コックの芸術 ギヨーム・ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 セザール・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 |
アンリ・コック(Vn) アンドレ・デュモルティエ(P) | |
録音:1956年。ソース: LUMEN LD.3-700。コックはルクーのソナタを1932年に世界初録音(GOODIES "DIRECT TRANSFER CD-R" で発売あり; 78CDR-3005)しており、当盤は第2回録音と思われる。なお、当盤案内の一部に『アンリ・コッホ』という表記がある。 『ルクーのスペシャリストであるベルギーの往年の名ヴァイオリニスト、名匠アンリ・コックが同郷の名ピアニストのデュモティエと録音したルクーのヴァイオリン・ソナタのLP録音は、戦前佛ポリドールにランケルと録れた同曲のSP録音が決定的名演だったこともあって「メニューイン、グリュミォーの各モノラル録音をも凌ぎ最もルクーの描いた夢と幻想の深奥に分け入った演奏」との評判が広まり一聴することの叶わぬルクーファン垂涎の一枚となってきた。しかし同LPはLP初期に佛LUMEN及び白耳義ALPHAでそれぞれ一度のみ少数発売された「幻の名盤」で極く稀に国内外オークションに出品されることがあっても超高値で落札され一般のファンが耳にすることは殆ど不可能であった。ここにルクーのソナタに劣らぬフランクの名演とともに最高の復刻技術でCD復刻されたことはルクーファンの積年の渇きを癒して余りある。』(林秀樹) | ||
GDCL-0050 廃盤 |
マリー=テレーズ・フルノー | マリー=テレーズ・ フルノー(P) |
オークレールのルクレール ジャン=マリー・ルクレール: ヴァイオリン協奏曲集Op.7 より(*) 〔イ長調 Op.7 No.6 /ト短調 Op.10 No.6〕 |
ミシェル・オークレール(Vn) カール・リステンパルト指揮 ザール室内o. | |
・ボーナス・トラック(#) イェネー・フバイ:ヘイレ・カティ フランティシェク(フランツ)・ドルドラ: セレナード第1番/想い出 |
エゴン・モルビッツァー(Vn) オットー・ドブリント指揮 ベルリン放送大o. | |
ソース: Les Discophiles Français, 525.116 (*) / Amiga, 740007 〔発売:1959年〕(#)。なお(おそらく本体表記にもあると思われる)(#)のレーベル表記『モルヴィッツァー』は、欧文が Egon Morbitzerであり誤り。 『戦後のバロック音楽の復興に大きな役割を果たした指揮者、カール・リステンパルトと共演したオークレールの演奏は、確かな様式感と洗練された表現により、当時はまだあまり知られていなかったルクレールの協奏曲の魅力を知らしめた1950年代を代表する録音であった。』(浅里公三/解説より) モルビッツァーはベルリン国立歌劇場管のコンサート・マスターを1951年から1989年という長期に務めたドイツのヴァイオリニストで、1978年にはスウィトナー指揮の同オケ来日公演に同行した。録音は小品を中心に BERLIN CLASSICS (旧 ETERNA)にあり、この AMIGA 盤も同系列と思われるが、ドルドラの2曲は2010年現在、他のCD発売がないかもしれない。 | ||
パスカルSQ の「ます」他 シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調「鱒」(*) / 大二重奏 イ長調 Op.162, D.574(#) |
パスカルSQ団員(*) [ジャック・デュモン(Vn) レオン・パスカル(Va) ロベール・サル(Vc)] モニク・メルシエ(P;*) アンリ・モロー(Cb;*) ガブリエル・ドヴリ(Vn;#) ナディーヌ・デスシュ(P;#) | |
録音:1957年(#)。原盤: Pathé (*) / Pacific (#)。 ソース: Pathé (France), 33 DTX 139 (*) / MICHEL ANGE (France), Mic 14 (#)。なお、(#)のヴァイオリニスト Gabrielle Devries ( Devriés となっている資料もあるが、おそらく誤り)は『ガブリエル・デヴリー』と書かれており(『ガブリエル・デフリース』と書かれたサイトもある)、同じくピアニスト Nadine Desouches は『ネイディーン・デソーシュ』と書かれているが、ともに上記あたりが適当と思われる。 解説:浅岡弘和 。シューベルトの室内楽には人気曲が多かったため録音も多く、その中でも「鱒」は最大の人気曲であるだけに、パスカル弦楽四重奏団によるものもコンサートホール盤を含め2種ある。本CDはより稀少なパテ盤から復刻。 | ||
アンリ・メルケル〜ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調Op.20 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454 (#) アンリ・メルケル(Vn) ロヴェルジョン(Va) アンドレ・ナヴァラ(Vc) アメレ(Cb) フランソワ・エティエンヌ(Cl) モーリス・アラール(Fg) ルモン(Hr) エドゥアルト・リンデンベルク指揮 ジャン・ユボー(P;#) | ||
原盤&ソース: Odeon (France), XOC 106 / Adès (France), MS 30 AS 528 (#)。メルケルとナヴァラは1948年にパリ・プロ・ムジカ室内グループと共に同曲を録音しているが (VOX / POLYDOR; GOODIES "DIRECT TRANSFER CD-R" 78CDR-3263 で復刻あり)、これは他のメンバーからすると別の録音。欧文資料も全く見つからず、相当珍しいものと思われる。(#)はボーナス・トラック。 解説:浅岡弘和 。フランコ・ベルギー派のヴァイオリニスト、アンリ・メルケル。その懐かしい音色といい、先輩のジャック・ティボー同様、技巧より情感を優先した芸風は、現代では求めても決して得られないタイプの芸術家ならではの物。原盤のオデオンのLPは当時のパリ・オペラ座o.のソリストをメインとするメンバーによるが、珍しく指揮者付きで録音されている。 | ||
パスキエ・トリオ〜ベートーヴェン: 弦楽三重奏曲 変ホ長調 Op.3 (*) /セレナーデ ニ長調 Op.8 (#) パスキエ・トリオ[ジャン・パスキエ(Vn) ピエール・パスキエ(Va) エティエンヌ・パスキエ(Vc)] | ||
ソース: Allegro, alg 3023 (*) / alg 3031 (#)。『瀟洒なれど艶美ならず洒脱なれど恬淡ならず、純仏蘭西風で知的洗煉を極めたパスキエ三重奏団、彼らがLP最初期に録れた記念碑的名演であるベートーヴェンの絃樂三重奏曲集、先の作品九の三曲に引続きセレナード作品八及び作品三の珠玉の二曲が茲に復刻されたことで、この優美極まりない曲集全曲の復活が最高の録音技術で完結。』 | ||
ピエール・バルビゼ〜モーツァルト: ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331(*)/ 幻想曲 ハ短調 K.475(*)/ 「ああ、ママに言うわ」による12の変奏曲 K.265(*) ・ボーナス モーツァルト:ロンド イ短調 K.511(#) |
ピエール・バルビゼ(P;*) エリー・ナイ(P;#) | |
ソース: LE CHANT DU MONDE、LD M 8137 (*)/記載無し(#)。『南米チリ生まれのフランスの名匠バルビゼ、三十代の彼が身体全体から涌き出るしなやかなキレのあるリズム感と粒立ちの良い珠玉のタッチで、メロディーの自然な流れの中に千変万化のニュアンスをこめ天空を駆けるが如く弾き上げたこの高貴な爽味漂うモーツァルトのソナタ集は録音史上疑いも無く同曲異盤中屈指の一枚である。』 | ||
エルリとジャメ五重奏団〜ロパルツ歴史的録音 ジョセフ・ギー・ロパルツ: フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとハープのための 「前奏曲、海景画と歌」[ピエール・ジャメ五重奏団]/ ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 [ドヴィ・エルリ(Vn) モーリス・ビューロー(P)] | ||
ソース: DUCRETET - THOMSON, 300 C 023 。解説:林秀樹。 『ハイブロウなフランス近代音楽通の間で没後五十周年を期に一挙に人気が高まったのがフランク門下のギー・ロパルツ、その作品には高貴さとケルト民謡風の郷愁が漂う。死去の翌年に追悼盤として制作された名匠ドゥヴィ・エルリによるヴァイオリン・ソナタ第1番と初演者ジャメ五重奏団の歴史的名演「前奏曲、海景画と歌」が組合された超稀覯佛デュクレテ・トムソン盤が最高の音質でCD復刻された。』 | ||
パリのモーツァルト Vol.1 交響曲第31番 ニ長調 K.297「パリ」/協奏交響曲 変ホ長調 K.297b(#)/大序曲 変ロ長調 K.311a/ [ピエール・ピエルロ(Ob;#) ジャック・ランスロ(Cl;#) ポール・オンニュ(Fg;#) ピエール・デル・ヴェスコーヴォ(Hr;#) フェルナン・ウーブラドゥ指揮室内楽団]/ ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310[ラザール・レヴィ(P)]/ 「美しいフランソワーズ」による12の変奏曲 変ホ長調 K.353[ジャン・ドワイヤン(P)]/ ド・ゼードの「リゾンは森で眠っていた」による9つの変奏曲 K.264/前奏曲 K.395 [ジャンヌ=マリー・ダルレ(P)]/ ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304[ローラン・シャルミ(Vn) ヴラド・ペルルミュテル(P)]/ チェンバロとヴァイオリンのための協奏曲 K.Anh 56(未完)/チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ〔K.6/K.7〕 [ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(Cemb) ジャック・デュモン(Vn)] | ||
ソース:佛パテ社、オリジナルLP「 パリのモーツァルト [MOZART A PARIS] 」! 解説:林秀樹 モーツァルト生誕200周年を迎えた1956年に佛パテ社により企画制作された記念碑的LPの復刻CDを発売。三度のパリ訪問時に作曲した(とされていた)作品をパリ国立音楽院教授を中心に当時のフランスの超一流演奏家を起用し録音したオリジナルLPは演奏及び録音の素晴らしさに加えその充実した解説書と装丁の豪華さもあいまって世界的に高い評価と大きな話題を呼んだ。本CDには、その中からとりわけ演奏の優れたものを、その後偽作と判明したものを含め、その殆どすべてを収録している。 | ||
ウーブラドゥによる管楽器のための現代作曲家作品集
アマブル・マシス:牧歌 / オネゲル:ロマンス アンリ・ガニュバン:陽気な男たちの行進曲[ジャン=ピエール・ランパル(Fl)] フェルナン・ウーブラドゥ:嬉遊曲 / ジャック・イベール:カリニャン マルセル・ビッチ:パスピエ / アンドレ・ブロッホ:冷やかし ルネ・デュクロ:カドリーユ[モーリス・アラール(Fg)] カントルーブ:舞曲 / アンリ・マルテリ:円舞曲 フランセ:オクターヴのカノン[ジルベール・クルシエ(Hr)] ダニエル・ルシュール:朝の歌 ジョリヴェ:ブラヴーラ風アリア[ロジェ・デルモット(Tp)] ルネ・シャラン:恋の戯れ / レイモン・ルシュール:鳥かご ノエル・ガロン:カンタービレ / トマジ:夜想曲[ジャック・ランスロ(Cl)] イヴ・ラカジニエル:ロンド / ルネ・ヴュアタ:呪文 イワン・K.セミョーノフ:ジンフィズ / ルネ・エルバン:舞曲 [ダニエル・デファイエ(Sax)] ジョリヴェ:オリノコ川の丸木舟を操る人の歌 / オーリック:即興曲 ジャック・ムルジエ:奇想曲 / アンリ・バロー:青い朝のニーナ ロベール・プラネル:セレナードのように[ピエール・ピエルロ(Ob)] 以上すべて、フランソワーズ・ゴベ、アニー・ダルコ(P) | ||
録音:1954年。ソース: Pathé , ATX 112 。『収録された26曲の中には、イベールのカリニャンのように、アンコール・ピース等で耳にする曲もあるが、多くは珍しく貴重な小品であり、それぞれがフランスの機知と優雅な香りを感じさせる。管楽器の巨匠達が、彼らの磨き抜いたソノリテと技巧で、たった数分のミニチュアの中に、曲の標題が示す情景をどう表現しているか、聴きものである。この10年ほどの間に、ランパル、デファイエ、アラール、ピエルロ、ランスロと続く訃報を聞き、時代の変遷を感じると共に、巨匠たちの遺した芸術がこれからも人々の心を捉え、揺さぶり続けることを信じて止まない。』(高杉忠博/解説より) | ||
マレシャル&ダルレ〜ブラームス:チェロ・ソナタ集 チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38/ チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99 |
モーリス・マレシャル(Vc) ジャンヌ・マリー・ダルレ(P) | |
マレシャルの貴重なLP録音(1952年)パテ盤より。マレシャルの繊細高貴で透徹した音色がダルレの澄んだ玲瓏たるピアノの音色と絡み合いブラームスの心情のひだに分け入り深奥に潜む幻想的で微妙なものを描き尽くしている。このチェロ・ソナタは両大芸術家の絶頂期に録音した稀代の名演といえるだろう。 | ||
スタニスラフ・ニジェルスキ〜ショパン: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」/ エチュード〔Op.25 Nº12 ハ短調「大洋」/ Op.10 Nº3 ホ長調「別れの曲」/ Op.10 Nº5 変ト長調「黒鍵」〕/ 新練習曲第3番「モシェレスのメトードのための」 変イ長調/ エチュード〔Op.25 Nº3 ヘ長調/ Op.25 Nº10 ロ短調/Op.25 Nº2 ヘ短調/ Op.25 Nº9 変ト長調「蝶々」/Op.10 Nº12 ハ短調「革命」 スタニスラフ・ニジェルスキ(P) | ||
ソース: DUCRETET THOMSON, 320 C 024。『現在ではその名が殆ど口に上ることはないが戦前から戦後にかけてフランス楽壇を中心に活躍していた花形ショピニスト、ニジェルスキ。パデレフスキの弟子である彼の「葬送」ソナタの解釈は実に説得力がありニジェルスキの卓抜した技巧が詩的な感情表現と完全なまでに一体化している。』(林秀樹/解説より一部抜粋) | ||
ドロルツSQ、ニコレ、ゴイザー/他〜モーツァルト: フルート四重奏曲 イ長調 K298 (*) / オーボエ四重奏曲 へ長調 K370 (#) / クラリネット五重奏曲 イ長調 K581 (+) |
ドロルツSQ オーレル・ニコレ(Fl;*) カール・シュタインス(Ob;#) ハインリヒ・ゴイザー(Cl;+) | |
ソース: 独Columbia, C 60557 (*), WSX 506 (+)。『モーツァルトの音楽はシンプルであるが故に、演奏する者の知性や人間性がそのまま現れてしまう。3人の管楽器奏者(ニコレ、シュタインス、ゴイザー)とドロルツ四重奏団は、ヴィルトオーゾや楽器の音色を誇示するものでなく、一切の虚飾を廃し、モーツァルトの心を見事に紡ぎ出している。』(杉忠博/ライナーより) | ||
パリのモーツァルト Vol.2 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 (*)/ レチタティーヴォ「テッサリアの民よ!」(#) [リリー・ラスキーヌ(Hp;*) フランソワ・ジュリアン・ブラン(Fl;*) アニック・シモン(S;#) フェルナン・ウーブラドゥ室内楽団(*/#)]/ 弦楽四重奏曲 K.Anh.212[パスカルSQ]/ 「ああ、ママに言うわ」による12の変奏曲 K.265 (キラキラ星変奏曲)[サンソン・フランソワ(P)]/ ヴァイオリン・ソナタ第30番 ニ長調 K.306 [ルネ・ベネディティ(Vn) ヴラド・ペルルミュテル(P)] | ||
モーツァルト生誕200周年を記念し、1956年に佛パテ社により企画出版された『パリのモーツァルト』。このLP集成(全7集)の復刻CD第2巻。解説は前作に引き続き林秀樹氏。 Vol.1で好評を博したライナーは、今回も充実した内容でたいへん興味深い。 | ||
アレクサンダー〔アレクサンドル〕・セリエ〜ドイツのピアノ名曲集 J.S.バッハ:フランス組曲第6番 ホ長調 J.ハイドン:ソナタ ニ長調 Hob.XVI: 37 / ベートーヴェン:3つのバガテルOp.119 ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番〜プレスト(無窮動)常動曲 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」 シューマン:飛翔/なぜ? / ブラームス:狂詩曲 ト短調 Op.79 No.2 アレクサンダー〔アレクサンドル〕・セリエ(P) | ||
ソース:CLUB NATIONAL DU DISQUE (France), CND 48 。解説:林秀樹。おそらくこのピアニストによるCDは、曲を問わず当盤が初。なお、このピアニストのカナ表記は、上記演奏者標記&下記レーベル・コメントに関してはレーベルの表記に従ったが、フランス系のドイツ人らしいという事&綴り "ALEXANDER SELLIER" からすると「アレクサンダー・ゼリアー」あたりが適当だと思われる(名前は、現地の発音では「ゼロエ」または「ゼラエ」が近いという意見あり)。1924年ザールブリュッケン近郊の生まれで、1953年ミュンヘン国際音楽コンクールで一等賞を取り、後は1990年頃に亡くなるまで長くザールブリュッケン音楽院で教職にあった人らしい。ソース盤の CND 48 は国内で五万円を越す稀少盤&下記レーベル・コメントによると100枚限定の非市販盤だという。また、このピアニストによる他録音には、リステンパルト&ザール室内管と組んだモーツァルトのピアノ協奏曲、ベートーヴェンのピアノ・ソナタなどがあるらしいが、おそらく基本的には未CD化と思われる。 『ドイツの名匠ピアニスト、アレクサンダー・セリエを復刻。「ワルター・ギーゼキング友の会」の為に僅か100枚のみプレスされたLPより。ジャケットには師ギーゼキングの次のやうな印象深い賛辞「セリエはピアノの為に書かれた偉大な作品を非の打ち所の無い優れた審美感と深い表現でもって演奏する真摯なピアニストである。彼の演奏に耳を傾けるときはいつも本物の音楽を聴いているのだという至福に満たされる(1956年7月)」、が掲載されている。』。 | ||
ヴィルヘルム・シュトロス〜 Für den Musikfreund II モーツァルト:ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407 (*) ウェーバー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34 (#) ・ボーナス J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043 (+) シュトロスSQ(+以外) ゴットフリート・リッター・フォン・フライベルク(Hr;*) レオポルト・ウラッハ(Cl;#) ハインツ・エンドレス(第2Vn;+) ヴィルヘルム・シュトロス(Vn)指揮(+) ベルリン放送so.(+) | ||
ソース:ELITE, PLPE 30029 (*/#) / LE CHANT DU MONDE, LDX-A 8008 (+)。(*/#)の元LPは相当な稀少盤で、何でも国内で十数万円の値が付いたことがあるとか。 『このモーツァルトのホルン五重奏曲とウェーバーのクラリネット五重奏曲は、1960年代までドイツを代表する弦楽四重奏団として活躍したシュトロス四重奏団がウィーン・フィルの2人の名手、ゴットフリート・リッター・フォン・フライベルク、レオポルト・ウラッハと共演した1950年代の貴重な録音である。ドイツの放送局の録音をレコード化した「Für Musikfreund」というスイスEliteから発売されたLP5枚シリーズの1枚。またボーナスのシュトロスがベルリン放送交響楽団、弟子のエンドレスと共演したバッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」は、彼のソロと弾き振りが聴ける唯一の録音と思われる(仏Chant du Monde)。』(浅里公三/解説より) | ||
アンドレ・レヴィ、ギー・ファロ〜ドビュッシー&フォーレ:チェロ・ソナタ集 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調(*) フォーレ:チェロ・ソナタ(#)〔第1番 ニ短調 Op.109 /第2番 ト短調 Op.117 〕 ・ボーナス ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(+) アンドレ・レヴィ(Vc;*) ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(P;*) ギー・ファロ(Vc;#) モニク・ファロ(P;#) マリー=クロード・トゥヴニー(Vn;+) フランク・トゥヴニー(P;+) | ||
ソース:DUCRETET THOMSON, EL 93045 (*/+), 270 C 025 (#)。『本CDはフォーレとドビュッシーが共に最晩年になって作曲したチェロ・ソナタをフランスの二人の隠れた名チェリスト、アンドレ・レヴィとギー・ファロが1950年代前半に録音したものを収録している。ドビュッシ−の盤にカップリングされていたフランスの閨秀マリー・クロード・トゥヴニーが弾いたドビュッシーのヴァイオリン・ソナタも併収された魅力盤である』(林秀樹/解説より) | ||
ザ・フレンチ・ホルン&ザ・バソン
・THE FRENCH HORN ポール・デュカ:ヴィラネル / ジャック・フランソワ・ギャレ:前奏曲 ワーグナー:ジークフリートの角笛 / J.S.バッハ:大フーガ(#)/シシリエンヌ(#) ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40(+) [リュシアン・テヴェ(Hr) ジャン=クロード・アンブロシーニ(P;#以外) ホルン・カルテット(#)[リュシアン・テヴェ、ジャン・トゥルニエ、 ジョルジュ・バルボトゥ、グザヴィエ・デルヴァルド(Hr)] ジャック・ダバ(Vn;+)] ・THE BASSOON (*) モーツァルト:ファゴット協奏曲 K.191 ウェーバー:アンダンテとハンガリー風ロンドOp.35(*) [ジャン・ルーシェ(Fg) ソランジュ・ロバン(P)] | ||
ソース:DECCA, LX 3143 (*以外), LXT 5332 (*)。このレコードは、セルマー社製ホルンとバソンのデモンストレーションとして製作された。ホルン奏者、テヴェとその仲間たちがまろやかな音色に甘美なヴィブラートを効かせて演奏したものであり、フランスの管楽器界で一世を風靡したフレンチ・スタイルの貴重な遺産。また、ルーシェがセルマー社のバソンで聴かせる火花の飛び散るようなこの収録曲こそは、往年のバソン奏者のソリスティックな演奏の極致とも言える。 | ||
ハンゼン・トリオ ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 Op.90「ドゥムキー」(*) シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op.100 (#) ハンゼン・トリオ[エーリヒ・レーン(Vn) アルトゥール・トレステル(Vc) コンラート・ハンゼン(P)] | ||
録音:1954年12月8日-11日(*)、1954年9月14日-16日(#)。ソース: TELEFUNKEN, LGM 65034 (*), LGX 66039 (#)。『長年の演奏活動を通じ固い絆で結ばれた三人の名匠で結成されたハンゼン・トリオは、欧州楽壇に鮮やかな光芒を放った。ハンゼン自身「私のトリオでは殆どの主要なトリオを演奏した。」と語っているが、ピアノ・トリオの録音は僅かにここに聴くドヴォルザークの《ドゥムキー》、シューベルトの第2番の二曲しか残されていないのが残念である。』(林秀樹/解説より一部抜粋) | ||
ラインホルト・バルヒェット モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364 (320d) (*) / 管楽器のための協奏交響曲 変ホ長調 K.Anh.9 (297b) (#) ラインホルト・バルヒェット(Vn;*) ハインツ・キルヒナー(Va;*) フリッツ・フィッシャー(Ob;#) エルンスト・フラックス(Cl;#) ゲルハルト・ゴーメル(Hr;#) フーゴ・ゲーリンク(Fg;#) ヴィルヘルム・ゼーゲルケン指揮(*) ロルフ・ラインハルト指揮(#) シュトゥットガルト・プロ・ムジカo.(*/#) | ||
ソース: Pathé VOX, PL 7320。(#)はボーナス・トラック扱い。『バルヒェットは第2次大戦直後、LPレコードの登場とともにめざましい活躍で一躍多くのファンを魅了したドイツの名ヴァイオリニストだが、亡くなって半世紀にもなる今では知るひともあまり多くないように思われる。この協奏交響曲はバルヒェットのシュトゥットガルト時代を代表するモーツァルト録音のひとつであり、彼がバッハやバロック音楽だけでなく古典派においてもすぐれた様式感をもった名手であったことを知ることができる演奏である。』(浅里公三/解説より一部抜粋) | ||
デ・ヴィート&メニューインのソナタと二重奏曲 ヘンリー・パーセル:トリオ・ソナタ第9番 ヘ長調 Z.810「黄金のソナタ」 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:トリオ・ソナタ ト短調 HWV.393, Op.2 No.8 ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ:二重奏曲 ト長調(ペータース版、第2巻第3番) ルイ・シュポア:二重奏曲 ト短調 Op.67 No.3/二重奏曲 ニ長調 Op.67 No.2 ジョコンダ・デ・ヴィート、イェフディ・メニューイン(Vn) レイモンド・レッパード(Cemb) ジョン・シャインボーン(Vc) | ||
録音:1955年。ソース: H.M.V., ALP 1462。『デ・ヴィートとメニューインが、巨匠たちがあまり演奏することのない2つのヴァイオリンのためのソナタや二重奏曲を録音したのは、音楽的にも共感するものがあったからだろう。当時名声ということではデ・ヴィートより高かったメニューインが第2ヴァイオリンをうけもってくりひろげる演奏の滋味豊かな味わいは、まさに成熟した二人の巨匠ならではのものがあり、たいへん貴重な録音である。』(浅里公三/解説より) | ||
ボイド・ニール合奏団〜ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6 より 〔第10番 ニ短調/第9番 ヘ長調/第11番 イ長調(*) /第12番 ロ短調 (*) / 第1番 ト長調 (#) /第2番 ヘ長調 (#) /第5番 ニ長調 (+) /第6番 ト短調 (+) 〕 ボイド・ニール弦楽合奏団 | ||
ソース: DECCA, LX 3099 (無印), LX 3124 (*), LX 3027 (#), LX 3055 (+)。『バロック協奏曲の清華、ヘンデルの合奏協奏曲(作品6)にはピリオド系や大オーケストラによるものを始め様々な演奏形態の録音が存在する。そのなかにあって1950年代初期に録音されたLP盤が今猶バロック音楽愛好家、就中そのコアなファンに愛惜され続けている。英国のボイド・ニール合奏団が英DECCAに録れた2度目の全曲録音である。この合奏団の清新洒脱で格調高い藝風が作品の荘重典雅で明朗闊達な性格に合致した歴史的名盤であり録音は1950年から1953年にかけて行われているが、その頃が同合奏団の絶頂期でもあった。』(林秀樹/解説より) | ||
グリンケ〔グリンキ〕&テーラー〜モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 〔第32番 変ロ長調 K.454 /第34番 イ長調 K.526 〕 フレデリック・グリンケ(Vn) ケンドル・テーラー(P) | ||
ソース: DECCA, LXT 2802。『モーツァルトの最後期のヴァイオリン・ソナタK.454、K.526。グリンケ&テーラー盤は本邦では発売されず本国の英国でも一部玄人筋で高く評価されたものの直ぐに廃盤になり忘れ去られてしまった。このグリンケとテーラーによる演奏の特徴はK.454の緩徐楽章でとりわけ顕著である。グリンケはテーラーの絶妙な呼吸の間の良さを得て師カール・フレッシュ譲りのしっとりとした陰翳に富む美しい音色で歌いあげる。』(林秀樹/解説より) | ||
フランス国立放送管弦楽団の名手たちによるモーツァルト モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 K.452 /カッサシオン 変ホ長調 ジャン・フランセ(P) フランス国立放送o.の管楽五重奏団メンバー [ジュール・ゲーゲリュック(Ob) モーリス・クリックノワ(Cl) ルイ・クルティナ(Hr) ルネ・プレシエ(バソン) | ||
録音:1956年2月6日、27日、サル・ミュテュアリテ、パリ。ソース: Columbia, FCX 568。『フランス国立放送管弦楽団(現在のフランス国立管弦楽団)は、数々の名演奏の歴史に彩られた名門オーケストラである。この楽団は、放送網の普及という社会生活の変化に伴い、放送という新しいメディアを通じて音楽を供給する団体として、1934年に創設された。明るく澄んだ音色の統一性と、しなやかで緻密なアンサンブルを特徴としているが、それは、厳しく鍛え上げられた放送オーケストラの演奏そのものである。協演のフランセ(ピアノ)の透明で軽やかな音色と瑞々しい感性が、明るくふくよかな管楽器と生み出す調和がすばらしく、この演奏はフランセとフランス国立放送管弦楽団の名手たちとの友情が生み出した記念碑的な名演奏と言えよう。』(高杉忠博/解説より) | ||
ジョコンダ・デ・ヴィートの芸術〜コンチェルト名演集 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV.1042 (*) モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216 (#) [ラファエル・クーベリック指揮 LSO (*) 、RPO (#) バジル・ラム(Cemb;*)/ 録音:1959年/ソース:HMV, ALP 1856 ] メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 [マルコム・サージェント指揮 LSO /録音:1951年/ソース: HMV, BLP 1008 ] ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102 [アマデオ・バルドヴィーノ(Vc) ルドルフ・シュワルツ指揮フィルハーモニアo./ 録音:1952年/ソース: HMV, BLP1028 ] ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) | ||
『時代の流れを超えた普遍美、ジョコンダ・デ・ヴィートの高貴端麗な芸術〜 LPデビューのメンデルスゾーンと第二弾のブラームス複協奏曲、そして最終録音となった悲運のバッハとモーツァルトのカップリング盤より。本CDのデ・ヴィートから、作品への深い愛惜の念を籠めて高貴に歌い上げ、時代の変遷や音楽学研究による演奏技法の変化を超えて作品の本質を追求同化していることへの心からの賛美の響きが伝わってくる。』(解説:林秀樹) | ||
レオポルド・ウラッハ〜モーツァルト: クラリネット協奏曲 イ長調 K.622 (*) /クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 (#) レオポルト・ウラッハ(Cl) アルトゥール・ロジンスキ指揮(*) ウィーン国立歌劇場o.(*) ウィーン・コンツェルトハウスSQ (#) | ||
ソース: Westminster, WL 5307 (*), WL 5112 (#)。『ウラッハの名演を後世に伝えるベストともいうべきモーツァルトの協奏曲と五重奏曲を録音したのは、LPレコードの出現とともに登場したアメリカの新興レーベル、ウェストミンスターである。LP初期にはハイ・ファイ録音でも有名になったウェストミンスターは、ウィーンを拠点に当時のメジャー・レーベルが尻ごみするような作品まで多くの録音を残したが、その中でもウラッハとウィーン・コンツェルトハウス四重奏団は、半世紀以上すぎた現在なお多くのファンに愛聴されていることはいうまでもないと思う。(浅里公三/解説より抜粋)』 | ||
エンリーコ・マイナルディ、チェロ小品集 グラツィオーリ:アダージョ / フォン・パラディス:シチリア舞曲 グルック:メロディ / シューベルト:アヴェ・マリア / シューマン:夕べの歌 ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 / シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102 エンリーコ・マイナルディ(Vc) ミヒャエル・ラウハイゼン、ギュンター・ヴァイセンボルン(P) | ||
ソース: 独 Grammophon, LPEM 19054。『この 1950 年代の中頃にドイツ歌曲の名伴奏者として有名なラウハゼインとヴァイセンボルンとの録音は、マイナルディの数少ない小品集だが、最近はほとんど録音されなくなったグラツィオーリの「アダージョ」を含む選曲、そして「チェロのベルカント」とも評された澄んだ温か味のある音色と豊かなカンタービレがすばらしい演奏も、「音楽に奉仕するという信念に全人生を捧げてきた」と真摯な姿勢を貫いた名手ならではの非常に味わい深いアルバムである。』(浅里公三/解説より) | ||
2つのセレナーデ〜ベートーヴェン&チャイコフスキ− ベートーヴェン:弦楽三重奏のためのセレナーデ ニ長調 Op.8 [エーリヒ・レーン(Vn) ラインハルト・ヴォルフ(Va) アルトゥール・トレスター(Vc)] チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 Op.48 (#) [カール・リステンパルト指揮ザール室内o.] | ||
ソース: Deutsche Grammophon, 16087 LP (無印) / LUMEN, LD-2-421 (#)。『ベートーヴェンの奏者、エーリヒ・レーン(Vn)、ラインハルト・ヴォルフ(Va)、アルトゥール・トレスター(Vc)は、第2次大戦を挟んでドイツのオーケストラ、室内楽、ソリストとして活躍した弦楽器の名手たちであるが、遺した録音は少ない。Lumenのチャイコフスキーの弦楽セレナーデは、多分リステンパルトが録音した唯一のチャイコフスキーではないかと思うが、あまりロシア色を強調せず、とかく旋律の影になりがちな各声部の細かな動きもはっきりと聴かせる端整な表現はユニークである。』(浅里公三/解説より一部抜粋) | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・作製のため、無断転載・使用は堅くお断り致します 「7つの三重奏曲集」 トリオ・ディ・ボルツァーノ〜モーツァルト:ピアノ三重奏曲全集 〔第1番 変ロ長調 K.254 /第2番 ト長調 K.496 /第3番 変ロ長調 K.502 / 第4番 ホ長調 K.542 /第5番 ハ長調 K.548 /第6番 ト長調 K.564 〕/ クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498「ケーゲルシュタット・トリオ」(*) トリオ・ディ・ボルツァーノ〔ボルツァーノ・トリオ〕 [ヌンツィオ・モンタナーリ(P) サンテ・アマドーリ(Vc) ジャンニーノ・カルピ(Vn/Va;*)] エウジェニオ・ブルノーニ(Cl;*) | ||
録音:1953年(資料によっては1954年)、イタリア。ソース: Pathé VOX, PL 8493 。先に FORGOTTEN RECORDS から fr-431/2 で CD-R 化されているものだが、おそらくプレス盤ではCD初復刻。『イタリアの誇る名ピアノ・トリオ、トリオ・ディ・ボルツァーノによる佛Pathé−VOXのモーツァルトの三重奏曲全集を復刻!ボルツァーノ音楽院の教授を務めていた彼等のデビューLPでもある。'41年に結成され長きにわたりイタリアが世界に誇る室内楽奏団として欧州楽壇を中心に華々しい活動を繰り広げていた。演奏は完璧に統御された繊細なフレージングによる透徹した作品解釈で高く評価されていた。』(林 秀樹/解説より一部抜粋) | ||
バルヒェットSQ 〜ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲集 〔第13番 ト長調 Op.106 (*) /第14番 変イ長調 Op.105 (#) 〕 バルヒェットSQ [ラインホルト・バルヒェット(Vn1) ヴィル・ベー(Vn2;*) ハインツ・エンドレス(Vn2;#) ヘルマン・ヒルシュフェルダー(Va) ヘルムート・ライマン(Vc;*) ジークフリート・バルヒェット(Vc;#)] | ||
録音・ソース:1955年、 Vox, PL 9250 (*) /1954年、 Vox, PL 7570 (#)。『このドヴォルザークの第13、14番はLPでは各1枚でリリースされたものだが、戦前のブッシュ四重奏団に代表されるドイツの伝統的な演奏様式を受けつぎながら、端整な表現による新鮮な魅力を高く評価されたバルヒェット四重奏団の特徴が見事に示されていて、円熟期のドヴォルザークが民俗性も含めすべてを集約したともいえる傑作の真価を明らかにしている。』(浅里公三/解説より一部抜粋) | ||
アマデウス・ウェーバージンケ バッハ:イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV.811 (*) ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 Op.2 No.3 (*) / ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19 (#) |
アマデウス・ ウェーバージンケ(P) フランツ・ コンヴィチュニー指揮(#) ライプツィヒ・ ゲヴァントハウスo.(#) | |
ソース: ETERNA, 820046 (*) 、ETERNA, 720027 (#)。『ドイツの ピアニスト兼オルガニストで、バッハとベートーヴェンの大家として知られるアマデウス・ウェーバージンケ。1950年ライプチヒで開催された没後二百年記念のバッハ国際コンクールに於いて、オルガン部門でカール・リヒターと1位を分け合う。その後、リヒターとは対照的に、東ドイツに留まったウェーバージンケは演奏と教育の両輪で人生を歩むことになる。1964年以降は頻繁に来日、最後は武蔵野音楽大学の客員教授も務めた。』(浅岡弘和/解説より一部抜粋) | ||
フェビエンヌ・ジャキーノを讃えて サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103「エジプト風」(*) ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲(#) ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲 Op.25 (*) / ドホナーニ:童謡の主題による変奏曲(+) R.シュトラウス:ブルレスケ(+) / プーランク:オーバード(#) フェビエンヌ・ジャキーノ(P) アナトール・フィストゥラーリ指揮 ウェストミンスターso.(+以外)、フィルハーモニアo.(+) | ||
ソース: PARLOPHONE, PMC 1015 (*), PMC 1019 (#), PMC 1005, (+) 。『大戦中の困難な時期にそれぞれが命をかけてナチスへの闘争を行った音楽家の作品を弾くジャキーノの演奏に真摯に耳を傾けるとき、彼女の鮮烈なタッチには自身が正義と信じるものを表現しやうとする確固たる意志の存在が感じられ、それが演奏全体に高貴で清冽な香気を与えているやうに思われてならない。LPジャケットに唯一使用されたポートレートに見る凛とした美貌の底には強い正義感と愛国心が秘められていることを感じさせる。』(林秀樹/解説より一部抜粋) | ||
GDCL-0086 廃盤 |
ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
パブロ・カザルス(Vc) アレクサンダー・シュナイダー指揮 プエルトリコ・カザルス音楽祭o. | |
ダニエル・ワイエンベルク シューマン:ピアノ・ソナタ集〔第1番 嬰ヘ短調 Op.11 /第2番 ト短調 Op.22 〕 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調「葬送」 Op.35 ダニエル・ワイエンベルク(P) | ||
ソース: DUCRETET THOMSON, SDUC 502 (STEREO)。『ダニエル・ワイエンベルクはパリに生まれたオランダの名ピアニストで、マルグリット・ロンの愛弟子。日本ではコンドラシン指揮アムステルダムコンセルトヘボウとのラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」のライブ録音で知られている。フランスを中心にかなりの録音がありCD化もされている大家の一人。』(浅岡弘和/解説より)。 | ||
コンヴィチュニー、Mono の「英雄」〜ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」 |
フランツ・コンヴィチュニー指揮 ドレスデン国立o. | |
録音:1955年、モノラル。ソース: ETERNA, 820001 。『この国内盤では初出になるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」は、コンヴィチュニーのドレスデン国立管弦楽団との唯一のベートーヴェンの交響曲録音である。この演奏はドレスデン時代最後の1955年録音と思われるが、彼の体躯のようにずっしりとした安定感がある重心の低い響きとゆるぎない構築、停滞感のない音楽の推進力と確固とした表現など、コンヴィチュニーならではの作品の威容を見事に表現したものである。』(浅里公三/解説より) | ||
チェロ小品集〜レヴィ、ミシュラン、オネゲル、パスキエ マスネ:月の光(*) / オッフェンバック:ホフマンの舟歌(*) / リスト:愛の夢第3番(*) / ヴォルガの舟歌(*) ゴダール:ジョスランの子守歌(#) / サン=サーンス:白鳥(#) / ショパン:別れの曲(#) グリーグ:ソルヴェイグの歌(#) / ルビンシュテイン:メロディー(+) / ファリャ:恐怖の踊り(+) ラヴェル:ハバネラ形式の小品(+) / アルベニス:タンゴ(+) / リスト:愛の夢第3番(**) ブラームス:ワルツ Op.39 No.15 (**) / ショパン:別れの曲(**) / リムスキー=コルサコフ:インドの歌(**) ショパン:ノクターン Op.9 No.2 (##) / フォーレ:ロマンス イ長調 Op.69 (##) マラン・マレ:チェロとクラヴサンのための組曲第3番(++) アンドレ・レヴィ(Vc;*/#) ベルナール・ミシュラン(Vc;+/**) アンリ・オネゲル(Vc;##) エティエンヌ・パスキエ(Vc;++) アンドレ・コラール(P;*/#/**) タッソ・ヤノポーロ(P;+) アイヴィン・モラー(P;##) ロランス・ブレ(Cemb;++) | ||
録音:1958年11月(*/#)、1954年(+)、1958年(**)、1950年代(##)、1955年12月15日(++)。ソース: LUMEN, LD 1-432A (*), LD 1-433A (#) / ODÉON, OCE 1028 (+), SOE 3354 (**) / METRONOME, MCEP 3087 (##) / ERATO, LDE 1036 (++) 。本CDは貴重な7インチ・レコード盤からの復刻。4人のチェロの名手たち、アンドレ・レヴィ、ベルナール・ミシュラン、アンリ・オネゲル、エティエンヌ・パスキエによる小品を収録した。 | ||
GREENDOOR "FAVORITE SERIES" 熱心な音楽ファンとして長年レコードを聴いてこられた方々が大切にしている秘蔵盤・愛聴盤をフェイヴァリット・シリーズとして公開。 ・上田應輔氏(アナログ・レコードのメッカと呼ばれたハーモニー店主。日本のレコード史の貴重な証言者でもある) ・小笠原吉秀氏(知る人ぞ知る音楽家。ピアノを中心に所蔵するレコードの中より厳選、最良の復刻をめざす) の2氏によるものを中心に、他に浅岡弘和氏、佐久間孝氏、林秀樹氏らによる愛聴盤&監修盤が発売されている。 | ||
ワルテル・ストララム ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(*) イベール:3つの交響的絵画「寄港地」 ルーセル:蜘蛛の饗宴(*) ラヴェル:道化師の朝の歌 プーランク: ピアノと18楽器のための舞踊協奏曲「オバド」(#) |
マルセル・モイーズ(Fl;*) フランシス・プーランク(P;#) ワルテル・ストララム指揮 ストララムo. | |
録音:シャンゼリゼ劇場。 上田應輔氏愛聴盤。経歴も不明で楽団では無名のワルテル(ワルター)・ストララムが、1923年突然パリにあらわれパリの各交響楽団の一流奏者ばかりを集めて臨時編成の楽団を作り、1926年から「コンセル・ストララム」の名称で演奏会を開き話題になった。コンサート・マスターはマルセル・ダリュー、フルートは音楽院音楽協会のマルセル・モイーズ、ハープはラムルーのラスキン、その他の奏者も各楽団の一流上位奏者だった。この楽団の特色は主として現代音楽を得意としているところ。ストララムはラヴェル「ボレロ」の初演指揮者としても知られている。腕のそろった演奏家たちの、フランス風管弦楽として一つの極致を示す一枚。 | ||
ドゥニーズ・ソリアーノ フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番(*) アーン:ヴァイオリン・ソナタ ハ長調(#)/ ロマンス イ長調(+) クライスラー: ニコロ・ポルポラの様式によるメヌエット/ スラヴ幻想曲(**) フォーレ:子守歌(##) |
ドゥニーズ・ソリアーノ(Vn) マグダ・タリアフェロ(P;*) D.スターンベルク(P;#) E.ソワロー(P;+) A.ラーミット(P;**) シャルル・ミュンシュ指揮(##) | |
パテ盤SPより復刻。おそらく(*)を除いては初CD化。(*)はDANTE盤復刻があったが、既に廃盤。 上田應輔氏愛聴盤。ソリアーノは女流ヴァイオリニスト中の異彩で、極めて洗練された音と美しい感覚を持ち、その演奏は繊細で、瀟洒で詩的である。パテから出ていたフォーレの「ヴァイオリン・ソナタ第1番」でのタリアフェロ共演は特に名盤で、若い二人の演奏は完成度が高く総てが明瞭であり、フォーレの音楽を充分に楽しむことができる。また、日本ではあまり馴染みがないアーンのヴァイオリン・ソナタは、フォーレやラヴェルに通じる作風ながらも、淋しさや楽しさ幸福感、その独自の歌謡性は人を魅了する。 | ||
GDFS-0003 廃盤 |
ウラディミール・ド・パハマン | ウラディミール・ ド・パハマン(P) |
エテルカ・フロイント〜ショパン:12のワルツ集 [第1番 変ホ長調Op.18「華麗なる大ワルツ」/ 第2番 変イ長調Op.34-1「華麗なるワルツ」/ 第4番 ヘ長調Op.34-3「華麗なるワルツ」/ 第5番 変イ長調Op.42「大ワルツ」/ 第7番 嬰ハ短調Op.64-2/第8番 変イ長調Op.64-3/ 第9番 変イ長調Op.69-1「告別」/第10番 ロ短調Op.69-2/ 第11番 変ト長調Op.70-1/第12番 ヘ短調Op.70-2/ 第13番 変ニ長調Op.70-3/第14番 ホ短調] |
エテルカ・フロイント(P) | |
小笠原吉秀氏監修。現在コレクター・アイテムとして破格の値がつく女流ピアニスト・フロイントのショパン。知名度は低いが、16歳でレシュティツキに認められ、ブラームスとの知遇を得、ブゾーニ、バルトークにも賞讃された。レコーディングに恵まれず、今回復刻するLPとブラームスのソナタの2枚のみが正規盤である。この「ワルツ」の演奏は、「初見演奏」のような雰囲気だが、不思議と何度も聴きたくなる1枚になるだろう。 | ||
フローレンス・ フォスター・ジェンキンス〜ドソプラノの栄光 モーツァルト:「魔笛」〜夜の女王のアリア J.シュトラウス: 「こうもり」〜侯爵様、あなたのような方は リャードフ:音楽の玉手箱 マックムーン:鳥のように ドリーブ:「ラクメ」〜鐘の歌 マックムーン:セレナータ・メキシカーノ ダヴィド:「ブラジルの真珠」〜かわいい鳥 バッハ(パブロヴィッチ編):ビアッシー |
フローレンス・ フォスター・ジェンキンス(S) コスメ・マックムーン(P) | |
上田應輔氏愛聴盤。ジェンキンス女史は史上稀にみる「音程・テンポ・リズム」と三拍子揃った三冠王的大音痴だったが、金にあかした欧米大都市での演奏は、ユーモアを解する批評家の裏返しの讃辞を受けて人気を呼び、遂にカーネギー・ホールを満員にした。1948年LP発売以来35年間、アメリカで大ベスト・セラーを続けた抱腹絶倒のアルバム。 ジャケットはクラシック音楽に精通している漫画家・砂川しげひさ氏によるイラスト。 | ||
エルンスト・フォン・ドホナーニ ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番「テンペスト」 ハイドン:変奏曲 ヘ短調 ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 シューマン:子供の情景Op.15 |
エルンスト・フォン・ドホナーニ(P) | |
世界初復刻。 小笠原吉秀氏監修。ハンガリーの大ピアニストであり作曲家であるドホナーニ(1877-1960)のアメリカにおける晩年の録音集。バルトーク、コダーイとほぼ同時期に活躍したハンガリー音楽界を支えた重鎮。そして彼らにも多大な影響を与えた。演奏は個性的で豪快かつ繊細。「子供の情景」では彼が曲名をアナウンスして演奏しているのが興味深い。指揮者のクリストフ・フォン・ドホナーニの祖父である。なお、「アンダンテ・ファヴォリ」はPHILIPS "LEGENDARY CLASSICS" シリーズでEVEREST原盤の1960年録音がCD化されていたが、今回の復刻はすべて1950年頃 Remington レーベルへ録音した物と思われる。 | ||
GDFS-0007 廃盤 |
マルセル・モイーズ ドビュッシー: フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(*)/ フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(#) モーツァルト:フルート協奏曲第2番(+) |
マルセル・モイーズ(Fl;*/#/+) ウジェーヌ・ジノー(Va;*) リリー・ラスキーヌ(Hp;*/#) アリス・メルケル(Va;#) ピエロ・コッポラ指揮(+) |
カール・フリートベルク シューマン:子供の情景Op.15 ブラームス: スケルツォ 変ホ短調Op.4/間奏曲 変ロ長調Op.76-4/ 間奏曲 変ホ長調/Op.117-1 フリートベルク:即興曲集 |
カール・フリートベルク(P) | |
録音:1953年4月&5月。原盤:Zodiac。先にMARSTONからマスター・テープからのCD化が成されており、そちらには未発表の放送音源などもCD2枚分以上含まれているため、一般にはそちらをお勧めしたい(52015-2)。 小笠原吉秀氏監修。大ピアニストであり教育者であったカール・フリートベルク(フリードベルク)が、最晩年(81歳)にゾディアック・レコードに残した生涯唯一の録音である。クララ・シューマンに学び、ブラームスが弾くピアノの譜めくりをし、そして彼からも学んだ(また弟子のひとりにエリー・ナイがいる)。このCDは最初期盤からの復刻であり、その音溝に刻まれた作曲者直伝の「芸術」が新鮮に甦る。激レア盤としてコレクター垂涎の一枚である。 | ||
フランスの歌 〜カントルーブの採譜によるフランス各地方の民謡集 |
リュシ・ドレーヌ(S) ジョセフ・カントルーブ(P) | |
上田應輔氏愛聴盤。ジャケットにはカントルーブがこう書いている「フランスの大気と自然を愛し、その詩情のわかる人達はこの一連の歌を愛するであろう」。本CDにはカントルーブの採譜によるフランス12地方の歌が、カントルーブ自身のピアノ伴奏で収録されている。リュシ・ドレーヌはその存在さえあまり知られていないが、歌唱はいま生まれたばかりの歌という趣で、可憐ながら生命力に溢れている。まさに秘蔵中の秘蔵盤。 | ||
エリー・ロバート・シュミッツ ドビュッシー: 前奏曲集第1巻 [デルフィの舞姫/帆/荒野を渡る風/ 音と香りは夕べの空気の中に漂う/ アナカプリの丘/雪の上の足跡/ 西風の見たもの/亜麻色の髪の乙女/ とだえたセレナード/沈める寺/ パックの踊り/ミンストレル]/ ハイドンをたたえて |
エリー・ロバート・シュミッツ(P) | |
録音:1948年頃。未使用オリジナルSP盤からの初復刻/ピッチ修正済。 小笠原吉秀氏監修。ドビュッシーとの親交の中で、作曲者自身からその作風や演奏を直に聴き、また新作の試演や伴奏にも携わったパリ生まれのピアニスト。1919年以降アメリカに渡りフランス音楽の紹介に尽力した。ドビュッシーのピアノ作品を語る上で忘れてはならない超名演奏がようやく陽の目をみる! | ||
リュシ・ドレーヌ Vol.2 〜カントルーブの採譜による 「オーヴェルニュとアングモアの歌」 |
リュシ・ドレーヌ(S) ジョセフ・カントルーブ(P) | |
フランスの歌 | デニス、 ジャン=クリストフ・ブノワ(Vo) L.ブノワ・グラニエ(P)他 | |
録音:1950年代前半。原盤:L'OISEAU LYRE。GDFS-0009に続く第2弾。 上田應輔氏愛聴盤。このアルバムには、ジョセフ・カントルーブによる採譜とピアノ伴奏で、ポピュラーで伝統的な歌が選曲されている。オーヴェルニュはフランスの中心に位置して、あたかも侵攻を許したことのない難攻不落の天守閣のようであった。そのため昔と変わることのない歌が保存されていた。これら作曲者不明の曲を集めるため、J.カントルーブは土地土地の特徴を色濃く映しだす田舎の農民より口述をおこなった。他に、フランスの歌を収録。 | ||
エンマ・ボワネ フォーレ:ノクターン集(6曲) [第1番/第2番/第3番/第4番/第6番/第7番] |
エンマ・ボワネ(P) | |
録音:1950年頃。原盤:VOX。 小笠原吉秀氏監修。エンマ・ボワネ(1891-1974)によるフォーレのノクターン集がついに復刻。師であるパリ音楽界の大御所、イシドール・フィリップとともに1941年に渡米し活躍した。明快で切ない音色、そして楽曲構成がみえる素晴らしい演奏。フォーレのノクターン集のベスト盤と言っても過言ではない。彼女の数少ない録音のうちの超稀少盤からの最上の復刻。 | ||
ヴァンサン・ダンディ:弦楽四重奏曲第2番 ホ長調 | ガブリエル・ブイヨンSQ [ガブリエル・ブイヨン(第1Vn) アルベール・ロカテリ(第2Vn) アンリ・ブノア(Va) シュミーユ・デロベイユ(Vc)] | |
「フランスの山人の歌による交響曲」がダンディーの中ではポピュラーな作品だが、ふだんあまり耳にすることのないこの弦楽四重奏曲も深い情感と繊細な色彩を持った汲めど尽きない魅力に溢れた作品だ。ガブリエル・ブイヨンSQは小細工をする傾向はなく、弦の織りなす密度の高い音楽空間を創りだしていて、何度も聴きたくなる。 上田應輔氏愛聴盤。この愛すべきSP盤に日本で出会うことはなく、氏も強くCD化を希望したとのこと。 | ||
ギュラーの夜想曲集 ショパン:夜想曲選集 [第13番/第7番/第8番/第4番/第9番] |
ユーラ・ギュラー(P) | |
録音:1950年代中頃。初期仏盤使用、国内初CD化。以前仏 DANTEからCD化されていたが、直後にレーベルが消滅したため、入手はほぼ不可能だったもの。 小笠原吉秀氏監修。伝説のピアニストといわれたヨウラ・ギュラーによる1950年半ばに録音したノクターン集。12歳でパリ音楽院を1等で卒業。ハスキルのライバルでもあった。またティボーは彼女を「音楽の女神」と呼び、一時期ヴァイオリンをヌヴーに学んだという経歴を持つ。10インチ盤からの復刻のため曲数は少ないが、これほどの充実感のある演奏は他ではめったに聴くことはできない。特に第8番はいつまでも耳に残るほどの名演である。 | ||
シモン・ゴールドベルク ベートーヴェン:セレナード ニ長調 作品8(*) モーツァルト:二重奏曲第2番 K.424(#)/ 二重奏曲第1番 K.423(+) |
シモン・ゴールドベルク(Vn) パウル・ヒンデミット(Va;*/#) エマニュエル・フォイアマン(Vc;*) フレデリック・リドル(Va;+) | |
録音:1934年(*/#)/1940年(+)。 上田應輔愛聴盤。この曲は、ベートーヴェン20代の情熱あふれる傑作で、諸作品の重厚で緊張感の強いイメージとは違い、明るく若々しい。大胆なハーモニー、自由な発想の処理などには、すでにベートーヴェンらしい個性が充分に表れている。ゴールドベルクとフォイアマンは当時ベルリン・フィルの首席としても働いており、最高水準の技術をもつヒンデミットのヴィオラとともに、3人で若さにものをいわせ、青春の音楽を一糸乱れぬアンサンブルでのびのびと弾きあげている。まさに、この曲の決定盤だ。 | ||
マーク・ハンブルク ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ「悲愴」/ピアノ・ソナタ「月光」/ パイジェッロ「うつろな心」の主題による 6つの変奏曲/メヌエット ト長調 ゴセック:タンブラン ショパン:ワルツ第5番/ワルツ第6番/ 練習曲「黒鍵」/ワルツ第7番 シューベルト:軍隊行進曲 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(*) |
マーク・ハンブルク(P) サー・ランドン・ロナルド指揮(*) アルバート・ホールo.(*) | |
録音:1930年頃。世界初CD化。 上田應輔愛聴盤。ついに登場! 数あるハンブルクの演奏の中でも戦前の音楽評論家を困らせた演奏を初復刻。あらえびす氏(野村胡堂)は「乱暴、荒々しい、老人臭い、無意味な誇張、どうにもならない演奏」と評し、野村光一氏は「ピアノをぶん殴る、テンポが確固としていない、拙劣な演奏」と評した。しかし、パデレフスキーが賞賛し、ニキシュやハンス・リヒターと共演、イギリスを拠点に活躍した欧州音楽界の巨匠であったハンブルク。現代の「上手いだけの演奏」に飽きた方は必聴! 新しい発見がここにある! ロマン派の演奏様式を伝える録音史上意義深い復刻。 | ||
モーリス・ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 アルベール・ルーセル: フルート三重奏曲Op.40/弦楽三重奏曲Op.58 |
リュセット・デカーヴ(P) ジャン=ピエール・ランパル(Fl) ジャン・パスキエ(Vn) ピエール・パスキエ(Va) エティエンヌ・パスキエ(Vc) | |
上田應輔氏愛聴盤。フランス人によるフランス音楽の最高の演奏。ダイヤモンドのようなこの演奏が最も優れたラヴェル・トリオの表現であることは間違いない。全く飾り気のないジャケットにも所有感をそそられる。 | ||
モニク・ド・ラ・ブルショルリ、初CD化 モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466/ ピアノ協奏曲第23番 イ長調K.488 |
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P) ハインリヒ・ホルライザー指揮 ウィーン・プロムジカso. | |
フランスの名女流ピアニストによる名盤が遂に世界初CD化! 小笠原吉秀氏監修。パリ音楽院でフィリップ、その後、ザウアーに学び(コルトーやザウアーの弟子でもあったというのは誤謬だそうで、近年でも彼女の娘が melo Classic 盤 BOX 発売時?に否定している)、数々のコンクールで入賞。1966年日本来日後にルーマニアでの自動車事故により、演奏家生命を絶たれたが、亡くなるまでパリ音楽院で後進の指導にあたったブルショルリ。彼女はK.466とK.488を二度録音しているが、これは1951年頃に録音したLPの復刻である。「気品のあるモーツァルト」=まさしくこの演奏のこと。ハスキルやメイエルの名盤とともに座右に置きたいCDである。 | ||
アンリエット・フォール、ラヴェル:ピアノ曲集 組曲「鏡」 [蛾/悲しき鳥/海の上の小舟/ 道化師の朝の歌/鐘の谷]/ 組曲「クープランの墓」 [前奏曲/追復曲/フォルラーヌ/ リゴードン/メヌエット/トッカータ] |
アンリエット・フォール(P) | |
上田應輔愛聴盤。上田應輔氏が特に好きなフランスものの中より、今回はアンリエット・フォールを選んだ。ラヴェルより直接教えを受けるという特権を味わった数少ない弟子のひとりであるアンリエット・フォールはラヴェル演奏家としてその右に出る者なしと言われ、この巨匠から「わが完全無欠な演奏家」という讃辞も署名入りで贈られている。世界各地で彼女が行ったラヴェルの演奏は、合わせて380回になるという。芸術的、技術的に余すことなく応え、インスピレーションにも溢れたこの演奏をぜひ聴いていただきたい。 | ||
GDFS-0020 廃盤 |
アルフレッド・コルトー 〜シューマン・ライヴ 1950's シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調Op.54(*)/ 歌曲集「詩人の恋」Op.48(#) |
アルフレッド・コルトー(P) フェレンツ・フリッチャイ指揮(*) RIASso.(*) ジェラール・スゼー(Br;#) |
カサドシュ、フランチェスカッティ、 ギレーのショーソン エルネスト・ショーソン: ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための 室内協奏曲 Op.21 |
ロベール・カサドシュ(P) ジノ・フランチェスカッティ(Vn) ギレーSQ | |
上田應輔愛聴盤。「何といっても曲が素晴らしく、ティボーやコルトーの名演に劣らない」と語る上田氏の愛聴盤としてショーソンの高貴な名曲を推薦。演奏はフランスの名人揃いだ。肌触りはティボー盤に比べややクールながら、華麗で緻密、エスプリに溢れている。 | ||
初CD化、 モニク・ド・ラ・ブルショルリ Vol.2 〜チャイコフスキー チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 |
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P) ルドルフ・モラルト指揮 ウィーンso. | |
録音:1952年。米 VOX オリジナル盤から最良の復刻。 小笠原吉秀監修。大好評のモーツァルト(GDFS-0018)に続き、彼女の十八番であるチャイコフスキーを世界初CD化! パリ音楽院でフィリップに学び(コルトーやザウアーの弟子でもあったというのは誤謬だそうで、近年でも彼女の娘が melo Classic 盤 BOX 発売時?に否定している)、数々のコンクールで入賞。1966年日本来日後、自動車事故により演奏家生命を絶たれたが、亡くなるまでパリ音楽院で後進の指導にあたった。天才的といわれた絶妙なニュアンスやパッション、煌くスケール、つぶやくようなピアニッシモ。技巧的なこの名曲を圧倒的なピアニズムで魅了する!筆舌に尽くし難いほど素晴らしい名演! | ||
ギュンター・ラミン、チェンバロ・リサイタル 〜モスクワ・ライヴ 1954 J.S.バッハ:半音階幻想曲とフーガ ニ短調 ヘンデル:シャコンヌ ト長調 J.S.バッハ:パルティータ第4番 ニ長調 ヘンデル:組曲第3番 ニ短調 ラミン:即興演奏 ヘンデル:ガヴォット ホ短調 J.S.バッハ:フランス組曲第6番 |
ギュンター・ラミン(Cemb) | |
録音:1954年6月19日、モスクワ音楽院小ホール。原盤:メロディア、音質良好。 小笠原吉秀監修。20世紀前半のバロック音楽の権威であり、カール・リヒターの師としても名高いギュンター・ラミン(1898-1956)は2006年に没後50年を迎えた。今回登場するのは、1954年にモスクワ音楽院小ホールで行われたチェンバロ・リサイタルのライヴ。ラミンの録音は、マタイやヨハネ受難曲の名演奏やカンタータ、そしてオルガン曲には多数が残されているが、チェンバロ演奏、ましてライブは非常に珍しい。当時のバロック演奏様式を知る上でも、また弟子のカール・リヒターの演奏と比較してみるのも大変興味深く、一聴に価する! | ||
レイボヴィッツ、DIAL録音集 〜ベルク&シェーンベルク ベルク:室内協奏曲(*) シェーンベルク:月に憑かれたピエロ(#) |
ロラン・シャルミー(Vn;*) ジャック・モノ(P;*) エレン・アドラー(S;#) ルネ・レイボヴィッツ指揮(*/#) パリ室内o.(*)、 パリ室内アンサンブル(#) [ジャン=ピエール・ ランパル(Fl/ピッコロ) エルネスト・ブリアン(Cl) アンドレ・デュポン(バスCl) フランシーヌ・ヴィヤール(Vn) コレット・ルキアン(Va) サン・バラティ(Vc) クロード・エルフェ(P)] | |
録音:1950年頃。 ジャズの世界ではチャーリー・パーカーの伝説的な録音で知らぬもののいないDialレーベルだが、クラシック現代音楽専門のレーベルとしても名を馳せていたことは余り知られていない。LP 20枚に残されたこれらの録音はバルトーク、新ウィーン楽派からケージまで多岐にわたり、演奏家もシェーンベルクの弟子によるものなど、未だに決定的名演と呼んで差し支えないものが数多くある。今回はそれらの中から、フランス人ながらシェーンベルクの門を叩いたルネ・レイボヴィッツによる録音2点を紹介。 「2002年、古書そしてクラシックレコードの町、神保町にアナログレコード専門店として開店、マニアックな品揃えと、自称ひねくれた店主で知られるレコード店Classicusのイントロデュース。」 | ||
ベラ・シキのベートーヴェン ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第31番/ピアノ・ソナタ第32番 |
ベラ・シキ(P) | |
原盤:英 COLUMBIA 33CX1185。 ベラ・シキはリパッティ唯一の弟子としてリパッティが鬼籍に入るまでの3年間師事し、師の高貴かつ端正な藝風を受け継いだ。後期ソナタを始め録音計画がありながら果たせずに逝ったリパッティのベートーヴェン解釈を知る縁となる、シキの貴重なLPの初復刻CD。師譲りの清澄な音色と磨きぬかれた完璧なテクニックでベートーヴェン晩年の澄み切った精神を静謐かつ抒情的に歌いあげる。 「昭和末期ロンドンに滞在、ミルシティン、シュムスキー、ホロヴィッツ等の巨匠の実演に接する。北欧ソ連他を巡り稀覯盤を蒐集。ショパンの初期モノラル盤はほぼ全て所有する平成の盤鬼、林秀樹 愛聴盤シリーズ。」 | ||
ローザ・タマルキナ〜幻のリサイタル (唯一のスタジオ録音LPの盤起こし復刻) シューベルト:即興曲集Op.90 リスト:巡礼の年第2年「イタリア」 〜ペトラルカのソネット第104番 ショパン:スケルツォ第3番Op.39 シューマン:3つの幻想小曲集Op.111 ショパン:幻想曲Op.49 |
ローザ・タマルキナ(P) | |
гOST 5289-56 DO 2733/6-5 DO 2733/5-4 より復刻。世界初CD化。先頃VISTA VERAから復刻シリーズが開始され(第1弾、VVCD-00092[ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/タネーエフ:ピアノ五重奏曲]が発売中、第2弾 VVCD-00095 もほぼ同時に案内到着)、ようやく耳にできるようになりつつある幻の名女流、タマルキナ唯一のスタジオ録音盤がついに登場。 林秀樹愛聴盤。芳紀17歳にしてショパン・コンクール第2位となるも、30歳にして癌で逝った悲劇の女流天才ピアニスト、ローザ・タマルキナ(当盤表記はタマルキーナ)。その唯一かつ幻のスタジオ録音盤となってしまった入手至難最初期LPを、最高の復刻技術で世界初CD化。リパッティのブザンソン・リサイタル録音に対峙する清楚で瑞々しいシューベルト、ショパン・コンクールの際バックハウスを驚嘆させた、強固な構成に無限のニュアンスを湛えた幻想曲、高雅なコラールと降りそそぐ綺羅星の対話の如き一篇の抒情詩スケルツォ第3番、瞑想的なタッチと豊かな歌心で艶麗な旋律を高貴に歌い上げるペトラルカのソネット、内に熱く滾る情熱を垣間見るシューマン、いずれも比類なき珠玉の超名演奏。 | ||
#一時期レコード芸術誌広告等で予告されていた GDFS-0027「エコー・オブ・パリ」は発売中止となりました。 | ||
アルフレッド・コルトー、ショパン・ライヴ 1950's 24の前奏曲集 Op.28(*)/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35「葬送」(#) |
アルフレッド・コルトー(P) | |
録音:1955年、ミュンヘン(*)/1956年、マドリッド(#)。原盤:チェトラ。 小笠原吉秀監修。云うまでもなくショパン弾きとして名高い巨匠アルフレッド・コルトー(1877-1962)による70代のライヴ録音集第2弾。「24の前奏曲」を中心に、晩年の音楽的境地がここに復活する。「詩情溢れる演奏」に時間を忘れさせてくれるであろう。 | ||
ウラッハのモーツァルト、稀少別録音 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 KV 581 |
レオポルド・ウラッハ(Cl) シュトロースSQ [ヴィルヘルム・シュトロース、 ヴァレンティン・ヘルトル、 ルドルフ・メッツマッハー/他] | |
原盤:Bertelsmann 8045。 Classicus イントロデュース。演奏内容について、ここで余計な思い入れや美辞麗句を並べる必要は無いだろう。齢四十代にして枯淡の境地を見せるシュトロース(当盤表記はシュトロス)とその四重奏団、五十代にして衰えることの知らない豊かなウィーン節を聴かせるウラッハの対照の妙を楽しみたい。 | ||
ベートーヴェン:3つの弦楽三重奏曲集 Op.9 | パスキエ・トリオ [ジャン・パスキエ(Vn) ピエール・パスキエ(Va) エティエンヌ・パスキエ(Vc)] | |
ソース:Allegro ALX 3015, Allegro LDA-L220 。佐久間孝愛聴盤/解説:浅岡弘和。 パキエ・トリオは1927年、ヴァイオリンのジャン、ヴィオラのピエール、チェロのエティエンヌのパスキエ三兄弟(ラ・フォル・ジュルネの常連ヴァイオリニスト、レジス・パスキエはピエールの息子)により結成されたフランスの弦楽三重奏団。兄弟は全員パリ音楽院出身でフランスの団体らしい垢抜けた瀟酒なアンサンブルが特徴。 レパートリーはモーツァルトのような古典から現代物まで幅広いが、その40年以上に及ぶ演歴ではやはりメシアンをはじめとする現代音楽への貢献を特筆すべき。マルティヌー、ルーセル、ミヨーらの重要な初演を行っている。SP時代からマルグリット・ロンとのフォーレやエラートレーベルのステレオ録音まで後世に残すべき名盤は実に多い。 今回はベートーヴェンの弦楽三重奏曲作品9をリリース。大器晩成型というベートーヴェンのイメージにも関わらず、この3曲には未熟な若書きという側面は全くなく、非常に完成度が高い。 | ||
ベルナール・ミシュラン〜チェロ名曲集 ファリャ:スペイン民謡組曲(*) サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート(*) ブラームス:ワルツ第15番 Op.39(*) ベートーヴェン:エリーゼのために(*) グリーグ:ソルベーグの歌(*) リムスキー=コルサコフ:インド人の歌(*) グラナドス:「ゴイェスカス」間奏曲(*) マスネ:ヴェルテール「月の光」(#) サン=サーンス:白鳥(#) マスネ:タイスの瞑想曲(#) マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ(#) ショパン:別れの曲(#) オッフェンバック:ホフマン物語「舟歌」(#) メンデルスゾーン:春の歌(#) マスネ:エレジー(#) |
ベルナール・ミシュラン(Vc) アンドレ・コラール(P;#) | |
ソース: ODEON, FOC 1024(*) / OC 1001(#)。 解説:浅岡弘和。『日本ではほとんど知る人のない幻のチェリスト。パリ音楽院出身。オデオンやコンサートホールソサエティから出ていたLPやEPは今やレア盤中のレア盤であり、海外のオークションでは常に高値を呼んでいる。1937年、コンクールに優勝しソリストとしてのキャリアが始まったが、フランス人らしい明快で鮮烈な芸風を持ち、サン=サーンス、ラロなどフランスの近代物を得意にしていた。その黒光りのする音色といい、味があって実にうまい三つ星のチェリスト。』 | ||
モーツァルト:ピアノ四重奏曲集 ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478(*)/ ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493(*)/ テンポ・ディ・メヌエット ト長調 K.442(#) |
ロベール・ ヴェイロン=ラクロワ(P) パスキエ・トリオ(*) ジャン・パスキエ(Vn;#) エティエンヌ・パスキエ(Vc;#) | |
ソース: BAM, LD 057 / LD 065。チェロ奏者の名字が『パスキ』となっているが、上記が正しいはず。 解説:浅岡弘和。『ロベール・ヴェイロン=ラクロワ。日本ではLP時代のエラートレーベルのチェンバロ奏者としてしか知られていないが、パリ音楽院のピアノ科を卒業し、ピアニストとしても母校で教鞭をとる傍らジャン=ピエール・ランパルの伴奏者として活躍。バロック音楽だけでなく室内楽奏者としてハイドン、ベートーヴェン、シューベルトからバルトークやプーランクなどの近現代物まで幅広いレパートリーを持っている。』 | ||
モーツァルト:フルート四重奏曲集 [第1番 ニ長調 K.285/第2番 ト長調 K.285a/ 第3番 ハ長調 K.285b/第4番 イ長調 K.298] |
ジャン=ピエール・ ランパル(Fl) パスキエ・トリオ | |
ソース: BAM, LD 03。 解説:浅岡弘和。『ジャン=ピエール・ランパル。マルセイユ生まれのフランスのフルート奏者。二十世紀最高のフルーティストとして知られ、楽器の制約を少しも感じさせぬ超人的なテクニックを誇る。名フルーティストであった父ジョセフに最初の手ほどきを受け、当初医科大学に進んだが第二次世界大戦の影響もありパリ音楽院に再入学。1947年ジュネーブ国際コンクール優勝後ソロ活動を開始。ピエルロ、ランスロらとのフランス管楽五重奏団、パリ・バロックアンサンブルの活動も有名。日本との縁も深く、30年間に20回以上も来日し300回以上の演奏会を開いたが、アルプスに消えたフルーティスト加藤恕彦は愛弟子だった(工藤重典はランパル最後の弟子)。金のフルート使用でも有名だがSP時代の46年から半世紀で360枚以上のディスクを録音。プーランク、ブーレーズなど多くの作曲家から自作を献呈されている。』 | ||
モンポウ:ピアノ名曲集 8つの「歌と踊り」/ 子供の情景 より [街路での叫び/浜辺の遊び Nos.1-3/庭のおとめたち]/ 前奏曲 Nos.7-9/ 内なる印象 より [哀歌 I, II, III, IV /かなしい鳥/ 小舟/ゆりかご(子守歌)/秘密/ジプシー] |
ゴンザロ・ソリアーノ(P) | |
ソース: DUCRETET THOMSON, LA 1050 / 255 C 092。 解説:浅岡弘和。『ゴンザロ・ソリアーノはスペイン南東部アリカンテに生まれ、マドリードに没したラローチャ以前のスペインを代表する名ピアニストである。モンポウのピアノ作品を愛奏したラローチャも内面を大切にするピアニストだったが、彼女の先達であるソリアーノにも最も繊細な精神性を持つモンポウの録音が遺されていた。ソリアーノは生まれ故郷のアリカンテでデビューするもスペイン内戦の勃発によりキャリアを中断。そして第二次世界大戦終了と同時に演奏活動を再開し、1947年には国外でもコンサートを開き、1954年には初のアメリカツアーを行った。ソリアーノといえばやはりお国物、アルヘンタとデ・ブルゴスの2種あるファリャ「スペインの夜の庭」が代表盤だが、グラナドスのピアノ曲も有名。だがこのモンポウは作曲家自身が最近になってようやく評価されて来たこともあり、作品を献呈までされているのに日本ではほとんど話題にされなかったのである。』 | ||
アンドレ・レヴィの「無伴奏」 バッハ:無伴奏チェロ組曲 |
アンドレ・レヴィ(Vc) | |
ソース: LUMEN LD 3447 / 3448 / 3449 。 佐久間孝 愛聴盤/解説:浅岡弘和。ロ―ブの弟子アンドレ・レヴィ(1894-1982)は、エウィット四重奏団の一員で、ソリストとしてはフランス人作曲家による多くの新曲初演をおこなっている。同時代の数名ほどには知られていないが、しかしフランス楽派の偉大な名前の中に位置する。この演奏は決して重心の低い表現ではないが淀みなく流れの良いバッハで、生々しくも高雅な響きが素晴しい。 LUMENから出された無伴奏チェロ組曲の3枚組LPは今やレア盤中のレア盤。最も高価なクラシック音楽レコードの一つでもある。 | ||
パリキアン&タリアフェロ〜 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集 [第5番 ヘ長調「春」/ 第9番 イ長調「クロイツェル」] |
マヌーグ・パリキアン(Vn) マグダ・タリアフェロ(P) | |
ソース:MUSICAL MASTERPIECE SOCIETY MMS-2222。 佐久間孝 愛聴盤/解説:浅岡弘和。マヌーグ・パリキアン:トルコ出身のアルメニア系イギリス人ヴァイオリニスト。リヴァプールフィルやフィルハーモニアo.のコンサートマスターを務め、室内楽でも活躍。EMIやコンサートホールに多数録音を遺した。ロンドンでは教鞭を取り、ジョージ・マルコムらとのデュオとしても活動した。現代音楽の初演も多数ある。 マグダ・タリアフェロ:ブラジル生まれのフランスの閨秀ピアニスト。アルフレッド・コルトーらに師事。フランス音楽のスペシャリストで特にフォーレは作曲家自身から高く評価されていた。90歳頃まで現役を通したが、同時に母校のパリ音楽院をはじめ故郷の南米などで国際的に教育活動を展開。1969年には来日している。 | ||
ベルナール・ミシュラン〜ラロ&シューマン:協奏曲集 エドゥアール・ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調(*) ガブリエル・フォーレ: チェロと管弦楽のためのエレジー ハ短調 Op.24(#) シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129(+) |
ベルナール・ミシュラン(Vc) トーン・ヴェルヘイ指揮(*) ハールレムso.(*) パウル・ヒュペルツ指揮(#/+) ユトレヒトso.(#/+) | |
録音:1954年。ソース: Concert Hall Society, CHS 1162 (*/#) / Concert Hall Society, G-5 (+)。 『「幻?」の名チェリスト、ミシュランのラロとシューマンの協奏曲集が愈々登場!今や人気沸騰の感のあるベルナール・ミシュラン、その藝風は雄渾にして高逸、来日歴があるにも拘らず「幻」扱いされるのもそのLPが入手至難でそれら総てがチェロ藝術の極致ともいうべき名盤であることによるものか。ラロはフランスのチェリストらしい繊細緻密な表現が瑞々しい高貴な音色と一体となり他に比肩するもののない正に決定盤、フォーレのエレジーも澄明精緻で気高く甘美に歌い抜いている。一転シューマンでは濃厚なロマン性と肌目細かな抒情性を湛え作品の幻想性を深奥まで掘り下げた稀代の名演。』(林秀樹/解説より) | ||
フォーレ、ラヴェル:室内楽集 ガブリエル・フォーレ: ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120(*) モーリス・ラヴェル: ピアノ三重奏曲 イ短調(*)/ ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(#) |
トリオ・ド・フランス(*) [ジェヌヴィエーヴ・ジョワ(P) ジャンヌ・ゴーティエ(Vn) アンドレ・レヴィ(Vc)] ジャンヌ・ゴーティエ(Vn;#) アンドレ・レヴィ(Vc;#) | |
ソース:PRETORIA, 30 CL 8001 (*) / LE CHANT DU MONDE, LDZ-M 8145 (#)。 稀少盤の中でも日本ではまったくと言っていいほど聴くことができない超弩級のレア盤の登場! トリオ・ド・フランスによるフォーレとラヴェルの三重奏曲、ソナタをご紹介。(*)の中古LPは、何と40万円! の値段が付いた事もある。 | ||
パリ・オペラ座管絃楽団のソリストたち〜フェリックス・パッスローヌを讃えて ベートーヴェン:3つのエクアール[ガブリエル・マッソン、ルネ・アラン、 マルセル・ガリエーグ、ロジェ・ルーイエ(Tb)] ヘンデル:サラバンド[ピエール・ジャメ(Hp)] ウェーバー:クラリネットとピアノのための協奏的大二重奏曲 変ホ長調 Op.48 [フランソワ・エティエンヌ(Cl) クリスティアンヌ・ヴェルジィーユ(P)] パガニーニ:奇想曲〔第13番 変ロ長調/第9番 ホ長調〕[アンリ・メルケル(Vn)] プーランク:ホルンとピアノのためのエレジー [リュシアン・テヴェ(Hr)フランシス・プーランク(P)] イベール:即興曲[ロジェ・デルモット(Tp)ラファエル・ボーフォール(P)] エドゥアール・ラロ:ナムーナ / リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 [ルシアン・ラヴァロッテ(Fl) ラファエル・ボーフォール(P)] サン=サーンス:白鳥 [ガストン・マルケジーニ(Vc) ラファエル・ボーフォール(P)] プロコフィエフ:愉快なスケルツォOp.12 Nº9 [モーリス・アラール、ガブリエル・グランメゾン、 ポール・オンニュ、アンドレ・セネダ(バソン)] | ||
ソース:VEGA C 30 S 244。『本CDの原盤LPはパリ国立高等音楽院の教授でパリ・オペラ座管絃楽団とパリ音楽院管絃楽団双方の首席ティンパニストを務めていたフェリックス・パッスローヌの突然の死を悼み両管絃楽団の首席奏者を中心とする彼の藝術家仲間達(ガブリエル・マッソン、ピエール・ジャメ、フランソワ・エティエンヌ、アンリ・メルケル、リュシアン・テヴェ、ロジェ・デルモット、ルシアン・ラヴァロッテ、ガストン・マルケジーニ、モーリス・アラール、ポール・オンニュ他)が餞に奏でた音楽を録音集成したものである。』(林秀樹/解説より一部抜粋) | ||
ザ・トロンボーン ボド:小組曲(*) デュファイ:神聖な踊り・世俗的な踊り(#) マシス:トロンボーン四重奏のための組曲 ドンディーヌ:トロンボーン四重奏曲/ リズミカルな前奏曲 J.S.バッハ:フーガ ワル・べーグ:スピリチュアル ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲 Op.46 No.8 / ユモレスク Op.101 No.7 |
パリ・ トロンボーン四重奏団(*/#以外) [ガブリエル・マッソン(*/#)、 マルセル・ギャリグ、 アンドレ・ゴッセ、 ルネ・アラン(Tb)] セルジュ・ボド、 ルイ・ディジ(P;*) ジャン=ミシェル・ デュファイ(P;#) | |
ソース: LONDON, LS-989, LD-9204。『ガブリエル・マッソンは1940年代にはギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団にも在籍し、その後オペラ座、およびコロンヌの首席奏者として活躍、同時にセルマー社のアドヴァイザーを勤めていた。サクソフォンのミュール、フルートのモイーズ等と同じく、トロンボーンにおいては神格化された存在と言ってよいだろう。ガブリエル・マッソンによって編成されたパリ・トロンボーン4重奏団のメンバーは、当時(1950年代)のオペラ座とオペラ・コミックの首席奏者たちによって構成されていたが、当時の世界中の聴衆を熱狂させ感嘆させたその音色とテクニックは、残されたこの2枚のレコードによって今日でも証明され且つ納得させられる、まさに神業である。』(木下直人/解説より) | ||
コンサート・クラシックス ルジェ・ド・リール:ラ・マルセイエーズ / ムソルグスキー:トルコ行進曲(カルスの奪還) ジャン・マイヨ:祭典のためのファンファーレ / グレトリ:歌劇「ルシール」より / サン=サーンス:英雄行進曲 ミヨー:フランス組曲〔ノルマンディ/ブルターニュ/イル・ド・フランス/アルザス・ロレーヌ/プロヴァンス〕/ 勝利の栄光/追悼/ウェスト・ポイント組曲 / フォーレ:葬送の歌 メンデルスゾーン:付随音楽「夏の夜の夢」〜結婚行進曲/付随音楽「アタリー」〜行進曲 スレニック:インド行進曲 / 作曲者不詳:ライプツィヒの戦いでの老親衛隊員行進曲 ヒンデミット:吹奏楽のための交響曲 変ロ調 / フロラン・シュミット:ディオニソス/ポンペイの宿営 ショパン:葬送行進曲 / マイアベ-ア:歌劇「予言者」〜たいまつの行進曲第3 イベール:ポワティエのディアーヌ組曲 〔序奏/パーシュの登場/ディアーヌ/ボヤーの踊り/間奏曲とアダージュ/マーチとフィナーレ〕 君が代 ジャン・マイヨ指揮フランス海軍ツーロン軍楽隊 | ||
原盤: DUCRETET THOMSON 。『ツーロン軍楽隊の名楽長として名高いジャン・マイヨ。彼は編曲はもちろん作曲家としても有能で多くの作品を残したが、彼の大きな業績のひとつは、1955年ころに、フランス・デュクレテトムソン・レーベルに7枚の25センチ盤レコードを吹き込んで残してくれた事だ。1955年ころといえば、まだオーケストラはもちろん軍楽隊もお国柄が濃く残り、特に管楽器奏法と楽器の種類がまだフランス独自のカラーを持っていた時代だ。今回の2枚組CDにはこのうち5枚分のLPのクラシック編曲物が全て網羅され、さらに国歌集・行進曲集LPの一枚からフランス国歌、フランスマーチ2曲、そして最後の続国歌集LPから日本国歌「君が代」を収録した。』(木下直人/解説より) | ||
吹奏楽のためのロマン派のコンサート ワーグナー:感謝の行進曲(バイエルン国王ルードヴィッヒ2世に捧ぐ) / 追悼の音楽(「オイリアンテ」の主題によるウェーバーのための) メンデルスゾーン:吹奏楽のための序曲 ハ長調 Op.24 /吹奏楽のための葬送行進曲 Op.103 ベルリオーズ:葬送と凱旋の大交響曲 Op.15 より (#) 〔葬送行進曲/追悼/アポテオーズ〕 デジレ・ドンディーヌ指揮パリ警視庁音楽隊 ジルベール・マルタン合唱指揮パリ・コラール・ポピュレール(#) | ||
ソース: WESTMINSTER, WTC-157 (無印) / ERATO, STE 50005 (#)。『1954年パリ警視庁音楽隊にデジレ・ドンディーヌが指揮者として迎えられてから、編成の拡充、技術面においてもギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団に匹敵する評価を世界的に受けている。パリ警視庁音楽隊はわが国にも近年まで複数回訪れているが、今日ギャルドがより近代的な吹奏楽団に変化しつつあることを思うと、フランス独自の編成と音色を保っているのはパリ警視庁音楽隊かもしれないし、この録音の行われた1960年ころこそが、まさにこの楽団の絶頂期と言ってよいかもしれない。』(木下直人/解説より) | ||
GREENDOOR "フルトヴェングラー特集" | ||
オリジナル盤より復刻、 フルトヴェングラー特集 Vol.1-1 ベートーヴェン: 交響曲第7番(*)/ピアノ協奏曲第4番(#) |
コンラート・ハンゼン(P;#) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1943年10月31日-11月3日。(*)はメロディア盤、(#)はユニコーン盤からの復刻。 1943年、重い病気から回復したフルトヴェングラーは7月から演奏活動を開始する。7月はバイロイト、8月はスイスと続き、10月半ばからはウィーンを皮切りに根拠地ベルリンまで演奏旅行に出る。このCDの演奏はその旅行中に10月31日から11月3日まで、ベルリン・フィルと共にベルリン・フィルハーモニーにて録音されたものである。音質から判断すると、いくつかの演奏会の録音を組み合わせて作られているようだ。ここでのフルトヴェングラーは、作曲家に対しての強い共感に後押しされてか、力の限りを尽くした演奏を行っている。確信に満ちたフォルテ、千変万化するニュアンス、真似の出来ないような微妙さで常に動くテンポ、比類ない構えの大きさ。まるでベートーヴェンが曲を書き下す前のイメージに通じているかのようだ。 | ||
オリジナル盤より復刻、 フルトヴェングラー特集 Vol.1-2 〜テレフンケン録音集 グルック:「アルチェステ」序曲(*) ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲13番〜第5楽章「カヴァティーナ」(#) ブルックナー: 交響曲第7番 ホ長調〜第2楽章「アダージョ」(+) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1942年10月29日(*)/1940年10月15日(#)/1942年4月7日(+)、以上テレフンケンスタジオ、ベルリン。 このCDは、フルトヴェングラーがベルリン・フィルと共にテレフンケン・スタジオで録音されたたった 3曲しかないテレフンケン録音の全記録である。話題にのぼることは少ないが、テレフンケン盤のフルトヴェングラーは、類例がないくらい質が高く不出来なものは一つもない。ロマンティックな演奏だがすこしも古くさくなく、今聴いても新鮮で、白い綿の上を踏むような弦楽器の音色は言いようがないほど美しい。この感覚を収録できたエンジニアは他のレーベルにはいない。自然光に包まれたような居心地良さは、鑑賞というより体験である。 | ||
オリジナル盤より復刻、 フルトヴェングラー特集 Vol.1-3 〜SP盤より復刻 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO | |
録音:1947年11月10日-12日、17日、ムジークフェラインザール、ウィーン。D.B.S.9296-9302[2VH7068-1,69-1,70-4,73-2,74-2,75-2,76-1.77-1,78-1,79-2,80-1,81-1,82-4] 1947年5月、連合国により再三にわたり延期されていたビザがおり、根拠地ベルリンにて指揮の活動を再開した直後、10月から12月にわたりミュンヘン、オーストリア、スウェーデンを巡る演奏旅行に出かける。この「エロイカ」(GDWF-2003)とブラームス「交響曲第1番」(GDWF-2004)の録音は、その旅行中の11月10日から20日の間にウィーン・フィルとムジークフェラインザールにて行われた。ラジオ放送のための演奏会録音とは異なり、このスタジオ録音はフルトヴェングラー自身が自分の仕事を後世にまで遺るよう行った録音である。だからこそ、この演奏は「永遠の生命」を持っているのだ。 またこのCDの特徴は、SPの5面目(2楽章冒頭部)を普及の復刻盤に使用されている再テイク[2VH7074-5]ではなく、[2VH7074-2]のオリジナル・テイクを使用した、たいへん貴重な復刻である。 | ||
オリジナル盤より復刻、 フルトヴェングラー特集 Vol.1-4 〜SP盤より復刻 ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調(*)/ ハイドンの主題による変奏曲(#)/ ハンガリー舞曲集[第3番/第10番](+) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO | |
録音:1947年11月17日-20日、25日(*)/1949年3月30日-4月2日(#)/1949年4月4日(+)、以上、ムジークフェラインザール、ウィーン。
D.B.S.9220-25[2VH7083-1,84-2,85-1,86-2,87-2,88-2,91-1,92-1,93-1,99-1,100-1](*)/D.B.6932-4 [2VH7157-1,58-2,64-1,65-1,66-2](#)/D.B.6932-4[2VH7167-2](+)。 GDWF-2003に続く当ディスクでは、コンサートにおける自己の真実をぶちまけた極限的な表現の演奏とは違い、予想以上に作曲家の眼で読んだ立体的な演奏になっているのが実に興味深い。柔らかな交差する和音の出し入れの美しさと意味の持たせ方、独特のリズム感から生まれる間の良さ。ウィーン・フィルの抜群の音楽性に支えられ、溢れる愛と作品の急所を突いた説得力を合わせ持つ聴き所満載の演奏なのである。 | ||
オリジナル盤より復刻、 フルトヴェングラー特集 Vol.1-5 〜SP盤より復刻 ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 LPO | |
録音:1948年3月22日-25日、キングズウェイホール、ロンドン。AK1875-79 [AR12079-2,80-1,81-1,82-3,83-2,84-1,85-1,86-2,87-3,88-1] 1948年1月から約6ヶ月間、フルトヴェングラーは大演奏旅行を行う。1月20日のパリから始まり、2月2日にはスイス、そこからウィーン、ベルリン経由でロンドンへ行き、そこに約4週間滞在。3月27日からは南アメリカのアルゼンチンに飛び、そこでも約4週間逗留。その後5月8日にまっすぐローマに飛んでいる。このCDに収められている演奏は大旅行の最中、戦後初めてロンドン滞在中の3月22日から25日にロンドン・フィルとキングズウェイ・ホールにて行われた。 慣れないオーケストラとの共演で指揮者の意図がそのまま奏者に伝わらないもどかしさもあるが、非常にきびしいリハーサルの上に、鳴った音の記録ではない、生きて語りかけてくる演奏にまで到達している。またこのCDの特徴は、3楽章38小節以降、同楽章の終わりまで、オートチェインジャー用に収録されたSP[AR12086-2]を使用して復刻しているところだ。 | ||
GREENDOOR "OSAKA PHILHARMONIC ORCHESTRA" 日本の名指揮者朝比奈と、その手兵大阪フィルによる数々のドキュメント。 | ||
ブルックナー:交響曲全集 ブルックナー:交響曲第8番(*)/リハーサル風景(#) |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1970年代後半/1976年4月15日&16日(*)。原盤:ジャンジャン。(*/#)はこれが初出。 朝比奈のジャンジャン盤ブル全といえば1970年代後半の日本人指揮者としては記念碑的全集。以前一度CD化された時は、テープの劣化によりかなり音質が劣化していた。そこで今回は当時の録音者である吉野金次氏によるダイレクト・デジタル化による音質向上を図り、さらにこれまで未発売だった交響曲第8番全曲の別テイクと第2番、第4番、第8番のリハーサル風景を収録。豪華化粧BOX入りでセッション時の貴重な写真30数点を収めたブックレット付という正にコレクター仕様となっている。レーベル在庫僅少のため確保できない場合はご容赦下さい。 | ||
ベートーヴェン:交響曲全集 シューベルト:交響曲第8番 ベートーヴェン:交響曲第7番〜第1楽章リハーサル(*) ベートーヴェン:交響曲第5番(#) |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1972年(#)〜1970年代半ば。以前学研から発売されていた朝比奈第1回目のベートーヴェン「交響曲全集」。余白の(*)はこれが初出、(#)は全集とは別録音で朝比奈初のベートーヴェン録音となった物。 解説も96ページに及ぶ豪華な物が添付され、このブックレットが初掲載となる録音風景の貴重な写真も収録。レーベル在庫僅少のためお届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
GDOP-2001 廃盤 |
朝比奈隆&大阪フィル〜第1回ヨーロッパ・ライヴ Vol.1 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(*) ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 〜第1幕への前奏曲(#) |
朝比奈隆指揮 大阪po. |
録音:1975年10月24日、自由ベルリン放送局ゼンデザール、ベルリン(*)/1975年10月8日、カジノホール、ベルン(#)。 | ||
GDOP-2002 廃盤 |
朝比奈隆&大阪フィル〜第1回ヨーロッパ・ライヴ Vol.2 シューマン:「マンフレッド」序曲(*)/交響曲第4番(*) ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 〜第1幕への前奏曲(#) |
朝比奈隆指揮 大阪po. |
「大阪フィル」レーベル。録音:1975年10月4日、メゾン・ド・コングレ、モントルー。 | ||
朝比奈隆&大阪フィル〜第1回ヨーロッパ・ライヴ Vol.3 チャイコフスキー:交響曲第5番 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
「大阪フィル」レーベル。録音:1975年10月6日、グランデザール・ド・カレッジ、サン・モーリス、スイス。初発売となる音源。オリジナル・マスターからの復刻。 | ||
朝比奈&大フィル〜マーラー選集 Vol.1 マーラー:交響曲第9番 |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1975年7月19日、第14回東京定期公演ライヴ。音源提供:エフエム東京。 大フィル・レーベル第4弾はマーラー選集Vol.1となるマーラー「第9番」。当時のエフエム東京プロデューサーで、録音を担当した東条碩夫氏がライナーを執筆、当時のパンフレットもブックレットに一部(ブックレット表紙デザインがパンフレットと同一、など)復刻。 東京定期公演は年一回行なわれていたが、同年秋のヨーロッパ演奏旅行を控え、この年の演奏は高く評価されたという。 同レーベルの朝比奈指揮による今後の予定としては、1981年のマーラー「第7」、1979年のマーラー「第6」、1975年グロニンゲンでの「ブル7」、オリジナル・テープが今回発見されたという1975年ザンクト・フローリアンでの「ブル7」などがあがっている。 | ||
朝比奈&大フィル〜マーラー選集 Vol.2 マーラー:交響曲第6番 |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1979年9月7日、東京文化会館。第18回東京定期公演ライヴ。今回が初登場となる未発売音源。 大フィル・レーベル第5弾はマーラー選集 Vol.2となるマーラー「第6番」。当時のパンフレットをブックレットの表1、表2、P2に復刻。 「マーラーについての議論は大変多く、中でも音楽的というよりはむしろ文学的、哲学的なものが多い。それから学ぶ点も多々あるのだが、私は演奏者の側から即物的にマーラーを見ていきたいと思っている。 マーラーの音楽はロマンティックなものだ。ロマンティックな音楽というものは主観的な判断の余地が多い。そうすると、指揮者の個性や判断によってぜんぜん違ったものになる可能性もある。したがってマーラーは自分の思う通りに自分の作品を演奏してもらいたい一心から、多くの書き込みをしたものと思われる。自作に対する深い思いやりと考えられなくもない。私たち演奏家は、最初抵抗があっても、マーラーの指示に従いながら演奏力をうんと高めなければならない。マーラーはオーケストラに高度の演奏力を想定している。」 (朝比奈隆) | ||
GDOP-2006/7 (2CD) 廃盤 |
朝比奈&大フィル〜マーラー選集 Vol.3 マーラー:交響曲第7番 リスト:交響詩「前奏曲」 |
朝比奈隆指揮 大阪po. |
録音:1981年7月28日、東京文化会館。第20回東京定期公演ライヴ。2曲とも今回が初登場となる未発売音源。 | ||
朝比奈隆〜ディスク・ジァンジァン・アウトテイクス ハイドン: 交響曲第1番(*)/交響曲第104番「ロンドン」(#)/ ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容(+) |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1977年1月24日、大阪フェスティバルホール。第137回定期演奏会(*)/1977年9月1日、東京文化会館。第16回東京定期演奏会(#)/1976年7月29日、東京文化会館。第15回東京定期演奏会(+)。全曲未発表音源、オリジナルテープ使用。 大フィル・レーベル第7弾。今回は定期演奏会の前プロをフィーチャー。ディスク・ジァンジァンのブルックナー全集には収めることができなかった名演の数々が、28年経った今、日の目をみる。 実に親密感にあふれ、素直に胸にしみ込んでくるハイドン1番。ゆっくりしたテンポ、太い音でずっしりと始まるハイドン104番。軽妙さと重厚さのバランスがとれ始めると、力強く活き活きした雰囲気へとみるみる変わっていく。そして特筆すべきヒンデミット。朝比奈はこの複雑な変奏を客観性より主観性が優ったアプローチで挑んでいる。彼の気迫に押され徐々に高まる熱気が手に取るように解る。 | ||
朝比奈&大フィル、1992年のマーラー「第6」 マーラー:交響曲第6番 イ短調 |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1992年2月18日、大阪フェスティバルホール。第262回定期演奏会ライヴ。大フィル・レーベル。 作品を聴衆になんとか広めたいという使命感を持って始められた「ブルックナー」とは違い、最初から楽譜の指示通り、書かれている通りに、といった指揮者本人の意思で始まったマーラー・チクルスは、その普段とは違う見通しの良い演奏に聴衆も戸惑い、ごく最近まで評価が遅れていた。この1992年の確信に満ちた圧倒的な名演は、「朝比奈のマーラー」を考える上でも、忘れがたいドキュメントであると思う。6番の強烈な曲想を渾身の力で振る朝比奈にオーケストラも表現の限界に挑戦している。演奏会当日のパンフレットを一部、ジャケットに使用。 | ||
朝比奈&大フィル、1975 ヨーロッパ・ライヴ Vol.4 〜ヴェネチア・ライヴ シベリウス:交響曲第2番 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 ベートーヴェン: 劇付随音楽「アテネの廃墟」〜トルコ行進曲 |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1975年10月16日、テアトロ・フェニーチェ、ヴェネツィア、イタリア。ライヴ。 「かの『聖フローリアンのブル7』をはじめ、各地で名演を繰り広げた朝比奈と大阪フィルによる1975年の伝説的欧州楽旅は、30年余の時を経て大フィルのライブラリーから次々と復刻され、『伝説』が『現実』の記録として私たちの手元に届けられている。当盤は、その1975年欧州楽旅シリーズの第4作で、シベリウスの第2番をメインとしたイタリア、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場における公演の模様を収録したものである。全体的に遅めのテンポで、ロマン派の大交響曲のような音創りがいかにも朝比奈らしくてユニーク。このスケールの大きさが朝比奈の持ち味であり、演奏を特徴付けるものとなっている。何より、ブルックナー等を演奏する際と同様、作品に対し真摯に取り組む朝比奈と大フィルの紡ぎ出す音楽に感銘を受けた。(藤本崇) | ||
朝比奈&大フィル 〜モーツァルト選I(未発表音源) 交響曲第39番 変ホ長調 K.543/ 交響曲第40番 変ホ長調 K.550 |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1991年11月6日、いずみホール、大阪。初出音源。 ここ20年でモーツァルトの交響曲の演奏はすっかり古楽器にシフトしてしまった感があるが、朝比奈のゆったりとして味のある響きは聴かせどころがぎっしり詰まっていて、やはり聴き応えがある。晩年期に入り、余分な感情を排したような清新でダイナミックな演奏がベースにあるが、独特の暖かさに加え、メロディーが要求する歌わせどころでの味わいは格別だ。馴染み深い40番だが、最も共感できる邦人のモーツァルトになるだろう。 | ||
朝比奈隆〜R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」(*)/ 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」(#) |
朝比奈隆指揮 大阪po. | |
録音:1972年10月3日、大阪フェスティヴァル・ホール、大阪フィルハーモニー交響楽団 第103回定期演奏会(*)/1975年11月28日、大阪フェスティヴァル・ホール、大阪フィルハーモニー交響楽団 第128回定期演奏会(#)。解説:ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ交響楽団プレジデント)。 朝比奈ファンには「アルプス交響曲」が朝比奈自身の愛好曲だったことは知られているが、フォーゲル氏が朝比奈に心酔するきっかけになった演目は「英雄の生涯」だといわれている。今回は一部を除き朝比奈のCDリストから欠落しているシュトラウスの「ティル〜」と「英雄の生涯」」をリリース。メロディーを十分に歌わせた若さと力に溢れた演奏で70年代前半の時期独特のものだ。 | ||
GREENDOOR "HISTORICAL SERIES" SPを銘器クレデンザにて再生し、それをそのままリアルに音取りした復刻シリーズ。各所にて絶賛! | ||
クレデンザ・ヒストリカル・シリーズ・ダイジェスト モンティ:チャルダーシュ[イヴォンヌ・キュルティ(Vn) G.ヴァン・パリ(P)] バッツィーニ:妖精の踊り[ヴァーシャ・プシホダ(プルジホダ)(Vn) オットー・グレーフ(P)] エスペポ:ジプシーの踊り[ミッシャ・エルマン(Vn) マルセル・ヴァン・グール(P)] パガニーニ:カプリース第13番[ウィリアム・プリムローズ(Va)] ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン[エマヌエル・フォイアマン(Vc) ミヒャエル・タウベ(P)] モーツァルト:フルート協奏曲第2番〜第3楽章[ジョン・アマディオ(Fl) 管弦楽伴奏] トーメ:飾らぬ打ち明け[レオン・グーセンス(Ob) クラレンス・レイボウルド(P)] ボルゾーニ:メヌエット[マルセル・ミュール(ギャルド・レピュブリケーヌ・サクソフォンQ]] メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番〜スケルツォ[レナーSQ] ショパン:円舞曲 ホ短調 遺作[モーリッツ・ローゼンタール(P)] ショパン:マズルカ 変ホ長調Op.7-1[イグナーツィ・フリードマン(P)] ヴェルディ:「椿姫」〜花から花へ[アメリータ・ガリ=クルチ(S) 管弦楽伴奏] ナポリ民謡:サンタ・ルチア[エンリコ・カルーソー(T) 管弦楽伴奏] ロッティ:うるわしの唇よ[ジョン・マコーマック(T) エトヴィン・シュナイダー(P)] ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜懸賞の歌 [レオ・スレザーク(T) マンフレート・グルリット指揮管弦楽団] シューマン:二人の擲弾兵[ハインリヒ・シュルスヌス(Br) フランツ・ルップ(P)] モーツァルト:ドイツ舞曲第3番「そり遊び」[ブルーノ・ワルター指揮VPO] J.シュトラウス:キス・ワルツ[ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ベルリンso.] ハイドン:「弦楽四重奏」〜セレナード[エーリヒ・クライバー指揮BPO] ベートーヴェン:「エグモント」序曲[ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮BPO] | ||
クナッパーツブッシュ名演集 ロルツィング:「ウンディーネ」序曲(*) R.シュトラウス:間奏曲〜「円舞曲の場」(#) ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲(+) ベートーヴェン:交響曲第7番(#) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ベルリンso.(*)、 ベルリン国立歌劇場o.(#)、 ミュンヘン国立歌劇場o.(+) | |
プシホダ名演集 パガニーニ/ウィルヘルミ:ヴァイオリン協奏曲〜第1楽章 タルティーニ/クライスラー:コレッリの主題による変奏曲 グノー/ヴィエニャフスキ:「ファウスト」幻想曲 ラロ:「スペイン交響曲」より[アンダンテ/ロンド] ドヴォルザーク/プシホダ:円舞曲第7番 ショパン/プシホダ:子守歌 変ニ長調 パガニーニ:魔女の踊り プシホダ:悲しきロマンス サラサーテ:序奏とタランテラ モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲4番〜アンダンテ J.S.バッハ/ウィルヘルミ:G線上のアリア(オルガン伴奏) メンデスルゾーン:ヴァイオリン協奏曲より[第2楽章/第3楽章] バッツィーニ:妖精の踊り ゴセック/ブルメスター:ガヴォット R.シュトラウス/プシホダ:「ばらの騎士」〜ワルツ サラサーテ:ツィゴイネルヴァイゼン パガニーニ: パイジェッロの「わが心もはやうつろになりて」による変奏曲 サラサーテ:スペイン舞曲4番「ホタ・ナバーラ」 J.S.バッハ:「無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番」より [アダージョ/フーガ] |
ヴァーシャ・プシホダ (プルジホダ)(Vn) オットー・グレーフ(P) ブルーノ・ ザイドラー=ヴィンクラー(P) シャルル・セルネ(P) オットー・アイゼン(P) ミヒャエル・ラウハイゼン(P) | |
レナーSQ名演集 メンデルスゾーン: 弦楽四重奏曲第4番 ホ短調〜スケルツォ/ 弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調〜カンツォネッタ モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調「狩」/ 弦楽四重奏曲第15番〜アンダンテ/ クラリネット五重奏曲 イ長調(*) |
チャールズ・ドレイパー(Cl;*) レナーSQ | |
ミュール名演集 イベール:アルト・サックスのための室内小協奏曲 ヴェローヌ:サクソフォン協奏曲〜アンダンテ ディロン:サクソフォン・ソナタ ヴェローヌ:アルト・サックス、 ハープとチェレスタのための狂詩曲 ドヴォルザーク/クライスラー:ユモレスク リムスキー=コルサコフ/クライスラー:インドの歌 クライスラー:クープランの様式による「気取った婦人」/ 愛のよろこび ピエルネ:カンツォネッタ 変ホ長調 コンベイユ:マルボローによる変奏曲 マリー:金婚式 コンベイユ:エスキス、ヴァルス・カプリス ラモー:ガヴォット、栄光の聖堂 ベートーヴェン/ミュール:メヌエット ト長調 シューマン:弦楽四重奏曲1番〜スケルツォ ヴェローヌ:アンダルシアの騎士 ボルゾーニ:弦楽四重奏曲〜ミニュエット ヴェローヌ:半音階的円舞曲 |
マルセル・ミュール(Sax) パリ・サクソフォンQ ギャルド・レピュブリケーヌ・ サクソフォンQ/他 | |
クナッパーツブッシュ名演集 Vol.2 グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲 ハイドン:交響曲第100番「軍隊」 モーツァルト:6つのドイツ舞曲 J.シュトラウス: キス・ワルツ/加速度ワルツ(*)/ウィーンの森の物語(#) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ベルリンso.、 ベルリン国立歌劇場o.(#) | |
録音:1933年/1928年(*/#)。 | ||
スポルディング名演集 シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調(*) ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調(#) モーツァルト: ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調(+) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調(#) |
アルバート・スポルディング(Vn) ウィリアム・プリムローズ(Va;+) ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィアo.(*) アンドレ・ブノア(P;#) フリッツ・スティードリー指揮 ニュー・フレンズ・ オヴ・ミュージックo.(+) | |
フォイアマン〜日本録音全集 滝廉太郎(山田耕筰編):荒城の月 山田耕作:からたちの花/野ばら/忍路高島 メンデルスゾーン:「無言歌集」〜春の歌 ブロッホ:祈り ゴダール:ジョスランの子守歌 チャイコフスキー:感傷的な円舞曲 シューマン:流浪の民 ルービンシュタイン:へ調の旋律 シューベルト:セレナード サン=サーンス:白鳥 ヴァレンティーニ: チェロ・ソナタ〜ガヴォットとアレグロ ライトン:忘れ得なき君の微笑 ショパン:夜想曲 変ホ長調 シューマン:トロイメライ バッハ/グノー:アヴェ・マリア |
エマニュエル・フォイアマン(Vc) フリッツ・キッチンガー(P) ヴォルフガンク・レブナー(P) | |
録音:1934年&1936年、日本。在庫僅少。 | ||
リストの弟子たち リスト:ハンガリー幻想曲(*) ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調(#) リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調(+) |
アルチュール・ デ・グリーフ(P;*) ランドン・ロナルド指揮 ロイヤル・アルバート・ホールo.(*) モーリッツ・ローゼンタール(P;#) フリーダー・ヴァイスマン指揮 ベルリン国立歌劇場o.(#) エミール・フォン・ザウアー(P;+) フェリクス・ワインガルトナー指揮 パリ音楽院o. | |
クナッパーツブッシュ名演集 Vol.3 ワーグナー: 「リエンチ」序曲(*)/ 「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲(*)/ 「タンホイザー」より(#) [ヴェヌスベルクの音楽/バッカナール/大行進曲]/ 「ワルキューレ」〜ワルキューレの騎行(#)/ 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より(#) [第1幕前奏曲/師弟たちの踊り]/ 「パルジファル」〜転景の音楽(#) |
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 LPO(*)、BPO(#) | |
録音:1947年(*)/1928年(#)。原盤:DECCA(*)/POLYDOR(#)。 | ||
メンゲルベルク&NYP ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」 「エグモント」Op.84 序曲/ 「コリオラン」序曲Op.62(*) |
ウィレム・メンゲルベルク指揮 NYP | |
録音:1930年/1922年(*)。原盤:米VICTOR(RCA)。 | ||
スポルディング名演集 Vol.2 ブラームス/ヨアヒム:ハンガリー舞曲第7番 イ長調 ヴィエニアフスキ:華麗なるポロネーズ第2番 イ長調 モーツァルト/ブルメスター:メヌエット ニ長調 サラサーテ:スペイン舞曲6番「サパテアード」 シューベルト/ウィルヘルミ:アヴェ・マリア メンデルスゾーン:歌の翼に ショパン/スポルディング:夜想曲 ト長調 サラサーテ:序奏とタランテラ ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜懸賞の歌 ショパン/サラサーテ:夜想曲 変ホ長調 シューベルト/スポルディング:聴け、聴けひばり ブラームス/ホッホシュタイン:円舞曲 イ長調 シューマン:トロイメライ/夕べの歌 スーク:4つの小品〜ブーレスカ リリ・ブーランジェ:行列 スポルディング:トンボ、アルペジオ練習曲(*) カサド:グリーン・デヴィルの踊り ハリス:詩曲 シュポア:ソナタ ホ長調〜アダージョ(#) |
アルバート・スポルディング(Vn) アンドレ・ブノア(P;*/#以外) ウィリアム・プリムローズ(Va;#) | |
フォイアマン Vol.2〜名演集 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調Op.38(*) ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタOp.25-3(#) ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調Op.104(+) ポッパー:ハンガリー狂詩曲Op.67(**) |
エマニュエル・フォイアマン(Vc) テオ・ヴァン・デル・パス(P;*) ミヒャエル・タウベ指揮 ベルリン国立歌劇場o.(+) 管弦楽伴奏(**) | |
録音:1934年(*/#)/1928年&1929年(+)/1924年(**)。原盤:COLUMBIA(*/#)/PARLOPHONE(+/**)。 | ||
リストの弟子たち Vol.2 リスト:ハンガリー狂詩曲第6番 変ニ長調[アルトゥール・フリードハイム(P)] シューベルト:楽興の時第3番 ヘ短調D.780-3[コンラート・アンゾルゲ(P)] グリーグ:ノルウェーの婚礼の行列[アルテュール・デ・グリーフ(P)] ショパン:円舞曲 ホ短調(遺作)/円舞曲 嬰ハ短調 リスト:ハンガリー狂詩曲2番[以上、モーリッツ・ローゼンタール(P)] リスト:ハンガリー狂詩曲15番「ラコッツィ行進曲」 ショパン:円舞曲第5番 変イ長調[以上、エミール・フォン・ザウアー(P)] ショパン:ポロネーズ6番 変イ長調「英雄」 モーツァルト:トルコ行進曲[以上、オイゲン・ダルベール(P)] リスト:ハンガリー狂詩曲12番[ヨーゼフ・ヴァイス(P)] ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ31番 変イ長調 シューベルト/リスト:魔王[以上、フレデリック・ラモンド(P)] ヴィアンナ・ダ・モッタ:ヴァルス・カプリース[ジョセ・ヴィアンナ・ダ・モッタ(P)] | ||
メンゲルベルク&ACO チャイコフスキー:弦楽セレナード〜円舞曲(*)/ ロメオとジュリエット(#)/ 交響曲第4番 ヘ短調(+) |
ウィレム・メンゲルベルク指揮 ACO | |
録音:1928年(*)/1930年(#)/1929年(+)。 | ||
ワルター&ウィーン・フィル モーツァルト:「偽りの女庭師」序曲(*)/交響曲第41番(*)/ 交響曲第38番(#)/3つのドイツ舞曲 K.605(+) |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
録音:1938年(*)/1936年(#)/1937年。 | ||
スポルディング名演集 Vol.3 タルティーニ:悪魔のトリル(*) モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調(#) ベートーヴェン:ロマンス第1番&ロマンス第2番(+) フランク:ヴァイオリン・ソナタ(**) |
アルバート・スポルディング(Vn) アンドレ・ブノア(P) | |
録音:1934年〜1938年。 | ||
レナーSQとイェネー・レナーのソロ ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」/ ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調/ 弦楽四重奏曲第10番「ハープ」(*) |
イェネー・レナー(Vn) ルイス・ケントナー(P) レナーSQ(*) | |
録音:1938年&1939年/1932年(*)。 | ||
フォイアマン Vol.3〜名演集2 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲〜アダージョ シューマン:夕べの歌 バッハ:管弦楽組曲第3番〜アリア ポッパー:セレナード サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート ヴァレンシン:メヌエット ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン グラナドス:スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」 ブルッフ:コル・ニドライ ポッパー:ハンガリー狂詩曲 ベートーヴェン:モーツァルトの主題による7つの変奏曲 スガンバーティ:ナポリのセレナード ショパン:円舞曲 イ短調 グルック:「オルフェオ」〜メロディー キュイ:オリエンタル アルベニス/クライスラー:タンゴ |
エマニュエル・フォイアマン(Vc) ヴァイスマン指揮 ベルリン国立歌劇場o. パウル・クレツキ指揮 BPO ミヒャエル・タウベ(P) テオ・ヴァン・デル・パス(P) ジェラルド・ムーア(P) | |
パブロ・カザルス Vol.1 ボッケリーニ:チェロ協奏曲 変ロ長調(*) ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調より(#) [第1楽章&第2楽章] ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調(+) カタロニア民謡:鳥の歌(**) |
パブロ・カザルス(Vc)指揮(**) プラド音楽祭o.(**) ランドン・ロナルド指揮 LSO(*) エイドリアン・ボールト指揮 BBCso.(#) ミエチスラフ・ ホルショフスキ(P;+) | |
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(*) シューベルト:交響曲第7(8)番「未完成」(#) |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
録音:1936年。 ワルター&ウィーン・フィルによる定番中の定番「田園」と「未完成」が登場。今までにもいろいろな復刻が出ているが、この「クレデンザ」再生による他盤とは違う音色はやはり魅力。 音色は古風ながら演奏がしっかりと聞こえるのは、ワルター&ウィーン・フィルならでは。彼らしい名演であり、古くから定番をされてきた理由がよくわかる復刻となっている。 | ||
フルトヴェングラー〜歴史的録音集 Vol.1 ベートーヴェン: エグモント序曲(*)/交響曲第5番「運命」(#) J.S.バッハ: ブランデンブルク協奏曲第3番 より(+) [第1楽章/第2楽章]/ 「管弦楽組曲第3番」〜エア(**) ウェーバー:「魔弾の射手」序曲(*) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1933年(*)/1926年(#)/1930年(+)/1929年(**)。 フルトヴェングラーの死から2004年で50年を迎える。いまだに熱がさめないフルトヴェングラーの録音だが、これは彼の初期録音に焦点をあてたもの。特筆すべきは、1926年に録音された2曲であり、 フルトヴェングラーの初録音となったこれらの曲は、意外にも今回が国内初CD化。本家DGでさえ既に原盤が紛失しておりCDとしては発売されておらず、 海外CDもかなりのマイナー・レーベルのため入手は困難だったため、これは嬉しい復刻だ。またこれら1926年録音はラッパ吹き込みなのか、電気録音なのかいまだに決着が着いておらず、 今回のCDは、そういった意味でも資料的価値がかなり高い一品と言えるだろう。 | ||
ミッシャ・エルマン Vol.1 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(*) フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調(#) ベートーヴェン:ロマンス第1番&第2番(+) |
ミッシャ・エルマン(Vn) ジョン・バルビローリ指揮 LSO レオポルド・ミットマン(P) ローレンス・コリングウッド指揮 管弦楽団 | |
録音:1929年(*)/1941年(#)/1932年(+)。 プシホダ(プルジホダ)、スポルディングとヴァイオリン奏者も積極的に復刻してきた当レーベルが、今回放つのはエルマン。彼の定番録音チャイコフスキーは、クレデンザで蘇る弦の艶に注目。フォーレのソナタには随所に彼らしい節回しがあり、技巧派としてだけでなく豊かな表現も聴きどころで、美しい表現はエルマンの真骨頂。ベートーヴェンのロマンス2曲も小品ながらエルマン・トーンが楽しめる逸品。晩年の味わい深い演奏も捨てがたいが、エルマンが絶頂の頃に録音されたこれらの演奏はどれをとっても技術的にも芸術的にも充実しており、当時超一流として活躍した彼の演奏を存分に堪能できる。 | ||
パブロ・カザルス Vol.2 バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番より [前奏曲/サラバンド/ブーレ/ジーク] エルガー:愛のあいさつ カンパニョリ:ロマンス(*) ポッパー:マズルカ ト短調(*) ハイドン:メヌエットと変奏曲 ハ長調(*) ゴルターマン:チェロ協奏曲 イ短調〜カンティレーナ クライスラー: クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ(*) サン=サーンス:アレグロ・アパショナート(*) ヘンデル:歌劇「セルセ」〜ラルゴ ポッパー:ガボット ニ長調(#) ハイドン:チェロ協奏曲 ニ長調〜アダージョ(+) メンデルスゾーン:セレナード(+) ブラームス:サッフォー風頌歌(+) チャイコフスキー:秋の歌(+) |
パブロ・カザルス(Vc) チャールズ・A.ベイカー(P;*) ロマノ・ロマニ(P;#) ワルター・ゴールド(P;+) | |
カザルスの第2弾は小品集、しかも全て機械吹き込みのものとなる。カザルスの「無伴奏」といえば1936年-1939年に電気吹き込みされたものが有名だが、 それ以前に録音していた当録音も出だしからたっぷり聴かせる。チェロの神様だけあって小品にも素晴らしいテクニックと表現力がちりばめられており、機械吹き込みでもその真価を堪能できるところがさすがの一言。 | ||
ジャンヌ・ゴーティエ ニン:20のスペイン民謡集より(*) [第4曲「モンタニェーサ」 第5曲「ムルシア地方の歌」 第7曲「グラナディーナ」 第8曲「祈り」] マスネ:「タイス」〜瞑想曲 チャイコフスキー(クライスラー編): 無言歌 イ長調 Op.2-3 クライスラー: 中国の太鼓/カルティエの様式による狩り フォーレ:子守歌 ト短調 Op.16 シューベルト:蜜蜂 クライスラー:愛の悲しみ フバイ:そよ風 クライスラー: プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ(*) ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第1番 ト短調 シューベルト(クライスラー編):楽興の時第3番 ヘ短調 タルティーニ(クライスラー編): コレッリの主題による変奏曲 ドビュッシー:レントよりおそく プーランク:常動曲(#) ガーシュウィン(ドゥシュキン編):短い話(#) ファリャ:「はかなき人生」〜スペイン舞曲(#) ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(+) |
ジャンヌ・ゴーティエ(Vn) ホアキン・ニン(P;*) ジョン・ダグラス・トッド(P;#) イヴォンヌ・ルフェビュール(P;+) | |
フランスの女流ゴーティエ(1898-?)のSP復刻。ラヴェルのヴァイオリン・ソナタはLPからの盤起こしが先にGDCL-0005として出ていた。その他はおそらく国内初復刻となる。 | ||
フランスのヴァイオリニスト イヴォンヌ・キュルティ、ローラン・シャルミー、ジネット・ヌヴー、ルネ・シュメー、 ルネ・ベネデッティ、ジャック・ティボー、ジャンヌ・ゴーティエ、イヴォンヌ・アストリュック、 ジュール・ブシュリ、ジャン・シャンペィユ、ドゥニーズ・ソリアーノ、ウィリアム・カントレィユ、 ミケル・カンデラ、アンリ・メルケル、ガブリエル・ブイヨン | ||
監修:クリストファ・N.野澤。 著名なSPコレクターであるクリストファ・N.野澤氏の所蔵盤より、特に充実したヴァイオリンをセレクト。今回は「フランスの名手たち」をご紹介する。ヒストリカルのシリーズで、フランスヴァイオリン界のヴィルトゥオーソたちを紹介するとなれば、ジャック・ティボーを頂点に、人気抜群の女流、ジネット・ヌヴー、ティボーよりややプロフェッサー・タイプのアンリ・メルケルなどは欠かせない存在だが、ここにはその3人を含め、オムニバス形式で、1930-1940年代の電気録音の78rpm(SP)から当時フランスで活躍した人たち12人の演奏を収録し、ボーナス・バンドに3人のパリ音楽院教授の貴重な録音を追加した。 | ||
モーリス・マレシャル、日本録音集 1935 & 1937 グラナドス:アンダルーサ 多忠亮:宵待草 サン=サーンス:「動物の謝肉祭」〜白鳥 オードウェイ:旅愁 滝廉太郎:荒城の月 成田為三:浜辺の歌 フランクール:ラルゴとアレグロ ムーア:夏の名残りのバラ バッハ:「カンタータ156番」〜アリオーソ 山田耕筰:今様 ヘイズ:故郷の廃家 杉山長谷夫:出船 スコット:アニー・ローリィ 端唄:春雨 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ グラナドス:ゴイェスカス/間奏曲 |
モーリス・マレシャル(Vc) マキシム・シャピロ(P) ルネ・エルバン(P) | |
ヒストリカル・シリーズ。クリストファ・N.野澤 監修。 2度の来日のおり、1935年と1937年に吹き込まれた全16曲の盛り沢山のアルバムだ。そのどれもがしみじみとした秀作ばかり。ストレートメロディーをほとんどくずさずに実に心のこもった情感溢れる演奏だ。全盛が戦前のため、今や少数のファンに支えられているマレシャルだが、磨き抜かれた表現、上品でさりげないポルタメントに癒される。今世紀における最も偉大なフランス人・チェリストの貴重な記録である。 | ||
ロシアのピアニスト I ショパン:スケルツォ(曲目未判明)[エフゲニー・マリーニン(P)] ショパン:マズルカ(曲目未判明)[ゲンリフ・ネイガウス(P)] ショパン:24の前奏曲集 より[ユーリー・ブリュシコフ(P)] ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第2番〜スケルツォ/リスト:ハンガリー狂詩曲第2番/ハチャトゥリアン:トッカータ [レフ・オボーリン(P)] チャイコフスキー:ワルツ/ラフマニノフ:前奏曲[パーヴェル・セレブリャーコフ(P)] ショスタコーヴィチ:24の前奏曲集 より[ドミトリー・ショスタコーヴィチ(P)] チャイコフスキー:「子供のためのアルバム」より[アレクサンデル・ゴリデンヴェイゼル(P)] ラモー:クラヴサン小品集/リスト:ハンガリー狂詩曲第6番[エミール・ギレリス(P)] | ||
クリストファ・N.野澤 監修。特にマリーニンとブリュシコフの演奏は極めて珍しい録音と思われる。 「昔のロシアにしても、戦後のソ連にしても、こと音楽に関する限り、優秀な演奏家の宝庫である。今回、有名なオボーリン、ギレリス、最近特にライヴ録音などで注目されているネイガウスや、日本では殆ど知られていないピアニストたちも含めて、8名による1950年頃の演奏を収録したが、その何れからも感動的な印象を受けられるであろうことを確信する。」(クリストファ・N.野澤/ライナーより一部を抜粋) | ||
ロシアのピアニスト II ラフマニノフ:ワルツ/他[ニーナ・エメリャノワ(P)] ショパン:「雨だれ」/他[ヴラジーミル・ソフロニツキー(P)] ショパン:スケルツォ(曲目未判明)[ローザ・タマルキナ(P)] シューマン:「幻想小曲集」より/シューベルト:楽興の時[スヴャトスラフ・リヒテル(P)] ショパン:ワルツ(曲目未判明)[ユーリー・ムラフリョフ(P)] ハチャトゥリアン?(案内に作曲者未掲載):ワルツ/剣の舞[アラム・ハチャトゥリアン(P)] リスト:パガニーニ練習曲/他[グリゴリー・ギンズブルグ(P)] | ||
クリストファ・N.野澤 監修。第1集(GDCS-0029)に続く続編、さらに珍しいピアニストを多数収録。解説も、「ロシア・ピアニズムの系譜」などの著書で知られる佐藤泰一氏なので、これは信頼度大! 最近になって、戦争直後の1940年代後半から、LP出現直前頃のロシアの実情が分かってきたのは、日本では無名の多くの人を含めて、優れた演奏家による盤質のよい78rpm(SP)が、予想以上に良い録音で作られているのが明らかになってからのことである。前回の「ロシア(ソ連)のピアニストI」(GDCS-0029)では、有名なオボーリン、ギレリス、最近特にライヴ録音などで注目されているネイガウスなど8名の演奏を収録したが、今回続編として紹介する、リヒテルを筆頭に、最近注目されているソフロニツキー、作曲家のハチャトゥリアンなどによる1950年頃の演奏を堪能して頂ければ幸いである。 | ||
ドゥニーズ・ソリアーノ〜モーツァルトを弾く ヴァイオリン協奏曲3番 ト長調K.216(*)/ ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調K.454(#)/ ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調K.378(+)/ ヴァイオリン・ソナタ ハ長調K.296より第1楽章(+) |
ドゥニーズ・ソリアーノ(Vn) ジュール・ブシュリ指揮(*) オーケストラ(*) マグダ・タリアフェロ(P;#) エレーヌ・ピニャーリ(P;+) | |
録音:1937年6月3日、4日(*)/1937年4月22日、5月11日(#)/1947年12月24日(+)。(+)のK.296は初CDフォーマット化だろうか。残りはグッディーズさんが "DIRECT TRANSFER CD-R" で復刻していた(78CDR-1031、1027、1047; 3分売["DIRECT TRANSFER CD-R" シリーズは無編集のため、SP盤の切れ目で楽音が途切れます])が、プレス盤CDでは初の復刻と思われる。 フランスのヴァイオリニスト・ソリアーノは、ヌヴー、アンドラードと共に「女性ヴァイオリニストの三羽烏」と称される逸材であり、フランス音楽はもとより、モーツァルトのスペシャリストとしても認められる存在だった。その美しく洗練された音色と優しさには強く惹かれるものがある。恩師ブシュリ指揮の協奏曲をはじめ、タリアフェロにサポートされ余裕のある演奏のソナタ、バランスのとれた名コンビのピニャーリとのソナタを収録。 | ||
マヌエル・キロガを讃えて サラサーテ:ミラマール・ソルツィーコ(*) フバイ:そよ風(*) ヴィニアフスキ:モスクワの思い出(*) サラサーテ:ホタ・ナバーラ スペイン舞曲4番(*) クライスラー:ジプシーの女(#) サラサーテ: アンダルシアのロマンス(#)/スペイン舞曲3番(#) シューマン:ロマンス2番 イ長調(#) ドヴォルジャーク:インディアン・ラメント(#)/ ヴィオリン・ソナチネより(#) デ・ファリャ:「7つのスペイン民謡」〜ホタ(#) アルベニス:タンゴ ニ長調(#) クライスラー:タルティーニ『ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」』へのカデンツァ(#) ウェーバー: ヴァイオリン・ソナタ1番〜ラルゲット(#) シューマン:夕べの歌(#) サラサーテ:タランテラ(#) バッツィーニ:妖精の踊り(#) サラサーテ:ホタ・アラゴネーサ(#) シャミナード:スペインのセレナード(#) サラサーテ:サパテアード スペイン舞曲6番(#) クライスラー: ベートーヴェンの主題によるロンディーノ(#) レハール:フラスキータ・セレナード(#) キロガ編:スペイン舞曲(+) キロガ:愛の唄(+) |
マヌエル・キロガ(Vn) 不明伴奏者(P;*) レマン・デ・キロガ(P;#/+) | |
録音:1912年、パリ[アコースティック](*)/1928年9月、パリ[電気](#)/1928年、アメリカ[電気](+)。監修/解説:クリストファ・N.野澤。 スペイン生まれのヴァイオリニスト、マヌエル・ギロガの遺した録音は余り多くはないが、その演奏は極めて個性的で独特の音楽の世界が展開する。ティボー、クライスラー、シゲティ、エネスコらと並び当時のヨーロッパで大家として認められていた。本CDには貴重な音源であるグラモフォンの機械録音も収録。パッツィーニ「妖精の踊り」、「悪魔のトリル」へのカデンツァなどなど・・・。キロガの芸術性を聴いていただきたい。 | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー Vol.2〜 モーツァルト:名曲集 13管楽器のためのセレナード第10番 変ロ長調K.361 「グラン・パルティータ」(*)/ セレナード第13番 ト長調 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525(#)/ 交響曲第40番 ト短調K.550(+) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO | |
録音&ソース:1947年11月11日、19日、26日、12月3日、HMV DB 6707-11(*)/1949年4月1日、英 ALP 1498(#)/1948年12月7日、8日、1949年2月17日、英 ALP 1498(+)。監修:クリストファ・N.野澤、解説:浅岡弘和。 クリストファー・N.野澤氏監修のフルトヴェングラーSP復刻シリーズ第2弾であるモーツァルト名曲集がいよいよ発行されることとなった。(*)のみSP盤より復刻、全てウィーン・フィルによるEMIスタジオ録音。 | ||
フランスのピアニスト3人の日本録音1950's クープラン:百合ひらく(*)/葦(*) ラザール・レヴィ:ワルツ集(*) ショパン:マズルカ[嬰ハ短調(*)/変イ長調(*)] シューマン:幻想小曲集 より(*) [第1番「夕暮れに」/第7番「夢のもつれ」] シューベルト:即興幻想曲 変イ長調(*) ドビュッシー:喜びの島(#)/ 前奏曲集第I集〜12番「吟遊詩人」(#) ミヨー:スカラムシュ(2台のピアノのための;+) ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調(**)/ 即興曲 嬰ヘ長調(**)/ スケルツォ第2番 変ロ短調(**) |
ラザール・レヴィ(P;*) ジュヌヴィエーヴ・ ジョワ(P;#/+) アルフレッド・コルトー(P;**) 安川加寿子(第2P;+) | |
録音:1950年(*)、1952年(#/+)、1952年(**)。監修/解説:クリストファ・N.野澤。戦後初期に来日した3人のフランス人ピアニストを特集。 戦後、クラシック界では経済的な苦しさを乗り越え意欲的に活動を再開した。しかし、外国から一流の演奏家を招くのは未だ無理な情勢にあり、1950年にフランスのピアニスト、ラザール・レヴィが来日第一号として決定したときの喜びと期待は大きなものであった。52年にはジュヌヴィエーヴ・ジョワ、アルフレッド・コルトーが来日。それぞれが日本に遺した貴重な録音を本CDに収録。 | ||
レオン・グーセンス(Ob)の芸術 ヘンデル: オーボエ・ソナタ ハ短調[録音:1920年代、アコースティック]/ オーボエ協奏曲 変ロ長調[ユージン・グーセンス指揮LPO/録音:1938年]/ オーボエ協奏曲 ト短調[ベイジル・キャメロン指揮リヴァプールpo./録音:1947年] J.S.バッハ:教会カンタータ156番〜シンフォニア=アリオーソ/ 教会カンタータ147番〜主よ、人の望みの喜びよ [ケネディ・スコット指揮ロンドン・バッハ・カンタータ・クラブo.&cho./録音:1930年頃] シューマン:ロマンス[第1番−第3番][ジェラルド・ムーア(P)/録音:1939年] チマローザ:オーボエ協奏曲[マルコム・サージェント指揮リヴァプールpo./録音:1947年] マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ハ短調/アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ長調 [ワルター・ジュスキント指揮フィルハーモニア室内o./録音:1947年] | ||
ソース:すべてSP。監修:クリストファ・N.野澤。 『グーセンスは、甘美な音色と、暖かみのある演奏に魅力があり、ここに収録したバッハ、ヘンデルを初め、イタリアの古典協奏曲や、絶品揃いの小品の演奏は、何ともいえない美しさに満ちている。また当時の新作で、後にオーボエ奏者にとって重要なレパートリーとなった、リヒャルト・シュトラウスの協奏曲は、当然最も注目された録音であった。』(クリストファ・N.野澤氏 解説より抜粋) | ||
ジョコンダ・デ・ヴィート、バッハを弾く バッハ: ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042 (*) / 無伴奏パルティータ第2番 BWV1004 (#) |
ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) アントニー・バーナード指揮(*) ロンドン室内o.(*) ジェレイント・ ジョーンズ(Cemb;*) | |
録音:1949年2月17日-18日(*) /1950年、1947年(#)。ソース (SP):HMV, DB 6884/6 (*), DB 21300 / 21063 / 6632-3 (#)。解説・監修:クリストファ・N.野澤。『1947年、40歳を迎えた年に、HMVから発売された、バッハの無伴奏パルティータ第2番BWV1004からの「シャコンヌ」ではデ・ヴィートの本領が遺憾なく発揮されている。その後どのような経緯を経たかは明らかでないが、恐らく各方面からの要望に応えて、シャコンヌ以外の4曲が、1950年の2月と5月に録音された。そのお陰で、幸いにもここにアルマンドからシャコンヌまでの5曲を、原曲通りの順に並べ変えた全曲収録ができたのである。当時デ・ヴィートは、名匠ガリアーノが製作した樂器を使用していたというが、その響きは美しく、演奏は華美に流れ過ぎない節度をふまえ、イタリア人特有の感性が随所に現れる一方、それと両立して力強さが大きな魅力となっている。本CDに収録された曲は貴重な記録としての価値を持つものといえよう。』(クリストファ・N.野澤/解説より抜粋) | ||
ミッシャ・エルマン Vol.2 CD1: Acoustic recordings (1910-1924) US Victrola サラサーテ:バスク奇想曲 Op.24 / モーツァルト:歌劇「イドメネオ」〜ガヴォット ト長調 サンマルティーニ:ソナタ Op.1 No.4〜愛の歌=アンダンテ パガニーニ/ヴォルクリッチ:奇想曲9番〜森の中で[パーシー・B.カーン(P)] サラサーテ:アンダルシアのロマンス〜スペイン舞曲3番 Op.22 No.1 クライスラー:ベートーベンの主題によるロンディーノ[ワルター・H.ゴールド(P)] スカルラッティ:ソナタ〔ニ短調 L.413「田園」/ホ長調 L.375「奇想曲」〕[フィリップ・ゴードン(P)] ベートーヴェン:「アテネの廃墟」 Op.113〜トルコ行進曲 / フンメル:ワルツ イ長調 ブルッフ:コル・ニドライ Op.47[ジョセフ・ボニム(P)] ラロ:スペイン交響曲 Op.21〜アンダンテ / ムーア:夏の名残のバラ[アーサー・レッサー(P)] モーツァルト:レントラー 変ロ長調/ピアノ・ソナタK.282〜アダージョ ハイドン:メヌエット 変ホ長調[ジョセフ・ボニム(P)] Electrical recordings (1932-1933) HMV ヘンデル:クセルクセス〜ラルゴ[ハーバート・ドウソン(Org)] バッハ:パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006〜前奏曲 Bonus: Acoustic recordings (1906-1908) Gramophone シニガーリア:古風な奇想曲 / ベーム:常動曲 Op.184 / チャイコフスキー:メロディー Op.42 No.3 ゴセック:ガヴォット[パーシー・B.カーン(P)] CD2: Electrical recordings (1928-1949) バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042(HMV DB1871-3)[ジョン・バルビローリ指揮o.] ヴィエニャフスキ:カプリス-エチュード 変ホ長調「アラ・サルタレッラ」(Victor 1364) ドヴォルジャーク:ユーモレスク Op.101 No.7(Victor 6836)[レイモンド・バウマン(P)] エスペホ:ジプシーのアリア(HMV DB1594)[マルセル・ヴァン・グール(P)] クライスラー:ディッタースドルフのスタイルによるスケルツォ/ハイドン:カプリチェット (HMV DA1290)[キャロル・ホリスター] /ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出 Op.6 シューベルト:セレナード(Jpn.Victor RL19)[ウラディーミル・パドゥワ(P)] アクロン:ヘブライのメロディ/シベリウス:マズルカ Op.81 No.4(Victor 11-9111)[レオポルド・ミットマン] スメタナ:わが祖国〜第1曲(Victor 12-0241) / ゴセック:ガヴォット(Victor 10-1492) キュイ:万華鏡〜オリエンタール(Victor 10-1491) / ドルドラ:思い出 ベートーヴェン:メヌエット ト長調(Victor 10-1493) / アレンスキー:セレナーデ Op.30 No.2 (Victor 10-1492)[ヴォルフガング・ロゼー(P)] Bonus: Acoustic recordings (1908) Pathé H & D J.S.バッハ:パルティータ第3番〜ガヴォット / 楽興の時D.780〜第3番 ミッシャ・エルマン(Vn) | ||
復刻ソース:クリストファ・N.野澤コレクション。監修/解説:クリストファ・N.野澤。『前世紀初頭から第二次大戦後までという長い間、演奏活動を続けたヴァイオリニスト、ミッシャ・エルマンは、今日なお復刻盤が、CD ショップの店頭に並んでおり、古いスタイルと云われながら、現役演奏家とは異なる魅力が、一部の愛好家に支持されている。しかしCDの多くは60歳代以降のLPからの復刻で、確かに円熟期の優れた演奏が聴けるが、録音歴60年というこの演奏家が、78rpm (SP) に遺した魅力あふれる演奏も忘れることができない。』(クリストファ・N.野澤/解説より) | ||
GREENDOOR "W (DOUBLE) SERIES" 2枚組のシリーズ。 | ||
GDWS-0001/2 (2CD) 廃盤 |
ゴールドベルク&クラウス〜モーツァルト ピアノとヴァイオリンのための6つのソナタ(*) ヴァイオリン協奏曲第3番(#) |
リリー・クラウス(P;*) シモン・ゴールドベルク(Vn;*/#) ワルター・ジェスキント指揮(#) フィルハーモニアo.(#) |
ケルテスのベートーヴェン! ベートーヴェン: 交響曲第2番 ニ長調/序曲「レオノーレ」第3番/ 交響曲第4番 変ロ長調/序曲「コリオラン」 |
イシュトヴァーン・ケルテス指揮 バンベルクso. | |
原盤:EURODISC。ケルテスのベートーヴェンは非常に珍しく、交響曲の録音は現在のところこの2曲が唯一のもの。これらはCONCERTO ROYALEが先にCD化していたが、音飛びがある質の低い出来だったため、当レーベルからの復刻が大歓迎。演奏も、モーツァルトやシューベルトで味わったケルテス・マジックをここでも聴くことが出来る。キビキビと端正を極めた演奏だが、美しいコクと力感がある。特に各交響曲の2楽章は瑞々しい歌に溢れた絶品。 #廃盤のため入荷しない可能性があります。 | ||
GDWS-0005/6 廃盤 |
エネスコのバッハ「無伴奏」、 コンチネンタル盤より復刻! J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ |
ジョルジュ・エネスコ(Vn) |
英国近衛兵スコッツ連隊軍楽隊〜序曲集&ギルバート・サリヴァン集 ・スコッツ・ガーズ序曲集(*) エロール:「ザンパ」序曲 / ロッシーニ:「シンデレラ」序曲 / スッペ:「スペードの女王」序曲 オッフェンバック:「天国と地獄」序曲 / トマ:「ミニヨン」序曲 / ロッシーニ:「セビリャの理髪師」序曲 スコッツ・ガーズのギルバート・サリヴァン集(#) サリヴァン:「アイオランシ」から/「ミカド」から/「ペンザンスの海賊」から 英国近衛兵スコッツ連隊軍楽隊 | ||
録音:1960年(*)、1958年(#)。ソース: EMI, SCX 3305 (*) / ANGEL RECORDS, S 35625 (#) 。『世の中、時にしてオーケストラ至上主義を唱える人もいるが、吹奏楽がオーケストラに劣ることは何一つない。あくまでも違う音楽形態であって、吹奏楽のために書かれたオリジナル作品であれ、アレンジされた作品であれ、吹奏楽でなければ表現できない演奏をしてこそ、吹奏楽の醍醐味と言えるだろう。このアルバムに収録された楽曲は、原曲を忘れさせるほど吹奏楽に成りきっている。50年以上も前のまだまだ録音技術が発展途上にある時代、“一発録り”にかけるこの録音からも指揮者や演奏者の究極の意気込みが感じられる。』(西田 裕/解説より一部抜粋) | ||
フランソワ=ジュリアン・ブラン指揮ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団、日本録音を含む ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲 / リスト:ハンガリー狂詩曲第2番 ファリャ:バレエ組曲「三角帽子」より〔近所の人々の踊り/粉屋の踊り/終幕の踊り〕 [録音:1961年11月3日、厚生年金ホール、ギャルド歓迎演奏会] リスト:ハンガリー狂詩曲第2番[朝日ソノラマ昭和36年12月号より] フランス国家/君が代/英雄行進曲(サン・サーンス)[コンサート・プログラムより] ミゴー:教会交響曲より〔祈りと入祭唱/犠牲/信奉ミサ〕[録音:1959年、Masterworks from France 462] リール:ラ・マルセイエーズ / カンペンホート:ラ・ブラバンソンヌ / リシャール:スポーツ行進曲/作業区隊 ブラン:ライン河とドナウ河 / ガンヌ:ギリシャ行進曲 / セルニック:ロシアの士官候補生 スーザ:士官候補生/星条旗よ永遠なれ / リシャール:元帥閣下(*) / ブラン:葬送行進曲 ショパン:葬送行進曲 / デュポン:軍団行進曲[以上、録音:1948年-1953年] リーマン:アトミューム/ブリュッセル万博 1958 / マーリ:パルチザンの歌(#) ベルリオーズ:ハンガリー行進曲(#) / 羽根のついた帽子の行進曲/フォンフォン・ラ・チュリップ行進曲 マレンゴ総督親衛隊の行進曲[以上、録音:1955年-1957年] フランソワ=ジュリアン・ブラン指揮(*以外) レイモン・リシャール指揮(*) ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団(#以外)、ギャルド・レピュブリケーヌ・グランドo.(#) | ||
『Disc1では、絶頂期の指揮者ブランと、隊員の全員がパリ音楽院の1等賞卒業者であり、現在では考えられない豪華なメンバーによる厚生年金ホールでのギャルド歓迎演奏会(1961年)のライヴ演奏を中心に。Disc2は、ブランの楽長就任後の1945年以降1953年頃までに録音されたSP録音を収録。音色はデュポン時代に比べ、戦争の終結を祝うかのように明るく輝いている。他に、ギャルド創立100周年に弦楽部門に40名を追加して、より大きな編成の演奏を可能にしたが、この録音ではその貴重な音色を聴くことができる。』(木下直人/解説より一部抜粋) | ||
フランソワ=ジュリアン・ブラン指揮ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団(資料音源集) リール:ラ・マルセイエーズ / ワーグナー:ワルキューレの騎行 ウェーバー:クラリネット小協奏曲 B♭管/クラリネット協奏曲第2番 より〔レシタティーヴ(*) /ポロネーズ〕 ビゼー:組曲「ローマ」〜第2楽章/歌劇「カルメン」〜前奏曲集 / ブラームス:ハンガリー舞曲〔第5番/第6番〕 国歌集 / ガンヌ:ロレーヌ行進曲 / デュポン:アルザス行進曲 プランケット:行進曲「サンブル・エ・ムーズ連隊」 / メステール:コーカサスの擲弾兵 / 国民分列行進 ウェットジュ:ギャルド・レピュブリケーヌの分列行進[ルネ・ヴェルネイ(Cl;*) ピエール・デュポン指揮ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団/録音?: 1928-1936 Columbia] ・資料音源集 カミーユ・ルケッティ: PANPAN L'ARBI "Chant des Zouaves Chant populaire" / LA GALETTE "Chanson de Saint-Cyr Chant populaire" / LE SOLDAT DE FRANCE "Chanson de route" / LA SIDI BRAHIM Hymne des Chasseurs à pied Chant populaire / LA MURETAINO "Chanson régionale avec choeurs"/ LA TOULOUSAINO "Chanson régionale avec choeurs" ガストー: LA MADELON "Marche en oefile" ジョルジュ・ティル: LE CHANT DU DÉPART "Chant patriotique" / LE RÊVE PASSE "Chanson patriotique" / CE QUE C'EST QU'UN DRAPEAU "Chanson patriotique" / HYMNE EN L'HONNEUR DE LA GENDARMERIE [ピエール・デュポン指揮ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団/録音?:1928-1936 Columbia] ジョセフ・ペイロン: F-Julien Brun: RHIN &DANUBE Hymns official de la 1re Armée Française ミシェル・デン: Jacques Simonot: J'AI REVE DU PAY / Pierre Grosclaude: HYMNE DE LA LÉGION D'HONNEUR ヨーロッパ共同体国歌集 / アフリカ諸国及びマダガスカル国歌集 [フランソワ=ジュリアン・ブラン指揮/録音:1948年-1957年] | ||
『本CD、デュポン&ブラン、ギャルド・レピュブリケーヌは、以前発売され好評だったデュポン/ギャルド・レピュブリケーヌ (GD-2032/3) の続編と資料音源、及び、今回同時発売 (GDWS-0009/10) されるブラン/ギャルド・レピュブリケーヌの資料音源集である。続編は、前回収録時間の関係でカットせざるを得なかったSP音源が収録されている。「ウェーバー作曲クラリネット協奏曲第2番より」では、レシタティーヴをこの楽団の首席クラリネット奏者であり名手として名高かったルネ・ヴェルネイが演奏し、その貴重な音色を聴くことができる。デュポン時代の資料音源は、戦前のフランスでよく歌われた民衆歌、軍歌、国民歌等を特集し、伴奏を夫々の時代のギャルド・レピュブリケーヌが行っている。曲名は正式な日本語訳が存在しないため、あえてSPレーベル面に記載されている情報をそのまま羅列したが、ご理解いただきたい。ブラン時代の資料音源、特にヨーロッパ共同体国歌集はフランス・フェスティバルレーベルから発売された珍しい45回転ドーナツ盤より収録。』(木下直人/解説より一部抜粋) | ||
GDWS-0013/14 (2CD) 廃盤 |
ズザーネ・ラウテンバッハー〜ヴァイオリン・ソナタ集 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 〔第28番 ホ短調 K.304 (300c) (*) /第30番 ニ長調 K.306 (300l) (#) / 第32番 ヘ長調 K.376 (374d) (*) /第40番 変ロ長調 K.454 (*) /第42番 イ長調 K.526 (#) 〕 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30 No.2 (+) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」(+) ズザーネ・ラウテンバッハー(Vn) マルティン・ガリング(P) | |
モーラ・リンパニーの芸術(HMV協奏曲録音集) グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16[ハーバート・メンゲス指揮/1954年11月4日](*) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op.1[ニコライ・マルコ指揮/1954年4月30日](*) プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 Op.10[ワルター・ジュスキント指揮/1956年5月2日](#) / ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26[ワルター・ジュスキント指揮/1956年5月3日](#) モーラ・リンパニー(P) フィルハーモニアo. | ||
録音:[/内]。ソース: His Master's Voice, CLP 1037 (Mono) (*), CSD 1253 (Stereo) (#) 。2015年で没後10年を迎えるこの節目に、モーラ・リンパニーの本邦未発売だったプロコフィエフの協奏曲第1番、及び第3番のステレオ録音、そして「十八番」のラフマニノフの協奏曲第1番と本邦初出のグリーグの協奏曲(再録音)が英HMV LP盤のオリジナル・カップリングでCD復刻されたことは僥倖この上ない。茲に聴く四曲の協奏曲の録音は51年に米国大手ラジオ・テレビ会社の幹部ベネット・コーンと再婚し61年に離婚する迄の「心・技・身」が絶頂期にあった『素晴らしい10年間』に記録されたリンパニー畢生の歴史的名演。(林秀樹/解説より抜粋) |