# Google, Yahoo, Goo, Bing 等の検索サイトから当ページへ直接アクセスされた方は、当店のトップページへどうぞ(別ウィンドウ、または別タブで開きます)




OTAKEN RECORDS


価格帯記載無し:1枚あたり¥2750(税抜¥2500)
価格帯B〔新録音物〕:1枚あたり¥3300(税抜¥3000)




 一風変わったLP、SPからの復刻でマニアを唸らせているOTAKEN RECORDSは、ヴァイオリニスト 辻井淳(元・京都市交響楽団コンサートマスター、2013年現在 新日本フィルハーモニー交響楽団客演コンサートマスター)の自主製作レーベル「ISODA」のプロデューサー、太田憲志が興した復刻レーベル。2014年からは辻井淳らを中心に、仲間たちの演奏による新録音物もリリースを開始している
 ポリシーとしては、
 1)ノイズリダクション、エンハイサー等のデジタルリマスタリングを極力排し、
   初期LP盤の音の魅力を、ありのままに再現しようとした。
 2)SP盤復刻の場合は各盤面のつなぎを排し、盤面ごとにトラックを設けた。
 3)CD制作にあたっては、音質劣化の要因となるパソコンへの音楽信号の取り込みや、パソコンでのCD-R複製は
   一切行なわず、音楽専用業務用CDレコーダー、デュプリケーターを使用した(注:CD-R盤時の物)。
 4)アナログ配線部は、ピュアナチュラルトーンで定評のあるISODAケーブルを可能な限り使用した。
 5)発売当時、高針圧のSP針でかけられた機会が多かったと思われる最初期のLP盤には、
   現存するミント盤が少ないが、原盤の選定にはかなりの時間と労力を費やした。
 などとされている。
 2005年に発売された当レーベル初のCDプレス盤、フルトヴェングラー「バイロイトの第9」(TKC-301)はその音質の良さから空前のヒットを記録。その音質的成功もあって定期的に新譜も発売されている。なお、2008年11月に高音質で話題のHQCD盤を発売した際のレーベル・コメントによると、使用しているCDプレス会社は、茨城に本社を置くメモリーテックであるようだ。
 なお、紹介文中の「」あるいは『』内コメントは基本的にレーベル提供のものですが、固有名詞等、表記を変更している場合がございます。また、
2007年11月に、CD-R 製版ののアイテムは全点廃盤になりました。今後の入荷予定はございません。
 既出盤の半数程度は廃盤となっている上、レーベル側の管理がアバウトで、情報を得る度に在庫状況が異なっており、実態を把握し辛いのは困った物。再プレスが困難なアイテムも多いと思われるので、取り合えず入手して頂きたいレーベルであることは疑う余地がない。


OTAKEN RECORDS(プレス盤のアイテム/復刻物)
  #100番台と200番台の新録音物はこちら番号が飛んでいる物は未発売か再プレス未定の廃盤状態です(2013年以降の新譜を除き、入手可否は2013年時点での情報)。
フルトヴェングラー〜ブライトクランク
 ベートーヴェン:交響曲集
  〔第5番 ハ短調 Op.67「運命」(*) /
   第7番 イ長調 Op.92 (#) 〕
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
VPO
 録音:1954年2月28日、3月1日(*) /1950年1月18日-19日(#)、ムジークフェラインザール、ウィーン、セッション、モノラル(擬似ステレオ)。 『フルトヴェングラーのブライトクランクは、レコードにおいて、ワイドなものとナロウなものが存在することが、今回判明しました。曲の全体又は、一部において、ナロウなものがある、と言うことです。そこでこの度、音質を変えることなく、ワイドで統一させようと試みました。今までナロウなところがワイドになり、ナロウで親しんで来た耳には、音楽的密度が薄まるように聴こえることもあろうかと思われますが、フルトヴェングラーを目一杯ワイドで聴ける喜びは、何物にも代えがたいものがあるのも事実です。』『このCDに収められた運命は、フルトヴェングラー晩年様式を代表する演奏で、数あるフルトヴェングラーの運命の中でも、最もユニークなものです。確かに、得意のアッチェラランドもほとんどなく、ダイナミックレンジもそれほどではありませんが、今回のワイド化によって、大きな広がりの中で、各パートが生き生きと動き回る様は、又違った迫力が感じられます。一方、第7の方は、言うまでもない名演で、録音年代が多少古いにもかかわらず、もともとブライトクランク化に最も成功したと言われていたものです。』(オタケンレコード 太田憲志)
フルトヴェングラー〜ブライトクランク
 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」(*)
 リスト:交響詩「前奏曲」(#)
 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜第1幕への前奏曲(+)
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO
 録音:1952年11月26日-27日(*)、1954年3月3日-4日(#)、1949年4月1日-4日(+) 、ムジークフェラインザール、ウィーン、セッション、モノラル(擬似ステレオ)。 『フルトヴェングラーのブライトクランクは、レコードにおいて、ワイドなものとナロウなものが存在することが、今回判明しました。曲の全体又は、一部において、ナロウなものがある、と言うことです。そこでこの度、音質を変えることなく、ワイドで統一させようと試みました。今までナロウなところがワイドになり、ナロウで親しんで来た耳には、音楽的密度が薄まるように聴こえることもあろうかと思われますが、フルトヴェングラーを目一杯ワイドで聴ける喜びは、何物にも代えがたいものがあるのも事実です。』 『このCDに収められたエロイカは、フルトヴェングラーの数あるエロイカの中でも、最もスタンダードなもので、演奏だけを取れば、もちろんウラニアのエロイカなどのような、超名演もありますが、録音も含め、総合的には、この方が、安心して楽しんでいただけるものです。 リストは、今回のワイド化により、レコード会社からの、リクエスト演目とは思えないほどの、燃え上がるような演奏であることが、より明らかになりました。さらに、マイスタージンガー前奏曲は、オタケンでは、ブライトクランク初復刻です。併せてお楽しみくださいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
フルトヴェングラー、未通針盤からの板起し
 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 (*)
 ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21 (#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1952年2月10日(*)、1954年9月19日(#)、ティタニア・パラスト、ライヴ|(*):未通針アナログ盤からの復刻。 『アナログ期、録音物の記録媒体として、レコードほど優れたものはなかったと言われております。但し、未通針であること、保存環境が良いことなどが条件となります。これらの条件を満たせば、レコードは、とれたてほやほやの音を、長く保つことが出来るのです。この度、大阪で発見されたフルトヴェングラーのブラームス第1交響曲のレコードは、まさにこの条件を満たすものでした。最盛期のアナログレコードが、この条件で発見されるのは、今ではもはや珍しいことと言えましょう。さっそく針を落としてみると、はたして、大変迫力のあるリアルなサウンドが再生されるではありませんか。プチプチノイズも皆無に等しく、録音して間もないマスターテープを聞いているかのようです。フルトヴェングラーが、実際に目の前で指揮しているのかと、錯覚しました。もともとこの演奏は、同曲中フルトヴェングラーの暫定ベストとされる方は多いのですが、気迫の面で、51年の北ドイツ放響との同曲演奏に軍配を挙げる方も少なくありません。ところが、その気迫も、この復刻では、申し分なく再現されていると思われ、これよりは、総合的にすぐれたこの演奏を名実ともにベストにして良いのではないかと思われます。余白には、フルトヴェングラー最後の演奏会のベートーヴェン第1交響曲を入れました。意外に明るい演奏です。あわせお楽しみくださいませ。』 (オタケンレコード/太田憲志)
フルトヴェングラー「ニコライの第9」〜
 ベートーヴェン
:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
 ヒルデ・ギューデン(S) ロゼッテ・アンダイ(A)
 ユリウス・パツァーク(T) アルフレート・ペル(B)
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO 、ウィーン・ジングアカデミーcho.
 録音:1952年2月3日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ、モノラル。ソース:記載無し。『「ニコライの第9」 は、従来 より「バイロイトの第9」 に匹敵する名演と言われて来ましたが、昨今のリマスタ盤の音質改善により、そのことがやっと明らかになって来ました。今回、当社のリマスタリングにおきましては、ノイズリダクションに伴うデジタル的漂白化を避け、極力アナログ的雰囲気を残しつつも、録音年代の古さを全く感じさせない、眼前で演奏しているかのようなリアリティーを引き出すことに注力いたしました。その結果、この演奏からウィーン・フィルの魅力を、より一層感じ取れるようになったのではないかと存じます。具体的には、第3楽章のどこまでも歌いぬいて行くヴァイオリンが、より可憐でチャーミングになったことなどですが、さらに重要なのは、フルトヴェングラーのどのような解釈もクッションのように受け入れる、ウィーン・フィルのふところの深さを確認出来るようになったことです。これは、ソリストや合唱団にも言えることで、バイロイト盤にはない魅力です。もちろんムジークフェラインザールのすぐれた音響も、関係していることは間違いありません。これは、すべての面でバランスのとれた、フルトヴェングラーの数ある第9の中でも、最もスタンダードなものになるのではないでしょうか? もし、同年にウィーン・フィルで第9のスタジオ録音があれば、この様なスタイルの演奏になっていたと思われます。終結部、フェルマータの音響崩壊も、今回は許容範囲内で、これを機会にこの演奏が広く聞かれることを期待致します。』(オタケンレコード 太田憲志)
フルトヴェングラー「合唱」〜1951.1.7 ウィーン
 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」
  イルムガルト・ゼーフリート(S) ロゼッテ・アンダイ(A)
  ユリウス・パツァーク(T) オットー・エーデルマン(B)
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO、ウィーン・ジングアカデミーcho.
 録音:1951年1月7日、ウィーン楽友協会大ホール、ライヴ|ソース: ミント盤 LP (第2版)|既出CD, CD-R: Orfeo D'Or, Delta Classics, Serenade 等。 『今回の大阪発ミント盤LP復刻は、1951年1月のウィーンフィルとの第九です。これは、全く想定外の良音で再生されました。51年1月といえば、例のバイロイトの第九の半年余り前です。曲の解釈や、フルトヴェングラーの気力の充実度などは酷似しています。しかし、ともすればバイロイトの第九が、音が苦(おんがく)に耐えて精神の高みへ行こうとする感があるのに対し、このウィーンフィルとの第九は、文字通り、音楽すなわち音を楽しむことも、音楽の重要な要素であることを、思い起こさせてくれます。具体的には、ウィーンフィルの弦、管の音色とたっぷりとした響き、ホールの良さに起因すると思われるオケとソリストと合唱のバランスの良さ、フルトヴェングラーのどんなに叩き込むような解釈をも、潤滑油を効かしてスムーズに解決するウィーンの演奏家たちの上手(うま)さなどです。かと言って、ウィーン演奏に精神的なものがなおざりにされているわけでは決してなく、3楽章の精神的な深みは、バイロイトのそれに、ひけをとりません。尚、この復刻において使用したレコードは、初出のものではなく、第2版です。初出版は、エアチェックで、4楽章はバイロイトの第九で補修されていると言われております。第2版は、首尾一貫したマスターテープ起こしであることは、今回の音を聞いていただいても明らかです。尚、1楽章にはマスターテープの回転が僅かに安定しない箇所があります。お含みおき下さいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
 #2019年12月20日発売予定。
フルトヴェングラー& BPO +
 ルフェビュール〜ルガノ・ライヴ、見本盤板起こし

 ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 (#)
イヴォンヌ・
 ルフェビュール(P;#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1954年5月15日、ルガノ、スイス、ライヴ。ソース LP :白レーベル非売品見本盤。『「ルガーノの田園」と言えば、これまであまり良い音のレコード、CDに出会えませんでした。レコードはモヤモヤ、モコモコ感があり、CD はデジタル臭が強く、キンキンしていました。今回の復刻に使用した白レーベル非売品見本盤の音は、シャキッとしてそれでいてアナログ独自のナチュラルさにも欠けるところのない、まことに理想的なものでした。この盤で聴きますと、テンポが遅いと言われる「ルガーノの田園」 が、決してもたれることなく、前へ前へと進んで行き、実際の時間より速く感じられる程です。又、率直な読みと平明な表現を旨とする「軽み」(かろみ) とも言うべき、巨匠晩年様式が、如実に現れているのも、この盤の特徴といえましょう。巨匠が最期にたどり着いた世界は、わびさびではなく、若さも色もある、これから又何かが始まるような境地であったことが、想起されます。 尚、同日演奏された K.466 は、フルトヴェングラー最高のモーツァルトであるばかりか、今日でも K.466 のベストとする方々も少なくない名演奏です。併せご堪能くださいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
フルトヴェングラー〜「運命」「田園」1947.5.25
 ベートーヴェン:交響曲集

  〔第5番 ハ短調 Op.67「運命」/
   第6番 ヘ長調 Op.68「田園」〕
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1947年5月25日、ティタニア・パラスト、ベルリン、モノラル、ライヴ。ソース:アナウンスに記載無し。 『レコーディングにおいて、完成度はともかく、鮮度に関しては、2回目以降のテイクが、初回録りを上回ることが、ついになかったということは、よくある話しです。同様のことが、フルトヴェングラーの戦後復帰初日と3日目の「運命」にも言えます。これまで復帰の「運命」と言えば、3日目を指しておりましたが、昨今、初日演奏の音質向上により、初日の方をあげる方も少なくないようです。こんにち、音響の悪さの代名詞のように言われるティタニア・パラストも、フルトヴェングラーによれば、ロンドンの某ホールよりはるかに良いとのことで、当時ドイツの録音技術も、戦中から世界のトップレベルにあったことを鑑みると、当録音は、相当良い音で録られていたにちがいありません。今回当社のリマスターにおきまして、広大な周波数レンジをそのままに、聴衆の咳、客席あるいは舞台上の物音、指揮者のブレス等のすべてのアンビエントノイズを残し、歪むことを恐れて絞られていたダイナミックレンジを、想定されるレベルに設定いたしました。これにより音が締まって迫力の増したティンパニー、クッキリと音色豊かに浮かび上がる木管楽器等を、特に3楽章の4楽章にかけてのブリッジにおけるクレッシェンドにもご注目くださり、お楽しみください。是非、ご一聴くださいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
シューリヒトのコンサートホール録音、LP からの復刻
 ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(*)
 ワーグナー:ジークフリート牧歌(#)
カール・シューリヒト指揮
ハーグpo.
 〔ハーグ・レジデンティo.〕(*)
バイエルン放送so.(#)
 録音:1964年9月(*) 、1961年9月(#) 。ソース:コンサートホール・ソサエティ、オリジナル新品同様LP 盤。 『復刻において、音質の向上が、演奏度のアップにつながることがあります。これまでのフルトヴェングラーやワルターなどもそうでしたが、シューリヒトほど、このことにぴったりと当てはまる指揮者もいないのではないでしょうか。今回、ハーグ・フィルとのブルックナー7番の復刻に使用したオリジナル・コンサートホールソサエティの新品同様LP盤は、将に見違える音で鳴っており、これでこそこの演奏の真価がより正確に問えるようになったと言えるのではないかと思われます。特に金管のコラールが、神々しく鳴り渡っている様には、正直驚きました。このレコードのライナーノートには、録音に先立って、ハーグ・フィルの金管セクションだけを集めての特訓が行われたと、記載されてましたが、この音でこそ、それが実証されていると思われます。この度、この感動を皆様にお届けすべく、忠実な復刻を試みました。是非ご一聴くださいませ。尚、初期盤特有の極小プチノイズは、残しておりますことをご了承ください。』(オタケンレコード 太田憲志)
ヴァン・クライバーン
 チャイコフスキー:
  ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 (*)
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30 (#)
ヴァン・クライバーン(P)
キリル・コンドラシン指揮(*/#)
RCAso.(*)、
シンフォニー・オブ・ジ・エア(#)
 録音:1958年5月30日(*)、1958年5月19日(#)、カーネギー・ホール、ニューヨーク(*/#)、セッション(*)、ライヴ。ソース:『米RCA音源の白レーベル非売品見本盤』(*) /『米RCA音源』『鏡面復刻CD』(#) 。『レコードにおけるディレクターズ・カット盤とは、量産プレスに入る前に、関係者に配布される手焼きの試聴盤のことで、昔から通常プレス 盤より音が良いと言われて来ました。今回入手したクライバーンのチャイコフスキーはそのディレクターズ・カット盤であるばかりか、蔵出し未開封品です。この度、又とないチャンスを生かすべく、処女通針の一発録りを敢行致しました。はたして結果は? 予想をはるかに上回るものでした。従来アメリカ録音盤にはLP、 CDを問わず、例えそれが日本プレス製であれ、ある種の粗っぽさがあったのですが、それが皆無であること。それに伴い、アメリカ録音盤がいわゆる“本場物の代用品”の立場を返上し、独自の地位を獲得したことは、今回の主な成果と言えましょう。実際、この音で聴きますと、アメリカンドリームの申し子のように思われ、とかく外面的なことが語られることの多かったクライバーンが、実は確かなテクニックによって、新しい時代の知性に照らしだされたチャイコフスキー像を、しっかりと打ち立てていたことが如実に理解出来ます。尚、余白に入れましたラフマニノフの3番は、以前評判になった鏡面復刻CDで、これ又、リアルな音で名演奏をお楽しみ頂けると存じます。』(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-359
buyボタン
(2CD)
ワルター&コロムビア響 板起こし
 マーラー:交響曲第9番 ニ長調(*)
 ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(#)
ブルーノ・ワルター指揮
コロムビアso.
 録音:1961年1月-2月(*)、1959年11月(#)。原盤:米コロムビア、 M2S 676 (*) 、 MS-6171 (#)。(#)は以前、TKC-323 で一度復刻されたが、発売直後に廃盤になっていた演奏。今回の復刻〔『非売品見本盤』と記載〕が前出時〔『米コロムビアのデモ用非売品LP』と記載〕と同じソースなのかどうかは記載が無い。『ワルターのマラ9と言えば、大戦前夜のウィーン・フィルとの録音を挙げる方が多いのではないでしょうか?かく言う小生もその一人でした。ところが、今回、コロンビア響との米オリジナル盤の非売品見本盤を復刻するにあたり、その認識が一変しました。そもそもコロンビア響とのマラ9は、今回併録のコロンビア響とのブル9ともども、ワルターお気に入りの録音で、当時ベルリン・フィルの総支配人であったシュトレーゼマンが、晩年のワルターの家を訪ねた時、ワルターが掛けたレコードが、この2作であったと言われるほどです。ところが既出盤では、演奏の真価が発揮されておらず、特にマラ9のコロンビア響との録音は、「オケの非力さとも相まって、微温的。」などと評されたものでした。小生もそのように感じていただけに、今回の復刻結果には、正直驚きです。ワルターご自慢の演奏であることはもちろん、同時期に録音されたコロンビア響との「巨人」の名演に匹敵する演奏であることが、今回判明したと言えるのではないでしょうか?以前、気になったオケの厚み、迫力も申し分なく、何より、ワルターのマーラーの内奥にえぐり込んで行く気迫に圧倒されます。是非ご一聴くださいませ。但し今回は、非売品見本盤とは言え、レコード固有の極小プチノイズが有り、オリジナルを生かす為にあえてそれを残しておりますことを、ご了承くださいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
ライナーのR.シュトラウス、蔵出し未開封ディレクターズ・カット盤より復刻
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30 (*) /
              交響詩「英雄の生涯」Op.40 (#)
 フリッツ・ライナー指揮シカゴso. ジョン・ワイチャー(Vn;#)
 録音:1954年3月8日(*)、1954年3月6日(#)。ソース:『米 RCA 音源の白レーベル非売品見本盤』。『レコードにおけるディレクターズ・カット盤とは、量産プレスに入る前に、関係者に配布される手焼きの試聴盤のことで、昔から通常プレス盤より音が良いと言われて来ました。今回入手したライナーのR・シュトラウスはそのディレクターズ・カット盤であるばかりか、蔵出し未開封品でした。この度、その又とないチャンスを生かすべく、処女通針の一発録りを敢行いたしました。はたして結果は?私の予想をはるかに上回るものとなりました。従来のアメリカ録音盤には、LP,CDを問わずある種の粗っぽさがあったのですが、それが皆無であること。それに伴い、アメリカ録音盤がいわゆる本場物の代用品の立場を返上し、独自の地位を獲得したことが主な成果と言えましょう。実際、この音で聴きますと、ライナーがかってドレスデンのシェフであったことを想起させ、その理想をここで甦らせただけでなく、さらに突き抜けた世界を実現していることを目の当たりに出来ました。それにしても、1954年3月と言えば、フルトヴェングラーは存命中であり、毎度のことながら、歴史に“たられば”は無いのですが、あの反対さえなければ、将にこの音でフルトヴェングラーを聴けたかもしれないと思うと胸が締め付けられます。まあ、何はさておき、百聞は一聴に如かず、是非ご一聴くださいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
CC35-3165 用マスター使用〜フルヴェン、1951年7月バイロイトの第九
  ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
 エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) エリーザベト・ヘンゲン(A)
 ハンス・ホップ(T) オットー・エーデルマン(B)
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭o.&cho.
 録音:1951年7月29日、フェストシュピールハウス、バイロイト、ライヴ。ソース: CC35-3165 用マスター。ジャケット・デザインまでも某盤にそっくりで、物議を醸しそうなアイテム。『レコードコレクターは初版という言葉に弱いのですが、フルトヴェングラーファンは、初版 CD にも目の色を変えます。理由はデジタルリマスタリングの少ないよりマスターに近い音で、フルトヴェングラーを聴きたいからに他なりません。確かに初期 CD は音がやや硬かったりするのですが、デジタルリマスタリングは最 小限に抑えられており、それは何にも替えがたいことなのです。今回、入手した、バイロイト第九の初版 CD (CC35-3165) のマスター CD-R により極上の音で三たびバイロイトの第九が甦ったと言えるのではないでしょうか。 東芝EMIがこれ程のクオリティーでマスターを保存していたこと自体、まず驚きですが、では一体我々が聴かされていたあのもやもやした音は何だったかということになります。転写とプレスに劣化の原因があったとしか今となっては言いようがありません。ともかく今、私の前に広がっている音響空間は、ティンパニーが引き締まり、雲一つない青空のように抜けきった高域です。第九はあまたあれど、バイロイトの第九に勝る第九は無し。今回、初版 CD のマスターを聴き、益々その思いを強めた次第です。尚、初版 CD の演奏後の拍手は後付けが明らかであり、割愛いたしました。』(オタケンレコード 太田憲志)
モントゥー&クリュイタンス〜ベルリオーズ
 幻想交響曲 Op.14 (*) /序曲「ローマの謝肉祭」 Op.9 (#) /ラコッツィ行進曲(#)
  ピエール・モントゥー指揮サンフランシスコso.(*)
  アンドレ・クリュイタンス指揮パリ・オペラ座o.(#)
 録音:1950年2月27日(レーベルは『1952年とするデータも有』としているが、これはおそらく発売年)(*) /1950年代(となっているが、1956年9月4日-10日)(#)。ソース:『米RCA音源の白レーベル非売品見本』(*) 、仏コロムビア、FC 25003 (#) 。既出 CD, CD-R : BMG JAPAN, BVCC-37321〔発売:2002年/廃盤〕(*) / Greendoor, GDCL-0032 〔発売:2006年〕(*) / OTAKEN RECORDS, TKC-303 〔廃盤〕(#) / FORGOTTEN RECORDS [CD-R], fr-312 (#)。なお、(*)に関しての下記レーベル・コメントは、同顔合わせで1945年に録音された別演奏のことを指している可能性がある〔グリーンドア盤の世評は一般的に高く、国内のみだった BVCC-37321 も劣悪というほどではなかった模様。当1950年録音は海外 RCA/BMG/SONY から長らく未復刻で、2014年末にようやく輸入盤 BOX「モントゥー RCA 録音全集」 (88843-07348-2) で復刻された〕
『ベルリオーズの幻想交響曲の録音と言えば、ミュンシュ、パリ管が定番で、長年トップの座に君臨してきましたが、今回その座を揺るがす録音が登場しました。登場と言っても、何も新たに登場したわけではなく、昔からあった録音で、モントゥー、サンフランシスコ響の録音です。この演奏は、もともと世評が高かったのですが、如何せん録音が悪く、そのこもった音は、演奏の真価を伝えていませんでした。音の悪さは、CDになっても変わらず、荒れた平板な音には辟易としたものでした。ところが今回発見された見本盤は、まことに驚くべき音で鳴っており、初めて演奏の真価が明らかにされたと言えるのではないでしょうか?盤の状態も非常に良く、盤に起因するノイズもほとんどありません。この音でミンシュ、パリ管と聴き比べますと、芸の深さではモントゥーの方が勝っており、ステレオにこだわらなければ、モントゥーに軍配を上げる方も少なくないと思われます。百聞は一聴に如かず。何はともあれ、ご一聴くださいませ。なお、余白に入れましたクリュイタンスは、市販盤でプチプチノイズは有りますが、これ又リアルサウンドで再現されております。この曲は、TKC-303と同曲同音源ですが、今回新たに最新カートリッジで復刻し直しました。』(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-355
buyボタン
(2CD)
コンチネンタル盤エネスクの「無伴奏」
 J.S.バッハ
:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ 全曲 BWV.1001-1006
  ジョルジェ・エネスク(Vn)
 ソース: CONTINENTAL (US), CLP 104-106(最初期赤ラベル厚盤)。『このCDの音源となったレコードは、米コンチネンタル・オリジナル盤です。当盤は国内にせいぜい数セットしか存在しない超貴重盤です。針を落としてみると、この時代のレコード相応のプチプチ・ノイズはありますが、幸いなことに重針圧のSP針によって音溝が潰れておらず、しっかり音をゲット出来ました。エネスコの無伴奏と言えばこれまで音程の狂い、演奏技術の劣化等が言われてきましたが、オリジナル盤の正確な復刻によって、全く狂いのない音程、晩年になっても衰えを知らぬエネスコの見事な演奏技術が明らかにされました。これは晩年のエネスコの評価を一変させる復刻と言っても過言ではないでしょう。エネスコのヴァイオリンには官能性と精神性が奇跡的に共存しておりますが、今回それが見事に捉えられております。少し大げさですが、仮に人に苦しみや悲しみを乗り越えさせる力を持つ音楽があるとすれば、今回復刻したエネスコのバッハこそまさにそれにあたるのではないか?などと言うことを考えさせられた次第です。尚、プチノイズ取りを含む一切のデジタルリマスタリングは当社の方針により行っていませんので、悪しからずご了承下さいませ。』(オタケン・レコード 太田憲志)
蔵出し独フルトヴェングラー協会盤復刻シリーズ Vol.4
 モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1949年6月10日、ヴィースバーデン、ライヴ。ソース: F 666.156-7 M 。『N氏提供、蔵出し独協会盤復刻シリーズ第4弾は、ヴィースバーデン・コンサートです。ここに収録されたモーツァルトの40番はフルトヴェングラーの3種類ある同曲録音の最後のものであり、ブラームスの4番もベルリン・フィルとの3種類ある同曲録音の最後のものです。録音年代から言えばこれらが一番新しく、それぞれの曲の代表録音となってもよさそうなものですが、デッドでこもった音のせいで、これまではそうはならず、それなりにバランスのとれたSPや第三帝国下のテープ録音の方に軍配が上がったものでした。ところがこの度の独協会盤の音質はかなり改善されており、繰り返しの鑑賞に耐え得るばかりか、フルトヴェングラーの同各曲を聴く場合、取り出す回数も増えるのではないかと判断し、今回の運びとなりました。当盤のプレスは独エレクトローラ社によって行われており、特にブラームスは魅力的な2回目のEMIの音に近づき、更に全体の音のクオリティもアップしたものとなっております。ぜひご一聴くださいませ。』(オタケンレコード太田憲志)
蔵出し独フルトヴェングラー協会盤復刻シリーズ Vol.3
 ヒンデミット:交響曲「世界の調和」(*)
 ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21 (#)
 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20 (+)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO (*/+)、VPO (#)
 録音:1952年12月8日(*)、1952年11月30日(#)、1954年4月25日-27日(+)。ソース:F 670.027 M (*), F 669.056 (#)、F 668.165 M (+)。『N氏提供、蔵出し独協会盤復刻シリーズの第3弾は、ヒンデミットです。フルトヴェングラーとヒンデミットの関係で特に有名なのが、フルトヴェングラーが職を賭してまで、ナチスからヒンデミットを擁護した所謂ヒンデミット事件ですが、そればかりではなく、フルトヴェングラーは同時代の作曲家の中では、ヒンデミットを好んで取り上げていたようです。ヒンデミットは第一次世界大戦後に起こった新即物主義の旗頭として世に出ましたが、結局コスモポリタンにはなり得ず、ドイツ的な音楽語法を堅持したことが、フルトヴェングラーの共鳴するところであったのではないかと思われます。現に、おそらく独エレクトローラ社に於いて電気的にステレオ化されて、細かい音まで明瞭にほぐれて聴こえるこの独協会盤で聴くフルトヴェングラーのヒンデミットは、味も素っ気もないものでは決してなく、逆にドイツ的な親しみやすさを覚えるものとなっております。かなり長いCDの余白には、独協会盤の「第九」にカップリングされていたベートーヴェンの1番と同協会盤の「ドン・ファン」(但しこの2曲はモノラル)も収録させていただきました。併せお楽しみくださいませ。』(オタケンレコード/太田憲志)
フルトヴェングラー、独協会盤 LP 板起こし、擬似ステレオ?
 シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944「グレイト」(*)
 ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲(#)
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO
 録音:1953年9月15日(*)、1952年12月8日(#) 。ソース: F 670.027/8M。『今回53/9/15の「ザ・グレート」のレコードは、N氏より提供されたもので、未通針と思われる蔵出し独協会盤です。レコードに起因するプチノイズはごくわずかで、音も、きわめてしっかり入っております。しかし、このたび驚いたのは、当レコードの封を開け、レーベルをチェックすると、そこに小さくSTの2文字が。もしかしてと思い、ステレオ・カートリッジで再生すると、予想した通り、ステレオで再生されるではありませんか!もちろんオリジナルがステレオであるとは考えにくく、擬似ステレオには違いありませんが、しかいそれにしてもしっかり分離し、細部がほぐれて聞こえるのには驚かされます。当盤は独エレクトローラ社のプレスで、おそらくエンジニアが独協会の指示か、その了承のもとに、ブライトクランクの技術を使ったものと推測されます。さて、当演奏の既出CDは、リマスターが強烈で、小生には音も冷たく演奏も死んだように聞こえておりましたが、当盤で聴くと、音、演奏の総合点で同曲中、51年のグラモフォン盤をわずかに凌駕するか、少なくともベストを競うものになったのではないかと思われ、長く座右に置いていただけるものと、存じ上げる次第です。』(オタケンレコード 太田憲志)
フルトヴェングラー、独協会盤 LP 板起こし 1953.5.31「第9」
 ベートーヴェン:交響曲第9番 Op.125「合唱」
  イルムガルト・ゼーフリート(S) ロゼッテ・アンダイ(A)
  アントン・デルモータ(T) パウル・シェフラー(B)
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO、ウィーン楽友教会cho.
 録音:1953年5月31日、ウィーン。ソース: F 669.056/7 。同様に独協会盤から起された「グレイト」は擬似ステレオ? だったが、当盤はモノラルだとの事。『今回'53/5/31の第九のためにN氏より提供されたレコードは、蔵出し未通針独協会盤です。ヘッドホン試聴でも、レコードに起因するプチノイズはほとんど検知されず、音の方も元音のごくわずかな不備以外、明瞭に録れております。当録音は、レコードでは以前ワルター協会盤が出ておりましたが、それは、放送のダビング録音らしく、その後出たCD諸盤も、リマスターが過度になされたものが多く、満足出来る音質とまではいきませんでした。この度の独協会盤は、マスター音源から採られたもので、この演奏が、初めて鮮明な音で鳴ったと言って良いのではないでしょうか?演奏の方もこの盤で聴きますと、まことに満足のいくような出来ばえで、バイロイトの第九と最晩年のルツェルンの第九の良さを併せ持ったものとなっているのではないかと存じます。さらに共演者がウィーン・フィル及びウィーンのソリストたちということで、フルトヴェングラーの何かしら共演者に対する敬意のようなものも感じられます。その意味でこれは、ワインガルトナー的な要素も加味されたフルトヴェングラーの第九としては、きわめてユニークな立ち位置にある演奏と言うことが出来ましょう。』(オタケン・レコード 太田憲志)
 #TKC-349 (ミュンシュ&日本フィルの「第9」、1962年12月27日、日比谷公会堂)は、レコード芸術誌に掲載されておりました問い合わせ先の廃業に伴い、当店取引先において取扱い不能となったため、現時点では入手ルートがございません。
MG 非売品見本盤復刻で甦るフルトヴェングラー Vol.1 〜復帰3日目の運命
 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」(*) /エグモント序曲 Op.84 (*)
 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲(#) /
       「パルジファル」〜聖金曜日の不思議(+)
 R.シュトラウス:「ティル・オイレンシュビーゲルの愉快ないたずら」Op.28 (**)
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮BPO
 録音:1947年5月27日、ベルリン・フンクハウス(ベルリン放送会館)(*) /1949年12月19日、ベルリン・ティタニア・パラスト(#)、1951年4月25日、アレクサンドリア(+) /1943年11月13日-16日、ベルリン・フィルハーモニー(**)、以上 すべてライヴ。ソース: MG 6006 (*)、MG 6016 (#/+)、MG 6015 (**)、何れも白レーベル非売品見本盤。『本CDに納められた「運命」は、フルトヴェングラーの数ある「運命」の中でも随一と言われる復帰3日目のものですが、これまでのものはティンパニーがもこもこと鳴ったり、フォルテが頭打ちになったりと音の面で不具合がありました。今回のものは、その点がかなり改善されたと思われますので、是非ご一聴くださいませ。』『CD時代になって30年、出る度に買い直して来たグラモフォン盤におけるフルトヴェングラーCD遍歴は、結局のところかつて聴いたMGシリーズのレコードの音を求める旅であったと気づかされました。特にシューマンの交響曲第4番の裏面に入っていたマンフレッド序曲は、CDではついにMGシリーズのレコードで聴いた感動は得られずじまいでした。ある中古レコード店の店主によれば、一度手放したMGシリーズのレコードを、買い戻しに来られる客が少なくない、とのことです。最近のCDは確かに音盤の数値上の特性は向上しており、そこにフルトヴェングラーなどという大古録音を入れる場合、リマスタリングが行われるのですが、デジタルはアナログに比べエンジニアの音の嗜好が反映される可能性が高いと思われます。今回、MGシリーズのレコードの白レーベル非売品、見本盤の美麗盤より復刻した一連のCDは、プチノイズ取り、ヒスノイズ取りを含めた一切のリマスタリングを排したものに仕上げております。』(オタケン・レコード太田憲志) 』
MG 非売品見本盤復刻で甦るフルトヴェングラー Vol.2 〜戦中の2つのベートーヴェン4番
 ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60 /ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58 (#)
  コンラート・ハンゼン(P;#) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮BPO
 録音:1943年6月27日-30日、放送用(無印) /1943年10月30日-11月3日、ライヴ(#)、共に フィルハーモニー、ベルリン。ソース: MG 6013 (無印)、MG 6011 (#) 、共に白レーベル非売品見本盤。『本CDに収められた2つの4番は、今回のシリーズの中でも、盤の状態が非常に良かったもので、交響曲の第3楽章以外、プチノイズはほとんど聞こえません。演奏面では、交響曲もさることながら、協奏曲でのハンセンの一世一代の名演奏をお楽しみいただければ幸いです。』(オタケン・レコード/太田憲志)
MG非売品見本盤復刻で甦るフルトヴェングラー Vol.3〜シューマン「第4番」他
 シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120 (*) /マンフレッド序曲 Op.115 (+)
 ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲 (#)
 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a (**)
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO
 録音:1953年5月14日、イエス・キリスト教会、ベルリン、セッション(*) /1954年5月4日、オペラ座、パリ、ライヴ(#) /1949年12月18日(+)、1950年6月20日(**)、ティタニア・パラスト、ベルリン、ライヴ(+/**)。ソース: MG 6009 (**以外), MG 6004 (**)、共に白レーベル非売品見本盤。『CD 時代になって30年、出る度に買い直して来たグラモフォン盤におけるフルトヴェングラーCD遍歴は、結局のところかつて聴いたMGシリーズのレコードの音を求める旅であったと気づかされました。特にシューマンの交響曲第4番の裏面に入っていたマンフレッド序曲は、CDではついにMGシリーズのレコードで聴いた感動は得られずじまいでした。ある中古レコード店の店主によれば、一度手放したMGシリーズのレコードを、買い戻しに来られる客が少なくない、とのことです。最近のCDは確かに音盤の数値上の特性は向上しており、そこにフルトヴェングラーなどという大古録音を入れる場合、リマスタリングが行われるのですが、デジタルはアナログに比べエンジニアの音の嗜好が反映される可能性が高いと思われます。今回、MGシリーズのレコードの白レーベル非売品、見本盤の美麗盤より復刻した一連のCDは、プチノイズ取り、ヒスノイズ取りを含めた一切のリマスタリングを排したものに仕上げております。さて、このCDに収められたシューマンの交響曲第4番は名演の誉高いもので、音の方も元々良かったのですが、今回は切り立ての見本盤特有の立ち上がりの良さと、ピュアアナログ独自の芳醇さを兼ね備えた音により、一層楽しんでいただけたら幸いです。』(オタケン・レコード太田憲志)
フルトヴェングラー、1950 スカラ座「神々」抜粋〜ワーグナー:神々の黄昏(抜粋)
 〔夜明け〜ジークフリートのラインへの旅/ホイホー!ホイヘー!〜ジークフリートの死/
  ジークフリートの葬送行進曲/ブリュンヒルデの自己犠牲〕
 キルステン・フラグスタート(ブリュンヒルデ)ルートヴィヒ・ウェーバー(ハーゲン)
 マックス・ローレンツ(ジーククリート) ヨーゼフ・ヘルマン(グンター)
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ミラノ・スカラ座o.&cho.
 録音:1950年4月2日、4日、6日、ミラノ・スカラ座、ソース:ミラノ放送局テスト・プレス盤。『この演奏は、ドイツより持ち込まれたテレフンケンのレコーダーとBASFのテープを用い、ミラノ放送局によって収録されたことが判明しております。かつてワルター協会から出たものは、テープから音盤に転写されたものからの復刻で、ノイズの多さには辟易したものでした。その後、チェトラから元テープ起こしと銘打ったレコードが出ましたが、確かにノイズは少ないが、テープの劣化は覆うべくもありませんでした。その後CD時代になって、このテープ音源から様々なCDが製作されましたが、強烈なデジタルリマスタリングによって、音が改変されたものがほとんどでした。この度、在阪某所より当社に持ち込まれたテスト盤は、テープより転写された音盤を復刻したものですが、この音盤の保存状態が余程良かったらしく、声もオケも極めて明瞭に鳴っております。又、周波数レンジ、ダイナミックレンジとも広く、元盤に起因する僅かなノイズを忍べば、通常の鑑賞に十分耐え得るものと存じます。勿論今回もノイズ取りを含めた一切のデジタルリマスタリングは排しておりますので、よりオリジナルに近い音でのご鑑賞が可能かと思われます。演奏につきましては、もう皆様よくご存知の通りのものでございますが、今回の復刻で特に思い至ったことは、フラグスタートを当代随一のブリュンヒルデ歌いにしたのは、指揮者はあまたおれどフルトヴェングラーをおいて他にはいないのではないか?ということです。』(オタケン・レコード 太田憲志)
クレンペラー&ACO 1951ライヴ 〜マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」
 ヨー・フィンセント(S) キャスリーン・フェリアー(A)
 オットー・クレンペラー指揮アムステルダム・コンセルトヘボウo.&cho.
 録音:1951年7月12日、オランダ音楽祭、ライヴ。ソース:未開封非売見本盤。
 『当演奏の既出CDの音質は、ノイズを取りすぎて演奏の生気まで失われたものや、音質をさわらないのは良いが、歪みやノイズが演奏の鑑賞を妨げるもの等、満足出来るものはありませんでした。今回、未開封非売品見本盤から復刻された音質は、にわかにこれが1951年の録音であることが信じることが出来ないぐらいすばらしいものです。音の古さを全く感じさせない周波数レンジの広さと、クレンペラーのどこまでも延びて行く、とてつもないクレッシェンドに充分堪え得るダイナミックレンジの広さには、驚くばかりです。しかもどんな強音でも音自体が割れたりすることなく、そこに微動だにしない安定感があります。早世の名花、キャスリ−ン・フェリア−のどこまでも深いコントラルトを大変リアルに捕らえているのも嬉しいかぎりです。持続する小プチノイズはアセテート原盤に由来するもので、気になるものではありません。アセテートは慎重に保存すれば、テ−プより高音質を保持出来ると言われ、今回はその成功例と言えましょう。演奏は正直、既出盤の音質の悪さも手伝って、注目していませんでしたが、今回の音で聞くと、途方もなく優れた演奏であったことが、判明しました。クレンペラーのマラ2のベスト、否、すべてのマラ2のベストとして良いのではと思える程です。同年の夏にはかの「バイロイトの第九」が生まれますが、凄い年もあったものだなぁと痛み入ります。翻ってわが国を鑑みるにつけ、今年始はニューイヤーも良いが、この「復活」を聴いて国の復興、復活に思いを馳せたいと存じ上げる次第です。』(オタケン・レコード/太田憲志)
ブライトクランク・マスター見本盤から盤起こしされた「バイロイトの第9」
 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125
  エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) エリーザベト・ヘンゲン(A)
  ハンス・ホップ(T) オットー・エーデルマン(B)
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭o.&cho.
 録音:1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場、ライヴ。ソース:ブライトクランク白レーベル非売品見本盤。 なお、同レーベルからは2011年時点で他に、 TKC-301〔豪HMV 初期1st.フラット・プレス使用、板起こし〕、 TKC-309〔制作関係者所持の「予備マスター」使用〕、 TKC-319〔仏 FALP 30.048-9 使用、板起こし/廃盤〕 と、当盤も合せると計4種類の同演奏が発売されている。
『今回、このCDの音源となったレコードは、厳重空調管理された某盤庫より蔵出しされた未通針と思われるいわゆる白レーベル・非売品見本盤です。小生が学生時代に聴いたフルトヴェングラーの量産品のブライトクランク盤は、売り払って確認出来ないのが残念ですが、もっと寝ぼけた音だったはずであり、当時の再生装置から今のはグレードアップしているとは言え、その分を差し引いても、今回の見本盤の音は良過ぎです。ご承知のように見本盤は、マスターからスタンパーが起こされ、最初に手動でプレスされた盤のことで、きわめてマスターに近い音が再生されます。この度、ブライトクランクは、当時のマスターにおいて、実に驚くべき音で鳴っていたことが、完璧に保存されていた見本盤によって、実証されました。ブライトクランクは、単なる擬似ステではなく、フルトヴェングラーの実演を聴いたと思われるエンジニアの、その再現を試みた、きわめて真面目な仕事であると言えます。今回の当CDの復刻においては、特に、従来盤CDに見られたデジタル的ストレスからも開放されており、最高音質と謳われた当社TKC-309よりダイナミックレンジも、きわめてナチュラルな広がりを見せております。さらに、えらいこっちゃーと思ったのは、合唱がこれまでのどの盤より明瞭に分離し、演奏のディテールもより克明に聞こえるようになった点です。まさに、あなどるなかれブライトクランクです。何をもって良しとするかによって違いはありますが、このCDを「バイロイトの第九」のベスト復刻とする方も少なくないでしょう。今回も、結局は今のエンジニアの趣味の反映でしかないデジタルリマスタリングは、一切排しておりますので、揺るぎなき往年の音を最上級のクオリティで楽しんでいただけます。是非まずは御一聴の程、宜しくお願い申し上げます。』(オタケン・レコード/太田憲志)
鏡面復刻CD〜シューリヒト + ハスキル
 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(*)
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調「ジュノム」K.271(#)
クララ・ハスキル(P;#)
カール・シューリヒト指揮
パリ音楽院o.(*)
シュトゥットガルト放送so.(#)
 録音:1957年12月18日、20日、23日、パリ・サル・ワグラム(*)/1952年5月23日、シュトゥットガルト=デゲルロッホ、ヴァルトハイム(#)。原盤:EMI (*)。
 以上 TKC-326、327、333の3点、またもや同レーベルの新アイテム?「鏡面CD」が登場。詳しくは下記太田憲志氏のコメントをご参照頂きたいが、CDの構造からすると、信号面のポリカーボネートを除去した場合に残るのはアルミ蒸着面のみであり、アルミ箔を回すような物で再生自体不可能のように思われるのだが・・・。いずれにしろ、下記コメントが事実だとすれば興味深い話ではある。
 『鏡面CDとは、一言で言えばCDの信号面のポリカーボネートを取払ったCDのことで、レーザー光線が金属面に埋め込まれた信号を直接読み取るため、実に驚嘆すべき音が再現されます。ただ残念なことに、鏡面CDは今のところ持ち運びが出来ず、再生にも諸々の制約があって、あくまでも工場内での実験的試聴に限られています。そこでこの鏡面CDの音をデジタルコピーし、それをマスターにして通常のCDにするだけでもかなりの効果があるのではと実験したところ、この度、データ上でも聴感上でも鏡面CDにほぼ遜色ないCDの製作に成功いたしました。音源は鏡面CDの性質上、どうしてもスクラッチノイズを避けることが出来ないアナログディスクは不向きで、今回は提供されたデータ音源を使用させていただきました。まずは、シューリヒトとクリュイタンスのベートーヴェン。既出盤とは異次元の鮮明な音というだけではなく、彼らの棒によってベートーヴェンの音楽が立体的に構築されていく様が、如実に見て取れます。音質の向上が指揮者を格上げさせている好例と言えましょう。今回不思議なのは、マスターから直接CD化するより、いったん鏡面CDに落としてからCD化する方が格段に音が良いという現象で、デジタルオーディオの奥深さを感じさせます。ぜひ貴方様の御耳でお確かめ下さいませ。尚、シューリヒトの余白に収めさせていただきましたハスキルとのモーツァルトの今回のリマスタは、ハスキルのピアノをきわめて明瞭に捉えた稀有のもので、ゲネプロで全力を出し切り本番は不発、というハスキルの汚名を返上するのに十分なものでしょう。末永く聴いていただくに足るCDであることを保証いたします。』(オタケン・レコード/太田憲志)
鏡面復刻CD〜クリュイタンス & BPO
 ベートーヴェン

  交響曲第5番 ハ短調「運命」(*)/
  交響曲第7番 イ長調(#)
アンドレ・クリュイタンス指揮
BPO
 録音:1958年3月10日、11日、13日(*)/1957年2月(#)、以上ベルリン、グリューネヴァルト教会、ステレオ。原盤:EMI。
鏡面復刻CD〜シューリヒト + ハスキル
 ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調「田園」(*)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459(#)
クララ・ハスキル(P;#)
カール・シューリヒト指揮
パリ音楽院o.(*)
シュトゥットガルト放送so.(#)
 録音:1957年4月30日、5月2日、6日、パリ・サル・ワグラム(*)、1956年7月4日、ルートヴィヒスブルク城、バロック=テアーター(#)。原盤:EMI (*)。
シューリヒトの「第9」、仏盤より復刻
  ベートーヴェン:
   交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」
ヴィルマ・リップ(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
マレイ・ディッキー(T)
ゴットロープ・フリック(B)
カール・シューリヒト指揮
パリ音楽院o.、
エリザベート・ブラッスールcho.
 録音:1958年、サル・ワグラム。ソース:TRX 6146-7 、モノラル。
 『シューリヒト、パリ音楽院管による「第九」の仏プレスのレコードを聴くと、声楽における独語の発声が、仏語のように鼻にかかったものとなると聞いたことがあります。仏プレス盤はフランス風になることを言った一例です。後発のCDでは、そのような経験はしなかったので、シューリヒトの「第九」の仏プレスのレコードを探したところ、仏パテ・マルコニーのトリアノン盤が入手出来ました。最初期盤ではなく、比較的入手しやすいものと言われていますが、それでもCDに比べれば、音のリアリティー、味わいの点で格段の違いがあります。盤の状態も良好で、この度復刻の運びとなりました。それにしてもこのトリアノン盤、フランス趣味溢れる音造りで、華の管楽器群は勿論のこと、声楽部に至るまで徹底されていると言えます。色付けという言葉は、今日、悪い意味でしか使われませんが、アナログ時代には、いかに趣味良く色付け出来るかがレコードの出来、不出来を左右していたと言えましょう。シューリヒトのこの「第九」のレコードは、それが最も成功したものの一つであることは間違いありません。ここでは、色付けがシューリヒトの芸の妨げにならないどころか、それをより鮮明にしております。ご存知のようにシューリヒトの「第九」は後にステレオ盤も出ましたが、この仏盤の魅力は、それへのこだわりを無くさせるのに充分です。特に注目すべき点は、シューリヒトの声楽の扱いの上手さです。この仏盤はシューリヒトが幼少の頃から声楽に親しんで来たこと、彼のベルリンでの定職が、ベルリン・フィル合唱団の指揮者であったことなどを思い起こさせます。』(オタケン・レコード 太田憲志)
シェルヘンのマーラー「夜の歌」、
 Nixa 200g 重量盤から復刻

 マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
ヘルマン・シェルヘン指揮
ウィーン国立歌劇場o.
 録音:1953年、ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール。ソース:英 ニクサ WLP 6211-2。原盤:Westminster。CDは国内 Victor、海外 MCA、Westminster (Universal/DG) から発売があったが、全て入手不能のはず。
 『CDショップの売れ残りワゴンセ−ルの常連指揮者は、ヘルマン・シェルヘンだと、口の悪い業界人は言います。何故、これ程、シェルヘンの人気は低下したか?小生は、シェルヘンの既出CDの音質の悪さが、影響しているのではないか、と推測します。そこでこの度、当社はかねてより入手しておりました英ニクサ初版LPのマラ7と米ウェストミンスタ−初版LPのマラ5で、シェルヘンの真価を問うことに致しました。まずは、英ニクサのマラ7。重さ200グラムにも及ぶ初期厚盤の叩き出す音と言ったら・・・・本当に度肝を抜かされますよ。盤の状態は、さすがに出来て半世紀以上も経ちますので、塩ビの経年変化によるものと思われるスクラッチノイズが、全編にありますが、楽音とノイズがきっちり分離していること、楽音が強力に再生されることから、慣れればあまり気にならなくなると思われ、ノイズ軽減処理はしておりません。又、レ−ベルひげが皆無なことから、音溝を傷める初期の重針圧での通針はなかったものと思われます。それにしても驚くべきは、当時の米ウェストミンスタ−社の録音技術の凄さです。同時期のHMVのフルトヴェングラ−の音と比べると、大きく差をつけていることがわかります。マ−ラ−ファンはもとより、マ−ラ−はどうも、と言われる方、特にマラ7はさっぱりわからん!という方にこそ、御一聴いただければと、存じます。実は小生も、この盤でマラ7にやっと親しみをもてるようになった者です。』(オタケン・レコード 太田憲志)
 当アイテムは2013年3月の代理店アナウンスから消えており、一旦廃盤扱いとしましたが、2013年8月現在のレーベル側アナウンスによるアイテム一覧に掲載されています。おそらくレーベル在庫限り&在庫僅少と思われますので、お早めのオーダーをお薦め致します。また、今後入荷不能となった場合は場合はご容赦下さい。
スーパーITAOKOSHIマスター・グレード
 フルトヴェングラー、小石忠男氏提供
  所謂ディレクターズカット盤 MELODIYA復刻 Vol.2

 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調Op.92(*)
 ワーグナー:
  「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1943年10月30(31)日 (*)/ 1942年11月8(9)日(#)、以上 旧 フィルハーモニー、ライヴ。ソース:小石忠男氏所蔵 M 10 49727 (*)/ M 10 45949 008 (#) 用ディレクターズカット盤。
 #2021年12月現在レーベル&当店在庫無し、入荷時期未定。
 『前回の「メロディアの第9」と同じく、当CDの音源は、小石忠男先生所蔵の、所謂ディレクターズカット盤(以下DC盤)と言われるものです。DC盤とは、レコード生産時、量産に入る前に制作関係者用に数枚作られる手動プレス品で、これは一般に流通する量産品と見た目は同じですが、音質は格段の違いがあると昔から言われて来ました。その理由は、メタル原盤も量産によって摩耗しますが、DC盤はその前に出来立てのメタル原盤から作られること、又、手動プレスのため柔らか塩ビがメタル原盤の音溝深く隈なく行き渡って焼きあがって来ること等が考えられます。今回リリース致します「メロディアのベト7」も、M10用原盤からのものとは言え流通している量産品とは別次元の音質で、これだけの音で聞かせてもらえるならあえて初期盤にこだわる必要はないのでは?と思ってしまう程です。と言いますのは、M10シリーズはソ連邦崩壊前後に製作されており、少なくともこの時点までは当CDに転写された音質を元テ−プは保持していたということになるからです。私ども復刻ファンが初期盤にこだわるのはマスターテ−プの劣化が前提で、もしそうでなければマスタ−又はそのコピーから転写すれば良い、ということになります。さて、ここで疑問が2点。1点はなぜソ連邦崩壊前後まで元テ−プは劣化しなかったか?ということです。推測ですが、ソ連邦政府が国宝級戦利品を政府直轄の国営レコード会社(メロディア社)に長期厳重保管させていたからではないか?と考えられます。もう1点はM10シリ−ズのLPの少し後に出たメロディアCDが、なぜ本DC盤と同クオリティの音質ではなかったか?という点です。これは当時のロシアのCD製盤技術が初期段階であったからと考えられます。何れにしても今回のCDの音は、ソ連邦の厳重管理によって劣化を免れた元テ−プが、ディレクターズカットという特別な仕方でレコードに転写され、それがせいぜい1〜2回の通針の後に小石邸にて十数年間厳重保管されてきたものからで、将に唯一無二であると言えましょう。そして今回も強く感じることは、当時の帝国放送局の優れた録音技術です。ここで使用された無指向性と思われる超高性能ワンポイントマイクは、直接音と間接音(旧フィルハ−モニ−のホ−ルト−ン)を将に黄金のバランスで収録しており、これは今のエンジニアの方にも是非ご一聴いただきたい程のものです。
 尚、当CDは当初HQCDでの発売を予定しておりましたが、本来無味無臭であるべきプレス過程において、工場側の嗜好が反映される可能性のあることが判明し、万全を期して従来方式(擬似ガラス)に戻しました。』(オタケン・レコード 太田憲志)
TKC-319
当店在庫完売
入手不能
フルトヴェングラー、バイロイトの「第9」、仏パテのミント盤より復刻、プレス盤化
 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭o.&cho.
 録音:1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場。ソース:仏 FALP 30.048-9。 #一旦廃盤となっていたものを在庫発掘して販売しておりましたが、2014年2月15日御注文分を持って、当店在庫完売、レーベル在庫も尽きました。以降の御注文はお受け出来ません。
フルトヴェングラー、バイロイトの「第9」
 なんと制作関係者所持の予備マスター !? からの復刻!!

  ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」
エリーザベト・
 シュヴァルツコップ(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
ハンス・ホップ(T)
オットー・エーデルマン(B)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
バイロイト祝祭o.&cho.
 録音:1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場、ライヴ。原盤:HMV。音源:プライヴェート・アーカイヴ。
 今回の復刻は、「腰をぬかさんばかりの高音質」と謳われており、制作関係者所持の予備マスターからディジタル・コピーした音源を使用したとの事。 なお、同レーベルからは2011年時点で他に、 TKC-301〔豪HMV 初期1st.フラット・プレス使用、板起こし〕、 TKC-319〔仏 FALP 30.048-9 使用、板起こし/廃盤〕、 TKC-339〔ブライトクランク白レーベル非売品見本盤 使用、板起こし〕 と、当盤も合せると計4種類の同演奏が発売されている。

 『おお友よ。これまでのような音ではなくもっと良い音の「バイロイトの第九」を。』
 『この度、さる信頼できる筋から提供されたこのCDの原盤となった音源は、某製作関係者が所持していた予備マスターのデジタルコピー、とのことです。通常、レコーディング時には本番マスターとは別に予備マスターを製作し、別所に保管して本番マスターのトラブルに備えますが、その意味では「バイロイトの第九」にも予備マスターが存在しても少しも不思議はないと言えます。予備マスターは通常、本番マスターのコピーかサブ・レコーダーによる同時録音によって製作され、本番マスターより音質的には劣るとされています。ところが「バイロイトの第九」のような超人気録音となると、ちょっと事情が違ってきます。おそらく「バイロイトの第九」の本番マスターは、世界各国で再版が繰り返される度に酷使され、今日においては相当劣化しているものと思われます。それに対し、この予備マスターが仮にその初期段階においてコピーされたものであり、しかも良条件で保存されていたものであるとするなら、今の段階ではその音質は本番マスターのそれをはるかにしのぐものと推定されます。はたして、それが腰を抜かさんばかりのすぐれた音質であることを確認するのに時間は要しませんでした。今回、この音源をCD化するに際し、せっかくですから多少の修復は施しましたが、デジタル的改ざんは一切していないことはこれまで通りです。そしてこのようにして完成された本CDの音質は、既出盤のそれとは全く異次元のものであることは言うまでもありません。OTAKENの「ルツェルンの第九」(TKC-307)を聴かれた方は、オケ部と声楽ソロ部においてその音質に準ずるかそれに迫る勢いの音質、と言えば想像して頂けましょう。この「音の世界遺産」ともいうべき貴重な音源による「バイロイトの第九」は、広くすべての音楽愛好家が末長く聴いていただくに足る「必携盤」であると同時に、ファン・研究家の方々には、又ここからあらゆる論議を始めていただくための「必聴盤」でもあるのです。まずはともかく御一聴の程を。この世紀の名演の完全復活を、皆様方とともにお喜びいたしたく存じ上げる次第です。』(オタケンレコード 太田憲志)
フルトヴェングラー、1954年ルツェルンの「第9」
 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
エルザ・カヴェルティ(A)
エルンスト・ヘフリガー(T)
オットー・エーデルマン(Br)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
フィルハーモニアo.、ルツェルン祝祭cho.
 録音:1954年8月22日、クンストハウス、ルツェルン、ライヴ。音源:スイス放送局(バーゼル)。
 意表を突いて1954年ルツェルンの「第9」。TAHRAから既出の音源だが、同レーベルならではのこだわったリマスタリングが期待できる。フルトヴェングラー・マニアなら買いの逸品だろう。
 『フルトヴェングラーの生を聴いたことのない私どもの夢は、やがて天国に行った時、天国でのフルトヴェングラーの演奏会に行くことに他なりませんが、もし今のこの世で氏の実演に限りなく近いものが聴けるなら、これを現代の奇蹟と呼ばずして何を奇蹟と呼ぶのでしょうか?
  この度、某所から提供された音源によって再現されたルツェルンの「第九」は今から50年以上前の当演奏会場に私どもを連れて行ってくれます。この音源は従来のいわゆるディジタル・リマスタリングの手法ではなく、投下された物量は半端なものではないが、きわめてシンプルかつナチュラルな原理によって構築され、元から有るものに何かを引いたり足したりするのではなく、元から有るものを歪みなく十全に引き出すことを旨とする手法によってリマスタリングされました。ともかくまずこの音を聞いてみてください。すべてが在るがままで、今まで隠されていたものがすべて明らかにされたと言っても過言ではないでしょう。バイロイトの「第九」が私どもの人生に意義を与えるものであるとするならば、このルツェルンの「第九」も同等、否、フルトヴェングラーにほぼ直に触れることが出来るという意味においては、それ以上の意義を与えるものと言えるのではないでしょうか?この喜びをすべての音楽を愛する方々とお分かち出来ることを念じる次第です。この演奏は、フルトヴェングラー自身が非常に満足した演奏で、彼は楽員に感謝の意を表明した、とのことです。この音ならそれは納得出来るし、天国のフルトヴェングラー氏もきっと喜んでくださるのではないでしょうか?』(オタケンレコード 太田憲志)。
フルトヴェングラー、
 初期HMV盤の未開封新品LPからの復刻(*)

 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」 Op.73(#)
ユーディ・メニューイン(Vn;*)
エトヴィン・フィッシャー(P;#)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
フィルハーモニアo.
 録音:1953年9月12日&13日(*)/1951年2月19日&20日(#)、以上ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ。原盤:米HMV LHMV-3(*)/米HMV LHMV-4(#)。
 『遂に、フルトヴェングラー初期HMV盤の未開封新品発見!ものは米LHMV-3の品番を持つメニューインとのバルトークのヴァイオリン協奏曲。例のN氏のコレクションの中から発見され、同氏の全くのご好意でこの度CD化を許されました。フルトヴェングラーの演奏はベートーヴェンなどにおいてその真価が発揮されるのは言うまでもないことですが、前衛的な面を持つこうした近代作品においてこそフルトヴェングラーの天才が際立つのも事実です。全く古さを感じさせない録音とも相まって今までに聴いたことのない氏の新境地が開けたと言って過言ではないでしょう。メニューインもこの時期の氏との一連の協奏曲録音の中でこのバルトークが一番良いのではないかと思われます。私事で恐縮ですが実際小生が知人の演奏家達のレコーディングでいつも使っているホールにフルトヴェングラーとメニューイン現われて小生がそのモニター室でレコーディングに立ち合っているかのような錯覚に襲われて板起こし中震えが止まりませんでした。これはフルトヴェングラーの録音中音楽的にもオーディオ的にも最もすぐれたものの一つに数えられるのではないでしょうか。
  カップリングは言わずもがなのフィッシャーとの皇帝。米LHMV-4の品番を持つこちらは未開封ではありませんがバルトークに準ずるミント盤です。但し録音年代が多少古く(1951年)、音的にはバルトークのようにはいきませんが、それでも既存盤とは異次元の音を聴かせます。』(オタケンレコード 太田憲志)
限定再プレス決定!
 フルトヴェングラー、バイロイトの「第9」
  初期HMV.1st フラットプレス、国宝級超ミント盤を復刻!

  ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
ハンス・ホップ(T)
オットー・エーデルマン(B)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
バイロイト祝祭o.&cho.
 録音:1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場、ライヴ。ソース:豪HMV。
 当盤以前にはCD-Rで良質なSPやLPを復刻して来た(当レーベルのCD-R盤はすべて廃盤)OTAKENレーベルだが、プレスCD盤第1弾となった物。名盤の誉れ高いフルトヴェングラー、バイロイトの「第9」を高音質で復刻。音質の良さからネット等でも話題で評判も非常に良く、フルトヴェングラー・ファンなら必携といえそうだ。 なお、同レーベルからは2011年時点で他に、 TKC-309〔制作関係者所持の「予備マスター」使用〕、 TKC-319〔仏 FALP 30.048-9 使用、板起こし/廃盤〕、 TKC-339〔ブライトクランク白レーベル非売品見本盤 使用、板起こし〕 と、当盤も合せると計4種類の同演奏が発売されている。
 『世の中には夢のような話が現実になることがあるものですが、例えばバイロイトの「第九」の初期HMV盤がほとんど手付かずの状態で発見されるなどという話は、コレクターの夢として語られることはあっても実際にはなかなかありえないことではないでしょうか?もしそのような話があればそれは私共音楽ファンにとっては高額宝くじに当るより嬉しく心踊る出来事に他なりません。さてこの度小生はその夢のようなお話に現実に遭遇させて頂く幸運に巡り合うことができました。ものはそのバイロイトの「第九」。英製と同レーベル・デザイン、同プレス規格と思われる豪HMV初期1st.フラットプレスの国宝級否、世界遺産級のミント盤が在阪某所で発見されたのです。レーベルヒゲの皆無はもちろんのこと2楽章の極浅キズ以外はプレス工場から今あがって来たかのようなほれぼれするような立体的盤面です。ともかく通針の形跡がほとんど感じられず後にも先にもこのようなHMV初期フラット盤は他にないのではないでしょうか? 今回、その所有者及び仲介者の方の全くのご好意でなんとそれを3日間借り受けることが出来早速復刻の運びとなりました。はたしてこれは今までに聴いたことのないすぐれた音質のバイロイト盤であることは言うまでもないことです。百聞は一聴にしかず、フルトヴェングラー・ファンの方はもちろんすべてのクラシックファン必聴の音源です。もちろん復刻に際しては音質劣化を招くデジタルリマスタリングはなしで、フォノ端子を介してプレーヤーと業務用CDレコーダーを直結しただけのシンプルな構成での可能なかぎりの原音再生を心がけましたので、どうぞ安心してこの世界の至宝をご鑑賞くださいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
OTAKEN RECORDS(プレス盤のアイテム/新録音物旧譜)
 上記記載済みの物を除く、入手可能新録音物アイテム。
TKC-203
buyボタン
価格帯:B
マイ•ハート弦楽四重奏団
 シューベルト:
  弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D.810「死と乙女」
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
マイ・ハートSQ
[辻井 淳(Vn1)
 釋 伸司(Vn2)
 沖田孝司(Va)
 雨田一孝(Vc)]
 録音:2015年9月、ガリバーホール、高島市、滋賀県。ディレクター:太田憲志(オタケンレコード)/エンジニア:松田淳一(浜松レコーディングワークス)。『今年、結成20年を迎えた、マイ・ハート弦楽四重奏団の、渾身の一作。この四重奏団の音楽的責任者は、確かに、第一ヴァイオリンを務める辻井 淳である。しかし、この四重奏団のキャラクターを決定づけているのは、この四重奏団の代表であり、ヴィオラを務める沖田孝司とチェロの雨田一孝である。特に沖田は、演奏行為そのものが、人格の表出に直結している、今日では稀有な存在である。第2ヴァイオリンの釋 伸司は、辻井と同じく、ソロ・コンマスの技量の持ち主であるが、ここでは、ぴったりと辻井に寄り添い、時に、情にさおさせがちになるアンサンブルを、技術的な側面より、引き締めている様は、将に尊敬に値する。マイ・ハート弦楽四重奏団は、各人、それぞれの有り様を、的確に捉えている理想的な四重奏団と言えよう。これからも、誰一人欠けることなく、末長く活躍されんことを、祈るばかりである。尚、この度、当四重奏団の発起人であり、「マイ・ハート倶楽部」顧問でもあられる岸田文雄外務大臣より、祝辞をいただき、ライナーノートに掲載させていただいた。』(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-202
buyボタン
価格帯:B
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20 / エネスク:弦楽八重奏曲 ハ長調 Op.7
 マイ・ハート弦楽八重奏団
  [辻井淳、釋伸司、若松亜由、赤松由夏(Vn) 沖田孝司、中島悦子(Va) 雨田一孝、山岸孝教(Vc)]
 録音:2014年9月、ガリバーホール。レコード芸術誌2015年4月号準推薦盤。プロデューサー:太田憲志(オタケンレコード)、エンジニア:松田淳一(アンサンブル・ベガ、ステージ・プランナー)。『辻井淳が率いるマイ・ハート弦楽四重奏団のメンバーにマイ・ハート室内管弦楽団から4人を加えた八重奏団の初のアルバム。当録音の楽器配列は、舞台に向かって左側より第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、第2ヴィオラ、第1チェロ、第2チェロ、第1ヴィオラ、第4ヴァイオリン、第3ヴァイオリンでチェロをセンター奥とする半円上に各奏者は位置し、ヴァイオリン、ヴィオラは両翼配置となっています。これらの八重奏曲では、多くの場合、各パートが違う動きをするため、メンデルスゾーンではまだ第1ヴァイオリン主導の感があるものの、エネスクに至っては、各パートが、ほぼ対等で、この録音での楽器配列により、大変聞き取りやすくなるようにいたしました。これらの八重奏曲は、各奏者にソリステックな技量と合奏に適した資質が要求されており、マイ・ハート八重奏団のメンバーは、その両方を兼ね備えた面々と言えるのではないでしょうか。この録音の演奏により、今まであまり明らかにされて来なかった八重奏曲の魅力をお楽しみいただけましたら、幸いです。』(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-201
buyボタン
価格帯:B
風の伝説〜ホルン五重奏作品集
 カモネッティ:ホルン五重奏曲第1番 変ホ長調 Op.4 / グラズノフ:牧歌 Op.14 No.1
 ボーエン:ホルン五重奏曲 ハ短調 Op.85 / サン=サーンス/カモネッティ編曲:ロマンス ヘ長調 Op.36

 池田重一(Hr) カモネット(弦楽四重奏)
  [辻井淳(Vn1) 小林真奈美(Vn2) 土井茉莉(Va) 大西泰徳(Vc)]
 録音:2013年8月、ガリバーホール、高島市、滋賀県。プロデューサー:太田憲志(オタケンレコード)。『元大阪フィルの池田重一、ホルンで語るメールヒェン』『朝比奈&大植時代の大フィルのホルン・トップ奏者 池田重一のニュー・アルバム! 朝比奈晩年のブルックナー等の名演の多くの1番ホルンで、ビロードのようなホルンの音色を聴かせていた池田の3作目アルバム。今回は、弦楽四重奏とのコラボで、珍しいホルン五重奏曲集。カモネッティの新作にも注目! 辻井淳が率いる若手クァルテット「カモネット」はこの作曲家カモネッティにちなんだ名前。』
TKC-106
buyボタン
価格帯:B
「賛仰」〜ヴァイオリン小品集
 ボロウスキ:賛仰 / グラズノフ:マズルカ・オブレック / ドビュッシー:月の光 / ラモー:タンブラン
 ビーチ:祈り / バーレイ:クリスマスの季節 / シューマン:予言の鳥 / ガルデル:タンゴ
 コールリッジ=テイラー:時には母のない子のように / スコット:タラハシー組曲 Op.73
 シモネッティ:マドリガル / コルンゴルト:組曲「空騒ぎ」 Op.11 / コットン:瞑想歌

 辻井淳(Vn) 藤井由美(P)
 録音:2018年8月、滋賀県高島市ガリバーホール|プロデューサー:太田憲志。元京都市so. コンサートマスター、神戸女学院大学准教授の辻井淳のライフワーク「次世代に残すべき小品300曲」は1997年より録音がスタートし、絶版楽譜とともにデータベース化を予定している。300曲の基準はヴァイオリン本来の「美しさと響き」を持つ音楽。これを踏まえて名曲を探していく。今回の1枚の発売で第1段階の収録目標の300曲まで、あと9曲になった。ブックレットの辻井氏ご本人による「アイデンティティとオリジナリティ」に関する考察も楽器演奏に携わる方には必読。
TKC-105
buyボタン
価格帯:B
2つのギター
 デマレ/メラルティン編曲:リゴードン / ポッパー/アウアー編曲:紡ぎ歌 / ダンブロジオ:マドリガル
 フバイ:6つのハンガリア詩曲〜第6曲 / グラズノフ:瞑想 / バッハ/シゲティ編曲:アリオーソ
 グレインジャー:モリスもどき / リムスキー=コルサコフ/クライスラー編曲:インドの歌
 ギルバート:マリオネット・スケルツォ / アクロン:ロマネスカ / スメタナ:「我が故郷より」〜第2番
 ラウプ:サルタレロ / オンドジーチェク:スケルツォ奇想曲 / バツェヴィッチ:オヴェレック第1番
 アルボス/カモネッテイ編曲:ジプシー風セギディリャ / レハール/クライスラー編曲:セレナード
 ロシア民謡/カモネッテイ編曲:2つのギター / コールリッジ=テイラー:深い河

 辻井淳(Vn) 藤井由美(P)
 録音:2017年8日(アナウンス記載ママ。おそらく8月)、ガリバーホール、高島市、滋賀県|プロデューサー:太田憲志。『このCDシリーズは、こんにちでこそ演奏される機会が減った小品の詰め合わせではありますが、人々の記憶から消え去るには余りにも惜しいものまでを網羅しています。』
TKC-104
buyボタン
価格帯:B
G線上のアリア
 ゴセック:タンブラン / プリンチーペ:無窮動 / バーレイ:夕暮れ/おどけたワルツ Op.219
 ドヴォルジャーク/カモネッテイ編曲:スラヴ舞曲第1番 /  バッハ/ヴィルヘルミ編曲:G線上のアリア
 グレインジャー:岸辺のモリー / チェイジェス:ハシッド / サン=サーンス:アンダルシア奇想曲
 シューマン/アウアー編曲:献呈 / グリンカ/アウアー編曲:ひばり / パールマン:ラビの夫人の踊り
 レヴリィ:3つのへブライ舞曲 / ホアキン・ニン:グラナディーナ/イベリア狂詩曲
 黒人霊歌/ジョンソン編曲:私の悩みは誰も知らない

 辻井淳(Vn) 藤井由美(P)
 録音:2016年8日(アナウンス記載ママ。おそらく8月)、ガリバーホール、高島市、滋賀県|プロデューサー:太田憲志。『辻井淳は京都市響のコンサートマスターを退任した後、ソリスト、室内楽奏者(マイハート四重奏団)、宮川彬良率いるアサンブル・ベガのヴァイオリニストとして活躍中。(「辻」の字は正確には点が1つのしんにょう)』『「次世代に残すべき小品300曲」を目標に1997年よりスタートし、現在まで240曲ほど収録、絶版楽譜とともにデータベース化を予定しています。300曲の基準はヴァイオリン本来の「美しさと響き」を持つ音楽です。これを踏まえて名曲を探していきます。このCDにもバーレイの作品など耳を傾けるべきものがあります。』
TKC-103
buyボタン
価格帯:B
辻井 淳〜愛の歌
 エネスク:バラード / ディニーク:時計 / ビーチ:ロマンス Op.23
 ドヴォルジャーク/カモネッティ編曲:スラヴ舞曲第8番 / ハルフテル:ドルシネア姫のセレナード
 ヴュータン:アメリカの思い出 / スクリャービン/シゲティ編曲:3度のエチュード Op.8 No.10
 ミュザン:マズルカ / ダンブロジオ:カンツォネッタ/セレナータ
 ブラームス/ヨアヒム編曲:ハンガリー舞曲第19番 / フバイ:セギディリャ」 Op.121 No.2
 スク/コチアン編曲:愛の歌 / サン=サーンス/イザイ編曲:ワルツ形式のカプリス

  辻井淳(Vn) 藤井由美(P)
 録音:2015年8月、ガリバーホール、高島市、滋賀県。『若書きにしては、堂々としたエネスクのバラードに始まり、ディニークで早くも辻井淳の神業に驚かされます。ビーチはロマンチックな曲想の優れたメロディメーカーで、今回の注目株。戦前のアメリカの女流ということで、興味をそそります。面白いのはヴュータンのアメリカの思い出。ヴュータンらしい序奏の後にすぐアルプス一万尺のメロディが。これが何度も変奏され、最後に盛り上げられます。他にもダンブロジオ等、これがクライスラーの作品ならもっとメジャーになっていたろうなと思わせる作品が目白押し。タイトルロールの愛の歌、最後のサンサーンスは誠に見事な名曲の名演と言えるのではないでしょうか?どうぞ今回も辻井淳のヴァイオリンの世界をご堪能くださいませ。』(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-102
buyボタン
価格帯:B
辻井淳〜ヴァイオリン小品集「カヴァティーナ」
 フバイ:6つの小品〜第1番「祈り」 Op.121 No.1 / シューベルト:12のバガテル〜蜂(ミツバチ) Op.13 No.9
 フルッフ:イン・メモリアム Op.65 / ハルフテル/シェリング編曲:2つのキューバ風小品〜ハバネラ
 シューマン/クライスラー編曲:3つのロマンス〜第2曲 イ長調 Op.94 No.2
 ヴィエニャフスキ/クライスラー編曲:キャプリス風練習曲 イ短調 Op.18
 ブラームス/ホッホシュタイン編曲:ワルツ イ長調 Op.39 No.15 / オルンシテイン:ヘブライ風幻想曲
 ポッパー/ソーレー編曲:妖精の踊り Op.39
 ドヴォルジャーク/クライスラー編曲:ジプシーの歌〜わが母の教え給いし歌 Op.55 No.4
 ドリゴ/アウアー編曲:バレエ「百万長者の道化師」〜セレナーデ
 ハルフテル/マンソ編曲:バレエ「ソナティナ」〜羊飼いの踊り
 レフ:6つの小品〜カヴァティーナ Op.85 No.3 / ブロッホ:アボダー
 アラール:16のサロン風小品〜ブリンディジワルツ Op.49 No.16

  辻井淳(Vn) 藤井由美(P)
 録音:2014年8月、ガリバーホール、高島市、滋賀県。プロデューサー:太田憲志(オタケンレコード)。エンジニア:松田淳一(アンサンブル・ベガステージ・プランナー)。 『音楽は実演で聴いてこそ、真の感動が得られるものです。このことに異議を唱える人はいないでしょう。しかしそうだからと言って、録音がなおざりにされるのは、いかがなものかとも思われます。かつて演奏家の多くは、録音というものに興味を持たなかったし、今でもそのような方がおられます。かく言う辻井さんもそのお仲間の一人でした。  ところが磯田博士との出会いによって、録音に開眼されたようです。博士の理論は、録音が音楽をありのままに捉えることが出来るなら、録音は実演と同等あるいは時にそれ以上の感動を伝えることが出来ると言うもので、実際私達はそれを体験しました。以来、毎年ソロ作品一作のペースで今日までやって参りました。辻井さんの録音の目的は、実演と同様、音楽の感動を伝えることで、これは首尾一貫変わることがありません。今日では、パソコンの進化によって、テイクごとの良いとこ取りで外見的により完璧なものに仕上げることが出来るようになりましたが、辻井さんはそのことに最小限の興味しか示しません。むしろ録音期間中、実演風にプログラム通りを何度か弾いていただくという音楽の流れを重視した録音方法も変わることがありません。そんな中で私が毎回驚かされるのは、これだけヴァイオリン小品集の回を重ねるにあたり、もうマンネリ化してもよさそうなのに、録音当初から伴奏を引き受けてくださっているピアニスト藤井さん共々毎回進化しておられること。それと回を重ねる度に、当然有名曲は減ってくるわけで、勢い埋もれた秘曲が増えて来るのですが、これが又魅力的に聴こえ、聴いたとたんに親しみを覚えさせるものとなっていることです。近年録音に関して、同じスタンスに立つ松田さん強力なエンジニアとして加わってくださることになり、かくなう上は辻井さんには末永く小品集を録っていただき、有名曲はもちろん、歴史に埋もれた秘曲の魅力をも発信し続けてほしいと願うのは私だけではないでしょう。』(オタケンレコード 太田憲志)
TKC-101
buyボタン
価格帯:B
愛のよろこび〜辻井淳、ヴァイオリン小品集
 ヴュータン:6つのサロン風小品 Op.22 より
  〔第1番「華麗なるサロン風小品」 Op.22 No.1 /第2番「エア・ヴァリエ」 Op.22 No.2 〕
 フバイ:5つの性格的小品 Op.51〜「ボレロ」 Op.51 No.3 / アウリン:4つの水彩画〜第2曲「ユモレスク」
 ヴァイル:ユーカリ・タンゴ / ドルドラ:セレナーデ第1番 イ長調 / メトネル:おとぎばなし Op.20 No.1
 ランデッカー:サルタレッロ奇想曲 Op.17 No.2 / マルティーニ:愛のよろこび
 ハルフテル:バレエ「ソナティナ」〜ジプシーの踊り / トセリ:セレナーデ Op.6 No.1
 ジット:「モザイク」12の小品〜第12番「ボレロ」 Op.95 No.12 / サマズィユ:スペインの歌
 ディニーク:ひばり / ヴィエニャフスキ:クヤヴィアク / コープランド:「ロデオ」〜ホー・ダウン

  辻井淳(Vn) 藤井由美(P)
 録音:2013年8月、ガリバーホール、高島市、滋賀県。プロデューサー:太田憲志(オタケンレコード)。『 NHK Eテレ「クインテット」のアリアさんのヴァイオリンでお茶の間にお馴染みとなった辻井淳のオタケンレコード移籍第一弾のヴァイオリン小品集!今回も聞き覚えのある名曲から SP レコードより楽譜を起こしたという秘曲まで網羅したヴァイオリン・ファン必携の1枚となっております。』
OTAKEN RECORDS (CD-R) 仕様盤全点廃盤
 OTAKEN RECORDS が当初発売していたCD-Rアイテム[記号:TK、TKW ]は、全点廃盤のため入手不能となっています。


トップ・ページへもどる