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輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。 |
DOREMI (加) 特記以外 1枚あたり¥2970(税抜¥2700)旧譜はこちらから。 | ||
含・初出、マルタ・アルゲリッチ・ライヴ Vol.9 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37 (*) ショパン:マズルカ〔嬰ハ短調 Op.41 No.4 (おそらく Op.41 No.1 ) (###) / ヘ短調 Op.63 No.2 (##) /ハ長調 Op.24 No.2 (##) 〕/ バラード第3番 変イ長調 Op.47 (#) /スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31 (#) プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28 (#) / ラヴェル:水の戯れ(#) ショパン:夜想曲 ハ短調 Op.48 No.1 (+) J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826 シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 マルタ・アルゲリッチ(P) シャルル・デュトワ指揮スイス・ロマンドo.(*) | ||
録音:1973年10月17日、ローザンヌ(*) /1967年12月2日-3日〔1967年12月2日?〕、ベルリン、放送用(#) /1965年、ワルシャワ(+) /1967年4月1日、ルートヴィヒスブルク、放送用(無印) 、すべてライヴ| (##/###以外):おそらく初出音源|既出の可能性があるCD: DG, 477 755-7 〔1967年12月3日の記載〕(##/###) 。# (###) はバックインレイ写真で上記のように印刷され代理店のアナウンスもこの表記となっていますが、実際には各種資料にもある通り Op.41 No.1 だと思われます(実際の Op.41 No.4 は変イ長調)。誤記のまま供給されますのでご了承ください。 (*)、(+)とバッハのパルティータ第2番は既知中、アルゲリッチ最若時、逆にプロコフィエフのソナタ第3番は同様に現時点で彼女最後年の同曲録音と思われる。(*)は2004年に収録されたアバド&マーラー室内管との録音が登場するまで、彼女の音盤レパートリーには存在しなかった曲目。 1967年12月ベルリンでの放送録音は 初出の放送録音ばかりを集め DG から2010年にリリースされたアルバム「アルゲリッチ〜ショパン名演集」に含まれていたもの。練習曲 Op.10 No.4 、 マズルカが Op.41 Nos.1-2, Op.24 No.2, Op.33 No.2, Op.63 No.2 の5曲、さらに夜想曲が Op.15 No.1 と Op.55 No.2 の2曲、以上8曲が1967年12月3日 RIAS 放送局の演奏だとされる。しかしディスコグラフィやマニア間流通音源には前日1967年12月2日 自由ベルリン放送協会(SFB)での演奏とされる録音もあり、ショパンに関してはマズルカのうち3曲、 Op.41 No.1, Op.24 No.2, Op.63 No.2 が共通している。これら3曲が別の録音なのか、実際には1種類しかないのかのどちらかは不明。今回のリリースで1967年12月2日-3日とされている全7曲は、マニア間で1967年12月2日とされている音源の曲目と同一。 | ||
含・初出、マルタ・アルゲリッチ・ライヴ Vol.8 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 (*) シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 (#) ◆東京リサイタル 1976 (+) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10 No.3 バルトーク:ピアノ・ソナタ Sz.80 ショパン:24の前奏曲 Op.28 D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.141, L.422 ショパン:マズルカ第40番 ヘ短調 Op.63 No.2 マルタ・アルゲリッチ(P) シャルル・デュトワ指揮イェーテボリso.(*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo.(#) | ||
録音:1972年10月27日、イェーテボリ(*) /1971年3月29日〔あるいは + 1971年3月31日〕、ミュンヘン、放送用(#) /1976年6月8日、東京文化会館(+)、すべてライヴ| (+以外):おそらく初出音源|既出CD-R: JOY, JOYCD-9025 (+) 〔廃盤、入手不能〕。 ことに珍しいのが来日時の東京文化会館リサイタル。比較的珍しい曲目で構成されており、ベートーヴェンの当ソナタとショパンの Op.28 全曲は既知中最後年、同様にバルトークは既知中最若時の録音、これらは彼女による既知音源が3〜4種しか無い。 | ||
PASSACAILLE (白) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)旧譜はこちらから。 | ||
J.S.バッハ:イギリス組曲 全曲 BWV.806-811 〔第1番 イ長調 BWV.806 /第4番 ヘ長調 BWV.809 / 第2番 イ短調 BWV.807 /第5番 ホ短調 BWV.810 / 第3番 ト短調 BWV.808 第6番 ニ短調 BWV.811 〕 |
ロレンツォ・ギエルミ(Cemb) | |
録音:2021年6月21日-23日、サン・ミケーレ教会、カヴォナ、イタリア|使用楽器:2014年、ヒュッケスヴァーゲン、 Detmar Hungelbert 製作〔モデル:1710年頃、ベルリン、Michael Mietke 製)。2021年に発売された素晴らしい「6つのパルティータ」 (PAS-1105) も記憶に新しいギエルミ、次なるバッハの注目盤「イギリス組曲」が登場。オルガニスト、チェンバリスト、指揮者として古楽界を牽引する名匠でありバッハ作品の優れた解釈者でもあるロレンツォ・ギエルミによる、眼の醒めるような名演。「イギリス組曲」というタイトルは必ずしもバッハの意図したものではなく、例えば末息子ヨハン・クリスティアン・バッハの所有していた筆写譜に「イギリスのある人のために作曲」と書かれている、というようなことが由来となっている。比較的平易な「フランス組曲」と比べると技術的な難易度が上がり、前奏曲と様々な舞曲からなる伝統的な組曲から、優雅さと高貴さを保ったまま充実した作曲技法が展開されていく。演奏者にとって腕の見せ所も多い、聴き応えある作品。 | ||
芸術的共鳴 〜17世紀イタリアのアーチリュート&テオルボ作品集 アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638頃):トッカータ〔第20番/第15番〕/ガリアルダ第3番 ピエトロ・パオロ・ライモンド(1578以降-1647):トッカータ/フーガチ プリアーノ・デ・ローレ(?-1565)、ジョヴァンニ・バッティスタ・スパーディ(?-1590):別れのときは ピエトロ・パドロ・メッリ(1575-1620):半音階的カプリッチョ/コレンテ「ラ・サンソーナ」/ ガリアルダ〔ラ・クラウディアーナ/ラ・ファルネーゼ〕 マウリツィオ・カッツアーティ(1616-1678):バレット第6番 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー(1580-1651): トッカータ〔第2番/第6番〕/アルペッジャータ/パッサカリア/コレンテ第1番/トッカータ/ ヴィラネッラ「浮世はお世辞にも」/ガリアルダ第13番 /半音階的コレンテ第7番 アレッサンドロ・ピッチニーニ:トッカータ〔第7番/第4番/第11番〕/ガリアルダ第3番/ アリア「フォリア・ロマネスカ」/コレンテ第2番/チャコーナ ルカ・ピアンカ(アーチリュート/テオルボ) | ||
録音:2021年。17世紀初頭、イタリアの音楽は大きな変革を遂げた。ポリフォニーの厳しい制約から解放され、単旋律の歌によるモノディーというジャンルが発展したのです。その伴奏者として登場したアーチリュートやテオルボといった新しい撥弦楽器には、歌われる人間の情熱を説得力を持って支えるために、音色、強弱、緩急を駆使した即興的かつ饒舌な演奏が要求された。そうして高められた奏法は独奏曲にも反映され、質の高い楽曲が残されることとなる。イル・ジャルディーノ・アルモニコ創設メンバーのルカ・ピアンカが、そうして高められた独奏曲を華麗に奏でたアルバム。 | ||
ある皇帝のカントールの肖像〜ヨハネス・トゥールー(1460頃活躍):作品集 Adieu m 'amour, adieu ma joye / O generosa nata David / O gloriosa regina mundi / Mais que ce fut secretement / O castitatis lilium / O florens rosa / Fors seulement / O gloriosa regina mundi in varia prolationes species /マニフィカト/ Mon œil lamente / Missa Mon œil ヴォイチェフ・セメラード指揮カペラ・マリアーナ | ||
録音:2021年。 Tonrroutt 、Thauranth 、Tauront 、Taurath 、Torenthとさまざまな綴りで書き記されいくつかの写本に登場するヨハネス・トゥールー(JohannesTourout)は、長い間謎に包まれていた作曲家。ハプスブルク家の皇帝フリードリヒ3世の礼拝堂でカントールを務めていた人物で、高い作曲技術を持ち、中欧でとても人気があったようだ。まとまった録音は珍しく、ミサ曲やラテン語のモテット、フランス語による世俗的なシャンソンなど15世紀のポリフォニーの幅広い様式が収められたこのアルバムは、資料的にも大変貴重なものと言える。 | ||
ティム・マリエン(1975-):地下組曲 地下組曲(2020) [ティップトゥ・カンパニー、シャンダクション/2020年11月]/ Toeenwas (2010) /メリッサ (2001) [アンサンブル・イクトゥス/2012年4月、2005年1月]/ 沈黙がその背を破る場所(2016) [アンサンブル・テンポラム/2016年9月] | ||
録音:[/内]| Passacaille "plus" シリーズ。ティム・マリエンは1975年ベルギー生まれの作曲家。ハリー・パーチに影響され、独自の微分音を駆使した作品を書いている。チェンバロ、ギター、マンドリンといった撥弦楽器をリチューニングして、自由な音程を出せるストリングスと合わせることによって調子っぱずれな世界を描く「地下組曲」をはじめ、不思議な浮遊感に彩られた作品集。 | ||
SPECTRUM SOUND (韓国) 特記以外 1枚あたり¥3520(税抜¥3200)#今回、当初掲載していたイザベル・ファウスト + メルニコフ&シュタイアー、マウリツィオ・ポリーニ、クン=ウー・パイク、内田光子の各アイテムは、それぞれ発売中止、あるいはレーベル回収(廃盤)となりました。今後の入荷予定はございません。ご案内済アイテムはこちらから。ただし元々限定盤とされており、既に廃盤も発生しています。御注文可能となっているものでも、今後入荷しないアイテムがあるかもしれません。 | ||
含・初出、オハン・ドゥリアンへのオマージュ〜 1971・1980・1981年ライヴ音源集 ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜第1幕への前奏曲(*) ハイドン:交響曲第102番 変ロ長調 Hob.I: 102 ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版) モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲(#) ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(##) オハン・ドゥリアン指揮 フランス国立o.(*)、フランス放送新po.(*以外) | ||
録音:1971年1月13日(*)、1981年5月8日(#)、シャンゼリゼ劇場(*/#/##) /1980年5月22日、メゾン・ドゥ・ラ・ラジオ・パリ 104 スタジオ(無印)、すべてパリ、ステレオ、ライヴ| (#/##以外):おそらく初出音源|既出CD-R: Lanne Historical Collection, LHC-7082 (#) / Eternities, ETCD-246-S (##) 〔ともに廃盤、入手不能〕| Recorded by France Musique of Radio France | Licensed by Radio France | 24bit/192kHz Digital remastering from the original master tapes |解説:平林直哉。 イスラエルに生まれたアルメニアの指揮者オハン・ドゥリアン [Ohan Dourian] 〔アルメニア語: Օհան Դուրյան |ローマ字翻字例: Ohan [Ogan] Durjan [Durian/Duryan/Dourian] 〕 (1922-2011)の生誕100年オマージュ・アルバム。 Philips (→Decca) へショスタコーヴィチの交響曲第12番を録音しているので、これでご存じの方も多いだろう。なお、公式サイトにおける彼のアルファベット表記は "Ogan Durjan’narc" 〔オガン・ドゥリアンナルク〕とされる(当盤ジャケットでは "Ogan Durjan’Narc" |姓の表記違いについて公式サイトでの説明は一切ない)。 "’narc" というのはネット上で調べた限りでは他のアルメニア人姓名でも見当たらず、詳細不明〔10世紀のアルメニア人聖人に Gregory of Narek という似た綴りの人がいるが、関係はあるのだろうか?〕。 なお日本で(##)が FM 放送された際や、1970年代-1980年代?には欧米でも「オーガン・ドナルク [Ogan d'Narc] 」と呼ばれた時期がある模様で、前記の「ドゥリアンナルク」を短縮形にしたとも思えるがこちらも詳細不明。このあたりの混乱もマニア心をくすぐる一因と言えるのかもしれない。 ドゥリアンは1922年イェルサレム生まれ。同地の音楽学校で学んだのち、パリにてロジェ・デゾルミエール(1898-1963)とジャン・マルティノン(1910-1976)に指揮を師事している。正規録音が少ないために日本ではその名は親しまれていないが、ドゥリアンの音楽は一聴価値ありの唯一無二の実に見事な物。悠然としたワーグナー、たっぷりと歌うハイドン、驚くほど遅いテンポから不思議な響きを生み出すストラヴィンスキー、スケールの大きなモーツァルト、そして立派かつ柔らかな響きがこの上なく美しいブルックナーと、“ドゥリアン節 "炸裂の演奏を展開している。この度のリリースは未亡人アリス・ドゥリアン全面協力のもと実現。記念すべき年に復刻された熱量高いドゥリアンの演奏をご堪能頂きたい。 | ||
APR (英)特記以外 1枚あたり¥2970(税抜¥2700)旧譜はこちらから。 | ||
フレンチ・ピアノ・スクール、 マルグリット・ロン Vol.2 〜ショパン、ドビュッシー、ミヨー&ラヴェル ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49 [1929年3月11日〔と代理店アナウンスにあるが1929年5月11日〕]/ マズルカ 嬰ヘ短調 Op.59 No.3 [1929年11月6日]/ワルツ 変イ長調 Op.64 No.3 [1929年6月3日]/ ワルツ 変ニ長調 Op.70 No.3 [録音:1929年11月12日]/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 [1933年3月6日]/ 子守歌 変ニ長調 Op.57 [1937年1月12日]/幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66 [1937年1月12日]/ スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31 [1936年7月23日、1937年5月10日]/ ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21 [フィリップ・ゴベール指揮パリ音楽院o./1929年6月28日-29日] ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調[ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ指揮管弦楽団/1932年4月14日] ドビュッシー:2つのアラベスク[1930年7月10日]/版画〜第3曲 雨の庭[1929年11月12日] レントより遅く[1929年11月6日] ミヨー:ピアノ協奏曲第1番 Op.137 [ダリユス・ミヨー指揮管弦楽団/1935年4月5日-6日]/ ブラジルの郷愁 Op.67 〜第12曲 パイサンドゥ[1935年5月10日]/ 秋 Op.115 〜第2曲 アルファマ[1935年5月10日] ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調[ジョルジュ・ツィピーヌ指揮パリ音楽院o./1952年6月12日] マルグリット・ロン(P) | ||
録音:[内]|リマスタリング:マーク・オバート=ソーン。 フォーレとダンディを収録した Vol.1 (APR-6038) に続く第2弾。ロンのCDは、当時原盤権を保有していた EMI からはなぜか協奏曲やティボーらとの室内楽などばかりが復刻され、他レーベルから復刻されたものも多くがそれに倣い、さらに独奏曲が復刻されたのは作曲家のアンソロジー・アルバムばかり、かろうじて Cascavelle から4枚セットが出ていたが廃盤になっていた。また、ショパンの協奏曲は後年クリュイタンス指揮で再録音したためか、この1929年録音は過去にケン・レコードから Wing Disc, WCD-42 〔廃盤〕で一度CD化されたのみと思われる。フレンチ・ピアニズムの愛好家ならば必携のアイテム。 | ||
ほぼ初復刻、ウナ・ボーン〜オーストラリアにおける録音のパイオニア パーセル/アルフレッド・モファット編曲:2つのブレ[1925年6月15日] ウィアリアム・シールド/アルフレッド・モファット編曲:ウェストモーランド伯爵夫人の喜び[1925年6月15日] モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331 「トルコ行進曲付」〜トルコ行進曲[1925年9月16日] モーツァルト/パルムグレン編曲:ディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334 〜メヌエット[1923年6月6日] ウェーバー:華麗なるロンド 変ホ長調 Op.67 [1924年7月7日] シドニー・スミス:噴水 Op.17 [1925年9月16日] ステファン・ヘラー:タランテラ 変イ長調 Op.85 No.2 [1916年8月24日] ヴェルディ/リスト編曲:歌劇「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ S.434 [1916年8月23日] ワーグナー/リスト編曲: 歌劇「さまよえるオランダ人」の紡ぎ歌 S.440 [1916年8月23日]/ 楽劇「トリスタンとイゾルデ」によるイゾルデの愛の死 S.447 [1917年10月31日]/ 歌劇「タンホイザー」〜ヴァルトブルク城への客人の入場 S.445 No.1 (短縮版)[1917年10月31日] ズガンバーティ:組曲 ロ短調 Op.21 〜第5曲 旋律的な練習曲[1924年7月7日] スメタナ:チェコ舞曲第1巻〜第4曲 ポルカ 変ロ長調[1925年11月25日] クサヴェル・シャルヴェンカ:ポーランド舞曲 変ヘ短調 Op.3 No.1 [1926年10月18日] パデレフスキ:伝説 Op.16 No.1 /幻想的クラコヴィアク Op.14 No.6 [1926年10月7日] チャイコフスキー:四季 Op.37b より〔6月 舟歌[1923年6月6日]/11月 トロイカ[1923年6月27日]〕/ ユモレスク Op.10 No.2 [1925年3月19日]/ワルツ 嬰ヘ短調 Op.40 No.9 [1925年3月19日] イグナシオ・セルバンテス:6つのキューバ舞曲[1923年4月11日] アルベニス:スペイン組曲第1番 Op.47 より 〔第1曲 グラナダ(セレナータ)/第3曲 セビリャ〕[1923年4月24日、6月6日] グラナドス:モレスク[1923年4月24日] グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7 (フィナーレ短縮版)[1921年4月20日]/ 抒情小品集〔第1集 Op.12 より[第2曲 ワルツ/第6曲 ノルウェーの旋律/ 第5曲 民謡/第4曲 妖精の踊り][1925年3月19日]/ 第3集 Op.43 より[第1曲 蝶々/第4曲 小鳥/第6曲 春に寄す][1917年10月31日]/ 第8集 Op.65 〜第6曲 トロールハウゲンの婚礼の日[1925年3月19日]〕 オーレ・オルセン:フモレスケ/子守歌/マズルカ[1924年7月7日] シンディング:春のざわめき Op.32 No.3 [1925年9月16日] パルムグレン:フィンランドのリズム Op.31 より〔第1曲 カレリアの踊り/第2曲 メヌエット/ 第4曲 メヌエット=ワルツ〕[1924年6月27日]/ 春 Op.47 〜第4曲 夕べのささやき[1923年4月11日] シャミナード:演奏会用練習曲集 Op.35 より〔第2曲 秋[1915年3月16日]/第3曲 糸を紡ぐ女[1914年4月22日]〕/ クレオールの踊り(ハバネラ第2番) Op.94 [1925年11月25日]/ ピエレット(エール・ド・バレ) Op.41 [1925年11月25日]/森の精 Op.60 [1916年8月24日] ウナ・ボーン:小さなヴァルス・カプリス[1914年4月22日]/カプリス[1914年4月22日]/ 夜想曲[1926年3月5日]/グロテスクな行進曲[1923年4月24日] シリル・スコット: 即興曲 Op.41 [1923年4月24日]/ サマーランド Op.54 より〔第2曲 東方からの歌/第4曲 妖精たち〕[1923年6月6日]/ 3つの小さなワルツ Op.58 〜第1番[1923年4月24日]/ハクセキレイ Op.71 No.3 [1923年4月24日] ウナ・ボーン(P) | ||
録音:[内]|数曲を除き初CDフォーマット化( LP 以降の初復刻)|原盤: The Gramophone Company/HMV |エクゼクティヴ・プロデューサー:マイケル・スプリング|リマスタリング・エンジニア&キングズ・カレッジ所蔵盤トランスファー:アンドルー・ハリファックス|ブリティッシュ・ライブラリー所蔵盤復刻:カール・ジェンキンズ|解説:ジェレミー・ニコラス。#国内代理店が『ウナ・ボーンの残したほぼすべての録音が初CD化』とアナウンスしているが、英文誤読。 ▼ブックレットに1面分『1928年』録音だという誤記がありますが、これはプロデューサーによると「1925年9月16日が正しい」とのこと。ダウンロード品は訂正されましたが、フィジカル品(実商品)は現状ママで供給されます。 今日では完全に忘れられているといっていいピアニストのウナ・ボーン(1882-1974)は、イギリス人の両親の元オーストリアのメルボルンで育ち、まず神童として大きな名声を得た。同郷の国際的歌手ネリー・メルバ(1861-1931)のツアーに伴奏やソロ奏者として複数回同行、また1914年にはメアリー・オヴ・テック(イギリス国王ジョージ5世王妃/エリザベス2世女王祖母)のために御前演奏、同時期に演奏を聞いたゴドフスキーから弟子になるよう誘われたり、ヴィオラ奏者のライオネル・ターティスと知己であったりと、1920年代まで特にイギリスを中心に母国とヨーロッパで大活躍していた。1930年代も3大陸を股にかけて活躍、1939年にオーストラリアへ帰国し1942年以降は教師活動に尽力したようだ。 一方で92歳まで長命したにも関わらず録音は40歳代中頃までのものしかなく( HMV へは曲目重複こそあるものの全部で91タイトルを残したとされ、当時の人気ぶりが伺える)、これらが内容的にサロン的な小品と判断されたためもあってか、1930年代までにほぼ廃盤となって以降 LP では1曲も復刻されず、 CD も1曲単位かつ数曲しかリリースされたことがない。 当盤の曲目は、短期間師事したことがあるというシャミナード、フィナーレに1〜2分ほどのカットがあるものの、世界初かつ SP 期唯一の全曲録音となったグリーグのソナタ(作曲者の1903年自作自演録音があるが2楽章分のみ)に加え、珍品を含む北欧作品、リスト編曲のワーグナーやヴェルディ、さらには自作自演等々ヴァラエティに富んでいる。当盤に含まれていない大曲録音としてはモーツァルトのソナタ K.378 、シューマン「子供の情景」抜粋、イギリスのヴァイオリニスト、マージョリー・ハワード(1885-1953)と共演した短縮版「クロイツェル」、フランク&エルガーの各ヴァイオリン・ソナタがあるらしい(すべて未復刻)。 演奏はとにかく指の回るピアニストだというのが第一印象。曲によっては少々軽すぎるような、あるいは弾き飛ばすような癖がないでもないが、これだけのテクニックとピアニズム、さらに広大なレパートリーを持っていた人が今日忘れられているというのは大きな損失といえる。マニアにとってはこれらの俯瞰像を一度は聞いておきたいピアニスト。 |