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DOREMI

1枚あたり¥2970(税抜¥2700)


ハイフェッツ、リヒテル等、旧東欧圏演奏家のライヴに強いカナダのレーベル


 カナダのレーベル Doremi には、DHR-77100、DHR-6000、GRIといった通常録音のシリーズもあるが、その目玉は「LEGENDARY TREASURES」という歴史的録音だろう。実はこのレーベル、経営者がチェロ奏者オーフラ・ハーノイの親戚で、 BMG (現 SONY Classical )と関係が深かった。1980年代中頃から1990年代後半まで、 BMG の看板アーティストとして一世を風靡した美人チェリストのハーノイは、若い頃は録音をDOREMIへ行っており、それらも今は RCA RED SEAL レーベルで発売されている。
 そのような関係に加え、一時旧・露メロディアのロシア国外発売を受け持ったことがあるBMGを経由しての繋がりか、アメリカのアーティストはもちろん、ロシアや東欧圏、果てはイスラエルの演奏家までもを含む、数々の初発売ライヴ録音やSPのCD初復刻が、このシリーズには目白押し。オイストラフ、ハイフェッツ、I.ヘンデル、モリーニ、リヒテル、ギレリス、セゴビア、マイケル・レビン等々、コレクターには見逃せないアーティストがずらりと並ぶ。新譜も定期的に発売されており、このレーベルの動向には目が離せない。
 

 2022年6月追記:当レーベルは2022年4月に「新譜と再プレス・アイテムのそれぞれ一部が CD-R 化されるものの、レーベルが区別しておらず、代理店でも区別がつかないので全点を CD-R 仕様として扱う」旨記載しておりましたが、新たに代理店から「2022年6月までにCD-Rプレス化されたものを除き、全点をプレス盤で継続販売する」旨のアナウンスが届きました。
 国内代理店からの2022年6月アナウンス(一部当店で品番や商品内容を加筆)
『 DOREMI レーベルの商品仕様について、4月に一度「CD-Rに変更になる」とご連絡を差し上げましたがその後レーベルから続報があり、再度、通常CDとしてプレスされることとなりました。ただ、すでに一部の商品はCD-Rで生産されているため、以下のタイトルは引き続きCD-Rでの流通となります。 ■ DHR-8109 「エドマンド・クルツ」, ■ DHR-8120 「オレク・カガン&ナターリヤ・グートマン〜ライヴ集」, ■ DHR-8149 「セゴビアとその同時代人たち Vol.15 」, ■ DHR-8153/4 「アイザック・スターン・ライヴ Vol.10 」, ■ DHR-8155 「ジュリアン・ブリーム録音集 Vol.3 」, ■ DHR-8158/9 「レオン・フライシャー・ライヴ Vol.1 」, ■ DHR-8161/2 「ルドルフ・ゼルキン・ライヴ Vol.1 」, ■ DHR-8163/4 「ブロニスワフ・ギンペル・ライヴ Vol.1 」, ■ DHR-8165/7 「ルドルフ・ゼルキン・ライヴ Vol.2 」 これ以外のタイトルはすべて通常CDでの流通となります。(中略)追加生産や今後発売の新譜も、通常CDになります。』
 「2021年夏ごろまでに発売された全アイテムはプレス盤継続」、「2021年末-2022年中頃までに発売された新譜の一部がCD-Rプレスで継続(該当アイテムは個別に記載)」ということになりましたが、当店では諸事情を鑑み、引き続きプレス盤を指定したご注文はお受けできないものとさせていただきますので、ご了承の程お願いいたします。なお、2022年まで当レーベルには基本的に廃盤がありませんでしたが、今回プレス盤がほぼ確約されたため、逆に今後品切になったアイテムによっては、再生産されず廃盤となるものが出るかもしれません。
 ▲なお、2022年4月の代理店アナウンスも、参考のため以下に引き続き掲載します(上記『緑文字』内と相違する記述は、
上記がアップデート後の内容です)『これまで基本的に「通常CD」としてご案内してきましたが、最近のレーベルの方針として、製造数が少ない場合は「CD-R」でプレスを行うことが判明いたしました。現時点では通常CDとして流通しているタイトルも多数ありますが、途中からCD-Rに変更になる可能性があること、その切り替わるタイミングが読めないこと、また新譜に関しても確実なご案内をするのが困難なことを鑑み、 DOREMI レーベルのご案内済みの商品仕様を、登録上、すべて「CD」から「CD-R」に変更させて頂きます。(中略)今後発売の新譜のご案内も、「CD-R」としてご案内させて頂きます。何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。』
LEGENDARY TREASURES
アラウ&ジュリアードSQ〜
 1963&1964年、合衆国議会図書館ライヴ

 シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」(*)
 フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調(+)
 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81(#)
 モーツァルト:ピアノ三重奏曲 ハ長調 K.548(#)
クラウディオ・アラウ(P)
ジュリアードSQ
ジュリアス・
 レヴァイン(Cb;*)
 録音:1963年12月19日(*/+)、1964年12月12日、合衆国議会図書館、ライヴ。
 合衆国議会図書館秘蔵音源CD化シリーズ第1弾。1962年にブダペストSQを継いで合衆国議会図書館のレジデンス・クァルテットとなり、2002/2003年のシーズンに40周年を迎えるジュリアードSQ。それを祝い、現地では1年を通じて記念演奏会が催されるが、DOREMIからは秘蔵ライヴ音源がCD化されることになった。当盤は2003年が生誕100年にあたるアラウとの珍しい顔合わせによるピアノ五重奏曲集で、ソナタ以外はアラウによる室内楽録音という点でも貴重。音質良好なモノラル。
ジュリアードSQ、米国国会図書館ライヴ Vol.2
 〜モーツァルト:弦楽五重奏曲集

  [ハ長調K.515(*)/ト短調K.516(#)/ハ短調K.406(#)/
   ニ長調K.593(+)/変ホ長調K.614(**)]
ワルター・トランプラー(Va)
ジュリアードSQ
 録音:1967年10月13日(*)/1967年4月7日(#)/1966年4月8日(+)/1964年4月10日(**)、以上米国国会図書館。ステレオ・ライヴ。初出音源。
 アラウとの共演によるピアノ五重奏&三重奏曲集(DHR-5701/2)に続く同シリーズの第2弾。全て初出ということもあり、室内楽ファンなら見逃せないモーツァルトが登場。今回のゲストはブダペストSQとも全集を録音している(1965年&1966年)名手トランプラー。
ジュリアード四重奏団〜合衆国議会図書館ライヴ Vol.3
 ブラームス:
  弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op.18(*)
  弦楽六重奏曲第2番 ト長調 Op.36(+)
ジュリアードSQ
 [ロバート・マン、
 イシドア・コーエン(Vn)
 ラファエル・ヒリヤー(Va)
 クラウス・アダム(Vc)]
ワルター・トランプラー(Va)
レスリー・パーナス(Vc;*)
バーナード・グリーンハウス(Vc;+)
 録音:1965年10月8日(*)、1964年10月23日(+)、米合衆国議会図書館、ライヴ。
 室内楽ファン注目のシリーズ。今回のブラームスももちろん完全初出。あまりにも有名な第1番の第2楽章など、聴けば聴くほどに惚れ惚れするくらいの素晴らしさで、醍醐味満点。
モーツァルト:
 ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478(*)
 ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493(*)
 フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285(+)
ルーカス・フォス(P;*)
ジュリアス・ベイカー(Fl;+)
ジュリアードSQ
 録音:1965年4月16日(ステレオ)、1950年10月29日(モノラル)、米国議会図書館、ライヴ。
 ジュリアード四重奏団の秘蔵ライヴ・シリーズ第4弾。ここでは豪華な共演陣に注目。20世紀アメリカを代表する大作曲家フォスは、バーンスタインの第2交響曲の録音でピアノを担当、自作協奏曲第2番を自らのピアノで初演するほどの名手だが、このモーツァルトにおける異常な解釈は彼ならでは。ベイカーもシカゴ響やニューヨーク・フィルなどの首席を歴任した大物で、キングレコードにも録音がある。
ジュリアード四重奏団〜合衆国議会図書館ライヴ・シリーズ Vol.5
 シューマン:
  ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44(*)
  弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41 No.1(+)
  弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.41 No.2(#)
  弦楽四重奏曲第3番 イ長調 Op.41 No.3(**)
レナード・バーンスタイン(P;*)
ジュリアードSQ
 [ロバート・マン(第1Vn)
 イシドア・コーエン(第2Vn;*)
 アール・カーリス(第2Vn;+/#/**)
 ラファエル・ヒリヤー(Va)
 クラウス・アダム(Vc)]
 録音:1963年4月19日(*)、1966年10月21日(+)、1966年12月19日(#)、1967年3月31日(**)、合衆国議会図書館、ライヴ。
 なんといっても名手バースタインをソリストに迎えた五重奏が聴きもの。稀代の全身音楽家バーンスタインの才気ほとばしるピアノとのスリリングなやりとりは時代を超えて語りつぐべきとびきりの内容。こののち1968年4月に同じ顔合わせで同曲が米Columbia(Sony)に録音されているが、当ライヴはもちろん完全初出。ニューヨークのレナード・バーンスタイン事務所の許諾を得てリリースが実現した。
ジュリアード四重奏団、
 米合衆国議会図書館ライヴ・シリーズ Vol.6

 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 KV.581(*)
 ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115(#)
ハロルド・ライト(Cl;*)
スタンリー・ドラッカー(Cl;#)
ジュリアードSQ
 録音:1963年10月11日(*)&1968年12月19日(#)、以上、米合衆国議会図書館、ライヴ。
 ジュリアード・カルテットによるシリーズ第6弾はクラリネット五重奏の2大名曲。ボストン響のライトにNYPのドラッカーと、それぞれメジャー・オケの首席奏者を務めた名手との共演がポイント。代理店によると「1946年の創設以来60周年という長いキャリアから多数の同曲異演盤が知られる一方で、当アンサンブルにとって両作品については初めてではないにせよたいへん貴重というべきで、このたびのリリースの意味は小さくありません。しかも、このライヴを含めてゲストとは共演機会にも恵まれていて、演奏内容もとびきりなのですからなおさら価値あるところです。」とのこと。室内楽の醍醐味ここに極まれりといった感で、充実のひとときを与えてくれることだろう。
DHR-7300
(CD+BOOK)
絶版
ペーテル・フュレプ&キャプラン財団監修:マーラー・ディスコグラフィ(増補改訂第2版)
 ・付属CD(初CD化音源/分売予定無し); マーラー:交響曲第4番 ト長調
  [コリー・ベイステル(S) パウル・ファン・ケンペン指揮ヒルヴェルスム放送po.
ダヴィド・オイストラフ Vol.1
 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番(*)
 チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番Op.11(#)
 シューベルト:弦楽四重奏曲第14番〜第2楽章(+)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ドミトリー・
 ショスタコーヴィチ(P;*)
ミロシュ・ザードロ(Vc;*)
ピョートル・
 ボンダレンコ(Vn;#/+)
ミハイル・テリアン(Va;#/+)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc;#/+)
 録音:1946年(*)/1948年(#)/不詳(+)。原盤:全てメロディア、SP復刻。
 国内でもシリーズでCD化されたチェコの名手、ザードロが加わっているのがうれしいポイント。
ダヴィド・オイストラフ Vol.2
 モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲
ウラディーミル・ソロキン(Cl)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ピョートル・ボンダレンコ(Vn)
ミハイル・テリアン(Va)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc)
 録音:1940年代後半。メロディア録音の復刻。ソビエト以外で発売されるのは極めて珍しいものであるという。
セゴビアとその同時代人たち Vol.1
 アルベニス:グラナダ(*)/朱色の塔(*)/セビリャ(*)
 グラナドス:
  トナディーリャ(*)/スペイン舞曲集第5番(*)&第10番(*)
 タレルガ:
  アルハンブラの想い出/
  前奏曲第5番/第6番/第11番&第12番/ムーア風舞曲
 シレーラ:子供の踊り/セレナータ/サパテアード
 キャンピオン:エア/ソナタ/ジーグ/ガヴォット/フーガ
 ミラン:パバナ
 ナルバエス:「牡牛の番をして」による4つの変奏
 サンス:カプリッチョ
 フェランディエール:ロンド
 アグアド:アレグロ
 ソル:グランド・ソナタ第1番
アンドレス・セゴビア(G;*)
&フリオ・マルティネス・
  オヤングレン(G)
 ギターの大御所セゴビアと、彼の活躍した時代には同じように有名でありながら、現在では一般にあまり名の知られていない奏者を一枚のCDに収録するという好企画シリーズ。 セゴビアの方は1945年米デッカ録音で長く廃盤状態であったもの。オヤングレンは1930年代-1940年代にかけて活動していた奏者で、ルーズベルト大統領の時代にNYPと共にホワイトハウスで演奏したこともあるという。ここでは1937年のコロムビア録音を収録。初CD化。
セゴビアとその同時代人たち Vol.2
 D.スカルラッティ:ソナタ(*)
 パガニーニ(ポンセ編):ロマンツァ(*)
 ラモ−:メヌエット(*)
 パーセル:新しいアイルランドの調べ(*)/
       メヌエット(*)/ジーグ(*)
 ダウランド:ガリアード(*)
 A.スカルラッティ(ポンセ編):
  ガヴォット(*)/サラバンド(*)
 ハイドン:メヌエット(*)/アンダンテ(*)
 ゴメス:スペイン歌によるポプリ/
      トレモロ/アンジェリータ/アンダルーサ組曲
 チャピー(ゴメス編):ムーア風セレナータ
 マスネ(ゴメス編):エレジー
 トロバ:ファンダンギーリョ
 グラナドス(ゴメス編):
  孤児/プレイエラ舞曲第5番
 ネヴィン(ゴメス編): ロザリオ
アンドレス・セゴビア(G;*)
&グィジェルモ・ゴメス(G)
 セゴビアは1944年米デッカへの録音。一方ゴメスは特にメキシコで有名であった奏者。作曲家、編曲者としても著名で、1928年にはNYPが彼の作品「アンダルーサ組曲」を演奏したこともあるという。ここに収められているのは、同年に同地で収録されたコロムビア録音。ちなみにセゴビア、ゴメス共全曲このCDが初出ということで、ギター・ファンは要注目だ。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.1
 ディニーク:ホラ・スタッカート(2種)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:潮騒(3種)
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(2種)
 ゴドフスキー(ハイフェッツ編):
  30日物語〜第11曲「古きウィーン」
 メンデルスゾーン:歌の翼に(4種)
 クレランボー:ラルゴ(2種)
 ブラームス:
  ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章/第3楽章(*)
 ファリャ:スペイン民謡組曲〜ホタ(*)
 ドホナー二(クライスラー編):アダージョ(#)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番〜第1楽章(+)
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
エーリヒ・クライバー指揮(*)
ハワード・バーロウ指揮(+)
コンサート・ホールo.
 全曲このCDが初一般発売。無印の小品は1932年のベル・ラボラトリーの録音。残りは放送録音で、1945年(*)と1943年頃(#/+)。ブラームスの協奏曲は一楽章が無いのが本当に惜しまれるが、 弦のファンなら聞いておきたい録音。また、エーリヒ・クライバーにとって同曲唯一の音盤となる。
ナタン・ミルシテイン Vol.1
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(*) / マスネ/マルシック編曲:「タイス」の瞑想曲(*)
 シューマン:夕べの歌(*) / ヴィエニャフスキ:カプリスOp.18 No.4 (#) /スケルツォ・タランテラOp.16 (#)
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100 (+) / パガニーニ:カプリス〔第5番/第17番〕(**)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26 (##)
 ヴィヴァルディ/レスピーギ編曲:ヴァイオリン・ソナタ RV.364 (++)

 ナタン・ミルシテイン(Vn) アルトゥール・バルサム(P;*) 不明伴奏者(P;++)
 ヴァレンティン・パヴロフスキー(P;#/+) アルトゥール・ロジンスキ指揮 NYP (##)
 録音:1933年9月28日、コペンハーゲン(**) /1943年頃(++)、1943年11月2日(+)、1944年5月(*)、1944年8月15日(あるいは1944年8月14日)(#)、1944年12月31日(##)、ニューヨーク(**以外)、すべて ライヴ、あるいは放送用。全て初出。 ソース: V-disc No.251 (*)
 ミルシテインとロジンスキーのブルッフは意外にもこれが唯一。「タイス」の瞑想曲は同じ録音が2度収録されているが、GE と Stanton という2種のカートリッジでそれぞれ再生されており、音質比較を、という趣向らしい。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.2
 バッツィーニ:妖精の踊り(*)
 プロコフィエフ:
  ヴァイオリン協奏曲第2番〜第2楽章(*)
 ロバート・ラッセル・ベネット:ヘクサポーダ(*)
 モーツァルト(ハイフェッツ編):
  ディヴィルティメント第17番〜第1楽章
 ノヴァーチェク:コンツェルト・カプリスOp.5-4/常動曲
 ドビュッシー(ハイフェッツ編):
  ゴリウォーグのケークウォーク(**)
 ラフマニノフ(ハイフェッツ編):
  チェロ・ソナタ〜第3楽章(**)
 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番
       〜プレリュード/ガヴォット&ジーグ
 ゴールドマルク:ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章
 ゴドウスキー(ハイフェッツ編):
  12の印象〜第12曲「ウィーン風」/
  30日物語〜第11曲「古きウィーン」
 モシュコフスキ−
  (サラサーテ編):ギターレOp.45-2
 ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
 サラサーテ:序奏とタランテラ
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
ドナルド・ヴーアヒース指揮
&指揮者不詳(*)ベル・テレホン・アワーo.
エマニュエル・ベイ(P;**)
 録音:1943年-1946年。ベル・テレフォン・アワー等の放送録音より取られたもの。全曲初発売。
ウィリアム・プリムローズ Vol.1
 ベルリオーズ:イタリアのハロルド
 バックス:ヴィオラ・ソナタ(*)
ウィリアム・プリムローズ(Va)
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮
BSO
ハリエット・コーエン(P;*)
 録音:1944年11月28日/1937年(*)。原盤:ビクター&コロムビア(*)。いずれもSPよりのCD化。
セゴビアとその同時代人たち Vol.3
 バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
        第2番〜シャコンヌ(*)
        第3番〜ガヴォット(*)
  前奏曲BWV.999(*)/
  無伴奏チェロ組曲第3番〜クーラント(*)
  リュート組曲第1番〜サラバンド&ブーレ(*)
  無伴奏チェロ組曲第6番〜ガヴォット(*)
  フーガト短調BWV.1000(*)
 タレルガ:グラン・ホタ
 ドミニチ:イタリア風幻想曲
 フリースネック:
  シューベルトの「ます」の主題による変奏曲
 ショパン:夜想曲Op.9-2
 シューベルト:聞け聞けひばりを
 ウェーバー:
  ギター/ヴィオラとフルートのためのメヌエット
 シューマン:トロイメライ
 ブラームス:ワルツ変イ長調
 ボッケリー二:メヌエットとアレグレット
アンドレス・セゴビア(G;*)
ルイーゼ・ヴァルカー(G)
 セゴビアは1947年録音のMUSICRAFTレーベルのSPから復刻。方やリョベトやプジョルはもちろん、セゴビアの弟子でもあったルイーゼ・ヴァルカー(ワルカー; 1910-1998) は85歳を過ぎても現役だったが、当盤発売の数ヶ月前に惜しまれつつ亡くなった。ここに収録されているのは1934年テレフンケン録音と1932年オデオン録音。DOREMIによると「今までのものとは違う」音での復刻だとか。
ダヴィド・オイストラフ Vol.3
 シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番&第2番
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc)
レフ・オボーリン(P)
 録音:1947年。原盤:メロディア。オイストラフの第2番の録音はこれが唯一。初CD化。
ウラディーミル・オルロフの芸術
 シューマン:チェロ協奏曲(*)
 ヴィエル:チェロ協奏曲(*)
 エルガー:チェロ協奏曲(#)
 ボッケリー二:チェロ・ソナタ第6番(+)
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番(**)
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(##)
 ロカテルリ:ソナタニ長調(++)
 サン=サーンス:チェロ協奏曲(***)
 ハチャトゥーリャン:チェロ協奏曲(###)
 ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番(+++)
ウラディーミル・オルロフ(Vc)
ミルケア・クリステスク指揮
ブカレストso.(*)
ジョン・バルビローリ指揮ハレo.(#)
アルフレート・ホレチェク(P;+)
ヨーゼフ・シヴォー(Vn;##)
ヴァルター・ヴェラー指揮
ウィーン・トンキューンストラーo.(**)
ウォルフガング・
 サヴァリッシュ指揮VSO(##)
マリアン・フリードマン(P;++)
ヴァシール・ステファノフ指揮
ブルガリア国立放送so.(***)
ユージン・グーセンス指揮
ジョルジュ・エネスコpo.(###)
ジャン・マリー・ペリソン指揮
O.R.T.F.po.(+++)
 録音:1962年(*)/1968年8月9日、ロイヤル・アルバート・ホール(#)/1952年(+)/1970年2月(**)/1968年12月15日(##)/1976年(++)/1949年(***)/1956年(###)/1970年5月5日(+++)。全曲初CD化。
 日本ではあまり馴染みが無いが、オルロフはロシア生まれのカナダのチェリスト。1953年ブカレスト国際コンクール、1955年ワルシャワ国際コンクール、1957年ジュネーブ国際コンクール(1位無し2位)を総なめにし、その才能を示した。1940年代の中ごろから1970年代の中ごろまでの約30年間、一時はVPOにも在籍するなど鉄のカーテンの両側を又にかけて活躍していが、1971年にカナダに移住し、教鞭活動が多くなったため演奏は余り行わなくなったようである。今回の3枚のCDでの共演者を見ただけでも彼の才能の片鱗が伺えよう。バルビローリしかり、1964年よりVPOのコンサートマスターを務めたヴァイオリンのシヴォーしかり、更には最近、残されたCDがマニアの間で珍重されているグーセンスしかりである。
ダヴィド・オイストラフ Vol.4
 ベートーヴェン:三重協奏曲(*)/2つのロマンス(#)
 シュポア:デュオ・コンチェルタンテOp.67-2(+)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
イーゴリ・オイストラフ(Vn;+)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc;*)
レフ・オボーリン(P;*)
アレクサンドル・
 オルロフ指揮モスクワ放送so.(*)
キリル・コンドラシン指揮
ソビエト国立so.(#)
 録音:1947年-1948年(*/#)/1961年(+)。一部初CD化を含む。
マイケル・レビン Vol.1
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
 パガニーニ:カプリース第17番(*)
マイケル・レビン(Vn)
ロッタール・ブロダック(P)
ドナルド・ヴアヒース指揮
ベル・テレフォン・アワーo.(*)
 曲順に1962年10月30日、1961年10月17日&1950年8月7日。
 SONYから初期録音集が出たり、CAPITOL録音が新リマスタリングされたりもしているが、やはり彼の新音源が聴けるのはこの上ない喜び。ただ、ベートーヴェンは某CD-R盤と同じか? とにかくパガニーニ以外は正式録音のない曲目なので、その意味でも付加価値高し。弦愛好者なら必携のCDだ。
クリスティアン・フェラス
 ベートーヴェン:
  ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための
   三重協奏曲 ハ長調 Op.56(*)
 ブラームス:
  ヴァイオリンと
   チェロのための協奏曲 イ短調 Op.102(#)
クリスティアン・フェラス(Vn)
ポール・トルトゥリエ(Vc;*)
エリック・ハイドシェック(P;*)
ヤーノシュ・
 シュタルケル(Vc;#)
シャルル・ブリュック指揮(*)
ジャン・マルティノン指揮(#)
フランス国立放送po.(*/#)
 録音:1970年3月11日、ライヴ(*)、1969年10月17日、ライヴ(#)。
 フランコ・ベルギー楽派の流れを汲むフランスの名ヴァイオリニスト、フェラス(1933-1982)のライヴ演奏がDOREMIよりリリース。復刻されるのはフェラスをメインに、ベートーヴェンとブラームスが書いた多重協奏曲という王道のカップリング。それぞれフェラスにとってブラームスは2種目、ベートーヴェンは初出のレパートリーとなる。オール・フランス・キャストが顔を揃えたベートーヴェンでバックを務めるのは、ブラームスの協奏曲ライヴ(1966年)でも知られる名匠ブリュック。またブラームスでは、エネルギッシュなシュタルケルのチェロとのやりとりを、ドイツものにも高い評価を得ていたマルティノンが支えてなんともパワフル。これはフェラスのファンにはたまらないアルバムの登場といえるだろう。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.3
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(*)
 サン=サーンス:ハバネラ(#)
 ラロ:スペイン交響曲〜第1楽章&第2楽章(+)
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番(**)
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
アルトゥーロ・トスカニー二指揮NYP(*)
ドナルド・ヴーアヒース指揮(#/+)
ベル・テレフォン・アワーo.(#/+)
管弦楽団(**)&ミルトン・ケイ(P;**)
 録音:1935年(*)/1943年(#)/1948年(+)/1945年(**)。ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、意外にもトスカニーニ唯一の録音。全曲初発売。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.1
 ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集

 [第28番/第30番/第31番(*)/第32番(*)]
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1971年7月30日、マケドニア/1974年6月1日、東京。以上ライヴ。LPはロココから出ていたもので、28番のみイタリア系レーベルからCD化されていたが、他3曲は初CD。リヒテルのベートーヴェン後期ソナタのライヴ録音は、まとまったものとなると意外と少なく、さらに1枚物ということでこのCDは結構貴重だ。ちなみにこの時の東京の演奏会では第30番も演奏され、こちらは某CD-R盤で一夜分の演奏として出ている。
セゴビアとその同時代人たち Vol.4
 アルベニス:アストゥーリアス、グラナダ
 タレルガ:アルハンブラの想い出/グラン・ホタ/
       前奏曲第12番/夢
 グラナドス:スペイン舞曲集第5番
 アルベニス:カディス
 ルビンシュテイン:ロマンス
 ミラン:2つのパバナ(*)
 サンス:パバナ(*)
 作曲者不詳:カンツォーネ(*)/サルタレッロ(*)/
        海賊の歌(*)/アメリヤの遺言(*)
 トロバ:ブルガレーサ(*)/アルバーダ(*)/アラーダ(*)
 タレルガ:ダンサ・モーラ(*)/メヌエット(*)
 ヴィセー:エントラーダ(*)/ジーク(*)/
      ブーレ(*)/メヌエット(*)
アンドレス・セゴビア(G;*)
&マリア・ルイサ・アニード(G)
 アニードはアルゼンチンの出身でリョベトの弟子。11歳にして始めての演奏会を、タレガの愛用したギターを使用して開くなど天才振りを発揮し、日本でも著名。1930年代-1956年のメロディア&ビクトローラの録音より復刻。セゴビアは1944年の米デッカ録音。全曲初CD化。
ダヴィド・オイストラフ Vol.5
 カトワール:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番/エレジー(*)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
アレクサンデル・ゴリデンヴェイゼル(P)
&ウラディーミル・ヤンポルスキー(P;*)
 曲順に1952年、1948年、1951年のメロディア録音。近年再評価されつつある、カバレフスキーを教えたカトワール(1861-1926)の珍しい作品集。オイストラフのカトワール録音をすべて収録。全曲初CD化。
ウィリアム・プリムローズ Vol.2
 ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番(*)&第2番(**)
 ボッケリーニ:ソナタ第6番(***)
 パガニーニ:カプリース第24番
 クライスラー:道化役者
 フォスター:金髪のジェニー
 チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
ウィリアム・プリムローズ(Va)
ウィリアム・カペル(P;*)
ジェラルド・ムーア(P;**)
ジョセフ・カーン(P;***)
不明伴奏者(P)
 1947年5月7日(*)、1937年9月16日(**)、1939年(***)&1943年頃の録音。初めの3曲はビクター/HMVのSP録音。 ブラームスのソナタ第1番はBMGのカペル・エディションでも出ているが、他の2曲は確か初復刻。パガニーニ以降は軍のラジオ放送用の「コンサート・ホール」録音で今回が初の一般発売。ピアニストが不明なのがちょっと惜しいが、非常に貴重な録音である。ウィリアム・プリムローズ・コレクションVol.2。
セゴビアとその同時代人たち Vol.5
 ゴメス:
  愛のロマンス/ファルーカ/
  セビリャナス・イ・パナーデロス/アレグリアス/
  アラブ風グラナダ/ソレア
 カリェーハ:悲しき歌
 ソル:前奏曲
 マリン:アンダルシア狂詩曲
 タレルガ:マリエッタとアデリタ  アグアド:協奏的練習曲
 トロバ:ファンダンギーリョ
 トロバ:ファンダンギーリョ(*)
 バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番〜前奏曲(*)
 タレルガ:練習曲イ長調(*)
 メンデルスゾーン:
  弦楽四重奏曲Op.12〜カンツォネッタ(*)
 アルベニス:
  スペイン組曲〜グラナダ(*)&セビリャ(*)
 トロバ:前奏曲(*)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:
  ボッケリーニを称えて〜第4楽章(*)
ヴィンセンテ・ゴメス(G)
&アンドレス・セゴビア(G;*)
 ゴメスはSP期にはかなり著名だったギタリスト。今回の1939年米デッカへのデビュー録音は、SP以来の再発売と言う。なお、このシリーズ第二集(DHR-7704)で登場しているグィジェルモ・ゴメスとの関係は不詳だが、親戚かと思われる節もある。セゴビアの方は1928年-1938年HMVへの録音。全曲初CD化。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.2
 ショパン:4つのスケルツォ/幻想ポロネーズ/舟歌/
       ワルツ第2番〜第4番/
       マズルカOps.63-3,67-3,68-3,Posth-2
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 スケルツォは1965年カーネギー・ホール、幻想ポロネーズは1954年ワルシャワ、舟歌とワルツは1977年ザルツブルグ、マズルカは1976年ヘルシンキにてそれぞれライブ収録。リヒテルには、ショパンの個々の曲集の「全曲」録音がほとんど存在しない。今まで発売されていたものは1977年録音のスケルツォだけであったが、この2つ目のスケルツォ全曲は、リヒテル・ファンには嬉しいもの。第1番から第3番は、録音が残っているリヒテルのスケルツォとしては、それぞれ最も若い時の録音となる。他にも、幻想ポロネーズがこれまた他に存在しない1950年代の録音であるとか、マズルカの3曲はCDがこれまで無い等、なかなか話題性の多い盤だ。結構初発売が多く、それ以外は全て初CD化。リヒテルでショパンと言う方には是非お薦め。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.4
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(1950年9月2日ライヴ)
    セルゲイ・クーセヴィツキー指揮ハリウッド・ボウルo.
 ファリャ(コハンスキ編):ホタ(1948年4月19日放送)
 メンデルスゾーン(ハイフェッツ編):甘い思い出Op.19-1
 ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第7番(以上1949年3月21日放送)
 ヴュータン:バラードとポロネーズOp.38(1949年1月24日放送)
    ドナルド・ヴーアヒース指揮ベル・テレフォン・アワーo.
 クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリスOp.6(1949年6月21日放送)
  以上ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
 ほぼ全曲初登場ではないかと思われるハイフェッツのオーケストラとの共演曲集。
イダ・ヘンデル Vol.1
 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第34番
 バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 ラヴェル:ツィガーヌ
イダ・ヘンデル(Vn)
デレク・バンプトン(P)
 1968年7月2日、カナダのモントリオールにおけるCBC放送のライヴ録音。ヘンデルと言えば真っ先にバッハ、そしてエルガーなどが近年のCD化などから思い浮かぶが、 ここではモーツァルトなども演奏しており、彼女のレパートリーの広さの一端が窺い知れる。彼女は1952年からモントリオールに住んでおり、アンチェルとも度々共演していたと言う。カナダCBC放送のライセンスによる。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.5
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(*)
 ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-7
 シューベルト:ミツバチOp.13-9
 クライスラー:ウィーン奇想曲Op.2
 アウアー:ロマンスOp.4
 ドルドラ:思い出とセレナード
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
アルトゥール・
 ロジンスキ指揮NYP(*)
 録音:1945年1月14日、ライヴ(*)/1911年。後半の小曲は新たに発見された音源で、何とハイフェッツ10才のときの記録!
ジャック・ティボー〜モーツァルトを弾く
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216/
  ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218/
  ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219
ジャック・ティボー(Vn)
ジェルジ・エネスコ指揮
パリ放送so.
 録音:1951年12月13日、ライヴ。
 アナログ時代から非正規盤を通じてあまりにも有名なティボーのモーツァルト録音。エネスコ指揮ではTAHRAから第3、4番が既発売だが、3曲まとめてはおそらくこれが初めて。
リヒテル&ロストロポーヴィチ
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
ムスティスラフ・
 ロストロポーヴィチ(Vc)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 1964年8月31日、エジンバラ音楽祭でのライヴ録音。フィリップスに残された、かの有名な名録音(1961年-1963年)の後に行われたもの。この曲の彼らのライヴはこれが始めて。全曲初発売。
イダ・ヘンデル Vol.2
 バッハ:シャコンヌ
 C.シャンパーニュ:ハバネラ(1929)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番
イダ・ヘンデル(Vn)
ジョン・ニューマーク(P)
 1967年モントリオール万博の際に開かれたリサイタルのライヴ録音。彼女のベートーヴェンのソナタが聴けるのが珍しい。カナダCBC放送のライセンスによる初CD化。
グンドゥラ・ヤノヴィッツ
 ヴェルディ:レクイエム
 シューベルト:まちの外で(*)/春の神(*)/盲目の少年(*)/
          星(*)/ズライカI(*)/ズライカII(*)
 R.シュトラウス:森の喜びOp.49-1(*)/単調さOp.69-3(*)/
            こもり歌Op.41-1(*)/開放された気分でOp.39-4(*)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
カルロ・ベルゴンツィ(T)
ルッジェーロ・ライモンディ(B)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ザルツブルグ音楽祭o.&cho.
アーヴィン・ゲージ(P;*)
 1970年ザルツブルグ音楽祭&1971年横浜(*)でのそれぞれライヴ収録。品のよさでは右に出るものがいないと言われた名ソプラノ、ヤノヴィッツ最盛期の録音。
ミッシャ・エルマン Vol.1
 チャイコフスキー(*)&メンデルスゾーン(#):ヴァイオリン協奏曲
 アクロン:ヘブライのメロディ(*)
 エスペーホ:ツィゴイネルワイゼンOp.11(#)
 バッハ(ウィルヘルミ編):G線上のアリア(#)
 ラロ:スペイン交響曲〜第1/第4&第5楽章(+)
 チャイコフスキー(ランゲ編):ロシアの踊りOp.40-10(**)
 民謡(スポールディング編):古いアイルランドの歌と踊り(**)
ミッシャ・エルマン(Vn)
ユージン・オーマンディ(*)
&アンタル・ドラティ(#)指揮
ハリウッド・ボウルo.
ピエール・モントゥー指揮
サン・フランシスコso.(+)
レオポルド・ミットマン(P;**)
 1947年(*)&1948年(#)、ロサンゼルス、1950年サン・フランシスコ(+)での各ライヴ録音と1943年11月16日のVディスク録音(**)。
 全て初の一般発売ということで貴重な録音ばかり。余白には戦争中(?)の軍のラジオ放送のために録音されたエルマンのインタビューも収められており、これまたファンには嬉しい内容だ。また、Vol.1となっているので続編も期待できそうだ。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.3
 ショパン:練習曲集Op.10-1, 6, 10, 11, 12, 4/
       幻想ポロネーズ/スケルツォ第4番/
       ワルツ第4番&第13番/練習曲Op.25-7/
       前奏曲集Op.28-8, 9, 10, 11, 4, 5, 6, 7, 19, 17/
       3つの新練習曲/即興曲第2番&第3番
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 練習曲集Op.10は1963年ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、幻想ポロネーズから練習曲Op.25-7は、1976年ヘルシンキ、前奏曲集は1954年ワルシャワ、残りは1990年フランスにてそれぞれライブ収録。ここでの目玉は2曲の即興曲、新練習曲の第3番、そしてワルツの第13番。今まで全く録音が無かった曲なので、リヒテル・ファンは注目だ。特に即興曲は晩年になってから弾き始めた曲のようであり、彼の心境の変化などとも考え合わせるとなかなか興味をそそられる。又、前奏曲集も1950年代の録音としては唯一の物だ。こちらの方も、やはり必携アイテムと言えよう。ほぼ全て初登場、それ以外も初CD化。
ジンバリスト・プレイズ・ブラームス
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
         ヴァイオリン・ソナタ第3番(*)
エフレム・ジンバリスト(Vn)
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮
ボストンso.
ハリー・カウフマン(P;*)
 1946年3月30日ライヴ&1930年(*)録音。彼のCDはいまだに少なく、特にライヴは貴重と言えよう。協奏曲は他でもCD化されているが、マニアの間ではこの盤が一番音の状態が良いと評判だとか。ソナタは初CD。
シュナーベル・プレイズ・バッハ
 バッハ:2台のピアノのための協奏曲BWV.1061(*)
      イタリア協奏曲/トッカータBWV.911&912
      半音階的幻想曲とフーガBWV.903
      前奏曲とフーガBVW.850
アルトゥール・シュナーベル(P)
カール・ウルリッヒ・
 シュナーベル(P;*)
エードリアン・ボールト指揮LSO(*)
 1930年代後半-1950年録音。シュナーベルの残したバッハをすべて収録。全てEMI原盤。EMIは、バッハ弾きとしてE.フィッシャーを擁していたため、シュナーベルのバッハには現在でも日が当たりにくい。ちなみにこの後EMIのレファレンス・シリーズで発売されたものと同内容と思われる。
ダニール・シャフラン Vol.1
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ Op.40(*)
 ダヴィドフ:チェロ協奏曲第2番 Op.14〜第1−2楽章(+)
 チャイコフスキー:秋の歌 Op.37 No.10(2種)(#)
  メロディ変ホ長調 Op.42 No.2(#)/感傷的なワルツ Op.51 No.6(#)
 ニコライ・P.ラコフ(1908-1990):ユモレスクとセレナード(**)
 スメタナ:スケッチ Op.4(++)
 ショパン/グラズノフ編曲:エチュード Op.25 No.7(++)
ダニール・シャフラン(Vc)
ドミトリー・
 ショスタコーヴィチ(P;*)
エフゲニー・ムラヴィンスキー
 指揮レニングラードpo.(+)
N.ムジニャン(P;#,**,++)
 録音:1946年(*)/1949年5月2日、ライヴ(+)/1946-1951年(#)/1947年(**)/1946年(++)。
 シャフラン(1923-1997)はロストロポーヴィチとともに1950年プラハの春国際音楽コンクールで優勝した名チェリストだが、現役盤は非常に少ない。(+)はRUSSIAN DISCから発売されていた音源(廃盤)と同じで、やはりフィナーレ楽章が欠落している。ピアニストのムジニャンはシャフラン夫人。作曲家ラコフはグリエールの弟子でシュニトケの師。
ダヴィド・オイストラフ Vol.6
 チャイコフスキー:
  ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」(*)
  瞑想曲Op.42-1(#)/ワルツ・スケルツォOp.34(#)/
  憂鬱なセレナードOp.26(+)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc;*)
レフ・オボーリン(P;*)
ヴラディーミル・ヤンポルスキー(P;#)
キリル・コンドラシン指揮
ソビエト国立so.(+)
 1948年(*/#)&1945年(+)録音。メロディア原盤で(#)はヴァンガードからもCDが出ていた。
リュブカ・コレッサの芸術
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(*)
 フンメル:ロンドOp.11
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番(**)
          グルックの主題による10の変奏曲K.455
          ロマンスK.Anh.205
 D.スカルラッティ:ソナタK.159 & 551
 ショパン:ワルツ第1番/第5番&第11番
       マズルカ第5番&第22番
       練習曲第13番/第14番&第21番
 リスト:ハンガリー狂詩曲第12番
 シュルツ=エヴレル:
  美しく青きドナウの主題によるアラベスク
 シューマン:交響的練習曲/トッカータ
 ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ
         インテルメッツォOp.117-1 & 3
リュブカ・コレッサ(P)
カール・ベーム指揮
ザクセン国立o.(*)
マックス・フィードラー指揮
ベルリン放送so.(**)
 このCDの主役、コレッサ(1902-1997)のわが国での知名度といえば、ここにも収められているベートーベンの3番の協奏曲でベームと共演していることぐらい。 だが、実はザウアーやダルベールの弟子であり、フルトヴェングラー、ワルター、カラヤン、E.クライバー、メンゲルベルグと共演したこともあったというなかなかの経歴を持つ人。 ウクライナに生まれた彼女は1940年代にはカナダに移るが、北アメリカを中心にコンサート活動を展開し、1950年代以降は教師として活躍した。弟子には指揮者のマリオ・ベルナルディや、 作曲家のクレルモン・ペピンがいる。今回のCDにはSP,LPの復刻をはじめ、私的に録音されていたものも含まれており、この知られざるピアニストを理解する手助けとなることは間違い無い。 ピアノ・ファンはぜひ一度聴いて置きたいCDである。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.4
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(*)
         ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮
ブカレスト・ジョルジュ・エネスコso.(*)
 1961年9月、ブカレスト(*)&’88年8月29日、クラスノヤルスクでの各々ライヴ録音。何とリヒテルのヘンデル変奏曲の登場である。 このライヴの頃には東京での演奏会を含め何回か演奏したようだが、無論スタジオ録音は無く、ライヴでも今回が初登場。これは聞いてみたい。曲目的にはメインとなる協奏曲の方も今回が初登場で、 バックが近年再評価が言われつつあるジョルジェスク。このコンビの演奏も珍しく、これは期待できるCDだ。
エミール・ギレリス Vol.1
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
 バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第5番(*)
エミール・ギレリス(P)
エリザベタ・ギレリス(Vn;*)
ニコライ・ハルコフスキー(Fl;*)
キリル・コンドラシン指揮
モスクワ放送so.
&ソビエト国立so.(*)
 1947年&1948年録音。共にメロディアからLPで出ていたもので初CD化となる。ベートーヴェンは彼のこの曲の録音としては一番若い時の物、バッハは唯一の録音。 共に貴重な録音であり、ファンなら見逃せない。
ダヴィド・オイストラフ Vol.7
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番
 ブラームス:弦楽四重奏曲第1番
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ピョートル・ボンダレンコ(Vn)
ミハイル・テリアン(Va)
スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)
 1951年&1952年のメロディア録音。意外なことに、オイストラフにとってはこの両録音がそれぞれの作曲家の弦楽四重奏曲の唯一の録音。2曲とも初CD化であり、貴重である。
ベートーヴェン:交響曲第3番(*)、コリオラン序曲
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
エーリッヒ・クライバー指揮
シュトゥットガルト放送so.(*)&BPO
 曲順に1955年12月31日、1930年、1934年。「英雄」のみライヴで、初CD化。彼のもっとも晩年の同曲の記録であり、CD化は嬉しい。
ミルシテイン・コレクション Vol.2 〜 1957-1969年録音集
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (*)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」(#)
 J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番 BWV.1004 〜シャコンヌ(+)
 パガニーニ:24のカプリス より (+)〔第11番/第5番〕
  ナタン・ミルシテイン(Vn) ジャン・マルティノン指揮フランス国立o.(*)
  カール・シューリヒト指揮スイス・イタリアーナo.(#)
 録音:1969年6月4日、シャンゼリゼ劇場(*)、1961年11月6日(#)、1957年11月(+)、シャモニー、スイス(#/+)、すべて ライヴ/発売:2013年。日付からするとすべて初出音源。ただし(#)は、DISQUES REFRAIN から同顔合わせ&年月日不詳のライヴが発売されたことがあり(廃盤)、同一の演奏ではないかと思われる。卓越したヴィルトゥオーゾでありながらも、その技巧をみせつけるのではなく、美音を駆使した輝きに満ちた演奏は唯一無二。このチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ロマンティックな詩情溢れる名作を美しい音と端正な表現とで魅力的に聴かせる。またモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」は、自由で生命力に満ち、自在に繰り広げられる演奏が印象的。そしてバッハのシャコンヌとパガニーニは円熟期の演奏。シャコンヌはミルシテインが幾度となく取り上げた作品で、格調高く凛とした音、そして張り詰める緊張感は円熟の極み。
ヨハンナ・マルツィ Vol.1
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタOp.1-12
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV.1001
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番
 ストラヴィンスキー:デュオ・コンチェルタンテ
 バルトーク:ルーマニア民族舞曲
 シマノフスキ:夜想曲とタランテラ
ヨハンナ・マルツィ(Vn)
レオン・ポマーズ(P)
 1960年、モントリオールのレッドパス・ホールでのライヴ。マルツィのストラヴィンスキー、シマノフスキといったあたりは非常に珍しいのではないか。 クー・ダルシェでの新譜に続き、ファンには嬉しい。
セゴビアとその同時代人たち Vol.6
 バッハ:
  前奏曲BWV.999(*)/リュート組曲BWV.996〜アルマンド(*)/
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV.1001〜フーガ(*)
 ポンセ:組曲イ長調(*)
 キハーノ(リョベト編):アルゼンチン民謡形式で(#)
 コスト:練習曲Op.38-23(#)
 ソル:練習曲Op.35-3(#)/アンダンティーノOp.2-3(#)
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・
       パルティータ第1番BWV.1002〜サラバンド(#)
 ポンセ:3つのメキシコ民謡〜小鳥売りの娘(#)/私の心を君に(#)
 リョベト編:10のカタルーニャ民謡より(#)
  (アメリアの遺言/先生/商人の娘/哀歌)
 アギーレ:跡(#/+)
 メンデルスゾーン:無言歌集より(#/+)
 アルベニス:イベリア〜エボカシオン(#/+)
 モーツァルト:メヌエット(+)
 アルフォンソ10世「賢王」:カンティガ(+)
 タレガ:夢(+)
 ポンセ:私の心を君に(+)
 バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番〜ブーレ(+)
      無伴奏チェロ組曲第4番〜前奏曲(+)
 サン・セバスティアン:悲しみ(バスク風前奏曲)(+)
アンドレス・セゴビア(G;*)
ミゲル・リョベト(G;#)
マリア・ルイサ・アニード(G;+)
 セゴビアは1928年〜1930年のHMV録音。リョベトは1925年〜1929年のパルロフォン&デッカ録音、リョベトとアニードのデュオは 1925年〜1929年のオデオン&デッカ録音、アニードは1930年ごろのオデオン録音。タレガの弟子でモダン・クラシカル・ギターの父といわれるリョベトが遂にこのシリーズに登場。 このソロ録音は国内盤でも一部出ていたが、アニードとのデュオは確か初復刻。またアニードのソロの分はLPでも復刻されていないというレアなもの。ギター・ファンは要注目だ。
エミール・ギレリス Vol.2
 アリャビエフ:ピアノ三重奏曲イ短調(*)
         ヴァイオリン・ソナタ ホ短調(#)
         ピアノ五重奏曲変ホ長調(+)
エミール・ギレリス(P)
ドミトリー・ツィガーノフ(Vn;*/#)
セルゲイ・シリンスキー(Vc;*)
ベートーヴェンSQ(+)
 1947年(*)、1951年(#)&1949年(+)録音。メロディア原盤で、ギレリスの残したアリャビエフをすべて収録。
イダ・ヘンデル Vol.3
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
 エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番
 ウェーバー(シゲティ編):ロシアの歌とロンド
 タルティーニ(ブリッジウォーター編):アンダンテとプレスト
イダ・ヘンデル(Vn)
ロナルド・チェリーニ(P)
 1980年2月28日、トロントでのライヴ。近年新録もこなすようになった彼女の、録音的空白に当たる時期のライヴとして貴重な物。おまけに、ブラームスは現時点で他に録音無し。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.5
 プロコフィエフ:
  ピアノ協奏曲第5番(*)/ピアノ・ソナタ第6番&第2番/
  つかの間の幻影 より Nos.3-6, 8-9, 11, 14-15, 18, 20
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立so.(*)
 曲順に1964年モスクワ音楽院、1963年4月29日ブダペスト、1965年4月19日カーネギー・ホール、1962年7月10日キーウ〔キエフ〕での各々ライヴ。日付からすると全曲初発売。 ほぼ複数の録音がある曲ばかりだが、「つかの間の幻影」は第4番、第5番、第20番が多分初レパートリーかつ最も曲数の多い録音となる。リヒテルはこのように曲集の抜粋を弾く場合、 滅多に弾く曲を変えなかったから、これは非常に珍しい録音と言えるだろう。リヒテル・ファンならぜひゲットしたい。
マーラー:交響曲第2番 ヴァルダ・バナル(S)
フローレンス・テイラー(A)
オットー・クレンペラー指揮
シドニーso.
 1950年9月録音。これは凄い!無論初登場で、クレンペラーの同曲としては最も若い時のもの(VOXの物は翌年)となる。また、シドニーso.との共演音源もたしか初で、 その視点から見ても面白い。当時の新聞批評によると、会場の明かりが消されてしまっても、割れんばかりの拍手が続いていたとのことなので、これは楽しみ。尚、「クレンペラー・ディスカヴァリーズ」 のVol.1となっている。
オイストラフ・コレクション Vol.8
 バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV1001(*)
  2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043(+)
  ブランデンブルク協奏曲第4番 BWV1049(#)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ユーディ・メニューイン(Vn;+)
アレクサンドル・オルロフ指揮
ソヴィエト国立so.(*/+)
A.コルネイエフ、
N.ザイデル(Fl;#)
ルドルフ・バルシャイ指揮
モスクワco.(#)
 録音:1947年(*)、1946年(+)、不明(#)。オイストラフの「無伴奏」は全曲録音が確認できないだけに貴重な録音で、極太の音による雄渾な演奏。メニューインとの共演も興味深い。
セゴビアとその同時代人たち Vol.7
 ヤネス:アニータ(マズルカ)(*)/
      ハバネラ(*)/演奏会用練習曲(*)
 G.ゴメス:
  わたしはおまえを覚えているよ(*)/
  黄金のアルパ(*)/ コンチーリャ(*)/
  グラヒーラス(*)/ティエントス(*)
 サリーナス:ディーメ・ケ・シ・…(*)
 タレガ:アデリタ(*)/アラブ風カプリッチョ(*)
 シューベルト:憧れ(*)
 アルコス:マリア・ルイーザ(*)
 ガリンド:愛を求めて(*)
 ポンセ:
  ソナタ第3番〜第1&2楽章(+)/
  後奏曲第18番(+)/マズルカ(+)/
   小さなワルツ(+)
 タレガ:アルハンブラの思い出(+)
 トゥリーナ:ファンダンギーリョ(+)
フランシスコ・
 サリーナス(G;*)
アンドレス・セゴビア(G;+)
 録音:1926年(原盤:コロムビア)/1931年(原盤:ビクター)(*)/1927年〜1939年(原盤:HMV)(+)。サリーナスはメキシコの奏者。
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番
サラサーテ:アンダルシアのロマンスOp.22-1(2種)
       序奏とタランテラOp.43
コズーハト:孤独
ナチェス:ジプシーの踊りOp.14-3
グルック(クライスラー編):精霊の踊り
作曲者不詳(クライスラー編):ロンドンデリーの歌
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番〜ロマンス
エリカ・モリーニ(Vn)
ユージン・オーマンディ指揮NBCso.(*)
ルイス・ケントナー、
アリス・モリーニ、
チャールズ・キース、
ミヒャエル・ラウハイゼン
&マックス・ランナー(以上P)
 1944年12月31日のライヴ(*)&1921年〜1944年のSP録音。ライヴは初出で、モリーニの数少ない録音に新たな発見があったことは嬉しい。 また、オーマンディとNBCという意表を突かれる顔合わせにも興味を引かれる。後の録音は全てピアノ伴奏だが、多分どれも初CDであろう。 近年やっと再評価の兆しが見えるモリーニのターニング・ポイントになればと思わせる一枚だ。
プリムローズ・コレクション Vol.3
 モーツァルト:協奏交響曲 K.364(*)
 ヘンデル:ソナタ Op.2 No.9〜アダージョ(+)
 ノヴァーチェク:無窮動(++)
 シューベルト:連祷(2つの版)(++)
 クライスラー:愛の悲しみ(#)
 ベンジャミン/プリムローズ編曲:ジャマイカ・ルンバ(#)
 シューベルト:連祷 D.343(**)
 バッハ:甘き死よ来たれ BWV478(**)
ウィリアム・プリムローズ(Va)
アルバート・スポルディング(Vn;*,+)
F.スティードリー指揮(*)
音楽の友o.(*)
A.ブノアo.(P;+)
アル・グッドマンo.(#)
V・デ・タール(Org;**)
 録音:1941年5月28日(*)、同7月1日(+)、1943年、アメリカ陸軍省、「コンサートホール」放送音源(++,#)、1945年10月12日、ビクター/HMV78回転SP音源(**)。
エミール・ギレリス Vol.3〜1975年ヘルシンキ音楽祭
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番&第12番
 ショパン:
  ポロネーズOp.40-2/即興曲変Op.29/
  マズルカOps68-3/7-2/24/2/バラード第1番Op.23
エミール・ギレリス(P)
 彼の絶頂期ともいえる時期の録音。鋼鉄のタッチと呼ばれた若い時の超絶的な力強さではなく、円熟の正に自然なタッチで聴かせる演奏だ。 意外にもショパンの即興曲とマズルカは全て彼の初レパートリーとなる物。ギレリス・ファンは必ずゲットだ。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.6
 〜1972年セグド・リサイタル

 シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番
 メンデルスゾーン:無言歌集第1巻Op.19-1/2/3/5/6
 ショパン:夜想曲Op.9-1
 ドビュッシー:映像第1集/ハイドン賛/喜びの島
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 セグドはハンガリーの都市。シューベルトは有名なザルツブルグのものを含め録音の良いものがなかったから歓迎できる。メンデルスゾーンは晩年にかけて弾き込んだ曲であり、 ここでもかなり素晴らしい。ショパンの夜想曲、ドビュッシー「ハイドン賛」は彼の初レパートリー。映像も今では幻となっている1960年のカーネギー・ホール・ライヴしかなく、これは嬉しい。
エリカ・モリーニ Vol.2〜1921年-1940年録音集
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(*)
 アンコール集;
  チャイコフスキー、ラロ、リュリ、モーツァルト、
  シャミナード、クライスラー、ヘンデル、クープラン、
  フバイ、トゼッリ、スヴェンセン、他の作品
エリカ・モリーニ(Vn)
イーゴリ・
 ストラヴィンスキー指揮NYP(*)
 録音:1940年1月7日、チャイコフスキー生誕100年記念演奏会ライヴ、初CD化(*)/1921年〜1931年、初出(+)。
ヘンリク・シェリング Vol.1〜バッハを弾く
 J.S.バッハ:
  ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV.1042(*)/
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
   ニ短調 BWV.1004〜シャコンヌ(+)/
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
   ニ短調 BWV.1004(#)/
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番
   ハ長調 BWV.1005(#)
ヘンリク・シェリング(Vn)
イオシフ・コンタ
 ルーマニア放送so.(*)
 1961年、ブカレスト、ライヴ、モノラル(*/+)/1961年11月19日、モスクワ、ライヴ、モノラル(#)。
 協奏曲は2度のスタジオ録音(1965年、1976年)以前のもの。モスクワ・ライヴの無伴奏2曲はメロディア音源と同じはず。いつもながらシェリングの弾くバッハには独特の清潔感と気高さが漂う。
ヨハンナ・マルツィ Vol.2
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(*)
 モーツァルト:
  ヴァイオリン・ソナタ第40番 変ロ長調 K.454(#)
ヨハンナ・マルツィ(Vn)
オトマール・ヌッシオ指揮(*)
スイス・イタリア語放送o.(*)
ジャン・アントニエッティ(P;#)
 録音:1954年、ライヴ・モノラル(*)/1955年11月14日、ベルリン、放送用ライヴ・モノラル(#)。(*)は初出音源。
 これは衝撃の一枚の登場。1960年モントリオールでのリサイタルを収めた第1集(DHR-7753)以来のリリースとなるマルツィのアルバムは、あいにく商業録音を残さなかったベートーヴェンの協奏曲。録音総数がわずかという事情が人気に拍車をかけているマルツィだが、曲がベートーヴェンということで持ち前の凛凛しく高貴なアプローチがさらに聴き映えするものと期待される。
 カップリングのモーツァルトのソナタはすでに知られる内容とはいえ、そもそもソナタでは同じアントネッティとの顔合わせで第32番 ヘ長調K.376 しか残されていないため、マルツィの魅力を伝える重要な録音。
グリュミオー・エディション Vol.1
 〜ライヴ録音集(1955-1957)

  モーツァルト:
   ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216(*)/
   ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454(+)/
   ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304(+)/
   ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.378(#)
アルテュール・グリュミオー(Vn)
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮
プラハco.(*)
クララ・ハスキル(P;+)
アタウルフォ・アルヘンタ(P;#)
 録音:1956年(*)/1957年9月、ブザンソン音楽祭(+)/1955年9月6日(#)。(#)は完全初出、(*)は初CD化。(+)はINAやMusic and Artsから既出のもの。
 貴公子グリュミオー30代半ばでの演奏。スタジオ録音でおなじみのレパートリーばかりだが、清潔な音色と優雅なスタイルはそのままに、ライヴの熱気じゅうぶん。アルヘンタのピアノによるグリュミオーとのデュオは、スペインのRTVEから出ている「アルヘンタ未発表録音集」(RTVE-CD-65097; 廃盤)にベートーヴェンとブラームスが収められていたが、今回はそこには収録されていなかったモーツァルト。
フランチェスカッティ Vol.1 〜スタジオ&放送録音集 1946-52
 バッハ:無伴奏ヴァイリン・パルティータ
  〔第2番 ニ短調 BWV.1004 (*) /第3番 ホ長調 BWV.1006 (+) 〕
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調(#)
  ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
  アルフレッド・ウォーレンステイン指揮ロサンゼルスpo.(#)
 録音:1950年5月23日(*)/1952年4月24日(+)/1946年1月27日、カリフォルニア、グレンデール(#)。2002年に生誕100年を迎えるフランチェスカッティの貴重な録音集。 COLUMBIA原盤の(*/+)が初CD化。(#)は世評の高い番組「スタンダード・アワー」の放送用ライヴ録音で初出。作曲家直系のヴァイオリニスト、ジヴォリに師事したフランチェスカッティのパガニーニは、 オーマンディとのスタジオ盤同様に持ち前の甘美な音色がたまらない魅力。カデンツァはフレッシュ作を使用。
DHR-7781/2
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メニューイン Vol.1〜1940年代放送録音集成
 バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(カデンツァ;エネスコ)(*)
 パガニーニ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番(カデンツァ;ソーレ)(*)/
  ヴァイオリン協奏曲第2番(#)
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
  第1番〜アダージョ,フーガ(+)/
  第2番〜シャコンヌ(**)/
  第3番〜前奏曲(**)
ユーディ・メニューイン(Vn)
ゲオルグ・シェネーヴォイト指揮(*)
ニュー・フレンズ・
 オヴ・ミュージックo.(*)
エイドリアン・ボールト指揮BBCso.(#)
 録音:1940年12月2日パレスチナ音楽院亡命学生救済コンサート(*)(+)、1947年10月30日BBC放送(#)、 1949年12月10日カーネギー・ホール・世界人権宣言一周年記念「国連の日」コンサート(**)。すべてライヴ、初出。
 #2022.4追記:当盤は数年間レーベル品切が続いているようで、国内代理店にも在庫が無く、海外の流通在庫をお取り寄せする関係で高額となっています。また今後、入手出来なくなる可能性もございます。
エリカ・モリーニ Vol.3
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(*)/
  ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」(#)
エリカ・モリーニ(Vn)
ヴラディーミル・ゴルシュマン指揮
NYP(*)
N.シュワルブ(P;#)
 録音:1944年9月17日、ニューヨーク、ライヴ(*)/1927年11月30日、ベルリン(#)。Vol.1:DHR-7762、Vol.2:DHR-7772。
 2004年に生誕100年を迎えるモリーニの完全初出ライヴがDOREMIからリリース。ベートーヴェンの協奏曲では、やはりライヴで1960年代にセルと共演した演奏がファンには知られているが、 何といっても今回の1944年といえばまさに彼女のキャリア全盛期。テクニック、気力とも充実しきったヴァイオリンにはひたすら興奮の連続で、モリーニ・ファン必携のアルバムとなるだろう。
ウィリアム・プリムローズ Vol.4
 ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」(*)
 ヘンデル/カザドシュ編曲:ヴィオラ協奏曲(+)
 クライスラー:
  プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ(#)
ウィリアム・プリムローズ(Va)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.(*)
フリーダー・ヴァイスマン指揮
RCAビクターo.(+)
フランツ・ルップ(P)
 録音:1946年10月27日、ライヴ(*)/1946年5月8日(+)/1941年8月14日(#)。
 (*)が初CD化。プリムローズにはDOREMIにすでにクーセヴィツキー(DHR-7708/1944年/ビクター)が、またトスカニーニ&NBC響との共演では別演奏(1939年)も有名。アメリカ・トスカニーニ・トスカニーニ協会からアナログ盤が出ていた当演奏は、一般にほとんど流通しなかったものでたいへん貴重。
DHR-7785
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ギレリス Vol.4
 ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番(*)
 ヘンデル:フルート・ソナタ イ短調 Op.1 No.4(+)
 シューベルト:「しぼめる花」による変奏曲(+)
エミール・ギレリス(P)
ベートーヴェンSQ団員(*)
アレクサンデル・
 コルネーエフ(Fl;+)
 録音:1949年(*)/1958年(+)。(+)は初CD化。ギレリスは1970年、アマデウスQとともに(*)をDGにスタジオ録音しているが、当ライヴ演奏は緊張感と燃焼度がすさまじく高い。
 #2022.4追記:当盤は数年間レーベル品切が続いているようで、国内代理店にも在庫が無く、海外の流通在庫をお取り寄せする関係で高額となっています。また今後、入手出来なくなる可能性もございます。
DHR-7786
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リヒテル Vol.7〜シューマン:作品集
 ローベルト・シューマン:
  ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44(*)
  幻想曲ハ長調 Op.17(+)
  ノヴェレッテ Op.21〜No.1,No.2(#)
  ミルテとばらの花を持って Op.24 No.9(**)
 クララ・シューマン:
  風雨のなかを彼はやって来た Op.12 No.2(++)
スヴャトゥスラフ・リヒテル(P)
ボロディンQ(*)
ニーナ・ドルリアク(S;**/++)
 録音:1985年12月31日(当盤やレーベルのカタログでは2010年現在でもこの表記だが、DOREMIのサイト内にあるリヒテル・ディスコグラフィでは1985年12月14日と表記され、当盤品番も併記されている)、モスクワ(*)/1980年6月12日、ブダペスト(+)/1967年8月15日、ドゥブロブニク(#)/1950年、モスクワ(**)/1948年、ブカレスト(++)、ライヴ(++以外)。(*/+)が初出、(**/++)が初CD化。
 リヒテルの魅力は、その強靱な打鍵と完璧な技巧にあったが、晩年にそれは影をひそめ、含み聞かせるような味わい深い語り口へと変わった。録音年代が飛んでいる当盤でもそれを確かめることができる。ドルリアクはリヒテル夫人。
 #2022.4追記:当盤は数年間レーベル品切が続いているようで、国内代理店にも在庫が無く、海外の流通在庫をお取り寄せする関係で高額となっています。また今後、入手出来なくなる可能性もございます。
ショスタコーヴィチ Vol.1〜自作自演集
 ショスタコーヴィチ:
  ピアノ三重奏曲ホ短調 Op.67(*)/ピアノ五重奏曲イ短調 Op.57(+)
  3つの幻想的舞曲 Op.5(#)/24の前奏曲 Op.34 から(#)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ(P)
D.ツィガノフ(Vn;*)
S.シリンスキー(Vc;*)
ベートーヴェンSQ(+)
 録音:1945年(*)/1949年(+)/1946年(#)。(*)は初出。解釈に望み得る最高のメンバーを揃えたアルバム。 作曲者自身である点も見逃せないが、なによりショスタコーヴィチは第1回ショパン・コンクールに正式に派遣されるほどのずばぬけた名手。しかも共演者は、数多くの作品の被献呈や初演でも縁の深いベートーヴェンSQ。
オイストラフ・コレクション Vol.9
〜メンデルスゾーン:室内楽作品集

  ピアノ三重奏曲第1番 Op.49(*)
  ピアノ三重奏曲第2番 Op.66(*)
  ピアノ三重奏曲第1番 Op.49〜第1楽章(+)
  弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.12〜第2楽章(#)
  歌の翼に Op.34 No.2(アクロン編曲)(**)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
レフ・オボーリン(P;*,+)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc;*,+,#)
ピョートル・
 ボンダレンコ(P;#)
ミハイル・テリアン(Va;#)
ヴラディーミル・
 ヤンポルスキー(P;**)
 録音:1948年(*) 1950年12月1日(+) 1950年8月7日(#) 1949年12月10日(**)。(+),(#)は初CD化。他も既発売盤が廃盤あるいは廃盤状態。
セゴビアとその同時代人たち Vol.8
 ソル:モーツァルトの主題による変奏曲(*)
 ド・ヴィゼ:
  サラバンド(*)/ブーレ(*)/メヌエット(*)
 フローベルガー:ジグ(*)
 バッハ:クーラント(*)/ガヴォト(*)
 ホアキン・マラス:セレナード(*)
 グラナドス:スペイン舞曲第5番(*)
 ジュリアーニ:大序曲(+)
 チマローザ:ソナタ イ長調(+)
 ラモー:ガヴォット(+)
 フアン・バルガ:アルハンブラ(+)
 タレガ:アラビア風奇想曲(+)/
  スペイン民謡による幻想曲(+)
 ファリャ:ドビュッシーの墓のために(+)
 トゥリーナ:疾風(+)
 ロドリーゲス:ラ・クンパルシータ(+)
 ポプリ:舞曲 イ長調(+)
 オヤングレン:アラビア(+)/アンダルシア(+)
アンドレス・セゴビア(G;*)
フリオ・マルティネス・
 オヤングレン(G;+)
 録音:1927年〜1939年(*)/1937年〜1941年(+)。原盤:HMV、SP(*)/Columbia、Victor(+)。
 ウルグアイの名手オヤングレンの演奏分である(+)は初復刻となるもの。無論セゴビアは別格だが、オヤングレンも当時絶大な人気を誇っていた。
エミール・ギレリス(P) Vol.5〜1951年6月11日、フィレンツェ
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調K.457
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調Op.57「熱情」
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調Op.14
 ラフマニノフ:楽興の時 ニ長調Op.16-5
 バラキレフ:イスラメイ
 アルベニス:
  入り江のざわめき(マラゲニャ)(*)/ナバーラ(#)
エミール・ギレリス(P)
 録音:1951年6月11日、フィレンツェ、イタリア。ライヴ/1957年3月2日、モスクワ。ライヴ(*)/1954年1月4日、モスクワ。ライヴ(#)。何とギレリスの西側デビューリサイタルが登場!
やはり聞き物はライヴでは滅多に演奏されない「イスラメイ」。ギレリスによる演奏自体も珍しい。 他の曲も、モーツァルトの第14番のソナタとラフマニノフの楽興の時第2番は、他に1950年のメロディア録音があるだけ、ベートーヴェンの「熱情」は、ギレリスとしてはもっとも若い時の録音となる物、 ボーナス・トラックとして収められているアルベニスの2曲も他に1種類づつ録音があるだけと言うように、 ギレリスとしては珍しいレパートリー揃いであり、 また、あまりCD化されていないこの年代のギレリスの貴重な音源として、ピアノ・ファン必聴の音盤と言えそうだ。 なお、1951年分はミュージック・アンド・アーツからも発売される予定。
スヴャトスラフ・リヒテル(P) Vol.8〜1990年3月18日、イタリア
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番 変ロ長調K.570
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第4番 ハ短調Op.29
 ドビュッシー:
  「練習曲集」より
   [5本の指のために/3度のために/4度のために/
    6度のために/装飾音のために/
    対比的な響きのために/和音のために]/
  「前奏曲集第2巻」より[パックの踊り/ミンストレル]
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1990年3月18日、サヴォナ、イタリア。ライヴ。
 リヒテルによるモーツァルトの第16番のソナタは今回が初登場。ドビュッシーの「練習曲集」は1990年代の初めに連続して演奏会で取り上げているが、こちらも今回初リリース曲。 「前奏曲第2巻」の2曲は、1990年代の演奏としては初登場というように、最近復刻の多いリヒテルとしてはかなり貴重なCD。
ムラヴィンスキー Vol.1〜ブラームス:交響曲全集
  第1番(*)/第2番(+)/第3番(#)/第4番(**)
エフゲニー・
 ムラヴィンスキー指揮
レニングラードpo.
 録音:1949年(*)/1971年11月30日(#)/1973年4月28日(**)、以上レニングラード、1978年6月12日、ウィーン(+)。(+/#/**)ライヴ。原盤:(*/+/**)MELODIYA/(#)はRUSSIAN DISC既出。 「ウィーン・ライヴ」として有名な(+)以外は現在入手不能なので、うれしい復活だ。
ダヴィッド・オイストラフ Vol.10〜1970年、モスクワ
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
  [第1番 ニ長調Op.12-1/
   第3番 変ホ長調Op.12-3/第10番 ト長調Op.96]
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1970年5月6日、モスクワ。ライヴ。オイストラフとオボーリンによるPHILIPSへのスタジオ録音は骨太の堂々とした解釈で名演として知られるが、 オイストラフとリヒテルの共演によるベートーヴェンのソナタはこれがCD初登場(第6番の第2楽章のみかつてLE CHANT DU MONDEから出ていたことがある)。 晩年のオイストラフと壮年期のリヒテルと言う顔合わせ、非常に面白そうだ。
J.S.バッハ:
 無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012(ヴィオラ編曲版)
リリアン・フックス(Va)
 録音:1952-1954年。原盤:DECCA。
 リリアン・フックス(1903-1995)はアメリカのヴィオラ奏者。「無伴奏」をヴィオラで演奏する先鞭をつけたことで知られ、これは彼女の代表的な録音として有名なもの。
イダ・ヘンデル Vol.4〜放送用ライヴ録音集(1977-1981)
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218(*)
  セレナード第7番 ニ長調「ハフナー」〜第4楽章(ロンド)(*)
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(+)
イダ・ヘンデル(Vn)
アレキサンダー・ブ
 ロット指揮(*)
モントリオール・マギルco.(*)
ロナルド・チュルニ(P;+)
 録音:1977年(*)/1981年(+)。カナダCBC放送の協力でCD化をみた放送用ライヴで完全初出。50代にあたる時期のヘンデル円熟の演奏が楽しめる。 レパートリー的にも貴重なフランクは、近年リサイタルで共演しているチュリニとの顔合わせ。
セゴビアとその同時代人たち Vol.9
 〜レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ

   ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(*)
   タレガ:マズルカ(#)/エヴォカシォン(#)/夢(#)
   アンダルシア民謡:
    エル・ヴィト(サインス・デ・ラ・マーサ編)(#)
   カステルヌオーヴォ=テデスコ:
    ギター協奏曲第1番〜タランテラ(+)
   ポンセ:南国風のソナチネ(+)
レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(G;*/#)
アンドレス・セゴビア(G;+)
 録音:1935年-1948年頃(*/#)/1949年(+)。原盤:米DECCA&ODEON(*/#)/COLUMBIA(+)。(#)は初出音源とのこと。
 レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(1897-1981)はスペインのギタリスト。タレガの孫弟子で、名作「アランフェス協奏曲」誕生に際しロドリーゴに助言を与え、 作品の被献呈者ならびに初演者として知られている。代理店やレーベルのインフォには記載が無いが、 録音時期からすると(*)は同曲の世界初録音かつ彼の第1回録音で、伴奏はアタウルフォ・アルヘンタ指揮スペイン国立管という豪華な物。これは山野楽器が世界初CD復刻盤を出していたが (そちらでは1954年録音とされていたが、詳細は不明)、日本以外ではこれが初復刻。また、初出となる音源も聴けてギター・ファンにはたまらない。なお、セゴビア演奏の(+)は、どちらもセゴビアの委嘱作。
ギレリス Vol.6〜パリ、サル・プレイエル・リサイタル(1954)
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調 K.570
 ドビュッシー:練習曲集〜第11番
 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調 Op.35
 ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87〜No.1/5/24
 プロコフィエフ:束の間の幻影 Op.22〜No.3/5/10/11/17
 ベートーヴェン:バガテル変ホ長調 Op.33 No.1
 プロコフィエフ:「3つのオレンジへの恋」 Op.33b〜行進曲
 パガニーニ/リスト編曲:
  大練習曲嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」
エミール・ギレリス(P)
 録音:1954年2月26日、パリ、サル・プレイエル、ライヴ、完全初出。ギレリス37歳、ニューヨーク・デビューの前年、 「鋼鉄のタッチ」とうたわれた彼が次々と伝説を打ちたてていた時期の録音で、同門のリヒテル共々ライヴに真髄を見せたギレリスを知るのに格好の1枚。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.9
 ミヤスコフスキー:ピアノ・ソナタ第3番 ハ短調Op.19
 ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガOp.87より
  [第19番/第20番/第21番/第22番]
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調Op.84
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1974年12月22日、モスクワ音楽院大ホール。初出音源。
 19日から連日行われたモスクワ・リサイタルの最終日の模様を収めた物。3日間ともプログラムは同一で、調子が良い時のリヒテルの凄さがいかんなく発揮された内容。
中でもミヤスコフスキーは大変珍しく、リヒテルとしても異色の内容。
ダヴィド・オイストラフ Vol.11
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集

  [第1番(#)/第2番(+)/第3番(**)/第4番(+)/
   第5番(*)/第6番(**)/第7番(*)/第8番(+)/
   第9番「クロイツェル」(**)/第10番(+)]
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
レフ・オボーリン(P)
 録音:1962年5月18日(*)/6月16日(#)/6月15日(+)/6月19日(**)、以上サル・プレイエル、パリ。ライヴ。
 黄金コンビによる不滅のPHILIPS盤も同じ1962年の録音だが、こちらはライブによるもの。いつもながらにオイストラフの恰幅の良いヴァイオリンと弟子アシュケナージがそっくりのピアノ (師弟関係から言えばもちろん弟子が師匠に似たわけだが)を聴かせて興味深いオボーリンという、見事なバランスを絵に描いたような模範的演奏。一時LPが国内発売されたこともあったが、今日では入手困難な演奏であり、嬉しい復活。
エフゲニー・ムラヴィンスキー Vol.2
 チャイコフスキー:
  交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」(*)/
  幻想序曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」(#)/
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第5番 ニ短調Op.47「革命」(+)
 ベルリオーズ:幻想交響曲〜第2楽章(*)
 ウェーバー:
  舞踏への勧誘Op.65(ワインガルトナー編)(**)/
  「オベロン」序曲(**)
エフゲニー・
 ムラヴィンスキー指揮
ソビエト国立so.(*)、
モスクワpo.(#)、
レニングラードpo.(+/**)
 録音:1949年(*)/1940年(#)/1938年3月27日(+)/1951年1月2日(**)。原盤:全てメロディア、モノラル。SP復刻。
 (*)(#)は確か初CD化。(*)はムラヴィンスキーの同曲中、レニングラード・フィル以外を振った唯一の録音。(+)はムラヴィンスキーの初録音で、国内CDの特典非売品としてCD化されていたが、 一般市販CDはこれが初めて。(#)などはオリジナルSPが非情に高値で、嬉しい復刻。
フランチェスカッティ Vol.2
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(*)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216(*)
 ラヴェル:ツィガーヌ(+)
ジノ・
 フランチェスカッティ(Vn)
アンドレ・クリュイタンス指揮(*)
パリ音楽院o.(*)
アルトゥール・バルサム(P;+)
 録音:1946年11月26日、パリ、ライヴ(*)/1947年4月13日(+)。
 ともにワルター指揮コロムビアso.とのスタジオ録音(1961年、1958年)のある(*)が初出で、フランチェスカッティとクリュタンスというノーブル派の共演が楽しめる。(+)は初CD化。
フランク・ペレグ Vol.1
 J.S.バッハ:
  デュエット BWV.802-805(*)/
  ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(#)/
  ブランデンブルク協奏曲
   第5番 ニ長調 BWV.1050(+)
 メンデルスゾーン:
  華麗なるカプリッチョ ロ短調 Op.22(**)/
  ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.25(**)/
  セレナードとアレグロ・
   ジョイオーソ ロ短調 Op.43(##)
 ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲(##)
フランク・ペレグ
(Cemb;*/#/+、P;**/##)
ぺーター・リバール(Vn;+)
ペーター・ルーカス=
 グラーフ(Fl;+)
ワルター・ゲール指揮(+/**)
ヴィンタートゥールso.(+/**)
オットー・アッカーマン指揮(##)
オランダpo.(##)
 録音:1951年頃(*/**/##)/1959年頃(#)/1952年頃(+)。
 イスラエルのアーティストに光をあてることに熱心なDOREMIからまた興味深いリリース。フランク・ペレグ(チェコ名、ポラク;1910-1968)はプラハに生まれたイスラエルの鍵盤楽器奏者。かれは作曲家であり、また音楽学者、指揮者、哲学者、教師でもあった。その名声を裏付けるように、指揮者ではクレンペラーやドラティ、ホーレンシュタイン、ターリヒ、パレー、チェリビダッケらと、他にアンサンブルの奏者としてはフランチェスカッティ、ゴールドベルク、ロスタルいった錚々たる顔ぶれとも共演している。1936年にはイスラエルに移住、テル・アヴィヴ音楽院で教えるかたわらハイファso.設立に尽力し音楽監督を務めた。また、イスラエル建国後は文部省の音楽部門の責任者にも招かれている。
 ミュージカル・マスターピース・ソサエティ、コンサートホール録音からの復刻となる当アルバムは、バロックから現代まで幅広いレパートリーに等しくすぐれた演奏を聴かせたペレグを知るうえで格好の内容となっている。
エミール・ギレリス・レガシー Vol.7
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30(*)
  同第4番 ト短調 Op.40〜第2&3楽章(+)
  ひな菊 Op.38 No.3(#)
  音の絵 ハ短調 Op.39 No.1(**)
  音の絵 変ホ短調 Op.39 No.5(++)
  前奏曲 ト短調オp23 No.5(##)
エミール・ギレリス(P)
キリル・コンドラシン指揮(*/+)
モスクワpo.(*/+)
 録音:1949年(*)、1951年1月23日(+)、モスクワ、ライヴ(*/+)/1945年(#)/1940年(**)/1949年(++)/1937年(##)。
 30代前半、気力・体力・技巧の全盛期にあったギレリスのライヴで、「鋼鉄のタッチ」の伝説どおり物凄い演奏。まさにギレリスのためにあるようなラフマニノフの「第3番」だが、なぜか録音は少なく、 現在入手可能なクリュイタンス指揮盤(EMI/1955年録音、TESTAMENT復刻)にもカットが目立つことなどから、これはファン待望の発売といえるであろう。「第4番」は全曲でないのが惜しまれるが、 過去ギレリスによる演奏はまったくなかったので貴重。両曲とも、コンドラシンのバックが演奏の白熱の度合いに拍車をかけている。
DHR-7816/8
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(3CD)
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レディング&ピエットの芸術
 マルティヌー:2台のピアノのための協奏曲/ラファエル・クーベリック指揮フランス国立o.
  〔1955年9月3日、ブザンソン音楽祭、ライヴ〕
 マルティヌー:2台のピアノのための協奏曲/シャルル・ミュンシュ指揮ボストンso.〔1960年、ボストン、ライヴ〕
 マルティヌー:2台のピアノのための協奏曲/オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送so.〔1956年、ミュンヘン、ライヴ〕
 W.F.バッハ:2台のピアノのためのソナタ ヘ長調〔1955年12月29日、ライヴ〕
 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b〔1963年3月25日、ライヴ〕
 シューマン:アンダンテと変奏〔1955年12月29日、ライヴ〕
 タンスマン:シュトラウスのワルツによる幻想曲〔1963年3月25日、ライヴ〕
 グーセンス:リズミック・ダンス〔1963年9月19日、ライヴ〕
 ドビュッシー:リンダラハ〔1963年3月25日、ライヴ〕
 マルティヌー:3つのチェコ舞曲〔1963年9月19日、ライヴ〕
 ミヨー:クレオールの歌〔1963年9月19日、ライヴ〕
 タイユフェール:野外遊戯〔1955年5月10日、ライヴ〕
 パスクィーニ:ソナタ ニ短調〔1955年12月29日、ライヴ〕
 ストラヴィンスキー:2台のピアノのための協奏曲〔1957年6月17日、ライヴ〕
 バルトーク:2台のピアノのための協奏曲/
  ルイ・マルタン指揮ストラスブール放送so.〔1955年6月7日〕
 マリピエロ:2台のピアノのための協奏曲/ラフェエル・クーベリック指揮フランス国立o.
  〔1957年9月11日、ブ゙ザンソン音楽祭、ライヴ〕
 ジャン・アラン:リタニー〔1955年12月29日、ライヴ〕
 プート:ラプソディ〔1963年9月19日、ライヴ〕
 グァルニエリ:ニグロ舞曲〔1955年12月29日、ライヴ〕

ジャニーヌ・レディング&アンリ・ピエット(Pデュオ)

 1947年に結成されたベルギーのピアノ・デュオ、レディング&ピエットの貴重なライヴ音源を3枚にまとめたセット。今日の日本ではあまり有名では無いが(来日したことはある)、 マルティヌー、タンスマン、マリピエロらが彼らに献呈したオリジナル作品を実際にここで聴くことができる。 彼らは仲睦まじく、いとも優雅な演奏を繰り広げており、まさに古きよき時代の記録。結成から10年経たない内にこれ程の大物指揮者たちと共演しているのも、その実力を物語るものと言えるだろう。
ネリー・シコリニコワ Vol.1
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64(*)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(+)
 ハチャトゥリアン:詩曲 ホ短調(#)
 パガニーニ:カプリース Op.1〜Nos.10,17
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27 No.3
ネリー・シコリニコワ(Vn)
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮
モスクワ放送so.(*)
キリル・コンドラシン指揮
モスクワso.(+)
エフゲニー・マリーニン(P;#)
 録音:1973年(*)/1959年(+)/1953年6月26日(#)。
 1928年ウクライナ生まれのシコルニコワは第1回ロン=ティボー国際コンクールで第1位に輝いたヴァイオリニスト。受賞後はロシア国内だけでなく世界的に活動の場を広げ、1958年には初来日も果たした。1983年オーストラリアに亡命後、インディアナ大学で後進の指導にあたっている。これは彼女の姿をとらえたほとんど唯一のアルバムで、ヴァイオリン好きは目が離せないもの。協奏曲でバックを務める二人の指揮者にも注目。また、ロン=ティボー・コンクール入賞直後にパリで行われたリサイタルからのドキュメントが聴けるのも価値あるポイント。
オイストラフ・コレクション Vol.12
 アルノ・ババジャニヤン:ピアノ三重奏曲 嬰へ短調(*)
 スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15(+)
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調(#)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc)
アルノ・ババジャニヤン(P;*)
レフ・オボーリン(P;+/#)
 録音:1953年(*)/1950年(+)/1952年(#)。原盤:Melodiya。
 1950年代、絶頂期のオイストラフの特徴である「プラスティック・トーン」と評されたツルツルとした音色と、鉄壁のアンサンブルで聴くラヴェルは個性的かつ魅力的。ババジャニヤンは、やはり同じアルメニアのハチャトゥリヤンばりに、民族色たっぷりでエキゾチックで濃厚にエネルギッシュな作風が持ち味。同時にまたすぐれたピアニストとしても知られ、ここでもオイストラフらと堂々と渡り合っている。
ジュリアン・オレフスキー Vol.1
 〜モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ・ヴァイオリン・ソナタ全集

   [第24番 ハ長調K.296/第25番 ト長調K.301/
    第26番 変ホ長調K.302/第27番 ハ長調K.303/
    第28番 ホ短調K.304/第29番 イ長調K.305/
    第30番 ニ長調K.306/第31番 変ロ長調K.372/
    第32番 ヘ長調K.376/第33番 ヘ長調K.377/
    第34番 変ロ長調K.378/第35番 ト長調K.379/
    第36番 変ホ長調K.380/第38番 ハ長調K.403/
    第40番 変ロ長調K.454/第41番 変ホ長調K.481/
    第42番 イ長調K.526/第43番 ヘ長調K.547/
    第4番 ト長調K.9/第11番 変ホ長調K.26/
    第12番 ト長調K.27/第13番 ハ長調K.28/
    第14番 ニ長調K.29/第15番 ヘ長調K.30/
    第16番 変ロ長調K.31]/
 アンダンテとフーガ イ長調K.402(ソナタ第37番)/
 アンダンテとアレグロ ハ長調K.404(ソナタ第39番)/
 フランスの歌「羊飼いの娘セリメーヌ」
  による12の変奏曲 ト長調K.359/
 「泉のほとりで」による6つの変奏曲 ト短調K.360
ジュリアン・オレフスキー(Vn)
エステラ・ケルセンバウム(P)
 録音:1971年頃。
 オレフスキー(1826-1985)はウェストミンスターに録音があった人で、1959年と1965年には来日し、熱心なヴァイオリン・ファンには懐かしい名前。1965年には国内で録音も残し、その小品集は先頃キングからCD復刻された。 今回復刻されたのは一部初出を含む夫人ケルセンバウムとのモーツァルト。ほとんどは初CD化であり、持前の繊細な表現がモーツァルトの曲想にマッチした理想的演奏となっている。 なお、ソナタで一部省かれた曲は偽作等で、通常も全集録音には含まれないものが多い。
ロザリン・テューレック Vol.1
 J.S.バッハ:パルティータ BWV.825-830
ロザリン・テューレック(P)
 録音:1949、1950年。使用ソース;Allegro Red Vinyl LPs AL.18, AL.42, AL.63, AL.67。
 BBC LEGENDSの平均律全曲(BBCL-4109、4116)もロングセラー、グールドも自己への影響を認めたバッハの大権威テューレックのバッハ。パルティータでは1950年代にEMIに行った再録音が知られているが、こちらは40代のときのもの。貴重な初CD化。
プニーナ・サルツマン Vol.1
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K.456(*)/
  ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491(+)/
  ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478(#)
 パウル・ベン=ハイム(1897-1984):
  ピアノと管弦楽のための奇想曲(**)
 D.スカルラッティ:
  ソナタ L.230(++)/ソナタ L.250(++)
 フランク:交響的変奏曲(##)
 ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲 変ニ長調(***)
プニーナ・サルツマン(P)
デイヴィッド・
 シャローン指揮(*)
メンディ・ロダン指揮(+/##)
アナトール・
 フィストゥラーリ指揮(***)
エルサレムso.(*/##/***)、
イスラエル放送so.(+)
アマデウスSQ員(#)
カルロ・マリア・
 ジュリーニ指揮
イスラエルpo.(**)
 録音:1985年12月(*)/1970年10月20日(+)/1984年6月2日、エルサレム(#)/1960年12月12日(**)/1980年6月24日、エルサレム、YMCA(++)/1968年6月25日(##)/1977年12月6日(***)、すべてライヴ、 初出。ただし、演奏会記録からすると(**)の日付にはジュリーニはイスラエル・フィルと来日公演を行っており、(**)は同年9月か10月の演奏(これは記録にある)を12月に放送したのではないかと思われる。 Vol.2:DHR-7830、Vol.3:DHR-7840/41。
 サルツマンは1924年テル・アヴィヴに生まれ、演奏旅行でイスラエルに来たコルトーに注目され、戦前にパリへ招かれてコルトー自身やタリアフェロに師事、イスラエル出身で初めて世界的成功を収めたピアニスト。豪華共演陣にも注目で、特にジュリーニのベン=ハイム作品は、作曲家としてみても彼のディスク初レパートリー。
プニーナ・サルツマン Vol.2
 ブラームス:
  クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114(*)/
  クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 No.1/
  クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120 No.2
ヨナ・エトリンガー(Cl)
プニーナ・サルツマン(P)
ウジ・ディーゼル(Vc;*)
 録音:1975年4月20日、エルサレム、ライヴ。Vol.1:DHR-7829/30、Vol.3:DHR-7840/41。
 イスラエルを代表するピアニスト、サルツマンと、同地で活躍する仲間が組んだ録音。カユザクに師事したエトリンガー(1924-1981)の思いの他熱く濃厚な演奏に、 ジュリアード出身の知性派チェリストと端正なピアニストも一変して熱を帯びていくのがわかる。
ジュリアン・オレフスキー Vol.2
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
  &パルティータ BWV.1001-1006
ジュリアン・オレフスキー(Vn)
 録音:1953年頃。原盤:Westminster。
 オレフスキーの代表的録音だが、これが国内外初CD化となる。
ダニール・シャフラン Vol.2
 バッハ:無伴奏チェロ組曲
 [第1番 BWV.1007(*)/第2番 BWV.1008(+)/
  第3番 BWV.1009(#)/
  第4番−第6番 BWV.1010-1012(**)]
ダニール・シャフラン(Vc)
 録音:1970年(*)/1973年(+)/1969年(#)/1974年(**)、以上モスクワ。原盤:Melodiya。
 ロストロポーヴィチと並ぶロシアの名手による、中古LP市場で数万円の値が付けられている録音のCD化。
ダニール・シャフラン Vol.3
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
ダニール・シャフラン(Vc)
アントン・ギンズブルク(P)
 録音:1973年|原盤:MELODIYA。おそらく韓国AULOSから AMC-2016 として出ていた1971年とされる録音と同一。
 メロディア原盤の初CD化(代理店表記)。他のロシア系名手の誰とも似ていない、どこか独特の気品を漂わせた音楽が、いまだにファンの心を捉えて離さないシャフラン。 バッハの無伴奏(DHR-7833)と同じでこちらもアナログ盤の市場在庫が極端に稀少のため、当リリースはポイントを突いたもの。
ジュリアン・オレフスキー Vol.3
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲Op.8
         「和声と創意への試み」(全曲)
  (「四季」を含む)
ジュリアン・オレフスキー(Vn)
ヘルマン・シェルヘン指揮
ウィーン国立歌劇場o.
 録音:1954年頃。原盤:Westminster。
 アナログ・ファンには嬉しくも懐かしい、オレフスキーが残した録音がさらにDOREMIから復活。「四季」のみは海外盤で出ていたが、Op.8の全曲はこれが初復刻となる物で、 優雅で気品あるヴァイオリンはもちろん、シェルヘンの個性的な指揮も聴きもの。
プニーナ・サルツマン Vol.3
 バルトーク:ピアノ協奏曲第3番(*)
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第3番(#)
 マルク・ラヴリ(1903-1967):ピアノ協奏曲第1番(+)
 ベン=ハイム:ピアノ協奏曲(1949)(**)
 ショパン:
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ(##)
 ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲(++)
プニーナ・サルツマン(P)
ポール・パレー指揮(*)
ズービン・メータ指揮(+)
イスラエルpo.(*/+)
ローレンス・フォスター指揮(#)
ハンス・フォンク指揮(**)
ネヴィル・マリナー指揮(##)
メンディ・ロダン指揮(++)
イェルサレムso.(#/**/##/++)
 録音:1971年11月29日(*)/1988年9月10日(#)/1984年3月18日(+)/1983年3月10日(**)/1979年1月17日(##)/1973年6月26日(++)。すべてライヴ。Vol.1:DHR-7829/30、Vol.2:DHR-7830。
 Vol.1に続き、イスラエルの大家サルツマンが弾く協奏曲ライヴ集。40代後半から60代半ばにかけて行われた演奏の数々は、神童をコルトーに認められて以来の華々しい経歴に比して録音が少ないことを考えると、 たいへん貴重なもの。15歳でデビューを果たした折の共演者パレーをはじめ、メータといったおなじみの顔ぶれがアルバムに花を添えている。 また、ラトヴィアに生まれグラズノフに教えを受けたイスラエルの作曲家ラヴリや、ベン=ハイムによる珍しい作品が聴けるという点でも貴重。
モニク・ド・ラ・ブルショルリ Vol.1
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466(*)/
  ピアノ協奏曲第23番 イ長調K.488(*)
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(#)
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43(+)
 フランク:交響的変奏曲(+)  D.スカルラッティ/タウジヒ編:
  パストラル(ソナタ ニ短調K.9 L.413)(**)/
  カプリッチョ(ソナタ ホ長調K.20 L.375)(**)
 ハイドン:ピアノ・ソナタ ホ短調Hob.XVI-34(**)
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P)
ベルンハルト・パウムガルトナー指揮(*)
ザルツブルク・モーツァルテウム・
 カメラータ・アカデミカ(*)
ヤーノシュ・フェレンチク指揮(#)
ブダペスト国立po.(#)
ジョネル・ペルレア指揮(+)
コンセール・コロンヌo.(+)
 録音:1963年(*)/1966年1月14日、ハンブルク、ライヴ(#)/1956年(+)/1947年10月、78回転盤復刻(**)。全て初CD化となる貴重な音源。
 幻のピアニスト、ブルショルリ(1915-1972)のCD復刻はINAやGREENDOORから、ようやく最近始まったばかりだが、DOREMIから本命盤ともいえるアイテムの登場。パリに生まれた彼女は、イヴ・ナットを教えコンサート・ピアニストでもあった母の手ほどきを受けたのち、13歳で入学したパリ音楽院ではイシドール・フィリップやコルトーらに師事して15歳でプルミエ・プリを獲得、1937年の第3回ショパン・コンクールでは第7位に入賞した(この年の上位入賞には、ザーク、タマルキナ、マウツジンスキ[マルクジンスキ]、ヤンボル、ピヒト=アクセンフェルトら、ピアノ・マニアにはお馴染みの顔ぶれがずらりと並んでいる)。その後、ヨーロッパ、アメリカなど世界的に活躍、カラヤン、ミュンシュ、セル、バーンスタイン、チェリビダッケ、ヨッフム、アンセルメ、ジョルジェスクなど錚々たる指揮者やヴァイオリニストのジネット・ヌヴーとの共演も行ったが、1966年にルーマニアで交通事故にあってコンサートから引退を余儀なくされてしまった。
 現役時代の共演陣を見てもその人気と実力が伺えるが、2005年頃までは全くCDも発売されず、LP愛好家の一部を除いてその実力は忘れられていた。そんな中、未CD化だったモーツァルト、ラフマニノフなど代表的な録音を復刻とはDOREMIらしいつぼを心得たリリース、さらにVol.1ということで続編にも期待したい所。
カザルス指揮あり、レスリー・パーナス
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102(*)
 ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」(+)
 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲(#)
レスリー・パーナス(Vc)
ユーディ・メニューイン(Vn;*)
パブロ・カザルス指揮
カザルス・フェスティバルo.(*)
アンタール・ドラティ指揮NDRso.(+)
ジェルヴェーズ・ド・ペイエ指揮
ロンドン・
 モーツァルト・プレイヤーズ(#)
 録音:1969年5月29日、プエルト・リコ(*)、1975年1月13日(+)、1976年(#)、ライヴ。
 アメリカのチェリスト、パーナスはピアティゴルスキーに師事し、1962年第2回チャイコフスキー・コンクール第2位入賞。1990、1995年には同コンクールは審査員を務めた。カザルスとのつながりはたいへん深く、1955年から1969年までプラド、プエルト・リコにおけるカザルス・フェスティバル管の首席奏者を務めた。同じく音楽祭の常連シュナイダーやゼルキンとの室内楽での深みある響きは今なお忘れ難い。このブラームスは、その音楽祭でのライヴ。敬愛する師のもと、メニューインと熱いやりとりは聴き応え満点。
コーガン&ギレリス〜ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
 [第5番「春」/第9番「クロイツェル」/第3番]
レオニード・コーガン(Vn)
エミール・ギレリス(P)
 録音:1964年3月29日、レニングラード。ライヴ。以前Tri-M(旧DML)から国内盤CDが出ていた物だが、現在は廃盤になっている。
 コーガン、ギレリスお互いに唯一無二の共演となるライヴ。プログラムも素晴らしく、名手同士の顔合わせで聴く、個性的で堂々たるベートーヴェン。クロイツェル第1楽章での丁丁発止のやりとりは聞きもの。
レーヴェングート四重奏団 Vol.1〜
 モーツァルト&ハイドン

 モーツァルト:弦楽四重奏曲
 [第14番 ト長調K.387(*)/第16番 変ホ長調K.428(*)/
  第17番 変ロ長調K.458「狩り」(#)/
  第19番 ハ長調K.465「不協和音」(+)/
  第19番 ハ長調K.465「不協和音」(**)]
  クラリネット五重奏曲 イ長調K.581(##)
 ハイドン:弦楽四重奏曲
 [第67番 ニ長調Op.64-5「ひばり」(++)/
  第76番 ニ短調Op.76-2「五度」(***)/
  第74番 ト短調Op.74-3「騎士」(***)]
ジョージナ・ドブレー(Cl;##)
レーヴェングートSQ
 録音:1951年頃(*)/1950年(#)/1945年頃、スタジオ(+)/1972年、ライヴ(**/##)/1950年(++)/1958年頃(***)。使用ソース:Allegro AL 26(*)/DG 18 315(#/++)/Ariola MG 20065 (& other numbers) or fono-ring FGLP 77 626 or Opera 197(***) /Private label of the Loewenguth family DQL 501(**/##)/78 rpm disques: HMV (VSM) - Gramophone DB 11120/1/2 (6 sides)(+)。(**)と(##)は、先にCD-R使用のLANNE HISTORICAL COLLECTIONから発売(LHC-7014、7015; 共に廃盤)され、(#)は本家DGからの発売(477 580-9)があったが、残りはおそらく初CD化と思われる。なお、(***)は国内DENONから発売予定(COCQ-84528)があり、そちらはマスターからの復刻と思われる。
 往年の名アンサンブル、レーヴェングート四重奏団が残した録音の数々がDOREMIより復刻される。1929年にフランスのヴァイオリニスト、アルフレッド・レーヴェングート(1911-1983)によって結成されたこの団体は、フランス国内のみならず、1945年以降は世界へと活動の場を広げ、彼の死によってその歴史へ終止符を打った。
 その間、1930年代後半から1940年代にかけてHMVにモーツァルトやベートーヴェンを、1949年から1950年代にかけて DGに録音を行い、以後も大小さまざまなレーベルに積極的に録音活動を展開したが、これらはいまでも初期盤市場では最低でも数万円という高額で取引きされているというもので、このたびの復刻は価値あるところ。すべて貴重なCD化だが、1972年のライヴによるクラリネット五重奏と「不協和音」の別録音は、プライヴェート盤からのものでさらにレア。このセットはSP、アナログ以来のファンはもとより、これからレーヴェングートを知ろうという方にも広く歓迎されることだろう。
初CD化、チアーニのベートーヴェン「ピアノ協奏曲」
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調Op.15(*)/
  ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(#)
ディノ・チアーニ(P)
ブルーノ・バルトレッティ指揮(*)
ヴィットリオ・グイ指揮(#)
トリノRAIso.(*/#)
 録音:1973年(*)/1970年(+)、以上トリノ。ステレオ・ライヴ。ROCOCOからLPが発売されていた演奏だが、今回が初CD化。
 夭折の天才、チアーニによるベートーヴェン・ライヴは、MYTOからアバドとの共演による協奏曲の第1番と第4番(1MCD-033.282;第4番はチアーニ唯一の録音)が発売され、DYNAMICからもピアノ・ソナタ全集(CDS-432)が出るなど、近年リリースに勢いがあるが、今回は初CD化となる2曲が登場。第1番は前出アバドとの共演にも含まれていたが、第3番はこれがチアーニ唯一の録音で貴重。また、この第3番で伴奏を務めるグイは当時84歳か85歳で(彼は90歳まで存命だった)、この名オペラ指揮者晩年の記録としても重要な物だろう。DYNAMICから発売されたモーツァルトの協奏曲集(CDS-452)に続くチアーニの話題盤が登場だ。
パウル・クレツキ&イスラエル・フィル、
 初CD化のマーラー

 マーラー:
  交響曲第1番 ニ長調「巨人」/
  交響曲第9番 ニ長調
パウル・クレツキ指揮
イスラエルpo.
 録音:1954年4月-5月、モノラル。原盤:EMI。
 ポーランド生まれのパウル・クレツキ(1900-1973)といえばEMIに残した一連の録音からもマーラーのスペシャリストとして記憶される。ステレオ録音の、ウィーン・フィルとの「巨人」(1961年)、フィルハーモニアとの第4番(1957年)、第5番のアダージェット(1959年)、「大地の歌」(1959年)がすでにCD化されているが、このたびイスラエル・フィルとの第1番と第9番(ただし元録音自体、第2楽章にカットがある)が復刻される。特に第9番は、1952年のホーレンシュタイン盤(VOX)に続く、世界2つ目の同曲スタジオ録音となった物(ライヴでは有名な1938年のワルター盤や1950年のシェルヘン盤がある)。
 1936年に名ヴァイオリニスト、フーベルマンによりパレスチナ管弦楽団として創設され、1948年の改称を経て、世界有数のオケとして今日に至るイスラエル・フィルは、のちのバーンスタインやメータとも優れた演奏を聴かせていた。このオケがマーラーに寄せる共感は特別なもので、このクレツキ盤でも美しい弦を基調とし、濃厚な音楽を作り上げている。
プニーナ・ザルツマン Vol.4
 ブラームス:ピアノ五重奏曲 へ短調(*)
 シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調(+)
プニーナ・ザルツマン(P)
テルアヴィヴSQ
 録音:1974年11月10日、ライヴ(*)/1983年12月22日、ライヴ(+)。
 完全初出。イスラエルきっての名手ザルツマンの貴重な演奏。ピアノ・パートの充実で聴き応え満点。
ダニール・シャフラン Vol.4
 J.S.バッハ:チェロ・ソナタ集

 第1番 ト長調 BWV.1027(*)/
 第2番 ニ長調 BWV.1028(*)/
 第3番 ト短調 BWV.1029(*)/
 アダージョ BWV.564(ジロティ&カザルス編曲)(+)
ダニール・シャフラン(Vc)
アンドレイ・
 ヴォルコンスキー(Cemb;*)
ニナ・ムシニャン(P;+)
 録音:1968年、ステレオ(*)/1953年、モノラル(+)。
 無伴奏(DHR-7833)に続くシャフランのバッハ。今回もすべてメロディア録音の復刻。別レーベルの復刻もあるが、聴き比べも含めてCD化はマニアには朗報。ヴォルコンスキーはロシアの前衛作曲家だが、1960年代に突如古楽に目覚め、オリジナル楽器による演奏団体マドリガルを結成し、古楽の復興に力を注いだ。
DHR-7854
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(2CD+DVD)
3枚価格
セゴビアとその同時代人たち Vol.10〜セゴビア&レイ・デ・ラ・トーレ
 [CD]
 タレガ:前奏曲第1-11番/オレムスの哀歌/涙/
  アルハンブラの思い出/アデリタ/マリエタ/
  メヌエット/マズルカ
 ソル:練習曲第1-4,6,8-11,13,14,16,20番/
  ソナタ ハ長調 Op.22/
  「魔笛」による序奏、主題と変奏曲 Op.9/
  メヌエット Op.11〜[ニ長調/イ長調]/
  練習曲(ロ短調)Op.35 No.2/同 変ロ長調 Op.29 No.1/
  同イ長調 Op.6 No.6
レイ・デ・ラ・トーレ(G)
 [CD]
 ソル:序奏とアレグロ(大独奏曲)Op.14/
  メヌエット イ長調&ホ長調/
  4つの練習曲[イ長調/ト長調/変ロ長調/イ長調]
 タレガ:華麗な練習曲/マリエタ(メヌエット)/
  前奏曲第5番/同第2番/マリア(ガヴォット)/
   マズルカ ト長調/アデリタ(マズルカ)/
  アラビア奇想曲/アルハンブラの思い出
アンドレス・セゴビア(G)
 [DVD]
 ソル:「魔笛」の主題による変奏曲(*)
 ロベール・ド・ヴィゼー:組曲 ニ短調〜3曲(*)
 ファリャ:讃歌「ドビュッシーの墓碑銘のために」(*)
 フラメンコ曲:タランタ(+)/ブレリア、ソレア(+)
 ルイス・ミラン:パヴァーヌ(#)
 ソル:練習曲 ロ短調(#)
 トゥリーナ:ファンダンギーリョ(#)
 アルベニス:アストゥーリアス(伝説)(#)
 ヴィラ=ロボス:ショーロス第1番(#)/練習曲第11番(#)
レイ・デ・ラ・トーレ(G;*/#)
カルロス・モントーヤ(G;+)
 収録:1957年(*)/1962年(+/#)。DVD:NTSC, ALL Region。
 レイ・デ・ラ・トーレは1917年キューバに生まれリョベトに師事、1959年にアランフェス協奏曲の北米初演を行ったことでも知られる。このアルバムには彼が1945-1950年に行ったLP録音のすべてと、「ギターの神様」セゴビアの貴重な1955年米デッカ録音が収められている。なかでも、タレガの高弟リョベトに学んだ、いわば直系のラ・トーレの奏でるアルハンブラほかの数曲は絶品。しかしなんといっても今回はDVD が付いている点が見逃せない。いずれもTV用映像で、ギター・ファンは必見。
モニク・ド・ラ・ブルショルリ Vol.2
 チャイコフスキー:
  ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23(*)
 ブラームス:
  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83(#)
 サン=サーンス:
  ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103「エジプト風」(+)/
  トッカータ ヘ長調 Op.111-6(**)
 ショパン:
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60(##)/
  アンダンテ・スピアナートと
   華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22(##)
 シマノフスキ:主題と変奏曲 変ロ短調 Op.3(++)
 ブラームス:ワルツ 嬰ハ長調 Op.39-2(***)/
        ワルツ ホ長調 Op.39-6(***)
 ハイドン:ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34(**)
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P)
ルドルフ・モラルト指揮(*)
ロルフ・ラインハルト指揮(#)
ウィーン・プロ・ムジカo.(*/#)
ルイ・ド・フロマン指揮(+)
ルクセンブルク放送o.(+)
 録音:1952年(*)/1953年(#)/1963年11月7日(+)/1951年11月17日(**)/1951年12月14日(##)/1956年(++)/1951年11月14日(***)。
 ピアノ・ファンの間では復刻が待たれながら、なぜか数えるほどしかCDが存在しないという状態が続くフランスの名手モニク・ド・ラ・ブルショルリ。反響を呼んだ第1集(DHR-7842)に続いて、またもやDOREMIからリリースされる。彼女の代表的録音に数えられるVOX音源によるチャイコフスキーの協奏曲など、すでに他からも復刻されているものも含まれるものの、これだけまとめて聴けるのはやはり嬉しいところ。
 モニク・ド・ラ・ブルショルリ:1915年パリに生まれる。イヴ・ナットを教えた母の手ほどきを受けたのちに、13歳で入学したパリ音楽院ではイシドール・フィリップ、アルレッド・コルトーに師事。1937年第3回ショパン・コンクール第7位ほか数々のコンクールに入賞。以後、世界的に活躍しながら、1966年にルーマニアでの交通事故を最後にコンサートからの引退を余儀なくされた、まぼろしのピアニスト。
ベルティーニと共演、
 ヨナ・エットリンガー〜クラリネット協奏曲集

 モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622(*)
 カール・シュターミッツ:
  クラリネット協奏曲第3番 変ホ長調(#)
 ヘンデル/エットリンガー編:
  クラリネット協奏曲 ト短調(#)
 J.C.バッハ、モーツァルト/エットリンガー編:
  クラリネット協奏曲 ニ長調(+)
ヨナ・エットリンガー(Cl)
ガリー・ベルティーニ指揮(*/#)
イスラエル室内o.(*/#)
メンディ・ロダン指揮(+)
コル・イスラエル
 [イスラエルの声]放送o.(+)
 録音:1972年12月23日、エルサレム(*)/1967年1月13日(#)、1970年4月8日(+)、テル・アヴィヴ(#/+)、以上すべてライヴ、初CD化。
 天性の音色と謳われる20世紀後半を代表する名クラリネット奏者、エットリンガーの協奏曲集ライヴを集めた貴重なアルバム。3曲でイスラエルの巨匠ベルティーニと共演しているのにも注目。
 ヨナ・エットリンガー(1924-1981):ミュンヘンに生まれロンドンに歿したイスラエルのクラリネット奏者。1933年に家族とともにパレスチナに移住。フランスではルイ・カユザックにクラリネットを、ナディア・ブーランジェに作曲を師事。同様にイスラエルでツヴィ・ツィピンからクラリネットを、パウル・ベン・ハイムに作曲を学ぶ。1947年より1964年までイスラエル・フィルの首席クラリネット奏者を務め、ソリストとしてチェリビダッケ、メータ、パレーらの指揮で多くの協奏曲を演奏。指揮者としてはイスラエル室内管やエルサレム響の指揮台に立つかたわら、長年にわたりテル・アヴィヴ四重奏団やプニーナ・サルツマンとも共演を重ねる。1973年よりロンドンのギルドホール音楽学校でクラリネット、指揮と室内楽の教授を務め、多くの後進を輩出した。
クレツキ&イスラエルpo.〜シューマン:交響曲全集
 [第1番 変ロ長調Op.38「春」/第2番 ハ長調Op.61/
  第3番 変ホ長調Op.97「ライン」/第4番 ニ短調Op.120]/

 マンフレッド序曲 Op.115/
 序曲、スケルツォとフィナーレ Op.52
パウル・クレツキ指揮
イスラエルpo.
 録音:1956年2月-3月、テル・アヴィヴ、セッション。原盤:EMI。代理店によると、全集としては初CD化だとのこと。
 クレツキ&イスラエル・フィルのコンビでは、マーラーの「巨人」&第9番(DHR-7850)に次ぐDOREMI復刻シリーズ第2弾。このたびのシューマン・アルバムは、歿後100年のシューマン・イヤーに合わせて、1956年にEMIによって収録されたセッション・レコーディングが音源で、名匠クレツキの豊富なディスコグラフィのなかでも特に重要な位置を占める。全篇、知情のバランスのとれたクレツキのみごとなアプローチは云うに及ばず、オケがイスラエル・フィルということでやはり潤いのある弦の音色が、たとえば第2番のアダージョなど、濃厚かつ綿々たる情緒表現においてこれ以上ない説得力で迫る。
プニーナ・サルツマン Vol.5〜ショパン・リサイタル
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35(*)/
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58(+)/
  アンダンテ・スピアナートと
   華麗なる大ポロネーズ Op.22(#)/
  幻想曲 ヘ短調 Op.49(**)/
  ワルツ 変ト長調 Op.70 No.1(**)
プニーナ・サルツマン(P)
 録音:1979年6月6日(*)/1975年10月15日(+)/1983年12月17日(#)/1975年5月15日、エルサレム(**)/1967年11月14日、テル・アヴィヴ(++)/すべてライヴ。
 第5集を迎えて初のリサイタル・アルバムは、すべて完全初出の貴重なショパン。1924年生まれコルトー、タリアフェロに師事したイスラエル初の国際的ピアニスト、サルツマン(ザルツマン)の魅力を明らかにする注目の内容。
ジュリアン・オレフスキー Vol.4〜
 クライスラーほか:ヴァイオリン愛奏曲集

 クライスラー:ロマンス Op.4(*)/同(+)/
  ウィーン奇想曲Op.2(+)/中国の太鼓(+)/愛の悲しみ(*)/
  同(+)/美しきロスマリン(+)/
  ベートーヴェンの主題によるロンディーノ(*)/同(+)/
  前奏曲とアレグロ(プニャーニのスタイルによる)(+)/
  シシリエンヌとリゴードン(フランクールの様式による)(+)/
  才たけた貴婦人(クープランのスタイルによる)(+)
 モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261(*)
 ディニク:ホラ・スタッカート(#)
 エルガー:気まぐれ女Op.17(#)
 ブランドル/クライスラー編曲:オールド・リフレイン(+)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ/ハイフェッツ編曲:タンゴ(*)
 アルベニス/クライスラー編:マラゲニャ Op.71 No.6(*)
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品(*)
 ノヴァーチェク:常動曲(*)
ジュリアン・オレフスキー(Vn)
エステラ・ケルセンバウム(P;*)
ヴォルフガング・ロゼー(P;+)
A.ロドリゲス・デ・メンドーサ(P;#)
 録音:1938年(*)/1954年5月(+)/1965年10月(#)。
 オレフスキーのドレミ第4弾は定番クライスラーの小品集。夫人ケルセンバウムとの1665年録音は2度目の来日の折、キングレコード収録によるもの。先に国内でもCD化されているが、今回のアルバムでは「愛の喜び」「愛の悲しみ」などいくつかのナンバーで1954年録音との比較が楽しめて、ファンには興味の尽きない作りとなっている。
リヒテル Vol.10〜幻の1960年、カーネギー・ホール・リサイタル
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
  〔第3番 ハ長調 Op.2 No.3 /第9番 ホ長調 Op.14 No.1 /第22番 ヘ長調 Op.54 [以上 1960年10月19日]/
   第7番 ニ長調 Op.10 No.3 [1960年10月28日]/
   第23番 へ短調 Op.57 /第12番 変イ長調 Op.26 [以上 1960年10月19日]〕
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番 ハ長調 Hob.XVI: 50 [1960年10月25日]
 シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899 No.4 [1960年10月19日]
 プロコフィエフ:
  ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82 /田園風ソナチネ ハ長調 Op.59 No.3 /
  風景 Op.59 No.2 /思考 Op.62 No.3 /ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84 [以上 1960年10月23日] /
  「シンデレラ」Op.95 〜ガヴォット(2種)[1960年10月23日/1960年10月28日(*) ]
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲/映像 第1集/喜びの島/映像第2集〜葉ずえを渡る鐘の音/
        前奏曲集第1巻 より〔野を渡る風/アナカプリの丘〕[以上 1960年10月25日]
 ラヴェル:「鏡」〜悲しい鳥[1960年10月28日]/亡き王女のためのパヴァーヌ/水の戯れ[以上 1960年10月30日]
 シューマン:ノヴェレッテ Op.21 Nos.1, 2. 8 [1960年10月25日]/
       幻想曲 ハ長調 Op.17 [1960年10月30日]/幻想小曲集 Op.12 〜飛翔[1960年10月19日]
 ショパン:スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54 [1960年10月30日]/
      マズルカ第15番 ハ長調 Op.24 No.2 /練習曲 ホ長調 Op.10 No.3 「別れの曲」[以上 1960年10月28日]/
      練習曲 ハ長調 Op.10 No.1 [1960年10月19日]
 ラフマニノフ:前奏曲集 より
  〔 Op.23 Nos.1-2, 8 / Op.32 Nos.1-2, 6-7, 9-10, 12 [以上 1960年10月28日]/
    Op.23 Nos.4-5 [1960年10月23日]/ Op.32 No.12 / Op.23 No.7 [以上 1960年10月28日]〕
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 嬰ヘ長調 Op.53 [1960年10月30日]

 スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:[内]、カーネギー・ホール、ライヴ、ニューヨーク、ステレオとクレジットされている| (*):今回が初出と思われる音源。残りは全て初CD化。
 LPはCBSや日本のCBS/SONYから一旦発売されたものの、リヒテルが再発を拒み、これまで全くCD化されていなかった幻の1960年カーネギー・ホール・リサイタルが一挙登場!! この年はリヒテルが念願のアメリカ・デビューを果たした重要な年で、9月までは東欧、ロシア、北欧と巡り、10月から12月にかけてシカゴを皮切りに北米ツアーを行っている。そのアメリカ・デビューの目玉ともいえるのが、5日間に渡り「クラシックの殿堂」カーネギー・ホールで行われたリサイタル。謎のヴェールに包まれていた「ピアノの巨人」が、いままさにセンセーションを巻き起こすリアルな感触。こうしてまとめて聴けるのは大変嬉しい。アンコールを含めほぼ完全な形で網羅している上、すべてステレオとされているのは(LP発売時はモノラルでは無かっただろうか?)大きなポイントだ。
プニーナ・サルツマン Vol.6
 モーツァルト:
  クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498
   「ケーゲルシュタット・トリオ」(*)/
  ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K.449(#)/
  ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331(+)
 バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとピアノのための
      ソナタ ト長調 BWV.1027(**)
 リスト:
  コンソレーション第3番(##)/
  ハンガリー狂詩曲第12番(++)
  ハンガリー幻想曲(***)/葬送曲(###)
 バッハ(リスト編):
  前奏曲とフーガ イ短調BWV.543(+++)
 ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」(****)/
       アンダルーサ(####)
プニーナ・サルツマン(P)
ヨナ・エトリンガー(Cl;*)
ダニエル・ベンヤミニ(Va;*)
ノアム・シェリフ指揮(#)
イスラエル・キブツso.(#)
ダニエル・ベンヤミニ(Va;**)
ゲオルク・ジンガー指揮(###)
メンディ・ロダン指揮(****)
イェルサレムso.(###/****)
 録音:1975年12月31日、テル・アヴィヴ、マン・オーディトリウム(*)/1978年6月25日、イェルサレム・ハーン(#)/1968年6月24日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(+)/1960年10月29日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(**)/1979年6月10日、イェルサレム・ハーン(##/###)/1967年11月、テル・アヴィヴ(++)/1978年11月7日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(***)/1980年6月24日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(+++)/1975年12月7日、イェルサレム、シアター(****)/1971年12月22、24日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(####)、以上ライヴ。
 コルトーやタリアフェロに師事した、イスラエルの世界的名手プニーナ・サルツマンのアルバムもついに第6集。すべてここでしか聴けない貴重なライヴで、ソロはもちろん、ペン=ハイム、ブラッハー、マルケヴィチに師事した作曲家・指揮者シェリフなど共演者にも注目。
リヒテルの初ディスク・レパートリーあり、
 スヴャトスラフ・リヒテル・アーカイヴズ Vol.11
  〜協奏曲集、指揮は全てマゼール!

 バッハ:ピアノ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV.1056(*)
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調Op.15(#)
 プロコフィエフ:
  ピアノ協奏曲第5番 ト長調 Op.55(+)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ロリン・マゼール指揮
フランス国立放送o.(*/#)、
フランス国立o.(+)
 録音:1964年5月12日(*/#)/1967年4月18日(+)、以上パリ、ライヴ。全て初出音源で、(*)はリヒテルの初ディスク・レパートリー作品。
 キャリア絶頂期のリヒテルが、若き日のマゼールと組んだ協奏曲ライヴ集。まず、同じマゼールとのスタジオ盤(1970年)でも有名なプロコフィエフ。3年前のこの出会いあればこそと思わせる屈指の聴きもの。ほかにミュンシュとのスタジオ盤(1960年)や、エッシェンバッハとのライヴ(1888年)ほかを数える得意のベートーヴェン。さらにはいつもの第1番でなく、第 5番というのが貴重なバッハ。いずれも巨人の豪腕と切り込み鋭い指揮者のぶつかり合いがなんとも異色でスリル満点。
リカルド・オドノポゾフ Vol.1
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77[カール・バンベルガー指揮フランクフルト・オペラo./1954年頃]
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26[ワルター・ゲール指揮オランダpo./1953年頃]
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調[レオニード・ハンブロ(P)/1952年頃]
 パガニーニ(コハンスキ編):ラ・カンパネッラ[ワレンティン・パヴロフスキー(P)/1945年頃]
 サラサーテ:ハバネラ Op.21-2[グリゴリー・アッシュマン(P)/1947年]
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1954年頃]
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7[パウル・ヒュぺルツ指揮ユトレヒトso./1950年頃]
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1955年頃]
 サラサーテ:マラゲニャ Op.21-1[グリゴリー・アッシュマン(P)/1947年]
 ノヴァーチェク:常動曲 Op.5-4[オットー・ヘルツ(P)/1946年]
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1955年頃]
 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82/ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
  [ワルター・ゲール指揮パリ交響楽協会so./1953年頃]
 サン=サーンス:ハバネラ Op.83[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1955年頃]
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調[1951年頃]
 プロコフィエフ(D.J.グリュネス編):ピーターと狼〜主題とプロセッショナル
  [ワレンティン・パヴロフスキー(P)/1945年]
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1954年頃]
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35[ワルター・ゲール指揮オランダpo./1952年頃]
 ショーソン:詩曲 Op.25[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1955年頃]
 ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌[オットー・ヘルツ(P)/1946年]
 ヴィターリ:シャコンヌ ト短調[ハインツ・ウェールレ(Org)/1950年頃]
 バッハ:シャコンヌ[1952年頃]
 バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV.1042[ワルター・ゲール指揮オランダpo./1952年頃]
 ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 Op.56
  [シュテファン・アウバー(Vc) アンへリカ・モラレス(P)
   フェリックス・ワインガルトナー指揮ウィーンpo./1937年10月]
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 RV.31[レオ・ロスタル(Vc) べンジャミン・オレン(Cemb)]
                            ハインツ・ウェールレ(Org)/1950年頃]
 ラロ:スペイン交響曲 Op.21[ワルター・ゲール指揮ユトレヒトso./1951年頃]
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19[ハインリヒ・ホルライザー指揮チューリヒ放送so./1957年頃]
 ヴィラ=ロボス:ヴァイオリン・ソナタ第3番[レオニード・ハンブロ(P)/1952年頃]
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 RV.21
  [レオ・ロスタル(Vc) べンジャミン・オレン(Cemb) ハインツ・ウェールレ(Org)/1950年頃]

 リカルド・オドノポゾフ(Vn)
 リカルド・オドノポゾフ(1914-2004)はロシア人の両親のもとアルゼンチンで生まれ、同地でアウアー門下のアーロン・クラッセに師事。1927年にベルリン高等音楽院に入学し、ルドルフ・デマンとカール・フレッシュに学ぶ。つまり、ロシア派、ドイツ派、フランコ=ベルギー派のヴァイオリン奏法が、彼の中で統合されているのである。1932年にウィーン国際音楽コンクールに優勝。1934年から1938年までウィーン・フィルのコンサートマスター。コンサートマスター時代の録音にワインガルトナーとのベートーヴェン:トリプル・コンチェルトがある(当セットに収録)。1937年にはブリュッセルで開催された第1回イザイ・コンクール(現エリザベート王妃国際コンクール)に参加。大本命と言われたダヴイッド・オイストラフをおびやかす第2位に入賞した。第2次大戦中はアメリカに渡り、1944年にカーネギーホール・デビュー。1956年からウィーンに戻り、ウィーン音楽大学の教授として後進の指導にあたりながら、演奏活動をつづけた。1963年初来日。
 「コンサートホール社は1950〜60年代に数多くのLPを制作したメールオーダーの会社で、ヴァイオリン・レパートリーの多くはオドノポゾフに割り当てられた。一般発売されなかったため広くは注目されなかったが、その演奏はゆとりあるテクニックを背景としたオーソドックスな正攻法。音色はうつくしく冴え、解釈は新奇に走らぬヨーロッパの伝統を感じさせるもので、心ある愛好家の中で注目され、愛蔵されてきた。いままでポツポツと復刻盤が出ていたが、これだけまとめてCD化されるのは初めてなので、オドノポゾフの再評価を問う注目の一組と言えるだろう。」(音楽評論家 芳岡正樹)
クリスティアン・フェラス Vol.1〜
 ヴァイオリン協奏曲集

 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲
  第5番 イ長調KV.219「トルコ風」(*)
 ジャン・マルティノン:
  ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.51(#)
 メンデルスゾーン::
  ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64(+)
 チャイコフスキー:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35(**)
クリスティアン・フェラス(Vn)
カール・シューリヒト指揮(*)
ヴォルフガング・
 サヴァリッシュ指揮(+)
フランス国立放送o.(*/+)
シャルル・ブリュック指揮(#/**)
フランス放送po.(#/**)
 録音:1955年2月2日、ライヴ(*)/1968年12月6日、パリ、ライヴ(#)/1965年5月25日、パリ、ライヴ(+)/1968年1月3日、パリ、ライヴ(**)。
 ブラームスのドッペル&ベートーヴェンのトリプル(DHR-7716)につづいて、フェラスによる貴重な協奏曲ライヴ集がDOREMIよりリリース。いずれも絶頂期のライヴとなる内容は、メンデルスゾーンとチャイコフスキーという王道のナンバーのほかに、名匠シューリヒトのバックで聴くモーツァルト。さらには名手シェリングのために書かれ初演されたマルティノンの作品を収録。高貴でデリケートなフェラスのヴァイオリンは今もって余人をもって替え難いものがあり、またもやファンにはたまらないアルバムの登場といえるだろう。
リヒテル Vol.12〜
 1958年ブダペスト & 1986年高崎ブラームス・ライヴ集

 ブラームス:
  ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34(*)
  幻想曲集Op.116 より (#)
   [第3曲「カプリッチョ ト短調」/
    第5曲「間奏曲 ホ短調」/
    第6曲「間奏曲 ホ長調」/
    第7曲「カプリッチョ ニ短調」]/

  パガニーニの主題による変奏曲 Op.35(+)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
タートライSQ(*)
[ヴィルモシュ・タートライ
 ミハーイ・スーチュ
 ジェルジ・コンラート
 エデ・バンダ]
 録音:1958年2月13日、ブダペスト、アカデミー・オブ・ミュージック、ライヴ(*)/1992年4月11日、イタリア、チェゼーナ、ライヴ(#)/1986年10月16日、高崎、音楽センター、ライヴ(+)。
 同じ年にボロディン・カルテットとも録音を残しているピアノ五重奏は、2月9日から17日にかけて7回にわたって行なわれたブダペスト公演でのもの。1950年代、絶頂期のリヒテルとハイドンの全集録音で知られるタートライとの熱のこもった演奏が楽しめる。
 (#)は当日最後のプログラムであった後期ピアノ曲。ブラームス晩年の境地を投影した瞑想的な世界が、巨匠の手によってじつに味わい深く再現されている。これを受けて、そのままアンコールでもブラームスのOps.118 と119 からの数曲が取り上げられた。
 (+)は亡くなる10年ほど前の高崎公演から。この年の日本公演は9月18日の上越市に始まり10月21日の長野まで全14回、ソロ・リサイタルのほか、カガン、グートマン、バシュメットとの共演も含む大掛かりなものだった。この曲は1988年ライヴ(PHILIPS)とほとんど同傾向で、ともに思索的でさえあり、かつての強く重い打鍵に円熟の味わいを加えている。ちなみに当日は、ほかにハイドンのソナタ2曲(第48番と第52番)、シューマンの「パガニーニのカプリースによる6つの演奏会練習曲 Op.10」からの3曲も弾いている。
 2007/2追記:当初上記(#)の代りに、シューマン「パガニーニのカプリースによる6つの演奏会練習曲 Op.10」からの3曲(1986年10月16日)が含まれているとされておりましたが、レーベルの制作上の都合により上記へ変更となります。何卒御了承下さい。
DHR-7883/5
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 追悼〜プニーナ・サルツマン Vol.7

 シューマン:
  謝肉祭 Op.9(*)/アラベスクOp.18(*)SUP
  子供の情景 Op.15(#)
 ドビュッシー:喜びの島(+)
 ラヴェル:ソナチネ(+)/道化師の朝の歌(+)
 ショパン:
  マズルカ集
  [ヘ短調Op.63-2(**)/嬰ハ短調Op.63-3(**)/
   ヘ短調Op.7-3(**)/ト長調Op.67-1(##)/
   ト短調Op.67-2(##)/ハ長調Op.67-3(##)/
   イ短調Op.67-4(##)/嬰ハ短調Op.30-4(**)]/
  夜想曲 ハ短調Op.48-1 (**)SUP/
  前奏曲 ホ短調Op.28-4(++)SUP/
  舟歌嬰 ヘ長調Op.60(***)SUP/
  ワルツ 変イ長調Op.34-1(***)SUP
 フォーレ:夜想曲 変ニ長調Op.63-6(+)SUP
 ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番
  変ホ長調Op.120-2(###)SUP
 ベートーヴェン:
  ピアノと管楽のための
   五重奏曲 変ホ長調 Op.16(+++)/
  ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 Op.11
   「街の歌」(****)/
  チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69(####)
 C.P.E.バッハ:4つのソナタWq.92 (++++)SUP
 グリンカ:悲愴三重奏曲 ニ短調(****)
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調(*****)
 ファリャ:スペイン民謡組曲
  (チェロとピアノのための版)(*****)
 プーランク:クラリネット・ソナタ(#####)
 シューマン:3つのロマンスOp.94(#####)SUP
 アルベニス:マラゲニャ(+++++)SUP
 グラナドス:アンダルーサ(+++++)SUP
 ラモー/エトリンガー編:
  クラリネットとピアノのための組曲(******)
 シューベルト:
  アルペジオーネ・ソナタ イ短調(###)SUP/
  楽興の時第3番 へ短調Op.94-3(######)SUP
 プーランク:クラリネット・ソナタ(++++++)SUP
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調(******)SUP
プニーナ・サルツマン(P)
ダニエル・ベンヤミニ(Va;###)
イスラエル木管五重奏団員(****)
[エリアフ・トルナー(Ob)
 リカルド・レッセル(Cl)
 モルデカイ・レヒトマン(Fg)
 メイア・リモン(Hr)]
ヨナ・エトリンガー
(Cl;****/++++/
 #####/******/++++++)
ウヂ・ヴィーゼル
(Vc;****/####/
 ++++/*****/*******)
 録音:1971年12月20日、YMCA オーディトリアム、イェルサレム(*)/1984年5月1日、YMCA オーディトリアム、イェルサレム(#)/1976年6月6日、ハーン、イェルサレム(+)/1973年12月27日、YMCA オーディトリアム、イェルサレム(**)/1980年11月18日、YMCA オーディトリアム、イェルサレム(##)/1975年10月5日、ハーン、イェルサレム(++)/1967年、テル・アヴィヴ(***)/1969年、テル・アヴィヴ(###/#####/+++++/*******)/1976年10月1日、ハーン、イェルサレム(+++)/1977年5月1日、ハーン、イェルサレム(****/******)/1982年3月28日、YMCA オーディトリアム、イェルサレム(####)/1970年4月6日、ハーン、イェルサレム(++++/######/++++++)/1993年2月25日、YMCA オーディトリアム、イェルサレム(*****)、以上、全てライヴ。SUPは、今回ご案内時に追加された曲目。
 1度3枚組としてご案内した物だが、発売にあたって、なんとCD2枚分の曲目が追加され、さらにお値段は据え置きとなった。なお、当初含まれる予定だった「ベートーヴェン/アリー・ファン・レーヴェン編:フルートとピアノのためのソナタ 変ロ長調[ウリ・ショハム(Fl)]」の1曲のみが省かれている。
 2006年12月16日に惜しくも世を去ったイスラエルを代表する名手サルツマン。DOREMIでは彼女に一貫して光を当ててきたが、追悼リリースとなる第7集では、ソロのほか積極的に参加したデュオや室内楽のライヴの数々が楽しめる内容となっている。
ジノ・フランチェスカッティ Vol.3〜
 ミュンシュとの協奏曲ライヴ/他

 チャイコフスキー:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35(*)
 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための
        二重協奏曲 イ短調Op.102(#)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26
       〜第3楽章(+)
 アイルランド民謡 / クライスラー編:
  ロンドンデリーの歌(+)
 クライスラー:美しきロスマリン(+)
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
サミュエル・メイズ(Vc;#)
シャルル・ミュンシュ指揮(*/#)
ボストンso.(*/#)
ドナルド・ヴアヒール指揮(+)
ベル・テレフォン・アワーo.(+)
 録音:1958年7月27日(*)/1956年4月14日、ライヴ(#)/1952年4月28日、NBC ベル・テレフォン・アワー(+)、以上モノラル。おそらく全て初出音源。
 貴重な音源の発掘で定評のあるDOREMIより、往年の名手フランチェスカッティとミュンシュ&ボストン響との顔合わせによる協奏曲ライヴという注目のアルバムが登場する。このうえなくゴージャスなバックに支えられ、のびのびと甘美な音色で歌われるチャイコフスキーに、ボストン響首席メイズとの掛け合いが楽しめるブラームスと、いずれもファンにはたまらない内容といえるだろう。フィルアップに収められた人気番組ベル・テレフォン・アワーの放送音源も貴重なもの。
メナヘム・プレスラー Vol.1〜
 メンデルスゾーンを弾く

 ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.25(*)/
 六重奏曲 ニ長調 Op.110 (#)/
 厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54/
 ロンド・カプリツィオーソ ホ長調 Op.14/
 子どものための小品集 Op.72(6曲)
メナヘム・プレスラー(P)
ハンス・スワロフスキー指揮(*)
ウィーン国立歌劇場o.(*)
ギレーSQ団員(#)
 録音:1950年-1953年。原盤:コンサート・ホール(*)/他。すべて初CD化。
 半世紀以上に渡った活動を誇るボザール・トリオに、創立メンバーとして解散時まで在籍していた重鎮ピアニスト、メナヘム・プレスラー(1923-)。コンサート・ホール録音のスワロフスキーとの協奏曲ほか、メンデルスゾーン作品を集めた一枚は、すぐれたソリストとしての姿を伝える貴重なもの。
クラウディオ・アラウ、モスクワ・ライヴ 1968
 ブラームス:ピアノ協奏曲
  〔第1番 ニ短調 Op.15(*)/
   第2番 変ロ長調 Op.83(*)〕
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
  〔第13番 変ホ長調 Op.27-1(#)/
   第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」(#)〕
クラウディオ・アラウ(P)
ゲンナジー・
 ロジェストヴェンスキー指揮(*)
モスクワ放送so.(*)
 録音:1968年5月31日、モスクワ音楽院大ホール(*)/1968年5月、モスクワ(#)、ライヴ、ともにライヴ。以前 LP が MELODIYAから1度だけ発売されたことがある演奏で、今回が初CD化。
 当時65歳、脂の乗り切ったアラウが行った幻の旧ソ連ライヴ。注目はひと晩にブラームスの協奏曲2篇を演じていること。ブラームスの協奏曲は管弦楽パートも非常重要な作品だが、まだ若々しいロジェストヴェンスキーが非の打ちどころのないサポートぶりを示しているのも聴き物。まだ初老期のアラウも情熱にあふれ、巨匠風の演奏を繰り広げる。同時期のベートーヴェンのソナタも思いのほか明るい音色で輝かしい演奏を楽しめる。
リヒテル Vol.13〜シューマン・ライヴ集
 シューマン:
  ピアノ協奏曲 イ短調Op.54(*)/
  パガニーニのカプリースによる
   6つの演奏会練習曲Op.10 より(#)
    [第4番/第5番/第6番]/
  おとぎの絵本Op.113(+)/
  幻想小曲集Op.73(**)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮(*)
ソヴィエト国立so.(*)
ユーリ・バシュメット(Va;+)
ピエール・フルニエ(Vc;**)
 録音:1958年4月17日、モスクワ(*)/1986年10月16日、高崎、音楽センター(#)/1985年12月13日、モスクワ(+)/1969年7月3日、トゥール(**)、以上全てライヴ。(+)の一部(第2曲&第3曲?)が、国内盤のLDで一度だけ発売されたことがある以外、全て初出音源。(**)は特に珍しく、リヒテルの初音盤レパートリー&同曲唯一の録音と思われる。(+)もおそらく唯一の録音。
 第7集(DHR-7786)に次いで、巨人リヒテルによるシューマンのライヴを集めたアルバム。まず、同年10月にロヴィツキともスタジオ盤を残しているコンチェルト。絶頂期だけにテクニックが冴え渡り、思いのたけを弾ききって聴きもの。ここでバックを務めるのはブラームスの第2協奏曲(1961年ライヴ / DHR-7746)でも好サポートをみせたルーマニアの名匠ジョルジェスク。(#)は亡くなる10年ほど前、高崎公演というのが珍しいパガニーニ練習曲。この年の日本公演は9月18日の上越市に始まり10月21日の長野まで、全14回、ソロ・リサイタルのほかカガン、グートマン、バシュメットとの共演も含む大掛かりなものだった。そのバシュメットとの「おとぎの絵本」も、全曲は始めての音盤化。さらに、当日はドビュッシー、ショパン、メンデルスゾーンのソナタも演奏された名手フルニエとの(**)。ともにピアノが強く主張しており、リヒテルという存在の大きさを聴くことができる。
アーサー・レッサー、平均律を弾く
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集BWV.846-893(全曲)
アーサー・レッサー(P)
 録音:1964年、アーサー・レッサー所有のスタジオ。
 アーサー・レッサー(1894-1969)はニューヨーク生まれ。クリーヴランドで長年にわたり、すぐれたピアニスト、教師、音楽評論家として活躍した。同時にまたクラシックの著作「 Men,Women and Piano 」や、クリーヴランド管のプログラムの執筆者としても知られている。ちなみに、かれの異母兄弟フランク・レッサーはブロードウェイ・ミュージカル「 Guys and Dolls (1950)」「 How to Succeed In Business Without Really Trying (1961)」などの音楽を書いた有名な作曲家。
 1913年ベルリンでデビューののちA.レッサーは、1916年にはニューヨークでデビュー。ヴァイオリニストのミシャ・エルマンとは日本をふくむ極東楽旅を行っている。太平洋戦争中は米軍の対日情報部員として働いていたこともあって日本語も堪能。さらに、戦後まもなくの1946年に来日、日比谷公会堂で日響(現在のNHK響の前身)をバックにショパンのピアノ協奏曲第1番を弾いている。これにより日本の大勢の聴衆の前で演奏した戦後初のアメリカ人音楽家としても記憶されている。いっぽうで1926年にクリーヴランド音楽院のピアノ科教授に、1953年にはピアノ科の教授部長に任命されている。
 このように伴奏者、教育者として大きな功績を残したレッサーのピアノ録音。これまでMarstonなどからもその一部が復刻されている(52036-2)が、極端に少なく珍重されてきた。このたび DOREMI より復刻となるのはかつて Cleveland Institute of Music より6枚組の LP で出ていたもの。「アナログ期における平均律のベスト」とは復刻をてがけたレーベルの主宰ヤコブ・ハーノイ氏の言葉。この機会にぜひ、お確かめになられてはいかがだろうか。
ヴラディーミル・オルロフ Vol.2
 チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲(*)
 ボッケリーニ/ピアッティ編:ソナタ第6番 イ長調(#)
 ヴァレンティーニ/ピアッティ編:ソナタ ホ長調(#)
 ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb-2(+)
 [ボーナス]
  ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1
    〜第2&3楽章(**)
ウラディーミル・オルロフ(Vc)
セルジウ・コミッショーナ指揮(*)
ローザンヌ室内o.(*)
マリエッタ・デミアン(P;#)
ハンス・
 シュタードルマイア指揮(+)
ミュンヘン室内o.(+)
ヴィクトル・
 デザルツェンス指揮(**)
ローザンヌ室内o.(**)
 録音:1970年3月7日、ライヴ(*)/1969年5月5日、ヘッセン州立放送用ライヴ(#)/1970年(+)/1972年11月7日、ライヴ(**)。
 オデッサに生まれたカナダのチェリスト、オルロフによるライヴ集第2弾。ブカレスト音楽院でプルミエ・プリを取得し、ウィーン・フィルに在籍していたこともあるオルロフは1971年よりカナダに移住。第1集に未収録のレパートリーであったロココ変奏曲やハイドン第2番といった名曲があらたに聴けるのはうれしいところ。
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲全集
[第1番 変ホ長調 Op.6/第2番 ロ短調 Op.7/第3番 ホ長調
 第4番 ニ短調/第5番 イ短調/第6番 ホ短調]
アレクセイ・ゴロコフ(Vn)
ザハリー・コズハルスキー指揮
キーウ〔キエフ〕・
 シェフチェンコ歌劇場室内o.
(オーケストレイション&カデンツァ:
 アレクセイ・ゴロコフ)
 ゴロコフ(1927-1999)はモスクワ生まれのヴァイオリン奏者。モスクワ音楽院でヤンポリスキーらに師事。いくつもの国際的なコンクールに入賞した後、ソ連国内にとどまらずドイツ、ポーランド、デンマーク、スウェーデン、ルーマニアなどでツアーを行なっている。1951年レオニード・コーガンが第1位に輝いたエリザベート王妃国際音楽コンクールで第7位。1957年にはキーウ〔キエフ〕音楽院のヴァイオリン科の教授に就任。このパガニーニのほかにもベートーヴェン、メンデルスゾーン、チャイコフスキーなど数多くの協奏曲録音を残しているが、現状ほとんどCD化されていないためDOREMIの復刻は貴重。
レオニード・コーガン Vol.1〜
 協奏曲ライヴ集、おそらく初出あり

 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(*)
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 KV.216(#)
レオニード・コーガン(Vn)
ピエール・モントゥー指揮(*)
ボストンso.(*)
ディミトリ・
 ミトロプーロス指揮(#)
NYP(#)
 録音:1958年1月11日、ライヴ(*)/1958年2月2日、ライヴ(#)。(*)はおそらく初出音源、(#)はギリシャ盤でCDが1度だけ出ていたが、他にはLP等も全く発売されていない稀少な音源。
 オイストラフと比肩されるロシア屈指の名手コーガン。おそらくすべて初出(と代理店は記しているが、上記の通り誤り)、なんとも豪華な巨匠たちとの顔合わせがうれしい一枚がDOREMIより登場。モントゥーとのブラームスは名高いコンドラシン&モスクワpo.盤(1959年・EMI)の前年にあたり、アメリカ・デビューの貴重なドキュメント。いっぽうアッカーマン(1956年頃)、シルヴェストリ(1959年)とのスタジオ盤で知られるモーツァルトも、この年にNYPを辞するミトロプーロスとの貴重な共演。ともにテクニックの切れ味、揺るぎない表現が恐るべき凄みを利かせている。
レーヌ・ジャノリ
 〜モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集

 [第1番 ハ長調 K.279/第2番 ヘ長調 K.280/
  第3番 変ロ長調 K.281/第4番 変ホ長調 K.282/
  第5番 ト長調 K.283/第6番 ニ長調 K.284/
  第7番 ハ長調 K.309/第8番 イ短調 K.310/
  第9番 ニ長調 K.311/第10番 ハ長調 K.330/
  第11番 イ長調 K.331/第12番 ヘ長調 K.332/
  第13番 変ロ長調 K.333/第14番 ハ短調 K.457/
  第15番 ハ長調 K.545/第16番 変ロ長調 K.570
  第17番 ニ長調 K.576/第18番 ヘ長調 K.533+494]
[ボーナス・トラック]:
  幻想曲 ハ短調 K.475/幻想曲 ハ短調 K.396/
  ロンド イ短調 K.511
レーヌ・ジャノリ(P)
 録音:1947年-1955年頃。
 レーヌ・ジャノリ(1915-1979)はパリ音楽院で名教師ラザール・レヴィに、エコール・ノルマルでイヴ・ナットとアルフレッド・コルトーに師事したフランスの名ピアニスト。演奏活動において、指揮者ではパレー、ワインガルトナー、エネスク、シェルヘンと、またリサイタルではカザルス、フルニエ、エドウィン・フィッシャーら多くの名手と共演し、1947年にはパリのエコール・ノルマルのピアノ科教授に任命されている。彼女はウェストミンスター、BAM、Adesに数多くの録音を残したが、このウェストミンスター音源からの初CD化となるモーツァルトは、彼女の代表的録音としてとくに評価の高いもの。
フィリップ・ヒルシュホーンの芸術 Vol.1
 パガニーニ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調Op.6(*)
 ブラームス:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(#)
 サンサーンス/イザイ編:
  ワルツ形式による練習曲
   〜カプリースOp.52-6(+)
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番
    ニ短調BWV.1003(**)
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
        ニ短調Op.108(##)
 ラヴェル:ツィガーヌ(##)
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲(++)
 シベリウス:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(***)
 チャイコフスキー:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35(###)
 プロコフィエフ:5つのメロディ(##)
フィリップ・
 ヒルシュホーン(Vn)
ルネ・ドュフォセ指揮(*)
ベルギー国立o.(*)
イジー・スターレク指揮(#)
南ドイツ放送so.
(現・シュトゥットガルト
  放送so.)(#)
リディヤ・
 レオンスカヤ(P;+)
ヘルムート・バース(P;##)
ウリ・セガル指揮(++/***)
ニュー・
 フィルハーモニアo.(++)、
ケルン放送so.(***)
フェルディナント・
 ライトナー指揮(###)
バンベルクso.(###)
 録音:1967年、エリザベート王妃コンクール優勝時ライヴ(*/+)/1974年6月28日、ライヴ(#)/1974年、シュヴェツィンゲン(**/##)/記載無し(++)/1974年10月25日、ライヴ(***)/1977年5月、ライヴ(###)/1974年(++)。
 ヒルシュホーンは今、話題の美人ヴァイオリニスト、ヤニーネ・ヤンセン(DECCA国内盤での標記はジャニーヌ・ヤンセン)の先生として有名だが、ご本人の方が一枚も二枚も上かも知れない。1946年にリガの生まれで、病弱だったため活動時期は短く、晩年は後進の指導に専念、1996年にブリュッセルで亡くなった。彼が優勝した1967年のエリザベート王妃コンクールはとんでもない年で、まず出場者にはクレーメルがいたほどだが、審査員がさらに豪華極まりなく、オイストラフ、メニューイン、フランチェスカッティ、シゲティ、グリュミオー、ギンゴールドと、20世紀前半の巨匠達で占められていた。
 その彼らが認めた大才能、あのカラヤンも激賞した知られざる天才の全貌が体系的にCD化される。中でも巨匠ライトナーと共演したチャイコフスキーが絶品である。
 #レーベル制作上の都合により、リリース内容が初回ご案内時と変更になっております(ベルクが追加、サン=サーンス&バッハで曲目&共演者の変更)。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.14〜
 モーツァルト:ピアノ協奏曲ライヴ集

 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 KV.449(*)
  ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 KV.450(#)
  ピアノ協奏曲第17番 ト長調 KV.453(+)
  ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 KV.482(**)
  ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 KV.595(##)
 [ボーナス]
  ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 KV.545(++)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ルドルフ・バルシャイ指揮
モスクワ室内o.
 録音:1973年5月27日(*)/1966年9月27日(**)/1966年5月(##)、以上モスクワ(*/**/##)/1968年2月6日(#)/1969年1月4日(+)、以上レニングラード(#/+)/1989年(++)、以上ライヴ。
 1994年の東京公演でも実現したリヒテルとバルシャイの顔合わせによるモーツァルト。15番と27番をのぞいておそらく初出。データで27番は5月となっているが、既出の1966年4月23日のものと同一のものではないかと思われる。22番と27番ではブリテンとのライヴ(BBCL-4206)もたいへん素晴らしいものだったが、リヒテルが弾くモーツァルトのコンチェルトはそもそも録音が少ないので、このたびのリリースはファンにはうれしいところ。
 当初、DHR-7900/1という型番でご案内しておりましたが、上記へ訂正されました。
ベートーヴェンSQ
 〜ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集

 [第1番 ハ長調 Op.49/第2番 イ長調 Op.68/
  第3番 ヘ長調 Op.73/第4番 ニ長調 Op.83/
  第5番 変ロ長調 Op.92/第6番 ト長調 Op.101/
  第7番 嬰ヘ短調 Op.108/第8番 ハ短調 Op.110/
  第9番 変ホ長調 Op.117/第10番 変イ長調 Op.118/
  第11番 ヘ短調 Op.122/第12番 変ニ長調 Op.133/
  第13番 変ロ短調 Op.138/第14番 嬰ヘ長調 Op.142/
  第15番 変ホ短調 Op.144]
[ボーナス・トラック]:
  弦楽八重奏のための2つの小品 Op.11(*)
ベートーヴェンSQ
コミタスSQ(*)
 録音:1956年-1973年。
 ベートーヴェン四重奏団によるショスタコーヴィチ全集がDOREMIより復刻。作曲者から第1番の演奏を絶賛された逸話が知られ、以後実際に弦楽四重奏のほとんどを初演した経緯から、作品を語る上で決して外せない。ベートーヴェン四重奏団は、1923年にモスクワ音楽院のその年の卒業生によって「モスクワ音楽院四重奏団」として結成。1927年には没後100年を記念してベートーヴェンの四重奏全曲演奏を行ったのを契機に改称している。1960年代にメンバーの交替を経験しているが、不動の第1ヴァイオリン、ツィガノフのもときわめて強固なアンサンブルを聴かせている。
DHR-7916/9
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[DHR-7616/19]
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シモノー&アラリー Vol.1
 モーツァルト:
  「コジ・ファン・トゥッテ」〜もうすぐ抱擁されよう
  「後宮からの逃走」〜何という運命!・・・君は僕のせいで
  「偽の女庭師」〜私をおいて行くのかい?
  「私には言葉では言えない、おお、神よ」 K.489
  レチタティーヴォとアリア「哀れな男よ、夢なのか!」 K.431
  アリア「お願い、聞かないで」 K.420
  レチタティーヴォとロンド「私のいとしの希望よ!」 K.416
  アリア「いえ、あなたにはできない」 K.419
   [ピエレット・アラリー(S) レオポルド・シモノー(T)
    ウォルター・ゲール指揮アムステルダムpo./録音:1959年]
  「後宮からの逃走」〜コンスタンツェのアリア(3曲)
  「フィガロの結婚」〜スザンナのアリア
   [ピエレット・アラリー(S)
    アルベルト・ビットナー指揮ハンブルクpo./録音:1952年]
 バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
 [ピエレット・アラリー(S) グレース・ホフマン(A)
  レオポルド・シモノー(T) ハインツ・レーフス(B)
  ウォルター・ゲール指揮アムステルダムpo./録音:1959年]
 モーツァルト:
  静けさはほほえみつつ K.152/喜びは胸に踊り K.579
  男たちはいつもつまみ食いしたがる K.433
  鳥たちよ、お前たちは毎年K.307/クローエに寄す K.524/夕べの想い K.523
  [ピエレット・アラリー(S) ジョン・ニューマーク(P)/録音:1956年]
 シューマン:彼と彼女 Op.78-2
  恋する者のセレナード Op.34-2/君を思う Op.78-3/夜に Op.74-4/窓の下で Op.34-3/
  子守歌 Op.78-4/愛の花園 Op.34-1/踊りの歌 Op.78-1/千回の挨拶をあなたに Op.101-7
  [ピエレット・アラリー(S) レオポルド・シモノー(T)
   ジョン・ニューマーク(P)/録音:1962年]
 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」〜第4楽章
 [ピエレット・アラリー(S) モーリーン・フォレスター(A)
  レオポルド・シモノー(T) ジョゼフ・ルルー(B)
  ウィルフリード・ペルティエ指揮モントリオールso./
  録音:1967年4月29日、モントリオール万国博覧会]
 ストラヴィンスキー:「エディプス王」
 [レオポルド・シモノー(T;エディプス王) エウジェニア・ザレスカ(S;ヨカスタ)
  ベルナール・コットレ(Br;クレオン) ジェラール・セルコヤン(B;ティレシアス)
  ミシェル・アメル(T;羊飼い) ジョルジュ・アブドゥン(Br;使者)
  ジャン・コクトー(語り) イゴール・ストラヴィンスキー指揮
  フランス国立o.、フランス放送cho./録音:1952年5月19日]
 おしどり夫妻として知られた、ソプラノのピエレット・アラリー(1921-)とレオポルト・シモノー(1916-2006)の様々な録音を集めている。DGなどからも録音が復刻されているが、ここに収録されているのはそれらとは別録音。モーツァルトの大半とバッハの ロ短調ミサ曲は、今や幻のレーベルとなってしまった CONCERT HALL SOCIETY の録音。アラリーの歌うモーツァルトのアリア集は TELEFUNKEN 録音。モーツァルトの歌曲、コンサート・アリア、シューマンは CBC 録音。そしてストラヴィンスキーはシャンゼリゼ劇場でのライヴ録音。いずれも入手の難しくなっていた録音ばかりなので、まとまっての復刻はありがたい。もちろん、夫婦どちらも名歌手だけに、どの録音も聞き応え十分。
 当盤は「 DHR-7916/19 」という番号が正しい物ですが、代理店が誤記のままDHR-7616/19で自社登録してしてしまい、この誤品番でないとオーダーが通りませんので、現在のところ誤った番号にて受注させていただいております。
 #2017年10月追記:当盤は2008年の発売ですが、2017年10月になって代理店から『【品番変更のお知らせ】』『下記商品の品番が変更となります。』『収録内容等に変更はありません。』『【品番】旧:DHR-7616 新:DHR-7916』とのアナウンスが成されました。発売以来、商品の外装等も変更は無い物と思われますが、アナウンスに従い上記受注品番を変更しています。
エミール・ギレリス・レガシー Vol.8
 ヴラディゲロフ:小品集 Op.29〜3曲(*)
 バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲(#)
 スメタナ:
  2つのポルカ(#)/夢(*)/ボヘミアの農民祭(*)
 ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ(+)
 メンデルスゾーン:練習曲第3番 イ短調 Op.104 (**)
 ショパン:
  「奥様、お手をどうぞ」による変奏曲Op.2 (##)/
  バラード第1番 ト短調 Op.23(##)
 ハチャトゥリヤン:ピアノ・ソナタ(##)
エミール・ギレリス(P)
 録音:1950年、セッション(*)、1950年11月29日(#)、1959年1月22日(+)、1954年10月3日(**)、以上(*)以外ライヴ、モスクワ(##以外)/1963年2月15日、レニングラード・フィルハーモニー大ホール、ライヴ(##)。全てモノラル、おそらく全て初CD化か初出。ヴラディゲロフ、バルトーク、ハチャトゥリアンはギレリス唯一の録音で、作曲家レベルでも唯一の録音となるものばかり。なお代理店記載では、メンデルスゾーンも1963年2月録音となっているが、DOREMI レーベルのサイト記載と異なっており、レーベルの記載を優先した。
 『これはギレリス・ファン落涙の新譜。かつてメロディアからLP 発売されていたものの、それすら入手困難だった小品集が初 CD 化。ヴラディゲロフやスメタナといった、ブルガリア、チェコ、ハンガリーの民族色濃厚でピアニスティックな宝石を胸がすくような名人芸で味あわせてくれます。しかしそれ以上に驚きなのがハチャトゥリヤンのピアノソナタ。もともとギレリスの提唱でハチャトゥリヤンが創作欲を刺激され、彼の全面協力のもと生まれた力作。初演もギレリスでしたが、まさか彼の録音が残っていたとは! これまで何人かのピアニストが録音してはいるものの、どれもイマイチでしたが、ようやく決定盤の登場です。「剣の舞」調のエネルギーとボルテージに満ちていて、ギレリスの鋼鉄のタッチがギラリとした光を放ちます。超オススメ。』とのこと。
DHR-7921
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(5CD)
ロストロポーヴィチ追悼〜ピアノ・トリオ名演集
 エミール・ギレリス(P)、レオニード・コーガン(Vn) ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)

 ハイドン:
  ピアノ三重奏曲第16番 ニ長調 Hob.XV:16(2種の演奏)[録音:1951年、モスクワ/1959年2月28日、ロンドン]/
  ピアノ三重奏曲第19番 ト短調 Hob.XV:19[録音:1952年、モスクワ]
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97「大公」[録音:1956年、モスクワ]/
          ピアノ三重奏曲 変ホ長調 WoO.38[録音:1950年、モスクワ]
 モーツァルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 KV.254[録音:1952年、モスクワ]
         ピアノ三重奏曲第6番 ト長調 KV.564[録音:1952年、モスクワ]
 チャイコフスキー:
  ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50「ある偉大な芸術家の思い出のために」[録音:1952年1月2日、モスクワ]
 サン=サーンス:ピアノ三重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18[録音:1953年、モスクワ]
 シューマン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.63[録音:1958年8月8日、モスクワ]
 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67[録音:1959年2月28日、ロンドン、ライヴ]
 フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15[ルドルフ・バルシャイ(Va)/録音:1958年、モスクワ]
 ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40[ヤコブ・シャピロ(Hr)/録音:1951年2月25日]
 ボロディン:ピアノ三重奏曲 ニ長調
  [ドミトリー・ツィガノフ(Vn) セルゲイ・シリンスキー(Vc)/録音:1950年、モスクワ]
 80歳の誕生日を迎えてまもなく、ひと月後の4月27日に亡くなったチェロの巨人ロストロポーヴィチ。このたび DOREMI からも追悼盤がリリースされる。メロディア録音を集めた内容は、ほとんどが大家ギレリス、コーガンと組んだトリオの名演奏。ロストロポーヴィチも20代後半から30代とまだまだバリバリ弾いていた頃、強烈な個性のぶつかり合いから生みだされる熱気と濃さが共通の魅力。
エンリコ・マイナルディ Vol.1
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調Op.38(*)/
  チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調Op.99(*)
 ヴィヴァルディ:
  チェロ・ソナタ第3番 ハ長調RV.43(*)
 ベネデット・マルチェルロ:
  チェロ・ソナタ ヘ長調(*)
 ピッツェッティ:チェロ協奏曲 ハ長調(#)
 R.シュトラウス:
  交響詩「ドン・キホーテ」Op.35(+)
 ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第6番 イ長調G4(**)
 ヒンデミット:チェロ協奏曲(1940)(##)
 マリピエロ:チェロ協奏曲(++)
 ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第1番 イ長調G13(**)
エンリコ・マイナルディ(Vc)
カルロ・ゼッキ
(P;*/**)指揮(##)
カルロ・マリア・
 ジュリーニ指揮(#)
トリノRAIo.(#/##)
カール・ライツ(Va;+)
ゲオルク・
 ニーシュテット(Vn;+)
R.シュトラウス指揮(+)
ベルリン州立歌劇場o.(+)
エドゥアルド・ヴァン・
 ベイヌム指揮(++)
アムステルダム・
 コンセルトヘボウo.(++)
 録音:1952年頃(*)、1962年5月18日、ライヴ(#)、1933年(+)、1952年頃(**)、1958年頃、ライヴ(##)、1941年頃、ライヴ(++)。
 #コメントは、代理店のインフォメーション作製ミスにより、テキストが画像扱いとなっており取得出来ませんので、省略しております。
リリー・クラウス
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲〔第20番 ニ短調 K.466 /第9番 変ホ長調「ジュノム」K.271 〕
   [ヴィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・コンツェルトハウス室内o.]/
  ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498
   [フランソワ・エティエンヌ(Cl) ピエール・パスキエ(Va)]/
  ピアノと木管のための五重奏曲 変ホ長調 K.452
   [ピエール・ピエルロ(Ob) ジャック・ランスロ(Cl)
    ポール・オンニュ(Fg) ジルベール・クルシエ(Hr)]/
  アダージョとロンドK.617[ジャン=ピエール・ランパル(Fl)
    ピエール・ピエルロ(Ob) ポール・オンニュ(Fg)
    ピエール・パスキエ(Va) エティエンヌ・パスキエ(Vc)]
 J.S.バッハ:
  最愛の兄の旅立ちによせるカプリッチョBWV992/メヌエットBWV114/ポロネーズBWV119/
  行進曲 BWV122/メヌエットBWV116/ミュゼットBWV126/行進曲 BWV127/ポロネーズBWV123/
  メヌエットBWV822/ブーレBWV996/フランス組曲第6番 BWV817〜ポロネーズ/
  平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲 ハ長調/小前奏曲 BWV927/
  イギリス組曲第3番 BWV808〜ガヴォットとミュゼット/
  3つの小前奏曲〔BWV939/BWV934/BWV933〕/2声のインヴェンションより〔BWV789、779、784、785〕
以上、リリー・クラウス(P)
 録音:1953年-1954年、モノラル。モーツァルトは国内EMIから2008年にCD化されたが、既に廃盤で高騰している録音。バッハはLP初期にアメリカの EDUCO というレーベルから EP 3001 という品番で一度単売されただけ(フランスの Club Mondial Du Disque というレーベルからも、他音源との5LPセットが出たらしい)の稀少音源で、もちろん初CD化のはず。クラウスによるバッハはこれ以外にほとんど無く、他には半音階的幻想曲とフーガを2度録音(1961年カナダでのテレビ放送用映像: VAIDVD-4359/1970年代後半?:VANGUARD〔入手不能〕)しているのみ。
 女神リリー・クラウスによる待望の復刻盤が登場。ボスコフスキー&ウィーン・コンツェルトハウス室内管との協奏曲、ランパルやピエルロ、ランスロといった超弩級奏者たちとの室内楽など、名盤の誉れ高かったにもかかわらず、海外ではCD化されていなかったお宝音源を。さらに嬉しいのがバッハの諸作。「アンナ・マグダレーナの音楽帳」ほかから小曲をたくさん披露しているが、一つ一つが宝石のように輝き、それを慈しむように紡ぐ真の絶品。誰にも渡さずに家で楽しみたい宝。
ロストロポーヴィチ&リヒテル、初出あり
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
        (*/#; 2種の演奏)
 ベートーヴェン:
  チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69(*)/
  チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 Op.102-1(*)
 プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119(+)
 グリーグ・チェロ・ソナタ イ短調 Op.36(#)
ムスティスラフ・
 ロストロポーヴィチ(Vc)
スヴャストラフ・リヒテル(P)
 録音:1950年3月1日、モスクワ、ライヴ(*/+)、1964年6月20日、オールドバラ、ライヴ(#)。(*)は初出音源。(#)は以前 AS DISC から出ていた物だが、廃盤となって以来十数年ぶりの再発売。(+)はEMIがロストロポーヴィチのロシア録音シリーズでCD化していた。
 ロシアが生んだ巨星ふたり、強靭で無敵のデュオによる絶頂期のライヴ集。1950年代のナンバーはとにかく演奏の力が尋常ではない。いくぶん玄人向けの内容だが、マニアならばぜひとも押さえておきたいセットといえるだろう。
DHR-7933/5
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(2CD+DVD)
3枚価格
稀少映像多数! アニー・フィッシャー Vol.1〜
 協奏曲ライヴ集

 [DVD]
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集
   [第1番 ハ長調 Op.15(*)/
    第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」(*)/
    第3番 ハ短調 Op.37 (#)]
  ヘンデル:シャコンヌ (+)
  モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 KV.482 (*)
  リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調(*)
  ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11(*)
  メンデルスゾーン:
   ロンド・カプリツィオーソ ホ長調 Op.14(+)
 [CD]
  シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54 (**)
  モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第24番 ハ短調KV.491(##)
アニー・フィッシャー(P)
ペテル・ムラ指揮(*)
アンタル・ドラティ指揮(#)
ハンガリー放送so.(*/#)
ウォルデマール・ネルソン指揮(**)
ハンブルク NDR so.(**)
マルク・アンドレーエ指揮(##)
スイス=イタリア語放送o.(##)
 収録:1960年代、ハンガリー放送ビデオ・アーカイヴス、おそらくモノクロ&モノラル(*/#/+)。録音:1984年頃(**)/1978年頃(##)、以上ライヴ、モノラル又はステレオ不明(**/##)。全て商業盤初出。DVDパート仕様:NTSC & PAL 両面コンパチブル/ Region Free。
 かのリヒテルも絶賛したアニー・フィッシャー(1914-1995)はあまり録音には積極的ではなかったことで知られるハンガリーの名手。そんな彼女の貴重なライヴがなんともぜいたくに映像で楽しめるアルバムが DOREMI よりリリースされる。わずか8歳でデビューの折に弾いたというベートーヴェンの第1番ほか、モーツァルトにシューマンときわめつけのレパートリーが並んでおり、これはファンを大いに喜ばせる内容といえるだろう。
 この映像は、ハンガリー国内で放映された際の録画とおぼしき物が、既に一部私家盤で出まわっており、それを見る限り大変流暢なフィッシャーの姿が残されている。おそらくモノクロで、アーカイヴからのDVD化とはいえ、共産圏国家だったゆえ画像の質はあまり高くない可能性があるが、これはピアノ・マニアなら見過ごすわけには行かないだろう。半ばおまけのような形で付録するCDも、元々ライヴすら少ない人だけに貴重な物。
ジュリアス・カッチェン、貴重ライヴ集
 豪華共演、ヨッフムとのコンチェルト! カザルスとのデュオ!!

 J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調BWV.826
  [録音:1965年9月25日、ルートヴィヒスブルク]
 ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲WoO.80[録音:1962年10月11日、パリ]/
         ピアノ協奏曲第4番 ト長調Op.58
          [オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送so./録音:1962年3月5日]/
         チェロ・ソナタ第5番 ニ長調Op.102-2
          [パブロ・カザルス(Vc)/録音:1960年8月6日、プラド]
以上、ジュリアス・カッチェン(P)
 アメリカのニュージャージー州に生まれ、パリに留学して以降はヨーロッパを拠点に活動した名ピアニスト、ジュリアス・カッチェン(1926-1969)。肺がんのため42歳の若さで亡くなったが、いまなお伝説として語られる彼によるたいへん貴重なライヴ音源をDOREMIが復刻してくれた。そもそもカッチェンのライヴ演奏は確認されている絶対数が少なく、ここに収録されたプログラムすべてがかけがえのないものばかりだが、なかでもアルバムの半分を占める協奏曲とチェロ・ソナタはその豪華な顔合わせに心躍る。カッチェンはベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を、1958年から1965年にかけてガンバ指揮LSO とデッカにセッション録音しており(第4番は1958年)、ファンの間で高い評価を得ている。それから4年後のライヴでバックを務めるのは、ベートーヴェンやブルックナーを得意とするドイツ本流の巨匠オイゲン・ヨッフム率いるバイエルン放送so.。セッション録音ではカッチェンが抑えきれずにグングンとスピードを上げてゆくところもまた独特の魅力だったが、セッション、ライヴ双方の比較も興味深いところ。そして、チェロ・ソナタでのパートナーは、プラド音楽祭で共演を重ねていた大家カザルス。もはや語る言葉を必要としない超弩級のドキュメントとして、その価値ははかりしれない。
コル・デ・フロート&オッテルロー〜
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

  [第1番 ハ長調Op.15/第2番 変ロ長調Op.19/
   第3番 ハ短調Op.37/第4番 ト長調Op.58/
   第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」(*)]
 [ボーナス・トラック]
 ピアノ・ソナタ
  [第17番 ニ短調Op.31-2「テンペスト」(#)/
   第18番 変ホ長調Op.31-3]
コル・デ・フロート(P)
ウィレム・ヴァン・
 オッテルロー指揮
ウィーンso.、ハーグpo.(*)
 録音:1950年-1954年。(*)と(#)は PHILIPS の DUTCH MASTERS シリーズ462 076-2(廃盤)でCD化されたことがあるが、残りはおそらく初CD化。
 アムステルダムに生まれたコル(またはコルネリウス)・デ・フロート(1914-1993)は、20世紀中頃のオランダを代表するピアニスト。18歳でアムステルダム音楽院をトップクラスの成績で卒業し華々しくデビューしたが、1959年に右手の麻痺を発症、その後最晩年に両手のピアニストとして復帰するまではピアノ曲を左手用に編曲するかたわら、作曲家として自らも左手のための作品を書いた。ピアニストしてモノラル期の蘭 PHILIPS へ多くの録音を残しているが、同郷の名匠オッテルローがバックを務めるベートーヴェンの協奏曲全集はフロートの代表的な録音とされるもの。地元オランダではCD化されローカル・リリースされたが、すでに廃盤で入手難の状態が続いていたため(と代理店は記載しているが、確かに廃盤ではあるがCD化されたのは上記のとおり2曲だけと思われる)DOREMIによる復活は喜ばれるだろう。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.15〜
 1965年4月15日カーネギー・ホール・リサイタル

 シューベルト:ピアノ・ソナタ第9番 ロ長調D.575
 ブラームス:バラード集 Op.10より
       [第1番 ニ短調/第2番 ニ長調]/
       6つのピアノ小品 Op.118 より
       [間奏曲 イ短調/バラード ト短調/
        間奏曲 変ホ短調]
 ショパン:スケルツォ 全曲
  [第1番 ロ短調Op.20/第2番 変ロ短調Op.31/
   第3番 嬰ハ短調Op.39/第4番 ホ長調Op.54]
 ラヴェル:「鏡」〜悲しい鳥
 ラフマニノフ:前奏曲 嬰ト短調Op.32-12/
       「絵画的練習曲集」Op.39より
         [嬰ヘ短調/ニ長調]
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第3番 ホ長調D.459(#)/
  即興曲集 D.899より(+)
   [第3番 変ト長調/第4番 変イ長調]/
  楽興の時第1番 ハ長調D.780-1(**)/
  行進曲 ホ長調D.606(##)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1965年4月15日、ニューヨーク、カーネギー・ホール/1980年6月18日、ホーエネムス(#)/1967年8月27日(+)、1958年2月11日(**)、ブダペスト(+/**)/1978年5月3日、モスクワ(##)、以上全てライヴ。ほとんどが初出音源。
 巨人リヒテルが行った1965年4月15日の「クラシックの殿堂」カーネギー・ホールにおけるリサイタルの模様を完全収録。これは1960年10月の歴史的デビュー(DHR-7864)以来となるもの。DOREMIより既出のショパンのスケルツォ(DHR-7724)をのぞくすべてが初出。このたびショパンもより状態の良い音源からリマスタリングされ音質改善が施されているとのこと。余白には複数のリサイタルからシューベルトばかりを選曲。すべて完全初出だが、なかでもシューベルティアーデで知られるホーエネムスでのソナタ3番と、同じくモスクワでの行進曲は、私的録音を含む DOREMI のディスコグラフィでも、リヒテルの弾いた唯一の録音となっている。
DHR-7942/44
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(2CD+DVD)
3枚価格
シルヴィア・マルコヴィチ(Vn) Vol.1〜ヴァイオリン協奏曲集
 CD:
  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35
   [クリスティアン・マンデール指揮SWR南西ドイツ放送so./1996年5月]
  ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77
   [ガルシア・ナバロ指揮SWRシュトゥットガルト放送so./1988年2月12日]
  ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61
   [エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送so./1979年10月]
  サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調Op.61
   [マルチェロ・ヴィオッティ指揮ザールブリュッケン放送so./1993年6月27日]
 DVD:
  ラロ:スペイン交響曲 Op.21(*)/ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26(++)
   [クリスティアン・マンデール指揮ブカレスト・ジョルジェ・エネスクpo./
    1994年(*)、1990年(#)]
  バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
   [エーリヒ・ベルゲル指揮ハンガリー放送so./1991年]
 全曲ライヴ収録、おそらく初出。DVDの仕様:NTSC / Region All。1952年ルーマニアのバカウに生まれたシルヴィア・マルコヴィチ(1952-)は、テクニックはもとより容姿端麗なことでもたいへんな人気を博すヴァイオリニスト。ネーメ・ヤルヴィとのシベリウスのコンチェルト(BIS)でも名高い彼女の近況(と代理店は記しているが、収録された演奏は10年以上前までのもの)を窺い知るのにうってつけのセットがDOREMIよりリリースとなる。
 彼女は、ブカレスト音楽院でダヴィド・オイストラフの弟子、ステフェン・ゲオルギューに師事。13歳でキャリアをスタートさせ、16歳のときブルーノ・マデルナ&ハーグ・フィルとの共演で国際的なデビューを果たしている。さらに1969年にはロン=ティボー国際コンクールで第1位に輝き、翌1970年にはジョルジェ・エネスク国際コンクールでも第1位を獲得。ストコフスキーの大のお気に入りであった彼女だが、なかでも1972年6月15日にロイヤル・アルバート・ホテルで行われた、ストコフスキー&ロンドン響のさよならコンサートで弾いたグラズノフは有名で、以降最重要レパートリーに挙げられている。ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、ラロといったヴァイオリン協奏曲の傑作ばかりをまとめた上に、映像まで収めたこのたびのセット。そのグラズノフと並んで、1971年にアバド指揮のロンドン響、さらにミラノ・スカラ座管との共演以来、同じく重要なレパートリーとされるバルトークの第2番が収められているのも注目。
 祖国エネスク(エネスコ)以来の伝統を今に受け継ぐマルコヴィチのあざやかな演奏をたっぷりと楽しむことが出来る。
リヒテル Vol.16〜プーランク&レーガー
 プーランク:
  2台のピアノのための協奏曲 ニ短調FP.61(*)/
  ピアノと18楽器のための
   協奏舞踏曲「オバド」FP.51(#)
 レーガー:ピアノ五重奏曲第2番 ハ短調Op.64(+)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
エリザベト・
 レオンスカヤ(P;*)
ペテル・マジ指揮(*)
ラトヴィアso.(*)
ジャン=フランソワ・
 パイヤール室内o.(#)
ボロディンSQ(+)
 録音:1993年6月26日(*)、1965年7月3日(#)、以上フランス、トゥール、ライヴ/1960年5月28日、レニングラード、ライヴ(+)。(#)を除きおそらく初出音源。(#)は以前AS DISCから出ていた物だが、彼唯一の同曲録音とされる大変貴重な物。(+)も同様に彼唯一の録音と思われる。
 リヒテル第16集はそれぞれ時期の異なるライヴ演奏で、プーランクとレーガーというめずらしい演目を収めている。Live Classicsよりリリースされていた(と代理店は記しているが、過去の他盤発売は確認出来ない)レオンスカヤとの協奏曲は、この年の6月いっぱいマジと帯同して行ったフランス・ツアーのときのもの。プーランクのほか、サン=サーンスの第2番と第5番、ガーシュウィンのヘ調の協奏曲などを取り上げている。また「オバド」は、前月のオールドバラからハンガリー・ツアーに向かう途中でトゥールに立ち寄った際の演奏。リヒテルのプーランクはともに、軽妙で洒脱なノリがプロコフィエフの演奏あたりにも通じるものがあり、痛快といっていいほどに曲想にマッチしている。
 一転して、室内楽での共演の多かった名門ボロディン・カルテットとのレーガーは、濃厚な音の溶け合いがみごと。レーガーがミュンヘンに居を構えてまもなく書かれた充実期の作品で、その名手ぶりがピアノ・パートの卓越した筆致にも顕れているため、リヒテル絶頂期の見せ場もふんだん。
ポール・マカノウィツキー
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ 全集(全10曲)(*)
 J.S.バッハ:ヴァイオリンとピアノのための
         ソナタ BWV.1014-1019(全6曲)(#)
ポール・マカノウィツキー(Vn)
ノエル・リー(P)
 録音:1955年-1956年(*)/1958年(#)、以上パリ。原盤:LUMEN, LD 3-416/7/8/9(*)、LD 3437/8(#)。芸術ディレクター:ジャック・ルゲルネ/録音エンジニア:アンドレ・シャルラン。
 ロシア人両親の元ストックホルムに生まれ、メイン州フリーポートで亡くなったヴァイオリニスト、ポール・マカノウィツキー(1920.6.20.-1998.2.24)の代表的録音として知られるベートーヴェンとJ.S.バッハのソナタ全集がセットで初CD化。1954年にマカノウィツキーが初めてデュオを組み、以後10年間演奏活動を共にしたノエル・リー(1924-2013)とのベートーヴェン全集は、中古アナログ盤市場では高価な値段で取り引きされているもので、1959年のシャルル・クロ・ディスク大賞に輝いたJ.S.バッハとともに、大いに歓迎されるところだろう。
 後年ジュリアード音楽院やカーティス音楽院、さらに桐朋学園大学でも教鞭を取ったマカノウィツキーは、わずか4歳で、ちょうど1924年から1937年にかけてパリのロシア音楽院で教えていた名教師アイヴァン・ガラミアン(1903-1981)の生徒としてヴァイオリンの手ほどきを受け、さらにジャック・ティボーにも師事している。
 1929年にはパリのサル・ガヴォーでリサイタル・デビュー。一夜にして世界中を驚嘆させた。ヨーロッパ各地で行われたコンサートでは、“ 感覚を麻痺させるような大家 "“ 注目に値する優雅さ "“ 類希なる感受性 "“ 権威 "“ピュアなスタイル "とおよそ子どもの演奏にはふさわしくないフレーズで絶賛され、1937年にはニューヨーク・デビューも果たしている。
 兵役に従事していた第2次大戦中の1944年に、ルーマニアで撃墜され6ヶ月間捕虜となったものの、アメリカ国籍を得て戦後はソリストとして活動を再開し、アメリカのメジャー・オケでモントゥー、パレー、ゴルシュマン、クーセヴィツキーらと共演。1967年にコンサート活動から引退した。
ダヴィド・オイストラフ Vol.13〜
 1959年1月21日パリ・リサイタル

 タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調Op.1-10
  「見捨てられたディド」
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 シューマン(クライスラー編):幻想曲 ハ長調Op.131
 ラヴェル:ツィガーヌ
 ・ボーナス・トラック
  J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
   第2番 イ短調BWV.1003〜アンダンテ(*)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ヴラジーミル・
 ヤンポリスキー(P)
 録音:1959年1月21日、パリ/1965年、ロサンゼルス(*)、共にライヴ。
 2008年が生誕100年、2009年が歿後35年にあたるロシアの大ヴァイオリニスト、オイストラフのDOREMI第13集は1959年パリ・リサイタルの模様、当日のプログラム全曲を収めている。
 1953年にフランス、1954年には英国、そして1955年にはアメリカ・デビューを果たして、1950年代はオイストラフが国際的に活躍し始めていた時期。まさに脂の乗り切っているといっていいだろう。ここでは、ほかに5種の別演奏(代理店表記)を数え、ヤンポリスキーとは1954年にも録音している愛奏曲フランクのソナタに、やはりピアノ版でヤンポリスキーとは1957年録音があるツィガーヌなど、あたたかい音色と構えの大きな音楽にたっぷりと浸ることが出来る。また、これまでディスコグラフィにはなかったクライスラー編のシューマンが聴けるのもファンには収穫。
マイケル・レビン Vol.2〜ライヴ演奏集成
・協奏曲録音集
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(*)
  [ラファエル・クーベリック指揮シカゴso./1967年8月3日、ラヴィニア音楽祭]
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調Op.63
  [アンドレ・ヴァンデルノート指揮シカゴso./1968年7月11日、ラヴィニア音楽祭]
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 嬰ヘ短調Op.14
  [チャールズ・ブラックマン指揮ニューヨーク・ナショナルo.協会/
   1950年4月7日、カーネギー・ホール]
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 嬰ヘ短調Op.14〜第1楽章
  [アルフレッド・ウォーレンステイン指揮ロサンゼルスpo./
   1953年、サンタ・バーバラ(「スタンダード・アワー」放送録音)]
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26
  [トマス・シッパーズ指揮ベルリン放送so./1969年6月15日]
 モーハウプト:ヴァイオリン協奏曲
  [ディミトリ・ミトロプーロス指揮NYP/1954年4月29日、カーネギー・ホール]
 クレストン:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.78
  [トマス・シャーマン指揮ニューヨーク小管弦楽協会/
   1962年3月19日、ニューヨーク、タウン・ホール]
・ドナルド・ヴアヒース&ベル・テレフォン・アワーo.共演集〜協奏曲録音集
 J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV.1043〜第1楽章
  [ジノ・フランチェスカッティ(Vn)/1952年4月28日]
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64〜第3楽章(#)/マスネ:エレジー(+)
  [ブライアン・サリヴァン(T;+)/1955年5月16日]
 ブラームス(ハイフェッツ編):瞑想/クライスラー:ウィーン奇想曲(#)
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソOp.28[1951年12月17日]
・ベルリンRIAS 放送録音集
 パガニーニ:カプリースOp.1 より Nos.5, 9, 13, 14, 17, 24[1961年10月17日](**)
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調Op.27-3
 スポールディング:無伴奏ヴァイオリンのための「墓碑銘」
 ミヨー:ブラジルの郷愁〜第8番「ティジューカ」
 シマノフスキ:神話Op.30〜アレトゥーサの泉[ローター・ブロダック(P)/1962年10月30日]
 以下のものを除き初出音源と思われる。(*)はTHREE ZERO CLASSICSの TH-061で、(#)はTAHRAからTAH-632(おそらく既に入手不能)で、(**)は JOYからJOYCD-9008 で出ている物。
 夭折の天才ヴァイオリニスト、レビン(1936-1972)を味わい尽くすファン狂喜の『セットが DOREMI よりふたたび』(と代理店は記載しているが、Vol.1 DHR-7715 は 1枚物)登場。この Vol.2 では、クーベリックとのブラームスをはじめ、シッパーズとのブルッフなどなど協奏曲ライヴがメインというのも嬉しいかぎりで、フィルアップの小品まで貴重な録音CD3枚分。これは見逃せない。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.17
 1967年8月27日ブダペスト・リサイタル

 シューベルト:
  幻想曲 ハ長調D.760, Op.15「さすらいびと」
 シューマン:ノヴェレッテ Op.21 より
  [第1番 ヘ長調/第2番 ニ長調]
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
  [第7番 ニ長調Op.10-3/
   第17番 ニ短調Op.31-2「テンペスト」]
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1967年8月27日、ブダペスト、ライヴ。
 1967年は前年に続いて、リヒテルがロシア国内外を問わず精力的に活動を行った年。1、2月はロシア国内、3月から4月にかけてはカーン、ニース、カンヌ、ロワイアン、リモージュ、トゥールーズ、パリ、ナンシーとフランス・ツアーを敢行、そして5月はロシアに戻りモスクワとレニングラードでリサイタルを行っている。さらに6月は11日にロンドン、13日から20日まではオールドバラ音楽祭に出演。リサイタルをはじめ、ブリテン指揮の協奏曲など、オールドバラでの模様はBBC LEGENDSの録音(BBCL-4021、4090、4206)でも知られるところ。
 8月27日のブダペストでのリサイタルは、4日のマントン(フランス)、14、15、20日のドゥブロヴニク(クロアチア)、24日のザルツブルクに続いて行われたもの。内容的にはマントン、ドゥブロヴニクで取り上げていたものとほぼ同じプログラムとなっており、すべて絶頂期の姿を伝えるかけがえのない内容。なお、当日はほかにシューベルトの即興曲D.899から第3番と第4番も弾いていて、こちらは第15集(DHR-7940/1)で聴くことが出来る。ちなみに、ブダペストでは翌日にも、ハイドンのソナタ、ショパンのバラード第1番そしてドビュッシーの前奏曲集第2巻という演目でリサイタルを行っている。
DHR-7955/58
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(3CD+DVD)
3枚価格
セゴビアとその同時代人たち Vol.11〜バリオス、リョベト、セゴビア/他
 # 曲目詳細はリンク先テキスト・ファイルをご覧ください。
 ドレミの看板セゴビア・シリーズ、今回もDVDつき!
 ピアニストのリヒテルとならぶDOREMIの看板シリーズのひとつ、セゴビアとその同時代人たち。前作に引き続いて第11集もDVD付で、ギター・ ファンは見逃せない。CDでは今回、セゴビアはわずかに3曲だが、DVD映像のほうでは彼の演奏姿をしっかりと楽しむことが出来る。まさに当セットはギター演奏の百科事典と言っても過言ではなく、往年の名手たちによる歴史的録音を、よくぞこれだけと言うほかないほど収めている。
スヴャトスラフ・リヒテルVol.18
 1958年2月11日ブダペスト・リサイタル

 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第13番 イ長調D.664,Op.120/
  即興曲 変イ長調D.899-4
 リスト:
  「詩的で宗教的な調べ」S.173
   〜第7曲「葬送曲」(*)/
  2つの演奏会用練習曲 S.145
   〜第2番 嬰ヘ短調「小人の踊り」/
  愛の夢[第2番 ホ長調/第3番 変イ長調]/
  忘れられたワルツ
  [第1番 嬰ヘ短調/第2番 変イ長調/第3番 変ニ長調]
 ・アンコール
  リスト:巡礼の年第2年「イタリア」
       〜ペトラルカのソネット第123番/
      超絶技巧練習曲集
       〜第5番 変ロ長調「鬼火」
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1958年2月11日、ブダペスト、アカデミー・オブ・ミュージック、ライヴ。(*)を除き初出音源(「忘れられたワルツ」の第1番は、ハンガリー国内でLPが出ていた可能性有)。(*)はPHILIPS や PALEXA から発売があったものだが、既出盤は全て入手困難(国内代理店は『このたびの録音そのものは初出とおもわれる』としているが、この1曲に関しては誤り)。また当レーベルから先に発売されている同シリーズ Vol.15(DHR-7940/1; 1965年カーネギー・ホール・リサイタル)の余白に、同日のシューベルト「楽興の時第1番」が収められており、代理店が『なお、当日はほかにリストのメフィスト・ワルツと、シューベルトの即興曲集Op.90より第2、3、4曲が取り上げられている。』というのも正確には誤りということになりそうだ。
 前作に引き続いてブダペストでのリサイタルを収めたリヒテルのDOREMI第18集は、名高いソフィアでのリサイタルと同じ1958年に行われた、シューベルトとリストの夕べ。全てリヒテルによる他演奏が既出のプログラムではあるが、2曲の「愛の夢」と「忘れられたワルツ」の第3番は、入手不可能となった REVELATON レーベルで出ていた 1958年2月5日 の演奏しかなかった曲目であり、ファン必聴だろう。他に、小人の踊りとペトラルカのソネットも彼にとっては珍しい作品。ただ、前者は1958年2月5日の REVELATION盤のほか1988年のライヴがPHILIPSから発売されたことがあり、後者はPARNASSUSのリヒテル1950年代シリーズ第3集(PACD-96005/6)に1958年4月(ディスコグラフィによっては1958年3月2日)の演奏が含まれている。したがって代理店記載の『スタジオ・セッション、ライヴともこれまでになかったレパートリー、ペトラルカのソネットと、とくに「愛の夢」が収められている』というのは誤り。
DHR-7960
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(DVD)
1枚価格
ホーレンシュタインの「第9」、初映像
 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調「合唱つき」
  ピラール・ローレンガー(S) マルガ・ヘフゲン(A)
  ヨゼフ・トラクセル(T) オットー・ヴィーナー(B−Br)
  ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮フランス国立放送o.
  ジャン・ジットン合唱指揮フランス放送cho.
 録音:1963年10月31日、ライヴ、モノラル。NTSC / All Region、モノクロ。収録:ラジオ・フランス。演奏としては MUSIC AND ARTS から MUA-1146 で発売されているものだが、映像としてはおそらく初登場。
 破格のスケールによるマーラーやブルックナーで知られる玄人好みの名匠、ホーレンシュタインによる1963年の「第9」は、CD でも白熱ぶりが実感できたが、指揮姿も相俟って、映像ではよりいっそうの感銘を与えてくれることだろう。彼の「第9」は他に、1956年に米VOX へウィーン・プロ・ムジカ管を振って録音したものが知られているが、バスのウィーナーはそこにも参加していた。なお、この1963年10月31日には同じくベートーヴェンの第1交響曲も演奏され、前記BOXに含まれていた。資料では映像があるのかどうかは不明だが、期待したい所。
DHR-7961/3
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(2CD+DVD)
3枚価格
貴重映像も収録、マグダ・タリアフェロ(P) Vol.1
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58/マズルカ第15番 ハ長調Op.24-2/
  ポロネーズ第1番 嬰ハ短調Op.26-1/
  即興曲[第1番 変イ長調Op.29/第2番 嬰ヘ長調Op.36/
      第3番 変ト長調Op.51/幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66]/
  夜想曲[第8番 変ニ長調Op.27-2/第5番 嬰ヘ長調Op.15-2]/
  ワルツ第2番 変イ長調Op.34-1「華麗なる円舞曲」
  [以上、録音:1972年、リオ・デ・ジャネイロ]
 ファリャ:スペイン舞曲第1番[録音:1960年11月、パリ、サル・ワグラム]
 アーン:ピアノ協奏曲 ホ長調(*)
 [レイナルド・アーン指揮管弦楽団/録音:1937年5月10日-11日、パリ]
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537「戴冠式」(#)
 [フェルナン・ウーブラドゥ指揮パリ室内楽協会o./録音:1955年3月27日、パリ、ライヴ]
  ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 K.576
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 Op.28[以上、録音:1963年、パリ、ライヴ]
 ・DVD
  プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26
 [フランチェスコ・マンデス指揮フランス国立放送o./録音:1968年3月9日、パリ、ライヴ]
  ドビュッシー:金の魚/花火[以上、録音:1966年1月19日、パリ、ライヴ]
 原盤:Pathe (*)。これを除き、多くが初出音源だと思われる。
 ブラジル出身で、20世紀のフランスを代表する女性ピアニストの一人、マグダ・タリアフェロ(1893-1986)。コルトーの愛弟子だった彼女の魅力は、リズムの切れのよさに加えベル・エポック的な独特の艶やかさ。それにピッタリなのがレイナルド・アーンの絶美なピアノ協奏曲。アーンと親しかったタリアフェロの委嘱で作曲され、彼女に献呈された作品を、作曲者の指揮&被献呈者の演奏で味わえるのが嬉しい限り。これまでいくつかの録音はあるが、ピアノの音色の美しさと自然で歌心に満ちた伴奏でこの演奏にかなうものはないと断言出来るだろう。ことに古いフランス映画を観るような趣の緩徐楽章は気絶するほどの美しさ。オトナの味わいを楽しめる。
 さらに貴重なのは、タリアフェロの演奏映像が収録されていること。それも録音の残されていないプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番というのが驚き。70歳を過ぎてからの演奏ながら、衰えを感じさせない至芸を見せてくれる。

 なお、代理店は(#)の指揮者を「フェルナン・ウブラドゥス」としているが誤り。
アイダ・シュトゥッキ(Vn)〜モーツァルト録音集
 ヴァイオリン協奏曲集
  第1番 変ロ長調K.207/第2番 ニ長調K.211
   [グスタフ・ルント指揮シュトゥットガルト・プロ・ムジカo./1951年]
  第3番 ト長調K.216(*)/第4番 ニ長調K.218(#)/第5番 イ長調K.219「トルコ風」
   [エーリヒ・シュミット指揮ベロミュンスター放送o.(*)、チューリヒ放送so.(#/+)/
    1959年、ライヴ(*/+)、1971年、ライヴ(#)]
  第7番 ニ長調K.271a(疑作)[ヴィクトル・デザルツェンス指揮ローザンヌ室内o./1950年]
  協奏交響曲 変ホ長調K.364
   [ヘルマン・フリードリヒ(Va)
    ピエール・コロンボ指揮チューリヒ放送so./1958年、ライヴ]
 ヴァイオリン・ソナタ集
  第24番 ハ長調K.296/第25番 ト長調K.301/第26番 変ホ長調K.302/第27番 ハ長調 K.303/
  第28番 ホ短調K.304 第29番 イ長調K.305/第30番 ニ長調K.306/第32番 ヘ長調K.376/
  第33番 ヘ長調K.377/第34番 変ロ長調K.378/第35番 ト長調K.379/第36番 変ホ長調K.380/
  第40番 変ロ長調K.454/第41番変ホ長調K.481/第42番 イ長調K.526/第43番 ヘ長調K.547
   [クリストフ・リースケ(P)/
    1977年、ヴィンタートゥール、シュタットハウス、スイス、ライヴ]
以上、アイダ・シュトゥッキ(Vn)
 「私にとっての特別な先生は、生涯を通じて私にインスピレーションを与え続けてくれています。」(アンネ=ゾフィー・ムター)
 先にシェルヘン指揮によるベートーヴェンの協奏曲(TAH-663)が発売され、これまで全くと言っていいほど知られていなかったヴァイオリン奏者のすばらしい演奏に、ちょっとしたセンセーションが巻き起こった。その立役者、カイロに生まれたスイスのヴァイオリニスト、アイダ・シュトゥッキ(1921-)の音盤が、DOREMIからも登場。
 アイダの名は、美声の持ち主でイタリア・オペラをこよなく愛した、シチリア出身の母によって授けられたものだという。まず、ドイツの指揮者、ヴァイオリン奏者エルンスト・ウォルタースに師事。さらにカール・フレッシュに、また、バルトークと親交のあったシュテフィ・ガイヤーにも師事している。ソリストとしての活動のほか、室内楽ではクララ・ハスキルとも共演、ピナ・ポッツィとはデュオを組んでいるが、なにより、シュトゥッキの名を強く印象づけることになったのが、教え子アンネ=ゾフィー・ムターの存在。
 当アイテム CD 化の道を開いた DOREMI レーベル主催ジェイコブ・ハーノイ氏宛てのムターによる署名入りの手紙にはこうある。「アイダ・シュトゥッキのアーティストとしての評価は、避けては通れないものであると同時に、遅れてもいます。彼女の芸術的手腕は時間を超越してインスピレーションを与えてくれるものです。彼女の解釈は魅惑的な音色と、作曲家の願望に深い洞察に結びついた彼女個人の本能をも含んでいます。私は、この偉大なるヴァイオリニストを心から賞賛します。これらの録音はすべての弦楽器奏者と音楽愛好家にとって必携です。」
 シュトゥッキを語るとき、この言葉以上にたしかなものはないだろう。ピリオド原盤[Nos.1, 2, 7]とライヴ音源とで協奏曲が全曲揃うほか、ソナタも16曲とモーツァルトばかりまとめて CD 化されるのはなんとも喜ばしいこと。ムターがここまで云うほどのヴァイオリニストとは、是非この機会に確かめられてはいかがだろうか。
マイケル・レビン集成 Vol.3〜ヴァイオリン協奏曲ライヴ集
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
 [ソール・カースタン指揮デンバーso./録音:1960年2月9日]
 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82
 [エーリヒ・シュミット指揮チューリヒ・ベロミュンスター放送o./録音:1968年3月3日]
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
 [エイヴィン・フィエルスタート指揮オスロpo./録音:1964年10月29日)]
 ポール・クレストン(1906-1985):ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.78
 [ゲオルグ・ショルティ指揮ロサンゼルスpo./録音:1960年11月17日、世界初演時]
 パガニーニ:カプリース第9番
 [1970年1月20日、WQXR ラジオ「The listening room」、ニューヨーク]
 ・ドナルド・ヴアヒース指揮NBC ベル・テレフォン・アワーo.[録音:1956年6月18日]
   エンゲル/ジンバリスト編曲:貝殻
   メンデルスゾーン/ハイフェッツ編曲:無言歌 Op.19-1「甘い思い出」
   プロコフィエフ/ハイフェッツ編曲:「3つのオレンジへの恋」〜行進曲
   サン=サーンス/イザイ編曲:ワルツ形式の練習曲 Op.52-6
 ・オーストラリア・ツアー[録音:1952年7月2日(*)、8日(#)、シドニー・タウン・ホール]
   ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 Op.4 (*)
   サン=サーンス/イザイ編曲:序奏とロンド・カプリツィオーソ Op.28 (*)
   パガニーニ:カプリース[第21番/第11番/第16番](#)
   スクリャービン/シゲティ編曲:エチュード 変ニ長調 Op.8-10 (#)
   クライスラー:中国の太鼓 Op.3 (#)
   ゴドフスキー/ハイフェッツ編曲:懐かしきウィーン(#)
   ラヴェル:ツィガーヌ(#)
   チャイコフスキー:秋の歌 Op.37b-10 (#)
 以上、マイケル・レビン(Vn)
 希有な才能を持ち、36 歳で不遇の死を遂げたヴァイオリニスト、マイケル・レビン (1936-1972)。目の付け所が心にくい DOREMI の好評シリーズ、第1集(DHR-7715)、第2集(DHR-7951)に続き、嬉しい第3集の登場。 音楽一家に生まれたレビンは幼少よりその才能を開花させた。名教師ガラミアンがその才能を認めた、ただひとりの門人としても有名。細かく繊細なヴィブラートと驚異的な音程の良さ、そして自由自在なボーイングは、ハイフェッツの技巧とD.オイストラフの甘美な音色を持ち合わせたヴァイオリニスト。第3集ではショルティとのポール・クレストンのヴァイオリン協奏曲第2番の世界初演ライヴをはじめ、ファンの間では有名なチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、また10 代で録音した小品集など、充実の2枚組となっている。その音色を聴けば、きっと忘れられないだろう。今回も見逃せない!
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.19
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83(*)
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15(**)/
  ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37(#)
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調
          「エジプト風」Op.103(+)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
シャルル・ミュンシュ指揮(*/**)
ボストンso.(*/**)
ヴィトルド・ロヴィツキ指揮(#)
ワルシャワpo.(#)
キリル・コンドラシン指揮(+)
レニングラードpo.(+)
 録音:1960年11月1日(*/**)/1954年11月5日(#)/1955年4月3日(+)、以上全てライヴ、モノラル。(+)は初出音源。(#)は以前 MOVIMENT MUSICA からLPが出ていた物で、今回が初CD化。(*/**)は以前、伊 AS DISCから発売されて以来、約20年ぶりの再発(国内代理店は『RCAからリリースされていた』としているが、これはそれぞれ同時期のスタジオ録音と誤認している物と思われる〔(*)は同年10月にラインスドルフ&シカゴ響と、(**)は同顔合わせで11月2日-3日に、それぞれ録音されている〕)。
 (*)はリヒテルの最初のアメリカ・ツアーの公演で、壮年期のリヒテルのピアノもさることながら、オケの巧さが衝撃的。代理店によると『リハーサルでリヒテルが感極まったのもうなずけます』とのこと。また幻の音源(#)は、まだ30代だったリヒテルの火の出るような演奏が聴き物。(+)は、同じくコンドラシン指揮による1952年のMELODIYA録音が有名だが、オケガモスクワ・ユース管と、少々弱かった。当盤ではコンドラシンとの顔合わせも珍しいレニングラードpo.というのが凄すぎるが、リヒテルのピアノはここでも冴えまくっている。個人所有音源からの復刻とのことだが、ファンにはたまらない登場と言えるだろう。
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ〜1967年カーネギー・ホール連続演奏会
 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調Op.85[録音:1967年2月28日]
 ショスタコーヴィチ: チェロ協奏曲第2番 ト短調Op.126[録音:1967年2月26日]
 ピストン:チェロと管弦楽のための変奏曲(世界初演)[録音:1967年3月2日]
 ボリス・チャイコフスキー:チェロ、チェンバロ、ピアノ、ギターと
                打楽器のためのパルティータ[録音:1967年3月5日]
 チャイコフスキー:奇想的小品 Op.62[録音:1967年2月28日]
 R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」Op.35
  [グリン・アダムズ(Va) 録音:1967年3月2日]
 レスピーギ:アダージョと変奏[録音:1967年3月2日]
 ブラームス:二重協奏曲 イ短調Op.102
  [イツァーク・パールマン(Vn) 録音:1967年3月7日]
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ト長調RV.413[録音:1967年3月2日]
         チェロ協奏曲[ハ長調RV.398/ト短調RV.417][録音:1967年3月5日]
 タルティーニ:チェロ協奏曲 イ長調[録音:1967年3月7日]
 ユーリー・レヴィチン:チェロと室内オーケストラのための組曲[録音:1967年3月9日]
 ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調[録音:1967年3月9日]
 ルーカス・フォス:チェロ協奏曲(世界初演)(*)[録音:1967年3月5日]
 ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」[録音:1967年3月9日]
 プロコフィエフ:
  チェロと管弦楽のためのコンチェルティーノ ト短調Op.132[録音:1967年2月23日]
 オネゲル:チェロ協奏曲 ハ長調[録音:1967年3月12日]
 フレンニコフ:チェロ協奏曲第1番 Op.16(#)[録音:1964年5月13日]
 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 Op.33[録音:1967年3月12日]
 ヒンデミット:チェロ協奏曲[録音:1967年3月7日]
 ブリテン:チェロ交響曲 Op.68[録音:1967年3月12日]
  ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
  ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮(*以外) ルーカス・フォス指揮(*)
  LSO(#以外)、モスクワ放送so.(#)
 収録:カーネギー・ホール、ライヴ。
 1967年、ロシア出身でニューヨークの伝説的な興行師ソル・ヒューロック(1888-1974)はロストロポーヴィチを招聘、2月28日より3月12日にかけてカーネギー・ホールにおいて行われた8夜に渡るコンサートで、ニューヨークの聴衆に向けてこの同郷の大チェリストを強烈に印象付けた。
 別録音の(#)(この連続演奏会でも3月9日に取り上げたというが、収録されていない)を加えた内容は、なんとも豪華で盛り沢山。チャイコフスキーのロココ変奏曲にエルガーやラロなど王道レパートリーから、パールマンとの思いがけない顔合わせによるブラームス、さらにはショスタコーヴィチの弟子レヴィチンらによってロストロポーヴィチに捧げられた作品群、しかも、うち2曲が世界初演という貴重なドキュメントも含んでいる。
 恐ろしくテンションの高い演奏としてファンの間で知られるシュトラウスとオネゲルをはじめ、以前にほかのレーベルから出ていた演奏もあるが、こうしてまとまった形で出るのは初めてでおおいに歓迎されるだろう。
エミール・ギレリス・レガシー Vol.9
 ショパン:24の前奏曲 Op.28 (*)
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D.784 (#)
 シューベルト/カバレフスキー編曲:
  幻想曲 ヘ短調 D.940 (+)(1961年編曲)
エミール・ギレリス(P)
キリル・コンドラシン指揮(+)
モスクワpo.(+)
 録音:1953年1月26日、レニングラード(*)/1963年3月15日、モスクワ音楽院(#)/1962年10月12日、モスクワ(+)。以上、全てライヴ。(#)はおそらく初出音源で、ギレリスの同曲中これまでで最も若い時の物。(*)は初CD化でギレリス唯一の録音。個々の曲も他録音はおそらく存在しない。(+)は以前、スウェーデン製(と称する、おそらくロシア製の) JIMMY CLASSICS からCDが出ていた物だが、日本や英米ではおそらく全く流通せずに廃盤となっており、今回が初出状態といっても過言ではないもの。またまたギレリス・ファン狂喜のアルバムが登場する。ありそうで何故かなかった(*)は淡々と弾いているようでありながら、隙のない構築力と、曖昧さの微塵もない造形力が凄すぎる。ライヴながら完璧な出来で、数あるこの曲の名盤のなかでも光り輝いている。しかし、このディスクの注目点は、ピアノ連弾作品の最高傑作に位置付けられるシューベルト最晩年の名作を、旧ソ連の大作曲家カバレフスキーがピアノとオーケストラ用に編曲した(+)。珍品マニアの間で伝説となっている作品で、ギレリスとコンドラシンという超豪華演奏陣で聴くことができるのは贅沢の極み。カバレフスキーは彼一流のピアニズムでピアノ独奏とオーケストラに整理し、さらにカデンツァまで書き加え、見事な協奏曲に仕立て上げた。一部和声を20世紀の作曲家ならではの半音階的なものに変えているのも注目。曲が崩れる寸前の危うい美しさが、シューベルト最晩年の死の匂いと合わさり、何ともいえぬ危険な芸術となっている。ギレリスの演奏も素晴らしく、原曲よりも魅力的にさえ聴こえる。
DHR-7981/3
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(2CD+DVD)
3枚価格
イヴリー・ギトリス Vol.1〜ライヴ録音集
 ・CD・
  シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
   [ジョージ・セル指揮NYP/録音:1955年12月18日、ライヴ・モノラル]
  ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 イ短調Op.102
  [モーリス・ジャンドロン(Vc) ミシェル・タバシュニク指揮フランス国立o./
   録音:1970年12月8日、ライヴ・ステレオ]
  パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7
  [スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮シュトゥットガルト放送so./
   録音:1972年6月13日、ライヴ・ステレオ]
  ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲(1939)
  [シクステン・エールリング指揮バンベルクso./
   録音:1966年5月19日、ライヴ・モノラル]
  ルネ・レイボヴィッツ:ヴァイオリン協奏曲(世界初演)
  [ルネ・レイボヴィッツ指揮ハノーファー放送po./
   録音:1961年1月20日、ライヴ・モノラル]
 ・DVD・
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調〜第2楽章(2種の映像)
  [ジョルジュ・プルーデルマッハー(P)/録音:1969年2月9日]
  [ブルーノ・リグット(P)/録音:1974年10月5日]
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35〜第3楽章
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソOp.28
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 [レオポルト・ハーガー指揮ルクセンブルク放送so./録音:1985年2月18日]
 パガニーニ:カプリス第24番[タッソ・ヤノポウロ(P)/録音:1967年5月31日]
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品[ピアニスト不詳(P)/録音:1977年10月31日]
 マスネ:タイスの瞑想曲[イヴ・アンリ(P)/録音:1988年1月13日]
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 Op.24「春」〜第3楽章
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108〜第3楽章
 [ピエール・バルビゼ(P)/録音:1985年2月18日]
 バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ〜第3楽章冒頭[録音:1974年11月22日]
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲[ハンス・フォンク指揮ケルンWDRso./録音:1992年1月24日]
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64〜第3楽章
 [ミシェル・ルグラン指揮o./録音:1974年10月6日]
 =エピローグ=
  フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調より部分
  [フィリップ・アントルモン(P)/録音:1966年5月14日]
以上、イヴリー・ギトリス(Vn)
 1922年イスラエルのファイファに生まれたヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス(1922-2020)。2010年に米寿を迎えたのを記念して、貴重なライヴ録音をまとめたセットがDOREMIより登場。CDパートは協奏曲ライヴで、絶頂期にあたる50年代におこなったセルとのベートーヴェンに始まり、ジャンドロンとのブラームスのドッペル・コンチェルトなど、ライヴならではの豪華な顔合わせ。なかには作曲者レイボヴィッツ自身の指揮による世界初演のドキュメントという、思いがけない演奏も含まれている。さらに、ボーナスDVDの内容も、得意のフランクほか、いずれもちょっとづつだが盛りだくさん。
 アクの強い個性派として知られるギトリスだが、その昔、演奏を聴いたフーベルマンの薦めでパリ音楽院に学び、ジョルジュ・エネスコとジャック・ティボーに師事という華麗なる経歴を持つ大家。これはヴァイオリン好きには見逃せないものといえるだろう。
ユリアン・フォン・カーロイの芸術
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23
  [ギカ・ズドラフコヴィチ指揮バイエルン放送o./録音:1956年頃]
 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54
  [ローベルト・ヘーガー指揮バイエルン放送o./録音:1956年頃]
 リスト:ハンガリー幻想曲[エドムント・ニック指揮ミュンヘンpo./録音:1948年頃]
  ユリアン・フォン・カーロイ(P)
 ハンガリー出身のピアニスト、ユリアン・フォン・カーロイ(1914-1993)の貴重な協奏曲集。ドホナーニとコルトーに師事し、ハンガリー動乱の際にドイツへ亡命した。DGとEMIにソロの録音があり、ショパンのアルバムは現行だが、ここでは入手困難なチャイコフスキーやシューマンを収録。カーロイのピアニズムは師ゆずりの夢見るような柔らかくロマンティックなもので、人間味あふれている。シューマンの詩情は比類なき絶品。オトナのピアノ演奏を存分に味わうことが出来る。
ヘルムート・ヴァルヒャ〜J.S.バッハ
 6つのパルティータ BWV.825-830 /フランス風序曲(パルティータ)BWV.831 /
 イタリア協奏曲 BWV.971 /半音階的幻想曲とフーガ BWV.903
  ヘルムート・ヴァルヒャ(Cemb)
 録音:1957年-1960年。使用楽器:アンマー製(モダーン)。ドイツの巨匠ヘルムート・ヴァルヒャ(1907-1991)の弾くバッハのオルガン曲は神格化されているが、それに比べチェンバロの録音はすべてが入手できる状況ではない。この年代チェンバロと言えば今日のモダーン楽器で彼による録音も例外ではなく、ピリオド楽器全盛の今日どうしても分が悪いが、アンマー製の楽器は、モダーン楽器の代名詞ともいえるプレイエル製の楽器に比べると金属的な高音成分は少ないようで、その意味においてはピリオド楽器との乖離点は少なくなっている。ヴァルヒャの演奏は高貴かつ崇高。CD入手困難な4作品が収められている当アイテムでも、イタリア協奏曲の華やかさ、半音階的幻想曲の鬼気迫る凄さもさすがのひと言。チェンバロによる50年前のバッハ演奏が、今日とくらべて解釈の点では決して魅力に欠けるものでない事を再発見できるディスク。
ザ・シギ・レコーディングズ〜アレクシス〔シギ〕・ワイセンベルク、初期録音集
 J.S.バッハ/リスト編曲:前奏曲とフーガ イ短調 BWV543 (*)
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調 Hob.XVI-52 (*)
 ソレル:3つのソナタ〔ニ短調/ニ短調/嬰ハ短調〕(*)
 チェルニー:ロードの歌曲「思い出」による変奏曲 Op.33 (*)
 プロコフィエフ(+):ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28 /悪魔的暗示 Op.4 No.4
 スクリャービン(+):練習曲 変ロ短調 Op.8 No.11 /左手のための夜想曲 Op.9 No.2
 リスト(#):「詩的で宗教的な調べ」〜葬送/ペトラルカのソネット〔第123番/第104番〕/
       即興的ワルツ/ピアノ・ソナタ ロ短調
  アレクシス〔シギ〕・ワイセンベルク(P)
 録音:1949年(+; マイケル・グレイのディスコグラフィによれば、1949年1月20日、コロムビア30丁目通りスタジオ、ニューヨーク)(+) /1955年(*/#)〔資料によっては、(#)は1956年〕、モノラル。原盤: Lumen (*/#) / Columbia (U.S.) (+) 。CD、CD-R既出: Einsätz Records, EZCD-014 (#) / Forgotten Records (CD-R), fr-350 (*), fr-113 (#) / Philips, 456 988-2 (Great Pianists of the 20th Century , Vol.97 /廃盤) (*/+)。(+)は廃盤となって以来、約10年ぶりの再発売。透明できらめくような音色と超絶技巧で世界的人気を誇ったワイセンベルク若き日の貴重音源集。2012年1月に惜しくも亡くなったが、晩年は闘病のため実演や新録音に接する機会はなく、生きた伝説と化していた。このアルバムに収められた演奏は、彼がシギ〔ジギ〕・ワイセンベルクと名乗っていた20 代前半の録音。後に録音していない珍しいレパートリーが目白押しなのも魅力で、ワイセンベルクならではの耽美的な解釈と目の覚めるような技巧を満喫出来る。先にCD化された EINSATZ レーベルの(#)は、「レコード芸術」誌で特選に輝いた。たしかに驚くべき輝きとオーラに満ちていて、思わず引き込まれる凄さ。プロコフィエフの初期作品特有のガンガン叩く書法でも、水晶のように透明な音色で不思議な繊細さを醸し出している。耽美的解釈と凄い切れ味。
メナヘム・プレスラーの芸術 Vol.2〜ショパン
 ピアノ協奏曲〔第1番 ホ短調 Op.11 (*) /第2番 ヘ短調 Op.21 (#)〕/
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22 (+) /
 2つのポロネーズOp.26 /幻想ポロネーズOp.61 /
 マズルカ〔変ロ長調 Op.7 No.1 /変ロ短調 Op.24 No.4 /嬰ハ短調 Op.30 No.4 /
      ロ短調 Op.33 No.4 /ヘ短調 Op.63 No.2 〕
  メナヘム・プレスラー(P) デイヴィッド・ジョゼフォヴィッツ指揮(*)
  ハンス・スワロフスキー指揮(#) ジャン=マリー・オーベルソン指揮(+) ウィーン国立歌劇場o.(*/#/+)
 録音:1965年12月8日(*)/1966年6月4日(#)/1960年代(+/無印)。原盤:おそらく VOX 。2曲の協奏曲は Doron Music 盤CD と同一演奏だが、他は待望のCD化。ボザール・トリオのメンバーとして、いぶし銀の芸風を聴かせるメナヘム・プレスラーが40歳前後に残したショパン録音集。多くのショパン弾きのような華麗さ、毒気や甘やかさは無く、極めて正統的で健康だが、決して無味乾燥ではなく非常に音楽的。ことに短調の内省的なマズルカは絶品。伝統にとらわれないユニークなショパンとして必聴の演奏。
DHR-7991/3
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(2CD+DVD)
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タチヤナ・ニコラーエワ
 ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガOp.87(*)
 ・DVD
   チャイコフスキー:
    ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23(#)
タチヤナ・ニコラーエワ(P)
クルト・マズア指揮(#)
ライプツィヒ・
 ゲヴァントハウスo.(#)
 録音:1962年、モスクワ(*)/収録:1990年(#)。原盤: MELODIYA (*)。
 ニコラーエワの十八番、「24の前奏曲とフーガ」全曲の3回中2回目の録音。作曲者立ち会いのもと行われたもので、メロディアからリリースされていた。特典DVDは1990年にマズアと共演したこちらも十八番、チャイコフスキーの協奏曲の映像。晩年の演奏だが、自在きわまりない神業を聴かせてくれる。
ロベール・ロルタ・プレイズ・ショパン〜ショパン
 12の練習曲 Op.10 (*) /12の練習曲 Op.25 (*) /3つの新練習曲 (*) /
 24の前奏曲 Op.28 (+) /14のワルツ集(#) /
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」(エミール・フォン・ザウアー版)(+)
   ロベール・ロルタ〔ロルタート〕(P)
 録音:1928年-1932年(代理店の記載は1928年、1931年)。前出CD: DANTE, HPC 025 (*), HPC 032 (#), HPC 037(+) 〔すべて当店未案内、廃盤〕。なぜか前出盤以降一切再発売されたことがない録音で、約15年ぶりの再発売。なお(+)のソナタは全曲録音されているが、国内代理店のアナウンスでは「葬送行進曲」のみの収録とも取れる書き方となっている。 ロベール・ロルタ(1885-1938)は1885年9月12日パリ生まれ。パリ音楽院でルイ・ディエメに師事。1907年(国内代理店は1910年と記載)にパリ・デビュー、1911年から1912年にかけてパリとロンドンで、当時としては世界でも希有なショパンの全作品演奏会(といっても、ソナタの第1番や小品等は含まれていなかったらしい)を開催した。第1次世界大戦でキャリアが中断されるが、1916年アメリカでの演奏会で復帰を果たす(と代理店は記載しているが、資料によっては「第1次大戦への従軍前にアメリカ・デビュー・コンサートを開催した」とある)。しかし従軍中に毒ガス攻撃を受けた事が元で1920年代以降健康を害し、53歳で世を去った。今日、熱心なピアノ・マニア以外にはほぼ忘れられた存在だが、生前はフォーレ作品に定評があり、ピアノ五重奏曲第2番はエッキング [Hekking] SQ と初演、大成功を収めている。彼の録音の殆どは1920年後半に行われており、今回リリースされるショパンの演奏がそのすべて(他に、ピアノ・ロール収録のドビュッシーがある程度で、フォーレは残されていない)。ロルタのピアノは、透明感、上品さ、繊細さが魅力の往年のフランス風のタッチで聴かせる一方、ダイナミックで情熱的な一面もあわせ持った生き生きとした演奏が特徴。当時はコルトーと並び称されたロルタのフレンチ・ピアニズムを堪能できるアルバム。
セゴビアとその同時代人たち Vol.12
 ナポレオン・コスト:ブリランテ / ソル:アンダンティーノ
 ポンセ:3つのメキシコ民謡 より Nos.1-2 / J.S.バッハ:サラバンド[ミゲル・リョベト(G)]

 ダニエル・フォルティ:タレガへの哀歌/アラブ風奇想曲/厚紙人形の踊り
 グラナドス:スペイン舞曲第5番[ダニエル・フォルティ(G)]

 バルトロメ・カラタユット:マルチャ・ウンガラ/カヴォタ[バルトロメ・カラタユット(G)]
 ルイス・ミラン:パヴァーヌ Nos.1-3 /ドゥランダルテ / ミゲル・デ・フエンリャナ:物憂げにさすらうムーアの王
 ヴァスケス:君ゆえに死ぬ想い / ディエゴ・ピサドール: A las armas moriscote
 ファリャ:粉屋の踊り/はかなき人生[エミリオ・プジョル(G)]

 ファリャ:ドビュッシー讃 / ミゲル・リョベト:エル・メストレ[アンドレス・セゴビア(G)]
 タレガ:プレリュード Nos.1-2, 5 /アラブ風奇想曲[ジョセフィナ・ロブレド(G)]

 タレガ:スケルツォ〜ガヴォタ / J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ〜ブーレ
  [レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(G)]

 タレガ:演奏会用大ホタ/アルハンブラの想い出
 作曲者不詳:シモン・ラミレス/ギター練習曲[ロシタ・ロデス(G)]

 タレガ:マリア〜ガヴォタ[フランシスココ・タレガ(G)]
 DOREMIの好評シリーズ。20世紀のクラシックギターの大ギタリスト、作曲家タレガによる1899年から1908年頃の最初期録音や、タレガの高弟リョベトに学んだロシタ・ロデスによる1897年から1901年にかけての録音など貴重な音源を多数収録。
アリリオ・ディアス〜ホーレンシュタインとの共演あり
 アントニオ・ラウロ:ギター協奏曲(*)
 ヴィンチェンツォ・ガリレイ:ガリアルダ
 フレスコバルディ:アリアと変奏「フレスコバルダ」
 J.S.バッハ:
  前奏曲BWV 999/
  リュート組曲第1番BWV 996〜アルマンド/
  前奏曲とフーガBWV 998
 モレノ・トロバ:
  12の性格的な小品集〜五月祭の歌/アルバダ
 リョベト:アメリアの遺言(カタルニャ民謡)
 ヴィラ=ロボス:
  練習曲第1番/練習曲第7番/ショーロ第1番
 ホルヘ・ゴメス・クレスポ:夜想曲
 バリオス:アコンキハ/パラグアイ舞曲
 ラウル・ボルヘス:ベネズエラ風ワルツ
 エドゥアルド・
  サインス・デ・ラ・マーサ:ギター讃歌(+)
 ロドリーゴ:祈りと踊り(+)
アリリオ・ディアス(G)
ヤッシャ・
 ホーレンシュタイン指揮(*)
ベネズエラso.(*)
 録音:1957年、カラカス、ラテン・アメリカ音楽祭、ライヴ(*)/1956-1957年(無印)/1962年(+)。代理店によると『すべて初CD化』とのこと。
 セゴビアに学んだベネズエラを代表するギタリスト、アリリオ・ディアスの録音をDOREMIがまとめてリリース。師ボルヘスの作品やディアスに献呈されたロドリーゴ「祈りと踊り」などのソロ作品に加え、なんと巨匠ホーレンシュタインがベネズエラ響に客演した際のラウロの協奏曲という異色ライヴも収録されている。
 アリリオ・ディアス(1923-):ベネズエラ北西部の小村カローラに生まれたギター奏者。カラカス音楽院でラウル・ボルヘス、クレマン・ピメンテルに師事。さらに政府奨学金により、マドリッドに留学してサインス・デ・ラ・マーサに師事、1951年から1958年にかけてシエナのキージ音楽アカデミーでセゴビアに師事、1954年にその助手となり、1965年にはセゴビアの後任として教授に就任。1952年スペインとイタリア、つづいて1954年にはパリでデビュー。1959年に北米で初公演を行う。以後、欧米をはじめ、世界的に活躍しながら、チェリビダッケ、スワロフスキーなどの指揮者と共演を果たす。1966年に初来日。
ヤッシャ・ホーレンシュタイン Vol.2
 コルンゴルト:
  「ヴィオランタ」〜前奏曲と謝肉祭の音楽(*)
 ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 Op.10(#)
 ヒンデミット:交響曲「画家マチス」(+)
ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮
ロイヤルpo.(*/#)、
パリ放送so.(+)
 録音:1965年6月2日、ロンドン、キングズウェイ・ホール(*) /1970年7月18日、イギリス、ノッティンガム音楽祭、ライヴ(#) /1954年5月27日、ライヴ(+) |原盤: Readers Digest (*) | (+):おそらく初出音源| (*):おそらく初CD化&おそらくホーレンシュタイン唯一のコルンゴルト。(#)は BBC RADIO CLASSICS でCD化されたことがある。パリ放送響 [Orchestre Radio Symphonique, Paris] は今日のフランス放送フィル [Orchestre Philharmonique De Radio France] 。
 貴重な指揮姿を収めたベートーヴェンの「第九」DVD(DHR-7960)に続く、DOREMIのホーレンシュタイン第2弾。(#)はマーラーを得意とした巨匠が聴かせる個性的な演奏としてファンのあいだではよく知られているが,廃盤で長らく入手難が続いていた。早熟の天才コルンゴルトが17歳のときに書いた「ヴィオランタ」からの2曲(*)は、1980年代初めに LP リリースされたのが最後と思われる。(+)は1972年のLSOとのステレオ・セッション録音もあるが、そちらの評価が高かっただけに、このフランス国立放送管とのライヴも期待が持てそう。
リヒテルのヤナーチェク!〜リヒテル・アーカイヴ Vol.20
 ヤナーチェク:コンチェルティーノ
  [ユーリー・ニコラエフスキー指揮モスクワ音楽院室内o./1980年、モスクワ](*)
 ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ ヘ長調 Op.11 No.4
         [ユーリー・バシュメト(Va)/1985年1月14日、ブダペスト] /
        ピアノ・ソナタ第2番[1985年5月2日、モスクワ]/
        ファゴット・ソナタ
         [アンドリス・アルニツァンス(Fg)/1978年5月22日、モスクワ](#)/
        トランペット・ソナタ
         [ウラジーミル・ジーコフ(Tp)/1978年5月22日、モスクワ](#)
以上、スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:すべてライヴ。全曲初出。(*)はリヒテル初のヤナーチェク録音で、これまで各種ディスコグラフィにも載っていなかったもの。(#)の2曲もリヒテルのディスク初レパートリーとなる作品。
 これは驚き、リヒテルがヤナーチェクのコンチェルティーノを残していた。彼ならではのスケールの大きさで、曲の良さを再認識させる。さらに驚きなのが、ピアノ・パートが非常に難しいヒンデミットの器楽ソナタ群。(#)の2曲はおそらくリヒテルが、この2つの管楽器によるソナタを演奏した唯一の機会ではないかと思われる、非常に稀少な演奏。バシュメトとのヴィオラ・ソナタは当盤が一般市販2種目(他に1985年3月8日フライブルク・ライヴの露MK&英OLYMPIA盤あり/入手不能)だが、国内代理店によると『同曲の他の録音とは次元の違う凄さ』とのこと。ピアノ・ソナタ第2番も一般市販2種目となる演奏で、以前出ていた1985年6月30日の仏トゥールでのライヴ(仏 PYRAMID)が長らく廃盤のため歓迎されるだろう。20世紀ソ連の音楽家には意外なほどヒンデミット狂が多く、リヒテルもそうであったことがうなずける、共感あふれる演奏となっている。
 残念ながら録音状態は芳しくなく、ことにヤナーチェクは不鮮明。またマスター・テープに起因する音のよれも一部みられる。予めご了承頂きたい。
エミール・ギレリス Vol.10
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83 (*)
 モーツァルト:
  ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K382 (#) /
  グルック
   「メッカの巡礼」による10の変奏曲 K 455 (+)
エミール・ギレリス(P)
キリル・コンドラシン指揮(*)
モスクワpo. (*)
ネーメ・ヤルヴィ指揮(#)
レニングラードpo. (#)
 録音:1972年2月6日、モスクワ(*) /1968年1月17日、レニングラード(#) /1970年1月28日、ザルツブルク(+) 、すべてライヴ。おそらくすべて初出、あるいは初CD化。
DHR-8001/5
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(5CD)
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パスカルSQ〜モーツァルト:弦楽四重奏曲集(22曲)
 ミラノ四重奏曲〔第2番 ニ長調 K.155/第3番 ト長調 K.156/第4番 ハ長調 K.157/
         第5番 ヘ長調 K.158/第6番 変ロ長調 K.159/第7番 変ホ長調 K.160〕/
 ウィーン四重奏曲〔第8番 ヘ長調 K.168/第9番 イ長調 K.169/第10番 ハ長調 K.170/
          第11番 変ホ長調 K.171/第12番 変ロ長調 K.172/第13番 ニ短調 K.173〕/
 ハイドン四重奏曲〔第14番 ト長調 K.387/第15番 ニ短調 K.421/第16番 変ホ長調 K.428/第17番 変ロ長調K.458「狩」/
          第18番 イ長調 K.464/第19番 ハ長調 K.465「不協和音」/第20番 ニ長調 K.499〕/
 プロシャ王四重奏曲〔第21番 ニ長調 K.575「プロシャ王第1番」/第22番 変ロ長調 K.589「プロシャ王第2番」/
           第23番 ヘ長調 K.590「プロシャ王第3番」]

  パスカルSQ〔ジャック・デュモン(第1Vn) モーリス・クルト(第2Vn)
        レオン・パスカル(Va) ロベール・サル(Vc)〕
 録音:1952年頃、モノラル。おそらく初CD化。原盤・ソース: Musical Masterpiece Society, MMS-2111-17。パスカル四重奏団は、モンペリエ出身のヴィオラ奏者レオン・パスカル(1899-1969)によって1940年代初めにマルセイユで結成され、O.R.T.F.(フランス国立放送)弦楽四重奏団へと改称を経て、1973年に解散したアンサンブル。メンバーはすべてフランス勢で固められ、名門カルヴェ四重奏団でもヴィオラを担当し、1930年代に第2期黄金時代を築いたパスカルのほか、第1ヴァイオリンにパスカルと同じくパリ音楽院出身のジャック・デュモン、第2ヴァイオリンがモーリス・クルト、そしてチェロはロベール・サルという陣容となっている。第2次大戦後に表舞台に登場し、フランスの伝統を汲む名アンサンブルとして1940年代から1950年代にかけて活動、レコーディングも1945年以前に開始しており、とりわけベートーヴェンにすぐれた業績を残した。今回の録音は7枚組のLPセットとしてリリースされたもの。パスカル四重奏団は古典派のレパートリーを得意としていたが、ここでもベートーヴェン同様のすぐれた内容を聴くことができそう。
アイダ・シュトゥッキ Vol.2〜放送用ライヴ録音集
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集〔第1番 ト長調Op.78「雨の歌」/第2番 イ長調Op.100/
                    第3番 ニ短調Op.108〕[ヴァルター・フライ(P)/1972年]/
       弦楽四重奏曲第2番 イ短調Op.51 No.2[ジュゼッペ・ピラッチーニ(Vn)
        ゲルハルト・ヴィーザー(Va) ヴァルター・ヘフェリ(Vc)/1971年]
 シューマン:ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ハ長調Op.131
  [ロルフ・ラインハルト指揮シュトゥットガルト・プロ・ムジカo./1953年11月23日/原盤: Vox-Period ]
 ハイドン:ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲 ヘ長調Hob.XVIII-6
  [ハンス・アンドレーエ(Cemb) エーリヒ・シュミット指揮チューリヒ放送o./1960年、ライヴ]
 ブラームス、シューマン&ディートリヒ共作: F.A.E.ソナタ (*)
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第27番 ハ長調 K.303
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調Op.96
  [ピナ・ポッツィ(P)/1956年、ラジオ・フランス・ミュジク、パリ、放送用ライヴ(*)、
              1962年、スイス・イタリア語放送、放送用ライヴ]
 ドヴォルザーク:テルツェット ハ長調Op.74, B 148
  [ジュゼッペ・ピラッチーニ(Vn) ヘルマン・フリードリヒ(Va)/1969年、チューリヒ放送、放送用ライヴ]

以上すべて、アイダ・シュトゥッキ(Vn)
 録音:特記を除き、チューリヒ放送スタジオ、放送用ライヴ。ドイツ・レコード批評家賞を受賞した「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集&ソナタ集」(DHR-7964/9)に続く、DOREMI のアイダ・シュトゥッキ第2弾。前作同様当盤でも、シュトゥッキの母国スイスの放送局を中心に収録した放送用ライヴ音源が大半を占めている。同じスイスの名手フライと組んだブラームスのソナタ全曲ほか、「ピラッチーニ=シュトゥッキ・クァルテット」として知られるアンサンブルの演奏なども含まれ、充実の復刻内容。『私にとっての特別な先生は、生涯を通じて私にインスピレーションを与え続けてくれている』と、9歳のときにアイダ・シュトゥッキに師事することになった世界的なヴァイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターが敬愛してやまないシュトゥッキの魅力に浸れるセット。
ユリアン・フォン・カーロイの芸術 Vol.2
 ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調(*)
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第5番 Op.73「皇帝」(#)
 シューベルト:さすらい人幻想曲(+)
ユリアン・フォン・カーロイ(P)
リヒャルト・シューマッハ指揮(*)
ルガーノ・マスタープレイヤーズo.(*)
ローベルト・ヘーガー指揮(#)
バイエルン放送so.(#)
 録音:1967年(*)、1958年(#/+)。ハンガリー出身のピアニスト、ユリアン・フォン・カーロイ(1914-1993)。ドホナーニとコルトーに師事し、ハンガリー動乱の際にドイツへ亡命した。ショパン弾きとして知られ、瑞々しい感性で魅力的に聴かせる。ここでは軽やか&明朗に聴かせるハイドン、人間味あふれる柔軟さがあるベートーヴェン、そして内省的な深みのあるシューベルトを収録、フォン・カーロイの音楽的魅力に溢れる1枚。
DHR-8010
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(DVD)
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何とリヒテルのメトネル、それも映像!〜
 スヴャトスラフ・リヒテル Vol.21

 メトネル:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ロ短調 Op.21 (*)/
  ピアノ・ソナタ「回想」Op.38 No.1 (#) /
  夢みる人へ Op.32 No.6 /花 Op.36 No.2 /
  冬の夜 Op.13 No.1 /夜 Op.36 No.5 /
  快い瞬間を忘れられようか Op.32 No.5
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
オレグ・カガン(Vn;*)
ガリーナ・
 ピサレンコ(S;*, #以外)
 録音:1981年12月27日(おそらくプーシキン美術館)、モスクワ、モノラル、ライヴ。カラー、おそらくNTSC。(*)を除き初出音源(映像としては全て初出)。(*)のみ、CD が LIVE CLASSICS から発売されている (LCL-191)。
 ロシア音楽ファン絶句のお宝音源の出現。1981年、円熟期のリヒテルが何とオール・メトネルというプログラムでコンサートを行い、テレビ放映用に全体が映像収録されていた。収録年代の割に、音声はモノラルで良いと言えないが、演奏は冴えに冴え聴き応え満点で、各曲の前にリヒテル自身がメトネルの音楽について語っている(字幕なし)のも貴重。何よりもお宝なのが、メトネルの作品でも特に人気の高いピアノ・ソナタ「回想」。いろいろなピアニストが録音しているが、完全に音楽へ没入しリヒテルならではのポエジーと孤高の厳しさを湛え、金縛りにあったように聴く者をひきつける。CDがリリースされているカガンとの(*)は悠然とかまえるリヒテルと真摯に取り組むカガンの表情が見物。ピサレンコの歌う歌曲も可憐で、リヒテルの伴奏というのも凄すぎる。メトネルに興味を持つ方々必携の1枚で、これを聴かずしてメトネルを語ることはできないといっても過言ではないだろう。
 #この DVD には、ブックレットが封入されていません。また、ヴァイオリン・ソナタと歌曲については、トラックが1つのみとなってます。
テミアンカ〜ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
 〔第1番 ニ長調 Op.12 No.1/第2番 イ長調 Op.12 No.2 /第3番 変ホ長調 Op.12 No.3/第4番 イ短調 Op.23/
  第5番 ヘ長調 Op.24「春」/第6番 イ長調 Op.30 No.1/第7番 ハ短調 Op.30 No.2 /
  第8番 ト長調 Op.30 No.3/第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」/第10番 ト長調 Op.96〕

 アンリ・テミアンカ(Vn) レナード・シュアー(P)
 録音:1946年、米議会図書館、ワシントン、ライヴ。おそらく初出音源。アンリ〔ヘンリー〕・テミアンカ(1906-1992)はスコットランド出身のポーランド系ヴァイオリニスト。アメリカで活躍し、同国のヴァイオリン文化普及に多大な貢献をした。彼は1946年にパガニーニ弦楽四重奏団を結成し、ワシントン国会図書館でベートーヴェンの弦楽四重奏全曲演奏会を行ったことが伝説となっているが、同時期に同会場でヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会も行っていた。それが収録されていて、初めて日の目を見た。現代の演奏とは一線を画した雅演で、ヴァイオリン好きならば狂喜間違いないひとときを味わえる。テミアンカは第1回ヴィエニャフスキ国際コンクール第3位(第1位はヌヴー、第2位はオイストラフ)という実力の持ち主で、イザイやティボーなど古き良きヴァイオリン演奏の魅力にあふれている。伴奏のシュアー(1910-1995)はアメリカのピアニスト・教育者だが、1927年にドイツへ留学し、1933年までシュナーベルの唯一のアシスタントを務めた人。録音は倒産した? 米 AUDIOFON(2000年頃を境に新譜発売や旧譜流通が全てストップしているにもかかわらず、2011年に至るまで公式ウェブ・サイトのみが稼働し続けているという謎の多いレーベル)に5枚?があったが、現役盤はおそらく当盤のみとなるはずで、その意味でもレア。
アントニオ・ヤニグロ〜J.S.バッハ
 無伴奏チェロ組曲(*)〔第1番 ト長調 BWV1007 /第2番 ト長調 BWV1007 /第3番 ニ短調 BWV1008 /
           第4番 ハ長調 BWV1009 /第5番 変ホ長調 BWV1010 /第6番 ニ長調 BWV1011 〕/
 チェロとチェンバロのためのソナタ(#)
  〔第1番 ト長調 BWV1027 /第2番 ニ長調 BWV1028 /第3番 ト短調 BWV1029 〕/
 チェロ協奏曲 ト長調 BWV592(原曲:オルガン協奏曲/ミルコ・ケレメン編曲)(+)
ボッケリーニ:チェロ協奏曲 変ロ長調(**)
 アントニオ・ヤニグロ(Vc) ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(Cemb;#)
 イ・ソリスティ・ディ・ザグレブ(+) ミラン・ホルヴァート指揮プラハso.(**)
 録音:1954年頃(*/#) /1960年(+) /1948年、プラハの春音楽祭、ライヴ(**)。原盤: Westminster (*/#) MELODIYA [LP: M 10 43933] ? (+/**)。(+)と(**)はおそらく初CD化。(#)は 仏 FORGOTTEN RECORDS からも復刻(fr-494/5; + ヴィヴァルディ「6つのソナタ」Op.14) されているので、聴き比べも可能。(*)のCDはユニヴァーサル傘下となる前、MCA から MCD 80109(当店未案内/廃盤)で発売されたのみと思われ、十数年振りの発売。イタリアが生んだチェロ奏者アントニオ・ヤニグロ(1918-1989)。名声の割に今日入手できる録音が意外と少ないので、大歓迎のリリース。バッハの無伴奏チェロ組曲は、かつてCDも発売されていたが、現在は廃盤で入手困難。知る人ぞ知る名盤で、同曲のベストに挙げる向きも多い逸品。たしかに凄い名演。組曲第1番の第1曲から身動きができなくなるほど引き込まれてしまう。さらに興味深いのが、大バッハのチェロ協奏曲。もちろんオリジナルではなく、オルガン協奏曲BWV592を、ヤニグロの親友でもあるクロアチアの超個性派作曲家ミルコ・ケレメンがチェロとオーケストラ用に編曲したという注目品。ヤニグロが指揮者として育てたイ・ソリスティ・ディ・ザグレブとの共演なのも最強。バッハ・ファンなら聴いてみたくなる宝。また、1948年プラハの春音楽祭ライヴによるボッケリーニの協奏曲も興味津々。ミラン・ホルヴァートが指揮を務めているのも豪華。
DHR-8017/9
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(3CD)
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レジェンダリー・トレジャーズ〜レナード・シュア
 ブラームス:
  ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15 (*)[1960年3月26日、カーネギー・ホール]
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集
  〔第3番 ハ短調 Op.37 (#)[1960年8月21日、アスペン音楽祭]/
   第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」〜第3楽章(一部欠落あり)(+)
    [1936年2月29日、シンフォニー・ホール、ボストン]〕
 ・カーネギー・ホール・リサイタル[1956年2月24日]
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D.958
  ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」
  ブラームス:奇想曲 ニ短調 Op.116 No.1
  シューベルト:楽興の時 ヘ短調 Op.94 No.3, D.780
  ショパン:前奏曲 ト短調 Op.28 No.22
 ・ボーナス レナード・シュア、既知の初録音
  ショパン:2台ピアノのためのロンド ハ長調 Op.73[1931年](**)
 レナード・シュア(P) レナード・バーンスタイン指揮 NYP (*)
 アイズラー・ソロモン指揮アスペン音楽祭o.(#) リチャード・バーギン指揮(+)
 ボストンso.(+) カール・ウルリヒ・シュナーベル(P;**)
 録音:[内]、全てライヴ。(+)にはマスターに起因する欠落部分があり、「 Begins at measure 18, cuts off 16 measures before the end 」とアナウンスされている。#一部データや(+)が第3楽章のみ&欠落ありの録音であることは代理店のアナウンスで一切触れられておらず、当店で補完しました。アメリカのピアニスト、レナード・シュア(1910-1995)は、1927年にベルリンの音楽大学を卒業、ドイツでデビューし1933年まで往年の巨匠シュナーベル唯一のアシスタントを務めた。その後アメリカに戻り、ボストンso.とクーセヴィツキー指揮でニューヨーク・デビュー、ジョージ・セル&クリーヴランドo.、NYP、ピッツバーグso.などアメリカの主要なオケと共演し、高い評価を得ていた。1941年にタングルウッド音楽祭に出演、1946年にはヴァイオリニストのアンリ・テミアンカとワシントンD.C.の国会図書館でベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を行い、当レーベルからリリースされている(DHR-8011/3)。その後もスタインバーグ、ミトロプーロス、バーンスタイン等著名指揮者と度々共演し、1979年にはソ連でのコンサート・ツアーを成功させた。教師としての才覚も持っており、クリーヴランド音楽院、テキサス大学などで教鞭を執り、晩年はニューイングランド音楽院で後進の指導にあたった。演奏レパートリードイツ物が中心で、このアルバムでも師シュナーベル同様、生気に満ちた音楽と充実した解釈でじっくりと聴かせてくれる。また、シュナーベルの息子カール・ウルリヒ・シュナーベルとショパンのロンドで共演している。
ダヴィド・オイストラフ・コレクション Vol.14 〜スウェーデン・ライヴ演奏集 1970-1974
 J.S.バッハ:
  ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV1060[1970年9月6日] (*)
 ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Op.84, Hob.I: 105 [1971年](*/#/+)
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのためのニ重協奏曲 イ短調 Op.102[1971年9月9日](**)
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19[1974年]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216[1973年](##)
 ステーンハンマル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調 Op.19 (++)
 トゥール・アウリン:4つの水彩画〜子守歌第3番 (++)[以上2曲、1971年9月8日]

  ダヴィド・オイストラフ(Vn)指揮(##) スティグ・ヴェステルベリ指揮(##/++以外)
  スウェーデン放送so.(++以外) トゥールレイフ・ランネルホルム(Ob;*)
  フランス・ヘルメルソン(Vc;#) トゥーレ・ロンネベック(Fg;+)
  オーケ・オーロフソン(Vc;**) グレタ・エーリクソン(P;++)
 録音:1970年-1974年(上記[内])、ストックホルム、スウェーデン、ライヴ。おそらく全て初出音源。#代理店記載の演奏者と録音年月日には相当の抜けがあったため、当店で修正しました。ロシアの大ヴァイオリニスト、オイストラフの DOREMI 第14集はスウェーデンでのライヴ集。これまでディスコグラフィになかった、ハイドンの協奏交響曲、ステーンハンマルとトール・アウリンが聴けるのも嬉しい。得意のプロコフィエフは晩年の風格を備えた名演で、弱音から太く逞しいフォルテまで自在に楽器を駆使、名技が堪能出来る。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.22 〜ベートーヴェン
 ピアノ協奏曲〔第1番 ハ長調 Op.15 (*) /第3番 ハ短調 Op.37 (#) 〕/
 ディアベッリの主題による33の変奏曲 Op.120 /
 ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101/2つのロンドOp.51 〔ハ長調/ト長調〕
  スヴャトスラフ・リヒテル(P) クルト・ザンデルリング指揮(*)
  ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.(*) ルドルフ・バルシャイ指揮モスクワ室内o.(#)
 録音:1963年11月30日、ライプツィヒ(*) /1973年5月27日、モスクワ(#) /1986年7月3日、ハイデ、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州、ドイツ(無印)、すべて ライヴ、(*)を除き初出音源。(*)は初プレス盤化〔既出 CD-R : ST-LAURENT STUDIO (Canada), "RICHTER Privé" シリーズ、YSLSR-19631130 〕。 リヒテル得意のベートーヴェン。特に十八番だった(#)の内、バルシャイと共演したものは当録音が唯一ではないかと思われる。また、後半のソロ・リサイタルは人口2万人ほどの都市で行った物だが、少なくとも録音が残っている中では、同地における唯一のリサイタル。また同年の「ディアベッリ」は、2か月弱前のプラハ・ライヴ(PRAGA) や半月程前のアムステルダム・ライヴ (PHILIPS) が知られているが、録音が残っている中では彼最後の演奏にあたる。代理店によると『このリサイタルは、プラハでのライヴと同年、同内容のプログラムで行われました。』とのこと。
マルタ・アルゲリッチ Vol.1 〜モーツァルト
 ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K467 (*) /ピアノ・ソナタ
  〔第8番 イ短調 K310 (#) /第13番 変ロ長調 K333 (#) /第17番 ニ長調 K576 (+) 〕
 マルタ・アルゲリッチ(P) ペーター・マーク指揮ケルン放送so.(*)
 録音:1960年9月5日(*)、1960年7月23日(とあるが、1960年1月23日ではないかと思われる)(+)、ケルン(*/+)、1960年4月26日、ミュンヘン(#)、おそらくすべて放送用セッション。第13番と第17番のソナタはおそらく初出&彼女の音盤初レパートリー(一部既出、後述)。残りの2曲は既出 CD-R : VIBRATO, VHL-428 (ソナタは1960年1月30日と誤記)だが、初プレス盤化。歴史的に偉大な演奏家の貴重録音をリリースしているカナダのDOREMIレーベルが、現代最高のピアニスト、マルタ・アルゲリッチのシリーズをスタート。第1弾は1960年、アルゲリッチ18-19歳というモーツァルト集。彼女のモーツァルトのソナタ録音は、4手 or 2台用(含グリーグ編曲版)の物ばかりで、協奏曲の第21番も おそらく他に録音は無く、これらの録音は大変貴重( DG のBOXに、(+)の第2楽章がボーナスとして収められたことがある)。師であったグルダが最も得意としていた作曲家でもあり、アルゲリッチは以前「彼の演奏がある限り私は弾かない」と語ったほど。今後のシリーズ・リリースにも期待大。
DHR-8025/8
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(4CD)
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全曲初出〜トッシー・スピヴァコフスキー
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
  〜シャコンヌ(バッハ弓〔湾曲弓〕使用)[1969年1月26日、ストックホルム、スウェーデン放送]
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61[アメリゴ・マリノ指揮 NYP /1963年12月21日]
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77[ヨーゼフ・クリップス指揮 NYP /1961年12月7日]
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64[ポール・パレー指揮 NYP /1956年11月17日]
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112[アルトゥール・ロジンスキ指揮 NYP /1943年10月14日]
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63[トーマス・シッパーズ指揮 NYP /1959年11月19日]
 フランク・マルタン:ヴァイオリン協奏曲[ロバート・ラ・マーチーナ指揮 NYP /1963年12月19日]
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
  [ニルス・グレヴィリウス指揮ストックホルムpo./1960年2月8日]
 ウィリアム・シューマン:ヴァイオリン協奏曲[ルーカス・フォス指揮バッファローpo./1966年1月23日]

 トッシー・スピヴァコフスキー(Vn)
 録音:[/内]、すべてライヴ。 DOREMIレーベルの「レジェンダリー・トレジャーズ」シリーズより、驚きの重量級アルバムが登場。知る人ぞ知るヴァイオリニスト、スピヴァコフスキーの初出音源音源集4枚組!NYPとの共演を中心とした8つのヴァイオリン協奏曲と、バッハの「シャコンヌ」を収録している。「シャコンヌ」は何と、いわゆるバッハ弓、湾曲弓(VEGA BACH Bow)を使用している。古楽復興の波に乗り4つの弦を一気に押さえられるよう考案されたこの弓は史実とは異なるとされ今では誰も顧みなくなったが、スピヴァコフスキーが使用してしかも録音していたとはまさに驚き。彼にとってバッハは子供の頃から特別な存在であったそうで、当時格別の思いを込めてこの弓で演奏したであろうことは想像に難くない。スピヴァコフスキーは1906年オデッサ生まれ。すぐに家族でベルリンに移り、子供時代からヴァイオリニストとして頭角を現す。ピアニストの兄ヤッシャとデュオを組みヨーロッパで演奏活動を行い、また18歳の時にはフルトヴェングラーに認められ(!)BPOのコンサートマスターを務める。1930年に兄弟デュオにチェリスト、エドモンド・クルツを加えたトリオを結成し、1933年にオーストラリア・ツアーを行なう。それがきっかけとなりメルボルン大学のマスタークラスに招聘されオーストラリアに滞在。ソリストとしてメルボルン響との共演や放送用の演奏などをこなす。1940年にアメリカに移住しニューヨーク・デビュー。ロジンスキ率いるクリーヴランドo. のコンサートマスターとなる。1943年にはロジンスキ指揮クリーヴランド管とバルトークの第2協奏曲をアメリカ初演。このアルバムに収められた同曲のロジンスキ指揮NYPとの演奏はその直後という貴重な物。アメリカでの評判は大変に高く、「20世紀最高のヴァイオリニストの一人」と讃えられ、その高い技術と豊かな音楽性が常に賞賛された。ニューヨーク・フィルとの協奏曲で共演した指揮者陣は、このアルバムに登場する指揮者にとどまらずワルター、バーンスタインシャルル・ミュンシュ、クレンペラー、モントゥー、ラインスドルフ、小澤征爾、ミトロプーロスといった錚々たる顔ぶれが名を連ねる。後年はジュリアード音楽院の教授を務め、1998年7月20日、91歳で亡くなった。
初出あり〜マルタ・アルゲリッチ Vol.3
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10 No.3
 シューマン:子供の情景 Op.15 (*) /トッカータ Op.7
 リスト:ハンガリー狂詩曲第6番 変ニ長調(#)
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26 (+)
マルタ・アルゲリッチ(P)
カール・メレス指揮(+)
ケルン放送so.(+)
 録音:1960年9月8日(無印)、1965年1月27日(*)、1965年12月10日(+)、WDRケルン、放送用セッション、ステレオ?(#以外) /1957年9月、ジュネーヴ国際コンクール、ライヴ、モノラル(#)。基本的に初出音源。ファンを狂喜させたDoremiのアルゲリッチ・シリーズ、第3弾の登場。第2弾にも登場した1960年9月8日、ケルンWDRの放送用セッション録音から、残りのベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第7番」とシューマンの「トッカータ」を初CD化。前者はDG盤のオムニバス盤「ザ・マルタ・アルゲリッチ・ストーリー」(477 952-3)に第4楽章のみ収録されているものの全曲盤で、ついに全貌が明らかとなる。アルゲリッチのベートーヴェンのピアノ・ソナタは非常に珍しく、正規なものはひとつもないが、これが予想以上の素晴らしさ。推進力と情熱、感興に富んでいて時を忘れて聴き惚れる。また、「子供の情景」も名盤の誉れ高い1983年のDG盤より18年も前の録音ながら、聖母のような慈愛に満ちた優しいピアノの音色に酔わされる。一方「トッカータ」では切れ味抜群のテクニックを示し、ひたすら興奮させられる。プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、往年の指揮者カール・メレスとの共演。アルゲリッチの十八番だが、若さ発散のエネルギーはこの時期の魅力。いずれもピアノ音楽史の宝。
オスカー・シュムスキー
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 Op.30 No.2 (*)
 テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲 ニ長調第10番
  [ナディア・ライゼンバーグ(P;*)/録音:1972年1月3日、ニューヨーク、WQXRスタジオ、ライヴ放送]
 J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 BWV1016〜第1楽章
 タルティーニ/クライスラー編曲:ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」
 ラフマニノフ/クライスラー編曲:歌曲「ひなぎく」Op.38 No.3
 ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第2番 イ長調 Op.21
  [レオ・バーキン(P)/録音:1951年11月28日、CBC ライヴ放送]
 シューベルト:華麗なるロンド ロ短調 Op.70、D.895
 J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
 クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリスOp.6 /ウィーン奇想曲
  [フランク・マウス(P)/録音:1982年10月24日、バーゼル、ライヴ]
 J.S.バッハ:カンタータ第132番〜アリア、アルトとヴァイオリン・ソロ (#) /
         カンタータ第120番〜アリア、ソプラノとヴァイオリン・コンチェルタンテ(+)
  [モーリン・フォレスター(A;#) ロイス・マーシャル(S;+)
   バッハ・アリア・グループ/録音:1962年/原盤: Deato, DC7139-40 (LP) ]
 ブクステフーデ:カンタータ「主を讃えよ」
  [モーリン・フォレスター(A)/録音:1967年7月26日、スタンフォード音楽祭、カナダ、ライヴ]
 モーツァルト:アダージョ ホ長調 K261 / ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタOp.11 No.2
  [マリオ・ベルナルディ(P)/録音:1965年、ライヴ]
 モーツァルト:イル・レ・パストーレ(羊飼いの王様)K.208〜アリア「あの人を愛するのだ」
  [エルナ・ベルガー(S) ジョージ・シック(P)/録音:1950年]
 ラフマニノフ/クライスラー編曲:夜のしじまに Op.4 No.3 /子供たちに Op.26 No.7 /
                 乙女よ私のために歌わないで Op.4 No.4 /私の窓辺に Op.26 No.10
  [ジェイムズ・メルトン(T) キャロル・ホリスター(P)/録音:1949年]
 ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 Op.4
  [アール・ワイルド(P)/録音:1940年8月15日、放送用ライヴ]
 R.シュトラウス:町人貴族〜舞曲[オスカー・シュムスキー指揮CBCo./録音:1965年、CBC 放送 ライヴ]
 シューマン:子供の情景〜トロイメライOp.15 No.7[アル・グッドマンo./録音:1948年頃]
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツィオーソOp.28
  [ミルトン・ケイティムズ指揮 NBCso./録音:1950年4月22日、ライヴ放送]

 オスカー・シュムスキー(Vn)
 おそらくほとんどが初出か初CD化。 伝説のヴァイオリニスト、オスカー・シュムスキー。シュムスキーは、亡命ロシア人の両親のもと、1917年にフィラデルフィアに生まれ、3歳からヴァイオリンを学び、7歳でフィラデルフィアo.にデビュー。あのレオポルド・ストコフスキーから「いまだかつてない神童」と称えられた。カーティス音楽院では、名教師レオポルド・アウアーとエフレム・ジンバリストに学び、卒業後ソリストとして活動するほか、アルトゥーロ・トスカニーニが率いていたNBCso.やプリムローズ弦楽四重奏団などのアンサンブル活動を行っていた。そして教育者としてジュリアード音楽院、イエール大学等で後進の指導にあたり、演奏活動の第一線から退いていた。その後80年代初頭に演奏活動、レコーディングを行い再び表舞台に立つことになった。このアルバムは、シュムスキーの演奏活動の初期40年代から80年代の録音を集めた3枚組アルバム。同じくカーティス音楽院でヨーゼフ・ホフマンに学び、テルミン奏者クララ・ロックモアの実姉であるピアニスト、ナディア・ライゼンバーグとのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番。盟友アール・ワイルドとのヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズ第1番。かつてクライスラーから賞賛を受けたシュムスキーによるクライスラー編によるラフマニノフの歌曲。そして目の覚めるような技巧で聴かせるサン=サーンスの序奏とロンド・カプリツィオーソ、など貴重かつ素晴らしい演奏が集められている。
ヨハンナ・マルツィ Vol.3 〜1959 年南アフリカ放送リサイタル/他
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 RV.10
 シマノフスキ:夜想曲とタランテラ / マルティヌー:アラベスク第1番
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品 / バルトーク:ルーマニア民族舞曲
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
 ファリャ/クライスラー編曲:歌劇「はかなき人生」〜スペイン舞曲
 [アドルフ・ハリス(P)/1959年、SABC 放送局スタジオ、ヨハネスブルク、南アフリカ]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216(2種)
 [ヴィレム・ファン・オッテルロー指揮オランダ放送po./1961年11月25日、ライヴ](*)
 [ハンス・ミュラー=クライ指揮シュトゥットガルト放送so./1961年、ライヴ]
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV 1042
 [アンドレ・クリュイタンス指揮 NYP /1957年11月10日、ライヴ](#)
 バルトーク:ラプソディ第1番[ジョージ・セル指揮クリーヴランドo./
                1960年11月20日、クリーヴランド、ライヴ](+)
 スク:4つの小品 Op.17
 [イシュトヴァーン・ハイデュ(P)/1969年11月17日、フランクフルト、ライヴ](+)
 (*/#)を除きおそらく初出音源で、特に(+)の2曲はマルツィの初音盤作品。(*)は The Bouquet of Women Violinists という題名のレーベル不詳 LP で出ていた演奏で、初CD化。(#)は同顔合わせ&1955年11月10日記載の演奏が ARCHIPEL から ARPCD-0298 で出ており おそらく同一演奏。演奏会記録からすると当盤表記の1957年が正しいと思われる。気高い音色と品格のある演奏で、20世紀のヴァイオリニストの中でも格段の人気を誇るハンガリー出身の名女流ヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィ。 レパートリーは広い人ではなく、当ディスクも2作を除き他録音があるものばかりだが、 録音自体も少ない人なので、特に南アフリカでのライヴは演奏会のまとまったライヴとしてマニア感涙のリリースといっても過言ではない。
彼女初レパのバラード第4番入り! マルタ・アルゲリッチ Vol.4
 1965年第7回ショパン国際コンクールより/他〜ショパン

 ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 (*) /夜想曲 変ホ長調 Op.55 No.2 (*) /
 練習曲 変イ長調 Op.10 No.10 (#) /舟歌 Op.60 (#) /練習曲 ハ長調 Op.10 No.1 /
 練習曲 嬰ハ短調 Op.10 No.4 /前奏曲(6曲) Op.28 Nos.19-24 /
 ポロネーズ 変イ長調 Op.53「英雄」/夜想曲 ヘ長調 Op.15 No.1 /
 バラード第4番 ヘ短調 Op.52 (+) /練習曲 ハ長調 Op.10 No.1 (**)
 マルタ・アルゲリッチ(P)
 録音:1960年2月22日、第1次予選(無印)、1960年3月5日、第2次予選(#)、1960年3月10日、第3次予選(*)、以上 第7回ショパン国際コンクール、ライヴ、モノラル(+/**以外) /1960年1月23日、WDR ケルン、放送用セッション、ステレオ?(+) /1955年、ブエノスアイレス、モノラル(**) 。(+)は初出音源で、アルゲリッチの初音盤作品。ショパン・コンクールのライヴ中、ソナタ第3番、練習曲第4番&第10番、夜想曲 Op.15 No.1 は初出か初CD化と思われる。(**)は CD-R: VIBRATO, VLL-504 で既出だが、初プレス盤化( IRCO レーベルから発売されたアルゲリッチの初期録音集には含まれていなかった物)。アルゲリッチは1965年に行われた第7回ショパン国際コンクールで女性初の優勝に輝いた。ここではその際の第1次予選から第3次予選までの演奏ライヴが納められている。これを聴けば、彼女がどれほど飛び抜けた存在であったか驚かされる。それ以上に貴重なのが「バラード第4番」。アルゲリッチのショパンのバラードは第1番しか録音が存在せず、まさか第4番が出現するとは前代未聞の慶事。1960年1月23日、WDRケルンの放送用セッション録音で、何とステレオ。演奏はニュアンスと感興に富むまさにアルゲリッチの天才性輝くもので、これ1曲のためにアルバムを持っている価値があるお宝中のお宝。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.23 〜カガンとの 1982.11.26 シマノフスキ
  ピアノ・ソナタ〔第2番 イ長調 Op.21 /第3番 Op.36〕/
  神話 Op.30〔全3曲(*) /ドリアードとパン(アンコール)(*) 〕
 スヴャトスラフ・リヒテル(P) オレグ・カガン(Vn;*)
 録音:1982年11月26日、ワルシャワ、シマノフスキ生誕百年記念演奏会、ライヴ、ステレオ。初出音源。リヒテルの様々なお宝ライヴ中でも驚愕の未知録音。なんとシマノフスキのピアノ・ソナタ2篇と、名作「神話」をオレグ・カガンと共演していた。リヒテルのシマノフスキは、1954年のピアノ・ソナタ第2番のモスクワ・ライヴや、「メトープ」の抜粋(デッカ盤)などしか無かったが、前者のすさまじい剛演、後者の異様な没入ぶりから、他の作品もさぞや素晴らしいはず。2篇のピアノ・ソナタも「神話」のピアノ・パートも尋常ならざる難しさだが、リヒテルのピアノの師ゲンリフ・ネイガウスはシマノフスキのいとこで、ピアニズムはまさに直系。さらに趣味嗜好が共通している点での共感の深さで、リヒテルほどシマノフスキ演奏の理想はない。ピアノ・ソナタ第2番は、交響曲第2番と同時期で姉妹作。シマノフスキの全ピアノ曲というより、あらゆるピアノ曲中最難曲のひとつで、作曲者自身「こんな悪魔的に難しい曲、誰が弾くのか」と言ったと伝えられる。両手ともにオクターヴでガンガン弾く部分の多い作品で、莫大なエネルギーと持久力が要求されるが、巨人リヒテルならでは、ピアノを完全に鳴らしきっていて興奮させられる。ピアノ・ソナタ第3番も恐るべき難曲だが、音楽的にはキラキラした妄想の世界を彷徨うようで、リヒテルの語り口がまさに神業。一気に聴かせてしまう。「神話」も絶品。カガンの冷徹な響きの美しさに魅かれるが、リヒテルの存在感が物凄く、ピアノ・パートの精密さと美しさを再認識させれくれる。このピアノ・パートを聴くだけのためでも持っていたくなる。この3作の超駑級的決定盤。シマノフスキのピアノ・ソナタを語るうえで、知らぬ訳にはいかぬ必携盤。
レナード・ローズ、全て初出
 ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 (*)
 サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op.33
 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 Op.33
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ
  〔第5番 ニ長調 Op.102 No.2 (**) /第3番 イ長調 Op.69 〕
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69 〜第3楽章(アンコール)
  レナード・ローズ(Vc) シャルル・デュトワ指揮フランス国立放送o.(*)
  ルイ・ド・フロマン指揮ルクセンブルク放送so.(#/+)
  ユージン・イストミン(P;**) ナディア・ライゼンバーグ(P;無印)
 録音:1967年12月6日、シャンゼリゼ劇場 /1961年11月15日(#)、1961年11月17日(+)、ラジオスタジオ、ルクセンブルク(#/+) /1969年、スタンフォード・サマー・フェスティヴァル、カナダ(**) /1973年1月、WQXR ラジオ・スタジオ、ニューヨーク(無印)、全てライヴ、初出音源。若くして NBCso.、クリーヴランドo.、NYP で首席奏者を務め、のちにスターン、イストミンと結成した「スターン・トリオ」や、ソリストとしても大いに活躍したアメリカ合衆国の名チェリスト、レナード・ローズ(1918-1984)による、放送用音源を含むライヴ録音集。
マルタ・アルゲリッチ Vol.5 〜リッチ&ブールとの共演 1960 & 1961、初出
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12 No.3
 プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115 (+)
 バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ(ジェルトレル編曲)/
       無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(+)
 サラサーテ:序奏とタランテラ Op.43 / ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(#)
  マルタ・アルゲリッチ(P;+以外) ルッジェーロ・リッチ(Vn;#以外)
  エルネスト・ブール指揮南西ドイツ放送so. (#)
 録音:1961年4月21日、レニングラード・フィルハーモニー、大ホール、ライヴ(#以外) /1960年2月4日、バーデン=バーデン、放送用セッション(#)。おそらく全て初出音源。バルトークとサラサーテはアルゲリッチの初音盤作品&唯一の録音と思われる物。リッチとの共演は 1979年のニューヨーク・ライヴが ETCETERA から出ていたが、その20年弱前の共演があったとは驚き。それもソ連レニングラードのフィルハーモニー大ホールで行なわれたリサイタル。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第3番が予想以上の素晴らしさ。この作品は主役がピアノと言っても過言でないが、若きアルゲリッチの天衣無縫なピアノを存分に堪能出来る。典型的な乗った時のアルゲリッチで、その推進力、緊張感は息をつく暇もない凄さ。43歳のリッチも触発され、エネルギーを発散している。プロコフィエフとバルトークのソナタは、彼ひとりの演奏だが、当時絶頂期だったリッチの録音もメチャメチャ貴重。本当に凄い。さらに嬉しいがサラサーテの「序奏とタランテラ」。伴奏とはいえ、アルゲリッチのサラサーテはこれしか聴くことができないが、自然なスペイン色の表出が見事。あらためてサラサーテがスペインの作曲家であったことを認識させる。ラヴェルのピアノ協奏曲は、往年の指揮者エルネスト・ブールとの共演。アルゲリッチの十八番だが、当時19歳の若さはこの時期の魅力だが、ピアノの音色が七色なアルゲリッチ・マジックに驚嘆。ピアノ音楽史の宝。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.24
 J.S.バッハ:
  カプリッチョ 変ロ長調「最愛の兄の旅立ちにあたって」BWV 992 (*) /
  幻想曲 ハ短調 BWV 906 (*) /ソナタ ニ長調 BWV 963 (*) /
  イギリス組曲第3番 ト短調 BWV 808 (#) /フランス組曲第2番 ハ短調 BWV 813 (+)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54 (#)
  スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1948年10月14日(*)、1948年11月27日〔注:1948年2月27日が正しい可能性有〕(#)、以上モスクワ /1968年11月16日、ダブリン(+)、モノラル、ライヴ。バッハの BWV 992 と BWV 906 、そして BWV 808 の全曲は初出、BWV 813 は初CDフォーマット化(既出: ROCOCO [LP] )。BWV 963 は既出: VENEZIA RUSSIA 。(#)の2曲は日付が正しければ初出だが1948年2月27日の ANKH 盤があり、ディスコグラフィ等からすると2月が正しいように思われる(ただし、BWV 808 は抜粋収録だった)。リヒテルが世界中を驚かせたソフィア・ライヴより10年前、1948年モスクワにおける生気あふれるバッハ・ライヴ。BWV 906 はこの演奏の後、おそらく1991年まで演奏していないので、貴重。同日に演奏され、今回含まれないイギリス組曲第3番(当盤の物は11月、あるいは2月)とイタリア協奏曲は MELODIYA から、妻ドルリアクとのアリア集は CASCAVELLE 〔廃盤〕から出ていた。さらに1968年にアイルランドのダブリンで行ったコンサートから「フランス組曲第2番」も貴重。さすがに円熟が見られるが、乗った時のリヒテルの魔術を聴くことが出来る。
ディノ・チアーニ Vol.2
 ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 (*)
  [アルド・チェッカート指揮フランス国立放送po./録音:1971年11月26日、サル・プレイエル、パリ、ライヴ]/
      夜想曲 嬰ハ短調 Op.27 No.1
 チャイコフスキー:6つの小品 Op.19 〜第4曲 嬰ハ短調「夜想曲」(#)
 メンデルスゾーン:無言歌集第6巻 Op.67 〜第4曲 ハ長調「紡ぎ歌」(#)[録音:1965年]
 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58[録音:1973年、ライヴ](+)
 ベートーヴェン:6つのバガテル Op.126 (**) / バルトーク:野外にて (##)
  [録音:1970年2月14日、フィレンツェ、ライヴ]
 リスト:バッハの動機による変奏曲 S.180
  [録音:1961年10月、ブダペスト、リスト=バルトーク国際ピアノ・コンクール、ライヴ](++)
 シューマン:森の情景 Op.82 〜第7曲「予言の鳥」(#) /幻想小曲集 Op.12 〜第3曲「なぜに」(#)
 シューベルト:4つの即興曲集 Op.90 より〔第2番 変ホ長調/第3番 変ト長調〕
 リスト:愛の夢(#) /超絶技巧練習曲集〜第12番「雪かき」/ラ・カンパネッラ(#)[録音:1965年]
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集〔第17番 ニ短調 Op.31 No.2「テンペスト」/第31番 変イ長調 Op.110 /
                  第4番 変ホ長調 Op.7 /第10番 ト長調 Op.14 No.2 〜第3楽章〕
  [録音:1973年11月14日、ヴェローナ、ライヴ]

 ディノ・チアーニ(P)
 (*)は初出音源でチアーニの初音盤レパートリー、(#/+/++)は彼唯一の録音。(**)を除き、おそらく初 CD フォーマット化。 「1965年」とあるスタジオ録音は、かつて Karim というレーベルから LP, KLP 16 のみで出ていた1965年10月13日-14日、ミラノでの録音、(+)は " P 1021" という商品番号のみ判明しているプライヴェート盤? で出ていた物、と其々考えられる。 (**/##) はおそらく CETRA 原盤で、(**)のみ本家から CD 化されていた。(++)は Qualiton から3枚組 LP が出ていた「リスト=バルトーク国際ピアノ・コンクール 1961 」ライヴ集から。
セル&クリーヴランド + スターン・トリオ、初出
 ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 Op.56
 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
 アイザック・スターン(Vn) レナード・ローズ(Vc) ユージン・イストミン(P)
 ジョージ・セル指揮クリーヴランドo.
 録音:1966年6月13日、ライヴ。おそらく初出音源。 スターン・トリオのこれら2曲は、1964年と1959年、オーマンディ&フィラデルフィアと残したセッション録音 (Columbia/Sony) が知られるが、今回は同時代に並び立ったセル&クリーヴランドとの初出ライヴが登場。
マルタ・アルゲリッチ Vol.5、初出
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 (*)
 J.S.バッハ:トッカータ ハ短調 BWV 911
 シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
 ショパン:3つのマズルカ Op.59
マルタ・アルゲリッチ(P)
ラインハルト・ペータース指揮(*)
ハンブルク放送so.(*)
 録音:1966年6月16日〔あるいは1966年6月10日〕、ハンブルク(*) /1966年3月14日、ミラノ、ライヴ(*以外)。初出音源。アルゲリッチの貴重なライヴ録音を次々とリリースしている DOREMI から、シリーズ第5弾が登場。ショパン国際ピアノコンクール優勝の翌年、アルゲリッチ24歳-25歳の時の演奏を収録。(*)は9歳の時すでに弾きこなしていた、というエピソードがあり、近年はアバドとの共演盤や2014年のルガーノ音楽祭での録音もあるが、この年代のライヴは貴重で、1960年代の物としてはおそらく唯一。NHKso.、新星日本so.などの指揮でも知られるペータースがバックを固め、アルゲリッチの若き情熱を支えている。ミラノでのリサイタルはこれまたアルゲリッチお得意の作品が並んでいる。特にシューマンとショパンは、同年1月のニューヨーク・デビュー・ライヴでも取り上げたプログラム。自信にあふれた表現が聴き物。
 # DHR-8049:イェフディ・メニューイン Vol.2 ( + ランドフスカ)→2022年現在ダウンロードのみの発売〔フィジカル(実)商品未発売〕。
 # DHR-8050:アルバート・スポルディング Vol.1 →2022年現在ダウンロードのみの発売〔フィジカル(実)商品未発売〕。
 # DHR-8051/2:ギラ・ブスタボ Vol.1 →2022年現在ダウンロードのみの発売〔フィジカル(実)商品未発売〕。
アルゲリッチ&リッチ〜初出レニングラード・ライヴ Vol.2, 1961.4.22 初出
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 〜シャコンヌ
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12 No.1
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲Sz.56(ヴァイオリンとピアノ版)
 パガニーニ:パイジェッロの歌劇「美しい水車小屋の娘」の
        「もはや私の心には感じない」による序奏と変奏 Op.38
 タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
 ルッジェーロ・リッチ(Vn) マルタ・アルゲリッチ(P)
 録音:1961年4月22日、レニングラード、ライヴ。初出音源。1961年4月21日の演奏会 (DHR-8040) に続く第2弾だが、曲目は全く異なる。今回は第1弾以上に有名曲がたっぷり。二人の超名手が丁々発止のやりとりを繰り広げる。
ジュリアン・オレフスキー Vol.5 〜協奏的作品集
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 (*)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26 (*)
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.22 (#)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 (+)
 ラロ:スペイン交響曲 ニ短調 Op.21 〔全5楽章版〕(#)
  ジュリアン・オレフスキー(Vn)
  ジュリアス・ルーデル指揮ウィーン国立歌劇場o.(*/#)
  ハワード・ミッチェル指揮ワシントン・ナショナルso.(+)
 録音:1954年(+)、1960年(*)、1961年(#)。ドイツに生まれ、アメリカで活躍した名手の協奏曲録音。「スペイン交響曲」は第3楽章<間奏曲>が省略されて演奏される慣習があり、フーベルマン、エルマン、ハイフェッツ、フランチェスカッティらもこの楽章を省いて演奏した。オレフスキーは第3楽章を含めた全5楽章を録音しており、かなり早い段階からこの楽章に目を向けていたと言える。
タチアナ・ニコラーエワ Vol.2 〜J.S.バッハ:協奏曲集
 ピアノ協奏曲〔ニ短調 BWV.1052 /ホ長調 BWV.1053 /ニ長調 BWV.1054 /
        イ長調 BWV.1055 /ヘ短調 BWV.1056 /ト短調 BWV.1058 〕/
 2台のピアノのための協奏曲〔ハ短調 BWV.1060 /ハ長調 BWV.1061 /ハ短調 BWV.1062 〕/
 3台のピアノのための協奏曲〔ニ短調 BWV.1063 /ニ長調 BWV.1064 〕/4台のピアノのための協奏曲 イ短調 BWV.1065
 *以下 ボーナストラック(#)
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565 /「音楽の捧げもの」 BWV.1079 〜3声のリチェルカーレ/
  パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826 /「フーガの技法」 BWV.1080 〜コントラプンクトゥス Nos.1, 9

 タチアナ・ニコラーエワ(P) サウリウス・ソンデツキス指揮リトアニア室内o.(#以外)
 録音:1975年12月11日、13日-14日、モスクワ(#以外) /1988年4月22日、東京(#)、すべてライヴ。 1950年第1回バッハ・コンクール優勝の経歴を持つソヴィエトの名ピアニスト、ニコラーエワは同時代のショスタコーヴィチ作品などと並びバッハ作品を多く取り上げ、素晴らしい演奏を聴かせた。このディスクには2本のリコーダーを伴う BWV.1057以外のピアノ協奏曲をすべて網羅しており、ニコラーエワの至芸をたっぷりと堪能出来る。しかも有難いことに、来日公演のボーナス付き。
イダ・プレスティ&アレクサンドル・ラゴヤ、オルフォール山ライヴ
 ラウフェンシュタイナー:ソナタ イ長調(*) / ダニエル=ルシュール:エレジー(*)
 ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ長調 Op.3 No.9 (*) / ソル:アンクラージュマン Op.34 (#)
 ヘンデル:シャコンヌ ト長調 HWV.435 (#) / アルベニス:スペイン組曲〜タンゴ Op.65 No.2 (#)
 プーランク:即興曲第12番 変ホ長調(+)

 プレスティ&ラゴヤ(G)[イダ・プレスティ、アレクサンドル・ラゴヤ(G)]
 録音:1962年7月21日(*)、1963年7月20日(#)、1963年6月(+)、オルフォール山、カナダ、ライヴ。伝説的ギター・デュオ、プレスティ&ラゴヤによる貴重なライヴ録音。
ジュリアン・ブリーム、オールドバラ音楽祭ライヴ
 ダウランド:テノールとリュートのための11の歌曲(*)
 ブリテン:テノールとギターのための6つの中国の歌 Op.58 (*) /
      テノールとギターのための3つのイギリス民謡編曲(*)
 テレマン:フルート、リュートとチェンバロのためのトリオ・ソナタ(#) / トゥーリナ:ギター・ソナタ Op.61 (#)
 シューベルト:フルートとギターのためのワルツ集 Op.9, D.365 (#)

 ジュリアン・ブリーム(リュート/G) ピーター・ピアーズ(T)
 オーレル・ニコレ(Fl) ジョージ・マルコム(Cemb)
 録音:1958年6月7日(*)、1959年6月23日(#)、オールドバラ音楽祭、ライヴ、初CD化〔代理店記載〕。ブリテンが創設に関わった、イギリスで毎年6月に開かれる「オールドバラ音楽祭」。名リュート&ギター奏者、ジュリアン・ブリームが参加した1958年と1959年のライヴ録音が登場する。58年はピアーズとの共演、言わずと知れた名コンビの演奏。59年はニコレ、マルコムとの共演でこちらも豪華。
ドヴィ・エルリ〜J.S.バッハ:無伴奏
 ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ BWV.1001-1006
ドヴィ・エルリー(Vn)
 録音:1969年。原盤: Accord 〔本家リリースは廃盤〕。1928年パリに生まれたドヴィ・エルリーは若くして音楽の才能を発揮し、1955年にロン=ティボー国際音楽コンクールで優勝。ヨーロッパ、アメリカ、日本と各所で演奏し活躍する。レパートリーは幅広く、現代作曲家もしばしば彼のために作品を提供した。この1969年の無伴奏全曲録音は、エネスコのそれと並び称される知る人ぞ知る超名演。
デヴェッツィ&バルシャイ〜J.S.バッハ
 ピアノ協奏曲集(*)〔ニ短調 BWV.1052 /ホ長調 BWV.1053 /ニ長調 BWV.1054 /
           イ長調 BWV.1055 /ヘ短調 BWV.1056 /ト短調 BWV.1058 〕/
 パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825 /半音階的幻想曲とフーガ BWV.903 /
 フランス組曲第6番 ホ長調 BWV.817 /平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第5番 ニ長調 BWV.850

 ヴァッソ・デヴェツィ(P) ルドルフ・バルシャイ指揮モスクワ室内o.(*)
 録音:1972年頃(*) /1970年頃(*以外)。1927年ギリシャ生まれでロストロポーヴィチと共演していたりするヴァッソ・デヴェッツィ。マリア・カラスがらみでも名前が出てくる人だが録音が少なく、まとまって聴けるのは貴重。指揮がルドルフ・バルシャイというのも注目。
テオ・オロフ〜J.S.バッハ
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ BWV.1001-1006(全曲)
 テオ・オロフ(Vn)
 録音:1974年頃。テオ・オロフのバッハ無伴奏!マニアならすぐさま反応するであろうタイトル。テオ・オロフ(1924-2012)はクレバースと共同でコンセルトヘボウのコンマスを務めた大人物で、この録音もちょうどそのころの物。
アルベルト・マルコフ Vol.1
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7 (*)
 クヴェルナーゼ:ヴァイオリン協奏曲(#) / エルキン:ヴァイオリン協奏曲(+)
 コレッリ/クライスラー編曲:ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」 Op.5 No.12
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.1 No.10
 ウェーバー:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.10a No.1 〜第2楽章
 クライスラー:ボッケリーニ様式によるアレグレット ト長調/ジプシー・カプリス
 スコット/クライスラー編曲:桃源郷 Op.47 No.1 / パガニーニ/アガルコフ編曲:ソナタ イ短調 Op.3 No.4
 ブラームス/クライスラー編曲:ハンガリー舞曲第17番 嬰ヘ短調
 パガニーニ:ジュスマイヤーの主題による変奏曲「魔女たちの踊り」 Op.8 /カプリス第7番 イ短調
 ハチャトゥリアン:シャンソン・ポエム ホ短調 / カバレフスキー:即興曲 Op.21
 ファリャ/クライスラー編曲:「はかなき人生」〜スペイン舞曲

 アルベルト・マルコフ(Vn) ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮(*)
  Zakhary Khurodze 指揮 (#) モスクワ放送so.(*/#)
 ニヤジ〔ニヤジ・ハジベヨフ〕指揮 USSR シネマ so.(+)
 セラフィマ・チェルニャホフスカヤ(P;無印)
 録音:1956年-1963年。アルベルト・マルコフは1933年ウクライナ生まれ。自ら作曲もこなしたというヴァイオニストで、息子アレクザンドル・マルコフもヴァイオリニストとして著名。
デヴェツィ&バルシャイ〜ハイドン
 ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.21 Hob.XIII: 11 (*) /
 ピアノ・ソナタ
  〔ハ長調 Hob.XVI: 35 /ヘ長調 Hob.XVI: 23 /
   ニ長調 Hob.XVI: 51 /変イ長調 Hob.XVI: 46 〕
ヴァッソ・デヴェツィ(P)
ルドルフ・バルシャイ指揮(*)
モスクワ室内o.(#)
 初CD化〔代理店記載〕。ヴァッソ・デヴェツィ(1927-1987)はギリシャ生まれのピアニストでテオドラキスやマリア・カラスと親交があった。60 〜70年代はソ連に住み、ルドルフ・バルシャイ、オイストラフ、ロストロポーヴィチらと共演している。DHR-8063でルドルフ・バルシャイとのバッハの協奏曲録音が発売されているデヴェツィ。今回のハイドンはふたりの共演盤の第2集となる。
初出&初CD 〜クラウディオ・アバド・ライヴ
 ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Op.84 Hob.I: 105 (*)
 ブルックナー:交響曲第1番 ハ短調(1877年リンツ稿|1935年ハース版)(#)
  サミュエル・マガド(Vn;*) フランク・ミラー(Vc;*)
  レイ・スティル(Ob;*) ウィラード・エリオット(Fg;*)
  クラウディオ・アバド指揮(*/#) シカゴso.(*)、 VPO (#)
 録音:1980年2月17日、シカゴ(*) /1972年6月11日、ウィーン(#)、ともにライヴ| (*):おそらく初出音源| (#):おそらく初CDフォーマット化|既出LP: Melodiya, 33 C10 16751-2 (#) 。アバド& VPO による1960年代〜1970年代の(#)には、他に1969年4月13日と1970年8月30日の各ライヴと1969年の Decca セッション録音がある。 DOREMIのレジェンダリー・トレジャーズ・シリーズより、アバドの珍しいライヴ録音がリリースされる。ブルックナーはメロディアで出ていたものと同音源のようだ。シカゴso. の名手たちをソロにしたハイドンの協奏交響曲も収録している。
ドヴィ・エルリー Vol.2
 パガニーニ:無伴奏ヴァイオリンのための24のカプリス
 バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
 ジョリヴェ:無伴奏ヴァイオリンのためのラプソディ組曲
 ストラヴィンスキー:無伴奏ヴァイオリンのためのエレジー
 ドヴィ・エルリー(Vn)
 録音:1973年頃。バッハの無伴奏(DHR-8061)に続くエルリーの作品集第2集。パガニーニのカプリスなど技巧的なソロ作品を収録している。1928年パリに生まれたドヴィ・エルリーは若くして音楽の才能を発揮し、1955年にロン=ティボー国際音楽コンクールで優勝。ヨーロッパ、アメリカ、日本と各所で演奏し活躍する。レパートリーは幅広く、現代作曲家もしばしば彼のために作品を提供した。
ジュリアン・オレフスキー Vol.6
 ヘンデル:15のヴァイオリン・ソナタ集 Op.1
 D.スカルラッティ:8つのヴァイオリン・ソナタ集
  〔ハ短調 K.73, L.217 /ニ短調 K.77, L.168 /ト長調 K.91, L.176 /ホ短調 K.81, L.271 /
   ニ短調 K.90, L.106 /へ長調 K.78, L.75 /ト短調 K.88, L.36 /ニ短調 K.89, L.211 〕

 ジュリアン・オレフスキー(Vn)
 フェルディナンド・ヴァレンティ(Cemb) マーティン・オーマンディ(Vc)
 録音:1955年頃。DOREMIの「レジェンダリー・トレジャーズ」シリーズから、ヴァイオリニスト、ジュリアン・オレフスキーの録音集 Vol.6が登場。ドイツに生まれ、アメリカで活躍した名手が奏でる古楽演奏。ヘンデルとスカルラッティが残した生き生きとした旋律美をお楽しみ頂きたい。ヘンデルのソナタでチェロを弾いているマーティン・オーマンディはNYPの奏者で、指揮者ユージン・オーマンディの弟。
イーゴリ・マルケヴィチ Vol.1
 ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
 ハイドン:交響曲〔第103番 変ホ長調「太鼓連打」 Hob.I: 103 /
          第104番 ニ長調「ロンドン」 Hob.I: 104 〕
 リムスキー=コルサコフ:シェエラザード Op.35 (#)
 ニルセン:交響曲第4番「不滅」 Op.29, FS.76 (+)
 イーゴリ・マルケヴィチ指揮
 ラムルーo.(無印)、 LSO (#)、デンマーク王立o.(+)
 録音:1959-1961年(無印) /1962年(#) /1965年(+) 、すべてステレオ。DOREMIのレジェンダリー・トレジャーズ・シリーズにマルケヴィチが登場。何はなくとも注目すべきはニルセンの「不滅」。これぞマルケヴィチの超レア爆演。LP 時代にDGやVOXから出ていたが、CDでは初出ではないだろうか。マルケヴィチの並々ならぬ気迫がオーケストラ中を支配し、壮絶な戦いと爆発的な勝利がこれ以上ない鮮烈さでまざまざと描かれた稀代の超名演。ニルセンの祖国デンマークのオケをバリバリに鍛え上げ、ぞくぞくするほどの斬れ味で次々と音楽のドラマを展開、滅ぼし得ざる魂の讃歌を強烈に歌い上げる。終楽章のダブル・ティンパニの叩き合いも凄まじい暴れっぷり。開いた口が塞がらないこと請け合い。
セゴビアとその同時代人たち Vol.13 〜
  タレガ以降のスペイン・ギター Vo.1, 1927-30

 Miguel Mas y Bargallo: ノクチュルノ / ソル:メヌエット ニ長調
  [ Juan Nogues Pon (G) (1875-1930) /1927年-1928年]
 ソル:練習曲 / コスト:ボレロ / ド・ビゼー:メヌエット / アルカス:アラゴネーサ
  [ Alfredo Romea Catalina (G) (1883-1955) /1929年]
 グラナドス:スペイン舞曲 / アルベニス:グラナダ/スペイン前奏曲 / モレノ・デ・トロバ:ファンダンギーリョ
 パラス・デル・モラル:スペインの動機 / タレガ:パヴァーヌ・カプリス / ソル:メヌエット
  [ Juan Parras del Moral (G) (1889-1973) /1930年]
 Poru-Salda(pot-pourri vasco)/ El Aurresku(baile popular vasco) / Recuerdos de Burdeos(pasodoble) / Jota
  [ Anselmo Ojembarrena (G) (1890-?) /1930年頃、1930年代]
 アレンシビア:アレグレット・カンタービレ / タレガ:前奏曲
  [ P. Lopez Arencibia (G) (1892-1955) /1930年]
 ソル:主題と変奏 / バッハ:ロンド風ガヴォット / トゥーリナ:ファンダンンギーリョ(*)
 タレガ:トレモロ練習曲(*) [アンドレス・セゴビア(G)(1893-1987) /1927年、1928年(*) ]
 タレガ:ムーア人の踊り/グラン・ホタ[ミゲル・アンヘル・マルティネス(G)(1899-?) /1920年代後半]
 録音:[/内]。セゴビアと同時代のスペインのギタリストが残した録音史最初期、1930年頃の貴重音源をまとめたディスク。いずれもCDでは初登場の音源と思われる。
アルテュール・グリュミオー Vol.2
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207 (*) /ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.526 (#)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96 (+)
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100 (**)

  アルテュール・グリュミオー(Vn)
  エドガール・ドヌー指揮ベルギー放送室内o.(*) ハンス・アルトマン(P;*以外)
 録音:1973年、ブリュッセル、ライヴ(*) /1955年5月11日(#)、1954年10月2日(+)、1952年9月14日(**)、ミュンヘン、放送ライヴ(*以外) |(#/+):おそらく初出| (*):おそらく初CDフォーマット化|既出: Melodiya LP (*) / Podium CD-R, POL-1012-2 (**),。知られざるグリュミオーのライヴ音源集。マニア必聴の内容。Vol.1は DHR-7779 。
フランコ・グッリ Vol.1 〜モーツァルト
 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 (*) /
 ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364 (#)
 ヴァイオリン協奏曲〔第3番 ト長調 K.216 /第4番 ニ長調 K.218 〕
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 変ロ長調 K.424 (+)
  フランコ・グッリ(Vn)指揮(無印)
  ブルーノ・ジュランナ(Va;*/#/+) ジャチント・カラミア(Vc;*)
  アルチェオ・ガリエラ指揮(#) ミラノ・アンジェリクムo.(*以外)
 録音:1965年頃。フランコ・グッリ(1926-2001)はイタリア出身でシゲティらに学んだ名手。教育活動にも熱心で東京音楽大学でも教えていた。ジュランナ、カラミアと結成したトリオは「イタリア弦楽三重奏団」の名で知られている。このモーツァルト・アルバムではグッリ弾き振りの協奏曲から息の合った奏者たちとの室内楽まで収録しており、グッリのモーツァルト演奏の真髄がお聴き頂ける。
メナヘム・プレスラー Vol.3
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲〔第14番 変ホ長調 K.449 (*) /第15番 変ロ長調 K.450 (*) /
         第17番 ト長調 K.453 (#) /第24番 ハ短調 K.491 (#) 〕/
  ピアノ・ソナタ〔イ長調 K.331 /変ロ長調 K.570 /ニ長調 K.576 〕
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15 (+) /
         ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 WoO.6 (+)
 メナヘム・プレスラー(P) エトガー・ザイペンブッシュ指揮(*)
 ヴィルフリート・ベトヒャー指揮(#) ウィーン室内o.(*/#)
 モーシェ・アツモン指揮ウィーン国立歌劇場o.(+)
 録音:1966年頃-1968年頃。1923年生まれでソリストとして、またボザール・トリオのメンバーとして活躍、90歳を超えてなお演奏活動を続けるプレスラー40代の録音が3枚組で登場。モーツァルトとベートーヴェンの協奏曲が聴けるのが嬉しい。第1集はDHR-7889、第2集はDHR-7989として発売中。
DHR-8086/90
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(5CD)
4枚価格
ルドルフ・ケレル〜協奏曲&ソナタ録音集
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15 (*)(5CD)
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 (#)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 (+)
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」(#)
 ゲオルギー・ムーシェル:ピアノ協奏曲第2番 イ短調 (#)
 リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124 (+)
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 Op.10 (#)
 リスト:メフィスト・ワルツ/超絶技巧練習曲第10番 ヘ短調 S.139 No.10 /婚礼/「タンホイザー」序曲
 シューマン:交響的練習曲 Op.13 /アラベスク Op.18 / モーツァルト:ピアノ・ソナタ イ短調 K.310
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ〔第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」 /第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」〕
 スヴィリドフ:ピアノ・ソナタ(1944) /ピアノ三重奏曲(**)
 ルドルフ・ケレル(P) ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮モスクワ放送so.(*)
 キリル・コンドラシン指揮(#) ヴィクトル・ドゥブロフスキー指揮(+) モスクワpo.(#/+)
 ヴィクトル・ピカイゼン(Vn;**) レフ・エフグラーフォフ(Vc;**)
 録音:1961年-1984年。ルドルフ・ケレル(1923-2013)はティフリス生まれのロシアのピアニスト。6歳でピアノを始め12歳でトビリシ音楽院に学び、15歳の時にチャイコフスキーの協奏曲を公に演奏した。大戦中に家族と共にロシア国外へ強制移住させられたときは、ピアノもなかったためテーブルに白黒を塗って鍵盤に模したという。雪解け以降は祖国に戻りモスクワ音楽院の教授となったほか、ウィーン国立音楽大学教授も務める。晩年はチューリヒに移り住み、90歳で世を去った。このセットではロジェストヴェンスキーやコンドラシンといったロシアの名匠との協奏曲録音やソロによる演奏をたっぷりと収録。これだけまとまって聴けるのは貴重。
フランス弦楽三重奏団 Vol.1
 モーツァルト:
  ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 /
  ヴァイオリンとヴィオラのための2つのデュエット K.423-424 /
  ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのアレグロ ト長調 K.562e /オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 /
  ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478 /協奏交響曲 変ホ長調 K.364 /
  フルート四重奏曲〔第1番−第4番 K.285, 285a, 285b, 298 〕/幻想曲〔ヘ短調 K.594 /ヘ短調 K.608 〕/
  6つの前奏曲とフーガ K.404a /2つのヴァイオリンとチェロのためのアダージョとメヌエット K.266 /
  2つのヴァイオリンと2つのチェロのためのフーガ ト短調 K.401 /
  ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのフーガ ト長調 K.443 /アダージョとフーガ ハ短調 K.546

 フランス弦楽三重奏団
  [ジェラール・ジャリ(Vn) セルジュ・コロー(Va) ミシェル・トゥルニュ(Vc)]

 モーリス・ブルグ(Ob) ジョルジュ・プルーデルマッハー(P)
 ミシェル・デボスト(Fl) ルイ・オーリアコンブ指揮トゥールーズ室内o.
 録音:1966年頃-1977年頃。フランス往年の名トリオ、フランス弦楽三重奏団によるモーツァルト録音集。あまり取り上げられないバッハからの編曲によるフーガ集なども入っている。CD4枚に渡り様々な作品を取り上げており、共演者も当時のフランス楽壇の魅力を伝えてくれる。
マヌーグ・パリキアン演奏集
 バッハ:ヴァイオリン協奏曲〔第1番 イ短調 BWV.1041 /第2番 ホ長調 BWV.1042 〕
      [アレクサンダー・クランハルス指揮バーデン室内o.]/
     ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV.1023
      [ヘルベルト・ホフマン(Cemb) アレクサンダー・モラーン(Vc)]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲
  〔第1番 変ロ長調 K.207 (*) /第5番 イ長調 K.219 (#) /第3番 ト長調 K.216 (+) /第4番 ニ長調 K.218 (+) 〕
      [ワルター・ゲール指揮(*/#/+) コンセール・コロンヌo.(*)、
       アムステルダム・フィルハーモニック・ソサエティ(#)、ハンブルク室内o.(+) ]
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 [アレクサンダー・クランハルス指揮フランクフルト放送so.]/
         三重協奏曲 ハ長調 Op.56 [マッシモ・アンフィテアトロフ(Vc)
           オルネッラ・サントリクイド(P) ワルター・ゲール指揮アムステルダムpo.]/
         ヴァイオリン・ソナタ〔第5番 ヘ長調「春」 Op.24 /第9番 イ長調「クロイツェル」 Op.47 〕
          [マグダ・タリアフェロ(P)]
 ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (**) [ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮ロイヤルpo.]
 マスネ:「タイス」の瞑想曲(##) [ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ロイヤルpo.]

 マヌーグ・パリキアン(Vn)
 録音:1956年-1959年〔バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン〕/1966年10月20日(**) /1954年7月22日-23日(##) 。マヌーグ・パリキアン(1920-1987)はトルコ生まれで、イギリスに渡りヴァイオリニストとして、また教師として活躍した人物。古典的なレパートリーのほか、同時代の作曲家の作品も精力的に紹介していた。
アイザック・スターン&ピンカス・ズッカーマン・ライヴ 1976.2.9
 ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 Op.3 No.5
 シュポア:2つのヴァイオリンのための二重奏曲 ニ長調 Op.67 No.2
 モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番 ト長調 K.423
 ヴィエニャフスキ:2つのヴァイオリンのための2つのエチュード・カプリス Op.18 Nos.1-2
 プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56
 *アンコール
   ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ長調 Op.3 No.4 〜第3楽章 ジーグ
   モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第2番 変ロ長調〜第2楽章 アンダンテ・カンタービレ

 アイザック・スターン、ピンカス・ズッカーマン(Vn)
 録音:1976年2月9日、マッセイ・ホール、トロント。 DOREMI が積極的に手掛けているスターンの音源、なんとズッカーマンとのデュオが出てきた。2本のヴァイオリンのための作品は多くはないが、バロック・古典・ロマン派・近代と各時代に書かれているので、幅のある面白いプログラムとなっている。二人が織りなす音楽の彩をお楽しみ頂きたい。
エミール・ギレリス・レガシー Vol.11
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37 (*)
  [オイゲン・ヨッフム指揮コンセルトヘボウo./1968年3月7日、アムステルダム]
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30 (#)
  [ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィアo./1966年12月27日、ニューヨーク]
 エミール・ギレリス(P)
 録音:[/内]、ともにライヴ| (*):初出音源| (#):初CDフォーマット化|既出LP: Melodiya (#) 。鋼のピアニスト、ギレリスの力強い打鍵とテクニックが冴えわたる協奏曲2曲を収録。ラフマニノフはMELODIYAからLPで出ていたことがあるが、ベートーヴェンは初出と思われる。いずれにせよCDとしてのリリースは大変に貴重、見逃せない内容となっている。
デーネシュ・コヴァーチ Vol.1
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲〔第1番 イ短調 BWV.1041 /第2番 ホ長調 BWV.1042 〕/
         2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWV.1043 (*)
  [マーリア・バーリント(Vn;*) ミクローシュ・エルデーイ指揮ブダペストpo.]
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 [ヤーノシュ・フェレンチク指揮ハンガリー国立o.]
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 / チャイコフスキー:憂鬱なセレナード Op.26
  [ジュラ・ネーメト指揮ハンガリー国立o.]
 ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 Op.56
  [ミクローシュ・ペレーニ(Vc) アニコー・セゲディ(P)
   アンドラーシュ・コーロディ指揮ハンガリー国立o.]
 ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス〔第1番 ト短調 Op.40 /第2番 ヘ長調 Op.50 〕

 デーネシュ・コヴァーチ(Vn)
 録音:1964-1978年|詳細は記載されていないが、 Hungaroton 原盤か? 。デーネシュ・コヴァーチは1930年生まれのハンガリーのヴァイオリニスト。ブダペストのリスト音楽院でフバイの弟子エデ・ザトゥレツキーに学び、1955年にカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール優勝。レパートリーはバロックから同時代までの協奏曲、室内楽、ソロと幅広く、ベートーヴェンやバルトークを得意とした。1957年よりリスト音楽院で教鞭をとり5年後に教授となり、1968年には音楽院の学長となった。この3枚組ではコヴァーチとハンガリーのオーケストラによる貴重な音源を再生可能。収録曲も古典的名作群で固めており聴きごたえあり。
ヴォルフガング・マルシュナー Vol.1 〜
 J.S.バッハ
:無伴奏ヴァイオリンのための
   ソナタ&パルティータ BWV.1001-1006
ヴォルフガング・
 マルシュナー(Vn)
 録音:1972年。ヴォルフガング・マルシュナー(1926-)はドレスデン生まれのヴァイオリニストで、作曲家、指揮者、および教師としても活動した。有名な音楽一家の出身であり、彼の祖先にはウェーバーとワーグナーの間のドイツ・オペラ界で最も重要な作曲家であるハインリヒ・マルシュナー(1795-1861)がいる。9歳でタルティーニの「悪魔のトリル」を披露する神童ぶりで、14歳でザルツブルク・モーツァルテウム大学に入学。自ら作曲した「弦楽四重奏のためのディヴェルティメント」が初演された。第二次世界大戦中に17歳で兵役に就き、戦後、BPOのコンマスであるエーリヒ・レーンのもとで勉強を再開。ハノーファー国立歌劇場、ケルン放送so. のコンマスとなる。シェーンベルクとベルクのヴァイオリン協奏曲を重要なレパートリーとし、ウォルトンのヴァイオリン協奏曲のドイツ初演ではソリストを務め、他にもストラヴィンスキー、ノーノ、ハルトマンなど同時代の音楽を積極的に初演した。作曲家としても多作で、交響曲、協奏曲、室内楽、独奏ヴァイオリン作品などを残している。
フランス弦楽三重奏団 Vol.2 〜ベートーヴェン
 弦楽三重奏曲〔ト長調 Op.9 No.1 /ニ長調 Op.9 No.2 /ハ短調 Op.9 No.3 /変ホ長調 Op.3 〕/
 弦楽三重奏のためのセレナード ニ長調 Op.8 /
 フルート、ヴァイオリンとヴィオラのためのセレナード ニ長調 Op.25 (2種)(*/**)
  フランス弦楽三重奏団
   [ジェラール・ジャリ(Vn) セルジュ・コロー(Va)、ミシェル・トゥルニュ(Vc)]

  ミシェル・デボスト(Fl;*) ジャン=ピエール・ランパル(Fl;**)
 録音:1963年、1970年。フランス往年の名トリオ、フランス弦楽三重奏団の録音集、第2集はベートーヴェン。第1集(DHR-8091)のモーツァルトと比べると、流麗さの中にもベートーヴェンの挑戦的な力強さがはっきりと表れた演奏になっている。生涯をかけて弦楽四重奏の世界を誰よりも深く掘り下げたベートーヴェン、三重奏は若い頃の作品しかないため陰に隠れてしまっているきらいがあるが、これもまた名作であると思わせてくれる。フルートの入るセレナードは2種類収録されていて、デボストとランパル、ふたりの巨匠の妙技を楽しめる。
DHR-8109
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[CD-R]
エドマンド・クルツ
 プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119 (*)
 ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 (*)
 コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
エドマンド・クルツ(Vc)
アルトゥール・バルサム(P;*)
 録音:1949年頃-1950年頃。#CD-R製版品。歴史的価値のある音源を次々と発表する「レジェンダリー・トレジャーズ」シリーズからエドマンド・クルツの演奏集が登場。技巧的な作品群を確かな腕前で披露している。CDが少ない演奏家なので貴重なリリース。エドマンド・クルツ(1908-2004)サンクトペテルブルク生まれ。音楽家の家系で、兄は指揮者のエフレム・クルツ。9歳でチェロを始め13歳でユリウス・クレンゲルに師事。1924年ローマ・デビュー後、ヨーロッパ各都市でソロ活動を行う。ブレーメン歌劇場o.、プラハ国立歌劇場o.(セルが指揮していた)、シカゴso. の首席チェロ奏者を務め、スピヴァコフスキー・トリオの一員としても活躍。1944年以降はソロ活動に専念。1945年アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso. とドヴォルジャークのチェロ協奏曲をライヴ録音アルトゥーロ・トスカニーニによる当曲の唯一の録音となった。その他ウィリアム・カペルとのラフマニノフのソナタ録音などがある。クシェネク「無伴奏チェロ組曲」、ヒナステラ「パンペアーナ第2番」、ミヨー「エレジー」「チェロ協奏曲第2番」などを献呈され初演。バッハ「無伴奏チェロ組曲」の校訂も行い、歴史的に重要な版として残されている。
DHR-8111/5
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(5CD)
4枚価格
デーネシュ・コヴァーチ Vol.2
 モーツァルト:
  弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 /
  ヴァイオリンとヴィオラのための2つの二重奏曲 K.423, 424
   [ゲーザ・ネーメト(Va) エデ・バンダ(Vc)]/
  ヴァイオリン協奏曲
   〔第3番 ト長調 K.216[ジュラ・ネーメト指揮ブダペストpo.]/
    第4番 ニ長調 K.218 (*) /第5番 イ長調 K.219 /
    第5番 イ長調 K.219(アダージョ ホ長調 K.261を第2楽章に使用)
     [ジェルジ・レヘル指揮ハンガリー放送so.(*)、ハンガリー国立o.]〕/
  ヴァイオリン・ソナタ〔ハ長調 K.296 /ト長調 K.301 /変ホ長調 K.302 /ヘ長調 K.376 /ト長調 K.379 /
             変ロ長調 K.454 〕[ミハーイ・バヘル(P)]
 シューベルト:ピアノ三重奏曲全集〔第1番 変ロ長調 Op.99, D.898 /第2番 変ホ長調 Op.100, D.929 〕/
        ピアノ三重奏のためのノットゥルノ 変ホ長調 Op.148, D.897
  [エデ・バンダ(Vc) フェレンツ・ラードシュ(P)]

 デーネシュ・コヴァーチ(Vn)
 録音:1959年-1982年。DOREMIからデーネシュ・コヴァーチ録音集の第2弾が登場。5枚組でモーツァルトの協奏曲や室内楽と、シューベルトの室内楽を収録している。デーネシュ・コヴァーチは1930年生まれのハンガリーのヴァイオリニスト。ブダペストのリスト音楽院でフバイの弟子エデ・ザトゥレツキーに学び、1955年にカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール優勝。レパートリーはバロックから同時代までの協奏曲、室内楽、ソロと幅広く、ベートーヴェンやバルトークを得意とした。1957年よりリスト音楽院で教鞭をとり5年後に教授となり、1968年には音楽院の学長となった。
アイザック・スターン・ライヴ Vol.1
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (*)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216 (#)
 プニャーニ:ラルゴ(+) / サラサーテ:バスク奇想曲 Op.24 (+)
 タルティーニ/クライスラー編曲:ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30 No.2
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94b
 ドヴォルジャーク:4つのロマンティックな小品 Op.75 / スク:ブルレスケ Op.17 No.4
 *アンコール モーツァルト:ロンド ハ長調 K.373

 アイザック・スターン(Vn)
 セルゲイ・クーセヴィツキー指揮ハリウッド・ボウルo.(*)
 シャルル・ミュンシュ指揮ボストンo.(#)
 ドナルド・ヴアヒーズ指揮ベル・テレフォン・アワーo.(+)
 アレクサンダー・ザーキン(P;無印)
 1950年8月31日(*)、1955年4月16日(#)、ライヴ(*/#) /1955年12月5日、 NBC 放送ライヴ(+) /1969年1月22日、ブルックリン音楽アカデミー、リサイタル・ライヴ(無印) 。アイザック・スターンの知られざるライヴ演奏集。クーセヴィツキ―とのチャイコフスキーシャルル・ミュンシュとのモーツァルトなど注目の音源揃い。
デーネシュ・コヴァーチ Vol.3
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112 (2種)
  [アンドラーシュ・コーロディ指揮ブダペスト・フィルハーモニー協会o.]/
  [ヤーノシュ・フェレンチク指揮ハンガリー国立so.]/
       ヴァイオリンと管弦楽のための2つのラプソディSz.86, Sz.89
  [ヤーノシュ・フェレンチク指揮ブダペスト放送so.]/
       無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
 フリジェシュ・ヒダシュ:ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルティーノ(1957)
  [ジェルジ・レヘル指揮ハンガリー放送so.]
 ジュラ・ダーヴィド:ヴァイオリン協奏曲(1965) [エルヴィン・ルカーチ指揮ブダペストso.]
 パール・カドシャ:ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.32 (1940-41) [タマーシュ・ブレイトナー指揮ブダペストso.]
 アンドラーシュ・ミハーイ:ピアノ・オブリガートを伴うヴァイオリン協奏曲(1959)
  [エンドレ・ペトリ(P) エルヴィン・ルカーチ指揮ハンガリー放送o.]
 コダーイ:ヴァイオリンとピアノのためのアダージョ[エレーヌ・ボスキ(P)]
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番 Sz.36
  [アンドラーシュ・コーロディ指揮ブダペスト・フィルハーモニー協会o.]
 エルンスト・フォン・ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナーデ ハ長調 Op.10
  [ラースロー・バールショニ(Va) カーロイ・ボトヴァイ(Vc)]
 イシュトヴァーン・シャールコジ:ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルト・センプリーチェ(1973)
  [アンドラーシュ・コーロディ指揮ブダペストpo.]
 アンタル・リバーリ:ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルティーノ(1965)
  [ミクローシュ・エルデーイ指揮ハンガリー放送 & TV o.]
 ジュラ・ダーヴィド:ヴァイオリン・ソナタ(1968) [ロラーント・シーチ(P)]
 バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ第1番 Sz.86 [エレーヌ・ボスキ(P)]
 ミハーイ・ハイドゥ:ヴァイオリン・ソナタ第1番[エレーヌ・ボスキ(P)]

 デーネシュ・コヴァーチ(Vn)
 録音:1953年-1982年。 DOREMI のデーネシュ・コヴァーチ録音集第3弾、ハンガリーの作品集4枚組。デーネシュ・コヴァーチは1930年生まれのハンガリーのヴァイオリニスト。ブダペストのリスト音楽院でフバイの弟子エデ・ザトゥレツキーに学び、1955年にカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール優勝。レパートリーはバロックから同時代までの協奏曲、室内楽、ソロと幅広く、ベートーヴェンやバルトークを得意とした。1957年よりリスト音楽院で教鞭をとり5年後に教授となり、1968年には音楽院の学長となった。
アイザック・スターン・ライヴ Vol.2
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.305 (*)
 ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調「調和の霊感」 Op.3 No.10, RV.580 (#)
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112 (+)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.12 No.2
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001 (**)
 パガニーニ/クライスラー編曲:ラ・カンパネッラ
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
 ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 Op.31
 ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob; VIIa: 1 〜第2楽章
 スク:ブルレスケ Op.17 No.4 / クライスラー:フランクールの様式によるシチリアーノとリゴードン

 アイザック・スターン(Vn) レナード・バーンスタイン(P;*)
 ミリアム・フリード、ピンカス・ズッカーマン、セルジウ・ルカ(Vn;#)
 アレクサンダー・シュナイダー指揮マールボロ祝祭o.(#)
 ベルナルド・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウo.(+)
 アレクサンダー・ザーキン(P;無印)
 録音:1966年1月16日、カーネギー・ホール、ライヴ(*/#) /1968年10月3日、ライヴ(+) /1953年2月13日、サル・ガヴォー、パリ(無印/**) 。バーンスタインのピアノ伴奏(彼の初音盤曲では?)やイティンクとの共演、ピリオド楽器でバッハの無伴奏を世界初録音したセルジウ・ルカが参加しているヴィヴァルディの四重協奏曲など貴重な音源がたくさん。
アイザック・スターン・ライヴ Vo.3
 シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.99 (*)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 (#)
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 (#)
 ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 (+)
 ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa: 1 (**)
  アイザック・スターン(Vn) ポール・トルトゥリエ(Vc;*)
  アルトゥール・ルービンシュタイン(P;*)
  エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ロシア〔ソヴィエト〕国立so.(#)
  ディミトリ・ミトロプーロス指揮(+) レオポルド・ストコフスキー指揮(**) NYP (+/**)
 録音:1967年、イスラエル・サマー・フェスティヴァル(*) /1960年5月26日、モスクワ(#) /1951年3月4日(+)、1949年12月4日(**)、カーネギー・ホール(+/**) 。トルトゥリエ、ルービンシュタインとのシューベルトのピアノ・トリオに、協奏曲4曲を収録。指揮者陣も豪華な貴重音源。
アイザック・スターン・ライヴ Vo.4
 ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調(*)
 バルトーク:ラプソディ第1番 Sz.26 (*)
 ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 (#)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 (+)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (**)
 アイザック・スターン(Vn) ピエール・モントゥー指揮(*/+)
 エーリヒ・ラインスドルフ指揮(#) ボストンso.(**以外)
 ロリン・マゼール指揮ルツェルン祝祭o.(**)
 録音:1961年7月23日(*)、1965年(#)、1959年7月24日(+)、1958年8月23日(**) 。モントゥー、ラインスドルフ、マゼールとの共演、スターンの至芸炸裂の協奏曲集。
アイザック・スターン・ライヴ Vol.5
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
  [ラファエル・クーベリック指揮コンセルトヘボウo./録音:1951年6月21日]
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
  [ヨーゼフ・クリップス指揮/フランス国立o./録音:1958年9月18日]
 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
  [レナード・ローズ(Vc) ユージン・オーマンディ指揮フランス国立o./録音:1972年1月21日]
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.22
 ショーソン:ヴァイオリンと管弦楽のための詩曲 Op.25
  [エマニュエル・クリヴィヌ指揮フランス放送po./録音:1980年6月14日]
 ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番 ヘ長調 Op.50
  [クラウディオ・アバド指揮フランス国立o./録音:1980年6月28日]

 アイザック・スターン(Vn)
  DOREMI からどんどん出てくるスターンの貴重音源集。はやくも第5弾が登場。協奏曲の音源を集めており指揮者はクーベリック、クリップスユージン・オーマンディ、クリヴィヌ、アバドと豪華かつ多彩な顔ぶれ。初 CD化も含まれるとのこと。
アイザック・スターン・ライヴ Vol.6
 ラロ:スペイン交響曲 Op.21 [レオポルド・ストコフスキー指揮ハリウッド・ボウルo./録音:1945年]
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
  [ロリン・マゼール指揮フランス国立o./録音:1983年10月26日]
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
  [キリル・コンドラシン指揮フランス国立o./録音:1980年5月13日、パリ]
 ヴィターリ:ヴァイオリンとピアノのためのシャコンヌ ト短調
 ブラームス/作曲家編曲:クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120 No.2(ヴァイオリン編曲版)
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94b
  [アレクサンダー・ザーキン(P)/録音:1967年11月5日、ブザンソン音楽祭]
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12 No.1
  [アレクサンダー・ザーキン(P)/録音:1960年6月27日、パリ]

 アイザック・スターン(Vn)
  DOREMI のスターンの貴重音源集第6弾!幅広い年代から協奏曲と室内楽を収録。どれも知られざる音源。
セゴビアとその同時代人たち Vol.14 〜スペイン・ギター Part 2, 1928-57
 ◆アンドレス・セゴビア(1893-1987)
  グラナドス:スペイン舞曲第5番[アンドレ・コステラネッツ&ヒズo./録音:1943年]
  ナルバエス:皇帝の歌/牛を見張れ / ラモー:「プラテー」〜メヌエット
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 BWV.1012 〜ガヴォット I & II [録音:1957年]

 ◆ Miguel Borrull, hijo (息子) (1900-1976) [録音:1928年]
  アルベニス:スペイン組曲〜グラナダ Op.47 / ターレガ:アデリタ

 ◆ Rosita Rodes (1906-1975)[録音:1929年頃-1930年頃]
  フォルテア:アンダルーサ / J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 BWV.1009 〜クーラント

 ◆ Francisco Alfonso (1908-1940) [録音:1931年]
  マラツ:セレナータ・エスパニョラ / グラナドス:スペイン舞曲第5番
  J.S.バッハ:前奏曲 ハ短調 BWV.999 /リュート組曲第1番 BWV.996 〜アルマンド/
          無伴奏チェロ組曲第3番 BWV.1009 〜クーラント

 ◆ Lalyta Almiron (1914-1997) [録音:1931年] ショパン:夜想曲 Op.9 No.2 / ターレガ:夢
 ◆ Vicente Gomez (1911-2001) [録音:1940年]
  ターレガ:グラン・ホタ / ゴメス:グアヒーラス・クバーナス/嘆き

 ◆ Alfonso Sorrosal (1900-1946) [録音:1941年]
  ソル:メヌエット Op.11 No.6 / ボロディン:小組曲〜第6楽章 セレナータ

 ◆ Angel Iglesias (1917-1977) [録音:1943年]
  グラナドス:スペイン舞曲第5番 / イグレシアス:アラベスク / ターレガ:グラン・ホタ

 ◆ Luis Maravilla (1914-2000)
  ファリャ:「三角帽子」〜粉屋の踊り[録音:1952年] / マラヴィリャ: Aires Gallegas [録音:1950年頃]
 セゴビアと同時代のスペインのギタリストが残した貴重な録音集。レーベルによるといずれも初登場音源とアナウンスされている。
アイザック・スターン・ライヴ Vol.7
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63
  [レナード・バーンスタイン指揮 NYP /録音:1957年1月20日、カーネギー・ホール、ライヴ]
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
  [ネヴィル・マリナー指揮フランス国立o./録音:1980年5月20日、パリ、ライヴ]
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
  [ガブリエル・フムラ指揮フランス国立o./録音:1975年5月30日、パリ、ライヴ]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲〔第3番 ト長調 K.216 (*) /第5番 イ長調 K.219 (#) 〕
  [アレクサンダー・シュナイダー指揮フランス公共放送室内o./
   録音:1973年1月26日(*)、1973年2月1日(#)、パリ、ライヴ]/
        ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.261 /
        ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調 K.373
  [ロリン・マゼール指揮フランス国立o./録音:1983年10月26日、パリ、ライヴ]

 アイザック・スターン(Vn)
  DOREMI のスターンの貴重音源集第7弾! 知られざる協奏曲録音の数々を収録。
アイザック・スターン・ライヴ Vol.8
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
  [ピエール・モントゥー指揮フィラデルフィアo./1945年1月13日]
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 〔第1楽章(*) /第2楽章(#) /第3楽章(#) 〕
  [エリック・デラマルター指揮ロサンゼルスpo.(*)、ピエール・モントゥー指揮サンフランシスコso.(#) /
   1946年2月3日(*)、1946年2月10日(#)、 NBC "The Standard Hour" broadcast (*/#) ]
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19 [ディミトリ・ミトロプーロス指揮 NYP /1956年2月26日]
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
  [エーリヒ・ラインスドルフ指揮フランス国立放送o./1973年6月16日、ローザンヌ]
 ウィリアム・シューマン:ヴァイオリン協奏曲(1947) [ピエール・モントゥー指揮ボストンso./1950年2月10日]

 アイザック・スターン(Vn)
 録音:[/内]。スターンの貴重音源集、第8集。協奏曲でまとめられている。いつもながら豪華な共演陣との見事な名演集。
デーネシュ・コヴァーチ Vol.4 〜ヴィヴァルディ
 12のヴァイオリン・ソナタ Op.2(全曲)(*) /ヴァイオリン協奏曲集「四季」 Op.8 Nos.1-4 (#)

 デーネシュ・コヴァーチ(Vn) ヤーノシュ・シェベスティエーン(Cemb;*)
 マーリア・フランク(Vc;*) ランベルト・ガルデッリ指揮ハンガリー放送室内o.(#)
 録音:1967年(#)、1968年(*) 。 DOREMI のデーネシュ・コヴァーチ録音集第4弾、ヴィヴァルディの録音集2枚組。
アイザック・スターン・ライヴ Vol.9
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
  [アンドルー・デイヴィス指揮フランス国立o./録音:1980年6月26日]
 ジョージ・ロックバーグ:ヴァイオリン協奏曲(1974)
  [ヴェルナー・トルカノフスキー指揮フランス国立放送o./録音:1977年3月14日、シャンゼリゼ劇場]
 バーバー:ヴァイオリン協奏曲 Op.14 (1939)
  [キリル・コンドラシン指揮フランス国立o./録音:1980年5月13日、シャンゼリゼ劇場]
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63
  [シャルル・ミュンシュ指揮フランス国立放送o./録音:1958年6月13日、ストラスブール]
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
  [レナード・スラットキン指揮フランス放送po./録音:1980年6月23日]

 アイザック・スターン(Vn)
 スターンの知られざる音源を発掘するシリーズ、第9集はフランスのオーケストラとの協奏曲録音集。5人の指揮者と繰り広げるスターンの至芸をお楽しみ頂きたい。アメリカの作曲家を含む近現代寄りの選曲もスターンならでは。ロックバーグはスターンと親交のあった作曲家。スターンのために書かれたヴァイオリン協奏曲は1974年に初演され、その後もスターンのレパートリーとして演奏され続けた楽曲。
ジュリアン・ブリーム録音集 Vol.2 - 1956-1965
 ジョスカン・デ・プレ: Et in terra pax lute [録音:1958年6月、第11回オールドバラ音楽祭]
 アントニー・ホルボーン:パヴァンlute / ダニエル・バチェラー:アルマンlute
 フランシス・カッティング:ウォルシンガム変奏曲lute / ジョン・ダウランド:ファンタジアlute
  [録音:1957年8月、 BBC スタジオ・リサイタル]
 ジョン・ダウランド:3つの宗教的歌曲lute
   〔 If that a sinner's sighs / In this trembling shadow cast / Thou mighty God, that rightest every wrong 〕
  [ピーター・ピアーズ(T)/録音:1963年6月26日、第16回オールドバラ音楽祭]
 ジョン・ダウランド:3つのリュート独奏曲lute [録音:1963年、第16回オールドバラ音楽祭]/
           「流れよ、わが涙」 Nos.1-2, 4, 7 lute [ブリーム・コンソート・オブ・ヴォイス/
                               録音:1963年6月28日、第16回オールドバラ音楽祭]
 エザイアス・ロイスナー:組曲 ト短調
  [カルメン・プリエット(S)/録音:1964年6月17日、第17回オールドバラ音楽祭]
 ロベール・ド・ヴィゼー:組曲 ニ短調 / ベンジャミン・ブリテン:ノクターナル Op.70
  [録音:1964年10月、 BBC スタジオ・リサイタル]
 伝承曲/ホアキン・ニン編曲: Granadina / 伝承曲/フェルナンド・オブラドルス編曲: Con amores la mi madre
 エイトル・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番〜カンティーナ
 エンリケ・グラナドス:「トナディリャス」より
   〔 El majo discreto / La maja dolorosa / El majo timido / El tra la la y el punteado 〕
  [録音:1956年1月26日、ロンドン]
 ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.2 No.2 [カルミレッリSQ /録音:1963年6月22日、第16回オールドバラ音楽祭]
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲[アレグザンダー・ギブソン指揮スコットランド室内o./
                 録音:1964年8月19日、第18回エディンバラ音楽祭]
 レノックス・バークリー:5つの歌曲 Op.65 〔世界初演〕
  [ピーター・ピアーズ(T)/録音:1965年6月22日、第18回オールドバラ音楽祭]
 スティーヴン・ドッジソン:パルティータ第1番[録音:1965年6月22日、第18回オールドバラ音楽祭]

 ジュリアン・ブリーム(G右記以外/リュートlute
 イギリス・ギター界の巨匠ジュリアン・ブリームの録音集。オールドバラ音楽祭での演奏を中心に、自身が初演を行ったブリテン「ノクターナル」や得意のダウランドなどを収録。リュートとギター両方の演奏が味わえる。ピーター・ピアーズと共に披露したバークリーの「5つの歌曲」はこの録音が初演時の物。
DHR-8153/4
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[2CD-R]
アイザック・スターン・ライヴ Vol.10
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112 [エルネスト・アンセルメ指揮ルツェルン祝祭o./1956年8月18日]
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」(1935)
  [ジョン・プリッチャード指揮ロイヤル・リヴァプールpo./1960年、第14回エディンバラ国際音楽祭]
 ◆第14回エディンバラ国際音楽祭室内楽ライヴ[マイラ・ヘス(P)/1960年8月28日]
  ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
  シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番 ト短調 Op.137, D.384
  ファーガソン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.10
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96

 アイザック・スターン(Vn)
 録音:[/内]、すべてライヴ。# CD-R 製版品。スターンの貴重音源、第10集。1960年エディンバラ、ライヴは協奏曲と室内楽を収録。マイラ・ヘスとの共演ではイギリスの作曲家ハワード・ファーガソン(1908-1999)のソナタといった珍しい作品も聴ける。
DHR-8155
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[CD-R]
ジュリアン・ブリーム録音集 Vol.3
 ◆第22回オールドバラ音楽祭ライヴ(*)
  ヴェンツェル・ヨゼフ・トーマス・コウハト:ソナタ イ長調
  フェルナンド・ソル:幻想曲 Op.7 〜序奏/グランド・ソナタ Op.25 〜メヌエット ハ長調
  ジュリアーニ:大序曲 Op.61 / リチャード・ロドニー・ベネット:5つの即興曲〔世界初演〕
  ブリテン:ノクターナル Op.70
  J.S.バッハ/ジュリアン・ブリーム編曲:無伴奏チェロ組曲第1番 BWV.1007 〜プレリュード

 ◆第1回オールドバラ秋の室内楽音楽祭ライヴ
  ブリテン:2つのフォークソング(#)
  シューベルト/ジュリアン・ブリーム編曲:
   ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D.894 「幻想」より〔メヌエット/トリオ〕(+)

 ジュリアン・ブリーム(G) ピーター・ピアーズ(T;#)
 録音:1969年6月11日、ブリスバーグ教区教会(*) /1977年9月27日-10月2日、スネイプ・モルティングス(#/+) 。# CD-R 製版品。イギリス・ギター界の神様的存在ジュリアン・ブリームの貴重なライヴ音源を収録したシリーズの第3弾。全曲初 CD化。1964年にブリームが初演したブリテン「ノクターナル」や、「オリエント急行殺人事件」などの映画音楽でも知られるイギリスの作曲家ベネットの新作、ブリーム自身が編曲した作品などを収録。第1集(DHR-8060)、第2集(DHR-8151)も発売中。
アイザック・スターン・ライヴ Vol.11
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
  [ヴィトルト・ロヴィツキ指揮ワルシャワpo./録音:1966年6月3日、ライヴ]
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
  [ウィリアム・スタインバーグ指揮フランス国立放送o./録音:1960年6月28日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ]
 ■1985年トロント・リサイタル
   ブラームス: F. A. E. ソナタ〜第3楽章スケルツォ / モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304
   J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002
   フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13 / バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
   シマノフスキ:ヴァイオリンとピアノのための3つの詩曲「神話」〜第1曲「アレトゥーサの泉」 Op.30 No.1
   ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調〜第3楽章「無窮動」
    [ポール・オストロフスキー(P)/録音:1985年3月5日、ロイ・トムソン・ホール、トロント、ライヴ]

 アイザック・スターン(Vn)
 スターンの貴重音源、第11集。ロヴィツキとのベートーヴェン、スタインバーグとのブラームスで協奏曲を堪能。トロントでのリサイタルは幅広い選曲であまり聴けない楽曲も。
DHR-8158/9
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[2CD-R]
レオン・フライシャー・ライヴ Vol.1
 ブラームス:ピアノ協奏曲全集〔第1番 ニ短調 Op.15 (*) /第2番 変ロ長調 Op.83 (#) 〕
 モーツァルト:ピアノ協奏曲集〔第23番 イ長調 K.488 (+) /第25番 ハ長調 K.503 〕
  レオン・フライシャー(P) ピエール・モントゥー指揮ボストンso.(*/#)
  フレデリック・ウォルドマン指揮ムジカ・エテルナo.(+) ジョージ・セル指揮 BPO (無印)
 録音:1958年7月20日(*)、1962年8月11日(#)、タングルウッド(*/#) /1964年11月22日、ニューヨーク(+) /1957年8月3日、ザルツブルク音楽祭(無印)、すべてライヴ。# CD-R 製版品。アメリカの名ピアニスト、レオン・フライシャー(1928-2020)の貴重ライヴ音源集。お得意のブラームスはモントゥー指揮。しばらく入手難だった1番と、おそらく初CD化と思われる2番を収録。モーツァルト23番で伴奏を務めるフレデリック・ウォルドマンはセルに指揮を学び、アメリカで自らの室内オーケストラ「ムジカ・エテルナ」を結成した指揮者。
レオン・フライシャー・ライヴ Vol.2
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15 (*)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488 (#)
レオン・フライシャー(P)
ピエール・モントゥー指揮(*)
コンセルトヘボウo.(*)
ブルーノ・ワルター指揮(#)
ロサンゼルスpo.(#)
 録音:1962年5月14日、アムステルダム(*) /1949年6月12日、ハリウッド・ボウル、ロサンゼルス(#) 。 Vol.1 は CD-R 製版だが、 Vol.2 はプレス盤だとアナウンスされている。アメリカの名ピアニスト、レオン・フライシャー(1928-2020)の貴重ライヴ音源集。モントゥー、ワルターとの共演。
DHR-8163/4
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[2CD-R]
ブロニスワフ・ギンペル・ライヴ Vol.1
 ラロ:スペイン交響曲 ニ短調 Op.21 〜第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
 サラサーテ:マラゲニャ イ長調 Op.21 No.1
  [ブロニスワフ・ギンペル指揮 ABC コンサートo./1949年頃]
 ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ Op.16 / サラサーテ:ホタ・ナバーラ Op.22 No.2
 パガニーニ/アウアー編曲:カプリス第24番 イ短調
  [リチャード・ベックマン(P)/1953年8月29日]
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20 [マルティン・クラウゼ(P)/1955年2月13日]
 クライスラー:中国の太鼓 Op.3 /プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ[カロル・ギンペル(P)/1930年代]
 グリゴラシュ・ディニク:ホラ・スタッカート[不明奏者(P)/録音:1930年代]
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 [オイゲン・ヨッフム指揮 BPO /1956年4月21日]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219 [ロベルト・ベンツィ指揮西ドイツ放送so./1967年頃]
 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82 [ジョセフ・ステパル指揮 ABC コンサートo./1949年頃]

 ブロニスワフ・ギンペル(Vn)
 録音:[/内]、すべて放送用ライヴ|おそらく多くが初出音源。# CD-R 製版品。 「戦場のピアニスト」ウワディスワフ・シュピルマンとデュオを組み世界中で2500回以上のコンサートを開いたことでも知られるヴァイオリニスト、ブロニスワフ・ギンペルの貴重音源集。ヨッフムBPOとのシベリウスも収録。ブロニスワフ・ギンペル(1911-1979)ポーランド系アメリカ人のヴァイオリニスト。オーストリア=ハンガリー帝国のルヴフ(現ウクライナ・リヴィウ)でユダヤ家系に生まれる。14歳でゴルトマルクの協奏曲をVPOと演奏し神童の才を発揮。ヨーロッパ中で演奏活動を展開し、ベルリンでカール・フレッシュに学ぶ。1937年アメリカに移住、ロサンゼルス・フィルハーモニックのコンサートマスターに就任。米軍に従軍したのち、戦後はヨーロッパでも活動を再開した。
DHR-8165/7
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[3CD-R]
初出、ルドルフ・ゼルキン・ライヴ Vol.2 〜ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集/他
 ピアノ協奏曲全集〔第1番 ハ長調 Op.15 /第2番 変ロ長調 Op.19 /第3番 ハ短調 Op.37 /
           第4番 ト長調 Op.58 /第5番 変ホ長調 Op.73 〕/

 合唱幻想曲 Op.80 /ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53 「ヴァルトシュタイン」(+)
  ルドルフ・ゼルキン(P) マックス・ルドルフ指揮ボストンso.(+以外)
 録音:1970年4月8日-10日、シンフォニー・ホール、ボストン、ベートーヴェン・フェスティヴァル(+以外) /1974年、マッセイ・ホール、トロント(+)、すべてライヴ|おそらく初出音源。# CD-R 製版品。ルドルフ・ゼルキン第2集は得意としたベートーヴェンの超貴重ライヴ音源。なんとボストン響とのピアノ協奏曲全曲が登場、しっかりと合唱幻想曲つき!1970年ベートーヴェン・フェスティヴァルでの演奏とされており、ディスコグラフィ上にこれまで無かった音源と思われる。カップリングの74年の「ヴァルトシュタイン」も初出か。カナダの老舗マニアックレーベルDOREMIから驚きのリリース!
DHR-6000 & 77100 Series
カール・チェルニー:再発見された天才
 弦楽四重奏曲〔ホ短調/ ニ短調〕/弦楽五重奏のための2つのフガートOp.177 (*) /
 ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.148 (#) /大三重奏曲 イ長調 Op.166 (+)
  [セント・ローレンスSQ(+以外) エリカ・ローム(Vn;*/+)
   アントン・クエルティ(P;#) ステファヌ・ルムラン(P;+)
   トーマス・ウィーベ(Vc;+)]/
 序曲[ハ短調/ ホ長調]/オッフェルトリウム「われらが主を祝福せよ」Op.737
  [レナード・ラツラフ指揮エドモントンso.]/
 協奏的大セレナード ホ短調 Op.126
  [ステファヌ・ルムラン(P) トーマス・ウィーベ(Vc)
   アンドレ・モワサン(Cl) ジェラード・オンチュル(Hr)]/
 6手連弾のためのベッリーニの主題による華麗な変奏曲 Op.297
  [アントン・クエルティ、ヤアラ・タール、アンドレアス・グロートホイゼン(P)]/
 5つの歌曲〔乙女の嘆き/同盟/秘密/魔王/小川のほとりでの夢想](ドイツ語)
  [ベンジャミン・バターフィールド(T) ステファヌ・ルムラン(P)]/
 練習曲 嬰ハ短調 Op.399 No.10[ウォニー・ソン(P)]
 録音:2002年6月13日-16日、第1回「チェルニーの世界」音楽祭、エドモントン(カナダ)、ライヴ。これは興味深いアルバム。ピアノの練習曲で悪名高いチェルニーの、他ジャンルの作品に日を当てたチェルニーの世界音楽祭をライヴ収録。この催しはウィーン出身のカナダのピアニスト、アントン・クエルティの発案で実現した物。ピアノ・デュオでおなじみのタールとグロートホイゼンなどの大物も参加している。チェルニーは無味乾燥な練習曲を量産したイメージがあるが、ベートーヴェンの愛弟子でリストの師という尊敬されたひとかどの芸術家だった。彼は始終作曲していて、残された作品は膨大な数に及び、そこには交響曲や宗教曲などの大作もある。しかしそれらはほとんど忘却の彼方へと追いやられ、最近でもフルートやホルンの作品をとりあげる演奏家も現れてきてはいるが、未開拓の分野となっている。ここでは草稿のまま眠る室内楽や管弦楽曲、歌曲を蘇演させているが、予想以上に立派な曲の連続に驚愕。弦楽四重奏曲や管弦楽序曲はシリアスな曲調で、ベートーヴェンを思わせる。また、ピアノ四重奏や三重奏での各楽器の効果的書法、ドイツ語歌曲でのシューベルトを思わす味わいなど、知られていないのが不思議なものばかり。チェルニーの先入観を一新させる。
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
 [第14番/第15番/第17番&第19番]
オーフォードSQ
 本体記載品番: DHR-6601/2
スメタナ:ピアノ三重奏曲 Op.16
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
ザ・ホット・トリオ
[堤剛(Vc)
 アーサー・オゾリンズ(P)
 マルタ・ハイディ(Vn)]
 録音:1974年。カナダ放送との共同制作。
 H-O-T Trio(メンバー3人の姓の頭文字を組み合わせたネーミング)は、堤がカナダのロンドン大学の教授を務めていた当時、1973年にカナダで結成されたアンサンブルで、 10年を越える活動の間に数多くの録音を行った。
クエルティ〜メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲第1番 ト短調Op.25/
 ピアノ協奏曲第2番 ニ短調Op.40/
 華麗なるカプリッチョ ロ短調Op.22
アントン・クエルティ(P)
ポール・フリーマン指揮
LPO
 録音:1986年頃、ディジタル|初出・旧品番: IMP, PCD-953(当店未案内)。
 ウィーン生まれでカナダを中心に活躍する名手、クエルティによるメンデルスゾーンが、2009年の生誕200周年アニヴァーサリーに合わせ、DOREMI から復活。クエルティはボストンのロンジー音楽学校のほか、クリーヴランド音楽院、カーティス音楽院で研鑽を積み、アーサー・レッサー、ルドルフ・ゼルキン、ミェチスワフ・ホルショフスキらに学んでいる。
 クエルティのディスコグラフィには、メンデルスゾーンのほかにもベートーヴェンのコンチェルトやソナタ、ブラームスやシューマンのコンチェルト、そしてシューベルトのソナタ全集の録音などがあり、いずれもファンファーレ誌、ロンドンのCD レビュー誌やフォノ・フォルム誌、グラモフォン誌で高い評価を得ていた。
オーフラ・ハーノイ
 オッフェンバック:チェロ協奏曲 ト長調(*)
 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 Op.33(#)
 サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op.33(#)
オーフラ・ハーノイ(Vc)
エリック・カンゼル指揮(*)
シンシナティso.(*)
ポール・フリーマン指揮(#)
ヴィクトリアso.(#)
 録音:1983年9月3日、セッション(*)、1984年12月15日-16日(#)。当盤発売:2010年。
 1965年イスラエル生まれのカナダのチェリスト、オーフラ・ハーノイ。その父君で、愛娘にチェロの手ほどきをしたジェイコブ・ハーノイ氏が主宰するDOREMIレーベルより、彼女による代表的録音が復活する。
 これらすべてRCAでリリースされていたもののなかで、目玉はオッフェンバックの協奏曲。今日、「ホフマン物語」「地獄のオルフェ(天国と地獄)」「美しきエレーヌ」などのオペラで知られるオッフェンバックは、9歳より始めたチェロの腕前で生前“チェロのパガニーニ " と謳われるほどだった。既存の曲に飽き足らず、みずからの演奏用レパートリーとして書き上げたのがこの作品で、ほかに人気曲「ジャクリーヌの涙」も彼の作。
 当時まだ10代後半のオーフラ・ハーノイが復活蘇演ののちにレコーディングしたことで大いに話題になった。
シューマン
 ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22
  (オリジナル・フィナーレつき)/
 幻想曲 ハ長調 Op.17
アントン・クエルティ(P)
 録音:2009年8月24日|プロデューサー:ジェイコブ・ハーノイ。
 1938年にウィーンに生まれたカナダの世界的ピアニスト、アントン・クエルティ。2010年にアニヴァーサリーを迎えるシューマンのピアノ曲を新録音した。
 労作として知られるソナタ第2番では、あえてクエルティは現行のフィナーレとは別に、差し替える以前のもとのフィナーレも収録。最愛のクララ・ヴィークの不満に応えて見送られたこのオリジナルのフィナーレは、最終的に1866年にプレスト遺作として出版されるが、とんでもなく演奏至難の曲。メンデルスゾーンのピアノ協奏曲集(DHR-6606)もそうだったが、クエルティは華麗なテクニックを存分に披露している。

 #当初記号部分を "DHR" としておりましたが、代理店の案内ミスによる物で、正しくは上記となります。
オーフラ・ハーノイと仲間たち [Ofra Harnoy and Friends](オーフラ・ハーノイ Vol.2)
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 イ長調 RV546
  [イーゴリ・オイストラフ(Vn) ポール・ロビンソン指揮トロント室内o./録音:1992年2月5日、トロント]
 モーツァルト:チェロとファゴットのためのソナタ 変ロ長調 K.292
  [ジェイムズ・マッケイ(Fg)/録音:1986年2月、トロント]
 リムスキー=コルサコフ/レナード・ローズ編曲:熊蜂の飛行
 ファリャ/ジャンドロン編曲:歌劇「はかなき人生」〜スペイン舞曲
  [マイケル・ドゥシェク(P)/録音:1990年6月13日、東京、ライヴ]
 マスネ:悲歌[モーリン・フォレスター(A) パトリシア・パー(P)/録音:1984年、トロント]
 ボザ:5つのコントラスト / オネゲル:2声の前奏曲
  [セーニャ・トルバシュニク(Ob)/録音:1988年、トロント]
 カザルス:鳥の歌[オーフォードSQ /録音:1984年、トロント]
 オッフェンバック:序奏とメランコリックなワルツ Op.14[ジョン・アーピン(P)/録音:1988年、トロント]
 ハルゼー・スティーヴンス:2本のチェロのための5つのデュオ
  [ウラジーミル・オルロフ(Vc)/録音:1988年、トロント]
 ダンツィ:フルートとチェロのためのデュエット[ジャンヌ・バクストレッサー(Fl)/録音:1985年、トロント]
 ベートーヴェン:クラリネットとチェロのためのデュオ 変ロ長調 WoO27 No.3 (*)
  [ジェイムズ・キャンベル(Cl)/録音:1986年、トロント、ライヴ]
 ガーシュウィン:サマータイム[ポール・ブロディー(Sax)/録音:1986年2月16日、トロント]
 グルーバー/ダグ・ライリー編:聖しこの夜[ブレント・カーヴァー(Vo)/録音:1996年、トロント、ライヴ](*)
  (C) 2012 | (*)の2曲は初出の可能性有。代理店のインフォメーションには『久しぶり。円熟をとげて戻って来たオーフラ・ハーノイ。絶品のオッフェンバックと「鳥の歌」』などと言う記載があるが、最新の録音でも1996年であり、「円熟をとげて戻って来た」というには無理があるように思われる。確かに、これまでBMG等から発売されたのは1995年以前の録音だけだったので、1年のみながら後年のものが含まれるのは初ということになるが・・・。『1980年代に日本でもアイドル的人気を誇ったチェリスト、オーフラ・ハーノイ。最近新譜発売がなく残念に思っていましたが、久々のアルバムの登場です。小品集ではありませんが、小規模作品のオムニバスで、1984年から1996年までに主としてカナダのトロントで録音されています。ヴィヴァルディのバロック・スタイルからガーシュウィンのジャジーなノリまで、多域にわたる作風を手中に収める能力には驚嘆させられます。』『すべて彼女と親しい音楽家たちとの共演で、イーゴリ・オイストラフなど大物の名に興奮させられます。モーツァルトの「チェロとファゴットのためのソナタ」やベートーヴェンの「クラリネットとチェロのためのデュオ」といった意外な珍品をはじめ、ボザ、オネゲル、ダンツィらの二重奏曲がハーノイの高水準演奏で登場することは、非常に貴重で、またとない喜びと申せましょう。』『また、オッフェンバックの「序奏とメランコリックなワルツ」やカザルスの「鳥の歌」では、たっぷりとした歌い回しと慟哭に満ちた表現で絶品。非常に感動的です。』『BGMとしても上質な、チェロの宝箱のようなアルバムです。』(以上『内』、代理店のインフォメーションより)
アントン・クエルティ〜メンデルスゾーン
 厳格な変奏曲 Op.54 (*) /幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド・ソナタ」Op.28 (*) /
 スケルツィ・ア・カプリッチョ 嬰ヘ短調(*) /スケルツォ ロ短調 (#) /
 前奏曲とフーガ(#)〔ホ短調 Op.35 No.1 /ロ短調 Op.35 No.2 /ニ長調 Op.35 No.3 〕
  アントン・クエルティ(P)
 録音:2009年(*)、1970年(#)、トロント。オーストリア出身でカナダを本拠に活躍、シューマンの研究家としても一家言あるアントン・クエルティが、シューマンの朋友メンデルスゾーンに挑戦。とは言っても半分は40年前の復刻で、さらに3篇を2009年に新録音。「厳格な変奏曲」と「幻想曲 嬰ヘ短調」はメンデルスゾーンのピアノ曲を代表する傑作だが、最近あまり新録音に恵まれていないため大歓迎。メンデルスゾーンならではの旋律美にあふれ、演奏効果の高いカッコいい作品だが、クエルティはまさに名人芸を披露。端正の極みで全く曖昧なところがなく、レッスンの参考用音源としてもオススメ。
J.S.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ集(*)
 〔ロ短調 BWV.1030 /変ホ長調 BWV.1031 /イ長調 BWV.1032〕/
 パルティータ ハ短調 BWV.997(#)
C.P.E.バッハ:フルート協奏曲 ニ短調 Wq.22 (+)
 ロバート・エイトケン(Fl) グレタ・クラウス(Cemb;*/#)
 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮ヴァンクーヴァー室内o.(+)
 録音:1979年(*) /1969年(#) /1981年、トロント、ライヴ(+)。1939年カナダ生まれのエイトケンは、モイーズ、ランパル、ガッゼローニらに師事し、1958年に史上最年少19歳でバンクーバーso.の首席フルート奏者に任ぜられた。生前の武満徹と親しく、たびたび来日し、日本製のフルートを愛用している。当盤で興味深いのは、(*)がダイレクトカッティング録音であること。一切編集なしの通し演奏がさすがベテランの至芸。もうひとつの興味は(+)。指揮がなんとガーディナー。ボルテージの高い演奏を楽しめる。
ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115 (*)
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 (#)
スタンリー・
 マッカートニー(Cl)
オーフォードSQ
 録音:1969年7月14日(*)、1970年(#)、ライヴ、ステレオ。スタンリー・マッカートニー(1930-)はカナダの奏者。ダニエル・ボナード、ロバート・マルケルスに師事し、トロントso.、さらに1985年から2010年までカナダ歌劇場の首席クラリネット奏者として活躍した。ブラームスとモーツァルトの五重奏曲で滋味あふれる至芸を聴かせてくれる。
キャサリン・ウィルソン&フレンズ〜クラシカル・ポプリ
 ショパン、ラヴェル、サティ、チャップリン他
  全13人によるオリジナル&編曲作品
キャサリン・ウィルソン(P)
マーク・スカジネツキー(Vn)
ノーマン・ハザウェイ(Va)
ジャック・メンデルスゾーン(Vc)
ジョエル・クァリントン(Cb)
フォーレ:ピアノ三重奏曲Op.120
シューベルト:ノットゥルノOp.148
ブロッホ:3つの夜想曲
ウィドール:4つの小品
キャサリン・ウィルソン・トリオ
リスト編曲によるシューベルトの歌曲パラフレーズ
 ます/辻音楽師/さすらい/菩提樹/他(全13曲)
ボリス・ザランキン(P)
ベートーヴェン:交響曲第6番&第7番 ステファン・ポメランツ指揮
ブダペストpo.
ドヴォルザーク:
 スラヴ舞曲集第1番(*)&第3番(*)/交響曲第9番
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
ミネアポリスso.(*)
ステファン・ポメランツ指揮
ブダペストpo.
 新録音の中にポツンとミトロプーロスが・・・。1940年12月27日録音(*)だが、なぜかは不明。
エレーナ・J.ランスキー〜クラシック・ブロードウェイ・ラヴソング
 ガーシュウィン、ポーター、ゲイツ他によるミュージカル・ソング(全14曲)
 ジャケを見るかぎり、グラマー系の美人である。
ドムラのパガニーニ〜タマラ・ヴォルスカヤ
 バダシュキン:ドムラ協奏曲
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
 クライスラー:愛の喜び/愛の悲しみ/美しきロスマリン
 クリコフ(1910-):菩提樹
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン/序奏とタランテラ
 ミヨー(ハイフェッツ編):スカラムーシュ〜ブラジレイラ
 チャイコフスキー:白鳥の湖〜ロシアの踊り
 スヴィリドフ:古いロマンス
 ミハイリテンコ:ロシア舞踊の歌
 ユダヤ民謡:古いユダヤ民謡より
 ヴィエニャフスキ:マズルカ
 作曲者不詳:私はあなたに会った
 クラメール(1945-):踊るヴァイオリン
タマラ・ヴォルスカヤ
〔タマーラ・ヴォリスカヤ〕
(ドムラ)
アレクサンデル・ヴェブリンスキー
&ワルター・バビアク指揮
カザフ国立(マンドリン)o.
ナターリア・チョムキーナ(P)
ペーター・クロチャック(P)
 これは凄い!!!!! ドムラというのはロシアの民族楽器で、バラライカとマンドリンの中間のような楽器なのだが、弾いているヴォルスカヤおばさんが、超絶技巧の持ち主なのである。このすごさは聴いていただかなくてはわからないだろうが、全ての曲がまるでこの楽器のために書かれているかの様に聞こえるほど。細かなヴィヴラートなど本当に人間の手で弾かれているのか信じがたいほどで、「ドムラのパガニーニ」という異名は全くそのとおり。さらにとんでもないのが、ここに叙情性とか物憂げな雰囲気とかいった「超絶技巧」とは相反するような物まで見事にかもしだされていること。これはもう素晴らしいの一言だ。おまけに曲も妙な物が多く、1曲目の「ドムラ協奏曲」など、何とロシア民謡「一週間」の旋律が見事にそのまま出てくる(最終的には別の方向へ向かうが)。一枚持っていればなにかと話題作りになるだろう。
 彼女は2000年以来2005年までに3度も来日し、日本でもその名を知られるようになってきた。大推薦盤。
オペラ・アリア&ナポリ民謡集
 リゴレット/トロヴァトーレ/仮面舞踏会/椿姫/
 セヴィリャの理髪師/オー・ソレ・ミオ/サンタ・ルチア/他
ダヴィッド・ヴァリャベド(Br)
R.マンガサリアン指揮
イェレヴァン放送so.
アロング・ジプシー・トレイルズ〜レオン・ズッケルトに捧ぐ
 オーフラ・ハーノイ(Vc) リヴカ・ゴラーニ(Vn) オーフォードSQ
 ウォルター・ジュスキント指揮トロントso. レオン・ズッケルト指揮 CBC so.
 レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『作曲家・指揮者のレオン・ズッケルトは、1930年代から1940年代にかけてカナダ・ラジオ委員会(現在のカナダ放送協会 - CBC )で毎週放送された長時間の放送を通じて、カナダとアメリカに広く知られるようになった。その番組は次のようなものだった。「野ばらへ」「ジプシーの道」「セビリャ・フェア」などは、レオン・ズッケルトがCBCのオーケストラを指揮し、当時カナダで最も人気のあるラジオ番組だった。この2枚組CDには、トロントのCBCプレイハウスから生放送された歴史的な番組からの選曲に加え、著名なソリスト、アンサンブル、オーケストラが演奏したレオン・ズッケルトの楽曲を収録している。チェリストのオーフラ・ハーノイ、ヴィオリストのリヴカ・ゴラーニ、オーフォード弦楽四重奏団、ウォルター・ジュスキント指揮トロント交響楽団、そしてレオン・ズッケルト自身が指揮するCBC管弦楽団などである。』
シューベルト:ピアノ連弾曲集第1巻 グロリア・サーリネン、
アーノルド・ドラパー(P)
ジョニー・カウエル(Tp)の芸術〜超絶技巧トランペット作品集
 スターダスト/ジムノペディ第3番/他(全22曲)
 カナダで最も有名なトランペット奏者カウエルとトロントso.のメンバーによる。
ブラームス:ピアノ五重奏曲(*)/
       ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ
グロリア・サーリネン(P)
オーフォードSQ(*)
愛の歌
 ベートーヴェン、シューベルト、デュパルク、
 フォーレ、ブリテン、他全19曲
マーク・デュボワ(Br)
グロリア・サーリネン(P)
ラ・ミュゼット
 F.クープラン、ヴィセー、カルッリ、他全9曲
スーザン・アダムス(P/Cemb)
クライヴ・ティトマス(Lute/G)
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番&第2番 イェルサレム・トリオ
スクリャービン:ピアノ作品集 ハリダ・ディノヴァ(P)
メンデルスゾーン:ピアノ六重奏曲Op.110
S.アーヴィング・グリック:
 古のトロントのクレルマー組曲
ブルッフ:ピアノ三重奏曲Op.5
キャサリン・ウィルソンと友人達
ピアノ愛奏曲集
 リムスキー=コルサコフ:くまばちの飛行
 ラフマニノフ:ひな菊 Op.38 No.3
 ゴッツチョーク:
  バンジョー/ユニオン(演奏会用パラフレーズ)
 バーバー:遠足 Op.20〜第3番
 バッハ、主よ、人の望みの喜びよ
 ファリャ:火祭りの踊り
 グルック:精霊の踊り
 スメタナ:スレピチカ(めんどり)Op.21 No.2
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 ショパン:
  練習曲 Op.25 No.6/即興曲第2番 Op.36
 シューマン:献呈
 リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
 ルーリー:
  エンチャンテッド・ベルズ/チェンジ/
  ディスタント・メモリーズ/
  ワンス・アポン・ア・タイム
 マクピーク:ワルツ ト短調/同 イ短調
 ブラームス:子守歌
グロリア・サーリネン(P)
トゥオード・ザ・サン
 〜S.アーヴィング・グリックによる3つの歌曲集
ヴァレリー・シレーン(S )
セシリア・イグナチェフ(P)
グリゴリー・ゴルトベルク(Vc)
マリーナ・ダンチェワ(Vn)
モーツァルト
 「ああ、お母さん聴いて」の主題による12の変奏曲/
 サリエリの歌劇「ヴェネチアの定期市」のアリア「我が愛しのアドーネ」の主題による6つの変奏曲 K.180 /
 アダージョ K.540 /デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K.573 /
 グルックの歌劇「メッカの巡礼」の「我ら愚かな民の思うは」による10の変奏曲 K.455

 コリン・ティルニー(Fp)
 ベテラン、ティルニー、堂々とした格調高い演奏。お勧めだ。
ブラームス:
  チェロ・ソナタ第1番 Op.38/第2番 Op.99
  アルトのための歌曲 Op.91(チェロ伴奏版)(*)
ポール・プルフォード(Vc)
ボイド・マクドナルド(Fp)
アン=マリー・ドノヴァン(Ms;*)
 1848年J.B・シュトライヒャー製フォルテピアノを使用。プルフォードはすでに20年のキャリアを持つペンデレツキQのメンバー。
モーツァルト:ピアノ作品集 Vol.2
  ソナタ第4盤 K.282/組曲(ヘンデルの様式による) K.399
  小ジーグ K.574/メヌエット K.355/幻想曲 K.475/ソナタ第14番 K.457
コリン・ティルニー(Fp)
ジュエルズ〜コリン・ティルニー(Cemb)愛奏曲集
 バッハ:プレリュード、フーガとアレグロBWV.998
 リンダ・カトリン・スミス(1957-):グラヴィティ(1988)
 バッハ:幻想曲とフーガ イ短調BWV.904
 プリオルクス・レニエ(1903-1986):5(1971)
 バッハ:イタリア協奏曲〜第2楽章
 C.P.E.バッハ:ソナタH.186〜第2楽章
 ロドニー・シャーマン(1958-):Kore(1980)
 ブクステフーデ:気まぐれ女
コリン・
 ティルニー(Cemb)
 1933年生まれの鍵盤音楽界の重鎮ティルニーによる、自らが選び抜いたチェンバロ作品集。長年弾き込んだバロック作品での見事な手並みは当然のこと、 現代作品でも齢を重ね楽器を知り尽くしたアプローチが活きている。ティルニーならびに古楽を愛好する方には、アルバムのタイトル通りまさに「宝石」といえる内容。
フランク:チェロ・ソナタ イ長調
ヴィエルヌ:チェロ・ソナタ ロ短調 Op.27
アントン・クェルティ:
 チェロとピアノのための詩曲「マゴーグ」
クリスティーヌ・ポジョ(Vc)
アントン・クェルティ(P)
 熟年カップル・デュオによる演奏。名ピアニスト、クェルティの作品が聴ける。
モーツァルト:フォルテピアノ作品集 Vol.3
 ソナタ第2番 ヘ長調 K.280/小葬送行進曲 K.452a/
 幻想曲 ハ短調 K.396/ソナタ第8番 イ短調 K.310/
 アダージョ ハ長調 K.617a/ロンド イ短調 K.511
コリン・ティルニー(Fp)
 大家による、若手のピリオド派的解釈とは距離を置いた、ゆったりとした深い感慨を呼ぶモーツァルト。
モア・ザン・クラシカル
 カーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
 バーバー:遠足 Op.20〜第3番
 ファッツ・ウォラー(1904-1943):
  ヴァイパーズ・ドラッグ
 ジェフスキー:
  ウィンスボロ・コットン・ミル・ブルース
 ファリャ:火祭りの踊り
 コダーイ:7つのピアノ小品 Op.11
グロリア・サーリネン(P)
 1934年ニュージーランド生まれのサーリネンが弾く、一風変わったピアノ・アンソロジー。なかでも戦前のジャズ・ピアノの大御所ファッツ・ウォラーと、 クラスターの嵐が強烈なジェフスキ。
モーツァルト
 ピアノ・ソナタ〔第3番 変ロ長調 K.281 /第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲つき」〕/
 幻想曲 ニ短調 K.397 /アレグレットによる12の変奏曲 変ロ長調 K.500 /
 アレグレットによる6つの変奏曲 ヘ長調 K.54 (547b)
  コリン・ティルニー(Fp)
 録音:デジタル。
 現役最長老のひとり、ティルニーの味わい深いモーツァルト・シリーズ最新作。悠然と弾き進める格調の高さは、この時代にあって貴重というほかない。
グロリア・サーリネン〜
 ヴィルトゥオーゾ・ロマンティック・マスターピース

 ドビュッシー:西風の見たもの/沈める寺
 ショパン:夜想曲 嬰ハ短調Op.27 No.1/
  練習曲 イ短調 Op.25 No.11/
  前奏曲 ニ短調 Op.28 No.24
 バーバー:遠足より/ラレード通り Op.20 No.3
 リスト:
  2つの演奏会用練習曲[森のささやき/小人の踊り]/
   巡礼の年 第1年〜泉のほとりで
 グリーグ:山の魔王の宮殿にて
 シューベルト:大地への別れ
 メンデルスゾーン/ラフマニノフ編曲:スケルツォ
 コープランド/サーリネン編曲:
  シェイカー教徒の聖歌/ささやかな贈り物
 シベリウス/サーリネン編曲:フィンランディア
 オスカー・ピーターソン:
  カナダ組曲〜ブルース・オブ・ザ・プレイリーズ
 G.サーリネン:プエブロ族の歌の印象による即興曲
 イベール:白い小さなロバ
 リムスキー=コルサコフ/ラフマニノフ編曲:
  くまばちの飛行
 ジェローム・カーン/G.サーリネン:
  オールマン・リヴァーによる即興曲
グロリア・サーリネン(P)
 録音:2004年。
 1934年生まれのサーリネンがとてつもない難曲ばかりを弾いている。
C.P.E.バッハ:
 プロとアマチュアのための
  6つのクラヴィコード・ソナタ Vol.1
  [第1番 ハ長調 H.244/第2番 ヘ長調 H.130/
  第3番ロ短調 H.245/第4番イ長調 H.186/
  第5番 ヘ長調 H.243/第6番 ト長調 H.187]
コリン・ティルニー(クラヴィコード)
 録音:2005年。
 70歳を超えてなお現役の大家ティルニー。エマニュエル・バッハが生涯、創作の中心に据え続けた鍵盤曲を、同じく鍵盤演奏に一生を捧げてきたティルニーがたいへん味わい深く弾いている。
モーツァルト:
 ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 K.279
 同第6番 ニ長調 K.284/同 ヘ長調 K.533
 ロンド ヘ長調 K.494
コリン・ティルニー(Fp)
 録音:2005年7、9月。使用楽器:1983年、シアトルにてケネス・ベークマン製(モデル:アントン・ワルター製)。
 モーツァルト・イヤーを控えてゆっくりではあるが着実に進むティルニーのモーツァルト・シリーズ。文字通り大家の芸に魅了される一枚。
ヴィヴァルディ:アリア集
 「怒れるオルランド」、「勝利のユディタ」、
 マニフィカト RV.611 からのアリア/
 カンタータ「魂と心の狩りへ」RV.670/
 ニシ・ドミヌス RV.608
ジュリア・カシラーギ(Ms)
アルキメデ弦楽合奏団
 ジュリア・カシラーギはバロック音楽を中心に活動しているイタリアのメゾソプラノで、現在メキメキと頭角を現している。ほの暗い声のメゾが、ヴィヴァルディのラメントな音楽に映える。
林望先生も大絶賛した名匠、
 コリン・ティルニーの新譜
 モーツァルト:フォルテピアノ作品集 Vol.6
  〜クラヴィーア・ソナタ集

 [第5番 ト長調 K283/第12番 ヘ長調 K332/
  第15番 ハ長調 K545/第17番 ニ長調 K576]
コリン・ティルニー(Fp)
 録音:ディジタル。往年のクラシックファンの方ならお馴染み、1933年ロンドン生まれのチェンバロ奏者ティルニーは、キャリア初期には、デッカのオワゾリール、グラモフォンのアルヒーフなどの主要鍵盤アーティストとして活躍した名人。ピリオド楽器の人には珍しく、若い時から演奏は遅めのインテンポ。実に堂々たる演奏でアルヒーフへ録音したヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」など、普通の演奏の倍のテンポで弾かれており、異様なインパクトがあった。しかし知性派の名匠も今や御年70過ぎ。どうやらこれが最後の大仕事となりそうな気配。しみじみと味わいのある演奏で聴けば心に残ること受け合いである。
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ラヴェル:夜のガスパール
グロリア・サーリネン(P)
 録音:2006年1月。
 1934年生まれカナダを代表するピアニスト、サーリネンがピアニストの必須レパートリー2つを録音した自信作。
ボリス・ザランキン
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調Op.111/
  6つのバガテルOp.126/
  連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」Op.98(*)
ジル・トムキンズ(Br;*)
ボリス・ザランキン(P)
 録音:2006年、DDD。地元カナダでは高い評価を得ている、ロシア系カナダ人のボリス・ザランキンによるベートーヴェンの最新録音。
ボリス・ザランキン〜シューベルト
 ピアノ・ソナタ第14番 イ短調D.784 /
 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960
ボリス・ザランキン(P)
 録音:2011年。カナダ在住のロシア人ピアニスト、ザランキンがシューベルトのソナタに挑戦。ノヴォシビルスク出身、ウクライナのハリコフ音楽院でレギーナ・ホロヴィッツ(ウラジーミルの妹)に師事した後、モスクワ音楽院でマリーニンの教えを受けた正統派ロシア・ピアニズムの持ち主。余裕のテクニックはもちろん、歌ごころと表情の豊かさに驚かされる。
GRI Music 全点廃盤
  Doremi が流通を担当していた別レーベル


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