DOREMI
1CD¥2415(税抜¥2300)
ハイフェッツ、リヒテル等
東側のライヴに強いカナダのレーベル


ドレミはカナダのレーベル。DHR-77100、DHR-6000、GRIといった通常録音のシリーズもあるが、その目玉は「LEGENDARY TREASURES」という歴史的録音だろう。実はこのレーベル、BMGと関係が深い。経営者がチェロ奏者のオーフラ・ハーノイと親戚だからだ。ハーノイは現在はBMGの看板アーティストだが、若い頃の録音はDOREMI原盤であり、それらも今はBMGから発売されている。そういった関係からか、旧露メロディアを傘下に収めるBMGが権利を持っていると思われる演奏家を含む、数々の初発売ライヴ録音やSPのCD初復刻が、このシリーズには目白押し。オイストラフ、ハイフェッツ、I.ヘンデル、モリーニ、リヒテル、ギレリス、セゴビア等々、コレクターには見逃せないアーティストがずらりと並ぶ。新譜も定期的に発売されており、今後のこのレーベルの動向には目が離せない。
LEGENDARY TREASURES
アラウ&ジュリアードSQ〜
 1963&1964年、合衆国議会図書館ライヴ

 シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」(*)
 フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調(+)
 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81(#)
 モーツァルト:ピアノ三重奏曲 ハ長調 K.548(#)
クラウディオ・アラウ(P)
ジュリアードSQ
ジュリアス・
 レヴァイン(Cb;*)
 録音:1963年12月19日(*/+)、1964年12月12日、合衆国議会図書館、ライヴ。
 合衆国議会図書館秘蔵音源CD化シリーズ第1弾。1962年にブダペストSQを継いで合衆国議会図書館のレジデンス・クァルテットとなり、2002/2003年のシーズンに40周年を迎えるジュリアードSQ。それを祝い、 現地では1年を通じて記念演奏会が催されるが、DOREMIからは秘蔵ライヴ音源がCD化されることになった。当盤は2003年が生誕100年にあたるアラウとの珍しい顔合わせによるピアノ五重奏曲集で、 ソナタ以外はアラウによる室内楽録音という点でも貴重。音質良好なモノラル。
ジュリアードSQ、米国国会図書館ライヴ Vol.2
 〜モーツァルト:弦楽五重奏曲集

  [ハ長調K.515(*)/ト短調K.516(#)/ハ短調K.406(#)/
   ニ長調K.593(+)/変ホ長調K.614(**)]
ワルター・トランプラー(Va)
ジュリアードSQ
 録音:1967年10月13日(*)/1967年4月7日(#)/1966年4月8日(+)/1964年4月10日(**)、以上米国国会図書館。ステレオ・ライヴ。初出音源。
 アラウとの共演によるピアノ五重奏&三重奏曲集(DHR-5701/2)に続く同シリーズの第2弾。全て初出ということもあり、室内楽ファンなら見逃せないモーツァルトが登場。 今回のゲストはブダペストSQとも全集を録音している(1965年&1966年)名手トランプラー。
ジュリアード四重奏団〜合衆国議会図書館ライヴ Vol.3
 ブラームス:
  弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op.18(*)
  弦楽六重奏曲第2番 ト長調 Op.36(+)
ジュリアードSQ
 [ロバート・マン、
 イシドア・コーエン(Vn)
 ラファエル・ヒリヤー(Va)
 クラウス・アダム(Vc)]
ワルター・トランプラー(Va)
レスリー・パーナス(Vc;*)
バーナード・グリーンハウス(Vc;+)
 録音:1965年10月8日(*)、1964年10月23日(+)、米合衆国議会図書館、ライヴ。
 室内楽ファン注目のシリーズ。今回のブラームスももちろん完全初出。あまりにも有名な第1番の第2楽章など、聴けば聴くほどに惚れ惚れするくらいの素晴らしさで、醍醐味満点。
モーツァルト:
 ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478(*)
 ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493(*)
 フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285(+)
ルーカス・フォス(P;*)
ジュリアス・ベイカー(Fl;+)
ジュリアードSQ
 録音:1965年4月16日(ステレオ)、1950年10月29日(モノラル)、米国議会図書館、ライヴ。
 ジュリアード四重奏団の秘蔵ライヴ・シリーズ第4弾。ここでは豪華な共演陣に注目。20世紀アメリカを代表する大作曲家フォスは、バーンスタインの第2交響曲の録音でピアノを担当、自作協奏曲第2番を自らのピアノで初演するほどの名手だが、このモーツァルトにおける異常な解釈は彼ならでは。ベイカーもシカゴ響やニューヨーク・フィルなどの首席を歴任した大物で、キングレコードにも録音がある。
DHR-5707

(2CD)
ジュリアード四重奏団〜合衆国議会図書館ライヴ・シリーズ Vol.5
 シューマン:
  ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44(*)
  弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41 No.1(+)
  弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 Op.41 No.2(#)
  弦楽四重奏曲第3番 イ長調 Op.41 No.3(**)
レナード・バーンスタイン(P;*)
ジュリアードSQ
 [ロバート・マン(第1Vn)
 イシドア・コーエン(第2Vn;*)
 アール・カーリス(第2Vn;+/#/**)
 ラファエル・ヒリヤー(Va)
 クラウス・アダム(Vc)]
 録音:1963年4月19日(*)、1966年10月21日(+)、1966年12月19日(#)、1967年3月31日(**)、合衆国議会図書館、ライヴ。
 なんといっても名手バースタインをソリストに迎えた五重奏が聴きもの。稀代の全身音楽家バーンスタインの才気ほとばしるピアノとのスリリングなやりとりは時代を超えて語りつぐべきとびきりの内容。こののち1968年4月に同じ顔合わせで同曲が米Columbia(Sony)に録音されているが、当ライヴはもちろん完全初出。ニューヨークのレナード・バーンスタイン事務所の許諾を得てリリースが実現した。
ジュリアード四重奏団、
 米合衆国議会図書館ライヴ・シリーズ Vol.6

 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 KV.581(*)
 ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115(#)
ハロルド・ライト(Cl;*)
スタンリー・ドラッカー(Cl;#)
ジュリアードSQ
 録音:1963年10月11日(*)&1968年12月19日(#)、以上、米合衆国議会図書館、ライヴ。
 ジュリアード・カルテットによるシリーズ第6弾はクラリネット五重奏の2大名曲。ボストン響のライトにNYPのドラッカーと、それぞれメジャー・オケの首席奏者を務めた名手との共演がポイント。代理店によると「1946年の創設以来60周年という長いキャリアから多数の同曲異演盤が知られる一方で、当アンサンブルにとって両作品については初めてではないにせよたいへん貴重というべきで、このたびのリリースの意味は小さくありません。しかも、このライヴを含めてゲストとは共演機会にも恵まれていて、演奏内容もとびきりなのですからなおさら価値あるところです。」とのこと。室内楽の醍醐味ここに極まれりといった感で、充実のひとときを与えてくれることだろう。
ダヴィド・オイストラフ Vol.1
 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番(*)
 チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番Op.11(#)
 シューベルト:弦楽四重奏曲第14番〜第2楽章(+)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ドミトリー・
 ショスタコーヴィチ(P;*)
ミロシュ・ザードロ(Vc;*)
ピョートル・
 ボンダレンコ(Vn;#/+)
ミハイル・テリアン(Va;#/+)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc;#/+)
 録音:1946年(*)/1948年(#)/不詳(+)。原盤:全てメロディア、SP復刻。
 国内でもシリーズでCD化されたチェコの名手、ザードロが加わっているのがうれしいポイント。
ダヴィド・オイストラフ Vol.2
 モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲
ウラディーミル・ソロキン(Cl)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ピョートル・ボンダレンコ(Vn)
ミハイル・テリアン(Va)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc)
 録音:1940年代後半。メロディア録音の復刻。ソビエト以外で発売されるのは極めて珍しいものであるという。
セゴビアとその同時代人たち Vol.1
 アルベニス:グラナダ(*)/朱色の塔(*)/セビーリャ(*)
 グラナドス:
  トナディーリャ(*)/スペイン舞曲集第5番(*)&第10番(*)
 タレルガ:
  アルハンブラの想い出/
  前奏曲第5番/第6番/第11番&第12番/ムーア風舞曲
 シレーラ:子供の踊り/セレナータ/サパテアード
 キャンピオン:エア/ソナタ/ジーグ/ガヴォット/フーガ
 ミラン:パバーナ
 ナルバエス:「牡牛の番をして」による4つの変奏
 サンス:カプリッチョ
 フェランディエール:ロンド
 アグアド:アレグロ
 ソル:グランド・ソナタ第1番
アンドレス・セゴビア(G;*)
&フリオ・マルティネス・
  オヤングレン(G)
 ギターの大御所セゴビアと、彼の活躍した時代には同じように有名でありながら、現在では一般にあまり名の知られていない奏者を一枚のCDに収録するという好企画シリーズ。 セゴビアの方は1945年米デッカ録音で長く廃盤状態であったもの。オヤングレンは1930年代-1940年代にかけて活動していた奏者で、ルーズベルト大統領の時代にNYPと共にホワイトハウスで演奏したこともあるという。ここでは1937年のコロムビア録音を収録。初CD化。
セゴビアとその同時代人たち Vol.2
 D.スカルラッティ:ソナタ(*)
 パガニーニ(ポンセ編):ロマンツァ(*)
 ラモ−:メヌエット(*)
 パーセル:新しいアイルランドの調べ(*)/
       メヌエット(*)/ジーグ(*)
 ダウランド:ガリアード(*)
 A.スカルラッティ(ポンセ編):
  ガヴォット(*)/サラバンド(*)
 ハイドン:メヌエット(*)/アンダンテ(*)
 ゴメス:スペイン歌によるポプリ/
      トレモロ/アンジェリータ/アンダルーサ組曲
 チャピー(ゴメス編):ムーア風セレナータ
 マスネ(ゴメス編):エレジー
 トローバ:ファンダンギーリョ
 グラナドス(ゴメス編):
  孤児/プレイエラ舞曲第5番
 ネヴィン(ゴメス編): ロザリオ
アンドレス・セゴビア(G;*)
&グィジェルモ・ゴメス(G)
 セゴビアは1944年米デッカへの録音。一方ゴメスは特にメキシコで有名であった奏者。作曲家、編曲者としても著名で、1928年にはNYPが彼の作品「アンダルーサ組曲」を演奏したこともあるという。ここに収められているのは、同年に同地で収録されたコロムビア録音。ちなみにセゴビア、ゴメス共全曲このCDが初出ということで、ギター・ファンは要注目だ。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.1
 ディニーク:ホラ・スタッカート(2種)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:潮騒(3種)
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(2種)
 ゴドフスキー(ハイフェッツ編):
  30日物語〜第11曲「古きウィーン」
 メンデルスゾーン:歌の翼に(4種)
 クレランボー:ラルゴ(2種)
 ブラームス:
  ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章/第3楽章(*)
 ファリャ:スペイン民謡組曲〜ホタ(*)
 ドホナー二(クライスラー編):アダージョ(#)
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番〜第1楽章(+)
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
エーリヒ・クライバー指揮(*)
ハワード・バーロウ指揮(+)
コンサート・ホールo.
 全曲このCDが初一般発売。無印の小品は1932年のベル・ラボラトリーの録音。残りは放送録音で、1945年(*)と1943年頃(#/+)。ブラームスの協奏曲は一楽章が無いのが本当に惜しまれるが、 弦のファンなら聞いておきたい録音。また、エーリヒ・クライバーにとって同曲唯一の音盤となる。
ナタン・ミルシテイン Vol.1
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 ヴィエニャフスキ:カプリスOp.18-4
          スケルツォ・タランテラOp.16
 パガニーニ:カプリース第5番&第17番(#)
 ブルッフ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番〜第1楽章&第3楽章(*)
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタRV.364
 マスネ:タイスの瞑想曲(2種の演奏)
 シューマン:夕べの歌
 R.コルサコフ:熊蜂の飛行
ナタン・ミルシテイン(Vn)
ヴァレンティン・パヴロフスキー(P)
アルトゥール・バルサム(P)
アルトゥール・ロジンスキー指揮NYP(*)
 録音:1933年、コペンハーゲン・ライヴ(#)/1943年&1944年、放送録音、全て初発売。
 ミルシテインとロジンスキーのブラームスは意外にもこれが唯一。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.2
 バッツィーニ:妖精の踊り(*)
 プロコフィエフ:
  ヴァイオリン協奏曲第2番〜第2楽章(*)
 ロバート・ラッセル・ベネット:ヘクサポーダ(*)
 モーツァルト(ハイフェッツ編):
  ディヴィルティメント第17番〜第1楽章
 ノヴァーチェク:コンツェルト・カプリスOp.5-4/常動曲
 ドビュッシー(ハイフェッツ編):
  ゴリウォーグのケークウォーク(**)
 ラフマニノフ(ハイフェッツ編):
  チェロ・ソナタ〜第3楽章(**)
 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番
       〜プレリュード/ガヴォット&ジーグ
 ゴールドマルク:ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章
 ゴドウスキー(ハイフェッツ編):
  12の印象〜第12曲「ウィーン風」/
  30日物語〜第11曲「古きウィーン」
 モシュコフスキ−
  (サラサーテ編):ギターレOp.45-2
 ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
 サラサーテ:序奏とタランテラ
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
ドナルド・ヴーアヒース指揮
&指揮者不詳(*)ベル・テレホン・アワーo.
エマニュエル・ベイ(P;**)
 録音:1943年-1946年。ベル・テレフォン・アワー等の放送録音より取られたもの。全曲初発売。
ウィリアム・プリムローズ Vol.1
 ベルリオーズ:イタリアのハロルド
 バックス:ヴィオラ・ソナタ(*)
ウィリアム・プリムローズ(Va)
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮
BSO
ハリエット・コーエン(P;*)
 録音:1944年11月28日/1937年(*)。原盤:ビクター&コロムビア(*)。いずれもSPよりのCD化。
セゴビアとその同時代人たち Vol.3
 バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
        第2番〜シャコンヌ(*)
        第3番〜ガヴォット(*)
  前奏曲BWV.999(*)/
  無伴奏チェロ組曲第3番〜クーラント(*)
  リュート組曲第1番〜サラバンド&ブーレ(*)
  無伴奏チェロ組曲第6番〜ガヴォット(*)
  フーガト短調BWV.1000(*)
 タレルガ:グラン・ホタ
 ドミニチ:イタリア風幻想曲
 フリースネック:
  シューベルトの「ます」の主題による変奏曲
 ショパン:夜想曲Op.9-2
 シューベルト:聞け聞けひばりを
 ウェーバー:
  ギター/ヴィオラとフルートのためのメヌエット
 シューマン:トロイメライ
 ブラームス:ワルツ変イ長調
 ボッケリー二:メヌエットとアレグレット
アンドレス・セゴビア(G;*)
ルイーズ・ワルカー(G)
 セゴビアは1947年録音のMUSICRAFTレーベルのSPから復刻。方やリョベートの弟子であったワルカーは85才を過ぎても現役だったが、近年惜しまれつつ亡くなった。 ここに収録されているのは1934年テレフンケン録音と1932年オデオン録音。DOREMIによると「今までのものとは違う」音での復刻だとか。
ダヴィド・オイストラフ Vol.3
 シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番&第2番
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc)
レフ・オボーリン(P)
 録音:1947年。原盤:メロディア。オイストラフの第2番の録音はこれが唯一。初CD化。
ウラディーミル・オルロフの芸術
 シューマン:チェロ協奏曲(*)
 ヴィエル:チェロ協奏曲(*)
 エルガー:チェロ協奏曲(#)
 ボッケリー二:チェロ・ソナタ第6番(+)
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番(**)
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(##)
 ロカテルリ:ソナタニ長調(++)
 サン=サーンス:チェロ協奏曲(***)
 ハチャトゥーリャン:チェロ協奏曲(###)
 ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番(+++)
ウラディーミル・オルロフ(Vc)
ミルケア・クリステスク指揮
ブカレストso.(*)
ジョン・バルビローリ指揮ハレo.(#)
アルフレート・ホレチェク(P;+)
ヨーゼフ・シヴォー(Vn;##)
ヴァルター・ヴェラー指揮
ウィーン・トンキューンストラーo.(**)
ウォルフガング・
 サヴァリッシュ指揮VSO(##)
マリアン・フリードマン(P;++)
ヴァシール・ステファノフ指揮
ブルガリア国立放送so.(***)
ユージン・グーセンス指揮
ジョルジュ・エネスコpo.(###)
ジャン・マリー・ペリソン指揮
O.R.T.F.po.(+++)
 われわれには余り馴染みが無いが、オルロフはロシア生まれのカナダのチェリスト。1953年ブカレスト国際コンクール、1955年ワルシャワ国際コンクール、 1957年ジュネーブ国際コンクール(1位無し2位)を総なめにし、その才能を示した。1940年代の中ごろから1970年代の中ごろまでの約30年間、一時はVPOにも在籍するなど鉄のカーテンの両側を又にかけて活躍していが 1971年にカナダに移住し、教鞭活動が多くなったため演奏は余り行わなくなったようである。今回の3枚のCDでの共演者を見ただけでも彼の才能の片鱗が伺えよう。バルビローリしかり、 1964年よりVPOのコンサートマスターを務めたヴァイオリンのシヴォーしかり、更には最近、残されたCDがマニアの間で珍重されているグーセンスしかりである。 録音は順に1962年(*)、1968年8月9日、ロイヤル・アルバート・ホール(#)、1952年(+)、1970年2月(**)、1968年12月15日(##)、1976年(++)、1949年(***)、1956年(###)、1970年5月5日(+++)。全曲初CD化。
ダヴィド・オイストラフ Vol.4
 ベートーヴェン:三重協奏曲(*)/2つのロマンス(#)
 シュポア:デュオ・コンチェルタンテOp.67-2(+)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
イーゴリ・オイストラフ(Vn;+)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc;*)
レフ・オボーリン(P;*)
アレクサンドル・
 オルロフ指揮モスクワ放送so.(*)
キリル・コンドラシン指揮
ソビエト国立so.(#)
 録音:1947年-1948年(*/#)/1961年(+)。一部初CD化を含む。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
パガニーニ:カプリース第17番(*)
マイケル・レビン(Vn)
ロッタール・ブロダック(P)
ドナルド・ヴーアヒース指揮
ベル・テレフォン・アワーo.(*)
 曲順に1962年10月30日、1961年10月17日&1950年8月7日。
 SONYから初期録音集が出たり、CAPITOL録音が新リマスタリングされたりもしているが、やはり彼の新音源が聴けるのはこの上ない喜び。ただ、ベートーヴェンは某CD-R盤と同じか? とにかくパガニーニ以外は正式録音のない曲目なので、その意味でも付加価値高し。弦愛好者なら必携のCDだ。
クリスティアン・フェラス
 ベートーヴェン:
  ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための
   三重協奏曲 ハ長調 Op.56(*)
 ブラームス:
  ヴァイオリンと
   チェロのための協奏曲 イ短調 Op.102(#)
クリスティアン・フェラス(Vn)
ポール・トルトゥリエ(Vc;*)
エリック・ハイドシェック(P;*)
ヤーノシュ・
 シュタルケル(Vc;#)
シャルル・ブリュック指揮(*)
ジャン・マルティノン指揮(#)
フランス国立放送po.(*/#)
 録音:1970年3月11日、ライヴ(*)、1969年10月17日、ライヴ(#)。
 フランコ・ベルギー楽派の流れを汲むフランスの名ヴァイオリニスト、フェラス(1933-1982)のライヴ演奏がDOREMIよりリリース。復刻されるのはフェラスをメインに、ベートーヴェンとブラームスが書いた多重協奏曲という王道のカップリング。それぞれフェラスにとってブラームスは2種目、ベートーヴェンは初出のレパートリーとなる。オール・フランス・キャストが顔を揃えたベートーヴェンでバックを務めるのは、ブラームスの協奏曲ライヴ(1966年)でも知られる名匠ブリュック。またブラームスでは、エネルギッシュなシュタルケルのチェロとのやりとりを、ドイツものにも高い評価を得ていたマルティノンが支えてなんともパワフル。これはフェラスのファンにはたまらないアルバムの登場といえるだろう。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.3
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(*)
 サン=サーンス:ハバネラ(#)
 ラロ:スペイン交響曲〜第1楽章&第2楽章(+)
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番(**)
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
アルトゥーロ・トスカニー二指揮NYP(*)
ドナルド・ヴーアヒース指揮(#/+)
ベル・テレフォン・アワーo.(#/+)
管弦楽団(**)&ミルトン・ケイ(P;**)
 録音:1935年(*)/1943年(#)/1948年(+)/1945年(**)。ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、意外にもトスカニーニ唯一の録音。全曲初発売。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.1
 ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集

 [第28番/第30番/第31番(*)/第32番(*)]
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1971年7月30日、マケドニア/1974年6月1日、東京。以上ライヴ。LPはロココから出ていたもので、28番のみイタリア系レーベルからCD化されていたが、他3曲は初CD。リヒテルのべートーヴェン後期ソナタのライヴ録音は、まとまったものとなると意外と少なく、さらに1枚物ということでこのCDは結構貴重だ。ちなみにこの時の東京の演奏会では第30番も演奏され、こちらは某CD-R盤で一夜分の演奏として出ている。
セゴビアとその同時代人たち Vol.4
 アルベニス:アストゥーリアス、グラナダ
 タレルガ:アルハンブラの想い出/グラン・ホタ/
       前奏曲第12番/夢
 グラナドス:スペイン舞曲集第5番
 アルベニス:カディス
 ルビンシュテイン:ロマンス
 ミラン:2つのパバーナ(*)
 サンス:パバーナ(*)
 作曲者不詳:カンツォーネ(*)/サルタレッロ(*)/
        海賊の歌(*)/アメリヤの遺言(*)
 トローバ:ブルガレーサ(*)/アルバーダ(*)/アラーダ(*)
 タレルガ:ダンサ・モーラ(*)/メヌエット(*)
 ヴィセー:エントラーダ(*)/ジーク(*)/ブーレ(*)/メヌエット(*)
アンドレス・セゴビア(G;*)
&マリア・ルイサ・アニード(G)
 アニードはアルゼンチンの出身でリョベートの弟子。11歳にして始めての演奏会を、タレガの愛用したギターを使用して開くなど天才振りを発揮し、日本でも著名。1930年代-1956年のメロディア&ビクトローラの録音より復刻。セゴビアは1944年の米デッカ録音。全曲初CD化。
ダヴィド・オイストラフ Vol.5
 カトワール:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番/エレジー(*)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
アレクサンデル・ゴリデンヴェイゼル(P)
&ウラディーミル・ヤンポルスキー(P;*)
 曲順に1952年、1948年、1951年のメロディア録音。近年再評価されつつある、カバレフスキーを教えたカトワール(1861-1926)の珍しい作品集。オイストラフのカトワール録音をすべて収録。全曲初CD化。
ウィリアム・プリムローズ Vol.2
 ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番(*)&第2番(**)
 ボッケリーニ:ソナタ第6番(***)
 パガニーニ:カプリース第24番
 クライスラー:道化役者
 フォスター:金髪のジェニー
 チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
ウィリアム・プリムローズ(Va)
ウィリアム・カペル(*)、
ジェラルド・ムーア(**)、
ジョセフ・カーン(***)
&伴奏者不詳(以上P)
 1947年5月7日(*)、1937年9月16日(**)、1939年(***)&1943年頃の録音。初めの3曲はビクター/HMVのSP録音。 ブラームスのソナタ第1番はBMGのカペル・エディションでも出ているが、他の2曲は確か初復刻。パガニーニ以降は軍のラジオ放送用の「コンサート・ホール」録音で今回が初の一般発売。ピアニストが不明なのがちょっと惜しいが(インフォの不備ではなく元々の音源からして不詳ということ)、非常に貴重な録音である。ウィリアム・プリムローズ・コレクションVol.2。
セゴビアとその同時代人たち Vol.5
 ゴメス:
  愛のロマンス/ファルーカ/
  セビリャーナス・イ・パナーデロス/アレグリアス/
  アラブ風グラナダ/ソレア
 カリェーハ:悲しき歌
 ソル:前奏曲
 マリン:アンダルシア狂詩曲
 タレルガ:マリエッタとアデリータ  アグアド:協奏的練習曲
 トローバ:ファンダンギーリョ
 トローバ:ファンダンギーリョ(*)
 バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番〜前奏曲(*)
 タレルガ:練習曲イ長調(*)
 メンデルスゾーン:
  弦楽四重奏曲Op.12〜カンツォネッタ(*)
 アルベニス:
  スペイン組曲〜グラナダ(*)&セビリャ(*)
 トローバ:前奏曲(*)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:
  ボッケリーニを称えて〜第4楽章(*)
ヴィンセンテ・ゴメス(G)
&アンドレス・セゴビア(G;*)
 ゴメスはSP期にはかなり著名だったギタリスト。今回の1939年米デッカへのデビュー録音は、SP以来の再発売と言う。なお、このシリーズ第二集(DHR-7704)で登場しているグィジェルモ・ゴメスとの関係は不詳だが、親戚かと思われる節もある。セゴビアの方は1928年-1938年HMVへの録音。全曲初CD化。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.2
 ショパン:4つのスケルツォ/幻想ポロネーズ/舟歌/
       ワルツ第2番〜第4番/
       マズルカOps.63-3,67-3,68-3,Posth-2
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 スケルツォは1965年カーネギー・ホール、幻想ポロネーズは1954年ワルシャワ、舟歌とワルツは1977年ザルツブルグ、マズルカは1976年ヘルシンキにてそれぞれライブ収録。リヒテルには、ショパンの個々の曲集の「全曲」録音がほとんど存在しない。今まで発売されていたものは1977年録音のスケルツォだけであったが、この2つ目のスケルツォ全曲は、リヒテル・ファンには嬉しいもの。第1番から第3番は、録音が残っているリヒテルのスケルツォとしては、それぞれ最も若い時の録音となる。他にも、幻想ポロネーズがこれまた他に存在しない1950年代の録音であるとか、マズルカの3曲はCDがこれまで無い等、なかなか話題性の多い盤だ。結構初発売が多く、それ以外は全て初CD化。リヒテルでショパンと言う方には是非お薦め。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.4
 べートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(1950年9月2日ライヴ)
    セルゲイ・クーセヴィツキー指揮ハリウッド・ボウルo.
 ファリャ(コハンスキ編):ホタ(1948年4月19日放送)
 メンデルスゾーン(ハイフェッツ編):甘い思い出Op.19-1
 ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第7番(以上1949年3月21日放送)
 ヴュータン:バラードとポロネーズOp.38(1949年1月24日放送)
    ドナルド・ヴーアヒース指揮ベル・テレフォン・アワーo.
 クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリスOp.6(1949年6月21日放送)
  以上ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
 ほぼ全曲初登場ではないかと思われるハイフェッツのオーケストラとの共演曲集。
イダ・ヘンデル Vol.1
 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第34番
 バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 ラヴェル:ツィガーヌ
イダ・ヘンデル(Vn)
デレク・バンプトン(P)
 1968年7月2日、カナダのモントリオールにおけるCBC放送のライヴ録音。ヘンデルと言えば真っ先にバッハ、そしてエルガーなどが近年のCD化などから思い浮かぶが、 ここではモーツァルトなども演奏しており、彼女のレパートリーの広さの一端が窺い知れる。彼女は1952年からモントリオールに住んでおり、アンチェルとも度々共演していたと言う。カナダCBC放送のライセンスによる。
ヤッシャ・ハイフェッツ Vol.5
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(*)
 ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-7
 シューベルト:ミツバチOp.13-9
 クライスラー:ウィーン奇想曲Op.2
 アウアー:ロマンスOp.4
 ドルドラ:思い出とセレナード
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
アルトゥール・
 ロジンスキ指揮NYP(*)
 1945年1月14日ライヴ(*)&1911年。後半の小曲は新たに発見された音源で、何とハイフェッツ10才のときの記録!! これは是非手に入れたい。
ジャック・ティボー〜モーツァルトを弾く
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216/
  ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218/
  ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219
ジャック・ティボー(Vn)
ジェルジ・エネスコ指揮
パリ放送so.
 録音:1951年12月13日、ライヴ。
 アナログ時代から非正規盤を通じてあまりにも有名なティボーのモーツァルト録音。エネスコ指揮ではTAHRAから第3、4番が既発売だが、3曲まとめてはおそらくこれが初めて。
リヒテル&ロストロポーヴィチ
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 1964年8月31日、エジンバラ音楽祭でのライヴ録音。フィリップスに残された、かの有名な名録音(1961年-1963年)の後に行われたもの。この曲の彼らのライヴはこれが始めて。全曲初発売。
イダ・ヘンデル Vol.2
 バッハ:シャコンヌ
 C.シャンパーニュ:ハバネラ(1929)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番
イダ・ヘンデル(Vn)
ジョン・ニューマーク(P)
 1967年モントリオール万博の際に開かれたリサイタルのライヴ録音。彼女のベートーヴェンのソナタが聴けるのが珍しい。カナダCBC放送のライセンスによる初CD化。
グンドゥラ・ヤノヴィッツ
 ヴェルディ:レクイエム
 シューベルト:まちの外で(*)/春の神(*)/盲目の少年(*)/
          星(*)/ズライカI(*)/ズライカII(*)
 R.シュトラウス:森の喜びOp.49-1(*)/単調さOp.69-3(*)/
            こもり歌Op.41-1(*)/開放された気分でOp.39-4(*)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
カルロ・ベルゴンツィ(T)
ルッジェーロ・ライモンディ(B)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ザルツブルグ音楽祭o.&cho.
アーヴィン・ゲージ(P;*)
 1970年ザルツブルグ音楽祭&1971年横浜(*)でのそれぞれライヴ収録。品のよさでは右に出るものがいないと言われた名ソプラノ、ヤノヴィッツ最盛期の録音。
ミッシャ・エルマン Vol.1
 チャイコフスキー(*)&メンデルスゾーン(#):ヴァイオリン協奏曲
 アクロン:ヘブライのメロディ(*)
 エスペーホ:ツィゴイネルワイゼンOp.11(#)
 バッハ(ウィルヘルミ編):G線上のアリア(#)
 ラロ:スペイン交響曲〜第1/第4&第5楽章(+)
 チャイコフスキー(ランゲ編):ロシアの踊りOp.40-10(**)
 民謡(スポールディング編):古いアイルランドの歌と踊り(**)
ミッシャ・エルマン(Vn)
ユージン・オーマンディ(*)
&アンタル・ドラティ(#)指揮
ハリウッド・ボウルo.
ピエール・モントゥー指揮
サン・フランシスコso.(+)
レオポルド・ミットマン(P;**)
 1947年(*)&1948年(#)、ロサンゼルス、1950年サン・フランシスコ(+)での各ライヴ録音と1943年11月16日のVディスク録音(**)。 全て初の一般発売ということで貴重な録音ばかり。余白には戦争中(?)の軍のラジオ放送のために録音されたエルマンのインタビューも収められており、これまたファンには嬉しい内容だ。また、Vol.1となっているので続編も期待できそうだ。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.3
 ショパン:練習曲集Op.10-1, 6, 10, 11, 12, 4/
       幻想ポロネーズ/スケルツォ第4番/
       ワルツ第4番&第13番/練習曲Op.25-7/
       前奏曲集Op.28-8, 9, 10, 11, 4, 5, 6, 7, 19, 17/
       3つの新練習曲/即興曲第2番&第3番
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 練習曲集Op.10は1963年ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、幻想ポロネーズから練習曲Op.25-7は、1976年ヘルシンキ、前奏曲集は1954年ワルシャワ、残りがは 1990年フランスにてそれぞれライブ収録。ここでの目玉は2曲の即興曲、新練習曲の第3番、そしてワルツの第13番。今まで全く録音が無かった曲なので、リヒテル・ファンは注目だ。 特に即興曲は晩年になってから弾き始めた曲のようであり、彼の心境の変化などとも考え合わせるとなかなか興味をそそられる。又、前奏曲集も1950年代の録音としては唯一の物だ。 こちらの方も、やはり必携アイテムと言えよう。ほぼ全て初登場、それ以外も初CD化。
ジンバリスト・プレイズ・ブラームス
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
         ヴァイオリン・ソナタ第3番(*)
エフレム・ジンバリスト(Vn)
セルジュ・クーセヴィツキー指揮BSO
ハリー・カウフマン(P;*)
 1946年3月30日ライヴ&1930年(*)録音。彼のCDはいまだに少なく、特にライヴは貴重と言えよう。協奏曲は他でもCD化されているが、 マニアの間ではこの盤が一番音の状態が良いと評判だとか。ソナタは初CD。
シュナーベル・プレイズ・バッハ
 バッハ:2台のピアノのための協奏曲BWV.1061(*)
      イタリア協奏曲/トッカータBWV.911&912
      半音階的幻想曲とフーガBWV.903
      前奏曲とフーガBVW.850
アルトゥール・シュナーベル(P)
カール・ウルリッヒ・シュナーベル(P;*)
エードリアン・ボールト指揮LSO(*)
 1930年代後半-1950年録音。シュナーベルの残したバッハをすべて収録。全てEMI原盤。EMIは、バッハ弾きとしてE.フィッシャーを擁していたため、 シュナーベルのバッハには現在でも日が当たりにくい。ちなみにこの後EMIのレファレンス・シリーズで発売されたものと同内容と思われる。
ダニール・シャフラン Vol.1
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ Op.40(*)
 ダヴィドフ:チェロ協奏曲第2番 Op.14〜第1−2楽章(+)
 チャイコフスキー:秋の歌 Op.37 No.10(2種)(#)
  メロディ変ホ長調 Op.42 No.2(#)/感傷的なワルツ Op.51 No.6(#)
 ニコライ・P.ラコフ(1908-1990):ユモレスクとセレナード(**)
 スメタナ:スケッチ Op.4(++)
 ショパン/グラズノフ編曲:エチュード Op.25 No.7(++)
ダニール・シャフラン(Vc)
ドミトリー・
 ショスタコーヴィチ(P;*)
エフゲニー・ムラヴィンスキー
 指揮レニングラードpo.(+)
N.ムジニャン(P;#,**,++)
 録音:1946年(*)/1949年5月2日、ライヴ(+)/1946-1951年(#)/1947年(**)/1946年(++)。
 シャフラン(1923-1997)はロストロポーヴィチとともに1950年プラハの春国際音楽コンクールで優勝した名チェリストだが、現役盤は非常に少ない。(+)はRUSSIAN DISCから発売されていた音源(廃盤)と同じで、やはりフィナーレ楽章が欠落している。ピアニストのムジニャンはシャフラン夫人。作曲家ラコフはグリエールの弟子でシュニトケの師。
ダヴィド・オイストラフ Vol.6
 チャイコフスキー:
  ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」(*)
  瞑想曲Op.42-1(#)/ワルツ・スケルツォOp.34(#)/
  憂鬱なセレナードOp.26(+)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc;*)
レフ・オボーリン(P;*)
ヴラディーミル・ヤンポルスキー(P;#)
キリル・コンドラシン指揮
ソビエト国立so.(+)
 1948年(*/#)&1945年(+)録音。メロディア原盤で(#)はヴァンガードからもCDが出ていた。
リュブカ・コレッサの芸術
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(*)
 フンメル:ロンドOp.11
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番(**)
          グルックの主題による10の変奏曲K.455
          ロマンスK.Anh.205
 D.スカルラッティ:ソナタK.159 & 551
 ショパン:ワルツ第1番/第5番&第11番
       マズルカ第5番&第22番
       練習曲第13番/第14番&第21番
 リスト:ハンガリー狂詩曲第12番
 シュルツ=エヴレル:
  美しく青きドナウの主題によるアラベスク
 シューマン:交響的練習曲/トッカータ
 ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ
         インテルメッツォOp.117-1 & 3
リュブカ・コレッサ(P)
カール・ベーム指揮
ザクセン国立o.(*)
マックス・フィードラー指揮
ベルリン放送so.(**)
 このCDの主役、コレッサ(1902-1997)のわが国での知名度といえば、ここにも収められているベートーベンの3番の協奏曲でベームと共演していることぐらい。 だが、実はザウアーやダルベールの弟子であり、フルトヴェングラー、ワルター、カラヤン、E.クライバー、メンゲルベルグと共演したこともあったというなかなかの経歴を持つ人。 ウクライナに生まれた彼女は1940年代にはカナダに移るが、北アメリカを中心にコンサート活動を展開し、1950年代以降は教師として活躍した。弟子には指揮者のマリオ・ベルナルディや、 作曲家のクレルモン・ペピンがいる。今回のCDにはSP,LPの復刻をはじめ、私的に録音されていたものも含まれており、この知られざるピアニストを理解する手助けとなることは間違い無い。 ピアノ・ファンはぜひ一度聴いて置きたいCDである。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.4
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(*)
         ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮
ブカレスト・ジョルジュ・エネスコso.(*)
 1961年9月、ブカレスト(*)&’88年8月29日、クラスノヤルスクでの各々ライヴ録音。何とリヒテルのヘンデル変奏曲の登場である。 このライヴの頃には東京での演奏会を含め何回か演奏したようだが、無論スタジオ録音は無く、ライヴでも今回が初登場。これは聞いてみたい。曲目的にはメインとなる協奏曲の方も今回が初登場で、 バックが近年再評価が言われつつあるジョルジェスク。このコンビの演奏も珍しく、これは期待できるCDだ。
エミール・ギレリス Vol.1
 べートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
 バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第5番(*)
エミール・ギレリス(P)
エリザベタ・ギレリス(Vn;*)
ニコライ・ハルコフスキー(Fl;*)
キリル・コンドラシン指揮
モスクワ放送so.
&ソビエト国立so.(*)
 1947年&1948年録音。共にメロディアからLPで出ていたもので初CD化となる。ベートーヴェンは彼のこの曲の録音としては一番若い時の物、バッハは唯一の録音。 共に貴重な録音であり、ファンなら見逃せない。
ダヴィド・オイストラフ Vol.7
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番
 ブラームス:弦楽四重奏曲第1番
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ピョートル・ボンダレンコ(Vn)
ミハイル・テリアン(Va)
スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)
 1951年&1952年のメロディア録音。意外なことに、オイストラフにとってはこの両録音がそれぞれの作曲家の弦楽四重奏曲の唯一の録音。2曲とも初CD化であり、貴重である。
ベートーヴェン:交響曲第3番(*)、コリオラン序曲
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
エーリッヒ・クライバー指揮
シュトゥットガルト放送so.(*)&BPO
 曲順に1955年12月31日、1930年、1934年。「英雄」のみライヴで、初CD化。彼のもっとも晩年の同曲の記録であり、CD化は嬉しい。
ヨハンナ・マルツィ Vol.1
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタOp.1-12
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV.1001
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番
 ストラヴィンスキー:デュオ・コンチェルタンテ
 バルトーク:ルーマニア民族舞曲
 シマノフスキ:夜想曲とタランテラ
ヨハンナ・マルツィ(Vn)
レオン・ポマーズ(P)
 1960年、モントリオールのレッドパス・ホールでのライヴ。マルツィのストラヴィンスキー、シマノフスキといったあたりは非常に珍しいのではないか。 クー・ダルシェでの新譜に続き、ファンには嬉しい。
セゴビアとその同時代人たち Vol.6
 バッハ:
  前奏曲BWV.999(*)/リュート組曲BWV.996〜アルマンド(*)/
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV.1001〜フーガ(*)
 ポンセ:組曲イ長調(*)
 キハーノ(リョベート編):アルゼンチン民謡形式で(#)
 コスト:練習曲Op.38-23(#)
 ソル:練習曲Op.35-3(#)/アンダンティーノOp.2-3(#)
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・
       パルティータ第1番BWV.1002〜サラバンド(#)
 ポンセ:3つのメキシコ民謡〜小鳥売りの娘(#)/私の心を君に(#)
 リョベート編:10のカタルーニャ民謡より(#)
  (アメリアの遺言/先生/商人の娘/哀歌)
 アギーレ:跡(#/+)
 メンデルスゾーン:無言歌集より(#/+)
 アルベニス:イベリア〜エボカシオン(#/+)
 モーツァルト:メヌエット(+)
 アルフォンソ10世「賢王」:カンティガ(+)
 タレガ:夢(+)
 ポンセ:私の心を君に(+)
 バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番〜ブーレ(+)
      無伴奏チェロ組曲第4番〜前奏曲(+)
 サン・セバスティアン:悲しみ(バスク風前奏曲)(+)
アンドレス・セゴビア(G;*)
ミゲル・リョベート(G;#)
マリア・ルイサ・アニード(G;+)
 セゴビアは1928年〜1930年のHMV録音。リョベートは1925年〜1929年のパルロフォン&デッカ録音、リョベートとアニードのデュオは 1925年〜1929年のオデオン&デッカ録音、アニードは1930年ごろのオデオン録音。タレガの弟子でモダン・クラシカル・ギターの父といわれるリョベートが遂にこのシリーズに登場。 このソロ録音は国内盤でも一部出ていたが、アニードとのデュオは確か初復刻。またアニードのソロの分はLPでも復刻されていないというレアなもの。ギター・ファンは要注目だ。
エミール・ギレリス Vol.2
 アリャビエフ:ピアノ三重奏曲イ短調(*)
         ヴァイオリン・ソナタ ホ短調(#)
         ピアノ五重奏曲変ホ長調(+)
エミール・ギレリス(P)
ドミトリー・ツィガーノフ(Vn;*/#)
セルゲイ・シリンスキー(Vc;*)
ベートーヴェンSQ(+)
 1947年(*)、1951年(#)&1949年(+)録音。メロディア原盤で、ギレリスの残したアリャビエフをすべて収録。
イダ・ヘンデル Vol.3
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
 エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番
 ウェーバー(シゲティ編):ロシアの歌とロンド
 タルティーニ(ブリッジウォーター編):アンダンテとプレスト
イダ・ヘンデル(Vn)
ロナルド・チェリーニ(P)
 1980年2月28日、トロントでのライヴ。近年新録もこなすようになった彼女の、録音的空白に当たる時期のライヴとして貴重な物。おまけに、ブラームスは現時点で他に録音無し。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.5
 プロコフィエフ:
  ピアノ協奏曲第5番(*)/ピアノ・ソナタ第6番&第2番/
  つかの間の幻影〜3/4/5/6/8/9/11/14/15/18/20番
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ソビエト国立so.(*)
 曲順に1964年モスクワ音楽院、1963年4月29日ブダペスト、1965年4月19日カーネギー・ホール、1962年7月10日キエフでの各々ライヴ。日付からすると全曲初発売。 ほぼ複数の録音がある曲ばかりだが、「つかの間の幻影」は第4番、第5番、第20番が多分初レパートリーかつ最も曲数の多い録音となる。リヒテルはこのように曲集の抜粋を弾く場合、 滅多に弾く曲を変えなかったから、これは非常に珍しい録音と言えるだろう。リヒテル・ファンならぜひゲットしたい。
マーラー:交響曲第2番 ヴァルダ・バナル(S)
フローレンス・テイラー(A)
オットー・クレンペラー指揮
シドニーso.
 1950年9月録音。これは凄い!無論初登場で、クレンペラーの同曲としては最も若い時のもの(VOXの物は翌年)となる。また、シドニーso.との共演音源もたしか初で、 その視点から見ても面白い。当時の新聞批評によると、会場の明かりが消されてしまっても、割れんばかりの拍手が続いていたとのことなので、これは楽しみ。尚、「クレンペラー・ディスカヴァリーズ」 のVol.1となっている。
オイストラフ・コレクション Vol.8
 バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV1001(*)
  2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043(+)
  ブランデンブルク協奏曲第4番 BWV1049(#)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
ユーディ・メニューイン(Vn;+)
アレクサンドル・オルロフ指揮
ソヴィエト国立so.(*/+)
A.コルネイエフ、
N.ザイデル(Fl;#)
ルドルフ・バルシャイ指揮
モスクワco.(#)
 録音:1947年(*)、1946年(+)、不明(#)。オイストラフの「無伴奏」は全曲録音が確認できないだけに貴重な録音で、極太の音による雄渾な演奏。メニューインとの共演も興味深い。
セゴビアとその同時代人たち Vol.7
 ヤネス:アニータ(マズルカ)(*)/
      ハバネラ(*)/演奏会用練習曲(*)
 G.ゴメス:
  わたしはおまえを覚えているよ(*)/
  黄金のアルパ(*)/ コンチーリャ(*)/
  グラヒーラス(*)/ティエントス(*)
 サリーナス:ディーメ・ケ・シ・…(*)
 タレガ:アデリータ(*)/アラブ風カプリッチョ(*)
 シューベルト:憧れ(*)
 アルコス:マリア・ルイーザ(*)
 ガリンド:愛を求めて(*)
 ポンセ:
  ソナタ第3番〜第1&2楽章(+)/
  後奏曲第18番(+)/マズルカ(+)/
   小さなワルツ(+)
 タレガ:アルハンブラの思い出(+)
 トゥリーナ:ファンダンギーリョ(+)
フランシスコ・
 サリーナス(G;*)
アンドレス・セゴビア(G;+)
 録音:1926年(原盤:コロムビア)/1931年(原盤:ビクター)(*)/1927年〜1939年(原盤:HMV)(+)。サリーナスはメキシコの奏者。
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番
サラサーテ:アンダルシアのロマンスOp.22-1(2種)
       序奏とタランテラOp.43
コズーハト:孤独
ナチェス:ジプシーの踊りOp.14-3
グルック(クライスラー編):精霊の踊り
作曲者不詳(クライスラー編):ロンドンデリーの歌
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番〜ロマンス
エリカ・モリーニ(Vn)
ユージン・オーマンディ指揮NBCso.(*)
ルイス・ケントナー、
アリス・モリーニ、
チャールズ・キース、
ミヒャエル・ラウハイゼン
&マックス・ランナー(以上P)
 1944年12月31日のライヴ(*)&1921年〜1944年のSP録音。ライヴは初出で、モリーニの数少ない録音に新たな発見があったことは嬉しい。 また、オーマンディとNBCという意表を突かれる顔合わせにも興味を引かれる。後の録音は全てピアノ伴奏だが、多分どれも初CDであろう。 近年やっと再評価の兆しが見えるモリーニのターニング・ポイントになればと思わせる一枚だ。
プリムローズ・コレクション Vol.3
 モーツァルト:協奏交響曲 K.364(*)
 ヘンデル:ソナタ Op.2 No.9〜アダージョ(+)
 ノヴァーチェク:無窮動(++)
 シューベルト:連祷(2つの版)(++)
 クライスラー:愛の悲しみ(#)
 ベンジャミン/プリムローズ編曲:ジャマイカ・ルンバ(#)
 シューベルト:連祷 D.343(**)
 バッハ:甘き死よ来たれ BWV478(**)
ウィリアム・プリムローズ(Va)
アルバート・スポルディング(Vn;*,+)
F・スティードリー指揮(*)
音楽の友o.(*)
A・ブノアo.(P;+)
アル・グッドマンo.(#)
V・デ・タール(Org;**)
 録音:1941年5月28日(*)、同7月1日(+)、1943年、アメリカ陸軍省、「コンサートホール」放送音源(++,#)、1945年10月12日、ビクター/HMV78回転SP音源(**)。
エミール・ギレリス Vol.3〜1975年ヘルシンキ音楽祭
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番&第12番
 ショパン:
  ポロネーズOp.40-2/即興曲変Op.29/
  マズルカOps68-3/7-2/24/2/バラード第1番Op.23
エミール・ギレリス(P)
 彼の絶頂期ともいえる時期の録音。鋼鉄のタッチと呼ばれた若い時の超絶的な力強さではなく、円熟の正に自然なタッチで聴かせる演奏だ。 意外にもショパンの即興曲とマズルカは全て彼の初レパートリーとなる物。ギレリス・ファンは必ずゲットだ。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.6
 〜1972年セグド・リサイタル

 シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番
 メンデルスゾーン:無言歌集第1巻Op.19-1/2/3/5/6
 ショパン:夜想曲Op.9-1
 ドビュッシー:映像第1集/ハイドン賛/喜びの島
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 セグドはハンガリーの都市。シューベルトは有名なザルツブルグのものを含め録音の良いものがなかったから歓迎できる。メンデルスゾーンは晩年にかけて弾き込んだ曲であり、 ここでもかなり素晴らしい。ショパンの夜想曲、ドビュッシー「ハイドン賛」は彼の初レパートリー。映像も今では幻となっている1960年のカーネギー・ホール・ライヴしかなく、これは嬉しい。
エリカ・モリーニ Vol.2〜1921年-1940年録音集
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(*)
 アンコール集;
  チャイコフスキー、ラロ、リュリ、モーツァルト、
  シャミナード、クライスラー、ヘンデル、クープラン、
  フバイ、トゼッリ、スヴェンセン、他の作品
エリカ・モリーニ(Vn)
イーゴリ・
 ストラヴィンスキー指揮NYP(*)
 録音:1940年1月7日、チャイコフスキー生誕100年記念演奏会ライヴ、初CD化(*)/1921年〜1931年、初出(+)。
ヘンリク・シェリング Vol.1〜バッハを弾く
 J.S.バッハ:
  ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV.1042(*)/
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
   ニ短調 BWV.1004〜シャコンヌ(+)/
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
   ニ短調 BWV.1004(#)/
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番
   ハ長調 BWV.1005(#)
ヘンリク・シェリング(Vn)
イオシフ・コンタ
 ルーマニア放送so.(*)
 1961年、ブカレスト、ライヴ、モノラル(*/+)/1961年11月19日、モスクワ、ライヴ、モノラル(#)。
 協奏曲は2度のスタジオ録音(1965年、1976年)以前のもの。モスクワ・ライヴの無伴奏2曲はメロディア音源と同じはず。いつもながらシェリングの弾くバッハには独特の清潔感と気高さが漂う。
グリュミオー・エディション Vol.1
 〜ライヴ録音集(1955-1957)

  モーツァルト:
   ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216(*)/
   ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454(+)/
   ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304(+)/
   ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.378(#)
アルテュール・グリュミオー(Vn)
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮
プラハco.(*)
クララ・ハスキル(P;+)
アタウルフォ・アルヘンタ(P;#)
 録音:1956年(*)/1957年9月、ブザンソン音楽祭(+)/1955年9月6日(#)。(#)は完全初出、(*)は初CD化。(+)はINAやMusic and Artsから既出のもの。
 貴公子グリュミオー30代半ばでの演奏。スタジオ録音でおなじみのレパートリーばかりだが、清潔な音色と優雅なスタイルはそのままに、ライヴの熱気じゅうぶん。アルヘンタのピアノによるグリュミオーとのデュオは、スペインのRTVEから出ている「アルヘンタ未発表録音集」(RTVE-CD-65097)にベートーヴェンとブラームスが収められていたが、今回はそこには収録されていなかったモーツァルト。
フランチェスカッティ Vol.1〜スタジオ&放送録音集(1946-1952)
 バッハ:
  無伴奏ヴァイリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004(*)
  無伴奏ヴァイリン・パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006(+)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調(#)
ジノ・
 フランチェスカッティ(Vn)
アルフレッド・
 ウォーレンステイン指揮
LAPO(#)
 録音:1950年5月23日(*)/1952年4月24日(+)/1946年1月27日、カリフォルニア、グレンデール(#)。2002年に生誕100年を迎えるフランチェスカッティの貴重な録音集。 COLUMBIA原盤の(*/+)が初CD化。(#)は世評の高い番組「スタンダード・アワー」の放送用ライヴ録音で初出。作曲家直系のヴァイオリニスト、ジヴォリに師事したフランチェスカッティのパガニーニは、 オーマンディとのスタジオ盤同様に持ち前の甘美な音色がたまらない魅力。カデンツァはフレッシュ作を使用。
DHR-7781

(2CD)
メニューイン Vol.1〜1940年代放送録音集成
 バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番(*)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(カデンツァ;エネスコ)(*)
 パガニーニ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番(カデンツァ;ソーレ)(*)/
  ヴァイオリン協奏曲第2番(#)
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
  第1番〜アダージョ,フーガ(+)/
  第2番〜シャコンヌ(**)/
  第3番〜前奏曲(**)
ユーディ・メニューイン(Vn)
ゲオルグ・シェネーヴォイト指揮(*)
ニュー・フレンズ・
 オヴ・ミュージックo.(*)
エイドリアン・ボールト指揮BBCso.(#)
 録音:1940年12月2日パレスチナ音楽院亡命学生救済コンサート(*)(+)、1947年10月30日BBC放送(#)、 1949年12月10日カーネギー・ホール・世界人権宣言一周年記念「国連の日」コンサート(**)。すべてライヴ、初出。
エリカ・モリーニ Vol.3
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(*)/
  ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」(#)
エリカ・モリーニ(Vn)
ヴラディーミル・ゴルシュマン指揮
NYP(*)
N.シュワルブ(P;#)
 録音:1944年9月17日、ニューヨーク、ライヴ(*)/1927年11月30日、ベルリン(#)。Vol.1:DHR-7762、Vol.2:DHR-7772。
 2004年に生誕100年を迎えるモリーニの完全初出ライヴがDOREMIからリリース。ベートーヴェンの協奏曲では、やはりライヴで1960年代にセルと共演した演奏がファンには知られているが、 何といっても今回の1944年といえばまさに彼女のキャリア全盛期。テクニック、気力とも充実しきったヴァイオリンにはひたすら興奮の連続で、モリーニ・ファン必携のアルバムとなるだろう。
ウィリアム・プリムローズ Vol.4
 ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」(*)
 ヘンデル/カザドシュ編曲:ヴィオラ協奏曲(+)
 クライスラー:
  プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ(#)
ウィリアム・プリムローズ(Va)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.(*)
フリーダー・ヴァイスマン指揮
RCAビクターo.(+)
フランツ・ルップ(P)
 録音:1946年10月27日、ライヴ(*)/1946年5月8日(+)/1941年8月14日(#)。
 (*)が初CD化。プリムローズにはDOREMIにすでにクーセヴィツキー(DHR-7708/1944年/ビクター)が、またトスカニーニ&NBC響との共演では別演奏(1939年)も有名。アメリカ・トスカニーニ・トスカニーニ協会からアナログ盤が出ていた当演奏は、一般にほとんど流通しなかったものでたいへん貴重。
ギレリス Vol.4
 ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番(*)
 ヘンデル:フルート・ソナタ イ短調 Op.1 No.4(+)
 シューベルト:「しぼめる花」による変奏曲(+)
エミール・ギレリス(P)
ベートーヴェンSQ団員(*)
アレクサンデル・
 コルネーエフ(Fl;+)
 録音:1949年(*)/1958年(+)。(+)は初CD化。ギレリスは1970年、アマデウスQとともに(*)をDGにスタジオ録音しているが、当ライヴ演奏は緊張感と燃焼度がすさまじく高い。
リヒテル Vol.7〜シューマン:作品集
 ローベルト・シューマン:
  ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44(*)
  幻想曲ハ長調 Op.17(+)
  ノヴェレッテ Op.21〜No.1,No.2(#)
  ミルテとばらの花を持って Op.24 No.9(**)
 クララ・シューマン:
  風雨のなかを彼はやって来た Op.12 No.2(++)
スヴャトゥスラフ・リヒテル(P)
ボロディンQ(*)
ニーナ・ドルリアク(S;**/++)
 録音:1985年12月31日モスクワ(*)、1980年6月12日ブダペスト(+)、1967年8月15日ドゥブロブニク(#)、1950年モスクワ(**)、1948年ブカレスト(++)、ライヴ(++以外)。リヒテルの魅力は、 その強靱な打鍵と完璧な技巧にあったが、晩年にそれは影をひそめ、含み聞かせるような味わい深い語り口へと変わった。録音年代が飛んでいる当盤でもそれを確かめることができる。 ドルリアクはリヒテル夫人。(*/+)が初出、(**/++)が初CD化となる。
ショスタコーヴィチ Vol.1〜自作自演集
 ショスタコーヴィチ:
  ピアノ三重奏曲ホ短調 Op.67(*)/ピアノ五重奏曲イ短調 Op.57(+)
  3つの幻想的舞曲 Op.5(#)/24の前奏曲 Op.34 から(#)
ドミトリ・ショスタコーヴィチ(P)
D.ツィガノフ(Vn;*)
S.シリンスキー(Vc;*)
ベートーヴェンSQ(+)
 録音:1945年(*)/1949年(+)/1946年(#)。(*)は初出。解釈に望み得る最高のメンバーを揃えたアルバム。 作曲者自身である点も見逃せないが、なによりショスタコーヴィチは第1回ショパン・コンクールに正式に派遣されるほどのずばぬけた名手。しかも共演者は、数多くの作品の被献呈や初演でも縁の深いベートーヴェンSQ。
オイストラフ・コレクション Vol.9
〜メンデルスゾーン:室内楽作品集

  ピアノ三重奏曲第1番 Op.49(*)
  ピアノ三重奏曲第2番 Op.66(*)
  ピアノ三重奏曲第1番 Op.49〜第1楽章(+)
  弦楽四重奏曲変ホ長調 Op.12〜第2楽章(#)
  歌の翼に Op.34 No.2(アクロン編曲)(**)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
レフ・オボーリン(P;*,+)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc;*,+,#)
ピョートル・
 ボンダレンコ(P;#)
ミハイル・テリアン(Va;#)
ヴラディーミル・
 ヤンポルスキー(P;**)
 録音:1948年(*) 1950年12月1日(+) 1950年8月7日(#) 1949年12月10日(**)。(+),(#)は初CD化。他も既発売盤が廃盤あるいは廃盤状態。
セゴビアとその同時代人たち Vol.8
 ソル:モーツァルトの主題による変奏曲(*)
 ド・ヴィゼ:
  サラバンド(*)/ブーレ(*)/メヌエット(*)
 フローベルガー:ジグ(*)
 バッハ:クーラント(*)/ガヴォト(*)
 ホアキン・マラス:セレナード(*)
 グラナドス:スペイン舞曲第5番(*)
 ジュリアーニ:大序曲(+)
 チマローザ:ソナタ イ長調(+)
 ラモー:ガヴォット(+)
 フアン・バルガ:アルハンブラ(+)
 ターレガ:アラビア風奇想曲(+)/
  スペイン民謡による幻想曲(+)
 ファリャ:ドビュッシーの墓のために(+)
 トゥリーナ:疾風(+)
 ロドリーゲス:ラ・クンパルシータ(+)
 ポプリ:舞曲 イ長調(+)
 オヤングレン:アラビア(+)/アンダルシア(+)
アンドレス・セゴビア(G;*)
フリオ・マルティネス・
 オヤングレン(G;+)
 録音:1927年〜1939年(*)/1937年〜1941年(+)。原盤:HMV、SP(*)/Columbia、Victor(+)。
 ウルグアイの名手オヤングレンの演奏分である(+)は初復刻となるもの。無論セゴビアは別格だが、オヤングレンも当時絶大な人気を誇っていた。
エミール・ギレリス(P) Vol.5〜1951年6月11日、フィレンツェ
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調K.457
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調Op.57「熱情」
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調Op.14
 ラフマニノフ:楽興の時 ニ長調Op.16-5
 バラキレフ:イスラメイ
 アルベニス:
  入り江のざわめき(マラゲーニャ)(*)/ナバーラ(#)
エミール・ギレリス(P)
 録音:1951年6月11日、フィレンツェ、イタリア。ライヴ/1957年3月2日、モスクワ。ライヴ(*)/1954年1月4日、モスクワ。ライヴ(#)。何とギレリスの西側デビューリサイタルが登場!
やはり聞き物はライヴでは滅多に演奏されない「イスラメイ」。ギレリスによる演奏自体も珍しい。 他の曲も、モーツァルトの第14番のソナタとラフマニノフの楽興の時第2番は、他に1950年のメロディア録音があるだけ、ベートーヴェンの「熱情」は、ギレリスとしてはもっとも若い時の録音となる物、 ボーナス・トラックとして収められているアルベニスの2曲も他に1種類づつ録音があるだけと言うように、 ギレリスとしては珍しいレパートリー揃いであり、 また、あまりCD化されていないこの年代のギレリスの貴重な音源として、ピアノ・ファン必聴の音盤と言えそうだ。 なお、1951年分はミュージック・アンド・アーツからも発売される予定。
スヴャトスラフ・リヒテル(P) Vol.8〜1990年3月18日、イタリア
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番 変ロ長調K.570
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第4番 ハ短調Op.29
 ドビュッシー:
  「練習曲集」より
   [5本の指のために/3度のために/4度のために/
    6度のために/装飾音のために/
    対比的な響きのために/和音のために]/
  「前奏曲集第2巻」より[パックの踊り/ミンストレル]
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1990年3月18日、サヴォナ、イタリア。ライヴ。
 リヒテルによるモーツァルトの第16番のソナタは今回が初登場。ドビュッシーの「練習曲集」は1990年代の初めに連続して演奏会で取り上げているが、こちらも今回初リリース曲。 「前奏曲第2巻」の2曲は、1990年代の演奏としては初登場というように、最近復刻の多いリヒテルとしてはかなり貴重なCD。
ムラヴィンスキー Vol.1〜ブラームス:交響曲全集
  第1番(*)/第2番(+)/第3番(#)/第4番(**)
エフゲニー・
 ムラヴィンスキー指揮
レニングラードpo.
 録音:1949年(*)/1971年11月30日(#)/1973年4月28日(**)、以上レニングラード、1978年6月12日、ウィーン(+)。(+/#/**)ライヴ。原盤:(*/+/**)MELODIYA/(#)はRUSSIAN DISC既出。 「ウィーン・ライヴ」として有名な(+)以外は現在入手不能なので、うれしい復活だ。
ダヴィッド・オイストラフ Vol.10〜1970年、モスクワ
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
  [第1番 ニ長調Op.12-1/
   第3番 変ホ長調Op.12-3/第10番 ト長調Op.96]
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1970年5月6日、モスクワ。ライヴ。オイストラフとオボーリンによるPHILIPSへのスタジオ録音は骨太の堂々とした解釈で名演として知られるが、 オイストラフとリヒテルの共演によるベートーヴェンのソナタはこれがCD初登場(第6番の第2楽章のみかつてLE CHANT DU MONDEから出ていたことがある)。 晩年のオイストラフと壮年期のリヒテルと言う顔合わせ、非常に面白そうだ。
DHR-7801

(2CD)
J.S.バッハ:
 無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012(ヴィオラ編曲版)
リリアン・フックス(Va)
 録音:1952-1954年。原盤:DECCA。
 リリアン・フックス(1903-1995)はアメリカのヴィオラ奏者。「無伴奏」をヴィオラで演奏する先鞭をつけたことで知られ、これは彼女の代表的な録音として有名なもの。
イダ・ヘンデル Vol.4〜放送用ライヴ録音集(1977-1981)
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218(*)
  セレナード第7番ニ長調「ハフナー」〜第4楽章(ロンド)(*)
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(+)
イダ・ヘンデル(Vn)
アレキサンダー・ブ
 ロット指揮(*)
モントリオール・マギルco.(*)
ロナルド・チュルニ(P;+)
 録音:1977年(*)/1981年(+)。カナダCBC放送の協力でCD化をみた放送用ライヴで完全初出。50代にあたる時期のヘンデル円熟の演奏が楽しめる。 レパートリー的にも貴重なフランクは、近年リサイタルで共演しているチュリニとの顔合わせ。
セゴビアとその同時代人たち Vol.9
 〜レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ

   ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(*)
   ターレガ:マズルカ(#)/エヴォカシォン(#)/夢(#)
   アンダルシア民謡:
    エル・ヴィト(サインス・デ・ラ・マーサ編)(#)
   カステルヌオーヴォ=テデスコ:
    ギター協奏曲第1番〜タランテラ(+)
   ポンセ:南国風のソナチネ(+)
レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(G;*/#)
アンドレス・セゴビア(G;+)
 録音:1935年-1948年頃(*/#)/1949年(+)。原盤:米DECCA&ODEON(*/#)/COLUMBIA(+)。(#)は初出音源とのこと。
 レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(1897-1981)はスペインのギタリスト。ターレガの孫弟子で、名作「アランフェス協奏曲」誕生に際しロドリーゴに助言を与え、 作品の被献呈者ならびに初演者として知られている。代理店やレーベルのインフォには記載が無いが、 録音時期からすると(*)は同曲の世界初録音かつ彼の第1回録音で、伴奏はアタウルフォ・アルヘンタ指揮スペイン国立管という豪華な物。これは山野楽器が世界初CD復刻盤を出していたが (そちらでは1954年録音とされていたが、詳細は不明)、日本以外ではこれが初復刻。また、初出となる音源も聴けてギター・ファンにはたまらない。なお、セゴビア演奏の(+)は、どちらもセゴビアの委嘱作。
ギレリス Vol.6〜パリ、サル・プレイエル・リサイタル(1954)
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調 K.570
 ドビュッシー:練習曲集〜第11番
 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調 Op.35
 ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87〜No.1/5/24
 プロコフィエフ:束の間の幻影 Op.22〜No.3/5/10/11/17
 ベートーヴェン:バガテル変ホ長調 Op.33 No.1
 プロコフィエフ:「3つのオレンジへの恋」 Op.33b〜行進曲
 パガニーニ/リスト編曲:
  大練習曲嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」
エミール・ギレリス(P)
 録音:1954年2月26日、パリ、サル・プレイエル、ライヴ、完全初出。ギレリス37歳、ニューヨーク・デビューの前年、 「鋼鉄のタッチ」とうたわれた彼が次々と伝説を打ちたてていた時期の録音で、同門のリヒテル共々ライヴに真髄を見せたギレリスを知るのに格好の1枚。
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.9
 ミヤスコフスキー:ピアノ・ソナタ第3番 ハ短調Op.19
 ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガOp.87より
  [第19番/第20番/第21番/第22番]
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調Op.84
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
 録音:1974年12月22日、モスクワ音楽院大ホール。初出音源。
 19日から連日行われたモスクワ・リサイタルの最終日の模様を収めた物。3日間ともプログラムは同一で、調子が良い時のリヒテルの凄さがいかんなく発揮された内容。
中でもミヤスコフスキーは大変珍しく、リヒテルとしても異色の内容。
ダヴィド・オイストラフ Vol.11
 べートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集

  [第1番(#)/第2番(+)/第3番(**)/第4番(+)/
   第5番(*)/第6番(**)/第7番(*)/第8番(+)/
   第9番「クロイツェル」(**)/第10番(+)]
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
レフ・オボーリン(P)
 録音:1962年5月18日(*)/6月16日(#)/6月15日(+)/6月19日(**)、以上サル・プレイエル、パリ。ライヴ。
 黄金コンビによる不滅のPHILIPS盤も同じ1962年の録音だが、こちらはライブによるもの。いつもながらにオイストラフの恰幅の良いヴァイオリンと弟子アシュケナージがそっくりのピアノ (師弟関係から言えばもちろん弟子が師匠に似たわけだが)を聴かせて興味深いオボーリンという、見事なバランスを絵に描いたような模範的演奏。一時LPが国内発売されたこともあったが、今日では入手困難な演奏であり、嬉しい復活。
エフゲニー・ムラヴィンスキー Vol.2
 チャイコフスキー:
  交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」(*)/
  幻想序曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」(#)/
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第5番 ニ短調Op.47「革命」(+)
 ベルリオーズ:幻想交響曲〜第2楽章(*)
 ウェーバー:
  舞踏への勧誘Op.65(ワインガルトナー編)(**)/
  「オベロン」序曲(**)
エフゲニー・
 ムラヴィンスキー指揮
ソビエト国立so.(*)、
モスクワpo.(#)、
レニングラードpo.(+/**)
 録音:1949年(*)/1940年(#)/1938年3月27日(+)/1951年1月2日(**)。原盤:全てメロディア、モノラル。SP復刻。
 (*)(#)は確か初CD化。(*)はムラヴィンスキーの同曲中、レニングラード・フィル以外を振った唯一の録音。(+)はムラヴィンスキーの初録音で、国内CDの特典非売品としてCD化されていたが、 一般市販CDはこれが初めて。(#)などはオリジナルSPが非情に高値で、嬉しい復刻。
フランチェスカッティ Vol.2
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(*)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216(*)
 ラヴェル:ツィガーヌ(+)
ジノ・
 フランチェスカッティ(Vn)
アンドレ・クリュイタンス指揮(*)
パリ音楽院o.(*)
アルトゥール・バルサム(P;+)
 録音:1946年11月26日、パリ、ライヴ(*)/1947年4月13日(+)。
 ともにワルター指揮コロムビアso.とのスタジオ録音(1961年、1958年)のある(*)が初出で、フランチェスカッティとクリュタンスというノーブル派の共演が楽しめる。(+)は初CD化。
フランク・ペレグ Vol.1
 J.S.バッハ:
  デュエット BWV.802-805(*)/
  ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(#)/
  ブランデンブルク協奏曲
   第5番 ニ長調 BWV.1050(+)
 メンデルスゾーン:
  華麗なるカプリッチョ ロ短調 Op.22(**)/
  ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.25(**)/
  セレナードとアレグロ・
   ジョイオーソ ロ短調 Op.43(##)
 ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲(##)
フランク・ペレグ
(Cemb;*/#/+、P;**/##)
ぺーター・リバール(Vn;+)
ペーター・ルーカス=
 グラーフ(Fl;+)
ワルター・ゲール指揮(+/**)
ヴィンタートゥールso.(+/**)
オットー・アッカーマン指揮(##)
オランダpo.(##)
 録音:1951年頃(*/**/##)/1959年頃(#)/1952年頃(+)。
 イスラエルのアーティストに光をあてることに熱心なDOREMIからまた興味深いリリース。フランク・ペレグ(チェコ名、ポラク;1910-1968)はプラハに生まれたイスラエルの鍵盤楽器奏者。かれは作曲家であり、また音楽学者、指揮者、哲学者、教師でもあった。その名声を裏付けるように、指揮者ではクレンペラーやドラティ、ホーレンシュタイン、ターリヒ、パレー、チェリビダッケらと、他にアンサンブルの奏者としてはフランチェスカッティ、ゴールドベルク、ロスタルいった錚々たる顔ぶれとも共演している。1936年にはイスラエルに移住、テル・アヴィヴ音楽院で教えるかたわらハイファso.設立に尽力し音楽監督を務めた。また、イスラエル建国後は文部省の音楽部門の責任者にも招かれている。
 ミュージカル・マスターピース・ソサエティ、コンサートホール録音からの復刻となる当アルバムは、バロックから現代まで幅広いレパートリーに等しくすぐれた演奏を聴かせたペレグを知るうえで格好の内容となっている。
エミール・ギレリス・レガシー Vol.7
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30(*)
  同第4番 ト短調 Op.40〜第2&3楽章(+)
  ひな菊 Op.38 No.3(#)
  音の絵 ハ短調 Op.39 No.1(**)
  音の絵 変ホ短調 Op.39 No.5(++)
  前奏曲 ト短調オp23 No.5(##)
エミール・ギレリス(P)
キリル・コンドラシン指揮(*/+)
モスクワpo.(*/+)
 録音:1949年(*)、1951年1月23日(+)、モスクワ、ライヴ(*/+)/1945年(#)/1940年(**)/1949年(++)/1937年(##)。
 30代前半、気力・体力・技巧の全盛期にあったギレリスのライヴで、「鋼鉄のタッチ」の伝説どおり物凄い演奏。まさにギレリスのためにあるようなラフマニノフの「第3番」だが、なぜか録音は少なく、 現在入手可能なクリュイタンス指揮盤(EMI/1955年録音、TESTAMENT復刻)にもカットが目立つことなどから、これはファン待望の発売といえるであろう。「第4番」は全曲でないのが惜しまれるが、 過去ギレリスによる演奏はまったくなかったので貴重。両曲とも、コンドラシンのバックが演奏の白熱の度合いに拍車をかけている。
DHR-7816/8

(3CD)
2CD価格
レディング&ピエットの芸術
 マルティヌー:2台のピアノのための協奏曲/ラファエル・クーベリック指揮フランス国立o.
  〔1955年9月3日、ブザンソン音楽祭、ライヴ〕
 マルティヌー:2台のピアノのための協奏曲/シャルル・ミュンシュ指揮ボストンso.〔1960年、ボストン、ライヴ〕
 マルティヌー:2台のピアノのための協奏曲/オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送so.〔1956年、ミュンヘン、ライヴ〕
 W.F.バッハ:2台のピアノのためのソナタ ヘ長調〔1955年12月29日、ライヴ〕
 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b〔1963年3月25日、ライヴ〕
 シューマン:アンダンテと変奏〔1955年12月29日、ライヴ〕
 タンスマン:シュトラウスのワルツによる幻想曲〔1963年3月25日、ライヴ〕
 グーセンス:リズミック・ダンス〔1963年9月19日、ライヴ〕
 ドビュッシー:リンダラハ〔1963年3月25日、ライヴ〕
 マルティヌー:3つのチェコ舞曲〔1963年9月19日、ライヴ〕
 ミヨー:クレオールの歌〔1963年9月19日、ライヴ〕
 タイユフェール:野外遊戯〔1955年5月10日、ライヴ〕
 パスクィーニ:ソナタ 二短調〔1955年12月29日、ライヴ〕
 ストラヴィンスキー:2台のピアノのための協奏曲〔1957年6月17日、ライヴ〕
 バルトーク:2台のピアノのための協奏曲/
  ルイ・マルタン指揮ストラスブール放送so.〔1955年6月7日〕
 マリピエロ:2台のピアノのための協奏曲/ラフェエル・クーベリック指揮フランス国立o.
  〔1957年9月11日、ブ゙ザンソン音楽祭、ライヴ〕
 ジャン・アラン:リタニー〔1955年12月29日、ライヴ〕
 プート:ラプソディ〔1963年9月19日、ライヴ〕
 グァルニエリ:ニグロ舞曲〔1955年12月29日、ライヴ〕

ジャニーヌ・レディング&アンリ・ピエット(Pデュオ)

 1947年に結成されたベルギーのピアノ・デュオ、レディング&ピエットの貴重なライヴ音源を3枚にまとめたセット。今日の日本ではあまり有名では無いが(来日したことはある)、 マルティヌー、タンスマン、マリピエロらが彼らに献呈したオリジナル作品を実際にここで聴くことができる。 彼らは仲睦まじく、いとも優雅な演奏を繰り広げており、まさに古きよき時代の記録。結成から10年経たない内にこれ程の大物指揮者たちと共演しているのも、その実力を物語るものと言えるだろう。
ネリー・シコリニコワ Vol.1
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64(*)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(+)
 ハチャトゥリアン:詩曲 ホ短調(#)
 パガニーニ:カプリース Op.1〜Nos.10,17
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27 No.3
ネリー・シコリニコワ(Vn)
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮
モスクワ放送so.(*)
キリル・コンドラシン指揮
モスクワso.(+)
エフゲニー・マリーニン(P;#)
 録音:1973年(*)/1959年(+)/1953年6月26日(#)。
 1928年ウクライナ生まれのシコルニコワは第1回ロン=ティボー国際コンクールで第1位に輝いたヴァイオリニスト。受賞後はロシア国内だけでなく世界的に活動の場を広げ、1958年には初来日も果たした。1983年オーストラリアに亡命後、インディアナ大学で後進の指導にあたっている。これは彼女の姿をとらえたほとんど唯一のアルバムで、ヴァイオリン好きは目が離せないもの。協奏曲でバックを務める二人の指揮者にも注目。また、ロン=ティボー・コンクール入賞直後にパリで行われたリサイタルからのドキュメントが聴けるのも価値あるポイント。
オイストラフ・コレクション Vol.12
 アルノ・ババジャニヤン:ピアノ三重奏曲 嬰へ短調(*)
 スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15(+)
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調(#)
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
スヴャトスラフ・
 クヌシェヴィツキー(Vc)
アルノ・ババジャニヤン(P;*)
レフ・オボーリン(P;+/#)
 録音:1953年(*)/1950年(+)/1952年(#)。原盤:Melodiya。
 1950年代、絶頂期のオイストラフの特徴である「プラスティック・トーン」と評されたツルツルとした音色と、鉄壁のアンサンブルで聴くラヴェルは個性的かつ魅力的。ババジャニヤンは、やはり同じアルメニアのハチャトゥリヤンばりに、民族色たっぷりでエキゾチックで濃厚にエネルギッシュな作風が持ち味。同時にまたすぐれたピアニストとしても知られ、ここでもオイストラフらと堂々と渡り合っている。
ジュリアン・オレフスキー Vol.1
 〜モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ・ヴァイオリン・ソナタ全集

   [第24番 ハ長調K.296/第25番 ト長調K.301/
    第26番 変ホ長調K.302/第27番 ハ長調K.303/
    第28番 ホ短調K.304/第29番 イ長調K.305/
    第30番 ニ長調K.306/第31番 変ロ長調K.372/
    第32番 ヘ長調K.376/第33番 ヘ長調K.377/
    第34番 変ロ長調K.378/第35番 ト長調K.379/
    第36番 変ホ長調K.380/第38番 ハ長調K.403/
    第40番 変ロ長調K.454/第41番 変ホ長調K.481/
    第42番 イ長調K.526/第43番 ヘ長調K.547/
    第4番 ト長調K.9/第11番 変ホ長調K.26/
    第12番 ト長調K.27/第13番 ハ長調K.28/
    第14番 ニ長調K.29/第15番ヘ長調K.30/
    第16番 変ロ長調K.31]/
 アンダンテとフーガ イ長調K.402(ソナタ第37番)/
 アンダンテとアレグロ ハ長調K.404(ソナタ第39番)/
 フランスの歌「羊飼いの娘セリメーヌ」
  による12の変奏曲 ト長調K.359/
 「泉のほとりで」による6つの変奏曲 ト短調K.360
ジュリアン・オレフスキー(Vn)
エステラ・ケルセンバウム(P)
 録音:1971年頃。
 オレフスキー(1826-1985)はウェストミンスターに録音があった人で、1959年と1965年には来日し、熱心なヴァイオリン・ファンには懐かしい名前。1965年には国内で録音も残し、その小品集は先頃キングからCD復刻された。 今回復刻されたのは一部初出を含む夫人ケルセンバウムとのモーツァルト。ほとんどは初CD化であり、持前の繊細な表現がモーツァルトの曲想にマッチした理想的演奏となっている。 なお、ソナタで一部省かれた曲は偽作等で、通常も全集録音には含まれないものが多い。
ロザリン・テューレック Vol.1
 J.S.バッハ:パルティータ BWV.825-830
ロザリン・テューレック(P)
 録音:1949、1950年。使用ソース;Allegro Red Vinyl LPs AL.18, AL.42, AL.63, AL.67。
 BBC LEGENDSの平均律全曲(BBCL-4109、4116)もロングセラー、グールドも自己への影響を認めたバッハの大権威テューレックのバッハ。パルティータでは1950年代にEMIに行った再録音が知られているが、こちらは40代のときのもの。貴重な初CD化。
プニーナ・サルツマン Vol.1
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K.456(*)/
  ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491(+)/
  ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478(#)
 パウル・ベン=ハイム(1897-1984):
  ピアノと管弦楽のための奇想曲(**)
 D.スカルラッティ:
  ソナタ L.230(++)/ソナタ L.250(++)
 フランク:交響的変奏曲(##)
 ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲 変ニ長調(***)
プニーナ・サルツマン(P)
デイヴィッド・
 シャローン指揮(*)
メンディ・ロダン指揮(+/##)
アナトール・
 フィストゥラーリ指揮(***)
エルサレムso.(*/##/***)、
イスラエル放送so.(+)
アマデウスSQ員(#)
カルロ・マリア・
 ジュリーニ指揮
イスラエルpo.(**)
 録音:1985年12月(*)/1970年10月20日(+)/1984年6月2日、エルサレム(#)/1960年12月12日(**)/1980年6月24日、エルサレム、YMCA(++)/1968年6月25日(##)/1977年12月6日(***)、すべてライヴ、 初出。ただし、演奏会記録からすると(**)の日付にはジュリーニはイスラエル・フィルと来日公演を行っており、(**)は同年9月か10月の演奏(これは記録にある)を12月に放送したのではないかと思われる。 Vol.2:DHR-7830、Vol.3:DHR-7840/41。
 サルツマンは1924年テル・アヴィヴに生まれ、演奏旅行でイスラエルに来たコルトーに注目され、戦前にパリへ招かれてコルトー自身やタリアフェロに師事、イスラエル出身で初めて世界的成功を収めたピアニスト。豪華共演陣にも注目で、特にジュリーニのベン=ハイム作品は、作曲家としてみても彼のディスク初レパートリー。
プニーナ・サルツマン Vol.2
 ブラームス:
  クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114(*)/
  クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 No.1/
  クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120 No.2
ヨナ・エトリンガー(Cl)
プニーナ・サルツマン(P)
ウジ・ディーゼル(Vc;*)
 録音:1975年4月20日、エルサレム、ライヴ。Vol.1:DHR-7829/30、Vol.3:DHR-7840/41。
 イスラエルを代表するピアニスト、サルツマンと、同地で活躍する仲間が組んだ録音。カユザクに師事したエトリンガー(1924-1981)の思いの他熱く濃厚な演奏に、 ジュリアード出身の知性派チェリストと端正なピアニストも一変して熱を帯びていくのがわかる。
ジュリアン・オレフスキー Vol.2
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
  &パルティータ BWV.1001-1006
ジュリアン・オレフスキー(Vn)
 録音:1953年頃。原盤:Westminster。
 オレフスキーの代表的録音だが、これが国内外初CD化となる。
DHR-7833

(2CD)
ダニール・シャフラン Vol.2
 バッハ:無伴奏チェロ組曲
 [第1番 BWV.1007(*)/第2番 BWV.1008(+)/
  第3番 BWV.1009(#)/
  第4番−第6番 BWV.1010-1012(**)]
ダニール・シャフラン(Vc)
 録音:1970年(*)/1973年(+)/1969年(#)/1974年(**)、以上モスクワ。原盤:Melodiya。
 ロストロポーヴィチと並ぶロシアの名手による、中古LP市場で数万円の値が付けられている録音のCD化。
ダニール・シャフラン Vol.3
 べートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
ダニール・シャフラン(Vc)
アントン・ギンズブルク(P)
録音:1973年。原盤:MELODIYA。おそらく韓国AULOSから、AMC-2016として出ている1971年とされる録音と同一。
 メロディア原盤の初CD化(代理店表記)。他のロシア系名手の誰とも似ていない、どこか独特の気品を漂わせた音楽が、いまだにファンの心を捉えて離さないシャフラン。 バッハの無伴奏(DHR-7833)と同じでこちらもアナログ盤の市場在庫が極端に稀少のため、当リリースはポイントを突いたもの。
ジュリアン・オレフスキー Vol.3
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲Op.8
         「和声と創意への試み」(全曲)
  (「四季」を含む)
ジュリアン・オレフスキー(Vn)
ヘルマン・シェルヘン指揮
ウィーン国立歌劇場o.
 録音:1954年頃。原盤:Westminster。
 アナログ・ファンには嬉しくも懐かしい、オレフスキーが残した録音がさらにDOREMIから復活。「四季」のみは海外盤で出ていたが、Op.8の全曲はこれが初復刻となる物で、 優雅で気品あるヴァイオリンはもちろん、シェルヘンの個性的な指揮も聴きもの。
プニーナ・サルツマン Vol.3
 バルトーク:ピアノ協奏曲第3番(*)
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第3番(#)
 マルク・ラヴリ(1903-1967):ピアノ協奏曲第1番(+)
 ベン=ハイム:ピアノ協奏曲(1949)(**)
 ショパン:
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ(##)
 ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲(++)
プニーナ・サルツマン(P)
ポール・パレー指揮(*)
ズービン・メータ指揮(+)
イスラエルpo.(*/+)
ローレンス・フォスター指揮(#)
ハンス・フォンク指揮(**)
ネヴィル・マリナー指揮(##)
メンディ・ロダン指揮(++)
イェルサレムso.(#/**/##/++)
 録音:1971年11月29日(*)/1988年9月10日(#)/1984年3月18日(+)/1983年3月10日(**)/1979年1月17日(##)/1973年6月26日(++)。すべてライヴ。Vol.1:DHR-7829/30、Vol.2:DHR-7830。
 Vol.1に続き、イスラエルの大家サルツマンが弾く協奏曲ライヴ集。40代後半から60代半ばにかけて行われた演奏の数々は、神童をコルトーに認められて以来の華々しい経歴に比して録音が少ないことを考えると、 たいへん貴重なもの。15歳でデビューを果たした折の共演者パレーをはじめ、メータといったおなじみの顔ぶれがアルバムに花を添えている。 また、ラトヴィアに生まれグラズノフに教えを受けたイスラエルの作曲家ラヴリや、ベン=ハイムによる珍しい作品が聴けるという点でも貴重。
モニク・ド・ラ・ブルショルリ Vol.1
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第20番 ニ短調K.466(*)/
  ピアノ協奏曲第23番 イ長調K.488(*)
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(#)
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43(+)
 フランク:交響的変奏曲(+)  D.スカルラッティ/タウジヒ編:
  パストラル(ソナタ ニ短調K.9 L.413)(**)/
  カプリッチョ(ソナタ ホ長調K.20 L.375)(**)
 ハイドン:ピアノ・ソナタ ホ短調Hob.XVI-34(**)
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P)
ベルンハルト・パウムガルトナー指揮(*)
ザルツブルク・モーツァルテウム・
 カメラータ・アカデミカ(*)
ヤーノシュ・フェレンチク指揮(#)
ブダペスト国立po.(#)
ジョネル・ペルレア指揮(+)
コンセール・コロンヌo.(+)
 録音:1963年(*)/1966年1月14日、ハンブルク、ライヴ(#)/1956年(+)/1947年10月、78回転盤復刻(**)。全て初CD化となる貴重な音源。
 幻のピアニスト、ブルショルリ(1915-1972)のCD復刻はINAやGREENDOORから、ようやく最近始まったばかりだが、DOREMIから本命盤ともいえるアイテムの登場。パリに生まれた彼女は、イヴ・ナットを教えコンサート・ピアニストでもあった母の手ほどきを受けたのち、13歳で入学したパリ音楽院ではイシドール・フィリップやコルトーらに師事して15歳でプルミエ・プリを獲得、1937年の第3回ショパン・コンクールでは第7位に入賞した(この年の上位入賞には、ザーク、タマルキナ、マウツジンスキ[マルクジンスキ]、ヤンボル、ピヒト=アクセンフェルトら、ピアノ・マニアにはお馴染みの顔ぶれがずらりと並んでいる)。その後、ヨーロッパ、アメリカなど世界的に活躍、カラヤン、ミュンシュ、セル、バーンスタイン、チェリビダッケ、ヨッフム、アンセルメ、ジョルジェスクなど錚々たる指揮者やヴァイオリニストのジネット・ヌヴーとの共演も行ったが、1966年にルーマニアで交通事故にあってコンサートから引退を余儀なくされてしまった。
 現役時代の共演陣を見てもその人気と実力が伺えるが、2005年頃までは全くCDも発売されず、LP愛好家の一部を除いてその実力は忘れられていた。そんな中、未CD化だったモーツァルト、ラフマニノフなど代表的な録音を復刻とはDOREMIらしいつぼを心得たリリース、さらにVol.1ということで続編にも期待したい所。
カザルス指揮あり、レスリー・パーナス
 ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102(*)
 ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」(+)
 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲(#)
レスリー・パーナス(Vc)
ユーディ・メニューイン(Vn;*)
パブロ・カザルス指揮
カザルス・フェスティバルo.(*)
アンタール・ドラティ指揮NDRso.(+)
ジェルヴェーズ・ド・ペイエ指揮
ロンドン・
 モーツァルト・プレイヤーズ(#)
 録音:1969年5月29日、プエルト・リコ(*)、1975年1月13日(+)、1976年(#)、ライヴ。
 アメリカのチェリスト、パーナスはピアティゴルスキーに師事し、1962年第2回チャイコフスキー・コンクール第2位入賞。1990、1995年には同コンクールは審査員を務めた。カザルスとのつながりはたいへん深く、1955年から1969年までプラド、プエルト・リコにおけるカザルス・フェスティバル管の首席奏者を務めた。同じく音楽祭の常連シュナイダーやゼルキンとの室内楽での深みある響きは今なお忘れ難い。このブラームスは、その音楽祭でのライヴ。敬愛する師のもと、メニューインと熱いやりとりは聴き応え満点。
コーガン&ギレリス〜ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
 [第5番「春」/第9番「クロイツェル」/第3番]
レオニード・コーガン(Vn)
エミール・ギレリス(P)
 録音:1964年3月29日、レニングラード。ライヴ。以前Tri-M(旧DML)から国内盤CDが出ていた物だが、現在は廃盤になっている。
 コーガン、ギレリスお互いに唯一無二の共演となるライヴ。プログラムも素晴らしく、名手同士の顔合わせで聴く、個性的で堂々たるベートーヴェン。クロイツェル第1楽章での丁丁発止のやりとりは聞きもの。
初CD化、チアーニのベートーヴェン「ピアノ協奏曲」
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調Op.15(*)/
  ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(#)
ディノ・チアーニ(P)
ブルーノ・バルトレッティ指揮(*)
ヴィットリオ・グイ指揮(#)
トリノRAIso.(*/#)
 録音:1973年(*)/1970年(+)、以上トリノ。ステレオ・ライヴ。ROCOCOからLPが発売されていた演奏だが、今回が初CD化。
 夭折の天才、チアーニによるベートーヴェン・ライヴは、MYTOからアバドとの共演による協奏曲の第1番と第4番(1MCD-033.282;第4番はチアーニ唯一の録音)が発売され、DYNAMICからもピアノ・ソナタ全集(CDS-432)が出るなど、近年リリースに勢いがあるが、今回は初CD化となる2曲が登場。第1番は前出アバドとの共演にも含まれていたが、第3番はこれがチアーニ唯一の録音で貴重。また、この第3番で伴奏を務めるグイは当時84歳か85歳で(彼は90歳まで存命だった)、この名オペラ指揮者晩年の記録としても重要な物だろう。DYNAMICから発売されたモーツァルトの協奏曲集(CDS-452)に続くチアーニの話題盤が登場だ。
パウル・クレツキ&イスラエル・フィル、
 初CD化のマーラー

 マーラー:
  交響曲第1番 ニ長調「巨人」/
  交響曲第9番 ニ長調
パウル・クレツキ指揮
イスラエルpo.
 録音:1954年4月-5月、モノラル。原盤:EMI。
 ポーランド生まれのパウル・クレツキ(1900-1973)といえばEMIに残した一連の録音からもマーラーのスペシャリストとして記憶される。ステレオ録音の、ウィーン・フィルとの「巨人」(1961年)、フィルハーモニアとの第4番(1957年)、第5番のアダージェット(1959年)、「大地の歌」(1959年)がすでにCD化されているが、このたびイスラエル・フィルとの第1番と第9番(ただし元録音自体、第2楽章にカットがある)が復刻される。特に第9番は、1952年のホーレンシュタイン盤(VOX)に続く、世界2つ目の同曲スタジオ録音となった物(ライヴでは有名な1938年のワルター盤や1950年のシェルヘン盤がある)。
 1936年に名ヴァイオリニスト、フーベルマンによりパレスチナ管弦楽団として創設され、1948年の改称を経て、世界有数のオケとして今日に至るイスラエル・フィルは、のちのバーンスタインやメータとも優れた演奏を聴かせていた。このオケがマーラーに寄せる共感は特別なもので、このクレツキ盤でも美しい弦を基調とし、濃厚な音楽を作り上げている。
プニーナ・ザルツマン Vol.4
 ブラームス:ピアノ五重奏曲 へ短調(*)
 シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調(+)
プニーナ・ザルツマン(P)
テルアヴィヴSQ
 録音:1974年11月10日、ライヴ(*)/1983年12月22日、ライヴ(+)。
 完全初出。イスラエルきっての名手ザルツマンの貴重な演奏。ピアノ・パートの充実で聴き応え満点。
ダニール・シャフラン Vol.4
 J.S.バッハ:チェロ・ソナタ集

 第1番 ト長調 BWV.1027(*)/
 第2番 ニ長調 BWV.1028(*)/
 第3番 ト短調 BWV.1029(*)/
 アダージョ BWV.564(ジロティ&カザルス編曲)(+)
ダニール・シャフラン(Vc)
アンドレイ・
 ヴォルコンスキー(Cemb;*)
ニナ・ムシニャン(P;+)
 録音:1968年、ステレオ(*)/1953年、モノラル(+)。
 無伴奏(DHR-7833)に続くシャフランのバッハ。今回もすべてメロディア録音の復刻。別レーベルの復刻もあるが、聴き比べも含めてCD化はマニアには朗報。ヴォルコンスキーはロシアの前衛作曲家だが、1960年代に突如古楽に目覚め、オリジナル楽器による演奏団体マドリガルを結成し、古楽の復興に力を注いだ。
DHR-7854

(2CD+1DVD)
3CD価格
セゴビアとその同時代人たち Vol.10〜セゴビア&レイ・デ・ラ・トーレ
 [CD]
 ターレガ:前奏曲第1-11番/オレムスの哀歌/涙/
  アルハンブラの思い出/アデリータ/マリエータ/
  メヌエット/マズルカ
 ソル:練習曲第1-4,6,8-11,13,14,16,20番/
  ソナタ ハ長調 Op.22/
  「魔笛」による序奏、主題と変奏曲 Op.9/
  メヌエット Op.11〜[ニ長調/イ長調]/
  練習曲(ロ短調)Op.35 No.2/同 変ロ長調 Op.29 No.1/
  同イ長調 Op.6 No.6
レイ・デ・ラ・トーレ(G)
 [CD]
 ソル:序奏とアレグロ(大独奏曲)Op.14/
  メヌエット イ長調&ホ長調/
  4つの練習曲[イ長調/ト長調/変ロ長調/イ長調]
 ターレガ:華麗な練習曲/マリエータ(メヌエット)/
  前奏曲第5番/同第2番/マリア(ガヴォット)/
   マズルカ ト長調/アデリータ(マズルカ)/
  アラビア奇想曲/アルハンブラの思い出
アンドレス・セゴビア(G)
 [DVD]
 ソル:「魔笛」の主題による変奏曲(*)
 ロベール・ド・ヴィゼー:組曲 ニ短調〜3曲(*)
 ファリャ:讃歌「ドビュッシーの墓碑銘のために」(*)
 フラメンコ曲:タランタ(+)/ブレリア、ソレア(+)
 ルイス・ミラン:パヴァーヌ(#)
 ソル:練習曲 ロ短調(#)
 トゥリーナ:ファンダンギーリョ(#)
 アルベニス:アストゥーリアス(伝説)(#)
 ヴィラ=ロボス:ショーロス第1番(#)/練習曲第11番(#)
レイ・デ・ラ・トーレ(G;*/#)
カルロス・モントーヤ(G;+)
 収録:1957年(*)/1962年(+/#)。DVD:NTSC, ALL Region。
 レイ・デ・ラ・トーレは1917年キューバに生まれリョベートに師事、1959年にアランフェス協奏曲の北米初演を行ったことでも知られる。このアルバムには彼が1945-1950年に行ったLP録音のすべてと、「ギターの神様」セゴビアの貴重な1955年米デッカ録音が収められている。なかでも、ターレガの高弟リョベートに学んだ、いわば直系のラ・トーレの奏でるアルハンブラほかの数曲は絶品。しかしなんといっても今回はDVD が付いている点が見逃せない。いずれもTV用映像で、ギター・ファンは必見。
モニク・ド・ラ・ブルショルリ Vol.2
 チャイコフスキー:
  ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23(*)
 ブラームス:
  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83(#)
 サン=サーンス:
  ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103「エジプト風」(+)/
  トッカータ ヘ長調 Op.111-6(**)
 ショパン:
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60(##)/
  アンダンテ・スピアナートと
   華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22(##)
 シマノフスキ:主題と変奏曲 変ロ短調 Op.3(++)
 ブラームス:ワルツ 嬰ハ長調 Op.39-2(***)/
        ワルツ ホ長調 Op.39-6(***)
 ハイドン:ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34(**)
モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P)
ルドルフ・モラルト指揮(*)
ロルフ・ラインハルト指揮(#)
ウィーン・プロ・ムジカo.(*/#)
ルイ・ド・フロマン指揮(+)
ルクセンブルク放送o.(+)
 録音:1952年(*)/1953年(#)/1963年11月7日(+)/1951年11月17日(**)/1951年12月14日(##)/1956年(++)/1951年11月14日(***)。
 ピアノ・ファンの間では復刻が待たれながら、なぜか数えるほどしかCDが存在しないという状態が続くフランスの名手モニク・ド・ラ・ブルショルリ。反響を呼んだ第1集(DHR-7842)に続いて、またもやDOREMIからリリースされる。彼女の代表的録音に数えられるVOX音源によるチャイコフスキーの協奏曲など、すでに他からも復刻されているものも含まれるものの、これだけまとめて聴けるのはやはり嬉しいところ。
 モニク・ド・ラ・ブルショルリ:1915年パリに生まれる。イヴ・ナットを教えた母の手ほどきを受けたのちに、13歳で入学したパリ音楽院ではイシドール・フィリップ、アルレッド・コルトーに師事。1937年第3回ショパン・コンクール第7位ほか数々のコンクールに入賞。以後、世界的に活躍しながら、1966年にルーマニアでの交通事故を最後にコンサートからの引退を余儀なくされた、まぼろしのピアニスト。
プニーナ・サルツマン Vol.5〜ショパン・リサイタル
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35(*)/
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58(+)/
  アンダンテ・スピアナートと
   華麗なる大ポロネーズ Op.22(#)/
  幻想曲 ヘ短調 Op.49(**)/
  ワルツ 変ト長調 Op.70 No.1(**)
プニーナ・サルツマン(P)
 録音:1979年6月6日(*)/1975年10月15日(+)/1983年12月17日(#)/1975年5月15日、エルサレム(**)/1967年11月14日、テル・アヴィヴ(++)/すべてライヴ。
 第5集を迎えて初のリサイタル・アルバムは、すべて完全初出の貴重なショパン。1924年生まれコルトー、タリアフェロに師事したイスラエル初の国際的ピアニスト、サルツマン(ザルツマン)の魅力を明らかにする注目の内容。
ジュリアン・オレフスキー Vol.4〜
 クライスラーほか:ヴァイオリン愛奏曲集

 クライスラー:ロマンス Op.4(*)/同(+)/
  ウィーン奇想曲Op.2(+)/中国の太鼓(+)/愛の悲しみ(*)/
  同(+)/美しきロスマリン(+)/
  ベートーヴェンの主題によるロンディーノ(*)/同(+)/
  前奏曲とアレグロ(プニャーニのスタイルによる)(+)/
  シシリエンヌとリゴードン(フランクールの様式による)(+)/
  才たけた貴婦人(クープランのスタイルによる)(+)
 モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261(*)
 ディニク:ホラ・スタッカート(#)
 エルガー:気まぐれ女Op.17(#)
 ブランドル/クライスラー編曲:オールド・リフレイン(+)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ/ハイフェッツ編曲:タンゴ(*)
 アルベニス/クライスラー編:マラゲーニャ Op.71 No.6(*)
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品(*)
 ノヴァーチェク:常動曲(*)
ジュリアン・オレフスキー(Vn)
エステラ・ケルセンバウム(P;*)
ヴォルフガング・ロゼー(P;+)
A.ロドリゲス・デ・メンドーサ(P;#)
 録音:1938年(*)/1954年5月(+)/1965年10月(#)。
 オレフスキーのドレミ第4弾は定番クライスラーの小品集。夫人ケルセンバウムとの1665年録音は2度目の来日の折、キングレコード収録によるもの。先に国内でもCD化されているが、今回のアルバムでは「愛の喜び」「愛の悲しみ」などいくつかのナンバーで1954年録音との比較が楽しめて、ファンには興味の尽きない作りとなっている。
DHR-7864

(6CD)
5.5CD価格
リヒテル Vol.10〜幻の1960年、カーネギー・ホール・リサイタル
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 Op.2 No.3/同第9番 ホ長調 Op.14 No.1/
  同第22番 ヘ長調 Op.54 〔10月19日〕
  同第7番 ニ長調 Op.10 No.3 〔10月28日〕
  同第23番 へ短調 Op.57/同第12番 変イ長調 Op.26 〔10月19日〕
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番 ハ長調 Hob.XVI:50 〔10月25日〕
 シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899 No.4 〔10月19日〕
 プロコフィエフ:
  ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82/田園風ソナチネ ハ長調 Op.59 No.3/
  風景 Op.59 No.2/思考 Op.62 No.3/ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84
   〔10月23日〕
  「シンデレラ」Op.95〜ガヴォット 〔10月23日〕
  「シンデレラ」Op.95〜ガヴォット 〔10月28日〕(*)
 ドビュッシー:
  ベルガマスク組曲/映像 第1集/喜びの島/映像第2集〜葉ずえを渡る鐘の音/
  前奏曲集第1巻〜[野を渡る風/アナカプリの丘] 〔10月25日〕
 ラヴェル:「鏡」〜悲しい鳥 〔10月28日〕
 同:亡き王女のためのパヴァーヌ/水の戯れ 〔1960年10月30日〕
 シューマン:
  ノヴェレッテ Op.21 Nos.1, 2. 8 〔10月25日〕
  幻想曲 ハ長調 Op.17 〔10月30日〕
  幻想小曲集 Op.12〜飛翔 〔10月19日〕
 ショパン:
  スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54 〔10月30日〕
  マズルカ第15番 ハ長調 Op.24 No.2/
  練習曲 ホ長調 Op.10 No.3「別れの曲」
   〔10月28日〕
  同 ハ長調 Op.10 No.1 〔10月19日〕
 ラフマニノフ:
  前奏曲集 Op.23 Nos.1,2,8/同 Op.32 Nos.1,2,6,7,9,10,12 〔10月28日〕
  同 Op.23 Nos.4,5 〔10月23日〕
  同 Op.32 No.12/同 Op.23 No.7 〔10月30日〕
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 嬰ヘ長調 Op.53 〔10月30日〕

スヴャトスラフ・リヒテル(P)

 録音:1960年〔月日〕、ニューヨーク、カーネギー・ホール、ライヴ、ステレオとクレジットされている。(*)は今回が初出と思われる音源。残りは全て初CD化。
 LPはCBSや日本のCBS/SONYから一旦発売されたものの、リヒテルが再発を拒み、これまで全くCD化されていなかった幻の1960年カーネギー・ホール・リサイタルが一挙登場!! この年はリヒテルが念願のアメリカ・デビューを果たした重要な年で、9月までは東欧、ロシア、北欧と巡り、10月から12月にかけてシカゴを皮切りに北米ツアーを行っている。そのアメリカ・デビューの目玉ともいえるのが、5日間に渡り「クラシックの殿堂」カーネギー・ホールで行われたリサイタル。謎のヴェールに包まれていた「ピアノの巨人」が、いままさにセンセーションを巻き起こすリアルな感触。こうしてまとめて聴けるのは大変嬉しい。アンコールを含めほぼ完全な形で網羅している上、すべてステレオとされているのは(LP発売時はモノラルでは無かっただろうか?)大きなポイントだ。
プニーナ・サルツマン Vol.6
 モーツァルト:
  クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498
   「ケーゲルシュタット・トリオ」(*)/
  ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K.449(#)/
  ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331(+)
 バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとピアノのための
      ソナタ ト長調 BWV.1027(**)
 リスト:
  コンソレーション第3番(##)/
  ハンガリー狂詩曲第12番(++)
  ハンガリー幻想曲(***)/葬送曲(###)
 バッハ(リスト編):
  前奏曲とフーガ イ短調BWV.543(+++)
 ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」(****)/
       アンダルーサ(####)
プニーナ・サルツマン(P)
ヨナ・エトリンガー(Cl;*)
ダニエル・ベンヤミニ(Va;*)
ノアム・シェリフ指揮(#)
イスラエル・キブツso.(#)
ダニエル・ベンヤミニ(Va;**)
ゲオルク・ジンガー指揮(###)
メンディ・ロダン指揮(****)
イェルサレムso.(###/****)
 録音:1975年12月31日、テル・アヴィヴ、マン・オーディトリウム(*)/1978年6月25日、イェルサレム・ハーン(#)/1968年6月24日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(+)/1960年10月29日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(**)/1979年6月10日、イェルサレム・ハーン(##/###)/1967年11月、テル・アヴィヴ(++)/1978年11月7日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(***)/1980年6月24日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(+++)/1975年12月7日、イェルサレム、シアター(****)/1971年12月22、24日、イェルサレム、YMCAオーディトリウム(####)、以上ライヴ。
 コルトーやタリアフェロに師事した、イスラエルの世界的名手プニーナ・サルツマンのアルバムもついに第6集。すべてここでしか聴けない貴重なライヴで、ソロはもちろん、ペン=ハイム、ブラッハー、マルケヴィチに師事した作曲家・指揮者シェリフなど共演者にも注目。
リヒテルの初ディスク・レパートリーあり、
 スヴャトスラフ・リヒテル・アーカイヴズ Vol.11
  〜協奏曲集、指揮は全てマゼール!

 バッハ:ピアノ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV.1056(*)
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調Op.15(#)
 プロコフィエフ:
  ピアノ協奏曲第5番 ト長調 Op.55(+)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
ロリン・マゼール指揮
フランス国立放送o.(*/#)、
フランス国立o.(+)
 録音:1964年5月12日(*/#)/1967年4月18日(+)、以上パリ、ライヴ。全て初出音源で、(*)はリヒテルの初ディスク・レパートリー作品。
 キャリア絶頂期のリヒテルが、若き日のマゼールと組んだ協奏曲ライヴ集。まず、同じマゼールとのスタジオ盤(1970年)でも有名なプロコフィエフ。3年前のこの出会いあればこそと思わせる屈指の聴きもの。ほかにミュンシュとのスタジオ盤(1960年)や、エッシェンバッハとのライヴ(1888年)ほかを数える得意のベートーヴェン。さらにはいつもの第1番でなく、第 5番というのが貴重なバッハ。いずれも巨人の豪腕と切り込み鋭い指揮者のぶつかり合いがなんとも異色でスリル満点。
DHR-7874/9

(6CD)
5CD価格
リカルド・オドノポゾフ Vol.1
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77[カール・バンベルガー指揮フランクフルト・オペラo./1954年頃]
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26[ワルター・ゲール指揮オランダpo./1953年頃]
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調[レオニード・ハンブロ(P)/1952年頃]
 パガニーニ(コハンスキ編):ラ・カンパネッラ[ワレンティン・パヴロフスキー(P)/1945年頃]
 サラサーテ:ハバネラ Op.21-2[グリゴリー・アッシュマン(P)/1947年]
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1954年頃]
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7[パウル・ヒュぺルツ指揮ユトレヒトso./1950年頃]
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1955年頃]
 サラサーテ:マラゲーニャ Op.21-1[グリゴリー・アッシュマン(P)/1947年]
 ノヴァーチェク:常動曲 Op.5-4[オットー・ヘルツ(P)/1946年]
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1955年頃]
 グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82/ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
  [ワルター・ゲール指揮パリ交響楽協会so./1953年頃]
 サン=サーンス:ハバネラ Op.83[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1955年頃]
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調[1951年頃]
 プロコフィエフ(D.J.グリュネス編):ピーターと狼〜主題とプロセッショナル
  [ワレンティン・パヴロフスキー(P)/1945年]
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1954年頃]
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35[ワルター・ゲール指揮オランダpo./1952年頃]
 ショーソン:詩曲 Op.25[ジャンフランコ・リヴォリ指揮ジュネーヴ放送so./1955年頃]
 ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌[オットー・ヘルツ(P)/1946年]
 ヴィターリ:シャコンヌ ト短調[ハインツ・ウェールレ(Org)/1950年頃]
 バッハ:シャコンヌ[1952年頃]
 バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV.1042[ワルター・ゲール指揮オランダpo./1952年頃]
 ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 Op.56
  [シュテファン・アウバー(Vc) アンへリカ・モラレス(P)
   フェリックス・ワインガルトナー指揮ウィーンpo./1937年10月]
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 RV.31[レオ・ロスタル(Vc) べンジャミン・オレン(Cemb)]
                            ハインツ・ウェールレ(Org)/1950年頃]
 ラロ:スペイン交響曲 Op.21[ワルター・ゲール指揮ユトレヒトso./1951年頃]
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19[ハインリヒ・ホルライザー指揮チューリヒ放送so./1957年頃]
 ヴィラ=ロボス:ヴァイオリン・ソナタ第3番[レオニード・ハンブロ(P)/1952年頃]
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 RV.21
  [レオ・ロスタル(Vc) べンジャミン・オレン(Cemb) ハインツ・ウェールレ(Org)/1950年頃]
以上、リカルド・オドノポゾフ(Vn)
 リカルド・オドノポゾフ(1914-2004)はロシア人の両親のもとアルゼンチンで生まれ、同地でアウアー門下のアーロン・クラッセに師事。1927年にベルリン高等音楽院に入学し、ルドルフ・デマンとカール・フレッシュに学ぶ。つまり、ロシア派、ドイツ派、フランコ=ベルギー派のヴァイオリン奏法が、彼の中で統合されているのである。1932年にウィーン国際音楽コンクールに優勝。1934年から1938年までウィーン・フィルのコンサートマスター。コンサートマスター時代の録音にワインガルトナーとのベートーヴェン:トリプル・コンチェルトがある(当セットに収録)。1937年にはブリュッセルで開催された第1回イザイ・コンクール(現エリザベート王妃国際コンクール)に参加。大本命と言われたダヴイッド・オイストラフをおびやかす第2位に入賞した。第2次大戦中はアメリカに渡り、1944年にカーネギーホール・デビュー。1956年からウィーンに戻り、ウィーン音楽大学の教授として後進の指導にあたりながら、演奏活動をつづけた。1963年初来日。
 「コンサートホール社は1950〜60年代に数多くのLPを制作したメールオーダーの会社で、ヴァイオリン・レパートリーの多くはオドノポゾフに割り当てられた。一般発売されなかったため広くは注目されなかったが、その演奏はゆとりあるテクニックを背景としたオーソドックスな正攻法。音色はうつくしく冴え、解釈は新奇に走らぬヨーロッパの伝統を感じさせるもので、心ある愛好家の中で注目され、愛蔵されてきた。いままでポツポツと復刻盤が出ていたが、これだけまとめてCD化されるのは初めてなので、オドノポゾフの再評価を問う注目の一組と言えるだろう。」(音楽評論家 芳岡正樹)
リヒテル Vol.12〜
 1958年ブダペスト & 1986年高崎ブラームス・ライヴ集

 ブラームス:
  ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34(*)
  幻想曲集Op.116 より (#)
   [第3曲「カプリッチョ ト短調」/
    第5曲「間奏曲 ホ短調」/
    第6曲「間奏曲 ホ長調」/
    第7曲「カプリッチョ ニ短調」]/

  パガニーニの主題による変奏曲 Op.35(+)
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
タートライSQ(*)
[ヴィルモシュ・タートライ
 ミハーイ・スーチュ
 ジェルジ・コンラート
 エデ・バンダ]
 録音:1958年2月13日、ブダペスト、アカデミー・オブ・ミュージック、ライヴ(*)/1992年4月11日、イタリア、チェゼーナ、ライヴ(#)/1986年10月16日、高崎、音楽センター、ライヴ(+)。
 同じ年にボロディン・カルテットとも録音を残しているピアノ五重奏は、2月9日から17日にかけて7回にわたって行なわれたブダペスト公演でのもの。1950年代、絶頂期のリヒテルとハイドンの全集録音で知られるタートライとの熱のこもった演奏が楽しめる。
 (#)は当日最後のプログラムであった後期ピアノ曲。ブラームス晩年の境地を投影した瞑想的な世界が、巨匠の手によってじつに味わい深く再現されている。これを受けて、そのままアンコールでもブラームスのOps.118 と119 からの数曲が取り上げられた。
 (+)は亡くなる10年ほど前の高崎公演から。この年の日本公演は9月18日の上越市に始まり10月21日の長野まで全14回、ソロ・リサイタルのほか、カガン、グートマン、バシュメットとの共演も含む大掛かりなものだった。この曲は1988年ライヴ(PHILIPS)とほとんど同傾向で、ともに思索的でさえあり、かつての強く重い打鍵に円熟の味わいを加えている。ちなみに当日は、ほかにハイドンのソナタ2曲(第48番と第52番)、シューマンの「パガニーニのカプリースによる6つの演奏会練習曲 Op.10」からの3曲も弾いている。
 2007/2追記:当初上記(#)の代りに、シューマン「パガニーニのカプリースによる6つの演奏会練習曲 Op.10」からの3曲(1986年10月16日)が含まれているとされておりましたが、レーベルの制作上の都合により上記へ変更となります。何卒御了承下さい。
DHR-7883/5

(5CD)
3CD価格
CD2枚分曲目追加!
 追悼〜プニーナ・サルツマン Vol.7

 シューマン:
  謝肉祭 Op.9(*)/アラベスクOp.18(*)SUP
  子供の情景 Op.15(#)
 ドビュッシー:喜びの島(+)
 ラヴェル:ソナチネ(+)/道化師の朝の歌(+)
 ショパン:
  マズルカ集
  [ヘ短調Op.63-2(**)/嬰ハ短調Op.63-3(**)/
   ヘ短調Op.7-3(**)/ト長調Op.67-1(##)/
   ト短調Op.67-2(##)/ハ長調Op.67-3(##)/
   イ短調Op.67-4(##)/嬰ハ短調Op.30-4(**)]/
  夜想曲 ハ短調Op.48-1 (**)SUP/
  前奏曲 ホ短調Op.28-4(++)SUP/
  舟歌嬰 ヘ長調Op.60(***)SUP/
  ワルツ 変イ長調Op.34-1(***)SUP
 フォーレ:夜想曲 変ニ長調Op.63-6(+)SUP
 ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番
  変ホ長調Op.120-2(###)SUP
 ベートーヴェン:
  ピアノと管楽のための
   五重奏曲 変ホ長調 Op.16(+++)/
  ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 Op.11
   「街の歌」(****)/
  チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69(####)
 C.P.E.バッハ:4つのソナタWq.92 (++++)SUP
 グリンカ:悲愴三重奏曲 ニ短調(****)
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調(*****)
 ファリャ:スペイン民