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マイナー・レーベル
2021年10月新譜情報


・国内盤マイナー・レーベル
・輸入盤マイナー・レーベル
・輸入盤 歴史的アイテム
・映像アイテム
・高音質アイテム


輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。




国内マイナー・レーベル




アクースティカ

PPCA-624
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\2750(税抜\2500)
J.S.バッハ:パルティータ集 (Vol.1?)
 〔第1番 変ロ長調 BWV.825 /
  第2番 ハ短調 BWV.826 /第4番 ニ長調 BWV.828 〕
橋 望(P|使用楽器:
ベーゼンドルファー、モデル 275
 録音:2020年11月12日-14日、相模湖交流センター。バッハ演奏をライフワークにする高橋望。「ゴルトベルク変奏曲」、「平均律クラヴィーア曲集第1巻」に続く第3弾は、バッハのクラヴィーア組曲の最高峰「パルティータ・アルバム」。恩師ペーター・レーゼル譲りの自然体でピュアな演奏は、作曲家への畏敬の念に溢れ、その清々しい音色と軽やかな表現は、バッハ音楽に新鮮な躍動感を与えている。

アンシェル

ENCL-0004
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\3300(税抜\3000)
ロシアン・アルバム
 ショスタコーヴィチ(1906-75):チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40 (1934)
 プロコフィエフ(1891-1953):チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119 (1947-49)
 カレン・ハチャトゥリアン(1920-2011):チェロ・ソナタ(1966)
  デュオ・フェイギン[ドミトリー・フェイギン(Vc) 新見フェイギン浩子(P)]
 録音:2020年12月22日-25日、きらりふじみホール。『ドミトリー・ヴァレンティノヴィッチ・フェイギンと新見フェイギン浩子のデュオが、レニングラード(現サンクトペテルブルク)で開催された第1回ショスタコーヴィチ室内楽国際コンクールで、二人のショスタコーヴィチのソナタの演奏を聞いていたショスタコーヴィチ夫人が、特別にショスタコーヴィチ家族賞を彼らに授与したのは、1991年のことであった。高名なチェロ奏者ヴァレンティン・フェイギンの息子としてペレストロイカの波に乗って国内外で演奏活動を展開していたドミトリーは、ブタペスト、パリでの研鑽を経て90年にモスクワに登場し、ドレンスキー及びバシキーロフにピアノ、ヴァレンティン・フェイギンに室内楽を師事した浩子と早速にデュオを組み、この栄冠を勝ち取ったのであった。それからすでに30年が過ぎたかと思うと歴史の流れの速さに改めて驚かざるを得ない。ともかく91年といえば、その年の暮れに、ソ連の解体と独立国家共同体への移行がなされ、1922年に誕生したソ連の69年の歴史に、ピリオドが打たれるという大事件があった年だからだ。戦後を蝕んできた東西冷戦から解放されるということで、とくに文化面での交流に特別な展開があったからでもある。(中略)今回のフェイギン夫妻によるチェロとピアノのソナタ集は、二人の記念碑であるショスタコーヴィチの作品や、当時健在だったカレン・ハチャトゥリアンの代表作が収められていることもあって、往時の雰囲気を改めて思い出させる内容だ。同時に、チェロとピアノのソナタという領域に、ロシアの作曲家たちがいかに貢献してきたか、ということを改めて確認する機会を提供している内容だと思う。』(石田一志|ライナーノートより抜粋)

BIJIN CLASSICAL


東武レコーディングズ

 輸入盤ディストリビューターとして既におなじみの東武トレーディングが発売する国内盤自主レーベル。旧譜はこちらから
TBRCD-0112
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(CD+BOOK)
\2970(税抜\2700)
限定盤
初出、なんと近衛& NBC 響!!
 日出る国へ新世界≠謔閨`
  昭和十二年の日米同時生放送

 ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界より」(*)
 ヨハン・シュトラウス II /近衞編曲:
  喜歌劇「こうもり」組曲(#)
近衞秀麿指揮
NBC so.
 録音:1937年2月14日(#)、1937年2月16日(*)、ともに NBC 8H スタジオ|音源提供:アメリカ議会図書館 (Library of Congress) |トールケース仕様|菅野冬樹書下ろし・新書版100ページ・ドキュメンタリー付|協力:近衞音楽研究所、ウィスコンシン歴史協会 (Wisconsin Historical Society) 、 NBC ユニヴァーサル LLC 、Donald Meyer (Lake Forest college) 。 『近衞秀麿がNBC交響楽団を指揮していた!』『令和三年度(第76回)文化庁芸術祭参加作品』『演奏タイミング: 9:20, 12:03, 8:06, 11:42 + 6:39 』『※1937年2月16日、ニューヨークのNBC、8Hスタジオにおいて、オーケストラ音楽の日米同時生放送という画期的な演奏会が行われた。曲目はドヴォルザーク作曲の交響曲第9番「新世界」。オーケストラは“トスカニーニのオーケストラ”としてクラシック音楽ファンに知られるNBC交響楽団。指揮台に立ったのは前年1936年に日本の外務省より音楽特使として叙任された近衞秀麿(1898〜1973)。言うまでもなく、戦中に三度に渡って首相を務めた近衞文麿の実弟であり、日本でオーケストラを初めて作り、生涯に渡ってオーケストラ音楽の紹介に努めた大指揮者である。演奏会は大成功に終わった。そして近衞には全米各地の名門オーケストラに客演するツアーが約束された。しかし7月の日中戦争の勃発を引き金にした日米関係の悪化が近衞の指揮者としての運命を翻弄する。そして遂には全てが見果てぬ夢となってしまった……。『新世界』の演奏の二日前にも近衞はラジオ番組にも出演し、自ら編曲したヨハン・シュトラウスの喜歌劇『こうもり』組曲を指揮し放送している。これらの音源がアメリカ議会図書館で良好な音質で発見された!さらに近衞がNBC交響楽団に登壇するに至るコレスポンダンスも発見。近衞秀麿研究の第一人者である菅野冬樹による綿密な調査に基づく書下ろし原稿による重厚な新書版書籍付き。好事家にとってはなぜトスカニーニより先にNBC交響楽団と日本人指揮者が共演できたのか?そしてどういう演奏をしているのか?という興味が明らかになる。そして芸術と言えども時代背景とは不可分な関係であることを証明する正に戦争と音楽のドキュメント。』
TBRCD-0123/27
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(5CD)
\3850(税抜\3500)
限定盤
ピアノ4手による〜ベートーヴェン/
  フランツ・クサヴェル・シャルヴェンカ編曲:交響曲全集
 〔第1番 ハ長調 Op.21 /第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」/第2番 ニ長調 Op.36 /
  第5番 ハ短調 Op.67 「運命」/第4番 変ロ長調 Op.60 /第7番イ長調 Op.92 /
  第6番 ヘ長調 Op.68「田園」/第8番 ヘ長調 Op.93 /第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」〕

 ピアノデュオ・アナスタシア&リューボフ
  [アナスタシア・グロモグラソワ、リューボフ・グロモグラソワ(4手P)]
 録音:2021年8月、フォンダチオーネ・パオロ・グラッシ、マルティナ・フランカ、イタリア、セッション、 DDD |おそらく全集としては(2021年9月時点では第3番と第7番以外の各曲も?)当版による世界初録音。『※昨年(カデンツァ注:2020年)世界初のピアノ連弾によるチャイコフスキー:交響曲全集でセンセーションを巻き起こしたピアノデュオ、アナスタシア・リウボフ”の最新作。世界初の「ピアノ連弾によるベートーヴェン:交響曲全集」です。今回も「リモート・プロデュース、レコーディングシステム」でイタリア、マルティナ・フランカでスタジオ録音を成し遂げました。企画自体はかなり以前から決まっていたもののコロナ禍故に録音がままならず、この夏に一気に完了しました。曇りのないあらゆる角度から光を当てたような編曲で、ベートーヴェンのミニマリスト振りがはっきりします。そして緩余楽章の悲劇性や叙情性が強調されピアノ音楽としての楽しみもたっぷり。編曲者フランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924)は、ポーランド出身、ドイツで学び名を馳せたピアニスト、作曲家、編曲家。再評価も高まってきており、ピアノ音楽を愛好する方はご存じの超ロマンティックなピアノ協奏曲を4曲も書いております。かのマーラーも一目を置く存在で自らソリストとして協奏曲第1番を演奏。ニューヨークでは作曲家のソロでピアノ協奏曲第4番の伴奏を務めているほどです。それ故にこの編曲達もどこかにロマンティックに傾斜した風情(敢えて言うならショパンチックな)もあり、物思いにふける秋の夜長に相応しい音楽です。録音はチャイコフスキー同様、名手コジモ・ガロッパが担当。ピアノはスタインウェイ。』

ヴァリエテ 〔クアッドリーガ扱い〕

VA-09004
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\2300(税抜\2091)
鈴木陽子:作品集 Vol.6 〜鳥獣戯画
 〔 VII 「始まりの終わりは始まり」(ホルンとピアノのための)(2019) /
   I 「水遊び」(フルート、オーボエとピアノのための)(2018) /
   II 「賭弓」(フルート、クラリネットとファゴットのための)(2018) /
   III 「宴」(バスフルート〔フルート持替〕、ファゴット、ホルンとピアノのための)(2018) /
   IV「相撲」(オーボエ、クラリネットとファゴットのための)(2018) /
   V 「遊び」(木管五重奏のための)(2019) / VI 「法会」(六重奏のための)(2019) 〕

 中川賢一(P)指揮アンサンブル・ノマド
  [木ノ脇道元(Fl) 林 憲秀(Ob) 菊地秀夫(Cl) 塚原里江(Fg) 萩原顕彰(Hr)]
 録音:2019年10月23日、豊洲シビックセンターホール、すべて初演時、ライヴ。2017年「吹・擦・打」(鈴木陽子作品集 Vol.4)、2018年「砂漠の向こうから」(鈴木陽子作品集 Vol.5 [VA-09003])に続き、作曲家鈴木陽子による新作「鳥獣戯画」が発売される。高山寺の絵巻物「鳥獣人物戯画」を題材に取り、木管楽器群とピアノによって織り成される音の絵巻物。7つの連作曲集。2019年10月鈴木陽子作品展 Vol.13のコンサート初演のライヴ収録音源。演奏はアンサンブル・ノマドによる物。

299 MUSIC

 合同会社 録音研究室 [Recording Laboratory, LLC.] (レック・ラボ)が擁するレーベル。
NIKU-9038
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\3080(税抜\2800)
街の衣のいちまい下の虹は蛇だ〜
  篠田昌伸
(1976-):現代合唱作品集〔全作テキスト:野村喜和夫〕
 混声合唱のための「平安ステークス」(2009) (*) /女声アンサンブルのための「この世の果ての代数学」(2017) (#) /
 ソロヴォイス、声楽アンサンブル、超歌唱アンサンブルのための「街の衣のいちまい下の虹は蛇だ」(2006) (+)

 西川竜太指揮(*/#/+) 混成合唱団「空」(*)、女声合唱団「暁」(#)
 巻上公一(超歌唱家;+) ヴォクスマーナ〔声楽アンサンブル〕(+)
  Just Composed 2006 in Yokohama 公募参加者による超歌唱アンサンブル(+)
 録音:2020年1月5日、8月2日、9日、コピスみよし(*/#) /2006年12月8日、横浜みなとみらい・小ホール、ライヴ(+)。従来の現代音楽と現代詩のコラボレーションにおいて、詩の言葉は声楽的要素に還元されてしまうことが多かったが、この作品集では、詩のテキストが、その構造性やダイナミズムともども、精妙な作曲の技法を通して、躍動と陶酔の合唱曲へと生まれ変わっている。音楽と詩と、対等に渉りあう声の祝祭がここに開かれる。
NIKU-9037
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\3080(税抜\2800)
ピスカ・ピスカ〜ニーノ・ニーナ、パーカッション&マリンバ・デュオ作品集
 兼松衆:ピスカ・ピスカ(2020) / アヴネル・ドルマン:ウダクレップ・アクブラド(2003)
 アンドルー・ヨーク:三千院(2020) / イゴール・レスニク:ニ・ノ・ニ・ナ(2015)
 イヴァン・トレヴィーノ:キャッチング・シャドウズ(2013) / 小野史敬:「時」の彫刻(2020)
 アンダース・コペル:トッカータ(1995) / 風間真:マダガシカーラ(2020)
 加藤大輝:ラスト・ダンス Op.49 (2015) / イヴァン・トレヴィーノ:2+1(2013)

 ニーノ・ニーナ [Nino Nina] [新野将之、藤澤仁奈(Perc&マリンバ・デュオ)]
 録音:2020年6月23日-24日、11月20日、相模湖交流センター「ラックスマン・ホール」。多方面で活躍の場を広げる打楽器奏者新野将之とマリンバ奏者藤澤仁奈によるデュオ「ニーノ・ニーナ」のファースト・アルバムは、このデュオのために書かれた楽曲を含む色とりどりの作品集。共鳴するプレイが巻き起こすグルーヴは、パーカッション&マリンバ・デュオのバラエティに富んだ作品ひとつひとつに凛とした煌めきを与える。
NIKU-9036
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\3080(税抜\2800)
レフト・オブ・ショパン〜祈りのためのピアノ作品集
 フランク:前奏曲、コラールとフーガ FWV 21 (#)
 ショパン:12の練習曲 Op.10 〜第2番 イ短調/24の前奏曲集 Op.28 〜第15番 変ニ長調「雨だれ」/
      スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31 /夜想曲第20番 嬰ハ短調/バラード第4番 ヘ短調 Op.52
 近藤浩平(1965-):震災と津波の犠牲者への追悼「海辺の雪」 Op.122 /
          左手のソロのための「ひとのふるさと」 Op.127 /
          家の中にとどまる音楽家たちのために「いつか夢になるまで」 Op.204-p (左手ピアノ独奏版)(#)
 ラフマニノフ/沼光絵理佳編曲:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 (3分42秒)
  (映画「にしきたショパン“Left of Chopin”」のためのピアノ独奏版)

 沼光絵理佳(P)
 録音:2020年11月26日-27日、宝塚ベガ・ホール| (#以外):映画「にしきたショパン」使用曲。幼少期から演奏と作曲が渾然一体だった沼光絵理佳のファースト・アルバムは、自身の編曲作品を含む映画「にしきたショパン」使用曲と、同映画のメッセージである鎮魂の祈りから着想を得て選んだ作品からなるピアノ・ソロ曲集。室内楽やオーケストラ・ピアニストとしてソロ以外にも活躍をみせてきた経験が存分に散りばめられた演奏は、繊細かつダイナミックに空間を共鳴させ、ショパン、フランク、ラフマニノフ、近藤浩平の息吹を感じさせる。
NIKU-9034/35
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(2CD)
\3300(税抜\3000)
藤原亜美&長尾洋史〜ドビュッシー:ピアノ・デュオ作品集
  Disc 1 :4手ピアノのための
   小組曲(1888-89) /6つの古代のエピグラフ〔古代碑銘〕(1914) /
   おもちゃ箱(1919) 〔多和田 智大編曲/青柳いづみこ訳〕(*)
  Disc 2 :2台のピアノのための
  牧神の午後への前奏曲(1892-94) /海(1905) 〔アンドレ・カプレ編曲〕/白と黒で(1915)

 藤原亜美、長尾洋史(P) たきいみき(語り;*)
 録音:2020年3月17日-19日、彩の国さいたま芸術劇場「音楽ホール」。呼応する2人の澄み切った表現と躍動する色彩。フランスで研鑽を積み、現在はソロや室内楽を中心に様々な分野で活躍する実力派ピアニストの藤原亜美と長尾洋史が、ドビュッシーが極限まで彫琢した燦然と輝くピアノ・デュオ作品の在りようを、絶妙なコンビネーションと外連味のない表現で映し出す。雑味を除き虚飾を排した、この2人でしか成し得ない演奏が楽曲の本質に迫る。
NIKU-9032/33
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(2CD)
\3300(税抜\3000)
中野振一郎〜フランソワ・クープラン(1688-1733):クラヴサン曲全集 Vol.1
 クラヴサン曲集第1巻〜第4オルドル ヘ調(1713) /クラヴサン奏法〜前奏曲第7番 変ロ長調(1716) /
 クラヴサン曲集第2巻〜第6オルドル 変ロ長調(1717) /クラヴサン奏法〜前奏曲第3番 ト短調(1716) /
 クラヴサン曲集第2巻〜第7オルドル ト調(1717) /クラヴサン曲集第3巻〜第17オルドル ホ短調(1722) /
 クラヴサン奏法〜前奏曲第4番 ヘ長調(1716) /クラヴサン曲集第3巻〜第18オルドル ヘ調(1722) /
 クラヴサン奏法〜前奏曲第8番 ホ短調(1716) /クラヴサン曲集第4巻〜第21オルドル ホ短調(1730) /
 クラヴサン曲集第4巻〜第25オルドル 変ホ長調

 中野振一郎(Cemb|使用楽器:
   アトリエ・フォン・ナーゲル社、フレンチ2段、1988年製〔モデル:ブランシェ、1730年製〕
 録音:2020年7月13日-16日、9月7日-8日、サラマンカホール、岐阜。ロココの戯れ、フランス的甘さ、そして謎めいたムードなど、ユニークかつ多様な作品群の情緒あふれる世界を、その流麗で円熟味をました表現と時折垣間見える遊び心で深みと新鮮さを与え展開する。楽壇生活35年を迎える中野振一郎が物語る、フランソワ・クープランの成し遂げた偉業の真価。

KII 「ニッポン放送シリーズ」 2CDのアイテム:¥3960(税抜¥3600)

 『古い音源を使用しているため、テープ劣化によるお聴き苦しい点もございます。予めご了承下さい。』
KKC-2528/29
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(2CD)
9/下発売
ニッポン放送シリーズ|ベルリン・ドイツ・オペラ日生劇場 1966 〜
  ヨッフム指揮、モーツァルト
:歌劇「魔笛」(全曲)
 マルッティ・タルヴェラ(B;ザラストロ) マンフレート・レール(Br;パパゲーノ)
 ベラ・ヤスパー(S;パパゲーナ) ヒルデ・ギューデン(S;パミーナ)
 エルンスト・ヘフリガー(T;タミーノ) キャサリン・ゲイヤー(S;夜の女王)
 ゲルト・フェルトホフ(Br;伝者〔当時公演?&レーベル記載ママ。通常は「弁者」〕)
 カール=エルンスト・メルカー(T;モノスタトス) ワルター・ディックス(Br;僧1)
 ヴェルナー・ゲッツ(T;僧2) アンナベル・ベルナール(S;侍女1)
 ギュッタ・ミケス(S;侍女2) ジークリンデ・ヴァーグナー(A;侍女3)
 ハンス・バイラー(T;武者1) エルンスト・クルコフスキー(Br;武者2)
 バーバラ・フォーゲル、ヘルガ・ヴィスニェフスカ(S;童女) 長野羊奈子(A;童女)

 オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・ドイツ・オペラo. &cho .
 録音:1966年10月24日、日生劇場、ライヴ、ステレオ|日本語帯・解説付|既出CD-R 〔当店推測〕: Refined Opera Performances, ROP CD-3-D 〔1966年のみの記載|廃盤、入手不能〕。
 2021年9月現在、おそらくヨッフム唯一の同曲全曲、かつ ROP 盤と同一演奏だとすればマスターからの初復刻&初のプレス盤化。なお、レーベルが記している「 NHK が放送した」という別キャストの演奏(グラインドル、マクダニエル、オットー、ローレンガー、ケート、F=ディースカウ/他? 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センターに全5日間の公演日付とキャスト全員の資料あり、ただし日付別のキャストは不明)は、2021年現在未市販のはず。
 『★歌詞対訳はご購入された方のみ』レーベルの『ホームページで閲覧、ダウンロードできます。』。好評だった1963年日生劇場こけら落し公演の3年後、ベルリン・ドイツ・オペラが1966年に再来日した際にニッポン放送が収録したヨッフムの「魔笛」が日の目を見る。伝説のエンジニア半田健一氏によるステレオ録音で、NHKが放送したものとは別収録日、別キャストというのもむしろ貴重。グスタフ・ルドルフ・ゼルナーの演出は全体に幻想的で、第1幕冒頭に大蛇が出てくるのが賛否両論となったと伝えられる。注目されたのがタルヴェラ演じるザラストロの異様な存在感。その他歌手陣をヨッフムが不即不離の立場で見事にオーケストラを付けている。ヨッフムの音楽作りはモーツァルトの遊び心を受け止めつつも何のけれん味もない自然な流れに満ちている。それが非常に雄弁かつ大きな音楽となっていてモーツァルトの音楽の素晴らしさを満喫出来る。

KII

KKC-2531
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\2640(税抜\2400)
10/下発売
田中希代子、初レパ&初出〜 INA &ニッポン放送音源
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37 〜第1楽章(*)
 D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.9, L.413 (#)
 平尾貴四男:ピアノ・ソナタ より〔第1楽章/第3楽章〕(#)
 宍戸睦郎:ピアノと打楽器群と管弦楽のためのピアノ協奏曲(1960) (+)
  田中希代子(P) サミュエル・ボー=ボヴィ指揮スイス・ロマンドo.(*)
  森正指揮ビューネン・グルッペ(+)
 録音:1952年11月10日、ヴィクトリア・ホール、第8回ジュネーヴ国際コンクール・ガラコンサート、ライヴ(*) /1957年2月11日、フランス放送スタジオ、パリ、おそらく放送用収録(#) /1960年11月13日、杉並公会堂、セッション(+) 、すべてモノラル|おそらくすべて初出音源、かつ彼女の初音盤作品|音源: INA &ニッポン放送。驚愕の録音がフランス国立視聴覚研究所(INA)に残っていた。1952年に行われた第14回ジュネーヴ国際コンクールのピアノ部門で田中希代子が日本人初の最高位(1位なしの2位)に入賞、そのガラコンサートのライヴ。田中希代子はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番の第1楽章のみを披露しているが、オーケストラの序奏が終わり、ピアノが最初の音を放った瞬間から魔術にひきこまれてしまう。輝かしい音、壮絶なまでに激しい演奏で、聴衆の熱狂ぶりが凄まじいのも納得。珍しいライネッケのカデンツァも聴き物。ジュネーヴの5年後、フランスの放送用に収録されたスカルラッティの ニ短調のソナタと平尾貴四男のピアノ・ソナタの第1、3楽章も非常に貴重。スカルラッティはニッポン放送音源にはなかった ニ短調 K.9 (L.413) で、さりげなくも主張の強い芸風が表れている。また平尾のソナタは非常な難曲ながらよく弾かれる名作だが、田中希代子の演奏は火のような情念と超絶技巧で蒼然とさせられる。ニッポン放送所蔵の超お宝音源は、かつて田中希代子の夫君だった宍戸睦郎のピアノ協奏曲。ニッポン放送が昭和35年の文化庁芸術祭に参加させるため宍戸に委嘱し、同年11月13日に杉並公会堂で収録された物。田中希代子の協奏曲セッションは極めて珍しく、また同曲唯一の録音でもあり、その価値は計り知れない。宍戸睦郎はこの曲でピアノの打楽器的な面を強調したと述べているが、田中希代子の強靭な打鍵とボルテージの高さで作品をさらに高い次元に引き上げている。
KKC-083
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\3300(税抜\3000)
10/上発売
LOVE
 モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より 三重唱(*/#/+)
  〔僕のドラベッラだけはそうじゃない/美しいセレナーデを〕
 ビゼー:歌劇「カルメン」〜クプレ「諸君らの乾杯を喜んで受けよう(闘牛士の歌)」(#)
 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」〜アリア「誰も寝てはならぬ」(*)
 ワーグナー:歌劇「タンホイザー」〜アリア「おお、愛しい夕星よ(夕星の歌)」(+)
 ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」〜二重唱「あの方だ、皇太子!... われらの胸に友情を(友情の歌)」(*/#)
 ビゼー:歌劇「真珠採り」〜二重唱「聖なる神殿の奥深く」(*/+)
 ディ・カプア&マッツッキ:オー・ソレ・ミオ(*/#/+)
 デ・クルティス:忘れな草(*/#/+) / ラヴランド:ユー・レイズ・ミー・アップ(*/#/+)
 サルトーリ:君と旅立とう(*/#/+) / マンシーニ:ムーン・リヴァー(*/#/+)
 マーキュリー:ボヘミアン・ラプソディ(*/#/+) / 村松崇継:いのちの歌(*/#/+)

  canto cube 「カントキューブ」[隠岐速人(T;*) 高橋洋介(Br;#) 後藤春馬(B−Br;+)]
 長井進之介(P)
 録音:2021年4月19、20日、キング関口台スタジオ(第1スタジオ)|日本語帯・解説付〔歌詞・歌詞訳・歌詞対訳 はつきません〕。日本オペラ界を担うテノール隠岐速人、バリトン高橋洋介、バスバリトン後藤春馬、そして演奏活動の他、執筆・ラジオパーソナリティを務め活動の幅を広げるマルチ・ピアニスト長井進之介の4人によるオペラ・ユニットcanto cube「カントキューブ」のデビュー・アルバム「LOVE」をリリースする。収録作品はモーツァルト、ビゼー、プッチーニ、ワーグナー、ヴェルディのオペラの名アリアに重唱から「オー・ソレ・ミオ」、「ムーン・リヴァー」など誰もが一度は耳にしたことのある名曲、そしてフレディ・マーキュリーのボヘミアン・ラプソディまで色とりどりのプログラムを披露。また最後には「いのちの歌」を収録。コロナ禍という大変な時代に、歌のすばらしさ、温かさを聴き手に与えてくれる充実のアルバム「LOVE」が完成した。3人のオペラ男子とマルチ・ピアニストが贈る「オペラティック」で「ファンタスティック」で、ちょっとワイルド?なcanto cubeの歌声をお楽しみ頂きたい。



輸入マイナー・レーベル




URANIA (伊)
 価格帯記載無し:1CDあたり¥2750(税抜¥2500) / 価格帯B:1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 14011のみ、廃盤だったアイテムの再プレス&編成判明による再案内。旧譜(価格が異なります)はこちらから
LDV-14079
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価格帯:B
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
C.P.E.バッハヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ集
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ ト短調 Wq.88 (1759) /
 ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ〔ハ長調 Wq.136 (1745) /ニ長調 Wq.137 (1746) 〕

 ルカ・ラッザリーニ(Va) ニコラ・レニエーロ(Cemb)
 録音:2021年1月、カステルゴンベルト、ヴィチェンツァ、イタリア〔録音データ提供:東京エムプラス〕、 DDD | (P) (C) 2021 。
LDV-14078
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価格帯:B
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
クララ・シューマン(1819-1896):初期ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ ト短調(1841-42) /
 4つのポロネーズ Op.1 /3つのロマンス Op.11 /
 音楽の夜会 Op.6 /即興曲「ウィーンの思い出」 Op.9
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
アンジェラ・ティリーノ(P)
 録音:2021年4月、グリファ・エ・フィリ・ピアノフォルティ、ミラノ、イタリア〔録音データ提供:東京エムプラス〕、 DDD | (P) (C) 2021 。
LDV-14077
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価格帯:B
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ヴェンセスラウス・ジョゼフ・スプルニ〔ヴァーツラフ・スプルニー〕(1700頃-1754):
 2つのチェロのための6つのソナタ Op.4 (1741)
 〔第1番 変ロ長調/第2番 ヘ長調/第3番 ハ長調/第4番 ト長調/第5番 ヘ長調/第6番 イ長調〕

 クラウディオ・ロンコ、エマヌエラ・ボッザ(Vc)
 録音:2020年11月、カーサ・ドリーゴ・グランド・サロン、トレヴィーゾ、イタリア〔録音データ提供:東京エムプラス〕、 DDD |世界初録音|ピリオド楽器使用| (P) (C) 2021 。スプルニはおそらくボヘミア地方で生まれ、パリで亡くなった作曲家、チェロ奏者。パリでチェロ奏者として活躍したことと、残された作品があることしか基本的にはわかっていない。当録音の作品集もパリで出版された。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『18世紀前半、パリのカリニャン公爵に仕えた風変わりな作曲家であり、名チェリストでもあるヴェンセスラウス・スプルニは、交響曲、ハーディガーディやバグパイプなどの牧歌的な楽器のための協奏曲やブルレスク、そして少なくとも3曲が彼の楽器チェロに捧げられた室内ソナタ集など、大規模で非常に興味深い出版物を残している。1748年にロンドンで出版された「数人の著名な作家」による曲集にこのソナタ第2番が収録されていることからもわかるように、この作品集は当時好評を得ていた。』
LDV-14076
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(2CD)
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フランチェスコ・アントニオ・ウリオ(1650-1719以降):聖母マリアの夕べの祈り(*)
 ◆曲間に以下の作品を挿入
  F.A.アルコナーティ:シンフォニア ニ長調 / F.M.ズッカーリ:救い主のうるわしき母
  F.M.フェリル [Ferril] : Haec Virgo / F.A.カレガーリ:シンフォニア イ長調
  G.フェッラーリ:サルヴェ・レジーナ

 ソフィア・ペッツィ、マルチェッラ・ディ・ガルボ(S)
 カミッラ・ビラーガ(A) ダヴィデ・ロッカ(B)
 バロッカ・ディ・クレモナ[ジョヴァンニ・バッティスタ・コルンブロ(コンサートマスター)他]
 録音:2021年3月-4月、オラトリオ・S.フィリッポ、ジェノヴァ、イタリア〔録音データ提供:東京エムプラス〕、 DDD | (*):世界初録音|ピリオド楽器使用| (P) (C) 2021 。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『17世紀の教会音楽では、ルネサンスの伝統的な要素(ポリフォニー、モダリティ)とバロックの革新的な要素(和声、調性)が共存し、コンチェルトのスタイルに融合していた。フランチェスコ・アントニオ・ウリオ神父の Salmi Concertati Op.2 は、この現代初演となる3声のための声楽曲「聖母マリアの夕べの祈り」に含まれており、この変換には完全な権利がある。模倣的な様式、旋法的和声、多数のテンポ変更、様々なメリスマータ、多数のディミニュエーションなど稀に見るメロディの質の高さがあり、作曲家としての卓越した能力を示している。』
LDV-14075
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フランチェスコ・ザッパ(1717-1803):6つの二重奏曲(1770頃)
 〔第1番 変ロ長調/第2番 ハ長調/第3番 ニ長調/第4番 ヘ長調/第5番 ハ長調/第6番 変ホ長調〕

 アラ・マニエラ・イタリアーナ・アンサンブル
  [ジャコモ・コレッティ(Vn) アンナ・カンポリーニ(Vc)]
 録音:録音:2020年8月31日−9月2日、ヴィラ・メッツァバルバ、ボルガレッロ、イタリア〔録音データ提供:東京エムプラス〕、 DDD |おそらく世界初録音| (P) (C) 2021 。 ロック・アーティストのフランク・ザッパ(1940-1993)がそのトリオ・ソナタを発掘、1984年にシンクラヴィアで録音したことが再評価のきっかけとなったフランチェスコ・ザッパは、おそらくミラノで生まれ、1764年以降亡くなるまでの約40年間オランダ、ハーグの宮廷を中心にで活躍した作曲家。2000年代以降、交響曲などが主に録音されていたが、初録音と思われる当曲集の楽譜表紙には「ヴァイオリンとチェロ、または2つのヴァイオリンのための」と記されている。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『18世紀半ばにミラノで活躍した作曲家・チェリストのフランチェスコ・ザッパについては、ほとんど知られていない。この録音により、生前、広く一般的な評価を受けていた音楽家の資質を、現代において初めて評価することができる。パリで出版された彼の6つのヴァイオリンとチェロのためのデュエットは、まるでサロンでの口語的会話のようだ。ザッパが古典的な勇壮なスタイルを選んだとしても、彼の音楽は決して表面的なものではなく、彼がイタリア的なメロディアスさを特徴とする一流の作曲家であることを明らかにしている。』
LDV-14074
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バルトーク:ピアノ作品集
 戸外にて Sz.81, BB.89 /
 4つの挽歌 Op.9a, Sz.45, BB.58 /
 ピアノのための組曲 Op.14, Sz.62, BB.70 /
 10の易しい小品 Sz.39, BB.51 /
 14のピアノ小品(バガテル) Op.6, Sz.38, BB.50
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フランチェスコ・
 パスクァロット(P)
 録音: DDD | (P) (C) 2021 。
LDV-14073
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テレマン(1681-1767)/ディートマール・ベルガー編曲:無伴奏チェロのための12の幻想曲
  (原曲:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための12の幻想曲 TWV.40: 26–37 )
 ディートマール・ベルガー(Vc)
 録音:2021年1月3日-6日、ベルギッシュ・グラートバッハ、ドイツ〔録音データ提供:東京エムプラス〕、 DDD | (P) (C) 2021 。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『「Fantasie pour le Basse de Violle」は、テレマンがさまざまな独奏楽器のために書いた一連の「 Fantasie 」と題された曲集のひとつで、2015年に発見された。ヴィオラ・ダ・ガンバのためのオリジナル・スコアをもとに、同じ解釈者であるディートマール・ベルガーがチェロのためのヴァージョンを作った。ヴィオラ・ダ・ガンバからチェロへの移調は驚くべきことではない。同じ系列の楽器ではないが、両者の間には強い結びつきがあり、ひとつの時代を象徴している。驚くべきことに、テレマンは1735年にはもう流行していなかった楽器のために曲集を作曲したのである。ヴィオラ・ダ・ガンバが過去のものであったのに対し、聴衆も楽器奏者もチェロに目を向けていたのである。しかし、 J. S. バッハはチェロ独奏のための有名なパルティータを作曲しており、彼が最初に考えたのはヴィオラ・ダ・ガンバに捧げることだったようだ。この録音は、バッハとテレマンの類似点と相違点を研究する上で、さらなる刺激となるだろう。』
LDV-14072
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ヴィラ=ロボス弦楽三重奏曲と他の室内楽作品集
 弦楽三重奏曲 W 460 (1945) /ヴァイオリンとピアノのためのデュエット W 463 (1946) /
 フルートとチェロのための「ジェット・ホイッスル [Assobio a jato] 」 W 493 (1950) /
 フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとハープのための器楽五重奏曲 W 538 (1957)
 アンサンブル・マーク・ロスコ
  [カルロ・ラザーリ(Vn) バンジャマン・ベルンステイン(Va) マリアンナ・シナーグラ(Vc)
   ジョルジョ・ディ・ジョルジ(Fl) ニコレッタ・サンジン(Hp)]
 録音: DDD | (P) (C) 2021 。ロシア系アメリカ人の画家マーク・ロスコ(1903-1970)の名を冠したと思われ、2011年に結成されたアンサンブルによるヴィラ=ロボス。
LDV-14071
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ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):8声のテ・デウム/サルヴェ・レジナ
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):5声のマニフィカト
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):レクイエム
 カルロッタ・コロンボ(S) ミルコ・グァダニーニ(T)指揮
 インテンデ・ヴォーチ・アンサンブル[3S/Ms/4A/2T/2B/2Org]
 録音: DDD | (P) (C) 2021 。
LDV-14070
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ドメニコ・シルヴィオ・パッショネイ(1682-1761):12のチェロ・ソナタ集 Op.1 (1718) より
 〔第5番 変ロ長調/第6番 ニ長調/第10番 ハ長調/第3番 ニ短調/
  第7番 ニ長調/第1番 ヘ長調/第8番 ハ長調/第12番 イ長調〕

 アンサンブル・イル・コンティヌオ
  [クラウディオ・フリジェリオ、ジョエーレ・グスベルティ(Vc) マリヤ・ジョヴァノヴィチ(Cemb)]
 録音: DDD |世界初録音|おそらくピリオド楽器使用| (P) (C) 2021 。 カトリック枢機卿として知られるドメニコ・シルヴィオ・パッショネイ〔古文書によってはパッショネオとも〕はイタリア、マルケ州の貴族一家に生まれ、エフェソス(現・トルコ)名義大司教を1721年から1738年まで務めた人物。また美術収集家でもあり、当時の古典書物、彫像、絵画、硬貨、それ以外の芸術作品も含む注目すべき個人コレクションを残し、その一部は21世紀現在においても彼の生地やローマの博物館に所蔵されている。少なくともインターネット上で参照できる資料において彼の音楽的経歴は不明で、残された作品もこの Op.1 だけである可能性がある。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『このチェロ・ソナタ集は、パッショネイが娯楽という崇高な目的のために考案したものであり、私たちが彼のレトリックを楽しみ、そこからより多くの知識を得るためのものでもある。彼はチェロのレパートリーを豊かにするためにソナタを出版し、私たちも録音を行った。私たちは、パッショネイの天才性と私たちの芸術家としての歴史に真摯に貢献したいと考えたため、12曲のソナタのうち、チェロの練習方法を真剣に研究した結果、作曲家の作曲のヴィジョンを達成したと思われる8曲だけを選んだ。』
LDV-14069
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18世紀ボローニャの宗教的音楽
 ベネデット・ドネッリ(1782-1839):オルガンのためのパストラーレ
 ジャコモ・アントニオ・ペルティ(1661-1756):タントゥム・エルゴ
 ジュゼッペ・マリア・カレッティ(1690-1774):神よ、我を憐れみたまえ
 イグナツィオ・フォンターナ(18世紀): I Lamentazione del Venerdi Santo
 アントニオ・マリア・マッツォーニ(1717-1785): XII Profezia del Sabbato Santo / Inno a San Petronio
 ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774): Graduale del giorno di Pentecoste /
                 Alleluia del giorno del Pentecoste / Sequenza del giorno del Pentecoste
 フェルディナンド・ベルトーニ(1725-1813):「ミサ曲」より〔キリエ/グローリア/クレド〕
 ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(1706-1784):ミサ IX 「クム・ユビロ」より
  〔サンクトゥス/アニュス・デイ/イテ・ミサ〕
 ピエトロ・ガエターノ・ボーニ(1686-1741):聖体奉挙のためのソナタ
 グレゴリオ聖歌: Introito Gaude Mater ecclesiae / Graduale Gloria et divitie / Alleluia Alme e confessor /
          Offertorio Sacrificium Deo / Benedictus et Osanna / Communio Multitudo languentium

 サン・ピエトロ・アンサンブル[S/A/T/Br/Org/ヴィオローネ/テオルボ、バロックG]
 スコラ・グレゴリアーナ
 録音: DDD | (P) (C) 2021 。
LDV-14068
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ニッコロ・ジンガレッリ(1752-1837):
 12のシンフォニア・ミラネーゼ(1780頃) Vol.2
 〔第5番 ト短調/第6番 ハ長調/
  第7番 ニ長調/第8番 ホ長調〕
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ヴァンニ・モレット指揮
アタランタ・フーギエンス
 録音: DDD |世界初録音|おそらくピリオド楽器使用| (P) (C) 2021 。 Vol.1 (第1番−第4番): DHM, 88697-62877-2 〔廃盤、入手不能〕。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『 Sinfonia milanese (SINFONIE MILANESI) は、ジンガレッリの交響曲の中でもユニークな3楽章構成の作品で、アメリカの音楽学者レイ・ロンジャーが、保存されている場所(ミラノ音楽院)にちなんで命名した。1780年頃に作曲されたこの交響曲は、当時の様式の変化を反映しており、長調の使用が主流であった数十年後に、短調を劇的に使用して新たな強力な表現の意味を獲得している。』 演奏団体の名となっている "Atalanta Fugiens" は、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の(1552-1912)に1609年から1611年にかけて医師兼皇帝顧問として仕えたことで知られ、医師、錬金術師、詩文家、アマチュア音楽家でもあったミヒャエル・マイヤー(1568-1622)が晩年の1617年に出版した錬金術を主題とした50の説話からなるエンブレム・ブック(寓意詩画集)。各説話には挿絵、風刺詩、散文、そしてフーガ形式の音楽が収められ、マルチメディアの初期例と考えられている。
LDV-14067
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ヴィヴァルディ
 ヴァイオリン協奏曲〔ニ長調 RV.208 「グロッソ・モグール (LDBV) 」/ニ長調 RV.234 「不安」〕/
 リュート協奏曲 ニ長調 RV.93 /ヴィオラ・ダモーレ協奏曲〔ニ長調 RV.392 /ニ短調 RV.394 〕/
 オラトリオ「勝利のユディータ」 RV.644 〜4つのアリア/
 歌劇「ジュスティーノ」 RV.717 〜 Vedro il mio diletto

 トゥッリア・ペデルソッリ(S) ダヴィデ・ベロージオ(Vn)
 マウロ・リギーニ(Vaダモーレ) マッシモ・マルケーゼ(リュート)
 イ・ソリスティ・アンブロジアーニ
 録音: DDD |おそらくピリオド楽器使用| (P) (C) 2021 。
LDV-14066
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ヨハン・カール・ビショフ(1747-1800以降):
 チェロと通奏低音のための6つのソナタ(1779/82)
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クラウディオ・ロンコ、
エマヌエラ・ボッザ(Vc)
 録音:2020年、 DDD |世界初録音|ピリオド楽器使用| (P) (C) 2021 。ヨハン・カール・ビショフはニュルンベルクに生まれ、ハンブルクで死去したというドイツのチェリスト。1794年、デッサウにおいて「ハルモニチェロ [Harmonicello] 」という、ヴィオラ・ダモーレの一種で5本のガット弦と10本の金属弦が共鳴振動する(後の1823年から24年にかけて発明されたアルペジオーネを思わせる)楽器を発明したことで知られているが、詳細なバイオグラフィも含め2世紀以上忘れられたままとなっている。
LDV-14065
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(2CD)
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ドニゼッティ(1797-1848):弦楽四重奏曲全集 Vol.1
 〔第15番 ヘ長調(1821) /第4番 ニ長調(1818) /第8番 変ロ長調(1819)/
  第13番 イ長調(1821) /第5番 ホ短調(1818) /第14番 ニ長調(1821) 〕

 ミーチャSQ
  [ジョルジアーナ・ストラッズッロ、パスクァーレ・アッレグレッティ・グラヴィーナ(Vn)
   カルミネ・カニアーニ(Va) ヴェロニカ・ファブリ・ヴァレンズエラ(Vc)]
 録音: DDD | (P) (C) 2020 。
LDV-14064
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ルイとフランソワ〜クープラン一家のクラヴサン作品集
 ルイ・クープラン(1626-1661):組曲 ニ短調/組曲 ヘ長調「ブランクロシェ氏の墓」
 フランソワ・クープラン(1668-1733):
  「クラヴサン奏法」への追加/クラヴサン曲集第2巻〜第6組曲/クラヴサン曲集第3巻〜第15組曲

 ルイジ・キアリツィア(Cemb)
 録音: DDD | (P) (C) 2020 。
LDV-14063
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フランチェスコ・・パスクァーレ・リッチ(1732-1817):6つの四重奏曲 Op.8
 〔第1番 変ロ長調/第2番 ニ長調/第3番 変ホ長調/第4番 ハ長調/第5番 ト長調/第6番 ニ長調〕

 アラ・マニエラ・イタリアーナ・アンサンブル
  [ジャコモ・コレッティ、アレッサンドラ・ペンサ(Vn) クレリア・ガッツォ(Va)
   アンナ・カンポリーニ(Vc) ジョヴァンニ・パガネッリ(Cemb)]
 録音: DDD |おそらく世界初録音| (P) (C) 2020 。弦楽四重奏曲だが、おそらく通奏低音と思われるチェンバロ付の作品。 レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『パスクァーレ・リッチやフランチェスコ・ザッパといったギャラント様式の作曲家たちは、レオポルト・モーツァルトの評価によればヨーロッパ音楽界の中ではマイナーな存在だった。しかし彼らがオランダで大成功を収めたのは、主にイタリア的な音楽の捉え方によるものだった。インスピレーション、衝動、熱意、輝き、これらの特徴は、その時代の目撃者のおかげで現在に至っており、ここではアラ・マニエラ・イタリアーナ・アンサンブルによって集成されている。』
LDV-14062
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(2CD)
価格帯:B
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ジャン=バティスト・ヤンソン(1712-1803):チェロと通奏低音のためのソナタ集
 チェロと通奏低音のための6つのソナタ Op.1 (1765) /
 チェロのための6つのソナタ Op.2 (1768)
  クラウディオ・ロンコ、エマヌエラ・ボッザ(Vc)
 録音: DDD |おそらく世界初録音|ピリオド楽器使用| (P) (C) 2020 。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『この録音は、18世紀後半に活躍したヴィルトゥオーゾ、作曲家、教師である J. B. ヤンソンに捧げられた最初のものである。デュポール兄弟とともにフランスのチェロ派を代表する存在であり、パリ音楽院が設立された年に最初の教授に就任した。彼の最初の作品は、ギャラント様式から古典主義へと移行するヨーロッパ音楽の転換期を象徴するものであるが、歴史的には忘れられている。この最初の2つの作品では、技術的な革新の豊かさと、音楽的な発明の物語的で先見性のあるエネルギーが、確かにベルトー〔注:マルタン・ベルトー(1691-1771)、フランスの作曲家、チェリスト。フランスの初のチェロ学院を創設、ヤンソンもその弟子〕のような聡明で限りなく好奇心の強い心と、神童の奇跡との出会いから生まれた完璧な錬金術が、果たせなかった約束、忘却の彼方に消えた壊れた夢に終わったと考えさせられる。デュポールの名声が現代に至るまで歴史的記憶の中に残っているのに対し、当時有名だったヤンソンは忘れられてしまったのだ。』
LDV-14061
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管楽器入り編曲〜コレッリ(1653-1713)/ジョヴァンニ・バッティスタ・コロンブロ編曲:
 12の合奏協奏曲 Op.6 より
  〔第1番 ニ長調/第3番 ハ短調/第4番 ニ長調/第8番 ト長調/第9番 ヘ長調/第10番 ハ長調〕

 クレモナ・バロックo.
  [ジョヴァンニ・バッティスタ・コロンブロ(Fl−tr)他
   2Fl−tr/5Vn/Va/ヴィオローネ/Vc/テオルボ/Fg/Cemb/Hp]
 録音: DDD |ピリオド楽器使用| (P) (C) 2020 。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『 Op.6 を編曲する試みの波に乗って、このアルバムでは弦楽器に加えて管楽器を採用した。この選択は言語学的なもので、何年にもわたる研究の結果、コレッリが率いたオーケストラには管楽器の存在が大きかったことが証明されている。我々のヴァージョンでは、(他の編曲版ではあまり見られない)オリジナルの音色が維持されており、18世紀最初の数十年で起こったように、2つのソロ・ヴァイオリン・オリジナル・パートが2つのトラヴェルソ・フルートに割り当てられている。』
LDV-14060
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18世紀の王侯貴族の音楽家たち〜マンフレディーニ&レーゼル
 フランチェスコ・マリア・マンフレディーニ(1684-1762):協奏曲集 Op.3 より Nos.1-2, 5-6, 9, 12
 ヴァレンティン・レーゼル [Valentin Roeser] (1735-?):トリオ形式のソナタ Op.1 より(*) Nos.2-3

 ロレンツォ・グゴレ(Vn)指揮
 「激しい感情 [Furiosi Affetti] 」ローマ・バロックo.
   [5Vn/Va/Vc/Cb/テオルボ/Cemb]
 録音: DDD | (*):世界初録音|おそらくピリオド楽器使用| (P) (C) 2020 。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『2人の作曲家:1人はイタリア人、もう1人はドイツ人。一人は17世紀後半に生まれ、もう一人は18世紀に生まれた。2人ともモナコの王子に仕えていた音楽家で、モナコ宮殿のアーカイブと図書館の協力のもと、世界初録音を含むこのCDに収録された。』
LDV-14040
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フはフェイクのフ [F for FAKE] 〜コピーレフトによる18世紀の音楽
 ニコラ・シェドヴィル(1705-1782)/伝・ヴィヴァルディ:
  「忠実な羊飼い」(1737) 〜ソナタ第3番 ト長調
 フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):ソナタ ト長調
 ピエトロ・カストルッチ(1679-1752):2つのソナタ〔ト長調/ニ長調(*) 〕
 ピエトロ・シャブー [Pietro Chaboud] (活躍:1707頃-1725頃):ソナタ ホ短調(*)
 ヘンデル:ソナタ ニ長調 HWV.378
 ヴィヴァルディ?:チェロ・ソナタ第5番 ホ短調 RV.40
 J.C.バッハ?:ソナタ ト長調
  トリオ・グリ・スペツィアーリ
   [シルヴィア・トゥヤ(Fl) エリザベッタ・ソレジーナ(Vc) ジュゼッペ・レッジョーリ(Cemb)]
 録音: DDD | (*):世界初録音| (P) (C) 2018 。コピーレフトとは、著作権(コピーライト)に対し、著作権を保持したまま、二次的著作物も含め、すべての者が著作物を利用・再配布・改変できなければならないという考え方で、コンピュータ・ソフトの著作権問題に起因し生まれた言葉。当盤には偽作や、現在でも一般的にはヴィヴァルディの作品とされるものなどを収録。例えばシェドヴィル生前に本人も共謀して「ヴィヴァルディの作品13」として詐称出版された「忠実な羊飼い」(収録された第3ソナタ第2楽章主題は、ヴィヴァルディ「6つのヴァイオリン協奏曲 Op.6 」第2番第1楽章から借用されている)、自筆譜がなく18世紀の写本に「 Sr Weisse 」作と書かれていたため、当初ヨハン・ジギスムント・ヴァイスの作とされていたヘンデルの作品。また、ヴィヴァルディのチェロ・ソナタは1740年に「6つのチェロ・ソナタ」として出版されたうちの1曲だが、当作品を含む4曲に偽作の疑いがあるという。
LDV-14039
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アルビノーニ(1671-1750):
 ソプラノと通奏低音のためのカンタータ「あなたから遠い私の人生 [Lontan da te mia vita] 」 (*) /
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調「ピゼンデルに捧ぐ」 T SO 32 /
 ソプラノと通奏低音のためのカンタータ「 Il Penar senza speranza 」 (*) /
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 T SO 33 /
 ソプラノと通奏低音のためのカンタータ「 Donna Illustre Del Latio 」 (*) /
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 T SO 34 (*)

 イ・ソリスティ・アンブロジアーニ
  [トゥッリア・ペデルソッリ(S) ダヴィデ・ベロージオ(Vn) クラウディオ・フリジェリオ(Vc)
   フランコ・ラッザーリ(テオルボ) エンマ・ボランペルティ(Cemb)]
 録音: DDD | (*):世界初録音|おそらくピリオド楽器使用| (P) (C) 2018 。レーベル・アナウンスの機械翻訳 + 当店簡易修正『多面的な作曲家であるトマゾ・アルビノーニは、まだ十分に録音されていない。このCDに収録されているソプラノと通奏低音のための3つの未発表カンタータは、ベルリン州立図書館に所蔵の手稿譜(1780年頃)に含まれているものである。これらの作品は「18の世俗的カンタータ集」 Op.T.204 に属しており、強烈なリリシズムの瞬間と、俊敏で生き生きとした書法のステップが交互に現れる。』
LDV-14038
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ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686-1763):
 12の無伴奏チェロ・ソナタ集(チェロと通奏低音のための12のソナタ集) (1740頃)
  アンサンブル・イル・コンティヌオ
   [クラウディオ・フリジェリオ、ジョエーレ・グスベルティ(Vc) マリヤ・ジョヴァノヴィチ(Cemb)]
 録音: DDD |おそらく世界初録音|ピリオド楽器使用| (P) (C) 2018 。当作品は楽譜表紙にも "Violoncello Solo" とあるが、通奏低音付き。ソミスはルクレール、ギユマン、プニャーニらの師として知られる。
LDV-14011
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(2CD)
価格帯:B
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ブラームス:クラリネットを伴う室内楽作品集
 クラリネットとピアノのための2つのソナタ Op.120 /クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.114 /
 クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲 Op.115 /
 7つの合唱曲「マリアの歌」Op.22 より Nos.1, 4, 3
  (ヒルダ・ハンター編曲|フルート、オーボエ、クラリネットとファゴットのための版)/
 アルトのための2つの歌 Op.91 (メゾ・ソプラノ、クラリネットとピアノのための版)/
 クラリネットとピアノのための編曲による3つの歌曲
  〔ひめごと Op.71 No.3 /夏の夕べ Op.85 No.1 /子守歌 Op.49 No.4 〕

 ルイジ・マジストレッリ(Cl) アリオンSQ
 クラウディア・ブラッコ(P) アレッサンドロ・アンドリアーニ(Vc)
 エレーナ・チェッコーニ(Fl) ダニーロ・ザッファローニ(Fg)
 グイド・トスキ(Ob) アンナマリア・キウーリ(Ms)
 録音:2011年8月、2012年8月、サント・ステーファノ・ティチーノ、ミラノ県、イタリア| (P) (C) 2013 。 Op.22 以外の編曲者は記載されていない。マジストレッリは先に Op.115 のパウル・クレンゲルによるソナタ編曲版を 独 BAYER RECORD へ録音していた
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ヴェルディ:歌劇「リゴレット」
 エットレ・バスティアニーニ(Br;リゴレット) レナータ・スコット(S;ジルダ)
 アルフレード・クラウス(T;マントヴァ公爵) イーヴォ・ヴィンコ(B;スパラフチーレ)
 フィオレンツァ・コッソット(Ms;マッダレーナ)他

 ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮フィレンツェ5月音楽祭o.&cho.
 録音:1960年夏、ペルゴーラ劇場内練習場、フィレンツェ、おそらくセッション|原盤: Ricordi/BMG/SONY |既出CD: Dischi Ricordi, ACDOCL 205 / BMG Ricordi, 74321-68779-2 / Urania, URN22-406 〔以上、全て廃盤、入手不能〕| (P) 2021 。
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ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
 ビルギット・ニルソン(アイーダ) フランコ・コレッリ(ラダメス)
 グレース・バンブリー(アムネリス) マリオ・セレーニ(アモナスロ)他
 ズービン・メータ指揮ローマ歌劇場o.&cho.
 録音:1966年〔となっているが、1967年6月-8月という別資料あり〕、セッション|初発売:1967年|原盤: HMV/EMI/Warner | (P) 2021 。
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クーベリック& VPO 〜チャイコフスキー
 後期交響曲集〔第4番 ヘ短調 Op.36 (*) /第5番 ホ短調 Op.64 (#) /第6番 ロ短調Op.74「悲愴」(+) 〕/
 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(**)

  ラファエル・クーベリック指揮 VPO
 録音:1955年3月2日-3日(**) /1960年1月18日、19日、27日 (*) /1960年11月21日-24日 (#) /1960年11月24日、25日、27日、28日 (+)、すべてウィーン、セッション|原盤: HMV/EMI/Warner (*/#/+) / Decca (**) | (P) 2021 。
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ベッリーニ:歌劇「ノルマ」
 エレナ・スリオティス(ノルマ) フィオレンツァ・コッソット(アダルジーザ)
 マリオ・デル・モナコ(ポリオーネ) カルロ・カーヴァ(オロヴェーゾ)他
 シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院o.&cho.
 録音:1967年8月-9月、ローマ、セッション|原盤: Decca | (P) 2020 。
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マタチッチ〜「エグモント」「田園」他
 ベートーヴェン:付随音楽「エグモント」 Op.84 (*) /交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」(#)
 ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲(+) / リムスキー=コルサコフ:序曲「ロシアの復活祭」 Op.36
 ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」 / ボロディン:歌劇「イーゴリ公」〜だったん人〔ポロヴェツ人〕の踊り

 エステル・オレル(S;*) ロマーノ・コスタマーニャ(語り;*)
 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
  RAI ナポリ・アレッサンドロ・スカルラッティo.(*/#)、
 ベルリン・ドイツ・オペラo.(+)、フィルハーモニアo.(無印)
 録音:1959年、ロンドン(無印) /1961年-1962年、ナポリ(*/#) /1967年、ベルリン(+)、すべてモノラル〔と記載〕| (*/#):おそらく当盤が初出|後出CD-R: Everlast, EVE-288-M (#) 〔日付アナウンス:1962年2月13日〕, EVE-379-M (*) 〔日付アナウンス:1961年1月4日〕|発売:2017年。

PLECTRA MUSIC (米) 1CDあたり¥2970(税抜¥2700)

 合衆国東海岸デラウェア州ウィルミントンに本拠を置く、ピリオド楽器による古楽に特化したレーベル。英国のベテラン鍵盤楽器奏者で、現在はアメリカに居住しているデイヴィット・モロニーも参加、2007年に録音されたJ.S.バッハのチェンバロ協奏曲全集(PL-20901)、「フランスのクラヴサン」シリーズ、古楽団体「ブランディワイン・バロック」シリーズと、小規模ながらも聞き逃せないアイテム揃い。旧譜はこちらから
PL-22101
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(4CD)
3CD価格
[注目盤]
ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):クラヴサン作品全集
   ▼ [Lully] :ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)の作品より編曲
 ◆ト調の楽曲(+)
   前奏曲 H.1 /アルマンド H.2 /クーラントとドゥブル H.3 /第2クーラント H.4 /第3クーラント H.5 /
   サラバンド H.6 /ジーグ H.7 /第2ジーグ H.8 /ガイヤルド H.9 /シャコンヌ・ロンド H.10 /ガヴォット H.11 /
   メヌエット H.12 /カドミュスの序曲 [Lully] H.13 /妖精のリトルネッロ [Lully] H.14 /
   ぼくらの森のメヌエット [Lully] H.15 /ファエトンのシャコンヌ [Lully] H.16

 ◆ト調の楽曲(*)
   前奏曲 H.17 /アルマンド H.18 /クーラント H.19 /第2クーラント H.20 /リュリのクーラントとドゥブル H.21 /
   サラバンド H.22 /サラバンド「冥界の神」 [Lully] H.23 /ジーグ H.24 /ジーグ [Lully] H.25 /
   ガイヤルド H.26 /パッサカイユ H.27 /メヌエット「若いイリス」 [Lully] H.28 /
   ガヴォット「どこに行くの?」 H.29 /美しい羊飼いティルシス H.30 /
   羊飼いアネット H.31(パルヴィル写本所収) /仮面舞踏会の序曲 [Lully] H.32 /
   アルミードのスールディン [Lully] H.33 /アティスの楽しい夢 [Lully] H.34 /アポロンのエール [Lully] H.35 /
   ポワトゥー H.36(ボーアン写本所収)/アルミードのパッサカイユ [Lully] H.37

 ◆ニ調の楽曲(*)
   前奏曲 H.38 /アルマンド H.39 /クーラントとドゥブル H.40 /第2クーラント H.41 /
   サラバンド・グラーヴ H.42 /サラバンド H.43 /ジーグ H.44 /ガイヤルド H.45 /ガヴォット H.46 /
   メヌエット H.47 /プロセルピーヌの序曲 [Lully] H.48 /スペインのフォリアによる変奏曲 H.49

 ◆ニ調の楽曲(#)
   アルマンド H.50 /クーラント H.51 /第2クーラント H.52 /サラバンド H.53 /ジーグ H.54 /
   ガラテーのシャコンヌ [Lully] H.55 /シャコンヌ・ロンド H.56 /シャンボニエールのトンボー H.57

 ◆ハ調の楽曲(#)
   前奏曲 H.64 /アルマンド H.65 /クーラント H.106(ボレル写本所収)/
   クーラント H.100(オールダム写本所収)/サラバンド・ピネルとドゥブル H.68 /
   ジーグ H.105(ボレル写本所収)/ガイヤルドとドゥブル H.70 /シャコンヌ H.71 /
   ブーレ:バレのエール [Lully] H.72 /バレのエール:マーチ [Lully] H.75 /
   デーモンたち:バレのエール [Lully] H.73 /第2のデーモンたちのエール [Lully] H.74

 ◆イ調の楽曲(+)
   クーラント H.102 /サラバンドとドゥブル H.103 /ジーグ H.104 /ガイヤルド H.84

 ◆ニ調の楽曲(*)
   クーラント「涙」 H.86 /クーラント「小さな羊飼い」 H.87 /クーラント「不滅」 H.90 /
   サラバンド H.88 /サラバンド「ゴーティエ」 H.91 /ジーグ「郵便」 H.89

 ◆ト調の楽曲(*)
   サラバンド(リシャールの作品より編曲)とドゥブル H.96 /
   サラバンド(マレの作品より編曲) H.97 /イシスの序曲 [Lully] H.98

 ◆ハ調の楽曲(*)
   アルマンド「ラ・ヴェスタンポナード」 H.81 /クーラント「高慢な女」 H.78 /
   クーラント H.80 /クーラント「泣く女」 H.77 /クーラント H.82 /
   サラバンド「メザンジョー」 H.79 /ジーグ「鐘」 H.76 /シャコンヌ H.83

 カレン・フリント(Cemb)
 録音:データ記載無し|使用楽器:1690年頃、パリにて、Philippe Denis ? 製( "Ioannes Ruckers me fecit, 1620" との記銘あり)(*) /1627年(+)、1635年(#)、アントウェルペンにて、Ioannes Ruckers 製 (+/#) |楽器調律 : John Phillips, a1=409Hz (*), 392Hz (+/#), temperament ordinaire |「フランスのクラヴサン」シリーズ。
 ジャン=アンリ・ダングルベールはリュリと同時代に活躍したフランス・バロック盛期の作曲家・クラヴサン(Cemb)奏者。ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/1602-1672)に師事し、その後任として国王ルイ14世の宮廷クラヴサン奏者を務めた。

SONY CLASSICAL 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

Bach Mirror
 トーマス・エンコ(1988-):雪崩/火の踊り/路上 / ヴァシレナ・セラフィモヴァ(1985-):鏡
 トーマス・エンコ、ヴァシレナ・セラフィモヴァ:静寂/渦/シャコンヌ/反映
 J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ/ヴァイオリン・ソナタ イ長調 BWV.1015 〜アレグロ・アッサイ/
         羊は安らかに草を食み/オルガン・ソナタ第3番 ニ短調 BWV.527 〜ヴィヴァーチェ
 J.S.バッハ/トーマス・エンコ編曲:エア

  トーマス・エンコ(P) ヴァシレナ・セラフィモヴァ(マリンバ)
 録音:2020年6月1日-5日、サル・コロンヌ、パリ、セッション。

CAvi−MUSIC (独) 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)

 2020年から国内代理店変更。これまで品番は "4260085-5xxxxx" という表記でしたが、新代理店は頭五桁の "42600" (ほぼ全アイテムで同一)と末尾一桁をカットしてハイフンを省き "855xxxx" という形式(本体に記載されているもの)で管理しており、当店もそれに倣います(例: 4260085-534746 → 8553474 )。# "855xxxx" 形式の品番表記(従来の形式では 4260085-5xxxxx )は、NAXOS レーベルにほぼ同じ品番のもの(2桁目にピリオドが入るかどうか)がありますので、ご注意下さい。旧譜はこちらから
8553543
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(3CD)
2CD価格
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
 アクセル・コーバー指揮デュイスブルクpo.
 ミカエル・ヴェイニウス(ジークムント) ウカシュ・コニェチュニ(フンディング)
 ジェイムズ・ラザフォード(ヴォータン) サラ・フェレーデ(ジークリンデ)
 リンダ・ワトソン(ブリュンヒルデ) カタジナ・クンチオ(フリッカ)他
 録音:2019年5月、11月、メルカトルハレ、デュイスブルク、ドイツ、ライヴ。ライン・ドイツ・オペラとデュイスブルク・フィルの音楽監督を務めるドイツの指揮者アクセル・コーバー。2013年にはバイロイト音楽祭にデビューし、翌2014年と続けて「タンホイザー」を指揮し、2020年の「タンホイザー」にも起用されるなど、注目のワーグナー指揮者の一人であるコーバーが指揮を執り、ドイツの有力歌手を揃えて贈る「ラインの黄金」2019年、ライヴ・レコーディング。そして今回がその第2弾の「ワルキューレ」!シアトルオペラ国際ワーグナーコンクール優勝のジェイムズ・ラザフォードのヴォータンなど聴きどころが満載。今後、「ジークフリート」、「神々の黄昏」を含めた指環全曲もリリースを予定している大型プロジェクト。
8553491
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(2CD)
J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830
 〔第4番 ニ長調 BWV.828 /第3番 イ短調 BWV.827 /第1番 変ロ長調 BWV.825 /
  第2番 ハ短調 BWV.826 /第5番 ト長調 BWV.829 /第6番 ホ短調 BWV.830 〕

 シャガエグ・ノスラティ(P|使用楽器:スタインウェイ D, No.597020
 録音:2019年3月、センデザール・ブレーメン、ドイツ。1989年ドイツのボーフム生まれのピアニスト、シャガエグ・ノスラティ(シャハイェフ・ノスラーティ)は、ライプツィヒの国際バッハ・コンクール2014で第2位を受賞し、2つのバッハ・アルバムをリリース、若きバッハ弾きとして注目を浴びている。シャルル=ヴァランタン・アルカンの超絶技巧アルバム(8553104)でも新たな一面を魅せてくれたシャガエグ・ノスラティが贈る新しいバッハ・アルバムは、「鍵盤楽器のための練習曲」という控えめなタイトルで出版されながらも、多様なスタイルが交錯する印象的な舞曲集「6つのパルティータ BWV.825-830」を録音。作品番号順に収録するのではなく、CDの最初に序曲的な性格の作品(第4番の序曲と第2番のシンフォニア)を配置し、長調と短調のバランスや最初と最後の曲の対比なども考慮して組み上げられた2枚組アルバム。バッハを史上最高の作曲家と認め、「バッハの音楽を愛する理由は無数にある」と語るノスラティが、スタインウェイの煌びやかな音色で引き出すバッハの魅力をご堪能頂きたい。
マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」 アダム・フィッシャー指揮
デュッセルドルフso.
 録音:2020年2月27日-3月2日、デュッセルドルフ・トーンハレ、ドイツ、ライヴ。ハンガリーが誇る敏腕指揮者ファミリー、フィッシャー兄弟の兄アダム・フィッシャーと、彼が2015/2016シーズンから首席指揮者を務めるデュッセルドルフso. 。これまで英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」に度々選ばれ、交響曲第1番は2019年の英BBCミュージック・マガジン賞で見事「オーケストラ賞」を受賞、着実に評価を積み上げてきたマーラー交響曲チクルス。ついに最終巻となるシリーズ第10巻、交響曲第6番「悲劇的」が登場! 2020年の2月末から3月初旬にかけて、デュッセルドルフ・トーンハレで3回のライヴ演奏が行われ、録音されたマーラーの交響曲第6番。その直後にコロナ・パンデミックによる最初のロックダウンが始まり、その後多くの音楽仲間の生活を破綻させた。交響曲第6番が描かれた時代や内容と今回のパンデミックの類似性も感じ、「今後、私のマーラー第6番と言えば、パンデミックと最後のコンサートを連想せざるを得ない」とアダム・フィッシャー自身が振り返る印象的なライヴとなった。巨大なオーケストラをコントロールしながら、緻密な室内楽的なサウンド作りも繊細に組み立てて来たアダム・フィッシャー&デュッセルドルフ・フィルのマーラー第6番。シリーズの締めくくりに相応しい堂々たる「悲劇的」にご期待頂きたい。
ブラームス、ツェムリンスキー:ピアノ三重奏曲集
 ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.101
 ツェムリンスキー:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.3
  ファイニンガー・トリオ
   [クリストフ・シュトロイリ(Vn) ダヴィッド・リニカー(Vc) アドリアン・オーティカー(P)]
 録音:2018年3月、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール、ベルリン、ドイツ。ファイニンガー・トリオが、ブラームスのピアノ三重奏曲とウィーンで活躍した作曲家の作品を組み合わせて収録していくプロジェクトの一枚。BPOのシュトロイリとリニカーのがっしりとしたブラームスを、スイスのピアニスト、オーティカーが見事に支えている。若き日にブラームスに恩恵をうけたツェムリンスキーの楽曲も併せて聴くとができ、そのつながりも楽しめる。
ミッション・タンゴ〜 40年代、50年代、60年代とそれ以降のタンゴ集
 ■1940年代のタンゴ  La Cumparsita / Morena del 900 / Puro Apronte /
            Tigre Viejo / Senores Yo Soy del Centro / Zamba para Olvidarte
 ■1950年代のタンゴ  El Puntazo / Mala Junta / El Tobiano / El Andariego /
            Si Sos Brujo / Desde el Alma / Julie / Coquetav  ■1960年代とそれ以降のタンゴ
    El Chapucero / Don Agust in Bardi / Ojos Negros / Camandulaje / Milonga Triste / Chiru
 ■ボーナストラック Una Vez (*)

 クアルテート・ソルタンゴ
  [トーマス・ライフ(Vn) カレル・ブレデンホルスト(Vc)
   アンドレアス・ロクセス(バンドネオン) マーティン・クレット(P)]

 レオネル・カピターノ(Vo;*)
 録音:2020年7月、ミュンヘン、ドイツ。伝統的なオルケスタ・ティピカ(ポピュラー音楽を演奏するバンドのこと)の甘美なサウンドと、真の室内楽奏者としての力量を兼ね備えたアンサンブル、クアルテート・ソルタンゴが贈るタンゴの歴史!「40年代」「50年代」「60年代以降」と3つの時代に分けられた20曲のタンゴに加え、ヴォーカルのレオネル・カピターノとコラボレーションしたボーナストラック、プグリエーセの「Una Vez」を収録している。伝統的なバンドの多くが歌手と共演するのに対し、クアルテート・ソルタンゴは基本楽器編成で、カルテットの各メンバーにスポットライトを浴びる機会が与えられているのが特徴。クラシック、ジャズ、タンゴと多方面で活躍し、ヨハネス・ブラームス国際コンクールなどでの優勝歴を持つハンブルク出身の俊英マーティン・クレットのピアノにも注目。
ベートーヴェン
 序曲「コリオラン」 Op.62 (*) /
 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」(#)
アルテュール・
 スホーンデルヴルト指揮
アンサンブル・クリストフォリ
 録音:2019年11月、小ベートーヴェン・ホール、ムフェンドルフ、ドイツ、ボン・ベートーヴェン音楽祭 2019 ライヴ(#) /2020年8月、ブザンソン、フランス、第15回ブザンソン=モンフォコン音楽祭、おそらくライヴ(*) |編成: 2Vn, 2Va, Vc, Cb, 2Fl, 2Ob, 2Cl, 2Fg, 3Hr (#), 2Hr (*), 2Tp1, Timpani 。オランダの鬼才指揮者&フォルテピアニスト、アルテュール・スホーンデルヴルトと、スホーンデルヴルトの指揮のもと、フランスのブザンソンで結成されたピリオド・アンサンブル、「クリストフォリ」。古典派から初期ロマン派までの世界でもっとも革新的なアンサンブルの1つとして15年間国際的に活動している。20人前後の少人数によるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集などのプロジェクトで話題を呼んできたスホーンデルヴルト&クリストフォリが、ついにベートーヴェンの交響曲もリリース!今作でも1パート1人の計20人でベートーヴェンの「英雄」を演奏(コリオラン序曲は19人)。ベートーヴェンが大規模なオーケストラと仕事をするのが好きだったのも事実だが、このエロイカ交響曲は、この作品が献呈されたロプコヴィツ侯の宮殿(ロプコヴィツ邸)で非公開初演(試演)が行われており、そのホールの演奏家は通常24名だったとのこと。
MEMORIAS 〜6つの絵画によるピアソラの思い出
 J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080 より コントラプンクトゥス〔 I / IX 〕
 ピアソラ:天使の死/天使のミロンガ/4人でタンゴ/ミロンガ・ピカレスク/天使の復活
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ / ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
 カルロス・ガルデル(1890-1935):わが懐かしのブエノスアイレス/ポル・ウナ・カベサ
 ヒナステラ:3つのアルゼンチン舞曲 Op.2 /ミロンガ
 ガーシュウィン:ウォーキング・ザ・ドッグ/レディ・ビー・グッド/アイ・ガット・リズム
  クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団
 録音:2020年8月、ドイツ放送カンマームジークザール、ケルン、ドイツ。BPOのサクソフォン・パートや、ルツェルン音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭におけるエキサイティングな演奏で名高いクレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団が、自らの設立20周年とアストル・ピアソラの生誕100周年を同時に祝う特別なアニヴァーサリー・アルバムをリリース!演奏の素晴らしさはもちろんのこと、プログラムも凝っており、ピアソラの最も重要な音楽モデルとなった6名の作曲家とピアソラ自身の作品を並べ、これまでにない斬新な視点を提供している。アルバムのコンセプトは、アルゼンチンの作家ナタリオ・ゴリンがピアソラへのインタビューをまとめたアンソロジー「A manera de memorias」がきっかけ。「6つの絵画」はそれぞれ「バッハ」「パリ」「ストラヴィンスキー」「ガルデル」「ヒナステラ」「ジャズ」と題されている。クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団ならではの、一味も二味も違った見事なピアソラ・アルバム。
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(3CD)
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新しい道を求めて〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Nos.8-18
 〔第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」(*) /第9番 ホ長調 Op.14 No.1 (*) /第10番 ト長調 Op.14 No.2 (*) /
  第11番 変ロ長調 Op.22 (*) /第12番 変イ長調 Op.26「葬送」(#) /第13番 変ホ長調 Op.27 No.1 (#) /
  第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」(#) /第15番 ニ長調 Op.28 「田園」(#) /第16番 ト長調 Op.31 No.1 (+) /
  第17番 ニ短調 Op.31 No.2「テンペスト」 (+) /第18番 変ホ長調 Op.31 No.3「狩り」(+) 〕

 トビアス・コッホ(Fp|使用楽器: Johann Gottlieb Fichtl, Vienna, 1803 (*) /
   Nanette Streicher, Vienna, 1816 (#) / Michael Rosenberger, Vienna, 1810 (+)
 録音:2017年4月(*)、2016年4月(#)、2014年3月(+)、 すべてバート・クロツィンゲン、ドイツ|おそらくすべて初発売音源| (P) 2021 。ピリオド楽器奏者として評価を高めてきたドイツの鍵盤楽器奏者、トビアス・コッホ。キャリアの最初から歴史的な鍵盤楽器の表現力に魅了され、チェンバロ、クラヴィコード、タンジェント・ピアノ、フォルテピアノ、オルフィカ、ペダル・ピアノ、オルガン、ロマンティック・グランド・ピアノなど様々なピリオド楽器を広範な音楽的研究と実践研究によって選択し、多くの名盤を生み出してきた。トビアス・コッホの特大リリースとなるベートーヴェン3枚組アルバムは、彼が長年続けてきたバート・クロツィンゲン城のコンサート・シリーズの枠組みで「ベートーヴェン〜新しい道を求めて」と題して行われたリサイタルからの録音。ベートーヴェンが友人に対して「これまでの作品に不満がある」、「新しい道を歩むつもり」と明かしたと言われている時期、1797年から1802年にかけて書かれた11曲の革新的なピアノ・ソナタたち。作品とほぼ同時代に作られた3つのフォルテピアノを弾き分け、「悲愴」や「月光」、「テンペスト」などの革命的な傑作を含む個性的で多様なソナタを表情豊かに描いている。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1
 〔第10番 ト長調 Op.14 No.2 /第13番 変ホ長調 Op.27 No.1 /
  第9番 ホ長調 Op.14 No.1 /第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」〕

 ダニエル・ハイデ(P)
 録音:2020年7月、エッタースブルク城、ヴァイマール、ドイツ。ヴァイマール出身のピアニスト、ダニエル・ハイデは、アンドレ・シュエンとのコラボレーションを始め、彼の世代でもっとも人気のある歌曲伴奏者及び室内楽奏者の1人。故郷のフェレンツ・リスト音楽院でルートヴィヒ・ベッツェルに師事し、クリスタ・ルートヴィヒとディートリヒ・フィッシャー=ディースカウからの先駆的な提案を受けて以来、彼はヨーロッパとアジアでコンサートを行ってきた。2020年のコロナ・パンデミックにより予想外の時間が生まれ、新たにベートーヴェンの広大なソナタに向き合うこととなったダニエル・ハイデのベートーヴェン第1巻。彼の最初の教師でもあった母(ピアニスト&歌手)から、ヴィルヘルム・ケンプ、エトヴィン・フィッシャー、ヴィルヘルム・バックハウス、ヴァルター・ギーゼキングなど、ベートーヴェンの偉大な解釈者の名を教わり、自分で最初に購入したCDはギーゼキングが1965年に録音したベートーヴェンの Op.13, Op.14, Op.27のソナタ集だった。長い間お気に入りであった思い出のCDと同じプログラムで、記念すべきベートーヴェンのソナタ集をスタートする。
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(2CD)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846-869
 ルカ・グリエルミ(Cemb|使用楽器:クリスティアン・ツェル、ハンブルク、1737年制作
 録音:2017年5月、バルセロナ音楽博物館、スペイン。指揮者、作曲家としての活動に加え、歴史的鍵盤楽器のエキスパートとして多彩な活躍を見せるルカ・グリエルミが弾く、バッハの平均律クラヴィーア曲集!グリエルミはチェンバロをトン・コープマンやパトリツィア・マリサルディに師事し、ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレでのオルガンなど、アンサンブルのメンバーとしても活躍している。今回のレコーディングにあたり、楽器はバルセロナ音楽博物館に所蔵されているクリスティアン・ツェル製作のオリジナル・チェンバロ(1737年ハンブルク)を使用。グスタフ・レオンハルトがツェルの楽器を愛していたことから、本アルバムは彼の思い出に捧げられている。バッハの傑作全24曲が美しく明瞭な響きで紡がれてゆくさまを、じっくりとお楽しみ頂きたい。
シューベルト:歌曲集「冬の旅」 マルクス・シェーファー(T)
トビアス・コッホ(Fp)
 録音:2018年2月、ヴァイマール城、ドイツ|使用楽器: Eastern Germany around 1830 。ハノーヴァー音楽演劇大学の教授を務めたドイツのリリック・テノール、マルクス・シェーファーが歌うシューベルトの「冬の旅」。前作「白鳥の歌」(8553206)に引き続き、ドイツの名ピリオド・ピアノ奏者、トビアス・コッホとの共演。クイケンやアーノンクールとも共演があり、アーノンクール指揮2000年録音の「マタイ受難曲」でもその美声を披露している。
ヤナーチェク:ピアノ作品集
 霧の中で/草かげの小径にて第1集/
 ないしょのスケッチ/思い出 JW VIII/32
オレーナ・クシュプラー(P)
 録音:2020年3月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム。歌手であるゾルヤーナ・クシュプラーとの双子デュオとしても活動する、ウクライナ生まれのドイツ人ピアニスト、オレーナ・クシュプラー。彼女が若いころから魅了されてきたという、ボヘミアの巨匠レオシュ・ヤナーチェクの音楽。超絶技巧のための超絶技巧というものはヤナーチェクのアプローチにはなく、詩的で自伝的な、美しくも物悲しいピアノ小品の数々を深遠な表現で紡いでいる。
PREMICES 〜ドビュッシー、シェーンベルク、シュトラウス、リーム:歌曲集
 ドビュッシー:6つの歌「忘れられたアリエッタ」 L.60
 ヴォルフガング・リーム(1952-):3つのヘルダーリンの詩 / R.シュトラウス:4つの歌 Op.22
 シェーンベルク:4つの歌 Op.2
 ドビュッシー:美しい夕暮れ L.84 /月の光 L.86 /死後のなまめかしさ L.50 /ロマンス L.56 /まぼろし L.57

 シェヴァ・テオヴァル(S) ダニエル・ハイデ(P)
 録音:2020年1月、 SWR スタジオ、ドイツ。ブリュッセルでブルース・ミュージシャンの娘として生まれ、10代の頃に既にフランスのアートソングに恋をしていたというソプラノ歌手、シェヴァ・テオヴァルが歌うドビュッシーを中心とした歌曲集。シェヴァ・テオヴァルは18歳で渡独し、ケルン音楽舞踊大学、その後ロンドンの王立音楽アカデミーで歌曲の多くのレパートリーを習得し、23歳のときには、エリザベート王妃国際コンクールで史上最年少の入賞者にもなった。
失われた時間〜ファゴット・ソナタ集
 サン=サーンス:ファゴット・ソナタ ト長調 Op.168 (1921)
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L.140 (1916/17)(ファゴット版)
 ブーランジェ:チェロ・ソナタ(1914)(ファゴット版)
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8 (1886)(ファゴット版)

 テオ・プラト(Fg/編曲) アリス・アレクサンダー・ブレッテンベルク(P)
 録音:2019年12月、南西ドイツ放送 (SWR) スタジオ、ドイツ。若手演奏家の登竜門の中でも最難関として有名なARDミュンヘン国際音楽コンクールの2019年のファゴット部門で第3位に輝いた1994年生まれのテオ・プラト。2018年にザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送po. の首席ファゴット奏者に任命され、ドイツ・カンマーフィルや、ケルンWDRso. などの客演首席奏者としても活躍、2019年には名門hrso. (フランクフルト放送so. )の首席奏者に就任している。今回のフレンチ・アルバムでは、サン=サーンスのオリジナル曲以外は、すべて奏者自身の編曲になっている。印象派と後期ロマン派の作曲家の作品の中に、ファゴット用の曲が極端に少ないことに気づいたそう。それを補うように編曲がなされたが、どの曲も違和感がないほど雄弁にそして表現豊かにファゴットが歌っている。その演奏技術は圧巻、この楽器の新たな一面を伝えてくれる一枚。
盗まれた音楽〜ピアノ三重奏のための編曲集
  〔編曲:リノス・ピアノ三重奏団(無印)、エドゥアルト・シュトイアーマン(*) 〕
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(ピアノ三重奏版) / デュカ:魔法使いの弟子(ピアノ三重奏版)
 シェーンベルク:浄められた夜 Op.4 (*) (ピアノ三重奏版) / ラヴェル:ラ・ヴァルス(ピアノ三重奏版)

 リノス・ピアノ三重奏団
 録音:2021年1月、バイエルン放送スタジオ2、ミュンヘン、ドイツ3人で5つの国籍を含む多様なバックボーンのメンバーによって2007年に結成されたリノス・ピアノ三重奏団は、2015年のメルボルン国際室内楽コンクールで最優秀賞と聴衆賞に輝いた。今作ではすべて管弦楽曲をピアノ三重奏に編曲したものを収録している。とても三人で弾いているとは思えない迫力で聞くものに感動を与える。特に「魔法使いの弟子」では情景が浮かぶかのような表情豊かな演奏をみせてくれており、小編成ならではの表現の自由度の高い音楽となっている。
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲集
 〔第1番 イ長調 Op.18 (1826) /第1番〜第3楽章初稿版/
  第2番 変ロ長調 Op.87 /第2番〜第4楽章(ユリウス・リーツ校訂版)〕
 バルトルディ弦楽五重奏団
 録音:2019年3月、 SWR ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン、ドイツ。自分たちの冠名でもある、メンデルスゾーンの作品を録音する際にバルトルディ弦楽五重奏団の面々は、メンデルスゾーンの楽譜通りを原則にし、カットすることなく、また繰り返しもすべて再現することに決めて収録したという今作。そして改作の多かったメンデルスゾーンの譜面も本人のサインが入っているか、もしくは正式に出版されたかどうかをもとに演奏する譜面を決めたということ。第2番の第4楽章は、なじみのある人も多いユリウス・リーツの校訂版も併せて収録されている。
シューベルト
 ヴァイオリンとピアノのための3つのソナチネ Op.137
  〔第1番/第2番/第3番〕/
 華麗なロンド ロ短調 Op.70, D.895
ミハエラ・マルティン(Vn)
エレーナ・バシュキーロワ(P)
 録音:2019年3月、ベルリン、ドイツ。チャイコフスキー国際コンクール第2位の実績を持つルーマニア出身のヴァイオリニスト、ミハエラ・マルティンと、ロシアの高名なピアニスト&教師であったドミトリー・バシュキーロフの娘としてモスクワに生まれ、モスクワ音楽院で父親に師事したエレーナ・バシュキーロワによる、シューベルトのソナチネ集。おそらくは家庭での演奏を想定して書かれたソナチネに対し、「華麗なロンド」はコンサートホール用の作品で、シューベルトにしては意外なほどのきらびやかなユーモアが含まれている。『シューベルトの音楽は、私の想像の中ではいつも馬車の旅を連想させる。外では、風景が流れている。街、山、川、湖、村。馬車は時にスピードを落とし、再びスピードを上げるが、私はいつも旅をしているような感覚を持っている。徒歩でもなく、馬でもなく、車輪のついた馬車で。』(エレーナ・バシュキーロワ)

CHAMPS HILL RECORDS (英) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 #当レーベルには、ごく一部に CD-R, DVD-R, BD-R 製版のものがある模様ですが、詳細はアナウンスされておらず、プレス盤を指定してのご注文はお受け出来ません。。旧譜はこちらから
ウィーンのヴィオラ〜ヴィオラとピアノのためのオーストリアの希少作品集
 ハンス・ガル:ヴィオラ・ソナタ イ長調 Op.101 (1941)
 ローベルト・フックス:6つの幻想小曲集 Op.117(pub.1927) /ヴィオラ・ソナタ ニ短調 Op.86 (1899)
 フランツ・シューベルト/ウェルニク&カノ・スミット編曲:4つの歌(ヴィオラとピアノ版)

 エマ・ウェルニク(Va) アルベルト・カノ・スミット(P)
 録音:2019年8月19日-21日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム、 UK 。1999年ロサンゼルス生まれのヴィオリスト、エマ・ウェルニクは、2019年のターティス国際ヴィオラ・コンクールで「バルビローリ賞」を受賞、2017年セシル・アロノヴィッツ国際ヴィオラ・コンクールでは優勝を果たしている。デビュー・アルバムとなる「ウィーンのヴィオラ(The Viennese Viola)」は、オーストリアとドイツの家系でアメリカに生まれ育ったウェルニクが自身のルーツを探求し、自分の文化的・音楽的アイデンティティを身近に感じることになったという、19世紀から20世紀初頭のオーストリアの作曲家によるヴィオラとピアノのための作品集。そのプログラムに選んだ曲は彼女の演奏活動のテーマの一つである「埋もれている作品を取り上げる」という取り組みも体現している。ブラームスの孫弟子であるハンス・ガルの作品は、その影響を垣間見ることが出来、哀愁と親しみやすさに溢れた隠れた名曲といえるだろう。
エレジー
 アルフレッド・デザンクロ(1912-1971):アリアとロンド / グリエール:4つの小品 Opp.32 & 9
 リシャール・デュビュニョン(1968-): EKSKIZE 第1番 Op.17
 アドルフ・ミシェク(1875-1955):ソナタ第2番 ホ短調 Op.6 / ボッテジーニ:エレジー第1番

 トビー・ヒューズ(Cb) ベンジャミン・パウエル(P)
 録音:2019年10月15日-17日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム、 UK 。 BPOの首席コントラバスマシュー・マクドナルドに師事したことのあるトビー・ヒューズは、2013年にシャンドスso. の「ヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」を受賞、2018年にはタンブリッジ・ウェールズ国際ヤング・コンサート・アーティスト・コンクールにて優勝。イギリスに拠点を置きながら、ヨーロッパの主要なオーケストラとの共演を続けている。デビュー・アルバムとなった今作では、その非凡な表現力をいかんなく発揮し、見事な演奏を聞かせる。

DA VINCI CLASSICS (日/伊) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 相愛大学でも教鞭を執るミラノ出身の音楽学者エドモンド・フィリッピーニ [Edmondo Filippini] 氏が2015年に創設し代表を務める楽譜等の出版社、 Da Vinci Publishing 傘下のレーベル。所在地はなんと大阪の都島区だが、奇妙なことに公式サイトはすべて欧文表記のみ(日本語情報なし)で、日本国内でもディスク商品(おそらく日本語は無し|イタリアから出荷されるという情報もあり)は2020年までほとんど流通していなかった。
ショパン&リゲティ:エチュード集
 ショパン:12の練習曲 Op.25
 リゲティ:ピアノのための練習曲第1巻
フェデリコ・プリーナ(P
使用楽器:スタインウェイ
 録音:2019年6月24日-26日、グリファ&フィーリ・スタジオ、ミラノ、イタリア。ショパンの「24曲」のエチュードをまとめるのではなく、「 Op.25」の12曲のエチュードとリゲティのエチュード第1巻を組み合わせるという独創的なプログラムを打ち出したのは、現在ルツェルンを拠点に活躍中のイタリア人ピアニスト、フェデリコ・プリーナ。故郷であるサルディーニャ州のプロアーゲで音楽を学び始めた後、2011年にモデナのテアトロ・ストルチでデビューを果たし、2020年からはルツェルンへと活躍の場を移してコンスタンチン・リフシッツにピアノを師事している有望株。もちろんショパンも要注目だが、やはり白眉はリゲティ。
カンティシェ〜ソプラノとピアノのための音楽
 リスト:パレストリーナによるミゼレーレ S.173 No.8 / プーランク:歌曲集「月並み」
 ダニーロ・コミティーニ(1986-):トリッティコ/パラディソ / トスティ:アマランタの4つの歌
 マリピエロ:アンジェロ・ポリツィアーノの3つの詩 / バーンスタイン:ラ・ボンヌ・キュイジーヌ

 フェデリカ・リヴィ(S) マルタ・タッコーニ(P)
 録音:2021年4月1日-3日、コレショーネ・ビッツィ・ピアノフォルティ、ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア。イタリア、フィレンツェの詩人で「ダンテ」として親しまれているダンテ・アリギエーリ(1265-1321)の没後700周年を記念して企画された歌曲集。ダンテの「神曲」に基づいてプログラムを序章、地獄篇、煉獄篇、天国篇の4部構成としており、リストやプーランク、マリピエロ、さらにはバーンスタインなどの歌曲の配置にも工夫が見られる。ダンテ没後700周年記念のプログラムを歌うフェデリカ・リヴァは、イタリア、ペーザロのロッシーニ音楽院で研鑽を積み、スポレートで開催された若手歌手たちのためのコンクール(第70回)での受賞歴などを持つ期待のソプラノ。
ギター三重奏のために編曲されたJ.S.バッハの音楽
 幻想曲とフーガ イ短調 BWV.904 /前奏曲とフーガ第2番 ニ短調 BWV.847(原曲:ハ短調)/
 トッカータ ニ短調 BWV.538「ドリア調」/
 カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 イ長調 BWV.992(原曲:変ロ長調)/
 シンフォニア〔第11番 ニ短調 BWV.797(原曲:ト短調)/第1番 ホ長調 BWV.787(原曲:ハ長調)/
        第2番 ホ短調 BWV.788(原曲:ハ短調)/第12番 ニ長調 BWV.798(原曲:イ長調)〕/
 前奏曲 ロ短調 BWV.923 /オルガン協奏曲第2番 ロ短調 BWV.593(原曲:イ短調)

 イン・テンポレ・ベッリ・ギター・トリオ
  [フランチェスコ・モルメンティ、ダヴィデ・モネータ、ファヴィオラ・ミリエッティ(G)]
 録音:2020年8月28日-30日、サン・ミケーレ教会、クヴェーリオ、イタリア。イン・テンポレ・ベッリ・ギター・トリオは、2020年3月、数年来の音楽仲間だった3人の若手ギタリストたちが、新型コロナウィルス感染症予防対策の隔離期間中にミラノで結成したギター・アンサンブル。この困難な時期に偶然とも言える縁によって結成されたギター・トリオが、アンサンブルのスタートであり名刺代わりともなるファースト・アルバムのテーマに選んだのは「大バッハ」!J.S.バッハの数ある名作の中からシンフォニア、前奏曲、幻想曲、フーガとカプリッチョを選び、ギター・トリオのためにアレンジ。3本のギターの「饗宴」が、大バッハの対位法の妙を一味違った雰囲気で披露してくれることだろう。
歌の旅〜フランスからイタリアへ
 アーン:クロリスに/恍惚の時 / グノー:谷間/おお君はどこへ / フランク:夜想曲 / マスネ:スペインの夜
 フォーレ:5月/秋の歌 / シャミナード:ソンブレロ / ドビュッシー:ロマンス/美しい夕暮れ
 トスティ:理想の女/4月/君なんかもう/夢/魅惑/セレナータ/別れの歌/
      最後の歌/可愛い口もと/悲しみ/アブルッツォ地方のギターの調べ

 フェデリコ・ロンギ(Br) マリア・クリスティーナ・パンタレオーニ(P|使用楽器:スタインウェイ
 録音:2021年3月、リヴァーサイド・スタジオ、トリノ、イタリア。イタリアとフランスの狭間において、郷愁と感情の翼の上で繰り広げられる歌曲の旅路。アーンやグノー、フォーレ、そしてドビュッシーなど様々な作風のフランス歌曲に続いてアルバムの後半、掉尾を飾るのはトスティの11曲の歌曲。2013年のトリノ王立歌劇場の日本公演ではノセダの指揮でシャルローネ役を担当し、日本での活躍も印象深いイタリアのバリトン、フェデリコ・ロンギの美しき歌声が、聴き手をイタリアとフランスの旅へと誘う。
ショパン:初期ピアノ作品集
 ロンド ハ短調 Op.1 /ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.4 /前奏曲とロンド 変ホ長調 Op.16 /
 エロルド「リュドヴィク」の主題による華麗な変奏曲 Op.12

 ソフィア・アンドレオリ(P|使用楽器:ベーゼンドルファー 280 VC
 録音:2020年11月17日-18日、サクラ・ファミリア・ミーティング・ホール、パドヴァ、イタリア。14歳からクラシック音楽の学び始め、2016年にはイタリア、パドヴァのチェーザレ・ポリーニ音楽院を最優秀で卒業したイタリアの才女、ソフィア・アンドレオリが奏でるショパンの初期ピアノ作品集。2019年にはサチーレ音楽院でステファニア・レダエッリの下で学んだメンバーたちでトリオ・ゴルドーを結成、ソリストとしてはもちろんのこと、室内楽奏者としても精力的に活躍している期待のピアニスト。ソフィア・アンドレオリが若き日のショパンの作品を奏でるために選んだ楽器は、「ウィーン・コンサート(Vienna Concert)」の名を持つベーゼンドルファーのコンサート・グランド280VC 。イタリアの才女、ピアノの詩人、ウィーンの至宝が創り上げたショパン・アルバム。
十字架への道〜リスト
 十字架への道 S.53 (ソリスト、合唱&ピアノ版)/スターバト・マーテル S.172b(S.579/3) /
 主イエス・キリストの変容の祝祭S.188 /アヴェ・ヴェルム・コルプス S.44 /
 バッハの名前に基づく音楽帳の1ページ S.166T (*) /ドイツ教会歌 S.669a /十字架像 S.342

 クラウディオ・キアヴァッツァ指揮コーロ・マジーニ
 キアーラ・ベルトリオ(P) マウロ・ボルジョーニ(Br)
 カーリン・セルヴァ(S) スヴェトラーナ・スクヴォルツォワ(Ms)
 録音:2021年3月26日-28日、サンタ・ペラギア教会、トリノ、イタリア| (*):世界初録音。19世紀最大のコンポーザー=ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、フェレンツ・リストが遺した「十字架への道」をはじめとする宗教作品の数々。1995年に創設されたコーロ・マジーニは、バッハからブリテンまでを主なレパートリーとし、オッターヴィオ・ダントーネやヘルムート・リリング、クリストファー・ホグウッド、ロバート・キング、アレッサンドロ・デ・マルキなどの合唱界、古楽界の名匠たち、さらにはキリル・ペトレンコやジャナンドレア・ノセダ、クリスティアン・ヤルヴィ、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスジェフリー・テイトといった世界的指揮者たちとの共演も重ねてきた歴史を持つイタリアのプロの合唱団。指揮を執るのはハンガリーのコダーイ・インスティチュートのペーテル・エルデイに合唱指揮を学んだクラウディオ・キアヴァッツァ。「十字架への道」はソリスト、合唱とピアノによるヴァージョンを選択し、世界初録音となる断片「バッハ(BACH)の名前に基づく音楽帳の1ページ」を組み込むなど、プログラム構成にもこだわりが見られる。
ピアノ4手連弾のための19世紀イタリア音楽集
 ロッシーニ:小さなファンファーレ / ドニゼッティ:ラルゲット/葬送行進曲
 ポンキエッリ:ヴェルディの歌劇「椿姫」に基づく追想、シンフォニア / チレア:嬉しそうな愛
 ゴリネッリ:ソナチナ Op.97 / フマガッリ:ベッリーニの歌劇「清教徒」に基づくディヴェルティメント Op.92
 カタラーニ:セレナータ/ワルツのテンポで/リコルディ・カンペストリ/エーロとレアンドロ

 ガブリエッラ・モレッリ&ジャンカルロ・シモナッチ(P4手連弾)
 録音:2020年1月6日-7日、ロッキ寺院、ローマ、イタリア。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院で学んだ後、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院ではカルロ・ゼッキに師事したイタリアのベテラン・デュオが、「4手連弾」で繰り広げる19世紀イタリアにおける器楽作品の魅力の数々。ロッシーニやヴェルディ、ドニゼッティ、ベッリーニといった大作曲家たちの活躍により「オペラ」が隆盛を誇り、イタリア楽壇の代名詞となっていた19世紀。そのオペラ隆盛の時代に誕生した器楽作品は、完全なオリジナル作品から、人気オペラのモチーフを題材としたパラフレーズ的な作品までスタイルは様々。ロッシーニやドニゼッティを含め、19世紀を生きたイタリアの音楽家たちが4手ピアノ連弾のために作曲、または編曲を行った珠玉の作品の数々を、イタリアの円熟デュオが活き活きと奏でる。
ウプサラの歌曲集 Vol.1 〜様々な作曲家のビリャンシーコ集
 バルタザール・ズニガ(T) アッカデミア・デリ・インペルフェッティ
 録音:2020年6月、オラトリオ・ディ・サン・ジョヴァンニ・バッティスタ、ジェノヴァ、イタリア。スウェーデン、ストックホルムのスペイン大使館で秘書官を務めていたラファエル・ミトハナ・ゴードン(1869-1921)が、ウプサラの図書館「カロリーナ・レディヴィヴァ」で発見した曲集である「カンシオネロ・デ・ウプサラ(ウプサラ歌曲集)」。今回の第1巻には、スペイン民謡で有名なクリスマスソングでもある「川よ、轟く川よ、岸を護るものよ(リウ、リウ、チウ)」などを収録。メキシコ・シティ出身のテノール、バルタザール・ズニガとイタリアの小編成ピリオド楽器アンサンブル、アッカデミア・デリ・インペルフェッティの優れた演奏が、ウプサラに眠っていた曲集の魅力を解き放つ。このスペインの「ウプサラ歌曲集」のリリースは全3巻での完結が予定されており、全曲録音が実現した際は「世界初」の貴重な資料となる。
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 Vol.2
  〔第2番 イ長調 BWV.1015 /第5番 ヘ短調 BWV.1018 /第6番 ト長調 BWV.1019 〕

 マリオ・ホッセン(Vn) ピエロ・バルバレスキ(Cemb)
 録音:2019年2月、ブルガリア国立放送第1スタジオ、ソフィア、ブルガリア| Vol.1: C00151イタリアのインディペンデント・レーベル「ダ・ヴィンチ・クラシックス(Da Vinci Classics)」が、ヴァイオリン奏者にとっての最重要レパートリーの1つ、J.S.バッハの「ヴァイオリン・ソナタ集」のレコーディングを行うために白羽の矢を立てたヴァイオリニストは、ブルガリア出身の名手マリオ・ホッセン!ブルガリアのプロヴディフで生を受けた後、1991年にオーストリアのウィーンへと移住。1996年にオーストリアの市民権を取得し、ウィーンを中心に活躍している世界的ヴァイオリニスト。ウィーン国立音楽大学でミヒャエル・フリッシェンシュラーガーに、パリではジェラール・プーレにヴァイオリンを学び、イェフディ・メニューインとヘンリク・シェリングという2人の巨匠の系譜に連なるマリオ・ホッセン。特にパガニーニのスペシャリストとして世界的に評価されており、有名作品はもちろんのこと、未出版作品や世界初録音作品の発掘、蘇演に精力的に取り組み、幅広いレパートリーを誇っている。レコーディング面ではパガニーニを中心に取り組んできたマリオ・ホッセンが満を持して対峙する大バッハの「ヴァイオリン・ソナタ」。オーストリア国立銀行から貸与されている1749年製のグァダニーニヴァイオリンとホッセンの音楽性のコラボレーションにご注目頂きたい。
グリーグ:1台4手ピアノ連弾のための作品全集 Vol.1
 結婚行進曲 Op.19 No.2 /2つの交響的作品 Op.14 /幻想曲「秋に」 Op.11 /ペール・ギュント第1組曲 Op.46 /
 2つの悲しき旋律 Op.34 /4つのノルウェー舞曲 Op.35 /ワルツ・カプリス Op.37

 アンドレア・ミクッチ、フランチェスコ・ディ・マルコ(P4手連弾|使用楽器: YAMAHA CFX
 録音:2020年12月、ヴィラ・ボッシ=コレツィオーネ・ビッツィ、ボーディオ・ロンナーゴ、イタリア。19世紀ノルウェーの巨匠エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)。このノルウェーの作曲家が遺した「1台ピアノ4手連弾」の作品のカタログには、彼自身が書き直したり、手直しを施したり、編曲を行ったりした作品が数多く掲載されている。それらの作品は、時にはオーケストラ作品になったり、室内楽アンサンブルのための作品になったり、あるいは独奏楽器のための作品になったりしており、どのバージョンが「正式な」、または「決定的な」作品なのか、常に明確ではない。イタリアの実力派ピアノ・デュオであるアンドレア・ミクッチとフランチェスコ・ディ・マルコは、このグリーグの「謎」の答えを見つけるためではなく、グリーグの作曲のプロセスの素晴らしさを連弾の視点から追求して広めるために「1台4手連弾」のための作品の全曲録音に取り組むことを決断した。グリーグの作風や作曲技法、そしてその歴史を知る上で非常に重要となる「1台ピアノ4手連弾」の魅力を伝えるユニークかつ興味深いプロジェクトがスタートする。
芸術と自然〜リスト:ピアノ作品集
 エステ荘の噴水 S.163 No.4 /小鳥に説教するアシジの聖フランチェスコS.175 No.1 /
 祈りS.173 No.1 /葬送曲S.173 No.7 /オーベルマンの谷 S.160 No.6

 イングリッド・カルボーネ(P)
 録音:2021年3月、クラシカ・ヴィヴァ、イタリア。フィレンツェでラザール・ベルマンに、ローマではエドゥアルド・オガンドの指導を受けたイタリアの女流ピアニスト、イングリッド・カルボーネ。ベヒシュタイン・アーティストでもある才女は、ニューヨークのイブラ財団が主催する「イブラ・グランド・プライズ」を2015年から2017年まで3年連続受賞し、前作の「シューベルト」(C00253)もイタリア内外で高評価を受けている。2020年には母校であるイタリアのコセンツァ音楽院の創設50周年式典に招聘され、その演奏を披露するなど活躍の場を広げるカルボーネが選んだ次なるプログラムはリスト。リストは師の1人、ベルマンの代名詞でもあるだけに、イタリアの若き才女の解釈に注目が集まる。
堂々とした夢を見て〜ピアノ4手連弾のためのロシア音楽集
 チャイコフスキー/ラフマニノフ編曲:組曲「眠りの森の美女」 Op.66a
 ラフマニノフ:6つの小品 Op.11 / ボルトキエヴィチ:ロシアの旋律と踊り Op.31

 モデネーゼ・ジェズアート・デュオ
 [エリア・モデネーゼ、エリザベッタ・ジェズアート(P4手連弾|使用楽器:スタインウェイ)]
 録音:2021年2月、ヴェデラゴ・ディジタル・サウンド、トレヴィーゾ、イタリア。イタリアのピアノ・デュオ、モデネーゼ・ジェズアート・デュオはピアノ4手連弾というスタイルを通じて3つの発見を聴き手にもたらしてくれる。1つ目はピアノ・デュオ芸術の傑作であるラフマニノフの「6つの小品」の絶対的な美しさ、2つ目は「眠りの森の美女」で際立つラフマニノフの天才的なアレンジ、そして3つ目はボルトキエヴィチの秀作が備える華麗で魅惑的なリズムと旋律美。パドヴァのチェーザレ・ポリーニ国立音楽院で学んだモデネーゼ・ジェズアート・デュオが、これまでとは異なる角度から3人の大作曲家たちの至芸を観察することで、収録3作品で「夢のような」解釈を提供することに成功している。
モーツァルト:ピアノのための変奏曲集
 グラーフのオランダ語歌曲「われは勝てり」による8つの変奏曲 ト長調 K.24 /
 アレグレットの主題による6つの変奏曲 ヘ長調 K.54 (547b) /
 ドゼード「リゾンは森で眠っていた」による9つの変奏曲 ハ長調 K.264 /
 「ああ、ママに言うわ」による12の変奏曲 ハ長調 K.265(キラキラ星変奏曲)/
 グルックの「メッカの巡礼」の「愚かな民が思うには」による10の変奏曲 ト長調 K.455

 アレッサンドロ・コスタンティーノ・ビアンキ(P|使用楽器:スタインウェイ
 録音:2019年12月、エクス・インフェルメリア、イタリア。1993年にイタリア、ラツィオ州の都市ラティーナで生まれた俊英ピアニスト、アレッサンドロ・コスタンティーノ・ビアンキが「ソナタ」や「幻想曲」ではなく「変奏曲」のみに着目したモーツァルト・アルバム!ルガーノのスイス・イタリア音楽院で研鑽を積んだのち、2018年からは奇才アレッサンドロ・デリャヴァンに師事し、そのピアニズムに磨きをかけ続けているビアンキ。天才作曲家であると同時に天才鍵盤楽器奏者でもあったモーツァルトが、「変奏曲」で表現しようとした自由闊達な即興性の魅力をビアンキの両手が巧みに伝えてくれる好演奏。
J.S.バッハ/ブルーノ・ジュランナ編曲:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 (弦楽三重奏版)
 トリオ・クォドリベット
  [マリークリスティーネ・ロペス(Vn) ヴィルジニア・ルッカ(Va) ファビオ・ファウソーネ(Vc)]
 録音:2020年9月25日-27日、サン・ロレンツォ教会、パッセラーノ・マルモリート、イタリア。弦楽三重奏版のJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」と言えば「ドミトリー・シトコヴェツキー編曲版」が代表的であり最も有名だが、イタリアのアンサンブル、トリオ・クォドリベットが取り上げたのはこの「シトコヴェツキー編曲版」ではなく「ブルーノ・ジュランナの編曲版」!イ・ムジチ合奏団の創設に携わり、カラヤンとの共演でゲディーニの「ヴィオラ協奏曲」を世界初演セルジュ・チェリビダッケやジュリーニ、アバド、バルビローリ、ムーティといった世界的巨匠と共演を重ねてきたイタリアの伝説的ヴィオラ奏者であるブルーノ・ジュランナ(1933-)がヴァイオリン、ヴィオラとチェロの弦楽三重奏での演奏のために編曲を行ったバッハのゴルトベルク変奏曲」。イタリアの気鋭のアンサンブルが、母国のレジェンドが編曲した「ゴルトベルク変奏曲」の見事な完成度とその魅力をじっくりと伝えてくれる。ナターリヤ・グートマンやエンリコ・ディンドに師事したチェリスト、ファビオ・ファウソーネを中心として結成されたトリオ・クォドリベットは、2016年にはヴァルティドーネ国際室内楽コンクールで第2位、モンカリエーリのヨーロッパ音楽コンクールで第1位、さらには2018年にラティーナのコンコルソ・インターナショナル・ディ・ムジカ・ダ・カメラ・マッシミリアーノ・アントネッリで第2位を受賞、着実に成長を遂げ、評価を高めているイタリアの若きアンサンブル。2015年に開始した「プロジェクト・ゴルトベルク(Progetto Goldberg)」で南フランス・ツアーを行い、クレモナのヴィオリーノ博物館やトスカーナ・モンテヴェルディ音楽祭でのコンサート・シリーズなどに招聘され活躍している。
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第1番 イ長調 Op.13 /第2番 ホ短調 Op.108 〕
パオロ・ギドーニ(Vn)
ジャンパオロ・ストゥアーニ(P)
 録音:時期未記載、イタリア。マントヴァ出身のヴァイオリニスト、パオロ・ギドーニはシエナのキジアーナ音楽院でフランコ・グッリの下で研鑽を積んだのち、スイスのシオンでイヴリー・ギトリスに師事。サルヴァトーレ・アッカルドやフランコ・クラウディオ・フェラーリからもヴァイオリンを学び、19歳という若さでフィレンツェのヴィットリオ・グイ賞を受賞した経歴を持ち、トリオ・マティスを1983年に創設。現在もソリスト、室内楽奏者として活躍し続けているイタリアのヴァイオリン界の巨匠の1人。19世紀のヴァイオリン芸術の最高峰に位置するフォーレの傑作では、イタリアのマエストロが深みと輝きが伴う演奏を披露してくれている。
ブラームス/作曲者編曲:ピアノ4手連弾による交響曲全集 Vol.1
 交響曲第1番 ハ短調 Op.68(ピアノ4手連弾版)/大学祝典序曲 Op.80(ピアノ4手連弾版)
  マッシミリアーノ・バッジョ、コッラード・グレコ(P)
 録音:2021年1月、グリファ&フィーリ・スタジオ、ミラノ、イタリア。自らの交響曲や管弦楽曲、ピアノ協奏曲、室内楽曲などの数多くの作品を「1台ピアノ4手連弾」に編曲したヨハネス・ブラームス(1833-1897)。このブラームスが遺した「1台ピアノ4手連弾」のための編曲作品に着目したイタリアのピアノ・デュオが、「1台ピアノ4手連弾版」による「交響曲全集」のレコ―ディングをスタート!イタリアのピアニスト、コッラード・グレコとマッシミリアーノ・バッジョが全集録音の第1弾に選んだのは交響曲第1番と大学祝典序曲の2作品。「1台ピアノ4手連弾」だからこそ明瞭に聞こえてくる声部を際立たせ、この2作品を完全に理解するために不可欠なニュアンスやディテールを表現することに成功している。マッシミリアーノ・バッジョは、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を最優秀で卒業した後にセルジオ・フィオレンティーノに師事。クリスチーナ・フロシーニとピアノ・デュオを結成し、イタリアにおいてシューベルトの4手連弾作品の全曲を演奏した演奏家となった後、2006年から母校で教鞭を執り、2016年からは副学長を務めている重鎮ピアニストの1人。マスタークラスのため、ここ日本にも度々来日している。バッジョとデュオを組むコッラード・グレコはミラノでアルベルト・モッツァーティとブルーノ・カニーノにピアノを学び、ジョヴァンニ・ソッリマやマッシモ・クァルタ、タチアナ・ヴァシリエヴァといった著名なソリストたちと共演を重ねている実力派。
マータ・アルマ〜「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストに基づく音楽
 ポンツィオ:アヴェ・マリス・ステラ / デル・ピーノ:ルス / ナスターリ:朝 / ブラガ:イマンジャ
 作曲者不詳:「カンブレの写本 A.410」より〔おおマリア/海の星〕/
       「ラス・ウエルガスの写本」より〔おおマリア/海の星〕/
       「モンペリエの写本 H.196 」より〔おおマリア/海の星〕
 ベネッティ:アヴェ / アルビーニ:アヴェ・マリス・ステラ Op.62
 マルグッティ:アヴェ・マリス・ステラ / ベッティネッリ:天国にて

 ジョヴァンニ・チェスティーノ指揮コーロ・ファコルタ・ディ・ムジコロジア
 録音:2019年1月-2021年3月、クレモナ、イタリア。「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストを共通点とする現代の作品と16世紀の作品、そして3つの写本に収められた作品を集めた時代を超越した「アヴェ・マリス・ステラ集」。時代、スタイル、作曲技法は違えども「アヴェ・マリス・ステラ」のテキストで繋がる11曲の聖なる歌の数々が1つにまとまることにより、そのテキストの偉大な存在感を改めて教えてくれている。コロ・ファコルタ・ディ・ムジコロジアはクレモナ、パヴィア大学の音楽学、文化遺産の学部生たちによって2002年に結成された合唱団。2013年からはミラノ大学などで研鑽を積んだ指揮者、作曲家、ルネサンス・リュート奏者のジョヴァンニ・チェスティーノが指揮者を務めている。
5弦ギターのための二重奏曲集
 ドワジー:3つの二重奏曲 Op.15 / メルキ:2本のギターのための4つの二重奏曲 Op.3
 ド・ロワイエ:12のワルツ Op.23

 デュオ・ノーリ=ソアッティン[ロベルト・ノーリ、ルカ・ソアッティン(G)]
 録音:2019年7月26日-29日、ヴィッラ・ドゥケッサ・ディ・ガリエラ劇場、ジェノヴァ、イタリア。18世紀に製作されたヒストリカル・ギターの音色の美しさ、甘さ、そして魅力を存分に味わうことが出来るという貴重なプロジェクト。18世紀末の1795年頃にフランスのパリで製作された2本の貴重なヒストリカル・ギターの優美で味わい深い音色が、同じく18世紀を生きた3人のフランスの音楽家たちの作品とシンクロすることにより、その音楽的な魅力を最大限に際立たせてくれている。デュオ・ノーリ=ソアッティンは2011年に結成されたイタリアのギター・デュオ。18〜19世紀におけるギターのレパートリーの発掘、紹介を進めるべく精力的に活動している期待のアンサンブル。
ドニゼッティ:喜歌劇「リータ」
 イッタ・ファン(S;リータ) チェン・ヨン(T;ベッペ) イサーク・ドロシャ(Br;ガスパーロ)
 マルコ・イアンネッリ指揮 シュ・ウェイ=エン(P) アンガス・リー(Fl) クラウディア・ン(Cl)
 パトリック・イム(Vn) スン・ユー(Va) アンナ・クワン(Vc)
 録音:2020年11月23日、ハウ・パー・マンション、香港、ライヴ。1841年の夏にドニゼッティ作曲した登場人物は僅か3人という短く小規模の喜歌劇「リータ」。この香港、ライヴ・レコーディングでは、イタリア人指揮者のマルコ・イアンネッリによって室内アンサンブル版へと編曲が行われ、ピーター・ゴードンによる英語のナレーションが加わるなど「リータ」に新たな息吹を吹き込まれている。ガスパーロとベッペによるリータの取り合い、さらには押し付け合いというストーリーの「リータ」は、音楽的なクォリティの高さとウィットに富んだ登場人物たちが光る知られざる秀作。
EIVQ 〜サクソフォン四重奏のための近代作品集
 ラッファエーレ・ベッラフロンテ(1961-):バンドネオンとサクソフォン四重奏のための協奏曲第3番
 アストル・ピアソラ(1921-1992):サクソフォン四重奏のための「ブエノスアイレスの四季」
 エドアルド・ディネッリ(1976-):サクソフォン四重奏のための「サクソフォー」
 ロベルト・スカルチエッラ・ペリーノ(1967-):サクソフォン四重奏のための「テニス・クァルテット」

 エクスクルーシヴ・サクソフォン四重奏団
  [ヴァレンティナ・レネスト(ソプラノSax) オルガ・コスタ(アルトSax)
   フランチェスカ・シモネッリ(テナーSax) ステーファノ・アンジェローニ(バリトンSax)]

 マリオ・ステーファノ・ピエトロダルキ(バンドネオン)
 録音:2020年11月、 E. R. M. E. S. スタジオ、モデナ、イタリア。2010年から2020年にかけてイタリアの作曲家たちによって書かれたサクソフォン・アンサンブルのための現代レパートリー集。ベッラフロンテのサクソフォン四重奏とバンドネオンによる五重奏曲と、ピアソラのサクソフォン版「ブエノスアイレスの四季」とのコントラスト、親和性がこのプログラムの中でも最も興味深いポイントと言えるだろう。エクスクルーシヴ・サクソフォン四重奏団は2010年9月に誕生したイタリアのアンサンブル。オリジナル、アレンジを問わずシューマンからガーシュウィンを経て21世紀の現代作品をレパートリーにすると同時に、様々な編成にも対応するフレキシブルなスタイルを持ち味としている。
リグーリアのオルガンの秘宝 Vol.1 〜18世紀のオルガン・ソナタ集
 ジョヴァンニ・ザノッティ(1738-1817):オルガン、またはチェンバロのためのソナタ
 ジョヴァンニ・バッティスタ・プレディエーリ(1678-1764):チェンバロ独奏のためのソナタ
 バルトロメオ・ルストリーニ(活動:18世紀):チェンバロのためのソナタ〔 I / II 〕
 作曲者不詳(18世紀後半):5つのソナタ / ルイージ・デゴーラ(1771-1862):フォルテピアノのためのシンフォニア

 ロドルフォ・ベッラーティ(Org)
 録音:2012年11月22日-23日、サン・ピエトロ教会、ロヴェレート、イタリア|全曲世界初録音。イタリア北西部に位置し、現在は州都をジェノヴァとする「リグーリア州」。このリグーリア地方において18世紀に誕生したオルガンのための「宝物」の数々を発掘、録音するプロジェクトが始まった。18世紀の北イタリアにおけるオルガン芸術の歴史の空白を埋めることに大きな役割を果たすことになるであろうシリーズ。
ア・ロス・マエストロス〜バンドネオンとギターのための20世紀作品集
 フアン・カルロス・コビアン(1806-1953):ノスタルジア/酔いどれたち / ビセンテ・ロメオ(1900-1958):喜び
 アンセルモ・アルフレード・アイエタ(1896-1954):小さな蝶/白い小鳩
 フリオ・デ・カロ(1899-1980):ラ・ラユエラ / ペドロ・ラウレンス(1902-1972):わが愛のミロンガ
 マリアーノ・モアレス(1918-2016):灰色の午後に / アニバル・カルメロ・トロイロ(1914-1978):最後の酔い
 カルロス・ガルデル(1890-1935):想いの届く日 /  A. G. ビジョルド・アローヨ(1861-1919):エル・チョクロ
  G. H. マトス・ロドリゲス(1897-1948):ラ・クンパルシータ

 ファビオ・フリア(バンドネオン) アレッサンドロ・デイアーナ(G)
 録音:2021年1月8日-10日、サードミュージック・スタジオ、カリアリ、イタリア。タンゴがどのような土壌を持ち発展・普及していったのか、アストル・ピアソラより長老の20世紀の作曲家による作品で解き明かそうというディスク。
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):平均律ギター曲集 Op.199 Vol.1
 前奏曲とフーガ〔第1番−第12番〕
  モノ・ギター・デュオ[ジュゼッペ・モリーノ、アンナ・クリスティーナ・ノヴィツカ(G)]
 録音:2020年12月27日-29日、サン・セバスティアーノ教会、アルピーノ、イタリア。20世紀のイタリアを代表する作曲家の1人であるマリオ・カステルヌォーヴォ=テデスコが書き上げた大作「平均律ギター曲集 Op.199 (2台のギターのための24の前奏曲とフーガ)」は、対位法の世界、そしてライプツィヒのカントール、ヨハン・セバスティアン・バッハの芸術への忠実なオマージュ。ギター・デュオの編成のために書かれた記念碑的作品であるこの「平均律ギター曲集」に取組んだモノ・ギター・デュオは、イタリアとポーランドのギタリストたちによって2017年に結成。技術的にも音楽的にも高度なレベルを要求される「平均律ギター曲集」において、その見事なコンビネーションでカステルヌォーヴォ=テデスコが思い描いた「バッハへのオマージュ」を表現してくれている。
ドビュッシー:前奏曲全集
 前奏曲集〔第1巻/第2巻〕/アルバムの一葉「慈善団体『負傷者の衣』のために」(1915/33)

 クリストファー・ハウエル(P)
 録音:2018年6月21日-2020年6月26日、グリファ&フィリ・スタジオ、ミラノ、イタリア。ロンドン出身の熟練のピアニスト、クリストファー・ハウエル。14歳で自作曲の指揮とピアノ・リサイタルを経験した後、ロンドンの王立音楽アカデミーを経て、エディンバラ大学でケネス・レイトンとエルゼ・クロスに作曲を学んだ経歴の持ち主。スタンフォードやマッケンジーなど様々なイギリス音楽の録音を行ってきたハウエルのドビュッシー。色彩感に富んだ24曲の練習曲に続きアルバムの掉尾を飾るのはワルツ風のアルバムの一葉「慈善団体『負傷者の衣』のために」。
トイ・ピアノ、舞台に立つ〜トイ・ピアノのための作品集
 ダイアナ・ブロム:トイ・ピアノと3本の編み針のための「日本の編み物」 / 成本理香:ラインズ
 ガストン・ポッレ・アンサルディ:トイ・ピアノとトイ・打楽器のための「クアジ・リチュアーレ」
 マルコ・ペドラッツィ:チク=タク=トイ / マッツ・オー・ハンソン:時間の海
  J. M. ブロック:前奏曲「 BACHAGE 」 / メルセデス・サバラ:おもちゃの踊り
 ポール・スミス:トイ・ピアノ、トイ・シロフォンとリストベルのための「コンステレイションズ」
 ファビオ・ルッピ:ディヴァージョンズ / ジャン・パオロ・ルッピ:トイ・トイ・トイ!
 アリシア・ S. レジェス:トイ・ピアノと太鼓を叩くブリキのロボットのための「ディレトーレ・ディ・ラッタ」
 アントニオ・ジャコメッティ:
  トイ・ピアノとおもちゃの打楽器のための「チョリーニョ・サンバド・パラ・オ・シュローダー」

 アントニエッタ・ロッフレード(トイP)
 録音:2021年2月27日-28日、 HD スタジオ、レッコ、イタリア。子供用の楽器、または玩具として作られた「特別」な楽器であり、現在も音楽的な可能性が追及され続けている「トイ・ピアノ」をソロ楽器としてステージ上に送り出したユニークな企画が登場!予てからトイ・ピアノの可能性の追求と研究に取り組んできたイタリアの女流ピアニスト兼音楽学者のアントニエッタ・ロッフレードは、この楽器のために2018年以降に作曲された新作13作品を今回のレコーディングのために選曲。1872年創業という非常に長い歴史を持つアメリカのトイ・ピアノ・メーカー「シェーンハット(Schoenhut)社」の2台のトイ・ピアノ(37鍵のコンサート・グランド、25鍵のトラディショナル・スピネット)を使い分け、さらには「編み針」や「トイ・パーカッション」、極めつけ「ブリキのドラマー・ロボット」までを採り入れるという徹底ぶり。現代の作曲家たちがその想像力を最大限に発揮して書き上げた「トイ・ピアノ」のための意欲作の数々。その摩訶不思議な音世界は「トイ・ピアノ」のソロ楽器としての可能性を感じさせる。
ダヴィデ・フィッコ(1962-):ギターのための無伴奏作品集
 歌手/フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩による5つの断章/子守歌/
 3つの小さな夜想曲/夜の息吹/クロムオキサイド・ハート

 エドアルド・ピエリ(G)
 録音:2015年8月-2019年10月、ピネローロ、イタリア。1991年生まれのイタリアのギタリスト、エドアルド・ピエリのデビュー・アルバムとなるダヴィデ・フィッコのギター作品集。作曲家、ギタリスト、レコーディング・エンジニアなど、様々な場面で活躍を続けるフィッコの無伴奏ギター作品は、高度なテクニックを求められる難曲揃い。トスカーナ州ルッカ県のヴィアレッジョで開催されているギター・フェスティヴァルを主宰するなど幅広く活躍するエドアルド・ピエリの高い能力が発揮されている。
タンゴ・デ・サックス〜サクソフォン四重奏によるタンゴ
 ピアソラ:革命家/天使のミロンガ/天使の死/天使の復活/ブエノスアイレスの四季
 アルマンド・ポンティエ(1917-1983):輝ける40年代 / ミッチェル・デューク(1974-):ロベルトの靴
 フェルナンド・ラーマン(1968-):ロス・トレス・バリオス
 グラシアーノ・デ・レオーネ(1890-1945):ブエノスアイレスの遺物
 ヘラルド・マトス・ロドリゲス(1897-1947):ラ・クンパルシータ

 ネクサス・サクソフォン四重奏団
  [ミッチェル・デューク(ソプラノSax) アンドルー・スミス(アルトSax)
   ネイサン・ヘンショウ(テナーSax) ジェイ・バーンズ(バリトンSax)]

 ダニエル・ロハス(P) スティーヴン・カットリス(バンドネオン)
 録音:2019年2月-9月、シドニー音楽院リサイタル・ホール、オーストラリア。抜群の相性の良さを聴かせてくれる「サクソフォン四重奏」と「タンゴ」の組み合わせを、オーストラリアの実力派アンサンブルの演奏で存分に楽しめる充実のプログラム!ネクサス・サクソフォン四重奏団の新たなプロジェクトとなる「タンゴ・デ・サックス」では、ピアソラの傑作「ブエノスアイレスの四季」や「天使シリーズ」と一緒に未発表の作品を提案することで、ピアソラの作品はもちろんのこと、その他の作品の音楽的な成熟度の高さを示してくれている。オーストラリアのアンサンブルであるネクサス・サクソフォン四重奏団は2002年に結成。2021年にはオーケストラ伴奏によるエレーナ・カッツ=チェルニンの大作「5つのチャプター」のオーストラリア初演を任されるなど、世界規模での活躍を展開している。
バロッコ〜チェロ四重奏のための作品集
  ヴィヴァルディ:協奏曲 ト短調 RV.531 / チャイコフスキー:子供のアルバム Op.39より(チェロ四重奏版)
  ソッリマ:隠された音 / クイーン:ボヘミアン・ラプソディ / メタリカ:ナッシング・エルス・マターズ
  レッド・ツェッペリン:天国への階段 / ピアソラ:オブリビオン/フーガと神秘
  バーンスタイン:マリア/エルフマン:ザ・シンプソンズ・テーマ

 チェロプレイ・クァルテット[フィリッポ・ブルキエッティ、シモーネ・センタウロ、
                 フランチェスカ・ガッディ、クリスティアーノ・サッキ(Vc)]
 録音:2021年1月5日-17日、ソノリア・レコーディングス・プラット、プラート、イタリア。2015年に結成されたチェロ四重奏団「チェロプレイ・クァルテット」が贈る「バロッコ」は、1つのジャンルに収まりきることのないスケールの大きなプロジェクト!ヴィヴァルディの有名な協奏曲からチャイコフスキー、さらには鬼才ソッリマへと繋がり、ジャンルの壁を飛び越えてクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」やメタリカ、レッド・ツェッペリンの音楽が繰り広げられる「バロッコ」プロジェクトは、編成や様々なジャンルの名曲の間には音楽的な障壁が無いことを教えてくれるユニークかつ大胆なプログラム。チェロ・クァルテットが繰り広げるエキサイティングなジャンルレスの世界を存分にお楽しみ頂きたい。
20世紀 & 21世紀のトランペットとピアノのための作品集
 シャルリエ:ソロ・ド・コンクール(1900) / ベーメ:愛の歌 Op.22 No.2 (1902)
 エネスク:伝説(1906) / ジョンゲン:コンチェルティーノ Op.41 (1913)
 ペスキン:ロマンス(1945) / シェロコフ:エチュード第1番(1946) / オネゲル:イントラーダ(1947)
 ガロワ=モンブラン:サラバンドとフィナーレ(1949) / イベール:即興曲(1951)
 ボザ:リート(1976) / カルデナス・ゴンザレス:メスティサへ(2020)

 ファブリツィオ・イアコボーニ(Tp) アレッサンドラ・フェリーチェ(P)
 録音:2020年10月-12月、チューブ・レコーディング・スタジオ、ファーラ・イン・サビーナ、イタリア。1900年に作曲されたテオ・シャルリエの「ソロ・ド・コンクール(演奏会用独奏曲)」からベーメやエネスク、ジョンゲン、オネゲル、ボザなどの作品を作曲年代順に配置し、カルロス・アルベルト・カルデナス・ゴンザレス作曲の委嘱作品で締めくくる20〜21世紀プログラムを披露してくれるのは、イタリアのトランぺッター、ファブリツィオ・イアコボーニ! イタリアのラクイラ音楽院ではサンドロ・ヴェルザーリから教えを受け1999年に優秀な成績で同音楽院を卒業したファブリツィオ・イアコボーニは、その後、ジュゼッペ・ボダンザとルチアーノ・カドッピに、シカゴ・ノースウェスタン大学ではレックス・マーティン、チャールス・ガイヤー、バーバラ・バトラーに師事し、さらにその後もガボール・タルケヴィ、アンドレア・コンティ、マックス・ゾンマーハルダーの下で研鑽を積んだイタリア・トランペット界におけるトップ・プレイヤーの1人。ミラノ・スカラ座アカデミーo. の首席トランペット奏者を務めた後リッカルド・ムーティが創設したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレo. とローマso. で活躍。オランダとフィンランドの名門、ロッテルダムpo. とタンペレpo. の首席客演奏者としても招聘され、現在はスイス、ルガーノのインターナショナル・チェンバーpo. で活躍している。イタリア、ベネヴェントのニコラ・サーラ音楽院のトランペット科の教授を務めているなど、後進の育成にも情熱を注ぐイタリアの実力者、渾身のプログラムにご期待頂きたい。
忘却〜ギターのためのピアソラへのオマージュ
 ピアソラ:悲しきゴルド/コシモ・カロヴァーニ(1991-):私が泣くのを見るために
 ピアソラ: La Fortezza Dei Grandi Perche / Sera que estoy llorando /迷子の小鳥たち/操り人形/
      ハシント・チクラーナ/誰かがタンゴに呼びかける/ロコへのバラード/6時の鐘が鳴る時
 ジャコモ・スサーニ(1995-):プレリューディオ・ゼロ / エルヴィラ・ムラトーレ(1985-):湖の歌を待ちながら
 エドアルド・ダドーネ(1992-):アレニーレ / マルコ・デ・ビアージ(1977):即興曲第12番
 マウロ・モンタルベッティ(1969-):ゆっくりと消えていく忘却の彼方へ
 ニコラ・ヤッペッリ(1975-):アクセントと願い / マルコ・ラメッリ(1984-):6本の弦の夢
 カルロ・ガランテ(1959-):オメナヘ〜アストラ・ピアソラのトンボー

 ルイージ・アッタデモ(G)
 録音:2021年2月23日、 26日、スタジオエンメ、カレンツァーノ、イタリア。スペインのリナーレスにあるアンドレス・セゴビア・アーカイヴでタンスマンやカサド、パイッサなどの知られざる未出版作品の発掘を行うなど、多くの実績を残しているナポリ出身のギタリスト、ルイージ・アッタデモ。アストル・ピアソラに捧げるアニヴァーサリー・アルバムは、アッタデモ自身のギターアレンジによるピアソラの作品と、現役の作曲家たちのギター作品を交互に演奏するプログラム。アッタデモのギターが、ピアソラのタンゴと、20〜21世紀の新しいタンゴのコントラストを巧みに描いている。
ショパン:ワルツ全集
 〔第1番−第19番〕
マルコ・ソッリーニ(P
使用楽器:スタインウェイ
 録音:2010年6月13日-12日、サン・マルコ教会、ポンツァーノ・ディ・フェルモ、イタリア。 Chandos レーベルに4枚のロッシーニのピアノ作品集を録音し、その演奏と価値の高さがドイツ・ロッシーニ協会から絶賛されたイタリアの名ピアニスト、マルコ・ソッリーニ。レオンカヴァッロやプッチーニ、ジョルダーノ、マスカーニ、ベッリーニなどのイタリア音楽の紹介に取組み、ローマ国際ピアノ・コンクールなど様々なコンクールで審査員を務めるなど幅広く活躍する名手が取り組んだショパンのワルツ全集。様々なピアニストが奏でてきた名作中の名作で、ソッリーニが新鮮な解釈も聴かせる。
「セイキロスの墓碑銘」によるファンタジー〜ギター独奏のための作品集
 ロドリーゴ:トッカータ / ゲラルト・ドロスト(1955-):2つの歌 Op.172
 シモーネ・イアンナレッリ(1970-):幻想曲 ニ長調 / バリオス:森に夢見る
 ドロスト:万華鏡のようなワルツ / アサド:「セイキロスの墓碑銘」によるファンタジー

 サノス・ミトサラス(G)
 録音:2019年1月-12月。ダダリオ社(D'Addario)のアーティスト&アンバサダーを務めているギリシャのギタリスト、サノス・ミトサラス。ギター独奏のため書かれた難曲の1つとして知られるロドリーゴの「トッカータ」やバリオスの名曲「森に夢見る」に加え、アルバムのタイトルにもなっているアサドの「「セイキロスの墓碑銘」によるファンタジー」などミトサラスに献呈された作品も収録されている。
メンデルスゾーン:フルート・ソナタ集(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
 〔ヘ長調 MWV Q26 (1838) /ヘ長調(1820) /ヘ短調 Op.4, MWV Q12 (1823) 〕

 アンドレア・モガヴェーロ(Fl) マッシミリアーノ・ダメリーニ(P)
 録音:2020年10月-11月、ライブラリー・クラシックス、ジェノヴァ、イタリア|当版による世界初録音。イタリアのフルーティスト、アンドレア・モガヴェーロとピアニスト、マッシミリアーノ・ダメリーニのデュオによるセカンド・アルバムは、メンデルスゾーンの3つのヴァイオリン・ソナタのフルート版!19世紀の室内楽シーンにおいて重要な作品であるメンデルスゾーンのソナタ3曲をモガヴェーロ自らがフルート版にアレンジ。ヴァイオリンからフルートへと主役が交代した3曲のソナタは、モガヴェーロとダメリーニのヴィルトゥオージティが存分に発揮された演奏に仕上がっており、フルート・ソナタのレパートリーの拡大にも一役買っている。アンドレア・モガヴェーロはジャン=ピエール・ランパルの演奏に接してフルートの道に進むことを決意。2009年に留学したエコールノルマル音楽院では工藤重典に師事した経歴の持ち主。
フランチェスコ・アントニオ・バセオ(活躍:16世紀後半):
 5声のためのマドリガーレ集第1巻(1582)
  ジルベルト・スコルダリ指揮スコラ・カントルム・バレンシス
 録音:2021年1月、サン・ジャコモ教会、バーリ、イタリア|世界初録音。詳しい生没年や経歴等は判明していないものの16世紀最後の30年間に活躍、レッチェ大聖堂に務めていたとされるイタリアの音楽家フランチェスコ・アントニオ・バセオは、「ナポリ風カンツォン集」(1573年)、「2つのマドリガーレ集」(1573年、1582年)を出版しており、今回録音が行われた「5声のためのマドリガーレ集第1巻」は1582年にヴェネツィアで出版された。イタリアのヴォーカル・アンサンブル、スコラ・カントルム・バレンシスは、アンサンブル・ジル・バンショワを筆頭とするピリオド・アンサンブルで通奏低音奏者として活躍したジルベルト・スコルダリによって2018年に創設。1500年から1700年にかけてイタリアのプーリア州近郊で作曲された音楽の発掘、蘇演に力を注いでる気鋭の団体。
ベルカント・レアリティーズ
 ティベリーニ:サルヴェ・レジナ / パチーニ:甘くて美しい満足/あなたは私がまだ持っていると彼女に言うだろう
 ロッシーニ:スペイン風ティラーナ/別れ/情け知らずの彼女/私は嘆こう/ウィーンの人々よさらば
 ルビーニ:ああ、もしかしたら/私たちの死と恋人たちの魂 / スポンティーニ:アドルフォ・ヌリの最後の詩

 フランチェスコ・サントーリ(T) ローサ・モンターノ(P)
 録音:2019年11月、コンプレッソ・モナスティコ・サンタ・マリア、ナポリ、イタリア。イタリアの「ベルカント」の醍醐味をたっぷりと味合わせてくれるプログラムを歌うのは、イタリアのリリック・テノール、フランチェスコ・サントーリ。ナポリ音楽院で学んだ後、ベルカント唱法の代名詞的存在であるレナータ・スコットやロッシーニ演奏の権威アルベルト・ゼッダといった大物たちにも師事した期待のテノール。すでにフェニーチェ劇場やサン・カルロ劇場などイタリアの有名歌劇場へのデビューを果たしており、ベルカントの系譜を受け継ぐ存在として注目を集めている。
ウィーンの2人のイタリア人〜 19世紀のヴァイオリンとギターのための音楽
 パガニーニ:「チェントーネ・ディ・ソナタ集」〜ソナタ第1番 イ短調/ソナタ・コンチェルタータ イ長調 MS.2
 ジュリアーニ:セレナータ Op.127 ジュリアーニ:協奏的大二重奏曲 Op.52
 シュポア/ディアベッリ編曲:グランド・デュオ Op.11 (*)

 サヴェリオ・ガブリエリ(Vn) ロレンツォ・ベルナルディ(G)
 録音:2021年1月9日-11日、テアトロ・リストーリ、ヴェローナ、イタリア| (*):当版による世界初録音。コンサートでウィーンを訪れ大成功を収めたニコロ・パガニーニ(1782-1840)と1806年にウィーンに移住して同地で活躍したマウロ・ジュリアーニ(1781-1840)。音楽の都ウィーンに大きな足跡を残した2人の同世代のイタリア人、パガニーニとジュリアーニの至芸を"ギターとヴァイオリン"でたどる華麗で美しき音楽旅行! イタリアのダッラーバコ・ヴェローナ音楽院からオランダの名門アムステルダム音楽院へと渡りヴァイオリンの研鑽を積んだサヴェリオ・ガブリエリ。コリン・カーやミッシャ・マイスキー、ジョヴァンニ・ソッリマ、アルヴォ・ペルトやリチャード・ストルツマンと共演を重ねる傍ら、オランダの女流ヴィルトゥオーゾ、リサ・ヤコブスのザ・ストリング・ソロイスツでコンサートマスターを務めるなど、ジョフレッド・カッパ1643年製のヴァイオリンを手に世界的に活躍するイタリア期待のヴァイオリニスト。ギターのロレンツォ・ベルナルディは、エマニュエレ・ブオーノとフランシスコ・ベルニエールの下で学び、インドやベトナムなど東南アジアにも活躍の場を広げている若き実力者。クラシックギター弦のブランド「サバレス」のオフィシャル・アーティストも務めている。
ウィーンの昼下がり〜ウィーン式コントラバスのための18世紀作品集
 シュペルガー/イサリン・ルルー編曲:ウィーン式コントラバスと管弦楽のための協奏曲第18番 ハ短調(五重奏版)(*)
 ディッタースドルフ:ヴィオラとウィーン式コントラバスのための二重奏曲 変ホ長調
 ホフマイスター:ウィーン式コントラバスとヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲第2番 ニ長調

 イサリン・ルルー(ウィーン式Cb)
 パトリック・オリヴァ(Vn1) マルタ・ムーア(Vn2)
 ジャン=フィリップ・ガンディ(Va) ロナン・ケルノア(Vc)
 録音:2020年10月13日-17日、サウンド・リスペクト・スタジオ、ベルギー| (*):世界初録音。ミヒャエル・ハイドンの後任としてグロースヴァルダイン(現在のルーマニアのオラデア)司教の楽長を務めていたディッタースドルフ。同地の宮廷でコントラバスのヴィルトゥオーゾであるヨハネス・マティアス・シュペルガー(1750-1812)が活躍していたことにより、ディッタースドルフの有名な「コントラバス協奏曲 ニ長調」が誕生し、18世紀におけるコントラバスのための音楽が大きく発展することになる。当アルバムのテーマは「ウィーンの昼下がり」であり、その主役は現在の一般的な「コントラバス」ではなく古典派時代のウィーンで用いられた「ウィーン式コントラバス」!「ウィーン・ヴィオローネ」とも呼ばれるこの「ウィーン式コントラバス」は弦の本数が5本であり、上から「A-Fis-D-A-F」という、いわゆる「ウィーン式調弦」を基本と、現代のコントラバスとは大きな違いが見られる楽器。この「ウィーン式コントラバス」の発展により、ディッタースドルフやシュペルガー、ホフマイスターの作品をはじめとする数々の秀作が生まれ、古典派時代においてソロ楽器としてのコントラバスの地位が高まることとなった。この「ウィーン式コントラバス」のために書かれた作品集のレコ―ディングに取り組んだのはベルギーの女流奏者イサリン・ルルー。ブリュッセル王立音楽院でモダーンのコントラバスを学んだ後、バーゼル・スコラ・カントルムでデイヴィッド・シンクレアにピリオドのコントラバスを師事。ヘレヴェッヘのシャンゼリゼo. のマスターズ・プログラムにも参加し、インスラo. やラ・シャンブル・フィラルモニーク、オーゾニア、レザグレマンなどのピリオドo. &アンサンブルから招かれるなど、ピリオド・コントラバスの名手として注目を集めている欧州古楽界の有望株の1人。使用楽器はウィーン調弦によるミヒャエル・ウィラー1770年製作のピリオド楽器。作曲当時の響きの再現に要注目!
時間の断片〜ファマ:フルート、ギターと声楽のための室内楽作品集
 フルートとピアノのためのソナタ「時間の断片」/2つのフルートのための「2つのパリの印象」/
 フルートとギターのための「暗闇の中の光」/声楽とピアノのための「夢」/
 声とピアノのための「小さなシャンソン」 〜ガブリエル・フォーレへのオマージュ/ギターのための「2つの肖像画」

 エンリコ・ルカ(Fl) ジュリア・ルッソ(P)
 アルフレード・ドゥルソ(G) ジュリア・マッザーラ(S)
 録音:2020年12月、サウンドトラック・スタジオ、カターニャ、イタリア。イタリアのクラシカル・ギタリスト、指揮者、そして作曲家であるドメニコ・ファマの「作曲家」としてのポートレート・アルバムは、フルートとギターと声楽、そしてピアノを組み合わせた室内楽作品集。2018年にカターニャのマッシモ・ベッリーニ劇場にて指揮者デビューを果たし、2020年にはカターニャ・オルフェオo. を創設するなど活発な活動を見せている。作曲家としては2011年に活動を本格化。室内楽曲、声楽曲を中心とした作品を続々と発表し、イタリア国内で評価を高めている。
シルエット〜無伴奏アコーディオンのための作品集
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543 / セミオノフ:奇想曲第1番 / ヤナーチェク:我らの夕べ
 ガンザー:シルエット〜第3楽章 / クシャコフ:ソナタ第1番 / サルディッコ:非連続な非線形
 ズビツキー:チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」に基づくフィナーレ / ヘルモサ:主の祈り

 ミケーレ・ビアンコ(アコーディオン)
 録音:2018年、イル・カンティエレ・ラボラトリオ・ムジカーレ、クトロフィアーノ、イタリア。2016年のチッタ・ディ・カステルフィダルド国際コンクールで優勝し、第20回ヴァル・ティドーネ国際コンクールやイタリアのオージモで開催された第70回アコーディオン・ワールド・カップなどでも優秀な成績を収めるなど、イタリアにおけるトップ・アコーディオニストの1人の仲間入りを果たしたミケーレ・ビアンコの無伴奏プログラム。バッハの「前奏曲とフーガ BWV.543」で幕を開ける無伴奏アコーディオンの独壇場では、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」を題材としたウラディーミル・ズビツキーの「フィナーレ」などの興味深い作品の数々がビアンコの繰り出す超絶技巧によって披露されている。
魂の反射 〜ショパン:ピアノ作品集
 夜想曲〔第2番 変ホ長調 Op.9 No.2 /第8番 変ニ長調 Op.27 No.2 〕/ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」/
 夜想曲第13番 ハ短調 Op.48 No.1 /練習曲第13番 変イ長調 Op.25 No.1 /バラード第2番 ヘ長調 Op.38 No.2 /
 夜想曲〔第21番 ハ短調/第19番 ホ短調 Op.72 No.1 〕/ワルツ第2番 変イ長調 Op.34 No.1 /
 前奏曲第15番 変ニ長調 Op.28 No.15 /夜想曲第20番 嬰ハ短調/幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66

 アンドレア・トロヴァート(P|使用楽器:スタインウェイ
 録音:2020年8月、ストゥディオ・ヴァルテル・ネーリ、アレッツォ、イタリア。スタインウェイ・アーティストにも選ばれているイタリアのピアニスト兼オルガニスト、アンドレア・トロヴァートが奏でるショパン・アルバム。フィレンツェ音楽院で研鑽を積み、現在はイタリア、ロヴィーゴのフランチェスコ・ヴェネッツェ音楽院でピアノ科教授の任にあるトロヴァートのショパンは、過剰なロマンティシズムや大袈裟な表現に走らない堅実な演奏。丁寧なタッチとスタインウェイとの相性の良さを感じさせる好演奏。
クリス・ジャレット
 ザールヴェリンゲンでの新たな旅
クリス・ジャレット(Org)
 録音:2020年10月16日、ザンクト・ブラシウス教会、ザールヴェリンゲン、ドイツ。1956年、アメリカのアレンタウンに生まれ、イースタン・ペンシルバニアの山間部で育った鍵盤奏者クリス・ジャレットのインプロ・プログラム。クリス・ジャレットは作曲家としても広く活躍しており、歌劇「ジョン・ダン」や映画音楽「戦艦ポチョムキン」や劇付随音楽「ロメオとジュリエット」などの大作を世に送り出している。
コミュニティ・ガーデン〜カラン&プラーティ:
 キーボード、サンプラー、シンセサイザー、エレクトリック・チェロと電子楽器のための音楽

  パーサージュ/フェンサフロンディル/メジャーバシルティム/ナットジムベイ

 アルヴィン・カラン(キーボード/サンプラー/P)
 ヴァルテル・プラーティ(シンセサイザー/エレクトリックVc/電子楽器)
 録音:2019年4月、バルザン・スタジオ、ミラノ、イタリア。エリオット・カーターやロン・ネルソン、メル・パウエルの弟子で実験音楽を中心に重鎮としての地位を不動にしているアルヴィン・カランと、コンポーザー=チェリストでイタリアのエレクトロニック・パフォーマー、ヴァルテル・プラーティのコレボレーション・アルバム。収録4作品は全て2019年の作曲で、アメリカの実験音楽の巨匠とイタリアのコンテンポラリー・コンポーザー=チェリストとの丁々発止のアンサンブルはコンテンポラリー・ファン要注目。
色は灰色への道を失った〜ルカ・リッチ(1992-):室内楽作品集
 ギターのための2つのグラフィティ「色は灰色への道を失った」/弦楽三重奏のための「音の切れ目」/
 ヴァイオリンとピアノためのソナタ「自然な知性」/ヴァイオリンのための「非物質的な生存のための研究」

 アルベルト・メシルカ(G) アンサンブル・アトムシカ、
 マルコ・フージ(Vn) アンナ・デリッコ(P)
 録音:2020年8月、ブロウアウト・スタジオ、プレガンツィオール、イタリア。ルカ・リッチは、フルートと音楽学、作曲法を学び、ポスト・アヴァン・ギャルドのスタイルを掲げて調性音楽とサウンド・スカルプチャー(音響彫刻)の融合に取り組み続けているイタリアの若手作曲家。モンテヴェルディからフェデリコ・インカルドーナに至るイタリアの声楽作品の響きやスタイルを彷彿とさせる部分もその作風の特徴の1つ。
シニガーリャ&アルマローリ:ピアノ、シンセサイザー、
  ヴィブラフォン、マリンバと打楽器のための「テクリット・ツー・ライヴ」
 リッカルド・シニガーリャ(P/シンセサイザー)
 セルジオ・アルマローリ(ヴィブラフォン/マリンバ/Perc)
 録音:2016年3月13日、ミラノ、イタリア。ジャズやインプロ、コンテンポラリーなどのジャンルで幅広く活躍するイタリアのマルチ・ミュージシャン、リッカルド・シニガーリャとセルジオ・アルマローリが繰り広げるコンテンポラリー・プログラム。イタリアの名プレイヤー2人が、アコースティックとエレクトロニクスのコラボレーションの世界を作りだしている。
ハープシコーディオン〜ピアッツァからピアソラに至るチェンバロとアコーディオンのための音楽
 ピアッツァ:ソナタ ヘ長調 / ボルトニャンスキー:五重奏曲第2番〜第3楽章 Allegretto
 コレット:オルガン協奏曲第6番 Op.26 / ダカン:かっこう
 ボッケリーニ/シュタイアー編曲:ファンダンゴ / ピアソラ:組曲「タンゴの歴史」より Nos.1-3

  スヴィトラーナ・シャバルティナ(Cemb) エヴゲニーヤ・チェルカゾワ(アコーディオン)
 録音:2019年11月23日、ウクライナ・ルター派教会、キエフ、ウクライナ。1655年にヴェネツィアで出版されたビアージョ・マリーニの「2声、3声または4声のために教会&室内ソナタ集」のタイトル・ページに書かれた「あらゆる種類の楽器に」という言葉から着想を得て、「アコーディオン&チェンバロ(Cemb)」という意外(!?)な組み合わせによるアルバムが実現!バロック時代のダカンから20世紀のピアソラまでをエヴゲニーヤ・チェルカゾワ自身がアレンジしたアコーディオンとチェンバロのためのヴァージョンが、どこか不思議で新鮮な世界を生み出してくれている。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.3
 〔第21番 ハ長調 Op.53「ヴァルトシュタイン」/第22番 ヘ長調 Op.54 /第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」〕

 マウリツィオ・パチャリエッロ(P|使用楽器:ウーゴ・カシーリャ制作〔モデル:ブロードマン、1810年製〕
 録音:2018年12月、サン・テレンツィアーノ教会、カプラニカ、イタリア。現在のイタリア有数のベートーヴェン弾きとして評価を受けており、1998年の第48回ARDミュンヘン国際音楽コンクール入賞、2003年にはニューヨークのカーネギー・ホールへのデビューという実績を持つ鍵盤楽器奏者マウリツィオ・パチャリエッロ。現在はピリオド・ピアノでの演奏に情熱を注ぎ、イタリアにおけるこの分野の権威的存在として知られるパチャリエッロが、2017年の秋にスタートさせたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の第3巻には「ヴァルトシュタイン」から「熱情」までの3作品を収録。1840年頃のフランスのボワスロや1885年のベーゼンドルファー、18世紀後期のクラヴィコードなど、様々なピリオド・ピアノを弾いてきた。ベートーヴェンの時代のサウンドを忠実に再現するため、細部にまでこだわった全集。
シュルツ=アダイエフスキー、C.シューマン、A.マーラー:歌曲集
 シュルツ=アダイエフスキー:声楽とピアノための「24の前奏曲」
 クララ・シューマン:「6つの歌曲」 Op.13 より Nos.1-2 /ローレライ WoO.19
 アルマ・マーラー:「5つの歌曲」より Nos.1, 4-5
  ソフィー・クルスマン(S) アンドレア・ルクリ(P)
 録音:2020年7月、ロイゼ・ブラッツ文化センターホール、ゴリツィア、イタリア。本名はエリザヴェータ・シュリツでエッラ・ゲオルギイェヴナ・アダイェフスカヤなどの呼び名などでも知られるロシア帝国時代の女流コンポーザー=ピアニスト、エッラ・フォン・シュルツ=アダイエフスキー(1846-1926)とクララ・シューマン、アルマ・マーラーの作品を組み合わせた、19世紀〜20世紀初期の女流作曲家たちの声楽作品集。声楽のための「24の前奏曲」の作曲者であり今作での主役であるシュルツ=アダイエフスキーは、ヘンゼルトやルビンシテイン、ドライショクといった錚々たる大作曲家たちに作曲法を学び、ロシア帝国時代における重要な女流音楽家として歴史にその名を残している。ちなみにこの「声楽とピアノ伴奏」のための「24の前奏曲」の歌詞は作曲者の甥でオーストリアの美術史家、美術商、作家であり翻訳家でもあったベンノ・ガイガー(1882-1965)によって作詞されている。
踊りと夢〜ギターとピアノのための作品集
 ポンセ:ギターとピアノのためのソナタ(原曲:ギターとチェンバロ)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギターとピアノのための幻想曲 Op.145
 ガランテ:ギターとピアノのための「月に捧げる小さなセレナーデ」
 ブローウェル:ギターとピアノのための「3つの演奏会用舞曲」 / ハウグ:ギターとピアノための幻想曲

 アンティポデス・デュオ
  [ジュゼッペ・ブシェミ(G) ジャンニ・ビッキエリーニ(P)]
 録音:2019年8月2日-5日、ピュアサウンド・スタジオ、イタリア。「踊り」と「夢」という人類、またその起源にも繋がる2つのキーワードをアルバムのテーマとしたギターとピアノのためのデュオ作品集。マヌエル・ポンセのソナタは本来ギターとチェンバロのために作曲されており、その鍵盤パートをピアノに置き換えている。アメリカのマンハッタン音楽院のギタークラスで教育に携わっているギタリスト、ジュゼッペ・ブシェミと、1988年生まれのイタリア人ピアニスト、ジャンニ・ビッキエリーニのコンビ、アンティポデス・デュオが丁々発止の演奏を展開している。
D.スカルラッティ:リコーダーとソプラノのためのソナタとカンタータ集
 ソナタ〔ト長調 K.91 /ニ短調 K.77 /ホ短調 K.81 /ニ短調 K.89 /ヘ長調 K.78 〕/カンタータ ハ短調「眠っていても」

 ジョルジョ・マッテオリ(リコーダー)指揮
 アンサンブル・フェスタ・ルスティカ リタ・アロッジャ(S)
 録音:2018年5月12日-14日、サラ・パロッキアーレ・ジョヴァンニ・パオロ II 、クレメッラ、イタリア。ナポリ出身の巨匠中の巨匠、ドメニコ・スカルラッティの「ソナタ」をリコーダーとピリオド・アンサンブルの編成で奏でたご当地イタリアのレーベルならではの注目盤!リコーダーのジョルジョ・マッテオリは1994年に自身の団体であるアンサンブル・フェスタ・ルスティカを創設。アンサンブル・アウローラやカペラ・ムジカーレ・ディ・サンペトロニオ、アカデミア・モンティス・レガリス、アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソートなどのイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルでも活躍した名手。エンニオ・モリコーネとマルコ・フリシーナが音楽を担当した「十戒(The Bible)」にも参加、その演奏活動は多岐に渡っている。
過ぎ去りし〜サクソフォンとオルガンのための近現代作品集
 ベルンハルト・クロル(1920-2013):アンティフォナ Op.53 / ホヴァネス:聖グレゴリーへの祈り
 J.S.バッハ:ソナタ 変ホ長調 BWV.1031 / アレッサンドロ・パラッツァーニ(1977-):パストラーレ
 ベンジャミン:チマローザの主題による協奏曲 / ヘンデル:ホーンパイプ
 ベッリーニ:オーボエ協奏曲 変ホ長調(ソプラノ・サクソフォン版) / ロベルト・バッキーニ(1971-):光の窓

 ロレンツォ・リッチェリ(アルト&ソプラノSax) ティチアーノ・ロッシ(Org)
 録音:2019年7月、サント・ステファーノ教会、ヴェルミーリオ、イタリア。イタリアのサクソフォン奏者ロレンツォ・リッチェリが繰り出す理想的な過去と極めて具体的な現在との関係を再構築し再編成するプロジェクトの第2弾は、バッハ、ヘンデルからベンジャミン、ホヴァネス、現代のパラッツァーニ、バッキーニへと至るプログラム。ベンジャミンがチマローザのテーマを用いて書いた協奏曲のソプラノ・サックス版や、リッチェリ自身がサックスのために再構成したバッハのソナタ BWV.1031も、クロルのアンティフォーナやパラッツァーニのパストラーレと完璧にマッチしており、過去と現在の結び付きの強さを表現している。
ウィドール
 オルガン交響曲第1番 Op.13 No.1 /
 24の自由な形式の作品 Op.31
シモーネ・
 ヴェッベル(Org/P)
 録音:2018年9月12日、サン・ミケーレ・アルカンジェロ教会、サルガレーダ、イタリア。イタリアでマルコ・エンリコ・ボッシ(1861-1925)が活躍していたのとほぼ同時期、フランスで活躍していたオルガンの巨匠シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)。オルガンとその音楽が持つ無限の可能性を探り続け、10曲の「オルガン交響曲」でオルガン音楽の大家としての地位、名声を揺るぎないものとしたウィドールの芸術をロレンツォ・ギエルミの門下生、1983年トレント出身の名手シモーネ・ヴェッベルがオルガンとピアノの両方で奏でる。
新月〜ヴィラ・ロボス
 マズルカ・ショーロ/前奏曲第1番 ホ短調「感傷的なメロディ」/ガヴォッタ・ショーロ/ショティッシュ・ショーロ/
 前奏曲第5番 ニ長調「ヴィダ・ソシアルへの讃歌」/ジャンゴ/ワルツ・ショーロ/プレリュード・モディーニャ/
 前奏曲第3番「バッハへの讃歌」/前奏曲第4番「インディオへの讃歌」/天の星は新しい月/アリア

 ジャンカルロ・エリオドーロ・パリシ(サクセロ/ジ・フルート/ザンポーニャ)
 ロッセッラ・ペローネ(G)
 録音:2019年7月15日-18日、スタジオ・オンダ・ソノーラ、モンレアーレ、イタリア。アマゾン支援財団(Amazon Aid Foundation)の後援を受けて実現したこの「ヴィラ=ロボス・プロジェクト」は、ほとんど修復不可能なまでに破壊が進んでいるアマゾンの大自然とその土地への祈りと環境保護をテーマとしたユニークかつ強いメッセージ性が込められたプログラム。アマゾンの先住民であるインディオの音楽と、ヴィラ=ロボスの音楽の中に息づく先住民族の音楽的要素からの影響を探り、ジャンカルロ・エリオドーロ・パリシ自身が考案した特殊楽器である「ジ・フルート」、ソプラノ・サックスのベルを90度曲げてネックにカーブを持たせた「サクセロ」、イタリアの大型バグパイプ「ザンポーニャ」という非常に珍しい管楽器を用いてヴィラ=ロボスの音楽を奏でている。伝統と世界、音と自然、壊れやすい生態系の美しさが、3つの珍しい管楽器を通じてヴィラ=ロボスの音楽の中で表現されている要注目のプログラム。
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 Vol.1
  〔第1番 ロ短調 BWV.1014 /第3番 ホ長調 BWV.1016 /第4番 ハ短調 BWV.1017 〕/
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV.1023 (*)

 マリオ・ホッセン(Vn) ピエロ・バルバレスキ(Cemb)
 リリアナ・ケハヨヴァ(Vc;*)
 録音:2019年2月12日-14日、ブルガリア国立放送第1スタジオ、ソフィア、ブルガリア| Vol.2: C00441ブルガリア系オーストリアの世界的名手、マリオ・ホッセンが取り組んだJ.S.バッハのヴァイオリン・ソナタ集の第1巻には、第1番、第3番、第4番、そしてソナタ ホ短調 BWV.1023」の4作品を収録。第1巻、第2巻の両方でマリオ・ホッセンがコンビを組む鍵盤楽器奏者はイタリアの名匠ピエロ・バルバレスキ。ディノ・チアーニの師でもあるマルタ・デル・ヴェッキオから教えを受け、モダーン、ピリオドの両ステージで活躍中の実力者。
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第1番 イ短調 Op.105 /第2番 ニ短調 Op.121 〕
エマヌエレ・バルディーニ(Vn)
ルカ・デッレ・ドンネ(P)
 録音:2017年1月13日-14日、スタジオ・フォン、イタリア。エマヌエレ・バルディーニは、ジュネーヴでコッラード・ロマーノのクラスに入り、ザルツブルクとベルリンではルッジェーロ・リッチにヴァイオリンを学んだトリエステ出身のイタリアのヴァイオリニスト。ジュネーヴ音楽院でヴィルトゥオージティ賞を受賞し、その実力は生前のクラウディオ・アバドからも高く評価された。2005年からはブラジルの名門、サンパウロ州立so. のコンサートマスターを務めており、ブラジルを拠点に幅広く活躍している。

EGEA (伊) 1枚あたり¥3520(税抜¥3200)

 国内&当店未案内旧譜。当レーベルのクラシック商品はすでに新譜リリースが無い模様で、お早めに。旧譜はこちらから
タヴナー:チェロと弦楽オーケストラのための「奇跡のヴェール」
ジュディス・ウィアー(1954-):無伴奏チェロのための「アンロックト」
 マリオ・ブルネロ(Vc) アイナルス・ルビキス指揮クレメラータ・バルティカ
 録音:2010年7月16日、聖ニコラウス教会、ロッケンハウス、オーストリア、ライヴ|発売:2015年。チェロ界の巨匠アントニオ・ヤニグロに師事した後、1986年に26歳で第8回チャイコフスキー国際コンクールで優勝を果たし、世界トップクラスのチェリストとしての地位を確立したイタリアの名匠マリオ・ブルネロ。ブルネロが2010年のロッケンハウス音楽祭で披露した近現代プログラムは、ジョン・タヴナーの「神秘のヴェール」と"女王陛下の音楽師範"としてその名を知られるイギリスのジュディス・ウィアーの「アンロックト」の2作品!イギリスの神秘主義作曲家タヴナーの代表作である傑作と、アメリカ南部、黒人の囚人の歌を題材として5曲で構成されるウィアー1999年の無伴奏作品のカップリングは、近現代の英国楽壇におけるチェロ作品の魅力、神秘主義音楽と幻想曲風の作品とのコントラストなどを聴かせてくれる好プログラム。
ルクー:チェロとピアノのためのソナタ ヘ長調
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調
マリオ・ブルネロ(Vc)
アンドレア・ルケシーニ(P)
 録音:2004年1月2日-4日、アウディトリウム・スクオーラ・コムナーレ・キアッパーノ、ヴィチェンツァ、イタリア|発売:2009年。名匠マリオ・ブルネロがシューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」と、フランクの最後の弟子にして夭折の天才ルクーの「ソナタ」を弾いた魅惑のプログラム!ロマン派音楽の神髄とも言うべき「アルペジオーネ・ソナタ」と、ベルギーにおける後期ロマン派の至宝であるルクーの「ソナタ」では、ブルネロの卓抜した表現力と解釈、深い音楽的理解が際立っている。同郷のピアニスト、アンドレア・ルケシーニは17歳でディノ・チアーニ国際ピアノコンクール優勝という快挙果たした実力者。ブルネロとのデュオが世界的に高い評価を得ている。

NIFC 1枚あたり¥3080(税抜¥2800) 〔含映像商品〕

 Narodowy Instytut Fryderyka Chopina(ポーランド国立ショパン協会)が発行する自主レーベル。
 旧譜はこちらから
初CD化?〜チェルニー=ステファンスカ、1953 ライヴ〜
  ショパン:バラード、夜想曲、ワルツ集

 バラード第4番 ヘ短調 Op.52 /夜想曲〔ホ短調 Op.72 No.1 /嬰ハ短調 Op.27 No.1 /ハ短調 Op.48 No.1 〕/
 ワルツ〔変ホ長調 Op.18 /イ短調 Op.34 No.2 /ロ短調 Op.69 No.2 /変ニ長調 Op.64 No.1 〕/
 練習曲 ホ長調 Op.10 No.3 /マズルカ イ短調 Op.17 No.4

 ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(P)
 録音:1953年、ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサート・ホール、ワルシャワ、ポーランド|既出 LP 〔当店推定〕: Polskie Nagrania (Muza), XL 0098 。1922年、クラクフの音楽家一家に生まれたポーランドの著名なピアニスト、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(1922-2001)の1953年のショパン・リサイタルが登場!1949年の第4回ショパン国際ピアノコンクールで第1位を獲し、パリではアルフレッド・コルトーに師事、特にショパンのスペシャリストとして世界中で称賛されたチェルニー=ステファンスカ。本アルバムにはショパンの傑作バラード第4番や、奏者の音楽的才能が如実にあらわれるノクターンなど、彼女が生涯にわたって演奏し、その名を轟かせた作品が美しく印象的な解釈で収められている。録音からは半世紀以上が経過しているが、彼女の演奏は時代を超えて魅力的であり、音楽愛好家にとって素晴らしい体験となることは間違いない。
ショパン:ピアノと管弦楽のための作品集
 モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2 /
 ポーランドの歌による幻想曲 イ長調 Op.13 /ロンド・クラコヴィアク ヘ長調 Op.14 /
 アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ 変ホ長調 Op.22

 ピオトル・アレクセヴィチ(P|使用楽器:スタインウェイ D, 578221 )
 ハワード・シェリー指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア
 録音:2019年11月25日-28日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・ホール、ワルシャワ、ポーランド。2000年生まれのポーランドの若き才能、ピオトル・アレクセヴィチと、ハワード・シェリー率いるシンフォニア・ヴァルソヴィアによる、ショパンのピアノと管弦楽のための作品集!有望な若いアーティストを紹介するポーランド国立ショパン研究所(NIFC)自主レーベルの「デビュー/ヤング・タレント」シリーズより2019年にリリースされたデビュー・アルバム(NIFCCD-704ショパンやリスト、ラヴェルの作品を収録)でも名演を聞かせたアレクセヴィチは、ダン・タイ・ソン、ジャック・ルヴィエ、ドミトリー・アレクセーエフらのマスター・クラスを受け、フランスの権威あるガニー国際ピアノ・コンクール2017でグランプリと聴衆賞を獲得した逸材。そのほかポーランドのグダンスクで行われたナショナル・ショパン・ピアノ・コンクール2017で第1位と協奏曲賞、ポーランドのサノクで行われた第8回国際ピアノ・フォーラムで「ゴールデン・パルナッソス2018賞」なども受賞し、2018年と2019年の「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」にも出演しているという、ポーランドの若い世代のもっとも才能あるピアニストの一人。
アダム・ヤジェンプスキ(1590頃-1649):
 2声、3声または4声と通奏低音のためのカンツォーナとコンチェルト集(1627)
  ルーシー・ファン・ダール(Vn1/芸術監督) マリネッテ・トロースト(Vn2)
  ヤネケ・グイタルト(Vn3) ブルース・ディッキー(ツィンク)
  シャルル・トゥト(Tb) アルベルト・グラッツィ(Fg)
  リヒテ・ファン・デル・メール(ヴィオラ・ダ・ガンバ1)
  ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ2)
  ティティア・デ・ズヴァールト(ヴィオラ・ダ・ガンバ3)
  フィオラ・デ・ホーフ(Vc) マイケル・フェントロス(テオルボ)
  アントニー・ウッドロウ(ヴィオローネ)
  ジャック・オッホ(クラヴィCemb/Org)
 録音:1993年10月18日-25日、ポーランド放送コンサート・スタジオ S-1 、ワルシャワ、ポーランド|初発売時点における、ピリオド楽器による世界初録音|初出・旧品番: KOS Records Warsaw, CD S1–005/6 K [(P) 1996?] 〔当店未案内|廃盤、入手不能〕。グスタフ・レオンハルトフランス・ブリュッヘントン・コープマンらオランダの巨匠たちと幅広く協力しフランス・ブリュッヘンと共同で18世紀オーケストラを創設するなど古楽界の発展に寄与し、アムステルダム音楽院やハーグ王立音楽院で多くの後進を育成してきたオランダを代表するバロック・ヴァイオリニスト、ルーシー・ファン・ダール。NIFC(ポーランド国立ショパン研究所)の自主レーベルから、ポーランド放送の音源として残されていたルーシー・ファン・ダールの1993年の貴重な録音がリリース! ポーランド国王ジグムント3世の宮廷で重用されたポーランド初期バロックの作曲家&ヴァイオリニスト、アダム・ヤジェンプスキ(1590頃-1649)の「カンツォーナとコンチェルト集」は、ヴァイオリン、管楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバの中からの様々な組み合わせによる2声〜4声までと通奏低音で演奏される器楽曲集。ポーランド・バロック最古のコレクションとも言われるヤジェンプスキの作品を、ルーシー・ファン・ダールを筆頭にアメリカの名コルネット(ツィンク)奏者ブルース・ディッキーなど、当時の歴史的演奏のエリートたちが、初めてピリオド楽器を用いてレコーディングし、その後のマイルストーンとなった名録音。
モニューシュコ:歌劇「伯爵夫人」(3幕)
 ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ、ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニックcho.
 カレン・ガルデアザバル、ナタリア・ルビシ、ニコラ・プロクシュ(S) ラファウ・バルトミンスキ、
 クリスティアン・アダム(T) マリウシュ・ゴドレフスキ(Br) ヤン・マリティニク(B)他
 録音:2020年8月17日-19日、ポーランド国立歌劇場「テアトロ・ヴィエルキ」、ワルシャワ、ポーランド(音楽部分)/2020年2月7日-8日、3月28日(朗読パート)|『演奏会形式』『ピリオド楽器による世界初スタジオ録音』とアナウンスされている。ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の自主レーベルからリリースされる、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテのオペラ録音プロジェクト。ポーランド国民楽派の作曲家、スタニスワフ・モニューシュコ(1819-1872)の「ハルカ」(NIFCCD-082/083)、「いかだ乗り」(NIFCCD-086)、そしてヴェルディの「海賊」(NIFCCD-087/088)に続く第4弾は、再びモニューシュコに戻り、「伯爵夫人」が登場。モニューシュコ自身が初演の直後に「空前の成功を収めた」と出版社に書き送った「伯爵夫人」は、「いかだ乗り」に続いて1860年にワルシャワ大劇場で上演された、ワルシャワにおける2番目のオペラ。モニューシュコがワルシャワを題材にした唯一のオペラでもある。実際、モニューシュコの作品の中で最も興味深く、繊細かつ色彩豊かで、特に注目に値する作品といえるだろう。「伯爵夫人」は特徴的なキャラクターのギャラリーであり、状況に応じたユーモア、華麗なデュエット、魅力的なアリアで溢れている。モニューシュコのオペラからは、彼が優れた作曲家であると同時に優れた観察者でもあり、特に社会問題に敏感であったことが伝わって来る。この作品は、ワルシャワが物質的にも文化的にも豊かな大都市であった一方で、虚栄心や出世主義、外国の流行、そしてわかりやすく言えば、愚かさの巣窟でもあったことを、はっきりと教えてくれる。
ヴェルディ:歌劇「海賊」
 ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ、ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニックcho.
 マテウス・ポンペウ、パヴェウ・チホンスキ(T) イローナ・マタラジェ、カレン・ガルデアザバル(S)
 アレクセイ・ボグダノフ(Br) マテウシュ・スタフラ(B)
 録音:2019年8月22日-24日、ポーランド国立歌劇場「テアトロ・ヴィエルキ」、ワルシャワ、ポーランド、ライヴ|ピリオド楽器による世界初録音。ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)の自主レーベルからリリースされる、ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテのオペラ録音プロジェクト。ポーランド国民楽派の作曲家、スタニスワフ・モニューシュコの「ハルカ」(NIFCCD-082/083)、「いかだ乗り」(NIFCCD-086)に続く第3弾は、ジュゼッペ・ヴェルディの歌劇「海賊」が登場!ビオンディ&エウローパ・ガランテ、ポドラシェ・オペラはGlossaからもヴェルディの「マクベス」(GCD-923411)をリリースし話題を呼んだが、今回の新たなヴェルディ・オペラでも、その知られざるオペラに掛ける情熱が発揮されることだろう。「海賊」(イル・コルサーロ)は、「マクベス」の翌年の1848年に発表されたヴェルディの初期のオペラの1つ。「運命の力」などヴェルディの他の多くのオペラ同様、フランチェスコ・マリア・ピアーヴェが台本を書いており、あまり知られていないながらも見事な作品である「海賊」を、ビオンディの卓越したエネルギーと音楽性、ピリオド楽器によって初めて録音される優れたサウンドで、新しく発見することだろう。
シマノフスキ&パデレフスキ:ヴァイオリン・ソナタ集
 カロル・シマノフスキ(1882-1937):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9 /神話 Op.30
 イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941):ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.13
  アリョーナ・バーエワ(Vn) ヴァディム・ホロデンコ(P)
 録音:2020年12月8日-10日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ポーランド、ワルシャワ。アリョーナ・バーエワは、1985年カザフスタン(当時はソ連)生まれ、ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(2001)、パガニーニ・モスクワ国際コンクール(2004)、仙台国際音楽コンクール(2007)で優勝。ラ・フォル・ジュルネTOKYO2018にも出演し、2019年2月にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮の下、NHKso. と初共演も果たし、世界で注目を浴びている次世代のヴァイオリニストの一人。1986年ウクライナ生まれのヴァディム・ホロデンコは、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール(2013)を始め、マリア・カラス国際ピアノ・コンクール(2004年)、仙台国際音楽コンクール(2010)などで優勝してきた俊英ピアニスト。ともに仙台国際音楽コンクールを制し、コンサートやレコーディングでも長く共演してきたバーエワとホロデンコの充実のデュオによる新録音。NIFCでの前作「カルウォヴィチ:ヴァイオリン協奏曲」(NIFCCD-067)に引き続き、シマノフスキ&パデレフスキという濃厚なポーランド・プログラムを1738年製の銘器グァルネリ・デル・ジェス"ex-William Kroll"の音色で贈る。
NIFCDVD-0091
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(DVD
[PAL])
1.7枚価格
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941):
  歌劇「マンル」(3幕)〔映像商品〕
 グジェゴシュ・ノヴァク指揮ポーランド国立歌劇場テアトル・ヴィエルキo. & cho.
 # PAL 方式のため、日本国内の通常映像機器では再生出来ず、パソコンでの再生保証もございません。 ショパン以降のポーランドにおける最も優れたコンポーザー=ピアニストであり、同国の首相や外務大臣を務めるなど政治家としても活躍した偉人イグナツィ・パデレフスキ(1860-1941)が作曲した唯一の歌劇「マンル」。ワーグナーの影響を受けた作品で、ライトモティーフの手法が取り入れられている。ドレスデンにおける初演(1901年)は大成功で、その後のポーランドやアメリカでの上演含め、パデレフスキ自身非常に満足していたようだ。内容は不寛容と文化の違いがもたらす結果を描いた苦い物語で、マレク・ヴァイスの演出により、現実に対する考察を促すような、パワフルで示唆に富むものとなっている。
NIFCDVD-0081
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(DVD
[PAL])
1.7枚価格
ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):
  歌劇(ロマンティック・オペラ)「ゴプラナ」(3幕)〔映像商品〕
 グジェゴシュ・ノヴァク指揮ポーランド国立歌劇場テアトル・ヴィエルキo. & cho.
 # PAL 方式のため、日本国内の通常映像機器では再生出来ず、パソコンでの再生保証もございません。 ポーランドの2つの主要な音楽文化機関、ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)とポーランド国立歌劇場「テアトル・ヴィエルキ」の継続的な協力関係の賜物としてリリースされる知られざるポーランド・オペラの映像作品。ワルシャワ音楽院の教師、ワルシャワ音楽協会の芸術監督、クラクフ音楽アカデミーの院長を歴任し、19世紀のポーランド・ロマンティシズムの中心的役割を担った作曲家ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921)の歌劇「ゴプラナ」。指揮はグジェゴシュ・ノヴァク、演出はヤヌシュ・ヴィシニェフスキが担当し、2017年に名誉ある国際オペラ賞の最優秀再発見作品部門を受賞している。リリシズム溢れる音楽と伝統的な伝説や壮大なポーランド文学に浸った「非現存の世界」をお楽しみ頂きたい。

LE CHANT DU MONDE 1CDあたり¥3300(税抜¥3000)

 当レーベル名義のクラシック新譜は約7年ぶり。旧譜はこちらから(ただし価格が異なり、多くが廃盤と思われます)。
LDC-2743038
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(2CD)
1枚価格
巨人の声コレクション (Vol.41) 〜マリア・カラス
 #収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください
  (C) (P) 2019 。『★フランスのシャン・デュ・モンド社の「巨人の声」シリーズ第41弾は伝説の歌姫マリア・カラス。全盛期の名唱のなかから特に魅力的なものを集めた企画ですが、単なる寄せ集めではなく、2019年にABラボ・マルセイユ社がマスター音源からトランスファーと新マスタリングを行なっているのに注目です。マリア・カラス入門盤としても最適ですが、これ1セットあれば、いろいろなオペラのなかから名アリアばかりをカラスの魔術で堪能できるお買い得盤でもあります。』

HANSSLER 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 #2021年10月上旬以降発売予定。旧譜はこちらから
HC-20076
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(2CD)
1CD価格
初出、カール・リヒターの「天地創造」!〜
  ハイドン
:オラトリオ「天地創造」(全3部|33曲)
 エリーザベト・シュパイザー(S;天使ガブリエル、イヴ)
 ヴェルナー・ホルヴェーク(T;天使ウリエル)
 カール・クリスティアン・コーン(Br;天使ラファエル、アダム)
 カール・リヒター指揮バイエルン国立o.、バイエルン国立歌劇場cho.
 録音:1972年5月8日、ミュンヘン国立歌劇場、ミュンヘン、ライヴ、ステレオ|初出音源。『★これは衝撃のリリース!2021年に歿後40周年を迎えたカール・リヒターが振ったハイドンの「天地創造」がリリースされます!1981年2月15日に急逝したリヒター。そのため彼のレパートリーの中でも重要であった「天地創造」のスタジオ録音は実現することができませんでした。★当録音は1972年5月、ミュンヘン国立歌劇場におけるライヴを収録したもので、バイエルン国立歌劇場のアーカイヴに奇跡的に保管されていました。ヘンスラー・レーベルはこの音源をCD化するために何度も交渉を重ね、ついに日の目を見ることとなりました。★記録音源のため音質は最良とは言えないものの、ステレオで収録されていたことにより“リヒター・サウンド”を充分に堪能できる貴重な音源であることは言うまでもありません。この音源をヘンスラー・レーベルが非常に丁寧なリマスタリングを施したことにより、カール・リヒターの豊かな感性に富んだ「天地創造」をご堪能いただけます。これは、資料的価値という観点だけでなく、リヒターの新音源を今聴くことができるのは至福の喜びと言えましょう。』
ハイドン:交響曲全集 Vol.25
 〔第18番 ト長調 Hob.I: 18 /第2番 ハ長調 Hob.I: 2 /
  第20番 ハ長調 Hob.I: 20 /第17番 ヘ長調 Hob.I: 17 /第19番 ニ長調 Hob.I: 19 〕

 ヨハネス・クルンプ指揮ハイデルベルクso.
 録音:2020年7月、パラティン、ヴィースロッホ、ドイツ。颯爽としたピリオド・アプローチがたまらないハイデルベルクso. によるハイドンの交響曲全曲録音シリーズ。レコード芸術誌の特集「新時代の名曲名盤500」でハイドンの交響曲第88番、第92番「オックスフォード」、第94番「驚愕」、第102番、第104番「ロンドン」の当団の演奏が第1位に選ばれるなど、表現力の豊かさ、演奏水準の高さで注目されている。当シリーズは鬼才トーマス・ファイが率いて録音を進めて来たが、2014年に自宅で転倒し重傷を負ってしまったために録音がストップ(ファイの症状は重篤で、復帰は絶望視されているという)。その後ベンヤミン・シュピルナー指揮のもと2016年より録音を再開した。当団は2020/2021年シーズンよりヨハネス・クルンプを新たな音楽監督に指名。当アルバムはクルンプ指揮によるはじめての録音となる。クルンプは「ハイドンの初期の作品は演奏される機会が少なく、私たち音楽家さえほとんど知らないというのが現状。これらの初期作品はハイドンの独創性にあふれ私たちに喜びを与えてくれる。」と語っており、新たなシェフを迎えた当団がその思いとともに初期の交響曲を演奏している。今後の展開にも非常に期待が高まる。

MIRARE (仏) 特記以外 1枚あたり¥3520(税抜¥3200)

 #2021年9月下旬〜10月上旬以降発売予定。旧譜はこちらから
民謡から生まれたピアノ曲
 デシャトニコフ:ブコヴィナの歌(24の前奏曲)
 バルトーク:15のハンガリー農民歌 Sz.71
 チャイコフスキー:ドゥムカ Op.59
ルーカス・ゲニューシャス(P)
 第16回ショパン・コンクール第2位を受賞したルーカス・ゲニューシャスのミラーレ・レーベル第2弾。今回はロシア・東欧の民謡から生まれたピアノ曲を集めた興味深いアルバム。メインは「24の前奏曲」の副題を持つデシャトニコフの「ブコヴィナの歌」。デシャトニコフ(1955-)はクレーメルが積極的に作品を紹介し、おなじみとなった作曲家。周辺の民謡や伝承音楽に興味を持ち、その可能性を現代音楽の世界に生かしてバルトークの技法をさらに推し進めた作風を確立しようとしている。「ブコヴィナの歌」はウクライナとルーマニアをまたぐ地域の民謡に基づく24の小品。アメリカン・バレエ・シアターが2017年にバレエ化して話題となった。ゲニューシャスも2018年10月に東京で本邦初演したほか世界各地で愛奏し、彼のトレードマークとなっている感がある。今回満を持しての全曲録音となります。バルトーク流のエネルギーに満ちた世界だが、ジャズやポピュラー音楽の要素も感じられる新しさがオシャレ。カップリングにはバルトークが100年前に同手法で作った「15のハンガリー農民歌」、チャイコフスキーがスラヴの伝承音楽「ドゥムカ」の形式で作った技巧的作品まで、ゲニューシャスの若々しい魅力を満喫出来る。
ラフマニノフ・ピアノ曲集
 楽興の時 Op.16 (全6曲)/
 前奏曲〔嬰ハ短調 Op.3 No.2 「鐘」 /ニ長調 Op.23 No.4 /ト短調 Op.23 No.5 /
     変ホ長調 Op.23 No.6 /変ロ長調 Op.23 No.2 〕
 ルイス・フェルナンド・ペレス(P|使用楽器:スタインウェイ D
 録音:2019年12月26日-30日、マドリッド。スペインの人気ピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレスのミラーレ・レーベル第7弾はラフマニノフ。ペレスといえばアルベニスやグラナドス、モンポウなど母国スペイン作品のイメージが強く、切れ味の良く弾むリズム、湿り気のない音色、大らかな音楽性が魅力だった。しかし意外にもペレス最愛の作曲家はラフマニノフで、記念すべき7枚目のディスクは彼の作品集にしたいと思っていたとのこと。ここでは初期の重く内省的な「楽興の時 Op.16」の全6曲をはじめ、ペレスが10歳の時初めて習ったラフマニノフ作品である「鐘」など5つの前奏曲を披露。技巧派で大きな手に恵まれたペレスは楽々とラフマニノフを征服しているが、もともとスペインは情念と哀調でロシアと似た気質もあり、フラメンコのように情熱的なラフマニノフとなっていて聴き応え満点。
パンチョ・ヴラディゲロフ:作品集
 10の印象 Op.9 /
 ブルガリア組曲 Op.21 /前奏曲 Op.15
広瀬悦子(P
使用楽器:ベヒシュタイン
 録音:2021年4月5日-7日、サンマルセル教会、パリ。リリースするディスクがすべて絶賛されている広瀬悦子の最新盤は、何とヴラディゲロフ作品集。最近作品リリースが目につく存在でもあり、広瀬悦子の演奏で聴くことができるのは大歓迎。パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)はブルガリアの民俗音楽をバルトーク的な手法で見事な芸術音楽に仕上げた同国を代表する作曲家。日本でもお馴染みのレオニード・クロイツァーにベルリンでピアノを師事し、弟子に名ピアニストのアレクシス・ワイセンベルクがいることからも、ピアノ曲が特に優れているとされる。ここでは数多い彼のピアノ曲から特に魅力的な3作品全15曲が選ばれている。10の印象のなかの3篇とブルガリア組曲はオーケストラ版でも親しまれていますが、ここではオリジナルのピアノ版で楽しめる。ピアノの方がヴラディゲロフの思いを雄弁に語っていることが感じられる。ブルガリア独特のリズムと独特な東方的感覚に加え、ピアノの名手の作ゆえ技術的にも非常に難しい作品ばかりだが、広瀬悦子のピアニズムにぴったり。広瀬は数年来ヴラディゲロフ作品に惹かれ、この企画も彼女の強い希望で実現させた渾身の一枚。コロナ自粛期間中にじっくり取り組んだ成果が説得力あふれる演奏に結実しているのも聴き物。広瀬本人による日本語解説も読み応え満点。


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