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東武レコーディングズ
〔国内盤〕


 1990年代後半に輸入盤ディストリビューターとしての業務を開始した東武トレーディング〔東武ランドシステム・トレーディング事業部→2022年4月より東武商事〕が2008年、ついに立ち上げた自らのレーベル。『内外の名演をご紹介すべくこれからも果敢に挑戦して参ります』とのこと。

TBRCD-0041
(3CD)
廃盤/入手不能
マーク&マドリッド響〜メンデルスゾーン:交響曲全集
 ペーター・マーク指揮マドリッドso.
 原盤・旧品番: Arts, 47620-2〔廃盤、入手不能〕。
TBRCD-0040
(4CD)
廃盤/入手不能
マーク&パドヴァ・ヴェネト〜モーツァルト:10大交響曲 + ミサ曲 ハ短調
  ペーター・マーク指揮パドヴァ・ヴェネトo.
 前出: ARTS
TBRCD-0039
(5CD)
廃盤/入手不能
マーク&パドヴァ・ヴェネト〜ベートーヴェン:交響曲全集
 〔第2番/第4番/第7番/第8番/第3番「英雄」/第1番/第5番「運命」/第6番「田園」/第9番「合唱」〕

  ペーター・マーク指揮パドヴァ・ヴェネトo.
 前出: ARTS, 47370-2〔廃盤〕。
TBRCD-0037/38
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(2CD)
\4620(税抜\4200)
シモン・ゴールドベルク、ラスト・リサイタル 1992.7.2
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第27番 ト長調 K.379
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第36番 変ホ長調 K.380
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
  シモン・ゴールドベルク(Vn) 山根美代子(P)
 録音:1992年7月2日、新潟市音楽文化会館、新潟、ライヴ、ディジタル。ソース:遺族提供。『ゴールドベルク最後の伴侶となったピアニスト、山根美代子との最後のヴァイオリン・リサイタル。ここには幸福な時間のみが流れております。ゴールドベルク最晩年の枯淡の境地ともいえるものですが、どの部分も機械的な箇所がなく血が通った文字通り人間の奏でる音楽を聴くことができます。録音に否定的なゴールドベルクの至芸を何とか保存しようと名エンジニアとして知られる半澤仁氏が、山根美代子の了解を得たうえで、苦心して録音に成功したもので、その辺りもライナーノートで触れてくださっております。モーツァルトのト長調ソナタは、第2楽章はほとんどピアノが主役という曲目で、ゴールドベルクが芸術家としての山根美代子を尊重していることが理解できます。ブラームスでは第2番を好んだと伝えられておりますが、第1番のほとんど人の声のような語り口も心打たれる名演です。』
 『シモン・ゴールドベルクの遺産』『名ヴァイオリニストにして名指揮者シモン・ゴールドベルク(1909-1993) フルトヴェングラーからスカウトされ、ベルリンフィルのコンサートマスターに就任したのが弱冠20歳。16歳で既にドレスデンフィルのコンサートマスターを務めていたのですから如何に早熟な天才であったかが分かります。ユダヤ人だったために、ナチスの台頭によって、退団を余儀なくされ、1945年にはジャワ島で日本軍の捕虜になるなど、辛酸を舐めますが、1953年にアメリカに帰化し、ヴァイオリニストとしてのみならず指揮者としての活動も活発に行います。1955年にはオランダ室内管を組織し、世界各国で演奏会を開きます。1967年に同管と二度目の来日。1987年には桐朋学園大学の招きで来日しオーケストラを指導。ピアニストの山根美代子氏と1988年に結婚。1990年には新日本フィルを初めて指揮し、後に指揮者に就任しています。1930年代の名盤、リリー・クラウスとのモーツァルト、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集が広く知られておりますし、後にラドゥ・ルプーともモーツァルトを録音しているほどですが、ゴールドベルク自身は本来、録音嫌いというよりも録音自体を否定していたと言います。それ故に名声に比して極度に録音は少なく、特に解釈にますますの熟成が見られた晩年の演奏がほとんど残されておりません。この度ご遺族から最後のリサイタルとなった1992年の新潟におけるライヴ録音も提供を受けて発売できることとなりました。音楽の使徒ともいえる自らに厳格な音楽家による最後の証言をご堪能ください。』
TBRCD-0036
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\2310(税抜\2100)
シモン・ゴールドベルクの遺産(指揮者編)
 新日フィルとの最後のライヴ 1993.2.9

 シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D.485
 シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120
シモン・ゴールドベルク指揮
新日本po.
 録音:1993年2月9日、東京芸術劇場、ディジタル、ライヴ。東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ。『東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ。相性抜群の新日本フィルとの最後の共演。弦楽器出身の指揮者だけに、隅々まで厳しい眼が光っております。新日本フィルの弦も定評あるものだけに聴き応えがあります。シューベルトの抒情と愉悦には、心洗われるばかりです。フルトヴェングラーを敬愛していたゴールドベルクだけにシューマンは超名演。無論、スタイルはフルトヴェングラーと違い、キリリと引締った精悍な造形を見せますが、熱の孕み方にはやはり強い影響を感じます。この演奏会のあと4月に水戸室内管に客演しましたが、それが生涯最後の演奏会となった模様です。』『名ヴァイオリニストにして名指揮者シモン・ゴールドベルク(1909−1993)フルトヴェングラーからスカウトされ、ベルリンフィルのコンサートマスターに就任したのが弱冠20歳。16歳で既にドレスデンフィルのコンサートマスターを務めていたのですから如何に早熟な天才であったかが分かります。ユダヤ人だったために、ナチスの台頭によって、退団を余儀なくされ、1945年にはジャワ島で日本軍の捕虜になるなど、辛酸を舐めますが、1953年にアメリカに帰化し、ヴァイオリニストとしてのみならず指揮者としての活動も活発に行います。1955年にはオランダ室内管を組織し、世界各国で演奏会を開きます。1967年に同管と二度目の来日。1987年には桐朋学園大学の招きで来日しオーケストラを指導。ピアニストの山根美代子氏と1988年に結婚。1990年には新日本フィルを初めて指揮し、後に指揮者に就任しています。』『1930年代の名盤、リリー・クラウスとのモーツァルト、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集が広く知られておりますし、後にラドゥ・ルプーともモーツァルトを録音しているほどですが、ゴールドベルク自身は本来、録音嫌いというよりも録音自体を否定していたと言います。それ故に名声に比して極度に録音は少なく、特に解釈にますますの熟成が見られた晩年の演奏がほとんど残されておりません。奇しくも弊社では東京芸術劇場アーカイヴより、最晩年(亡くなる5か月前)の新日本フィルとの名演を発見し発売できることとなりました。音楽の使徒ともいえる自らに厳格な音楽家による最後の証言をご堪能ください。』
TBRCD-0035
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\2310(税抜\2100)
2014年指揮者引退のため最後の来日公演〜ギーレン東京ライヴ 1992
 ヴェーベルン:パッサカリア Op.1 / マーラー:交響曲第10番〜アダージョ
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第16番 ニ長調 K.451 /交響曲第38番 ニ長調「プラハ」K.504
  カルメン・ピアッツィーニ(P)
  ミヒャエル・ギーレン指揮バーデン=バーデン南西ドイツ放送so.
 録音:1992年11月25日、東京芸術劇場、ライヴ、ディジタル。おそらく初出音源。東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ。『2014年に引退表明し指揮台を降りてしまった巨匠ギーレン。クールで情感、情緒を排してひたすらシビアな演奏を繰り広げた1990年代前半までの演奏と活動晩年のロマンティックな憧憬に傾斜したスタイルは、見違える程の変貌ぶりで、まるで別人のようです。当CDの1992年、手兵南西ドイツ放送響とのツアーが最後の来日となってしまいました。演奏スタイルはやはり辛口そのものです。ウェーベルン、マーラーのドライさは、尋常じゃありません。お気に入りのピアッツィーニをソリストに迎えてのモーツァルトのピアノ協奏曲も第16番を選ぶところがギーレンらしく、「プラハ」交響曲は意外や恰幅の良い演奏ですが、縛りのキツさには目を見張ります。ギーレンの凄さはクールな演奏を熱をもって仕上げるところで、ここが凡百と異なるところでしょう。一説には空席が目立つことに腹を立てて、来日をその後拒絶したとも噂されておりましたが、そんなことは決してなく、リリースへの快諾を頂戴しました。』『80分を超える長時間収録。』
TBRCD-0034
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\2310(税抜\2100)
マーク&都響 1990.12.21 〜ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
 小濱妙美(S) 郡愛子(Ms) 市原多朗(T) 福島明也(Br)
 ペーター・マーク指揮東京都so.、松下耕合唱指揮尚美学園第九cho.
 録音:1990年12月21日、東京芸術劇場、ライヴ、ディジタル。東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ。1990年に東京芸術劇場は開館。こけら落とし記念は有名なシノーポリ + フィルハーモニアのマーラー全集だった。このマーク&都響もその記念演奏会の一環。共演も数を重ねたマークと都響のイキはぴったり。大ベストセラーとなったパドヴァ・ヴェネト管のベートーヴェン全集は小編成のオーケストラだっただけに、この演奏は大注目。フル編成のオケを前にしたマークは相変わらず踊り弾むような軽快なテンポをとり、見通し抜群。物々しさは欠片もなくサクサクスイスイ進む。しかしながら随所に見られる鳥肌モノの追込み、畳みかけは凄絶その物。日本の第九合唱は優秀の評判通りの見事な合唱し、ソロ歌手もベストと言って誇張でない豪華その物。
TBRCD-0033
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\2310(税抜\2100)
ケーゲル&都響 1985.6.20 〜
 ブルックナー
:交響曲第9番 ニ短調
ヘルベルト・ケーゲル指揮
東京都so.
 録音:1985年6月20日、東京文化会館、都響第217回定期演奏会、ライヴ、ディジタル。ケーゲル+都響の二回目の共演で最後となった1985年のライヴ。あのマーラー「夜の歌」(TBRCD-0003)の5日前の大熱演。ケーゲルのブル9というと、やはり強烈なライプツィヒ放送so.との演奏が2種類知られているが、69年と75年のライヴであった。衝撃的な死にまっしぐらの1985年、しかも日本における演奏に興味は尽きない。69年盤が61分、75年盤が55分、そして当85年盤は何と53分台! 巨匠がさらに解釈を練り上げたらどうなったのか恐ろしくなる。都響は絶好調で、反応の見事さ音色の透明感は手兵以上。ケーゲルは厳格なリズムを保持し、しかもかなりのスピードで突っ走る。
TBRCD-0031/32
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(2CD)
\4620(税抜\4200)
マガロフ東京芸術劇場ライヴ 1991.4.14
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第3番
 スカルラッティ:ソナタ〔 L.33 / L.361 〕 / ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 / グリンカ/バラキレフ編曲:ひばり
 モーツァルト:トルコ行進曲 / メンデルスゾーン:紡ぎ歌
  ニキタ・マガロフ(P)
 録音:1991年4月14日、東京芸術劇場大ホール、ディジタル、ライヴ。ソース:東京芸術劇場保管の記録録音。『モーツァルト、スカルラッティは、マガロフの音盤初レパートリー。直球勝負のケレン味のないモーツァルト。とは言っても味も素っ気もない演奏とは一線を画すところがベテランの至芸です。マガロフでシンプルな曲を聴くと如何に巨匠が美音の持主であったかが理解出来ようと言うものです。ショパンのピアノ・ソナタは、ハードボイルドな佇まいを見せる格好いい演奏。そして「展覧会の絵」。ムソルグスキーの演奏となるとマガロフが胸の中に秘めていたロシア魂が炸裂します。極めてファナティックで凶暴な趣さえあるマガロフとしては異色の名演。アンコールの愛奏曲、グリンカの歌曲のメロディをバラキレフが編曲したロシア色の強い作品「ひばり」も泣かせます。最後の締め括りは、強い共感を新たにメンデルスゾーンの無言歌集より「紡ぎ歌」です。』
TBRCD-0029/30
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(2CD)
\4620(税抜\4200)
マガロフ東京芸術劇場ライヴ 1991.4.12
 ラヴェル:クープランの墓 / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
 ショパン:24の前奏曲 Op.28 /ワルツ第2番 変イ長調 Op.34 No.1 /
      夜想曲第20番 嬰ハ短調/練習曲 ハ短調 Op.10 No.12「革命」
 ニキタ・マガロフ(P)
 録音:1991年4月12日、東京芸術劇場大ホール、ディジタル、ライヴ。ソース:東京芸術劇場保管の記録録音。『マガロフは、レニングラード出身ですが、元来がグルジア貴族の家系です。ロシア革命時にロシアを去り、大ヴァイオリニスト、シゲティの伴奏者としてヨーロッパで活躍。息女と結婚し娘婿ともなります。1931 年にはシゲティとともに早くも初来日を果たしております。親友リパッティの後任としてジュネーヴ音楽院教授を務め現地に居住し、その死もジュネーヴで迎えました。アルゲリッチもその門下に当ります。ショパンの全作品を世界で初めて録音したスペシャリストでもありました。1991年、マガロフ死の前年に行われた日本ツアーは、東京では20数年ぶりの演奏会ということもあり大きな話題を集めました。多彩なレパートリーと曲目の多さが注目に値します。アンコールもたっぷり。』
 『リサイタル初日。生前のラヴェルとも親交のあったマガロフの貴重な演奏。かなり頻繁にテンポを動かし、ラヴェルが持つ退嬰的脱力感も兼ね備えた色気溢れる名演。ベートーヴェンは、ぐっと硬派な演奏で、シリアスかつ迫力満点。ショパンの前奏曲を全曲通しで聞くと一貫した物語性が浮び上がります。当然その辺を意識してマガロフはピアノに向かいます。アンコールも全てショパン。「ワルツ」、「夜想曲」のしみじみ感は中々他で聴けません。最後が「革命」というのも凄いサービスです。』
TBRCD-0028
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\2310(税抜\2100)
プレートル指揮&聖チェチーリア音楽院管 Vol.2 〜ブラームス
 ピアノ四重奏曲(シェーンベルク編曲)(*) /交響曲第4番(#)
  ジョルジュ・プレートル指揮ローマ聖チェチーリア音楽院o.
 録音:2009年3月17日(*)、2010年5月31日(#)、ローマ聖音楽堂、ディジタル、ライヴ/サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。ローマ聖チェチーリア音楽院共同制作第2弾。 『世界最古の音楽院としても知られる名門ローマ聖チェチリア音楽院。1584年にグレゴリウス8世が創設した音楽学校がその母体と申しますから日本で言えば戦国時代の創設です。1908年から現在のスタイルで管弦楽団は演奏会を主催するようになったと伝えられます。弊社は貴重なアーカイヴからのCDリリースを提案し、第1弾として、巨匠プレートルによるベートーヴェンをリリースし大きな話題となりました。今回は待望の第2弾、ブラームス傑作集です。シェーンベルクの手が入ったことにより当然のことながらロマンと色彩を増した「ピアノ四重奏曲」。プレートルの18番で、ギーレン、若杉、ツェンダーのような現代音楽のスペシャリストによる殺伐とした解釈の正反対の熱情的でメランコリックな凄演です。第4番も自由自在なテンポ変化、心情の揺れと迷いをそのまま音楽にした魅力的な名演。両曲ともに巨匠音盤初レパートリー。巨匠は昨年秋から、ヨーロッパ各地で予定されていた90歳記念コンサートシリーズを軒並みキャンセル。今年3月のミラノ・スカラ座管とのブルックナー第8番もキャンセルし周囲を心配させておりますが、今も必ず指揮台に復帰すると執念を燃やしております。奇跡を信じ、巨匠快諾の当演奏を楽しみましょう。80分を超える長時間収録。』
TBRCD-0026/27
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(2CD)
\4620(税抜\4200)
アニー・フィッシャー・ピアノ・リサイタル〜 1991来日公演
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番 ホ長調 Op.14 No.2
 シューマン:幻想曲 Op.17
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」
 シューマン:幻想小曲集 Op.12
  アニー・フィッシャー(P)
 録音:1991年6月7日、東京芸術劇場、ライヴ・ディジタル。サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。ハンガリー出身の名女流アニー・フィッシャー(1914-1995)最晩年の来日公演ライヴ。1980年代までのライヴはある程度発掘されているが、1990年代のものは希少。晩年においても調子の良い時は絶妙のピアニズムを誇った人だけに、期待したい。
『ハンガリー出身の名女流アニー・フィッシャー(1914-1995)は、録音に懐疑的であったためかライヴ録音は数少なく貴重です。フィッシャーは、高齢をおして、度々日本を訪れてくれました。当ライヴも音質に恵まれていることが有難く、晩年の至芸を堪能できます。ベートーヴェンは、フィッシャーの中核をなすレパートリーで、虚飾のない真実味が胸に迫ります。シューマンも十八番で詩情豊かな名演。幻想小曲集では情熱的という以上の逆上的な、激しさと熱っぽさを伴っており鬼気迫る演奏となっております。』
TBRCD-0025
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\2310(税抜\2100)
スヴェトラーノフ 1995 来日公演
 ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1945年版)
 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ロシア国立so.
 録音:1995年5月19日、東京芸術劇場、ライヴ・ディジタル。サウンド・マスタリング: WEITBLICK。『巨匠スヴェトラーノフのショスタコ5番は一体何枚目になるのでしょうか?しかしながら、スヴェトラーノフ本来のオーケストラ配置であるヴァイオリン両翼の古典配置の演奏となると意外や少なく、音質も優れません。ここに登場の東京芸術劇場ライヴは音質も最高で、今では聞けなくなったロシア国立響の独特の音色が見事に収録されております。まだまだ巨匠が元気だったころなので、強引とも思えるオーケストラ・ドライヴの凄み、乱暴なだけでない緻密な歌い方、リズム感の見事さも堪能できる仕上がりです。「火の鳥」も意外や良好な音質に恵まれない楽曲なので必聴です。』
TBRCD-0023
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(2CD)
\4620(税抜\4200)
ジョルジェスク〜スプラフォン全録音集
 ベートーヴェン:交響曲第7番(*)
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩「死と変容」(#)
 リスト:ピアノ協奏曲第1番(+)
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲(**)
ヴァレンティン・
 ゲオルギウ(P;+/**)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮
チェコpo.
 録音:1952年(*/**)、1953年(#/+)、全てセッション。原盤・ライセンサー: SUPRAPHON 。マスターからの初CD化。リマスタリング:須賀孝男(キング関口台スタジオ)。『弊社では、ルーマニア・エレクトレコードの原盤による巨匠ジョルジュ・ジョルジェスク(1887〜1964)の名演を数々復刻してまいりました。それらの出版に何くれとなく助言をいただいたのが、ジョルジェスク氏のご息女、イオアナさんです。彼女から「亡父の最も音質の良い演奏」として、スプラフォンへのチェコ・フィルとのスタジオ録音の復刻の提案をいただきました。この度キング・インターナショナル様の無私のご協力を得まして、スプラフォンのマスターテープを用いての全世界初復刻が没後50周年に登場します。再生、マスタリングは、キング関口台スタジオの至宝須賀孝男氏が担当し万全の布陣を取りました。かつてのDANTE/LYSはLPからの劣悪な復刻であったために、クオリティの差は歴然です。チェコ・フィルにとっては、戦後の混乱を克服しての絶頂期の幕開きの時代で(ターリヒの『我が祖国』もこの時期の録音)、アンサンブルの充実にも見るべきものがあります。ジョルジェスクはチェコ・フィルと馴染みが深く、「プラハの春」にも度々出演、相性の良さも抜群です。演奏は折紙付きの名演で、ベートーヴェンの第7番のキビキビしたリズム感は心地良いものです。「死と変容」は、シュトラウスとは同時代で親交も深く、フルトヴェングラーよりシュトラウス自身の表現に似たスタイリッシュなものです。ジョルジェスクが高く評価し今なお現役で活躍するルーマニアの名手ヴァレンティン・ゲオルギュー(1928〜)との楷書の味わいのリスト、ラフマニノフも傾聴に値するものです。』
TBRCD-0022
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\2200(税抜\2000)
ヤマカズ&都響 Vol.2
 ブラームス:交響曲第1番
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
山田一雄 指揮
東京都so.
 録音:1989年3月28日、東京文化会館、都響第288回定期演奏会、ライヴ、ディジタル。サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。『待望の巨匠にして鬼才山田一雄の初出レパートリー!それも王道レパートリーである、ブラ1と「ドン・ファン」という垂涎のコンサートです。当日のコンサートは一曲目が「ドン・ファン」、2曲目にアファナシエフ(!)をソリストに迎えたシューマンのピアノ協奏曲、そしてブラームスの交響曲第1番でした。ドイツ・ロマン派音楽の歴史的変遷を辿るかのような見事なプログラミングで、当盤に収録されている演奏を聴けば、如何に山田一雄がロマン主義に傾倒し、そこを軸足に屹立した存在であったかが明らかです。「ドン・ファン」は20分近くも掛けたねっとり濃厚な色気ある演奏で、官能的。ブラ1は冒頭こそ朝比奈隆と見紛うような気宇壮大な揺るがぬテンポで開始されますが、次第に凝りに凝った表現、驚きに満ちたスリリングな演奏へと変貌して参ります。フィナーレなど遅いテンポで点描の様に細部を開示していきます。都響もこの頃からコンディションは絶妙で既出の名演「ローマ三部作」の二日前のライヴというのも頷けます。』
TBRCD-0021
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\2304(税抜\2095)
ローマ聖チェチーリア音楽院共同制作第1弾
 プレートル〜ベートーヴェン:交響曲集

 〔第2番 ニ長調 Op.36 /
  第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」〕
ジョルジュ・プレートル指揮
ローマ聖チェチーリア音楽院o.
 録音:2007年9月12日、ローマ聖音楽堂、ディジタル・ライヴ。おそらく初出音源。サウンド・マスタリング: WEITBLICK。『世界最古の音楽院としても知られる名門ローマ聖チェチリア音楽院。1584年にグレゴリウス8世が創設した音楽学校がその母体と申しますから日本で言えば戦国時代の創設です。1908年から現在のスタイルで管弦楽団は演奏会を主催するようになったと伝えられます。その一端は昨年紹介しました8枚組のセット(SCO-1937-2010)で聴くことができます。弊社はさらに踏み込んで、貴重なアーカイヴからのCDリリースを提案し、ここに第1弾として、巨匠プレートルによるベートーヴェンをリリースする運びとなりました。イタリア語も堪能なマエストロとローマ聖チェチリア管の共演の歴史は50年を超え、昨年はそれを記念し「第9」のコンサートが企画されましたが、巨匠の病によりキャンセルしたことは痛切の極みです。しかし、来年2014年1月には聖チェチリアの指揮台への復帰がアナウンスされたところです。プレートルの「エロイカ」と言えば2010年のウィーン・フィル来日公演に於けるスピード感満点、変幻自在、スリリングな演奏が印象的でしたが、当演奏もそれに負けず劣らず、突然の間が見事にウィーン・フィルとの演奏と一致している点融通無碍のようで厳しい練習が窺えます。1枚に収まっていることも嬉しい限りです。今年後半の超話題盤と言えましょう。』(以上『内』、レーベルのアナウンスより)
TBRCD-0020
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(CD)
\2304(税抜\2095)
ゲルハルト・ヘッツェル
 ブラームス:ヴァオリン協奏曲(*)
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」(#)
ゲルハルト・ヘッツェル(Vn)
渡邉曉雄 指揮(*)
東京都so.(*)
ハインツ・レークナー指揮(#)
読売日本so.(#)
 録音:1988年3月16日、東京文化会館、ディジタル(*) /1988年3月14日、サントリーホール、ステレオ(#)、共にライヴ、初出音源。サウンド・マスタリング: WEITBLICK。『ウィーン・フィルのコンサートマスターとして、その名声は楽壇に轟き、世界最高のコンサートマスターとまで絶賛された名手、ゲアハルト・ヘッツェル(1940〜1992)。登山中の滑落死という悲劇的な急逝は、多くの音楽ファンを悲しませ、それ故にますます忘れ得ぬ存在となりました。その実力に比してソリストとしての録音は極めて少なく、今回登場する、ブラームス、モーツァルトの名作も無論初登場のレパートリーとなります。ブラームスはヘッツェルが生涯愛した作曲家で、最後の録音となったヴァイオリン・ソナタ集の名演も記憶に残ります。ヘッツェルの解釈は、抒情的で微かな感傷すら感じられる繊細で美しいもので、その大袈裟でない身振りには心打たれること必定です。そして最晩年の渡邉曉雄の伴奏が正にノーブルそのもので、この品格には思わず襟元を正したくなるばかりです。さらに、鬼才レークナーの伴奏を得たモーツァルトも収録、レークナーのキビキビした伴奏とヘッツェルのセンス抜群の節回しテクニックには、どなたも満足を得られることでしょう。繰り返し聞きたくなる名盤の登場です。ヘッツェル未亡人の快諾を得てのリリース。いずれも優秀な実況録音。』
 #レーベルからのお願い:『ゲアハルト・ヘッツェル氏の録音は数少なく、各国を捜しておりますが中々見つかりません。どなたか、お持ちの方、手掛かりを御存じの方は弊社(東武ランドシステム トレーディング事業部:TEL:03-5619-4211)までお知らせください。』
TBRCD-0019
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(CD)
\2304(税抜\2095)
マーク&都響 Vol.4
 シューマン:交響曲第4番(*)
 ブラームス:交響曲第1番(#)
ペーター・マーク指揮
東京都so.
 録音:1995年10月17日、サントリーホール、第416回定期演奏会(*) /1995年10月23日、東京文化会館、第417回定期演奏会(#)、共に ディジタル・ライヴ。サウンド・マスタリング: WEITBLICK。『絶妙なコンビネーションを見せた、ペーター・マーク+都響。東武レコーディングからの発売はこれで4タイトル目となりますが、ブル5、「新世界」がレコ芸特選、シューマンは準特選と好評が続いております。マークにぴったりと思われるシューマンの交響曲、ついに第4番が登場です。憂いや神経質な心の揺れを見事に音化した超名演です。ブラームスは、フルトヴェングラーを思わせる気宇壮大な開始に驚かされますが、その後は常のマークらしいリリカルで明快。シューマンとの共通性を執拗に追い求める個性的な秀演。惜しくもこれらのコンサートが最後の訪日となってしまいました。都響の管楽器は実に巧く、この当時から好調だったことを証明します。優秀なデジタル録音。』(以上『内』、レーベルのアナウンスより)
TBRCD-0018
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(CD)
\2304(税抜\2095)
山田一雄〜レスピーギ:ローマ三部作
 交響詩〔ローマの噴水/ローマの松/ローマの祭〕
山田一雄 指揮
東京都so.
 録音:1989年3月30日、第210回都響プロムナードコンサート、ライヴ。おそらく初出音源。サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。『生誕100年を迎え、生前には決してディスクに恵まれていたとは言えない巨匠も数々の未発表録音が発売されるなどその活動が正に蘇ろうとしている山田一雄。東武レコーディングは、「ローマ三部作」を選びました。これらは最もヤマカズさんにぴったりな派手な曲ですが、今まで「ローマの祭」の京都大学交響楽団とのプライヴェート盤が存在するのみでした。ノリノリの指揮ぶりが目に見えるかのようです。特に「アッピア街道の松」では低弦に合わせるかのような唸り声が凄まじく、聴衆の熱狂も頷ける快演。その好調を持続しての「ローマの祭」、ゲルギエフも真っ青の強烈なタメがあり、これぞ山田一雄の真骨頂とも言える伝説的狂乱と申せましょう。いやあ、熱い!シャープな切味で都響も現在に劣らぬ妙技を堪能させてくれます。優秀なデジタル録音。』(以上『内』、レーベルのインフォメーションより)
TBRCD-0017
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(CD)
\2304(税抜\2095)
マーク&都響 Vol.3
 ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界より」(*)
 ワーグナー:
  楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(#)
ペーター・マーク指揮
東京都so.
 録音:1986年3月31日、東京文化会館、第232回定期演奏会(*)/1995年10月17日、サントリーホール、第416回定期演奏会(#)、共にライヴ。サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。『ブルックナーの5番(TBRCD0012,レコード芸術特選)、シューマンの交響曲第1番&第2番(TBRCD0014)に続くマーク&都響の名演がさらに登場です。絶妙なコンビネーションを見せた、ペーター・マーク+都響。その終演の中から、「新世界」が登場です。巨匠マークにとっても音盤初レパートリーです。今までのリリース同様に「他の誰からも聴けない解釈」を展開してくれます。マークは真の叙情派交響曲としてこの有名曲を分解しております。冒頭の予期せぬ柔らかさ、ブラームス的というよりシューマン的といった感じの詩情豊かなドヴォルザークで、知られざる魅力を教えてくれます。カプリングの「トリスタン」も初出レパートリーです。これまた軽やかで明るい音色、しかし、ところどころに神経質な心の揺れがあり、それがドラマを掻き立てます。オーケストラの上手さも特筆ものです。優秀なデジタル録音。』
TBRCD-0016
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(CD)
\2304(税抜\2095)
「倉敷音楽祭の朝比奈シリーズ」〜ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
 渡辺美佐子(S) 伊原直子(A) 若本明志(T) 勝部太(B)
 朝比奈隆指揮倉敷音楽祭祝祭o. 岩城拓也指導倉敷音楽祭「第九」cho.
 録音:1996年3月24日、倉敷市民会館大ホール、倉敷音楽祭、ライヴ、ディジタル。協力:アルスくらしき倉敷市文化振興財団/サウンド・マスタリング: WEITBLICK。『朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」からついに「第九」の登場です。ソリスト、コンサートマスター級の名手を集めた倉敷音楽祭祝祭管弦楽団、朝比奈もルーチンワークから離れ刺激に満ちた演奏を行います。音楽祭第10回を記念し、さらにはベートーヴェンの交響曲全曲演奏の完結編として高らかに鳴り響いた「第九」!この年、96年は、朝比奈は八十八歳を迎えますが、多忙を極め、東京でのブラームス・ツィクルス、シカゴ交響楽団への初客演が控えている重要な年でもありました。エネルギッシュな指揮ぶりは相変らずで、第三楽章の深遠なアポロ芸術から、奔流のようになだれ込む感動的なフィナーレまで聴き所は満載です。音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。日本語、英語による解説付。』
TBRCD-0015
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(CD)
\2304(税抜\2095)
朝比奈隆&大阪フィル、管弦楽名曲集
 チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調(*)
 リムスキー=コルサコフ:序曲「ロシアの復活祭」(*)
 リャードフ:8つのロシア民謡〜愁いの歌(+)
 ウェーバー:「オイリアンテ」序曲(**)
 J.シュトラウス II (##):
  春の声/トリッチ・トラッチ・ポルカ/皇帝円舞曲
朝比奈隆 指揮
大阪po.
 録音:1981年2月16日、第172回定期演奏会(*) /1976年11月26日、第136回定期演奏会(+) /1974年9月11日、第118回定期演奏会、モノラル(**) /1980年3月14日、ABC創立三十周年記念オープニング・コンサート(##)、すべてフェスティヴァルホール、ライヴ、特記を除きステレオ。音源提供:朝日放送。マスタリング: WEITBLICK。『膨大な数の録音を遺した朝比奈隆ですが、極めて珍しい管弦楽名曲集です。全て朝日放送秘蔵の蔵出し音源です。「春の声」とリャードフ作品以外はこれが初の音盤化というのもびっくりです。巨匠のルーツであるロシア音楽から、このCDは幕を開けます。チャイコフスキーの弦楽セレナードは晩年も取上げた愛奏曲ですが、八十年代前半のエネルギッシュな指揮ぶりに感慨新たです。金管を思いっ切り派手に鳴らしたリムスキー=コルサコフの「ロシアの復活祭」もお見事。そしてこのCDの白眉はヨハン・シュトラウス二世の三曲です。「皇帝円舞曲」のスケールの大きさはクナッパーツブッシュにも匹敵し、ワルツの演奏でも巨大な世界を創造してしまう度胸、自信、個性に感動を禁じ得ません。日本語、英語による解説付。』
TBRCD-0014
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(CD)
\2304(税抜\2095)
マーク&都響〜シューマン
 交響曲第1番 変ロ長調 Op.38「春」(*) /
 交響曲第2番 ハ長調 Op.61 (#)
ペーター・マーク指揮
東京都so.
 録音:1993年4月17日、サントリーホール、都響第368回定期演奏会、ライヴ(*)/1990年12月18日、東京文化会館、都響第321回定期演奏会、ライヴ(#)、ともにディジタル。サウンド・マスタリング:WEITBLICK。『ブルックナーの5番(TBRCD-0012,レコード芸術特選)の名演でファンの度肝を抜いたマーク&都響の名演がさらに登場。リリシズムの権化、巨匠ペーター・マークと東京都交響楽団の黄金コンビによるシューマンの名曲集。意外にもマークはシューマンの交響曲は、第1番をベルン交響楽団とスタジオ録音していただけです。どう考えてもマークにぴったりの作品。テンポは比較的ゆっくりめに設定されており、噛み締めるような情感豊か。あっけらかんと明るいだけの演奏とは一線を画し、渋み、苦味も効かせてブラームス風の趣きもあります。まさに、憂愁のシューマンと呼ぶに相応しい快演です。オーケストラの上手さも特筆ものです。優秀なデジタル録音。』
TBRCD-0013
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(CD)
\2304(税抜\2095)
「倉敷音楽祭の朝比奈シリーズ」〜ベートーヴェン
  交響曲第2番(*)/交響曲第5番「運命」(#)
朝比奈隆指揮
倉敷音楽祭祝祭o.
 録音:1989年3月17日(*)、1992年3月24日(#)、倉敷市民会館大ホール、倉敷音楽祭ライヴ、ディジタル。協力:アルスくらしき倉敷市文化振興財団、サウンド・マスタリング: WEITBLICK。朝比奈&倉敷音楽祭祝祭管のベートーヴェン第3弾。
『朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」から第2番、第5番「運命」の登場です。ソリスト、コンサートマスター級の名手を集めた倉敷音楽祭祝祭管弦楽団、朝比奈もルーチンワークから離れ刺激に満ちた演奏を行います。 特に「第2番」、多くの指揮者が敬遠する難曲ですが、朝比奈はぶれることなくロマンティックな交響曲として堂々と奏でます。第2楽章の深深とした趣には抗し難い魅力があります。「運命」は十八番だけに腰の据わったテンポ設定、大胆なアゴーギグなど定番中の定番といった感じです。いずれもキビキビとして明確なリズム、テンポ。大編成オーケストラとの共演だと時としてリズムの不明確や旋律の膨張が指摘されることもなくはなかった巨匠ですが、それらの欠点がまるでなく、如何にオーケストラが重要な要素であるかを知らしめます。いずれの演奏も朝比奈自身が演奏を楽しんでいる感があり、一年に一度の顔合わせの倉敷音楽祭が巨匠にとってのリラックス・タイムであったのではないかと当時が偲ばれます。いずれも音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。日英文の解説つき。』
TBRCD-0012
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(CD)
\2304(税抜\2095)
何とマーク&都響のブル5!
 ブルックナー:交響曲第5番
ペーター・マーク指揮
東京都so.
 録音:1986年4月10日、東京文化会館、東京都交響楽団第233回定期演奏会、ライヴ。おそらく初出音源かつマークによる初音盤レパートリー。演奏タイミング:[17:46]/[13:50]/[12:30]/[22:10]|解説:日英|サウンド・マスタリング:WEITBLICK 。
 『鬼才マークがブルックナーを取り上げることが頻繁でなかったことは間違いないようです。それなのに、マークは東京都交響楽団と1982年10月19日と1986年4月10日の二回、このブルックナー第5番を演奏しているのです!演奏は一聴して異端のブルックナーでこんな演奏を繰り広げた人はかつていません。第1楽章実に17分46秒、これは話題の最速演奏、ネーメ・ヤルヴィ盤を超えます。重厚長大路線に一切目もくれず、ひたすらスイスイ、楽々と歩みを進めます。この辺り、モーツァルトやシューマンにおける清清しい演奏スタイルをここでも貫いています。ところがマークが恐ろしいのは時としてシューリヒト張りのきついアゴーギグも顔を出すところで気が抜けません。それに、いくつか明らかな楽器追加もあるようで、これは見識あるファンのご意見を伺いたいところです。どの楽章にも共通しているのは絶叫型詠嘆がないところと申せましょうか。
  晩年のマークは日本以外では、あまり優秀なオーケストラに客演しなかった様子です。ここでは都響の妙技を全面的に信頼した上で、こういう面白い演奏を聴かせてくれたのです。80年代もこうした豊かな音楽シーンが日本で展開されていたのですね。
  これは多くのブルックナーファンのブルックナーの聴き方に対し一石を投ずる問題演奏と言えるかもしれません。東京文化会館の独特のアコースティックを伝える優秀なデジタル録音。』(以上『』内、レーベルのインフォメーションより)
TBRCD-0011
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(CD)
\2304(税抜\2095)
「倉敷音楽祭の朝比奈シリーズ」〜ベートーヴェン
 交響曲第8番(*)/交響曲第7番(#)
朝比奈隆指揮
倉敷音楽祭祝祭o.
 録音:1995年3月21日(*)、1994年3月27日(#)、倉敷音楽祭(倉敷市民会館大ホール)・ライヴ。協力:アルスくらしき倉敷市文化振興財団/解説(日英):ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)/サウンド・マスタリング:WEITBLICK。朝比奈&倉敷音楽祭祝祭管のベートーヴェン第2弾。
 『朝比奈隆が室内管弦楽団の規模で唯一残した「ベートーヴェン・ツィクルス」から第8番、第7番の登場です。第8番のソリスティックな味わいは、名手を揃えた「倉敷音楽祭祝祭管弦楽団」ならではの魅力で、こういう曲を小編成で聴くと隅々までクリアで朝比奈が施したマジックの手の内が理解できるというものです。軽いようで軽くない、小さいようで小さくない、この名曲を朝比奈は自由自在にテンポを動かしてドラマを作っており、普段の悠揚迫らぬ音楽と一味違う所が実に興味深いです。第7番も運動神経抜群のオーケストラを駆使し、立派な展開から大見得を切るような豪快なアッチェレランドに至るまで、手に汗握る名演となっております。いずれの演奏も朝比奈自身が演奏を楽しんでいる感があり、一年に一度の顔合わせの倉敷音楽祭が巨匠にとってのリラックス・タイムであったのではないかと当時が偲ばれます。いずれも音質に不足はなくホールアコースティックも相俟って直接音による硬質でクリアな肌合いです。』(以上『』内、レーベルのインフォメーションより)
TBRCD-0010
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(CD)
\2304(税抜\2095)
なんと朝比奈のマーラー「第4」! 初出
 マーラー:交響曲第4番 ト短調
樋本栄(S)
朝比奈隆指揮
大阪po.
 録音:1968年9月2日、東京文化会館、大阪フィル第7回東京定期演奏会、ライヴ。モノラル、初出音源。生涯のうち、1968年に2度か3度取り上げただけだと言う、朝比奈の音盤初レパートリー作品。ソース:朝日放送/レコーディング&ミキシング・エンジニア:幸西徹昌/サウンド・マスタリング: WEITBLICK 。
 『朝比奈の演奏がすばらしいのはあらゆるものを把握して表現している点である。朝比奈の指揮ぶりについてよく知っている人たちはアダージョの最初のパートで美しく内面を見つめるような演奏を予想するところだが、楽章の終わり、クライマックスの爆発における獰猛な様にびっくりするかもしれない。マーラーのスコアでは多くの箇所で記載されているが、しばしば控えめに演奏されてしまうポルタメント(ある音から次の音へスライドしていく)を実に効果的に使って、朝比奈は鋭く辛辣で奥深い感情をすみからすみまで付け加えていく。そしてスケルツォの恐ろしさで身震いするような低音(表面からかなり離れて下方にあるわけでは決してない)はこの解釈からすればはっきりと明確に奏でられる。』(元シカゴso.総裁 ヘンリー・フォーゲル/ライナーノートより)
 『ついに封印が解かれました!朝比奈初のレパートリー、マーラー「第4」の登場です。朝比奈はこの曲を2回(3回とも言われております)しか取上げませんでした。それも全て初演の1968年のみ。なぜこの曲をレパートリーから外してしまったかは判りません。それほどこの演奏は素晴らしいのです。第1楽章の嵐の豪快さは、60歳になったばかりの巨匠のエネルギーをいやというほど見せ付けます。そして第3楽章は21分を超えるゆっくりさで丹念に歌われ、美と恐れの両立した演奏を繰広げ、当演奏の白眉と申せましょう。クライマックスも凄まじい迫力です。残念ながらラジオ放送用の収録でモノラルですが、収録状態、保存状態ともに極上で、例えるならばバイエルン放送による当時のライヴ収録に匹敵する水準と言えます。今後「朝比奈はマーラー指揮者」という新概念ができるかも知れません。』
TBRCD-0009
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[TBRCD-0009-2]
(CD)
\2304(税抜\2095)
「倉敷音楽祭の朝比奈シリーズ」〜ベートーヴェン
 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(*)/
 交響曲第1番〜第3楽章(#)
朝比奈隆指揮
倉敷音楽祭祝祭o.
 録音:1990年3月25日(*)/1988年3月21日(#)、以上倉敷市民会館大ホール、倉敷音楽祭ライヴ。協力:アルスくらしき倉敷文化振興財団/解説(日英):ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)/サウンド・マスタリング:WEITBLICK。
 モーツァルトの交響曲が一挙に6曲以上も登場し、度肝を抜かれた同シリーズに「英雄」が登場。ご承知の通り朝比奈の十八番中の十八番だが、1989年ベルリン芸術週間への客演で見せたじっくり、ゆったりのテンポはそのままに、ここでは壮年期の動的なアプローチも蘇っており魅力は尽きない。30人を超える人数のほぼ室内オーケストラを振っても、厚みのあるサウンドや腰の据わった響きはまるで変らないところが、如何にも巨匠朝比奈と言えるだろう。唸り足踏みも凄く、気合が入っている。(#)は第2回音楽祭のアンコールとして演奏された物。
TBRCD-0008
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[TBRCD-0008-2]
(4CD)
\8800(税抜\8000)
朝比奈隆、倉敷音楽祭ライヴ〜モーツァルト
 交響曲第34番(*)/ピアノ協奏曲第21番(#)/
 交響曲第35番「ハフナー」(+)/
 交響曲第36番「リンツ」(**)/
 交響曲第38番「プラハ」(##)/
 交響曲第39番(++)/交響曲第40番(***)/
 交響曲第41番「ジュピター」(###)/
 歌劇「フィガロの結婚」序曲(###)
江尻南美(P;#)
朝比奈隆指揮
倉敷音楽祭祝祭o.
 録音:1995年3月21日(*/#)/1994年3月27日(+)/1993年3月23日(**)/1992年3月24日(##)/1991年3月24日(++)/1990年3月25日(***)/1989年3月19日(###)、以上 倉敷市民会館大ホール、倉敷音楽祭、ライヴ。ディジタル、初出音源。協力:アルスくらしき倉敷文化振興財団。解説(日英):ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)。マスタリング:WEITBLICK。
 何と朝比奈隆によるモーツァルト「後期6大交響曲+α」。第39番、第40番、「フィガロの結婚」序曲以外は全て音盤初レパートリー!
 最近では WEITBLICK から発売されたハイドンが高く評価された巨匠朝比奈隆。ベートーヴェン以降の音楽のスペシャリストと看做されがちだが、古典音楽においては、ロマン性に傾斜しつつも格調高い名解釈で聞き手を納得させる。晩年の朝比奈はほとんどモーツァルトの交響曲を指揮しなかったが、数少ない例外が倉敷音楽祭に於けるこれらの演奏。朝比奈は、第2回の倉敷音楽祭から第10回まで登場。臨時編成の倉敷音楽祭祝祭o.を指揮してベートーヴェンの交響曲を若い番号から、モーツァルトの交響曲を後ろの番号から順に取上げた。この倉敷音楽祭祝祭o.のメンバーが凄い。日本を代表するソリスト、コンサートマスタークラスの名手がずらりと並び、ざっと名前を挙げるだけでも(順不同)、田中千香士、原田幸一郎、藤原浜雄、久保陽子、潮田益子、数住岸子、川井郁子(以上、ヴァイオリン)、菅沼準二、店村眞積(以上、ヴィオラ)、安田謙一郎、毛利伯郎、上村昇、山崎伸子、趙静(以上、チェロ)、金昌国、白尾隆(以上、フルート)、松崎裕、山岸博(以上、ホルン)等々[CD解説書に詳細記載、とのこと]。毎回30人を超える程度の編成で、朝比奈の分厚いサウンドはそのままにキビキビとした快活さに満ちた魅力的な演奏が展開された。さらに江尻南美との協奏曲第21番というのも聴き物で、ロマンチスト朝比奈の面目躍如たる美しさ。レーベルによると『倉敷市が記録していた録音が現存していたことは有難かったのですが、各演奏家の連絡先を調べ上げることから作業は始まり、企画から数年を経て、やっとリリースに漕ぎ着けました。今回もリリースを快諾なさった巨匠のご子息千足氏も「倉敷から帰る度に、その様子を家族に話していた」と仰っています。朝比奈にとっても新鮮な体験だったことが偲ばれます』とのこと。
TBRCD-0003
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[TBRCD-0003-2]
(CD)
\2304(税抜\2095)
ケーゲル初音盤曲、都響とのマーラー「夜の歌」
 マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
ヘルベルト・ケーゲル指揮
東京都so.
 録音:1985年6月25日、東京文化会館、ライヴ(都響第218回定期演奏会)。初出音源。原盤:東京都交響楽団/マスタリング: WEITBLICK (MELISMA) 。
 『超弩級の名演が登場です。WEITBLICK では、ケーゲルのマーラーを数々リリースして参りましたが演奏記録があるにもかかわらず、第5番、第7番の放送録音は幾ら探しても見つからずリリースの機会を失っております。しかし、ケーゲルが東京都交響楽団に二回目の客演を果たした1985年の曲目が何と「夜の歌」だったのです! 東京都交響楽団様が良好な状態で録音保存して下さったお陰でついにその全貌が明らかになりました。ケーゲルは1981年に当時の手兵ドレスデン・フィルを指揮して「夜の歌」を現地のみならずプラハ、ブタペストでも演奏しております。これが恐らく最初の演奏と思われますが、1985年の当演奏ではすっかり手の内に入った見事な棒さばきを見せます。共演が日本でも屈指のマーラー・オーケストラ、都響という点もプラスです。ライプツィヒ放送響やドレスデン・フィルを上回るストレートな反応や音の立ち上がりの機敏さには舌を巻きます。思えば1937年2月にプリングスハイムが日本初演して以後上演に恵まれなかった「夜の歌」を日本で蘇演させたのは渡邊暁雄氏と都響でした(1974年12月)。演奏の特徴はケーゲルならではの糞真面目偏執的演奏で、冒頭の第2ヴァイオリン以下をトレモロで演奏させないところなど、ギーレン、ベルティーニもやっていますが徹底振りはケーゲルに敵いません。そして、第4楽章冒頭のヴァイオリン・ソロにおけるグリッサンドの強調も如何にも闇の世界を描いた交響曲として相応しいものです。そして大騒ぎのフィナーレも厳格さがさらに強まる感があります。聴衆の熱狂も凄まじい!「一般的でない」、「魅力に乏しい」と非難されることもある「夜の歌」を深く理解する指揮者、オーケストラ、そして聴衆の三位一体の幸福なコンサートがこの当時開かれていたことに感銘と驚きを禁じえません。』(以上、レーベルのインフォメーションより)
TBRCD-0001/2
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(2CD)
\4400(税抜\4000)
朝比奈隆生誕100年記念リリース〜
 朝比奈隆&新星日本交響楽団、1992年ライヴ
  幻のグラズノフ「交響曲第8番」と「悲愴」

 グラズノフ:交響曲第8番(*)
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(#)
 リャードフ:「8つのロシア民謡」〜愁いの歌(+)
朝比奈隆指揮
新星日本so.
 録音:1992年1月18日、サントリー・ホール、ライヴ(*)/1992年1月26日、東京芸術劇場、ライヴ(#)/案内に記載無し(+)。原盤:東京フィルハーモニー交響楽団/プロデューサー&エンジニア:山崎達朗。
 生誕100年を迎える巨匠朝比奈隆と新星日本交響楽団の最後の共演となったコンサート・ライヴ。グラズノフは、コンサート自体も非常な名演として絶賛を博した。かつて新星日響自主制作盤として市場に出回ったものの、その数は少なく、すぐに廃盤となったこともあり、正に幻の名盤としてファンが探していた。演奏は朝比奈ならではのスケール雄大なもので、品格ある響きには感動。当日のメイン・プログラムは、十八番の「悲愴」だったが、こちらは26日の演奏が採用されている。極限まで遅いテンポで、綿密に描写される悲劇的なメロディには最初から最後まで身を委ねるしかない。その凄絶な演奏ゆえか、第3楽章が終わると拍手が起きており、つくづくこんな大曲を2曲も熱演する朝比奈の情熱とパワーには驚かされる。嬉しいことに、アンコールとして愛奏したリャードフの「愁いの歌」が含まれており、これもロマンチストの朝比奈面目躍如の美演。いずれも新星日響の熱演には特筆すべきものがあり、技術的にも申し分なく、艶やかな音色や迫力ある轟音など素晴らしい出来。
TBRDVD-1003
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(DVD)
\4400(税抜\4000)
朝比奈&大フィルの「復活」1995年、初出
 マーラー:交響曲第2番「復活」
 井岡潤子(S) 竹本節子(A) 朝比奈隆指揮大阪po.&cho.
 収録:1995年7月8日、ザ・シンフォニー・ホール、大阪、朝比奈隆87歳バースデイ・コンサート・ライヴ。DVD仕様:片面一層、4:3、リニアPCM。収録:朝日放送。音声、映像共に初出。朝比奈によるマーラー演奏の映像というのも、当盤が始めてとなるようだ。
 ブルックナーの大家として知られる巨匠朝比奈が、マーラーの交響曲の中で最も多く取上げたのがこの「復活」。その活動の節目節目にはこの曲を選んでおり、この曲への深い愛情を感じる。遅めのテンポで貫徹され、大海をゆく豪華な船を眼前にするかのような壮麗さ。夏のコンサートらしく、白タキシードに銀髪が美しく映える。
 歌詞対訳は、朝比奈の盟友の大指揮者でマーラーの権威として名高い山田一雄による物。その文藝味豊かな日本語は、その教養の高さを今に伝える。
 『最も印象深いのは朝比奈の作品全体に対するヴィジョンである。マーラー作品の細部にフォーカスし、美しく、エキサイティング、ドラマチックもしくは切なく苦しいといったあまねく効果的な瞬間を個別に取り上げることは、指揮者にとってかなり容易なことである。しかしことさら困難なのは、この80 分間の旅路の最初から最後まで、論理的な発展と進化を有しながら、それぞれの輪郭を与えることである。それは、その終着の地を常に心に浮かべ、そこに到達するための適切な道筋に沿ってそれぞれの細部を提示することができる指揮者によってのみ成し遂げられることなのだ。英国の偉大な指揮者であり、マーラーのスペシャリストであったジョン・バルビローリが指摘しているが、全てのマーラーの交響曲には真のクライマックスの一時点がある。そしてそのクライマックスが真のインパクトとなるよう蓄えとして取っておかなくてはならない。彼の言に拠り考えると、この第2 番の交響曲ではスコアの結びの数ページがそれに当たるのであろう。この朝比奈の演奏において当該の部分のパワーはまさしく無尽蔵である。そしてそれは朝比奈が本来の行き先を忘れることがなかったからである。』(元シカゴso.総裁 ヘンリー・フォーゲル/ライナーノートより)
TBRDVD-1002
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(DVD)
\4400(税抜\4000)
朝比奈隆86歳バースデイ・コンサート〜
 朝比奈 1994年2種目の「ブル8」、初出

 ブルックナー:交響曲第8番
朝比奈隆指揮
大阪po.
 収録:1994年7月9日、大阪ザ・シンフォニー・ホール、ライヴ。(朝比奈隆86歳バースデイ・コンサート)。DVD片面一層、4:3、リニアPCM。初出音源&映像。
 朝比奈による同曲はこれが14種目(EXTONから出た、同曲最後となった2001年7月のライヴ[CDは2日間の合成、映像は1日のみの演奏]を2種と数えれば15種目)。同年の同曲は、下記で触れられている7月24日の演奏が CANYON から発売されているが、映像商品は無かった。彼の同曲既出映像は1997年N響盤(NHK)と、上記2001年7月の演奏のみだったため、映像では最も若い時(といっても86歳であるわけだが)の同曲指揮が堪能できることとなる。
 1994年7月9日、朝比奈隆86歳を祝うバースデイ・コンサート(大阪ザ・シンフォニー・ホール)における超名演が映像作品として初のソフト化! 亡くなる三ヶ月前まで採り上げた巨匠の愛奏曲だが、エネルギッシュにグイグイとオーケストラを引っ張る当演奏こそ、その矍鑠たる舞台姿(舞台袖からステージに至る光景も含まれている)も含めベストに相応しいものと言えるだろう。これぞDVDで見るに相応しい名演。当演奏のほぼ二週間後には、東京サントリーホールでも同曲を取上げ、その名演も語り草。
 『1994年7月24日、妻と私は東京サントリーホールで、朝比奈隆の指揮のもと大阪フィルハーモニーによるブルックナー交響曲第8番の途方もなく圧倒的な演奏の目撃者となる栄に浴した。この演奏こそ、まさしく、私に−当時私はシカゴ交響楽団の総裁だったが−巨匠朝比奈をシカゴに招くことを決意させたものだった。
  当DVDにおける演奏は東京での公演の2週間ほど前のものであるが、あの時私の心を虜にしたあらゆる特質がはっきりと見て取れる。アントン・ブルックナーの音楽が朝比奈の芸術家としての魂の中心を占めているのは明らかだ。彼はこの曲が本当に好きで、その長いキャリアを通じて幾度も取り上げた。この深い愛着と見識はこのディスクを聴くだけでなく、また見ることによって顕著となる。音楽がその賞賛に満ちた高みに到達するとき、崇高な美しさの瞬間、また圧倒的な緊張に溢れたときどきに、ただ朝比奈の表情を読み取ることで、どんなに深く彼に、そして彼を通して大阪フィルハーモニーのメンバーにこの音楽が語りかけているか知ることとなる。』(ヘンリー・フォーゲル[元シカゴso.総裁]/ライナーノートより)。
TBRDVD-1001
(3DVD)
廃盤
朝比奈&新日本フィル〜
 ベートーヴェン:交響曲全集(実相寺昭雄映像監督)
朝比奈隆指揮
新日本po.


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