| ヘルベルト・ブレンディンガー(1936-):作品集 ヴィータのメディア Op.35(*)/ クラリネット協奏曲 Op.72(#) |
ヘレン・ドナート(S;*) ヘルマン・ベヒト(B;*) ヴァルフガング・ サヴァリッシュ指揮(*) バイエルン国立o.(*) ハンス・ シェーネベルガー(Cl;#) ペーター・ギュルケ指揮(#) ミュンヘン室内o.(#) | |
| 録音:1980年(*)/1999年(#)。 「1936年生まれのブレンディンガーは聴いてみると反前衛ドイツロマン派保守本流のプフィッツナーの正統な後継者のようで、ドイツロマン情緒濃厚なクラリネット協奏曲など大変な名曲で現代曲には珍しく何度も聴きたくなる作品。」(以上代理店記載ママ)。 | ||
| ブラームス: セレナード第1番/セレナード第2番/ ワルツ集「愛の歌」Op.52より(*) [第1曲「言っておくれ、世にも愛らしい少女よ」/ 第2曲「奔流は岩にぶつかり」/ 第4曲「赤く、美しい夕映えのように」/ 第5曲「緑のホップのつるが」/ 第6曲「かわいい小鳥が」/ 第8曲「あなたのやさしく、愛らしい眼が」/ 第9曲「ドナウ川の岸辺に立つ家の窓から」/ 第11曲「いやいや、ぼくは世間の奴らと」]/ ワルツ集「新・愛の歌」Op.65より 第9曲「私の心は毒にむしばまれて」(*) |
イングリート・ ジークハルト(S;*) ガリー・ベルティーニ指揮 ウィーンso. ウシーン楽友協会cho.(*) | |
| 録音:1982年5月28日〜30日、ローゼンヒューゲル・スタジオ、ウィーン。(*)は初CD化。 元々LP2枚で発売されていた上記の曲目からセレナード2曲を抜き出した旧CD盤は、CD発売初期からのロング・ベスト・セラーになっていたが(ORFEO-008101/廃盤)、LPのみに収録されていた(*)をボーナス盤に付けてスリムケース仕様で再発売。 | ||
| ベーム&ボワモルティエ:フルート作品集 テオバルト・ベーム(1794-1881): デュエッティーノ ニ長調(第66番)/ 虚ろなる心(パイシェッロ)Op.4/ 大ポロネーズ ニ長調Op.16/ アンダンテ・パストラーレOp.31/ ロマンツァ ヘ長調(第68番)/ 民謡による幻想曲 ホ長調Op.22/ シューベルトの主題による幻想曲 変イ長調Op.21/ 易しい小品 ハ長調(第67番)/ エレジー 変イ長調Op.47 ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755): 協奏曲第1番 ト長調〜第2楽章 |
ウルズラ・ブルクハルト(Fl) イレーナ・グラフェナウアー(Fl) ウィリアム・ベネット(Fl) アンドラーシュ・アドリアーン (Fl/アルトFl) オーレル・ニコレ(Fl/アルトFl) ミシェル・デボスト(Fl/アルトFl) バートン・ウェーバー(P) | |
| 録音:1981年11月27日、キュヴィリエ劇場、ミュンヘン。バイエルン放送との共同製作。 名手がずらりと勢揃いした豪華な録音。 | ||
| ミヒャエル・ハイドン: セレナード ニ長調 MH.68(1764年ザルツブルク) |
ディーター・ クレッカー(Cl) ゲアノート・ シュマルフス指揮 プラハ室内o. | |
| 録音:2006年9月25日-30日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 18世紀末当時、ミヒャエル・ハイドンはたいへんな人気作曲家だった。ザルツブルグ司教に仕えている間じゅう、その命により宗教曲だけでなく独創性に富んだ室内楽作品を数多く作曲している。1764年に書かれた ニ長調のセレナードは全体が9つの楽章から成り、その中に2つのコンチェルティーノ(ひとつはクラリネットのための、もうひとつはトロンボーンのための)をも含む大掛かりなもの。第1楽章は弦楽主導でオケとファゴットの妙技を示すのに対して、第5、第6楽章では独奏クラリネットを登場させ、美しいメロディと極上のカンタービレで酔わせます。ここでのカデンツァはもちろん名手クレッカーの独壇場。さらに第6楽章には驚くべき仕掛けが!なんと、このセレナードから数えて23年後に作曲されたモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」でおなじみの上昇音型のモチーフが聞き取れる。ミヒャエルがモーツァルトに多大な影響を与えたことはよく知られているが 、こんなところにもその片鱗がみられ思わずニヤリとさせられる。また、解説文中クレッカー書き下ろしのくだりも、コンチェルティーノに関する専門家ならではの鋭い考察で興味が尽きない。 | ||
| ブラームス:マゲローネのロマンス Op.33(語りつき) | コンラッド・ジャーノット(Br) カール=ハインツ・メルツ(P) インゲ・ボルク(語り) | |
| 録音:2002年6月&8月。 ブラームスの連作歌曲「マゲローネのロマンス」は、ルートヴィヒ・ティークの「美しいマゲローネとぺーター伯爵との恋物語」に基づいたロマンティックで美しいメロディーに溢れた傑作。 しかしそのわりに人気が今一つなのは、ブラームスが原作から自由に15の詩を選び作曲したため展開が追いづらく、全体としての一貫性が弱いためだといわれる。 この弱点を補うために物語を説明するナレーションを入れることがあるが、この録音もその方式を採用。そしてナレーターがなんと往年の大ドラマティック・ソプラノ、インゲ・ボルク。 さすがはもともと演劇畑のボルク、目の前に情景が広がるような素晴らしい劇作り。彼女の語りに思わず引き込まれてそのまま歌に繋がるので、一気に全曲聞いてしまう。 コンラッド・ジャーノットは、数多いフィッシャー=ディースカウの門下生の中でも声の抒情的な瑞々しさと伸びでは群を抜いており、この歌曲集にピッタリ。 | ||
| エルヴィン・シュールホフ(1894-1942): 「地方」/「人間性」/「町人貴族」のための音楽 |
ドリス・ゾッフェル(Ms) ミヒャエル・リシェ(P) ゲルト・アルブレヒト指揮 ベルリン・ドイツso. | |
| 録音:1999年、ベルリン。 DECCAの「退廃音楽」シリーズなどで猛烈なアバンギャルド性が注目されたシュールホフだが、ここに収録された曲はどれも聞きやすい。「地方」と「人間性」はどちらも20代の作品で、 「声とオーケストラのための交響曲」と銘打たれた、それぞれ5曲からなるオーケストラ伴奏の歌曲集。「町人貴族」のための音楽はピアノ、木管楽器、打楽器というバンド編成の劇付随音楽で、非常に楽しい。 こうした曲ならばアルブレヒトの出番で、日本でも既に「人間」を初演しているだけに愛情の感じられる指揮ぶりだ。 | ||
| レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928): ラシュ舞曲集/管弦楽のための組曲 Op.3/ 主よわれらに憐れみを/天にいますわれらの父よ |
リヴィア・アゴーヴァ(S) ビルギット・レメルト(A) ペーター・シュトラーカ(T) パーヴェル・ダニルク(B) ザビーネ・ティール(Hp) ペーター・ディッケ(Org) ゲルト・アルブレヒト指揮 WDRケルン放送so.&cho. | |
| 録音:2000年6月。 ヤナーチェクの比較的初期にあたる1890年代から1900年代初めに書かれた作品集。まだ作曲家としての名声を獲得する前の楽曲だが、師ドヴォルザーク譲りの美しい旋律で忘れがたい印象を残す。読売日本交響楽団の首席指揮者として日本でもおなじみのアルブレヒトは、後の傑作の到来を告知するヤナーチェク独自の感性まで見事に描ききっている。 | ||
| モーツァルト:ハルモニームジーケン(管楽によるオペラ名曲集) 「コシ・ファン・トゥッテ」(ヴェント編曲) 「後宮からの誘拐」(ヴェント編曲) 「ドン・ジョヴァンニ」(トリーベンゼー編曲)(*) 「フィガロの結婚」(ヴェント編曲) 「皇帝ティトゥスの慈悲」 (トリーベンゼー/シェレンベルガー編曲) 「魔笛」(ハイデンライヒ編曲)(*) |
ベルリン・フィルハーモニー 管楽アンサンブル ミュンヘン吹奏アカデミー(*) | |
| 18世紀末から19世紀初め頃まで盛んに流行した管楽アンサンブルによるオペラ名曲集。ウィーンの王立吹奏楽団で活躍したヨハン・ネポームク・ヴェント(1745-1801)やヨゼフ・トリベンゼー(1772-1846)、ヨゼフ・ハイデンライヒ(1753- 1821)の手になるモーツァルトの主要オペラ6作品の編曲を、カール・ライスター(クラリネット)など腕利きぞろいのベルリン・フィルのメンバーのアンサンブル他による、まるで木管がおしゃべりを始めたような素晴らしい演奏が3枚組のボリュームでたっぷり味わえる。 | ||
| ベートーヴェンの作品のクラリネット編曲集 ヴァルネファー:瞑想(「月光」のアダージョの主題による) ミュラー:「アデライーデ」の主題による協奏的小品 ランメル:「ああ、裏切り者」の主題による幻想曲 ソーベック:クラリネット協奏曲 (未完のヴァイオリン協奏曲 WoO5に基づく) |
ディーター・クレッカー(Cl) ミラン・ライチック指揮 プラハco. | |
| 名手クレッカーによる興味深い企画。WoO5 の原曲は BONGIOVANNI GB-5601に収録されている。 | ||
| ハインリッヒ・ヨーゼフ・ ベルマン(1784〜1847):クラリネット作品集 コンツェルトシュトゥック(*)/ コンチェルティーノ/ クラリネット・ソナタ/ クラリネット協奏曲/ |
ディーター・ クレッカー(Cl) ミラン・ライチェク指揮 プラハco. | |
| (*)の曲はティンパニとクラリネットのソロのための協奏曲で楽しい曲想。 ウェーバーと同時代の人なのでドイツ・ロマン派の香りがたっぷり味わえる。録音の美しさは特筆。 | ||
| ヨハン・ルドルフ・ツムシュテーク(1760-1802): バラード「誘拐」/バラード「タウベンハインの牧師の娘」 |
ベルント・ ヴァイクル(Br) ヴォルフガング・ サヴァリッシュ(P) | |
| 録音:1982年11月。 ツムシュテークはモーツァルトとベートーヴェンにはさまれた世代を代表する歌曲の作曲家で、シュトゥットガルトを中心に活躍、作品総数は300近くを数える。 収録の2曲はいずれも演奏時間20分を越す長大なバラードだが、曲調は多彩で変化に富み、飽きさせない。 シューベルトへの多大な影響を指摘されるほど重要な作曲家ながら、膨大なドイツ歌曲を録音したフィッシャー=ディースカウでも録音しなかったというほど録音に恵まれず、現在CDは皆無。 ヴァイクルとサヴァリッシュという豪華コンビによる当録音のCD化を歓迎したい。 | ||
| クシェネク:管弦楽作品集 「まあるい地平線」 Op.196(*) ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.140(+) オルガン協奏曲第2番 Op.235(#) |
エルンスト・コヴァチッチ(Vn;+) マルティン・ ハーゼルベック(Org;#) ウルフ・シルマー指揮(*/+) ローター・ツァグロセク指揮(#) ウィーンso. | |
| 録音:1990年5月8日、ウィーン、ムジークフェラインザール(*/+) 1983年10月19日、ウィーン、コンツェルトハウス(#)。アナログADD。 | ||
| ハイドン: チェロ協奏曲第1番 ハ長調/同第2番 ニ長調 ベートーヴェン/ミュラー=ショット編曲: ロマンス第1番 ト長調 Op.40/ ロマンス第2番 ヘ長調 Op.50 |
ダニエル・ ミュラー=ショット(Vc) リチャード・トネッティ指揮 オーストラリアco. | |
| 録音:2001年10月18日〜20日、ノンマウスシャー、ニンバス・コンサートホール。 1976年ミュンヘン生まれのミュラー=ショットはギーレンも激賞するドイツ・チェロ界期待の大物で、ルックスも良いので日本でもブレイクするかもしれない。 最近はムターと組むなど室内楽にも力を入れている。 | ||
| ロゼッティ:フルート協奏曲集 ト長調 RWV.C25/ハ長調 RWV.C16/ ヘ長調 RWV.C21/ト長調 RWV.C22 |
ブルーノ・マイアー(Fl) アントニーン・フラディル指揮 プラハco. ヤロスラフ・トゥマ(通奏低音) | |
| 録音:2003年4月24-26日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 400を越える作品を書いたボヘミアの職人作曲家ロゼッティ。なかでも管楽器のために書いた作品にはずれがないのは、ホルン協奏曲などをお聴きになられた方ならお分かりのはず。 まったく同様に世界初録音のフルート協奏曲もたいへん魅力的。うきうきと生命力の塊と化したアレグロに、こぼれ落ちるような美が詰まった緩徐楽章。締めは軽快なロンドという具合に、 古典派ファンにはお約束の聴きどころがいっぱい。モイーズやグラーフに師事したスイス生まれのマイアーの腕前もバッチリ。 | ||
| ゴットフリート・フォン・アイネム(1918-1996): 弦楽四重奏曲集 [第1番 Op.45/第3番 Op.56/第5番 Op.87] |
アルティスSQ | |
| 録音:2001年6月26日&27日、2002年11月20日〜22日。 | ||
| ゴットフリート・フォン・アイネム(1918-1996): 弦楽四重奏曲集 [第2番 Op.51/第4番 Op.63] |
アルティスSQ | |
| 録音:2002年11月20日〜22日。 アイネムは20世紀のオーストリアを代表する作曲家の一人。過去の偉大な作曲家による旋律を引用した作風で知られており、ORFEO-098101ではシューベルトの旋律を聴き取ることができる。突拍子もない作品の、説得力のある演奏。 | ||
| サヴェリオ・メルカダンテ(1795-1870): クラリネット協奏曲集 変ロ長調 Op.101/変ホ長調 Op.76/ハ短調/ フルート、2本のクラリネット、ホルンと 管弦楽のためのコンチェルタンテ第3番 変ホ長調(*) |
ディーター・クレッカー(Cl) ヴァーツラフ・クント(Fl;*) ジュゼッペ・ポルゴ(Cl;*) ヤン・シュレーダー(Hr;*) プラハco. | |
| 録音:2003年4月7-12日、プラハ。 メルカダンテはドニゼッティとほぼ同年代の生まれのイタリアの作曲家で、ヴェルディが台頭するまではイタリアで最も重要な存在であった。彼はまた、オペラの歌手の技法を応用し、フルートやクラリネットの華やかな協奏曲を多数作ったことでも知られている。 変ロ長調のクラリネット協奏曲はメルカダンテの大傑作で、イタリア的な明るく軽快な快活さを、瑞々しい感性が適度に潤していて、誰が聴いても名作。かつてカール・ライスターが好んで取り上げていた。変ホ長調はもっとロマン派的色彩が濃いもの。コンチェルティーノは協奏交響曲のような作品で、疾風怒濤の趣。華しい競い合いがまさにイタリアオペラのアンサンブルのよう。 ウェットなイメージの強いクラリネット、しかしディーター・クレッカーにかかると音楽は明るく表情が豊かで無条件に楽しいものに変わる、もちろん技術水準も世界トップクラス。メルカダンテの曲など知らない、などと敬遠したらもったいない素敵なCDだ。 | ||
| ハイドン: スコットランドとウェールズの歌(12曲) 6つのカンツォネッタ Hob.XXVIa:31-36 ピアノ三重奏曲第35番 イ長調 Hob.XV-35 ピアノ三重奏曲第36番 変ホ長調 Hob.XV-36 |
ジェイムズ・テイラー(T) ミュンヘン・ピアノ三重奏団 [ドナルド・シュルツェン(P) ルドルフ・ケッケルト(Vn) ゲルハルト・ツァンク(Vc)] | |
| 録音:2002年6月。 ハイドンがスコットランドやウェールズといった地方の民謡を採譜、編曲していたことは良く知られている。それらはホーボーケン番号でXXXIに分類されており、その数はあわせて300を軽く越している。これだけの数、当然愛情がなければできないでことだが、その実態はまだまだ知られているとはいえない。このアルバムではその素朴な楽しさを12曲分だが味わえる。カップリングも魅力的で、ハイドン・ファン大喜びの盛りだくさんな内容。 | ||
| ヘルマン・ロイター(1900-1985):歌曲集 四季(4曲)/4つの歌/5つの歌/3つの歌 Op.56/ 3つのエンペドクレスの独白/5つの歌曲 Op.58/室内楽 |
ドリス・ゾッフェル(Ms) ディートリヒ・ フィッシャー=ディースカウ(Br) アクセル・バウニ(P) アリベルト・ライマン(P) | |
| 録音:2000年/1980年。 ロイターは20世紀の代表的ドイツ・リートの作曲家の一人で、200曲を越えるドイツ・リートを作曲し、伴奏者としてもフィッシャー=ディースカウを始め多くの名歌手たちと共演している。 フィッシャー=ディースカウはロイターの作品をしばしば取り上げており、当然ここにも出演。また、知性派の美声&美貌のメゾとして知られるドリス・ゾッフェルが半分近くの13曲を歌っている。 | ||
| エルンスト・クルシェネク(1990-1991):歌曲集 「夜を抜けて」 Op.67(1930-1931)(*)/ 「年の瀬の歌」 Op.71(1930)(+) |
ハンナ・ドーラ・ ストゥールドッティア(S;*) イザベラ・フェルンホルツ(P;*) リアト・ヒンメルヘーパー(Ms;+) アクセル・パウニ(P;+) | |
| 録音:1999年10月27日、2000年12月12-14日、ベルリン。 クルシェネクが1930年代初頭に作曲した2つの歌曲を収録。「夜を抜けて」はかなりロマン派の影響を色濃く残した作風。「年の瀬の歌」は、ちょうど初の12音オペラ「カール5世」を作曲中だったためか、そうした傾向が強くなっている。1曲目の「秋にさまよえる者の歌」は、グレン・グールドが取り上げていることでもよく知られている。ハンナ・ドーラ・ストゥールドッティアはアイスランド出身のソプラノ。オペラのレパートリーも幅広く、また歌曲も得意としている。リアト・ヒンメルヘーパーは近現代音楽を得意とするメゾ。 | ||
| チャイコフスキー: 聖ヨハネス・クリソストムスの典礼/3つの教会聖歌 |
エリク・エーリクソン指揮 プラハ室内cho. | |
| 地味ながら根強い人気を持つロシアの無伴奏合唱曲の中でも著名な曲。合唱界の大御所エーリクソンが珍しくチェコの合唱団を率いている。 | ||
| ピアソラ:四季(*) チャイコフスキー/ヴェルナー・トーマス・ミフネ編曲:四季(チェロ合奏版) |
フィルハーモニッシェ・ チェリステン アルフレード・マルクッチ (バンドネオン;*) | |
| エゴン・ヴェレス(1885-1974):歌劇「バッカスの信女」 (ギリシャ劇「エウリピデス」に基づく、全2幕;1929/1930) |
トーマス・モール (Br;ディオニソス) マイケル・バート (B;テイレシアス) ハラルト・シュタム(B;カドモス) ロバータ・アレクサンダー (S;アガベ) クラウディア・バラインスキー (S;イーノ)他 ゲルト・アルブレヒト指揮 ベルリン・ドイツso. ベルリン放送cho. | |
| 録音:1999年11月17日〜20日、22日〜23日、イエス・キリスト教会、ダーレム、ベルリン。 オーストリアのヴェレスはシェーンベルクに師事しながら、厳密な十二音主義者にならず独自の音楽語法を開拓した作曲家。機能和声を重視しなかったのは、あくまで歌とドラマに比重を置いたからであり、 その舞台作品はベルクなどに比べて聴きやすいことが特徴となっている。収録作品は彼の良き理解者クレメンス・クラウスによって初演された。永らく忘れられていたが、 アルブレヒトらによってその大規模でダイナミックな全容がふたたび明らかになった。 | ||
| トーマス=ミフネ〜魅惑のチェロ小品集 (ジャクリーヌの涙〜ロマンティック・チェロ) オッフェンバック:ジャクリーヌの涙 フランセ:ロンディーノ/セレナード オッフェンバック:夕べの調べ フランセ:無窮動/子守歌 ポッパー:タランテラ シューベルト:蜜蜂Op.13-9 フォーレ:夢のあとに パガニーニ:ロッシーニ「モーゼ」の主題による 序奏と変奏曲 ワーグナー:「タンホイザー」〜夕星の歌 サラサーテ:サパテアード オッフェンバック:天なる2人の精霊 |
ヴェルナー・トーマス=ミフネ(Vc) ハンス・シュタットルマイア指揮 ミュンヘン室内o. | |
| 録音:1983年5月3日-5日/1985年1月23日、バイエルン放送局、ミュンヘン。 国内盤でも OCD-2014、KKCC-4251 (ともに廃盤) として出ていた物。当盤とORFEO-443961の約半数の曲ずつがカップリングされ、KKCC-8038(廃盤)として発売されたこともある。ちなみに、当盤のフォーレ「夢のあとに」は、テレビ・ドラマ「北の国から'98:時代」で使われ、当時評判となった。 | ||
| モーツァルト: セレナード第11番 変ホ長調K.375/ セレナード第12番 ハ短調K.388「ナハトムジーク」 |
ベルリン・フィルハーモニー 管楽アンサンブル [ハンスイェルク・シェレンベルガー、 ブルクハルト・ローデ(Ob) カール・ライスター、 ペーター・ガイスラー(Cl) ゲルト・ザイフェルト、 マンフレート・クリーア(Hr) ギュンター・ピースク、 ヘニング・トローク(Fg)] | |
| 録音:1982年11月28日-29日、イエス・キリスト教会、ダーレム、ベルリン。 | ||
| バッハ(ドミトリー・シトコヴェツキー編): ゴルトベルク変奏曲BWV.988 (弦楽三重奏版「グレン・グールドの思い出に」) |
ドミトリー・ シトコヴェツキー(Vn) ジェラール・コセ(Va) ミッシャ・マイスキー(Vc) | |
| 録音:1984年11月26日〜29日、ツェントラール・ザール、バンベルク。 シトコヴェツキーがグレン・グールドのレコードを聞いて編曲を思い立ったと言う「ゴルトベルグ変奏曲」。国内盤でも数回発売された名盤で、録音から20数年が経過しているにもかかわらず、未だにお問い合わせがある。 *編曲によるゴルトベルグ変奏曲* ・ギター版〜ヨーゼフ・エートヴェシュ(G)(EJ-01) ・2台ツィンバロン版〜サカーイ&ファルカシュ(ツィンバロン)(HUNGAROTON HCD-31764) ・サクソフォン四重奏版〜デンマーク・サクソフォンQ(KONTRAPUNKT KONT-32330) ・八重奏版〜フランス八重奏団(CALLIOPE CAL-9334) ・ブラス版〜カナディアン・ブラス(BMG 09026-63610-2) | ||
| ヴォルフ:「メーリケ詩集」より [春に/朝早く/新しい恋/狩人の歌/希望の復活/ 旅路/さようなら/別れ/他、全22曲] |
ペーター・シュライヤー(T) カール・エンゲル(P) | |
| ドヴォルザーク:オペラ「ヴァンダ」 | オリガ・ ロマンコ(ヴァンダ) イリーナ・チスチャコワ、他 ゲルト・アルブレヒト指揮 ケルンRSO、プラハ室内cho. | |
| ドヴォルザーク30代のオペラの1875年に発表された当作品を、アルブレヒトが熱演。題材はポーランドの神話で、5幕仕立てであるなどドヴォルザークとしてはかなり異色。 | ||
| アントニーン・レイハ(ライヒャ)(1770-1836): 木管楽器とオーケストラのための作品集 クラリネット協奏曲 ト短調 (E.ブッシュマン補完)(*)/ ホルンとオーケストラのための 序奏とロンド ヘ長調/ ディッタースドルフの主題によるクラリネットと オーケストラのための序奏と変奏 ロ長調/ ファゴットとオーケストラのための主題と変奏 |
ディーター・クレッカー(Cl) サラ・ヴィリス(Hn) カール・オットー・ ハルトマン(Fg) プラハ室内o. (リーダー:ミラン・ラジュチク) | |
| 録音:2001年4月4日〜8日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。 ベートーヴェンと同年にボヘミアで生まれたライヒャは、ウィーンに出て大成功した作曲家。ダンツィと並んで管楽作品の大家として知られるが、なぜか管楽器のための「協奏曲」がほとんど無い。(*)も当時の名手イヴァン・ミュラーのために書かれたが未完で、今回「ライヒャの最も重要な作品の一つ」と絶賛するクレッカーの意見を取り入れ、補完&録音された。併録の小品にベルリン・フィルのメンバー、ヴィリスが参加するなど、管楽ファンの心をくすぐるアイテムとなっている。 | ||
| ハイドン:オルガンを伴う協奏曲集 オルガン協奏曲 ニ長調Hob.XVIII-2 (*)/ オルガンと2つのヴァイオリンのための 協奏曲 ニ長調Hob.XVIII-7(#)/ オルガン、2つのトランペットと ティンパニのための協奏曲 ハ長調Hob.XVIII-8(*) |
マルティン・ ハーゼルベック(Org) アンネグレート・ ディートリヒセン指揮 ディヴェルティメント・ ザルツブルク | |
| 録音:1982年6月11日-14日。ピリオド楽器使用。使用楽器:アイゼンシュタット聖マルティン教会、1778年製オルガン(*)/シュッツェン・アム・ゲビルゲ教会、1792年製オルガン(#)。以前国内盤でも 32CD-10115 という番号で発売されたことがある録音。 | ||
| モーツァルト:オラトリオ「エルサレムの王ダヴィデ」 | クリスティアン・エルスナー(ダヴィデ) フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(サウル) シビラ・ルーベンス(ミカエル) アリソン・ブラウナー(ヨナタン)他 レオポルト・ハーガー指揮 ミュンヘン放送so.、 バイエルン放送cho. | |
| 録音:1998年11月15日。 カンタータ「悔悟するダヴィデ」K.469と劇付随音楽「エジプトの王ターモス」K.336aの音楽を、リヒャルト・ブレチャッヒャーによる新たなドイツ語台本を用いて一体化、 さらに他のモーツァルト作品も用いてオラトリオに仕上げた「新作」。 | ||
| ヴィルフガング・ブレンデル〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:「セビーリャの理髪師」、 モーツァルト:「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、 オッフェンバック:「ホフマン物語」、 グノー:「ファウスト」、 ワーグナー:「タンホイザー」、 ヴェルディ:「運命の力」、「仮面舞踏会」、 「ファルスタッフ」、「トロヴァトーレ」から |
ヴォルフガング・ ブレンデル(Br) ハインツ・ワルベルク指揮 ミュンヘン放送o./他 | |
| 録音:1981年3月。 W.ブレンデルがバイエルン国立歌劇場で頭角を現してきた頃に行ったエネルギー全開の録音。EMIからLPが発売されていたものと同一音源。 | ||
| アルベルト・ヒナステラ(1916-1983): パンペアーナ第1番/同第2番/アルゼンチン舞曲 Op.2/ 2つの歌 Op.3/5つの歌 Op.10/チェロ・ソナタ Op.49 |
オフェリア・サーラ(S) ドナルド・スルツェン(P) エンリ・ラウダレス(Vn) ゲルハルト・ツァンク(Vc) | |
| 録音:1999-2001年。 20世紀の南米クラシックを語るに欠かせないアルゼンチンの作曲家ヒナステラ。民謡などの民俗性を近代作曲技法に盛り込んでいるのはもちろんだが、安易な引用に留まらない、ヒナステラ自身から沸き立つ血の熱さ、陽気さ、それと裏返しの気だるい哀愁など、まさしくラテン・アメリカの性格が音楽に直球勝負でぶつかっているところが人気作曲家たる所以であろう。このアルバムには形態が様々な曲が集められているだけに、ヒナステラの魅力が多面的に理解できる。2曲のパンペアーナ(パンパの草原)や歌曲、舞曲など、どれもヒナステラの魅力が詰まっており、ヒナステラ・マニアにも、ヒナステラ入門にもおすすめできる。 | ||
| セレナード カルッリ:二重奏曲 ニ長調Op.34-1(*) ソル:2つのギターのための幻想曲 ホ短調Op.63「ロシアの思い出」(#) ディアベッリ:セレナード ヘ長調Op.63(#) カルッリ:二重奏曲 ト長調Op.34-2(#) ジュリアーニ:協奏的変奏曲Op.130(#) カルッリ:二重奏曲 ホ長調Op.34-3(*) |
フォルクヴァング・ ギター・デュオ | |
| 録音:1995年11月4日&5日、マルクノイキルヘン(*)/2000年1月29日&30日、6月25日、デュッセルドルフ(#)。 ベルリオーズが「小さなオーケストラ」と評したギターは、19世紀ブルジョワジーの台頭を背景に手軽に楽しめる手段として愛好された。このアルバムでは、そうした音楽が大衆化する過程で書かれた人気曲を収録。フォルクヴァング・ギター・デュオは、20年以上に及ぶキャリアを誇り、現代作品ばかりかジャズ、ポピュラーにまでクロスオーバーな活動を展開している。 | ||
| モーツァルト:管楽のための室内楽作品集 12管楽器とコントラバスのための セレナード第10番 変ロ長調K.361 (370a) 「グラン・パルティータ」/ 2つのクラリネットと3つのバセットホルンのための アダージョ 変ロ長調K.411 (484a)/ クラリネットと3つのバセットホルンのための アダージョ ヘ長調K.Anh.94 (580a) |
ベルリン・フィルハーモニー 管楽アンサンブル [ハンスイェルク・シェレンベルガー、 アンドレアス・ヴィットマン(Ob) カール・ライスター、 ヴァルター・ザイファルト(Cl) マンフレート・プライス、 ペーター・ガイスラー、 ノルベルト・トイブル(バセットHr) ダニエーレ・ダミアーノ、 ヘニング・トローク(Fg) ノルベルト・ハウプトマン、 マンフレート・クリーア、 シュテファン・イェジエルスキ、 ファーガス・マクウィリアム(Hr) クラウス・シュトール(Cb)] | |
| 発売:1989年。 | ||
| ヘルマン・ツィルヒャー(1881-1948):歌曲集 ゲーテ歌曲集 Op.51 II/4つの歌曲 Op.14/ 4つの歌曲 Op.13/5つの歌曲 Op.10/4つの歌曲 Op.41/ リヒャルト・デーメルの詩による歌曲 Op.41 |
クリスタ・ マイヤー(Ms) コンラッド・ジャーノット(Br) カール=ハインツ・ メルツ(P) | |
| 録音:2001年3月。 ツィルヒャーはドイツの作曲家・ピアニスト。前衛とは無縁の作風だが、鋭い感性がひらめく瞬間も多々。 | ||
| ボリス・ブラッハー(1903-1975): フリードリヒ・ヴィルフの詩による4つの歌 3つの詩篇/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ アプレリュード/フランチェスカ・ダ・リミニ テント職人オマルの5つの格言 Op.3 黒い鳥を見る13の方法/霧/弦楽四重奏のための談 |
ステッラ・ドゥフェキス(Ms) ヤロン・ヴィントミュラー(Br) クリストファー・リンカーン(T) コルヤ・ブラッハー(Vn) アクセル・バウニ(P) ペテルソンSQ | |
| 録音:1999年〜2001年。 20世紀中盤のドイツを代表する作曲家の一人ブラッハーの、歌曲を中心とした作品集。前衛とは一線を画し、知的な遊びをたっぷり盛り込んだ作風には独特の魅力がある。 | ||
| ぺーター・フォン・ヴィンター(1754-1825): クラリネット協奏曲 変ホ長調/ 交響曲第2番 ヘ長調/交響曲第3番 変ロ長調/ クラリネットのオブリガートつきアリア 「あなたの胸に平安が戻り」 |
ディーター・クレッカー(Cl) イゾルデ・ジーベルト(S) ヨハネス・メーズス指揮 南西ドイツ・プフォルツハイム室内o. | |
| 録音:2002年4月、カールスルーエ。 ぺーター・フォン・ヴィンター(1754-1825)といっても知る人は少ないかもしれない。マンハイム生まれでプファルツ選帝侯カール・テオドールに仕え、侯がバイエルン選帝侯を兼任するに当たりミュンヘンに進出、後に宮廷楽長にまで上り詰めた。またウィーンでサリエーリから本格的に作曲を学び、19世紀初頭にはパリやストックホルムの音楽学会に名を連ねたり、スカラ座でオペラを成功させるなど、作曲家として国際的な名声を築いた。ヴィンターは、名高いマンハイムのオーケストラで、クラリネットの名手フランツ・タウシュと出会い、クラリネットの可能性を知ったのだと推測されている。作曲年代は、正確には不明だがおそらく1780年代で、モーツァルトのクラリネット協奏曲(1791年)よりも前。ヴィンターの人気が高かったことを裏付けるだけの豊かな楽想を持つ名曲で、ことに第3楽章のロンドは変化に富んでいて楽しい。この珍しい作品を、名手クレッカーがこの上ない名技で完璧な演奏に仕上げている。アリア、交響曲ともども、隠れた偉大な作曲家ヴィンターの実像に迫る。 | ||
| レオポルト・コジェルフ(1747-1818): クラリネット協奏曲集 クラリネット協奏曲第1番 変ホ長調/ 協奏的ソナタ 変ホ長調/ クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 |
ディーター・クレッカー(Cl) プラハ室内o. | |
| 録音:2002年4月16-20日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 ピアノの名手として知られたレオポルト・コジェルフは、18世紀ウィーンで活躍したチェコ音楽の第1人者。その影響力の大きさからベートーヴェンやモーツァルトと激しく対立したという記録もあるほど。青年時代ボヘミアのスタイルをとどめた第1協奏曲、自作の2つの弦楽四重奏を下敷きにした協奏的ソナタ、そしてカール・シュターミツの人気作第3協奏曲による協奏曲第2番を収録。ロココと前期ロマン派の間に位置する作風はどこまでも美しく楽しいもので、当時の人気のほどをうかがわせる。 | ||
| クラリネットと弦楽アンサンブルのための作品集 ジャコモ・マイアベーア(1791-1864): クラリネットと弦楽四重奏のための 五重奏曲 変ホ長調(1813)(*)/ ルイ・シュポア(1784-1859): クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと コントラバスのための幻想曲と変奏曲 Op.81(#) フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924): クラリネット、2つのヴァイオリン、ヴィオラと チェロのためのシュポアの序奏と エルンストのエレジー(#) ルイ・シュポア: クラリネット、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロとコントラバスのための アンダンテと変奏曲 Op.34(#) ハインリヒ・ヨゼフ・べールマン(1784-1847): クラリネット、2つのヴァイオリン、ヴィオラと チェロのための五重奏曲第3番 変ホ長調Op.23(*) |
ディーター・クレッカー(Cl) フィルハーモニア・クァルテット・ ベルリン(*) コンソルティウム・クラシクム(#) | |
| 発売:1990年。録音:DDD。 | ||
| モーツァルト: ディヴェルウティメント K.439b より [第1番/第3番/第5番] (2つのクラリネットとバセット・ホルンのための)/ 12の二重奏曲 ハ長調K.487 (496a) (2つのホルンのための) |
ベルリン・フィルハーモニー 管楽アンサンブル [カール・ライスター(Cl) ヴァルター・ザイファート(Cl) マンフレート・ プライス(バセットHr) ノルベルト・ハウプトマン(Hr) マンフレート・クリーア(Hr)] | |
| 発売:1990年。録音:DDD。 | ||
| ヨハン・ゴットフリート・ナウマン(1741-1801): 歌劇「アチとガラテア」(1801) |
ブリギッテ・ゲラー(ガラテア) マルティン・ホムリヒ(アチ) フラウス・ヘーガー (ポリフェーモ)他 フリーダー・ベルニウス指揮 シュトゥットガルト・ バロックo. シュトゥットガルト室内cho. | |
| ナウマンはドレスデンに生まれイタリアで学び、ストックホルムとコペンハーゲンで活躍しドレスデンに没した作曲家で、ストックホルムではグスタフ3世(ヴェルディ:「仮面舞踏会」のモデル)からオペラによる啓蒙を命じられ、スウェーデン語による「グスタフ・ヴァーサ」を書いた。収録作品は彼の没年にドレスデンで初演された総決算的作品。イタリア語によるオペラ・ブッファだが、同世代のパイジェッロに比べてかなり手の込んだ力作で、ベートーヴェン直前の風雲が感じられる。 | ||
| シューマン夫妻の歌曲集 ローベルト・シューマン: ソプラノとテノールのための4つの重唱曲Op.78/ スペインの歌Op.74〜二重唱/ ロマンスとバラード第4集Op.64〜二重唱/ 君は花のようOp.25-24/心の通い合いOp.77-3/ 私の美しい星Op.101-4/伝言Op.77-5/ ソプラノとテノールのための4つの二重唱Op.34 クララ・シューマン:6つの歌曲Op.13 ローベルト&クララ・シューマン: リュッケルトの詩による6つの歌曲 |
ペトラ=マリア・ シュニッツァー(S) ペーター・ザイフェルト(T) チャールズ・スペンサー(P) | |
| シューマン夫妻の作品集は昨今増えて来たが、歌曲に限定したのは比較的珍しいのではないだろうか。それもテノールがザイフェルトとは豪華な布陣。 ソプラノにはミュンヘンのプリマ・ドンナとして近年著しく活躍中のシュニッツァーを配し、こちらも抜かりなし。 | ||
| ライヒャ(レイハ): 劇的カンタータ「レノーレ」 |
カミーラ・ヌイルンド(S) パヴラ・ヴィコバオヴァー(Ms) コービー・ウェルチ(T) ウラディミール・ヘムロ(B) フリーダー・ベルニウス指揮 ヴィルトゥオージ・ ディ・プラハ プラハ室内cho. | |
| 昨今、管楽作品ばかりがもてはやされているライヒャが残した大規模声楽作品の一つ。七年戦争に出征したヴィルヘルムのレノーレへの愛をテーマとしているが、 ナポレオン政府の検閲にかかり、上演できなかったという。 | ||
| プロコフィエフ: 劇付随音楽「エフゲニー・オネーギン」Op.71/ 交響組曲「エジプトの夜」Op.61 |
ナターリャ・アンドレイチェンコ :タチヤナ オレグ・ヤンコフスキー :オネーギン イーゴリ・コストレフスキー :レンスキー ゲルト・アルブレヒト指揮 ケルン放送so.&cho. | |
| プロコフィエフはソ連に帰国した後の1937年、プーシキン没後百年祭のためいくつか劇付随音楽を作曲した。いずれもあまり知られていないが、 この中から後の作品にいろいろ使いまわしているので興味は尽きない。さらに有橋淑和の「チェンバロ・レボリューション」に収録を予定されながら中止となったプロコフィエフ唯一のチェンバロ曲も含まれている。 このアルバムのうれしい点はロシア語による劇も入っていることで、特にオネーギン役のオレグ・ヤンコフスキーは、タルコフスキーの「鏡」、「ノスタルジア」、日本映画「おろしや国酔夢譚」でもおなじみの名優。 | ||
| ハンス・プフィッツナー(1869-1949): 五重奏曲&六重奏曲 ピアノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラと チェロのための五重奏曲 ハ長調Op.23/ ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、 コントラバスとクラリネットのための 六重奏曲 ト短調Op.55 |
コンソルティウム・クラシクム [ディーター・クレッカー(Cl) ヴェルナー・ゲヌイト(P) アンドレアス・ライナー、 アレクサンダー・ ウスコラート(Vn) ヘルムート・ニコライ(Va) アニア・レヒナー(Vc) ユルゲン・ノルマン(Cb)] | |
| ムソルグスキー:ピアノ作品集 組曲「展覧会の絵」/子供の頃の思い出 第3番/ 情熱的な即興曲/気まぐれな女/夢想/ クリミア海岸にて/村にて/ 紡ぎ女(スケルツィーノ)/涙/騎手のポルカ |
エレナ・クシュネローワ(P) | |
| ロシア魂を感じさせる一枚。「展覧会の絵」では、強靭なバネのきいた美しい音で聴く「リモージュ」や「バーバ・ヤーガ」が実に新鮮な味わい。アルバムの終曲として収められた 「騎手のポルカ」は、ムソルグスキーが10歳の時に書いた処女作。まるでリストを思わせるようなきわめて技巧的な作品で、滅多に演奏されることがなく、録音はなんとポストニコワ以来となる。 | ||
| クラリネット五重奏曲集 ジャコモ・マイアベーア(1791-1864): クラリネットと弦楽四重奏のための幻想曲 アンドレアス・ロンベルク(1767-1821): クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲 変ホ長調Op.57 フェリクス・メンデルスゾーン(1809-1847): ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 (クラリネットと弦楽四重奏のための編曲; ハインリヒ・ベールマン(1784-1847)編) カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826): クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲 ロ長調Op.34(*) |
ディーター・クレッカー(Cl) コンソルティウム・クラシクム [アンドレアス・ライナー(Vn) シモン・フォルトハム(Vn;*以外) アレクサンダー・ウスコラート(Vn;*) ヘルムート・ニコライ(Va) アニア・レヒナー(Vc)] | |
| 発売:1994年。 | ||
| ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805)/ オトン・ファンデンブレーク(1758-1832)編: クラリネット、フルート、ホルンと ファゴットのための 6つの4重奏曲 G 262, G 263 (原曲:弦楽四重奏曲) [ロ長調(原曲:ハ長調)G 262 No.1/ 変ホ長調G 263 No.1/ 変ホ長調(原曲:ヘ長調)G 262 No.2/ 変ホ長調(原曲:ヘ長調)G 263 No.2/ ロ長調(原曲:ハ長調)G 262 No.3/ ロ長調G 263 No.3] |
コンソルティウム・クラシクム [ディーター・クレッカー(Cl) ヴォルフガング・ デュンシェーデ(Fl) クラウス・ヴァレンドルフ(Hr) カール・オットー・ ハルトマン(Fg)] | |
| 録音:1992年12月。当版での世界初録音。偽作とされる作品のため元々録音が少なく、本来の弦楽四重奏版は現在発売盤が無いようだ。 編曲者のファンデンブレークは、おそらくオランダ系の両親の元ベルギーのイプルで生まれ、パリで亡くなったホルン奏者。フランスを中心に数々のオーケストラで奏者として活躍し、1795年からは(おそらく創立当初のパリ音楽院で)教授を務めた。 | ||
| ジョン・デューク:歌曲集(全30曲) | ジェイムズ・ テイラー(T) ドナルド・サルゼン(P) | |
| ジョン・デュークの名前はニュー・グローヴ音楽辞典などにも出ていないが、彼は20世紀最大の歌曲作曲家かもしれない。彼は1899年アメリカのメリーランドに生まれ、 ピアノをハロルド・ランドルフに、作曲をグスタフ・シュトルーベに学び、長年大学で教鞭をとりつつ265曲もの歌曲を作曲した。その抒情味に満ちた美しさはすこぶる魅力的で、 ロマン派のリートを聞いているかのような陶酔的な幸福感がたっぷり味わえる。今回のディスクは、 ジェイムズ・テイラーのテノールも実に伸びやかで柔らかく、歌曲ファンには特大のお薦め。 | ||
| クリスマスをフィッシャー=ディースカウと共に 〜4世紀にわたるクリスマスの音楽集 |
ディートリッヒ・ フィッシャー=ディースカウ(Br) | |
| ヨメッリ:歌劇「捨てられたディドーネ」(全曲) | ボルスト、タイラー、他 フリーダー・ベルニウス指揮 シュトゥットガルトco. | |
| クルシェネク:作品集 イタリアのバラード/夜を徹して/ ピアノのための二重のフーガ/二人の冷静な観察者/ アルバムブラット/静けさ/鉄道のバラード/ ダンス・スタディ/古い詩による4つの歌 |
キャサリン・アーサー(S) アラインハルト・シュミーデル(P) | |
| 退廃音楽シリーズ。ここ最近、ようやくメジャー入りした感のあるマーラ−の娘婿クルシェネク。91歳の長寿を全うし、 時代とともに作風が変化していったために未だに理解が進んでいないのも事実だが、このアルバムでは作品1のピアノ曲から、最最晩年の作品228の「アルバムブラット」まで幅広く収録。 | ||
| マスネ:歌劇「テレーズ」(全曲) | アグネス・バルツァ、 フランシスコ・アライサ、他 ゲルト・アルブレヒト指揮 ローマ・イタリアRSO | |
| 1907年に書かれたコペラ・コミック。 | ||
| ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):作品集 ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ短調Op.88(*)/ 大管弦楽のための交響組曲 「シラノ・ド・ベルジュラック」Op.55(#) |
アンドレア・デュカ・ レーヴェンシュタイン(Vn;*) ゲルト・アルブレヒト指揮(*/#) ウィーン放送so.(*)、チェコpo.(#) | |
| 発売:1997年。録音:DDD。 | ||
| J.S.バッハ: 2声のインヴェンションBWV.772-786/ 3声のインヴェンション (シンフォニア)BWV.787-801/ シャコンヌ ニ短調(ブゾーニ編) |
ヴァルダン・マミコニアン(P) | |
| 録音:1999年2月6日-8日、ヴェルトゼー。 1970年、アルメニアに生まれたマミコニアンが弾くバッハの「インヴェンションとシンフォニア」と「シャコンヌ」は端正に磨き抜かれた仕上がり。 | ||
| ロッシーニ: クラリネットと管弦楽のための 「序奏、主題と変奏曲」 変ホ長調 ロ長調/ クラリネットと管弦楽のための コンツェルトシュトゥック(協奏曲)第1番/ クラリネットと管弦楽のための 「序奏、主題と変奏曲」 ロ短調 ロ長調/ クラリネット、ファゴットと管弦楽のための 大2重協奏曲 変ホ長調/ クラリネットと管弦楽のための幻想曲 変ホ長調 クラリネットと管弦楽のための コンツェルトシュトゥック(協奏曲)第2番 |
ディーター・クレッカー(Cl) カール=オットー・ハルトマン(Fg) ホルガー・ シュレーター=ゼーベック指揮 SWFso. | |
| 発売:1996年。録音:DDD。 | ||
| ウルマン: スラヴ狂詩曲 Op.26 (管弦楽とサクソフォンのオブリガートのための)(*)/ 「壊れた水差し」 Op.36(+) |
ジョン・アドワード・ケリー (Sax;*) C.バラインスキー(S;+) R.ヘルマン(Br;+) 他 ゲルト・アルブレヒト指揮 ベルリン・ドイツso. | |
| ヨメッリ:歌劇「イル・ボロジェーソ」(全曲) | ヴァシンスキー、 オディニウス、他 フリーダー・ベルニウス指揮 シュトゥットガルトco. | |
| 番号は多分代理店のミスだが(420983が正しいと思われる)、こちらで受注いたします。 | ||
| コンラディン・クロイツァー:歌曲集 | クリスチャン・エルスナー(T) オイゲン・ヴァングラー(P) | |
| ドイツ・初期ロマン派の作曲家クロイツァーの歌曲集。生涯に40ものオペラを残したが、今は歌曲作曲家として広く親しまれている。 | ||
| アントン・ルビンシテイン: 八重奏曲 ニ長調 Op.9 ピアノと木管のための五重奏曲 ヘ長調 Op.55 |
コンソルティウム・クラシクム [トーマス・デュイス(P) ロベルト・ドーン(Fl) ディーター・クレッカー(Cl) ヤン・シュレーダー(Hr) アンドレアス・クレッヒャー(Vn) ニクラス・シュヴァルツ(Va) アルミン・フロム(Vc) ウルリヒ・シュナイダー(Cb)] | |
| 大ピアニストにしてロシア音楽の父とも称されたアントン・ルビンシテインの、管楽器を含む室内楽作品。なぜかロシアの作曲家には管楽器のソロもしくは室内楽が少なく、その点でルビンシテインの2作は貴重といえる。八重奏曲はもともとピアノ協奏曲として構想されたため、ピアノが主役的に活躍する。2曲ともルビンシテインならではの美しいメロディが豊富に使われ、聴き応え満点。クラリネットのクレッカーをはじめとする名手の腕が冴える。 | ||
| ヴォルフガング・フォルトナー(1907-1987):歌曲集 シェイクスピア歌曲集(12曲)/献呈(4曲)/告別(5曲)/ 4つの歌/遺作歌曲集(5曲)/三行詩節集(6曲) |
ディートリヒ・ フィッシャー=ディースカウ(Br) ステラ・ドゥフェクシス(Ms) ラルフ・ルーカス(Br) クリストファー・リンカーン(P) アクセル・バウニ(P) アリベルト・ライマン(P) | |
| ありそうでなかったフォルトナー単独の歌曲集。20世紀ドイツ・リートといえばこの人、フィッシャー=ディースカウももちろん歌っている。 | ||
| パウル・デッサウ(1894-1979):歌曲集(全36曲) 安心/月明かりの夜/受胎告知/ 良き品行と悪しき品行についてのバラード/ 小さな裸足/2つの歌(1934)/5つの歌(1955)/ レンツの詩による2つの歌(1950)/3つの歌(1974)/ 動物の歌(1972/73)/メゾ・ソプラノのための3つの詩(1974)/他 |
ハンナ・ドラ・ シュトゥールルドゥッティル(S) ステッラ・ドゥフェクシス(Ms) ディートリヒ・ヘンシェル(Br) アクセル・バウニ(P) | |
| 旧東ドイツ音楽会の大御所であったデッサウの、20歳頃から最晩年に至る歌曲を網羅。 | ||
| プロコフィエフ:歌曲集 5つの詩 Op.36/みにくいアヒルの子 Op.18/ 5つの歌詞のない歌 Op.35/5つの詩 から4曲/ 5つの詩 Op.27/3つの歌 Op.73 |
クラウディア・バレンスキ(S) アクセル・バウニ(P) | |
| 録音:2001年11月。プロコフィエフの青年期の歌曲を集めたアルバム。 | ||
| フィビヒ: 弦楽四重奏曲 ト長調/弦楽四重奏曲 イ長調/ 主題と変奏 |
コチアンSQ | |
| ドヴォルザークとほぼ同時期に活躍したフィビヒ。教会での活動が作品に影響を与えたのか、作風はどちらかというと渋め。室内楽が演奏されることは少なく、この録音は貴重。 | ||
| コジェルフ: 弦楽交響曲/カッサシオン/ 管楽八重奏のためのパルティータ/ 管楽六重奏のためのパルテイータ/ 管楽六重奏曲第3番 |
コンソルティウム・ クラシクム | |
| ハイドンとモーツァルトのはざまにあって、2人の最大のライヴァルと言われたコジェルフ。作品は多岐におよぶが、故郷チェコの素朴さと、 第2の故郷ウィーンの優雅さを備えたロマン主義の管楽合奏曲は、ファン必聴の名曲。 | ||
| トーマス=ミフネ〜数珠のチェロ小品集 ショスタコーヴィチ:ロマンスOp.9-1 チャイコフスキー: 「6つの小品」〜感傷的なワルツOp.51-6(*) ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調(*) ビゼー:「カルメン」〜花の歌(*) チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」 〜レンスキーのアリア(*) ブルッフ:コル・ニドライOp.47(*) メンデルスゾーン:無言歌 ドヴォルザーク:ロンド チャイコフスキー: 「子供のためのアルバム」〜ナポリ人の歌(*) エルガー:愛のあいさつ(*) パラディス:シチリアーノ ワーグナー:「ヴェーゼンドンクの5つの詩」〜夢(*) タニェエフ:協奏組曲〜アンダンテ(*) カザルス:鳥の歌 ヘンデル:「セルセ」〜ラルゴ(*) J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第5番〜アリオーソ(*) ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34-14(*) パク・チュンソク: ラブ・ゴーン・ウィズ・オータム・ビハインド |
ヴェルナー・トーマス=ミフネ(Vc) カルメン・ピアッツィーニ(P) | |
| 録音:1996年4月26日&27日、ウルリヒ・クラウス・スタジオ、ヴェルトセー。 国内盤でも KKCC-4252 (廃盤) として出ていた物。当盤とORFEO-131851の約半数の曲ずつがカップリングされ、KKCC-8038(廃盤)として発売されたこともある。 | ||
| ヨンメッリ: テ・デウム(1763) ミサ(1766) |
ジュディー・ベリ(S) マルタ・ベニャチコヴァー(A) ジョン・ラ・ピエール(T) ニコラウス・メーア(B) ヒラリー・グリフィツ指揮 ヴィルトゥオージ・ディ・プラハ プラハ室内cho. | |
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ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番&第2番、 アレクサンドル・ブロークの詩による7つの歌(*) |
ミュンヘン・ ピアノ三重奏団 アーラ・ アブラベルジェーヴァ(S;*) | |
| ショスタコーヴィチの少年時代(1923)、戦争のさなか(1944)、晩年(1967;以上曲順)の3時期の室内楽を集めたCD。 | ||
| エゴン・ヴェレス(1885-1974): ヴァイオリン協奏曲 Op.84/プロスペローの呪文 Op.53(*) |
アンドレア・ドゥーカ・ レーヴェンシュタイン(Vn) ゲルト・アルブレヒト指揮 オーストリア放送o. | |
| 新ウィーン楽派のひとりではあるが、その作風は後期ロマン派と表現主義との折衷といったおもむき。ワルターによって初演された(*)もR・シュトラウスやマーラーに近い。 | ||
| シマノフスキ:歌曲集 | クラウディア・バラインスキ(S) アクセル・バウニ(P) | |
| 意外に多いシマノフスキのファンだが、特に歌曲はポーランド語によるためか録音が少ない。東洋への憧れを示す作品、叫び声や金切り声の現れる作品など一風変わった作品が並ぶ。 | ||
| マンフレード・グルリット(1890-1973):歌劇「軍人たち」 | マイケル・バート、 トーマス・モール、他 ゲルト・アルブレヒト指揮 ベルリン・ドイツso. | |
| 今では知る人ぞ知るという程度の知名度になってしまったグルリットだが、戦前〜戦後にかけての日本でのドイツ音楽の普及に多大な影響を与えた人。24才でブレーメン歌劇場の監督に、34才の時にはベルリンで同職に就くなど才能を発揮した彼だが、大戦勃発により1939年に日本に移住、その後は日本に安住の地を見いだした。また、彼はフンパーディンクに作曲を学び、ドイツ・ロマン派の系譜の最後に連なる人物でもあった。彼の代表作としては、2つのオペラ「軍人たち」と「ヴォツェック」があるが、今日それぞれツィ-マーマンとベルクによる競合作があるため、グルリットの作品は忘れ去られてしまっている。今回の「軍人たち」は、語り調の歌を多用し、クールな印象を与えるが、やはりロマン派の流れを感じさせる作風。 | ||
| ハウアー:歌劇「サランボー」 | ロバーツ、イライアス ローター・ツァグロゼク指揮 オーストリア放送o. | |
| 12音技法は自分の発明であると主張し音楽界から疎んじられた変人、ヨゼフ・ハウアーの生誕100年を記念して行われた全曲盤世界初録音のライヴ。 ベルクを思わせるその書法は、やはり早すぎたとしか思えない。 | ||
| 弦の跳躍〜チェロ・アンサンブル イベール:交響組曲「パリ」〜ブローニュの森のレストラン ラヴェル:ハバネラ形式の小品 チャイコフスキー:ナポリの歌 ラロ:ウォッカ・ワルツ ポッパー:タランテラ Op.33 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 クライスラー:中国の太鼓 タンスマン:交響曲第3番〜テンポ・アメリカーノ パコ・デ・ルシア:エル・テンプル ミヨー:ブラジレイラ ヴィラ=ロボス:転覆したカヌー バーデン・パウエル:アペロ ピアソラ:肉屋の死 レクオーナ:真夜中のコンガ ヴェルナー・トーマス=ミフネ: オリエンタル(トルコ風ベリー・ダンスのカリカチュア)/ ローエングリンのロリ デイヴ・ブルーベック:ボザ・ノヴァ・USA デューク・エリントン:ムーンライト・フェスタ |
フィルハーモニッシェ・ チェリステン ピョートル・ステパニアク (P/Cb) ステファン・エッピンゲル (Perc) | |
| 録音:2001年12月3日〜5日、ベネディクトボイレン修道院バロックザール。 ベスト・セラー「ジャクリーヌの涙」(ORFEO-131851)でおなじみ、トーマス=ミフネ率いる6人のチェリストたちによる、ノリの良いナンバーで固めたゴキゲンなアルバム。 クラシックにこだわらない選曲とこなれたアレンジが魅力の、サロン・ミュージック仕立てのエンターテインメントに徹した一枚。 | ||
| ミャスコフスキー(1881-1950): 交響曲第2番 嬰ハ短調Op.11(1910/11)(*)/ 交響曲第10番 へ短調Op.30(1926/27)(#) |
ゴットフリート・ラブル指揮 ウィーン放送so. | |
| 録音:1997年9月9日&10日、11月24日-26日(*)/1996年3月18日&19日(#)、以上ウィーン。 ペテルブルク音楽院卒業直後に作られ、グラズノフやリャードフなどの影響が濃い第2番と小規模ながらも彼の語法を確立した第10番。意欲的なラブルのアプローチは、これらの交響曲の先進的な側面を描き出す | ||
| ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調Op.1 リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番 ト短調Op.25 |
ヴァルダン・マミコニアン(P) デイヴィッド・ストール指揮 フランクフルト放送so. | |
| 録音:1999年5月10日-14日、フランクフルト。 非常に力強い表出を感じさせる。ロマン派のピアノ協奏曲の特徴をよく捉えながら、同時に現代的なスマートさも併せ持った個性的な録音。特にリストのダイナミズムは秀逸。 | ||
| R.シュトラウス:オペラ・アリア集 | ユリア・ヴァラディ(S) ディートリッヒ・ フィッシャー・ディースカウ指揮 バンベルク放送so. | |
| 録音:1999年。 | ||
| ドヴォルザーク:オラトリオ「聖ルドミラ」 | ゲルト・アルブレヒト指揮 ケルン放送cho. プラハ室内cho. ケルン放送so. | |
| アルブレヒトのライフワークとなっているドヴォルザークの声楽作品。 | ||
| コンラディン・クロイツァー(1780-1849): クラリネット四重奏曲 変ホ長調/ ピアノ四重奏曲/五重奏曲 |
コンソルティウム・クラシクム | |
| 発売:1999年。 | ||
| ヴァイル: ヴァイオリンと管楽器のための協奏曲(1924) 小さな三文音楽 |
エリク・ラウダレス(Vn) ゲルト・ミュラー=ローレンツ 指揮ミュンヘンRO | |
| ラウダレスは南米グァテマラ出身の新進ヴァイオリニスト。 | ||
| チャイコフスキー:オペラ・アリア集 「エウゲニ・オネーギン」「オルレアンの少女」「マゼッパ」「魔女」 「スペードの女王」「イオランタ」から |
ユリア・ヴァラディ(S) ロマン・カウフマン指揮 ミュンヘン放送o. | |
| 録音:2000年6月、9月。ヴァラディの独特の暗い陰のある声がチャイコフスキーのメランコリックな旋律美にピタリとあっている。 「オルレアンの少女」や「魔女」といった、比較的珍しいオペラからのアリアが収められているのもうれしい。 | ||
| ズデニェク・ フィビヒ(1850-1900):歌劇「シャールカ」 |
ダリボール・イェニス (プシェミスル公) ヤネズ・ロトリッチ(ツチラト) ウラディミール・クボヴチック (ヴィトラス)他 シルヴァン・カンブルラン指揮 ウィーン放送so. ウィーン・コンツェルトcho. | |
| 録音:1998年5月8日。フィビヒはボヘミア生まれの作曲家だが、国民楽派とは一線を画し、ドイツ・ロマン派音楽に傾倒し、ワーグナー的和声とボヘミアの民族的素材の融合という、 マーラーの先駆ともいえる作風を確立した。シャールカはスメタナの「わが祖国」のなかでも描かれる、伝説の女族の戦士のこと。このオペラでは彼女が敵方である男族のツチラトを愛してしまう。 指揮は注目株、劇場経験豊富なカンブルラン。 | ||
| バッハ: イタリア協奏曲/フランス組曲第2番/トッカータ BWV914 パルティータ第6番 BWV830 平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲とフーガ ハ短調 |
エレーナ・クシェネロワ(P) | |
| クシェネロワはモスクワ出身で、1992にドイツに移住して世界各国で活躍している。 | ||
| イタリア・ドイツの近・現代歌曲集 ルイージ・ダッラピッコラ(1904-1975): アントニオ・マチャードの四つの詩 [春が来た/きのう夢を見た 主よ、あなたは私の最愛のものを/春が来た]/ Rencevals カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963): アンドレアス・グリフィウスの哀歌 [不幸/わが母に/平和] ヴォルフガング・フォン・ シュヴァイニッツ(1953-): 紙の星(テキスト:サラ・キルシュ) [凧揚げ/8月の雪/赤い鳥たち] |
モイカ・エルトマン(S) ディートリヒ・ヘンシェル(Br) アクセル・バウニ(P) クラウディア・バラインスキ(S) ドリス・ゾッフェル(Ms) アリベルト・ライマン(P) | |
| オルフェオの「現代歌曲シリーズ」も10周年を迎え、今回はダッラピッコラ、ハルトマン、シュヴァイニッツというイタリア・ドイツの現代音楽作曲家の歌曲たちが顔をそろえた。 戦後、オペラ「囚われ人の歌」で名を成したダッラピッコラはイタリアで初めて十二音技法を用いて作曲した人物で、またセリー音楽を発展させた人物としても知られている。一方ほぼ同世代といってよいドイツの作曲家、ハルトマンは交響曲が名高い人物。二人の共通点は新ウィーン楽派のアルバン・ベルクに啓発されていることと、そして第二次世界大戦を生き抜き、ナチスに対する反感の思いが作風に多大に影響を残していることだろう。もう一人の作曲家、戦後生まれのシュヴァイニッツは先述の2人とは半世紀ほど世代が違い、いまもベルリンに住んでいる。20代のころにやはり奨学金を受けて同時期にローマに滞在していた作家サラ・キルシュの作品「紙の星」に曲をつけた、みずみずしい作品が収録されている。キャリア十分の実力派歌手とピアニストが、作曲家が描いた世界を忠実に表現することに成功しているといえるだろう。 | ||
| ニール・シコフ〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「仮面舞踏会」、「ドン・カルロ」、 「ルイザ・ミラー」、「運命の力」、 プッチーニ:「外套」、「トゥーランドット」、 グノー:「ロメとジュリエット」、 ビゼー:「真珠採り」、マスネ:「ウェルテル」、 アレヴィ:「ユダヤの女」、 チャイコフスキー: 「エフゲニー・オネーギン」から |
ニール・シコフ(T) ウラディーミル・ チェルノフ(Br) ファビオ・ルイージ、 フレデリク・シャスラン、 マルチェロ・ヴィオッティ指揮 ミュンヘン放送o. | |
| 録音:1996年〜2001年、ライヴ。 サントリーホールのオペラ・シリーズでの数々の名唱で日本のオペラ・ゴーアーに強い印象を残したシコフ。彼の役への入れ込みには並々ならぬものがあり、 入魂の舞台の後はしばらく放心状態になってしまうという。日本での「ドン・カルロ」や「カルメン」における完全燃焼ぶりも大評判であった。当盤は3つの演奏会から彼の絶唱をまとめたアルバム。 ウィーンを熱狂させた「ユダヤの女」のアリア、パヴァロッティとはまったく違った歌い方ながらえらく熱の入った「誰も寝てはならぬ」(「トゥーランドット」)が聴衆を大いに盛り上がらせている。 | ||
| シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品集 ソナチネ第1番 ニ長調D.384/ ソナチネ第2番 イ短調D.385/ ソナチネ第3番 ト短調D.408/ 二重奏曲(ソナタ) イ長調D.574 |
アンドレア・デュカ・ レーヴェンシュタイン(Vn) フィリップ・モル(P) | |
| 録音:2001年2月13日〜16日、ベルリン。 1975年ベルリン生まれのレーヴェンシュタインは、ザハール・ブロン、ヴィクトル・トレチャコフ、ドロシー・ディレイに師事し、現在は活動の中心をリサイタルや室内楽に据えている期待の女流。 シューベルトは積極的に取り上げているレパートリーで、アルバン・ベルクSQのコースでも学んだという、しなやかなアプローチが印象的。ムターや諏訪内などとの共演でおなじみのヴェテラン、モルも好サポート。 | ||
| ユリア・ヴァラディ〜オペラ・アリア集 モーツァルト: 「イドメネオ」(*)、「皇帝ティトの慈悲」(*)、 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」(#)、 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(**)、 R.シュトラウス:「アラベラ」(++)、 ヴェルディ:「ナブッコ」(##)、「トロヴァトーレ」(***)、 「運命の力」(+++) からのアリア、場面 |
ユリア・バラディ(S) ヴォルフガング・サヴァリッシュ 指揮(*/#/**/++) ベルンハルト・クレー指揮(+) ピンカス・スタインバーグ指揮(##) ジュゼッペ・シノーポリ 指揮(***/+++) バイエルン国立o. | |
| 録音:1975年(*)、1989年(+)、1992年(#)、1979年(**)、1977年(++)、1990年(##)、1992年(***)、1986年(+++)、バイエルン国立歌劇場、ライヴ。 ドイツを中心に活躍した名ソプラノ、ユリア・バラディの1975年から1992年にかけての歌唱を集めたアルバム。ヴァラディは1941年、ハンガリー人を両親にルーマニアで生まれ、1970年にドイツに移ってからブレイク、特にミュンヘンで活躍した。広範なレパートリーを誇ったマルチなソプラノであり、ここではモーツァルト、ワーグナー、シュトラウス、ヴェルディの様々なオペラでいずれも充実した歌唱を聴かせる。 | ||
| シューマン: アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70/月の夜 Op.39 No.5/ ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105/ 3つのロマンス Op.94/民謡風の5つの小品 Op.102/ 幻想小曲集 Op.73/晩の歌 Op.85 No.12 |
ダニエル・ ミュラー=ショット(Vc) ロベルト・クーレク(P) | |
| 録音:2003年5月22-25日、ミュンヘン。 2003年9月、2004年2月に来日し、日本の聴衆をもすっかり魅了したドイツのチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。1976年ミュンヘン生まれ、まだ20代の若さながら既に極めて高い評価を得ている。ミュラー=ショットの特徴はなんといっても当代一と断言しても良いくらいの美音。愛用の名器(ヴェネツィアのフランチェスコ・ゴフリッラーが1725年に製作したもの)から奏でられる音色は実に魅惑的。かなりチェロには厳しい愛好家でも彼は一目置く存在らしい。もちろんチェロ・マニアの心を揺さぶる歌心も満点。そんなミュラー=ショットがシューマンにピッタリなのは当然、このアルバムも幸福感に満ち溢れている。全18トラックどれもロマンティシズムどっぷり、中でも、もともと歌曲の「月の夜」が最高、クーレクの深く感じ入ったピアノと共に絶品。 | ||
| シューベルト: 夜鶯 D.724/遠く離れた人 D.331/矛盾 D.865/酒の歌 D.148/ 16世紀の酒宴の歌 D.847/酒の歌 D.75/昔を今に D.710/ 墓と月 D.893/ゴンドラを漕ぐ男 D.809/夜 D.983/ 晩の静けさ/草原の羊飼いの少女 D.513/おやすみに D.903 シューマン: 夢みる湖 Op.33-1/ミンネゼンガー Op.33-2/はすの花 Op.33-3 メンデルスゾーン: 舟旅 Op.50-4/夏の歌 Op.50-3/夕べのセレナード Op.75 ジルヒャー:ローレライ/元気に歌う/ごめんなさい/ 陽気な博士たちのお気に入りの歌/不実 |
クリスティアン・エルスナー、 ジェイムズ・テイラー(T) フランツ・ヨゼフ・ゼーリヒ(B) ミヒャエル・フォレ(Br) ゲロルト・フーバー(P) | |
| 録音:2002年7月27日、ヨハニスベルク、ラインガウ音楽祭。ライヴ。 ドイツの四重唱歌曲を集めたCD。近年よく録音を見かける若手実力派が集まった四人の歌手の完成度の高さはもちろん、ライヴならではの感興も十分。 | ||
| ショパン:ピアノ・ソナタ集 第1番 ハ短調 Op.4/第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」/ 第3番 ロ短調 Op.58 |
イーゴリ・チェトゥーエフ(P) | |
| 録音:2002年12月10-14日。 1980年生まれのウクライナのピアニスト、イーゴリ・チェトゥーエフは、18歳の時にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで優勝したという天才。2002年、2003年と来日しているので既に御存知の方も多いことだろう。一聴して分かる良質の響きを駆使し、精緻で繊細かつ憂いにも不足ないショパン。有名な葬送行進曲も、大仰な身振りや派手な鳴らしっぷりを避け、あくまで"儚さ"を前面に打ち出している。さりげなさのなかに良く考えられ味の沁みているショパン、これは要注目。 | ||
| ネッド・ローレム(1923-):歌曲集 高声のための6つの歌曲 [詩;ジョン・ドライデン、ロバート・ブラウニング]/ ウォレス・スティーブンズの最後の詩集(9曲)/ アリエル(5曲)/他(全23曲) |
ローラ・エイキン(S) ニコラ・ユルゲンセン(Cl) ゲルハルト・ツァンク(Vc) ドナルド・サルゼン(P) | |
| 録音:2003年2月。 ネッド・ローレムは米国インディアナ州リッチモンド生まれ、今や存命の作曲家の中でも長老格。自由闊達な合衆国の現代作曲家たちの中にあって、ローレムは手堅い書法の中に鋭い感性を込めた作風が特徴で、 とりわけ歌曲が有名。近年は名歌手たちが競って取り上げている。 このアルバムに収められたものの中では、「高声のための6つの歌曲」がユニーク。題名通りとにかく音域が高く、歌曲ではおよそあるまじき音域を多用したクリスタルで非日常的な美しさには一発で虜になる。 この至難の歌曲を歌うのは合衆国のコンラトゥーラ・ソプラノ、ローラ・エイキン。近年のザルツブルク音楽祭やメトでは「魔笛」の夜の女王はこの人で、超難易度の歌を実に鮮やかに歌いきり、 最後には高いF音を見事にきめている。他の歌曲もそれぞれに魅力があり、「ウォレス・スティーブンズの最後の詩集」ではチェロが、「アリエル」ではクラリネットが伴奏に加わって彩りを増している。 最後に収録されている「アレルヤ」がまた楽しい。 | ||
| エルガー:チェロ協奏曲 Op.85 ウォルトン:チェロ協奏曲 Op.68 |
ダニエル・ミュラー=ショット(Vc) アンドレ・プレヴィン指揮オスロpo. | |
| 録音:2005年8月15-19日。 「第1回若い音楽家のためのチャイコフスキー・コンクール」で優勝し一躍注目を集めた若手チェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。共演のプレヴィンからの信頼も厚く、わずか数年間のキャリアで優れたチェリストの仲間入りを果たしている。美しさと力強さをあわせ持ったミュラー=ショットのエルガーのチェロ協奏曲は必聴。この作品には数々の名盤はあるが、彼の演奏は新鮮な感動を与えてくれる。またウォルトンのチェロ協奏曲は、この作曲家の独創性が溢れ出た作品。オーケストラの勢いある演奏に、ミュラー=ショットのチェロが朗々と歌い上げている。ミュラー=ショットの音楽にのめり込んで行く姿勢は胸を打つ。 | ||
| フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812): クラリネット協奏曲 変ロ長調(*) 協奏交響曲第1番 変ホ長調(+) 協奏交響曲第2番変ホ長調(#) |
ディーター・クレッカー(Cl) ジュゼッペ・ポルゴ(Cl;+/#) ヨハネス・メースス指揮 プフォルツハイム南西ドイツco. | |
| 録音:2003年10月29-30日(*/#)、2004年2月23-28日(+)、オーベルデアディンゲン、ラウレンティウス・エヴァンゲリスト教会。 モーツァルトにクラリネットのための傑作を書く機会を与えたアントン・シュタードラー。弟ヨハンとともに稀代の名手として知られた彼は、モーツァルト作品の出版者として音楽史に名を残すホフマイスターもまた親交があり、ホフマイスターもまた、クラリネットのための協奏曲を書いている。 クラリネット協奏曲ではモーツァルトに先駆けて、かくも高度に技巧的な書法がみられるのは驚くべきこと。パッセージの多くにモーツァルトの原型がみられる。また、当時流行していたスタイルの協奏交響曲では、清々しい弦楽の調べに載せて、2本のクラリネットの掛け合いが楽しさいっぱい。 未知の作品を掘り当ててきたクレッカーが教え子のポルゴの協力(ヨーロッパ中のアーカイヴを奔走して楽譜を探し当てた)を得てリリースにこぎつけたとのことだ。 | ||
| ハチャトゥリヤン: チェロ協奏曲(*)/ヴァイオリン協奏曲(#) |
ダニエル・ ミュラー=ショット(Vc;*) アラベラ・シュタインバッハー(Vn;#) サカリ・オラモ指揮 バーミンガム市so. | |
| 録音:2003年8月14日&15日、シンフォニー・ホール、バーミンガム(*)/2003年4月7日、ガスタイク、ミュンヘン、ライヴ(#)。 1976年生まれ、イッサーリス門下のミュラー=ショットと1981年生まれ、ギトリス門下のシュタインバッハーというドイツ期待の美形若手によるフレッシュなハチャトゥリヤン。若々しいエネルギーがハチャトゥリヤンの音楽にぴったり。渾身の演奏を聴かせてくれる。 | ||
| アントニー・シピリのC.F.E.バッハ C.F.E.バッハ: ファンタジア ト短調 H225/ ソナタ ハ長調 H248/ ソルフェッジョ ハ短調 H220/ ソナタ ハ短調 H298/ソナタ ホ長調 H213/ ソナタ 変ホ長調 H78/ ファンタジア ハ長調 H291/ 自由な幻想曲 嬰ヘ短調 H300 |
アントニー・シピリ(P) | |
| 録音:2002年10月21日-23日。モダーン楽器使用。 シピリはソロ、伴奏、現代ピアノ、チェンバロを自在に操り多方面で活躍している。ここでは現代ピアノを使用しており、C.P.E.バッハの時代の過渡期に存在する音楽性を描き出している。 アントニー・シピリは2007年の草津音楽祭に出演予定。 | ||
| ドヴォルザーク:歌劇「ジャコバン党員」(1889) | クリストフ・シュテフィンガー (B:ハラソフの伯爵) マルチン・ブロニコフスキ (Br:ボフシュ) マーク・ホラント(Br:アドルフ) アンドレア・ダンコヴァ (S:ユリエ) ペテル・ミクラーシュ (B:フィリップ) ミハル・レホツキー(T:イジー) エバーハルト・フランチェスコ・ ローレンツ(T:ベンダ) リヴィア・アグホヴァ(S) ゲルト・アルブレヒト指揮 WDRケルン放送so. | |
| 録音:2003年6月19、21日、ケルン、演奏会形式ライヴ。 フランス革命の余波に揺れるチェコの小さな村、伯爵の息子ボフシュは危険思想のジャコバン党員と非難され亡命していたが、密かに帰村。しかし伯爵は甥アドルフを後継者に指名していたので、アドルフはボフシュを投獄してしまう。しかしボフシュの妻ユリエが伯爵に事実を話し、ボフシュは許され親子は再会を喜ぶ、という本筋に、イジーとテリンカというカップル、滑稽な悪家老などが加わった楽しいオペラ。録音はピンカス指揮のSUPRAPHON盤と、カッレガーリ指揮のウェクスフォードでのライヴがあるくらいで、この新録音は歓迎されよう。 ドヴォルザークのオペラに力を入れるゲルト・アルブレヒトがオーケストラの機能を生かした切れのある素晴らしい演奏は立派。歌手はチェコ、スロヴァキア系とドイツ系、さらにポーランドの実力者揃い。ミハル・レホツキーはいまプラハで大活躍のテノール。2004年名古屋での「蝶々夫人」のために来日、2005年7月にもチェコ国立ブルノ歌劇場来日公演で「カルメン」のホセを歌う予定。 | ||
| モーツァルト: クラリネット五重奏曲 ハ短調 K.388/406 (ヴァンサン・ガムバーロ編曲) アダージョ K.580a(フランツ・バイヤー編曲) アダージョ K.Anh3.30(イルジ・クラトチヴィル編曲) クラリネット五重奏曲 ロ長調 (弦楽四重奏曲 K.575 よりフランツ・ヨゼフ・ロジニャク編曲) |
ディーター・クレッカー(Cl) マンハイムSQ | |
| 録音:2003年9月27日-30日、クララ・ヴィーク講堂、サンドハウゼン。 モーツァルトのもっとも魅力的な室内楽として多くのファンに支持される「クラリネット五重奏曲 イ長調」。モーツァルトにとってクラリネットという楽器は確かに一種特別な楽器だったに違いないが、ここで聴ける曲はなんと「クラリネット五重奏曲 ハ短調」。1782年作曲の「管楽セレナード ハ短調 K.388」をモーツァルトは1788年に弦楽五重奏に編曲(K.406)しているが、このハ短調のクラリネット五重奏曲はヴァンサン・ガムバーロ(1746-1810)なる人物が編曲したもの。モーツァルトのクラリネット五重奏曲の新発見といえるかもしれない。他もモーツァルト以外の人による興味深い編曲ばかり。 | ||
| ベルリオーズ:「ベアトリスとベネディクト」序曲 エルガー:交響的習作「ファルスタッフ」Op.68 ドヴォルザーク:序曲「オテロ」 |
ジョン・フィオーレ指揮 ミュンヘン放送o. | |
| 録音:2003年3月、9月。 シェークスピアの作品を題材にとった3つの作品。しかもいずれ劣らぬ際立った個性の作曲家の競演とくれば興味は一層募る。天才のみが持つ狂気をどこかに宿したベルリオーズの鮮烈さ。わかるものだけわかれば良いのだと言いたげなエルガーの晦渋な世界。こぼれるばかりの光をメロディに乗せるドヴォルザーク。三者三様の作品を見事に描き分けたフィオーレとミュンヘン放送o.の精緻な演奏も聴き所。作曲家の個性が生みだすコントラストの面白さ、知的興味を喚起してやまない好企画盤!。 | ||
| ミヨー: ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.93(1929) ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.263(1946) 春のコンチェルティーノ Op.135(1934) 屋根の上の牡牛 |
アラベラ・シュタインバッハー(Vn) ピンカス・スタインバーグ指揮 ミュンヘン放送so. | |
| 録音:2004年3月15-19日。 多作家のミヨーだが、ヴァイオリン協奏曲は多くない。当盤一番のお勧めは「春のコンチェルティーノ」。これは気の利いた曲で、ヴァイオリンの音色の美しさが発揮できるような歌いまわしと、優しい色に彩られた伴奏オーケストラがチャーミング。第1番は10分ほどの短い作品で、いかにも六人組といった作風です。一方第2番は堂々とした風格のある作品で、特に第2楽章の濃厚さが格別。そして「屋根の上の牡牛」は多作家も頷ける多彩っぷりです。 アラベラ・シュタインバッハーは1981年ミュンヘン生まれのヴァイオリニストで、祖母に日本人を持つ。子供の頃から注目されていたそうで、彼女の才能を高く評価したアンネ=ゾフィー・ムターが熱心に彼女を援助しているとのこと。その音楽性と美貌で遠からず人気ヴァイオリニストになることであろう。 | ||
| シューマン: リーダークライス Op.24/リーダークライス Op.39 歌曲集「詩人の恋」Op.48 |
ペーター・シュライヤー(T) アンドラーシュ・シフ(P) | |
| 録音:2002年7月9-10日、ドレスデン、ルカ教会。 ドイツが誇る名テノール、ペーター・シュライヤーは2005年7月29日に70歳を迎えたが、これは67歳直前の演奏。歳を重ねても、とても「爺さん」なんて呼べない歌には頭が下がる。しかも2つのリーダークライスに「詩人の恋」と、シューマニアーナを喜ばせる内容。いずれもシュライヤーが得意とし長年歌って絶賛されてきたものだというのは言うまでもないが、ここでも円熟としか言いようのない充実した歌を聴かせる。加えて伴奏がアンドラーシュ・シフという豪華さ。録音会場は、数々の名録音を生み出したことで知られるドレスデンのルカ教会。 | ||
| ミュラー=ショット&クライツベルク〜 ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲集 [第1番 変ホ長調Op.107/ 第2番 ト短調Op.126] |
ダニエル・ ミュラー=ショット(Vc) ヤコフ・クライツベルク指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:2005年9月1日-3日、5日、ヘルクレスザール。 日本でも多くの聴衆を魅了し、ムター、プレヴィンなど世界中の一流演奏家から高く評価されているチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショットによる難曲ショスタコーヴィチ。ロストロポーヴィチが2曲とも初演を行っており、いかにもショスタコーヴィチらしい滑稽味にあふれる音楽。演奏者に超絶技巧を要求され、一流のチェリストが名演を残しているこの難曲に、名器1727年マッテオ・ゴッフリラーを携えてミュラー=ショットが果敢に挑戦。共演経験のあるヤコフ・クライツベルクとの切れの良い演奏、真摯な姿勢、いとも簡単に弾きこなす技巧、音色の多彩さ、力強い演奏を聴かせてくれる。 | ||
| アリベルト・ライマン(1936-):歌曲集 アイヒェンドルフの詩による「夜の曲」 I(全5曲) パウル・ツェランの詩によるストレッタ(全8曲) シルヴィア・プラスによる6つの詩(全6曲) アイヒェンドルフの詩による「夜の曲」 II(全5曲) |
キャスリン・ゲイヤー(S) エルンスト・へフリガー(T) バリー・マクダニエル(Br) アリベルト・ライマン(P) | |
| 録音:1968-1981年。 現代ドイツを代表する作曲家でライマンは、数々の賞に輝く作曲家活動の他、名バリトンであるフィッシャー=ディースカウのピアノ伴奏者、さらにベルリン芸術大学教授として教育面でも知られている。ここでは言葉と音列が織りなすスリリングな作品を、大ベテランのへフリガー、さらにアメリカの現代音楽を得意とした歌手による緊密な歌唱で鑑賞できる。薄明の世界に漂うような緊張と瞑想の交錯による表現力はまさに圧倒的。 | ||
| モーツァルト/ヨハン・ネポームク・ヴェント(1745-1801)編曲/ 不詳再編曲者:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(弦楽四重奏版) |
アルティスSQ | |
| 録音:2002年4月、東京。 モーツァルトと同時代人のヴェントという当時の王立吹奏楽団のメンバーがフルートとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという編成向けに編曲したスコアを、19世紀初め頃に無名者がさらに弦楽四重奏に編曲したものを演奏。序曲からフィナーレまで15曲が収録されてるが、独唱パートや合唱パートも巧みに書き直されていて、ついつい引き込まれてしまう。 | ||
| ワーグナー、R.シュトラウス:オペラ・アリア&歌曲集 ワーグナー: 「タンホイザー」、「ローエングリン」、「ワルキューレ」、 R.シュトラウス:「ナクソス島のアリアドネ」、「アラベラ」、 「カプリッチョ」からの場面 ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集 |
アドリアンネ・ピエチョンカ(S) ウルフ・シルマー指揮 ミュンヘン放送so. | |
| 録音:2005年3月18-23日。 カナダ生まれで今やミュンヘンやウィーンの歌劇場で引っ張りだこのソプラノ、アドリアンヌ・ピエチョンカ。2005年秋のバイエルン国立歌劇場来日公演での「タンホイザー」でエリーザベトを歌って強烈な印象を残したことで、ご記憶の方もいらっしゃるはず。瑞々しくもしっかりとした芯があり、押し付けがましくないのに説得力があるという、まさにワーグナー、シュトラウスには理想的。このアルバムでも、どの場面も「もっと聴きたい」と思ってしまうほど魅力的。シルマーの伴奏も実に見事。 | ||
| モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216 ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調「トルコ風」K.219 協奏交響曲 変ホ長調 K.364(*) 2つのヴァイオリンのためのコンチェルティーノ ハ長調(+) |
ライナー・ホーネク(Vn) ミラン・シェテーナ(Vn;+) トビアス・レア(Va;*) マルティン・ケルシュバウム指揮 ウィーン・クラシカル・プレイヤーズ | |
| 録音:2004年3月、6月。 ウィーン・フィルのコンマスとウィーン響のメンバーによる演奏。奇をてらったところはかけらもないが、こうした中庸の美の背景にはウィーンという街に積み上げられた伝統なしには成立しなかったであろう。モーツァルトを聴く喜びに直ちに誘う出色の名演。 | ||
| ヨハン・ヴェンツェスラフ・カリヴォダ(1801-1866): 交響曲第5番 ロ短調 Op.106 交響曲第6番 ヘ長調 Op.132 |
フリーダー・ベルニウス指揮 ホーフカペレ・シュトゥットガルト | |
| ボヘミアに生まれドイツで活躍したカリヴォダは驚くべき多作家で、交響曲も7つ残している。シューマンも褒めたという交響曲は、美しいメロディと巧妙なオーケストレーションが冴える意外な掘り出し物。 | ||
| ドヴォルザーク:歌劇 「王様と炭焼き」 | ダリボール・イェニス (Br;マチャーシュ王) リーヴィア・アーグホヴァー (S;リドゥーシュカ) ミカル・レホツキ (T;イェニーク) ペテル・ミクラーシュ (B;マチェイ) ミシェル・ブリート (Ms;アンナ) マルクス・シェーファー (T;インドジフ) ゲルト・アルブレヒト指揮 ケルン放送so.、 ケルン放送cho.、 プラハ室内cho. | |
| 録音:2005年4月29日、5月1日。 ORFEOから、アルブレヒトのドヴォルザーク・シリーズの新刊!ドヴォルザークの「王様と炭焼き」。 「王様と炭焼き」は、数奇な運命を辿ったオペラ。元々1871年に作曲され、リハーサルされたものの、初演はキャンセル。1874年に、ドヴォルザークは台本だけを救い出し、ここに完全に新たな音楽を付け直している。この二つ目の「王様と炭焼き」は1874年11月に初演、好評を得た。その後、ドヴォルザーク自身が二度改訂、さらに1914年にカレル・コヴァジョヴィチが手を加えたものが、現在の決定版となり、それがここでも用いられている。狩りで道に迷ったマチャーシュ王は、炭焼き職人マチェイの家に泊まることに。家の娘リドゥーシュカは、イェーニクという若い炭焼き職人と愛し合っているが、両親に反対されている。王は娘の恋に協力しようと相談するが、イェーニクは二人が逢い引きしていると誤解、軍隊に入ってしまう。1年後、王は偽の裁判を行い、炭焼き一家を前に、イェーニクを殺人の容疑で処刑すると宣告。リドゥーシュカは、彼の命の代わりに自分の命を奪って、と訴えます。彼女の真の愛が証明され、お芝居が明かされ、リドゥーシュカとイェーニクが結ばれてハッピーエンド。 1989年にプラハで録音されたSUPRAPHON盤があるが、半分近くにまで短縮された事実上の抜粋だった。つまり今回が初の全曲録音。近年ヨーロッパで幅広く活躍するスロヴァキアのバリトン、ダリボール・イェニスを始め、充実したキャスト。そして何といってもアルブレヒトの精緻な音楽。ドヴォルザークの珍しい傑作に大満足。 | ||
| ラテン・アルバム ピアソラ(1921-1992): リベルタンゴ(ヴィーンハルト編曲)/ アディオス・ノニーノ(オスバルド・カロー編曲)/ 天使のミロンガ(同編曲)/ オブリビオン(ヴィーンハルト編曲)/ レビラード(オスバルド・カロー編曲) ポンセ(1882-1948): エストレリータ(ハイフェッツ編曲) ファリャ(1876-1946): スペイン舞曲(クライスラー編曲)/火祭りの踊り クライスラー(1875-1962):ジプシーの女 ヒナステラ(1916-1983): パンペアーナ第1番/ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ アルベニス(1860-1909):タンゴ Op.165 No.2 ミヨー(1892-1974):ブラジリア(ハイフェッツ編曲) ヴィラ=ロボス(1887-1959):ナナ/ポロ/黒鳥の歌 ヴィーンハルト:サルサ(1966) マイク・モウワー: ボッサ・メレンゴヴァ(1958)(ヴィーンハルト編曲) |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn) ペーター・ フォン・ヴィーンハルト(P) | |
| ムターに次ぐ期待の女流ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。来日コンサートでは力強い演奏を披露し聴衆を驚かせた。ストラディヴァリウス「ムンツ」(1736年製、日本音楽財団貸与)、ムターから贈与された弓と、最高の演奏環境を見事自分の手中におさめ、その美貌とともに観客を魅了する。 待望のニュー・アルバムはこの時期にぴったりなラテン・ピース。ピアソラの強いリズムと物悲しい旋律を時には切なく時には激しく聴かせる。特に「アディオス・ノニーノ」は鬼気迫る演奏。ポンセの代表作「エストレリータ」はハイフェッツがヴァイオリン独奏に編曲し有名になったが、原曲は甘く美しい歌曲。アラベラの演奏は外見とは裏腹で非常に男性的。ここでも甘さだけでなく、豪快な意志の強さを感じさせる。 これからショスタコーヴィッチの協奏曲の録音などが予定されており、今後も目の離せないアーティストの一人だ。 | ||
| ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第1番Op.77/ ヴァイオリン協奏曲第1番Op.129 |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn) アンドリス・ネルソン指揮 バイエルン放送so. | |
| 録音:2006年5月。 注目の女流ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハーが2006年に生誕100年を迎えたショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲を録音。ストラディヴァリウス「ムンツ」(1736年製)を弾きこなし、ショスタコーヴィチの傑作のである2曲のヴァイオリン協奏曲を強靭な表現力で聴かせる。第1番は沈鬱な色彩、感情を厳しく制御した熟考された音楽。彼女の力強さ、難曲に果敢に挑む姿勢が聴くものに激しい緊張感を与える。第2番は第1番の素晴らしさに隠れがちだが、ひねりのある旋律が要所要所で実に効果的に登場、彼女の底鳴りする深き音色が、哀愁を帯びたメロディーを浮かび上がらせる。1作品ごとに変化をみせるアラベラ・美歩・シュタインバッハーの著しい成長を感じ取ることが出来る1枚。共演のアンドリス・ネルソンは現在28歳の若手。ラトヴィアの首都リガで音楽一家に生まれ、2003年からラトヴィア国立オペラの首席指揮者を、2006/7シーズンからは北西ドイツフィルハーモニック管弦楽団の音楽監督に就任。ここでもフレッシュな演奏を披露している。 | ||
| ミュラー=ショット&ヒューイット〜 J.S.バッハ: 3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ [1番 ト長調 BWV.1027/第2番 ニ長調 BWV.1028 第3番 ト短調 BWV.1029] C.P.E.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバと 通奏低音のためのソナタ ニ長調 H.559 |
ダニエル・ ミュラー=ショット(Vc) アンジェラ・ヒューヒット(P) | |
| 録音:2006年7月18日-21日。 若手注目No.1チェリスト、ダニエル・ミュラー=ショットと当代随一のバッハ弾きとしているます評価が高まっているアンジェラ・ヒューヒットによるバッハ・アルバム。バッハをあれほど弾き込んでいるヒューイットが、このガンバ・ソナタを録音し新たなバッハを発見したというほど、この3つのソナタはバッハの他の作品と異なる風合いが展開される。また重要となるのがここで演奏されている楽器だが、ダニエル・ミュラー=ショットが愛用している名器1727年製マッテオ・ゴッフリラーとヒューイットが好んで使用しているファツィオーリはともにヴェネツィア出身。音色の柔らかさはこの2つの組み合わせに勝るものはないだろう。またカップリングのC.P.E.バッハのソナタも旋律の美しさ親しみやすさを強調した作品。 そしてミュラー=ショット次のリリースはショスタコーヴィチの協奏曲。また2007年6月に来日が予定されており、初の本格的なリサイタルも開かれる。今後の活躍にも大いに期待がかかる。 | ||
| ピョートル・ベチャーラ〜アリア集 ドニゼッティ:「ルチア」/「愛の妙薬」 ヴェルディ: 「エルサレム」/「リゴレット」/「仮面舞踏会」 マスカーニ:「イリス」 レオンカヴァッロ:「ボエーム」 プッチーニ:「ボエーム」 グノー:「ロメオとジュリエット」/「ファウスト」 オッフェンバック:「ホフマン物語」 バザン:「パトラン氏」 マイヤール:「村の龍騎兵」 マスネ:「ウェルテル」 からのアリア |
ピョートル・ベチャーラ(T) イオン・マリン指揮 ミュンヘン放送o. | |
| 録音:2007年6月25日-28日。 2007年9月、チューリヒ歌劇場の来日公演で「椿姫」のアルフレードと「ばらの騎士」のイタリア人歌手の二役を歌って鮮やかな印象を残したテノール、ピョートル・ベチャーラのアリア集。1966年、ポーランド生まれ。1997年にチューリヒ歌劇場に進出し、ここで様々なテノール役を手掛け名声を高めた。ハイCを越える高音まで楽に出せる見事な声と、ほの暗さを湛えた情熱的な歌い回しは大変魅力的。この初のアリア集では、有名な名アリアだけでなく、珍しいオペラのアリアを取り入れている。マリンの颯爽とした伴奏も聞きもの。 | ||
| アラベラ・美歩・シュタインバッハー〜 フランス・ヴァイオリン・ソナタ集 プーランク:ヴァイオリン・ソナタ フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)/ツィガーヌ |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn;*) ロベルト・クーレック(P) | |
| 録音:2007年5月7日-10日、バイエルン音楽スタジオ。使用楽器:ストラディヴァリウス「ムンツ」(1736年製/日本音楽財団貸与)。 世界中から共演のオファーがくる注目の女流ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。現在彼女が熱心に取り組んでいるプーランク、フォーレ、ラヴェルのフランス・ヴァイオリン・ソナタ集。多彩な音楽性を聴かせたラテン・アルバム(ORFEO-686061)に引き続き、新たな一面を見せてくれる。 プーランクならではの洒脱さと、どこか憂いのある絶品のソナタ。夭折の女流ヴァイオリニスト、ヌヴーのために作曲されプーランクのピアノ演奏により初演されている。フォーレの代表作として名高いヴァイオリン・ソナタ第1番。淡い光と幸福感に満ち溢れた作品。アラベラの艶やかで明るい音色が作品と合っている。ラヴェルの最後の室内作品である傑作ヴァイオリン・ソナタ。流麗で優雅な第1楽章。ジャズの技法の影響が見られる第2楽章「ブルース」。演奏者の技巧が試される第3楽章「無窮動」。冴えわたる技巧に洒落っ気たっぷりに演奏するアラベラに脱帽。また超絶技巧と奏者の名人芸を存分に披露できるツィガーヌで華やかにアルバムを締めくくっている。 | ||
| ディアナ・ダムラウ、歌曲リサイタル(全34曲) クララ・シューマン:それはある日のこと 花よ、何を泣いているの/あなたの肖像画 無言の蓮の花/月桂樹 シューマン:「ミルテの花」 Op.25から [ズライカの歌/まだ見ぬ人/くるみの木 お母さん!お母さん!/彼の胸にすがらせて 蓮の花/献呈] メンデルスゾーン:新しい愛 Op.19a-4 花束 Op.47-5/月Op.86-5/魔女の歌 Op.8-8 ショパン:愛する人 Op.74-8 リトアニアの歌 Op.74-16/闘士 Op.74-10 リスト:美しい芝生が広がるところ わが子よ、もし私が王様だったら/ああ、私が寝る時 ブラームス:セレナード Op.106-1 メロディのようなものが僕の心に Op.105-1 あの下の谷の底では どうやって扉の中に入ればいいの 甲斐のないセレナード Op.84-4 メンデルスゾーン=ヘンゼル:山の憩い なぜばらが褪せているの/南へ/他 |
ディアナ・ダムラウ(S) ヘルムート・ドイチュ(P) | |
| 録音:2006年9月4日。頭角を現しているソプラノ、ディアナ・ダムラウがオーストリーのシュヴァルツェンベルクの音楽祭、シューベルティアーデで行ったリサイタルのライヴ。 ダムラウはバイエルン州東部の町、ギュンツブルク出身。モーツァルト「魔笛」の夜の女王が大評判となり、以来ザルツブルク音楽祭、スカラ座、メトと大活躍。その一方で、リートなど歌曲でも高い評価を得ている。このリサイタルでも、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスのみならず、ショパンやリスト、またクララ・シューマンやメンデルスゾーンの姉ファンニなど、多彩な曲を聞かせてくれる。盛大な拍手喝采に応えて、アンコールも4曲。会場の熱気まで伝わってくるCD。 | ||