OGAM | ||
バッハ: 2声のインヴェンション BWV.772〜BWV.786/ 3声のシンフォニア BWV.787〜BWV.801/ 4つのデュエット BWV.802〜BWV.805 |
ソフィー・ クリストファリ(P) | |
PIANOVOX PIA-544-2 の移行再発売。クリストファリの演奏はいかにもフランス。インスピレーション重視型、とでも言ったらいいだろうか。 | ||
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829): フルートとギターのための作品集 大ソナタ(協奏的二重奏曲) イ長調 Op.85/ ロッシーニの「タンクレディ」によるポプリ Op.76/ 18のディヴェルティメント・ノットゥルノ Op.86 |
コーチャル・ シャールディ(Fl) アラン・リゾウル(G) | |
録音:2001年9月、IRCAM、パリ。 イタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチo.のフルート奏者をつとめるシャールディによるジュリアーニのフルート作品。ギターのリゾウル共々静かで味わいのある演奏を聴かせてくれる。 | ||
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738): クラヴサン曲集第1巻[第1組曲/第2組曲/第3組曲] |
イアコヴォス・パッパス (Cemb) | |
録音:2001年12月、イルカム(パリ)。 「クープランやラモーのクラヴサン曲に惚れ込んでいる人なら、このダンドリューの作品を聴かないのはひじょうにもったいないことだと思う。ラモーより一年早く生まれ、サン=バルテルミー教会のオルガニストをつとめながら、鍵盤作品を数多く手がけたダンドリュー。オルガンによるノエル変奏曲で広く知られている作曲家だが、クラヴサンのための作品もロココ風味満載で聴き応え十分なものだ。最大の聴きものは、第一組曲後半に収められた『戦闘の描写』だろう。管弦楽版もあるこの作品、やたらにハイテンションで強烈なインパクトがある。とくに『攻撃』は楽器の性能を精一杯生かして大砲の音が模写されるキワモノ。そして、『快活』や『悲しみ』など感覚を表現した作品が多くを占めるなか、第2組曲に含まれた『鳥のコンセール』にも注目。ジャヌカンからラモー、そしてメシアンに至る、鳥の鳴き声への興味が尽きないというフランスの作曲家のスタイルに連なる作品ともいえるのではないだろうか。過度にはしゃぎせず、誠実で、しかも愉悦的なパッパスの演奏も好感度が高い。」(鈴木淳史) | ||
スクリャービン:ピアノ作品集 幻想曲 Op.28/2つの詩曲 Op.32/悲劇的な詩 変ロ長調 Op.34/ ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調 Op.19「幻想ソナタ」/ ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調 Op.23「心理状態」/ ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ短調 Op.30/ 練習曲 嬰ハ短調 Op.2 No.1/変ロ短調 Op.8-11/ 練習曲 嬰ニ短調 Op.8-12「悲愴」 |
ソフィー・ クリストファリ(P) | |
録音:1999年2月、スタジオ・ウェス。 「『神秘主義』という言葉で一括りにされやすいスクリャービン作品だが、この演奏についてはそんな安易なレッテルを張るのをためらってしまう。作曲者の語法が完全に完成された最晩年の作品は選曲されていないとはいえ、その演奏は、香気がむらむらと立ち昇ってくるような濃厚なものだからだ。フランスの若手ピアニスト、クリストファリは低音を雄弁に響かせながら、まるでアダルト版ショパンと言うべきか、エロティック極まりないピアニズムを展開する。円熟期の象徴である『幻想曲』と『2つの詩曲』、『悲劇的な詩』を冒頭に置き、ソナタ3作品を並べ、余白に『練習曲』を収録するという、中期スクリャービンのピアノ曲を俯瞰するのにも最適な一枚と思う。これらのソナタを順番に聴いていくと、ショパンやリストからの影響を多分に受けつつも、転調や半音階、 増および減和音を多用するこの作曲者ならではのスタイルへと移行していく様子が明瞭にわかるはずだ。」(鈴木淳史) | ||
PIANOVOX | ||
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第8番「戦争ソナタ」 Op.84 |
ダニエル・イゾワール(P) | |
収録分数:29分2秒。 |