・国内盤マイナー・レーベル |
・輸入盤マイナー・レーベル |
・輸入盤 歴史的アイテム |
・映像アイテム |
・高音質アイテム |
輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。 |
ブルノ・フィルハーモニー自主制作 [Filharmonie Brno]
日本においては特に、2006年までの名称「ブルノ国立フィル [Státní filharmonie Brno] 」で知られる「チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団〔2019年来日時などの招聘元呼称〕」の自主製作盤を、当店独自にご案内。2018年以降2022年現在、デニス・ラッセル・デイヴィスが首席指揮者をつとめている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します アントニーン・レイハ〔アントン・ライヒャ〕(1770-1836): 劇的カンタータ「レノーレ〔レノーラ〕」 マルティナ・ヤンコヴァー(S;レノーラ) パヴラ・ヴィコパロヴァー(S;母) ヴォイチェフ・パルチェム(T;語り) イジー・ブリュックレル(Br;ヴィルヘルム) ペトル・フィアラ合唱指揮ブルノ・チェコ・フィルハーモニーcho. デニス・ラッセル・デイヴィス指揮ブルノpo. | ||
録音:2020年1月、6月、 Besední dům 〔ベセドニー・ドーム〕、ブルノ、チェコ。ドイツ疾風怒濤期の詩人ゴットフリート・アウグスト・ビュルガー(1747-1794)による、近世バラード史上 最高傑作の一つと目される譚詩〔バラード〕「レノーレ」(1774)をテキストとしたカンタータ。大作ながら作曲者は生涯、実演を聴くことが出来なかった。まずウィーンの検閲官による禁止令が出され、レイハの友人ベートーヴェンのとりなしでも解除できなかった。改めてライプツィヒで初演されようとしたが、その前夜にナポレオン軍がライプツィヒを占拠、演奏会自体がなくなってしまった。あらすじは、七年戦争に出征したヴィルヘルムを待つ婚約者のレノーレ。その彼女のもとに深夜ヴィルヘルムに似た謎の騎士が訪れ結婚式へと誘う。その旅は日の出とともに終わるが騎士は骸骨に姿を変え、ふたりは大地に欽みこまれてしまう、というもの。この作品は十数年の間にヨーロッパ中へ広まり、この世代の文人たちに多大な影響を与えた。100年以上後に書かれたブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」(1897)にも当作からの引用があるほどで、絵画はもちろん、当作を含めた音楽にも影響は及び、ヨアヒム・ラフの交響曲第5番「レノーレ」、アンリ・デュパールの交響詩「レノール」、フランツ・リストのメロドラマ「レノーレ」、マリア・テレジア・フォン・パラディスのバラード「レノーレ」などが生まれている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ドヴォルジャーク/デニス・ラッセル・デイヴィス編曲: 交響曲第1番 ハ短調 Op.3 「ズロニツェの鐘」/ バガテル Op.47 (原曲:2つのヴァイオリン、 チェロとハルモニウムのための) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮 ブルノpo. | |
録音:2020年6月、 Besední dům 〔ベセドニー・ドーム〕、ブルノ、チェコ|おそらく当編曲による世界初録音。『ある若い作曲家がコンクールに作品を出したが、それがオーケストラで演奏されるとどのような音になるのかは聞いたことがない。シンフォニーもやがて忘れ去られた。後の作品に敬意を表し、キャリアをスタートさせたばかりの才能あるアーティストに助言する先輩教師の立場から、勝手に作品をアレンジしてみました』(デニス・ラッセル・デイヴィス) | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します アルヴォ・ペルト(1935-): ピアノと管弦楽のためのラメンターテ(2002) / 管弦楽のための「ネクロログ」 Op.5 (1960) / 交響曲第3番(1971) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
滑川真希(P) デニス・ラッセル・デイヴィス指揮 ブルノpo. | |
録音:2020年11月、2021年2月、 Besední dům 〔ベセドニー・ドーム〕、ブルノ、チェコ|発売:2022年。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します フィリップ・グラス(1937-):交響曲第12番 「ロジャー〔間借人〕 [Lodger] 」(2019) 〔作詞:デヴィッド・ボウイ、ブライアン・イーノ〕 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
アンジェリーク・キジョー(S) デニス・ラッセル・デイヴィス指揮 ブルノpo. | |
録音:2021年7月、 Besední dům 〔ベセドニー・ドーム〕、ブルノ、チェコ|世界初録音|グラスの個人レーベル Orange Mountain Music からダウンロード販売が行われている演奏と同一録音|発売:2022年。 フィリップ・グラスは、デヴィッド・ボウイのアルバム「 Low 」と「 Heroes 」からインスピレーションを得た交響曲第1番(1992)と第4番(1996)をすでに発表しているが、今作もボウイのアルバム「ロジャー」に触発され、ボウイ&イーノの「ベルリン三部作」による交響曲がすべて完成した。作曲に当たってグラスはボウイと作曲方法について話し合ったとのこと。アンジェリーク・キジョー(1960-)は西アフリカ、ベナン共和国出身のシンガーソングライター。 | ||
fhk自主制作 [Filharmonie Hradec Králové]
チェコのフラデツ・クラーロヴェーに本拠を置くフィルハーモニー・フラデツ・クラーロヴェー〔フラデツ・クラーロヴェー・フィルハーモニック・オーケストラ|略称: fhk 〕の自主製作盤を、当店独自にご案内。この団体製作の商品は2011年に3点をご紹介したが代理店が撤退、さらに廃盤のため日本では入手できなくなっていた。
2018年以降2022年現在、首席指揮者はスイス出身でフルート奏者でもあるカスパール・ツェーンダーがつとめている。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します オンドジェイ・ブロウセク(1981-): バレエ音楽「詩の花束 [Kytice] 」(2019) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
マルコ・イヴァノヴィチ指揮 フラデツ・クラーロヴェーpo. | |
録音:2019年1月-2月、フィルハーモニック・ホール、フラデツ・クラーロヴェー。19世紀ボヘミアを代表する詩人の一人カレル・ヤロミール・エルベン(1811-1870)による代表作「詩の花束」(1853, rev.1861) をモチーフとしたバレエ(脚本・振付:ペトル・ズスカ|2019年5月1日、プラハでヤン・クチェラ指揮同オケ&プラハ室内バレエ団によって初演)のための音楽。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します スプルニー弾き振り& fhk ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19 (*) ヘンデル:王宮の花火の音楽 HWV.351 ハイドン:交響曲第104番 二長調 Hob.I: 104 「ロンドン」 ヴォイチェフ・スプルニー(Fp;*|使用楽器:ヴァルター&ゾーン・モデル)指揮 フラデツ・クラーロヴェーpo. | ||
録音:2019年1月17日、フィルハーモニック・ホール、フラデツ・クラーロヴェー。フォルテ・ピアノはピリオド楽器、オケはモダーン楽器と思われる。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します 新世界の音楽〜ズビニェク・マチェユー(1958-): バレエ音楽「 Still Life 」(2015) より/ ピアノと弦楽のための「三つ石の協奏曲」(2019) / ジョシュア・ツリー・シンフォニー(2016/17) #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ダヴィド・レイフルト(Vc) ヘレナ・スチャーロヴァー・ ヴァイザー(P) アンドレアス・セバスティアン・ ヴァイザー指揮 フラデツ・クラーロヴェーpo. | |
録音:2014年、2017年、2019年、あるいは2020年〔オーケストラ公式サイトに複数の記載がある〕。3曲ともアメリカ合衆国で初演された作品。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します J.S.バッハ:ピアノ協奏曲集 ピアノ協奏曲第4番 イ長調 BWV.1055 / 2台のピアノのための協奏曲第1番 ハ短調 BWV.1060 (*) / 3台のピアノのための協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1063 (#) / 4台のピアノのための協奏曲 イ短調 BWV.1065 (+) ヘレナ・スチャーロヴァー・ヴァイザー(P;無印/+) エマ・イェドリツカ・ゴゴヴァー、サーラ・メドコヴァー(P;*/#/+) ルカーシュ・クラーンスキー(P;#/+) アンドレアス・セバスティアン・ヴァイザー指揮フラデツ・クラーロヴェーpo. | ||
録音:2020年12月、フィルハーモニック・ホール、フラデツ・クラーロヴェー。#本体に品番等の記載はありません。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ユライ・フィラス(1955-2021):オラトリオ「ザーホシュのベッド、または贖罪」 ミハエラ・シュティコヴァー・ゲムロトヴァー(S) ミハル・レホツキー、ダニエル・マトウシェク(T) フィリプ・バンジャク(Br) ルカーシュ・ヴァシレク合唱指揮プラハ・フォルハーモニックcho. レオシュ・スヴァーロフスキー指揮フラデツ・クラーロヴェーpo. | ||
録音:2022年(2022年2月?)。19世紀ボヘミアを代表する詩人の一人カレル・ヤロミール・エルベン(1811-1870)の没後150年記念作。その代表作「詩の花束」(1853, rev.1861) 中の1篇「ザーホシュのベッド」を基に、「贖罪」をコンセプトとして作曲者がリブレットを作成した。フィラスはスロヴァキアの作曲家で、新型コロナウイルス感染症のため2021年大晦日に66歳で死去した。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します 自然・生命と愛の風景〜ドヴォルジャーク: スケルツォ・カプリツィオーソ Op.66 / 序曲「自然の中で」 Op.91 / 序曲「謝肉祭」 Op.92 /序曲「オセロ」 Op.93 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
カスパール・ツェーンダー指揮 フラデツ・クラーロヴェーpo. | |
録音:オーケストラの資料に未記載〔2018年以降?〕。2022年現在の首席指揮者、ツェーンダーによるアルバム。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します パガニーニ&ドヴォルジャーク パガニーニ: ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6 (*) ドヴォルジャーク: 序曲「自然の中で」 Op.91 / 序曲「謝肉祭」 Op.92 /序曲「オセロ」 Op.93 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
イジー・ヴォディツカ(Vn;*) カスパール・ツェーンダー指揮 フラデツ・クラーロヴェーpo. | |
収録:オーケストラの資料に未記載〔2018年以降?〕| DVD 仕様:リージョン2/ PAL / 16:9 /71分。2022年現在の首席指揮者、ツェーンダーによる映像アルバム。 #当アルバムのリージョンは日本と同じ「2」ですが、 PAL 方式のため国内の通常映像機器では再生できず、再生保証もございません。 | ||
チェコ放送ラジオサービス [ČESKÝ ROZHLAS/CZECH RADIOSERVIS]
#当レーベルは国内への案内アイテムが不定期かつ一部のヒストリカル・アイテムに偏りがちで、今回も2点を除き当店独自ご案内商品であるため、ご案内直後のご注文をおすすめいたします。旧譜はこちらから。 | ||
初出、クライバー&エッシェンバッハ + サヴァリッシュ プラハの春音楽祭〜ゴールド・エディション(歴史的録音編) Vol.3 ドヴォルジャーク: 劇的カンタータ「幽霊の花嫁」 Op.69 [ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S) リハルト・ノヴァーク(B) ズデニェク・ヤンコフスキー(T) ヨセフ・ヴェセルカ合唱指揮プラハ・フィルハーモニーcho.、 ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮チェコpo./録音:1980年5月23日] シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 [クリストフ・エッシェンバッハ(P) カルロス・クライバー指揮プラハso./録音:1968年5月25日] | ||
録音:日付上記、ともにスメタナ・ホール、プラハ、ライヴ、ステレオ|おそらくともに初出音源。『★チェコ放送の自主レーベル「ラジオサーヴィス」のシリーズ『プラハの春音楽祭ゴールド・エディション』の第3弾。★遂に!カルロス・クライバー指揮クリストフ・エッシェンバッハをソリストに迎えたシューマンのピアノ協奏曲の録音が登場しました!★カルロス・クライバーは、カリスマ的な名声を誇った指揮者でありながら、そのディスコグラフィは非常に限られたものしか残っていません。この録音も、チェコ放送に残されてはいましたが、正式なリリースはされていない貴重な音源。1968年5月25日の演奏会は、ここに収録されている「シューマン:ピアノ協奏曲」の他に、「ドヴォルザーク:演奏会用序曲《謝肉祭》」「ベートーヴェン:交響曲第7番」が演奏されていますが、大変残念ながら他の2曲は現在アーカイヴには残っていません。★取り上げるレパートリーを極端に絞り込み、少ない演奏会、多くはない録音。それらはクライバーが理想とする音楽を実現するために、常にこだわってきた証ともいえるでしょう。その背景には父エーリヒとの間柄も大きく影響したとも言われています。そうした中、ウィーンに次ぐ、父エーリヒの第2の故郷ともいえるプラハでの演奏というのは、クライバー自身特別な心境があったと想像できます。★そして、1968年はチェコ・スロヴァキア(当時)において重要な年でもありました。同年4月に始まった「人間の顔をした社会主義」を掲げるドプチェクの指導の下で展開された民主化運動「プラハの春」。その8月にソ連、ワルシャワ条約機構軍が軍事侵攻したことで鎮圧された「チェコ事件」。と激動の年に行われた本演奏会は聴衆の熱狂と共に成功をおさめました。エッシェンバッハは28歳でピアニストとして絶頂期を迎えようとし、クライバーもバイエルン国立歌劇場の指揮者となり世界的指揮者へと名声を確立するなど、当時二人はすでに一流の音楽家。そんな両者に引っ張られ、オケは超一流の音楽家を前に見事な演奏を聴かせ、エッシェンバッハもクライバーの猛烈な指揮に引っ張られ、圧巻のピアノ演奏を披露しています。★また、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮チェコ・フィルによるドヴォルザークの劇的カンタータ「幽霊の花嫁」も収録。ミュンヘンに生まれたドイツの名指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュ(1923-2013)。1957年に当時最年少の33歳という若さでバイロイト音楽祭にデビューを果たし、バイエルン国立歌劇場音楽監督(1971-92)の20年に及ぶ活動もサヴァリッシュの重要な功績と言えます。ちょうど1970〜1980年代は、サヴァリッシュがチェコ・フィルに頻繁に登場してひときわ高い人気を博していた時期でもあります。ドヴォルザークの「幽霊の花嫁」はあまり多く演奏される演目ではありませんが、サヴァリッシュとチェコ・フィルは、1977年、1980年と続けて同演目を演奏しており、両者の良好な関係がよく伝わる充実の内容となっています。1884年に作曲されたこのカンタータは、チェコの詩人ヤロミール・エルベンの台本を用い、随所にチェコの民謡風の美しい旋律が使われた魅力的な作品。ドヴォルザークの充実した作曲技巧が伺われる中期の傑作です。★当シリーズは、チェコの名エンジニア、ミロスラフ・マレシュのチームによって、オリジナルマスターテープから入念にリマスタリングされ、当時の音源を緻密に再現しています。 | ||
初出、カラヤン、ケンプ、アンチェル、マルケヴィチ、コンドラシン プラハの春音楽祭〜ゴールド・エディション(歴史的録音編) Vol.2 ドヴォルジャーク:交響曲第8番 ト長調 Op.88 [ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO /録音:1966年5月30日] ショパン:ピアノ協奏曲第2番[ヴィルヘルム・ケンプ(P) カレル・アンチェル指揮チェコpo./録音:1959年5月16日] ストラヴィンスキー:春の祭典[イーゴリ・マルケヴィチ指揮チェコpo./ 録音:1959年5月30日〔当初1959年5月16日とされたが、誤記〕] ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 変ホ長調 Op.70 [キリル・コンドラシン指揮プラハ放送so./録音:1960年6月5日] | ||
録音:日付上記、すべてスメタナ・ホール、プラハ、ライヴ、モノラル|おそらくすべて初出音源。チェコ放送の自主レーベル「ラジオサーヴィス」のシリーズ「プラハの春音楽祭ゴールド・エディション」の第2弾登場!プラハの春音楽祭は第2次世界大戦終了まもない1946年に開始され、現在まで続く世界的な音楽イベントとなっているが、当初から国営チェコ放送と共同して公演をライヴ放送しており、貴重なライヴ録音が数多く残されている。それらは当時のチェコの音楽シーンをあらわす重要な記録であるとともに、現代の音楽ファンをも魅了してやまない。第2弾の目玉は、1966年5月30日のライヴ音源、カラヤン& BPOによるドヴォルジャーク交響曲第8番。カラヤンは、1963年6月18日にVPOとともにチェコ・デビューを果たして以降、BPOとともに頻繁に「プラハの春音楽祭」に登場するようになった。チェコ放送には少なくないカラヤンのアーカイヴが残されているが、今回1966年にBPOと行った演奏会をリリースすることが可能になった。演奏会は前半にバルトーク管弦楽のための協奏曲が、後半にこのドヴォルジャーク交響曲第8番が演奏された。後者はカラヤンにとって特に思い入れのある楽曲であり、この演奏の直前に行われた日本ツアーでも取り上げている。そして、次に往年の名匠ヴィルヘルム・ケンプの録音。ケンプの「プラハの春音楽祭」デビューは1956年、ベートーヴェン全曲リサイタルと、当時設立されたばかりのブルノ国立po. とのシューマンのピアノ協奏曲だった。今回収録されているのは1959年の同音楽祭でアンチェル&チェコフィルとともに演奏されたショパンのピアノ協奏曲第2番。ケンプのショパンの録音はピアノ・ソロの作品のみで、この協奏曲は大変貴重な録音。ディスク2には、マルケヴィッチ&チェコ・フィルによる「春の祭典」。マルケヴィッチは、指揮を「春の祭典」の初演者ピエール・モントゥに学び、さらに数々のバレエ作品を委嘱した名興行師ディアギレフ最後の弟子と云われており、「春の祭典」はマルケヴィッチが生涯最も得意とした楽曲。この時の演奏は、チェコ・フィルでも語り継がれており、その後も同団で演奏する際の手本となっているという。最後にキリル・コンドラシン指揮プラハ放送so. によるショスタコーヴィチ交響曲第9番。「プラハの春音楽祭」では、第1回目から旧ソ連出身の指揮者が多く登場する。それは主に政治的な理由で優先的に招聘していたが、当時の旧ソ連出身の音楽家は、オイストラフ、リヒテル、ロストロポーヴィチなどをはじめ優れた才能を持った人物が多く、西側でキャリアを積んだ人も多くいた。コンドラシンも1949年から50年にかけてプラハ放送so. と度々共演、1960年から75年まで首席指揮者を務めていたモスクワpo. と頻繁にプラハを訪れていたようだ。コンドラシンは、1979年にオランダへ亡命し、アムステルダム・コンセルトヘボウの指揮者に就任。その後東欧圏のオーケストラは振ることなく急逝してしまったため、このプラハ放送so. との録音は幸運といえるだろう。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します mozaika 〔モザイク〕〜オルガ・シュロウプコヴァー モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.378 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.27 No.3 「バラード」(*) チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 Op.42 〜第3番 メロディ プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94bis クライスラー:ウィーン風小行進曲 オルガ・シュロウプコヴァー(Vn) ミロスラフ・セケラ(P) | ||
録音:2019年〔レーベル公式サイトの記載による〕|現地発売:2022年。下記トリオ・エウテルペー団員でもあるチェコの若手ヴァイオリニスト、シュロウプコヴァー(1993-)のソロ・アルバム。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します トリオ・エウテルペー ミロスラフ・イシュトヴァーン(1928-1990):ピアノ三重奏曲 シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op.100, D.929 トリオ・エウテルペー[オルガ・シュロウプコヴァー(Vn) シュティエパーン・フィリーペク(Vc) オンドジェイ・オロス(P)] | ||
録音:2019年〔レーベル公式サイトの記載による〕|現地発売:2022年。ギリシャ神話の文芸の女神の一人エウテルペーの名を冠したチェコの若手ピアノ三重奏団による、おそらく初アルバム(1980年代-2000年代にかけてフランスで活躍した同名弦楽三重奏団とは無関係)。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します Ej, smutno je mně 〔ねえ、私は悲しい〕 マルティヌー: モラヴィア民謡による歌曲集「新シュパリーチェク」 H.288 /愛のコラール H.259 /1ページの歌 H.294 / 民俗詩による2つのバラード H.228 /2ページの歌 H.302 /チェコ民族詩による4つの歌 H.282bis ブリテン:歌曲集「子守歌のお守り」 Op.41 マルケータ・ツクロヴァー(Ms) イヴォ・カハーネク(P) | ||
録音:2016年〔レーベル公式サイトの記載による〕|現地発売:2022年。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します 夢のあとに〜ヴィオラとオルガンのための作品集 ヘンデル:ソナタ ニ長調 Op.1 No.13 〜第2楽章 アレグロ J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 BWV.1068 〜エア〔G線上のアリア〕 ヘンリー・エクルズ:ソナタ ト短調 より〔第1楽章 ラルゴ/第4楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ〕 J.C.バッハ:協奏曲 ハ短調〜第2楽章 アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ / グリーグ:ソルヴェイグの子守歌 フォーレ:夢のあとに / エルガー:愛の挨拶 Op.12 / サン=サーンス:白鳥 ヘンデル:ソナタ ニ長調 Op.1 No.13 〜第4楽章 アレグロ ヴィエラ・ビナロヴァー(Va) リンダ・シートコヴァー(Org| 使用楽器:エマヌエル・シュティエパーン・ペトル、1912年制作) | ||
録音:2021年、聖イグナチオ教会、カレル広場、プラハ|現地発売:2022年。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します K2 〜ソプラノとハープのための歌曲集 ブリテン:歌曲集「誕生日のお祝い」 Op.92 ペトル・エベン(1929-2007):リュートを伴う中世の愛の歌による6つの歌曲集 マルティヌー:1ページの歌 H.294 ヤナーチェク:15のモラヴィア民謡 より(抜粋|10曲) シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):歌曲集「夕日 [Sadaj, slnko, sadaj] 」 カテジナ・クニェジーコヴァー(S) カテジナ・エングリホヴァー(Hp) | ||
録音:2019年〔レーベル公式サイトの記載による〕|現地発売:2022年。アルバム題名は唱奏者2人の名前がともに "Kateřina" であるからか。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します チェロのためのチェコ音楽 ドヴォルジャーク:チェロとピアノのためのロンド ト短調 B.171, Op.94 / 森の静けさ Op.68 No.5, B.182 / チェロとピアノのためのポロネーズ B.94 クレメント・スラヴィツキー(1910-1999):チェロとピアノのための2つの小品(*) スメタナ?:無伴奏チェロのための「聖ヴァーツラフの瞑想曲」(**) ルボシュ・スルカ(1928-):チェロとピアノのための「孤独」(*) /チェロとピアノのための2つの小品(*) ミハル・マコウレク(1972-):チェロとチェンバロのための「 Siaram 」(#) / ヤン・マーレク(1938-):気質(+) トマーシュ・ストラシル(Vc) ミハル・マコウレク(P;無印) バルボラ・クリシュトフォヴァー・セヤーコヴァー(P;*) モニカ・クノブロホヴァー(ヴァージナル;#) ルドミラ・チェルマーコヴァー(P;+) | ||
録音:1998年〔レーベル公式サイトの記載による〕|現地発売:2021年。(**)はスメタナの作品だと記載されているが彼の作品一覧に見当たらず、サンプルを聞く限りヨセフ・スクの『聖歌「聖ヴァーツラフ」による瞑想』に聴こえる。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します プラハの春音楽祭〜ブルー・エディション(現代音楽編) Vol.1 シモン・ヴォセチェク(1978-): Hypnos (2018) [ベン・グラスバーグ指揮プラハ・フィルハーモニア] ヤクプ・ラタイ(1984-):テルミン、オーボエ、ピアノと弦楽四重奏のための「 Aether 」(2018-19) [ベネヴィツSQ カロリーナ・エイク(テルミン) カレル・コシャーレク(P) アルジュベタ・ヤンボロヴァー(Ob) ペトル・ロウジェンスキー指揮] ルボシュ・ムルクヴィチカ(1978-):大アンサンブルのための「パートD」(2018) [バス・ヴィーゲルズ指揮クラングフォルム・ウィーン] ヤン・リアント・ドジーザル(1986-): Wild at Heart [パヴェル・シュナイドル指揮ブルノ・コンテンポラリーo.] #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します | ||
録音:2018年〔レーベル公式サイトの記載による〕|現地発売:2022年。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します 96歳で現役、 ソーニャ・チェルヴェナー(Ms)〜マーラー: 交響曲第3番 二短調〜第4楽章(*) / 亡き子をしのぶ歌(#) / 「大地の歌」より(+) 〔第2楽章/第4楽章/第6楽章〕 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ソーニャ・チェルヴェナー(Ms) ヘルマン・シェルヘン指揮(*/#) ライプツィヒ放送so.(*/#) ロルフ・クライネルト指揮(+) ベルリン放送so.(+) | |
録音:1960年2月25日-3月1日、ベルリン、放送用セッション(+) /1960年10月1日(*)、1960年10月4日(#)、ともにコングレスハレ、ライプツィヒ、ライヴ(*/#) | (+):おそらく初出音源|既出CD: Tahra (*/#) 〔 (*):全曲録音〕|現地発売:2020年。 ソーニャ・チェルヴェナー [Soňa Červená] (1925.9.9-2023.5.7)は97歳で没する数ヶ月前までなんと現役だったチェコのメゾ・ソプラノ。ケーゲル指揮のドイツ語版「カルメン」の主役 (Eterna/Berlin Classics) というえばわかりやすいだろうか。97歳誕生日直後の2022年9月、欧州連合理事会議長国を務めたチェコの文化イヴェントとして、ローマのラテラノ大聖堂で演奏されたチェコの若手作曲家 Jan Zast?ra によるオラトリオ「聖リュドミラ」の主役を務めたという驚異的な芸歴の持ち主。同年には2月11日と28日にチャイコフスキー「スペードの女王」の伯爵夫人役も演じている(こちらは2018年プロダクションの再演で、当時の配役はトリプルキャスト)第二次大戦中〜後に家族はナチスや共産主義者から迫害を受け、母は1948年に死亡した。1954年にブルノ歌劇場へデビュー、1957年にプラハでの「薔薇の騎士」オクタヴィアン役で大成功を収めると翌年ベルリン国立歌劇場へデビュー、1962年1月4日、1961年から1990年まで東西ベルリンを隔てた「チェックポイント・チャーリー」を普通に通行できていた最後の時期に西側へ移住、その後フランクフルトを本拠に1990年代まで活躍、ドイツ各地やウィーン、合衆国のサンフランシスコ歌劇場やシカゴ・リリック・オペラなどへも客演した。ビロード革命後にチェコへ帰国。当盤は1960年という34歳-35歳時の録音だが、シェルヘンらと共演経験のある歌手が21世紀も20年を経過してなお現役という事には、長寿社会の昨今とはいえ改めて衝撃を受ける。 (+)は奇数楽章もおそらくリリースされたことがなく、録音されたのかどうかも不明。 | ||
DOREMI (加) 特記以外 1枚あたり¥2970(税抜¥2700)2022年6月追記:当レーベルは2022年4月に、一部にCD-Rプレス商品が出始め、レーベル側や国内代理店等でも区別がつかないため、一旦全点がCD-Rプレス扱いになるとアナウンスしておりましたが、国内代理店から「特記するもの以外はプレス盤で供給が継続されることになった」旨連絡が参りました。下記アイテムも [CD-R] の記載がないものはプレス盤での供給とアナウンスされています。また、これまでに CD-R だとアナウンスしたもののうち、以下のものを除いてはプレス盤だと再アナウンスされています。■ DHR-8109 「エドマンド・クルツ」, ■ DHR-8153/4 「アイザック・スターン・ライヴ Vol.10 」, ■ DHR-8155 「ジュリアン・ブリーム録音集 Vol.3 」, ■ DHR-8158/9 「レオン・フライシャー・ライヴ Vol.1 」, ■ DHR-8163/4 「ブロニスワフ・ギンペル・ライヴ Vol.1 」, ■ DHR-8165/7 「ルドルフ・ゼルキン・ライヴ Vol.2 」 CD-R ということで注文を躊躇されていたお客様は、これら以外はプレス盤のはずですのでご検討下さい。ただし当店では諸事情を鑑み、引き続きプレス盤を指定したご注文はお受けできないものとさせていただきます。 なお、当レーベルはこれまで廃盤を基本的に行ってきませんでしたが、上記の状況からすると今後販売数が少数と見込まれる既出アイテムについては、再プレスを行わず廃盤になる可能性があるようにも思われます。既出盤についてもご検討をよろしくおねがいします。 旧譜はこちらから。 | ||
マルタ・アルゲリッチ・ライヴ Vol.7 プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26 (*) シューマン:トッカータ ハ長調 Op.7 (#) / 幻想曲 ハ長調 Op.17 (#) ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 (#) / スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39 (#) J.S.バッハ:イギリス組曲第2番 イ短調 BWV.807 シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22 ラヴェル:水の戯れ リスト:「詩的で宗教的な調べ」〜葬送曲 ショパン:バラード第3番 変イ長調 Op.47 / マズルカ〔第29番 変イ長調 Op.41 No.4 / 第40番 ヘ短調 Op.63 No.2 / 第23番 ニ長調 Op.33 No.2 〕/ スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31 / マズルカ第15番 ハ長調 Op.24 No.2 |
マルタ・アルゲリッチ(P) シャルル・デュトワ指揮(*) SODRE so.(*) | |
録音:1969年6月14日、モンテビデオ(*) /1966年9月6日(#)、1967年9月8日(無印)、エディンバラ音楽祭(*以外)、すべてライヴ|初出音源。アルゲリッチの貴重ライヴ音源。あまり知られていない驚きの録音が満載。69年にウルグアイ放送のオケと披露したプロコフィエフ3番は、同年に結婚したデュトワの指揮。デュトワとの共演盤は90年代が多く、この時期のものは稀少。66・67年のエディンバラ音楽祭でのリサイタルもアルゲリッチならでは聴き応え抜群のプログラムとなっている。 | ||
マルタ・アルゲリッチ・ライヴ Vol.6 ショパン:ピアノ協奏曲全集 〔第1番 ホ短調 Op.11 (*) /第2番 ヘ短調 Op.21 (#) 〕 モーツァルト:ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576 (+) J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826 シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22 ラヴェル:夜のガスパール プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83 |
マルタ・アルゲリッチ(P) 岩城宏之指揮(*) オランダ放送po.(*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮(#) 北ドイツ放送so.(#) | |
録音:1968年10月19日、アムステルダム(*) /1969年3月3日、ハンブルク(#) /1960年1月30日、ミュンヘン(+) /1971年10月13日、ブダペスト(無印) |おそらくすべて初出音源| (*):おそらくアルゲリッチ&岩城唯一の共演録音。 アルゲリッチの貴重ライヴ音源。ショパンの協奏曲、バッハのパルティータ、プロコフィエフの7番など、実にアルゲリッチらしいプログラムがご堪能いただける驚きのリリース。 | ||
レオン・フライシャー・ライヴ Vol.3 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集 〔第1番 ハ長調 Op.15 [ジョージ・セル指揮 NYP /録音:1963年3月14日、 フィルハーモニック・ホール、リンカーン・センター、ライヴ]/ 第2番 変ロ長調 Op.19 [ハンス・ロスバウト指揮ケルン放送so. /録音:1957年11月18日、放送用ライヴ]/ 第3番 ハ短調 Op.37 [フレデリック・ウォルドマン指揮ムジカ・エテルナo. / 録音:1964年11月22日、ニューヨーク、ライヴ]/ 第4番 ト長調 Op.58 [オットー・クレンペラー指揮ケルン放送so./録音:1956年2月27日、 放送用ライヴ]〕 レオン・カーシュナー〔キルヒナー〕:ピアノ協奏曲第2番[レオン・カーシュナー指揮 NYP / 録音:1964年12月3日、フィルハーモニック・ホール、リンカーン・センター、ライヴ] レオン・フライシャー(P) | ||
アメリカの名ピアニスト、レオン・フライシャー(1928-2020)の貴重ライヴ音源集。様々な指揮者との共演によるベートーヴェンの協奏曲4曲と、めずらしいキルヒナーの協奏曲を収録。レーベルからの情報ではベートーヴェン1・3番およびキルヒナーは初登場音源とのこと。 | ||
含・初出、ルドルフ・ゼルキン・ライヴ Vol.1 ブラームス: ピアノ協奏曲全集〔第1番 ニ短調 Op.15 (*) /第2番 変ロ長調 Op.83 (#) 〕/ 4つのピアノ小品 Op.119 シューベルト:「さすらい人」幻想曲 ハ長調 D.760 (+) ルドルフ・ゼルキン(P) ジョージ・セル指揮クリーヴランドo.(*) レナード・バーンスタイン指揮 NYP (#) ローン・マンロー(Vc;#) | ||
録音:1968年4月18日、セヴェランス・ホール、クリーヴランド(*) /1966年1月25日、フィルハーモニック・ホール、リンカーン・センター、ニューヨーク(#) /1974年、マッセイ・ホール、トロント(+) | (無印/+):おそらく初出音源| (+):おそらくゼルキンの初音盤作品|既出CD, CD-R: Illumination, ILL-SZE-22/3 (*) / Memories, MR-2619 (*) 〔以上廃盤、入手不能〕/ WME, WME-S/M-1333/4 (*) / Vibrato, VHL-518 (#) 〔1965年と誤記〕。# CD-R 製版品。『★ルドルフ・ゼルキンの貴重ライヴ音源。レーベルからのデータによれば、ブラームスの協奏曲1番は同じセル&クリーヴランドとのSONY録音の前日。第2番はセルとのSONY録音の数日後でバーンスタイン&ニューヨーク・フィルとの共演という音源。74年のトロント・リサイタルも珍しく「さすらい人」は超貴重。』 | ||
セゴビアとその同時代人たち Vol.15 〜スペイン・ギター Part 3: 1930-39 カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲第1番 ニ長調 Op.99 [アンドレス・セゴビア(G) ランベルト・ヴァルディ指揮 SODRE o./ 録音:1939年10月28日、モンテビデオ、ウルグアイ、 SODRE 〔ウルグアイ放送〕、放送用ライヴ] モデスト&ビセンテ・ロメロ: En el generife / ROS : Rondena [トリオ・アルベニス/録音:1930年-1931年] アンヘル・バリオス: Villancico / コンハード・デル・カンポ、アンヘル・バリオス: El Avapies アンヘル・バリオス: Cantos de mi Tierra / Zacataque / Zambra Gitana / Aben Humaya / Angelita [アンヘル・バリオス(G) イベリア・ギター四重奏団/録音:1933年] ルペルト・チャピ: Serenata de la fantasia morisca / フランシスコ・タレガ: Capricho Arabe モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 K.331 〜トルコ行進曲 / シューベルト:楽興の時第3番 Op.94 (D.780) No.3 ファリャ:「三角帽子」〜粉屋の踊り/「恋は魔術師」〜漁夫の物語 [ヘルマン・ラゴ指揮マドリッド・イベリア・ギターo./録音:1931年] モラ&フランシスコ・コリャド: Potpourri Espanol / シューベルト:セレナーデ D.889 /楽興の時第3番 [フランシスコ・コリャード指揮マドリッド・ギターo./録音:1932年] フランシスコ・コリャード: Andaluces [フランシスコ・コリャード指揮ナショナル・ギターo./録音:1932年頃] | ||
# CD-R 製版品。セゴビアの弾くカステルヌオーヴォ=テデスコの協奏曲第1番は、何と初演時のライヴ録音。大変貴重な記録。そのほか同時代の息吹が香る演奏がたくさん。 | ||
オレク・カガン&ナターリヤ・グートマン〜ライヴ集 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102 (*) ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107 (#) オレク・カガン(Vn;*) ナターリヤ・グートマン(Vc;*/#) エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立so.(*) アレクサンドル・ラザレフ指揮オランダ放送po.(#) | ||
録音:1986年10月12日、ロイ・トムソン・ホール、トロント(*) /1980年1月26日、アムステルダム(#) 。# CD-R 製版品。 DOREMI のレジェンダリー・トレジャーズ・シリーズ。カガンとグートマンの夫婦デュオでのブラームスのドッペルに、グートマンのショスタコーヴィチ協奏曲第1番。二人の重要レパートリーにして、どちらもCD初登場となるライヴ音源。 | ||
PROSPERO CLASSICAL (スイス) 特記以外 1枚あたり¥3520(税抜¥3200)ソニーや EMI で長年エグゼクティブ・プロデューサーを務めたマーティン・コーン氏と、デザイナーでありソーシャルメディアの専門家でもあるクリスティーネ・シュバイツァー氏によって2019年に設立されたスイスのレーベル。レーベル名はシェイクスピア「テンペスト」の登場人物、プロスペローから。 | ||
ニコラス・ミルトン〜ブラームス:交響曲全集 〔第1番 ハ短調 Op.68 /第2番 ニ長調 Op.73 / 第3番 ヘ長調 Op.90 /第4番 ホ短調 Op.98 〕/ 大学祝典序曲 Op.80 |
ニコラス・ミルトン指揮 ゲッティンゲンso. | |
録音:2021年1月26日-29日、2月2日-5日、ロックホール・ゲッティンゲン、ドイツ。ゲッティンゲンso. と、2018年から首席指揮者を務めるニコラス・ミルトンによる、ブラームスの交響曲全4曲と「大学祝典序曲」。ゲッティンゲンはブラームスが学生時代に滞在し、ヨアヒムと一緒に大学の授業も受けていたゆかりのある土地で、ここで耳にした学生歌が「大学祝典序曲」に使われることになる。この地にブラームスの生前から存在する老舗オーケストラであるゲッティンゲン響が、現代の空気のなかで奏でる注目のブラームス。堂々としたテンポ設定による第1番、軽やかに華麗に聴かせる第2番、はっとするような明るさを持つ第3番、濃厚に歌いながらも瑞々しさを失わない第4番。最新録音の美しさもあいまって、新しいブラームスの魅力を提示する注目のセットとなっている。 | ||
SUPRAPHON 〔含映像商品〕 特記以外
旧譜はこちらから 。 | ||
シランクス バルトーク:民族舞曲 Sz.56, BB 68 (1915) (#) / ドビュッシー:月の光(1905) /パスピエ(1905) (#) オネゲル:牝山羊の踊り(1921) (+) / カプレ:夢(1897) /小さなワルツ(1897) メシアン:栄光の御体(1939) より(+) 〔香りの天使/栄光の御体の力と俊敏さ〕 ポルムベスク/アルヴィンテ編曲:ホラ・プラホヴァ(1876) (#) / Hora,detrunchiaților (1878) ヴァレーズ:密度 21.5 (1936) (+) / ドビュッシー:夢想(1890) /シランクス(1913) (*) リーゼロッテ・ロキータ(パンFl) エリシュカ・ノヴォトナー(P) | ||
録音:2003年6月(*)、2020年11月(#)、2020年12月(+)、2021年4月(無印)、すべてチェコ放送第1スタジオ、オストラヴァ。 古代ギリシャの時代から存在が知られているパンフルート(パンパイプ)。その魅力を凝縮したアルバムの登場。20世紀に入りルーマニアの民族音楽「ナイ」をもとに管の本数を増やすなどの改良がなされ、現在広く演奏されるパンフルートが誕生した。これによりダミアン・ルカ、ラドゥ・シミオン、ニコライ・ピルヴ、ゲオルゲ・ザンフィル、シミオン・スタンチュらの名手が生まれ、この楽器の演奏を世界各地で行ってきた。リーゼロッテ・ロキータはこの“ビッグ・ファイブ "のうち4人に師事し、ルーマニアを何度も訪れ、ナイ及びパンフルートの演奏技術を磨いてきた名手。このアルバムではパンフルートの可能性を広げる幅広いクラシック・レパートリーを演奏しており、オネゲル、カプレ、メシアンなど原曲がフルート・ピアノ・オルガンの作品も演奏している。また「望郷のバラード」でも有名なルーマニアの作曲家ポルムベスクの民族舞踊ホラの作品も収録していることも注目。ロキータほどの優れた音楽家がいれば、それぞれの作曲家は間違いなくパンフルートのための曲も書いただろうと思わせる名演を披露している。 | ||
エレメンツ〜木管五重奏曲集 バーバー:夏の音楽 Op.31 ニルセン:木管五重奏曲 Op.43 ヒンデミット:小室内音楽 Op.24 No.2 トマジ:世俗と神聖な5つの踊 ペルト:小五重奏曲 Op.13 |
ベルフィアト五重奏団 [オト・レイプリハ(Fl) ヤン・ソウチェク(Ob) イジー・ヤヴーレク(Cl) ヤン・フデチェク(Fg) カテジナ・ヤヴールコヴァー(Hr)] | |
録音:2021年5月-6月、10月、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。現在チェコを拠点に活躍する新進気鋭の木管五重奏団、ベルフィアト五重奏団。スプラフォン・レーベルよりリリースしている母国チェコの作曲家フェルステル、ハース、ヤナーチェクの作品を収めたアルバム(SU-4230)、そしてライヒャ(レイハ)を収めたアルバム(SU-4270)でも卓越した技術と豊かな表現力で高く評価された。期待の第3弾は木管五重奏曲の20世紀の最重要レパートリー5篇を録音!いずれもベルフィアト五重奏団にとってかけがえのない音楽。ニルセンは最初に演奏し団結成のきっかけにもなった思い出深い作品。トマジの「世俗と神聖な5つの踊り」は2011年に開かれたアンリ・トマジ国際木管五重奏コンクールで同曲の最優秀賞を受賞し、現在当団の十八番として演奏している。この他の3篇もこのアルバムも当団のキャリアにおいて重要な作品。1922年から1964年にかけての5篇は、それぞれの作曲家の個性と固有の「要素(エレメンツ)」を持ち、母国の多様な音楽的伝統を表している。バーバー、ヒンデミット、ペルト、ニルセン、トマジとそれぞれが個性的であるからこそ音色の違いや表現の幅が際立ち豊かなハーモニーを奏でている。今や世界のトップクラスの団に成長した当団の思いが詰まったアルバムが完成した。 | ||
カチュア・セラニータ〜音楽、舞曲、そして「世界の果ての聖母」 作曲者不詳/フアン・ペレス・デ・ボカネグラ詞: Hanaq pachap cussicuinin 〔聖母マリアへの賛歌〕(1631) クリスティアン・ゴットフリート・ヒルシュメンツェル(1638-1703):モラヴィツァとボヘミカス・サルタス(1698) 作曲者不詳/ハナキヤ舞曲集:クラヴィコードのための民謡「 Šla panenka smutně 」 (1700頃) 作曲者不詳 /ヨハン・アントン・ロジー・フォン・ロージンタール?(1650頃-1721): Aria Hannaco ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):「諸国の人々」より 〔 Hanaquoise ニ長調 TWV.55: D3 / Hanasky ホ長調 TWV.55: E1 〕 ヤン・ヨセフ・イグナーツ・ブレントネル(1689-1742): 室内協奏曲 ニ短調 Brk 92 /協奏曲 ト短調 Brk 96 〜ブレーとカプリッチョ 作曲者不詳 /ドメニコ・ツィポーリ?(1688-1726):「 Zuipaqui/Ad Mariam 」 作曲者不詳/カレル・ヤロミール・エルベン・コレクション(1864):民謡「 Vyletěla holuběnka ze skály 」 マルティン・シュミット(1694-1772): Pastoreta Ychepe Flauta / 作曲者不詳:3つのペルー民謡 作曲者不詳/サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ写本(18世紀): Taye jueves Santo 作曲者不詳/フランティシェク・スシル・コレクション(1860):民謡 〔 Na Svatém Kopečku / Když jsem já šel na Svatý Kopeček 〕 作曲者不詳/マルティネス・カンパニョン写本:カチュア・セラニータ ヤナ・セメラードヴァー(バロックFl/Fl/リコーダー)指揮コレギウム・マリアヌム [ヴォイチェフ・セメラード(バロックVn/Va/歌/打楽器) イジー・スィハ(バロックVn/チャランゴ/歌) マルツェル・ツォメダント(ツィンバロン/打楽器) ヤーン・プリエヴォズニーク(Gヴォオローネ)] | ||
録音:2021年9月4日-5日、福音教会、ヴルボヴェ、スロヴァキア。17〜18世紀の南米のイエズス会の伝道にも現代のグローバル化という概念が少なからずあった。イエズス会は人の心を深く揺さぶる音楽の力を熟知しており、彼らが海を渡って持ち込んだヨーロッパの音楽はあっという間にボリビアやペルーの先住民に受け入れられ、チェコの作曲家ブレントネル、イタリアのイエズス会の宣教師ドメニコ・ツィーポリ、スイスの宣教師マルティン・シュミットの作品もまた南米のジャングルの集落や山中で演奏されるようになった。それはまるでケチュア語がスペイン語と混じり合うように、ヨーロッパの音楽が現地の伝統的な音楽と混じり合っていくように。ケチュア語の賛歌「Hanaq pachap cussicuinin」やツィポーリの「Zuipaqui」でもわかるように彼らは音楽と歌を通して神をたたえ、聖母マリアに祈りを捧げてきた。モラヴィアでもまた同じように華やかな器楽の伴奏を加えて歌と踊りが楽しまれていた。それはまさに音楽におけるグローバル化。スプラフォン・レーベルからの数多くの録音でも知られる名団体コレギウム・マリアヌムが当時の音楽を喜びに満ち演奏、そして歌っている。 | ||
カレル・アンチェル&チェコpo. 〜ライヴ音源集
#収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください | ||
録音:1949年-1968年|リマスタリング:2021年。モーツァルト「トルコ風」「フルート&ハープ協奏曲」、ベートーヴェン「コリオラン」「三重協奏曲」「ベト2」、メンデルスゾーン「イタリア」、ドビュッシー「夜想曲」、ラヴェル「スペイン狂詩曲」(過去に別時期のリハーサルあり)、ヴォーン=ウィリアムズや近代作品など、アンチェルによる初音盤作品を多く含む。なお、代理店記載以外にもプロコフィエフ「スキタイ組曲」 (Praga) など、別レーベルで既出の演奏を含む。 これはすごいボックスの登場!第2次世界大戦後のチェコを代表する名指揮者カレル・アンチェルがチェコpo. を振った未発表ライヴ音源(1949年〜1968年)ばかりを集めた15枚組がスプラフォン・レーベルからリリースされる(1949年録音のイェジェクの作品のみプラハ放送so. )。アンチェルは1939年のナチスのチェコ占領後1945年まで強制収容所に送られ、両親と妻子はアウシュヴィッツ収容所で虐殺されている。音楽家であったアンチェルはテレジン収容所に送られ生還。その後共産主義国チェコスロヴァキアの反ユダヤ主義を生き抜いたアンチェルは1950年から68年までチェコpo. の芸術監督・首席指揮者に就任し、その間当団を名門オーケストラに育て上げ1959年の来日公演を含む世界各地での演奏会を成功させております。当セットの注目すべき点は正規初出音源であること。しかもチェコ・フィルとのほぼすべてのスタジオ録音をリリースしたスプラフォンの「ゴールド・エディション」(計48枚)とは全くの別音源で、チェコ放送(国営チェコスロヴァキア放送)のアーカイブに保管されているオリジナル・マスター・テープから正規ライセンスで復刻している。収録作品はスメタナの「わが祖国」以外は「ゴールド・エディション」とは重ならないレパートリーを集めており、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーンから母国の作曲家、そしてアンチェルの同時代の作品まで幅広くカバーしている。なかでもドヴォルジャークの交響曲第7番&第8番、「聖書の歌」やスークの「アスラエル」交響曲、交響詩「人生の実り」などの名作、アンチェルが敬愛していたマルティヌーの交響曲第1番、カベラーチの交響曲第5番「ドラマティカ」、そして20世紀の主要作品(ドビュッシー、ラヴェル、R.シュトラウス、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー)など興味の尽きないレパートリーをお楽しみ頂ける。1968年5月、「プラハの春音楽祭」における「わが祖国」のライヴ音源はRadio Servisレーベルからリリースされているが、今回リリースされるセットではもちろんチェコ放送からのオリジナル・マスター・テープを使用している。亡命先のトロントに旅立つ前に行った最後のライヴ音源の一つであり、当団との熱演は感動せずにはいられない。チェコを代表する名エンジニア、ヤン・ルジチャジュによる2021年最新リマスタリング。 | ||
マリエ・ポドゥヴァロヴァー(S)、スタジオ録音全集 1939-50
#収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください | ||
録音:1939年-1950年、プラハ、モノラル、セッション|リマスタリング:2022年。 『★20世紀チェコを代表するソプラノ、マリエ・ポドゥヴァロヴァーが2022年に歿後30年を迎えました。ポドゥヴァロヴァーは1937年から1978年までプラハ国立劇場で長いキャリアを積んだオペラ歌手。1938年にはヴァーツラフ・ターリヒ指揮でスメタナの『リブシェ』のリブシェ役、『ダリボル』のミラダ役、『二人のやもめ』のアネシュカ役など眩いばかりの輝きを放った歌声で注目されました。また、ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』やヤナーチェクの『イェヌーファ』などでも印象的な歌声を披露しています。当CDは1939年から1950年にかけてのスタジオ録音全集で初CD化の貴重な内容となっています。なかでも1950年のポドゥヴァロヴァーの最後のスタジオ録音は未発表だっただけに要注目。フィビフの『メッシーナの花嫁』からの一場面でベアトリーチェを歌っています。★名エンジニア、ヤクブ・ハドラバによる2022年最新リマスタリング。原盤劣化のため一部お聞き苦しい箇所がございますが、非常に貴重な音源の復刻の意義からCD化を決定しました。またブックレットにはポドゥヴァロヴァーの写真に加えディスコグラフィも掲載。資料的価値十分の内容となっています。』 | ||
ブラームス: ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34 (1864) (*) /弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111 (1890) (#) ボリス・ギルトブルク(P;*) パヴェル・ニクル(Va;#) パヴェル・ハースSQ [ヴェロニカ・ヤルーシコヴァー(Vn1) マレク・ツヴィーベル(Vn2) ルオシャ・ファン(Va) ペテル・ヤルーシェク(Vc)] | ||
録音:2021年11月6日-7日(#)、2021年11月13日-14日(*)、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。世界が注目する実力派クァルテット、パヴェル・ハース四重奏団。スプラフォン・レーベル9枚目となる当ディスクはブラームス!ヴィオラ奏者ルオシャ・ファンを新メンバーとして迎えたはじめての録音。当団は英グラモフォン・アワード2011ではドヴォルジャークの「アメリカ」を収録したディスク (SU-4038) がレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞。以後リリースしたスメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」&第2番 (SU-4172) 、ドヴォルジャークのピアノ五重奏曲&弦楽五重奏曲第3番 (SU-4195) 、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第2、7、8番 (SU-4271) はレコード芸術誌「特選盤」をはじめ、英グラモフォン、仏ディアパソンなど、著名な雑誌の賞を総なめにしてきた現代屈指の弦楽四重奏団。当団初録音となるブラームスはピアノ五重奏曲と弦楽五重奏曲第2番を選曲した。ピアノ五重奏曲は当編成の最高傑作。巨大でありながら精緻な構成、若さみなぎる情熱などブラームス特有のやわらかさと諦観が流れている。2013年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで第1位を獲得したピアニスト、ボリス・ギルトブルクと息の合った演奏を聴かせてくれる。カップリングの弦楽五重奏曲第2番では創設メンバーのひとりパヴェル・ニクルとの共演。この作品はもともと交響曲第5番で発想されたもので、晩年のブラームスとは思えないほど男性的な強さ、元気旺盛な情熱、そして新鮮な創意にあふれている。当団ならではの緊張感に満ちた丁々発止のやりとりが聴き物。 | ||
シューマン: ピアノ四重奏曲 ハ短調 WoO.32 (1829) (*) /ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47 (1842) (+) / クラリネット、ヴィオラとピアノのための「おとぎ話」 Op.132 (1853) (#) ドヴォルジャーク・ピアノ四重奏団 [スラーヴカ・ヴェルネッロヴァー=ペホチョヴァー(P) シュチェパーン・プラジャーク(Vn) ペトル・ヴェルネル(Va) ヤン・ジェダーンスキー(Vc)] | ||
録音:2021年10月2日-3日(*)、2021年10月5日(#)、2021年12月19日、23日(+)、マルティヌー・ホール、プラハ。ドヴォルジャークのピアノ四重奏曲の録音(SU-4257)でも知られるドヴォルジャーク・ピアノ四重奏団がオール・シューマン・プログラムのアルバムを発表した。天才ローベルト・シューマンが18歳の時に作曲したピアノ四重奏曲 ハ短調。ベートーヴェンやシューベルトを影響がみられるこの作品を当録音ではドラハイム補筆版で演奏。若書きながら繊細な旋律とともに力強さを併せ持った魅力的な作品。一方、1842年に書かれたピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47は、J.S.バッハやベートーヴェンの影響を受けながらもシューマンの語法で書かれた傑作。そして、1853年の「おとぎ話」はシューマン晩年の名作でライン川に投身自殺を図る前年に書かれた物。10代から晩年まで様々な表情を見せる3篇をお楽しみ頂ける。ヨゼフ・ヴラフ、イヴァン・モラヴェッツ、ラン・シュカンパなどから薫陶をえたチェコ出身のメンバーで結成されたドヴォルジャーク・ピアノ四重奏団がシューマンの奥深い世界を描き出す。 | ||
フランティシェク・イグナーツ・アントニーン・トゥーマ(1704-1774): レクイエム ハ短調(1742) /ミゼレーレ ハ短調 マルケータ・ベーモヴァー、ロマナ・クルジーコヴァー(S) モニカ・ヤゲロヴァー、ルツィエ・カラフィアートヴァー・ネトゥシュロヴァー(A) ヤクブ・クビーン(T) イジー・M.プロハースカ(B) ロマン・ヴァーレク指揮チェコ・アンサンブル・バロック&cho. | ||
録音:2021年5月13日-16日、聖ミカエル教会、ズノイモ|世界初録音。フランツ・クサヴァー・リヒターの作品の録音でも知られるチェコ・アンサンブル・バロック。当アルバムではチェコの作曲家フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774)の作品を録音した。トゥーマはゼレンカやムファットと並んで、フックスの最も優れた弟子の一人として知られ、当時の政治的、社会的エリートと肩を並べる存在だった。また、ウィーンではトゥーマの作品がハイドンやモーツァルトなど当時の若手作曲家の手本となるなど、高い評価を得ていた。 | ||
石川静〜ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):ヴァイオリン協奏曲全集 〔ハ長調(*) /ホ長調(*) /ヘ長調(*) /イ長調(#) /ニ長調(+) /変ロ長調/ト長調「田園」/ニ長調〕 石川静(Vn) リボル・ペシェク指揮ドヴォルジャーク室内o. | ||
録音:1983年9月8日-10日(*/+) /1986年3月1日-8日(#/無印)、すべてドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、ディジタル|海外初出・既出CD: Supraphon, SU-0016 (*/#), SU-3259 (+/#) 〔 Supraphon の LP では、録音年ごとに2枚セットで計4枚、国内 Denon からも CD 発売されたが LP でのカップリングをそのまま踏襲し、1983年録音分は2枚、1986年録音分は1枚の計3枚分売でリリース|すべて廃盤、入手不能〕。『★長らく入手困難が続いていた石川静の名盤、ミスリヴェチェクのヴァイオリン協奏曲全集がセットになって待望の復活です!1763年にプラハからイタリアに渡りジョヴァンニ・ペシェッティに作曲を師事。その後最初のオペラ「メデア」で大成功し、トリノ、ローマ、ヴェネツィア、ボローニャ、ミラノ、フィレンツェなどイタリア各地の大劇場からも作曲の依頼を受け、イタリアにおいて重要な地位を築きました。★1760年代後半にはパドヴァで「悪魔のトリル」で有名なタルティーニの音楽に触れ、おそらくその影響からヴァイオリン協奏曲を次々と作曲しています。また若きモーツァルトと親交も深かったとのこと。作風はタルティーニの影響が見られ、ヴァイオリン独奏の美しい旋律とオーケストラの掛け合いが実に魅力的。古典派の形式のなかにも豊かな旋律を生み出したミスリヴェチェクらしい特徴が凝縮されており、石川静が実に雄弁に奏でています!』 | ||
WERGO 1枚あたり¥3300(税抜¥3000)旧譜はこちらから。 | ||
ヴォルフガング・リーム(1952-):チェロ作品集 弦楽三重奏曲第2番(1969) /チェロ独奏のための「グラート」(1972) /チェロとピアノのための「彼方から」(1993) / ヴァイオリンとチェロのためのデュオ・モノローグ(1986/88) (*) /弦楽三重奏曲 Op.9 (1971) (*) フリードリヒ・ガウヴェルキ(Vc) アレクサンドラ・グレフィン=クライン(Vn) アクセル・ポラス(Va) フローリアン・ウーリヒ(P) | ||
録音:2021年11月19日-21日、室内楽ホール、ドイチュラントフンク、ケルン| (*):世界初録音。2022年3月13日に70歳の誕生日を迎えた現代音楽界の雄・ヴォルフガング・リームによるチェロ作品集。1歳年上のチェリストで、アンサンブル・モデルンの首席奏者などとして活躍を重ねてきたフリードリヒ・ガウヴェルキによる演奏。2人は1968年にエアランゲンで開かれた若い音楽家のためのコンクールで出会った旧知の仲。リーム作品を知り尽くした奏者による、極めてパーソナルなオマージュ演奏。世界初録音を含む内容。 | ||
RUBICON CLASSICS (英) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)長年ワーナー・クラシックスとドイツ・グラモフォンで要職を務め、2009年以降 2017年現在 ONYX CLASSICS のエグゼクティヴ・プロデューサーも務めるマシュー・コスグローヴ氏が設立、2017年1月からリリースを開始したイギリスのレーベル。第一線で活躍する世界的アーティストたちの演奏を発売する ONYX に対し、 Rubicon は才能を持ち次代を担うべき若きアーティストたちの「クリエイティヴ・ホーム」となるべく立ち上げられたという。旧譜はこちらから。 | ||
映像〜ドビュッシー: 映像〔第1集/第2集〕/バラード/仮面(マスク)/ アラベスク第1番/月の光/夜想曲/喜びの島 |
エスター・ビリンガー(P) | |
第6回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第1位に輝いたエスター・ビリンガーによるRubicon(ルビコン)からのソロ・アルバム第2弾は、ドビュッシー・アルバム。作曲家自身がその出来に非常に満足し、「シューマンの左かショパンの右に位置するだろう」と語ったとされる曲集「映像」をメイン・プログラムとして、ドビュッシーの名曲を収録した。ピアニストのエスター・ビリンガーは、3歳でピアノを弾き始め、彼女の並外れた才能は非常に早くから認められ、6歳の頃にはオーケストラのソリストとしてデビューした。数多くの世界的ピアニストを育成したドイツの名教師、カール=ハインツ・ケマーリングに師事し、ヴァイオリニストのレア・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せる他、MDR音楽祭やライプツィヒ・バッハ音楽祭など各種音楽祭に招待され、オーケストラとの共演も数多く行うなど、その活躍ぶりと多才さが海外メディアに称賛されている。
#日本国内発売予定:2022年9月下旬。 | ||
ウォーロック&ハウ:歌曲集 ピーター・ウォーロック(1894-1930): 心に響く言葉の輝き/ロマンス/睡蓮/ As ever I saw / The bayly berith the bell away /永劫の声/女王アン/鳥/ バルラロウ/夜/ The First Mercy /アダムは縛られて/ Little trotty wagtail /夏の終わり/カササギ/眠り/ 秋の黄昏/ And wilt thou leave me thus / The Contented Lover /プリティ・リング・タイム/公正と真実 フレデリック・ハウ(1951-): マスター・キルビー/The banks of Sweet Primrose /茂みとイバラ/スウィート・ウィリアム/ジョーディー/ 6人の公爵が釣りに出かけると/騒がしい墓/ Farewell, My Dearest Nancy /わたしの坊やウィリー アンナ・ハーヴィー(Ms) マーク・オースティン(P) | ||
イギリスの作曲家ピーター・ウォーロックは、音楽評論家フィリップ・ヘゼルタインが作曲をする際のペンネーム。彼はたくさんの作品を残しているが、その多くはこのアルバムに収められているような歌曲。作風も古典的なものから近現代的なものまで多様で、独特な様式を持っている。同時収録されているのはフレデリック・ハウの作品で、彼は教会音楽や歌曲に力を入れており、その作風は古い作曲家たちの伝統を引き継いでいる。このアルバムはメゾ・ソプラノのアンナ・ハーヴィーのソロ・デビュー・アルバムとなる。彼女はパリ・オペラ・コンクールで優勝、スヘルトーヘンボス国際声楽コンクールでオラトリオ&オーディエンス賞を受賞している。2018年からはライン・ドイツ・オペラのレジテンス・ソロイストとして活躍しており国内外から評価されている。フレデリック・ハウの全作品と、オリジナル・テキストによるウォーロックの「カササギ(The Magpie)」は世界初録音となる。 | ||
ベルリン・フライツァイト ジョン・ケージ:18の春のすてきな未亡人 / ヨハネス・フィッシャー:ダフト〔香り〕(#/+) アリベルト・ライマン:6つのリート「春の夜の美しい眼差し」(*) /7つのバガテル エンノ・ポッペ:フライツァイト / マンフレート・トロヤーン:弦楽四重奏曲第5番 クスSQ サラ・マリア・サン(S;*) バス・ベッチャー(スラムポエット;#) ヨハネス・フィッシャー(Perc;+) | ||
サントリーホールで行われたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲ライヴ録音(RCD1045)が大きな話題となったクス・クァルテットの最新アルバムは、一般的な弦楽四重奏のレパートリーとはかけ離れた革新的な意欲作!1991年のドイツ、ベルリンでの結成以来、欧州を中心に世界を席巻し続けている世界屈指の弦楽四重奏団、クス・クァルテット(クス弦楽四重奏団)。ベルリンのラジオ局RBBのKlassik Loungeや、ウォーターゲートのナイトクラブで行われた「KussPluss」からインスピレーションを得た本作では、ゲストにソプラノ歌手のサラ・マリア・サン、パーカッショニストのヨハネス・フィッシャー、スラムポエットのバス・ベッチャーを迎え、創造性に富んだ6つの現代作品をクス・クァルテットらしいスリリングな演奏で披露する。彼らとともに驚きと興奮に満ちた音楽的発見の旅へ出発! | ||
シンディング: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ長調 Op.45 / ロマンス ニ長調 Op.100 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 |
レア・ビリンガー(Vn) ヘルマン・ボイマー指揮 ホーフso. | |
ピアニストのエスター・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せるドイツ期待のヴァイオリニスト、レア・ビリンガーが、Rubicon(ルビコン)より初のコンチェルト・アルバムをリリース!ピアノ曲「春のささやき」で有名なクリスティアン・シンディング(1856-1941)は、グリーグ以降のノルウェーを代表する作曲家。交響曲は4曲あり、ノルウェーのシンフォニストとしても重要。もともとヴァイオリニストを志していたこともあり、ヴァイオリンのための協奏的な作品は、3つのヴァイオリン協奏曲のほか「ロマンス」「伝説」「夕べの風景」など、彼の管弦楽作品の中で大きな割合を占めている。1898年に作曲された「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、当時は大成功を収めつつも、その後レパートリーから消えてしまった作品で、録音も多くはない。ソリストを引きたたせるよう巧妙に構成され、印象的な旋律に溢れ、管弦楽の扱いも見事な本作は、もっと多くの人に知られてよいはず。1910年にハープを含む管弦楽とヴァイオリンのための作曲された「ロマンス」も、ブルッフやドヴォルジャークの作品に似た、優しくてロマンティックな楽想が素晴らしい作品。メンデルスゾーンの傑作と合わせてお楽しみ頂きたい。14歳の時にベルリンのフィルハーモニーでのソロ・デビューを飾り、国際的なキャリアをスタートしたヴァイオリニストのレア・ビリンガーは、ザルツブルク音楽祭やMDRムジークゾマー(MDR音楽の夏)、ダヴォス国際音楽祭など世界各地の国際音楽祭で活躍。2008年にはブラームス国際コンクールで最高位を受賞している。 | ||
ザ・ロックダウン〜プロコフィエフ&ピアソラ:ヴァイオリン作品集 プロコフィエフ:2本のヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56 (*/#) / 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115 (*) ピアソラ:6つのタンゴ・エチュード(#) マヤ・レヴィ(Vn;#) ラチャ・アヴァネシアン(Vn;*) | ||
2021年のピアソラとプロコフィエフのアニヴァーサリーを祝うコンサートがパンデミックによりキャンセルされたため、ヴァイオリニストのマヤ・レヴィとラチャ・アヴァネシアンは、ブリュッセルのアパートをレコーディング・スタジオに作り変え、両作曲家の作品からなるプログラムの録音を行った。マヤ・レヴィは、ノエ・乾の後任として新生「トリオ・カルロ・ファン・ネスト」のヴァイオリンを務める1997年生まれの若きヴァイオリニスト。ラチャ・アヴァネシアンはイェフディ・メニューイン国際コンクール(2006)やカール・ニルセン国際音楽コンクール(2008)で第1位を獲得した才能あふれるアルメニア出身のヴァイオリニスト。プロコフィエフとピアソラの音楽には、私たちの多くがこの1年で経験したであろう感情が含まれている。ソ連の抑圧下で作曲されたプロコフィエフのソナタと、官能的なタンゴの根底にあるアルゼンチン人の魂の、苦く甘いメランコリーが感じらるピアソラのタンゴ。恐怖、緊張、絶望、希望、喜び……このアルバムに収録されている作品が追求する感情の幅は広いが、全体的には希望が勝利するというムードが漂っている。 | ||
ブラームス:ピアノ三重奏曲集 〔第2番 ハ長調 Op.87 / 第3番 ハ短調 Op.101 〕 |
ミカエル・ハクナザリアン(Vc) デイヴィッド・ ハルトゥニアン(Vn) ソフィア・メリキヤン(P) | |
クス・クァルテット(クス弦楽四重奏団)のチェリスト、ミカエル・ハクナザリアンが参加!長年にわたり一緒に演奏してきた3名が奏でるブラームス円熟期のピアノ三重奏曲! ブラームスがいつでもベートーヴェンの影を敏感に感じ取り、その圧倒的な存在感が、若き日の作曲家を技術の習得と自分自身の声の確立へと駆り立てていたことは間違いない(「絶えず後ろから巨人(ベートーヴェン)の足音が聞こえてくるのがどんなものか、君にはわかるまい」)。第1番のピアノ三重奏曲は1854年に作曲されたのち、随分たってから改訂が行われ(1891年に出版)、そこではベートーヴェンの痕跡が消されている。今回収録された第2番と第3番のピアノ三重奏曲は、それぞれ1880-82年と1886年に作曲されており、ブラームスが第1番の改訂の前にすでに完全な成熟を果たし、自身の声を確立していたことをはっきりと示している作品。これら円熟期の作品に相応しい名手たちの演奏でじっくりとお楽しみ頂きたい。 | ||
ドップラー兄弟&クーラウ:ロマン派の技巧的なフルート作品集 フランツ・ドップラー&カール・ドップラー:ハンガリーの主題による幻想曲/リゴレット幻想曲 Op.38 フランツ・ドップラー: アンダンテとロンド Op.25 /ハンガリー田園幻想曲 Op.26 /アメリカの主題による二重奏曲 Op.37 フリードリヒ・クーラウ:2本のフルートとピアノのための三重奏曲 ト長調 Op.119 ノエーミ・ジェーリ、ゲルゲイ・マダラシュ(Fl) アレクサンダー・ウルマン(P) | ||
ゾルターン・コチシュにも称賛されたハンガリーを代表するフルート奏者ノエーミ・ジェーリ(1983-)と、同じくハンガリー出身、2019年からリエージュ・フィルの音楽監督を務めるなど、指揮者としての活躍中のゲルゲイ・マダラシュ(1984-)による、フランツ・ドップラーの生誕200年(2021年)を記念したフルート・アルバム。フルートのための名作を数多く残しつつ、オペラやバレエなどの舞台音楽や、リストの「ハンガリー狂詩曲」のオーケストレーションなど、より大規模な作品においても才能を発揮したハンガリーの作曲家・フルート奏者、フランツ・ドップラー(1821-1883)と、その弟でフルートのヴィルトゥオーソや指揮者、作曲家として活躍したカール・ドップラー(1825-1900)による、2本のフルートとピアノのための作品を中心に収録。加えて、ドップラー兄弟と同じくフルートのための名作を多数残しつつ、オペラや協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲など多彩なジャンルで活躍したデンマークの作曲家フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)の三重奏曲をカップリングしている。どちらも演奏効果に偏りがちなヴィルトゥオーゾの作品と異なり、楽器の特性を活かしつつ、音楽的にも充実しているのが特徴。 | ||
ブラームス: 弦楽四重奏曲全集〔第1番 ハ短調 Op.51 No.1 /第2番 イ短調 Op.51 No.2 (#) /第3番 変ロ長調 Op.67 〕/ 弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111 (*) アムステルダム・デュドックSQ リリ・マイヤラ(Va;*) | ||
録音:2020年11月2日-4日、オランダ放送音楽センター、ヒルフェルスム(無印) /2021年4月19日-21日、 Da Buitensocieteit 、ズトフェン(*/#)、すべてオランダ|レコーディング・プロデューサー&エンジニア:ジャレッド・サックス(チャンネル・クラシックス創業者)。18-19世紀のモーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーンから20世紀のショスタコーヴィチ、ワインベルク、リゲティまで幅広いレパートリーを持ち、さらにジェズアルドやジョスカン・デ・プレの編曲まで手掛けているアムステルダムの知的で多彩なカルテット、デュドック四重奏団。アンサンブル名は音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来し、英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛している。Rubiconデビュー盤となる本作はオール・ブラームス:プログラムとなっており、プレーンガット弦と特注のクラシカル・ボウを用いている点も特筆される。弦楽五重奏曲第2番ではフィンランドのヴィオラ奏者リリ・マイヤラが参加している。 | ||
孤独〜無伴奏ヴァイオリン作品集 ビーバー:パッサカリア ト短調 / パガニーニ:カプリス〔第10番/第24番〕 クライスラー:レチタチーヴォとスケルツォ=カプリス / ジョユン・シル:マイ・ディア・ベッシー ロクサンナ・パヌフニク:ホラ・ベッサラビア / ローラ・スノーデン:霧の向こう イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番 ジョユン・シル(Vn) | ||
韓国出身のイギリスのヴァイオリニスト、ジョユン・シルが2020年以降のパンデミックを受け作り上げた、鮮烈な無伴奏アルバム!パンデミックによるロックダウンで「孤独」を認識し、自身とそのレパートリーを見つめ直したというジョユン・シル。ヴァイオリンを手に誰もいない道を歩いてレコーディングに向かうのは、生々しい感情と孤独、そして自分の楽器を持って仕事に向かうという親しみの両方が混ざり合ったものであったという。演奏もはるかに鮮烈なものとなった。「孤独Solitude」と題された本作は、ひとりのアーティストが聴衆や音楽仲間を奪われたショックを克服し、ソロ・ヴァイオリンのための音楽に慰めを見出すまでを収めた音楽のタイムカプセルなのだ。 | ||
ベートーヴェン&ヴォジーシェク:三重協奏曲 ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56 / 「私は仕立屋カカドゥ」によるピアノ三重奏のための変奏曲 Op.121a ヴォジーシェク:ピアノ、ヴァイオリン、チェロのためのグランド・ロンド・コンチェルタンテ Op.25 ロプコヴィッツ・トリオ [ヤン・ムラーチェク(Vn) イヴァン・ヴォカッチ(Vc) ルーカス・クランスキー(P)] ペトル・ポペルカ指揮ヤナーチェクpo. | ||
2011年にプラハ放送so. のコンサートマスターに史上最年少で就任し、その後指揮者ビエロフラーヴェクに招かれチェコpo. のコンマスを務めた天才ヴァイオリニスト、ヤン・ムラーチェクと、チェコ・フィルのチェロ奏者イヴァン・ヴォカッチ、そしてピアノのルーカス・クランスキーの3名からなるロプコヴィッツ・トリオのベートーヴェン&ヴォジーシェク!ピアノを含むシンフォニア・コンチェルタンテの歴史の中でもとりわけユニークなベートーヴェンの三重協奏曲は、3人のソリストがオーケストラに対抗するだけでなく、真のピアノ・トリオとしても機能しており、3つの楽器間やオーケストラとの音色の対比に作曲者の天才性が表れた名作。ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク(1791-1825)はベートーヴェンの同時代人で、ピアノをフンメルに師事。ベートーヴェンとの付き合いもあり、シューベルトとは友人関係にあった。もっとも有名な作品は傑作とされる交響曲 ニ長調 Op.23で、初めて「即興曲」と題するピアノ曲を作曲したことでも知られている。本作に収録されている優雅な「グランド・ロンド・コンチェルタンテ」 含め、作風はシューベルトに近い淡いロマンティシズムが特徴となっている。 | ||
カプリス集 トム・コールト:4つのエチュード / パガニーニ:カプリス〔第9番/第24番/第13番〕 バチェヴィチ:カプリス第2番 / フレイヤ・ウェイリー=コーエン:カフェイン オリヴァー・リース:ゴート・ヘッド / クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス Op.6 ロクサンナ・パヌフニク:ホラ・ベッサラビア / ローレンス・オズボーン:レンダリング・エラー マーク・オコーナー:カプリス第1番 アンドラ・パターソン、ローラ・リード、エミリー・ハワード、サリー・ビーミッシュ、ステュアート・マクレー、 エイドリアン・サットン、アレクサンドラ・ハーウッド、ピアーズ・ヘラウェル、ジェイムズ・ジョスリーヌ、 ロビン・ヘイ、エロイーズ・ヴェルネル、ショーナ・エイトケン共作:パガニーニ「カプリス第24番」による変奏曲 エロリン・ウォーレン:アイリのために / ショーナ・エイトケン:グラスゴー・リール・セット フェネラ・ハンフリーズ(Vn) | ||
BBCミュージック・マガジン賞2018受賞の注目すべきヴァイオリニスト、フェネラ・ハンフリーズがロックダウン中に作り上げた無伴奏カプリス・アルバム!本作にはパガニーニの「24のカプリス」から現代の作曲家まで、様々なカプリスが集められており、中には12名の作曲家が参加した、パガニーニの有名なカプリス第24番のテーマに基づく変奏曲も収録されている。ブックレット(英語、ドイツ語)には各作曲家の曲目解説に加え、ハンフリーズによるパガニーニ、クライスラー、バチェヴィチについてのコメントも掲載。彼女らしいユニークなプログラミングと、個性的で大胆、かつ刺激的な演奏にご期待頂きたい。 | ||
シベリウス:交響曲集 Vol.2 〔第2番 ニ長調 Op.43 /第4番 イ短調 Op.63 〕 |
オウアイン・ アーウェル・ヒューズ指揮 ロイヤルpo. | |
ウェールズの指揮者オウアイン・アーウェル・ヒューズとロイヤルpo. によるシベリウスの交響曲サイクル第2弾。交響曲第1番と第3番を収録した第1巻 (RCD-1055) は、レコード芸術海外盤REVIEWで「今月の特選盤」に選ばれた他、英グラモフォン誌では2020年11月号の「エディターズ・チョイス」、更に年間通して批評家に選出される「クリティクス・チョイス2020」にも選ばれるなど好調な滑り出しを見せた。期待の第2巻は、シベリウスがシンフォニストとして大きな一歩を踏み出した交響曲第2番と、咽頭癌と診断されたシベリウスが生命の危機に怯え、お酒と煙草を断って禁断症状に悩まされた時期に書かれた交響曲第4番を収録。1942年にウェールズのカーディフに生まれたオウアイン・アーウェル・ヒューズ(オワイン・アルウェル・ヒューズ)は、作曲家・指揮者として成功したアーウェル・ヒューズ(1909-1988)の息子として育ち、ボールトベルナルド・ハイティンク、ケンペらに指揮を学び、40年以上にわたって情熱的な音楽制作を続けてきた。日本での知名度はまだ途上ながらも、欧米では堅実に評価を積み重ね、2009年にはCBE(大英帝国勲章第3位)を受勲している。 | ||
シャル・ウィー・ギャザー〜アメリカの作曲家による歌曲集 ジーン・シーア:アメリカン・アンセム / アーサー・ファーウェル: Song of the Deathless Voice ウィリアム・グラント・スティル:悲しみ / クルト・ヴァイル:叩け!叩け!太鼓を! / ジョン・マスト:連祷 リチャード・ヘイグマン:金持ちの男 / フローレンス・プライス:夜 / ジェイク・ヘギー: That Moment On キャリー・ヤコブ・ボンド:パーフェクト・デイ / アメリカ民謡:オー・シェナンドー チャールズ・アイヴズ:朝に / リッキー・イアン・ゴードン: We Will Always Walk Together スティーヴン・フォスター:厳しい時代よもう来るな / アーロン・コープランド:船漕ぎのダンス/川にて ルーカス・ミーチャム(Br) イリーナ・ミーチャム(P) | ||
ロサンゼルス・オペラの「ベルサイユの幽霊」フィガロ役でグラミー賞を受賞した名バリトン、ルーカス・ミーチャムが、人種も性別もさまざまなアメリカの作曲家による芸術歌曲を通し、パンデミックや社会的疎外感の暗さに対して、アルバム・タイトル(Shall We Gather)通りのシンプルな問いかけを行う1枚。ミーチャムは「集い」に関連する15の作品によってアメリカらしさのビジョンを提示し、社会がパンデミックを乗り越え、より良い世界が到来することを願っている。アメリカ音楽の父スティーヴン・フォスター、アイヴズやコープランドといった有名な作曲家、アフリカ系アメリカ人作曲家の偉大な先駆者ウィリアム・グラント・スティル、アメリカ初の黒人女性作曲家フローレンス・プライス、アメリカインディアンの音楽にちなんだ作品を残したアーサー・ファーウェルなど、幅広い層から選ばれた珠玉のプログラムを、ミーチャムの心のこもった歌でご堪能頂きたい。 | ||
ラフマニノフ: 24の前奏曲(全曲) |
ファニー・アズーロ(P) | |
フランス出身のヤマハ・アーティスト、ファニー・アズーロが、フランス人女性ピアニストとしては初となる「ラフマニノフ:24の前奏曲」の全曲録音で Rubicon デビュー。イタリアの名門、イモラ国際アカデミーでボリス・ペトルシャンスキーの教えを受け、彼からの強い影響で20世紀のロシアのレパートリーに情熱を注いでいるというアズーロ。詩情豊かで新鮮味にも事欠かない彼女の演奏は「若い世代のピアニストの中で、華やかで探究心のある個性を主張している」(Pianiste誌)等と称賛されており、本作での表現にも期待が高まる。 | ||
トランスフォーメーション〜無伴奏ヴァイオリン作品集 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006 レーガー:前奏曲とフーガ ニ短調 Op.117 No.6 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27 No.2 エルンスト=ローター・フォン・クノール(1896-1973):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ(1946) レーラ・アウエルバッハ(1973-): Par. ti. ta (2007) レア・ビリンガー(Vn) | ||
ピアニストのエスター・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せるドイツ期待のヴァイオリニスト、レア・ビリンガーが、Rubicon(ルビコン)より初のソロ・アルバムをリリース!J.S.バッハの偉大なパルティータ第3番、ドイツのアカデミックな作曲家フォン・クノールの知られざるパルティータ、そしてロシア出身の人気作曲家アウエルバッハのpar. ti. taと、アルバムは3つのパルティータを軸に構成されている。レーガーとイザイの無伴奏ヴァイオリン作品を含め、高い技術と音楽性が要求されるシリアスなプログラム。14歳の時にベルリンのフィルハーモニーでのソロ・デビューを飾り、国際的なキャリアをスタートしたヴァイオリニストのレア・ビリンガーは、ザルツブルク音楽祭やMDRムジークゾマー(MDR音楽の夏)、ダヴォス国際音楽祭など世界各地の国際音楽祭で活躍。2008年にはブラームス国際コンクールで最高位を受賞している。 | ||
NEO スクリャービン:幻想曲 ロ短調 Op.28 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14 ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番 ロ短調 Op.61 グバイドゥーリナ:シャコンヌ |
オーダ・ ヴォルテシュヴィーク(P) | |
ノルウェー出身のピアニスト、オーダ・ヴォルテシュヴィークによるロシアの「ネオ・クラシック」をテーマにしたピアノ作品集!ちょうど1900年に作曲されたスクリャービンの「幻想曲」をはじめ、収録作品はすべて20世紀に作曲されたが、そこにはチャイコフスキー、ボロディン、リムスキー=コルサコフといった19世紀のロマン派音楽の遺産が受け継がれている。不確実で激動する世界においては、そうした少し前の時代の音楽の持つ安心感が、とりわけ大切にされるのだろう。プロコフィエフの第2ソナタは、ロシア革命や第1次世界大戦が迫る中書かれ、ショスタコーヴィチの第2ソナタは、第2次世界大戦のさなかに書かれた傑作。オーダ・ヴォルテシュヴィークの演奏や音楽性は、著名な指揮者マリオス・パパドプーロスによって「素晴らしい感受性と美しい音色を持つピアニスト(中略)オーケストラの質感を鮮やかに表現するタッチ、激しく難しいピアノ曲に容易に取り組むテクニックを持っている」、ピアニストのガブリエーレ・バルドッチによって「素晴らしい楽器コントロールと天性の音楽感覚を持つ音楽家」と称賛されている。 | ||
リスト: ピアノ協奏曲(*) 〔第1番 変ホ長調 S.124 / 第2番 イ長調 S.125 〕/ ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 |
アレグザンダー・ウルマン(P) アンドルー・リットン指揮(*) BBC so.(*) | |
リスト国際コンクール2017優勝のアレグザンダー・ウルマンによる、オール・リスト・プログラム!リストの2曲のピアノ協奏曲に、大作のピアノ・ソナタをカップリングした、リスト・ファン、ピアノ・ファン必聴の1枚。1991年ロンドン生まれのアレグザンダー・ウルマンは、レオン・フライシャーやドミトリー・アレクセーエフに師事し、2011年ブダペストで行われたフェレンツ・リスト国際ピアノ・コンクール(ブダペスト国際音楽コンクール)で優勝。2014年から2017年まではヤング・クラシカル・アーティスツ・トラスト(YCAT)の代表として活動。2017年にはオランダ、ユトレヒトで行われたフェレンツ・リスト国際ピアノ・コンクールでも見事優勝を勝ち取った。協奏曲の録音は本作が初となる。ウルマンの並外れたテクニックと優れた音楽性を存分にお楽しみ頂ける。 | ||
インフィニット・バッハ〜バッハ・リコンポーズド・バイ・ユーハン・ウッレン J.S.バッハ/ユーハン・ウッレン・リコンポーズド: ヴァイオリン協奏曲〔第2番 ホ長調 BWV.1042 /第1番 イ短調 BWV.1041 〕/ チェンバロ協奏曲〔ニ短調 BWV.1052 /ト短調 BWV.1056 〕 クリスティアン・スバルブァール(Vn) ユーハン・ウッレン指揮 LPO | ||
スウェーデンの現代作曲家、ユーハン・ウッレンがJ.S.バッハの協奏曲を再作曲!後のすべてのクラシック作曲家、さらにはジャズ、ロック、ポップスのミュージシャンにいたるまで、何世紀にもわたり多くの音楽家に影響を与え続けているバッハの音楽。リコンポーズ(recompose 再作曲、再構築)によって、すでに完璧な作品からも新たな発見と魅力が引き出せることは、ドイツ・グラモフォンからリリースされたマックス・リヒターの大ヒットでも証明済み。演奏はスウェーデンを代表するヴァイオリニスト、クリスティアン・スバルブァールのソロと、作曲者自身が率いるロンドン・フィル。高音域で舞う大胆かつ挑戦的なソロと、オーケストラの充実した低弦とのコントラストが印象的なサウンドを作り出し、クラシックとニューエイジ、どちらのファンにも訴えかける作品となっている。 |