PIPERS What a Love / Dudál / Než zavoláš / Autumn / Naftalíh / Pipers / A la Orilla / Mayday / Orlík 2020 / Kapej sul クラリネット・ファクトリー [ルジェク・ボウラ、ヴォイチェフ・ニードル、インドジフ・パヴリシュ、 ペトル・ヴァラーシェク(Cl/電子楽器/ルーパー)] ミラン・チムフェ(ドラム/電子楽器/打楽器) | |||
録音:2020年2月-3月、 SONO スタジオ、ノウゾフ。結成から四半世紀を超えた今も精力的に活躍する4人組のクラリネット・アンサンブル、「クラリネット・ファクトリー」。彼らはクラシックにとどまらずジャズ、ワールド、ロックとジャンルを超えたレパートリーでクラリネットの可能性を追求してきた。期待の新譜「PIPERS」ではボビー・マクフェリン、アラン・ヴィトウシュ、レンカ・ドゥシロヴァ、イヴァ・ビットヴァーーとの共同プロジェクトで実現。大胆なイマジネーションと類まれな才能をもった4人のクラリネット奏者が描く唯一無二の世界が広がる。 | |||
SU-5471 廃盤 |
アレクサンドロフ赤軍アンサンブル〜プラハ録音 | ボリス・アレクサンドロフ指揮 アレクサンドロフ 赤軍アンサンブル | |
SU-5359 廃盤 |
愛を唄う〜モラヴィア民謡集(全22曲) | ||
SU-5001 廃盤 |
クラシック・エッセンシャル スク、J.S.バッハ、ショパン、 ベートーヴェン、スクリャービン、他 |
スロヴァーチェク(Cl.Sax) プラハ放送ダンスo. | |
Paths ヤナーチェク/カバート編曲: 弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「クロイツェル・ソナタ」(ヴァイオリンとチェロ版) (1923/2021) シュールホフ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲(1925) クライン:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲(1941) マルティヌー:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲〔第1番 H 157 (1927) /第2番 H 371 (1958) 〕 ヨゼフ・シュパチェク(Vn) トマーシュ・ヤムニーク(Vc) | |||
録音:2021年6月3日-5日、2021年7月1日、ニムニェジツェ城、チェコ。ヴァイオリンのヨゼフ・シュパチェク、チェロのトマーシュ・ヤムニーク、現代チェコを代表する2人の名手が20世紀に活躍した4人のチェコの作曲家の作品を録音!「Paths」は小さな道、散歩道などの意味から転じて、人生における岐路、すなわち自ら選んだ道と運命的かつ必然的な道という多角的な観点をテーマにしたアルバムということでこのタイトルが付けられた。ヤナーチェクは汎スラヴ主義の思想に魅せられその欲望のままロシアに行き、トルストイの小説から弦楽四重奏曲(当録音ではイジー・カバート編曲によるヴァイオリンとチェロ版)のインスピレーションを得て作曲。エルヴィン・シュールホフ(1894-1942)は友人であり作曲家として敬愛していたヤナーチェクに二重奏曲を捧げている。生涯200曲もの作品を残したシュールホフだがナチス・ドイツによって「退廃音楽」という烙印を押され、1942年に強制収容所で命を落としています。天才作曲家ギデオン・クライン(1919-1945)もまた悲運な人生を歩むことになった一人。テレージエンシュタット強制収容所に送致後、フュルステングルーベに移送され、25歳でナチスに殺害されている。2つの未完の楽章が残っている「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」がここに収録されている。そして多作曲家マルティヌーが1927年に書いたヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第1番と晩年の1958年に書いた第2番で締めくくる。1986年生まれのシュパチェックの経歴は華々しく、2011月9月弱冠24歳で名門チェコpo. のコンサートマスターに抜擢され、以後ソロや室内楽の演奏にも情熱を注ぎ、来日公演でも質の高い演奏で注目されている。一方、チェロのトマーシュ・ヤムニークは1985年生まれ、2006年に開かれた第58回プラハの春国際音楽コンクールでチェロ部門最高位受賞。スプラフォン・レーベルからも多くの録音を発表している。名手の2人が20世紀、時代に翻弄された4人の作曲家の物語を奏でる。 | |||
イングリッシュホルンの芸術 J.S.バッハ/レンツ編曲:協奏曲 ト長調(復活祭オラトリオ BWV.249 からの再構築)(*) ドヴォルジャーク/レンツ編曲:「ラルゴ」抜粋(交響曲第9番 ホ短調「新世界」 Op.95 より)(*) シューベルト/ブランドシュテッター編曲:即興曲第3番 変ト長調 Op.90 (#) シベリウス:「トゥオネラの白鳥」 Op.22 (+) ジャン・フランセ:コール・アングレ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための四重奏曲 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3幕〜前奏曲「嘆きの調べ」(#) ドミニク・ヴォレンウェーバー(イングリッシュHr) BPO 団員 (*/無印) サイモン・ラトル指揮 BPO (+) アンナ・キリチェンコ(P;#) | |||
録音:2021年3月16日(*)、2021年5月28日(#)、カンマームジークザール、セッション(*/#) /2020年6月5日(無印)、2014年12月14日(+)、グローサー・ザール(大ホール)、ライヴ(+/無印)、すべてフィルハーモニー、ベルリン。 BPOの首席イングリッシュホルン奏者ドミニク・ヴォレンウェーバーのアルバム「イングリッシュホルンの芸術」が登場!イングリッシュホルン(コール・アングレ)は柔らかく抒情的な音色が魅力。それ故にオーケストラの中でも印象的な場面で使用されることが多く、名曲には欠かせない楽器と言える。その筆頭はやはりドヴォルジャークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章「ラルゴ」。楽器の名前こそ知らなくも誰もが耳にしたことがあるあの哀愁漂うメロディは、イングリッシュホルンでしか表現することのできない世界だろう。ヴォレンウェーバーは1993年からBPOに入団し、以後当団の顔として第一線で活躍する名手でクラウディオ・アバドは「史上最高のプレイヤー」と激賞している。今回の録音でも当団のメンバーと息の合った演奏を聴かせる。シベリウスの「トゥオネラの白鳥」ではラトル指揮ベルリン・フィルの透き通るような美しい演奏をお届け。ここでもやはり印象的な場面で登場するイングリッシュホルンの音色に酔いしれることが出来る。この他、バッハの「復活祭オラトリオ」からの再構築にとるイングリッシュホルン協奏曲やシューベルトの即興曲第3番の編曲作品、さらにはジャン・フランセのオリジナルの四重奏曲、そしてワーグナーの「嘆きの調べ」と、イングリッシュホルンの独特の独特な音色の魅力に満ちた「イングリッシュホルンの芸術」、必聴。 | |||
アントニーン・ドヴォルジャークの愛の数々 #収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください | |||
2021年はドヴォルジャークの生誕180周年!これを記念してスプラフォン・レーベルから同社が保有する音源で構成した3枚組のCDをリリースする。当アルバムはBBCラジオの名プロデューサーでチェコの音楽を愛するパトリック・ランバートが選曲。「スラヴの魂」「国家と祖国」「家族」「音楽愛好家」「若き日の恋を振り返る」「ユーモア」「自然」「神と宗教」にテーマを分けて構成している。チェコ国民楽派最大の作曲家ドヴォルジャークは交響曲、管弦楽曲、協奏曲、ピアノ曲、室内楽曲、声楽曲など幅広いジャンルに作品を残しており、このコンピレーション・アルバムではその魅力を凝縮した内容。しかも有名な作品だけで構成したものではなく、楽曲と演奏、ともに優れたものだけを集めており、そのこだわりは流石スプラフォン・レーベルと言える。ブックレットにはドヴォルジャークの幼少期から晩年まで様々な写真も掲載。現在廃盤の音源も多いけに注目に値するコンピレーション。 | |||
ドヴォルジャーク:ピアノ独奏作品全集 影絵 Op.8, B.98 (1875-79) /2つのメヌエット Op.28, B.58 (1876) /ドゥムカ Op.35, B.64 (1876-78) / 忘れな草のポルカ B.1 (1854/65?) /徒歩のポルカ(1859) (*) /ポルカ ホ長調 B.3 (1860) / 主題と変奏 Op.36, B.65 (1876-78?) /スコットランド舞曲集 Op.41, B.74 (1877) / 2つのフリアント Op.42, B.85 (1878) /ワルツ Op.54, B.101 (1879-80) /4つの牧歌 Op.56, B.103 (1880) / モデラート イ長調 B.116 (1881) /アルバムのページ B.109 (1880) /6つのピアノ小品 Op.52, B.110 / 6つのマズルカ Op.56, B.111 (1880) /即興曲 ニ短調 B.129 (1883) /ドゥムカ Op.12 No.1, B.136 (1884) / フリアント Op.12 No.2, B.137 (1884) /ユモレスク 嬰ヘ長調 B.138 (1884) /2つの小品 Op.posth., B.188 (1894) / 疑問 B.128bis (1882) /アルバム・リーフ 変ホ長調 B.158 (1888) /2つの小さな真珠 B.156 (1887) / 組曲 イ長調 Op.98, B.184 (1894) /8つのユモレスク Op.101, B.187 (1894) /詩的な音画 Op.85, B.161 (1889) イヴォ・カハーネク(P) | |||
録音:2021年3月-6月、プラハ芸術アカデミー、プラハ| (*):世界初録音。2021年はドヴォルジャークの生誕180年。この記念すべきイヤーにスプラフォン・レーベルから未出版の世界初録音を含むピアノ独奏作品全集の新録音がリリースされる。ドヴォルジャークのピアノ独奏曲は、牧歌的で非常に温かみのある音楽が最大の魅力。優しいメロディは聴き手に安らぎを与えてくれます。16歳からプラハのオルガン学校で学んでいたドヴォルジャーク。18歳で同学校を卒業するが卒業前にオルガンのための前奏曲とフーガの他に、ピアノ小品「徒歩のポルカ」(ラテン語のタイトル「Per pedes(徒歩で)」が付けられている)も作曲していた。この小品は「忘れな草のポルカ」で知られるモチーフを用いて書かれた小品。ドヴォルジャークはオルガン学校の同級生アロイス・ストルツに捧げている。この作品はその後ストルツの娘ルージェナが出版社に発売を持ち掛けたもの実現できず、その後日の目をみなかった。その自筆譜が見つかったのは1998年。作曲された1859年3月15日から160年以上たった2021年、名手カハーネクにより奏でられる。演奏はチェコを代表するピアニスト、イヴォ・カハーネクがその大役をつとめた。カハーネクは1979年生まれ。2004年プラハの春国際コンクール・ピアノ部門を優勝し、チェコ内外で活躍。サイモン・ラトルが2014年11月のBPOのコンサートにてソリストに指名、ヨーロッパを中心に活躍している。録音も積極的でスプラフォン・レーベルからはヤナーチェク(SU-3945)、ショパン(SU-4030)、ヴィクトル・カラビス(SU-4259)などのピアノ独奏作品をリリース。また、ヴァイオリンのヤン・フィシェル、チェロのトマーシュ・ヤムニークと結成したドヴォルジャーク・トリオとしてドヴォルジャークのピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」などを収録したアルバム(SU-4144)もリリースしている。そして、ドヴォルジャークのピアノ協奏曲&マルティヌーのピアノ協奏曲第4番「呪文」を収めた最新アルバム(SU-4236)は英BBC.ミュージック・マガジン誌の「BBC Music Magazine Award2020〜協奏曲部門」を受賞しており“ドヴォルザーク弾き "として認められたピアニストと言える。その、カハーネクが満を持して完成させたピアノ独奏作品全集は聴き逃せない! | |||
フィデレ〜マルティヌー、デュパルク、ラヴェル、シマノフスキ:歌曲集 マルティヌー:漢詩による「魅惑の夜」 H.119 (1918) デュパルク:前世(1884) /旅へのいざない(1870) /フィディレ(1882) /悲しき歌(1868) ラヴェル:歌曲集「5つのギリシャ民謡」 (1906) /歌曲集「シェヘラザード」 (1903) シマノフスキ:「ペンテレシア」 Op.18 (1908) カテジナ・クネジコヴァー(S) ロベルト・インドラ指揮ヤナーチェクpo. | |||
録音:2020年6月22日-23日、27日、共同ホール、オストラヴァの家、チェコ。叙情的なコロラトゥーラ・ソプラノで魅了するカテジナ・クネジコヴァー。これまでBBCso.、バンベルクso.、ザルツブルク・カメラータ、チェコpo.、ベルリン・ドイツso.、マーラー室内o. などと共演。現在、世界のオペラハウスでも引っ張りだこのクネジコヴァーだが、当アルバムではマルティヌー、デュパルク、ラヴェル、シマノフスキのオーケストラ付歌曲に挑んだ。その表情は実に豊か。漢詩をチェコ語に訳したマルティヌーの「魅惑の夜」、デュパルクの素朴な歌曲、ラヴェルらしい情熱漂う歌曲集「5つのギリシャ民謡」「シェヘラザード」、そして夢幻的で色彩的な音楽が魅力のシマノフスキの「ペンテレシア」と、クネジコヴァーの圧巻の表現力で魅了する注目の1枚。 | |||
マルティヌー: 管弦楽のための序曲 H 345 (1953) /大管弦楽のための交響的前奏曲「ザ・ロック」 H 363 (1957) / 大管弦楽のための「ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画」H 352 (1955) / 大管弦楽のための寓話集 H 367 (1957) /管弦楽のための版画 H 369 (1958) トマーシュ・ネトピル指揮プラハ放送so. | |||
録音:2021年1月11日-12日、4月30日-5月2日、チェコ放送第1スタジオ、プラハ。 SUPRAPHONレーベルが力を注いで新録音をリリースしているチェコの作曲家、ボフスラフ・マルティヌー。当アルバムでは1953年から1958年に作曲した管弦楽曲5篇を録音した。多作曲家マルティヌーは交響曲をはじめアメリカ時代の産物が主要曲として知られるが、ヨーロッパにうつった1953年以降も精力的に作品を書き上げました。「ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画」は、1954年イタリアを訪れた際に聖フランチェスコ聖堂中央礼拝堂のピエロ・デラ・フランチェスカの「十字架物語」に基づく壁画に触発されて1955年に作曲した3楽章構成の作品。「フレスコ画には独特の厳格な静けさがあり、穏やかで感動的な詩が溢れている。それは私が音楽で表現したい暗い色の雰囲気をもつ」と生前マルティヌーは語っている。この作品はハープを伴う4管編成で書かれている。「寓話集」もまたもマルティヌーの哲学的な思想が反映されており、3つの楽章それぞれに人生や人間の探求の寓話が描かれている。交響的前奏曲「ザ・ロック」は、1619年に北米にやってきたイギリス人入植者の上陸地と巡礼者としてのマルティヌー自身の運命を重ね合わせた作品。最後の「版画」は、これまでのオーケストラ作品のような何かにインスパイアされたというよりも、静寂の中に織り込まれた細密画のような印象を受ける美しい作品。これら素晴らしいマルティヌーの作品はいまだに正当な評価を得ているとは言えず、ネトピル率いるプラハ放送so. が自国の偉大な作曲家への思いを丁寧に描き出す。1975年チェコ共和国東部のクロメルジーシュに生まれたトマーシュ・ネトピル。ザルツブルク音楽祭やBPO 、ドレスデン・シュターツカペレの公演に出演、2013/14年のシーズンよりエッセン歌劇場の音楽総監督に就任すると同時に、ドレスデン国立歌劇場、パリ国立オペラ座、ウィーン国立歌劇場、またベルリン・フィル、パリ管、ロンドン・フィルといった、欧州各地のオーケストラや劇場へ出演、オペラ、コンサートの両面で活躍を続けている。日本では2019年11月、読売日本so. との演奏会も話題となった。SUPRAPHONレーベルからはマルティヌーの混声、児童合唱と独唱、小管弦楽のための民俗詩への連曲、カンタータ「花束」(SU-4220)をリリースしている。 | |||
カレル・フサ(1921-2016): 交響曲第2番「リフレクションズ」(1983) / 3枚のフレスコ画(1946-47) / プラハ1968年のための音楽(1969) |
トマーシュ・ブラウネル指揮 プラハso. | ||
録音:2020年11月26日-27日、12月15日-16日、2021年1月20日-22日、スメタナホール、プラハ市民会館。プラハに生まれ、アメリカに帰化した作曲家カレル・フサ(1921-2016)は2021年に生誕100周年、歿後5周年を迎えた。これを記念して録音されたのが当盤。フサが遠い故郷に心を寄せる姿を描いた作品は実に感動的。フサはパリでオネゲル、N. ブーランジェに作曲を、クリュイタンスに指揮をそれぞれ師事。1959年以降はアメリカ国籍取得し、作曲家と指揮者の双方で活躍した。「プラハ1968年のための音楽」の原曲は吹奏楽曲だがジョージ・セルが管弦楽化を作曲者自身に依頼、フサの出世作として知られ、現在最も演奏される作品。トマーシュ・ブラウネル率いるプラハso. が実に情熱的な演奏を展開する。 | |||
シモン・ブリクシ(1693-1735): ミサ曲/ Arietta de gloriosissima resurrectione Domini nostri Jesu Christi / Litaniae de Venerabili Sacramento / Alma Redemptoris Mater / Domine ad adjuvandum me festina /マニフィカト ハナ・ブラシコヴァ(S) ヤロミール・ノセック(B) ヤン・ハーデク(音楽監督)ヒポコンドリア・アンサンブル | |||
録音:2021年2月5日-10日、ミフナ宮殿、プラハ。スプラフォン・レーベルが力を注いで録音を続けている「18世紀のプラハの音楽」。当アルバムではシモン・ブリクシ(1693-1735)をとりあげた。18世紀前半のプラハは音楽の中心地であり、イタリアのオペラ、コンチェルト、フランスの組曲、イタリアやドイツのオラトリオなどが演奏され地元の教会では最新の音楽を聴くことができた。その中、同時代ボヘミアを代表する作曲家がプラハ出身のシモン・ブリクシ。彼はヨーロッパの豊かな音楽からインスピレーションを得て、独創的な音楽を創造した最も優れた作曲家の一人と言える。ゼレンカを思わせる高度な技術が要求されるシモン・ブリクシの作品をBCJでもおなじみのハナ・ブラシコヴァ、そしてバスのヤロミール・ノセックが美しく歌う。 | |||
わが祖国〜スメタナ、ドヴォルジャーク、スーク:ハープ作品集 スメタナ:「わが祖国」より〔第1曲 ヴィシェフラド/第2曲 ヴルタヴァ(モルダウ)/第3曲 シャールカ〕 ドヴォルジャーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」〜第2楽章 ラルゴ/組曲 イ長調 Op.98, B 184 スク:夏の印象 Op.22b ヤナ・ボウシュコヴァー(Hp) | |||
録音:2020年6月27日-28日、8月6日、2021年1月13日、31日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。チェコを代表する世界的ハーピスト、ヤナ・ボウシュコヴァーが自国の作曲家、スメタナ、ドヴォルジャーク、スークを取り上げたアルバムをリリースする。ボウシュコヴァーは1992年開催のアメリカ国際ハープ・コンクール第1位などの受賞歴を誇る名手。2004年にはチェコ共和国の「最も優れた女性10人の一人」に選出され、クラシックの音楽家としては史上初となる「女性プロフェッショナル賞」を受賞した逸材。現在チェコpo. のソロ・ハープ奏者をつとめる傍ら、ロンドン王立音楽院、ブリュッセル王立音楽院の教授として後進の育成にも力を注いでいる。「My Country(わが祖国)」と題された当アルバムではボウシュコヴァーが祖国への愛を惜しみなく注いだ渾身の演奏を披露。「モルダウ」で有名な「わが祖国」から3曲、ドヴォルジャークの「新世界より」の第2楽章も収録しており、哀愁に満ちた美しきメロディをボウシュコヴァーは心を込めて演奏している。なお、同アルバムのプログラムは2019年4月の来日公演でも披露され、その圧倒的な技術と類まれな表現力で聴衆を魅了した。 | |||
ジステブニツェの賛美歌の写本〜宗教改革以前のボヘミアの響き ■狩猟者のための旅 ■狩猟 [Cantio Kristovoť jest ustavenie / Lamentacio Aleph. Poslúchajte slova smutná / Responsorium Zatmilo se jest] ■天国への門 [Cantio Radujme se všickni nynie / Tropus Hospodine, pro tvé svaté vzkřiešenie / Offertorium Brány nebeské otevřel Hospodin / Cantio Vstalť jest Kristus z mrtvých / Sequence Všemohúcí král mocí svítězilú] ■収穫への賛辞 [Cantio Patřmež k Bohu tak múdrému / Introitus Nakrmil jest je z tučnosti / Alleluia Tělo mé pravý jest pokrm / Prosa Abychme hodně pamatovali / Offertorium Kněžie obět Boží. Tropus Budiž pozdraveno, tělo Kristovo / Communio Kolikrát kolivěk / Cantio Padnúc na svá kolena] ■ああ、助かった [Introitus Daj pokoj, Hospodine / Cantio Chvalmež Boha vždy dobrého / Tropus Děkujeme Hospodinu / Cantio Buoh všemohúcí / Cantio Jezu Kriste, štědrý Kněže] バルボラ・カバートコヴァー指揮ティブルティナ・アンサンブル [イヴァナ・ビレヨ・ブロウコヴァー、ハナ・ブラシコヴァー、テレザ・ベーモヴァー、 ダニエラ・チェルマーコヴァー、アンナ・チャドモヴァー・ハヴリーコヴァー、 バルボラ・カバートコヴァー、カミラ・ミザロヴァー、レナタ・ザフコヴァー] | |||
録音:2020年6月3日-5日、聖ヤメス教会、ズブラスラフ城、プラハ。このアルバムは、1872年に当時学生だったレオポルド・カッツがボヘミア南部の村イステブニツェの修道院で発見したチェコ語で書かれた「ジステブニツェの賛美歌の写本」からの作品を収録している。この讃美歌は主にフス会派の聖歌「神の戦士たちよ」を歌ったことで知られているが、今日ではチェコ国民楽派の祖スメタナの代表作、連作交響詩「モルダウ」の第5曲、交響詩「ダーボル」にも収録されており、風景描写の中に、祖国への賛美をこめた名曲が生まれたのもこの写本ひとつのきっかけとも言える。ティブルティナ・アンサンブルの美しき歌声で聴く宗教改革以前のボヘミアの響きをご堪能頂きたい。なお、当団にはバッハ・コレギウム・ジャパンの客演でもおなじみのハナ・ブラシコヴァが参加しているのも注目。 | |||
イヴァン・モラヴェツ〜ポートレート モーツァルト:ピアノ協奏曲 〔第14番 変ホ長調 K 449 /第23番 イ長調 K 488 [ヨセフ・ヴラフ指揮チェコ室内o./1974年5月4日、4月11日-12日]/ 第25番 ハ長調 K 503 [チェコpo.、ヨセフ・ヴラフ指揮/1973年2月3日-4日]〕 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲〔第3番 ハ短調 Op.37 [ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo./1979年12月17日]/ 第4番 ト長調 Op.58 [マルティン・トゥルノフスキー指揮ウィーン楽友協会o./ 1963年10月6日-7日、ムジークフェラインスザール、ウィーン]〕/ ピアノ・ソナタ〔第27番 ホ短調 Op.90 /第8番 ハ短調 Op.13 「悲愴」/第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2 [1964年、マンハッタン・タワーズ・スタジオ、ニューヨーク]/ 第23番 ヘ短調「熱情」Op.57 /第26番 変ホ長調 Op.81a 「告別」 [1968年10月、1969年9月、セントポール・チャペル、コロンビア大学]/ 第15番 ニ長調 Op.28「田園」(*) [1970年2月4日、ライヴ]〕/ 7つのバガテル〜第6番 イ長調 Op.33 No.4 [1969年9月、セントポール・チャペル、コロンビア大学]/ バガテル イ短調 WoO 59 「エリーゼのために」[1964年、マンハッタン・タワーズ・スタジオ、ニューヨーク] ショパン: バラード 全曲〔第1番 ト短調 Op.23 /第2番 ヘ長調 Op.38 /第3番 変イ長調 Op.47 [1965年、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン]/ 第4番 ヘ短調 Op.52 [1963年5月30日-31日、6月3日]〕/ スケルツォ 全4曲 Opp.20, 31, 39, 54 [1989年11月、トロイ貯蓄銀行ホール、ニューヨーク]/ 24の前奏曲 Op.28 全24曲[1976年3月14日]/ ポロネーズ〔第7番 変イ長調 Op.61 「幻想」/第1番 嬰ハ短調 Op.26 No.1 〕/ ワルツ〔イ短調 Op.34 No.2 /嬰ハ短調 Op.64 No.2 /ホ短調 遺作〕 [1982年4月5日-7日、 RCA スタジオA、ニューヨーク]/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 [2002年11月11日-13日、アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズ、ニューヨーク]/ マズルカ集 〔嬰ハ短調 Op.50 No.3 /嬰ハ短調 Op.63 No.3 /イ短調 Op.7 No.2 /ハ長調 Op.24 No.2 / イ短調 Op.17 No.4 [1967年11月21日-24日、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン]/ ヘ短調 Op.63 No.2 /イ短調 Op.68 No.2 /変ロ長調 Op.7 No.1 /嬰ハ短調 Op.30 No.4 / ロ短調 Op.33 No.4 [1982年4月5日-7日、 RCA スタジオA、ニューヨーク]/ ホ短調 Op.41 No.2 /ヘ短調 Op.68 No.4 /ハ長調 Op.7 No.5 /ハ長調 Op.56 No.2 [1989年11月、トロイ貯蓄銀行ホール、ニューヨーク]/ ホ長調 Op.6 No.3 /変ロ短調 Op.24 No.4 /変ニ長調 Op.30 No.3 [2002年11月11日-13日、アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズ、ニューヨーク]〕/ 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 [1967年11月21日-24日、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン] シューマン:子供の情景 Op.15 (#) /アラベスク ハ長調 Op.18 (#) [1982年3月、 RCA スタジオA、ニューヨーク] ブラームス:カプリッチョ ロ短調 Op.76 No.2 (#) /ラプソディ ト短調 Op.79 No.2 (#) / 3つの間奏曲 Op.117 (#) [1982年3月、 RCA スタジオA、ニューヨーク]/ 間奏曲 イ長調 Op.118 No.2(1893) [1969年9月、セントポール・チャペル、コロンビア大学] シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 / ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15 [エドゥアルド・マータ指揮ダラスso./1992年4月16日-17日、1993年1月14日-16日、ダラス] ドビュッシー: 映像〔第1集/第2集〕/版画 [1982年4月1日-2日、 RCA スタジオA、ニューヨーク]/ ピアノのために[1967年11月21日-24日、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン]/ 子供の領分/「ベルガマスク組曲」〜月の光[1982年、 RCA スタジオ、ニューヨーク] 前奏曲集第1巻より〔音と香りは夕べの大気の中に漂う/アナカプリの丘/沈める寺 [1965年、マンハッタン・タワーズ・スタジオ、ニューヨーク]/ 雪の上の足あと[1982年4月1日-2日、 RCA スタジオA、ニューヨーク]〕/ 前奏曲集第2巻より〔枯れ葉[1963年5月30日]/ ビーノの門/月の光がそそぐテラス/オンディーヌ [アナウンスに時期未記載(1969年?)、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン]/ 花火[1965年、マンハッタン・タワーズ・スタジオ、ニューヨーク]〕 フランク:前奏曲、コラールとフーガ[1962年5月、マンハッタン・タワーズ・スタジオ、ニューヨーク] ラヴェル:ソナチネ 嬰ヘ短調[アナウンスに時期未記載(1969年?)、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン]/ ハバネラ形式の小品(*)[アレクサンドル(サシャ)・ヴェチュトモフ(Vc)/1963年] ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ 変ホ短調「1905年10月1日、街頭にて」(#) /霧の中で(#) / 「草陰の小道を通って」より(#) 〔おやすみ/涙ながらに/散りゆく木の葉〕 [1982年3月、 RCA スタジオA、ニューヨーク] マルティヌー:「エチュードとポルカ集」より〔ポルカ ニ長調/パストラーレ/ポルカ イ長調〕 [2020年10月16日〔とあるが、モラヴェッツ没後なので誤り〕、マルティヌー・ホール、プラハ)] スメタナ:チェコ舞曲集〔第1集〜ポルカ/第2集より[フラーン/オプクロチャーク/フリアント]〕/ 3つの詩的ポルカ〜第2番 ト短調 Op.8 No.2 /ポルカ「プルゼニュの思い出」 変ホ長調 [1984年12月19日、ライヴ] * DVD ドキュメンタリー「イヴァン・モラヴェツ」(**)[字幕:英語] ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80 (**)[1976年、チェコ]/ ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」Op.57 (**)[1976年、チェコ] プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 Op.10 (##) [カレル・アンチェル指揮チェコpo./1967年5月15日、スメタナ・ホール、プラハ] モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K 503 (**) [ヨセフ・ヴラフ指揮チェコpo./1973年2月1日] ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 (##) [ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo./1983年6月9日] イヴァン・モラヴェツ(P) | |||
録音・収録:[/内]、特記以外 ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、CDは特記以外セッション、映像はおそらくライヴまたは放送用収録| (*/#):代理店資料にDVD映像も含め『初CD化音源』と記載されているが、おそらく(*)〔と特記のない(**)〕は初出音源、(##)は映像では初出|原盤: Supraphon, Connoisseur Society, Nonesuch, MMF (VOX), Dorian, Czech Radio (Český rozhlas) |使用楽器:ボールドウィン(マンハッタン・タワーズ録音)、スタインウェイ(マンハッタンを除くアメリカ合衆国録音及びマルティヌー・ホール録音)、ベーゼンドルファー(ウィーン録音)、ペトロフ(ドヴォルジャーク・ホール録音)。2015年7月27日に惜しまれつつ亡くなったチェコを代表するピアニスト、イヴァン・モラヴェツは2020年に生誕90周年、歿後5周年を迎えた。これを記念してチェコSUPRAPHONレーベルより初CD化の音源を含む11CD + DVDの集成がリリースされる。モラヴェツは1930年11月9日、プラハ生まれ。プラハ音楽院にてエルナ・グリュンフェルトに、プラハ芸術アカデミーでイロナ・シュチェパーノヴァーに師事した。1946年にプラハでデビューし演奏活動に入るも一時腕の故障で活動を中断。しかし、1962年のプラハの春音楽祭にて再起し、以後ソロとして20回以上出演している。1959年にイギリスに、1964年にアメリカにてデビューし、活躍の場を広げ、1971年に初来日をはたしている。当ディスクは1960年代から2000年代までその半生の活躍を網羅したともいえる充実の内容が収められている。のびやかできらめくタッチが魅力のモラヴェツ。強靭なテクニックと独特の語り口で熱烈なファンを持った彼の演奏は、一期一会から生み出される奇跡の演奏と讃えられた。ここに聴く演奏は魂のこもったモラヴェツ独特の世界観が広がった芸術を堪能することが出来る。ボーナスDVDにはチェコのテレビ局のアーカイヴからドキュメンタリー「イヴァン・モラヴェツ」[字幕:英語]の他にベートーヴェン、モーツァルト、プロコフィエフ、ラヴェルの映像を収録。プロコフィエフとラヴェルは協奏曲をおさめた既発CD(SU-4245)[レコード芸術特選盤]の同一音源の映像。その他、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番「熱情」やモーツァルトのピアノ協奏曲第25番など、モラヴェツの十八番レパートリーを映像でお楽しみ頂ける。また、付属のブックレットには演奏当時の貴重な写真も掲載している。 | |||
ヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781): オーボエ、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲(1777?) (*) 〔第1番 変ロ長調 ED5: B2 /第2番 ニ長調 ED5: D1 /第3番 ヘ長調 ED5: F2 〕/ 弦楽四重奏曲 〔ヘ長調 Op.3, ED4: F1 (1768/69) /イ長調 Op.3, ED4: A1 (1768/69) /第5番 ト長調 遺作 ED4: G4 (1781) 〕 ドレジャルSQ [ ヴァーツラフ・ドヴォルジャーク(Vn1) ヤン・ズロストリーク(Vn2) マルチン・アダモヴィチュ(Va) ヴォイチェフ・ウルバン(Vc)] ミハエラ・ハラバーンコヴァー(Ob;*) | |||
録音:2020年7月6日-8日、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール、プラハ|世界初録音。近年、再評価されているヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781)。鍵盤のための作品全集 (BIS, BISSA-2393)、オラトリオ「アダムとイヴ」 (PASSACAILLE RECORDS, PAS-1053)、フルート協奏曲 (PENTATONE, PTC-5186723) など、各レーベルからのリリースが続いている。プラハ近郊ホルニー・シャールカに生まれ、ローマで没したミスリヴェチェクは、ヴェネツィアでジョヴァンニ・ペシェッティに師事し、軽快な声部書法と旋律面での豊かな創意によってイタリア歌劇の作曲家として名声を博したほか、古典派の交響曲、室内楽曲を多数作曲した。若きモーツァルトと面識を持ち作曲語法も近いものがあり、モーツァルトに大きな影響を与えた人物としても知られている。ここに収録されたオーボエ五重奏曲、弦楽四重奏曲はすべて世界初録音。2つの弦楽四重奏曲 Op.3は1768年パリで出版、また弦楽四重奏曲 ト長調遺作はミスリヴェチェクの死後まもなくアムステルダムで出版された。いずれもウィーン古典派の巨匠たちの先駆けとなったミスリヴェチェクの華やかで美しい旋律が魅力。さらに注目がオーボエ五重奏曲集。これらの作品はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父、レオポルト・モーツァルトが息子に宛てた手紙にその作品について書いていたことでその存在は知られていた。それは1777年10月の日付の手紙の中で、レオポルドがミスリヴェチェクの五重奏曲をザルツブルク大司教に捧げたいというものだった。オーボエ五重奏曲は6つ書かれているが、その後オーボエ・パートは消失。しかし、当録音で演奏しているオーボエ奏者のミハエラ・ハラバーンコヴァーとドレジャル弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者のヴァーツラフ・ドヴォルジャークがヨーロッパ全域からのコレクションを集めたことにより3つを発見し、見事に復元した。演奏家の並々ならぬ尽力により世界初録音が実現に至った。この録音で明らかになったのはやはりミスリヴェチェクの作品は傑作揃いであること。グルック、ハイドンなどの巨匠たちと並んで、完成度の高い美しい作品がここに聴くことが出来る。 | |||
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 〔第3番 ハ短調 Op.1 No.3 (1793-95) /第7番 変ロ長調「大公」 Op.97 (1811-13) / 第5番 ニ長調「幽霊」 Op.70 No.1 (1808) /第6番 変ホ長調 Op.70 No.2 (1808) 〕 スメタナ・トリオ [イトカ・チェホヴァー(P) ヤン・タリフ(Vn) ヤン・パーレニーチェク(Vc)] | |||
録音:2019年12月14日、17日、2020年2月6日、2020年5月22日-24日、2020年6月16日-18日、マルティーネク・スタジオ、プラハ。 スメタナ・トリオといえば1934年創設の往年の名人団体を思い出すが、そのピアニストで創立者ヨゼフ・パーレニーチェクの息子のチェリスト、ヤン・パーレニーチェクが世襲して二代目スメタナ・トリオとして現在も第一線で活躍している。その評価は「ボザール・トリオ、スーク・トリオを凌ぐ」とも激賞されており、伝統受け継ぐピアノ三重奏団として定評がある。その名手が揃ったスメタナ・トリオがベートーヴェンの生誕250周年を記念してピアノ三重奏曲から「大公」、「幽霊」を含む4作品を録音した。切れ味抜群で颯爽としているスメタナ・トリオが奏でるベートーヴェンは絶品の一言に尽きる。阿吽の呼吸から生まれる魂のこもった演奏をご堪能頂きたい。 | |||
カレル・ブリアン(T)録音全集 (1906-13) #収録内容詳細はリンク先 PDF ファイル(要・閲覧ソフト)をご覧ください | |||
録音:1906年-1913年。エミー・デスティンの全録音を収録した12枚組のボックス・セットのリリースから30年。スプラフォン・レーベルからテノールのカレル・ブリアン(1870-1924)が1906年から1913年にかけて収録した貴重音源72曲を収めた録音全集3枚組をリリースする。ブリアンはチェコを代表するテノール歌手であり、メトロポリタン・オペラのスターでもあった。ここに収録されている音源はドレスデン、ベルリン、プラハ、ウィーンなどの場所で録音された物。ワーグナーのトリスタン、パルジファル、ジークフリートなどの役の模範的な解釈の持ち主でありながらもイタリア、フランス、ロシアのオペラでも高い評価を得ている。この全盛期の歌唱を存分に味わうことのできる注目セットの登場。 | |||
ネクスト・ホライゾン マルティン・ハイブラー(1977-):オーボエ、弦楽、ピアノと打楽器のための協奏曲 「ベスト・ビート・ヴィヴァルディ (Ba/Rock/Jazz Concerto) 」 (ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ヘ長調 RV.455に基づく) J.S.バッハ(1685-1750):マタイ受難曲 BWV.244 〜憐れみたまえ、わが神よ/ 管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV.1068 〜アリア ハイブラー:キックダウン Op.47 / エンニオ・モリコーネ(1928-2020):クァルティエール・ロマンス ハイドン(1732-1809)/マリアーン・ヴァルガ(1947-2007)編曲:協奏曲 ニ長調 アストル・ピアソラ(1921-1992):オブリビオン/リベルタンゴ ズデニェク〔ズデネク〕・メルタ(1951-):ブルージー / モリコーネ:映画「ミッション」〜ガブリエルのオーボエ レッド・ツェッペリン:カシミール / ミロスラフ・ジュビルカ(1952-):野鳥のバラード ヴィレム・ヴェヴェルカ(Ob) アルティメット・W.バンド [ゲスト出演:パヴェル・シュポルツル(Vn) マルティン・ハイブラー(P) ズデネク・メルタ(P)] | |||
録音:2020年4月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。当代きっての実力派オーボエ奏者ヴィレム・ヴェヴェルカ。コロナ禍で演奏活動が制限される中の最新アルバムは、2020年4月にプラハのドモヴィナ・スタジオにてセッション録音が実現。ヴェヴェルカによって結成された可変アンサンブル、アルティメット・W.バンドとの共演のクロスオーバー・アルバム「ネクスト・ホライゾン」。収録作品はバッハ、ハイドン、ピアソラ、モリコーネからレッド・ツェッペリン、さらにはチェコの作曲家ハイブラー、メルタ、ジュビルカまで実に多彩なプログラムに挑んだ。プラハ音楽院で学び、ジャン=ルイ・カペツァリに師事したヴェヴェルカは2003年日本で開催された第7回国際オーボエ・コンクール・軽井沢で1位を獲得。その後、BPOをはじめ世界有数のオーケストラと共演しキャリアを積んできた。また故・クラウディオ・アバドにより設立された、優秀な若手音楽家で構成されたグスタフ・マーラー・ユーゲントo. の一員として活躍し、アバドの厚い信頼を得ていた。録音も積極的で、スプラフォン・レーベルからのソロのデビュー盤「テレマン、ブリテンの無伴奏オーボエ作品集」(SU-4121)で注目され、その後「ヴィヴァルディ、テレマン、J.S.バッハのオーボエ協奏曲集」(SU-4188)、ハープ奏者カテジナ・エングリホヴァーとの「インプレッションズ」(SU-4212)、そしてアンサンブル・ベルリン・プラハのメンバーとして「ゼレンカの6つのトリオ・ソナタ」(SU-4239)などをリリースしており、このディスコグラフィが示す通り幅広いレパートリーを誇る名手であることがわかる。期待の当アルバムではオーボエの可能性を広げた意欲作。現代作曲家、マルティン・ハイブラーがヴィヴァルディのオーボエ協奏曲 ヘ長調 RV.455から着想を得て作曲した「ベスト・ビート・ヴィヴァルディ」は、バロックとロックが融合(Ba/Rock)しジャズのテイストで仕上げた協奏曲。ミロスラフ・ジュビルカ作曲の「野鳥のバラード」では実に温かくオーボエと弦楽アンサンブルの語らいを楽しめる。また、2020年7月に惜しまれつつ亡くなったエンニオ・モリコーネの名作も収録。映画「ミッション」のテーマである「ガブリエルのオーボエ」は今やオーボエ奏者の必須レパートリー。あまりに美しいメロディはフィギュアスケートでもおなじみ。さらにピアソラの「リベルタンゴ」や「オブリビオン」も収録。そして、ヴェヴェルカが最も得意とするバッハでは有名な「憐れみたまえ、わが神よ」と「アリア」を録音した。ヴェヴェルカの妙技もさることながらアルティメット・W.バンドのアンサンブル能力の高さにも脱帽。また、当録音では鬼才ヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルがゲスト出演し、さらにマルティン・ハイブラーとズデネク・メルタはそれぞれ自作の作品でピアノを演奏しているのも注目と言える。常に新しい道を求めているヴェヴェルカがこの時代にお届けする注目作。 | |||
高揚〜クリスマス・キャロル集 ヤロスラフ・クルチェク:間奏曲1/ Legenda o narození Páně /間奏曲2/ Legenda o Marii *ヨーロッパのクリスマス・ソングと讃美歌 Ein Kind geboren zu Bethlehem(ドイツ)/ Als ich bei meinen Schafen wacht(ドイツ) / Noel nouvelet(フランス)/ Deck the Halls(イギリス)/ Es ist ein Ros'entsprungen(ドイツ)/ Una Pandereta Suena(スペイン)/ Buďme všetci potěšeni (スロヴァキア)/ Jezus malusieńki (ポーランド) *「バロック讃美歌」からのクリスマス・ソングと讃美歌 イジー・トシャノフスキー: Bůh se nyní narodil / Rok nový zase k nám přišel / Rosu dejte, ó, nebesa V. K.ホラン、 M. V. シュテル: Veselym hlasem zpivejme マチェイ・ヴァーツラフ・シュテル: Sláva buď, pokoj na nebi *「1863年の讃美歌」からの讃美歌とクリスマス・ソング Prolomte se nebesa / Ditě se nam narodilo *ボヘミアとモラヴィアの伝統的なクリスマス・ソングとクリスマス・キャロル ヤロスラフ・クルチェク:間奏曲3/ Poslyšte, křesťané / Dej Bůh štěstí / Usnula, usnula, ja, Maria v ráji / Krásná Panna / Máte-li co, poneste / Zvěstování Panně Marii / Pochválen buď Ježíš Kristus / Štědrej večer nastal / Den přeslavný jest k nám přišel ダグマル・ペツコヴァー(Ms) ヴィンツェンツ・イグナーツ・ノヴォトニー(T) ヤロスラフ・クルチェク指揮ムジカ・ボヘミカ | |||
録音:2020年4月-5月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。『名唱ダグマル・ペツコヴァー』(代理店記載ママ)が歌うクリスマス・キャロル集「NATIVITAS」(SU-4244)の続編登場!アルバム・タイトル「EXALTATIO」とはラテン語で高揚を意味するが、キリスト教の神学ではより深い意味合いを持っている。前作同様クリスマスをテーマにした当アルバムではチェコをはじめその他ヨーロッパ諸国のクリスマス・キャロルや讃美歌、キリスト降誕を讃える作品、そしてヤロスラフ・クルチェクのオリジナル作品も収録している。歌詞はフランス語、ドイツ語、英語、ポーランド語、チェコ語などさまざま。敬虔さと荘厳で崇高なムードが融合した賛美歌集が完成した。温かみのあるペツコヴァー、ノヴォトニーの独唱と神々しい歌唱が魅力のムジカ・ボヘミカの歌声で聴くクリスマスにまるわる作品をお楽しみ頂きたい。 | |||
ヴィーチェスラフ・ノヴァーク(1870-1949): ピアノ協奏曲 ホ短調(1895) (*) / たそがれ Op.13 (1896) (#) / 交響詩「トマンと森の精」 Op.40 (1906-07) (+) |
ヤン・バルトシュ(P;*/#| 使用楽器:スタインウェイ) ヤクブ・フルシャ指揮(*/+) プラハ放送so.(*/+) | ||
録音:2019年5月23日-24日(*)、2020年1月30日-31日(+)、2020年6月8日(#)、チェコ放送第1スタジオ。チェコの作曲家といえばドヴォルジャーク、スメタナ、ヤナーチェク、スーク、マルティヌーが代表格だが、その陰に隠れてしまいながらも才能豊かな作曲家として2020年(2020年)生誕150年を迎えたヴィーチェスラフ・ノヴァーク(1870-1949)があげられる。そのノヴァークの作品を現在チェコのクラシック界を牽引するヤクブ・フルシャと注目のピアニスト、ヤン・バルトシュが録音した新譜の登場。収録作品はピアノ協奏曲 ホ短調、ピアノ小品集「たそがれ」 Op.13、そして交響詩「トマンと森の精」 Op.40。ノヴァークはプラハ音楽院でドヴォルジャークに師事。その後、ブラームスに認められ作品を出版した。作風はドイツ・ロマン派から出発し、その後国民楽派的様式で作曲。モラヴィア民族音楽の要素を取り入れた温かい音楽が特徴と言える。教育者としても功績を残し、1909年から1920年まで母校プラハ音楽院で教鞭を執り、20世紀チェコの作曲家を門下から輩出している。ノヴァークが20代半ばに作曲したピアノ協奏曲 ホ短調は若さ溢れる溌剌さとともにヴィルトゥオジックな作品。この度スタジオ録音としては初録音となる。一方、4つの小曲からなるピアノ独奏曲「たそがれ」はチェコの詩人J. S.マチャル(1864-1942)の同タイトルの詩からインスピレーションを得て作曲。詩情あふれる旋律美が魅力。30代半ばに作曲された交響詩「トマンと森の精」は、F. L.チェラコフスキーの詩による作品。ノヴァークの管弦楽曲の中で最も野心的といえる作品で、「抑えきれないほどの激しい情熱を表現した」とノヴァークは語ったと言われている。生誕150周年にあたり、母国の作品を再提示する使命があると語るフルシャが思いを込めて演奏した。チェコの新星ピアニスト、ヤン・バルトシュはブレンデルも激賞する若手実力派。バルトシュは14歳のときにビエロフラーヴェクの指揮で輝かしいコンサート・デビューを成功させ、以後数々の国際コンクールの受賞歴を誇る。スプラフォン・レーベルからリリースしているヤナーチェクのピアノ作品集(SU-4266)、モーツァルトのピアノ協奏曲集(SU-4234)、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集(SU-4252)ではきめ細かく丁寧な音楽づくりで高い評価を得ている。 | |||
セプテム・ディエース〔一週間〕〜プラハ大学の音楽 1360-1460 ■聖月曜日【亡者恩顧】 典礼の中では( Slyšiž země Song / Kyrie pro defunctis / Memento etiam Domine / Veni sancte Spiritus et in me robur auge Cantio ) 典礼の外では( Miretur omnis nacio Cantio (inst.) / Degentis vita – Cum vix artidici – [Vera pudicitia] Motet ) ■聖火曜日【聖カタリナ(アレクサンドリアのカタリナ)の】 典礼の中では‐晩餐【 Deus in adiutorium Versus / Quia devotis laudibus / Ps. 147 Lauda Ierusalem / Antiphon with psalm / Benedicamus Domino Versus 】 典礼の外では( Nunc festum celebremus Cantio / Ein schöne liebe Junckfraw Song / Vsed ďábel babě na plece Song ) ■聖水曜日【聖マルティヌスの】 典礼の中では( Sanctus scholasticum / Ora pro nobis Antiphona ) 典礼の外では( Martino divo presuli Cantio / Generari voluit Cantio (inst.) ) ■聖木曜日【聖体の祝日の】 典礼の中では( Caro mea vere est cibus Graduale / Jesus Christus nostra salus Cantio ) 典礼の外では( Esto quod expertus sis in trivio Cantio / ベルナール・ド・クリュニー: Apollinis eclipsatur – Zodiacum signis – In omnem terram Motet ) ■聖金曜日【十字架の】 典礼の中では( Et factum est postquam in captivitatem Lamentations of Jeremiah ) 典礼の外では( Christus Rex pacificus ) ■聖土曜日【聖母マリアと希望の復活の】 典礼の中では( Quid admiramini Cantio / Salve sancta parens Introitus / ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ: Poligena exanimes Cantio ) 典礼の外では( O regina lux divina Cantio / Jour a jour Rondeau ) ■主日【お告げの祭日】 Sacerdotes Dei Cantio / Asperges me hyssopo Antiphon / アントニオ・ダ・シビダーレ:Gloria in excelsis Deo ダヴィト・エベン指揮スコラ・グレゴリアーナ・プラゲンシス [ハサン・エル=ドゥニア、オンドジェイ・ホルプ、トマーシュ・ライトケプ、オンドジェイ・マニョウル(T) ヤン・クカル(Br) ミカル・メデク、スタニスラフ・プジェドタ(B)] コリーナ・マルティ(クラヴィシンバルム) | |||
録音:2019年9月25日-26日、10月1日-3日、聖母マリア修道院、ミレヴスコ。#高価格商品。このアルバムにはフス戦争と大学の革新を経た15世紀半ば、プラハのカレル大学の学生が演奏していた音楽を集めた。典礼音楽、若い聖職者による聖歌、世俗音楽など、大学生が娯楽のために演奏した幅広い作品を収録。その作品にはグレゴリオ聖歌や修道士ベルナール・ド・クリュニー、ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ、アントニオ・ダ・シビダーレの作品も含まれる。15世紀以前の作品の演奏・録音に積極的に取り組んでいるスコラ・グレゴリアーナ・プラゲンシスが当時の世界へと誘う。 | |||
リスト(1811-1886): 超絶技巧練習曲集〜第12番「雪あらし」S.139 No.12 / ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」〜イゾルデの愛の死 S.447 /リゴレット・パラフレーズ/ モーツァルト「レクイエム」 ニ短調〜ラクリモーサ S.550 No.2 スメタナ(1824-1884): スケッチ第2集〜なつかしい風景 Op.52 No.3 /海辺にて Op.17 /バガテルと即興曲 Op.6 ミロスラフ・セケラ(P) | |||
録音:2019年12月27日-28日、ボフスラフ・マルティヌー・ホール、プラハ芸術アカデミー。ブラームス国際コンクール第1位(2002年)をはじめ様々な国際コンクールの受賞歴を誇るチェコのピアニスト、ミロスラフ・セケラ。幼いころにミロシュ・フォアマン監督の大ヒット映画「アマデウス」にて少年時代のモーツァルト役に抜擢されたという異色の経歴を持つ。現在「プラハの春音楽祭」公式ピアニストやプラハ大学ピアノ科専任講師を務める傍らソリストや室内楽奏者としてウィーンの楽友協会ホール、コンツェルトハウスなどをはじめ世界各国で演奏活動を展開している。日本では2017年にヨゼフ・シュパチェクとの共演でリサイタルを行い、好評を博した。シュパチェクとはスプラフォン・レーベルよりヤナーチェク、スメタナ、プロコフィエフのアルバム(SU-4129)をリリースしている。リストとスメタナを組み合わせた期待の新録音ではセケラの抜群のテクニックと豊かな表現力を堪能することができる注目アルバム。 | |||
初出、タリフ唯一の歌劇録音 1939 「リブシェ」〜 スメタナ:歌劇「リブシェ」(1881) より(第3幕断片/他) 〔序曲(*) /第3幕より(#) [予言(ヴィシェフラドゥのリブシェの部屋で) 1場 2人の兄弟間で作られた平和」[31小節〜70小節]=(P166-6小節〜P167-15小節)/ ああ、ありがとう(君に感謝)[11小節の3拍目〜終わり]=(P170-3小節3拍目〜P172-8小節)/ 2場 彼来る![全小節]=(P172-8小節〜P176-3小節)/ 3場 ようこそ[最初〜41小節]=(P176-4小節〜P178-13小節)/ 4場 ああ、兄弟、親愛なる兄弟よ」[66小節〜終わりまで]=(P186-2小節〜P189終わり)/ 5場 儀式行進[全小節]=(P190-1小節〜P193終わり)/ ねえ、不屈のヴィシェフラド[最初〜40小節3拍目まで]=(P194最初〜P196-8小節3拍目まで)/ 結婚は貴方を祝福する[5小節2音符目〜終わり]=(P197-15小節2音符目〜P222-5小節)/ リブシェの予言 強力な神々[全小節]=(P222-6小節〜P243) ] チェコ国歌:「我が家何処や」(観客の歌) マリエ・ポドゥヴァロヴァー(リブシェ) スタニスラフ・ムジュ(プシェミスル) ヴィレーム・ジーテク(フルドシュ) ヨセフ・ヴォイタ(シュチャーフラフ) ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(ルトボル) オタ・ホラーコヴァー(クラサヴァ) マルタ・クラーソヴァー(ラドゥミラ) ヨセフ・クジカヴァ(ラドヴァン) ヴァーツラフ・タリフ指揮 プラハ国民劇場o. & cho.、チェコpo.(*) ヤン・マリオ・オウジェドゥニーク合唱指揮(*以外) | |||
録音:1939年5月29日、国民劇場、プラハ、ライヴ(*以外) /1940年4月30日〔原盤: HMV/Electrola 〕(*) |プロデューサー&リマスタリング:ミロシュ・グート。同年6月5日の「わが祖国」(SU-4065)に続く、ナチス占領下で行われたタリフの初出ライヴ第2弾。 1939年6月5日、ナチス占領下のプラハで行われたヴァーツラフ・タリフ(タリフ)によるスメタナの<我が祖国>のライヴ録音は世界中で注目を集め、2012年の英グラモフォン賞の「スペシャル・アワード〜歴史的録音部門」を受賞、タリフのディスコグラフィ史上最も輝くディスクの1枚となった。ここにリリースされる注目のCDは、リブシェ姫に傑出した最後のソプラノ歌手といえるマリエ・ポドゥヴァロヴァーが歌う、スメタナのオペラ<リブシェ>のライヴ録音が完全初出音源として日の目を見る。当録音は既記した<我が祖国>の1週間前にあたる1939年5月29日、タリフ指揮により国民劇場でライヴ収録されたもので、<リブシェ>第3幕の断片が奇跡的に残されていた。スメタナのオペラ<リブシェ>第3幕におけるリブシェの予言は、チェコ国家の未来の情景を伝えるもので、1939年の情勢とオペラの内容が重なり、国家の誇りと勇気を思うチェコ市民に強く響いたに違いない。残されていた貴重な音源は完全ではないものの、その価値は計り知れない。スプラフォン・レーベルが誇る技術陣が丁寧にリマスタリングを施した結果、欠落部分はきわめて少なく、音楽的に聴きやすいフレーズを大切に復刻した。欠落の有無を含め、各トラックに収録されている小節を[]内に記載している。なお、参照したスコアは Prague: Umělecká Beseda, n.d.(1917) で、当スコアのページ及び小節も()内に併記した。当CDはタリフ指揮による唯一のオペラの録音で、プラハの国民劇場で行われた現存するもっとも古いオペラの音源。そして、ナチスによって厳しく禁止される前のオペラ<リブシェ>最後の公演となった歴史的な記録とも言える。この公演の熱狂ぶりは、記録された聴衆の長く盛大な拍手と共に歌われた国歌からも窺い知ることが出来るだろう。なお、当ライヴの翌年1940年にスタジオ録音された<リブシェ>序曲も収録されている。 | |||
ヤコビデスの写本〜17世紀プラハのリュート音楽 ステファン・ラウレンティウス・ヤコビデス: Praeambulum / Imbric / Galliarda / Ich ging einmal spatziren / Allemanda / Paduana / Prenons garde mignon / Frisch auff mein liebes tochter / Passamezzo antico / Saltarello / Praeludium Salomon / Courante / Saltarella / Die Soldaten sindt aller Ehren werdt / Galliarda / Tantz / Saltarella / Fantasia ヤコブ・ルニャール?: Coelestium / Jesu tu nobis influas / Passamezzo moderno / Saltarello / Praeludium / Paduana Hispanica / Jungfrau euer Wankelmut / Lieb mich als ich dich / Ohn' dich mus ich mich aller Freuden massen / Tantz / Tantz Herr von Teltz / Ungerischen Tantz / Sarabanda Maris ミヒャエル・プレトリウス: Bransle simple / Bransle gay / Entree de Luth / Coranta / Orlandi / Coranta / Coranta / Coranta / Coranta / Praeludium / Je scai felici / La bergere / Hoscana / O Nachbar Roland ジョン・ダウランド: My Lord Willoughby 's Welcome Home エヌモン・ゴーティエ?: Sarabanda de Gautier ステファン・ラウレンティウス・ヤコビデス: Praeambulum ジャン・プランソン: La Rousee du joly mois de may ヤン・チシュマル(リュート/テオルボ/バロックG/オルファリオン) ルネサンス・フルート・コンソート、ボヘミアン・リュートo. エリシュカ・テサロヴァー(声) マグダ・ウフリージョヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) | |||
録音:2019年11月11日、18日、21日、25日、28日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。リュート音楽は、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパの貴族また町人の間で最も人気があった。この時代にプラハに宮廷を構え神聖ローマ帝国皇帝として君臨したのが有名なハプスブルク家のルドルフ2世。当アルバムではリュート用に書かれた「ヤコビデスの写本」に収められた世界初録音を含む作品集。「ヤコビデスの写本」は才能豊かな学生により変遷されたとされ、その写本には歌のイントネーション、踊り方なども記されており、ドイツ、イングランド、フランス、イタリア、ポーランドのポリフォニックな世俗的そして神聖な曲が収められている。その中にはルドルフ2世の宮廷でカペルマイスターを務めた声楽家ヤコブ・ルニャール(1540-1599)の作品もある。ルニャールは声楽家として活躍する一方、37曲のミサ曲と195曲のモテット、受難曲を出版した多作曲家としても知られ、歌謡性に満ちた作品は当時人気を博した。この他、この写本にはプロテスタントの賛美歌の発展に重要な人物であるドイツの作曲家ミヒャエル・プレトリウス、17世紀フランスリュート楽派における巨匠の一人エヌモン・ゴーティエ、フランスの作曲家ジャン・プランソン、そしてイングランドの巨匠ジョン・ダウランドが作曲した「ウィロビー卿の歓迎(My Lord Willoughby ' s Welcome Home)」が収められております。演奏はコレギウム1704のメンバーとしても活躍する実力派リュート奏者ヤン・チシュマル。チシュマルはリュート、テオルボ、バロックギターのほかに17世紀イギリスで生まれたオルファリオン(金属弦は複弦でリュートと同様に調弦され音はチェンバロに似ている)も演奏。チシュマルが気心の知れた音楽家とともにリュート音楽全盛の時代にいざなう。 | |||
ルクレール:ソナタ〔ト長調 Op.9 No.7 (1743) /ホ短調 Op.9 No.2 (1743) 〕 ヘンデル:組曲 ニ短調 HWV.428 (1720) /「調子のよい鍛冶屋」〜ガヴォット HWV.430 (1720) (ブラヴェ編曲)/ パッサカリア ト短調 HWV.432 (1720) /シャコンヌ イ長調 作曲者不詳:皇女(1740) ヤナ・セメラードヴァー(バロックFl) エーリヒ・トラクスラー(Cemb) | |||
録音:2019年10月25日-26日、2020年1月25日、マルティニク・スタジオ、プラハ。チェコが誇るバロック・フルートの名手ヤナ・セメラードヴァーがヘンデルとルクレールの作品を録音した。セメラードヴァーはフルート、バロック・フルート奏者として各国で活躍するだけでなく、コレギウム・マリアヌムの芸術監督や古楽フェスティヴァルのプログラムを監督、演奏活動以外の面でも古楽界を牽引している音楽家。スプラフォン・レーベルより多数の録音をリリースしている。当アルバムでは原曲がヴァイオリン・ソナタのルクレールの2篇とクラヴサンが原曲のヘンデルの作品を収録。ヘンデルではハルヴォルセンが編曲したヴァイオリン&チェロ(またはヴィオラ)版でも有名なパッサカリアをここではブラヴェ編で演奏。また「調子のよい鍛冶屋」からガヴォットなど有名作品も収録している。 | |||
チェコ(現代)のヴィオラ協奏曲集 フェルド(1925-2007):協奏曲〜ヴィオラと管弦楽のための(2004) (*) フロスマン(1925-1998):ヴィオラと管弦楽のための「ヴィジョンズ・オブ・ミケランジェロ」(1976) (#) ボドロヴァー(1954-):ヴィオラとシンフォニック・オーケストラのための受難劇音楽「プランクトゥス」(1982) イトカ・ホスプロヴァー(Va) ヤン・クチュラ指揮(#以外) トマーシュ・ブラウナー指揮(#) プラハ放送so. | |||
録音:2016年4月14日-15日(#)、2017年9月5日-6日(*)、2018年4月27日(無印)、チェコ放送第1スタジオ。20世紀のヴィオラ曲の録音に力を注ぐイトカ・ホスプロヴァー。当録音ではオーケストラを伴う協奏的作品3篇を収録した。ホスプロヴァーはチェコ出身のヴィオラ奏者。7歳よりヴァイオリンを始め、1989年にはプルゼニ音楽院(チェコ)へ入学。1993年にベートーヴェン国際音楽フェスティヴァルの18歳以下の部門で優勝。その後、若手演奏者からなるユンゲ・エステルライヒッシェpo. にて首席ヴィオラ奏者を務め、現在はソリストとしてチェコだけでなく世界中に活動の幅を広げている。ビロードのように美しい音が魅力のヴィオラ。ヒンデミット、マルティヌー、バルトークがこの楽器のために書いた傑作があるが、ここに収録された3篇もヴィオラでしか表現のできない深い音色を生かした作品。フェルドのヴィオラ協奏曲は技術的にはバルトークを上回るほどの超絶技巧作品。フロスマンの「ヴィジョンズ・オブ・ミケランジェロ」はミケランジェロ生誕500周年にあたる1975年に作曲された美しい作品。そしてボドロヴァーの受難劇音楽「プランクトゥス」は1982年共産主義チェコスロヴァキア時代に生まれた暗闇、ストレス、そして人生の絶望を反映した作品。 | |||
J.S.バッハ(1685-1750): 無伴奏チェロ組曲(全曲) BWV.1007-1012 |
サシャ・ヴェチュトモフ(Vc| 使用楽器:ジョヴァンニ・ バッティスタ・グァダニーニ製作) | ||
録音:1984年8月27日-9月4日、ルドルフィヌム、チェコ。20世紀チェコを代表するチェリスト、ヴェチュトモフ(1930-1989)が晩年に収録したバッハの無伴奏全曲録音がリリースされる。1930年プラハ生まれのサシャ(アレクサンドル)・ヴェチュトモフはチェリストであった父イヴァンから音楽の手ほどきを受け、その後プラハ音楽院にてあのラディスラフ・ゼレンカにチェロを師事。また、セミョーン・コゾルーポフやアンドレ・ナヴァラといった名匠からも薫陶を得ている。1951年から1956年までスーク・トリオに在籍し、1955年に開かれたプラハの春国際音楽コンクールにてヨゼフ・フッフロ、ミハイル・ホミツェルと共に第1位を獲得した。その後、1959年に開かれたパブロ・カザルス・コンクールにて第2位を受賞(第1位はアンナー・ビルスマ)。演奏家として着実にキャリアを積む一方、母校プラハ音楽院にて後進の育成にも積極的に取り組んだ。1989年プラハにてその生涯を終えた。当録音はキャリアの晩年にあたる1984年にプラハのルドルフィヌムで収録された貴重な記録。演奏家としての集大成ともいえるバッハの組曲全曲を収録していた。 | |||
フランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789): バビロンの流れのほとりに(1768)(詩篇第136篇に基づく)/ ミゼレーレ(1770-73)(詩篇第50篇に基づく) マルケータ・ブーモヴァー、パヴィア・ラドストヴァー(S) ピョートル・オレク(CT) カミラ・マザロヴァー(A) ラロスラフ・ブレジナ、ヤクブ・クビーン(T) イジー・M.プロハースカ(B) ロマン・ヴァーレク指揮チェコ・アンサンブル・バロックo. & cho. | |||
録音:2019年6月12日-15日、聖ミカエル教会、ズノイモ|ピリオド楽器使用。スプラフォン・レーベルが力を注いで録音をしているフランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789)の作品集。当アルバムには詩篇に基づく2篇「バビロンの流れのほとりに」「ミゼレーレ」が収録された。モラヴィア出身のリヒターは1747年よりマンハイム宮廷の歌手となり、1769年よりストラスブール大聖堂の楽長を務めた18世紀にボヘミアからドイツに出て活躍した作曲家たちの代表格。前古典主義をリードしたリヒターは宮廷楽団での目覚ましい活躍によりマンハイム楽派の巨星として音楽史にその名を残しました。歌手であったリヒターの作品はそのどれもが美しい旋律を伴い、ここに収録された2篇でも作曲から250年ほどたった現在も色褪せることなく輝く。素晴らしいソリスト陣を従えた演奏が光る。同団によるリヒターの録音はこれまでにシンフォニア第52番、テ・デウム、オーボエ協奏曲(SU-4240)、聖金曜日のためのオラトリオ「キリストの降架」(SU-4204)、レクイエム(SU-4177)がリリースされており、ピリオド楽器による貴重な録音として高く評価されている。 | |||
Praga Rosa Bohemiae - Cappella Mariana ペトルス・ヴィルヘルミ・デ・グルデンツ(1392-1452):若くして司教となられた方を ハインリヒ・イザーク(1450-1517):ミサ「若くして司教となられた方を」(*) 〔キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/アニュス・デイ〕 ヨハネス・トゥールー(1460前):心に留めて下さい、母なる処女よ(*) ヤーコプ・オブレヒト(1457-1505):今、優しくして(*) ジョスカン・デ・プレ(1450/55-1521):スターバト・マーテル(Si placet pars)(*) ルプス・ヘリンク(1493頃-1541):主よ、あなたに依り頼む(*) ピエール・デ・ボノム(1555頃-1617):プラエシニテ・ドミノ(*) クリシュトフ・ハラント(1564-1621):主を信ずる者は ヨハネス・ジクタス・プラゲンシス(1566/68-1629):テ・デウム(*) ヴォイチェフ・セメラード(T)指揮カペラ・マリアーナ [ハナ・ブラシコヴァー、バルボラ・カバートコヴァー(S) ダニエラ・チェルマーコヴァー(A) トマーシュ・ライトケプ、オンドジェイ・ホルブ、トレ・デニス(T) マルティン・シッケタンツ(Br) ヤロミール・ノセク(B)] | |||
録音:2018年7月13日-15日、シトー会修道院、オセク、チェコ| (*):世界初録音。バッハ・コレギウム・ジャパンでもおなじみの名唱ハナ・ブラシコヴァーも参加しているチェコを代表する声楽アンサンブル“カペラ・マリアーナ "がルネサンス期、プラハの声楽作品を収録した。神聖ローマ帝国のローマ皇帝カール4世繁栄後の2世紀に渡り、教養に富んだルドルフ2世により芸術と学問が保護され、その下にはルーラント・サーフェリー、バルトロメウス・スプランヘル、ティントレットといった多数の芸術家が集まり、帝都プラハは黄金時代を迎えた。当アルバムには同時代に活躍した作曲家が残したポリフォニー作品を収録。この度、ハインリヒ・イザーク(1450-1517)作曲のミサ曲「若くして司教となられた方を」をはじめ世界初録音の作品を多数録音している。完璧なハーモニーと称されるカペラ・マリアーナが洗練された歌声で歌い上げる。 | |||
カレル・コヴァージョヴィツ(1862-1920):弦楽四重奏曲集 〔第2番 イ短調(1887) /第1番 ニ長調(1879) /第3番 ト長調(1894/未完) 〕 スタミツ〔シュターミッツ〕SQ [インドジフ・パズデラ(Vn1) ヨゼフ・ケクラ(Vn2) ヤン・ピエルシュカ(Va) ペトル・ヘイニー(Vc)] | |||
録音:2018年1月21日、3月10日-11日、ヤコブの梯子福音派教会、プラハ。バロックから現代まで幅広いレパートリーを披露するシュターミッツ四重奏団。スプラフォン・レーベルよりフェルステルの弦楽四重奏曲集(SU-4050)、グバイドゥーリナの弦楽四重奏曲集(SU-4078)など意欲的な録音を続けている。当ディスクでは19世紀半ばから20世紀前半に活躍したチェコの作曲家、カレル・コヴァージョヴィツ(1862-1920)の3つの弦楽四重奏曲を収録。世界初録音。コヴァージョヴィツはプラハ音楽院にて指揮、作曲、クラリネット、ピアノを学び、さらにスデニェク・フィビフから声楽と作曲の個人指導を受けた。指揮者として1896-98年までチェコpo. の初期のコンサートに出演し、1900年には国民劇場のオペラの監督に就任。国民劇場での仕事はチェコの音楽界に最も貢献し、同劇場ではドヴォルジャークの歌劇「ルサルカ」の初演を含む数多くの演奏を行った。作曲家としては指揮者になる前から名声を得ており、歌劇「花婿たち」やバレエ「ハシシュ」で成功を収めた。ここに収録された3つの弦楽四重奏曲は1870年代から90年代にかけて作曲された。このうち第2番はドヴォルジャークに献呈されている。コヴァージョヴィツらしい瑞々しい旋律が魅力的。 | |||
ショスタコーヴィチ(1906-1975):弦楽四重奏曲集 〔第2番 イ長調 Op.68 (1944) /第7番 嬰ヘ短調 Op.108 (1960) /第8番 ハ短調 Op.110 (1960) 〕 パヴェル・ハースSQ [ヴェロニカ・ヤルツコヴァー(Vn1) マレク・ツヴィーベル(Vn2) ラディム・セドミドブスキ(Va) ペテル・ヤルシェク(Vc)] | |||
録音:2019年5月11日-12日、5月26日-27日、5月30日-31日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。世界が注目する実力派クァルテット、パヴェル・ハース四重奏団。スプラフォン・レーベル8枚目となる当ディスクではショスタコーヴィチに挑んだ。当団は英グラモフォン・アワード2011ではドヴォルジャークの「アメリカ」を収録したディスク(SU-4038)がレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞など、これまで数々の著名な賞を総なめにしてきた実力派。リリースするごとに評価を高めている現代屈指の弦楽四重奏団。ショスタコーヴィチは15曲の弦楽四重奏曲を作曲したが、このうち当ディスクでは第2番、第7番、第8番を録音した。ショスタコーヴィチの室内楽曲中でも大規模な交響的劇的な構造をもつ第2番、1955年に世を去ったショスタコーヴィチの最初の妻ニーナ・ワシリエヴナ・ショスタコーヴィチに捧げられた第7番、そしてナチスの犠牲になったユダヤ人を追悼し作曲された最も有名な第8番と、それぞれ個性の違う作品を弾きわけ緊張感を持った演奏を披露。気心の知れたメンバーならではの丁々発止のやりとりが聴き物。 | |||
ライヒャ(1770-1836):木管五重奏曲集 〔変ホ長調 Op.88 No.2 /ホ短調 Op.88 No.1 /ニ長調 Op.91 No.3 〕 ベルフィアト五重奏団 [オト・レイプリハ(Fl) ヤン・ソウチェク(Ob) イジー・ヤヴーレク(Cl) オンドレイ・シンデラーシュ(Fg) カテジナ・ヤヴールコヴァー(Hr)] | |||
録音:2018年1月6日-7日, 24日-26日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。現在チェコを拠点に活躍する新進気鋭の木管五重奏団、ベルフィアト五重奏団。当団のデビュー盤となった母国チェコの作曲家フェルステル、ハース、ヤナーチェクの作品を収めたアルバム(SU-4230)でも卓越した腕前を聴かせてくれた。また、2017年11月には待望の来日公演を果たし話題となった。期待の第2弾もチェコの作曲家でライヒャ(レイハ)の木管五重奏曲。ライヒャは1770年にプラハに生まれるも10歳の時に孤児となり、チェリストで作曲家としても活躍していた叔父ヨーゼフ・ライヒャに引き取られた。1785年にはケルン選帝侯マクシミリアンの宮廷楽団のフルート奏者及び楽長を務め、同団にてヴィオラ奏者をつとめていたベートーヴェンと知り合い、後の1789年にはベートーヴェンとともにボン大学に入学した。ハイドンに師事したライヒャはマンハイム楽派、ウィーン楽派の影響による作品を残した。“木管五重奏の父 "の異名をもつライヒャは作品88 (1817)、作品91 (1818)、作品99 (1819)、作品100 (1820)(いずれの作品も6曲から構成されている)を作曲し、計24曲の木管五重奏を残した。ここに収録された作品はその中からの3曲で木管五重奏曲の最重要レパートリー。ベルフィアト五重奏団の知性的な解釈で母国の作品を敬愛をこめて奏でる。 | |||
ヴィレーム・プジビル スメタナ:夕べの歌(*) / ドヴォルジャーク:聖歌の歌 Op.99, B 185 (#) ヤナーチェク:消えた男の日記(+) ヴィレーム・プジビル(T) リブシェ・マーロヴァー(A) パヴェル・キューン合唱指揮 ミラン・マーシャ合唱指揮 プラハ・フィルハーモニックcho.、ヨセフ・パーレニーチェク(P) | |||
録音:1971年7月6日(*)、1972年7月7日(#)、チェコ放送、ブルノ(*/#) /1977年6月11-29日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ(+) 。スプラフォン・レーベルのアーカイブからチェコを代表するテノールの一人、プジビルが1970年代に残したスメタナ、ドヴォルジャーク、ヤナーチェクの声楽曲を収録。ヴィレーム・プジビル(1925-1990)は、1962年から長らくブルノ国立歌劇場に所属して活躍したチェコのテノール歌手。母国チェコの作品を歌ったこのアルバムはプジビルの実力を再認識できる1枚となっている。 | |||
ヤナーチェク(1854-1928):ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ 変ホ長調 「1905年10月1日、街頭にて」/ 草陰の小道を通って〔第1集/第2集〕/ 霧の中で/主題と変奏(ズデンカ変奏曲)/思い出 |
ヤン・バルトシュ(P) | ||
録音:2019年2月2日、マルティヌー・ホール。 ブレンデルも激賞するチェコの若手ピアニスト、ヤン・バルトシュがヤナーチェクに挑んだ。バルトシュは14歳のときにビエロフラーヴェクの指揮で輝かしいコンサート・デビューを成功させ、以後数々の国際コンクールの受賞歴を誇る。スプラフォン・レーベルからリリースしたモーツァルトのピアノ協奏曲集(SU-4234)、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集(SU-4252)では厳つい見た目からは想像もできない!?ほどのきめ細かく丁寧な音楽づくりで高い評価を得た。 | |||
ウルマン、クラーサ、シュールホフ、ハース:弦楽四重奏曲集 ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):弦楽四重奏曲第3番 Op.46 (1943) ハンス・クラーサ(1894-1942):弦楽四重奏のための主題と変奏(1935/36) エルヴィン・シュールホフ(1894-1942):弦楽四重奏のための5つの小品(1923) パヴェル・ハース(1899-1944): 弦楽四重奏曲第2番 Op.7「猿山より」(打楽器付版)(1925) (#) ベネヴィッツSQ [ヤクブ・フィッシャー(Vn1) シュティエパーン・イェジェク(Vn2) イジー・ピンカス(Va) シュティエパーン・ドレジャル(Vc)] パヴェル・レーベルガー(Perc;#) | |||
録音:2018年10月5日、23日-24日、11月1日、マルチーネク・スタジオ。当ディスクは20世紀前半から中期にあたる第2次世界大戦時に活躍したチェコ(チェコスロヴァキア)の作曲家に焦点を当てたアルバムで、ヴィクトル・ウルマン、ハンス・クラーサ、エルヴィン・シュールホフ、パヴェル・ハースの作品を収録した。ユダヤ系の両親に生まれたヴィクトル・ウルマン。生前カトリックに改宗してはいたもののナチス・ドイツがプラハに侵入したことにより1942年テレジン収容所に送られた。弦楽四重奏曲第3番はその収容所で作曲された作品です。パヴェル・ハース26歳の作「猿山より」は、チェコ=モラヴィア高地で過ごした夏の休日を回想して書かれた物。師を思わせるメロディの魅力と、作品の特徴としてジャズのアドリブ語法の指示が強調されるように、実体は完全にハースの音楽となっている。演奏のベネヴィッツ・クァルテットは1998年にプラハ音楽院にて結成。ソフィア王妃音楽大学にてR. シュミットに師事。2004年にはチェコ・フィルハーモニーのチェコ室内楽協会賞を受賞。同年、ARDミュンヘン国際コンクールでは本選に進出、セオドア・ログラー財団奨学金とベーレンライター原典版賞を獲得。2005年、第5回大阪国際室内楽コンクール&フェスタに優勝後、2008年にはイタリア、レッジョ・エミリアの第8回パオロ・ボルチアーニ国際クァルテットコンクールで優勝している。 | |||
ロシアン・ロマンス グリンカ(1804-1857):疑惑/わけもなくぼくを誘わないで/モリーに/言うな、心が痛むなどと チャイコフスキー(1840-1893):尋ねないで下さい Op.57 No.3 /星は穏やかに私たちを照らし Op.60 No.12 / 就寝前の祈り」 Op.27 No.1 /夜 Op.60 No.9 ボリス・シェレメチェフ(1822-1906):私はあなたを愛していた アレクサンドル・グリリョーフ(1829-1894):小鳥が飛んだ アレクサンドル・ダルゴムイシスキー(1813-1869):深い思い出 キュイ(1835-1918):ツァールスコエ・セローの像 / ムソルグスキー(1839-1881):歌曲集「死の歌と踊り」 ヨゼフ・ベンツィ(B) ヤナ・ナジ=ユハス(P) | |||
録音:2016年8月3日-5日、聖ラウレンチオ教会、プラハ。19世紀のロシア人作曲家たちは詩と民謡からインスプレーションを得て歌曲を作曲した。その中でも寂しさ、裏切られた愛、そして悲惨なロマンスを歌った作品は数多く、19世紀前半のロシアでは特別な位置を占めた。このアルバムにはロシア音楽の祖といわれ、イタリア歌劇が主流であった19世紀前半のロシアにおいて真にロシア民族的な音楽の道を開いたグリンカをはじめ、チャイコフスキー、キュイ、ムソルグスキーといった作曲家がそれぞれの個性を発揮した歌曲が収録されている。スロヴァキアが誇るバス、ヨゼフ・ベンツィはカヴァラー・カール・ヴェンダー声楽コンクール3位(1997年)、アントニーン・ドヴォルジャーク・コンクールで2位(1999年)、ジョルジュ・エネスコ国際声楽コンクール優勝(2011年)、シュロス・ラインスベルク室内歌劇場国際コンクール優勝(2006年)など、数々のコンクール受賞歴を誇る実力派。2004年にスロヴァキア国立歌劇場にてヴェルディの歌劇「ナブッコ」のザッカリア役でソリスト・デビューし大成功を収め、以後オペラやオラトリオの歌手として世界各地で活躍している。 | |||
木管四重奏編曲版による〜J.S.バッハ(1685-1750): ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 /(管弦楽)組曲第1番 ハ長調 BWV.1066 アルンド四重奏団 [ヤン・ソウチェク(Ob) ヤン・マフ(Cl) カレル・ドウナル(バセットHr) ヴァーツラフ・ヴォナーシェク(Fg)] | |||
録音:2018年2月14日-17日、マルチーネク・スタジオ、プラハ。『★言わずと知れたバッハの名ゴルトベルク変奏曲。さまざまな楽器編成による編曲版がリリースされておりますが、当録音はベルリン・フィル、チェコ・フィルで活躍する名手が揃ったアルンド四重奏団』『による演奏です。まるでオルガンのさまざまなストップを組み合わせたような色彩感豊かな響きを楽しむことができます。また、組曲第1番も注目!快活なテンポと演奏し当作品の新たな魅力を引き出しております。★ファゴットのヴァーツラフ・ヴォナーシェク2004年のメルボルン国際ダブル・リード・ソサエティ国際コンクール、2005年のロッズの国際コンクールと相次いで優勝を飾ったことで一躍注目された屈指の実力派。現在ベルリン・フィルのファゴット奏者として活躍しております。』 | |||
ペトル・ネコラネツ〜フレンチ・アリア集 マスネ:「ウェルテル」〜おお、恵みに溢れた自然よ / オッフェンバック:「美しきエレーヌ」〜イダ山の上で グノー:「ロメオとジュリエット」より〔ああ太陽よ昇れ/愛らしい天使よ(*) 〕 ドニゼッティ:「連隊の娘」より〔私の姪は婚約しており、まもなく結婚する/ああ!友よ、何と、めでたい日なんだ〕 ビゼー:「真珠取り」〜今でもまだ聞こえるような気がする / ベルリオーズ:「トロイ人」〜おお、金髪のセレス ドリーブ:「ラクメ」〜宝石を見るという願い…高貴な儚い幻影よ グノー:「ファウスト」〜おお、操正しく、清くあれ / マスネ:「マノン」〜目を閉じると見える ラロ:「イスの王様」〜嫉妬深く守る女たちの心を…愛する者よ今はもう ペトル・ネコラネツ(T) スザナ・マルコヴァー(S;*) クリストファー・フランクリン指揮チェコpo. | |||
録音:2019年8月20日-22日、ルドルフィヌム、プラハ。2017年フランシスコ・ヴィーニャス国際歌唱コンクールの覇者、ペトル・ネコラネツのデビュー盤。ニューヨーク、ミュンヘンで研鑽を積んだネコラネツは25歳のときに同コンクールにて優勝し、現在最も期待されるテノール歌手としてヨーロッパを中心に活躍している。のびやかで艶やかなその歌唱には定評があり、ここに収録したフランスのオペラ・アリアは最も得意とするレパートリー。 | |||
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):ピアノ作品全集 ピアノ・ソナタ〔第1番 Op.2 (1947) /第2番 Op.4 (1948) /第3番 Op.57 (1982) 〕/ アクサン Op.26 (1967) /ピアノフォルテのため「エントラータ、アリアとトッカータ」 Op.41 (1975) / ピアノのための3つのポルカ Op.52 (1979) /グレアムのための「4つのエニグマ」 Op.71 (1989) / 2つのトッカータ Op.88 (1999 /ピアノフォルテのためのアレグロ・インペトゥオーソ Op.89 (1999) イヴォ・カハーネク(P) | |||
録音:2016年4月15日、2016年6月18日、マルティヌー・ホール/2017年12月2日、2018年4月4日、6日、2018年6月4日、6日、プラハ芸術アカデミー内コンサートホール。スプラフォン・レーベルが力を注いで録音を進めている現代チェコを代表する作曲家の一人ヴィクトル・カラビス(1923-2006)の作品集。前作のソナタ3篇〔チェロ・ソナタ、クラリネット・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタ〕(SU-4210)に続いてピアノ作品全集が登場。前作のソナタ3篇同様、イヴォ・カハーネクがピアノをつとめる。カラビスは1945年から48年までプラハ音楽院でフロビルに、52年に音楽アカデミーでジートキー師事した作曲家で、新古典的様式の管弦楽、室内楽曲、ピアノ曲を残した。ピアノ作品は3つのソナタと小品集をプラハ音楽院在学時より晩年まで作曲。色彩と音響に対する輝くばかりの感性に満ちたカラビスの作品は、強烈な表現と無駄のない楽想が特徴。なお、カラビスの妻はチェンバロ奏者のズザナ・ルージチコヴァー(1927-2017)。カラビスの作品に強い感銘を受けたカハーネクが思いを込めて演奏する。 | |||
スメタナ・トリオ ツェムリンスキー:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.3 ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番 ト短調 アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.32 |
スメタナ・トリオ [イトカ・チェホヴァー(P) ラディム・クレスタ(Vn) ヤン・パーレニーチェク(Vc)] | ||
録音:2018年10月23日-25日、2018年12月8日-9日、13日、マルティーネク・スタジオ、プラハ。ヨセフ・スク・ピアノ四重奏団のヴァイオリニスト、ラディム・クレスタを迎えた新生スメタナ・トリオの最新盤。1890年代に作られた3篇のピアノ三重奏曲に挑戦している。ツェムリンスキー25歳の若書き三重奏曲は、もともとクラリネット、チェロ、ピアノのために書かれたが、需要を鑑みてクラリネット・パートをヴァイオリンでも演奏可としている。ある作曲コンクールで入選し、審査員だったブラームスの推薦で出版されたとされるが、内容的にもブラームスの影響の濃い、美しい作品。アレンスキーの名作三重奏曲は悠然としたテンポによる大きな演奏で、たっぷり歌い込んでいるのが非常に魅力的。スメタナのピアノ曲で名手ぶりを発揮したチェホヴァーの切れ味よさも注目。全体に若々しさにあふれるアルバムとなっている。 | |||
ドヴォルジャーク(1841-1904):ピアノ四重奏曲全集 〔第1番 ニ長調 Op.23 (1875) /第2番 変ホ長調 Op.87 (1889) 〕 ドヴォルジャーク・ピアノ四重奏団 [スラーヴカ・ヴェルネッロヴァー=ペホチョヴァー(P) シュチェパーン・プラジャーク(Vn) ペトル・ヴェルネル(Va) ヤン・ジェダーンスキー(Vc)] | |||
録音:2018年6月29日-30日、2018年5月23日-24日、マルティヌー・ホール、プラハ。ドヴォルジャークは友人とともに室内楽を楽しみた。彼が残した室内楽作品にはそれぞれ故郷への思いを感じさせる旋律美と地方色と楽器法の巧みさとをあわせもち、とりわけ有名なピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」やピアノ五重奏曲は有名。その陰にひそめる2つのピアノ四重奏曲もそうした魅力あふれ、2篇ともに緻密に構成された力作。ヨゼフ・ヴラフ、イヴァン・モラヴェッツ、ラン・シュカンパなどから薫陶をえたチェコ出身のメンバーで結成されたドヴォルジャーク・ピアノ四重奏団は脈々と受け継ぐドヴォルジャークの作品を美しく奏でる。 | |||
甘くて可愛い女性 アノニマス(14世紀):エスタンピー / タリク・オリーガン(1978-):ヴィルレー Douce Dame Jolie (*) J.S.バッハ(1685-1750):前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.555 /協奏曲 イ短調 BWV.593 〜第1楽章 ゼーレン・ジーグ(1966-):アフリカ組曲第15番(*) / サトコ・ドイ=リュック(1981-):組曲「お祭り」(*) スティーブ・マーシャル:'Mr Allerton's Booke of Musick' 〜パヴァーヌ ナタン・テオドール(1978-):組曲「笛」(*) ヤン・ロキタ(1969-): Hora ca din caval (*) / Soluňski čoček (*) i FLAUTISTI (ロンドン・リコーダー・クァルテット) ラデク・トマーシェク(フレイム・ドラム) | |||
録音:2018年7月2日-4日、聖クンフタ教会、フリーナ。現在ヨーロッパで注目を集める i FLAUTISTI 〜 ロンドン・リコーダー・クァルテットが、アフリカ、日本、ドイツ、ロンドン、ウィーン、バルカン半島などをまるで世界を旅するかのようなアルバムをリリース。世界初録音を多数含む。超絶技巧で一糸乱れぬ演奏を披露。バッハの作品では原曲のオルガンのように、サトコ・ドイ=リュック作曲の組曲「お祭り(OMATSURI)」ではまるでお囃子のように、ゼーレン・ジーグ作曲のアフリカ組曲では土着の民俗音楽のように、変幻自在に変わる音色をお楽しみ頂ける。約1時間で世界への旅をご堪能頂きたい。 | |||
ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ・ソナタ〔第3番 ハ長調 Op.2 No.3 /第9番 ホ長調 Op.14 No.1 /第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」〕/ 創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80 /6つのバガテル Op.126 /ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111 ヤン・バルトシュ(P) | |||
録音:2017年6月3日-4日、マルティヌー・ホール。ブレンデルも激賞するチェコの若手ピアニスト、ヤン・バルトシュがベートーヴェンに挑んだ。バルトシュは14歳のときにビエロフラーヴェクの指揮で輝かしいコンサート・デビューを成功させ、以後数々の国際コンクールの受賞歴を誇る。スプラフォン・レーベルからリリースしたモーツァルトのデビュー・ディスク (SU-4234) では厳つい見た目からは想像もできない!?ほどのきめ細かく丁寧な音楽づくりで高い評価を得た。当ディスクではバルトシュが最も得意とするベートーヴェンの作品からピアノ・ソナタを4篇、創作主題による32の変奏曲、そして6つのバガテルを収録した。確かな技術から裏付けされる豊かな表現力が魅力のバルトシュの演奏は、モラヴェツやブレンデルも認めるほど。特に「熱情」で聴くスケールの大きな演奏は圧巻。 | |||
バボラーク・アンサンブル〜モーツァルト(1756-1791):ホルン作品集 (Vol.2) フレンチ・ホルンと弦楽アンサンブルのための作品 〔ホルン協奏曲 変ホ長調 K.370b [ヘルマン・ユーリッセン補完|カデンツァ:ラデク・バボラーク]/ アダージョ 変ロ長調 K.580a〔ロバート・カワート補完|トマーシュ・イレ編曲]/ ロンド 変ホ長調 K.371[フランツ・バイヤー補完|カデンツァ:ラデク・バボラーク]/ 協奏的断片 ホ長調 K.494a [ドミニク・ナンス補完|カデンツァ:ラデク・バボラーク]/ アンダンテ・グラツィオーソ ロ長調 K.Zu 132/02 [ラデク・バボラーク編曲]/ プレスト・アッサイ ホ長調 K.162/03 [ラデク・バボラーク編曲]〕/ 12のホルン二重奏曲 ハ長調 K.487 (496a) (*) / フルート、オーボエ、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 変ホ長調 K.297b (#) [ラデク・バボラーク編曲|カデンツァ:ロバート・D.レヴィン] ラデク・バボラーク(Hr|使用楽器: Dietmar Durk, Model D.3 )指揮 バボラーク・アンサンブル ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(Hr;*) ワルター・アウアー(Fl;#) クララ・デント(Ob;#) ベンチェ・ボガーニ(Fg;#) | |||
録音:2018年5月13日(*)、2018年6月30日(無印)、ブレザレン福音教会(#以外) /2018年7月2日、ドモヴィナ・スタジオ(#)、すべてプラハ。美しく柔らかな音色で世界を魅了するホルン奏者、ラデク・バボラーク。大ベストセラーのモーツァルトのホルン協奏曲室内楽版(SU-4207)の続編登場。当アルバムには断片のみ現存するホルン協奏曲の補完版やバボラーク自身によるモーツァルトの交響曲からの編曲版、さらには名手ラドヴァン・ヴラトコヴィチとの12のホルン二重奏曲など充実のプログラムを堪能することが出来る。1976年チェコ生まれのバボラークは、1994年に世界最難関のミュンヘン国際コンクールで優勝し世界の注目を集めた。以来、ヨーロッパ、アメリカなど各地で活発な演奏活動はじめ、日本でも絶大なる人気を誇り来日公演も頻繁に行っている。ホルン協奏曲 変ホ長調 K370bは4分の4拍子による単一楽章の断片のみ現存しているが、ここではヘルマン・ユーリッセン補完、そしてバボラークのカデンツァで録音された。12の二重奏曲 ハ長調 K.487は、「ゲーゲル・デュオ」とも呼ばれる全12曲からなる小品集。どのような経緯で作曲されたかについては不明な点があるものの、近年ではホルン協奏曲を献呈されたロイトゲープをからかうために高音域を書いたとしてホルンによる演奏が有力とされている。この作品集をバボラークとヴラトコヴィチという世界最高峰の二人による演奏で聴けるのは非常に喜ばしいことと言えるだろう。さらにバボラーク編曲による交響曲作品も収録。アンダンテ・グラツィオーソ ロ長調 K Zu132/02は交響曲第19番 変ホ長調の第2楽章の、プレスト・アッサイ ホ長調K162/03は交響曲第22番 ハ長調の第3楽章をそれぞれホルンと弦楽のために編曲した作品。バボラークならではの美音を聴かせる絶品の作品に仕上がった。共演はバボラークが絶大なる信頼を置く精鋭が揃ったバボラーク・アンサンブル。バボラークと長きに渡り演奏してきた当アンサンブルのメンバーは実力派により構成されている。第1ヴァイオリンをつとめるダリボル・カルヴァイは、かつて地球ドラマティック(NHK)で放映された「理想のヴァイオリンを求めて世界を探し歩く」ドキュメンタリーに出演(当時18歳)し、様々な名器を演奏しその卓越した技術と音楽性で注目されたヴァイオリニスト。その後世界の名演奏家との共演を重ね、現在はバボラーク・アンサンブルの主軸メンバーとしても活躍している。 | |||
RECOLLECTION 〜ビエロフラーヴェク追悼盤 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲)[チェコpo./1990年3月26日-28日、ヴラディスラフ・ホール、プラハ城、プラハ] ドヴォルジャーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」[チェコpo./1989年9月4日-6日、ルドルフィヌム、プラハ]/ セレナード ホ長調 Op.22[プラハ室内po./1996年1月26日-27日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ] ヨセフ・スク:幻想的スケルツォ Op.25[プラハso./1980年1月7日-8日、スメタナ・ホール、プラハ]/ 組曲「おとぎ話」 Op.16[チェコpo./1978年12月30日、1979年1月25日/ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール、プラハ]/ 弦楽セレナード 変ホ長調 Op.6[チェコpo./1996年3月16日-17日、ルドルフィヌム・スタジオ、プラハ] フィビフ:交響曲第3番 ホ短調 Op.53[ブルノ国立po./1981年8月29日-30日、ルドルフィヌム・スタジオ、プラハ] ヤナーチェク:シンフォニエッタ/狂詩曲「タラス・ブーリバ」 [チェコpo./録音:1977年12月22日-23日、スタディオン・ホール、ブルノ] マルティヌー:序曲 H.345 /狂詩曲 H.171 /寓話集 H.367 /版画 H.369 [チェコpo./1987年9月9日-11日、1987年12月7日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ] ラヴェル:マ・メール・ロワ[チェコpo./1973年10月15日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ]/ 亡き王女のためのパヴァーヌ[チェコpo./1973年8月30日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ] マルティヌー:3つのリチェルカーレ H.267 [チェコpo./1989年4月8日、1989年6月3日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ] バルトーク:ディヴェルティメント Sz.113 [チェコpo./1973年10月16日-23日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ]/ 管弦楽のための協奏曲 Sz.116[プラハso./1981年2月7日-8日、スメタナ・ホール、プラハ] モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」 [プラハ・フィルハーモニア/2002年11月17日-19日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ] メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 Op.90「イタリア」 [プラハ・フィルハーモニア/2006年4月28日-30日、ルドルフィヌム・スタジオ、プラハ] シェーンベルク:浄められた夜 Op.4(弦楽オーケストラ版) / ハース:弦楽オーケストラのためのスタディ [新チェコ室内o./1994年4月28日-29日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ] マーラー:交響曲第5番〜第4楽章「アダージェット」[プラハ室内po./1995年9月30日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ]/ 交響曲第2番〜第4楽章「原光」 [ダグマル・ペツコヴァー(A) プラハ室内po./録音:1996年9月13日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ] イジー・ビエロフラーヴェク指揮 | |||
チェコを代表する世界的指揮者ビエロフラーヴェクが亡くなって2018年5月31日で一年がたつ。プラハso.、チェコ・フィルハーモニーo. の首席指揮者、またプラハ・フィルハーモニアの創設者・初代芸術監督をつとめたビエロフラーヴェクはスプラフォン・レーベルにも多くの録音を残してきた。当セット「RECOLLECTION」には「わが祖国」「新世界より」などの名盤から熱心に紹介してきたマルティヌー、そして現在入手困難となっているバルトークやラヴェルなど、充実のレパートリーを聴くことが出来る。自然で暖かい音楽を作る名匠がチェコのオーケストラを振った不滅の録音。 | |||
プラハからの音楽のお土産 ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界より」から〔第4楽章/第2楽章〕/スラヴ舞曲第15番 ハ長調 スメタナ:交響詩「モルダウ」 / マーラー:交響曲第5番〜第4楽章[ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo.] モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」〜第3楽章/「皇帝ティートの慈悲」〜第2幕序曲(#) [オルドジフ・ヴルチェク指揮(#) プラハ室内o.]/ 「ドン・ジョヴァンニ」〜第2幕序曲[リボル・ペシェク指揮プラハ室内o.] ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲集第1番「昔の踊り」[フランティシェク・イーレク指揮ブルノpo.] スメタナ:「売られた花嫁」〜第3幕序曲[ズデニェク・コシュラー指揮チェコpo.] | |||
録音:1966年-1991年。当CDには曲目解説はついていない。チェコ80年の歴史をもつ、チェコのスプラフォン・レーベル。そのスプラフォンのサブレーベルとして ARTONA からの初リリースは「プラハからの音楽のお土産」と題されたコンピレーション・アルバム。当レーベルが誇る充実の音源から珠玉の11曲が収録された。 | |||
Hej Romale デシデリウス・ドゥズダ(1963-): Soske mange na phenes / Amen čhave sam / Baripen / O del man sikavel / Suno / Av tu av, čhaje / Dural avľas / Bašavahas giľavahas / Šun devloro リドヴァー・ロムスカー、デシデリウス・ドゥズダ: Efta čardaša リドヴァー・ロムスカー: Hej Romale イダ・カレロヴァー合唱指揮シャヴォレンゼ・ロマ児童cho. マルコ・イヴァノヴィチ指揮チェコpo. デシデリウス・ドゥズダ(G/作曲/詩) オンドレイ・クラインアーク(P) レオ・ニカ(アコーディオン) イヴァン・ヘラーク(Vn) | |||
録音:2017年7月16日-20日、ルドルフィルム、プラハ。合唱指揮者イダ・カレロヴァーとチェコ・フィルがロマの子供たちのために音楽を通じて支援していくプロジェクトがはじまって5年が経った。このプロジェクトは恵まれない環境下で生活をする子供たちに夢と希望を与えることを目的としたもので、チェコを代表するアーティストを中心にクラシック、ジャズのアーティストが集いた。ここに収録された東スロヴァキアの合唱作品では子供たちが力強く歌い希望に満ちた歌声を届けてくれる。 | |||
イヴァン・モラヴェッツ〜含・初出、協奏曲ライヴ集 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 (*) ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(#) プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 Op.10 (+) |
イヴァン・モラヴェッツ(P) ミクローシュ・エルデーイ指揮(*) プラハso.(*) ユーリ・シモノフ指揮(#) カレル・アンチェル指揮(+) チェコpo.(#/+) | ||
録音:1984年12月5日(*) 、1974年5月25日(#) 、1967年5月15日(+)、ライヴ(*/#/+)、モノラル(+)&ステレオ(*/#)|ライセンサー: Czech Radio (Český rozhlas) 。おそらく全て初出音源で、グリーグはおそらくモラヴェッツにとって初音盤となる作品。ただし、(+)は Haydn House (USA) から CD-R 盤が発売されている。また、アンチェル&チェコ・フィルとの(+)には、他に1962年11月16日のライヴ〔 Praga /廃盤〕もあった。 20世紀チェコを代表するピアニストのひとりモラヴェッツ(1930-2015)による、比較的珍しい協奏曲集。彼初音盤のグリーグに加え、ラヴェルもおそらく彼による初ライヴと思われる作品。元々ライヴが比較的少ない人だけに、ピアノ愛好家必携といっても過言ではないだろう。 | |||
Nativitas - Chrismas Carols ヨーロッパ伝統のクリスマス・ソング Maria durch e in Dornwald ging(ドイツ)/ Dormi, dormi, bel bambin(イタリア)/ Gesu bambin l'e nato(イタリア)/神の御子は今宵しも(J. F. Wade)/きよしこの夜(F. X. Gruber/J. Mohr)/ Joseph, lieber Joseph mein(ドイツ)/ Les anges dans nos campagnes(フランス)/ Lulajże Jezuniu(ポーランド)/ Nu is die roe(ベルギー)/「 Ding! Dong! / Bim! Bam! 」(イングランド)/ Nar juldagsmorgon(スウェーデン)/ De herdertjes lagen bij nachte(オランダ)/ Ihr klare Seraphim(スイス)/ Good KingWenceslas(イングランド) ボヘミアの讃美歌からのクリスマス・ソング マチェイ・ヴァーツラフ・シュテイエル(1630-1692): Hudba pro čas Vánoc / Zvěstujem vám radost / Otce nebeského / Veselé vánoční hody / Děťátko se narodilo / Raduj se všecko stvoření イジー・トラノフスク〔トラノフスキー〕(1592-1637): Bůh se nyní narodil アダム・ヴァーツラフ・ミフナ(1600-1676):「 Chtíc, aby spal / Vánoční noc 」 マチェイ・ヴァーツラフ・シュテイエル/ヤン・ヨセフ・ボジャン(1644-1716): Nuž, andělíčkové ボヘミアとモラヴィアのクリスマス・キャロル Vánoční intermezzo / Jozef, muj kochany / Ej, poslyšte kamarádi / Poslechněte lidé / Dej vám Pán Bůh dobrej den / Radujte se ptáčátka / Hle, hle, támhle v Betlémě ダグマル・ペツコヴァー(Ms) ヤロスラフ・クルチェク指揮ムジカ・ボヘミカ/他 | |||
録音:2018年3月1日-4日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。 スプラフォン・レーベルでもおなじみの名唱ダグマル・ペツコヴァーによるクリスマス・キャロル集。ドイツ、イタリア、イングランドなどヨーロッパのクリスマス・ソングからボヘミアの讃美歌からのクリスマス・ソング、そしてボヘミアとモラヴィアのクリスマス・キャロルまで、全30曲をおさめている。もちろんクリスマスといえばの「きよしこの夜」や「神のみ子は今宵しも」も収録している。温かみのあるペツコヴァーの歌声で聴くクリスマスにまるわる作品をお楽しみ頂きたい。 | |||
シューベルト(1797-1828): 歌曲集「冬の旅」 D.911 |
ヤン・マルチニーク(B) ディヴィッド・マルチェク(P) | ||
録音:2017年3月24日-29日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム。 チェコ期待のバス歌手、ヤン・マルチニークが「冬の旅」を録音した。マルチニークは2007年に開かれたプラシド・ドミンゴ主催のコンクールにてファイナリストになった実力派で現在ベルリン国立歌劇場のソリストをつとめている。繊細かつ力強い歌声をもつ歌手として高く評価されている。スプラフォン・レーベルからリリースされているマルティヌーのオラトリオ「ギルガメシュ」(SU-4225)でも堂々たる歌声を披露している。この「冬の旅」ではまず、「おやすみ」の前奏から、ディヴィッド・マルチェクの美しい弱音に引き込まれる。マルチニークの表情の細かな表情の変化とマルチェクの絶妙な伴奏が光る演奏。 | |||
マーラー/シェーンベルク&リーン編曲:大地の歌
ダグマル・ペツコヴァー(Ms) リハルト・ザメク(T) ペトル・アルトリヒテル指揮シェーンベルク室内o. | |||
録音:2017年7月24日-28日、スタジオ・ギャラリー、 CNSO スタジオ、プラハ。 2017年10月、チェコ・フィルとの来日公演でも注目された指揮者ペトル・アルトリヒテルが、シェーンベルク室内o. とシェーンベルク-ライナー・リーン編曲によるマーラーの「大地の歌」の室内楽版を録音した。独唱にはマーラーの歌曲の録音でも名高いメゾ・ソプラノのダグマル・ペツコヴァー、そして近年目覚ましい活躍のテノールのリハルト・ザメクを迎えての録音。 室内楽版ではマーラーのオーケストレーションをほとんどそのまま踏襲しており、原曲の声部は欠けることなく13人の奏者に配分されている。室内楽版はオーケストラ稿ともまた違う新たな「大地の歌」の魅力に満ちている。 | |||
フランツ・クサヴェル・リヒター(1709-1789): シンフォニア第52番 ニ長調/テ・デウム 1781 / オーボエ協奏曲 ヘ長調(*) /神にむかいて高らかに歌え(*) マルケータ・ベーモヴァー、パヴラ・ラドストヴァー(S) ピョトル・オレフ(CT) ヤロスラフ・ブジェジナ、ヤクブ・クビーン(T) イジー・ヤロスラフ・プロハーズカ(B) ルイゼ・ハウク(バロックOb) ロマン・ヴァーレク指揮チェコ・アンサンブル・バロックo. & cho. | |||
録音:2017年6月17日-20日、聖マルティン教会、南モラヴィア州、チェコ。(*)はピリオド楽器による世界初録音。 スプラフォン・レーベルが力を注いで録音をしているフランツ・クサヴェル・リヒター(1709-1789)の作品集。 18世紀にボヘミアからドイツに出て活躍した作曲家たちの代表格で、前古典主義をリードしたフランツ・クサヴェル・リヒターは、バス歌手、弦楽器奏者、作曲家としてマンハイム宮廷に仕え、宮廷楽団での目覚ましい活躍により、いわゆる「マンハイム楽派」の巨星として音楽史にその名を残している。歌手であったリヒターの作品はそのどれもが美しい旋律を伴いここに収録された作品でもリヒターらしい作品が並ぶ。 | |||
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):6つのトリオ・ソナタ ZWV.181 〔第1番 ヘ長調/第2番 ト短調/第3番 変ロ長調/第4番 ト短調/第5番 ヘ長調/第6番 ハ短調〕 アンサンブル・ベルリン・プラハ [ヴィレム・ヴェヴェルカ、ドミニク・ヴォーレンヴェーバー(Ob) モル・ビロン(Fg) バルバラ・マリア・ウィリ(Cemb) ウルリヒ・ヴォルフ(Cb) ヤクブ・チェルノホルスキー(Vn)] | |||
録音:2017年7月2日-4日、11日-13日、テルデックス・スタジオ、ドイツ。 バロック時代を代表するボヘミア出身の作曲家ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745)。ウィーンでフックス、ヴェネツィアでロッティに学んだ後、ザクセン選帝侯国のドレスデンで活躍した。ゼレンカの作品は第二次世界大戦中に消失されたものもあったが、その後再発見された作品もあり、そのうち6つのトリオ・ソナタはハインツ・ホリガーが録音したことにより広く知られるようになりゼレンカの作品の再評価につながった。ヴィレム・ヴェヴェルカなどの名手が揃ったアンサンブル・ベルリン・プラハがこの名曲に挑んだ。プラハ音楽院で学び、ジャン=ルイ・カペツァリ氏に師事したヴェヴェルカは2003年日本で開催された第7回国際オーボエ・コンクール・軽井沢で1位を獲得。その後世界有数のオーケストラと共演しキャリアを積んできた。また故クラウディオ・アバドにより設立された、優秀な若手音楽家で構成されたグスタフ・マーラー・ユーゲントo. の一員として活躍し、アバドの厚い信頼を得ていた。スプラフォン・レーベルからのリリースも積極的で、テレマン、ブリテンの無伴奏オーボエ作品集(SU-4121)、ヴィヴァルディ、テレマン、J.S.バッハのオーボエ協奏曲集(SU-4188)、ハープ奏者カテジナ・エングリホヴァーとの「インプレッションズ」(SU-4212)などをリリースしている。 | |||
ドヴォルジャーク:モラヴィア二重唱曲全集 Ops.38, 20, 32b
シモナ・シャトロヴァー(S) マルケータ・ククロヴァー(A) ペトル・ネコラネク(T) ヴォイチェフ・スプルニー(P) | |||
録音:2017年6月3日-8日、アントニーン・ドヴォルジャーク博物館、プラハ。使用ピアノ:ベーゼンドルファー、1879年製〔ドヴォルジャーク自身が所有〕。 ドヴォルジャークの作品の中でも美しく香るモラヴィア二重唱曲集。モラヴィアの古い民謡に基づくこの歌曲集は、ブラームスの目にとまり名声をえるきっかけとなった作品。注目はドヴォルジャークが所有していた1879年製のベーゼンドルファーを用いての録音ということ。 | |||
マルティヌー(1890-1959): ソプラノ独唱と混声合唱のためのマドリガーレ H.380 (1959) / 女声合唱、ヴァイオリン、ピアノのための「サクラソウ」 H.348 (1954) / 混声合唱のためのチェコのマドリガーレ集(1939) H.278 / 女声合唱とヴァイオリンのための3つの世俗曲 H.339 (1951) / 混声合唱のための4つの歌(1934) H.235 /混声合唱のための5つのチェコのマドリガーレ(1948) H.321 ルカーシュ・ヴァシレク合唱指揮マルティヌー・ヴォイセズ、 グラジナ・ビエルノー(S) ヤクブ・フィシェル(Vn) カレル・コシャーレク(P) | |||
録音:2016年3月19日、23日-24日、4月14日-15日、5月28日、10月1日-2日、2017年1月7日-8日、アカデミー・オブ・ミュージック、マルティヌー・ホール、プラハ。 マルティヌーは声楽作品の分野でもチェコの民俗性を色濃く呈した美しい作品を残した。当ディスクには1934年から晩年の1959年までの、主にマドリガーレを中心とした作品を収録。望郷の思いが込められた美しい音楽が広がる。1980年生まれのルカーシュ・ヴァシレクが率いるマルティヌー・ヴォイセズは、マルティヌーの作品演奏およびその芸術的遺産に敬意を表することを主たる目的に2010年に結成された室内合唱団。 | |||
ドヴォルジャーク:ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33 (*) マルティヌー:ピアノ協奏曲第4番「呪文」 H.358 (#) |
イヴォ・カハーネク(P) ヤクブ・フルシャ指揮 バンベルクso. | ||
録音:2017年10月4日-5日、セッション(*) /2019年1月17日-19日、ライヴ(#)、ともにバンベルク・コンサート・コングレス・ホール「ヨーゼフ・カイルベルト・ザール」。#高価格商品。イヴォ・カハーネクがドヴォルジャークとマルティヌーのピアノ協奏曲を録音。共演はヤクブ・フルシャ指揮バンベルクso. で、スプラフォン・レーベルとバイエルン放送の共同企画により実現した。ドヴォルジャーク唯一のピアノ協奏曲は1876年に作曲されたものの何度も書き換えられた。1883年に改訂版が完成。作曲を依頼し作品を献呈されたカレル・スラフコフスキーのピアノによって演奏された。ヴァイオリン協奏曲にくらべて演奏頻度が少ないもののドヴォルジャークの作品を知るうえでかかせない作品と言えるだろう。カップリングはスプラフォン・レーベルが力を注いで新録音をリリースしているチェコの作曲家、ボフスラフ・マルティヌー。マルティヌーは生涯400作にも及ぶ作品を残した多作曲家として知られ、ピアノ協奏曲は5つ作曲されている。「呪文」と題された第4番はチェコを代表する大ピアニスト、ルドルフ・フィルクシュニーの委嘱により作曲された作品。オーケストラを縮小し、打楽器やハープを加えている興味深い協奏曲。ピアノのイヴォ・カハーネクは感情の豊かさと深さで評価されている演奏家で、サイモン・ラトルが2014年11月のBPOのコンサートにてソリストに指名、ヨーロッパを中心に活躍を場を広げているチェコ期待の星。 | |||
マルティヌー(1890-1959): 1ページの歌曲集 H.294 (1943) /2ページの歌曲集 H.302 (1944) / スロヴァキア歌曲集 H.126 (1920) /新シュパリーチェク H.288 (1942) マルティナ・ヤンコヴァー(S) トマーシュ・クラール(Br) イヴォ・カハーネク(P) | |||
録音:2017年6月8日-10日、マルティヌー・ホール、プラハ音楽院、プラハ。スプラフォン・レーベルが力を注いで新録音をリリースしているチェコの作曲家、ボフスラフ・マルティヌー。生涯400作にも及ぶ作品を残した多作曲家として知られる。マルティヌーは声楽作品の分野でもチェコの民俗性を色濃く呈した美しい作品を残した。当ディスクには1920年から晩年の1943年までに作曲された歌曲集4篇を収録。スシル詞の1ページの歌曲集、2ページの歌曲集や民謡詞の新シュパリーチェクなどマルティヌーの豊かな旋律美を堪能できる作品が揃った。歌唱はスプラフォン・レーベルでもおなじみのマルティナ・ヤンコヴァーとトマーシュ・クラール。ヤンコヴァーは1998年からチューリヒ歌劇場のソリストを務めるソプラノ歌手で、ザルツブルク音楽祭に頻繁にゲスト出演し、ガーディナー、アーノンクール、フェドセーエフ、ヘレヴェッヘ、ラトルなど名だたる世界的指揮者と共演し高い評価を得ている。一方、クラールはヤナーチェク音楽院に学んだバリトン歌手で2005年よりコレギウム・ヴォカーレ1704の主要メンバーとして活躍し、クラールが参加したディスクも数多くリリースされている。ヤナーチェクの歌曲集(SU-4183)でも優れた歌唱で高い評価を得ている。 | |||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 〔第20番 ニ短調 K.466 (*) /第12番 イ長調 K.414(弦楽四重奏伴奏版)(#) 〕 ヤン・バルトシュ(P)イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo.(*) ドレシャルSQ (#) [ヴァーツラフ・ドヴォルジャーク(Vn1) オンドジェイ・プステヨフスキー(Vn2) マルティン・ステュプカ(Va) ヴォイチェフ・ウルバン(Vc)] | |||
録音:2013年5月1日、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール(*) /2016年5月21日、マルティヌー・ホール(#) 。 アルフレート・ブレンデルも激賞するヤン・バルトシュによるモーツァルトのピアノ協奏曲のアルバムをリリースした。バルトシュは14歳のときにビエロフラーヴェクの指揮で輝かしいコンサート・デビューを成功させ、以後数々の国際コンクールの受賞歴を誇るチェコ期待の若手ピアニスト。音楽性の豊かな美しいタッチで魅了するバルトシュが最も得意とするモーツァルト。ピアノ協奏曲第20番は2017年5月31日に急遽した巨匠ビエロフラーヴェク率いるチェコpo. との共演で、デビュー当時からその才を認めていたマエストロが愛情深くサポートしている。一方、ピアノ協奏曲第12番は弦楽四重奏による伴奏版での録音。ジュリアード弦楽四重奏団のメンバーであったヴァイオリン奏者ロバート・マンやエマーソン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者ローレンス・ダットンら著名な演奏家から室内楽を学んできたバルトシュならではのきめ細かく丁寧な音楽づくりがこの作品でも見事にあらわれている。 | |||
ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959):(CD) 歌劇「何によって人は生きるか」H.336 (1952) (*) /交響曲第1番 H.289 (1942) (#) イヴァン・クスニエル(Br;*) ヤン・マルチニーク(B;*) ルツィエ・シルケノヴァー(S;*) ヤロスラフ・ブジェジナ(T;*) ヨゼフ・シュパチェク(ナレーター;*) ルカーシュ・ヴァレシク合唱指揮マルティヌーcho./他 イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo. | |||
録音:2014年12月17日-19日(*)、2016年1月13日-15日(#)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、ライヴ| (*):世界初録音。故ビエロフラーヴェク&チェコ・フィルによるマルティヌーの交響曲第1番と世界初録音となる歌劇「何によって人は生きるか」(コンサート形式)のライヴ録音がリリースされる。トルストイの原作をベースにしたマルティヌー自身の台本による歌劇「何によって人は生きるか」は、歌劇「結婚」H341とともに1951年から1952年にかけてアメリカのテレビのために作曲、翌1953年にニューヨークで初演された作品。“感傷的ではなく喜びに満ちて演奏すべき "とマルティヌーが書き残しているこの作品は“何によって人は生きるか " を考えさせられる注目作。カップリングは交響曲第1番。2017年5月に急遽したビエロフラーヴェクが生前力を注いで演奏・録音してきたマルティヌーの作品。交響曲全曲録音の計画があったが第2番を除く、第3 & 4番(SU-3631)、第5 & 6番(SU-4007)、そしてここに収録された第1番が実現した。1942年にクーセヴィツキー夫人ナタリーの追悼のために作曲された交響曲第1番はアメリカ時代(1941-1953)を象徴する作品の一つで、同年クーセヴィツキー指揮でボストンにて初演された。マルティヌー作品への特別な思いを折に触れて述べてきたビエロフラーヴェク。晩年まで情熱を注いで振り続けた作曲家への尊敬の念を感じる渾身のライヴ録音。 | |||
ペトル・エベン(1929-2007): 弦楽四重奏曲「地上の迷宮と魂の楽園」(1981) (*) /ピアノ三重奏曲(1986) (#) /ピアノ五重奏曲(1992) (+) マルティヌーSQ [ルボミール・ハヴラーク(Vn1) リボル・カニュカ(Vn2) ズビグニェフ・パジョウレク(Va) イトカ・ヴラシャーンコヴァー(Vc)] カレル・コレシャーク(P) | |||
録音:2016年10月13日-14日、ドモヴィナ・スタジオ(*) /2017年4月1日-2日(#)、2017年3月4日-5日(+) 、マルティヌー・ホール(#/+)、すべて プラハ。 20世紀のチェコを代表する作曲家の一人ペトル・エベンの室内楽曲に名手マルティヌー四重奏団が挑んだ。エベンはボヘミア北東部のジャンベルク生まれ。カトリックとして育てられたものの、父親がユダヤ人であったため、第二次世界大戦期は苦難の日々が続き、ナチによってブーヘンヴァルト強制収容所に抑留された。戦後になりようやくプラハ芸術アカデミーに入学を許されたエベンはボシュコヴェツから作曲を学び、シュレジエン地方の民謡への関心と中世音楽への興味が結びついた新古典的な作風を作り出した。1990年にプラハ芸術アカデミーの作曲法の教授及びプラハの春音楽祭の会長となったエベン。当ディスクに収録された3曲はエベンの最も充実した後期の作品で、独特の美を呈した傑作。 | |||
18世紀プラハの音楽〜プラハ―ウィーン、歌の旅 トマーシェク(1774-1850):詩曲〜月に寄せて Op.56 No.4 コジェルフ(1747-1818):12のイタリアのアリエッタ Op.31 より〔 Spira pur / Sento amor 〕 モーツァルト:すみれ K.476 /夕べの想い K.523 /ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520 ヤーン・ヨセフ・レスレル(1771–1813): Arietta Il niente /秋の歌/遠く離れた人へ/ラ・ヴェリータ ハイドン:おお心地のよい声/精霊の歌 / カリヴォダ(1801-1866): Frühlings Wanderschaft Op.172 No.1 ヴォジーシェク:An Sie Op.21 No.1 /愛 Op.15 / Die Abschiedsträne Op.10 No.1 マルティナ・ヤンコヴァー(S) バルバラ・マリア・ヴィリ(Fp) | |||
録音:2006年3月21日-24日、チェコ兄弟団福音教会、ヴィノフラディ、プラハ。 当ディスクにはプラハからウィーンにかけて活躍した作曲家の声楽作品を集めた。トマーシェクは優れたピアニスト、教師でE. ハンスリックの師でもある。ピアノ曲を中心に多くの古典派様式の作品を残した。コジェルフはプラハの聖ヴィート大聖堂の楽長をつとめた。多くの教会音楽ほか、歌劇、協奏曲、交響曲など様々な演奏形態の作品を残した。カリヴォダはプラハ音楽院で学び、さらにD.ウェーバーから作曲を、B.V.ピクシスからヴァイオリンを学んだ。2曲の歌劇、7曲の交響曲をはじめ、多数の器楽曲、声楽曲を残した。18世紀に思いを馳せて、プラハからウィーンへと続く歌の旅をお楽しみ頂きたい。 | |||
ベルフィアト五重奏団 ヨゼフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):木管五重奏曲 ニ長調 Op.95 (1909) パヴェル・ハース(1899-1944):木管五重奏曲 Op.10 (1929) / ヤナーチェク(1854-1928):木管六重奏曲(1924) (#) ベルフィアト五重奏団[オト・レイプリフ(Fl) ヤン・ソウチェク(Ob) イジー・ヤヴーレク(Cl) オンドジェイ・シンデラーシュ(Fg) カテジナ・ヤヴールコヴァー(Hr)] インドジフ・パヴィリシュ(バスCl;#) | |||
録音:2017年2月10日-14日、ブレザレン福音教会、プラハ、チェコ。 現在チェコを拠点に活躍する新進気鋭の木管五重奏団、ベルフィアト五重奏団が母国チェコの作曲家、ヨゼフ・ボフスラフ・フェルステル、パヴェル・ハース、ヤナーチェクの作品を収録した。フェルステル(1859-1951)はハンブルク音楽院、ウィーン新音楽院、プラハ音楽院で教鞭をとり、20世紀チェコ作曲家を門下より輩出した作曲家。ハンブルクにてマーラーとその音楽を知り、その後マーラーの支持者となったことでも知られ、ロマン主義的な国民音楽をあらゆる分野で作曲した。この木管五重奏曲もフェルステルの代表作の一つに数えられる。ベルフィアト五重奏団の知性的な解釈で母国の作品を敬愛をこめて奏でる。 | |||
アンドレ・ナヴァラ〜プラハ録音集成 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102 [ヨセフ・スク(Vn) カレル・アンチェル指揮チェコpo./1963年9月30日、10月3日、ルドルフィヌム] シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129 / ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「ソロモン」 [カレル・アンチェル指揮チェコpo./1964年2月7日-9日、ルドルフィヌム] レスピーギ:チェロと管弦楽のためのアダージョと変奏 プロコフィエフ:チェロ協奏曲第2番(交響的協奏曲) Op.125 [カレル・アンチェル指揮チェコpo./1965年6月20日-25日、ルドルフィヌム] マルティヌー:ピアノ、管楽器、打楽器を伴うチェロ・コンチェルティーノ H.143 イベール:チェロと管楽器のための協奏曲 [マルティン・トゥルノフスキー指揮室内o./1966年6月27日-30日、ドモヴィナ・スタジオ] ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調[コンスタンティン・シルヴェストリ指揮チェコpo./1953年6月29日、ルドルフィヌム] ブラームス:チェロ・ソナタ〔第1番 ホ短調 Op.38 /第2番 ヘ長調 Op.99 〕 [アルフレート・ホレチェク(P)/1961年3月29日、1961年3月30日、ドモヴィナ・スタジオ] コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 / オネゲル:ヴァイオリンとチェロのためのソナティナ マルティヌー:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲〔第1番 H.157 /第2番 H.371 〕 [ヨセフ・スク(Vn)/1964年9月28日-30日、1966年6月27日-30日、ドモヴィナ・スタジオ] プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119 / ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69 [アルフレート・ホレチェク(P)/1958年1月4日-6日、1958年1月8日、10日-11日、ドモヴィナ・スタジオ] ルイ・ド・ケ=デルヴロワ(1670-1760):チェロとピアノのための組曲第2番 ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第3番 ト長調 / ラヴェル:ハバネラ形式の小品 [フランティシェク・マクシアーン(P)/1953年6月25日、ドモヴィナ・スタジオ] アンドレ・ナヴァラ(Vc) | |||
録音:[/内]、すべてプラハ。全てオリジナルテープからの2017年最新リマスタリング。 フランスを代表するチェリスト、アンドレ・ナヴァラ(1911-1988)が1953年から1966年かけてプラハで収録した貴重な録音集成(全19篇)が5枚組 CDで登場。 ナヴァラはトゥールーズ音楽院に学び、13歳で一等賞を得て卒業。さらにパリ音楽院でジュール・ロエブにチェロを、シャルル・トゥルヌミールに室内楽を師事し一等賞を得て卒業した逸材。その後、1929-35年にはクレトリ弦楽四重奏団のメンバーを務め、ついでピアノのヨゼフ・ベンヴェヌーティ、ヴァイオリンのルネ・ベネデッティとピアノ三重奏団を結成するなど室内楽を積極的に行った。1951年5月にプラハの春音楽祭にデビューし大成功をおさめたナヴァラは、その後定期的にプラハを訪れ、演奏会および録音を行った。協奏曲ではナヴァラ節炸裂の熱演を聴かせてくれる。17世紀から20世紀まで室内楽から協奏曲まで作風も異なる様々な作品をスケールの大きなボウイングでたっぷりと聴かせる。スプラフォンの丁寧な復刻によりナヴァラの至芸が蘇った。 | |||
狩りの音楽 ゲオルク・ドルシェツキー(1745-1819):パルティータ ヤン・ヴェント(1745-1801):パルティータ(#) パヴェル・ヴラニツキー(1756-1808): シンフォニア ニ長調 Op.25 「ラ・シャッス」(+) |
プラハ・ コレギウム・ムジクム(+以外) フランティシェク・ ヴァイナル指揮(+) プラハso.(+) | ||
録音:1970年12月18日(無印)、1971年1月15日(#)、ドモヴィナ・スタジオ(+以外) /1971年3月13日-20日、プラハ市庁舎スメタナ・ホール(+) 。初CD化とのこと。 スプラフォン・レーベルの誉れ高き名盤より、チェコを代表する作曲家による「狩りの音楽」が初CD化される。パヴェル・ヴラニツキーはモーツァルトと同年生まれの親友として有名な作曲家。また、ハイドン、ベートーヴェンとも親交があり彼らの作品の指揮をしたこともある。狩猟をテーマにした深遠な作品集 | |||
ドヴォルジャーク(1841-1904):ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 Op.87, B.162 (1889) ヨセフ・スク(1874-1935):ピアノ四重奏曲 イ短調(1891) ヨセフ・スク・ピアノ四重奏団[ラディム・クレスタ(Vn) エヴァ・クレストヴァー(Va) ヴァーツラフ・ペトル(Vc) ヴァーツラフ・マーハ(P)] | |||
録音:2016年11月26日、12月4日、11日、プラハ音楽院。 20世紀初期のチェコを代表するドヴォルジャークとスークのピアノ四重奏曲集。1885年から1892年までプラハ音楽院でドヴォルジャークに学んだスークの記念すべき作品1であるピアノ四重奏曲は17歳の時の作品。国民主義の作風から出発したスークの原点を知ることのできる意欲作。スークは1898年に師であるドヴォルジャークの娘オティーリエと結婚し、その後チェコ四重奏団(旧ボヘミア四重奏団)の第2ヴァイオリン奏者をつとめ、その後1922年からはプラハ音楽院で教鞭を執った。一方、ドヴォルジャークのピアノ四重奏曲第2番は48歳の時の作品。国民主義的傾向がさらに深められ、一連の傑作とともに充実した内容。両者ともに弦楽器奏者出身のため、とりわけ優美な主旋律が魅力的。チェコの新進気鋭の演奏者により結成されたヨセフ・スク・ピアノ四重奏団の演奏で、溌溂としたスークとドヴォルジャークをお楽しみ頂ける。 | |||
クルト・ヴァイル(1900-1950): 「ハッピー・エンド」より〔スラバヤ・ジョニー/ユーカリ/告別の手紙/光の中の伯林/ブラウン・アイランズの歌〕/ 「三文オペラ」より〔ヒモのバラード/海賊ジェニー/バルバラ・ソング/ あんたなんか愛してないわ/大砲の歌/どすのマックの大道歌〕/ 「マハゴニー市の興亡」より〔アラバマ・ソング/夜勤の相棒/ Denn wie man sich bettet / I'm a Stranger 〕 ダグマル・ペツコヴァー(S) イジー・ハーイェク(Br) ヤン・クチュラ(P)指揮 エポックo.、エポック四重奏団、ミロスラフ・フロウツァル・ジャズバンド | |||
録音:2016年7月、チェコ放送スタジオ、プラハ。 新即主義を代表するクルト・ワイルの『ハッピー・エンド』『三文オペラ』『マハゴニー市の興亡』からの歌曲が収録された当ディスクはワイルの魅力を凝縮したアルバムと言える。ワイルは現代社会批判と風刺を盛り込んだ俗うけする音楽で知られた。ギャングの親玉と救世軍の女士官の闘いと和解の物語『ハッピー・エンド』、金べてが解決するという架空の都市マハゴニーを舞台にして、現代新主義の功罪をあばきだした『マハゴニー市の興亡』、そして、乞食、盗賊、娼婦などさまざまな下積みの人間と警察権力を対比させ、社会的矛盾をあばきだしたワイルの出世作『三文オペラ』をダグマル・ペツコヴァーの美声で堪能することが出来る。 | |||
マルティヌー(1890-1959):オラトリオ「ギルガメシュ」(オリジナル英訳版)
ルーシー・クロウ(S) アンドルー・ステイプルズ(T) デレク・ウェルトン(Br) ヤン・マルチニーク(B) サイモン・カロウ(語り) マンフレート・ホーネック指揮チェコpo.&cho. | |||
録音:2017年1月25日-27日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、ライヴ。#高価格商品。オリジナル英訳版を使用した世界初録音。古代メソポタミアの文学作品「ギルガメシュ叙事詩」を元にするオラトリオ。イギリスの考古学者レジナルド・キャンベル・トンプソン(1876-1941)による英訳をテキストとするが、これまでの録音はすべて、更にチェコ語訳された物が使用されていた。語りにはイギリスの俳優サイモン・カロウを起用。 | |||
オタカル・オストルチル(1879-1935): 歌劇「ホンザの王国〔ジャックの王国〕」 全3幕(無印) /十字架の道(#) イーヴォ・ジーデク(T;ホンザ) ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(B;王) ヤロスラヴァ・ヴィマザロヴァー(S;王女) プシェミスル・コチー(B−Br;悪魔) ヨゼフ・チェレリン(B;父) ミラーダ・イラースコヴァー(S;イワンの妻) ズデニェク・オタヴァ(Br;オンドジェイ) リュドミラ・ハンザリコヴァー(Ms;オンドジェイの妻) アントニーン・ヴォタヴァ(T;イワン) ヨゼフ・ヘリバン(Br;農民) ヴァーツラフ・ピスカーチェク、 アルトゥシュ・カロウス、ヤロスラフ・シナーク、ヨゼフ・ステイグル、アルトゥル・シュヴィハ(悪魔の声)他 ヴァーツラフ・イラーチェク指揮プラハ放送so.、プラハ放送cho. | |||
録音:1954年1月、チェコ放送スタジオ/1957年11月19日-20日、24日、ルドルフィヌム(#)、すべて プラハ、モノラル。初CD化|リマスタリング:2017年。 チェコの作曲家オタカル・オストルチル最後の歌劇「ホンザ(ジャック)の王国」と管弦楽曲「十字架の道」が初 CD化でリリースされる。1879年プラハ生まれのオストルチルはプラハ大学で現代言語学を学び、その後プラハのチェコの商業アカデミーでチェコ語およびドイツ語の教師を務めた。個人的に強い影響を受けたのはチェコスロヴァキア共和国の初代大統領トマーシュ・マサリクをはじめとする政治家もおり、音楽家にして行政官の経験もあった独自のキャリアを築きあげた。音楽家としてのオストルチルは芸術活動のすべての面で常に現代音楽の発展にかかわり、当時のプラハではあまり好まれてこなかったヤナーチェク、フェルステル、フィビフなどの作品も積極的に取り上げた。作曲家として自己に厳しかったオストルチルは番号付きの作品は25作のみ残し、それらは管弦楽曲と歌劇が中心となる。歌劇「ホンザの王国」はトルストイの短編小説を基にした反戦のメッセージをともなうおとぎ話で自身最後の歌劇となる。全3幕中、民謡を多くの場所で用いながらも、トルストイの主題を “伝説 "という形を用いて第2次世界大戦前夜のヨーロッパの状況を象徴しており、オストルチル個人の民主主義とヒューマニズムに対する信念を具体化した作品。また、カップリングの「十字架の道」は交響変奏曲の形をとったオストルチルの頂点に達した作品と言える。80ページにも及ぶブックレットには上演時の写真も収められている。 | |||
ヴァーツラフ・ヤン・トマーシェク(1774-1850): ピアノ・ソナタ集 〔変ホ長調 Op.13 /ハ長調 Op.14 /イ長調 Op.26 〕 |
ペトラ・マチェヨヴァー(Fp) | ||
録音:2016年10月30日-11月1日、プリーホヴィツェ城、プジェシュティツェ。 スプラフォン・レーベルが力を注いで録音をしているチェコ(ボヘミア)の作曲家、ヴァーツラフ・ヤン・トマーシェクの作品集。当ディスクにはピアノ・ソナタが収録された。18世紀から19世紀、ベートーヴェンと同時代を生きたトマーシェクは、多くの作曲家が国外に亡命したチェコ古典派と、19世紀の国民楽派とを橋渡しした主要な人物で、生涯にわたってプラハ音楽界の中心にあり、その影響は出版された作品および多くの弟子のヴォジーシェクなどによって広められた。ここに収録されたピアノ・ソナタなど古典派様式のピアノ曲を残した作曲家。当録音ではフォルテピアノを使用しており、当時の響きを追求した演奏を聴くことが出来る。 | |||
ルージチコヴァー〜J.S.バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集 BWV.1052-1058 ズザナ・ルージチコヴァー(Cemb) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 プラハ室内ソロイスツ ミロスラフ・クレメント、カレル・クレメント(リコーダー;BWV.1057) | |||
録音:1966年12月-1968年9月、ルドルフィヌム、プラハ。リマスタリング:2016年。代理店アナウンスに『モノラル』と記載されているが、誤りと思われる。 スプラフォン・レーベルの貴重なアーカイヴからの最新リマスタリング・シリーズ。当アルバムはチェンバロの女王、ズザナ・ルージチコヴァー(1928-)によるバッハのチェンバロ協奏曲集。プラハ・アカデミーで学び、1956年にミュンヘン国際コンクールで優勝したのを機に世界のひのき舞台に躍り出た世界的チェンバロ奏者ルージチコヴァーはヴァーツラフ・ノイマンとともにプラハ・チェンバー・ソロイスツを創設し、1962年より当団の一員として演奏してきた。ここに収録された音源はその当時の演奏で、音楽性の高さと品格に満ちたバッハを聴くことが出来る。バロックからプーランク、マルティヌーなどの解釈でも名高いルージチコヴァーだが、彼女の代名詞といえるのはやはりバッハの演奏解釈。 | |||
ヴラフSQ 〜ベートーヴェン&モーツァルト:弦楽四重奏曲集 1956-1970 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 〔第1番 ヘ長調 Op.18 No.1[1970年11月6日]/第2番 ト長調「挨拶」 Op.18 No.3[1969年4月28日]/ 第3番 ニ長調 Op.18 No.3[1969年1月15日]/第4番 ハ短調 Op.18 No.4[1967年11月8日-10日]/ 第5番 イ長調 Op.18 No.5[1967年11月13日-17日]/第6番 変ロ長調 Op.18 No.6[1970年11月6日]/ 第7番 ヘ長調 Op.59 No.1「ラズモフスキー第1番」[1962年10月9日-12日](*) / 第14番 嬰ハ短調 Op.131[1960年11月29日-12月10日](*) 〕/ モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421[1956年5月11日](#) ヴラフSQ [ヨセフ・ヴラフ(Vn1) ヴァーツラフ・スニーティル(Vn2) ヨセフ・コジョウセク(Va) ヴィクトル・モウチュカ(Vc)] | |||
録音:[内]、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。リマスタリング:2017年。以前同レーベルから LP と CD (Op.18: SU-3490)で単売されていた演奏と同一と思われる。 (#)は初CD化、(*)は日本以外では初CD化だろうか。 また、代理店アナウンスには『放送用に収録』と記載されているが、誤りではないだろうか( PRAGA レーベルが CD 発売した放送録音と混同している?)。 20世紀を代表するチェコのヴラフ四重奏団が、プラハのドモヴィナ・スタジオにて放送用に収録したベートーヴェンとモーツァルトの弦楽四重奏曲集がリリースされる。タリフ指揮下のチェコ室内o. のメンバーであった彼らは、ヨセフ・ヴラフを中心に結成。1951年4月28日にヴラフ四重奏団としてデビュー演奏会を開いた。1955年のリエージュ国際四重奏コンクールでの優勝を皮切りに世界で活躍する当四重奏団は、プラハ国民劇場o. のメンバーとなるも、ここでは四重奏団としての演奏会を数多く与えられた。その後、57年に当オーケストラを離れ、以後71年までプラハ放送専属の室内楽団となった。なお、当団のヴィオラ奏者は2度代わっており、初代ソビェスラフ・ソウクプ、次いでヤロスラフ・モトリーク、そして1954年からはヨセフ・コジョウセクが担当しており、ここに収録された録音はすべてコジョウセクが演奏している。確かな技術で見事なアンサンブルを聴かせる当団はヴラフの圧倒的な統率力と音楽性により確立されている。レパートリーは古典からロマン派、そして自国の作曲家の作品も力を入れていたが、なかでも当ディスクにおさめられたベートーヴェンを最も得意とし、模範的にとも言える明晰な構成によるダイナミックな演奏が称賛されている。2017年、スプラフォンによる最新リマスタリングで見事な演奏が蘇った。 | |||
マルティヌー:カンタータ「花束」 H.260 (1937) ヤン・ノヴァーク(1921-1984):フィルハーモニック・ダンス カテジナ・クネジコヴァー(S) ミカエラ・カプストヴァー(A) ヤロスラフ・ブジェジナ(T) アダム・プラヘトカ(B) トマーシュ・ネトピル指揮プラハ放送so.、プラハ・フィルハーモニーcho.&少年cho. | |||
録音:2016年12月17日-19日、ライヴ(*)、2017年8月24日、セッション(#)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ(*/#) 。 カンタータ「花束」はチェコ民俗主義時代の傑作のひとつに数えられ、チェコの民俗詩を題材にした作品の中で最も魅力的で洗練された旋律が印象的。カップリングはチェコの戦後世代を代表する作曲家のひとりヤン・ノヴァークのフィルハーモニック・ダンス。ノヴァークの音楽は、軽快で優雅、ユーモアのセンスにあふれ、師であるマルティヌーの影響を強く感じる作品。指揮は1975年チェコ共和国東部のクロメルジーシュに生まれたトマーシュ・ネトピル。ネトピルはザルツブルク音楽祭やBPO 、ドレスデン・シュターツカペレの公演に出演、2013/14年のシーズンよりエッセン市の音楽総監督に就任すると同時に、ドレスデン国立歌劇場、パリ国立オペラ座、ウィーン国立歌劇場、またパリ管、ロンドン・フィルといった、欧州各地のオーケストラや劇場へ出演、オペラ、コンサートの両面で活躍を続けている。 | |||
ジャン=ピエール・ランパル・イン・プラハ〜スプラフォン録音全集 インドジフ・フェルト(1925-2007):フルート協奏曲(**)[ヴァーツラフ・イラーチェク指揮チェコpo.] プロコフィエフ:フルート・ソナタ ニ長調 Op.94[アルフレード・ホレチェク(P)] フランティシェク・ベンダ(1709-1786):フルートとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 L III: 162 フランツ・クサーヴァー・リヒター(1709-1789):フルートとチェンバロのための室内ソナタ Op.3 〜第3番 イ長調(*) [ヴィクトリエ・シュヴィフリーコヴァー(Cemb)] リヒター:フルート協奏曲 ニ長調(*) / ベンダ:フルート協奏曲 ホ短調 L II: 4 [ミラン・ムンツィリンゲル指揮プラハ室内o.] アントニオ・ロゼッティ(1746-1792):フルート協奏曲 ニ長調[マルティン・トゥルノフスキー指揮プラハ室内o.] カール・シュターミッツ(1745-1801):フルート協奏曲 ト長調 Op.29[ヴァーツラフ・ノイマン指揮プラハ室内o.] ジャン=ピエール・ランパル(Fl) | |||
録音:1958年4月2日-4日、ルドルフィヌム(**) /1955年-1956年、ドモヴィナ・スタジオ(**以外)、すべて プラハ、モノラル。リマスタリング:2016年。(*)は初CD化、(**)は SUPRAPHON からは初出。 フルートの巨匠ジャン=ピエール・ランパルが、プラハで録音した初CD化を含むスプラフォン録音全集がリリースされる。父からフルートの手ほどきを受けたランパルは、パリ音楽院にてガストン・クリュネルに師事。1947年に開かれたジュネーヴ国際コンクールでの優勝をきっかけに世界的フルート奏者として活動の幅を拡げた。エレガントな音色と目の覚めるようなテクニックは、まさにフルートの神様の異名をとったランパルの唯一無二の演奏。膨大なレパートリーを誇るランパルはこのプラハ録音でもわかる通り実に多彩。プロコフィエフのソナタで聴く名人芸的技巧、各協奏曲で奏でられる色彩豊かな音色に圧倒的存在感を示す。ブックレットには収録当時の写真も収められている。この貴重な音源をスプラフォンの2016年の最新リマスタリングでお楽しみ頂ける。 | |||
ニコラーエワ〜プラハ・レコーディングズ 1951, 1954 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 (*) プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28 ニコラーエワ:3つの演奏会用練習曲 Op.13 ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガ Op.87 より 〔第1番 ハ長調/第7番 イ長調/第15番 変ニ長調〕 J.S.バッハ:幻想曲 ハ短調 BWV.906 /フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816 (#) / 半音階的幻想曲とフーガ BWV.903 (+) タチヤナ・ニコラーエワ(P) コンスタンチン・イヴァノーフ〔イワノフ〕指揮チェコpo.(*) | |||
録音:1951年2月4日-8日、ドモヴィナ・スタジオ(*) /1954年4月27日(無印) 、1951年2月2日(#)、1951年2月3日(+)、カルリン・スタジオ、チェコ放送(*以外)、モノラル、すべて(?) セッション。20世紀ロシア最高のピアニストのひとりタチヤナ・ニコラーエワ(1924-1993)は、曖昧さ皆無の解釈と正確な技巧でピアノの魅力を満喫させてくたが、まだ世界的に知名度が高まる以前、20代にチェコで行った貴重な放送用録音が日の目をみる。ソ連の名指揮者イヴァノーフ&チェコ・フィルと共演した(*)は、これまでも国内盤発売されていたが、その他仰天の音源にファン感涙。作曲家としてもひとかどだったニコラーエワの自作自演による「3つの演奏会用練習曲」が聴き物。非常に技巧的ながらメロディアスで、これもロシア・ピアノ音楽史の宝石。ニコラーエワの説得力満点の演奏はまさに決定盤。前年に世を去ったプロコフィエフ初期の過激な第3番も迫力満点。ニコラーエワに捧げられ、彼女が初演したショスタコーヴィチの「前奏曲とフーガ」から3篇と、十八番のバッハも収められている。楷書風な演奏はニコラーエワならではだが、後年の録音にはない若々しいナイーヴな感覚も魅力。最後の「半音階的幻想曲とフーガ」は真に圧倒される。ピアノ好き必携のアルバム。 | |||
ドヴォルジャーク: 夕べの歌 Op.31(5曲)/糸杉 B.11 (18曲)/ ジプシーの歌 Op.55 B.104(7曲) |
パヴォル・ブレスリク(T) ロベルト・ペハネツ(P) | ||
録音:2016年8月3日-5日、聖ラウレンティウス教会、プラハ。 今、オペラ、コンサートの舞台でめざましい活躍を遂げているパヴォル・ブレスリク。ドイツの音楽雑誌「Opernwelt(オーパーンヴェルト、オペラの世界)」で、2005年度の年間最優秀歌手賞を受賞して一躍脚光を浴び、BPOレコーディングス・レーベルからリリースされた「魔笛」のタミーノ役をはじめ、リリースするディスクも高い評価を得ている若手テノール歌手の一人だが、ついにドヴォルジャークの歌曲に挑んだ。ブレスリクは、2000年にチェコのアントニーン・ドヴォルジャーク国際コンクールで第1位を獲得しているだけに当録音は大いに期待できる出来栄え。1979年にスロヴァキアのブラチスラヴァに生まれたブレスリクは、ブラチスラヴァ音楽院とマルセイユのオペラ研修所CNIPALで研鑽を積み、その後、ドヴォルジャーク国際コンクールで第1位を獲得したのち、ベルリン国立歌劇場のメンバーに採用され、2006年以降はフリーランスのテノールとして活動を続けてきた。チューリヒ、ベルリン、MET、ロイヤル・コヴェント・ガーデン、バイエルン、ウィーンといった世界的なオペラハウスに登場するのと並行して、コンサートにも頻繁に出演しており、今後一層の活躍が期待される実力派。 | |||
管楽八重奏のための作品集 ベートーヴェン:八重奏曲 変ホ長調 Op.103 (1792) ギデオン・クライン(1919-1945):ディヴェルティメント(1939-40) モーツァルト:セレナーデ ハ短調 K.388 (384a) (1782) フィルハーモニア・オクテット [ヴィレム・ヴェヴェルカ、モニカ・ボウシュコヴァー(Ob) ヴァーツラフ・ヴォナーシェク、 マルチン・ペトラーク(Fg) イルヴィン・ヴェニシュ、カレル・ドーナル(Cl) オンドジェイ・ブラヴェッツ、プジェミスル・ヴォイタ(Hr)]】 | |||
録音:2016年1月20日-22日、ブレザレン福音教会、プラハ、チェコ。 オーボエのヴィレム・ヴェヴェルカ、ファゴットのヴァーツラフ・ヴォナーシェク、ホルンのプジェミスル・ヴォイタなど、実力派がメンバーに連ねるフィルハーモニア・オクテットが結成10周年を記念としたディスクをリリースする。作品は管楽八重奏曲の必須レパートリーであるベートーヴェン、モーツァルトに加え、チェコの作曲家、ギデオン・クラインのディヴェルティメントも収録した。1919年モラヴィア地方のプシェロフに生まれたユダヤ系の作曲家、ピアニストだったクラインは、10歳にして作曲を開始。1938年にはプラハに出てピアニストとして演奏家デビューを果たすなど、若くして才を発揮した。しかし、当時のチェコではユダヤ人は厳しい制約下に置かれることとなり、自身 の作品の演奏機会も奪われてしまう。その後強制収容所へ送致され、1945年1月27日、20 代半ばで歿した悲劇の作曲家。1938-39年に作曲されたディヴェルティメントはクラインが 20歳に書きあげた作品。苦悩と悲哀に満ちたクラインの代表作の一つ。オーボエのヴィレム・ヴェヴェルカは1978年プラハ生まれ。プラハ音楽院で学びフランス人オーボエ奏者ジャン=ルイ・カペツァリ氏に師事し、2003年日本で開催された国際オーボエ・コンクールで1位を獲得した逸材。ファゴットのヴァーツラフ・ヴォナーシェクは、2004年のメルボルン国際ダブル・リード・ソサエティ国際コンクール、2005年のロッズの国際コンクールと相次いで優勝を飾ったことで一躍注目されている演奏者。ホルンのプジェミスル・ヴォイタは、2010年ミュンヘン国際コンクールにて1位、聴衆賞、新作演奏賞、オーケストラからの特別賞を総なめにした俊英。 | |||
アーノンクール&レオンハルト参加、半数は初CD化〜 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全集 BWV.1046-1051(全曲) 〔第1番−第2番(*) /第3番−第4番(+) /第5番(#) /第6番(+) 〕 ニコラウス・アーノンクール(Vc) エドゥアルト・メルクス(Vn) グスタフ・レオンハルト(Cemb;#/ヴィオラ・ダ・ガンバ)他 ヨーゼフ・メルティン指揮ウィーン室内o. | |||
録音:1950年、ウィーン、モノラル。ピリオド楽器使用による世界初録音。原盤: SUPRAPHON, H 23291-94, H 23301-23302 [78r] 。(*/#)は初CD化&おそらくSP以降では初復刻。既出CD: ORF, ORFCD-379 (+) 。 バッハ没後200年記念として、1950年に録音されたブランデンブルク協奏曲。 21歳のアーノンクール(ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス設立以前)、22歳のレオンハルトが参加している。ウィーン国立音楽院で古楽クラスの教師を務めていたヨゼフ・メルティンによる指揮で、ふたりはメルティンの生徒でもあった。他にもエドゥアルド・メルクスや、のちにアーノンクール夫人となるアリス・ホフェルナーなど、錚々たるメンバーが集まっている。この時代のピリオド楽器アプローチによるブランデンブルク全曲録音は大変貴重で、いま耳にできる最古のものだろう。現代の古楽演奏スタイルへとつながる小編成のきびきびしたアンサンブル。当時としてはまったく新しいバッハ像をしっかりと見据えた演奏で、若きアーノンクールたちにも強い影響を与えたであろうことは想像に難くない。 | |||
インプレッションズ ラヴェル:クープランの墓(*) /ハバネラ形式の小品/亡き王女のためのパヴァーヌ ドビュッシー:夢/アラベスク第2番/ベルガマスク組曲 より〔メヌエット/前奏曲〕 ルボシュ・スルカ(1928-): Gabbione per due ussignuoli (*) /プリマヴェーラ(*) ヴィレム・ヴェヴェルカ(Ob) カテジナ・エングリホヴァー(Hp) | |||
録音:2016年6月17日-18日、9月2日-3日、ブレザレン福音教会、ヴィノフラディ、プラハ、、チェコ。(*)は世界初録音と記載されている。 スプラフォン・レーベルの看板アーティストであるオーボエ奏者ヴィレム・ヴェヴェルカとハープ奏者カテジナ・エングリホヴァー。待望のデュオ・アルバムはラヴェル、ドビュッシー、ルボシュ・スルカの作品集。クープランの様式を借りた擬古典主義の作品である「クープランの墓」やラヴェルの最高傑作「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、オーボエが美しく旋律を奏で、ハープはラヴェル独特の幻想的な雰囲気を表現している。ドビュッシーも絶品。もともとハープを思わせるアルペッジョがより一層の魅力をあらわする。そして、チェコを代表する現代作曲家ルボシュ・スルカの作品。当ディスクに収録された「プリマヴェーラ」はヴェヴェルカとエングリホヴァーへの献呈作品で世界初録音。 | |||
ヴィオラ・ソナタ集 マルティヌー:ヴィオラ・ソナタ H 355 (1955) フサ:ヴィオラ・ソナタ(1945) カラビス:ヴィオラ・ソナタ Op.84 (1997) (*) フェルド:ヴィオラ・ソナタ(1955) (*) |
クリスティーナ・ フィアロヴァー(Va) イゴール・アルダシェフ(P) | ||
録音:2016年4月9日-10日、5月1日、プラハ。(*)は世界初録音。 女流ヴィオラ奏者クリスティーナ・フィアロヴァーのスプラフォン・デビュー盤。ほのかに暗くかつ美しいヴィオラの音色を生かした、淡く微妙な表現力が 問われる20世紀チェコのソナタ集。晩年のマルティヌーが書いたソナタは朗々とした低音の響きで始まるが、曲調としては物憂げな表情で郷愁 を誘う音楽。またほぼ知られていない残りの3作のソナタからも同様の香りが感じられる。いずれも独特な和声感を持ち、先の読めない美しさ。楽器 の個性にも改めて気付かされる1枚。 | |||
ヴィクトル・カラビス(1923-2006): チェロ・ソナタ Op.29 (1968) /クラリネット・ソナタ Op.30 (1969) /ヴァイオリン・ソナタ Op.58 (1982) トマーシュ・ヤムニーク(Vc) アンナ・パウロヴァー(Cl) ヤン・フィシェル(Vn) イヴォ・カハーネク(P) | |||
録音:2018年4月15日、6月14日、マルティヌー・ホール。 現代チェコを代表する作曲家の一人ヴィクトル・カラビスのソナタ3篇、チェロ・ソナタ、クラリネット・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタを収録したアルバムの登場。カラビスは1945年から48年までプラハ音楽院でフロビルに、52年に音楽アカデミーでジートキー師事した作曲家で、新古典的様式の管弦楽、室内楽曲を残した。色彩と音響に対する輝くばかりの感性に満ちたカラビスの作品は、強烈な表現と無駄のない楽想が特徴。なお、カラビスの妻はチェンバロ奏者のズザナ・ルージチコヴァー(1927-2017)。チェロのトマーシュ・ヤムニークは1985年生まれ、2006年(第58回)プラハの春国際音楽コンクールでチェロ部門最高位に輝いた。スプラフォン・レーベルより、チェコの作曲家たちのソナタを集めたふたつのアルバム(SU-3928&SU-3947)、及びドヴォルジャークによるオーケストラつきのチェロ作品全曲(SU-4034)をリリースしている。ピアノのイヴォ・カハーネクは感情の豊かさと深さで評価されている演奏家で、サイモン・ラトルが2014年11月のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートにてソリストに指名、ヨーロッパを中心に活躍している。 | |||
ヤン・ザフ(1669-1773):荘厳レクイエム ハ短調/聖母マリアの夕べの祈り ニ長調
ミハエラ・シュロモヴァー(S) シルヴァ・チムグロヴァー(A) チェニェク・スヴォボダ(T) ヤロミール・ノセク(B) マレク・シュトリンツル指揮ムジカ・フロレア&コレギウム・フロレウム | |||
録音:2016年4月9日-10日、プラハ。ピリオド楽器使用。 18世紀プラハの知られざる作曲家、ヤン・ザフの宗教作品集。バロックから古典派への移行期にあたる時代の音楽で、当時頻繁に演奏されていたとされる『荘厳レクイエム』は不気味とすら言える半音階の暗い響きが印象的。終曲の「クム・サンクティス」ではモーツァルトのレクイエムのように「キリエ」のフーガが歌詞だけを変えて再現される。カップリングの『聖母マリアの夕べの祈り』は一転明るく祝典的な作風。ピリオド楽器による生き生きとした演奏でお楽しみ頂きたい。 | |||
フランティシェク・イラーネク(1698-1778): ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 jk Ap.1(伝・ヴィヴァルディ、RV Anh.8 ) / オーボエ協奏曲 変ロ長調 jk 17 /ファゴット協奏曲 ト長調 jk 20 / フルート協奏曲 ニ長調 jk 11 /オーボエ協奏曲 ヘ長調 jk 15 / フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレのための三重協奏曲 イ長調 jk 22 セルジオ・アッツォリーニ(Fg) クセニア・レフラー(Ob) レンカ・トルゲンセン(Vn) ヴォイチェフ・セメラート(Vaダモーレ) ヤナ・セメラードヴァー(Fl−tr)指揮コレギウム・アリアヌム | |||
録音:2016年4月23日-25日、29日、ブレザレン福音教会、プラハ、チェコ。ピリオド楽器使用。全曲世界初録音。 フランティシェク・イラーネクは、プラハに居を構えていたモルツィン伯のチャペルの作曲家でヴァイオリニスト。モルツィン伯の命によりヴェネチアに遣わされてヴィヴァルディに学んだため、その作風は師の影響を直接的に受け継いだものとなっている。冒頭のニ長調の協奏曲はヴィヴァルディの偽作としても番号が振られている作品であり、そのことからも音楽の近似性が明らか。ファゴットの鬼才アッツォリーニとコレギウム・アリアヌムのコンビは過去にもイラーネクの協奏曲を収録したアルバム(SU-4039)をリリースしており、今回第2弾の発売となる。ベルリン古楽アカデミーとの共演でも高い評価を得たオーボエ奏者クセニア・レフラーなど他のメンバーも素晴らしく、大絶賛を浴びた前作以上に期待できる内容。めくるめく超絶技巧が織りなす音のご馳走をお楽しみ頂きたい。 | |||
バボラーク〜モーツァルト:ホルン五重奏曲&室内楽版協奏曲全集 ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407 (386C) (*) / ホルン協奏曲(室内楽版)〔第1番 ニ長調 K.412 + K.514 /第2番 変ホ長調 K.417 / 第3番 変ホ長調 K.447 /第4番 変ホ長調 K.495 〕 編曲:ローラント・ホルヴァート(ホルン協奏曲第1番−第3番、各・第1楽章&第3楽章)/ ヨハン・ミヒャエル・ハイドン(ホルン協奏曲第3番第2楽章)/ ラデク・バボラーク(ホルン協奏曲第4番) カデンツァ:ラデク・バボラーク(ホルン協奏曲第3番&第4番) ラデク・バボラーク(Hr) バボラーク・アンサンブル [ダリボル・カルヴァイ(Vn) マルティナ・バチョヴァー(Vn;*以外) カレル・ウンテンミュラー(Va) ヴィレム・キオンカ(Va;*) ハナ・バボラーコヴァー=シャブノヴァー(Vc) シュテパン・クラトホヴィル(Cb;*以外)] | |||
録音:2016年6月2日-3日、ブレザレン福音教会、プラハ。美しく柔らかな音色で世界を魅了するホルン奏者、ラデク・バボラークが室内楽版のモーツァルトのホルン協奏曲を録音した。1976年チェコ生まれのバボラークは、1994年に世界最難関のミュンヘン国際コンクールで優勝し世界の注目を集めた。以来、ヨーロッパ、アメリカなど各地で活発な演奏活動はじめ、日本でも絶大なる人気を誇り来日公演も頻繁に行っている。モーツァルトの友人でホルンの名手であったヨーゼフ・ロイトゲープのために作曲されたホルン協奏曲。バボラークは自身の最重要レパートリーとして演奏してきた。今回の室内楽版では華やかなホルンのソロとともに美しく調和するアンサンブルが聞きもので、近年のますますの充実ぶりをうかがい知ることのできる、堂々たる演奏を披露している。なお、第4番はバボラークによる編曲、また第3番&第4番のカデンツァはバボラーク作曲であることも注目。共演はバボラークが絶大なる信頼を置く精鋭が揃ったバボラーク・アンサンブル。バボラークと長きに渡り演奏してきた当アンサンブルのメンバーは実力派により構成されている。第1ヴァイオリンをつとめるダリボル・カルヴァイは、かつて地球ドラマティック(NHK)で放映された「理想のヴァイオリンを求めて世界を探し歩く」ドキュメンタリーに出演(当時18歳)し、様々な名器を演奏しその卓越した技術と音楽性で注目されたヴァイオリニスト。その後世界の名演奏家との共演を重ね、現在はバボラーク・アンサンブルの主軸メンバーとしても活躍している。 | |||
リハルト・ノヴァーク(B)ポートレート CD 1 オペラ・アリア モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」〜「可愛い奥様、これが目録」(レポレッロ) ドヴォルジャーク:「ルサルカ」〜「悲劇!可哀そうな青ざめたルサルカ」(水の精) チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」〜「だれでも一度は恋をして」(グレーミン公爵) グリンカ:「ルスランとリュドミラ」〜「時の永遠の闇の中から」(ルスラン) ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」〜ボリスのモノローグ「私は最高の権力を手に入れた」 オッフェンバック:「ホフマン物語」〜「輝けダイヤモンド」(ダペルトゥット船長) ヴェルディ:「ドン・カルロ」〜「ひとり寂しく眠ろう」(フィリッポ)/ 「シモン・ボッカネグラ」〜「悲しい胸の思いは―引き裂かれた心」(フィエスコ)/ 「マクベス」〜「気を付けて進め、わが息子よ ... 」(バンクォー)/ 「ルイザ・ミラー」〜「私の血も命も捧げよう」(ヴァルター) ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」〜「さようなら、大胆で輝かしかった娘よ!」(ヴォータン) ヤナーチェク:「利口な女狐の物語」〜「これは、おとぎ話かい?それともホントかい?」(森番) CD 2 歌曲集 ヴォルフ:「メーリケ詩集」より〔世をのがれて/思え、おお魂よ/新しい恋/私の慰めはどこに〕 シューベルト:「白鳥の歌」D.957 より〔アトラス/君の肖像/漁師の娘/街/海辺にて/影法師/鳩の便り〕 クシチカ:歌曲「北国の夜」 Op.14 リハルト・ノヴァーク(B) フランティシェク・イーレク指揮 ミロスラフ・ホーンカ指揮 ヤン・シュティフ指揮 ヤロスラフ・クルチェク指揮 ブルノ・ヤナーチェク・オペラo.&cho. ゲルハルト・ツェラー(P) トマーシュ・ハヌス指揮ブルノ・フィルハーモニック、プラハ・フィルハーモニア | |||
録音:1971年-1978年、スタディオン・スタジオ、ブルノ/1982年-1983年、2003年10月、ヤナーチェク劇場/1975年、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ/2001年10月、ルドルフィヌム、プラハ。 1931年チェコ生まれのバス、リハルト・ノヴァークは2016年10月に85歳を迎えた。当アルバムはノヴァークの名唱からオペラ・アリアと歌曲集にわけ、2枚組で構成されている。ブルノ音楽大学で学んだノヴァークは、1961年からブルノ・ヤナーチェク・オペラのソリストとして長きに渡り活躍。レパートリーも広くこれまでに150以上の演目に出演してきた。ここに収録されたオペラ・アリアはノヴァークの全盛期を知る上で最も重要な録音で、野太く力強い歌声を聴くことが出来る。オペラの一方、歌曲も得意とするノヴァーク。ここに収録されたシューベルト、ヴォルフで聴く、温かみのある歌声も実に魅力的。ブックレットにはノヴァークが演じたフィエスコ、レポレッロ、ボリス、フィリッポなど、当時の写真も収められている。2016年、スプラフォンによる最新リマスタリング。 | |||
マルティヌー(1890-1959): 歌劇「アリアドネ〔アリアーネ〕」H 370 (1958) / 2群の弦楽合奏、ピアノとティンパニのための二重協奏曲 H 271 (1938) トマーシュ・ネトピル指揮エッセンpo.、エッセン・アールト劇場cho. シモーナ・シャトゥロヴァー(S) ゾルターン・ナジ(Br) バウルザン・アンデルザノフ(B) アブデラー・ラスリ(T) タイル・ファヴェイツ(B) イヴォ・カハーネク(P) | |||
録音:2015年10月8日-9日、2014年8月28日-29日、エッセン。#高価格商品。実演45分弱の1幕オペラ「アリアドネ」は、詩人ジェルジ・ヌヴーの「テセウスの旅」を原作にフランス語台本をマルティヌー自身が書き下ろし、1958年の5月から約1カ月という短期間に仕上げられた。オーケストレーションは2管編成で、ピアノ、打楽器、ハープ、チェレスタ、弦が加わっており、バロック形式を意識している。シモーナ・シャトゥロヴァーの美しき歌声に注目。1975年チェコ共和国東部のクロメルジーシュに生まれたトマーシュ・ネトピルは、これまでにザルツブルク音楽祭やBPO、ドレスデン・シュターツカペレの公演に出演、2013/14年のシーズンよりエッセン市の音楽総監督に就任しており、以後エッセン・フィルと積極的な演奏活動を行っている。 | |||
フランティシェク・クサヴェル・リフテル〔フランツ・クサヴァー・リヒター〕 (1709-1789):聖金曜日のためのオラトリオ「キリストの降架」(全2幕) カテジナ・クネジコヴァー(S;マグダラ) ヤロスラフ・ブレジナ(T;アリマタヤのヨセフ) フィリップ・マスマン(CT;ジョヴァンニ) ピョートル・オレク(CT;キレネのシモン) レンカ・カフォウルコヴァー・ジュリコヴァー(S;ニコデモ) ロマン・ヴァーレク指揮チェコ・アンサンブル・バロックo.&cho. | |||
録音:2016年5月17日-20日、聖母マリア教会、ヴラノフ・ウ・ブルナ。世界初録音。 スプラフォン・レーベルが力を注いで録音をしているフランツ・クサヴァー・リヒターの作品。今回は聖金曜日のためのオラトリオ「キリストの降架」の世界初録音。18世紀にボヘミアからドイツに出て活躍した作曲家たちの代表格で、前古典主義をリードしたフランツ・クサヴァー・リヒターは、バス歌手、弦楽器奏者、作曲家としてマンハイム宮廷に仕え、宮廷楽団での目覚ましい活躍により、いわゆる「マンハイム楽派」の巨星として音楽史にその名を残している。全2幕からなるオラトリオ「キリストの降架」は1748年に選帝候の要望により作曲された。5名のソリストがアリアを歌い、冒頭、中間そして終曲で短い合唱曲が伴う美しい作品で、ジョヴァンニ・クラウディオ・パスクィーニ詞によるF. X. リヒター唯一のイタリア語によるオラトリオ。 | |||
ヨゼフ・ヴラフ〜伝説的指揮名演集 ドヴォルジャーク:セレナード ホ長調 Op.22 [1966年12月27日-28日R ]/ チェコ組曲 ニ長調 Op.39, B.93 (1879) (*) [1976年11月9-17日SD ] スク:セレナード 変ホ長調 Op.6 (1892)[1961年9月23日-25日R ] モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136 [1960年2月23日D ]/ アダージョとフーガ ハ短調 K.546 [1960年9月11日D ]/ アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525 [1960年3月3日R ] チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 Op.48 [1964年10月1日-2日、4日R ] ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲[1965年6月24日、28日-29日R ] ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲[カレル・パトラス(Hp)/1961年9月17日CR ] イリヤ・フルニーク:オーボエ、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲 [スタニスラフ・ドゥホン(Ob) イリヤ・フルニーク(P)/1961年9月3日-4日CR ] イジー・パウエル:弦楽のための交響曲[1981年11月27日-28日CR ] パーセル:組曲「アーサー王」[1978年2月5-19日R ] レスピーギ:組曲「鳥」(*) [1965年12月17日-21日R ] ストラヴィンスキー:ミューズを率いるアポロ[1974年2月4日-8日D ] ヨゼフ・ヴラフ指揮 チェコ室内o.(*以外)、プラハ室内o.(*) | |||
録音:[内]、ルドルフィヌムR、ドモヴィナ・スタジオD、プラハR/D /スプラフォン・スタジオ、ディヴィツェSD /場所記載無し、チェコ放送CR、すべてチェコ。チェコの伝統を継承したヴァイオリニスト、指揮者のヨゼフ・ヴラフ。当セットでは指揮者としての録音を集めた。1923年生まれのヴラフは、プラハ音楽院にてスタニスラフ・ノヴァークなどの薫陶を受けた後、ヤロスラフ・ペケルスキーにヴァイオリンを師事。その後ヴァイオリニストとして、ヴァーツラフ・タリフ率いる室内o.のコンサートマスターを1946年から1948年にかけて務め、1950年にヴラフ自身の弦楽四重奏団を結成、その後1958年にチェコ室内o.を再興して音楽監督に就任した。タリフをはじめとしたチェコの伝統を受け継ぐヴラフは、アンサンブルの調和を大事にした美しい響きを特徴とする。当セットではそのレパートリーの広さも誇る。 | |||
ミロスラフ・カベラーチ(1908-1979):交響曲全集 〔第1番 ニ長調 Op.11 (弦楽と打楽器のための)(1941-42)[2011年3月23日-25日]/ 第2番 ハ長調 Op.15 (大管弦楽のための)(1942-46)[2011年3月28日-31日]/ 第3番 ヘ長調 Op.33 (オルガン、ブラスとティンパニのための)(1948-57)[2012年5月9日-10日](#) / 第4番 イ長調 Op.36「カメラータ」(1954-58)[2011年9月7日-9日]/ 第5番 変ロ短調 Op.41「ドラマティカ」(ソプラノと管弦楽のための)(1960)[2014年12月10日-13日]/ 第6番 Op.44「コンチェルタンテ」(クラリネットと管弦楽のための)(1961-62)[2011年9月19日-23日]/ 第7番 Op.52 (1967-68)[2012年5月2日-4日]/第8番 Op.54「合唱詩歌」 (ソプラノ、混声合唱、打楽器とオルガンのための)(1969-70)[2012年11月21日-22日](#) 〕 マルコ・イヴァノヴィチ指揮プラハ放送so.、プラハ・フィルハーモニーcho. パヴラ・ヴィコパロヴァー、ルツィエ・シルケノヴァー(S) カレル・ドーナル(Cl) | |||
録音:[内]、ルドルフィヌム(#)、チェコ・ナショナルso.スタジオ(#以外)、すべてプラハ、チェコ。全集としては世界初録音。チェコ、プラハ生まれの作曲家ミロスラフ・カベラーチの交響曲全集。カベラーチはプラハ工科大学で学び、その後にプラハ音楽院で作曲、指揮を学んだ。1932年にチェコ放送の指揮者兼音楽制作のディレクターに就任して以来、長きに渡り同放送の仕事に携わった。作曲家としての本格的な活動は1940年代からで、1949年に ISCM 音楽祭で交響曲第2番が演奏されたことにより国際的に知られるようになった。熟考型ともいえるカラベーチは生涯8つの交響曲を残したが、その多くは創作に時間をかけて仕上げた。カラベーチの作品は広範な興味の対象から導き出され、チェコにおける古楽の再発見に尽力するとともに、日本、インド、中国の伝統音楽、さらには60年代以降は電子音楽までおよび、交響曲でも独自の作風を呈し楽器編成もすぐれている。 | |||
プラハのアントニオ・ペドロッティ レスピーギ:バレエ音楽「風変りな店」/交響詩「ローマの松」[1971年9月20日-24日]/ 交響詩「ローマの噴水」/交響詩「ローマの祭」[1961年9月13-19日] ラヴェル:マ・メール・ロワ[1962年11月27日]/亡き王女のためのパヴァーヌ[1962年11月24日-26日] ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」(*) [1962年11月28日-12月1日] ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a [1966年2月4日] ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」[1953年6月25日-27日] ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲[1956年5月26日-27日] ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲[1957年1月30日] メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 Op.90「イタリア」[1951年2月26日] ヤン・パネンカ(P;*) アントニオ・ペドロッティ指揮チェコpo. | |||
録音:[内]、すべて ルドルフィヌム、プラハ、チェコ。 ローマのサンタ・チェチーリア音楽院にてレスピーギに作曲を学んだイタリアの指揮者、アントニオ・ペドロッティ(1901-1975)が、チェコ・フィルを振った3枚組。ペドロッティは1929年、トレント・フィルハーモニーの指揮者に就任し、1932年トレントのリチェオ・ムジカーレ教授に任命された逸材。以後サンタ・チェチーリア音楽院o.の副音楽監督も兼任し活躍した。戦後はチェコ・フィルを指揮し、「プラハの春」音楽祭にも度々出演した。スプラフォンからの当録音集ではペドロッティの情熱あふれる演奏を聴くことが出来る。ことにレスピーギのローマ3部作は師直伝の表現で、一聴の価値ありの熱演。 | |||
マルティヌー:カンタータ集 混声合唱、ソプラノ、コントラルト、バリトン、フルート、クラリネット、フレンチ・ホルン、 アコーディオンとピアノのための「ジャガイモの煙の伝説」 H.360 (1956) / 女声合唱、ソプラノ、コントラルト、バリトン、語り、 2ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための「泉開き」 H.354 (1955) / 混声合唱とソプラノのための「タンポポのロマンス」 H.364 (1957) / 混声合唱、ソプラノ、テノール、2ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための「牧童ミケシュ」 H.375 (1959) パウラ・ヴィコパロヴァー(S) ルドミラ・フデチェコヴァー(A) マルティン・スラヴィーク(T) イジー・ブリュックラー、ペトル・スヴォボダ(Br) ヤロミール・メドゥーナ(語り) イーヴォ・カハーネク(P) ベネヴィッツ四重奏団員 ルカーシュ・ヴァシレク合唱指揮プラハ・フィルハーモニックcho. | |||
録音:2015年10月22日-23日、26日、29日、12月21日、ルドルフィヌム、プラハ。長い亡命生活を強いられ、ついに祖国に帰ることなく世を去ったマルティヌーによる、晩年に書かれたカンタータ4題。まず1955年、子供の頃の友人である詩人ミロスラフ・ブレシュから受け取った短いテクストがきっかけとなり『泉開き』が書かれる。チェコの伝承に基づく詩に感化されたマルティヌーはその後もブレシュの詩によるカンタータの作曲を重ね、1959年、死の半年前に書かれた『牧童ミケシュ』まで計4曲を書きあげた。室内楽編成の器楽と歌で紡がれる、望郷の思いが込められた美しい音楽。 | |||
マルティヌー(1890-1959): ピアノ三重奏曲〔第1番 ハ短調「5つの小品」H.193 (1930) / 第2番 ニ短調 H.327 (1950) /第3番 ハ長調 H.332 (1951) 〕/ 牧歌集 H.275 (1939) スメタナ・トリオ [イトカ・チェホヴァー(P) イジー・ヴォディチカ(Vn) ヤン・パーレニーチェク(Vc)] | |||
録音:2015年5月、2016年1月、マルティーネク・スタジオ、プラハ。「ボザール・トリオ、スーク・トリオを凌ぐ」とも激賞されている新生スメタナ・トリオがマルティヌーに挑んだ。スメタナ・トリオといえば往年の名人団体を思い出すが、そのピアニストで創立者ヨゼフ・パーレニーチェクの息子のチェリスト、ヤン・パーレニーチェクが世襲して二代目スメタナ・トリオとして活動している。3人それぞれがソリストとしても活動しているが、トリオとしてのキャリアも着実に重ねており、SUPRAPHON レーベルからショスタコーヴィチと ラヴェルのピアノ三重奏曲集(SU-4145)をリリースしている。 | |||
ドヴォルジャーク(1841-1904): ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81, B.155 (1887) (*) / 弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 Op.97, B.180 (1893) (#) パヴェル・ハースSQ [ヴェロニカ・ヤルツコヴァー(Vn1) マレク・ツヴィーベル(Vn2) ラディム・セドミドブスキ(Va) ペテル・ヤルシェク(Vc)] ボリス・ギルトブルク(P;*) パヴェル・ニクル(Va;#) | |||
録音:2017年5月18日-19日(*) 、2017年6月26日-27日(#) 、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。 世界が注目する実力派クァルテット、パヴェル・ハース四重奏団。2016年12月の来日公演でも大きな話題となった。当団は英グラモフォン・アワード2011ではドヴォルジャークの「アメリカ」を収録したディスク(SU-4038)がレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞、リリースの度に数々の著名な賞を総なめにしてきた。前作のスメタナのアルバム(SU-4172)も話題の中、スプラフォン・レーベル通算7枚目となる最新アルバムは、ドヴォルジャークのピアノ五重奏曲と弦楽五重奏曲第3番。ドヴォルジャークの名作のひとつに数えられるピアノ五重奏曲は、旋律美と地方色と楽器法の巧みさとに円熟したドヴォルジャークの長所が発揮されている。この名作を2013年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで第1位を獲得したピアニスト、ギルトブルクと息の合った演奏を聴かせてくれる。またカップリングの弦楽五重奏曲第3番では創設メンバーのひとりパヴェル・ニクルと共演。同団ならではの密なアンサンブルでドヴォルジャークの豊かな世界を表現している。今後の活躍に一層期待が高まる演奏を披露している。 | |||
ヤナーチェク:歌劇からの管弦楽組曲 歌劇「イェヌーファ」からの交響的組曲(マンフレート・ホーネック構想/トマーシュ・イレ編曲)/ 歌劇「カーチャ・カバノヴァー」からの管弦楽組曲(ヤロスラフ・スモルカ編曲)(*) / 歌劇「運命」からの管弦楽組曲(フランティシェク・イーレク編曲) トマーシュ・ネトピル指揮プラハ放送so. | |||
録音:2015年10月26日-27日、11月9日-11日、チェコ放送第1スタジオ、プラハ。(*)は当編曲による世界初録音。「ヤナーチェクのエキスパート」の呼び声高いチェコを代表する指揮者のひとりトマーシュ・ネトピル。スプラフォン・レーベルよりグラゴル・ミサ(SU-4150)、シンフォニエッタ&タラス・ブーリバ(SU-4131)など、ヤナーチェクの作品をリリースし、いずれも高い評価を得ている。当アルバムはヤナーチェクの名作オペラからの組曲。いわばハイライトを凝縮した作品だが、これらの組曲でもチェコの民族色を色濃く感じさせつつも、他の作曲家にも類のないヤナーチェク独特のユニークな音響世界が広がる。指揮者のマンフレート・ホーネック、フランティシェク・イーレク、作曲家のトマーシュ・イレ、ヤロスラフ・スモルカによる編曲というのも注目。活き活きとしたネトピルの指揮に導かれたプラハ放送so. が、これらの作品を鮮やかに演奏している。 | |||
カール4世〔シャルル4世/カレル1世〕、王と皇帝 [Carolus IV. - Rex et Imperator] *カール4世とフランス〔 Cantio Plebs Domini / Alleluia Virga lesse floruit / Sequentia Ave virgo singularis / Dame je sui cilz qui vueil, fins cuer doulz 〕 *カール4世と遺物〔 Antiphona In splendore / Hymnus Pange lingua / Lectio de homilia beati Augustini / Responsorium Vibrans miles 〕 *カール4世と(プラハ)大学〔 Cantio Salve mundi Domina / Je languis / Cantio Rubus incombustibilis / CantioPrima declinatio / Sois tart 〕 *カール4世と宮廷 〔 Nun siht man aber beide / Otep myrhy / Anjeliku rozkochany / Drevo se listemodieva 〕 *カール4世とスラヴの典礼〔 Lecture pour les fetes de St Cyril et Methode / Alleluia Veselite se 〕 *カール4世と聖人崇拝〔 Responsorium Letare pia Aquensis ecclesia / Stola Jacob / Svaty Vaclave / Antiphona Laus alme sit Trinitati / Quae est ista / Responsorium Ecce Sigismondus / Motetus Ave coronata 〕 ハナ・ブラジーコヴァー(S) ヤクブ・エベン(Perc) ダヴィド・エベン指揮スコラ・グレゴリアーナ・プラゲンシス | |||
録音:2015年9月21日-24日、プラハ。スコラ・グレゴリアーナ・プラゲンシスによる、神聖ローマ皇帝カール4世(1316-1378)〔ボヘミア王としては、過去にこの名の支配者がいなかったからか、カレル1世とする場合が多い〕の生誕700年記念盤。ボヘミア出身のカール4世は文人皇帝として知られ、神聖ローマ帝国初の大学となったプラハ大学を設立、13世紀から14世紀のチェコにおいてボヘミア、特に首都だったプラハは、中世ヨーロッパ文化の中心都市として繁栄の絶頂にあった。この時代の音楽は、トルバドゥール、トルヴェール、ミンネゼンガーの影響に加え、アルス・ノヴァの影響もあり、ラテン民族・ゲルマン民族の文化とチェコ民族の文化が、融合する形で音楽文化の黄金時代を迎えた。ソリストとしてバッハ・コレギウム・ジャパンでもおなじみのハナ・ブラジーコヴァーも参加している。 | |||
クリスマス・キャロル集 ・ボヘミア地方とモラヴィア地方のキャロル集(15曲) Pásli ovce Valaši / Dej Buh štestí / Já bych rád k Betlému / Nesem vám noviny / Chtíc aby spal / Pujdem spolu do Betléma / Syn Boží se nám narodil / Vondráši, Matóši / Poslechnete mne málo / Kristus Pán se narodil / Byla cesta, byla ušlapaná / Slyšte, slyšte pastuškové / Detátko se narodilo / Jak jsi krásné, nevinátko / Narodil se Kristus Pán ・ヨーロッパ各国のキャロル集(15曲) Es ist ein Rose entsprungen / Het was een maget uyt vercoren / Rajske strune zadonite / Kalin i mera archondes / Nous étions trois bergerettes / Los animales ante el Nacimiento / Dormi, dormi, Bambin / Izraslo mi, Giorge / Entre le boeuf et l'ane gris / Nu är det jul igen / Jeg er sa glad hver julekveld / Jezus malusienki / Der Heiland ist geboren / Good King Wenceslas / Gloria, gloria in excelsis ・古代ヨーロッパのキャロル集(17曲) Fulgent nunc Natalitia / Improvisation I / Ons is gheboren / Sanctissima, mitissima / Improvisation II / Ecce quod natura / Dies est laetitiae / Improvisation III / Illuminare, Jerusalem / Stella nuova / Danielis Prophetia / Improvisation IV / Eja martyr Stephane / Salve lux fidelium / Improvisation V / Else, else, else / Improvisation VI ミロスラフ・ヴェンホダ合唱指揮プラハ・マドリガル合唱団 | |||
録音:1963年-1969年。プラハ・マドリガル合唱団がおくるさまざまなクリスマス・キャロル集。美しき歌声による 47作品が収められた。 | |||
バラードとレジェンド Wandering Fiddlers / Make Ready, Maid, Make Ready / A Heart on Fire / Frolicking Little Angel / Conjuring My Beloved / Dance ハ長調/ The Knights They Crossed the River Stream (A Sister Lost and Found) / Down in the Valley / One Mother Her Daughter Married off / The Bells Are Chiming for the Mass / Young Matthew his Sweetheart Slew / The Shepherd He Was His Flock Herding / The Wedding Feast It Was So Long / The Gnats ' Wedding ヤロスラフ・クルチェク指揮ムジカ・ボヘミカ | |||
録音:1978年10月30日-11月3日、ドモヴィナ・スタジオ/1986年6月6日-8日、チェコ。2015年に結成40周年をむかえたムジカ・ボヘミカのベスト・アルバム。ヤロスラフ・クルチュク率いる当団はチェコの民俗色を色濃く呈し、民俗楽器も交えたカラフルな妙技を披露している。 | |||
イヴァン・モラヴェツ追悼、初出〜十二夜リサイタル・イン・プラハ '87 J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333 (315c) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」 Op.27 No.2 ショパン:マズルカ第32番 嬰ハ短調 Op.50 No.3 / 夜想曲〔第5番 嬰ヘ長調 Op.15 No.2 /第8番 変ニ長調 Op.27 No.2 〕/ バラード第4番 ヘ短調 Op.52 /マズルカ第41番 嬰ハ短調 Op.63 No.3 ドビュッシー:月の光 イヴァン・モラヴェツ(P) | |||
録音:1987年1月6日、ドヴォルジャーク・ホール、、ルドルフィヌム、プラハ、ライヴ。2015年7月27日に惜しまれつつ亡くなったチェコを代表するピアニスト、イヴァン・モラヴェツ。強靭なテクニックと独特の語り口で熱烈なファンを持った彼の演奏は、一期一会から生み出される奇跡の演奏で、根強い人気と高い評価を得てきが、当盤は追悼盤となってしまった。十二夜リサイタル(シェイクスピアの喜劇『十二夜』が初演された1601年1月6日にちなんで名付けられたリサイタル)の完全初出音源で、プログラムは彼の得意とした作曲家ばかり。今聴いても卓越した技術から奏でられる演奏には感動せずにはいられない。奇跡のようなライヴ音源。 | |||
KATT 〜オルガン弾き歌い J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 /トッカータ ニ短調「ドリア調」BWV538/1 ペルト:トリヴィアム/断続する平行 KATT 〔カテジナ・フロボコヴァー〕: Slavkof / Bogorodice Djevo /「聖霊来たりたまえ」による変奏曲 メシアン:聖体秘跡の書〜聖体拝受後の祈り/聖霊降臨祭のミサ より〔聖体拝領唱〜鳥と泉/閉祭唱〜聖霊の風〕 カテジナ・フロボコヴァー〔KATT〕(Org/Vo) | |||
録音:2015年8月28日-29日、聖ウィリブロード修道院、ルクセンブルク。なんと歌いながらオルガンを演奏! 魅惑のオルガニスト、カテジナ・フロボコヴァーが 多彩なプログラムでオルガンの新たな魅力を開拓。ヨーロッパでちょっとした話題のオルガニスト、カテジナ・フロボコヴァー(KATT)がバッハ、メシアン、ペルト、そして自作を収録。取り留めのない プログラムにもなりえる選曲だが、フロボコヴァーはまるでひとつの物語のように演奏している。その見た目とは裏腹にオルガン演奏は非常に硬派。バッハ、メシアン、ペルトで聴かせてくれる表現力の豊かさ、オルガンの新たな一面をのぞかせる自作と興味のつきない内容。フロボコヴァーは作曲家として KATT と名乗っているが、その自作がなんとも刺激的。「聖霊来たりたまえ」による変奏曲ではオルガンのコンソールにマイクをセットして、なんと歌いながらオルガンを演奏!オルガンの実力はもちろんのこと朗々とした低音からエンヤを思わせる透き通る歌唱に驚き。 異色のオルガニスト、カーペンターともまた一味違う、しかしオルガンの新たな可能性を引き出す注目オルガニスト。 | |||
ヴィレム・ヴェヴェルカ〜オーボエ協奏曲集 ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲〔ヘ長調 RV455 /ハ長調 RV450 〕/ 2つのオーボエのための協奏曲 ニ短調 RV535 (*) テレマン:オーボエ協奏曲 ニ短調 TWV51: D1 J.S.バッハ:オーボエ協奏曲〔ニ短調 BWV 1059 /ヘ長調 BWV 49 (169) 〕 ヴィレム・ヴェヴェルカ(Ob) ドミニク・ヴォーレンウェーバー(Ob;*) アンサンブル18+ | |||
録音:2015年4月9日-12日、19日-20日、チェコ兄弟団福音教会、ヴィノフラディ、プラハ。1978年プラハ生まれの俊英オーボエ奏者、ヴィレム・ヴェヴェルカ。テレマン、ブリテンの無伴奏オーボエ作品集(SU-4121)に続くアルバム。プラハ音楽院で学び、ジャン=ルイ・カペツァリに師事したヴェヴェルカは2003年日本で開催された第7回国際オーボエ・コンクール・軽井沢で1位を獲得。その後世界有数のオーケストラと共演しキャリアを積んできた。またクラウディオ・アバドにより設立された、優秀な若手音楽家で構成されたグスタフ・マーラー・ユーゲントo. の一員として活躍し、アバドの厚い信頼を得ていた。オーボエの可能性を最大限活かし、卓越した技巧と躍動感溢れる演奏で聴く者を虜にするヴェヴェルカの演奏で聴く極上のバロック時代のオーボエ協奏曲集。 | |||
ドヴォルジャーク:声楽&カンタータ作品集 スターバト・マーテル Op.58 [エヴァ・ウルバノヴァー(S) マルタ・ベニャチコヴァー(A) ジョン・ウーレンホップ(T) ペテル・ミクラーシュ(B) イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハso./1997年3月26日-27日]/ テ・デウム Op.103[マリア・エレニータ・オリヴァレス(S) ジャンニ・マッフェオ(Br) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮プラハso./1970年3月11日-12日] ミサ曲 ニ長調 Op.86[マルチェラ・マホトコヴァー(S) スタニスラヴァ・シュカトゥロヴァー(A) オルドルジヒ・リンダウアー(T) ダリボル・イェドリチカ(B) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮プラハso.] 聖書歌曲集 Op.99 B.185 より〔黒雲と闇とは主のまわりにあり/主よ、御身はわが隠れ家にしてわが盾/ 神よ、わが祈りを聞きたまえ/主はわが羊飼い/神よ、新しき歌を歌わん〕 [インドジフ・インドラーク(Br) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮プラハso./1970年4月4日、6日] レクイエム Op.89[ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S) ブリギッテ・ファスベンダー(A) トーマス・モーザー(T) ヤン=ヘンドリク・ローテリング(B) ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮チェコpo./1984年6月12日-14日] 詩篇第149番 Op.79[ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo./1983年1月10日-11日] 讃歌「白山の後継者たち」 Op.30 B.27[ズデニェク・コシュラー指揮プラハso./1973年1月4日] オラトリオ「聖ルドミラ」 Op.71 B.144 [エヴァ・ジグムンドヴァー(S) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A) ベノ・ブラフト(T) リハルト・ノヴァーク(B) ヴラディミール・クレイチーク(T) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮チェコpo./1963年10月31日-11月9日] 劇的カンタータ「幽霊の花嫁」 Op.69 B.135 [エヴァ・ウルバノヴァー(S) ルドヴィート・ルドハ(T) イヴァン・クスニエル(B−Br) イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハso./1995年11月29日] アヴェ・マリス・ステラ Op.19a /おお神聖にして優しき乙女マリア Op.19a /アヴェ・マリア Op.19b /三位一体の主日への賛歌 [ドラホミーラ・ドロブコヴァー(A) リハルト・ノヴァーク(B−Br) ヨゼフ・クシカ(Org)/1991年6月17日、ブレザレン福音教会、プラハ] 聖書歌曲集 Op.99 B.185 より〔黒雲と闇とは主のまわりにあり/主よ、御身はわが隠れ家にしてわが盾/ 神よ、わが祈りを聞きたまえ/主はわが羊飼い/神よ、新しき歌を歌わん/おお神よ、わが願いを聞きたまえ/ バビロン川のほとりで/主よ、われを顧みたまえ/山に向かいてわれ眼を上げ/主に向かって新しき歌を歌え] [ヴィエラ・ソウクポヴァー(A) イヴァン・モラヴェッツ(P)/1967年1月5日-11日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ] | |||
録音:[/内]、特記以外 ルドルフィヌム、プラハ。リマスタリング:スプラフォン(2015年)。名門 SUPRAPHONレーベルの好企画ドヴォルジャークの作品形態別作品集BOX 。今回は声楽作品とカンタータ集で8枚組のセット化。今回も名録音の数々、どれをとっても評価の高い演奏ばかり。このセットの魅力は選りすぐりの名録音ということだけでなく、セット化にあたりオリジナル・マスター・テープから最新リマスタリングを施して音質の向上がはかられているのもおおきなポイントと言える。既に発売しているセットと合わせてお楽しみ頂きたい。 | |||
パヴェル・シュポルツル〜J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ 全曲 BWV1001-1006 パヴェル・シュポルツル(Vn) | |||
録音:2015年4月16日-18日、5月20日-22日、6月15日-17日、チェコ兄弟団福音教会、プラハ、セッション。「100年に1人の逸材」と絶賛され、クラシックにとどまらず民族音楽をはじめ、あらゆるスタイルを謳い上げる、21世紀のチェコが誇る鬼才ヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルがついにバッハ無伴奏全曲録音に挑んだ。日本にも度々来日し、「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」などで圧倒的な技巧と表情豊かな演奏で聴衆を魅了してきた。また、2013年4月に待望の無伴奏リサイタルを東京で行い、バッハ、イザイ、パガニーニなどを演奏し好評を博した。ヴァイオリニストにとって一生かけて音楽的な高みを目指すバッハの無伴奏。シュポルツルはバッハを演奏会で定期的に取り上げ、自身が理想とする音楽を作りあげてきた。一見、奇抜な演奏を想像してしまう風貌のシュポルツルだが、演奏は極めて正統的で熟考された解釈には定評がある。ずば抜けたテクニックを武器に歌うように奏でる。シュポルツルの真の実力を証明した自信に満ちたバッハの登場。 | |||
Musica per Arpa - Kateřina Englichová ブリテン:ハープのための組曲 Op.83 (1969) (*) クレメント・スラヴィツキー(1910-1999):ハープのための音楽(1972) (*) FR イリヤ・フルニーク(1922-2013):フルートとハープのための「ヘッケルの墓」(2008) (#) ルボシュ・スルカ(1928-):ハープのための組曲(2007) (*) FR ミロスラフ・カベラーチ(1908-1979): フルートとハープのための8つのバガテル Op.53 (#) FR イジー・ゲムロト(1957-):オーボエ、ハープとピアノための三重奏曲(2010) (+) FR カテルジナ・エングリホヴァー(Hp) マルティン・カシーク(P) キャロル・ウィンセンス(Fl;#) ヴィレム・ヴェヴェルカ(Ob;+) | |||
録音:2015年5月15日-16日、6月17日、ブレザレン福音教会(*/#) /2015年6月8日、マルティーネク・スタジオ(+)、すべてプラハ、チェコ。世界初録音FR 。エングリホヴァー、久々のアルバムはチェコの作曲家による作品をメインとした世界初録音を含むハープのための作品集。フルニーク、スルカ、ゲムロトの作品はエングリホヴァーに献呈されている。スラヴィツキーは、モラヴィア地方の民謡とヤナーチェクより大きな影響を受けた作風でこの度世界初録音となった。フルニークはピアニストとして多くの名録音をのこしたが、作曲者とマルチな才能を発揮した。このフルートとハープのための「ヘッケルの墓」はフルニーク晩年の作品。カラベーチは様々な作風を取り入れた作曲家。現代チェコを代表する作曲家イジー・ゲムロトのオーボエ、ハープとピアノための三重奏曲は芸術性の高い素晴らしい作品。フルートのキャロル・ウィンセンス、オーボエのヴィレム・ヴェヴェルカ、ピアノのマルティン・カシークといった共演陣にも注目。 | |||
イジー・アントニーン・ベンダ(1722-1795):ソナタ、ソナチネと歌曲集 クラヴィーア・ソナタ ヘ長調/ヴァイオリン・ソナタ ト長調/ ソナタ〔ハ短調/ヘ長調〕/ソナチネ〔変ロ長調/ヘ長調/ニ長調/ト短調/ハ長調〕/ Mit Lauretten, seiner Freude (*) / Du,kleine, Blondine bezauberst ja schon (*) / Mir Armen, den des Fiebers Kraft (*) / Hüpft, ihr wollenreichen Herden (*) / Mein Geliebter hat versprochen (*) /Heraklit, gleich stumpfen Greisen (*) / Romanze: Ein Mädchen, das auf Ehre hielt (*) / Ich liebte nur Ismenen (*) エディタ・ケグレロヴァー(Cemb) イヴァナ・ビレイ・ブロウコヴァー(S;*) ヘレナ・ゼマノヴァー(Vn) ハナ・フレコヴァー、マレク・シュトリンツル(Vc) | |||
録音:2013年5月、2014年6月、イチーン城、フラデツ・クラーロヴェー、チェコ。器楽作品と歌曲を交互に収録。音楽一家に生まれたイジー・アントニーン・ベンダ(ドイツ名:ゲオルク・アントン・ベンダ)は、一時兄とともにプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷ヴァイオリニストを務め、のちにゴータの宮廷楽長となり、歌劇、声楽曲、器楽曲と様々なジャンルに作品を残した。魅惑的で印象的な旋律を伴う作品はあのモーツァルトをも魅了し、大きな影響を与えたとも言われている。チェンバロのエディタ・ケグレロヴァーはチェコの優れた音楽家たちの才能を結集し、1982年に結成された正統派バロック・アンサンブルのプラハ・バロック合奏団のメンバーとしても来日し好評を博した。また、マレク・シュトリンツルはムジカ・フロレアの指揮者としても著名で抜群のアンサンブルを聴かせてくれる。 | |||
ヤナーチェク: 歌によるフクヴァルディ民俗詩(13曲)/ 歌によるモラヴィア民俗詩より(38曲) |
マルティナ・ヤンコヴァー(S) トマーシュ・クラール(Br) イヴォ・カハーネク(P) | ||
録音:2014年10月4日-5日、2015年4月5日-6日、マルティヌー・ホール、プラハ音楽院、プラハ。出身地モラヴィアの国民主義を代表する作曲家ヤナーチェクの歌曲から。「民俗音楽と芸術音楽は一つの管で繋がっているようなものである」と考えたヤナーチェクの音楽は独特の魅力を持ち、オペラをはじめ声楽、管弦楽曲、室内楽、ピアノ曲など多くの作品を残した。ここに収録された歌曲は土着の民謡と様式を呈したヤナーチェクの創作の基礎とも言える重要な作品。ヤンコヴァーは1998年からチューリヒ歌劇場のソリストを務めるソプラノ歌手で、ザルツブルク音楽祭に頻繁にゲスト出演し、ガーディナー、アーノンクール、フェドセーエフ、ヘレヴェッヘ、ラトルなど名だたる世界的指揮者と共演し高い評価を得ている。一方、クラールはヤナーチェク音楽院に学んだバリトン歌手で2005年よりコレギウム・ヴォカーレ1704の主要メンバーとして活躍し、クラールが参加したディスクも数多くリリースされている。 | |||
ヨゼフ・シュパチェック、チェコ・フィル・コンサートマスター スーク(1874-1935):ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ト短調 Op.24 (*) ヤナーチェク(1854-1928):ヴァイオリン協奏曲「魂のさすらい」(*) ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 (#) ヨゼフ・シュパチェック(Vn|使用楽器:ジャン・バティスト・ビョーム、1855年制作) イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo. | |||
録音:2014年10月22日-24日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム(*) 、2014年9月8日、ドヴォジャーコヴァードヴォルジャーク・プラハ・フェスティヴァル(#)、すべてプラハ、ライヴ。1986年生まれの若きチェコ・フィルのコンサートマスター、ヨゼフ・シュパチェックによる協奏曲集。 彼は Supraphon レーベルからのデビュー盤となった、ヤナーチェク、スメタナ、プロコフィエフのアルバム(SU-4129)をはじめ、これまでに室内楽のディスクをリリースしているが、協奏曲の録音は自身初。ジュリアード音楽院で師事をしていたイツァーク・パールマンの勧めで24歳のときに名門チェコ・フィルのオーディションを受けたシュパチェックは、2011年9月より同団のコンサートマスターに抜擢された逸材で、安定した技術と抜群の音楽性で既に大家を予感させる若き演奏家のひとり。来日公演での評価も高くとりわけ2013年11月、愛知県芸術劇場におけるビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルとのブラームスのヴァイオリン協奏曲は話題となった。現在28歳のシュパチェックがヴィオラフラーヴェクと手兵チェコ・フィルが魂で感じ取り、敬愛をもって自国の作曲家の作品を演奏している。 | |||
業深き女たち〜ダグマル・ペツコヴァー、アリア集 マスネ:「マグダラのマリア」〜おお、わが姉妹 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」より〔第2幕「あなたの声に私の心は開く」/第3幕 バッカナール〕 マスネ:「エロディアード」第2幕〜エロディアードのアリア「私を拒まないでおくれ」 ストラヴィンスキー:「エディプス王」〜イオカステの神託「恥と思わぬか、王子たち」 ケルビーニ:「メデア」〜第3幕 メデアのアリア「私の心をくじく誇り高き苦しみには」(*) ワーグナー:「パルジファル」〜第2幕 クンドリのアリア「幼な子のあなたが母の胸に」 R.シュトラウス:「サロメ」〜7つのヴェールの踊り/「エレクトラ」〜夜さえ深い眠りにつくこと叶わず アントワーヌ・マリオット(1875-1944):「サロメ」より 〔ああ!ヨカナーン、お前の唇に口づけをしたわ/サロメ、ヨカナーン、合唱(最終場)(#) 〕 ダグマル・ペツコヴァー(Ms) イヴァナ・ヴェベロヴァー(S;*) ペテル・ミクラーシュ(B;#) アレクサンダル・マルコヴィチ指揮 スロヴァキアpo.、スロヴァキア・フィルハーモニーcho.(#) | |||
録音:2014年9月2日-4日、8日-10日、スロヴァキア・フィルハーモニー・スタジオ、ブラチスラヴァ。チェコ出身の世界的なメゾ・ソプラノ、ダグマル・ペツコヴァーがセッションを組んでじっくり取り組んだ録音。古代神話の世界のヒロインたち(計略によって背信行為をされるか、彼女ら自身の愛によって傷つく女性)を歌っており、ペツコヴァー自身、「メゾの暗めの声質がこうした役どころにふさわしい」と語るように、まさにはまり役。経験に裏打ちされたゆたかな表現で、ときに切なる思いに焦がれ、ときに復讐に燃える、様々なヒロインたちに息を吹き込んでいる。1975年ベオグラード生まれ、ウィーンを拠点に活躍するアレクサンダル・マルコヴィチは、インスブルック・チロル州立劇場の首席指揮者や、ブルノpo. の首席指揮者を歴任しており、ここでも劇場での実績がよく活かされている。 | |||
ジプシー・ファイヤー ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 ト短調 / ハンガリアン・チャールダーシュ / バイ:バラトン湖の波 Op.33 イヴォー・チャーンパイ/トミ・ヴォンチェミュー:ヤーノシュ・ビハリ讃/フリス 変イ長調 ババイ:カプリス・ツィガーヌ / シュポルツル・シプシー・ファイヤー / ピアソラ:アヴェ・マリア(*) アレシュ・ブジェズィナ:ワンス・アポン・ア・タイム(*) /ロシアン・ファンタジー第2番(*) ウラディミール・コスマ:映画音楽テーマ / ジェリー・ボック:屋根の上のヴァイオリン弾き パヴェル・シュポルツル(Vn;ヤン・シュピドレン2005年制作「ブルー・ヴァイオリン」) ジプシー・ウェイ・アンサンブル[ニコラ・スレース(Vn) ゾルターン・シャーンドル(Va/G) ヤーン・リゴー(ダブルベース) トミ・ヴォンチェミュー(ダルシマー)] ヴォイチェフ・サボー(アコーディオン;*) | |||
録音:2014年6月17日-18日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、ライヴ〔代理店記載ママ〕。ヴァイオリンを自由自在に操り、世界の聴衆を魅了するヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルの最新アルバムは、ジプシー・ウェイ・アンサンブルとの共演の白熱ライヴ!パヴェルはジュリアード音楽院でイツァーク・パールマン、ドロシー・ディレイに師事し、世界各国のコンクールで受賞歴での受賞歴を誇る超実力派。アシュケナージ指揮のチェコ・フィルのシーズン開幕公演に出演し、「100年に1人の逸材」と絶賛された超絶技巧の名手としても知られている。一見派手な見た目とは裏腹に正統的な音楽と抒情性豊かな表現が魅力のパヴェルは、クラシックの重要レパートリーからジプシーの響きを取り入れたワールド寄りのアレンジ作品まで実に多彩なレパートリーの持ち主。その演奏は、クラシック仕込みの正確な音程と自由自在な運弓で、弾き飛ばしや過剰な演出をすることは決してなく、一音一音に魂をこめた丁寧な音楽づくりを心掛けているように思われる。共演のジプシー・ウェイ・アンサンブルはハンガリーおよびスロヴァキア出身のメンバーで構成された世界的に活躍するジプシー・バンドで、パヴェルとの共演も頻繁でその刺激的なライヴは各国で好評を得ている。今回のライヴではブラームスのハンガリー舞曲にはじまり、パヴェルの自作「ジプシー・ファイヤー」、そして「屋根の上のヴァイオリン弾き」などの映画音楽と、実に多彩なプログラム構成。さまざまなジャンルをも自分のものとし、聴衆をとりこにさせてしまう驚異のヴァイオリニスト、パヴェルの演奏を存分に楽しめる1枚と言えるだろう。なお、パヴェルの使用楽器はもちろん、あの青いヴァイオリン。このヴァイオリンはチェコを代表するヴァイオリン制作者ヤン・シュピドレンが2005年に制作した楽器で、パヴェルはこの楽器に魅了され2006年に所有し以後、愛器として使用。2013年4月の日本リサイタル・デビューでも話題となった。今後の活躍にも注目。 | |||
フランツ・クサヴェル・リフテル〔クサヴァー・リヒター〕(1709-1789): フーガ付きシンフォニア ト短調(Boer 29) (*) / 深き淵より(12声)/レクエイム 変ホ長調(16声) レンカ・カフォウルコヴァー・ジュリコヴァー(S) マルケータ・ククロヴァー(A) ロマン・シャンピョン(T) イジー・ミロスラフ・プロハースカ(B) ロマン・ヴァーレク指揮チェコ・アンサンブル・バロックo.& cho. ペテル・ザジーチェク(リーダー) テレサ・ヴァールコヴァー合唱指揮 | |||
録音:2014年10月10日-12日、聖ミカエル教会、ズノイモ、チェコ。(*)を除き、ピリオド楽器による世界初録音。18世紀にボヘミアからドイツに出て活躍した作曲家たちの代表格で、前古典主義をリードしたリフテル〔リヒター〕は、バス歌手、弦楽器奏者、作曲家としてマンハイム宮廷に仕え、宮廷楽団での目覚ましい活躍により、いわゆる「マンハイム楽派」の巨星として音楽史にその名を残している。70曲以上を作曲したオーケストラのための作品で知られるが、かなりの量の声楽曲を書いてもいる。「レクィエム」と「深き淵より」は、その代表的な物。当盤はストラスブール大聖堂の楽長時代に手掛けた2曲がピリオド楽器アンサンブルによる世界初録音、マンハイム時代のシンフォニアも併録し、SUPRAPHON ならではのこだわりを感じさせる好企画。 | |||
セルゲイ・タネーエフ: ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.30 (*) / 弦楽五重奏曲 ト長調 Op.14 (#) / 弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.16 (+) |
マルティヌーSQ オリガ・ヴィノクール(P;*) イジー・バールタ(Vc;#) イトカ・ホスポロヴァー(Va;+) | ||
録音:2013年10月28日-30日、マルティヌー・ホール(*) /2014年3月21日-23日、5月16日-18日、ドモヴィナ・スタジオ(*以外)、すべてプラハ。タネーエフは3篇の五重奏曲を残しているが、いずれも円熟期の作品で微妙に編成が異なる。 Op.14 の弦楽五重奏曲はヴァイオリン・チェロ各2、ヴィオラで、楽天的・明朗な気分に満ちている。もうひとつの弦楽号重奏曲 Op.16 はヴァイオリンとヴィオラが各2本で、対照的に叙情的・内省的な内容となっている。ピアノと弦楽四重奏による五重奏曲 Op.30 はタネーエフの代表作のひとつで、演奏時間45分の大作。ロシア音楽というよりワーグナー風なスケールの大きさと深さで聴き手を圧倒する。これら3篇はあまり録音にも恵まれていないので、マルティヌー四重奏団の録音は超貴重。 | |||
イジー・ヴォディチカ、ヴァイオリン・ソロ〜無伴奏ヴァイオリンのための作品集 パガニーニ:「うつろな心」による序奏と変奏曲 Op.38 / クライスラー:レスタチーヴォとスケルツォ・カプリス エルンスト:シューベルト「魔王」による大奇想曲 Op.26 / イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.27 パガニーニ:24のカプリス Op.1 より〔第5番 イ短調/第15番 ホ短調/第24番 イ短調〕 ロマン・ハース(1980-):パガニーニの主題による小変奏曲 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006 イジー・ヴォディチカ(Vn) | |||
録音:2014年2月10日-11日、3月12日-13日、4月1日-3日、マルティーネク・スタジオプラハ。使用楽器:グァダニーニ、1779年制作。1988年生まれのチェコの新生、イジー・ヴォディチカによる本格ソロ・デビュー盤。驚くほど完璧な技術と抜群の音程感、さらに男性的で雄弁な語り口が魅力的のヴォディチカは、幼少期よりプラハ・フィルハーモニア、プラハso. などと共演し注目されてきた。指揮者イジー・ビエロフラーヴェク、ヤクブ・フルシャはソリストとして高く評価し協奏曲での共演も多く数える。さらにギドン・クレーメルはその才能を認め、クレーメル自ら創設したロッケンハウス音楽祭(2011年)に招き、その演奏は話題となった。ヴォディチカの豊かな才能はとどまることを知らず、2012年に名門スメタナ三重奏団のヴァイオリニストに抜擢された。1934年に創設された「チェコの至宝」と言われる同団の伝統ある響きを継承しつつ、新たな響きを作り出している。2013年7月には新生スメタナ四重奏団で来日し、火花を散らした熱演は話題となった。その後2013年9月、12月に収録されたショスタコーヴィチ、ラヴェルの作品集(SU-4145)では切れ味抜群の演奏を披露した。ここに収録された無伴奏作品はバッハ、クライスラー、パガニーニ、エルンスト、イザイ、ハースと、実に多彩な内容。中でも注目は超絶技巧曲の中でも、極めて難曲で知られるエルンストのシューベルトの魔王。原曲のピアノ・パートも限りなく再現しているため曲中のほぼ全てが重音で構成され、さらに高度な技術が要求される左手によるピツィカートや弦をおさえながらのフラジョレットなど、ありとあらゆるヴァイオリンの技巧が散りばめられた無伴奏作品の最高傑作の一つに数えられる。あまりの難しさに名ヴァイオリニストでさえ演奏を避け、それゆえに名録音も少ないわけだが、ヴォディチカによる技巧はもちろん音楽的にも非常に充実した録音がリリースされるのは喜ばしい限り。この他、アンコール・ピースとしても人気のクライスラーのレスタチーヴォとスケルツォ・カプリス、名曲イザイのバラード、話題のパガニーニのカプリース、「うつろな心」による序奏と変奏曲 Op.38、1980年生まれの作曲家ロマン・ハースによるパガニーニの主題による小変奏曲、そして無伴奏作品の最高峰、バッハのパルティータ第3番とヴァイオリン・ファン狂喜の一枚と言えるだろう。 | |||
ゼーリング〜バロック期プラハの教会でのクリスマスの音楽 ヨゼフ・アントニーン・ゼーリング(1710-1756): 天よ、高所より露を滴らせて下さい〔第1/第2〕/公現節のためのアリア「雷鳴と霰」/ 降誕祭モテット「恐れを捨て」/二重唱「寵愛はおおいなる力」/降誕祭モテット「眠れわが子よ」/ 4つのパストレラ〔ああ、急ぎ行き/ああ、羊飼いが起き/流れに憩う鹿ではなく/眠れ、優しく〕/ 全ての祝日のためのアリア「汝、明るき星」/3人の聖王のオッフェルトリウム「見よ、東方より博士たちが」 フックス:3声のパストラーレ・ソナタ KV397 ハナ・ブラシコヴァー(S) マルケータ・ククロヴァー(A) トマーシュ・クラール(Br) ヤナ・セメラードヴァー指揮コレギウム・マリアヌム | |||
収録:2014年7月25日、27日-28日、鎖の下の聖母マリア教会、プラハ。チェコほど、クリスマスの曲のレパートリーが豊富で、色彩感あふれるものを有する国は稀だろう。特に、バロック時代は、魅力あふれ感動を呼び起こす詩学に基づいた、畏敬の念に打たれた羊飼いが美しき幼子イエスに夢中となるテキストが使われ、伴奏付きアリアや二重唱の形式をとって、より複雑なパストラーレが増加していた。この点で特に注目すべき作曲家として、この録音に取り上げられたゼーリングがいる。まだ、バロック時代にとどまり、前古典派時代には足を踏み入れていないが、その新しい音楽様式導入の道を開いたことで知られている。彼はウィーンで学んだ後、この録音が行われた聖母教会を含むいくつかのプラハの教会のカペルマイスターを務めつつ、モルツィン伯の有名なオーケストラの一員、聖ヴィート大聖堂の第2ヴァイオリン奏者も務めていた。この録音は、待降節から御公顕の祝日までの期間の曲を取り上げており、彼の代表作であり、18世紀前半のボヘミアにおけるこの分野の重要な作品と言える、降誕祭モテットやパストレラを含んでいる。その音楽は一世代前のミフナの歌曲の魅力をまだ含んでおり、同時に、次世代のリバのクリスマス・ミサとなじみのある世界に開かれている。 | |||
ゼレンカ(1679-1745):聖週間のための預言者エレミアの哀歌 ZWV 53 (1722)
ダミアン・ギヨン、ダニエル・ヨハンセン(T) トマーシュ・クラール(B) ヤナ・セメラードヴァー指揮コレギウム・マリアヌム | |||
収録:2014年5月21日-22日、26日、鎖の下の聖母マリア教会、プラハ。預言者エレミアのものとされる、旧約聖書の「哀歌」は、中世以来、アレグリ、ラッスス、ビクトリア、タリス、ドゥランテ、アレッサンドロ・スカルラッティなど数多くの作曲家たちによって創作のテーマとして扱われてきたが、なかでも重要な位置を占めるのが、ゼレンカがドレスデン宮廷時代に作曲した「エレミアの哀歌」。彼初期の傑作のひとつで、プラハで書かれた「墳墓」(SU-4068)、レスポンソリウムと並んで、聖週間のための作品。「エレミアの哀歌」は、テネブレの典礼(暗闇の礼拝)の一環として演奏されるが、ゼレンカは、瞑想的な様相と力強く劇的な説示とを結びつけることに成功している。また、ゼレンカの特異な楽器法の傾向が、たとえば、独奏ヴァイオリン、ファゴット、シャリュモー(今日のクラリネットに似た楽器)を用いた最後の哀歌にはっきりとみてとれる。なお、ゼレンカは、各日の第一徹夜課の2つのルソンにのみ音楽を付けているので、この録音では、ドレスデン宮廷において、しばしば演奏されたように、第3ルソンには「グレゴリオ聖歌」を用いている。前作(ゼレンカの「墳墓」)に引き続いて、天上の世界をおもわせる絶美の内容に挑むのは、ゼレンカの生地チェコ有数のピリオド楽器アンサンブル、ヤナ・セメラードヴァー率いるコレギウム・マリアヌム。ダミアン・ギヨンをはじめ、ソリスト陣もきら星のごとき顔ぶれで、アルバムに華を添えている。 | |||
パヴェル・ハースSQ 〜スメタナ(1824-1884):弦楽四重奏曲集 〔第1番 ホ短調「わが生涯より」(1876) /第2番 ニ短調(1882-83) 〕 パヴェル・ハースSQ [ヴェロニカ・ヤルツコヴァー(Vn1) マレク・ツヴィーベル(Vn2) パヴェル・ニクル(Va) ペテル・ヤルシェク(Vc)] | |||
録音:2014年11月29日-30日、12月6日-7日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。チェコを代表する実力派クァルテット、パヴェル・ハース四重奏団。英グラモフォン・アワード2011では、ドヴォルジャークの「アメリカ」を収録したディスク(SU-4038)がレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞、これまでに数々の著名な賞を総なめにしてきた。今や世界に活躍の場を広げ、ヤナーチェク、ハース、ドヴォルジャークといった祖国の作曲家の作品を中心に精力的な演奏活動を行っている。Supraphon レーベル通算6枚目は満を持してスメタナを取り上げた。なお、これら2作品はスメタナ四重奏団が、今回の録音場所と同一のドモヴィナ・スタジオにて1962年に3月にセッション録音した名盤(SU-4003)がSupaphonレーベルよりリリースされているが、半世紀を過ぎた今、新時代を担うパヴェル・ハース四重奏団によって新たな名盤が誕生した。パヴェル・ハース四重奏団:2002年に結成されたパヴェル・ハース四重奏団は、イタリア、モザイク、ボロディン、アマデウスといった名だたる弦楽四重奏団のメンバー、さらにミラン・シュカンパ(元スメタナ四重奏団)やワルター・レヴィン(元ラ・サール四重奏団)といった多くの著名な演奏者から指導を受けてきた。2004年にフィレンツェでヴィットリオ・E.リムボッティ賞を受賞。翌年5月にはプラハの春の国際コンクールで優勝、さらにその翌月には世界三大弦楽四重奏コンクールのひとつパオロ・ボルチアーニ・コンクールでも優勝を飾り、若手屈指の実力派団体としてデビュー当初から高い注目を集めた。2009年には初来日を果たし、日本でも高い評価を得た。同年、ヤナーチェクとハースの四重奏曲(SU-3877)を収録したアルバムでSupraohonレーベルからデビュー。2007年にも同作曲家の四重奏曲(SU-3922)を録音し、「パヴェル・ハース」の名を冠すにふさわしい評価を確立した。2010年にはプロコフィエフ(SU-3957)、さらにドヴォルジャーク(SU-4038)の四重奏曲集をリリースし、このディスクはイギリス、グラモフォン誌のグラモフォン・アワード2011でレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞した。また、2012年から第2ヴァイオリンにマレク・ツヴァイベルを加えての初録音となったシューベルトのアルバム(SU-4110)では、同誌グラモフォン・アワード2014の室内楽部門を受賞し、結成10年を過ぎ洗練されたアンサンブルでますます世界を魅了している。 | |||
ドリームス〜ダグマール・ペツコヴァー、 マーラー、ワーグナー、ベリオ、ブラームス:オーケストラ伴奏付歌曲集 ワーグナー:ヴェーゼンドンクの5つの詩 (*) / ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53 (#) マーラー:リュッケルトの詩による5つの詩(+) /さすらう若人の歌(+) /亡き児をしのぶ歌(+) / 歌曲集「子供の不思議な角笛」〜5曲〔浮世の生活/ラインの伝説/ だれがこの歌を作ったのだろう/トランペットが美しく鳴り響くところ/原光〕/ 5つの初期の歌(ルチアーノ・ベリオによる管弦楽版) 〔夏の交代/シュトラスブルクの砦で/もう会えない/いたずらな子供をしつけるために/思い出〕 ルチアーノ・ベリオ:フォーク・ソングス(1925) ダグマル・ペツコヴァー(Ms) イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハpo. | |||
録音:、1995年8月30日-9月30日(+)、1996年7月1日-2日(無印)、1996年9月11日-13日(無印)、1999年4月27日-30日(*)、1999年9月10日-12日(#)、すべて ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。 旧品番: SU-3030 (+)〔 + マーラー:交響曲第5番〜アダージエット〕、 SU-3264 (無印) 、 SU-3417 (*/#) 〔 + シェーンベルク&ツェムリンスキー〕 。1961年東ボヘミアのフルディム出身で現代チェコを代表する世界的メゾ、ペツコヴァーが、ビエロフラーヴェクが率いるプラハ・フィルハーモニアのバックで、ギーレンやナガノらによるレコーディングにも起用された得意のマーラーをはじめとする、オーケストラ伴奏つき歌曲を歌った3枚のアルバム(何れもレーベル廃盤、流通在庫限り)から3曲をカットして2枚に納めた再発盤。「マーラーとワーグナー。わたしの歌手人生で影響を与えてきた作曲家ふたりを、わたしに気付かせてくれたのが、ビエロフラーヴェクだった」(ペツコヴァー) | |||
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」/第3番 ニ短調 Op.108 〕 ディートリヒ、シューマン&ブラームス共作:F.A.E.ソナタ ヤナ・ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn) イリーナ・コンドラチェンコ(P) | |||
録音:2013年9月-10月、マルティーネク・スタジオ、プラハ。ディートリヒ、シューマン、ブラームスの3名がヨアヒムのために合作した「F.A.E.のソナタ」は、ブラームスの作ったスケルツォ楽章のみ愛好され、他はあまり聴く機会が多くない。チェコの若手ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァーによる録音で、全曲を聴くことのできる大歓迎アルバムの登場。シューマン作のフィナーレのピアノ・パートが非常な難曲だが、ラトヴィア出身、チェコで活躍するイリーナ・コンドラチェンコが見事な演奏を繰り広げる。ブラームスのソナタ2篇もヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァーのたっぷりとした音で、ヴァイオリンの魅力を堪能出来る。 | |||
ヤン・クルサーク(1934-):インヴェンション集(1961-2012) 〔第1番(室内管弦楽のための) (1961) 1964/R /第2番(室内管弦楽のための) (1962) 1963 [1993?] /NTM / 第3番(弦楽器のための) (1962) 1964/R /第4番「巣」(管弦楽のための) (1964) 1964 (#) / 第5番「チェスの試合」(木管五重奏のための) (1965) 1970?/S / 第6番(九重奏のための)(1969) 1970/CR (*) /第7番(管弦楽のための)(1973) 1986 (+) / 第8番「円積問題」(小管弦楽のための) (1973) 1985/L (*) / 第9番「秋に」(コントラルト、男声合唱と管弦楽のための) (1992-2012) 2014/CR (*) / 第10番「 Tetragrammaton sive Nomina Eius 」(管弦楽のための) (1992) 2010/CR (*) 〕 ・ボーナス 管弦楽のための交響詩「夢3部作」〜第3部「消滅した幸福」(2006-2011) 2013/R (*) リボル・ペシェク指揮ハルモニア室内o. ペトル・コフロニュ指揮アゴン ペトル・ヴロンスキー指揮ブルノ国立po. トマーシュ・ハヌシュ指揮 PKF - プラハpo. オンドジェイ・レナルト指揮プラハ放送so. チェコ九重奏団/他 | |||
録音:年、ルドルフィヌムR、国立技術博物館NTM、スメツキー・スタジオS、チェコ放送CR、リフテンシュタイン〔リヒテンシュタイン〕宮殿L、以上すべてプラハ(#, +以外)、オロモウツ(#)、デュクラ・スタジオ、ブルノ(+) 。(*)はライセンス音源。曲毎の演奏者やライセンサーはアナウンスに記載されていない。カルト映画とテレビの劇伴音楽、メッカ「ヤーラ・ツィムルマン劇場」との密接な結び付き等でも知られるチェコの現代音楽作曲家ヤン・クルサークの生誕80周年記念アルバム。プラハに生まれ、同地の芸術アカデミーでヤロスラフ・ジートキーとパヴェル・ボシュコヴェツに作曲を学んだクルサークは、共産主義政権の妨害を受けながらも、新ウィーン楽派の技法、十二音セリー技法を採り入れようとした最初のチェコ人でもあった。約30年に渡って作られ、今日でも改訂をつづけている模様の「インヴェンション」10曲は自らの様式をを追求した作品群。編成はオーケストラのほか、男声合唱入りや木管五重奏などまちまちで、演奏時間も長いものは15分を越え、短いものでは4分にも満たない。クルサークも共に結成に関わったハルモニア室内o.他による充実の演奏。 | |||
イダ・ヘンデル、プラハ・レコーディングス 1957-1965 クライスラー:前奏曲とアレグロ / タルティーニ:悪魔のトリル / パガニーニ:モーゼ幻想曲 クロール:バンジョーとフィドル / ラヴェル:ハバネラ形式の小品 / サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン ブラームス/クライスラー編曲:ハンガリー舞曲第17番[1962年5月10日-11日DS] バルトーク:ルーマニア民俗舞曲(*) / メンデルスゾーン:「交響曲第4番」〜サルタレッロ(*)[1957年1月7日DH/L] シマノフスキ:アレトゥーザの泉 Op.30 No.1 (*)[1961年3月20日-21日、30日-31日DH/L] ストラヴィンスキー/ドゥシュキン編曲:ディヴェルティメント[1957年10月24日DS] ベートーヴェン:ロマンス〔ト長調 Op.40 (*) /ヘ長調 Op.50 (*) 〕/ヴァイオリン・ソナタ 〔第7番 ハ短調 Op.30 No.2 /第8番 ト長調 Op.30 No.3 [1960年10月1日DH/L]/ 第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」[1961年3月20日-21日、30日-31日DH/L]〕 ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ Op.16 [1962年5月10日-11日DS]/ オベルタス Op.19 No.1 (*)[1957年1月7日DH/L]/ 華麗なポロネーズ ニ長調 Op.4 (*)[1962年5月15日PS/L] バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番(*)[1962年5月15日PS/L] ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲(*) KA / ラヴェル:ツィガーヌKA[1962年5月13日SH/L] ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 KA シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 KA[1957年10月18日DH/L] ラロ:スペイン交響曲 Op.21 KA[1964年3月25日-27日DH] グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82 VS[1965年4月1日-2日DH] ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.22 VS[1965年3月29日DH] イダ・ヘンデル(Vn) アルフレード・ホレチェク(P;特記以外) カレル・アンチェル指揮チェコpo.KA ヴァーツラフ・スメターチェク指揮プラハso.VS | |||
録音:[/内]、ドモヴィナ・スタジオDS、ドヴォルジャーク・ホールDH、プラハの春音楽祭PS、スメタナ・ホール日SH、セッション無印、ライヴL。(*) はCD初出。 2014年、生涯現役を貫いたヴァイオリニスト、イダ・ヘンデル(1928-2020)の85歳記念として、20代の終りから30代半ばにチェコで行ったコンサートのライヴとスタジオ録音を5枚に復刻。CD初出も多く含まれている。協奏作品では指揮者も目をひく。若きヘンデルの情熱とエネルギーみなぎる世界は独特で、ベートーヴェンの協奏曲やソナタも素晴らしく、アンチェルとの共演によるシベリウスやラロも圧倒的だが、母国ポーランドのヴィエニャフスキとシマノフスキがとりわけ絶品。正確無比な技巧も光る彼女の魅力をあますところなく披露してくれる。 | |||
ビバ・タンゴ〜ピアソラ、ブラガート、ガリアーノ 〔編曲:パヴェル・トロヤーンPT、ラディスラフ・ホラークLH、ペトル・ノウゾフスキーPN 〕 ピアソラ(1921-1992):リベルタンゴPT /ビバ・タンゴLH/PN /ル・グラン・タンゴLH /オブリビオンLH / アヴェ・マリア/S.V.P.LH /フィナーレ/言葉のないミロンガLH (*) ホセ・ブラガート(1915-):ミロンタン / リシャール・ガリアーノ(1950):クロードのためのタンゴ ラディスラフ・ホラーク(アコーディオン/バンドネオン) ペトル・ノウゾフスキー(Vc) | |||
収録:2012年2月25日-26日、コンサート・ホール、プラハ音楽院。(*)はボーナス・トラック。ピアソラが「あらたに創造した」タンゴに魅せられたチェコのデュオが贈るタンゴ・アルバム。ふたりはコンサート活動を通じてヨーロッパ中で評判を呼んでおり、ここでその成果ともいえる熱い思いのたけを聴かせてくれる。 | |||
「18世紀プラハの音楽」シリーズ〜トゥーマ、ゼレンカ、オルシュラー フランティシェク・イグナーツ・トゥーマ(1704-1774):スターバト・マーテル ヨハン・ゲオルク・オルシュラー(1698-1767/70):2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745): 3つの「われらの御身の保護のもとに」 ZWV157〔第1番 ト短調 /第2番 ハ短調/第3番 ニ短調〕/ サンクトゥスとアニュス・デイ ニ短調 ZWV36 /4声のサンクトゥスとアニュス・デイ ト短調 ZWV34 ヴァーツラフ・ルクス指揮コレギウム1704、コレギウム・ヴォカーレ1704 | |||
録音:2013年11月8日-10日、12月3日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。おそらくシリーズの第11巻で、コレギウム1704はライヒェナウアーの協奏曲集 (SU-4035/仏ディアパソン誌「ディアパソン・ドール」獲得盤) 以来2枚目の登場。故郷チェコの要素が盛り込まれた美しい作風で人気の高いゼレンカ、彼より一世代後のトゥーマ、その同時代でほとんど知られていないオルシュラーによるボヘミア・バロック作品集。トゥーマの「スターバト・マーテル」は17分程の作品だが、純な美しさに満ちて感動的。チェコの古楽アンサンブルコレギウム&コレギウム・ヴォカーレ1704 による驚くべき高水準の演奏。 | |||
遺言詩〜ヤン・ノヴァーク(1921-1984):合唱作品集 独唱者、混声合唱と4本のフレンチホルンのための「遺言詩」(1966) (*) / 無伴奏混声合唱のための「ヴェルギリウスのフーガ」(1974) / 独唱者、混声合唱とフルートのための「羊飼いたちのいざない」(1971) (#) / 独唱者、無伴奏混声合唱のための「神話的題材に拠る習作」(1968) ルカーシュ・ヴァシレク合唱指揮マルティヌー・ヴォイセズ クララ・ノヴァーコヴァー(Fl−tr;#) ヤン・ヴォボジル、ペトル・ヘルニチ、 カテジナ・ヤヴールコヴァー、ズデニェク・ヴァシナ(フレンチHr;*) | |||
録音:2013年2月、3月、6月、12月、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。#高価格商品。チェコの戦後世代を代表する作曲家のひとりでありながら、1968年のチェコ事件を機に出国、デンマーク、イタリア、ドイツで亡命生活を送り、長らく母国では発禁処分扱いの作曲家であったヤン・ノヴァーク歿後30周年企画。ノヴァークの音楽は、軽快で優雅、ユーモアのセンスと、わずかに挑発的でもあることで知られ、師マルティヌーの影響とジャズの要素に加えて、ほぼ例外なく作品に用いられ、ノヴァークが完璧にマスターして日常生活においても使っていた“ラテン語 "にインスパイアされた物。「ソロモンの雅歌」のラテン語歌詞に付曲した1947年作の「シュラムの女の歌」でも、すでに声楽に対する並々ならぬ感性を示していたノヴァークだが、マルティヌーの顕著な影響を特徴とする時期を脱して、あらたな創作期に入ると、作品の大部分が声楽あるいは合唱曲となる。このアルバムではちょうどその時期、20世紀後半のチェコの代表的な合唱曲に挙げられる「遺言詩」のほか、ヴェルギリウスの詩を題材とする4つのフーガなど全4作品を収録している。なお、クリスマスを扱った小カンタータ「羊飼いたちのいざない」で特別ゲストに迎えられたのは、作曲者の娘クララ・ノヴァーコヴァー。この曲のフルートのパートは、ノヴァークが娘のために書いた物。1980年生まれのルカーシュ・ヴァシレクが率いるマルティヌー・ヴォイセズは、もっぱらマルティヌーの作品演奏およびその芸術的遺産に敬意を表することを主たる目的に2010年に結成された11人編成の室内合唱団。 | |||
ヤルミラ・ノヴォトナー、オペラ・リサイタル 1930-1956 ロッシーニ:セビリャの理髪師〜ロジーナのカヴァティーナ「今の歌声は」 モーツァルト:魔笛〜パミーナのアリア「ああ、愛の喜びは露と消え」(*) / フィガロの結婚〜ケルビーノのアリア(#)〔自分で自分が判らない/恋とはどんな物かしら〕/ ドン・ジョヴァンニ〜ドンナ・エルヴィラのアリア(#)〔ああ、私に恥を/さあ、この裏切者から〕 オッフェンバック:ホフマン物語 より(+) 〔オランピアのアリア「生垣には小鳥たち」/ジュリエッタのアリア「美しい夜、おお恋の夜」/ アントニアのアリア「逃げてしまったの」/アントニアのアリア「奇妙な幻想を見て」/「これが恋の歌」〕 ヴェルディ:椿姫〜ヴィオレッタのアリア (**) 〔この世の命は/不思議だわ/ああ、あの方なのね/さようなら過ぎ去った日よ/アルフレードね/パリを離れて〕 プッチーニ:ラ・ボエーム〜ミミのアリア〔私の名はミミ/ミミ、ここなら会えると思った]/ トスカ〜トスカのアリア「歌に生き、恋に生き」 スメタナ:売られた花嫁〜マジェンカのアリア〔ああ悲しいわ/この愛の夢〕/ くちづけ〜ヴェンドゥルカのアリア〔私を愛して/眠れ、私の天使〕 ドヴォルジャーク:ルサルカ〜ルサルカのアリア「白銀の月よ」 ヤルミラ・ノヴォトナー(S) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮(*) ブルーノ・ワルター指揮(#) トーマス・ビーチャム指揮(+) エットーレ・パニッツァ指揮(**) メトロポリタン歌劇場o./他 | |||
録音:1930年-1956年。ヤルミラ・ノヴォトナー(1907-1994)は、チェコが生んだソプラノの大スター。1925年にスメタナの「売られた花嫁」のマジェンカ役でデビュー。戦前はベルリン、ウィーンで活躍し、1937年にはトスカニーニ指揮によるモーツァルトの「魔笛」のパミーナでザルツブルク音楽祭出演、1940年にはプッチーニの「ラ・ボエーム」のミミでメトロポリタン歌劇場へデビューし、以後1956年のさよなら公演まで208回登場、映画女優としても活躍した。当アルバムは彼女の全盛期録音を集めたもの。いずれも十八番なうえ、トスカニーニやワルターとの共演など、彼女がスターになるきっかけとなった作品も聴くことができる貴重な資料。彼女の声は独特のクールさと不思議な暗さが特徴で、非常に美しく魅力的。レパートリーも名作揃いだが、ことにお国もののスメタナとドヴォルジャークは見事のひとことに尽きる。 | |||
ボヘミアのヴァイオリン [Il Violino Boemo] 〜18世紀プラハからの音楽 フランティシェク・ベンダ(1709-1786):2つのヴァイオリン・ソナタ〔変ロ長調/ハ短調〕 フランティシェク・イラーネク [František Jiránek] (1712-1761): 2つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ〔ヘ長調/ハ長調〕 フランティシェク・ベンダ、カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759): 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ長調 ヨセフ・アントニーン・グレツキー(1709-1769):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 レンカ・トルゲルセン(Vn) ヴァーツラフ・ルクス(Cemb) リボル・マシェク(Vc) | |||
なおフランティシェク・イラーネクは国内代理店が『フランティシェク・イラーセク』と誤記している。以下のコメントも国内代理店記載ママで、これ以外にも誤りを含む可能性がありますので御了承下さい。『チェコは名だたるヴァイオリニストを輩出した国ですが、18世紀にもイタリアにひけをとらぬヴァイオリニスト王国を成していました。なかでもフランティシェク(フランツ)・ベンダ(1709-1786)は、ヴィヴァルディの影響を受けながらも独自のヴァイオリン演奏様式を確立させました。ここではベンダ作品を中心に、プラハに残されている当時の写譜で録音されました。イラーセク、グレツキーは最近まで完全に忘れられていましたが、優雅かつ華やかな作品は非常に魅力的。』『レンカ・トルゲルセンは1975年生まれの女流。プラハでスニティルに学んだ後、バーゼルでキアラ・バンキーニにバロック・ヴァイオリンを師事。バンキーニゆずりの引き締まった演奏で作品を生き生きと蘇らせています。』 | |||
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(初演時1927年9月版/校訂:イジー・ザフラードカ)(*) / 永遠の福音(1914) (#) アンドレア・ダンコヴァー(S;*) ヤナ・シーコロヴァー(A;*) トマーシュ・ユハース(T;*) ヨゼフ・ベンチ(B;*) アルジビェタ・ポラーチコヴァー(S;#) パヴェル・チェルノフ(T;#) ルカーシュ・ヴァシレク合唱指揮プラハ・フィルハーモニーcho. トマーシュ・ネトピル指揮プラハ放送so. | |||
録音:2013年8月31日-9月3日(*)、2014年3月27日-28日(#)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。(*)は当版による世界初録音。自筆譜による初演版はマッケラスも録音していたが、そちらは最初と最後にイントラーダを置く9楽章構成、今回の録音は音楽学者イジー・ザフラードカが1927年12月ブルノでの初演時を再現し校訂したというもので、現行版同様に8楽章形式だとの事。「このオリジナル版を、よく知られている一般的な現行版と比較すると、楽器の編成、構造およびモチーフにおいて、いくつかのまったく根本的な相違に直面する。」(トマーシュ・ネトピル/ブックレットより) チェコの若い世代を代表する指揮者のひとりであるネトピルは、若くして「ヤナーチェクのエキスパート」との呼び声の高い人物。前作「シンフォニエッタ&タラス・ブーリバほか」(SU-4131)がグラモフォン誌で高評価を得たことは記憶にあたらしい。「グラゴル・ミサ」は、ネトピルにとって、ヴァイオリンを学びたての時期に触れ、心を奪われた最初のヤナーチェク体験であったとのこと。初演の翌年には、「グラゴル・ミサ」は作曲者の手によって改訂を施され、いまも通常に演奏されるのは、この最終改訂版の方となっている。カップリングは「永遠の福音」。ヤナーチェクがオペラ「ブロウチェク氏の月への旅」と同時に着手した作品で、第1次大戦勃発の数カ月前、1914年の春に完成したこともあり、戦争の影響や、ヤナーチェクの音楽様式にスピリチュアルな志向が反映された。こちらは「グラゴル・ミサ」とは対照的にほとんど知られておらず、録音も数えるほどで、ネトピルによる録音は、おおいに歓迎。1975年チェコ共和国東部のクロメルジーシュに生まれたトマーシュ・ネトピルは、これまでにザルツブルク音楽祭やBPO 、ドレスデン・シュターツカペレの公演に出演、2013/14年のシーズンよりあらたにエッセン市の音楽総監督に就任すると同時に、ドレスデン国立歌劇場、パリ国立オペラ座、ウィーン国立歌劇場、またパリ管、ロンドン・フィルといった、欧州各地のオーケストラや劇場への出演が決まっており、オペラ、コンサートの両面で活躍を続けている。 | |||
ストラヴィンスキー/作曲者編曲:交響詩「ナイチンゲールの歌」/4つの練習曲 Op.7 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84 /4つの練習曲 Op.2 ヴェロニカ・ベーモヴァー(P) | |||
録音:2013年9月14日-15日、10月26日-27日、マルティヌー・ホール、プラハ音楽アカデミー、プラハ。1985年生まれのチェコの新鋭ピアニスト、ヴァロニカ・ベーモヴァーのデビュー・アルバム。ロシア近代の難曲4作に挑戦。ストラヴィンスキーは1914年にアンデルセン原作によるオペラ「ナイチンゲールの歌」を作曲するが、1917年にこれを器楽のみの交響詩に仕立て直する。さらにこれを自身の手でピアノ独奏用に編曲したが、これがとてつもなく難しく、実演でも録音でもほとんど聴くことができなかったので、大歓迎の登場。ベーモヴァーは驚くべきテクニックで危うげな所は全くなく、中華趣味あふれるエキゾチシズムを満喫させれくれる。意外に録音の少ないストラヴィンスキーの「4つの練習曲」も貴重。メカニカル修得のための作品ながら、明瞭なストラヴィンスキー色にあふれている。プロコフィエフの名作、ピアノ・ソナタ第8番も余裕の技巧で征服しているほか、初期の過激な「4つの練習曲」に注目。プロコフィエフのバーバリズム全開の世界が広がる。ヴェロニカ・ベーモヴァーはイヴァーン・クラーンスキーとアルカディ・ゼンジペルに師事した後、マリア・カナルス国際コンクール、ドレスデンのアントン・ルビンシテイン・コンクール、エリーザベト王妃コンクールで入賞して注目を集めている若手。超絶技巧の持主ながら、モデルばりの美しい容姿にも恵まれ、今後人気が出そうな期待の星。 | |||
ヒンデミット:ヴィオラのための作品集 ヴィオラ・ソナタ Op.11 No.4 (1919) (*) /無伴奏ヴィオラ・ソナタ Op.25 No.1 (1922) / 無伴奏ヴィオラ・ソナタ Op.11 No.5 (1919)/ヴィオラと弦楽合奏のための葬送音楽(1936) (#) イトカ・ホプスロヴァー(Va) イトカ・チェホヴァー(P;*) プラハ室内o. (#) | |||
録音:2014年1月19日、27日、30日-31日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。モデルとみまごう美人ヴィオラ奏者イトカ・ホプスロヴァー。20世紀チェコのヴィオラ曲を集めた前作「モノローグ」に続き、ヴィオラ音楽史最重要なヒンデミット作品に挑戦した。ヒンデミットのヴィオラ曲のうち、ピアノ伴奏のソナタを1曲、無伴奏作品2を2曲、協奏作品を1つ披露と、バラエティに富んだ内容になっている。ホプスロヴァーは鮮やかな技巧を駆使し、独特の色香ただよう世界を繰り広げている。 | |||
ショスタコーヴィチ: ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op.8 / ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67 ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 |
スメタナ・トリオ [イトカ・チェホヴァー(P) イジー・ヴォディチカ(Vn) ヤン・パーレニーチェク(Vc)] | ||
録音:2013年9月19日-22日、12月11日-14日、マルティーネク・スタジオ、プラハ。スメタナ・トリオといえば往年の名人団体を思い出すが、そのピアニストで創立者ヨゼフ・パーレニーチェクの息子のチェリスト、ヤン・パーレニーチェクが世襲し、二代目スメタナ・トリオとして活動している。「ボザール・トリオ、スーク・トリオを凌ぐ」とも激賞される彼らの演奏は切れ味抜群で颯爽、まさに「新時代のスメタナ・トリオ」。ピアノのチェホヴァーは難曲ばかりのスメタナのピアノ曲全集を刊行中の技巧派。ここでも主導権を握り、大きな演奏を聴かせてくれる。 | |||
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」 Op.90 ドヴォルジャーク/イジー・ジェムロ編曲:スラヴ舞曲第1集 Op.46 より 〔第2番 ホ短調(*) /第8番 ト短調(#) /第3番 変イ長調(#) 〕 スメタナ:ピアノ三重奏曲集 ト短調 Op.15 ドヴォルジャーク・トリオ(*/#以外) [ヤン・フィシェル(Vn;*) トマーシュ・ヤムニーク(Vc;#) イヴォ・カハーネク(P;*/#)] | |||
録音:2013年7月2日-4日、プラハ、HAMUサウンド・スタジオ。以前より「トリオ・コンチェルティーノ」として活躍、今後のチェコ音楽界を担う若手実力派3人が、このたび団体名を一新し再デビュー、その 1st アルバム。新団体名にちなみ、ドヴォルジャークの作品をプログラムの中心に据えた物。ヨゼフ・フッフロ(スーク・トリオ)やイヴァン・クラーンスキー(プラハ・グァルネリ・トリオ)といった名手達に師事し、チェコ・サウンドの血脈をしっかりと受け継いでいる。 | |||
メランコリー〜シュテファン・マルギータ ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」〜カテドラルの時代/何という美しさ[マルタ・クビショヴァー(Vo)]/ ミュージカル「レミゼラブル」〜われらの父/ラヴ・アゲイン[ハナ・ザゴロヴァー(Vo)]/ 「ウェストサイド物語」〜ひとつの心[エヴァ・ウルバノヴァー(S)]/懐かしき恋人たちの歌/ ルクス・エテルナ[ルツィエ・ビーラー(Vo)]/時の流れに/アヴェ・マリア[ハナ・ザゴロヴァー(Vo)]/ ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」〜美しい人/主の祈り[カテル・ゴットノ、ダニエル・ヒュルカ(Vo)] シュテファン・マルギータ(T) ヤン・クチェラ指揮エポックo.、キューン混声cho. | |||
録音: DDD。曲内に他演奏家記載があるものは、二重唱か三重唱。スロヴァキア出身の世界的テノール、シュテファン・マルギータのポピュラー・メロディ集。マルギータはメトやバイエルン、スカラ座、グラインドボーン等でのヤナーチェクやワーグナーのオペラの公演や録音で欠かせないベテラン。1956年生まれ、当初写真家となるものの音楽に転向したという変わり種。このアルバムではミュージカルや名歌など、いわばマルギータの「かくし芸」を甘い歌声でたっぷり聴かせてくれる。全体に楽しい雰囲気に満ち、名ソプラノのエヴァ・ウルバノヴァーに加え、チェコ・ポップ界の歌姫らがゲスト参加しているのも魅力。オーケストラの華やかなアレンジも冴え、美しいメロディと甘い歌声をたっぷり堪能出来る。 | |||
パヴェル・シュポルツル〜 My Violin Legends ヤロスラフ・コチアン(1883-1950):フォスターの歌曲による序奏、主題と変奏曲「故郷の人々〔スワニー河〕」 フェルディナント・ラウプ(1832-1875):ポロネーズ / フランティシェク・ドルドラ(1868-1944):思い出 ヤン・クベリーク(1880-1940):ブルレスケ / コチアン:セレナード ニ長調/絵画的間奏曲 Op.18 No.2 フランティシェク・オンドジーチェク(1857-1922):舟歌 Op.10 / ラウプ:サルタレッロ Op.4 No.4 クベリーク:愛情をもって / オンドジーチェク:スケルツォ・カプリツィオーソ Op.18 ヴァーシャ・プルジーホダ〔プシホダ/プジホダ〕:哀しいロマンス / ドルドラ:セレナード オタカル・シェフチーク(1852-1934):チェコ舞曲 Op.10a No.7 パヴェル・シュポルツル(1973-):ボヘミアン・ノスタルジア パヴェル・シュポルツル(Vn) ぺトル・イジーコフスキー(P) | |||
録音:2013年5月4日-6日、25日-28日、プラハ。「100年に1人の逸材」と絶賛され、クラシックにとどまらず民族音楽をはじめ、あらゆるスタイルを謳い上げるチェコが誇る鬼才ヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルによる、母国出身の名ヴァイオリストたちが作曲した珠玉のヴァイオリン小品集。偉大な先輩たちへのオマージュともなっている。彼は日本にも度々来日し、「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」などで圧倒的な技巧と表情豊かな演奏で聴衆を魅了してきた。2013年4月、オーケルトラとの共演でドヴォルジャークのヴァイオリン協奏曲を、また待望のソロ・リサイタルではバッハ、イザイ、パガニーニなどの無伴奏作品を披露した演奏会は記憶に新しい。当盤は来日公演直後の2013年5月にセッション録音された。収録曲の中で最も注目すべきはドルドラ作曲「思い出」ではないだろうか。この小品は、フリッツ・クライスラーやミッシャ・エルマンなどの巨匠が愛奏し、日本でも大人気の小品でかつて日本人演奏家も好んで演奏していたが、最近では演奏されることが少なくなった。当演奏は今一度人気の作品になってほしいと願ってしまうほど、うっとりとするようなふくよかで心あたたまる演奏。ドルドラの作品はこの「思い出」が突出して有名で他の作品は殆ど演奏されることはないが、このアルバムにはセレナードも収録されているのも嬉しい(セレナードはヤン・クベリークに献呈された)。ヤン・クベリーク(ラファエル・クーベリックの父)はチェコの偉大なヴァイオリストで「パガニーニの再来」と称され、クライスラー、イザイ、エルマンと並び世界的な人気を誇るヴァイオリニストの一人とされた。ヴァイオリン曲の作曲の才にも恵まれ、チェコの哀愁漂う小品を残した。現代のパガニーニとも言えるシュポルツルが情感込めて歌いあげたクベリークの「ブルレスケ」、「愛情をもって」は絶品。ヴァーシャ・プシホダは非常に華のある演奏家で稀有の存在感を示したヴァイオリニスト。1920年にカーネギー・ホールでのアメリカ・デビューでは「史上最高のヴィルトゥオーソ」と称された名ヴァイオリニストで、彼の作曲した「哀しいロマンス」は郷愁の思いに浸るような作品。この他、シュポルツルの自作を含む、全14曲はシュポルツルの現在がわかる自信作と言えるだろう。 | |||
プラハのヴォルフガング・サヴァリッシュ〜初出ライヴ集 モーツァルト:交響曲〔第41番 ハ長調 KV551「ジュピター」/第40番 ト短調 KV550〕/ アダージョ ホ長調 KV261(*)[ヨゼフ・スーク(Vn;*)/録音:1980年6月20日] ベートーヴェン:交響曲〔第1番 ハ長調 Op.21[録音:1970年6月4日、スメタナ・ホール、市庁舎、プラハ]/ 第6番 ヘ長調 Op.68「田園」[録音:1975年10月16日] 〕 メンデルスゾーン:交響曲第2番 変ロ長調 Op.52「讃歌」 [ヤナ・ヨナーショヴァー、レナーテ・フランク=ライネッケ(S) ヴォイテフ・シュレンケル(T) ヨゼフ・ヴェセルカ合唱指揮チェコ・フィルハーモニーcho./録音:1975年10月23日] ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(#) / マルティヌー:戦場のミサH 279 [アナベル・バーナード(S) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A) イヴォ・ジーデク(T) インドジフ・インドラーク(Br) エドゥアルド・ハケン(B) ミラン・シュレフタ(Org;#) ヨゼフ・ヴェセルカ合唱指揮チェコ・フィルハーモニーcho./録音:1972年12月1日] ドヴォルジャーク:序曲「自然の王国で」 Op.91[録音:1972年12月1日](+) マルティヌー:交響曲第4番 H305[録音:1975年10月16日] ペトル・エベン(1929-2007):プラハ・ノクチュルヌ(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの思い出に) [録音:1987年9月17日-18日] ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮チェコpo. | |||
録音:特記以外、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、すべて ライヴ。音源:チェコ放送アーカイヴ。(+)を除き、おそらく初出音源。(+)は PRAGA から 1972年12月表記(日付不明)のライヴが発売されており、同一の演奏と思われる。ミュンヘンに生まれたドイツの名指揮者サヴァリッシュ(1923-2013)の追悼企画盤。よくある既出タイトルの寄せ集めとは違い、レーベルと太いパイプを持つチェコ放送のアーカイヴに保存されていたライヴ音源の数々よりたっぷりとCD5枚分を復刻。1957年に当時最年少の33歳という若さでバイロイト音楽祭にデビューを果たしたサヴァリッシュだが、その生涯を通じてもっとも重要な業績のひとつに、生まれ故郷での20年にも及ぶバイエルン国立歌劇場音楽監督(1971-92)の活動が挙げられる。ちょうどこの時期は、サヴァリッシュがチェコ・フィルにひんぱんに登場してひときわ高い人気を博していた時期でもあり、サヴァリッシュがチェコ・フィルを指揮したSUPRAPHON屈指の名録音、ドヴォルジャークの2大宗教曲「レクィエム」「スターバト・マーテル」のアルバムに結実してもいる。当時のサヴァリッシュとチェコ・フィルとの良好な関係をよく伝える本セットは収録内容も魅力的で、巨匠の看板プログラムとして有名なモーツァルト、メンデルスゾーンをはじめ、やはり好んで取り上げていたドヴォルジャーク、ヤナーチェク、マルティヌーといった楽団ゆかりのスラヴ系の作品から構成されており、おそらくほとんどすべてが初出というのも見逃せない。 | |||
ドヴォルジャーク:室内楽作品集 ピアノ三重奏曲〔第1番 変ロ長調 Op.21 /第2番 ト短調 Op.26 /第3番 ヘ短調 Op.65/第4番 ホ短調「ドゥムキー」 Op.90 〕 [プラハ・グァルネリ・トリオ〔イヴァン・クラーンスキー(P) チェニェク・パヴリーク(Vn) マレク・イェリエ(Vc)〕/1996年12月、1996年5月、1997年10月-11月]/ カプリッチョ B.81 /ロマンス Op.11[パヴェル・シュポルツル(Vn) ぺトル・イジーコフスキー(P)/2005年8月-9月]/ バラード ニ短調 Op.15 No.1 (*) /ノクターン 変ロ長調 Op.40 (*) /ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.57 / ロマンティックな小品 Op.75 /ソナチネ ト長調 Op.100/マズルカ ホ短調 Op.49 /スラヴ舞曲第2番 ホ短調 Op.46 No.2 / [ヨゼフ・スーク(Vn) ヨゼフ・ハーラ(P;*) アルフレード・ホレチェク(P)/ 1995年4月(*)、マルティヌー・ホール、リヒテンシュタイン宮殿(*)、1971年6月-7月、11月]/ スラヴ舞曲〔第8番 ト短調 Op.46 No.8 /第3番 イ長調 Op.46 No.3 〕/ポロネーズ イ長調 B.94/「森の静けさ」 Op.68 No.5 [ミハル・カニュカ(Vc) ヤロミール・クレパーチ(P)/1995年9月]/ バガテル Op.47 /テルツェット ハ長調 Op.74 /ミニアチュア(三重奏曲第2番) Op.75a[ヨゼフ・スーク(Vn) ミロスラフ・アンブロシュ、イジー・バールタ(Vc) ヤン・シモン(ハルモニウム)/2008年、マルティニク・スタジオ] ガヴォット ト短調 B.164[ヨゼフ・スーク(Vn) チェネェク・パヴリク(Vn) ミロスラフ・コシナ(Vn)/1982年10月、ルドルフィヌム・ドヴォルジャーク・ホール]/ セレナード B.15 bis[イジー・ヴァーレク(Fl) グレアム・メルヴィル=メイソン(トライアングル) イジー・パノハ(Vn) パヴェル・ゼイファルト(Vn) ミロスラフ・セフノウトカ(Va)/1997年6月]/ 2つのワルツ Op.54[パノハSQ パヴェル・ネイテック(Cb)/1992年3月] スラヴ舞曲集〔第1集 Op.46/第2集 Op.72〕/ボヘミアの森より Op.68 (#) /伝説曲 Op.59 (#) [イゴル・アルダシェフ、レナータ・アルダシェヴォヴァ(P)/1994年10月、2000年11月(#)] | |||
録音:[/内]、特記以外 ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。チェコのレーベル「SUPRAPHON」が、母国の大作曲家ドヴォルジャークの魅力を体系的に伝えるべく、豊富な音源から選りすぐりの演奏を集めてお届けするシリーズ。パノハ四重奏団による弦楽四重奏曲全集(SU-3815)、スーク・トリオらによるピアノ四重奏&五重奏、弦楽四重奏&六重奏(SU-3921)を補完する室内楽曲篇。これまでのリリースと併せて、ドヴォルジャークの器楽ジャンルの創作をほぼすべておさえることが出来る。これまでと同様、今回のセット化に即してオリジナル・マスター・テープから最新リマスタリング、1970年代から2000年代まで、名手達が残した音源がたっぷりと集約されている。 | |||
Ludmila Dvořáková / Wagner - Smetana ワーグナー:「タンホイザー」第3幕より〜エリーザベトの祈り「全能のマリアよ」/ 「トリスタンとイゾルデ」第1幕〜「あの人たちはさんざん私を笑い物にする歌を」(イゾルデ)/ 第3幕〜イゾルデの愛の死「優しいかすかな彼のほほえみ」/ 「パルジファル」第2幕〜「いいえ、パルジファル、愚かにして清らかな人よ!」(クンドリー)(#) / 「ワルキューレ」第1幕〜「一族の男たちがすべて、この部屋に集まっていた」(ジークリンデ)/ 「ジークフリート」第3幕〜「甘い憧れを永遠に感じて」(ブリュンヒルデ)/ 「神々の黄昏」第3幕〜ブリュンヒルデの自己犠牲「ライン川の岸辺に大きな薪を」 スメタナ:「ダリボル」第2幕〜「私はどうすれば?」ミラダ) (+) / 「リブシェ」第2幕〜「お父さん」(クラサヴァ) (#) / 「二人のやもめ」第2幕〜「彼らは共に去り」(アネシュカ) (#) ルドミラ・ドヴォジャーコヴァー(S) ルドルフ・ヴァサータ指揮プラハ国民劇場o. | |||
録音:1966年5月31日、6月1日-2日、スプラフォン・ドモヴィナ・スタジオ(無印) /1972年6月7日(+)、1976年11月18日(#)、チェコ放送局(#/+)、全てプラハ。1960年代、ヨーロッパ・オペラ界の第一線で脚光を浴びたチェコの名ソプラノ、ルドミラ・ドヴォジャーコヴァー〔ドヴォルジャーコヴァー〕。日本では突出した知名度には恵まれていないが、メゾとしても十分なほどの厚みのある艶やかな歌声と、息の長いフレーズでも声の張りを失わない安定した歌唱力、さらにドラマティックな役作りで高い評価を得ていた。これまでにチェコ地域から輩出された多くの歌手たちに先んじる最初の世界的ソプラノであったと言っても過言ではない。生誕90周年となる2013年、SUPRAPHON レーベルが持つドモヴィナ・スタジオと、当時のチェコ=スロヴァキア放送局のスタジオで収録された録音から編まれ、彼女黄金期の歌声を余すところなく収録した初のアリア集がリリース。さらに嬉しいのは、彼女が十八番としたワーグナーとスメタナのアリアという選曲。ワーグナーのアリアの多くは1966年の録音ということで、翌年1967年にバイロイト音楽祭で行われたベーム指揮『神々の黄昏』のグートルーネ役で魅せた熱演ぶりも予期させる、艶やかな歌声が収録されている。スメタナのアリアでは、張りのある高音域を中心に、卓越した歌唱力を存分に知ることが出来ることだろう。 ルドミラ・ドヴォジャーコヴァー:1923年生まれ。エマ・デスティノヴァーやマリア・イェリッツァらの流れを汲む、チェコ出身の20世紀を代表する世界的ソプラノ歌手。チェコ(当時はチェコ=スロヴァキア)のオストラバでデビューして間もなくプラハのオペラ界から注目され、1954年にプラハ国民劇場と専属契約を交わす。それから60年代にかけて、ウィーンやベルリンの歌劇場をはじめ、ヨーロッパの大劇場にも次々とデビュー。その歌声に魅入られたヴィーラント・ワーグナーの招きを受けてバイロイト音楽祭にも出演し、1966年にはメト・デビューを果たすことで名実ともに世界的ソプラノ歌手の仲間入りを果たした。 | |||
アンチェルのブリテン、初出&初レパートリー作品あり〜 ブリテン:戦争レクイエム Op.66 (*) /青少年のための管弦楽入門 Op.34(#) / 春の交響曲(チェコ語歌唱) Op.44 (+) ナジェジダ・クニプロヴァー(S;*) ジェラルド・イングリッシュ(T;*) ジョン・キャメロン(Br;*) ミラダ・シュブルトヴァー(S;+) ヴェラ・スクポヴァー(A;+) ベノ・ブラフト(T;+) カレル・アンチェル指揮チェコpo.、プラハ・フィルハーモニーcho.(+)、キューン児童cho.(+) | |||
録音:1966年1月13日(演奏会記録では1966年1月13日-14日)(*)、1958年5月3日(#)、1964年1月17日(+)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ(*/#/+)、ライヴ(*/+)。(*/+)は初出音源で、アンチェルの初音盤レパートリー。原盤: SUPRAPHON (#) 。なお、国内代理店は(#)もライヴと記載しているが、誤り。また同様に(#)は『解説朗読のない初版による演奏』と記されているが、これはチェコ語朗読がおそらく同時に収録された録音で、今回は朗読部分を省いただけ(後に英語朗読も別に録音されている)だと思われる。2003年から2008年にかけて『アンチェル・ゴールド・エディション』シリーズを遂行し、アンチェルが残した多くの名録音を発信してきた SUPRAPHON が、再び注目必至のアルバムをリリース。2013年生誕100周年を迎えたブリテンに焦点を当て、初出&アンチェルに拠る初音盤レパートリーを含むプログラム。オーケストラはいずれも、彼が1950年より常任指揮者として立て直しに心血を注いでいた名門チェコ・フィル。1950年代後半から60年代にかけてのライヴ録音ということで、アンチェル&チェコ・フィル共演晩期にして黄金時代の希少なライヴの模様をたっぷりと堪能できる内容となっている。戦前から指揮者としてプラハの中核で活躍するも、第二次世界大戦中にナチス非協力者としてアウシュビッツに連行され、妻と息子を失うという大きな悲劇に見舞われたアンチェル。「戦争レクイエム」は第ニ次世界大戦の爆撃から再建されたコヴェントリ―の大聖堂の献堂式のための委嘱作であるものの、第ニ次世界大戦の戦歿者への追悼に限定される内容ではなく、ブリテンの反戦への普遍的なメッセージが込められているとも言われている。ほかでもないアンチェルによる迫真の演奏には、自らの悲惨極まりない実体験が反映しているからこそだろうか、ひときわ感じ入るものがある。「春の交響曲」はチェコ語歌唱による。 | |||
J.S.バッハ:ソプラノ・カンタータ集 〔第202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ」(結婚カンタータ) BWV.202 / 第82番「われは満ち足れり」BWV.82a /第51番「すべての地にて歓呼して神を迎えよ」BWV.51 〕 マルティナ・ヤンコヴァー(S) ヘレナ・ゼマノヴァー(Vn) クセニア・レフラー(Ob) ユリエ・ブラナー(Fl) ヤロスラフ・ロウチェク(Tp) ヴァーツラフ・ルクス指揮コレギウム1704 | |||
録音:2012年9月30日、10月1日、アダルベルトゥス教会、オパヴァ、チェコ、ライヴ。ピリオド楽器使用。1998年からチューリヒ歌劇場のソリストを務めるソプラノのマルティナ・ヤンコヴァーはザルツブルク音楽祭に頻繁にゲスト出演し、ガーディナー、アーノンクール、フェドセーエフ、ヘレヴェッヘ、ラトルなど名だたる世界的指揮者と共演し高い評価を得ている。今回はチェコのバロック・アンサンブル、コレギウム1704とJ.S.バッハのソプラノ・ソロのためのカンタータに挑む。結婚の喜びを冬が終わり春の訪れと重ねて描いている結婚カンタータ「いまぞ去れ、悲しみの影よ」。安らぎに溢れる美しい旋律を優しく伸びやかに歌いあげる。カンタータ第82番はバスの独唱カンタータとして有名だが、第2稿のソプラノ独唱版も親しまれている。カンタータ第51番はソプラノ、トランペットとヴァイオリンの協奏曲のような形式で書かれており、曲調の陰影が見事な作品。ソプラノの抒情性も聴きどころだが、トランペットも活躍する華やかな作品。 | |||
ヴァーツラフ・ノイマン、アーリー・レコーディングス 1953-1968 ドヴォルジャーク:交響曲集〔第1番 ハ短調 B 9「ズロニツェの鐘」Pr[1957年2月13日-15日]/ 第4番 ニ短調 Op.13 Pr[1959年11月4日-6日]/第2番 変ロ長調 Op.4 Pr[1958年4月9日-12日]〕/ チェロと管弦楽のためのロンド ト短調 Op.94 YF/Pr[1958年4月17日] グリーグ:叙情組曲 Op.54(全4曲)Pr/ペール・ギュントPr 〔第1組曲 Op.46 /第2組曲 Op.55[1961年3月20日-21日、30日-31日]〕 チャイコフスキー/ヴァーツラフ・トロヤン編曲:四季 Op.37b Fi[1953年10月26日-27日Do] ルーセル:交響曲第3番 ト短調 Op.42Br[1963年11月4日-6日Br]/ 「バッカスとアリアーヌ」第2組曲 Op.43 Br[1963年12月13日-15日Br] メシアン:異国の鳥たちYL/鳥たちの目覚めYL[1966年11月18日-22日] シューベルト:交響曲集〔第3番 ニ長調 D.200[1966年2月28日-3月2日]/ 第8番 ロ短調 D759「未完成」[1966年2月9日-11日]〕 ヴラディミール・ソムメル:声楽交響曲VS/CpCho[1964年12月11日-14日] マーラー:亡き子をしのぶ歌VS /さすらう若人の歌VS [1962年12月3日-5日]/ 美しいトランペットが鳴り響く所VS[1964年12月11日-14日] ボシュコヴェツ:アルト、エレキ・ギターと大管弦楽のための 「シレンティウム・トゥルバトゥム」VS [1965年8月31日-9月1日] ドヴォルジャーク:夜想曲 Op.40 Pr [1968年9月9日-12日] ヴァーツラフ・ノイマン指揮プラハso.Pr、映画so.Fi、ブルノpo.Br、チェコpo.(無印)、 チェコpo.cho.CpCh ヨセフ・フフロ〔ヨゼフ・フッフロ〕(VcJF) イヴォンヌ・ロリオ(PYL) ヴィエラ・ソウクポヴァー(AVS) | |||
録音:[/内]、ドヴォルジャーク・ホール、プラハ(特記以外)、ドモヴィナ・スタジオ、プラハDo、ブルノ・コミュニティ・ホール、ブルノBr、すべてチェコ。ほとんどが初CD化。チェコの大指揮者ノイマン(1920-1995)の初期貴重録音集。彼30代前半の演奏から、アンチェルの後任として1968年にチェコ・フィルの首席指揮者となるまでの芸術を堪能出来る。弦の国チェコのオーケストラだけあり、どの曲も豊かな響きで、ことにグリーグの味わいは格別。最も古いものは、1953年に映画so. を指揮したチャイコフスキーの「四季」全曲。複数録音のあるガウク編曲ではなく、チェコの作曲家ヴァーツラフ・トロヤンのオーケストレーションによるのも興味津々で、チャイコフスキー・ファン必聴。得意のドヴォルジャークは初期の交響曲をはじめ、比較的珍しい作品なのも歓迎。さらにソウクポヴァーを独唱者としたマーラーも収録、ノイマン&チェコ・フィルの初期のマーラーを満喫出来る。エレキ・ギターの独奏を含むボシュコヴェツ「シレンティウム・トゥルバトゥム」 (ギター独奏者はレーベル&国内代理店のアナウンスに、共に未記載) はキテレツな音響に驚かされるが、若きノイマンの熱血指揮ぶりが物凄いエネルギーで伝わって来る。オリジナル・マスターからの復刻ゆえ、音質が格段に向上しているのも注目。 | |||
リボル・ペシェク〜ゴールド・コレクション ドビュッシー:交響詩「海」[1988年2月2日-3日] / スク:交響詩「夏のおとぎ話」 Op.29[1984年2月14日-20日] ラヴェル:ボレロ[1985年2月9日]/ダフニスとクロエ〔第1組曲/第2組曲〕 [パヴェル・キューン合唱指揮キューン混声cho./1983年11月7日-9日] スク:弦楽合奏のためのセレナード 変ホ長調 Op.6[1983年11月25日-29日] エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85[ミカエラ・フカチョヴァー(Vc)/1989年6月2日-4日、ブルノ](*) スクリャービン:ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 Op.20[ギャリック・オールソン(P)/1986年1月18日] スク:管弦楽組曲「りんごの木の下で」 Op.20[エヴァ・デポルトヴァー(S)/1985年9月10日-11日]/ 組曲「おとぎ話」 Op.16 より〔ラドゥースとマフレナの誠の愛と苦難/葬送音楽〕 [ペトル・シュクヴォル(Vn)/1981年11月9日-10日] ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調[1986年1月14日-29日] リボル・ペシェク指揮チェコpo.(*以外)、ブルノ国立po.(*) | |||
録音:[/内]、ルドルフィヌム(*以外)。2013年6月に80歳の誕生日を迎えるチェコの指揮者リボル・ペシェクの記念4枚組セット「ゴールド・コレクション」。1981年から1989年にかけて録音、1982年から1990年まで名門チェコ・フィルの常任指揮者を務めたペシェク在任中の親密な関係から生み出されたオーケストラ作品から選曲した物。自国チェコ音楽の解釈に定評があり、ドヴォルジャークやスクなどのアルバムでは高い評価を受けている。特にスクの知られざる名作を数多く録音しており、ここに収録されている管弦楽組曲「りんごの木の下で」は、ペシェクがはじめて取り上げて知られるようになった秘曲。 | |||
ヤナーチェク: シンフォニエッタ(*) / バラード「ヴァイオリン弾きの子供」(#) / 交響詩「ブラニークのバラード」/ 狂詩曲「タラス・ブーリバ」 |
プラハ城警護隊音楽隊(*) ペテル・ズドヴィハル(Vn;#) トマーシュ・ネトピル指揮 プラハ放送so. | ||
録音:2012年6月22日-24日、29日、9月30日、ルドルフィヌム、プラハ。2012年3月に新国で「さまよえるオランダ人」を指揮し、日本でもますますの注目を集めているチェコの俊英指揮者、ネトピルによるヤナーチェク管弦楽作品集。チェコが誇る名門プラハso.を率い、今回も力強いサウンドを聴かせてくれる。ヤナーチェクがオーケストラのために残した数少ない大規模な作品の中から、「シンフォニエッタ」、「タラス・ブーリバ」といった代表作を4曲収録。チェコの民族色を色濃く感じさせつつも、他の作曲家にも類のないヤナーチェク独特のユニークな音響世界が、ネトピルの活き活きとした指揮に導かれ、鮮やかに表現されている。 トマーシュ・ネトピル:1975年チェコ生まれ。2002年フランクフルト・ショルティ国際指揮コンクールで優勝、さらに2010年には急逝したサー・マッケラスの代役でBPOを指揮。この大舞台で見事成功を収め、高い注目を集めた。2007年に指揮者として初来日し、N響と共演。日本でも着実に注目度を高めている若手指揮者の一人。2009-2012年までプラハ国民劇場の芸術監督を務め、現在もヨーロッパ各地のオーケストラや劇場に活躍の幅を広げているネトピル。2012年にはバイエルン放送so.、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管にもデビューを果たしており、近年の躍進ぶりから目が離せない。次世代を担う実力派として世界中から注目と期待を集めている逸材。 | |||
ザ・ベスト・オブ・パヴェル・シュポルツル ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53〜第1、2楽章[アシュケナージ指揮チェコpo./録音:2003年9月8日] チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35〜第3楽章[ビエロフラーヴェク指揮チェコpo./録音:2003年9月22日] R.シュトラウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.8〜第1、2楽章[コウト指揮プラハso./録音:2008年6月24日、ライヴ] コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35〜第3楽章[コウト指揮プラハso./録音:2008年10月8日-9日、ライヴ] ピアソラ:鮫(*)[ヴィルトゥオージ・ディ・プラハ/録音:2000年7月] パガニーニ:カプリス Op.1 より Nos.1, 5, 14(シューマン編曲ピアノ伴奏版)/ソナタ Op.3〜第6番 ホ短調/無窮動 Op.11/ ロッシーニ「こんなに胸さわぎが」による序奏と変奏曲 Op.13[イジーコフスキー(P)/録音:2004年6月-7月] オタカル・シェフチーク:青い瞳の乙女〜ボヘミア舞曲集 Op.10[イジーコフスキー(P)/録音:2002年1月12日] ドヴォルジャーク:ロマンティックな小品 Op.75〜第1、2、4楽章/ソナチネ ト長調 Op.100〜第3楽章/ マズレク ホ短調 Op.49 / スク:4つの小品 Op.17〜第2〜4楽章[イジーコフスキー(P)/録音:2005年9月、2006年7月] モリコーネ/朝川朋之編曲:マエストロとマルゲリータ(*)[田中靖人(Sax)朝川朋之(P)録音:2011年11月] ミルシティン:パガニーニアーナ(*)[録音:1999年2月] ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Op.8「四季」より〔「春」(全3楽章)/「夏」(第3楽章)/「冬」(第2楽章)〕 J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043〜第2、3楽章 [プラハ・フィルハーモニア フランティシェク・シュタストニー(Cemb)/録音:2007年9月、10月] J.S.バッハ:ガヴォットとロンド(無伴奏ヴァイオリン、パルティータ第3番 BWV.1006) ロシア民謡:ロシアン・ファンタジー / ハチャトゥリアン:剣の舞 / モンティ:チャルダーシュ / ルーマニア舞曲:ホラ ブーランジェ:死の前に / ハンガリアン・ジプシー民謡[ロマノ・スティーロ/録音:2008年7月28日-29日、ライヴ] ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト(*)[ロマノ・スティーロ/録音:2009年6月12日] パヴェル・シュポルツル(Vn) | |||
録音:1999年-2009年。(*)はボーナス・トラック。ブックレットはチェコ語のみとなりますので、あらかじめご了承下さい。2013年、世界中のヴァイオリン・ファンを魅了するシュポルツルの40歳記念ベスト・アルバム。当初チェコ国内限定リリースだったが、2013年来日公演のため日本でもリリースされる事となった。来日公演でも披露したドヴォルジャークのヴァイオリン協奏曲などの各協奏曲からパガニーニのカプリスなど、どれも高い評価を得た録音。また、ミルシティン:パガニーニアーナやピアソラ:鮫など SUPRAPHON レーベル以外からリリースされた音源がボーナス・トラックとして収録されている。ここ数年は青色の楽器を弾き見た目からは奇抜なイメージがあるが、超絶技巧に走りすぎることなく、歌うようにヴァイオリンを弾き、非常にハートフルな演奏を聴かせてくれる。 | |||
ヨゼフ・シュパチェク〜プロコフィエフ、スメタナ、ヤナーチェク ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ / スメタナ:わが故郷より〜2つの二重奏曲 プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115 /ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80 ヨゼフ・シュパチェク(Vn;*) ミロスラフ・セケラ(P;#) | |||
録音:2012年12月、ドヴォルジャーク・ホール、プラハ、セッション。使用楽器: Jean Baptiste Vuillaume, 1855 (*) / Steinway (#)。1986年生まれで、弱冠24歳の2011月9月より名門チェコ・フィルのコンサートマスターに抜擢されたチェコ期待の新星シュパチェクが得意のレパートリーを引っさげて登場。今最も注目されているこの若き演奏家はソロ、室内楽の演奏にも情熱を注いでおり、2013年2月にチェコ・フィル・ストリング・カルテット、そしてソロとしても来日している。非常に端正でありながら音楽構築がしっかりとした演奏スタイルでゆるぎない技術の裏付けとともに類まれな才能の持ち主であることがわかる。このアルバムの収録曲はヤナーチェク、スメタナ、そしてプロコフィエフ。全てシュパチェクのお得意の楽曲で、そのどれをとっても美演を聴かせてくれる。ヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタの冒頭では独特の雰囲気を見事に醸し出し、スメタナでは心あたたまる演奏を、そしてオイストラフに献呈されたプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番では技術的に余裕すら感じさせる、若々しくも艶やかな演奏を聴かせてくれる。若手演奏家をリードするシュパチェクの演奏、必聴。 ヨゼフ・シュパチェク(Vn):ジュリアード音楽院でパールマンのもとで研鑽をつみ着実にキャリアをのばしてきた。これまでにドイツ、イングランド、フランス、アメリカ、スイス、フィンランド、デンマーク、中国、日本、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランドと世界各国で演奏し成功をおさめてきた。2011月9月より名門チェコ・フィルのコンサートマスターに就任。オーケストラを中心にソロ、室内楽など幅広い活動を行っているチェコ期待の新星。これまでにイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全集(Czech Philharmonic Orchestra)のアルバムをリリースしている。 | |||
プラハのフレンチ・ホルン〜20世紀チェコのホルン・ソナタ集 ヤロスラフ・コフロニュ(1921-1966):ピアノのためのソナティナ ズデニェク・シェスターク(1925-):ホルンとピアノのためのコンチェルティーノ第2番 ヘ長調 スラヴィツキー(1910-1999):ホルンとピアノのためのカプリッチョ/独奏ホルンのための音楽 エミル・フロビル(1901-1987):ホルンとピアノのためのソナタ プジェミスル・ヴォイタ(Hr) 沢野智子(P) | |||
録音:2012年11月、2013年1月、小ゼンデザール、ブランデンブルク放送局、ベルリン。『今回のレコーディングが、作曲された時代、そして当時を生きた人々を回顧するものとなりますように』(プジェミスル・ヴォイタ)プジェミスル・ヴォイタは、2010年ミュンヘン国際コンクールにて第一位、聴衆賞、新作演奏賞、オーケストラからの特別賞を総なめにし、2012年9月には来日公演を行い、見事なR.シュトラウスのホルン協奏曲第2番を披露して絶賛された注目の若手ホルニスト。SUPRAPHONレーベルからは、すでにスメタナ・トリオによる「ブラームスの三重奏曲集」(SU-4072)に登場しているが、ソリストとしてはこれがデビュー・アルバム。初の収録曲として彼が選んだのは、ヤナーチェク、ヒンデミットらの流れを汲み、第二次世界大戦を生き抜いたチェコの20世紀音楽家らによるホルン・ソナタ蘇演。ピアニストは、管楽器のコレペティとしてヨーロッパに活躍する沢野智子。難曲尽くしの選曲を物ともせず、堂々たるアンサンブルを聴かせてくれる。プジェミスル・ヴォイタ:1983年ブルノ生まれ。プラハ音楽院を卒業後ベルリン芸術大学へ進学し、元BPO首席ホルン奏者のクリスティアン・ダルマンへ師事。数々の国際コンクールで輝かしい受賞歴を誇り、2010年にはミュンヘン国際コンクールで圧巻の優勝を果たした。力強い音色と卓越した演奏技術が高い評価を受け、現在はシュターツカペレ・ドレスデンで活躍する傍ら、20世紀チェコ音楽を主たるレパートリーに据えたソリストとして活動中。今後の活躍に注目必至の若手実力派。 | |||
Vivaldi, J.S.Bach, Handel : Concertos & Sonatas ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 ヘ長調 RV.497 J.S.バッハ/ヴォナーシェク編曲:フルートと通奏低音のためのソナタBWV.1035 ヘンデル:歌劇「アリオダンテ」〜アルトのアリア「次の夜」 C.P.E.バッハ/M.レヘトマン編曲:フルート・ソナタ イ短調 ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 変ロ長調「夜」RV.501 ヴァーツラフ・ヴォナーシェク(Fg) バロッコ・センプレ・ジョヴァーネ | |||
録音:2011年6月25日-26日、騎士の間、パルドゥビツェ城。2004年のメルボルン国際ダブル・リード・ソサエティ国際コンクール、2005年のロッズの国際コンクールと相次いで優勝を飾ったことで一躍注目された若手実力派ヴォナーシェクによるファゴット作品集。アンサンブルでは基本的に伴奏を担当することが多いファゴットだが、ふとしたところで現れる艶やかなソロが素晴らしい。というファゴット・ファンの方も多いのではないだろうか。ヴォナーシェクの奏でるファゴットの音色は非常に柔らかで、フレーズを途切らせることなく朗々と歌う。低音では剛健に高音では繊細に、音域を問わず安定した演奏を聴かせる。近年はプラハでファゴット・アンサンブルを創始し、ソリストとしてだけでなくファゴット作品の伝播にも積極的。本アルバムでは、ファゴットをこよなく愛した大家ヴィヴァルディが膨大に残したファゴット協奏曲の中から、著名な「夜(RV.501)」と ヘ長調(RV.497)」を収録。艶やかな音色、素早いタンギング、跳躍の連続を得意とするファゴットの魅力を最大限に引き出すヴィルトゥオーゾ的旋律にあふれた傑作。また、J.S.バッハとC.P.E.バッハのフルート・ソナタをファゴット用に編曲し、収録しているのも注目されるところ。調性の変更はあるが、基本的に原曲の雰囲気を崩さぬストレートな編曲と言える。フルートでは中々表現できない、陰影に富んだ奥深い響きはファゴットならでは。特にC.P.E.バッハのソナタの哀愁漂う旋律は必聴の美しさ。 | |||
ドヴォルジャーク:管弦楽曲&協奏曲集 スラヴ舞曲集 Ops.46, 72 /序曲「わが家」 Op.62 /劇的序曲「フス教徒」 Op.67 /夜想曲 ロ長調 Op.40 / チェロ協奏曲〔第1番 イ長調 B 10 /第2番 ロ短調 Op.104 〕/森の静けさ Op.68 No.5 /ロンド ト短調 Op.94 / ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53[ミロシュ・サードロ(Vc) ヨゼフ・スク(Vn) ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo./1985年、1980年、1977年、1968年、1978年、1976年]/ 3つのスラヴ狂詩曲 Op.45 /交響詩「英雄の歌」 Op.111[ボフミル・グレゴル指揮チェコpo./1987年]/ 伝説曲 Op.59 /スケルツォ・カプリチオーソ Op.66[チャールズ・マッケラス指揮チェコpo./2001年3月]/ チェコ組曲 ニ長調 Op.39 ポロネーズ 変ホ長調 B 100 /組曲 イ長調 Op.98b /管楽セレナード Ops.44, Op.22 [ヤクブ・フルシャ指揮プラハ・フィルハーモニア/2005年-2007年]/ 祝典行進曲 Op.54 /プラハ・ワルツB 99 /ポルカ「プラハの学生のために」 Op.53 /ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33 (*) / ロマンス ヘ短調 Op.11 (#) /マズレック ホ短調 Op.49 (#) [イヴァン・モラヴェツ(P;*) ヴァーツラフ・フデチェク(Vn;#) イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハso.、チェコpo./1981年-1988年] | |||
2013年新リマスタリング(エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ)。ノイマン指揮の交響曲全集ほか(SU-4090)、パノハ四重奏団による弦楽四重奏曲全集(SU-3815)、スーク・トリオ、パノハ四重奏団らのピアノ四重奏&五重奏、弦楽五重奏&六重奏(SU-3921)、クヴァピルによるピアノ作品全集(SU-4018)と続いてきた流れと同様に、演奏家の陣容は、ヴァイオリンのスーク、ピアノのモラヴェツ、チェロのサードロら、チェコを代表する名手をそれぞれソリストに据えた協奏曲に、管弦楽作品では、ノイマンのスラヴ舞曲集、マッケラスの伝説曲、さらにはフルシャの弦楽&管楽セレナードなど、新旧織り交ぜた多彩な顔ぶれも特徴となっている。名門SUPRAPHONレーベルの選りすぐりの音源が投入され、どなたにでも安心してお薦めできる内容であることに加えて、このたびのセット化にあたり、オリジナル・マスター・テープから最新リマスタリングを施して音質の向上がはかられているのもおおきなポイントといえるだろう。 | |||
プラハのジャン・フルネ フランク:交響詩「贖罪」/交響詩「アイオリスの人びと」/交響詩「呪われた狩人」/交響詩「ジン」(*) [フランティシェク・マクシアーン(P;*) チェコpo./1967年1月23日、25日、27日-28日]/ 交響詩「プシシェ」[プラハso.、プラハ・フィルハーモニーcho./1964年12月3日-5日] ドビュッシー:夜想曲/海[チェコpo.、プラハ・フィルハーモニーcho./1963年10月23日、25日-27日] ファリャ:バレエ「三角帽子」より〔近所の人たちの踊り/粉屋の踊り/終幕の踊り〕[チェコpo./1965年2月7日-10日] ドビュッシー:管弦楽のための映像 より〔イベリア/春のロンド〕[チェコpo./1965年2月7日-10日] 以上、ジャン・フルネ指揮 | |||
録音:[/内]、ルドルフィヌム、プラハ。2013年に生誕100年を迎えるのを機に、フランスの名指揮者ジャン・フルネ(1913-2008)によってSUPRAPHONに遺された録音の数々がセットになってリリースされる。最新マスタリングが施されて音質向上がはかられているとのこと。ルーアンに生まれ、パリ音楽院に学んだフルネは、1944年にフランス放送o.の常任指揮者、オペラ・コミークの初代音楽監督に就任して1957年まで務め、さらに1961年から1978年にかけてオランダ放送po.の常任指揮者、1968年から1973年にかけてオランダのロッテルダムpo.の芸術監督を兼任して、オランダ放送フィルの終身指揮者に就任している。生前には「フランス最後の巨匠」ともいわれたフルネだが、1954年に初めて「プラハの春国際音楽祭」に客演して以来、最後の機会となった2003年にじつに90歳で出演するまで、チェコにも際立った足跡を残している。アンチェル時代の黄金期のチェコ・フィルを相手に、フルネがドビュッシー、フランクといった得意のレパートリーを指揮したプログラムは、持ち味の高貴で繊細な表現が光るもので名盤の誉れ高い内容。 | |||
テレマン:無伴奏オーボエのための12の幻想曲 ブリテン:オヴィディウスによる6つのメタモルフォーゼ Op.49 ヴィレム・ヴェヴェルカ(Ob) | |||
録音:2012年9月4日、6日-7日、10日、アッシジ聖フランシス教会、聖アネシュカ修道院、プラハ。今最も注目されているオーボエ奏者の一人ヴィレム・ヴェヴェルカのテレマンとブリテンの無伴奏アルバム。1978年プラハ生まれ。プラハ音楽院で学びフランス人オーボエ奏者ジャン=ルイ・カペツァリ氏に師事。2003年日本で開催された国際オーボエ・コンクールで1位を獲得。その後世界有数のオーケストラと共演しキャリアを積んできた。またクラウディオ・アバドにより設立された、優秀な若手音楽家で構成されたグスタフ・マーラー・ユーゲントo.の一員でもあった。テレマンの無伴奏は、ピリオド楽器はフルートのために作曲された作品。ヴェヴェルカ自身「演奏家の役割の一つは新しい挑戦をすることだ」と言っているように、抜群の表現力と妙技をみせ、名作の鮮やかさが際立つ秀演を聴かせてくれる。またブリテンでは、オーボエの可能性を最大限活かし、卓越した技巧と躍動感溢れる演奏で聴く者を圧倒する。 | |||
ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc) ヴァーツラフ・タリフ〔ターリヒ〕指揮チェコpo. | |||
収録:1952年6月16日-18日、ルドルフィヌム、プラハ。セッション、モノラル|オリジナル・マスターテープからのダイレクト・カッティング(2013年)。## LP ですのでご注意下さい。 『このレコードがリリースされてしばらくして、わたしのもとに友人のスヴャトスラフ・リヒテルから電話がかかってきた。リヒテルは「ちょうど今、ターリヒとの録音を聴いたところで、まさにこれが天才の作品だと分かったよ!」と言った。リヒテルは熱狂していた。私は、このドヴォルジャークのチェロ協奏曲の録音がわたしのベストだと思っている。たとえ後でほかに何度も録音したとしても、私にとっての最高を意味するのはひとつだということだ。生涯を通じて私はヴァーツラフ・ターリヒが教えてくれたことに対して忠実であり続けている。』(ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ)。創立より80年以上、チェコを代表する世界的名門レーベル SUPRAPHON が、オリジナル・アナログ・マスターテープよりダイレクト・カッティング、180g重量盤仕様のアナログ盤を特別リリース。数ある名録音の中から選ばれたのは、ロストロポーヴィチ&ターリヒのドヴォルジャーク「チェロ協奏曲」。ソリスト・指揮者・オケ・作品のすべてが揃い、伝説の顔ぶれがまたあらたな伝説を呼んだ一枚は、名門スプラフォンのレーベルカラーにふさわしい記念碑的録音として知られるもので、ちなみに、交響詩「真昼の魔女」とのカップリングであった、オリジナルの10インチ盤2枚組はレアで、現在も中古相場では最低でも1万円近くはする代物。新装リリースでは、巨匠ふたりによるアー写〔カデンツァ注:業界用語でアーティスト写真の略。クラシック分野では殆ど使われない〕をあしらったジャケットも魅力のひとつ。レコーディングは1952年、25歳の若きロストロポーヴィチが「プラハの春音楽祭」でカレル・アンチェル指揮チェコ・フィルとの顔合わせで同曲を演奏した2週間後におこなわれ、指揮は、当時まだ共産主義者によってボヘミア国内での公開演奏を禁止されていたものの、それでも録音活動は許されていたヴァーツラフ・ターリヒが務めた。自らも明かしているように、ここでのロストロポーヴィチの演奏は、ターリヒの作品解釈に強く影響を受けていて、つまり、ターリヒのそれと一体となって、「ドヴォルジャーク直系の遺産」でもあり、さらに、ロストロポーヴィチはこの録音がどれほど特別なものであるかを、冒頭に記載したように回顧している。 | |||
イリヤ・フルニークの芸術 ドビュッシー:2つのアラベスク/版画/映像〔第1集/第2集〕/子供の領分(#) ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ(+) イリヤ・フルニーク(P) | |||
録音:1968年12月10日、ステレオ(無印) /1958年2月28日、3月1日、モノラル(#) /1959年12月8日-9日、モノラル(+)、すべて ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。2012年に生誕90年を迎えるチェコのマルチタレント、イリヤ・フルニーク(1922-)。作曲家としての録音はいくつかあり、著述「ピアノ連弾奏法のすべて」(音楽之友社刊)も出版されているが、ピアニストとしてのCDが入手できないのが残念な限りだった。今回、伝説として語り継がれるフルニークのドビュッシーとラヴェルが待望の初CD化。フルニークはヤナーチェクのピアノ音楽の権威だが、彼の奏するドビュッシーはどこかヤナーチェク風で、印象派的な靄がモラヴィア風な霧となり、独特の語り口で超新鮮。今日に通ずる解釈が半世紀近く前になされていたことはまさに驚愕。ヒストリカル・ファンのみならず、あらゆるドビュッシー・ファンに聴いていただきたい演奏。 | |||
ルージチコヴァー 初CD化〜 16-18世紀、イギリス(*)、スペイン&ポルトガル(#)のチェンバロ作品集 ダウランド:憂うつなガイヤルド/靴屋の女房/ハンズドン令夫人のパフ リチャードソン:パヴァーナ / 作者不詳:アルマンド ブル:ブル博士の宝物/イン・ノミネ/ウォルシンガム(変奏曲)/王の狩(変奏曲) マンデイ:愛しのロビン / モーリー:アルマン / ピアソン:落葉 バード:パッサメッツォのガイヤルド / ファーナビー:誰のためでもないジグ パーセル:エア/カナリ / クロフト:グラウンド カベソン:ティエント/「御婦人の望み」 セイシャス:ソナタ ホ短調/ソナタ ハ短調/トッカータ ヘ短調 カルバリョ:トッカータ/アンダンテ ソレル:ソナタ〔ホ短調/ト長調/ハ長調/イ短調/ヘ長調/変ニ長調〕 ズザナ・ルージチコヴァー(Cemb) | |||
録音:1966年4月、ドモヴィナ・スタジオ(*)/1983年10月、ルドルフィヌム(#)、以上プラハ。共に初CD化とのこと。20世紀チェンバロ界の第一線に活躍し、現在もなお輝き続けるチェコが誇る女性名チェンバリスト、ズザナ・ルージチコヴァーの、2012年生誕85周年記念盤。幅広い時代の作品に多くの名盤を残している彼女だが、1966年録音のイギリスもの、1983年録音のスペイン・ポルトガルもの、共にCDとしてのリリースは今回初。ルージチコヴァーは1927年プルゼニュ(チェコ)生まれのチェンバリスト。第二次世界大戦中の強制収容所生活を乗り越え、戦後プラハ芸術アカデミーでピアノとチェンバロを学ぶ。バロック音楽だけでなく近代作品の解釈にも積極的で、16世紀から20世紀におよぶ幅広いレパートリーを持つチェンバロの大家としての地位を確立。J.S.バッハのチェンバロ作品全集をはじめ、これまでに65枚以上のアルバムをリリースしてきた。 | |||
ズザナ・ルージイチコヴァーに捧ぐ J.S.バッハ: 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903/フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816 / クラヴィーア独奏のための協奏曲第9番 ト長調 BWV.980(原曲:ヴィヴァルディRV 381) [録音:1990年9月15日-19日、28日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ] D.スカルラッティ:ソナタ集(9曲)[録音:1976年9月10日-17日] 〔ヘ短調K 519, L 475 /ヘ短調K 19, L 383 /ニ長調K 278, L S15 /ト長調K 375, L 389 /ト短調K 8, L 488 / 変ロ長調K 70, L 50 /ニ短調K 1, L 366 /ト長調K 63, L 84 /ハ長調K 406, L 5 /ハ短調K 11, L 352〕 ファリャ:チェンバロ、フルート、オーボエ、クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 [フランティシェク・チェフ(Fl) ヤロスラフ・フヴァピル(Ob) カレル・ドロウヒー(Cl) ルボミール・ノヴォサド(Vn) カレル・ヴィク(Vc) フランティシェク・ヴァイナル(リーダー)/ 録音:1978年2月23日-24日] ヴィクトル・カラビス(1923-2006):チェンバロのための6つのカノン風インヴェンションOp.20 [録音:1976年7月19日-20日、ジシュコフ・ナショナル・ハウス、プラハ] プーランク:クラヴサンと管弦楽のための「田園のコンセール」 [クルト・ザンデルリング指揮チェコpo./録音:1967年6月5日-6日] ヤン・リフリーク(1916-1964):チェンバリストたちへのオマージュ (パスクィーニ、セイシャス、カベソン、大クープランらに捧ぐチェンバロ組曲) [録音:1967年11月27日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ] マルティヌー:チェンバロと小管弦楽のための協奏曲 H.246 [ヴァーツラフ・ノイマン指揮室内po./録音:1987年9月23日] ズザナ・ルージイチコヴァー(Cemb) | |||
録音:特記以外は ルドルフィヌム、プラハ、全てセッション。おそらくモダーン楽器使用。チェコの誇るチェンバロ奏者ズザナ・ルージイチコヴァーが、2012年に85歳の誕生日を迎えることを記念した企画盤。ランドフスカ、ヴァルヒャ、リヒターら20世紀モダーン・チェンバロ演奏の流れを受け継いているため、ピリオド楽器演奏が主流となった現在では、演奏中でストップ切り替えを多用する等、そのスタイルが時代から外れてしまった感があるのは否めないが、音楽的な内容では巨匠と呼ぶにふさわしい人であり、一度は聞いておくべき演奏家と言えるだろう。1927年、西ボヘミア地方のプルゼニュに生まれたルージイチコヴァーは、その並み外れた個性を讃えた批評家から「チェンバロのファースト・レディ」とも称された20世紀を代表するチェンバロ奏者で、チェンバロをひとつの独立したコンサート楽器として認知させることに尽力した「草分け」ランドフスカのあとを引き継いた。SUPRAPHONが保有する数多の音源から編まれたCD2枚組は、王道作品はもとより、好んで取り上げたマルティヌーの協奏曲をはじめとして、リフリーク、そして半世紀以上に亘り連れ添った夫君カラビスと、同時代の作曲家たちの作品にもすぐれた腕前を示したルージイチコヴァーの姿がうかがえるつくり。 | |||
ヘンデル:オラトリオ・アリア集 オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」HWV75 より〔序曲/復讐だ、とティモテウスは叫ぶ〕/ オラトリオ「メサイア」HWV56 より〔そして万軍の主はこう言われる/しかし誰がたえられようか/ 見よ、あなたがたに神秘を告げよう/ラッパが鳴り響き〕/ 歌劇「エイシスとガラティア」HWV49 より〔序曲/俺は怒り、溶け、燃え尽きる/おお、さくらんぼよりも赤く/ 愛する者よ、どこへ走り去るのだ?/美しい女に懇願するのは止そう〕/ オラトリオ「マカベウスのユダ」HWV63 より〔序曲/合唱「おお父よ、全能なる力よ」/きらめくケルビムの間に/ 武器を執れ、戦士たちよ!/慰めよ/主よ悲しみを案じ/合唱「倒れた敵」/ もう十分、我々は天を去る/敬虔な心で/合唱「神に向かって歌え!」/歓喜!おおユダ/合唱「ハレルヤ」〕 アダム・プラチェトカ(B) カテジナ・クニェジコヴァー(S) ロマン・ヴァーレク指揮チェコ・アンサンブル・バロックo.&cho. | |||
録音:2012年8月31日-9月2日、聖プロコップ教会、トシェビーチ、チェコ。ピリオド楽器使用。ウィーン国立歌劇場のソリスト、アダム・プラチェトカのソロ・デビュー盤。彼はプラハで学び、ドヴォルジャーク国際声楽コンクールで1位獲得。2010年からウィーン国立歌劇場で活躍しており、安定した低音が魅力で、モーツァルトとヘンデルの作品を得意としている。2011年にはモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロールを歌いウィーンの人々を魅了した。今回のソロ・デビュー・アルバムは得意のヘンデルのオラトリオからのバス、バリトンのアリアを収録。たっぷりとした声量と伸びやかな歌声で、しっかりと聴かせてくれる。 | |||
ゼレンカ(1679-1745):祝典オペラ「平和とオリーヴと美徳の棕櫚のもと、 全世界におごそかに光り輝くボヘミアの王冠」(別名「聖ヴァーツラフのメロドラマ」) ノエミ・キス、アンナ・フラヴェンコヴァー(S) ヤロスラフ・ブレジナ(CT) アダム・ズニコウスキ(T) アレス・プロハスカ(B) マレク・シュトリンクル指揮ムジカ・フロレア ペーテル・ザジチェク指揮ムジカ・エテルナ エリック・ボード=デロメ指揮アンサンブル・フィリドール パヴェル・ボラーク合唱指揮 チェコ少年合唱団ボニ・プエリ | |||
録音:2009年7月15日-19日、 the Rothmayer ホール、プラハ城。ボヘミア出身の作曲家ゼレンカはウィーンでフックスに学び、ドレスデンの宮廷で活躍した。今回収録された「聖ヴァーツラフのメロドラマ」は、1723年にオーストリア皇帝カール6世の戴冠を祝してプラハで行われた祝祭で上演された音楽劇。当時、国を挙げた祝祭の場は政治的策略の渦巻く場であったといっても過言ではないだろう。リュリが太陽王の権威を讃えるオペラを多く書いたように、ゼレンカもまた、ドレスデンにかつてない繁栄をもたらしたアウグスト強健王の力を披露するべく絢爛豪華な作品を作り上げた。ゼレンカが宮廷で輝き始めた時期の作品でもあり、彼の音楽を知るには絶好のアルバムとも言える。煌びやかな金管楽器のファンファーレや、典雅な装飾が散りばめられたアリアの数々に、当時の豪華な祝祭の様子が思い浮かぶことだろう。 祝祭では150人以上の音楽家たちによって盛大に演奏されたということもあり、本アルバムでもチェコだけでなくヨーロッパ各地を代表する演奏団体が収録に参加している。チェコに活躍するソリストたちのアリアも聴き所。チェコ少年合唱団ボニ・プエリは日本でも多くの公演を行ってきた世界的合唱団。また、本アルバムには1723年の上演の際に配布されたリヴレットのPDFデータも収録。当時4000部以上の売上があったとも言われるリヴレットと共に、貴族たちが熱狂した絢爛豪華な祝祭の雰囲気をたっぷりと堪能できる希少盤。 | |||
Musici da Camera アントニーン・ライヒェナウアー(1694頃-1730): ヴァイオリン、チェロ、ファゴットと通奏低音のための四重奏曲 ト短調 ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758): フルート、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のための四重奏曲 ニ長調(+) フランティシェク・イラーネク(1698-1778):2本のヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ 変ロ長調 C.G.ポステル:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ イ長調 ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:フルート、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のための協奏曲(+) J.G.オルシュラー:2本のヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ ヘ短調 ヴィヴァルディ:リュート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ ト短調 RV.85 (#/+) アントニーン・ライヒェナウアー:ヴァイオリン、チェロと通奏低音のためのトリオ 変ロ長調(#) トゥーマ:フルートと通奏低音のためのパルティータ ハ長調(#) カルダーラ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調(#/+) ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:2本のフルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調(#/+) セルジオ・アッツォリーニ(Fg) ヤナ・セメラードヴァー(Fl−tr)芸術監督コレギウム・マリアヌム | |||
録音:2012年7月(#以外)、2003年6月(#)、2005年9月(#)、勝利の聖母教会(プラハ)。ピリオド楽器使用。(+)を除き世界初録音。セメラードヴァー率いるコレギウム・マリアヌムが、18世紀のプラハに活躍した音楽家たちの作品を中心に、世界初録音を多く含む現在では殆んど忘れ去られてしまった希少なバロック室内楽作品集をリリース。いずれの作曲家もヴィヴァルディからの影響色濃く、独奏楽器の技巧的な旋律と典雅な装飾が作品の随所に施されているが、その響きには弾けるような華麗さよりもむしろ落ち着いた優雅さが感じられる。豪華演奏陣にも注目で、ファゴット・ソロには、イラーネクのファゴット協奏曲集(SU-4039)でも共演した世界的ファゴット奏者、セルジオ・アッツォリーニが再登場。本アルバムでも、世界最高峰とも称される滑らかなフレージングとまろやかな音色を存分に聴かせてくれる。ファゴットには不向きとされる速いパッセージでも音の輪郭が揺らぐことのない、持ち前の超絶技巧は流石の一言。ヤナ・セメラードヴァー率いるコレギウム・マリアヌムのメンバーとは数々の復活演奏を共に手掛けており、アンサンブルの息もぴったり。 | |||
ゼレンカ(1679-1745):クリスマス・ミサ マニフィカト ハ長調 ZWV.107 /生誕ミサZWV.8 /モテット「主を褒め称えよ」ZWV.165 バルボラ・ソイコヴァー(S) マルケータ・ツクローヴァ(A) トマーシュ・クラール(B) マレク・シュトリンツル指揮ムジカ・フロレア | |||
録音:2011年12月7日-8日、聖シモン&ジュード教会、プラハ。ピリオド楽器使用。先に祝典オペラ「聖ヴァーツラフのメロドラマ」(SU-4113)を録音していたシュトリンツル&ムジカ・フロレアが、再びバロック時代を代表するボヘミア出身の作曲家のひとり、ゼレンカ作品を録音。今回は1720年代後半に作曲された宗教作品。彼の生涯の中で最も作曲活動が盛んであった頃の作品で、ゼレンカならではの魅力をたっぷりと体感できる。 ハ長調のマニフィカトではイタリア・オペラのアリアを思わせる美しい独唱とオーケストラの爽やかな掛け合いが絶品。生誕ミサでは、「ボヘミアの大バッハ」の異名も持つゼレンカの卓越した対位法から生み出される複雑かつ見事なアンサンブルに圧倒される。いずれも宗教作品ではあるが、神聖な響きの中にも絶えず溌剌とした雰囲気が満ちあふれている。ゼレンカ・ファンはもちろんのこと、宗教音楽がお好きな方は聞き逃せない。 | |||
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」(*) /弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163 (#)
パヴェル・ハースSQ [ヴェロニカ・ヤルツコヴァー(Vn1) ナレク・ツヴィーベル(Vn2) パヴェル・ニクル(Va) ペテル・ヤルシェク(Vc)] 石坂団十郎(Vc;#) | |||
録音:2013年4月27日-28日(*)、2013年7月17日-18日(#)。チェコを代表する実力派カルテットによる SUPRAPHON からの 5th アルバムは、ゲストに石坂団十郎を迎えたシューベルト。これまでヤナーチェク、ハース、プロコフィエフ、ドヴォルジャークと録音してきた彼ら、2012年から2ndヴァイオリンにマレク・ツヴァイベルを加えて以降では初の録音。デビュー当初から数々の著名な賞を総なめにし、新進気鋭の若手四重奏団として名を挙げてきた当団。結成10年を過ぎ、ますます洗練されたアンサンブルぶりを発揮しているだけに、期待もひとしおといったところだろう。まず注目されるのは、聴き応え十分なプログラム。数ある弦楽作品の中でも屈指の人気を誇る、弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」と弦楽五重奏曲 ハ長調の大作2つをカップリングした内容で、満を持してこのプログラムの録音に挑んだパヴェル・ハース四重奏団の意気込みが感じられる。「死と乙女」は2011年の来日公演でも注目されたプログラムであっただけに、今回の収録は嬉しい限り。彼らならではのダイナミックな表現と、中低音の響き厚きハーモニーで聴かせてくれる。さらに見逃せないのは、ゲストに石坂団十郎を迎えた弦楽五重奏曲!石坂はこの作品を東京クァルテットとも共演し、素晴らしい演奏を聴かせているだけに、これ以上の盤石の布陣はない。プログラム・演奏ともに、是非とも聴き逃せない大注目のタイトル。 【パヴェル・ハース四重奏団】:2002年結成。2004年に、フィレンツェでヴィットリオ・E.リムボッティ賞を受賞。翌年5月にはプラハの春の国際コンクールで優勝、さらにその翌月には世界三大弦楽四重奏コンクールのひとつパオロ・ボルチアーニ・コンクールでも優勝を飾り、若手屈指の実力派団体としてデビュー当初から高い注目を集めた。2009年には初来日を果たし、日本でも高い評価を得る。同年、ヤナーチェクとハースの四重奏曲(SU-3877)を収録したアルバムでSUPRAPHONレーベルからデビュー。2007年にも同作曲家の四重奏曲(SU-3922)を録音し、「パヴェル・ハース」の名を冠すにふさわしい評価を確立。2010年にはプロコフィエフ(SU-3957)、ドヴォルジャーク(SU-4038)の四重奏曲集をリリースし、若手ながらこのレーベルの看板アーティストとして活躍している。 | |||
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):交響曲&協奏曲集(作品集 Vol.2) 交響曲第2番「平和の交響曲」Op.18[ズデニェク・コシュラー指揮チェコpo./1987年10月7日、12日]/ ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.17[ペトル・シュクヴォル(Vn) ヴィクトル・カラビス指揮プラハso./1984年11月30日、プラハ放送]/ 交響的変奏曲 Op.24[ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo./1968年2月9日]/ 大管弦楽のための協奏曲 Op.25[ラディスラフ・スロヴァーク指揮チェコpo./1971年4月14日、16日]/ 交響曲第3番 Op.33[イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo./1972年11月-12月]/ トランペット協奏曲「ヴィルヴィエイユの太鼓」Op.36[ミロスラフ・ケイマル(Tp) ミロシュ・コンヴァリンカ指揮プラハ放送so./1976年3月28日、ルドルフィヌム、プラハ、ライヴ]/ チェンバロと弦楽のための協奏曲 Op.42[ズザナ・ルージチコヴァー(Cemb) ヴィクトル・カラビス指揮プラハ室内o./1980年1月6日]/ ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.49[ヨゼフ・スーク(Vn) ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮 チェコpo./1980年6月19日、ルドルフィヌム、プラハ、ライヴ]/ ピアノと木管楽器のための協奏曲 Op.64[ミラン・ランゲル(P) トマーシュ・コウトニーク指揮 プラハ放送so./1991年11月11日-19日、プラハ放送]/ ファゴットと木管楽器のためのコンチェルティーノOp.61[イジー・フォルマーチェク(Fg) ミロシュ・フォルマーチェク指揮チェコpo.木管アンサンブル/1985年3月22日、市立図書館、プラハ] | |||
録音:[/内]、特記以外はルドルフィヌム、プラハ、セッション。先に SUPRAPHONからのライセンスを受けて、なぜか 米 MSR CLASSICS から同じく3枚組で室内楽も含まれるカラビス作品集が発売されており (MS-1350, 3CDs) 、そちらが第1集にあたるべきものと思われる。当セットと曲目は一切重複していない。20世紀チェコを代表する作曲家ヴィクトル・カラビスが2013年に生誕90年を迎えるのを記念して母国SUPRAPHON がおくる好企画盤。カラビスの生涯の大半は、チェコで同時代を生きた数多くの人びとと同様に、世界大戦に続いて共産主義体制の拘束に苛まれるというものだったが、この自由の欠如という事態こそがカラビスの作品に強烈なインパクトを与えることになった。たとえば、冷戦構造下の高まる緊張を反映し、1960年に作曲された交響曲第2番は瞑想的な叙情を湛えて、チェコ国外での演奏回数も多い作品だが、体制側によるお決まり・お仕着せの「平和」宣言に屈することのない作曲者による「平和への祈り」が込められている。このほかに、色彩と音響に対するまばゆいセンスが際立つ「管弦楽のための協奏曲」や、カラビス夫人で世界的チェンバロ奏者ズザナ・ルージチコヴァーの弾く「チェンバロ協奏曲」など、当セットには全部で10曲が収められている。演奏陣も、さすがSUPRAPHONという強みを感じさせる豪華なもので、チェコ・フィルをはじめ、作曲者、ノイマン、コシュラー、ビエロフラーヴェクら指揮者たち、ヴァイオリンのスーク、トランペットのケイマルらが並ぶ。 | |||
ミハル・カニュカ〜クラフト、A.ヴラニツキー&スタミツ:チェロ協奏曲集 アントニーン・クラフト(1749-1820):チェロ協奏曲 ハ長調 Op.4 (*) アントニーン〔アントン〕・ヴラニツキー(1761-1820):チェロ協奏曲 ニ短調 カレル・スタミツ〔カール・シュターミッツ〕(1745-1801):チェロ協奏曲第2番 イ長調 ミハル・カニュカ(Vc) パヴェル・サファリク指揮(*) イジー・ポスピヒャル指揮(無印) プラハ室内o. | |||
録音:2012年1月3日、3月16日-17日、聖アネシュカ修道院内アッシジの聖フランチェスコ教会、プラハ。プラジャーク四重奏団メンバーとしてもお馴染みのミハル・カニュカが、18世紀に活躍したチェコの音楽家3人による希少なチェロ協奏曲集をリリース。生前はヴィルトゥオーゾとして宮廷で活躍していた音楽家達だけあって、全体的に古典派ならではの優雅かつ清廉な雰囲気。クラフトとスタミツの作品も中々聴く機会に恵まれないが、モーツァルトと親交厚かったパヴェル・ヴラニツキーの弟で、ハイドンに作曲を学び、ベートーヴェンとも親交厚かったA.ヴラニツキーによる当時の宮廷音楽趣味を思わせる典雅な作風のチェロ協奏曲は特に希少。ハイドンに作曲を学び同時代に活躍したクラフトのチェロ協奏曲は、冒頭から壮大なユニゾンで始まり、ハイドンとはまた違ったベートーヴェンのような堅固な重みをも感じさせる。超絶技巧の連続する3楽章はソリストの聴かせどころで、カニュカの圧倒的な演奏技術が光る。スタミツのチェロ協奏曲は、モーツァルトも思わせる軽やかで爽やかな旋律が魅力的。古典派の演奏でも高い評価を得ているカニュカの多彩な表現力にも魅了される1枚。 | |||
パネンカ、スク、フッフロ、スメターチェク/他〜ベートーヴェン:協奏曲全集 ピアノ協奏曲全集〔第1番 ハ長調 Op.15 [1964] /第3番 ハ短調 Op.37 [1969] / 第2番 変ロ長調 Op.19 [1968] /第4番 ト長調 Op.58 [1971] / 第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」 [1971] 〕/ ヴァイオリン、ピアノとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56 (+) [1973] / 合唱幻想曲 ハ短調 Op.80 (*) [1971] /ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 (#) [1962] ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス〔第1番 ト長調 Op.40 PR [1970] /第2番 ヘ長調 Op.50 SH [1977] 〕 ヤン・パネンカ(P) ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・フッフロ(Vc) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮プラハso.(*/無印) クルト・マズア指揮(+) フランツ・コンヴィチュニー指揮(#) チェコpo.(+/#) ミラン・マリー合唱指揮プラハ放送cho.(*) | |||
録音:[年]、プラハ放送スタジオPR /市庁舎スメタナ・ホール SH /ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ(PR/SH以外)、すべてステレオ。マスタリング:2012年(エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ)。ヴァイオリンのスク、ピアノのパネンカら、チェコを代表する名手をソリストに据えた、名門SUPRAPHONレーベルのLP時代を飾る名録音が、最新リマスタリング&お得なセットで登場。パネンカのたしかな腕前が光るピアノ協奏曲全集は、同じチェコ勢のスメターチェク&プラハ響の雄渾なオーケストラとがっちり噛み合い万全の仕上がりで、いまなお数多くのファンを惹きつけてやまない演奏。パネンカは第3番と第4番では、やはりヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして知られたスメタナ作のカデンツァを採用しているのもポイント。国内盤でも、ピアノ協奏曲全曲と合唱協奏曲とのカップリングでリリースされていたが、すでに廃盤で入手が困難な状態が続いていたため、こうした形での復活は歓迎されるところといえるだろう。また、きわめつけの美音で知られるスク第1回目の録音であるヴァイオリン協奏曲は、名匠コンヴィチュニー率いるチェコ・フィルという豪華な顔合わせも魅力。さらに、パネンカ、スクに、チェロのフッフロが加わり、「スク・トリオ」としての参加となった三重協奏曲では、緊密な対話が繰り広げられる様子が文字通り室内楽的な味わいを感じさせ、得難い聴きものとなっている。 | |||
レオポルト・アントニーン・コジェルフ(1747-1818): ピアノ三重奏曲集(ピアノ、フルートとチェロのためのソナタ) 〔ハ長調/ホ短調/ニ長調/ハ長調/ヘ長調〕 モニカ・クノブロコヴァー(Fp) ヤナ・セメラードヴァー(Fl) ハナ・フレコヴァー(Vc) | |||
録音:2011年3月、5月、マルティニク・スタジオ、プラハ。全曲、ピリオド楽器演奏による世界初録音。ボヘミア出身で18世紀のウィーンにて活躍、今となってはすっかりモーツァルトの人気の陰に隠れてしまっているコジェルフだが、生前はバレエ音楽やピアノ作品などで大きな成功を収め、モーツァルトに劣らぬ絶大な人気を集めていた作曲家だった。彼の音楽は典型的なウィーン古典派の響きを持ちつつも、時折シューベルトを予感させるようなロマン的な旋律も垣間見える作風。明るく優美な旋律の数々も魅力的だが、劇的な短調の旋律の美しさも絶品。今回収録されたのは、彼が1790年代に手掛けたピアノ三重奏曲。優れたピアノ作品を多く輩出し、ピアノの人気向上に大きく貢献したことでも知られるコジェルフだけに、彼の作品の魅力を知るには欠かせない絶好のプログラム。クノブロコヴァーはチェコを中心に活動するピアニスト。1999年にプラハの春国際音楽コンクールで第3位に輝いたほか、数々のコンクールで受賞歴を誇る。セメラードヴァーとフレコヴァーは、バロック・フルート作品集(SU-4087)でも素晴らしいアンサンブルを聴かせた。 | |||
半数が初出〜ロストロポーヴィチ・プレイズ・ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107 (*) [キリル・コンドラシン指揮チェコpo./ 録音:1960年5月29日、スメタナホール、プラハの春音楽祭、ライヴ] / チェロ協奏曲第2番 Op.126 [エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮プラハso./ 録音:1967年12月11日、スメタナホール、プラハ、ライヴ、初出]/ チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40 (+) [ドミトリー・ショスタコーヴィチ(P)/録音:1959年、モスクワ放送スタジオ]/ チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107 [アレクサンドル・ガウク指揮モスクワpo./ 録音:1959年10月6日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ、初出] ムスチスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc) | |||
最後の協奏曲第1番は初演から2日後の演奏。前出CD: INTAGLIO (Italy), INCD-7251(*)、MELODIYA (#), MONITOR (#), MULTISONIC (#), RUSSIAN DISC (U.S.A.) (#), EMI (#), REVELATION (#) 。なお、国内代理店(とおそらくレーベル側も)は(*)も初出としているが、これはマスターからの初復刻と思われる。ただ、既に20年近く入手不可能な録音だったので、ファンには嬉しい再発。また(+) は LP を含め、おそらく SUPRAPHON からこれまで発売されたことがない演奏と思われる。なお、以下代理店コメントは(*)も初出とされた上での物となっていますので御了承下さい。 『ショスタコーヴィチ・ファン驚愕の衝撃音源が出現しました。いずれもロストロポーヴィチによるショスタコーヴィチですが、大半が世界初出。』『「チェロ協奏曲第1番」はロストロポーヴィチの独奏、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルにより1959年10月4日にレニングラードで初演されました。その約1カ月後の11月8日にロストロポーヴィチの独奏、オーマンディ指揮フィラデルフィア管によりアメリカで録音され、それが世界初とされていますが、それより早い世界初演の2日後のモスクワ初演の音源が残っていました。ムラヴィンスキーの師匠ガウクの指揮というのも興味津々です。このアルバムには、同曲をコンドラシン&チェコ・フィルと1960年の「プラハの春」音楽祭で共演した初出音源も収録されていますが、ガウクとコンドラシンの個性の違いが聴き所。気迫にあふれ、噛みつくようなコンドラシンと、抒情的で大人然としたガウク、どちらも甲乙つけがたい名演です。ロストロポーヴィチの巧さはどれも神業で、誰にも真似できぬ巧さに加え、若さあふれる快刀乱麻ぶり。』『「チェロ協奏曲第2番」は初演指揮者スヴェトラーノフですが、オーケストラがプラハ響という点に注目。スヴェトラーノフならではの爆演で、オケの音色が明るく軽いのに驚かされます。珍品中の珍品と申せましょう。』『チェロソナタは、これまでもリリースされたことのあるショスタコーヴィチ自身の伴奏による名演中の名演。何よりもショスタコーヴィチのピアノの巧さが光ります。彼はいくつか自作自演を残していますが、このロストロポーヴィチとのチェロソナタは空前の出来で、物凄い説得力。テンポ、解釈、強弱いずれもこれ以外あり得ない決定的なもので、あまりの素晴らしさに聴き終わると茫然自失状態になること間違い無し。』『録音はモノラルながら、当時のチェコとしては非常な良さ。ロストロポーヴィチの輝くようなチェロが目前で物凄いエネルギーを放ちます。』(以上『内』、代理店記載ママ) | |||
アラム・ハチャトゥリアン、作曲家・指揮者・ピアニスト ハチャトゥリヤン: ヴァイオリン協奏曲 ニ短調[レオニード・コーガン(Vn) アラム・ハチャトゥリヤン指揮 モスクワ放送so./1959年5月15日、スメタナ・ホール、ライヴ]/ チェロ協奏曲 ホ短調[スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc) アレクサンドル・ガウク指揮ソヴィエト国立so./録音データ不明] レーニン追悼の頌歌[アラム・ハチャトゥリヤン指揮プラハ放送so./ 1955年9月21日-22日、ドヴォルジャーク・ホール] 剣の舞/エレヴァンの春(*) /祝杯(*) [アラム・ハチャトゥリヤン(P、Vo;*)/1950年4月27日、ロコスカ・スタジオ、プラハ] 組曲「仮面舞踏会」より〔ワルツ/夜想曲/マズルカ/ロマンス/ギャロップ〕 [アラム・ハチャトゥリヤン指揮プラハ放送so./1955年9月21日-22日、ドヴォルジャーク・ホール] バレエ組曲「ガイーヌ」より〔バラの乙女の踊り/子守歌/アイシャの踊り/ゴパーク/剣の舞/レズギンカ〕 [アラム・ハチャトゥリヤン指揮カルロヴィ・ヴァリso./1955年9月15日、カルロヴィ・ヴァリ、ライヴ] ピアノ協奏曲 変ニ長調[アントニーン・イェメリーク(P) アロイス・クリーマ指揮チェコpo./ 1960年11月7日-9日、ドヴォルジャーク・ホール、ステレオ] | |||
録音:おそらく特記以外はモノラル。半数以上が初出か初CD化と思われる。 これまた興奮ものの音源が出現。ハチャトゥリヤンの音楽を2時間半たっぷり楽しめるアルバムだが、内容が凄すぎる。チェコの放送局に眠っていた秘宝を発掘&CD化した。コーガン、ハチャトゥリヤンによるヴァイオリン協奏曲のプラハ・ライヴも魅力的だが、代表作「剣の舞」を含むバレエ組曲「ガイーヌ」や、浅田真央で人気となったワルツを含む「仮面舞踏会」、さらに「レーニン追悼の頌歌」なる御用達作品を、ハチャトゥリヤンがチェコのオーケストラを指揮している超レア音源も収録。ハチャトゥリヤン自身が指揮した時に現れるアルメニア独特のリズム感と、当時のロシアのオケとは異なる明るい響きが新鮮。さらに超弩級のお宝は、ハチャトゥリヤンのピアノ演奏と独唱が残されていたこと。もともとチェロを学んだハチャトゥリヤンは、ショスタコーヴィチやプロコフィエフのようなピアニストでなかったため、自作自演録音は非常に貴重。「剣の舞」はスピード感と活気にあふれ、意外な名手ぶりを披露している。また、自作の歌曲「エレヴェンの春」と「祝杯」は、アルメニア語で弾き語りをしているというお宝中のお宝音源。早くからモスクワへ出てきて、アルメニア語が出来なかったと伝えられることへの反証例となるだろう。これもさながら民謡歌手のように朗々とした低音を聴かせてくれる。ロシアにさえなかったお宝満載のアルバム、買い逃すと後悔すること間違いない。 | |||
ボヘミア・バロック期の歌と踊り(全64トラック) 死の舞踏〜そんなに急いでどこへ行くつもり〜おおわが愛しの神 ヒルシュメンツェル:5つのバロック舞曲 ボンレポの死の舞踏(1720) /ワラキア(1700頃) /ハナーの3つの舞曲(1700頃) オンドジェイ・フルカ収集のズラター・コルナ地方の歌と踊り(全22曲) チェコの民謡と踊り最古コレクション(全34曲)(*) ヤロスラフ・クルチュク指揮ムジカ・ボヘミカ | |||
録音:1989年(*)、1995年。前出:11-1293(*)。無印は PANTON 原盤と思われるが、資料が少なく詳細不明。また、録音年も代理店表記ママ。20年程前にリリースされて話題となったチェコの民謡と踊りを集めた最古の曲集。民俗楽器も交えた団体ムジカ・ボヘミカの演奏によるカラフルな演奏が楽しめた全34曲が再リリースされる。それもムジカ・ボヘミカによる録音のなかから魅力的なものを選りすぐって2枚組としたお買い得品。中でも興味深いのが、チェコの民謡と踊りの最古の曲集を演奏した物。1825年に出版されたもので、国民楽派はもちろん、まだ古典派から抜け出していない時代のワールドミュージックの貴重な記録。さらに18世紀後半の辻音楽師フルカ収集の歌と踊り、宮廷舞曲としてはヒルシュメンツェルの「5つのバロック舞曲」までバラエティに富んでいる。いずれもクルチュク兄弟の編曲で、歌のほかハーディ・ガーディやバグパイプ、ツィンバロンまで含め、東欧ならではの情緒あふれる世界を創り出している。 | |||
ショパン:ノクターン 全集 〔第1番−第19番〕 |
イヴァン・モラヴェッツ(P) | ||
録音:1965年4月、セント・ポール教会、コロムビア大学、ニューヨーク(*) /1965年11月、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン(#)。使用楽器:スタインウェイ(*) /ベーゼンドルファー(#) 。原盤: Connoisseur Society /前CD発売:NONESUCH, 9-79233 [75599-79233-2], 7559-79564-2(当店未案内/前者は2012年現在入手可能)。チェコの巨匠イヴァン・モラヴェッツ(1930-)による伝説的な名演で、それは1980年代の一時期に彼の録音を発売した NONESUCH がわざわざライセンスを得てCD化し、さらに2012年時点においても未だ発売を続けていた事からもうかがえる(当レーベルから出ていたモラヴェッツによる他アイテムは、CDになったものはなぜかSUPRAPHON録音ばかりで、自主製作は2枚あるが共に未CD化)。熱狂的なファンを持つ彼のピアニズムは独特で、強靭なテクニックによる曖昧さのない技術はもちろんながら、その不思議な美音と歌い回しに酔わされてしまう。彼の音色はミケランジェリのような極彩色にボレットのようなコクを加えたようなもので、まさにショパンのノクターンにうってつけ。全曲ながらあっと言う間に聴き通させてしまう語り口も最高。 | |||
スク:交響曲第2番 ハ短調 Op.27「アスラエル」 ブリテン:シンフォニア・ダ・レクィエムOp.20 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 BBCso. | ||
録音:2008年6月1日、市庁舎スメタナホール、プラハ、第63回プラハの春国際音楽祭、ライヴ。チェコの名匠ビエロフラーヴェクが、2006年より首席指揮者を務めるBBC 響を率い、2008年に母国「プラハの春音楽祭」に出演した際のライヴ。指揮者、オーケストラそれぞれにとってのお国もの、かつ「死」をテーマとした2曲。1904年にスクは、自らの師であり、また義理の父でもあったドヴォルジャークに哀悼の意を込めて交響曲の作曲に着手するものの、その過程で、こんどはスクの妻でドヴォルジャークの娘オティリエまでも失うという不幸に見舞われてしまう。アスラエルとは死を司る天使の名前で、こうした背景から生まれた「アスラエル交響曲」は演奏時間1時間にも及ぶ大曲で、R.シュトラウスばりの華麗な管弦楽法により、悲痛かつ美しい音楽で満たされていることからスクの最高傑作とも呼ばれている。内容的には、どうしても耐えられないような力に苦しめられる物語であるけれども、同時にまた、それを克服し、安堵と希望を捜し求める物語という面を併せ持っていることも見逃せない。1940年に、日本の皇紀2600年祝典用の作品がイギリスを含む5カ国の作曲家に依頼されることになり、委嘱を受けたブリテンによって提出されたのが「シンフォニア・ダ・レクィエム」。「亡き父母を偲んで」とスコアに記され、3つの楽章にラクリモーザ(涙の日)、ディエス・イレ(怒りの日)、レクィエム・エテルナム(永遠の安息)と、ミサ典礼書による表題が付けられたこの作品を、意図的な侮辱として日本政府は受取りを拒否しているが、内容的にも「戦争レクィエム」の先駆けともいえるブリテン初期の傑作であり、筋金入りの反戦主義者ブリテンを象徴する一作でもある。1946年プラハに生まれ、チェコの戦後世代を代表する指揮者であるビエロフラーヴェクは、母国チェコのレパートリー、なかでも「マルティヌーのエキスパート」として知られるほかに、スクの作品演奏にも力を入れてきた。BBC響とは、2010年に「交響曲第1番」と「交響詩『人生の実り』」をセッション録音しており、そちらもすでに高い評価を得ていることから、ここでの内容にも期待が高まるところ。なお、1991年にチェコ・フィルを指揮して「アスラエル交響曲」をセッション録音しているので、このたびのBBC響とのライヴはビエロフラーヴェクにとって2種目の録音ということになる。 | |||
ズデニェク・ハラバラ、すべて初CD化 リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」Op.35[録音:1953年12月7日-9日] ムソルグスキー/リムスキー=コルサコフ編曲: 交響詩「はげ山の一夜」[録音:1955年11月23日] ハチャトゥリアン:バレエ「ガヤネー」(抜粋)[録音:1953年9月29日-30日、10月2日] ズデニェク・ハラバラ指揮チェコpo. | |||
録音:すべて ルドルフィヌム、プラハ、モノラル。おそらく初CD化。チェコのオペラ演奏史を語る上で欠かせぬ名指揮者ズデニェク・ハラバラ(1899-1962)の、没後60周年記念盤となる珍しいオケ物録音。ヤナーチェクから直に作曲を学んだ事もある彼は、1924年に Slováckou filharmonii 〔チェコ語表記〕(現在のスロヴァキア・フィルの前身になった団体だという資料あり/スロヴァキア・フィルの公式サイトには記載されていない)の創設に関ったりもしているが、その後は長年劇場を拠点に活動し、演奏会ではごくまれにしか指揮をしなかったと言われている。実際に SUPRAPHONE へのスタジオ録音のみならず、放送用録音もほとんどがオペラ関係。以前 MULTISONIC 等から発売されていたロシアにおける放送録音には、レオニード・コーガンの伴奏指揮が何曲かあるが、それを除くと、死の前年に残されたドヴォルジャークの交響詩集 (SUPRAPHON SU-3056/廃盤)が、少なくともCD化された録音では唯一のオケ物だと思われる(彼指揮モスクワ放送響による「1967年録音」のスメタナ「我が祖国」がチェコのマイナー・レーベルから発売されているが、実際には1986年録音のフェドセーエフ指揮盤である模様)。前記盤もオペラで鍛えた構成力がものを言い、隅々までコントロールの効いた硬質の音が本物の「音楽」を感じさせてくれるまさに絶品の演奏だっただけに、母国物と並んで得意とした今回のロシア物3曲も要注目と言えるだろう。 #以下、代理店インフォメーションの抜粋(上記に記した内容は省略しました)『1925年より、ブルノ→プラハ→オストラヴァ→ブルノ→ブラチスラヴァ→プラハとオペラ監督を歴任し、ドヴォルジャークやノヴァーク、フェルステルのほか、「イーゴリ公」「ボリス・ゴドゥノフ」「ホヴァンシチナ」「見えざる町キーテジ」などのオペラで大成功を収めていたハラバラは、プラハに戻った1953年以降、チェコとスラヴ系の作品に集中し、完成度に磨きをかけて行く。1939年、エリザヴェタ・ニコリスカヤが振付してプラハ国民劇場で上演された、ミハイル・フォーキンの台本にもとづくバレエ・プロダクションのなかでハラバラが出会ったリムスキー=コルサコフ「シェエラザード」をはじめ、いずれの作品でも、細部の緻密な仕上げと表現力も豊かな音楽づくりをたしかめることが出来る。』 | |||
コシュラー&チェコ・フィル〜プロコフィエフ:交響曲全集 〔第1番 ニ長調 Op.25「古典」/第2番 ニ短調 Op.40 /第3番 ハ短調 Op.44 / 第4番 ハ長調 Ops.47, 112 /第5番 変ロ長調 Op.100 /第6番 変ホ長調 Op.111 /第7番 嬰ハ短調 Op.131 〕 スキタイ組曲 Op.20 (*) ズデニェク・コシュラー指揮チェコpo. | |||
録音:1973年3月26日-27日(*) /1976年-1982年、全て ルドルフィヌム、プラハ。原盤: PANTON (*; SUPRAPHONレーベルから登場するのはおそらく初) 。旧品番:SU-0091〔(*)を除く〕。リマスタリング:ヤン・ルジチヤーシュ、2012年(オリジナル・マスター・テープより)。チェコの名匠コシュラー(1928-1995)&チェコ・フィルによる、アナログ完成期のセッション録音。プロコフィエフ生誕100年の1991年に日本でもセットとして国内発売され、全集ブームを先取りし当時注目された。コシュラーによるプロコフィエフは、ほかにも1975年に東京都so.とセッション録音した「ピーターと狼」がある。スロヴァキア・フィル、プラハ響とも結びつきの強かったコシュラーだが、チェコ・フィルともプラハ芸術アカデミーを卒業して間もない1952年に初めて指揮をして以来、1976年からの数年間は常任指揮者を務めるほどの間柄で、コシュラーが1994年11月におこなった最後のオーケストラとのコンサートまで終生に亘り、良好な関係を継続した。プロコフィエフの交響曲といえば、機能美の極み「古典」やアヴァンギャルドな第3番、モダニズムの傑作第5番と多岐に亘りますが、若き日にブザンソン国際指揮者コンクール、ミトロプーロス国際指揮者コンクールと相次いで優勝を飾り、実績豊かなコシュラーのもと、チェコ・フィルの合奏能力をフルに引き出している。 | |||
パヴェル・フィッシャー(1965-): 弦楽四重奏曲〔第1番「モラヴィア」(2008)/第2番「ワイルド・マウンテン・タイム」(2009) / 第3番「狂ったパイプ奏者」(2011)〕/ 馬に乗った少年たち(2011) (*/#) /水の中、ヤンコは馬を歩かせた (2011) (*) / イヴァ・ビットヴァー(1958-):ホパーホップ・ターリター (*/#) シュカンパSQ イヴァ・ビットヴァー(Vo;*) パヴェル・フィッシャー(Vo;#) | |||
録音:2011年10月17日-18日、11月29日、チェコ放送マルティーネク・スタジオ、プラハ。1989年にプラハ音楽院の学生たちによって結成され、今やチェコを代表する弦楽四重奏団となったシュカンパ四重奏団が、チェコの現代音楽家による作品集を録音。フィッシャーはチェコを代表するヴァイオリニストで、シュカンパ四重奏団の初期メンバーの一人でもある人物。彼が作曲活動を開始したのは2007年からで、フォークソング歌手である母の影響もあってか民謡や伝承曲を取り入れた作風が目立つ。今回は彼が近年作曲した弦楽作品と共に、彼の作品に大きな影響を与えたチェコの現代音楽家、イヴァ・ビットヴァーの作品も収録。全体的に抒情あふれる民族的な旋律が美しく、そういった曲調がお好きな方には特におすすめ。さらに、作曲者のフィッシャー、ビットヴァー自身が歌手として演奏に参加していることにも注目。フィッシャーの弦楽四重奏と声楽のための2曲は英語対訳付。チェコの次代を担う現代音楽家らの作品を堪能できる、注目のアルバム。 | |||
スメタナ:歌劇「ダリボール」
ヴィレーム・プジビル(T;ダリボール) エヴァ・ディエポルトヴァー(S;ミラダ) ヴァーツラフ・ジーテク(Br;ボヘミア王) ナダ・ショルモヴァー(S;イトカ) ボフスラフ・マルシーク(Br;ブジヴォイ) ヤロスラフ・ホラーチェク(B;ベネシュ) ミローシュ・イェジル(T;ヴィーテク) カレル・ハヌシュ(B;裁判官) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮ブルノ国立po.、ブルノ国立歌劇場cho. | |||
録音:1979年6月9日-9月2日、ブルノ。初CD化。日本でも人気の高い巨匠指揮者ヴァーツラフ・スメターチェク(1906-1986)によるスメタナの重厚な悲劇「ダリボール」。彼は基本的に演奏会指揮者で、オペラの録音はごく僅か。「ダリボール」はワグネリズムが強く盛り込まれた作品で、英雄的かつ悲劇的な作品。スメターチェクの風格に満ちた音楽によって、非常に聞き応えのある演奏になっている。タイトルロールのヴィレーム・プジビル(1925-1990)は、1962年から長くブルノ国立歌劇場に所属して活躍したチェコのテノール。ミラダのエヴァ・ディエポルトヴァーは、プラハ国立歌劇場のプリマドンナで、SUPRAPHONにはオペラを中心に多数の録音を残している。ミラダは彼女当たり役だが、これが唯一の録音。惜しくも先年亡くなったチェコの名バリトン、ヴァーツラフ・ジーテク(1932-2011)の堂々とした声も素晴らしい物。「ダリボール」簡単なあらすじ:15世紀のプラハ。勇敢な英雄である騎士ダリボールが裁判にかけられている。彼はある城を襲い領主を殺害したと、領主の妹ミラダから訴えられていたのだ。一方ダリボールは、友人の仇討ちであると正当性を主張。だが彼には死刑の判決が下され、牢獄に送られる。兄の非を知らずダリボールを死罪を与えてしまったミラダは、ダリボールへの思いを深め、ダリボールに育てられたイトカと協力してダリボール救出を計画する。少年に変装したミラダは、牢獄の看守の小僧として働き、牢獄に潜り込んでダリボールに会うことに成功する。ダリボールは彼女の勇気に感動し、二人は恋に落ちる。それからしばらく後、ダリボールがまさに脱獄せんという時に、計画が発覚してしまう。外で待っていたミラダたちは牢獄を襲撃するが、彼女は討ち死に。ダリボールも追ってくる兵士に向かって殺され、ミラダの後を追う。 | |||
ノイマン〜ドヴォルジャーク:交響曲全集・序曲集・交響詩集・交響的作品 交響曲全集〔第1番 ハ短調 B 9「ズロニツェの鐘」/第2番 変ロ長調 Op.4, B 12/第3番 変ホ長調 Op.10, B 34/ 第4番 ニ短調 Op.13, B 41/第5番 ヘ長調 Op.76, B 54/第6番 ニ長調 Op.60, B 112/ 第7番 ニ短調 Op.70, B 141/第8番 ト長調 Op.88, B 163/第9番 ホ短調 Op.95, B 178「新世界より」〕/ 交響的変奏曲 Op.78, B 70 /序曲集〔自然の王国でOp.91, B 168/謝肉祭Op.92, B 169/オセロOp.93, B 174〕/ 交響詩集〔水の精Op.107, B 195/真昼の魔女Op.108, B 196/金の紡ぎ車Op.109, B 197/野ばとOp.110, B 198〕 ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo. | |||
録音:1968年9月、1971年10月、1972年1月-3月、6月、8月、10月、1973年1月、1977年2月-3月、8月、1979年11月-12月、1980年2月。以上 ルドルフィヌム、プラハ。『チェコの生んだ名匠ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)がチェコ・フィルを指揮して、ドヴォルジャークの「交響的作品」を演奏したセット。8枚組のボックスには、当コンビの傑作録音のひとつとされ、1973年度の第11回レコード・アカデミー賞交響曲部門にも輝いた交響曲全曲のほかに、チェコの国民詩人、K.J.エルベンのバラードに着想された交響詩4曲、演奏会用序曲三部作などが収められています。このセットの目玉はズバリ!交響曲。日本ではコロムビアよりすでにCD化され現在でも入手可能ですが、国内盤7枚組との収録内容には相違があります(エルベン詩による交響詩と序曲三部作のかわりに、スケルツォ・カプリチオーソとノットゥルノをカップリング)。当コンビ第1回目の交響曲全集は、1972年から1974年にかけて、響きのすぐれたルドルフィヌムでセッション収録されたもので、ようやく本家SUPRAPHONより初CD化となります。つまり、CD化にあたり、必然的に“独自のデジタル・リマスタリング”が施されることになるので、その仕上がりにも注目したいところです。』とのこと。 | |||
Chanson Dans La Nuit フォーレ:夢のあとに Op.7 No.1 / サルセード:夜の歌 ラヴェル:ヴォカリーズ〜ハバネラ形式の小品/亡き王女のためのパヴァーヌ ヴュータン:パガニーニを讃えるカプリス ハ長調 Op.9 クライスラー:シチリアーノとリゴドン / マレ:昔のフランスの5つの踊り J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調〜サラバンドBWV.1002 パラディーズ:シチリアーナ / ドビュッシー:漫ろな悩める心/美しき夕べ/亜麻色の髪の乙女 ルカーシュ: Hospenglico / クライン:ララバイ イトカ・ホスプロヴァー(Va) カテジナ・エングリホヴァー(Hp) | |||
録音:2011年11月17日-19日、12月5日、ルドルフィヌム・スク・ホール、プラハ。チェコ出身の麗しきデュオ、ホスプロヴァーとエングリホヴァーによる美しき曲集。J.S.バッハからフォーレやドビュッシー、さらにはクラインまで、「夜のシャンソン」というタイトルをイメージさせる静謐な美しさに満ちた作品を多数収録している。月光のように高貴な輝きに満ちたハープの音色と、宵闇の如く仄暗い深みを持つヴィオラのふくよかな音色が織りなす艶のあるハーモニーは静かな夜に聴くのにぴったり。「亡き王女のためのパヴァーヌ」や「亜麻色の髪のおとめ」をはじめ、本アルバムには今回の収録のために編曲された作品が多く収録されているが、この2つの楽器だからこそ織りなせる美しいアンサンブルは必聴!静かに心揺さぶる流麗な響きに心打たれる名盤。 イトカ・ホスプロヴァーはチェコ出身のヴィオラ奏者。7歳よりヴァイオリンを始め、1989年にはプルゼニ音楽院(チェコ)へ入学。1993年にベートーヴェン国際音楽フェスティヴァルの18歳以下の部門で優勝。その後、若手演奏者からなるユンゲ・エステルライヒッシェpo.にて首席ヴィオラ奏者を務め、現在はソリストとしてチェコだけでなく世界中に活動の幅を広げている。同じくチェコ出身のハープ奏者カテジナ・エングリホヴァーは数々の国際コンクールで受賞経験を持ち、世界的に注目される若手実力派。ロストロポーヴィチやJ.スクら往年の名手達と数多く共演し、現代音楽演奏にも果敢に取り組む意欲的な演奏家。今後さらなる活躍が期待される実力派二人による注目のアルバムと言えるだろう。 | |||
Solo for the King (Frederick II) J.S.バッハ:フルートと通奏低音のための3つのソナタ第1番 ロ短調BWV.1030 / 「音楽の捧げもの」BWV.1079より〔5度のフーガ・カノニカ/無窮カノン〕/ キルンベルガー:3声のソナタ ト短調 / クヴァンツ:サラバンド ト長調/メヌエット ホ短調/ジグ ト短調 C.P.E.バッハ::フルートとヴァイオリンのための二重奏曲 ホ短調 Wq.140 F.ベンダ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 ヤナ・セメラードヴァー(Fl) レンカ・トルゲルセン(Vn) ハナ・フレコヴァー(Vc) ベルトラン・キュイエ(Cemb) | |||
録音:2011年12月10日、12日、アッシジの聖フランチェスコ教会、聖アネシュカ修道院、プラハ。ピリオド楽器使用。チェコが誇る麗しきフルート奏者、ヤナ・セメラードヴァーによるバロック・フルート作品集。2012年に生誕300周年を迎え、日本国内でも大きな注目を集めているフリードリヒ大王の宮廷で活躍していた音楽家たちの優雅な作品をたっぷりと収録した1枚。フリードリヒ大王が芸術に造詣深く、自身も優れたフルート奏者として作曲活動も行っていたことはよく知られているだろう。本CDでは、大王と関係深い作品を多く収録。J.S.バッハの「音楽の捧げもの」は大王から与えられた主題を基に作曲されたという逸話も残る作品。他にも大王のフルートの師であるクヴァンツ、宮廷音楽家兼チェンバロ奏者を務めたC,P,E,バッハはもちろんのこと、宮廷ヴァイオリン奏者として活躍したキルンベルガーやF.ベンダらにも焦点を当てた意欲的なプログラム。共演するのはレンカ・トルゲルセン、ハナ・フレコヴァー、ベルトラン・キュイエという古楽界を代表する精鋭たち。眉目秀麗なセメラードヴァーの高貴なバロック・フルートの音色と共に、大王の宮廷に想いを馳せる名盤。ヤナ・セメラードヴァーはチェコ出身のフルート奏者。フルート、バロック・フルート奏者として各国で活躍するだけでなく、コレギウム・マリアヌムの芸術監督や古楽フェスティヴァルのプログラムを監督、演奏活動以外の面でも古楽界を牽引している。 | |||
グレート・チェコ・コンダクターズ〜マルティン・トゥルノフスキー マルティヌー:交響曲第4番 H.305[チェコpo./録音:1965年9月R]/ チェロのためのコンチェルティーノH.143 イベール:チェロと管楽器のための協奏曲(1925) [アンドレ・ナヴァラ(Vc) プラハ室内po./録音:1966年6月DS] ヒンデミット:ヴィオラと弦楽のための葬送音楽(1936) [ラディスラフ・チェルニー(Va) プラハ室内o./録音:1961年12月DS] マルティヌー:3つのリチェルカーレH.267[チェコpo./録音:1965年9月R] ヨセフ・ミスリヴェチェク:シンフォニア ニ長調[プラハ室内o./録音:1955年9月DS、モノラル] ビゼー:小組曲「子供の遊び」Op.22[プラハso./録音:1967年9月-10月R] サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」 [パヴェル・シュティエパーン、イリヤ・フルニーク(P) プラハso./録音:1967年9月-10月R] プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.63 [ラディスラフ・ヤーセク(Vn) プラハso./録音:1964年12月R] マルティン・トゥルノフスキー指揮 | |||
録音:ルドルフィヌムR&ドモヴィナ・スタジオDS、全てプラハ、セッション、特記以外ステレオ。リマスタリング:2012年/エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ。クーベリック、シェイナに続くグレート・チェコ・コンダクターズ第3弾。フランス・ディスク大賞を獲得した名盤「第4交響曲」をはじめ、トゥルノフスキー得意のマルティヌーを中心に、名手ナヴァラとの貴重な共演など、すべてSUPRAPHON初CD化となるもの。1928年プラハに生まれたトゥルノフスキーは、プラハ音楽アカデミー在学中(1948-1952)に、カレル・アンチェルとロベルト・ブラックに師事。1952年プラハ響に指揮者デビュー、1958年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝を果たしてキャリアをスタートさせる。1960年代に入ると、1960年にブルノ国立フィルの指揮者に任命されたのを皮切りに、プラハ放送so.(1962-66)、プルゼニュ放送管(1963-67)の音楽監督という具合に、国内のポストを歴任したのち、トゥルノフスキーはシュターツカペレ・ドレスデンのカペルマイスター(1967-68)も務めている。 1968年、ワルシャワ条約機構軍がプラハに侵攻すると、トゥルノフスキーはオーストリアに逃れて市民権を獲得、母国を離れるまではチェコ・フィルの終身客演指揮者(1960-1968)のポストにもあったが、1989年のビロード革命で帰還するまでのあいだ、オスロのノルウェー国立オペラの音楽監督(1975-80)や、ボン歌劇場の音楽監督(1979-83)を務めながら、欧米を舞台に数多くの客演をこなすようになる。同じく1968年にトゥルノフスキーはクリーヴランド管を指揮してアメリカ・デビューを果たすが、これはトゥルノフスキーの父と馴染みの間柄であり、1956年に自身が師事したことのあるジョージ・セルの招きで実現した物。チェコに復帰してプラハ響の常任指揮者(1992-96)を務め、1998年4月からは群馬so.首席客演指揮者にも就任してわが国にもなじみ深いトゥルノフスキーは、1960年代にSupraphonに数多くのレコーディングを行っている。 | |||
グレート・チェコ・コンダクターズ〜カレル・シェイナ、海外初CD化 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」K.492 序曲[録音:1962年11月19日R、ステレオ]/ 交響曲第38番 ニ長調K.504「プラハ」[録音:1953年8月7日、9月11日R]/ 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621 序曲[録音:1956年4月5日R] ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」[録音:1953年3月6日-7日、9日R] シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D759「未完成」[録音:1950年5月3日DS] マーラー:交響曲第4番 ト長調[録音:1950年4月6日-7日、29日、5月2日DS](*) マリア・タウベロヴァー(S;*) カレル・シェイナ指揮チェコpo. | |||
録音:ルドルフィヌムR&ドモヴィナ・スタジオDS、全てプラハ、セッション、特記以外モノラル。リマスタリング:2012年/エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ。(*)のみ国内コロムビアがCD化していたが、残りは全て国内外初CD化。グレート・チェコ・コンダクターズ第2弾は、2012年に歿後30年を迎えるカレル・シェイナ(1896-1982)。プラハ音楽院でコントラバスを学び、チェコ・フィルの首席コントラバス奏者を経て、タリフの強い勧めで指揮者に転向したシェイナは、タリフ時代の1922年に臨時指揮者として初めてチェコ・フィルの指揮台に立つと、1937年に副指揮者に就任、1941年のクーベリックの音楽監督就任後も引き続き副指揮者を務め、1949年には一時、ノイマンと共に音楽監督、そして1950年よりアンチェルのもとで再び副指揮者を務めたという経歴の持ち主で、いわば「悲運の副官」として激動期のチェコ・フィルを支えた。シェイナ指揮チェコ・フィルによる SUPRAPHON 録音といえば、以前「わが祖国」と「スラヴ舞曲集」が国内外でCD復刻され、そのロマンティックで熱い演奏がおおいにファンを沸かせた。チェコ・フィル団員の信任も厚かったという、シェイナの職人気質のたしかな腕前をたっぷり堪能できる今回の2枚組は、かつてマーラーのみ国内盤で復刻されていたが、すべてSUPRAPHONでは初CD化となるもの。2012年に最新リマスタリングが施され、音質面での効果にも期待が持てそう。 | |||
グレート・チェコ・コンダクターズ〜ラファエル・クーベリック初期録音集、初出あり ドヴォルジャーク: 交響曲第8番 ト長調 Op.88 [1944年11月30日](*)/ ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33[ルドルフ・フィルクシュニー(P)/1946年6月4日](#) ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 変ホ長調 Op.70 (+)[1945年12月13日] マルティヌー:交響曲第4番[1948年6月10日](**)/ リディツェへの追悼(+)[1946年3月14日-15日] ヴァーツラフ・ドビアーシュ(1909-1978): バリトン独唱と男声合唱のためのカンタータ「スターリングラード」(+) [ズデニェク・オタヴァ(Br) ティポグラフィア男声cho./1945年11月7日、世界初演時] ラファエル・クーベリック指揮チェコpo. | |||
原盤:EMI (**)。(+)の3曲はおそらく初出音源で、すべてクーベリックによる同曲初音盤と思われるもの。彼によるドビアーシュ作品は曲を問わず初音盤、また、彼によるショスタコーヴィチはコンセルトヘボウ管との第7番(1950年、AUDIOPHILE, APL-101557)があったのみだと思われる。(*)と(#)の日付が付された同曲はこれが初登場だが、同じくチェコの MULTISONIC から(*)は1944年5月1日、(#)は1946年5月19日という近い日付の録音が発売されており、同一の演奏と思われる。どちらが正しいのかは不明。 20世紀を代表する偉大な指揮者の一人、ラファエル・クーベリック(1914-1996)は、チェコ出身で、1941年から1948年までチェコpo.の首席指揮者を務めたものの、チェコスロヴァキアの共産化に反発して亡命、チェコ民主化後の1990年まで祖国を離れていた。このCDには、クーベリックがチェコpo.の首席指揮者の地位にあった頃の貴重な音源が収録されている。(*)はまだ第二次世界大戦が終結する前の録音。(#)では、第二次世界大戦中にチェコを追われ米国に帰化した名ピアニスト、ルドルフ・フィルクシュニー(1912-1994)が第1回のプラハの春音楽祭に参加するために帰国し共演。(+)は、1945年11月3日にレニングラードで初演されてからたった40日後の演奏で、おそらくこの曲の初録音。マルティヌーの2曲は、いずれも作曲者が第二次世界大戦を避けて米国に移住していた時期の作品。リディツェへの追悼はナチによって見せしめ的に全滅させられたチェコの小村リディツェ(ナチはこの件を広く宣伝した)を追悼する作品。ドビアーシュは20世紀半ばのチェコの重要な作曲家の一人。クーベリックは若い頃から完成度の高い演奏をなしていたことで知られており、ここでもいずれも単に若々しい演奏に留まらない、極めて立派な物。ブックレットには若きクーベリックの貴重な写真も多数掲載されている。 | |||
ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):ピアノ三重奏曲全集 〔第1番 ヘ短調 Op.8 (1883) /第2番 変ロ長調 Op.38 (1894) /第3番 イ短調 Op.105 (1922) 〕 ヤナーチェク・トリオ | |||
録音:2009年10月、2010年4月、11月、チェコ放送マルティネク・スタジオ、プラハ。フェルステルはドイツで活躍したチェコの作曲家。マーラーの支持者だったが、作風はドヴォルジャークを思わすロマンティックなもので、チェコ風の美しいメロディにあふれている。作品数は多いものの、あまり録音に恵まれていないので、大歓迎のアルバム。2001年結成のヤナーチェク・トリオは名の通りヤナーチェクのスペシャリスト。フェルステルでも、さすがお国ものの巧さを見せている。 | |||
ソフィア・グバイドゥーリナ:弦楽四重奏曲全集 〔第1番(1971) /第2番(1987) /第3番(1987) /第4番(1993) 〕/BACH の主題による「反映」(2002) シュターミッツSQ | |||
録音:2011年6月、8月、チェコ放送マルティネク・スタジオ、プラハ。日本でもおなじみの旧ソ連出身作曲家グバイドゥーリナの全弦楽四重奏曲作品を集めた好企画。いずれも単一楽章形式で、それぞれに奇抜なアイディアが盛り込まれている。第1番はバリバリのソ連時代の作ながら、奏者が演奏中に椅子を持って舞台を移動することが指示され、さらに最後の6ページは演奏者が即興するというキテレツな作。第2番はシベリウスSQ、第3番はアルディッティSQの委嘱作だが、後者はピチカートに偏執した異常な作風に驚かされる。クロノスSQの委嘱による第4番は十二音技法、テープ付きの前衛作。そして第5番にあたる「BACH主題による反映」は「フーガの技法」の主題をグバイドゥーリナ風に処理している。いずれも聴き応え満点。1985年結成のシュターミッツSQが余裕の演奏を聴かせてくれる。 | |||
スク&パネンカ〜ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 〔第1番 ニ長調 Op.12 No.1/第2番 イ長調 Op.12 No.2/第3番 変ホ長調 Op.12 No.3/第4番 イ短調 Op.23/ 第5番 ヘ長調 Op.24「春」/第6番 イ長調 Op.30 No.1/第7番 ハ短調 Op.30 No.2/ 第8番 ト長調 Op.30 No.3/第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」/第10番 ト長調 Op.96〕 ヨセフ・スク(Vn) ヤン・パネンカ(P) | |||
録音:1966年10月、1967年6月、9月-10月、ルドルフィヌム、プラハ。2011年7月に世を去ったチェコを代表する世界的ヴァイオリニスト、ヨセフ・スク(1929-2011)が唯一録音したベートーヴェンのソナタ全集。特有の繊細で美しい音色が堪能できることもなによりだが、スク・トリオの活動を通じて息の合ったところをみせたヤン・パネンカ(1922-1999)のピアノがまた、デュオでも同様に室内楽向きのバランス感覚にすぐれたもので、それぞれに個性の異なる作品の持ち味を無理なく引き出している。アナログ盤は1969年度の第7回レコード・アカデミー賞室内楽曲部門を獲得した名盤でもあり、その後コロムビアからもCD化されているが、このたび本家SUPRAPHONでもオリジナル・マスターより最新リマスタリングが入念に施され、音質向上がはかられているとのことなので、その効果に期待したいところ。 | |||
ヨセフ・スク〔スク〕(Vn)〜アーリー・レコーディングス ドヴォルジャーク: 4つのロマンティックな小品 Op.75, B 150[ヨセフ・ハーラ(P)/1956年3月21日]/ ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 Op.100,B 183 [ヤン・パネンカ(P)/1958年1月29日、2月2日、3月20日]/ ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.57,B 106[ヤン・パネンカ(P)/1957年5月2日-3日] ヨセフ・スク(1874-1935):4つの小品 Op.17[ヤン・パネンカ(P)/1957年12月9日、12日、21日] ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ[ヤン・パネンカ(P)/1958年4月23日-24日] スメタナ:わが故郷より[ヤン・パネンカ(P)/1962年6月22日] ヤロスラフ・イェジェク(1906-1942):ヴァイオリン・ソナタ(1933)[ヤン・パネンカ(P)/1965年12月31日] マルティヌー:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲〔第1番 H.157 (*) /第2番 H.371 (#)〕 [アンドレ・ナヴァラ(Vc)/1964年9月28日-30日(*)、1966年6月30日(#)] グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45[ヨセフ・ハーラ(P)/1956年3月26日-29日] シューマン:夕べの歌 Op.85 No.12[ヨセフ・ハーラ(P)/1956年3月23日] レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調(1917)[ヤン・パネンカ(P)/1958年1月16日-17日] ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」[ヨセフ・ハーラ(P)/1956年3月22日-23日]/ ワルツ イ長調 Op.39 No.15[ヨセフ・ハーラ(P)/1956年7月11日]/ ヴァイオリン・ソナタ〔第2番 イ長調 Op.100 (+) /第3番 ニ短調 Op.108 (%) 〕 [ヤン・パネンカ(P)/1962年6月18日 (+)、1962年6月21日 (%)] シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番 ニ長調 D 384,Op.137 No.1 (**) / ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 イ長調 D 574,Op.162 (##) [ヤン・パネンカ(P)/1962年6月25日 (**)、1962年6月27日(##)] ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ[ヤン・パネンカ(P)/1958年5月29日-30日]/ 月の光[ヨセフ・ハーラ(P)/1956年5月23日]/ レントよりおそく[アルフレード・ホレチェク(P)/1966年9月22日] プーランク:ヴァイオリン・ソナタ[ヤン・パネンカ(P)/1967年1月23日、25日] フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調[ヤン・パネンカ(P)/1967年1月25日、27日、30日-31日] モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第2番 変ロ長調 K.424 [ミラン・シュカンパ(Va)/1961年12月27日-28日] オネゲル:ヴァイオリンとチェロのためのソナチネ / コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7 [アンドレ・ナヴァラ(Vc)/1964年9月28日-30日] | |||
録音:全て ドモヴィナ・スタジオ、プラハ〔セッション〕。1950年代はモノラル、以降はすべてステレオ。2011年7月6日に81歳で世を去ったチェコを代表する世界的ヴァイオリニスト、ヨセフ・スク(1929-2011)による不滅の業績を讃え、母国チェコのSUPRAPHONより追悼盤が登場。曾祖父にドヴォルジャーク、祖父に同姓同名の作曲家ヨセフ・スクを持つ恵まれた家系に生まれたスクは、ヤロスラフ・コチアン(ヤン・クべリーク〔クーベリック〕とともにオタカル・シェフチークに学んだ名ヴァイオリニスト)によって幼少より、その才能を見出され薫陶を授かっている。プラハ音楽院に進んだのちもスクはコチアンに師事しているが、チェコのヴァイオリン楽派の流れを汲むソリストとして、本格的に活動を開始して国際的な名声を得るのは1950年代中頃からで、ほぼ時を同じくしてレコーディング活動も開始している。 このたびの「アーリー・レコーディングス」と題された6枚組のセットには、まさにそうした時期にスクがSUPRAPHONへおこなった録音のなかから、ソナタ作品を中心としたナンバーが集められているのが特徴で、その得も言われぬ美音が「練り絹のよう」と喩えられ、日本のファンにも愛されたスクの魅力をストレートに味わえる内容となっている。 収録内容については、権威あるフランスのアカデミー・シャルル・クロ・ディスク大賞を受賞したドビュッシーとヤナーチェクをはじめ、パネンカ(1922-1999)、ホレチェク(1917-1989)、ハーラ(1928-)と組んだソナタの数々から、フランスの名チェリスト、ナヴァラ(1911-1988)と組んだものまで、いずれも味わい深いものばかり。過去に日本コロムビアよりCD化されたものも含まれているが、こうしてまとまった形で入手可能となったのはなによりといえるだろう。また、SUPRAPHONでのCD化に際して、入念なリマスタリングが施されているとのことなので、音質面でも期待が持てそう。 | |||
イヴァン・クスニエル(Br)アリア集 ミスリヴェチェク:アブラーモとイザーコ(アブラハムとイサク)、ズヴォナルシェ:ザボイ、 スクヘルスキ:ローラ、シェボル:モラヴィアの寺、スメタナ:ボヘミアのブランデンブルク人、 ドヴォルジャーク:ヴァンダ、ロツコスニ:迅速な聖ヨハネ、ベンドル:レイラ、 ナープラヴニーク:ドゥブロフスキ、フェルステル:ジェシカ、オストルチル:ヴラスタの死、フィビフ:ヘディ、 パウエル:ズザナ・ヴォイジョヴァー、ノヴァク:カルルシュテイン、からのアリア、場面 イヴァン・クスニエル(Br) リボル・ペシェク指揮プラハ放送so.、イヴァン・パジーク指揮 プラハ・シンフォニエッタ、プラハ国立劇場o. ヨセフ・チャロウプカ指揮プラハ・スメタナ劇場o./他 | |||
録音:1981年-1991年。歌手、収録曲とも、ボヘミア音楽マニアにはたまらないCD。イヴァン・クスニエルは1951年生まれのチェコの偉大なバリトン。1977年からブルノ歌劇場に所属、1982年にプラハ国立歌劇場に転じ、長らくこの劇場の中心歌手として活躍した。そのクスニエルが、ボヘミア、チェコの作曲家の非常に珍しいオペラのアリアや場面を歌った録音をまとめたCD。ドヴォルジャークの「ヴァンダ」、スメタナの「ボヘミアのブランデンブルク人」、ミスリヴェチェクの「アブラーモとイザーコ」などは、それぞれの作曲家の中でも知名度は低い作品。いわんやそれ以外は、作曲家の知名度も低ければその作品はほとんど知られていない、どれも非常に貴重なものばかり。そうした極めて珍しい曲も、クスニエルの気品のある歌にかかればいずれも聞き応えがある。1983年にペシェクとプラハ放送so.の伴奏でPANTONに録音した9曲を中心に、放送音源なども使用。SUPRAPHONでなければできない企画。 | |||
ブラームス:三重奏曲全集 ピアノ三重奏曲〔第3番 ハ短調 Op.101 /第2番 ハ長調 Op.87 /第1番 ロ長調 Op.8 (#) 〕/ ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40 (#) /クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114 プシェミスル・ヴォイタ(Hr) リュドミラ・ペテルコヴァー(Cl) スメタナ・トリオ[イトカ・チェホヴァー(P) ヤナ・ヴォナーシュコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn) ヤン・パーレニーチェク(Vc)] | |||
録音:2011年6月(無印)、2012年6月(#)、マルティニク・スタジオ、プラハ。チェコの若手世代の中でも一際注目を集める実力派スメタナ・トリオによる待望のブラームス。メンデルスゾーンとシューマンのピアノ三重奏曲(SU-4008)でも質の高い演奏を聴かせてくれたアンサンブルなだけに、期待必至。今回の全曲録音にあたり、スメタナ・トリオは豪華な共演陣を迎え、万全の態勢で臨んでいる。プシェミスル・ヴォイタはチェコ出身の若手実力派ホルニスト。2010年のミュンヘン国際コンクールで優勝して以来、一層の注目を集めている。2011年よりシュターツカペレ・ベルリンでソロ・ホルン奏者を務めているほか、2012年9月には神奈川フィルの定期公演に招致され、日本においても高い注目を集めたばかり。一方、クラリネットを担当するのはリュドミラ・ペテルコヴァー女史。J/スク、V/アシュケナージ、東京カルテットといった名だたるアーティストたちとの共演経験を持つ、チェコを代表する名手。スメタナ・トリオのメンバーは相変わらずで、豪華な共演者たちと濃密なアンサンブルを披露している。朗々と歌われる叙情的な旋律、心を深く穿つ甘くも憂鬱な響き、焦燥感を煽るような情熱的な掛け合い、作曲された年代は違えど変わることのない、ブラームスならではの魅力を存分に味わうことが出来る。クラリネットの名手ミュールフェルトの演奏に感動したブラームスが晩年に作曲したクラリネット三重奏曲は、かのクラリネット五重奏曲と同時期に作曲された物。今も昔も五重奏曲の方が専ら演奏される傾向が強いが、ブラームス本人としては三重奏曲の方がお気に入りだったようだ。クラリネット・ソロはもちろんのこと、作品冒頭から現れるチェロの艶やかな旋律も絶品。中低音域の楽器が織り成す厚いハーモニーは聴き応え十分。 | |||
待降節ミサ曲集 [Adventus Domni] Chants before Rorate Antiphona O, rising lightning/Cantio Joyful singing/Antiphona Descendi in hortum meum I go unto the God 's altar Introitus Rorate celi - motetus Rorate celi/Introitus Many righteous prophets and kings/Kyrie In adventu Domini/Jan Trojan Turnovský(1550-1606): Kyrie Today is the beginning of our redemption For the reading of the Holy Scripture Lectio Isaie Prophete/Alleluia Prophete Sancti/The almighty God/Lectio Sancti evangelii secundum Joannem For the Lord 's Supper Offertorium Ave Maria/Sanctus The most mighty and desirable/Cantio Gaude quam magnificat/ Sanctus super Gaude quam magnificat/Communio Beata viscera Handmaid of the Lord Cantio Salve mater gracie/Antiphona Tota pulchra es/Motetus Sicut cedrus/ Lai Mater bonitatis/Motetus Imperatrix gloriosa スコラ・グレゴリアーナ・プラゲンシス | |||
録音:DDD。グレゴリオ聖歌と並び、チェコで今なお愛される待降節のミサ曲集を収録。アンティフォナのラテン語名Rolate coeliに由来し、Rolate chantsと呼ばれるチェコ伝統の聖歌。その起源は16世紀後半に遡るが、500年経った現在のチェコのミサにおいても歌われている。本CDでは15世紀-16世紀の聖歌写本に基づき、当時の響きを再現する試みのもと収録がなされた。古風な趣のある響きが魅力のスコラ・グレゴリアーナ・プラゲンシスの歌声によって、中世ポリフォニーの美しい響きが現代によみがえる。 | |||
スメタナ:歌劇「秘密」
カレル・カラシュ(B;マリナ) プジェミスル・コチー(Br;カリナ) シュチェパーンカ・シュチェパーノヴァー(A;ローザ) シュテファ・ペトロヴァー(S;ブラジェンカ) イヴォ・ジーデク(T;ヴィート) ヴラディミール・イェデナーツティーク(B;ボニファーツ) オルドジフ・コヴァージ(T;歌手スクジヴァーネク) ヨセフ・クジカヴァ(B;大工の棟梁) ヤルミル・ブルクハウザー合唱指揮プラハ国立劇場cho. ヤロスラフ・クロムプホルツ指揮プラハ国立劇場o. | |||
録音:1953年2月15日-22日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、モノラル。初CD化。2011年オリジナル・マスターテープからのディジタル・マスタリング。2011年現在唯一の現役盤(1983年録音のコシュラー盤 [11-2177] は廃盤)。「秘密」は、スメタナが晩年に女流作家エリシュカ・クラースノホルスカーの台本により作曲したオペラ三作のうち「接吻」に続く二作目(1878)。舞台は19世紀、ベズジェズ山に程近い小さな町ビエラー。誤解からかつては結婚できなかった恋人が20年の歳月を経てお互いの掛け替えのなさ知り、ついに結婚に至るというヒューマンな3幕のコミック・オペラ。同時期に作曲していた交響詩「わが祖国」の「ボエミアのボヘミアの森と草原から」を思い出させるミステリアスな序曲から、様式化された民謡や舞曲、農作業や鶯の鳴き声の模倣した写実的な表現、夢に現れる妖精の踊りや巡礼の行列、個性の際立った登場人物の描写まで、まさに円熟期スメタナの熟練の技が堪能出来る。録音はモノラルながら大変聴きやすい物。名匠クロムプホルツ率いるアンサンブルも万全。 | |||
SU-4068 | ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):墳墓(ラテン語歌唱) 主は病を遣わせて ZWV58/注意して見よ ZWV59/わが神最強の道標 ZWV60 ハナ・ブラシコヴァー(S) ダヴィド・エルレル(A) トビアス・フンゲル(T) トマーシュ・クラール(B) ヤナ・セメラードヴァー指揮コレギウム・マリアヌム | ||
録音:2011年5月、聖母マリア教会、プラハ。ピリオド楽器使用。大バッハと同時代人のゼレンカは、ドイツで活躍したもののチェコ人で、チェコ時代の初期作品は未開拓分野のままになっている。3つの「墳墓」は聖金曜日に墳墓で演奏するために作曲された物。ゼレンカはプラハの伝統ある神学校クレメンティヌムのために作曲し、ほぼ300年を経て復活した。まさに隠れた逸品で、ゼレンカの才能と底知れぬ美しさに驚かされる。バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ・シリーズでもおなじみのハナ・ブラシコヴァーが独唱を務めているのも魅力。清涼感に満ちた美声で、ゼレンカの美しいメロディを堪能出来る。 | |||
クリスマス合唱曲集 | ブランカ・クリンスカー 合唱指揮 Bambini di Praga | ||
録音:1998年6月、チェコ放送スタジオ、プラハ。おそらく初出音源。世界中で高い評価を受けるプラハ少年合唱団、Bambini di Pragaが歌う、クリスマスの聖歌集。数々の少年合唱団を導いてきたクリンスカーの指揮によって、少年達のシンプルかつ繊細な歌声が引き出されている。ボヘミア、ポーランド、イギリス、アメリカ、フランスなど、様々な国の特色溢れる聖歌の美しい響きが魅力の名盤。 | |||
ヴァーツラフ・タリフ〔ターリッヒ/タリフ〕、ライヴ 1939 4種目の「我が祖国」&スラヴ舞曲集Op.72、初ライヴ!(旧・CF〔CPO〕盤の再発、一部未収録あり) 1939年6月5日ライヴ放送 ラジオ放送開始アナウンス(チェコ語&フランス語) スメタナ:連作交響詩「我が祖国」 〔ヴィシェフラド/ヴルタヴァ(モルダウ)/シャールカ/ボヘミアの森と草原より/ターボル/ヴラニーク〕/ チェコ国歌(聴衆も参加しての合唱)/ラジオ放送終了アナウンス 1939年6月13日ライヴ放送 ラジオ放送開始アナウンス ドヴォルジャーク:8つのスラヴ舞曲集Op.72 チェコ国歌(レコードより)とラジオ放送終了アナウンス ヴァーツラフ・タリフ指揮チェコpo. | |||
録音:1939年6月5日&13日、国民劇場、プラハ、ライヴ。モノラル。ソース: NRK (ノルウェー放送協会)、オスロ、Arkiv 783 。前出:CF [Česká filharmonie], CPO-0002 (一部未収録内容あり/詳細後述)。 2010年にチェコ・フィルハーモニーの自主制作盤として発売され大きな話題を呼びながら、その後のチェコ・フィルハーモニーの組織的問題から再生産が断念されていたCDが、レーベルを変えて再発売。 【旧盤との相違】 ・「スラヴ舞曲第2集」の収録日が変更されている〔旧盤表記:1939年6月9日ライヴ放送〕。 ・「わが祖国」の音源 Arkiv 番号が変わっている〔旧盤表記:Arkiv 781, 782 / スラヴ舞曲集は旧盤でも同様に "Arkiv 783" 表記で、旧盤の方が正しい表記である可能性有〕。 ・「ヴァーツラフ・タリフ、チェコpo.について語る」(約8分/収録:1936年11月10日)がカットされている。 ・CD-1の最後のトラックに収録されていた「わが祖国」第5曲「ターボル」がCD-2の最初のトラックに収録されている。 ・拍手の部分のトラックの振り分けが異なる箇所がある。 #当盤はレーベルで廃盤となった模様で、おそらく国内代理店在庫限りです。 | |||
フランティシェク・ベンダ(1709-1786): ヴァイオリン協奏曲集 〔ハ長調/変ロ長調/ニ長調/イ短調〕 |
イヴァン・ジェナティー(Vn) プラハ・フィルハーモニア | ||
録音:2011年5月19日-21日、2012年1月14日、マルティネク・スタジオ、プラハ。チェコが誇る世界的ヴァイオリン奏者イヴァン・ジェナティーが、同郷の名門プラハ・フィルハーモニアと、18世紀のヨーロッパでは最も名の知られたヴィルトゥオーゾの一人ベンダのヴァイオリン協奏曲を収録。1709年にチェコの音楽一家の下に生まれたベンダは幼い頃より積極的な音楽活動を行い、東部ヨーロッパを中心に活躍した後、クヴァンツの紹介によってプロイセンの宮廷へと招かれた。当時まだ王子であったフリードリヒ2世の信頼厚かったベンダは、後に宮廷の首席ヴァイオリニストも務めあげる。彼が作曲したヴァイオリン協奏曲は全17曲に及ぶが、今回はその中から珠玉の4曲を収録。どこかヴィヴァルディの協奏曲を思わせる躍動感あふれるアンサンブルの上に、ヴィルトゥオーゾ的趣向がたっぷりと凝らされた輝かしいヴァイオリン・ソロが響き渡る。最後に収録された イ短調では、ジェナティーのカデンツァにも注目!現代チェコを代表するヴィルトゥオーゾのジェナティーによって、ベンダの音楽が21世紀に蘇る。2012年に生誕200周年を迎え、ますます人気を集めるフリードリヒ2世の宮廷音楽を垣間見ることができる1枚。 | |||
モーツァルト、レイハ、クカル:クラリネット五重奏曲 レイハ〔ライヒャ〕:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581 オンドジェイ・クカル:クラリネットと弦楽のための コンチェルティーノ「クラリネッティーノ」 |
リュドミラ・ペテルコヴァー (Cl/バセットCl) ベネヴィツSQ | ||
録音:2011年7月、マルティニークスタジオ、プラハ。クラリネットと弦楽のアンサンブルをテーマに、年代も多岐に渡る3人の作曲家による豊かな個性を一度に堪能できるCD。共通するのは、クラリネットの名手に影響を受けて作曲された作品であるということ。特にクカルの「クラリネッティーノ」は、チェコを代表するクラリネットの名手ペテルコヴァーのために書かれた作品。モーツァルトは指定楽器のバセット・クラリネットでの演奏。また、アンサンブルを組むのは第5回大阪国際コンクールで優勝した経歴を持つチェコの実力派、ベネヴィッツ・カルテット。チェコの響き溢れる美しいアンサンブルも魅力の一枚。 | |||
DORIAN音源、モラヴェッツ〜ショパン・リサイタル スケルツォ全曲 〔第1番 ロ短調 Op.20 /第2番 変ロ短調 Op.31 / 第3番 嬰ハ短調 Op.39 /第4番 ホ長調 Op.54 〕/ 練習曲〔嬰ハ短調 Op.25 No.7 /同 変イ長調 Op.25 No.1 〕/ マズルカ〔ホ短調 Op.41 No.1/ ヘ短調 Op.68 No.4 / ハ長調 Op.7 No.5/ ハ長調 Op.56 No.2 〕 |
イヴァン・モラヴェッツ(P) | ||
録音:1989年11月、トロイ貯蓄銀行ミュージック・ホール、ニューヨーク。原盤:DORIAN (U. S. A.) , DOR-90140 。1992年に当時の国内輸入元が国内仕様盤(ISC 4003)を発売したこともある録音(以上、共に当店未案内・廃盤)。硬質で色彩感に満ちた音色、隙のない技巧で知られるモラヴェッツは、日本にも熱狂的なファンを持つ巨匠。イマジネーショあふれる彼のショパンは独特の味わいに満ちていて、はまると他の演奏が物足りなくなる魔力を秘めている。超オススメ。 | |||
ボヘミアの印象 フィビフ:詩曲(*) / スメタナ:ボヘミアの森と草原から(*) ドヴォルジャーク:「チェコ組曲」より〔前奏曲/ロマンス〕(*)/序曲「自然の中で」Op.91(*) スク:夏のおとぎ話 Op.29〜間奏曲(#) / ノヴァーク:スロヴァキア組曲 より〔恋人たち/田舎楽士〕(+) マルティヌー:「花束集」〜牧歌(*) / ヤナーチェク:利口な女狐の物語〜序奏(*)/ラシュスコ舞曲〜のこぎり(*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮(*) リボル・ペシェク指揮(#) チェコpo. (*/#) イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハpo.(+) | |||
録音:1971年-1985年、ルドルフィヌム(*/#)/1998年、ドモヴィナ・スタジオ(+)、以上プラハ。一見チェコを代表する作曲家を集めた名曲集風だが、あえて誰でも知っている曲にしないところが当レーベルならでは。新たな宝石を発見できる喜びに満ちており、あの甘く美しいフィビフの「詩曲」をノイマンの指揮で聴くこともできる。 | |||
レイハ(ライヒャ):ピアノ三重奏曲集 〔変ホ長調 Op.101-1/ニ短調 Op.101-2/ハ長調 Op.101-3〕 |
グァルネリ・トリオ [チェニェク・パヴリーク(Vn) マレク・イェリエ(Vc) イヴァン・クラーンスキー(P)] | ||
録音:1994年6月16日、1995年4月18日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。旧品番:SU-3024(廃盤)。ドイツやフランスで活動したライヒャことアントニーン・レイハはもともとチェコ人。フルート、ヴァイオリン、ピアノいずれもの名手でハイドンやベートーヴェンの親友だった実力者ながら、今日作品全体を聴く機会のない作曲家。ここに収められたピアノ三重奏曲はどのパートも協奏曲ばりの難しさが要求される。チェコの名門グァルネリ・トリオだからこそ実現したレベル。すべてグァルネリの銘器で、ことにヴァオリンは往年の名手ジンバリストの愛器だったといわれる。 | |||
アントニーン・ライヒェナウアー(1694頃-1730): 2つのトランペット、ティンパニ、 チェロ、弦楽と通奏低音のためのソナタ/ オーボエ協奏曲 変ロ長調/チェロ協奏曲 ニ短調/ 2つのオーボエ、ファゴットと弦楽と 通奏低音のための組曲 変ロ長調/ ヴァイオリン協奏曲 ト長調/フルート協奏曲 ト長調 |
ルイーズ・ハウク(Ob) ヤナ・ヒティロヴァー(Vn) マレク・シュペリナ(Fl−tr) マレク・ シュトリンツル(Vc)芸術監督 ムジカ・フロレア | ||
録音:2010年2月5日-6日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。ピリオド楽器使用。世界初録音作品を含む。チェコ勢を中心とした世界有数の古楽アンサンブル、マレク・シュトリンツル率いるムジカ・フロレア。近年再評価の気運が盛り上がる18世紀チェコの作曲家ライヒェナウアーは、モルツィン伯(後にヨーゼフ・ハイドンが仕えた)のチャペルの音楽家であり、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの後任としてお抱え作曲家の役割を引き受けた。モルツィン伯はまたヴィヴァルディを「イタリア音楽の巨匠」として雇い入れているが、いかにモルツィン伯の楽団の演奏水準が高いものであったかは、ヴィヴァルディが今風に云えば「スーパー・ヴィルトゥオーゾo.(virtuosissimaorchestra)」と呼び、自作の協奏曲をいくつか献呈していることなどからも明らかで、ライヒェナウアーも同様にモルツィン伯の期待と要求に応えるべく高度なテクニックを要する作品を手がけている。数年前まではまったく無名の存在であったライヒェナウアーだが、その作品があきらかになるにつれて、今日古楽ファンのあいだではチェコ・バロック期の大家たちと同等に扱われるようになった。ライヒェナウアーといえば、さきごろやはりSUPRAPHONより「現代最高のファゴット奏者」セルジオ・アッツォリーニらがソロを取るすぐれた協奏曲アルバムがリリースされたばかりだが、ここでの内容も、バロック・チェロの達人シュトリンツルを筆頭に、ベルリン古楽アカデミーのメンバーとしてもおなじみのオーボエ奏者ハウクほか、匹敵する顔触れによるものということで心躍る。過去にも、J.S.バッハの名作「ブランデンブルク協奏曲」からまったくあらたな魅力を引き出して強烈なインパクトを与えたシュトリンツルのことから、きっとライヒェナウアーの真の魅力をあきらかにしてくれるはず。 | |||
ヴァーツラフ・フデチェク〜ヴァイオリン協奏曲集 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64(*) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(#) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(+) シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47(**) |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) ヴァーツラフ・ スメターチェク指揮(*) プラハ放送so.(*) イジー・ ビエロフラーヴェク指揮(*以外) プラハso.(*以外) | ||
録音:1974年10月(*)/1980年7月(#)/1979年2月(+)/1976年6月(**)、ルドルフィヌム(+以外)、TJプラハ・スタジオ(+)、すべてプラハ。原盤: PANTON。2007年にチェコ共和国大統領より「文化と芸術の領域における功績に対する国家賞(National Award for Achievement in the Area of Culture and the Arts)」を表彰されたチェコを代表するヴァイオリニスト、ヴァーツラフ・フデチェクが22歳から28歳までの間に、Pantonレーベルへセッション録音した協奏曲をまとめた物。1952年生まれ、プラハ音楽院に学んだフデチェクは、1960年代に入るとまもなくエリートとしてチェコ国内の活動に止まらず国際的な舞台へと武者修行の旅に赴来るが、そうこうするうちに1967年11月12日、フデチェクはすでに15歳になっていたが、ロイヤル・フィルとの共演でロンドン・デビューを果たしている。一日遅れで、フデチェクのことを聞き及んだ、伝説的なヴァイオリニストのダヴィド・オイストラフは、フデチェクの有望なる前途を予言し、彼に教育的援助を申し出ることになる。こうして、1970年からオイストラフの亡くなる1974年までの間、フデチェクは生徒として、師でありよき相談相手である偉大なるヴァイオリニストのもとで学んでいる。オイストラフにたぐいまれな才能を認められたフデチェクの魅力といえば、やはり師仕込みの温かく豊かな音色。まぎれもなくロシア楽派の継承者であることを実感させ、ヴァイオリン音楽の醍醐味をたっぷりと満喫させる、フデチェクによる一連の録音は久しく入手できなかったこともあり、ヴァイオリン・ファンにはたまらない内容といえそう。 | |||
コーガン、バルシャイ、ロストロポーヴィチ、初出〜 ベートーヴェン:弦楽三重奏曲集 〔ト長調 Op.9 No.1/ハ短調 Op.9 No.3/変ホ長調 Op.3〕 |
レオニード・コーガン(Vn) ルドルフ・バルシャイ(Va) ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(Vc) | ||
録音:1960年6月2日、ルドルフィヌム、第15回プラハの春音楽祭、モノラル・ライヴ。初出音源。収録時間:82分46秒。これまた凄い音源が出現した。黄金トリオによるベートーヴェン。この3巨匠は1956年に MELODIYAへ同曲を録音しているが、当盤はその4年後にプラハで行われたコンサートのライヴ録音で完全初出。コーガン、ロストロポーヴィチの神業はもちろんながら、指揮者としてのイメージが強いバルシャイも全くひけをとっていない。まるで3つの弦楽器のための協奏曲かとみまごうソロイスティックな見事さが光る演奏で、こんなに刺激的なベートーヴェンの弦楽三重奏は滅多に聴けない。単なる技巧の見事さだけでなく、音楽性と表現力の深さも驚き。まさに神のひとことに尽きる音源の出現。 | |||
クレツキ&チェコ・フィル〜ベートーヴェン:交響曲全集 〔第1番−第9番〕/「エグモント」Op.84序曲/序曲「コリオラン」Op.62 インゲボルク・ヴェングロル(S) アンネリース・ブルマイスター(A) マルティン・リッツマン(T) ロルフ・キューネ(B−Br) ヨセフ・ヴェセルカ合唱指揮プラハ・フィルハーモニーcho. パウル・クレツキ指揮チェコpo. | |||
録音:1965年、1967年-1967年、以上 すべて ルドルフィヌム、プラハ。旧・SU-3451, SU-3452, SU-3453(各2枚分売)のセット化だが、全曲新リマスタリング。ポーランド生まれの名指揮者で作曲家のパウル・クレツキ(1900-1973)が遺した唯一のベートーヴェン全集録音。若いころからすでに、フルトヴェングラーやトスカニーニらからも絶賛されるほどの作曲家だったことの片鱗をうかがわせるように、すぐれたバランス感覚&明晰なアプローチと、アンチェル時代のチェコ・フィル黄金期のサウンドとががっちりと組み合わさった、当コンビの代表的録音。とくに3番、5番、7番といったナンバーの尋常ならざる緊迫感は、衝撃を受けること間違いなし。 かつてSUPRAPHONより分売リリースされ、国内では2005年に日本コロムビアから5枚組セットで発売されたこともあるが、いずれも現在廃盤で長らく入手難の状態が続いていただけに、このたびの復活リリースはまたとない朗報。さらに音質も一新されているので、この金字塔は今後いっそうの輝きを放つことだろう。 | |||
ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951):弦楽四重奏曲全集 [第1番 ホ長調 Op.15(1888)/第2番 ニ長調 Op.39(1893)/ 第3番 ハ長調 Op.61(1907 rev.1913)/第4番 ヘ長調 Op.182(1943-44)/ 第5番 ト長調「ヴェステク」(1951)]/ 弦楽四重奏のための祈り (1940)/弦楽四重奏とハープのための回想(1901)(*)/ 弦楽五重奏曲 Op.3(1886)(#)/弦楽四重奏のためのアレグロ・ジョコーソ(1894) スタミツSQ〔シュターミッツSQ〕 [インドジフ・パズデラ(第1Vn) ヨセフ・ケクラ(第2Vn) ヤン・ピエルシュカ(Va) ペトル・ヘイニー(Vc)] ヤナ・ボウシュコヴァー(Hp;*) イジー・フデツ(Cb;#) | |||
録音:2009年2月、3月、6月、ヤコブの梯子福音派教会、プラハ。世界初録音。 フェルステルは作曲のほかに詩作や評論、さらに画家としても幅広くすぐれた創作活動を展開したことでも知られる。ヴァイオリン協奏曲集(SU-3961)、チェロ協奏曲(SU-3989)に続く当盤は弦楽四重奏曲全集。作曲家としての才能を認め、手紙のなかで作曲に精励するよう勇気づけてくれた恩人チャイコフスキーに献呈された第1番。フェルステルの最初の妻で、名ソプラノのベルタ・ラウテロヴァーに献呈された第3番。内面の心情の吐露に向いているともいわれる弦楽四重奏というジャンルは創作上の重要な柱で、終生フェルステルとともにあった。ベルタの死後、2番目の妻オルガに捧げられ、「ヴェステク」(プラハの西の地域)というタイトルを持つ第5番はフェルステル最後の作品。この作品のなかで、フェルステルは長く険しい創作活動の果てに、すでに第1番でもあきらかだったが、自らのスメタナとドヴォルジャークのルーツへと回帰して行く。1985年結成のシュターミッツ四重奏団による演奏は共感にみちた物。ハープやコントラバスも登場するフィルアップの室内楽共々、じんわりと聞かせる。 | |||
Monologue 〜チェコ近現代の無伴奏ヴィオラ作品集 パヴェル・ボシュコヴェツ:無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1931) ヤン・クルサーク:モノローグ(1987) /パルティータ ラディスラフ・ヴィツパーレク:無伴奏ヴィオラ組曲 Op.21 (1929) ヤロスラフ・スモルカ:憂欝の霧〜スメタナの最後のスケッチに基づく幻想曲 (1982) イトカ・ホスプロヴァー(Va) | |||
録音:2009年9月、2010年3月、以上 チェコ放送マルティーネク・スタジオ。ヴァイオリンともチェロとも異なる音色にファンも多いヴィオラ。意外とオリジナル作品がありながら、何故か決まった作品ばかり演奏されるのにガッカリ気味のファンに朗報アルバムの登場。近現代チェコを代表する作曲家たちによる無伴奏ヴィオラ曲を同国の若手女流ホスプロヴァーの演奏で味わえる。ヨセフ・スクの弟子だったボシュコヴェツの爽やかで透明さ、十二音技法を用いながら深い叙情性がマーラーを思わすクルサーク、旧ソ連のジダーノフ批判のチェコへの余波で糾弾され、1952年まで作品が演奏禁止となったヴィツパーレク、スプラフォン社社員としてブックレットの解説等も執筆していたスモルカまで内容も多彩。スモルカ作品は精神を害したスメタナが残したスケッチに基づいたもので、はまるとかなりアブナい作となっている。 | |||
ドヴォルジャーク:弦楽四重奏傑作選集 〔第10番 変ホ長調 Op.51, B 92/第11番 ハ長調 Op.61, B 121/ 第12番 ヘ長調 Op.96, B 179「アメリカ」/ 第13番 ト長調 Op.106, B 192/第14番 変イ長調 Op.105, B 193〕/ 弦楽四重奏のための「糸杉」B 152(+) |
パノハSQ | ||
録音:1983年-1995年。全集録音(SU-3815)からの選集。 | |||
スク&ノイマン、初出あり ドヴォルジャーク: ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 (B 108) (*) / ロマンス ヘ短調 Op.11 (B 39) (*) スク:幻想曲 ト短調 Op.24 (#) / 組曲「おとぎ話」Op.16〜第1曲「ラドゥースと マフレナの不滅の愛と彼らの悲嘆」(+) |
ヨセフ・スク(Vn;*/#) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1978年1月(*)/1984年1月(#)/1978年12月、ライヴ(+)、以上 ルドルフィヌム、プラハ。(+)のみ初出音源。チェコの生んだ名ヴァイオリニスト、ヨセフ・スクが40代後半から50代半ばにかけての円熟期におこなった録音を集めたこのアルバムは、かれにとって祖父にあたるスクと曾祖父ドヴォルジャークの作品を収めた物。作曲者直系の血を引く重みと作品への愛情の深さに加えて、「練り絹のよう」と譬えられ、日本のファンにこよなく愛された美しい音色の魅力から、すでにこれらのスタンダードとしておなじみの内容だが、カップリングを変更してSUPRAPHONより新装リリースとなる。そのカップリング変更の目玉と呼べるのが、あらたに追加された未発表のライヴ音源。スク初期のすぐれた管弦楽書法が詰まった「おとぎ話」は、ゼイエルの劇的物語「ラドゥースとマフレナ」に題材を得た自作の付随音楽より編んだ組曲。伝説的なスラヴ世界を活写し、やはり熱い共感にあふれた名匠ノイマン&チェコ・フィルによる演奏は、おおいに歓迎されるものとおもわれる。 | |||
航海 [VOYAGE] ムソルグスキー:「子供部屋」(全7曲) R.シュトラウス:「少女の花」Op.22(全4曲) ドヴォルジャーク:愛の歌 Op.83(全8曲) シェック:黄昏が迫り Op.19a-2/子供に Op.20-1/ 私は恵みを獲ないと誓った Op.33-8 ドヴォルジャーク:「聖書の歌」Op.99(全10曲) |
マルティナ・ヤンコヴァー(S) ジェラール・ワイス(P) | ||
録音:2004年9月、チューリヒ。チェコが生んだ若き名ソプラノ、ヤンコヴァー(1972-)によるドイツ&東欧歌曲。彼女はプラハで活動を開始した後、ヴェルザー=メスト時代のチューリヒ歌劇場でことにモーツァルトの娘役として大評判を取り、今日ドイツ語圏で人気のソプラノ。オペラだけでなく演奏会歌手としても人気は高く、デビュー・ソロ・アルバムとなったハイドンの歌曲集(SU-4005)は絶賛された。今回のアルバムは、チューリヒ時代に録音された物。タイトル通り、ドイツ語、ロシア語、チェコ語と様々な曲が収録されている。声の瑞々しさはたいへんに心地よく、ムソルグスキーの「子供部屋」での無邪気さ、R.シュトラウスの「少女の花」でのたおやかさ、シェックの陶酔感、いずれも素晴らしい物。もちろんお国もののドヴォルジャークは絶品。 | |||
リヒテル、1959.11.1 ベートーヴェン・ライヴ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 〔第7番 ニ長調 Op.10 No.3 / 第12番 変イ長調「葬送」Op.26 / 第23番 ヘ短調「熱情」Op.57〕 |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) | ||
録音:1959年11月1日、ルドルフィヌム、プラハ、ライヴ。前出:PRAGA, PR-254020 /他(当店未案内/廃盤)。他レーベルからは発売されておらず、待望の再発。この当時のリヒテルの凄さは類がなく、今日のロシアン・ピアニズムが束になってかかっても太刀打ちできぬレベル。この録音も、火の出るような「熱情」をはじめ、いずれも紙一重的天才性に満ちている。 | |||
ロストロポーヴィチの1955年「無伴奏」全曲、初出! J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 BWV1007-1012(全6曲) |
ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(Vc) | ||
録音:1955年5月26日-27日、ルドルフィヌム、第10回プラハの春音楽祭、ライヴ。初出音源。 指揮、ピアノから社会活動まで精力的に活躍した偉人ロストロポーヴィチ。しかし彼の真骨頂はやはりチェロ。そのロストロポーヴィチは晩年の1993年(と国内代理店は記載しているが、1991年の誤りと思われる)に初めてバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を録音し(2曲のみモノラルでMELODIYAへも録音、他に抜粋のライヴもあった模様)彼の初全曲録音として、1995年の発売当時大きな話題を呼び、その後も名盤の誉れ高いものとなっているが、もうひとつの驚愕の全曲録音が今回初めて日の目を見た。当時27歳、天才チェロ奏者として名声が広まり、4年前の1951年にはバッハの「無伴奏チェロ組曲」演奏に対してスターリン賞を授与された、その同時期の無伴奏全曲が聴けるとは奇跡。演奏は若さと覇気にあふれ、技巧の冴えも抜群でまさに神。この若さでここまでの深みを表現できるとは驚き。天才のオーラがシャワーのようにふりかかって来る。超超オススメ。 | |||
マッケラス追悼盤〜ヨセフ・スク: 交響曲第2番 ハ短調 Op.27「アスラエル」(1905-06) |
チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. | ||
録音:2007年4月5日-6日、プラハ、ルドルフィヌム、ライヴ。おそらく初出音源。1904年にスクは、師であり、また義理の父であったドヴォルジャークに哀悼の意を込めて交響曲の作曲に着手した。ところが、その作曲の過程で「死の天使アスラエル」は、スクの妻でドヴォルジャークの娘オティリエまでも奪ってしまう。こうした背景から生まれた「アスラエル交響曲」は演奏時間1時間にも及ぶ大曲で、R.シュトラウスばりの華麗な管弦楽法により悲痛ながらも美しい音楽で満たされ、スクの最高傑作とも呼ばれている。内容的には「耐えられないような力に苦しめられるが、それを克服し、安堵と希望を捜し求める物語」という面も持っている。 『2007年4月6日の聖金曜日にルドルフィヌムで、マッケラスが指揮したスクの「アスラエル交響曲」の演奏は、初演からちょうど100年目にあたるものでした。若かりしマッケラスは60年ほど前に、スクの親友だった巨匠タリフから初めて「アスラエル交響曲」について聞かされたそうですが、後年になって、マッケラスは愛娘の死に遭遇したのちに、まったく違った角度で作品を捉えたと打ち明けています。このように、おおきな心境の変化を経て臨んだマッケラスと、巨匠を敬愛する名門チェコ・フィルとの顔合わせだけに万全の内容が期待されるところです。最後に、マッケラス&チェコ・フィルによる「アスラエル交響曲」はかつてリリースされたことのない音源とのことですので、その意味でも大きな話題を提供するものとおもわれます。』と代理店。 | |||
サー・チャールズ・マッケラス、チェコ音楽と共に歩んだ生涯〜ヤナーチェク&マルティヌー篇 ヤナーチェク: 嫉妬(「イェヌーファ」のオリジナル前奏曲)/「利口な牝狐の物語」組曲/「シャールカ」序曲/ タラス・ブーリバ/「カーチャ・カバノヴァー」より〔序曲/第1幕&第2幕の間奏曲〕/ ゲルハルト・ハウプトマンの劇のための音楽「シュルークとヤウ」/シンフォニエッタ/ グラゴル・ミサ[エリーザベト・セデシュトレム(S) ドラホミーラ・ドロブコヴァー(A) フランティシェク・リヴォラ(T) リハルト・ノヴァク(B) ヤン・ホラ(Org) プラハ・フィルハーモニーcho.]/ 独唱、混声合唱と管弦楽のためのカンタータ「アマールス」 [クヴェトスラヴァ・ニェメチュコヴァー(S) レオ・マリアーン・ヴォディチュカ(T) ヴァーツラフ・ジーテク(Br) プラハ・フィルハーモニーcho.] マルティヌー/ズビニェク・ヴォストジャーク編:大オーケストラのための「ジュリエッタ」組曲 マルティヌー: バリトン独唱、男声合唱と管弦楽のための「戦場のミサ」 [ヴァーツラフ・ジーテク(Br) プラハ・フィルハーモニーcho.]/ 2群の弦楽オーケストラ、ピアノとティンパニのための二重協奏曲 [ヨセフ・ルジツカ(P) ヤン・ボウシェ(ティンパニ)](*)/ ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画(*) 【ボーナス】マッケラスへのインタビュー[聞き手:ペトル・ヴェべル](+) [録音:2010年2月17日、ロンドン(チェコ放送)] [DVD] ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(原典版) [エヴァ・ウルバノヴァー(S) ベルナルダ・フィンク(A) レオ・マリアーン・ヴォディチュカ(T) ぺテル・ミクラーシュ(B) プラハ・フィルハーモニーcho.、ヤン・ホラ(Org)] 嫉妬(「イェヌーファ」のオリジナル前奏曲)/タラス・ブーリバ チャールズ・マッケラス指揮プラハ放送so.(*)、チェコpo. | |||
録音・収録:1982年/1984年/1996年/1997年/2000年-2003年/2008年/2010年(+)。 以上2点、サー・チャールズ・マッケラス追悼特別企画。 ヤナーチェクをはじめ、チェコ音楽の紹介に終生尽力したサー・チャールズ・マッケラスは2010年7月に癌のため急逝、84歳の生涯を閉じた。その偉大な功績に敬意を表して、ここに1978年より30年以上に亘りパートナーシップを組んできたSUPRAPHONが、マッケラス指揮による全録音(オペラ作品をのぞく)を「チェコ音楽とともに歩んだ生涯」と題して、ふたつのセットにまとめてお求め安い価格でリリースする。 「ドヴォルジャーク&スメタナ」篇には、廃盤で入手できなかった「スラヴ舞曲集」が含まれているほか、Gramophone Awards 2010管弦楽部門受賞の栄誉に輝いた最新アルバム、ドヴォルジャークの「交響詩集」が収められているのもうれしい。さらに初出音源の序曲「自然の王国で」を収録しているのもポイント。 「ヤナーチェク&マルティヌー」篇では、2010年2月に行われたマッケラスへの貴重なインタビューがボーナスとして収録され、そのなかで、音楽と自身の人生、指揮、オーケストラや、ドヴォルジャークとヤナーチェクに対する情熱について語っているのもおおいに注目される。 マッケラスが、プラハでヴァーツラフ・タリフに師事した最初期に出会って以来、その世界に惚れ込んだヤナーチェクはもちろん、名門チェコ・フィルらとともに作品への熱い共感と愛情を寄せた演奏はいずれも評価の高いものばかり。また収録で音質もすぐれており、広くおすすめできる内容となっている。ぜひ、この機会にご鑑賞頂きたい。 | |||
サー・チャールズ・マッケラス、チェコ音楽と共に歩んだ生涯〜ドヴォルジャーク&スメタナ篇 ドヴォルジャーク: スラヴ舞曲集〔第1集 Op.46, B 83/第2集 Op.72, B 147〕/交響的変奏曲 Op.78, B 70/ 交響曲〔第6番 ニ長調Op.60, B 112/第8番 ト長調 Op.88, B 163(*)/ 第9番 ホ短調 Op.95,B178「新世界より」(*)〕/ 伝説曲 Op.59, B 122/スケルツォ・カプリツィオーソOp.66, B 131/ 序曲「自然の王国で」Op.91, B 168(*/#)/ 交響詩〔水の精Op.107, B 195/真昼の魔女Op.108, B 196/ 金の紡ぎ車Op.109, B 197/野ばとOp.110, B 198〕/ スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 チャールズ・マッケラス指揮プラハso.(*)、チェコpo. | |||
録音:1999年-2009年。(#)は初出音源。 | |||
CIGANSKY DIABLI〔ジプシーの悪魔〕 アルビノーニ:アダージョ ト短調 / ハイドン:ロンド / リーグラー:ジプシー・ダンス サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン / パガニーニ:カプリース第24番 ブラームス:ハンガリー舞曲〔第5番/第12番〕 リスト:ハンガリー狂詩曲第2番 カールマーン:「伯爵夫人マリツァ」〜ジプシーよ、来ておくれ ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲第8番/わが母に教え給いし歌 スロヴァキア・ツィンバロン・バンド | |||
録音:2009年10月、2010年3月、ARSスタジオ、ブラチスラヴァ。 おとぎ話においてジプシー音楽は「悪魔」と称されるが、この音楽は誰もが心躍るであろう魅力的な物。演奏団体は、ドイツ、イギリス、フランス、カナダと海外公演を成功させ、伝統的な奏法を基盤にクラシックからジャズ、ポップスと幅広いジャンルを演奏している人達。その中で彼らのレパートリーで最も重要であるクラシックのサラサーテをはじめ、ジプシー音楽にインスパイアされ作曲されたブラームス、リスト、ドヴォルジャークの作品が本アルバムに収録されている。明るいアプローチの演奏は名曲の新たな一面を垣間見ることができるだろう。 | |||
フランティシェク・イラーネク(1698-1778): 協奏曲とシンフォニア集 シンフォニア〔ニ長調/ヘ長調〕/ ファゴット協奏曲〔ト短調/ヘ長調〕/ フルート協奏曲 ト長調/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 |
セルジオ・アッツォリーニ(Fg) マリーナ・カタルジノヴァ(Vn) ヤナ・セメラードヴァー (Fl−tr/芸術監督) コレギウム・マリアヌム | ||
ピリオド楽器使用。イラーネクは、プラハに居を構えていたモルツィン伯のチャペルにおける作曲家&ヴァイオリニスト。伯の命によりヴェネチアへ派遣されてヴィヴァルディに学んだため、その作風は師の影響を受け継いでいる。このアルバムでの演奏は、復活初演をおこなった同じメンバーによる万全の仕上がり。世界的ファゴット奏者アッツォリーニに加え、モスクワ音楽院で学び、レオンハルトとノリントンのマスタークラスを受講、バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇り、2007年よりモスクワ音楽院のピリオド・ヴァイオリン科で教鞭を取っているロシアの古楽ヴァイオリニスト、カタルジノワが参加。 | |||
ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲集 〔第13番 ト長調 Op.106,B 192/ 第12番 ヘ長調 Op.96,B 179「アメリカ」〕 |
パヴェル・ハースSQ | ||
録音:2010年6月3日、6日、29日、30日、プラハ、ルドルフィヌム。 2004年にフィレンツェでヴィットリオ・E.リムボッティ賞、翌年5月にはプラハの春の国際コンクールで優勝、さらにその翌月には世界三大弦楽四重奏コンクールのひとつパオロ・ボルチアーニ・コンクールでも優勝と、圧倒的な実力で次代を担うアンサンブルとしておおきな注目を集めるパヴェル=ハース・クァルテット。第4弾アルバムは2010年6月にセッション収録されたばかりの最新録音で、かれらのルーツ、ドヴォルジャークを取り上げている。 「新世界交響曲」「チェロ協奏曲」と並ぶアメリカ時代の最良の成果で、親しみ易いメロディから当ジャンル屈指の人気曲「アメリカ」。そして、パヴェル=ハース・クァルテットが2009年秋のツアーを通じて完璧に仕上げてきた「第13番」は、ドヴォルジャークのアメリカ帰還後に着手され、休養明けに完成させた最高傑作。いずれの演奏も、敬愛するドヴォルジャークへの深い共感を背景に熱い意気込みを強く感じさせるもので、あらたな時代の到来を告げるにふさわしい内容といえるだろう。 | |||
SU-4037 廃盤 |
イバラの中の花々〜三聖女の伝説 聖カテリーナ/聖バルバラ伝/聖マルガレーテ伝
バルボラ・ソイコヴァー指揮ティブルティナ・アンサンブル ハナ・ブラシコヴァー(Vo/ゴシックHp) | ||
アントニーン・ライヒェナウアー(1694頃-1730): 2つのオーボエ、ファゴットと弦楽のための組曲 変ロ長調/ファゴット協奏曲 ハ長調/ ファゴット協奏曲 ト長調/オーボエ協奏曲 ト長調/ヴァイオリン協奏曲 ハ短調/ オーボエ、ファゴットと弦楽のための協奏曲 変ロ長調 セルジオ・アッツォリーニ(Fg) クセニエ・レフラー(Ob) レンカ・トルゲルセン(Vn) ヴァーツラフ・ルクス(芸術監督)コレギウム1704 | |||
ピリオド楽器使用。おびただしい数が残された宗教作品とは違い、1701年から1730年代ころまでにチェコの作曲家たちによって書かれた器楽作品はきわめて稀で、とりわけ重要なものがライヒェナウアーの手になる20ほどの作品。 ライヒェナウアーは、後にヨーゼフ・ハイドンが仕えたことでも知られるモルツィン伯のチャペルにおける音楽家で、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの後任としてお抱え作曲家の役割を引き受けた。モルツィン伯はヴィヴァルディを「イタリア音楽の巨匠」としても雇い入れているが、いかにモルツィン伯の楽団の演奏水準が高いものであったかは、ヴィヴァルディが称賛して自作を献呈していることなどからも明らかで、同様にライヒェナウアーの協奏曲も高度なテクニックを要するものばかり。 ここでは、現代最高のファゴット奏者との誉れ高いアッツォリーニがバロック・ファゴットを担当しているほか、バロック・オーボエにクセニエ・レフラーと精鋭たちが顔を揃えているのが魅力。当代屈指のピリオド・アンサンブルで技巧的な作品の数々が現代によみがえる。 | |||
ドヴォルジャーク: チェロ協奏曲第2番 ロ短調 Op.104 B.191(1895)/ 森の静けさ Op.68/5 B.182(1893)/ ロンド ト短調 Op.94 B.181(1893)/ チェロ協奏曲第1番 イ長調 B.10(1865) (ヤルミル・ブルクハウザー管弦楽補完) |
トマーシュ・ヤムニーク(Vc) トマーシュ・ネトピル指揮 プラハ放送so. | ||
録音:2010年6月28日-30日、9月13日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。2006年(第58回)プラハの春国際音楽コンクールでチェロ部門最高位に輝いたトマーシュ・ヤムニーク(1985-)は、先にSUPRAPHONよりチェコの作曲家たちのソナタを集めた2アルバム(SU-3928、SU-3947)をすでに発表しているが、ドヴォルジャークによるオーケストラつきのチェロ作品全曲をレコーディングした。 このジャンル屈指の傑作「チェロ協奏曲 ロ短調」はもちろん、ドヴォルジャークの専門家ブルクハウザーがオーケストレーションを施した初期のチェロ協奏曲にいたるまで、ヤムニークのチェロはあふれる表現意欲とまばゆい感性が印象的。さらに、1926年設立の名門プラハ放送so.を率いて、ヤムニークを強力にサポートするのは、やはりチェコ期待の若手指揮者として高い関心を集め、急逝したマッケラスの代役として2010年秋にBPOへもデビュー、着実にヨーロッパを中心に活動の場を拡げているトマーシュ・ネトピル。その指揮ぶりもおおいに注目される内容といえるだろう。 | |||
純潔なる聖母マリア〜モラヴィアの待降節の歌&降誕祭(クリスマス)の歌
ズザナ・ラプチコヴァー(Vo/ツィンバロン) ヨセフ・フェチョ(Cb/ツインバロン) ロスティスラフ・フラシュ(Sax) イヴァン・ヘラーク(Vn/Va) オンドジェイ・クライニャーク(P) カミル・スレザーク(Perc) | |||
モラヴィア民謡のシンガーとして、またツィンバロン奏者として知られるズザナ・ラプチコヴァーの歌うクリスマス・アルバム。ほとんど知られていないモラヴィア地方に伝わるキャロルや、バロック時代の聖歌から選り抜いた内容は素朴な味わいが新鮮。クリスマス・シーズンが過ぎたあとにもいつまでも心に幸せな気分を残してくれるアルバム。 | |||
プラハの春 2010、フルシャ&手兵の「わが祖国」 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 |
ヤクブ・フルシャ指揮 プラハ・フィルハーモニア | ||
KKC-5115 国内仕様盤 廃盤 | |||
録音:2010年5月13日-14日、ルドルフィヌム・ドヴォルジャーク・ホール、プラハ、プラハの春国際音楽祭、ライヴ。 2010年も恒例のスメタナの「わが祖国」全曲演奏で幕を開けた第65回プラハの春国際音楽祭。スメタナの命日である5月12日の市庁舎スメタナ・ホールでのオープニング・コンサートに引き続き、ルドルフィヌムにおいて2夜にわたり、この看板プログラムを指揮する大役を任されたのは、1981年生まれ、チェコ期待のヤクブ・フルシャ。新日本フィルほかへの客演を通じて、入念なリハーサルに裏付けられた音楽づくりが評判を呼び、日本のファンを着実に増やしているフルシャだが、ここでも由緒ある伝統に敬意を払いながらも、まず、忠実かつ練り上げた譜読みに集中する姿に好感が持てる。若者らしいしなやかな感性の発露がすがすがしい「モルダウ」、すさまじい迫力で描かれる「ターボル」、「ブラニーク」など、圧倒的な成功を収めた内容からは、オープニング・コンサートにヴァーツラフ・ノイマンに匹敵する若さで抜擢されたのもおおいに首肯されるところ。 | |||
ショパン ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58/ スケルツォ 全曲〔第1番 ロ短調Op.20/第2番 変ロ短調Op.31/ 第3番 嬰ハ短調Op.39/第4番 ホ長調Op.54〕 |
イヴォ・カハーネク(P) | ||
録音:2010年5月-6月、マルティヌー・ホール、アカデミー・オブ・ミュージック、プラハ。 1979年チェコ生まれ、2004年プラハの春国際コンクール・ピアノ部門の覇者イヴォ・カハーネク。ヤナーチェク、マルティヌー、カベラーチといった母国ものを収めたリサイタル・アルバム(SU-3945)で注目を集めているが、アニヴァーサリー・イヤーに合わせてショパンに挑んだ。スケルツォ全曲に、カハーネクがレパートリーの要に据えているソナタ第3番を取り上げた当盤でもすぐれた内容が期待できそう。ヤン・エキエル新校訂のショパン・ナショナル・エディションによる演奏。 | |||
チェコ・オペラ・ハイライツ スメタナ:売られた花嫁/ボヘミアのブランデンブルク人/悪魔の壁/ 口づけ/リブシェ/ふたりのやもめ/ダリボル/リブシェ ドヴォルジャーク:ルサルカ/ジャコバン党員/よりのアリア | |||
アメリカのドヴォルジャーク(コンピレーション盤) 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」[イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo./録音:1989年]/ テ・デウムOp.103[ベニャチコヴァー(S) ソウチェク(Br) ノイマン指揮チェコpo./録音:1982年]/ 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調「アメリカ」Op.96[パノハSQ/録音:1982年]/ ソナチネ ト長調Op.100[ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・ハーラ(P)/録音:1995年]/ 弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 Op.97[ヨセフ・スク(Va) スメタナSQ/録音:1973年]/ 森の静けさ Op.68-5/ロンド ト短調 Op.94[ミロシュ・サードロ(Vc) ノイマン指揮チェコpo./録音:1976年]/ ユモレスクOp.101-7[ノイマン指揮チェコpo./録音:1983年]/ 組曲 イ長調 Op.98b[ヤクブ・フルシャ指揮プラハpo./録音:2006年]/ チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104[ヨセフ・フッフロ(Vc) ノイマン指揮チェコpo./録音:1975年-1976年] | |||
装丁:表扉つき全厚約110ミリの紙製ケース、紙製ジャケット入りのCD各3枚とブックレット。 | |||
イダ・ヘンデル&アンチェル、初出! ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 |
イダ・ヘンデル(Vn) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1957年10月18日、プラハ・ルドルフィヌム・ドヴォルジャーク・ホール、ライヴ・モノラル。初出音源。ソース:チェコ放送アーカイヴ収蔵、オリジナル・マスターテープ。2010年リマスタリング、エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ。 1928年ポーランドに生まれ、年輪を重ねた円熟の芸風で、もはや「生ける伝説」とまで称賛されるヴァイオリニスト、イダ・ヘンデル。その伝説の一端を物語る完全初出のライヴが、SUPRAPHONよりリリースされる。 このたび復刻される音源は、名匠アンチェルのもと、ヘンデルがチェコ・フィルへの記念すべきコンサート・デビューとなった特別演奏会の模様を収めた物。アンチェルとヘンデルは、こののち1962年5月13日、プラハの春音楽祭におけるストラヴィンスキーの「ヴァイオリン協奏曲」でも再度共演を果たしており、この顔合わせでは、ラロの「スペイン交響曲」とラヴェルの「ツィガーヌ」を収めた1964年のセッション録音が有名。ちなみに当夜は、協奏曲2曲の前にベートーヴェンの「エグモント」序曲も演奏されている。 そのゆたかな芸歴に比してディスコグラフィはけっして充実しているとは言い難いヘンデルだが、ベートーヴェンの協奏曲は、1949年にクーベリックと行ったセッション録音に次いで、2種目となる。そして、その演奏を作曲者も高く評価していたというシベリウスの協奏曲は、ヘンデルにとって看板のレパートリーということもあるのだろう。1975年のベルグルンドとのステレオ・セッション録音、1993年のラトルとのライヴ・レコーディングにつづくもので、このたびで3種目を数える。しかも本演奏は、同じ年の9月20日にシベリウスが世を去って間もない時期のライヴということもあり、アンチェルの荒々しくダイナミックな音楽運びに加えて、一種独特の張りつめた空気が支配する壮絶な内容となっていることにも注目される。 録音は半世紀以上も経たたいへん古いものだが、驚くほどヴァイオリンの音色はしっかりと捉えられている。一晩に大曲をふたつも弾き切る、気力漲るヘンデルがものすごいこのライヴ。ヘンデルの熱心なファンのかたはもちろん、ヴァイオリン好きを興奮させること必至とおもわれる。 | |||
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク(1791-1825): 荘厳ミサ曲 変ロ長調(1824) ヴァーツラフ・ヤン・クシチテル・ トマーシェク(1774-1850):ミサ曲 Op.46(1813) |
マレク・シュトリンツル指揮 ムジカ・フロレア | ||
録音:2009年10月1日、5日、プラハ、鎖の下の処女マリア教会、ライヴ。 トマーシェクはチェコ古典派と国民楽派を橋渡しする位置にいる作曲家。ベートーヴェンの同時代人であり、同様に、その作風は、モーツァルトを出発点として、ロマン派的抒情性へ傾斜していった。公的な地位には就いていなかったものの、プラハの音楽界を代表する音楽家として国際的に認知されていた。ヴォジーシェクはトマーシェクの弟子で、シューベルトから歌曲について影響を受け、ピアノ曲について影響を与えた作曲家。ベートーヴェンに強い影響を受けていたため、モーツァルト贔屓のプラハからウィーンへと移り、ピアノ曲の作曲やオルガンの演奏で活躍した。 | |||
イトカ・チェホヴァー〜ライヴ・アット・ルドルフィヌム ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5(*) リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178(#)/ メフィスト・ワルツ第1番 S.514(#) |
イトカ・チェホヴァー(P) | ||
録音:2001年3月31日(*)/2008年3月22日(#)、以上、ルドルフィヌム・ドヴォルジャーク・ホール、プラハ、ライヴ。使用楽器:スタインウェイ。 スプラフォンよりスメタナのピアノ曲全集シリーズをリリースして注目を集めるかたわら、スメタナ・トリオでもアンサンブルのかなめとして目覚ましい活動を展開するイトカ・チェホヴァーの最新アルバム。 チェホヴァーは、若きブラームスの情熱をストレートに打ち出し、リストでは憑依したように複雑な様相を壮絶に弾き切っており、終焉後の割れんばかりの拍手も納得のできばえ。 | |||
リヒテル&アンチェル〜 幻のベートーヴェン協奏曲集、復活 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15(*)/ ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37(#) |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1956年6月2日、プラハの春音楽祭(*)/1962年6月21日(#)、以上 プラハ市庁舎スメタナ・ホール、ライヴ、モノラル(*/#)。ディレクター:アントニーン・シャトラ(*)/イジー・ヨナーク(#)。エンジニア:アンナ・ポルステロヴァー(*)/イヴァン・ヴェセリー(#)。リマスタリング・エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ(#)。以前、スイス PRELUDE から PRE-2157(廃盤)という品番で出ていた演奏と思われるが、PRELUDE 盤は相当な入手困難盤だったので嬉しい復活。なお、旧盤では2曲共に1962年6月21日のライヴだとされていた。 1950年の「プラハの春音楽祭」におけるモーツァルトのピアノ協奏曲第20番に始まり、1993年のグリーグのピアノ協奏曲に至るまで、プラハでの演奏活動はリヒテルの音楽人生の重要な部分を彩ってきた。いずれもアンチェル&チェコ・フィルとのベートーヴェンの協奏曲ライヴ2曲は長らく入手難となっていた物。チェコでの演奏機会が多かったリヒテルだが、アンチェルとの共演は意外と少なく、他には SUPRAPHON へのスタジオ録音でチャイコフスキーとプロコフィエフの1番、そして1954年プラハの春ライヴでのリスト第1番(MULTISONIC)があるに過ぎない。これらは1953年末から1954年にかけての記録なので、今回のベートーヴェン2曲は年代的に離れている点でも注目されよう。 『このたびチェコ放送局収蔵のオリジナル・マスターテープより、あらたにリマスタリングが施されたことも相俟って、アンチェルとの熱のこもったやりとりが楽しめる演奏内容がより身近になった。』とのことで、音質も改善が期待できる。 | |||
ドヴォルジャーク:ピアノ曲全集 影絵 Op.8(B.98)/2つのメヌエット Op.28(B.58)/ドゥムカ ニ短調Op.35(B.64)/主題と変奏 変イ長調Op.36(B.65)/ スコットランド舞曲集 Op.41(B.74)/2つのフリアント Op.42(B.85)/8つのワルツ Op.54(B.101)/ 4つの牧歌 Op.56(B.103)/モデラート イ長調(B.116)/アルブムブラット(全4曲)(B.109)/ ピアノ小品集 Op.52(B.110)〜[即興曲/間奏曲/ジグ/牧歌/アレグロ・モルト/行進曲のテンポで]/ 6つのマズルカ Op.56(B.111)/即興曲 ニ短調 B.129/ドゥムカ Op.12-1(B.136)/フリアント Op.12-2(B.137)/ ユモレスク 嬰ヘ長調(B.138)/組曲 イ長調 Op.98(全5曲)/2つの小品 B.188[子守歌/奇想曲]/ 8つのユモレスク Op.101(B.187)/ 詩的な音画 Op.85(B.161)〜[夜の道/戯れ/古城でにて/春の歌/農夫のバラード/思い出/フリアント/妖魔の踊り/ セレナード/バッカナール/おしゃべり/英雄の墓前で/聖なる山にて] ラドスラフ・クヴァピル(P) | |||
録音:1967年-1970年、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ、セッション。 ドヴォルジャークは弦楽器の演奏が得意ではあったが、しばしば自作の室内楽作品のピアノ・パート受け持ったといわれる。実際彼にはCD4枚分に及ぶ独奏曲が残されているが、有名な「ユモレスク」以外はかなりの通でも聴いたことがない珍品の領域に属する。そこに登場したのが待望の全集。ドヴォルジャークのピアノ曲は、いわゆるヴィルトゥオーゾ的なものではないものの、職人的技法でまとめられているので、演奏は決して易しくない。また個人的な心象を綴ったような曲種が多く、音楽的にもさすがドヴォルジャークという深さがある。それらをチェコのベテラン名手クヴァピルが弾いているのも嬉しい限り。こうして聴くと、何故知られていないのか不思議に思われるほど魅力的な作品が多いのに驚かされる。チェコの香りが部屋にあふれるひとときをお楽しみ頂きたい。 | |||
ラデク・バボラーク〜 ボヘミアの作曲家たちによる18世紀後半のホルン協奏曲集 フランティシェク・ クサヴァー・ポコルニ(1729-1794): ホルン、ティンパニと弦楽のための協奏曲 ニ長調 アントニオ・ロゼッティ(1750頃-1792): ホルン協奏曲 変ホ長調C49/K III :36 ロゼッティ:ホルン協奏曲 ニ短調C38 K III :43 ジョヴァンニ・プント (ヤン・ヴァーツラフ・シュティヒ; 1746-1803): ホルン協奏曲第5番 ヘ長調 |
ラデク・バボラーク(Hr) プラハ室内o. アントニーン・フラディル (コンサートマスター) | ||
録音:2008年11月27日、30日、聖シモン&ユダ教会、プラハ、セッション収録。チェコ放送との共同制作。 当代最高の天才ホルン吹き『ボボラーク』(代理店記載ママ)が、みずからのルーツにあたるボヘミア出身で、18世紀後半にヨーロッパを席巻する活躍をみせた作曲家たちのホルン協奏曲をレコーディング。ずばぬけたホルン奏者で、モーツァルトが管楽器のための協奏交響曲を書き、ベートーヴェンがホルン・ソナタを書いたことで有名なプント。愛娘ベアータがヴィルトゥオーゾ・ホルン奏者であったポコルニ。そして、ヴァラーシュタイン宮廷チャペルづきのチェコを代表するホルン奏者、ヨセフ・ナーゲルやフランティシェク・ズヴェジナのために作曲したロゼッティ。時代を越えてかれらヴィルトゥオーゾたちと通じるバボラークの感性が呼び覚まされるのだろう。やわらかくのびやかな天性の音色と完璧なテクニックがなんとも心地よく、ここまで魅力たっぷりに楽しませてくれるアルバムはめったにない。超おススメ。 | |||
アンチェルの「モルダウ」「新世界」 スメタナ:交響詩「モルダウ」(*) ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」(#) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1963年1月10日(*)/1961年12月5日-6日(#)、以上プラハ・ルドルフィヌム、セッション・ステレオ。 チェコが生んだ大指揮者アンチェルが名門チェコ・フィルと遺した不滅の名録音が新カップリングでリリース。どんなに時代が移り変わっても、まったく色あせることのない折り紙つきのない演奏内容。 | |||
ダヴィド・オイストラフ モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216(*) ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調Op.50(#) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(+) |
ダヴィド・オイストラフ(Vn) カレル・アンチェル指揮(*/#) アントニオ・ペドロッティ指揮(+) チェコpo.(*/#/+) | ||
録音:1954年4月27日、プラハ・ドモヴィナ・スタジオ(*/#)/1961年5月31日、プラハ・市庁舎スメタナ・ホール、プラハの春音楽祭ライヴ(+)、以上全てモノラル。それぞれSU-3678、SU-3685、SU-3780でも聴くことが出来るが、このたび、すべて新リマスタリングとのこと。 大家オイストラフがスプラフォンにおこなったレコーディングを新カップリング。ブラームスはペドロッティとのライヴのほかに、1952年のアーベントロートとのライヴ録音に始まり、1950年代初めのコンドラシンとのセッション録音、1954年のコンヴィチュニーとのセッション録音、1960年のクレンペラーとのセッション録音、1969年のセルとのセッション録音など、現状少なくとも14種の別演奏を数えることからもわかるように、まさしくオイストラフにとって特別なプログラムといっていいだろう。 また、ロマンス第2番はほかに3種、モーツァルトの第3番も1971年のBPO弾き降りによるセッション録音を筆頭に、ほかに6種の同曲異演盤が存在する。 | |||
スヴャトスラフ・リヒテル チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23(*) プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調Op.10(#) J.S.バッハ: ピアノ協奏曲第1番 ニ短調BWV.1052(+) |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) カレル・アンチェル指揮(*/#) ヴァーツラフ・タリフ指揮(+) チェコpo.(*/+)、プラハso.(#) | ||
録音:1954年6月4日-5日(*)/1954年5月24日(#)/1954年6月8日(+)、以上すべてプラハ・ルドルフィヌム、モノラル。「ピアノの巨人」リヒテルがSUPRAPHONへ録音した協奏曲3曲が、あらたなリマスタリングで登場。 チェコの2大指揮者タリフとアンチェルとの顔合わせで実現したもので、いずれもリヒテル絶頂期の姿を伝える貴重な内容。リヒテルにとって、チャイコフスキーの第1番は、1957年のラクリン指揮ソビエト国立響、1958年のムラヴィンスキー指揮レニングラードpo.、1962年のカラヤン指揮ウィーン響、そして1968年のコンドラシン指揮モスクワ国立響の録音と並んで5種目。J.S.バッハのBWV.1052は、1955年のクルト・ザンデルリング指揮ソビエト国立響、1978年のニコラエーフスキー指揮モスクワ音楽院管との録音を含めて現状3種を数える。プロコフィエフの第1番はほかに1952年のコンドラシン指揮モスクワ・ユース管というのもあった。すでに国内盤では同内容でリリースされたことがあるが(廃盤)、この組み合わせではスプラフォンより初リリースとなる。 | |||
マッケラス〜ドヴォルジャーク:交響詩集 交響詩「水の精」Op.107, B 195(*)/ 交響詩「真昼の魔女」Op.108, B 196(*)/ 交響詩「金の紡ぎ車」Op.109, B 197(#)/ 交響詩「野ばと」Op.110, B 198(+) |
チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. | ||
録音:2008年12月11日-12日、ライヴ(*)/2001年6月14日、セッション(#)/2009年9月9日-10日、セッション(+)、以上ルドルフィヌム・ドヴォルジャーク・ホール、プラハ。 ヤナーチェクをはじめ、チェコ音楽のエキスパートとして知られるマッケラスの最新アルバムは、ドヴォルジャークの交響詩集。さきにリリースされたマルティヌーの「ジュリエッタ」からの3つの断章(SU-3994)と同日のライヴ収録による「水の精」と「真昼の魔女」。2001年のセッション録音で、交響曲第6番(SU-3771)にカップリングされていた「金の紡ぎ車」、そして、2009年9月のセッション録音による「野ばと」という内容。 ドヴォルジャークがアメリカより帰還後の1896年に作曲されたこれら4曲は、チェコの国民詩人、カレル・ヤロミール・エルベン(1811-1870)のバラードに着想されたもので、その異常なまでに残酷で凄惨な題材が共通することから“殺人交響詩 " とも呼ばれている。ドヴォルジャークの演奏で独自の存在感を示してきたチェコ・フィルは、1959年にタリフと「水の精」を除いた3曲を録音、1987年にグレゴルと全集録音をおこなっている。チェコ・フィルは、マッケラスとも実演およびレコーディングで数多くの共演を重ねており、これまでに十分な成果を示してきたのは広く知られる通り。ドヴォルジャーク作品では、マッケラスの指揮で2002年に交響曲第6番をライヴ録音しているほか、スラヴ舞曲集(SU-3808)、交響的変奏曲、スケルツォ・カプリツィオーソ、伝説曲(SU-3533)などの録音もおこなっている。 | |||
対話 グレゴリオ聖歌待降節第1主日のミサ ピーター・グレアム(1952-):無伴奏チェロ組曲 シマンスキ(1954-):男声合唱、ヴィブラフォン、 ハープと4つのチェロのためのミゼレーレ ペルト(1935-):男声4人と 2つのチェロのための「フラトレス」 マルチン・スモルカ:無伴奏チェロのための「峡谷で」 |
イジー・バールタ(Vc) スコラ・グレゴリアーナ・ プラゲンシス | ||
グレゴリオ聖歌と、それに対する後世のレスペクトを交互に配したアルバム。古雅な風趣が美しいスコラ・グレゴリアーナ・プラゲンシスの歌唱のあと、バールタが英国のグレアム、ポーランドのシマンスキ、エストニアのペルトほかの静謐かつ不思議な音楽を奏でる。喜怒哀楽を超越した仙人的境地を味わえる。 | |||
メンデルスゾーン: ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49(*) シューベルト: ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op.100, D.929(#) |
スメタナ・トリオ [イトカ・チェホヴァー(P) ヤナ・ヴォナーシュコヴァー= ノヴァーコヴァー(Vn) ヤン・パーレニーチェク(Vc)] | ||
録音:2009年5月28日-30日(*)/2009年11月17日-22日(#)、以上プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ、セッション・ステレオ。プロデューサー:マトウシュ・ヴルチンスキー/ディレクター:ミラン・プクリツキー/エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ。いまを代表するスメタナ・トリオが、最重要レパートリーとして人気の高いシューベルトの第2番とメンデルスゾーンをレコーディング。 『ベートーヴェンの三重奏曲が、あるいはシューベルトの変ホ長調の三重奏曲が、当時そうであったように、まぎれもなくそれは自分たちの時代の傑作なのだ。このさき孫たちや曾孫たちをずっと楽しませる、たいへん美しい作品だ』とシューマンが絶賛したエピソードが、メンデルスゾーンのニ短調三重奏曲に対するなによりのお墨付き。情熱がほとばしる第1楽章、幸福に歌うアンダンテ、ころころと軽快なスケルツォ、そして、リズミックで翳りあるロンド主題をそれぞれ順番に受け継いでゆき、高揚しながら一気呵成に結ばれるフィナーレ。どこをとってもシューマンの言葉どおりだと実感される。第2楽章のテーマがいちど聴いたら耳から離れないシューベルトの第2番も、彼の存命中に海外でも出版された唯一の作品であるということから、文句なしの傑作。いまにつづく人気ぶりもうなずける。 傑作どおしのカップリングで、バランスのとれたスメタナ・トリオの演奏で聴くとあっという間。2曲通して何度も繰り返し聴きたくなるアルバム。 | |||
マルティヌー:交響曲全集 Vol.2 交響曲第5番 H.310(1946)(*)/ 交響曲第6番「交響的幻想曲」H.343(1951-53)(#) |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | ||
録音:2007年12月14日-15日、プラハ・ルドルフィヌム、ライヴ・ステレオ(*)/2009年5月4日-7日、プラハ・ルドルフィヌム、セッション・ステレオ(#)。2009年のマルティヌー・アニヴァーサリーを機に、巨匠ビエロフラーヴェクとチェコ・フィルによる交響曲全集プロジェクトがいよいよ再始動。2003年リリースの「交響曲第3番&第4番」(SU-3631)に続く第2弾では、第2次大戦後のアメリカ滞在中に書かれた最後の2つの交響曲が収められている。 1946年に完成した第5番は、二度とその土を踏むことが叶わなかった祖国チェコスロヴァキアのおかれた情勢にたいするマルティヌーの疑念と幻滅を色濃く反映したものとなっており、翌1947年にマルティヌー作品の紹介にも積極的な同郷の指揮者クーベリックによって初演されている。 対照的に、作曲者自身が名づけたタイトル「交響的幻想曲」が示すように、第6番は広範な音域と色彩豊かなオーケストレイションが持ち味で、19世紀後半から20世紀初頭にかけての後期ロマン派の交響曲の精神と伝統に立ち返った内容からも、全6曲中随一の人気作としてコンサートでもしばしば取り上げられている。この作品は作曲者の友人であった、シャルル・ミュンシュの指揮で初演され、ボストン響75周年記念と音楽監督ミュンシュに献呈されている。 マルティヌー作品への特別な思いを折に触れて述べてきたビエロフラーヴェクと、1970年代のノイマンによる全集以来となる名門チェコ・フィルの新録音ということでスタートした当シリーズだが、2002年8月のプラハ大洪水でいったんは録音中止に追い込まれたといういきさつがあり、それだけにシリーズの再開はよろこばしいかぎりといえるだろう。 | |||
追憶〜ハイドン:歌曲集 創作されたカンツォネッタ集 Hob.XXVIa〜 [人魚の歌(第25番)/追憶(第26番)/絶望(第28番)/ 牧歌(第27番)/心地よい苦痛(第29番)]/誠実(第30番)/ さすらい人(第32番)/おお美しい声よ(第42番)/ 精霊の歌(第41番)]/ クラヴィーア伴奏によるドイツ歌曲集 Hob.XXVIa〜 [ごくありふれた話(第4番)/ 捨てられた女(第5番)/ティルジスに(第8番)/ 田舎の楽しみ(第10番)/恋の歌(第11番)/ 遅すぎた母の到着(第12番)]/ スコットランド&ウェールズ民謡 Hob.XXXIa,b〜(*) [ヒースの花(b.30)/岩を越えて(b.17)/ 朝は早く起きて(a.28)/鷲の頂(b.20)/ 樫の木の下の豚(b.16)/羊小屋(a.13)/ 寂しい谷間(a.175)/ひばりは揚がる(b.1)/ 幸せなカンブリア人(b.32)] |
マルティナ・ヤンコヴァー(S) ジェラール・ワイス(P) ゴーティエ・ ビュルギュンデール(Vn;*) グンタ・アベレ(Vc;*) | ||
録音:2009年1月20日-22日、チューリヒ、放送スタジオ。 ハイドン・イヤーにちなんで2009年1月に録音されたばかりの歌曲集が特急リリース。ウィーンに出たばかりの少年時代には美声で知られる聖歌隊員であったハイドンだが、清澄かつ素朴な味わいを留めた歌曲には他に替え難い魅力がある。1780年代の「ドイツ語歌曲」では、声楽パートがクラヴィーア譜の上声部と一するというシンプルなものだったが、1790年代半ばの「カンツォネッタ」になると、二段構えのクラヴィーア譜を脱して、声楽パートも独立し表現の幅もぐっと拡がる。 1972年チェコ生まれのヤンコヴァーは、1998年以降、チューリヒ・オペラのソリストとしてガーディナー、アーノンクール、ヘレヴェッヘ、ラトル、ヴェルザー=メストのプロダクションにも参加している期待のソプラノ。また、ガーディナーによるJ.S.バッハのカンタータ録音でもその名を知られている。清楚な美声が内容にぴったり。 | |||
ライヴ・イン・ブリュッセル〜イヴァン・モラヴェツ ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調Op.28「田園」 ブラームス: 間奏曲 イ短調Op.118-1/奇想曲 ロ短調Op.76-2/ 間奏曲 イ長調Op.118-2/狂詩曲 ト短調Op.79-2 ショパン: 夜想曲第9番 ロ長調Op.32-1/ 夜想曲第7番 嬰ハ短調Op.27-1/ マズルカ第13番 イ短調Op.17-4/ マズルカ第32番 嬰ハ短調Op.50-3/ スケルツォ第1番 ロ短調Op.20 |
イヴァン・モラヴェツ(P) | ||
録音:1983年2月4日、11月7日、ベルギー、ブリュッセル、王立音楽院コンサート・ホール、ライヴ。おそらく初出音源。 1930年生まれの大家、チェコが誇る国宝級ピアニストのモラヴェツによる二夜のリサイタルより構成したアルバム。なんといってもモラヴェツといえばショパン。そしてベートーヴェンが有名だが、彼こそは今日、音色の魅力で聴かせることのできる数少ないひとり。いまから四半世紀以前の録音とは思えぬクオリティの高さはうれしいところで、その人気と実力のほどを確かめることが出来る。 | |||
ザ・ベスト・オブ・チェコ・クラシックス〜弦楽四重奏篇 スメタナ:弦楽四重奏曲[第1番 ホ短調「わが生涯より」/第2番 ニ短調] [スメタナSQ/録音:1962年3月] ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲 [第10番 変ホ長調Op.51/第12番 ヘ長調「アメリカ」Op.96/第13番 ト長調Op.106] [パノハSQ/録音:1985年6月、1982年11月、1984年11月] ヨセフ・スク:「聖ヴァーツラフ」のコラールによる瞑想曲 Op.35a [パノハSQ/録音:2006年4月] ノヴァーク:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調Op.35[スメタナSQ/録音:1973年6月] ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 [第1番「クロイツェル・ソナタ」/第2番「ないしょの手紙」] [シュカンパSQ/録音:2001年2月-3月] | |||
ロラーテ・チェリ〔天よ、露を滴らせよ〕〜 18世紀、バロック期プラハの待降節とクリスマスの音楽 ヴァーツラフ・カレル・ホラン・ロヴェンスキー(1644-1718): マリア、汝、高潔なる野/おお神よ、如何にしたならば、私は受けるに値するのだろうか/ マリアよ、汝、受け入れよ/天よ、露を滴らせよ、聖なる預言者が/ ああ、愛しき人よ/幼きイエスへ/愛し子が アントニーン・ライヒェナウアー(1694-1730): 聖なる山におけるカンタータ「この乙女は誰か」/ トリオ・ソナタ ニ長調/待降節のアリア「おお天よ、露を滴らせよ」 ゼレンカ:救い主の麗しき母 ファッシュ:フルート、2本のリコーダーと通奏低音のためのソナタ ト長調 カルダーラ: クリスマス・カンタータ「平和の予言」〜アリア「この幼子は」(ラデク・レイシェク編) アデステ・フィデレス(神の御子が)〔プラハ、ロレート(ロレッタ)教会のカリヨン〕 ハナ・ブラジーコヴァー(S) カミラ・シェフチーコヴァー(A) トマーシュ・クラール、マリアーン・クレイチーク(Br) ヤナ・セメラードヴァー指揮コレギウム・マリアヌム ラデク・レイシェク(カリヨン) | |||
録音:2003年6月、2005年9月、2009年5月10日-13日、プラハ、天使たちの女王、聖母マリア教会。 ヴァーツラフ・カレル・ホラン・ロヴェンスキーは、イエズス会で音楽を学び、地方の町で主に活躍したチェコの作曲家。あまり野心的ではなかったため、プラハで重要な地位を獲得することはできなかったが、晩年はプラハのヴィシェフラト教会のオルガニストを勤めた。アントニーン・ライヒェナウアーは、モルツィン伯の宮廷で活躍した作曲家。同僚にファッシュがいた。 この録音は、彼ら2人の曲を中心に、ゼレンカ、ファッシュ、カルダーラと、直接間接にプラハに関わりのある作曲家の曲を加え、待降節からクリスマスにかけて、プラハで聴けただろう音楽を集めたアルバム。プラハの有名なカリヨンの音でクリスマスの曲が聴けるのも興味深いところ。 | |||
ショパン:ピアノ協奏曲集 [第1番 ホ短調Op.11(*)/第2番 ヘ短調Op.21(#)] |
ヤン・シモン(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハ・フィルハーモニア | ||
録音:1997年7月5日-6日(*)/1997年4月25日(#)、以上プラハ・ドモヴィナ・スタジオ、セッション(#)。旧 CLARTON CQ-0041-2(発売:1998年)のレーベル移行再発売。 今日、世界的に活躍するチェコのピアニスト、ヤン・シモン(1966-)が21歳の若さで録音したもの。彼は『プラハ音楽院でネイガウスの弟子で、ヴァレンティナ・カメニーコヴァーに師事』(代理店記載ママ)したほか、のちにイヴァン・モラヴェツにも師事している。バックは、同じくチェコの巨匠ビエロフラーヴェク&手兵プラハ・フィルハーモニアで、同オケの設立間もない頃の録音。録音当時のシモンとショパンの創作時期とが、年齢的にほぼ重なることもあってか、ほとばしる情熱や、ロマンと夢想に惑溺するような、いい意味での青さがストレートに表出された演奏。 | |||
ロマンス〜ヨセフ・スク ドヴォルジャーク:ロマンス ヘ短調Op.11, B.90(*) ベートーヴェン:ロマンス第1番 ト長調Op.40(#) スヴェンセン:ロマンス ト長調Op.26(+) フィビフ:ロマンス 変ロ長調Op.10(+) チャイコフスキー: ロマンス ゆううつなセレナード 変ロ短調Op.26(+) ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調Op.50(+) ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調Op.22〜ロマンス(+) ベルリオーズ:夢とカプリッチョ Op.8(+) |
ヨセフ・スク(Vn) ヴァーツラフ・ノイマン指揮(*) チェコpo.(*) ヴァーツラフ・ スメターチェク指揮(#/+) プラハso.(#/+) | ||
録音:1978年1月27日、プラハ、ルドルフィヌム(*)/1970年1月5日、プラハ、チェコ放送スタジオ(#)/1977年11月3日、プラハ、市庁舎スメタナ・ホール(+)。使用楽器:ストラディヴァリ1687年製作。 名ヴァイオリニスト、スク(1929-2011)の生誕80年記念アルバム(2009年の当盤代理店アナウンスでは「現役の」とされ、2008年にも生涯最後?の新録音が当レーベルへ行われていたが、2011年の逝去時に2002年に引退していたと報じられた)。ベートーヴェンからスヴェンセンまで「ロマンス」と題されたナンバーを集めたもの。「練り絹のような音色」と譬えられ、絶賛されてきたスクの魅力を実感させる内容。 | |||
ラデク・バボラーク、セレナード〜マルティヌー、ニルセン、ケクラン:室内楽作品集 マルティヌー:セレナード第1番 イ短調 H 217 (1932) (*) ニルセン:軽快なセレナード(1914) (#) ケクラン:あるクラリネット吹きの告白 Op.141 (1934) (+) ニルセン/ミロシュ・ボク編曲: ホルン、ヴァイオリン、2つのヴィオラ、チェロとコントラバスのための「厳粛な歌」(1913) (**) マルティヌー:クラリネット、ホルン、チェロとスネア・ドラムのための四重奏曲 ハ長調 H.139 (1924) (##) ◆アンコール ベリオ:ムジカ・レッジェーラ(1974) (++) (クラリネット、ホルン、チェロとタンブリンのための編曲版) ラデク・バボラーク(Hr) ヴェンツェル・フックス(Cl;**以外) ダリボル・カルヴァイ、ヴラディミール・クラーンスキー、アイダ・シャブノヴァー(Vn;*) イジー・ジグムント(Va;*/+/**) ヤン・シモン(Va;**) ハナ・バボラーコヴァー=シャブノヴァー(Vc;*以外) パヴェル・ネイテク(Cb;#/**) オンドジェイ・ロスコヴェツ(Fg;#) ヤン・ヴォボジル、ヤン・ムシル、ルカーシュ・コレツ(Hr;+) ラファエル・ヘーガー(Perc;++) | |||
録音:2008年11月9日-12日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 BPOの首席で、当代最高のホルン奏者バボラークが、息の合った仲間と結成したバボラーク・アンサンブルを率いて SUPRAPHON より凱旋リリース。メインのバボラーク以下、同じくBPOのクラリネット首席のフックス、パーカッション奏者のへーガー、さらにはチェコ・フィルのネイテクほか、とにかくメンバーの顔ぶれをご覧になればその凄さはお分かりいただけるはず。お国もののマルティヌー、抒情的なムードに心がほぐれるニルセン、そして18曲からなりホルンとクラリネットのやりとりと驚異的なバボラークのソロとが印象的なケクランらの作品を収録したアルバムは、すぐれた演奏の力で作品の魅力を何倍にも引き出して楽しく聴かせる。 | |||
EU 加盟国国歌集(全27カ国) EU賛歌(ベートーヴェン/カラヤン編)/オーストリア/ベルギー/ ブルガリア/キプロス/チェコ/デンマーク/ エストニア(パーシウス)/ フィンランド(パーシウス/カヤヌス編)/フランス/ ドイツ(ハイドン/ヴァルデンマイア編)/ギリシャ/ ハンガリー(エルケル)/アイルランド/イタリア/ラトヴィア/ リトアニア/ルクセンブルク/マルタ/オランダ/ポーランド/ ポルトガル/ルーマニア/スロヴァキア/スロヴェニア/ スペイン/スウェーデン/イギリス |
ヤン・クチェラ指揮 プラハ放送so. | ||
録音:2009年2月10日、2008年11月28日、プラハ、チェコ・ナショナル・シンフォニーo.・スタジオ。 国歌のCDは意外な需要があり驚かされるが、フル・オケによる最新録音盤が登場する。収録されているのはEU加盟の27カ国とEU賛歌(カラヤン編曲によるベートーヴェンの「喜びの歌」)の28曲。もともと国歌は有名な作曲家の手によるものも多く、また後世の作曲家が素材として用いたりとクラシック音楽に密接な関係がある。EU加盟国ということでアメリカ、ロシア、日本といった国々が入っていないのが残念だが、バルト三国やスロヴェニアなど馴染みの薄いものも収録され、嬉しさ倍増。全体に重厚かつ色彩的なオーケストレーションで、音楽作品として存分に楽しめる。録音もクリア。 | |||
マルティヌー/ズビニェク・ヴォストジャーク編: 歌劇「ジュリエッタ」組曲〜大オーケストラのための(*) マルティヌー:歌劇「ジュリエッタ」からの3つの断章 H.253A(1939)(フランス語歌唱;#) [森の場面/記憶の場面/第3幕のフィナーレ] マグダレーナ・コジェナー(Ms;ジュリエッタ;#) スティーヴ・ダヴィスリム(T;ミシェル;#) フレデリク・ゴンサルヴェス(Bs-Br;#) ニコラ・テスト(B;#) ミシェル・ラグランジュ(Ms;#) チャールズ・マッケラス指揮チェコpo. | |||
録音:2008年12月5日-6日、プラハ、ルドルフィヌム(セッション;*)、2008年12月11日-12日、プラハ、ルドルフィヌム、ライヴ、世界初録音(#)。 2009年のマルティヌー・イヤーに本家SUPRAPHONより大注目のリリース。初録音となる「ジュリエッタ」からの3つの断章は出来立てほやほや、2008年12月11日と12日にプラハのルドルフィヌムで行われた世界初演ライヴ。 「ジュリエッタ」は、“夢の鍵 "という副題も示すように、“夢の斡旋所 "やら“記憶を売る男 "が登場したりする不思議オペラ。マルティヌーのパリ時代の作にあたる、このオペラはプラハでの上演を念頭に当初チェコ語で作曲された。けれども、作品にとって効果的な宣伝をより確かなものにするために、また、すでにジョルジュ・ヌヴーによるオリジナルの戯曲にもとづいてフランス語台本で準備を進めていたこともあり、マルティヌーはフランス語のラジオ放送にもっとも関わりのあるシーンのハイライトをどうにかしたいと考えた。しかし、ついに放送されることは無く、このたびの初演までおよそ70年もの間待たされることになる。 そして、この記念すべき世界初演の指揮を担当したのが、チェコ音楽のスペシャリスト、マッケラス卿。彼のもと名門チェコ・フィルに加えて、なんと表題役にはブルノ出身の世界的歌姫コジェナーが起用されるという、これ以上望むべくもない豪華なキャスト。ちなみに、コジェナーは2009年3月のバービカンにおいて、フランス語版の演奏会形式による全曲上演(ビエロフラーヴェク指揮)でも同役を歌い、高い評価を得ていた。 なお、カップリングには、1969年にヴォストジャーク(1920-1985)が手掛けた、マルティヌー同様にエッセンスを凝縮した管弦楽組曲を収めている。 | |||
リソナンツァ〜 オーボエ、ハープとピアノのためのチェコの現代音楽 ヤン・ハヌシュ: オーボエ、ハープとピアノのための トリオ・コンチェルタンテ Op.59b (1978) オーボエとピアノのためのソナタ・クアジ・ ウナ・ファンタジア Op.61a (1968) ぺトル・エベン: ハープ独奏のためのリソナンツァ(1986)/ オーボエとハープのための 「オルド・モダリス」(1964) パヴェル・ハース: オーボエとピアノのための組曲(1939 |
カテジナ・ エングリホヴァー(Hp) ヴィレム・ヴェヴェルカ(Ob) イヴォ・カハーネク(P) | ||
録音:2008年11月11日、18日-19日、23日、30日、2009年1月19日、プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ、セッション。 チェコの現代作品を集めたアルバムは、オーボエのヴェヴェルカの言葉に拠れば、“20世紀後半という時代、戦後40年におよぶ東西の分断により、“鉄のカーテン " の内側でヨーロッパの文脈から‘護られてきた ' 音楽 " という特色を持っている。 ハヌシュのトリオはハープ、オーボエにピアノの組み合わせがいざなう妖しい世界。エングリホヴァーがチェコ初演を果たし、作曲者エベンの70 歳の誕生日を記念して、初のCD録音となる「リソナンツァ」。日本語で‘共鳴 'という意のハープ独奏曲は、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の初演地プラハにちなみ、オペラからメヌエットの引用がされるという仕掛けが施されている。収容所で散ったハースの「組曲」は、第2次大戦の勃発した1939年秋に作曲されたもので、革新的なピアノ・パートと、心に強く訴えかけるオーボエとが強烈な印象を残す。 | |||
マルティヌー:カンタータ集 [泉開きH.354(1955)(*)/ジャガイモの煙の伝説H.360(1956)(#)/ 牧童ミケシュH.375(1959)(+)] ミラダ・チェイコヴァー(S) アガータ・チャクルトヴァー(A;*) イヴァン・クスニエル(Br;*/#) ペトル・ハニチネツ(語り;*) ペトル・メッシエレウル、ヤン・クヴァピル(Vn;*/+) ヤン・タリフ(Va;*/+) スタニスラフ・ボグニア(P;*/+) マリー・ムラーゾヴァー(A;#) イジー・スティヴィーン(Fl−tr;#) ヴラスティミル・マレシュ(Cl;#) ペトル・ドゥダ(Hr;#) ミラン・ブラーハ(アコーディオン;#) ヴラディミール・ドレジャル(T;+) パヴェル・キューン指揮キューン混声cho.女性合唱 | |||
録音:1988年1月20日-2月15日、プラハ放送スタジオ。旧品番:11-0767(当店未案内)の再発売。 カンタータ「泉開き」は子供の頃の友人である詩人ミロスラフ・ブレシュから受け取った短いテクストが作曲のモチーフ。チェコの伝承に基づくこの詩は、17年間にも及ぶ亡命生活を強いられていたマルティヌーの胸を強く締め付けるものだった。当時チェコスロヴァキアはソヴィエトのくびきの下にあり、民族のルーツに訴えかける内容は大成功を収めた。マルティヌー版「フィンランディア」ともいえる第1作の「泉開き」に続き、同じミロスラフ・ブレシュのテクストに拠る四季折々に捧げられたカンタータは最終的に4曲が完成を見ており、このアルバムではそのうち3曲を収録しているが、いずれもチェコ的雰囲気を強く漂わせて、望郷の念がもっとも強く込められているという点で共通している。 キューン以下、タリフ・クァルテットのメンバーが参加した地元チェコ勢による演奏は、共感の度合いにおいて群を抜いた存在といえるだろう。 | |||
クロンマー[クラマーシュ]: オーボエ協奏曲 ヘ長調Op.52(*) 伝ハイドン:オーボエ協奏曲 ハ長調(#) モーツァルト:協奏交響曲 K.297b(+) |
フランティシェク・ ハンターク(Ob) アントニーン・ デヴァーティー指揮(*) ブルノ放送室内o.(*) ハリー・ニューストン指揮(#) プラハso.(#) ヴァーツラフ・ スメターチェク指揮(+) チェコ・po.(+) ミロシュ・コペツキー(Cl;+) ミロスラフ・ シュテフェク(Hr;+) カレル・ヴァチェク(Fg;+) | ||
録音:1951年1月13日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(*)/1961年3月8日-10日(#)、1965年5月6日、8日-9日、プラハ、ルドルフィヌム(+)。 アルヒーフ・シリーズ。モーツァルト、マルティヌー&シュトラウス(SU-3955)に続いて、チェコの伝説的な名手ハンタークを聴くアルバム第2弾。クロンマーとハイドンが初CD化。なかでも、ハンタークといえばクロンマーといわれたほど、ハンタークはこの同郷の作曲家の作品を得意としていたことでも知られている。パッセージのあざやかな処理とゆたかな表情が、細心のリマスタリング処理でみごとによみがえった。 | |||
マルティヌー:チェロ協奏曲第1番 H.196(1955) フェルステル:チェロ協奏曲 Op.143(1931)(*) ノヴァーク: チェロと小管弦楽のためのカプリッチョ(1958) |
イジー・バールタ(Vc) ヤクブ・フルシャ指揮 プラハ・フィルハーモニア | ||
録音:2009年1月4日-7日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ、セッション。(*)は世界初録音。 当代のチェコを代表する世界的名手バールタが、20世紀チェコのチェロ協奏曲を取り上げたアルバム。 バールタが好んでひんぱんに取り上げているマルティヌーの第1番は、4曲あるマルティヌーのチェロ協奏曲のなかでも、1930年の第1稿、1939年の第2稿がそれぞれ名手フルニエに献呈され、1955年の決定稿までに3度手が加えられた力作。そのマルティヌーの第1稿と同年に書かれた、フェルステル唯一のチェロ協奏曲は世界初録音。憂いを帯びたホルン・ソロと弦楽に乗せて、しずかにチェロが歌いだす冒頭から、やさしい表情に満ちたモデラートを経て、華麗なフィナーレまで、スラヴのこころとヨーロッパ的な要素のみごとな融合がみられる作品。そして、これら2曲とは、あきらかに異質のノヴァークのカプリッチョは、ビッグ・バンドがソロをフィーチャーするスタイルに似せて、ジャズの要素を聞き取れる内容で国内代理店によると『初CD化』とのこと(CDフォーマットでは初録音と言う事か)。なお、ここでは、日本でもおなじみの気鋭の指揮者フルシャと手兵プラハ・フィルハーモニアがバックを務めているのも大いに注目されるところ。 | |||
ヤナーチェク:歌劇「ブロウチェク氏の旅」 〔第1部「ブロウチェク氏の月への旅」/第2部「ブロウチェク氏の15世紀への旅」〕 ボフミール・ヴィフ(T;ブロウチェク) イヴォ・ジーデク(T;マザル/青年の君/ペトシーク) プジェミスル・コチー(B−Br;聖ヴィートの堂守/月森の君/ドムシーク) リブシェ・ドマニーンスカー(S;マーリンカ/エーテル姫/クンカ) カレル・ベルマン(B;ヴュルフル/魔光大王/役人) ヤロスラヴァ・ドブラー(A;家政婦/ケドルタ) ヘレナ・タッテルムスホヴァー(S;給仕の少年/神童/生徒) ハヌシュ・タイン、 ミラン・カルピーシェク、アントニーン・ヴォタヴァ、ヤン・フラヴサ、 ヤロスラフ・ヴェヴェルカ、ベノ・ブラフト/他 ヴラジヴォイ・ヤンコフスキー合唱指揮プラハ国立劇場オペラcho. ヴァーツラフ・ノイマン指揮プラハ国立劇場o. | |||
録音:1962年4月9日-5月30日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ、セッション・ステレオ。当時、世界初録音だったもの(後にORFEOから、カイルベルト指揮による1959年のバイエルン国立歌劇場ドイツ語上演ライヴがCD化された)。リマスタリング:ミロスラフ・マレシュ(2010年、オリジナル・マスターテープより)。日本国内のみ、コロムビアから SUPRAPHON レーベル名でCD化されたことがあるようだが、海外では初CD化。 主人公ブロウチェク氏が酔って、まず月世界に、つづいてフス戦争下の15世紀のチェコへと飛ばされてしまうことから始まる荒唐無稽な内容が楽しい連作オペラ。時間と場所を超越するというSF的発想もユニークなら、音楽も独創的で、なかでも完成までにほぼ10年の歳月を費やした第1部の「月世界」篇は、美しい調べが醸すファンタジーが秀逸。 | |||
マルティヌー:歌劇「ギリシャの受難劇」(全4幕・1959年チューリヒ版)
ヤロスラフ・ホラチェク(グリゴリス) ルネ・トゥチェク(コスタンディス) ズデニェク・ヤンコフスキー(ヤナコス) オルドジフ・スピサル(パナイト) ヴィレーム・プジビル(マノリオス) ルボミール・ハヴラーク(ミケリス) ナダ・ショルモヴァー(レニオ) リシャルト・ノヴァク(フォティス) カレル・ペトル(老人) エヴァ・デポルトヴァー(カテリナ) ボジェナ・エッフェンベルコヴァー(デスピニオ) マルティン・ルージェク(ラダス) ミロシュ・イェジル(ニコリオ) ボフスラフ・マルシーク(パトリアルケアス) イヴァナ・ミクソヴァー(老婆) ヴォイテク・コチアーン(アンドニス) リボル・ペシェク指揮プラハ放送so. ミラン・マリー合唱指揮プラハ放送cho.、 チェストミール・スタシェク合唱指揮プラハ放送児童cho. | |||
録音:1981年9月29日-10月1日、プラハ、ルドルフィヌム、ステレオ・セッション。オリジナル・レコーディング・ディレクター:ズデニェク・ザフラドニーク、オリジナル・レコーディング・エンジニア:ヴァーツラフ・ザマザル。2010年オリジナル・マスターテープよりリマスタリング(ミロスラフ・マレシュ)。 マルティヌーの最後のオペラ「ギリシャの受難劇」は1956年から書き進められ、胃癌に苦しみながら書き上げられたが、生前は日の目を見ず死後1961年にチューリヒで初演されている。 「その男ゾルバ」で名高いギリシャの作家ニコス・カザンザキス(1883-1957)の小説「キリストは再び十字架に掛けられる」にもとづく、物語の舞台はギリシャの山村。トルコ人によって略奪された村から逃れてきた難民たちは、広場にやって来て保護を求める。しかしたどりついた先の村民たちのほとんどは、同じギリシャ人でありながら関わりを恐れて受け入れを拒絶する。村は、折しも上演される「復活祭受難劇」準備の最中。いま迫り来る出来事と受難劇での役柄とがお膳立てとして絡み合い、人間の魂の問題を突き付けてくる。 マルティヌー作品では典型的なように、ここでもたくみなプロットで現実とファンタジーとの境界線がしばしばぼやけて、 いつしか物語に引き込まれてゆくという趣向になっている。そもそも原作は、1920年のロシアからのギリシャ難民救出と、第2次大戦後の内戦というカザンザキスの実体験に基づいているといわれているが、これはそのままマルティヌー自身の数奇な宿命とも重ね合わせた内容といえるだろう。 この傑作のオリジナルの深淵なる感覚により密接な、チェコ語によるテキストを果敢にも初めて用いたペシェクの録音は、画期的な物。 | |||
ズデニェク・フィビフ:オペラ「シャールカ」
ヴァーツラフ・ベドナールシュ(Br;王子プシェミスル) ルボミール・ハヴラーク(T;ツチラト) ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(司祭ヴィトラツ) マリー・ポドヴァロヴァー(S;シャールカ) マルタ・クラーソヴァー(A;ヴラスタ) ミラダ・シュブルトヴァー(S;リビュナ) ミロスラヴァ・フィドゥレロヴァー(S;スヴァタヴァ) ヤロスラヴァ・ヴィマザロヴァー(S;ムラダ) ルドミラ・ハンザリーコヴァー(Ms;ラドカ) ズデンカ・フルンチロヴァー(Ms;ラドカ〔3幕のみ〕) マリー・ザラバーコヴァー(A;ホスタ) ヤロスラヴァ・ドブラー(A;チャスタヴァ) ズデェニェク・ハラバラ指揮プラハ国立劇場o.、ヤルミル・ブルグハウザー合唱指揮プラハ国立劇場cho. | |||
録音:1953年3月18日-27日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション・モノラル)。2010年オリジナル・マスターテープよりリマスタリング(ミロスラフ・マレシュ)。 チェコの神話に登場する女傑を題材とした「シャールカ」は、フィビフがの作品中最も人気を博したオペラ。台本を手掛けた作家アネシュカ・シュルツォヴァーはフィビフのピアノの弟子で、フィビフの代表作であるピアノ曲集「気分、印象、思い出」は、彼女に対する愛の“日記 "として知られている。 「シャールカ」は、これらのピアノ曲からの主題素材の流用があり、神話を題材に取りながらも結果としてツチラトとシャールカによる憎悪から濃密な愛へと転じる二重唱がドラマの中心となっているという、ちょうどスメタナにおける「リブシェ」にも通ずる点があるのは注目に値する。 自国のルーツをテーマにしたオペラだけに、表題役ポドヴァロヴァーほかハラバラのチームによる演奏は強い説得力があり、名録音がこうして入手できるようになったのは朗報。 | |||
スメタナ:祝典オペラ「リブシェ」
ナジェジダ・クニプロヴァー(S;リブシェ) ヴァーツラフ・ベドナールシュ(Br;プシェミスル) ズデニェク・クロウパ(B;フルドシュ) イヴォ・ジーデク(T;シュターフラフ) カレル・ベルマン(B;ルトボル) インドルジヒ・インドルジャーク(Br;ラドヴァン) ミラダ・シュブルトヴァー(S;クラサヴァ) ヴェラ・ソウクポヴァー(A;ラドミラ) ヘレナ・タッテルムスホヴァー、ヤロスラヴァ・ヴィマザロヴァー、ルドミラ・ハンザリーコヴァー、アントニーン・ヴォタヴァ(4人の収穫者) ヤロスラフ・クロムプホルツ指揮プラハ国立劇場o.、 ミラン・マリー合唱指揮プラハ国立劇場cho. | |||
録音:1965年11月9日-11日、14日、22日-23日、12月10日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ、セッション・ステレオ。今回が初CD化。#当初レーベル公式サイトで提供されていた歌詞ブックレットは、すでに提供が終了になっています。 1881年6月11日国民劇場のこけら落しとして上演された祝祭オペラ「リブシェ」は、スメタナがチェコ語による国民オペラを念頭に書いたもの。伝説に名高いプシェミスル王朝の建国を題材にとり、チェコ民族すべてに栄光をもたらし、年代記にもその名をとどめる英雄たちの偉業を表題役のリブシェが霊感によって予言するところでクライマックスを迎えるという内容は、こうしたコンセプトによる器楽のジャンルの代表作である連作交響詩「わが祖国」とならんで、チェコの人びとにとっては国威を高揚する特殊な演目となっている。 本作品ゆかりの劇場の指揮者に就任した名匠クロムプホルツが、当時のチェコ・オールスター・キャストを結集しておこなったセッション録音は、世界初録音(その後、20世紀末に1949年の放送録音が発掘された)という記念碑的演奏として知られるが、今回が初CD化。 | |||
ヤナーチェク:オペラ「利口な牝狐の物語」
ハナ・ベーモヴァー(S;牝狐) リブシェ・ドマニーンスカー(S;狐) ルドルフ・アスムス(B;森番)他 ヴァーツラフ・ノイマン指揮プラハ国立劇場o.&cho. | |||
録音:1957年11月4日-15日、12月12日、以上プラハ、ルドルフィヌム。モノラル。 ノイマンがSUPRAPHONへ録音した「牝狐」には、1979年-1980年のステレオ盤(10-3471)もあるが、これは記念すべき最初の録音(同曲全曲の世界初録音)で、初CD化。表題役のベーモヴァーに、本来、牝狐役で名高いドマニーンスカー、このオペラの森番役でキャリアの足がかりを築いたアスムスとキャストも充実している。 | |||
スメタナ:オペラ「売られた花嫁」
ミランダ・ムシロヴァー(S;マジェンカ) イヴォ・ジーデク(T;イェニーク) カレル・カラシュ(B;ケツァール) オルドジフ・コヴァージ(T;ヴァシェク)他 ヤロスラフ・フォーゲル指揮プラハ国立劇場o.&cho. | |||
録音:1952年3月24日、28日、29日、プラハ、ルドルフィヌム / プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。初CD化。 チェコの国民的オペラ「売られた花嫁」。フォーゲル盤は、同レーベルのハラバラ盤やコシュラー盤の影で復活が望まれていたもの。当時25歳、イェニークを当たり役とするジーデクをはじめ、キャストも魅力的。 | |||
モーツァルト:ディヴェルティメント集 [第10番 ヘ長調K.247(*)/ 第15番 変ロ長調K.287 (271b) (#)/ 第17番 ニ長調K.334 (320b) (+) |
ズデニェク・ティルシャル、 ベドジフ・ティルシャル(Hr) スタミツSQ (シュターミッツSQ) | ||
録音:1991年1月29日-2月2日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。以前、11-1523 (*)、11-1524 (#)、11-1525 (+) の3枚分売で出ていた3曲を、2枚に収めたもの。代理店は「11-1523(K.247)と11-1524(K.287)にK.334を新たに加え」と11-1525に触れていないが、正しくは前記のとおり。 3曲のディヴェルティメントは、いずれも6楽章形式で、モーツァルトがザルツブルク時代に作曲したもの。すべてに優雅なメヌエットが置かれているのも特徴となっている。なお、このアルバムのポイントはなんといっても名手ティルシャル兄弟の起用で、極上のひとときを演出している。 | |||
チェコのヴァイオリン・ソナタ集 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ(1914-21) ノヴァーク:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調(1891) ネドバル: ヴァイオリン・ソナタ ロ短調Op.9(1893-94) |
イヴァン・ジェナティー(Vn) マルティン・カシーク(P) | ||
録音:2008年12月8日-10日、プラハ、アカデミー・オブ・ミュージック、マルティヌー・ホール。 19世紀末から20世紀初頭にかけて作曲されたチェコの3つのヴァイオリン・ソナタ。ヤナーチェクの名作に、ドヴォルジャークの高弟ふたり、ノヴァークとネドバルの初期作品を収録している。演奏は同じチェコの中堅ふたり、1962年生まれ、スクに学んだジェナティーと、1976年生まれで、ベルマン、バドゥラ=スコダ、クラーンスキーに師事したカシーク。 ノヴァークのソナタは学生時代の作、ドヴォルジャークのクラスに入って最初の作品。ノヴァークは強情な生徒でドヴォルジャークと衝突を繰り返し、師に意見されて完成までに何度も改訂が重ねられた。血気盛んな「疾風怒濤」(ノヴァークの論文作者ヴラディミール・レーブル)の内容は従来ショパンやリストの影響を指摘されてきたが、内省的な箇所はむしろチャイコフスキーや、フィビフを含むほかの後期ロマン派の影響が認められる。 音楽院卒業間もない20歳の作となるネドバルのソナタは、当時チェコ四重奏団の活動でヴィオラを担当していた経験も活かされて、ピアノ・パートとのバランス、両楽器の扱いも巧み。また、創意ゆたかな旋律と様式美が際立っている。 様式的にロマン派の色彩を強くとどめているこれら2作を聴いたあとでは、対してヤナーチェクのソナタは円熟した巨匠の作であり、まぎれもなく20世紀の音楽であることが分かる。 | |||
18世紀チェコのヴァイオリン協奏曲集 フランティシェク・ベンダ(1709-1786): ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 ヴァーツラフ・ピフル(1741-1805): ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.3-1 アントニーン・ヴラニツキー(1761-1820): ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 ・ボーナス・ヴィデオ ヴラニツキー:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 〜第1楽章(*) |
ガブリエラ・ デメテロヴァー(Vn) プラハ室内o. (コンサートマスター: ミラン・ライチーク) | ||
録音:1994年10月17日-19日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。旧品番:SU-0002 の再発売。なおCDエクストラ仕様により、パソコンを使用し(*)の演奏シーンを視聴可能。おそらくこの映像は旧盤には付属していなかったと思われる。 時の王侯貴族たちに仕え、作曲家として、カペルマイスターとして、なによりすぐれたヴァイオリニストとして活躍した点で共通する、ベンダ、ピフルそしてヴラニツキー。様式上、後期バロックから古典派全盛期におよぶその内容は、いずれも技巧的で当時の最先端をゆく独創性にあふれ、今日の演奏家をもじゅうぶん惹きつけてやまないもの。チェコを代表するヴィルトゥオーゾ、デメテロヴァーが存分に腕前を発揮した録音が、ようやく復活。 | |||
ヨセフ・スク、2008年新録音 ドヴォルジャーク: ミニアチュア Op.75a(B.149,1887)(*)/ バガテル Op.47(B.79,1878)(#)/ テルツェット ハ長調Op.74(B.148,1887)(+) ヨセフ・スク(1874-1935): ピアノ四重奏曲 イ短調Op.1(1891)(**) |
ヨセフ・スク(Vn) ミロスラフ・ アンブロシュ(Vn;*/#/+) カレル・ウンターミューラー (Va;*/+/**) イジー・バールタ(Vc;#/**) ヤン・シモン (ハルモニウム;#/P;**) | ||
録音:2008年10月27日、11月1日、3日-4日、プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ|発売:2009年。チェコを代表する名手で、数多くの録音や度重なる来日公演を通じて私達にもなじみの深いヴァイオリニスト、ヨセフ・スク(1929-2011)の80歳記念盤。おそらく彼 生涯最後の録音となったもの。 ドヴォルジャークが創作中に「まるで壮大なシンフォニーを書いているかのように、わたしを喜ばせる」と音楽出版社ジムロックに打ち明けた「ミニアチュア」は、まもなくヴァイオリンとピアノに編曲された名作「ロマンティックな小品」のオリジナル。あたたかな温もりを感じさせ、ときにメランコリックにと、人懐こい旋律の魅力にあふれたドヴォルジャーク3作に続くのは、直弟子スク27歳のときのピアノ四重奏曲。3楽章形式で、劇的に開始され、夢みるようなアダージョを経て、情熱のほとばしるフィナーレで閉じられる。 大家スクが息子や孫の世代にあたる仲間たちとの録音は、曾祖父ドヴォルジャークと、祖父で同名の作曲家スクによる室内楽というアニヴァーサリーにもってこいのプログラムとなっている。 | |||
ヤーコプ〜18世紀プラハの音楽 ヴァーツラフ・グンター・ヤーコプ(1685-1734): 詩篇第109番「わが主に賜った主の御言葉」(1714)/ 「ミサ・デイ・フィリイ」Op.2(1725)/「トルコの宰相](1717、ロベルト・フゴ編) ヨハン・ヴァレンティン・ラートゲーバー(1682-1750): コンチェルト[ヘ長調Op.19-3/ニ短調Op.6-6/ハ長調Op.19-1] ハナ・ブラジーコヴァー、バルボラ・ソイコヴァー(S) ペトラ・ノスカイオヴァー(Ms) シルヴァ・チュムグロヴァー(A) ハサン・エル・ドゥニア、オンドジェイ・シュミート(T) トマーシュ・クラール、ヤロミール・ノセク(B) ロベルト・フゴ指揮カペラ・レジア・プラハ | |||
録音:2008年10月29日-11月1日、2009年2月1日-2日、ブジェフノフ修道院テレジアン・ホール。ピリオド楽器使用。 ベネディクト会修道院で学び、奉職した2人の作曲家の作品集。ヤーコプはボヘミアの作曲家、オルガニスト、聖歌隊指揮者。ボヘミアにおける後期バロックの最も重要な作曲家の1人で、当時のハプスブルク帝国およびバイエルン王国でも有名だった。その作風は前古典派の語法が色濃く反映されている。 ラートゲーバーはドイツの作曲家。18世紀前半の南ドイツ宗教音楽に特徴的な、簡潔&明瞭でほとんど反復がないという様式で作品を書いた最初期の作曲家として、また、民謡を編集編曲した「糖菓」という作品集で知られている。ヤーコプのミサ曲を中心として、彼の詩篇やラートゲーバーのコンチェルトが一緒に収録されている。 指揮者を国内代理店は英語読みで「ロバート・フーゴー」としているが、誤り。 | |||
ブレントナー〜18世紀プラハの音楽 ヤン・ヨセフ・イグナーツ・ブレントナー(1689-1742): コンチェルト 「午後のひと時に」Op.4(プラハ、1720)(*) [第1曲 ト短調/第2曲 ニ短調/ 第3曲 変ロ長調/第4曲 ト長調/ 第5曲 ヘ長調/第6曲 ハ短調] アリア「教会12旋法による調和」Op.1 (プラハ、1716) より [第2曲 ハ短調 「イエスよ、あなたが沈黙を守るとき」/ 第5曲 ト長調「我が心をあなたに委ねます、 いと甘美なるキリストよ」/ 第12曲「おお、主よ、御身を崇拝し奉る」] シモン・ブリクシ(1693-1735): 昇階唱「あなたは奇跡を行われる神」 (五旬節の主日のための) イ短調(プラハ、1735) |
ヤナ・セメラードヴァー指揮 コレギウム・マリアヌム ハナ・ブラジーコヴァー(S) | ||
録音:2003年6月、2005年9月、2009年5月、プラハ、天使たちの女王、聖母マリア教会。(*)は世界初録音。 ブレントナーはボヘミアの作曲家。生涯の大半を故郷ドブジャニで過ごしたが、今回録音された作品はプラハで過ごした4年間に作曲されたもの。彼の作品は、後期バロックのコンチェルタート様式と、単純な歌曲様式の主題、ダ・カーポ形式を特徴としている。 ブリクシもボヘミアの作曲家、オルガニスト。有名な音楽家一族の一人で、彼の作品の特徴は、ヴェネツィア様式にチェコの民俗音楽の要素が幾分加味されている点にある。 | |||
ルジーハ&スメタナSQ モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調K.581(*) ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調Op.115(#) |
ヴラディミール・ルジーハ(Cl) スメタナSQ [イジー・ノヴァーク、 ルボミール・コステツキー(Vn) ヤロスラフ・リベンスキー(Va;*) ミラン・シュカンパ(Va;#) アントニーン・コホウト(Vc)] | ||
録音:1952年7月12日、モノラル(*)/1964年11月28日-29日、ステレオ(#)、以上プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 1989年に、惜しまれつつその歴史に幕を下ろしたスメタナ四重奏団。ようやくSUPRAPHON よりCD 化されるモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲は、いずれもタリフ、クーベリック、アンチェル時代のほぼ四半世紀にわたり、チェコ・フィルのトップの座に君臨した名手ルジーハ(1904-1978)をソリストに迎えて、その味わいの深さから長年愛され続けてきたもの。満ち足りたモーツァルトと、憂愁のブラームスの両方に、温かくのびやかな音色がじつによく映える。なお、それぞれのレコーディングの時期に隔たりがあるため、メンバーに異動がみられるのも興味深いところ。シュカンパの参加で以後はメンバー固定となるブラームスに対して、モーツァルトでは、1945年のアンサンブル結成当初には第2ヴァイオリンを担当していたリベンスキーがヴィオラを担当している。2009年の最新リマスタリングで音質良好。 | |||
ヴァーツラフ・スメターチェク ドヴォルジャーク: 交響曲第3番 変ホ長調Op.10, B.34(*) グラズノフ:サクソフォン協奏曲 変ホ長調Op.109(#) ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(+) |
カレル・ クラウトガルトネル(Sax;#) ヤン・パネンカ(P;+) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハso. | ||
録音:1959年9月28日-29日、プラハ、ルドルフィヌム(*)/1962年12月27日-28日(#)、1953年6月15日(+)、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。(+)のみモノラル。 アルヒーフ・シリーズ。さっそうとしたスタイルにより、ドヴォルジャークの第3番といえばこれ!とファンの間で語り継がれる名匠スメターチェクの演奏。国内コロムビアが先にCD化していたが、ようやく本家SUPRAPHONでも海外初CD化。最新のリマスタリングで音質も上々。さらに、ここでは初CD化となるカップリングにも注目。グラズノフで惚れ惚れするような音色を聴かせるのは、クラリネットとサックスの演奏、アレンジと作曲で1950年代から1970年代にかけて、ジャズ、クラシックを問わずマルチ・プレイヤーとして名を馳せたカレル・クラウトガルトネル(1922-1982)。そして、ヤン・パネンカ(1922-1999)のヴィルトゥオーゾぶりと、スメターチェクのユニークなアプローチを堪能できるガーシュウィンも思いがけない拾いものといえるだろう。 | |||
ヨセフ・スク〜マルティヌー: ヴァイオリン協奏曲第1番 H.226(*)/ ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293(1943)(#)/ ラプソディ・コンチェルト 〜ヴィオラと管弦楽のための H.337(1952)(+) |
ヨセフ・スク(Vn/Va;+) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1973年11月5日-7日(*)/1973年9月24日-26日(#)/1987年11月18日、20日(+)、以上プラハ、ルドルフィヌム。旧品番:11-1969 のリマスター再発売。 ディレクター:エドゥアルド・ヘルツォーク(*/#)、パヴェル・キューン(+)/エンジニア:ミロスラフ・クルハン(*/#)、ヴァーツラフ・ロウバル;+)/リマスタリング:2009年、プラハ、ルドルフィヌム・スタジオ(エンジニア:オルドジフ・スレザーク)。 一時期、チェコ・フィルの第2ヴァイオリン奏者を務めていたこともあるマルティヌー。マルティヌーがパリ時代に名手サミュエル・ドゥシュキンのために書いたヴァイオリン協奏曲第1番(1933年完成)が、ようやく世界初演されたのは1973年のこと。ショルティ&シカゴ響のもと、ソリストを務めたのがヨセフ・スクだった。同じ1973年に、第1番の初演者スクが、同郷のノイマン&チェコ・フィルというこれ以上ない万全のサポートを得て、第2番との組み合わせで発表したヴァイオリン協奏曲のアルバムは、1978年度のアカデミー・シャルル・クロのディスク大賞を獲得している。このような名盤だけに、同じ顔ぶれで追加新録したラプソディ・コンチェルトを加え、すでにCD化(11.1969)されているが、2009年にマルティヌーが歿後50年の節目を迎えるにあたり、同時に傘寿を迎えるスクを祝して、最新リマスタリングで新装リリースされることになった。あらためて内容は決定盤と呼ぶにふさわしいもの。 | |||
ザ・ベスト・オブ・チェコ・クラシックス〜 ドヴォルジャーク:協奏曲集 ドヴォルジャーク/ブルクハウザー編: チェロ協奏曲 イ長調 ドヴォルジャーク:ピアノ協奏曲 ト短調Op.33/ ロマンス ヘ短調Op.11/マズレック Op.49/ ヴァイオリン協奏曲 イ短調Op.53/ 森の静けさ Op.68-5/ロンド ト短調Op.94/ チェロ協奏曲 ロ短調Op.104 |
ヨセフ・スク(Vn) ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) イヴァン・モラヴェッツ(P) ミロシュ・サードロ(Vc) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
R.シュトラウス: ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.8(*) コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35(#) |
パヴェル・シュポルツル(Vn) イジー・コウト指揮 プラハso. | ||
録音:2008年6月24日(*)/2008年10月8日-9日(#)、以上 市庁舎スメタナ・ホール、プラハ、ライヴ。 トレードマークとなっている特注の「ブルー・ヴァイオリン」を駆り、いま、もっとも旬なヴァイオリニストとして注目と期待を集めるパヴェル・シュポルツィル。ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2009 への出演でも旋風を巻き起こした彼のコルンゴルト。この上なく甘美な旋律の宝庫ともいえる20世紀の傑作を、ふんわりとやさしく、そしてトロトロに奏でて行く。カップリングには、やはり美しいカンティレーナの魅力にあふれるシュトラウスの初期作品が選ばれている。 なお、ここでシュポルツルをサポートするコウトは、ワーグナーやシュトラウスのオペラで鳴らした名匠。2006/07年のシーズンより首席指揮者を務める手兵プラハ響を率いる彼にとって、こうした官能世界を描くのは御手の物といえるだろう。 | |||
ヨセフ・ボフスラフ・ フェルステル(1859-1951):ヴァイオリン協奏曲 [第1番 ハ短調Op.88(1910-1911)(*)/ 第2番 ニ短調Op.104(1925-1926)(#)] |
イヴァン・ジェナティ(Vn) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 BBCso. | ||
録音:2007年12月8日、ロンドン、バービカン・ホール、ライヴ(*)、2007年12月4日、5日、ロンドン、BBCメイダ・ヴェイル・スタジオ(#)。 チェコのフェルステルは、スメタナやドヴォルジャーク、フィビフが確立した国民楽派の音楽を、ヤナーチェク、ノヴァークらとともに両大戦間期を通じてアヴァンギャルドへと発展させた作曲家。チェコの名ソプラノ、ベルタ・ラウテレロヴァーと結婚したことも関係してか、おもに声楽曲に数多くの業績を残している。また、作曲のほか詩作や評論、さらに画家としても幅広い創作活動を展開したことでも知られている。 チェコの名手ヤン・クベリーク(クーベリック)に触発されて書かれ、1910年にこの曲を献呈された彼の独奏によってシカゴで初演されたヴァイオリン協奏曲第1番。これはタイムズ紙が“とびきりすばらしかった "と称えた、英国初演の記念すべきライヴ。いっぽう、第2番はどちらかといえば技巧の華やかさに欠けるきらいはあるものの、ゆったりと流れる前半2楽章には美しさがあふれている。時期的に両曲とも、チェコ音楽の伝統が色濃く反映されて親しみ易いもの。巨匠ビエロフラーヴェクと手兵BBC響という強力なバックアップのもと、現代の名手ジェナティは、じっくりとフェルステルの魅力に迫る。 | |||
ベートーヴェン: ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調Op.1-3(*)/ ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調Op.70-1「幽霊」(*)/ ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調Op.97「大公」(#) シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調Op.99(+) |
スク・トリオ [ヤン・パネンカ(P) ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・フッフロ(Vc)] | ||
録音:1963年4月8日-12日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(*)/1961年8月29日-9月1日(#)、1964年9月7日-9日、プラハ、ルドルフィヌム(+)。 1960年代から70年代後半にかけて、スメタナ・カルテットとともにチェコ室内楽の看板を背負っていたスク・トリオ。名演のほまれ高いシューベルトの第1番に、「大公」はじめベートーヴェンの3曲はピアノをパネンカが担当した創立メンバーによるもので、かれらがもっとも充実していた時期にあたる。 すべてコロムビアの国内盤ではリリース済みの内容だが、ようやく本家SUPRAPHON より最新マスタリングで復刻となる。 | |||
マルティヌー: シンフォニエッタ「ラ・ホヤ」 H.328 (1950) (ピアノと管弦楽のための)/ トッカータと2つのカンツォーナ H.311 (1946) (ピアノと小管弦楽のための)/ 合奏協奏曲 H.267 (1937)(室内管弦楽のための) |
ヨセフ・ハーラ、 ペトル・イジーコフスキー(P) オンドジェイ・クカル指揮 プラハ室内o. | ||
録音:1997年5月11日、12日、19日、20日、6月6日、ドモヴィナ・スタジオ。旧 PANTON 710580-2 のレーベル移行再発売。 マルティヌーの「コンチェルト・グロッソ」は、彼の渡米後最初に演奏され、大成功を博したといわれる伝説の作品。彼はもともとヴァイオリニスト出身ながら、ピアノを偏愛して管弦楽曲で効果的に用いている。ハーラとイジコフスキーというふたりの名手で聴けるのは豪華の極み。 | |||
プロコフィエフ: 弦楽四重奏曲第1番 ロ短調Op.50/ 2本のヴァイオリンのためのソナタ Op.56/ 弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調Op.92 「カルバダの主題による」 |
パヴェル・ハースSQ | ||
録音:2009年4月、6月、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ、セッション。 プロコフィエフの弦楽四重奏曲は、同じ旧ソ連のショスタコーヴィチのものに比べるとイマイチ影の薄い存在だが、音楽自体はスピード感あふれアグレッシヴでまさにプロコの真骨頂。プロコフィエフは第2次世界大戦中、指揮者テミルカーノフの故郷でもあるコーカサスのカルバダに疎開していたが、当地の民俗音楽を採り入れて弦楽四重奏曲第2番を作曲した。過激な第1番に比べると温和だが、中東風のエキゾチックな素材をバルトーク風に処理した個性的作品。チェコの若手四重奏団パヴェル・ハースSQ はロックのようなエネルギーとノリの良さで超カッコよく熱演している。 | |||
マルティヌー:声楽作品集 ニッポナリ H.68〜日本の和歌による歌曲集(1912)(*)/ 魅惑の夜 H.119〜漢詩による(1918)(#)/ カンタータ「チェコ狂詩曲」 H.118(1918)(+) |
ダグマル・ペツコヴァー(S;*) リュビツァ・リバールスカ(S;#) イヴァン・クスニエル(Br;+) イジー・ビェロフラーベク指揮 プラハso.、キューン混声cho. | ||
録音:1988年9月3日-4日(*/#)/1985年8月30日-31日(+)、以上プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール。 (*)は興味津々なマルティヌーのジャポニスム作品。チェコ語訳された額田王らの和歌7首に作曲されたもので、1912(大正元年)の作というのが驚き。16年ほど前に国内盤発売され、朝日新聞の「母と子の試聴室」でとりあげられて話題となったアルバム(COCO-75032[廃盤]。カップリングは異なり、(+)の代りにカンタータ「幽霊の花嫁」が入っていた)。ずっと入手困難だったので、大歓迎のCD化。さらにバリトン、混声合唱と管弦楽とオルガンのための「チェコ狂詩曲」が入っているのも嬉しい限り。 | |||
ハンターク〜オーボエ協奏曲集 モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 KV.314a(*) マルティヌー:オーボエ協奏曲 H 353(#) R.シュトラウス:オーボエ協奏曲(1945)(+) |
フランティシェク・ ハンターク(Ob) ミラン・ムンツリンゲル指揮(*) チェコpo.(*) マルティン・ トゥルノフスキー指揮(#) ヤロスラフ・フォーゲル指揮(+) ブルノpo.(#/+) | ||
1956年12月10日-12日、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール、プラハ、モノラル(*)/1962年6月22日-25日、ベセドニー・ドゥーム、ブルノ、ステレオ(#/+)。 アルヒーフ・シリーズ。1910年に生まれたフランティシェク・ハンタークはチェコを代表するオーボエ奏者。1932年未だプラハ音楽院在学中に、ヴァーツラフ・タリフに見出されてチェコ・フィルの第1オーボエ奏者に就任。同時にまた、チェコ九重奏団、チェコ・フィル木管五重奏団、アルス・レディヴィヴァのメンバーとしても活躍した。さらにブルノ・フィルの首席奏者(1956-70)も務めている。 これは世界的にも有名なハンタークが残したオーボエ協奏曲の名作を集めたもの。なかでも1955年に書かれたマルティヌーの曲は、「権威筋に支配的だった不評」(注:原文ママ)にもかかわらず、ハンタークが1960年にチェコスロヴァキア初演をおこなった作品。もともとはチェコ・フィルのオーボエ奏者でイジー・タンチブデクによって委嘱され、1950年にオーストラリアに移住したかれの手によりシドニーで世界初演がなされ、以後ヨーロッパで数多く演奏されている。技巧的で速いパッセージと幅広い音域を要求する難曲だが、ここでもハンタークの驚異的な腕前が確かめられる。 | |||
ヤナーチェク:歌劇「死者の家から」
ヴァーツラフ・ベドナールシュ(Br) ベノ・ブラフト(T) イヴォ・ジーデク(T) プジェミスル・コチー(Br) ヘレナ・タッテルムスホヴァー(S) ヤロスラフ・ホラーチェク(B)/他 ボフミル・グレゴル指揮プラハ国立劇場o.&cho. | |||
録音:1964年11月19日-30日、12月1日-4日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ&ルツェルナ・スタジオ。初CD化。 2008年のヤナーチェク歿後80年に合わせ、「ヤナーチェクのオペラのスペシャリスト」名匠グレゴルによる「死者の家から」の伝説的録音が初CD化。グレゴルのもとブラフト、ジーデクらチェコの誇る顔ぶれが結集したこの録音、プラハ国立劇場における1964年4月プレミアのプロダクションと同一のキャストを起用しておこなわれたもの。実演での経験も活きているためか、たいへん聴きごたえのする内容で、アナログ盤は1978年に権威あるフランスのディスク・リリク大賞を獲得している。 「死者の家から」は、文豪ドストエフスキーの「死の家の記録」をベースに、作曲者自ら台本を手掛けたヤナーチェク最後のオペラ。19世紀半ば、シベリアの収容所を舞台にしたその物語は、厳しい環境と貧困によってやむなく犯罪に手を染めてしまった囚人たちをつぶさに描写したもので、人間の苦悩へのはかりしれない同情に満ちている。 | |||
マルティヌー:ヴィオラを伴う室内楽 ヴァイオリンとヴィオラのための3つのマドリガル (デュオ第1番)H.313/ ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ第2番 H.331/ ヴィオラとピアノのためのソナタ第1番 H.355/ クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、 ハープとピアノのための室内音楽第1番 H.376 |
アレクサンデル・ベサ(Va) ボフスラフ・マトウシェク(Vn) ペトラ・ベサ(P) ルドミラ・ペテルコヴァー(Cl) ヤン・タリフ(Vn) イジー・バールタ(Vc) ヤナ・ボウシュコヴァー(Hp) カレル・コシャーレク(P) | ||
一時期、チェコ・フィルの第2ヴァイオリン奏者を務めていたこともあるマルティヌーは創作の初期からヴァイオリンに関心を示していたのとはちがい、ヴィオラ曲は晩年になってようやく手掛けている。じっさいこのアルバムに収録されているすべての曲は1947年から1959年にかけて作曲されている。ノスタルジックな民謡調の動機に込められた、過ぎ去りし青春の日々や望郷の念。ヴィオラの甘く抒情的で、しかもさびしくほの暗い音色は、マルティヌーにとって晩年の感情や苦しみを表現するための楽器にふさわしかったのだろう。カメラータ・ベルンのメンバーのほかソリストとしても活躍するベサのほか、チェコのトップ・プレイヤーたちが共演している点にも注目。 | |||
マルティヌー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 エレジー(H 3, 1909)/コンチェルト(H 13, 1910)/ ソナタ ハ長調(H 120, 1919)/ ソナタ ニ短調(H 152, 1926)/ 即興曲(H 166, 1927)/ ソナタ第1番(H 182, 1929)/ 5つの小品(H 184, 1929)/ アリエッタ(H 188 A, 1930)/ ソナタ第2番(H 208, 1931)/ 7つのアラベスク [リズミカルなエチュード](H 201 A, 1931)/ ソナチネ ト長調(H 262, 1937)/ インテルメッツォ[4つの小品](H 261, 1937)/ リズミカルなエチュード(H 202, 1931)/ 5つのマドリガル・スタンツァ(H 297, 1943)/ ソナタ第3番(H 303, 1944)/ チェコ狂詩曲(H 307, 1945) |
ボフスラフ・マトウシェク(Vn) ペトル・アダメツ(P) | ||
旧品番:SU-3410 & SU-3412 (共に廃盤)のセット化再発売。 名門チェコ・フィルの第2ヴァイオリン奏者を務めるほどの腕前だったマルティヌー。ヴァイオリンへの愛着が詰まったデュオ作品のすべてが、まとめて聴ける当アルバムの価値はたいへん貴重。しばらく廃盤だったが、セットになってミッド・プライス移行再発となる。 | |||
SU-3949 | チャイコフスキー: ピアノ三重奏曲 イ短調Op.50 「ある偉大な芸術家の思い出のために」 ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第2番 ト短調 Op.26 |
スメタナ・トリオ [イトカ・チェホヴァー(P) ヤナ・ヴォナーシュコヴァー= ノヴァーコヴァー(Vn) ヤン・ パーレニーチェク(Vc)] | |
録音:2008年4月24日-30日、5月1日-2日プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ。 スメタナ・トリオによるドヴォルジャーク完結篇。第3番&「ドゥムキー」(SU-3872)、第1番ほか(SU-3927)ときて、このたびようやく4曲が揃った。けれどもスゴイのはむしろカップリングのほう。ドヴォルジャークと同じくスラヴ系の血を引くチャイコフスキーだからということもあるのだろう。濃厚で哀切な音楽で知られる傑作に、熱い共感を寄せている。 | |||
SU-3948 廃盤 |
カール・シュターミッツ: クラリネット協奏曲 変ホ長調(*)/ ホルン協奏曲 変ホ長調(#) アントン・シュターミッツ: 2つのフルートと管弦楽のための 協奏交響曲 ト長調(#) |
ボフスラフ・ ザフラドニーク(Cl) ズデニェク・ティルシャル(Hr) イジー・ヴァーレク、 ラドミール・ピヴォダ(Fl) フランティシェク・ヴァイナル指揮 プラハ室内o. | |
録音:1987年4月15日-17日、プラハ、ルドルフィヌム・スタジオ(*)/1991年7月1日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(#)。旧品番:11-1424〔廃盤〕。 | |||
マルティヌー:チェロ・ソナタ第3番 H.340(1952) ペトル・エベン:バラード風組曲(1955) ルボシュ・スルカ:チェロ・ソナタ マルティヌー: スロヴァキア民謡による変奏曲 H.378(1959) |
トマーシュ・ヤムニーク(Vc) イヴォ・カハーネク(P) | ||
録音:2008年3月25日、28日、4月1日、プラハ。 スプラファン一押しの若きチェリスト、ヤムニーク(1985年生まれ)の第2弾。デビュー盤(SU-3928)に引き続き、かれにとって特別な作曲家マルティヌーほか20世紀チェコのチェロ作品集。マルティヌーの2曲は簡潔にして切なる語法により、二度と帰ることのなかったチェコへの望郷の念が込められたもの。エベン26歳の作は順に、序奏と踊り-クアジ・マズルカ-エレジー-トッカータからなり、作曲者の個人的な戦時体験に結びついた怖いくらいの嘆きと、よろこびにみちた舞踊音楽とが綯交ぜになった性格を持つ。スルカのソナタは、単純明快な内容から比較的演奏機会の多い作品。ヤムニークは20代前半にしてこの完成度の高さ。今後も目が離せない存在といえそう。 | |||
SU-3946 廃盤 |
ラウダーテ・プエリ・ドミヌム〜 バロック期ボヘミアのピアリストの音楽 |
ロベルト・フゴ指揮 カペッラ・レジア・プラハ プエリ・ガウデンテス少年cho. | |
ヤナーチェク: ピアノ・ソナタ「1905年10月1日、街頭にて」 カベラーチ:8つの前奏曲 Op.30 マルティヌー:ピアノ・ソナタ H.350 ヤナーチェク:3つのフーガ(1879-80) |
イヴォ・カハーネク(P) | ||
録音:2008年5月22日、25日、6月8日、14日、23日、プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 チェコのピアノ音楽中でもとりわけ充実した作品を集めたアルバム。辛口で哲学的なヤナーチェクとマルティヌーのソナタも魅力的だが、近年発見されたヤナーチェクの「3つのフーガ」の世界初録音が超お宝。彼が25-6歳、ライプツィヒ修行中の作。後の作風の萌芽が見られ興味深さの極み。 | |||
SU-3944 (4CD) 廃盤 |
アンチェル・ゴールド・コレクション補完〜 Vol.43 | カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | |
録音:プラハ、ルドルフィヌム。ブリテンをのぞいて、アンチェルと同時代の作曲家がずらりと並ぶチェコ現代作品集。 | |||
ドヴォルジャーク:歌劇「悪魔とカーチャ」(1899)
リュドミラ・コマンコヴァー(Ms;カーチャ) リュボミル・ハヴラーク(T;羊飼いイルカ) ヴェラ・クリロヴァー(Ms;カーチャの母) プジェミスル・コチー(B;悪魔マルブエル) ルドルフ・アスムス(B;ルツィフェル) カレル・ベルマン(B;門番の悪魔) マリエ・スタイネロヴァー(S;女領主)他 ズデニェク・ハラバラ指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
録音:1955年10月31日-11月15日、プラハ。おそらくモノラル、初CD化。#レーベル廃盤、おそらく国内代理店限り。 性格の悪いカーチャは人気がなく、思わず「悪魔とでも踊るわ」と言ってしまったため、悪魔マルブエルと一緒に地獄に行くことに。しかし地獄でもカーチャは厄介者。羊飼いのイルカが彼女を地上に連れ帰り、さらに悪魔を利用して悪代官を懲らしめ、悪女領主を改心させる、という愉しい物語。このオペラ、全曲録音は他に同レーベルからピンカス指揮の1979年録音(11-1800)があるのみ。名匠ハラバラの指揮したこの名盤がCDになるのはこれが初めて、嬉しい復活。 | |||
J.S.バッハ: ブランデンブルク協奏曲集 BWV.1046-1051(全曲) |
マレク・シュトリンツル指揮 ムジカ・フロレア | ||
録音:2006年6月27日-28日[第3番−第6番]/2006年11月5日-6日[第1番/第2番]、以上プラハ。ピリオド楽器使用。 いまをときめく名花コジェナーが歌うJ.S.バッハのアリア集で生き生きとした音楽を聴かせたムジカ・フロレア。コジェナーと同じく、チェコ屈指のピリオド・アンサンブルは、チェリストで指揮者のマレク・シュトリンツルによって1992年に結成されている。新録のブランデンブルク全曲はなんといっても驚くべきテンポ設定に意気込みが表れていて刺激満点。しかも刺激一辺倒ではなく、しっかり優美も保たれていて、ピリオド楽器による演奏も出尽くしたと思われる向きにも、きっとあらたな発見を約束してくれるアルバム。 | |||
トマーシュ・ネトピル スク(スク):交響曲 ホ長調 Op.14 ドヴォルジャーク: 序曲「自然の王国で」Op.91/ 序曲「謝肉祭」Op.92 |
トマーシュ・ネトピル指揮 プラハso. | ||
録音:2007年10月23日-24日、プラハ、市庁舎スメタナ・ホール、ライヴ。 ビエロフラーヴェクの弟子で、クリーヴランドo.、LPO、ウィーン・フォルクスオーパー、そして NHKso.にデビューを果たし注目される指揮者ネトピル(1977年生まれ)のスプラフォン・デビュー盤。ドヴォルジャークとその弟子スクによる、祖国への深い愛情と民族色の濃厚な作品を熱くフレッシュな感性で歌い上げている。 | |||
マルティヌー:交響曲全集 交響曲第1番 H.289(1942)/ 交響曲第2番 H.295(1943)/ 交響曲第3番 H.299(1944)/ 交響曲第4番 H.305(1945)/ 交響曲第5番 H.310(1946)/ 交響曲第6番「交響的幻想曲」(1951-53) |
ウラディーミル・ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | ||
録音:2006年11月、プラハ、チェコ放送スタジオA。 ヴァーレク&手兵プラハ放送so.が母国マルティヌーの交響曲を一息に全集でリリース。多作家で知られるマルティヌーだが、第1から第5までの交響曲は5年以内という非常に短期間に集中的に書かれた。6曲中最長の第1番は裸一貫の状態でアメリカに辿り着いてから1年以内に書かれ、クーセヴィツキーが妻ナタリーの思い出に委嘱した作品として知られる。このほかラインスドルフ初演の第2番、シェイナ初演の第3番、オーマンディ初演の第4番、クーベリック初演の第5番と、カメレオンとあだ名されたストラヴィンスキー以上にとらえどころのない多彩な作風がみられる。ただ5曲に共通する戦時から戦後まもなくという時期が重要で、全てに少なからず戦争が影を落としている点も見逃せない。さらに、交響曲という枠組みから離れて3つの独立したファンタジーのスタイルをとる第6番。6曲中随一の人気作は初演者ミュンシュに献呈されている。 ヴァーレクらによるセットは、当レーベルでは70年代のノイマン&チェコ・フィルの記念碑的録音以来となるもので、あらたなるスタンダードとしておおいに期待される。 | |||
戯れ〜マルティヌー:ピアノ小品集 戯れI H.205(1931)(世界初録音)/ 戯れII 6つのやさしい小品 H.206(1931)/ 4つの楽章 H.170(1929)/ ミニチュアのフィルム H.148(1925)/ 春 H.127(1921)(世界初録音)/ 恐るべき列車 H.258(1937)/ 第5の月の第5の日 H.318(1948)/ 調理場のレビュー H.161(1927) (ピアノ版による世界初録音)/ アダージョ-思い出 H.362(1957) |
カレル・コシャーレク(P) | ||
録音:2006年8月15日-18日、クロムニェジーシュ。 2009年が没後50周年にあたるマルティヌーは生涯に膨大な数の作品を遺した。ピアノ曲は200曲以上にもおよび、なかにはゼルキンやフィルクシュニーといった大家に捧げられたものもある。これらの作品はヴァラエティゆたかな内容にふさわしく、これまで多くのピアニストによって大きな関心が払われてきたが、小品については手付かずのままだった。このアルバムでは重要なパリ時代の作品を中心に、ジャズを取り入れたことで有名なバレエ「調理場のレビュー」のピアノ版の世界初録音のほか、小品に光があてられている。世界遺産にも登録されたクロムニェジーシェ生まれのコシャーレクは、同郷のコジェナーのリサイタルでもおなじみのピアニスト。マルティヌーの録音も多い彼の起用はまさにぴったりと言える。 | |||
ベスト・オブ・エヴァ・ウルバノヴァー ヴェルディ: 「アイーダ」〜勝ちて帰れ/ 「ドン・カルロ」〜世のむなしさを知る神/ 「運命の力」〜天使たちのなかの聖処女よ/ 「仮面舞踏会」〜ここは恐ろしい場所 プッチーニ: 「トスカ」〜歌に生き、恋に生き/ 「トゥーランドット」〜この宮殿のなかで チレア:「アドリアーナ・ルクヴルール」 〜あわれな花よ マスカーニ: 「カヴァレリア・ルスティカーナ」 〜ママも知るとおり ヤナーチェク:「イェヌーファ」 〜ちょっとしたら スメタナ:「リブシェ」〜リブシェの予言 |
エヴァ・ウルバノヴァー(S) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハso. オンドジェイ・レナルト、 オリヴェル・ドホナーニ指揮 プラハ国立歌劇場o.&cho. フランティシェク・ プレイスレル指揮 ヤナーチェク・ヨーロピアンso. | ||
録音:1993年-2003年、プラハ。 チェコを代表するソプラノ、ウルバノヴァーの歌手生活20周年記念アルバム。名アリア集はおなじみのヴェルディ、プッチーニのほか、ヤナーチェクやスメタナといったお国ものが収められているのが特色。とくにアルバムの締め括りで収録時間14分を超える「リブシェ」のフィナーレの場面は、得意の役どころということもあって聴きものと言える。 | |||
ヤクブ・フルシャ ドヴォルジャーク: 弦楽セレナード ホ長調 Op.22(B 52)/ 管楽セレナード Op.44(B 77) スク(スク): 「聖ヴァーツラフ」のコラールによる 瞑想曲 Op.35a(弦楽合奏版) |
ヤクブ・フルシャ指揮 プラハ・ フィルハーモニア | ||
新日本フィルへの客演を通じて、その実力のほどが日本のファンの間にも着実に浸透しつつあるチェコ期待の指揮者フルシャ。2007年10月の定期公演では「新世界」交響曲を振って、才気と共感いっぱいの熱演を繰り広げた。最新録音のドヴォルジャーク・アルバム第3弾は、セレナード2作とドヴォルジャークとは師弟の間柄であったスクの作品を収録している。 「私の考えでは、ドヴォルジャークは誇張されたり、気負って飾りつけられたり、こうあるべきと過度に型にはめられたり、さらに何も考え無くあるいはわざとらしく技巧に走り始めた途端に、そのアプローチは正しくない。私の目指すのは、その単純さと自然さとを強調することなのだ。これが失われてしまえば、ドヴォルジャークはもはやドヴォルジャークではない。」(ヤクブ・フルシャ) | |||
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集 Op.8「四季」(*) J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための 協奏曲 ニ短調 BWV.1043(*) [ボーナス・ビデオトラック] ヴィヴァルディ: 「四季」より冬、夏(第3楽章プレスト)(#) |
パヴェル・シュポルツル(Vn) プラハ・フィルハーモニア フランティシェク・ シュタストニー(Cemb) | ||
録音:2007年9月1日-2日、9日-11日、10月6日(*)、2007年9月12日(#)、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 コンサートでバンダナをあたまに巻いたり、カタにはまらないスタイルで人気のシュポルツル。最新録音はヴィヴァルディの「四季」。カップリングのバッハとも、編成を刈り込んだアンサンブルをバックに小気味よく弾むリズムがなんとも新鮮。プラハ・フィルハーモニアからの精鋭メンバーの楽器編成は第1、第2ヴァイオリンが各3、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス1。ほかに通奏低音。なお、CDエキストラ仕様により、Windows のPC でReal Playerの動作環境をお持ちであれば、トレード・マークのブルー・ヴァイオリンを弾く姿をみることが出来る。 | |||
スタミツ(シュターミッツ)一族の ヴィオラ協奏曲集 カレル・スタミツ (カール・シュターミッツ;1745-1801): ヴィオラ協奏曲 ニ長調Op.1 ヤン・ヴァーツラフ・スタミツ (シュターミッツ;1717-1757): ヴィオラ協奏曲 ト長調 アントン・シュターミッツ(1750-1789/1809): ヴィオラ協奏曲 変ロ長調 |
ヤン・ピェルシュカ(Va) イジー・ ビエロフラーヴェク指揮 プラハ室内po. (プラハ・ フィルハーモニア) | ||
録音:1995年3月-4月、プラハ。旧 PANTON レーベル、811422-2 の移行再発売。 18世紀後半、いわゆるマンハイム楽派の中心メンバーとして親子2代にわたり活躍したボヘミアに始まる音楽一族、シュターミッツ。父ヤン・ヴァーツラフとその息子たち、カールとアントン兄弟が書いたヴィオラ協奏曲を集めたアルバムは、たいへん美麗にして技巧的。かれらがヴァイオリニスト、またヴィオラ奏者として当代一級の腕前であったことを示す豊かな内容。ソリストのピェルシュカはプラハ響のコンサートを長年務め、その名もスタミツ四重奏団のメンバーとしても知られる名手。 | |||
マルティヌー: チェロ・ソナタ第2番 H.286(1941) ヤナーチェク:おとぎ話(1910) マルティヌー: ロッシーニの主題による変奏曲 H.290(1942) カベラーチ:チェロ・ソナタ Op.9 |
トマーシュ・ヤムニーク(Vc) イヴォ・カハーネク(P) | ||
録音:2007年3月、4月、プラハ。 名門スク・トリオのヨセフ・フッフロに学んだヤムニークは1985年生まれ。イジー・バールタ、ハインリヒ・シフ、スティーヴン・イッサーリスらのマスタークラスにも参加し、2006年プラハの春国際コンクール第2位を獲得したチェロの新星。スプラフォン・デビュー・アルバムは、彼にとって特別なレパートリーであるマルティヌーを含む20世紀チェコのチェロ作品集。ソナタと変奏曲の驚くべきほどに完成された演奏はこの若さにして作曲家の音楽語法と個性への深い理解を示すもの。共演するピアニストのカハーネクは1979年生まれ。やはり2004年プラハの春国際コンクールで第1位に輝いている。 | |||
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調Op.21 B 51(1875/1880改訂) フィビフ:ピアノ三重奏曲 ヘ短調(1872) マルティヌー: ピアノ三重奏曲第2番 ニ短調H 327(1950) |
スメタナ・トリオ | ||
録音:2007年4月、プラハ。 前作ドヴォルジャークの第3番&「ドゥムキー」(SU-3872)がディアパゾン・ドールやBBCミュージック・マガジンほかで絶賛されたスメタナ・トリオの第3弾。いまチェコの若手を代表するアンサンブルが取り上げるのは今回も自国チェコの作品集。21歳のときに書かれたフィビフ作は、スメタナの ト短調についで歴史的に重要な位置を占めるとされるもの。そのわずか3年後に書かれたドヴォルジャークの第1番。30代半ばの作品で、魅力的なカノン風のパートから抒情的でおだやかなパッセージまで演奏には表現の幅が求められるが、この点を当演奏はみごとにクリア。アルバムを締め括るマルティヌーの第2番は晩年の代表作のひとつ。新古典主義の時期に終わりを告げ、作風の最後の時期を特徴づけた統合主義の顕著な兆候がみられる。 | |||
スメタナ:喜歌劇「2人のやもめ」
マリア・タウベロヴァー(カロリーナ) ドラホミーラ・ティカロヴァー(アネジュカ) イヴォ・ジーデク(ラディスラフ・ポドハーイスキー) エドゥアルド・ハケン(ムムラル) ミロスラヴァ・フィドレロヴァー(リドカ) アントニーン・ズレサーク(トニーク) ヤロスラフ・クロンプホルツ指揮プラハ国立劇場o.&cho. | |||
録音:1956年11月-12月、プラハ、ルドルフィヌム。初CD化。 半世紀を経て記念碑的録音が初CD化。国民的オペラ「リブシェ」につづいて書かれた「2人のやもめ」は、これまでの祖国の歴史や神話などを題材にした内容とは異なり、洗練された、たわいのないサロン風のコミック・オペラ。堂に入った歌唱と、母国語のたいへん明瞭なディクション。当アルバムはタウベロヴァー、ティカロヴァー、ハケンといった当時の伝説的なソリストを揃えたチームにより他を寄せ付けない完成度を誇っている。 | |||
マルティヌー: 3幕のバレエ「シュパリーチェク」/ バレエ・カンタータ「幽霊の花嫁」 (K.J.エルペンの詩にもとづくバラッド)/ カンタータ「タンポポのロマンス」/ サクラソウ( モラヴィア民謡の テキストにもとづく5つの二重唱曲) |
独唱者たち カンティレーナ児童cho. キューン混声cho. フランティシェク・ イーレク指揮 ブルノpo.、 イジー・ ビエロフラーヴェク指揮 プラハso. | ||
旧品番:11-0752 の再発売。長らく入手難となっていたマルティヌーの名品がうれしい復活。祖国チェコへの郷愁の色が濃い名作「タンポポのロマンス」は、ミロスラフ・ブレシュによる民俗様式の詩にもとづくもので、戦地から恋人の帰還を7年間待ち続ける乙女の物語。チェコの著名な民謡収集家カレル・ヤロミル・エルペンの詩にもとづく“バレエ・カンタータ "。幽霊の花嫁はバレエ「シュパリーチェク」初稿では終曲だったが、のちに演奏時間の問題でカットされていたもの。当アルバムではオリジナルの形に従ってともに収められている。 | |||
ついに本家から復刻、アンドレ・ジェルトレル〜 バルトーク:ヴァイオリン作品全集 2つのラプソディ Sz.87、90(*)/ ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112(#)/ 44のデュオ Sz.98(+)/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117/ ヴァイオリン・ソナタ第1番 Sz.75(**)/ ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76(**)/ コントラスツ Sz.111(##)/ ヴァイオリン協奏曲第1番 Sz.36(++)/ ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 遺作(1903)(***)/ トランシルヴァニアの民俗主題による ソナチネ Sz.55(ジェルトレル編)(***)/ ハンガリー民謡 Sz.42(ジェルトレル編)(***) |
アンドレ・ジェルトレル(Vn) ヤーノシュ・ フェレンチク指揮(*/++) ブルノpo.(*/++) カレル・アンチェル指揮(#) チェコpo.(#) ヨセフ・スク(Vn;+) ディアヌ・アンダーセン (P;**/##/***) ミラン・エトリーク(Cl;##) | ||
録音:1962年-65年、プラハ&ブルノ。 ついに出た!マリピエロ&カゼッラの協奏曲(SU-3904)に次ぐ、ジェルトレル生誕100周年記念リリースは代表的録音バルトーク。じっさいに作品の多くを初演し、1925年から38年にわたりコンサートで作曲者との共演を重ねたジェルトレルはバルトークのエキスパートとしてあまりに有名。新マスタリングで音質も極上となって不滅の名盤がよみがえる。 | |||
ヤナーチェク:ラシュ舞曲集 ヤナーチェク/フランティシェク・イーレク編: 歌劇「利口な牝狐の物語」組曲 ヤナーチェク:タラス・ブーリバ |
ヤクブ・フルシャ指揮 ブルノpo. | ||
録音:2008年3月15日、16日、4月12日、13日、ブルノ、スタディオン・スタジオ。 新日本フィルへの客演で日本での評判も急速に高まりつつあるヤクブ・フルシャの最新録音はヤナーチェク。目下のところ、手兵プラハ・フィルハーモニアとの3枚のアルバム(SU-3867、SU-3882、SU-3932)はいずれもドヴォルジャーク中心だが、このたびはヤナーチェクということでゆかりの地ブルノのオケを起用。1870年代にまで起源を遡る当楽団は、ほかならぬヤナーチェクの肝いりで設立されたという歴史を持つため、その音楽に寄せる共感と音楽語法に一方ならぬものがあるのも当然だろう。ラシュ舞曲における急速ナンバーや、代表作のタラス・ブーリバでは、若き才能に反応して白熱の演奏を繰り広げている。 | |||
ヤナーチェク: 弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」 ハース: 弦楽四重奏曲第1番 嬰ハ短調 Op.3(1920)/ 弦楽四重奏曲第3番 Op.35(1938) |
パヴェル・ハースSQ | ||
録音:2007年6月1日-2日、29日-30日、7月30日、プラハ。2004年5月の「プラハの春」国際コンクール、同年6月のパオロ・ボルチアーニ・コンクール(世界三大弦楽四重奏コンクールのひとつ)での相次ぐ優勝、デビュー盤ヤナーチェクとハースの第2番(SU-3877)がBBC Music Magazine で2007年の新人賞を獲得するなど注目を集める大器パヴェル・ハース・カルテット。アルバム第2弾は前作に引き続き、団体名の由来となった看板ハースの作品と、その師ヤナーチェクの第1番という内容。 アウシュヴィッツで最期を迎えたハースの2曲。第1番はまだブルノ音楽院の学生だった1920年の作。幻想曲の様式で、演奏時間13分ほど単一のソナタ楽章に特徴がある。そして、全3楽章のフィナーレが主題と変奏の形をとる第3番は、創作活動のピークにあたる1938年に書かれたもの。悲劇的な音楽が急速に台頭してきたナチの脅威という時代の空気を反映している。そして、このたび2曲揃って完結篇となるヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」。わずか九日間で一気に書き上げられた傑作は、ドロドロとしたエロチシズム漂う内容が若き情熱で溢れるいまの彼らにぴったり。 | |||
ドヴォルジャーク:弦楽五重奏曲集、弦楽六重奏曲、ピアノ四重奏曲集 & ピアノ五重奏曲集
弦楽五重奏曲[第1番 イ短調Op.1(*)/第3番 変ホ長調Op.97(#)/第2番 ト長調Op.77(+)]/ 間奏曲(ノクチュルヌ)(+)/六重奏曲 イ長調Op.48(**) ピアノ五重奏曲[第1番 イ長調Op.5(##)/第2番 イ長調Op.81(++)] ヨセフ・クルソニュ(Va;*/#/**) パヴェル・ネイテク(Cb;+) ミハル・カニュカ(Vc;**) ヤン・パネンカ(P;##/++) パノハSQ(*/#/+)[イジー・パノハ、パヴェル・ゼイファルト(Vn) ミロスラフ・セフノウトカ(Va) ヤロスラフ・クルハン(Vc)] 録音:1996年6月5日-6日(*)/1996年5月23日-24日(#)/1992年3月2日-4日(+)/ 1992年5月27日-28日(**)/1993年2月15日-16日(##)/1993年10月30日-31日、 以上プラハ、ドモヴィナ・スタジオ ピアノ四重奏曲[第1番 ニ長調Op.23/第2番 変ホ長調Op.87] ヨセフ・コドウセク(Va) スク・トリオ [ヨセフ・ハーラ(P) ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・フッフロ(Vc)] 録音:1982年6月6日-13日、プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルジャーク・ホール | |||
どこか郷愁を誘うメロディが散りばめられ、相変わらず日本でも人気の高いドヴォルジャーク。今でこそいくつか室内楽を集めたセットは入手できる状況とはいえ、作曲者のアニヴァーサリーに合わせて登場した室内楽大全集(11-1450; 15枚組 / 廃盤)は、量と質との両面においてさすがはSUPRAPHON が社運をかけて作り上げたと思わせる出来栄えだった。 このたび、パノハによる弦楽四重奏全集(SU-3815; 8CD)につづいて、4 名以上の編成を要する作品があらためてセットになった。傑作ピアノ五重奏第2番から、録音でもあまり聴く機会のない弦楽五重奏第1番まで、分売も軒並み廃盤となって久しかったためこのたびのリリースはうれしいところ。なんといっても、このセットの強みは演奏陣の顔ぶれ。パノハのほか、スク・トリオにパネンカ、プラジャークのメンバーであるクルソニュやカニュカと、コアなファンを十分満足させるものとなっている。 | |||
マルティヌー:オラトリオ「ギルガメシュ叙事詩」 H.351
オタカル・ブロウシェク(語り) マルセラ・マホトコヴァー(S) イジー・ザフラドニーチェク(T) ヴァーツラフ・ジーデク(Br) カレル・ブルーシャ(B) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハso.、チェコ・フィルハーモニーcho. | |||
録音:1976年4月1日-4日、スメタナ・ホール、芸術家の家、プラハ|旧品番: 11-1824 。 「ギルガメシュ叙事詩」は古代メソポタピア文明発祥の文学作品。実在したとされる伝説の王ギルガメシュをめぐる壮大な内容で、これにもとづき1955年マルティヌーは、初期バロック様式を用いて4人の独唱と語り、混声合唱とオケによるオラトリオを完成させた。筆頭に挙げられるこのビエロフラーヴェク盤は、長らく入手難だったためカタログ復活が待たれていたもの。 | |||
マルティヌー:弦楽四重奏曲全集 [第1番(1918,H.117)/第2番(1925,H.150)/ 第3番(1929,H.183)/第4番(1937,H.256)/ 第5番(1938,H.268)/第6番(1946,H.312)/ 第7番「室内協奏曲」(1947,H.314)] |
パノハSQ | ||
録音:1979年-1982年、プラハ。 マルティヌーの生涯を通じて書かれた7つの弦楽四重奏は、それぞれがその時々の作曲家の置かれた状況が投影された自伝的な内容。すなわち、個性が初めてみられる第2番、大戦間期に作曲された第4番、ヤナーチェクの「ないしょの手紙」との多くの共通点を指摘される第5番、さらにアメリカ滞在中に書かれた点がドヴォルジャークの例を思わせる第6番、そしてこのジャンルの頂点をなす第7番と、このとらえどころのない作曲家の姿をありのままに反映している。当セットはパノハ四重奏団の絶頂期にあたる79年から82年にかけて行なわれたもので、このたびフルプライス(旧番号:11-0994)からミドル・プライスになって再発。 | |||
スメタナ:管弦楽作品集 連作交響詩「わが祖国」(*)/ 交響詩「リチャード3世」 Op.11/ 交響詩「ヴァレンシュタインの陣営」 Op.14/ 交響詩「ハーコン・ヤルル」 Op.16/ ゲオルギーネ・ポルカ ニ長調 B13(1840)(#)/ ルイーゼ・ポルカ 変ホ長調 B12(1840)(#)/ 祝典交響曲(勝利の交響曲) ホ長調 Op.6/ シェイクスピア祭のための行進曲 Op.20/ 祝典序曲 ハ長調 B136/ ポルカ「われらの乙女たちに」 T49 |
ヴラディミール・ ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | ||
録音:2001年(*)、2005年-2006年、プラハ。(#)はイシャ・クレイチーによる管弦楽編曲。 チェコの名匠ヴァーレクと手兵プラハ放送so.による最新アルバムは母国の大作曲家スメタナのセット。代表作「わが祖国」はもちろん、チェコ国民音楽の基礎を築いて重要な意味をもつ交響詩や、聴く機会のあまり多くはない勝利の交響曲などスウェーデン時代のものまで主要な管弦楽作品をほぼ網羅している。 チェコ音楽史における歴史的な瞬間1868年5月16日、自作オペラ「ダリボル」とともに国民劇場の定礎式に演奏された祝典序曲。じつに生き生きとしていて、作品に込められた特別な思いが血を呼び覚ますかのよう。ピアノ曲からの編曲となるポルカも弾み返る楽しさでいっぱい。当コンビではドヴォルジャーク(SU-3802)とチャイコフスキー(SU-3862)の交響曲全集も好評価を得ているが、スメタナもまた改めて実力の高さを知らしめる内容となっている。 | |||
ドヴォルジャーク: 弦楽五重奏曲 ト長調 Op.77(*) ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81(#) |
ローレーヌ・ デュランテル(Cb;*) キャスリン・ストット(P;#) シュカンパSQ | ||
録音:2007年1月-3月、プラハ、ルドルフィヌム。 いまのチェコを代表するシュカンパ四重奏団の最新録音はドヴォルジャーク円熟期のふたつの五重奏曲。ピアノとコントラバスには、それぞれ英国のストット、フランスの有望株デュランテルとふたりの魅力的なゲストを迎えている。ナイマンのピアノ協奏曲で一躍時の人となったキャサリン・ストットは、ソリストとしてまたヨーヨー・マや小川典子らとのデュオなどでもマルチな活躍を続ける名手。シュカンパのメンバーとの息もぴったり。 | |||
ツィトリビの古楽〜18世紀チェコの巨匠たち ガリナ:シンフォニア イ長調 K.B.コプシヴァ: 荘厳ミサ曲 嬰ニ長調/フーガ「DEBEFE」/ アリア 嬰ニ長調/モテット 嬰ニ長調/ 世の罪を除きたもう主よ/アリア ニ長調 ヴェント:協奏四重奏曲 V.J.コプシヴァ:オッフェルトリウム K.B.コプシヴァ:田園風フーガ V.J.コプシヴァ: ミサ・パストラーリス ニ長調 J.J.コプシヴァ:ベネディクトゥス ロカイ:田園風モテット ニ長調 K.B.コプシヴァ: フーガ イ短調/レクイエム ハ長調/ サルヴェ・レジナ/フーガ 変イ長調/ アリア 変ロ長調/コンチェルト 嬰ニ長調 V.J.コプシヴァ:聖母連祷 ガリナ:シンフォニア ハ長調 K.B.コプシヴァ: サクルム・パストラーレ/ フーガ ハ長調/アリア 嬰ニ長調/ オッフェルトリウム/フーガ ヘ短調/ モテット「来たれ、キリストの花嫁よ」/ モテット「神に栄光を」 V.J.コプシヴァ: 救い主のいつくしみ深き御母 ロカイ:アリア 嬰ニ長調 |
ミラン・シュレフタ、 マリエ・ シェスターコヴァー (Org) フランティシェク・ クサヴェル・トゥリ (Cemb) ミロスラフ・ケイマル (クラリーノ) イジー・クレイチー(Ob) パヴェル・ヴェルネル (Ob/ダムール) ヴァーツラフ・ ヴォディチュカ(Ehr) フランティシェク・ ヘルマン(Fg) イジー・スターレク指揮 プラハso. フランティシェク・ ヴァイナル指揮 プラハ室内o. ミラン・マリー指揮 プラハ放送cho. イジー・フヴァーラ指揮 キューン児童cho. | ||
録音:1966年-1967年、1983年-1984年、プラハ。 バロック後期からスメタナ、ドボルザークの国民楽派までの間、チェコの音楽界は、亡命と地方の時代だった。海外では、古くはゼレンカからシュターミツあたりまで様々な人が活躍していたことが知られているが、地方にも素晴らしい作曲家たちがいた。それらの中から、パフタ伯が領していた、当時の北ボヘミアの音楽的中心、小村ツィトリビで活躍したヴァーツラフ・ヤン・コプシヴァとその子息と弟子たちの作品をまとめたボックス。 コプシヴァ一族はチェコを代表する音楽家一族だが、ヴァーツラフ・ヤン(1708-89) とヤン・ヤーヒム (1754-92)は、前古典派とパストラルを代表とするチェコ農村音楽の伝統的形式を受け継ぐ作風であるのに対し、カレル・ブラジェイ (1756-85)は、モーツァルト的な性格を帯びた古典派の作風。また、ヴァーツラフ・ヤンの、逸材として知られる弟子たち、ヤン・アダム・ガリナ(1724-73)、ヤクプ・ロカイ(1752-?)、ヨハン・ネポムク・ヴェント(1745-1801)の作風も古典派で、ガリナはヴァンハル風のシンフォニアで、ヴェントは弦楽四重奏曲と吹奏楽曲で知られている。 | |||
パノハSQのヤナーチェク ヤナーチェク: 弦楽四重奏曲第1番 「クロイツェル・ソナタ」/ 弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 |
パノハSQ | ||
録音:1995年、プラハ。旧品番:SU-0215の再発売。 2008年に結成40周年を迎えるパノハ四重奏団。これを機に、初出時「数多くの名門カルテットを輩出してきたチェコの伝統を受け継ぐもの」と高い評価を得たヤナーチェク・アルバムが、ミッド・プライスで再登場。 | |||
バルトークの権威、ジェルトレルの マリピエロとカゼッラ、スメターチェク指揮 マリピエロ:ヴァイオリン協奏曲(1932) カゼッラ: ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.48(1928) |
アンドレ・ジェルトレル(Vn) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハso. | ||
録音:ステレオ。 フバイ門下でハンガリーを代表する名手アンドレ・ジェルトレル(1907-1998)の生誕100周年記念復刻。親交のあったバルトーク演奏の権威として知られ、協奏曲やスクとの二重奏曲の録音でみせた確かなアプローチは今も高い評価を得ている。15年にも及ぶ歳月をかけて仕上げられ、1930年代に書かれた最良の成果のひとつとされるマリピエロ作。パリ音楽院に学び、そのマリピエロらとともに楽壇の中心人物として活躍したカゼッラ。この20世紀イタリアのふたりによる協奏曲でも、現代モノに強いジェルトレルの持ち味が活きている。 | |||
マタチッチ&チェコ・フィルの「ブル5」 ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 |
ロヴロ・フォン・ マタチッチ指揮 チェコpo. | ||
録音:1970年11月2日-6日、プラハ、芸術家の家。 音楽を大きな構えで捉える豪放なスタイルで知られる巨匠マタチッチが、チェコ・フィルと作ったブルックナー5番。説明不要の名演奏がスプラフォンでも復刻となる。すでに国内盤でも復刻されているが、このたびの本家との音作りの違いも興味津津。 | |||
ティルシャル兄弟〜 2本のホルンのための協奏曲集 ベートーヴェン:六重奏曲 変ホ長調 Op.81b(*) ヨーゼフ・ライヒャ: 2本のホルンのための協奏曲 変ホ長調 Op.5(#) レスレル(ロゼッティ): 2本のホルンのための協奏曲第3番 変ホ長調(**)/ 2本のホルンのための協奏曲第5番 変ホ長調(#) フランティシェク・クサヴェル・ ポコルニー(1729-1794): 2本のホルンと、チェンバロのための 協奏曲 変ホ長調(**) ヨーゼフ・フィアラ: 2本のホルンのための協奏曲第1番 変ホ長調 Op.5(+) ハイドン:2本のホルンのための協奏曲 変ホ長調(#) (ヨーゼフ?)ハニシュ:3本のホルン、ティンパニと チェンバロのための協奏曲 変ホ長調 [復元:ジャン=ルイ・プチ](##) |
ズデニェク・ティルシャル、 べドジヒ・ティルシャル(Hr) ズデニェク・ ディヴォキー(Hr;##) リボル・ぺシェク指揮 ぺトル・アルトリフテル指揮 ドヴォルジャーク室内o. ヴラディミール・ヴァーレク指揮 チェコ放送so. リボル・フラヴァーチェク指揮 プラハ室内o. | ||
録音:1985年(*)、1987年(#)、1975年(+)、1983年(**/##)。 2006年8月に急逝したチェコのゼデニェク・ティルシャルは、兄のべドジヒとともに名門チェコ・フィルのソリストを務めたホルンの名手。このアルバムではベートーヴェン、ハイドンのほか、18世紀後半のチェコ圏のレイハ、ポコルニ、ロゼッティらによる2本のホルンのための作品を、まさに兄弟ならではともいえる絶妙なやりとりで聴かせてくれる。さらに、18世紀に優れたホルン奏者としてプラハとドイツで活躍したということ以外は謎に包まれているハニシュのユニークな3本のホルンのための協奏曲も収録。ティルシャル兄弟の持ち味、たまらなく柔らかく美しい音色と抜群のテクニックが楽しめる。 | |||
ルドミラ・ぺテルコヴァー〜 プレイフル・クラリネット ゼキーニャ・アブレウ:チコ・チコ アントニオ・カルロス・ジョビン:イパネマの娘 R=コルサコフ:くま蜂の飛行 モンティ:チャールダーシュ セバスティアン・イラディエル:ラ・パロマ ブラームス:ハンガリー舞曲 ニ短調 プッチーニ:誰も寝てはならぬ ミヨー:ブラジレイラ(ブラジルの女) ビゼー:ハバネラ ピエルネ:カンツォネッタ Op.19 ベーラ・コヴァーチュ:ロッシーニさんに乾杯! シューベルト:セレナード フリッツ・クレプシュ:ファンタジー J.S.バッハ:エア ポール・ジャンジャン:ヴェニスの謝肉祭 グノー(J.S.バッハ):アヴェ・マリア ヘラルド・ロドリゲス: タンゴーラ・クンパルシータ ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女 メキシカン・ハット・ダンス アントン・ルビンシュテイン:へ調のメロディ |
ルドミラ・ぺテルコヴァー(Cl) イリーナ・コンドラチェンコ(P) | ||
録音:2007年1月、プラハ。 チェコを代表するクラリネットの名手ぺテルコヴァーの最新アルバムは、ジャンルの垣根を超えてヴァラエティ豊かな内容。ボサノバの名曲「イパネマの娘」やタンゴ「ラ・クンパルシータ」といったナンバーから、超絶技巧の聴ける「くま蜂の飛行」やチャールダーシュまで、センスの良いアレンジも魅力で楽しめる。 | |||
ドビュッシー/マリウス・コンスタン編: 「ペレアスとメリザンド」交響曲 シベリウス:付随音楽「ペレアスとメリザンド」Op.46 シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5 フォーレ:劇音楽「ペレアスとメリザンド」組曲Op.80 |
セルジュ・ボド指揮 チェコpo. | ||
録音:1989年4月。 ベルギーの象徴派詩人メーテルランク(1862-1949)の戯曲「ペレアスとメリザンド」。この悲劇的な愛のドラマはよほど創作意欲を刺激するのか、オペラから交響詩まで形態は違うもののさまざまな作曲家が音楽を付けている。しばらく廃盤(旧品番:11-1269、11-0973)となっていたが、2007年7月にボドが80歳を迎えるのに合わせ、カタログ復活となる。 | |||
皇帝陛下万歳! プラハ1609年 〜神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の音楽 I.「帝国の栄光に捧げる祝典ミサ曲」 フィリップ・デ・モンテ(1521-1603): インチピット・ドミノ/日々、罪を重ねる私は/ ああ、実に優しき カール・ライトン(1557/8-1620): ミサ・バシム「皇帝陛下万歳!」(7声) [キリエ/グローリア/クレド/ サンクトゥス/アニュス・デイ] II.アンソロジー「マリアのバラ」より トマス・デ・サンタ・マリーア:ティエント ドイツ・カトリックのマリア讃歌: 優しく気品に満ちたマリア クリシュトフ・ハラント・ス・ポルジツ・ ア・ベズドルジツ(1564-1621): 女王マリア フランツ・ザーレス(c1540-1599): 貞潔なるマリア ライトン:マリア、天の棕櫚 ルッツァスコ・ルッツァスキ:トッカータ III.「錬金術師の戸棚」 ミヒャエル・マイヤー(1568/9-1622): ロムルスは狼に育てられたと/ 天の輝ける松明である太陽は/ ミルラは父との間に カヴァッツォーニ:クリステ・エレイソン IV.「皇帝の部屋と庭園にて」 チプリアーノ・デ・ローレ/ロニョーニ: 出発する時に感じるのだけれど アレッサンドロ・ オロロージョ(c1550-c1633): 愛しき人、私から去らないで ファットリーニ:リチェルカーレ ルニャール: 様々なことが私の幸運を 邪魔しようとするが/ ようやく、あなたは私に気付いた |
マルティン・ホリナ指揮 フラテルニタス・ リッテラトルム | ||
録音:2006年2月、ブランディース・ナド・ラベムの城中礼拝堂。 チェコ音楽に特筆すべき一時代を付け加えた、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(1552-1612)。この録音は、ルドルフの宮廷楽長デ・モンテ、、その後継者ライトン、ルドルフの側近チェコ貴族で作曲もしたハラント・ス・ポルジツ・ア・ベズドルジツ、錬金術師、作曲家にして典医のマイヤー、宮廷音楽家ザーレスとオロロージョの作品を中心に構成されている。 録音会場は、ルドルフ2世が狩猟の際に使った有名な居城。15、16世紀の声楽ポリフォニーを専門とする演奏団体、フラテルニタス・リッテラトルムは、この録音に相応しい場を得、ルドルフ時代の典礼音楽と宗教音楽を含む音楽生活を描き出すことに成功している。また、タイトル中の1609年は、この録音のメイン、7声のミサ「皇帝陛下、万歳!」を含むライトンの曲集が出版され、また、ルドルフが、チェコの信教の自由を認めた年でもある。 | |||
スメターチェクのチャイコフスキー チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(*)/ 交響曲第1番 ト短調Op.13「冬の日の幻想」(#) |
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハso. | ||
録音:1963年4月29日(*)/1961年6月22日-24日(#)、以上ルドルフィヌム・ドヴォルジャーク・ホール、プラハ。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 2006年はチェコの名指揮者スメターチェク(代理店は生没年を(1906-2006)と記載しているが、もちろん誤り。正しくは(1906-1986))にとって生誕100年にあたると同時に、没後20年の節目の年。彼は1942年から72年までの30年間プラハso.の首席指揮者を務め、レパートリーの拡充をはかるとともに同オケを世界的な水準まで引き上げた。当コンビが残した数多くの録音の中でも、代表的なもののひとつである第1番は、スメターチェク唯一のチャイコフスキーの交響曲録音。ヴェテランらしい音楽運びのうまさとスラヴのオケによる独特の味わいが印象的。先に出た国内盤とはカップリングが異なり(ボロディンの2番)、同じチャイコフスキーで統一されている。 2006年の最新マスタリング。 | |||
追悼リリース、 名手ティルシャルによるホルン協奏曲集 R.シュトラウス: ホルン協奏曲第1番 変ホ長調Op.11(*) ホルン協奏曲第2番 変ホ長調(1942)(*) フランツ・ヨセフ・シュトラウス: ホルン協奏曲 ハ短調Op.8(#) モーツァルト:ホルン協奏曲第2番 変ホ長調K.417(+) |
ズデニェク・ティルシャル(Hr) イジー・ビエロフラーヴェク指揮(*) プラハso.(*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮(#/+) チェコpo.(#/+) | ||
録音:1979年9月22日-26日、市庁舎スメタナ・ホール(*)/1985年11月15日(#)&1976年2月(+)、ルドルフィヌム(#/+)、以上プラハ。 チェコのズデニェク・ティルシャル(1945-2006)は弟べドジヒとともに「ティルシャル兄弟」とも呼ばれ、日本にもファンの多いホルンの世界的名手だった。19歳でチェコ・フィルのオーディションを受けて入団し、1968年には同オケの首席奏者に就任。後にはソリストとして、また教師としても活躍の場を広げるいっぽう、その卓越した腕前を多くの録音でも披露している。2006年8月に急逝した彼の絶頂期における協奏曲集が、2006年最新マスタリングで追悼発売。 | |||
ザ・ベスト・オブ・チェコ・クラシックス スメタナ:連作交響詩「わが祖国」[イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo./ 録音:1990年3月26日-28日、プラハ城、ヴラディスラフ・ホール] ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲集第1集Op.46 & 第2集Op.72 [ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo./録音:1985年3月19日-4月16日、プラハ、ルドルフィヌム・スタジオ] ドヴォルジャーク:交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」/序曲「謝肉祭」Op.92 /交響的変奏曲Op.78 [イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo./録音:1989年9月、プラハ、ルドルフィヌム・スタジオ 1990年5月28日、プラハ、支(市?)庁舎スメタナ・ホール、ライヴ] | |||
SU-3890 (10CD) 廃盤 |
マキシム・ショスタコーヴィチ&プラハ響 ライヴによる ショスタコーヴィチ:交響曲全集 |
マキシム・ショスタコーヴィチ指揮 プラハso. | |
ヤナーチェク: シンフォニエッタ/ドナウ交響曲(*)/ ヴァイオリン協奏曲「魂のさすらい」(+)/ シュルークとヤウ |
カロリーナ・ ドヴォルジャーコヴァー(S) イヴァン・ジェナティー(Vn) フランチシェク・イーレク指揮 ブルノpo. | ||
録音:1986年、1992年。 | |||
ヤナーチェク: タラス・ブーリバ/管弦楽のためのアダージョ/ 管弦楽のための組曲 Op.3/序曲「嫉妬」/コザックの舞曲/ セルビアのコロ舞曲/ヴァイオリン弾きの子供/ 交響詩「ブラニーク山のバラード」 |
フランチシェク・イーレク指揮 ブルノpo. | ||
録音:1986年、1991年-1992年。 | |||
ヤナーチェク: ラシュスコ舞曲集/弦楽のための組曲/弦楽のための牧歌 |
フランチシェク・イーレク指揮 ブルノpo. | ||
録音:1991年-1992年。 モラヴィアの中心ブルノに生まれ、長くブルノ・オペラの首席指揮者を務めたイーレクは、数多くの初演経験を持ちヤナーチェクのスペシャリストとして知られている。1958年にブルノでイーレク自身の肝煎りで初めて開催されたヤナーチェク音楽祭では、管弦楽作品だけでなく、すべてのオペラのリハーサルと演奏を手がけた。ここではたとえば、絶対に外せない「シンフォニエッタ」や「タラス・ブーリバ」も、他のオーケストラで聴くのとは一味もふた味も違う味わいで、興味が尽きない。民謡をベースにしながらユニークな音楽語法に長けたヤナーチェク。その名をポピュラーにした立役者イーレクによる記念碑的なシリーズ。膨大なカタログを誇るスプラフォンのなかでもその価値がはかりしれない。 | |||
ドヴォルジャーク: ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.57(B 106)/ 夜想曲 ロ長調 Op.40(B 48a) スク:4つの小品 Op.17 ドヴォルジャーク(クライスラー編): スラヴ舞曲 ホ短調 (原曲:ホ短調 Op.72-2, B 147)/ スラヴ舞曲 ト短調 (原曲:ホ短調 Op.46-2, B 83、 ロ長調 Op.72-1, B 147)/ スラヴ舞曲 ト長調 (原曲:変イ長調 Op.72-8, B 147) |
パヴェル・シュポルツル(Vn) ぺトル・イジーコフスキー(P) | ||
録音:2006年7月6-11日、プラハ、ルドルフィヌム。 2005年リリースのソナチネほか(SU-3860)がヴァイオリン専門誌「Strad」でも絶賛された、シュポルツルによるドヴォルジャーク作品集第2弾。アメリカでの師ドロシー・ディレイ、イツァーク・パールマンゆずりの伸びやかな美音と確かなテクニック。カラフルでニュアンスいっぱいの音楽は、活き活きと弾むソナタ、名手クライスラー編曲によるスラヴ舞曲やスクの名作でその魅力が全開。イジーコフスキーのピアノも見事。 | |||
ドヴォルジャーク:組曲 イ長調Op.98(B190) スク: 幻想的スケルツォOp.25/ 弦楽セレナード 変ホ長調Op.6 |
ヤクブ・フルシャ指揮 プラハ・フィルハーモニア | ||
録音:ディジタル。日本フィルへの客演でも高い評価を得た、チェコ若手の最有望株フルシャによるアルバム第2弾。ピアノ曲からの編曲でリリカルなドヴォルジャークの組曲と、そのドヴォルジャークに通じる心を揺さぶるような美しさに彩られたスクの2曲。各誌で絶賛を浴びたドヴォルジャーク小品集(SU-3867)と同様に無類の共感にあふれ、いまキャリアを駆け上がる時期ならではのみずみずしい感性もききどころ。 | |||
ショパン:チェロのための作品全集 チェロ・ソナタ ト短調 Op.65/ マイアベーアの歌劇「悪魔のロベール」 の主題による大二重奏曲 ホ長調/ 序奏と華麗なるポロネーズ Op.3/ ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.8 |
イジー・バールタ(Vc) マルティン・カシーク(P) ヤン・タリフ(Vn) | ||
「ピアノの詩人」と云われるだけに、ショパンといえばなにをおいてもまずピアノ曲。じっさいあまりに素晴らしすぎるためか他の作品がかすんでしまうほどだが、それでも、チェリストのフランショームに献呈されたソナタのほか、その彼との合作になる大二重奏曲と、ピアノ・パートはもちろんチェロにも技術的に豊かな内容が与えられており、知らずにおくのは惜しい。バールタが駆る愛器は1785年製作ガリアーノ。 | |||
ノイマン〜マーラー:交響曲全集 〔第1番−第9番/第10番〜アダージョ〕
ガブリエラ・ベニャチコヴァー、マグダレーナ・ハヨーショヴァー、インゲ・ニールセン、 ダニエラ・ショウノヴァー(S) エヴァ・ランドヴァー、 ヴィエラ・ソウクポヴァー、 リブシェ・マーロヴァー(A) トーマス・モーザー(T) ヴォルフガング・シェーネ(Br) リハルト・ノヴァーク、カレル・ベルマン(B) ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo.、 キューン児童cho.、プラハ放送cho.、プラハ・フィルハーモニーcho. | |||
録音:1976年-1982年。 ノイマンとチェコ・フィルによる代表的録音のひとつ、マーラー全集がグーンとお得になって登場。数多くの全集のなかでも、作曲家の魂のふるさとボヘミア勢によるこの演奏は、いたずらに力み返るところがなく個々の楽曲の魅力を自然に伝えるものとして独特の光を放っている。いずれをとってもバラつきのない高い水準を保ち、なかでも第3番、第6番、第9番は美しい弦を主体とした響きで今も優れた評価を得ている。第3、8、9番はディジタル録音。 | |||
スメタナ:歌劇「キス」
カレル・カラシュ(B;パロウッキー) ルドミラ・チェルヴィンコヴァー(S;ヴェンドゥルカ) ベノ・ブラフト(T;ルカーシュ) プジェミスル・コチー(Br;トメシュ) マルタ・クラーソヴァー(A:マルティンカ) ヴラディミール・イェデナークティーク(B;マトウシュ)他 ズデニェク・ハラバラ指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
録音:1952年6月30日、7月1-2日。 「キス」はスメタナの6つめオペラ。1876年に作曲、初演された喜劇。ヴェンドゥルカとルカーシュはかつて愛し合っていたものの、ルカーシュは別の女性との結婚を強いられる。しかし妻が亡くなったので、ルカーシュは改めてヴェンドゥルカに結婚を申し込もうとするのだが、お互い意地の張り合いで喧嘩別れになり…しかし仲直りして、二人のキスで幕になるという話。当時は「売られた花嫁」に次いで人気のあるオペラだったそう。しかし録音には恵まれず、1980年のブルノでの録音がCDになっていただけだった。このCDは、1952年プラハで録音された歴史的音源。スメタナのスペシャリストとして高名だったハラバラの指揮に、プラハ国立歌劇場のベストメンバーによる大変優れた演奏。モノラルながら、年代にしては良好な音。 | |||
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」 パヴェル・ハース: 弦楽四重奏曲第2番「猿山より」(打楽器付き版)(*) |
パヴェル・ハースSQ コリン・カリー(打楽器;*) | ||
数々のコンクールで入賞を果たし、「ここ数年のうちに有名になるのは間違いなし」とストラッド、インディペンデントなど各紙が太鼓判を押す気鋭のアンサンブル、ハース・カルテット。ヤナーチェクの名作と、その弟子で第二次大戦下ガス室に送られ非業の死を遂げたハースの作品は、2006年6月の初来日公演でも取り上げた曲目。デビュー盤は実演での高評価をそのまま裏付けるような内容で、このたびスプラフォンはその才能に惚れ込み専属契約を結んだ。 ハース26歳の作「猿山より」は、チェコ=モラヴィア高地で過ごした夏の休日を回想して書かれたもの。師を思わせるメロディが魅力だが、作品の特徴としてジャズのアドリブ語法の指示が強調されるように、実体は完全にハースの音楽となっている。 ハース四重奏団の経歴:2004年、フィレンツェ、ヴィットリオ・E.リムボッティ賞/2005年5月、プラハの春国際音楽コンクール第1位/2005年6月、イタリア、レッジョ・エミーリア、パオロ・ボルチアーニ・コンクール優勝。 | |||
メンデルスゾーン: 交響曲第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」 交響曲第4番 イ長調 Op.90「イタリア」 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハ・フィルハーモニア | ||
録音:2006年4月28日-30日、プラハ、ルドルフィヌム。 現代チェコの巨匠ビエロフラーヴェクが、1994年に自ら創設した手兵プラハ・フィルハーモニアとともに、結成以来レパートリーの中心に据えてきたメンデルスゾーンを録音。モーツァルトの演奏も活き活きとして気持ちの良いものだったが、ここでも弦の美しさなどとりわけ印象的。録音も優秀。 | |||
パヴェル・ヴラニツキー(1756-1808):交響曲集 〔ニ長調 Op.52 /ハ短調/ニ長調 Op.36 (#) /ハ長調 Op.11 〕 |
ボフミル・グレゴル指揮 ドヴォルジャーク室内o. | ||
録音:1988年9月8日-12日、ルドルフィヌム(無印) /1990年5月4日、6日、ドモヴィナ・スタジオ(#)、すべてプラハ。 モラヴィアに生まれたパヴェル・ヴラニツキーは弟アントンとともにウィーンで活躍した作曲家。M.クラウスやハイドンに作曲を学ぶ一方ですぐれた指揮者として知られ、ベートーヴェンの要請で第1交響曲の初演をてがけた。50曲にも及ぶ交響曲はシンプルながらオーソドックスな古典派様式に従ったもので、当時人気を博したという緩除楽章の美しさは今聴いてもなるほどと思わせる出来栄え。 | |||
ヨセフ・ライヒャ〔レイハ〕(1752-1795): チェロ協奏曲 イ長調 Op.4 No.1 / 2つのヴァイオリン(またはヴァイオリンとチェロ) のための協奏曲ニ長調 Op.3 / チェロ協奏曲 ニ長調 |
ミカエル・エリクソン(Vc) ヤナ・ヴラチョヴァー(Vn) オンドジェイ・クカル指揮 チェコco. | ||
録音:1995年2月26-27日、5月9日、9月23日プラハ、マルチーネク・スタジオ。Panton レーベル 811420-2 からの移行再発売。 ボヘミアに生まれ、優れたチェリストでもあったヨセフ・ライヒャ。有名なアントン・ライヒャは彼の甥にあたる。ヨハン・シュターミツらチェコの優秀な音楽家たちが揃い、古典派に先立ついわゆるマンハイム楽派の影響を強く受けた作風は、表情豊かなメロディーとカラフルな楽器の扱いが特徴。伸びやかなチェロが醸す愉悦の音楽は当時の人気をいまに伝える。 | |||
ドヴォルジャーク: ピアノ三重奏曲第3番 へ短調 Op.65 ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調「ドゥムキー」Op.90 |
スメタナ・トリオ [イトカ・チェホヴァー(P) イトカ・ノヴァーコヴァー(Vn) ヤン・パーレニーチェク(Vc)] | ||
スメタナ、スク&ノヴァーク(SU-3810)に続くスメタナ・トリオの第2弾。第7交響曲と並び作風の大きな転換点に位置する第3番と、弦楽四重奏曲「アメリカ」やチェロ協奏曲に通じるドヴォルジャークらしさいっぱいの傑作「ドゥムキー」を収録。当レーベルでスメタナのピアノ・シリーズを同時進行中のチェホヴァーをはじめ、メンバーのさわやかな感性も印象深い演奏。 | |||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 〔第15番 イ短調 Op.132 (*) /第11番 ヘ短調 Op.95 (+) /第12番 変ホ長調 Op.127 (#) /第14番 嬰ハ短調 Op.131 / 第13番 変ロ長調 Op.130 (++) /大フーガ 変ロ長調 Op.133 (++) /第16番 ヘ長調 Op.135 (##) 〕 スメタナSQ | |||
録音:1967年1月23-27日(*)、1961年6月4-7日(+)、1961年4月4-7 日(#)、1970年6月15-29日(無印)、1965年9月29日-10月6日(++)、1968年11月25-29日(##)、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。 弦の国チェコ有数のアンサンブルとして高い人気を得ていたスメタナ四重奏団。レパートリーは幅広く、なかでもドヴォルジャークやスメタナと並んでベートーヴェン演奏には特別のものがあった。彼らはここに収められたすべての曲目を1980年代ディジタル初期に再録しているが、より緊密なアンサンブルが聴けるのはこちらのほう。やわらかくみずみずしい音色がそのまま、2006年の最新リマスタリング(スタニスラフ・シコラ担当)でよみがえった。 | |||
ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S;イェヌーファ) ナジェジダ・クニプロヴァー(Ms;コステルニチカ) ヴィレーム・プジビル(T:ラツァ) ヴラディミール・クレイチーク(T;シュテヴァ)他 フランチシェク・イーレク指揮ブルノ・ヤナーチェク歌劇場o.&cho. | |||
録音:1979年|旧品番: 10-2751 。 ヤナーチェクのオペラの代表作といえばなんといっても「イェヌーファ」。日本も含め世界中で上演されているとはいえ、やはり本場の面々の上演は格別。そして20世紀後半のイェヌーファ歌いといえばこの人、チェコの誇る名ソプラノ、カブリエラ・ベニャチコヴァー。彼女はイェヌーファ役を1000回以上も歌っているという、まさにスペシャリスト。1998年にはプラハ国民劇場の来日公演で歌い、大絶賛された記憶もまだ新しいところ。そのベニャチコヴァーをタイトルロールに据えた「イェヌーファ」である。他のキャストも、クニプロヴァーなど充実。そして何より本場ブルノのオーケストラに合唱。ここには、プラハですら出せない、真のヤナーチェクの味がある。 | |||
ブラームス:交響曲&セレナード全集 交響曲第1番/ハイドン変奏曲/交響曲第2番/悲劇的序曲/ 大学祝典序曲/交響曲第3番/同第4番/ セレナード第1番/同第2番 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | ||
録音:ディジタル。2006年2月に還暦を迎えるチェコの名指揮者ビエロフラーヴェクを記念するセット。名門チェコ・フィルの魅力に加えて、手堅い彼の美質が活かされた内容。序曲ばかりかセレナードまで網羅しているのもさりげないポイント。 | |||
ドヴォルジャーク: チェコ組曲 Op.39 B.93/ワルツ集 B.101/ ポロネーズ 変ホ長調 B.100 |
ヤクブ・フルーシャ指揮 プラハ・フィルハーモニア | ||
1981年生まれのフルーシャはビエロフラーヴェクに師事したチェコの若い世代を代表する指揮者で、20代半ばにしてすでにボフスラフ・マルチヌーo.(ズリーン)の首席指揮者、フランス放送フィルの副首席指揮者のポストにある。若き才能のほとばしりを実感させるデビュー・アルバムはドヴォルジャークが国際的名声を得る以前の、民俗色も豊かな作品集。師ビエロフラーヴェクが創設し自らも首席指揮者を務めるプラハ・フィルハーモニアを率いて、これからの活躍に大いに期待をつなぐ一枚となっている。 | |||
フランチシェク・クサヴェル・ブリクシ: オラトリオ「イスカリオテのユダ」 |
ルドミラ・ヴェルネロヴァー(S) パヴラ・クシコヴァー(A) イジー・ヴィンクラーレク(T) ミロスラフ・ポドスカルスキー(B) ヤロスラフ・クジチェク指揮 ムジカ・ボヘミカ プラハ室内cho. ヨセフ・クシカ(Org) ヨセフ・プラツァーク(Vc) | ||
録音:1995年9月26-29日、プラハ、マルチネク・スタジオ。 ブリクシは18世紀ボヘミアを代表する作曲家・オルガニスト。ウィーンにいたフックスやカルダーラの影響を受けたナポリ様式に基礎を置き、民俗的な要素も用いた膨大な数の作品は、後にモーツァルトがプラハで成功した一因を準備したとも考えられている。 キリストの受難と死を意味する聖金曜日のために書かれたこの作品は、神の栄光をたたえ華麗で荘厳に満ちており、低中声が中心の前3分2からソプラノの独壇場となる後3分1へと上昇して行く感じが与えられている。演奏も様式にあった素晴らしいもので、母国の天才の作品を慈しむように歌い上げている。 | |||
ブラームス: ピアノ協奏曲集第1番 ニ短調 Op.15 (*) / ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83 (+) |
イヴァン・モラヴェッツ(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | ||
録音:1989年9月26日、10月1、3-4日(*)、1988年9月21-24日(+)、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール(*/+)。以前発売されていた2枚をセットにしての再発売。 2005年11月に75歳の誕生日を迎えてなおも現役のモラヴェッツは、「20世紀の100人の偉大なピアニスト」にただ一人チェコ出身で名前の挙げられた名手。彼が50代の終わりに録音した2つの協奏曲からは、揺るぎないテクニックと味わい深い音色を存分に味わうことができる。同じチェコ勢ビエロフラーヴェクとチェコ・フィルの骨太の音作りも素晴らしい、たいへん聴き応えのあるブラームス。 | |||
ヨセフ・スク(1874-1935):管弦楽作品集 アスラエル交響曲 ハ短調 Op.27(*) 交響詩「夏の物語」Op.29(+) 交響詩「プラハ」Op.26(+) 交響詩「人生の実り」Op.34(*) 組曲「お伽話」Op.16(+) 交響的作品「エローグ」Op.37(*) |
ペトル・シュクヴォル(Vn) ゾラ・イェフリチコヴァー(S) イヴァン・クスニエル(Br) ヤーン・ガッラ(B) ヴァーツラフ・ノイマン指揮(*) リボル・ペシェク指揮(+) チェコpo.&cho. | ||
チェコの偉大な作曲家スクの管弦楽主要作品をまとめたセット。ノイマンとペシェクという両巨匠の指揮でチェコ・フィルという、これ以上望みようのない演奏を特別価格で。 | |||
チャイコフスキー:交響曲全集 第1番「冬の日の幻想」(#)/第6番「悲愴」(#)/ 第2番「小ロシア」(*)/第5番(+)/ 第3番「ポーランド」(**)/第4番(#) |
ヴラジミール・ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | ||
録音:2003年2月(*)、2004年10月(+)、2005年1、2月(#)、2005年4月(**)、プラハ、チェコ放送第1スタジオ。 2004年のドヴォルジャーク(SU-3802)以来ほぼ1年ぶり、ヴァーレク&手兵プラハ放送響による交響曲全集シリーズの続篇はチャイコフスキー。本場ロシアとはずいぶん趣きが異なるとはいえ、同じスラヴのオーケストラだけに、チャイコフスキーとの相性は抜群。チェコのオケに共通の伝統と誇りである弦と、輝かしいブラス・セクション。日本への客演でおなじみの、ヴァーレクの熱い指揮ぶりもあってたいへん聴き応えのする出来栄えとなっている。楽曲の途中でディスクを変える必要がないのもポイント。 | |||
ドヴォルジャーク:ヴァイオリン作品集 ロマンティックな小品 Op.75/カプリッチョ(1892)/ ロマンス ヘ短調 Op.11/ソナチネ ト長調 Op.100/ マズレック ホ短調 Op.49/バラード ニ短調 Op.15 No.1 |
パヴェル・シュポルツル(Vn) ぺトル・イジーコフスキー(P) | ||
録音:2005年8月31日、9月1、16-17、22-23日、プラハ、ルドルフィヌム。 デリケートで伸びやかな音色。チェコの若い世代の旗手シュポルツルのはじけるような感性が光るドヴォルジャーク。同じ顔ぶれによるデビュー盤(2002年;SU-3621)以来の再録 Op.75の他、ひとつひとつがたまらなくいとおしい表情にあふれていて、胸をしめつける。 | |||
アントニーン・レイハ [アントン・ライヒャ](1770-1836): レクイエム |
ヴェンチェスラヴァ・ フルバ=フライベルガー(S) アンナ・バロヴァー(A) ヴラジミール・ドレジャル(T) ルーデク・ベレ(B) ルボミール・マートル指揮 ドヴォルジャーク室内o. チェコ・フィルハーモニーcho. アロスラフ・ トゥヴェルスキー(Org) | ||
録音:1988年1月3-10日。 レイハはチェコ出身だが後にフランスに帰化、音楽理論家として活躍し、作曲面ではフルートのための室内楽曲を多く残した。このレクイエムはパリに移住する前のウィーン時代に作曲された数少ない合唱作品の一つで、終始半音階的な不気味さが支配する大曲。色彩的に仕上げられた演奏。 | |||
ゼレンカ: 7つのコンチェルタントのための2つの組曲〔ヘ長調/イ長調「ヒポコンドリー」〕/ソナタ第3番 変ロ長調/ 8つのコンチェルタントのための協奏曲 ト長調/8つのコンチェルタントのためのシンフォニア コレギウム1704 ヴァーツラフ・ルクス(Cemb)他 | |||
録音:1994年9月30日-10月3日。 「ボヘミアのバッハ」とも呼ばれ、大バッハやヘンデルと同時代にドレスデンで活躍したゼレンカの音楽は、軽快なテンポと美しい旋律が特徴。組曲「ヒポコンドリー」は未完成と推定されているゼレンカ的な佳曲で、複雑なリズムが特徴。「8つのコンチェルタントのためのシンフォニア」はゼレンカの協奏曲形式の中で1、2を争う名曲。美しい旋律の掛け合いなど聴かせ所が多い。 | |||
フィルクシュニー&スク〜プラハの春 1992 ドヴォルジャーク:ソナチネ ト長調 Op.100 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108 ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96 |
ヨセフ・スク(Vn) ルドルフ・フィルクシュニー(P) | ||
録音:1992年5月18日、プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルジャーク・ホール、プラハの春音楽祭、ライヴ。初発売の音源。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 チェコの生んだ名手フィルクシュニーとスク。日本のファンにはひときわ思い入れの深いふたりがプラハの春音楽祭で顔を合わせたリサイタルがCD化された。極めつけのドヴォルジャーク、ヤナーチェクに始まり、気品が薫るブラームスとベートーヴェン。練り絹に喩えられるスクの美音と味わいのピアノとが紡ぎ出す音楽が魅力的。 | |||
ヨセフ・スク(スク): 弦楽四重奏曲第1番 変ロ長調 Op.11/ 「聖ヴァーツラフ」のコラールによる 瞑想曲 Op.35a ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 |
パノハSQ | ||
録音:ディジタル。結成から40年近いキャリアを誇るチェコの名門パノハ・カルテット。毎夏の「草津国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」への出演でもおなじみだが、精力的な活動は衰えることがない。最新アルバムではラヴェルの名作とともにお国物、スクの作品が取り上げられている。ドヴォルジャークの序曲「フス教徒」にも聞かれる聖ヴァーツラフのコラールは、ボヘミアに古くから伝わる宗教的な民謡で10世紀のチェコの聖者ヴァーツラフ一世を讃えたもの。第1弦楽四重奏曲には2つの異なる終楽章、1896年のオリジナル版と1915年改訂版とがあり、アルバムでは聴き比べできるように両方とも収録されている。 | |||
ガブリエラ・ベニャチコヴァー〜オペラ・アリア集 ヴェルディ:「運命の力」、「オテロ」、 プッチーニ:「トスカ」、「蝶々夫人」、「マノン・レスコー」、 チャイコフスキー:「スペードの女王」、 スメタナ:「リブシェ」「売られた花嫁」、 ドヴォルジャーク:「ルサルカ」、 ヤナーチェク:「カーチャ・カバノヴァー」、「イェヌーファ」から |
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S) さまざまな演奏家 | ||
録音:1978-1997年。 グルベローヴァと同じスロヴァキア、ブラチスラヴァ生まれの名花ベニャチコヴァーの魅力いっぱいのアルバム。 | |||
カレル・シェイナ ドヴォルジャーク: 交響曲第5番 ヘ長調 Op.76(*) 3つのスラブ狂詩曲 Op.45(+) |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | ||
録音:1952年1月21日-23日(*)/1953年5月30日、6月1日(+)。旧 11-1917の再発売。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 カレル・シェイナは1896年生まれ。チェコ・フィルのコントラバス奏者から1922年に指揮者に転向。タリフの秘蔵っ子とも言うべき人で、タリフ→クーベリック→第1次ノイマン→アンチェルと長きに渡ってチェコ・フィルの「家老」のような働きをした人である。アンチェルのモダンな音楽に対して、古き良きチェコの正統ロマンティシズムを戦後に伝えた名匠として知る人ぞ知る存在であったが、国内盤で「わが祖国」と「スラブ舞曲集」が復活、これが大評判になりにわかに人気が急上昇。この第5もスラブ狂詩曲も、ぜひともお聴きいただきたい豊かな音楽。音質は良好なモノラル。 | |||
オストルチル:孤児 ヴィツパーレク:ヴァイオリン讃 ヤナーチェク:消えた男の日記〜第9-11曲 エベン:愛の歌 |
ソーニャ・チェルヴェナー(Ms) ブジェチスラフ・バカラ、 ペテル・エベン(P) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハso. | ||
#レーベル廃盤、流通在庫限り。ソーニャ・チェルヴェナーは1925年生まれ。1962年に西ドイツに亡命、1960-70年代に西ベルリンで活躍した。1988年に引退したが1990年代に帰国、健在ぶりを示している。この録音は彼女の亡命前、1950年代のもの。名匠スメターチェクの伴奏も貴重。 | |||
ドヴォルジャーク: 交響曲第8番 ト長調 Op.88 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」 |
チャールズ・マッケラス指揮 プラハso. | ||
録音:2005年9月、プラハ市庁舎、スメタナ・ホール、ライヴ。 スメタナ、ヤナーチェクそしてドヴォルジャークとスラヴ音楽のスペシャリストとして自他共に認めるマッケラス。このアルバムは今年80歳の誕生日を迎える彼の記念ガラ・コンサートの模様を収めたもの。第6番のライヴ(2002年;SU-3771)でもオケの魅力と、何よりマッケラスの作る共感溢れ返る音楽に魅了されたが、ここで彼が振るのはいつものチェコ・フィルではなく、長年にわたりマッケラスお気に入りのオケであるプラハ響。実際、会場全体がお祝いムードに包まれて、たいへんな盛り上がりを見せている。 | |||
スメタナ:初期ピアノ作品集(ピアノ作品全集 Vol.7) ポルカ 変ホ長調(1846) /夜想曲 変ホ長調(1845) /4つのロンド(1846) /ボヘミア民謡による変奏曲(1846) / アンダンテ ヘ長調(1845) /小品 ハ長調(1845) /ヴィヴァーチェ ヘ長調(1845) /5つの行進曲/ コラール「神の恩寵われらにあれ」のよるフィギュレーション(1945) /ピアノ・ソナタ ト短調(1846) / 4声のフーガ ニ短調(1845) /小品 ハ長調(1845) /4声のフーガ ハ長調(1845) /3声のフーガ ホ短調(1845) / 小品 ハ長調(1845) /4声のフーガ イ短調(1845) /2つの練習曲(1846) /ソナタ形式による3つの小品(1846) イトカ・チェホヴァー(P) | |||
録音:2014年6月、9月、マルティーネク・スタジオ、プラハ。#当盤は廃盤になった可能性があります。チェコの実力派女流イトカ・チェホヴァーによるスメタナのピアノ曲全集の第7巻。今回はスメタナ20代の初めの作品を集めた2枚組で、大半が世界初録音。初期作品とはいえ、ピアニストとして世に出た頃の作品だけにピアニスティックな演奏効果に富むものばかり。スメタナ唯一のピアノ・ソナタも出だしこそシンプルながら、ゾッとするほど難しい世界が広がる。スメタナのピアノ曲はどれも面白く、また最初期からショパンやリストのピアニズムを超えた近代ピアニズムを駆使しているのが驚きで、「ピアノの大作曲家」として認識される日が来るかもしれない。 | |||
スメタナ:ピアノ作品全集 Vol.6 6つの性格的な小品 Op.1/森の感覚と印象/カプリス ト短調/つかの間の思い/ 6つのアルバムの綴り/ワイマールの思い出(*) /アレグロ・カプリツィオーソ/ ロマンツァ 変ロ長調/性格的小品 変ハ長調/プラハ学生部隊の行進曲/国民軍行進曲 イトカ・チェホヴァー(P) | |||
録音:2012年11月26日-27日、29日-30日、12月17日-19日、マルティネク・スタジオ、プラハ。(*)は世界初録音。#当盤は廃盤になった可能性があります。チェコの女流ピアニスト、チェホヴァーが2006年より開始しているスメタナのピアノ作品全集シリーズ。第6集は、1840年代後半から50年代、研鑽期を経て躍進を遂げつつあった若きスメタナの作品に焦点を当てたプログラム。作曲家としてよりも先にピアニストとして活躍していたスメタナはこの時期に多くのピアノ作品を残しているが、その殆どが現在ではなかなか演奏される機会に恵まれない。「6つの性格的な小品」は、若きスメタナが敬愛するリストへ献呈した小品集。「6つのアルバムの綴り」は、良く知られた作品2の同題の小品集とは異なり(こちらは第4集(SU-3844)で収録済)、後に伴侶となるカテジナをはじめ、6人へ捧げた6つの小品をまとめた曲集になる。ワイマールにあるアーカイヴスで新たに発見された小品「ワイマールの思い出」は、世界初録音。いずれもスメタナらしい、どこか儚げな繊細さを湛えた抒情性が随所にちりばめられ、その美しい旋律の節々には 若々しい純粋さも垣間見えるようだ。こんな美しい作品が隠されていたのか、と瞑目してしまうものばかり。チェホヴァーの演奏はほどよい揺れと芯の通った清廉な音運びが心地良く、若きスメタナの詩情を見事に聴かせている。 | |||
スメタナ:ピアノ曲全集 Vol.5 バガテルと即興曲 Op.6(全8曲)/ギャロップ ニ長調/華麗なギャロップ(1840)/ ポルカ「ルイーゼ」(1840)/ポルカ「ゲオルギア」(1840)/ピルゼンの思い出/学生時代より/ 即興曲〔変ホ短調(1841)/ロ短調(1841)/変イ長調(1841)〕/マズルカ・カプリッチョ/ 歌詞のない二重唱(1842)/ワルツ集(1844)/カドリーユ〔ヘ長調(1843)/変ロ長調(1843)〕 イトカ・チェホヴァー(P) | |||
録音:2011年2月-3月、マルティーネク・スタジオ、プラハ。#当盤は廃盤になった可能性があります。スメタナといえばオーケストラ曲や室内楽のイメージが強いが、本人が名手だったこともあり、多くのピアノ曲が残されている。そのいずれもが技巧的で内容も凝り、ショパンやリストに匹敵する魅力的なピアノ音楽作曲家だったことを再認識させる。チェコの女流チェホヴァーはエネルギッシュな技巧派で、スメタナ特有の細かい音の動きを完璧に再現。民俗舞曲ポルカのリズムの良さも最高。 | |||
スメタナ:ピアノ曲全集 Vol.4 3つのサロン用ポルカ Op.7/ 6つのアルバムブラット Op.2/ 性格的小品 Op.3[ローベルト・シューマンに/ 旅人の歌/ざわめき、沸き立ち]/ スケッチ集 Op.4 [前奏曲/牧歌/思い出/根気のよい努力]/ スケッチ集 Op.5[スケルツォ-ポルカ/ 憂鬱/懐かしい景色/ラプソディ]/ 3つの詩的ポルカ Op.8 [ 変ホ長調/ ト短調/ 変イ長調]/ メロディー集[前奏曲/カプリッチョ/終曲] |
イトカ・チェホヴァー(P) | ||
録音:2008年11月24日、25日、27日、12月1日-3日、プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ。#当盤は廃盤になった可能性があります。 ショパン弾きとして有名だったスメタナは、ショパンにならい、長短調すべてを用いて24曲からなるアルバムブラットの作曲を構想していた。スメタナは、まず、初めに6曲をOp.2としてライプツィヒで出版するものの、それ以後の作品については順序正しく出版される見込みが立たないように思われたので、このプランを断念。続いて8曲を選び、スケッチ集Op.4とOp.5として、さらに別個に、このアルバムではOp.3として収録されているうち、「ローベルト・シューマンに」と「旅人の歌」を出版している。 シリーズ第4集では、上記アルバムブラットの構想に遵い、内容的に関連性のある作品のほか、当時のチェコで人気があり、スメタナが好んで書いたポルカまで、技巧的にして素朴な味わいの作品の数々を楽しむことが出来る。 | |||
スメタナ:ピアノ作品全集 Vol.3 チェコ舞曲第1集(1877)/ チェコ舞曲第2集(1879)/ ベッティーナ・ポルカ(1883)B.114/ ポルカ「百姓女」/ アンダンテ ヘ短調(1880)/ ロマンス ト短調(1881) |
イトカ・チェホヴァー(P) | ||
録音:2007年1月-2月、プラハ、ルドルフィヌム。#当盤は廃盤になった可能性があります。 チェコの若き才能チェホヴァーが弾くシリーズ第3弾。スメタナが好んだスタイル、4つのポルカからなる第1集と、フリアントほか全部で10の民俗舞曲に大きく内容を拡大した第2集を残したチェコ舞曲。1877年から79年にかけて書かれたもので、これは代表作「わが祖国」全曲の完成した時期にあたる。ほかに最後のピアノ作品となったロマンス、最晩年に改訂を施した名作ベッティーナ・ポルカなど後期のピアノ曲も収録している。素朴な味わいと華麗な技巧とが並存したスメタナのピアノ音楽がたっぷり楽しめるアルバム。 | |||
スメタナ:ピアノ作品全集 Vol.2 夢(6つの性格的小品)/アルバムの綴り/ アンダンテ 変ホ長調/ポルカ 〔ホ長調/ト短調/イ長調/ヘ短調〕/婚礼の情景 |
イトカ・チェホヴァー(P) | ||
#当盤は廃盤になった可能性があります。スメタナはショパン弾きのピアニストとして知られていただけあって、魅力的なピアノ曲を沢山作曲している。アルバム「ボヘミアの思い出」(SU-3841)でも名演奏を聴かせてくれたチェホヴァーは、ここでもボヘミアの香りをたっぷり届けてくれる。 | |||
スメタナ:ピアノ作品全集 Vol.1 マクベスと魔女/ 好奇心の強い男(原曲:シューベルト: 「美しい水車屋の娘」より)/ ポルカ・ラプソディー/ベッティーナ・ポルカ/ 演奏会用練習曲 ハ長調/ ポルカの形式によるボヘミアの思い出 Op.12 No.13 / 海辺にて Op.17 /チェコ民謡に基づく協奏幻想曲 |
イトカ・チェホヴァー(P) | ||
録音:2005年7月3-4、9-10日、プラハ、ルドルフィヌム。#当盤は廃盤になった可能性があります。 スメタナのピアノ作品は傑作揃い。極めてピアニステッィクな曲が多く、高度なテクニックを要するものも少なくない。「海辺にて(演奏会用練習曲)Op.17」はスメタナのピアノ曲の中でも有名なもののひとつ。彼のスウェーデン滞在中に見た海の印象を表しており、激しい波が打ち寄せては引いていく様を模倣する、リストの数々の演奏会用練習曲を彷彿とさせるヴィルトォーゾな作品。 | |||
SUPRAPHON "VÁCLAV TALICH Special Edition" SU-3821 〜 SU-3837 の全17タイトル(一部廃盤アイテムあり)。ヴァーツラフ・タリフは1883年ラヴィアのクロメジーシュ生まれ。優秀なヴァイオリニストで、ベルリン・フィルのコンサート・マスターになるほどであったが、ここでアルトゥール・ニキシュに出会い、指揮者に転向。ドイツで修行したのち、1918年から本格的にチェコ・フィルの指揮に当り、1919-1941年まで首席指揮者としてチェコ・フィルの黄金時代を築き上げた。1931年から1933年にはストックホルム・フィルの首席指揮者、1935年からはプラハ国民劇場の音楽監督と、精力的に活動。大戦後はナチスとの関係を疑われ逮捕、釈放後も指揮台に立てず、復帰は1946年9月。さらに1948年にチェコスロヴァキアに社会主義政権が樹立すると、タリフはプラハを離れ、スロヴァキア・フィルの首席指揮者を務め(1949-1952)、1954年にようやくチェコ・フィルへの復帰を果たした。しかし1955年以降はほとんど活動をせず、1961年3月16日に没した。戦後のタリフとチェコ・フィルの録音はどれも貴重なもの。 | |||
タリフ・エディションVol.17 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より(*) 〔高い城/モルダウ/シャールカ〕 ヴィレム・ブロデク(1834-1874):歌劇「泉のほとりで」序曲 カレル・コヴァジョヴィツ(1862-1920):鉱夫のポルカ スメタナ:ポルカ「われらの乙女たちに」(#) /歌劇「リブシェ」序曲(#) / 歌劇「ふたりのやもめ」〜第2幕アネジュカのレチタティーヴォとアリア(+) / プラハの謝肉祭〜序奏とポロネーズ(+) ヤナーチェク/タリフ編曲:歌劇「利口な女狐の物語」組曲 より(**) 〔アンダンテ/アレグロ〕 ヨセフ・スク:組曲「おとぎ話」Op.16 〜白鳥と孔雀の戯れ(**) ドヴォルジャーク:交響詩「真昼の魔女」Op.108 (**) ◆ボーナス;タリフの語り 〔ドヴォルジャーク「新世界交響曲」リハーサル(**) /自身の命名祝日におけるスピーチ(**) / ドヴォルジャーク「チェロ協奏曲」リハーサル(##) 〕 ◆エピローグ:タリフの思い出(++) リュドミラ・ドヴォジャーコヴァー(S) ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc) ヴァーツラフ・タリフ指揮チェコpo.、プラハ放送so. | |||
録音:1929年9月(*)/1940年4月(#)/1953年4月-6月(+)/1954年4月-9月(**)/1952年6月(##)/1956年11月(++)、プラハ。 2005年にスタートし全17巻におよぶタリフ・エディションがついに完結。最終巻は1929年のHMV 録音による「わが祖国」全曲録音(チェコ・フィルと行なったタリフにとって記念すべき最初の録音)からの3曲にはじまり、母国の作曲家ばかりを集めた内容。なかでも注目はボーナスに収められたタリフによるリハーサル。なかでも10分ちかくにおよぶロストロとのやりとりは圧巻。音楽を作り上げてゆくプロセスの一端がうかがえて、興味の尽きないものとなっている。 | |||
タリフ・エディションVol.16 J.A.ベンダ:シンフォニア 変ロ長調 ドヴォルジャーク:弦楽セレナード ホ長調 Op.22 スク:弦楽セレナード 変ホ長調 Op.6 チャイコフスキー: アンダンテ・カンタービレ(管弦楽版) 無言歌 ヘ長調 Op.2-3(管弦楽版) |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo.、 プラハ・ソロイスツo.、 スロヴァキア・ フィルハーモニック室内o. | ||
指揮者になる以前、1903年にBPOのコンマスに就任して、ヴァイオリニストとして嘱望されていたタリフ。かれにとって室内楽というジャンルは生涯で、とくにキャリアの初期と後期ではとても重要なものだった。わすれてならないのが2シーズンたらずと短命に終わったものの、自ら創設したチェコ室内o.(1946-1948)に没頭した一時期のこと。ふたつのセレナードをはじめ、ここに聴く作品の数々はそこでの経験を感じさせるような美しく繊細な表現が活きている。ベンダとチャイコフスキーが初CD化。 | |||
タリフ・エディションVol.15 モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 KV.218(*)/ クラリネット協奏曲 イ長調 KV.622(#)/ セレナード第10番 変ロ長調 「グラン・パルティータ」KV.361/370a(#) [ボーナス] タリフ、ある若い聴衆にむけて語る (1954年11月17日) |
イジー・ノヴァーク(Vn) ヴラディミール・ ルジーハ(Cl) ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
録音:1955年3月(*)/1954年11月(#)、プラハ。 タリフが終生敬愛してやまなかったモーツァルトを集めたアルバム。チェコ・フィルの管楽メンバーと演奏した「グラン・パルティータ」のライヴは、このたび初CD化となる。コンチェルトも聴きもので、クラリネット協奏曲でソロをとるのは、ほぼ四半世紀にわたってチェコ・フィルのトップだった名手ルジーハ(1904-1978)。また、スメタナ四重奏団の第1ヴァイオリンで知られるノヴァーク(1924年生まれ)。かれは当時まだ音楽院の学生であったにもかかわらず、タリフによってチェコ室内管のコンサート・マスターに抜擢されて、同オケに在籍することとなる(1945〜48年)。なお、ボーナスとして、1分強のタリフの肉声スピーチを収録。 | |||
タリフ・エディション Vol.14 ヘンデル:オーボエ協奏曲 ト短調 HWV.287(*) バッハ: ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1052(#)/ 管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV.1068(+) |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) フランティシェク・ハンターク(Ob) ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo.(*)(#) スロヴァキア・ フィルハーモニック室内o.(+) | ||
録音:1955年3月(*)、1954年6月、プラハ(#)、1950年6月、ブラチスラヴァ(+)。旧品番:11-1906(*/#)/他。 1940年代後半チェコにおいてその普及に努めたタリフのバッハが聴ける一枚。巨人リヒテルとの一期一会の協奏曲は「プラハの春音楽祭」コンサート前夜に行なわれた録音。ちなみに1954年はスメタナ生誕130周年&没後70周年、ドヴォルジャーク没後50周年、ヤナーチェク生誕100周年にあたることから、テーマはチェコ音楽年。タリフの指揮で幕を開け、語り草とも言えるほどの活況を呈した。 そして、いまではほとんど聴けなくなってしまったフルオケによる巨大な管弦楽組曲。なかでもアリアは絶品。ほかにチェコ・フィル首席の名技が楽しめるヘンデルも収録。 | |||
タリフ・エディション Vol.13 ドヴォルジャーク: 交響曲第8番 ト長調 Op.88(*)/ 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」(#) |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
録音:1951年10月(*)/1954年9月(#)、以上プラハ、芸術家の家。旧品番:11-1898、11-1899 から交響曲のみへカップリング変更。 かのフルトヴェングラーは、注目の的であったタリフを次のように褒め称えたといわれている。「タリフの周囲の指揮者たちは、彼が今度どんなものを持ってくるのかいくぶんそわそわしている」 タリフ自身が何度演奏しても辿り着けない高みと熱く語る「新世界交響曲」。同じチェコ・フィルとの49年録音などがあるなかで、これはタリフにとって最後にあたるもの。 | |||
タリフ・エディション Vol.12 ドヴォルジャーク: 交響曲第6番 ニ長調 Op.60/ 交響曲第7番 ニ短調 Op.70 |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
録音:1938年11月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ。原盤:HMV。SUPRAPHONからは初CD復刻。 このドヴォルジャークの2曲は大戦間期にタリフの名を一躍有名にした記念すべき録音。当時のレビューをひも解くと“魔術師タリフ "とまでもてはやされていたほど。たとえばスコットランドo.の客演指揮者として、1926-27のシーズンでは30公演のうちじつに26回も指揮する活躍ぶり。作曲者が音楽の道へと進むきっかけを作った大恩人であり、レパートリーのかなめであるタリフのドヴォルジャーク。指揮者が育て上げたオケ固有の音色の魅力に加え、以降チェコ・フィルの看板としての流れを決定づけたきわめつけの演奏。 | |||
タリフ・エディション Vol.11 ドヴォルジャーク:序曲&管弦楽曲集 序曲「自然の王国で」 Op.91 B.168(*)/ 序曲「謝肉祭」 Op.92 B.169(+)/ 序曲「オセロ」 Op.93 B.174(#)/ 弦楽合奏のワルツ Op.54 B.105〜 [第1番 イ長調/第4番 ニ長調](**)/ ポロネーズ 変ホ長調 B.100(++)/ 歌劇「ルサルカ」 Op.114 B.203 第2幕〜よりポロネーズ(++) [ボーナス・トラック] 弦楽合奏とのためのワルツ Op.54 B.105〜 [第11番 イ長調/第4番 ニ長調(++) |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. プラハ・ソロイスツo. | ||
録音:1948年12月24日(*)、1952年3月20日(+)、1951年2月14日(#)、1951年4月28日(**)、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール/1940年4月、場所不明(++)。旧品番:11-1898(*/+/#)。他は初CD化(あるいは初発売)か。 タリフは次のような言葉を残している。「ドヴォルジャークはどのように大自然が聴こえるかを心得ていました。対象を形あるものとしてではなく、音楽を魂の価値あるものへと変えてしまうのです。」ここに収められた小品の数々は、耳にするだけで風景が思い浮かぶほどにスラヴのエッセンスがぎっしり詰まっている。 | |||
タリフ・エディション Vol.10 ドヴォルジャーク:スターバト・マーテル Op.58 B.71(*) スク:アスラエル交響曲 Op.27(+) [ボーナス・トラック] タリフは語る〜録音セッション(#) |
ドラホミーラ・ティカロヴァー(S;*) マルタ・クラーソヴァー(A;*) べノ・ブラフト(T;*) カレル・カラシュ(B:*) ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. プラハ・フィルハーモニーcho. | ||
録音:1952年1月8日、9日、12日-14日(*)、1952年5月22日-29日(+)、1952年5月28日(#)、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール。旧品番:11-1902 に(#)を追加したもの。 ドヴォルジャークの推薦でプラハ音楽院時代に援助を受けたタリフにとって、チェコの他のどの音楽家よりもドヴォルジャークの作品への敬意と愛着を抱いていた。また、タリフは同時代をともに生きたスクのスペシャリストでもあった。 3人の子供たちの相次ぐ急逝が作曲動機となった(*)。「死の天使」という表題を持ち、スクの師であり義父ドヴォルジャークと自身の妻でドヴォルジャークの娘オタイリーへの哀悼を込めた壮大な葬送シンフォニー(+)。タリフにゆかりの深い二人が書いた2曲は、内省的で苦痛の表明そして克服という内容が共通する作品である。ともに半世紀以上も前の録音だが、その絶大なる説得力ゆえ代表盤としてのポジションを保持し続けている。 およそ5分間にわたりタリフの肉声が聞けるボーナス・トラック。そのアスラエル交響曲の録音中、指揮者69歳の誕生日に団員へ向けてのスピーチが収められている。 | |||
タリフ・エディション Vol.9 モーツァルト: 歌劇「フィガロの結婚」序曲 K.492(*)/ 歌劇「魔笛」序曲 K.620(+)/ 交響曲第33番 変ロ長調 K.319(+)/ 交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」(#) チャイコフスキー: 組曲第4番 ト長調 Op.61「モーツァルティアーナ」(**) |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 スロヴァキア室内po.(*) チェコpo.(+/#) スロヴァキアpo.(**) | ||
録音:1950年6月20日、ライヴ(*)/1951年、ブラチスラヴァ、政府庁舎大ホール(**)/1954年6月9日、ライヴ(+)/1954年11月18-19日、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール(#)。モーツァルトはおそらく MULTISONICから31-0078 、31-0151 (+) として発売されていたものだが、(*)は初出(あるいは初CD化)音源かもしれない。(**)は一部が先にEMIの「グレイト・コンダクター」シリーズで発売されていたが、全曲は初CDと思われる。 タリフの幅広いレパートリーのなかでも、スメタナやドヴォルジャークと並んでひときわ高い評価を得ていたのがモーツァルト。輝きに満ち、磨き抜かれた美しさが結晶化したような音楽が魅力。モーツァルトへのオマージュ的内容のチャイコフスキーでは、1949年新設時に首席指揮者を務めたスロヴァキア・フィルを指揮。 | |||
SU-3828 廃盤 |
タリフ・エディション Vol.8 ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(*) チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」(+) |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 プラハ放送so.(*)、チェコpo.(+) | |
タリフ・エディション Vol.7 ドヴォルジャーク:交響詩集 「水の精」Op.107(B.195)(*)/「真昼の魔女」Op.108(B.196)(+)/ 「金の紡ぎ車」Op.109(B.197)(#)/「野ばと」Op.110(B.198)(**) |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
1949年7月14日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(*)/1951年4月4日(+)、1951年3月20日(#)、1951年4月2日-3日、プラハ、ルドルフィヌム(**)。旧品番:11-1900。 1922-1923年のシーズンに4作まとめて、「チェコの交響詩シリーズ」としてタリフが取り上げたドヴォルジャークの交響詩集。「野ばと」を除く曲目は1954年プラハの春での実況も残されているが、タリフの生気あふれる音楽を伝えるものとして当録音もたいへん貴重。 | |||
タリフ・エディション Vol.6 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
録音:1954年6月10-12、21日、7月2-3日、プラハ、ルドルフィヌム。旧品番:11-1896。 1954年「プラハの春音楽祭」のテーマはチェコ音楽年(スメタナ生誕130周年の年でもあった)で、5月12日に行われたタリフ&チェコ・フィルによる「わが祖国」のコンサートでは会場が未曾有の熱狂に包まれた。これを受けての当録音は、1929、1940年に次ぐ、タリフにとって3度目にして最後の「わが祖国」にあたるもの。1919年10月27日、チェコスロヴァキア共和国建国記念の晩に初めて指揮して以来、タリフとは分かち難い結びつきを持つ作品であった。 | |||
タリフ・エディション Vol.5 ドヴォルジャーク: ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33(*)/ チェロ協奏曲第2番 変ロ短調(+) |
フランティシェク・マキシアーン(P;*) ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(Vc;+) ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
録音:1951年11月1日-3日(*)/1952年6月16日-18日(+)、以上ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。モノラル。旧品番:11-1901。 タリフのドヴォルジャークを聴いたエフゲニー・ムラヴィンスキーはそのすばらしさに感嘆し、その後ドヴォルジャークを演奏しなかったと言われているほど、タリフのドヴォルジャークは独特の風格がある。ロストロポーヴィッチは圧倒的な技巧と豊かな音量で、タリフのスラヴ風演奏を引き立てている。 | |||
タリフ・エディション Vol.4 モーツァルト: 協奏交響曲 変ホ長調 K.297b(*)/ 交響曲第39番 変ホ長調(#) |
ヨセフ・シェイバル(Ob;*) アロイシュ・リビーン(Cl;*) ミロスラフ・シュテフェク(Hr;*) カレル・ヴァチェク(Fg;*) ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
録音:1949年2月19日&20日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ(*)/1955年3月7日-9日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ(#)。モノラル。旧品番:11-1907(*)/11-1908。 チェコ・フィルの美しくも豊かな響きとタリフの深い音楽性が溢れ出す演奏。 | |||
SU-3823 廃盤 |
タリフ・エディション Vol.3 スク:交響詩「人生の実り」Op.34(*) ヤナーチェク:「タラス・ブリーバ」 |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | |
タリフ・エディション Vol.2 スメタナ:チェコの歌(*) スク:組曲「お伽話」Op.16(4曲)(#) ノヴァーク:モラヴィア=スロヴァキア組曲 |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. プラハ・フィルハーモニーcho. | ||
録音:1954年(*)/1949年5月2日(#)/1953年6月9日-12日(+)。旧品番:11-1904(#)/11-1905(+)。(*)はおそらく初CD化。 スメタナ、スク、ノヴァークの比較的珍しい作品を収録。ことにノヴァークの「モラヴィア=スロヴァキア組曲」が傑作の名演で、なぜ知名度が低いのか不思議なほど。こういう作品になると、「わが祖国」同様、タリフの志の高い演奏が映える。スメタナの「チェコの歌」も同様で、合唱もすばらしい出来栄え。 | |||
タリフ・エディション Vol.1 ドヴォルジャーク: スラブ舞曲第1集 Op.46/同第2集 Op.72 |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
録音:1950年7月6日-8日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。モノラル。旧品番:11-1897。 タリフの代表的名盤の一つ。ボヘミア的要素が単なる田舎臭さを超え、品を保って高く薫ってくるのはさすが大家。 | |||
スク:ピアノ作品集 幻想ポロネーズ Op.5/ユモレスク ハ長調/印象 Op.10/ ピアノ小品集 Op.12/村のセレナード/組曲 Op.21/春 Op.22A/ 夏の印象 Op.22B/母について Op.28/人生と夢 Op.30/ 子守歌 Op.33/友情 Op.36 |
パヴェル・シュテパーン(P) | ||
録音:1974年-1975年プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 スプラフォンのアナログ期を代表するアルバム、名手シュテパーンによるスクのピアノ曲が復活。チェコ四重奏団のヴァイオリン奏者であったスクは、ピアノ・ヴィルトゥオーゾでもあり数多くの作品を残しており、作風もロマン派、印象派、さらに旋法的な語法が聴かれるものありとじつに多彩。おだやかで優しい表情にあふれた「印象」はどこかショパンにも似てサロン風。このアルバムには2つの組曲「春」、「夏の印象」ほか、スクのピアノ音楽の頂点に位置づけられる「人生と夢」までのほとんどが収められている。 | |||
ヴァーツラフ・ヤン・トマーシェク(1774-1850): ピアノ協奏曲 ハ長調 Op.18(*) ピアノ協奏曲 変ホ長調 Op.20(+) |
ヤン・シモン(P) ヴラディミール・ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | ||
録音:2005年3月21日-23日(*)、2006年3月21日-23日、4月5日(+)、プラハ、チェコ放送第1スタジオ。世界初録音。 ベルリオーズ、パガニーニ、クララ・シューマン、そして若きワーグナーらとも親交のあったトマーシェクは、19世紀前半プラハの楽壇で中心にあったボヘミアの作曲家。ウィーンに出て活躍したグループと19世紀の国民楽派との橋渡しをした役割も重要とされている。多くの歌曲やオペラなども残しているが、見落とせないのがエクローグ、狂詩曲、ディテュランボスといったピアノ曲。これらは技巧と内容とのバランスが見事で、先駆的なアイデアは弟子のヴォジーシェクやシューベルト、シューマンら後世の手本とされたほど。彼はまたロマン派に顕著な性格的小品の創始者ともいわれている。 おそらく1803年から1805年にかけて書かれた2つの協奏曲。当時の古典派の様式をよく伝える一方で、ときに時代を先取りするような書法も垣間見えて刺激的。まずピアノ好きの方であれば、独奏曲同様に独特のセンシティヴでメロディアスな魅力に引き込まれること間違いないであろう。 | |||
SU-3818 廃盤 |
ドヴォルジャーク: チェコ組曲 ニ長調 Op.39(*)/劇的序曲「フス教徒」Op.67(+) 序曲「わが家」Op.62(#)/夜想曲 ロ長調 Op.40(**) スケルツォ・カプリチオーソ Op.66(**) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲全集 第1番−第14番/アンダンテ・アパッショナート/ 四重奏楽章 ヘ長調/糸杉 |
パノハSQ | ||
録音:1983-1985、1992-1999年、プラハ。スリムボックス仕様。 チェコといえばなんといっても古くから弦の王国として知られているが、1971年の活動スタートから、すでに30年以上のキャリアを誇るパノハ四重奏団もその代表格といえるアンサンブル。今回、彼らのルーツ、ドヴォルジャーク全集がお得なセットでリリースされる。 ドヴォルジャークは弦楽四重奏曲を生涯に14曲も残しているが、いずれも力の入った魅力的な作品ぞろい。人気曲「アメリカ」のほか、ボヘミアの空気がふんだんに香る第10番、ジャンルの集大成的内容の第13番、第14番と、このあたり断然、パノハの演奏にも熱がこもっている。 | |||
カール・シュターミッツ(カレル・スタミツ;1745-1801): ヴィオラ協奏曲 ニ長調/同 イ長調/ ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 ニ長調/ 2つのヴァイオリンのための協奏交響曲 ハ長調 |
ガブリエラ・ デメテロヴァー(Vn、Va) オンドジェイ・ヴラベッツ指揮 チェコ・ フィルハーモニック・コレギウム | ||
録音:2005年3、4月。 シュターミッツは、11歳の時にマンハイムの宮廷楽長を務めていた父ヨハンが亡くなったため、当時のマンハイムの楽団員(その中にはイグナツ・ホルツバウアーなど著名な作曲家もいたといいます)から音楽を学び、マンハイムの優れた手法を完璧に身に付けた。こうした背景もあり、彼は1770年にパリに移るや、瞬く間に人気作曲家に踊り出た。 収録曲はいずれもパリ時代のものと推測されている。シュターミッツの作風、ことに協奏交響曲がモーツァルトに大きく影響を与えたことは良く知られているが、たしかにこの4曲を聴くと、1778年にパリを訪問した22歳のモーツァルトが目を輝かせてシュターミッツの作品の良さを吸収したであろうと容易に想像がつく。 | |||
ジプシーの調べ カレル・ベンドル(1838-1897):ジプシーの調べ ヴィーチェスラフ・ノヴァーク:ジプシーの調べ Op.14 ドヴォルジャーク:ジプシーの調べ Op.55 ブラームス:ジプシーの歌 Op.103 |
ロマン・ヤナール(Br) カレル・コシャーレク(P) | ||
録音:2005年1月。 ジプシーの歌をもとにした歌曲集。ベンドルとノヴァークの作品はかなり珍しい。ロマン・ヤナールはプラハで活躍する中堅の実力派バリトン。2003年にプラハ国立スタヴォフスケー劇場の来日公演で「フィガロの結婚」のアルマヴィーヴァ伯爵を歌っていた。カレル・コシャーレクはチェコの実力派ピアニスト。 | |||
ヤナーチェク:ピアノ作品集 「草かげの小径にて」第1集/ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年10月1日街頭にて」/霧の中で/ ピアノと室内アンサンブルのための協奏曲/左手のピアノと管楽アンサンブルのためのカプリッチョ ヨセフ・パーレニーチェク(P) | |||
ヨセフ・パーレニーチェクは1914年,ボスニアのトラヴニク生まれのピアニスト、作曲家。チェコで評判を取った後、ヨーロッパ各地で活躍した大ピアニストであった。またノヴァークやルーセルに学んだ作曲家としても知られている。彼はヤナーチェクのピアノ曲ももちろん得意にしており、これらは貴重な記録。 | |||
ドヴォルジャーク:歌劇「ルサルカ」
リュドミラ・チェルヴィンコヴァー(S;ルサルカ) ベノ・ブラフト(T;王子) エドゥアルド・ハケン(B;水の精) マルタ・クラソヴァー(Ms;魔女) 他 ヤロスラウ・クロンプホルツ指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
録音:1952年5月16-22日。 オリジナルのチェコ語ではたしかこれが初の「ルサルカ」の全曲録音だったはず。名匠クロンプホルツのツボを押さえた名盤がやっとCD化された。「DDD STREO」という誤表示がありますが、もちろんモノラルですので御了承下さい。 | |||
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 スク:ピアノ三重奏曲 ハ短調/悲歌 ノヴァーク:ピアノ三重奏曲第2番 「ほとんどバッラータの三重奏曲」 |
スメタナ三重奏団 [ヤナ・ノヴァコヴァー(Vn) ヤン・パーレニーチェク(Vc) イトカ・チェホヴァー(P)] | ||
スメタナ三重奏団は1934年に、名ピアニスト、ヨセフ・パーレニーチェクを中心に結成された伝説的ピアノ三重奏団。ヨセフ・パーレニーチェクが1991年に亡くなった後、息子のチェリスト、ヤン・パーレニーチェクがリーダーとなって活動を続けている。2003年にヤナ・ノヴァコヴァーがヴァイオリニストに加わり、若い三人の活力に満ちた演奏が高い評価を得ている。スメタナ、スクの名曲のみならず、ノヴァークのユニークな曲をとりあげるなど、精力的。 | |||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 第14番 変ホ長調 K.449(*)/第23番 イ長調 K.488(+)/ 第25番 ハ長調 K.503(#) |
イヴァン・モラヴェツ(P) ヨセフ・ヴラフ指揮 チェコco.(*/+) チェコpo.(#) | ||
録音:1974年4月4-5日(*)、1974年4月11-12日(+)、1973年2月3日(#)、プラハ、芸術家の家、ドヴォルジャーク・ホール。 チェコの名手モラヴェツの今からほぼ30年前のアナログ録音が、2006年のモーツァルト・イヤーを前に復活。モラヴェツの特徴はその音色。リマスタリングも上々で、代理店曰く「ヌルっとした」音色のピアノと麗しい弦の響きとの溶け合いがなんとも魅力的。 | |||
ドヴォルジャーク: スラヴ舞曲第1集 Op.46/同第2集 Op.72 |
チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. | ||
録音:1999年4月8-11日、プラハ、芸術家の家スタジオ。 2005年の11月17日で80歳の誕生日を迎えるマッケラス。チェコ・フィルとの代表的な録音のひとつ、スラヴ舞曲集全曲がこれを機にフルプライス(旧型番:SU-3422)からミッドプライスに移行再発売。。ドヴォルジャーク演奏にかけては絶大なる信頼を得ている指揮者とオケ。録音も含めて、数ある同曲異演のなかでも現状最右翼の一枚。 | |||
ペトルス・ウィルヘルミ・ デ・グルデンツ(15世紀前半活動):神の威厳 |
ダヴィド・エベン指揮 スコラ・ グレゴリアーナ・プラゲンシス | ||
グルデンツは15世紀前半に活動したボヘミアの作曲家。ボヘミアのルネサンス・ポリフォニー音楽を代表する一人だが、近年になるまでその生涯についてはほとんど知られておらず、作品が注目されるようになったのもここニ・三十年のこと。ボヘミアという辺境の地において、中世とルネサンスを結ぶ転換期の牽引車として活躍したグルデンツの音楽は非常に興味深い。 | |||
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745): 聖金曜日の応唱 フランチシェク・イグナツ・ アントニーン・トゥーマ(1704-1774): ソナタ イ短調/同 ホ短調/交響曲 変ホ長調 |
パヴェル・ホラーク、 ヤコブ・マルティネク指揮 ボニ・プエリ(少年cho.) マルク・シュトリンクル指揮 ムジカ・フロレア | ||
ボニ・プエリはフラデツ・クラヴェを本拠地とする少年合唱団。1982年創立、1988年ベルギーのコンクールで第1位。2000年に初来日、2002年に続き2005年11、12月に3度目の来日が予定されている。ピリオド楽器使用の古楽合奏団ムジカ・フロレアとの共演という点も変興味深い。 | |||
マルチヌー: チェンバロと小管弦楽のための協奏曲/プロムナード/ 2つの小品 1935.6 パリ H.244/ チェンバロ・ソナタ 1958.3 シェーネンベルク H.368/ 2つの即興曲 1959/3 シェーネンベルク H.381/ ファリャ:チェンバロ、フルート、 オーボエ、ヴァイオリン、チェロのための協奏曲 |
モニカ・クノブロホヴァー(Cemb) 合奏団 | ||
チェコ出身の若いチェンバリスト、モニカ・クノブロホヴァーによる20世紀のチェンバロ作品集。 | |||
ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」(*) オルドジフ・フランチシェク・コルテ(1926-2014): シンフォニック・ドラマ「フルートの物語」(+) |
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 チェコpo. | ||
録音:1959年3月15-18日(*)/1968年2月14日(+)。 早いものでクロアチアの名指揮者マタチッチが亡くなってからはや20年。しかし今だ彼を熱愛するファンは数多い。そのマタチッチが1959年にチェコ・フィルとSUPURAPHONに録音したベートーヴェンの「英雄」が本家SUPURAPHONからCD化された。還暦のマタチッチ、持ち前の男性的な雄々しさと、壮年期らしいキビキビした運動性がまさしく英雄的、チェコ・フィルの優秀なアンサンブルとあいまって実の詰まった音楽を生み出しており、さすが長く名盤として知られてきただけのことはある。 今回はチェコのSUPRAPHPON社に大切に保管されていたマスターを使用してのCD化。カップリングはチェコの作曲家コルテの作品。この録音は「コルテ作品集」として他の指揮者の録音とともにCD(SU-0048)に収録されていた。 | |||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 第1番(*)/第2番(+)/第3番(#)/第4番(**)/第5番(++)/ 第6番(##)/第7番(***)/第8番(+++)/第9番(###) |
ヴラジミール・ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | ||
録音:2002年10月14-17日(*)/2002年12月2-4日(+)/2003年1月10-13日(#)/2003年1月14-16日(**)/2001年6月12-13日(++)/2003年11月12-14日(##)/2003年10月14-15日(***)/2000年10月13、15日(+++)/2000年9月4、7日(###)、プラハ、チェコ放送スタジオ、芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、ライヴ。 チェコ・フィル、プラハ響とともに「チェコの3大オケ」といわれるプラハ放送響は1926年の創設。自国のアンチェル、タリフ、ノイマンほか、ミュンシュ、コンヴィチュニー、シェルヘン、ロジェストヴェンスキー、ボドといった豪華な客演陣を迎えてきた名門。一方のヴァーレクは1985年から同オケの首席指揮者を務め、日本フィル、読売日響への客演で日本にもおなじみのヴェテラン指揮者(1935年生まれ)。 彼らの20年近くに及ぶ堅い結びつきの結晶ともいえるドヴォルジャークの交響曲が、最新録音でいきなりのセット・リリースとなる。なかでもライヴによる第5番と第7番は大迫力。響きの豊かなホールの効果もあり、みずみずしく力強さいっぱい。両曲のフィナーレでは土煙が巻き上がるように熱気と激しさがヒートアップしている(終演後の拍手入り)。スリム・カートン・ボックス仕様。 | |||
初出あり、リヒテルのショスタコーヴィチとショパン ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 より [第3番(*)/第6番(*)/第7番(*)/ 第2番(*)/第18番(*)/第4番(#)] ショパン: 練習曲集 Op.10 より(+) [第1番/第2番/第3番/第4番(**)/ 第10番(**)/第11番(**)/第12番] 練習曲集 Op.25 より(+) [第5番(**)/第6番/第7番/ 第8番(**)/第11番(**)/第12番(**)] ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61「幻想」(+/**) |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) | ||
録音:1956年12月3日-4日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(*)/1956年11月30日(#)&1960年2月21日(+)、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール、ライヴ(+)。(+)は初出の(**)を含み、それ以外は以前 PRAGA レーベルから発売されていた物。ただし幻想ポロネーズには1960年プラハでのライヴが録音記録に無いため、1972年9月24日ライヴの可能性がある(これはPRAGAから既出)。(#)は初CD化。(*)は 以前 11-1421 という番号で出ていた物(たしか本体には SUPRAPHON だけではなく ULTRAPHON の記載もあった)。 「すべてが Supraphon では 初 CD 化となる」(と国内代理店は記載しているが、(*)に関しては上記のとおりで誤り)リヒテルのピアノ録音。なんといってもここではかつてPragaからリリースされ、しばらく廃盤であった1960年絶頂期のライヴによるショパンが聴きもの。甘くない骨太の抒情とあふれる滋味で「別れの曲」は絶品。しかもこのアルバムでは「別れの曲」をふくむ6曲の復活に加えて、ほぼ同数の初出音源を含み、ファンにはこたえられないところ。 SUPRAPHON 音源のショスタコーヴィチは本家による最新リマスタリングで音質一新。なお、(#)は 78 回転盤初出リリース時のデータや 英 DELL'ARTE の LPでは1954年5月録音とされている。 | |||
リヒテルのシューマン 幻想曲 ハ長調 Op.17(*)/森の情景 Op.82(#) 幻想小曲集 Op.12 より(#) [夕べに/飛翔/なぜに/夜に/夢のもつれ/歌の終わり]/ 行進曲 ト短調 Op.76-2(#) |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) | ||
録音:1959年11月1日、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルジャーク・ホール、ライヴ(*)/1956年11月26日-28日(#)。(*)は以前 PRAGA レーベルから発売されていた物。(#)は 以前 11-1421 という番号で出ていた物(たしか本体には SUPRAPHON だけではなく ULTRAPHON の記載もあった)で、DG からも同じ録音がCD発売されている(おそらく録音時に共同製作を行なった物と思われる)。 かつてPragaからリリースされたリヒテルの一連のライヴは、スタジオ盤だけではけっしてうかがい知ることの出来ない絶頂期の姿を伝えるたいへん貴重なものだった。そのひとつとして収められていた「幻想曲」も、権利関係の事情から廃盤の憂き目に遭っていたがようやくここにまた聴けるようになった。コンチェルトをはじめ奥深いロマンティシズムをたたえたシューマンのピアノ曲は、リヒテルが思いのたけをぶつけるのに最適な内容なのだろう。最新のリマスタリングによりあざやかによみがえった音でふたたび出会える喜びは一入。「すべてが Supraphon では 初 CD 化」と国内代理店は記載しているが、(#)に関しては上記のとおりで誤り。 | |||
SU-3794 廃盤 |
ヤナーチェク/ヴラド・ゴダール編曲: 歌によるモラヴイア民俗詩 |
イヴァ・ビトヴァ(歌) シュカンパSQ | |
ドヴォルジャーク:歌劇「ディミトリー」(1883)
レオ・マリアーン・ヴォジチカ(T:ディミトリー) ドラホミーラ・ドロプコヴァー(Ms:マルファ) マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S:マリナ) リーヴィア・アーゴヴァー(S:クセーニア) ペテル・ミクラーシュ(B:バスマノフ) イワン・クスニエル(Br:シュイスキー) 他 ゲルト・アルブレヒト指揮チェコpo.&cho.、プラハ放送cho. | |||
録音:1989年2月6-14日、プラハ|旧品番: 11-1259 。#レーベル廃盤、国内代理店在庫限り。 ディミトリーとは、ムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」にも登場するイワン雷帝の息子の僭称者。「ボリス」と異なり原作がプーシキンではなく、人物像は一層屈折している。物語はボリスの死後ディミトリイが皇帝の座につきポーランド公女を妃にするものの、ボリスの娘クセーニアとの恋に妻が嫉妬し、クセーニアは暗殺され、ディミトリイも正体をあばかれシュイスキイに殺されてしまう、という4幕立ての堂々たる傑作。 レアなオペラならこの人、ゲルト・アルブレヒト。未出版の第1稿を用いて、初演時のドヴォルジャークの意図を生かした万全の演奏。1980-90年代のチェコのトップ・テノール、ヴォジチカがタイトルロールを熱演している。 | |||
SU-3792 廃盤 |
ヴァイオリン・マジック | ガブリエラ・デメテロヴァー(Vn) | |
SU-3791 廃盤 |
プラハ城衛兵&チェコ共和国警察隊バンド〜 ドヴォルジャーク、スメタナ、マルティヌー、ヤナーチェク | ||
アントニーン・ヴラニツキー(1761-1820):六重奏曲 ト長調 パヴェル・ヴラニツキー(1756-1808):六重奏曲集〔第3番 変ホ長調/第4番 ハ長調/第6番 ニ短調〕 ヤナ・ブロ・コヴァー(Ob) イジー・ヴァーレク(Fl) スタミツSQ[ヴィチェスラフ・チェルノフ(Vn) ヤン・ペルーシュカ、 ヨセフ・ケクラ(Va) ヴラディーミル・レイクスネル(Vc)] | |||
録音:1998年2月25-27日。#レーベル廃盤、国内代理店在庫限り。 モーツァルトと同世代のチェコの作曲家、パヴェルとアントニーンのヴラニツキー兄弟による六重奏曲ばかりを集めた面白い企画。兄パヴェルはハイドンのエステルハージ家のオーケストラでヴァイオリン奏者を務めた後、ウィーンに出て宮廷管弦楽団でも活躍。ハイドンやベートーヴェンから絶大な信頼をおかれたヴァイオリニストで、ベートーヴェンが彼の主題に基づいた変奏曲を書いていることでも知られ、作曲家としても51曲の交響曲や多数の室内楽曲を残している。弟アントニーンもやはりウィーンでヴァイオリニストとして名を馳せたが、モーツァルトとハイドンに作曲を学んでおり、こちらもやはり多数の作品を残した。 これらの作品はいずれもフルート、オーボエに弦楽四重奏という組合わせで、しかも弦はヴァイオリンとチェロが1本、ヴィオラが2本という中音域に独自の魅力を持つ編成。 ヴァイオリンの名手ならではの流麗な旋律に満ちており、特にウィーン古典派ファンにお勧めしたい。 | |||
ドヴォルジャーク:宗教曲集 ミサ曲 ニ長調(1887)/アヴェ・マリア/ 三位一体祭の讃歌/アヴェ・マリス・ステラ/ おお、最も聖なるもの |
ナタリエ・ロマノヴァー(S) アンナ・バロヴァー(A) ミロスラフ・コップ(T) ルデク・ヴェレ(B) 他 ヨセフ・クシツァ(Org) ルボミール・マートル指揮 プラハ・フィルハーモニーcho. | ||
ミサ曲 ニ長調は独唱、合唱とオルガンのための作品で、オーケストラを用いない合唱作品としてはドヴォルジャークの中でもわりと有名だが、その他の小品は耳にする機会も少ない珍しいもの。 ヨーロッパ各地で引っ張りだこのスーパー合唱団、プラハ・フィルハーモニー合唱団の緻密にして熱の入った歌が見事。 | |||
ドヴォルジャーク: ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 Op.90「ドゥムキー」 スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15 |
プラハ・グァルネリ・トリオ | ||
録音:1991年9月25日&26日、11月30日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。 フル・プライス旧番号(11-1561)のミッド・プライスでの再発。PRAGAとSUPRAPHONに重要レパートリーの録音を続ける、プラハ音楽アカデミー出身の3人によって1986年に結成された名門、 グァルネリ・トリオ(1986年結成)を代表する一枚で、同団体のデビュー盤だったもの。ドヴォルジャークの代表作にして同ジャンルの傑作「ドゥムキー」と、娘の夭逝を悼んで書かれた悲劇的なスメタナ唯一のトリオという組合わせ。 | |||
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745): オラトリオ「贖い主の墓前の悔悛者たち」 ZWV 63 (1736) マグダレーナ・コジェナー(Ms;マッダレーナ) マルティン・プロケシュ(T;ピエトリ) ミハエル・ポスピーシル(B;ダヴィデ) ロベルト・フゴ指揮カペラ・レジナ・ムジカーリス | |||
録音:1994年、聖フランシスコ教会、聖アグネス女子修道会、プラハ|初出・前出: Panton, 81 1389-2 。#レーベル廃盤、国内代理店在庫限り。 同じドレスデン宮廷に仕えていたハッセの華やかな活躍とは対照的に、教会作曲家としての責務を地道にこなしていた晩期のゼレンカが主人であるポーランド王兼ザクセン選帝侯フリードリ・ アウグストゥス2世の命により1736年の聖金曜日のために書いた作品で、彼晩期の代表作。かつてPANTONから発売された時には、ゼレンカ・ファンのあいだで話題になった録音。ARCHIVからデビューしブレイクする前のコジェナーが参加しており、その意味でも注目できる。 | |||
ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲第13番 ト長調 Op.106(*) チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第3番 変ホ短調 Op.30(+) |
ヴラフSQ | ||
録音:1960年5月16-20日(*)、1963年6月17-19日(+)、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。ステレオ。 ほぼ四半世紀(1950-1976)に渡る活動の間に、ベートーヴェンやドヴォルジャークの演奏でファンに強い印象を残したヴラフ四重奏団。国内盤とは微妙にカップリングが異なり、こちらはチャイコフスキーを収録。 | |||
プラハのイダ・ヘンデル グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82(*) ヴィエニャフスキ: ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.22(+) ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント(#) タルティーニ: ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」(**) |
イダ・ヘンデル(Vn) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハso.(*/+) アルフレート・ホレチェク(P;#/**) | ||
録音:1965年4月1-2日(*)、1965年3月29日(+)、プラハ、芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール(*/+)/1957年10月24日(#)、1962年5月10-11日(**)、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(#/**)、モノラル(#のみ)。 1928年生まれで今も現役、ヘンデルなつかしのスプラフォン録音から復刻。リマスタリング良好。 | |||
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 | ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 チェコpo. | ||
録音:1967年3月20日-23日、プラハ芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール。ステレオ。 チェコ・フィルとの第7番といえば、マタチッチの雄渾なブルックナーを後世に強く印象づけた記念碑的録音。国内盤(こちらは録音データが3月27日-30日となっている)に続いてようやくスプラフォンからも復刻された。肝心のリマスタリングも大満足の出来栄え。 | |||
SU-3780 廃盤 |
ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(*)/ 交響曲第4番 ホ短調 Op.98(#) |
ダヴィド・オイストラフ(Vn;*) アントニオ・ペドロッティ指揮 チェコpo. | |
SU-3779 廃盤 |
フランク:交響曲 ニ短調(*) ドゥシーク: 2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 変ロ長調 Op.63(#) |
ヤン・パネンカ(P) フランティシェーク・ マキシアーン(P) ジョン・バルビローリ指揮 チェコpo. | |
ギレリス、プラハ・ライヴ モーツァルト: ピアノ・ソナタ第18番 ヘ長調 K.533 + K.494/ ピアノ・ソナタ第16番 変ロ長調 K.570(*) ドビュッシー:映像第1集 ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章 |
エミール・ギレリス(P) | ||
録音:1973年5月24日、芸術家の家、プラハの春音楽祭、ライヴ(*以外)/1953年、プラハ(*)。(*)のみモノラル収録。後はステレオ。(*)は初CD化。残りの内、モーツァルトはかなり以前に国内外とも廃盤になっており、久々のCD復活。ドビュッシーとストラヴィンスキーはPhilipsのグレイト・ピアニスト・シリーズに含まれていた。 リヒテルと並んで一時代のロシアのピアニズムを体現したギレリス。アナログ期より有名なプラハの春ライヴがカタログに復活。同一演目(ただし、当CDには以前発売されていた同日演奏のブラームス「幻想曲」は含まれていないようだ)による前年のザルツブルク・ライヴ(ORFEO D'OR ORFEOR-523991)の印象と同様、澄み切った美しさのモーツァルト、透徹した響きによるドビュッシー、鋼鉄のタッチを地で行き壮絶な「ペトルーシュカ」など、まったく個性的。今回初CD化となる(*)は若い頃の録音しか残されていない曲だが、1954年Columbia録音の美麗な名演をご存じの方も多いだろう(TESTAMENT SBT-1089でCD化されている)。 | |||
スク75歳記念盤 スメタナ: ヴァイオリンとピアノのための2つの小品「わが祖国から」 ドヴォルジャーク: ヴァイオリン・ソナティナ ト長調 Op.100/ 4つのロマンティックな小品 Op.75/ スラヴ舞曲第2番 ホ短調 Op.64-1 スク:バラード ニ短調 Op.3b/4つの小品 Op.17 |
ヨセフ・スク(Vn) ヤン・パネンカ(P) アルフレード・ホレチェク(P) | ||
録音:1960年代-1970年代、ステレオ、ADD。 名ヴァイオリニスト、ヨセフ・スクも2004年8月8日で75歳を迎えた。1948年にソリストとして活動を始めてから実に半世紀以上、日本にも1959年初来日してから頻繁に訪れている。75歳を祝ってSUPRAPHONが発売するこのCDは、彼壮年期の録音からお国ものの作曲家をチョイス。ご存知の通りスクはドヴォルジャークの曽孫、作曲家スクの孫であり、その血筋もあるのだろうが、とにかく見事な音楽。 | |||
SU-3776 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 管楽セレナード ニ短調Op.44/ 弦楽セレナード ホ長調Op.22 チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ |
チェコ・フィルハーモニー 木管アンサンブル ヨセフ・ヴラフ指揮チェコco. | |
ドヴォルジャーク:スターバト・マーテル
ステファニア・ヴォイトヴィチ(S) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A) イヴォ・ジーデク(T) キム・ボルイ(B) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮チェコpo.、プラハ・フィルcho. | |||
録音:1961年12月、芸術家の家スタジオ。 収録時間93分22秒と、数ある同曲の名盤の中でも最も演奏時間の長い部類に属するもので、スメターチェクの雄渾な指揮ぶりとチェコ・フィル迫真の熱演から、 かねて決定盤に数えられている名盤。ソリストも粒揃い。 参考:「スターバト・マーテル」代表的録音の演奏時間: クーベリック81’53”/シノーポリ88’34”/タリフ85’18”/サヴァリッシュ90’09” | |||
ドヴォルジャーク: チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104(*) ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33(+) |
イジー・バールタ(Vc;*) イジー・ビエロフラーヴェク指揮(*) マルティン・カシーク(P;+) イジー・コウト指揮(+) チェコpo. | ||
録音:2004年5月2日(*)、2003年9月9日(+)、芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、ライヴ。 「ドヴォルジャークの年」にふさわしく、チェコ新世代の顔ふたりの競演で聴く協奏曲集。共にライヴというのも意欲的。まず、バールタのチェロ協奏曲。先にNHK で「ドヴォルジャーク記念コンサート」として(このときは新世界交響曲も)放送されたもので、彼にとってはデローグ&プラハ響(1997年)とのDVD 以来の再録音。すでにご覧になられた方には、切れ味鋭いテクニックと豊かな音色が強烈に焼き付いているはず。今一押しのチェリスト。 一方、ピアノ協奏曲を弾くカシークは1976年生まれ。ベルマン、バドゥラ=スコダのほか、母国のクラーンスキーに師事したチェコ期待の若手。なおWINDOWSのパソコンでは画像(英語案内では「2つのビデオ」となっている)も見られる。 | |||
パガニーニ: 24の奇想曲 Op.2〜No.1,2,5,9,13,14,16番 (シューマン編曲、ピアノ伴奏版) ソナタ ホ短調 Op.3 No.6 魔女たちの踊り Op.8(ジュスマイアーのバレエ 「ベネヴェントのくるみの木」の主題による変奏曲) 常動曲 Op.11/カンタービレ ニ長調 Op.17 胸さわぎ(ロッシーニの「タンクレディ」のアリア 「こんなに胸さわぎが」による序奏と変奏曲 Op.13 デイヴィッド・ナサニエル・ベイカー(1931-): パガニーニの主題による民族的変奏曲(1982) |
パヴェル・シュポルツル(Vn) ぺテル・イジーコフスキー(P) | ||
録音:2004年6月6-7日、7月6-7、12-13日、プラハ、芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール。 チェコの有望株シュポルツルが「ヴァイオリンの悪魔」パガニーニで離れ技を披露。ひねった選曲で、かのカプリスもシューマンが施したピアノ伴奏部つきのアレンジ版。傑作第24番もあえてオリジナルではなく、これにインスパイアされたジャズ・ミュージシャンでアメリカの黒人作曲家ベイカーの曲を取り上げている。WINDOWSのパソコンでは画像(英語案内では「ビデオ」となっている)も見られる。 | |||
ドヴォルジャーク: 交響曲第6番 ニ長調 Op.60(*) 交響詩「金の紡ぎ車」Op.109 |
チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. | ||
録音:2002年10月17-18日(*)、2001年6月14日(+)、プラハ、芸術家の家
ドヴォルジャーク・ホール(*/+)、ライヴ(*)。 スメタナ、ドヴォルジャーク、ヤナーチェクの作品を次々に録音しているチェコ音楽のスペシャリスト、マッケラスとチェコ・フィルのコンビによる初のドヴォルジャークの交響曲は第6番。民族色の強い 作品で、第3楽章はチェコ舞踊のリズムの一つフリアントで書かれている。弦と木管の深い味わいは チェコ・フィルならでは。「金の紡ぎ車」は殺人をテーマにしたきわどい内容の作品。 | |||
SU-3770 (2CD) 廃盤 |
マルティヌー:歌劇「ミランドリーナ」 |
リッカルド・フリッツァ指揮 ベラルーシ国立po. | |
ドヴォルジャーク:歌劇「意地っ張りな恋人どうし」(1881)
ズデーナ・クロウボヴァー、ヤロスラフ・ブジェジナ、 ヤナ・シコロヴァー、ロマン・ヤナル、グスタフ・ベラチェク イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハpo.&cho. | |||
録音:ディジタル|おそらく世界初録音。#レーベル廃盤、おそらく国内代理店在庫限り。ドヴォルジャークというとやはり交響曲などの管弦楽作品が有名だが、意外や改作も合わせて11ものオペラを残している。この「意地っ張りな恋人どうし」(「頑固者たち」という訳もあり)は彼のオペラ第4作。ある農場の主人の息子が、父の後添いの連れ子とお互い気があるのに意地を張り合い、でも最後にはメデタシという、牧歌的な喜劇。いまやすっかりチェコの代表的指揮者になったビエロフラーヴェクの指揮で万全の出来。 | |||
SU-3764 廃盤 |
ボニ・プエリ・チェコ少年合唱団 | ボニ・プエリ・チェコ少年cho. | |
SU-3763 廃盤 |
ウルバノヴァー、イタリア・オペラ・アリア集 | エヴァ・ウルバノヴァー(S) オンドジェイ・レナルト指揮 プラハ国立歌劇場o. | |
SU-3757 廃盤 |
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.16 チャイコフスキー:協奏的幻想曲 ト長調 Op.56 |
イゴル・アダルシェフ(P) レオシュ・スヴァーロフスキー指揮 プラハso. | |
ヴィーチェスラヴァ・ カプラーロヴァー(1915-1940):歌曲集 2つの歌Op.4/灰の輝きOp.5/ ひざから転げたりんごOp.10/永遠にOp.12/ 別れとハンカチOp.14/遥か彼方への歌Op.22/他 |
ダナ・ブレソヴァ(S) ティモシー・チーク(P)/他 | ||
カプラーロヴァーはブルノ出身の女性作曲家。若くして才能を認められパリに留学するが、第二次世界大戦が勃発し疎開先で僅か25歳で病没した。彼女の作品に入れこんだアメリカ人ピアニスト、チークの尽力によってこのアルバムが完成。プラハ国立歌劇場で活躍するブレソヴァのソプラノも聞きもの。 | |||
SU-3750 廃盤 |
アントニーン・レイハ(ライヒャ)(1770-1836): 36のフーガ(抜粋) |
ミラン・ランガー(P) | |
マルティヌー:バレエ音楽集 「調理場のレビュー」/「まわれ」/「驚くべき飛行」 |
クリストファー・ホグウッド指揮 チェコpo. | ||
ホグウッドを古楽専門指揮者と思っていると大間違い。彼はストラヴィンスキーなどの近代音楽も大好きで、とりわけマルティヌーの真価を世界中に広めて回っている世界的なスペシャリストでもある。 このアルバムに収められたのはいずれも1927年に作曲された1幕ものの短いバレエで、「調理場のレビュー」と「まわれ」は世界初録音。ことに「調理場のレビュー」は、 ホグウッドが2003年10月に東京フィルに来演した時にも取り上げている得意曲。ジャズの要素を巧みに取り込んだノリノリの曲。 | |||
クロンマー(クラマーシュ)(1759-1831): クラリネット協奏曲/ 2つのクラリネットのための協奏曲 |
ヴラスチミル・ マレシュ(Cl) イルジ・ホラヴァーチュ(Cl) リボル・ペシェク指揮 プラハ室内o. | ||
SU-3747 (3CD) 廃盤 |
ヴォジーシェク(1791-1925):ピアノ作品集 | ラドスラフ・クヴァピル(P) | |
SU-3746 (2CD) 廃盤 |
シューベルト:弦楽四重奏曲集 [第10番 変ホ長調/第12番 ハ短調「四重奏断章」 第13番 イ短調「ロザムンデ」/第15番 ト長調] |
パノハSQ | |
SU-3745 廃盤 |
イジー・アントニーン・ベンダ (ゲオルク・アントン・ベンダ;1722-1795): チェンバロ・ソナタ集 |
タマラ・フランツォヴァー (Cemb) | |
ヴィーチェスラフ・ノヴァーク(1870-1949): ピアノ作品集 6つのソナチネ/英雄的ソナタ/パン(牧神) バガテル集/私の五月/冬の日の歌/青春〜抜粋 |
フランティシェク・ ラウフ(P) | ||
ARCHIV シリーズ。ノヴァークの弟子ラウフが弾くピアノ曲。ノヴァークは、師であり恩人でもあったドヴォルジャークにも似た、母国の自然に対する深い愛情と民俗音楽への深い共感を歌い上げていると同時に、 少年期に教師ポイマンに仕込まれたヴィルトゥオーゾとしての側面も顕にしている。彼の評価を不動のものにした。全5楽章に及ぶ雄大な音響詩「パン(牧神)」、モラヴィア民謡に基づく大規模な「英雄的ソナタ」 など、なにより旋律の豊かさが際立っている。通常の同シリーズより1ランクお買い得な価格も良心的。 | |||
マルティヌー:管弦楽作品集 管弦楽のための序曲/大管弦楽のための狂詩曲 2群の管弦楽のための協奏交響曲 室内管弦楽のための合奏協奏曲/オルガン協奏曲 大管弦楽のための寓話集 |
イジー・ビェロフラーヴェク指揮 チェコpo. | ||
SU-3742 廃盤 |
マルティヌー:オペラからの組曲と抜粋集 「ジュリエッタ」、「場末の劇場」、「橋の上の喜劇」、 「3つの願い」、「ミランドリーナ」から |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. フランティシェク・イーレク指揮 ブルノ国立劇場po. | |
フランティシェク・クサヴェル・ ブリクシ(1732-1771):オルガン協奏曲集 |
ヴェーラ・ ヘジュマノヴァー(Org) ロベルト・ヒューゴー指揮 カペラ・レジア・ムジカーレス | ||
旧Panton 819005-2からの移行再発売。ピリオド楽器使用。 プラハの主要な教会でオルガニストを歴任し500曲以上の作品を残したブリクシは、18世紀のボヘミアを代表する作曲家。陽気なリズムと生き生きとした低音の動きが特徴のオルガン協奏曲は彼の代表作。 同時代のオルガンと楽器からなるアンサンブルによる響きが新鮮。 | |||
スメタナ: 弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」/ 弦楽四重奏曲第2番 |
シュカンパSQ | ||
1989年に結成、1993年ウィグモア・ホールで鮮烈なデビューを飾ったシュカンパSQが、デビュー10周年にあたり、 チェコのクァルテットにとってドヴォルジャークと並んで重要なレパートリーであるスメタナを録音。伝統の中に若い息吹を感じさせる演奏。 | |||
ヤナーチェク: シンフォニエッタ(*)/タラス・ブーリバ(#)/ 「利口な女狐の物語」組曲(タリフ編)(*)/ 嫉妬(「イェヌーファ」のオリジナル前奏曲)(#)/ ゲルハルト・ハウプトマンの劇のための音楽 「シェルークとヤウ」(+)/ 「カーチャ・カバノヴァー」より(**) [序曲/第1幕間奏曲/第2幕間奏曲]/ 「シャールカ」序曲(##) |
チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. | ||
録音:2002年10月17日&18日、ライヴ(*)/2003年5月22日、ライヴ(#)/2002年10月20日(+)/1997年3月21日-27日(**)/2000年8月16日(##)、以上芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、プラハ。 名演の誉れ高いVPOとのディスク(1980年、DECCA)から20年以上、ついにマッケラスがヤナーチェクのシンフォニエッタとタラス・ブーリバに再度取り組んだ。しかも今回はチェコ・フィルとの理想的な顔合わせ。 このオケは伝統的にボヘミアやモラヴィアの音楽語法を自然に会得して来た強みがあり、実際に過去タリフ、アンチェル、ノイマンらとの録音でも他のオケでは味わえない不思議な魅力を放っていた。 また、この動的な性格を持つ2曲共がライヴ収録である事も、オケと指揮者の熱い意気込みと相乗効果を持って好都合。さらに今回はヤナーチェクの主要な管弦楽曲のほとんどを網羅しているのもポイントで、 全曲録音から取られた(**)を除けば全てが新録音。タリフの編曲による「女狐」組曲にはマッケラス自身が再改訂を行なうほどの凝り様で、 ヤナーチェクのスペシャリストの地位を不動にして久しいマッケラスの総決算的意味を持つアルバムと言えるだろう。 | |||
SU-3738 廃盤 |
シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」(*)/ 弦楽四重奏曲第12番 ハ短調「四重奏断章」(+) ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18 No.1(#) |
ヤン・パネンカ(P;*) フランティシェク・ ポシュタ(Cb;*) スメタナSQ | |
SU-3737 廃盤 |
イジー・アントニーン・ベンダ (ゲオルク・アントン・ベンダ;1722-1795): 歌劇「村の大市」(1775) |
ハンス・フォン・ベンダ指揮 プラハ室内o.他 | |
SU-3736 廃盤 |
ヴィクトル・カラビス(1923-2006): チェンバロ協奏曲 Op.42(1975)(*)/ ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.17(1959)(+)/ リルケの詩による 5つのロマンティックな愛の歌 Op.38(1974)(#)/ 大管弦楽のための交響的前奏曲 Op.24(1964)(**) |
ズザナ・ ルージチコヴァー(Cemb;*) ペトル・シュクヴォル(Vn;+) エルンスト・ヘフリガー(T;#) ヴィクトル・カラビス指揮(*/+/#) ヴァーツラフ・ノイマン指揮(**) プラハ室内o.(*)、プラハso.(+)、 チェコco.(#/**) | |
チェコ・クラシカル・ヒッツ ドヴォルジャーク:. スラヴ舞曲第1番/ 歌劇「悪魔とカーチャ」第3幕序曲/ ワルツ イ長調 Op.54 No.1/ 交響曲第8番〜第3楽章/ポロネーズ 変ホ長調/ 交響曲第9番「新世界より」〜終楽章/ スメタナ: 歌劇「売られた花嫁」序曲/ 「わが祖国」〜シャールカ/ われらの乙女たちに(ポルカ) スク: 弦楽セレナード Op.6〜第1楽章/憧れて ネドバル: バレエ・パントマイム「ホンザ物語」の悲しいワルツ ノヴァーク: スロヴァキア組曲 Op.32〜愛する人たち |
ヴァーツラフ・ノイマン、 ズデニェク・コシュラー、 ヴァーツラフ・ スメターチェク、 イジー・ ビェロフラーヴェク指揮 チェコpo.、プラハso.、 プラハ・フィルハーモニア | ||
ドヴォルジャーク:歌劇「ルサルカ」 |
ガブリエラ・ベニャチコヴァー (S;ルサルカ) ヴィエスワフ・オフマン(T;王子) ドラホミーラ・ドロブコヴァー (Ms;外国の公爵夫人) リハルト・ノヴァーク(B;水の精) ヴィエラ・ソウクポヴァー (A;魔法使い)他 ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo.&cho. | ||
ドヴォルジャーク:歌劇「ルサルカ」(抜粋) | |||
録音:1982年8月25日-9月9日/1983年8月23日&24日、芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、プラハ。ディジタル。 以前10-3641(全曲)/11-2252(抜粋)として出ていたもの。ドヴォルジャークによる代表的オペラの代表的名盤。ノイマン最良の仕事という声もある名演。 | |||
SU-3716 廃盤 |
ヤコブ・ハンドル・ガルス(1550-1591): ミサ「月が満ちてエリーザベトは」/倫理的な調べ クリシュトフ・ハラント(1564-1621): マレンツォのマドリガーレ 「痛ましき苦しみ」によるミサ(5声)/ マリア・クロン/主を信ずる者は/ 十字架に付けられ(3声) |
ルネ・クレマンシック指揮 ムジカ・アンティクァ・プラハ ミロスラフ・ ヴェンホーダ合唱指揮 プラハ・マドリガル・シンガーズ | |
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調(*) フランク:交響的変奏曲(#) ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(+) |
イヴァン・モラヴェツ(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハ・フィルハーモニア | ||
録音:2003年9月1日-2日(*)/2003年1月18日-20日&24日(#/+)。 チェコの名手モラヴェツが近代フランスものを得意とするのはファンに知られるところ。初のラヴェルは独特の音色がはまり、1976年(SUPRAPHON SU-3508)以来となるフランクとともに独自の魅力を放っている。 また、実に1963年(VAI VAIA-1021)以来40年ぶりとなるベートーヴェン第4番も彼のお気に入りの曲で、こちらはもともと彼十八番の作曲家だけにすばらしい演奏となっている。 | |||
SU-3713 廃盤 |
モーツァルト: 交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」(*) ヴォジーシェク:交響曲 ニ長調 Op.24(+) |
イジー・ビェロフラーヴェク指揮 プラハ・フィルハーモニア | |
SU-3712 廃盤 |
スメタナ: 連作交響詩「わが祖国」(ピアノ4手連弾版) |
イゴル&レナータ・ アルダシェフ(P) | |
SU-3711 廃盤 |
プロコフィエフ: フルート・ソナタ ニ長調 Op.94(*)/ チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119(+)/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.115(#) |
ジャン=ピエール・ ランパル(Fl;*) アルフレート・ ホレチェク(P;*/+) アンドレ・ナヴァラ(Vc;+) ラディスラフ・ヤーセク(Vn;#) | |
SU-3710 廃盤 |
スメタナ: 交響詩「リチャード3世」(*)/ 交響詩「ヴァレンシュタインの陣営」(+)/ 交響詩「ハーコン・ヤルル」(#) ノヴァーク:南ボヘミア組曲(**) |
ラファエル・クーベリック指揮 チェコpo. | |
ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調(*) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(#) |
バヴェル・シュポルツル(Vn) ヴラディーミル・ アシュケナージ指揮(*) イジー・ ビエロフラーヴェク指揮(#) チェコpo. | ||
録音:ライヴ。 大先輩スクを思わせる美しく官能的な音色、「弦の国」チェコのスプラフォンが送り出す大型ヴァイオリニスト、シュポルツルの最新録音は名曲チャイコフスキーと母国ドヴォルジャークのベスト・カップリング。 切れ味鋭く、ぐいぐいと音楽を引っ張るヴァイオリンにアシュケナージのオケも触発されて実にスリリング。これはヴァイオリン好きにはこたえられないアルバム。 | |||
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」 |
ガブリエラ・ ベニャチコヴァー (S:マジェンカ) ペテル・ドヴォルスキー (T;イェーニク) ミロスラフ・コップ (T;ヴァーシェク)他 スデニェク・コシュラー指揮 チェコpo. プラハ・ フィルハーモニーcho. | ||
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」(抜粋) | |||
録音:1980年-1981年|旧品番: 10-3511, 11-2251 。 スカラ座でも活躍したドヴォルスキーとチェコの名花ベニャチコヴァーの共演による、LP時代から知られた名盤。 | |||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 [第1番 ハ短調B.9「ズロニツェの鐘」/ 第2番 変ロ長調Op.4/第3番 変ホ長調Op.10/ 第4番 ニ短調Op.13/第5番 ヘ長調Op.76/ 第6番 ニ長調Op.60/第7番 ニ短調Op.70/ 第8番 ト長調Op.88/ 第9番 ホ短調Op.95「新世界より」] |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1981年〜1987年。ディジタル。旧SU-3387。 装丁変更&フル・プライスからミッド・プライスへ値下げしての再発売。 | |||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.3 [第7番 ニ短調Op.70/第8番 ト長調Op.88/ 第9番 ホ短調Op.95「新世界より」 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:ディジタル。旧11-0559。全集セット(SU-3706)よりの分売。 | |||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.2 [第4番 ニ短調Op.13/第5番 ヘ長調Op.76/ 第6番 ニ長調Op.60] |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:ディジタル。旧11-1005。全集セット(SU-3706)よりの分売。 | |||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.1 [第1番 ハ短調B.9「ズロニツェの鐘」/ 第2番 変ロ長調Op.4/第3番 変ホ長調Op.10] |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:ディジタル。旧11-1003。全集セット(SU-3706)よりの分売。 | |||
SUPRAPHON "KAREL ANČERL GOLD EDITION " SU-3661 〜 SU-3702 は2002年、20世紀チェコの生んだ大指揮者アンチェルの没後30周年を迎えるにあたり開始された、SUPRAPHONに残された彼の録音を全42タイトル〔後に1点 (SU-3944) が追加されたが廃盤〕にまとめてリリースするエディション。新リマスタリングと新装丁が用いられ、2005年に完結した。 | |||
SU-3702 廃盤 |
アンチェル・エディション Vol.42 リスト:交響詩「前奏曲」(*) リュボール・バールタ(1928-1972): ヴィオラ協奏曲(1957)(+) ショスタコーヴィチ: チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107(#) |
ヤロスラフ・カルロフスキ(Va;+) ミロシュ・サードロ(Vc;#) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | |
アンチェル・エディション Vol.41 ヤン・ハヌシュ(1915-2004): バレエ「塩は金に勝る」組曲第1番(*) 交響曲第2番(1951) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1955年12月19-21日、1956年6月29-30日、7月2-3日、プラハ。全て今回が初CD化。 ハヌシュは20世紀のチェコを代表する作曲家の一人。(*)は1952年に初演されて好評を博したバレエ音楽からの組曲。 | |||
アンチェル・エディション Vol.40 ヤルミル・ブルクハウザー(1921-1997): 大管弦楽のための7つのレリーフ(1962)(*) ヴァーツラフ・ドビアーシュ(1909-1978): 交響曲第2番(1957)(+) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1964年12月7-8日(*)/1960年3月12-15日(+)。(+)は今回が初CD化。(*)はSU-3275でCD化されていた。 (+)はアンチェルとチェコ・フィルによって初演された作品。 | |||
アンチェル・エディション Vol.39 ショスタコーヴィチ: 交響曲第1番 ヘ短調 Op.10(*) 交響曲第5番 ニ短調 Op.47(+) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1964年4月7-10日(*)/1961年11月11-14日(+)。11-1951でCD化されていた物。 アンチェルの残したショスタコーヴィチの録音はそれほど多くないものの、彼のシャープな音楽作りがショスタコーヴィチ向きなのは容易に想像できる。無駄のない精密さ、知的であいまいさのないキリリと引き締まった音楽から、ショスタコーヴィチの抱える近代的な不安と諧謔が真っ直ぐに伝わってくる、名盤といわれてきたのも頷ける演奏。 | |||
アンチェル・エディション Vol.38 モーツァルト: ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488(*) ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447(+) ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノム」(#) |
ハリーナ・チェルニー= ステファンスカ(P;*) ミロスラフ・シュテフェク(Hr;+) フーゴー・シュトイラー(P;#) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1955年8月29日-31日(*)/1966年1月25日日&28日(+)/1955年12月11日&12日(#)、以上プラハ。(+)のみステレオ。(#)は今回が初CD化となる物。他2曲は11-1935でCD化されていた。 アンチェルと名ソリストたちによるモーツァルトの協奏曲集。ハリーナ・チェルニー=ステファニスカは言わずと知れたポーランドの偉大なピアニストで、1949年のショパン・コンクールの優勝者。フーゴー・シュトイラーはミュンヘン国立音楽大学の名教授としても知られている人。ミロスラフ・シュテフェクは1942年から1969年までチェコ・フィルの首席ホルン奏者を務めた伝説的名手。 | |||
アンチェル・エディション Vol.37 イシャ・クレイチー(1904-1968):セレナード イジー・パウエル(1919-):ファゴット協奏曲(*) |
カレル・ビドロ(Fg;*) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1957年10月2日/1964年頃(*)。(*)は今回が初CD化となる物。 クレイチーは新古典主義の作風で知られる人。アンチェルとファゴット奏者のカレル・ビドロはモーツァルトのファゴット協奏曲の録音でも共演している(SU-3678)。 | |||
アンチェル・エディション Vol.36 プロコフィエフ: カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」(*)/ チェロと管弦楽のための交響的協奏曲 ホ短調Op.125(#) |
ヴィエラ・ソウクポヴァー(Ms;*) アンドレ・ナヴァラ(Vc;#) カレル・アンチェル指揮 チェコpo.、プラハ・フィルcho.(*) | ||
録音:1962年1月30日-2月2日(*)/1965年6月20-24日(#)、以上芸術家の家スタジオ、プラハ。ともにステレオ。(*)は11-1948で、(#)はSU-1950でともにCD発売されていた。 まずは(*)が聴かせどころのツボを心得て何とも迫力満点、アンチェルの棒さばきが冴え渡る。チェコの名アルト、ソウクポヴァーの力強い歌唱に分厚いコーラスも魅力。自作改訂の多いプロコフィエフが初演者ロストロポーヴィチに献呈した(#)は、実質チェロ協奏曲第1番の改訂版。初演での指揮はかのリヒテルが務めた。ここでは共演機会の多かったナヴァロのソロが光る。 | |||
アンチェル・エディション Vol.35 ラディスラフ・ヴィチパーレク(1882-1969): 人の最後の物事によるカンタータOp.16(*) オタカル・オストルチル(1879-1935): 大管弦楽のための組曲 ハ短調 Op.14(#) [マーチ/小さなスケルツォ/変奏曲/セレナード/フーガ] |
ドラホミーラ・ティカロヴァー(S;*) ラディスラフ・ムラーツ(B;*) カレル・アンチェル指揮 チェコpo.&cho.(*) | ||
録音:1957年6月21-22日、24-25日(*)/1954年10月11-13日(#)、以上芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、プラハ。全てモノラル。(#)は今回が初CD化。(*)は11-1933で出ていた物。 50に満たない作品数ながら合唱作品に多大な業績を残したヴィチパーレク(1882-1969)による(*)は2つのモラヴィア民謡詞にもとづく全4部からなる作品で、見事な対位法が印象的。アンチェルによるヴィチパーレクの作品は、他に「チェコ・レクイエム」Op.24がある(SU-3681に収録)。一方、指揮者としてチェコ現代音楽の旗手として活躍したオタカル・オストルチルも寡作家で、創作の中心は管弦楽曲。(#)は代表作といえる。アンチェルにとっては当録音が唯一のオストルチル作品で、今回が初CD化となる貴重な物だ。 | |||
アンチェル・エディション Vol.34 ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959): 交響曲第5番 H.310(*)/ 交響的幻想曲(交響曲第6番) H.343(#)/ 交響詩「リディツェ追悼」 H.296 (1943)(+) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1955年3月21日-23日(*)/1956年2月23-24日(#)/1957年3月20日(+)、以上芸術家の家スタジオ、プラハ。全てモノラル。
(*)と(+)は11-1931で、(#)は11-1932で発売されていた物。 戦前にアメリカへ逃れたマルティヌーと同じく、1968年カナダへの亡命後二度と祖国の土を踏むことが無かったアンチェルだが、ここでの注目はまず(+)。この作品は、第2次大戦中プラハに程近いリディツェ村がレジスタンスへの報復としてナチスに抹殺された出来事に触発されたもので、怒りと痛みとを不協和音で表現した重すぎる内容は、収容所で家族を虐殺された体験を持つアンチェルと重なるものがある。他に、チェコ・フィルに捧げられた第5番とボストン響のために書かれたミュンシュに献呈された第6番の2つの交響曲を収録。 | |||
アンチェル・エディション Vol.33 マーラー:交響曲第9番 ニ長調 |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1966年4月7日-9日、12日、15日、芸術家の家スタジオ、プラハ。ステレオ。SU-1954で発売されていた物。 「新世界より」と並び当コンビ最大の遺産のひとつマーラーの第9番。数ある同曲の演奏中でもとびきり美しい演奏として親しまれてきた。意外にもアンチェルがスタジオ録音で残したマーラーはわずかに「巨人」と当「第9番」の2曲のみ。 | |||
アンチェル・エディション Vol.32 〜ストラヴィンスキー: 結婚(*) /カンタータ(#) /混声合唱と2つの木管五重奏のためのミサ(+) リブシェ・ドマニーンスカー(S;*) マリー・ムラーゾヴァー(A;*) イヴォ・ジーデク(T;*) ダリボル・イェドリチカ(B;*) ズデニェク・コジナ、 ヤン・マルコル、ペテル・トペルツェル、アルノシュト・ウィルデ(P;*) バルバラ・ロボサム(S;#) ジェラルド・イングリッシュ(T;#) カレル・アンチェル指揮チェコ・フィル打楽器セクション(*)、 チェコ・フィル木管アンサンブル(#/+)、プラハ・フィルcho. | |||
録音:1964年5月28日-30日、芸術家の家スタジオ、プラハ(*)/1967年4月3日-4日&6月20日(#)、1967年3月28日-29日(+)、以上ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。すべて11-1946として出ていたもの。 これも有名なアルバム。当コンビの「春祭」(SU-3665)も壮絶だが、4台のピアノを擁する特殊編成の「結婚」が聴きもの。ストラヴィンスキー自演盤、アルゲリッチ盤など注目の演奏も目白押しの中、 アンチェル盤の切れ味は見事で、とても40年前の録音とは思えぬほど新鮮。 | |||
アンチェル・エディション Vol.31 ブラームス: 交響曲第2番 ニ長調Op.73(*)/ ヴァイオリンとチェロのための 二重協奏曲 イ短調Op.102(#) |
ヨセフ・スク(Vn;#) アンドレ・ナヴァラ(Vc;#) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1967年6月5日&7日(*)/1963年9月30日&10月1日(#)、以上芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、プラハ。ともにステレオ。11-1942でCD化されていた。 アンチェルがSUPRAPHONに残したブラームスの交響曲は、意外にもこの第2番と第1番(SU-3669)のみ。二重協奏曲はオイストラフ&サードロ盤(プラハ響、1950年頃 SUPRAPHON)があった。スクの美音に加え気品を体現したナヴァラもポイントが高く、ともにステレオで残されたのも何より。 | |||
アンチェル・エディション Vol.30 ヒンデミット: ヴァイオリン協奏曲(*)/チェロ協奏曲(#) パヴェル・ボシュコヴェツ(1894-1972): ピアノ協奏曲第2番(1949/50)(+) |
アンドレ・ジェルトレル(Vn;*) ポール・トルトゥリエ(Vc;#) アントニーン・イェメリーク(P;+) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1968年1月23日、26日、27日(*)/1955年5月15日&17日(#)/1961年1月30日&31日(+) プラハ芸術家の家スタジオ。(*)と(#)は 11-1955、(+)はPANTONから 819018-2 としてそれぞれCD化されていた。 玄人好みのソリストらを迎えたヒンデミットのコンチェルト。(#)を弾くトルトゥリエにとっては作曲者御前演奏をした思い入れのある作品。(*)での、フバイ仕込みのジェルトレルのソロも見事。また、ボシュコヴェツ一番の創作充実既にあたる1940年代最後に位置する(+)は、ハッとするような美しい瞬間があったりと思いがけない拾いもの。ピアニストのイェメリークは当録音のわずか一年後に亡くなっている。 | |||
アンチェル・エディション Vol.29 名序曲集 ウェーバー:舞踏への勧誘(*) ショスタコーヴィッチ:祝典序曲(#) モーツァルト:「魔笛」序曲(+) ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番(**) ワーグナー:ローエングリン第1幕への前奏曲(**) スメタナ:「売られた花嫁」序曲(##) グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲(++) ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲(*) ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲(+) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1964年12月(*)/1964年4月(#)/1960年6月(+)/1962年12月(**)/1958年9月(##)/1965年1月(++)、以上、芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、プラハ。すべてステレオ。SU-1938、3397他、他レーベルでのCD化も含め、全曲1度はCDになっていた。 非常に高いテンションで迫る演奏。とくにスメタナ、ショスタコーヴィチ、グリンカ、ロッシーニなどアップテンポのナンバーにおける切れ味には唖然とするほど。そして、アンチェルの一筋縄では行かない上手さは、ベルリオーズでしっかりとフランスの香が漂う点を例に上げるまでもなく、全ての曲で発揮されている。その精緻さには脱帽するしかない。 | |||
アンチェル・エディション Vol.28 ヴィーチェスラフ・ノヴァーク(1870-1949): 大管弦楽のための交響詩「タトラ山にて」 Op.26(*) クレメント・スラヴィツキー(1910-1999): モラヴィア舞踏幻想曲(1951)(#)/ 大管弦楽のためのラプソディック変奏曲(1953)(+) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1950年12月11日&12日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ(*)/1953年9月21日-23日(#)/1959年1月20日-22日(+)、芸術家の家スタジオ、プラハ(#/+)。(+)のみステレオ。(#)は今回が初CD化。
(*)はEMIの"Great Conductors of the 20th Century"シリーズ、CZS 5 75091 2で、(+)はPANTONの 819018-2 で、先にCD化されていた。 ノヴァークはボヘミアの雄大な自然に触発され、美しさを音で表現することに腐心した作品の数々で知られるが、これはその代表作。そのノヴァークとヤナーチェクの影響が濃厚なクレメント・スラヴィツキーも民俗色豊かで同傾向。当コンビにこういったレパートリーを演奏させたらほとんど無敵と言って良い。 | |||
アンチェル・エディション Vol.27 ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」(*) シューマン:チェロ協奏曲 イ短調(#) レスピーギ:チェロと管弦楽のためのアダージョと変奏(+) |
アンドレ・ナヴァラ(Vn) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1964年2月7日&8日(*)/1964年2月9日(#)/1965年6月20日-24日(+)、以上、芸術家の家スタジオ、プラハ。すべてステレオ。旧品番:SU-1940 。 シェロモ(EMI盤あり)を除いて、いずれもナヴァラとしては現状入手できる唯一のもの。匂い立つような格別の気品で親しまれた名手との顔合わせは、相性の良さを物語る数々の印象深い演奏を生み出した。 | |||
アンチェル・エディション Vol.26 バルトーク: 管弦楽のための協奏曲(*)/ヴィオラ協奏曲(#) |
ヤロスラフ・カルロフスキー(Va;#) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1963年3月25日、26日、27日、29日(*)/1961年12月11日、19日、20日(#)、以上芸術家の家スタジオ、プラハ。共にステレオ。(*)は11-1957で、(#)は11-1956で発売されていたもの。 「オケコン」といえば管弦楽の機能美を極限まで追求した世紀の難曲。チェコ・フィル黄金時代に録音された当盤は、今もってマーラー9番などと並んでアンチェル&チェコ・フィルの代表的ディスクと言える。 痛いほどにアンサンブルの凄みが伝わる極めつけの演奏。 | |||
アンチェル・エディション Vol.25 ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調 「運命」(*)/ ピアノ協奏曲第4番 ト長調(#)/ ヴァイオリンと管弦楽のための ロマンス第2番 ヘ長調 Op.50(+) |
ヨセフ・パーレニーチェク(P;*) ダヴィド・オイストラフ(Vn;+) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1953年2月7日-9日(*)/1953年10月12日&13日、芸術家の家スタジオ、プラハ(#)/1954年4月27日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ(+)。全てモノラル。(#)は今回初CD化。
(*)はSU-1937、(+)はSU-1936などでCD化されていた。 (*)はアンチェルが遺したスタジオ録音による唯一の「運命」(1958年のライヴが以前PRAGAからCD化されていた)で、ほかにSUPRAPHONへ録音した交響曲は第1番(SU-3669)のみ。最初かなり仰々しくはじまり、ちょっとびっくりさせられるが、徐々にいつものアンチェル節になり、フィナーレではエネルギーを解放したかのように切れ味良く終わる。全曲を貫く前進しようとする強い意志に圧倒される骨太のベートーヴェン。 | |||
アンチェル・エディション Vol.24 ヤナーチェク:シンフォニエッタ(*) マルティヌー: ピエロ・デラ・フランチェスカのフレスコ画(#)/寓話集(+) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1961年1月9日-11日(*)/1959年2月(資料によっては1月)11日&14日(#)/1961年4月26日&28日(+)。(*)はSU-1929、(#/+)は11-1931で出ていたもの。 チェコ・フィル・ブラス・セクションの当時における優秀さを強く印象づける(*)、クーベリック(#)そしてミュンシュ(+)に捧げられたマルティヌーと、作曲家の語法をもって演奏する彼等の強みを実感せざるをえない。 | |||
アンチェル・エディション Vol.23 ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番 ハ長調Op.60「レニングラード」 |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1957年9月2日、3日。4日、6日、17日、18日、20日、ドヴォルジャーク・ホール、芸術家の家、プラハ。モノラル。旧11-1952。 ユダヤ系ゆえ両親や妻子とともに強制収容所送りとなり、自身のみ生き残ると言う悲劇の体験をしたアンチェル。更に戦後、祖国チェコは事実上ソビエトの影響下に置かれ、その中で彼の演奏は、張り詰めた緊張感のみではなく、そのような壮絶な体験を経た事から由来するであろう温かみをも感じさせるものとなった。 当録音は彼がSUPRAPHONに残した中でも重要かつ名演の誉れ高いもの。 | |||
アンチェル・エディション Vol.22 バルトーク: ヴァイオリン協奏曲第2番(*)/ ピアノ協奏曲第3番Sz.119(#) |
アンドレ・ジェルトレル(Vn;*) エヴァ・ベルナートヴァー(P;#) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1965年4月12日-15日(*)/1961年10月30日&31日(*)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。(*)は11-1956、(#)は11-1957として出ていたもの。 チェコ・フィル黄金期の精緻なアンサンブルが、バルトークとはぴったりマッチ。屈指のバルトーク弾きとして知られるジェルトレルの(*)は味わい深い音色で聴き応え十分。 (#)のベルナートヴァー(1922-)はハンガリー出身で、このCDでも聞かれるバルトークの第3番の協奏曲をコンヴィチュニーと共演し、賞賛されたことがあるという。 | |||
アンチェル・エディション Vol.21 ラディスラフ・ヴィチパーレク(1882-1969): チェコ・レクイエムOp.24(1940)(*) オトマール・マーハ(1922-): ヤン・リフリークの死に寄せる 彼の主題による変奏曲(1964)(#) |
マリアナ・ ジェハーコヴァー(S;*) マリエ・ムラーゾヴァー(A;*) テオドル・シュルバルシュ(Br;*) カレル・アンチェル指揮 チェコpo.&cho.(*) | ||
録音:1968年4月18日(*)/1968年6月10日(#)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。(*)はライヴ。(*)は11-1933として、(#)は EMI Great Conductors of 20th CenturyのCZS 5 75091 2 で先にCD化されていたもの。 現代曲も多く演奏したアンチェルならではの録音。(*)は「死と贖罪」という副題を持ち、四部構成かつ演奏時間90分を越える大作。旧約&新約の各聖書から題材を取っており、非常に迫力満点の曲想。 | |||
SU-3680 廃盤 |
アンチェル・エディション Vol.20 チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調Op.23(*)/ イタリア奇想曲Op.45(#)/序曲「1812年」(+) |
スヴャトスラフ・リヒテル(P;*) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | |
アンチェル・エディション Vol.19 ドヴォルジャーク: 交響曲第6番 ニ長調Op.60(*)/序曲「わが家で」Op.62(#)/ 劇的序曲「フス教徒」Op.67(+)/序曲「謝肉祭」Op.92(**) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1966年1月23日&24日(*)/1962年1月22日(#)/1962年4月9日(+)/1961年11月17日(**)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。旧11-1926。 アンチェルはドヴォルジャークの交響曲スタジオ録音をこの第6番と第9番「新世界より」しか残していないが、その演奏はライヴで聞くことのできる第7番(TAHRA、現在廃盤)と第8番(TAHRA→ EMI Great Conductors of 20th Century、CZS 5 75091 2)と合せ、一生の愛聴盤になること間違いなしの素晴らしさ。 | |||
アンチェル・エディション Vol.18 モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216(*)/ ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191(+) ヴォルジーシェク:交響曲 ニ長調(#) |
ダヴィド・オイストラフ(Vn;*) カレル・ビドロ(Fg;+) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1954年4月27日(*)/1952年2月11日&12日(+)/1950年12月(#)、以上プラハ。すべてモノラル。(*)はSU-1936、(#)は11-1935で出ていた物。(#)はアンチェル唯一のスタジオ録音で初CD化。 巨匠オイストラフ登場。(+)では、当時のチェコpo.首席ビドロの味わい深い音色も楽しめる。ビドロは1967年にスメターチェク&プラハso.と再録音しており(SU-3053)、こちらとの比較も楽しみたい。 | |||
アンチェル・エディション Vol.17 ラロ:スペイン交響曲(*) ラヴェル:ツィガーヌ(*) ハルトマン:ヴァイオリンと弦楽のための葬送協奏曲(+) |
イダ・ヘンデル(Vn;*) アンドレ・ジェルトレル(Vn;+) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1964年3月25日-27日、芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、プラハ(*)/1968年4月29日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ(#)。(*)はSU-1936、(+)はSU-1955で出ていた物。 LP時代から人気の高かったヘンデルとの共演によるラロが復活。スプラフォンにバルトークの名演を残したハンガリー生まれのヴァイオリニスト、ジェルトレルとのハルトマンは珍しい。 | |||
アンチェル・エディション Vol.16 プロコフィエフ: バレエ「ロメオとジュリエット」〜抜粋(*) 交響的物語「ピーターと狼」(+) |
エリック・シリング(語り;+) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1959年8月24日-28日(*)&1963年2月(+)、芸術家の家スタジオ、プラハ。(*)は11-1949、(+)はSU-3445で出ていた。 ロシア音楽も得意としていたアンチェル。(*)では当時のチェコpo.のずば抜けたアンサンブルを聴くことができる。 | |||
アンチェル・エディション Vol.15 ブラームス: ピアノ協奏曲第1番 ニ短調(*)/ 悲劇的序曲(+) |
エリク・テン=ベルク(P;*) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1958年2月3日&4日(*)/1963年10月2日(+)、以上、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。(*)はLP時代からほとんど知られていなかった録音で、DANTEがSUPRAPHONからライセンスを受けてCD化していたが、現在は廃盤。(+)は SU-1941 でCD化されていた物。 協奏曲は、冒頭から一貫した骨太な音作りが印象的。知られざる録音だと言うのが正に勿体無いほどの名演。アンチェルによるブラームスのピアノ協奏曲は、これがおそらく唯一の録音。 | |||
アンチェル・エディション Vol.14 ストラヴィンスキー: オペラ=オラトリオ「エディプス王」(*) 詩篇交響曲(+) |
ジャン・ドゥサイー(語り;*) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A;*) イヴォ・ジーデク(T;*) アントニーン・ズレサーク(T;**) カレル・ベルマン(B−Br;*) ズデニェク・クロウパ (B−Br;*) エドゥアルト・ハケン(B;*) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1964年12月17日、1965年1月22日-25日(*)/1966年6月7日&8日(+)、プラハ、芸術家の家スタジオ。11-1947として出ていた物。 ストラヴィンスキーを好んで取り上げたアンチェル。(*)はフランスの名優ドゥサイーを迎えた録音で、1968年フランス・ディスク・アカデミー大賞を獲得した古典的名演。 | |||
アンチェル・エディション Vol.13 ドヴォルジャーク:レクイエム |
マリア・シュターダー(S) ジークリンデ・ヴァーグナー(A) エルンスト・ヘフリガー(T) キム・ボルイ(B) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. プラハ・ フィルハーモニーcho. | ||
録音:1959年1月30日-2月4日、芸術家の家スタジオ、プラハ。以前 SU-3281 として出ていた物。ドイツ・グラモフォンとの共同制作でDG盤でも出ている音源。 旧西側の強力ソリストとチェコの指揮者、オーケストラ、合唱という組み合わせが功を奏した名盤で、今もって決定盤とする評価もあるほど。DG盤との音質比較もマニアには楽しみ。 | |||
SU-3672 廃盤 |
アンチェル・エディション Vol.12 マルティヌー: ピアノ協奏曲第3番 H.316(* )/ カンタータ「花束」〜独唱、合唱と小管弦楽の ための民族詩による連作(#) |
ヨセフ・ パーレニーチェク(P;*) リブシェ・ドマニンスカ(S;#) ソナ・チェルヴェナー(A;#) リュボミール・ハヴラーク(T;#) ラディスラフ・ムラーツ(B;#) カレル・アンチェル指揮 チェコpo.&cho.(#) | |
アンチェル・エディション Vol.11 ミロスラフ・カベラーチ(1908-1979): 時の不思議Op.31(*)/ 大オーケストラのための「ハムレット即興曲」Op.46(#) ヤン・ハヌシュ(1915-): オルガン、ハープ、ティンパニと 弦楽のための協奏交響曲Op.31(+) |
イジー・ラインベルガー(Org;+) ベドルジハ・ドブロジンスキー(Hp;+) ロベルト・マーハ(ティンパニ;+) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1966年4月25日(*)/1960年6月22日-24日(#)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ/他。(#/+)は旧11-1930から取られた物。(+)は初CD化ではないかと思われる。 アンチェルが積極的に紹介に務めたチェコの現代曲集。アンチェル・ファンは(+)には要注目。 | |||
アンチェル・エディション Vol.10 プロコフィエフ: 交響曲第1番 ニ長調Op.25「古典交響曲」(*)/ ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調Op.10(#)/ ピアノ協奏曲第2番 ト短調Op.16(+) |
スヴャトスラフ・リヒテル(P;#) ダグマール・バログホヴァー(P;+) カレル・アンチェル指揮 チェコpo.(*/+)、 プラハso.(#) | ||
録音:1956年2月11日-13日、ドモヴィナ・スタジオ(*)/1954年5月、ドヴォルジャーク・ホール(#)/1963年10月14日-16日、ドヴォルジャーク・ホール(+)、以上プラハ。(+)のみステレオ。
(*)は旧11-1949から取られた物。(#)は以前11-0268として出ていたが久々の再発。(+)は11-1944から取られた物。 まずチェコ・フィル極上のアンサンブルが光る「古典交響曲」、そしてリヒテルのレアなレパートリーの一つである(#)が聞き物。 | |||
アンチェル・エディション Vol.9 ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68(*) ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調Op.21(#) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1962年1月23日、25日、26日、29日(*)/1953年2月21日-23日(#)、以上ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。(#)はモノラル。(*)は旧SU-1941、(#)は旧SU-1937から取られた物。 (*)は両端楽章での激しい造詣が印象的で、特にアンチェル・ファンでなくとも押さえて置きたい逸品。 | |||
アンチェル・エディション Vol.8 ドヴォルジャーク: ヴァイオリン協奏曲 イ短調Op.53/ロマンス ヘ短調Op.11 スク:幻想曲 ト短調Op.24(*) |
ヨセフ・スク(Vn) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1960年8月30日-9月1日/1965年1月4日&6日(*)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。全曲ステレオ。SU-1928の再発売。 あたかもシルクを音化したような響きを持つスクのヴァイオリンに、チェコ・フィルの響きが見事にマッチ。 | |||
アンチェル・エディション Vol.7 ヤナーチェク: グラゴル・ミサ(*)/狂詩曲「タラス・ブーリバ」(#) |
リブシェ・ドマニンスカ(S;*) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A;*) ベノ・ブラフト(T;*) エドゥアルド・ハケン(B;*) カレル・アンチェル指揮 チェコpo.&cho.(*) | ||
録音:1963年4月16日-20日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。(*)/1961年5月22日-24日(#)。ともにステレオ。(*)はSU-1930、(#)はSU-1929から取られた物。 2曲とも決定盤として名高い。自国物に対する共感に溢れた演奏が感動を呼ぶ。 | |||
アンチェル・エディション Vol.6 マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」 R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」 |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
旧 SU-1953 に「ティル」を追加した新カップリング。 | |||
アンチェル・エディション Vol.5 ストラヴィンスキー: バレエ音楽「ペトルーシュカ」(*)/バレエ音楽「春の祭典」 |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
1962年3月26日、27日、28日、30日(*)/ 旧品番:11-1945(*)/他。新カップリング。 | |||
アンチェル・エディション Vol.4 ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」(*)/交響詩「はげ山の一夜」(#) ボロディン:中央アジアの草原にて(**) リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲Op.34(+) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1968年6月3日(*)、4日(#)/1964年12月1日(+)/1960年代(**)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。 旧 11-1943 からチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」を外し、代わりに「中央アジアの草原にて」を追加した物。 | |||
アンチェル・エディション Vol.3 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64(*) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26(#) ベルク:ヴァイオリン協奏曲(+) |
ヨセフ・スク(Vn) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1964年3月25日&16日(*)/1963年9月11日&12日(#)/1965年1月18日&19日(+)、 ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。旧番号SU-1939。 | |||
アンチェル・エディション Vol.2 ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」 序曲「自然の王国にて」Op.91/「オセロ」Op.93(*) |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1961年12月/1962年1月3日(*)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。旧番号SU-1927。 スメタナ「我が祖国」と並ぶアンチェルお国物の名演。「新世界」を生まれて初めて聴くとしたら、このCDを薦めたい。 | |||
アンチェル・エディション Vol.1 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 |
カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
録音:1963年1月7日、10日、13日、14日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。旧番号11-1925。 その精緻な響きにより、アンチェルを代表する名盤の一つとなっている。 | |||
SU-3659 廃盤 |
ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812): ピアノ協奏曲 変ホ長調 Op.70(*)/ ピアノ・ソナタ 嬰ヘ長調 Op.61「プロイセンの ルイ・フェルディナント王子の死に寄せる悲歌」/ ピアノ・ソナタ 変イ長調 Op.64「パリへの帰還」 |
ヤン・ノヴォトニー(P) レオシュ・ スヴァーロフスキー指揮 プラハ・フィルハーモニア(*) | |
旧・Panton、809015-2 。 | |||
ヤクプ・ヤン・リパ(1765-1815): チェコのクリスマス・ミサ 「おおフス師よ−私のかわいい夜鳴きうぐいす」 |
ヤロスラヴァ・ヴィマザロヴァー、 ヘレナ・タッテルムスホヴァー(S) ベノ・ブラフト(T) スデニェク・クロウパ(B) ヴァーツラフ・スメターチェク 指揮プラハso. プラハ・フィルハーモニーcho. | ||
旧 SU-3019。ボヘミア民謡に通じる味わいを持つ、チェコのクリスマス音楽の定番。 | |||
アダム・ヴァーツラフ・ミフナ(1600頃-1676): 「ボヘミアのリュート」(曲集;1653) |
ヤロスラフ・クルチェク指揮 ムジカ・ボヘミカ プラハ室内cho. | ||
バロック時代、17−18世紀のボヘミアはイエズス会の強力な影響下にあった。イエズス会のギムナジウムで学んだミフナは、ボヘミア・バロックの初期を代表するカトリック教会音楽作曲家。「ボヘミアのリュート」は豊かな民族色と魅力的な旋律をたたえたミフナの代表作。旧PANTONレーベル、811040-2 の移行再発売。 | |||
マルティヌー:ピアノ作品全集 「あやつり人形」 [第1集 H.137/第2集 H.116/第3集 H.92]/ 胡蝶と極楽鳥 H.127/3つのチェコ舞曲 H.154/ ボロヴァー H.195/3つのスケッチ H.160/ 8つの前奏曲 H.181/リトルネッロ H.227/ 舞踏のスケッチ H.220/庭に面した窓 H.270/ 幻想曲とトッカータ H.281/ エテュードとポルカ H.380 第1集〜3集/ ソナタ H.350 |
エミル・ライフネル | ||
旧 11-1010 。1938年生まれのライフネルによる偉業。マルティヌーはプロコフィエフを超える数のピアノ曲を残した。必ずしも技巧的とはいえないが、素朴で親しみやすい作風は魅力的。 | |||
SU-3654 廃盤 |
ダグマル・ペツコヴァー〜オペラの名アリアを歌う | ||
SU-3653 廃盤 |
マルティヌー: ヴァイオリンと管弦楽のための 協奏的組曲(第2稿)(*)/ ヴァイオリン協奏曲第1番 |
ボフスラフ・マトウシェク(Vn) クリストファー・ホグウッド指揮 チェコpo. | |
SU-3651 廃盤 |
ヴァンハル(1739-1813): 交響曲 イ長調/ 交響曲 ト長調/ 交響曲 ニ長調 |
オルドジフ・ヴルチェク指揮 プラハ室内o. | |
ランパル〜F.ベンダ、K.シュターミッツ、ロゼッティ:フルート協奏曲集
ジャン=ピエール・ランパル(Fl) ヴィクトリエ・シュヴィフリーコヴァー(Cemb) ミラン・ムンツリンゲル、ヴァーツラフ・ノイマン、マルティン・トゥルノフスキー指揮プラハ室内o. | |||
録音:1950年代、ステレオ。ランパルがスプラフォンに残したボヘミアのフルート協奏曲集。旧 11-1308、10-1677からの編集再発売盤だが、新マスタリングにより大幅な音質改善がなされている。 | |||
SU-3646 (2CD) 廃盤 |
F.ベンダ(1709-1986):シンフォニア集 (全10曲) |
ミラン・ムンツリンゲル指揮 アルス・レディヴィヴァ | |
カール・シュターミッツ(スタミツ): ヴァイオリンとヴィオラのための6つの二重奏曲 Op.1 |
ガブリエラ・ デメトロヴァー(Vn/Va) | ||
2002年9月の札幌公演も好評だったヴァイオリニスト、デメテロヴァー。近年ヴィオラにも取り組んできた成果を生かし、 18世紀マンハイムで人気を博したシュターミッツ兄による美麗かつ技巧的な作品を多重録音。 | |||
SU-3644 廃盤 |
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.11 ボロディン:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調 |
プラハSQ | |
マルティヌー:セレナード全集 セレナード第1番(クラリネット、ホルン、3つのヴァイオリンとヴィオラのための)/ セレナード第2番(2つのヴァイオリンとヴィオラのための)/ セレナード第3番(オーボエ、クラリネット、4つのヴァイオリンとチェロのための)/ セレナード第4番(ヴァイオリン、ヴィオラと室内管弦楽のための)/ セレナード(室内管弦楽のための)/ セレナード(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと2つのクラリネットのための) オルドルジフ・ヴルチェク指揮プラハ室内o. スクSQ フランティシェク・ブラーハ、ズデニェク・テサシュ(Cl) | |||
アナログ録音。マルティヌーがさまざまな編成のために書いたセレナードをまとめた好企画。旧 11-0098を基にした再編集盤。 | |||
SU-3642 (2CD) 廃盤 |
ノヴァーク:歌劇「角燈」(全4幕;1923初演) |
フランティシェク・ヴァイナル指揮 プラハ放送so.&cho. | |
ドヴォルジャーク: 交響曲第9番「新世界より」/ 序曲「謝肉祭」/交響的変奏曲 |
イジー・ ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | ||
旧 11-1987の再発売。 | |||
SU-3634 廃盤 |
ハープ・ヴィルトゥオーゾ・アンコール集 | ヤナ・ボウシュコヴァー(Hp) | |
旧・ Panton、710526-2 。 | |||
マルティヌー: 交響曲第3番/交響曲第4番 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | ||
激動の時代を生きたマルティヌーは最近再評価が著しく活発。交響曲第3番と第4番は1944/45年の作品で、アメリカに亡命していた時代のもの。 | |||
SU-3630 廃盤 |
マルティヌー: 交響曲第5番 H.310/ 交響曲第6番「交響的幻想曲」H.343 |
イジー・ビェロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
スメタナ:歌劇「悪魔の壁」
ヴァーツラフ・ベトナーシュ、ミラダ・シュブルトヴァー、 イヴォ・ジーデク、リブシェ・ドマーニンスカー 他 スデニェク・ハラバラ指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
録音:1960年10月17日-12月2日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。旧 11-2201。#レーベル廃盤、おそらく代理店在庫限り。 スメタナが完成させた最後のオペラ。悪魔の登場、ラストにおける愛の力による救済など、「魔弾の射手」ばりの内容でチェコの人々の間では人気が高く、上演機会も多い。音質を一新してミッドプライス再発売。 | |||
マルティヌー:歌劇「ジュリエッタ」
マリア・タウベロヴァー(S;ジュリエッタ) イヴォ・ジーデク(T;ミチェル) カレル・ベルマン(B) ヴァーツラフ・ベドナール/他 ヤロスラフ・クロンプホルツ指揮プラハ国立劇場o.&cho. | |||
録音:1964年。旧 10-8176 。 2002年7月にブレゲンツ音楽祭で、同11月にはパリのガルニエ宮で上演され話題を呼んだオペラの唯一の録音盤。3枚組CDからの再発売で、1枚分お得に。 | |||
ああ、人間のはかなさよ〜 中世チェコの抒情詩的性格を持つ世俗声楽曲集 |
スコラ・グレゴリアーナ・ プラゲンシス | ||
13〜14世紀のチェコにおいて、カレル4世治下のプラハは、中世ヨーロッパ文化の中心都市として繁栄の絶頂にあった。 抒情詩「レー」の形式によって性格づけられた当時の世俗歌曲を中心に選曲されたアルバム。 | |||
マルティヌー: オーボエ協奏曲 H.353(*)/ チェンバロ協奏曲 H.246(+)/ ピアノ協奏曲第3番 H.316(#) |
イヴァン・セクァルト(Ob;*) ズザナ・ ルージチコヴァー(Cemb;+) ヨセフ・パーレニーチェク(P;#) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
アナログ録音。#レーベル廃盤、おそらく代理店在庫限り。多作で知られるマルティヌーだが、中でも、ピアノ用5曲をはじめ総数26にのぼる協奏曲は、彼がとりわけ好んだジャンルであった。 | |||
わが魂〜シュポルツィル、デビュー スメタナ:わが故郷より ドヴォルジャーク:ロマンティックな小品Op.75 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ マルティヌー:チェコ狂詩曲 オタカル・シェフーチク: ボヘミア舞曲集 Op.10〜青い瞳の乙女 |
パヴェル・ シュポルツィル(Vn) ペトル・ イジーコフスキー(P) | ||
録音:2002年1月5日-12日、芸術家の家スタジオ、プラハ。 2001年「プラハの春オープニング・コンサート」に登場したシュポルツィルは1973年に生まれ、プラハ音楽院とアカデミーで学んだ後アメリカに渡り、川崎雅夫、パールマン、ディレイらに師事した逸材で、その力量はペルト、シュニトケ、コリリアーノらから献呈を受けるほどの折り紙つき。当アルバムは自ら「わが魂」と銘打つとおり、特別な思い入れのあるボヘミア・モラヴィアのレパートリーで固められ、艶かしい音色にはどこか懐かしさを誘う魅力がある。 | |||
SU-3620 (2CD) 廃盤 |
クロンマー:四重奏曲&パルティータ集
イジー・ミフレ(Ob) イジー・ザイドル(Fg) スクSQ 団員、ヴラフSQ 団員 コレギウム・ムジクム・プラゲンシス チェコ・フィルハーモニー木管アンサンブル | ||
フィビフ: 交響曲全集 [第1番 ヘ長調 Op.17/第2番変ホ長調 Op.38/ 第3番ホ短調 Op.53]/ 管弦楽のための牧歌「たそがれ時に」 Op.39/ カンタータ「春のロマンス」 Op.23(*) |
D.ティカロヴァー(S;*) カレル・カラシュ(B;*) カレル・シェイナ指揮 チェコpo. チェコ・ フィルハーモニーcho.(*) | ||
旧SU-1920 & SU-1921 のセット化再発売。 | |||
SU-3617 廃盤 |
モーツァルト: セレナード第7番 ニ長調 K.250「ハフナー」(*)/ ディヴェルティメント第6番 ハ長調(+) |
ヨセフ・スク(Vn;*) リボル・フラヴァーチェク指揮(*) プラハ室内o.(*) チェコpo.管楽アンサンブル(+) | |
旧 11-0635 。 | |||
SU-3616 廃盤 |
アレッサンドロ・ロッラ(1757-1841): ヴィオラとチェロのためのソナタ集 |
アレクサンデル・ベサ(Va) マルコ・モスカ(Vc) | |
SU-3614 廃盤 |
モーツァルト: 歌劇「魔笛」序曲/ディヴェルティメント 変ロ長調 K.270 / 幻想曲 ヘ短調 K.608 /アンダンテ ヘ長調 K.616 /幻想曲 ヘ短調 K.594 / ディヴェルティメント ヘ長調 K.253 /歌劇「フィガロの結婚」序曲 アフラートゥス木管五重奏団 [ロマン・ノヴォトニー(Fl) ヤナ・ブロジュコヴァー(Ob) ヴォイチェフ・ニードゥル(Cl) オンドジェイ・ロスコヴェッツ(Fg) ラデク・バボラーク(Hr)] | ||
SU-3613 廃盤 |
ヤナーチェク: シンフォニエッタ(*)/グラゴル・ミサ(#) |
ブジェティスラフ・パカラ指揮 チェコpo.、ブルノRSO(#) | |
チェコのセレナード ドヴォルジャーク:弦楽セレナード〜第3楽章(*) スク:弦楽セレナード〜第2楽章(*) ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲第2番〜第2楽章(+) ノヴァーク:スロヴァキア組曲 Op.32〜第4曲(*) ドヴォルジャーク:ワルツ イ長調 Op.54 No.1(#) フィビフ:牧歌「たそがれ時に」 Op.39〜詩曲(#) ドヴォルジャーク:チェコ組曲〜第4曲/第5曲(**) ヤナーチェク:弦楽合奏のための組曲〜第3曲/第4曲(**) ドヴォルジャーク:ロマンティックな小品〜第1曲(++) スク:6つのピアノ小品 Op.7〜愛の歌(#) ドヴォルジャーク:ユモレスク変ト長調 Op.101 No.7(#) スク:セレナード イ長調 Op.3 No.2(##) ネドヴァル:哀しいワルツ(##) ドヴォルジャーク:交響曲第6番〜第3楽章(***) |
イジー・ ビエロフラーヴェク指揮(*) ヴルチェク指揮(**) プラハ室内o.(*/**) ヤン・パネンカ(P;+) パノハSQ(+) ヴァーツラフ・ スメターチェク指揮 プラハso.(#) ヴァーツラフ・ フデチェク(Vn;++) アダメツィ(P;++) カニュカ(Vc;##) クレバーチ(P;##) カレル・アンチェル指揮 チェコpo.(***) | ||
スプラフォンの豊富なカタログから選りすぐりの名旋律を編んだ名曲アルバム。楽曲の長さも各トラック3〜4分で、チェコ音楽入門用にもってこい。 | |||
SU-3610 廃盤 |
グラナドス (L.ブラベツ&K.エングリホヴァー編): スペイン舞曲集 Op.37(ギター&ハープ版) |
カテジナ・ エングリホヴァー(Hp) ルボミール・ブラベツ(G) イジー・バールタ(Vc) | |
SU-3608 (2CD) 廃盤 |
モーツァルト:弦楽四重奏曲集 [第14番 ト長調「春」K.387(*)/ 第19番 ハ長調「不協和音」K.465(#)/ 第20番 ニ長調「ホフマイスター」K.499(+)/ 第21番 ニ長調K.575(+)/第23番 ヘ長調K.590(**)] |
プラハSQ | |
SU-3607 廃盤 |
ドヴォルジャーク: スラヴ狂詩曲集 Op.42(全3曲)/ 序曲「わが家」 Op.62/交響詩「英雄の歌」 Op.111 |
ボフミル・グレゴル指揮 チェコpo. | |
SU-3606 廃盤 |
チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35(*) シベリウス: ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(#) |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハso.(*)、プラハRSO(#) | |
SU-3605 廃盤 |
ショパン: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調Op.11(*)/ アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22/ マズルカ集(詳細不詳) |
ハリーナ・チェルニー= ステファンスカ(P) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 チェコpo.(*) | |
SU-3604 廃盤 |
トゥールロッホ・オ・カロラン(1670-1738) (ミハル・フロメク編):作品集 |
ミハル・フロメク・ コンソート | |
SU-3603 廃盤 |
フェルステル(1859-1951):ピアノ三重奏曲集 | フェルステル・トリオ | |
メンデルスゾーン: 八重奏曲変ホ長調 Op.20(*) ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49(+) |
ヤナーチェクSQ(*) スメタナSQ(*) スク・トリオ(+) | ||
録音:1968年6月(*)&9月(+)、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。 スメタナSQの(*)はパノハSQと共演したライヴ盤(1980年)での高揚感も魅力的だが、演奏の練り上げで優るのは断然こちらの録音で、緊密なアンサンブルを聴かせる。 (+)は国内盤ではシューベルトとのカップリングで発売されているが、輸入盤としては初CD化。 | |||
SU-3601 (2CD) 廃盤 |
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集 | ヨセフ・フッフロ(Vc) ヤン・パネンカ(P) | |
SU-3600 (2CD) 廃盤 |
バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846-869 |
ヤロスラフ・トゥーマ (クラヴィコード) | |
クラヴィコードを使った録音は貴重。 # ARTA レーベル F-10165 で 新発売の第2巻とカップリングされ、再発売されています。 | |||
SU-3586 (2CD) 廃盤 |
マルチヌー:チェロのための作品集 | サシャ・ヴェチュトモフ(Vc) | |
モラヴェッツ・エディション Vol.4 フランク:前奏曲、コラールとフーガ ラヴェル:ソナチネ ドビュッシー:「前奏曲集」より(5曲)/ レントよりおそく |
イヴァン・モラヴェッツ(P) | ||
モラヴェッツ・エディション Vol.3 〜ショパン:作品集 4つのバラード/マズルカ集(5曲)/舟歌 |
イヴァン・モラヴェッツ(P) | ||
SU-3582 廃盤 |
モラヴェッツ・エディション Vol.2 〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 [第8番 ハ短調Op.13「悲愴」/ 第14番 嬰ハ短調Op.27-2「月光」/ 第26番 変ホ長調Op.81a「告別」/ 第27番 ホ短調Op.90]/ 創作主題による32の変奏曲 ハ短調 |
イヴァン・モラヴェッツ(P) | |
モラヴェッツ・エディション Vol.1 〜モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 [第13番 変ロ長調K.333/ 第16番 変ロ長調K.570/ 第14番 ハ短調K.457]/ 幻想曲 ハ短調K.475 |
イヴァン・モラヴェッツ(P) | ||
イヴァン・モラヴェッツ・エディションBOX SU-3581 〜 SU-3584 のBOXセット。 | |||
2001年に古稀を迎えたチェコの名手モラヴェッツ(1930-2015)によるアナログ録音がまとめてCD化。。根強いファンを持ちながらも今ひとつメジャーになれない彼だが、そのあたたかい音色と小股の切れ上がったような爽快なテクニック、そして王道的解釈はまさに本物。聴かず嫌いの方にこそ是非聴いて頂きたいピアニストの一人である。 | |||
SU-3579 廃盤 |
フランス木管五重奏曲集 タファネル:管楽五重奏曲 ト短調 ミヨー:組曲「ルネ王の炉辺」 イベール:3つの小品 フランセ:木管五重奏曲第1番 |
アフラートゥス 五重奏団 | |
SU-3577 廃盤 |
ペテル・ドヴォルスキー、カンツォーネを歌う | ペテル・ドヴォルスキー(T) ラスティスラフ・ストゥール指揮 プラハ・フィルハーモニア ヨセフ・マリク(Org) | |
オルフ:カンタータ「カルミナ・ブラーナ」
ズデナ・クロウボヴァー(S) ヴラディミール・ドレジャル(T) イヴァン・クスニエル(Br) ガエタノ・デログ指揮 プラハso.、プラハ児童cho.、キューンcho. | |||
録音:1995年、芸術家の家、ドヴォルジャークホール。ライヴ。 | |||
ドヴォルジャーク:カンタータ「幽霊の花嫁」 Op.69 (*) ノヴァーク:幻想曲「嵐」 Op.42 (+) ドラホミーラ・ティカロヴァー(S) ベノ・ブラフト(T) ラディスラフ・ムラーツ(B−Br) マリア・タウベロヴァー(S;+) ウラディミール・イェデナーツティク、ヤロスラフ・ヴェヴェルカ(B;+) ヤロスラフ・クロンプホルツ指揮チェコpo.&cho. | |||
録音:1961年(*) /1956年(+) |モノラル。 | |||
SU-3573 廃盤 |
ベスト・オヴ・ドヴォルジャーク〜管弦楽曲セレクション | ||
SU-3572 廃盤 |
ベスト・オヴ・ドヴォルジャーク〜室内楽セレクション | ||
SU-3570 廃盤 |
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op.12 No.1/ ピアノ・ソナタ第10番 ト長調 Op.14 No.2/ ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」/ ロンド・ア・カプリッチョ 「失われた小銭をめぐる興奮」 ト長調 Op.129 |
ヤン・パネンカ(P) | |
SU-3569 廃盤 |
バッハ:チェンバロ協奏曲集 〔第1番 ニ短調(*) /第4番 イ長調(#) /第6番 ヘ長調(**) 〕 ズザナ・ルージイチコヴァ(Cemb) ミロスラフ・クレメント、カレル・クレメント(リコーダー;**) ヴァーツラフ・ノイマン指揮プラハ・チェンバー・ソロイスツ | ||
SU-3567 廃盤 |
バッハ:ヴァイオリン協奏曲集 〔イ短調 BWV.1041 (*) /ホ長調 BWV.1042 (#) /ニ短調 BWV.1043 (**) /ニ短調 BWV.1060 (##) 〕 ヨセフ・スク(Vn) ラディスラフ・ヤーセク(Vn;**) ヤン・アダムス(Ob;##) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮プラハso.(*/#/**) ヨセフ・ヴラフ指揮スク室内o.(##) | ||
SU-3566 廃盤 |
ジャズに触発されたピアノ音楽 | ペテル・トペルツェル、 ヤン・ヴラーナ、ヤン・マルコル、 エミル・ライフネル、 ミロシュ・ミクラ(P) | |
SU-3565 廃盤 |
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525 チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調Op.48 モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調K.136 |
ヨセフ・ヴラフ指揮 チェコco. | |
ドヴォルジャーク: チェロ協奏曲(第1番)イ長調 チェロ協奏曲(第2番)ロ短調 Op.104 |
ミロシュ・サードロ(Vc) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
#レーベル廃盤、代理店在庫限り。 | |||
SU-3563 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽セレナード ホ長調Op.22/チェコ組曲 ニ長調Op.39 |
プラハ室内o. | |
録音:1976年11月9日-17日。スプラフォン・ディヴィツェ・スタジオ、プラハ。 | |||
SU-3562 廃盤 |
ブラームス:弦楽四重奏曲集 [第1番 ハ短調Op.51-1(*)/第2番 イ短調Op.51-2(#)] |
ヤナーチェクSQ | |
古いチェコの行進曲集 フチーク(1872-1916)、クモホ(1848-1912)、 ポスピーシル(1867-1929)、コヴァルジーク(1858-1936)、 ヴァチュカールシュ(1881-1985)、ジータ(1880-1946)、 ニーヴルト(1885-1952)、フレグル(1881-1962)、 ウフリールシュ(1894-1970)、ヴェチェク(1902-1982) の作品(全16曲) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:ディジタル。 | |||
エヴァ・ウルバノヴァーとゲストたち〜チェコ・オペラ名二重唱曲集 スメタナ:「リブシェ」「売られた花嫁」「ダリボル」から、フィビフ:「シャールカ」から、 ドヴォルジャーク:「ジャコバン党員」「ルサルカ」から、ヤナーチェク:「イェヌーファ」から エヴァ・ウルバノヴァー(S) マルティナ・バウエロヴァー(S) レオ・マリアーン・ヴォディツカ、ヤロスラフ・ブレジナ(T) ダリボル・トラス(Br) フランティシェク・プレイスレル指揮ユーロピアン・ヤナーチェクpo. | |||
録音:1999年12月10日、プラハ市庁舎スメタナ・ホール、プレ・クリスマス・コンサート、ライヴ。 | |||
クラリネットと管弦楽のための作品集 メンデルスゾーン:クラリネット、ファゴットと管弦楽のための演奏会用小品第2番 Op.114 ロッシーニ:クラリネットと管弦楽のための序奏と変奏 フルッフ:クラリネットとヴィオラのための協奏曲 ホ短調 Op.88 (+) ロッシーニ:クラリネットと小管弦楽のための変奏曲 ハ長調 メンデルスゾーン:クラリネット、バセットホルンと管弦楽のための演奏会用小品 Op.113 No.1 (*) ルドミラ・ペテルコヴァー(Cl) ニコラス・バイデイルー(バセットホルン;#) アレクサンデル・ペサ(Va;+) イジー・ビェロフラーヴェク指揮プラハ・フィルハーモニア | |||
録音:2001年6月20日-23日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 | |||
SU-3551 廃盤 |
ボヘミアの歴史的オルガン Vol.6 ヤン・クルシュティテル・ クハシュ(1751〜1829):オルガン作品全集 |
ヤロスラフ・トゥーマ(Org) | |
SU-3547 廃盤 |
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ(*) ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(#) プーランク:ヴァイオリン・ソナタ(**) ヤロスラフ・イェジェク(1906〜1942): ヴァイオリン・ソナタ(1933)(##) |
ヨセフ・スク(Vn) ヤン・パネンカ(P) | |
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲全集 [第1番 変ロ長調 Op.21 /第2番 ト短調 Op.26 /第3番 ヘ短調 Op.65 /第4番 ホ短調 Op.90 「ドゥムキー」(*) 〕 スク・トリオ | |||
録音:1977年4月25日-5月3日/1978年5月11-15日(*)、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。 | |||
マルチヌー: チェロ協奏曲第1番/チェロ協奏曲第2番 |
アンゲリカ・マイ(Vn) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:ディジタル。 | |||
SU-3542 (2CD) 廃盤 |
ブラームス:ピアノ三重奏曲全集 [第1番 ロ長調Op.8/第2番 ハ長調Op.87/ 第3番 ハ短調Op.101] ホルン三重奏曲 変ホ長調Op.40(*) |
スク・トリオ ズデニェク・ ティルシャル(Hr;*) | |
スメタナ:歌劇「ダリボル」
ベノ・ブラフト(T;ダリボル) ヴァーツラフ・ベドナールシュ(Br;ボヘミア王ヴラディスラフ) テオドル・シュルバール(Br;ブディヴォイ) カレル・カラーシュ(B;ベネシュ/他) アントニーン・ヴォタヴァ(T;ヴィーテク) マリー・ポドヴァロヴァー(S;ミラダ) シュテファ・ぺトロヴァー(S;イートカ)他 ヤロスラフ・クロンプホルツ指揮プラハ国立劇場o.、cho. | |||
録音:1950年9月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。モノラル。 | |||
SU-3538 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集 | ヴァーツラフ・ フデチェク(Vn) ペトル・アダメツ(P) | |
SU-3536 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ピアノ・デュオのための作品集 ボヘミアの森からOp.68/伝説曲Op.59(*) |
レナタ・アルダシェフ(P) イゴル・アルダシェフ(P) | |
パヴェル・ヨセフ・ヴェイヴァノフスキー(1640頃-1693): 聖ヴェンツェスラスの晩祷(クロムニェジーシュ・アルヒーフ所蔵の知られざる宗教曲集) ヤロスラフ・プジェジナ(T) ミハル・ボスピージル(B) マレク・シュトリンツル指揮ムジカ・フロレア、ボニ・プエリ(チェコ少年cho.) | |||
17世紀ボヘミアで活躍したヴェイヴァノフスキーの、世界初録音を含む宗教曲集。ピリオド楽器使用。ヴェイヴァノフスキーは優れたトランペット奏者としても知られ、多くの作品において金管楽器に高い比重を置いた。ゼレンカのアルバムも好評のシュトリンツル以下のアンサンブルは、ここでも未知の作品を扱いながら精度の高い演奏を展開している。クロムニジェーシュは彼の終生の活躍の場であった宮廷。 | |||
SU-3533 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 交響的変奏曲Op.78/ スケルツォ・カプリチオーソ/伝説 |
チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. | |
エヴァ・ウルバノヴァー(S)〜 チェコのクリスマス |
エヴァ・ウルバノヴァー(S) ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) ヤロスラフ・トゥーマ(Org) ヤン・オストリー(Fl) | ||
録音:ディジタル。 | |||
マルティヌー:歌劇「アリアーネ」
セリンダ・リンズリー(S) ノーマン・フィリップス(Br) ウラディミール・ドレジャル、ミロスラフ・コップ(T) リヒャルト・ノヴァーク、ルデク・ヴェレ(B) ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo. | |||
録音:1986年、プラハ。 | |||
SU-3522 廃盤 |
アントン・ライヒャ:歌劇「レノーレ」 |
ルボミール・マートル指揮 プラハ室内o. | |
SU-3520 (2CD) 廃盤 |
ゼレンカ: 祝典オペラ「平和とオリーヴと美徳の棕櫚のもと、全世界におごそかに光輝くボヘミアの王冠」 (別名「聖ヴァーツラフのメロドラマ」) ノエーミ・キス、アンナ・フラヴェンコヴァー(S) マルクス・フォルステル(CT) ヤロスラフ・ブジェジナ、アダム・ズドゥニコフスキ(T) アレシュ・プロハスカ(B) マレク・シュトリンツル指揮ムジカ・フロレア、ムジカ・エテルナ・ブラティスラヴァ、 アンサンブル・フィリドール、ボニ・プエリ(チェコ少年cho.) | ||
コダーイ: 無伴奏チェロ・ソナタ Op.8/ チェロ・ソナタ Op.4(*)/ソナチネ(*) ノヴァーク:チェロ・ソナタ ト短調 Op.68 |
イジー・バールタ(Vc) ヤン・チェヒ(P;*) | ||
1964年生まれのチェコの大器バールタがコダーイの無伴奏ソナタに挑戦。共感たっぷりの歌い回しと冴えたテクニックで曲に深く切り込む、スケールの大きな演奏。師ドヴォルジャークゆずりの濃厚な味わいを聴かせるノヴァークのソナタは世界初録音。 | |||
SU-3514 廃盤 |
エネスコ:2つのルーマニア狂詩曲 Op.11 ラヴェル:スペイン狂詩曲 ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調(*) |
アンドレ・ ナヴァラ(Vc;*) コンスタンティン・ シルヴェストリ指揮 チェコpo. | |
モラヴェッツ(P)チェコ音楽を弾く スメタナ:「チェコ舞曲第1集」〜ポルカ第2番 イ短調/ 「チェコ舞曲第2集」より〔第7番「槍騎兵」/第8番「オブクロチャーク」/第1番「フリアント」〕/ 詩的ポルカ第2番 ト短調 Op.8 No.2 /ポルカ 変ホ長調「ピルゼンの思い出」 スク:愛の歌 Op.7 No.1 /ユモレスクOp.7 No.2 /組曲「母について」 Op.28 (*) オルドリチ・コルテ(1926-):ピアノ・ソナタ(1951-53) イヴァン・モラヴェッツ(P) | |||
録音:1962年、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ(*)/1984年12月、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。(*)以外はライヴ、ディジタル。 | |||
シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調Op.54(*)/子供の情景Op.15 フランク:交響的変奏曲(*) |
イヴァン・モラヴェツ(P) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo.(*) | ||
録音:1976年4月/1987年8月(*)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。(*)はディジタル。 | |||
SU-3505 廃盤 |
こだま〜イヴァ・ビトヴァ&アンドレアス・クレーパー イヴァ・ビトヴァ:こだま(声のための)/ウィンズ ジャック・オトテール:こだま(フルートのための) アンドレアス・クレーパー:イヴァ(フルートのための) ミロス・ステドロン・シニア&ジュニア: ヴァニタス/レクイエム・ジンガロールム ミロス・ステドロン・シニア:パッサカリア(フルートのための) ミロス・ステドロン・シニア&イヴァ・ビトヴァ:パッサカリア ジャック・オトテール/イヴァ・ビトヴァ: こだまII(声とフルートのための) |
イヴァ・ビトヴァ(Vo) アンドレアス・クレーパー(Fl) 他 多数のゲスト演奏家 | |
SU-3504 廃盤 |
マリー・ポドヴァロヴァー(S)オペラ・アリア集 ダリボル、ルサルカ、シャールカ、リフシェより |
マリー・ ポドヴァロヴァー(S) 様々な演奏家 | |
バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲 | イジー・バールタ(Vc) | ||
SU-3501 廃盤 |
J.S.バッハ: 前奏曲、フーガとアレグロ ニ長調BWV.998/ 組曲 ホ短調 |
ルボミール・ブラペッツ(G) | |
SU-3500 廃盤 |
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調Op.15 ドヴォルジャーク: ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調Op.90「ドゥムキー」 |
スメタナ・トリオ | |
SU-3496 廃盤 |
ライヒャ: フルートとフォルテピアノのための作品集 ソナタ ト長調 Op.54 / グラン・デュオ・コンチェルタント ニ長調 Op.103 |
アンドレアス・クレペル(Fl) ジョフリー・ランカスター(Fp) | |
SU-3495 廃盤 |
ロゼッティ:ハープ・ソナタ集 | カテジナ・エングリホヴァー(Hp) | |
SU-3493 廃盤 |
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23(*)/ グランド・ソナタ ト長調Op.37 |
ヴァレンティナ・ カメニーコヴァー(P) イジー・ピンカス指揮(*) ブルノ国立po.(*) | |
SU-3487 廃盤 |
フィビフ: ピアノ四重奏曲 ホ短調 Op.11 (*) / ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットと ホルンのための五重奏曲 ニ長調 Op.42 (#) マリアーン・ラプシャンスキー(P;*/#) イジー・パノハ(Vn;*/#) ミロスラフ・セフノウトカ(Va;*) ヤロスラフ・クルハン(Vc;*/#) ルドミラ・ペテルコヴァー(Cl;#) ヴラディミーラ・クラーンスカー(Hr;#) | ||
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲集 [第1番「クロイツェル・ソナタ」/ 第2番「ないしょの手紙」] |
シュカンパSQ | ||
録音:ディジタル。 | |||
マッケラス〜ヤナーチェク:歌劇「シャールカ」
エヴァ・ウルバノヴァー(S;シャールカ) ペテル・ストラカ(T) イヴァン・クスニェル(Br)他 チャールズ・マッケラス指揮チェコpo.、プラハ・フィルハーモニーcho. | |||
録音:ディジタル|世界初録音。#高価格商品。 | |||
クラリネット、 ヴァイオリンとピアノのための作品集 バルトーク:コントラスツ ハチャトゥリアン:クラリネット三重奏曲 ミヨー:組曲「荷物を持たない人々」 Op.157b ストラヴィンスキー:組曲「兵士の物語」 |
ルドミラ・ペテルコヴァー(Cl) ガブリエラ・ デメトロヴァー(Vn) マルケータ・チブルコヴァー(P) | ||
録音:2000年7月、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ。 クラリネットが重要な役割を担う20世紀の作品を、チェコの女性奏者たちが演奏。「兵士の物語」は初演の翌年に作曲者自身によって編まれた2つの組曲のうちの一つ。 | |||
SU-3479 廃盤 |
デュカス: バレエ音楽「ラ・ベリ」/序曲「ポリュークト」/ 交響詩「魔法使いの弟子」 |
アントニオ・デ・アルメイダ指揮 チェコpo. | |
SU-3478 廃盤 |
ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲/管弦楽のための映像(*)/ 遊戯/神聖な舞曲と世俗的な舞曲(*) |
セルジュ・ボド指揮 チェコpo. | |
SU-3476 (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ: ヴァイオリンとチェンバロのための ソナタ集 BWV.1014-1019 |
ガブリエラ・ デメチロヴァー(Vn) ギエドレー・ルクシャイテー= ムラースコヴァー(Cemb) | |
フィビフ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 ソナティナ/ソナタ/ロマンス/白夜/ 無言歌/コンサート・ボロネーズ |
ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・ハーラ(P) | ||
全曲としては世界初録音だった物。 | |||
ズデニェク・フィビフ(1850-1900):弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲〔第1番 イ長調(1874) (*) /第2番 ト長調Op.8 (1878) (*) 〕/主題と変奏 変ロ長調(1883)(#) パノハSQ | |||
録音:2000年5月&12月(*)/2001年2月(#)、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。スメタナ、ドヴォルジャークの次の世代として、19世紀後半おもにオペラに業績を残したフィビフ。作曲初期にあたる2曲の弦楽四重奏曲は、瑞々しく幸福な気分を湛えているのが特徴。結成以来30有余年を数えるパノハSQの美演は内容にもピッタリ。 | |||
SU-3469 廃盤 |
ワーグナー: 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲(#)/ 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲(#)/ 「さまよえるオランダ人」序曲(#) R.シュトラウス:交響詩「ティル・ オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」Op.28 |
フランツ・コンヴィチュニー指揮 チェコpo. | |
SU-3468 廃盤 |
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調「グレイト」 | フランツ・コンヴィチュニー指揮 チェコpo. | |
SU-3467 廃盤 |
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 | フランツ・コンヴィチュニー指揮 チェコpo. | |
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 | チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. | ||
録音:ディジタル。 | |||
SU-3464 廃盤 |
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第12番Op.127/ 弦楽四重奏曲第16番Op.135 |
シュカンパSQ. | |
SU-3461 廃盤 |
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 |
ヴラフSQ | |
ヤナーチェク: 弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」/ 弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 ノヴァーク:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調(*) |
ヤナーチェクSQ | ||
録音:1963年/1957年(*)。 | |||
SU-3457 廃盤 |
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S) アンネ・イェヴァング(A) ギュンター・ノイマン(T) アルトゥール・コーン(B) ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo.&cho. | ||
スメタナ:弦楽四重奏曲集 〔第1番「わが生涯より」/第2番〕 |
パノハSQ | ||
録音:1989年/1990年。 | |||
スメタナ:室内楽作品集 Vol.2 ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15 (*) / ヴァイオリンとピアノのための「ボヘミアの歌による幻想曲」(#) / ヴァイオリンとピアノのための二つの二重奏曲「わが故郷より」(#) グァルネリ・トリオ [ツネク・パヴリーク(Vn;*/#) イヴァン・クラーンスキー(P;*/#) マレク・イェリエ(Vc;*)] | |||
録音:1991年/1993年(*)、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。ディジタル。 | |||
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲集 〔変ホ長調 Op.4 /ハ短調 Op.104 〕 |
カレル・シュペリーナ(Va) スクSQ | ||
録音:1976年。 Op.104 はピアノ三重奏曲 Op.1 No.3 の編曲版。 | |||
SU-3441 (4CD) 廃盤 |
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 | ヨセフ・スク(Vn) ヤン・パネンカ(P) | |
SU-3439 (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ: フーガの技法/われは汝の御座の前に進む(ライブツィッヒ・コラール集より)/ クリスマスの歌によるカノン風変奏曲「高き天より、われは来たり」BWV.769 ヤロスラフ・トゥーマ、 ギエドレー・ルクシャイテー=ムラースコヴァー(Org) | ||
ドヴォルジャーク:歌曲集 聖書の歌 Op.99/ジプシーの歌 Op.55/愛の歌 Op.83 |
ダグマル・ぺツコヴァー(Ms) アーヴィン・ゲイジ(P) | ||
SU-3436 廃盤 |
ヤナーチェク:オペラよりの組曲集 「利口な女狐の物語」/「死者の家から」/ 「ブロウチェク氏の旅」(*) |
イジー・ ビエロフラーヴェク指揮 プラハso. | |
SU-3430 廃盤 |
ハーブのためのソロ作品集 ラヴェル:序奏とアレグロ/フルート、チェロとハーブのためのソナチネ ドビュッシー:ハーブと弦楽のための舞曲/フルート、ヴィオラとハーブのためのソナタ ヤナ・ボウシュコヴァー(Hp)他 | ||
ケルビーニ: レクイエム第2番 ニ短調/ 交響曲 ニ長調/歌劇「メデア」序曲 |
イーゴリ・マルケヴィチ指揮 チェコpo.&cho. ヨセフ・ヴェセルカ指揮 プラハ室内o. | ||
録音:1962年。個々の演奏者は不明だが、資料から判断するとレクイエムがマルケヴィッチ指揮で以前DGからLPで出ていた物のようである。 | |||
SU-3425 廃盤 |
イジー・バールタ〜チェロ名曲集 | イジー・バールタ(Vc) | |
SU-3423 廃盤 |
ベノ・ブラフト(T)オペラ・アリア集 | ベノ・ブラフト(T) | |
SU-3422 廃盤 |
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲集Op.46&Op.72 | チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. | |
SU-3421 廃盤 |
ジャン・フルネ、ドビュッシーを振る ドビュッシー:夜想曲(*)/海/イベリア(#) |
ジャン・フルネ指揮 チェコpo.、チェコ・ フィルハーモニック女声cho.(*) | |
SU-3417 廃盤 |
ダグマル・ペツコヴァー〜 ワーグナー、シェーンベルク、ツェムリンスキー、ブラームス:オーケストラ伴奏付歌曲集 ダグマル・ペツコヴァー(Ms) イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハpo. | ||
SU-3416 廃盤 |
ヤナーチェク:霧の中で/草陰の小道を通って第2集 マルティヌー:三つのチェコ舞曲/幻想曲とトッカータ |
イゴール・アルダシェフ(P) | |
SU-3415 廃盤 |
ショスタコーヴィチ: 交響曲第6番 ロ短調Op.54/ バレエ「黄金時代」組曲Op.22a/ オペラ「カテリーナ・イズマィロヴァ」〜幕間音楽 |
マキシム・ショスタコーヴィチ指揮 プラハ室内o. | |
SU-3414 廃盤 |
ショスタコーヴィチ: チェロ協奏曲第1番 変ホ長調Op.107/ チェロ協奏曲第2番Op.126 |
イジー・バールタ(Vc) マキシム・ショスタコーヴィチ指揮 プラハso. | |
SU-3412 (2CD) 廃盤 |
マルティヌー: ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.2 |
ボフスラフ・マトウシェク(Vn) ペトル・アダメツ(P) | |
SU-3410 (2CD) 廃盤 |
マルティヌー: ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.1 |
ボフスラフ・マトウシェク(Vn) ペトル・アダメツ(P) | |
SU-3409 廃盤 |
ミラダ・シュブルトヴァー(S)オペラ・アリア集 | ミラダ・シュフルトヴァー(S) | |
SU-3406 廃盤 |
ラヴェル: ボレロ(*)/亡き王女のためのパヴァーヌ(#) / 道化師の朝の歌(*)/マ・メール・ロワ(#) / 「ダフニスとクロエ」〜組曲第1番(+) / ラ・ヴァルス(#) |
セルジュ・ボド指揮(*/+) アントニオ・ペドロッティ指揮(#) チェコpo.(*/#)、チェコ・ フィルハーモニックcho.(+) | |
SU-3403 廃盤 |
ボヘミアの歴史的オルガンVol.5(リヒノフ1843) | ヤロスラフ・トゥーマ(Org) | |
SU-3401 (2CD) 廃盤 |
フェルステル:ヴァイオリンとピアノのための作品集 | ヨセフ・スク(Vn/Vc) ヨセフ・ハーラ(P) | |
SU-3399 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ピアノ作品集 Vol.4 | ラドスラフ・クヴァピル(P) | |
SU-3398 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ピアノ作品集 Vol.3 | ラドスラフ・クヴァピル(P) | |
SU-3397 廃盤 |
カレル・アンチェル、名序曲を振る | カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | |
SU-3395 廃盤 |
パガニーニ: ヴァイオリンとギターのためのソナタ集/他 |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) ルボミール・ブラベツ(G) | |
SU-3394 廃盤 |
クリスマスのブラス音楽 | プラハ・プラス・ソロイスツ | |
ドヴォルジャーク:弦楽のための小品集 ミニアチュア Op.75a / 2つのワルツ Op.54 〔イ長調/ニ長調〕/ パガテル Op.47 /弦楽四重奏曲楽章 ヘ長調/ 糸杉/ノクターン ロ長調 Op.40 |
パノハSQ ヤロスラフ・トゥーマ (ハルモニウム) パヴェル・ネイテク(Cb) | ||
SU-3386 廃盤 |
マルティヌー: 歌劇「ナイフの涙」/ ラジオ・オペラ「森の声」 |
ハナ・ヤナーショヴァー(S) レンカ・シュミードヴァー(M) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハpo. | |
SU-3385 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 スク:幻想曲 ト短調 Op.24 |
ガブリエラ・ デメテロヴァー(Vn) リボル・ペシェク指揮 プラハso. | |
SU-3384 廃盤 |
わざわいと祝福〜キューン混声cho. | パヴェル・キューン指揮 キューン混声cho. | |
SU-3381 廃盤 |
クーベリック、チェコの作品を振る フランティシェク・イグナーツ・トゥーマ(1704-1774): 管弦楽のためのパルティータ ニ短調 フランティシェク・ヴァーツラフ・ミーチャ(1694-1744):交響曲 ニ長調 ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):ヒポコンドリア パヴェル・ヨジェフ・ヴェイヴァノフスキー(1640頃-1693):狩りのソナタ ラファエル・クーベリック指揮チェコpo. | ||
録音:1946年、プラハ。モノラル。 | |||
SU-3380 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調Op.96「アメリカ」/ 弦楽四重奏曲第1番 ハ短調Op.51-1 |
シュカンパSQ | |
SU-3379 廃盤 |
マルティヌー: コミック・オペラ(テレビ・オペラ)「結婚」 |
ヴァーツラフ・ノセク指揮 ブルノ・ヤナーチェク歌劇場o. | |
SU-3376 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ピアノ作品集 Vol.2 | ラドスラフ・クヴァピル(P) | |
スメタナ:ピアノ作品集 ポルカ「ルイーゼ」(1840) /ダーリア・ポルカ(1840) / ポルカ「学生時代より」(1841) / ポルカ「ブルゼニュの想い出」(1843) / ポルカ 変ホ長調(1846) /ポルカ ホ長調(1852) |
ヤン・ノヴォトニー(P) | ||
古典と現代 ペトル・エベン:スイタ・リトゥルギカ(世界初録音) ミサ・イン・ヂヂィカティオーネ・ エックレジエ(グリゴリオ聖歌) |
ペトル・エベン(Org) ダヴィッド・エベン指揮 スコラ・グレゴリアーナ・ プラゲンシス | ||
SU-3372 廃盤 |
ノヴァーク: スロヴァキア組曲Op.32(1903)/ 感傷的な愛の歌Op.38(1906)(*)/ 小オーケストラのためのセレナード ヘ長調(1894) |
ヤナ・テトウロヴァー(S;*) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハ室内o. | |
イヴァ・ビットヴァー: 声楽のための四重奏(世界初録音)/ ナイフーイーター/クク・クキ・クク ミロシュ・ステドロン:ジプシー・ミサ ヤナーチェク: ウェイティング・フォー・ユー/語り歌 J.A.コメンスキー: 子守歌/モラヴィア民謡集/サラバンド/歌の館 |
イヴァ・ビトヴァー(Vc/Vn) シュカンパSQ レルキ少女cho. マルティン・ オプルシャル(Perc) ミハル・ズペヴァク(Cl) | ||
SU-3370 廃盤 |
リムスキー=コルサコフ: スペイン奇想曲Op.34(*)/ 交響組曲「シェエラザード」Op.35(#) |
ヴラディミール・ヴァーレク指揮 チェコpo. | |
カレル・コヴァジョウィチ: 歌劇「ブソフラヴチ(ザ・ドッグへッズ)」(全3幕) |
ベノ・ブラフト(T)他 フランティシェク・ディク指揮 プラハ放送so.&cho. | ||
SU-3354 廃盤 |
知られざるヤナーチェクVol.3 〜ラテン語によるミサ曲とモテット集 |
ロマン・ヴァーレク指揮 プラハ室内cho. ヨセフ・クシカ(Org) | |
SU-3353 廃盤 |
ショスタコーヴィチ: 交響曲第4番 ハ短調Op.43 |
マキシム・ ショスタコーヴィチ指揮 プラハso. | |
SU-3349 廃盤 |
知られざるヤナーチェクVol.4 〜ラヴ・レターズ |
イヴァ・ビトヴァ(声/Vn/Va) イジー・モトル指揮 ペトル・フィアラ指揮 チェコ・フィルハーモニーcho./他 | |
SU-3348 廃盤 |
クラリネットとホルンのための協奏的作品集 |
ルドミラ・ ペテルコヴァー(Cl;*) ラデク・バボラーク(Hr;+)他 イジー・ビェロフラーヴェク指揮 プラハ室内po. | |
SU-3347 廃盤 |
コルンゴルト:室内楽作品集 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲Op.1/ 2つのヴァイオリン、 チェロとピアノ(左手)のための組曲Op.23 |
ヤナ・ヴラホヴァー(Vn) チェコ・トリオ | |
SU-3346 廃盤 |
数世紀のチェコ・クリスマス音楽 | 様々な演奏家 | |
SU-3341 廃盤 |
17世紀のリコーダー作品集 | イジー・スティヴィーン(Bfl) ヴァーツラフ・ウリーシュ (Cemb/Org) | |
SU-3339 廃盤 |
チェコの室内楽作品集 | ウラディミール・ヴァーレク指揮 プラハ・アカデミア音楽五重奏団、 パノハSQ団員、チェコ管弦楽団員 | |
SU-3335 廃盤 |
ハーバ:ヴァイオリン作品集 | アントニーン・ノヴァーク(Vn) ヤン・ヴェドラ(P) ヴォイチェフ・ スプルニー(4分音P) | |
ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」
シュティエパーンカ・イェリンコヴァー、マルタ・クロソヴァー(S) ベノ・ブラフト(T)他 ヤロスラフ・フォーゲル指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
#レーベル廃盤、流通在庫限り。 | |||
SU-3330 廃盤 |
イル・ジャルディーノ・ディ・ムジカ〜 フデチェク・ヴァイオリン・リサイタル |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) | |
SU-3329 廃盤 |
D.スカルラッティ:ソナタ集 | ズザナ・ ルージイチコヴァ(Cemb) | |
SU-3327 廃盤 |
ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番 ニ短調Op.47 |
マキシム・ショスタコーヴィチ指揮 プラハso. | |
SU-3325 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ピアノ協奏曲 ト短調 イェジェク:ピアノ協奏曲 |
イゴル・アルダシェフ(P) レオシュ・スヴァーロフスキー指揮 ブルノ国立po. | |
SU-3324 廃盤 |
スクリャービン:練習曲集 | アーサー・グリーン(P) | |
SU-3318 廃盤 |
ボヘミアの歴史的オルガン III 〜プラハ1912 | ヤロスラフ・トゥーマ(Org) | |
SU-3316 廃盤 |
イステブニチェ賛美歌集からの クリスマス・キャロル集 |
ヤロスラフ・クルチェク指揮 ムジカ・ボへミカ | |
ヤナーチェク:カンタータ集 永遠のゴスペル/天にましますわれらの父よ/ 主よ憐れみたまえ/わが娘オルガの死ヘの悲歌/ Cartak on the Solan |
イジー・ピンカス指揮 プラハso.、プラハ・ フィルハーモニックcho./他 | ||
SU-3313 廃盤 |
シュカンパSQ ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59 No.2「ラズモフスキー第2番」 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調KV.581 ローラント・ファン・スペンドンク(Cl) シュカンパSQ | ||
SU-3303 廃盤 |
マルティヌー: コメディ・バレエ「この世で一番強い者はだれか」 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハso. | |
録音:ディジタル。 | |||
SU-3294 廃盤 |
モンテヴェルディ: 戦いと愛のマドリガーレ曲集(抜粋) |
ミロスラフ・ヴェンホーダ指揮 プラハ・マドリガル・シンガーズ | |
SU-3290 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ピアノ作品集 Vol.1 | ラドスラフ・クヴァピル(P) | |
SU-3287 廃盤 |
ヤナーチェク:ピアノ作品集 | イヴァン・クラーンスキー(P) | |
SU-3286 廃盤 |
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲集Ops.46&72 | ペトル・アルトリフテル指揮 プラハso. | |
SU-3285 廃盤 |
ヴァンハル:ヴィオラとチェンバロのためのソナタ集 | カレル・シュペリナ(Va) ヨセフ・ハーラ(Cemb/P) レディスラフ・ボスビーシル(Vc) | |
SU-3281 (2CD) 廃盤 |
ドヴォルジャーク:レクイエム Op.89 (*) /讃歌「白山の後継者たち」 Op.30 (#)
マリア・シュターダー(S;*) ジーグリンデ・ヴァーグナー(A;*) エルンスト・ヘフリガー(T;*) キム・ボルイ(B;*) カレル・アンチェル指揮チェコpo,&cho.(*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo.(#)、プラハ・フィルーモニーcho.(#) | ||
SU-3272 廃盤 |
現代プラハのギター協奏曲集 | ルボミール・ブラヴェツ(G)他 イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハ室内o. | |
SU-3268 (2CD) 廃盤 |
シューペルト:交響曲第9番 ハ長調「グレイト」 ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版) |
ガエタノ・デログ指揮 プラハso. | |
SU-3267 廃盤 |
ローズ・マリー〜フリムル自作を弾く | ルドルフ・フリムル(P) イーヴォ・ジーテク(T) | |
SU-3265 廃盤 |
ハイドン: ヴァイオリン協奏曲 ハ長調Hob.Vll a1/ ヴァイオリン協奏曲 ト長調Hob.Vll a4/ ピアノと協奏曲 ニ長調Hob.XVll-11/ ヴァイオリンとピアノのための 協奏曲 ヘ長調Hob.XVll 6 |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) ベラ・ダヴィドヴィチ(P) ドミトリー・ シトコヴェツキー(Vn)指揮 プラハ室内o. | |
SU-3264 廃盤 |
ダグマル・ペツコヴァー 〜マーラー&ベリオ:オーケストラ伴奏付歌曲集
ダグマル・ペツコヴァー(Ms) イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハ室内po. | ||
SU-3256 廃盤 |
チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」/ 交響曲第1番 ト短調Op.13「冬の日の幻想」 |
ガエタノ・デログ指揮 プラハso. | |
SU-3255 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.12 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.57 第2部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3254 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.11 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.47 〜ピアノ曲集「追憶」第2部/ ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.57 第1部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3253 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.10 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.47 〜ピアノ曲集「印象」第4部/ ピアノ曲集「追憶」第1部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3252 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.9 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.47 〜ピアノ曲集「印象」第2部&第3部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3251 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.8 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.47 〜ピアノ曲集「ムード」第4部/ ピアノ曲集「印象」第1部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3250 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.7 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.47 〜ピアノ曲集「ムード」第2部&第3部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3249 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.6 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.44 〜ピアノ曲集「ノヴェレッテ」第4章/ ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.47 〜ピアノ曲集「ムード」第1部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3248 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.5 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.44 〜ピアノ曲集「ノヴェレッテ」[第1章/第2章/第3章] |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3243 廃盤 |
ロシアのチェロ・ソナタ集 | レオニード・ゴロホフ(Vc) アレクサンダー・メルニコフ(P) | |
SU-3242 廃盤 |
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.2 | イジー・バールタ(Vc) | |
SU-3241 廃盤 |
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.1 | イジー・バールタ(Vc) | |
SU-3197 廃盤 |
フィビフ: 交響詩「春」Op.13/カンタータ「春のロマンス」Op.23/ 管弦楽のための牧歌「たそがれ時に」Op.39 「カールシュタインの夜」序曲Op.26 |
ショルモヴァー(S) ブルーシャ(B) フランティシェク・ヴァイナル指揮 プラハ放送o.&cho. | |
SU-3196 廃盤 |
シュールホフ:歌曲集 | オルガ・チェルナー(S) フランティシェク・クーダ(P) | |
SU-3195 廃盤 |
ヤロスラフ・クルチェク: 交響曲第3番「ヤン・アモス・コメニウス」 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo./他 | |
SU-3192 廃盤 |
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.55 | パノハSQ | |
SU-3189 廃盤 |
イヴォ・ジーデク(T)オペラ・アリア集 | イヴォ・ジーデク(T) プラハ国立劇場o. | |
SU-3187 廃盤 |
ドヴォルジャーク: ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 / ロマンス ヘ短調 Op.11 /マズレック ホ短調 Op.49 |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
SU-3186 廃盤 |
エドゥアルド・ハケン(B)オペラ・アリア集 | エドゥアルド・ハケン(B) | |
SU-3183 廃盤 |
スメタナ:夢(8つのキャラクター・ピース) スク:音Op.22a/愛の歌Op.7-1/小さな牧歌Op.7-2 ノヴァーク:私の5月Op.20 |
イゴル・アルダシェフ(P) | |
SU-3178 廃盤 |
チェコ・フィル・ライヴ 1995-1996 〜ジュビリー・シーズン ドヴォルジャーク:組曲 イ長調 Op.98 ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第2番 嬰ハ短調 Op.129 (*) |
ボフミル・コトメル(Vn;*) ペトル・アルトリフテル指揮 チェコpo. | |
SU-3176 廃盤 |
J.S.バッハ:オルガン・ミサ | ヤロスラフ・トゥーマ(Org) | |
SU-3175 廃盤 |
ボヘミアの歴史的オルガンVol.2、ヘブ 1894 | ヤロスラフ・トゥーマ(Org) | |
SU-3174 廃盤 |
ドヴォルジャーク:組曲 イ長調Op.98 ブラームス:3つの間奏曲Op.117 グリーク:抒情小曲集 プロコフィエフ:ピーターと狼 (タチヤナ・ニコライエワによるピアノ編曲) |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
ブロッホ: シェロモ(*) / ヴァイオリン協奏曲(#) / ヘブライ組曲 |
アンドレ・ナヴァラ(Vc;*) ハイマン・ブレス(Vn;#) カレル・アンチェル指揮(*) チェコpo.(*) インドジフ・ロハン指揮(*以外) プラハso.(*以外) | ||
録音:1964年2月(*) /1966年4月(*以外)。 ナヴァラの名盤。併録のヴァイオリン関係曲でのソロ、ブレスは1931年カナダ生まれ。近現代物を得意とし、この時期スプラフォンにストラヴィンスキーやシェーンベルクなどを録音している。 | |||
ストラヴィンスキー: 兵士の物語(*) /バレエ組曲/木管楽器のための八重奏曲/木管楽器のための交響曲/ ピアノ・ラグ・ミュージック/11の楽器のためのラグ・タイム/エボニー・コンチェルト ヤン・ノヴォトニー(P) カテジナ・ズラトニーコヴァー(ダルシマー) カレル・クラウトガルトナー(Cl) リボル・ペシェク指揮プラハ・チェンバー・ハーモニー(*) カレル・クラウトガルトナー指揮クラウトガルトナーo. | |||
録音:1964年5月(*) /1962年-1968年。 | |||
ショパン: 24の前奏曲集 Op.28 (*) / バラード第4番 ヘ短調 Op.52 (#) |
イヴァン・モラヴェッツ(P) | ||
録音:1976年3月14日-17日(*) /1963年4月27日(#)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。 | |||
ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲(*)/ ロマンス(#) 〔第1番/第2番〕 |
ヨセフ・スク(Vn) フランツ・コンヴィチュニー指揮(*) チェコpo.(*) ヴァーツラフ・ スメターチェク指揮(#) プラハso.(#) | ||
録音:1962年4月(*)/1970年1月(#)。もちろんスクの名演だが、コンヴィチュニーの指揮も聞き物の一つ、さらにスメターチェクも参加。 | |||
SU-3162 廃盤 |
カルーソー(T)アリア、デュエット&歌曲集 | エンリコ・カルーソー(T)他 | |
SU-3157 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽セレナード ホ長調Op.22 スク:弦楽セレナード 変ホ長調Op.6 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハ室内o. | |
SU-3156 廃盤 |
ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ短調Op.76-2「五度」 シューペルト:四重奏曲断章 ハ短調D.703 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 |
シュカンパSQ | |
SU-3146 廃盤 |
ハーバ:ピアノ曲集 | トマーシュ・ヴィーシェク(P) | |
SU-3129 廃盤 |
知られざるヤナーチェクVol.2 〜合唱つきのフォーク・ソングとダンス集 |
レオシュ・ スヴァーロフスキー指揮 ブルノ国立po.&cho. | |
SU-3114 廃盤 |
チェコ合唱曲集 | ヨセフ・ヴェセルカ指揮 プラハ・フィルハーモニーcho. パヴェル・キューン指揮 キューン混声cho. ヤン・スーパル指揮 モラヴィア教師合唱協会 | |
SU-3101 (2CD) 廃盤 |
マルティヌー:男声、女声および混声合唱曲集 | パヴェル・キューン指揮 キューン混声cho.、 プラハ放送cho. | |
SU-3095 廃盤 |
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」 | ルボミール・マリー(Va) フランティシェク・イーレク指揮 チェコpo. | |
SU-3094 廃盤 |
スタミツ:マンハイム・オルガン協奏曲集 |
アレーナ・ヴェセラー(Org) ヴラディーミル・ヴァーレク指揮 ドヴォルジャーク室内o. | |
SU-3093 廃盤 |
ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲第2番 ロ短調 Op.104 マルティヌー:チェロ協奏曲第1番(*) |
ヨセフ・フッフロ(Vc) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 ズデニェク・コシュラー指揮(*) チェコpo. | |
SU-3088 廃盤 |
ノヴァーク:海の幻想曲「嵐」Op.42 |
ズデニェク・コシュラー指揮 チェコpo.&cho. | |
SU-3085 廃盤 |
J.S.バッハ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調BWV.1041/ ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV.1042/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV.1060 |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) ドミトリー・ シトコヴェツキー(Vn)指揮 ヴィルトゥオージ・ディ・プラガ | |
SU-3076 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 〔第14番 変ホ長調 K.449 / 第23番 イ長調 K.488 /第25番 ハ長調 K.503 〕 |
イヴァン・モラヴェッツ(P) ヨセフ・ヴラフ指揮 チェコpo.、チェコco. | |
シナゴーグの歌とゲットーからの歌
独唱者たち マルセル・ロラーント(ハルモニウム) ロラーント・トリオ アサフ声楽四重奏団 | |||
録音:1956年-1960年。 | |||
SU-3071 (2CD) 廃盤 |
ヤナーチェク:歌劇「利口な女狐の物語」
ボフミル・グレゴル指揮プラハ国立劇場o.&cho. | ||
SU-3070 廃盤 |
スメタナ: チェコ舞曲集 第2集/ 6つの性格的小品Op.1 |
ヤン・ノヴォトニー(P) | |
SU-3069 廃盤 |
レハール:喜歌劇 「微笑みの国」(チェコ語歌唱) |
ガブリエラ・ ベニャチコヴァー(S)他 リボル・ぺシェク指揮 チェコpo. | |
SU-3067 廃盤 |
ドヴォルジャーク:ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33(2種の録音)
イヴァン・モラヴェッツ(P;*) イジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコpo.(*) ラドスラフ・クヴァピル(P;#) フランティシェク・イーレク指揮ブルノ国立po.(#) | ||
SU-3059 廃盤 |
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14 | ズデニェク・コシュラー指揮 チェコpo. | |
SU-3058 廃盤 |
マルティヌー:ジャズとスポーツに触発された作品集 | ||
SU-3056 廃盤 |
ドヴォルジャーク:交響詩集(カレル・J.エルベンによる) [水の精Op.107/真昼の魔女Op.108/ 金の紡ぎ車Op.109/野ばとOp.110] |
ズデニェク・ハラバラ指揮 チェコpo. | |
SU-3053 廃盤 |
モーツァルト: 協奏交響曲 変ホ長調 K.297b (*) /ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191 (#) フランティシェク・ハンターク、ミロシュ・コペキー(Cl;*) ミロスラフ・シュテフェク(Hr;*) カレル・ヴァチェク(Fg;*) カレル・ビドロ(Fg;#) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 チェコpo.(*)、プラハso.(#) | ||
SU-3050 廃盤 |
ノヴァーク: バレエ・パントマイム「ニコティナ」Op.59/ 交響詩「トマンと森のニンフ」Op.40 |
フランティシェク・イーレク指揮 ブルノ国立po./他 | |
SU-3049 廃盤 |
ノヴァーク: バレエ・パントマイム「シグノリナ・ジョヴェントゥ」Op.58 /交響詩「永遠の憧れ」Op.33 フランティシェク・イーレク指揮ブルノ国立po. | ||
SU-3045 廃盤 |
ヤナーチェク: グラゴル・ミサ/カンタータ「アマルス」 |
ガブリエラ・ ベニャチコヴァー(S)他 チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. フランティシェク・イーレク指揮 ブルノ国立po. | |
SU-3041 廃盤 |
フェルステル: 交響組曲「シラノ・ド・ベルジュラック」Op.55 大管弦楽のためのシェイクスピア組曲Op.76(*) |
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 チェコpo.、プラハso.(*) | |
SU-3040 廃盤 |
スメタナ:チェコの歌/合唱曲集 | 独唱者たち ヨセフ・ヴェセルカ指揮 プラハ・フィルハーモニーcho. ズデニェク・コシュラー指揮 プラハso. | |
SU-3039 廃盤 |
テレマン:リコーダーのための作品集 | イジー・スティヴィーン、 ミロスラフ・クレメント(Bfl) イジー・ヴァーレク(Fl) ミラン・ムンツリンゲル指揮 プラハ室内o. | |
SU-3030 廃盤 |
ダグマル・ペツコヴァー 〜マーラー:オーケストラ伴奏付歌曲集
ダグマル・ペツコヴァー(Ms;*以外) イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハ室内po. | ||
ヤナーチェク:男声合唱曲集 マリチカ/マグドノヴァ/ハルファル先生/ 7万年/さまよえる狂人/他 |
ヨセフ・ヴェセルカ指揮 プラハ・フィルハーモニーcho. | ||
SU-3021 廃盤 |
ヒンデミット: ヴィオラ・ソナタ Op.11 No.4 / 無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25 No.1 / ヴィオラと弦楽のための葬送音楽/ ピアノ、金管とハーブのための演奏会用音楽 Op.49 |
ラディスラフ・チェルニー(Va) ヤン・パネンカ(P) ベドジフ・ ドブロディンスキー(Hp) カレル・パトラス(Hp) マルティン・トゥルノフスキー指揮 プラハ室内o.、 リボル・ペシェク指揮 室内ハーモニー | |
SU-3020 廃盤 |
カベラーチ: 交響曲第4番 イ長調Op.36「カメラータ」/ エルフェミアン・ミステリオンOp.50/ カンタータ「後退するな」Op.7/ 6つの子守歌Op.29、他 |
様々な演奏者 | |
SU-3018 廃盤 |
モーツァルト(ヴェント:管楽合奏編曲): 「ドン・ジョヴァンニ」抜粋/ 「後宮からの逃走」抜粋 |
エリック・ボード=デロメ指揮 フィリドールEns. | |
SU-3017 廃盤 |
アレッサンドロ・グランディと イタリア・バロックのマスターたち |
パヴェル・クリカル指揮 ムジカ・アンティカ・プラハ | |
SU-3016 廃盤 |
ヤナーチェク: インティメート・スケッチ集/モラヴィア舞曲集 フィビフ:2つのスケルツォOp.4 フェルステル:ドリーミングOp.47 ノヴァーク:冬の夜の歌Op.30 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-3015 廃盤 |
若きバッハ | ダグラス・ホリック(Org) | |
SU-3014 廃盤 |
ブルッフ: クラリネット、ヴィオラとピアノ のための三重奏曲(8つの小品) Op.83 モーツァルト:クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498 |
ルドミラ・ ペチルコヴァー(Cl) ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・ハーラ(P) | |
SU-3012 廃盤 |
コン・アモーレ〜モーツァルト:名曲集 | 様々な演奏家 | |
SU-3011 廃盤 |
ペトル・エベン: 6つの愛の歌/低音とピアノのための最も神秘の歌/ コントラルトとヴィオラのための愛のない歌/ リンケの詩による6つの歌曲/チェコ民謡による歌 |
ダグマル・ペツコヴァー(Ms) イヴァン・クスニェル(Br) ペトル・エベン(P) ヤン・ペルシュカ(Vn) | |
SU-3009 廃盤 |
チェスキー・クルムロフ城の宝物(管楽三重奏曲集) | ノヴァーク・トリオ | |
SU-3005 廃盤 |
ヴァイオリンの巨匠たち シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(*) ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調Op.50(#) ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調Op.99(+) |
ユリアン・ シトコヴェツキー(Vn;*) ダヴィド・オイストラフ(Vn;#) レオニード・コーガン(Vn;+) ニコライ・アノーソフ指揮(*) カレル・アンチェル指揮(#) チェコpo.(*/#) キリル・コンドラシン指揮(+) モスクワpo.(+) | |
SU-1996 廃盤 |
チェコ・フィル100周年記念 スメタナ:「売られた花嫁」序曲 スク:交響詩「人生の実り」Op.34 ドヴォルジャーク:組曲 イ長調Op.98b マルティヌー: 室内オーケストラのための合奏協奏曲 |
アンチェル、タリフ、 ノイマン、ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
SU-1995 廃盤 |
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 ドヴォルジャーク: 序曲「自然の王国で」Op.91/ 序曲「謝肉祭」Op.92/序曲「オセロ」Op.93 |
ゲルト・アルブレヒト指揮 チェコpo. | |
SU-1994 廃盤 |
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.83 | イヴァン・モラウェッツ(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
SU-1993 廃盤 |
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調Op.15 | イヴァン・モラウェッツ(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
SU-1991 廃盤 |
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調Op.90 / 交響曲第4番 ホ短調Op.98 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
SU-1990 廃盤 |
ブラームス: 交響曲第2番 ニ長調Op.73/悲劇的序曲Op.80 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
SU-1989 廃盤 |
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 / ハイドンの主題による変奏曲Op.56a |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
SU-1988 廃盤 |
マルティヌー: ピアノ協奏曲第2番(*)/寓話/ 3つのリチェルカーレ/版画 |
ルドルフ・フィルクシュニー(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo.(*) | |
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲) | イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | ||
録音:1990年3月26日-28日、ヴラディスラフ・ホール、プラハ城。 | |||
SU-1924 廃盤 |
ドヴォルジャーク:組曲 イ長調Op.98b マルティヌー: 二重協奏曲/交響曲第3番 |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
SU-1923 廃盤 |
ドヴォルジャーク:劇的序曲「フス教徒」Op.67 スク: 交響詩「夏の物語」Op.29/ 「聖ヴァーツラフ」のコラールによる瞑想曲Op.35a |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
SU-1922 廃盤 |
ノヴァーク: 交響詩「タトラ山にて」 Op.26 / 交響詩「永遠の願い」 Op.33 フィビフ: 水の精 Op.15 (*) /クリスマスの日 Op.9 (#) |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
SU-1921 廃盤 |
フィビフ: 交響曲第2番 変ホ長調 Op.38 / 交響曲第3番 ホ短調 Op.53 |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
SU-1920 廃盤 |
フィビフ: 交響曲第1番 ヘ長調 Op.17 / 牧歌「たそがれ時に」 Op.39 / カンタータ「春のロマンス」 Op.23 |
ガブリエラ・ ベニャチコヴァー(S) カレル・カラーシュ(B) カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
SU-1919 廃盤 |
ドヴォルジャーク: オーケストラのための「伝説曲」 Op.59 / 交響的変奏曲 Op.78 (*) |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
SU-1918 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 交響曲第6番 ニ長調 Op.60 (*) / 交響曲第7番 ニ短調 Op.70 (#) |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
SU-1917 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 交響曲第5番 ヘ長調 Op.76 / スラヴ狂詩曲 Op.45 |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
ドヴォルジャーク: スラヴ舞曲集 Opp.46 & 72(全曲) |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | ||
録音:1959年6月16日-18日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、ステレオ。 シェイナを代表する名盤と言っても過言ではない名演。彼としてはまとまったものが少ないステレオ録音ということもあって、鑑賞に支障が無いということも大きく、万人にお勧めできるスタンダードな演奏だ。その力強さと繊細さの融合、そして独特の軽やかさは他の指揮者では味わえないもの。 | |||
SU-1915 廃盤 |
スメタナ:交響詩集(*) 〔リチャード3世 Op.11 / ヴァレンシュタインの陣営 Op.14 / ハーコン・ヤルル Op.16 〕 ドヴォルジャーク: 序曲「自然の王国で」Op.91 (#) / スケルツォ・カプリツィオーソ Op.66 (+) |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
スメタナ:祝典交響曲 ホ長調 Op.6 (*) / 祝典序曲 ニ長調 Op.4 (#) アントニーン・シュクロウブ(1801-1862): 「鋳掛け屋」序曲(+) ドヴォルジャーク:「いたずら農夫」序曲(**) |
カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | ||
録音:1951年11月8日(+) /1955年12月22日(#) /1966年9月19日-22日(*) /不明(**)、すべてドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、(*)のみステレオ。 かなりの珍曲揃いの1枚だが、これはチェコ音楽好きなら必聴。初めの「祝典交響曲」は、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの婚礼を祝して捧げられたが、チェコ人の作品ということで却下されてしまったという不運の作品。まだ30才前後のころの作曲ということもあって、若々しい旋律に満ちている。前述のエピソードに加え、演奏に約45分を要する事もあまり演奏されない原因かもしれないが、忘れ去るには惜しい。残りの3曲もチェコの旋律を楽しめる佳曲揃い。ただ、録音時期不詳の「いたずら農夫」はディスクからの復刻らしく、音質は今ひとつ。 | |||
SU-1913 廃盤 |
スメタナ:連作交響詩「我が祖国」 | カレル・シェイナ指揮 チェコpo. | |
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲) | ラファエル・クーベリック指揮 チェコpo. | ||
録音:1990年5月12日、スメタナ・ホール、〔ビロード革命(チェコ民主化)後初の〕「プラハの春音楽祭」オープニング・コンサート、ライヴ。同演奏が 11-1208 としても発売されている。当盤は切手をあしらったジャケット( 11-1208 がオリジナルのリリース&デザイン)。 | |||
SU-1909 廃盤 |
フランティシェク・ストゥプカ ドヴォルジャーク:序曲「謝肉祭」Op.92(*) ノヴァーク:交響詩「タトラ山にて」Op.26(#) チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」(+) フランティシェク・ストゥプカ指揮チェコpo. | ||
SU-0546 (3CD) 廃盤 |
プラハの春音楽祭(おそらく既存CDのセット化) スメタナ:連作交響詩「我が祖国」 ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調Op.104 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 | ||
SU-0216 廃盤 |
フデチェクとオイストラフ ブロコフィエフ: バレエ組曲「ロメオとジュリエット」 Op.64 より チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) ダヴィド・オイストラフ指揮 チェコpo. | |
ドヴォルジャーク:歌曲集 聖書歌曲集 Op.99 (*) /ジプシーの歌 Op.55 (#) /夕べの歌 Op.3 (+) /愛の歌 Op.83 (+) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A;*) ベノ・ブラフト(T;+) インドリーフ・インドラーク(Br;#) イヴァン・モラヴェッツ(P;*) アルフレート・ホレチェク(P;#) フェルディナンド・ポフルライヒ(P;+) | |||
録音:1967年2月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ(*) /1972年6月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ(#) /1969年2月、チェコ放送スタジオ、プラハ(+)。 | |||
ドヴォルジャーク:交響詩集 〔水の精 Op.107 (*) /真昼の魔女 Op.108 (*) / 金の紡ぎ車 Op.109 (#) /野ばと Op.110 (#) 〕 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1977年2月28日-3月2日(*) /1977年8月26日-30日(#)、すべてドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 | |||
スメタナ:管弦楽作品集 交響詩「リチャード3世」Op.11 (*) / 交響詩「ヴァレンシュタインの陣営」 Op.14 (*) / 交響詩「ハーコン・ヤルル」Op.16 (#) / 序奏とポロネーズ「プラハの謝肉祭」(#) / シェイクスピア祭のための祝典行進曲 Op.20 (+) / 祝典序曲 ハ長調(+) /ポルカ「田舎の少女」(**) / ポルカ「我らの乙女たちに」(+) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo.(*/#) ヴラディーミル・ヴァーレク指揮(+) イジー・ ビエロフラーヴェク指揮(**) プラハso.(+/**) | ||
録音:1974年4月-5月(#)、9月(*)、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム(*/#) /1982年-1983年、スメタナ・ホール(+/**)、すべてプラハ。 | |||
くすしきバラ〜グレゴリオ聖歌集 |
ダヴィド・エベン指揮 スコラ・グレゴリアーナ・ プラゲンシス | ||
録音:ディジタル。 | |||
SU-0192 廃盤 |
驚くべき秘蹟が〜プラハ、ルドルフィヌの宗教音楽 |
ペトル・デニェク指揮 カペラ・ルドルフィナ、 ドゥオデナ・ カンティタンス(cho.) | |
SU-0191 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.4 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.41 〜ピアノ曲集「追憶」 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-0190 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.3 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.41 〜ピアノ曲集「印象」第2部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-0189 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.2 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.41 〜ピアノ曲集「印象」第1部 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-0188 廃盤 |
フィビフ:ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」 Vol.1 ピアノ曲集「ムード、印象、そして追憶」Op.41 〜ピアノ曲集「ムード」 |
マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
SU-0181 廃盤 |
ペトル・エベン(1929-2007):ヨブ | モシェ・イェガル(語り) トマーシュ・トン(Org) | |
SU-0181 廃盤 |
ペトル・エベン:オルガンの仕事 | トマーシュ・トン(Org) モーシェ・イェーガー(語り手) | |
SU-0180 廃盤 |
チェコ・フィル・ライヴ マルティヌー: オーボエと小管弦楽のための協奏曲 H.353 (*) モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K.297b (#) スメタナ:祝典交響曲「勝利の交響曲」 Op.6 (+) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮(*) リボル・ペシェク指揮(#) ズデニェク・コシュラー指揮(+) チェコpo. | |
ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 スメタナ:弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」 |
パノハSQ | ||
録音:1982年、1989年。 | |||
SU-0177 廃盤 |
第二次世界大戦終結50周年記念 ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番「レニングラード」〜第1楽章 シェーンベルク:ワルシャワの生き残り マルティヌー:リディツェ追悼 オネゲル:交響曲第3番「典礼風」 |
リチャード・ベイカー(語り) カレル・アンチェル、 ヴァーツラフ・ノイマン、 セルジュ・ボド指揮 チェコpo.&cho. | |
SU-0162 廃盤 |
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調Op.95「セリオーソ」 スメタナ:弦楽四重奏曲第2番 ニ短調 ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏のための2つのワルツ Op.54 |
シュカンパSQ | |
SU-0160 廃盤 |
ショスタコーヴィチ: 交響曲第13番Op.113「バビ・ヤール」 |
マキシム・ショスタコーヴィチ指揮 プラハso./他 | |
SU-0096 廃盤 |
20世紀のフルート・ソナタ集 | イジー・ヴァーレク(Fl) ヨセフ・ハーラ(P) | |
SU-0087 (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ: 音楽の捧げ物 BWV.1079 /フーガの技法 BWV.1080 / コラール「われ汝の御座の前に進みいで」BWV.668 |
ミラン・ムンツリンゲル指揮 アルス・レディヴィヴァo. | |
SU-0082 廃盤 |
A.カブリエリ:4つのリチェルカーレ/戦争 G.カブリエリ:5つのカンツィオーネ/2つのアリア |
ミロスラフ・クレメント指揮 シンポジウム・ムジクム | |
SU-0080 廃盤 |
スメタナ:ピアノ作品集 | フランティシェク・ラウフ(P) | |
SU-0077 (2CD) 廃盤 |
スメタナ:歌劇「ダリボール」 |
ズデニェク・コシュラー指揮 プラハ国立歌劇場o.&cho./他 | |
SU-0076 (6CD) 廃盤 |
スメタナ四重奏団の芸術〜弦楽四重奏曲集 | スメタナSQ | |
SU-0065 廃盤 |
ボヘミアの歴史的オルガン Vol.1 | ヤロスラフ・トゥーマ(Org) | |
SU-0064 廃盤 |
ブラームス:合唱作品集 |
ミラダ・チェイコヴァー(S) パヴェル・キューン指揮 キューン混声cho. | |
SU-0052 廃盤 |
ゼレンカ: レクイエム ニ短調/ミゼレーレ ハ短調 |
ロマン・ヴァーレク指揮 アンサンブル・バロック1994、 チェコ室内cho. | |
SU-0051 廃盤 |
アントニーン・レイハ(ライヒャ): クラリネット五重奏曲集 |
ヴラスティミル・マレシュ(Cl) スタミツSQ | |
SU-0049 廃盤 |
ヴァイオリンとヴィオラのための作品集 | ボフミル・コトメル(Vn) ヤン・ビェルシカ(Va) | |
SU-0048 廃盤 |
オルドジヒ・フランティシェク・コルテ(1926-2014):作品集 大オーケストラのためのシンフォニエッタ/トルバドゥールの歌/フルートの物語 マルティン・トゥルノフスキー指揮プラハso. ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮チェコpo. | ||
SU-0047 廃盤 |
ヤナーチェク:歌劇抜粋集 | 様々な演奏家 | |
SU-0046 廃盤 |
スタミツ:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 ベンダ:ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 ミスリヴェチェク:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 |
ブロコップ(Vn) ザードロ指揮 チェコpo. | |
SU-0045 廃盤 |
ヤナーチェク:歌劇「運命」 |
フランティシェク・イーレク指揮 ブルノ・ヤナーチェク歌劇場o. | |
SU-0040 (2CD) 廃盤 |
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」 |
スデニェク・ハラバラ指揮 プラハ国立歌劇場o.&cho. | |
SU-0038 廃盤 |
カステルヌオーヴォーテデスコ:ギター協奏曲集 | ミラン・ゼレンカ(G) オルドリチ・ヴルチェク指揮 ミラン・ライチーク指揮 プラハ室内o. | |
SU-0036 (2CD) 廃盤 |
ズデニェク・フィビフ:歌劇「シャールカ」 |
ヤン・シュティフ指揮 ブルノ国立po./他 | |
SU-0035 廃盤 |
チェコの現代音楽 | ペシェク指揮チェコpo./他 | |
ヴィレム・ブロデク(1834-1874):歌劇「井戸の中」
ダニエラ・ショウノヴァー(S) リブシェ・マーロヴァー(A) ヴォイテフ・コチアーン(T) カレル・ベルマン(B) ヤン・シュティフ指揮プラハ国立劇場o.、キューン混声cho. | |||
SU-0032 廃盤 |
スク:ピアノ作品集 Vol.3 | パヴェル・シュティエパーン(P) | |
SU-0031 廃盤 |
スク:ピアノ作品集 Vol.2 | パヴェル・シュティエパーン(P) | |
ヤナーチェク:歌曲集「消えた男の日記」(2種の演奏)
ニコライ・ゲッダ(T) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A) ベノ・ブラフト(T;*) シュテパーンカ・シュテパーノヴァー(A;*) ヨセフ・パーレニーチェク(P) | |||
SU-0019 (2CD) 廃盤 |
ドヴォルジャーク:歌劇「いたずら農夫」 |
フランティシェク・ヴァイナル指揮 プラハ放送so.、&cho. | |
SU-0018 廃盤 |
ハーバ:九重奏曲全集 | チェコ九重奏団 | |
SU-0017 廃盤 |
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 クロンマー:クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.92 |
ヴラスティミル・マレシュ(Cl) スタミツSQ | |
ドヴォルジャーク:歌劇「ルサルカ」
ミラダ・シュブルトヴァー(S;ルサルカ) イヴォ・ジーテク(T;王子) アレナ・ミコヴァー(Ms;外国の公爵夫人) エドゥアルド・ハケン(B;水の精) マリエ・オフチャーチーコヴァー(A;魔女) イジー・ヨラン(T;森の番人) イヴァナ・ミクソヴァー(S;皿洗いの少年)他 ズデニェク・ハラバラ指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
録音:1961年。 | |||
SU-0011 廃盤 |
バーバー:怒りの日Op.11 プーランク:ミサ曲 ト長調 K.スラヴィツキー:マドリガル ノヴァーク:テスタメンタム R.シュトラウス:讃歌Op.34-2 バッハ:モテット「われらの救い主なる イエス・キリスト」BWV.230 |
パヴェル・キューン指揮 プラハ・フィルハーモニックcho. | |
SU-0010 廃盤 |
シェーンベルク:浄められた夜Op.4 パヴェル・ハース(1899-1944): 弦楽オーケストラのためのスタディ/ ラジオのための序曲Op.11/ 詩篇第29番Op.12 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 新チェコ室内o.、プラハ室内po.、 バンビーニ・ディ・プラガ | |
SU-0009 廃盤 |
ゼレンカ:管弦楽作品集 | コレギウム1704 | |
SU-0008 廃盤 |
モーツァルト: オルガンのためのトランスクリプション集 |
アレシュ・バールタ(Org) | |
SU-0006 廃盤 |
バヌ・セツァル(P)〜リサイタル | バヌ・セツァル(P) | |
SU-0005 廃盤 |
R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64 | ズデニェク・コシュラー指揮 チェコpo. | |
SU-0004 廃盤 |
フェルナンド・ソル:ギター作品集 | ルボミール・ブラベツ(G) | |
ドヴォルジャーク: スラヴ舞曲集 Opp.46 & 72 全曲(4手ピアノ版) |
イゴル・アルダシェフ、 レナータ・アルダシェフ(P) | ||
録音:ディジタル。 | |||
11-2250 廃盤 |
ドヴォルジャーク:歌劇「ジャコバン党員」(抜粋) | イジー・ピンカス指揮 ブルノ国立po.&cho. 他 | |
全曲(11-2190)よりの抜粋。 | |||
ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ長調Op.95「新世界より」 スメタナ:交響詩「モルダウ」 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
11-2240 廃盤 |
モーツァルト:後期ヴァイオリン協奏曲集 |
ヴァーツラフ・フデチェク(Vn) イーゴリ・オイストラフ指揮 ウィルトゥオージ・ ディ・プラガ | |
11-2237 廃盤 |
J.S.バッハ: オーボエ協奏曲 ニ短調/ オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ短調 BWV.1055 テレマン:オーボエ協奏曲 ニ長調/ オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 |
ガブリエラ・クルチコヴァー (Ob/Obダモーレ) クルチェク指揮ムジカ・ボヘミア | |
11-2233 廃盤 |
スク:ピアノ作品集 Vol.1 | パヴェル・シュティエパーン(P) | |
11-2220 廃盤 |
チェコ・オペラ・ハイライツ | 様々な演奏家 | |
11-2213 廃盤 |
カロル4世時代のボヘミアのバロック音楽 |
ミロスラフ・ヴェンホーダ指揮 シンポジウム・ムジクム/他 | |
11-2195 廃盤 |
弦楽三重奏曲集 | ノヴァーク・トリオ | |
11-2194 廃盤 |
芸術家の家のアルダシェフ | イゴル・アルダシェフ(P) | |
ドヴォルジャーク:歌劇「ジャコバン党員」
ベノ・ブラフト(T) ヴァーツラフ・ジーテク(Br) ヴィレーム・プジビル、ダニエラ・スモヴァー、他 イジー・ピンカス指揮ブルノ国立po. 他 | |||
録音:1977年。 | |||
11-2188 廃盤 |
マックス・ブロート:室内作品集 | K.カフリーコヴァー(S) I.クスニエル(Br) F.クーダ(P) スタミツSQ | |
11-2185 (2CD) 廃盤 |
スメタナ:歌劇「ダリボル」 | ヤロスラフ・クロンブホルツ指揮 プラハ国立歌劇場o.&cho. | |
11-2180 (2CD) 廃盤 |
スメタナ:歌劇「接吻」 |
フランティシェク・ヴァイナル指揮 ヤナーチェク歌劇場o.&cho. | |
11-2172 廃盤 |
シュールホフ:ピアノのためのソナタと組曲集 | トマーシュ・ヴィーシェク(P) | |
11-2171 廃盤 |
シュールホフ:ピアノ作品集1919〜1939 | トマーシュ・ヴィーシェク(P) | |
11-2170 廃盤 |
シュールホフ: シンフォニア・ゲルマニカ/ソナタ・エロティカ/ ディヴェルティメント/ フルート、ヴィオラとコントラバスのための協奏曲 |
パヴェル・フォイチーン(Fl) パヴェル・ペルジーナ(Va) エマヌエル・クンパラ(Cb) ノヴァーク・トリオ/他 | |
11-2169 廃盤 |
シュールホフ: チェロ・ソナタOp.17/フルート・ソナタ/ アルト・サクソフォーンの ためのホット=ソナタ(ジャズ・ソナタ) |
イジー・バールタ(Vc) パヴェル・フォルチーン(Fl)他 | |
11-2168 廃盤 |
シュールホフ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 |
イヴァン・ジェナティー(Vn) ヨセフ・ハーラ(P) | |
11-2167 廃盤 |
シュールホフ: 弦楽四重奏のためのディヴェルティメントOp.14/ 弦楽六重奏曲/ ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 |
ヤン・タリフ(Vn) エフジェン・ラッタイ(Vc) コチアンSQ | |
11-2166 廃盤 |
シュールホフ:弦楽四重奏曲全集 [第0番Op.25/第1番/第2番]/ 5つの小品 |
コチアンSQ | |
11-2164 廃盤 |
シュールホフ: ピアノと小オーケストラのための協奏曲/ ピアノとオーケストラのための協奏曲Op.11 |
ヤン・シモン(P) ヴラディーミル・ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | |
11-2162 廃盤 |
シュールホフ: 交響曲第4番(*)/交響曲第6番「自由」(#) |
ヴラディーミル・ヴァーレク指揮 プラハ放送so./他 | |
11-2161 廃盤 |
シュールホフ: 交響曲第3番/交響曲第5番 |
ヴラディーミル・ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | |
11-2160 廃盤 |
シュールホフ: 交響曲第1番(*)/交響曲第2番(#) |
ヴラディーミル・ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | |
11-2159 廃盤 |
ラッスス:悔悟の詩篇集 より | ウェセルカ指揮 チェコ・フィルハーモニーcho. | |
11-2156 廃盤 |
ラフマニノフ:チェロ・ソナタOp.19 シュニトケ:チェロ・ソナタ(1970) ペルト:フラトレス(1980) |
イジー・バールタ(Vc) マリアーン・ラプシャンスキー(P) | |
11-2148 廃盤 |
ムジカ・アンティクヮ・チトリベンシス 〜18世紀のチェコの作曲家 |
イジー・スターレク指揮 プラハpo.、プラハ放送cho. フランティシェク・ヴァイナル指揮 プラハ室内o. | |
11-2141 (2CD) 廃盤 |
ドヴォルジャーク:オラトリオ「聖ルドミラ」
エヴァ・ジグムンドヴァー(S;ルドミラ) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A;スヴァタヴァ) ベノ・ブラフト(T;ボジヴォイ) リハルト・ノヴァーク(B;イヴァン) ウラディミール・クレイチーク(T;農夫) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮チェコpo.&cho. | ||
11-2122 (2CD) 廃盤 |
スメタナ:歌劇「二人のやもめ」 |
フランティシェク・イーレク指揮 プラハ国立歌劇場o.&cho. | |
11-2118 廃盤 |
チェコの祝祭音楽集 | ベシェク、ビエロフラーヴェク、 ノイマン指揮チェコpo. | |
11-1992 廃盤 |
ブラームス:セレナード第1番 ニ長調Op.11/ セレナード第2番 イ長調Op.16 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
11-1987 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」/ 交響的変奏曲Op.78(*)/序曲「謝肉祭」Op.92 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
11-1985 廃盤 |
ルーセル:エヴォカシオンOp.15(*) バレエ「くもの饗宴」Op.17 |
ズデニェク・コシュラー指揮 チェコpo.&cho. | |
11-1984 廃盤 |
スク: 交響詩「夏のおとぎ話」Op.29 / 交響詩「プラハ」Op.26 (*) |
リボル・ペシェク指揮 チェコpo. | |
11-1982 (2CD) 廃盤 |
ドヴォルジャーク:劇的カンタータ「幽霊の花嫁」 Op.69 (*) / ノヴァーク:「嵐」Op.62
ドラホミーラ・ティカロヴァー(S) ベノ・ブラフト(T) ラディスラフ・ムラーツ(B)他 ヤロスラフ・クロンブホルツ指揮チェコpo.&cho. | ||
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 |
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 チェコpo. | ||
録音:1980年9月8日-13日、芸術家の家、プラハ。ディジタル。スメターチェク唯一の同曲録音。 | |||
11-1980 廃盤 |
マーラー:交響曲第9番 ニ長調 | ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-1978 (2CD) 廃盤 |
マーラー:交響曲第7番/7つの歌曲(*) | カレル・ベルマン(B;*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」 | ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1979年。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 | |||
11-1976 廃盤 |
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 | ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-1975 廃盤 |
マーラー:交響曲第4番 ト長調 | マグダレーナ・ ハヨーショヴァー(S) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-1972 (3CD) 廃盤 |
マーラー: 交響曲第3番 ニ短調(*) /交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」(#) クリスタ・ルートヴィヒ(Ms;*) ガブリエラ・ベニャチコヴァー、インガ・ニルセン(S;#) ダニエラ・ソウノヴァ(#) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A;#)他 ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo.&cho. | ||
11-1971 廃盤 |
マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」 | ガブリエラ・ ベニャチコヴァー(S) エヴァ・ランドヴァー(A) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo.&cho. | |
11-1970 廃盤 |
マーラー: 交響曲第1番 ニ長調「巨人」/ 交響曲第10番 ヘ短調〜アダージョ(*) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
スク + ノイマン〜マルティヌー: ヴァイオリン協奏曲第1番 H.226 (*) / ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293 (1943) (#) / ヴィオラと管弦楽のための ラプソディ・コンチェルト H.337 (1952) (+) |
ヨセフ・スク(Vn/Va;+) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1973年9月24日-26日(#)、1973年11月5日-7日(*)、1987年11月18日、20日(+)、すべてルドルフィヌム、プラハ|後出: SU-3967 。 | |||
11-1968 廃盤 |
マルティヌー: 交響曲第5番(*)/交響曲第6番「幻想」(#)/ 3つのインヴェンション(+) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-1967 廃盤 |
マルティヌー: 交響曲第3番(*)/交響曲第4番(#) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-1966 廃盤 |
マルティヌー: 交響曲第1番(*)/交響曲第2番(#) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
ノイマン + スク〜ヤナーチェク: ヴァイオリン協奏曲「魂のさすらい」(*)/ シンフォニエッタ/タラス・ブーリバ/ 劇音楽「シュルックとヤウ」(#) |
ヨセフ・スク(Vn;*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1979年(#)/1982年/1989年(*)。 | |||
11-1964 廃盤 |
スク:交響曲 ホ長調Op.14(*) オストルチル:変奏曲「カルヴァリー」Op.24 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-1962 (2CD) 廃盤 |
スク:交響詩「人生の実り」Op.34 / アスラエル交響曲 Op.27 / 交響的作品「エピローグ」Op.37 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
ドヴォルジャーク:後期交響曲集 Vol.2 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」/ テ・デウム Op.103 (*) |
ガブリエラ・ ベニャチコヴァー(S;*) ヤロスラフ・ソウチェク(Br;*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo.&cho.(*) | ||
録音:ディジタル。交響曲全集は SU-3706 (旧3387) 。全集の2枚ずつの分売〔 (SU-3703 (旧11-1003) 、 SU-3704 (旧11-1005) 、 SU-3705 (旧11-0559) 〕もあるが、「テ・デウム」は分売には含まれていない。 | |||
11-1960 廃盤 |
ドヴォルジャーク:後期交響曲集 Vol.1 〔第7番 ニ短調 Op.70 /第8番 ト長調 Op.88 〕 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
ドヴォルジャーク: スラヴ舞曲集 Opp.46 & 72(全曲) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1985年。 | |||
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 | ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | ||
録音:1975年。#当盤は廃盤になった可能性があります。入手できない場合はご容赦下さい。 | |||
SU-1912 廃盤 |
フェルステル: 交響曲第4番 ハ短調 Op.54「イースター・イヴ」 |
ラファエル・クーベリック指揮 チェコpo. | |
録音:1948年1月17日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。モノラル。 | |||
SU-1911 廃盤 |
スメタナ:交響詩集 〔リチャード3世 Op.11 (*) /ヴァレンシュタインの陣営 Op.14 (#) /ハーコン・ヤルル Op.16 (+) 〕 スク:「聖ヴァーツラフ」のコラールによる瞑想曲 Op.35a (**) / 死んだ勝者の伝説 Op.35b (**) /新しい生活に向かって Op.35c (**) ラファエル・クーベリック指揮チェコpo. | ||
11-1895 (4CD) 廃盤 |
チェコ・フィル 1896-1996 スメタナ:連作交響詩「我が祖国」(*) ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」(#)/ 序曲「自然の王国で」Op.91(#)/ 序曲「謝肉祭」Op.92(#)/序曲「わが家で」Op.62(#) スク:「アスラエル」交響曲(+) ヤナーチェク:シンフォニエッタ(**) マルティヌー:交響曲第6番「幻想」(**) |
ラファエル・クーベリック(*)、 カレル・アンチェル(#)、 ヴァーツラフ・タリフ(+)、 ヴァーツラフ・ノイマン(**) 指揮 チェコpo. | |
11-1878 廃盤 |
知られざるヤナーチェクVol.1 |
L.スヴァーロフスキー指揮 プルノ国立po. | |
11-1875 (3CD) 廃盤 |
J.S.バッハ: ブランデンブルグ協奏曲(全曲)(*)/ 管弦楽組曲(全集)(#) |
ミラン・ムンツリンゲル指揮 アルス・レディヴィヴァo. | |
スク:室内楽作品全集 弦楽四重奏曲〔第1番 変ロ長調 Op.11 /第2番〕/弦楽四重奏のためのテンポ・ディ・メヌエット/ 四重奏曲楽章 変ロ長調/弦楽四重奏のための聖ヴァーツラフのコラールによる瞑想曲 Op.35a / ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.2 /エレジー Op.29 /ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.1 /ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.8 / 2つのヴァイオリンのためのメロディ/ヴァイオリンとピアノのためのメヌエット/ ヴァイオリンとピアノのためのバラード ニ短調/ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.7 / チェロとピアノのためのバラード ニ短調Op.3 No.1 /チェロとピアノのためのセレナード イ短調Op.3 No.2 / フルート、ヴァイオリンとピアノのためのバガテル「花束を手にして」/舟歌/ 弦楽四重奏のためのバラード ニ短調/エレジーOp.23 /ソウセツカー舞曲 スクSQ 、スク・トリオ、ヨセフ・スク(Vn) ヤン・タリフ(Va) ミカエラ・フカチョヴァー、マレク・イェリエ(Vc) ヤン・パネンカ、 パヴェル・シュティエパーン、ヨセフ・ハーラ、イヴァーン・クラーンスキー(P)他 | |||
録音:1966年-1992年、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム&ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。11-1531、11-1532、11-1533 (廃盤)のセット。 | |||
11-1872 廃盤 |
フランティシェク・クサヴァー・リヒター(1709-1789): フルート協奏曲 ホ短調/フルート協奏曲 ニ長調/ カール・スタミツ(1745-1801): フルート協奏曲 ニ長調/フルート協奏曲 ト長調Op.29 |
イジー・ヴァーレク(Fl) ウラティミール・ヴァーレク指揮 ドヴォルジャーク室内o. | |
11-1871 廃盤 |
アントニーン・フィルス(1730-1760): フルート協奏曲 ニ長調 ヤン・ヴァーツラフ・スタミツ(1717-1757): フルート協奏曲集[ニ長調/ハ長調/ト長調] |
イジー・ヴァーレク(Fl) ウラティミール・ヴァーレク指揮 ドヴォルジャーク室内o. | |
11-1870 廃盤 |
シュールホフ:ジャズに触発されたピアノ曲集 | トマーシュ・ヴィセク(P) | |
DUE VIRTUOSI ルクレール:ソナタ Op.3 No.5 ヴィオッティ:二重コンチェルタンテ Op.34 No.2 ド・ベリオ:二重コンチェルタンテ Op.57 No.3 シュポア:グラン・デュオ Op.3 |
ボフミル・コトメル(Vn) パヴェル・フーラ(Vn) | ||
録音:1993年。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 | |||
11-1865 (3CD) 廃盤 |
アロイス・ハーバ(1893-1973): 生誕100周年記念〜微分音、12音技法他による |
ノヴァークSQ (*) ヴラディミール・コウラ(P) チェコ九重奏団/他 | |
11-1860 (11CD) 廃盤 |
マーラー:交響曲全集 第1番〜第9番 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-1855 廃盤 |
アンドレス・セゴビアヘのオマージュ | ミラン・ゼレンカ(G) | |
11-1854 廃盤 |
クリスマスの栄光 〜モラヴィアのクリスマスの歌とパストラール |
ボフダン・ヴァルハル指揮 ブルノ放送民族楽器Ens. | |
11-1844 廃盤 |
ブラームス: ピアノ・ソナタ第2番 嬰へ短調Op.2/ パガニーニの主題による変奏曲Op.35/ 「ワルツ集」Op.39より6曲 |
ヤン・シモン(P) | |
11-1837 廃盤 |
チェコのメニューイン | イェフディ・メニューイン指揮 ブルノ国立po.、他 | |
11-1834 (3CD) 廃盤 |
ヤナーチェク:管弦楽のための作品全集 | フランティシェク・イーレク指揮 ブルノ国立po. | |
11-1832 (2CD) 廃盤 |
ブラームス: ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15 (*) / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 (#) |
ラーザリ・ベルマン(P;*) パヴェル・ベルマン(Vn;#) ペトル・アルトリフテル指揮 プラハso. | |
11-1828 廃盤 |
フランク:チェロ・ソナタ ドビュッシー:チェロ・ソナタ ヤナーチェク:チェロとピアノのための「おとぎ話」 |
イジー・バールタ(Vc) マリアーン・ ラプシャンスキー(P) | |
11-1826 廃盤 |
オタカル・オストルチル: 交響曲 イ長調 Op.7 /シンフォニエッタ Op.20 (*) |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハso. | |
11-1825 廃盤 |
スク:交響詩「プラハ」 Op.26 /劇場序曲 Op.4 / 「聖ヴァーツラフ」のコラールによる瞑想曲 Op.35a / 勝利の戦いに倒れし人々の伝説 Op.35b / 祝典行進曲「祖国新生に向けて」Op.35c |
ペトル・アルトリフテル指揮 プラハso. | |
11-1823 廃盤 |
フィビフ: 祝典序曲「コメニウス」 Op.34 / 交響詩「ザボイ、スラヴォイとリュディク」 Op.37 / 「トマンと森の精」 Op.49 / 歌劇「アルコナの陥落」 Op.60 序曲 |
ヴラディーミル・ヴァーレク指揮 プラハpo. | |
11-1822 廃盤 |
フェルステル: 交響曲第4番 ハ短調 Op.54「イースター・イヴ」/ 交響詩「春と希望」 Op.93 (*) |
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハso. | |
スメターチェク〜ドヴォルジャーク: ミサ曲 ニ長調 Op.86 (*) / 聖書の歌(管弦楽伴奏版)Op.99 (#) 〔第1曲−第5曲〕/テ・デウム Op.103 (+) マルセラ・マホトコヴァー(S;*) スタニスラヴァ・シュカトゥロヴァー(A;*) オルドジフ・リンダウアー(T;*) ダリボール・イェドリツカ(B;*) インドジフ・インドラーク(Br;#) マリア・ヘレニタ・オリヴァレス(S;+) ジャンニ・マッフェオ(Br;+) ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハso.、チェコ・フィルハーモニーcho. | |||
録音:1969年11月6日-8日、10日(*) /1970年4月4日&6日(#) /1970年3月11日&12日(+)、すべてドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ。 | |||
ボヘミアのクリスマスの歌 | ヤロスラフ・クルチェク、 ヨセフ・クルチェク指揮 ムジカ・ボへミカ | ||
録音:1984年。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 | |||
11-1811 廃盤 |
ツェムリンスキー: メーテルランクの詩による6つの歌曲 Op.13 (*) レーガー:ヒラーの主題による変奏曲とフーガ Op.100 |
ヘトヴィヒ・ ファスベンダー(Ms;*) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-1810 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」 ヤナーチェク/タリフ編曲:組曲「利口な牝狐の物語」 |
ペトル・アルトリフテル指揮 プラハso. | |
11-1808 廃盤 |
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64/ ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 |
イヴァン・ジェナティー(Vn) ペトル・アルトリフテル指揮 プラハso. | |
11-1806 (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)
ブレティスラフ・ノヴォトニー(Vn) | ||
11-1804 (2CD) 廃盤 |
スメタナ:歌劇「ボヘミアのブランデンブルク人」
カレル・カラス、イジー・イオラン、エドゥアルド・ハケン、ミラダ・スブルトヴァ/他 ヤン・フス・ティヒ指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | ||
ドヴォルジャーク:歌劇「悪魔とカーチャ」 Op.112
アンナ・バノヴァー(Ms;カーチャ) ミロシュ・イェジル(T;羊飼いイルカ) ダリエラ・スリオヴァー(Ms;母親) リハルト・ノヴァーク(B;悪魔マルブエル)他 イジー・ピンカス指揮ブルノ・ヤナーチェク歌劇場o.&cho./他 | |||
録音:1979年5月5日-14日、ブルノ。 | |||
11-1597 廃盤 |
ベンダ兄弟のフルート音楽 | クレーバー(Fl) ギルリッツ(Cemb) フリッチュ(Vc) | |
11-1596 廃盤 |
クロンマー(クラマージュ):クラリネット協奏曲集 | ヴラスティミル・マレシュ、 イジー・フラヴァーチュ(Cl) リボル・ペシェク指揮 プラハ室内o. | |
11-1573 廃盤 |
クルムフォルツ:6つのハーブ・ソナタ [変ロ長調Op.13-1/変ホ長調Op.13-2/ハ長調Op.13-3/ ト長調Op.13-4/変ホ長調Op.14-1/ハ短調Op.14-2] |
ハナ・ ミューラーロヴァー(Hp) | |
録音:1991年11月26日-28日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。ディジタル。 | |||
11-1566 (2CD) 廃盤 |
オネゲル:交響曲全集 | セルジュ・ボド指揮 チェコpo. | |
11-1563 廃盤 |
ロドリーゴ: アランフェス協奏曲/ある貴紳のための幻想曲 |
ルボミル・ブラベツ(G) プラハ室内o.(指揮者無し) | |
11-1545 廃盤 |
ショパン: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」/ 4つのマズルカ Op.17 / 24の前奏曲集 Op.28 |
ヤン・シモン(P) | |
11-1544 廃盤 |
ドヴォルジャーク: チェロ協奏曲 ロ短調 Op.114 / 森の静けさ Op.68 No.5 /ロンド ト短調 Op.94 |
アンゲリカ・マイ(Vc) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
スク:室内楽作品集 Vol.3 2つのヴァイオリンのためのメロディ/ヴァイオリンとピアノのためのメヌエット/ ヴァイオリンとピアノのためのバラード ニ短調/ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.7 / チェロとピアノのためのバラード ニ短調Op.3 No.1 /チェロとピアノのためのセレナード イ短調Op.3 No.2 / フルート、ヴァイオリンとピアノのためのバガテル「花束を手にして」/舟歌/ 弦楽四重奏のためのバラード ニ短調/エレジーOp.23 /ソウセツカー舞曲 スクSQ 、ヨセフ・スク(Vn) マレク・イェリエ(Vc) ヨセフ・ハーラ、ヤン・パネンカ、イヴァーン・クラーンスキー(P)他 | |||
#レーベル廃盤、流通在庫限り。 | |||
スク:室内楽作品全集 Vol.2 ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.2 /エレジー Op.29 /ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.1 /ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.8 スクSQ 、スク・トリオ、ヨセフ・スク(Vn) ヤン・タリフ(Va) ミカエラ・フカチョヴァー(Vc) ヤン・パネンカ、パヴェル・シュティエパーン(P) | |||
スク:室内楽作品全集 Vol.1 弦楽四重奏曲〔第1番 変ロ長調 Op.11 /第2番〕/弦楽四重奏のためのテンポ・ディ・メヌエット/ 四重奏曲楽章 変ロ長調/弦楽四重奏のための聖ヴァーツラフのコラールによる瞑想曲 Op.35a スクSQ | |||
セット: 11-1874 (3CDs) 。 | |||
11-1529 廃盤 |
コジェルフ:弦楽四重奏曲集 Op.32 | スタミツSQ | |
11-1528 廃盤 |
コジェルフ:弦楽四重奏曲集 Op.33 | スタミツSQ | |
11-1522 廃盤 |
ヤナーチェク:管弦楽作品全集 Vol.3 |
フランティシェク・イーレク指揮 ブルノ国立po. | |
11-1521 廃盤 |
ヤナーチェク:管弦楽作品全集 Vol.2 | フランティシェク・イーレク指揮 ブルノ国立po. | |
11-1520 廃盤 |
ヤナーチェク:管弦楽作品全集 Vol.1 | フランティシェク・イーレク指揮 ブルノ国立po. | |
11-1519 廃盤 |
リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調/スペイン狂詩曲/ 忘れられたワルツ第1番 嬰ヘ長調/ 2つの演奏会用練習曲/ 演奏会用練習曲第2番 ヘ短調「軽やかさ」/ ペトラルカのソネット第123番 |
イゴル・アルダシェフ(P) | |
11-1518 廃盤 |
J.S.バッハ:クラヴィーア独奏のための協奏曲集 (ヴィヴァルディの作品に基づく) |
ズザナ・ ルージイチコヴァー(Cemb) | |
11-1508 廃盤 |
チェコの舞曲集 | ペトル・アルトリフテル指揮 プラハso. | |
フィビフ:歌劇「メッシーナの花嫁」
ヴァーツラフ・ジーテク(Br) ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)他 フランティシェク・イーレク指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
11-1489 廃盤 |
J.S.バッハ:チェンバロ作品集 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV.903/ フランス組曲第5番 ト長調BWV.816/ イギリス組曲第3番 ト短調BWV.808/ トッカータ ハ短調BWV.911 |
ズザナ・ ルージイチコヴァー(Cemb) | |
11-1484 廃盤 |
ハイドン:弦楽四重奏曲「十字架上のキリストの 最後の7つの言葉」 Op.51, Hob.III: 50-56 |
パノハSQ | |
11-1476 (2CD) 廃盤 |
ラヴェル:ピアノ作品全集 | ボリス・クライニー(P) | |
ドヴォルジャーク:チェロとピアノのための作品集 チェロ協奏曲第1番 イ長調 B.10(ピアノ伴奏版)(*) /ポロネーズ イ長調 B.94 / ロンド ト短調 Op.94 /スラヴ舞曲 ト短調 B.172 /森の静けさ Op.68 No.5 イジー・バールタ(Vc) ヤン・チェヒ(P) | |||
録音:2002年4月7日-9日、6月16日、ドゔもヴィナ・スタジオ、プラハ| (P) (C) 2002 。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 (*):オリジナルのピアノ伴奏版による世界初録音、自筆譜使用。もちろん有名なロ短調の協奏曲 Op.104 とは別の作品で、交響曲第1番、第2番、歌曲集「糸杉」と同じ1865年に書かれたが、伴奏部分はピアノ譜のまま残され、ブルクハウザーが管弦楽用に編曲した版が知られている。 | |||
ドヴォルジャーク:ヴァイオリンとピアノのための作品集 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.57 /ロマンティックな小品 Op.75 / ソナチネ ト長調 Op.100 /夜想曲 ロ短調 Op.40 /バラード ニ短調 Op.15 No.1 ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・ハーラ(P) | |||
録音:1995年4月22日-23日、マルティヌー・ホール、リヒテンシュタイン宮殿、プラハ。 | |||
11-1465 廃盤 |
ドヴォルジャーク: ピアノ五重奏曲第1番 イ長調 Op.5 (B.28) (*) / ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 Op.81 (B.155) (#) |
ヤン・パネンカ(P) パノハSQ | |
11-1464 廃盤 |
ドヴォルジャーク: ピアノ四重奏曲第1番 ニ長調 Op.23 (B.53) / ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 Op.87 (B.162) |
ヨセフ・ハーラ(P) ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・コドウセク(Va) ヨセフ・フッフロ(Vc) | |
11-1463 廃盤 |
ドヴォルジャーク: ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 Op.65 (B.130) / ピアノ三重奏曲のためのドゥムキー Op.90 (B.166) |
プラハ・グァルネリ・トリオ | |
11-1462 廃盤 |
ドヴォルジャーク: ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.21 (B.51) / ピアノ三重奏曲第2番 ト短調 Op.26 (B.56) |
プラハ・グァルネリ・トリオ | |
11-1461 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.77 (B.49) / インテルメッツォ(夜想曲)/ 弦楽六重奏曲 イ長調 Op.48 (B.80) |
ヨセフ・クルソニュ(Va) ミハル・カニュカ(Vc) パヴェル・ネイテク(Cb) パノハSQ | |
11-1460 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽五重奏曲 イ短調Op.1 (B.7) / 弦楽五重奏曲 ホ長調Op.97 (B.180) |
ヨセフ・クルソニュ(Va) パノハSQ | |
11-1459 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第13番 ト長調 Op.100 / 弦楽四重奏曲第14番 変イ長調 Op.105 |
パノハSQ | |
11-1458 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第11番 ハ長調 Op.61 / 1楽章の弦楽四重奏曲 ヘ長調/ 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96 「アメリカ」(*) |
パノハSQ | |
11-1457 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第10番 ホ長調 Op.51 / 糸杉 (B.152) |
パノハSQ | |
11-1456 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第8番 ホ長調 Op.80 / 弦楽四重奏曲第9番 ニ短調 Op.34 |
パノハSQ | |
11-1456 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第6番 イ短調 Op.12 / 弦楽四重奏曲第7番 イ短調 Op.16 / 3つのヴァイオリンのためのガヴォット (B.164) |
パノハSQ | |
11-1454 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 (B.18) / 二つのワルツ Op.54 (B.105) 〔イ長調/ニ長調〕 |
パノハSQ | |
11-1453 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第4番 ホ短調 (B.19) / 弦楽四重奏曲第5番 ヘ短調 Op.9 (B.37) |
パノハSQ | |
11-1452 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第2番 変ロ長調 (B.17) / 2つのヴァイオリン、チェロとハルモニウムのためのバガテル Op.47 (B.79) (*) / フルート、ヴァイオリン、ヴィオラとトライアングルのためのセレナード (B.15bis) (#) ヤロスラフ・トゥーマ(ハルモニウム;*) イジー・ヴァーレク(Fl;#) グレアム・メルヴィル=メイソン(トライアングル;#) パノハSQ | ||
11-1451 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第1番 イ長調Op.2 (B.8) (*) / テルツェット ハ長調Op.74 (B.148) (#) / 2つのヴァイオリンとヴィオラのための ミニアチュア Op.75a (B.149) (+) |
パノハSQ | |
11-1450 (15CD) 廃盤 |
ドヴォルジャーク:室内楽作品全集 | パノハSQ、スク・トリオ グァルネリ・トリオ ヨセフ・スク(Vn) ヤン・パネンカ(P)他 | |
11-1451〜11-1465までのセット。 | |||
11-1446 廃盤 |
アントニーン・レイハ:24のホルン三重奏曲集 Op.82 (全4巻)
ズデニェク・ティルシャル、ベドジフ・ティルシャル、ズデニェク・ディヴォキー(Hr) | ||
11-1445 廃盤 |
アントニーン・レイハ:12の三重奏曲 Op.93 ベートーヴェン:六重奏曲 変ホ長調 Op.71 /五重奏曲 変ホ長調 ズデニェク・ティルシャル、ベドジフ・ティルシャル、ルドルフ・ベラーネク(Hr) フランティシェク・ヘルマン、ヴィレーム・ホラーク(Fg) ヴァーツラフ・キジヴァート、ズデニェク・テサシュ(Cl) イジー・ミフレ(Ob) | ||
11-1438 廃盤 |
宗教曲集 エベン:ミサ・アドヴェントゥス・エト・グッドラゲジメ プラハ・テ・デウム1989 |
ルボミール・マートル指揮 チェコ・フィルハーモニーcho. | |
11-1426 廃盤 |
モーツァルト:初期ヴァイオリン・ソナタ集 | ヨセフ・スク(Vn) ズザナ・ ルージイチコヴァ(Cemb) ペトル・ヘイニ(Gamb;*) | |
11-1421 廃盤 |
シューマン: 幻想小曲集 Op.12 〜5曲/森の情景 Op.82 / 4つの行進曲 Op.76 〜第2番 ト短調 ショスタコーヴィチ: 24の前奏曲とフーガ Op.87 より(*) Nos.2-3, 6-7, 18 |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) | |
11-1417 廃盤 |
ベニャチコヴァー、チェコのクリスマス・キャロルを歌う
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S) クルチェク指揮ムジカ・ボへミカ/他 | ||
11-1415 廃盤 |
マルティヌー: バレエ「王手」H.186/「音の反逆」H.151(抜粋) |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハso. | |
11-1414 廃盤 |
ネバドル: バレエ「怠け者の物語」/バレエ「ヒアシンス王女」 |
ミロスラフ・ホモルカ指揮 ドヴォルジャーク室内o. | |
11-1413 廃盤 |
ネバドル: バレエ・ファンタジー「物語から物語へ」/ バレエ「アンデルセン」 |
ミロスラフ・ホモルカ指揮 ドヴォルジャーク室内o. | |
11-1408 廃盤 |
ハイドン: 弦楽四重奏曲第75番 ト長調 Op.76 No.1 / 弦楽四重奏曲第76番 ニ短調 Op.76 No.2「五度」/ 弦楽四重奏曲第77番 ハ長調 Op.76 No.3「皇帝」 |
パノハSQ | |
11-1354 廃盤 |
ヤナーチェク: 弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」/ 弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」/ 管楽六重奏のための「青春」(*) |
タリフSQ ペトル・チャーフ(バスCl;*) プラハ管楽五重奏団(*) | |
11-1332 廃盤 |
ヴラニツキー: 交響曲 ニ長調Op.36/交響曲 ハ長調Op.11 |
ボフミル・グレコル指揮 ドヴォルジャーク室内o. | |
マルティヌー:ピアノ協奏曲全集 〔第1番 ニ長調 H.149 /第2番 H.237 / 第3番 H.316 /第4番 H.358 「呪文」/ 第5番 H.366 「協奏的幻想曲」〕/ ピアノ小協奏曲「コンチェルティーノ」 H.269 |
エミル・ライフネル(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | ||
録音:1986年-1989年、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ| (P) 1993 |世界初の全集録音。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 | |||
11-1311 廃盤 |
月の光〜ヴァイオリン・アンコール | ヨセフ・スク(Vn) ヨセフ・ハーラ(P) | |
11-1303 廃盤 |
メンデルスゾーン: ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調Op.49/ ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調Op.66 |
新プラハ・トリオ | |
11-1289 廃盤 |
J.S.バッハ:オルガン作品集 | アレシュ・バールタ(Org) | |
11-1268 廃盤 |
シベリウス: 交響曲第2番 ニ長調 Op.43 / 「カレリア」組曲 Op.11 /悲しきワルツ Op.44 No.1 |
ヴラディーミル・ヴァーレク指揮 プラハ放送so. | |
11-1264 廃盤 |
ダンツィ:管楽五重奏曲集 | アカデミア管楽五重奏団 | |
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲) | ラファエル・クーベリック指揮 チェコpo. | ||
録音:1990年5月12日、スメタナ・ホール、〔ビロード革命(チェコ民主化)後初の〕「プラハの春音楽祭」オープニング・コンサート、ライヴ。同演奏が SU-1910 としても発売されている。当盤のほうがオリジナルのリリース( SU-1910 は切手をあしらったジャケット)。 | |||
11-1009 廃盤 |
ショパン: バラード(全4曲)/即興曲(全4曲) |
ヴァレンティナ・ カメニーコヴァー(P) | |
11-1007 廃盤 |
リバ:チェコ・クリスマス・ミサ(*) リネク:オルガン協奏曲(#) |
リボル・ペシェク指揮 ドヴォルジャーク室内o.(*) リボル・フラヴァーチェク指揮 バルドゥビツェ室内o.(#)/他 | |
11-0994 (3CD) 廃盤 |
マルティヌー:弦楽四重奏曲全集 第1番〜第7番 |
パノハSQ | |
11-0992 廃盤 |
マルティヌー:チェロ・ソナタ集 [第1番/第2番/第3番] |
ヨセフ・フッフロ(Vn) ヨセフ・ハーラ(P) | |
11-0969 (2CD) 廃盤 |
チャイコフスキー:組曲全集 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハso. | |
録音:ディジタル。 | |||
11-0956 廃盤 |
ヴラニツキー: 交響曲 ニ長調Op.52/交響曲 ハ短調 |
ボフミル・グレコル指揮 ドヴォルジャーク室内o. | |
11-0952 廃盤 |
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23(*)/ 夜想曲Op.10-1/カプリツィオーソOp.19-5/ サロン風ポルカOp.9-2/悲歌Op.72-14 |
イゴル・アルダシェフ(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo.(*) | |
録音:ディジタル。ライヴ。 | |||
11-0951 廃盤 |
ディタースドルフ: コントラバス協奏曲第1番 変ホ長調(Krebs.171)(*)/ ヴィオラとコントラバスのための 協奏交響曲 ニ長調(Krebs.127)(#)/ ヴィオラ協奏曲 ヘ長調(Krebs.168)(+) |
フランティシェク・ ポシュタ(Cb;*/#) ルボミール・マリー(Va;#/+) フランティシェク・ヴァイナル指揮 ドヴォルジャーク室内o. | |
録音:ディジタル。 | |||
11-0942 廃盤 |
シューペルト: 弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D.887/ 弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D.703「四重奏断章」 |
パノハSQ | |
11-0941 廃盤 |
シューペルト: 弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804「ロザムンデ」/ 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 D.87 |
パノハSQ | |
録音:ディジタル。廃盤の可能性有。 | |||
11-0939 廃盤 |
シューベルト: 楽興の時D.780/感傷的なワルツD.779より 2つのスケルツォD.593 |
イヴァン・クラーンスキー(P) | |
11-0581 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 弦楽四重奏曲第10番 ホ長調 Op.51 / 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96 「アメリカ」 |
パノハSQ | |
ボド〜オネゲル: 劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」/ クリスマス・カンタータ |
独唱者たち セルジュ・ボド指揮 チェコpo.&cho. | ||
#レーベル廃盤、流通在庫限り。 | |||
11-0402 廃盤 |
コンチェルティーノ | レンカ・フィリポヴァー(G) オルドルジヒ・ヴルチェク指揮 ヴィルトゥオージ・ ディ・プラガ | |
11-0396 廃盤 |
ドビュッシー: 交響詩「海」/管弦楽のための「映像」 |
リボル・ペシェク指揮 チェコpo. | |
11-0382 (3CD) 廃盤 |
マルティヌー:交響曲全集 第1番〜第6番 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-0380 廃盤 |
マルティヌー:1幕のバレエ「踏まれた蝶々」 | イジー・ピエロフラーヴェク指揮 プラハso. | |
11-0377 廃盤 |
スメタナ: 交響詩「モルダウ」/交響詩「ボヘミアの森と草原より」/ 歌劇「売られた花嫁」〜序曲&舞曲/ 「リブシェ」序曲/スケルツォ(祝典交響曲より) |
イジー・ピエロフラーヴェク指揮 プラハso. | |
11-0362 廃盤 |
ハイドン: 弦楽四重奏曲第78番 ト長調 Op.76 No.4/ 弦楽四重奏曲第79番 ニ長調 Op.76 No.5 弦楽四重奏曲第80番 変ホ長調 Op.76 No.6 |
パノハSQ | |
11-0321 (2CD) 廃盤 |
オルフ:カンタータ三部作「トリオンフィ(勝利)」 〔カルミナ・ブラーナ/カトゥーリ・カルミナ/アフロディーテの勝利〕 独唱者たち ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 チェコpo.&cho.、プラハso.、キューン児童cho. | ||
ミスリヴェチェク:交響曲(シンフォニア)集 〔変ロ長調/ト短調/ヘ長調/ヘ長調/変ロ長調/ト長調〕 |
オルドリチ・ヴルチェク(Vn) イジー・カニアク(Ob) プラハ室内o.[指揮者無し] | ||
録音:1980年6月23日-26日、バレエ練習場、プラハ芸術アカデミー/1981年10月15日-11月12日、ルドルフィヌム/1982年9月9日-10日、集会所、チェコ兄弟団福音教会、ソウケニツカ通り、すべてプラハ| (P) 1988 。 | |||
11-0299 廃盤 |
ヨーロッパの国々のクリスマス・キャロル集
ニュー・マドリカル、コンソート・シンガーズ ヴェンホーダ指揮プラハ・マドリカル | ||
11-0298 廃盤 |
チェコの抒情曲集 | ヴァーツラフ・ノイマン、 ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 チェコpo.、 イジー・ビエロフラーヴェク指揮 プラハso. | |
11-0294 廃盤 |
舞曲形式によるチェコの音楽 | ヴァーツラフ・ノイマン、 ズデニェク・コシュラー指揮 プラハ室内o.、チェコpo.、他 | |
11-0281 廃盤 |
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」(*) バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043 (#) ヨセフ・スク(Vn;*/#) ミロスラフ・コシナ(Vn;#) リボル・フラヴァーチェク指揮プラハ室内o.(*) ヨセフ・ヴラフ指揮スク室内o.(#) | ||
11-0278 廃盤 |
スク:「アスラエル」交響曲 ハ短調Op.27 | ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo. | |
11-0270 廃盤 |
ヨセフ・スクの芸術 | ヨセフ・スク(Vn) ヤン・パネンカ、 アルフレート・ホレチェク(P) | |
11-0116 廃盤 |
スク:交響的作品「エピローグ」Op.37 | ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo.&cho./他 | |
11-0107 廃盤 |
マルティヌー: チェンバロと小オーケストラのための協奏曲 H.246 (*) / オーボエと小オーケストラのための協奏曲 H.353 (#) / チェロのためのコンチェルティーノ H.143 (+) ズザナ・ルージイチコヴァー(Cemb;*) イジー・クレイチー(Ob;#) アレクザンドル・ヴェチュトモフ(Vc;+) ヴァーツラフ・ノイマン、ペトル・シュクヴォル指揮 チェコpo.団員、チェコ・フィルハーモニー室内o. | ||
11-0097 廃盤 |
マシェク:セレナータ 嬰ニ調 ドルジェッキー:パルティア 嬰ニ調 ミスリヴェチェク:八重奏曲 変ロ長調 クフマーシュ(クロンマー):パルティータ Op.45 No.1 |
プラハ・コレギウム・ムジクム | |
11-0055 廃盤 |
ドヴォルジャーク:チェコ組曲 ニ長調Op.39 ヤナーチェク: 弦楽のための組曲/管弦楽のためのアダージョ |
オルドルジヒ・ヴルチェク指揮 プラハ室内o. | |
11-0048 廃盤 |
ブラームス:セレナード第2番 イ長調Op.16 R.シュトラウス:管楽セレナード 変ホ長調Op.7 |
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハ室内o. | |
廃盤の可能性有。 | |||
ヤナーチェク:歌劇「カーチャ・カヴァノヴァー」
ドラホミーラ・ティカロヴァー(S) ベノ・ブラフト(T) ルドミラ・コマンコヴァー/他 ヤロスラフ・クロンブホルツ指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
10-4149 廃盤 |
スクリャービン: 交響曲第4番「法悦の詩」Op.54/ 交響的楽章「夢」Op.24/ ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調Op.20(*) |
ギャリク・オールソン(P;*) リボル・ペシェク指揮 チェコpo. | |
10-4136 廃盤 |
ドヴォルジャーク:弦楽セレナード ホ長調Op.22 スク:弦楽セレナード ホ長調Op.6 |
ヨセフ・スク指揮 スク室内o. | |
10-4110 廃盤 |
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調Op.10 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 |
タリフSQ | |
10-4093 廃盤 |
ドヴォルジャーク:モラヴィア二重唱曲集 | パヴェル・キューン指揮 キューン混声cho. スタニスラフ・ボクニア(P) | |
10-3885 廃盤 |
ヤン・ザイデル:ベツレヘムの歌 〜クリスマスにちなんだ曲集 |
プラハ管楽五重奏団 イジー・フヴァーラ指揮 キューン児童cho. | |
10-3640 廃盤 |
スク:交響詩「人生の実り」Op.34 | ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo.、チェコ・ フィルハーモニー女声cho. | |
10-3633 廃盤 |
ラヴェル: ボレロ/管弦楽のための舞踏詩(*)/ 「ダフニスとクロエ」組曲第1番&第2番 |
リボル・ペシェク指揮 チェコpo. パヴェル・キューン指揮 キューン混声cho. | |
10-3615 廃盤 |
バッハ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調BWV.1041/ ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV.1042/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV.1050(*) |
ヨセフ・スク(Vn) ミロスラフ・コシナ(Vn;*) ヨセフ・ヴラフ指揮スク室内o. | |
10-3593 廃盤 |
パヴェル・ヨセフ・ヴェイヴァノフスキー(1640-1693):ソナタとセレナード集
ミロスラフ・ケイマル、ズデニェク・シェディヴィ(Tp) ヤン・ホラ(Cemb/Org) リボル・ペシェク指揮プラハ室内o. | ||
ヤナーチェク:歌劇「利口な牝狐の物語」
マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S;牝狐) ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S;狐) リハルト・ノヴァーク(B;森番) ミロスラフ・フリドレヴィチ(T;校長)他 ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコpo.&cho.、キューン少年少女cho. | |||
録音:1979年12月17日-22日、1980年6月25日-27日、以上プラハ、ルドルフィヌム。 | |||
10-3389 廃盤 |
スク: 組曲「お伽話」Op.16(*)/交響詩「プラハ」Op.26 |
ペトル・シュクヴォル(Vn;*) リボル・ペシェク指揮 チェコpo. | |
10-3029 廃盤 |
フランティシェク・クサヴァー・ブリクシ: オルガンとオーケストラのための協奏曲集 |
ヤン・ホラ(Org) フランティシェク・ヴァイナル指揮 プラハ室内o. | |
10-1481 廃盤 |
ヤナーチェク:ピアノ作品集 | ヨセフ・パーレニーチェク(P) | |
チェコ音楽の小さな宝石 スメタナ:ポルカ「我らの乙女たちに」 / フィビフ:「夕暮れ」〜詩曲 / ドヴォルジャーク:ユモレスク フェルステル:「デボラ」〜ポルカ / ネドバル:悲しきワルツ / コヴァロヴィッツ:ポルカ「 Miners 」 スメタナ:プラハ学生兵の行進 / ドヴォルジャーク:ワルツ第1番 イ長調 Op.54 / スク:愛の歌 Op.7 No.1 ヤナーチェク:「ラシュ舞曲集」〜のこぎり / ブロデク:月の出 / ノヴァーク:悪魔のポルカ Op.55 No.21 ヴァーツラフ・スメターチェク指揮プラハpo. | |||
録音:1973年9月、スメタナ・ホール、プラハ。 | |||
SUPRAPHON "DVD VIDEO" | |||
アルフレート・ブレンデル〜私の音楽人生〔映像商品〕 ■レクチャー ▲私の音楽人生〔84分〕 ▲ベートーヴェンの最後のソナタと後期のスタイル(*) 〔63分〕 〔イントロダクション/作品と人物像/ピアノ・ソナタ第28番 Op.101とピアノ・ソナタ第29番 「ハンマークラヴィーア」について)/最後の3つのソナタ/最後のピアノ曲〕 ▲モーツァルトの演奏(#) 〔約64分〕 〔イントロダクション/長調と短調/ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271「ジュノム」/ ピアノ・ソナタについて/記譜法/演奏の習慣/ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459 〕 ▲マスタークラス〜シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.99, D.898 (+)〔43分〕 アルフレート・ブレンデル(語り〔英語〕/P;*〔 Philips 録音を使用〕) ヤン・バルトシュ(P;#) トリオ・インセンディオ(+) [カロリーナ・フランチショヴァー(P) フィリプ・ザイコフ(Vn) ヴィレーム・ペトラス(Vc)] | |||
公開収録:2019年3月17日-19日(#/+)、2020年2月8日-9日(*)、不明(無印)、スク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ|253分|リージョン・オール| Dolby Digital Stereo |字幕:英独チェコ。1931年生まれの20世紀を代表する世界的ピアニスト、アルフレート(アルフレッド)・ブレンデル。チェコに生まれクロアチアで育ったブレンデルはウィーンを拠点に活躍した。そのブレンデルは2008年12月、約60年の演奏活動から退きた。現役引退後は執筆活動(音楽にとどまらず詩もしたためているとのこと)、講演会、マスタークラスなど幅広い活動をしている。当DVDは2019年3月、2020年に公開収録されたもので、ブレンデルの代名詞ともいえるベートーヴェン、モーツァルト、シューベルトを取り上げている。ブレンデルの演奏は無いがその語りから音楽家ブレンデルが描く像を聞くことが出来る。「私の音楽人生」ではブレンデルの長いキャリアを振り返り、音楽家として充実した経験などを語っている。「ベートーヴェンの最後のソナタと後期のスタイル」ではブレンデルがかつてPHILIPSで録音した音源を流して、楽曲説明やベートーヴェン像に迫る。「モーツァルトの演奏」ではブレンデルの秘蔵っ子としても知られるヤン・バルトシュ演奏のもと語っている。「マスタークラス」ではトリオ・インセンディオ演奏によりシューベルトのピアノ三重奏曲第1番を講義。ブレンデルが次世代へとつなぐ貴重な映像。2021年1月には生誕90年を迎えるブレンデル。生けし伝説の思いのこもった4時間以上にも及ぶ映像商品がここに完成した。 | |||
2011年、第66回プラハの春国際音楽祭オープニング・コンサート〜 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲) ・ドキュメンタリー「かつてなく若々しい「プラハの春」オープニング」 [チェコTV、チェコ放送、「プラハの春」との共同制作] イジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハ音楽院so. | |||
収録:2011年5月12日、市庁舎スメタナホール、プラハ、第66回プラハの春国際音楽祭オープニング・コンサート、ライヴ。現代チェコの名匠ビエロフラーヴェクが「プラハの春国際音楽祭2011」のオープニング・コンサートで、恒例のスメタナの「わが祖国」を指揮した映像作品。ビエロフラーヴェクは1988年の同音楽祭でもチェコ・フィルと「わが祖国」を演奏、ライヴ録音が成され、さらに1990年には改めてチェコ・フィルを振ってスタジオ録音を残している(共にSUPRAPHON)が、今回はこの日のためにビエロフラーヴェクが立ち上げたというプラハ音楽院so.との共演。その名が示す通り、プラハ音楽院の在校生および卒業生からなるユース・オケ。ビエロフラーヴェクの母校でもあるプラハ音楽院は1808年創設の名門。ドヴォルジャークが作曲家の教授として教鞭を取り、さらに校長を務め、スク、ノヴァーク、ネドヴァル、レハールら数多くの作曲家たちを輩出したことで知られるほか、ここではオタカール・シェフチーク、ヤン・クーベリック、ヤロスラフ・コチアン、ヴァーツラフ・タリフ、カレル・アンチェル、ラファエル・クーベリックのほか、マルティヌーやハーバといった錚々たる顔ぶれが学んでいる。そもそも、音楽院の学生で「わが祖国」を演奏するというアイデアは2008年に遡り、ビエロフラーヴェク、プラハの春国際音楽祭監督のロマン・ビエロル、プラハ音楽院院長のパヴェル・トロヤンの創案によるものだった。学生たちは数ヶ月前から教授陣とともに準備を進め、ビエロフラーヴェクとの初顔合わせとなった2か月前のポリチュカでの5日間に亘る特訓を経て、ようやく迎えた公演当日、晴れ舞台に懸ける若者たちの真剣な取り組みが演奏に良い効果をもたらし、近年稀にみる白熱ぶりであったと伝えられているこのたびのリリースは、プラハ音楽院サイドの強い要望もあって実現したもので、かれらの姿を追ったドキュメンタリーも収められている。 #PAL方式のため、国内の通常映像機器では再生出来ません。また、パソコン等での再生保証もございません。 | |||
ヴラディミール・フランツ(1959-): 童話バレエ「金髪のお姫様 [Zlatovláska]」 国立劇場バレエ団 マルティン・ズブロゼク(Vo) 振付:ヤン・コデット 演出:オンドレイ・ハヴェルカ ペトル・ブラベル指揮ベルグo. | |||
収録:2008年3月8日、エステート劇場。字幕:英独仏チェコ。本編1時間45分に、特典映像としてドキュメンタリーを43分収録。 「金髪のお姫様」、あるいは同義の英語題で「ゴルディロックス」は、青年イジクが様々な障害を克服して金髪のお姫様と結ばれるという、チェコではたいへん有名な童話。これを基に、ハヴェルカとコデットが台本を担当、チェコの作曲家、画家という以上に現地では非常に有名なアーティストだというフランツが音楽をつけた。もちろん、プラハ国立劇場の優秀なバレエ団の踊りも見物。 | |||
アンチェル「プラハの春の我が祖国」、全曲映像が初登場 + シェリングとのベートーヴェンも初映像 スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(*) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(#) [ドキュメンタリー] “カレル・アンチェルとはだれ? "(+) |
ヘンリク・シェリング(Vn;#) カレル・アンチェル指揮 チェコpo. | ||
収録:1968年5月12日、プラハ、市庁舎、スメタナ・ホール、ライヴ(*)/1966年5月28日、ライヴ(#)/1969年、プラハTV製作(+)。PCM モノラル、90 '00 "、All Regions、モノクロ NTSC4: 3、字幕:英・独・仏。 チェコが誇る世界的な指揮者カレル・アンチェルが生まれて、2008年でちょうど100年。これを記念するにふさわしいビッグタイトルが母国 SUPRAPHON からリリースされる。1968年「プラハの春」オープニング・コンサートにおける「わが祖国」ライヴで、CDはすでに チェコ放送から発売され(CR-0292-2)、そのすばらしさが広く知られるところだが、映像作品としての既出は「高い城」のみで、全曲映像が市販されるのは当盤がはじめて。このライヴ映像は単なる演奏会の記録にとどまらず、本来の言葉通り、1968年に起きた自由化改革運動である「プラハの春」の貴重なドキュメントであり、歴史的にはかりしれない意味合いを持つものとして永らく記憶され続けることだろう。 カップリングのシェリングとのベートーヴェンは、こちらも内容の同じアルバムが以前 PRAGA(廃盤)で出たことがあるが、映像としては初のリリース。ファンには堪えられないものといえそう。 | |||
マッケラス〜マルティヌー:歌劇「ギリシャ受難劇」H.372(全4幕)
ジョン・ミッチンソン(T) ヘレン・フィールド(S) ジョン・トムリンソン(B) キャサリン・サボリ(Ms) カーディフ・ウェールズ・ナショナル・オペラ独唱陣 チャールズ・マッケラス指揮ブルノpo. ヨセフ・ヴェセルカ合唱指揮プラハ・フィルハーモニーcho. イジー・フヴァラ合唱指揮キューン児童cho. 脚本・監督:トマーシュ・シメルダ|撮影:マルティン・クバラ | |||
収録:1981年6月1日-6日、ブルノ・スタディオン・ホール。PCM &Dolby Digital、Stereo 5.1、93'10"、All regions、カラー NTSC 16:9、字幕:チェコ・英・独・仏、英語歌唱。 「その男ゾルバ」で有名なギリシャの作家ニコス・カザンツァキスによる小説「キリストは再び十字架に掛けられる」(1951)。この内容に基づくオペラ「ギリシャ受難劇」のために、マルティヌーは自ら台本を手がけた。1956年から書き進められ、胃癌に苦しみながら書き上げたが、生前は日の目を見ず死後1961年にチューリヒで初演されている。 物語はギリシャの山村がその舞台。トルコ人によって略奪された村からの難民たちは、町の広場にやって来て保護を求める。しかしたどりついた先で、関わりを恐れて激怒し自分のことしか考えない大多数の村民によって難民たちは拒否されてしまう。この筋書きは、村で上演される「復活祭受難劇」(最近ではメル・ギブソンの映画「パッション」のモトネタとしても知られるもの)のお膳立てとして絡み合い、いま迫り来る受難劇での役柄がもう一段演じ手の気持ちを引き上げて、ゆっくりと彼らの命を変えてゆく。マルティヌー作品では典型的なように、ここでも現実とファンタジーとの境界線がしばしばぼやけて消える。この1981年に制作されたTV映画は、同内容のCD(10-3611)がすでに出ているが映像作品としては初のリリース。第2稿チューリヒ版による演奏は、マッケラスを筆頭に優れたキャストの取り組みで、スタンダードに位置づけられるすぐれた内容。 | |||
ヤクプ・ヤン・リバ(1765-1815): チェコのクリスマス・ミサ曲(チェコ語歌唱)(*) |
リボル・ペシェク指揮 ドヴォルジャーク室内o. キューン室内cho./他 | ||
チェコのクリスマル・キャロル集 (チェコ語歌唱)(#) クルコノシェ山麓のクリスマス・ソング集(8曲)/ フス派時代のクリスマス・ソング集(3曲)/ クリスマス・パストラル集(6曲) |
ヤロスラフ・クジチェク指揮 ムジカ・ボヘミカ、 プラハ金管五重奏団/他 | ||
収録:1986年10月18、19日、ロジュミタール・ポト・トシェムシーネムの教会。オールリージョン、Dolby Degital、Stereo、NTSC 4:3、カラー、字幕:なし。 この映像が収録された町、ロジュミタール・ポト・トシェムシーネムで、その人生の大半を過ごしたヤクプ・ヤン・リバ(1765-1815)は、モーツァルトと同時期にチェコで活躍した作曲家。赴任した1788年から世を去った1815年まで、この町のカントル(学校教師)を勤めると同時に、聖歌隊指揮者でもあった。 「おお、フス師よ」という言葉で始まる、この美しいクリスマス・ミサ曲は、長年、校舎の修繕費拠出について揉めていた司祭と和解の末、フランス革命にヨーロッパが揺れ動いていた最中の1796年に作曲されたもの。リバの作品の中で最も知られ、同時代のパストラルの中でも特に芸術性の高い優れた作品の一つに数えられている。また、彼の作品としては、定期的に演奏される数少ないものの1つで、現在でもチェコではクリスマス・シーズンになると盛んに演奏されている。 このミサ曲に加え、民間に伝承されてきたクリスマス・ソングが17曲、併録されている。使われる楽器は、通常のもののほかに、ローカル色豊かな民族楽器や、ピリオド楽器なども併用されている。また、演奏陣の衣装が当時のものを用いていたり、出てくる教会のオルガンは、かつてリバが弾いたものだったり、と字幕はなくても楽しめる要素がいっぱい。ちなみに、クルコノシェ山脈はチェコの北側、ポーランドとの国境近くに位置している。 | |||
コシュラー〜スメタナ:歌劇「売られた花嫁」
ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S;マジェンカ) ペテル・ドヴォルスキー(T;イエニーク) インドジフ・インドラーク(Br;マジェンカの父) マリエ・ヴェセラー(S;マジェンカの母) ヤロスラフ・ホラーチェク(B;ミーハ) マリエ・ムラーゾヴァー(Ms;ハータ) ミロスラフ・コップ(T;イェニーク)他 ズデニェク・コシュラー指揮チェコpo.、 プラハ・フィルハーモニーcho. 、プラハ国立歌劇場cho.|映像監督:フランティシェク・フリップ | |||
収録:1980年12月-1981年2月。137’56”、オール・リージョン、Dolby Digital 5.1、Dolby Digital Stereo、NTSC 4:3、カラー、字幕:チェコ語、英独仏。 チェコの国民的オペラといえばこのスメタナの「売られた花嫁」。物騒な題名と裏腹に、農村を舞台にしたほのぼとのした物語はとても楽しいもの。チェコだけでなくドイツでも上演の盛んなオペラだが、映像は稀。ここに収録されているのは、1981年制作のテレビ映画。ライヴではなく、スタジオで収録されたもの。地元制作だけに、舞台のローカル色は完璧。さらに、ベニャチコヴァーとドヴォルスキーという、当時のチェコを代表する二大スター共演という豪華な配役。指揮は、チェコの知性派、コシュラー。さすがの出来栄え。 | |||
初出映像、ヴァーツラフ・タリフ ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲集 全曲 〔第1集 Op.46 /第2集 Op.72 〕 ドキュメンタリー「自負と謙遜」/フォトグラフィー |
ヴァーツラフ・タリフ指揮 チェコpo. | ||
収録:1955年、チェコ放送/他|初出映像| PCM & Dolby Digital Stereo、All regions、モノクロ/カラー、英語・チェコ語・ドイツ語・フランス語、NTSC 4:3/16:9。 チェコ・フィルを現在あるような国際的なオーケストラにまで高めたといわれているタリフの功績を演奏とドキュメンタリーとで辿るDVD。民族の血、民族の音がぶつかり合う瞬間を目の当たりにすることができる。タリフによるSUPRAPHONへの同曲録音は1950年(SU-3821)(HMVへも1935年に録音している;MUSIC AND ARTS MUA-4658 等でCD化)であり、欧文案内にも「チェコ・フィルとの最後の共演となった云々」という記述がある(ただし、録音としては1956年のものも残されている)ので、LPやCDも含め、おそらくこれまで未発売だった演奏と思われる。 2006/5追記:2006年に2月に「トラック9を選択再生する際に、字幕では "No.I(IX) in B major. Molto vivace" と表示されるにもかかわらず、トラック5の音声と画像が入っていることが代理店で確認されました」とご案内しておりましたが、代理店より「良品出荷が可能になった」旨連絡が入りました。どのように訂正されたかの説明は来ておりませんが、上記不具合は修正されたものと思われます。 | |||
マッケラス〜ヤナーチェク: グラゴル・ミサ(原典版)(*) / 嫉妬(「イェヌーファ」のオリジナル前奏曲)(+) / 狂詩曲「タラス・ブーリバ」(+) |
エヴァ・ウルバノヴァー(S;*) ベルナルダ・フィンク(A;*) レオ・マリアーン・ ヴォディチュカ(T;*) ぺテル・ミクラーシュ(B;*) チャールズ・マッケラス指揮 チェコpo. プラハ・フィルハーモニーcho. ヤン・ホラ(Org;*) | ||
収録:1996年3月21日(*)、2003年5月22日、プラハ、芸術家の家ドヴォルジャーク・ホール、ライヴ。PCM & Dolby Digital Stereo、All regions、カラー、NTSC 4:3 / 16:9。 ヤナーチェクを聴くなら、「スペシャリスト」マッケラスとチェコ・フィルはいま望みうる最高の顔合わせ。作曲家生誕150周年の2004年にリリースされたCD(SU-3739)に続いてDVDが登場。完全初出となる(*)の他、既出のアルバムに収録の(+)も映像はもちろん今回が初めて。 マッケラスがヤナーチェク作品のなかでも特に惚れ込んでいる「グラゴル・ミサ」。このほかにも2種のチェコ・フィル盤(SU-3045、10.3575)、原典版によるデンマーク国立放送響盤(シャンドス)が知られている。ここでの演奏も最初と最後にイントラーダが入る原典版(9楽章構成)を使用。モラヴィア民謡を基調とした、むせび泣くような哀感のこもった音楽。血のなせるわざというほかないオケと合唱の抜群の反応もさることながら、映像で初めて明かされるマッケラスの熱い指揮姿を通して、この演奏に参加したメンバー全員グラゴル・ミサを愛して止まないことが伝わってくる。舞台上にひしめくキャストの動き。実際、オペラに限らず絵があるのとないのとでは大違い。輝かしい金管セクションにしても、(*)でトランペットのケイマルやホルンのバボラクの姿を見られる楽しみは、やはり映像の強み。「タラス・ブーリバ」も楽器間の旋律の受け渡しが確認でき、作品への親しみと感銘もひとしお。画像鮮明、録音優秀。 | |||
ハラバラ〜ドヴォルジャーク:歌劇「ルサルカ」
ミラダ・シュブルトヴァー(S;ルサルカ) カテジナ・マハーチコヴァー(ルサルカ;*) イヴォ・ジーテク(T;王子) ミロスラフ・ノヒーネク(王子;*) エドゥアルド・ハケン(B;水の精;*) アレナ・ミコヴァー(Ms;外国の公爵夫人) マリエ・マールコヴァー(外国の公爵夫人;*) マリエ・オフチャーチーコヴァー(A;魔女) スラーフカ・ブジーノヴァー(魔女;*) イジー・ヨラン(T;森の番人) ヤジスラフ・クレチュメル(森の番人;*) イヴァナ・ミクソヴァー(S;皿洗いの少年) ミハル・ミケシュ(皿洗いの少年;*)他 ズデニェク・ハラバラ指揮プラハ国立歌劇場o.&cho. | |||
録音:1961年/収録:1975年(*)。NTSC 4:3。音声:Dolby Digital/5.1 Dolby Digital/Stereo。字幕:英/独/仏/チェコ。カラー。 ドヴォルジャークのオペラ中、最も人気のある「ルサルカ」のTV用映像。音声には1961年録音のハラバラ指揮による名盤(CDはSU-0013 で発売中)を用い、俳優を起用した映像を1975年に収録したもの。水の精役のエドゥアルド・ハケンのみ演技にも参加している。歌手も俳優もオーケストラも全てチェコ勢による本場ならではの「ルサルカ」、さすがの充実度。 | |||
ドヴォルジャーク名演集 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」〜第4楽章(*)/ ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33〜第3楽章(#)/ チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104〜第1楽章(+)/ スラヴ舞曲[第1番 ハ長調/第2番 ホ短調](**)/ 弦楽セレナード ホ長調 Op.22〜第5楽章(##)/ 弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96 「アメリカ」〜第4楽章(++)/ 歌曲集「聖書の歌」 Op.99 より [主は我が牧者/神よ、神よ、新しき歌を歌わん](***)/ テ・デウム Op.103(###) |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮(*/+) イジー・コウト指揮(#) ズデニェク・コシュラー指揮(**) チェコpo.(*/#/+/**) マルティン・カシク(P;#) グスタフ・リヴィニウス(Vc;+) イジー・ピエロフラーヴェク指揮(##) プラハ・フィルハーモニア(##) シュカンパSQ(++) ロマン・ヤナール(Br;***) ヤロスラフ・トゥーマ(Org;***) ズデナ・クロウポヴァー(S;###) イヴァン・クスニェル(Br;***) ガエターノ・デローグ指揮(***) プラハso.(***)、キューン混声cho.(***) | ||
2004年は、アントニーン・ドヴォルジャーク(1841-1904)の没後100年。それを記念してSUPRAPHONが発売するこのDVDは大きく2部から成り、まず約半分の1時間がドヴォルジャークの生涯をたどるドキュメンタリーに当てられ、縁のある場所などが紹介されている。
ナレーションは英・仏・独・チェコ語のいずれかが選択できる、字幕は無い。 むしろ興味を引かれるのはおよそ1時間半に及ぶ演奏の映像、中でもノイマンが指揮する「新世界より」が、かなり晩年と思われる風格の豊かさで貴重。 各々会場の美しさも特筆もので、プラハの伝統に触れる思いがする。さらに特典としてドヴォルジャークの貴重な写真などを収録。 | |||
エミー・デスティン〜最も偉大なチェコのソプラノ | |||
字幕:英/独/仏/チェコ。#レーベル廃盤、流通在庫限り。 エミー・デスティン(1878-1930)はプラハ生まれのソプラノ。1898年にデビュー、すぐさまベルリン国立歌劇場のスターとなり、さらにロンドンのコヴェントガーデンで国際的名声を確立。そして1908年からメトでプリマドンナして君臨、トスカニーニ、マーラーからも絶大な信頼を得ていた。1910年にプッチーニの「西部の娘」の初演でミニーを歌ったのが彼女のキャリアの頂点だろう。第1次世界大戦によるキャリアの中断、1921年の早い引退、さらに52歳という若さで亡くなってしまったという悪条件が重なり、デスティンの実像というのはあまり知られていない。このDVDは、資料を豊富に用いてデスティンの生涯を描いたドキュメンタリー。チェコの誇る大プリマドンナへの敬意に満ちた映像。 | |||
ヤルミラ・ノヴォトナ〜メトロポリタン歌劇場のスター | |||
#レーベル廃盤、流通在庫限り。1930年代はウィーンで、1940年代はメトで活躍した往年の大スター、ヤルミラ・ノヴォトナ(1907-1994)のドキュメンタリー映像。 | |||
スメタナ四重奏団〜さよならコンサート/他 スメタナ: 弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「わが生涯より」(*)/ 弦楽四重奏曲第2番 ニ短調(*) ドヴォルジャーク:弦楽六重奏曲 イ長調 Op.48(+) *ドキュメンタリー「スメタナ四重奏団」 *特典映像「スメタナ四重奏団の真実」 (全99点のフォト・ギャラリー) |
スメタナSQ クリストフ・ シラー(Va;+) マルク・イェリエ(Vc;+) | ||
録音:1986年9月9日、リボホヴィチェ館(*)/1989年5月25日、聖アグネス修道院(+)。仕様:カラー、NTSC、画面比率4:3、PCM&ドルビー・デジタル、日本語・英語・チェコ語から字幕選択可能。 日本人ファンに愛されながら、1989年に引退したスメタナSQの演奏が映像で復活。(+)は「さよならコンサート」におけるライヴで、かつて その全模様を収録した国内盤レーザーディスクが出ていた。 いずれもプラハの歴史的建造物内で収録されているので映像的にも雰囲気満点、終演後の深い余韻と静かに湧き上がる感動は格別。初出映像をふんだんに盛り込んだ、彼らの活動の歴史をたどるドキュメントもファン必見。 | |||
パヴェル・シュポルツル&ロマノ・スティーロ〜ジプシー・ウェイ オープニング J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV.1006〜ガヴォットとロンド フバイ:おいでよカティ / ロシア民謡:ロシアン・ファンタジー サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンOp.20 / ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 ト短調 ハチャトゥリアン:剣の舞 / ツィンバロン・ポルカ ディニク:ひばり〜スメタナ:モルダウ、誠実なる愛 / ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト ジェリー・ボック:屋根の上のヴァイオリン弾き / ロシア民謡:ママ ヴラディミール・コスマ:ぐうたらバンザイ! [Alexandre le Bienheureux] / 片足に黒靴を履いたブロンドの太っちょ [Le Grand Blond Avec Une Chaussure Noire] ジョルジュ・ブーランジェ:ジョーゼット ニ長調/わが祈り [Avant de Mourir] トランシルヴァニアン・ファンタジー ホ短調 / ジプシー・ソング:ナネ・コチャ パヴェル・シュポルツル(Vn) ロマノ・スティーロ[フランティシェク・リゴ父(ツィンバロン) ニコラ・シュレーズ(Vn) ラースロー・オノディ(Va/G) ヤーン・リゴ(Cb) フランティシェク・リゴJr.(P/ツィンバロン)] | |||
収録:2010年6月、チェコ、リトミシュル、ライヴ。制作:チェコTV。カラー|NTSC|16:9|音声:チェコ語| Dolby Digital 2.0|ステレオ|字幕:英語|96 '。 チェコ中部、ボヘミア地方の小さな町リトミシュルは、チェコの生んだ偉大な作曲家スメタナの生地で、1999年にユネスコの世界遺産に登録されたリトミシュル城でも知られる。この16世紀に建造されたルネサンス様式によるリトミシュル城を会場にして、「プラハの春国際音楽祭」に次いで、チェコ発信のクラシック音楽を中心としたもっとも名高い音楽祭として知られる「スメタナ・リトミシュル音楽祭」が毎年開催されている。 チェコ出身で世界的に活躍するパヴェル・シュポルツルが、スロヴァキアのツィンバロン・バンド「ロマノ・スティーロ」と共演した映像作品は、2010年6月中旬、スメタナ・リトミシュル音楽祭期間中に、リトミシュル城の中庭でおこなわれた野外コンサートの模様をライヴ収録した物。同じ顔合わせにより、2008年にプラハでライヴ収録された同名のアルバム(SU-3951)が話題を集めたが、こちらはその映像版ともいえるもので、かなりの部分でプログラムも重なっている。このたびも内容はユニークで、ジプシー、ロシア、ハンガリー、ルーマニアのそれぞれの民俗音楽に加えて、サラサーテ、J.S.バッハやハチャトゥリアンのクラシック・レパートリー、さらには「屋根の上のヴァイオリン弾き」「シンドラーのリスト」といったヴァイオリンが印象的に扱われた映画音楽のアレンジものまで、ヴァリエーション豊富。 トレード・マークの「ブルー・ヴァイオリン」を引っ提げて、ジャンルにとらわれない活動を展開するシュポルツルと、ジプシー・バンドとのコラボは、聴衆を楽しませることに徹したショーマンシップがみごと。乗りに乗りまくっている様子が映像からも伝わり、音楽の楽しさをストレートに実感させる。 #当初ECT-080という品番でご案内していましたが、末尾に "EX" が付くことになりました。内容の変更はありません。 |