NAXOS STANDARD(日本語解説書付き) # 8.5xxxxx(J) 品番の商品は、国内代理店から徐々に「日本語帯の廃止」がアナウンスされています。従来は日本語解説付でしたが、今後は日本語解説が付かない可能性もあり、当店では日本語解説の有無について保証なしとさせていただきます。 | ||
NYCC-27251/4 (4CD) 廃盤 |
シベリウス:交響曲全集 [第1番-第7番]/ 交響詩「タピオラ」/音詩「フィンランディア」 |
ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. |
8.501004J (10CD) 廃盤 |
ヨハン・シュトラウスII:管弦楽曲有名曲全集 | |
8.504027J (4CD) 廃盤 |
バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(*) |
ルーシー・ファン・ダール(Vn) ボプ・ファン・アスペレン (Cemb;*) |
8.554422、8.554423、8.554783、8.554783のボックス・セット化。 | ||
8.504032J (4CD) 廃盤 |
M.=A.シャルパンティエ名曲集~ 没後300年企画:エルヴェ・ニケの芸術 |
エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエル |
8.504036J (4CD) 廃盤 |
マリン・オールソップの芸術 | |
ブルックナー:交響曲第9番(ノヴァーク版) | ゲオルク・ティントナー指揮 ロイヤル・スコッティシュo. | |
ティントナー自身が「未完の最高傑作」と認めた作品。使用楽譜は通常のノヴァーク版。ティントナー自身の執筆による解説を当盤では翻訳。彼のブルックナー観や曲のアナリーゼなど、興味深い内容。 #国内代理店から徐々に「日本語帯の廃止」がアナウンスされています。従来は日本語解説付でしたが、今後は日本語解説が付かない可能性もあり、当店では日本語解説の有無について保証なしとさせていただきます。 | ||
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 シューベルト:二重奏曲 イ長調 サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲 武満徹:妖精の距離 ヨアヒム:3つの小品~第1番 ヴィエニャフスキ(フランチェスカッティ版): 華麗なるポロネーズ第2番 |
神谷美千子(Vn) イアン・ブラウン(P) | |
1997年「ハノーヴァー・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクール」で優勝した新進プレイヤーが、自信をもっておくる2枚組デビュー盤。
ベートーヴェンからストラヴィンスキー、武満などの選曲にアンコール・ピースも3曲。日本から世界へ、活躍の場を広げる彼女をたくさんの音楽ファンに知ってほしい。 #国内代理店から徐々に「日本語帯の廃止」がアナウンスされています。従来は日本語解説付でしたが、今後は日本語解説が付かない可能性もあり、当店では日本語解説の有無について保証なしとさせていただきます。 | ||
NYCB-10030 (20CD) 廃盤 |
日本作曲家選輯、片山杜秀エディション | |
日本作曲家選輯 外山雄三:管弦楽のためのラプソディ 近衛秀麿編曲:越天楽 伊福部昭:日本狂詩曲 芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽 小山清茂:管弦楽のための木挽歌 吉松隆:朱鷺に寄せる哀歌 |
沼尻竜典指揮 東京都so. 川本嘉子(Va) 古川展生(Vc) 金崎美和子(P) | |
8.555071SACD (HYBRID_SACD) 廃盤 | ||
録音:2000年7月、東京芸術劇場|旧・国内仕様盤:8.555071J〔廃盤〕 |# NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~大栗裕(1918-1982): ヴァイオリン協奏曲(*) /大阪俗謡による幻想曲/ 管弦楽のための神話 (天の岩屋戸の物語による/管弦楽版)/ 大阪のわらべうたによる狂詩曲 |
高木和弘(Vn;*) 下野竜也指揮 大阪po. | |
旧・国内仕様盤:8.555321J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~山田耕筰(1886-1965): 序曲 ニ長調/交響曲 ヘ長調「かちどきと平和」/ 交響詩「暗い扉」/交響詩「曼陀羅の華」 |
湯浅卓雄指揮 アルスターo.、 ニュージーランドso. | |
旧・国内仕様盤:8.555350J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~矢代秋雄(1929-1976): ピアノ協奏曲(*)/交響曲 |
岡田博美(P;*) 湯浅卓雄指揮 アルスターo. | |
旧・国内仕様盤:8.555351J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~武満徹(1930-1996): そして、それが風であることを知った(フルート、ヴィオラとハープのための)/ 雨の樹(3人の打楽器奏者のための)/海へ(アルト・フルートとギターのための)/ ブライス(フルート、2台のハープ、マリンバと打楽器のための)/ 巡り-イサム・ノグチの追憶に(フルート独奏のための)/ヴォイス(声)(フルート独奏のための)/ エア(フルート独奏のための)/雨の呪文(フルート、クラリネット、ハープ、ピアノとヴァイブラフォンのための) ロバート・エイトケン(Fl) ニュー・ミュージック・コンサーツ・アンサンブル [ノーバート・クラフト(G) エリカ・グッドマン、サンヤ・エン(Hp) ロビン・エンゲルマン、 ジョン・ワイヤー、ボブ・ベッカー、ラッセル・ハーテンバーガー、ライアン・スコット(Perc)他] | ||
旧・国内仕様盤:8.555859J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~橋本國彦(1904-1949): 交響曲第1番/交響組曲「天女と漁夫」 |
沼尻竜典指揮 東京都so. | |
旧・国内仕様盤:8.555881J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~芥川也寸志(1925-1989): オーケストラのためのラプソディ/ エローラ交響曲/交響三章 |
湯浅卓雄指揮 ニュージーランドso. | |
旧・国内仕様盤:8.555975J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~大澤壽人(1907-1953): ピアノ協奏曲第3番「神風協奏曲」(*)/ 交響曲第3番(1937)(+) |
エカテリーナ・ サランツェヴァ(P;*) ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
旧・国内仕様盤:8.557416J〔廃盤〕 |# NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~伊福部昭(1914-2006): シンフォニア・タプカーラ(1954/1979改訂)/ ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ/ SF交響ファンタジー第1番 |
エカテリーナ・サランツェワ(P) ドミートリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
旧・国内仕様盤:8.557587J〔廃盤〕 |#同シリーズ他盤の付番法則からすれば NYCX-57587となるはずだが、異なっている|# NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~黛敏郎(1929-1997): シンフォニック・ムード/バレエ「舞楽」/ 曼荼羅交響曲/ルンバ・ラプソディ |
湯浅卓雄指揮 ニュージーランドso. | |
旧・国内仕様盤:8.557693J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~武満徹(1930-1996): 精霊の庭/ソリチュード・ソノール/ 3つの映画音楽 [「ホゼー・トレス」~訓練と休憩の音楽/ 「黒い雨」~葬送の音楽/「他人の顔」~ワルツ]/ 夢の時/鳥は星形の庭に降りる |
マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso. | |
旧・国内仕様盤:8.557760J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~早坂文雄(1914-1955): ピアノ協奏曲/左方の舞と右方の舞/序曲ニ調 |
岡田博美(P) ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
旧・国内仕様盤:8.557819J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~山田耕筰(1886-1965): 長唄交響曲「鶴亀」/明治頌歌/ 舞踊劇「マグダラのマリア」 |
湯浅卓雄指揮 東京都so. 東音 宮田哲男(長唄) 東音 味見亨(三味線) 溝入由美子(篳篥)他 | |
旧・国内仕様盤:8.557971J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~武満徹(1930-1996):ピアノ作品集 ロマンス/2つのレント/遮られない休息〔 I - III 〕/ピアノ・ディスタンス/ フォー・アウェイ/閉じた眼~瀧口修造の追憶に/閉じた眼 II/ 雨の樹素描(1982)/雨の樹素描 II ~オリヴィエ・メシアンの追憶に/ こどものためのピアノ小品/リタニ~マイケル・ヴァイナーの追憶に 福間洸太朗(P) | ||
旧・国内仕様盤:8.570261J〔廃盤〕 | # NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
日本作曲家選輯~松村禎三(1929-2007): 交響曲第1番(1965) / 交響曲第2番(1998/1999年改作/2006年最終稿)(*) / ゲッセマネの夜に(2002) |
神谷郁代(P;*) アイルランド国立so. 湯浅卓雄指揮 | |
録音・編集(24bit/48kHz):2006年9月18日-19日、ナショナル・コンサート・ホール、ダブリン、アイルランド|プロデューサー:ティム・ハンドリー| (*):世界初録音| 旧・国内仕様盤:8.570337J〔廃盤〕 |# NYCX~記号のアイテムの解説等は、旧・国内仕様盤のものをそのまま転載(情報のアップデート等無し)。 | ||
細川俊夫:管弦楽作品集 Vol.3 管弦楽のための「冥想 -3月11日の津波の犠牲者に捧げる-」(2012) / 2人のソプラノと管弦楽のための「嵐のあとに」(2015) / メゾ・ソプラノと管弦楽のための「嘆き」(2013/2015改訂)(ゲオルク・トラークルの詩による)/ 尺八と管弦楽のための「秋風」(2011) スザンネ・エルマルク、イルゼ・エーレンス(S) 藤村実穂子(Ms) 田嶋直士(尺八)準・メルクル指揮バスク国立o. | ||
録音:2016年12月14日-15日、2017年5月13日、15日-16日、スペイン|日本語解説:細川俊夫。 | ||
黛敏郎:作品集 フォノロジー・サンフォニック(1957) / 饗宴(1953) / 交響詩「輪廻(サムサーラ)」(1962) |
福村芳一指揮 香港po. | |
録音:1984年3月25日-29日、 Tsuen Wan Town Hall, 香港|前出・旧品番: Marco Polo, 8.220297 |日本語解説:片山杜秀。 | ||
8.999999 絶版 |
ヨハン・シュトラウスII:管弦楽曲完全全集解説 | |
MARCO POLOレーベルの全集に付属している日本語解説書籍の単品販売仕様。 |
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 Op.10 No.2 (*) ラフマニノフ:楽興の時 Op.16 (#) / 三善晃:ピアノ・ソナタ(#) 藤田真央(P) | ||
録音:2011年12月16日、エメラルド・ホール、碧南市芸術文化ホール、碧南市、愛知県(*) /2013年4月2日-3日、イエス・キリスト教会、ベルリン(#)。レーベル:CRESCENDO。録音エンジニア:エーベルハルト・ヒンツ。3歳からピアノを始め、2013年15歳を迎える藤田真央のデビュー・アルバム。2009年第19回日本音楽コンクール全国大会グランプリ受賞、2010年第64回全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第1位&全国大会第1位。以降、現田茂夫指揮神奈川po.、飯盛範親指揮東京so.、大友直人指揮東京so.などと共演、2012年8月第13回エットリンゲン国際コンクール(ドイツ)入賞、2013年8月第5回ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール(ウィーン)第1位&ワーグナー・ヴェルディ賞受賞。 | ||
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ / ヨゼフ・スク:愛の歌 ドヴォルジャーク:ロマンス ヘ短調 Op.11 /8つのユモレスク Op.101~第7番 ト長調/ 歌劇「ルサルカ」 Op.114~月に寄せる歌 ラフマニノフ:14の歌曲 Op.34~第14番 ヴォカリーズ ドヴォルジャーク:交響曲第9番 ホ短調「新世界より」 Op.95 ~第2楽章 家路 / モンティ:チャルダーシュ 間脇佑華(Vn) | ||
録音:2014年10月8日-9日、サローネ・フォンタナ。 | ||
寺沢希美~ Lovery 〔恋音〕 アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌 / ナイジェル・ヘス:ラベンダーの咲く庭で ヘンデル:オンブラ・マイ・フ=ラルゴ / 讃美歌:アメイジング・グレイス クライスラー:プニャーニの様式によるテンポ・ディ・メヌエット ショパン:ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9 No.2 / J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲~アリア マスカーニ:「カヴアリリア・ルスティカーナ」間奏曲 / ヴァヴィロフ:カッチーニのアヴェ・マリア ニーノ・ロータ:ロメオとジュリエット~愛のテーマ / プッチーニ:「トゥーランドット」~誰も寝てはならぬ モンティ:チャルダーシュ / ボーナス・トラック 寺沢希美:ブルー・オーシャン 寺沢希美(Vn) 河地恵理子(P) | ||
録音:2015年3月2日-3日、フィリアホール(ボーナス・トラックを除く)。レーベル:CRESCENDO。 | ||
Umi Garrett ~ミュージック・イン・ライフ ショパン(1810-1849):練習曲〔変ト長調 Op.10 No.5「黒鍵」/嬰ト短調 Op.25 No.6 〕/ 夜想曲〔第21番 ハ短調/第20番 嬰ハ短調〕/スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」 ドビュッシー(1862-1918):ベルガマスク組曲~月の光 / ガーシュウィン(1898-1937):3つの前奏曲 モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」 ウミ・ギャレット(P) | ||
© 2014 UmiPiano LLC. 。2000年生まれの日系アメリカ人ピアニストによる日本デビュー盤。現地発売も成されていたが、入手困難である模様。 | ||
Routine Classics the 1st クラシックなのに、こんなに『SNAZZY』 | ||
『世界最大のカタログ数を誇るクラシックレーベルNAXOSと、ROUTINE JAZZでおなじみ、日本を代表するクラブジャズDJ「小林径」による新感覚コラボレーション。時代や作風・編成のカテゴリーを超えてMIXされた画期的なアルバムが完成! クラブジャズDJとして高いステータスを持つ小林径のクラシックに対する驚くべき感性と、世界規模で展開するNAXOSのカタログが生んだ、クラシック音楽の固定観念をひっくり返すラウンジ系クラシックオムニバス。発足以来、世界のクラシック市場を驚愕させてきたNAXOSが放つ新シリーズ第1弾。』とのこと。 | ||
銀盤クラシック~トゥーランドット to タンゴ シュニトケ:歌劇「愚者との生活」~間奏曲(タンゴ) / リスト:愛の夢第3番 ハチャトゥリアン:組曲「仮面舞踏会」~ワルツ / ドビュッシー/A.カプレ編:月の光(管弦楽版)/ モンティ・ノーマン/N.レイン編:映画『007 ドクター・ノオ』~ジェイムズ・ボンドのテーマ モーツァルト:レクイエム より〔涙の日/怒りの日〕 / ショパン:幻想即興曲/夜想曲第2番 ラフマニノフ:前奏曲「鐘」 / モンティ:チャルダーシュ / ニーノ・ロータ:映画「道」~ジェルソミーナ プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」~誰も寝てはならぬ / リスト:ピアノ協奏曲第1番~第1楽章 グリーグ:ピアノ協奏曲~第1楽章【以上、実際の演技で使用された演奏とは異なります】 | ||
デジトレイ DVD サイズ 特別仕様。フィギュアスケートを彩る数々の名曲をCD1枚に。これまでにフィギュアスケート界を彩った数々のクラシック楽曲を収録。同梱のブックレットでは楽曲解説の他、収録楽曲を使用したスケーターのエピソードなども紹介。 | ||
交響戦艦ショスタコーヴィチ~ヒーロー風クラシック名曲集 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番~第4楽章(抜粋) / ワーグナー:ワルキューレの騎行 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1組曲~戦いの踊り / ヴェルディ:レクイエム~怒りの日 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」~第3幕への前奏曲 / 芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽~第2楽章 ハチャトゥリアン:組曲「ガイーヌ」~剣の舞 / ウォルトン:スピットファイアの前奏曲とフーガ クニッペル:ポーリュシュカ・ポーレ / マーラー:交響曲第1番「巨人」~第4楽章(抜粋) プロコフィエフ:スキタイ組曲~邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り / ショスタコーヴィチ:交響曲第8番~第3楽章 オルフ:カルミナ・ブラーナ~おお、運命の女神よ / ホルスト:組曲「惑星」~火星(戦争の神) ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」~終曲 / エルガー:行進曲「威風堂々」第1番(合唱編) | ||
ニッポン男児の耳に焼きついている「ヒーロー音楽」のルーツであるクラシック音楽の中から、戦闘、勝負、迎撃、進軍、飛行、空中戦、勝利などを特に強くイメージさせる楽曲をセレクトした、個性派のクラシック名曲集。このディスクを手にした貴方こそが、この交響戦艦の新艦長! | ||
NYCC-27265 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ズービン・メータ「第九」~復興支援演奏会 in ミュンヘン J.S.バッハ(1685-1750):管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068 ~アリア ベートーヴェン(1770-1827):交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 アニヤ・カンペ(S) リオバ・ブラウン(A) クラウス・フロリアン・フォクト(T) ミヒャエル・フォッレ(B-Br) ズービン・メータ指揮バイエルン国立o.、ミュンヘンpo.、バイエルン放送so. バイエルン国立cho.、ミュンヘン・フィルハーモニーcho.、バイエルン放送cho. | |
録音:2011年5月2日、フィルハーモニー、ミュンヘン・ガスタイク、ライヴ。 | ||
classiCOOL クラシック*クール(小田島久恵:監修・エッセイ) | ||
幻想魔神ハチャトゥリアン~ダークヒーロー風クラシック名曲集 カバレフスキー:組曲「道化師」 Op.26~パントマイム プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」 Op.64~モンタギュー家とキャピュレット家(抜粋) ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガヤネー」~山岳人の踊り / ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 Op.93~第2楽章 ハチャトゥリアン:バレエ音楽「スパルタクス」~ギリシャ奴隷の踊り / ウォルトン:管弦楽のためのパルティータ~I.トッカータ ボエルマン:ゴシック組曲(抜粋) / ハチャトゥリアン:仮面舞踏会~ワルツ / 伝承曲:速いチャルダーシュ ハチャトゥリアン:舞踏組曲~レズギンカ / モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527~地獄落ちの場面 ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」(原曲) / ブラームス:弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op.18~第2楽章(抜粋) レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」~チルチェンチェス / リスト:死の舞踏 S126 R457(抜粋) ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14~V.ワルプルギス(サバト)の夜の夢(抜粋) ショスタコーヴィチ:組曲「馬あぶ」 Op.97a~序曲 / フィンジ:前奏曲 | ||
「交響戦艦シリーズ」第2弾。「交響戦艦ショスタコーヴィチ~ヒーロー風クラシック名曲集」の続編となる本作の主人公は「ダークヒーロー」。スペクタクルな戦闘シーンから、一匹狼の心情を背中で語る切ないシーンまで、魅力的なカッコイイ悪役に似合うクラシックの名曲を収録。 | ||
魔法革命プロコフィエフ~ヒロイン風クラシック名曲集 『「交響戦艦シリーズ」待望の"魔法少女編"ついに登場!!』 | ||
山田一雄の世界 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲(*) シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」より〔序曲/間奏曲第2番〕(*) ビゼー:劇音楽「アルルの女」第1組曲より〔前奏曲/メヌエット/カリヨン〕(#)/ 劇音楽「アルルの女」第2組曲~ファランドール(+) チャイコフスキー:大序曲「1812年」(**) 山田一雄 指揮読売日本so.、二期会cho. (**) | ||
HQCD は通常CDプレーヤーで再生可能。録音:1971年5月9日、ベートーヴェン・ホール、武蔵野音楽大学(*) /1973年4月6日、杉並公会堂(#/+) /1983年4月15日-16日、荒川区民会館(**)。(#)は学研からLPが出ていた録音で、初CD化。CD前出(#以外):PLATZ (学研), PLCC-563(当店未案内/廃盤)。1991年にCD化され、その凄すぎる演奏にファンが狂喜乱舞した「1812年」を始めとする山田一雄の、いわゆる「名曲アルバム」の復活。悠然たる「マイスタージンガー」前奏曲、優美極まるシューベルトとビゼー、そして恐ろしいまでの迫力で迫る「1812年」。全身全霊で指揮棒を振りまわすヤマカズの姿が目に浮かぶことは間違いない。マーラー、ベートーヴェン指揮者としてのヤマカズは人気が再燃しているが、、どんな曲にも渾身の力を尽くす「熱血指揮者ヤマカズ」の真の姿を知るためには、やはり、このような誰もが知っている曲を聴いてみるのが一番。なお「アルルの女」組曲からの3曲は、初CD化となる。このCD化のために書き下ろされた岩野裕一氏の解説も読みごたえあり。戦後日本のクラシック音楽界を支えた指揮者山田一雄の知られざるエピソードがたっぷり盛り込まれている。細心のマスタリングで蘇った鮮明な音をHQCD盤に収録。録音時の興奮と熱気をそのままダイレクトに伝える。 | ||
シューマン:アベッグ変奏曲 Op.1 /8つのノヴェレッテ Op.21 /3つの幻想的小曲 Op.111
福間洸太朗(P) | ||
録音:2000年5月11日-14日、バーデン・バーデン祝祭ホール、ライヴ。原盤・前出:NAXOS, 8.557668。 | ||
サティおじさんのおかしな交遊録 バレエ音楽「エッフェル塔の花嫁花婿」他/アートワーク:山口洋佑 | ||
『エリック・サティと同時代の音楽家たちとのユニークな交遊関係をメインテーマとしたコンピレーションです。』 | ||
イベール(1890-1962):管弦楽作品集 バッカナール/ディヴェルティメント/祝典序曲/海の交響曲/寄港地 佐渡 裕指揮ラムルーo. | ||
録音:1996年4月29日-30日、サル・プレイエル、パリ、一部ライヴ。原盤・前出:NAXOS, 8.554222(入手可能)。『これは、僕が17年間、首席指揮者を務めた、ラムルー管弦楽団との最初の録音で、僕が自分で音源を家に持ち帰り、自ら編集した、特別に思い入れが強い録音です。そして、毎回こうした斬新なレパートリーで、パリの聴衆を熱狂させたことを、とても懐かしく思い出します。フランスで130年を超える歴史あるオーケストラと、京都出身のまだ若かった佐渡裕の共演をどうぞお聴き下さい!』(佐渡 裕) | ||
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.47 | ピエタリ・インキネン指揮 日本po. | |
録音:2013年4月19日、サントリーホール、ライヴ。録音エンジニア:鈴木重行。交響曲全集に先駆けてのリリースだと記載されている。 | ||
J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012 |
藤原真理(Vc) | |
録音:2011年12月19にち-20日、2012年1月23日-24日、4月12日、2013年4月4日-5日、11月8日、武蔵野市民文化会館小ホール。『第1弾の録音から約30年を経て再び挑むJ.S.バッハ無伴奏チェロ組曲!!長年にわたり日本の音楽界を牽引してきたチェリストの藤原真理。毎年、自身の誕生日にはバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏してきました。これは彼女にとって文字通りライフワークとも呼べるコンサート・シリーズとなっていますが、ファンの間からは、長らくこの楽曲の新録音を望む声が上がっていました。藤原真理が最初にバッハの無伴奏チェロ組曲をリリースし、高い評価を受けたのは1982年。この時からおよそ30年の歳月が流れ、より円熟の境地に達した藤原の至芸が光る第2弾が遂に完成しました。新録音には1982年当時の録音スタッフが再集結し、8回の収録セッションが持たれました。気心知れたスタッフとの交流の中に生まれるほどよい緊張感が、素晴らしい演奏を生み出す原動力となっています。』 | ||
NYCC-27279 (HQCD) 廃盤 |
キュッヒル&プレヴィン~デュオ・イン・ザルツブルク ライナー・キュッヒル(Vn) アンドレ・プレヴィン(P) | |
録音:1991年6月、ザルツブルク。原盤・前出: Platz (JAPAN), PLCC-580, PLCC-764〔共に廃盤、入手不能〕。 | ||
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」 Op.40
藤原浜雄(ソロ・コンサートマスター) 謙=デイヴィッド・マズア指揮 リヒャルト・シュトラウス生誕150周年記念英雄の生涯o. | ||
録音:2014年2月9日、東京芸術劇場コンサートホール。 | ||
Bonjour Nouveau! ボンジュールヌーボー! 三浦秀秋: New Ball / ピアソラ:リベルタンゴ / 佐藤昌弘: Prologue 松尾祐孝:アンサンブル・ヌーボー・パラダイス第1番/ボサノヴァ・メドレー/マンボ・メドレー ウィリアムズ:スター・ウォーズ・メドレー〔レイア姫のテーマ/ヨーダのテーマ/王座の間とエンド・タイトル〕 洗足学園音楽大学 アンサンブル・ヌーボー〔木管、金管、打楽器/他〕 | ||
録音:2014年8月8日-9日、前田ホール、洗足学園音楽大学。 | ||
NYCC-27282 廃盤 |
ウィーンの森の物語
ウィーン・リング・アンサンブル | |
録音:1990年9月18日-20日、ショッテンシュティフト・フェストザール、ウィーン。 原盤・前出: Platz (JAPAN), PLCC-553, PLCC-736〔共に廃盤、入手不能〕。 | ||
NYCC-27283 廃盤 |
ウィーン・オペレッタ名曲集 | ウィーン・リング・アンサンブル |
録音:1993年10月、イシハラホール、大阪。 | ||
アルベニス:イベリア 全曲/他 2つの性格的小品(2つのスペイン舞曲) Op.164 /スペイン(6つの音楽帳) Op.165 / スペインのセレナード Op.181 /組曲「イベリア」 (1905-08) /ナバラ(1909) /ラ・ベガ (1897) 福間 洸太朗(P) | ||
録音:2007年10月10日-11日、15日-16日、サンアゼリア大ホール、和光市民文化センター、埼玉県。 前出・旧品番: HARMONIE (JAPAN), HCC-2041〔発売:2008年/廃盤〕/ HORTUS (FRANCE), HORTUS-093〔発売:2012年/国内&当店未案内〕。当初国内代理店は品番をNYCC-27285/6としていましたが誤りです。 | ||
シベリウス:交響曲全集 〔第1番 ホ短調 Op.39 /第5番 変ホ長調 Op.82[2013年3月15日]/第3番 ハ長調 Op.52[2013年4月27日]/ 第2番 ニ長調 Op.43[2013年4月20日](*) /第4番 イ短調 Op.63[2013年4月19日]/ 第6番 ニ短調 Op.104 /第7番 ハ長調 Op.105[2013年4月26日]〕 ピエタリ・インキネン指揮日本po. | ||
録音:[内]、サントリー・ホール(*以外)、みなとみらい(*)。録音エンジニア:鈴木重行。 当初『先行発売』とされた第2番(NYCC-27274)は2013年4月19日サントリー・ホールでの演奏で、当全集には翌日のみなとみらいにおける演奏が採用された。 | ||
Jewels of Ave Maria ~16人の作曲家による珠玉の「アヴェ・マリア」集 ミハウ・ロレンツ(1950-)、J.S.バッハ/グノー、ジュアン・アラン(1911-1940)、 シューベルト、ヴァヴィロフ(1925-1973)〔伝・D.カッチーニ〕、フォーレ、マスカーニ、 ヴェルディ、ビゼー、メルカダンテ、ルイージ・ルッツィ(1828-1976)、ドヴォルジャーク、 サン=サーンス、フランク、ウィリアム・ゴメス(1939-2000)、ピアソラ 田村麻子(S) 福本茉莉(Org) | ||
録音:2015年3月19日-20日、武蔵野市民文化会館、小ホール。『田村麻子はバッハ=グノーやシューベルトでは禁欲的とも言える、宗教的、静謐な表現に徹しているが、マスカーニやメルカダンテでは一転し、本来のオペラティックな劇的表現を追求する。(中略)オペラ的な楽曲では音色も明るく、力感を帯び、音の粒子表面の突き上げ感がシャープになる。そんな楽曲による田村麻子の表現の違いをこの録音は実に細やかに再現してくれるのである。』(麻倉玲士/ライナーノートより) | ||
ノスタルジア-日本の歌 シャボン玉《曲:中山晋平/詞:野口雨情/編曲:直江香世子》/七つの子《曲:本居長世(補作:岩河智子)/詞:野口雨情》/ 朧月夜《曲:岡野貞一/詞:高野辰之/編曲:直江香世子》/霧と話した《曲:中田喜直/詞:鎌田忠良》/ 浜辺の歌《曲:林古渓/詞:成田為三/編曲:直江香世子》/赤とんぼ《曲:山田耕筰/詞:三木露風/編曲:直江香世子》/ 早春賦《曲:中田章/詞:吉丸一昌/編曲:直江香世子》/さくらさくら《曲:日本古謡/詞:日本古謡/編曲:直江香世子》/ 歌曲集「木の匙」~悲しくなったときは《曲:中田喜直/詞:寺山修司/編曲:直江香世子》/ 松島音頭《曲:山田耕筰/詞:北原白秋》/芭蕉布《曲:普久原恒勇/詞:吉川安一/編曲:直江香世子》/ 千の風になって《曲:新井満/詞:不詳(日本語詞:新井満)/編曲:直江香世子》/初恋《曲:越谷達之助/詞:石川啄木》/ 虹と雪のバラード《曲:村井邦彦/詞:河邨文一郎/編曲:直江香世子》/この道《曲:山田耕筰/詞:北原白秋》/ 湖上《曲:木下牧子/詞:中原中也》/宵待草《曲:多忠亮/詞:竹久夢二/編曲:直江香世子》 田村麻子(S) 江澤隆行、直江香世子(P) クァルテット・レオーネ | ||
録音:2015年5月25日-26日、フィリアホール。 | ||
近衛秀麿&読売日本so. ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 シューベルト:交響曲第7番「未完成」 |
近衛秀麿指揮 読売日本so. | |
録音:1968年2月21日、杉並公会堂、ステレオ|原盤:学研|オリジナル・アナログ・マスター・テープから 192kHz/24bit マスタリング|前出CD: Platz, PLCC-650/53, PLCC-740 。NHK BS-1 スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人演奏家の命を救った男」、さらに同番組の原作「戦火のマエストロ・近衛秀麿」(菅野冬樹著/NHK出版)の発刊に合わせてリリース。解説書本文20ページ、「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。ほかに宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫の解説付き。番組全体のテーマとして流れる「未完成」に、「運命」をカップリング。 | ||
近衛秀麿&読売日本so.~ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」/ 劇音楽「エグモント」序曲 Op.84 |
近衛秀麿指揮 読売日本so. | |
録音:1968年3月20日-21日、杉並公会堂、ステレオ|原盤:学研|オリジナル・アナログ・マスター・テープから 192kHz/24bit マスタリング|前出CD: Platz, PLCC-650/53, PLCC-741 。#『マスターテープに起因するノイズが発生する箇所があります。あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。』と記載されている。 | ||
近衞秀麿&読売日本so. ドヴォルジャーク(1841-1904): 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」/ スラヴ舞曲第10番 ホ短調 Op.72 No.2 スメタナ(1824-1884):交響詩「モルダウ」 |
近衞秀麿 指揮 読売日本so. | |
録音:1968年6月3日-4日、世田谷区民会館、ステレオ|原盤:学研|オリジナル・アナログ・マスター・テープから 192kHz/24bit マスタリング|前出CD: Platz, PLCC-650/53, PLCC-743 。 。原盤:学研。『今回のシリーズにおけるベートーヴェンやシューベルトで、枯淡な解釈の妙を聴かせてくれた近衞秀麿が、この《新世界》ではボヘミアの土俗感を十二分に発揮し、さながら別人のような演奏を示しているのは、彼が音楽のスタイルというものを人一倍重視している結果であろう。両端楽章におけるティンパニの強打はベートーヴェンなどでは絶対に見られぬところである。金管の強奏の血の濃さ、テンポの動きの多用とともに、民族主義の作曲家であり、当然後期ロマン派にも属するドヴォル ザークの個性を最大限に生かしてゆく。』(宇野功芳/ライナーノートより) | ||
近衞秀麿&読売日本so.~ベートーヴェン(1770-1827):交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
渡辺洋子(S) 長野羊奈子(A) 藤沼昭彦(T) 栗林義信(Br) 近衞秀麿 指揮読売日本so.、二期会cho. | ||
録音:1968年9月6日、12日-13日、厚生年金会館、ステレオ|解説書本文24ページ。解説書筆者:藤田由之、菅野冬樹、宇野功芳 |原盤:学研|前出CD: Platz, PLCC-650/53, PLCC-742 。 『近衞秀麿は楽器の性能を熟知し、オーケストレーションに精通していた。とくにベートーヴェンの交響曲については造詣が深く、生涯をかけてスコアの改訂に取り組んだ。木管や金管を単にだぶらせるだけではなく、時には 4 人、全部に別の音を吹かせるほか弦の奏法の改変、ティンパニの大幅な追加など、特に「第 7」「第 9」あたりは編曲の趣もある。それゆえ近衞の表現自体がフルトヴェングラーのようなドラマティックなものに思われがちだが、実際はワインガルトナーをもっと小型にしたような、趣味の良い、上品な指揮者だったのである。(中略) 第 3 楽章は近衞の特質にぴったりと合った優美な名演で、楚々とした、はかない、神秘な、そして繊細な情感がたまらない。』(宇野功芳/ライナーノートより) | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」 嬰ハ短調 Op.27 No.2 ワーグナー/リスト編曲:タンホイザー序曲 / プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82 藤田真央(P) | ||
録音:2014年9月17日-19日、イエス・キリスト教会、ベルリン。解説:ヘルマン・ゴチェフスキ(東京大学大学院教授・音楽学者)。 | ||
ブラームス(1833-1897):ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.5 ラフマニノフ(1873-1943):楽興の時 Op.16 |
倉澤杏菜(P) | |
録音:2015年5月12日-14日、イエス・キリスト教会、ベルリン。解説:ヘルマン・ゴチェフスキ(東京大学大学院教授・音楽学者)。 | ||
細川俊夫:大鴉 エドガー・アラン・ポー:「大鴉」(朗読) 細川俊夫:大鴉~メゾ・ソプラノと12人の奏者のためのモノドラマ (テキスト:エドガー・アラン・ポー「 THE RAVEN 〔大鴉〕」(*) シャルロッテ・ヘレカント(Ms;*/朗読) 川瀬賢太郎 指揮(*) ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン〔アンサンブル〕(*) | ||
録音:2014年10月29日、31日、アステール・プラザ、広島|海外盤: 8.573724 〔日本作曲家選輯|国内代理店取扱なし〕。 《大鴉について》 細川俊夫:『日本の伝統的な物語のなかで、動物や植物が、人間と交流を持ち、人間と会話をするような物語はよくあることである。アニミズムの伝統の深いアジアでは、西洋のように、人間と動植物が、はっきりした境界線を持つことなく共存している。エドガー・アラン・ポーの「大鴉」のテクストを知ったとき、私は日本の能の劇作品を思い浮かべた。能は人間中心主義ではない。その主人公は、動物や植物であったり、またすでにこの世にいない霊であったりする。ポーの作品は、近代人の理性的世界に守られた存在に、不気味な動物「鴉」が侵入して、その理性的秩序の世界が、崩壊する過程が描かれている。私は、この作品を一遍の能ドラマとしてとらえ、それを一人のメゾソプラノとアンサンブルによるモノドラマで表現しようとした。本来は男性が主人公のこの「大鴉」を、女性によって語らせ、歌うようにしたのも、能では、役が女性の場合であっても、男性がそれを演じるのと逆の関係にしたのである。このポーの主人公は、嵐の夜、一人で回想にふけっている。ここに起こるドラマはすべて、彼の心の中で起こる想像であり、夢、幻かもしれない。(能では、ドラマはほとんど夢のなかの出来事である。)主人公は、亡くなった愛する恋人レノーアの追想にふけっている。その時に現れるのが、大鴉である。そうするとこの鴉は、レノーアの亡霊かもしれない。「Nevermore」としかしゃべらない、不気味な霊としての鴉。その霊との交感、会話がこのポーの作品である。私の音楽で、女性が中心となる作品の多くは、その女性を冥界とつながろうとするシャーマンととらえている。この私の”TheRaven”での、メゾソプラノも、鴉の不気味な自然の力に、理性を崩壊させる近代人であると同時に、冥界、人間の不可思議な世界との交感をしようとするシャーマンでもある。その場合、死んだ恋人、レノーアは主人公の声に乗り移って、歌い語り、発狂するのだろうか。人間の理性の世界と、その理性では捉えることのできない狂気の世界、理解できない自然の沈黙との関わり。このように私はポーを読み解くことにより、この作曲を行った。この作品を、私のオペラ「松風」において、村雨役を歌った Charlotte Hellekant とルシリン・アンサンブルにささげる。』 | ||
吉田恭子~ Romanza 〔ロマンツァ〕 ラフマニノフ/クライスラー編曲:パガニーニの主題による狂詩曲~第18変奏 シューマン/アウアー編曲、吉村龍太補作:ミルテの花~献呈 / コルンゴルト:「死の都」Op.12 ~ピエロの踊り歌 マスネ:タイスの瞑想曲 / ワックスマン:トリスタンとイゾルデ幻想 / モンティ:チャールダッシュ リスト/オイストラフ編曲:ワルツ・カプリス第6番「ウィーンの夜会」 / ガルデル/ウィリアムズ編曲:タンゴ ワーグナー/ヴィルヘルミ編曲:アルバムの綴り / ドビュッシー:月の光 シューベルト/ヴィルヘルミ編曲:アヴェ・マリア / ショスタコーヴィチ:「馬あぶ」~ロマンス 吉田恭子(Vn) 白石光隆(P) | ||
録音:2015年12月2日-3日、彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール。 | ||
日本作曲家選輯 東京藝術大学編~信時潔: 交聲曲「海道東征」(北原白秋作詩)/絃楽四部合奏(湯浅卓雄編曲)/ 我国と音楽との関係を思ひて(小山作之助作歌) 菅英三子、平松英子(S) 寺谷千枝子、永井和子(A) 永田峰雄(T) 甲斐栄次郎、福島明也(Br) 湯浅卓雄指揮 東京藝大so.、東京藝術大学音楽学部声楽科学生、NHK 東京児童cho. | ||
録音:2015年11月28日、東京藝術大学奏楽堂、「信時潔没後50周年記念演奏会」、ライヴ。 | ||
御喜美江~ Accordion J. S. Bach 〔アコーディオン・バッハ〕 フランス組曲〔第5番 ト長調 BWV.816 /第6番ホ長調 BWV.817 〕/フランス風序曲(パルティータ)ロ短調 BWV.831 / アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳(1725)から 〔ミュゼット ニ長調 BWVAnh.126 /ポロネーズ ト短調 BWVAnh.119 /メヌエット I ト長調 BWVAnh.114 / メヌエット II ト長調 BWVAnh.116 /メヌエット III ト短調 BWVAnh.115 /マーチ ニ長調 BWVAnh.122 〕 御喜美江(アコーディオン) | ||
録音:1996年9月19日-21日、ハーモニー・ホール、松本市、長野県。原盤・初出・前出: AELOUS 〔とあるが、代理店誤植で、正しくは "AEOLUS" (カナ表記は「アイオロス」)〕(JAPAN), ACCD S 117〔発売:1997年/当店未案内、廃盤〕。新マスタリング。『アコーディオンは風の楽器だ。自ら呼吸する蛇腹を持つ身体に密着した楽器だ。そして御喜美江さんはこの楽器を扱うことにかけては世界最高の音楽家のひとりである。そんな彼女が愛してやまないバッハを1996年に録音した名盤がついに復刻された。20年ぶりに蘇ったこの演奏を聴いて、そのみずみずしさ、優しさ、深い呼吸と歌、そして何よりも真実であることに強く心を打たれた。ピアノやチェンバロやオルガンとも違う、これは永遠に新しい、聴き継がれるべきバッハである。』(林田直樹) | ||
BACH BEAT II 〔バッハ・ビート II 〕~J.S.バッハ(1685-1750)/名倉誠人編曲: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 (*) / 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005 (#) / 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006 (#) / 主よ、人の望みの喜びよ BWV 147 (#) 名倉誠人(ヴィブラフォン;*/マリンバ;#) | ||
録音:2004年5月17日-18日、7月5日、神戸松蔭女子学院大学チャペル〔録音年は代理店記載ママ。2014年という記載もあり〕。 Vol.1: Kleos 〔レーベル活動停止のため入手不能、配信のみ〕。 プロデューサー:名倉誠人、入交英雄/エンジニア:入交英雄。使用楽器:Marimba・Saito MSK-5500N, Vibraphone・Saito VS-4300 。 | ||
「蜜蜂と遠雷」音楽集 | ||
NAXOS "NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ" NHKの協力のもと、戦後の日本現代音楽の時代の空気が当時の演奏で甦る! 戦後の日本音楽シーンを代表する邦人作曲家に焦点をあてたCDシリーズ。収録音源は全て、NHKラジオ番組「現代の音楽」で過去放送された番組のマスターテープから編集・リマスタリングを行い、マスターの再現性においてきわめて評価の高いHQCD(Hi Quality CD)でリリースする。NHKの協力の元、希少価値の極めて高い録音のアーカイブ化を実現した。代表作の初演や未発売作品のライヴ録音を中心に収録。日本人の創りだした音楽が、作曲当時の時代の空気とともに今ここに甦る。 | ||
ブラームス: 交響曲第1番/悲劇的序曲 |
ピエタリ・インキネン指揮 日本po. | |
アナウンスに録音データ未記載。 | ||
パデレフスキ:ピアノ名曲集 ミセラネア Op.16 ~第2曲 メロディ 変ト長調 (*) /6つのポーランド舞曲 Op.9 ~第6番ポロネーズ ロ長調(#) 演奏会用ユモレスク Op.14 (*) /旅人の歌 Op.8 ~第3曲 メロディ ロ長調(#) /ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.21 (+) 横山幸雄(P;*) 黒木雪音(P;+) 藤田真央(P;#) | ||
録音:2018年8月14日-15日、29日、横浜市栄区民文化センターリリス。 | ||
France Romance ドビュッシー:夢/レントより遅く フォーレ:8つの小品 Op.84 より〔第5番 即興曲/第8番 ノクターン〕/3つの無言歌 Op.17 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/ラ・ヴァルス(福間洸太朗編曲) サティ:ジムノペディ第1番/ジュ・トゥ・ヴ(福間洸太朗編曲) プーランク:即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」/3つのノヴェレッテ ワイセンベルク:シャルル・トレネによる6つの歌の編曲 〔街角/あなたは馬を忘れた/パリの四月/ブン!/去り行く君/メニルモンタン〕 ルノワール:聞かせてよ、愛の言葉を(福間洸太朗編曲) 福間 洸太朗(P|使用楽器:ベヒシュタイン、 D-280 ) | ||
録音:2018年11月28日-30日|日本語解説:福間 洸太朗。 | ||
映画「蜜蜂と遠雷」~福間洸太朗 plays 高島明石 J.Sバッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲とフーガ第2番 ハ短調 BWV.847 シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18 /クライスレリアーナ Op.16 より Nos.1-3 リスト:パガニーニによる大練習曲 S.141 ~第6曲「主題と変奏」 ラヴェル:水の戯れ / 藤倉 大:春と修羅(高島明石ヴァージョン) ショパン:バラード第2番 ヘ長調 Op.38 (#) / バラキレフ:東洋風幻想曲「イスラメイ」(+) 福間洸太朗(P) | ||
録音:2018年8月15日-16日、横浜市栄区民文化センターリリス(無印) /2013年3月7日-9日、コスモスホール、岩舟町文化会館(#) /2014年2月、フランス(+) |原盤・既出・提供:日本コロムビア(#/+) 。 | ||
映画「蜜蜂と遠雷」~藤田真央 plays 風間塵 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332 ~第1楽章 / サティ:ジュ・トゥ・ヴ ショパン:スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39 / ドビュッシー:版画 メンデルスゾーン:無言歌集第5巻 Op.62 ~第6曲 イ長調「春の歌」 藤倉大:春と修羅(風間塵ヴァージョン) / バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 より(*)〔第2楽章/第3楽章〕 藤田真央(P) 円光寺雅彦指揮東京po.(*) | ||
録音:2018年8月17日、30日、横浜市栄区民文化センターリリス(無印) /2018年8月13日、東京オペラシティコンサートホール(*) 。 | ||
ショパン: スケルツォ&即興曲全集/ 演奏会用アレグロ Op.46 |
藤田真央(P) | |
録音:2019年2月11日-13日|国内盤(日本語解説書付)先行、輸入盤発売は2020年春予定。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 〔第17番/第24番/第32番〕 |
福間洸太朗(P) | |
録音:2019年10月28日-30日|『日欧同時発売』とあるが2020年2月現在、輸入盤の情報は不明。 | ||
詩人の恋~ロマンス シューマン:3つのロマンス Op.94 (*) / 詩人の恋 Op.48 (*) クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22 |
松本裕香(Vn) 松木久美(P) | |
アナウンスに録音データ未記載。(*)は共にヴァイオリンとピアノのための編曲版に拠る。レーベル: 7265 Records 。 | ||
グリーグ:ピアノ独奏曲全集(14枚組) 〔輸入盤 8.501404 (日本未案内|発売:2019年6月)に日本語解説添付〕 アイナル・ステーン=ノックレベルグ(P) | ||
録音:1993年-1994年、リンデマン・ホール、ノルウェー国立音楽大学、オスロ、セッション|旧品番: 8.514001J [輸入品番: 8.514001 ] |クラムシェル・ボックス仕様|解説:オイヴィン・ノルドハイム [Øyvind Norheim] (オスロ大学図書館:初出当時)|
日本語翻訳監修:大束省三(1926-2018)。 『人の心を癒す最高の演奏!』『世のグリーグ音楽愛好家にとって、またグリーグ研究者にとって、欠かすことのできないものであり、福音である。(中略)このCDの、どの一枚からも聴こえて来る、人の「心を癒す」ような音楽は、彼のグリーグに対する尊敬と愛、そして聴衆への深い思いから生まれている。この14巻は、これまでに聴かれなかった、グリーグの秘められた多くのピアノ曲をも収めている点に、大きな特色がある。(後略)』(大束省三/ボックス初出時添付日本語解説より) 『1996年に国内仕様ボックスとして発売された際に添付された、オスロ大学図書館のオイヴィン・ノルドハイム氏による学問的にも意義のある充実した解説日本語訳も、今回の国内仕様盤では完全復刻しました。この翻訳を監修されたわが国の北欧音楽研究の第一人者、「日本グリーグ協会桂冠名誉会長」 大束省三先生の1周忌に合わせての発売です。』 | ||
渡辺俊幸~ Prayer - プレイヤー 1. Memory of Happy Days ~幸せな思い出 / 2. Ohisama ~おひさま / 3. Forest of Fairies ~妖精の森 4. Theme of a Forest ~森のテーマ / 5. Brightness of Love ~愛の輝き / 6. Prayer ~祈り 7. Affection ~慈愛 / 8. Remembrance to Far-Off Time ~遥かなる時への追想 9. A Light Far in the Distance ~彼方の光 / 10. Hymn to Forests and Earth ~森と大地への讃歌 中島剛(P; 1-9) 篠崎正嗣(Vn; 4, 7) 水野佐知香(Vn; 2) Shinozaki Strings (1, 4, 6-7) 渡辺俊幸指揮(1, 4, 6, 7, 10) Senzoku Gakuen New Philharmonic Orchestra (10) | ||
アナウンスに録音データ未記載。レーベル: Magicalmusic 。 NHK大河ドラマ「利家とまつ」「毛利元就」、NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」「おひさま」、NHKドラマ「大地の子」などテレビドラマ音楽、映画音楽の第一人者として、数々の大ヒット作品の音楽を世に送り出してきた音楽家渡辺俊幸。オーケストラとピアノによる自身初となる全編作編曲で奏でる、願いと祈りを込めた魂のオリジナルアルバム。限りなく優しく温かく美しく、心に安らぎを与える音楽がここにある。 | ||
三善晃: 混声合唱と管弦楽のための「詩篇」(1979)(初演;*) [小林研一郎指揮東京都so.(*) 田中信昭合唱指揮日本プロ合唱団連合]/ レクィエム(1971)(初演;#)[岩城宏之指揮NHKso.] | ||
録音:1979年10月16日、東京文化会館(昭和54年度文化庁芸術祭コンサートより)、文化庁芸術祭委嘱作品(*)/1972年3月15日、東京文化会館、1972年日本プロ合唱団連合委嘱作品、モノラル(#)。 若き日の小林研一郎と都響が魂を込めた熱演「詩篇」、69年にN響の正指揮者となった岩城宏之が、打楽器奏者としての経験を存分に発揮した「レクィエム」、いずれも東京文化会館における初演の貴重な録音。楢崎洋子(楽曲解説)諸石幸生(演奏論等) | ||
矢代秋雄: ピアノ協奏曲(1967)(初演;*)[中村紘子(P) 森正指揮NHKso.]/ 2本のフルートとピアノのためのソナタ(1958)(放送初演)(#) [吉田雅夫、高橋安治(Fl) 田辺緑(P)]/ ピアノ・ソナタ(1961改訂版)(初演;+)[山岡優子(P)] | ||
録音:1967年11月29日、東京文化会館、(NHKso.臨時演奏会「現代日本の作品の夕べ」より;*)/1958年2月2日(放送日)、モノラル(#)/1961年9月9日、朝日講堂(東京現代音楽祭より)、モノラル(+)。 注目は、矢代秋雄と中村紘子の想いが見事に結実した「ピアノ協奏曲」の演奏会初演。親交の深かった三善晃との対談を交えて聴く「ピアノ・ソナタ」の他、「2本のフルートとピアノのためのソナタ」は作曲家自身が語る楽曲解説付き。 | ||
武満 徹(1930-1996): 地平線のドーリア(1966)[小林研一郎指揮東京都so./録音:1979年10月16日、 東京文化会館、昭和54年度文化庁芸術祭主催公演 芸術祭コンサート]/ テクスチュアズ(1964) [森正指揮NHKso./録音:1967年11月29日、 東京文化会館、NHKso.臨時演奏会「現代日本の作品の夕べ」]/ 風の馬 より I, II (1961) <初演>[田中信昭合唱指揮東京混声cho./ 録音:1961年11月14日、共立講堂、東京混声合唱団第25回定期演奏会]/ ノヴェンバー・ステップス(1967)[鶴田錦史(琵琶) 横山勝也(尺八) 岩城宏之指揮 NHKso./録音:1969年10月23日 or 24日、東京文化会館、第530回 NHKso.定期公演]/ ピアニストのためのコロナ(1962) [松谷翠、高橋アキ(P)/録音:1968年2月4日、 東京文化会館、第2回日独現代音楽祭「現代ピアノ音楽の夕べ」、モノラル]/ 武満徹&杉浦康平対談(1963年6月29日放送「環礁」を聴き終えて) | ||
解説:楢崎洋子(楽曲解説)/諸石幸生(演奏論等)。 | ||
諸井 誠(1930-): 第1室内カンタータ(1959) <放送初演> [本荘玲子(オンド・マルトノ) 竹前聡子(Cemb/チェレスタ) 小林美隆、有賀誠門、塚田靖(Perc) 水島弘(語り手) 岩城宏之指揮東京混声cho./放送:1959年4月26日]/ 対話五題(1964) <初演> [酒井竹保、酒井松道(尺八)/ 録音:1967年2月10日、東京ドイツ文化研究所ホール、第1回日独現代音楽祭]/ ピアノのための「以呂波譬喩八題」(1967)[山根弥生子(P)/放送:1968年11月10日]/ レ・ファルス(1970)[黒沼ユリ子(Vn)/ 録音:1971年2月5日、東京文化会館、現代の音楽展'71 現音創立40周年記念演奏会]/ ピアノ協奏曲第1番(1966)[小林仁(P) 森正指揮NHKso./ 録音:1967年11月29日、東京文化会館、NHKso.臨時演奏会「現代日本の作品の夕べ」]/ 諸井誠、矢代秋雄、森正による鼎談 | ||
解説:諸井 誠(楽曲解説)/諸石幸生(演奏論等)。 | ||
柴田南雄(1916-1996): シンフォニア(1960)(*)(「日本フィル・シリーズ」第5回委嘱作品)/吉田秀和による解説/ 金管六重奏のためのエッセイ(1965)(初演;#)/ ソプラノと室内楽のための「夜に詠める歌」(1963)(+)(初演)(詩:立原道造)/ トリムルティ(1974)(**)(室内楽 '70委嘱作品)/対談:柴田南雄、小泉文夫(1960/1/31放送、モノラル) 岩城宏之指揮(*/#/+) NHKso.(*) 北村源三、福井功、祖堅方正(Tp;#) 伊藤清、関根五郎、牧野守英(Tb;#) 奥村淑子(S;+) 岩淵竜太郎(Va;+) 齋藤明(BCl;+) 熊谷弘(Vib;+) 野口龍(Fl;**) 植木三郎(Vn;**) 一柳慧(P;**) | ||
録音:1969年10月23日-24日、東京文化会館「NHK定期公演」(*)/1965年11月30日、朝日講堂、二十世紀音楽研究所主催「第6回現代音楽祭」、モノラル(#)/1963年9月5日、京都会館、二十世紀音楽研究所主催「第5回現代音楽祭」、モノラル(+)/1974年1月31日、第一生命ホール「室内楽'70」第4回演奏会(**)。 学者一族に生まれ、作曲家としてだけでなく、音楽評論、音楽学者としてもその功績を讃えられた柴田南雄の作品集。自身が創立メンバーとなった「二十世紀音楽研究所」が主催する現代音楽祭では、1960年代当時の最先端の技法を取り入れた斬新な作品を数多く紹介し、自らも、それらの技法を駆使した作品を書き上げている。十二音の普及にも尽力し、音だけでなく、わかりやすい文章でも「現代音楽」の魅力を紹介したことで知られる。ここに収録されたのは1960年代の作品が中心で、「フォニア」シリーズの第1作目である「シンフォニア」、トランペットとトロンボーン、この楽器の可能性を追求した「金管六重奏のためのエッセイ」、演奏者に曲順を選ばせるといった「不確定性」と、意味のある詩の文章が融合された「夜に詠める歌」、特殊奏法から生み出される音や、電気的に加工されたいろとりどりの音がバッハの「音楽の捧げもの」と混じり合う「トリムルティ」の4曲。若き吉田秀和氏による含蓄溢れた解説、そして作曲家自身による対談も興味深いところ。 | ||
松下真一(1922-1990): カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番(1960)(初演;*)/ゲシュタルト17(1970)(#)/ ピアノ四重奏のための「結晶」(1968)(初演;+)/ 管弦楽のための「星達の息吹き」(1971)(**)/ピアノのためのスペクトル第4番(1971)(初演;##) 竹前聡子(P;*) 山口浩一、佐藤英彦、熊谷弘(Perc;*) 若杉弘指揮(*) 伊藤清、関根五郎、牧野守英(Tb;#) ウルズラ・ホリガー(Hp;#) 本荘玲子(P/Org;#) 山口保宣、有賀誠門、百瀬和紀(Perc;#) 山岡重信指揮(#/**) 三宅榛名(P;+) 林瑤子(Vn;+) 瀬尾麗(Va;+) 岩本忠生(Vc;+) 読売日本so.(**) 平尾はるな(P;##) | ||
録音:1960年9月12日、朝日講堂「第1回東京現代音楽祭」、モノラル(*)/1970年2月6日、東京文化会館「第4回日独現代音楽祭」(#)/1967年7月8日、朝日講堂「日独現代音楽演奏会」、モノラル(+)/1970年2月13日、虎の門ホール「現代の音楽展'70」(**)/1972年2月28日、東京文化会館「第6回日独現代音楽祭」(NHKso.臨時演奏会「現代日本の作品の夕べ」より) 、モノラル(##)。 作曲家でもあり、日本有数の数学者でもある松下眞一の作品集。初期の作品は、ブーレーズを始めとしたヨーロッパの前衛音楽の影響を強く受け、セリー形式や電子音楽を積極的に取り入れ、自らの語法を確立した。この時期に書かれた「カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番」は、聴きようによっては、フリー・ジャズ?とも思えるほどの即興性が感じられる興味深い物。1965年に客員教授としてハンブルクに渡欧し(もちろん数学の分野で)、滞在先で、シュトックハウゼン、ペンデレツキ、ノーノら著名な作曲家たちとも交流し、サットマリーやイヴォンヌ・ロリオら演奏家たちも彼の作品を取り上げるなど、作曲家としても実り多き日を過ごした。1970年代の後半から、作風はロマン派的なものへと回帰していくことを考えると、この当時の作品が最も前衛的であり、また様々な試みがなされたものと言えるのかもしれない。 | ||
黛敏郎(1929-1997): 七人の奏者によるミクロコスモス(1957)(初演;*) [岩城宏之指揮 外山雄三(P) 北村維章(クラヴィオリン) 伊部晴美(EG) 小野顕(ミュージカル・ソー) 小宅勇輔、小林美隆、近衛秀健(打楽器)]/ オーケストラのための「呪」(1967)(初演;#)[森正指揮NHKso.]/ プリペアド・ピアノと弦楽のための小品(1957)(+) [岩城宏之指揮 坂本玉明、竹内智子(Vn) 奥邦夫(Va) 藤本英雄(Vc) 本庄玲子(P)]/ ミュージック・コンクレートによる「カンパノロジー」(1959)(放送初演;**)[NHK電子音楽スタジオ] ・作品を語る[鼎談:諸井誠、矢代秋雄、森正/談話:黛敏郎] | ||
録音:1957年3月28日、第一生命ホール(放送:1957年4月7日)、モノラル(*)/1967年11月29日、東京文化会館(#)/1957年10月24日、第一生命ホール(+)/1959年11月29日(放送日)、モノラル(**)。ある時は、あおの壮大かつ実験的な音楽「涅槃交響曲」の作者として、またある時は「題名のない音楽会」の司会者として、他、様々な才能を発揮した黛敏郎。おのおのの聴き手の年齢によっても、頭に浮かぶ姿が微妙に違うのではないだろうか。そんな黛の作品、映画音楽から吹奏楽、電子音楽まで本当に幅広いジャンルに渡っているが、ここに選ばれた4つの作品で、それらを万遍なく体現できることだろう。極めて考え抜かれた十二音音列による厳格な音を放つのは、予想もつかないような楽器群であり、電気的な音と、アコースティックな音が交錯する不可解な世界は、まさに小宇宙その物。「オーケストラのための呪」は、まさに映画音楽その物。「プリペアド・ピアノと弦楽のための小品」は詩的な感情こそあれど、音としてはとてもシリアスな物。そして「カンパノロジー」は、後の、「涅槃交響曲」を予感させる、梵鐘の音を使った気も遠くなるような音響、録音技術(ミュージック・コンクレート)への挑戦。今作では、日本の電子音楽批評&演奏家としても第一人者である川崎弘二氏に解説を依頼。曲に対する詳細なアナリーゼを含めた資料価値のみならず、大変興味深い一つの読み物としても成立する素晴らしい解説。 | ||
湯浅譲二(1929-): 箏とオーケストラのためのプロジェクション「花鳥風月」(1967)(*)[菊池梯子(箏)他 若杉弘指揮読売日本so.]/ フルート、ピアノ、2人の打楽器奏者のための「インター・ポジ・プレイ・ションI」(1971)(#) [小泉浩(Fl) 高橋アキ(P) 山口恭範(打楽器)]/ クラリネットのための「クラリネット・ソリテュード」(1980)(初演;+)[森田利明(Cl)]/ 2つのフルートのための「相即相入」(1963)(**)[吉田雅夫、野口龍(Fl)]/ ホワイト・ノイズによる「プロジェクション・エセムプラスティク」(放送初演;##)[NHK電子音楽スタジオ] ・楽曲解説:湯浅譲二 | ||
録音:1971年2月10日、厚生年金会館(「現代の音楽展'70」より;*)/1972年12月7日、東京文化会館(「Sound Space Ark I」より;#)/1980年9月19日、東京ドイツ文化研究所ホール(+)/1964年3月29日(放送日)、モノラル(**)/1964年3月29日(放送日)(##)。本来は外科医志望であった湯浅譲二、作曲は趣味で行っていたというが、1950年代の、当時としては最新鋭の「現代音楽」に触れるうち、自分でもこのくらいは書けるのではないかと思ったのだそう。そんな湯浅が本格的に創作活動を始めたのは1952年、「実験工房」に参加してからのことだった。彼がどんな道を歩んだか、そしてどんな音楽を書いたのか。それは実際に解説を読み、音楽を聴くことで理解できることだろう。過去に何人かの作曲家が試みてきた「邦楽器と西洋のオーケストラの融合」をより深く発展させた、“筝とオーケストラのためのプロジェクション「花鳥風月」 "、数字で書かれた楽譜から生まれる不確定的な音楽を追求した“インター・ポジ・プレイ・ションI "など楽器と奏法の追求、果ては“ホワイト・ノイズによる「プロジェクション・エセムプラスティク "まで、時間を越えた音を求めた作曲家による、新たな地平線がここにある。 | ||
松平頼暁: 室内オーケストラのための「コンフィギュレーション」(1961-63)(初演;*)/ 弦楽四重奏とリング・モジュレータのための「分布」(初演;#)/ コンボのための「オルタネーションズ」(1967)(+)/ マリンバとオーケストラのための「オシレーション」(1977)(初演;**)/ テープのための「アッセンブリッジス」(1968)(##) 若杉弘 指揮(*) 黒岩英臣 指揮(**) 東京so.(*/**) 植木三郎、板橋健(Vn;#) 山崎正秋(Va;#) 高橋忠男(Vc;#) 来馬賢(Tp;+) 佐藤英彦(Perc;+) 和田則彦(P;+) 尚雅俊(Cb;+) 片山幹男(リング変調器;+) 松平頼暁指揮(+) 高橋美智子(マリンバ;**) NHK電子音楽スタジオ(##) | ||
録音:1967年3月29日、都市センターホール「現代の音楽展67」(*)/1968年3月16日、朝日講堂「クロストーク3」(#)/1969年2月25日、東京文化会館小ホール「現代の音楽展69」(+)/1979年10月11日、東京文化会館第1回「オーケストラ・プロジェクト79」(**)。放送:1967年7月9日(*)/1968年7月7日(#)/1969年5月25日(+)/放送初演:1969年1月5日(##)。日本でも有数の名家、水戸松平氏の直系であり、作曲家松平頼則の長男として生まれた松平頼暁。中学2年の時に終戦を迎えた彼は、様々な思いを抱えながらまずは科学の道へ進む。しかし、「情念に拠らない芸術」を模索するために、独学でピアノと作曲を習得。その信念を貫くかのように、常に実験的でロジカルな作品を生み出し続けている。その技法は、もちろん12音から始まり、一作ごとに新しい語法を打ち立てて行くもので、世界の音楽の潮流に呑まれることなく、常に孤高の世界を生み出していると言えるだろう。解説は川崎弘二氏によるもので、「革新的な技法が結実された複雑な音の連なり」を丁寧に読み解き、美しい展開図として聴き手に提示してくれる。この解説を読むだけでも、日本の現代音楽の一つの潮流が理解できるのではないだろうか。 | ||
林光(1931-2012): ピアノ・ソナタ(1965)(初演;*)/10人の奏者のための「プレイI」(1971)(#)/ ヴォイス、ヴァイオリンとピアノのための「プレイII」(1972)(+)/ 混声合唱のための「原爆小景」~水ヲ下サイ(1958)(**)/ 受難のはじまり(1961)(初演;##)/12声部の混声合唱のための「JAPAN」(1970)(++) 林光(P;*/+) 小出信也(Fl;#) 内山洋(Cl;#) 山畑馨(Fg;#) 北村源三(Tp;#) 伊藤清(Tb;#) 有賀誠門(Perc;#) 本荘玲子(P;#) 田中千香士(Vn;#) 徳永健一郎(Vc;#) 田中雅彦(Cb;#) 岩城宏之指揮(#) 黒沼ユリ子(Vn;+) 丹羽勝海(T;+) テープ再生(+) 田中信昭指揮東京混声cho.(**/##/++) 坂部美知子、野口龍(Fl;##) 乃村和子(Ob;##) 浅井俊雄、松代晃明、斎藤明(Cl;##) 赤堀榛名、倉野昌三(Hr;##) 小川内一彦、山口晃弘、 平田奉文(Tb;##) 大橋敏成(Cb;##) 佐藤英彦、熊谷弘、上埜孝、野口力(Perc;##) | ||
録音:1971年9月2日、東京文化会館「WE MEET TODAY」(#)/1972年1月29日 or 30日(+)/1960年9月13日、朝日講堂「第1回 東京現代音楽祭」(**)/1961年11月14日、共立講堂「東京混声cho.第25回定期演奏会」(##)/1971年2月13日、虎ノ門ホール「現代の音楽展 '71 合唱作品」(++)。放送初演:1967年2月25日(*)/放送:1972年2月21日(#)/1973年5月13日(+)/1960年10月2日(**)/1962年3月9日(##)/1971年6月14日(++)。1931年東京に生まれ、東京藝術大学作曲科を中退するも、尾高尚忠氏に師事し、管弦楽曲から声楽曲まで多くの作品を発表した林光。あの衝撃的な合唱組曲「原爆小景」で歌われる「水ヲ下サイ」(当盤にも収録)は、誰しもが、一度聴いたら決して忘れることのない曲として知られている。日本語の響きを徹底的に追求し、宮沢賢治の音楽作品を広め、またオペラシアター「こんにゃく座」の音楽監督、作曲家としても活躍した。鋭い問題意識は、全ての作品の奥底に横たわり、その音に限りない鋭さと深みを与えている。今回のアルバムには、前述の「水ヲ下サイ」を始め、ピアノ・ソナタ、室内楽作品、合唱作品など幅広いジャンルの曲を収録することで、稀有の作曲家の姿を捉えることに成功したと言えるだろう。とりわけ自作自演である「ピアノ・ソナタ」の演奏はあまりにも素晴らしく、まさに矜持を正して聴くべき歴史的記録。今回の解説も、日本の現代音楽の第一人者である川崎弘二氏が担当。作品の成立過程から意義まで詳しく読み解いている。 | ||
一柳慧(1933-): ピアノ音楽第4(エレクトロニック・バージョン)(1960/1964)[デイヴィッド・テューダー(P)/ 1964年11月27日、草月会館ホール、ジョン・ケージ デイヴィッド・テューダー演奏会]/ 尺八、箏、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、銅鑼とオペレータのための「コラージュ」(1965) [小林健次(Vn) 江戸純子(Va) 黒沼俊夫(Vc) 道井洵(Cb) 横山勝也(尺八) 菊地梯子(箏) 岡田知之、山口浩一(銅鑼) 奥山重之助(音響技術) 岩城宏之指揮/ 1965年11月29日、朝日講堂、第6回現代音楽祭]/ フルート、打楽器、ピアノとヴァイオリンのための「トライクローム」(1975)[野口龍(Fl) 植木三郎(Vn) 一柳慧(P) 若杉弘(Perc)/1975年1月13日、第一生命ホール、室内楽70] フルート、クラリネット、打楽器、ハープ、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための「リカレンス」(1977/1978) [中川昌三(Fl) 森田利明(Cl) 吉原すみれ(Perc) 木村茉莉(Hp) 一柳慧(P) 篠崎功子(Vn) 苅田雅治(Vc) 石井眞木指揮/1980年9月28日、ドイツ文化センターホール、 パンムジーク・フェスティヴァル14 東京 '80コンサート4 75-80年の音楽] | ||
10代の終わりに渡米、そこでジョン・ケージらをはじめとする「アメリカ現代音楽」の洗礼を受けた一柳慧。自身も優れたピアニストであった彼は、ケージ作品の演奏を重ねながら、図形楽譜などの不確定性の音楽を追求していく。例えば、テュードアの弾く(!)「ピアノ音楽第4」のなんと斬新なこと。「4分33秒」に匹敵する名曲として、一度は聴いていただきたい逸品。そんな初期の作品から、実に多くの素材(電子音楽も含む)を取り込みながら、深化してやまない1970年代後半の作品を収録。テクノロジーと手作業の融合と、芸術というものの存在価値を求めてやまない作曲家の姿が、克明に捉えられている。川崎弘二氏による作曲家へのインタビューを収録。 | ||
石井眞木(1936-2003): ピアニストと打楽器奏者のための「ピアノ曲」(1968)[山口恭範(Perc) 一柳慧(P)/ 1968年2月4日、東京文化会館、第2回日独現代音楽祭 現代ピアノ音楽の夕べ]/ 打楽器群とオーケストラのための「響層」(1969) [森正指揮東京都so./1969年2月7日、東京文化会館、民音現代作曲音楽祭]/ 7奏者と電子音響のための音楽「螺旋I」(1969)[小出信也(Fl) ハインツ・ホリガー(Ob) ウルズラ・ホリガー(Hp) 本荘玲子(P) 山口恭範、有賀誠門、百瀬和紀(Perc+) 山岡重信指揮/1970年2月6日、東京文化会館、第4回日独現代音楽祭]/ ハープ、打楽器とテープのための「アニメ・アマーレ」(バージョンI)(1974) [篠崎史子(Hp) 山口恭範(Perc) NHK電子音楽スタジオ/1974年10月20日(放送日)] | ||
ベルリン音楽大学で「シェーンベルクやベルクの弟子」であったヨーゼフ・ルーファーに師事、そこで12音技法による作曲を学んだ石井眞木の音楽。作曲時にはその技法を根底に置きながらも、日本の伝統音楽も視野に入れた、独自の音楽を作りあげていく。彼の音楽は、様々な特殊奏法が齎す実に多彩な響きと、偶然性が混在しており、それはある種の陶酔感をもたらすものでもある。このアルバムに収録された4つの曲からも、大活躍する打楽器群に加え、電子音楽までをも、日本的音要素と融合させるべく奮闘する石井の姿を見ることができるのではないだろうか。 | ||
NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ特別編~実験工房 武満徹:ピアノのための「二つのレント」(1950) / ピアノのための「遮られない休息」瀧口修造の詩による(1952)~I.ゆっくりと悲しく、語りかけるように 佐藤慶次郎:ピアノのための「五つの短詩」(1953-55)より〔I.レント/ II.アンダンティーノ/III.メカニックに〕/ ピアノのための「悼詩」(1955/56) 湯浅譲二:ピアノのための「内触覚的宇宙」(1957) 鈴木博義:二つのピアノ曲(1952)〔レント・アッサイ/オスティナート、アル・リゴレ・ディ・テンポ〕 福島和夫:アルト・フルートとピアノのための「エカーグラ」(1957) (#) 湯浅譲二:ピアノのための「プロジェクション・エセムプラスティク」(1961) (+) 園田高弘(P;無印) 林リリ子(Fl;#) 林光(P;#) 一柳慧(P;+) | ||
録音:1957年7月9日(放送:1957年7月21日)(無印) /録音:1959年6月12日(放送:1959年7月)(#)/録音:1980年6月3日、イイノホール「第3回 東京音楽芸術祭日本の音楽家5一柳慧・高橋悠治デュオ・コンサート」(放送:1980年11月2日)(+)。1951年から1957年までのおよそ6年間のみ存在した「実験工房」は、多彩な分野で活躍する最先端の芸術家たちが自発的に集結し、自らも前衛芸術を提唱した詩人、瀧口修造を後見人とした総合芸術グループ。彼らによって生み出された作品は、ダンス、演劇、バレエ、映画など多岐に渡るが、とりわけ音楽の分野では、最先端の海外作品を紹介しながら、日本ならではの音楽を創り上げるなど活発な動きがあった。彼らによる作品群は当時の人々に大きな驚きをもたらしたことは間違いない。このアルバムには、中心的メンバーであったピアニスト園田高弘による1957年の演奏会の録音を中心に、独学で作曲を志しながらも「実験工房」に参加したことで独自の作風を確立した福島和夫の作品などを収録している。この福島作品は、林リリ子と林光のデュオによる貴重な録音で、これまで聴くことのできた既存音源とは一線を画したものとして評価されることだろう。そして、アルバムの核となる、園田の演奏する武満徹、佐藤慶次郎、湯浅譲二、鈴木博義の音楽は、当時彼らが強く影響を受けたであろうオリヴィエ・メシアンの音楽を一瞬彷彿させながらも、新しいものを模索しようともがく「先導者」たちの姿を浮き彫りにする。 |
NAXOS "Blu-ray Audio Series" ディスクの大容量を生かし、非圧縮のマスター・クオリティ・サウンドを収録した「ブルーレイ・オーディオ」シリーズ。一般の映像用ブルーレイ・ディスク・レコーダー&プレイヤーでも再生は可能ですが、オーディオに特化していない機器ではディスク規格をフルに生かすことができないと考えられ、基本的には「ブルーレイ・オーディオ」対応ををうたった機種か、パソコンを使用したPCオーディオ環境が必須と思われます。機器をお持ちで無い場合はCDヴァージョンをお求め下さい。 #同内容のCDヴァージョンに関しては、既案内のアイテムは品番のみを記載しています。 #日本語帯無しでお届けの可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。 | ||
ヴァーチャル・ハイドン ハイドン:ピアノ・ソナタ全集 + ドキュメンタリー映像「ヴァーチャル・ハイドンができるまで」 トム・ベギン(Cemb) | ||
24-bit / 96kHz Stereo and Surround (5.0) Recordings。CD:8.501203 (12CD+DVD; 6CD価格)。 | ||
コリリアーノ:交響曲第3番「サーカス・マキシマス」(大編成吹奏楽のための)/ ガゼボ舞曲集(バンドのための)〔序曲/ワルツ/アダージョ/タランテラ〕 ジェリー・ジャンキン指揮テキサス大学ウィンド・アンサンブル | ||
24-bit / 88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.559601 | ||
マーラー(1860-1911):交響曲第8番「千人の交響曲」
バルバラ・クビアク、イザベラ・クウォシンスカ、マルタ・ボベルスカ(S) ヤドヴィガ・ラッペ、 エヴァ・マルチニェツ(A) ティモシー・ベンチ(T) ヴォイテック・ドラボヴィッチ(Br) ピョートル・ノヴァツキ(B) テファン・ヴィシンスキ枢機卿大学cho.、ポーランド放送クラクフcho.、 ワルシャワ少年cho. アントニ・ヴィト指揮ワルシャワ国立po.&cho. | ||
24-bit / 96kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.550533-34 | ||
ドヴォルジャーク(1841-1904): 交響曲第7番 ニ短調 Op.70 B.141/ 交響曲第8番 ト長調 Op.88 B.163 |
マリン・オールソップ指揮 ボルティモアso. | |
24-bit / 88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.572112 | ||
ショパン(1810-1849): ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 / ポーランドの歌による幻想曲 Op.13 / 演奏会用ロンド「クラコヴィアク」Op.14 |
エルダー・ネボルシン(P) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo. | |
24-bit / 88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.572335 | ||
ショパン(1810-1849):ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21/ 「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 Op.2 / アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22 エルダー・ネボルシン(P) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. | ||
24-bit / 88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.572336 | ||
ドヴォルジャーク(1841-1904): 交響曲第6番 ニ長調 Op.60 B.112 (*) / 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」 |
マリン・オールソップ指揮 ボルティモアso. | |
24-bit 88.2kHz (*) & 24-bit 96kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.570995 (*), 8.570714 より。 | ||
シューマン:ゲーテのファウストからの情景 WoO.3
イヴォナ・ホッサ(S;懸念/天使/贖罪の女) クリスティーネ・リボー(S;グレートヒェン/罪深き女/困窮) アンナ・ルバンスカ(A;アマリアの女/欠乏) エヴァ・マルシニク(A;マルテ/エジプトのマリア/罪障/栄光の聖母) ダニエル・キルヒ(T;アリエル/法悦の神父) アンドルー・ガンゲスタッド(B;メフィストフェレス/悪霊/他) ヤーッコ・コルテカンガス(Br;ファウスト/マリア崇拝の博士/天使に似た神父) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.&cho.、ワルシャワ少年cho. | ||
24-bit / 88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.572430-31 | ||
チョー=リャン・リン&ニューマンの「四季」 ヴィヴァルディ(1678-1741): ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」 第1集~「四季」/他 第1番「春」/第2番「夏」/第3番「秋」/ 第4番「冬」/第5番「海の嵐」/第6番「喜び」 |
チョー=リャン・リン(Vn) アンソニー・ニューマン (Cemb/ ポルタティフOrg) セジョン | |
24-bit / 88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.557920 | ||
シューベルト(1797-1828):序曲全集 歌劇「ヒュドラウリスになった悪魔」D.4~序曲/歌劇「鏡の騎士」D.11~序曲/序曲 ニ長調 D.12/ 序曲 ニ長調 D.26/歌劇「悪魔の別荘」D.8~序曲/歌劇「4年間の歩哨兵勤務」D.1~序曲/ 歌劇「ベッラ荘のクラウディーネ」D.239~序曲/歌劇「サラマンカの友人たち」D.326~序曲/ 序曲 変ロ長調D.470/序曲 ニ長調 D.556/イタリアの様式による2つの序曲〔ニ長調 D.590ハ長調 D.591〕/ 劇音楽「魔法の竪琴」D.644~序曲「ロザムンデ」/歌劇「双子の兄弟」D.647~序曲/序曲 ホ短調 D.648/ 歌劇「アルフォンソとエストレッラ」D.732~序曲「ロザムンデ」/ 歌劇「謀反人たち(家庭戦争)」D.787~序曲/歌劇「フィエラブラス」D.796~序曲 クリスティアン・ベンダ指揮プラハ・シンフォニア | ||
24-bit / 96kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.570328 + 8.570329。 | ||
ティエリー・ランシノ(1954-):レクイエム(2009)
ハイディ・グラント・マーフィー(S) ノラ・グビッシュ(Ms) ステュアート・スケルトン(T) ニコラ・クルジャル(B) エリアフ・インバル指揮フランス放送po.、フランス放送cho. | ||
24-bit / 48kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.572771 | ||
シマノフスキ(1882-1937): 交響曲第1番 ヘ短調 Op.15 (*) / 交響曲第2番 変ロ長調 Op.19 |
アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo. | |
24-bit / 88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.570721 (*)、8.570722 より | ||
シマノフスキ(1882-1937): 交響曲第3番 Op.27「夜の歌」(*) /交響曲第4番「協奏交響曲」Op.60 リシャルド・ミンキエヴィチ(T;*) ヤン・クシシュトフ・ブローヤ(P;#) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.、ワルシャワ・フィルハーモニーcho.(*) | ||
24-bit / 88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.570721 (*)、8.570722 より | ||
ガーシュウィン(1898-1937): へ調の協奏曲(1925)/ラプソディ第2番/ 「アイ・ガット・リズム」変奏曲 |
オリオン・ウェイス(P) ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
24-bit / 96kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.559705 | ||
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(1928) (*) /シンフォニエッタ
クリスティーネ・リボー(S) エヴァ・マルシニク(A) ティモシー・ベンチ(T) ヴォチェク・ギールラッハ(B) ヤロスラフ・マラノヴィチ(Org) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.、ワルシャワ・フィルハーモニーcho.(*) | ||
24-bit,88.2kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.572639 | ||
ヴェルディ:オペラからのバレエ音楽全集 歌劇「オテロ」~第3幕第7場/歌劇「マクベス」~第3幕第1場/歌劇「イェルサレム」~第3幕第1場/ 歌劇「ドン・カルロ」~第3幕第2場/歌劇「アイーダ」より〔第1幕第2場/第2幕第1場/第2幕第2場〕/ 歌劇「トロヴァトーレ」より〔第3幕第1場/第3幕第2場〕/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」~第3幕第2場 ホセ・セレブリエール指揮ボーンマスso. | ||
24-bit / 96kHz Stereo and Surround (5.1) Recordings。CD:8.572818-19 | ||
ロッシーニ:序曲全集 BD AUDIO 版 Vol.1 歌劇「泥棒かささぎ」序曲/歌劇「セミラーミデ」序曲/歌劇「オテロ」序曲/歌劇「コリントの包囲」序曲/ 歌劇「イギリスの女王エリザベス」(歌劇「セビリャの理髪師」)序曲/シンフォニア ニ長調「コンヴェンテッロ」/ 歌劇「エルミオーネ」序曲/歌劇「ウィリアム・テル」序曲/歌劇「エドゥアルドとクリスティーナ」序曲/ 歌劇「幸運な間違い」序曲/歌劇「絹のはしご」序曲/歌劇「デメートリオとポリビオ」序曲/ 歌劇「ブルスキーノ氏」序曲/シンフォニア ニ長調「ボローニャ」/歌劇「シジスモンド」序曲 クリスティアン・ベンダ指揮プラハ・シンフォニアo.、プラハ・フィルハーモニックcho. | ||
CD: 8.570933 、8.570934 をブルーレイ・オーディオ1枚に収録。 | ||
ベルリオーズ:序曲「海賊」Op.21 / 幻想交響曲(第2楽章のコルネット付きヴァージョン入り) レナード・スラットキン指揮リヨン国立o. | ||
24-bit / 96kHz Stereo and Surround 。CD:8.572886 。 | ||
プロコフィエフ: 交響組曲「1941年」Op.90 (1941)/ 交響曲第5番 変ロ長調 Op.100 (1944) |
マリン・オールソップ指揮 サンパウロso. | |
24-bit / 96kHz PCM Surround 。CD:8.573029 。 | ||
ロッシーニ:序曲全集 BD AUDIO 版 Vol.2(完結編) 「マオメット2世」序曲(1822年ヴェネチア版) /「アルジェのイタリア女」序曲/「チェネレントラ」序曲/ コントラバス・オブリガード付き「大序曲」/歌劇「マティルデ・ディ・シャブランまたは美女と鉄の心」序曲/ 「婚約手形」序曲/「タンクレディ」序曲/「セビリャの理髪師」序曲/「イタリアのトルコ人」序曲/ シンフォニア 変ホ長調/「リッカルドとゾライーデ」序曲/「トルヴァルドとドルリスカ」第1幕 シンフォニア/ 「アルミーダ」第1幕 シンフォニア/「オリー伯爵」第1幕 序奏/「ビアンカとファッリエーロ」シンフォニア クリスティアン・ベンダ指揮プラハso. | ||
録音:2011年9月5日-6日、2012年5月30日-31日、プラハ、チェコ。CD: 8.570935 、8.572735 をブルーレイ・オーディオ1枚に収録。 | ||
SHADOW OF SIRIUS~シリウスの影 スティーヴン・ブライアント:ウィンド・アンサンブルのための協奏曲(2007/2010) ジョエル・パケット(1977-):シリウスの影(2009)(フルートと吹奏楽、打楽器のための協奏曲)(*) ジョン・マッキー(1973-): Kingfishers Catch Fire - 翡翠 (カワセミ) マリアンヌ・ゲディジャン(Fl;*) ジェリー.F.ジャンキン指揮テキサス大学ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2010年10月30日-31日、オースティンテキサス大学、バトラー・スクール・オブ・ミュージック、リサイタル・ホール。(*)は世界初録音。2015年11月現在、ブルーレイ・オーディオ盤のみの発売。#CDプレーヤー、DVD プレーヤーでは再生出来ません。 | ||
NAXOS STANDARD 国内代理店の帯廃止に伴い、多くが日本語帯無しでの入荷となりますので、あらかじめご了承下さい(帯が付かなかった事を理由とする商品交換・返品・帯のみの送付等はお受け出来ません)。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2021年3月当店案内分 | ||
カヴァッリ:歌劇「恋するヘラクレス」〔映像商品〕
ナウエル・ディ・ピエロ(B) アンナ・ボニタティブス、 ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms)他 ラファエル・ピション指揮ピグマリオン | ||
レスピーギ:古風な協奏曲/「リュートのための古風な舞曲とアリア」
ダヴィデ・アローナ(Vn) サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮ニューヨーク室内o. | ||
モダーン・トランペットの芸術 Vol.2
ヒュー・モーガン(Tp) レベッカ・ウィルト(P) | ||
モーツァルト/イグナーツ・ラハナー編曲:ピアノ協奏曲〔第9番/第17番〕
アーロン・ゴールドスタイン(P) ファイン・アーツ四重奏団 | ||
シューベルト:17のレントラー/メヌエット
ダニエル・レプハルト(P) | ||
アレクサンダー・キャンプキン:合唱作品集
デイヴィッド・クラウン指揮 vOx 〔ヴォックス〕室内cho./他 | ||
旅~五大陸のオーケストラ音楽
アウドゥン・アンドレ・サンヴィーク(Vc) ミゲル・ハース=ベドヤ指揮ノルウェー放送o. | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2021年2月当店案内分 | ||
プロコフィエフ:歌劇「炎の天使」〔映像商品〕
リー・メルローズ(Br) エヴァ・ヴェシン(S) アンナ・ヴィクトローヴァ(Ms)他 アレホ・ペレス指揮ローマ国立歌劇場o.&cho. | ||
ベートーヴェン:歌劇「レオノーレ」〔映像商品〕
ナタリー・ポラン(S) ジャン=ミシェル・リシェル(T) ステファン・ヘゲドウシュ(B-Br)他 ライアン・ブラウン指揮 オペラ・ラファイエットo. &cho. | ||
ヴァインベルゲル〔ワインベルガー〕:喜歌劇「春の嵐」〔映像商品〕
タンゼル・アクゼイベック(T) ヴェラ=ロッテ・ベッカー(S) ジョーダン・デ・スーザ指揮ベルリン・コーミッシェ・オーパーo. | ||
チェスティ:歌劇「ラ・ドーリ」〔映像商品〕
フランチェスカ・アスチオーティ(Ms) ルペルト・エンティクナツプ(CT) フェデリコ・サッキ(B) オッターヴィオ・ダントーネ指揮アカデミア・ビザンチナ | ||
ミュラー=ブリュールと若手たち~ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 〔第1番 ハ長調 Op.15 (*) [イゴール・レヴィット(P)]/ 第2番 変ロ長調 Op.19 (#) [王笑寒〔ワン・シャオハン/ Xiaohan Wang 〕(P)]/ 第3番 ハ短調 Op.37 (*) [ヘンリ・シーグフリードソン(P)]/ 第4番 ト長調 Op.58 (#) [高橋礼恵〔たかはし・のりえ〕(P)]/ 第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」(+) [ダヴィッド・カドゥシュ(P)]〕 ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮ケルン室内o. | ||
録音:2007年5月26日(#)、2007年6月2日(+)、2007年6月10日(*)、すべてフィルハーモニー、ケルン| (P) (C) 2007 。 Naxos ドイツ限定盤。 Naxos へハイドン、バッハ、ベートーヴェンなどを録音していたミュラー=ブリュール(1933-2012)が、晩年に若手ピアニストたちとコラボレーションしたもの。#当盤は国内代理店の扱いがない上、発売から十数年が経過しており今後入手不可となる可能性があります。また、ドイツからお取り寄せするためお時間がかかります。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集〔第1番(*) /第2番(#) 〕
イゴール・レヴィット(P;*) 王笑寒(P;#) ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮ケルン室内o. | ||
録音:2007年5月26日(#)、2007年6月10日(*)、フィルハーモニー、ケルン| (P) 2007 (C) 2021 | 8.570749/51D (ドイツ限定盤)からの分売。 今や世界的ピアニストとなったイゴール・レヴィットが参加していたため、初出から十数年を経て、彼の演奏が含まれるディスクのみインターナショナル版として発売。 | ||
サン=サーンス:吹奏楽のための編曲集
準・メルクル指揮ロイヤル・エア・フォース・カレッジ・バンド | ||
LA MAGNIFIQUE ~ルイ14世の宮廷におけるフルート音楽
バルトルド・クイケン、インマヌエル・デイヴィス(Fl-tr) アーニー・タニモト(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ドナルド・リヴィングストン(Cemb) | ||
ヤナーチェク: 弦楽四重奏曲〔第1番/第2番〕 |
ニュージーランドSQ | |
ブライト・シェン:飛び立て/ゾディアック物語
ダン・シュウ(Vn) ブライト・シェン指揮蘇州so.、上海so. | ||
サリヴァン: バレエ音楽「魔法の島」/「テスピス」 |
アンドルー・ペニー指揮 RTE コンサートo. | |
ベートーヴェン:室内楽編曲集版 ピアノ協奏曲第1番/交響曲第2番 |
ハンナ・シバイエヴァ(P) アミナートSQ バス・フリーヘンタルト(Cb) | |
イタリア・バロックのクリスマス協奏曲
フレデリック・フロム(Vn) ラース・ウルリク・モーテンセン指揮コンチェルト・コペンハーゲン | ||
フンパーディンク:劇付随音楽集
ダリオ・サルヴィ指揮マルメ歌劇場o.& cho./他 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.56 | ローマン・コシャコフ(P) | |
リスト IMAGINATION | イウリアナ・ミュンヒ(Vn) アンドレ・パルフェノフ(P) | |
Unerhorte Schatze ~女性作曲家の音楽
トリオW | ||
ウォルトン:ヴァイオリンとピアノのための室内音楽作品集
マシュー・ジョーンズ(Vn) アナベル・スウェイト(P) サラ=ジェーン・ブラドリー(Va) ティム・ロウ(Vc) | ||
クララ&ローベルト・シューマン:ヴァイオリンとピアノのための音楽 リン・ハオリ(Vn) リュウ・ジャナン(P) | ||
ヴィドール:オルガン交響曲全集 Vol.4
クリスティアン・フォン・ブローン(Org) | ||
ReVIOLAtion ~ヴィオラのための作品集
クシシュトフ・コメンダレク=ティメンドルフ(Va) | ||
ゴンパー:協奏曲集/ムーンバースト
ティモシー・ギル(Vc) ヴォルカン・オーホン(Cb) エマニュエル・シフェール指揮ロイヤルpo. | ||
マイアベーア:歌劇「ロミルダとコンスタンツァ」
パトリック・カボンゴ(T) ハビエル・ポベダーノ(T) キアラ・ブルネッロ(A)他 ルチアーノ・アコチェッラ指揮 グレツキ室内cho.、クラクフ・パッショナルトo. | ||
ヴィラ=ロボス:交響曲全集 | イサーク・カラブチェフスキー指揮 サンパウロso. | |
ベートーヴェン: ピアノと弦楽五重奏編曲版ピアノ協奏曲〔第3番/第4番〕 八ンナ・シバイエヴァ(P) ユトレヒトSQ ルイス・カプレラ(Cb) | ||
ノヴァーク:管弦楽作品集 Vol.1
マレク・シュティレツ指揮モラヴィアpo. | ||
ライヒ:エイト・ラインズ/シティ・ライフ/他
クラウス・ジモン(P)指揮ホルスト=シンフォニエッタ/他 | ||
モソロフ:交響曲第5番/ハープ協奏曲
テイラー・アン・フレッシュマン(Hp) アルトゥール・アルノルト指揮モスクワso. | ||
ブルーサ:管弦楽作品集 Vol.4
ダニエーレ・ルスティオーニ指揮アルスターo. | ||
ハリス:フェイス/交響曲第6番「最後の手紙」
ジョルダーノ・ベッリンカンピ指揮 アントニー・ヘルムス指揮 オークランドpo.、ヴォイシズ・ニュージーランド室内cho./他 | ||
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集 Vol.26
ブルーノ・ヴラヘク(P) | ||
The Art of Agony 苦悩の芸術
ヴィニー=グリンバーグ・ピアノ・デュオ | ||
シューベルト:30のメヌエットとトリオ、8つのレントラー
ダニエル・レプハルト(P) | ||
ジュリアーニ:ロッシーニアーナ〔第1番-第6番〕
ゴラン・コリヴォカピチ(G) | ||
コントジョルゴス:万華鏡/他
パヴロス・カネラキス(G) ヴァンジェル・ニーナ(Vc) | ||
ミヒャエル・ハイドン:聖ニコライ・トレンティーニのミサ/他
トム・ウィンペニー指揮ロウズ・バロック・プレイヤーズ〔ピリオド楽器使用〕 セント・オールバンズ大聖堂少女聖歌隊/他 | ||
レグレンツィ:聖母マリアのリタニとアンティフォナ
ジョヴァンニ・アッチャイ指揮ノーヴァ・アルス・カンタンディ イヴァナ・ヴァロッティ(Org)他 | ||
ロッシーニ:歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン」
ミケーレ・アンジェリーニ(T) サラ・ブランチ(S) ツォン・シ(B)他 ホセ・ミゲル・ペレス=シエーラ指揮クラクフ・パッショナルトo.、グレツキ室内cho. | ||
マレット楽器のための協奏曲集
イヴリン・グレニー(パーカッション) ジャン・トレル指揮香港市室内o. | ||
ジョン・アダムズ:ハルモニーレーレ/父はチャールズ・アイヴズを知っていた
ジャンカルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
「ドビュッシーのトンボー」と関連作品
トマー・レフ(P) ヤンナ・ガンデルマン(Vn) ドミトリー・ヤブロンスキー(Vc) ルーベン・セルッシ(G) シャロン・ロストルフ=ザミール(S) ゼーヴ・ドルマン指揮テルアヴィヴ大学ブフマン=メータso. | ||
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ/ピアノ三重奏曲第2番
エーリヒ・ヘーバルト(Vn) アレクサンドル・ルーディン(アルペジオーネ/Vc) アーポ・ハッキネン(Fp) | ||
ドッペルバウアー:チェロとピアノのための作品集
マルティン・メルカー(Vc) アンナ・アダミーク(P) | ||
ドメニコーニ:マンドリンとギターのための作品集
マーレ・デュオ | ||
Carmina Predulcia ~15世紀、シェーデル歌集からの音楽
アンサンブル・アルマーラ〔ピリオド楽器使用〕 | ||
オルランドゥス・ラッスス:バイエルンの結婚式
エリック・ライス指揮アンサンブル・オリゴ | ||
チェレプニン:バレエ音楽「アルミードの館」
ヘンリー・シェク指揮モスクワso. | ||
ビレット・コンチェルト・エディション Vol.10 ~モーツァルト
イディル・ビレット(P) エンデル・サクプナル指揮ブルサ地域国家so. | ||
ヴィラ=ロボス:合唱編曲集
ヴァレンティナ・ペレッジ指揮サンパウロ交響cho. | ||
リスト:ハンガリー民謡の主題による幻想曲
ゴラン・フィリペツ(P) イムレ・コラール指揮コダーイpo. | ||
ハンガリーのセレナード
オッフェンブルク弦楽三重奏団 | ||
オベール:序曲集 Vol.3
ダリオ・サルヴィ指揮モラヴィアpo. | ||
スーザ:吹奏楽のための作品集 Vol.20
キース・ブライオン指揮英国王立ウェールズ音楽大学ウィンド・アンサンブル | ||
アメリカのパーカッション作品集
パークラマ・パーカッション・アンサンブル シーネ・アスムセン(S) ニクラス・ヴァレンティン(Vn) ジャン・トレル指揮 | ||
ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 Vol.2 ~チャイコフスキー、パブスト
ブラームス:トリオ | ||
時空を超えて~マンドリン&ギター・リサイタル
イェンス=ウーヴェ・ポップ(G) ヨッヘン・ロス(マンドリン) | ||
人生のパッサカリア…
チェンバレス〔古楽アンサンブル〕 | ||
マクドウォール:オルガン作品集
ウィリアム・フォックス(Org) ルーシー・ハンフリス(Tp) | ||
ドッジソン:室内歌劇「マーガレット・キャッチポール~離れた2つの世界」
ケイト・ホーデン(S) ウィリアム・ウォレス(T) ニコラス・モリス(B) ジュリアン・パーキンス指揮アンサンブル・ペルペトゥオ | ||
フリッツ・クライスラー:録音全集 Vol.10, 1928-29
フリッツ・クライスラー(Vn) カール・ラムソン(P) | ||
復刻プロデューサー&エンジニア:ウォード・マーストン。レーベル提供のバックインレイ PDF(要・閲覧ソフト)。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2020年11月当店案内分 | ||
パーセル:「アーサー王」〔映像商品〕
アネット・フリッチュ(S) ロビン・ヨハンセン(S)他 ルネ・ヤーコプス指揮ベルリン古楽アカデミー | ||
コルンゴルト:組曲/ピアノ五重奏曲
スペクトラム・コンサーツ・ベルリン | ||
ベートーヴェン・リ・コンポーズド~チェロ・ソナタとヴァイオリン・ソナタの編曲集
ルカ・クッツェー(Vc) ミクレン・ライパン(Vn) アレクサンダー・ギルマン(芸術監督) LGTヤング・ソロイスツ | ||
フロラン・シュミット:バレエ音楽「サロメの悲劇」 他
ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. 他 | ||
LETTERS ~大切な手紙から生まれた合唱曲集
ポール・ヒリアー指揮アイルランド室内o.&cho. | ||
…and… 中世の音楽とペルト…そして、その先にあるもの
ポール・ヒリアー指揮アルス・ノヴァ・コペンハーゲン | ||
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調/他
ケヴィン・コール(P) デイヴィッド・アラン・ミラー指揮 ナショナルo. ・インスティテュート・フィルハーモニック | ||
Stille Nacht ~ギターのためのクリスマス・キャロル集
ロッシーニ・ヘイワード(G/Vo/パーカッシヴ・エフェクツ) | ||
クラシック・ギター・トランスクリプションの芸術
クリストフェ・デジュール(編曲/G) | ||
ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 Vol.1
ブラームス・トリオ | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2020年10月当店案内分 | ||
ツェムリンスキー:歌劇「こびと」〔映像商品〕
エレーナ・ツァラゴワ(S) エミリー・マギー(S)他 ドナルド・ラニクルズ指揮ベルリン・ドイツ・オペラo. | ||
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」(ドイツ語歌唱)〔映像商品〕
エディタ・グルベローヴァ(S) オスカル・チェルヴェンカ(B)他 エクトル・ウルボン指揮ウィーン国立歌劇場o. | ||
収録:1977年3月30日。 | ||
ドキュメンタリー「バイエルン州立歌劇場」〔映像商品〕 | ||
ランディ:歌劇「オルフェオの死」〔映像商品〕
チェチーリア・モリナーリ(Ms) フアン・フランシスコ・ガテル(T)他 クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク[ピリオド楽器使用] | ||
アダン:喜歌劇「ロンジュモーの御者」〔映像商品〕
マイケル・スパイアーズ(T) フローリー・バリケット(S) フランク・ルゲリネル(Br) セバスティアン・ルラン指揮 アクサンテュス、ルーアン・ノルマンディ歌劇場o.&cho. | ||
バレエ「カルメン」全2幕〔映像商品〕
レベッカ・ビアンキ、アマール・ラマザール、アレッシオ・レッツァ ローマ歌劇場バレエ団 | ||
ヘンツェ:歌劇「ホンブルクの公子」〔映像商品〕
シュテファン・マルギタ(T) ヘレーネ・シュナイダーマン(Ms) ヴェラ=ロッテ・ベッカー(S) ロビン・アダムス(Br)他 コルネリウス・マイスター指揮シュトゥットガルト州立o. | ||
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス〔全曲映像 + ドキュメンタリー|映像商品〕
ヨハンナ・ヴィンケル(S) ソフィー・ハームセン(A) ゼバスティアン・コールヘップ(T) アルットゥ・カタヤ(B) フリーダー・ベルニウス指揮シュトゥットガルト・ホーフカペレ 〔ピリオド楽器使用〕、シュトゥットガルト室内cho. | ||
メサジェ:歌劇「フォルテュニオ」〔映像商品〕
シリル・デュボワ(T) アンヌ=カトリーヌ・ジレ(S) フランク・ルゲリネル(Br)他 ルイ・ラングレ指揮 クール・レ・ゼレマン、シャンゼリゼ劇場o. | ||
R.シュトラウス:舞踊組曲/ディヴェルティメント
準・メルクル指揮ニュージーランドso. | ||
コルンゴルト:ピアノ三重奏曲/弦楽六重奏曲
スペクトラム・コンサーツ・ベルリン | ||
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.1 ジェフリー・マクファーデン(編曲/G) | ||
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.2 ジェフリー・マクファーデン(編曲/G) | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
クリスティーナ・ガンシュ(S) マティアス・ヴィンクラー(Br) ラルフ・オットー指揮 マインツ・バッハcho.、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送po. | ||
ラハバリ:わが母なるペルシャ Vol.3
アレクサンデル・ラハバリ指揮プラハ・メトロポリタンo. ラディスラフ・ファンツォヴィッツ(Sax) レザ・フェクリ(T) ユリア・クロイター(Hp)他 | ||
ブレイナー:穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック
ペーテル・ブレイナー(P) | ||
クアン・ナイチョン/ジョエル・ホフマン:作品集
チョーリャン・リン(Vn) チェン・リーピン指揮台北中華楽団 | ||
ショスタコーヴィチ:歌曲とロマンス集
マルガリータ・グリツコヴァ(Ms) マリア・プリンツ(P) | ||
マスネ:交響詩「幻影」/他、管弦楽作品集
ジャン=リュック・タンゴー指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
コレッリの伝統バロック期のヴァイオリン・ソナタ集
オーガスタ・マッキー・ロッジ(バロックVn) ダグ・バリエット(ヴィオローネ) エズラ・ゼルツァー(バロックVc) アダム・コッカーハム(テオルボ/バロックG) エリオット・フィグ(Cemb) | ||
星満てる天空~20-21世紀の合唱作品集
ジェレミー・バックハウス指揮ヴァサーリ・シンガーズ | ||
ドメニコ・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集 Vol.25
パスカル・パスカレフ(P) | ||
ハーマン:「ホイットマン」
デイヴィッド・ジョーンズ(Cl) ネタネル・ドライヴラート(Vn)他 アンヘル・ヒル=オルドニェス指揮ポストクラシカル・アンサンブル | ||
ペドロ・アントーニオ・アヴォンダーノ(1714-1782): 歌劇「月の世界」(1765)全3幕 フェルナンド・ギマラインス(T) ルイ・ロドリゲス(B) ホアン・ペドロ・カブラル(T)他 マルタ・アラウージョ &マルコス・マガリャインス(芸術監督)オス・ムジコス・ド・テージョ | ||
# naxos.com の作品紹介の日本語機械翻訳:『イタリアのリスボンで生まれたペドロ・アボンダーノは、ヨーゼフ1世の宮廷に雇われ、ポルトガルを代表する作曲家となり、王室のバレエのための器楽や踊りの作曲家となりました。カルロ・ゴルドーニのリブレットで大成功を収めた「月の上の世界」は、ハイドンの作品で、社会的な登山家で厳格な道徳家のブオナ・フェデが、自分が月にいると思い込んで騙されているというコミカルな物語です。愛、嫉妬、権力闘争と衝突する幻想の物語は、アボンダーノの唯一のオペラであるこの作品では、アボンダーノが崇高な叙情性と劇的な透明感をもって設定しています。』 # naxos.com の作曲者紹介の日本語機械翻訳:『ペドロ・アントニオ・アボンダーノは1714年4月16日にリスボンで洗礼を受け(その数日前に生まれたはず)、1782年にリスボンで死去した。彼の父ピエトロ・ジョルジョ・アボンダーノはジェノヴァ出身で、19歳の時にポルトガルの首都に来て、ヨハネ5世の王室の礼拝堂でファースト・ヴァイオリニストとして働いていました。ペドロ・アントニオは父の跡を継ぎ、1754年から1782年まで王室礼拝堂のヴァイオリニストとして働きました。18世紀後半には、ポルトガルを代表する器楽作曲家として、鍵盤曲、室内楽(特にミヌエット)、管弦楽曲などを作曲しました。 聖セシリア兄弟団はリスボンの宗教団体で、音楽家の間で慈善活動や友愛を促進していましたが、ギルドとしても活動し、彼らの職業上の利益を保護していました。アボンダーノは1765年の再設立に重要な役割を果たした。アボンダーノはまた、「外国人協会」を設立し、その外国人会員が週に2回、彼の家に集まり、トランプをしたり、ダンスをしたり、コンサートをしたりした。彼はこれらのダンスのために多くのミヌエットを作曲し、そのうちの3つの作品集はロンドンで出版され、リスボンの英国人コミュニティの資金援助を受けた。1767年にはキリスト教騎士団の騎士となった。』(ホルヘ・マッタ) | ||
ショー:大包囲戦の心像/ヴェルディアーナ
セルゲイ・スムバチャン指揮 LSO | ||
ラター:ブラスによるアンセム、讃歌とグローリア
ニコラス・チャイルズ指揮ブラック・ダイク・バンド/他 | ||
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(未完の Op.27bisを含む)
ニクラス・ヴァレンティン(Vn) | ||
コダーイ/リゲティ:無伴奏チェロのための作品集
ヘレン・ヴァイス(Vn) ガブリエル・シュヴァーベ(Vc) | ||
プレイナー:スロヴァキア舞曲集
ペーテル・ブレイナー指揮スロヴァキアpo. 他 | ||
プロイセン王フリードリヒ2世:フルート・ソナタ集
クラウディア・シュタイン(Fl) アンドレアス・グレーガー(Vc) アレッサンドロ・デ・マルキ(Fp) | ||
アントン・ルビンシテイン:「舞踏会」 Op.14
ウォーレン・リー(P) | ||
アミーロフ:「千夜一夜物語」他
ドミトリー・ヤブロンスキー指揮キエフ・ヴィルトゥオージo. | ||
ロス:アーキテクスチャー
セバスティアン・ジル(Sax) スザンネ・ブルメンタール指揮イヴェント・ウィンド・アンサンブル | ||
ゾマー:歌曲集 Vol.1
ヨッヘン・クプファー(B-Br) マルセロ・アマラル(P) | ||
マネン:ヴァイオリン協奏曲第3番/交響曲第2番
アナ・マリア・バルデラマ(Vn) ダレル・アン指揮バルセロナso.、カタルーニャo. | ||
ボロン:子羊から聞こえるあなたの声
ミカラ・ペトリ(リコーダー) ペーア・サロ(キーボード) ミカエラ・フカチョヴァー(Vc) クリストフ・ポッペン指揮オーデンセso. ヨハネス・モーザー(エレクトリックVc) ニコラス・ミルトン指揮ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送po. ヤデル・ビニャミーニ指揮フライブルクpo. | ||
ロシアの物語
アンドレアス・ブランテリド(Vc) ベンクト・フォシュベリ(P) | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.55
アンドレイ・イヴァノフ(P) | ||
ニルセン:ヴァイオリン作品全集
ハッセ・ボロプ(Vn) アンドルー・ストープ(P) | ||
フックス:ヴァイオリン・ソナタ第1番-第3番
チョン・ヘジン(Vn) ウォーレン・リー(P) | ||
ブロンザルト(1840-1913):歌劇「イェリーとベーテリー」(1871-72)全1幕
ハリー・ファン・デア・プラス(T) キャロライン・ブルカー(S)/他 ダリオ・サルヴィ指揮マルメ歌劇場o. | ||
ヴィドール:オルガン交響曲集 Vol.3
クリスティアン・フォン・ブローン(Org) | ||
シューマン:歌曲集 Vol.9
デトレフ・ロート(Br/語り) ウルリヒ・アイゼンロール(P) | ||
ブゾーニ:2台ピアノのための作品集
アルド・チッコリーニ、アルド・オルヴィエト、マルコ・ラペッティ(P) | ||
ピッカー:言葉のないオペラ/エンカンタダス
トビアス・ピッカー(ナレーター) ジャンカルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
カラファーティ:交響曲 イ短調
バイロン・フィデツィス指揮アテネpo. | ||
ルイス=ピポ:ギターを伴う作品集 Vol.2
ヴォルフガング・ヴァイゲル(G) | ||
グァルニエリ:ショーロ第1集
オルガ・コピロヴァ(P) アレシャンドリ・シウヴェリオ(Fg) クラウディア・ナシメント(Fl) ダヴィ・グラトン(Vn) イサーク・カラブチェフスキー指揮サンパウロso. | ||
グレグソン:ピアノ独奏曲全集
マレイ・マクラクラン、エドワード・グレグソン、ローズ・マクラクラン(P) | ||
愛され裏切られた~モンテクレール:フルートと歌のための小ドラマ
カリー・ヘンネマン・ショウ(S) レーラ・ブライトハウプト(トラヴェルソ) レ・オーディネーレ[ピリオド楽器アンサンブル] | ||
ファジル・サイ:ヴァイオリン作品集
フリーデマン・アイヒホルン(Vn) ファジル・サイ(P) アイクット・コセレルリ(Perc) クリストフ・エッシェンバッハ指揮 ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送po. | ||
カスタルスキー:レクイエム~斃れし盟友たちのために
アンナ・デニス(S) ジョセフ・ビューテル(B-Br)他 レナード・スラットキン指揮セントルークスo. | ||
ヴァイス:リュート作品集(ギター版)
ダニエル・ツェロヴィッチ(G) | ||
シルヴェストロフ:交響曲第7番/ナイチンゲールへの頌歌/他
イナ・ガラテンコ(S)他 クリストファー・リンドン=ギー指揮リトアニア国立so. | ||
シーヴェレフ:ピアノ協奏曲集
ニクラス・シーヴェレフ(P) ヴィクトール・アヴィアット指揮マルメso. ダヴィッド・ビョルクマン指揮スウェーデン王立近衛竜騎兵軍楽隊 | ||
ロッシーニ:歌劇「モーゼ」(フランス語歌唱)
アレクセイ・ビルクス(B) ルカ・ダッラミコ(B) ランドール・ビルズ(T)他 ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
トルコのピアノ三重奏曲集
ボスフォラス・トリオ | ||
ポイント・オブ・トランクィリティ~ケネス・フックス:吹奏楽作品集
アダム・ウィリアムソン指揮アメリカ・コースト・ガード・バンド | ||
ルネスタッド:歌え、空を纏え合唱作品集
ジョエル・リンセマ指揮カントライ[声楽アンサンブル] | ||
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲/他
カン・ユンホン(G) ダレル・アン指揮チェコ室内o.パルドゥビツェ | ||
クリストファー・ラウズ:交響曲第5番 他
ジャンカルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
ベートーヴェン:カノンと音楽の冗談
アンサンブル・タマニアル、カントゥス・ノヴス・ウィーン、トーマス・ホルメス/他 | ||
ヴェイネル:管弦楽作品全集 Vol.3
ヴァレリア・チャーニ指揮 MAV ブダペストso. 他 | ||
トーニ:ピアノ作品全集 Vol.5
アルド・オルヴィエート(P) | ||
レバイ:ヴァイオリンとギターのためのソナタ集/他
ロロンス・カヤレイ(Vn/Va) マイケル・コーク(G) | ||
クルーズ:夜想曲集/祈り
ジェシカ・リヴェラ(S) ウラディーミル・チェルノフ(Br)他 | ||
バルトルド・クイケン~カラフル・テレマン 合奏組曲 ハ短調 TWV.55: c4 ~序曲/2つのフルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト長調 TWV.53: G1 / 2つのオーボエ、ファゴット、2部のヴァイオリン、2部のヴィオラと通奏低音のための 8声のソナタ ホ短調 TWV.50: 4 / 2つのフルート、ヴァイオリン、チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 TWV.54: D1 / シンフォニア・メロディカ〔旋律的合奏曲〕 ハ長調 TWV.50: 2 バルトルド・クイケン(Fl-tr) インディアナポリス・バロックo. レーラ・ブライサウプト(Fl-tr2) スン・リー、メアリーアン・ショア(Ob) ステファニー・コーウィン(バロックFg) | ||
録音:2019年2月11日-13日、 US |ピリオド楽器使用。 | ||
モンテヴェルディ:マドリガーレ全集
マルコ・ロンギーニ指揮デリティエ・ムジケ | ||
イディル・ビレット、ベートーヴェン・エディション Vol.20
イディル・ビレット(P) | ||
イディル・ビレット、コンチェルト・エディション Vol.9 ~フランク
イディル・ビレット(P) アラン・パリ指揮ビルケントso. | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.19 ~ラヴェル
イディル・ビレット(P) | ||
イディル・ビレット~ベスト・オヴ・ベートーヴェン
イディル・ビレット(P) | ||
オベール:序曲集 Vol.2
ダリオ・サルヴィ指揮チェコ室内o.パルドゥビツェ | ||
ハウエルズ:ピアノ作品集 Vol.1
マシュー・シェルホーン(P) | ||
ウェストランド~スコット:サクソフォンとピアノのための作品集
ティモシー・マカリスター(Sax)他 | ||
EGREGORE + ~コルネットと室内管弦楽のための編曲集
ファビオ・ブルム(コルネット) パーチョ・フローレス指揮コンソナンツ室内 Ens. | ||
秘密の出口~ロリ・レイトマン:ソプラノとクラリネットのための作品集
クリスティーン・ハースト=ヴァイシュチュク(S) デニス・ゲイニー(Cl) | ||
ロッシーニ:カンタータ「テーティとペレーオの結婚」
ジョシュア・ステュアート(T) レオノール・ボニッラ(S) ピエトロ・リッツォ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/他 | ||
ポット:夜明けと共に/言葉
ジョセフ・スプーナー(Vc) マシュー・ベリー指揮コモーショ(cho.) 他 | ||
ベンセグリ:コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための連作歌曲/他
田中彩子(S) ハビエル・インチャウスティ(Vn) マリアーノ・レイ(Cl) パブロ・ボッジャーノ指揮リヴィウ国立po. | ||
ベートーヴェン:世俗声楽作品集
アンサンブル・タマニアル、カントゥス・ノヴス・ウィーン/他 | ||
カステレード:フルート作品全集 Vol.3
コブス・デュ・トワ(Fl)他 | ||
ウィリアム・ドーソン:ニグロ・フォーク・シンフォニー/他
アーサー・フェイゲン指揮ウィーン放送so. | ||
クレメンティ:ピアノ作品集
ニコラス・リンマー(Fp) | ||
ギター・デュオ作品集
ダルコ・ニクチェヴィチ、スルジャン・ブラトヴィチ(G) | ||
フィビフ:管弦楽作品集 Vol.5 交響曲第3番/他
マレク・シュティレツ指揮ヤナーチェクpo. | ||
シューベルト:弦楽五重奏曲/弦楽三重奏曲
アヴィヴSQ アミット・ペレド(Vc) | ||
ヴュータン:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
レート・クッペル(Vn) キリル・ボガティレフ(Vc) マルクス・ボッシュ指揮カタールpo. | ||
第2回ショパン・フェスティヴァル・ハンブルク 2019
トビアス・コッホ、エレン・ティスマン、 ヤーヌシュ・オレイニチャク、トマシュ・リッテル(P) | ||
チマローザ:序曲集 Vol.7
ミヒャエル・ハラース指揮チェコ室内o. パルドゥビツェ | ||
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集 Vol.24
アーロン・ゴールドスタイン(P) | ||
期待の新進演奏家シリーズ、ギター~ヨハン・スミス、リサイタル
ヨハン・スミス(G) | ||
BLUETONGUE ~オーストラリアのギター四重奏曲集
ギター・トレック〔ギター四重奏団〕 | ||
カーニス:カラー・ホイール/交響曲第4番「クロメロデオン」
ジャンカルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
マスネ:歌劇「バザンのドン・セザール」(1888年版)
ローラン・ナウリ(Br) エルザ・ドライジヒ(S) マテュー・ロマーノ指揮オルケストル・デ・フリヴォリテ・パリジェンヌ | ||
フランク:プシュケ/呪われた狩人/アイオロスの人々
ジャン=リュック・タンゴー指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
グローヴェン:交響曲第1番、第2番
ペーテル・シルヴァイ指揮クリスチャンサンso. | ||
フランス・ピアノ秘曲集
ラルフ・ファン・ラート(P) | ||
ベートーヴェン:民謡編曲集
パウラ・ゾフィー・ボーネット(S) ダニエル・ヨハンセン(T) ゲオルク・クリムバッハー(Br)他 | ||
スコリク:ヴァイオリン協奏曲全集 Vol.2
アンドレイ・ビエロウ(Vn) ヴォロディミール・シレンコ指揮ウクライナ国立so. | ||
シエッラ:カンタレス
トリオ・アルボス、コーネル大学合唱団&グリー・クラブ ランフランコ・マルセレッティ指揮ハラパso. | ||
ソーレ:24のエチュード・カプリス Vol.4 ~ Nos.20-24
ナツリン・ラシドヴァ(Vn) | ||
期待の新進演奏家シリーズ、ピアノ~ドミトロー・チョニ、ピアノ・リサイタル
ドミトロー・チョニ(P) | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2020年5月当店案内分 | ||
「オペラ・コミック」の序曲集 グノー:「血まみれの修道女」(1854)、アレヴィ:「女王の銃士たち」(1846)、ドリーブ:「王様のお言葉」(1873)、 エロール:「ザンパ」(1831)、メユール:「ジョセフ」(1805) /「エレナ」(1803)、 ルコック:「小さな花嫁」(1875)、マイヤール:「竜騎兵団または隠者の鐘」(1856)、 ボワエルデュー:「バグダッドの太守」(1800)、オッフェンバック:「ランタン灯りでの結婚式」(1857) 各序曲 ミヒャエル・ハラース指揮ウィーン放送so. | ||
3つのアメリカのヴァイオリン・ソナタ シェーンフィールド、スタッキー、ハービソン、バーンスタインの作品 チョーリャン・リン(Vn) ジョン・キムラ・パーカー(P) | ||
ドアティ:この地は歌っている
アニカ・ソコロフスキー(S) ジョン・ドアティ(Br) デイヴィッド・アラン・ミラー指揮ドッグス・オブ・デザイア | ||
アルメイダ・プラド:ピアノと管弦楽のための作品集
ソニア・ルビンスキー(P) ファビオ・メケッティ指揮ミナス・ジェライスpo. | ||
ベレヴィ:ギター・デュオ作品集 | デュオ・タンデム(Gデュオ) | |
シニガーリャ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1 | アルコスSQ | |
プロコフィエフ:歌曲とロマンス集
マルガリータ・グリツコヴァー(Ms) マリア・プリンツ(P) | ||
マイール:歌劇「2人の公爵夫人」
アン・ヨンジュン(T) ジョ・ジェギョン(B) チェ・ウンヘ(S)他 フランツ・ハウク指揮コンチェルト・デ・バッスス(アンサンブル) | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2020年4月当店案内分 | ||
レスピーギ:歌劇「眠りの森の美女」〔映像商品〕
ヴィエタ・ピリペンコ(Ms) アンジェラ・ニシ(S) アントニオ・ガンディア(T)他 ドナート・レンツェッティ指揮カリアリ歌劇場o. & cho. | ||
収録:2017年2月7日-10日、カリアリ歌劇場| NTSC |字幕:英独仏日韓。 | ||
パーセル:歌劇「アーサー王」〔映像商品〕
アネット・フリッチュ、ロビン・ヨハンセン(S)他 ルネ・ヤーコプス指揮ベルリン古楽アカデミー | ||
収録:2017年1月19日、21日 ベルリン国立歌劇場(シラー劇場)、ベルリン| NTSC |字幕:英独仏日韓。 # DVD 品番は当初、2.110659としておりましたが代理店のミスで、正しくは上記となります。 | ||
マニャール:管弦楽作品集 | ファブリス・ボロン指揮 フライブルクpo. | |
ベートーヴェン: ミサ曲 ハ長調 Op.86 /ヴェスタの炎 Hess 115 (断章) (1803) /カンタータ「静かな海と楽しい航海」 Op.112 (1815) カイサ・ランタ(S) ニーナ・カイテル(Ms) レイフ・セーゲルスタム指揮アボエンシス大聖堂聖歌隊、トゥルクpo./他 | ||
バーンスタイン:ソングフェスト/他
ジェイムズ・ジャッド指揮ナショナルo.・インスティトゥート・フィルハーモニック | ||
ヴィドール:オルガン交響曲〔第3番/第4番〕 | ヴォルフガング・ リュプザム(Org) | |
ケリー・ターナー:ホルン作品全集 Vol.1
クリスティーナ・マッシャー=ターナー、ケリー・ターナー、 フランク・ロイド(Hr) ローレッタ・ブルーマー(P) | ||
ダグラス・ウェイランド(1954-):弦楽四重奏曲集〔第4番/第5番〕
メルボルンSQ | ||
ナイジェル・クラーク:水平線の神秘 他
ハルメン・ジュアンジョールネ(コルネット) グライムソープ・コリアリー・バンド | ||
トマス・アデス: ピアノ・ソロ作品集 |
チェン・ハン(P) | |
期待の新進演奏家シリーズ~ペドロ・アギアル、リサイタル
ペドロ・アギアル(G) | ||
期待の新進演奏家シリーズ~キム・ホンギ、リサイタル シューマン;ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44 /他、グラナドス、ラヴェル、ヴァイン、S=ベルトゥ:ソロ作品 キム・ホンギ(P) ブレトンSQ | ||
含・初出、ラフマニノフ:ピアノ・ソロ録音集 Vol.6 ~ ビクター・トーキング・マシーン・カンパニー録音集 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 〔第1楽章[既出テイク(#) /初出テイク(*) ]/第2楽章(+) /第3楽章(+) 〕 他、ラフマニノフ、モシュコフスキ、チャイコフスキー、ショパン、ヘンゼルト、サン=サーンスの作品 セルゲイ・ラフマニノフ(P) レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィアo. | ||
録音:1924年12月22日(*/#)、1924年1月3日(+) /1922年-1924年(無印) |復刻エンジニア:ウォード・マーストン| (*)は初出音源〔国内代理店は(#/*)を『テイク1(#) /テイク2(*) 』と記載しているが、外装には(*)が「これまで未発売だったファースト・テイクの初リリース [PREMIERE RELEASE OF PREVIOUSLY UNISSUED FIRST TAKE] 」だとの記載がある〕。 商品バック・インレイ画像の PDF ファイル: https://www.naxos.com/SharedFiles/pdf/rear/8.111413r.pdf# 。 ピアノ協奏曲第2番の当アコースティック録音については The Leopold Stokowski Site (https://www.stokowski.org) に詳細な解説〔 https://www.stokowski.org/1924_Stokowski_Rachmaninoff_Acoustics.htm|英語〕があるが、要するに「1923年12月から録音が開始されたが同年分はラフマニノフが一切許可せず、1924年1月3日に録音された第2楽章&第3楽章のみが1924年5月に発売」「1924年12月22日に残る第1楽章を録音、 12インチ盤2面分は成功したものの、この楽章最後の3分間に当たる10インチ盤が、ラフマニノフから3テイク分すべて承認されず、1925年から電気録音が開始された事もあってお蔵入りに〔後に LP で全曲リリースされた物は第1楽章に1929年の電気録音を流用、 LP 後期~ 1992年の『 Sergei Rachmaninoff – The Complete Recordings (8CDs) 』(ウォード・マーストン復刻)までは、ラフマニノフが許可した第1楽章の12インチ盤2面分と、1929年の3分(1面?)分を組み合わせて復刻〕」「この第1楽章最後3分の録音は失われたと思われていたが、10インチ盤は12インチ盤と別の場所に保管されているのではないかと考えたマーク・オバート=ソーンが、 Victor 原盤保管庫からついに該当盤を発見、2005年にようやく完全版『ラフマニノフ・プレイズ~ RCA コンプリート録音集(ラフマニノフ全集)』(82876-67892-2〔2020年2月現在、SONY BMG からのリリースは全点廃盤〕) がリリースされた〔その後、Pristine Classical から発売された「ストコフスキー~ アコースティック 1917-24 Vol.3 」 (PASC-471) にもこの新発見部分が採用〕」ということであるらしい。 82876-67892-2 発売時アナウンスや当該品外装にも3分間分の初出録音が含まれていることは書かれていなかったので、お気づきでないリスナーも多いと思われる。 2005年にリリースされた部分を含む この第1楽章のマトリックス・ナンバーは "C-31395-2, C-31396-2, B-31397-1" で、順に「テイク2/テイク2/テイク1」ということになるが、今回リリースされる演奏のマトリックスとテイクは、外装等に記載がない。 | ||
ベートーヴェン:室内楽作品集 行進曲集/ピアノ四重奏曲 Op.16 /6つのメヌエット WoO 9 /他(全50トラック) ロドニー・ドーシー指揮 IU ウィンド・アンサンブル/他 | ||
ショパン: スケルツォ&即興曲全集/ 演奏会用アレグロ Op.46 |
藤田真央(P) | |
録音:2019年2月11日-13日|国内盤: NYCC-27311 と同一録音。 | ||
ガヴリーリン(1939-1999):ロシアのノート/バレエ音楽「アニュータ」
ミラ(リュドミラ)・シキルティル(Ms) ユーリー・セーロフ指揮サンクトペテルブルクpo. | ||
バラダ:カプリチョス〔第6番/第7番〕/二重協奏曲
イヴァン・イヴァノフ(Cl)他 | ||
ミヒル:ファゴットと弦楽のための四重奏曲〔第1番-第6番〕(1780頃-1816)
ベン・ホードリー(Fg) ホール弦楽三重奏団 | ||
シラ・エルナンデス:影を讃えて
シラ・エルナンデス(P) | ||
中国の印象~2018年「黄自国際ピアノ作品コンクール」入賞作品集
ジャンルカ・ルイージ(P) | ||
チプロ(1956-):歌劇「告別」(2019)
アラステア・ウィリス指揮ミュージック・オブ・リメンブランス | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2020年3月当店案内分 | ||
モイセイ〔ミェチスワフ〕・ワインベルク:クラリネットのための作品集
ロベルト・オーバーアイクナー(Cl) ミヒャエル・シェヒ(P) ドレスデン室内ソロイスツ フェデリコ・カシク(Vn) フリートヴァルト・ディットマン(Vc) ミハイル・ユロフスキ指揮 | ||
エセンヴァルズ:合唱曲集
イーサン・スペリー指揮ポートランド州立室内cho. | ||
ベートーヴェン:ヨーゼフ2世のカンタータ集
レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo.、アボエンシス大聖堂聖歌隊 レーッタ・ハーヴィスト、ヨハンナ・レースヴオリ(S)他 | ||
シューマン:ピアノ連弾のための作品集 Vol.5
エッカレ・ピアノ・デュオ | ||
ジョリヴェ:フルート作品全集 Vol.2
エレーヌ・ブレグ(Fl) グスタボ・ヒメノ指揮ルクセンブルクpo.弦楽セクション/他 | ||
ベートーヴェン再想像!~第9リミックス
ガブリエル・プロコフィエフ(エレクトロニクス) ヤニフ・セガル指揮 BBC ウェールズ・ナショナルo. | ||
モートン・グールド: シンフォニエット〔第2番-第4番〕 |
アーサー・フェイゲン指揮 ウィーン放送so. | |
ザードル:シンフォニア・テクニカ/他 | マリウシュ・スモリー指揮 ブダペストso. | |
楽園に追われた者たち~ハリウッドに移住した作曲家
ブリントン・アヴリル・スミス(Vc) イヴリン・チェン(P) | ||
ブローウェル:ギター作品全集 Vol.5
ペドロ・マテオ・ゴンザレス(G) | ||
ダニエルプール(1956-):イェシュアの受難曲(2017)
ヒラ・プリットマン(S) ケネス・オヴァートン(Br) ジャネイ・ブリッジス(Ms) ティモシー・ファロン(T) ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. & cho./他 | ||
スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ集 Vol.23 | セルジオ・モンテイロ(P) | |
ヨハン・シュトラウス II :喜歌劇「おにごっこ」(1878)
ロバート・デイヴィッドソン(B-Br) カーステン・C.クンクル(S) ダリオ・サルヴィ指揮ソフィアpo. & cho. 他 | ||
20世紀のフルート・ソナタ集
デニス・ルパチェフ(Fl) ペーター・ラウル(P) | ||
トマス・ブレトン:弦楽四重奏曲集 〔第3番 ホ短調(1909) 世界初録音/ 第1番 ニ長調(1904) 〕 |
ブレトンSQ | |
恐怖からの解放~吹奏楽作品集
ポール・W.ポピエル指揮カンザス大学ウィンド・アンサンブル | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2020年2月当店案内分 | ||
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」〔映像商品〕
ジャクリーン・ワーグナー(S) ノルマン・ラインハルト(T) テレサ・クロンターラー(Ms) アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(B-Br) シュテファン・ツェルニー(B) エーファ=マリア・ノイバウアー/他 コンスタンティン・トリンクス指揮ウィーン放送so.、アルノルト・シェーンベルクcho. | ||
収録:2018年12月12日、15日 アン・デア・ウィーン劇場| NTSC |字幕:英独仏日韓。 | ||
J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV.870-890 〔映像商品〕 |
アンドラーシュ・シフ(P| 使用楽器:スタインウェイ) | |
収録:2018年8月29日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン、 UK 、「プロムス 2018 」、ライヴ| NTSC | 142分|リージョン・オール。 | ||
J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846-869 〔映像商品〕 |
アンドラーシュ・シフ(P| 使用楽器:スタインウェイ) | |
収録:2017年9月7日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン、 UK 、「プロムス 2017 」、ライヴ| NTSC | 117分|リージョン・オール。 | ||
トマ:歌劇「アムレ(ハムレット)」〔映像商品〕
ステファーヌ・デグー(Br;アムレ) サビーヌ・ドゥヴィエル(S;オフェリ)他 ルイ・ラングレー指揮シャンゼリゼo. シリル・テスト(演出) | ||
収録:2018年12月19日、21日、オペラ=コミック座、パリ| NTSC |字幕:英独仏日韓中。 | ||
音楽に~ リュカ・ドゥバルグ、ドキュメンタリー |
リュカ・ドゥバルグ(P)他 | |
収録:2015年-2017年| NTSC |字幕:英独仏日韓|映像監督:マルタン・ミラベル|制作: Bel Air Media |協力: Sony Classical and Granitic 。 | ||
シューベルト/マシュー・ジー編曲: 歌曲集「冬の旅」(トロンボーンとピアノ版) |
マシュー・ジー(Tb) クリストファー・グリン(P) | |
カミロ・シューマン(1872-1946):ホルンとピアノのための作品集
レオ・ハルスドルフ(Hr) 白木加絵(P) | ||
バルト海の触発 アルヴィダス・マルシス(1957-): ブラックソーンの目(1999, rev.2004) /雪原のヒヤシンス(2012) /銀河(2002, rev.2012) ペーテリス・ヴァスクス(1946-):ピアノ四重奏曲(2001) イッポリトフ・イヴァノフ・ピアノ四重奏団 | ||
トニー・バンクス(1950-)/ニック・イングマン(1948-)編曲: 5
トニー・バンクス(P/チェレスタ) ニック・イングマン指揮チェコ国立so. | ||
フランソワ・オーベール:序曲集 | ダリオ・サルヴィ指揮 パルドゥビツェ・チェコ室内o. | |
レオポルト・コジェルフ(1747-1818):交響曲集 Vol.3 〔イ長調 Posk I: 10 「フランス風」/ハ長調 PosK I: 9 /変ロ長調 Posk I: 11 「不屈」/ハ長調 PosK I: 2 〕 マレク・シュティレツ指揮パルドゥビツェ・チェコ国立室内o. フィリップ・ドヴォルジャーク(Cemb) | ||
シュポア:ヴァイオリンニ重奏曲集 Vol.2 ~ 2つのヴァイオリンのための3つの大二重奏曲 Op.39 ジェムソン・クーパー、ジェイムズ・ディケンソン(Vn) | ||
ヴラディゲロフ: 7つの交響的ブルガリア舞曲 Op.23 (1931) /ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」/ブルガリア組曲 Op.21 (1927) ナイデン・トドロフ指揮ルセpo. | ||
コシュキン(1956-):ギターのための24の前奏曲とフーガ Vol.1 ~ Nos.1-12 (2008-10)
アシャ・セルティナ(G) | ||
Cycling Modes ~ウルクズノフ(1970-):ギター・ソナタ〔第1番-第5番〕
コスタス・トシディス(G) | ||
ハースケダール:壁の裏に
エリン・トルプ・メラド(Ob/コールアングレ) ヒェル・マグネ・ロバク(Vc) グロ・メレテ・イェルトヴィク(P) | ||
プティジラール: Etats d'ame
ミシェル・スペラ(アルトSax) ベラーシュ・カントール(Vc) ローラン・プティジラール指揮ブダペスト・ハンガリーso. | ||
クレメンティ:鍵盤のためのソナタ集
リ・ソヨン・ケイト(P) | ||
レイトマン:歌曲集「肉体の中の生命」
多数の歌手たち、ピアノ伴奏者/他 | ||
イディル・ビレット~協奏曲エディション Vol.7-8 モーツァルト:ピアノ協奏曲集〔第15番/第24番/第25番/第27番〕 イディル・ビレット(P) ジョン・ギボンズ指揮 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ | ||
イディル・ビレット~ソロ・エディション Vol.10-11 ドビュッシー:映像〔第1集/第2集〕/練習曲集〔第1集/第2集〕/ ベルガマスク組曲/ピアノのために/喜びの島/前奏曲集第1巻 イディル・ビレット(P) | ||
ヴィドール:オルガン交響曲集 Vol.1 〔第1番 ハ短調 Op.13 No.1 /第2番 ニ長調 Op.13 No.2 〕 ヴォルフガンク・リュプザム(Org) | ||
チマローザ:序曲集 Vol.6 | パトリック・ガロワ指揮 パルドゥビツェ・チェコ室内o. | |
リスト:ピアノ作品全集 Vol.54 ~後期ピアノ作品集 「ハンガリーの歴史的肖像」他 イェネー・ヤンドー(P) | ||
マニャール:交響曲〔第1番/第2番〕
ファブリース・ボロン指揮フライブルクpo. | ||
フィリップ・グラス: ヴァイオリン協奏曲第2番「アメリカの四季」(*) /ヴァイオリン・ソナタ(#) ピョトル・プラヴネル(Vn) ヘラルド・ヴィラ(P;#) フィリップ・バッハ指揮ベルン室内o.(*) | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏のためのフーガと希少作品集 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hess 32 (弦楽四重奏曲第1番 Op.18 No.1の第1稿) (1799) / 弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131 ~第1楽章の初期版(1826) /アレグレット ロ短調 WoO.210 (1817) / 前奏曲とフーガ〔ヘ長調 Hess 30 (1795) /ハ長調 Hess 31 (1795) 〕/フーガ ニ短調 Hess 245 (断章) (1795頃) / ヘンデルの「ソロモン」HWV.67 ~ 第1部序曲のフーガの弦楽四重奏版(ベートーヴェン編曲 Hess 36 )/ メヌエット 変イ長調 WoO.209, Hess33 (1790頃) /大フーガ 変ロ長調 Op.133 (1825) ファイン・アーツSQ | ||
ベートーヴェン:劇音楽「シュテファン王」/他
クラウス・オバルスキ、ローランド・アストール、エルンスト・オダー(語り) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
アントン・ルビンシテイン:ピアノ・ソナタ〔第1番/第2番〕/3つのセレナード Op.22
チェン・ハン(P) | ||
ロッシーニ:歌劇「ゼルミーラ」
シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(S) フェデリコ・サッキ(B)他 ジャンルイジ・ジェルメッティ指揮ヴィルトージ・ブルネンシス | ||
マサイアス:合唱作品集
グレアム・ウォーカー指揮セント・ジョンズ・ヴォイセス/他 | ||
マサイアス:歌曲と室内楽作品集
ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ(Br) ブライアン・ルース(Fl)他 | ||
タンスマン:独奏ギターのための作品全集 Vol.2 | アンドレア・デ・ヴィティス(G) | |
マリオ・ピラティ(1903-1938):前奏曲、アリアとタランテラ/他
ヴァディム・ダヴィドフ(ピッコロ) アレクサンドル・コソロフ(Ob) アレクサンドル・ポシケラ(Fg) アレナ・アレクセイエワ(P) アドリアーノ指揮モスクワso. | ||
ファリア・ゴメス(1979-):室内楽作品集
サラ・サーロー(Cl) カルラ・サントス(Vn) サウル・ピカド(P) ナンシー・ジョンソン(Va) ミゲル・フェルナンデス(Vc) | ||
ティシチェンコ:ハープのための作品全集
アイオネラ・マリヌーツァ(Hp) アナラ・ハセノーヴァ(S) アルテム・ナウメンコ(Fl) アンナ・ホメニャ(Org) ミハイル・スガコ指揮インターナショナル・パリジャンso. | ||
カステレード:フルートのための作品全集 Vol.2 フルートと弦楽三重奏のための光と影/フルートとピアノのための組曲形式のソナタ/ フルート、ハープと弦楽三重奏のための音楽/ フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための木管五重奏曲 コブス・デュ・トワ(Fl) アンテロ・ウィンズ(アンサンブル)他 | ||
ポール・モラヴェック:聖域の道
ケント・トライトル指揮オラトリオ・ソサエティ・オヴ・ニューヨーク他 | ||
ポール・リール(1943-):ピアノ作品集 | ジョン・イェンセン(P) | |
ベートーヴェン:劇音楽「アテネの廃墟」/献堂式/他
レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo./他 | ||
ルイーズ・ファランク:交響曲第1番/序曲〔第1番/第2番〕他
ジャン・ミュラー(P) クリストフ・ケーニヒ指揮 ルクセンブルク・ソロイスツ・ヨーロッパ | ||
グレツキ:弦楽四重奏曲全集 Vol.2 2つのヴァイオリンのためのソナタ Op.10 (1957) /弦楽四重奏曲第3番 Op.67「 ...Songs Are Sung 」 ティペットSQ | ||
マリピエロ:交響曲第6番/再発見(1926) / 他
ダミアン・イオリオ指揮スイス・イタリア語放送o. | ||
ベートーヴェン:ピアノ小品と断片集 | セルジオ・ガッロ(P) | |
新古典主義者スカルコッタス
イオアニス・カランペツォス(コルネット) ステファノス・ツィアリス指揮アテネ国立o. | ||
ヨハン・ジモン・マイール/ フランツ・ハウク、マンフレット・ヘースル再構築&編曲:ミサ曲 変ホ長調(1843) フランツ・ハウク指揮コンチェルト・デ・バッスス、ジモン・マイールcho. | ||
ミロスラフ・スコリク(1938-):ヴァイオリン協奏曲集 Vol.1 〔第1番-第4番〕
アンドレイ・ビエロウ(Vn) ヴォロディミール・シレンコ指揮ウクライナ国立so. | ||
愛と犠牲の鳥たち~歌曲集
デボラ・スターンバーグ(S) アンドルー・アール・シンプソン、マーク・フォーゲル(P) | ||
運命の女~東方からのソプラノ・ヒロインたち
セルジャン・ナシブリ(S) ヤルチン・アジゲザロフ指揮ウクライナ国立so. | ||
Heavy Weather ~管楽器のための協奏曲集
グレン・アドシット指揮ハート・ウィンド・アンサンブル/他 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~パク・ジヒョン:ギター・リサイタル
パク・ジヒョン(G) | ||
モルラッキ(1784-1841):歌劇「テバルドとイゾリーナ」(1825|ドレスデン版)
独唱者たち アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/ | ||
グレースと2台のリュート~15世紀のリュート二重奏曲
マルク・レヴォン(リュート/G) パウル・キーファー(リュート) グレース・ニューコム(Vo) | ||
クライスラー~録音全集 Vol.9 フリッツ・クライスラー(Vn)他 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2020年1月当店案内分 | ||
NAXOS 特記以外
#NAXOS レーベルの下記記載曲目、人名表記やコメントは、基本的に代理店が記載した内容のままで、当店ではチェックを行っておりません。御了承のほどお願い致します。 | ||
ベートーヴェン:作品全集 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年12月当店案内分 | ||
マリン・オルソップ~子供のための音楽〔映像商品〕 サン=サーンス:動物の謝肉祭 ラヴェル:マ・メール・ロワ プロコフィエフ:ピーターとおおかみ Op.67 ブリテン:青少年のための管弦楽入門 Op.34 |
マリン・オルソップ(語り)指揮 ブリテン=ピアーズo. | |
収録:2017年、2018年| NTSC |字幕:独仏日韓。 | ||
ビートルズ・ゴー・バロック Vol.2 (バロックの原曲とビートルズの曲をミックスしてアレンジ) J.S.バッハ: ピアノ協奏曲第1番(*)〔カム・トゥゲザー/ブラックバード/ドライヴ・マイ・カー〕 ヴァイオリン協奏曲第1番〔抱きしめたい/サムシング/デイ・トリッパー〕 ブランデンブルク協奏曲第2番(#)〔ひとりぼっちのあいつ/ ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス/オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ〕 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」 〔ア・デイ・イン・ザ・ライフ(「春」第1楽章)/ノルウェーの森 (「春」第3楽章)/ オクトパス・ガーデン(「秋」第1楽章)/ビコーズ(「秋」第2楽章)/ バック・イン・ザ U.S.S.R.(「冬」第1楽章)/ジュリア(「冬」第2楽章)/ゲット・バック(「夏」第3楽章)〕 J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 〔ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア(主よ憐れみたまえ)/ イエスタデイ(地には平和を)/ハロー・グッバイ(聖書にあるように3日後によみがえり) ビートルズ:「アビー・ロード」メドレー〔ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト~ジ・エンド〕 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番〔ハー・マジェスティ〕 ダリボル・カルヴァイ(Vn) マティアス・ヘフス(ピッコロTp;#) ユライ・トムカ(Vn) マロシュ・クラチク(P;*) ルドヴィート・カンタ(Vc) ペーテル〔ピーター〕・ブレイナー(編曲/指揮)と彼のオーケストラ | ||
録音:2018年12月3日-5日、大教会、パネンスカ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア。1993年にリリースされ大ヒットした Vol.1 (8.555010|録音:1992年) 。25年以上を経て第2弾の登場!。 | ||
ヴィラ=ロボス: ギターと小オーケストラのための協奏曲(1951) /神秘的六重奏曲(1917) / ハーモニカ協奏曲(1955) /フルート、ハープと弦楽三重奏のための「.Quinteto Instrumental 」(1957) ジァンカルロ・ゲレロ指揮サンパウロso. マヌエル・バルエコ(G)他 | ||
ボストンso. の委嘱作品集
アンドリス・ネルソンス指揮ボストンso. ロバート・シーナ(イングリッシュHr) | ||
サン=サーンス:バレエ音楽集 歌劇「アスカニオ」第3幕のバレエ音楽(1887-88)〔11曲〕/歌劇「蛮族たち」~プロローグ(1901) / 「ホタ・アラゴネーゼ」序曲(1880) /歌劇「アンドロマケー」(1902) より〔第4幕前奏曲/序曲〕/ 歌劇「黄色の女王」序曲(1871-72) /未完成のコミック・オペラのための序曲 ト長調(1854) / 歌劇「アスカニオ」より 2つの異稿〔アモールはプシュケを登場させる/アムールのヴァリアシオン〕 準・メルクル指揮マルメso. | ||
ベートーヴェン/フンメル編曲:グランド・シンフォニー (フルート、ヴァイオリン、チェロとピアノのための編曲版交響曲)集 Vol.1 〔第3番 Op.55 /第1番 Op.21 〕 ウーヴェ・グロット(Fl) グールド・ピアノ・トリオ | ||
チャイコフスキー:くるみ割り人形(管楽七重奏&打楽器編曲版)
セプトゥーラ スコット・ラムスダイン(Perc) デレク・ジャコビ(語り) | ||
ショスタコーヴィチ:劇音楽「南京虫」/映画音楽「愛と憎しみ」
マーク・フィッツ=ジェラルド指揮ラインラント=プファルツ州立po. | ||
ベートーヴェン:管弦楽伴奏付きの声楽作品集
レーッタ・ハーヴィスト(S) ダン・カールストレム(T) ケヴィン・グリーンロウ(Br) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
ラフ:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.2〔第3番-第5番〕
ロロンス・カヤレイ(Vn) ジャン=ファビアン・シュナイダー(P) | ||
ベートーヴェン:歌曲集 Vol.1
エリザベート・ブロイアー(S) ライナー・トロスト(T) パウル・アルミン・エーデルマン(Br) リカルド・ボヨルケス・マルティネス(B) ベルナルデッテ・バルトス(P) | ||
パウル・ユオン:ヴァイオリン・ソナタ集〔第1番-第3番〕
チャールズ・ウェザービー(Vn) デイヴィッド・コレヴァー(P) | ||
メンドンサ(1977-):さあ集まって!(2018) /グループ化、発言の回避(2012) /こたえられない光(2016)
ロジェ・ムラロ(P) ベンジャミン・シュウォーツ指揮グルベンキアンo. | ||
レオポルト・コジェルフ(1747-1818): カンタータ「ヨーゼフ、人類に祝福を」(1783頃) / アリア 変ホ長調「夜のとばりが世界を覆い」(1783以降) / アリア 変ホ長調「神よ、私のもとに来てください」(1782頃) / ミサ曲 ハ長調(作曲年不明) /マリア・テレジアの死を嘆いて ジモーナ・アイシンガー(S) ジークフリート・ゴーリッツ(朗読) フィリップ・ドヴォルジャーク(Cemb) チェコ少年合唱団「ボニ・プエリ」 マレク・シュティレツ指揮パルドゥビツェ・チェコ室内o. | ||
録音:2018年|世界初録音。 | ||
キャロルの祭典
シルヴィア・マクネアー(S) エリック・スターク指揮 インディアナポリス交響cho.、インディアナポリス室内o. | ||
グロロー〔グロスロ〕(1951-): ピアノ協奏曲(2010) /チェロ協奏曲(2011) /ハープ協奏曲(2011) ヤン・ミヒールス(P) イリア・ユーリヴィチ・ラポレフ(Vc) エリン・グロロー(Hp) ロベール・グロロー指揮ブリュッセルpo. | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年11月当店案内分 | ||
ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」〔映像商品〕
フローリアン・センペイ(Br) カトリーヌ・トロットマン(Ms) ミケーレ・アンジェリーニ(T) ペーター・カールマン(Br) ロバート・グリアドウ(T) アンヌンツィアータ・ヴェストリ(Ms) ギヨーム・アンドルー(Br) ステファヌ・ファッコ(B) ジェレミー・ローレル指揮 ル・セルクル・ド・ラルモニー〔ピリオド楽器使用〕、ウニカンティ〔アンサンブル〕 | ||
収録:2017年12月13日、16日、シャンゼリゼ劇場。 | ||
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(初稿版)〔映像商品〕
サミュエル・ユン(B;オランダ人) インゲラ・ブリンベリ(S;ゼンタ) ラルス・ヴォルト(B;ドナルド)他 マルク・ミンコフスキ指揮 グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊、アルノルト・シェーンベルクcho. | ||
収録:2015年11月22日、24日、アン・デア・ウィーン劇場、オーストリア。 | ||
グルック:歌劇「オルフェとウリディス」(1859年ベルリオーズ版)〔映像商品〕
マリアンヌ・クレバッサ(Ms;オルフェ) エレーヌ・ギユメット(S;ウリディス) レア・デサンドル(Ms;愛の神) ラファエル・ピション指揮 アンサンブル・ピグマリオン〔合唱&オーケストラ〕 | ||
収録:2018年10月16日、18日、オペラ=コミック座、パリ。 | ||
イギリスの弦楽四重奏曲集 ウィリアム・オルウィン(1905-1985) [8.570560/2007]、マルコム・アーノルド(1921-2006) [8.557762/2004]、 バックス(1883-1953) [8.555282, 8.555953/1999,2001]、レノックス・バークリー(1903-1989) [8.570415/2006]、 アーサー・ブリス(1891-1975) [8.557108, 8.557394/2000, 2003]、 フランク・ブリッジ(1879-1941) [8.557133, 8.557283, 8.553718/2002, 2003, 1994]、 ブリテン(1913-1976) [8.553883, 8.554360/1996, 1997]、エルガー(1857-1934) [8.553737/1995]、 ジョン・アイアランド(1879-1962) [8.557777/2004]、アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950) [8.554079/1995]、 アラン・ロースソーン(1905-1971) [8.570136/2005]、エドマンド・ラッブラ(1901-1986) [8.572555, 8.572286/2009] ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958) [8.555300/2000]、ウォルトン(1902-1983) [8.554646/1999] マッジーニSQ | ||
単売品番/録音: [内] 。単売品が当店未案内のアイテムは、以下に個別ご案内(含・高額品)。 | ||
ブリッジ(1879-1941): 幻想的四重奏曲 ヘ短調/ノヴェレッテ/3つの牧歌/ロンドンデリーの歌/ ロジャー=ドゥ=カヴァリー卿/横町のサリー/熟したさくらんぼ/.弦楽四重奏のための3つの小品 マッジーニSQ | ||
録音:1994年12月16日-17日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK。 | ||
エルガー: 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.83 / ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.84 (*) |
ピーター・ドノホー(P;*) マッジーニSQ | |
録音:1995年12月18日-20日、セント・マーティン教会、イースト・ウッドヘイ、ハンプシャー、 UK 。 | ||
ブリテン(1913-1976):弦楽四重奏曲全集 Vol.1 弦楽四重奏曲〔第1番 ニ長調 Op.25 /第2番 ハ長調 Op.36 〕/3つのディヴェルティメント マッジーニSQ | ||
録音:1996年12月9日-11日、セント・マーティン教会、イースト・ウッドヘイ、ハンプシャー、 UK 。 | ||
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950): 弦楽四重奏曲集〔変ホ長調/イ短調/ト長調〕 |
マッジーニSQ | |
録音:1995年12月9日-10日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK。 | ||
ベートーヴェン:管楽合奏のための音楽集
デイヴィッド・シフリン(Cl) パウル・ウォンジン・チョー(Cl) フランク・モレッリ(Fg) マリッサ・オレガリオ(Fg) ウィリアム・パーヴィス(Hr) ローレン・ハント(Hr) | ||
モイセイ〔ミェチスワフ〕・ワインベルク:フルートのための作品全集
クラウディア・シュタイン(Fl) エリザヴェータ・ブルーミナ(P) デイヴィッド・ロバート・コールマン指揮シュチェチンpo. | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集 〔第1番/第2番〕/ロンド WoO.6 |
ボリス・ギルトブルグ(P) ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」 Op.84
マッティ・サルミネン(B) カイサ・ランタ(S) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
レーガー:管弦楽作品集
クラウディナ・シュルツ=ブロニーヴスカ(Vn) アイラ・レヴィン指揮ブランデンブルク州立o. | ||
チャン・ピン:東洋風のウォッシュ絵画
ジ・ウェイ(古筝) ユー・ホンメイ(二胡) ツァン・キアン(琵琶) ユアン・ファイファン(竹笛) リン・タオ指揮中国国立so. | ||
カール・ツェルニー:協奏曲集
ローズマリー・タック(P) リチャード・ボニング指揮イギリス室内o. | ||
ラハバリ:わが母なるペルシャ Vol.2
モハンマド・モタメディ(T) アレクサンダー・ラハバリ指揮アンタルヤ国立so. | ||
モイゼス:スロヴァキア舞曲
オンドレイ・レナールト指揮スロヴァキア放送so. | ||
カステレード:フルート作品全集 Vol.1
コブス・ドゥ・トイ(Fl)他 | ||
テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲 | ジョヴァンニ・ロセッリ(Fl) | |
ニュージーランドのギター音楽集 Vol.3 | ギュンター・ヘルビヒ(G) | |
ウィリアム・ペリー:プロヴァンスの日常
パウル・フィリップス指揮 ウィリアム・ペリー指揮 スロヴァキアpo. マイケル・チャートック(P) リチャード・ヘイマン(ハーモニカ)他 | ||
J.S.バッハ:マグナ・ゼクエンツァ第2集~舞曲からの大組曲
ソニア・ルビンスキー(P) | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年10月当店案内分 | ||
ウェーバー:フルートのための室内楽作品集
瀬尾和紀(Fl) 上野 真(P) 上森 祥平(Vc) | ||
ベートーヴェン:劇音楽「プロメテウスの創造物」
レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
モイセイ〔ミェチスワフ〕・ワインベルク:室内交響曲〔第1番/第3番〕
ロスティスラフ・クライマー指揮イースト・ウェスト室内o. | ||
ミリタリー・ベートーヴェン
カール・ペテルソン(P) | ||
ラヴェル:管弦楽作品集 Vol.6 ~ピアノ協奏曲集
ジェニファー・ギルバート(Vn) フランソワ・デュモン(P) レナード・スラットキン指揮リヨン国立o. | ||
ブラジルの室内楽作品集
エマヌエーレ・バルディーニ(Vn) カリン・フェルナンデス(P) | ||
ラフ:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.1
ロロンス・カヤレイ(Vn) ジャン=ファビアン・シュナイダー(P) | ||
マニャール:交響曲集〔第3番/第4番〕 | ファブリス・ボロン指揮 フライブルクpo. | |
ブラームス:ドイツ・レクイエム(ロンドン版…英語歌唱)
アンドルー・ルイス(芸術監督)ベッラ・ヴォーチェ(声楽アンサンブル) | ||
カーニス:フルート協奏曲他
マリーナ・ピッチニーニ(Fl) ピーボディso. レナード・スラットキン指揮 マリン・オールソップ指揮 | ||
ジョヴァンニ・サルヴュッチ(1907-1937): 9つの楽器のためのセレナーデ(1937) / ソプラノとピアノのための「ダヴィデの詩篇」(1933) / 弦楽四重奏曲 ハ長調(1932) /ヴァイオリンとピアノのための小品集(1930) / チェロとピアノのための「懐かしい思い、アダージョ」(1931) / 17楽器のための室内交響曲(1933) サビーナ・フォン・ヴァルター(S) ピエルパオロ・マウリッツィ(P)指揮アンサンブル・ユーバーブレットル | ||
ポルトガルのピアノ三重奏曲集 Vol.2 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):三重奏曲(1908) フレデリコ・デ・フレイタス(1902-1980):前奏曲、コラールとフーガ(1923) ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):三重奏曲 Op.64 (1985) アレクシャンドレ・デルガド(1965-):トリオ・カモニアノ(2017) トリオ・パンゲア | ||
タンスマン:独奏ギターのための作品全集 Vol.1
アンドレア・デ・ヴィティス(G) | ||
期待の新進演奏家シリーズ~ヴォイン・コツィッチ
ヴォイン・コツィッチ(G) | ||
アルベニス:声とピアノの作品全集
マグダレーナ・リャマス(Ms) グリエルモ・ゴンザレス(P) | ||
グエッラの写本第5集
アルス・アトランティカ(アンサンブル) | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年9月当店案内分 | ||
グノー:歌劇「血まみれの修道女」〔映像商品〕
マイケル・スパイアーズ(T) ヴァニナ・サントーニ(S) マリオン・ルベーグ(Ms) ジョディ・デボス(S)他 ロランス・エキルベイ指揮インスラo.、アクサンテュス(cho.) | ||
収録:2018年。 | ||
カバレフスキー:交響曲〔第1番/第2番〕 | ダレル・アン指揮 マルメso. | |
ベートーヴェン:プロメテウスの創造物(ピアノ版) | ウォーレン・リー(P) | |
リスト:詩的で宗教的な調べ(第2稿) (1847) | ヴォイチェフ・ヴァレチェク(P) | |
ヴァイオリンと管弦楽のためのロシアの協奏的作品集
アンネレ・K.グレゴリー(Vn) ドミトリー・ヤブロンスキー指揮キエフ・ヴィルトゥオージso. | ||
リース:チェロ作品集 Vol.2
マルティン・ルンメル(Vc) エリック・ラム(Fl) ステファン・ストロイッシング(P) | ||
ホフマン:フルート協奏曲集 Vol.3
ウーヴェ・グロット(Fl) ミヒャエル・ハラース指揮パルドゥビツェ・チェコ室内o. | ||
バーメル: Migrations
ルシアナ・ソウサ(Vo) テッド・ナッシュ(Sax) デレク・バーメル(Cl) ジュリアード・ジャズo. デイヴィッド・アラン・ミラー指揮オールバニso. | ||
ロックレア:交響曲第2番「アメリカ」/他
ペテル・ミクラ(Org) カーク・トレヴァー指揮 ミヒャエル・ロハーチ指揮 スロヴァキア・ナショナルso. | ||
メシアン:聖なる三位一体の神秘への瞑想 | トム・ウィンペニー(Org) | |
期待の新進演奏家シリーズ~ アリ・アランゴ、ギター・リサイタル |
アリ・アランゴ(G) | |
シマク:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn) クリス・オートン(リコーダー) ジョセフ・ヒューストン、ロデリック・チャドウィック(P) | ||
コントジョルゴス:ダンシング・ウィズ・ケンタウロス
スタシス・マヴロンマティス(Sax) クリスティーナ・パンテリ(P) ミルトス・ロギアディス指揮オーケストラ・オブ・カラーズ弦楽セクション | ||
フランコ・ファッチョ(1840-1891):歌劇「アムレト〔ハムレット〕」(1865)
パーヴェル・チェルノフ(T) クラウディオ・スグラ(Br) ユリア・マリア・ダン(S)他 パオロ・カリニャーニ指揮ウィーンso. | ||
録音:2016年、ライヴ。 | ||
ルイス・カーチン(1951-):歌劇「ジェーン・エア」(2010-14)
ジェニファー・ゼトラン(S) ライアン・マクファーソン(T) トーマス・メリオランツァ(Br)他 ルイス・カーチン指揮 オーケストラ・オブ・ザ・リーグ・オブ・コンポーザーズ | ||
録音:2017年。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年8月当店案内分 | ||
ベートーヴェン:交響曲全集 | アダム・フィッシャー指揮 デンマーク室内o. | |
録音:2016年-2019年|初出音源。 #2019年9月に当盤の初期製造分の Disc 5 にノイズ混入があることが判明しました。当面は国内代理店が正常品への交換等を行いますが、代理店での扱いが終了した後は、海外の流通在庫を取り寄せますので、ノイズがある初回プレスの入荷となった場合でも交換・返品を承れません(現状でのお届けとなります)。あらかじめご了承のほどお願いいたします。 | ||
ミャスコフスキー:交響曲集〔第1番/第13番〕 | アレクサンドル・ルーディン指揮 ウラル・ユースso. | |
ラハバリ:わが母なるペルシャ Vol.1
パウラ・ラハバリ(Vn) アレクサンデル・ラハバリ指揮 プラハ・メトロポリタンo.、アンタルヤ国立so. | ||
クレメンティ:鍵盤のためのソナタ集 | パク・ソナ(P) | |
ヨハン・シュターミッツ:交響曲集 Op.3 | アレクサンドル・ルーディン ムジカ・ヴィーヴァ室内o. | |
スーザ:吹奏楽のための作品集 Vol.19
キース・ブライオン指揮ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック・ウィンドo./他 | ||
エミール・ソーレ:24のエチュード・カプリス Vol.3 | ナツリン・ラシドヴァ(Vn) | |
ブゾーニ:ピアノ作品集 Vol.11 | ヴォルフ・ハーデン(P) | |
モダーン・トランペットの芸術 Vol.1
ヒュー・モーガン(Tp) パトリシア・ウルリヒ(P) | ||
ロブ・キーリー(1960-):室内楽作品集 クラリネット四重奏曲(2017) /2つのヴァイオリンのためのデュオ(2015) /クラリネット・ソナタ(2016) / ディスティル(2016) /クラリネットとピアノのための5つのバガテル(2017) /ピアノ三重奏曲第2番(2015) ヴィクトリア・ザメク、サラ・サーロー、クリス・ハットン、 アンドルー・スパーリング(Cl) ロブ・キーリー(P) キャロライン・ボルディング、ルース・エーリッチ(Vn) クリス・ブラニク(ヴィブラフォン) アクィナス・トリオ | ||
録音:2016年-2017年。 | ||
エル=コーリー:ピアノ・ソナタ集 | ジャコモ・シナルド(P) | |
ダニエルプール(1956-): アフロディーテに語りかける(2016) / 弦楽のための交響曲「愛も死も強い」(2014) (原曲:弦楽四重奏曲第6番「 Addio 」) サラ・シェーファー(S) マキシム・セミョノフ(Hr) エフゲニー・プラヴィロフ(Vn) ミッシャ・ラフレフスキー指揮ロシア弦楽o. | ||
グレゴリー・ハッター:世俗合唱曲集
シャノン・セイ(S) ロバート・シューネマン指揮フィロヴォクス・アンサンブル スコット・ニコラス(P) ダニエル・ショウ指揮コンポーザーズcho. マシュー・クロトン指揮ミネソタ・コラール・アーティストの歌手たち | ||
ロッシーニ:歌劇「エドゥアルドとクリスティーナ」
ケネス・ターヴァー、シー・シャン(T) シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(S) ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms) バウルジャン・アンデルジャノフ(B) ジャンルイジ・ジェルメッティ指揮ヴィルトゥージ・ブルネンシス/他 | ||
グノー:歌劇「ファウスト」
アリヤシュ・フラシン(T) カルロ・コロンバーラ(B) マルユッカ・テッポネン(S) ルチオ・ガッロ(Br) ダイアナ・ホーラー、イヴァナ・スルブリヤン(Ms) ヴァルッテリ・トリッカ(Br) ヴィッレ・マトヴェイェフ指揮リエカ・クロアチア国立歌劇場o. & cho. | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年7月当店案内分 | ||
コルンゴルト:歌劇「ヘリアーネの奇跡」〔映像商品〕
サラ・ヤクビアク(S) ブライアン・ジャッジ、ブルクハルト・ウルリヒ、ギデオン・ポッペ(T) ヨーゼフ・ヴァーグナー、デレク・ヴェルトン(B-Br) オッカ・フォン・デア・ダメラウ(Ms) マルク・アルブレヒト指揮ベルリン・ドイツ・オペラo. & cho. | ||
ベッリーニ:歌劇「清教徒」〔映像商品〕
ローランド・ブラハト、アダム・パルカ、アナ・ドルロフスキ/他 マンリオ・ベンツィ指揮シュトゥットガルト州立歌劇場o. & cho. | ||
バレエ「ラ・フレスク」 音楽:ニコラ・ゴダン|振付:アンジュラン・プレルジョカージュ バレエ・プレルジョカージュ | ||
メルカダンテ:歌劇「見棄てられたディドーネ」〔映像商品〕
ヴィクトリア・ミシュクーナイテ(S) キャスリン・ヴントサム(Ms) アレッサンドロ・デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス/他 | ||
カゼッラ:歌劇「ラ・ドンナ・セルペンテ」〔映像商品〕
ピエロ・プラッティ(T) カルメラ・レミージョ、エリカ・グリマルディ、 フランチェスカ・サス(S)他 ジャナンドレア・ノセダ指揮トリノ王立歌劇場o.&cho. | ||
ヴェルビエ音楽祭25周年記念コンサート〔映像商品〕
エミリー・エドモンズ、トーマス・クヴァストホフ、マルティン・フレスト、ジュリアン・クエンティン、 クリストフ・バラーティ、リサ・バティアシュヴィリ、ルノー・カピュソン、アレクサンドラ・コヌノーヴァ、 イリヤ・グリンゴルツ、レオニダス・カヴァコス、ダニエル・ロザコヴィッチ、ワディム・レーピン、 ドミトリー・シトコヴェツキー、キリル・トルソフ、マキシマム・ヴェンゲーロフ、ピンカス・ズッカーマン、 ジェラール・コセ、今井信子、ブライス・テ・エングストレーム、タベア・ツィンマーマン、 アンドレイ・イオニータ、ミッシャ・マイスキー、エドガー・モロー、ブレンダン・ケイン、セルゲイ・ババヤン、 チョ・ソンジン、キャロライン・ドウドル、リチャード・グード、エフゲニー・キーシン、デニス・コジュヒン、 ミハエル・プレトニョフ、アンドラーシュ・シフ、ロディオン・シチェドリン、ダニール・トリフォノフ、 ユジャ・ワン、ヴァレリー・ゲルギエフ、ガボール・タカーチ=ナジ、ヴェルビエ祝祭室内o.、RIAS室内cho. | ||
ブラームス(1833-1897): ヴァイオリン協奏曲/二重協奏曲 |
ティアンワ・ヤン(Vn) ガブリエル・シュヴァーベ(Vc) アントニ・ヴィト指揮 ベルリン・ドイツso. | |
ダンディ:劇音楽「メデー」/他 | ダレル・アン指揮マルメso. | |
ブライアン:交響曲〔第7番/第16番〕 | アレクサンダー・ウォーカー指揮 新ロシア国立so. | |
ファリャ:恋は魔術師/他
サト・ムーガリアン(芸術監督) アンヘル・ジル=オルドネス指揮パースペクティヴ・アンサンブル | ||
ベートーヴェン:変奏曲集 | ラリー・ウェン(P) | |
ピアソラ:アコーディオンとピアノのための編曲集
ゲイル・ドラウグスヴォル(アコーディオン) メッテ・ラスムセン(P) | ||
民話~イギリスのチェロ作品集 | ジェラルド・ペレグリン(Vc) アンソニー・インガム(P) | |
リスト:ピアノ曲全集 Vol.52 ~オペラからの編曲集
ワイイェン・ウォン(P) | ||
トルコの独奏ヴァイオリン作品集 | エレン・ジューエット(Vn) | |
ギターのための二重協奏曲集
ミゲル・トラパガ(G) オリベル・ディアス指揮オビエド・フィラルモニカ | ||
2台ギターのためのニュージーランド音楽集
ジェーン・カリー、オウエン・モリアーティ(G) | ||
レシュノフ:交響曲第4番
ジェイソン・ヴィーオ(G) ジャンカルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
アセンホ:チェロ協奏曲/2台のヴァイオリンのための協奏曲
ホアキン・トーレ(Vn2)指揮カメラータo. | ||
ホセ・フェレル:ギター二重奏曲全集
イェルゲン・スコグモ、イェンス・フランケ(G) | ||
期待の新進演奏家~アレハンドロ・コルドバ(G) | アレハンドロ・コルドバ(G) | |
D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ全集 Vol.22 | エイラム・ケシェト(P) | |
ドヴォルジャーク:聖ルドミラ | レオシュ・スヴァーロフスキー指揮 スロヴァキアpo. | |
プフィッツナー:歌曲全集 Vol.3
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(Ms) ブリッタ・シュタルマイスター(S) | ||
ベートーヴェン:「オリーヴ山上のキリスト」
レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo.、アボエンシス大聖堂聖歌隊/他 | ||
ムガール大帝~バロック期のフルート協奏曲集
バルトルド・クイケン(Fl-tr) インディアナポリス・バロックo. | ||
「第1回ショパン・フェスティヴァル」2018年ハンブルク
エヴァ・ポブウォッカ、アレクセイ・リュビモフ、トビアス・コッホ、 エリザベート・ブラウス、フランソワ・クサヴィエ・ポワザ、フーベルト・ルトコウスキ(P) | ||
アレクサンデル・モイゼス(1906-1984):交響曲全集(完結編) 〔第11番 Op.79 (1978) (*) /第12番 Op.83 (1983) (#) 〕 ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア放送so. | ||
録音:1993年9月27日-30日(#)、1995年11月27日-12月1日(*) |初出・旧品番: Marco Polo, 8.225093〔廃盤〕。 | ||
19世紀ロシアのチェロ作品集
ドミトリー・フリチョフ(Vc) オルガ・ソロヴィエワ(P) | ||
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):ピアノ協奏曲集 ロマンティック・ピアノ協奏曲/ ピアノと管弦楽のための「カステッリ・ロマーニ」 |
デイヴィット・ライヴリー(P) スティーヴン・スローン指揮 ボーフムso. | |
録音:2004年|初出・旧品番: ASV, CDDCA-1174〔廃盤〕。 | ||
アルルカンの年~フルート作品集
ティース・ロールダ(Fl) アレッサンドロ・ソッコルシ(P) | ||
バッハ・マグナ・ゼクエンツィア Vol.1
ソニア・ルビンスキー(P) | ||
ジョン・ディーク:交響的物語
ジョン・ディーク(Cb/語り) ジュリア・ボゴラード=コーガン(Fl/語り) ジュディス・リン・スティルマン(P/語り) パメラ・ゴールドスミス(Va) クリス・ゲッカー(Tp) マリン・オールソップ(語り)指揮カブリロ祝祭o. | ||
期待の新進演奏家シリーズ | ラファエル・フイヤートル(G) | |
バルカン半島のギター音楽集 | マク・グルジッチ(G) | |
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年5月当店案内分 | ||
ラフマニノフ:24の前奏曲集
ボリス・ギルトブルグ(P) | ||
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」
マリオン・ルベーグ(Ms) ジュリアン・ベーア(T) フレデリック・カトン(B)他 レナード・スラットキン指揮リヨン国立o. | ||
モーツァルト/ラハナー編曲:ピアノ協奏曲〔第8番/第23番〕/他
ディディエ・カストル=ジャコマン(P) ウィーン室内交響五重奏団 | ||
メンデルスゾーン:初期ピアノ作品集 | セルジオ・モンテイロ(P) | |
カタルーニャの吹奏楽作品集 Vol.2
サルバドール・ブロトンス指揮バルセロナ・シンフォニック・バンド | ||
ヴェイネル:交響詩「トルディ」 | ヴァレリア・チャーニ指揮 MAV ブダペストso. | |
ハーバート・ハウエルズ:室内楽作品集 弦楽四重奏曲第3番/オードリー嬢の組曲 Op.19 /ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.21 (#) ダンテSQ (無印) グールド・ピアノ三重奏団(#) デイヴィッド・アダムズ(Va;#) | ||
ソレル:ピアノ・ソナタ集 Nos.87-92
レヴォン・アヴァギャン(P) | ||
LA BUENA VIDA ~ギター・デュオのための音楽 デュオ・デローロ | ||
忘れられた夢~オーストリアのギター音楽
ティモシー・ケイン(G) | ||
Instruments of Revelation ~ヴィクトリア・ボンド(1945-):室内楽作品集
シカゴ・プロ・ムジカ〔アンサンブル〕 | ||
ドニゼッティ:夕べの詩篇(全13曲)〔世界初録音〕
アンドレア・ローレン・ブラウン、アンナ・フェイス(S) ヨハンナ・クレーデル(A)他 フランツ・ハウク指揮ジモン・マイールcho.、コンチェルト・デ・バッスス | ||
ボッケリーニ: 弦楽四重奏曲 ト長調 Op.52 No.3, G.234 / スターバト・マーテル G.532 (1781年初稿版)(*) / 弦楽五重奏曲 ヘ短調 Op.42 No.1, G.348 |
ドミニク・ラベッレ(S;*) サラサ・アンサンブル | |
オベール:歌劇「水の精」〔世界初録音〕
独唱者 レオ・ワリンスキー合唱指揮レ・メタボール〔声楽アンサンブル〕 ダヴィド・ライラント指揮オルケストレ・ド・フリヴォリテ・パリジェンヌ | ||
ヘンデル:テノール作品集 合奏協奏曲〔変ロ長調 Op.3 No.2, HWV.313 /変ロ長調 Op.6 No.7, HWV.325 〕/ 他、「アレクサンダーの饗宴」「エジプトのイスラエル人」 「聖セシリアのための頌歌」「サウル」「メサイア」「サムソン」より アーロン・シーハン(T) スティーヴン・スタッブズ(リュート/G)指揮 パシフィック・ミュージックワークスo. | ||
アテニャンによって出版されたチェンバロ作品集
グレン・ウィルソン(Cemb) | ||
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964): 管弦楽伴奏による歌曲集(全32曲) |
アンジェラ・ マリア・ブラージ(S) ステッラ・ドゥフェクシス(Ms) スティーヴン・スローン指揮 ボーフムso. | |
録音:2003年9月21日-26日、シュタットハレ、ヴッパータール、ドイツ|初出・前出・旧品番: ASV, CDDCA-1164 。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年4月当店案内分 | ||
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」〔映像商品〕
ミヒャエル・ケーニッヒ(T) ユリア・クライター(S) ミヒャエル・クラウス(Br) フランク・ファン・ホーフェ(B) エーファ・リーバウ(S) ギュンター・グロイスベック(B)他 チョン・ミョンフン指揮ミラノ・スカラ座o. & cho. | ||
コープランド: バレエ音楽「グローグ」「ビリー・ザ・キッド」 |
レナード・スラットキン指揮 デトロイトso. | |
リーム:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 Vol.2
ティアンワ・ヤン(Vn) ダレル・アン指揮ラインラント=プファルツ州立po. | ||
アマンダ・モール~オルガン・リサイタル
アマンダ・モール(Org) | ||
スーザ:管楽のための音楽集 Vol.18 キース・ブライオン指揮トリニティ・ラバン音楽大学ウィンドo. | ||
ポッパー:チェロ協奏曲集
マルティン・ルンメル(Vc) 加藤麻理(P) テクウィン・エヴァンズ指揮パルドビツェ・チェコ室内o. | ||
ライネッケ:チェロとピアノのための作品全集
マルティン・ルンメル(Vc) ローラント・クリューガー(P) | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ:チェロとピアノのための作品集
エンリコ・ディンド(Vc) アレッサンドロ・マランゴーニ(P) | ||
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244
ゲオルク・ポプルッツ(T;福音史家) マティアス・ヴィンクラー(B;イエス)他 ラルフ・オットー指揮マインツ・バッハo.[ピリオド楽器使用]、マインツ・バッハcho. | ||
夢想~タマラ・コンスタンティン: ピアノ三重奏曲のための作品、ピアノとチェロのための作品、ピアノのための作品 タマラ・コンスタンティン、マルク・フェルテル(P) ジアシン・ロイド・ウェバー(Vc) スン・ユーミェン(Vn) | ||
バリオス:ギター作品集 Vol.5
セリル・レフィック=カヤ(G) | ||
グレース・ウィリアムズ:室内楽作品集 ヴァイオリン・ソナタ(1930/1938改訂) /9つの楽器のための組曲(1934) /左手のピアノのためのサラバンド(1958) / オーボエ、トランペット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための六重奏曲(1931) / オーボエとクラリネットのためのロマンス(1940頃) /2台のヴァイオリンと追加チェロのためのロンド・フォー・ダンシング(1970) マデリーン・ミッチェル(Vn)指揮ロンドン室内アンサンブル | ||
トルーマン・ハリス:冬の暖かい日、室内楽作品集
アリス・コーガン・ウェインレプ、アーロン・ゴールドマン、キャロル・ビーン、 リィーア・アルスノー・バリック(Fl) ニコラス・ストヴァル(Ob) ポール・キーガン(Cl) トルーマン・ハリス(Fg)他 | ||
モンテヴェルディ:マドリガーレ曲集 Vol.9 マルコ・ロンギーニ指揮デリティエ・ムジケ | ||
ロシアの歌曲集
マルガリータ・グリツコヴァー(Ms) マリア・プリンツ(P) | ||
ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「スザンナの秘密」/弦楽セレナード
ジュディス・ハワース(S) アンヘル・オデナ(Br) フリードリヒ・ハイダー指揮オビエド・フィラルモニア | ||
パブロ・オルティス(1956-):合唱作品集
セバスティアン・スビエタ指揮メリディオナリス(cho.) 木川貴幸(チェレスタ) | ||
イアン・クルーズ:アルメニア・レクイエム
ショウシック・バルソウミアン(S) ガリネー・アヴァキアン(Ms) イェギシェ・マヌチャリアン(T) ウラディーミル・チェルノフ(Br) ニール・スタルバーグ指揮 UCLA フィルハーモニア | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年3月当店案内分 | ||
シャブリエ:喜歌劇「エトワール」〔映像商品〕
ステファニー・ドゥストラック(Ms) クリストフ・モルターニュ(T) エレーヌ・ギユメット(S) ジェローム・ヴァルニエ(B) エリオット・マドーレ(Br) ジュリー・ボーリアン(Ms) パトリック・フルニリエ指揮ハーグ・レジデンティo.、オランダ・ナショナル・オペラcho. | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年2月当店案内分 | ||
「不屈の弓」~ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ | ||
ヴェルディ:歌劇「スティッフェリオ」〔映像商品〕
ルチアーノ・ガンチ(T) マリア・カッツァラーヴァ(S) フランチェスコ・ランドルフィ(Br) グリエルモ・ガルシア・カルヴォ指揮 ボローニャ市立歌劇場o. ボローニャ市立歌劇場cho. | ||
ガヴォー:歌劇「レオノール」〔映像商品〕
キミィ・マクラーレン(S;レオノール/フィデリオ) ジャン=ミシェル・リシェル(T;フロレスタン) トミスラフ・ラヴォワ(B;ロック) パスカル・ボーダン(S;マルセリーヌ) ドニミク・コーテ(Br;ピサール) ライアン・ブラウン(芸術監督)指揮オペラ・ラファイエットo. & cho. | ||
ラモー:歌劇「イメンとアムールの祭り、またはエジプトの神」〔映像商品〕
ケリー・バロウ(S) アーロン・シーハン(T) ライアン・ブラウン(芸術監督)指揮オペラ・ラファイエットo. & cho. | ||
アメリカ海兵隊バンドマスター・ピース集〔映像商品〕
ジェラード・シュワルツ指揮 ジェイソン K.フェティグ大佐指揮アメリカ海兵隊バンド | ||
カルロ・コロンバーラ~バスの芸術〔映像商品〕
カルロ・コロンバーラ(B) | ||
W. F. バッハ:2本のフルートのための二重奏曲集
パトリック・ガロワ、瀬尾和紀(Fl) | ||
スメタナ:スウェーデン時代の交響詩集
レオシュ・スヴァーロフスキー指揮スロヴァキアpo. | ||
リスト:超絶技巧練習曲集/他
ボリス・ギルトブルグ(P) | ||
カプースチン:フルートのための室内楽作品全集
インマヌエル・デイヴィス、アダム・キェンツェル(Fl) ピトナリー・シン(Vc) ケーテ・ヤルカ(Vc) ティモシー・ラヴレース(P) | ||
フィールド:ピアノ協奏曲と夜想曲集
ベンジャミン・フリス(P)他 | ||
プライス:交響曲集
ジョン・ジーター指揮フォート・スミスso. | ||
ロシアのチェロ協奏曲集
リー・ウェイ・クィン(Vc) ミヒャエル・ハラース指揮バルドビツェ・チェコ室内o. | ||
20世紀のギター作品集
デイル・カヴァナー(G) | ||
クレメンティ:鍵盤のためのソナタ集
サンドロ・デ・パルマ(P) | ||
メキシコからの音楽
パブロ・ガリバイ(G) グスタボ・リベロ・ウェーバー指揮エドゥアルド・マータ大学ユースo. | ||
ルイス・ピポ:作品集 Vol.1
ヴォルフガング・ヴァイゲル(G) アンゲラ・ゾンダーマン(Fl) マリオン・ミシェル(コールアングレ) ドリロン・イブラヒミ(Cl) ディミトリンカ・トゥトゥリロヴァ(Vn) アイーダ・ブルンデル・ガルシア(Vc) マドリッド・アルカナSQ | ||
ゴンパー:協奏曲集
ウォルフガンク・デイヴィッド(Vn) ティモシー・ジル(Vc) マイケル・ノースワージィ(Cl) エマニュエル・シフェール指揮ロイヤルpo. | ||
プフィッツナー:歌曲集 Vol.2 | コリン・バルツァー(T) クラウス・ジモン(P) | |
この日
ヒラリー・キャンベル指揮ブロッサム・ストリート(声楽アンサンブル)他 | ||
マイアベーア:宗教作品集
アンドレア・チュダク(S) ヤクブ・サウィキ(P/Org) ダリオ・サルヴィ指揮新プロイセン・フィルハーモニー | ||
セリアー:歌劇「ドロシー」
マイエラ・クラフ(S) ルーシー・ヴァリス(Ms)他 ヴィクトリア歌劇場o. & cho. リチャード・ボニング音楽監督 | ||
ロルツィング:序曲集
準・メルクル指揮マルメso. | ||
レスピーギ:ローマ三部作
ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. | ||
ゴットリープ・.ムッファト(1690-1770):チェンバロのための組曲集 Vol.2
芥川直子(Cemb) | ||
ジョリヴェ:フルート作品全集 Vol.1
エレーヌ・ブレグ(Fl) フランソワ・デュモン(P) | ||
アルベルト・ネポムセーノ(1864-1920):交響曲 ト短調/他
ファビオ・メケッティ指揮ミナス・ジェライスpo. | ||
ベネト・カサブランカス(1957-):七つの俳句/他
ティム・リー(ナレーター) ロレンツォ・フェランディス指揮アンサンブル・ニュー・バビロン | ||
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):管弦楽作品集 Vol.2 古いウィーンのセレナード(大管弦楽のための)/ 古風な様式によるパルティータ(弦楽合奏のための)/ 古典派の形式によるシンフォニア(弦楽合奏のための) スティーヴン・スローン指揮ボーフムso. | ||
録音:2003年、ヴッパータール、ドイツ|初出・前出・旧品番: ASV, CDDCA-1158 。 | ||
モイゼス:交響曲〔第9番/第10番〕
ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア放送so. | ||
録音:1995年、スロヴァキア放送コンサート・ホール、ブラティスラヴァ、スロヴァキア|初出・前出・旧品番: Marco Polo, 8.225092 。 | ||
ブラームス:弦楽五重奏曲集〔第1番/第2番〕
ニュージーランドSQ マリア・ランブロス(Va) | ||
野性的な踊り~ヴァイオリンとギターのための編曲集
デュオ・ソニドス | ||
エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マサ(1903-1982):ギター作品集
ホセ・アントニオ・エスコバル(G) | ||
フリードリヒ・ザイツ(1848-1918):ヴァイオリンとピアノのためのコンチェルト集 Vol.2
チョン・ヘジン(Vn) ウォーレン・リー(P) | ||
ヴォジン・コチチ~ギター・リサイタル
ヴォジン・コチチ(G) | ||
シューマン:歌曲集 Vol.8
アンナ・パリミナ(S) マリオン・エックシュタイン(A) ジーモン・ボーデ(T) マティアス・ホフマン(B-Br) ウルリヒ・アイゼンロール(P)他 | ||
J.S.バッハ:マニフィカト ニ長調 BWV.243 (1733) ローベルト・M.ヘルムシュロット(1938-):ルーメン(2017) シリ・トルンヒル、ミラ・グラツィク、ゾフィア・ケルバー、アンナ・カルマジン(S) テレサ・ホルツハウザー(A)他 フランツ・ハウク指揮コンチェルト・デ・バッスス | ||
マイール(1763-1845):歌劇「ケルスキの人々」(1808)
マルクス・シェーファー(T) イヴォンヌ・プレンツキ、カタリーナ・コンラディ、 アンドレア・ローレン・ブラウン(S) アンドレアス・マッタースベルガー(B) フランツ・ハウク(Cemb)指揮コンチェルト・デ・バッスス | ||
録音:2016年|世界初録音。 | ||
クライスラー録音全集 Vol.8
フリッツ・クライスラー(Vn)/他 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2019年1月当店案内分 | ||
ギター・ガラ・ナイト
アマデウス・ギター・デュオ/デュオ・グルーバー&マクラー | ||
ハイドン:幻想曲、メヌエット集
イェネ・ヤンドー(P) | ||
Toccata
エリザ・ネッツァー(Hp) | ||
オンスロウ:弦楽五重奏曲集 Vol.3
エラン五重奏団 | ||
ブラジルの印象~ヴァイオリンとピアノのための音楽
フランチェスカ・アンデレッジ(Vn) エリカ・リベイロ(P) | ||
クエール:弦楽四重奏曲集〔第1番-第3番〕
アヴァロンSQ | ||
トヴァルドフスキ:ヴァイオリン協奏曲他
キンガ・アウグスティン(Vn) マリウシュ・スモリー指揮トルンso. | ||
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ全集 Vol.21
リ・ソヨン・ケイト(P) | ||
Days Go By ~アザラシヴィリ:チェロとピアノのための作品全集
アレクサンドル・スレイマン(Vc) イルマ・イサカーゼ(P) | ||
レオポルト・コジェルフ:交響曲集 Vol.2
マレク・シュティレツ指揮チェコ国立室内o.パルドビツェ ジリナ・ドヴォラコーヴァ(Cemb) | ||
モイゼス:交響曲第7番&第8番
ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア放送so. | ||
期待の新進演奏家シリーズ~ワン・チャン
ワン・チャン(P) ポール・マン指揮グラナダ市立o. | ||
マルクス:管弦楽作品集 Vol.1
スティーヴン・スローアン指揮ボーフムso. | ||
マイール:モテット Vol.2
アンドレア・ローレン・ブラウン(S) ヨハンナ・クレーデル(A) マルクス・シェーファー(T) ダニエル・オコア(B) フランツ・ハウク指揮ヴィルトゥオージ・イタリアーニ | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年12月当店案内分 | ||
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮香港po.他 | ||
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮香港po.他 | ||
リーム:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 Vol.1
ティアンワ・ヤン(Vn) クリストフ=マティアス・ミューラー指揮ラインラント=プファルツ州立po. | ||
グレツキ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1 | ティペットSQ | |
ドイツのクリスマス
マリト・ブレークレートフ(音楽監督)マルガレータ・コンソート | ||
ヴィレーン:弦楽四重奏曲集 〔第2番-第5番〕 |
ヴィレーンSQ | |
サティ:ピアノ作品集 | ハオ・ドゥアン・ドゥアン(P) | |
ヴェルサイユの革命
バルトルト・クイケン(リコーダー)指揮インディアナポリス・バロックo. | ||
ロッシーニ:老いのいたずら Vol.11 アレッサンドロ・マランゴーニ(P)他 | ||
ドメニコーニ:地中海協奏曲/他
アマデウス・ギター・デュオ マーク・ピオレット指揮シュターツカペレ・ハレ イジー・マラート指揮マンハイム・クルプフェルツィシェ室内o. | ||
カステルヌォーヴォ=テデスコ:ヴァイオリン協奏曲第3番/他
ダヴィデ・アローニャ(Vn) フィオレンツォ・パスカルッチ(P) ロベルト・トライニーニ(Vc) フェデリコ・スタッシ(Va) | ||
4本の木管と1本のサックス | ウィーン・リード五重奏団 | |
ギリシャの管楽五重奏曲集 | アエロス木管五重奏団 | |
ヒメネス: ピアノ独奏曲/ピアノとチェロのための作品集 |
マティアス・ ビジャファーニェ(Vc) ドーラ・デ・マリニス(P) | |
ロッシーニ:歌劇「マオメット2世」
ミルコ・パラッツィ(B) メルト・ジュンギュ(T) エリサ・バルボ(S) ヴィクトリア・ヤローヴァヤ(Ms) パトリック・カボンゴ・ムベンガ(T) アントニーノ・フォリアーニ指揮 ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、ポズナン・カメラータ・バッハcho. | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年11月当店案内分 | ||
ラウロ・ロッシ(1812-1885):歌劇「クレオパトラ」〔映像商品〕
ディミトラ・テオドッシュウ(S;クレオパトラ) アレッサンドロ・リベラトーレ(T;マルコ・アントニオ)他 ダヴィド・クレシェンツィ指揮マルキジアーナo.、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ・マルキジアーノ歌劇cho. | ||
収録:2008年7月24日、29日、アレーナ・スフェリステリオ、マチェラータ、ライヴ|字幕:英伊。既出CD: 8.660291-92 。 | ||
ブリテン:歌劇「ヴェニスに死す」〔映像商品〕
ジョン・ダスザック(T) リー・メルローズ(Br) トーマシュ・ボルチク(ダンサー) アンソニー・ロト・コスタンツォ(CT) ダンカン・ロック(Br) アレホ・ペレス指揮マドリッド王立歌劇場o. & cho. アンドレス・マスペロ合唱指揮 | ||
収録:2014年12月17日、19日、マドリッド王立歌劇場|字幕:英独仏西日韓。 | ||
ヴェルディ:歌劇「マクベス」〔映像商品〕
ロベルト・フロンターリ(Br;マクベス) マルコ・ミミカ(B;バンクォー) アンナ・ピロッツィ(S;マクベス夫人) フェデリカ・アルファーノ(Ms;侍女)他 ガブリエーレ・フェッロ指揮パレルモ・マッシモ劇場歌劇場o. & cho. | ||
収録:2017年1月26日-29日、マッシモ劇場、パレルモ|字幕:英独仏伊日韓。 | ||
ハイドン:オラトリオ「天地創造」Hob.XXI: 2 〔映像商品〕
マリ・エリクスモーン(S;ガブリエル/エヴァ) ダニエル・シュムッツハルト(Br;ラファエル/アダム) マルティン・ミッタールッツナー(T;ウリエル) ロランス・エキルベイ指揮インスラo.、マルク・コロヴィチ合唱指揮アクサンテュス | ||
収録:2017年5月12日、フランス|字幕:英独仏日韓。 | ||
ベルク:歌劇「ヴォツェック」〔映像商品〕
クリストファー・モルトマン(Br;ヴォツェック) エヴァ=マリア・ウェストブルク(S;マリー)他 マルク・アルブレヒト指揮オランダpo.、オランダ国立歌劇場cho.、新アムステルダム児童cho. | ||
収録: 2017年3月23日、4月6日、オランダ国立歌劇場|字幕:英独仏日韓。 | ||
マーク・アダモ(1962-):歌劇「若草物語」(1998)〔映像商品〕
ステファニー・ノヴァチェク(S;ジョー) ジョイス・ディドナート(Ms;メグ) チャド・シェルトン(T;ローリー) ステイシー・タッパン(S;ベス) マーガレット・ロイド(S;エイミー) ダニエル・ベルチャー(Br;ジョン・ブルーク) ユァン・チェンイ(Br;フリードリヒ・ベア)他 パトリック・サマーズ指揮ヒューストン・グランド・オペラo. | ||
収録:2000年3月17日-18日、ヒューストン|字幕:英。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「マリーノ・ファリエーロ」〔映像商品〕
ジョルジョ・スーリアン(B;マリーノ・ファリエーロ) ラシェル・スターニシ(S;エレーナ)他 ブルーノ・チンクエグラーニ指揮ベルガモ音楽祭o.、ベルガモ音楽祭cho. | ||
収録:2008年10月31日、11月2日、ドニゼッティ劇場、ベルガモ、ライヴ|字幕:英伊。既出CD: 8.660303-04 。 | ||
バーンスタイン: CBSミュージック/バーンスタインの誕生日の祝宴 |
マリン・オルソップ指揮 サンパウロso. | |
バーンスタイン: ファンシー・フリー/管弦楽のための記念日/他 |
マリン・オルソップ指揮 サンパウロso. | |
アルフレッド・ブリュノー(1857-1934): 序曲集 |
ダレル・アン指揮 バルセロナso. | |
リース(1784-1838):ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.3 〔変ホ長調 Op.18 (1810) /ト短調 Op.38 No.3 (1811) /ニ長調 Op.83 (1818) 〕 エリック・グロスマン(Vn) スーザン・カガン(P) | ||
録音:2017年6月9日-10日、USA 。世界初録音。 | ||
ジョン・ハービソン(1938-):レクイエム(2002)
ジェシカ・リヴェラ(S) ミヒャエラ・マルテンス(Ms) ニコラス・パン(T) ケリー・マークグラフ(Br) ジアンカルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso.&cho. | ||
録音:2017年5月12日-13日。 | ||
放浪者~ジョージ・オークリー(1979-):室内楽作品集
ナオミ・ルイーザ・オコンネル(Ms) アントン・リスト(Cl) リジー・ラミシュヴィル(Vc) インガ・カシャカシュヴィリ、 アンジェリカ・ゲイドリヤ、タマール・ミケランゼ(P) | ||
高揚 | ヤニフ・ドール(CT) アンサンブルNAYA | |
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ
ゲオルク・ポプルッツ(T;福音史家) ユリア・クライター(S) カタリナ・マジエラ(A) トーマス・E.バウアー(B) ラルフ・オットー指揮マインツ・バッハo.&cho. | ||
録音:2017年11月28日-12月5日。 | ||
アンドレアス・ハーケンベルガー(1573/74-1627): 55のモテット集(ペルプリンのタブラチュア譜による) ヤン・ウーカシェフスキ指揮ムジカ・フィオーリタ、ポーランド室内cho. | ||
録音:2013年9月18日-28日。世界初録音。 | ||
ウィリアム・スタンデール・ベネット(1816-1875):室内楽作品集 六重奏曲 嬰ヘ短調 Op.8 (1835) (*) /室内三重奏 Op.26 (1839) (#) /弦楽四重奏曲 ト長調 WoO.17 (1831) (+) ヴィラーズSQ (*/#) [ジェイムズ・ディケンソン(Vn1;#) 東 環樹(Vn2) カルメン・フォレス(Va) ニック・ストリングフェロー(Vc;#)] ジェレミー・ヤング(P;*/#) レオン・ボッシュ(Cb;*) | ||
録音:2018年1月3日-5日、 UK | (+)は世界初録音。 | ||
二人でお茶を~ベル・エポックから騒乱の1920年代にかけての歌曲とシャンソン集
クレモンティーヌ・ドゥクチュール(S) フィリップ・ブロカード(Br) クロエ・ドゥクレー(Hp) フライヴォール・アンサンブル | ||
モイゼス:交響曲集 〔第5番/第6番〕 |
ラディスラフ・スロヴァーク指揮 スロヴァキア放送so. | |
録音:1994年11月28日-12月1日、1995年1月2日-5日、スロヴァキア放送コンサート・ホール、ブラチスラヴァ|初出・旧品番: Marco Polo, 8.225090 。 | ||
フルートとハープのためのセレナードとソナタ集
スザンヌ・シュルマン(Fl) エリカ・グッドマン(Hp) | ||
金管七重奏のための音楽 Vol.6
セプトゥーラ[アンサンブル] | ||
シュレーカー(1878-1934): あるドラマへの前奏曲(1914)/「王女様の誕生日」組曲(1923) /ロマンティック組曲 Op.14 (1903) ジョアン・ファレッタ指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2017年6月19日-23日。 | ||
コルンゴルト:歌劇「ヘリアーネの奇跡」 Op.20
独唱者たち ファブリス・ボロン指揮フライブルクpo.&歌劇場cho./他 | ||
録音:2017年7月20日-26日。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年10月当店案内分 | ||
メトロポリス 2017 ~ピーター・グレアム(1958-):ブラス・バンドのための作品集
ブラック・ダイク・バンド | ||
J.S.バッハ:リュート作品全集 | 今村泰典(リュート) | |
録音:2015年-2016年、スイス。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.51 ~詩曲集 コンソレーション S.171a/R.12 (初稿版)/他 ゴラン・フィリペツ(P) | ||
リュリが与えた影響 リュリ(1632-1687):「アルミード」(1686) より〔プロローグ - 序曲/第5幕第2場「パサカーユ」 テレマン(1681-1767):序曲(組曲) ホ短調 TWV.55: e3 (1716頃) (2つのフルート、2つのオーボエ、ファゴット、弦楽と通奏低音のための) ラモー(1683-1764):「ダルダニュス」組曲(1739, rev.1744) バルトルト・クイケン指揮インディアナポリス・バロックo. | ||
録音:2013年1月21日-24日。 | ||
失われたサクソフォン協奏曲集 ジョン・ビーチ・クレイガン(1885-1927):サクソフォン協奏曲 変ホ長調(1925) ユルヨ・グナロプロス(1904-1968):サクソフォン協奏曲 ハ短調(1935/オリジナル版) アイラート・リンドルフ=ラーセン(1902-1983):サクソフォン協奏曲(1954) レオポルド・ヴァン・デア・パルス(1884-1966):コンチェルティーノ(1938) フィリス・テイト(1911-1987):アルト・サクソフォンと弦楽合奏のための協奏曲(1944) オリ=ペッカ・トゥオミサロ(Sax)&ヒズo. | ||
録音:2016年8月2日、2017年1月2日-3日。 | ||
モイセイ〔ミェチスワフ〕・ワインベルク(1919-1996): 交響曲第13番 Op.115 (1976) /セレナード Op.47 No.4 (1952) ウラディーミル・ランデ指揮シベリア国立so. | ||
録音:2017年8月。 | ||
ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988): 交響的序曲第1番 Op.8 (1946) /交響的序曲第2番「リスボン」 Op.11 (1947) / 前奏曲「生きるか死ぬか」 Op.19 (1952) /牧歌(1955) /ロマンス(1955) / 交響的前奏曲(1955) /インテルメッツォ(1956) /ピアノ協奏曲 Op.52 (1973) ゴラン・フィリペツ(P) アルヴァロ・カッスート指揮ロイヤル・リヴァプールpo. | ||
録音:2017年9月12日-13日。 | ||
モーツァルト/ラハナー編曲: ピアノ協奏曲〔第23番/第24番〕(弦楽四重奏とコントラバス伴奏版) アーロン・ゴールドスタイン(P) ファイン・アーツSQ アレクサンダー・ビッカルト(Cb) | ||
録音:2017年5月。 | ||
デュティユー(1916-2013):交響曲第1番(1951) /メタボール(1964) /引用(1985-90)
シリル・シャボー(Ob) マテュー・プティ(Cb) ロマン・ロビーヌ(Perc) カシア・トムチャク=フェルトリン(Cemb) ジャン=クロード・カサドシュ指揮リール国立o. | ||
録音:2016年7月。 | ||
ハイドン:ピアノのための10の小品と24のメヌエット 交響曲、歌劇、弦楽四重奏曲、行進曲からのピアノ独奏用編曲/他 イェネ・ヤンドー(P) | ||
録音:2017年4月。 | ||
ロッシーニ:老いのいたずら Vol.10 ~室内楽作品と秘曲 Vol.3
ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms) アレッサンドロ・マランゴーニ(P) | ||
録音:2017年4月。 | ||
スティーヴン・ダッジソン(1924-2013):ハープとギターを伴う室内楽作品集 フルート、クラリネット、弦楽四重奏とハープのための「七重奏の変奏曲」(1975) / フルート、チェロとギターのための「田園風ソナタ」(1953/54, rev.1959/98) / フルート、ヴィオラとハープのための「ソルウェイ組曲」(1974) / ヴィオラとギターのための「秋のこだま」(1998) / フルート、ヴィオラとギターのための「3人のためのソナタ」(1982) / フルート、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロとハープのための「カプリッチョと終曲」(1952) カロロス[クレイグ・オグデン(G) ターニャ・ホートン(Hp)他] | ||
録音:2015年5月。 | ||
ミゲル・カーツマン(1956-): 3つの協奏曲/他 |
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮 LPO | |
録音:2017年12月。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~マルコ・トプチー(G) | ||
録音:2018年2月。 | ||
トイヴォ・トゥレフ(1958-):マニフィカト(2013)/他
カスパルス・プトニンシュ指揮タリン室内o.、ラトヴィア放送cho./他 | ||
録音:2013年12月。 | ||
ロッシーニ:歌劇「パルミラのアウレリアーノ」
独唱者たち ホセ・ミゲル・ペレス=シエラ指揮 ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、ポズナン・カメラータ・バッハcho. | ||
録音:2017年7月。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」HWV.56 (1741)
独唱者たち エドワード・ポロチク(Cemb)/指揮ボルティモアso./他 | ||
録音:2016年12月。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年9月当店案内分 | ||
ヘンデル:歌劇「アグリッピーナ」〔映像商品〕
パトリシア・バードン、ダニエル・ドゥ・ニース(S) ダミアン・パス(B-Br) ジェイク・アルディッティ、フィリッポ・ミネッチア、トム・ヴァーニー(CT) ミカ・カレス、 クリストフ・ザイドル(B) トーマス・ヘンゲルブロック指揮バルタザール・ノイマン・アンサンブル | ||
収録:2016年3月16日、.29日。 | ||
日本のギター作品集 Vol.4 武満徹(1930-1996):海へ~アルト・フルートとギターのための(1981) (*/+) / 波の盆(1983) (鈴木大介編曲/ギター版)(+) /エア~フルート・ソロのための(1995) (#) 野平一郎(1953-):波の記憶(2011/2017改訂版:福田進一に献呈) (+) / 3つの日本の歌(2017) (作曲者編曲/フルートとギター版/世界初録音)(#/+) 野平多美(1960-): Water drops (2017:福田進一に献呈/世界初録音) (+) / 3つの日本の歌(2017) (作曲者編曲/フルートとギター版/世界初録音)(#/+) 福田進一(G;+) 工藤重典(Fl;#/アルトFl;*) | ||
録音:2017年10月25日-28日、聖ジョン・クリソストム教会、オンタリオ、カナダ。 | ||
シベリウス(1865-1957): 劇付随音楽集 |
レイフ・セーゲルスタム指揮 トゥルクpo. | |
録音:2014年。既出盤のセット化。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年8月当店案内分 | ||
マスネ:歌劇「サンドリヨン」〔映像商品〕
キム=リリアン・ストレーベル(S) アニヤ・ユング(A) アナト・チャルニー(Ms)他 ファブリス・ボロン指揮フライブルクpo. | ||
収録:2016年。 | ||
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 | ヴォルフガンク・リュプザム (リュートCemb) | |
シューマン:幻想小曲集 Op.88 /アダージョとアレグロ Op.70 /幻想小曲集 Op.73 / おとぎの絵本 Op.113 /3つの幻想小曲集 Op.111 /おとぎ話 Op.132 アーポ・ハッキネン(P) アスコ・ヘイスカネン(Cl) レカ・シルヴェイ(Vn) ドミトリー・シンコフスキ(Va) アレクサンドル・ルディン(Vc) | ||
ケネス・フックス(1956-):ピアノ協奏曲/生命の詩/氷河/大急ぎ
ジェフリー・ビーゲル(P) アリエー・ヌスバウム・コーエン(CT) ティム・ヒュー(Vc) クリスティーネ・ペンドリル(コールアングレ) D.J. スパー(電気G) ティモシー・マカリスター(アルトSax) ジョアン・ファレッタ指揮 LSO | ||
モイゼス(1906-1984): 交響曲集〔第3番/第4番〕 |
ラディスラフ・スロヴァーク指揮 スロヴァキア放送so. | |
録音:1993年-1994年|既出: Marco Polo, 8.225089 。 | ||
クレメンティ:ピアノ・ソナタ集
ステファン・チャプリコフ(P) | ||
カロル・リピンスキ(1790-1861):2台のヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲 〔ト短調 Op.8 (1814-15) /イ長調 Op.12 (1818-26) 〕 ヴォイテク・プロニエヴィツ、アダム・ロスコヴスキ(Vn) ヤン・ロスコヴスキ(Vc) | ||
ローベルト・グロスロ(1951-): ヴァイオリン協奏曲(2010) / 管弦楽のための協奏曲(2016) |
ヨアンナ・クルコヴィツ(Vn) ローベルト・グロスロ指揮 ブリュッセルpo. | |
録音:2017年|世界初録音。 | ||
ツェルニー:ピアノ三重奏曲集 2つの華麗な三重奏曲 Op.211 /平易で華麗なトリオ・ソナチネ集 Op.104 シン・サンヨン(Vn) ベンジャミン・ハイエク(Vc) サムエル・ギングハー(P) | ||
録音:2016年-2017年|世界初録音。 | ||
カスタルスキー(1856-1926): 英雄への永遠の記憶(1917) |
スティーヴン・フォックス指揮 クラリオンcho. | |
録音:2018年|世界初録音。 | ||
デンマークのアコーディオン作品集
ワン・ハンジ(アコーディオン) | ||
8.660424/25 (2CD) 廃盤 |
ベーザド・アブディ(1973-):歌劇「ルーミー」(2009)
ホマヨウン・シャジャリアン(T) モハンマド・モタメディ(T)他 ウラディーミル・シレンコ指揮ウクライナ国立so. | |
録音:2009年|世界初録音。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年7月当店案内分 | ||
ロッシーニ:歌劇「オリー伯爵」〔映像商品〕
レオナルド・フェルランド(T) ラルス・アルヴィドソン(B) ダニエラ・ピーニ(Ms) イーゴリ・バカン(Br) エリカ・ミクローサ(S) イリーナ・ド・バギー(A)他 トビアス・リングボリ指揮マルメ歌劇場o. & cho. | ||
収録:2015年1月4日-5日、マルメ歌劇場、スウェーデン。 | ||
メルカダンテ:フルート協奏曲集 Vol.2 | パトリック・ガロワ(Fl)指揮 チェコ室内po. 瀬尾和紀(Fl) | |
シューベルト/ティム・ソープ編曲:歌曲集「白鳥の歌」(フレンチ・ホルンとピアノ版) ブラームス/ティム・ソープ編曲:8つの「ジプシーの歌」Op.103(フレンチ・ホルンとピアノ版) ティム・ソープ(Hr) クリストファー・ウィリアムズ(P) | ||
ギター・デュオ・リサイタル~ブラトヴィチ(1972-)、ニクチェヴィチ(1971-):作品集
スルジャン・ブラトヴィチ、ダルコ・ニクチェヴィチ(G) モンテネグロ・ストリングス | ||
シュポア:ヴァイオリン二重奏曲集 Vol.1 | ジェイムソン・クーパー、 ジェイムズ・ディケンソン(Vn) | |
ラフマニノフ:ソロ録音集 Vol.5 | セルゲイ・ラフマニノフ(P) | |
ユージン・ザードル〔ザードル・イェネー〕(1894-1977): 舞踏序曲(1965) /ハンガリー幻想曲(1970) /哀歌「ハンガリーの平原」(1960) / ツィンバロンと管弦楽のためのラプソディ(*) /楽しい主題による変奏曲(1964) /管弦楽のためのラプソディ(1961) ジョルト・フェイェールヴァーリ(Cb) カールマーン・バログ(ツィンバロン) マリウス・スモーリ指揮 MAV ブダペストso. | ||
録音:2015年、2017年。(*)を除き世界初録音。 | ||
イタリアのクラリネット作品集 | セルジオ・ボーシ(Cl) リッカルド・バルトリ(P) | |
バラダ:カプリッチョ集 Nos.6-7, 10 /他
ルイス・フェルナンデス=カステッロ(Cl) ジョアン・スレダ(P) ペレ・ホァン・カッラスコーサ(Vc) マルコス・サンファン(Vn) ロベルト・フェレル指揮アンサンブル・コル・レーニョ | ||
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996): ピアノ三重奏曲 ロ短調(1953) /チェロ・ソナタ ホ短調(1957) /無伴奏チェロ組曲 ニ短調(1946, rev.1960) クリストファー・マーウッド(Vc) ハーイック・カザジャン(Vn) オリガ・ソロヴィエワ(P) | ||
録音:2017年4月-5月、ロシア。 | ||
スティーヴン・ダッジソン(1924-2013): 弦楽三重奏曲〔第1番(1951) /第2番(1964) (*) 〕/無伴奏ヴァイオリンのための小ソナタ ロ短調(1963) / 無伴奏ヴィオラのための「妖精パックの足跡によるカプリス」(1978) /無伴奏チェロのためのパルティータ(1985) カロロス〔アンサンブル〕 | ||
録音:2014年7月。(*)を除き世界初録音。 | ||
メシアン:オルガンの書 | トム・ウィンペニー(Org) | |
期待の新進演奏家シリーズ~アレクサンドル・パンフィロフ(P) 「版画」「展覧会の絵」他 | ||
ロッシーニ:老いのいたずら Vol.9
アレッサンドロ・マランゴーニ(P) ラウラ・ジョルダーノ(S) アレッサンドロ・ルチアーノ(T) ブルーノ・タッディア(Br) | ||
ソレル:ソナタ集 Vol.7 ~ Nos.67-74 | アン・スージョン(P) | |
民謡と伝承の歌
ノエル・エディソン指揮エローラ・シンガーズ レスリー・デアス、ジェイムズ・ボーン(P) | ||
ペーター・ヨーゼフ・ フォン・リンドペイントナー(1791-1856):歌劇「シチリアの晩祷」(1843) 独唱者たち フェデリコ・ロンゴ指揮 ポズナン・カメラータ・バッハcho.、ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
録音:2015年7月、バート・ヴィルトバート、ロッシーニ音楽祭、ライヴ。世界初録音。フォン・リンドペイントナーは、生涯で21作のオペラを書いたものの今日では忘れられた作曲家。その作品がまとまった形で(抜粋なども含めて)録音されること自体が初ではないかと思われる。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年6月当店案内分 | ||
ベルカント~ SP 時代のテノールたち〔映像商品〕 *本編 (2DVD or 2Blu-ray) 「ベルカント~ SP 時代のテノールたち」(映画監督ヤン・シュミット=ガレによる13本のドキュメンタリー) [エンリコ・カルーソー、ジョン・マコーマック、レオ・スレザーク、ティート・スキーパ、 リヒャルト・タウバー、ラウリッツ・メルヒオール、永遠との対話、 ベニャミーノ・ジーリ、ジョルジュ・ティル、ヘルゲ・ロスヴェンゲ、 イヴァン・コズロフスキー、ヨーゼフ・シュミット、ユッシ・ビョルリング] *特典 DVD:6点のアーカイヴ映像 ティート・スキーパ、リヒャルト・タウバー、イヴァン・コズロフスキーによるアリアと歌曲 ヨーゼフ・シュミットの映画予告編、ジョン・スティーン、スティーヴン・ザッカーのインタビュー *特典 CD 1-2 システィーナ礼拝堂の最後のカストラート、アレッサンドロ・モレスキ、 19世紀の最も傑出したベルカント歌手、フェルナンド・デ・ルチア、 初出音源として、20世紀前半のテノールたちのハイライトをなす歌唱の数々 | ||
レスピーギ:歌劇「沈鐘」〔映像商品〕
ヴァレンティーナ・ファルカス、マリア・ルイージア・ボルシ(S) アゴスティーナ・スミンメーロ(Ms) アンジェロ・ヴィッラーリ、フィリッポ・アダミ(T) トーマス・ガゼリ、ニコラ・エバウ(Br)他 ドナート・レンゼッティ指揮カリアリ歌劇場o. & cho. | ||
ベートーヴェン:フルートのための作品集 Vol.2
瀬尾和紀(Fl) 上野真(P) 児玉光生(Fg) | ||
カステルヌォーヴォ=テデスコ:チェロ協奏曲/他
ブライントン・エイヴリル・スミス(Vc) 山田和樹指揮ヒューストンso. イヴリン・チェン(P) | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.50 ハンガリーのロマンス集(1853) |
リー・ウォーレン(P) | |
期待の新進演奏家シリーズ/ギター~ツァン・テンユエ、ギター・リサイタル
ツァン・テンユエ(G) | ||
ラッグルズ/スタッキー/ハービソン:アメリカ現代管弦楽作品集
デイヴィッド・アラン・ミラー指揮ナショナル・オーケストラ・インスティテュートpo. | ||
グロリア・コーツ(1938-): ピアノ五重奏曲(2013) (*) / 交響曲第10番「 Drones of Druids on Celtic Ruin 」(1989) (#) クロイツェルSQ (*) ロデリック・チャドウィック(P;*) スーザン・アレン指揮カリフォルニア芸術大学o.(#) | ||
モイゼス:交響曲集〔第1番/第2番〕
ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア放送so. | ||
録音:1993年-1994年|前出・旧品番: Marco Polo, 8.225088 。 | ||
グレインジャー:吹奏楽のための音楽全集 Vol.3
ハンス・クヌート・スヴェーン(Org) ビャーテ・エンゲセット指揮王立ノルウェー海軍バンド | ||
ドヴィエンヌ:フルート協奏曲集 Vol.4
パトリック・ガロワ、ペール・フレムストレム(Fl) スウェーデン室内o. | ||
リース:チェロ・ソナタ全集 Vol.1
マルティン・ルンメル(Vc) ステファン・シュトロイスニック(P) | ||
マイール:ヴェネツィアの独唱モテット集 天の女王 ト長調(1795頃) /わが魂よ、目覚めよ ニ長調(1793) /元后あわれみの母 ヘ長調(1800頃) / 悲しいかな ハ短調(1799) /元后あわれみの母 変ロ長調(1802頃) /神よ、私は周りにいる 変ホ長調(1791) / 元后あわれみの母 ハ長調(1798) /永遠の不義の神 ハ短調(1795頃) アンドレア・ローレン・ブラウン(S) マルクス・シェーファー(T) ヴァージル・ミショック(B) フランツ・ハウク指揮ヴィルトゥオージ・イタリアーニ〔ピリオド楽器使用〕 | ||
ポプリ~チャイコフスキー: 様々な音楽から素材を得た小品集 |
ランス・コバーン(P) | |
ヘンツェ:ヴァイオリンとヴィオラのための作品集
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn/Va) ロデリック・チャドウイック(P) | ||
ロペス=グラサ:歌と民謡集
スザンナ・ガスパー(S) カティア・モレソ(Ms) フェルナンド・グィマリャエス(T) ヌーノ・ビエイラ・ド・アルメイダ(P) | ||
バリオス:ギター作品集 Vol.4
チェリル・レフィク=カヤ(G) | ||
サラサーテ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
楊天堝〔ティアンワ・ヤン〕(Vn) マルクス・ハドゥッラ(P) | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年5月当店案内分 | ||
ヨンメッリ:歌劇「イル・ヴォロジェーゾ」〔映像商品〕
セバスティアン・コールヘップ(T) ソフィー・マリレイ、ヘレーネ・シュナイダーマン(Ms) アナ・ドゥルロフスキ、カトリオーナ・スミス(S) イーゴリ・ドゥルロフスキ(CT)他 ガブリエーレ・フェッロ指揮シュトゥットガルト州立歌劇場o. | ||
ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」〔映像商品〕
ジョン・オズボーン、ニッキー・スペンス(T) ローラン・ナウリ、アンドレ・モルシュ(Br) マウリツィオ・ムラーロ、オルラン・アナスタソフ、スコット・コナー(B)他 マーク・エルダー指揮ロッテルダムpo.、オランダ国立歌劇場cho. | ||
オールスター・オーケストラ・プログラム13&14〔映像商品〕 プログラム13「ロシア音楽の宝探し」 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 / プロコフィエフ:ロメオとジュリエット(抜粋) プログラム14「ノーザンライツ」 シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43 ジェラード・シュワルツ指揮オールスターo. | ||
オールスター・オーケストラ・プログラム15&16〔映像商品〕 プログラム15「英国の謎」 エルガー:エニグマ変奏曲 / ブリテン:青少年のための管弦楽入門 Op.34 プログラム16「神秘の山」 ホヴァネス(1911-2000):交響曲第2番「神秘の山」 Op.132 / グーセンス(1893-1962):ジュビリー変奏曲 ジェラード・シュワルツ指揮オールスターo. | ||
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(*) /.コレッリの主題による変奏曲 Op.42
ボリス・ギルトブルグ(P) カルロス・ミゲル・プリエト指揮(*) ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.(*) | ||
スメタナ:祝典交響曲/ 歌劇「売られた花嫁」より |
ダレル・アン指揮 ベルリン放送so. | |
シューマン:チェロのための作品集
ガブリエル・シュヴァーベ(Vc) ラルス・フォークト指揮 ロイヤル・ノーザン・シンフォニア ニコラス・リンマー(P) | ||
テレマン:6つの序曲集 | 中川 岳(Cemb) | |
J.S.バッハ/モンテネグロ・ギター・デュオ編曲: イギリス組曲〔第4番-第6番〕(2台ギター版) モンテネグロ・ギター・デュオ | ||
ローデ:ヴァイオリン協奏曲集〔第11番/第12番〕他
フリーデマン・アイヒホルン(Vn) ニコラス・パスケ指揮イエナpo. | ||
ヴィオラと管弦楽のための英国音楽集 ヴォーン・ウィリアムズ:ヴィオラと小管弦楽のための組曲(1934) ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):弦楽四重奏と弦楽オーケストラのためのエレジー Op.15 (*) ウォルトン(1902-1983):ヴィオラ協奏曲(1929/1962年版) ヨーク・ボウエン(1884-1961):ヴィオラ協奏曲 ハ短調 Op.25 (1907) ヘレン・カルス(Va;*以外) 弦楽四重奏団(*) [ヴェサ=マッティ・レッパネン(Vn1) デイヴィッド・ギリング(Vn2) ヴィヴヤン・イェンドル(Va) デイヴィッド・チッケリング(Vc)] マーク・タディ指揮ニュージーランドso. | ||
録音:2005年2月9日-11日。 | ||
デイヴィッド・ダイアモンド(1915-2005): 弦楽オーケストラのための「ラウンズ」(1944) / シェイクスピア「ロメオとジュリエット」のための音楽(1947) / 交響曲第6番(1951-54) アーサー・フェイゲン指揮インディアナ大学室内o.、インディアナ大学po. | ||
ロベルト・シエッラ(1953-):室内楽作品集
コンティヌム〔アンサンブル〕 | ||
フラヴィオ・クッキ、チック・コリアを弾く
フラヴィオ・クッキ(G) | ||
プーランク:バレエ音楽「牝鹿」組曲/他
ジャン=リュック・タンゴー指揮 RTE 国立so. | ||
ポール&ポーリーヌ・ヴィアルド:ヴァイオリン作品集 Vol.2
レート・クッペル(Vn) ヴォルフガング・マンツ(P) | ||
エルナエス:歌曲集
マルタ・トバ(S) ホセ・マヌエル・コンデ(Br) セバスティアン・マリネ(P) | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年4月当店案内分 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集〔映像商品〕 〔第3番-第5番〕/アダージョ ホ長調 K.261 |
ヘンニング・ クラッゲルード(Vn) ノルウェー室内o. | |
収録:2015年1月29日、ライヴ。 | ||
オールスター・オーケストラ・プログラム5&6〔映像商品〕 プログラム5「音楽に見る絆」 ブラームス:大学祝典序曲 ハ短調 Op.80 / シューマン:交響曲第3番 変ホ長調「ライン」 Op.97 プログラム6「現代に息づく芸術」 ダニエルプール:ピアノ協奏曲第4番「英雄の旅」~第3楽章 / サミュエル・ジョーンズ:チェロ協奏曲 ヨーゼフ・シュワントナー:ヴァイオリンのための独白「詩人の時」 シャイン・ワン(P) ジュリアン・シュワルツ(Vc) イェフゲニー・クティク(Vn) ジェラード・シュワルツ指揮オールスターo. | ||
収録:2012年8月、ライヴ。 | ||
オールスター・オーケストラ・プログラム7&8〔映像商品〕 プログラム7「音楽の心への衝撃」 チャイコフスキー:交響曲第4番 / ディヴィッド・ストック(1939-2015): Blast! プログラム8「マーラー:愛、悲しみ、そして超越」 マーラー:歌曲集「若き日の歌」(抜粋)/交響曲第2番 ハ短調「復活」~第1楽章 オーガスタ・リード・トーマス(1964-):楽園と光の / バーナード・ランズ(1934-):さようなら ナンシー・モルツビー(Ms) ジェラード・シュワルツ指揮オールスターo. | ||
収録:2012年8月、ライヴ。 | ||
クラッゲルード・プレイズ・クライスラー〔映像商品〕 愛の悲しみ/軍隊行進曲/道化役者/オーカッサンとニコレット/ルイ13世のシャンソンとパヴァーヌ/ L.クープランの様式によるラ・プレシューズ/プロヴァンス風の朝の歌/メヌエットのテンポで/前奏曲とアレグロ/ 羊飼いのマドリガル/兵士の行進曲/エピソード/シンコペーション/シシリエンヌとミュゼット/ シシリエンヌとリゴードン/アンダンティーノ/祈り/ベートーヴェンの主題によるロンディーノ/ 美しきロスマリン/スケルツォ/愛の悲しみ(アンコール) ヘンニング・クラッゲルード(Vn) オスロ・カメラータ | ||
収録:2011年11月1日、ライヴ? | ||
オールスター・オーケストラ・プログラム9&10〔映像商品〕 プログラム9「ニューヨークの幻影」 ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー / コープランド:「劇場の音楽」組曲 ロバート・ビーザー(1954-): Ground“0 " プログラム10「千夜一夜物語~シェエラザードの伝説」 リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」 ローラ・アスタノーヴァ(P) ジェラード・シュワルツ指揮オールスターo. | ||
収録:2014年8月、ライヴ。 | ||
オールスター・オーケストラ・プログラム11&12〔映像商品〕 プログラム11「音楽の中の英雄の生涯」 リヒャルト・シュトラウス(864-1949):交響詩「英雄の生涯」 Op.40 プログラム12「モーツァルトと世界初演」 モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」K.320 サミュエル・ジョーンズ(1935-):ヴァイオリン協奏曲 ディヴィッド・ビルガー(ポストHr) アン・アキコ・マイヤーズ(Vn) ジェラード・シュワルツ指揮オールスターo. | ||
収録:2014年8月、ライヴ。 | ||
コープランド・コンダクツ・コープランド〔映像商品〕 市民のためのファンファーレ(1942) /エル・サロン・メヒコ(1936) / クラリネット協奏曲(1948) /「ロデオ」(1942) ~ホー・ダウン/「入札地」組曲(1954/58) ベニー・グッドマン(Cl) ロサンゼルス・マスター・コラール アーロン・コープランド指揮ロサンゼルスpo. | ||
収録:1976年、ドロシー・チャンドラー・パヴィリオン、ロサンゼルス・ミュージック・センター|映像監督:カーク・ブラウニング| 59分|ステレオ|字幕:なし| 4:3 |リージョン・オール。 | ||
リスト: ピアノ曲全集 Vol.49 ~舞曲集 |
ゴラン・フィリペツ(P) | |
サン=サーンス: ピアノ協奏曲集 Vol.3〔第4番/第5番〕 |
ロマン・デシャルム(P) マルク・スーストロ指揮マルメso. | |
徴の書~レオ・ブローウェル:二台のギターのための協奏曲集
ブラジル・ギター・デュオ デイヴィッド・アマード指揮デラウェアso. | ||
ルイーズ・ファランク:交響曲集〔第2番/第3番〕
クリストフ・ケーニヒ指揮ルクセンブルク・ソロイスツ・ヨーロッパ | ||
ロレンソ・パロモ(1938-):アラベスコス(2015) /カリビアナ(2014) /フモレスカ(2015)
アレクサンドレ・ダ・コスタ(Vn) ホアキン・クレメンテ(Cb) ヘスス・ロペス=コボス指揮カスティリャ&レオンso. | ||
グレインジャー:吹奏楽のための作品全集 Vol.2
ヨアヒム・カー(P) ハンス・クヌート・スヴェーン(Org) ビャーテ・エンゲセット指揮王立ノルウェー海軍バンド | ||
ロッシーニ:ピアノ作品全集 Vol.8 ~老いの過ち
アレッサンドロ・マランゴーニ(P/ハルモニウム) マッシモ・クァルタ(Vn) エンリコ・ディンド(Vc) ウーゴ・ファヴァロ(Hr) リリー・ヨルスタッド(Ms) ブルーノ・タッディア(Br) マルコ・ベッリーニ(鈴)指揮アルス・カンティカcho. | ||
バッハとヴィヴァルディを越えて ニコラ・マッテス Jr. (1670頃-1737):アリア・ファンタジア/幻想曲 ハ短調 伝・ペドロ・ロペス・ノゲイラ(1700頃-1770頃):前奏曲とフーガ〔 "F/Ut" / "G/Ut" 〕 ロカテッリ(1695-1764):ヴァイオリンの技法 Op.3 コンチェルト第2番 ハ短調~第3楽章 カプリッチョ トーマス・バルツァー(1631-1663):前奏曲 ト長調/アルマンド ハ長調/サラバンド ト短調/前奏曲 ト長調 ジョン・ウォルシュ:ヴァイオリンのための前奏曲もしくはヴォランタリー(1705ウォルシュ完成/編集) 〔ビーバーによる前奏曲/ガスパリーニによる前奏曲/ボノンチーニによる前奏曲/ニコラによる前奏曲/ コーベットによる前奏曲/コレッリによる前奏曲(ヴァイオリン・ソナタ第6番 Op.5 ~第3楽章〕 ピセンデル(1687-1755):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調 ビーバー(1644-1704):ロザリオのソナタ(1676) ~パッサカリア ト短調 オーガスタ・マッキー・ロッジ(バロックVn) | ||
録音:2017年5月12日-15日、 Skillman Music Recording Studio, New York City, NY, US 。 | ||
ショパンの亡霊~ポール・リール(1943-):チェロとピアノのための作品集
キム・クック(Vc) クリストファー・グズマン(P) | ||
ドメニコーニ:ギター作品集 | チェリル・レフィク=カヤ(G) | |
レオポルト・コジェルフ(1747-1818): レオポルト2世の戴冠式のためのカンタータ「君主への挨拶」 P. XiX: 6 (1791) クリスティーナ・ビリチロワ(S) トマウシュ・コジネク、ヨセフ・モラヴェッツ(T) フィリップ・ドヴォルジャーク(Cemb) マルティヌー・ヴォイセズ マルク・シュティレツ指揮プラハso. | ||
録音:2017年1月31日、 Church of St Simon and Jude, Prague, Czech Republic 、ライヴ。 | ||
バロックの悲歌集
セルジオ・ヴァルトロ指揮サン・ペトロニオ・カペラ・ムジカーレ・ソロイスツ | ||
ボッケリーニ:ギター五重奏曲集
ゾルターン・トコシュ(G) ジェルジ・エーデル(Vc) ダニュビウスSQ | ||
フィリップ・グラス~ BOX Of Beauty and Light
マリン・オルソップ指揮ボーンマスso. 湯浅卓雄指揮アルスターo. アデーレ・アンソニー(Vn) | ||
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集 | ||
エッセンシャル・ジョン・タヴナー | ||
A SPAN OF TIME ~ジュリアン・ロイド・ウェバーの芸術
ジュリアン・ロイド・ウェバー(Vc)指揮/他 | ||
サティ:ピアノ作品集 | クラーラ・ケルメンディ(P) | |
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年3月当店案内分 | ||
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」からの管弦楽作品集
ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. | ||
プロコフィエフ:バレエ音楽 「ロメオとジュリエット」 Op.64 全曲 |
マリン・オルソップ指揮 ボルティモアso. | |
ベートーヴェン:フルートのための作品集 Vol.1
瀬尾和紀、パトリック・ガロワ(Fl) 児玉光生(Fg) 瀬崎明日香(Vn) 小峰航一(Va) | ||
カラーエフ: 交響曲第1番/ヴァイオリン協奏曲 |
ヤンナ・ガンデルマン(Vn) ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 キエフ・ヴィルトゥオージso. | |
ドアティ:協奏曲集
エイミー・ポーター(Fl) イヴリン・グレニー(Perc) キャロル・ジャンツッチ(Tu) ディヴィッド・アラン・ミラー指揮アルバニーso. | ||
ホヴァネス:吹奏楽のための組曲/10月の山/他
ラリー・グッキン指揮 キース・ブライオン指揮 マーク・グッデンバーガー指揮 セントラル・ワシントン大学・ウィンド・アンサンブル | ||
メキシコのギター音楽 | セシリオ・ペレラ(G) | |
ブゾーニ:ピアノ作品全集 Vol.10 | ヴォルフ・ハーデン(P) | |
ソーレ:24のエチュード・カプリス Vol.2 | ナズリン・ラシドヴァ(Vn) | |
ベッティネッリ:室内楽作品集
マヌエラ・カスター(Ms) パオラ・ドゥシオ(Fl) デュオ・ペルジーニ=ピアネッツォーラ ディエゴ・ミラネーゼ、ダヴィデ・フィッコ(G) トリオ・ベッティネッリ | ||
マルティヌー:歌曲集 Vol.5 | ヤナ・フロチョヴァー(Ms) ジョルジョ・コウクル(P) | |
Statements ~アメリカ現代合唱曲集
エリック・ブレナー(CT) リディア・コンシルヴィオ(コーラングレ) ハンナ・ラッシュ(Hp) ジェフリー・ドウマ指揮イェールpo.、イェール・コーラル・アーティスト | ||
マリン・オルソップ~レナード・バーンスタイン BOX (マリン・オルソップによる NAXOS へのバーンスタイン録音全集) マリン・オルソップ指揮ボルティモアso.、サンパウロso.、ボーンマスso./他 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年2月当店案内分 | ||
2016 BBC プロムス〔映像商品〕 ラヴェル:ボレロ / ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30 ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ(1919-2006):交響曲第3番「救世主イエスよ、われらを救いたまえ」(1983) リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」 Op.59 からの演奏会組曲(1910/1945) ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」~ラコッツィ行進曲 ヴァレリー・ゲルギエフ指揮ミュンヘンpo. ベフゾド・アブドゥライモフ(P) アレクセイ・ペトレンコ(朗読) | ||
収録:2016年(月日データ記載無し)、ロイヤル・アルバート・ホール、ライヴ。 収録:ユニテル。リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 111分。 ブルーレイ仕様: 1080i HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1 。 | ||
ドビュッシー(1862-1918) /リュシアン・ガルバン(1877-1959)編曲:海(1905, arr.1938) ストラヴィンスキー(1882-1971) / ヴラディーミル・レイエチキス(1934-2016)編曲:春の祭典(1911-13, arr.1985) ラルフ・ファン・ラート(P) | ||
録音:2016年8月16日-18日。 | ||
コダーイ: ガランタ舞曲/管弦楽のための協奏曲/ハンガリー民謡「孔雀は飛んだ」による変奏曲/マロシュセーク舞曲 ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. | ||
録音:2017年4月23日-24日。 | ||
グレインジャー:吹奏楽のための作品全集 Vol.1 浜辺のモリー/鐘の小品/民主主義の行進歌/緑の草原で楽しく踊ろう/丘の歌第2番/ カントリー・ガーデン(第2稿)/羊飼いの踊り/歩く時の音楽/スプーン・リヴァー/ J.S.バッハ/グレインジャー編曲:おお、人よ、汝の大いなる罪を嘆け(*) ウィリアム・ルイス/グレインジャー編曲:6部のファンタジーとエア第1番(*) ユージン・グーセンス/グレインジャー編曲:民謡の旋律 キャサリン・パーカー/グレインジャー編曲:ダウン・ロングフォード・ウェイ フォーレ/グレインジャー編曲::トスカーナのセレナード / フランク/グレインジャー編曲:コラール第2番 マリウス・ロト・クリステンセン(T) ビョルン・ボーゲヴェット(ユーフォニアム) ビャーテ・エンゲセット指揮王立ノルウェー海軍バンド | ||
録音:2014年-2016年。(*)は世界初録音。 | ||
リチャード・ダニエルプール(1956-):弦楽四重奏曲集 〔第5番「 In Search of La Vita Nuova 」(2004) / 第6番「 Addio 」(2009) /第7番「 Psalms of Solace 」(2014) (*) 〕 ハイラ・プリットマン(S;*) デルレイSQ | ||
録音:2015年5月20日-23日。世界初録音。 | ||
D.スカルラッティ: 鍵盤楽器のためのソナタ集 Vol.20 |
アルテム・ヤスィンスキイ(P) | |
録音:2016年9月26日-28日。 | ||
トゥーリナ:ピアノ作品集 Vol.13 | ホルディ・マソ(P) | |
録音:2016年11月12日、14日。 | ||
ルイジ・レニャーニ(1790-1877): ギター作品集 |
マルチェッロ・ファントー二(G) | |
録音:2017年1月4日-5日。世界初録音。 | ||
ロマン派のヴィオラ・ソナタ集 オンスロウ(1784-1853):ヴィオラ、もしくはチェロのためのソナタ ヘ長調 Op.16 No.1 (1826) メンデルスゾーン(1809-1847):ヴィオラ・ソナタ ハ短調(1824) ヨハン・ヴェンツェル・カリヴォダ(1801-1866):6つの夜想曲 Op.186 戸川ひより(Va) リリト・グリゴリャン(P) | ||
録音:2016年10月5日-7日、B=シャープ・スタジオ、ベルリン、ドイツ。 | ||
ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン・ソナタ Op.134 (1968)/ 24の前奏曲 Op.34 (1932-33)(ドミトリー・ツィガーノフ(1967/61/63) &レーラ・アウエルバッハ(2000) 編曲|ヴァイオリンとピアノのための版) セルゲイ・ドガディン(Vn) ニコライ・トカレフ(P) | ||
録音:2016年12月28日-30日。 | ||
無限に…~キム・アンドレ・アルネセン(1980-):合唱作品集
ジョエル・リンスマ指揮カントライ(cho.) 他〔独唱者/P/Sax〕 | ||
録音:2016年5月20-27日、 First Plymouth Congregational Church, デンヴァー、コロラド州、 US 。含・世界初録音。アルネセンはノルウェーの作曲家。 | ||
イヴリン・グレニー/他、THE CORE-TET PROJECT ~即興作品集
THE CORE-TET PROJECT [イヴリン・グレニー(Perc) Jon Hemmersam(G) Szilárd Mezei (Va) Michael Jefry Stevens (P)] | ||
録音:2016年11月28日-29日。 | ||
INNER CHAMBERS ~ルイ14世の宮廷における音楽 オトテール(1674-1763):前奏曲 ニ長調(1719) / Rochers, je ne veux point ‘Air de Bacilly’ (1721頃) フランソワ・クープラン(1668-1733):王宮のコンセール第1番(1722) マラン・マレ(1656-1728):ヴィオール曲集第3巻(1711) (抜粋) モンテクレール(1667-1737): Je sens naître en mon coeur (1725) /第2コンセール組曲(1720) リュリ(1632–1687):シャコンヌ(1665) レゾルディネール [Les Ordinaires] [Fl-tr/Gamb/テオルボ/Vn] | ||
録音:2016年2月13日-14日、 Primary Sound Studios, Bloomington, Indiana, US 。 | ||
ペルシャのこだま~アミール・マヤル・タフレシプール(1974): ハープと管弦楽のための協奏曲「ペルシャのこだま」(*) / オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンとピアノのための五重奏曲「 Alas 」/ ハープ、ヴァイオリンとチェロのための「 Lucid Dreams 」(#) / Yearning in C (+) クリストファー・オニール(Ob) ガブリエラ・ダッローリオ(Hp) ヘレン・ピアス(Cl) リチャード・スキナー(Fg) ケイティ・プライス(Hr) アディ・タル(Vc) メアリー・ダレア(P) クラッシュ・アンサンブル(+) ダラー・モーガン(Vn)指揮(*, #以外) アレクザンデル・ラハバリ指揮(*) イギリス室内o.(#以外) | ||
録音:2014年-2016年。世界初録音。タフレシプール [Amir Mahyar Tafreshipour] はイランの作曲家。 | ||
サン=サーンス:管弦楽作品集
ギレルモ・パストラーナ(Vc) 準・メルクル指揮 バスク国立o.〔オルケストラ・シンフォニカ・デ・エウスカディ〕 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.48 ハンガリー狂詩曲(オリジナル版) Nos.12-17 |
カルロ・グランテ(P) | |
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲(1749年版 + 1725年版追加楽章)
ゲオルク・ポップルッツ(T) ヨルク・フェリクス・シュペール(B) ユリア・クライター(S) ゲルヒルト・ロンベルガー(A) ダニエル・サンス(T) マティアス・ヴィンクフラー(B) ラルフ・オットー指揮マインツ・バッハo.&cho. | ||
ロッシーニ:歌劇「リッチャルドとゾライデ」
ランダル・ビルス(T) アレッサンドラ・マリアネッリ(S) マキシム・ミロノフ(T) ナフエル・ディ・ピエッロ(B) シルヴィア・ベルトラーミ(Ms) アルタヴァスト・サルグスヤン(T) ホセ・ミゲル・ペレス=シエッラ指揮ポズナン・カメラータ・バッハcho.、ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
ヴォルフ・フェラーリ:合唱作品集 タリタ・クミ(ジェイラスの娘) Op.3 (1898) / トスカーナの伝承詩による「受難」 Op.21 (1906) /八声の無伴奏合唱曲 Op.24 ライナー・トロスト(T) ホアン・マルティン=ロヨ(Br) フリードリヒ・ハイダー指揮コーロ・エル・レオン・デ・オロ、オヴィエロpo. | ||
ベネズエラのギター音楽集 | ニルセ・ゴンザレス(G) | |
オルランドゥス・ラッスス:マタイ受難曲
ボー・ホルテン指揮ムジカ・フィクタ | ||
トーニ:ピアノ作品全集 Vol.4 | アルド・オルヴィエート(P) | |
パロモ:シンフォニア・コルドバ/フルゴレス
パブロ・ガルシア・ロペス(T) ハビエル・リバ(G) アナ・マリア・バルデラマ(Vn) フラファエル・アギレ(G) ヘスス・ロペス=コボス指揮カスティリャ&レオンso. | ||
管楽のための協奏曲集
ジェイムズ・ツィマーマン(Cl) レスリー・ノートン(Hr) エリック・グラットン(Fl) ジャンカルロ・ゲレロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
LIVING MUSIC ~フルートのための新しい室内音楽 アーロン・J.カーニス(1960-):エア(フルートと弦楽四重奏版) マイケル・ファイン(1950-):弦楽四重奏、コントラバスとフルートのための「 Skipping Stones 」(2013) ノーム・エルキーズ(1966-):ホ調のソナタ Op.40 (1996) (フルートとピアノ版) ジェニファー・マーガレット・バーカー(1965-):フルートとぴあののための「 Na Tri Peathraichean 」(2000) ダン・コールマン(1972-)/B.ローブ編曲:パヴァーヌとシンメトリー(2000) (フルートとピアノ版) アリス・K.デイド(Fl) スコット・ヨー、エリック・アーヴィンダー(Vn) マウリシー・バナシェク(Va) キム・ジョナー(Vc) スーザン・ケイヒル(Cb) ノーム・エルキーズ、ジョン・ノヴァチェク(P) | ||
ジア・ダカン:打楽器のための作品集
ルー・ツェンダオ(Perc〔ソリスト〕) スティック・ゲーム・パーカッション・アンサンブル、グー・フェン・パーカッション・アンサンブル | ||
オムス:ギター作品全集
アレックス・ガローベ、ホセ・アントニオ・エスコバル(G) | ||
オールスター・オーケストラ・プログラム1&2〔映像商品〕 プログラム1「劇場のための音楽」 ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲 / ラヴェル:「ダフニスとクロエ」組曲第2番 ブライト・シェン(1955-):黒い白鳥 プログラム2「名曲はどのように作られる?」 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 / フィリップ・グラス(1937-):ハルモニウム・マウンテン ジェラード・シュワルツ指揮オールスターo. | ||
収録:2012年8月、マンハッタン・センター、ニューヨーク、 US 、ライヴ。 NTSC |リージョン・オール。 | ||
オールスター・オーケストラ・プログラム3&4〔映像商品〕 プログラム3「新世界とその音楽」 ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界から」 / エレン・ターフィ・ズウィリッチ(1939-):アヴァンティ プログラム4「政治と芸術」 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47 ジェラード・シュワルツ指揮オールスターo. | ||
収録:2012年8月、マンハッタン・センター、ニューヨーク、 US 、ライヴ。 NTSC |リージョン・オール。 | ||
イディル・ビレット・アーカイヴ~ラフマニノフ・エディション
イディル・ビレット(P)他 | ||
イディル・ビレット・アーカイヴ~フェレンツ・リスト 生誕200年記念 BOX
イディル・ビレット(P)他 | ||
#DVD は PAL 方式のため国内の通常機器では視聴できず、再生保証もありません。 | ||
イディル・ビレット・アーカイヴ~ LP オリジナルズ
イディル・ビレット(P)他 | ||
イディル・ビレット・アーカイヴ~ショパン・エディション(ショパン:ピアノ作品全集)
イディル・ビレット(P) マーティン・ザウアー(P2) ローベルト・スタンコフスキー指揮スロヴァキア国立コシツェpo. | ||
録音:1990年-1992年。旧品番: 8.501501 [8.501501J] 。#旧盤 (8.501501J) と異なり、日本語解説書はありません。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2018年1月当店案内分 | ||
サン=サーンス:交響詩集 交響詩〔第2番「ファエトン」Op.39 (1873) /第4番「ヘラクレスの青年時代」Op.50 (1877) / 第1番「オンファールの糸車」Op.31 (1871) /第3番「死の舞踏」Op.40 (1874) 〕/ 英雄行進曲 Op.34 (1870) /サラバンド Op.93 No.1 (1892) /リゴードン Op.93 No.2 (1892) 準・メルクル指揮リール国立o. | ||
録音:2016年9月21日-24日。 | ||
スーザ:吹奏楽作品集 Vol.17
キース・ブライオン指揮ギルドホール・シンフォニック・ウィンド・バンド | ||
録音:2016年1月3日-5日。 | ||
ALCHEMIZE~吹奏楽のための音楽 シュワントナー(1943-):ウィンド・オーケストラのための協奏曲「ルミノシティ」(2015) マスランカ(1943-2017):ウィンド・アンサンブルのためのホザンナ(2015) ジャッキー・マクルウェイン(Cl) ジョナサン・ヤリントン(T) キャサリン・A.ランド指揮南ミシシッピ大学ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2015年11月13日-15日。 | ||
イムレ・セーチェーニ(1825-1898):管弦楽のための舞曲全集 3つの舞曲〔 I-VI 〕
ヴァレリア・チャーニ指揮 MAV ブダペストso. | ||
録音:2016年1月3日-7日、12月5日-7日。 | ||
イギリスのヴァイオリン協奏曲集 ポール・パターソン(1947-):ヴァイオリン協奏曲第2番「セレナード」(2013)(クララ・ホーウィックに) ケネス・レイトン(1929-1988):ヴァイオリンと小オーケストラのための協奏曲 Op.12(1952) (フレデリック・グリンキに) ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲(1953)(フレデリック・グリンキに) クララ・ホーウィック(Vn) グラント・ルウェリン指揮 BBC スコティッシュso. | ||
録音:2017年6月5日-7日。 | ||
フリードリヒ・ザイツ(1848-1918):ヴァイオリンとピアノのためのコンチェルト集 Vol.1 〔第1番 ニ長調 Op.7 (1891) /第2番 ト長調 Op.13 (1893) / 第3番 ト短調 Op.12 (1893) /第4番 ニ長調 Op.15 (1895) /第5番 ニ長調 Op.22 (1900) 〕 チョン・ヘジン(Vn) ウォーレン・リー(P) | ||
録音:2017年1月7日-8日。 | ||
バロックからファドへ~ポルトガル音楽を巡る旅
アナ・キンタンス、リカルド・リベイロ(Vo) ミゲル・アマラル(ポルトガルG) マルコ・オリヴェイラ(ヴィオラ・デ・ファド/Vo) マルコス・マガリャンイス(Org) マルタ・アラウホ(Cemb) マルコス・マガリャンイス(ディレクター)オス・ムジコス・ド・テホ | ||
録音:2016年12月14日-15日。 | ||
アルベニス:ピアノ作品集 Vol.8 ピアノ・ソナタ第4番 イ長調 Op.72, T.75 (1886頃) /メヌエット ト短調 T.73 (1886頃) / マヨルカ、舟歌 Oo.202, T.79 (1887頃) /古風な組曲第2番 Op.64, T.66 (1886) / バルカロラ「カタルニャの舟歌」Op.23, T.55 (1884頃) /アングスティア「言葉のないロマンス」T.70 (1886) / パヴァーヌ=カプリス Op.12, T.48 (1882) /スペイン狂詩曲 Op.70 (1886)(ピアノ版) ミゲル・アンヘルR. ライズ(P) | ||
録音:2016年1月7日-8日、2月4日。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~フアン・ペレス・フロリスタン リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 / シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17 ベートーヴェン/リスト編曲:遥かなる恋人に S.469 フアン・ペレス・フロリスタン(P) | ||
録音:2016年12月28日-30日。 | ||
ウィリアム・ボルコム(1938):ピアノ作品集
コンスタンティン・ファインハウス、エステラ・オレフスキー、 アーシュラ・オッペンス、クリストファー・テイラー(P) | ||
録音:2014年-2015年。2曲集を除き世界初録音。 | ||
ナルブタイテ(1956-|リトアニア):作品集
ジョヴィタ・ヴァシュジェヴィチュテ(Ms) トーマス・パヴィリョニス(T) クリストファー・リンドン=ギー指揮リトアニア国立so. | ||
録音:2015年10月26日-29日。 | ||
ラモン・パウス(1956-|スペイン):ピアノ作品集
エドゥアルド・フェルナンデス(P) | ||
録音:2016年12月13日、2017年5月8日。 | ||
ヨハン・ジモン・マイール(1876-1845):ミゼレーレ ト短調(1800頃) /ロレトの連祷(1800頃)
アンドラ・ローレン・ブラウン、ユン・ジェウォン(S) テレサ・ホルツハウザー(A) マルクス・シェーファー、ローベルト・セリアー(T) イェンス・ハマン、 ヴァージル・ミショク(B) フランツ・ハウク指揮ヴィルトゥオージ・イタリアーニ、 コンチェルト・デ・バッスス、ジモン・マイールcho.、バイエルン国立歌劇場cho.団員 | ||
録音:2014年4月7日-11日、26日。世界初録音。 | ||
平和と賞賛の歌
ハロルド・ローゼンバウム指揮ニューヨーク・ヴィルトゥオーゾ・シンガーズ ブライト・シェン指揮 ジェイムズ・ジョン指揮 クィーン大学cho.&ヴォーカル・アンサンブル | ||
録音:2010年-2017年。1曲を除き世界初録音。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2017年12月当店案内分 | ||
ビーバー:53声部のザルツブルク大聖堂のためのミサ曲〔映像商品〕 モンテヴェルディ(1567-1643):「倫理的、宗教的な森」より 〔主がわが主に言われた第2番(詩篇110番) SV 264 /主を恐れる者は幸いなるかな第1番(詩篇112番) SV 268 / 子らよ、主をたたえよ第1番(詩篇113番) SV 270 /7声のグローリア SV 258 〕/ 「聖母マリアの夕べの祈り」 SV 206 ~マリアよ、われらのために祈り給え ビーバー(1644-1704):53声部のザルツブルク大聖堂のためのミサ曲 ヴァーツラフ・ルクス指揮コレギウム1704 、コレギウム・ヴォカーレ1704 | ||
録音:2016年7月27日、ザルツブルク大聖堂、ザルツブルク祝祭音楽祭、ライヴ。 収録:ユニテル。リージョン・オール| 16:9 | PCM ステレオ| 93分|字幕:外装未記載(英独仏伊?)。 ブルーレイ仕様: 1080i HD | dts-HD MA 5.1 。 DVD仕様: NTSC | dts 5.1 。 | ||
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」〔音声商品〕
サイモン・オニール、デイヴィッド・ケンジェロシ(T) マティアス・ゲルネ、 ヴェルナー・ファン・メケレン、ファルク・シュトルックマン(B-Br) ヴァレンティナ・ファルカス、ハイディ・メルトン(S) デボラ・ハンブル(Ms) ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮香港po. | ||
録音:2017年1月6日-25日、コンサート・ホール、香港文化センター、ライヴ。 #ブルーレイ・オーディオ商品 (NBD-0069A) は音声のみの収録&対応機器が必要です。 | ||
サン=サーンス:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
ティアンワ・ヤン(Vn) ガブリエル・シュヴァーベ(Vc) マルク・スーストロ指揮マルメso. | ||
録音:2014年、2016年。 | ||
オッフェンバック:序曲集 | ダレル・アン指揮 リール国立o. | |
録音:2016年3月。 | ||
ヴィラ=ロボス: 交響曲全集 Vol.6 〔第1番/第2番〕 |
イサーク・カラブチェフスキー指揮 サン・パウロso. | |
録音:2017年2月。 | ||
ショスタコーヴィチ: 映画音楽「馬あぶ」全曲(マルク・フィッツ=ジェラルド復刻版/含・補完トラック)/ 映画音楽「呼応計画」Op.33 (1932)〔抜粋〕 マルク・フィッツ=ジェラルド指揮ラインラント=プファルツ州立po./他 | ||
録音:2017年3月。含・世界初録音。 | ||
ラースロー・ライタ(1892-1963): バレエ(人形劇)音楽「カプリッチョ」Op.39 |
ニコラ・パスケ指揮 ぺーチso. | |
録音:1994年5月、リスト・フェレンツ・コンサート・ホール、ペーチ、ハンガリー|初出・旧品番: Marco Polo, 8.223668〔ライタ:管弦楽作品集 Vol.2 〕。 ライタは現代ハンガリーを代表する作曲家と言われながらも、1948年以降ハンガリー政府(共産党)ににらまれ、パスポートは支給されず、要職は解かれ、作品の演奏もままならなかった。この1幕バレエ「カプリッチョ」も相継ぐ政府の妨害で上演されず、世間から存在を忘れられてしまった悲運の作品。音楽だけは没後、20世紀も後半になって日の目を見、その愛らしさ、分かりやすい劇的表現などライタ音楽の幅の広さを如実に物語ってくれた。いわゆる民族主義的な音楽ではないが、近代の童話ファンタジー系音楽としてキラリと輝く名品。 | ||
テリー・ライリー: The Palmian Chord Ryddle (2011) (*) / At the Royal Majestic (2013) (#) トレーシー・シルヴァーマン(電気Vn;*) トッド・ウィルソン(マーティン財団コンサートOrg;#) ジャンカルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
録音:2012年5月(*)、2017年2月(#)。世界初録音。 | ||
ツェルニー: 序奏と華麗なるロンド 変ロ長調 Op.233 (1833頃) / 第1ピアノ協奏曲 ニ短調(1811-12) (*) / ウェーバー「オイリアンテ」の猟師の合唱による 序奏、変奏とロンド Op.60 (1824) (*) |
ローズマリー・タック(P) リチャード・ボニング指揮 イギリス室内o. | |
録音:2016年12月。(*)は世界初録音。 | ||
金管七重奏のための音楽 Vol.5 | セプトゥーラ | |
アルファーノ(1875-1954):ピアノ作品集 | オラツィオ・マイオーネ(P) | |
録音:2016年9月-10月。含・世界初録音。 | ||
21世紀スペインのギター作品集 Vol.3 | アダム・レビン(G) | |
録音:2017年1月。世界初録音。 | ||
ジョージ・ダイソン(1883-1964):合唱交響曲(1910) (*) /聖パウルのメリタへの旅(1933)
エリザベス・ワッツ(S) キャスリン・フルカップ(Ms) ジョシュア・エリコット(T) ロデリック・ウィリアムズ(Br) デイヴィッド・ヒル指揮バッハcho.、ボーンマスso. | ||
録音:2017年2月。(*)は世界初録音。 | ||
ティモシー・ハミルトン(1973-):レクイエム
イロナ・ドミニチ(S) ジェニファー・ジョンストン(Ms) ニッキー・スペンス(T) ディヴィッド・ストウト(Br) イアン・ティンデール(Org) ティモシー・ハミルトン指揮カントリブス、ロースナウ・シンフォニア | ||
録音:2015年11月。世界初録音。 | ||
言葉のあとに~ ダロン・ハーゲン(1961-):21世紀の歌曲集 |
リリック・フェスト ローラ・ウォード(P) | |
録音:2016年-2017年。世界初録音。 | ||
アーサー・ベンジャミン&エドガー・ベイントン:歌曲集
スーザン・ビックリー(Ms) クリストファー・ギレット(T) ウェンディ・ヒスコックス(P) | ||
録音:2017年3月。1曲を除き世界初録音。 | ||
ビレット~ブラームス・エディション | イディル・ビレット(P)他 | |
ジェラード・シュウォーツ・コレクション BOX | ジェラード・シュウォーツ指揮 | |
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2017年10月当店案内分 | ||
プロコフィエフ:交響曲第7番/他 | マリン・オルソップ指揮 サンパウロso. | |
サン=サーンス: チェロと管弦楽のための作品集 |
ガブリエル・シュヴァーベ(Vc) マルク・スーストロ指揮 マルメso. | |
ビゼー: 組曲「カルメン」/組曲「アルルの女」 |
パブロ・ゴンザレス指揮 バルセロナso. | |
ベーカー:ピアノ協奏曲「真昼から星空へ」
マルク=アンドレ・アムラン(P) ギルバート・ヴァルガ指揮 ジュアンジョ・メナ指揮 インディアナポリスso. | ||
グラナドス:管弦楽作品集 | パブロ・ゴンザレス指揮 バルセロナso./他 | |
M. A. カヴァッツォーニ: 鍵盤音楽全集/他 |
グレン・ウィルソン(Cemb) | |
リスト:ピアノ作品全集 Vol.47 2つのオラトリオからのトランスクリプション集 ヘンリー・クラーマー(P) | ||
プロコフィエフ: 少年時代の手稿集 |
アレクサンダー・ドッシン(P) | |
クレメンティ:ピアノ・ソナタ集 Op.23, Op.34 No.1
ジュアン・カルロス・ロドリゲス(P) | ||
ブライアン:交響曲集 〔第8番/第21番/第26番〕 |
アレクサンダー・ウォーカー指揮 新ロシア国立so. | |
ピアソラ:伝説
トマシュ・コティック(Vn) タオ・リン(P) ジェフェリー・キッパーマン(Cb) アレックス・ウォンドラー、ブラッドリー・ルーディス(Perc) アルフレッド・レリダ(Vo) | ||
ユリウス・クレンゲル: チェロ・コンチェルティーノ全集 |
マルティン・ルンメル(Vc) 加藤麻里(P) | |
Del Caribe Soy! ~ラテンアメリカのフルート作品集
ネルトル・トーレス(Fl) タニア・レオン、ミゲル・デル・アグイラ、ミア・バシレフ、ポール・ポズナク、 ホルヘ・ルイス・ソーサ(P) コンスタンティン・リトヴィネンコ(Vc) ヘルナン・マトゥテ、 ランセス・コロン(Cb) レイニエル・グエッラ(ドラムス) エドウィン・ボニッラ(Perc) | ||
ハープのためのロマンティックな音楽 | パウリーネ・ハース(Hp) | |
ロッシーニ:歌劇「デメトリオとポリビオ」
ソフィア・ムチェドゥリシヴィリ(S) ヴィクトリア・ヤローヴァヤ(Ms) セザール・アリエータ(T) ルカ・ダッラーミコ(B) ルチアーノ・アコチェッラ指揮 ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、ポズナン・カメラータ・バッハcho. | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2017年9月当店案内分 | ||
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/他
ボリス・ギルトブルグ(P) カルロス・ミゲル・プリエト指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
ワーグナー:演奏会用序曲集 | 準・メルクル指揮 ライプツィヒ MDR so. | |
シルヴェストロフ:作品集 | イリーナ・スタロドウブ(P) ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 キエフ・ヴィルトゥージ | |
All Good Things ~チルコット:合唱作品集
スー・グリーンウェイ(Sax) ラファエル・ミズラキ(Cb) アレクサンダー・ホーキンス、ボブ・チルコット(P) ジョン・スコット(Dr) マシュー・ベリー指揮 ボブ・チルコット指揮コンモティオ | ||
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲集 Vol.2 〔第1番/第2番〕 |
テンペスト三重奏団 | |
ヴァイオリンとピアノのためのイギリス音楽 | クレア・ホウィック(Vn) ジョン・ポール・エーキンス(P) | |
リース:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.2 | エリック・グロスマン(Vn) スーザン・カガン(P) | |
オンスロウ:弦楽五重奏曲集 Vol.2 | エラン弦楽五重奏団 | |
ヴィドール:木管楽器のための作品全集
ティエス・ロールダ(Fl) アレッサンドロ・ソッコルシ(P) オリヴァー・パテイ(Cl) アレクセイ・オグリンチュク(Ob) ベルト・モーイマン(ハルモニウム) ジュンコ・ナイトウ(Vn) ベネディクト・エンツラー(Vc) | ||
ブゾーニ:ピアノ作品集 Vol.9 | ヴォルフ・ハーデン(P) | |
ミケーレ・ピッタルーガ国際ギター・コンクール第50回記念アルバム | ||
ライタ:交響曲集〔第8番/第9番〕 | ニコラ・パスケ指揮 ペーチso. | |
ブランカフォルト:歌曲全集 Vol.1
アンナ・アラス・イ・ホベ(Ms) ミケル・ビリャルバ(P) | ||
マイール:スターバト・マーテル ヘ短調/他
アンドレア・ローレン・ブラウン、ユン・ジェウォン(S) テレサ・ホルツハウザー(A) マルクス・シェーファー、ロベルト・ゼリアー(T) イェンス・ハーマン、ヴァージル・ミショク(B) フランツ・ハウク指揮ジーモン・マイールcho.、バイエルン国立歌劇場cho.団員、 イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ、コンチェルト・バッスス | ||
トーニ:フルート作品集
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl/ピッコロ) マッシミリアーノ・ダメリーニ(P) ドロシー・ドロウ(S) カルロ・アルベルト・ネリ(P) ヴィンチェンツォ・ サルダレッリ(G) マリオ・コンテル指揮イ・カメリスティ・ロンバルディ | ||
ロッシーニ:歌劇「ビアンカとファッリエーロ」
チンツィア・フォルテ(S) ヴィクトリア・ヤローヴァヤ、マリナ・ヴィオッティ(Ms) ケネス・ターヴァー、マルシン・バナーシュ(T) ローラン・クブラ、バウルザン・アンデルザノフ(B)他 アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥージ・ブルネンシス/他 | ||
オルドリッジ:歌劇「シスター・キャリー」
アドリアーナ・ザバラ(Ms) キース・ファレス(Br) マット・モーガン(T) アリサ・スザンヌ・ジョーデイム(S) スティーヴン・カニングハム(B-Br) ウィリアム・ボッグズ指揮ミルウォーキーso./他 | ||
グリーグ:管弦楽作品全集
ビャーテ・エンゲセット指揮/他 | ||
ヒンデミット:弦楽四重奏曲全集 | アマルSQ | |
リヒャルト・シュトラウス: 「ナクソス島のアリアドネ」組曲/他 |
ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
モニューシュコ:バレエ音楽集 | アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo. | |
ハルヴォルセン/ニルセン:ヴァイオリン協奏曲集/他
ヘンニング・クラッゲルード(Vn) ビャーテ・エンゲセット指揮マルメso. | ||
ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 / マーラー:ピアノ四重奏曲 イ短調
アントン・バラホフスキー(Vn) アレクサンドル・ゼムツォフ(Va) ヴォルフガンク・エマヌエル・シュミット(Vc) エルダー・ネボルシン(P) | ||
ツェルニー:オルガン作品集
イアイン・クイン(Org) | ||
アッティラ: 交響曲第2番 ハ短調「ガリポリ - 第57連隊」(2014) |
ブラク・トゥドゥン指揮 ビルケントso. | |
エンリケ・ソロ:管弦楽作品集
ホセ・ルイス・ドミンゲス指揮チリso. | ||
シュポア:交響曲〔第7番/第8番〕
アルフレート・ヴァルター指揮スロヴァキア国立po. | ||
ドヴィエンヌ:フルート協奏曲集 Vol.2 | パトリック・ガロワ(Fl) スウェーデン室内o. | |
フリッカー:弦楽四重奏曲集
ヴィラーズSQ | ||
D.スカルラッティ: 鍵盤のためのソナタ全集 Vol.17 |
ショーン・ケナード(P) | |
パトリック・ホーズ:合唱作品集 レヴェレーション/ベアティトゥーズ |
ノエル・エジソン指揮 エローラ・シンガーズ | |
カリッシミ:8つのモテット集
ギャリック・コモー&コンソルティウム・カリッシミ | ||
J.S.バッハ&モーツァルト:作品集 | イディル・ビレット(P)他 | |
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2017年8月当店案内分 | ||
カーライル・フロイド:歌劇「スザンナ」
独唱者たち マーク・スフォルツィーニ指揮セントピーターズバーグ歌劇場o. & cho. | ||
シューマン: ピアノ・デュオのための編曲集 Vol.4 |
エッカレ・ピアノ・デュオ | |
スヴィリードフ:歌曲集「ロシア漂流」他
ミラ・シキルティル(Ms) ニコライ・マツァーラ(P) セルゲイ・ヴォロシュウク(Hr) ユーリー・セーロフ指揮サンクトペテルブルクso.、リムスキー=コルサコフ音楽大学女声cho./他 | ||
ディッタースドルフ: オウィディウス「変身物語」による4つのソナタ集(4手フォルテピアノ版) ジェイムズ・ティブルス、ミヒャエル・ツァルカ(Fp) | ||
ソル:ギター伴奏による歌曲集 | ネレア・ベッラオンド(Ms) エヴァ・ベネケ(G) | |
期待の新進演奏家シリーズ~アンドレア・ゴンザレス・カバレロ、ギター・リサイタル
アンドレア・ゴンザレス・カバレロ(G) | ||
ドジソン:ギターによる室内楽曲集
アントニア・ジャンティール(S) マイケル・バテン(オクターヴ・ベースG) ハルトムート・リヒター(Vn) エヴァ・ミゼルスカ(Vc) オクタヴィア・ラム(Fl) エデン・ステル・ギター・デュオ メーラ・ギターQ | ||
期待の新進演奏家シリーズ~リウ・シャンイ、ギター・リサイタル
リウ・シャンイ(G) | ||
ツォンタキス:作品集
ファン・ルオシャ、キム・ユーニス(Vn) デイヴィッド・クラカウアー(Cl) エリック・バーリン(Tp) デイヴィッド・アラン・ミラー指揮オルバニーso. | ||
エセンヴァルズ:天国の扉
ジェフ・エヴァンズ(ネイティヴ・アメリカンFl) マックス・コルピン(Perc) エリック・リヒテ(口琴) ケナン・ケーニッヒ(喉歌) エンマリン・フォックス(S) スターリング・ロバーツ(Br) レベッカ・ヤコス、ハンナー・コンセンツ(S) イーサン・スペリー指揮ポートランド州立大学弦楽アンサンブル、ポートランド州立室内cho. | ||
ドミニク・アージェント: アンドレーの北極探検/他 |
ブライアン・マリガン(Br) ティモシー・ロング(P) | |
ベッリーニ:歌劇「ビアンカとジェルナンド」
シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(S) マキシム・ミロノフ(T) ルカ・ダッラーミコ(B-Br) ヴィットリオ・プラート(Br) シー・ツォン(B) マリーナ・ヴィオッティ(Ms) ゲオルギー・ヴラド(T) マール・カンポ(Ms) アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
レイトマン:歌劇「スカーレット・レター」(2008, rev.2015-16)
独唱者たち アリ・ペルト指揮コロラド歌劇場o. & cho. | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2017年7月当店案内分 | ||
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」
ヨアヒム・ベックステム(T) オレシャ・ゴロフネーヴァ(S)他 クリスティアン・バデア指揮マルメ歌劇場o. & cho. 、マルメ児童cho. | ||
バレエ「 PIXEL」 アドリアン・モンド&クレア・バルダーヌ、カンパニー・ケーフィグ | ||
ヘンデル:メサイア HWV.56
ハンナ・ヘアフルトナー(S) ガイア・ペトローネ(A) ミヒャエル・シャーデ(T) クリスティアン・イムラー(B) ルーベン・ドゥブロフスキー指揮バッハ・コンソート・ウィーン | ||
レニャーニ:ロッシーニによる変奏曲集
マルチェロ・ファントーニ(G) | ||
パーシケッティ:チェンバロ・ソナタ集
クリストファー・D.ルイス(Cemb) | ||
ポール&ポーリーヌ・ヴィアルド: ヴァイオリンのためのソナタとソナチネ集 |
レート・クッペル(Vn) ヴォルフガング・マンツ(P) | |
ハーバーグ&ウォルパート:ヴィオラ協奏曲集
ブレット・ドイブナー(Va) ライナス・ラーナー指揮南部アリゾナso. | ||
ブッシュ&J.ホロヴィッツ:歌曲集
スザンナ・フェアバーン(S) マシュー・シェルホーン(P) | ||
ライタ:交響曲第7番 他
ニコラ・パスケ指揮ペーチso. | ||
クレメンティ:モンフェリーナ集と小品集
ドミニク・チェリ(P) | ||
ソレル:ピアノ・ソナタ集
レジーナ・チェルニチチュコ(P) | ||
ブライト・シェン(1955-): ノーザン・ライツ(2009)[ジュリアン・シュワルツ(Vc) マリカ・ブルナキ(P)]/ フルートの旋律(2011) (*)[ Yoobin Son (Fl/アルトFl) Dan Zhu (Vn) ジュリアン・シュワルツ(Vc) ピアス・チュン(マリンバ/サスペンデッド・シンバル )]/ ピアノ三重奏のための4つの楽章(1990) (#)[ Dan Zhu (Vn) トレイ・リー(Vc) ブライト・シェン(P)]/ Sweet May Again (2007) (*)[ロバート・・ブラック(ベース) デイヴィッド・フレンド(P)]/ Hot Pepper (2010) (*)[ Dan Zhu (Vn) ピアス・チュン(マリンバ)] | ||
録音:2016年8月6日-7日(#以外)、2016年11月5日(#) 。(*)は世界初録音。 | ||
ロッシーニ:歌劇「シジスモンド」
マルガリータ・グリツコーヴァ(Ms) マリア・アレイダ(S) ケネス・ターヴァー(T) マルセル・バコニー(B)他 アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
クライスラー~完全録音集 Vol.7
フリッツ・クライスラー(Vn) フーゴ・クライスラー(Vc) チャールトン・キース(P) | ||
コープランド:交響曲第3番 他 | レナード・スラットキン指揮 デトロイトso. | |
ヴィラ=ロボス:交響曲集 〔第8番/第9番/第11番〕 |
イサーク・カラブチェフスキー指揮 サンパウロso. | |
エル=コーリー:嵐/他
アリアーヌ・ドーゲ(S) ヴィセンス・プラッツ(Fl) パーヴォ・ヤルヴィ、エイヴィン・グルベルグ=イェンセン指揮パリo. ダニエーレ・ガッティ指揮フランス国立o. デイヴィッド・コールマン指揮コロンヌo. | ||
マーク・ノワコフスキ(1978-): 弦楽四重奏曲集〔第1番「 Songs of Forgiveness 」(2010) / 第2番「 Grandfather Songs 」(ヘンリク・グレツキの思い出に)(2011) 〕 無伴奏ヴァイオリンとエレクトロニクスのための「 Blood, Forgotten 」(2005) / 弦楽四重奏のための「 A Uśnijże mi, uśnij (Lullaby: O Sleep for me, sleep) 」(2012) ヴォクサーレSQ | ||
録音:2013年2月3日-4日/ (P) (C) 2017 。ポーランド系アメリカ人作曲家の弦楽四重奏を中心とする作品集。 | ||
ランドル・トンプソン:交響曲第2番 他
ジェイムズ・ロス指揮ナショナル・オーケストラ・インスティテュートpo. サミュエル・アダムズ(エレクトロニクス) | ||
チン・ウェンチェン:作品集
ファン・モンラ(Vn) チン・リーウェイ(Vc) チャン・ツェンユエン(ソーナー) ゴットフリート・ラプル指揮ウィーン放送so. | ||
THOUGHTS OBSERVED
ヤニフ・ドール(CT) ダン・ドイチュ(P) | ||
フランソワ・ドヴィエンヌ:フルート協奏曲集 Vol.3
パトリック・ガロワ(Fl) スウェーデン室内o. | ||
メシアン:栄光の御体/他 | トム・ウィンペニー(Org) | |
チェロとギターのための音楽~南アメリカと東ヨーロッパより
デュオ・ヴィラ=ロボス | ||
DREAM WEAVING ~ニュージーランドのギター作品集 Vol.2
ギュンター・ヘルビヒ(G) | ||
D.スカルラッティ: 鍵盤のためのソナタ集 Vol.19 |
ゴラン・フィリペツ(P) | |
期待の新進演奏家シリーズ~ザビエル・ジャラ、ギター・リサイタル
ザビエル・ジャラ(G) | ||
アレハンドロ・ロマン(1971-):室内楽作品集 チェロとピアノのための「 Epojé 」Op.50 / ピアノ三重奏のための「3つのフランスの絵」(トリオ・ソナタ) Op.9d / ピアノ三重奏のための「 Diégesis 」 Op.52 / ピアノ三重奏のための「 Zootropías 」 Op.45 / クラリネットとピアノ三重奏のための「バルトーク讃」 Op.10b / メゾソプラノ、ヴィオラとピアノのための夜想曲 Op.54 アルボス三重奏団[Vn(Va)/Vc/P] フスト・サンス(Cl) マルタ・クネール(Ms) | ||
録音:2016年6月4日-5日/ (P) (C) 2017 。世界初録音。スペインの現代作曲家。 | ||
エミール・ソーレ: 24のエチュード・カプリス Vol.1〔第1番-第7番〕 |
ナズリン・ラシドヴァ(Vn) | |
ロッシーニ:歌劇「ブルゴーニュのアデライーデ」
マルガリータ・グリツコーヴァ(Ms) エカテリーナ・サドフニコーヴァ(S) バウルザン・アンデルザノフ(B-Br) ミリアム・ズビエータ(S) ゲオルギー・ヴラッド、渡辺 康(T) コルネリウス・レーヴェンベルク(Br)他 ルチアーノ・アコセッラ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/他 | ||
ラヴェル:管弦楽作品集 Vol.5 付随音楽「アンタール」/他 |
レナード・スラットキン指揮 フランス国立リヨンo. | |
ショスタコーヴィチ/ルドルフ・バルシャイ編曲:室内交響曲集〔 Op.73a / Op.118 〕
ドミトリー・ヤブロンスキー指揮キエフ・ヴィルトゥオージ室内o. | ||
細川俊夫:大鴉
シャルロッテ・ヘレカント(Ms/朗読) 川瀬賢太郎指揮 ユナイテッド・インストゥルメンツ・オヴ・ルシリン〔アンサンブル〕 | ||
ルー・ハリソン:ヴァイオリン協奏曲/グラン・デュオ他
ティム・ファイン(Vn) マイケル・ボリスキン(P) アンヘル・ジル=オルドネス指揮ポストクラシカル・アンサンブル | ||
ノヴァーク:交響詩「タトラ山にて」/序曲「ゴディヴァ夫人」/交響詩「永遠の憧れ」
ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. | ||
モレノ・トロバ:ギター協奏曲集 Vol.2
ペペ・ロメロ、ビセンテ・コベス(G) マヌエル・コベス指揮エストレマドゥーラso. | ||
タネーエフ:ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.22 ボロディン:ピアノ三重奏曲 ニ長調 |
デルタ・ピアノ・トリオ | |
ブラームス:弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67 / クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115 |
ジェイムズ・キャンベル(Cl) ニュージーランドSQ | |
シューベルト:ピアノのための変奏曲集 | エフゲニー・ヨントフ(P) | |
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集 Vol.18 | セルジオ・モンテイロ(P) | |
ヒンデミット:歌曲集「マリアの生涯」 Op.27 (第2稿/1948)
レイチェル・ハルニッシュ(S) ヤン・フィリップ・シュルツェ(P) | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2017年6月当店案内分 | ||
ラフマニノフ(1873-1943) ~ ソロ録音集 Vol.4 「トーマス・A.エジソン Inc. 録音集」 セルゲイ・ラフマニノフ(P) | ||
録音:1919年4月、ニューヨーク。グレート・ピアニスト・シリーズ。 | ||
サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集 Vol.2〔第3番〕他
ロマン・デシャルム(P) マルク・スーストロ指揮マルメso. | ||
ラフマニノフ:希少ピアノ編曲集 | ユリア・ゼヴェルス(P) | |
リスト:ピアノ作品全集 Vol.46 ~ ベルリオーズ作品のトランスクリプション集 フェン・ビアン(P) | ||
ディーリアス&エルガー: 弦楽四重奏曲集 |
ヴィラーズSQ | |
ピッツェッティ: 交響曲/ハープ協奏曲 |
ダミアン・イオリオ指揮 RAI 国立so. | |
モンテヴェルディ:マドリガル集第8巻「戦士と愛のマドリガル集」
マルコ・ロンギーニ指揮デリティエ・ムジケ | ||
ドヴォルジャーク:ミサ曲 ニ長調/テ・デウム
エヴァ・ビエガス(S) マリナ・ロドリゲス=クージ(Ms) ハビエル・トーメ(T) ホセ・アントニオ・ロペス(Br) イゴール・イジュラ・フェルナンデス合唱指揮オルフェオン・パンプロネス アントニ・ヴィト指揮ナバラso. | ||
ラースロー・ライタ: 管弦楽作品集 Vol.4 |
ニコラ・パスケ指揮 ペーチso. | |
ディーリアス&バックス:合唱作品集 | ジョージ・パリス指揮 カリス・シンガーズ | |
ドヴァリョーナス:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ユスティナ・オウシュケリイテ(Vn) チェーザレ・ペッツィ(P) | ||
IN THE MOMENT ~弦楽四重奏のための小品集
アラベラSQ | ||
シャルル・オーギュスト・ド・ベリオ:ヴァイオリン協奏曲集
辻 彩奈(Vn) ミヒャエル・ハラース指揮パルドビツェ・チェコ室内o. | ||
ワーグナー: 管弦楽作品集 Vol.1 |
準・メルクル指揮 ライプツィヒMDRso. | |
デュティユー:交響曲第2番「ル・ドゥーブル」他
フランソワーズ・リヴァラン(ツィンバロン) ダレル・アン指揮リール国立o. | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.45 ~超絶技巧練習曲集 第2稿 |
ジン・ウェンビン(P) | |
プッチーニ:ソプラノとピアノのための歌曲全集
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S) マリア・プリンツ(P/Org) | ||
サン=サーンス:ピアノ協奏曲集 Vol.1 〔第1番/第2番〕他
ロマン・デシャルム(P) マルク・スーストロ指揮マルメso. | ||
チャイコフスキー:ピアノ作品集 | 式守満美(P) | |
コジェルフ:交響曲集 | マレク・シュティレツ指揮 パルドビツェ・チェコ室内o. | |
ジェニファー・ヒグド:ン全ては壮大な他
ロベルト・ディアス(Va) ジェイムズ・バトン(Ob) ジャンカルロ・ゲレロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
モイセイ〔ミェチスワフ〕・ワインベルク: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全集 グリゴリー・カリノフスキ(Vn) タティアナ・ゴンチャローワ(P) | ||
ライタ(1892-1963):管弦楽作品集 Vol.3 交響曲〔第3番/第4番〕他 |
ニコラ・パスケ指揮 ペーチso. | |
バーナード・ランズ:歌劇「ヴィンセント」
クリストファー・バーケット(Br) ウィル・パーキンス(T) ジェイソン・エック(B-Br) ケリー・クルーズ(S)他 アルトゥール・ファーゲン指揮インディアナ大学po. & cho. | ||
マイール:音楽劇「テレマコ」(1797)
フランツ・ハウク(Cemb)指揮コンチェルト・デ・バッスス バイエルン国立歌劇場cho.団員、ジモン・マイールcho. | ||
8.503293 (30CD) 完売/入手不能 |
NAXOS 30周年記念 BOX | |
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2017年3月当店案内分 | ||
ロッシーニ:序曲全集 | クリスティアン・ベンダ指揮 プラハ・シンフォニア | |
8.570933、8.570934、8.570935、8.572735 のセット化。 | ||
バーンスタイン:交響曲集〔第1番/第2番〕 | J-Y.ティボーデ(P) マリン・オールソップ指揮 ボルティモアso. | |
ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲〔第1番/第2番〕/ ショスタコーヴィチ/ボリス・ギルトブルク編曲: 弦楽四重奏曲(ピアノ独奏版)(*) 〔第2番 イ長調 Op.68 ~第3楽章 ワルツ/ 第8番 ハ短調 Op.110 〕 |
ボリス・ギルトブルグ(P) ヴァシリー・ ペトレンコ指揮(*以外) ロイヤル・リヴァプールpo.(*以外) | |
(*)は世界初録音。 | ||
ラヴェル:管弦楽作品集 Vol.4 バレエ音楽「ダフニスとクロエ」 |
レナード・スラットキン指揮 リヨン国立o. | |
ベルク:歌劇「ヴォツェック」
ハンス・グラーフ指揮ヒューストンso. | ||
ヒンデミット、ヴァンデルロースト、 リヒャルト・シュトラウス:クラリネット協奏曲集 |
エディ・ ヴァノオーストハーゼ(Cl) セルジオ・ロサレス指揮 セントラル愛知so. | |
リスト:ピアノ作品全集 Vol.44 ~ 声楽曲トランスクリプション集 |
ジョエル・ ヘイスティングス(P) | |
スーザ:吹奏楽のための作品集 Vol.16 | キース・ブライオン指揮 オランダ王立海軍軍楽隊 | |
カタルニャの吹奏楽作品集 | サルバドル・ブロトンス指揮 バルセロナ・ シンフォニック・バンド | |
デュビュニョン(1968-):神秘交響曲 Op.30 (2001-02) 抜粋/他 | ||
マックスウェル・デイヴィス:ヴァイオリン作品集 | ||
グエッラの写本 Vol.4 | アルス・アトランティカ | |
20世紀のイタリア音楽集 カゼッラ、ドナトーニ、ゲディーニ、マリピエロ |
ダミアン・イオリオ指揮 スイス・イタリアーナo. | |
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2017年1月当店案内分 | ||
ボリス・ティシチェンコ(1939-2010): ヴァイオリン、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲(2006) (*) /交響曲第8番(2008) / マリーナ・ツヴェターエワの詩による3つの歌曲(1970/2014) (レオニード・レゼジノフ編曲/室内管弦楽伴奏版) ミラ・シキルティル(Ms) チンギス・オスマノフ(Vn) ニコライ・マザーラ(P) ユーリー・セーロフ指揮サンクトペテルブルクso. | ||
録音:2015年6月15日-19日、ラジオ・ハウス・スタジオ、サンクトベテルブルク、ロシア。(*)をのそき世界初録音。 | ||
フランスのサクソフォン四重奏曲集 ピエール・マックス・デュボワ(1930-1995):サクソフォン四重奏曲(1955) ピエルネ(1863-1937):「人気のロンド」による主題と変奏(1937) ジャン・フランセ(1912-1997):サクソフォンのための小四重奏曲(1935) アルフレッド・デザンクロ(1912-1971):サクソフォン四重奏曲(1964) ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):アンダンテとスケルツォ(1943) フロラン・シュミット(1870-1958):サクソフォン四重奏曲 Op.102 (1941-43) ケナリ四重奏団[ボブ・イーソン(ソプラノSax) カイル・ボルドウィン(アルトSax) コリー・ダンディー(テナーSax) スティーヴン・バンクス(バリトンSax)] | ||
録音:2015年9月9日-11日、10月7日-9日、Auer Hall, Indiana University, Bloomington, Indiana 。 | ||
アナスタシア・リジコフ、ピアノ・リサイタル ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31 No.2「テンペスト」 アルベニス:イベリア第2巻~第3番「トゥリアーナ」 ホアン・クルス=ゲバラ(1972-):マグダラのマリアの夢 / グリーグ(1843-1907):ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7 アナスタシア・リジコフ(P) | ||
録音:2015年4月20日-21日、 'Infanta Leonor' Theatre, Conservatory of Music, ハエン、スペイン。期待の新進演奏家シリーズ。 2015年「第57回ハエン国際ピアノコンクール」優勝者。ウクライナに生まれたカナダのピアニスト。 | ||
ルイ・シュポア(1794-1859):交響曲集 交響曲第4番 ヘ長調「音の奉献」 Op.86 / ファウスト序曲 Op.60 / 歌劇「イェソンダ」 Op.63 序曲 |
アルフレート・ヴァルター指揮 ブダペストso. | |
録音:1987年11月25日-28日、ブダペスト、ハンガリー。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223122〔当店未案内、廃盤〕。 シュポアの第4交響曲は妻の兄にあたる詩人カール・プファイファーの詩集「音の奉献」の音楽化というプログラム・ミュージック。第1楽章序奏は音の創造前の深遠なる静寂を表現し(何たる大矛盾!)、風の音、鳥の声(描写のしすぎ!)、モチーフの主題提示部となり、展開部が嵐、再現部で治まる。第2楽章は子守歌・舞曲・セレナードという音楽の3作用を語り、指揮者の悪夢の中で3つが錯綜する。第3楽章は出征兵士の描写から音楽の鼓舞効果を論じ、第4楽章は死と慰め。たいへんわかりやすいこの曲は批評家に不評だったものの、大衆的には成功した。 | ||
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):2つのギターのための作品集 大協奏的変奏曲 Op.35 /協奏的変奏曲 Op.130 /3つの協奏的ポロネーズ Op.137 / ロッシーニの歌劇からの序曲〔どろぼうかささぎ/セビリャの理髪師/チェネレントラ/コリントの包囲〕 ジェフリー・マクファーデン、マイケル・コルク(G) | ||
録音:2015年5月3日-5日、カナダ。 | ||
C.P.E.バッハ:オルガン・ソナタ集 〔イ長調 Wq.65 No.32, H.135 /ト短調 Wq.70 No.6, H.87 /ニ長調 Wq.70 No.5, H.86 / ヘ長調 Wq.70 No.3, H.84 /イ短調 Wq.70 No.4, H.85 /変ロ長調 Wq.70 No.2, H.134 〕 イアン・クイン(Org) | ||
録音:2014年7月28日-30日、 Miller Chapel, Princeton Theological Seminary, Princeton, New Jersey, USA 。 | ||
アントニオ・ソレル(1729-1783): ピアノ・ソナタ集 Vol.6 〔第63番-第66番〕 |
スタニスラフ・フリステンコ(P) | |
録音:2015年4月20日-21日、Auditorium, Palau de Congressos, Girona, スペイン。 | ||
チマローザ:序曲集 Vol.5 カンタータからの序曲〔アテネの建都/ベルニス枢機卿への劇的な構図〕/ 歌劇からの序曲〔美しいギリシャ(予期せぬ結婚)/予想外の幸福/見い出された悪女/ 2人の偽伯爵、または妻のない夫/欺かれた陰謀、または陰謀の発覚/ 望みを失った亭主(焼きもち焼きの亭主)/オリンピアーデ/踊り子の恋人/からかわれた熱狂的な男〕 パトリック・ガロワ指揮パルドゥビツェ・チェコ室内po. | ||
録音:2015年10月7日-10日、The House of Music Pardubice, Pardubice, チェコ。 | ||
ラモン・パウス(1956-):ヴィオラのための作品集 森の日の入り(2013) (*) /コバルト・ブルー、通過中に(2013) /最初のエレジー、漂流(2013) (+) ユヴァル・ゴトゥリボヴィチ(Va) ラケル・カストロ(Vn;+) エドゥアルド・フェルナンデス(P;*) ESMUC 室内cho.(+) ジョアン・パミエス指揮カタルニャ室内o.(*以外) | ||
録音:2015年10月10日、Estudio Uno of Madrid, Colmenar Viejo, Spain (*) /2015年11月16日-17日、SGAE Auditorium, Sala Mompou, Barcelona, Spain (*以外) 。スペインの作曲家。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848)&マイール(1763-1845)/フランツ・ハウク校訂: グローリア・ミサとクレド ニ長調(1837) ドニゼッティ:アヴェ・マリア / マイール:サンクトゥス/アニュス・デイ シリ・カロリーネ・トルンヒル、マリー=ゾフィー・ポラーク(S) マリー=ザンデ・パペンマイアー(A) マルク・アドラー(T) マルティン・ベルナー(B) フランツ・ハウク指揮コンチェルト・デ・バッスス、 ジーモン・マイールcho.、バイエルン州立歌劇場cho.団員 | ||
録音:2014年9月22日-26日、Asamkirche Maria de Victoria, インゴルシュタット、ドイツ。 | ||
タネーエフ(1856-1915):弦楽四重奏曲全集 Vol.5 弦楽四重奏曲第8番 ハ長調(1883) /弦楽五重奏曲第2番 ハ長調 Op.16 (1905) (#) カルペ・ディエムSQ [チャールズ・ウェザービー(Vn1) エイミー・ガルッゾ(Vn2) コリーヌ・フジワラ(Va) キャロル・オウ(Vc)] ジェイムズ・バスウェル(Va;#) | ||
録音:2014年11月9日-10日、Alberta Bair Theatre, Billings, Montana, USA /2015年3月25日-26日、Grusin MusicHall, Imig School of Music, University of Colorado, Boulder, Colorado, USA (#) 。 Vol1-Vol.4: 8.570437, 8.572421, 8.573010, 8.573470 。 | ||
マイアベーア:歌曲集 Vol.2 〔詩人のひなぎく/収穫を買い取る人の歌/ばらの花びら/羊飼いの歌/若い母/空気の少女/死に行く詩人/ ヴェネチアへ/嵐の中の誓い/軽い小舟/日曜の歌/あなたの近くに/シシリエンヌ/悪いルイーズの嘘/ 甘いこの瞬間/セレナード/幻想/バラードを弾くムリーリョ〕 シヴァン・ローテム(S) ジョナサン・ザーク(P) ダニー・エルトマン(Cl) ヒレル・ゾーリ(Vc) | ||
録音:2015年2月9.18日、3月2.19日、4月12日、Jerusalem Music Centre, Jerusalem, Israel /2012年12月30日、Classical Studio, Herzlia, Israel 。一部世界初録音。 | ||
セルソ・ガリード=レッカ(1926-):管弦楽作品集 アンデス山脈の民俗舞曲集(1983) /交響的絵画(1980) (#) /ペルー組曲(1986) /ラウデス II (1994) ミゲル・ハース=ベドーヤ指揮ノルウェー放送o.(#以外)、フォートワースso.(#) | ||
録音:2015年-2016年、一部ライヴ。世界初録音。ガリード=レッカはペルー生まれの作曲家。 | ||
ジャ・ダカン〔贾达群/賈达群〕(1955-):室内楽作品集 Vol.2 四川の趣(1995) /時の対位法(1989) /弦楽四重奏曲(1988) (#)/多彩な砂漠の展望(2000) 上海レザミ・アンサンブル(#以外) ハンSQ (#) | ||
録音:2015年11月28日-29日、Studio of Shanghai Broadcasting Building, 上海。 Vol.1 (9.70241) はダウンロード専売で、実CDは2016年現在未発売。 ヨーヨー・マの「シルクロード・プロジェクト」へ作品を提供している中国の作曲家。(#)は1991年入野賞受賞作品。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年12月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ブルース・アドルフ(1955-): ショパンの夢(2014) /ピアノ・パズラーズ(2002-16) / 7つの思考-見做された音楽(2016) / |
カルロ・グランテ(P) | |
録音:2015年11月27日-28日、2016年2月8日、ウィーン。含世界初録音。 | ||
ブラームス:ピアノ四重奏曲 〔第1番 ト短調 Op.25 (1861) /第3番 ハ短調 Op.60 (1856, rev.1874) 〕 アントン・バラホフスキー(Vn) アレクサンドル・ゼムツォフ(Va) ヴォルフガンク・エマヌエル・シュミット(Vc) エルダー・ネボリシン(P) | ||
録音:2012年10月25日-28日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス。 | ||
ドビュッシー:4手のためのピアノ作品集 Vol.2 牧神の午後への前奏曲(ラヴェル編曲)/海(作曲者編曲)/映像(カプレ編曲) ジャン・ピエール・アルマンゴー、オリヴィエ・ショーズ(P) | ||
録音:2013年7月14日-17日、2013年10月14日-15日。 | ||
日本のギター作品集 Vol.3 武満徹(1930-1996):ギターのための12の歌(1974-1977) ~3つのアメリカの歌 〔ガーシュウィン:サマータイム/サミー・フェイン:シークレット・ラヴ/ ハロルド・アーレン:オーヴァー・ザ・レインボウ〕 林光(1931-2012)/鈴木大介編曲:映画「裸の島」メイン・テーマ(1960/2015) 〔ギター版/ギターとハーモニカ版(異稿?)〕 林光:ハーモニカとギターのための「ソングブック」(1985)/波紋(1964) 十河陽一(1959-):ハーモニカとギターのための「たまゆら」(1994) / 北爪道夫(1948-):オラショ(2015) 二橋潤一(1950-):ハーモニカとギターのための「秋の歌」(2015) 吉松隆(1953-):忘れっぽい天使 II Op.8 ~鈴を伴ったハーモニカとギターのための (1979) / 組曲「優しき玩具」~ベルベット・ワルツ 三木稔(1930-2011)/レオ・ブローウェル編曲:映画音楽「愛のコリーダ」~芽生え(1976) 福田進一(G) 和谷泰扶(ハーモニカ) | ||
録音:2015年10月22日-26日、カナダ。一部世界初録音。 | ||
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ステュアート・スケルトン(T;ジークムント) ハイディ・メルトン(S;ジークリンデ) ファルク・シュトルックマン(B-Br;フンディング) マティアス・ゲルネ(Br;ヴォータン) ペトラ・ラング(S;ブリュンヒルデ) ミシェル・デ・ヤング(Ms;フリッカ)他 ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮香港po. | ||
録音:2016年1月21日、23日、カルチュアル・コンサート・ホール、香港、ライヴ。 | ||
クラリネット五重奏曲集 バーナード・ハーマン(1911-1975):旅のみやげ(1967) デイヴィッド・デル・トレディチ(1937-):マジャールの狂気(2006) (#) ファイン・アーツSQ 団員 ミシェル・ルティエク(Cl) | ||
録音:2013年8月3日、2015年7月27日(#)、カザルス音楽祭、プラード、ライヴ。(#)は世界初録音。 | ||
ホセ・ルイス・グレコ(1953-):【世界初録音】 沈黙の地理学(2004)[ダンカン・ギフォード(P) エイドリアン・リーパー指揮 チェコ・ナショナルso./2007年11月13日、プラハ、チェコ、ライヴ]/ オーボエ、イングリッシュホルン、ヴァイオリン、チェロとピアノのための6つの小品「 In Passing 」(1993) [ヤン・コーエンホーフェン(Ob/EnHr) ピーター・ブラント(Vn) アレン・ウイテンボハルド(Vc) エレン・コルヴァー(P)/1993年5月31日、スタジオ150、アムステルダム、オランダ]/ つばめ(1992)[オランダ・ウィンド・アンサンブル/1992年11月8日、コンセルトヘボウ、アムステルダム、ライヴ]/ その首をはねよ!(2002)[クラウス・サイモン指揮エニグマ・アンサンブル/2011年2月22日、サラゴサ、スペイン] | ||
ロドリーゴ:ヴァイオリンを伴う室内楽作品集 ソナタ・ピンパンテ(1966) /7つのバレンシアの歌(1982) /カプリッチョ(サラサーテに捧ぐ) (1944) / 暁へのセレナード(1982) /2つのスケッチ(1923) /ルーマニアーナ(1943) エバ・レオン(Vn) オルガ・ヴィノクール(P) ヴァージニア・ルケ(G) | ||
録音:2015年5月11日-13日、USA 。 | ||
ホルヘ・モレル(1931-): ブラジル風舞曲/ミロンガ・デル・ビエント/舞曲 ホ短調/オルト・タンゴ、ブエノスアイレス/前奏曲と舞曲/ ソナチネ/ロマンス・クリオロ/ラテン音楽へのオマージュ(サルサ)/小ラプソティ/パンペロ/ギガ・クリオラ フェルナンド・ブスタマンテ(1915-1979)/ホルヘ・モレル編曲:ミシオネラ セリル・レフィク・カヤ(G) | ||
録音:2015年9月13日-14日、カナダ。一部世界初録音。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: ソレント海峡(1902-03) /ピアノと管弦楽のための幻想曲(1896-02, rev.1904) / 6つの小品によるピアノのための組曲(1920) /揚げひばり(1914, rev.1920) ジェニファー・パイク(Vn) シナ・クローク(P) サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮ニューヨーク室内o. | ||
録音:2015年5月16日-17日、10月20日、USA 。一部世界初録音。 | ||
ラースロー・ライタ(1892-1963):管弦楽作品集 Vol.2〔旧・ Vol.3 〕 交響曲第2番Op.27 /簡単な主題「誘惑」による管弦楽のための11の変奏曲 Op.44 ニコラ・パスケ指揮ペーチso. | ||
録音:1996年5月、フェレンツ・リスト・コンサート・ホール、ペーチ、ハンガリー。 初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223669〔旧 Vol.3 〕。ライタの9曲ある交響曲の内、第2番は作曲者が編集者に草稿を不完全な形で手渡していたために出版もされず、演奏も作曲から50年以上行われなかった。第一次大戦の忌まわしい記憶と、新たな戦争への絶望的な予感が生んだ音楽は、その重厚で沈鬱な内容で聴く者の心に重くのしかかる。一方の変奏曲は40分に及ぶ力作で、折り紙付きだったライタの作曲技術の粋を堪能することができる。ただ、調性がなくても音楽と真摯に向かい合える人向けの作品ではある。 | ||
Carolae ~ウィトボーン(1963-):クリスマスのための音楽 Missa carolae (2004) /来て、照らしたまえ(2015) /冬の待機(2010) /東方の三博士の夢(2011) /ホディ(1999) / 公平で聡明である人の(1992) /マニフィカト(2005) /おお、大いなる神秘(2002) /ヌンク・ディミティス(2005) 伝承曲/S.ピルキントン編曲:さまよいながら不思議に思う/コヴェントリー・キャロル(2003) エドムンソン(1892-1971):「高き天」~トッカータ(1937) エリック・リーガー(T) ダリル・ロビンソン(Org) ジェイムズ・ジョーダン指揮ウェストミンスター・ウィリアムソン・ヴォイセズ | ||
録音:2016年5月16日-19日、USA 。一部世界初録音。 | ||
クリスマス with セプトゥーラ シュッツ:言葉は肉となり / J.S.バッハ:クリスマス組曲 / ハロルド・ダーク(1888-1976):暗い真冬で ミヒャエル・プレトリウス:エサイの根より / ブラームス:エサイの根より / チャイコフスキー:ばらの王冠 レオンローヴィッチュ(1877-1921):鐘のキャロル / ウォーロック(1894-1930):クリスマス・メドレー パレストリーナ:ラッパを鳴らせ / パーソンズ(1535頃-1943):アヴェ・マリア ラフマニノフ:ヴェスペレ Op.37 Nos.6-7 / コルネリウス(1824-1874):3人の王 ヘンデル:メサイアより / グルーバー(1787-1863):きよしこの夜 セプトゥーラ[アラン・トーマス、サイモン・コックス(Tp〔B♭〕) ヒュー・モーガン(Tp〔E♭〕) サーシャ・ジャラーリ(Tu) マシュー・ギー、マシュー・ナイト、ダニエル・ウェスト(Tb)] | ||
録音:2016年6月4日-6日、ロンドン。 | ||
マイ・ファースト・クリスマス・アルバム(既出音源からのコンピレーション) | ||
グリゴリー・スミルノフ(1982-): シャコンヌ/ドーソン歌曲集 Nos.1-12 |
マーティン・ベーカリー(T) エイドリアン・ダウロフ(Vc) コンスタンティン・ ヴァリアナトス(P) | |
録音:2015年4月25日、2015年3月23日-24日、26日、 USA 。 | ||
グレトリ:歌劇「村の試練」
ソフィー・ユンカー(S;デニス) タリス・トレヴィーニェ(S;マダム・ユベール) トーマ・ドリエ(Br;ラ・フランス) フランシスコ・フェルナンデス=リュエダ(T;アンドレ) ライアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエット | ||
録音:2015年1月25日-26日、USA 。世界初録音。 | ||
ヴィラ=ロボス:ギターの写本傑作集と失われた作品全集 8.573115、8.573116、8.573117 のセット | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年11月発売分[代理店アナウンス順] | ||
シュテファン・ヴォルペ(1902-1972):室内楽作品集(Vol.1) 弦楽四重奏曲(1968-69) (*) /無伴奏ヴァイオリンのための第2の小品(1966) (#) [カーティス・マコンバー(Vn;*/#)、セオドア・アーム(Vn;*) トビー・アッペル(Va;*) フレッド・シェリー(Vc;*)]/ フルート、チェロとピアノのための2部の三重奏曲(1964) (**) / オーボエ、チェロ、打楽器とピアノのための小品(五重奏曲)(1954-55) (##) [ハーヴィー・ソルバーガー(Fl;**)指揮(##) フレッド・シェリー(Vc) チャールズ・ウーリネン(P;**) スティーヴン・テイラー(Ob;##) ダニエル・ケネディ(Perc;##) アレック・カリス(P;##)] | ||
録音:1995年2月7日、アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズ、ニューヨーク(*/#) /1991年11月9日-10日、コンコーディア・カレッジ、ブロンクスヴィル(**/##)、すべてニューヨーク。 リマスター:2005年6月。原盤・初出・前出: KOCH Classics (US), KIC-CD-7315 [3-7315-2] (*/#), KIC-CD-7112 [3-7112-2] (**/##) 〔共に当店未案内、廃盤〕。 (P) 1993 (**/##), 1996 (*/#) / (C) 2006 。シュレーカーとブゾーニの弟子で、1938年以降ニューヨークで活躍したヴォルペの室内楽作品。 | ||
マーラー/シェーンベルク室内楽版編曲: さすらう若人の歌(1896/1920)/大地の歌(1808-09/編曲年不明) スーザン・プラッツ(Ms) チャールズ・レイド(T) ロデリック・ウィリアムズ(Br) アタッカSQ ジョアン・ファレッタ指揮ヴァージニア芸術音楽祭室内プレイヤーズ | ||
録音:2015年5月6日、ヴァージニア芸術音楽祭、 USA 。 | ||
モイセイ〔ミェチスワフ〕・ワインベルク(1919-1996): 管弦楽のための組曲(1950) (*) / 交響曲第17番「記憶J Op.137 (1982-84) |
ウラディーミル・ランデ指揮 シベリア国立so. 〔クラスノヤルスク〕 | |
録音:2015年7月7日-14日、クラスノヤルスク・フィルハーモニック大ホール、ロシア。(*)は世界初録音。 | ||
ダニエルプール(1956-): 孤独の歌(2002) /戦争の歌(2008) /素晴らしい都市に向けて(1992) (*) トーマス・ハンプソン(Br;*以外) ジャン力ルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
録音:2015年3月12日-14日、2015年11月20日-21日(*)、ナッシュビル、 US 。(*)を除き世界初録音。 | ||
ティアンワ・ヤン~スペインを弾く ラロ:スペイン交響曲 Op.21 (1875) ホアン・マネン: ヴァイオリン協奏曲第1番「スペイン協奏曲」 Op.A-7 (1898 rev.1935頃) ティアンワ・ヤン〔楊天塙〕(Vn) ダレル・アン指揮バルセロナso.&カタルーニャ国立o. | ||
録音:2015年6月25日-27日、バルセロナ、スペイン。 | ||
「ジャンヌの扇」「マ・メール・ロワ」 ラヴェル(1875-1937):バレエ音楽「マ・メール・ロワ」(1912) ラヴェル、フェルー(1900-1936)、イベール(1890-1962)、ロマン=マニュエル(1891-1966)、 ドラノワ(1898-1962)、ルーセル(1869-1937)、ミヨー(1892-1974)、プーランク(1899-1963)、 オーリック(1899-1983)、フロラン・シュミット(1870-1958)共作:バレエ「ジャンヌの扇」(1927) ジョン・アクセルロッド指揮ロワール地域圏国立o. | ||
録音:2012年7月、10月、ナント、フランス。 | ||
シュポア(1784-1859):交響曲集 〔第3番 ハ短調 Op.78 (1828) / 第6番 ト長調 Op.116 (1839) 〕 |
アルフレート・ヴァルター指揮 スロヴァキア国立po. | |
録音:1991年11月12日-16日、コシツェ芸術の家。 初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223439。1828年、シュポアは「存命中の最高の作曲家」として公私共に絶頂にあり、そのさなかに作られた第3交響曲は自信と風格に満ちた前期ロマン派きっての傑作となった。しかし12年後、公私共に色々あったシュポアは古き良き時代に憧れるようになり、副題に「4つの時代の様式と趣による歴史的交響曲」を持つユニークな第6番を仕上げた。内容は第1楽章「モーツァルト~ヘンデル時代」、第2楽章「ハイドン~モーツァルト時代」、第3楽章「ベートーヴェン時代」、第4楽章「最新の時代(1840年)」という表題で一目瞭然だが、初演当時は第4楽章だけ不評だったという。 | ||
モハメド・フェイルーズ(1985-): オラトリオ「 Zabur 」(2015) (リブレット:ナジュラ・サイード) ダン・コークウェル(T) マイケル・ケリー(Br) エリック・スターク指揮 インディアナポリスso.、インディアナポリス児童cho.、インディアナポリス・シンフォニックcho. | ||
録音:2015年4月24日、USA インディアナポリス、 US 。世界初録音。 Zabur はアラビア語で「詩篇」の意味。ナジュラ・サイード(1974-)は、パレスチナ系アメリカ人の著名文学研究者、エドワード・サイード(1935-2003)の娘。 | ||
心偽り無く [STRAIGHT FROM THE HEART] ~ ハート型のシャンソン集 [The Chansonnier Cordiforme](19曲) 作曲者不詳、エーヌ・ヴァン・ギゼゲム(1445頃-1476/97)、ジル・バンショワ(1400頃-1460)、 ヴィンチェネット(1430頃-1479以前)、ヨハネス・テインク卜ーリス(1430/35頃-1511)、 ロバー卜・モートン(1430頃-1483)、ギヨーム・デュファイ(1397-1474)、ヨハネス・オケヘム(1410頃-1497)の作品 マルク・レヴォン(ディレクター/ヴィオラ・ダルコ/小型リュート/プレクトラム・リュー卜) アンサンブル・レオネス[3Vo/ヴィオラ・ダルコ/ヴィエール、リラ・ダ・ブラチオ)/ | ||
録音:2014年10月6日-9日、スイス。 | ||
21世紀のスペイン・ギター作品集 Vol.2 レオナルド・バラダ(1933-):カプリチョス第11番「グラナドスの抽象化」(2014) ヘスス・卜レス(1965-): lnteriores / マルク・ロペス・ゴドイ(1967-):秋のエレジー(2012) アントン・ガルシア・アブリル(1933-):2つの歌(2010) (*) / ルイス・デ・パブロ(1930-):象牙の塔(2013) エドゥアルド・ソウトゥリョ(1968-): I’ve got you under my string (2013) ヤコボ・ドゥラン=ロリガ(1958-): Upon 21 (2012) / ホアン・マヌエル・ルイス(1968-):オリオン(2010) ベネト・カサブランカス(1933-):ギターのための3つの小品(2011) アダム・レヴィン(G) | ||
録音:2014年11月21日-24日、オンタリオ州、カナダ。(*)を除き世界初録音。 | ||
エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):室内楽作品集 弦楽六重奏曲 Op.45 (1924)/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番(1927) / ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲(1925) /ピアノのための5つのジャズ・エチュード(1926) フランク・S.ドッジ芸術監督 スペクトラム・コンサーツ・ベルリン [ボリス・ブロフツイン、ヴァレリー・ソコロフ(Vn) フィリップ・デュークス、マキシム・リサノフ(Va) イェンス・ベーター・マインツ、トルレイフ・テデーン(Vc) エルダー・ネボリシン(P)] | ||
録音:2016年1月4日-6日、ベルリン、ドイツ。 | ||
トゥーリナ(1882-1949):ピアノ作品集 Vol.12 私の小さなコーナーへの思い出 Op.14 (1914) /売られた猫 Op.32 (1925) / クリスマス Op.16 (1916) /頭蓋骨のキリスト Op.30 (1923-24) ホルディ・マソ(P) | ||
録音:2015年10月3日-4日、スペイン。 | ||
アルメン・ドネイアン~ギター・リサイタル ヨハン・ドゥベツ(1828-1891):ハンガリーの主題による幻想曲 / ルイジ・レニャーニ(1790-1877):幻想曲 Op.19 アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):パッサカリア / タレガ(1852-1909):椿姫の主題による幻想曲 トゥーリナ:ソナタ / ブローウェル(1939-):オリシャたちの儀式 / ヴィラ=ロボス:練習曲 Nos.1, 12 アルメン・ドネイアン(G) | ||
録音:2016年3月3日-6日、オンタリオ州、カナダ。期待の新進演奏家シリーズ。フランスのギタリスト、 アルメン・ドネイアン(1989-)は6歳からギターを始め、2012年アイヴァー・メイランツ国際コンクール(英)第1位、2014年ステファノ・ストラータ・コンクール(伊)第2位&聴衆賞、2015年 GFA (GITARFOUNDATION OF AMERICA) 国際ギター・コンクール」銀メダルを、それぞれ獲得している。 | ||
ロヴシャン・マメドクリエフ~ギター・リサイタル ウォルトン(1902-1983):5つのバガテル / ロドリーゴ(1901-1999):ヘネラリーフェのほとり/小麦畑で J.S.バッハ(1685-1750)/マメドクリエフ編曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV.1004 ~シャコンヌ ジョン・ウィリアムズ(1932-):ロンド / ニキタ・コシュキン(1956-):ソナタ第2番 ロヴシャン・マメドクリ工フ(G) | ||
録音:2016年1月7日-10日、オンタリオ州、カナダ。期待の新進演奏家シリーズ。 2012年 GFA 国際ギター・コンクール第1位となって翌年 NAXOS から初アルバムを記念リリースしたアゼルバイジャン出身のマメドクリ工フ(1986-)の第2弾は、2015年ミケーレ・ピッタールガ国際コンクール優勝記念アルバム。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集 〔第1番 変ロ長調「狩り」 Op.1 No.1 Hob.III: 1 / 第29番 卜長調「ごきげんいかが」 Op.33 No.5 Hob.III: 41 / 第66番 卜長調「ロプコヴィッツ」 Op.77 No.1 Hob.III: 81 〕 |
ゴルトムントSQ | |
録音:2016年4月18日-21日、ドイツ。 ゴル卜ムント弦楽四重奏団は2009年結成、2015年「バイエルン・ヤング・アーテイス卜賞」を獲得、『現在ヨーロッパで最もエキサイティングな弦楽四重奏団』と評されている。 | ||
グラナドス(1767-1916):歌劇「カルメル派のマリア」(1898)
ディアナ・ヴェネローゼ(S;カルメル派のマリア) ラリサ・コステェク(Ms;コンセプシオン) シルビア・バスケス(S;フエンサンタ) ヘスス・スアステ(Br;ペンチョ) ダンテ・アルカーラ(T;ハビエル) ジアンフランコ・モン卜レソル(Br;ドミンゴ) デヴィッド・カリー(T;ドン・フルゲンチオ) アルベルト・アッラバル(Br;ペプソ) スチュワー卜・ケンプスター(B;ミガーロ) リッカルド・ミラベッリ(T;アン卜ン) アレックス・アシュワース(Br;ロクェ) ニコラス・シャーラット(T;アンドレス) ヴィチェンチ・エステーベ(T;フエルターノ) マックス・ブラガド=ダルマン指揮 ベラルーシ・ナショナルpo.、ウェックスフォード・フェスティヴァル・オペラcho. | ||
録音:2003年10月23日、26日、29日、ウェックスフォード、アイルランド、ウェックスフォード音楽祭、ライヴ。 | ||
マイール(1763-1845):歌劇「愛は反対されることなく」(1810)
ジュリオ・アルヴィーゼ・カセッリ(B;アルガンテ) リチャード・レッシュ(T;エルネスト) モニカ・リヒテネッガー(S;エルミーラ、ゼフィリーナ) フィリップ・ガイザー(B;ポリカルポ) ローラ・ファイク(S;ジェルミーナ) ヨーゼフ・ツヴィンク(B;マルトレッロ) フランツ・ハウク(Cemb)指揮イース卜・ウエス卜・ヨーロッパ祝祭o. | ||
録音:2011年5月8日-12日、ドイツ。世界初録音。 | ||
マイ・ファースト・クラシカル・アルバム(楽章、曲単位でのコンピレーション) | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年10月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ジェラルド・フィンジ:アンソロジー 8.553566、8.555766、8.555792、8.557644、8.557863、8.557963、8.570414、8.570417 のセット | ||
コープランド: バレエ音楽「聞け!汝ら!」/ バレエ音楽「アパラチアの春」(完全版) (1944) |
レナード・スラットキン指揮 デトロイトso. | |
録音:2013年12月4日-7日、2014年5月14日-18日、デトロイト、 US 。デトロイトマックスM&マージョリーS.フィッシャー・ミュージック・センター、オーケストラ・ホール。 | ||
ラヴェル&ドビュッシー:2台のギターのための音楽 ラヴェル/スティーヴン・ゴス編曲:道化師の朝の歌 ドビュッシー/クロマ・デュオ編曲:組曲「子供の領分」/月の光/レントよりも遅く/2つのアラベスク ラヴェル/クロマ・デュオ編曲:高雅で感傷的なワルツ クロマ・デュオ[トレイシー・アン・スミス、ロブ・マクドナルド(G)] | ||
録音:2015年8月13日-16日、カナダ。 | ||
マイケル・ナイマン:歌劇「妻を帽子とまちがえた男」(1986)
マシュー・トレヴィーニョ(B;P教授) レベッカ・ショーウォール(S;P夫人) ライアン・マクファーソン(T;神経内科医) ディーン・ウィリアムソン指揮ナッシュヴィル・オペラ | ||
録音:2014年5月23日-25日、US 。 | ||
グラナドス:管弦楽作品集 Vol.3 抒情詩曲「リリアーナ」(パブロ・カザルス編曲) (1911/21) /オリエンタル組曲〔アラブ組曲〕 (1888-89) / エリセンダ(1912) (ダグラス・リーバによるクリティカル・エディション)(#) ダニ・エスパサ(P;#) パブロ・ゴンザレス指揮バルセロナso. | ||
録音:2013年9月16日-19日、2014年5月6日-9日、2013年7月9日-13日、バルセロナ、スペイン。(#)を除き世界初録音。 | ||
マルコム・ウィリアムソン(1931-2003):オルガン作品集 平和の小品(1970-71) /炎の復活(1959) /エディト・シトウェルの碑文(1966) /聖なる小キャロル(1971-72) / エレジー、JFK (1964) /「わが父の世界」による幻想曲(1975) /中世の聖なるミサ(1973) トム・ウィンペニー(Org) | ||
録音:2016年2月17日-18日、ロンドン、 UK 。一部世界初録音。 | ||
マイケル・ドアティ(1954-): チェロと管弦楽のための「ヘミングウェイの物語」(2015) / 管弦楽のための「アメリカン・ゴシック」(2013) /オルガンと管弦楽のための「いつか城で」(2015) ズィル・ベイリー(Vc) ポール・ジェイコブズ(Org) ジャンカルロ・ゲレロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
録音:2015年4月17日-18日、2015年11月4日-7日、 US 。世界初録音。 | ||
ヘルマン・ゲッツ(1840-1876): ピアノ協奏曲集〔第1番 変ホ長調(1861) / 第2番 変ロ長調 Op.18 (1867) 〕/ 春の序曲 Op.15 (1864) |
ダヴィデ・カバッシ(P) キンボー・イシイ指揮 マグデブルクpo. | |
録音:2014年6月20日-24日、26日-28日、ドイツ。 | ||
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Op.44 / 協奏的幻想曲 ト長調 Op.56 |
エルダー・ネボリシン(P) マイケル・スターン指揮 ニュージーランドso. | |
録音:2014年11月10日-12日、ウェリントン、ニュージーランド。 | ||
フローベルガー: 作品集第1巻 より 組曲集〔ロ短調「Kloeckhoff」/ト長調「Ihre / Bauyn」/ Nos.23-25 FbWV.623-625 / No.28 FbWV.628 〕/ 作品集第2巻(1649) より 組曲集〔 Nos.1-5 FbWV.601-605 〕/ 作品集第3巻 より 組曲集〔 Nos.13-14 FbWV.613-614 / Nos.16-17 FbWV.616-617 / No.27 FbWV.627 / No.30 FbWV.630 / No.28 FbWV.628 ~トンボー(2種/ No.15と同一?)〕/ 作品集第3巻~ブランシュローシュ氏の死に寄せるトンボー FbWV.632 / 作品集第4巻(1656) より 組曲集〔 Nos.7-12 FbWV.607-612 〕/ 作品集第4巻(1656) ~皇帝フェルディナント3世陛下の悲しい死に寄せる哀歌 FbWV.633 グレン・ウィルソン(Cemb) | ||
録音:2015年12月27日-28日、2016年3月14日-16日、ドイツ。 | ||
スタンフォード(1852-1924):合唱作品集 交響的カンタータ「スターバト・マーテル」 Op.96 (1906) /魂の歌 Op.97b (1913) /復活(1875) イェスパー・スヴェドベリ(Vc) エリザベス・クラッグ(S) キャスリーン・ホッパー(Ms) ロバート・マレイ(T) デイヴィッド・ソアー(B) デイヴィッド・ヒル指揮ボーンマスso.、バッハcho. | ||
録音:2015年11月21日-22日、UK 。 | ||
ダンディ(1851-1931): 交響曲第2番 変ロ長調 Op.57 (1902-03) /交響的詩曲「思い出」 Op.62 (1906) / 交響変奏曲「イシュタル」 Op.42 (1896) /歌劇「フェルヴァール」~第1幕への前奏曲(1889-95) ジャン=リュック・タンゴー指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2015年7月28日-30日、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー、スコットランド。 | ||
ストラヴィンスキー: 組曲「兵士の物語」(1920) /八重奏曲(1923, rev.1952) /結婚(1923) ティアンワ・ヤン〔楊天堝〕(Vn) レベッカ・ナッシュ(S) ロビンヌ・レドモン(Ms) ロバート・ブロー(T) デニス・セドフ(B) ジョアン・ファレッタ指揮ヴァージニア芸術祭室内プレイヤーズ レ・ノーチェ打楽器アンサンブル、ヴァージニア・シンフォニーcho. | ||
録音:2015年5月9日、2013年5月12日。 | ||
ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853):弦楽五重奏曲集 Vol.1 〔第20番 ニ短調 Op.45 (1831) (*) /第26番 ハ短調 Op.67 (1845) 〕 エラン弦楽五重奏団[ベンヤミン・シェラー・ケサダ(Vn1) レリア・イアンコヴィチ(Vn2) ジュリア・チューイン・フー(Va) ドミトリー・ツィリン(Vc) マシュー・ベーカー(Cb)] | ||
録音:2015年12月12日-15日、アウディトリオ「ラウール・プーニョ」、バルセロナ、スペイン。(*)は世界初録音。 | ||
ラースロー・ライタ(1892-1963):管弦楽作品集 Vol.1〔旧・ Vol.4 〕 管弦楽のための組曲 Op.19 /イン・メモリアム Op.35 /交響曲第1番 Op.24 ニコラ・パスケ指揮ペーチso. | ||
録音:1996年5月、ペーチ、ハンガリー。 初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223670〔旧 Vol.4 /当店未案内、廃盤〕。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年9月発売分[代理店アナウンス順] | ||
プロコフィエフ: 交響曲第6番 Op.111 (1945-47) / ワルツ組曲 Op.110 (1946-47) |
マリン・オールソップ指揮 サンパウロso. | |
録音:2015年4月、ブラジル。 | ||
ブルーノ・ワルター(1876-1962): ヴァイオリン・ソナタ イ長調(1908) [エカテリーナ・フロローワ(Vn) 佐藤麻理(P)/2013年5月10日]/ ピアノ五重奏曲 嬰ヘ短調(1904)[パトリック・ヴィーダ(Vn1) リディア・ペールストルファー(Vn2)/ シビレ・ホイスル(Va) ステファニー・フーバー(Vc) レ・リュー(P)/2012年12月17日] | ||
録音:[内]、ヨーゼフ・ハイドン・ホール、ウィーン国立音楽大学、オーストリア。 | ||
J.S.バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタ集 フルート・ソナタ〔ロ短調 BWV.1030 /変ホ長調 BWV.1031 /イ長調 BWV.1032 〕/ フルートと通奏低音のためのソナタ〔ハ長調 BWV.1033 /ホ短調 BWV.1034 /ホ長調 BWV.1035 〕 パウリーナ・フレッド(Fl) アーポ・ハッキネン(Cemb/クラヴィコード) | ||
録音:2015年3月5日-6日、5月4日-5日、フィンランド。 | ||
ジョン・ケージ(1912-1992):2種の鍵盤楽器のための作品集 Vol.2 冬の音楽(1956-1957)/ Two2 (1989) /エクスペリエンス第1番(1945) ペストヴァ・マイヤー・ピアノ・デュオ[クセーニャ・ペストヴァ、パスカル・メイエ(P)] | ||
録音:2013年6月17日、フィルハーモニー、ルクセンブルク。 | ||
ルイ・シュポア(1794-1859):交響曲集 〔第2番 ニ長調 Op.49 (1820) / 第9番 ロ短調「四季」 Op.143 (1850) 〕 |
アルフレート・ヴァルター指揮 スロヴァキア国立po. | |
録音:1992年10月26日-30日、コシツェ。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223454〔当店未案内、廃盤〕。 音楽史的にはシュポアの第2交響曲は「初めて指揮棒を使って演奏された曲」として有名。しかし、この曲はそうしたエピソード的な要素を越えた内容をもち、19世紀イギリスではモーツァルトやベートーヴェンと並ぶ傑作として繰り返し演奏された実績を誇っている(確カニ力強イ名品ナリ)。第9番は副題通り四季に相当する4つの楽章からなり、ブリザードや遠雷など写実的な方法で冬春夏秋を表現する一方、当時シュポアが共鳴していた民主革命思想への賛意を謳ったともいわれる晩年の意欲作。 | ||
ケヴィン・プッツ(1972-): 交響曲第2番(2002) /河の早瀬(2004) / フルート協奏曲(2013, rev.2014) |
アダム・ウォーカー(Fl) マリン・オールソップ指揮 ピーボディso. | |
録音:2015年4月、10月、 USA 。世界初録音。2012年、ピューリッツァー賞を受賞したアメリカの現代作曲家。 | ||
ピーター・スコット・ルイス(1953-):歌曲集 純真な心はどこに(デュオ版)(1993/2013) /変わる光(2013) / 5つの愛のモテット(2014) /イシュ川による3つの歌(1976-78) クリスティーネ・アブラハム(Ms) 中越啓介、スティーヴン・ゴスリング(P) ピーター・スコット・ルイス指揮ニューヨーク・ヴァーテュオーゾ四重唱団 スーザン・ナルッキ(S) コリン・マカリスター(G) | ||
録音:2014年6月、11月。 | ||
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1692-1763):6つのフルート・ソナタ集 Op.3 (1743出版)
パウル・ヴェールベルク(Fl) クヌート・エーリク・スンドクヴィスト(Cb) ハンス・クヌート・スヴェーン(Cemb) | ||
録音:2005年5月30日-6月1日、ノルウェー。 | ||
ジョン・フィールド(1782-1837):ピアノ協奏曲全集 Vol.4 (完結編) ピアノ協奏曲第7番 ハ長調 H.58 (1822-32) (*) / アイルランド風協奏曲(ハンス・プリーグニッツ版) (1816/1961) (#) / ピアノ・ソナタ第4番 変ロ長調 H.17a (1813) (+) ベンジャミン・フリス(P) ディヴィッド・ハスラム指揮ノーザン・シンフォニア(*) アンドルー・モグレリア指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.(#) | ||
録音:1996年6月11日-12日、St Nicholas’ Hospital, Gosforth, Tyne and Wear, England (*) /2014年8月13日、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー、スコットランド(#) /2013年6月22日、 Music Room, Champs Hill, West Sussex, England (+) 。 Vol.1-3: 8.553770, 8.553771, 8.554221 。 | ||
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):交響曲集 Vol.2 〔ニ長調 Perger 42 /変ロ長調 Perger 18 /変ホ長調 Perger 17 /ヘ長調 Perger 22 〕 フィリップ・ドヴォルジャーク(Cemb) パトリック・ガロワ指揮パルドゥビツェ・チェコ室内po. | ||
録音:2015年2月17-22日、音楽の家、パルドゥビツェ、チェコ共和国 | ||
ウィリアム・マサイアス(1934-1992):合唱作品集 城門よ、頭を上げよ Op.44 No.2 (1969) /王を讃えて Op.45 (1969) /乾杯のキャロル Op.26 No.1 (1964) / 真に神がわれらの父であるとして(1987) /マニフィカトとヌンク・ディミティス Op.53 「イエスの礼拝」(1971) / トッカータ・ジョコーサ Op.36 No.2 (1967) /全ての作品があなたを賞賛しなくてはならない Op.17b (1961) / 主への祈り(1992) /ルーラへの訓戒(1969) /サルヴァトール・ムンディ Op.89 (1982) ピーター・フォジット(P1) マイケル・パパドプーロス(Org/P2) トム・ウィンペニー(Org)指揮 オーケストラ・ノヴァ、セント・オールバンズ・アビー修道院少女cho、セント・オールバンズ修道院cho./他 | ||
録音:2015年7月20日-23日。 | ||
スクリャービン(1872-1915):ピアノ作品集 Vol.2 演奏会用アレグロ Op.18 /アルバムの綴り 嬰ヘ長調 Op.posth. (1904頃) / アルバムの綴り「モニヘッティ」 変イ長調 Op.posth. (1889) /3つの小品 Op.45 ~No.1「アルバムの綴り」/ 4つの小品 Op.56 より〔 No.2「皮肉」/ No.3「ニュアンス」〕/アレグロ・アパッショナータ Op.4 / 2つの即興曲 Op.10 /4つの小品 Op.51 より〔 No.1「たよりなさ」/ No.4「やつれの舞曲」 〕/ 2つの即興曲 Op.14 /ワルツ 嬰ト短調 Op.posth. (1886頃) /幻想曲 ロ短調 Op.28 /フーガ ホ短調 (1891頃) リ・ソヨン・ケイト(P) | ||
録音:2015年7月11日-12日、カナダ。 | ||
ユージン・ザドール(1894-1977): クリスマス序曲(1961) /聖書三部作(1943) (トーマス・マンに捧ぐ)/ 大管弦楽のためのラプソディ(1930) /フーガ幻想曲(1958) マウリス・スモリジ指揮 MAV ブダペストso. | ||
録音:2015年9月9日-12日、2014年9月11日、ハンガリー放送スタジオ、ブダペスト。一部世界初録音。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999):ギター伴奏による歌曲集(一部編曲:マルコ・ソシアス) 祝福された羊飼いの少年(1952) /ベツレヘムのキャロル(1952) /待機(1952) /アントニオ・マチャドとともに(1971) / 船乗りの少年(1938) /小さな鳩(1951) /カナリアのフォリア(1958) /ドゥランダルテのバラード(1955) / 羊飼いの恋の歌(1935) /サッラニッラ(1928) /アランフェス、わが思い出(1988)/3つのスペインの歌(1951) / 4つのセファルディの歌(1965) より Nos.1-2 /4つの恋のマドリガル(1947) より Nos.2, 4 ホセ・フェレッロ(T) マルコ・ソシアス(G) | ||
録音:2015年5月9日-10日、スペイン。編曲版は当版による世界初録音。 | ||
THE INTIMACY OF CREATIVITY ~香港po.とブライト・シェン、5年間の回顧 シェーンベルク(1874-1951):浄められた夜 Op.4 (弦楽合奏版) / ブライト・シェン(1955-):深い赤(2014) イェン・ミンシュウ〔顏名秀〕(1980-):レゴ・シティ(2011) マシュー・トマジーニ(1978-):山々…海…ビルディング…木々(2012) カルロ・マルゲティック(1987-):スヴィタック(2013) アンディ・アキホ(1979-):21(アコースティック・ヴァージョン) (2014) スコット・オルドウェイ(1984-):そこには暗闇ではなく光があることだろう(2015) アルヴォ・ペルト(1935-):ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌(1977) ピウ・チェウン(マリンバ/チャイム) マリエル・ロバーツ(Vc) ノーラン・ペールソン(P) アンディ・アキホ(スティール・パン/チャイム) ジン・ワン、ツァオ・イングナ(Vn) アンドルー・リン(Va) リチャード・バンピン(Vc) ジアン・シンライ(Cb) ミーガン・スターリング(Fl) マイケル・ウィルソン(Ob) シェウンファン=クァン(コーラングレ) アンドルー・サイモン(Cl) リン・ジアン(Hr) ベンジャミン・メールモンド(Fg) ブライト・シェン指揮香港po. | ||
録音:2016年5月2日-5日、香港。 | ||
フェルナンド・ソル(1778-1839): 24の練習曲「進歩的なレッスン」 Op.31 / 6つの小品 Op.32 |
ノーバート・クラフト、 ジェフリー・マクファーデン(G) | |
録音:2009年1月, 2012年11月, 2013年8月、カナダ。 | ||
フェルディナント・リース(1784-1838): 「ラ・センティネル」の主題による変奏曲 Op.105 No.1 (1822) /夢 Op.49 (1813) / 「古い高地の若者」による変奏曲 Op.105 No.2 (1822) /シラーの「あきらめ」による幻想曲 Op.109 (1822) / コサックの踊りによる変奏曲 Op.40 No.1 (1822) /ロンド「ジプシー風」 Op.184 (1837頃) ミハエル・ツァルカ(Fp) | ||
録音:2014年8月1日-2日、US 。ピリオド楽器(3台)使用。 | ||
潜水艦轟沈す~ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):映画音楽集 「潜水艦轟沈す」~前奏曲(1940-41) /「フランダースの農園」(1943) ~組曲/ 「沿岸警備隊」(1942) ~組曲 /「エリザベス朝のイングランド」(1955) ~3つの肖像 アンドルー・ペニー指揮 RTE コンサートo. | ||
録音:1993年11月16日-17日、アイルランド。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223454〔当店未案内、廃盤〕。 主に第二次大戦中に作られた国威発揚系戦争映画のために書かれたもの。いずれもヴォーン・ウィリアムスらしいイギリスの香りをベースに、敵の非道に対する悲しみ、味方を躍進を鼓舞するような壮麗な劇的さがコントラスト豊かに描かれている。抜群の出来を誇るのは「潜水艦轟沈す」前奏曲で、弦で悠々と歌われる透明感の高い世界はヴォーン・ウィリアムズによる他のジャンルの作品でもそうは味わえない。 | ||
マキシミリアン・シテインベルグ(1843-1946): 受難週間(1923) |
スティーヴン・フォックス指揮 クラリオンcho. | |
録音:2014年10月28日-30日、2015年1月3日、2016年1月13日、USA 。 | ||
ジョアン・カルロス・ビクトル~ギター・リサイタル ダウランド:ファンタジア P 71 /失われし望みのファンシー/告別のファンシー ロドリーゴ/ジョアン・カルロス・ビクトル編曲:祈りと踊り / パウロ・リオス・フィリョ(1985-): Repeter タレガ:ヴェネツィアの舟歌/マリア/マリエタ/マズルカ ト長調 カステルヌオーヴォ・テデスコ:ソナタ「ボッケリーニの思い出に」 ジョアン・カルロス・ビクトル(G) | ||
録音:2016年1月14日-16日、スペイン。期待の新進演奏家シリーズ。2015年「タレガ国際ギター・コンクール」優勝者。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年8月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ロッシーニ:スターバト・マーテル(1831-32/初演版) [(無印):ロッシーニ作|(*):ジョヴァンニ・タドリーニ(1789-1872)/ アントニーノ・フォリアーニ(1976-)管弦楽編曲] 〔序奏「悲しみの母は立っていた」/アリア「呻き、悲しみ」(*) /二重唱「ああ、なんと悲しく」(*) / アリア「そして歎き、悲しんでいた」(*) /三重唱「涙をこぼさないものがあるだろうか」(*) / アリア「愛しい御子が」(*) /二重唱「さあ、御母よ、愛の泉よ」(*) / 合唱とレチタティーヴォ「私の心を燃やして下さい」/四重唱「聖なる母よ、どうかお願いします」/ カヴァティーナ「あなたと共にまことに涙を流し」/アリアと合唱「おお乙女よ、審判の日に」/ 無伴奏四重唱「肉体が滅びる時には」/合唱「アーメン」(*) 〕 ソロ・カンタータ「ジョヴァンナ・ダルコ」(1832) (ピアノ伴奏のための/マルコ・タラーリ(1967-)管弦楽編曲)(#) マジェラ・カラーフ(S;#以外) ホセ・ルイス・ソーラ(T;#以外) ミルコ・パラッツィ(B;#以外) マリアンナ・ピッツォラート(Ms;#) アントニーノ・フォリアーニ指揮ロイトリンゲン、ヴュルテンベルクpo. トマス・ポトコウスキ合唱指揮ポズナン・カメラータ・バッハcho. | ||
録音:2011年7月14日-15日、17日、ドイツ。(*)は世界初録音、(#)は当版による世界初録音。スターバト・マーテルは、元々ロッシーニがスペインで依頼された作品だが、初演時は多忙だったため(「体調不良のため」や「気が進まなかったため」とも)友人だったタドリーニに7曲を任せ、他を作曲、楽譜にはタドリーニの名を記さず、さらに1回の演奏のみ&門外不出とする旨条件を付けた(初演は1833年)。しかしその後作曲依頼者が亡くなり、最終的にフランスの出版社が権利を得てロッシーニに出版許可を打診した。対抗したロッシーニはタドリーニが作曲していた部分も自ら完成させて、別のフランスの出版社から1841年末に出版&1842年に初演、現在ではこの第2版が一般的に演奏されている。 | ||
ロッシーニ:歌劇「ランスへの旅」
ローラ・ジョルダーノ(S;コリンナ) マリアンナ・ピッツォラート(A;メリベーア侯爵夫人) ソフィア・ムシェドリシヴィリ(S;フォルヌヴィル伯爵夫人) アレッサンドラ・マリアネッリ(S;コルテーゼ夫人) ボフダン・ミハーイ(T;ベルフィオール) マキシム・ミロノフ(T;リーベンスコフ) ミルコ・パラッツィ(B;シドニー)他 アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
録音:2014年7月8日、10日-12日、王宮劇場、バート・ヴィルトバード、ドイツ、ライヴ。 | ||
ジョン・コリリアーノ(1938-):交響曲第1番(1989) マイケル・トーク(1961-):明るく青い音楽(1985) コープランド(1900-1990): バレエ音楽「アパラチアの春」(1945) |
デイヴィッド・ アラン・ミラー指揮 ナショナルo.協会po. | |
録音:2015年6月13日、 US 。 | ||
ウィリアム・ヘンリー・スクワイア(1871-1963):チェロとピアノのための小品集 ロマンス Op.5 No.1 (1890) /ガヴォット・ユモレスク Op.6 (1890) /舞踏会の情景 Op.8 (1890) / セレナード Op.15 (1892) /メヌエット Op.19 No.3 (1893) /マズルカ Op.19 No.4 (1893) / ゴンドリエラ Op.20 No.2 (1895) /素朴な踊り Op.20 No.5 (1895) /シャンソネット Op.22 (1896) / タランテラ Op.23 (1896) /告別(ロマンス) (1896)/ツィグ=ツィグ(ハンガリー風の踊り) (1898) / ブーレ Op.24 (1902) /フモレスク Op.26 (1902) /カンツォネッタ(1903) /東洋風の踊り(1903) / エレジー(1903) /マドリガル(1903) /道化芝居(1903) /祈り(1904) オリヴァー・グレッドヒル(Vc) 今井正(P) | ||
録音:2015年10月26日-27日、 UK 。一部世界初録音。イギリスの名チェロ奏者による作曲作。 | ||
クレメンティ(1752-1832):ピアノ・ソナタ集 Vol.4 〔ニ長調 Op.50 No.2 /ト長調 Op.1 No.3/変ホ長調 Op.8 No.2 / ト短調 Op.50 No.3「棄てられたディドーネ」〕 |
スーザン・アレクサンダー= マックス(Fp) | |
録音:2015年3月24日-26日、UK 。 | ||
フレデリク・カメル(1797-1879) (*) &フランソワ・シューベルト(1808-1878) (#) : ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集 有名な「ザンパ」と「ウィリアム・テル」の主題による ヴァイオリンとチェロのための2つのデュオ・コンチェルタンス(*/#) / ヴァイオリンとチェロのための2つの演奏会用二重奏曲 Op.67 (#) / ヴァイオリンとチェロのための2つの演奏会用二重奏曲第3巻 Op.52 (*/+) フリーデマン・アイヒホルン(Vn) アレクザンデル・ヒュルスホフ(Vc) | ||
録音:2013年3月25日-26日、2014年12月4日-5日、バイエルン放送第2スタジオ、ミュンヘン、ドイツ。 ドレスデンのチェロ教育者カメルと、デュオを組んでいたヴァイオリニストで、小品「蜜蜂」のみが今に伝わるフランソワ・シューベルトによる、主に当時のオペラ作品から主題を取ったデュオ作品集。 | ||
グラナドス:管弦楽作品集 Vol.2 ゴイェスカス~間奏曲(1915) (*) /緑の瞳の踊り(1916) /ジプシーの踊り(1915) / 交響詩「死んだ男の夜」(1897) /交響詩「ダンテ」(1908) (*) ジェンマ・コマ=アラベルト(Ms) ヘスス・アルバレス・カリオン(T) パブロ・ゴンザレス指揮バルセロナso.、ハビエル・パストラナ合唱指揮リエデル・カメラ | ||
録音:2013年7月9日-12日、2013年9月16日-19日、2014年5月6日-9日、バルセロナ、スペイン。(*)を除き世界初録音。 | ||
ゲオルギー・カトゥアール(1861-1926):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 ロ短調 Op.15 (1906) /第2番 ニ長調「詩」 Op.20 (1906) 〕/ エレジーニ短調 Op.26 (1916年出版) ルーセンス・カヤレー(Vn) ステファヌ・ルムラン(P) | ||
録音:2015年6月21日-22日、カナダ。 | ||
ブラームス:弦楽四重奏曲集 〔第1番 ハ短調 Op.51 No.1 /第2番 イ短調 Op.51 No.2 〕 ニュージーランドSQ [ヘレン・ポール(Vn1) ダグラス・ベイルマン(Vn2) ジリアン・アンセル(Va) ロルフ・ギェルツェン(Vc)] | ||
録音:2014年7月16日-18日、カナダ。 | ||
チェロと管弦楽のためのポルトガルの音楽 ルイス・コスタ(1879-1960)/ペドロ・ファリア・ゴメス補筆編曲:ポエマ(2008) (*) フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):チェロ・オブリガート付室内協奏曲 Op.167 (1965-66) ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):抒情的な光景(1916) ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988):チェロと管弦楽のための協奏曲 Op.66 (1987) (*) ブルーノ・ボッラルヒンホ(Vc) ペドロ・ネベス指揮グルベンキアンo. | ||
録音:2015年6月22日-26日、リスボン、ポルトガル。(*)は世界初録音。 | ||
ヨハン・ジモン・マイール(1763-1845):序曲集 歌劇「クレクィの殿様ラウール」序曲 (1809) /歌劇「コーラ」序曲 (1815) (#) / 歌劇「メンノーネとツェミーラ」序曲(1817) (#) /歌劇「ナクソス島のアリアンナ」序曲 (1815) (#) / 歌劇「リディアのエルコレ」序曲 (1803) /歌劇「アメリカ人」序曲 (1806) / 歌劇「ラウソとリディア」序曲 (1798) /歌劇「情熱」序曲 (1794) /歌劇「秘密」序曲 (1797) / シンフォニア 変ロ長調(1800年以前) (+) /シンフォニア 変ホ長調(1790年頃) (+) フランツ・ハウク指揮 コンチェルト・デ・バッスス(無印)、 バイエルン・クラシカル・プレイヤーズ(#)、イ・ヴィルトゥージ・イタリアーニ(+) | ||
録音:2007年-2008年、2012年9月(+)、2014年4月9日。 | ||
ポーランドのヴァイオリン協奏曲集 グラツィナ・バチェヴィチ(1909-1969):ヴァイオリン協奏曲第1番(1937) アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):ヴァイオリンと小管弦楽のための5つの小品(1930) ミハウ・スピサク(1914-1965):ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのアンダンテとアレグロ(1954) アンジュジェイ・パヌフニク(1914-1991):ヴァイオリン協奏曲(1971) (#) ピョトル・プラウネル(Vn) ユルゲン・ブルンス指揮ベルリン室内so. | ||
録音:2014年9月15日-18日、イエス・キリスト教会、ベルリン、ドイツ(#以外) /2014年10月3日-4日、カイザーザール、ホテル・マリティム、ヘリングスドルフ、 Usedom Festival、ライヴ(#)。 | ||
ホセ・ルイス・ドミンゲス(1971-):バレエ音楽「ホアキン・ムリエタの伝説」
ホセ・ルイス・ドミンゲス指揮サンティアゴpo. | ||
録音:2015年3月2日-5日、アラウ・ホール、サンティアゴ市立劇場、サンティアゴ、チリ。世界初録音。 | ||
ロス・ハリス(1945-):ヴァイオリン協奏曲(2010) /交響曲第5番(2013)
イリヤ・グリンゴルツ(Vn) サリー=アン・ラッセル(Ms) ギャリー・ウォーカー指揮 エッケハルト・シュティーア指揮 オークランドpo. | ||
録音:2013年8月14日-15日、2015年2月19日-20日。 | ||
LATINO LADINO ~スペインとラテン・アメリカからの流浪と情熱の歌 伝承(セファルディ): Shalom aleichem フランシスコ・エスカラダ(新スペイン:アルゼンチン):紅ひわの歌 伝承(ラテン|スペイン/新スペイン:ペルー):私は生まれた 伝承(ラテン|トルコ/ギリシャ): Avre tu puerta cerrada 伝承(ラテン|スペイン/フランス): Axerico de quinze años エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676|フランス): Rio de Seville ガスパル・サンス(1640-1710|スペイン): Canarios ヤニフ・ドール(1975-|ギリシャ): La soledad de la nochada 伝承(ラテン|スペイン/バルカン): Morikos / 伝承(ラテン|スペイン/ポルトガル): Hija mia ビアージョ・マリーニ(1594-1663|イタリア):パッサカリア ト短調 伝承(ラテン|スペイン/フランス): El rey de Francia アルベニス(1860-1909|スペイン):アストゥリアス / ガスパル・サンス(1640-1710|スペイン): Marizapalos 伝承(ラテン|ロードス島/ギリシャ): Los guisados de la berenjena ビオレタ・パラ(1917-1967|チリ):人生よ、ありがとう ヴィンチェンツォ・カレスターニ(1589-1617|イタリア): Damigella tutta bella ヤニフ・ドール(CT) アミート・ティーフェンブルン指揮 アンサンブル NAYA 、バッロカーデ | ||
録音:2015年1月18日-20日、ベルギー。 | ||
アントワーヌ・ド・ロワイエ(1768-1852):ギター三重奏&四重奏曲全集 トリオ・コンチェルタント ト長調 Op.29 (1814) / 三重奏曲第2番 ハ長調 Op.42 (1826) /エアの変奏とディアローグ ト長調(1813) (#) イェルゲン・スコグモ、イェンス・フランケ、オスカー・ヴェルニンゲ(G) ティム・ペルス(G;#) | ||
録音:2014年7月4日-6日、 UK 。 | ||
パヴェル・クフタ~ギター・リサイタル ガリーナ・ゴレローワ(1951-):ミールの城/前奏曲とフーガ(*) レオ・ブローウェル(1939-):ソナタ第3番「黒いデカメロン」 ロドリーゴ(1901-1999):トッカータ / ロベルト・ジェラルト(1896-1970):ファンタジア エドゥアルド・モラレス=カソ(1969-):リンダラハの庭 セルジオ・アサド(1952-):ファンタジア・カリオカ / ロラン・ディアンス(1955-):ブルー・モントゥーノ(*) パヴェル・クフタ(G) | ||
録音:2015年10月15日-16日、カナダ。(*)は世界初録音。期待の新進演奏家シリーズ。 クフタ(1984-)はベラルーシ生まれで、2015年ハインスベルク国際ギター・コンクール優勝。 | ||
アイアランド&モーラン:合唱作品集 ジョン・アイアランド(1879-1962): 子守歌(1912) /もう泣かないで、悲しみの泉(1909) /微笑みの歌(1910) /穏やかな西風(1890頃) / 春、甘い春(1908) /5月は彼の特別な時((1913) /キューピッド(1912頃) /喜んで私は音符を変えよう(1921) / トワイライトナイト(1922) /しなくてはならない(1936-37) /丘(1953) /変わらぬもの(1942) / 彼らは私に語った、ヘラクレイトス(1925) /海洋熱(M.トーマス編曲) (1913/1989) /ネプチューンの賞賛に(1911) アーネスト・ジョン・モーラン(1892-1950): 春の時の歌(1929) /青い瞳の春(1931) /もう泣かないで、悲しみの噴水よ(1922) /フィリダとコリュドン(1939) デイヴィッド・オウエン・ノリス(P) ジョージ・パリス指揮カリス・シンガーズ | ||
録音:2015年9月3日-5日。 | ||
イディル・ビレット~20世紀ピアノ・エディション バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 BB.68 /組曲 Op.14, BB.70 /ミクロコスモス第6巻 BB.105 Nos.148-153 / アレグロ・バルバロ BB.63 [1961年11月、パリ]/ ピアノ協奏曲第2番 BB.101[テオドール・グシュルバウアー指揮LGO /1985年ドイツ]/ 2つのエレジー Op.8b, BB.49[1984年、ヘラクレスザール、ミュンヘン] プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ〔第2番 ニ短調 Op.14 /第7番 変ロ長調 Op.83 〕[1976年 RCAスタジオ、 US ]/ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26[ドリアン・ウィルソン指揮フランス国立o./1977年、パリ] ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」[2002年3月1日-3日、ポットン・ホール、UK ]/ 5本の指で[1975年、コロムビア・スタジオ、 US ]/ ペトルーシュカからの3楽章[1975年、 EMI アビー・ロード・スタジオ、UK] ブーレーズ:ピアノ・ソナタ〔第1番/第2番/第3番 より Formant 2 & 3 〕[1995年1月-2月、 Radio France Studio 106] リゲティ:練習曲集〔第1巻/第2巻〕[2001年2月、5月-6月、クララ・ヴィーク・アウディトリウム] ベルク:ピアノ・ソナタ / ヴェーベルン:変奏曲 Op.27 / ニコロ・カスティリオーニ(1932-1996):カンジアンティ レオ・ブローウェル(1939-):ピアノとフォルテのソナタ / イルハン・ミマールオール(1926-):セッション[1972年、 USA ] シェーンベルク:ピアノ協奏曲 Op.42 [アンドルー・デイヴィス指揮西ドイツ放送so./1989年、フランクフルト] ヒンデミット:ピアノ、金管と2台のハープのための協奏音楽 Op.49 /ピアノと管弦楽のための主題と変奏「4つの気質」/ 管弦楽付きピアノ音楽 Op.29 /室内音楽第2番 Op.36 No.1 /ピアノ協奏曲 [オリヴィア・コーツ、チェルシー・レーン(Hp) 島田俊行指揮イェールso. /2012年12月, 2013年1月、 USA ] ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 Op.102[アールパード・ゲーレツ指揮/ローザンヌ室内o.] スクリャービン:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 Op.70 /5つの前奏曲 Op.74 ミャスコフスキー:ピアノ・ソナタ〔第2番 嬰ヘ短調 Op.13 /第3番 ハ短調 Op.19 〕 アンドレ・ブクレシュリエフ(1925-1997):群島4 Op.10 [ショスタコーヴィチ~ブークレシェリフ:データ不詳] ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991):作品集・編曲集 J.S.バッハ:いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV.659 /審判の日は来れり BWV.307 /われ心よりこがれ望む BWV.727 / 今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ BWV.734 /神よ、われら汝に感謝す BWV.29 ~シンフォニア/ フルート・ソナタ BWV.1031 ~シチリアーノ/主よ、人の望みの喜びよ BWV.147 /甘き喜びのうちに BWV.751 / 目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV.645 /協奏曲 BWV.1056 ~ラルゴ/われ汝に呼ばわる BWV.639 ヘンデル:組曲第2巻第1番 変ロ長調 HWV.434~メヌエット / グルック:聖霊の踊り / モーツァルト:パストラーレ・ ヴァリエ K.209b / ケンプ:イタリア組曲 Op.68 /ピアノ・ソナタ Op.47 [1991年11月30日-12月2日] ラヴェル:鏡/夜のガスパール/ラ・ヴァルス(独奏版)[1984年1月、シュトゥットガルト]/クープランの墓[1960年代、パリ] フォーレ:夜想曲第13番 Op.119[1989年、ドイツ] /ドビュッシー:子供の領分/水の反映/ラモー讃[1984年、オーストリア] ジャン・フランセ(1912-1997):ピアノ・ソナタ[1960年、ドイツ] アフメト・アドナン・サイグン(1907-1991):ピアノ協奏曲第1番 Op.34[サイグン指揮コロンヌo./1958年、ブリュッセル]/ アクサク・リズムによる12の前奏曲 Op.45 [1970年代、アンカラ、トルコ] ウルヴィ・ジェマル・エルキン(1906-1972):ピアノ協奏曲 [ゴットホルト・エフライム・レッシング指揮プレジデンシャルso./1960年代、アンカラ、トルコ] パルス・アテシュ(1942-):ピアノ協奏曲第1番 Op.64[プラク・トズン指揮アンタルヤso./不明]/ ヴィオラ・ソナタ Op.57[ルーゼン・ギュネシュ(Va)/不明]/ ティペット(1905-1998):ピアノ協奏曲[ジョン・カレウェ指揮 BBC ウェールズ・ナショナルo./不明] エルトゥールル・オウズ・フィラート(1923-2014): フランツ・リストを讃えて Op.77 /ピアノのための6つの楽章 Op.86[2011年-2012年、イスタンブール、トルコ] イディル・ビレット(P) | ||
録音:[内]。原盤: 含 Marco Polo 。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年7月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ハチャトゥリアン: 交響曲第2番 ホ短調「鐘」(1943) / レールモントフ組曲(1959) (抜粋) |
ドミートリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
録音:2006年11月18-23日、ロシア放送 TV &ラジオ・カンパニー KULTURA 第5スタジオ。 | ||
モーツァルト:ヴァオリン協奏曲 〔第3番 ト長調 K.216 /第4番 ニ長調 K.218 〕 |
ヘンニング・ クラッゲルード(Vn) ノルウェー室内o. | |
録音:2015年1月27日-29日、オスロ、ノルウェー。 | ||
ジョン・ラッター(1945-): 祝祭詩篇(1993) /今日のこの日(2011) /主よ、あなたはわれらの避難所である(2008) /詩篇第150番(2002) エリザベス・クラッグ(S) パスカル・シャルボンヌー(T) マイク・アレン(Tp) トム・ウィンペニー(Org) アンドルー・ルーカス指揮ロイヤルpo.、セント・オールバンズ大聖堂cho.、アビー少女cho. | ||
録音:2014年7月14日-17日、セント・オールバンズ大聖堂、ヘルフォードシャー、 UK 。世界初録音を含む。 | ||
ツェルニー: 華麗な大夜想曲 Op.95 (1826頃) /ピアノ大協奏曲 イ短調 Op.214 (1830) / ロッシーニ「コリントの包囲」~ギリシャ人の行進曲による演奏会用変奏曲 Op.138 (1827) (*) ローズマリー・タック(P) リチャード・ボニング指揮イギリス室内o. | ||
録音:2014年12月16日-18日、ロンドン。(*)は世界初録音。 | ||
シュポア:交響曲集 〔第1番 変ホ長調 Op.20 (1811) / 第5番 ハ短調 Op.102 (1837) 〕 |
アルフレート・ヴァルター指揮 スロヴァキア国立コシツェpo. | |
録音:1990年11月30日-12月2日、コシツェ。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223363〔当店未案内、廃盤〕。シュポアの第1番は、19世紀の間は非常に人気があり、ベートーヴェンのどの交響曲にも演奏回数で負けなかった。実際実に立派な音楽で、モーツァルトの影響をロマン派の雰囲気の中に消化吸収している。一方の第5番はシュポアの交響曲の最高峰と言われる傑作で、シュポア嫌いだったシューマンも、「真に美しく大家風の傑作」と絶賛したほど。ただし、当時シュポアは妻や肉親に次々先立たれ、私生活上は不幸続きだった。そのためこの交響曲にも絶望や諦観が見え隠れしており、悲しい事にそれが音楽をパワーアップさせているようだ。 | ||
ポール・ボウルズ(1910-1999):ピアノ作品全集 Vol.2 2台のピアノのための3つの小品/4つのピアノ小品/ソナチネの断片(1933) /4つのミニアチュール/ 3つのラテン・アメリカ小品集/タマナール(1931-1933) /ソナチネ(1932-1933) / ブルー・マウンテン・バラード(1946/2014) (アンドレイ・コスパロフ編曲/ピアノ・デュオ版)/ 3つのピアノ・デュオ(アーサー・ゴールド、ロバート・フィッツデール編曲) インヴェンシア・ピアノ・デュオ[アンドレイ・カスパロフ、オクサナ・ルチシン(P)] | ||
録音:2013年10月5日-7日、2014年1月11日-12日、2月1日-3日、10月11日-12日、 US 。世界初録音を含む。 | ||
ランダル・トンプソン(1899-1984):レクイエム(1958)
ディヴィッド・ヘイエス指揮フィラデルフィア・シンガーズ | ||
録音:2014年1月25日-26日、カーティス音楽学校、フィラデルフィア。世界初録音。 | ||
グァン・シァ(1957-): 交響曲第2番「希望」(1999) /交響的バラード「悲しき夜明け」(2000) / アース・レクイエム~第1番「星をみつめて」、瞑想 (管弦楽版/1999, 2008-09) シャオ・エン〔邵恩〕指揮ニュルンベルクso. | ||
録音:2014年8月1日-2日、ニュルンベルク、ドイツ。世界初録音。 | ||
ウルヴィ・ジェマル・エルキン(1906-1972): 管弦楽のための舞踏狂詩曲「 Kocekce 」(1943) / ヴァイオリン協奏曲(1946-47) /交響曲第2番(1948-58) ジェイムズ・バスウェル(Vn) テオドレ・クチャル指揮イスタンブール国立so. | ||
録音:2014年11月29日-30日、イスタンブール、トルコ。 | ||
ヘンリー・パーセル:劇場音楽集 Vol.2 劇音楽「女房持ちの色男、無分別な物好き」Z.603 /劇音楽「アンソニー・ラヴ卿、逍遙する貴婦人」 Z.588 / 劇音楽「スペインの僧、二重の露見 」Z.610 ~歌「あなたの目前で私は悲しみ」/ 劇音楽「オーレン=ジーブ、偉大なモンゴル」 Z.573 /劇音楽「年老いた男やもめ」 Z.607 ヨハネ・アンゼル(S) ジェイソン・ネデッキー(Br) ケヴィン・マロン指揮アラディア・アンサンブル | ||
録音:2013年11月18日-20日、トロント、カナダ。 | ||
カミッロ・トーニ(1922-1993):ピアノ作品全集 Vol.3 セレナータ〔第3番 Op.13 (1941) /第6番 Op.19a (1943) /第7番 Op.20 (1943/44) 〕/ ソナチネ Op.26 (1945) /バッハへのオマージュ Op.32 (1950/51) / 幻想的スケルツォ「 Parafrasi di musica leggera 」(1967) ベルク/カミッロ・トーニ編曲:抒情組曲~第1楽章(4手ピアノ版/1926) アルド・オルヴィエート(P) ファウスト・ボンジェッリ(P2) | ||
録音:2015年6月24日-25日、2014年7月30日、イタリア。世界初録音を含む。 | ||
マルティヌー:歌曲集 Vol.4 新しいスロヴァキアの歌 H.126 /光り輝く夜の3人のおとめ H.73 (*) /童謡 H.283 Bis (*) ヤナ・フロチョヴァー(Ms) ジョルジョ・コウクル(P) | ||
録音:2015年6月9日、2014年6月17日、スイス・イタリアーナ放送曲。(*)は世界初録音。 | ||
アンソニー・バージェス(1917-1993):管弦楽作品集 管弦楽のためのバレエ組曲「ミスターW.S.」(1979) /革命の行進 1789-1989 (1989) /バージェス氏の暦(1987) ポール・フィリップス指揮ブラウン大学o. | ||
録音:2014年10月11日、11月18日、22日-23日、2005年5月5日、USA 。世界初録音。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.43 ~交響詩の編曲/他 〔前奏曲 S.511a (カール・クラウザー編曲/リスト校訂、1885)/ オルフェウス S.511b (フリードリヒ・シュピーロ編曲/リスト校訂、1879)〕/ シラー祭の芸術家の祝祭行進曲 S.520(第2稿、1883)/ゆりかごから墓場まで S.512 (1882) / レーナウのファウストによる2つのエピソード S.110 ~第1番「夜の行列」(ローベルト・フロイント編曲/リスト校訂、1872)/ メフィスト・ワルツ第4番 S.696 (1885) セルジオ・モンテイロ(P) | ||
録音:2015年6月1日-5日、 USA 。 | ||
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):交響曲集 Vol.1 〔第25番 ト長調 P.16 (1783) /第30番 ニ長調 P.21 (1785) /第28番 ハ長調 P.19 /第24番 イ長調 P.15 〕 フィリプ・ドヴォルジャーク(Cemb) パトリック・ガロワ指揮パルドゥビツェ・チェコ室内po. | ||
録音:2015年2月17-22日、音楽の家、パルドゥビツェ、チェコ共和国。 | ||
金管七重奏のための音楽 Vol.4〔編曲:S.コックス(無印)、M.ナイト(#) 〕 ビクトリア:4つのモテット / ガブリエリ:3つのカンツォンと3つのモテット パレストリーナ:ミサ曲集第2巻「教皇マルチェルスのミサ」 ラッスス:宗教的マドリガーレ集「聖ペテロの涙」(抜粋) (#) セプトゥーラ[アラン・トーマス、サイモン・コックス(B♭管Tp) ヒュー・モーガン(E♭管Tp) ピーター・スミス(Tu) マシュー・ギー、マシュー・ナイト(Tb) ダン・ウェスト(バスTb)] | ||
録音:2015年5月2日-4日、ロンドン。 | ||
ヨーゼフ・ランナー:ウィーン舞曲集 タランテラ・ギャロップ Op.125 /ワルツ「魔女の踊り」 Op.203 /ワルツ「宮廷舞踏会」Op.161 /忠誠行進曲 Anh.54 / ギャロップ「エリーゼとカティンカの仲間」 Op.56 No.2 /新年のギャロップ Op.61b /真夜中のワルツ Op.8 / ハンス・イェルゲン・ポルカ Op.194 /シュタイアー風舞曲 Op.165 /ワルツ「シェーンブルンの人々」 Op.200 ヴォルフガンク・デルナー指揮カンヌo. | ||
録音:2015年6月24日-26日、カンヌ、フランス(8.573553と同一データ)。 | ||
ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール(1782-1871):序曲集 Vol.1 ~歌劇の序曲 〔コーカサスから来た娘 S.48 (1861) /青銅の馬 S.25 (1835) /黒のドミノ (1837) / フラ・ディアヴォロ S.18 (1830) /婚約者 S.17 (1829) /王冠のダイヤモンド S.34 (1841) / マルコ・スパダ」 S.43 (1852) /放蕩息子S.41 (1850) 〕 ヴォルフガンク・デルナー指揮カンヌo. | ||
録音:2015年6月24日-26日、カンヌ、フランス(8.573552と同一データ)。 | ||
パリのハンガリー人~ティボル・ハルシャーニ(1898-1954): ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ(1919) /ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1925) / 舞踊のための3つの小品(1928) /ヴィオラとピアノのためのソナタ(1953-54) チャールズ・ウェザービー(Vn/Va)ディヴィッド・コレヴァー(P) | ||
録音:2014年6月4日-6日、USA 。世界初録音。 | ||
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ集 Op.137 〔ニ長調 Op.137 No.1, D.384 /イ短調 Op.137 No.2, D.385 /ト短調 Op.137 No.3, D.408 〕 チャン・ヒェジン(Vn) ウォーレン・リー(P) | ||
録音:2015年9月18日-20日、香港。 | ||
ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「マドンナの宝石」
ナターリア・ウシャコワ(Sマリエッラ) キム・キョンホ(T;ジェンナーロ) ダニエル・チャプコヴィチ(Br;ラファエーレ) ズザーネ・ベルンハルト(Ms;カルメラ) ペーテル・マリー(T;チッチーロ) フランティシェク・ドゥリアツ(B;ロッコ) フリードリヒ・ハイダー指揮スロヴァキア放送so.、ブラティスラヴァ少年cho.、 プレスブルク〔ブラティスラヴァ〕・シンガーズ | ||
録音:2015年11月29日、12月2日、大コンサート・ホール、スロヴァキア放送、ブラチスラヴァ、スロヴァキア。全曲は世界初録音。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年6月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ラフマニノフ: 絵画的練習曲集 Op.39 (1896) / 楽興の時 Op.16 (1916-17) |
ボリス・ギルトブルク(P) | |
録音:2015年6月15日-17日、UK 。 | ||
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(1939) マルタン:組曲「ギター」(1934) ブローウェル:ベニカシム協奏曲(2002) (*) |
ミゲル・トラパガ(G) オリビエ・ディアス指揮 ガリシア王立po. | |
録音:2015年6月21日-24日、スペイン。(*)は世界初録音。 | ||
レオポルド・ストコフスキーによる編曲集 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565 /管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV 1068~G線上のアリア/ 羊は安らかに草をはみ/小フーガ ト短調 BWV 578 / ボッケリーニ:メヌエット チャイコフスキー:歌曲集 Op.73 No.6「かつてのように私はひとりに」 / ムソルグスキー:禿山の一夜 ワーグナー:「ラインの黄金」~第4場 ヴァルハラ城への神々の入場/ワルキューレの騎行 ストコフスキー:スラヴ伝承のクリスマス音楽 / パーセル:歌劇「ディドとエネアス」~私が地中に横たえられた時 ホセ・セレブリエール指揮ボーンマスso. | ||
録音:2004年-2006年、2008年。8.572050、8.557645、8.570293、8.557883 からのコンピレーション。 | ||
ポール・ボウルズ:ピアノ作品全集 Vol.1 4つのラテンアメリカ小品集/2つの肖像/5人のポートレート/ラ・クエルガ/ 庭のコンスタンス・アスキュー/民謡前奏曲集/ポール・ボウルズによる3つのピアノ編曲/6つの前奏曲/ 3つの歌曲(アンドレイ。カスパロフ編曲/ピアノ連弾版)/2台のピアノのためのソナタ ヴァージル・トムソン(1896-1989):ポール・ボウルズの肖像「スーヴェニア」 レナード・バーンスタイン(1918-1990):7つの記念~第4曲「ポール・ボウルズのために」 インヴェンシア・ピアノ・デュオ [アンドレイ・カスパロフ、オクサナ・リュティシン(P)] | ||
録音:2014年2月1日-3日、2014年1月18日-20日、2014年10月11日-12日、2013年10月5日-7日。 | ||
ジョーン・タワー(1938-):弦楽四重奏曲集 〔第5番「ホワイト・ウォーター」(2012) (*) /第3番「白熱」(2003) (#) / 第4番「天使」(2008) (#) /ダンバートン五重奏曲(2003) (+) ダエダルスSQ (*/+) マイアミSQ (#) ブレア・マクミラン(P;+) | ||
録音:2015年3月11日-12日、24日-25日。世界初録音。 | ||
陈其钢〔陳其鋼/チェン・キガン〕(1951-): ピアノと管弦楽のための「二黄」(2009) /大弦楽合奏、ハープ、ピアノ、チェレスタ、ティンパニと 打楽器のための「失われた魔法」(2004) /二胡と管弦楽のための「失われた時」(2002) 嚴俊傑〔イェン・ジュンジェ〕(P) ヤン・ジェミン(二胡) 呂紹嘉〔リュ・シャオジャ〕指揮台湾po. | ||
録音:2014年1月3日-4日、ナショナル・コンサート・ホール、台北、台湾。世界初録音。 | ||
ジョン・アイアランド:弦楽オーケストラのための編曲による作品集 〔編曲:マシュー・フォーブスMF、グレアム・パーレット無印、 ジョン・アイアランド&ジェフリー・ブッシュIB、 チェロと弦楽オーケストラのための(無印)、弦楽オーケストラのための(*) 〕 チェロ・ソナタ ト短調MF /夏の夕べ(*) /サルニア~第2曲「五月の朝に」(*) / 独白/バガテル/子守歌/カヴァティーナ/牧草地組曲IB (*/#) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc;*以外) デイヴィッド・カーティス指揮オーケストラ・オヴ・ザ・スワン | ||
録音:2015年6月26日、7月5日。(#)を除き世界初録音。 | ||
エリック・ノルドグレン(1913-1992): イングマール・ベルイマン(1918-2007)監督作品のための映画音楽集 シークレット・オブ・ウーマン(1952) /夏の夜はみたび微笑む(1955) / 野いちご(1957) /魔術師(1958) /喜びの庭(1961) アドリアーノ指揮スロヴァキア放送so. | ||
録音:1996年12月3日-6日、スロヴァキア放送コンサートホール、ブラチスラヴァ。原盤・前出: MARCO POLO, 8.223682。 | ||
ヴィクター・ハーバート(1859-1924):チェロ協奏曲集 チェロ協奏曲〔第1番 ニ長調 Op.8 (1884) /第2番 ホ短調 Op.30 (1892) 〕/ 大オーケストラのための「アイルランド狂詩曲」(1892) マーク・コソワー(Vc) ジョアン・ファレッタ指揮アルスターo. | ||
録音:2015年4月27日-29日、アルスター・ホール、ベルファスト、北アイルランド。 | ||
シューマン:さまざまな習作、遺稿集 ベートーヴェンの交響曲第7番 イ長調の第2楽章 アレグレットによる練習曲(A.ディアベッリ編曲/ピアノ版)/ ベートーヴェンの主題による変奏曲 WoO.31 /天使の主題による変奏曲 WoO.24 /ショパンの夜想曲による変奏曲/ シューベルトの主題による変奏曲 「あこがれのワルツの変奏曲」(A.ボイド編曲)/ ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.14 ~3つの破棄された楽章/ 幻想的練習曲 ハ長調(「トッカータ Op.7」の1830年版)/ヒンメル「われ送らんアレクシスに」によるカノン/ 幻想小曲集 Op.12, WoO.28 への補遺(コン・フオーコ)/創作主題によるアンダンテと変奏 ト長調/ グロスハイム「ティタニア」序曲 の編曲 Anhang O4 オリヴァー・ショーズ(P) | ||
録音:2015年5月15日、シュトゥディオ4分33秒、パリ、フランス。 | ||
ホフマイスター(1754-1812):ヴァイオリンとチェロのための3つの二重奏曲 Op.6 (1788頃) ベートーヴェン(1770-1827)/F.ヘルマン(1828-1907)編曲: クラリネットとファゴットのための二重奏曲 WoO.27 (ヴァイオリンとチェロのための版) ジョン・ミルズ(Vn) ボジダル・ヴコティッチ(Vc) | ||
録音:2014年4月14日-15日、UK 。 | ||
ソウサ・カルヴァリョ(1745-1798)/ペドロ・カストロ校訂: 歌によるカンタータ「アンゲリカ」(1778)(自筆譜を元とした演奏会版) 〔原作:ボイアルド「恋するオルランド」(1483-95)&アリオスト「狂えるオルランド」(1516)、 台本:メタスタージオ(1698-1782) 〕 ジョアナ・セアラ、サンドラ・メデイロス(S) リディア・ヴィニェス・クルティス、 マリア・ルイサ・タヴァレス(Ms) フェルナンド・ギマリャエス(T) ペドロ・カストロ指揮コンセルト・カンペストレ | ||
録音:2014年10月14-19日、ポルトガル。世界初録音。 | ||
リムスキー=コルサコフ:交響曲集 〔第1番 ホ短調 Op.1 (1884年改訂版) / 第3番 ハ長調 Op.32 (1886年改訂版) 〕 |
ジェラード・シュワルツ指揮 ベルリン放送so. | |
録音:2015年9月2日-5日。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年5月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ラヴェル:管弦楽作品集 Vol.3 シャブリエ(1841-1894)/ラヴェル編曲:10の絵画風小品~華やかなメヌエット(1880-81/1919) ドビュッシー(1862-1918)/ラヴェル編曲:サラバンド(1891/1923) /舞曲(1901/1923) シューマン(1810-1856)/ラヴェル編曲:謝肉祭 Op.9 〔第1曲 プロムナード/第16曲 ドイツ風ワルツ/ 第17曲 間奏曲=パガニーニ/第21曲 ペリシテ人と戦うダーヴィト同盟員の行進〕 ムソルグスキー(1839-1881)/ラヴェル、スラットキン編曲:組曲「展覧会の絵」 レナード・スラットキン指揮フランス国立リヨンo. | ||
録音:2012年11月26日-29日、2013年9月18日-20日、2013年10月22日-26日、リヨン、フランス。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.41 パガニーニによる大練習曲 S.141 /パガニーニによる超絶技巧練習曲集 S.140 /ヴェネチアの謝肉祭 S.700a ゴラン・フィリペツ(P) | ||
録音:2015年5月14日、6月19日、イタリア。 | ||
ショスタコーヴィチ/ルドルフ・バルシャイ編曲:3つの室内交響曲集 室内交響曲〔ハ長調 Op.49a (1938/1995) / Op.110a (1960) / Op.83a (1949/1990) 〕 ドミートリー・ヤブロンスキー指揮キエフ・ソロイスツ | ||
録音:2014年10月19日-20日、キエフ。 | ||
温德青〔ウェン・デアチン〕(1958-): チェロと管弦楽のための協奏曲「上海前奏曲」(2015) (*) /管弦楽のための「牡丹亭幻想曲」(2013) / 管弦楽のための「ばらの変奏曲」(2000)/ノスタルジア(2014):管弦楽版 /愛の歌と川の歌(2010):管弦楽版 ブルーノ・ヴァインマイスター(Vc;*) ゴットフリード・ラブル指揮ウィーン放送so. | ||
録音:2015年3月11日、13日、16日、ウィーン、オーストリア。世界初録音。スイスを中心に活躍する中国出身の作曲家。 | ||
グラナドス:管弦楽作品集 Vol.1 敗者の行進曲(1899) /劇音楽「トリホス」(1894) /ガリシア民謡による組曲(1899) パブロ・ゴンザレス指揮バルセロナso.&カタルニャo. ミレイア・バレラ合唱指揮マドリガルcho. | ||
録音:2013年7月9日、12日、バルセロナ、スペイン。 | ||
想像上の民間伝承 [Folklore Imaginaire] ~アナ・ソコロヴィッチ(1968-): 無伴奏チェロのための「ヴェズ」(2005) /ヴァイオリン、チェロとピアノのための「 Portrait parle 」(2006) / ピアノのための3つの練習曲(*) /クラリネット独奏のための「メッシュ」(2004) (*) / バスフルートとピアノのための「霧の花束」(1998/2014) (*) / フルート、ピッコロ、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、打楽器とピアノのための「チャコナ」(2002/2011) アンサンブル・トランスミッション [ガイ・ペルティエ(Fl/バスFl/ピッコロ) ローリ・フリードマン(E♭Cl/B♭Cl/バスCl) アラン・ジゲル(Vn) ジュリー・トルドー(Vc) ジュリアン・グレゴワール(Perc) ブリジット・プラン(P)] | ||
録音:2013年6月18日、10月22日、11月26日、2014年1月11日-12日、モントリオール、カナダ。(*)は世界初録音。カナダの作曲家。 | ||
ポルトガルのピアノ三重奏曲集 Vol.1 ルイス・コスタ(1879-1960):ピアノ三重奏曲 Op.15 (1937) クラウディオ・カルネイロ(1895-1963):ピアノ三重奏曲 Op.24 (1928) セルジオ・アゼヴェード(1968-):フクヴァルディ三重奏曲(2013) (*) トリオ・パンゲア[ブルーノ・ベルトイズ(P) アドルフォ・ラスコン・カルバジャル(Vn) テレサ・バレンテ・ペレイラ(Vc)] | ||
録音:2015年1月10日-11日、スペイン。(*)は世界初録音。 | ||
ペドロ・イトゥラルデ(1929-):サクソフォンとピアノのための作品全集 ハンガリー舞曲(*) /ヘレニカ組曲/トレンへのトリビュート/ミニアチュラ・アンプロンプチュ/ソロンゴ・ヒタノ/ ジャズ・ワルツ/メモリアス/バラダ・ガライカ/アイレス・ルマノス/エレジア/オルケストラル・チャルダーシュ ジュアン・M.ヒメネス(アルトSax/ソプラノSax) エステバン・オカニャ(P) クロード・ドラングル(アルトSax;*) | ||
録音:2014年6月24日-26日、ハエン、スペイン。全て新編曲版(2014)&世界初録音。スペインの作曲家。 | ||
NETWORK ケヴィン・プッツ(1972-)/ライアン・ケリー編曲:ネットワーク(1997/2013) ブリテン(1913-1976)/O.ナッセン、C.マシューズ編曲:組曲「王様の剣」(1939) マーラー(1860-1911):リュッケルト歌曲集~真夜中に(1901) スティーヴン・ブライアント(1972-):ウィンド・アンサンブルのための協奏曲(2007-2010) カテリーネ・ローラー(S) スコット・A.ジョーンズ客演指揮 ラッセル・ミッケルソン指揮オハイオ州立大学ウィンド・シンフォニー | ||
録音:2015年3月20日-21日、オハイオ州立大学、 US 。 | ||
メシアン:オルガン作品集 キリストの昇天(1933-34) /二枚折絵 - 地上の生と至福の永遠性に関する至論(1920-30?) / 聖体秘蹟への奉納(1930頃) /オルガンのための前奏曲(1928-30?) /聖餐式(1928) /永遠の教会の出現(1932) トム・ウィンペニー(Org) | ||
録音:2015年2月17日-18日、エディンバラ、スコットランド。 | ||
ストラヴィンスキー:兵士の物語(1918) (英語版)
パメラ・バーリン(語り) 楊天堝(Vn) ジョアン・ファレッタ指揮ヴァージニア芸術フェスティヴァル室内プレイヤーズ | ||
録音:2015年5月9日、 US 。 | ||
チェンバロのためのイギリス音楽 レノックス・バークリー(1903-1989):ピルキントンのトイ/ヴェレのために ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):ハウエルズのクラヴィコード(抜粋)/ゴフの炉辺(*) ギャヴィン・ブライヤーズ(1943-):ヘンデルの晩課のあとで ジョン・ジェフリーズ(1927-2010):4つの小イギリス舞曲 クリストファー・D.ルイス(Cemb/ヴァージナル;*) | ||
録音:2015年3月16日-18日。 | ||
マイケル・ウィリアム・バルフェ(1808-1870):歌劇「サタネッラまたは愛の力」 (1858)(リチャード・ボニングによる新演奏用エディション) ワン・カン(T;ルパート伯爵) クェンティン・ヘイズ(Br;ホルテシウス) アンソニー・グレゴリー(Br;カール) トレヴァー・ボウズ(B;アリマネス) フランク・チャーチ(Br;ブラカッチョ) サリー・シルヴァー(S;サタネッラ)他 リチャード・ボニング指揮ヴィクトリア・オペラo.、ジョン・パウエル・シンガーズ | ||
録音:2014年7月5日-6日、マンチェスター。世界初録音。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年4月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ジョン・ケージ:フルート作品全集 Vol.2 フルート、アルト・フルートとピッコロのためのソロ (原曲:ピアノと管弦楽のためのコンサート [Concert] )(1957-58) (*) / カノン形式による2声のオブリガード伴奏付きソロと、 ソロの主題による6つの小インヴェンション(1933-34) (A.デニオソスによるアルト・フルート、ピアノのための再現版)/ 3声のためのコンポジション(1924)(K.ツェンツによるフルート、 アルト・フルートとバス・フルートのための再現版)/ 2声のためのソナタ(1933)(K.ツェンツによるフルート、 アルト・フルートとバス・フルートのための再現版)/ヒムンクス(1986) カトリーン・ツェンツ(Fl) トビアス・リープツァイト、マキシム・マンコフスキ (ヴィブラフォン) シャラ・イアコビドウ、ルドヴィク・フリショー(P) | ||
録音:2013年3月30日、2013年5月8日-9日、2014年3月5日、2014年6月26日、アテネ、ギリシャ。 | ||
ルーセル:ピアノ作品集 Vol.2 交響的前奏曲「復活」 Op.4 (作曲者編曲/ピアノ版) (1903) /野趣 Op.5 (1904-06) / 組曲 嬰ヘ短調 Op.14 (1910) /ピアノのためのフーガ(1898) /時は過ぎゆく Op.1 (1898) ジャン=ピエール・アルマンゴー(P) | ||
録音:2014年1月26日、2014年9月15日-16日、10月13日、イヴリー=シュル=セーヌ/2006年4月、聖マルセル寺院、パリ、すべてフランス。 | ||
ハイドン:歌劇序曲集 〔薬剤師 Hob.Ia: 10 (1768) /アチデとガラテア Hob.Ia: 5 (1762) /漁師の娘 Hob.I: 106 (1770) / フィレモンとバウキス Hob.Ia: 8 (1773) /勘違いの不貞 Hob.XXVIII: 5 (1773) / 神々の忠告 Hob.XXIXa: 1a (1773) /突然の出会い Hob.Ia: 6 (1775) /月の世界 Hob.XXVIII: 7 (1777) / 無人島 Hob.Ia: 13 (1779) /かわらぬ誠 Hob.Ia: 15 (1776) /報いられたまこと Hob.XXVIII: 10 (1781) / 騎士オルランド Hob.XXVIII: 11 (1782) /アルミーダ Hob.Ia: 14 (1784) / オルフェオとエウリディーチェ Hob.Ia: 3 (1791) 〕 ミヒャエル・ハラース指揮パルドゥビツェ・チェコ室内po. | ||
録音:2015年1月17日-21日、チェコ。 | ||
ラヴェル: 歌劇「スペインの時計」/歌曲集「ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ」(*) ルカ・ロンバルド、フレデリック・アウトゥン(T) イサベル・ドゥルエ(S) マルク・バラッド(Br) ニコラス・クルジャル(B) フランソワ・ルルー(Br;*) レナード・スラットキン指揮リヨン国立o. | ||
録音:2013年1月22日-26日、2013年9月18日-20日、リヨン、フランス。 | ||
モハメド・フェイルーズ(1985-):歌曲集 亡命者のブルース(2011) /全ての人間(2011) /ノー・オルフェウス(2009) / ドイツのロマンティックな歌(2014) /イブン・ハファージャの3つの断章(2010) / さらわれた子供(2005) /楽しみの後(2009) /私たちはセブン(2009) /アナベル・リー(2014) ケイト・リンゼイ(Ms) キエラ・ダフィ(S) クリストファー・バーケット(Br) ディヴィッド・ムーディ(P) エイドリアン・ダウロフ(Vc) デイヴィッド・キャプラ(P) マーガレット・ランチェスター(Fl) エミリー・オンドラチェク=パターソン(Vn) アシュリー・バスゲイト(Vc) ルパート・ボイド(G) ラッセル・ミラー(P) | ||
録音:2014年6月5日、2014年9月19日、2014年10月8日、2014年10月10日、ニューヨーク。 | ||
ポール・モラヴェック(1957-): ヴァイオリン協奏曲(2010, rev.2013) /尺八五重奏曲(2012) (#) / エクリブリウム(2015) (+) / Evermore (2004) (*) マリア・バックマン(Vn;#以外) ジェイムズ・ニョラク・シュレファー(尺八;#) ヴォザールSQ (#) スティーヴン・ゴスリング(P;+/#) ロッセン・ミラノフ指揮シンフォニー・イン・C (無印) | ||
録音:2013年3月2日、2012年6月22日、2014年12月8日、 US 。(*)を除き世界初録音。 | ||
イディル・ビレット・ソロ・エディション Vol.9 ~J.S.バッハ: 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 /パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825 / フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816 /イギリス組曲第3番 ト短調 BWV.808 イディル・ビレット(P) | ||
録音:2015年4月24日-26日、ベルギー。 | ||
イディル・ビレット・室内楽エディション Vol.2 ~ ブラームス:チェロ・ソナタ全集〔第1番 ホ短調 Op.38 /第2番 ヘ長調 Op.99 〕 ロデリック・フォン・ベニクセン(Vc) イディル・ビレット(P) | ||
録音:2014年9月23日-24日、ベルギー。 | ||
イディル・ビレット・アーカイヴ・エディション Vol.18 ~ ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34 イディル・ビレット(P) ロンドンSQ [カール・ピーニ、ベネディクト・クラフト(Vn) ルーセン・ギュネス(Va) ロジャー・スミス(Vc)] | ||
録音:1980年1月、ロンドン。 | ||
フランシス・シャグラン(1905-1972):交響曲全集 〔第1番(1946-59, rev.1965) /第2番(1965-71) 〕 マーティン・ブラビンズ指揮 BBC so. | ||
録音:2014年11月14日-15日、ロンドン。世界初録音。 シャグランはユダヤ系ルーマニア人で、ポール・デュカとナディア・ブーランジェに学び、1936年以降没するまでイギリスで活躍した作曲家。 | ||
ボニファツィオ・グラツィアーニ(1604/05-1664):カンタータ集 Op.25 〔運命をつかさどる姉妹たち/ここで深遠を見せましょう/私たちの生活は船に乗って移動するようなもの/ 真の恋人は知っている/私はこれ以上を望んでいない/寛大な思考/残酷なとげはわが主を苛む/ 罪人よ、教えて頂きたい/あなたは人類の大いなる宝/おおわが心、幸せになれ/親愛なる牧人/見当違いの思考〕 ギャリック・コモー指揮コンソルティウム・カリッシミ〔アンサンブル〕 | ||
録音:2014年7月21日-25日、 US 。世界初録音。 | ||
マヌエル・ポンセ(1882-1948):ギター作品集 Vol.4 南のソナチネ(1932) /主題、変奏と終曲(1928年第2稿/アンドレス・セゴビア版)/ フォリアの主題による変奏曲とフーガ(1930) /A. カベソンの主題による変奏曲(1948) / 主題、変奏と終曲(1926年第1稿)/ギター・ソナタ第2番~第2楽章 アンダンテ(*) ジュディカエル・ペロワ(G) | ||
録音:2014年10月23日-25日、カナダ。(*)は世界初録音。 | ||
レオー・ヴェイネル(1885-1960): クラリネットと管弦楽のためのバッラータ Op.28 (1949/ヴィオラと管弦楽版) / バレエ音楽「チョンゴルと悪魔」 Op.10 (1959/第2稿) マーテー・スーチ(Va) ヴァレリア・チャーニ指揮 MAV ブダペストso.、ユビラーテ少女cho. | ||
録音:2015年1月13日-14日、16日-17日、ブダペスト。世界初録音。 | ||
スクリャービン:ピアノ作品集 幻想ソナタ 嬰ト短調(1886) /3つの小品 Op.2 ~第3曲 マズルカ風即興曲(1887) /2つの夜想曲 Op.5 (1890) / 2つのマズルカ風即興曲 Op.7 (1892) /ミレ・エゴロワの主題による変奏曲(1887) / 左手のための2つの小品 Op.9 ~第2曲 夜想曲 変ニ長調(1894) /2つの即興曲 Op.12 (1895) / ワルツ風に ヘ長調 Op.47 (1905) /3つの小品 Op.49 ~第3曲 夢想(1905) /スケルツォ Op.46 (1905) / 2つの小品 Op.57 (1908) /カノン ニ長調(1883) リ・ソヨン・ケイト(P) | ||
録音:2013年6月24日-25日、カナダ。 | ||
トム・チプロ(1956-):歌劇「アフター・ライフ〔来世〕」(2015) (*) ロリ・ライトマン(1955-):歌曲集「 In Sleep The World Is Yours 」(2013) (#) キャサリン・クック(Ms;*) ロバート・オート(Br;*) アヴァ・パイン(S;*) ミーガン・チェノヴィク(S;#) ミナ・ミラー(芸術監督)ミュージック・オブ・リメンブランス | ||
録音:2015年5月15日-16日(*)、2015年4月23日(#)、シアトル、 US 。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年3月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ティアンワ・ヤン~パブロ・サラサーテ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 8.572191、8.572216、8.572275、8.572276 のセット化[録音:2008年-2009年] | ||
マーラー/ブルーノ・ワルター編曲:交響曲第2番「復活」(4手ピアノ版/ピアノ2台使用)
中澤真麻(P1|使用楽器:スタインウェイ、D 274 ) シュルド・アタヴァーレ(P2|使用楽器:スタインウェイ、D 211 ) | ||
録音:2013年3月22日、ファニー・ヘンゼル=メンデルスゾーン・ホール、ウィーン音楽演劇大学、オーストリア。「四手ピアノ版」とあるが、当盤では2台のピアノを用いている。 | ||
イタリアの管弦楽作品集 プッチーニ:交響的前奏曲 / ロッシーニ:ファゴット協奏曲 ヴェルディ/F.ペドレッティ編曲:ファゴットと管弦楽のための奇想曲 パガニーニ:ホルン、ファゴットと管弦楽のためのコンチェルティーノ レスピーギ/マルコム・サージェント版:ロッシーニによるバレエ音楽「風変わりな店」 パトリック・デ・リティス(Fg) ホセ・ビセンテ・カステッロ(Hr) エンリコ・カレッソ指揮ヴュルツブルクpo. | ||
録音:2014年12月11日、コンツェルトザール、ヴュルツブルク高等音楽院、ドイツ、ライヴ。 | ||
ヤン・ヴァンデルロースト: 交響詩「スパルタクス」(1988) /交響詩「モンタニャールの詩」(1997) / シンフォニエッタ~水都のスケッチ(2004) ヤン・ヴァンデルロースト指揮フィルハーモニック・ウインズ大阪 | ||
録音:2012年9月23日、いずみホール、大阪/2011年9月25日、サーティホール、大東市立文化ホール。 | ||
マンハッタン・インテルメッツォ~アメリカとイギリスのピアノと管弦楽のための作品集 ニール・セダカ(1939-)/リー・ホールドリッジ(1944-)管弦楽編曲:マンハッタン・インテルメッツォ(2008) キース・エマーソン(1944-)/ジョン・メイヤー(1930-2004)管弦楽補作:ピアノ協奏曲第1番(1976) デューク・エリントン(1899-1974)/モーリス・ペレス(1930-)編曲:ニュー・ワールド・ア・カミン(1943) (*) ガーシュウィン(1898-1937)/グローフェ(1892-1972)編曲:ラプソディ・イン・ブルー(1924) (*) ジェフリー・ビーゲル(P) ベンジャミン・ウェズナー(Cl;*) ポール・フィリップス指揮ブラウン大学o. | ||
録音:2014年10月12日、18日-19日、11月20日、ニューヨーク、 US 。 | ||
ヴィクター・ヤング(1900-1956):映画音楽集 「地上最大のショウ」前奏曲(行進曲)/ 「呪いの家」/「ガリヴァー旅行記」/「輝ける葉」 |
ウィリアム・ T.ストロンバーグ指揮 モスクワso.&cho. | |
録音:1997年4月、モスフィルム、モスクワ。初出・旧品番: MARCO POLO, 8.225063。「シェーン」「80日間世界一周」などの名作を残したハリウッド映画音楽の第一人者。往年のゴージャス&スウィートな雰囲気は、オールド・ファンも感涙もの。「呪いの家」は、スタンダード・ナンバー「星影のステラ」を生んだ名作。 | ||
ロベルト・シエッラ(1953-): シンフォニア第3番「ラ・サルサ」(2005) /ボリケン(2005) /エル・バイレ(2012) /悲しみの沈黙を越えて(2002) マルタ・グート(S) マキシミアノ・バルデス指揮プエルト・リコso. | ||
録音:2014年9月10日-13日、プエルト・リコ。#当初ヨーロッパ盤の 8.573371 でアナウンスされていましたが、上記北米盤に変更されています。 | ||
ヴァイオリンによるオペラ幻想曲集 Vol.2 ヴェルディ/ベンジャミン・ローブ編曲:「十字軍のロンバルディア人」~第3幕 前奏曲 チャイコフスキー/アウアー編曲:「エフゲニー・オネーギン」~レンスキーのアリア「青春は遠く過ぎ去り」 デイロン・エリック・ハーゲン(1961-):「1958年10月, タンジール、愛はどのように」~白いワルツ(2014) (*) サラサーテ:グノー「ファウスト」による新しい幻想曲 Op.13 グルック/クライスラー編曲:「オルフェオとエウリディーチェ」 ~精霊の踊り イェネー・フバイ(1858-1937):クレモナのヴァイオリン作り Op.40 マルティヌー/ベンジャミン・ローブ編曲:ロッシーニの主題による変奏曲 H.290 (*) ヘンデル/ヴィルヘルミ編曲:「セルセ」~オンブラ・マイ・フ ジョナサン・ベルガー(1954-):「従軍記者」の主題による幻想曲(*) ヴェルディ/ベンジャミン・ローブ編曲:「運命の力」~第3幕「最後の頼みだ」(#) リヴィア・ソーン(Vn) ベンジャミン・ローブ(P) ゲオフ・ナタール(Va;#) | ||
録音:2014年12月19日-21日、US 。(*/#)は世界初録音。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.41 ~オペラからの編曲集 ウェーバー「オベロン」序曲 S.574, R.288 /ベッリーニ「夢遊病の女」の主題による幻想曲 S.393, R.132 / エルケル「フニャディ・ラースロー」からの白鳥の歌と行進曲 S.405, R.160 / エルンスト II :「トニー、または報復」~おーい、ヤークトコールとシュタイラー S.404, R.159 / ベッリーニ「清教徒」の序奏とポロネーズS.391, R.130 /ウェーバー「魔弾の射手」幻想曲 S.451, R.284 / E.H.z.S.-C.-G. のモティーフによる祝典行進曲 S.522, R.51 チェン・ハン(P) | ||
録音:2014年10月10日-12日、カナダ。 | ||
シューマン: 暁の歌 Op.133 (1853) /子供のための3つのピアノ・ソナタ集 Op.118 (1853) / ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.14 ~終楽章(1853/2010)(P.E.グリーン Jr. &F.モイヤー版)/ ピアノ・ソナタ第4番~アジタート(1837/2009)(K.A.ラスムセン復元)/ ピアノ・ソナタ第4番~アレグロ・モルト&アジタート(1837/2009)(P.E.グリーン Jr. &F.モイヤー版) イ・ジンサン(P) | ||
録音:2014年10月31日、11月1日-2日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、 UK 。 | ||
クシシュトフ・メイエル(1943-):器楽作品集 [Instrumental Music] ピアノ三重奏曲 Op.50 (1980) /ヴァイオリンとピアノのための「架空の変奏曲」 Op.114 (2010) (*) / チェロとピアノのための「カンツォーナ」 Op.56 (1981) /無伴奏チェロのための「楽興の時」(1976) (*) / ヴァイオリンとピアノのための「ミステリオーソ」 Op.83 (1994) ポズナンピアノ三重奏団[ラウラ・クルヴァク=ソボレフスカ(P) アンナ・ジオウコフスカ(Vn) モニカ・バラノフスカ(Vc)] | ||
録音:2014年6月30日-7月2日、10月8日-9日、ポーランド。(*)は世界初録音。 | ||
パーカッションの世界 Vol.1 ブルーノ・マントヴァーニ(1974-):パーカッションとエレクトロニクスのための「ル・グランジュ」(1999) マルコ・ストロッパ(1959-):巨大な部屋‐アウラス(1995, rev.2004) ペーテル・エートヴェシュ(1944-):バス・ティンパニのための「サンダー」 ルネ・レイボヴィッツ(1913-1972):ヴァイブラフォンのための3つのカプリス Op.70 (1966) フィリップ・エルサン(1948-):3つの小練習曲(2010) ジャン・クロード・リセ(1938-):4つのリズム練習曲「自然に対する自然」(1996-2005) ティエリー・ミローリオ(Perc) | ||
録音:2014年2月10日-14日、17日-20日、スタジオ GRM [Groupe de Recherches Musicales], パリ、フランス。世界初録音。 | ||
ソレル:ソナタ集 Vol.5 〔第57番 ト短調/第58番 ト長調(ソナタ‐ロンド)/第59番 ヘ長調(ソナタ‐ロンド)/ 第60番 ハ長調/第61番 ハ長調/第62番 変ロ長調〕 ムラデン・チョリチ [Mladen Čolić] (P) | ||
録音:2014年2月15日-17日、スペイン。 | ||
ジーモン・マイール(1763-1845):歌劇「サッフォー」(1794)(全2幕)
アンドレア・ローレン・ブラウン(S;サッフォー) ユン・ジェウォン(S;ファオン) マルクス・シェーファー(T;アルチェオ) マリー・ザンデ・パーペンマイヤー(Ms;アムフィツィオーネ) カタリーナ・ルックゲイバー(S;ラオダミア) ダニエル・プライス(T;エウリクレオ) フランツ・ハウク(Cemb)指揮コンチェルト・デ・バッスス、 バイエルン州立歌劇場cho.団員、ジーモン・マイールcho. | ||
録音:2014年8月25日-31日、Kongregationssaal, ノイブルク、ドイツ。世界初録音。 | ||
南国の心象~アマデウス・ギター・デュオ マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):カノン風ソナティナ Op.196 /悲歌風フーガ Op.211 フェルナンド・カルッリ(1770-1841):セレナード イ長調 Op.96 No.1 アルフォンソ・モンテス(1955-):アマデウス・ギター・デュオのための「スラマ」 ヘラルド・ガルシア(1949-):ロルカ幻想曲 ヴィラ=ロボス(1887-1959):ブラジル風バッハ第4番~第1曲 前奏曲(2つのギター版) ロドリーゴ(1901-1999):マドリガル協奏曲 より〔第1楽章/第7楽章/第8楽章〕 ジェイムズ・M.セナモン(1953-):カサブランカ「 A Story, A Place and A Kiss 」 Op.77 フランシスコ・タレガ(1852-1909)/フリオ・サグレラス編曲:アルハンブラの思い出(2つのギター版) アマデウス・ギター・デュオ | ||
録音:2007年3月16日-19日、ヴァイマル音楽大学。初出・旧品番: Hanssler, 98-291。このアルバムのために書き下ろされたモンテスのSurama(スラマ)は、Sur (スペイン語で‘南 'の意)+ Ama (アマデウス)の合成語で、「アマデウス・ギター・デュオ、南へ行く the Amadeus Guitar Duo goes south 」に由来、いろいろな南米音楽のリズムを用いた、愛らしく詩的な作品。これを中心に据え、南米(ブラジル、ベネズエラ)、および南欧(イタリア、スペイン)の魅力がたっぷりつまった一枚。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年2月発売分[代理店アナウンス順] | ||
福田進一~日本のギター作品集 Vol.2 武満徹(1930-1996):12の歌~早春賦(1977)(原曲:中田章(1886-1931):早春賦) 原博(1933-2002):挽歌(1969) / 三善晃(1933-2013):エピターズ(1975) /ギターのための五つの詩(1985) 池辺晋一郎(1943-):ギターは耐え、そして希望しつづける(2007)/映画「スパイ・ゾルゲ」~カーチャのテーマ(2003) 細川俊夫(1955-):セレナーデ(2003)/日本民謡集(2004)より〔子守歌/さくら〕 福田進一(G) | ||
録音:2014年9月25日-28日、ニューマーケット、トロント郊外、オンタリオ、カナダ。 | ||
グレインジャー:編曲を含むサクソフォン作品集(特記無しはサクソフォン・アンサンブル版) 〔3つのアルト・サクソフォン版3A-Sax /アルト・サクソフォンとピアノ版A-Sax, P 固定されたド、あるいは鳴り続けるC (*) /クロード・ラ・ジュヌの「美しい燕」/ ギヨーム・ド・マショーの「バラード第17番」3A-Sax / 孤独な砂漠の男が陽気な部族のテントを見つけるA-Sax, P / J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲とフーガ第5番 ニ長調 BWV874 」 / アルフォンソ・フェッラボスコ II の「4つの音符のパヴァーヌ」/ スパッレ・オルセンの「クリスマスが来ると」(2種?)/ジョスカン・デ・プレの「ラ・ベルナルディーナ」/ J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲とフーガ第4番 ニ長調 BWV849 」/ ジョン・ジェンキンズの「5声のファンタジー第15番」/C.P.E.バッハの「行進曲 BWV Anh.122 」/ 作曲者不詳の「リスボン〔ダブリン湾〕」/作曲者不詳の「天使は乙女に」/ ウィリアム・ロウズの「6声のファンタジーとエア第1番」 ジョイス・グリッグス(Sax)J.ミヒャエル・ホルメス、フィル・ピエリック、 イェッセ・ドホナール、アダム・ホーソーン、ドュー・ウィティング、ベン・ケニス、 エイドリアン・ホノルド(Sax) キャシー・ジーン・ディエルラム(P) | ||
録音:2013年3月15日、2013年3月16日、2014年4月2日、USA 。(*)を除き世界初録音。 | ||
レオ・ブローウェル(1939-):バンドゥリアとギターのための作品集 付随音楽「田舎の情景」(1978) (*) /「ビクトル・ハラ」の主題による変奏曲(2007) (#) / バンドゥリア・ソナタ(2011) (*) /旅人たちのソナタ(2007) (#) /バンドゥリアとギターのための小品集(1957) (+) ペドロ・シャモロ(バンドゥリア;*/+) ペドロ・マテオ・ゴンザレス(G;#/+) | ||
録音:2014年5月15日-18日、カナダ。(*/+)は世界初録音。 | ||
金管七重奏のための音楽集 Vol.3 ショスタコーヴィチ(1906-1975)/S.コックス&M.ナイト編曲:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op.110 プロコフィエフ(1891-1953)/S.コックス編曲: ピアノのための10の小品 Op.12 ~組曲/「3つのオレンジへの恋」 Op.33 ~行進曲 スクリャービン(1872-1915)/M.ナイト編曲:6つの前奏曲集 ラフマニノフ(1873-1943)/S.コックス編曲:ヴォカリーズ ホ短調/6つの小品 Op.11 ~4曲 セプトゥーラ[アラン・トーマス、サイモン・コックス(B♭管Tp) ヒュー・モーガン(E♭管Tp) ピーター・スミス(Tu) マシュー・ギー、マシュー・ナイト(Tb) ダン・ウェスト(バスTb)] | ||
録音:2014年12月5日-7日、聖ポール教会、ニュー・サウスゲート、ロンドン。 | ||
崎谷明弘 ピアノ・リサイタル ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5 / ドビュッシー:版画 アレハンドロ・ロマン(1971-):ガイエナ、ハエンの10の風景(*) グラナドス:わら人形 / ジュアン・マヌエル・ルイス(1968-):アルメナラ(*) 崎谷明弘(P) | ||
録音:2014年6月21日、ハエン、スペイン。(*)は世界初録音。期待の新進演奏家シリーズ。1988年西宮生まれの崎谷明弘は第56回ハエン国際ピアノ・コンクール優勝、他にもブゾーニ国際など数々のコンクールで受賞歴を持つ。6歳からピアノを始め、パリ高等音楽院(CNSM)を経て、東京藝術大学大学院修士課程首席修了、2015年春からは博士後期課程に進学している。 | ||
リヒャルト・シュトラウス: 交響詩「英雄の生涯」 Op.40, TrV 190 (1898) (*) マニャール(1865-1914):葬送の歌 Op.9 (1895) (#) |
フェルディナンド・イアシュ (コンサートマスター/Vnソロ) ジャン=クロード・カサドシュ指揮 リール国立o. | |
録音:2011年1月10日(*)、2014年11月5日(#)、リール、フランス。 | ||
フランク・ブリッジ(1879-1941):ピアノ五重奏曲 ニ短調 H49a (1904/1912) シリル・スコット(1879-1970):ピアノ五重奏曲第1番(1911頃) ラファエル・テッローニ(P) ビンガムSQ [スティーヴ・ビンガム(Vn1) マーク・メッセンジャー(Vn2) ブレンダ・ステュアート(Va) ミリアム・ロウバリー(Vc)] | ||
録音:1989年9月4日-6日、ロンドン。前出・旧品番: BMS, BMS-442CD 。 | ||
レノックス・バークリー(1903-1989):ピアノ独奏とピアノ・デュオのための作品集 6つの前奏曲 Op.23 (1945) /ピアノ・ソナタ Op.20 (1941-45) /5つの短い小品 Op.4 (1934頃) / 4手のためのソナチネ Op.39 (1954) /4手のための主題と変奏 Op.73 (1968) / 4手のためのパルム・コート・ワルツ Op.81 No.2 (1971) ラファエル・テローニ(P) ノーマン・ビーディー(P2) | ||
録音:1993年4月7日-8日、ギルドホール音楽演劇学校、ロンドン。英グラモフォン誌クリティクス・チョイス選定盤。前出・旧品番: BMS, BMS-416CD 。 | ||
ユージン・ザードル(1894-1977): 祝典序曲(1963/64?) (*) / ハンガリー民謡による変奏曲(1919) (#) / 交響曲第3番「舞踏交響曲」(1936/37?) (+) |
マリウス・スモリー指揮 MAV ブダペストso. | |
録音:2014年9月8日-12日、ハンガリー、ブダペスト、ハンガリー放送第6スタジオ。(#)は全曲版世界初録音、(+)は世界初録音。ユージン・ザードル〔ザードル・イェネー〕は、ハンガリー生まれ。1911年『R.ホイベルガーと共にウィーンで学び』(代理店誤訳。 study with は「師事」の意味。ホイベルガー(1850-1914)は当時60歳から61歳)、後にライプツィヒでレーガーの弟子となり、1939年以降はアメリカ合衆国で活躍、映画音楽を含む作品を残した。(*)はメータのロス・フィル音楽監督着任記念作、(+)はクナッパーツブッシュによって初演されているという。 | ||
ヨアキム・ニコラス・エッゲルト(1779-1813):交響曲集 Vol.2 〔第4番 ハ短調(1810頃)[全曲/第2楽章「 Largo 」異稿]/第2番 ト短調(1806) 〕 ジェラール・コルステン指揮イェヴレso. | ||
録音:2014年3月10日-14日、イェヴレ・コンサート・ホール、スウェーデン。世界初録音。スウェーデンで活躍した古典派の作曲家。Vol.1:8.572457 | ||
モシュコフスキ(1854-1925):ヴァイオリンとピアノのための作品集 5つのスペイン舞曲集(1876/1879頃) (E.ソーレ編曲/ヴァイオリンとピアノ版) / 4つの小品 Op.82 (1909) /2つの演奏会用小品 Op.16 (1878) / 2つのヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.71 (1903) / 8つの性格的小品 Op.36 ~ No.6「火花」(ハイフェッツ編曲)/ ギター Op.45 No.22 (サラサーテ編曲)/小品 Op.15 No.1「セレナータ」(F.レーフェルト編曲) ナツリン・ラシドヴァ(Vn) ダニエル・グリムウッド(P) | ||
録音:2014年10月24日-25日、2015年1月20日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK 。 | ||
ジーモン・マイール(1763-1845):レクイエム ト短調
シーリ・カロリーネ・トルンヒル、カタリーナ・ルックガーバー(S) テレサ・ホルツハウザー、 ブリギッテ・トーマ(A) マルクス・シェーファー、ローベルト・ゼリアー(T) マルティン・ベルナー、ルートヴィヒ・ミッテルハマー、ヴァージル・ミショク(B) フランツ・ハウク指揮ジーモン・マイール・アンサンブル&cho. | ||
録音:2013年10月6日-10日、 Asamkirche Maria de Victoria, インゴルシュタット、ドイツ。世界初録音。 | ||
MOMENTS ~ウィンド・シンフォニー集 ロイ・デイヴィッド・マグナソン(1983-):テラコッタ鉢のハウスプランツ(2014) シドニー・ハドキンソン(1934-):2つの小カンタータ(1995) ジャイス・ジョン・オグレン(1979-):夕べの音楽(2000) (*) フランシスコ・ホセ・マルチネス・ガレゴ(1969-):シンフォニア第1番「カプレカ」(2011) アリス・ヘッカー(S;*) マルティン.H.セゲルケ指揮イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー | ||
録音:2014年11月21日-23日、舞台芸術センター、イリノイ州立大学、 USA 。世界初録音。 | ||
チマローザ:序曲集 Vol.4 歌劇「愛の災難」序曲/歌劇「偽りのフラスカーティ」序曲/歌劇「三人の恋人」序曲/歌劇「恋敵の女たち」序曲/ 歌劇「偽の貴族たち」序曲/歌劇「パリの画家」序曲/歌劇「女の陰謀に敗北した恋人」~ビオンドリーナ/ 歌劇「ジュニオ・ブルート」序曲/歌劇「ゆるぎなき愛」序曲 ミヒャエル・ハラース指揮パルドゥビツェ・チェコ室内po. | ||
録音:2014年10月24日-28日、パルドゥビツェ、チェコ。 | ||
タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 Vol.4 〔第9番 イ長調(1883) (*) /第6番 変ロ長調 Op.19 (1905) (#) 〕 カルペ・ディエムSQ [チャールズ・ウェザービー(Vn1) エミー・ガルッツォ(Vn2) コリーヌ・フジワラ(Va) キャロル・ウー(Vc)] | ||
録音:2013年12月15日-16日、ディストラー・ホール、タフツ大学音楽学部、メドフォード、マサチューセッツ州(*) /2014年5月29日-30日、ウエスレヤン大学、デラウェア、オハイオ州(#)、USA。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2016年1月発売分[代理店アナウンス順] | ||
モーラン(1894-1950):民謡編曲集 6つのノーフォーク民謡(1924) /北海の地/高きドイツ/水夫と若きナンシー/小さな乳母/ 楽しい荷馬者屋/牧師と従業員/牢獄の歌/6つのサフォーク民謡(1932) /ケリー州からの歌(1950) エイドリアン・トンプソン(T) マーカス・ファーンズワース(Br) ジョン・タルボット(P) ウェーブリッジ男声cho.団員 | ||
録音:2010年5月20日、27日、10月6日。初出・旧品番: BMS, BMS-438CD 。 | ||
シベリウス:劇音楽「スカラムーシュ」 Op.71 (1913)
ベンディク・ゴルドステイン(Va) ロイ・リュオッティネン(Vc) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
録音:2014年9月8日-12日、トゥルク・コンサート・ホール、フィンランド。 | ||
フロラン・シュミット(1870-1958): アントニーとクレオパトラ(1920)からの組曲〔第1組曲 Op.69a /第2組曲 Op.69b 〕/ 交響的練習曲「幽霊屋敷」 Op.49 ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. | ||
録音:2015年3月5日-9日、USA 。 | ||
スーザ:吹奏楽のための作品集 Vol.15 魅惑の王子(1928) /ドナウ渡河 Op.36 (1877) /バンド・ケイム・バック(H.クラーク編曲)(1895/1926) (*) / マグナ・カルタ(1927) /クリスと不思議なランプ第2幕~エレクトリック・バレエ(1899)(*) /リージョナーズ(1930) / ショパン:夜想曲第11番 ト短調 Op.37 No.1 (スーザ編曲) (*) /ヴォランティアたち(1918) / 喜歌劇「デジレ」(抜粋) (1884/1894) (*) /ご婦人方のお気に入り(1883) /グライディング・ガール~タンゴ(1912) / ベン・ボルト(1883) /ヨークタウン100周年祝祭行進曲(1881) キース・ブライオン指揮オランダ王立海軍軍楽隊 | ||
(*)は世界初録音。 | ||
ジョン・ケージ(1912-1992):フルート作品全集 Vol.1 龍安寺(フルート、打楽器とテープ版)(1894) / Two (1987) (*) / フルート二重奏のための3つの小品(1935) (#) / 2人のための音楽(K.ゼンツ編曲/フルートとピアノ版)(1984/1987) (+) カトリーン・ゼンツ(Fl) ウーヴェ・グロット(Fl;#) マキシム・マンコフスキ(Perc) ルドヴィク・フリショー(P;*) シャラ・イアコビドウ(P;+) | ||
録音:2013年3月26日、5月8日-9日、オナシス・カルチャー・センター、アテネ、ギリシャ。(+)は世界初録音。 | ||
ウィリアム・ボルコム(1938-):ロルカの歌(2006) (*) /プロメテウス(2009) (#)
ルネ・バーベラ(T;*) ジェフリー・ビーゲル(P;#) カール・セント・クレア指揮パシフィックso.、パシフィック・コラール(#) | ||
録音:2013年10月24日-26日(*)、2010年11月18日-20日(#)、USA 。 | ||
ボニファツィオ・グラツィアーニ(1604-1674): モテット集 Op.24 より〔おお、奇跡よ/誰がわが頭を濡らすか〕/モテット集第6巻 Op.20~幸いなるかな、心清き者/ サクラ・カンティオーネス第6巻 Op.19 ~子らよ、私に聞き従え/モテット集 Op.1 ~何という感じがするのだろう/ オラトリオ「アダエ〔アダム〕」/オラトリオ「放蕩息子」 ギャリック・コモー指揮コンソルティウム・カリッシミ | ||
録音:2014年7月21日-25日、USA 。世界初録音。 | ||
ヴィヴァルディ:宗教音楽全集 Vol.4 怒り狂う海の中で RV 627 /イスラエルの民エジプトをいで RV 604 / あなた方の聖なる君主のために RV 633 /主をほめ讃えよ RV 606 / 不屈の者たちよ、戦え RV 628 /われ喜びに満てり RV 607 /おお、天にても地にても清きもの RV 631 クレール・セヴィーニェ(S) マリア・ソウリス(Ms) ケヴィン・マロン指揮アラディア・アンサンブル | ||
録音:2014年4月28日-30日、トロント、カナダ。 | ||
ヴュータン(1820-1881):無伴奏ヴァイオリン作品集 無伴奏ヴァイオリンのための36の練習曲 Op.48 (抜粋) 〔第6番「物語」/第7番「苦痛」/第25番「タランテラ」/第27番「アジタート」/ 第28番「モデラート」/第32番「コレッリのガヴォットによる変奏曲」〕/ 6つの小品 Op.55 /3つのサロン風小品 Op.32 ~第3番 狩り(独奏ヴァイオリン版)/演奏会用練習曲 Op.16 レート・クッペル(Vn) | ||
録音:2014年3月1日、2014年4月7日、2014年7月24日、ライプツィヒ、ドイツ。クッペルは1997年から2013年までバイエルン放送so.のコンサートマスターを務めた奏者。 | ||
ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):ヴァイオリンとピアノのための作品集 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.24 (1866頃) ユゼフ&ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880): ソナタのアレグロ ト短調 Op.2 (1848) /ポーランド風大二重奏曲 ト長調 Op.8 (1853) リフ・ミグダル(Vn) マリアン・ミグダル(P) | ||
録音:2014年10月8日-10日、オスナブリュック、ドイツ。 | ||
アルフレッド・ヒル(1869-1960):弦楽四重奏曲集 Vol.6(完結編) 〔第15番 イ短調(1937) /第16番 変ロ長調「ケルティック」(1938) /第17番 ハ長調(1938) 〕 ドミニオンSQ [ユーリー・ゲゼンツヴェイ(Vn1) ローズマリー・ハリス(Vn2) ドナルド・モーリス(Va) デイヴィッド・チッケリング(Vc)] | ||
録音:2014年5月5日-6日、9月1日、ウェリントン、ニュージーランド。 | ||
アリ・アランゴ~ギター・リサイタル レオ・ブローウェル(1939-):儀式と祝祭の舞曲集第1集(2012-14) /黒いデカメロン(1981) (*) ホアキン・クレルチ(1965-):アヌラールのための練習曲第4番(2015) ダヴィド・デル・プエルト(1964-):幻想曲とロンド(2013) アリ・アランゴ(1982-):生け贄(2011) / Paralelepípedo Isócrono sobre un Panáculo Helicoidal (2008) / 春分の情景(2006) /ルーアの子守歌(2014) パコ・デ・ルシア(1947-2014):ルシアのグァヒーラ(1969) (*) アリ・アランゴ(G) | ||
録音:2015年7月5日-6日、オンタリオ、カナダ。(*)を除き世界初録音。期待の新進演奏家シリーズ。 | ||
ピエトロ・ジェネラーリ(1773-1832):メロドラマ「アデリーナ」(1幕)(1810)
ドウシツァ・ビジェリク(S;アデリーナ) ガブリエーレ・ナーニ(Br;ヴァルナー) グスターボ・カレスマ・ラモス(T;エルネヴィッレ) シルヴィア・ベルトラーミ(Ms;カルロッタ) エリアー・ムニョス(Br;シモン) ウーゴ・ラベック(B;フィルミーノ) エリセオ・カストリナーニョ(Fp) ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
録音:2010年7月14日、16日、24日、バード・ヴィルトバード、ドイツ。ヴィルトバード・ロッシーニ音楽祭のプロダクション。 | ||
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
マティアス・ゲルネ(Br;ヴォータン) ミシェル・デヤング(Ms;フリッカ) キム・ベグリー(T;ローゲ) オレクサンドル・プシュニアク(Br;ドンナー) チャールズ・レイド(T;フロー) アンナ・サムイル(S;フライア) デボラ・ハンブル(Ms;エルダ) ペーター・シドホム(Br;アルベリヒ) デイヴィッド・ケンジェロシ(T;ミーメ) ユン・クヮンチュル(B;ファーゾルト) ステファン・ミリング(B;ファフナー) 中村恵理(S;ヴォークリンデ) アウレリア・ヴァラク(Ms;ヴェルグンデ) ヘルミーネ・ハーゼルベック(Ms;フリースヒルデ) ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮香港po. | ||
録音:2015年1月22日、24日、香港カルチャー・センター・ホール。 | ||
ジョン・マコーマック録音集 Vol.11 ~グラモフォン&ビクター録音集 1924 ブラームス:6つのリート Op.97~第5曲 早くおいで(2テイク)/6つのリート Op.86~第2曲 野の寂しさ/ 楽しい安らぎが(原曲:モーツァルト K.152 (210a) /2テイク) ブリッジ:ああ、それはそうだった / リヒャルト・シュトラウス:4つの歌 Op.27 ~明日の朝 ラフマニノフ:12の歌 Op.21~第7曲 ここはすばらしい/ 15の歌 Op.26 より〔第10曲 私の窓辺に(3テイク)/第7曲 子どもたちに〕 ラーチェット:パドレイク・ザ・フィドラー(2テイク) / ムーア:渚から眺めていた(2テイク) バーリン:アレクザンダーズ・ラグタイム・バンド~オール・アローン(2テイク) / フリムル:ローズマリー *付録:未発表テイク集 ロッシーニ:音楽の夜会~第11曲 セレナータ「白銀の月を眺めて」 / ピアンタドーシ:微笑みで私を送って ヒルシェ:オブライエンの少女~笑ってごらん / サンダーズ:古い都の小さな街 ジョン・マコーマック(T) フリッツ・クライスラー(Vn) エミー・デスティン(S) エトヴィン・フィッシャー(P) ナタニエル・シルクレット、パーシー・ピット、 エドワード・キング、ヨーセフ・A.パステルナック、ロザリオ・ブルドン指揮 スタジオo. | ||
録音:1924年。復刻:ウォード・マーストン。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年12月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲全集 | ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
単売:8.572396, 8.572708, 8.573188, 8.572167, 8.572658, 8.573057, 8.572392, 8.572461, 8.572082, 8.573218, 8.573132 のセット化。 | ||
モーツァルト/フンメル編曲:室内楽版交響曲集 Vol.2 〔第36番 ハ長調「リンツ」K425 /第35番 ニ長調「ハフナー」K385 /第41番 ハ長調「ジュピター」K551 〕 ウーヴェ・グロット(Fl) フリードマン・アイヒホルン(Vn) マルティン・ルンメル(Vc) ローランド・クリューガー(P) | ||
録音:2012年7月9日-10日、ケフェルマルクト、オーストリア。Vol.1〔第38番-第40番〕:8.572841。 | ||
シベリウス: 序曲 ホ長調 JS145 (1891) /バレエの情景 JS163 (1891) /劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」 JS48 (1906) (*) / アドルフ・パウルの劇「鳥の言葉」~第3幕 結婚行進曲 JS62 (1911) / 行列 JS54 (1905) /メヌエット JS127 (1894) /行列聖歌 Op.113, 第6番(1938) ピア・パヤラ(S;*) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
録音:2014年1月20日-24日、トゥルク・コンサートホール、フィンランド。 | ||
シベリウス: 「劇付随音楽「白鳥姫」 JS189 (1908) /劇付随音楽「とかげ」 Op.8 (1909)(弦楽オーケストラ版)/ 孤独なシュプール JS77b (1948) (*) /メロドラマ「伯爵夫人の肖像」 JS88 (1905) (*) リホ・エークルンド(朗読;*) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
録音:2014年1月20日-24日、2014年2月5日-6日、2014年9月10日、トゥルク・コンサートホール、フィンランド。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 〔第8番 ハ短調「悲愴」 Op.13 / 第21番 ハ長調「ヴァルトシュタイン」 Op.53 / 第32番 ハ短調 Op.111 〕 |
ボリス・ギルトブルグ(P) | |
録音:2015年1月26日-28日、ワイヤストン財団コンサート・ホール、モンマス、 UK。 | ||
エリナー・コーリー(1943-): Things Are (2011) (*/#) /祝婚歌(1973) (*) /祝辞(2008) (#) [ジェイン・ローゼンフェルド(Fl;*) スティーヴン・ゴスリング(P;#)]/弦楽四重奏曲第3番(2009)[モーメンタSQ ]/ ヴァイオリン・ソナタ第1番(2012)[カーティス・マコンバー(Vn) ブレア・マクミラン(P)]/ 幻想曲(1991)[カン・スーアン(Fl) ウィリアム・アンダーソン(G) ジェイムズ・ベーカー(Perc)] | ||
録音:2009年11月24日、2011年9月21日、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ&レターズ/2014年2月24日、パフォーミング・アーツ・センター・コンサート・ホール、すべてニューヨーク。世界初録音。 | ||
ウォルター・ソウル(1954-): オーボエと管弦楽のためのラプソディ 「キエフ2014 」(2014) (*) / ヴァイオリン協奏曲(1980) (#) /祝典序曲(1997) / 「大きな命への生命」より(1978) / クリスマス交響曲(1992) /変容(1974) (+) |
リュウ・ロンフェ(Ob;*) ジェイムズ・バスウェル(Vn;#) ウォルター・ソウル(P;+) テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
録音:2014年12月18日、20日-21日、ウクライナ国立放送大ホール、キエフ、ウクライナ。 | ||
ヨアキム・ニコラス・エッゲルト(1779-1813): 付随音楽「スペインのムーア人」序曲/交響曲第3番 変ホ長調(1807) / 付随音楽「スヴァンテ・ストゥーレ」(1812) (*) /交響曲第1番 ハ長調(1804頃-1805) ジェラール・コルステン指揮イェヴレso. | ||
録音:2009年11月23日-27日、2014年3月10日-14日、イェヴレ・コンサート・ホール、スウェーデン。(*)は世界初録音。スウェーデンで活躍した古典派の作曲家。 | ||
ピエール・ロード(1774-1830)/カデンツァ:フリーデマン・アイヒホルン: パイジェルロ「水車屋の娘」の「わが心もはやうつろになりて」による変奏曲/ ヴァイオリン協奏曲〔第8番 ホ短調 Op.13 /第2番 ホ長調 Op.4 〕/序奏と華麗な変奏曲「チロルの歌」 フリーデマン・アイヒホルン(Vn) ニコラス・パスケ指揮イェナpo. | ||
録音:2012年5月29日-6月2日、イェナ、ドイツ。世界初録音。 | ||
A sea of dreams did breathe on me... ~ペンデレツキ: ソプラノ、メゾ・ソプラノ、バリトン、混声合唱と管弦楽のための 反映と郷愁の歌曲集「夢の海は私に息吹を送った」(2010) オルガ・パシェチニク(S) エヴァ・マルシニク(Ms) ヤロスワフ・ブレク(Br) ヘンリク・ボニャロフスキ合唱指揮ワルシャワ・フィルハーモニーcho. アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. | ||
録音:2012年10月2日-4日、9日、ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール、ポーランド。 | ||
マヌエル・ポンセ:ギター作品集 Vol.3 ソナタ・メキシカーナ(1923) /ソナタ・クラシカ(フェルナンド・ソルへのオマージュ)(1928) / ギター・ソナタ第3番(1927) /ロマンティックなソナタ「シューベルトを讃えて」(1928) アレクサンドル・ツボルスキー(G) | ||
録音:2014年4月21日-24日、カナダ。 | ||
アレンスキー:室内楽作品集 ピアノ五重奏曲 ニ長調 Op.51 (1900) (*) /弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op.35 (1894) (#) / ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.32 (1894) (+) フランク.S.ドッジ(芸術監督)スペクトラム・コンサーツ・ベルリン [ボリス・ブロフツィン(Vn) アレクサンダー・シトコヴェツキー(Vn2;*) マキシム・リザノフ(Va;*/#) ボリス・アンドリアノフ(Vc) ジーン・ペーター・マインツ(Vc;+以外) エルダー・ネボルシン(P;*/+)] | ||
録音:2014年4月25日、フィルハーモニー室内楽ホール、ベルリン、ドイツ、ライヴ。 | ||
20世紀のチェンバロ作品集 プーランク(1899-1963):フランス組曲(チェンバロ版) (1935) フランセ(1912-1997):クラヴサンのための2つの小品(1977) (*) マルティヌー(1890-1959):2つの即興曲(1959) /クラヴサン・ソナタ(1958) /2つの小品(1935) ルイ・デュレ(1888-1979):10のインヴェンション Op.41b (1924-1927) (*) クリストファー.D.ルイス(Cemb) | ||
録音:2014年3月7日-11日、US 。(*)は世界初録音。 | ||
フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1702頃-1755頃): 6声のスケルツォ・パストラーレ「愛の勝利」 アナ・キンタンス(S;ネリナ) カルロス・メナ(CT;アルシンド) ジョアナ・セアラ(S;テルモシア) フェルナンド・ギマリャエス(T;アドラステ) カティア・モレソ(Ms;ジアノ) ジョアン・フェルナンデス(B;ミレニオ) セルジオ・フォンタン合唱指揮 Voces Caelestes マルコス・マガリャエス指揮オス・ムジコス・デ・テホ | ||
録音:2013年11月18日-24日、リスボン、ポルトガル。世界初録音。ピリオド楽器使用。 | ||
ブラームス:チェロ・ソナタ&チェロ編曲版歌曲集 チェロ・ソナタ〔第1番 ホ短調 Op.38 /第2番 ヘ長調 Op.99〕/ 6つの歌曲(G.シュヴァーベ&N.リンマー編曲)(*) 〔5月の夜 Op.43 No.2 /便り Op.47 No.1 /愛の炎 Op.47 No.2 /失望 Op.72 No.4 / 夏の夕べ Op.85 No.1 /ナイチンゲール Op.97 No.1 〕 ガブリエル・シュヴァーベ(Vc) ニコラス・リンマー(P) | ||
録音:2014年12月16日-18日、ブレーメン、ドイツ。(*)は世界初録音。 | ||
ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948): 交響曲「祖国」 Op.13 (1895) /序曲「ドナ・イネス・デ・カストロ」(1886) / ポルトガルの情景 Op.15~第3番「デュロのチュラ」(F.デ.フレイタス編曲/管弦楽版)(*) / 3つの即興曲 Op.18 ~第2番 アレグレット(管弦楽版)(*) /ビート Op.11(A.カッスート校訂)(*) アルヴァーロ・カッスート指揮ロイヤル・ロヴァプールpo. | ||
録音:2015年4月7日-8日、リヴァプール。(*)は世界初録音。 | ||
ラヴェル:歌劇「子供と魔法」(1925) (*) /マ・メール・ロワ
エレーヌ・エブラー(S;子供;*) デルフィーヌ・ガルー(A;ママ/とんぼ/中国製のカップ;*) ジャン・ポール・フシェクール(T;ティーポット/ちいさなおじいさん/カエル;*) ジュリー・パスチュロー(Ms;羊飼い/猫/リス/父;*) マルク・バラール(Br;祖父の時計/猫;*) ニコラス・クルジャル(B;アームチェア/木;*) イングリット・ペリューシュ(S;コウモリ/フクロウ/羊飼い;*) アニク・マシス(S;火/お姫様/ナイチンゲール;*) ブリテンcho.(*) ジュン・コア・シンフォニケ(*) レナード・スラットキン指揮リヨン国立o.、リヨン国立歌劇場cho.(*) | ||
録音:2013年1月22-26日(*)、2011年9月、リヨン、フランス。 | ||
レーガー:オルガン作品全集〔単売の BOX 化〕 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年11月発売分[代理店アナウンス順] | ||
バーンスタイン: ミサ・ブレヴィス(1988) (*) /交響曲第3番「カディッシュ」(1963/オリジナル版)(#) / ひばり(N.G.ルー、M.オールソップによる2012年演奏会版)(1955/2008/2012) (+) クレア・ブルーム(語り;#/+) ケリー・ナシーフ(S;#) パウロ・メストレ(CT;*/+) メリーランド州立少年cho.(#)、ワシントンcho.(#)、サンパウロ交響cho.(*/+) マリン・オールソップ指揮サンパウロso.団員、ボルティモアso. | ||
録音:2012年11月29日-30日、ブラジル(*/+) /2012年9月28日-30日、ボルティモア、US (#) 。 | ||
フィリップ・グラス: 弦楽四重奏曲第5番(1991) /「魔人ドラキュラ」~組曲(1998) (#)/ 弦楽六重奏曲(原曲:交響曲第3番「ヒーローズ」/マイケル・リーズマン編曲)(1995/2009) (*) シャン・オドゥイル(Va;*) ジェンマ・ローズフィールド(Vc;*) カードゥッチSQ [マシュー・デントン(Vn) ミケーレ・フレミング(Vn) イオイン・シュミット=マーティン(Va) エンマ・デントン(Vc)] | ||
録音:2013年12月14日-15日、UK 。(#)は世界初録音。 | ||
サン=サーンス: 交響曲 ヘ長調「首都ローマ」(1856)/ 交響詩「ヘラクレスの青年時代」 Op.50 (1877) / 死の舞踏 Op.40 (1874) (*) |
マリカ・フェルツコ(Vn;*) マルク・スーストロ指揮 マルメso. | |
録音:2013年8月29日-30日、マルメ・コンサート・ホール、スウェーデン。 | ||
レオ・ブローウェル:2台のギターのための音楽 トリプティコ(1958) /ミクロピエサス~ミヨー讃(1957) / ムシカ・インシデンタル・カンペシーナ(1978) /2人で奏するために(1973) /旅人のソナタ(2009) ブラジル・ギター・デュオ[ジョアン・ルイス、ダグラス・ローラ(G)] | ||
録音:2014年6月3日-6日、カナダ。 | ||
J.S.バッハ/モンテネグロ・ギター・デュオ編曲: イギリス組曲(2台のギターのための編曲版) 〔第1番 イ長調 BWV806 /第2番 イ短調 BWV807 /第3番 ト短調 BWV808 〕 モンテネグロ・ギター・デュオ[ゴラン・クリヴォカピク、ダニエル・セロヴィク(G)] | ||
録音:2014年9月18日-21日。当版による世界初録音。 | ||
ベスト・オブ・ティアンワ・ヤン サラサーテ(1844-1908):カルメン幻想曲 Op.25 より(*)〔第4楽章/第5楽章〕 メンデルスゾーン(1809-1847):ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64~第3楽章(#) / イザイ(1858-1931):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27 No.2 サラサーテ:モーツァルトの歌劇「魔笛」による演奏会用幻想曲 Op.54 (*) / バスク奇想曲 Op.24 (+) /スペイン風アリア Op.18 (*) / ピアソラ(1921-1992)/L.デシャトニコフ編曲:ブエノスアイレスの四季~夏(**) ティアンワ・ヤン〔楊天堝〕(Vn) マルクス・ハドゥッラ(P;+) エルネスト・マルティネス=イスキエルド指揮ナヴァールso. (*) パトリック・ガロワ指揮ユヴァスキュラso. (#) ジャンカルロ・ゲレーロ指揮ナッシュヴィルso.(**) | ||
クリストファー・ラウズ(1949-): ピアノ協奏曲「シーイング」(1998) (*) /カビール讃歌集(1998) (#) オリオン・ウェイス(P;*) タリース・トレヴィーニェ(S;#) ディヴィッド・アラン・ミラー指揮アルバニーso. | ||
録音:2013年6月2日(*)、2013年2月11日(#)、トロイ、ニューヨーク州、US 。世界初録音。 | ||
ビレット・コンチェルト・エディション Vol.6 ~ モーツァルト:ピアノ協奏曲集〔第13番 ハ長調 K415 /第17番 ト長調 K453 〕 イディル・ビレット(P)パトリック・ガロワ指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ | ||
録音:2014年12月17日-18日、ロンドン、UK 。 | ||
グラツィナ・バチェヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.2 〔第4番(1951) /第2番(1943) /第5番(1955) 〕 ルトスワフスキSQ [ヤクブ・ヤコヴィッチ(Vn1) マルシン・マルコヴィチ(Vn2) アルトゥル・ロズスミィウォヴィッチ(Va) マチェイ・ムオダフスキ(Vc)] | ||
録音:2012年12月11日-17日、ポーランド。 | ||
メシアン: ミのための詩(1936)〔第1集/第2集〕/ヴォカリーズ・エチュード(1935) /天と地の歌(1938) ブルーン・ヒルディグ・デュオ [ヘトナ・レジツェ・ブルーン(S) クリストファー・ヒルディグ(P)] | ||
録音:2013年6月7日-8日、10日-11日、ロンドン、UK 。 | ||
ベートーヴェン/パトリック・ガロワ編曲:民謡による変奏曲集(演奏会版) 民謡による6つの変奏曲 Op.105 /民謡による10の変奏曲 Op.107 パトリック・ガロワ(Fl) マリア・プリンツ(P) | ||
録音:2014年6月19日-21日、ザルツブルク、オーストリア。 | ||
シベリウス: 劇音楽「誰もかれも」 Op.83 (1916) (*) / 2つの荘重な旋律 Op.77(ヴァイオリンとオーケストラのための編曲版)(#) / イン・メモリアム〔葬送行進曲〕 Op.59 (1910) ピア・パヤラ(S;*) トゥオマス・カタヤラ(T;*) ニコラス・ゼーデルランド(B;*) カテドラリス・アボエンシスcho.(*) ミカエラ・パルム(Vn;#) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
録音:2014年2月3日-7日、トゥルク・コンサート・ホール、フィンランド。 | ||
RAW EARTH スティーヴン・マイケル・グレイ(1949-):管楽器と打楽器のための協奏曲(2011) (*) スーザン・ボッティ(1962-):ありのままの大地(2011) (#) ジェス・ラングストン・ターナー(1983-):ルンペルシュティルツヒェン(2010) (+) グレン・アドシット指揮ハート・スクール・ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2013年12月12日(*)、2012年12月13日(#)、2010年4月20日(+)、リンカーン劇場、ハートフォード大学、コネチカット州、 USA 。世界初録音。 | ||
チャールズ・カミレリ(1931-2009): ピアノ協奏曲第1番「地中海」(1948, rev.1978) (*) / 弦楽オーケストラとアコーディオンのための協奏曲(1968) (#) /組曲「マルタ」(1946) シャルレーヌ・ファルギア(P;*) フランコ・ボルジャーク(アコーディオン;#) ミラン・ヴァウポティッチ指揮マルタpo. | ||
録音:2014年7月21日-23日、地中海カンファレンスセンター、ヴァレッタ、マルタ。 | ||
トゥーリナ:ピアノ作品集 Vol.11 マドリッドの見本市 Op.42 /靴屋で Op.71 / 幻灯 Op.101 /サーカス Op.68 / 組曲「マドリッド放送」 Op.62 |
ホルディ・マソ(P) | |
録音:2014年9月27日-28日、スペイン。 | ||
期待の新進演奏家~エレン・シュアルプ(G)リサイタル ツルゲイ・エルデナー(1957-):5つのグロテスク / レオ・ブローウェル(1939-):ソナタ エレン・シュアルプ(1987-):雨だれ / メフメト・バイラクタル(1951-):6つのアナトリアの小品 ルイ・オチョア(1959-2014):歴史の小道 / スティーヴン・ドジソン(1924-2013):パルティータ第1番 エレン・シュアルプ(G) | ||
録音:2015年1月15日-16日、カナダ。 | ||
Divine Redeemer ~オルガンとソプラノによる宗教曲集 J.S.バッハ(1685-1750):御身が共にいるならば BWV508 (*) /前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547 グノー(1818-1893):悔悟(おお、神々しい贖罪主よ) (*) フランク(1822-1890):3声のミサ曲 Op.12, M.61 ~天使のパン(*) ナディア・ブーランジェ(1887-1979):オルガンのための3つの小品 リリ・ブーランジェ(1893-1918):ピエ・イエス(*) / プッチーニ(1858-1924):サルヴェ・レジナ(*) ヴォルフ(1860-1903)/マックス・レーガー編曲:スペインの歌の本 より(*) 〔いざ、さすらえマリア/幼子よ、私をベツレヘムに連れて行って〕/ メーリケ詩集~第28番 祈り(*) レーガー(1873-1916):トッカータとフーガ Op.59 ヘンデル(1685-1759):聖チェチーリアの祝日のためのオードHWV76「だが、いったい、どんな技が」(*) クリスティーン・ブルーワー(S;*) ポール・ジェイコブズ(Org) | ||
録音:2013年8月13日-15日、USA。 | ||
フィリドール(1726-1795):歌劇「復讐する女たち」(1775)〔オペラ・ラファイエット版〕
クレア・ドゥボノ(S;リス夫人) パスカル・ボダン(S;議長夫人) ブランディーネ・スタスキエヴィツ(Ms;ルク夫人) ジェフリー・トンプソン(T;リス氏) アントニオ・フィゲロワ(T;議長氏) アレックス・ドブソン(Br;ルク氏) ライアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエット | ||
録音:2014年1月19日-20日、メリーランド大学、USA | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年10月発売分[代理店アナウンス順] | ||
吹奏楽のためのイタリア・オペラ編曲集〔全曲 ミケーレ・マンガーニ編曲〕 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」序曲/「チェネレントラ」序曲/ オーボエ、ファゴットと吹奏楽のための「アルジェのイタリア女」による協奏的幻想曲 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より〔前奏曲/間奏曲〕 ドニゼッティ:ファゴットと吹奏楽のための「ランメルムールのルチア」の主題によるディヴェルティメント ミケーレ・マンガーニ(1966-):トスカの主題による幻想曲 / ヴェルディ:「ルイザ・ミラー」序曲 ヨーロピアン・ウィンド・ソロイスツ[2Fl、3Ob、2Cl、3Hr、2Fg] | ||
録音:2014年2月12日-15日、ペスカーラ、イタリア。 | ||
シベリウス: 劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」 JS 147 (1905) /ある情景のための音楽(1904) / 抒情的ワルツ Op.96a (1921) /昔々~田園的風景 Op.96b (1919) (*) /騎士風のワルツ Op.96c (1921) / ジャコブ・ド・ジュラン氏のモチーフによるロマンティックな小品 JS 135a (1925) ピア・パヤラ(S;*) サリ・ノルドクヴィスト(Ms;*) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
録音:2014年1月20日-24日、9月8日-12日、トゥルク・コンサート・ホール、フィンランド。 | ||
ベイジル・ポールドゥリス(1945-2006)/P.ペルスター編曲: 映画「コナン・ザ・グレート」の音楽(オルガン編曲版)(1982, rev.2014) フィリップ・ペルスター(Org) | ||
録音:2014年5月19日-20日、カリフォルニア、USA 。当版による世界初録音。 | ||
イベール: レディング牢獄のバラード(1921) /バレエの3つの小品(巡り逢い) (1921-1922) / 妖精(1924)/狂気の歌(1924) /エリザベス朝組曲(付随音楽「真夏の夜の夢」より編曲)(1942) (*) ダニエラ・クブリツカー(S;*) アドリアーノ指揮 スロヴァキア放送so.、スロヴァキア・フィルハーモニーcho. | ||
録音:1993年2月8日-13日、スロヴァキア放送コンサート・ホール、ブラチスラヴァ。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223508〔当店未案内、廃盤〕。フランス流エスプリの権化・イベールの珍しい管弦楽曲を集めたアルバム。レディング牢獄のバラードはオスカー・ワイルドが高らかに人間愛を謳った詩のイメージを音楽化したもので、雄大なスケールを感じる作品。妖精は意外と渋く、狂気の歌もどちらかというと「堂々行進」風の内容。エリザベス朝組曲は、16-17世紀のブルやギボンズ等の作品を素材に、イベールが実にお洒落な編曲を施した音楽。特にソプラノの歌曲となっている「仙女の歌」の清純な美しさは格別で、ディズニー映画のお姫様のシーンを見るような錯覚すら聴く者に与える。 | ||
ゴードン・チン〔金希文/ジン・シーウェン〕(1957-): チェロ協奏曲第1番(2006) (*) / 交響曲第3番「台湾」(1996) |
ウェン=シン・ヤン(Vc;*) 呂紹嘉〔リュ・シャオジャ〕指揮 台湾po. | |
録音:2014年1月5日-7日、ナショナル・コンサート・ホール、台北、台湾。世界初録音。 | ||
中国のこだま~現代ピアノ作品集 周龙〔周龍/ジョウ・ロン〕(1953-): Pianobells (2012) (*) /モンゴル民謡による変奏曲(1980) (*) 林樂培〔リン・ラペイ/ドミン・ラム〕(1926-):昭君怨〔王昭君の悲歌〕 Op.12a (1964) アレクシーナ・ルイ(1949-):ピアノのための音楽(1982) 譚盾〔タン・ドゥン〕(1957-):水彩による8つの思い出(1979) 陳怡〔チェン・イ〕(1953-):北国の情景(2013) (*) スーザン・チャン(P) | ||
録音:2014年8月17日-20日、リンカーン・パフォーマンス・ホール、ポートランド州立大学、オレゴン州、 US 。(*)は世界初録音。 | ||
ジョン・マッケイブ(1939-2015):自作自演ピアノ作品集 変奏曲 Op.22 (1963) /朝の歌(練習曲第4番)(1970) /ガウディ(練習曲第3番)(1970) / 5つのバガテル(1964) /モザイク(練習曲第6番)(1980) /ハイドン変奏曲(1983) ジョン・マッケイブ(P) | ||
録音:1998年3月21-28日、ビショップゲイト・ホール、ロンドン。初出・前出・旧品番: BMS, BMS-424CD 。 | ||
ジョン・ジュベア(1927-): 弦楽オーケストラのための変奏曲「失われた時」Op.99 (1984) /シンフォニエッタ Op.38 (1962) / バリトンと弦楽オーケストラのための歌曲集「その時 [Instant Moment] 」 (1987) (*) ヘンリー・ハーフォード(Br;*) ウィリアム・ボートン指揮イギリス弦楽o. | ||
録音:1987年。 初出・前出・旧品番: BMS, BMS-419CD 。 | ||
クシシュトフ・メイエル(1943-): ピアノ四重奏曲 Op.112 (2009) (*) /ピアノ五重奏曲 Op.76 (1991) シレジアンSQ &団員 ピオトル・サワイチク(P) | ||
録音:2013年9月8日-9日、2013年11月3日-5日、カロル・シマノフスキ音楽大学コンサート・ホール、カトヴィツェ。(*)は世界初録音。 | ||
ローマン・ベルゲル(1930-): 悲愴(2006) /ピアノ・ソナタ第3番「ダ・カメラ」(1971) /即興曲(2013) / アレグロ・フレネティコと回想(2006) /エピローグ(L.v.B. へのオマージュ)(2010) ベルゲル三重奏団[ヤーン・スラーヴィク(Vc) ブラニスラフ・ドゥゴビチ(Cl) ラディスワフ・フランツォヴィツ(P)] | ||
録音:2013年8月29日-30日、エンパイア劇場、フロホヴェツ、スロヴァキア。世界初録音。 | ||
アンドルー・スタニランド(1977-): トーキング・ダウン・ザ・タイガー(2010)[ライアン・スコット(Perc)]/ 恐ろしい航海(2013) [ロブ・マクドナルド(G)]/フルート対テープ(2012) [カミーユ・ワッツ(Fl)]/ Still Turning (2011) [フランセス・マリー・ウィッティ(Vc)]/ True North (2007) [ウォーレス・ハラディ(ソプラノSax)] アンドルー・スタニランド(エレクトロニクス) | ||
録音:2014年1月19-23日、グレン・グールド・スタジオ、トロント、カナダ。世界初録音。 | ||
フリッツ・クライスラー、完全録音集 Vol.6 ~ 1924-1925 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 ~第2楽章 / シュット:スラヴの哀歌 ハイドン:交響曲第96番「奇跡」~第3楽章 / 伝承曲:古いフランスのガヴォット ポルディーニ:踊る人形 / グレインジャー:岸辺のモリー / コルンゴルト:「死の都」~ピエロの踊り歌 マスネ:「タイス」の瞑想曲 / ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲 ホ短調 Op.72 No.2 バログ:北の哀歌/古風なカプリス / ブランドル:古いリフレイン / パレデフスキ:メヌエット(*) ドーズ:メロディ イ長調 / ハーバート:暗闇のキス / ヘンデル:オンブラ・マイ・フ クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2 / チャイコフスキー:無言歌 Op.2 No.3 / バス:シャンソネット ラロ:スペイン交響曲 Op.21~第2楽章 スケルツァンド / キャドマン:峡谷の伝説 Op.68 フリッツ・クライスラー(Vn) カール・ラムソン(P;*以外) ロザリオ・ブルドン指揮ビクターo.(*) | ||
録音:1924年-1925年、キャムデン、ニュージャージー州、US 。復刻エンジニア:ウォード・マーストン。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年9月発売分[代理店アナウンス順] | ||
モーツァルト/イグナーツ・ラハナー(1807-1895)編曲: ピアノ協奏曲集(ピアノ、弦楽四重奏とコントラバスのための版) 〔第20番 ニ短調 K466 /第21番 ハ長調 K467 〕 アーロン・ゴールドスタイン(P) ファイン・アーツSQ [ラルフ・エヴァンズ(Vn1) エフィム・ボイコ(Vn2) フアン・ミゲル・エルナンデス(Va) ロバート・コーエン(Vc)] レイチェル・カリン(Cb) | ||
録音:2014年6月24日-26日、USA 。当版による世界初録音。 | ||
ミハイル・イッポリトフ=イヴァノフ(1859-1935): 交響曲第1番 ホ短調 Op.46 /トルコの断章 Op.62 /トルコ行進曲 Op.55 チョー・ホイ指揮シンガポールso. | ||
録音:1984年1月21日、ヴィクトリア記念ホール、シンガポール。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.220217 。19世紀ロシア国民楽派に名を連ねるイッポリトフ=イヴァノフは、今では「コーカサスの風景」しか知られていないが、ここで聴かれるような哀感込み上げる傑作交響曲を残している。曲は全編ロシア的哀愁の塊で、もの哀しい抒情が広大なシベリアの大地のように綿々と綴られて行く。「トルコの断章」は「コーカサスの風景」のトルコ版。トルコの民謡などを使用し、オリエンタル・ムード溢れる粋な管弦楽作品となっている。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.40~マイアベーアの歌劇からのトランスクリプション集 「予言者」による挿絵 S414, R223 〔祈り/勝利の賛歌/戴冠式行進曲/ スケートをする人々/羊飼の合唱、軍隊の召集〕/ 「悪魔ロベール」のカヴァティーナ S412a /「悪魔ロベール」の回想 S413, R222 / 「アフリカの女」の挿絵 S415, R224 〔船乗りの祈り/インド風行進曲〕 セルジオ・ガッロ(P) | ||
録音:2014年8月5日-8日、イェーテボリ、スウェーデン。 | ||
熱帯の夜~ゴッツチョーク(1829-1869):ピアノ作品集 バンジョー、グロテスクな幻想曲 Op.15 (1854) /最後の希望、瞑想のレリジュース Op.16 (1854) / 風刺、カプリス Op.59 (1869) /子守歌 Op.47 (1860) /ブラジル国歌による勝利の大幻想曲 Op.69 (1869) / 夏の夜の夢、A.トマの歌劇によるカプリス・エレガント Op.9 (1849) /失われた幻想 Op.36 (1859-1860) / 過ぎし時の反映、夢 Op.28 /交響曲第1番「熱帯の夜」(S.メイヤー編曲、ピアノ版) (1858-59/2013) (*) スティーヴン・メイヤー(P) | ||
録音:2014年4月14日-16日、ニューヨーク、 USA 。(*)は当版による世界初録音。 | ||
ヴィラ=ロボス:ギターの写本傑作集と失われた作品集 Vol.3 タランテラ(A.ビッソーリ編曲/ギター版) (1911/2010) (*) / 12の練習曲(1928) / 「実用の手引き」からの民謡編曲集(抜粋、14曲/A.ビッソーリ編曲/器楽版) (1932/2010) (#) / O papagaio do moleque (1932) (+) アンドレア・ビッソーリ(G;+以外) アンサンブル・シランディンハ(#) ファビオ・メケッティ指揮ミナス・ゲライスpo.(+) | ||
録音:2012年-2014年。(*/#)は世界初録音と記載されている。 | ||
カール・ツェルニー:フルートとピアノのための作品集 ロッシーニとベッリーニの名モティーフによる 平易で華やかな3つの協奏風ロンド Op.374 / 序奏、変奏と終曲 ハ長調 Op.80 /協奏風小ロンドへ長調 Op.149 /協奏的二重奏曲 ト長調 Op.129 瀬尾和紀(Fl) 上野真(P) | ||
録音:2014年4月30日-5月2日、総合文化センター、三重県、日本。 | ||
Baroque Moments ~アマデウス・ギター・デュオ、バロック作品集 ヘンデル/アマデウス・ギター・デュオ編曲:シャコンヌ ト長調 HWV 435 (2つのギター版) ヴィヴァルディ/フランク・ゲルストマイアー編曲: 2つのヴァイオリン、リュートと通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV 93 (2つのギター版) J.S.バッハ/ブゾーニ&ウルリヒ・シュトラッケ編曲:シャコンヌ BWV 1004 (2つのギター版)(*) フランク/マタニャ・オフェー編曲:前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18 (2つのギター版) J.S.バッハ/フーベルト・カッぺル編曲:イタリア協奏曲 BWV 971 (2つのギター版) ハンス・レオ・ハスラー/J.S.バッハ&/F.ゲルストマイアー編曲:我が心千千に乱れ アマデウス・ギター・デュオ | ||
録音:2004年(*以外) /1997年?(*) 。原盤・前出・初出〔推定〕: HANSSLER, 98-485 (*以外), 98-338 。 | ||
マルトゥッチ(1856-1909):ピアノ三重奏曲集 〔第2番 変ホ長調 Op.62 /第1番 ハ長調 Op.59 〕 トリオ・ヴェガ[マルク・パキン(Vn) オルフィリア・サイス・ベガ(Vc) ドメニコ・コディスポティ(P)] | ||
録音:2014年6月2日-4日、スペイン。 | ||
フィリップ・セイントン(1897-1967)/ J.モーガン、W.ストロンバーグ再構成:映画音楽「白鯨〔モビー・ディック〕」(1956) ウィリアム・ストロンバーグ指揮モスクワso.、モスクワcho.団員 | ||
録音:1997年4月、モスフィルム・スタジオ、モスクワ、ロシア。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.225050 。 | ||
ベネト・カサブランカス(1956-):ピアノ三重奏曲集 三重奏のための楽章/即興曲/はい、モンサルバジェさん!/フェデリコ・モンポウのための歌/ 3つの俳句/アンコール/スルバランのための俳句/悲歌「ラモン・バルセのための俳句」/ 歓喜「ジョルディ・サバール讃」/三重奏曲第2番「即興曲」/ Come un recitativo / Dos Apunts /三連画/3つの俳句(第2集)/三重奏のための俳句 B3:ブローウェル・トリオ[イェニー・グエラ(Vn) エレナ・ソラネス(Vc) カルロス・アペラニス(P)] | ||
録音:2012年-2014年、バレンシア、スペイン。世界初録音。 | ||
フランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809):シンフォニア集 Op.2 〔ニ長調 Op.2 No.1, Callen 7 /ト短調 Op.2 No.2, Callen 8 /イ長調 Op.2 No.3, Callen 9 / 変ホ長調 Op.2 No.4, Callen 10 /ニ長調 Op.2 No.6, Callen 12 /ト長調 Op.2 No.5, Callen 11 〕 ケヴィン・マロン指揮サーティーン・ストリングス室内o. | ||
録音:2014年6月16日-18日、オタワ、カナダ。 | ||
ルイス・ミラン(1500頃-1561頃):独奏ビウエラのための「エル・マエストロ」第1巻(1536)
ホセ・アントニオ・エスコバル(ビウエラ・デ・マノ) | ||
録音:2014年5月1日-4日、オンタリオ、カナダ。 | ||
ELEMENTS ETERNAL ~カナダのピアノ三重奏曲集 ブライアン・カレント(1972-):These Begin to Catch Fire (2012) アンドルー・スタニランド(1977-):至点の歌(2011) / マイケル・エスタール(1968-):センテニアルズ(2012) ジェイムズ・K.ライト(1959-):不滅の恋への手紙(2012) (*) ジュリー・ネスララー(Ms;*) グリフォン・トリオ [アナリー・パティパタナコーン(Vn) ロマン・ボリス(Vc) ジェイミー・パーカー(P)] | ||
録音:2014年5月26日-28日、トロント、カナダ。世界初録音。 | ||
レオナルド・バラダ(1933-): バンドのための小交響曲第2番「 Cumbres 」(1971)/ピアノ、管楽器と打楽器のための協奏曲(1973) / チェロと9人の奏者のための協奏曲(1962, rev.1967) / ヴィオラ協奏曲(2009-2010) (*) /10の管楽器のためのソナタ(1979) エンリケ・グラフ(P) デイヴィッド・プレモ(Vc) アシャン・ピライ(Va) デニス・コルウェル、スティーヴン・ストーリー、トマス・トンプソン、 ジョージ・ヴォスバラ指揮カーネギー・メロン・ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2010年11月-2011年2月、ピッツバーク。(*)は世界初録音。 | ||
グラジナ・バチェヴィチ(1909-1969):弦楽四重奏曲全集 Vol.1 〔第6番(1960) /第1番(1939) /第3番(1947) /第7番(1965) 〕 ルトスワフスキSQ | ||
録音:2012年11月15日-17日、2012年12月11-17日、ブロツワフ、ポーランド。 | ||
陳怡〔チェン・イ〕(1953-):管楽バンドのための音楽 管楽アンサンブルと混声合唱のための「 KC カプリッチョ」(2000) / チェロと室内管楽のための組曲(2004) /木管五重奏曲(1987) / 木管五重奏のための「 Feng 」(1998) /管楽アンサンブルのための「 Tu 」(2002, rev.2004) カーター・エンイヤート(Vc) ラボック・コラール団員 サラ・マッコイン指揮テキサス工科大学ウィンド・アンサブル/ | ||
録音:2006年10月7日、2006年12月11日、テキサス工科大学。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年8月発売分[代理店アナウンス順] | ||
シベリウス:序曲 イ短調 JS144 (1902) /劇音楽「クオレマ」 Op.44 JS113 (1903) (*) / 十二夜 Op.60~2つの歌曲/死よ、近づくな(1909, rev.1957) (#) / ホッリロ、嵐と雨の中で(K.ボルイ編曲/声楽と管弦楽版)(1909) (#) / 組曲「クリスティアンII世」 Op.27 (1898) ピア・パヤラ(S;*) ヴァルテッリ・トリッカ(Br;*/#) レイフ・セーゲルスタム指揮トゥルクpo. | ||
録音:2014年2月3日-7日、トゥルク・コンサート・ホール、フィンランド。 | ||
シューマン:ピアノ・デュオのための編曲集 Vol.3 ~ピアノ連弾編曲 劇音楽「マンフレッド」 Op.115 より 〔序曲(ライネッケ編曲)/間奏曲とアルプスの魔女の呼び声(A.ホルン編曲)〕/ 交響曲第3番 変ホ長調「ライン」 Op.97 (1850)(ライネッケ編曲)/ 序曲「ヘルマンとドロテア」 Op.136 (1851/1852)(シューマン編曲)/ ゲーテの「ファウスト」からの情景 WoO.3 ~序曲(1853)(W.バルギール編曲) エッカーレ・ピアノ・デュオ[マリコ・エッカーレ、フォルカー・エッカーレ(P)] | ||
録音:2013年10月31日、11月1日。世界初録音。 | ||
アルメニアのピアノ作品集 コミタス(1869-1935):ピアノのための6つの舞曲(1916) アレクサンドル・スペンディアリアン(1871-1928):クリミアのスケッチ(1903) アルノ・ババジャニアン(1921-1983):前奏曲(1947) /メロディ(1973) /ユモレスク(1973) / 即興曲「 Exprompt 」(1936) /ヴァガルシャパト舞曲(1947) /エレジー(1978) エドゥアルド・アブラミアン(1923-1986):24の前奏曲集(1948-1972) より Nos.3, 6, 13, 19 エデュアルド・バグダサリアン(1922-1987):24の前奏曲集(1951-1958) より Nos.6, 9, 24 ロベルト・アミルカニアン(1939-):肖像画の前で(2009) /子供のイメージ(2009) /春の雫(2009) ミカエル・ハイラペティヤン(P) | ||
録音:2012年1月27日-28日、10月20日-21日、10月6日-7日、ロシア。含世界初録音。 | ||
星々の歌~イギリスの高声合唱曲集 ボブ・チルコット(1955-):星々の歌(2010) / ポール・ミーラー(1975-):み恵みあふれ輝く光よ(2007) (*) ホルスト(1874-1934):アヴェ・マリアH49 (1900) /リグ・ヴェーダからの合唱賛歌第3部 H99 Op.26 No.3 (1905) ジェイムズ・マクミラン(1959-):Nova! Nova! Ave fit ex Eva(2012) /王のための新しい誂え(2012) (*) タリク・オリーガン(1978-):彼は鳩を見ていた(2001) /春だけ見られる光(2007) (*) /アレルヤ、讃美と栄光は(2004) セシリア・マクドウォール(1951-):天の女王(2004/13) / ジェイムズ・ウィトボーン(1963-):祝典アレルヤ(2010) ジョン・タヴナー(1944-2013):聖ヒルダのイコン(1998) /神の母(2001) /ミサ・ブレヴィス~神の子羊(2005) (*) エリナー・ターナー(Hp;#) エリオット・ラウン(P;*) クリストファー・フィンチ指揮ウェールズ教会学校cho. | ||
録音:2014年7月8日-10日、UK 。含世界初録音。 | ||
クインシー・ポーター(1897-1966):弦楽四重奏曲集 〔第7番(1943) /第5番(1935) /第6番(1937) /第8番(1950) 〕 アイヴズSQ [ベッティーナ・ムッスメリ(Vn1) スーザン・フライアー(Vn2) ジョディ・レヴィッツ(Va) スティーヴン・ハリソン(Vc)] | ||
録音:2008年5月20日、23日、27日、28日、2009年4月5日、2012年5月16日、カリフォルニア。 | ||
許舒亞(1961-):管弦楽作品集 インソレーション(1997-2014) / クリスタル・サンセット(1992) / 祖国へのこだま(1993) / ニルヴァーナ(2000) /ユン(2007) |
リー・シューイン(S;*) チェン・キリアン(Ms;*) ゴットフリート・ラブル指揮 ウィーン放送so. | |
録音:2014年8月24日-25日、27日、ウィーン、オーストリア。世界初録音。 | ||
ケネス・レイトン(1928-1988):チェロのための室内楽作品全集 パルティータ Op.35 (1959) (*) /エレジー Op.5 (1949) (*) / 無伴奏チェロ・ソナタ Op.52 (1967) (#) /アレルヤ、われらが過越の子羊(1981) (+) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ラファエル・テッローニ(P;*/+) | ||
録音:2009年4月8日(*/#)、2010年2月18日(+)、UK 。 | ||
カイコスル・シャプアジ・ソラブジ(1892-1988):伝説的なピアノ作品集 2つのピアノ小品〔温室にて(1918) /トッカータ(1920) 〕/スペイン幻想曲(1919) / ワルツ・ファンタジー(ヨハン・シュトラウスへのオマージュ)(1925) / 3つのパスティーシュ(1922)〔リムスキー=コルサコフの「ヒンドゥー商人の歌」/ ビゼー「カルメン」~ハバネラ/ショパン「子犬のワルツ」Op.64 No.1 〕/ 匂える園(ピアノのための詩曲)(1923) /夜想曲、Djâm (1928) / グリスタン(薔薇の園)〜ピアノのための夜想曲(1940) / 「オプス・クラヴィチェンバリスティクム」(1929-30)〜入祭唱とコラール前奏曲/ 前奏曲、間奏曲とフーガ(1920-22)/ハロルド・ラトランドのための断片(1926, rev.1937) / ファンタジエッティーナ(1961)/ Quære reliqua hujus materiei inter secretiora (1940)/ St. Bertrand de Comminges (He was laughing in the tower) (1941) マイケル・ハーバーマン(1950-):ソラブジ風に「月の光」(1972) マイケル・ハーバーマン(P) | ||
録音:1979年-1995年、ADD & DDD。原盤・前出: BMS, BMS-427/29CD 。 | ||
ヒンデミット:弦楽四重奏曲集 Vol.3 〔第1番 ハ長調 Op.2 (1814-1915) (*) /第4番 Op.22 (1921) (#) 〕 アマールSQ [アンナ・ブルンナー(Vn1;#/Vn2;*) イゴール・ケラー(Vn1;*/Vn2;#) ハンネス・ベルトゼヒ(Va) ペテル・ソモダーリ(Vc)] | ||
録音:2009年12月6日-8日、DRS スイス放送大ホール、、チューリヒ、スイス。 | ||
ボリス・ピゴヴァート(1953-): レクイエム「ホロコースト」(1994-1995) / 夜明けの詩(2010) (*) |
アンナ・セローヴァ(Va) ニコラ・グエリーニ指揮 クロアチア放送so. | |
録音:2013年10月3日-5日、ザグレブ、クロアチア。(*)は世界初録音。 | ||
ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-):ギター作品全集 3つのギター、チェロとベースのための「後悔 [Repentance] 」(2008) (*) / ギター独奏のためのセレナード(1960) /ギター独奏のためのトッカータ(1969頃)(#) / 2つのギター、ヴィオラとコントラバスのための「ソット・ヴォーチェ」(2010, rev.2013) (+) デイヴィッド・タネンバウム(G) トマ・ヴィロトー、パウル・プサラス(G;*) ピーター・ウィリック(Vc;*) マーク・ライト(Cb;*) マルク・テイコルツ(G;+) ジョディ・ラヴィツ(Va;+) スコット・ピンゲル(Cb;+) | ||
録音:2010年2月22日(*)、2014年10月3日(+)、2014年10月14日(#)、サンフランシスコ音楽院、カリフォルニア州、US 。(#)は世界初録音。 | ||
マルティヌー:歌曲集 Vol.3 1ページの歌曲集 H294 (1943) (*) /2ページの歌曲集 H302 (1944) (*) /ニッポナリ~日本の和歌 H68a (1912) / 黒人の民俗詩による2つの歌 H232bis (1932) /それが思い出の全て H55 (1912) /ああ、教えて H267bis (1910) / 3つの小さな歌 H34 (1911) より〔第1番 わが母/第2番 正しい数〕/青い目の上に H70 (1910) /ばら H54 (1912) / 夜明けを、ああ、神よ H76 (1912) /私を結婚させて、おかあさん H53 (1912) /ハニツカについての歌 H80 (1912) ヤーナ・フロチョヴァー・ヴァリンゲロヴァー(Ms) ジョルジョ・コウクル(P) | ||
録音:2014年7月17日、ルガーノ、スイス。(*)を除き世界初録音。 | ||
ベルリン・ガンバ・ブック(17世紀編纂) 前奏曲~高きところでは神にのみ栄光あれ/キリスト、私たちを救って下さるお方は/主イエスは十字架にかかりたもう/ かくも喜びに満てる日/讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ/父なる神はわがゲシュレイを/天と地の神よ/ 私はあなたに感謝する/私はあなたのよさを知っている/私は不幸に耐えたくない/うやうやしい嘆願を望む/ あなたの悲しい日/穢れなき神の子羊/わが幸せを/あなたの怒りで私を引き締めないで下さい/人々は祝福されている/ あなたは良き神/私のような誰かに住む/ああ、わが罪を悲しむ/われらはキリストを賞賛する/ あなたの怒りで我らは張り詰めない/イエス、わが喜び/これ全てがわが願い/われらが父よ/ 主なる神はわれらを保持しない/ああ、われらの生は何か/あなたは眠っている/小さな魂は、恐らく何がより良いか/ 神よ、いつまで続くのか/神は沈黙し/愛する心、イエス/おお、悲しみ/主に賛美/全ての森は憩えり/わが疲れたまぶた ディートマール・ベルガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) | ||
録音:2014年1月3日-5日、聖アンドレアス教会、ケルン、ドイツ。世界初録音。 | ||
エカチャイ・ヤラクール~ギター・リサイタル ヴァイス(1686-1750)/ヤラクール編曲:組曲第13番 ニ長調 / メルツ(1806-1856):コンチェルティーノ レノックス・バークリー(1903-1989):ソナチネ Op.52 No.1 / ルイジ・レニャーニ(1790-1877):幻想曲 Op.19 レオ・ブローウェル(1939-):オリシャたちの儀式 プーミポンアドゥンラヤデート〔タイ国王ラーマ9世〕(1927-): 私の心の光を愛し(F.ハンド編曲)/おお、私は言う(A.ヨーク編曲)/魔の梁(W.カネンガイザー編曲) エカチャイ・ヤラクール(G) | ||
録音:2014年11月12日-14日、カナダ。期待の新進演奏家シリーズ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年7月発売分[代理店アナウンス順] | ||
プロコフィエフ: スキタイ組曲「アラとロリー」 Op.20 (1914-1915) (*) / 交響的スケッチ「秋」 Op.8 (1910 rev.1915. 1934) /交響曲第3番 ハ短調 Op.44 マリン・オールソップ指揮サンパウロso. | ||
録音:2014年3月20日(*)、2014年5月8日、10日、12日、サラ・サンパウロ、ブラジル。 | ||
周龍(1953-):太鼓の韻(2003) /エンライテンド(2005) 周龍/陳怡(1953-):交響曲「虎門1839」(2009) |
ダレル・アン指揮 ニュージーランドso. | |
録音:2013年6月4日-6日、ウェリントン、ニュージーランド。世界初録音。 | ||
マリピエロ(1882-1973): 英雄交響曲(1905) /ディテュランボスの悲劇(1917) /アルメニア(1917) /グロテスク(1918)(*) /「墓」より(1904) アモーリ・ドゥ・クルーセル指揮テッサローニキ州立so. | ||
録音:2012年6月25日-30日、7月2日-3日、テッサローニキ、ギリシャ。(*)を除き世界初録音。 | ||
フロラン・シュミット(1870-1958):ヴァイオリンとピアノのための作品集 4つの小品 Op.25 (1901) /スケルツォ・ヴィフ Op.59 No.2 (1913) /夜の歌 Op.7 (1895) / ハベイッセー Op.110 /結合された2つの楽章からなる自由なソナタ Op.68 (1919) (*) ベアタ・ハルスカ(Vn) クラウディオ・シャイクァン(P) | ||
録音:2014年2月18日-19日、フランス。(*)を除き、ディジタルでの世界初録音。 | ||
Journeys ~シュ・ジャユー〔許家毓/許家育〕(1977-):室内楽作品集 アーバン・スケッチ(2013) [リカルド・モラレス(Cl) クランシー・ニューマン(Vc) ナタリー・シュウ(P)]/ Huan (2006)[コリーン=マリー・オーリアック(Hp)]/西遊記(2010) [チオンピSQ ] / スパークル(2011)[サラ・ヒューブナー、ダイアナ・ウェンズリー(Tp) ダナ・カレン(Hr) ブライアン・サンテロ(Tb) ピエリック・フォルンズ(Tu)]/ 十二支(2008)[チェン・チェ=フン(Va)]/ Zhi (2005)[岡浩乃(Vn) リー・ハンチエン(P)] | ||
録音:2011年、2013年、フィラデルフィア、他。世界初録音。 | ||
ジョーン・タワー(1938-): ストローク(2010) (*) / ヴァイオリン協奏曲(1991) (#) / チェンバー・ダンス(2006) (+) |
チョーリャン・リン(Vn;#) ジャンカルロ・ゲレロ指揮 ナッシュヴィルso. | |
録音:2013年11月21日-23日(*/#)、2013年10月4日-5日(+)、ナッシュヴィル、US 。(*)は世界初録音。 | ||
ペンデレツキ(1933-):マニフィカト(1973-1974) (*) /カディッシュ(2009) (#)
ヴォイチェフ・ギールラッハ(B;*) 男声Ens.(*) オルガ・パシチニュク(S;#) アルベルト・ミズラヒ(T;#) ダニエル・オルブリヒスキ(語り;#) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.& cho.& 男声cho.(*)、ワルシャワ少年cho.(*) | ||
録音:2010年10月7日-11日、22日-23日、ワルシャワ。 | ||
J.S.バッハ:チェンバロ作品集~組曲集 前奏曲とフーガ イ長調 BWV896 /組曲 イ長調 BWV832 / カプリッチョ ホ長調「ヨハン・クリストフ・バッハを讃えて」BWV993 /幻想曲 ト短調 BWV917 / 前奏曲とフーガ イ短調 BWV895 /幻想曲 イ短調 BWV922 /フーガ イ短調 BWV959 /前奏曲 ニ短調 BWV935 / 前奏曲 ニ長調 BWV936 /前奏曲 ホ長調 BWV937 /前奏曲 ホ短調 BWV938 /フーガ ハ長調 BWV952 / フーガ ハ短調 BWV961 /前奏曲 ハ長調 BWV933 /前奏曲 ハ短調 BWV934 /前奏曲とフーガ ニ短調 BWV899 / 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV900 /組曲 イ短調 BWV818 /ロンドによる幻想曲 ハ短調 BW918 /組曲 変ホ長調 BWV819a アーポ・ハッキネン(Cemb) | ||
録音:2014年2月17日-19日、フィンランド。 | ||
フロットーレ~イタリア・ルネサンスの世俗歌曲集 作者不祥:クリンの生活/泣くために生まれた私の目/ふるいにかけておくれ、わが女よ/ああ、私のため息 ヤコボ・ダ・フォリアーノ(1468-1548):愛しい人よ、私はあなたのために愛を感じる ウィラールト(1490-1562):不機嫌な老婆 / ミケーレ・ペゼンティ(1600頃-1648頃):彼女は何という?何をする? ダルツァ(?-1508以降):わが星よ(器楽) / セバスティアーノ・フェスタ(1490-1524):5月の最後の日 トロンボンチーノ(1470-1535):ゼフィーロを吹くと天気が良くなる/来て来て、まぶたを開けて/美しき処女 マルケット・カーラ(1470-1525):わが悲しみでわが顔を浸す/待つべき時はない ヴィンチェンツォ・キャピローラ(1474-1548以降):8声のリチェルカーレ(器楽) フランチェスコ・パタヴィーノ(1478-1556):スペインの騎士 ジョヴァン・バッティスタ・ゼッソ(15世紀-16世紀):ある良き愛の朝 ロッシーノ・マントヴァーノ(1505頃活躍-1511):リルム・ビリリルム リング・アラウンド四重奏団&コンソート | ||
録音:2013年10月17日-19日、イタリア。 | ||
イグナーツ・ワーグハルター(1881-1949):管弦楽作品集 歌劇「マンドラゴラ」 Op.18 (1914) より〔序曲/間奏曲〕/ 新世界組曲(1939/2013)(アレグザンダー・ウォーカー復元版) マサリクの平和行進曲(1935)(アレグザンダー・ウォーカー復元版) アレグザンダー・ウォーカー指揮新ロシア国立so. | ||
録音:2013年11月14日-17日、Studio 5, Russian State TV & Radio Company KULTURA 、モスクワ。世界初録音。 | ||
コルンゴルト(1897-1957): 映画音楽「ロビン・フッドの冒険」(1938;ジョン・モーガンによる復元スコア) ウィリアム・T.ストロンバーク指揮モスクワso. | ||
録音:2003年2月、モスクワ、モスフィルム・スタジオ。前出・旧品番: MARCO POLO, 8.225268 。エロール・フリン主演の冒険活劇映画は、コルンゴルトにとっても「アカデミー賞」という大きな栄誉を得ることになった記念すべき作品。いくつかの抜粋録音はあったものの、約80分を要する音楽の全貌が登場するのはもちろん当録音が初だった。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.39 ~J.S.バッハ作品のトランスクリプション集 幻想曲(2種)とフーガ ト短調 (BWV542) S463 /6つの前奏曲とフーガ(BWV543-548) S462 スザンヌ・フッソン(P) | ||
録音:2014年5月28日-30日、ジュネーヴ。 | ||
エドワード・ジャーマン(1862-1936):ヴァイオリンとピアノのための作品集 思い出(1896) /子守歌(1893)/間奏曲(1894) /愛の歌(1882) (*) /子守歌(1883頃) (*)/ボレロ(1883) / 夜想曲(1882) (*) /アルバムの綴り(1883) (*) /サルタレッロ(1889) /無言歌(1898) /無窮動(1890) / 12牧歌とブレ~ブレ(1889頃) /ロメオとジュリエット~パヴァーヌ(1895) /牧歌(1895) /妖精の踊り(1883) (*) アンドルー・ロング(Vn) イアン・バックル(P) | ||
録音:2013年8月10日-12日、UK 。(*)は世界初録音。 | ||
ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」
マリア・ホセ・モレノ(S;ニネッタ) ケネス・ターヴァー(T;ジャンネット) ルイザ・イスラム=アリ・サデ(Ms;ルチア) ジュリオ・マストロトータロ(B;ファブリッツィオ) ブルーノ・プラティコ(B;フェルナンド) マリアーナ・レヴェルスキ(Ms;ピッポ) ステファン・チフォレッリ(T;イザッコ) パブロ・カメセッレ(T;アントーニオ) マウリツィオ・ロ・ピッコロ(B;ジョルジョ) ダミア・ウィテリー(B;代官)他 パヴェル・コニャレク合唱指揮ブルノ・クラシカ室内cho. ジャンニ・ファッブリーニ(Fp) アルベルト・ゼッダ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
録音:2009年7月1日-2日、4日、ドイツ、第21回ヴィルトバート・ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル、ライヴ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年6月発売分[代理店アナウンス順] | ||
偉大なる喜劇のための序曲集 エロール:歌劇「ザンパ」序曲 / ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「スザンナの秘密」序曲 / トマ:歌劇「ミニョン」序曲 レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲 / フロトウ:歌劇「マルタ」序曲 オベール:歌劇「フラ・ディアヴォロ」序曲 / ロルツィング:歌劇「皇帝と船大工」序曲 チマローザ:歌劇「秘密の結婚」序曲 / アダン:歌劇「私が王なら」序曲 コルネリウス/フェリクス・モットル管弦楽編曲:喜歌劇「バグダッドの理髪師」序曲 ランス・フリーデル指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2014年1月14日-16日、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー。 | ||
サン=サーンス:交響曲集 Vol.2 交響曲第3番 ハ短調 「オルガン付」 Op.78 (1886) /交響曲 イ長調(1850頃)/交響詩「オンファールの糸車」 Op.31 カール・アダム・ランドストレム(Org) マルク・スーストロ指揮マルメso. | ||
録音:2013年8月26日-30日、マルメ・コンサート・ホール、スウェーデン。 | ||
ヴィラ=ロボス(1887-1959): バレエ音楽「ウイラプル」(1917) /交響曲第12番(1957) /マンドゥ=シャララ(1940) (#) イザーク・カラブチェフスキー指揮サンパウロso. ナオミ・ムナカタ合唱指揮サンパウロ交響合唱団&児童cho.(#) | ||
録音:2014年2月28日-3月7日(*)、2014年6月19日-21日(#)、サラ・サンパウロ、ブラジル。 | ||
ハヴァーガル・ブライアン:交響曲集 〔第6番「悲劇的」(1948) /第28番 ハ短調(1967) (*) /第29番 変ホ長調(1967) (*) /第31番(単一楽章)(1968)〕 アレクサンダー・ウォーカー指揮新ロシア国立so. | ||
録音:2014年5月20日-24日、ロシア国立テレビ&ラジオ・カンパニー KULTURA 第5スタジオ、モスクワ。(*)は世界初録音。 | ||
ウィリアム・ペリー(1930-): 偉大なる無声映画時代の音楽集 Vol.2 ~無声映画のヒロインたち メゾ・ソプラノとオーケストラのための歌組曲(*) 〔リリアン・ギッシュ-嵐の孤児/メアリー・ピックフォード-ポリアンナ/グレタ・ガルボ-恋多き女/ グロリア・スワンソン-良きマナー/ヴィルマ・バンキー-愛の夜/ベティー・ブロンソン-ピーター・パン/ パール・ホワイト-ポーリンの危難/ジャネット・ゲイナー-第七天国〕/ 夏の夜想曲(#) /過去からのブラス(+) /世界の心(**) ウォリス・ギウンタ(Ms;*/**) ジョン・ブランシー(Br;**) ティモシー・ ハッチンス(Fl;#) ミック・ビルン(オフィクレイド;+) マイケル・ ケルトック(P/Org;*/**) ポール・フィリップス指揮アイルランド国立so. | ||
録音:2014年6月11日-13日、ナショナル・コンサート・ホール、ダブリン。(#)を除き世界初録音。アメリカの作曲家、ピアニスト、ウィリアム・ペリー(1930-)はニューヨーク市の近代美術館映画部の音楽監督を12年間務め、サイレント映画のためのピアノ伴奏を作り、また100作以上の映画音楽を作曲した。第1集(8.572567)ではテレビの名シリーズ「サイレント・イヤーズ」が中心に収録されていた。「無声映画のヒロインたち」では当時の名女優8人をフィーチャーしたもので、それぞれが歌による特徴的な肖像画となっている。「過去からのブラス」はオフィグレイドと管弦楽のための協奏曲であり、映画音楽ではないが、ペリーがユニークな映画音楽を書くための準備としても役立つものだった。 | ||
ヴェーベルン:声楽&室内楽作品集 「第7の環」による5つの歌曲 Op.3 (1908-1909) /5つの歌 Op.4 (1908-1909) / 弦楽四重奏のための6つのバガテル Op.9 (1911) /4つの歌 Op.12 (1915-1917) / 3つの歌「道なき道」より Op.23 (1934) /3つの歌 Op.25 (1934) / 弦楽四重奏曲 Op.28 (1936-1938) /カンタータ第1番 Op.29 (1939) シェーンベルク(1874-1951)/ヴェーベルン編曲:室内交響曲第1番 Op.9 (フルート、クラリネットとピアノ三重奏のための版)(1906/1923) トニー・アーノルド、クレア・ブース(S) ジェイコブ・グリーンバーグ、 オリオン・ウェイス(P) キム・スーユン(Fl) チャールズ・ナイディック(Cl) リーラ・ジョセフォヴィッツ、ロルク・シュルテ、タイ・マレイ(Vn) ディヴィッド・フルマー(Va) フレッド・シェリー(Vc) ロバート・クラフト指揮フィルハーモニアo.、サイモン・ジョリーcho. | ||
録音:2011年9月28日-30日、2013年6月10日-11日、アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズ、ニューヨーク、US /2008年7月27日-30日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン。 | ||
スペインの夜~ロドリーゴ:ギター協奏曲集 アランフェス協奏曲(*) /4台のギターと管弦楽のための「アンダルシア協奏曲」(#) / 2台のギターと管弦楽のための「マドリガル協奏曲」(+) デイル・カヴァナー(G;*) アマデウス・ギター・デュオ(#/+)、エデン=ステル・ ギター・デュオ(#) ホルスト=ハンス・ヴェッカー指揮インターナショナルpo. | ||
録音:1999年9月25日-28日。原盤・前出: HANSSLER, 98-349, 98-598 。 | ||
エリザベッタ・ブルーサ(1954-):管弦楽作品集 Vol.3 交響曲第1番 Op.10 (1988-1990) /交響詩「メルリン」 Op.20 (2004) ダニエル・ルスティオーニ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2014年8月12日-13日、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー。世界初録音。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~エイヴァン・ユー(P) リスト:シューベルト歌曲によるトランスクリプション集 冬の旅 S561, R246 (抜粋)〔おやすみ/幻の太陽/勇気/郵便馬車/かじかみ/辻音楽師/幻覚/宿屋〕/ 白鳥の歌 S560, R245 (抜粋)〔都会/漁師の娘/海辺で/別れ/遠い国で/セレナード/春のあこがれ/アトラス/鳩の使い/戦士の予感〕 エイヴァン・ユー(P) | ||
録音:2013年12月3日-4日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK 。香港生まれのエイヴァン・ユーは2012年シドニー国際ピアノ・コンクール優勝。 | ||
金管七重奏のための音楽 Vol.2〔金管七重奏編曲:S.コックス(無印) /M.ナイト(#) 〕 ラモー:歌劇「ダルダニュス」組曲 / ブロウ:歌劇「ヴィーナスとアドニス」~仮面劇(#) パーセル:劇音楽「女房持ちの色男、無分別な物好き」(抜粋) / ヘンデル:歌劇「リナルド」組曲 セプトゥーラ[アラン・トーマス、サイモン・コックス(B♭管Tp) ヒュー・モーガン(E♭管Tp) ピーター・スミス(Tu) マシュー・ギー、マシュー・ナイト(Tb) ダン・ウェスト(B-Tb)] | ||
録音:2014年5月3日-5日、聖ポール教会、ニューサウスゲート、ロンドン。 | ||
ヘンデル:鍵盤楽器のための組曲集 Vol.2 ~第1巻 組曲〔第5番 ホ長調 HWV430 /第6番 嬰へ単調 HWV431 /第7番 ト短調 HWV432 /第8番 ヘ短調 HWV433 〕 フィリップ・エドワード・フィッシャー(P) | ||
録音:2009年9月15日、シンフォニー・ホール、バーミンガム、イギリス。 | ||
F.クープラン:諸国の人々~3声の合奏のソナタと組曲
ジュリアード・バロック [モニカ・ハジェット、シンシア・ロバーツ(Vn) サンドラ・ミラー(Fl) ゴンサロ・X.ルイス(Ob) ドミニク・テレシ(Fg) ダニエル・スヴェンベリ(テオルボ/バロックG) サラ・カニンガム(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ケネス・ヴァイス(Cemb)] | ||
録音:2013年2月10日、12月10日、ニューヨーク。ピリオド楽器使用。 | ||
アンドレス・イサシ(1890-1940)/カースティン・ドバース補筆完成: 弦楽四重奏曲集 Vol.3(完結編) 弦楽四重奏曲〔第1番 ト長調 Op.11 (1911, rev.1914) /第5番 ハ短調 Op.32 (1921) 〕/ ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.25 (1917) (#) イサシSQ[アンナ・ボヒガス(Vn1;#) エネコイス・マルティネス(Vn2) カースティン・ドバース(Va) テレサ・バレンテ(Vc)] マルタ・サバレタ(P;#) | ||
録音:2009年11月30日-12月3日、フランス(無印) /2013年9月21日-22日、スペイン(#)。世界初録音。 | ||
エネスク:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.2 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.2 (1897) /バラード Op.4a (1895-1896) /オバド(1899/1903) / ホラ・ウニレイ(1917) /アンダンティーノ・マリンコニーコ(1951) /幼き頃の印象 Op.28 (1940) アクセル・シュトラウス(Vn) イリヤ・ポルターエフ(P) | ||
録音:2012年1月2日-5日、USA 。 | ||
アーロン・ジェイ・カーニス(1960-): 3つの風味(2012/2013) (*) /鐘を伴う2つの楽章(2007) (#) / Ballad (e) out of the Blue (s)~スーパー・スター練習曲第3番(2007) (#) アンドルー・ルッソ(P) ジェイムズ・エーネス(Vn;#) ディヴィッド・アラン・ミラー指揮アルバニーso.(*) | ||
録音:2013年10月22日、トロイ貯蓄銀行音楽ホール(*) /2011年12月20日-21日、セトナー・ホール、シラキューズ大学(#)、以上 トロイ、ニューヨーク州、 US 。世界初録音。 | ||
サーストン・コネクション~クラリネットとピアノのための英国音楽集 バックス(1883-1953):クラリネット・ソナタ(1934) ロジャー・フィスク(1910-1987):クラリネット・ソナタ(1941) (*) イアイン・ハミルトン(1922-2000):3つの夜想曲 Op.6 (1949-1950) (*) ヒュー・ウッド(1932-):楽園の鳥によるパラフレーズ Op.26 (1985) リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):協奏的二重奏曲(1985) ニコラス・コックス(Cl) イアン・バックル(P) | ||
録音:2011年8月31日、9月1日、イングランド、リヴァプール、ザ・フライアリー。(*)は世界初録音。イギリスの名クラリネット奏者フレデリック・サーストン(1901-1953)にまつわる作品集。 | ||
ヴィータウタス・バチェヴィチウス(1905-1970):管弦楽作品集 Vol.1 ピアノ協奏曲第3番 Op.44 (1946/1949) (*/#) /組曲「春」(1958) (#)/ ピアノ協奏曲第4番「協奏交響曲」 Op.67 (1962) (*) ガブリエリウス・アレクナ(P;*) クリストファー・リンドン=ギー指揮リトアニア国立so. | ||
録音:2013年6月24-28日、リトアニア、ヴィリニュス、ナショナル・フィルハーモニック・ホール。(#)は世界初録音。グラジナ・バチェヴィチの兄、バチェヴィチウスの作品集。 | ||
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012): 独奏ヴァイオリンと室内オーケストラのための ヴィターリのシャコンヌを元にしたシャコンヌ「イル・ヴィタリーノ・ラッドッピアート」(1977) (*) / 独奏ヴァイオリン、テープ、バス・バリトンと33の楽器のためのヴァイオリン協奏曲第2番(1971) (#) ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn)指揮(*) ロングボウ(*) オマール・エブラヒム(語り;#) ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ指揮(#) パルナッスス・アンサンブル・ロンドン(#) | ||
録音:2013年7月15日、全霊教会、トゥーティング(*) /1991年1月14日、バービカン・センター(#)、ロンドン。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年5月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ツェルニー:ベル・カント・コンチェルタンテピアノと管弦楽のための技巧的変奏曲集 ベッリーニの歌劇「ノルマ」の愛好された主題による序奏、変奏曲とプレスト Op.281 / オーベールの歌劇「悪魔の分け前」による2つのロンディーノ Op.232 / ベッリーニの歌劇「海賊」の合唱「万歳!万歳!」による序奏と変奏曲 Op.160 / パチーニの歌劇「ガリアのアラブ人」の行進曲による序奏と華麗な変奏曲 Op.234 ローズマリー・タック(P) リチャード・ボニング指揮イギリス室内o. | ||
録音:2013年12月17日-19日、聖シラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。世界初録音。 NAXOSで強く推している作曲家の一人がこのカール・ツェルニー(1791-1857)。彼は音楽家一家に生まれ、幼い頃から才能を現した。彼の演奏を聴いたベートーヴェンが即座に弟子としたエピソードが広く知られている。確かに現在ではツェルニーは「練習曲(あの退屈極まりない指の運動!)」の作曲家としてのイメージが流布しているが、それだけ素晴らしい技術を持ったピアニストであったことは間違いない。このアルバムに収録されているのは、当時流行していたオペラのメロディを主題にした一連の変奏曲で、この様式は18世紀から19世紀にかけて盛んに用いられた物。作曲家の個性や能力が問われるジャンルであり、どれほどピアノの技術が卓越しているかのリトマス試験紙のようなものでもある。有名なのはリストの一連の作品だが、チェルニーの曲は徒に華美になることなく、品良く纏められている印象がある。ツェルニーの作品がなぜあまり知られていないか?それはあまりにも曲が多すぎて整理できていないこと。今後研究が進み、この孤高の作曲家の全貌が明かされる日も近いことだろう。ツェルニーのファンになるなら今がチャンス。 | ||
バーンスタイン:ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ(1938) /7つのアニヴァーサリー(1943) /13のアニヴァーサリー(1988) / 踊りのための音楽第2番(1938) (*) /ノン・トロッポ・プレスト(1937) (*) アレクサンダー・ドッシン(P) | ||
録音:2014年1月3日-5日、3月24日-26日、ビール・コンサート・ホール、オレゴン大学、USA。(*)は世界初録音。 レナード・バーンスタイン(1918-1990)というと、作曲家としても指揮者としても、どうしても派手で熱いパフォーマンスばかりが思い浮かびがちだが、実はこんなに簡潔で美しく、刺激的な作品も書いていた。とは言え、世界中に親しい友人を持っていた彼のこと、これらの作品のほとんどはそんな人たちのために書かれている。彼による「アニヴァーサリー=記念日の音楽集」は4つのシリーズがそれぞれ1944年、1948年、1964年、1989年に出版されていて、このアルバムには最初と最後のシリーズが収録されている。「13のアニヴァーサリー」は1960年代から1980年代までの長いスパンに書かれた曲であり、これらの作品は他のいくつもの曲と関連性があり、またその後の作品にリサイクルされている(例えばトラック21の「エレン・ゲッツの追悼のために」は、後に“アリアとバルカロール "で再現された)。この小さな作品に、バーンスタインの情熱が溢れていると思うと、ついつい聞き入ってしまうのではないだろうか?またこのアルバムには、世界初録音である、初期に書かれた2つの作品も収録されている。 | ||
そして、橋は愛である~イギリスの弦楽合奏作品集 エルガー(1857-1934):弦楽のための序奏とアレグロ Op.47 (1905) /ため息 Op.70 (1914) / エルガー:弦楽のためのセレナード Op.20 (1892) W.L=ウェバー(1914-1982):月(1950)(#) / ハワード・グッドール(1958-):そして、橋は愛である(2008)(*) ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):組曲「チャーターハウス」~第1番 前奏曲(1923) ディーリアス(1862-1934)/E.フェンビー編曲:2枚の水彩画(弦楽合奏版)(1917/1932) エルガー/W.H.リード編曲:夜の歌 Op.15 No.1(弦楽合奏版)(1897/1939) (#) / 夕べの歌 Op.15 No.2(弦楽合奏版)(1899/1939) (#) ウォルトン(1902-1983):映画音楽「ヘンリー5世」~弦楽合奏のための2つの小品 アイアランド(1879-1962):ダウランド組曲~第3番 メヌエット(1942) ジュリアン・ロイド・ウェバー(Vc;*)指揮イギリス室内o. | ||
録音:2014年4月22日-24日、ワトフォード・コロッセウム、ハートフォードシャー、UK。(*/#)は世界初録音。 各々の作品は結構知られているのだが、まとめて聴く機会はあまりないという「イギリスの弦楽合奏」の名曲集。中心に置かれているのはエルガーの作品であり、優れたヴァイオリニストでもあった彼の面目躍如といった流麗で美しい曲を聴くことが出来る。彼の最も重要な作品の一つである「弦楽のためのセレナード」と「序奏とアレグロ」での力強い響きはまさにこの時代のイギリス音楽を象徴したものと言ってもよいのではないだろうか?また、エルガーのこれらの作品を呼び水とする後の一連の作品も、まさにイギリス音楽の伝統を形作る物。アルバムタイトルになっているグッドールの「And the Bridge isLove」は日本では「サン・ルイス・レイ橋」として知られているソーントン・ワイルダーの小説から取られた物。ペルーで一番美しい橋が、ある日5人の通行人を巻き込み突然崩れてしまうという理不尽な物語だが、「5人の思い出は忘れられることもなく、彼らが亡くなった土地である橋に残っている。だから橋は愛。」と小説の結末で語られる言葉。グッドールはこの作品を2007年に亡くなった彼の友人の娘のチェリスト、ハンナ・リャンの思い出のために書き、2008年に初演した。この時にチェロを担当したのがジュリアン・ロイド・ウェバーで、彼はこの作品に込められた意味に深く共感し、暖かく美しい演奏で聴き手の心を包み込む。 | ||
エア・フォース・ブルー ロバート・サーストン(1959-):タイム・トラベルズ(2012) /ハイ・フライト(#) ジョエル・パケット(1977-):アシモフの鳥小屋(2012) / フィリップ・ウィルビー(1949-):夜明けの飛行 ジョン・ウィリアムズ(1932-)/K.ソーバー編曲:コール・オブ・ザ・チャンピオンズ(2002)(#) エリック・イウェイゼン(1954-):フライト~天国からの眺め(2001)(#) ブルース・ユアコ(1951-):レッド・テイルズ・スカーミッシュ(2011) ホルスト(1874-1934):組曲「惑星」Op.32 より [火星(A.リード、C.マカリスター編曲)/水星、木星(J.ロマーノ編曲〕 ラリー・H.ラング大佐指揮アメリカ空軍バンド | ||
録音:2013年4月22日-26日(無印)、2013年8月13日-14日(#)。 どこから見ても、至るところ全てがカッコいいこのアルバム、演奏しているのはおなじみアメリカ空軍バンド。曲のどれもが「自由自在に飛び回ること」をテーマとしていて、それは上空であったり、天空であったり、時には時間までをも超越していたりする。冒頭のトラック「タイム・トラベルズ」を作曲したのは、バンドのチーフ・アレンジャーで空軍のSenior Master Sergeant (上級曹長)の位にあるロバート・サーストン。この曲は彼の師であるフロリダ州立大学のジェイムズ・クロフト博士の死を悼むために書かれた。哀しみよりも希望が感じられる美しい作品。「コール・オブ・ザ・チャンピオンズ」は2002年のソルトレイクシティ冬季オリンピックのテーマ曲で、限界に挑戦する厳しさと美しさを表現した音楽でもある。その他の作品もどれも素晴らしいが、何より最後に置かれた「惑星」からの3曲が絶妙。 | ||
ビゼー: 葬送行進曲 ロ短調(1860) /序曲 イ長調(1855頃) /序曲「祖国」Op.19(1873) /小組曲 Op.22 (1871) / 子供の遊び~第8曲 陣取り鬼ごっこ(管弦楽版)(1871) /交響曲「ローマ」(1860-1868, rev.1871) ジャン=リュック・タンゴー指揮アイルランド国立so. | ||
録音:2014年1月6日-8日、ダブリン、アイルランド。 ビゼーの知られざる作品集。イ長調の序曲は彼がローマ賞を受賞する以前に書かれた最初の管弦楽作品。しかし生前に発表されることも演奏されることもなく、そのままひっそりと残ってしまった物。葬送行進曲はトゥーレの王の杯を題材としたオペラの前奏曲として用意されたが、こちらも断片が残るのみ。小組曲は、もともと12曲からなるピアノ連弾のための「子供の遊び」の中から5曲を選んでビゼー自身がオーケストレーションを施した物。トラック4の「陣取り鬼ごっこ」も小組曲には含まれなかったものの、同じ曲集から取られた物。序曲「祖国」は普仏戦争の時に盛り上がる愛国心が主題。勇壮な部分と悲痛な部分のコントラストが見事。この盤のメインである「ローマ」は彼がイタリアに赴いた際に造り始めた作品で、最初は3曲からなる「ローマの思い出」として完成されたものに、1871年、他の曲のスケルツォとして構想された楽章を加えて4楽章にしたが、ビゼーの生前には演奏されることなく、1880年にようやく全曲が披露された。次から次へと美しいメロディが溢れて来る。 | ||
プーランク:無伴奏合唱作品集 7つの歌 FP81 (1936) /ミサ曲 ト長調 FP89 (1937) / 悔悛のための4つのモテット(1938-1939) /クリスマスのための4つのモテット FP152 (1952) ノエル・エジソン指揮エローラ・フェスティヴァル・シンガーズ | ||
録音:2012年10月13日-14日、2013年4月7日、20日、カナダ。 プーランク(1899-1963)の作風や人柄を一言で説明するのは至難の業。何しろ、良く知られている一連の作品…「ティレジアスの乳房」やバレエ音楽、室内楽などは単純明快、軽妙、そして“エスプリ "がたっぷりと評価されている。しかし、宗教関係の作品になると、これが一転、「カルメル派修道女の対話」などのようにシリアスで深遠な作品が並ぶというわけ。彼自身、合唱曲や宗教曲については「自身の最良の部分、本来の自分に属するものをここに注ぎ込んだ」というほどに大切にしていた。このアルバムに収録されている合唱作品のうち「7つの歌」はアポリネールやエリュアールといった同世代の詩人のテキストを用いた短い作品で、人生の機微について語られている。他の3つの作品は宗教曲であり、これらは全て…彼の父に捧げられた「ミサ曲 ト長調」も含めて、根底には彼の友人であったピエール=オクターヴ・フェルーの事故死(1936年)への追悼の思いと、彼自身の気持ちの変化が引き金となって書かれていると見られている。もちろんこの時代に書かれた曲から不協和音も多く使われているが、どれも心をそっと包んでくれるような優しさが感じられるのは、エローラ・フェスティヴァル・シンガーズの透明な歌声のせいなのかも知れない。 | ||
ジョン・ノウルズ・ペイン(1839-1906):管弦楽作品集 Vol.2 交響曲第2番 イ長調 「春に」 Op.34 (1879) /暴君オイディプス王 Op.35 前奏曲(1880-1881) / ポセイドンとアンフィトリテ Op.44 ~海の幻想曲(1888頃) (*) ジョアン・ファレッタ指揮アルスターo. | ||
録音:2014年3月1日、2日、UK、ベルファスト、アルスター・ホール。(*)は世界初録音。Vol.1: 8.559747。
ペインはアメリカ独自の音楽を構築した作曲家たち、A.フット、E.ビーチやE.マクダウェル、そしてA.コープランドたちの先駆者であり、ヨーロッパとアメリカの架け橋でもある。ポートランドの楽器商の息子として生まれた彼は、まずドイツ移民の音楽家から音楽を学び、その後ドイツに留学する。1870年代にはアメリカで最初の大学用の音楽カリキュラムを開発し、数々の音楽家を育て上げる基盤を作る。彼自身の作品は、聞いていただくとわかるように、シューマンやブラームスの影響を強く受けたもので、特に「交響曲第2番」はもともとベルリンで初演を行う心つもりで書いたが、結局は実現せず(その時は第1交響曲が演奏された)、1880年3月にボストンで初演された。これは大成功を収め、アメリカの管弦楽作品として始めて印刷された物。音楽的に洗練され、優雅なメロディに満たされたこの作品、第2楽章の力強いスケルツォなどは、同時代のロマン派の作品と比べても、全く遜色のない素晴らしい物。2つの管弦楽作品も聞き所たっぷり。再評価が待たれる作曲家。 | ||
ロックバーグ(1918-2005):フルート作品全集 Vol.1 カプリス変奏曲(抜粋/C.ジェニングス編曲/フルート版) 〔 Nos.1-2, 7-8, 10, 12, 14, 18, 20-21, 23-25, 27, 31-32, 37, 43, 45, 50-51 〕/ フルートとピアノのための5つのイメージ「浮世絵 III 2つの世界の間に」(1982) (*) / フルートとハープのための「 浮世絵 II 秋の緩やかな炎」(1979) (#) クリスティーナ・ジェニングス(Fl) ルーラ・ジョンソン(P;*) ジューン・ハン(Hp;#) | ||
録音:2013年9月3日-4日、7日-8日、ニューヨーク、USA 。 もともとロックバーグ(1918-2005)が日本で知られるようになったのは、「カノン変奏曲」の流行からだろうか。あの名曲が少しずつ形を変えていく過程は、ぞくぞくするほどに刺激的だった。彼の作品のいくつかは同じような形態をもっており、この「カプリース変奏曲」も同じ世界に属する物。もともとパガニーニの主題と50の変奏から出来ているヴァイオリンのための曲だが、今回フルーティストのジェニングスがいくつかを選び出してフルートのために編曲し、これを演奏している(彼女の父アンドルーは、コンコード弦楽四重奏団の第2ヴァイオリニストで、ロックバーグはこのアンサンブルのためにいくつかの作品を書いていたこともあり、彼女は幼い頃からロックバーグ作品に愛着を持っていたという)。もちろんロックバーグ自身はフルートのためにそれほど多くの作品を書いたわけではないが、ジェニングスは「古き親しい友人」として彼の作品をフルートのために編曲、彼女なりの解釈を施して世に送り出すという。美しい音色だけでなく、様々な特殊奏法を駆使した多彩な音色は、聴き手を幽玄な世界へといざなうことだろう。浮世絵からインスパイアされた一連の作品も、儚い美しさを有している。 | ||
タンスマン:ヴァイオリンとピアノのための作品集 ロマンス(1918) (*) /ヴァイオリン・ソナタ第2番(1917-1919) /ヴァイオリンとピアノのための幻想曲(1963) / 幻想的ソナタ(1924) (*) /ヴァイオリンのための2つのソナチネ(*)〔第1番(1925) /第2番(1941) 〕 クライディ・サハーチ(Vn) ジョルジョ・コウクル(P) | ||
録音:2013年7月7日-8日、2013年11月14日、ルガーノ、スイス。(*)は世界初録音。 ポーランドの音楽一家に生まれ、アントン・ルビンシュタインとアルトゥール・シュナーベル、ウジェーヌ・イザイに師事したタンスマン(1897-1986)。彼は1919年に開催されたポーランドの作曲コンクールに3作を提出(偽名で)、1等賞を獲得したという経歴を持っている。この中の1曲が、今回初録音された「ロマンス」だった。まるで初期のスクリャービンやシマノフスキを思わせる和声と、穏やかな表現力には、汲めども尽きぬ才能を予感させる物。しかし彼の室内楽作品のほとんどは、現在すっかり忘れ去られ、再発見されることもほとんどない。確かに当時のポーランドの音楽環境では、これらの作品は先鋭的なものとして捉えられたことだろう。彼の作品が正統な評価を受けるのは、大学で法学博士の学位をとってからフランスに移ってからであり、それ故、学生時代に書かれた瑞々しい作品は行き場をなくしてしまった。とは言え、ここに収録された様々な時期のヴァイオリン曲は、折々の心を映し出した物。「ソナチネ第1番」は戦時中に書かれたにもかかわらず、の第1楽章フォックストロットには遊び心が溢れていたり、1963年の「幻想曲」に漲る叙情性も注目すべきだろう。 | ||
ミハイル・アレクセーヴィチ・クズミン(1872-1936): エヴゲーニイ・ザミャーチンによる劇「名誉あるベルリンガー協会」のための音楽(1925) / ミハイル・レルモントフによる劇「マスカレード」のための音楽(1911)(抜粋)/ 声楽と管弦楽のための「神聖な歌」(1901-1903) / エルンスト・トルレルによる劇「独逸男ヒンケマン」のための音楽(1923) ミラ・シキルティル(Ms) ユーリー・セーロフ指揮 ペトロザヴォーツク・カレリア国立po.、ペトロザヴォーツク国立大学男声cho. | ||
録音:2013年5月24日-26日、フィルハーモニック・コンサート・ホール、ペトロザヴォーツク、カレリア、ロシア。世界初録音。 ミハイル・アレクセーヴィチ・クズミン(1872-1936)は20世紀ロシアの偉大な「詩人」として認知されている。当時一世を風靡していた「象徴派」に対抗し、愛と欲望に溢れた妖艶な詩を発表し、物議を醸した。しかし、音楽的才能にも恵まれていて、ここで聴けるような劇のための音楽など、なかなか素晴らしい作品を書いていた。クズミンはモスクワの北東、ヤロスラブリで生まれ、生後すぐにサラトフに家族とともに移住、そこで幼少期を過ごした。この地域は平和で豊かな農村であり、ここでの生活の良い思い出は彼の創造に大きく影響を与えることとなる。彼は詩と音楽の融合について見事なバランス感覚を持っていたといい、自宅でしばしば親密な集まりを催しては、自身の伴奏で自作の歌を披露し、喝采を浴びたという。また当時のロシアとヨーロッパにおける「現代音楽」を普及させるために一連のコンサートを開催し、多くの賛同者を得たことでも知られている。そんな彼の作品は、ムソルグスキーやチャイコフスキー、シューベルト、モーツァルトなどの影響が感じられるものが多く、時にはタンゴなどの最先端のリズムも含みながら、印象的な世界を形作っている。なかなか興味深い1枚。 | ||
ドメニコ・スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集 Vol.16 〔イ長調 K.280, L.237, P.395 /ニ短調 K.417, L.462, P.40 /変ロ長調 K.440, L.97, P.328 / ニ長調 K.511, L.314, P.388 /ハ長調 K.200, L.54, P.242 /ヘ短調 K.467, L.476, P.513 / ハ長調 K.231, L.409, P.393 /変ロ長調 K.488, L.S37, P.382 /ヘ長調 K.541, L.120, P.545 / ニ長調 K.336, L.337, P.262 /ト長調 K.390, L.234, P.348 /ハ長調 K.308, L.359, P.318 / ニ長調 K.118, L.122, P.266 /変ロ長調 K.528, L.200, P.532 /ト長調 K.260, L.124, P.304 / ニ長調 K.458, L.212, P.260 /ハ短調 K.362, L.156, P.159 /ハ長調 K.133, L.282, P.218 〕 ハオ・ドゥアンドゥアン(P) | ||
録音:2013年11月21日-22日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、イギリス。 当時のヨーロッパを全てカバーするほどの知名度を保っていたスカルラッティ一族。ドメニコ(1685-1757)の父アレッサンドロは著名なオペラ作曲家であり、ドメニコも幼いうちから高度な音楽教育を受けた。16歳でナポリの教会付き作曲家兼オルガニストとなり、その演奏技術はヨーロッパ中で知らぬ者はいないほど。ある時はヘンデルとオルガンの腕前を競い合ったとも言われている。そんな彼、1720年にリスボンに行き、マリア・マグダレーナ・バルバラ王女に音楽を教え始め、そのレッスンは、マリア・バルバラがスペイン王家に嫁いだ1929年以降も続いたのだった。王女のために書いた555曲の練習曲が、いわゆる「ソナタ」として親しまれているが、これらは現在のような3楽章形式ではなく、多くは単楽章の短い物。しかし、当時の鍵盤楽器(主としてチェンバロ)の仕組みを知り尽くしたこれらの作品は、演奏する手助けになるだけでなく、聞くための曲としてもとても面白いものなのだ。NAXOSはこれまでの15集について、全て違う奏者で録音を重ねてきたが、今回初の2度目の登場となるのが、このハオ・ドゥアンドウアン。彼は第14集…8.572586の演奏者が、その高度な表現とピアニズムが絶賛され、再登場となった。弾むような指捌きとソノリティをお楽しみ頂きたい。 | ||
マヌエル・カスティリョ(1930-2005):ギター作品集 ギター・ソナタ(1986) /2つのギターのためのアルカサルのカシダ集 - 王宮の祈りの歌(1984) (#) / 3つの前奏曲(1987) /春の風(1996) /ギター五重奏曲(1975) (+) /子守歌(声楽とギター版)(1954)(*) マルセロ・ファントーニ(G) マルコ・ラメッリ(G2;#) エレノーラ・モスカ(Vo;*) カスティーリョSQ (+) | ||
録音:2013年12月22日、2014年1月12日、2013年11月16日、ミラノ、イタリア。(#)を除き世界初録音。 スペインの現代作曲家カスティリョ(1930-2005)は、幾多のジャンルに渡って数多くの作品を書いている。しかしギター作品のほとんどは未発表であり、今後これらの作品の復興が待たれるところ。このアルバムにも世界初録音の作品が多く収録されているが、そのどれもが刺激的で、実験的な作風を持つも、どこか懐かしく乾いた風の香りを感じることができるだろう。比較的知られている「アルカサルのカシダ集」のカシダというのはイスラムの教えを歌にしたもので、古い宮殿の庭から聞こえる祈りの歌を2台のギターで切なく再現した物。3楽章からなるギター・ソナタは極めて情熱的なアダージョから始まり、力強いアレグロ楽章へ受け継がれる。そしてまた装飾的なアダージョを経て、最後は超絶技巧を駆使したプレスト楽章へと続いていく。民謡風な「春の風」と「子守歌」そして緊密な構成を持つギター五重奏と、息つく暇もないほどの驚きに満ちた1枚。 | ||
アーノルド(1921-2006)/ジョン・モーガン復元:映画音楽集 映画音楽「自由の大地」~天国のルーツ(1958) /映画音楽「さすらいの旅路」(1969) ウィリアム・T.ストロンバーク指揮モスクワso. | ||
録音:2000年4月4日-7日、ロシア、モス・フィルム・スタジオ。 前出・旧品番: MARCO POLO, 8.225167 。オーケストラ曲や吹奏楽曲ファンから、徐々に広がってきたアーノルド人気。往年のイギリス映画につけた2つの音楽も、彼のダイナミックなオーケストレーションが楽しめる。 | ||
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル〔ギヨーム・テル〕」 〔全4幕/付録:パ・ド・ドゥ異稿版、パ・ド・トロワ初稿版、1831年パリ版フィナーレ〕 アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Br;ギヨーム・テル) マイケル・スパイレス(T;アルノール) ナウエル・ディ・ピエロ(B;ヴァルター) ナウエル・ディ・ピエロ(B;メルクタール) ターラ・スタッフォード(S;ジェミ) ラファエレ・ファッシオーラ(B;ジェスレル) ジュリオ・ペリーラ(T;ロドルフ) アルタヴァール・サルキシャン(T;リュオディ) マルコ・フィリッポ・ロマーノ(B;ルートルド) マルコ・フィリッポ・ロマーノ(B;狩人) ジュディス・ハワース(S;マティルデ) アレッサンドラ・ヴォルペ(Ms;エドウィージュ) アニア・ミハラク合唱指揮ポズナン・カメラータ・バッハcho. カレル・ミルチャス アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
録音:2013年7月13日、16日、18日、21日、トリンクハレ、バート・ヴィルトバート、ドイツ、ライヴ。 このロッシーニの歌劇、もともとはシラーの戯曲を基にしたフランス語の台本によって書かれているので、歌唱は全てフランス語。そもそもタイトルも「ギヨーム・テル」が正しく、エピソードがふんだんに盛り込まれた全4幕の4時間を越える作品。物語は14世紀のスイス、指導者メルクタールの息子アルノールと敵対するオーストリアの王女マティルデの恋を軸に、政治的駆け引きをはさみながら物語が進んでいく。弓の名手であるテルは伝説の人物であり、アルノールの友人。彼はオーストリアの総督ジェスレルと敵対し、広場に飾られたジェスレルの帽子に敬礼することを拒み、その報復としてジェスレルは、テルの息子ジェミの頭上のりんごを弓で射抜くことを命ずる。もしかしたら、序曲とこの場面(第3幕)まででもオペラは成立するかもしれない。そう考えた周囲の人は、ロッシーニの同意を得て、第4幕を削除し、いくつかの曲を変更、追加して3幕版を作りパリで初演した。しかし、どちらが良いのかは結局のところ永遠にわからない。このアルバムには、2曲の変更されたナンバーと、1831年に作られたパリ版(3幕短縮版)のフィナーレを含んでいる。 | ||
イディル・ビレット・シューマン・エディション CD1 (8.571307) (*) ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54[アントニ・ヴィト指揮ビルケントso./2006年11月]/ 序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調 Op.92 /序奏と協奏的アレグロ Op.134 [アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送so./1996年8月] CD2-3 (8.571291, 8.571292) アベッグ変奏曲 Op.1 /ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22 /幻想曲 ハ長調 Op.17 /トッカータ ハ長調 Op.7 / クライスレリアーナ Op.16 /花の曲 変ニ長調 Op.19 /ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26[2012年1月、アンカラ] CD4 (8.571298) 色とりどりの小品 Op.99[1983年、ダブリン]/幻想小曲集 Op.12[2000年、ニュルンベルク] CD5 (8.571301) 蝶々 Op.2 /謝肉祭 Op.9 /アラベスク ハ長調 Op.18 /森の情景 Op.82[2013年5月、ブリュッセル] CD6 (8.571305) ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44[ボルサンSQ]/交響的練習曲 Op.13[2014年5月、ハイデルベルク] CD7 (8.550885) 子供の情景 Op.15 /子供のためのアルバム Op.39(チャイコフスキー)/ 子供の領分(ドビュッシー)[1993年5月、ハイデルベルク] CD8 (8.571308) (*) 1949年-1959年録音集 ラジオ・インタビュー(1949) / C.P.E.バッハ:ソルフェッジョ ハ短調 Wq.117, H.220 F.クープラン:クラヴサン曲集第3巻第18組曲 より〔修道女モニク/ティク=トク=ショック〕 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲とフーガ第3番 嬰ハ長調 BWV 848 ベートーヴェン:7つのバガテル Op.33~第1番 変ホ長調 / ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士 ラジオ・イントロダクション(1953) / D.スカルラッティ:ソナタ ト短調 K.12, L.489, P.68 J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903 / ドビュッシー:小さな羊飼い ブラームス:間奏曲 変ホ短調 Op.118 No.6 / シューマン:幻想小曲集 Op.12[1949年、1953年、1959年、パリ] イディル・ビレット(P) | ||
分売の番号も記載されているが、2015年3月現在、(*)は同品番では発売されていない。イディル・ビレットにとって、シューマン(1810-1856)は特別な存在。例えばCD8に収録されている「幻想小曲集 Op.12」は1959年に彼女がパリでLPに収録した物。当時17歳であった彼女の瑞々しい感性は、2000年に再録した同じ曲にも見事に引き継がれている。また若き彼女が演奏した「クライスレリアーナ」はアルトゥール・ルービンシュタインに絶賛された。ピアニストとして経歴を積み重ねている彼女だが、その節目節目には必ずシューマンがあったと言っても過言ではない。そんなビレットのシューマン、最初のピアノ協奏曲から魅了されること間違いない。独特の歌いまわしとリズム感には痺れる。名手ヴィトの振るオーケストラも彼女にぴったりと合わせている。CD8は若き彼女のラジオ・インタビューを含む興味深い内容。ベートーヴェンとは違った面持ちを魅せるビレットのシューマン。これは面白い。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年4月発売分[代理店アナウンス順] | ||
シューマン: ダヴィット同盟舞曲集 Op.6 /蝶々 Op.2 /謝肉祭 Op.9 |
ボリス・ギルトブルク(P) | |
録音:2014年6月28日-30日、UK 。 2013年のエリーザベト王妃国際コンクールのピアノ部門で第1位を獲得!イスラエル出身の俊英ボリス・ギルトブルクによるシューマン(1810-1856)の3つの曲集。彼については、エリーザベトに出場する以前から、いくつかのアルバムやコンサートでその演奏を耳にし、また、あの若手イケメンピアニスト、福間洸太朗さんの親友であるということもあり、注目していた人だった。今回ナクソスと正式に契約を結び、このシューマンをリリースしたが、これがまたとんでもない名演なのだ。シューマンが要求する「自由な魂の飛翔」と「音楽と物語の融合」がこれほどまでに的確に、またさりげなく表現された演奏はなかなかない。どの曲でも音符たちがまるで踊っているかのようだ。あまり聴く機会のない「ダヴィット同盟舞曲集」もこんなに良い曲だったのかと認識を新たにするのでは。ちなみに謝肉祭のスフィンクスの部分は演奏されていない。これも彼のこだわりの一つなのだろう。英語によるブックレット解説も彼自身の手による物。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ヴァイオリン協奏曲集 〔第1番 ト短調「イタリア協奏曲」 Op.31 (1924) (*) /第2番「預言者たち」 Op.66 (1931) 〕 楊天堝(Vn) ピーテル=イェレ・デ・ブーア指揮バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送so. | ||
録音:2012年11月11-15日、フライブルク、ドイツ。(*)は世界初録音。 日本では「ギター曲作曲家」として認知されがちなイタリア近代の作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968)だが、最近彼の管弦楽曲や協奏曲が相次いでリリースされることで、その風向きも変わってきたようだ。もともとは優れたピアニストであった彼だが、1924年に最初の管弦楽作品「イタリア協奏曲」を書くことを思いつきた。彼の友人のヴァイオリニスト、マリオ・コルティはこの当時発表されたシマノフスキの「神話」を参考にするようにと提案したが、彼が最終的に取り入れたのは17世紀から18世紀にかけての作品…ヴィヴァルディを思わせるスタイルだった。もちろんかなりモダーンな味付けがされているが、なかなかステキな作品となっている。ハイフェッツに委嘱された「協奏曲第2番」は良く知られた作品で、題材は旧約聖書やユダヤ教の典礼から取られており、彼自身もユダヤの血を引いていることから、当時蔓延していた「反ユダヤ主義」をはねのけるほどのパワーと輝きを持つ力作となっている。いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する若きヴァイオリニスト、ティアンワ・ヤンのパワフルなソロは、厚みのあるオーケストラの音色から一歩抜きん出る輝きを放っている。 | ||
サン=サーンス: 交響曲第1番 変ホ長調 Op.2 (1853)/ 交響曲第2番 イ短調 Op.55 (1859)/ 交響詩「ファエトン」 Op.39 (1873) |
マルク・スーストロ指揮 マルメso. | |
録音:2013年8月19日-23日、マルメ・コンサート・ホール、スウェーデン。 「NAXOSのカタログにはどんな曲でもあるんだろう?」と尋ねられることもしばしばだが、実はそうでもない。サン=サーンスの交響曲も全集がありそうで、本当は無かった。そこでこの第1集を皮切りに、全集を録音してしまおうという企画が始動した(とは言え、サン=サーンスは番号のついた交響曲は3曲しか書いておらず、あとは番号なしの1曲と、交響曲「ローマ」、未完の2曲があるだけ)。交響曲第1番は18歳の作品だが、モーツァルト、メンデルスゾーンを凌ぐ神童であった彼だけあって、この完成度の高さには驚くばかり。第2番はその6年後の作品だが、作曲技法も格段の進歩が感じられる意欲作となっている。シューマン風の重厚さも感じられる興味深い音楽。交響詩「ファエトン」はギリシャ神話を題材とする作品だが、当時のフランスの困難な状況・・・普仏戦争でのナポレオン3世敗北による第三共和制の混乱・・・を反映した、悲しさと重厚さを併せ持つ重厚な音楽。 | ||
フェルディナント・リース:ヴァイオリンとピアノのための3つのソナタ集 〔ヘ長調 Op.8 No.1 /ハ短調 Op.8 No.2 /ヘ短調 Op.8 No.3 〕 エリック・グロスマン(Vn) スーザン・カガン(P) | ||
録音:2013年4月2日-3日、USA 。世界初録音。 ようやくフェルディナント・リース(1784-1838)の名前がクラシック業界内に浸透してきた昨今だが、まだまだ知られざる作品が山のようにある。このヴァイオリン・ソナタもそんな曲。こんなにステキな作品がこれまで録音されなかったとは、なんという損失だろう。ご存知の通り、一時期ベートーヴェンに師事し、生涯を通じて親友であり、また伝記を執筆したリースだが、残した作品は膨大であり、またその作風はベートーヴェンと似ているようであり、実はかなり異質な雰囲気を備えたものなのだ。彼は18曲のヴァイオリン・ソナタを描いているが、これらのほとんどは1807年から1809年、パリに滞在した2年の間に書かれている。当時のフランス国民はオペラに取りつかれていて、これらの作品には全く関心を示すことが無かった。そこで彼はヨーロッパ・ツアーにソナタを携えていったのだった。モーツァルトを思わせるウィーン風の優雅なスタイルで書かれているが、なかなかひっかけどころの多い興味深いソナタ。 | ||
フンメル:ピアノ三重奏曲集 Vol.2 〔第1番 変ホ長調 Op.12 /第4番 ト長調 Op.65 / 第5番 ホ短調「協奏的大三重奏曲」 Op.83 〕 |
グールド・ピアノ三重奏団 [ルーシー・グールド(Vn) アリス・ネアリー(Vc) ベンジャミン・フリス(P)] | |
録音:2013年6月20日-21日、UK 。 今、改めてフンメルの作品を聴いてみては?以前は、フンメルといえば、ピアノ曲の一部がかろうじて知られるのみだったが、最近になってようやく室内楽など多くの作品が録音されるようになり、この時代の音楽を愛する人にとっては夢のような時代になって来た。そんなフンメルのピアノ三重奏曲は7曲あり(8曲の説もあり)、どれも精巧な筆致で書かれている。第1番の冒頭から思いがけない展開があったりと、なかなかスリリング。第4番や第5番は、ちょうどロマン派への移行期の作品で、整った美しさの中に、時折型破りな部分が出現したりと、こちらもとても興味深い物。シューベルトやメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲とはまた違った美しさを備えている。グールド・ピアノ三重奏団の納得の演奏が光る。 | ||
ルー・コステル(1889-1973):管弦楽作品集〔特記以外、作曲:1920年頃〕 レジュール序曲/ロア・ロア Op.13 ~ワルツ組曲(1914) /ハイデランド~ワルツ組曲/劇的組曲/ 月桂樹の花の下で~ワルツ組曲/モーゼルの夢~ワルツ組曲/すべての人生~ワルツ ヨナタン・カエル指揮エストロ・アルモニコ・ルクセンブルク室内o. | ||
録音:2013年3月25日-27日、ルクセンブルク音楽院。世界初録音。 ルクセンブルクの女性作曲家、ルー・コステル(1889-1973)の作品集。彼女が生まれた19世紀の終わり頃のルクセンブルクには、残念なことに音楽学校がなかったので、彼女の祖父(軍楽隊の楽長として活躍し、既に引退していた)が音楽理論やピアノ、ヴァイオリンの最初の手ほどきをした。1906年に新しく音楽院が設立された時、ようやく歌とハーモニーの勉強をすることができたが、結局のところ作曲技法については、満足に学ぶことができずに、彼女はほとんど独学でものにした。初期の作品は歌やピアノ曲がほとんどだったが、やがてオペレッタなども手がけるようになり、対戦中は楽譜を出版してくれるところを探しながら、ピアニストとしてサイレント映画の上演に同行し、また時には指揮者として登場、活発な活動を続けた。また46年間に渡って母校のルクセンブルク音楽院でピアノを教えるなど後進の指導にも力を尽くした。彼女の作品については、例えば「レジュール」序曲の冒頭では、まるでブルックナーやブラームスのような重厚な響きが使われているが、そのうち愛らしいワルツが顔を見せはじめたりと、当時全盛を誇っていたヨハン・シュトラウスの影響を抜きにしては語れない。ここに収録されている作品も、ほとんどはワルツであり、どの曲もちょっとコケティッシュで甘い響きを持っている。1950年代から60年代には人気があったようなが、彼女の死後はすっかり忘れられてしまったというこれらのワルツ。もう一度蘇り、人々の心を明るくさせて欲しい物。 | ||
アルベニス:ピアノ作品集 Vol.7 12の性格的小品集 Op.92 (1888) /ガヴォット/シルヴィアへのメヌエット/舟歌(紺碧の空)/祈り/ コンチータ(ポルカ)/ピラール(ワルツ)/サンプラ/パヴァーヌ/ポロネーズ/ マズルカ/スタッカート(カプリッチョ)/朱色の塔(セレナータ)/ピアノ・ソナタ第3番 Op.68 (1886) ヘルナン・ミラ(P) | ||
録音:2013年11月8日-9日、スペイン。 好評、アルベニス(1860-1909)のピアノ作品集の第7集は初期の2つの作品。26歳に書かれたピアノ・ソナタ第3番は彼の親友マヌエル・グェルボスに捧げられたロマンティックな作品。古典的な形式に則った上で自由な対位法を駆使したメロディが飛翔する第1楽章、物憂げな第2楽章、熱狂的で活発な動きを持つ第3楽章と、聴き映えのするソナタとなっている。「12の性格的小品集」は有名な「朱色の塔」を含むサロン風の曲集。どの曲も彼が教えていた子どもたちのために書かれたもので、演奏難易度はあまり高くないとされているが、絶妙に味付けされた各々の作品の性格を丁寧に弾き分けるのは至難の業だろう。第1曲目のガヴォットも、かわいらしい風情をしているが、実際に演奏してみると内声の動きなどもあり結構難しい物。随所に感じられるスペイン風味も存分に味わってみて頂きたい。 | ||
ホヴァネス: 前奏曲と四重フーガ Op.128 (1936, rev.195改) / ソプラノ・サクソフォンと弦楽のための協奏曲 Op.344 (1980) (*) / 交響曲第48番「アンドロメダの幻影」 Op.355 (1982) グレッグ・バナスザック(Sax;*) ジェラード・シュワルツ指揮イースタン音楽祭o. | ||
録音:2013年7月3日-7日、US。世界初録音。 生涯に67曲の交響曲を始めとした400曲以上もの作品を残したアラン・ホヴァネス(1911-2000)。主な活動の地はアメリカだったが、父はアルメニア系、母はスコットランド系とそのルーツは複雑であったことが知られている。彼の作品の多くは神秘的であり、天文学からの影響も強く受けている。彼はまた美の概念は年代を追って変わると主張していて、その作品にも独特な雰囲気が漂っている。このアルバムに収録された初期の作品「前奏曲と四重フーガ」はもともと二重フーガを書くように依頼されていたが彼自身の挑戦のために複雑なものを書いた。他には彼の作品の中で「最もロマンティックな」(彼の妻ひなこの言葉)サクソフォン協奏曲と巨大なアンドロメダ星雲に触発された交響曲第48番が収録されている。 | ||
パトリック・スタンドフォード: 交響曲第1番「四季~イギリスの1年」(1972) /チェロ協奏曲(1974) (*) /幻想への前奏曲 (1980) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc;*) デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2011年11月23日-24日、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー、スコットランド。 スタンドフォードは南ヨークシャーの炭鉱地域で生まれ、幼い頃からBBCラジオで様々な音楽に親しんできた。エゴン・ヴェレシュやシェーンベルクの音楽に興味を抱き、やがてロンドンのギルドホール音楽学校で、エドムンド・ラッブラに師事する(すでに20世紀音楽に精通していた彼は、すぐれたアレンジャーとして活躍していたという)。第1交響曲は幾分実験的であり、彼が自らの作風の確立を目論んでいるときに書かれたもので、爆発的な力の放出と奇妙な静けさが同居している音楽。チェロ協奏曲はブラームスの「ドイツ・レクイエム」からインスパイアされた音楽で、チェリストのウォルフィッシュに捧げられている。もともと交響曲第2番の楽章であった「幻想への前奏曲」は神話からエピソードを取ったもので、水の精への永遠の憧れを聴くことが出来る。 | ||
ダグラス・リルバーン(1915-2001): 弦楽四重奏曲 ホ短調(1946) /弦楽三重奏曲(1945) / 2台のヴァイオリンのための二重奏曲(1954)/ ヴァイオリンとヴィオラのためのカンツォネッタ/ 弦楽四重奏のための幻想曲(1939) |
ニュージーランドSQ [ヘレン・ポール(Vn1) ダグラス・ベイルマン(Vn2) ジリアン・アンセル(Va) ロルフ・ジェルステン(Vc)] | |
録音:2012年7月26日-28日、カナダ。世界初録音。 ダグラス・リルバーン(1915-2001)はニュージーランドの現代作曲家。創作の初期ではヨーロッパの後期ロマン派の作風に影響された音楽を書いていたが、1950年代以降は、その作品に十二音音楽やセリエル音楽(十二音を更に発展させた形式で複雑なもの)を取り込み、1960年代以降は電子音楽を好んで作曲したという、興味深い人。このアルバムには1940年代の作品が中心に収録されていて、比較的聴きやすい音楽という印象を受けるかもしれない。例えば「2台のヴァイオリンのための二重奏曲」は、民謡風であり、弦楽三重奏曲はシューベルトの影響を受けているとされている。「3つのカンツォネッタ」の第1番と第2番はシェイクスピア劇のための音楽で、エリザベス朝の響きが回顧されている。第3番だけは書かれた時期が違うが、こちらも郷愁にみちたゆるやかな音楽。リルバーンが学生時代に書いた「幻想曲」はコンクールに参加するための作品で、中世イングランドの俗謡「西風」からの詩が添えれらた描写的な作品。 | ||
モンポウ:歌曲全集 Vol.2 あいまいな歌(1926) /サン・マルティ(1961) /唖の子(1955) /シル河の砂金取り(1951) /市の日の歌(1949) / 最初の一歩(1964)/8つの子守歌(1926, 1943, 1948, 1948頃) /雲(1928) /勝利の歌(1949) / 霧が降りてくるようにあなたを感じる(1944) /あなたは無限(1944) /アメリアの遺言(1938) /アヴェ・マリア(1957) / 8つのベッケル歌曲集(1970) /最後の旅(1947) マルタ・マテウ(S) ホルディ・マソ(P) | ||
録音:2013年12月7日-8日、スペイン。 ピアノ曲で知られるモンポウ(1893-1987)だが、彼はいくつかの素晴らしい歌曲も書いていた。全てを合わせても、ようやくCD2枚に収まってしまう分量なが、ここに描かれている世界の何と美しく豊穣なこと。カタルーニャ語、スペイン語、フランス語と使われる言葉は様々だが、どの歌も、まるで雪の結晶のような幾多の形を持ち、ひんやりとした肌触りの中に熱い心が感じられるはず。また、言葉遊びを駆使した「子守歌」の愛らしさはモンポウの意外な一面を見ることができるだろう。スペインの国民的詩人と称されるグスタボ・アドルフォ・ベッケルの詩に曲をつけた「ベッケル歌曲集」は、あまり演奏される機会のない歌だが、スペイン語の美しさを存分に生かした上で、官能的な詩に沿った艶かしくも美しい旋律に満たされた曲。なんとも味わい深く、郷愁に満ちたこれらの歌曲。第1集と同じ顔ぶれでお聴き頂きたい。マテウの澄んだ声と、マソの的確なピアノが極上の調べを織り上げる。 | ||
ジーモン・マイール:オラトリオ「ラバンからのヤコブの逃亡」
イジー・カロリーネ・トルンヒル(S;ラバン) アンドレア・ローレン・ブラウン(S;レア) ガンヒルド・ラング=アルスヴィク(S;ラケル) ジュリー・コンパリーニ(Ms;ヤコブ) カタリーナ・ルックガーバー(S;羊飼い) フランツ・ハウク指揮マイールcho.&アンサンブル | ||
録音:2011年9月5日-8日、ドイツ。世界初録音。 1791年にヴェネツィアで初演されたオラトリオ「ラバンからのヤコブの逃亡」。この作品は旧約聖書のエピソードを元にして書かれている。ヤコブはヘブライ人の族長であり、現代のユダヤ人は全て彼の子孫とされている。ラバンは彼の母リベカの兄弟であり、ヤコブが双子の兄弟エサウと長子の権利を巡って争った際に、ラバンの元に身を寄せた。しかし、ラバンはヤコブを自分の美しい娘ラケルと結婚させると称して、7年間の労働を要求し、7年後にその条件を満たした時には、ラケルではなくもう一人の醜い娘レアと結婚させた。それに抗議したヤコブに言い渡した条件は「もう7年間働いたらラケルと結婚させる」という無茶なものだった。その上、ヤコブが帰郷したいと申し出た際も、それをうまく利用して家畜を増やすなど、もうヤコブとしては耐え切れず、果ては家族を連れてラバンの元から逃亡を図る。最終的にはラバンとヤコブは和解したというこの物語を、マイールは羊飼いという新しい人物を加えてオラトリオに仕上げた。演奏はいつものジモン・マイール合唱団とアンサンブル。そしてマイールにかけては右に出る者のないハウクが丁寧にまとめている。 | ||
ロッシーニ:ピアノ作品全集 Vol.7
アレッサンドロ・マランゴーニ(P/Org) マルコ・ベッリーニ指揮アルス・アンティカcho.&コンソート | ||
録音:2013年9月25日-27日。一部世界初録音。 知られざるロッシーニ(1792-1868)の姿を追うための資料としての価値も高い、この「老いのいたずら」の一連のリリースの第7集は、声楽を含む作品集。トラック3の「アンダンティーノ・モッソ」とトラック5の「クリスマス・イブ」の初稿版は最近発見された原稿に基づくもので、これが世界初録音となる。第1集はイタリア語によるもので、さすがオペラ作曲家!といえる絶妙な歌曲。第2集はとても個人的な曲で、8人の歌手によって歌われる。第14集は彼の死後に纏められた物。マイヤベーアへのオマージュを含む第3集は単なる「控えめ」な作品集ではない。第10集はピアノ曲。特に第6番の「オッフェンバック風」は当時好評であったことだろう。第11集と第1」まで、本当にヴァラエティ豊かな作品を楽しむことができる。 | ||
ブロトンス(1959-):金管バンドのための音楽集 交響曲第6番「コンサイス」 Op.122 (2011) /復活 Op.31 (1982)/ 交響的楽章第7番「オブスティネシ」 Op.56(シンフォニック・バンド版) (1991, rev.2013) / 移民のバラード~カタルーニャ民謡による変奏曲 Op.105 bis (2008) サルバドル・ブロトンス指揮バルセロナ・シンフォニック・バンド | ||
録音:2013年6月17-22日、バルセロナ。 バルセロナ生まれの現代作曲家ブロトンスの吹奏楽作品集。彼の作品は、破滅と再生をモティーフにしたものが多く、前作の交響曲第5番「我らの世界」(8.573163)も壮大なテーマを内包したものだったが、今回の「復活」はそれ以上に強いメッセージを持った作品。これはブロトンス(1959-)の最初の吹奏楽作品で、書かれた時期は初期のもが、彼の作品の中でも一番演奏されている曲の一つといえるだろう。緊張に満ちた戦いの場面から、ゆったりと再生していく希望と平和を描いた場面のコントラストが美しい絵画のような作品。交響曲第6番も吹奏楽のための作品で、タイトルの「コンサイス」とは簡明、簡潔の意味を持ち、全曲も比較的短くきっぱりとした風情を有している。これは2012年のバレンシアにおけるバンドコンテストの自由曲として作曲された。「オブスティネシ」はその名の通り、しつこく絶え間ないリズムの反復が特徴的。最後の「移民のバラード」はカタルーニャの民謡がスペインの民族楽器テノーラ(オーボエの一種)で美しく印象的に奏され、以降様々に形を変えて歌われていく。 | ||
戦いの音楽 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年3月発売分[代理店アナウンス順] | ||
サン=サーンス: 死の舞踏 Op.40 (1872/1919/2004) (*)(E.H.ルメア&V.ワルニエ編曲)/ 糸杉と月桂樹 Op.156 (#) /交響曲第3番 ハ短調「オルガン付」 Op.78 (#) ヴァンサン・ワルニエ(Org) レナード・スラットキン指揮フランス国立リヨンo. | ||
録音:2014年2月7日(*)、2013年11月18日、19日(#)、オーディトリウム・ド・リヨン、フランス。使用オルガン: Organ IV/82 by Aristide Cavaillé-Coll (1878), Victor Gonzalez (1939), Georges Danion/Société anonyme Gonzalez (1977), Michel Gaillard/Manufacture Aubertin (2013). | ||
モレノ・トロバ:ギター協奏曲集 Vol.1 フラメンコ協奏曲(1962) (*)/ギターと管弦楽のための対話(1977) (#) / ラ・マンチャの歌(1966) (+)/カスティーリャ組曲(1920頃) (**) ペペ・ロメロ(G;*/+) ビンセント・コベス(G;#/**) マヌエル・コベス指揮マラガpo.(*/#) | ||
録音:2013年7月2日-4日、スペイン。(*)は世界初録音。 最近、優れたギタリストの妙技によって、このスペインの作曲家モレノ・トローバ(1891-1982)の名前も広く知られるようになったが、まだまだ未知の部分が多く、このアルバムに収録されている「フラメンコ協奏曲」などは、なぜ今までこんなにステキな作品が録音されていなかったのだろう?と首をひねってしまう人も多いのではないだろうか。それほどまでに、この曲素晴らしい。もちろん、ここで完璧なギターを奏でているのは名手ペペ・ロメロ。まさに神がかり的な演奏が繰り広げられている。指揮者としても高い才能を持っていたモレノ・トローバはオーケストラの扱いも巧みであり「ギターと管弦楽のための対話」ではハープやチェレスタを用いた、星のきらめきのような響きも追求されている。こちらでギターを演奏しているのは1982年生まれの若手ビンセント・コベス。指揮者のマヌエル・コベスは彼の兄弟。 | ||
コロンビアのギター音楽集 アドルフォ・メヒア(1905-1973):バンブコ ホ短調(1967) ジョンティ・モンタニャ(1942-2011):コロンビアーナ組曲〔第3番/第2番(2011) 〕 ルカス・サボヤ(1980-):エルネスティナ組曲(2011) (*) エクトル・ゴンザレス(1961-):前奏曲、パラフレーズとフーガ~前奏曲(1999) ホセ・アントニオ・エスコバル(G) | ||
録音:2012年9月21日-24日、カナダ。(*)は世界初録音。 ナクソスレーベルが得意とするレパートリーである「ギター作品集」の中でも、このエスコバルが演奏する「チリのギター集」(8.570341)と彼のリサイタルCD (8.555719)は、素晴らしい人気を誇っている。その理由の一つには、彼が奏するギターの音色はとても親密で甘く、ついついうっとりとしてしまうから。彼の音色は、いつも南国の風景や風の香りを想起させ、日本人の心の奥底に潜む“熱き血潮 "を刺激するからなのかもしれない。そんなエスコバルの最新アルバムは、コロンビアの作品集。アフリカやネイティブインティアンの文化を受け継ぎながら発展してきたコロンビアの音楽には、リズミカルなパワーと豊かな色彩、そしてダンスのリズムが宿っている。優雅なリズムと激しいアクセントが共存した流麗なメロディ、そしてカリブ海の特徴的なリズムパターン…どれにも心が惹かれる。モンターニャの「コロンビアーナ組曲」を中心に選曲されたこの1枚は、きっと誰もが気に入るはず。 | ||
ギャラガー(1947-): 交響曲第2番「上昇」/静かな反射(*) |
ジョアン・ファレッタ指揮 LSO | |
録音:2013年9月2日-3日、ブラックヒース・コンサート・ホール、ロンドン、UK 。(*)は世界初録音。 ジョアン・ファレッタとLSOによるギャラガー(1947-)作品集の第2作目のアルバム。前作(8.559652)では、1楽章の交響曲とシンフォニエッタを中心に、多彩な作品が選曲されていて、その雄大な音に魅了された人も多かったのが、今回のアルバムは大作「交響曲第2番“上昇 "」がメインであり、彼の思いを存分に受け止めることができる。全ての楽器によって表現される「上昇」のモティーフは、様々に形を変えながら、曲全体を支配している。何度も反復を繰り返すモティーフや、精力的に広がっていく主題などを用い、常にポジティブに曲が展開していく。人生での希望の実現、そして人間の精神の上昇願望など、つねに前向きに生きていく人を応援するような、ステキな音楽。 | ||
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV870-893
リュック・ボーセジュール(Cemb) | ||
録音:2011年8月8日-11日、2012年6月5-9日、カナダ。 あらゆる鍵盤楽器のための作品の中でも、最も偉大で最も学ぶべきところが多いとされるJ.S.バッハ(1685-1750)の「平均律クラヴィーア曲集」。1巻と2巻があり、それぞれ全ての長調と短調が用いられた24の前奏曲とフーガで構成されている。このフーガの部分には、あらゆる技術と対位法が駆使されており、学習者だけではなく、全ての音楽愛好家たちが愛してやまない曲集として知られている。ここで見事なチェンバロを演奏しているリュック・ボーセジュールは、すでにNAXOSに第1集を2005年に録音していて(8.557625-26)、こちらも基本を丁寧に押さえつつ、豊かな表現を湛えた演奏として評価されているが、この第2集は更に考え抜かれた解釈と、極めて自然なテンポが心地よい、聴けば聴くほどに味が出る見事なものとなっている。 | ||
葛甘孺〔ゲ・ガンリュ〕(1954-): 上海の回想(2009)〔第1部:幼年時代/第2部:文化革命~目覚め〕/バタフライ序曲(2012) (#) マヤ・イワブチ(Vn;*) 葉聡〔イェ・ツン〕指揮ロイヤル・スコテイッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2013年6月20日-21日、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー。(#)は世界初録音。 上海で生まれ、アメリカのコロンビア大学で博士号を得た作曲家 葛甘孺の作品集。以前の弦楽四重奏曲では、微分音や特殊奏法を駆使した不思議なハーモニーで魅了したが、今作の「上海の回想」は自らの体験を基にした「大河ドラマ」のような作品となっている。5歳からヴァイオリンを始めた彼の幼い視点は、様々な街の音を拾いながら、少しずつ芸術家としての使命を見据えていく。彼が生まれた1954年は、すでにヴァイオリンを学ぶことに対しての偏見があり、幼い彼がレッスンをするときには、両親は彼のヴァイオリンにミュート(弱音器)をつけなくてはいけなかった。そして勃発した「文化大革命」のため、高校卒業後に強制収容所に送られ農作業に従事するも、その才能が認められ、ヴァイオリニスト、作曲家として成功する。そんな思い出がきっちり描かれたこの作品が演奏されるだけでも、中国という国の良い変化が見て取れるのではないだろうか。素晴らしい文化を有する国の将来に幸福があることを祈らずにはいられない。 | ||
イディル・ビレット:ソロ・エディション Vol.8 ~スクリャービン: 3つの小品 Op.2~ No.1 練習曲 嬰ハ短調/12の練習曲 Op.8 /8つの練習曲 Op.42 /幻想曲 ロ短調 Op.28 イディル・ビレット(P) | ||
録音:2014年3月、ベルギー。 トルコのアンカラで生まれ、3歳からピアノを学び始めたイディル・ビレット。数々の偉業をこなし、世界的な名声を獲得している。彼女の演奏はいつも個性的で、狂おしいほどに好きになるか、もしくは激しく拒否反応を起こすか…のどちらかになるようだ。そんな彼女にぴったりのレパートリーがこのスクリャービン。もともと、麻薬的な魅力を持つこれらの作品だが、これをどのように料理しているかをぜひご自分の耳でお確かめ頂きたい。 | ||
チェロとピアノのためのイギリス音楽集 ウィリアム・ワーズワース(1908-1988): チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.66 (1959) (*) /夜想曲 Op.29 (1946) (#) / スケルツォ 変ホ長調 Op.42 (1949) (#) /無伴奏チェロ・ソナタ ハ長調 Op.70 (+) ジョセフ・ホルブルック(1878-1958):幻想的ソナタ ト短調 Op.19 (1904) (**) ウィリアム・ブッシュ(1901-1945):チェロとピアノのための組曲(1943) (##) /メモリー(1944) /エレジー(1944) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ラファエル・テッローニ(P;+以外) | ||
録音:2008年10月9日(*/#/+)、2010年2月18日(無印/##)。原盤・前出: BMS /既出:NAXOS, 8.571352(*/##) 。 | ||
ピーター・マクスウェル・デイヴィス: バレエ音楽「キャロライン・マティルダ」からの演奏会用組曲 〔第1幕からの組曲(1991) /第2幕からの組曲(1992) 〕/ チャット・モス /オーハイ・フェスティヴァル序曲 ピーター・マクスウェル・デイヴィス指揮 BBC po. | ||
録音:1991年7月12日-13日、1995年7月11日-12日、1994年7月22日。原盤: Collins Classics 。 このバレエ音楽「キャロライン・マティルダ」は1991年に初演され、高く評価された作品。物語はイギリスで生まれ、デンマーク王クリスティアン7世に嫁いだ王妃マティルダ(デンマークではカロリーネ・マティルデ)の悲劇的な逸話をもとにしたもの(このお話は映画化されたり、オペラ化されたりと、比較的良く知られている)。夫に愛されることのなかったマティルダと、王の侍医であったストルーエンセの関係が描かれており、精神的に綻びのあったクリスティアン7世に取り入ることで、権力を握ったストルーエンセと彼に惹かれたマティルダという2人の関係は半ば公のものだったが、このようなスキャンダルが反感を買わないわけもなく、結局ストルーエンセは逮捕され、マティルダはハノーファーに亡命、ここで病を得て生涯を閉じる。実に23歳という若さだった。さて、こんな物語にデイヴィスがつけた音楽は皮肉たっぷりであからさまなものだった。まるでバロック時代と間違うほどの曲から、孤独に震える終曲まで、音だけ聞いていてもお腹一杯になるはず。 | ||
ピエール・ロード(1774-1830):ヴァイオリン協奏曲集 Vol.3 〔カデンツァ:フリードマン・アイヒホルン〕〔第1番 ニ短調/第5番 ニ長調/第9番 ハ長調 Op.17 〕 フリードマン・アイヒホルン(Vn) ニコラス・パスケ指揮イェーナpo. | ||
録音:2011年6月24日-29日、イェーナ、ドイツ。7、10、13番:8.570469、3、4、6番:8.570767 。 ロードは、19世紀フランスのウヴァイオリニスト、作曲家。彼の最も知られる作品は「24のカプリース」でNAXOSにもすでにA.シュトラウスの演奏で録音がある(8.570958)。彼はボルドーで生まれ、13歳のときにパリに行って名手ヴィオッティの弟子になり、同時期にヴィオッティのヴァイオリン協奏曲第13番を演奏してデビューしたであろうと推測されている。ヴァイオリニスト、教師として大活躍し、ピエール・バイヨとルドルフ・クロイツェルとの共著である「ヴァイオリン演奏の方法論」はパリ音楽院ヴァイオリン科のための教本としても用いられた。彼はまたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番の初演者としても知られている。そんな彼から、作品の全てはヴァイオリンのために書かれているが、現在ではほとんど演奏される機会がない。しかしここで聴くことのできる3曲の協奏曲でわかるとおり、彼の作品は古典派からロマン派への架け橋であり、想像以上に劇的で、例えば20歳の作品である第1番の協奏曲での闘争心に満ち溢れた躍動的なフレーズは、まさに驚くほどの才能の迸りであると断言できるだろう。1800年頃に書かれた第5番は、牧歌的な性格を有する明るい曲。第2楽章のシチリアーノの美しさは必聴。そしてロシア滞在中に書かれた第9番は更に劇的であり、ソリストの技量が試される活動的な作品。やはりこれは聞かずにはもったいない曲ばかり。 | ||
アンドレア・アンティーコ(1480頃-1538以降)編纂: Animoso mio desire (1517) トロンボンチーノ:大胆な私の欲望/美しき処女/ ぼろを掴んで手を抜く~かわいい鳥~かごが壊れて牛が困っている(ヴェネチア写本) 作曲者不詳:私の愛しい人、あなたの美しい瞳を征服しよう / マルケット:あなたが知るなら残酷は逃げる トロンボンチーノ: 彼女はこれ以上私のものになることはない/お嬢さん、私の粉ふるいを貸してあげよう/わが恋人の小舟は夜に漕ぎ出す/ ベルナルドはまっすぐ立っていられない/愛は時に私の希望の栄えである/甘き怒り、甘き軽蔑/愛は私に何をする/ トゥルディオン - 尖った塔で愛を歌う - サルッツォの侯爵/キューピッドはブナの木の下で眠っていた/愛の美しい炎/ 私はその日に死んだ彼である/援助は快適/忙しい家政婦 - かわいいフランス娘 - チューブにさわって/ この谷には愛も平和も残ってない/わが嘆きを聞け、天国よ/わが生涯が終わったと聞いて、彼女は何というだろう/ 偉大なる母 - 私はミラノの伯爵だ/私は痛みの涙で顔を浸す/あなたに我が物になって欲しい/ そう、あなたは私の残して去っていく/もう一度彼女をよく見よう/ロンバードの女の子 - ベルドリンの甘き心/ 天も地も沈黙している/あなたが私を殺しても、私は死ぬことはない/愛しき人、もし愛の残り火がはじけたら/ 私が僧侶になったら彼女はどうする?/人生の糸はとても弱い/馬はバリアルドに乗り - ガチョウの踊り - 私の靴どめはボローニャから来る/太陽が大地を暖めても、彼女は私の愛を疑う/私は考えながら陽気に歌った グレン・ウィルソン(Cemb) | ||
録音:2014年6月。 イタリアで印刷された最古の楽譜といわれる、アンドレア・アンティーコが編纂した鍵盤音楽集。当時のイタリアではペトルッチが楽譜印刷の占有権を有していたが、メディチ教皇の方針により、ペトルッチからアンティーコに移した。彼はもともとペトルッチのライバルであり、1517年に印刷されたこの曲集は、ペトルッチの開発した活版印刷ではなく、古来からの木版印刷によるものだった。この技法は美しさを追求することはできるが、残念ながら正確さには欠けるため、現在の譜面に直して演奏するまでには、多くの研究が必要だった。現在、アンティコの印刷のコピーは2部だけが残存しており(当時は失敗したものは全てくずになってしまった)、これを復元するだけでも大変な作業だったようだ。あのクリストファー・ホグウッドもこの曲集を現代譜に書き直すなど、この曲集に興味を抱いているが、この録音はグレン・ウィルソン自身が監修した版を用い、全ての曲の録音を行っている。 | ||
トゥーリナ:ピアノ作品集 Vol.10 トッカータとフーガ Op.50 (1929) /パルティータ ハ長調 Op.57 (1930)(4曲)/ロマンティックな小品(1931) / アルモドバールの城 Op.64 (1931)(3曲)/サンルカルの街角 Op.78 (1933)(4曲)/前奏曲集 Op.80 (1933)(5曲) ホルディ・マソ(P) | ||
録音:2013年10月12日-13日。 トゥーリナ(1882-1949)のピアノ作品全集という偉業に挑む名ピアニスト、ホルディ・マソ。彼が解き解していくトゥーリナの世界の何とも魅力的なこと。自身も優れた作曲家であるマソは、これらの作品に内包されたピアニズムを様々な角度から検討し、最適な形で表現していく。躍動的な「トッカータとフーガ」はトゥーリナがキューバを旅行しながら着想を得た作品。タイトルでわかる通り、バッハへのオマージュでもある。その1年後の「パルティータ」は彼の友人であるホセ・マリア・フランコに捧げられた作品で、ドビュッシー風のメロディやブラームスを思わせるメロディに彩られている。神秘的な「アルモドバールの城」は2年後にハープと管弦楽のための曲として再編された。若い頃の旅の思い出が反映された「サンルカルの街角」、彼の作品には珍しく抽象的なタイトルが付けられた「前奏曲」と、宝石箱のような美しさと楽しさが詰まった1枚。 | ||
ARGENTUM ET AURUM ~初期ハンブルク・ルネサンスの音楽集 ハインリヒ・イサーク(1450/55-1517):銀と金 / ナイトハルト:すみれ-冬は去った フーゴ・フォン・モンフォルト(1357-1423):私は監視に尋ねた / ザルツブルクの僧(14世紀後期):牛の笛=昼寝 オズワルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1377頃-1445):さあ、陽気に騒ぎましょう 作曲者不詳(14世紀後期):早い、遅い、どちらだろう?/起きなさい、あなたは眠りすぎ ヴォルケンシュタイン:ベルベル人の国とアラビアを通る旅/喜べ、世界の生き物たち/私の心の悲しみは溶けている ナイトハルト:輝く太陽/腰振り踊りを歌った頃 / 作曲者不詳(14世紀?):聖処女マリアを讃えて ヘルマン・エドレラヴェル(1395頃-1460頃):器楽曲 / 作曲者不詳(15世紀?):オーストリアから-勝利、幸せ、そして健康 作曲者不詳:私は地上に立つ(15世紀後期) /ハレルヤ、神の息子(15世紀中期) /わが女性、わが喜び(15世紀初期) デュファイ(1397-1474):封建領主レオン様 / ヨハネス・マルティーニ(1430/40頃-1497):器楽曲 作曲者不詳(15世紀後期):最愛の、わが最愛の人/器楽曲「部屋に座って空気をうかがう」/もう一度私を見て/ 伝・ヴォルケンシュタイン?/伝・クロンブルドルファー?:ヘイ、ヘイ、彼らは怒っている / 作曲者不詳(16世紀初期): パヴァーヌ/マントゥアンの踊り / パウル・ホフファイマー(1459-1537):神の名のもとわれらは旅をする プファビンシュヴァンツ(1500頃):親愛なるマリア様 マルク・レヴォン指揮アンサンブル・レオネス | ||
録音:2013年4月9日-12日。 このアルバムは、ウィーン大学の音楽史家の教授ビルギット・ロデスの「中世後期に隆盛を誇っていたハプスブルク家を中心に聴かれていた音楽を再現する」というプロジェクトから生まれた物。当時の人々が馴染んでいた音を通して描き出す15世紀の世界は、聖なるものから市井の出来事まで、色々なことを想起させる。チロルの宮殿で奏された歌、僧たちの歌、吟遊詩人の歌、もちろんこの中には自然を題材にしたものや、権力への風刺など様々な内容が含まれている。曲の中には楽器のみの演奏もあり、これらはその後、また違った変遷をたどっていくことはご存知の通り。アンサンブル・レオネスは演奏する楽器の種類やチューニングに細心の注意を払い、これらの「未知」の作品に説得力あるアプローチを試みている。 | ||
スタンフォード:ピアノ三重奏曲第2番 ト短調 Op.73 /ピアノ四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.15 (*)
ディヴィッド・アダムズ(Va;*) グールド・ピアノ三重奏団 [ルーシー・グールド(Vn) アリス・ニアリー(Vc) ベンジャミン・フリス(P)] | ||
録音:2014年3月24日-26日。 幼いころにヨーゼフ・ヨアヒムの演奏を耳にし、その後ボンでは直接ヨアヒムとブラームスにも出会い、すっかり彼らの音楽の虜になった。ケンブリッジで学業を終えたあと、ライプツィヒとベルリンで音楽教育を受け、本格的な作曲家として活躍を始めた彼は7曲の交響曲を始め、数多くの合唱曲を書き高く評価されることとなる。彼は室内楽を「絶対音楽の最も基本的な表現の一つ」としてみなしており、ひたすら綿密に主題を展開し、集中力に満ちた作品を書き上げた。ピアノ四重奏曲第1番は、1879年に書かれたもので、まだまだ実験的な要素が感じられるが、ピアノ三重奏曲第2番は1899年、円熟の時代の作品で、本当にまろやかな音が広がる感動的な音楽。 | ||
世紀を跨いで~アマデウス・ギター・デュオ:ギター二重奏曲集 ヘンデル(1685-1759)/U.シュトラッケ編曲:組曲第7番 ト短調 HWV 432(ギター二重奏版) ヨハン=カスパール・メルツ(1806-1856):挽歌第1番「恋人の墓前で」/吟遊詩人の調べ Op.13 ~不安 マリオ・ガンギ(1923-2010):スペイン組曲(1948) / フランツ・ブルクハルト(1902-1978):トッカータ(1946) (#) テレマン(1681-1767):パルティータ・ポロネーズ(抜粋) (#) カルロ・ドメニコーニ(1947-):東洋と西洋の幻想曲 Op.50a~アンダンテ=アレグロ(#) アマデウス・ギター・デュオ | ||
録音:2014年2月21日-23日(無印)、2011年3月18日-19日(#)。 カナダ出身のデイル・カヴァナーとドイツ出身のトーマス・キルヒホフの2人による「アマデウス・ギター・デュオ」は、1991年にデュオ活動を開始し、世界各国でコンサートを行い、その高度な音楽性と豊かな音色で聴衆を魅了している。また多数の著名なオーケストラとも共演を重ね、2台ギターのための協奏曲を積極的に紹介している。もちろん現代作曲家たちも彼らのために曲を献呈し、レパートリー拡大に一役買っている。後進たちの指導も熱心で、イザローン国際ギター・シンポジウムを創設し、世界最大級のフェスティヴァルを開催していることでも知られている。このアルバムは彼らの25年間に渡る活動を讃えるもので、ヘンデルやテレマンなどのバロック作品から、彼らが初演したドメニコーニの作品までと多彩な曲が並ぶ。ギターの持つ底知れぬ可能性を感じさせる見事なアンサンブルをどうぞ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年2月発売分[代理店アナウンス順] | ||
POINT BLANK ポール・ドゥーリー(1983-):ポイント・ブランク(2012) / スティーブ・ダニュー(1983-):ラウダ(2009) ロイ・ディヴィッド・マグナソン(1983-):インスマス、マサチューセッツ-1927 (2013) スコット・マカリスター(1969-):ゴーン(2012) / ジェニファー・ヒグドン(1962-):打楽器協奏曲(2009) (*) ベン・スティールス (Perc;*) ダニエル.A.ビロンジャ指揮イリノイ州立大学ウィンドso. | ||
録音:2013年11月22日-24日。(*)は世界初録音。 「ポイント・ブランク」の作曲家ドゥーリーは、あのスティーヴ・ライヒが「印象的で美しい作品を書く人」と評価したことで知られている。「ポイント・ブランク」は電子音楽と人間の奏者の相互作用を探る作品であり、パーカッションパートは電子的なシーケンスのリズムを模写している。爽快な作品。ダニューの「ラウダ」は「前奏曲とフーガ」として位置づけられるもので、バッハをはじめとした「先人たちの対位法」に敬意を表した作品。マグナソンの作品は、「人類における最も強い感情は恐怖である」という箴言に基づきかかれたもので、腐敗した世界を描いている。マカリスターの「ゴーン」は管楽のためのアンサンブル。奏者と聴き手が一体となって、瞑想、祈りを感じられる音楽となっている。最後のヒグドンの「パーカッション協奏曲」は2005年の最初のヴァージョンを進化させたもので、炸裂する音が魅力的な作品。 | ||
SENSATIONS~バンドネオンのための作品集 ロベルト・ディ・マリーノ(1956-):バンドネオンと弦楽オーケストラのための協奏曲(*) アストル・ピアソラ(1921-1992):オブリビオン(忘却)/5つのタンゴ・センセーション クルノスラフ・マリック(Vn) チェーザレ・キアッキアレッタ(バンドネオン) ミラン・ヴァウポティッチ指揮クロアチアpo. | ||
録音:2013年9月8日-11日、クロアチア。(*)は世界初録音。 アルゼンチンとウルグアイで特に人気のある楽器「バンドネオン」がフィーチャーされている。アコーディオンと形が似ているため、しばしば混同されるが、鍵盤は全てボタンであり、これが蛇腹を挟んで両側についているだけ。とても演奏は困難。もともとはドイツのハインリヒ・バンドが1847年に考案し、野外の教会の儀式でパイプオルガンの代用として使用していた。20世紀になってドイツから大量のバンドネオンがアルゼンチンに輸出され、タンゴで用いられるようになったとされている。イタリアの作曲家ディ・マリーノはこの楽器を愛しており、この協奏曲でも息を呑むほどの名人芸を要求しながら、この楽器からひたすら官能的な響きを呼び起こすことに成功している。ピアソラについてはもう説明不要だろう。彼の「オブビリオン」は最も愛されている曲の一つで、もう冒頭からため息が出るほどに悩ましい世界が目の前に展開する。「タンゴ・センセーション」はピアソラが病から復活した時期の作品で、「音楽による命への決別」として書いたという深みのある音楽。リズミカルでありながらもひたすら瞑想的。諦観の中に見られる美は格別。 | ||
フィビフ(1850-1900):管弦楽作品集 Vol.4 喜劇序曲「カルルシュテインの夜」 Op.26 /祝典序曲「コメンスキー」 Op.34 /付随音楽「プラハのユダヤ人」序曲/ 歌劇「ヘディ」~バレエ音楽(演奏会版)/メロドラマ「ヒッポダミアの死」 Op.33~行進曲/ 新チェコ劇場開幕のためのプロローグ/国立劇場建設のためのミュージカル・モノグラフ/ 国立劇場再開の活人画のための音楽/コメンスキー生誕300年記念の活人画のための音楽 マレク・シュティレツ指揮チェコ・ナショナルso. | ||
録音:2013年10月9日、29日、プラハ。 「序曲」や「バレエ曲」といった、表情豊かな作品が収録されている。刺激的なホルンの咆哮が勇ましい「カルルシュテインの夜」や、チェコの教育学者コメニウスにちなんで作曲された物。歌劇「ヘディ」はあのドン・ファンを描いた作品であり、チャイコフスキーを思わせるバレエ音楽を備えていた。ギリシャ神話を元にした「ヒッポダミア三部作」は勇壮な雰囲気の中に忍ばせた美しいハープの調べが印象的。残りの4つの作品はどれも「活人画」(中世の典礼劇を元にする、ポーズをとったまま静止した役者や芸術家たちによる「生きた絵画」のようなもの)のための音楽。一時期流行したこの芸術に付された音楽をシュティレツが注意深く復元した物。 | ||
リスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集 二重奏ソナタ(二重奏曲) S127, R461 /レメーニの結婚式のための祝婚曲 S129, R466 / 3人のジプシーS320, R612 /エレジー〔第1番 S130, R471c /第2番 S131, R472 〕/ 即興的ワルツS213, R36(フーバイ編曲/ヴァイオリンとピアノのための)/協奏的大二重奏曲 S128, R462 ヴォイテク・プロニエヴィチ(Vn) ヴォイチェフ・ヴァレチェク(P) | ||
録音:2013年3月3日-4日、7月15日-17日、ポーランド。 ピアノの魔術師"フランツ・リスト(1811-1886)は、多くのピアノ曲と管弦楽曲を書いたが、室内楽作品はあまり多くを遺していない。このアルバムはそんな珍しい作品を集めた物。二重奏のためのソナタは、「ソナタ」と名づけられているものの、通常のソナタ形式とは全く違うもので、4つの楽章全てに、親友であったショパンのマズルカ Op.6 No.2が素材として用いられている。第1楽章では鎮痛に、第2楽章では、ほとんど原型に近いマズルカが奏されたあと、様々な変奏を施されて登場する。第3楽章では軽やかで優雅な舞曲になり、情熱的に盛り上がっていく。終楽章では力強く華やかに、もともとはショパンであった旋律が、リスト風の衣装を纏い現れる。「祝婚歌」はリストの友人であるハンガリーのヴァイオリニスト、エドゥアルド・レメーニのために書かれた魅力的な音楽。「三人のジプシー」はヴァイオリンの特性を生かした作品で、即興的ワルツはもともとピアノ作品であったものを、フバイがヴァイオリン用に編曲した曲。「エレジー」もピアノ曲からの編曲。協奏的大二重奏曲は、ヴァイオリンとピアノ双方に超絶的な技巧を要求する華やかな作品。 | ||
ホディノット:情景:歌曲集と民謡集 アングルシー島の5つの風景 Op.87 (1975) /グラモーガンからの2つの歌(1990) / 銀色の猟犬 Op.121 (1985) /人は常に愛を抱いていないといけない Op.152 No.3 (1994) / トウィの風景 Op.190 (2006) /6つのウェールズ民謡(1982) クレア・ブース(S) ニッキー・スペンス(T) ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ (Br) アンドルー・マシューズ=オウエン(P) マイケル・ポロック(P2) | ||
録音:2009年10月、2010年2月。 ウェールズにおいて、最初に国際的な知名度を得たクラシック音楽作曲家が、このアラン・ホディノット(1929-2008)だとされている。彼はウェールズのバーゴッドで生まれ、カーディフ大学で学び、アーサー・ベンジャミンに個人的に支持した。1954年にチェルトナム音楽祭で初演された「クラリネット協奏曲」(ジェルヴァース・ド・ペイエの独奏、ジョン・バルビローリ指揮ハレ管)が好評で迎えられ、彼の名が知られるようになり、様々な音楽家や団体から作品委嘱を受けるようになり、この栄誉は彼が亡くなるまで続いた。彼はオペラから管弦楽作品、室内楽曲、歌曲などさまざまな作品を書き、どれもが高く評価されたが、ここで聞ける「ウェールズ民謡」をもとにした作品群は、彼の円熟期から晩年に書かれたもので、一層の深みを有している。中でも「トウィの風景」は彼の最後の作品で、彼の生涯を締めくくるエピローグのような物。男女の声が絶え間なく語りかけてくる神秘的で幻想的な音楽。 | ||
ジョン・マッケイブ(1939-):作曲家、ピアニスト、指揮者 交響曲第1番「エレジー」(1965) (*) /リストの主題による幻想曲(1967) / カプリッチョ(習作第1番) (1969) /ソステヌート(習作第2番) (1969) /チューニング(1985) (+) ジョン・スネイシャル指揮 LPO (*) ジョン・マッケイブ(P;無印/指揮;+) スコットランド・ナショナル・ユースo.(+) | ||
録音:1967年5月3日-4日、バーキング・アセンブリー・ホール、エセックス(*) /1977年(無印) /1986年1月4日、グラスゴー・シティ・ホール、ライヴ(+) 。 すべて世界初録音だった物で、全曲初 CD 化。 初出:Pye (LP), TPLS 13005 (*) / RCA (LP), RL 25076 (無印) / Alpha (Cassette), CAPS 367 (+) 。ソース: LP (+以外) /オリジナル・マスター(+) 。 ジョン・マッケイブはリヴァプール生まれの作曲家、ピアニスト、そして指揮者。日本では比較的ピアニストとしての知名度が高く、1970年代に録音されたハイドンのピアノ・ソナタ全集(DECCA)は、類い稀なる完璧さを誇るコレクションとして人気を獲得したのだった。しかし、彼は7曲の交響曲をはじめ、15曲の協奏曲、その他たくさんのピアノ曲や、舞台音楽など多岐に渡る作品を書いた作曲家でもある。ピアニストとしては2010年に「最後の公開ピアノ・リサイタル」を行い、事実上の引退宣言をした彼だが、ファンはまだまだその活躍を期待している。このアルバムでは、彼の60年代の作品を中心に収録、なかでも「チューニング」は彼の唯一の「指揮者」としての演奏。その音楽は素晴らしく有機的で、常に感情豊かであり、時として爆発的なエネルギーを放射する物。かなり入り組んだ音楽だが、魅力的な響きを有している。 | ||
ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-): ベルテンの炎(1995) /潮の変わり目(1992) /日曜の朝(1994) / マイケル・ヴィナーのための「旋律上のスレノディ」(1989) /チャールズ卿のためのパヴァン(1992) ピーター・マクスウェル・デイヴィス指揮 BBC po.、他 cho. | ||
録音:1991年7月12日-13日、ライヴ/1992年9月、1994年7月22日、1995年7月11日-12日。原盤: COLLINS 。 このアルバムはマックスウェル・デイヴィス(1934-)の1990年代の様々な作品を収録した物。「ベルテンの炎」は1995年の作品で、当初は「振付詩」と銘打たれたBBCフィルと作曲家のコラボ作品だが、この初演は失敗に終わってしまった。様々なアイデアが盛り込まれた意欲的な作品だったが、どうもたくさんのことを盛り込みすぎて難解になってしまったようで、それが失敗に終わった原因の一つなのではないかと推測したくなる作品。このベルテンというのは、ヨーロッパに古くからある「火祭り」のことで、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のように、春の女神を讃え、多産と土地の豊饒を祝う物。曲は穏やかさと暴力的な面をかわるがわる示しながら、素晴らしい盛り上がりを見せてくれる。うって変わって「潮の変わり目」は環境汚染の脅威を訴えるものであり、少年少女たちの無垢な声を用いて、静かな警鐘を鳴らすという物。他、いつものようなマックスウェル・デイヴィスの軽めの作品もお楽しみに。 | ||
モーツァルト:フーガ、ロンドと幻想曲集 オルガンのためのフーガ ト短調(断章) K401 /前奏曲とフーガ ハ長調 K394 /組曲(序曲) ハ長調 K399 / フーガ ト短調 K154(S.ゼヒター補筆完成版)/ジーグ ト長調「ライプツィヒ・ジーグ」K574 / 小葬送行進曲「マエストロ対位法氏の葬送行進曲」 ハ短調 K453a /ロンド〔ニ長調 K485 /イ短調 K511 〕/ 幻想曲〔ハ短調 K396 /ヘ短調(断章)K.anh32〕/オルガンのための2つの小フーガK154a /フーガ断章〔変ホ長調 K153 / ニ長調 K73 /ト長調 K.Anh41 /へ長調 K375h /へ長調 K.Anh33, 40, 383b /ハ短調 K.Anh39 /ニ短調 K.deest / ハ短調 Kanh39a 〕/6つのフーガ断章 ホ短調 K.deest /2つのフーガ断章 変ホ長調 K.deest カン・サンウ(P) | ||
録音:2013年1月8日-10日、ボストン、USA 。 これらのフーガの断片は、モーツァルトが熱心にバッハの作品を研究した名残のようなもので、ほとんど完成した作品から、ほんの数小節の断片と、様々な形の曲が含まれている。コンスタンツェは夫の死後、これらの作品に素晴らしい価値を見出し、公開されること(もしくは購入されること)を期待して、この遺物を整理し、永遠の記念碑としてのリストを作成した。 | ||
ジーモン・マイア〔マイール〕(1763-1845):カンタータ・オペラ「パルテノペの夢」(1817)
アンドレア・ローレン・ブラウン(S;パルテノペ) サラ・ヘルシュコヴィツ(S;ミネルヴァ) キャロライン・アドラー(S;ウラニア) フローレンス・ルソー(Ms;テルシコーレ) コーネル・フライ(T;メルキュリオ) ロバート・セイアー(T;アポロ) アンドレアス・ブルクハルト(B;時) フランツ・ハウク指揮ジーモン・マイア・アンサンブル& cho.、バイエルン国立歌劇場cho. | ||
録音:2012年9月3日-6日、ドイツ。世界初録音 この「パルテノペの夢」も、通常カンタータのジャンルに分類されており、人のためではなく、1816年2月に火災で焼失したナポリのサンカルロ劇場の再建のために書かれた曲。しかし存分にドラマティックであり、当時の他のオペラと比べても全く遜色のない素晴らしい出来栄え。 | ||
ベック:交響曲集 Vol.4 〔ニ長調 Op.4 No.4 (Cellen22) /ト長調 Op.4 No.5 (Cellen23) / 変ホ長調 Op.4 No.6 (Cellen24) /ニ短調 Op.3 No.5 (Cellen17) 〕 マレク・シュティレツ指揮パルドゥビツェ・チェコ室内po. | ||
録音:2013年8月27日-9月6日、パルドゥビツェ、チェコ。 好評、マンハイム楽派のヨハン・シュターミッツの弟子であったフランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809)の交響曲集。NAXOSでは彼の作品を集中的にリリースすることで、ハイドンともモーツァルトとも違うベック作品の魅力を強くアピールしてきた。劇的なコントラスト、快活な木管楽器の動き、そして愉悦感溢れるメロディ、これは確かに得がたいものと言えそう。この Op.4を中心とした交響曲群は、チェコのオケと指揮者シュティレツの演奏だが、他はニュージーランド室内管であったり、トロント響であったりと、オーケストラによるアプローチの違いも楽しむことができるという優れもの。 | ||
バラダ:交響曲第6番「悲しみの交響曲」(2005) (*) /鋼鉄交響曲(1972) (+) / 3つのチェロと管弦楽のための協奏曲「ドイツ協奏曲」(2006) (#) ハンス=ヤーコプ・エッシェンブルク、ミヒャエル・ザンデルリング、 ヴォルフガンク・エマニュエル・シュミット(Vc;#) ヘスス・ロペス=コボス指揮(*/+) ガリシアso.(*)、バルセロナso.(+) アリヴィンド・グルベルク・イェンセン指揮ベルリン放送so.(#) | ||
録音:2012年11月23日、スペイン(*) /2007年10月28日、ドイツ(#) /2010年2月14日、スペイン(+)。(+)を除き世界初録音。 交響曲第6番は「スペイン市民戦争の罪のない犠牲者に捧げる」とバラダ自身が語るように、国の無慈悲な戦いと、それに巻き込まれた人々の悲劇を描いた物。2つの派閥の戦いは、どちらもが勝者であり、また敗者だった。「ドイツ協奏曲」はここで演奏している3人のチェリスト及びベルリン放送so. に捧げられた作品で、やはり戦争に関連付けられた内容を持っている。3人のチェリストたちは、時に個人として、時にチームとしてオーケストラに立ち向かわなくてはいけない。「鋼鉄交響曲」は、彼が訪れたピッツバーグ周辺にある工場のパワーに魅せられ書いた曲だそうだが、あのモソロフの「鉄工場」のようなあからさまな音の模倣ではなく、もっと洗練された方法を用いているのだそう。なんと「正式な始まり」を持たない曲のため、最初はチューニングとおぼしき音が聞こえてきてびっくり。 | ||
After JSB RS ~クリス・ポール・ハーマン(1970-): アフター・シューマン(*)〔 I (2008) / II (2012-2013) 〕[フー・メイイ(P)]/ 371 (2006) [トカ・ロカ(アンサンブル)]/ コンチェルティーノ(2008) (*) /光とともに一日を(2010-2011) (#) [ヨーリ・チョイ、ヒュン・リム(Kb;*) マギル・パーカッション・アンサンブル(*) ソリストたち(#)〔Fl、Cl、リコーダー、Vn、Vc、Perc、P〕 ホワン・アイウン指揮(*/#) ] | ||
録音:2012年11月-2013年4月、カナダ。 クリス・ポール・ハーマン(1970-)はカナダ、トロント生まれの作曲家。クラシック・ギターとチェロ、電子音楽をそれぞれバートン・ウィグ、アラン・ステリングス、ウェス・ウランゲットに学び、1986年にCBCが主宰した若手作曲家のためのコンクールのファイナリストとなった。作曲家として成功してからは、カナダだけでなく世界各国のオーケストラで自作を演奏している。このアルバムには2006年から2013年までの7年間に書かれた5つの作品が収録されている。タイトルの「JSB-RS」というのは、バッハとシューマンのことであり、この2人を尊敬しているという彼らしい音楽を聴くことが出来る。無論、これらは原型をとどめることはほとんどなく、エッセンスのようなものが封じ込められているだけ。例えば「371」にはバッハのコラールBWV371の最後の4つの音から派生しているとのことだが、これは本当に静かに耳を傾けないと捉えることはできない。それよりもたくさんの楽器が奏でる不思議な響きに身を任せながら、自由に漂っているほうが楽しいのではないだろうか? | ||
メシアン:主の降誕(1935) | トム・ウィンペニー(Org) | |
録音:2014年1月3日-4日、セント・オールバン大聖堂&大修道院教会、セント・オールバンズ、 UK 。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~カン・ユンホン、ギター・リサイタル カステルヌオーヴォ=テデスコ:悪魔的奇想曲 「パガニーニへのオマージュ」 Op.85 バリオス:森に夢みる/悲しみのショーロ / グラナドス/バルエコ編曲:スペイン舞曲集 Op.37 ~ビリャネスカ J.S.バッハ/バオ・フ編曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 ~シャコンヌ グラナドス/ぺぺ・ロメロ編曲:スペイン組曲 Op.47 ~セビリャ / メルツ:3つの小品 Op.65 ~ハンガリー風幻想曲 レニャーニ(1790-1877):36のカプリース Op.20 より Nos.7, 2, 19, 29, 33, 21, 26, 25 カン・ユンホン(G) | ||
録音:2014年3月24日-26日、コンサート・ホール、四川音楽学院、中国。 2011年11月にタイで開催されたタイ国際ギター・コンクールで第1位を獲得した中国のギタリスト、カン・ユンホン。このアルバムの録音時、わずか14歳という驚くべき才能。すでに世界中で活躍を始め、様々なコンサートホールで好評を博している。四川音楽院でのコンサートでは、ペペ・ロメロとマヌエル・バルエコと共にステージに登場、ここでも素晴らしい演奏を聞かせた。またドイツで開催された第23回イーザーローン国際ギター・シンポジウムではオープニング・コンサートに出演し、ここでもその才能を見せつけた。彼の演奏の特徴は、とにかく繊細な音色と若さ溢れる楽天的な表情にあると言えるだろう。若干の線の細さは今後の成長によってカヴァーできるはず。とにかく、この若さに賭けてみたい。と思わせてくれるギタリスト。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2015年1月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ドヴォルジャーク:レクイエム Op.89, B165
クリスティアーネ・リボー(S) エヴァ・ヴォラク(A) ダニエル・キルヒ(T) ヤヌス・モナルチャ(B) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. & cho. | ||
録音:2012年5月29日、6月5日、フィルハモニック・ホール、ワルシャワ、ポーランド。 | ||
イグナーツ・モシェレス:フルートとピアノのための作品集 サヴォワ地方風ディヴェルティメント イ長調 Op.78 /協奏的ソナタ ト長調 Op.79 / 4つのディヴェルティスマン Op.82b /6つの協奏的変奏曲 ニ短調 Op.21 /協奏的大ソナタ イ長調 Op.44 瀬尾和紀(Fl) 上野真(P) | ||
録音:2013年6月11日-13日、12月19日-20日、三重県総合文化センター。 チェコに生まれライプツィヒで没した作曲家、ピアニスト、イグナーツ・モシェレス。彼の名前は、現在では「ピアノの練習曲」やピアノ教本で良く知られているが、19世紀当時は最も尊敬された音楽家であり、ベートーヴェンの伝統を受け継ぎ、ロマン派のメンデルスゾーン、シューマン、ショパン、リスト等全てと交流があり、彼らの大先輩的な存在だった。とりわけ、モシェレスの息子、フェリックスの名付け親でもあるメンデルスゾーンとは家族ぐるみでの付き合いがあったことでも知られている。そんな彼の作品は、ピアノ曲はもちろんのこと、管弦楽作品や室内楽作品にも素晴らしいものがあり、このアルバムに収録されているフルート作品も、美しいメロディはもちろんのこと、驚くほどに見事な技巧が凝らされた活きの良いものばかりなのだ。輝くばかりのフルートパートを支える入念なピアノ・パート。この2つが織り上げる極上の音楽は、単なる「古典派の一人の作曲家」の作品と片付けてしまうには、あまりにももったいない物。ここで演奏しているのは、日本が誇る2人の音楽家たち。フルートの瀬尾氏はフランスと日本で活躍する名手であり、ピアノの上野氏はリストをはじめとした超絶技巧ものから、フォルテ・ピアノでの繊細な演奏までなんでもござれの凄腕。まさに火花が飛ぶような熱い音楽が展開されている。 | ||
グラジナ・バチェヴィチ(1909-1969: 弦楽のための協奏曲(1948) /弦楽のための交響曲(1946) / ピアノ五重奏曲第1番(1952) (M.スモリー編曲/ピアノと室内管弦楽版/2013)(*) エヴァ・クピーク(P;*) マリウシュ・スモリー指揮カペラ・ビドゴシュチエンシス | ||
録音:2013年9月3日-5日、ポーランド。(*)は当版による世界初録音。 ポーランドの女性作曲家において、最初に国際的に認知されたのがこのグラジナ・バチェヴィチ(1909-1969)。父からヴァイオリンとピアノを学び、1928年にワルシャワ音楽院に入学、1932年に卒業してすぐにヴァイオリニスト、作曲家として活動を始め、奨学金を得ながらパリに留学、エコール・ノルマル音楽院でナディア・ブーランジェの薫陶を受ける。ヴァイオリニストとしてはカール・フレッシュに師事、演奏家としても作曲家としてもその才能に磨きをかけた。そんな彼女の作品にはヴァイオリンをメインにしたものが多いが、この戦後に書かれた「弦楽のための協奏曲」はバロック時代の様式を模したスタイルで書かれた闊達な音と大胆な動きを持つ作品で、なぜか聴き手の闘争本能を掻き立てるような不思議な魅力を放っている。その2年前に書かれた「弦楽のための交響曲」も活力と欲求が漲るギラギラとした光に溢れた物。一度聴いたら底なし沼に沈むかのように抜け出せない音楽。スモリー自身が室内管弦楽用に編曲した「ピアノ五重奏曲第1番」は彼女の作品の中でも、最も人気の高いものの一つだが、原曲の持つ力強さと荒々しさが一層強調されたこの編曲ヴァージョンは、一層の歯ごたえを感じさせる物。ポーランドの名手クピークのピアノも聴き所。 | ||
ヴィラ=ロボス:交響曲第10番「アメリンディア」 (テノール、バリトン、バスと混声合唱、オーケストラのためのオラトリオ) サンパウロ合唱団団員(T) レオナルド・ネイバ(Br) サウロ・ジャバン(B) イサーク・カラブチェフスキー指揮サンパウロso ナオミ・ムナカタ指揮サンパウロcho. | ||
録音:2013年2月2-16日、ブラジル。合唱指揮のムナカタは1957年以来ブラジル在住だとの事。 最近、人気沸騰中の作曲家ヴィラ=ロボス(1887-1959)は、ブラジル音楽文化の発展のために大変な力を尽くした。この交響曲第10番「アメリンディア」はサンパウロ創立400周年の記念行事のために1954年に作曲された、壮大なカンタータ。曲はしばしば暴力的なリズムと野性的な響き、そして時には繊細さを持つ、ブラジルのセンチメンタリズムを想起させるもので、色彩的で派手な様相を備えている。ヴィラ=ロボスの交響曲は、第9番までは基本的にオーソドックスなもので、珍しい楽器を使ったり、型破りなことなどはせず、彼の作品の中では「おとなしいもの」として捉えられており、演奏される機会もあまりない。しかしこの第10番は例外的な仕事であり、この作風の多様性と折衷主義はとてもユニークなものとして聴き手の目に映ることだろう。この楽譜のスコアには2つの副題が付けられており…「アメリンディア」と「Sume, Father ofFathers (神話の登場人物)」…ベートーヴェンの第9のようではなく、マーラーの第8番、もしくはヤナーチェクのグラゴルミサのようなものと説明されている。様々な事象が内包された素晴らしいこの作品。ぜひ味わってみて頂きたい。 | ||
デュカ:交響詩「魔法使いの弟子」/舞踊詩「ラ・ぺリ」(ファンファーレ付)/交響曲 ハ長調
ジャン=リュック・タンゴー指揮アイルランド国立so. | ||
録音:2013年10月7日-10日、アイルランド。 パリで銀行家の父の下に生まれた作曲家ポール・デュカ(1865-1935)。その作品は華麗なオーケストレーションと色彩的な表現で知られている。彼の最も有名な作品である「魔法使いの弟子」は、自己批判が厳しすぎた彼による破棄を免れた自信作。あの映画「ファンタジア」に使われて一躍有名になった。この物語、あまり知られていないが、原作はゲーテによるもので、ゲーテが、シリア人のルキアノスの詩「嘘を好む人たち」を基にして書き上げたバラード(物語詩)を使っている。映画では名指揮者レオポルド・ストコフスキーがオーケストレーションに手を加えていて、こちらの響きが広く知られているが、ここでは指揮者タンゴーが探索した初稿版を用いることで、華美さを取り去った「作曲家のオリジナルの意図」を反映した演奏で楽しむことが出来る。「ラ・ペリ」はロシア・バレエ団からの委嘱作品。当初は蓮の花の精ペリはナターリヤ・トゥルハノヴァ、イスカンデル王をニジンスキーが演じることになっていたが、ディアギレフの介入でトゥルハノヴァが降板、しかしデュカは彼女のために音楽を完成させたといわれている。この作品も危うく破棄されるところだったが、何とか生き残ったのだった。デュカ30歳のときに書かれた交響曲は、彼が残した唯一の交響曲で、軽快さと優美さ、重厚さを兼ね備えた隠れた名作。 | ||
野に咲く花 バターワース(1885-1916):管弦楽のための狂詩曲「シュロップシャーの若者」(*) フィンジ(1901-1956)/C.アレクサンダー補筆完成:レクイエム・ダ・カメラ(#) ガーニー(1890-1937)/P.ランカスター編曲:トランペット(管弦楽版)(#) ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):オックスフォードの悲歌(+) ロデリック・ウィリアムズ(Br) ヒラリー・ディヴァン・ウェットン指揮 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、シティ・オブ・ロンドンcho.(*以外) ジェレミー・アイアンズ(語り;+) | ||
録音:2014年7月11日-12日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 (#)は世界初録音。 これらの作品には、全て第一次世界大戦における大虐殺への悲しみが根底に流れている。4人の作曲家たちはそれぞれ、バターワースのようにその戦いで命を落とすか、多大なる犠牲を払いながら後々の生涯を生きていくことになる。「シュロップシャーの若者」は彼の同名の歌曲集のエピローグとして構想された、人生のはなかさをそのまま閉じ込めたような美しい作品。歌曲集の中の「最も美しい樹」のメロディが使われた郷愁溢れるメロディは涙を誘わずには入られない。フィンジはこの戦いで彼の最愛の教師アーネスト・ファーラーを失った。無論彼はそれ以降も波乱万丈の生涯を送るが、当時彼は師だけでなく、最愛の家族も失うなど、人生観に大きな影響があったことは間違いない。この室内レクイエムは恐ろしいまでの静けさに満ちている。未完成で終わった作品だが、一度はP.トーマスの加筆版が演奏され、高く評価された。ここではクリスティアン・アレクサンダーによる新版での演奏。ガーニーは戦場で吸い込んだ毒ガスにより健康を失い、その後半生を病院で送った。この「トランペット」は人類の愚かさを告発する作品。そしてヴォーン・ウィリアムズの「悲歌」は、彼の失われた友人のために書かれた作品であり、普段はそういう音楽を書かなかった彼が、晩年になって至った境地を表している物。合唱はほとんど言葉を発することなく、物語は語り手によって紡がれていく。 | ||
ボリス・リャトシンスキー(1895-1968):交響曲全集 Vol.1(旧・Vol.3) 交響曲第1番 イ長調 Op.2 /交響的バラード「グラジーナ」Op.58 (1955) テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立so. | ||
録音:1994年5月8日、13日-15日、コンサート・スタジオ、ウクライナ・ラジオ、キエフ。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223542。「名曲を発掘・復活させたマルコ・ポーロの功績は、心からの賞賛に値する。」(CDレビュー誌) #当シリーズは、各CDの巻順が初出時とは異なっています。ご注意下さい。リャトシンスキーの第1交響曲は、彼が20代前半に作曲した作品で、圧倒的にスクリャービン中期の影響を受けている。美しさやロシア的な哀愁感などは十分にあり、その観点からみれば全5曲中最高の作品。ただ、壮大な叙情部分で妙に細かく木管が動き回るという不思議なオーケストレーションは印象的で、人によっては珍妙に感じるかもしれない。交響的バラード「グラジーナ」は彼の最高傑作と名高い壮年期の作品。深い情感、豊かなメロディー、劇的な表現などすべてが有機的に整っている。ただ、交響曲が気に入った方には、通俗的すぎるかも。 | ||
ボリス・リャトシンスキー(1895-1968):交響曲全集 Vol.2(旧・Vol.1) 〔第2番 Op.26 (1935-1936, rev.1940)/第3番 ロ短調 Op.50 (1950, rev.1954) 〕 テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立so. | ||
録音:1993年6月4日-9日、コンサート・スタジオ、ウクライナ・ラジオ、キエフ。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223540。#当シリーズは、各CDの巻順が初出時とは異なっています。ご注意下さい。 ロシア帝国~ソ連時代と、ウクライナ人民は長年他民族支配の憂き目を見、独立・闘争心を内燃させてきた。リャトシンスキーはそんなウクライナ音楽文化の先端的人物として当局ににらまれ続けた作曲家。相継ぐ妨害で、第2交響曲は共産党の担当官が死ぬまで演奏を許されなかったし、第3交響曲も演奏の条件として大改訂が必要だった。確かにこの第3番は、怒りと不満が核融合を起こして爆発したような凄絶作で、取り締まりたくなった当局の気持ちも判らないでもない。第2番は幾分おとなしい作品だが、第2楽章に「ウクライナの魂のバラード」とでも形容できそうな感動的な音楽があり、これも当時はなかなか危険だっただろう。 | ||
ボリス・リャトシンスキー(1895-1968):交響曲全集 Vol.3(旧・Vol.2) 〔第4番 変ロ長調 Op.63 (1963) /第5番 ハ長調 Op.67 「スラヴ語風」 (1965-66) 〕 テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立so. | ||
録音:1993年12月27日-30日、コンサート・スタジオ、ウクライナ・ラジオ、キエフ。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223541。「これほど技量を要するスコアを完全なヴィルトゥオジィで演奏したクチャルとウクライナ国立響には深い敬意を表するほかない」(CDレビュー誌)。#当シリーズは、各CDの巻順が初出時とは異なっています。ご注意下さい。 1953年にスターリンが死ぬと、ソ連国内の文化的束縛はゆるくなり、ウクライナの「闘う音楽家」リャトシンスキーも多少は作品を自由に作曲・演奏できるようになる。そんな中、発表された第4交響曲は、彼の全5曲の交響曲中最も現代的な、そして錯綜した印象の作品となった(ただし、評論家筋には好評!)。やはり「制限」があるからこそ芸術は力を発揮するのだろうか。第5番も路線は似ているが、終楽章に民謡風のメロディーが鐘で盛大に打ち鳴らされる演出など、多少一皮むけた感じのある良い作品。 | ||
イェフヘン・スタンコヴィチ(1942-):交響曲集 〔第2番「英雄」(1975) /第1番「雄大」(1973) /第4番「抒情」(1977) 〕 テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立po. | ||
録音:1995年1月27日-31日、コンサート・スタジオ、ウクライナ・ラジオ、キエフ。初出・前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223792。 スタンコヴィチは同郷のリャトシンスキーに師事、現代ウクライナを代表する作曲家の一人で、1998年からキエフ音楽院の作曲科教授を務める。交響曲は2014年現在12曲書いているようだが、このシリーズは当3曲のみで終ってしまっている。ファーストネームは、ロシア語風?に「エフゲニー」とされていることがあるが、誤り。 | ||
エルネー・フォン・ドホナーニ(1877-1960): ピアノ五重奏曲集〔第1番 ハ短調 Op.1 /第2番 変ホ短調 Op.26 〕 ゴットリーブ・ヴァリッシュ(P) エンソーSQ [モーリーン・ネルソン(Vn1) ジョン・マークス(Vn2) メリッサ・リードン(Va) リチャード・ベルチャー(Vc)] | ||
録音:2007年5月28日-29日、CBC 放送グレン・グールド・スタジオ、トロント、カナダ。おそらく初発売音源。 1897年、オイゲン・ダルベールとともに学んでいたドホナーニは、ベルリンでピアニストとしてデビューするための準備を始め、ドイツとオーストリアでコンサートを行い、ハンス・リヒターの招きでロンドンに出かけ、ここでベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏して、素晴らしい成功を収める。その後、彼はリストを親しくなることを目論み、ロシアとアメリカを含むコンサート・ツアーを行い、その後は紆余曲折を経ながらもハンガリーの音楽の発展に力を尽くする。この1895年に書かれた第1番のピアノ五重奏曲は、ブラームスに絶賛されたという魅力的な作品。確かにブラームスからの影響を強く受けたと思われる雰囲気が横溢し(特に第3楽章)、これは若き作曲家の意欲を示すとともに、その行く末を暗示させるかのようなドラマティックな側面も見せている。それに比べ、1914年に書かれた第2番の五重奏曲は、冒頭から重苦しく激しいもので、ドホナーニの作風の変化を目の当たりにすることができるだろう。第3楽章のメロディも民謡調であり、第2主題はただただ厳粛。名手ウォルフィッシュとエンソ弦楽四重奏団による迫力ある演奏は、聴くものの心を捉えてやまない。 | ||
イディル・ビレット:室内楽エディション Vol.1 ~ シューマン: ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44 (*) /交響的練習曲 Op.13 イディル・ビレット(P) ボルサンSQ (*) | ||
録音:2014年5月、クララ・ヴィーク・アウディトリウム、ザントハウゼン=ハイデルベルク、ドイツ。 トルコの名ピアニスト、イディル・ビレットの最新録音はシューマン(1810-1856)のピアノ五重奏曲と交響的練習曲という組み合わせ。このピアノ五重奏曲が素晴らしい出来栄え。思いの他落ち着いたテンポ設定と、たっぷりとした美しい音色は、シューマンのこの悩ましい世界を完璧に表現している。共演しているボルサン弦楽四重奏団は2005年に設立されたトルコのアンサンブルだが、アルバン・ベルク四重奏団やジュリアード四重奏団のマスタークラスに参加し、その技術と表現力に磨きをかけた人たち。このシューマンではビレットの錚々たるピアノと真っ向から立ち向かい、納得の演奏を繰り広げている。後半の「交響的練習曲」はビレットの個性的な持ち味が炸裂。ねっとりと聞かせるビレット節をたっぷりとお楽しみ頂きたい。なお遺作の5曲は曲中に挟みこまれる形で演奏されている。 | ||
レスピーギ(1879-1936):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.2 ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110 (1917) (*) ピック=マンジャガッリ(1882-1949):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 コラリン Op.12 (1908) /G.B.グラツィオーリのコルダによるアダージョ(1908) / シルヴェンテーゼ(1908) /ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Op.8 (1906) エミー・ベルネコーリ(Vn) マッシモ・ジュセッペ・ビアンキ(P) | ||
録音:2013年9月9日-12日、イタリア。(*)を除き世界初録音。 「ローマ三部作」で知られるイタリアの名作曲家レスピーギ(1879-1936)。彼の父親は地元の音楽教師であり、祖父も名高い音楽家であり、そのためレスピーギも幼い頃からピアノとヴァイオリンを学び、長じてからはヴァイオリン奏者、ヴィオラ奏者としても活躍している。そのため、このようなピアノとヴァイオリンのための作品を書くのは当然の成り行きだったに違いない。このヴァイオリン・ソナタは1917年に完成したもので、その直前に「ローマの噴水」が初演されるなど、彼の創作意欲は絶頂期にあり、20年前に書かれた「 ニ短調ソナタ」に比べると、その音楽的な深化には格段の違いがある。アグレッシヴな第1楽章、叙情的で官能的な第2楽章、濃密な空気が漂う終楽章と、管弦楽作品とはまた違う魅力を見せるレスピーギをご堪能頂きたい。アルバムの残りの部分に収録されているのは、ストラコニツェで生まれた作曲家、ピック=マンジャガッリ(1882-1949)のヴァイオリン作品集。生まれはボヘミアだが、幼い頃にミラノに移住したため、ほとんどレスピーギと同世代のイタリアの作曲家と称してもよいのではないだろうか?彼の ロ短調ソナタ(奇しくもレスピーギと同じ調性を持つ)は、作曲年代が早いためか、まだまだロマン派の作風に則ったが、独創的なピアノ・パートなど聴くべき箇所はたくさんある。知られざる作曲家を聞く楽しみもたっぷり。 | ||
深き淵より ピツェッツィ(1880-1968):深き淵より / マリピエロ(1882-1973):深き淵より(*) アレグリ(1582-1652):ミゼレーレ / マクミラン(1959-):ミゼレーレ プッチーニ(1858-1924):レクイエム / ピツェッツィ:レクイエム ジェレミー・バックハウス指揮ヴァザーリ・シンガーズ | ||
録音:2014年2月21日-23日、UK。(*)は世界初録音。 無伴奏合唱で清楚に歌われるピツェッツィの作品と、対照的にヴィオラ、オルガン、バス・ドラムとバリトンという編成で歌われるマリピエロの作品の聴き比べは何とも興味深い物。そして有名なアレグリの「ミゼレーレ」。詩篇第51番の言葉を元に書かれたこの究極のハーモニーは、あのモーツァルトが一度聞いただけで採譜してしまったという門外不出の名作。そしておよそ350年の時を経て書かれた次の「ミゼレーレ」はイギリスの作曲家、ジェイムズ・マクミランの作品で、こちらは神秘的な響きに包まれた現代の「憐れみたまえ」。続く2つの「レクイエム」はプッチーニとピツェッツィの作品。珍しいプッチーニの「レクイエム」はヴェルディの没後4周年である1905年の記念式典のために書かれたもので、短いながらも成熟した作風を持つ、プッチーニの心からの追悼の音楽。ピツェッツイのレクイエムは、彼の妻マリアの追悼のために作曲された物。グレゴリオ聖歌のメロディをはじめとした様々な旋律を用いた無伴奏合唱で歌われる作品。サンクトゥスで少しだけ明るさを見せるが、その他は終始静かな悲しみを湛えている。 | ||
ドヴィエンヌ:フルート協奏曲集 Vol.1 〔第1番 ニ長調(1782) /第2番 ニ長調(1783) /第3番 ト長調(1784) /第4番 ト長調〕 パトリック・ガロワ(Fl) スウェーデン室内o. | ||
録音:2013年5月20日-24日、スウェーデン。 18世紀末、フランスで活躍した作曲家フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803)。彼の作品はほとんどが管楽器のためのもので、その中にフルート協奏曲は13曲ほど存在する。もともとはファゴット奏者だったが20歳の置きにパリ・オペラ座o /のファゴット奏者として入団した後にフルートを始めたと言うが、その3年後にはパリのコンセール・スピリテュエルで自作のフルート協奏曲を演奏してデビューしたという才能!作品の中には交響曲はないが、オペラは12曲あり、これは当時かなりの人気を誇ったと言う。彼は指導者としても素晴らしく、1795年に創立された(もともと存在した音楽学校が改組された)パリ音楽院の学校管理者およびフルートの教授に任命された。彼のフルート協奏曲はほとんどが3楽章構成となっていて(例外もあり)急-緩-急の整った形を持っている。この第1集には第1番から第4番を収録、名手パトリック・ガロワの安定した演奏でこれらの才気煥発な作品を存分に楽しむことが出来る。本当に爽やかなパリの風をどうぞ。 | ||
アルフレッド・ヒル(1869-1960):弦楽四重奏曲集 Vol.5 〔第12番 ホ長調 /第13番 変ホ長調 /第14番 ロ短調〕 ドミニオンSQ [ユーリー・ゲゼンツヴェイ(Vn1) ローズマリー・ハリス(Vn2) ドナルド・モーリス(Va) デイヴィッド・チッカリング(Vc)] | ||
録音:2012年6月4日、2013年5月27日-28日、ニュージーランド。全曲世界初録音。 オーストラリアが生んだ作曲家アルフレッド・ヒル(1869-1960)。彼の弦楽四重奏曲集もこれが第5集。あと1集を残すのみとなった。彼は2歳から17歳までニュージーランドで過ごし、その後はライプツィヒに留学、ブラームス、ドヴォルジャーク、チャイコフスキーら当時の音楽を吸収した。彼はここでピアノとヴァイオリンを学び権威ある「ヘルビヒ賞」を獲得、またオーストラリアに戻り、ニュージーランドを行き来しながら、ヨーロッパの伝統と、この地の音楽の融合を図り、時にはマオリの民謡を取り入れながら、数多くの作品を生み出した。この第12番から第14番の弦楽四重奏曲は、初期の作品のように、あからさまな先人からの影響を感じさせることなく、良い感じの独自性が発揮された作品群。未だに出版されていない第12番(オーストラリア国立図書館所蔵)、若干無調音楽に足を踏み入れている第13番、番号付けが混乱している1951年頃に書かれた第14番、この3曲は20世紀と19世紀の2つの時代を自由に揺れ動く不思議な味わいを持ち、またヨーロッパの音楽の伝統がどのように広まり、独自の根を張っていくかを見るための、素晴らしいサンプルとしても役に立つものなのだ。第12番の冒頭の深い音色を持つチェロの歌には、思わず背中がぞくぞくしてしまう。 | ||
アルベニス:ピアノ作品全集 Vol.6 コティヨン~第1番 シャンパーニュT83 (1887) /2つの性格的小品~第2番 タンゴT94 (1889) / 演奏会用練習曲「願い」 Op.40 T53 (1885頃) /スペイン Op.165 T95 (1890) /思い出(マズルカ) Op.80 T80 (1887) / メヌエット第3番 変イ長調 T74 (1886)/小さな手のための易しいパヴァーヌ Op.83 T82 (1887)/ 木の下で(ソルツィーコ) T84 (1891頃) /サロン風マズルカ Op.81 T81 (1887)/ ピアノ・ソナタ第7番 Op.111 T89~メヌエット/イヴォンヌの訪問(1908頃) /軍隊行進曲 T45 (1869) サンティアゴ・L.サクリスタン(P) | ||
録音:2013年6月22日-23日、スペイン。 アルベニス(1860-1909)のピアノ全作品を集めたシリーズの第6集。このアルバムには、初期の時代に書かれたサロン風の小品が収録されていて、このまばゆいばかりの光に満ちた音楽は、ショパンやリストのピアノ曲にも似た華麗さを持ちながら、スペイン風のリズムも楽しめる、いかにもアルベニスらしい物。彼の波乱万丈な人生については、最近ではかなりの創作が含まれていることが判明し、その作品番号も実際の作品年とはずれているため、ここでは2001年に発表されたハシント・トーレスによる整理番号も併記されている。ショパンを思わせるワルツ「シャンパーニュ」、スペインの香り漂う「タンゴ」、リストも顔負けの超絶技巧を要求する「願い」など、冒頭からしっかり惹きつけられること間違いなし。魅力的過ぎる組曲「スペイン」をはさみ、またロマンティックな作品が並ぶ。「イヴォンヌの訪問」は若き弟子イヴォンヌ・ガイドについて作曲したもので、サティ風の単純な楽想に隠されたユーモアが光る。最後に置かれた「軍隊行進曲」は彼が8歳から9歳の時の作品で、ブルッフ子爵に捧げられている。シンプルかつ確固たる楽想に貫かれた魅力的な作品。 | ||
ハイドン:十字架上の最後の七つの言葉(ピアノ版)
イェネー・ヤンドー(P) | ||
録音:2013年7月22日-23日、フェニックス・スタジオ、ハンガリー。 ハイドン(1732-1809)の「十字架上の最後の七つの言葉」はもともと1786年に管弦楽曲として書かれた物。当時54歳、円熟期のハイドンはスペインのカディス大聖堂から聖金曜日の礼拝のための音楽を書くように依頼された。それは聖金曜日の礼拝用で、福音書のキリストの十字架上の七つの言葉をそれぞれ読み、瞑想する時間に奏される音楽を書くというものだった。信者たちが瞑想する時に奏される音楽のため、全てがゆったりとした曲である必要があり、これは全曲を通す上でもかなり困難なことだったが(確かに変化が乏しくなる危険性を孕んでいる)、ハイドンは見事な音楽を書き、その期待に応えたのだった。曲は序奏に始まり、7つのソナタを巡って、最後はイエスが死を迎えた時に起きたとされる地震を表す音楽で終わるという荘厳な物。ハイドンはこの管弦楽版がいたく気に入り、自身の編曲で弦楽四重奏版を作り、更にこのアルバムで聴くことができるクラヴィーア版も監修した。その後、この作品に他人が歌詞をつけたオラトリオ版をいうものを耳にしたハイドンは、自身がその編曲に手を加え、正式なオラトリオ版として完成させたというエピソードま。そこまでハイドンのお気に入りとなったこの作品。イェネ・ヤンドーの説得力溢れる演奏で聞いてみて頂きたい。 | ||
クリスマスの奇跡 ダヴィデの村の厩の内に(A.H.マン&D.ウィルコックス編曲)(*) /私が踊る日(B.チルコット編曲)/アダムは縛られて/ 御使いうたいて(P.ハレー編曲)(*) /御子が産まれた Op.3 ~主題/柊と蔦(*) / Who is He in Yonder Stall (*) / 処女なる御母は男を知らず/まぶねの中で(B.チルコット編曲)/オー・ホーリー・ナイト(*)/見よ おとめはみごもり/花がある/ ディンドン空高く(P.スティーヴンス&M.ウィルバーグ編曲)(*) /ガブリエルのお告げ(G.ブラウン編曲)(*) / ロッキング/さまよいながら私は不思議に思う(L.エンス編曲)/一輪のばらが咲いて/まきびとひつじを(P.ハレー編曲)(*) マイケル・ブロス(Org;*) ノエル・エジソン指揮エローラ祝祭シンガーズ | ||
録音:2014年5月9日-11日、カナダ。 基本的には無伴奏、時にそっとオルガンが参加するというこの美しいコーラスによるクリスマス・アルバム。歌っているのは現代の合唱団の中でも最もエキサイティングな活動をしているエローラ・フェスティヴァル・シンガーズ。ここでも歌われている作品はルネサンス時代のポリフォニーから、現代曲までと幅広く、どの時代の曲も分け隔てなく?丁寧に扱われている。有名な曲を聞きたければ、「オー・ホーリー・ナイト」か「まきびとひつじを」あたりから。ひたすら声の神秘を聴きたければオルガンなしの曲から…クリスマスが終わっても、「癒しの1枚」としてお手元に置いて頂きたい。人間の声の美しさにただただ感動できるアルバム。 | ||
動物たちの音楽 | ||
愛と情熱 | ||
ブライアン・カレント(1972-):室内オペラ「エアライン・イカルス」(2001-2005) ~5人の独唱者、室内合唱団、9人の奏者とサウンドファイルによる カルラ・フータネン(S;広告担当重役) クリスティナ・サボー(Ms;客室乗務員) グレアム・トムソン(T;学者) アレクサンダー・ドブソン(Br;労働者/パイロット) ジェフリー・シレット(Br;ビジネスマン) ブライアン・カレント指揮 | ||
録音:2012年11月25日、音楽院劇場、トロント王立音楽院、カナダ。 1983年に起きた航空機事故(大韓航空機撃墜事件)からヒントを得て、台本を書き起こしたというアントン・ピアティゴルスキー(1972-)。彼はこのストーリーを、ギリシャ神話に登場するイカルスの寓話…太陽に近づき過ぎたため翼を失う青年…に見立て、緊迫した物語を創り上げた。これに曲をつけたのは2011年のイタリア、フェドーラ賞を受賞した若きカナダの作曲家、ブライアン・カレント。彼はコンパクトな編成によるアンサンブルと最低限の歌手、そして多彩な音響効果を用いて、眩いばかりの世界を見せてくれる。一刻を争う緊急の時を迎えた航空機の中で起きている、ごくありふれた日常。乗客は不安を感じながらも客室乗務員にコーラを注文し、出張中のビジネスマンは、同行している女性上司に邪な感情を抱いている。ああ、しかし最後は…全てが… | ||
ヴェルディ:歌劇「オテロ」
ロバート・ディーン・スミス(T;オテロ) ラファエラ・アニェレッティ(S;デズデモーナ) セバスティアン・カターナ(Br;ヤーゴ) ルイス・ダマソ(T;カッシオ) ヴィチェンチ・エスエヴェ(T;ロドリーゴ) マリフェ・ノギャレス(Ms;エミリア) クリスティアン・モイスニク(B;ロドヴィーコ) マイエル・ドリエス(B;モンターノ) エンリケ・サンチェス(Br;ヘラルド) オルフェオン・ドノスティアラ、ロス「ペクス」デル・レオン・デ・オロ フリードリヒ・ハイダー指揮オビエド・フィラルモニア | ||
録音:2007年8月22日-9月8日、2009年8月18日-26日、オビエド、スペイン。 指揮者のハイダーは、最初はエディタ・グルベローヴァの伴奏者として現れ、そのうちリヒャルト・シュトラウスの研究家として名を上げ、このオビエド・フィラルモニアとも良き関係を築き、2007年には来日して素晴らしい演奏を聞かせている。オテロ役のロバート・ディーン・スミスをはじめとした歌手陣も見事。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年12月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番「バビ・ヤール」 Op.113
アレクサンダー・ヴィノグラードフ(B) ヴァシリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・リヴァプールpo. | ||
録音:2013年9月27日-29日、リヴァプール・フィルハーモニック・ホール。ヴァシリー・ペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲ツィクルスも、ついにこの第13番で完結となる。 | ||
プロコフィエフ: 交響曲第1番 ニ長調「古典」 Op.25 (*) / 交響的絵画「夢」 Op.6 (#) / 交響曲第2番 ニ短調 Op.40 (#) |
マリン・オールソップ指揮 サンパウロso. | |
録音:2014年3月20日-22日(*)、2013年8月29日-31日(#)、サラ・サンパウロ、ブラジル。 | ||
マリピエロ: 毎日の幻想曲(1953) (*) /パッサカリア(1952) /協奏曲集(1931) 〔前置き/フルート協奏曲/オーボエ協奏曲/クラリネット協奏曲/ファゴット協奏曲/ トランペット協奏曲/ドラム協奏曲/コントラバス協奏曲/結び〕 フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2013年7月9-13日、15日-18日、OSR スタジオ、ローマ。(*)を除き世界初録音。 最近、その復興が著しいイタリアの近代作曲家たちだが、その中の筆頭とも言えるマリピエロ(1882-1973)の珍しい作品の登場。もともとモンテヴェルディとヴィヴァルディの校訂者としてその名を挙げたマリピエロだが、自作はかなり前衛的であり、フランスの印象派の影響を存分に受けていた。もちろん半音階、12音も積極的に用い、難解な作品も生み出しているが、ろでも仄かな叙情性も湛えた不思議な味わいを持っている。このアルバムには3つの作品が収録されていて、そのうち2曲は世界初録音という物。「毎日の幻想曲」は彼が持っていた、走り書きのようなアイデアから生まれたが、これがまた見事な構造を持った音楽。「パッサカリア」は、厳格な形式を嫌っていたマリピエロにしては珍しいもので、主題の反転、逆転などの手法を繰り返しながらも、少しずつ「ずれ」が生じていくのを見るのが怖いような楽しいような音楽。協奏曲集はこのアルバムの白眉であり、小さな「前置き」と「結び」を持つ7つの部分からできている。各々の協奏曲で使われる楽器は複数で、いわばバロック期の「合奏協奏曲」のような構造を持った小さな協奏曲の集まり。優雅なフルート、激しいドラム。そしてねっとりとしたコントラバスなど、楽器の特性も存分に生かされた見事な曲たち、これは本当に素晴らしい物。 | ||
ヴィヴァルディ/ジュリアン&・ロイド=ウェバー編曲:2台チェロ編曲版による協奏曲集 2つのマンドリンのための協奏曲 ト長調 RV532 /2台のチェロのための協奏曲 ト短調 RV531 (*) / チェロ協奏曲 ホ短調 RV409 /オーボエとファゴットのための協奏曲 ト長調 RV545 / 2つのホルンのための協奏曲 ヘ長調 RV539 /オーボエとチェロのための協奏曲 ト短調 RV812 ピアソラ(1912-1992):ギターとバンドネオンのための協奏曲「リエージュに捧ぐ」~第2楽章「ミロンガ」 ジュリアン・ロイド・ウェバー、ジアシン・ロイド・ウェバー(Vc) ハンス=ピーター・ホフマン指揮ヨーロッパ連合室内o. デイヴィッド・ライト(Cemb/室内Org) | ||
録音:2013年7月、UK 。(*)を除き世界初録音。 ヴィヴァルディ(1678-1741)の作品を最初にアレンジした人は、紛れもなくヴィヴァルディ自身だった。彼は一つの作品を書くと、色々な楽器に合わせて曲を書き換え、スコアには代替の楽器名を書き付けた。その後、ヴィヴァルディの作品はJ.S.バッハも編曲しているが、このアルバムは現代の名チェリスト&アレンジャー、ジュリアン・ロイド=ウェバーが、ヴィヴァルディの様々な楽器のための協奏曲を2台チェロ版に編曲、実験的でもあり実践的な“新しい協奏曲"が生み出された。 ト短調の協奏曲だけはヴィヴァルディのオリジナルを使用。聴き比べてみることで多くの発見があることだろう。RV409の独奏チェロのための協奏曲などは、ソロ・パートの増強で一層華やかさが増し、流麗で美しい作品になっていることにもお気づきになることと思う。ホルンのための協奏曲も、チェロの深みのある音色で奏されると、ここまで表情が変わるのかと驚くばかり。最後にそっと置かれたピアソラの曲は、聴き手の心を、バロックの時代から瞬時に現代へと引き寄せる物。魅力的で明確な印象を与える素晴らしい演奏にも拍手。 | ||
フンメル:ピアノ三重奏曲集 Vol.1 〔第6番 変ホ長調 Op.93 /第2番 ヘ長調 Op.22 / 第3番 ト長調 Op.35 /第7番 変ホ長調 Op.96 〕 |
グールド・ピアノ三重奏団 [ルーシー・グールド(Vn) アリス・ニアリー(Vc) ベンジャミン・フリス(P)] | |
録音:2013年1月28日-30日、チャンプス・ヒル、サセックス、UK 。 フンメル(1778-1837)の最も有名な逸話は、幼い頃にモーツァルトの家に住み込み、2年間に渡ってピアノを師事したことだろうか。もちろん、素晴らしい才能に恵まれていたこともあり、その後は父とともにヨーロッパ各地を演奏旅行して回り「神童」として名を上げた。26歳の時にはハイドンの推薦でエステルハージ家のコンサートマスターになり、ハイドンが引退した後は宮廷楽長として、数多くの劇音楽や宗教曲を書き、また少年合唱団の指導をするなど多彩な活躍をしたことでも知られている。そんなフンメルの作品は、どうしてもモーツァルトやハイドン、ベートーヴェンの影に隠れがちだが、実際に聞いてみるとどれもが素晴らしく、驚くほどに陰影に富んだメロディや、意表をつく転調や斬新な和声に彩られてものであることがわかるだろう。最近になってようやくその人気を盛り返してきたフンメルの音楽、初期の作品である Op.22や Op.35は清々しい美しさを持ったが Op.93や Op.96のむせ返るようなロマン派の香りは一度味わうと病みつきになりそう。 | ||
スティーヴン・ポールズ(1949-): 弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲「3つの啓蒙の地」(1995) (*) / オラトリオ「夜明けは確実に」~第2部間奏曲「涙のヴェール」(2005) (#) / オルガンと管弦楽のための大協奏曲(2004) (+) 岩崎潤(Vn1;*) キャロライン・ワン・ペイリー(Vn2;*) ダニエル。ラインカー(Va;*) アンソニー・マルキーナ(Vc;*) ナタン・J.ローブ(Org;+) ジャンカルロ・ゲレロ指揮ナッシュヴィルso. | ||
録音:2012年10月4日-6日(*/#)、2013年10月4日、5日(+)、USA 。(#)を除き世界初録音。 現代アメリカにおける作曲家たちの中心人物であり、1973年には作曲家フォーラムを開催し、ASCAPオンサートミュージックの代表を務めているというスティーヴン・ポールズ(1949-)の作品集。オペラや合唱曲で知られ、1982年には有名な「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のオペラ化もしている人。彼は「ブリテンの方法を使えばあらゆる種類の音楽を作曲することが可能だ」と語っており、その作品目録には驚くほど多くの音楽が掲載されている。このアルバムには3つの作品が収録されているが、弦楽四重奏というアンサンブルを一つのソリストと捉えた「3つの啓蒙の地」での各々の楽器がもたらす相互作用、ホロコーストを題材にしたオラトリオの中で、唯一おちついた間奏曲である「涙のヴェール」の悲嘆的な美しさ、華々しくオルガンが活躍し、最後は有名な民謡で閉じられる大協奏曲と、どの曲も人間の根源に染み透るような独自の風景を持っている。 | ||
ロバート・スティル(1910-1971):弦楽四重奏曲集〔第1番-第4番〕
ヴィリアーズSQ [ジェイムズ・ディキンソン(Vn1) ヒガシ・タマキ(Vn2) カルメン・フローレス(Va) ニコラス・ストリングフェロー(Vc)] | ||
録音:2013年7月18日-19日、2014年1月20日-21日、UK 。 ロンドンの音楽的な家庭に生まれたロバート・スティル(1910-1971)。父と祖父はロンドンで名高い弁護士であり、16歳亡くなった弟と、オーストラリアに移住した姉がいた。イートン・カレッジ、オックスフォード大学・トリニティ・カレッジで教育を受け、芸術学学士・芸術学修士・音楽学学士の称号を得る。また作曲家としてだけでなく、テニスにも優れた腕前を見せ、アマチュア・プレイヤーとして活躍していた。その後も作曲を続け、交響曲第3番はユージン・グーセンスに高く評価され、オックスフォード大学から博士号を受けている。円熟期には刺激的な不協和音や無調も使われているが、全体的に穏やかであり、同世代のイギリスの作曲家たちの美点をうまく取り入れたきらりと光る美しさを持っている物。 | ||
マルコム・スミスの思い出 ロビン・ホロウェイ(1943-):6手のための大英雄行進曲(1982/1997) [ジョン・リル、レスリー・ハワード、マーク・ベビントン(P)] レスリー・ハワード(1948-):ピアノのための演奏会用幻想曲「ラディゴア」 Op.40 ヘンデル(1685-1759)/レスリー・ハワード編曲:オラトリオ「快活の人、沈思の人、温和の人」HWV55 ~ Come, but keep thy wonted state (2010) [レスリー・ハワード(P)] ロバート・マシュー=ウォーカー(1939-): 幻想的ソナタ「ハムレット」(ピアノ・ソナタ第3番)(1980)[マーク・ベビントン(P)] ハンフリー・サール(1915-1982):ピアノ・ソナタ Op.21[ジュリアン・ジェイコブソン(P)] | ||
録音:2013年9月12日、2004年1月8日(##)、UK 。世界初録音を含む。 そもそもマルコム・スミス(1932-2011)って誰?というところから始まるこの1枚。彼はイギリスのクラシック音楽界を牽引した人で、多くのプロモーション活動を行い、またストラヴィンスキー、ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン、バーンスタインなど偉大な作曲家たちの個人的な友人であり保護者だった。英国音楽教会の副会長を務め、またロイヤル・フィルハーモニー協会の終身会員であり、いくつもの合唱団をサポートしていた。彼はよく「私はあなたを助けてもよいか?」と電話をかけたといい、それに応えた人々は彼への感謝の気持ちを忘れることはなかった。何より彼は1969年から、世界に名だたる楽譜出版社ブージー&ホークスのライブラリ・マネージャーとして、20世紀音楽の発展に寄与した功績が大きく、数多くの作曲家たちは彼に敬意を払っていた。このアルバムの1曲目のホロウェイの行進曲には、マルコムのお気に入りの作品のいくつか…エルガーの「エニグマ」、ディーリアスの「アパラチア」、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」などいくつかの曲が引用されたおり、これは彼の退職を祝したパーティで演奏された物。他の作曲家たちもスミスと関係深い人だが、なかでもレスリー・ハワードは、世界初の「フランツ・リスト全作品」の演奏者としても知られる日本でもなじみの深い人で、この全集にもスミスの協力があったのかと思うと、まことに感慨深いものがある。 | ||
メルツ(1806-1856):ギター二重奏曲集 吟遊詩人の調べ Op.13 ~不安な心(2つのギター版)/葬儀の挽歌(3曲)/マズルカ/セレナード/ トラウン湖の舟旅/協奏的第幻想曲「La Rage」/夕べの祈り/舟歌 Op.41 /即興曲/タランテラ Op.13 /ドイツのエア ギター・デュオ[ヨハネス・メラー、ローラ・フラティチェッリ(G)] | ||
録音:2013年7月5日-8日、カナダ。 プレスブルク(現在はスロヴァキア)の貧しい家庭に生まれたヨハン・カスパル・メルツ(1806-1856)。彼は独学でギターとフルートを学び、若いうちはこれらを教えながら研鑽を積んだ。1840年にウィーンに移住し、ようやくコンサートデビューを果たし、当時の皇后に認められてウィーンの宮廷ギタリストに取り立てられる。その後は持病に悩まされながらも、数々の作品を書き、またベルリン、ドレスデン、ロシアを始めとした広範囲な地域で演奏会を行い賞賛を得た。1856年、50歳の時に心臓病で没したが、彼の偉業はのちのギタリストたちにも大きく影響を与えた。その一つに「10弦ギター」の使用があり、これはギターの音色に深みと表現力をもたらし、世界を大きく広げたのだった。ここでは彼の最も知られている「吟遊詩人の調べ」の2台ギター版や、「葬儀の挽歌」などを収録。シューベルトを思わせる素朴なメロディも、2台のギターで奏されると格別の味わいを持つ物。 | ||
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集 Vol.15 ニ短調 K.552 /ハ長調 K.326 /イ短調 K.265 /ト長調 K.455 /ホ短調 K.233 /ニ長調 K.177 / ロ短調 K.293 /イ長調 K.220 /嬰ヘ短調K.448 /ホ長調 K.216 /ニ短調 K.553 /ハ長調K.72 / ヘ短調 K.365 /変ホ長調 K.253 /ハ短調K.230 /変ロ長調 K.439 /ト短調 K.43 /ヘ長調K.296 /ニ短調 K.92 〕 オリオン・ウェイス(P) | ||
録音:2013年7月15日-17日、カナダ。 イタリアのナポリで生まれ、スペインのマドリッドで亡くなった作曲家ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)。彼の555曲ある「ソナタ」は、実際には彼が使えたスペインの王女マリア・マグダレーナ・バルバラのための練習曲で、ほとんどの曲は1楽章のみの短いものだが、その独創性と、当時としては極めて斬新な技巧を用いていたことなどもあって、ソナタと呼ばれている。もちろん当時はまだ現在のようなグランド・ピアノは存在していなかったので、これらの曲をピアノで演奏するには、また違ったアプローチも必要になって来る。NAXOSでは、これらのソナタの録音にあたり、アルバム毎にピアニストを変えるという趣向を取っていて、ここではアメリカの名ピアニスト、オリオン・ウェイスを起用し、これらのソナタに新鮮な風を送り込むことに成功した。時には軽快に、時にはロマンティックに・・・18世紀の端正な音楽が、21世紀の今に生き生きと動き始める。 | ||
フランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809):交響曲集 〔ニ長調 Op.4 No.1 (Callen 19) /変ロ長調 Op.4 No.2 (Callen 20) / ヘ長調 Op.4 No.3 (Callen21) /ニ長調 Op.3 No.6 (Callen 18) 〕 マレク・シュティレツ指揮チェコ室内フィルハーモニー・パルドゥビチェ | ||
録音:2013年8月27日-9月6日。 マンハイム楽派の中心人物とみなされたヨハン・シュターミッツ。彼の最も有能な弟子がこのベックだった。彼が多くの交響曲(シンフォニア)を作曲した1750年代以前は、まだこの形式が正式には定まっておらず、最初はイタリア式序曲「急-緩-急」の楽章がそれぞれ独立し、それをシュターミッツやカンナビヒが受け継ぎ発展させ、エマヌエル・バッハがメヌエットの楽章を付け加えて「交響曲」とし、古典派へ繋いでいったとされている。シュターミッツの交響曲は、フランスで大いなる人気を博したとされており、その弟子であったベックも師に倣い、この形式の作品を書いたのだろう。彼の交響曲は、当時としてはかなり独創的な音楽で、驚くほど劇的な表情と大胆な和声を持っていて、また当時のマンハイム楽派の作曲家たちが好んだ3楽章形式ではなく、メヌエットを含んだ4楽章形式を好んでいたことも特筆すべき点かもしれない。メヌエットを含むことで曲全体が長くなるため、メリハリをつけるために曲内の反復をなるべく減らしたことも、全曲の推進力をアップさせることに役立っているようだ。こんなベックの交響曲、ハイドンやモーツァルトとはまた違った味わいがあり、一度聞くと手放せなくなる魅力に満ちている。 | ||
ミサ・コンチェプティオ・トゥーア~待降節のための中世とルネサンスの音楽 作曲者不詳:アンティフォナ/救い主のうるわしき母(ポルトガル写本、14世紀)/ かくも麗しいバラはない(イギリス、17世紀)/恵みあふれる聖マリア(イギリス、15世紀) ピエール・ド・ラ=リュー(1460頃-1518):ミサ・コンチェプティオ・トゥーア(*) マイケル・アラン・アンダーソン指揮シカゴ・スコラ・アンテクァ | ||
録音:2012年12月8日、USA 。(*)は世界初録音。 「クリスマス=キリストの降誕を記念する日」だったはずが、いつの間にかケーキを食べて、プレゼントを交換して盛り上がる日になってしまった。そろそろ本来の意味合いに戻して…(あっ、やっぱりケーキは必要デス)。そんな、静かな日を過ごしたい方にぴったりのアルバムは、ルネサンス時代の美しい「クリスマスの音楽」を集めた物。ここに収録されているのは、12月25日のためだけではなく、その前にある4週間の期待溢れる時期である「アドベント」のための音楽。1200年以上前に歌われたであろう、単旋律のアンティフォナ(2つの合唱隊が交互に歌う形式)で始まり、次はルネサンス期の作曲家ピエール・ド・ラ=リューの5声部のモテットが歌われる。そして様々な写本から取られた聖母を賛美する歌で締めくくられるという1枚。綿密な研究に支えられた確固たる歌は、時代を超えて聴き手の胸にしみいることだろう。 | ||
アントニオ・ピーニョ・バルガス(1951-): レクイエム(2012) (*) /ユダ(ルカ、ヨハネ、マタイ、マルコ伝による) (2002) (#) ジュアン・カルネイロ指揮 フェルナンド・エルドーロ指揮グルベンキアンo.&cho. | ||
録音:2012年11月21日-22日(*)、2004年5月(#)。 このレクイエムの作曲家である、アントニオ・ピーニョ・バルガス(1951-)は実はポルトガルでも有数のジャズ・ピアニストとして知られている人。彼のジャズ・アルバムは世界中で高い人気を得ていて、その音楽もアルディッティ四重奏団をはじめとした、様々な演奏家によって演奏されている。しかし、この「レクイエム」は極めてシリアスな音楽であり、これまでのキリスト教に基づいた過去の作品だけでなく、もっと人間の根源にあるもの…これは先史時代の恐怖と畏れなども含めた「死」というものへの畏敬の念が込められた作品と言ってもよいのかも知れない。曲は捉えようによっては、素晴らしくドラマティックであり、まるで映画音楽のような迫力をも有しているが、これも受け入れるべきものなのだろうか。悲しみの中を漂うかのような「涙の日」、語りかけてくるかのような「サンクトゥス」などに独自の美を見出すことも可能。「ユダ」はもっと現代的な響きを持った音楽で、テキストは4つの福音書から取られている。普遍的な言葉を音楽に載せながらも、幾多の理由から、ソリストを使わずに合唱のやりとりで物語を進めていく様子は確かに見事としかいいようがない。 | ||
ソレル:鍵盤のためのソナタ集 Nos.42-56 | マテウス・ボロヴィアク(P) | |
録音:2013年2月4日-6日、スペイン。 カタルーニャのウロトに生まれたアントニオ・ソレル(1729-1783)は、6歳でオルガンと作曲の勉強をはじめ、モンセラート修道院の聖歌隊員に加わる。わずか15歳でセオ・デ・ウルゲル大聖堂のオルガニストと副助祭に任命されるほどの才能を持ち、その後は23歳で叙階を受け聖職者となり、亡くなるまでの31年間はずっと禁欲的な生活を送った人。彼の生活は確かに常人から見ると単調なものだったかも知れないが、彼の書いたソナタを聴くと、本当はものすごく実り豊かな暮らしをしていたのではないかと思わせるだけの強い魅力がある物。彼はドメニコ・スカルラッティに師事したと言われていて、これらのソナタからも、その影響は感じられるが、曲自体はもっと自由であり、1曲の長さも拡大されている。とにかく明るく力強い、まさしく「健康的な」音楽。ここでピアノを演奏しているのは2011年にバルセロナで開催された第57回マリア・カナルス国際音楽コンクールで1位を獲得したマテウス・ボロヴィアク。2013年のエリザベート王妃国際コンクールでも3位を獲得、数々のコンクール入賞暦を持つ最注目のポーランド=イギリスのピアニスト。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ:エヴァンゲリオン 子供たちへ語る28の小品によるイエスの物語 |
アレッサンドロ・マラゴーニ(P) | |
録音:2013年12月9日-10日、イタリア。世界初録音。 日本ではどちらかというと「ギターの作曲家」として知られているカステルヌオーヴォ=テデスコ(1854-1893)だが、元々彼はピアニストとして活躍し、多くのピアノ曲をはじめ、歌劇や管弦楽曲の作曲家としても素晴らしい作品を残している。もともとイタリア系のユダヤ人であった彼は、ファシスト政権が台頭した頃から社会的地位を危うくされ、最終的にはイタリアを脱出すこととなる。そして1939年に渡米し、ハリウッドで数多くの映画音楽を作曲したことでも知られている。この作品は1949年に作曲された特異な曲集で、この2年前の父親の死と、その年に訪れたメキシコの修道院の印象がこの曲を書くきっかけになったようだ。テデスコは聖書やシェイクスピアを自らのテーマにすることを好んだが、この曲集もキリストの一生を歌を使わずに、ピアノの小品のみで描くという離れ業をやってのけます。言葉を伴わないおかげで、必要以上に感傷的になることなく、適切に情景が描かれているが、逆に宗教的な雰囲気はあまり感じられないので、もしお子さんに聞かせてあげるのであれば、聖書のお話を一緒に読んであげることは必要かもしれない。 | ||
ジャック・エテュ(1938-2010):弦楽のための作品全集 弦楽四重奏曲第1番 Op.19 (1972) / 弦楽四重奏曲第2番 Op.50 (1991) / スケルツォ Op.54 (1992) / アダージョとロンド Op.3 No.1a (1960) / セレナード Op.45 (1988) (*) / 六重奏曲 Op.71 (2004) (#) |
ニュー・オーフォードSQ [ジョナサン・クロウ、 アンドルー・ワン(Vn) エリック・ノウリン(Va) ブライアン・マンカー(Vc)] スティーヴン・ダン(Va;#) コリン・カール(Vc;#) ティモシー・ハッチンス(Fl;*) | |
録音:2012年5月6日-9日、カナダ。 カナダのケベックで生まれた作曲家ジャック・エテュ(1938-2010)はモントリオールの音楽院で学び、オタワ大学でジュール・マーテルから専門的な知識を習得する。その後も様々な音楽家から指導を受け、1959年の夏にはルーカス・フォスとともにタングルウッド音楽センターで学んだ経歴も持っている。1961年から63年まではエコール・ノルマルでアンリ・デュティユー、1962年から63年にはパリのコンセルヴァトワールでオリヴィエ・メシアンの指導も受けている。もちろん数多くの受賞歴があり、今でも彼は、カナダにおける最も先進的な現代音楽作曲家とみなされている。彼の作品は確かに難解だが、その根底には伝統的な音楽フォームがあり、特に初期の作品にはバルトークやヒンデミット、フランスの印象派主義の音楽や、メシアンなどの影響が見受けられる(例えば弦楽四重奏曲第1番の2楽章の終結部の美しい響きは、メシアンの天上の世界を示す音と似ている)。彼の音楽は無調ではなく、多調であり、ネオ・ロマンティックな情景は後年になるほど深まり、1991年の弦楽四重奏曲第2番は更に美しい音に満ちている。 | ||
ヨーゼフ・シュトラウス・ミーツ・オッフェンバック フォルトゥニオ・カドリーユ Op.103(ポラック編曲)/カドリーユ「グルジアの女たち」 Op.168 /青ひげカドリーユ Op.206 / カドリーユ「ジェロルシュタイン大公妃」 Op.223 /カドリーユ「ジュヌヴィエーヴ」 Op.246 /ペリコール・カドリーユ Op.256 / トト・カドリーユ Op.265 /カーディ・カドリーユ Op.25 /ファウスト・カドリーユ Op.112 /クリスピーノ・カドリーユ Op.224 クリスティアン・ポラック、アルフレッド・エシェヴェ、ミハイル・ディートリヒ、マンフレート・ ミューザウアー指揮スロヴァキア国立コシツェpo.、ラズモフスキーso.、スロヴァキア放送so. | ||
MARCO POLO レーベルのヨーゼフ・シュトラウス全集 [8.223561-575, 8.223618-626, 8.223664, 8.223679] から、オッフェンバック作品の旋律を引用した作品を集めたもの。 | ||
オペラ A-Z | ||
同題の 8.555037/38 の改訂版。ブックレットは1096ページ。インターネット経由で130曲のボーナス・トラックを視聴可能。 | ||
イディル・ビレット:アーカイヴ・コレクション Vol.16-17 ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.9 (I.ビレット編;*)/ ハンガリー舞曲 WoO.1 (#) / 交響曲第4番 ホ短調 Op.98(I.ビレット編;*)/ パガニーニ変奏曲 Op.35 (+) 「アンコール」 カプリッチョ Op.76 No.1 (+) / カプリッチョ Op.76 No.5 (+) |
イディル・ビレット(P) | |
録音:1995年、1997年、パリ(*)、1993年、リール音楽祭(#)、1972年、ニューヨーク(+)。 「幼いころから、私はラジオやレコードを聴いては、交響曲をピアノ用に編曲していた。その頃、まだ楽譜は読めなかったが、全て暗記しており、特にベートーヴェンの交響曲は子供の頃から全てを知っていた」と語るイディル・ビレット。この2枚組には「ベートーヴェンではない」ブラームス(1834-1897)の2曲の交響曲の彼女自身によるピアノ編曲版が収録されている。指揮者を目指す学生は、学習のために「スコアをそのままピアノで演奏する」ことも求められると言うが、やはりピアニストであるビレットの編曲は、どこもかしこも破綻のないものであり、その素晴らしい仕上がりには驚くほかない。他には、こちらも演奏困難なことで知られる「パガニーニ変奏曲」とライヴ収録のハンガリー舞曲、そしてアンコールで演奏された深みのあるカプリッチョ2曲。思わず「すごい。」と声が出てしまうこと間違いない。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集〔第1番-第32番〕
イディル・ビレット(P) | ||
録音:1994年5月-2008年5月。 8.571251 、8.571254 、8.571255、8.571258 、8.571260 、8.571262 、8.571266-69 のセット化。 | ||
イディル・ビレット~ベートーヴェン・エディション ピアノ・ソナタ全集(8.501053, 10CDs) + ピアノ協奏曲全集(8.503069, 3CDs) + リスト編曲版交響曲全集(8.506027, 6CDs) + DVD (2.110282; 国内未案内) ・イディル・ビレットによるベートーヴェン録音集ができるまで/ ・アントニ・ヴィトとの共演によるベートーヴェン・ピアノ協奏曲〔第2番-第5番〕/ ・アンコール J.S.バッハ:コラール BWV.307/734 / ヘンデル:メヌエット ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 イディル・ビレット(P)他 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 〔第1番-第5番 「皇帝」〕/合唱幻想曲 ハ短調 Op.80 (*) イディル・ビレット(P) アントニ・ヴィト指揮ビルケントso. | ||
録音:2008年1月-2月。8.571253、8.571257、8.571261 のセット化。 | ||
ベートーヴェン/リスト編曲:ピアノ独創による交響曲全集 S 464 イディル・ビレット(P) | ||
録音:1985年-1986年。既出録音のセット化。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年11月発売分[代理店アナウンス順] | ||
プーランク(1899-1963):ピアノ編曲によるバレエ音楽集 バレエ組曲「模範的な動物たち」FP111 (1940-1941)(グラント・ジョハネセン編曲)(*) / バレエ音楽「牝鹿」FP36 (1923) /バレエ音楽「オバド」FP51 (1929) ジャン=ピエール・アルマンゴー(P) | ||
録音:2013年2月21日-23日、3月28日-29日、4月6日-7日、11日-13日、5月3日、イヴリー=シュル=セーヌ、パリ。(*)を除き当版による世界初録音、(*)はディジタルでの初録音。 軽妙洒脱、そして繊細でユーモラスなプーランクの作品には汲めども尽きぬ魅力がある。そのメロディの歌わせ方、ハーモニー、リズムのどれもが、いかにもフランス風であり、決して革新的ではなかったにせよ、独自の世界を築き上げたことは間違いない。ここで聞く事のできるピアノ版のバレエ作品は、とても珍しいものが、彼自身はバレエ作品を書くとき、他の作曲家のようにまず「ピアノ・スコア」を作成し、それを管弦楽版に仕立てることが多く(バレエのリハーサルのために)、これらもそんなスコアに基づいて演奏されている。パリ・オペラ座からの依頼で作曲された「模倣的な動物たち」。詩人ラ・フォンテーヌの「寓話」からテキストが取られたこの物語、ありがちなお話の中にピリリと教訓が込められた小気味のよいものなが、プーランクは音楽で更に創造的な世界を描きあげている。こちらのピアノ版は作曲家自身が同意した1951年のヨハンセンによるヴァージョンで演奏されている。タイトルに「若い娘たち」の意味がある「牝鹿」も人気作品。バレエ曲でもあり、協奏曲でもある「オーバード」(夜明け)は、恋を禁じられた女神ディアーヌの失恋物語。彼の私生活の失意が反映されているとも言われている。 | ||
ロシアの回想 コンスタンティン・ヴァシリエフ(1970-): 3つの森の絵(2001) /白鳥の王女(イリーナ・クリコヴァに献呈) (2010) (*) /3つの叙情的小品(2003) セルゲイ・ルドネフ(1955-):古い菩提樹(1978) /切り立った岸の間に - 即興(1980) (*) ヴィクトル・コズロフ(1958-):ロシアの大地への献呈(1990) /さまよえるオランダ人(1993) / 美しきエレーナのためのバラード(1994) イリーナ・クリコヴァ(G) | ||
録音:2013年10月3日-6日、カナダ。(*)は世界初録音。 すでにNAXOSから2枚のアルバム(8.572717, 8.572390)をリリースし、2013年には来日公演も行い、その才能を存分に見せつけたロシアのギタリスト、イリーナ・クリコヴァ。見た目は実に愛らしい女性だが、実は数多くのコンクール受賞歴はもちろんのこと、25年に渡る演奏活動を続けているという、相当な実績のある人なのだ。そんな彼女の今回のアルバムは、故郷であるロシアの現代音楽集。現代と言っても前衛的な作品ではなく、どれもが詩情溢れるステキな作品。静けさと活気が絶妙にブレンドされたヴァシリエフの作品から、聴き手の耳をひきつけることは間違いなし。クリコヴァーの深みのある音色は、郷愁と憧憬を呼び起こし、その技巧とともに深く深く心に染み込んでくることだろう。NAXOSの数あるギターアルバムの中でも、とりわけ強くオススメしたい1枚。 | ||
イタリアのソプラノ・アリア集 レスピーギ(1879-1936):日没 P.101 / プッチーニ(1858-1924):「蝶々夫人」~ある晴れた日に ヴェルディ(1813-1901):歌劇「オテロ」より〔ご主人様のお心は/柳の歌/アヴェ・マリア〕 プッチーニ:「トゥーランドット」~お聞き下さい、ご主人様/「ボエーム」~さようならあなたの愛の呼ぶ声に/ 「修道女アンジェリカ」~母もなしに/「つばめ」~ドレッタの美しい夢/ジャンニ・スキッキ~私のお父さん カタラーニ:「ワリー」~さようなら、ふるさとの家よ マリア・ルイジア・ボルシ(S) イブ・アベル指揮 LSO | ||
録音:2013年12月2日-3日、UK 。 | ||
ユーセフ・マッティン・クラウス(1756-1792):アリアと序曲集 歌劇「プロセルピナ」VB 19 序曲/無邪気な視線を VB 30 (*) /恐れているか?最愛の人よ VB 63 (*) / 愛することをやめることなど VB 59 (*) /カンタータ「グスタフ3世の誕生日のために」VB 41 序曲/ 私が小さな神を見るとき VB 5 (*) /歌劇「冒険家」序曲 VB 32 (*) /時代の荒廃は VB 58 / 聞いてくれ、行かないでくれ・・・私の大切な人に VB 55 / グスタフ3世のための葬送カンタータ VB 42 序曲/私の痛みとため息を聞いて下さい VB 26 (*) モニカ・グループ(Ms) アーポ・ハッキネン指揮ヘルシンキ・バロックo. | ||
録音:2013年6月10日-12日、フィンランド。(*)は世界初録音。 奇しくもモーツァルトと同じ年に生まれるも、彼とは全く違う運命に翻弄されたユーセフ・マッティン・クラウス。彼は25歳の時にストックホルムのグスタフ3世に宮廷音楽家として召抱えられ、数々の音楽経験を経て、君主が暗殺された際には「追悼音楽」を捧げ、その後まもなく彼自身も病のためこの世を去る。それはモーツァルトが早すぎる死を迎えたほぼ1年後のことだった。最近になって彼の作品が次々とリリースされ、その驚くべき才能に感嘆する人が増えてきたが、まだまだ知られていない作品は多く、このアルバムの半分以上の作品も世界初録音となっている。劇音楽を得意としたクラウスらしく、序曲のどれもが溌剌とした美しさを有しており、またコンサート・アリアも素晴らしい物。注目すべきは、「私が小さな神を見るとき」VB5。これはクリスマスのための音楽で、牧歌的な雰囲気を湛えた木管楽器と、美しい独奏ヴァイオリンが、アルトの歌唱と絶妙な調和を見せている。モニカ・グループのつややかな美声でお楽しみ頂きたい。 | ||
バルトーク(1881-1945): 交響詩「コッシュート」Sz.75a / 2つのポートレート Op.5 Sz.37 (#) / 組曲第1番 Op.3 (+) |
マイケル・ラドヴィグ(Vn;#) ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
録音:2013年10月19日-20日(+)、11月22日-23日(+以外)、 USA 。 | ||
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-): 黒いペンテコステ(1979) (*) /石の連祷(1973) ~死の家からのルーン デッラ・ジョーンズ(Ms) ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br;*) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮 BBC po. | ||
録音:1992年9月、BBC 第7スタジオ、マンチェスター。前出: Colllins Classics。 マックスウェル・デイヴィスは45年近くもオークニー諸島に住み、ここの風景に触発され、難解でありながらも素晴らしい作品を書き続けている。「黒いペンテコステ」は、同じく彼の作品である「イエローケーキ」と同じく環境破壊についての熱の篭った嘆願であり、マーラーの「大地の歌」やツェムリンスキーの「叙情交響曲」と同じラインにある作品と位置づけてもよいのかもしれない。曲はサイモン・ラトルとフィルハーモニア管によって1982年に初演されている。各楽器の色彩的な音色とメゾ・ソプラノによる歌唱は衝撃的でもあり感傷的でもある。「石の連投」もやはりオークニー諸島の物語。新石器時代の古墳の壁に刻まれた碑文-ヴァイキングの略奪-に触発された、幽玄な風景を連想させる不思議な曲。 | ||
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.16(完結編) 3つの小品 Op.7 /52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 より Nos.36-38 / 前奏曲とフーガ ハ短調 WoO.8 No.6 & WoO.4 No.8 /前奏曲とフーガ ニ短調 WoO.4-10 J.S.バッハ作品の編曲集 〔15の2声のインヴェンション BWV.772-786 (マックス・レーガー&カール・シュトラウベ編曲)/ トッカータとフーガ ニ短調 BWV.913(マックス・レーガー編曲)〕 クリスティアン・バルテン(Org) | ||
録音〔使用楽器〕:2013年6月10日-11日、フルダ大聖堂〔リーガー=ザウアー製〕、ドイツ。 このアルバムには彼の初期の作品である「3つの小品」 Op.7と、「52のやさしいコラール前奏曲」の残り3曲、そして3つの遺作と、問題作「バッハの2声のインヴェンション」オルガン版が収録されている。原曲はピアノ学習者や愛好家に良く知られているあの曲集だが、レーガーと彼の友人シュトラウベは、この作品に基づくオルガンのためのトリオ・ソナタを作ることを考案。両手とペダルを完全に独立させ、オリジナルのメロディに新たな対旋律を組み合わせることで、全く新しい様相を持った作品が出来上がった。日頃聞きなれているはずの音楽が、素晴らしく荘厳に聞こえてくる様子は感動的。 | ||
R.シュトラウス、ヴェルディ、プッチーニ:弦楽四重奏のための作品集 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):弦楽四重奏曲 イ長調 Op.2 TrV 95 プッチーニ(1858-1924):菊/3つのメヌエット / ヴェルディ(1813-1901):弦楽四重奏曲 ホ短調 エンソー SQ [Ensō Quartet] [モーリーン・ネルソン(Vn1) ジョン・マーカス(Vn2) メリッサ・リアドン(Va) リチャード・ベルチャー(Vc)] | ||
録音:2012年7月30日-8月2日、カナダ。 リヒャルト・シュトラウスが16歳の時に作曲した弦楽四重奏曲は、彼の父の従兄弟であり、幼きシュトラウスにヴァイオリンを教えたベンノ・ワルター(ミュンヘン宮廷劇場のコンサート・マスター)によって初演された記念すべき作品。父の影響でモーツァルトやベートーヴェンを手本とするように指導されたシュトラウスの、折り目正しい作品だが、この後彼は少しずつ父親の縛りから離れ、自らの語法を確立していくことになる。プッチーニの「菊」は短くも感傷的で美しいエレジー。3つのメヌエットはハイドンらしさを感じさせる短い作品。ヴェルディの弦楽四重奏曲は60歳の時の作品で、彼の唯一の室内楽作品。なかなか演奏される機会に恵まれない作品群だが、3人の作曲家の全く別の面を伺い知ることのできる名作といえるだろう。演奏しているエンソー弦楽四重奏団は1999年にイェール大学に設立され、2007年からニューヨークに拠点を置き活躍している団体。ルネサンスから現代までの幅広いレパートリーを持ち、中でもヒナステラの弦楽四重奏曲での名演は、他に並ぶものがない。 | ||
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):スターバト・マーテル(1959-1965)
ベンジャミン・ヒューレット(T) アリソン・ヒル(S) デイヴィッド・ヒル指揮ボーンマスso.、バッハcho. | ||
録音:2013年11月30日-12月1日、UK 。 イギリスの作曲家、ハウエルズの「スターバト・マーテル」はドヴォルジャークの作品と同様に、彼自身の9歳の息子、マイケルの突然の死が作曲の動機となったが、ハウエルズは曲に個人的な悲しみだけを盛り込むのではなく、1962年のキューバ危機や翌年のケネディ大統領の暗殺などの、厳しい世界情勢を危惧し、やがては核戦争への恐怖までをも内包した途方もない悲しみが含まれている。そのため曲は不安定であり、本当に悲しみに満ちているが、時として驚くばかりの美しい響きも見てとれる。聴き手の内面の平穏を試すかのような不思議な音楽。打って変わって輝かしさ際立つ「テ・デウム」では開放的な明るさを体感出来る。ヴォカリーズのみ(歌詞は持たない)の声とオーケストラの響きが交錯する「シネ・ノミネ」も神秘的な美しさを持っている。 | ||
ティエリー・ランシーノ(1954-): ヴァイオリン協奏曲(2005)[イザベル・ファウスト(Vn) アルトゥーロ・タマヨ指揮ルクセンブルクpo. /2005年11月3日、シャトレ劇場]/ 前奏曲とウェルギリウスの死(2000) (#) [マッテオ・デ・モンティ(Br) ジェラード・シュワルツ指揮フランス国立o./ 2000年12月2日、オーディトリウム・オリヴィエ・メシアン、ラジオ・フランス] | ||
録音:[/内]、共に パリ、ライヴ。(#) は世界初録音。 あの衝撃的すぎるレクイエム(8.572771)で、その特異な作風を知らしめたフランスの作曲家ランシーノ。今回は名手イザベル・ファウストをソリストに迎えた「ヴァイオリン協奏曲」と、ローマの高名な詩人ウェルギリウスをテーマにした2つの作品を収録した。巨大な機械に見立てたオーケストラと、小さな木の作品(Vn)が対峙することで生まれる様々な事象を抽象的に描くために、技術と想像力を駆使したという不思議なヴァイオリン協奏曲は、そのまま初演者であるイザベル・ファウストに捧げられている。もうひとつの作品は、ローマの詩人ウェルギリウスが死を迎えた時の物語を描いた物。この詩人には多くのエピソードがあり、生まれた物語も多々ある。ランシーノは彼のエピソードをオペラ化しようと試みたが、結局それは成就することは無かった。しかしこのアルバムの4曲の他、様々な管弦楽曲や声楽曲が生まれることになったという。この4曲からなるエピソードは激しく音がぶつかり合う前奏曲で始まり、星の煌きにも似た間奏曲、そして声楽を伴う「ウェルギリウスの死」が続き、最後は嘆くを鎮めるような後奏曲で幕を閉じる。 | ||
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996): ピアノ五重奏曲(1962) (*) /戦争組曲(1964) (エレナ・アスタフィエワ、スタニスワフ・プロクディン編曲、2011)(#) オリガ・ソロヴィエワ(P;*) マキシム・アニシモフ(Cl;#) ヴァンブラSQ [グレゴリー・エリス(Vn1) キース・パスコー(Vn2;#) イオアナ・ペテク=コラン(Vn2;*) サイモン・アスペル(Va) クリストファー・マーウッド(Vc)] | ||
録音:2012年10月11日(#)、2013年10月31日(*)、モスクワ。(#)は世界初録音。 延々とピアノのユニゾンが奏され、そこに激しく切り込むヴァイオリンの不協和音。この刺激的な冒頭部分だけで耳を惹きつけられるピアノ五重奏曲。これを作曲したボリス・チャイコフスキーは「ショスタコーヴィチの次の世代」における最も独創的な作曲家として高く評価されている。1962年に書かれた「ピアノ五重奏曲」は前述の第1楽章に続く、リズミカルで旋律的な第2楽章と、変奏曲形式の第3楽章、そして表情豊かな最終楽章と、整ったフォルムを持つ作品であり、彼の最高傑作とみなされるものでもある。「戦争組曲」は1964年に製作されたユリ・フェイト監督による映画「前線を守りながら」のための音楽だが、映画公開後にこのスコアは行方不明になってしまう。しかしボリス・チャイコフスキー協会が原稿を探索し、サンクトペテルブルクで発見、その後編集され、この形に落ち着いた。戦いに赴く若き将校ルサノフと、彼を待つ恋人カティア。友人とともに危険な任務を終え帰還したルサノフの目の前で流れ弾に当たって命を落とすカティア…最後のシーンで悲嘆に暮れ、家の外に立つルサノフ。こんなストーリーが悲しいワルツを伴いながら展開していく。 | ||
J.シュトラウス2世:ヨハン・シュトラウス・アット・ジ・オペラ ジプシー女のカドリーユ Op.24 /カドリーユ「ロジェルの包囲」 Op.31 /マルタ・カドリーユ Op.46(L.バビンスキ編曲)/ メロディーエン・カドリーユ Op.112 /インドラ・カドリーユ Op.122 /北極星カドリーユ Op.153 / カドリーユ「悪魔の分け前」(C.ポラック編曲)/ディノーラ・カドリーユ Op.224 /オルフェウス・カドリーユ Op.236 / 新しい メロディーエン・カドリーユ Op.254 /カドリーユ「仮面舞踏会」 Op.272 /ファウスト・カドリーユ Op.277 / カドリーユ「アフリカの女」 Op.299 /こうもりカドリーユ Op.363 アルフレート・ヴァルター、オリヴェル・ドホナーニ、ヨハネス・ヴィルトナー、 ミヒャエル・ディットリヒ、アルフレート・エシュヴェ、クリスティアン・ポラック指揮 スロヴァキア国立コシツェpo.、スロヴァキア放送so.、ポーランド国立カトヴィツェpo. | ||
ヨハン・シュトラウス大全集(8.505226)から、多くがオペラ作品を元にしたカドリーユを選曲。#当初国内代理店がアナウンスしていた品番、8.578787は誤りです。 | ||
ミヨー(1892-1974):劇音楽「アイスキュロスのオレステイア」 アガメムノン Op.14 /コエフォール(捧げ物をする女たち) Op.24 /エウメニデス(慈愛の女神たち) Op.41 ロリ・フィリップス(S;クリネムネストラ) ダン・ケンプソン(Br;オレステス) シドニー・アウトロー(Br;アポロ) ソフィー・デルフィス(語り;女奴隷長) ブレンダ・リー(S;アテナ/奴隷の女) タマラ・マムフォード(Ms;アテナ) ジェニファー・レーン(C-A;アテナ) ジュリアンナ・ディ・ジャコモ(S;プフィア〔神託〕) クリスティン・エデル(Ms;エレクトラ)/他 UMSコーラル・ユニオン ミシガン大学室内cho. ミシガン大学cho. ミシガン大学オルフェウス・シンガーズ ミシガン大学パーカッション・アンサンブル ケネス・キースラー指揮ミシガン大学so. | ||
録音:2013年4月4日、ミシガン大学、ミシガン州、USA 。 この劇音楽は詩人ポール・クロデールがギリシャの三大詩人の一人アイスキュロスの「三部作」に台本をつけたものであり、アガメムノンと妻クリテムネストラの葛藤、娘エレクトラのクリテムネストラへの復讐、そして実際にクリテムネストラを手に掛けた息子オレステスの裁判-無罪判決までの一連の物語と通して、悲しみの連鎖の終結と、平和と調和への道筋を描くという壮大な物語。曲は時として暴力的であり、至るところに直截的な響きが充満している。 | ||
弦楽奏者のAからZまで [A–Z of String Players] シューベルト:「ます」D667~第3楽章[ヴィリー・ボスコフスキー(Vn)] バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009 ~第6楽章 ジーグ[パブロ・カザルス(Vc)] シューベルト:アルペジオーネ・ソナタD821~第2楽章[ガスパール・カサド(Vc)] フューメ:バロック風二部作~第2楽章 フゲッテ[ジェラール・コセ(Va)] ショア:スケルツォ[ロジャー・チェイス(Va)] モーツァルト:ピアノ三重奏曲「ケーゲルシュタット」~第3楽章[レベッカ・クラーク(Va)] ブラームス/ヨアヒム編曲:ハンガリー舞曲集~第8番 イ短調[イェリー・ダラーニ(Vn)] モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K216~第3楽章[ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn)] ベートーヴェン/プリムローズ編曲:ノットゥルノ ニ長調 Op.42~第3楽章[ロベルト・ディアス(Va)] ガーシュウィン:ショート・ストーリー[サミュエル・ドゥシュキン(Vn)] ドルドラ:思い出[ミッシャ・エルマン(Vn)] ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.2 No.2, RV 31~第1楽章[江藤俊哉(Vn)] ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26~第3楽章[マキシム・フェドートフ(Vn)] ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb: 2~第3楽章[エマヌエル・フォイアマン(Vc)] ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30 No.2~第3楽章[ヨーゼフ・フックス(Vn)] マルティヌー:3つのマドリカル」 H313~第1楽章[リリアン・フックス(Va)] ボッケリーニ:チェロ協奏曲 変ロ長調 G.482~第3楽章[モーリス・ジャンドロン(Vc)] ミャスコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.44~第3楽章[イリヤ・グルベルト(Vn)] J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043~第1楽章[アルテュール・グリュミオー(Vn)] テレマン:12のファンタジー~第2番 ト長調 TWV40:15[アウグスティン・ハーデリッヒ(Vn)] バッツィーニ:妖精の踊り Op.25[クロエ・ハンスリップ(Vn)] フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 M.8~第1楽章[ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)] ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61~第3楽章[ブロニスワフ・フーベルマン(Vn)] ブリテン:無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80~第1楽章[ティム・ヒュー(Vc)] パガニーニ:24のカプリース Op.1 No.16 ト短調[イリヤ・カーレル(Vn)] フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.108~第3楽章[カン・ドンスク(Vn)] ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 「喜び」 Op.8 No.6 RV180~第3楽章[ルイス・カウフマン(Vn)] ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99~第4楽章[マリア・クリーゲル(Vc)] クーセヴィッツキー:小さなワルツ Op.1 No.2[セルゲイ・クーセヴィツキー(Cb)] シンディング:3つの悲歌的小品 Op.106 No.1「悲歌」[ヘニング・クラッゲルード(Vn)] ブロッホ:ヘブライ組曲~第2楽章「行列」[ミリアム・クレーマー(Vn)] J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 BWV1068 ~第2楽章「G線上のアリア」[フリッツ・クライスラー(Vn)] J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア[ヤン・クベリーク〔クーベリック〕(Vn)] チン:フォルモサの四季~第4楽章「春」[チョーリャン・リン(Vn)] アイアランド:海への情熱[ジュリアン・ロイド・ウェバー(Vc)] / シュニトケ:フーガ[マルク・ルボツキー(Vn)] ホフマン:ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調~第3楽章[ロレイン・マカスラン(Vn)] エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調 Op.25「ルーマニア民俗風」~第3楽章[イェフディ・メニューイン(Vn)] ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第5番~第1楽章「カンティレーナ」[フランク・ミラー(Vc)] ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108~第3楽章[ナタン・ミルシテイン(Vn)] バーバー:チェロ協奏曲 Op.22~第2楽章[ザラ・ネルソヴァ(Vc)] ビスカーディ:ヴィオラは突然声になる[ポール・ニューバウアー(Va)] モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K207~第3楽章[西崎崇子(Vn)] J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042~第3楽章[ダヴィド・オイストラフ(Vn)] モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調「トルコ風」 K219~第3楽章[テオ・オロフ(Vn)] ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ ホ短調 Op.14 No.5 RV40~第1楽章[アルド・パリソ(Vc)] バルトーク:狂詩曲第1番 BB 94a~第1楽章ト[ジェルジ・パウク(Vn)] ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.5 No.2~第1楽章[グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc)] エルガー:愛の挨拶 Op.12[モード・パウエル(Vn)] / パガニーニ:カプリス第5番 イ短調[W.プリムローズ(Va)] パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7~第3楽章「ラ・カンパネッラ」[フィリペ・クイント(Vn)] ディーリアス:劇付随音楽「ハッサン」~セレナード[フレデリック・リドル(Va)] グラズノフ:2つの小品 Op.20~第2番「スペインのセレナード」[アレクサンダー・ルビン(Vc)] エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.82~第1楽章[アルバート・サモンズ(Vn)] ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調「セリオーソ」 Op.95~第1楽章[ヴォルフガンク・シュナーダーハン(Vn)] ヘンデル:トリオ・ソナタ ホ長調 Op.2 No.9 HWV394~第1楽章[アルバート・スポルディング(Vn)] ワーグナー:歌劇「タンホイザー」~夕星の歌[ウィリアム・ヘンリー・スクワイヤー(Vc)] ホヴァネス:チェロ協奏曲 Op.17~第2楽章[ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)] ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト短調 RV517~第2楽章[アイザック・スターン(Vn)] ハイドン:チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb: 2~第2楽章[ギレルミナ・スッジア(Vc)] ベンダ:ヴィオラ協奏曲 ヘ長調~第3楽章[ヨゼフ・スーク(Va)] メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64~第3楽章[ヨーゼフ・シゲティ(Vn)] ターティス:日没[ライオネル・ターティス(Va)] ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102~第2楽章[ジャック・ティボー(Vn)] モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調K563~第3楽章[ラーシュ・アネルス・トムテル(Va)] バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番 ト長調 BWV1019~第2楽章[ルーシー・ファン・ダール(Vn)] ラッブラ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.60~第2楽章[ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)] サラサーテ:カルメン幻想曲 Op.25 ~第5楽章[楊天堝] ブラームス:ハンガリー舞曲集第20番 ニ短調[エフレム・ジンバリスト(Vn)] | ||
SP 期からディジタル録音まで、さらに名曲から秘曲まで、弦楽に関する百科事典的アイテム。650ページ超の英語解説書には、アッカルドからズッカーマンまで300人を越える演奏家のバイオグラフィを掲載。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年10月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ブロッホ(1880-1959): イスラエル交響曲(1912-1916) (*) /ヴィオラと管弦楽のための組曲(1917-1919) (#) アドリアーナ・コフトコヴァー、カタリーナ・クラモリショヴァー(S;*) テレジア・バヤコヴァー(Ms;*) デニサ・ハマロヴァー(A;*) ミハル・マチュハ(Br;*) ユーリー・ガンデルスマン(Va;#) ダリア・アトラス指揮スロヴァキア放送so.(*)、アトラス・カメラータo.(#) | ||
録音:2000年10月18-22日、スロヴァキア放送コンサート・スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア(*) /2001年5月10日-11日、チャーチル・アウディトリアム、ハイファ、イスラエル(#)。原盤・前出: ASV, CDDCA-1148。ブロッホの代表的な作品2曲。終楽章にユダヤの神エロイムをたたえる声楽が加わる「イスラエル交響曲」など、ユダヤ民族主義を全面的に強調した作風は今聴いても斬新。ダリア・アトラスはイスラエル生まれの女性指揮者。 | ||
クレメンティ: ピアノ協奏曲 ハ長調 Op.33 No.3 (1796) (*) /メヌエット・パストラーレ ニ長調 WoO.36 / 交響曲 変ロ長調 Op.18 No.1 (1787) /交響曲 ニ長調 Op.18 No.2 (1787) ブルーノ・カニーノ(P) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2012年10月28日-29日(*)、2012年12月27日-30日、ローマ。 交響曲第1番&第2番(8.573071), 交響曲第3番&第4番(8.573112)に続く、クレメンティ(1752-1832)の初期管弦楽作品のシリーズ。1780年代にいくつかの交響曲を作曲したクレメンティだが、いざ出版しようとした頃にハイドン登場。音楽界の人気を全て持って行ってしまったため、その他の作曲家たちは自作を出版することが難しくなってしまったのだった。1796年に作曲されたピアノ協奏曲は、通常ソナタとして弾かれる Op.33 No.3の「原型」とされている。自筆譜はなく、1796年にヨハン・シェンクが書き写した譜面が残されているが、本当のところ、ソナタが先で協奏曲が後なのかはわかっていない。クレメンティの伝記作家プランティンガは、オケ・パートはシェンクによるもので、クレメンティの手によるものではないとも主張している。 Op.18の2つの交響曲は極めて古典的な様式を持つ整った美しさに満ちた作品。 変ロ長調の第1番は若干控えめだが、 ニ長調の第2番は野心的な和声を持つ快活な音楽。ハイドンへの対抗意識もあっただろうが、これはこれで素晴らしい作品になっている。 | ||
ヨーク・ボウエン(1884-1961):弦楽四重奏曲集 〔第2番 ニ短調 Op.41 (1918頃) /第3番 ト長調 Op.46 (b) (1919) 〕/ バスクラリネットと弦楽四重奏のための幻想的五重奏曲 Op.93 (1932) (*) ティモシー・ラインズ(バスCl;*) アケアスSQ [アン・フーリー(Vn1) ブリジット・デイヴィ(Vn2) エリザベス・ターンブル(Va) マーティン・トーマス(Vc)] | ||
録音:2001年12月16日、18日、20日、UK 。原盤・前出: BMS, BMS-426CD。初出時の世界初録音。 | ||
金管七重奏のための音楽集〔S.コックス&M.ナイト編曲〕 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ ハ短調 Op.65 No.2 / シューマン:4つの二重合唱曲 Op.141 ブラームス:5つのコラール前奏曲 Op.122 より/宗教的歌曲 Op.30 ブルックナー:2つのエクアーレ ハ短調/この場所は神が作り給う WAB23 / キリストはおのれを低くして WAB11 /アヴェ・マリアWAB6 /正しき者の唇は知恵を語る WAB30 セプトゥーラ [マシュー・ウィリアムズ、サイモン・コックス(B♭管Tp) クリスティアン・バラクロウ(E♭管Tp) ピーター・スミス(Tu) マシュー・ギー、マシュー・ナイト(Tb) ダン・ウェスト(バスTb)] | ||
録音:2013年11月10日-12日、聖ポール教会、ニューサウスゲート、ロンドン。 ロマン派時代の作曲家たちは金管七重奏のための曲を書くことはほとんど無かった。そこでアンサンブル「セプトゥーラ」はブラームス、ブルックナー、メンデルスゾーン、シューマンの合唱曲とオルガン作品を金管アンサンブル用に編曲。あたかもオリジナル作品であるかのように、自然で素晴らしい作品へ造り替えている。「セプトゥーラ」のメンバーは、LSO 、フィルハーモニア、ロイヤルpo.、BBCso.、バーミンガム市so.、スコットランド歌劇場、オーロラo. で活躍する若手金管奏者たちによって構成されている。 | ||
アルベニス(1860-1909):ピアノ作品集 Vol.5 本位音を主音とする長調による7つの練習曲 T.67 (1886) /四季 T.100 (1892) /キューバ風狂詩曲 T.46 (1881) / 古風な組曲第1番 T.62 (1885頃) /ピアノ・ソナタ第1番~スケルツォ T.57 (1884) / 2つのサロン風マズルカ T.87 (1888) /秋~ワルツ T.96 (1890) ジョアン・ホセ・ムダラ・ガミス(P) | ||
録音:2013年7月6日-7日、マドリッド、スペイン。 | ||
カーター・パン(1972-):ピアノの12のサイド(2011/2012) /ビルズ/ チーズおろし器~2段階/ユア・タッチ(ピアノ協奏曲第1番のためのカデンツァ)(*) ジョエル・ヘイスティング(P) | ||
録音:2013年8月17日-20日、USA 。(*)を除き世界初録音。 作曲家・ピアニスト、カーター・パンは既に数々の作品で国際的に高い評価を受けている。「12のサイド」は、彼の友人であるカナダのピアニスト、ジョエル・ヘイスティングとのコラボレーションから生まれた作品で、おのおのの曲にはタイトルと、彼に影響を与えた名ピアニストの名前が記されているという興味深い物。全ての曲は違った表情を持ち、ある曲は沈静し、ある曲はまるで埃のように、空気中を音符が漂う。ジャズ風な曲や大胆不敵な妙技の炸裂、そして不気味さ。捉えどころのない不思議な音楽だが、妙に耳に残る強い存在感も有している。遊び心たっぷりの「ビルズ」、チーズおろし器でうっかり指を切ってしまったというアクシデントから生まれた作品、そしてピアノ協奏曲(8.559043)へのカデンツァとして書かれた「ユア・タッチ」は、アンニュイなジャズ。 | ||
落ち行く男~ケネス・フックス(1956-): バリトンと管弦楽のための「落ち行く男」(2009-2010) /バリトンと室内アンサンブルのための 「ムーヴィー・ハウス」(2007) /バリトンと室内アンサンブルのための「無垢と経験の歌」(1977) ロデリック・ウィリアムズ(Br) ジョアン・ファレッタ指揮 LSO | ||
録音:2013年8月30日-9月1日、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン、UK 。世界初録音。 ここに収録された「落ち行く男」は、フックス(1956-)における重要なテーマであり、以前リリースしたピアノ曲「落ち行くカノン」や「落ち行く三重奏曲」(8.559733に収録)と密接な関連がある。これらのテーマ、もともとは2007年に発表されたドン・デリーロの小説「Falling Man」であり、9/11の事件の際、破壊されたワールド・トレード・センターの瓦礫に躓き、恐怖と混沌の感情に襲われた男を描いたが、この作品に強い感銘を受けたフックスが、この物語からこの歌を創り上げ、それを様々な作品に転用。そのどれもが衝撃的な風景を思い思いに映し出す。この悲しみは永遠に消えることはないだろう。「ムーヴィー・ハウス」はジョン・アップダイクの小説「金持ちになったウサギ」に触発された作品で、アメリカ人の完成と欲求を象徴的に描いた物。「無垢と経験の歌」はボルコムの作品と同じく、ウィリアム・ブレイクの詩に基づいた物。人間の存在の厳しさと牧歌的な無邪気さを併せ持つこの詩は、多くの芸術家に刺激を与えたが、このフックス作品は独特の視点でこの詩を自らのものにしている。 | ||
フレデリック・ジェフスキ(1938-): 4つの小品(1977) (*) /主婦の嘆き(1980) (*) ハード・カッツ~ラルフ・ファン・ラートとルナパルクのために(2011) (#) ラルフ・ファン・ラート(P) アルノルト・マリニッセン指揮ルナパルク(アンサンブル)(#) | ||
録音:2011年8月10日-11日、アムステルダム(*) /2013年2月29日、ユトレヒト(#)、すべて オランダ。 「不屈の民」変奏曲で知られる作曲家フレデリック・ジェフスキ(1938-)のピアノ曲集。「4つの小品」も、第1曲目では、難解で不気味なトレモロ音形の中に、時折親しみ易い「不屈の民」のテーマのようなメロディが埋め込まれている。もちろん気をつけていないとすぐにどこかに紛れてしまうほどの儚いもが。第2曲目は両手のユニゾンで始まるリズム重視の曲。彼の友人であったスティーヴ・レイシー(セロニアス・モンクの弟子であった人)の影響を受けているといる。第3曲目はゆったりとしたアンデスの舞曲に由来するというメロディは、どことなくショスタコーヴィチの作品を想起させる。曲の終わり、破壊的な和音連打による盛り上がりの後には完全な沈黙が訪れる。第4曲目も不可解な曲で、幾つもの層となった音が平和な耳を襲って来る。匿名の女性作曲家の日記から題材を得たという「主婦の嘆き」はベートーヴェンの強い影響があるという物。この曲も最初のわかり易すぎるメロディにだまされてはいけない。そしてアンサンブルをともなう「ハード・カッツ」は抽象的な音の化合物。巧妙に仕組まれた音の乱舞が楽しくも狂おしい作品。 | ||
アーノルド・クック(1906-2005):弦楽のためのソナタ集 ヴァイオリン・ソナタ第2番(1951) (*) /ヴィオラ・ソナタ(1936-1937) (#) /チェロ・ソナタ第2番(1980) (+) スザンヌ・スタンツェライト(Vn;*) モーガン・ゴフ(Va;#) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc;+) ラファエル・テローニ(P) | ||
録音:2005年10月2日、9日、16日、UK 。原盤・前出: BMS, BMS-432CD。初出時の世界初録音。クックはベルリンでヒンデミットに作曲を師事したイギリスの作曲家。 | ||
ビシャーラ・エル=コーリー(1957-):3つの協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲第1番「どこからともなく国境に」 Op.62 (*) / ホルン協奏曲「暗い山」 Op.74 (2007-2008) (#) /クラリネット協奏曲「秋の絵」 Op.78 (2009-2010) (+) サラ・ネムタヌ(Vn;*) デイヴィッド・ゲリエ(Hr;#) パトリック・メッシーナ(Cl;+) クルト・マズア指揮(*) ジャン=クロード・カサドシュ指揮(#) フランス国立o.(*/#) オラリー・エルツ指揮パリ室内o.(+) | ||
録音:2006年5月25日、シャンゼリゼ劇場(*) /2009年9月18日、サル・オリヴィエ・メシアン(#) /2010年11月10日、シャトレ劇場(+)、全てパリ。 レバノンの作曲家エル=コーリー。このアルバムはNAXOSにおける第5作目の作品集。彼は多くの場合、自然からインスピレーションを受け、その音楽の中には瞑想、回想、そして夢が含まれている。タイトルを持つ作品が多いが、これは特定の何かを暗示するのではなく、どちらかというと雰囲気重視であり、この3つの協奏曲もレバノンの自然風景などを想起させる物。とは言え、ヴァイオリン協奏曲は2002年にレバノンで開催された「フランコフォニー国際機関」サミットからの委嘱作で、メシアンが提唱した「移調の限られた旋法」に基づくモティーフが使われ、神秘的な雰囲気を醸し出している。第2楽章はそのままカデンツァで、ソリストには超絶技巧が要求される。ホルン協奏曲は、彼が子供時代に経験した山の中の風景の思い出が織り込まれている。山の陰鬱さと雄大さは、人間の脆弱さをも描き出す。「秋の絵」も彼の記憶の中にある風景描写で、高い空の雲や東の空の色などが反映されているという。 | ||
イギリス歌曲シリーズ Vol.23 ~ジョナサン・ダヴ(1959-): 歌曲集〔冬から(2003) /わが影を棄てて(2011) /エリアル(1998) (*) /今宵眠る全ての人へ(1996) 〕 クレア・ブース(S) パトリシア・バードン(Ms) ニッキー・スペンス(T) アンドルー・マシューズ=オウエン(P) | ||
録音:2014年4月1日-2日、2014年5月5日、UK 。(*)を除き世界初録音。 ダブは現代の英国において、最も機知に富む多彩な音楽を創り出す作曲家の一人として評価されており、中でも歌曲、合唱曲については最高の賛辞が贈られている。このアルバムには4つの歌曲集が収録されていて、最初の「冬から」はロバート・ティアの詩によるもので、曲の雰囲気はどこかブリテンの一連の歌曲を思わせる、繊細な静けさを湛えている。「わが影を棄てて」はガルシア・ロルカの英語訳のテキストが用いられており、乾いたリアリズムが横溢する音楽。「アリエル」はすばらしく神秘的な歌曲で、伴奏なしのソプラノのみで歌われる。歌手は黄砂を運ぶ風の音までをも歌わなくてはならない。エキゾチックなヴォカリーズである第3曲目は、この世のものとは思えないほどの不思議な印象を残すだろう。5つのセクションからなる「今宵眠る全ての人へ」はロマンティックな感情と、宗教性、心、場所、四行詩がモティーフ。歌曲はプーランクを思わせる聖と俗が入り混じった物語が描かれ、聴き疲れた人は深い眠りに誘われる。 | ||
パヌフニク&ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲集 パヌフニク(1914-1991) (*):弦楽四重奏曲 〔第1番(1976) /第2番「メッセージ」(1980) /第3番「ヴィチナンキ〔切り絵〕」(1990) 〕 ルトスワフキ(1913-1994):弦楽四重奏曲(1964) (#) ティペットSQ [ジョン・ミルズ(Vn1) ジェレミー・アイザック(Vn2) リディア・ラウンズ=ノースコット(Va) ボジダル・ヴコティチ(Vc)] | ||
録音:2013年2月4日-5日(*)、2013年6月17日(#) 、ケンブリッジ大学、UK 。 2014年はポーランド出身の作曲家アンジェイ・パヌフニクの生誕100周年にあたる。もちろんポーランドだけでなくワールドワイドに活躍した人であり、ウィーンで学んでいた時代には、日本の音楽家の尾高尚忠と交流があったことでも知られている人。彼が書いた10曲の交響曲は最近になって耳にする機会が増えているが、この辛辣な弦楽四重奏曲も彼を知るためには外せない物。各々の楽器が静かに呼応する印象的な始まりの第1番、北ウェールズ音楽祭のために書かれた第2番、最晩年の作品で、抽象的な美しさを秘めた第3番と、どれも単一楽章ながら、強い印象を残す。もう一人の偉大なるポーランドの作曲家、ルトスワフスキの弦楽四重奏曲は、彼がヨーロッパの最前線の音楽界に身を置いていた時期の作品で、強迫的なモティーフの積み重ねが興味深い音の世界を織り上げていく。 | ||
ヒンデミット: オルガン・ソナタ〔第1番(1937) /第2番(1937) /第3番「古い民謡より」(1940) 〕/2つの小品(1918) / 「ルードゥス・トナリス」(1942) からの11のインターリュード(J.ドルフミュラー編曲) キルステン・シュトルム(Org) | ||
録音:2013年6月9日、聖マルティン大聖堂、ロッテンブルク、ネッカー、ドイツ。使用楽器:フーベルト・ザントナー、1978-79年製作。 ヒンデミット(1895-1963)は優れたヴィオラ奏者でもあり、またほとんどの楽器を演奏したという才人だったが、オルガン音楽については専門家では無かった。しかしこの3つのソナタは、オルガニストたちのレパートリーとして現在でも大切にされている。バロック以前の時代から、オルガンという楽器は「神の声」を現すものとして、神聖化される傾向にあったが、ヒンデミットはそんな楽器の側面に配慮することはなく、他の楽器のように、極めて実用的に鳴らすことを考える。彼のオルガン・ソナタには馴染みのあるコラールのメロディはどこにも使われていない。そのためバッハやレーガーの作品は純粋な教会音楽として堪能出来るが、ヒンデミットの作品はあくまでもコンサート用であり、楽器の響きや性能をそのまま楽しみたい現代の人にはぴったりなのだ。「11のインターリュード」は彼がピアノのために書いた小品集。彼の理論をそのまま音にしたような多彩な表現力を必要とするもので、これをオルガンで演奏するというのは、色々な意味で面白い物。 | ||
ミロスラフ・スコリク(1938-): グツールの三連祭壇画~第1番 幼年時代(1965) (*) /二連祭壇画(1993) /「24のパガニーニのカプリス」 ~第19番(2003) /ヴァイオリン協奏曲第7番(2009) /メロディ(管弦楽版) (1981) /チェロ協奏曲(1983) / 「石の客」組曲~スペイン舞曲(1973) /管弦楽のための「カルパチア協奏曲」(1972) ナザリー・ピラチュク(Vn) ヴァレリー・カザコフ(Vc) ホバート・アール指揮オデッサpo. | ||
録音:2013年11月6日、8日、オデッサ・フィルハーモニー・ホール、ウクライナ。(*)を除き世界初録音。 ウクライナの作曲家スコリクは、リヴィウに生まれるも、第二次世界大戦後に家族がシベリアに追放され、1955年まで帰国を許されなかったためその地で多感な少年時代を送る。この地で多くの「政治犯」とされる人から音楽を学び、教師として教えるまでになるが、ウクライナに戻ってからは、モスクワ音楽院でカバレフスキーに学ぶなどその才能を順当に伸ばし、偉大な作曲家として現在もウクライナで生活している。彼の音楽には聖書や哲学の精神、古典と前衛、民俗音楽とジャズのリズムなどが含まれていて、それはあまりにも多彩であるためジャンルを特定することは出来ない。このアルバムに収録された音楽も多種多様な味わいを持つものばかりで、良く知られる「グツールの三連祭壇画」での悲しげな表情と、それに続く「二連祭壇画」のパワフルでエネルギッシュな音楽は、彼の特性を端的に表すものと言えるだろう。また、管弦楽のための「カルパティア協奏曲」はとても魅力的な作品で、多種多様な楽器が存分に活躍する。 | ||
ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-):歌劇「復活」 Op.129 (1987)
デッラ・ジョーンズ(Ms;長女/フェブス・アポロ/アンチキリスト) クリストファー・ロブソン (CT;母/ゼウス/ヘラ) マーティン・ヒル(T;校長/外科医1 /白大修道院長/司教) ネイル・ジェンキンス(T;狂句牧師/プルート/ホット・ゴスペラー) ヘンリー・ハーフォード (Br;父/外科医2 /レヴの大臣/警官) ジェラルド・フィンリー(Br;弟/外科医3 /クロス・ライト卿/裁判官) ジョナサン・ベスト(B;医師/外科医4 /同志セルブスキー/レード・ユニオン・リーダー) Blaze(ロック・バンド) メアリー・カレヴェ(ロック・バンドのヴォーカル/ネコ) エレクトロニック・ヴォーカル・カルテット [レスリー・ロジャース(S) デボラ・マイルス=ジョンソン(A) ジョン・ボウリー(T) マーク・ロウリンソン(B)] ピーター・マクスウェル・デイヴィス指揮 BBC po. | ||
録音:1994年9月8日、UK 。前出: Collins Classics 。 この作品は、マックスウェル・デイヴィス(1934-)がプリンストン大学で学んでいた1960年代から着想されていた物。しかしそれは結局1980年代まで実現することはなく、最終的に完成、上演されたのは1987年ドイツのダルムシュタットだった。作品はさすがに彼らしく、様々な要素が内包されていて、とても一言では言い尽くせない。まさに「暴力的な多様性」を秘めた作品。登場人物だけを取り上げてみても異様。何しろ、テレビ広告の声や、ロック・バンドまで登場するのから。手術台に載せられ脳の手術を受けた英雄は、その痛みや不快感をナンセンスな歌で外科医に伝え、救世主の復活はテレビコマーシャルで伝えられる。英雄は等身大の人形で、家族の中の母の役割ははカウンターテナーが受け持つ。随所に猫の歌が挿入され、様々な楽器は調子はずれの曲を流し続ける。雑多なものが詰め込まれている風を装いながら、実は社会への痛烈な批判が込められているあたりが、この作曲家のすごいところだろう。 | ||
エマヌエレ・ブオーノ~2013年ミケーレ・ピッタールガ・ギターコンクール優勝記念 ダ・ミラノ(1459-1543):モン・ペル・シ・マ・マリエ/ファンタジア第33番/ リチェルカーレ第34番「ラ・カンパーニャ」 アグアド(1784-1849):3つの華麗なロンド Op.2 ~第2番「アンダンテ-ロンド・モデラート」 カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):ギター・ソナタ ニ長調「ボッケリーニへのオマージュ」 Op.77 ロドリーゴ(1901-1999):祈りと踊り(マヌエル・デ・ファリャへのオマージュ) アントニオ・ホセ(1904-1936):ソナタ(1933) エマヌエレ・ブオーノ(G) | ||
録音:2014年1月16日-18日、カナダ。期待の新進演奏家シリーズ。 1987年トリノ生まれの若手ギタリスト、エマヌエレ・ブオーノのリサイタル・アルバム。幼い頃からギターを学び、18歳の時にはジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で優秀賞を獲得している。ミラノ音楽院に進学し、2008年のアレッサンドリア国際ギターコンクールではヤングアーティスト賞(翌年、あのパク・キュヒも同賞を受賞)に輝き、その後も数多くのコンクールで優勝しているが、やはりこのミケーレ・ピッタールガ・ギターコンクールでの優勝は、彼のキャリアに大きな転機を齎すことは間違いない。この受賞記念のアルバムは、彼の得意なレパートリーがふんだんに用意されていて、イタリア・ルネサンスの典雅な作品から20世紀のモダーンな作品まで、その多彩な表現をたっぷり味わうことができる。「大人の演奏」をする逸材。 | ||
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ジャック・ルーシェ(1934-):ヴァイオリン協奏曲(*)〔第1番(1987-1988) /第2番(2006) 〕 パデレフスキ:ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.13 (1882) (#) アダム・コステツキ(Vn)指揮(*) ポーランド・フィルハーモニック室内o.(*) ピョートル・イヴィツキ(Perc;*) グンター・ハウアー(P;#) | ||
録音:2011年7月24日-27日、海の星教会、ソポト、ポーランド(*) /2004年9月22日-23日、ハノーファー音楽大学、ドイツ(#)。 | ||
ヒンデミット: バレエ音楽「気高い幻想」(*) / 弦楽オーケストラのための5つの小品 Op.44 No.4 (#) |
山本浩一郎(Tb;*) エンマ・マクグラス(Vn;#) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
録音:2011年5月4日-5日、11日、べナロヤ・ホール、シアトル、 USA 。 | ||
ヴィラ=ロボス:ギター手稿譜集 Vol.1 ~マスターピースと失われた作品 ギター協奏曲(*) / Simples /ワルツ=ショーロ/シランダス(プホル編曲/ギター・デュオ版)より Nos.1, 14 / アマゾンの森 より(2曲)/詩人の歌第18番/セレスタス第5番「モディンハ」/ワルツ(+) /ギリシャのモティーフ (A.ビッソーリ編曲/フルート、ギターと女声合唱のための版)(+) /ブラジル風バッハ第5番~アリア アンドレア・ビッソーリ(G) フェデリカ・アルトゥオーソ(G2) リサ・セラフィーニ(S) ステファノ・ブライト(Fl) フランチェスコ・エルレ指揮スコラ・サン・ロッコcho. ファビオ・メケッティ指揮ミナス・ゲラリスpo. (*) | ||
録音:2009年-2012年。(+)は世界初録音。 1887年、リオデジャネイロで国立図書館員の父親の元に生まれたヴィラ=ロボス(1887-1959)。ブラジルの民俗音楽と現代音楽が見事に融合した「ブラジル風バッハ」や、こちらも民俗音楽に由来したショーロスなどが広く愛されているが、実は彼、生涯で1000曲近くに及ぶ膨大な作品を残しており、現在知られている「彼の顔」というのは、ほんの一部でしかないことはあまり意識されていないと言ってもよいだろう。彼は作曲を独学で学びながらブラジルの民謡を積極的に採取し、数々の名作を作り上げていった。この3巻からなるシリーズは、そんな「知られざる作品」を発掘、収録することでヴィラ=ロボスの新たな魅力を探って行くことができるだろう。この第1集には、セゴビアのあために作曲した「ギター協奏曲」を始め、断片的な作品や、良く知られる「ブラジル風バッハ第5番」のアリアをギター伴奏にしたものなど興味深い作品が並んでいる。 | ||
ズデニェク・フィビフ(1580-1900):管弦楽作品集 Vol.3 交響詩〔オテロ Op.6 /ザーボイ、スラヴォイとルジェク Op.37 /トマンと森の精 Op.49 /嵐 Op.46 /春 Op.13 〕 マレク・シュティレツ指揮チェコ・ナショナルso. | ||
録音:2013年3月13日、4月3日、CNSO スタジオ、プラハ、チェコ。 チェコで生まれたフィビフ。林業関係者であった父の仕事の関係もあり、幼い頃から様々な樹木に囲まれて育った彼の心の中には、いつも深く美しい森があったことは間違いない。この管弦楽作品集の第3集は5つの交響詩が収録されている。数多くの作品を書いたフィビヒだったが、交響詩は彼の活動のほぼ全ての時期に渡って作曲されていて、フィビヒがこの分野の作品をどれほど愛していたかがわかるという物。「オテロ」は言うまでもなくシェイクスピアの戯曲に触発された作品で、オテロ、デスデモナとイアーゴの絡み合った運命を強調した迫力ある作品。トランペットによる鋭いファンファーレは登場人物の悲劇を象徴し、フルートとハープは甘美な表情を映し出す。「ザーボイ、スラヴォイとルジェク」の豊かな物語は後にスメタナに影響を与え、このメロディは「わが祖国」の第1曲目にも引用されたほど。ロマンティックで、超自然的な憧れの物語を描いた「トマンと森の精」はドヴォルジャークを思わせる。見事な音による絵画である「嵐」と「春」も素晴らしく、これらがチェコの国民楽派の作曲家たちに大きな影響を与えたことは疑う余地もない。 | ||
ハチャトゥリアン:映画音楽からの組曲集 映画音楽「スターリングラードの戦い」~組曲 (1949) (*) /映画音楽「オテロ」~組曲 (1956) アドリアーノ指揮スロヴァキア放送so. | ||
録音:1989年7月6日-8日(*)、1992年6月22日-24日(#)、スロヴァキア放送コンサート・ホール、ブラチスラヴァ。前出・旧品番: MARCO POLO, 8.223314〔当店未案内、廃盤〕。映画音楽「スターリングラードの戦い」は、ドイツのクリスマスキャロル「もみの木」をドイツ軍のテーマ、ロシア民謡「ヴォルガの岸辺で」をソ連軍のテーマとして使い、チャイコフスキーの1812年の様に激戦の様子を音楽化した作品で、特に「もみの木」の主題が狂気じみて侵攻して来る所は絶品。映画「オテロ」は、スターリンの死後にソ連で作られたシェイクスピア連作の一つで、ショスタコーヴィチも「リア王」等を書いている。音楽的にはハチャトゥリアンらしい民族性は全くなく、真摯に人間悲劇を描いている。 | ||
マリピエロ(1882-1973):ピアノ作品集 1909-1921 Cavalcate (‘Rides’, 1921) (3曲)(*) /月に寄せる小詩集(1909-1910) / 秋の前奏曲(1914) /3つの古風な舞曲(1909-1910頃) (*) /共鳴(1918) イム・リラ〔임리라〕(P) | ||
録音:2012年2月9日-10日、スカイウォーカー・サウンド、カリフォルニア、USA 。(*)は世界初録音。 最近、ようやく復興の兆しが見えてきたイタリアの作曲家ジャン・フランチェスコ・マリピエロ。このアルバムでは彼の青年期から壮年期にかけてのピアノ曲を聴くことが出来る。マリピエロ自身が記した友人への書き込みによると、彼はピアニストたちに対して、複雑な思いを抱いていたようで、彼らを「奇妙な敵」と呼びながらも、「何一つ悪意を抱いていない」など愛とも憎しみとも取れる言葉が書き連ねてある。彼は作曲家としては珍しくピアノを正式に学んだことがなかったにもかかわらず(ヴァイオリンは6歳から演奏していた)、25歳のマリピエロによる最初の作品は「ピアノのための6つの小品」だった。以降も、彼は自身における「奇妙な敵」と戦い続け、驚くほどに華麗なテクニックを駆使し、時にはユニーク、あるいはシニカルな作品を書いていく。1910年頃に書かれた「3つの古風な舞曲」はその親しみやすさから人気を獲得、また「秋の前奏曲」や「月に寄せる小詩集」は、イタリアの音楽雑誌の付録として出版され、この多彩で繊細な音楽はたくさんの聴衆から高く支持された。しかしこの曲に見られる陰鬱さは、彼の後の作品をも覆う一種の暗さでもあるのかもしれない。1921年の「カルヴァルカーテ-乗り物」は「つかの間のアイデア」とされ、風変わりなユーモアに満たされている。 | ||
フォーレ: ピアノ四重奏曲第2番 ト短調 Op.45 VN/VA/VC/P /組曲「ドリー」~子守歌VN/P / 3つの無言歌〔第1番VN/P/第2番-第3番VC/P 〕/クラリネット三重奏曲 ニ短調 (Op.120) CL/VC/P クングスバッカ・ピアノ三重奏団[マリン・ブロマン(Vn VN ) ジェスパー・スヴェドバーグ(Vc VC ) サイモン・クロウフォード=フィリップス(P P )] フィリップ・デュークス(Va VA ) リチャード・ホスフォード(Cl CL)] | ||
録音:2013年4月17日-19日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK 。 フォーレ(1845-1924)の音楽と言うと、あの美しいレクイエムを思い起こす人も多いのではないだろうか?あくまでも清らかであり、一切の夾雑物を削ぎ落としたかのような柔和な優しさに溢れた響きは、永遠の名曲と呼ばれるにふさわしい物。そんなフォーレは室内楽の分野にも数多くの名作を残している。このピアノ四重奏曲第2番は1885年頃から1886年、レクイエムと同時期に書かれたものと推測されている。レクイエムの作曲への直接の動機は彼の父の死と言われているが(フォーレ自身は否定している)この作品全体にも仄かな悲しさが漂っている。第1楽章、冒頭の激しく打ち付けるピアノの音は、まるで雨粒のような切なさを呼び起こす。クングスバッハ・ピアノ三重奏団によるこの演奏、カップリングされている他の曲も魅力的。元々はピアノ独奏曲である“ドリー"の子守歌、続く「3つの無言歌」のしっとりとした編曲版と、後期の作品であるピアノ三重奏曲のヴァイオリン・パートをクラリネットに置き換えた印象的な編曲。これは他では聴くことのできないユニークな物。 | ||
ピーター・ウォーロック:合唱作品集 一杯の愛情(1921) /3つのベロックの歌(1927) /2014年の春(1925) / マリアの小さな5つの喜び(1929) / ジョン・ウェブスターの3つの哀歌(1923, 1925) / Asdewin Aprylle (四月の朝霧のように) (1918) / 豊富な乗馬隊(1929) /鳥(1926) /聖なる御体(1919) /主をほめたたえよ (1918頃) / 囚われのアダムは横たわり(1922) /3つのキャロル(1922, 1919, 1923) /私は正しき乙女を見た(1927) / カリヨン・カリッラ(1929) /クリスマスと新年のための祝福(1918) /永遠の富はどこ(1927) / ベツレヘム・ダウン(1927) /ご機嫌いかが?元気。(1927) /コーンウォールのクリスマス・キャロル(1918) アイスペス・ピゴット、エミリー・ホール、ライヴィ・ルイス、ロッティ・ボーデン、アンジェラ・ヒックス(S) ナターシャ・カットラー(A) トーマス・ドリュー(T) レイチェル・ハワース(Org) ジョージ・パリス指揮カリス・シンガーズ | ||
録音:2013年9月8日-10日、UK 。 「ウォーロック=魔法使い」これでわかるとおり、この作曲家の本名はフィリップ・アーノルド・ヘゼルタイン(1894-1930)。ウォーロックはいわゆるペンネームになる。彼はロンドンに生まれ、主に古典文学を学んだ人。作曲はほとんど独学であり、自身が好きだったディーリアスやクィルター、ディーレンの作品を研究し、音楽語法を手に入れたという。また、彼は幼い頃父を亡くしたが、母が再婚したためモンゴメリーシャーに移り住んだことで、ウェールズ語を学び、それがきっかけとなりケルト語の知識が増えたと言い、これらはいくつかの作品「コーンウォールのクリスマス・キャロル」などに生かされた。そんな彼のこの合唱作品は、英国音楽の系譜にしっかりと根ざしたものであり、美しい歌詞とそれにマッチした旋律は、素朴でありながらも聴き手の心を揺さぶる大いなる力を有している。36歳という短い生涯、そしてその早すぎる晩年には創作能力もほとんど衰えてしまったと言われるウォーロックだが、その瞬間の煌きはまさに魔法と言える物。 | ||
ジョゼフ・アクロン(1886-1943):ヴァイオリンとピアノのための作品集 ヘブライの旋律 Op.33 (1911) /ヘブライの舞曲 Op.35 No.1 (1912) /ヘブライの子守歌 Op.35 No.2 (1912) / 前奏曲 Op.13 (1904) /レ・シルフィード Op.18 (1905) /2つの気分 Op.32 (1910) /2つの気分 Op.36 (1913) / ヘブライ民謡の主題による舞踏的即興 Op.37 (1914) /古風な様式による組曲第1番 Op.21 (1906) / ロマネスカ(1913) /ステンペーニュ組曲(1930) /子守歌第2番 Op.20 (1906) マイケル・ルートヴィヒ(Vn) アリソン・ダマート(P) | ||
録音:2013年5月6日-7日、USA 。 ユダヤ系ポーランド人のヴァイオリニスト、作曲家アクロン。もともとはヴァイオリニストとして活躍し、高い名声も得ていたが、本人は作曲家としての成功を夢見ていた。作曲はリャードフに学び、自身は「ユダヤ民俗音楽協会」に所属し、ユダヤの音楽を広めるために活動を続け、1925年にはアメリカに移住し、そこでもユダヤ音楽を広めるために尽力した。しかし、彼の作品はなかなか理解されることがなく、当時、唯一人気を得たのは、ハイフェッツが愛奏した「ヘブライの旋律 Op.33」だけだった。最近では彼の作品も復興の兆しが感じられ、NAXOSでもヴァイオリン協奏曲を中心としたアルバム(8.559408)がリリースされている。このアルバムには、その「ヘブライの旋律」を始めとした興味深い作品が並ぶ。例えば「レ・シルフィード」はグラズノフの同名作品を思い起こさせるが、実は密接に関係があるもので、これは初演前にバレエの一部を見たアクロンが、独自の「レ・シルフィード」を作曲した可能性があるとされる。他にも「古風な様式による組曲」をはじめとした多彩な作品を聴くと、どれも興味深く、この作曲家の音楽をもっと知りたいという好奇心にかられる。 | ||
グエラ写本 Vol.3 ジュアン・イダルゴ(1614-1685):羊飼いを装って/海の上で灯が消える/愛はむだなく 作曲者不詳:空気とお世辞/最も美しいニンフ/昨日、私が行ったリンゴ園で/泣かないで、私のセリア/ わが瞳は涙にぬれる/戻っておいで、神アマリリスよ/少女は宣言した カプスペルガー(1580頃-1651)&ジョゼ・マリン(1619-1699):パッサカリア、それは甘い声 ジョゼ・マリン:氷のような軽蔑/フィリス、歌わないで/私の思いは行ったり来たり ジュアン・デル・バド(1625頃-1691):虫の息 イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S) アルス・アトランティカ・アンサンブル [サンティ・ミロン(ヴィオール) エリギオ・ルイス・キンテイロ (バロックG/テオルボ) マヌエル・ビラス(スペイン・バロックHp)] | ||
録音:2010年5月5日-7日、ルゴ、スペイン。 最近発見された17世紀の後半にマドリッドで編纂されたグエラの写本からの音楽、第3集の登場。スペインの世俗歌曲のアンソロジーであるこの歌集は、17世紀にスペイン王宮の礼拝堂の書記を務めていたミゲル・デ・グエラ(1646-1722)によって編纂されたもので、2人の音楽学者トレントとアルバレスによって発見され1998年に公表され、実際の演奏が次々となされている。このアルバムには多くの作者不詳の歌曲に混じって、イダルゴ、マリンなど当時から高名な作曲家の作品も混在している。各々の歌曲はとても「自由度」が高いため(とてもシンプルな楽譜が残っているのみ)、演奏家たちは、想像力を駆使して適切なテンポを設定し、装飾を加え、更に即興性を与えなくてはいけない。今回のアルバムでは、表情豊かなソプラノと、ヴィオールとテオルボ、スペイン固有のハープとヴィオールのアンサンブルが伴奏を担うことで、また新しい世界を構築している。 | ||
ギリシャのギター作品集 キリアコス・ツォルツィナキス(1950-1989):4つのギリシャの映像(1975) ディミトリス・ファンパ〔ファンパス〕(1921-1996):ワルツ(1960) /3つのギリシャ舞曲~ソスタ(1958) / ギリシャ組曲(1968) / ミキス・テオドラキス(1925-)/D.ファンパ編曲:母と処女 テオドラキス/Y.イリオプーロス編曲:墓碑銘(1958) より〔5月の日/あなたは良かった〕 コスタス・ハジョプーロス(1955-):3つのギリシャのスケッチ(1977) (*) ゲオルゲ・マヴロエデス(1967-):旅(2001) (*) /海の絵第2番~居間にある難破船(2001) (*) ニコス・ハリザノス(1969-): Polychordon Op.86 (2008) (*) /2つのバラードと踊り Op.112 (2012) (*) ミナス・ボグリス(1970-):ワルツ(2005) / ニコス・アタナッサキス(1972-):タイゲトス山(2013) (+) エヴァ・ファンパ(G) | ||
録音:2013年3月12日、2013年4月26日、2013年6月18日、アテネ、ギリシャ。(*)は世界初録音。ファンパ〔Εύα Φάμπα/ Eva Fampas 〕はギリシャ出身のギタリスト。 アンドレス・セゴビアの影響を受けて、ギリシャのギター音楽は1950年代に全盛期を迎えた。このアルバムで見事な演奏を披露しているギタリスト、エヴァ・パンパスの父であるディミトリス・ファンパスもセゴビアの教えを受け、その才能を認められたギタリスト、作曲家。このアルバムにはその父ファンパスの自作、編曲を含めた多彩なギター音楽が収録されている。彼らの中でその名前がよく知られているのはテオドラキスだろうか?しかし他の作曲家たちも、各々が自らの独自の世界を構築し、また新たな世代に強く影響を与えているのは間違いない。39歳の若さでこの世を去ってしまったツォルツキナキスの創造的で型破りな作品、バンドのための作品も知られるハジョプーロスのギリシャらしさ満点の小品、父ファンパスの教えを受けたマヴロエデスのピアソラ風味も感じられる郷愁たっぷりの作品、不可思議な調弦を施されたギターの音色が印象的なハリツァノスの音楽、ファリャ風のボグリスの「ワルツ」、このアルバムの中で最も作曲年が新しいアタナッサキスのギリシャの伝統的なメロディを用いた「タイゲトス山」。さあ、どこからでもどうぞ!素晴らしい世界が待っている。 | ||
ユリウス・レントヘン(1855-1932):後期弦楽三重奏曲集 〔第13番 イ長調(1925) /第14番 ハ短調(1928) /第15番 嬰ハ短調(1929) /第16番 嬰ハ短調(1930) 〕 オッフェンブルク弦楽三重奏団 [フランク・シッリ(Vn) ロルフ・シッリ(Va) マルティン・メルケル(Vc)] | ||
録音:2013年11月25日-28日、ドイツ。世界初録音。 ライプツィヒで生まれたレントヘン。父エンゲルベルトはオランダ生まれで、ゲヴァントハウスo /のヴァイオリニストを務め、母パウリーネは才能あるピアニストだった。そんな音楽的な家庭で育ったユリウスは幼少の頃から徹底した音楽教育を受け、数多くの高名な師の元で学び、8歳の時には最初の作品「ヴァイオリン・デュオ」を書き上げるなど、その天分を遺憾なく発揮した。長じてからは数多くの友人と交流、中でもブラームス、グリーグ、グレインジャー、ニルセンからは多大なる影響を受け、自らの創作の糧とし、生涯に650曲ほどを書き上げた。この弦楽四重奏曲集は、どれも彼の晩年の作品であり、まだまだ穏健な第13番に比べると、第15番、第16番はかなりユニークな曲。特に第15番には彼が新車 (Fiat 509A Torpedo, 990cc)を購入した時のエピソードが紐付けられており、曲自体は車の運転手エンゲルに捧げられたというもので、ドライヴ自体は危険だったようだが、多忙な作曲家が休暇を楽しんでいる様子が伺える興味深い作品。 | ||
メルカダンテ(1795-1870):歌劇(メロドラマ)「群盗」
ブルーノ・プラティコ(B;マッシミリアーノ) マキシム・ミロノフ(T;エルマーノ) ヴィットーリオ・プラート(Br;コッラード) ペチャ・イヴァノヴァ(S;アメーリア) ロジータ・フィオッコ(Ms;テレサ) アタナス・ミラデノフ(Br;バルトランド) ヘスス・アイリョン(T;ロッレロ) トマシュ・ポトコフスキ合唱指揮ポズナン・カメラータ・バッハcho. アントニオ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
録音:2012年7月14日、18日-21日、バート・ヴィルトバート、ドイツ、ライヴ。世界初録音。 この「群盗」は、ベッリーニの名高い「清教徒」の前年に初演された作品だが、ベッリーニ作品に見られるような甘美なアリアを多様することはしないという、自身における独自スタイルの確立を図ったものであり、当時のパリの聴衆に阿ることなく真摯で潔い音楽として仕上がっている。この上演に当たって新校訂版のスコアを作成するなど入念な準備のもと、この世界初演が実現、その結果“ニューヨーク・タイムズ誌 "でも絶賛された。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年8月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ベルリオーズ: 交響曲「イタリアのハロルド」 Op.16 (*) / 序曲「ローマの謝肉祭」 Op.9 / 夢とカプリース Op.8 (#) / 序曲「ベンヴェヌート・チェッリーニ」 Op.23 |
リーズ・ベルトー(Va;*) ジョヴァンニ・ ラディヴォ(Vn;#) フランス国立リヨンo. レナード・スラットキン指揮 | |
録音:2013年10月24日-26日、フランス。BD-AUDIO盤仕様:24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz, 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio, 2.0 Stereo - PCM. イギリスの名詩人、第6代パイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロンが1812年に出版した「チャイルド・ハロルドの巡礼」は当時大ベストセラーになった。彼は当時の偽善と偏見に果敢に立ち向かい、また恋多き男でもあり、そんなところもベルリオーズ(1803-1869)がこの物語に音楽を付けるモチベーションになったのではないだろうか。この作品は当初、パガニーニが演奏することを想定して書かれたが、パガニーニが曲の出来に不満を漏らしたという説や、ベルリオーズが途中で書く気を失ったという説など様々な原因があったようで、結局のところ、第1楽章でふんだんに使われたヴィオラは、楽章が進むにしたがって姿を潜めてしまう。しかしながら、曲全体の物語はとても面白く、まだベルリオーズ特有の「イデー・フィクス(固定観念)」もふんだんに登場し、特に第4楽章での楽器たちの喧騒と狂乱は幻想交響曲を超えるほどの熱狂を呼ぶ物。ヴィオラのリーズ・ベルトーは1982年生まれの才能あるヴィオラ奏者。この難曲を容易く手中に収めている。残りの3曲は、全て歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」に関係する作品で、有名な「ローマの謝肉祭」も元々はこの歌劇の間奏曲として作曲された物。「夢とカプリース」はテレサのアリアを編曲したもの(このアリア自体は初演前に削除されてしまった)で、現在では独立した曲とされている。 | ||
エルネー・フォン・ドホナーニ(1877-1960): 交響曲第2番 ホ長調 Op.40 (1945, rev.1957) /2つの歌 Op.22 (1912)より「2つの歌」(*) エヴァン・トーマス・ジョーンズ(Br;*) アレシャンデル・ヒメネス指揮フロリダ州立大学so. | ||
録音:2013年3月1日-3日、ルビー・ダイヤモンド・コンサート・ホール、フロリダ州立大学、US 。(*)は世界初録音。 ハンガリー屈指の音楽家で、その孫に世界的指揮者として知られるクリストフ・フォン・ドホナーニを持つエルネー・ドホナーニ(1877-1960)。ダルベールに学び、ベルリンでピアニストとしてデビュー。その後はヨーロッパ全土で演奏旅行を行い高く評価された人。教師としても優れていて、1905年から1915年まではベルリン高等音楽学校で教え、1919年には一時的にブダペスト音楽アカデミーの院長も務めている(政治的圧力でその年のうちに解任)それほどの人なのに、自作の演奏にはあまり積極的ではなかったようで、現在でもあまり彼の曲を聴く機会はない。この交響曲第2番は、第二次世界大戦で荒廃を極めたハンガリーが復興していく時期に書かれたもので、激しい爆撃をかいくぐった都市の姿を彷彿させる堂々とした輝かしい楽想に満ちている。作風は後期ロマン派に属するものであり、この時期の作品に拘わらず調性も付されているが、曲の要所要所には新古典派的な面持ちも垣間見える。変奏曲形式を持つ第4楽章には、バッハのコラールのメロディが埋め込まれ、様々な形で「死と生」について語りかける。最後には「生きること」が勝利し高らかに曲を閉じるという物。2つの歌曲は神への賛歌と、闇を克服する夜明けが描かれており、ここでもドホナーニの世界観をつぶさに知ることができるはず。 | ||
ブロッホ: 歌劇「マクベス」の2つの交響的間奏曲(1939) / 交響曲 変ホ長調(1954-1955) / イン・メモリアム(1952) /3つのユダヤの詩(1933) |
ダリア・アトラス指揮 RPO | |
録音:1996年10月14日-15日、聖バーナバス教会、ミッチャム、サリー、UK 。原盤・旧品番: ASV, CDDCA-1019 。 エルンスト・ブロッホはスイス出身のユダヤ人作曲家で、主にアメリカで活動したとされている。若い頃はジュネーヴで学び、イザイにヴァイオリンを学び、フランクフルトで研鑽を積み、更に一時はパリにも住み、その後は1916年からアメリカに渡り、様々な場所で活躍、1924年にはアメリカの市民権を獲得する。彼はオーケストラや室内楽団のために30ほどの作品を書き、その中にはとびきりの傑作も含まれている。歌劇「マクベス」の交響的間奏曲は、30年近く前に完成を見た歌劇を見直したブロッホが、プログラムノートに手を入れ、2つの幕間の間奏曲を付け加えたという物。曲全体のライトモティーフが使われた色彩感豊かな作品。1955年に完成された交響曲は、彼自身においても自信作であったようで、曲についての詳細な説明を友人であるA.チャップマンに送っている。そこには第1楽章から第4楽章までの楽想の移り変わりと感情推移が記され、演奏するためにも素晴らしい手引きとなっている。短い「イン・メモリアム」は彼の友人であったピアニスト、エイダ・クレメントに捧げられた物。3つのユダヤの詩は彼の「ユダヤ・ツィクルス」の一つの作品で、ユダヤの伝統的な旋律を引用し、素晴らしいオーケストレーションを施した表現的な作品であり、ブロッホの面目躍如と言った感のある物。 | ||
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲集 Vol.2〔第1番 イ長調 Op.4 (1896) /第2番 Op.15 (1913) 〕
エッシャーSQ [アダム・バーネット=ハート(Vn1) ウー・ジー(Vn2) ピエール・ラポワント(Va) デーン・ヨハンセン(Vc)] | ||
録音:2012年5月9日-12日、USA 。 25歳の若き才能溢れる作曲家ツェムリンスキー(1871-1942)は、ブラームスの後押しを受けて「クラリネット三重奏曲」の出版を行い、また最初のオペラ「ザレマ」が賞を獲得、順風満帆たる人生を歩み始めたところだった。その年に書かれた弦楽四重奏曲第1番は、若々しい活力と流麗なメロディが漲る、叙情的で輪郭のはっきりした音楽であり、若さゆえの冒険心や遊び心が感じられる瑞々しい物。しかし、その17年後に書かれた第2番の弦楽四重奏曲は、まるで別人の作品?とも思えるほどにその表情が変化している。確かにその間に彼の身の回りに起こった様々な出来事は、野心溢れる青年から幾多の希望を奪っていったに違いない。曲は調性感を保ちながらも、第1楽章は無調とも思えるやるせなさが支配していたり、第2楽章も薄い美しさの中にのたうちまわるような苦しみが感じられる。第3楽章は特徴的なリズムが支配する忙しないもの、そして第4楽章には先の見えることのない薄暮が覆っている。最終楽章は一層混沌が激しくなり、取り留めのない不安感の中に取り残されるかのようだ。とは言え、この時期の彼はまだ、指揮者としては名声を獲得しており、曲の中にも、若干の明るい光が宿っている。以降のツェムリンスキーの生涯は転落の一途を辿り、書かれる曲調も暗く変化していく。彼の3番と4番の四重奏曲は8.572813で聴くことが出来る。 | ||
ヴィラ=ロボス:ギターのための手稿譜集~マスターピースと失われた作品集 Vol.2 理由を私に話して(A.ビッソーリ編曲/ギター版)(1901, rev.2010) (*) / ワルツ協奏曲第2番(A.ビッソーリ補筆完成)(1904, rev.2009) /神秘的な六重奏曲(1917) (#) / ショーロへの序奏(1929) (+) /ショーロス〔第1番(1920) /第6番(1926) (**) 〕/愛の歌(1958) (##) アンドレア・ビッソーリ(G;**以外) ガブリエラ・パース(S;##) アンサンブル・ムザジェーテ(#)[Fl、Ob、アルトSax、チェレスタ、Hp] ファビオ・メケッティ指揮ミナス・ジェライスpo.(+/**/##) | ||
録音:2010年、2012年、2013年、イタリア&ブラジル。(*)は世界初録音。なお、代理店記載のオケ表記『ミナス・ゲライス』は誤読。 1887年、リオデジャネイロで国立図書館員の父親の元に生まれたヴィラ=ロボス。熱狂的な音楽好きだった父のと彼の叔母の影響で、最初はピアノ、チェロ、クラリネットを学び、一度は医療系の技術を学ぶも、結局は音楽の道を選択、作曲を独学で勉強する傍ら、ブラジルの民謡の採集を行うなど活発な活動を行なう。一時期はパリにも留学、そこでも先鋭的な音楽を吸収し、後の創作への糧とした。このアルバムには一般にはほとんど知られることのないいくつかの作品が収録されている。彼の最も初期に書かれた「Dime perche-理由を私に話して」は短いながらも充実した構成を持ち、めまぐるしくテンポが変わる面白い曲。2014年に出版されたばかりの「ワルツ協奏曲第2番」は未完成ではあるが、ビッソーリが補筆完成させており、タイトル通りショパンの面影を感じさせる名曲。チェレスタやハープまでを用いたユニークな音色が特色の「六重奏曲」には確かに熱帯地方の空気が漂っている。民俗舞曲に基づく「ショーロ」の数々は有名な作品。これを聴かずにはヴィラ=ロボスは語れない。最後の「愛の歌」は、映画のサウンドトラック。と言っても、彼の曲が使われたのは映画の最後のカットのみ。しかし印象的な曲で、人々の心に強い印象を残したであろうことは間違いない。 | ||
スーザ(1854-1932):吹奏楽のための作品集 Vol.14 (K.ブライオン(+以外)、J.P.スーザ(+)、L.シッセル(+) 編曲、吹奏楽版) ロイヤル・トランペットのマーチ(1892) /アメリカン・メイド~喜歌劇「ガラス吹き」序曲(1909) (*) / 行進曲「トリトン・メドレー」(1892) /ユモレスク「私の苦悩の物語を聞いて下さい」(1888) (*/+) / 行進曲「子羊」(1914) /行進曲「団結心」(1888) (*) /行進曲「世界一周旅行クラブ」(1931) / 組曲「エル・カピタンと友人」〔エル・カピタン(1896) /偽医者(1898) /花嫁探し(1897) 〕/ 行進曲「忠誠軍団」(1890) /3つの幻想曲~第1番「国際会議」(1876) キース・ブライオン指揮英国王立空軍中央軍楽隊 | ||
録音:2012年2月24日-28日、ロンドン、UK 。(*)は世界初録音。 スーザの行進曲は、当時から国を挙げての大人気を誇っていた。もちろん彼は行進曲だけを書いたのではなく、ここに収録されているような「エル・カピタン」などのオペレッタも書き、これも高く評価されていた。1892年には自らバンドを結成し、7年間で3500回ものコンサートをこなしたと言われる。そして電車や船でヨーロッパ中を移動し、それは40年で100万マイル(1マイルは約1.6km)を移動したというのから、その活躍たるや推して知るべしといったところだろう。ここに収録された12の作品はどれも楽しいもが、注目は「国際会議」だろうか。1876年に開催されたフィラデルフィア・センテニアル博覧会にて、結成された「オールスター・フェスティヴァルo. 」(結成にあたってはオッフェンバックが音頭をとった)のために書かれたもので、当時21歳のスーザはアメリカ、イギリス、フランス、アイルランド、ドイツをはじめとした欧州の主要国の国歌、民謡、クラシックなど様々なメロディをつなぎ合わせ、長大なマーチを作り上げた。そして、曲の終わりは、タンホイザー序曲のパロディと「星条旗」が融合。壮麗に曲を閉じる。これは聴き物。例えるなら、スーザの「イッツ・ア・スモールワールド」? | ||
コネクション~ジェイク・ヘギー(1961-):3つの歌曲集 ナチュラル・セレクション〔自然淘汰〕(1997) /オフィーリアへの歌とソネット(1999) /イヴの歌(1996) レジーナ・ゾーナ(S) キャスリーン・タグ(P) | ||
録音:2013年4月26日、6月4日、USA 。なお、代理店は『歌曲集としての初録音』という意味不明のことを書いているが、実際には「歌曲集全曲としての初録音」(個々の曲には録音あり)。 アメリカの現代作曲家、ジェイク・ヘギーは常に物語やオペラに強い関心を抱いている。しかし何よりも得意としているのは歌曲であり、これまでに250作を超える歌を書き、またテキストも多方面から選ばれている。このソプラノとピアノのための3つの歌曲集は彼の初期の作品で、3人の女性(その中にはオフィーリアとイヴも含まれる)が象徴的に描かれている。最初の曲集「自然淘汰」では一人の若い女性が自らのアイデンティティを探索していく様子が描かれている。空想、妄想、そして性的成熟を経て、彼女にふさわしい夫を見つけるまでを音楽で綴る。オフィーリアの歌は、誰もが知るシェイクスピアの戯曲の登場人物。彼女もヘギーの手にかかると、一人の自立した女性として描かれる。そして最後に登場するのはイヴ。蛇=誘惑に唆されて禁断のリンゴに手を出してしまう彼女。ここにヘギーはクルト・ヴァイルのパロディまでをも用いて、多面的に表現していく。蛇は甘い言葉を吐きながら、声に絡みつき、彼女にこれまで知ることのなかったリンゴの美味しさ(欲望)を体験させるが、彼女はそれを自らに取り入れることで、新たな世界を知る。なかなか意味深であり、豊かな世界を持つ音楽。 | ||
ドヴォルジャークとアメリカ ジョセフ・ホロヴィッツ(1948-)&マイケル・ビーカーマン(1951-)/アンヘル・ヒル=オルドニェス編曲: ハイアワサのメロドラマ(ドヴォルジャークによる)(2013) (*) ウィリアム・アームズ・フィッシャー(1861-1948): 家路〔遠き山に日は落ちて〕(ドヴォルジャーク:交響曲第9番第2楽章による)(1922) [ケヴィン・ディーズ(語り;*/BBr) アンヘル・ヒル=オルドニェス指揮ポストクラシカル・アンサンブル] ドヴォルジャーク:ヴァイオリン・ソナチネ ト長調 Op.100~第2楽章[钱舟〔チィェン・ヂョウ〕(Vn) エドマンド・バタースビー(P) from 8.554413 ](#) /ユモレスク Op.101 より〔No.4 ヘ長調 / No.7 変ト長調 〕/組曲 イ長調「アメリカ」 Op.98[ベンジャミン・パスターナック(P)] アーサー・ファーウェル(1872-1952): ナバホ族の戦いの踊り第2番(1904) /ポーニー族の馬(1905)[ベンジャミン・パスターナック(P)]/ ポーニー族の馬(合唱版)(1937) (*)[テキサス大学室内シンガーズ マイケル・ウォルフェ(T)] | ||
録音:1998年(#)、2003年、2013年。(*)は世界初録音。(#)以外は初出音源と思われる。 1891年の春、ニューヨーク・ナショナル音楽院の創立者・理事長ジャネット・サーバーから音楽院院長職への就任依頼が届き、逡巡しながらもアメリカに旅立ったドヴォルジャーク(1841-1904)。しかしアメリカの人々は彼の渡米を心から喜び、すぐさま彼自身もこの土地に馴染んだのだった。1893年には交響曲第9番「新世界から」を完成させていて、この曲には黒人霊歌の旋律などが使われていることは良く知られているが、実はそれよりも、彼自身が長年構想を温めていたという歌劇「ハイアワサ」に使うための素材が数多く用いられていた。「ハイアワサ」というのはネイティヴ・アメリカ(昔でいえばインディアン)の英雄の名前であり、彼を主人公にした「ハイアワサの歌」という長編の詩をH.W.ロングフェローが書き、それに目をつけたドヴォルジャークが歌劇の題材にしようと目論んだのだった。結局、音楽院の委員会の反対によって、歌劇「ハイアワサ」の構想は実現することなく、ドヴォルジャークはいくつかの曲をそのまま「新世界より」に流用。有名な第2楽章が哀しさを帯びているのは、実はハイアワサの花嫁ミンネハハの死を描写した音楽だった。この史実を考えると、これまで言われていたような“「新世界より」はドヴォルジャークが故郷を思って書いた作品である "と簡単に言ってしまうのは早計であるのかもしれない。このアルバムは、そんなドヴォルジャークの構想を「メロドラマ(音楽と朗読の融合)」として再現した物。良く知っているメロディが次から次へと現れる興味深い物語となっている。歌詞をつけて歌われる「ラルゴ」にも思わず涙するはず。 | ||
モーリス・ジェイコブソン(1896-1976):主題と変奏 4手ピアノのための「モザイク」(1949) (*) /チェロとピアノのための「 Salcey Lawn 」(1946) / ピアノのための組曲「音楽室」(1935) /歌曲「主はわが羊飼い」(1936) / ピアノのためのロマンティックな主題(1910)と変奏(1944) /歌曲「雅歌」(1946) / チェロとピアノのための「哀歌」(1941) /ピアノのための「回転木馬」(1946) / チェロとピアノのためのユモレスク(1948) /ピアノ・デュオのための主題と変奏(1943-1947) ジュリアン・ジェイコブソン(P1/P2;*) ジェニファー・ジョンストン(Ms) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) マリコ・ブラウン(P2/P1;*) | ||
録音:2013年1月11日、2月3日、 UK 。 イギリスの音楽家モーリス・ジェイコブソンは多くの面で非常に優れており、「突出した才能を持つ音楽家」と評された。演奏家としては、幼い頃からバッハの平均律とベートーヴェンの32のピアノ・ソナタを自在に弾きこなし、王立音楽大学では第一次世界大戦で中断されながらも、ホルストとスタンフォードの協力者であり、また偉大なるテノール、ジョン・コーツの伴奏者として注目され、キャスリーン・フェリアーの才能にも着目したということ。第二次世界大戦後には、更に活動の幅を広げ、それはナショナル・ユースo.の創立や、様々な出版物の編集、ディレクターを行い、音楽祭での審査員を務め、英国だけでなく、カナダ、香港にも強い影響力を及ぼしていた。そんな多忙な彼だが、生涯に450曲もの作品を残したのは、まさに驚異的なことだったに違いない。このアルバムには1935年から1949年までに書かれた作品を収録。戦時中の困難な生活を乗り越えて書かれた、ちょっと風変わりな作品を彼の息子であるピアニスト&作曲家ジュリアンが中心となって演奏。この知られざる作曲家の魅力を丹念に描き出している。 | ||
イギリスのチェロ作品集 ウィリアム・ブッシュ(1901-1945):チェロとピアノのための組曲(1943) ケネス・レイトン(1929-1988):パルティータ Op.35 (1959) ウィリアム・ワーズワース(1908-1988):チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.66 (1959) アーノルド・クック(1906-2005): チェロ・ソナタ第2番 ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ラファエル・テローニ(P) | ||
録音:録音:2010年2月18日、2009年4月3日、2008年10月9日、2005年10月、UK 。原盤・旧品番: BMS, BMS-436CD。 イギリスの近代音楽は、最近人気が出てきたとは言え、まだまだその全貌が知られているわけではない。たとえばこのアルバムに収録されている4人の作曲家については、その名前すらご存知ない方も多いのではないだろうか。これらの作品はイギリス国内でもほとんど演奏される機会を持たず、1960年代の始めに「前衛音楽」が省みられたときにも、古風すぎる作風ゆえ、その網から漏れ出してしまったという経歴を持つ。その上、いくつかの作品は、作曲家自身によって「習作である」とみなされ公開もされなかったというもので、ここで録音され、多くの人に聴いてもらえる機会を持つことは、格別大きな意義を持つものではないだろうか。曲ごとのコントラストが美しいブッシュの組曲、教会音楽の作曲家として知られるレイトンの陰鬱なパルティータ、平和主義者であったと言われるワーズワースのブラームス風のソナタ(ぎりぎり調性を保っている)、6つの交響曲で知られるクックの新古典派を思わせる快活なソナタ。どれもが独特な味わいを有している。 | ||
モンサルバジェ(1912-2002):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 パラフラシス・コンチェルタンテ(1975) /子守歌(1957) /スペインのスケッチ(1943) /3つのプリクロミア(1994) / ファーナビー「エスパニョレッタ」の主題による変奏曲(1945) /ピアノ三重奏曲(1986-1988) (*) エヴァ・レオン(Vn) ホセ・ラモス・サンタナ(P) シビル・ジョーナー(Vc;*) | ||
録音:2011年4月22日(#)、2011年5月25日-26日。 20世紀スペインで最も重要視されている作曲家、モンサルバジェ。彼はその生涯に渡って様々なジャンルの200以上の作品を書いている。中でもヴァイオリンとピアノのための作品は、彼の音楽生活のほぼ全ての時期に渡って書かれていて、この1枚を通して聴くだけで、その作風の変遷がわかるという優れ物。確かに彼の作風は時代によって変化しており、初期の頃は12音技法とワーグナー風の厚みのある音を好んでいたが、その後はカタルーニャ民謡の影響を受け、最終的には前衛的でありながらも、どこか温かみのある響きを作り出すことに成功したと言えるだろう。小規模ながらも見事な均整を誇るパラフラシス・コンチェルタンテ。ちょっと古風な子守歌、そして“いかにも "と言った「スペインのスケッチ」。彼の後期の代表作の一つ「3つのプリクロミア」では巧妙にダンスのリズムを取り入れながら音楽が進む。変奏曲は、ルネサンス時代の作曲家ファーナビーの親しみやすいメロディを主題にしているが、以降の変奏でのヴァラエティ豊かな音楽の作りが魅力的。聞き手は知らない間に300年の時を旅することとなる。ピアノ三重奏も後期の作品であり、エレガントな第1楽章の最初はヴァイオリンとチェロの対話で始まり、ピアノが彩りを加え、曲は少しずつ盛り上がりを見せる。第2楽章はモンポウに敬意を表した静かな音楽。第3楽章は激しく情熱的。印象的で明快な楽章。 | ||
レーガー(1873-1916):オルガン作品全集 Vol.14 5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56 /52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 より Nos.1-15 ヨーゼフ・スティル(Org) | ||
録音:2013年6月4日-5日、トリーア大聖堂、ドイツ。使用楽器:ヨハネス・クライス製作。 レーガーのオルガン作品は、どれもバッハの伝統を引き継ぐものであり、後期ロマン派のオルガン作品の最高峰に位置するものとしても認知されている。彼自身はカトリックだったが、ルター派の伝統にも長けており、このアルバムにもあるように「コラール前奏曲」や「コラール幻想曲」など音楽を重視するルター派の特徴とも言える作品(祈る前に一般会衆たちが歌ったり、歌う前にオルガンのみで華やかに演奏する)も数多く作曲した。もちろん歌うためのコラールは、単純なものなので、そこに様々な装飾をつけたり、対戦率を付けたりして、聴き応えのある作品に仕上げたのが、このアルバムにも収録されているコラール前奏曲というわけ。「前奏曲とフーガ」、「コラール前奏曲」のタイトルにそれぞれ「やさしい=Eazy」とあるが、お聴きいただいてわかるように、決してやさしくなどない(もちろん演奏も困難)力強く光輝く、また若干難解な部分もある見事な曲ばかり。一度聴けば必ずはまる不思議な味わいのオルガン曲。 | ||
フェルディナント・ダーフィト(1810-1873): モシュレス「24の練習曲 Op.70」に基づく20の技巧的練習曲/無伴奏ヴァイオリンのための6つのカプリス Op.9 レート・クッペル(Vn) | ||
録音:2012年7月13日、2012年9月15日-16日、2013年1月7日-8日、バイエルン放送第2スタジオ、ミュンヘン、ドイツ。 ドイツ系ユダヤのヴァイオリニスト、作曲家ダーフィト。幼い頃から神童として知られ、13歳の時にはルイ・シュポアとモーリッツ・ハウプトマンに師事、16歳でベルリン王立劇場のヴァイオリン奏者に就任している。その後は優れたヴァイオリニストとして活躍し、ロシア方面にも演奏旅行に出かけ、25歳のときにはライプツィヒ・ゲヴァントハウスo /のコンサートマスターに就任、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演も彼が担うことで、メンデルスゾーンにヴァイオリンの技術やその他の助言を与えたことでも知られている。このアルバムにはそんな彼の自作を収録。ここでダヴィッドが練習曲のベースに用いたのは、彼の親しい友人であったイグナーツ・モシェレス(1794-1870)の「ピアノのための24の練習曲」をヴァイオリン練習曲に置き換えるというある意味、困難な試み。両手で鍵盤を自由に操るピアノのパッセージが、どのような形でヴァイオリンに移し変えられているか、それをつぶさに聞き比べるのも一考だろう。「6つのカプリース」でのヴァイオリンのパッセージは、編曲という制限から逃れ、更に自由に飛翔しているかのようだ。ドイツのヴァイオリニスト、クッペルは13歳でデビューし、ハンブルク、ミュンヘンのオーケストラでソリストを務め、1997年から2013年まではバイエルン放送so /のアシスタント・コンサートマスターも務めていた。確かな技術と表現力で、この難曲をぐいぐい演奏している。 | ||
サンドロ・フーガ(1906-1994):ヴァイオリン・ソナタ全集 〔第1番(1938-1939) (*) /第2番(1972) (#) /第3番(1989) (+) 〕 マウロ・トルトレッリ(Vn;*) アレッサンドロ・ミラーニ(Vn;#) セルジオ・ランベルト(Vn;*) ジャコモ・フーガ(P) | ||
録音:2013年2月1日-2日、イタリア。世界初録音。サンドロ・フーガはアルファーノやゲディーニの弟子にあたる作曲家・ピアニスト・教師。1966年から1977年まではトリノ音楽院の学長を務めた。 | ||
W.F.バッハ(1710-1784):鍵盤楽器のための作品集 Vol.5 ソナタ〔ト長調 F.7, BR A14 /ホ短調 BR A9 /ハ長調 BR A1 / ヘ長調 F.6a, BRA11c /イ長調 F.8, BR A15 /変ホ長調 BR A8 〕 ジュリア・ブラウン(Cemb) | ||
録音:2013年10月6日-7日、USA 。 ヴィルヘルム・フリーデマンの作品は、どれを聴いても、確かにこの時代の枠には入りきることのない、不思議な味わいをもっている。冒頭のソナタの第1楽章での自由な和声の進行は、まるでシューベルトを思わせるロマンティックな物。明らかに時代を先取りしているが、当時、これを受け入れるまでには時代は進歩していなかったと思われる。彼の作品は、その成立過程や成立年代がわかっていないものが多く(これも彼自身の怠惰な性格が災いしているが)実際に聞いてみて、初期の作品か後期の作品かを判断するほかなく歴史上の位置づけも困難だと言われている。しかし、ここに溢れる表現力豊かな音楽は、確かに天才の息遣いを感じさせるものばかり。 | ||
アルベニス:ピアノ作品集 Vol.4 古風な組曲第3番 T.76 (1886) /ピアノ・ソナタ第5番 変ト長調 Op.82 T.85 (1887) / マズルカ「比類なき歌姫」T.63 (1886) (*) /ポルカ「バルビナ・バルベルデ」T.64 (1886) (*) / 即興練習曲 Op.56 T.50 (1885頃) /夢 Op.201 T.99 (1890) /アラブのセレナーデ T.60 (1885頃) / カディスのカディナータT.93 (1891頃) (*) /グラダナのサンブラ T.97 (1891頃)/ 3つのインプロビゼーション(1903)(A.ローファー復元版) ルベン・ラミロ(P) | ||
録音:2013年7月8日-9日、「ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス」専門音楽院、スペイン。 アルベニス(1860-1909)の作品を録音する際、直面する問題の一つに、曲の配列と作曲年代の特定がある。と演奏しているラミーロは書いている。それはアルベニス自身が初期の作品の出版の際に、同じ作品を異なる曲集に入れたり、出版社もタイトルと番号が連動していなかったりと、若干の混乱をきたしているからだろう。そのためこのNAXOSのシリーズでは、2001年に研究家ハシント・トレス氏による整理番号「T.」に基づいて体系的に曲を集めている。その分類によると、このアルバムに収録されている曲は全てアルベニスの初期の作品に属するもので、ロマンティックなスタイルと古典的な形式がうまく組み合わされた聴き応えのあるものばかり。当時のスペインの貴族やブルジョワ階級の人々が、このような「サロン風」の曲を求め、それに応えて書かれたと推測される。彼自身がコンサートで演奏する際は、このような軽い曲と、ソナタなどの重厚な曲を交互にプログラムに載せて、表現力に幅を持たせたようだ。復元されたインプロビゼーション(即興)では、アルベニスの技量やアイデアなど、様々なことを知ることができるだろう。 | ||
ドニゼッティ:カンタータ「アリステア」
アンドレア・ローレン・ブラウン、サラ・ヘルシュコヴィツ、キャロライン・アドラー(S) コーネル・フライ、ロバート・シリアー(T) アンドレアス・ブルクハルト(B) フランツ・ハウク指揮ジーモン・マイア Ens. & cho.、バイエルン国立歌劇場cho.団員& Ens. | ||
録音:2012年9月3日-6日、ドイツ。世界初録音。 19世紀前半の作曲家たちは、本格的な歌劇だけでなく「小さな歌劇」もしばしば作曲した。これらは特定の人の誕生日や命名日を祝うためや、何か栄誉を受けたときのために演奏され、その題材は神話や寓話から取られることが多かった。「小さな歌劇」と言っても、素晴らしい歌手とフルオーケストラ、そして合唱が要求され、規模は小さいものの、通常の歌劇を上演するのとさして変わらない手間が掛かったが、何分にも目的が「個人的使用」だったため1回上演すれば用が終わり。その後はそのまま忘れられてしまうが、もしくは作曲家が別の歌劇に「転用」するかして、かろうじて曲の一部が残るという運命を辿るものが多かった。このドニゼッティ(1797-1848)のカンタータも、ブルボン君主フェルディナンド1世とシチリア王アルフレッド大王に敬意を表して書かれたもので、牧歌的風景の中に、父と娘の葛藤を盛り込み、最後は平和的解決を得るというもので、ドニゼッティの初期作品らしく、幾分ロッシーニの影響も感じられながらも、後の革新的な作風を予見させる見事な音絵巻となっている。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年7月発売分[代理店アナウンス順] | ||
レスピーギ: セレナータP.54(S.ディ.ヴィットリオ編曲)/ ボッティチェッリの三連画 P.151 /組曲「鳥」P.154 / 弦楽とオルガンのための組曲 ト長調 P.58 (#) (S.ディ.ヴィットリオ編曲/オリジナル版) |
キラー・ブラウン(Org) サルヴァトーレ・ディ・ ヴィットリオ指揮 ニューヨーク室内o. 「オットリーノ・レスピーギ」 | |
録音:2013年5月21日(#)、2013年5月22日-24日(#以外)。(#)は世界初録音。 レスピーギ(1879-1936)の「鳥」は、17世紀に書かれた鳥にまつわるクラヴサン曲に、レスピーギがオーケストレーションを施し、前奏曲を付けて組曲とした物。何といってもレスピーギは、17世紀音楽の熱心な研究者であり、この当時の音楽を校訂することに喜びを見出していたのから、この「鳥」もその副産物として生まれたとみても間違いない。もちろんオーケストラの響きは極彩色だが、音楽そのものはバロック時代のまま。この不思議な肌触りが却って興味深いところ。転じて「ボッティチェッリの三連画」は冒頭のトリルの豊かな響きや、彼の特徴的な旋律が横溢するもので、こちらはオリジナル度が高い音楽と言えそう。「組曲 ト長調」は古典的な様式を保った作品だが、通常聴かれるのは短縮版で、ここでの録音が指揮者ヴィットリオ自身が編纂した「オリジナル版」。こちらもフレスコバルディのマドリガルなどからインスピレーションを得たと言われるメロディが弦とオルガンで壮麗に歌われる感動的な音楽。 | ||
ワインベルク: トランペット協奏曲 Op.94 (1966-1967) (*) / 交響曲第18番「戦争、これより残酷な言葉はない」 Op.138 (1982-1984) (#) アンドルー・バリオ(Tp;*) サンクトペテルブルク室内cho. (#) タティアナ・ペレヴヤズキナ(S;#) エカテリーナ・シクノヴァ(A;#) ウラディーミル・ドブロホウスキー(T;#) ザハール・シクノフ(Br;#) ウラディーミル・ランデ指揮サンクトペテルブルクso. | ||
録音:2010年1月9日-11日(*)、2012年12月29日-30日、2013年1月9日-11日(#)、ロシア、サンクトペテルブルク・レコーディング・スタジオ、ロシア。 ワインベルク(1919-1996)の晩年の最も重要なプロジェクトの中に「第二次世界大戦を振り返る」というものがある。これで生まれたのがは、交響曲第17番「記憶」と、この第18番、そして第19番「輝かしき五月」という3つの交響曲。この第18番も、タイトル通りの反戦意識に彩られたもので、ソ連の詩人、セルゲイ・オルロフとアレクサンドル・トアルドフスキーの詩、そして民謡に由来するテキストが用いられた、声楽付きの一種のオラトリオとなっている。各々の詩は強い悲しみと怒りを孕み、全ての人に大いなる問題を突きつける。ただ、いつものように、ここでも決してワインベルクは聴き手を冷たく突き放すことはなく、どこか希望が持てる音楽となっているところに救いがあるのかもしれない。トランペット協奏曲はもっと早い時期に書かれたもので、初演は名手ティモフェイ・ドクシチェルと、キリル・コンドラシンが指揮するモスクワpo. によって1968年1月6日に行われた。この当時心酔していたショスタコーヴィチの影響が強く感じられる冷笑やグロテスクなパッセージが至るところに散りばめられた興味深い作品で、ワインベルク入門としても、オススメできる逸品。 | ||
イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27 (1924) 〔第1番 ト短調 Op.27 No.1(シゲティに献呈)/第2番 イ短調 Op.27 No.2(ティボーに献呈)/ 第3番 ニ短調「バラード」 Op.27 No.3(エネスクに献呈)/第4番 ホ短調 Op.27 No.4(クライスラーに献呈)/ 第5番 ト長調 Op.27 No.5(クリックボームに献呈)/第6番 ホ長調 Op.27 No.6(キロガに献呈)〕 ティアンワ・ヤン〔楊天堝〕(Vn) | ||
録音:2012年2月13日-16日、ジーメンスヴィラ、ベルリン=ランクヴィッツ、ドイツ。 ベルギーが誇るヴァイオリニスト、作曲家&指揮者ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)の代表作。作曲の動機となったのは、ヨーゼフ・シゲティが演奏するバッハの「無伴奏ソナタ」を聴いた時であり、全6曲のスケッチをたった一晩で書き上げたと言われるほどに、強い感銘を受けながら曲を完成させたのだった。各6曲は、彼と親交のあった6人のヴァイオリニストにそれぞれ献呈されていて、これらは、各人の雰囲気を見事に映し出したものとされている。対位法を駆使した第1番は、シゲティの特徴を描いているが、同時にバッハ作品とも強い関連がある。第2番のモチーフとして使われているのは「怒りの日」。この20年後、ティボーの乗った飛行機がアルプスに衝突するという悲劇が起こるなんて、誰が想像しただろう。短くとも印象的な第3番では民族音楽の香りが、古式ゆかしき舞曲をモティーフにした第4番はクライスラー、指導者としても名を馳せたベルギーの名奏者クリックボームには牧歌的な作品、そして「サラサーテの後継者」として目されたガリシアの名手キロガに献呈された第6番。この素晴らしい作品群をお馴染みティアンワ・ヤンのソロで。 | ||
打ち砕かれたガラス~マーガレット・ブラウアー(1940-):室内楽作品集 打ち砕かれたガラス(2007) (*) /クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲 イ調(2005) (#) / あなたは誰を天使と呼ぶのか(2005) (+) /孤独な湖(2011) /ブルー・ストリーク・アンサンブルのための編曲集(2011) 〔ドビュッシー:月の光/J.S.バッハ:2声のインヴェンション~第8番〕 サンドラ・シモン(S;+) ダニエル・シルヴァー(Cl;#) マイアSQ (#) ブルー・ストリーク・アンサンブル(無印) | ||
録音:2012年10月24日(#以外) /2007年9月27日(#) 。 現代のアメリカでとても高い評価を受けている作曲家ブラウアーは現在クリーヴランド音楽院の名誉教授を務め、数々の賞も受賞しているが、新作もコンスタントに発表している。最近ではダラスやデトロイトのオーケストラを始め、クリーヴランド室内o. などでその新作が演奏され、ますますその動向が注目されている。このアルバムには、そんな彼女の2000年代以降のいくつかの作品が収録されている。トラック1は、タイトルでわかる通りに「9.11」の事象が反映されたもので、複雑な音響と暴力的な打楽器とピアノ、フルートのパッセージの応酬が耳を打つ刺激的で悲劇的な音楽。クラリネット五重奏曲にもその思いは繋がっており、とりわけ第2楽章では悲痛な哀しみが重苦しく漂っている。小さな歌曲であるトラック6も、やはり9.11の悲劇に触発された詩を用いた物。それにひきかえ「孤独な湖」はもう少し気楽な雰囲気を持つ音楽。最後におかれた「アレンジメント」はおなじみの2つの作品をブルー・ストリーク・アンサンブルのために編曲した物。 | ||
ロイド&メニン:ピアノ作品集 ノーマン・ロイド(1909-1980): 記憶からの3つの情景/ダンスのための5つの小品(1935-1938) /ピアノのためのエピソード集/ピアノ・ソナタ(1958) ピーター・メニン(1922-1983):ピアノのための5つの小品(1949) (*)/ピアノ・ソナタ(1963) マイロン・シルバースタイン(P) | ||
録音:2012年8月20日-22日、ニューヨーク、パトリック・サウンド・スタジオ。(*)を除き世界初録音。 ノーマン・ロイドとピーター・メニン。この2人の作曲家はどちらもペンシルバニア州で生まれ、2人とも、1947年から1958年までは、ジュリアード音楽院で教えるなど後進の指導に熱心にあたったことでも知られている。ロイドは、当時ジュリアード音楽院の校長であったウィリアム・シューマンとともに、アメリカの音楽教育に革命をもたらすほどのプログラムを開発したことでも知られるが、彼自身はモダーンダンスに魅入られ、その分野を極めていくことになる。彼は「自分は作曲家である」とは考えていなかったようで、その作品のほとんどは未発表であり、演奏されることもあまりない。小学生のピアノレッスンのために書かれた「記憶の中の3つの情景」を始めとした、ウィットに富んだ現代的な曲は、幅広い層に受け入れられるに違いない。もう一人の作曲家メニンは、ウィリアム・シューマンの後を継いでそのままジュリアード音楽院の校長に就任。亡くなる直前までその職にあった。作風は若干晦渋だが、決してわかりにくいものではない。 | ||
暗闇の中から~ジェイク・ヘギー(1961-):ジーン・シーアの詩による作品集 他の日の出(*) /さようなら、アウシュヴィッツ(#) /見る、もしくは触れるために(+) ケイトリン・リンチ(S;*/#) サラ・ラーセン(Ms;#) モーガン・スミス(Br;#/+) ミナ・ミラー(芸術監督)ミュージック・オブ・リメンブランス | ||
録音:2012年5月16日-17日(*)、2013年5月16日(#)、2013年5月17日(+) 。世界初録音。 コンポーザー・イン・レジデンスを務めたサンフランシスコ・オペラなど、アメリカのオペラハウスを中心に活躍するコンポーザー=ピアニスト、ジェイク・ヘギー(1961-)と、同じくアメリカのソングライター、台本作家のジーン・シーア(1958-)のコラボレーションによる歌曲集。先ごろ起こった「図書館の蔵書破損」の件も含め、あの第三帝国によるホロコーストの悲劇が終わって、ほぼ70年が経過しているというのに、私たちはまだその事実に正面から向き合うことすら出来ていないのかもしれない。どのような理由があったにせよ、犠牲となった人々は、ある日突然「通常の生活」をする権利を奪われ、想像を絶する地獄に放り込まれ、生殺与奪の権も無くしたというのに・・・。このアルバムに収録された3つの作品は、その時代に確かに生きていた人たちの言葉を元に作られた物。「他の日の出」と「さようならアウシュヴィッツ」では、ホロコーストを生き抜いたポーランド=ユダヤ人女性クリスチナ・ジウルスカの詩、「見る、もしくは触れるために」で同性愛者(当時の社会では禁止されていた)マンフレッド・ルウィンの詩をテキストに用いることで、自由と迫害についての考察を迫る。アンサンブル“ミュージック・オブ・リメンブランス"は「頽廃音楽」のオーソリティであり、溢れる悲劇性を客観的に捉え、人々に送り届ける役割を担っている。 | ||
レーガー:オルガン作品集 Vol.15 モノローグ Op.63 /52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 より Nos.16-35 /後奏曲 ニ短調 WoO.4-12 ヴォルフガンク・リュプザム(Org) | ||
録音:2013年5月13日、ロックフェラー教会、シカゴ大学、USA 。使用楽器:E.M.スキナー製。 | ||
ロス・ハリス(1945-): チェロ協奏曲(2011) (*) /交響曲第4番「マヒナランギ・トッカーの思い出に」(2011) (#) キン・リウェイ(Vc;*) ロバート・アシュワース(Va;#) ゲイリー・ウォーカー指揮(*) ブレット・ディーン指揮(#) オークランドpo. | ||
録音:2011年4月6日-7日(#)、2012年5月3日(*)、オークランド・タウン・ホール、ニュージーランド。世界初録音。 ニュージーランド生まれの作曲家ロス・ハリスは、数々のユニークな作品で注目を浴びながら、30年の長きにわたり、ヴィクトリア大学の音楽科で教鞭を執り、この国の音楽発展に貢献している人物。このアルバムで強い存在感を放つ、彼の第4番の交響曲は、オークランドpo. の委嘱を受けて書かれたもので、ニュージーランドの名シンガーソングライターのマヒナランギ・トッカー(1955-2008)へのオマージュとなっている。彼女は25年間の活動期間において、600以上の曲を書き、そのどれもが感動的な表情を持っていて、ハリスは彼女の作品に高い関心を抱いていた。この曲が書かれる3年前に、喘息発作で世を去ってしまった彼女への友情の証だとハリスは語っている(彼女はユダヤとケルトの血をひき、またレズピアンであることもカミングアウトしていた)。もう一つのチェロ協奏曲は、チェリスト、キン・リウェイの演奏に触発され書かれた作品で、不確実なメロディを奏でるオーケストラに載って、チェロが妖艶で不可思議なメロディを歌う。全ての部分は途切れることなく奏でられ、連綿を歌うチェロの響きには陶然とするばかり。 | ||
ロッシーニ:ピアノ作品全集 Vol.6 「老いのいたずら」より 第4巻 より〔4つのデザート(*) /4つのオードブル〕/第10巻「ピアノの難曲」より Nos.4-5 / 第6巻「すばしこい子どもたちのためのアルバム」~第11番「ぜんそく患者の練習曲」/ 第14巻「その他の老いのいたずら」より Nos.4, 8, 7, 6, 5 〕/ ワルツ 変ホ長調(エレーナ・バンディエラ・リッチ嬢に捧ぐ; 1849) アレッサンドロ・マランゴーニ(P/Vo;*) | ||
録音:2012年9月25日-26日、バロック・ホール、SMC レコーズ・スタジオ、イヴレア、イタリア。 ロッシーニと言えば、目もくらむような素晴らしいオペラの数々が思い浮かぶが、この曲集「老いのいたずら」は、若くして地位も名誉も確立したロッシーニが、44歳(!)で音楽界から引退した後、自ら高級レストランやサロンを経営しながら、あくまでも「自分や親しい人たちのために」書き溜めた曲集。出版もしなかったため、ほとんど知られていなかった作品たち。どの曲もロッシーニらしく流麗なメロディと洒落たウィットに満ちている。この第6集では、まず4種類のオードブルとデザートからお楽しみ頂きたい。この作品からすでに色々な仕掛けが施されているので、説明を書ききれないのが残念。まずは第3曲の「干しブドウ」から聴いてみて頂きたい。とてもコミカルな「インコの声(?)」が聞こえてくる。インコは色々な事をしゃべっているが、何だか社会情勢についてまで語っているのだとか…。ま、鳥がしゃべることなのでお気になさらぬように。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: ピアノ五重奏曲 ハ短調(1903, rev.1904-05) (*) / ヴィオラとピアノのためのロマンス(1962)(B.ショア&E.グリットン編曲)(#) / クラリネット、ホルンとピアノ三重奏のための五重奏曲 ニ長調(1898) (+) / イギリス民謡による6つの練習曲(クラリネットとピアノのための版)(1926) (**) ロンドン・ソロイスツ・アンサンブル [ロレイン・マクアシュラン(Vn;*/+) サラ=ジェーン・ブラッドリー(Va;*/#) カリーネ・ゲオルギアン(Vc;*/+) ジョン・レネハン(P) アントニー・パイク(Cl;+/**)] クリス・ウェスト(Cb;*) ティム・ジャクソン(Hr;+) | ||
録音:2013年7月2日-4日、チャンプ・ヒル・ミュージック・ルーム、UK 。 9つの交響曲や、民謡を主題にした管弦楽曲、音による映像そのものの「揚げひばり(舞い上がるひばり)」など、牧歌的でのどかな作品が知られるイギリスの作曲家ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)。彼は室内楽や独奏曲においても、生涯を通じて素晴らしい作品を生み出し続けた。ピアノ五重奏曲はシューベルトの「鱒」と同じ楽器編成が用いられた作品で、第2楽章の優美な主題は、ブラームス作品を思わせる深さを持っている。また最終楽章は見事な変奏曲となっていて、この萌芽は50年後のヴァイオリン・ソナタで見事に花開くこととなる。ロマンスは、彼の死後に発見された曲で、作曲された日はわからないが、恐らく偉大なヴィオラ奏者ターティスのために書かれたと推測される。流麗なクラリネット三重奏曲は、まだ若き作曲家の奔放な創作意欲が反映された物。「イギリス民謡による練習曲」は、研究者としても功績を遺した彼らしい作品で、親しみあるメロディが丁寧に形作られている。 | ||
マイアベーア:フランス・オペラからの序曲と間奏曲集 「悪魔のロベール」(1831)序曲/「北極星」(1851)序曲/「予言者」(1849)より〔序曲/第4幕戴冠行進曲〕/ 「ユグノー教徒」(1836)より〔序曲/第1幕「酒の歌」/第2幕への間奏曲/第5幕への間奏曲/第5幕バレエ音楽〕/ 「アフリカの女」(1865)より〔序曲/第2幕への間奏曲/第3幕への間奏曲/第5幕マンチニールでの大情景〕/ 「ディノーラ」(1859)より〔序曲/第2幕への間奏曲/第3幕への間奏曲〕 ブリジェット・ダグラス(Fl) ダレル・アン指揮ニュージーランドso. | ||
録音:2013年6月6日-8日、ウェリントン、ニュージーランド。 バレエ音楽集(8.573076)で、その華麗な世界の一部を見せてくれたマイヤベーア(1791-1864)。彼はベルリンで生まれるも、主に活躍したのはパリであり、ロッシーニに代表されるイタリア歌劇の様式と、モーツァルトやウェーバーが確立したドイツ歌劇の様式を融合させたものを、パリへ持ち込み、豪華絢爛なグランド・オペラを作り上げた人物として尊敬されたのだった。そんなマイアベーア、実は歌劇の作曲能力よりも、その重厚な管弦楽法の扱いの方が高く評価されたようで、彼が紡ぎ出したオーケストラの色彩的な響きは、当時まだ若かったワーグナーさえをも魅了したといわれている。このアルバムでは、そんな彼の歌劇における「歌のない部分」がたっぷり収録されている。確かに、歌がなくても存分に楽しめるものばかり。交響曲や協奏曲を書いても人気を博しただろうな。と想像してしまう。 | ||
カルク=エーレルト:フルート作品全集 フルート(またはピッコロ)とピアノのための異国の印象 Op.134 (1919) / 無伴奏フルートのためのソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 Op.140 (1917) / フルートとピアノのための交響的カンツォーネ Op.114 (1917) / フルートとピアノのための点描風組曲 Op.135 (1919) /フルート・ソナタ 変ロ長調 Op.121 (1918) / 無伴奏フルートのための30のカプリス Op.107 (1918-1919) ティエス・ロールダ(Fl) ナタ・ツヴェレリ(P) | ||
録音:2009年、2011年-2013年、オランダ。 ライプツィヒ音楽院でザロモン・ヤーダスゾーンとカール・ライネッケに師事、教師として後進の指導にあたりながら、その作品をグリーグに認められたことで、職業音楽家として活動することを決意したという作曲家カルク=エーレルト(1877-1933)。現在彼の名前は決して「良く知られている」わけではないが、この独自な作風、とりわけ半音階的な書法は、まさしく一聴の価値ある物。彼はオルガンやハルモニウムの音を好み、これらの楽器のために書いた作品はメシアンにも影響を与えている。この2枚組は、そんなエラートの知られざる「フルートのための作品」を全て収録した物。実はエラート、フルートのために、もっと多くの作品を書いたが、そのほとんどは失われてしまったとのことで、何とも残念な話。どれも幻想的で魅惑的な音楽であり、とりわけ「30のカプリース」はフルートを愛する人ならば、ぜひ聴いてほしい重要な作品。 | ||
アントン・バラノフ、ギター・リサイタル マキシモ・ディエゴ・プホル(1957-):ギター・ソナチネ ハビエル・ブラボ(1972-):ブエノスアイレスのソナタ(*) エドゥアルド・アングロ(1954-):ソナタ第2番 グィド・サントルソラ(1904-1994):ソナタ第4番「イタリアーナ」 アントン・バラノフ(G) | ||
録音:2013年10月17日-20日、カナダ。期待の新進演奏家シリーズ。(*)は世界初録音。 2013年GFA (Guitar Foundation of America=アメリカ・ギター財団)国際ギターコンクールの優勝者である、1984年ロシア生まれのギタリスト、アントン・バラノフ。彼は同時期にフランシスコ・タレガ国際コンクールでも優勝、その才能を嘱望されている人で、現在はサンクトペテルブルク音楽院で後進の指導にもあたっている。そんな彼のリサイタル・アルバムは中南米の4人の作曲家の作品集で、それぞれ世代の異なる作曲家たちの曲を見事に弾きわけている。アルゼンチン生まれのプホールのソナチネは、ギタリスト、ホルヘ・ラバンカに捧げられた作品。リズミカルな第1楽章と表情豊かな第2楽章、そしてエキサイティングな終楽章が魅力的。もう少し後の世代に属するブラーボのソナタはタンゴとクラシックが融合された物。アングロのソナタは短いながらも印象的な音楽。そしてサントルソラのソナタは、現代的なメロディと超絶技巧を駆使した華やかなパッセージ、そして美し過ぎる第2楽章が印象的な作品。 | ||
ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-):室内歌劇「灯台」
ニール・マッキー(T;サンディ) クリストファー・ケイト(Br;ブレズィズ) イアン・コンボイ(B;アーサー) ピーター・マクスウェル・デイヴィス指揮 BBCpo.団員/他 | ||
録音:1994年2月22日、ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック、マンチェスター、UK 、ライヴ。発売当時の世界初録音。原盤・初出: Collins Classics 。 マックスウェル・デイヴィスによる悪夢のような室内オペラの初演録音盤の復活。この歌劇は、1900年に起こった「フラナン諸島、アイリーン・モア島における3人の灯台守失踪事件」を元にして、デイヴィスが想像の限りを尽くして台本を書き上げた物。もともとアイリーン・モア島には「侵入者を歓迎しない妖精がいる」という伝説があったが、この付近の海は難所であったため、船の安全を確保するために1899年に灯台が建造され、3人の男たちが灯台守として勤務していた。しかし、その翌年になって、近くを通った船が連絡を取ったところ、誰も応答せず、不審に思った別の船の船員が、この灯台を調べたところ3人の姿は跡形もなく消えていたという。この事件については様々な憶測がなされたが、結局のところ満足の行く答えが出ることはなく、今も真相は謎のまま。さて、このデイヴィスが用意した結末は、真相を導き出しているのだろうか?やはり、いろいろな物が消えてしまうのは、悪霊の仕業だろうか?それとも・・・。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年6月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番 Op.135 (1969)
ガル・ジェイムズ(S) アレクサンドル・ヴィノグラードフ(Br) ヴァシリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・リヴァプールpo. | ||
録音:2013年5月4日-5日、リヴァプール・フィルハーモニック・ホール、UK 。 ますます注目を浴びているヴァシリー・ペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲全集。シリーズ10作目は1969年に完成した交響曲第14番。作曲者自身が「不条理な死」をテーマに、オラトリオ形式を想定して紡いだ11の詩集。この作品が完成する3年前の1966年にショスタコーヴィチは「交響曲第14番」の作曲にとりかかっているが、その初稿スケッチは後に「チェロ協奏曲第2番」として蘇ることとなり、ロストロポーヴィチの手によって初演されることとなった。そのため1969年「ソプラノ、バス、弦楽器打楽器のためのオラトリオ」として作曲された本作が、結果的に「交響曲第14番」として世に出されることとなった。そのためこの作品はショスタコーヴィチの交響曲の中でも非常に稀な楽器編成で奏される。2人の独唱者に拠って歌われる各楽章は、マーラーの大地の歌を思い起こさせるが、曲はもっともっと晦渋であり、更に「死の影」に捉われている物。ペトレンコのショスタコーヴィチ解釈は、ルドルフ・バルシャイをはじめとするこれまでの指揮者たちとは一線を画し、非常に「現代的」と評されるものの、一見淡白かつクールに思えるその音の奥から滲み出る強いパッションは、21世紀のショスタコーヴィチ演奏のスタンダードの形となるかもしれない。 | ||
灰かぶり姫(シンデレラ) 組曲~オイゲン・ダルベール(1864-1832): 「グリルパルツァーのエステル」序曲 Op.8 /歌劇「死せる瞳」より〔前奏曲/導入〕/ 歌劇「ゲルノート」第2幕への前奏曲/歌劇「紅玉」序曲/歌劇「旅立ち」序曲/ 組曲「灰かぶり姫〔シンデレラ〕」Op.38 /ソプラノと管弦楽のための「小さな人魚姫」 Op.15 (#) ヴィクトリヤ・カミンスカイテ(S;#) 準・メルクル指揮ライプツィヒMDRso. | ||
録音:2011年1月27日-28日、2011年12月5日、7日、11日、 MDR スタジオ、アウグストゥスプラッツ、ライプツィヒ、ドイツ。 スコットランド、グラスゴーで音楽家の父の下に生まれたダルベール(1864-1932 父のピアノの才能はあのカルクブレンナーを驚かせたと言う)。彼は独学で音楽を習得し、名ピアニストとして演奏、録音を数多く残した。彼はリストの弟子であり、師の曲やベートーヴェンを得意としていたと言われる。そんな彼、作曲家としても有能で、交響曲や弦楽四重奏曲、協奏曲、そしてオペラなど、多岐に渡るジャンルに素晴らしい作品を残している。このアルバムでは、彼のいくつかの歌劇の序曲と、組曲「シンデレラ(灰かぶり姫)」をお聞き頂ける。リストから影響を受けただけあって、彼の作品はどれも色彩的で物語性を強く感じさせるが、後期ロマン派の時代に活躍しただけあって、そのオーケストレーションはマーラーやR.シュトラウスに近く、濃厚なオーケストラの音を聞きたい人も存分に満足していただけるものだろう。「小さな人魚姫」は題材も含め、どちらかというとワーグナー風の音楽。この時代、いかにワーグナーの影響が大きかったのかを目の当りにできる音楽。 | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
クリスティアーネ・リボル(S) トーマス.E.バウアー(Br) ヘンリク・ヴォイナロフスキ合唱指揮ワルシャワ・フィルハーモニーcho. アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. | ||
録音:2012年8月27日-29日、ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール、ワルシャワ、ポーランド。大曲を得意とするヴィトが絶妙のタクトで、全曲を纏め上げている。 # ブルーレイ・オーディオ盤再生には専用機器が必要です。 | ||
ジョン・ケージ(1912-1992):2つのキーボードのための作品集 Vol.2 「2」のための音楽(1984/87) /2つのプリペアド・ピアノのための「3つの舞曲」(1945) ペストヴァ&メイエル・ピアノ・デュオ[クセニア・ペストヴァ、パスカル・メイエル(P)] | ||
録音:2012年12月18日-19日、フィルハーモニー・ルクセンブルク。Vol.1:8.559726。 ジョン・ケージ(1912-1992)の音楽、その多彩さと奇妙さは多くの音楽ファンに受けている。プリペアド・ピアノの音色はもちろんのこと、打楽器としての可能性など、それまでのピアノの概念を悉く塗り替えたかのような彼の音世界は、確かに聴くだけでも面白く、できることなら自分でも演奏してみたいと思う人が多いのもわかるような気がする。このアルバムに収録された2つの作品のうち、「2のための音楽」は便宜上このタイトルが付けられているだけであり、本当は2の部分は空白。「_のための音楽」と題されており、様々な楽器を任意で組み合わせて演奏する物。組み合わされた楽器がそのままタイトルになるので、このピアノデュオ版は「2のための音楽」としてある。「3つのダンス」はケージ作品の中でも最も野心的な物。ピアニストの能力の限界に挑む曲として知られ、壮大なピアニズムと質感ある音色が魅力的かつ恍惚を呼ぶ曲。 | ||
クリストゥス・ハツィス(1953-):フルート協奏曲集 フルートと弦楽オーケストラのための「デパーテュアズ」(2011) / フルートと室内オーケストラのための「オーヴァースクリプト」(1993/2012) (J.S.バッハ:フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調 BWV 1056 I より) パトリック・ガロワ(Fl) ディミトリス・カラパクシディス(Ob) ゲオルギオス・ポリティス(Fg) マリレーナ・リアコプーロウ(Cemb) アレクサンドレ・ミュラート指揮テッサロニキ国立so. | ||
録音:2012年9月6日-15日、 T.S.S.O. コンサート・ホール、テッサロニキ、ギリシャ。 現代作曲家の中でも「最も重要な一人」として認識されているクリストス・ハツィス(1953-)。トロント大学にある彼のオフィスのドアを2000年に叩いたガロワは、単刀直入に「フルートのために何か作曲したことあるか?」と質問したのだそう。その質問は無視されたかに見えたが、1年後に素晴らしい作品が出来上がり、これはガロワとトロント大学の学生たちによって演奏されたと言う。2011年の「デパーチャーズ」は日本での大震災で失われた多くの命と、彼自身の友人たちへの思い出のために書かれた作品。様々な技巧を駆使しながら、日本の伝統音楽の要素も取り入れたユニークな曲。「オーヴァースクリプト」はバッハの作品を元にしながらも、そのメロディは断片的に扱われ、時には引き伸ばされながら奇妙に形を変えていく。熱に浮かされた時に見る幻影のような不定形の美しさを備えている。 | ||
エルンスト・トッホ(1887-1964): 弦楽三重奏曲 Op.63 (1936) (*) /悲歌的アダージョ(1950) (#) /チェロ・ソナタ Op.50 (1929) (+) / ディヴェルティメント Op.37 No.1 (1925) (**) /ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.21 (1913) (##) シュペクトルム・コンツェルツ・ベルリン [アネッテ・フォン・ヘーン(Vn;#, +以外) ハルトムート・ローデ(Va;*) イェンス・ペーター・マインツ(Vc;*/+/**) ラース・ウォウテルス・ファン・デン・オウデンワイヤ(Cl;#) カティヤ・アペキシェヴァ(P;#/##) ヤッシャ・ネムツォフ(P;+) フランク・S.ドッジ(芸術監督)] | ||
録音:2012年6月25日-29日、ジーメンスヴィラ、ベルリン、ドイツ。 このアルバム、始まった途端に音がはじけるかのようだ。オーストリアの作曲家エルンスト・トッホ(1887-1964)はウィーン大学で哲学を、ハイデルベルク大学で医学を学んだ人で、作曲はあくまでも独学だった。しかし1909年に彼の作品「室内交響曲 ヘ長調」が初演され、これがモーツァルト賞を受賞したことで、彼は本格的に作曲家の道を歩むことになる。このアルバムでは彼の芸術的変遷のほぼ40年間を辿るものであり、最初期の作品であるヴァイオリン・ソナタはまるでブラームス。彼の友人はこの曲を「ブラームスの第4番」と呼んだほどだった。第1世界大戦ではイタリア前線に配属され帰還。そして1920年代は彼の最も充実した時代であり、次々に新しいスタイルの音楽を生み出したが、その後ナチスの迫害から逃れアメリカに亡命。ハリウッド映画音楽などにも手を染めつつ、戦後は7曲もの交響曲を書くなど精力的に活動を続けた。 | ||
コルネリウス:歌曲全集 Vol.4 9つの宗教的な歌 「天にいるわれらの父よ」 Op.2 / マリアの3つの歌「処女マリア」/アヴェ・マリア/8つのクリスマスの歌 Op.8 クリスティーナ・ランツハーマー(S) マルクス・シェーファー(T) ハンス・クリストフ・ベーゲマン、マティアス・ハウスマン(Br) マティアス・ヴァイト(P) | ||
録音:2010年1月15日、24日、2011年1月14日、24日、2月12日、2012年1月20日、バイエルン放送第2スタジオ、ミュンヘン。 マインツで生まれ、その地で生涯を終えたコルネリウス(1824-1874)。彼の歌曲は決して派手ではないが、隅々までに優しさと温かさが漲る感情豊かなものであり、一度聴けばその美しさに陶然となること間違いない。そして、これまでにリリースされた3枚のアルバムに含まれたほとんどの作品は、彼自身の詩によるものであることも、小さな驚きだった。そんなコルネリウスの歌曲。このアルバムが最終巻となる。ここに収録された作品でわかるとおり、彼は極めて敬虔なクリスティアンであり、生涯を通じて教会音楽に強い関心を抱いていた。若い頃から宗教的な作品を書いていたが、この「天にいるわれらの父よ」では、聖歌の定旋律を用いつつも、ロマン派特有の滴り落ちるような美しいメロディを併せることで、珠玉の世界を作り上げることに成功している。「クリスマスの歌」も素朴な喜びを歌い上げている。 | ||
カミロ・トーニ(1922-1993):ピアノ作品全集 Vol.2 カプリッチョ〔第4番「オクターヴ」(1969) /第5番「ベッリーニへのオマージュ」(1987) / 第6番「シルヴァーノ・ブソッティの名による格言」(1991) 〕/6つの前奏曲 Op.21 (1944) / J.S.バッハによるコラール・パルティータ集第1巻 Op.29 (1949) /セレナータ第1番 Op.10 (1940) アルド・オルヴィエート(P) | ||
録音:2013年3月11日-13日、ヴェネチア、イタリア。世界初録音。Vol.1:8.572990 イタリアの作曲家トーニは教師としても優秀であり、次々と素晴らしい音楽家を世に送り出したことで知られている。18歳の時に初のピアノ曲「セレナータ第1番」 Op.10を作曲したトーニ。この作品が彼の芸術的発展に決定的な転換をもたらした。無論この時代に生まれただけあって、初期の作品と言えども、シェーンベルクの12音の影響を受けた渋いものだった。彼がシェーンベルクの作品を初めて出会ったのは19歳の時。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが演奏する幾つかの作品だったが、その中で Op.25の小品はトーニに強い印象を与えたと言う。「それは魅力的であるというよりも、恐怖に近いものだった」とまで語る彼。その後はこの12音システムを拡大し、自身のアイデアを付け加え、ここで聴けるようなユニークな音楽を創り上げた。 | ||
フェルディナンド・リチャードソン(1558-1618):チェンバロ作品全集 「フィツウィリアム・ヴァージナル・ブック」より 〔パヴァーヌと変奏 ニ短調/ガイヤルドと変奏 ニ短調/パヴァーヌと変奏 ト調/ガイヤルドと変奏 ト短調〕/ パヴァーヌ イ短調/ガイヤルド イ短調/アルマンド/ パヴァーヌとガイヤルド ニ短調(原曲:リュート/フェルディナンド・リチャードソン編曲) アルフォンソ・フェッラボスコ I (1543-1588):ファンタジア(チェンバロ版) バード(1543-1623):おやすみ、わたしの可愛いいとし子よ(チェンバロ版) ハーディング(1550-1626):ファンタジア(チェンバロ版) ホルボーン(1545-1602):ガイヤルド「女王の新年の贈り物」(チェンバロ版) パラディース(1570頃):ファンタジア(チェンバロ版)/トランペット/ウェイクフィールド・オン・ア・グリーン/ ラ・ミ・レの上で/前奏曲(フィツウィリアム・ヴァージナル・ブックより) ストロージャー(1560-1575頃):ファンタジア グレン・ウィルソン(Cemb) | ||
録音:2013年5月8日-11日、ドイツ。 フェルディナンド・リチャードソン(1558-1618)は、イギリスの音楽の歴史の中で、とりわけ注目すべき人物の一人だった。1575年に「これまでイギリスで出版された宗教曲」の最初の重要なコレクションが登場し、これは大きなセールスを誇った。“Cantiones Sacrae"と題されたこの曲集は、トーマス・タリスやウィリアム・バードの作品が含まれており、美しい装丁も相俟って多大な人気を呼んだと言われている。この曲集の編纂に関わったのが若き貴族リチャードソンだった。彼はタリスの弟子であり、卓越した演奏家、作曲家でもあった。またエリザベス1世の宮廷でかなりの影響力を有しており、彼によって数多くの作曲家の作品が存続することになった。もちろんここで聴くことのできる自作もなかなか素晴らしいもので、自身の作品は、あの有名な「フィツウィリアム・ヴァージナル・ブック」にも収録されているほどだった。ここでは彼が編曲した同時代の作品も楽しむことが出来る。 | ||
葉小鋼〔イェ・シャオガン〕(1955-): バレエ組曲「マカオの花嫁」Op.34 (2001) (*) /嶺南の4つの詩 Op.62 (2011) (#) シー・イージェ(T;#) リウ・ミンヤン(Ms;*) リュー・ジア指揮マカオo.、マカオ・ユースcho (*) | ||
録音:2011年7月4日-7日、深圳〔深セン〕コンサート・ホール、深圳市、広東省、中華人民共和国。世界初録音。 現代中国において最高の作曲家の一人として知られる葉小鋼(1955-)の作品集。彼は中央音楽院で学び、1987年からはニューヨークに留学もしている。彼の作品は極めてシンフォニックであり、どれもがまるで映画音楽のように鮮やかで、聞き映えのする物。彼の名を一躍高めたのは2008年の北京オリンピック開会式で、この時は彼のピアノ協奏曲を名手ラン・ランが演奏。光の乱舞とダンスを伴うその演奏は、世界中の30億人の観衆を魅了したのだった。この「マカオの花嫁」は4幕からなるバレエ組曲で、中国の船乗りとポルトガル船の船長の娘の物語を描いた物。迫りくる荒波を越えて2人は幸せな結婚式を挙げるというストーリー。「4つの嶺南の詩」はやはりマカオの文化局から委嘱された作品で、テノールと管弦楽のために書かれており、使われた詩はそれぞれ、唐、宋、明、清王朝の時代に書かれた物。今日の中国芸術家の情熱と願望を反映し、古代の傑作に新たな次元を融合させるという作曲家の意図が見事に反映されている。 | ||
ペトラッシ、チレア、フーガ:チェロ作品集 ゴッフレード・ペトラッシ(1904-2003):前奏曲、アリアと終曲(1933) フランチェスコ・チレア(1866-1950):チェロ・ソナタ ニ長調 Op.38 (1888) サンドロ・フーガ(1906-1994):チェロ・ソナタ第1番(1936) (*) マッシモ・マクリ(Vc) ジャコモ・フーガ(P) | ||
録音:2013年2月22日-23日、イタリア。(*)は世界初録音。 この3つの作品は、それぞれの作曲家たちの初期の作品で、これまでほとんど録音されることのなかった物。もちろんどれも作曲年代や曲想、スタイルは違っているものの、根底に流れる若々しい音楽性には共通するものが感じられる。ペトラッシは新古典主義でスタートし、その後は無調や十二音を追求、一切の妥協を許さない厳しい音楽を追求した人。この作品には、アリアの部分などに抒情性を感じることが出来るが、全体的には規律正しい音の応酬が見られる。チレアはオペラ作曲家として知られている人で、ここでも美しいメロディが溢れており、聞き手の耳もここでほっと一息つくことができるのではないだろうか。このソナタは、彼がオペラ作曲家として認められる以前の物。サンドロ・フーガのソナタはペトラッシのものとさほど変わらない時期に作曲されているが、こちらは驚くほどに情緒豊かであり、この2人の求めたものの違いをじっくり感じることができるのではないだろうか。穏やかで美しい作品。 | ||
バルトーク:ピアノ作品集 Vol.7 14のバガテル Op.6, BB 50, Sz.38 /9つのピアノ小品 BB90, Sz.82 /スケルツォ D 50 / ラプソディ Op.1(短縮版)(#) /3つのピアノ小品 BB 8 ~第1番 ロ短調 D 45 No.1 / 3つのピアノ小品 BB 14 より〔第2番 アダージョ D 53 No.2 /第1番 インテルメッツォ D 53 No.1 〕 イェネー・ヤンドー(P) | ||
録音:2012年8月25日-26日(#以外)、2013年1月31日(#)、ハンガリー。 1907年、ブダペスト音楽院のピアノ教授となり、生活は安定していた27歳のバルトーク(1881-1945)だが、親しくしていたヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルとの恋愛が失敗に終わり、彼の心の中は悲しみと不安が渦巻いていた。そんな時に書かれたこのバガテル(ちょっとした小品の意味)は、彼の気晴らしであるとともに、とても実験的な要素を備えたもので、新しい語法の模索も感じられる意欲的なものとなった。これを聴いたフェルッチョ・ブゾーニが「最後の本当に新しい何かがある」とこの曲を大絶賛し、バルトークは作曲家としての足掛かりをつかむことが出来たと言う。対する「9つのピアノ小品」は1926年の作品で、バルトーク後期の特徴を備えた簡潔かつ独特の和声が感じられる興味深い音楽。バルトークのスペシャリストとして知られるヤンドーの納得の演奏でお楽しみ頂きたい。 | ||
ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲集 Vol.1 〔第3番 ヘ短調 Op.65, B.130 / 第4番 ホ短調「ドゥムキー」 Op.90, B.166 〕 |
テンペスト三重奏団 [イリヤ・カーラー(Vn) アミット・ペレド(Vc) アーロン・ゴールドスタイン(P)] | |
録音:2013年5月26日-29日、USA 。 ドヴォルジャーク(1841-1904)の4つのピアノ三重奏曲は、どれも完成度が高く充実した書法を持っている。第3番は1883年の2月から3月にかけて作曲されたもので、彼の母の死後、悲しみに捉われたまま、その行き場のない感情が迸るかのような激しさを持ち、第1楽章での迸るようなエネルギーはそのまま第2楽章へ引き継がれ、心休まる時がない。しかし第3楽章のアダージョでは一転、こらえきれなかった涙が溢れてくるような美しく落ち着いた世界へと変わる。この対比の鮮やかさはドヴォルジャークならではのものだろう。終楽章はどことなく民謡風の忙しない音楽に戻るが、第4番は「ドゥムキ」という副題をもつもので、この言葉の語源はウクライナの民謡形式の名前、もしくはチェコ語の「回想」であるとの説があり、これは定かではない。作曲されたのは1890年から1891年、彼がアメリカへと旅立つ時期の作品。各楽章は統一された動機はなく、気まぐれな雰囲気を持つが、これがまた聴いていて楽しく、次から次へと現れる元気のよい音楽は、聞き手を力付けるかのようだ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年5月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ユスティン・ハインリヒ・クネヒト(1752-1817): 音楽による自然の肖像「大交響曲」(1785) (*) フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール(1726-1795):歌劇序曲集(#) 〔庭師と殿様(1761) /魔法使い(1764) /トム・ジョーンズ(1765) /蹄鉄工 (1761) 〕 セルジオ・ランベルト(Vn;*) クリスティアン・ベンダ指揮(*/#) トリノpo. (*)、プラハ・シンフォニアo. (#) | ||
録音:2013年1月15日、トリノ、イタリア(*) /2012年3月17日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ(#) 。1752年ビーベラッハで生まれ、最初はオルガンなどの鍵盤楽器とヴァイオリン、歌を学んだクネヒト。ワイマールやシュトゥツガルトで様々な活動をし、最終的には生まれ故郷に戻りオーケストラの監督として生涯を閉じた。彼はオルガニストとしても素晴らしい才能を有していて、同じ「自然」を題材にした曲を作っているが、何より彼の名が現在残っているのは、この「田園交響曲」とも言える“自然の音楽的描写 "に拠ってだろう。この曲の存在自体は、ベートーヴェンの「田園」が語られる時に、おまけのように付け加えれらることがあるが、なかなか実際の曲を聴く機会がない。そんなファンの方にお届けするのがこの1枚。各楽章の標題は全くベートーヴェンその物。多少「嵐」の迫力が不足しているとはいえ、これはこれで興味深いものであることは間違いない。さてベートーヴェンとクネヒトの関係はいかがなものであったのか…。これは想像にお任せしよう。余白には同時代の作曲家フィリドールの序曲集が収録されている。 | ||
フレデリック・ジェフスキ(1938-):ピアノ作品集 幻想曲(1989-1999)/必要に応じ、最後は一人で(左手のための6つのノヴェレッテ)(2005) / 朗読するピアニストのための「深き淵より」(1992) ロバート・サットリー(P) | ||
録音:2007年5月27日-28日、USA 。あの「不屈の民」変奏曲(8.559360)での“これでもか"とばかりに押してくるピアノの響き。誰もが口ずさめる革命歌をテーマとし、あらゆる技巧を駆使して書かれた36の変奏曲は、まさに聴く者を圧倒させずにはおかない迫力があるものだった。そんな彼の他の作品も、どれもが不思議で奇妙な味わいを有するものばかり。高橋アキから委嘱された「幻想曲」では、どこかで聴いたことのあるようなメロディに様々な要素を詰め込み、全てが曖昧で取り留めのない音楽へと変化させている。6つのノヴェレッテは右手を痛めていたジェフスキ(1938-)が、1週間左手のみで演奏できるために書いた曲。「深き淵より」はピアノを演奏しながら、オスカー・ワイルドのテキストを暗唱し、また口笛を吹き、ハミングをすることを要求されるという破天荒な作品。聴き手はピアノの音色だけでなく、ピアニストが発生させる「ノイズのような音」までをも楽しまなくてはいけない。これを楽しさと取るか、それとも苦痛ととるか……。ゲンダイオンガクの一つの形がここにある。 | ||
ABOVE AND BEYOND クレストン:祝典序曲 Op.61 (1955) / コープランド:交響詩「エンブレム」(1965) シュワルツ(1947-): ABOVE AND BEYOND (*) / グレインジャー/フェネル編曲:リンカンシャーの花束(1937, 1987) ランズ(1934-):セレモニアル(1993) / バーバー/ハドソン編曲:メディアの瞑想と復讐の踊り Op.23a (1956, 1998) バーバー:コマンド・マーチ(1943) / オッフェンバック/ハンスバーガー編曲:海兵隊賛歌(1859, 1955) ジェラルド・シュワルツ指揮アメリカ海兵隊バンド | ||
録音:2012年3月12日。(*)は世界初録音。1798年に創設され、1801年にはホワイト・ハウスで演奏、その年の3月、トーマス・ジェファーソン大統領の就任式で演奏を行い「大統領直属=President's Own」の称号を与えられた由緒あるバンドが、このあ「アメリカ海兵隊バンド」。1880年にはスーザが隊長を務め、レパートリーと技術の大改革を行い、同時に数多くのスーザの作品も演奏。一層力を付けた。NAXOSにもいくつかのユニークな作品の録音があるが、このシュワルツが指揮したアルバムも素晴らしいの一言に尽きるだろう。吹奏楽好きならたまらない「リンカンシャーの花束」を始め、コープランドやバーバーなどのお馴染みの曲から、シュワルツの自作「はるかに超えて-Above and Beyond」など、どれも安心して楽しめる極上の演奏。 | ||
フェスティンガー(1948-):旅の日記(2003) (*) /時代の到来(2003) (#) /運動の法則(+) /予告された夢(**)
ジェフリー・ミラルスキー指揮(*/+) ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル [ジェイムズ・ベーカー(Perc;*) クリストファー・フィンケル(Vc) スティーヴン・ゴスリング(P;*/+/**) ジーン・コペルード(Cl) リンダ・クァン(Vn;*) ジェーン・ローゼンフェルド(Fl;#/+/**)] ヨー・エレン・ミラー(S;#) リム・スンハエ・アンナ(Vn;#) ルイ・マルタン(Va;*/#/+) マーガレット・カンプマイアー(P;#) ハーヴィー・ソルバーガー指揮(#) | ||
録音:2006年9月24日-25日(*/+)、2012年4月17日-18日(#)、2002年6月9日(**)。カリフォルニア北部パロアルトで育ち、カリフォルニア大学バークレー校音楽学部で作曲を学んだフェスティガー。一時期はジャズにも傾倒し、ジャズ・ギタリスト、バンドリーダーとして活動したこともあった。彼の作品には直接的にジャズの語法は用いられていないが、曲のルーツにはその要素も含まれているとされ、「それを聴いた時に感情が揺さぶられ、心に鮮やかに情景が浮かび上がる」と評されるほどに刺激的なものとなっている。各々の心の深層部を訪ねていくかのような「旅の日記」は、不確定であり周囲の見えない霧の中を旅するかの如くミステリアス。デニス・ジョンソンの詩を用いた「時代の到来」、チェロを中心としたアンサンブルで描かれる「運動の法則」、ピアノの謎めいた和音が印象的な「予告された夢」。無限の可能性を探る音楽。 | ||
ダニエルプール(1956-):オラトリオ「平和の季節に向けて」
ヒラ・プリットマン(S) カール・セント・クレア指揮パシフィックso.& コラール | ||
録音:2012年3月24日、ライヴ、2012年3月22日-23日、25日。普段は温厚で抒情的な作品を造りだすダニエルプール(1956-)。しかし、この作品には激しい怒りの感情と哀しみ、そして希望が混然一体となって渦巻いている。彼はアメリカで生まれたが、彼の両親はイラン生まれであり、彼自身も幼い頃の1年間をイランで過ごした思い出を持っている。この時の経験は決して楽しいものではなく、これに反発するかのように西洋文化と恋に落ちたと彼は語るが、ようやく近年、もう一度イランの状況に目を向けることができるようになり、「なぜ戦争をするのか」という根本的な疑問も持つようになったという。このオラトリオはそんな彼の思考から生まれたもので、第1部では戦争と破壊、第2部では祈り、第3部では平和の約束を歌っている。様々な言語のテキストの中に点在する言葉“季節"はメタファーとして用いられ、それは変化と改革であったり、再生と和解の瞬間でもある。 | ||
ブライト・シェン(1955-):歌と涙の踊り(2003, rev.2013) (*) /深紅の色(2004) (#) /炎立つ蜃気楼(2012)
フイ・リー(琵琶;*) トン・ウー(笙;*) トレイ・リー(Vc;*) サ・チェン(P;*) パイアス・チェン(マリンバ;#) ブライト・シェン指揮香港po. | ||
録音:2013年5月7日-10日、香港。上海出身のピアニスト、作曲家&指揮者ブライト・シェン(盛宗亮 1955-)。彼は現代アメリカで活躍する作曲家の中でも最も人気があり、その作品はどれも注目を浴びている。ここに収録された3つの作品も、それぞれ溢れるばかりの物語と強烈なサウンドに満たされた印象的なものであり、彼の音楽を聴く楽しみがたっぷり詰まっていると言えるだろう。2000年の夏、民族音楽収集のため、2か月間をシルクロードで過ごしたシェン。この体験から生まれたのが「歌と涙の踊り」。ここでは出会った情景や音を直接的に用いるのではなく、あくまでも自らのフィルターを通した音楽で表現したとのことだった。「深紅の色」はマリンバが奏でる愛の詩。チベット高原の空気が感じられる。「炎立つ蜃気楼」は敦煌に眠る膨大な宝物からインスパイアされて書かれた物。中国と中央アジアの文化の象徴たる音楽。 | ||
マックスウェル・デイヴィス:組曲「ボーイフレンド」(1971) /組曲「肉体の悪魔」(1971) / 7つのイン・ノミネ(1965) /イエローケーキのレヴュー(1980) ~ピアノ・インターリュード(#) ニコラス・クロウバリー指揮アクエリアス・アンサンブル(無印) ピーター・マックスウェル・デイヴィス(P;#) | ||
録音:1989年10月、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン(無印)/他。原盤・前出: Collins Classics 。一連の「ストラスクライド協奏曲」では難解で晦渋な作風を見せているマックスウェル・デイヴィス(1934-)だが、このアルバムに収録されている劇音楽や映画音楽での彼の作風は180°違うものもあり、この作曲家の振れ幅の大きさには唖然とする他ないだろう。最も初期の作品である「7つのイン・ノミネ」はルネサンス時代の作曲家ジョン・タヴァナーのミサ曲のメロディから派生したメロディが様々に形を変えて行く物。組曲「ボーイフレンド」と「肉体の悪魔」はどちらも鬼才ケン・ラッセルの映画のためのもが、ここにデイヴィスは、究極にパロディ化した音楽を充てているのが面白いところ。本編の映画を見たくなる人も多いかもしれないが、もしかしたら現在は(あまりにも過激な映像のため?)入手は困難かもしれない。もちろんオークニー、メインランドの近くで発見された「イエローケーキ」も入手は不可能。 | ||
マシュー・ロック(1621頃-1677): トリプラ・コンコルディア より〔組曲 ト長調/組曲 ホ短調〕/ ブロークン・コンソート第1部〔組曲第1番-組曲第6番〕 ウェイワード・シスターズ[ベス・ウェンストローム(バロックVn) アン・ティンバーレイク(リコーダー) アンナ・ステインホフ(バロックVc) ジョン・レンティ(テオルボ)] | ||
録音:2012年7月22日-25日、カナダ。あのヘンリー・パーセルに強い影響を与えたと言われるイギリスの作曲家ロックの作品集。彼はイギリスで初めてオペラを作曲し、また劇音楽の分野でも素晴らしい作品を残している。ここで聴ける室内楽作品は、リネサンス時代の作風を基調にしながらも、新しいものを取り入れた当時としては斬新な音楽。「ブロークン・コンソート」とは様々な楽器を含むグループで演奏する音楽の意であり、各々の楽器が野心的に活躍する表情豊かな組曲。こんな優雅な作品を書き、イギリス王室からも重用されたロックだが、性格はかなり攻撃的で嫉妬深かったとか。時としてぐいぐい攻め込んでくるメロディはそんなところにも起因しているのだろうか。演奏はNAXOSが主宰した、2011年アメリカ・古楽レコーディング・コンクールの優勝団体ウェイワード・シスターズによる物。 | ||
マイアベーア:歌劇からのバレエ音楽集 ユグノー教徒(1836)第3幕~ジプシーの踊り/悪魔のロベール」(1831) より〔第2幕 5人の踊り/第3幕 尼僧たちのバレエ〕/ 北極星(1854)~ダンス組曲/預言者(1849)第3幕~スケートをする人々のバレエ/アフリカの女(1865)第4幕~インドの行進 ミハル・ネステロヴィチ指揮バルセロナso. | ||
録音:2012年7月3日-6日、スペイン。マイアベーア(1791-1864)の名前には面白い逸話があるが、ここではそれは割愛して…。19世紀初頭のオペラ作曲家として彼はダントツの人気を誇っていた。彼の音楽は、ロッシーニに見られる「イタリア歌劇」の様式とモーツァルトを始めとした「ドイツ歌劇」の様式の良いところ取りであり、この豪華絢爛な形式が「グランド・オペラ」の元となり、フランス・オペラやワーグナーに強い影響を与えたことで知られている。1831年に初演された「悪魔のロベール」はパリのオペラ界に強い衝撃を与え、その中でも話題になったのが、この第3幕でのバレエだった。月に照らされた夜の修道院。この墓に眠る罪を犯した尼僧たちが亡霊となって踊る姿は確かに神秘的であり、この場面は、あの大画家ドガもキャンバスに描いていることでも知られている。またショパンもこのオペラに感銘を受け、曲の主題を用いてチェロとピアノための作品を書いている。そんなマイアベーアのバレエ曲。面白くないはずがない。 | ||
モンポウ:歌曲全集 Vol.1 夢のたたかい(1942-1951) /2つの旋律(1945) /光るものを見よ(1966) /4つの旋律(1925) /祖母の歌(1915) / 魂の歌(1943) /灰色の時刻/彼女の恋人は去ったとき/詩篇(1936) /ポール・ヴァレリーの詩による5つの歌曲(1973) マルタ・マテウ(S) ホルディ・マソ(P) | ||
録音:2012年11月24日-25日、スペイン。カタルーニャの作曲家、フェデリコ・モンポウ(1893-1987)。彼の静謐な音楽は多くの人に愛されている。しかし、ここで聴くことのできる歌曲の何と饒舌なこと。初期の「祖母の歌」を始めとしたいくつかの作品は、カタルーニャ語の歌詞を持つにも拘わらず、まるでフォーレやドビュッシーのような柔らかく繊細なイメージを伝え、彼の歌曲の中でもよく知られている「夢のたたかい」では、現世との境界線がぼやけて見えるかのような神秘的な美しさを醸し出している。時として、親しみやすい曲調が楽しめるのは、カタルーニャ民謡からの引用だろうか?これを美しく描き出しているのが、ソプラノのマテウとピアノのマソ。モンポウのスペシャリストであるマソのピアノと、マテウの凛とした透明で清冽な声は、モンポウの完成された小宇宙を見事に再現している。 | ||
ジャック・ボディ(1944-): 歌劇「アレイ」~3つのアリア/私の名はモック・ボン(ソマラ・オウクの声を録音)/ パララン-愛と戦争の歌/ミケランジェロによる瞑想曲/ Poems of solitary delights-獨樂吟 デイヴィッド・グレコ(Br/CT) ブディ・スラサ・プルタ(ジャワ・ヴォーカリスト) アミタイ・パティ(T) マルティン・リセリー(Vn) ロバート・イースティング(ナレーター) ケネス・ヤング指揮ニュージーランドso. | ||
録音:2011年4月28日-30日、ニュージーランド。ジャック・ボディは現代ニュージーランドに於ける有数の作曲家の一人として高く評価されている。彼の作品は時事問題を扱ったものが多く、ここに収録されている歌劇「アレイ」も、ニュージーランドに実在した社会活動家レウィ・アレイの生涯を描いた物。彼は劣悪な環境で働いていた中国の労働者の姿を見たことにより、それを改善すべく、体を張って生きてきた年老いたアレイが、自分の若い頃を思い起こして歌うアリアは、中国風の響きを纏いながら感動的に響く。カンボジア虐殺からインスパイアされた「私の名前はモック・ボン」、ジャワのガムラン音楽から派生した「バララン」。日本の女性ヴァイオリニストに捧げられた「瞑想曲」そして日本の歌人、橘曙覧の「たのしみは」で始まる歌集「獨樂吟」を元にした「Poems of solitary delights」。どれも異国情緒溢れる神秘的で美しい作品。 | ||
海の音楽集 | ||
フェリシアン・ダヴィッド(1810-1876):歌劇「ララ・ルーク」(1862)
マリアンネ・フィセ(S;ララ・ルーク) エミリアノ・ゴンザセル・トロ(T;ノウレディン) ナタリー・ポーリン(S;ミルツァ) ベルナルド・デレトレ(B-Br;バスキール) デイヴィッド・ニューマン(Br;バクバラ) アンドルー・アデルスバーガー(B-Br;カボウル) リアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエット | ||
録音:2013年1月27日-29日、USA。19世紀フランスの作曲家フェリシアン・ダヴィッド。彼はもともと神学校で学んだが卒業後に音楽家を志し、20歳になってパリ音楽院に入学する。しかし思想家サン=シモンに傾倒し、その教義「人間は兄弟として行動し、富者は貧者を救済すべきである」を広めるために中近東を旅行することになる。そのため、彼の作品には適度なオリエンタリズムが漂うこととなり、この歌劇「ララ・ルーク」にもその神秘的な雰囲気が宿っている。物語の主人公は、ムガール皇帝の娘ララ・ルーク。彼女はサマルカンドの王との結婚が決められており、その結婚式のために腹心の部下ミルツァとパスキールを伴って、王の宮殿へとキャラバンを組んで出発したが、王女は途中のカシミールで出会った吟遊詩人ノウレディンに魅了されてしまう。さて、この2人の愛は成就するのだろうか?もちろん吟遊詩人の正体は…。あとは物語をお楽しみ頂きたい。 | ||
グレツキ:作品集 交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」 Op.36 (*) /3つの古い様式の小品(*) /主を信ずる者は幸いなり Op.38 (#) / 交響曲第2番「コペルニクス党」 Op.31 (#) /サートゥン・ポルカのための小レクイエム Op.66 / コンチェルト・カンタータ Op.65 /チェンバロ協奏曲 Op.40 (ピアノ版)/3つの舞曲 Op.34 ソフィア・キラノヴィチ(S) アンジェイ・ドッバー(Br) アンナ・ゴレツカ(P) キャロル・ウィンセンス(Fl) アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送so.、ワルシャワpo./他 | ||
録音:1993年12月(*)、2000年11月18日-19日(#)、2011年(無印)、全てポーランド。単売:8.550822(*)、8.555375(#)、8.572872(無印) のセット化。 | ||
ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):前奏曲 ホ短調 ミヒャエル・ラドゥレスク(1943-):リチェルカーレ集 Op.28~第3番:エスタンピー ニコラ・ド・グリニ(1672-1703): オルガン曲集第1巻~来たれ、創造主たる聖霊よ/5声のフーガ/グラン・ジュでのディアローグ J.S.バッハ(1685-1750):トリオ・ソナタ第2番 ハ短調 BWV526 ブクステフーデ(1637頃-1707):讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ BuxWV188 メシアン(1908-1992):聖霊降誕祭のミサ~第4曲:聖体拝領唱「鳥と泉」 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調 BMW548 福本茉莉(Org) | ||
録音:2012年10月1日-2日、リサイタル・ホール、武蔵野市民文化会館。1987年東京生まれの若きオルガニスト、福本茉莉。彼女は2009年に東京藝術大学卒業後、同大学院で研鑽を重ね、更にハンブルク音楽演劇大学でも学ぶ。そんな彼女は、2012年、第7回武蔵野市国際オルガンコンクールで見事優勝に輝き、一層の飛躍を遂げることとなった。このアルバムは、その優勝記念のリサイタル録音であり、バロック期の作品から、メシアン、ラドゥレスクなどの現代作まで、彼女の素晴らしい才能の一端を知るには最適の1枚。2013年にはドイツ・ニュルンベルク国際コンクールでも優勝、その勢いは留まるところを知らない。プライヴェートではユニークなキャラクターを持つことで知られる彼女だが、巨大なオルガンの前に座るやいなや「音楽の神」と化し、全身で神の声を表現する姿が衝撃的でもある。 | ||
日本のギター作品集 Vol.1 レオ・ブローウェル(1939-): HIKA: イン・メモリアム・トオル・タケミツ(1996) / ハープと影~武満徹の想い出に(2005) 武満徹:フォリオス(1974) /すべては薄明のなかで(1987) /エキノクス(1993) / ギターのための小品「シルヴァーノ・ブソッティの60歳の誕生日に」(1991) /森の中で(1995) / ギターのための12の歌(1977)より〔ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア/イエスタデイ(レノン&マッカートニー)〕 福田進一(G) | ||
録音:2012年10月18日-21日、カナダ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年4月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ブルックナー(1824-1896):交響曲全集 〔第1番-第9番/第0番/第00番〕/ ゲオルク・テイントナー、ブルックナーを語る(*) |
ゲオルク・ティントナー指揮 アイルランド国立so.、 ニュージーランドso. | |
録音:1995年-1998年(*以外) /1974年8月、カナダ・ナショナル・ユースo へのレクチャーにて(*) 。収録:カナダ放送協会 (CBC) (*) 旧品番:8.501101 (11CDs / "WHITE BOX" SERIES /廃盤) に(*)を追加。 | ||
グリエール(1875-1956):交響曲第3番 ロ短調「イリヤー・ムーロメツ」 Op.42 (1911)
ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. | ||
録音:2013年5月3日-5日、バッファロー、ニューヨーク州、 US 。BD-AUDIO盤仕様:24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz, 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio, 2.0 Stereo - PCM. ロシア、キエフで生まれ、モスクワ音楽院でタネーエフ、アレンスキーらに作曲を学んだグリエール。しかし実は彼の父はドイツ人で、母はポーランド人。祖先を辿ってもロシア人はいなかったようだ。そんなグリエール、バレエ音楽「けしの花」や幾つかの協奏曲が知られているが、この交響曲第3番は彼の最高傑作として讃えられる見事な作品。このイリヤ・ムーロメツとは中世ロシアの伝説上の英雄の名前。並外れた力持ちであったとされ、数多くのエピソードが伝えられている。グリエールはそんな英雄にまつわる4つのエピソードを選び出し、重厚な交響曲を描きだした。ロシア国民主義と後期ロマン派の手法を結びつけた表現的で雄大な作品からは、例え、ムーロメツの個性を知らずとも、各々の聴き手の脳裡にその人物像が鮮明に浮かび上がるだけの表現力が溢れ出している。ファレッタの指揮は、グリエールの完膚なきまでの構築性を存分に浮かび上がらせている。 | ||
コルンゴルト&シェーンベルク:ピアノ三重奏曲集 コルンゴルト(1897-1957):ピアノ三重奏曲 Op.1 (1909-1910) シェーンベルク(1874-1951)/E.シュトイアーマン編曲:浄められた夜 Op.4(ピアノ三重奏版) フィデリオ三重奏団[ダラ・モーガン(Vn) ロビン・マイケル(Vc) メアリー・ダレー(P)] | ||
録音:2011年4月19日-20日、チャンプス・ヒル、ウェスト・サセックス州、 UK 日本での「死の都」上演など、最近俄然注目を集めている作曲家コルンゴルト。彼がいかに早熟の天才であったかについては、既にご存知の方も多いことだろう。実際にこうして13歳を迎える前の作品を耳にすると、その恐るべき才能には身震いしないわけにはいかない。冒頭の響きから、既に後年に書かれたヴァイオリン協奏曲と同質の香りが馥郁と匂い立つのから。このピアノ三重奏曲は初演時に、ピアノをあのブルーノ・ワルターが演奏したことでも知られている。この時、ワルターはこの少年に惜しみない賛辞を送り、やがてコルンゴルトがアメリカに亡命する際にも、いろいろと尽力したというほど、少年の才能に惚れ込んだのにも頷ける。シェーンベルクの「浄められた夜」はシュトイアーマンによるピアノ三重奏曲版を収録。ピアノに多くの役割が持たされており、本来の弦楽六重奏版とはまた違った魅力を放っている。 | ||
モーツァルト/フンメル(1778-1837)編曲:室内楽版交響曲集 〔第38番 ニ長調「プラハ」K.504 (A.F.546) /第40番 ト短調 K.550 (A.F.547) /第39番 変ホ長調 K543 (A.F.548) 〕 ウーヴェ・グロット(Fl) フリーデマン・アイヒホルン(Vn) マルティン・ルンメル(Vc) ローラント・クリューガー(P) | ||
録音:2012年1月14日-16日、オーストリア。愛好家の方でも、このフンメル編曲の室内楽ヴァージョンをご存知の人は少ないのでは。チェコで生まれたフンメルは、8歳の時に指揮者であった父に連れられ、モーツァルトを訪れる。そして彼はモーツァルトの家に住み込み、ピアノの教えを受けるという素晴らしい経験をする。そんなフンメルは作曲家として多数の作品を残したが、その中には友人であったベートーヴェンやモーツァルトの交響曲、協奏曲の編曲がいくつか含まれている。7曲あるモーツァルトのピアノ協奏曲=室内楽版は最近になって録音が増えてきたが、ベートーヴェンの交響曲の室内楽版(7番まである)や、今回のようなモーツァルトの交響曲の室内楽版(全部で6曲ある)は、まだまだ開拓の余地ありの分野。このような小編成への編曲は、曲の構成が良くわかることと、少人数でも演奏できることなど、利点も多く、もちろん作曲家が技法を学ぶためにも良い練習となったことだろう。 | ||
パーシケッティ(1915-1987):ヴァイオリンとピアノのための作品集 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.15 (*/#) /無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ Op.10 (*) / ピアノ・ソナチネ(#)〔第1番 Op.38 /第2番 Op.45 /第3番 Op.47 /第4番 Op.63 /第5番 Op.64 /第6番 Op.65 〕/ マスク Op.99 (*) /ヴァイオリンとピアノのためのセレナーデ第4番 Op.28 (*/#/+) ハッセ・ボロプ(Vn;*) ヘザー・コナー(P;#) | ||
録音:2012年10月7日-10日、リビー・ガードナー・コンサート・ホール、ソルト・レイク・シティ、ユタ州、 US 。(+)は世界初録音と記載されている。フィラデルフィアでイタリア系の家庭に生まれ、コムズ大学とフィラデルフィア音楽院に学んだパーシケッティ。実に多作な人で室内楽や器楽曲も数多く書いているが、現在ではほとんど忘れられてしまっているのが何とも残念なところ。このアルバムではそんな彼の「知られざる」ヴァイオリンとピアノのための作品を紹介する。未発表であるヴァイオリン・ソナタ Op.15は確かに難解な音楽だが、じっくり聞いてみると何とも味のある物。ソナチネ集はピアノ学習者に最適な作品だが、彼自身の言葉によると「意図的に教育的な音楽を書いたのではない」とのこと。 | ||
ピーター・ボイヤー(1970-): シルヴァー・ファンファーレ(2004) /フェスティヴィティーズ(2011) / 弦楽のための「3人のオリンピア」(2000) /祝典序曲(1997, rev.2001) /交響曲第1番(2012-2013) ピーター・ボイヤー指揮 LPO | ||
録音:2013年6月17日、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン。現代アメリカ作曲家のなかでも、とりわけ目覚ましい活躍をしているボイヤー。とりわけ「3人のオリンピア」は彼が興味を抱いているという神話と歴史を題材にした物。オリンピアというと、最近はオリンピック選手の意をして捉えられることが多いが、やはりここでは本来の意味であるギリシャ神話の神々を思い起こすべきだろう。3つの部分はそれぞれに神々を表現し、ストラヴィンスキーを思わせる「アポロ」、愛と美の化身である「アフロディーテ」、そして戦いの神「アレス」と、うまく特徴を描き分けている。めちゃくちゃカッコイイ「祝典序曲」や伝統の書式を見事に具現化した「交響曲第1番」など、気持ちのよい音を味わうことができる興奮の1枚。 | ||
マルティヌー(1890-1959):歌曲集 Vol.2 愛とキスを続けて H.27 /朝早く、私は外で草を刈る H.49 /ねぐらの庭で H.77 /月 H.135 /炎の男 H.71 / 2つの歌 H.21 /パステルH.8 /昔 H.69 /レッド・セヴン・キャバレーのための3つの歌 H.129 / 私は古い公園を愛する H.79 /眠る人 H.19 /冬の夜 H.26 /復活祭のキャロルH.230 ヤーナ・ワリンゲロヴァー(Ms) ジョルジョ・コウクル(P) | ||
録音:2010年3月17日、2013年1月15日、プラハ。Vol.1: 8.572588。 | ||
ロッシーニ:序曲全集 Vol.4(完結編) 〔セビリャの理髪師/イタリアのトルコ人/リッカルドとゾライーデ/ トルヴァルドとドルリスカ/アルミーダ/オリー伯爵/ビアンカとファリエーロ〕/ シンフォニア 変ホ長調 クリスティアン・ベンダ指揮プラハso. | ||
録音:2011年9月5日-6日、Kulturni Dum Barikadniku (*)、2012年5月30日-31日、Produkcni dum Vzlet (#)、チェコ、プラハ。クリスティアン・ベンダによるロッシーニ(1792-1868)の歌劇序曲集完結。19世紀の初頭、ロッシーニの音楽はヨーロッパ中で大人気を博していた。それは聴衆だけでなく、同時代の音楽家にも人気があり、その流麗なメロディは様々なモティーフとして、ピアノ曲やヴァイオリン曲の素材にも使われていた。ロッシーニは生涯に39の歌劇を作曲。初期作品はどちらかというとブッファ(喜劇)が中心だったが、後半期はもっぱら本格的なセリア(正歌劇)に力を注いでいた。この第4集には「セビリャの理髪師」や「イタリアのトルコ人」などの良く知られた作品の序曲から、ほとんど上演される機会のない作品の序曲、そして1806年から1809年頃の彼が学生時代を送った頃に書いた「シンフォニア 変ホ長調」(後に「結婚手形」の序曲として改編後、更に「ボルゴーニャのアデライーデ」の序曲にも流用)まで、興味深い作品が収録されている。 | ||
フランク:初期ピアノ作品集 バラード Op.9 /シューベルト歌曲からの4つのトランスクリプション Op.8 M 15 〔若い尼僧 D 828 /ます D 550 /乙女の嘆き D 191 /弔いの鐘 D 871 〕/ ポーランドの2つの歌による幻想曲 Op.15 M18 /エクス・ラ・シャペルの思い出 Op.7 M14 ジュリア・セブルス(P) | ||
録音:2012年10月30日-31日、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム、ドイツ。このアルバムに収録されたピアノ曲は1843年から1844年頃の若いフランクが、コンサートツアーを行った際に演奏されたもので、意外性のある曲が多く含まれている。劇的な筋立てを持つ「バラード」や「エクス・ラ・シャペルの思い出」は後の精神性豊かな作品を連想させるが、シューベルト作品のトランスクリプションは、まるでリスト作品を思わせる技巧的で華麗なも。才能あるピアニストであったフランクの技巧が伺い知れることだろう。「ポーランドの2つの歌による幻想曲」は、ショパンの「ポーランド民謡による幻想曲」で使われたメロディ「もう月は沈み」と「カロル・クルピンスキの主題」がそのまま使われているが、曲のイメージはかなり異なる物。フランクの独創性をまざまざと見せつける作品。 | ||
レヒノ・サインス・デ・ラ・マサ(1896-1981):ギター作品集 サパテアド/瞑想曲/ロンデニャ/ Petenera /夜明けと風景/踊る人形/エル・ビト/牧歌/ ソレア/マリア・ベレンのロマンチロ/カスティリャの歌/犠牲/思い出/練習曲/ セギディリャ=セビリャナ/Meditación-Estudio /メヌエット/カンティレナ フランツ・ハラース(G) | ||
録音:2012年2月24日-26日、ミュンヘン音楽演劇大学大ホール、ドイツ。スペインのギタリスト、作曲家レヒノ・サインス・デ・ラ・マサ(1896-1981)。彼の弟エドゥアルドも優れたギタリスト&作曲家だった。彼は10歳からギターを始め、数多くの優れた師からギターを学び、1914年にビルバオのアリアーガ劇場でデビュー後は、バルセロナで演奏活動を始め、リョベートを始めとしたギター関係の知己を増やしていく。世界中に演奏旅行に出かけ、1935年にはマドリッド音楽院のギター科の教授に就任した。彼の名声が一躍高まったのは、1940年にあのロドリーゴの「アランフェス協奏曲」の初演でソロを務めたことであり、曲の素晴らしさとともに、彼の技巧の素晴らしさも知れ渡った。彼の作品はどれもカスティーリャとアンダルシアの民謡に根差していて、刺激的であり抒情的。ギターを愛する人なら絶対外してはならない名曲の宝庫たる1枚。 | ||
ゴッフレード・ペトラッシ(1904-2003): フルート協奏曲(1960) (*) /ピアノ協奏曲(1936-1939) (#) / バレエ音楽「オルランドのフォリア」~交響的組曲(1942-43) (+) マリオ・アンチロッティ(Fl;*) ブルーノ・カニーノ(P;#) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2012年6月22日-23日(*)、2012年3月25日-26日(#)、2012年11月11日-12日(+)、ローマ。イタリアの作曲家、ゴッフレード・ペトラッシ。カゼッラやマリピエロ、レスピーギなどの「新音楽協会」を結成した世代より少し遅れて生まれた彼は、そのキャリアのはじめの頃は新古典主義や旋法を用いた作品を書いていたが、時代の流れには逆らい難く、無調や十二音技法にも興味を持ち、結局はこれらをうまく融合した独自の作風を貫くことで自らの作曲語法を確立させた人でもある。このアルバムにはフルート協奏曲とピアノ協奏曲、そして管弦楽曲の3つのジャンルの曲が収録されていて、彼の作風の変遷を辿ることが出来る。早い年代のピアノ協奏曲はまさに新古典主義の音楽で、プロコフィエフやヒンデミットを思わせるが、フルート協奏曲は明瞭な旋律線を感じさせない茫洋とした音楽。時折聞こえるパーカッションの音色が斬新。バレ音楽はその中庸を行くもので、このまま映画音楽に仕えそうなほど、湧き立つような音の洪水が楽しめる。 | ||
レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.1 ジーグ P.15b /アレグレット・ヴィヴァーチェ/ヴァイオリン・ソナタ ニ短調(1897) / 6つの小品 Op.31 (1901-1902) /5つの小品 Op.62 (1906) エミー・ベルネコーリ(Vn) マッシモ・ジュセッペ・ビアンキ(P) | ||
録音:2012年9月3日-5日、サンタポリナーレ教会、モンティチェッロ、ロニゴ、ヴィチェンツァ、イタリア。レスピーギ(1879-1936)は最初ヴァイオリンを学びやがてヴィオラ弾きとして活躍、従って、その初期の作品もヴァイオリンのために書かれたものがとても多い。第1集は1897年から1905年にかけて書かれた曲を集めたもので、いくつかの曲はボローニャの博物館に所蔵された未発表作品でもある。彼の学生時代にはドイツのロマン主義とロシアの国民楽派など、フランスの印象派など様々な潮流が押し寄せていた。そんな時期に書かれたこれらの曲はおり、優雅さと流麗さ、そして壮大さを兼ね備えている。ピアノ独奏版としても愛されている6つの小品(とりわけ優しいワルツは最近人気の作品)は、ヴァイオリンで聴くとまた違った佇まいを持ち、良い意味での「サロン風」の雰囲気を備えている。そして「5つの小品」は完全にレスピーギの個性が確立された作品と言えそう。 | ||
エルネスト・カヴァッリーニ(1807-1874): カプリス集 Ops.1, 2, 3, 4, 5 (全30曲)/二重奏曲(*)〔第1番 ハ長調/第2番 イ短調/第3番 変ロ長調〕 ニコラ・ブルフォーネ(Cl) マルコ・ジャーニ(Cl;*) | ||
録音:2005年8月、イタリア。ミラノで生まれ、9歳の時にミラノ音楽院でカルッリに師事、瞬く間に才能を開花されたカヴァリーニ。彼は1824年に卒業後、スカラ座の第1クラリネット奏者に任命され、また各地で演奏旅行を行うなど、ヨーロッパ中にその名声を広めていった。その後、演奏旅行で訪れたロシアで皇帝に気に入られ、マリインスキー劇場の第1クラリネット奏者に就任する。この時期に上演されたベルディの「運命の力」において、彼の演奏に感銘した作曲家が、第3幕のオープニングに美しいクラリネットのソロ・パートを付け加えたというエピソードもあるほど。このクラリネットのための「30のカプリース」は、彼の最も重要な作品であり、今も世界中の音楽学校で生徒たちがこの「練習曲」のお世話になっていることは間違いない。30の曲の中にはクラリネットを演奏するために必要な全ての要素…カンタービレや超絶技巧まで…が含まれ、もちろん音楽性も高めることが可能という優れ物。 | ||
EARTHRISE ナイジェル・クラーク(1960-):アースライズ(2010) /ヘリテージ組曲(2010) /最高級の時間(2010) キット・ターンブル(1969-):グリオ(2009) / ヘスス・サンタンドレウ(1970-):あらゆる種類のディアボロラム(2010) リード・トーマス指揮ミドルテネシー州立大学ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2012年12月11日、2012年2月5日、2011年3月12日ライト・ミュージック・ホール、ミドルテネシー州立大学、テネシー州、US 。アルバム・タイトルの「アースライズ」。これは1968年12月24日、アポロ8号の宇宙飛行士ウィリアム・サンダーズが撮影した地球の写真の名前であり、静かな月面と生命感溢れる藍色の地球の比類なき美しさは、「史上最も影響力のあった環境写真」と讃えられている。この荘厳な雰囲気を見事に捉えたクラークの作品は、まるでロケットで月を周回しているかのような気分にさせることだろう。様々な要素が盛り込まれた「ヘリテージ組曲」は楽しく、「最高級の時間」は目覚まし時計のアラームで始まる。ターンブルの作品は西アフリカの部族の音楽に由来する物。そして暴力的でもあるサンタンドレウの作品も極めて興味深い物。 | ||
ライエル・クレスウェル(1944-): ピアノ協奏曲(*) /魂の風景/管弦楽と弦楽四重奏のための協奏曲(#) スティーヴン・デ・プレッジ(P;*) ニュージーランドSQ (#) ハミッシュ・マッケイク指揮ニュージーランドso. | ||
録音:2012年6月25日-27日、ニュージーランド。ニュージーランドの作曲家クレスウェル。以前リリースされた作品集(8.570824)では、声楽作品と「管楽器のための協奏曲」を聴くことができたが、今回のアルバムには極めて興味深い「ピアノ協奏曲」を中心に、3つの作品が収録されている。7つの楽章からなる「ピアノ協奏曲」は彼の親友で2009年に亡くなった作曲家、エドワード・ハーパーの思い出のために書かれた作品。3楽章から6楽章までは、ハーパーの命が尽きる前に書かれていたが、彼の死によって「葬送行進曲」とアダージョ、そして最終楽章が付け加えられ、完成形となった。全体的に重苦しく激しい雰囲気に支配された音楽。「魂の風景」はイタリアの画家マウリツィオ・ボッタレッリの絵画にインスパイアされた音楽。最後の協奏曲も、何人かの亡くなった友人たちのために書かれているといい、こちらも瞑想的で悲痛な表情を見せる音楽。 | ||
フェレンツ・エルケル(1810-1893): 歌劇「イシュトヴァーン王 [King Stephen (István király) ] (1874-1884) ヤーノシュ・グルバーン(Br;イシュトヴァーン) ゾルターン・ニヤーリ(T;イムレ) ズザンナ・バジンカ(S;クレスチミラ) カーズメール・シャールカーニ(Br;ヴァズル) タマーシュ・ダローツィ(T;セベシュ)他 ヴァレーリア・チャーニ指揮 MÁV ブダペストso. | ||
録音:2012年8月26日-27日、フンガロトン・スタジオ、ロッテンビラー通り、ブダペスト、ハンガリー。ハンガリー出身の作曲家、フェレンツ・エルケル(1810-1893)。ハンガリーにおけるグランド・オペラの父。また1844年にハンガリー国歌となった「賛称」の作曲家でもある。この「イシュトヴァーン王」は彼の9つある歌劇の中の最後の作品であり、ハンガリー王国の初代の国王にまつわる物語を描いた物。愛、嫉妬、権力抗争、そして殺人。そして彼が成し遂げたハンガリーの統一とキリスト教の導入などの様々なエピソードを取り入れた壮大なオペラ。しかしこの作品、初演時以降に台本と音楽が大きくカットされ、そちらが伝えられていたため、125年後の今回の上演では、その部分を復元することに力が注がれた。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年3月発売分[代理店アナウンス順] | ||
サラサーテ:ヴァイオリンとピアノのための音楽 Vol.4 ~トランスクリプションと編曲集(サラサーテによるヴァイオリンとピアノ編曲集) モシュコフスキー(1854-1925):ギター Op.45 No.2 ショパン(1810-1849): ワルツ〔第4番 ヘ長調 Op.34 No.3 /第3番 イ短調 Op.34 No.2 /第8番 変イ長調 Op.64 No.3 〕 夜想曲〔第2番 変ホ長調 Op.9 No.2 /第8番 ニ長調 Op.27 No.2(原曲:変ニ長調)〕 サラサーテ(1844-1908):グノーのファウストの思い出 ジャン=ピエール・ギニョン(1702-1775):ヴァイオリン・ソナタ第1番~アレグロ モンドンヴィル(1711-1772):ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 Op.4 ~第3楽章「狩り」 ルクレール(1697-1764):ヴァイオリン・ソナタ Op.9 No.3 より〔第3楽章 サラバンド/第4楽章 タンブーラン〕 ヘンデル(1685-1759):歌劇「セルセ」~ラルゴ「オンブラ・マイ・フ」(#) ジャン=バティスト・スネイユ(1687-1730):ソナタ第9番~アレグロ / ラフ(1822-1882):愛の妖精 Op.67 J.S.バッハ(1685-1750):管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068 ~エア「G線上のアリア」 楊天堝(Vn) マルクス・ハドッラ(P) | ||
録音:2010年12月1-6日(無印)、2012年11月20日(#)、クララ・ヴィーク・アウディトリウム、ザントハウゼン、ドイツ。 現在NAXOSレーベルで、その将来を最も嘱望しているヴァイオリニストがこの楊天堝(読みはティアンワ・ヤン)。もちろんクラウス・ハイマンも彼女の才能には一目置いている。音楽性、技巧、どれを取っても文句なしだが、何より彼女の演奏には華があり、また音色も涙が出るほどに美しい。ここではサラサーテ(1844-1908)が他の作曲家の作品をヴァイオリン曲に編曲したものを集めている。いわば「リストのトランスプリクション集」のような曲集。しかし、彼女の手にかかると、まるではじめからヴァイオリンのために書かれたかのように美しく響く。ショパンの夜想曲など、こちらが原曲?と思うほどの完成度の高さ。サラサーテの編曲の妙、そして彼女の美音。そしてピアノのハドッラ。これらが融合することで最強の調べが生まれた。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.38 ~ ヘンデル、グノー、シュポア、ラフ作品のトランスクリプションと編曲集 ヘンデル「アルミーラ」のサラバンドとシャコンヌ S.181 /グノー「聖チェチーリアの讃歌」 S.491 / ラフ「アルフレート王」によるアンダンテ・フィナーレと行進曲 S.421 / グノー「ロメオとジュリエット」の別れと夢想 S.409 /グノー「シバの女王」の子守歌 S.408 / グノー「ファウスト」のワルツ S.407 /シュポア「美女と野獣」からのバラ(ロマンス)S.571 リ・ソヨン(P) | ||
録音:2012年4月9日-11日 CBC グレン・グールド・スタジオ、、トロント、カナダ。 ヘンデルの「サラバンド」はリストの晩年近くの作品で、若い頃を思わせる華美な装飾が魅力的な作品。ラフの歌劇は現在では全く忘れられているが、この断片的なメロディだけでも聴く価値はある物。グノーの一連の作品は現在でも聴く機会に恵まれており、とりわけ「ファウスト」は原作のオペラも、リストの編曲も良く演奏されるが、このソヨンの演奏は通常の演奏に一味違うスパイスが仕込まれている。シュポア作品もなかなかの名曲。リスト好きなら外せない1枚。2010年ナウムブルク国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したピアニスト、リ・ソヨン。彼女は韓国系のアメリカ人ピアニストで、その華やかな演奏はすでに高く評価されている。 | ||
モンサルバジェ(1912-2002): マンフレド(1945) /ブリク・ア・ブラク(1993) /シンフォニア・デ・レクイエム(1985) マルタ・マテウ(S) ビクトル・パブロ・ペレス指揮バルセロナso. | ||
録音:2012年7月9日-12日、パブロ・カザルス・ホール、バルセロナ、スペイン。20世紀初めに活躍したモンサルバジェ。彼はスペイン有数の作曲家であり、カタルーニャ文化の発展に大きく寄与した人だった。作曲家としてだけでなく、バルセロナ音楽院で数多くの生徒を教え、またスペイン内戦後には新聞の音楽評論を始めるなど、積極的に活動、また映画音楽の分野でも素晴らしい作品を残していう。学生時代からダンスに興味を抱いていた彼は、22歳で最初のパレエ音楽を作曲、それ以降もいくつかの新しい作品を作っていた。この「マンフレド」はバイロンの詩に触発されたもので、明らかにストラヴィンスキーの影響を受けている。「ブリク・ア・ブラク」は彼の最後のオーケストラ作品で、リズムと強烈な響きに満たされた音楽。数多い彼の宗教作の中でもとりわけ素晴らしい「シンフォニア・デ・レクイエム」に横溢する精神性にも注目。 | ||
モーラン(1894-1950): 仮面劇のための序曲(1944) /交響詩「山国にて」(1921) /狂詩曲第1番 ヘ長調(1922)/ 狂詩曲第2番 ホ長調(1924/1941) /ピアノと管弦楽のための狂詩曲 嬰ヘ長調(1943) (*) ベンジャミン・フリス(P;*) ジョアン・ファレッタ指揮アルスターo. | ||
録音:2012年9月17日-18日、アルスター・ホール、ベルファスト、UK 。 イギリス近代の音楽はどれも牧歌的で淡い・・・そんな感想を抱いている人にぜひ聴いていただきたいモーランの音楽。彼の作品はどれも活気に満ち、確固たる意志を伝えている。彼の作曲家としてのスタートは遅く(初期にいくつかのピアノ曲はあるもののの)1930年代に発表した ト短調の交響曲の成功までは、作品が評価されることもほとんどなかったと言う。そんな彼だが、このアルバムに収録された2つの狂詩曲や、実質的に「初めての管弦楽作品」である「山国にて」は師であるアイアランドの影響を受けながらも、洗練された表情を持つ素晴らしい作品。メロディはどこまでも幅広く優しく、そして優雅な雰囲気を持っている。時々現れる民謡風なメロディもとことん魅力的。ピアノが静かに活躍する第3ラプソディの魅惑的なメロディ、そしてまるで映画音楽のような仮面劇のための序曲など、一度引き込まれたら離れがたい音楽。 | ||
フィビフ(1850-1900):管弦楽作品集 Vol.2 交響曲第2番 変ホ長調 Op.38 /管弦楽のための牧歌「夕暮れに」 Op.39 / クラリネットと管弦楽のための牧歌 変ロ長調 Op.16 (*) アーヴィン・ヴェニシュ(Cl;*) メレク・シュティレツ指揮チェコ・ナショナルso. | ||
録音:2012年10月23日、2012年11月9日、プラハ、チェコ。 19世紀後半のチェコで活躍した作曲家のなかでも、とりわけ重要な役割を担ったのがこのフィビフ。ドヴォルジャーク、スメタナと共に、チェコ国民楽派の草創期を築き、自作にチェコ民謡や舞踊のリズムを取り入れ、また民話に基づいたオペラを作曲、この精神はヤナーチェクへとしっかり引き継がれていくことになる。彼の第2番交響曲は1892年から93年にかけて作曲されたもので、フィビフの音楽的思考と表現が決定付けられた作品とも言えるだろう。もちろん当時のチェコ周辺作曲家たちと同じく、シューマンやブラームスの影響は否めないし、冒頭の伸びやかなテーマや活発な終楽章からはドヴォルジャークの存在の大きさも感じられる。しかし美しい第2楽章は、洗練された響きを持ち、第3楽章のスケルツォは確かな独自性を有している。1893年の「夕暮れに」からは明らかにワーグナーの香りが感じられることだろう。また、協奏曲を書かなかったフィビフだが、 変ロ長調の牧歌は実質的な協奏曲。優しく波打つ弦の調べ、抒情的なクラリネットのメロディ。静かな美しさに満ちた佳品。 | ||
ヤン・ヴァンデルロースト:いにしえの時から(2009) (*) /シンフォニア・ハンガリカ(2001)
ヤン・ヴァンデルロースト指揮フィルハーモニック・ウインズ大阪 | ||
録音:2012年9月23日、いずみホール、大阪市(*) /2011年9月25日、サーティホール、大東市立総合文化センター(無印)、大阪府。 1999年、自主運営の吹奏楽団として結成、2006年正式に日本初のNPO法人のプロフェッショナル吹奏楽団として発足した「フィルハーモニック・ウィンズ大阪=オオサカン」。結成以来、吹奏楽の新たな可能性を追求し、レパートリーの拡充を図ってきた彼らたちの意気盛んな演奏をお届けする。このアルバムには、現在、首席客演指揮者を務めているオランダの作曲家&指揮者ヤン・ヴァンデルローストによる2つの作品を収録。15世紀から16世紀の芸術家たちへのオマージュである「いにしえの時から」と、ヴァンデルロースト(1956-)初のシンフォニーである「シンフォニカ・ハンガリカ」。どちらも演奏は至難を極めるものの、決まった時の清々しさと「やったぜ」感は言葉に尽くせないほどの名作。ドラマティックでエキサイティング!ぜひお楽しみ頂きたい。 | ||
スーザ:吹奏楽のための音楽集 Vol.13〔K.ブライオン(#以外)&L.シッセル(#)による吹奏楽編曲版〕 行進曲「オクシデンタル」/行進曲「マザーグース」/喜歌劇「キャサリーン」序曲(*) / 喜歌劇「クリス・アンド・ザ・ワンダフル・ランプ」第2幕~ママとパパ(*) /ガーフィールド大統領就任式行進曲/ ガーフィールド大統領葬送行進曲/リザンプション・マーチ/ギャラガーとシーン ユモレスク(*)/愛の言葉 ワルツ(*)/ カメラ・スタディーズ(3曲)/ホワイト・ネイビー・シップス・アー・コーリング(*) /白い羽飾り(#) キース・ブライオン指揮英国王立空軍中央軍楽隊 | ||
録音:2012年2月24日-29日、ロンドン、UK 。(*)は世界初録音と記載されている。 NAXOSおなじみのスーザ(1854-1932)作品集も今作で第13集となった。もちろん珍しい作品が目白押し。例えば1879年に作曲されたかれの最初のオペレッタ「キャサリン」の序曲。もちろん全く知られていない作品だが、この序曲だけは彼が率いていたスーザ・バンドで何度も演奏され好評を博した物。1883年作曲の「マザーグース」は彼が幼い頃に親しんだ子守歌のパッチワーク。トラック5と6は、第20代アメリカ合衆国大統領のジェイムズ・ガーフィールドのための行進曲。彼が1881年3月4日に大統領に就任した際に記念の行進曲を書いたスーザ。まさかその数か月後に葬送行進曲を書くことになるとは想像もしていなかったに違いない。そんな世相を反映した曲から、本当に楽しい曲まで、例の如くキース・ブライオンは納得の演奏を聴かせる。 | ||
マックスウェル・デイヴィス(1934-): ストラスクライド協奏曲〔第9番 Op.170 (1994) (*) /第10番 Op.179 (1996) 〕/キャロリッシマ Op.168 (1994) デイヴィッド・ニコルソン(ピッコロ;*) エリザベス・ドゥーナー(アルトFl;*) モーリス・チェッカー(コールアングレ;*) ヨーゼフ・パチェビッツ(Es管Cl;*) ルート・エリス(バスCl;*) アリソン・グリーン(コントラFg;*) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮スコットランド室内o. | ||
録音:1996年11月23日-24日、シティ・ホール、グラスゴー、スコットランド。前出: Collins Classics 。 孤高の作曲家マックスウェル・デイヴィスの「ストラスクライド協奏曲集」。今回は第9番と第10番。スコットランド室内o. のメンバーたちのために書かれたこれらの協奏曲、第9番は「あまり注目を浴びることのない管楽器奏者」たちのための作品。この曲を作った時、デイヴィスは彼の自宅のあるオークニーの海の景色を想定していたと言う。11月の垂れ込める雲、灰色の海・・・これらがぼんやりと反映される印象深い音楽。第10番はオーケストラのための作品で、全てのメンバーが輝けるように周到に準備された精妙な協奏曲であり、戦い、勝利の意志が感じられる力強い音楽。「キャロリッシマ」はオーケストラのためのセレナーデで、彼の友人であるイェンス・ヘーゲル(当時のデンマーク領事)の妻の50歳の誕生日を記念して書かれた。タイトルは彼女の名前「キャロル」から取られている。 | ||
コルネリウス:歌曲全集 Vol.3 3つの歌(1848) /羊飼いの夜の歌/月明かりの夜/頭痛を治すためのプレジオサの魅力/小さな蜂/夏の春/別離と忌避/ 私は悲しさの腕の中にいるようだ/ヒルシュラインは森へ散歩に行った/3つの二重唱曲 Op.6 (1861-1862) /星の夜に/ 4つの二重唱曲 Op.16 /来たれ、去れ、死よ/裏切られた愛/君と僕/海で/2つの目は丘の上を見渡し/裏切り者の死 クリスティーナ・ランツハーマー(S) マルクス・シェーファー(T) ハンス・クリストフ・ベーゲマン(Br) マティアス・ハウスマン(Br) マティアス・ヴァイト(P) | ||
録音:2010年1月、9月、2011年2月、バイエルン放送第2スタジオ、ミュンヘン、ドイツ。 マインツで生まれ、その地で没したペーター・コルネリウス(1824-1874)。彼は作曲だけでなく詩作の才能にも恵まれており、数多く残された歌曲に用いられたのはほとんどが自作の詩であったことでも知られている。しかしながらこの第3集には、友人や同時代の詩人たちの詩を用いた、様々な面持ちの歌曲たちが収録されている。これまでほとんど顧みられたことのない二重唱も聴き物。微笑とユーモアを持つエミール・クーの詩や、格調高いアイヒェンドルフの詩など、その響きにも耳を傾けたいところ。彼の作品の特徴は、どんなに深い悲しみに打ちひしがれていたとしても、またどんなに喜びに胸がときめいていたとしても、決して自分を見失うことのない、程よい節度が感じられるところにあるのではないだろうか?これらの作品、どうぞじっくりと味わってみて頂きたい。 | ||
モニューシコ(1819-1872):歌劇序曲集 〔おとぎ話(1848) /パリア(1859-1869) /ハルカ(1848) /ヴェルブム・ノビレ(1860) /いかだ乗り(1858) / 伯爵夫人(1859) /ヤウヌータ(1860) /新ドン・キホーテ、すなわち百の愚行(1841) /ヘトマンの愛人(1854) 〕/ 歌劇「幽霊屋敷」~イントラーダ(1864) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. | ||
録音:2011年1月10日-12日、2011年2月3日-5日、7日、14日、2011年9月1日、ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール、ポーランド。 19世紀ポーランドの有数のオペラ作曲家であり、ショパンとシマノフスキの橋渡しをしたとも言われるモニューシコ。彼はショパンとほとんど同時代に生まれるも、彼はポーランドに留まり自国の音楽水準の向上に尽力し、数多くの歌劇と宗教曲、そして歌曲を作曲した。しかし、残念な事に現在ではほとんどその作品を聴くことはできない。そんな彼の作品はうっとりするほどに色彩的で説得力のあるものだった。恐らく、これらは当時一世を風靡していたリストの交響詩にも影響を受けていると思われる。とは言え、随所にポロネーズやマズルカのリズムが聴こえてくるのは、やはりポーランドの音楽なのだな。と思いを新たにすることだろう。どの作品も全曲を聴いてみたいところ。 | ||
ヴィヴァルディ:カンタータ集 〔エルヴィーラの麗しい面影から遠く離れて RV680 /見つめた時に RV650 / ため息をついて何になろう RV679 /美しいぶなの木陰で RV649 /何ゆえかくもたおやかに RV681 〕 ディアドラ・モニハン(S) アンサンブル・ノタ・ヴェラタ [クレール・ダフ、アニタ・ヴェドレス(Vn) マルヤ・ゲイナー(Va) イーファ・アスラオイチ(Vc) デイヴィッド・アダムス(Cemb)] | ||
録音:2012年12月13日-15日、2013年1月8日、2月5日、7日、11日、13日、15日、ダブリン、アイルランド。 現在、カンタータというと主に合唱作品のことを指すことが多いが、17世紀後半から18世紀前半のイタリアでは、レチタティーヴィとアリアからなる独唱と通奏低音のための歌曲のことを指し、オペラのアリアのような自由度を持たせることをせず、人間の魂や肉体を擬人化して描くことで、独特の世界観を表す作品として知られていた。ヴィヴァルディ(1678-1741)はこのスタイルの作品を40曲ほど書いたとされ、そのどれもが表情豊かな声部と充実した器楽パートを持っている。声はまるでヴァイオリンのように自由に扱われ、ヴァイオリンも声のように歌い、これらは時にはスリリングに、また時には繊細に歌い交わすことで聴き手を強く魅了する。もちろん要求される技術は非常に高く、歌手にはベルカント時代のコロラトゥーラとはまた違ったテクニックが求められる。ここではモニハンの目の覚めるような歌唱をお聞き頂きたい。 | ||
アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):ピアノ作品集 古風な様式による舞踏組曲(1929) /3つのバラード(1941) /アラベスク(1930) / 5つの印象(1934) /8つの歌「J.S.バッハへのオマージュ」(1949) エリアネ・レイエス(P) | ||
録音:2013年1月、5月、7月、ベルギー。 ポーランド、ウーチ出身のタンスマン。しかし彼の活動の場はもっぱらフランスであり、パリで知り合った芸術家たちに大いなる影響を受け、一時は「六人組」に誘われるほどにこの地に溶け込んだ人だった。ただ、ユダヤの血をひいていたため、1941年にはアメリカに亡命せざるを得なく、戦後にパリに戻った時にはすでに時流に乗り遅れてしまい、またポーランド音楽の研究を始めたという興味深い変遷を辿ることになる。このアルバムにはそんな彼らしい、多くの影響や共鳴を感じさせる様々なスタイルを持つピアノ曲が並んでいる。ネオ・バロック様式で書かれた「組曲」は個人的な告白よりも当時の流行を追求したものだろう。「アラベスク」は詩的な内容を持つ曲が並べられている。この夜想曲はショパンよりもスクリャービンよりの雰囲気を持っている。ロマン派よりも新古典派の作風に近い「5つの印象」、タンスマンの内なる声とも言える、悲劇的な様相を持つ「3つのバラード」。そしてルービンシュタインに捧げられた「8つの歌」はバッハヘのオマージュ。彼の心の祖国はどこだったのだろう。 | ||
カタラーニ(1854-1893): 交響詩「エーロとレアンドロ」(1884) /スケルツォ イ長調(1878) /アンダンティーノ イ長調(1871頃) (+) / コンテンプラツィオーネ(1878) /イル・マティーノ「シンフォニア・ロマンティカ」(1874) (+) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2011年4月16日-17日、7月1日-2日、11日-13日、2012年6月3日-4日、全てローマ。(+)は世界初録音と記載されている。 カタラーニというと、悲恋オペラ「ワリー」の1曲のみで知られている作曲家と言っても過言ではない。プッチーニやヴェルディと言った大御所の影に隠れてしまったとはいえ、その美しいメロディや劇的な管弦楽法は存分に人々の心を捉えるものであることは間違いない。そんなカタラーニ、実はオペラ以外にもいくつかの作品を残していた。とりわけ、ギリシャ神話を題材にした「エーロとレアンドロ」は1884年の夏に作曲された交響詩で、登場人物たちや情景の的確な描写と、音楽の構造の見事さが評価される作品。塔に籠もり、愛する人レアンドロが海を泳いでくるのを待つエーロ。しかしある嵐の日、彼は波に呑まれてしまう。彼らの逢瀬を描く音楽はまるでワーグナーを思わせる重厚な物。これとは対照的なスケルツォ イ長調は簡素で古典的な音楽。そして彼の恐らく最初の作品の一つであるアンダンティーノには、若き作曲家の野心が満ち溢れている。フランス音楽の影響が感じられるコンテンプラツィオーネ、自由な楽想が魅力的な「シンフォニア・ロマンティカ」。どれも素晴らしい作品。 | ||
ヴァインベルク(1919-1996): 交響曲第12番「D.ショスタコーヴィチへの思い出に」 Op.114 (1976) (*) / バレエ組曲第4番 Op.55d 「黄金の鍵」(1954-1955) (#) ウラディーミル・ランデ指揮サンクトペテルブルクso. | ||
録音:2012年6月10日-13日(*)、2012年7月6日-7日(#)、サンクトペテルブルク。 好評シリーズ、ヴァインベルクの作品集。今作は「ショスタコーヴィチの思い出に」と題された交響曲第12番と、シニカルなバレエ組曲「黄金の鍵」の2つの作品を収録している。すでに知られている通り、ワインベルクとショスタコーヴィチは親友であり、その作品にもショスタコーヴィチの影響は強く顕れている。この第12番を作曲した当時のワインベルクは、過去14年間にいくつかの交響曲を書いたものの、それらは合唱付きであったり、室内オーケストラのためであったりと、フルオーケストラのための曲は書いていなかった。この作品で再び大編成の純管弦楽のための作品に着手したのは、やはり何といっても1975年のショスタコーヴィチの死が引き金になったことは間違いない。曲想も先人の作品に良く似たもので、曲全体に重苦しい雰囲気が横溢し、全ての楽器が親友の死を悼むかのように鳴り響く。かたや、楽しげなバレエ音楽だが、こちらもショスタコーヴィチの潮流を汲む風刺的な作品。様々な作品のコラージュなど意味ありげな音楽。 | ||
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 Vol.4 〔第8番 変ロ長調 Hob.XV: 8 /第9番 イ長調 Hob.XV: 9 /第10番 変ホ長調 Hob.XV: 10 / 第11番 変ホ長調 Hob.XV: 11 /第12番 ホ短調 Hob.XV: 12 〕 バルトロッツィ三重奏団[マシュー・トゥルスコット(Vn) リチャード・レスター(Vc) サイモン・クロウフォード=フォリップス(P)] | ||
録音:2012年9月5日-7日、ワイヤストン・ホール、UK 。 1784年から1797年までの間に書かれたハイドン(1732-1809)のピアノ三重奏曲は、偽作も含めて41曲、そして番号なしや補遺などが他に6曲ある。ほとんどの曲はピアノとヴァイオリンが中心で、チェロは低音を補強するために添えられていると言っても過言ではないだろう。この頃の鍵盤楽器はチェンバロからクラヴィコード、フォルテピアノへと著しく変化、発展していたため、ハイドンもそれを鑑みつつ、楽器の特性を存分に生かすべく工夫した作品を次々と生み出していたのだった。モダーンピアノで演奏する際は、それらも考慮しつつバランスや音色などを注意深く表現することが重要。もちろんこのバルトロッツィ三重奏団の演奏は文句なし。技術的な課題や精密なアンサンブル、どれもが満足行く物。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年2月発売分[代理店アナウンス順] | ||
エボニー・アンド・アイヴォリー~クラリネットとピアノのための作品集 セルバン・ニチフォア(1954-):アンドルー・サイモンのための2つの舞曲(2003) (*) ジョゼフ・ホロヴィッツ(1926-):2つのマジョルカの小品(1956) /クラリネットとピアノのためのソナチネ(1981) / 馴染みのある主題によるディヴァージョンズ(1997) ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):舞踏前奏曲(第3稿:クラリネットとピアノ版)(1955) アーノルド・クック(1906-2005):クラリネット・ソナタ 変ロ長調(1959) マルコム・アーノルド(1921-2006):クラリネットとピアノのためのソナチネ ト短調(1951) アンドルー・サイモン(Cl) ウオーレン・リー(P;*以外) | ||
録音:2012年11月21日-23日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK 。20世紀から21世紀、 新しい時代に書かれたクラリネット作品集。ベルギーの作曲家ニチフォーによる冒頭の「2つの舞曲」からとんでもなく魅力的。ジャズ?民謡?ジャンル分けは不可能。まるで音符一つ一つが躍り出すかのような楽しい音楽。ウィーン生まれのホロヴィッツは、多くの作品を生み出した作曲家であり、映画音楽の分野でも名高い人。「ソナチネ」はすでにクラリネットの標準的なレパートリーとして定着しているが、他の2つの作品も息を呑むほどに美しい物。ルトスワフスキの作品はもう少し前衛的でユニークな物。ポーランド民謡を元にしながらも、各所に細密な音がはめ込まれている。「極めてヒンデミット風」なクックの曲、陽気で活発なアーノルドの曲と、様々なスタイルが楽しめるクラリネット好きなら外せない1枚。 | ||
バラダ(1933-): シンフォニア・エン・ネグロ「マーティン・ルーサー・キングへのオマージュ」(交響曲第1番)(1968) / オーボエ、クラリネットと管弦楽のための二重協奏曲(2010) (*) /コロンブス「管弦楽のための映像」(1991) エマニュエル・アビュル(Ob;*) ジュアン・エンリク・リュナ(Cl;*) エドモン・コロメル指揮マラガpo. | ||
録音:2012年11月21日-23日。(*)は世界初録音。アメリカの偉大な人物「マーティン・ルーサー・キング」。キング牧師の名で知られるアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者であり、1964年にはノーベル平和賞を受賞した人。作曲家バラダ(1933-)は友人の紹介で1967年にキング牧師に会い、その思想と行動に強烈な印象を受けた。しかしその1年後、牧師が暗殺されるというニュースを知ったバラダはすぐに「黒人たちの解放」をモティーフにした作品を書き、偉人への思い出に捧げた。曲は民俗的であり前衛的で、バラダ自身の「平和への祈り」も内包された音楽。メキシコ民謡を使った「二重協奏曲」はバラダの作品にしては、のどかな音楽。歌劇「コロンブス」からの抜粋である「管弦楽のための映像」は、これだけでも楽しめるが、機会があったら全曲(8. 660237-38)にも耳を傾けてみて頂きたい。 | ||
ルーセル:ピアノ作品集 Vol.1 ピアノのためのソナチネ Op.16 (1912) /劇音楽「眠りの精」 Op.13 (1908) (ピアノ版)(#) / 3つの小品 Op.49 (1933) /前奏曲とフーガ Op.46 (1934, 1932) /疑い(1919) /永続する小カノン(1912) / ミューズたちのもてなし「ドビュッシーの思い出に」 /セゴビア Op.29 (1925) /人形のお話(1904) ジャン=ピエール・アルマンゴー(P) | ||
録音:2012年10月11日-12日、2012年9月6日-7日、2006年4月。(#)は同版による世界初録音。管弦楽作品でお馴染みのフランスの近代作曲家、ルーセルのピアノ作品集のシリーズ第1集。海軍時代の経験をもとに、自作に異国の雰囲気を盛り込み、印象主義の影響を受けながらも、独自の様式を開拓していくルーセル。フォーレのような淡い陰影でもなく、ドビュッシーのような神秘的な音楽でもなく、ラヴェルのような妙なノリもない・・・彼のピアノ曲の捉えどころのなさについての表現は難しいところ。 しいて言うなら熱いジンジャーエールのような味わい。弾ける炭酸、ピリピリする生姜の刺激。そして全体は熱く甘く・・・。美味しいのか美味しくないのか評価不能。でもくせになる。そんな印象だろうか。例えばトラック10-11「前奏曲とフーガ」を聴いてみて頂きたい。バッハの名前に基く音型を用いた複雑で奇怪なフーガは一聴の価値あり。 | ||
カーラ・カラーエフ(1918-1982): バレエ組曲「7人の美女」(1953)〔ワルツ/アダージョ/王冠の踊り/七美女の肖像/行列〕/ 雷道(1958)~バレエ組曲第2番 ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 RPO | ||
録音:2012年9月29日-30日、ブラックヒース・コンサート・ホール、ロンドン。アゼルバイジャン、バクーで生まれたカラーエフ(1918-1982)。モスクワ音楽院でショスタコーヴィチに師事したという彼、既発の交響曲第3番(8. 570720)でも、そのカラフルな管弦楽法が話題となった。このアルバムには彼の2つのバレエ音楽を収録。一層楽しく妖しい音楽を楽しむことが出来る。「7人の美女」は12世紀に活躍した詩人ニザミの詩を元にした物。7人の妻を持っていたという伝説の王の物語。美女たちが登場するまでのワクワクした気持ちと彼女たちの紹介に続いて、様々な美女たちが現れる。どの曲もエキゾチックで情熱的。音によるポートレイト。「雷の道」はプロコフィエフの思い出に捧げられた作品で、こちらは南アフリカの作家P.エイブラハムズの小説に触発された物。人種間の争いと愛をモティーフにした作品で、アフリカの特徴的なロズムも効果的に用いられている。悲劇的でありながらも活気に満ちた音楽。 | ||
モンサルバジェ(1912-2002): Folia daliniana (1995) (*) /民謡(鳥の歌)の主題によるマドリガル(1991) (#) / コンチェルティーノ 1+13 (1975) (+) / 「カダケスのリディア」のセレナータ(1970) /十字架への5つの祈り(1969) (#) サーシャ・クック(Ms;#) ティム・ファイン(Vn;+) アンヘル・ギル=オルドネス指揮(*/#/+) パースペクティヴ・アンサンブル | ||
録音:2012年9月7日、17日-18日、26日、ニューヨーク。20世紀スペインを代表する音楽家の一人、シャビエ・モンサルバジェ。彼はスペイン内戦後の1942年から新聞で音楽評論を始める傍ら、数々の作品を世に送り出した。その作風は時代によって違い、このアルバムでも多彩な音を聴くことが出来る。Track2の「民謡の主題」で使われているのは、カザルスの演奏でもお馴染みの「鳥の歌」。強烈な個性と絹のような滑らかな声を持つ歌手サーシャ・クックの歌うこのメロディは聴き手の心を優しく溶かしていく。舞曲のエッセンスを新古典派の様式にはめ込んだ「フォリア・ダリニアーナ」は楽しさ満点。やはり新古典派のスタイルで書かれた「コンチェルティーノ」と名フルーティスト、ランパルのたえめの「セレナータ」そしてこのアルバムの白眉でもある「十字架への5つの祈り」。ここでもクックの名唱が冴えている。スペインの歴史に刻まれた悲劇と揺るぎない信仰心。これらが昇華した名作。 | ||
アントン・ルビンシュテイン(1829-1894):交響曲全集 Vol.6(旧 Vol.2/完結編) 交響曲第6番 イ短調 Op.111 (*) / 管弦楽のためのユモレスク「ドン・キホーテ」 Op.87 (#) ギルバード・ヴァルガ指揮フィルハーモニア・フンガリカ(*) ミヒャエル・ハラース指揮スロヴァキアpo. (#) | ||
録音:1986年7月16日-18日、シュタットハレ、エール=エルケンシュヴィック〔旧盤での表記は、西へ10キロほど離れた「マルル」(共にレックリングハウゼン近郊)〕(*) / 1985年7月、レデュタ、ブラティスラヴァ、スロヴァキア(#) 。 前出: MARCO POLO, 8.220489 (*; 1曲で1枚)/8.220359 (#; カップリングのヴァイオリン協奏曲は、NAXOS, 8.555244 で再発売済)。 ルビンシュテイン62歳の時に作曲された最後の交響曲。のっけから作曲職人芸とも言える印象的リズムをもった主題が打ちならされ、堂々たるロマン派劇的交響曲が展開される。曲は静穏に安住出来ない不安を見事に描いた第2楽章、異様な焦燥感が喜悦と交錯する第3楽章、ブラームスの第4番の影響からか入念な変奏曲形式で書かれた第4楽章と続き、決然と人生に立ち向かう老芸術家の姿が浮かび上がってくるような力作(なお、当然ながらロシア風味は希薄)。巨匠ヴァイオリニスト、ティボール・ヴァルガの息子、ギルバートによる当レーベルへの録音は、NAXOS も含め2013年現在でも当録音のみ。セルバンテスによる音画「ドン・キホーテ」はR.シュトラウスの同名作より27年早く作られており、聞き比べも一興。 | ||
イディル・ビレット/ソロ・エディション Vol.7 ~シューマン: 蝶々 Op.2 /謝肉祭 Op.9 /アラベスク Op.18 /森の情景 Op.82 イディル・ビレット(P) | ||
録音:2013年5月。ますます精力的な活動を続けるトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。このシューマン(1810-1856)は彼女の最新録音となる。機知に富んだ「蝶々」の冒頭部を聴いただけで彼女の円熟度が理解できるのではないだろうか?そしてピアニストの持つ表現力が試される「謝肉祭」。彼女の演奏はこの曲集から極めて夢幻的なイメージを引き出している。シューマンの思い描いた「フロレスタンとオイゼビウス」の二面性も余すことなく描かれているようだ。音が絡みつく「アラベスク」の美しさ、そして一見易しい音楽に見えるも実は更に深い内容を持つ「森の情景」での神秘的な表現もたまらない。 | ||
メルカダンテ(1795-1870):フルート協奏曲集 〔第2番 ホ短調 Op.57 /第4番 ト長調/第1番 ホ長調 Op.49 〕 パトリック・ガロワ(Fl)指揮シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ | ||
録音:2011年12月18日-22日、フィンランド。19世紀のイタリア・オペラ発展に大きく寄与したメルカダンテ。彼はロッシーニに勧められてオペラの作曲を始め、処女作「ヘラクレスの神格化」の成功を受け、以降次々と大作をものにする。1823年にはサンカルロ劇場の音楽監督に就任、生涯に60作以上のオペラを残した。そんなメルカダンテだが、1814年から1820年の約6年間は音楽院の仲間と師匠に触発されフルート曲を中心とした数多くの器楽曲を書いている。彼のほとんどのオペラが忘れられてしまった現在では、これらの器楽曲の方が演奏される機会が多いのは残念ではあるが、確かにこのアルバムに収録された3つの協奏曲も、技巧が際立つソロと管弦楽の掛け合いが素晴らしく、また流麗なメロディには思わず惹きつけられること間違いない。ガロワのソロは文句なしであり、完璧なオケのコントロールもさすがの一言。安心して楽しめる。 | ||
セバスティアン・ユルトー~ヒンデミット:作品集 3つの小品 Op.8 (1914-1916) /古いイギリスの乳母の歌「求婚に出かけた蛙」による変奏曲(1941) / 無伴奏チェロ・ソナタ Op.25 No.3 (1922) (*)/チェロ・ソナタ(1948) セバスティアン・ユルトー(Vc) パメラ・ユルタード(P;*以外) | ||
録音:2013年1月11日-12日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK 。期待の新進演奏家シリーズ1979年パリで生まれ、国立コンセルヴァトワールを首席で卒業したチェリスト、セバスティアン・ユルトー。彼は12歳の時にデビューし、ヨーロッパを始め、韓国やニュージーランドでリサイタルを行う新鋭。2007年のアルド・パリゾ国際コンクール入賞を皮切りに、2008年ナウムブルク財団コンクール入賞、そして2009年にはアダム国際チェロ・コンクールに入賞している。このアルバムでは2013年に没後50年を迎えたヒンデミットの一連のチェロ作品を演奏。初期の「3つの小品」ではシューマンを思わせる抒情性を感じさせながらも、至るところに見え隠れする皮肉っぽさもきっちり押さえている。ユニークなタイトルで知られる変奏曲とチェロ・ソナタはまさにヒンデミット(1895-1963)らしさ爆発。強烈な音楽。こんな変幻自在の音楽を見事に手中に収めたユルトーの演奏には、感嘆させられるばかり。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2014年1月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ラヴェル:管弦楽作品集 Vol.2 高雅で感傷的なワルツ(1911) /夜のガスパール(マリウス・コンスタンによる管弦楽版(1908/1990) / クープランの墓(1914-1917) /ラ・ヴァルス(1920) レナード・スラットキン指揮フランス国立リヨンo. | ||
2011年9月6日、2012年11月27日-29日、フランス。BD-AUDIO盤仕様:24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz, 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio, 2.0 Stereo - PCM. 第1集(8.572887)は超有名曲の「ボレロ」を始めとしたラインナップで、たちまちファンの耳を虜にしたスラットキン&リヨンのラヴェル(1875-1937)管弦楽作品集。第2集では、2つのワルツを含むピアノ曲からの編曲物を集めている。どれも一筋縄ではいかない作品だが、そこは名手スラットキン。きっちりコントロールした美しい響きを届けてくれる。「夜のガスパール」はラヴェル自身の編曲ではないが、「オンディーヌ」の冒頭のピアノの幽かなさざめきが見事にオーケストラに移し替えられている。「クープランの墓」は第1次世界大戦で命を落としたラヴェルの友人たちへの思い出を綴った物。ラ・ヴァルスはウィンナ・ワルツへのオマージュ。しなやかさの中に強かさが感じられるラヴェル。 | ||
ムソルグスキー/ペーテル・ブレイナー編曲: 展覧会の絵/死の歌と踊り(全4曲)/子供の家 ペーテル・ブレイナー指揮ニュージーランドso. | ||
録音:2012年2月7日-9日、マイケル・フォウラー・センター、ウェリントン、ニュージーランド。BD-AUDIO盤仕様:24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz, 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio, 2.0 Stereo - PCM. お馴染みの楽曲をバロック風に料理した「ビートルズ・ゴー・バロック」や「クリスマス・ゴー・バロック」など、気の利いたアレンジで人気の高いマルチ・アーティスト、ペーテル・ブレイナーの新たなオーケストレーションによる「21世紀の『展覧会の絵』」がお披露目となった。誰もが知るこの名曲中の名曲をより現代的なサウンドに生まれ変わらせている。ただし特殊な楽器やプログラミングは使用せず、伝統的なオーケストラ編成の範疇で創意工夫を凝らした物。主に木管楽器と打楽器を拡張し、アイディア溢れるコンビネーションで誰も聴いたことのない『展覧会の絵』を描き出している。特に『ビドロ』『カタコンベ』『キエフの大門』などのどっしりとした曲では打楽器が強調され、そのまま大作映画のスコアに転用できそうなスケール感を演出。他では決して聴くことのできない「エクストリーム・ムソルグスキー」を是非体感して頂きたい。 | ||
ピアソラ:タンゴ・ヌエボ~ヴァイオリンとピアノのためのトランスクリプション集 〔T.コーティク編曲(*) /D.バレラス編曲 (#) /S.グバイドゥーリナ編曲(+) 〕 天使の死(*)/タンゴの歴史(#) /メロディア イ短調(*) /2つの小品~第1番 タングァーノ/言葉のないミロンガ/ ブエノスアイレスのマリア より〔フーガと神秘/私はマリア〕(*) /アヴェ・マリア(タンテ・アンニ・プリマ)/ オブリビオン(*)/サンバ・ニーニャのアリア(*)/ル・グラン・タンゴ(+) /リベルタンゴ(*) トーマス・コーティク(Vn) リン・タオ(P) | ||
録音:2012年5月1日、13日-14日。 ピアソラ(1921-1992)の音楽が爆発的に流行したのは1980年代に入ってからだっただろうか?以降、この情熱的な音楽は日常生活に入り込み、常にどこかから聞こえてくるほどのポピュラーなものになった。クラシック、ジャズの影響を受けつつも独自の音楽を貫くピアソラ作品は、どのような楽器で演奏してもすんなりと溶け込み、美しい輝きを放つ。そのメロディは物悲しくひたすら何かを訴えかけている。この演奏はヴァイオリンとピアノによるもので、 ほとんどの曲はピアニストのコーティクが自ら編曲している。現代的っきりとした味わいを持つピアソラ。ぜひお楽しみ頂きたい。 | ||
フィリップ・グラス(1937-)/マーク・ローツ編曲: 2人のティンパニ奏者と管弦楽のための協奏的幻想曲(2000/2004)(*) モハメド・フェイルーズ(1985-):交響曲第4番「タワーの無い影の中で」(2012) (#) ジ・イェ、グヴェンドリン・バージェット(ティンパニ;*) ヤニス・ ポリエティス(Tp;#) ポール.W.ポピエル指揮カンザス大学ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2013年3月18日-21日。グラスの作品は「ミニマル」という名のもとに一括りにされがちだが、1980年代以降は単なる“繰り返し"ではなく、もっと多様なアイデアと技法が用いられた複雑なものとなっていることは間違いない。この「協奏幻想曲」は2000年に作曲され、その4年後に改編された物。グラス特有の音で満たされた第1楽章、緻密な第2楽章のあとに、即興的で長大なカデンツァが続く。そして第3楽章はルンバのリズムにも似た複雑でリズミカルな音楽となる。フェイルーズは若きアラブ系の作曲家。こちらの作品はタイトルが示す通り「9.11事件」を題材にしたもので、もともとは同じタイトルを持つスピーゲルマンのコミックからヒントを得たと言う。辛辣な描写を持ちながらも、人々の悲しみにそっと寄り添う優しさも持ち合わせている。 | ||
ロバート・シエラ(1953-): ファンダンゴ(2000) /謝肉祭(2007) (#) / シンフォニア第4番(2008-2009) (*) |
ジャンカルロ・ゲレロ指揮 ナッシュヴィルso. | |
録音:2012年4月19日-21日(#以外)、2012年9月20日-22日(#)、ナッシュヴィル。(*)は世界初録音。 とにかく冒頭の「ファンダンゴ」から行ってみて頂きたい。カスタネットを伴うスペイン伝統の舞曲が、驚くばかりの鮮やかさで耳に飛び込んでくるではないか!もちろん手の込んだ「現代的な味付け」も随所に施されており、マニアの方の期待も裏切ることはない。シンフォニア第4番は「交響曲の伝統」に対する取り組みであり、挑戦とも言える作品。各々の素材が有機的に結び付けれた面白い物。「謝肉祭」は神話に登場する想像上の生き物を題材にした作品であり、同名の作品を書いたシューマンへのオマージュでもある。未知でありながらも面白い作品を発見する喜びをお届けする。 | ||
シンディ・マクティー(1953-): 回路(1990) (*) /交響曲第1番「管弦楽のためのバレエ」(2002) (#) / アインシュタインの夢(2004) (*) /ダブル・プレイ(2010)(+) レナード・スラットキン指揮デトロイトso. | ||
録音:2010年6月1日-4日(+)、2012年2月9日-11日(*)、2012年5月17日-19日(#)、デトロイト。 現代アメリカの多様多彩な風景、これを極限まで感じさせる音楽がここにある。作曲家のマクティーは6歳からピアノを始めたが、彼女の師は「即興性」をとりわけ重視したため、彼女はクラシックだけでなくジャズのインプロヴィゼーション、電子音楽などにも興味を持ち、これらが作品に強い影響を与えているのは間違いない。また彼女は3年間ポーランドの大家ペンデレツキに師事、この経験もとても大きなものであったと言えるのではないだろうか。このアルバムに収録された作品もどれもが個性的で、意欲的なものばかり。冒頭の「回路」をまず聴いてみて頂きたい。忙しなく規則的に動き回る音、溢れるエネルギー、そしてそれを縫って聞こえてくるシンコペーションのリズム。これらの刺激的なリズムの応酬はまさに現代人が求めているものに他ならない。思わせぶりなタイトルと持つ「交響曲第1番」でもリズムは炸裂する。古いものを新しいものが交錯する「アインシュタインの夢」、不可思議な色彩を持つ「ダブル・プレイ」、機能的な美がここにある。 | ||
ブラームス:4手のためのピアノ作品集 Vol.18 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83(2台ピアノ版)/ ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)/ブラームス編曲: シェイクスピア「ヘンリー4世」のための序曲 Op.7(2台ピアノ編曲版) ジルケ=トーマス・マティアス、クリステァイン・ケーン(P) | ||
録音:2012年10月10日-13日、クララ・ヴィーク・アウディトリウム、ザントハウゼン、ドイツ。 ブラームス(1833-1897)はその大規模な管弦楽作品を書く時に、しばしば同じ作品を2台ピアノ、または連弾のためにも書いていた。それはしばしば友人たちによって試演され曲の評判を諮るためのツールとしても使われていた。この第2番の協奏曲は1878年に作曲が開始され、その3年後の1881年にウィーン近郊のプレスバウムで完成された。完成直後にブラームス自身と友人のイグナーツ・ブリュルで演奏し、11月の初公演(プラームスの独奏、A.エルケルの指揮)のために曲を練り直した。もちろん初演は大成功。オーケストラ伴奏版は彼の最初の師であるエドゥアルト・マルクスゼンに献呈されるとともに、この2台ピアノ版も公開され、多くの聴衆やピアニストたちが練習にも利用できるようにと便宜が諮られたのだった。同時収録のヨアヒムの作品もブラームスによる編曲版で、原曲を聴く機会が失われている現在、この録音は貴重なものとして評価されることだろう。 | ||
ロッシーニ:序曲全集 Vol.3 歌劇「マオメット2世」序曲 (1822年ヴェネチア版) /歌劇「アルジェのイタリア女」序曲(#) / 歌劇「チェネレントラ」序曲(#) /コントラバス・オブリガード付き「大序曲」/歌劇「婚約手形」序曲/ 歌劇「マティルデ・ディ・シャブランまたは美女と鉄の心」序曲/歌劇「タンクレディ」序曲 クリスティアン・ベンダ指揮プラハso. | ||
録音:2011年9月5日-6日(#)、2012年5月30日-31日(無印)、プラハ、チェコ。Vol.1: 8.570933、Vol.2: 8.570934 。 19世紀の最も偉大なオペラ作曲家ロッシーニ(1792-1868)。序曲のほんの少しを聴いただけでも、劇的で華やかな舞台がたちまち目の前に浮かびあがる。ベンダとプラハso.による序曲集の第3集は、有名な「チェネレントラ」を始めとした7曲の序曲を収録。もちろん珍しい作品も含まれており、ロッシーニ好きならば感涙にむせぶこと間違いない。冒頭の「マオメット2世(メフメト2世)」は1820年の初演時には序曲はついておらず、1822年の再演時に付け加えられた物。他の序曲もお馴染みの作品だが、トラック4の「大序曲」だけは歌劇のためではなく、彼が学生時代にコントラバスのために書いた「独立した作品」。劇的な風情と快活な表情を併せ持つ見事な転換が心地よい、いかにもロッシーニらしい音楽と言えそう。 | ||
マックスウェル・デイヴィス: コントラバスと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲第7番(1992) (*) / ファゴットと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲第8番(1993) (#) / 未熟なトウモロコシのための期間~マクドナルド・ダンス(1993) (+) ダンカン・マックタイア(Cb;*) ウルスラ・レヴュー(Fg;#) ジェイムズ・クラーク(Vn;+) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮スコットランド室内o. | ||
録音:1993年9月、アッシャー・ホール、エディンバラ、スコットランド。前出: Collins Classics 。第2番:8.573017、第3番&第4番:8.572353、第5番&第6番:8.572354 。 マックスウェル・デイヴィス(1934-)の代表作の一つ「ストラスクライド協奏曲集」。このアルバムにはコントラバスのための第7番と、ファゴットのための第8番が収録されている。もちろん若干難解であり、曲の全貌を捉えるためには、全身全霊を持ってこれに対峙しなくてはならない。全ての箇所に緊張の糸が張り巡らされているが、とはいえ、時折聞こえてくる甘美な響きを一度でも耳にしてしまうと、離れ難くなるのがこの作曲家のいつものやり方と言えるだろうか。ファゴットのための協奏曲はせわしない音型で始まるが、ソロが始まると緩やかな音楽へと変貌する。不可思議で魅惑的な音楽。トラック6はマックスウェル・デイヴィスの60歳の誕生日と、スコットランド室内管幻樂団の創立21周年の両方を祝すために書かれた作品で、寂しげなヴァイオリンの旋律がやがてリズミカルな面持ちに変貌しながらエネルギーを蓄えていく。やがて最初の静かな楽想が戻るが、最後は賑やかに曲を閉じるという物。 | ||
アンドレス・イサシ(1890-1940):弦楽四重奏曲集 Vol.2 〔第4番 ニ長調 Op.31 (1921) /第3番 ホ短調 Op.30 (1921/未完) 〕/ アリア ニ長調/スケルツェット ヘ短調/前奏曲 イ長調 「四月の騎手」 Op.51 No.1 (1934) イサシSQ [アンニック・ルーシン、アンナ・ボヒガス(Vn) カーステン・ドーバーズ(Va) イヴァン・シフォロー(Vc)] | ||
録音:2011年12月18日-22日、フランス。全て世界初録音。スペイン、ビルバオで生まれた作曲家イサシ。若い頃ベルリンに留学し、フンパーディンクに師事したためか彼の作品には後期ロマン派の影響が強くみられる。しかし当時のスペインではこのようなドイツ的な音楽はあまり人気を得ることもなく、一時はピアニストとして活動するも、結局は小さな村で鳥の声の研究をしながらひっそりと暮らしたのだった。彼の音楽はここで聴ける弦楽四重奏でもわかる通り、表情豊かで美しい物。第4番はまるでルクーやドビュッシーのような洗練されたメロディと雄弁なテーマを持つ、絶妙にコントロールされた柔らかい作品。各楽器の対話は活発であり、時には半音階的な和音に彩られながら曲が進んでいく。未完に終わった第3番は、幅広く劇的な序奏からめまぐるしく表情を変えて行き、途中で荘厳なフーガとなる。最後に置かれた3つの小さな曲については、ほとんど詳細がわからないが、どれも考え抜かれた精緻な筆致を持った作品。 | ||
カゼッラ、トゥルキ:弦楽四重奏のための作品集 カゼッラ(1883-1947):弦楽のための協奏曲 Op.40 (1923) (*) /5つの小品 Op.34 (1920) グイード・トゥルキ(1916-2010):コンチェルト・ブレーヴェ(1947) ヴェネツィアSQ [アンドレア・ヴィオ(Vn1) アルベルト・バッティストン(Vn2) ジャンカルロ・ディ・バクリ(Va) アンジェロ・ツァニン(Vc)] | ||
録音:2012年8月21日-22日、2012年11月7日-8日、イタリア。(*)は世界初録音。 20世紀のイタリアにおいて、「弦楽四重奏曲」というものを復興させるのは並大抵のことではなかったようだ。何しろ当時の聴衆たちはひたすら歌劇に夢中であり、器楽作品…交響曲のような大掛かりな作品ら…ほとんどの人は見向きもしなかったのから。そのため、当時この国を旅行した音楽家や雑誌執筆者は「イタリアでは『ヨーロッパ的な音楽』を鑑賞することができない」と嘆き、とりわけその分野での最高峰とも言える弦楽四重奏は存在すらも許されないかのような状況だった。そんな中でミラノとフィレンツェに「四重奏協会」が設立され、ヴェルディが会長になるべくオファーを受けたが、残念ながら彼は断ってしまう。しかしカゼッラを始めとした器楽復興運動を擁護する人たちの手によって、少しずつ素晴らしい作品が生まれ、いつしか他の国に負けない作品が書かれるようになったのだった。 | ||
コルネリウス:歌曲全集 Vol.2 6つの歌 Op.5 (1861-1862) より Nos.2-6 /孤独な涙は何をするの?(1848) /なぜバラの花は青白く?(1862頃) / 3つのソネット(1859-1861) /夕暮れの想い(1861) /回想(1862) /夕べの想い〔第1稿(1862) /第2稿(1863) 〕/ 落日(1862) /幼子(1862) /恵まれた(1862) /幻影(1865) /盗賊の兄弟(1868-1869)/湖で(1848) /心の奥深く(1862) クリスティーナ・ランドシャーマー(S) マルクス・シェーファー(T) ハンス・クリストフ・ベーゲマン、マティアス・ハウスマン(Br) マティアス・ヴァイト(P) | ||
録音:2010年1月、9月、12月、2011年2月、4月、バイエルン放送第2スタジオ、ミュンヘン。Vol.1:8.572556 。 1824年にマインツで生まれ、ベルリン、ヴァイマル、ウィーン、ミュンヘンを経て、50歳になる直前にマインツで没した作曲家コルネリウス(1824-1874)。ワーグナーやリストと親交を結んだものの、その作品にはあまり先人たちの影響は感じられず、極めて独奏的な作品を多く残した。若い頃は俳優を目指していたが、彼を応援していた父の死後は音楽の道を志し、歌劇「バグダッドの理髪師」で成功を収めた後は、良き家庭人として過ごしたということ。彼の作品のほとんどは歌曲であり、そのテキストも彼自身の手によるものが多いが、ここに収録されている曲は様々な詩人のテキストが用いられている。時にワーグナー的な和声を映し出している曲もあるが、全体的には、控えめな伴奏と移ろいやすい旋律を持つセンシティヴな曲が多く、聴き手にもある種の緊張感を要求する「大人のための」歌曲と言えるだろう。 | ||
メルカダンテ:管弦楽作品集 ベッリーニへのオマージュ~大管弦楽のための幻想曲/特徴的なナポリの主題による第2シンフォニア/ ロッシーニの「スターバト・マーテル」の主題による大シンフォニア/ クラリネット協奏曲第2番 変ロ長調 Op.101 (#) / ガリバルディ~アルプスのハンター(全てのイタリア国民に捧ぐ)による大管弦楽のためのシンフォニア(+) ジャンマルコ・カサーニ(Cl;#) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2012年6月3日-4日(+以外)、2012年7月3日(+)、ローマ。 現代において、メルカダンテ(1795-1870)の名前は「オペラ作曲家」として知られている。彼の代表作は「ヴェスタの巫女」や「誓い」などのベルカント・オペラであり、ロッッシーニとベッリーニに続く作曲家として素晴らしい名声を打ち立てたのだった。しかしながら、彼は当時の他のオペラ作曲家とは違い、積極的に器楽のための作品を書いたことでも知られている。もちろんメロディ・メーカーとしての才能は比類なきものであり、このアルバムで聴くことのできる「器楽曲」にも美しいメロディが散りばめられていることは間違いない。注目は Op.101のクラリネット協奏曲であり、どこかモーツァルトを思わせる典雅な響きの愛くるしさには、思わず胸が高まるのではないだろうか?一転、ベッリーニのノルマのメロディを縦横無尽に使った「ベッリーニへのオマージュ」は感動的であり、熱烈な愛国心が宿った「ガリバルディ」の勇壮さも特筆すべき物。 | ||
グリーグ:管弦楽作品集 Vol.7 故郷への帰還 Op.31 (1872) /付随音楽「十字軍の王シーグル」 Op.22 /オラヴ・トリグヴァソン Op.50~3つの情景 エドムント・ノイペルト(1842-1888)/グリーグ編曲:観念(管弦楽版)(*) ビャーテ・エンゲセット指揮マルメso.、マルメ・オペラo. &cho.、ソロイスト・マルメ室内cho.、ルンド学生シンガーズ | ||
録音:2009年5月26日、2012年6月7日-9日、スウェーデン。(*)は世界初録音。 このアルバムに収録された作品は、グリーグ(1843-1907)と台本作家ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(1903年にノーベル文学賞を受賞したノルウェーの偉大なる台本作家)が魅了されたノルウェーの歴史に関わる物。彼らは、ヴァイキングが闊歩していた、キリスト教と古ノルド語の宗教が激しい競合を繰り返していた時代に魅入られ、いくつかの素晴らしい物語を作り上げた。「故郷への帰還」は歌劇の題材にもなっている実在の王オラヴ・トリグヴァソン(960頃-1000)の物語。彼がイギリスからノルウェーへ戻る際、故郷の海岸を見て宗教的な幻想にかられたということをモティーフにしている。「十字軍の王シーグル」にまつわる音楽もビョルンソンによる戯曲のために作曲した物。初演時に好評を博し、後に組曲にも再編している。「オラヴ・トリグヴァソンの3つの情景」は未完に終わった歌劇から取り出された物。最後に置かれたノイペルトの作品はビョルンソンが好んだ曲。ノイペルトの友人であったグリーグが管弦楽版に編曲した物。 | ||
マスネ:バレエ音楽集 歌劇「バッカス」~バレエ音楽「ディオニソスの神秘」/歌劇「エロディアード」からのバレエ音楽〔5曲〕/ 歌劇「タイス」からのバレエ音楽〔9曲〕/歌劇「ル・シッド」からのバレエ音楽〔7曲〕 パトリック・ガロワ指揮カタルーニャ国立バルセロナso. | ||
録音:2012年10月9日-11日、バルセロナ、スペイン。 その生涯に40作品近くの歌劇を書いたにも拘わらず、そのほとんどは忘れ去られ、現在では「マノン」「タイス」「ウェルテル」などのいくつかの作品だけがレパートリーとして残っているというフランスの“歌劇作曲家"ジュール・マスネ(1842-1912)。とは言え、彼の作品は前述のレパートリー以外にも完全に忘れ去られていることはなく、例えば主役にふさわしい歌手が現れた時などには、爆発的な人気を獲得することでも知られている。彼の作品にはライトモティーフ(人物や状況を特定の動機で表すこと)の手法が用いられていたり、適度なエロティシズムが盛り込まれていたりと、なかなか聞きどころが多いものなが、前述の通り、滅多に聴く機会に恵まれないのが悲しいところ。このアルバムではそんなマスネのバレエ音楽を集めている。ここには歌はないものの、重厚なハーモニーと美しく妖艶なメロディが散りばめられている。 | ||
リフレクションズ~ブリテン:ヴァイオリンとヴィオラのための作品集 ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.6 (1934-1935) /ヴィオラとピアノのための「リフレクションズ」(1930) / ヴァイオリンとピアノのための演奏会用練習曲「まどろみ」/無伴奏ヴィオラのための「悲歌」(1930) / ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(1931) (*) /ヴィオラ独奏のための練習曲(1929) (*)/ ヴァイオリンとピアノのためのワルツ ロ長調(1925) (*) / ヴィオラとピアノのためのラクリメ、ダウランドによる歌曲からの反映 Op.48 (1950) フランク・ブリッジ(1879-1941)/ブリテン編曲:小川にしなだれて柳が立っている(ヴィオラとピアノのための) マシュー・ジョーンズ(Vn/Va) アナベル・スウェイト(P) | ||
録音:2011年10月21日、11月30日、ワイヤストン・ホール、モンマスシャー、UK 。(*)は世界初録音。 イギリスのサフォーク州、海沿いの街で生まれたブリテン(1913-1976)は、幼い頃からピアノを弾き、また10歳からはヴィオラも学び始めている。同じ頃にフランク・ブリッジの交響組曲「海」を聴いて感激した彼、やがてブリッジの許で個人授業を受け、その才能が大きく花開いたのだった。このアルバムにはそんなブリテンの世界初録音を含むヴァイオリンとヴィオラのための作品を収録、これらはこれまで未発表であったが、最近のブリテン・ビアーズ財団の仕事によって、演奏、録音が可能になった。この中には難解な曲もあれば、諧謔的な曲、内省的な曲があり、ブリテンという人間の多様性を知ることができるのではないだろうか?恩師フランク・ブリッジ作品の編曲からは、限りない優しさも感じ取れる。 | ||
ボブ・チルコットのクリスマス・キャロル集~真冬のバラ 飼葉桶の歌(2012) (*)/荒野の果てに(2006)/アドヴェント・キャンドル(2011) (*) /真冬のばら(2009) / 心は待っている(2008) /羊飼いは歌う(2011) (*) /羊飼いのキャロル(2000) /クリスマスの夜に(2010) (*) / なんと甘美な音楽(2012) (*) /真冬に(1994) /ベツレヘムの星(2013) (*) /きよしこの夜(2011) (*) / 彼はこの夜に生まれた(2007) /冬の子供のための贈り物 (*) /おお、大いなる神秘(*) ローリー・アシュワース(S) リチャード・ピアース(Org) アリス・ジェイムズ(Fl) ジョシー・シモンズ(ソプラノSax) ティム・エルトン(Ob) ターニャ・ホートン(Hp) | ||
録音:2013年4月5日-7日、UK 。(*)は世界初録音。 ケンブッリッジ・キングスカレッジ合唱団に少年合唱団として3年、また大学生や研究者として5年、計8年間参加していたというチルコット(1955-)。その中でも印象的でエイサイティングな経験はクリスマス・イブに「キャロル」を歌うことだったそう。もちろん伝統的な曲も歌うが、しばしば「新しい」キャロルを歌うことは、クリスマスに宗教的な意味を求める聴衆や、時には歌手たちの間で論争を巻き起こし、その是非が問われたと言う。そんなチルコット。このアルバムに収録された作品ももちろん「挑戦的」であり、革新的な表情を持つものばかり。しかし、その根源にはクリスマスという厳粛な日を祝す心が宿っており、どれもが静かな美しさに満たされている。長き月日を経て磨き抜かれた「クリスマス・キャロル」に新しい輝きを加える1枚。 | ||
アルヴァロ・カッスート(1938-): 未来への帰還(1985) /孤独の歌(1972) /愛と平和へ(1973) (#) /友人たちの訪問(*) アントニオ・ロサド(P;*) アルヴァロ・カッスート指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2013年6月18日-19日。(#)を除き世界初録音。 ポルトガル出身の指揮者、作曲家カッスート(1938-)。彼の情熱の源は常にクラシック作品と管弦楽にあるが、時としてアバンギャルドな音にも興味をそそられ、12音音楽の研究をするためにダルムシュタットの講習会にも参加している。彼は作品を多くの聴衆のために書いたといい、 そのコンセプトはこのアルバムの収録曲でも顕著。 タイトルにもなっている「未来への帰還」はバッハのブランデンブルクに触発された作品で、バロックチェンバロの代わりに電子キーボードを用い、イタリア・バロックの音楽を思わせる華麗な音階を駆使し、見事な音楽を構築している。 「友人たちへの訪問」は彼のエッセイ的な作品。こちらも過去の時代へのオマージュ足り得る物。ピアノ協奏曲とは名付けられていないが、広い意味での協奏曲と言っても良いだろう。作曲家の心を雄弁に表現した興味深い作品。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年12月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第4番 ハ短調 Op.43 (1935-1936) |
ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
録音:2013年2月9日-10日、フィルハーモニック・ホール、リヴァプール。30歳目前のショスタコーヴィチ(1906-1975)が、その才能を結集して作り上げたこの第4番の交響曲。彼にしては珍しく構想から完成に至るまで8か月を要し、漸く初演が決まり最終リハーサルにこぎつけるも、様々な理由(マクベス夫人と「明るい小川」がプラウダで批判されたことが最大の理由と言われる)で初演を撤回。その後は1961年までお蔵入りになってしまったという問題作。本人は失敗作と評していたが、晩年になってそれを覆すような発言もあり、実際のところは、ショスタコーヴィチのお気に入りであったことは確かだろう。全曲は3楽章で構成されているが、第1楽章だけで27分を超え、微かにカッコウの鳴き声らしきものが聞こえてきたりと、明らかにマーラーやブルックナーの影響もみられる。壮大で厳格なスケルツォ、様々なメロディのコラージュが現れる終楽章、と聴きどころ満載だが、細部に捉われてしまうとこの作品の全容を知ることは不可能。最近ますます注目されているペトレンコによる「全ての批判をはね返す」かのような強靭な演奏。 | ||
プロコフィエフ: 交響曲第4番 ハ長調 Op.112 (1929-1930/1947年改訂版) (*) /バレエ音楽「放蕩息子」 Op.46 (#) マリン・オールソップ指揮サン・パウロso. | ||
録音:2012年11月27日-30日、12月2日-3日(*)、2012年7月4日、7日、9日(#)、サラ・サン・パウロ、ブラジル。BD-AUDIO盤仕様:24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz, 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio, 2.0 Stereo - PCM. ボストンso.創立50周年記念の委嘱作品として1929年から1930年にかけて、プロコフィエフ(1891-1953)が作曲した交響曲第4番。初版には作品番号47が付けられている通り、同時期にディアギレフのために書かれたバレエ音楽「放蕩息子」の素材が転用されている。1931年にクーセヴィッツキーの指揮同楽団によって初演されたものの、1947年に思い切って改訂を施し、当初25分程度だった曲は45分ほどの長さに引き延ばされ、オーケストレーションも拡大され、作品番号も新しく付番、全く違った音楽へと変貌した。ここでは、今最も輝いているオールソップが、交響曲と「放蕩息子」を指揮。この2つの作品の関連性を丁寧に紐解き、共通する荒々しさや軽妙さ、そして無意味とも思える盛り上がりを徹底的に追求していく。 | ||
朴 葵姫〔パク・キュヒ〕~ギター・リサイタル D.スカルラッティ(1685-1757)/パク・キュヒ編曲:ソナタ〔ニ長調 K178 /ニ短調 K32 /ト長調 K14 〕 アントン・ディアベッリ(1781-1858)/ジュリアン・ブリーム編曲:ソナタ ト長調 レノックス・バークリー(1903-1989):ソナティナ Op.52 No.1 ホアキン・マラツ(1872-1912)/タレガ編曲:スペイン風セレナーデ アグスティン・バリオス=マンゴレ(1885-1944):森に夢見る/ワルツ第4番 Op.8 No.4 ホセ・マニュエル・ロペス=ロペス(1956-):印象と風景 朴 葵姫(G) | ||
録音:2013年2月2日-3日、4月11日、聖金口イオアン教会、ニューマーケット、オンタリオ、カナダ。期待の新進演奏家シリーズ。すでに日本では人気者!朴葵姫のリサイタル・アルバムがNAXOSから登場。韓国仁川生まれの彼女は、3歳の時に横浜でギターを始め、様々なコンクールで入賞を飾り、最近では何枚かのアルバムをリリースして絶大なる人気を獲得している。彼女は2010年のアグスティン・バリオス国際ギターコンクールと、2012年のアルハンブラ国際ギターコンクールという2つの大きなコンクールを制覇。その快挙を記念してのアルバムリリース。スカルラッティのソナタは彼女自身の編曲によるもので、鍵盤曲をギター独奏へと編曲する際の困難さは微塵も感じさせない流麗な音楽が楽しめる。あまり聴く機会のないディアペッリのソナタ、近代作曲家のバークリーの作品も、申し分ない演奏であり、これらの作品の美点を余すことなく伝えている。アンコール曲としておなじみのマラツのセレナーデでの胸苦しいまでの切ない響き、ロペス=ロペスでの超絶技巧も聴き物。圧巻は、バリオスの「森に夢見る」で、曲の中間部では彼女の特筆とも言える美し過ぎるトレモロが存分に胸にしみ込むこと間違いない。 | ||
2台のチェロの物語(2台チェロのための作品集) 〔トラック2を除き、ジュリアン・ロイド・ウェバー編曲〕 サン=サーンス(1835-1921):アヴェ・マリア イ長調(1860) ピアソラ(1921-1992)/J.レナハン編曲:チキリン・デ・バチン(2つのチェロとピアノのための版) モンテヴェルディ(1567-1643):断ち切られた希望(*) ショスタコーヴィチ(1906-1975):組曲「馬あぶ」 Op.97a ~前奏曲 ホルスト(1874-1934):リダ・ヴェーダからの合唱賛歌~夜明けへの賛歌(#) クィルター(1877-1953):マイ・レディ(グリーンスリーヴス) / ルビンシテイン(1829-1953):天使 ドヴォルジャーク(1841-1904):モラヴィア二重唱曲集 Op.38 B69 より Nos.3, 4, 8 W.L.ウェッバー(1914-1982):銀の月 / シューマン(1810-1856):夏の静けさ WoO.7 ペルゴレージ(1710-1736):スターバト・マーテル~悲しみに沈める御母は涙にくれて(+) レイナルド・アーン(1874-1947):もしも私の歌に翼があったなら ラフマニノフ(1873-1943):6つの合唱曲 Op.15 No.4「波はまどろむ」 / クィルター:夏の夕暮れ パーセル(1658-1695):わが安らぎは永遠に失われて Z502 (+) / シューマン:乙女の歌 Op.103 No.4「夕べの星」 ネヴィン(1862-1901):スケッチブック Op.2~第1番「私たちはいっしょに花を摘んだ」 バーンビー(1838-1896):スウィート・アンド・ロウ / ペルト(1935-):エストニアの子守歌 ジュリアン&ジアシン・ロイド・ウェバー(Vcデュオ) ジョン・レナハン(P) カトリン・フィンチ(Hp;*/#/+) ガイ・ジョンストン(Vc;*/#) ラウラ・ファン・デル・ハイデン(Vc;#) | ||
録音:2013年1月4日-6日、イェフディ・メニューイン・ホール、コバム、UK 。全曲、当編曲版による世界初録音。編曲の世界に魅せられた作曲家は、いつの時代にも数多く存在する。それは憧れの存在を身近に引き寄せるようなものなのだろうか?名チェリスト、ジュリアン・ロイド・ウェバーもそんな一人で、彼は古今東西の声楽曲をチェロのために編曲し、声楽作品と器楽作品を自由に行き来して、これらの曲の魅力を存分に伝えることに力を尽くしている。このアルバムでは、モンテヴェルディからペルトまで時代を超えた「二重唱」の名作を2台のチェロ用にアレンジ。ジュリアンと彼の妻ジアシンが2人で寄り添いながら、哀愁に満ちた調べをゆったりと奏でる。 | ||
ヒンデミット:ピアノ協奏曲全集 ピアノ、金管と2台のハープのための協奏音楽 Op.49 (1930) (*) /主題と変奏「4つの気質」(1940) / 管弦楽とピアノの音楽(左手のための) Op.29 (1923) /ピアノと管弦楽のための協奏曲(1945) / ピアノと弦楽四重奏と金管のための室内音楽第2番 Op.36 No.1 (1924) イディル・ビレット(P) 島田俊行 指揮イェールso. オリヴィア・コーツ、チェルシー・レーン(Hp;*) | ||
録音:2012年12月、2013年1月、ウルジー・ホール、イェール大学、ニューヘイヴン、コネチカット州、USA 。2013年が没後 150年の記念年であるヒンデミット(1895-1963)。彼の作品には一種独特の歯ごたえがあり、最初は「ちょっと聴きにくい」と思ったとしても、聴きこんでいくうちに、その多彩な作曲技法と実験的な音の作り方、そして根底に流れる熱い感情などを知ってしまえば、のめり込むほどの魅力を有していることに気が付くはず。このアルバムは、 彼が書いたピアノと管弦楽のための作品を全て収録。 タイトル自体からして、「室内音楽」やら「協奏音楽」と、普通に「協奏曲」と付けないあたりもヒンデミットらしさ満開なが、もちろん作品も斬新で、常に変化球を繰り出して来る。これがヒンデミットを聴く楽しさ。「左手のための協奏曲」は戦争で右手を失ったピアニスト、ヴィトゲンシュタインの妻の遺品(2001年没)から写譜が発見されたもので、これは貴重な録音となる。指揮は日本が誇る「現代音楽」の指揮者島田俊行氏。知られざる名手による鮮やかなヒンデミット。ピアノはNAXOSが誇る名手ビレット。 | ||
ジョン・ケージ:2台のキーボードのための作品集 Vol.1 2台のプリペアド・ピアノのための「音楽の本」(1944)〔第1部/第2部〕 / トイ・ピアノのための組曲(*) /アンプリファイド・トイピアノのための音楽 ペストヴァ=マイヤー・ピアノ・デュオ 〔クセニア・ペストヴァ(P)、パスカル・マイヤー(P;*以外)〕 | ||
録音:2012年9月13日-15日、Espace Découverte、フィルハーモニー・ルクセンブルク。クラシックのみならず、全てのジャンルに渡って幅広いファンを持つジョン・ケージ(1912-1992)。彼は最初シェーンベルクに学び、電気楽器の可能性やノイズを研究しながら、リズム重視の作品を書いていたが、1940年にプリペアド・ピアノ(グラウンドピアノの弦に異物をはさみ、音色を変化させる)を考案したことを皮切りに、様々な音響を求め生涯探究に没頭していく。このアルバムでは、プリペイド・ピアノ〔代理店記載ママ〕の音楽と、トイピアノの音楽を収録。熱狂的なリズムの応酬とエキゾチックな音色、そして郷愁や不可思議な響きが入り混じったトイピアノの音色を楽しむことが出来る。 またトラック8は偶然性に拠った音楽であり、どんな音が出てくるかはその時次第となる。 | ||
ホフマイスター:フルート協奏曲集 Vol.2 〔第16番 ハ長調(*) /第22番 ト長調/第17番 ニ長調〕 |
ブルーノ・マイアー(Fl) プラハ室内o. | |
録音:2011年10月5日(*)、2012年10月6日-7日(*以外)、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。全て世界初録音、カデンツァ:ブルーノ・マイアー。第1集(8.572738)で、その作品の持つパワーに圧倒された聴き手多数。古典派の知られざる作曲家ホフマイスター(1754-1812)のフルート協奏曲の第2集。1754年にローテンブルク・アム・ネッカーで生まれたホフマイスターは、まずウィーンで法律を勉強するが、音楽への道を志し独学で音楽を学び、1778年にはハンガリー、セーチェニの宮廷楽長に就任。3年間を凄する。やがて音楽出版社を設立、数々の困難に立ち向かいながら、モーツァルトやベートーヴェンの作品を出版。平行して 1798年からはかねての希望通り、音楽家としても活動を再開。フルーティストのフランツ・トゥルナーとコンサート・ツアーに出かけるなど活発な活動を繰り広げた。 彼の作品自体はほとんど知られることが無かったが、このNAXOS盤では、フルーティストのマイアー自身がカデンツァを含む新しい版を作成し、この魅力的な作品群の普及に努めている。 | ||
ローレム:ピアノ・アルバム Vol.1 ~6人の友人たち ピアノ・アルバム I (1978-2001) /6人の友人たち (2006-07) |
キャロライン・エンガー(P) | |
録音:2009年3月16日、4月17日、グリーンフィールド・ホール、マンハッタン音楽学校、ニューヨーク、 USA 。アメリカの最も重要な作曲家ネッド・ローレム(1923-)の興味深いピアノ作品集。ピアノ・アルバムと題されたこの曲集には、ほとんどが2分足らずの小品が27曲並ぶ万華鏡のような作品で、各々の曲には意味深なタイトルが付されている。これらは極めて個人的なもので、ここに登場するのは主に彼の友人や同僚たち。ここれらは登場人物への贈り物であり、その意味を完全に把握するのは不可能なことなのだ。「6人の友人たち」も同じ趣旨であり、どの作品も前衛的な音楽ではなく、常に静けさを湛えながら「完全なる小さな世界」を構築している。サティやペルト、オッテなどの音楽が好きな人にオススメしたいアルバム。 | ||
サラサーテ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 Vol.4 序奏とタランテラ Op.43 /サン・フェルミンのホタ Op.36 /パンプローナのホタ Op.50 / モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」による演奏会用幻想曲 Op.51 /スコットランドの歌 Op.34 / ウェーバー「魔弾の射手」による演奏会用幻想曲 Op.14 /夢 Op.53 /森のエスプリ Op.48 (*) 楊天堝(Vn) エルネスト・マルティネス=イスキエルド指揮ナバラso. | ||
録音:2009年11月9日-13日、バラナイン・コンサート・ホール、パンプロナ、スペイン。歴史上「最も成功したヴァイオリニスト」サラサーテ(1844-1908)。「彼の音色は美しく、プログラムは常に新鮮で人気があった」 と名手ヴィエニャエフスキが語り、またルジェロ・リッチも「彼の最も際立った特徴は純粋で魔法のような音色であった」と語る。そんなサラサーテの「ヴァイオリンと管弦楽のための音楽集」はこの第4集で締めくくられるが、有名な「序奏とタランテラ」を冒頭に置くことで、その華麗さが一層印象付けられる仕組みになっている。奇跡のように美しいメロディ、驚くばかりの左手のテクニックなど、まさに「目の眩むばかり」の技巧を駆使した名曲。モーツァルトやウェーバーのメロディが散りばめられた「演奏会用幻想曲」や、スペインらしさが際立つ「ホタ」、イザイに捧げられた「スコットランドの歌(エコセーズ)」他、魅力的な小品が目白押し。ヴァイオリンはもちろん楊天堝。滑らかな音色、表現力。どこをとっても文句なし。 | ||
プフィッツナー:歌曲全集 Vol.1 7つの歌曲 Op.2 ~ Nos.5-7 /3つの歌曲 Op.5 /5つの歌曲 Op.11 ~ Nos.4-5 / 4つの歌曲 Op.15 ~第4番「昔語り」/5つの歌曲 Op.22~第5番「みつばちに」/ 4つの歌曲 Op.24~第1番「菩提樹の下で」/5つの歌曲 Op.26 ~ Nos.1, 4 / 4つの歌曲 Op.30~第2番「種まく人のことわざ」/古い歌 Op.33 (#) /若き日の6つのリート ~ Nos.1, 2, 4, 5 ブリッタ・スタールマイスター(S) クラウス・ジーモン(P) | ||
録音:2007年11月20日、テオドール=エーゲル=ザール、フライブルク(#)、2010年1月25日-26日、5月31日、シュタインハレ、エメンディンゲン(無印)、以上ドイツ。ドイツ後期ロマン派の作曲家&指揮者プフィッツナー(1869-1949)の愛すべき歌曲集第1集。彼は生涯のほぼ全域に渡って歌曲を作曲していたが、この第1集では1884年から1923年に書かれた“高い声"のための歌曲を収録している。もともとはロシアで生まれた彼だが、3歳の時にフランクフルト・アム・マインに移住。父がオーケストラのヴァイオリン奏者であったため、幼い頃から音楽に親しみ、11歳で最初の作品を書いたことが知られている。現存する作品は、このアルバムにも収録されている「若き日の6つの歌曲」であり、こちらは1884年から1887年にかけて仕上げられているが、すでに完成された音楽であるところが早熟の天才たる所以だろうか?マーラーの影響を強く受けた人として知られるが、その作品は民謡風でもなく、R.シュトラウスのように饒舌でもなく、あくまでも端正な中に熱い表現を込めるやり方で、魅惑的なメロディとともに聴き手の心を揺さぶる。 | ||
ヴァスクス:フルート作品集 フルート協奏曲(2007-2008, rev.2011) (*) /フルートとアルト・フルートのための無伴奏ソナタ(1992) (#)/ アリアと舞曲(1972, rev.2010) (+) /無伴奏フルートのための「鳥のいる風景」(1980) マイケル・ファウスト(Fl/アルトFl;#) シェイラ・アーノルド(P;+) パトリック・ガロワ指揮シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ(*) | ||
録音:2010年5月5日-6日、Kuokkala Church 、ユヴァスキュラ、フィンランド(*) /2012年1月13日、The Lof 、ヴィスマン通り、ケルン、ドイツ(*以外)。(*)と(+)は世界初録音。現代ラトヴィアの作曲家、ペーテリス・ヴァスクス。彼の作品は、時として底抜けの明るさと焼け付くような表現力を持つ特異な物だが、それは彼の関心が、自然の賛美や生命の美しさ、そしてこれらを脅かす生態系の破壊にあり、音楽を創る時に常にそれらを念頭に置き、これらにラトヴィアの民謡を織り込みながら、切々とつづっていくとこにあるからだろう。このフルーティスト、マイケル・ファウストのために書かれた「フルート協奏曲」もそんな作品で、第2楽章の冒頭のような抒情的なパッセージを突如切り裂く攻撃的なリズムなど、多くの事を語りかけてくる骨太の音楽となっている。2009年にセミヨン・セミヨン・ビシュコフとファウストによって初演されたが、その2年儀に改訂され、より表現力を持つ音楽への変貌した作品。かたや「ソナタ」は巧みに書かれた抒情的な作品。無伴奏の「鳥のいる風景」も風景が見えてくる作品。 | ||
ロージャ:弦楽四重奏曲〔第2番 Op.38 /第1番 Op.22 〕/弦楽三重奏曲 Op.1(初版版)(*)
ティペットSQ [ジョン・ミルズ、ジェレミー・アイザック(Vn) ジュリア・オリオーダン(Va) ボジダル・ヴコティク(Vc)] | ||
録音:2011年9月22日-24日、セント・ポール教会、サウスゲート、ロンドン、 UK 。(*)は「世界初録音」と記載されている。作曲家のロージャ(1907-1995)は映画音楽の作り手として既におなじみだが、この弦楽四重奏は何とも激しく「マジャールの血が騒ぐ」音楽として結実している。弦楽四重奏曲第2番は1981年にイタリアの避暑地で作曲され1982年10月にパリで初演されている。絶え間ないエネルギーに溢れた活発な作品は、とても老齢の粋に達した人の手になるものとは思えない。片や、弦楽三重奏曲は1927年に書き始められた作品であり、若き作曲家の野望に満ちた音楽と言えるだろう。この曲は1974年に大きく改訂を施されるが、ここで聴けるのは、改訂前の最初の形そのまま。第1番の弦楽四重奏曲は1950年の作品で、こちらは全体的にエキゾチックなムードに満ちている。 | ||
フォーレ: ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調 Op.15 (*) /ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120 / パヴァーヌ Op.50(アンリ・ビュッセル編曲/ピアノ三重奏版)/シシリエンヌ Op.78(ピアノ独奏版)(+) / 小品(原曲:ヴォカリーズ練習曲 ホ短調/ヴァイオリンとピアノのための版)(#) フィリップ・デュークス(Va;*) クングスバッカ・ピアノ三重奏団[マリン・ブロマン(Vn;+以外) イェスパー・スヴェドベリ(Vc;#以外) サイモン・クロウフォード=フィリップス(P)] | ||
録音:2012年5月12日-14日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK 。フォーレ(1845-1924)の初期の名作であるピアノ四重奏曲第1番は 1879年に書かれた。その頃のフォーレは婚約を一方的に破棄されるなど精神的に疲れていたが、この曲の冒頭はとても荒々しく挑戦的。転調や音色の変化などに実験的要素も多くみられるが、基本的には優しいアルペッジョと流麗なパッセージが現れては消えていくフォーレらしい音楽。第3楽章の悲痛なメロディには失恋への思いがこもっているとも言われている。対してピアノ三重奏曲は、1922年から1923年、フォーレの最晩年に書かれた作品で、全くムダのない構成を彩る漣のような音型と、チェロ、ヴァイオリンの美しい歌。弟子のフロラン・シュミットが「これこそが音楽だ。そして音楽以外の何者でもない。」と評したほどの完璧な音楽。晩年のフォーレのメロディは時として、薄暮の中に沈むような揺らぎを持つが、この曲は豊かな旋律性を湛えている。添えられた3曲はどれもお馴染みの作品で、フォーレ入門にもふさわしい彩りを持っている。 | ||
フィルセル&ブリッグス:合唱作品集 ジェレミー・フィルセル(1964-): 明日は踊りの日(*)/エピタフ(ここの影は偽り)/もし神が家を築かないならば(*)/ マニフィカート(ウィンザーのサーヴィス)(*)/ヌンク・ディミティス(ウィンザーのサーヴィス)(*)/ 変容の日(*)/テ・デウム(ウィンザーのサーヴィス)(*)/ユビラーテ(ウィンザーのサーヴィス)(*) デイヴィッド・ブリッグス(1962-): 舌よ、ほめたたえよ/タントゥム・エルゴによるオルガン即興(#)/サン・シュルピスのミサ曲(#) ジェレミー・バックハウス指揮ヴァサリ・シンガーズ ジェレミー・フィルセル(Org;*) デイヴィッド・ブリッグス(Org;#) | ||
録音:2013年2月15日-17日、トンブリッジ・スクール教会、ケント、UK 。1曲を除き世界初録音。現代最高のイギリスの2人のオルガニスト&作曲家、フィルセルとブリッグス。ヴァザーリ・シンガーズの指揮者であるバックハウスは彼らに「新しい作品」を書いてもらうように依頼し、出来上がったのが、ここで聴ける素晴らしい合唱曲の中に含まれている。ヴァザーリとフィルセルとの共同制作は過去にもあったが、ブリッグスとは初めて。バックハウスは 「これが初めての共同作業であり、これが最後にならないように祈ってます」と語るほどに感動的な作品ができあがった。程よく現代的な味付けが施されたフィルセルの作品のほとんどは、ロンドンのいくつかの教会のために書かれたものでありこれらの「祈りの音楽」は敬虔な面持ちだが、「エピタフ」などは自由で才気煥発な曲となっている。ブリッグスの作品のうち、2011年に書かれた「サン・シュルピスのミサ曲」は壮麗なオルガンの音色が印象的な25分ほどの曲。親しみやすい敬虔さを持った作品。 | ||
シャイデマン:オルガン作品集 Vol.7 第2旋法によるマニフィカトWV15/幻想曲 ニ短調 WV83/クーラントと変奏 ニ短調 WV125/審判の日は来れり WV59/ 高き天よりわれは来れり WV69/クーラントと変奏 ヘ長調 WV127/マリアは天使に言った(ハスラー原曲)WV52/ クーラントと2つの変奏 イ短調 WV130/前奏曲 ニ短調 WV31/この期間は悲しむ時WV104/ 主よ、深き淵の底より WV2/マスカラータ ハ長調 WV109/前奏曲 ホ短調 WV37/ 太陽の昇る地平から WV1/フランス風ドイツ舞曲 WV114/クーラントと変奏 ニ短調 WV122 ジュリア・ブラウン(Org) | ||
録音:2012年10月11日-12日、第一長老教会、スプリングフィールド、イリノイ州、 USA 。使用楽器:ブロンバウ・オルガン Opus 35 。シャイデマン(1595頃-1663)のオルガン作品集第7集。北ドイツのオルガン音楽の発展に寄与し、多くの後継者を生み出した偉大な作曲家であり、また長らくハンブルクの聖カタリーナ教会のオルガニストを務めたことで知られている。ここのオルガンは北ドイツでも最も美しい楽器の一つで、1630年にオルガン作者ゴットフリート・フリッチェの手によって拡張され、56のストップと4段の鍵盤を持つ大規模な楽器となり、それに伴い、シャイデマンも楽器の特性を探究すべく、より精緻で規模の大きな作品を書くようになる。彼の現存する作品のほとんどはルター派の典礼のために特別に書かれたもので、聖歌隊がいない場合は、モテットの部分も奏することになるが、彼はそれらを洗練された書法で作曲し、置き換えることに成功したのだった。 | ||
カゼッラ&ゲディーニ:協奏曲集 カゼッラ(1883-1947):ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 Op.56 (1933) (*) ゲディーニ(1892-1965): ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、管弦楽と語りのためのアホウドリ協奏曲(1944-1945, rev.1949) (#) エマヌエラ・ピエモンティ(P) パオロ・ギドーニ(Vn) ピエトロ・ボスナ(Vc) カルロ・ドリオーニ・マジェル(語り) ダミアン・イオリオ指揮ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリo. | ||
録音:2007年1月11日-13日(#)、2007年12月13日-15日(*)、ダル・ヴェルメ劇場、ミラノ。19世紀末、相次いでイタリアに生まれた2人の作曲家カゼッラとゲディーニ。この2人が書いた2つの協奏曲を比較できるという興味深い1枚。各々独特のキャラクターを持っているので、書かれた作品も違いがあり、なかなか聞きごたえがある物。その上、カゼッラもゲディーニもワグネリアンの両親を持ち、またチェロやピアノを弾きこなすという神童。楽器の特性を知り尽くしていることは間違いない。 この三重協奏曲はもともとベートーヴェンが開拓したジャンルであり、3台の楽器が美しく歌い交わすところに魅力がある物。カセッラの協奏曲は初演時に好評で、何度も再演された。またゲディーニの作品はハーマン・メルヴィルの「白鯨」のテキストを用いたもので、南極の海やアホウドリ、波の動きを彷彿させる表現力豊かな音楽。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.77 (1947-1948) (*) リーム(1952-):歌われし時(#) ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(Vn) エド・デ・ワールト指揮オランダ放送po.(*) ゾルターン・ペシュコー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウo.(#) | ||
録音:1994年4月16日-19日、VARA Studio 1 and Muziekcentrum Vredenburg 、ユトレヒト(*) 、1995年6月17日、コンセルトヘボウ、アムステルダム(#)、オランダ。原盤・前出: BMG / RCA (Holland), 74321-44783-2〔当店未案内、廃盤〕。ライセンサー:Sony Music Entertainment Hong Kong Ltd. 現在は素晴らしい指揮者として活躍している1960年生まれのヤープ・ヴァン・ズヴェーデンだが、彼はもともとジュリアード音楽院で学んだ優れたヴァイオリニストであり、1979年から1995年まではロイヤル・コンセルトヘボウo.のコンサート・マスターを務めていた。このアルバムはそんな時期に録音され、名盤として親しまれた記録を復活させた物。ショスタコーヴィチの協奏曲は1947年から1948年にかけて作曲されており、交響曲に匹敵する深い内容を持つもので、有名なジダーノフ批判(ソビエト連邦共産党中央委員会による前衛芸術への抑圧)を避け、公表を差し控えたという経緯がある。第1楽章から唐突に「夜想曲」で始まるという不思議な構成を持ち、全体は思索的でありながらも爆発直前のエネルギーを秘めている。リームの作品は名ヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターに捧げられた作品で、もちろん彼女の名演も存在するが、ズヴェーデンの演奏は、また違った立ち位置での解釈で、一つの作品が普遍的な価値を持つ経緯を眺めることができるだろう。 | ||
ジョン・マコーマック録音集 Vol.10 ~ ビクター・トーキング・マシン・カンパニー (1923-1924)&グラモフォン・カンパニー(1924) 録音集 ロックウッド:サムタイム(私はあなたの甘い呼び声を聞こう) / 伝承曲/N.C.ペイジ編曲:ロンドンデリーの歌 ロッティ:美しい唇よ あなたは言ったのだ / シューベルト:愛は偽りだった D751/泉のほとりの若者 D300 フランツ:6つの歌 Op.14 No.1「献呈」 / クラーマー:海へ注ぐ川 Op.44 No.4「白鳥たち」 ジョーンズ:インディアナ・ムーン / シャーツィンガー:マルキータ / リーヴィー:魔法の指環、愛の歌 ウッド:リトル・イヴェット / ウォルワース:聖なる神よ、われらはあなたを賛美する / ベンハム:いつ? サリヴァン:見よや十字架の / マーティン:喜ばしき日、聖なる日~祝婚の夜明け ヴォルフ:メーリケ歌曲集~なぐさめはどこに? / シューベルト:君はわが憩い D776 ブラームス:4つの歌曲 Op.43 ~ No.2「五月の夜」/6つの歌曲 Op.85 ~ No.6「森の寂しさの中で」 ドナウディ:明るい懐かしの地よ/ああ愛する人の / ヘンデル:歌劇「アタランタ」HWV35~来たれ、わが最愛の人 ジョン・マコーマック(T) アレクサンダー・シュミット(P) アルフレード・レンナルツ(Vc) ブルーノ・レイボルト(チェレスタ/P) クレメント・バロン(Fl) フランシス・ラピティーノ(Hp) エドウィン・シュナイダー(P) ロザリオ・ブールドン指揮スタジオo. | ||
録音:1923年-1924年。ウォード・マーストン復刻。一部曲は2種のテイクを収録。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年11月発売分[代理店アナウンス順] | ||
グラス、ラター、フランセ:チェンバロ協奏曲集 ラター(1945-):古風な組曲(*) / グラス(1937-):チェンバロ協奏曲 フランセ(1912-1997):クラヴサンと器楽アンサンブルのための協奏曲(チェンバロ協奏曲) クリストファー・・ルイス(Cemb) ジョン・マクムルテリー(Fl;*) ケヴィン・マロン指揮ウェストサイド室内o. | ||
録音:2012年9月10日-12日、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ。ニューヨーク。使用チェンバロ: French style harpsichord by D. Jacques Way, 1994 (おそらく古楽器仕様)。ピリオド楽器なのかどうかは不明だが、少なくともフランセ作品は1959年作なので、モダーン・チェンバロを想定して書かれているはず。「チェンバロの音色」というと、バッハを始めとしたバロック時代の音楽を思い起こす人がほとんどだろう。しかしここに収録された3つの作品はどれも現代に書かれたも。どれも雅びな音色を活かしつつ、斬新な表現と現代的な味付けを施した何とも楽しい曲集。ラターは現代イギリス最高の作曲家。彼の生み出す音楽は崇高さと親しみやすさを兼ね備えているので、どれも一度聴いたら忘れられないほどの印象を残すが、この「古風な組曲」もその例にもれない。曲はフルートとチェンバロの合奏協奏曲風の体裁をとっているが、これが全く一筋縄ではいかない曲集。聴きすすむうちに「おおっ」と叫び声をあげること間違いなしの面白さ。グラスの曲はパワフルで、フランセの曲は楽しさに満ちている。某テーマパークで流れていそうな音楽???。 | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
アンナ・ルチア・リヒター(S) シュテファン・ゲンツ(Br) マリン・オールソップ指揮ライプツィヒ MDR so. & cho. | ||
録音:2013年4月11日-14日、ゲヴァントハウス大ホール、ライプツィヒ、ドイツ。ブラームスス(1833-1897)の「ドイツ・レクイエム」は1869年に作曲された宗教曲。曲自体は1857年にシューマンが死去した時に構想されたと言われているが、実際には1865年に彼の母が死去したことで完成に至った。通常、カトリック教会のレクイエムはラテン語で歌われるが、この曲はブラームス自身が選んだテキストルターが訳したドイツ語版聖書などを用いて、全てドイツ語のテキストで書かれている。ブラームス自身は、この作品を教会で歌うのではなく、演奏会用として考えていて、テキストからは「キリストの復活に関わる部分」が外されているところも興味深い物。穏やかな第1曲のメロディが全般に使われながらも、全体にポリフォニックで極めて構造的に書かれた中身の濃い音楽。演奏しているのは、既にブラームスの交響曲全曲をリリースしているオールソップ。美声で知られるステファン・ゲンツと1990年生まれの新鋭ソプラノA.L.リヒターのソロが、ライプツィヒMDR放送so.&cho.の渋い音色に花を添えている。 | ||
シェーンベルク: 弦楽四重奏曲第1番 Op.7 (1904/1905) (*) /浄められた夜 Op.4 (1899) (#) / 弦楽のための30のカノン(+) 〔第19番/第25番/第27番/第28番〕 フレッド・シェリー SQ & 六重奏団 [リーラ・ジョセフォヴィッツ(Vn) ジェッセ・ミルズ(Vn;*/+) デイヴィッド・チャン(Vn;#) ファン・シン=ユン(Va;*/+) パウル・ノイバウアー(Va;#) ユラ・リー(Va;#) フレッド・シェリー(Vc) マイケル・ニコラス(Vc;#)] | ||
録音:2012年10月4日-6日(*/+)、2012年1月2日-3日(#)、USA、ニューヨーク、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ。かろうじて調性を保っている初期の一連のシェーンベルク(1874-1951)の作品…それは恐らく1905年あたりまで…の中でも、最も人気が高い「浄められた夜」。現在では20世紀に改訂された弦楽合奏版や、他の人の編曲によるピアノ三重奏版が知られているが、やはりこの曲の繊細な味わいを楽しみたいのなら、1899年に書かれたこの弦楽六重奏版が一番ふさわしいのではないだろうか?月の光の下を寄り添って歩く訳ありの二人、彼らの葛藤と贖罪を描く美しく妖艶な音楽は、当時としては斬新だったが、今の時代にはまさに後期ロマン派を代表する作品として一際光を放っている。1904年の弦楽四重奏曲第1番もまだ調性感のある作品。かたや実験的な要素のある「カノン」は短いながらも興味深い小品。フレッド・シェリー弦楽アンサンブルの、要所要所にポルタメントを多用したロマンティックな演奏が曲の美しさを強調している。 | ||
サン=サーンス:ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.2 組曲 ニ短調 Op.16 /ロマンス ハ長調 Op.48(ヴァイオリンとピアノ編曲版)/ヴァイオリン・ソナタ(未完)/瞑想曲/ ヴァイオリン・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.102 /動物の謝肉祭~白鳥(ヴァイオリンとピアノ編曲版) ファニー・クラマジラン(Vn) ヴァニャ・コーエン(P) | ||
録音:2011年12月5日-7日、UK、モンマス、ワイヤストン・コンサート・ホール。実力派ヴァイオリニストとして、最近ますますその才能に磨きをかけているファニー・クラマジラン。彼女によるサン=サーンス(1835-1921)のヴァイオリン作品集第1集(8.572750)は、その溢れるロマンと色彩豊かな音色で高く評価された。今回の第2集では未完成となったヴァイオリン・ソナタの断片と第2番のソナタなど興味深い作品が奏されている。1862年に書かれた「組曲 Op.16」は、本来チェロと管弦楽のための曲で、その後ピアノ伴奏版とした際に、ヴァイオリンで演奏する異稿版も作成された物。未完成のヴァイオリン・ソナタは1842年の作品で、メンデルスゾーンを思わせる、未完でありながらも才能の煌めきが感じられる見事な作品。1896年のヴァイオリン・ソナタ第2番は優美さの中にも渋さが感じられる円熟の音楽。サン=サーンスを聴く喜びがここにある。他の小品、そして美し過ぎる「白鳥」!これはあなたの大切な1枚となることだろう。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.37 3つのペトラルカのソネット(第1稿)S 158 /ヴェネツィアとナポリ(第1作/4曲) S.159 / ピアノのための小品第1番 変イ長調 S189a /瞑想 S 204 /眠られぬ夜、問いと答え S203 / トッカータ S197a /舞踏会のギャロップ S 220 /ギャロップ イ短調 S 218 /半音階的大ギャロップ S 219 王珏 〔ワン・ジュェ/ Jue Wang 〕(P) | ||
録音:2011年11月29日-30日、CBC グレン・グールド・スタジオ、トロント、カナダ。最近話題になった「巡礼の年」だが、実はかなり複雑な成立過程を経ていることをご存知だろうか。ここに収録されている「3つのペトラルカのソネット」と「ヴェネツィアとナポリ」は、いずれも通常耳にする「巡礼の年」の第2年の中に含まれる作品の原型で、「ペトラルカ~」は、もともと歌曲として書かれた形に近い音楽となっている。「ヴェネツィアとナポリ」は全ての曲が「巡礼の年」に採用されたわけではないが、これはこれでなかなか興味深い仕上がりになっている。リスト(1811-1886)の場合、自作に手を入れることがしばしばあり、こういう異稿版を聴くのは「通の楽しみ」の一つと言えるだろう。ピアニストの王珏は第16回パロマ・オシェアサンタンデール国際ピアノコンクールで優勝、成功への足掛かりを掴んだピアニスト。すでにカーネギー・ホールとウィグモア・ホールでリサイタルでデビュー・リサイタルを行っている。 | ||
リチャード・ダニエルプール(1956-): 古代の谷の闇(5楽章の交響曲)(2011) (*) 喜びの涙(2009) (#) /女の生涯~ (マヤ・アンジェロウのテキストによる)(2007) (+) 世界初録音 |
アンジェラ・ブラウン(S;+) ハイラ・プリットマン(S;*) ジャンカルロ・ゲレロ指揮 ナッシュヴィルso. | |
録音:2011年11月17日-19日(*)、2012年9月20日-22日(+)、2010年11月4日-6日(#)、ローラ・ターナー・ホール、シャーマーホーン・シンフォニー・センター、ナッシュヴィル、USA。世界初録音。ダニエルプールはアメリカの中堅作曲家たちの中でも、最も偉大な才能の持ち主とされる人。彼はヨーヨー・マやフレデリカ・フォン・シュターデら多くの演奏家たちのためにオペラや室内楽を作曲。そのどれもが高く評価されている。その作風は決して難解ではないものの、やはり前衛的であり個性的であり、またテキストの多くはセンセーショナルな内容を持つもので、ここに収録された作品も現代における深い問題を孕んだ物。「古代の谷の闇」はナッシュヴィルとピッツバーグso.の委嘱作で、第5曲には古代ペルシャの詩人ルーミーの詩を英訳したものがテキストに使われている。詩自体は残忍な夫や恋人に従順な女性が描かれているが、ダニエルプールはこの女性を最近のイランに置き換え、現政権の下で耐えてきたイランの人々へのオマージュとしている。他にはモーツァルトのレクイエムに触発された「喜びの涙~Lacrimae Beati」、ソプラノ歌手アンジェラ・ブラウンのために書かれた「女の生涯」。 | ||
ジョン・ノウルズ・ペイン(1839-1906):管弦楽作品集 序曲「お気に召すまま」 Op.28 (1876) (*) / 交響詩「テンペスト」 Op.31 (1877) (*) / 交響曲第1番 ハ短調 Op.23 (1872-1875) |
ジョアン・ファレッタ指揮 アルスターo. | |
録音:2012年10月15日-16日、UK、ベルファスト、アルスター・ホール。(*)はシェイクスピアの同名作から取られた物。なお、代理店は『シェークスピアノのテンペスト』なる珍奇な曲名を記載している。19世紀最後の四半期のアメリカは、前例のないほどに音楽が成長した。もちろん当時の生粋のアメリカ人たちも主にヨーロッパで訓練を受けたため、その作品もヨーロッパの形に基いてはいたものの、次第に独自の語法を身に着け、その流れは次世代の作曲家たち…A.フット、E.ビーチや E.マクダウェル、そしてA.コープランドに伝わって行った。ジョン・ノウルズ・ペインはその開祖の一人であり、恐らく初めてアメリカ国内で名声を博した「生粋のアメリカ人音楽家」であると言える。彼はポートランドの楽器商の息子として生まれ、幼い頃から店内で演奏を行っていた。そんな彼が作曲を学ぶためにドイツへ旅立つ時には地元の有志らも応援。大きな夢を抱きドイツへと渡りその才能を開花させた。帰国後はボストンに活動の拠点を置き、1873年にはハーヴァード大学に設置する音楽学部の教員として招かれる。そのまま作曲と教育に力を入れ数多くの作品を発表した。もちろん作風にはベートーヴェンやベルリオーズの影響が感じられるが、そんなことは関係ない。さあ、この楽しい世界を体験しよう。 | ||
コリリアーノ: 打楽器奏者、弦楽オーケストラとオプショナル・ブラスのための協奏曲「奇術師」(2007)(*) /ヴォカリーズ(1999)(#) イヴリン・グレニー(Perc;*) ヒラ・プリットマン(S;#) マーク・ビークル(エレクトニクス・プロデュース&パフォーマー) デイヴィッド・アラン・ミラー指揮アルバニーso. | ||
録音:2011年3月&5月。世界初録音。グラミー賞を始めとした数々の賞を総なめにしている、 現代アメリカ最高の作曲家コリリアーノ(1938-)。彼は過去40年間に3つの交響曲と100以上の室内楽曲、8つの協奏曲を含む数多くの作品を発表している。しかしコリリアーノが最初に「パーカッションのための協奏曲」の作曲依頼を受けた時は恐怖すら感じたとのことで、なぜならパーカッションのほとんどはヴァイオリンやトランペットのように音を持続することがなく、またピッチを持っていないからだったそう。しかしそれを完璧に克服した作曲家は、様々な工夫を凝らし見事な作品を書き上げた。3つの異なる素材をイメージした曲を、魅惑的なカデンツァで繋いだ音楽は「奇術師」のタイトルにふさわしい幻惑的な作品。「ヴォカリーズ」はNYPの当時の音楽監督であったクルト・マズアからの委嘱作で「ミレニアムにふさわしい作品を」という要望に応え、彼は電子楽器の多彩な音響を用いた音楽を書いたのだった。声とオーケストラ、そしてエレクトロニクス音楽の融合は、確かに新しい時代を彷彿させる物。 | ||
イディル・ビレット:アーカイヴ・エディション Vol.15~モーツァルト: 幻想曲 ハ短調 K475 /ピアノ・ソナタ〔第14番 ハ短調 K457 /第11番 イ長調 K331 (#) 〕 イディル・ビレット(P) | ||
録音:2000年9月23日、フェネトランジュ音楽祭(無印)、1993年10月21日、リール音楽祭(#)、共に フランス、ライヴ。トルコの名手ビレットによる、ちょっと風変りなモーツァルト(1756-1791)。彼女のベートーヴェンやモーツァルトの解釈はとても斬新であり、それは例えばテンポであったり、アコーギクであったりと、どれもなかなか興味深い物。ここで演奏されているのはモーツァルトの作品の中でもとりわけ激しい表情を見せる ハ短調のソナタと幻想曲。そして最終楽章に「トルコ行進曲」を持つ優雅な イ長調のソナタ。楽想がめまぐるしく変化する ハ短調の幻想曲と、第24番のピアノ協奏曲を彷彿させるソナタでの、きわめて即興的なフレーズの処理や、 イ長調ソナタの第1楽章(変奏曲形式)での、同じく遊び心たっぷりの表現など、彼?が単なる名手ではないことを物語っている。 | ||
ピーター・マックスウェル・デイヴィス:ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽オーケストラの ためのストラスクライド協奏曲集 Vol.3〔第5番 (1991) (*) /第6番(1991) (#) 〕 ジェイムズ・クラーク(Vn;*) キャサリン・マーウッド(Va;*) デイヴィッド・ニコルソン(Fl;#) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮スコットランド室内o. | ||
録音:1993年7月、アッシャー・ホール、エディンバラ、スコットランド。前出: Collins Classics 。マックスウェル・デイヴィス(1934-)による渾身の曲集である「ストラスクライド協奏曲」の第5番と第6番。ここに収録されている2曲は、古典的な形式に準拠したもので、第5番のヴァイオリンとヴィオラのための曲は、あのモーツァルトの協奏交響曲 K364からインスピレーションを受けた物。もちろん曲自体は先鋭的だが、独奏楽器と管弦楽との親密な対話は、複雑かつ精妙な音の絵を描いている。第6番はブリューゲルの絵画がヒントになっているというもので、伴奏のオーケストラにはフルート、オーボエ、ヴァイオリンは含まれず、その代わりバス・クラリネットとグロッケンシュピール。タンブリン、クラヴェスを配置し、絶妙かつ軽妙な響きを醸し出している。全体的に穏やかで神秘的な雰囲気に終始するが、時に爆発的なエネルギーの放出が印象的な作品。 | ||
ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集第2巻 Vol.2 〔変ロ長調 Op.2 No.7 /ニ長調 Op.2 No.6 /ホ長調 Op.2 No.9 / ハ短調 Op.2 No.10 /ロ短調 Op.2 No.11 /ト短調 Op.2 No.12 〕 エイドリアン・バターフィールド(Vn) ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ローレンス・カミングス(Cemb) | ||
録音:2011年7月18日-20日、25日-27日、聖メアリー教会、ウォルサムストウ、ロンドン。伸びやかで大らかな音楽だけど、実はとても技巧的。フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の始祖ルクレール(1697-1764)のヴァイオリン・ソナタ第2巻の続編。彼の特徴はイタリアの開放的な明るさとフランスの抒情を合わせ持つことであり、この時代では先進的な音楽語法であった。彼のヴァイオリン・ソナタのうちこの第2巻は1827年に出版されたが、譜面の中にはかなり演奏困難な部分も多く、演奏家にとっても試練の場となったようだ。何より第1巻のいくつかの作品はフルートでも演奏出来るが、こちらの第2巻はヴァイオリンでなければ演奏できない数々の技法が含まれている。不幸な最期を遂げたルクレールだが、彼の作品はどれも豊かに歌う弦の特性を活かし切った上品な美しさが満ち溢れている。第2巻はこの盤で全曲完結となる。 | ||
クレメンティ:交響曲集 Vol.2 序曲 ハ長調 (*) /交響曲(P.スパーダ校訂)〔第3番 ハ長調「偉大なる国民」WO34 /第4番 ニ長調調 WO35 〕 フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2011年2月29日-30日(*)、2012年1月20日-22日(無印)、OSR スタジオ、ローマ。クレメンティ(1752-1832)の4つの交響曲は彼の生前に発表されることはなく、クレメンティ自身も「交響曲のスコアは全て破棄した」と述べていた。しかし1917年に競売を経て図書館に買い取られた手稿譜の中に、交響曲の断片が含まれているのが発見され、苦労して復元した結果、4曲の交響曲といくつかの断片としてまとめられることが判明したの(あのアルフレード・カゼッラも復元作の研究を行い、第1番と第2番とおぼしき作品を演奏したという記録もある)。実際、どのような校訂を行ったとしても完全な形を復元するのは不可能だが、ここで聴ける形でも充分にクレメンティの「管弦楽作曲家」としての才能をかじることはできるはず。洗練された筆致で描かれたバランスのよい作品は、ロマン派への架け橋として高く評価される物。 | ||
クシシュトフ・メイエル:弦楽四重奏曲集 Vol.4 〔第1番 Op.8 (1963) /第2番 Op.23 (1969) /第3番 Op.27 (1971) /第4番 Op.33 (1974) 〕 ヴィエニャフスキSQ [ヤロスラフ・ゾフニエルツキ(Vn1) ミロスワフ・ボチェク(Vn2) レフ・バワバン(Va) マチェイ・マズレク(Vc)] | ||
録音:2012年10月15日、17日、2013年2月4日-5日、ポーランド。クラクフ出身の作曲家メイエル(1943-)の弦楽四重奏曲の第4集。今回は1963年に作曲された第1番から1974年の第4番までの初期の4つの作品をお聴き頂きたい。あまりにも印象的な始まり方をする第1番はクラクフ音楽院在学中の作品で、当時師事していたペンデレツキやナディア・ブーランジェの影響を強く受けた、無機質なのに鮮烈な印象を残す音楽。第2番は若干傾向が違い、バルトークを思わせるユニゾンで始まり少しずつ音が絡み合うという単一楽章の短い曲。第3番はまた3楽章形式に戻るが、作風はより自由さを増している。音は全て凝縮し一点に集中していくかのようだ。第4番はダイナミックで静と動を追求したかのような音楽。メイエルの12年間の進歩と変化が感じられるだろうか? | ||
ラフマニノフ:交響詩「死の島」 Op.29 (*) / 交響曲第1番 ニ短調 Op.13 (#) |
レナード・スラットキン指揮 デトロイトso. | |
録音:2012年10月19日-21日(*)、2012年11月9日-11日(#)、デトロイトso. オーケストラ・ホール 。1897年のペテルブルク。ラフマニノフ(1873-1943)の交響曲第1番が初演された時、会場は騒然となり罵詈雑言が飛び交ったとか。無論、初演を担当したグラズノフの曲に対する無理解が引き金となったものの、キュイを始めとした有識者たちにはこの作品の真価を理解することができず、自信を喪失したラフマニノフはこの楽譜を出版禁止にするだけでなく、気持ちもすっかり落ち込んでしまい、1901年の「ピアノ協奏曲第2番」までは作曲への意欲さえをも失うほどだった。実際の交響曲は、彼が生涯に渡って固執していた「怒りの日」のモティーフが効果的に使われ、また見事な対位法が駆使された野心的な作品であり、なぜそこまで酷評されたのかはわからないが、まあ、ここで大成功を収めてしまったとしたら、交響曲第2番やピアノ協奏曲第2番が生まれなかったかもしれないことを考えると、時には「若き挫折」というものも必要なのかもしれない。 「死の島」は1909年の作品。ベックリンの「死の島」(これを元にしたクリンガーの銅版画)からインスパイアされた曲で、こちらにもたっぷりと「怒りの日」のメロディが引用されている。スラットキンとデトロイトso.は、これらの曲を完璧に聴かせる。 | ||
ブロッホ:交響曲 嬰ハ短調/海の詩(管弦楽版) | ダリア・アトラス指揮LSO | |
録音:2011年11月14日-15日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン、UK。スイス出身のユダヤ人作曲家ブロッホ(1880-1959)と言えば「バール・シェム」や「ヘブライ組曲」などの民族色の濃い作品ばかりが思い起こされるが、このアルバムの2つの作品は、どちらかというとドイツ後期ロマン派、ブルックナー、マーラー、R.シュトラウスの伝統を汲む物。それもそのはず、交響曲 嬰ハ短調は彼がドイツに留学していた20歳のころに書かれたもので、天才的な才能の萌芽と、後の深淵な思想が混在する力作であることは間違いない。あのロマン・ロランが大絶賛したという素晴らしい作品。もう1曲の「海の詩」はもともとピアノのために書かれた作品で、あのウォルト・ホイットマンの詩に触発された物。通常、ピアノのために書かれた版が演奏されるが、この作曲家自身による管弦楽版も、ドビュッシーの「海」と肩を並べる名作と言えるだろう。刻々と表情を変える波、瞑想と静けさ、七色に光る水面…海からは驚くほど多くの表現が生まれる。イスラエル生まれの女性指揮者アトラスは、ブロッホのスコアを完全に再現し、その隠された魅力を顕わにする。 | ||
アントン・ウルシュプルフ(1850-1907):歌劇「全てにおいて最も困難」(1897)
レベッカ・ブロベルク(S;女王) ロベルト・フェンディ(Br;ロベルト) アン・ヴィーベン(S;ディアナ) カテリーナ・マイアー(S;セリア) マティアス・グレツェル(T;リサルド) ラルフ・ザウアーブライ(Br;ラモン) ピーター・P.パッフェル(ディレクター)ミュンヘン PPP 音楽劇場アンサンブル イスラエル・イーノン指揮ソルブ国立アンサンブルo. | ||
録音:2012年9月22日、 KulturStadtLev Forum 、レーヴァークーゼン、ドイツ、ライヴ。フランクフルト生まれの作曲家。フランツ・リストの直系の弟子であるイグナーツ・ラハナーとヨアヒム・ラフに師事、ワイマール楽派の流れを汲む作品を多く残した。クララ・シューマンとブラームスとも親交があり、またフランクフルトにラフが創立した音楽学校で教師として働き、教育者としても多大なる功績を遺した人。作曲家としてはピアノ独奏曲から大管弦楽曲、そしてこの作品を含む2つのオペラ、室内楽、合唱作品など数多くの作品を発表、また亡くなる年にはグレゴリオ聖歌の復元にも携わっている。生前は後期ロマン派の提唱者として国際的に認められていたが、没後はすぐに忘れられてしまった。この作品はシューマンやウェーバーを思わせる恋愛物語で、最後はハッピーエンドで終る。この上演は、全ての物語をノーカットで演奏。資料的にも価値のある物。 | ||
ジェズアルド:マドリガーレ曲集 BOX 8.570548、8.570549、8.572136、8.572137、8.573147、8.573148、8.573149 のセット | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年9月ご案内分[国内代理店では廃盤?] | ||
コシュラー~ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲集 〔第1集 Op.46 (*) /第2集 Op.72 (#) 〕 |
ズデニェク・コシュラー指揮 スロヴァキアpo. | |
録音:1987年9月(*) 、1988年3月19日-22日(#) 、スロヴァキア・フィルハーモニック・コンサート・ホール、ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) 1987 (*), 1988 (#) / (C) 1988 。#ドヴォルジャークの BOX (8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.1 交響曲第1番 ハ短調「ズロニツェの鐘」B.9 (*) /10の伝説 Op.59, B.122 より Nos.1-5 (#) スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮(*/#) スロヴァキアpo.(*)、 ブラティスラヴァ・チェコスロヴァキア放送〔現・スロヴァキア放送〕so.(#) | ||
録音:1990年5月、レドゥタ・コンサート・ホール(*)、1991年5月、チェコスロヴァキア放送コンサート・ホール(#)、以上 ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) (C) 1991 。#ドヴォルジャークの BOX (8.506010 〔交響曲全集 BOX; 6CDs〕、8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.2 交響曲第2番 変ロ長調 Op.4, B.12 (*) /10の伝説 Op.59, B.122 より Nos.6-10 (#) スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮(*/#) スロヴァキアpo.(*)、 ブラティスラヴァ・チェコスロヴァキア放送〔現・スロヴァキア放送〕so.(#) | ||
録音:1990年5月、レドゥタ・コンサート・ホール(*)、1991年5月、チェコスロヴァキア放送コンサート・ホール(#)、以上 ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) (C) 1991 。#ドヴォルジャークの BOX (8.506010 〔交響曲全集 BOX; 6CDs〕、8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.3 〔第3番 変ホ長調 Op.10, B.34 / 第6番 ニ長調 Op.60, B.122 〕 |
スティーヴン・ ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキアpo. | |
録音:1990年5月4日-9日、スロヴァキア・フィルハーモニック・コンサート・ホール、ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) (C) 1991 。#ドヴォルジャークの BOX (8.506010 〔交響曲全集 BOX; 6CDs〕、8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.4 〔第4番 ニ短調 Op.13, B.41 / 第8番 ト長調 Op.88, B.163 〕 |
スティーヴン・ ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキアpo. | |
録音:1989年2月、レドゥタ・コンサート・ホール、ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) (C) 1989 。#ドヴォルジャークの BOX (8.506010 〔交響曲全集 BOX; 6CDs〕、8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.5 〔第5番 ヘ長調 Op.76, B.54 / 第7番 ニ短調 Op.70, B.141 〕 |
スティーヴン・ ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキアpo. | |
録音:1989年2月、レドゥタ・コンサート・ホール、ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) (C) 1989 。#ドヴォルジャークの BOX (8.506010 〔交響曲全集 BOX; 6CDs〕、8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.6 交響曲第9番 ホ短調「新世界より」 Op.95, B.178b (*) /交響的変奏曲 Op.78, B.70 (#) スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮スロヴァキアpo. | ||
録音:1989年3月1日-2日(*) 、1989年11月10日-11日(#) 、レドゥタ・コンサート・ホール、ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) (C) 1989 。#ドヴォルジャークの BOX (8.506010 〔交響曲全集 BOX; 6CDs〕、8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ヨゼフ・スク(1874-1935):セレナード 変ホ長調 Op.6 ドヴォルジャーク:弦楽セレナード ホ長調 Op.22 |
ヤロスラフ・クルチェク指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
録音:1990年5月6日-11日、モイゼス・ホール、スロヴァキア・フィルハーモニック、ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) (C) 1991 。#ドヴォルジャーク作品は、ドヴォルジャークの BOX ( 8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
マリア・クリーゲル~ドヴォルジャーク&エルガー ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85 |
マリア・クリーゲル(Vc) ミヒャエル・ハラース指揮 ロイヤルpo. | |
録音:1991年11月8日-10日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。(P) (C) 1992 。#ドヴォルジャーク作品は、ドヴォルジャークの BOX ( 8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク:交響詩集〔真昼の魔女 Op.108 /金の紡ぎ車 Op.109 /野鳩 Op.110 〕
スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮カトヴィツェ・ポーランド国立放送so. | ||
録音:1992年9月1日-6日、ポーランド放送コンサート・ホール、カトヴィツェ。(P) (C) 1993 。#ドヴォルジャークの BOX ( 8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク:序曲集 歌劇「プルジュデフラ・ヴァンダ」Op.25 序曲/序曲「自然の王国で」Op.91 / 序曲「謝肉祭」Op.92 /序曲「オセロ」Op.93 /序曲「わが故郷」Op.62a スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮 BBC po. | ||
録音:1992年3月23日-24日、コンサート・ホール、ニュー・ブロードキャスティングハウス、マンチェスター、イギリス。(P) (C) 1993 。#ドヴォルジャークの BOX ( 8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ペシェク&コシュラー~ドヴォルジャーク:狂詩曲集 狂詩曲 イ短調 Op.14 (*) / 3つのスラヴ狂詩曲 Op.14〔第1番 ニ長調(#) /第2番 ト短調(+) /第3番 変イ長調(#) 〕 リボル・ペシェク指揮(*) ズデニェク・コシュラー指揮(#/+) スロヴァキアpo. | ||
録音:1986年3月(*)、1987年9月(#)、1988年3月19日-22日(+) 、すべて スロヴァキア・フィルハーモニック・コンサート・ホール、ブラティスラヴァ、チェコスロヴァキア〔現・スロヴァキア〕。(P) 1987 (*/#), 1988 (+) / (C) 1992 。#ドヴォルジャークの BOX (8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
イリヤ・カーラー~グラズノフ&ドヴォルジャーク グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82 ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 /ロマンス ヘ短調 Op.11 イリヤ・カーラー(Vn) カミラ・コルチンスキー指揮カトヴィツェ・ポーランド国立放送so. | ||
録音:1994年3月28日-31日、ポーランド放送コンサート・ホール、カトヴィツェ。(P) (C) 1994 。#ドヴォルジャークの2曲は、ドヴォルジャークの BOX ( 8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
グリーグ&ヨハンセン:弦楽四重奏曲集 グリーグ(1843-1907):弦楽四重奏曲集〔ト短調 Op.27 /へ長調〕 ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン(1888-1974):弦楽四重奏曲 Op.35 (1969) オスロSQ | ||
録音:1993年3月22日-25日、ノルウェー放送大スタジオ、オスロ、ノルウェー/ (P) (C) 1994 。 #海外から取り寄せるため高額となります。また、日本語帯はありません。 | ||
ドヴォルジャーク: ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33 (*) / 交響詩「水の精」 Op.107, B.195 |
イェネー・ヤンドー(P;*) アントニ・ヴィト指揮 カトヴィツェ・ ポーランド国立放送so. | |
録音:1993年11月9日-13日、ポーランド放送コンサート・ホール、カトヴィツェ。(P) (C) 1994 。#ドヴォルジャークの BOX ( 8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ドヴォルジャーク: 交響詩「英雄の歌」Op.111 (*) /祝典行進曲 Op.54 / チェコ組曲 ニ長調 Op.39 /序曲「フス教徒」 Op.67 |
アントニ・ヴィト指揮 カトヴィツェ・ ポーランド国立放送so. | |
録音:1993年10月12日-13日(*) 、1994年4月11日-15日(*以外) 、ポーランド放送コンサート・ホール、カトヴィツェ。(P) (C) 1994 。#ドヴォルジャークの BOX ( 8.501701、8.501702〔出版された管弦楽作品集; 17CDs /一部収録曲入れ換え〕)に含まれています。 | ||
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):管弦楽作品集 Vol.2 交響的変奏曲(1936-38) /小組曲 [Mala Suita] (1950) /交響曲第2番(1965-67) /ピアノ協奏曲(1987-88) (*) ピオトル・パレチニ(P;*) アントニ・ヴィト指揮カトヴィツェ・ポーランド国立放送so. | ||
録音:1994年8月25日-30日(*以外)、1995年6月27日-28日、ポーランド放送コンサート・ホール、カトヴィツェ。(P) (C) 1996 。#ルトスワフスキのBOX (8.501066; 10CDs) に含まれています。 | ||
ジャン・ラングレ(1907-1991):中世の組曲/ヨハネの黙示録による5つの瞑想
ブリュノ・マテュー(Org) | ||
録音〔使用楽器〕:1992年9月29日-30日、サン=ブリユー大聖堂、フランス〔大オルガン、カヴァイエ=コル製作〕/ (P) (C) 1995 。 #海外から取り寄せるため高額となります。また、日本語帯はありません。 | ||
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):管弦楽作品集 Vol.1 弦楽のための葬送音楽(1954-58) /ヴァイオリンと管弦楽のためのディアローグ「チェイン II」 (1984-85) (*) / 間奏曲(1989) /ヴァイオリンと管弦楽のためのパルティータ(1984, rev.1988) (*) /交響曲第4番(1988-92) クシシトフ・バコフスキ(Vn;*) アントニ・ヴィト指揮カトヴィツェ・ポーランド国立放送so. | ||
録音:1994年12月19日-22日、ポーランド放送コンサート・ホール、カトヴィツェ。(P) (C) 1996 。#ルトスワフスキのBOX (8.501066; 10CDs) に含まれています。 | ||
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994): 管弦楽作品集 Vol.3 パガニーニ変奏曲 (1941, rev.1979) (*) / 綴られし言葉 [Paroles tissées] (1965) (#) / 眠りの空間(1975) (+) /交響曲第3番(1981-83) |
ベルント・グレムザー(P;*) ピオトル・クシエヴィチ(T;#) アダム・クルシェフスキ(Br;+) アントニ・ヴィト指揮 カトヴィツェ・ ポーランド国立放送so. | |
録音:1995年2月27日(*)、1995年5月31日(#)、1995年8月30日-31日(+)、1995年5月25日-26日(無印)、ポーランド放送コンサート・ホール、カトヴィツェ。(P) (C) 1996 。#ルトスワフスキのBOX (8.501066; 10CDs) に含まれています。 | ||
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):管弦楽作品集 Vol.4 管弦楽のための「書」(1968) /チェロ協奏曲(1969-70) (*) /ノヴェレッテ(1978-79) (#) /チェイン III (1986) (+) アンジュジェイ・バウエル(Vc;*) アントニ・ヴィト指揮カトヴィツェ・ポーランド国立放送so. | ||
録音:1996年6月4日-5日(無印)、1995年9月20日-21日(*)、1995年10月10日-11日(#)、1995年11月10日(+)、ポーランド放送コンサート・ホール、カトヴィツェ。(P) (C) 1998 。#ルトスワフスキのBOX (8.501066; 10CDs) に含まれています。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年9月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ジョルジェ・エネスク(1881-1955):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.1 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6 (1899) /ヴァイオリン・ソナタ イ短調「トルソー」(1911) / 協奏的即興曲(1903)/ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調「ルーマニア民謡の様式で」 Op.25 (1926) アクセル・シュトラウス(Vn) イリヤ・ポレターエフ(P) | ||
録音:2011年1月9日-12日、サンフランシスコ、アメリカ。20世紀ルーマニアにおける最も優れた音楽家の一人、ジョルジュ・エネスク(1881-1955エネスコ)。存命中の彼は最高のヴァイオリニストであり、ブラームス作品の素晴らしい解釈者としても知られていた。作品番号付きの作品はあまり数が多くないが、ブカレストのエネスク博物館には未完成の原稿などの膨大な資料があり、少しずつその全貌が解明されようとしている。このシリーズは、エネスクの本領とも言えるヴァイオリンとピアノのための作品全集であり、情熱的でパワフルな第2番のヴァイオリン・ソナタは彼の「作曲家としての評価」を高めた記念碑的な作品でもある。1楽章のみが残存する「ソナタ イ短調」は民族音楽風のメロディと、不規則に移り変わる楽想が魅力的な作品。初期の作品「協奏的即興曲」はフランス風な優雅さを持っている。ヴァイオリン・ソナタ第3番は「ルーマニア民謡の特徴による」の副題を持つ大作で、急進的な作風と強烈なリズムと特殊奏法を多用した印象的な音楽。演奏も困難で、彼の弟子であったメニューインもこの曲の難しさについて述べている。この曲の中にはあらゆるものが内包されていると言っても過言ではない。 | ||
タイベルク(1893-1944): 交響曲第2番 ヘ短調(1927) / ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調(1934) |
ファビオ・ビディーニ(P) ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
録音:2011年4月30日-5月1日、バッファロー、ニューヨーク州、アメリカ/2012年4月6日、SWR 放送大ホール、シュトゥトガルト、ドイツ。以前リリースされた交響曲第3番(8.572236)は、なんだかマーラーの第7番にそっくりな音楽で幕を開けたが、今回の交響曲第2番も、同じマーラーの第6番とブルックナーの付点リズムを足して2で割り、そこに独自の味付けを施したような雰囲気で始まる。この何とも煮え切らないというか、懐かしいというか…。これがタイベルクを聴くときの楽しみとでも言おうか。ウィーンの音楽一家に生まれるも、ユダヤ人であったためアウシュビッツに送られ、ここでその生涯を閉じた悲劇の作曲家だが、ジョアン・ファレッタの尽力によりその作品がもう一度聴けるのは嬉しい限り。もちろんバッファロー・フィルのサウンドは、これまでこんな良い音でタイベルクを聴いたことがないであろうと評されるほどの最高のものとなっている。ピアノ・ソナタはまるでベートーヴェンの生き写しと思えるほどの伝統的な書法に基いて書かれている。こちらも魅力的。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.36~ワーグナー・トランスクリプション集 「ローエングリン」~エルザの結婚の行進客人の入城曲 S.445, R.278 No.2 / 「トリスタンとイゾルデ」~イゾルデの愛の死 S.447, R.280 /「リエンツィ S.の主題による幻想的小品 S.439, R.272 / 「タンホイザー」~巡礼の合唱 S.443, R.276 /「ローエングリン」~祝典と結婚式の歌 S.446, R.279 No.1 / 「ローエングリン」~ローエングリンのエルザへの叱責 S.446, R.279 No.2 / 「さまよえるオランダ人」~紡ぎ歌 S.440, R.273 /「さまよえるオランダ人」~ゼンダのバラード S.441, R.274 / 「ローエングリン」~エルザの夢 S.446, R.279 No.2 /「パルシファル」~聖杯への厳かな行進曲 S.450, R.283 ウィリアム・ウォルフラム(P) | ||
録音:2011年5月20日-21日、CBC グレン・グールド・スタジオ、カナダ。ロマン派の2人の巨匠たち。交響詩の創始者リスト(1811-1886)、そして楽劇の創始者ワーグナー(1811-1886)。ともに華麗な人生を送り、ともに生涯女性問題に悩まされ、壮大なる音楽を創り上げたことはご存知の通り。そして、リストの娘コージマが最終的に伴侶に選んだのがワーグナー。そのため2人は義理の親子になる。リストは全面的にワーグナーの音楽を支持していたわけではないと言われ、歌劇や楽劇からの編曲を行ったのも一部の曲についてだけだった。とりわけ「指環」に関しては唯一「ラインの黄金」から「ヴァルハラへの入場」の場面の編曲があるのみ。「ヴァルキューレの騎行」などの編曲があればよかったのに。と思う人は少なくないのでは?ちなみにシリーズ第33集(8.570562)で、リストによる他のワーグナー作品の編曲を聴くことが可能。 | ||
コルネリウス(1824-1874):歌曲全集 Vol.1 6つの歌 Op.1 /悲しみと慰め Op.3 /6つの花嫁の歌/ベルタに Op.15 /ラインの歌/3つの歌 Op.4 クリスティーナ・ランドシャーマー(S) マルクス・シェーファー(T) マティアス・ハウスマン(Br) マティアス・ヴァイト(P) | ||
録音:2010年-2011年、バイエルン放送第2スタジオ、ミュンヘン、ドイツ。少年時代から歌曲を書き始めるも、正式に作曲を学び始めたのは17歳になってからというドイツの作曲家コルネリウス。彼はリストやR.ワーグナーに心酔ワーグナーの影響を強く受けた歌劇作品を書いたが、結局のところ「新ドイツ楽派」の配下に入ることはせず、独自の路線を貫き通したのだった。彼は器楽曲よりも声楽曲を好み、約100曲ほどの歌曲と、20曲以上の二重唱、そして男声合唱曲などを書いたが、これらのほとんどは自身のテキストを用いるなど、文学的素養も高かった人だった。NAXOSは彼の歌曲を全曲リリースし、この忘れられた天才を再度この世に蘇らせる。精緻なピアノ・パートに支えられた生き生きとしたメロディは、確かに想像力豊かな音楽家の手になる物。 | ||
チマローザ(1749-1801):序曲集 Vol.3 歌劇「女の手管」序曲〔第1番/第2番〕/歌劇「カリアの女王アルテミシア」序曲/ 歌劇「欺かれた陰謀〔マルマンティーレの市場〕」序曲/歌劇「カイオ・マリオ」序曲/ 歌劇「ロッカ・アッツッラ(青砦)の二人の男爵」序曲/歌劇「愛の奇行」序曲/ 歌劇「寛大な敵たち」序曲(*) /歌劇「シナの英雄」序曲 デニスタ・ラフィチエヴァ(Cl;*) パトリック・ガロワ指揮 シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ | ||
録音:2011年6月、フィンランド、ユヴァスキュラ。イタリアの作曲家ドメニコ・チマローザ。貧しい家庭に生まれ幼い頃に父親を事故で亡くすも、持ち前の音楽的才能を生かしてオペラ作曲家として大成。一時期はウィーンの宮廷楽長を務め、ナポリに帰国後は、新時代の到来を賛美した音楽を作曲したため反逆罪でナポリを永久追放処分。なんともドラマティックな生涯を送った人でもある。彼は65作以上のオペラを作曲したが、「秘密の結婚」と「女の手管」以外は、現在ほとんど忘れ去られてしまっている。しかしこれらの活力ある音楽と、巧妙な筋立ては、どれもが現代に充分通用するものであり、これら序曲だけではちょっと物足りないな。と思わせてくれるだけのパワーを備えた魅力的なものばかり。とりわけ管弦楽法の見事さに注目。歌の美しさだけではオペラが成り立たないということを改めて実感させるのではないだろうか?演奏は、最近ますます円熟味を加えてきたガロワの指揮と、お馴染みヒンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ。 Vol.1(8.570508)と Vol.2(8.570279)も好評。 | ||
ツェムリンスキー(1871-1942):弦楽四重奏曲集 Vol.1 〔第3番 Op.19 (1924) /第4番「組曲」 Op.25 (1936) 〕/2つの楽章(1927) エッシャーSQ [アダム・バーネット=ハート(Vn1) ウー・ジー(Vn2) ピエール・ラポワント(Va) デーン・ヨハンセン(Vc)] | ||
録音:2011年2月21日-25日、フロリダ州、アメリカ。ウィーン世紀末を代表する音楽家の一人ツェムリンスキー。マーラーを(とりわけ妻のアルマについて)語る際には、避けて通れない人物としても知られている。彼は作曲をローベルト・フックスに師事し、ブラームスからも後押しを受けていたものの、結果的には「世紀末の雰囲気」にどっぷり浸かった音楽を書き、またシェーンベルクとは義理の兄弟でもあったため(彼の妹がシェーンベルクの妻となった)1924年にはオペラ「期待」の初演を行うなど、かなり先進的な活動を行ったことで知られている。そんなツェムリンスキーは生涯4曲の弦楽四重奏曲を書いているが、その書かれた年代には40年ほどの開きがあり、第1番の若々しくブラームス風の作風と、第4番の爛熟した作風には驚くほどの違いが見られるのが面白いところ。この Vol.1では後期の第3番と第4番を収録。名作「抒情交響曲」を初演し、10年ぶりにとりかかった第3番は、それまでのロマンティックな作風から一転、表現主義的で厳格なものとなった。第4番は更に鎮痛な面持ちを持つもので、アルバン・ベルクをはじめとした親しい友人たちの次々の死を反映したかのような重々しい音楽。“ブルレスケ(おどけた)"と題された第2楽章ら、痛々しく荒々しい音が充満している。しかし、音楽の端々に浮き上がるメロディは何と美しいことだろう。 | ||
シューマン:ピアノ連弾のための編曲集 Vol.2 ~4手ピアノのための 弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41 No.1 (オットー・ドレーゼル編曲)(*) / ペダル・ピアノのための練習曲(6つのカノン風小品)Op.56 (テオドール・キルヒナー編曲)(#) / 弦楽四重奏曲第2番 ヘ短調 Op.41 No.2 (オットー・ドレーゼル編曲)(#) エッカーレ・ピアノ・デュオ[フォルカー・エッカーレ、真理子・エッカーレ(P)] | ||
録音:2011年8月30日-31日(#)、2012年6月6日-7日(*)、州立劇場、エットリンゲン、バーデン=ヴュルテンベルク州、ドイツ。現代もそうだが、シューマン(1810-1856)の時代にも「演奏会のプログラム」を家庭て楽しむために、管弦楽曲や室内楽、オペラなどをピアノ独奏、もしくは連弾に編曲するという需要がかなり多かった。一連のリストの編曲作品はすでにお馴染みだが、シューマンの音楽も家庭やサロンで人気が高く、例えば「ピアノ五重奏曲」は妻クララの手によって、弦楽四重奏曲は、若く才能ある作曲家オットー・ドレーゼルが巧みにピアノ連弾版へと移し替えている。ピアノで演奏することで、原曲のくすんだ美しさに新たな輝きが付け加えられ、また違った面持ちの作品に変貌している。珍しい作品である6つのカノン風小品を編曲したテオドール・キルヒナーは、シューマンの他の作品(たとえばリーダークライス Op.39など)もピアノ独奏版に編曲したりと、その素晴らしいアレンジで知られている人。 | ||
ヘルムート・ヴァルヒャ(1907-1991):コラール前奏曲集 Vol.4(完結編?) 第1番「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」/第2番「「聖なるキリストはよみがえり給えり」/ 第3番「主はわが信頼すべき羊飼なり」/第4番「楽しき祭りに胸が高まり」/第5番「わが罪で悩む時」/ 第6番「世が明け、わが身を供えよ」/第7番「心よりわれ汝を愛す、おお主よ」/ 第8番「主イエスよ、汝の不安と悲しみは」/第9番「太陽は明るく輝く」/ 第10番「キリスト、汝は十字架の仲間の力」/第11番「神はここまで私をもたらした」/ 第12番「私は知っている、わが神よ」/第13番「日にして光なるキリスト」/ 第14番「主なる神、われらがもとにあらずば」/第15番「目覚めよ、わが心よ」/ 第16番「おお、汝正しくして善なる神よ」/第17番「神のみわざは善きかな」/ 第18番「汝、その道を命じたまえ」/第19番「もろともに主をたたえよ」/第20番 後奏曲 ハ長調〕 デルバート・ディザーホースト(Org) | ||
録音:録音:2012年10月9日-10日、第1長老派協会、スプリングフィールド、イリノイ州。使用楽器:ジョン・ブランボー製作、Opus 35 。名オルガニストのヴァルヒャによる、あまり知られていない作曲作品。 第1巻と第2巻はヴォルフガンク・リュプザムの演奏だったが、後半2巻はリュプザム同様ヴァルヒャに直接学んだディザーホーストへ演奏者が交替、Vol.1(8.572910)に「第1番-第25番」、Vol.2(8.572911)は「第1番-第20番」、Vol.3(8.572912)は「第1番-第24番」が収められ、曲名がそれぞれ異なる。外装部分には詳しく記載されていないが、CDは全4枚で完結とされていたので、作品集としても全4巻なのだろうか。 | ||
リース(1784-1838):ピアノ・ソナタとソナチネ全集 Vol.6 ~4手のための作品集 4手のためのソナチネ ハ長調 Op.6 /4手のための2つのソナタ〔変ロ長調 Op.47 /イ長調 Op.160 〕 スーザン・カガン(P1) ヴァシリー・プリマコフ(P2) | ||
録音:2012年6月12日-13日、アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズ、ニューヨーク市、アメリカ。ベートーヴェンの弟子であり友人であったフェルディナント・リースのピアノ・ソナタ&ソナチネ集の Vol.6は、彼の連弾のための3つのソナタ(ソナチネ)。彼の作品の中におけるピアノ・ソナタは特別な意味を持つことは間違いなく、初期のものは師であるベートーヴェンの影響を受けつつも、後期の作品はロマン派の作曲家たち、メンデルスゾーンやシューマンに強い影響を与えるほどに熟成したものとなっていた。このアルバムに収録された3曲は、どれもが個性的な表情を湛えた素晴らしい音楽。規模が小さく単純な構造を持つ Op.6のソナチネの主題は、一瞬ベートーヴェンを思わせるが、もっともっと無邪気で楽しい音楽。作曲されたのは意外に遅くリース自身のカタログによると1825年とされているが、これは恐らく教育用に書かれているため、ことさら易しく作られているのだろう。 Op.47のソナタは1816年の作品で、リースがヨーロッパ・ツアーを成功させた後、ロンドンで新しく地位を築いた頃の作品。1831年頃に作曲された Op.160のソナタは「グラウンド(大)・ソナタ」として出版され、カール・チェルニーに献呈された。ピアノの鍵盤を隅から隅までフルに使い、オーケストラを凌駕する厚い響きを追求。また イ長調と銘打たれているものの、音楽は長調と短調を行き来、想像を遙かに超えた充実した音楽が展開されていく。 | ||
パレストリーナ:モテット集第4巻「ソロモンの雅歌より」(1584)~ 〔かの人の口で私に口づけせしめよ/あなたの前に私を至らせたまえ/われは黒い、そして美しい/私はぶどう園を守らなかった/ 女性の中の美しいものよ、もし知らないなら/おまえの頬はうつくしい/ひと包みのミルテのように/ 見よ、おまえは美しい、愛する者よ/愛する者よ、おまえはまったく美しい/傷つきしわが心/いばらの中のゆりのように/ 王は私を後宮に入れた/彼の左手は私の頭の下に/私の愛する者の声/愛する者よ、急いでおいで/私の愛する者よ、立ち上がって/ 私の恋人は私のもの、そして私は彼女のもの/起きて町を回ろう/エルサレムの娘らよ、私は誓う/彼の頭は純金のよう/ 私の恋人は園に降りていった/美しきかな、愛する者/それはだれか、そこを行くのは/彼は私のくるみの園に降りていった/ おまえの足は何と美しい/おまえの二つの乳房は/おまえは何と美しく、輝かしい/おまえの首は象牙の塔のよう/おいで恋人よ〕/ グレゴリアのアンティフォナ「娘たちのあとに続き」/その友人なる乙女たちはあなたのものに(1593) / グレゴリアの昇階曲:娘よ、良く見なさい/あなたは何者にもまして美しい(1569) ヴェナンツ・シューベルト指揮ミュンヘン・パレストリーナcho. | ||
録音:2005年5月29日-30日、2012年6月8日-10日、ミュンヘン、ドイツ。ルネサンス期における最大の教会音楽作曲家パレストリーナが手掛けた作品の中で、異色の輝きを放つのがこの「ソロモンの雅歌」。これは彼のモテット(ミサ曲以外の多声宗教曲)集の第4巻にあたり、パトロン教皇グレゴリウス13世に捧げられた作品だが、ここで選ばれたテキストは、ヘブライ=旧約聖書の中でも一風変わったもので、歌のタイトルを見てもわかるとおり「恋愛と男女の性愛」を賛美したものなのだ。神に仕える者たちとこれらの艶めかしい詩は、相容れぬもののようでもあるが、様々な経緯と論争を経て…いわば後付けの理由?…恋愛も性愛も、全て「キリストと教会との関係」とみなすことで、ようやく正典に収められたという物。なので表向きは宗教曲だが、中身は艶めかしい恋の歌でもある。この演奏は、それぞれのモテットにふさわしいプレインチャント(単声の聖歌)を選び出し各曲の前に添えることで「恋愛の歌」を「洗練された喜びと祈りの音楽」へと昇華させている。 | ||
プティジラール(1950-):混声合唱、クラリネット、ハープと打楽器のためのバレエ組曲「星の王子さま」(2010)
ロラン・プティジラール指揮ブダペスト・ハンガリーso.ソロイスツ カールマン・ストラウス指揮ブダペスト・スタジオcho.、ホンヴェード男声cho. | ||
録音:2012年2月12日、5月11日-12日、ハンガリー放送スタジオ、ブダペスト、ハンガリー。フランスの現代作曲家プティジラール。彼は指揮者でもあり、フランス映画、テレビ番組の音楽も多数制作するという八面六臂の活躍をしている人。彼の名前が知られるようになったのは、映画でもおなじみの「エレファント・マン」のオペラ化だろうか。この悲しい物語に彼が付けた音楽は、ほとんど無調だったが、その強烈な響きは一度聴いたら忘れることのない印象的なものだった。今回は、アヴィニョンのオペラハウスによるバレエ「星の王子さま」(あのサン=テグジュペリの名作)のために書かれた音楽。特異な編成によって紡ぎ出される音楽は、夢から現実、動と静、神秘と無垢な笑顔の3つを見事に表現している。もちろん聴きやすい音楽ではないが、この不思議な雰囲気は言葉に尽くせない。 | ||
ベンジャミン・デイル(1885-1943):ロマンティック・ヴィオラ作品集 ヴィオラとピアノのための組曲 ニ長調 Op.2〔幻想曲=前奏曲/ロマンス/終曲〕/ 6つのヴィオラのための序奏とアンダンテ Op.5 (*) /ヴィオラとピアノのための幻想曲 ニ長調 井上祐子(Va) スティーヴン・クームズ(P) RAM ヴィオラ六重奏団(*)[井上祐子、クリフトン・ハリソン、リチャード・ウォーターズ、 ルー・ウェンホン、リュウ・ティグハン、アンナ・ラスティ(Va)] | ||
録音:2012年6月6日、20日、23日、デュークス・ホール、王立音楽アカデミー、ロンドン、イギリス。イギリスの作曲家、教育者デイル。早熟な天才であった彼は将来を嘱望されつつも、ドイツ滞在中に第1次世界大戦の戦渦に巻き込まれ、ベルリン近郊のルーレーベン捕虜収容所に抑留されてしまう。終戦後は英国音楽学校連合委員会の審査員を務めながら美しい作品をいくつか書いている。彼が15歳の時に英国王立音楽院の作曲家に進みたが、ここで知り合ったイギリスの最も偉大なヴィオラ奏者ライオネス・ターティスのために「ヴィオラとピアノのための組曲」を始めとしたいくつかの作品を書いたのだった。この曲は1906年にターティスとヨーク・ボウエンによって初演され、その後ロマンスと終曲は管弦楽化もされている。またターティスの門弟のために書かれた「6台のヴィオラとピアノのための序奏とアンダンテ」と「幻想曲」が1911年に作曲された。これらはデールとターティスの友情の証しとも言える美しい音楽。このアルバムではヴィオラを演奏した井上さんによる解説(英文のみ)もブックレットに掲載されている。 | ||
ラサール・シェルアーナ、ギター・リサイタル ラモー(1683-1764)/L.シェルアーナ編曲:クラヴサン組曲第2組曲~鳥のさえずり/王大公妃 レゴンディ(1822-1872):夢 / レニャーニ(1790-1877):ファンタジア Op.19 アセンシオ(1908-1979):内なる想い / A.J.マンホーン(1866-1919):バスクの歌 ボグダノヴィチ(1955-):ギター・ソナタ第2番 ラサール・シェルアーナ(G) | ||
録音:2013年2月7日-8日、カナダ。期待の新進演奏家シリーズ。シェルアーナは2012年第45回ミケーレ・ピッタルーガ国際ギターコンクール優勝者。NAXOSデビュー・アルバム。彼は1988年にフランスのヴィエンヌに生まれ、6歳からギターを学び、リヨンの国立コンセルヴァトワールでペルーの名奏者ヘセス・カストロ=バルビに教えを受ける。やがてマドリット王立コンセルヴァトワールに進み、ミゲル・トラパーガに師事。最優秀の成績で卒業し、現在はザルツブルク・モーツァルテウムでマルコ・タマヨの元で学んでいる。数多くのコンクールを制覇しながら、室内楽と古楽の勉強を続けている彼の演奏は、瑞々しい音色と確かな技巧、そして溢れる歌心に満ちている。このアルバムではラモーの作品で見事な編曲の腕前も披露している。 | ||
モンシニ(1729-1817)/オペラ・ラファイエット編曲:歌劇「王と農夫」
トーマス・マイケル・アレン(T;王) ウィリアム・シャープ(Br;農夫リチャード) ドミニク・ラベッレ(S;ジェニー) トーマス・ドリエ(Br;リュストー) ジェフリー・トンプソン(T;リュロワール) ドロレス・ツィーグラー(Ms;母) ユリア・ヴァン・ドーレン(S;ベッツィ) デヴッド・ニューマン(Br;シャルロ) トニー・ブッテ(T;廷臣) ライアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエット | ||
録音:2012年1月23日-24日、メリーランド大学、アメリカ。フランスの貴族の家柄に生まれたモンシニだが、父の死後、25歳の時にパリで出会ったペルゴレージの歌劇「奥様女中」に心酔し、作曲家の道を志したことで知られている。極めて短期間のうちに作曲技法を習得し、いくつかのオペラを書いたが、この1762年の歌劇「王と農夫」は彼の成功作であり、この作品でモンシニはフランス内外での名声を手にしたの(この作品の7年後に書かれたのが歌劇「脱走兵」(Naxos(8.660263-64)となる)。シャーウッドの森を舞台に、シリアスさとコミカルさを併せ持ちつつ、革新的な意識改革ももたらすという、台本作家ミシェル=ジャン・スデーヌの台本と、モンシニの当時としては大胆な音楽は確かに聴衆たちの心を湧き立たせたことだろう。オペラ・ラファイエットは、これらの忘れられた18世紀作品の復興に尽力し、埋もれてしまった作品を拾い上げ、丹念に復元し、新しい時代の演出を施した上で21世紀の私たちの元に届けてくれている。今回は1870年に使われたセットを復元するという偉業もやり遂げている。 | ||
ルトスワフスキ:交響曲・協奏曲・合唱・声楽作品集 | ||
ドヴォルジャーク:出版された管弦楽作品集 | ||
旧品番:8.501701 (17CDs/発売:2002年)から、一部収録曲目を変更しての再発。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年8月発売分[代理店アナウンス順] | ||
アントン・ルビンシュテイン(1829-1894): 交響曲全集 Vol.5 交響曲第5番 ト短調Op.107/ 歌劇「ドミトリー・ドンスコイ」序曲/ ゲーテによる音画「ファウスト」Op.68 |
ホリア・アンドレースク指揮 ジョルジョ・エネスク国立po. | |
録音:1988年7月、ブカレスト、ルーマニア。前出: MARCO POLO, 8.223320
大作第4番と比べると第5番はずっとコンパクト。彼の作品の中では、珍しくもロシア臭い作品で、特に第2楽章における田舎風の特異な旋律などは妙なエキゾチズムを醸し出している。ちなみに、この曲とチャイコフスキーの第5交響曲の関連性(作曲はルビンシテインが先)を追求する研究者が複数名いるそうだ。余白の管弦楽曲では何と言っても「ファウスト」。19世紀文化人に多大な影響を与えたファウストの見事な音楽表現の一例であり、彼の傑作中の傑作といえる作品。 | ||
ヒグドン:初期室内楽作品集 アメイジング・グレイス(弦楽四重奏版編)(1998/2003) (*) /スカイ四重奏曲(1997/2000) (*) / ヴィオラ・ソナタ(1990) (#)/暗い森(2001) (+) /弦楽三重奏曲(1988) (**) セラフィンSQ (*) [ケイト・ランサム(第1Vn;*) ティモシー・シュウォーツ(Vn;#以外) モリー・カー(Va) ローレンス・ストムバーグ(Vc;#以外)] チャールズ・アブラモヴィチ(P;#/+) エリック・ストムバーグ(Fg;+) | ||
録音:2011年8月(*)、2011年12月(+)、2012年1月(**)、2012年3月(#)、ゴア・リサイタル・ホール、デラウェア大学、アメリカ。(**)は世界初録音。「ピューリッツァー賞」 「グラミー賞」の受賞経験もある女性作曲家ジェニファー・ヒグドン(1962-)。彼女はペンシルバニア大学でジョージ・クラムに学び、作曲の修士号と博士号を取得した。彼女の作風は、伝統的な調性を用いいながらも繊細な音色の変化を大切にしたユニークなもので、新ロマン主義とも見なされている。このアルバムには5つの作品が収録されているが、最初の「アメイジング・グレイス」はお馴染みの名旋律を弦楽四重奏曲用にアレンジした物。スカイ四重奏曲は、アメリカ西部の空の広大さと美しさからインスピレーションを受けたもので、高い空と嵐、そしてどこまでも広がる空の様々な変容を描いている。ヴィオラ・ソナタは初期の作品で、ファゴットを用いた「暗い森」は音色の追求、弦楽三重奏曲は、若い作曲家の心の声を見つけるためのプロセスがにじみ出た実験的な作品。全て世界初録音、彼女の活気に満ちた音楽をお楽しみ頂きたい。彼女の他の室内楽曲作品は8.559298 で聴くことが出来る。 | ||
トゥーリナ(1882-1949):ピアノ作品集 Vol.9 セビリャの街角 Op.5 (1911) /組曲「ヒラルダの伝説」 Op.40 (1926) / セビリャの通りに Op.96 (1943) /熟考 Op.99 (1944) /我が家のテラスにて Op.104 (1947) ホルディ・マソ(P) | ||
録音:2012年7月27日-28日、スペイン。トゥーリナのピアノ作品集も第9集。ステキなこれらの曲が何故あまり知られていないのか?と疑問に思うばかりだが、恐らく曲の持つ力を存分に引き出せるピアニストがマソ以外にいなかったのかも知れない。今作も何とも刺激的で魅力的な曲ばかりが集められている。アルバムに収録されている作品は作曲年の順を追って並べられており、はじめから聞いていくと彼の作風の熟成が見て取れるという趣向。初期の作品である「セビリャの街角」は、民族的な素材をフランス風に料理した軽妙な作品。当時、印象派に影響を受けていた彼らしい音楽と言えるだろう。 それから30年ほど経過して、トゥーリナが同じセビリャの風景を音楽にした時に生じる作風の変遷は、 とても見事なものであり、彼がどれほどまでに「自らの音楽」を創り上げたかが瞬時に理解できるのではないだろうか? | ||
クヴァンツ(1697-1773):フルート協奏曲集 〔イ短調 QV5:238 /ト長調 QV5:165(#) / ハ短調 QV5:38 (#) /ニ短調 QV5:81 (+) 〕 |
マリー・オレスキェヴィチ(Fl) ミクローシュ・シュパーニ指揮 コンチェルト・アルモニコ | |
録音:2011年1月17日-18日(#)、2011年1月19日-21日(#以外)、ハンガリー。おそらくピリオド楽器使用。(+)は世界初録音。ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツは18世紀における、最も偉大で革新的なフルート奏者であり、作曲家だった。彼はアマチュア・フルート奏者であったプロイセンの大王フリードリヒ2世の教師でもあり、宮廷コンサートはクヴァンツのフルート協奏曲の主要な演奏会場でもあった。王はクヴァンツがフルート作品を書くたびに特別の謝礼金を払うなど彼を厚遇。クヴァンツもそれに応えるために素晴らしい作品を何曲も書いた。また1752年には「フルート奏法試論」を著述、こちらは現代でも読み継がれるほどの名著であり、当時のスタイルを知るうえでも格好の資料となっている。ここに収録された作品のうち イ短調の曲は、失われたとされていたが、最近サンクトペテルブルクのロシア国立図書館から取得されたもので、 ト長調のカデンツァとともに、貴重な資料となりうる物。 ハ短調の協奏曲はクヴァンツの死後、未完成だったものを王が補筆、完成稿とした物。 | ||
シューマン:歌曲集 Vol.7 リーダークライス Op.39 /3つの詩 Op.30 /3つの歌 Op.31 No.1 ライオンの花嫁/6つのリート Op.36 トーマス.B.バウアー(Br) ウタ・ヒールシャー(P) | ||
録音:2011年11月29日-12月1日、シュトゥツガルト、ドイツ。1830年、20歳のシューマン(1810-1856)は高名なピアノ教師フリードリヒ・ヴィークのもとに弟子入りする。その直後作品番号第1番となる「アベッグ変奏曲」を出版、その後、手を痛めピアニストになる夢をあきらめるも、次々に素晴らしいピアノ曲を作曲するが、1839年にヴィークの愛娘クララとの恋愛が成就し、その翌年結婚することになる。そう、それが「歌の年」と呼ばれる1840年のこと。この年に書かれた歌は重唱も含めると100曲を優に超え、またそのどれもが真の名曲であり、どれもが香り高い芸術性を誇るものばかり。このリーダークライス Op.39は、中でもとりわけ人気の高い曲集であり、彼の作品の中でも最もロマンティックなものとして知られている。特に最後にそっと置かれた「春の夜」のチャーミングなこと。この1曲だけでも虜になる人は多いろう。他に、親しみやすい「6つの歌」と素朴な「3つの詩」、長大な物語譚である「ライオンの花嫁」と、シューマンの夢見る性格が溢れ出た美しい歌集。 | ||
マクスウェル=デイヴィス: ホルン、トランペットと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲第3番(*)/ クラリネットと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲第4番(#) ロバート・クック(Hr;*) ピーター・フランクス(Tp;*) ルイス・モリソン(Cl;#) ピーター・マクスウェル=デイヴィス指揮スコットランド室内o. | ||
録音:1991年7月、アッシャー・ホール。原盤・前出: Collins Classics 。マックスウェル・デイヴィス(1934-)が集中的に取り組んだ、様々な楽器のための協奏曲である「ストラスクライド協奏曲」は、スコットランド西部にある県「ストラスクライド」の地域協議会とスコットランド室内管の委嘱により書かれ始めたもので、1987年から1996年までの間に10曲が作曲された。このアルバムでは、1989年に書かれたホルン、トランペットを使った第3番、1990年に書かれたクラリネットを使った第4番を聴くことが出来る。デイヴィスは奏者たちとも緊密に連絡を取り、彼らの技術を最大限に生かせるように入念な曲造りを施し、どれもが素晴らしい効果をあげている。独奏楽器が活躍はもちろんのこと、彩り豊かなパーカッションとのやり取りも素晴らしく、またデイヴィスが愛するマリンバの響きもいたるところで聴くことができるという、まさに彼における「20世紀の締めくくり」シリーズであると言えるだろう。 | ||
ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.2 〔ホ短調 Op.2 No.1/ヘ長調 Op.2 No.2/ハ長調 Op.2 No.3/イ長調 Op.2 No.4/ト長調 Op.2 No.5/ニ長調 Op.2 No.8 エイドリアン・バターフィールド(Vn) ジョナサン・マンソン(ガンバ) ローレンス・カミングス(Cemb) | ||
録音:201年7月18日-20日、25日-27日、ロンドン、UK。バロック時代、フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の始祖であるルクレール(1697-1764)のヴァイオリン・ソナタ集の第2巻。第1巻ではヴィオラ・ダ・ガンバをアリソン・マギリヴレイが担当していたが、第2巻はジョナサン・マンソンが担当。また違った響きでこれらのソナタに確かなアプローチをかけている。1723年にソナタ集第1巻を出版したルクレールだが、彼自身はもっと学ぶ必要性を感じていたようで、当時の巨匠たちの作品、とりわけロカテッリからは多大なる影響を受け、それらの成果は第3巻と第4巻に如実に現れていると言われる。そのため、それ以前に書かれたこの第2巻(1728年出版)も、彼としては気に入るものではなかったかもしれない。とはいうものの、第1巻と第2巻に漲るイタリアの抒情性をフランスのエレガンスは例えようのない素晴らしさ。 | ||
カミロ・トーニ(1922-1993):ピアノ作品全集 Vol.1 3つのカプリッチョ Op.38 (1954, 1956, 1957) /マリアのために(ピアノ版)(1982) /アフォリスマ~格言(1985)/ マーラー:交響曲第5番第4楽章「アダージェット」(トーニ編曲/ピアノ版)/ J.S.バッハ「オルガンのためのコラール前奏曲第5番」によるコラール・パルティータ第2番(1976)/ 3つの前奏曲 Op.28 (1947) /リチェルカーレ Op.28b (1947) /ファンタジア Op.25 (*) アルド・オルヴィエート(P) | ||
録音:2012年7月16日-18日、イタリア。トーニは20世紀イタリア音楽界の中でも代表的な人物の一人であり、現在では彼の名を冠した国際コンクールも開催され、こちらは名ピアニストへの登竜門として素晴らしい役割を果たしている。彼はシェーンベルクから多大なる影響を受け、1951年から1957年までダルムシュタットの音楽祭に参加、そこでは偶然音楽にも興味を抱いている。とはいえ、初期の作品は古典的なものを踏襲しており、難解で緻密な書式はなかなか興味深いものになっている。また、このアルバムにはバッハとマーラーの2つの作品を編曲したものが含まれていて、ここにはトーニが目指した音楽の到達点が表出されているかのようだ。マーラーの「アダージェット」からは、頽廃的な響きはすっかりそぎ落とされ、まるで血潮が滴る筋肉を見せつけられる思いがするが、これはバッハからシェーンベルクに至る間に、音楽が纏ってきた衣や贅肉をそぎ落とすという、彼が行った実験の結果なのかもしれない。トーニのピアノ曲シリーズは全4枚が予定されている。 | ||
タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 Vol.3〔第7番 変ホ長調/第5番 イ長調 Op.13 〕
カルペ・ディエムSQ [チャールズ・ウェザビー(Vn1) ジョン・エウィング(Vn2) コリン・フジワラ(Va) クリスティン・オストリング(Vc)] | ||
録音:2010年12月18日-20日、アメリカ。作曲をチャイコフスキーに、ピアノをニコライ・ルビンシテインに学んだタネーエフ(1856-1915)。彼は素晴らしいピアニストであり、師であるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のモスクワ初演を行う程の腕前の持ち主だった(第2番の世界初演も担当している)。また対位法の理論家でもあり、正教会の聖歌も作曲するなど多彩な才能の持ち主だった。彼の作風は驚くほど保守的で確固たる構造を持ち、とりわけ弦楽四重奏曲の早い楽章は、モーツァルトやベートーヴェンに匹敵するほどのシンプルさを有している。とは言え、緩徐楽章では溢れんばかりの抒情性に満ちていて、「ロシア的な美しさ」を堪能することができる物。第7番は、実は初期の作品であり、1880年に彼がパリに滞在していた頃に書かれた物。簡素な美しさの中に、一筋縄ではいかない音の動きが見え隠れする。 | ||
ベルリオーズ/リスト編曲:イタリアのハロルド Op.16(ヴィオラとピアノ版) リスト(1811-1886):忘れられたロマンス S.132 クルト・ロジャー(1895-1966):アイリッシュ・ソナタ Op.37(*) フィリップ・デュークス(Va) ピアーズ・レーン(P) | ||
録音:2012年5月3日-5日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK。(*)は世界初録音。1833年、パリで「幻想交響曲」を聴いて感動したパガニーニが、ベルリオーズ(1803-1869)に委嘱して書かれたと言われるのが、この「イタリアのハロルド」。曲はもともとジョージ・バイロンの長編詩「チャイルド・ハロルドの巡礼」の場面に着想を得たものであり、第1楽章で独奏ヴィオラが提示する「ハロルドの主題」は形を変えて全曲に現れる。パガニーニは、ヴィオラの超絶技巧を生かした華やかな曲を期待していたが、結局はパガニーニの意に沿うことがなく、結局ベルリオーズは当初の企画を若干変更して、ヴィオラ付きの交響詩として仕上げた。この演奏は、その原曲のオーケストラ・パートをフランツ・リストがピアノ伴奏版に書き換えたという、これまた興味深い物。もう1曲のアイリッシュ・ソナタを書いたのはクルト・ロジャー。シェーンベルクに師事した作曲家だが、抒情的な作風を見せている。フィリップス・デュークスのヴィオラは芯のある音色ととろみのある響きが魅力的。 | ||
海の夜明け~英国民謡のコレクション マクミラン(1959-):娘さん、私を愛してくれるか? / キャンプキン(1984-):恋する男と彼の彼女(*) ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):5つのイギリス民謡~第1番黒い目の船乗り / ビンガム(1952-):孤児院の少女(*) ウォーロック(1894-1930):ヤーマスの祭り / ダッガン(1963-):月の彼方に(*) グレインジャー(1882-1961):北方の歌~第14番「わが黒髪の乙女」 / キャンベル(1983-):吹け、南風よ(*) ホルスト(1874-1934):12のウェールズ民謡~第4番「目覚めよ、目覚めよ」 / ビルト(1939-):おお、緑の葉の間で ターンブル(1975-):スカイ島(*) / バーク(1988-):ごきげんよう(*) / アンドルー(1978-):全てのものは静けさの中に(*) ベアストー(1874-1946):かしわととねりこの木 / モーラン(1894-1950):水夫と若いナンシー ヒラリー・キャンベル指揮ブロッサム・ストリート | ||
録音:2012年11月1日-3日、ロンドン、UK。(*)は世界初録音。普段は超絶難解な響きを愛するマクミランでさえ、ここではひたすら静謐なハーモニーを追求しているのには驚くばかり。それほどまでに「英国民謡」は人々の心を捉えているのだろうか。15人の近現代作曲家たちによる各々の曲は、どれもが個性的でふくよかな表情を見せている。ヴォーン・ウィリアムズ、グレインジャー、ホルスト、ウォーロックと言った前世紀の作曲家たちの端正なハーモニーに比べ、現代に生きる作曲家たちの作品はモダーンな音に彩られているが、やはり根底に流れるのは民俗意識であり、脈々と受け継がれたイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの伝統だろう。ここで豊かな合唱を披露している「プロッサム・ストリート」はヨーク大学の学生メンバーを主とする聖歌隊。2003年に結成され、テレビやラジオなどで幅広く活躍、クリスマスや国の行事にはひっぱりだこになるほどの人気を誇っている。そんな彼らのクリスマス・ソング集(8.572868)もオススメする。 | ||
シャイデマン(1595頃-1663):オルガン作品集 Vol.6 私はあらゆる時に主をほめたたえる(H.プレトリウスによる)WV48 /第8旋法によるマニフィカトWV20 / ガイヤルドと変奏曲 ニ短調 WV107 /神のひとり子なる主キリスト I WV7 /バレットと変奏曲 ニ短調 WV111 / 復活のいけにえに WV68 /アダムの堕落によりてすべては朽ちぬ WV57 /前奏曲 ホ短調 WV38 / 神もしわれらと共になかりせば WV70 /マスカラータと変奏曲 ト長調 WV110 /主なる神われらがもとにあらずば WV71 / ファンタジア ハ長調 WV82 /F.アネリオのマドリガル「私の心はサラマンダーの如く」によるパッサジャータWV105 / アルマンド ニ短調 WV113 /クーラントと変奏曲 ニ短調 WV123 ジュリア・ブラウン(Org) | ||
録音:2012年10月11日-12日、イリノイ州、アメリカ。使用楽器:ブロンバウ・オルガン、Opus 35 。ハンザ同盟の一員として、裕福な有力都市の一つとして繁栄し、神聖ローマ皇帝から自由都市の特権を与えられ、自治権を獲得維持していたハンブルク。17世紀、そのハンブルクで活躍した鍵盤音楽の大家シャイデマンのオルガン作品集第6集。当時は全ヨーロッパから音楽家たちがハンブルクに集まっていたが、シャイデマンはその中でも傑出した存在であり、そのせいか、 彼の作品は他の作曲家たちのものよりも格段に多く譜面が残されていることでも知られている。また、この頃はオルガンの性能が高められ、それに伴い演奏技術も高いものを求められていたこともあり、ここで聴かれる作品も、複雑な対位法を駆使した大規模なものとなっており、単なる「J.S.バッハの先駆者」としての存在だけではない、全くもって稀有な才能と崇めずにはいられない。 | ||
ブロトンス(1959-): 交響曲第5番「我らの世界」 Op.117 (2010) /オーボエ協奏曲 Op.115 (2009-2010) (*) / 弦楽オーケストラのための4つの小品~組曲 Op.14 (rev.2010) (#) ジャビエ・アルナル・ゴンザレス(Ob;*) サルバドル・ブロトンス指揮パルマ市バレアレスso. | ||
録音:2011年9月12-16日。(#)は世界初録音。バルセロナの音楽一家に生まれ、父からフルートを学び、バルセロナ音楽院でフルートと作曲を学んだブロトンス(1959-)。1985年にフルブライト奨学金を授与されフロリダ州立大学に留学、やがて作曲家として125以上の作品を創り、これらは様々な賞を受賞するなど高く評価されている。また1991年からはバンクーバーso.の音楽監督、指揮者として活躍、他にもいくつものso.と素晴らしい仕事をしている。そんな彼の交響曲第5番は、 私たちの現代の世界を描いた問題作。4つの楽章には、どれも「人間の弱点」が描かれ尽くされ、曲の最後にようやく希望が見出されるというもので、聴いていて何となく落ち着かなくなるのは、まあ、仕方のないことなのかもしれない。穏やかさと皮肉さが同居する「オーボエ協奏曲」は一瞬プーランクの軽妙な世界を彷彿させることだろう。17歳の時に初稿を書いた「4つの小品」は、スペイン国立o.主催のコンクールで受賞した作品。彼の名を高めるきっかけとなった躍動感あふれる音楽。 | ||
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」
アレックス・ペンダ〔アレクサンドリナ・ペンダチャンスカ〕(S;セミラーミデ) マリアンナ・ピッツォラート(A;アルサーチェ) ジョン・オズボーン(T;イドレーノ) ロレンツォ・レガッツォ(B;アッスール) アンドレア・マストローニ(B;オローエ) マリア・ヨコヴィッチ(S;アゼーマ) ヴァシリス・カヴァヤス(T;ミトラーネ) ラファエレ・ファッチォーラ(B;ニーノ王の亡霊) トーマス・ポトコウスキ合唱指揮&補助指揮 ポズナン・カメラータ・バッハcho. カレル・ミタス(アーティスト・ディレクター) アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス | ||
録音:2012年7月18日、19日、22日、トリンクハレ、バード・ヴィルトバード、ドイツ、ライヴ。夫である王を毒殺し、王国を統治している女王セミラーミデ。彼女は若き武将アルサーチェを密かに恋していて、彼と結婚し王座を譲るつもりでいる。しかしそんな彼はアゼーマに思いを寄せているうえ、実は15年前の王毒殺事件の際に行方不明となっていた王子。暗殺実行犯であるアッスールの陰謀と思惑も絡み、この物語は悲劇に向かって動き出す。ロッシーニ(1792-1868)が初めてウィーンを訪問したのは 1822年の時。そこでベートーヴェンに会いオペラ・ブッファの作曲を勧められたとされている。その影響もあってか、このオペラ「セミラーミデ」は重厚でドイツ風の響きを持った起伏に富んだ音楽で書かれている。またこの歌劇の「序曲」は単独でも演奏される機会の多い華やかな物。まさにサスペンス・ドラマの幕開けを思わせる壮大な音楽。主役を歌うアレックス・ベンダは最近人気急上昇中のソプラノ。劇的な表現が魅力的。 | ||
ベートーヴェン:交響曲・協奏曲・序曲集 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年7月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ガーシュウィン: ストライク・アップ・ザ・バンド(D.ローズによる管弦楽編)(1927/1976)(*)/ ラプソディ・イン・ブルー(F.グローフェによる編曲)(1924)(#)/ プロムナード(S.バーホヴィッツ他によるクラリネットと管弦楽編)(1937/2010)(+)/ 歌劇「ポーギーとベス」~組曲「キャットフィッシュ・ロウ」(S.ボーエンによる管弦楽編)(19336/1997) (*) オリオン・ウェイス(P;#) ジョン・フラム(Cl;+) ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. | ||
録音:2012年10月8日(*)、2010年11月20日(#/+)、バッファロー、ニューヨーク、アメリカ。BD-AUDIO盤仕様:24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz, 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio, 2.0 Stereo - PCM. 現在、NAXOSアーティストの中で最も注目されているジョアン・ファレッタによる香り高いガーシュウィン・アルバム。彼女とバッファロー・フィルの演奏はどれも外れなし!文句なしの名演と断言出来るが、今回のガーシュウィン(1898-1937)はいつにも増して伸び伸びしているようなのは、 彼女の気質にぴったりマッチしているからに他ならない。まるで「おもちゃ箱」のように楽しいメロディが溢れ出してくる「ストライク・アップ・ザ・バンド」、誰もが知っている「ラプソディ・イン・ブルー」も、通常よりも即興的なテイストが強くなっている。若手ピアニスト、オリオン・ウェイスの煌めくピアノも魅力的。映画音楽「シャル・ウイ・ダンス」~犬と歩けば」から再構築された「プロムナード」もゴキゲンな曲。そしてキャットフィッシュ・ロウでのやるせなくもガーシュウィン節全開の音。これらが混然一体となって押し寄せてくる喜びは、言葉にできないほどの快感をもたらすだろう。 | ||
コープランド: ロデオ(1942)~4つのダンス・エピソード(*) /7部のバレエ「ダンス・パネル」(1959, rev.1962)/ エル・サロン・メヒコ(1932, rev.1936) /キューバ舞曲(1942, rev.1945) レナード・スラットキン指揮デトロイトso. | ||
録音:2012年11月9日-11日(*)、12日-14日(*以外)、デトロイト。あまりにもカッコいい演奏なので、 これらの曲の演奏がとても難しいということを一瞬忘れそうになってしまう、スラットキンのコープランド(1900-1990)作品集。誰もが知っているロデオからの「4つのエピソード」を始め、すばらしい出来なのにあまり知られていない「ダンス・パネル」、複雑なリズムが交錯する「キューバ組曲」、そして(ノリノリの演奏の場合のみ)狂乱の熱狂をもたらす「エル・サロン・メヒコ」。これらはちょっとでもリズム感が狂ったものなら、たちまちダサい音楽へと転落してしまうという、実に気難しい作品群なのだ。 これらを颯爽をさばいていくスラットキンとデトロイトso.の勇姿は、まるで荒馬を易々と乗りこなすカウボーイの如く。これぞまさしく「真のアメリカ音楽」。 | ||
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):歌曲集 Vol.2 春が来たとき/ああ、あの眼差しは変わらないままだ/唐檜と棕櫚/光輝く夏の朝(*)/喪失(花がわかってくれるなら)/ 一人ぼっちの涙は何を望む(*)/山のかなたに(*)/私は樹々の下をさまよった/かつて私は暗く、困難の中に生きていた/ 私は木立と悲しみの中を悲しむ/孤独の涙は何を意味する?/その魂は明るき場所にある。/さようなら!/ 美の女神の娘はどれでもない/魔術の環(*)/あなたから、わが愛する人、私は別れなくてはいけない(*)/死への哀歌(*)/遠方にて/ 6つの歌 Op.9 No.6「5月の夜」/5月の歌(*)/ため息(*)/船乗りの少女/私が静かに自分自身をみつめると/イタリアへのあこがれ/ ミニョン/遠い国からの歌(*)/ズライカ「どんなにか、心の底からの喜びを持って」(*)/ああ、お前の湿りを帯びた翼 ドロテア・クラクストン(S) バベッテ・ドルン(P) | ||
録音:2010年10月28日-31日、ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン、ドイツ。(*)は世界初録音。偉大なる作曲家メンデルスゾーンが「その才能を高く評価した」というのが彼の姉であるファニー(1805-1847)。彼女は4歳違いの弟と同じ音楽教育を受け、やはり幼い頃から並外れた才能を見せつけたが、当時の慣習(女性が職業に就くのははしたない)に従って、自らの音楽的才能をあからさまに表に出すことはせず、フェリックスの良き理解者として生きていった。しかし、彼女の夫ヘンゼルは彼女の才能を一目で見抜き、創作を続けるように促し、出版するように説得を重ねた。そんな彼女、実は600作を超える作品を遺したと言われているが、まだまだ研究途上にあり、全貌が解明される日が待たれるばかり。NAXOSでは同じ演奏家たちによる歌曲集第1集(8.570981)がリリースされており、こちらも高い評価を受けている。ドイツロマン派の流れを汲むこれらの歌曲、この楚々たる美しさに涙して頂きたい。 | ||
ゴドフスキー:ヴァイオリンとピアノのための作品集 4つの詩曲~第2番「告白」(1927/1929)/12の印象(1916)/ 詩的なワルツ(1929)〔第1番 ト長調/第2番 イ長調〕(ヴァイオリンとピアノ版)/ 3拍子による30の雰囲気と光景「トリアコンタメロン」(1920)より 〔第11番「懐かしいウィーン」(ハイフェッツ編曲)/ 第1番「タンジールの夜」(クライスラー編曲)〕(ヴァイオリンとピアノ版) ナルツィン・ラシドヴァ(Vn) ロデリック・チャドウィック(P) | ||
録音:2012年7月13日-14日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK。ゴドフスキ(1870-1938)の音楽と言えば、あの複雑怪奇で豪華絢爛なピアノ・トランスプリクションを思い浮かべる人も多いことだろう。確かに彼は「ピアニストの中のピアニスト」と呼ばれるほどに、ピアノに精通していた人。もちろんその作品はピアノ曲が中心だが、その中に、まるで宝石のようなヴァイオリンのための曲があるのをご存知だろうか?それは、かのクライスラーとその妻に捧げられたという「12 の印象」。ほとんどが3分程度の長さ(例外的に第6曲が6分越え)の12の小品からなるこの曲集。そのほとんどが三拍子の甘く切ない雰囲気を持ったウィーン風。 この郷愁に満ちた調べを書いた人が、あの「誰にも演奏できそうもない」ような超絶技巧のピアノ曲を書いた人とは思えないだろう。また「懐かしいウィーン」も彼の一つの代表作。 | ||
ロドリーゴ:ギター作品集 Vol.2 トッカータ/祈りと踊り/遥かなるサラバンド/パストラル(J.ジューヴ編曲)/春の小鳥/ 古風なティエント/3つの小品/歌(J.ジューヴ編曲)/その昔イタリカが音に聞こえ ジェレミー・ジューヴ(G) | ||
録音:2011年11月24日-27日、オンタリオ、カナダ。「アランフェス協奏曲」のおかげで、ロドリーゴ(1901-1999)はギター音楽の巨匠であると思われている節もあるが、実際の彼はピアニストであり、ギターを演奏することはなかったと言う。そんな彼のギター独奏作品も、実はそれほど数が多いわけではない。しかしながら、そのどれもが現代のギタリストたちにとって大切なレパートリーになっているのから、やはりロドリーゴとギターには、堅固な結びつきがあるのかもしれない。このアルバムには、1933年に作曲されるもそのまま紛失、その後2005年に再発見された「トッカータ」を始め、幻想的で、情緒溢れる佳品が並んでいる。また、本来はピアノ曲である「パストラル」と「歌」をフランスの若手気鋭ギタリスト、ジューブ自身がギター用に編曲した2作品も聴きどころ。 | ||
ヨハン・デ・メイ:交響曲集 〔第1番「指輪物語」(1984-1987)(*)/第2番「ビッグアップル」(1991-1993)(#)/ 第3番「プラネット・アース」(2006)(+)〕 ハーマン.D.パーカー指揮ピーポディ音楽院ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2009年12月10日、2010年3月4日、2010年4月15日(*)、2011年4月6日-8日(+)、1998年4月9日-10日(#)、ピーポディ音楽院、ボルティモア、USA 。映画が大ヒットしたことでも知られる、イギリスの作家、ジョン.R.R.トールキンのファンタジー小説「指輪物語」を題材に、1984年から1987年にかけて作曲されたこの吹奏楽曲は、オランダの作曲家デ・メイ(1953-)の最初の本格的な作品であり、現在でも吹奏楽愛好家の中でとりわけ人気の高い1曲としても知られている。曲は5人の登場人物にそれぞれ楽章が充てられており(楽章の順序は原作と異なる)各場面を彷彿させる魅力的で表現的な音楽が付けられている。壮大なる「悪と善」の対立と、あくなき探究心が反映された劇的な音楽。対する「第2番」はニューヨークに捧げる頌歌であり、アメリカへのオマージュ。コープランド、バーンスタインの影響を感じさせながらも、映画音楽風のゴージャスさも兼ね備えている。交響曲第3番は地球全体への賛歌であり、奇跡的な美しさを讃えた見事な叙事詩。おなじみピーポディ音楽院ウィンド・アンサンブルの緻密な演奏で。 | ||
ブロッホ: バール・シェム(シャオ・ホンメイ編曲)(1923/2005)/ ヴィオラと管弦楽のための組曲(1919)(#)/ヘブライ組曲(1951) シャオ・ホンメイ(Va) マリウシュ・スモリー指揮MAVブダペストso. | ||
録音:2010年9月17日-18日(#以外)、2011年11月22日-23日(#)、ハンガリー放送、ブダペスト。ブロッホ(1880-1959)の「バール・シェム」は、彼の「ユダヤの魂」を象徴するような作品であり、18世紀に開始された「敬虔主義運動・・・ハシディズム」の創始者バアル・シェム・トーブに着想を得た曲。本来は1923年、ヴァイオリンとピアノのために書かれ、その16年後にヴァイオリンと管弦楽のために編曲された。このアルバムでは、それを更にヴィオラのためにとヴィオラ奏者ホンメイ自身が移し替え、類稀れなる美音で聴かせる。調性は変更されていないので、演奏自体はかなりの困難を極めるものと想像されるが、ひたすた落ち着いた音色が美しく、また時には夢心地にと、この作品の新しい魅力をみせてくれている。また「ヘブライ組曲」、「ヴィオラと管弦楽のための組曲」のどちらも、やはりユダヤ的な題材を扱ったものであり、まさにブロッホの心の歌と言える物。 | ||
イディル・ビレット・ソロ・エディション Vol.6 ~シューマン: 色とりどりの小品 Op.99 (*)/幻想小曲集 Op.12(#) イディル・ビレット(P) | ||
録音:1983年、ダブリン(*)/2000年、ニュルンベルク(#)。トルコのアンカラに生まれ、3歳からピアノを始め瞬く間に頭角を現したというイディル・ビレット(1810-1856)。NAXOS ファンならずとも、知らぬ者のない名手。このビレット・エディションはそんな彼女の偉大なる足跡を辿るものであり、デビュー間もなくの「天才少女」の頃の演奏から、つい最近の円熟の演奏までを幅広くカバー。彼女の多彩なレパートリーと類い稀なる技巧を存分に味わうことができるシリーズ。このシューマンは彼女の壮年期の演奏であり、感情の起伏の大きな素晴らしい演奏。「色とりどりの小品」での曲ごとに変わる風景、幻想小曲集での内省的な表現。これらの造形美は聴き手の期待を裏切ることがない。とりわけ、シューマンの特徴とも言える「内声部が美しく立ち上がる部分」の巧みな処理は他の追随を許さない。 | ||
アントニオ、ジュアン、エルナンド・デ・カベソン:グロサ集 アントニオ・デ・カペソン(1510-1566): 恋をお望みの方は/サナ・メ・ドミネ/憐れみたまえ/私は神が何かを与える時に行く/私の最後のため息/ オザンナ(ジョスカン・デ・プレ「ミサ・ロム・アルメ」第6旋法より)/緑の美しい木/小さな楽しみは私を選ぶ/ はかない喜びのために/シュザンヌはある日/私は死を持続する/私の熱烈なため息/別れの時には/ フランス風カンシオン/誰かが教えてくれる/パンジェ・リングァ・デ・ウレダ エルナンド・デ・カベソン(1541-1602):シュザンヌはある日/甘き思い出/めでたし、海の星/小さな楽しみは私を選ぶ ジュアン・デ・カベソン(?-1566):私は嘆き悲しむ / アントニオ・デ・カベソン:破壊から呼び出され グレン・ウィルソン(Cemb) | ||
録音:2012年6月1日-3日、church of St Mary Hodegetria, Piana degli Albanesi, Sicily 。使用楽器: Donatella Santoliquido after instruments of the Valladolid school. Modified sixth-comma meantone temperament, a=415 Hz. 幼児期に失明するも、オルガニストとして大成し、カルロス1世、フェリペ2世の主任オルガニストとして仕え、2度に渡ってヨーロッパを旅行、スペインの鍵盤音楽の発展に多大なる貢献を果たしたアントニオ・デ・カベソンの音楽は、豊かなポリフォニーと即興的なフレーズに満ちた創造的な物。 彼の主要な作品は 「ティエントと変奏曲全集」(8.572475-76)で聴くことが出来るが、このアルバムでは彼の息子エルナンドとその弟ホアンの作品を配することで、16世紀のスペイン鍵盤音楽への理解が一層深まるのではないだろうか?この「グロサ」は当時流行していたシャンソンやマドリガルなどの世俗歌曲からの転用、また宗教的なものが極めて整理された状態で含まれている物。当時の音楽を研究する上でも貴重な資料であると言えるだろう。もちろん何も考えずにこのゆったりとした音楽に身を任せるのも一興。 | ||
レーガー:オルガン作品集 Vol.13 ファンタジアとフーガ ハ短調 Op.29 / 12のモノローグ Op.63 Nos.7-12 / オルガン・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.33 |
クリスティアン・バルテン(Org) | |
録音:2012年8月28日-29日、キリスト教会、マンハイム、ドイツ。使用楽器:シュタインマイヤー、1911年製。J.S.バッハの伝統を正しく受け継いだマックス・レーガー(1873-1916)のオルガン作品集。今回の第13 集にも渋くて複雑な作品が並んでいる。 Op.29のファンタジアとフーガは1898年に作曲されたもので、当時彼が傾倒していたリヒャルト・シュトラウスに捧げられている。バッハの精神を感じさせながらも、モダーンなハーモニーが見て取れる。 Op.63の「12のモノローグ」は1902年の作曲。ほんの4年ほどの間のレーガーの成長ぶりを耳で感じて頂きたい。澄み渡った音色の中に、ほんの少し不安が溶け込む「アヴェ・マリア」を始めとした、美しいという一言では語り尽くせない深い味わいの曲が続く。1899年のオルガン・ソナタは大規模な構成を持つ見事な作品。フランツ・リストのユジンでもあったザクソンの「伝説的カントール」アレクサンダー・ヴィルヘルム・ゴットシャルクに捧げられている。キャッチーなメロディは少ないものの、それが却って大人の雰囲気を醸し出している。 | ||
ゲディーニ:管弦楽のための協奏曲「アーキテクチャ」(1939-1940)(*)/ 対位法(1960-1961)(#)/海の小品とバッカナーレ(1933)(+) パオロ・キアヴァッキ(Vn;#) リッカルド・サヴィネッリ(Va;#) ジュセッペ・スカリオーネ(Vc;#) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2011年7月11日-15日(*/#)、2011年10月23日-24日(+)、ローマ。スタジオ&ステレオ初録音(#/+)。レスピーギ、カゼッラ、マルトゥッチを始めとした「イタリア近代音楽」に於いて、彼らの右にでるものはいないであろう、ローマso.&ラ・ヴェッキアのコンビによる最新盤は、知られざるイタリア近代作曲家フェデリコ・ゲディーニ(1892-1965)。前述の作曲家たちよりも少しだけ後の世代に属するゲディーニは、最初トリノで学び、1911年からボローニャでエンリコ・ボッシから教えを受ける。作曲家、指揮者として名声を上げつつ、トリノ、パルマ、ミラノそれぞれの音楽院で作曲を指導、その弟子にはアバド、ベリオ、カツティリオーニなどがいるという優れた指導者でもある。パルマにいた頃の作品である「アーキテクチャ」は7つの部分で構成された活発な音楽。バロック音楽からのインスピレーションを近代的な和声で処理した興味深い作品。他の2作品もオーケストラの能力を限界まで要求する難易度の高い音楽。ぜひこの魅力にはまって頂きたい。 | ||
ヘスス・グリディ(1886-1961):弦楽四重奏曲集〔第1番 ト長調(1933)(*)/第2番 イ短調(1949)(#)〕
ブレトンSQ [アン・マリー・ノース(Vn1) アントニオ・カルデナス(第2Vn) イワン・マーティン(Va) ジョン・ストーク(Vc)] | ||
録音:2011年10月31日-11月1日、30日(*)、2012年2月5日-6日、10日(#)、マドリッド、スペイン。バスク地方のビトリア=ガスティスに生まれ、マドリッドで学んだ後、フランスに留学。あのサティも学んだ、パリのスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに師事し、更にベルギーのブリュッセルに留学。帰国してからはバスク地方で音楽活動を行い、オペラや管弦楽曲、そしてこの2つの弦楽四重奏曲などを作曲する。また忘れてはならないのがサルスエラ(スペインのオペラの一種)で、NAXOSにもそれはそれは楽しいサルスエラ「農場」(8.557632)の録音があり、マニアをうならせていることでも知られている。そんなグリーディ(1886-1961)の弦楽四重奏曲は、賑々しいサルスエラとは雰囲気を異にする厳格で静かな音楽。洗練されたメロディと哲学的とも言える深い音楽性の中に、仄かに漂うラテンの血の滾り。 | ||
ロッシーニ:ピアノ作品全集 Vol.5 ~ 老年のいたずら第12集「アルバムのためのいくつかの些細なこと」 アレッサンドロ・マランゴーニ(P) | ||
録音:2012年3月26日-27日、SMC レコーズ・バロック・ホール、イヴレア、トゥリン、イタリア。わずか37歳でオペラの創作から足を洗ったロッシーニ(1792-1868)。しかしそれからなくなるまでの39年間、全く音楽から遠ざかっていたわけではない。彼が、悠々自適の生活を送りながら書いたのはサロン風の歌曲や室内楽曲、ピアノ曲、そして宗教的作品だった。この作品集「老いのいたずら」はそんなロッシーニの本当の晩年である 1857-1868年の10年間に書かれた曲集で、彼の私邸で催された「土曜の音楽の夕べ」の演奏のためのみに作曲され、楽譜は出版を許可されず鍵付きの引出しの奥深くにしまわれていた物。全部で13の曲集からなり、その中にはピアノ曲だけでなく、声楽曲やちょっとした室内楽曲も含まれる。どの曲も機知に富み、様々な仕掛けが施されたオシャレでステキなものばかり。この第12集の曲のタイトルの多くには、単なる曲の表情記号が見受けられるが、一つ一つの曲の味わい深さには目を見張るものがある。今回もマランゴーニの楽しい演奏で。 | ||
20世紀イタリアの独奏クラリネットのための作品集 ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):歌(1983) / ブルーノ・ベッティネッリ(1913-2004):演奏会用練習曲(1971) ヴァレンティノ・ブッチ(1916-1976):協奏曲(1969) / レナート・ディオニシ(1910-2000):モノディア(1968) アゴスティーノ・ガブッチ(1896-1976):東洋風幻想曲(1959)(*) / ガブッチ:インプロヴィーソ(1968) ミルッチオ(1922-1999):狂詩曲(1978) / ニーノ・ロータ(1919-1979):古家での心霊現象(1950) ジュセッペ・ルッジェッロ(19089-1997):エピソード(1974)(*) カルロ・サヴィーナ(1919-2002):三部作(1983)(*) / フラヴィオ・テスティ(1923-):ユビルスI Op.30(1974)(*) セルジオ・ボシ(Cl) | ||
録音:2012年1月8日-10日、パサーロ、イタリア。(*)は世界初録音。イタリアの名クラリネット奏者セルジオ・ボシの見事な演奏を。彼はすでにNAXOSレーベルで3枚のアルバムをリリースしていていて、マニャーニの超絶技巧物(8.572890)や、朗々と歌いまくる「知られざるイタリア作品」(8.572399)、ひたすら楽しい「イタリア小品集」(8.572690)、そのどれもがクラリネット愛好者から高い人気を得ている。そんなボシ、今作ではちょっと違った雰囲気の音楽を聞かせる。それは、1950年代以降の現代作品集で、これまでのように"美しいメロディ"を楽しむと言うより、楽器の持つ表現力の多様性を楽しむアルバムと言えるだろうか。全て無伴奏作品であるため、曲の魅力も演奏技術も露わになってしまうという、奏者にとっても聴き手にとっても、かなりスリリングで興味深い1枚。 | ||
I cried out to the Lord ~ボルトニャンスキー:賛歌と教会コンチェルト ケルビム讃歌第7番/教会コンチェルト Nos.15, 21, 1, 27, 6, 18, 32, 9 / Kol slaven マリカ・クズマ指揮アンサンブル・ケルビム | ||
録音:2009年7月、2011年1月、サンフランシスコ。ウクライナの聖職者の家に生まれたボルトニャンスキー(1751-1825)は、7歳の時にサンクトペテルブルクに行き、そこでイタリア人宮廷楽長のガルッピの音楽を学んだ。その指導に心酔した彼は、1769年にガルッピが帰国するのに伴いイタリアへ行き、オペラ作曲法を学ぶ。この地である程度の名声を得た後、1779年にサンクトペテルブルクに戻り、1779年にはロシア帝国出身者としては初の「宮廷楽長」として活躍をはじめる。しかしながら彼の真価は合唱作品にあり、とりわけ40曲以上書かれた「教会コンチェルト」が高く評価されている。楽器の使用が禁じられている正教会において、彼が作曲した“西洋風の "ロシア語の奉神礼音楽は異質ではあるが、高い人気を誇っていたことは間違いない。この演奏は、再研究から導き出されたスラヴの発音によって歌われ、アーカイブから見つかった詳細が付け加えられた興味深いものとなっている。 | ||
孫楡桐〔ソン・ユトン〕、ピアノ・リサイタル ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調「告別」 Op.81a / リーバーマン(1961-):ガーゴイル Op.29 ガルシア・アギレラ(1972-):ユリアのための花束 / ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 孫楡桐(P) | ||
録音:2012年6月16日、ハエン、スペイン。期待の新進演奏家シリーズ。毎年、煌めく才能を輩出すことで知られるスペインの「ハエン国際ピアノ・コンクール」。南スペインに春を告げるイベントとしても知られている。課題曲はバッハから現代曲までと幅広く、ここで入賞すればピアニストとしての出発への輝かしい足掛かりとなることは間違いない。このコンクールの2012年の優勝者が中国のピアニスト孫楡桐(ソン・ユトン)。もちろん技術的には文句なしの素晴らしさだが、何より彼の美点は「彼独自の歌心」と「独特のタッチ」だろうか?リリカルなベートーヴェンの「告別」の第1楽章、ペダルを最小限に抑え、粒立ちの良い音で勝負する終楽章。と最初の曲から目を離すことができない。 また、2曲の現代曲は思いの他親しみやすいものであり、 そして圧巻はムソルグスキー!これはすごい。将来がとても楽しみな人。 | ||
マイ・ファースト・オーケストラ・アルバム | ||
ロッシーニ:歌劇「コリントの包囲」
ロレンツォ・レガッツォ(B;マオメット2世) マルク・サラ(T;クレオメネ) マジェラ・カラーフ(S;パミーラ) マイケル・スパイレス(T;ネオクレ) マシュー・レクロア(B;イェーロ) グスタボ・クアレスマ・ラモス(T;アドラステ) マルコ・フィリッポ・ロマノ(Br;オマール) シルヴィア・ベルトラミ(Ms;イスメーネ) ジャン=リュク・ティンゴ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、ポズナン・バッハ室内cho. | ||
録音:2010年7月18日、20日、23日、ライヴ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年6月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番 ハ長調「レニングラード」Op.60 |
ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
録音:2012年6月1日-3日、フィルハーモニック・ホール、リヴァプール。ショスタコーヴィチの第8集。とりわけ人気の高い第7番「レニングラード」の登場。「私はこの第七交響曲を我々のファシズムに対する戦いと我々の革命的勝利、そして我が故郷レニングラードに捧げる」とショスタコーヴィチ自身が表明したことから「レニングラード」という通称を持つこの作品、彼の作品の中でも演奏時間が長く、また賛否両論を巻き起こしている物。もちろん当時の聴衆や政府からは高く評価されていたが、ショスタコーヴィチの真意がわからないため、一時期は「ソ連のプロパガンダ」として評価が下がったり、戦後の書物によって、また評価が上がったりと、今でも政治的意味合いには曖昧さがぬぐいきれない感がある。レニングラード包囲前の1941年8月頃から作曲が開始されたとされ、本来は楽章ごとに副題が付けられていたが、作曲家自身によって破棄された。とは言え、その緊張感あふれる音楽は思想を越えて愛されるものであり、見事な起草転結を描き出している。さて、ペトレンコの演奏は、いつものように「混迷の背景」を感じさせることのない揺るぎない演奏で、ひたすら人間の強さと戦闘の悲惨さをダイレクトに感じさせる下心のない物。新しいショスタコーヴィチ像と言えるだろう。 | ||
チャイコフスキー/ペーテル・ブレイナー編曲:歌劇からの管弦楽組曲集 歌劇「スペードの女王」Op.68~組曲(7曲)/歌劇「ヴォエヴォーダ」Op.3~組曲(6曲) ペーテル・ブレイナー指揮ニュージーランドso. | ||
録音:2012年2月9日-10日、マイケル・フォウラー・センター、ウェリントン、ニュージーランド。NAXOSレーベルが誇る、スロヴァキア生まれの作曲家、指揮者ペーテル・ブレイナー。彼による一連の編曲作品はどれもが色彩豊かで、時には原曲を上回る面白さを備えた素晴らしいものばかり。たとえばあの「ゴー・バロック」シリーズや、ヤナーチェクの作品など、どれも聴き手を一瞬に魅了する力を備えていて、ファンも多いアルバム。チャイコフスキー(1840-1893)については、以前、ピアノ曲の「四季」のヴァイオリンと管弦楽編(8.553510)や、歌曲の編曲集(8.225921)なども存在するが、今回は「スペードの女王」と「ヴォエヴォーダ(地方長官)」のオペラからのアリアを管弦楽用に編曲し、また新しい魅力を見せてくれている。序曲以外はあまり知られていない「ヴォエヴォーダ」にこんなステキな曲があったとは。まさに目からウロコの音楽集。 | ||
グリーグ/ヘンニング・クラッゲルード&ベルント・ジーメン・ルンド管弦楽編曲: ヴァイオリンと室内管弦楽のための3つ協奏曲(原曲:ヴァイオリン・ソナタ/編曲:2012年) 〔第1番 ヘ長調 Op.8 (1854) /第2番 ト長調 Op.13 (1867) /第3番 ハ短調 Op.45 (1886-1887) 〕 ヘンニング・クラッゲルード(Vn) トロムソ室内o. | ||
録音:2013年1月7日-11日、グロノセン教会 [Grønnåsen Kirke] 、トロムソ、ノルウェー。当編曲版による世界初録音。ヴァイオリニスト、クラッゲルードがヴァイオリン・ソナタを協奏曲として生まれ変わらせたもの。確かに「ピアノ協奏曲」のような見事な作品を書いたグリーグ(1843-1907)にヴァイオリン協奏曲が1曲も存在しないのは何とも残念なことで、その足りないレパートリーを埋めるのに、これほどまでにふさわしい音楽はない。シベリウスをさえも思わせる勇壮な第1番、静かな美しさを讃えた第2番、そして、まさに完璧にはまった感のある第3番と、グリーグ好きが泣いて喜ぶようなラインナップ。もちろんクラッゲルードの演奏は文句のつけようがない。 | ||
ロッシーニ:序曲全集 Vol.2 歌劇「ウィリアム・テル」序曲/歌劇「エドゥアルドとクリスティナ」序曲(#) /歌劇「幸運な間違い」序曲/ 歌劇「絹のはしご」序曲/歌劇「デメトーリオとポリビオ」序曲/歌劇「ブルスキーノ氏」序曲/ シンフォニア ニ長調「ボローニャ」/歌劇「シジスモンド」序曲(#) クリスティアン・ベンダ指揮プラハso. | ||
録音:2011年9月5日-6日、Kulturní dům Barikádníků (無印)、2012年5月30日-31日、Produkční dům Vzlet (#)、以上 プラハ、チェコ。ロッシーニ(1792-1868)の素晴らしいウイットと創造性が、この序曲シリーズにくまなく発揮されている。これらの序曲の役割は、喜劇的な面と悲劇的な面の両方の要素を、色鮮やかなオーケストレーションで描き出し、これから始まる壮大な物語への道しるべと成すことにあるが、このベンダの演奏はそれらの要望を見事なまでにかなえていると言えるだろう。ここでは5台のチェロ独奏部分を含む4つの楽章からなる、大規模な序曲である「ウィリアム・テル」、彼の作品の中でも最も人気を誇る「絹のはしご」序曲などの有名作から、オペラ自体もほとんど演奏されることのない「デメートリオ」や「シジスモンド」などの珍しい作品まで、ファンならずとも聞き逃せないものばかりを収録している。 | ||
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994): ピアノ協奏曲集(全集?) 〔第1番(1940) /第2番(1950, rev.1971) 〕 |
エルダー・ネボリシン(P) マティアス・バーメルト指揮 ポルト音楽館so. | |
録音:2011年3月11日-12日、スッジア・ホール〔サラ・スッジア〕、音楽館〔音楽堂〕、ポルト、ポルトガル。なお、代理店記載のオケ名内には『管幻樂団』という謎の記載があるが、欧文は "Orquestra Sinfónica do Porto – Casa da Música" で、管弦楽団でもない。ポルトガルの作曲家、音楽学者ロペス=グラサの胸躍るピアノ協奏曲集。彼はリスボン音楽院で学んだ後、パリへ行き、シャルル・ケクランに作曲法と管弦楽法を師事した人だが、その作品には、まるでバルトークのようにポルトガルの民族音楽の影響が強く表れている。この2つのピアノ協奏曲は対照的な曲想を持つもので、明るく楽しい第1番(とりわけ終楽章の音の使い方がすばらしい)と、暗く渋めの第2番、そのどちらもが「ヨーロッパ的な音」とは違う面白さを持って聴き手にアピールしてくる。ピアノの扱いは打楽器的な部分も多く、美しいメロディを期待するよりも、どちらかというと「音のシャワー」を楽しむ音楽と言えソ・イェリそう。 | ||
ラウンド・タイム~ルイス・チノコ [Luís Tinoco] (1969-): ラウンド・タイム(2002) /距離の深さから(2008) (*) /探求の歌 (2007) (#) /孤独な夢想家の歌 (2011) (+) アナ・キンタンス(S;*) ソ・イェリ(S;#) ラケル・カマリニャ(S;+) ディヴィッド・アラン・ミラー指揮グルベンキアンo. | ||
録音:2012年6月13日-16日、ポルトガル、リスボン、カロウステ・グフベンキアン財団,グルベンキアン・アウディトリウム。世界初録音。なお、代理店記載の作曲者名『ルイ・ティノコ』とオケ名『グルペンキアン』(べが半濁音になっている)は誤り。ポルトガルの現代作曲家、ルイス・チノコによる“不可思議な音の世界 "にご案内する。フランス印象派の残滓とブラジルのジャズの香り、官能性と郷愁。これらが入り混じった音楽は、これらの曲に初めて触れた人にも強烈な印象を残すことだろう。エキゾチックで夢幻的な音の戯れ、時折訪れる破壊的なリズム、これらが混沌とした音の中に溶け合う様子は、まるで大きな望遠鏡で銀河を眺めるかのように茫洋とした物。ソプラノ独唱を伴う3つの作品は、それぞれ違う歌手を起用することで、味わいの違いを引き立てている。実験的な手法を用いながらも、根源的な美しさを追求するというこの作曲家の独自性が良く表れた曲集と言えるだろう。 | ||
ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ曲集(完結編)〔第5巻(*) /第6巻(#) 〕
マルコ・ロンギーニ指揮デリティエ・ムジケ | ||
録音:2010年7月6-10日、Chiesa di Santa Maria Maddalena, ノヴァリエ(*) /2011年7月24日-29日、Chiesa di San Lorenzo Martire, セザノ(#)、以上 ヴェローナ、イタリア。人気シリーズ、デリティエ・ムジケによるジェズアルドのマドリガル集の完結編。この第5集と第6集は1611年に一緒に出版された「双子」の曲集であり、この中には、宮廷の掟や雇用される者の制約などの様々な縛りから解き放たれた「自由な作品」が描かれている。当時の彼は、自分の城に閉じこもり、演奏家たちを侍らせながらひたすら音楽を生み出していた。この中には愛、拒絶、死、苦しみ、喜び、悲しみなど様々な感情が描写されているが、実際の彼は自らの罪を悔いていたのかどうかは、誰も知ることはできない。ただ、残された音楽は孤高の美しさを湛えている。 | ||
ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972):交響曲集 〔第22番「小交響曲」(1964-65) /第23番(1965) (*) /第24番 ニ長調(1965) (*) 〕/ イギリス組曲第1番 Op.12 (1905-06) アレクザンダー・ウォーカー指揮新ロシア国立so. | ||
録音:2012年8月26日-27日、30日-31日、Studio 5, Russian State TV & Radio Company KULTURA 、モスクワ。 (*)は世界初録音。途方もない交響曲を数多く書いたことで知られる作曲家ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972)。今回はお待ちかねの新録音が登場した。生涯に32曲もの交響曲を書いた彼だが、そのうちの27曲以上は、晩年と言える72歳から92歳の間に書かれている。ここに収録された3つの交響曲は88歳から89歳の作品であり、規模こそコンパクトなものの強烈な独自性を持っている。またこの3曲は密接に関係しているため、もしかしたら3曲で「一つの交響曲」として捉えることも可能かもしれない。一転、彼の出世作となった「イングランド組曲」はチャイコフスキーの「くるみわり人形」組曲から影響を受けたものであり、イングランドの風景を音に封じ込めた魅力的な音楽だが、すでに破天荒なブライアンの気質がよく現れているのも面白いところ。 | ||
INTO THE NIGHT ~現代合唱作品集 エリック・ウィテカー(1970-):3つの花の歌~第2番「あなたの手の百合とともに」(1991) /金の夜(2009) スティーヴン・パウルス(1949-):一日の終わり(2006) / アルヴォ・ペルト(1935-): Littlemore Tractus (2001) ディヴィッド.N.チャイルズ(1969-):三日月(2007) /優しい夜のなかには(2011) (*) ジョン・タヴナー(1944-):The Veil of the Temple ~あなたは光で自身を覆う(2004) アビー・ベティニス(1980-):宵の明星に(2005) / フランク・ティケリ(1958-):ここに輝く星がある(2000) モーテン・ローリゼン(1943-):夜想曲第3番~この輝ける夜に(2005) ディヴィッド.N.チャイルズ指揮ヴォックス・ヒュマーナ | ||
録音:2011年10月3日-5日、 Highland Park United Methodist Church 、ダラス、テキサス州、USA 。(*)は世界初録音。このアルバムには、美しくも、どこか仄暗さを秘めた現代合唱作品が収録されている。ガルシア・ロルカの詩を用いたウィテカーの作品はゆっくりとしたテンポに乗って、複雑な調性による抒情的なメロディが歌われる。「 ニ長調」で書かれたシンプルなポールズの作品、痛みすら伴うチャイルズの「新月」、慈悲深いペルトの作品(オルガン・パートも含む)などなど、合唱好きにはたまらない曲で満たされている。 | ||
Everyone Sang ~ボブ・チルコット(1955-): 島はざわめきで満ちている(2004) (+) /ゆりとばら(2002/2008) (*) /誰もが歌った (1995) (+) / あなたと私(2005) (+) /小ジャズ・ミサ(2004/2005) (#/+) /我らが父(命のパン)(2010) / 冬のさなか(1994/1995) (*) /彼のために全ての星が輝いている(2002) (*)/真冬のばら(2010) / 私は創造を共有する(2005) (+) /イソップ物語(2008) (*/+) ジェンマ・ビーソン(P;*) ウィル・トッド・トリオ(#) クリストファー・フィンチ指揮ウェレンシアン・コンソート | ||
録音:2011年8月25日-26日、 Johnson Hall, Millfield School, サマセット、UK 。(+)は世界初録音。現代イギリスで最も人気を博している合唱曲指揮者&作曲家、ボブ・チルコット(1955-)の作品集。彼は1985年にキングス・シンガースに参加し、12年間テナーを務めたあと、作曲に専念するために脱退したという実力の持ち主であり、編曲家としても高名。そんな彼の作品はどれも親しみやすく、「歌う喜び」を味わわせてくれるものであり、例えばここに収録された「小さなジャズ・ミサ」や「イソップ物語」は、とりわけ機知に富んだ優れた作品として評価されるものだろう。まずは冒頭の「島はざわめきで満ちている」を聴いてみて頂きたい。この何ともチャーミングなこと。ここを聴いただけで全てを知りたくなること間違いなし。 | ||
ステファーノ・パヴェージ(1779-1850):歌劇「マルカントニオ氏」
マルコ・フィリッポ・ロマーノ(Br;マルカントニオ氏) ロリアーナ・カステラーノ(A;ベッティーナ) マッテオ・ダポリート(B-Br;トビア) ティムール・ベクボスノフ(T;メドーロ) シルヴィア・ベルトラミ(Ms;ドリーナ) スヴェトラーナ・スモレンチェワ(Ms;リセッタ) マッシミリアーノ・シルヴェストリ(T;パスクィーノ) エリゼオ・カストリニャーノ(Cemb) マッシモ・スパンダーノ指揮プフォルツハイム南西ドイツ室内o.、ポズナン・バッハ室内cho. | ||
録音:2011年7月7日、10日、16日、Königliches Kurtheater, バート・ヴィルトバート、ドイツ、ライヴ。世界初録音。なお、国内代理店は録音会場を『クルトヘーター宮殿』と訳しているが、誤り(王立クア劇場〔クアは温泉地などに多いクアハウス [kurhaus /療養の家] のクア〕といった意味ではないかと思われる)。現代ではすっかり忘れ去られてしまっているが、このオペラ「マルカントニオ氏」はスカラ座の初演時に大成功を納め54回も上演され、1810年から1831年の間にも50回もの再演が行われたという記録がある(しかしその記録はロッシーニによって覆されてしまうが)。このオペラは「ドン・パスクァーレ」の元ネタとされていて、どちらも恋に不慣れな老人が笑いの種になるというものであり、人間嫌いの老人と機転の効く娘を軸とした騒動は、どのような味付けを施したとしても面白いものなのだ。音楽的にも楽しさ満点なこの作品を、観客と舞台が一体となったような親密さも感じられる素晴らしい演奏でお届けする。 | ||
スーザ(1854-1932)/キース・ブライオン(#以外) &ローラス・シゼル(#) 吹奏楽編曲:吹奏楽作品集 Vol.12 「サウンド・オフ」行進曲(1885) /ピーチ・アンド・クリーム~フォクストロット(1924) / 行進曲「金星の日面通過」(1883) (#)/ジョージアを越えて~パトロール(1891) / 「3人の娘」組曲 (1887-1901) /「ミカド」行進曲(1885) /名誉の死~葬送行進曲(1876) / 「マルケット大学」行進曲(1924) /「復活」行進曲(1876) /クリスと不思議なランプ~序曲(1876) (+) / 「ライト・フォワード」行進曲(1881) (#) /「私の手帳からの一葉」組曲 (1923) /「右=左」行進曲 キース・ブライオン指揮王立スウェーデン海軍バンド | ||
録音:2010年9月28日-30日、The Admiralty Church (Ulrica Pia), カールスクルーナ、スウェーデン。(+)は世界初録音。好評、スーザ(1854-1932)の行進曲シリーズもこれで第12集となった。オリジナルのマーチだけでなく、オペレッタや他の作品からの編曲も含む多彩な音楽は、知られざるスーザの魅力までをも語りつくす。このアルバムの13曲は、比較的珍しいものばかりであり、トラック3のような歴史的な天文ショーを伺わせるような貴重なものも含まれてます。また、組曲「3人の娘」は彼のオペレッタからの曲集であり、「ミカド」行進曲はギルバート&サリバンの作品のメロディによるメドレー。トラック9の「名誉の死」は悪名高き大統領ユリシーズ・グラントが亡くなった時、以前に出版したピアノ曲をスーザが吹奏楽版へとアレンジした物。実際の葬儀の際に演奏された。他にも興味深い作品が目白押し。スーザのオーソリティ、ブライオンによる愛溢れる演奏。 | ||
ゲディーニ(1892-1965):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 奇妙 [Bizzarria] (1929) /ヴァイオリン・ソナタ イ長調(1918) / 2つの詩曲(1930) /ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調(1922) (*) エミー・ベルネコーリ(Vn) マッシモ・ジュセッペ・ビアンキ(P) | ||
録音:2011年10月25日-29日、イタリア、ヴェルチェッリ、ヴァラッロ・セシア、シヴィコ劇場。(*)を除き世界初録音。イタリア、クーネオ出身の近代イタリア作曲家、ゲディーニのヴァイオリンとピアノのための作品集。この当時の潮流に漏れず、彼もモンテヴェルディやフレスコバルディらルネサンス音楽やバロック音楽から発想を得て、現代的な手法を交え曲を創っていった人(彼の父はワーグナーの熱烈な崇拝者であったというが、彼の作品にはその影響はほとんど見られない)。このアルバムにはそんな彼のヴァイオリン作品が全て収録されている。第1曲目の「ビッザリーア」は「珍妙、激情」と言った意味を持つタイトルだが、どちらかというと夢幻的で「音の戯れ」と言った風合いを持つ音楽。2つのソナタは伝統的な3楽章で書かれていて、ロマンティックな肌触りを残す イ長調、革新的な広がりを持つ 変ホ長調と、その曲想には違いがあるが、どちらも魅力的であり、また極めて精巧に書かれている。2つの詩曲はもっと自由で制約にしばられない音楽。 | ||
ヤニス・パパイオアヌ(1910-1989): 3つの前奏曲集〔第1番「田舎の夜」(1939) /第2番「海辺の朝」(1938) /第3番「水彩画」(1938)〕/ ピアノのための「エロティック」(1986) (*) /ソプラノとピアノのための「別れのばら」(1944) (*) / ソプラノとピアノのための「キャンドル」(1953) (*) /ソプラノ、ピアノとフルートのための「鏡の奥に」(1984) (*)/ ピアノのためのスケルツォ(1938) (*) /アンサンブルのための「アソシエーション」(1978) / チェロとピアノのためのセレナード(1937) (*) /チェロとピアノのための島の踊り(ミティリーニ)(1944) (*) / ピアノのための14の子どもたちの肖像より(1960) (*) Nos.3, 6, 7 (*) /チェロ独奏のためのリズムと色彩(1974) (*)/ ソプラノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットとピアノのための「海の詩人」(1986) / ピアノのためのコルセアの踊り第1番(1952) /ピアノのための組曲~第8番「ヴィヴァーチェ」(1959) (*) / ピアノのためのオラクルム(1965) (*) コスタス・チャルダス(P) ミルト・パパタナシウ(S) ヤニス・アニセゴス(Fl) ウラディミロス・シメオニディス指揮ディソナート・アンサンブル [dissonArt ensemble] エヴィエ・パパタナシウ、コスティス・テオス(Vc) アレクシス・テオフィラクトウ(Vn) グラメノス・チャルキアス(Cl) | ||
録音:2011年7月28日、2010年6月9日、2010年2月26日、アテネ・コンサート・ホール/2011年6月15日、 音楽学部ロビー、アリストートル〔アリストテレス〕大学、(*)は世界初録音。ギリシャの作曲家、ヤニス・パパイオアヌの作品集。主にアテネで生活するも、パリで勉強した経験、とりわけオネゲルとの交流や、他のパリの音楽家たちの出会いを自らの音楽体験として、ギリシャの音楽に組み込むことで、独自の作品を生み出した人。確かに前奏曲などは「ちょっと装飾の多い」サティもどきの曲であり、フランス印象派の作品と言われても疑う人はいないだろう。1944年頃までは印象主義の作品を書いていたが、その後はギリシャ音楽を徹底的に追求する。しかし1953年頃からは実験的な作風に転じ、シェーンベルクやヴェーベルンを思わせる12音の音楽も書くようになる。そんな作曲家の様々な年代の作品を並べることで数多くのものが見えてくるような気がする。 | ||
アントニオ・ソレル(1729-1783):鍵盤楽器のためのソナタ集 Vol.3〔第28番-第41番〕
デニス・ジダーノフ(P) | ||
録音:2011年11月28日-30日、Auditorium, Palau de Congressos, ジロナ県、スペイン。Vol.1:8.572515、Vol.2:8.572516(3巻とも演奏者は異なります)。当巻の演奏者は2010年の第56回マリア・カナルス国際ピアノコンクール第1位。 | ||
イアン・ヴェナブルズ(1955-):ピアノ独奏作品全集 カプリス Op.3 /組曲「ストウヘッドの愚行」、4つのロマンティックな印象 Op.4 (*) /3つの小品 Op.5 (*) / 即興曲「ナイチンゲールとばら」Op.8 /ジャニスの肖像 Op.9 /ピアノ・ソナタ(1975) / D.S.C.H への思い出に Op.1 グレアム・J.ロイド(P) | ||
録音:2012年10月23日-24日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマスシャー、UK。(*)を除き世界初録音。リヴァプール出身の作曲家イアン・ヴェナブルズの名前は「英国歌曲好き」だったら忘れられない存在だろう。彼は現在イギリス有数の歌曲作曲家であり、またアーサー・ブリス協会のプレジデントも務める名士。彼の歌曲集(8.572514)は、その少々甘いメロディとテノール歌手A.ケネディの名唱で多くのファンを獲得したが、このピアノ曲も、歌曲に通じる抒情性と、うっとりするようなメロディが魅力的であり、瞬く間に、聴き手を新しい世界へといざなうものと言えそう。「ストウヘッド」とは風景式庭園のことで、過去への連想や異国的なものへの憧れを含んだその造りは、見るものに素晴らしい印象を与える。そんな庭園の印象を描いたのが組曲「ストウヘッド・フォーリーズ」。ちょっぴり印象派のような風情の曲が郷愁を呼び起こす。他の曲もどれもストーリーを帯びた名作。 | ||
ロヴシャン・マメドクリエフ、ギター・リサイタル ファリャ(1876-1946)/藤井敬吾 編曲:はかなき人生~舞曲第1番 アミーロフ(1922-1984)/R.マメドクリエフ編曲:12のミニアチュア より Nos.1, 2, 5, 4, 3, 10 リョベト(1878-1938):ソルの主題による変奏曲 Op.15 / ルドネフ(1955-):ロシア民謡による変奏曲イヴーシュカ アルベニス(1860-1909)/タレガ編曲:スペイン組曲 Op.47~第3番「セビリャ」 トゥーリナ(1882-1949):セビリャナ(幻想曲) / カステルヌォーヴォ・テデスコ(1895-1968):悪魔的奇想曲 アンドルー・ヨーク(1958-):なんてファンキーな / ブローウェル(1939-):思いつき / タレガ(1852-1909):ホタ ロヴシャン・マメドクリエフ(G) | ||
録音:2012年11月2日-5日、 St John Chrysostom Church 、ニューマーケット、オンタリオ州、カナダ。期待の新進演奏家シリーズ。1986年、アゼルバイジャンで生まれたマメドクリエフは、2012年のGFA国際ギターコンクールで優勝したギタリストが、すでにコンクール以前から世界中で高い知名度を誇っていたという実力派でもある。このアルバムでは彼らしい曲が選ばれていて、ファリャやアルベニスといったお馴染みのイベリアの作品から、彼の同胞であるアミーロフの作品、そして現代曲(といってもアンドルー・ヨークやブローウェル)など、まるで万華鏡のような楽しさを秘めたアルバムとなっている。才能ある人がひしめくギター界だが、この人の演奏は一味違う。 | ||
21世紀スペインのギター曲集 Vol.1 エドゥアルド・モラレス=カソ(1969-):ウルカヌスの鍛冶場(2009) サルバドル・ブロトンス(1959-):2つの新しい提案 Op.121 (2011) (*) ダヴィド・デル・プエルト(1964-):春風(2009) カルロス・クルス・デ・カストロ(1941-): Secuencia Sefardita (2010) (*) リカルド・リョルカ(1962-):ヘンデリーナ(G.H.ヘンデルの主題による変奏曲)(2011) (*) レオナルド・バラダ(1933-):カプリチョス~第8番「アルベニスの抽象化」 (2010) (*) オクタビオ・バスケス(1972-):組曲「ノストス」(2009) (*)(世界初録音) アダム・レヴィン(G) | ||
録音:2012年9月16日-19日、 St John Chrysostom Church 、ニューマーケット、オンタリオ州、カナダ。(*)は世界初録音。スペインの近代ギター曲を集めたシリーズが始動する。全4巻。ある意味「型破り」の曲も含まれる。第1集は数々の受賞経験もあるギタリスト、アダム・レヴィンの演奏。スペインは1936年から1975年に渡って独裁体制を維持していたフランコ政権の圧政に苦しめられていたが、芸術家たちは、アメリカで「文化や教育を通じて世界各国の相互理解を高めるために」設立されたフルブライト・プログラムを通じて助成金を受けたりと秘かに進化を続けていた。それゆえ、1970年代終わりからの復興運動には目覚ましいものがあり、スペイン音楽は急速に進化を遂げた。この7人の作品は、そんな歴史を乗り越えて21世紀に書かれたもので自由な息吹が感じられる見事なものばかり。 | ||
フラジェッロ&ロスナー:吹奏楽のための交響曲集 ニコラス・フラジェッロ(1928-1994): オデッセイ Op.74(1981) /黒のワルツ Op.45b (W.シモンズ編曲/サクソフォン四重奏版)(1964, rev.1992) (*) / 交響曲第2番「 Symphony of the Winds 」Op.63 (1970) / コンチェルト・シンフォニコ Op.77b (M.パターソン編曲/サクソフォン四重奏&吹奏楽版)(1985, rev.2004) (#) アーノルド・ロスナー(1945-):交響曲第8番「三位一体」Op.84 (1988) (*) デイヴィッド・バートマン指揮ヒューストン大学ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2010年5月1日-4日(#以外)、2011年5月12日-13日(#)、モーレス音楽学校、ヒューストン大学、テキサス州、 USA 。(*/#)は世界初録音。ニューヨークの音楽一家に生まれたフラジェッロと、同じくニューヨーク生まれのロスナーの吹奏楽作品集。若い頃ジャンニーニからヨーロッパの伝統を学び、ピアニストや指揮者としても活躍、バロックから現代までの音楽を幅広く取り入れた独自の作風を確立したフラジェッロの作品は、最近になって数多くのファンを獲得している。このCDに収録された4つの作品はどれも彼の特徴を示すもが、とりわけ「風の交響曲」の成熟したスタイルには驚かされることだろう。サクソフォンの音色を存分に生かした2つの曲も見事。一方、ロスナーの作品は精緻であり神秘的。ルネサンス様式を感じさせる敬虔な気分とリズミカルな気分が錯綜する作品であり、まるで鐘の音のように炸裂するパーカッションの響きにも胸躍ります。ヒューストン大学ウィンド・アンサンブルの見事な演奏で。 | ||
モーツァルト:交響曲全集 〔第1番-第24番(*) /第25番(#) /第26番(*)/第27番-第36番(#) /第37番(*) /第38番-第41番(#) 〕 ニコラス・ウォード指揮ノーザン室内o.(*) バリー・ワーズワース指揮カペラ・イストロポリターナ(#) | ||
録音:1988年-1994年。既出盤の BOX 化。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年5月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ラフマニノフ: 交響曲第3番 イ短調 Op.44 /交響的舞曲 Op.45(#) |
レナード・スラットキン指揮 デトロイトso. | |
録音:2011年11月25日-27日(無印)、2012年2月9日-11日(#)。第2番(8.572458)の濃厚な演奏でおなじみ、スラットキンとデトロイトso.は、このラフマニノフの晩年の2曲にも、滴り落ちるほどにずっしりとした響きと、強いメリハリを与え、曲の持つエネルギーを光り輝く音価に転換し、聞き手につきつける。 | ||
ベニーを待ちながら~ベニー・グッドマンを讃えて プーランク(1899-1963):クラリネット・ソナタHP184 (1962) (*) バーンスタイン(1918-1990):クラリネット・ソナタ(1941-1942)(*) ガーシュウィン(1898-1937)/J.コーン編曲:3つの前奏曲(1926/1987) (*) ストラヴィンスキー(1882-1971):クラリネット独奏のための3つの小品(1918) モートン・グールド(1913-1996):ベニーズ・ジグ(1962/1979) (#) バルトーク(1881-1945):コントラスツ BB116, SZ111(1938-1940) ジュリアン・エルヴェ(Cl) モード・ロヴェ(Vn;+) ジーン=ヒサノリ・スギタニ(P;*/+) イン・ライ=グリーン(Cb;#) | ||
録音:2011年7月25日-28日、パリ音楽院。クラリネット界の巨匠、「スウィングの王様」ベニー・グッドマン(1909-1986)。彼はスウィング・ジャズの代表的存在であり、伝説的なバンドリーダーだが、クラシック音楽にも深い愛情を注いでおり、例えばモーツァルトの「クラリネット協奏曲」などの録音も存在し、また同世代であったバルトークとは親しい友人で、このアルバムに収録されている「コントラスツ」を献呈された時は、ヴァイオリニストのシゲティとともにこの曲を録音。そんなグッドマンに触発された作曲家は数多く、例えばバーンスタインは自作の「前奏曲とフーガ」を捧げているし、映画音楽で知られるモートン・グールドもグッドマンの友人で、彼のために2つの作品を書いている。プーランクのソナタは厳密にはグッドマンに捧げられたものではないが(オネゲルの墓前に捧げられたとされる)初演はバーンスタインの伴奏でグッドマンが行っている。ガーシュウィンの「前奏曲」はジェイムズ・コーンがグッドマンのためにクラリネット用に編曲した物。 | ||
サン=サーンス:ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.1 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 Op.75 /子守歌 Op.38 /エレジー Op.160 /エレジー Op.143 / サラバンドとリゴドン Op.93 /ロマンス Op.37 /振り子時計のアリア イ短調/三部作 Op.136 ファニー・クラマジラン(Vn) ヴァニャ・コーエン(P) | ||
録音:2011年6月13日-15日、UK、モンマス、ワイヤストン・コンサート・ホール。様々なジャンルに多くの作品を残したサン=サーンス(1835-1921)だが、かつて彼は、ヴァイオリニストの友人に「私は室内楽以上に好きなものはない」と手紙を書き送ったほどに、このジャンルを愛していた。その中でも、ヴァイオリンのための作品には驚くほどの情熱が込められている。なかでもマルタン・マルシックに捧げられたヴァイオリン・ソナタ第1番は、4つの部分が切れ目なく演奏される、力強く美しいメロディに充たされた音楽。元々ピアニストとしても素晴らしい能力を有していた彼、これらの作品のピアノ・パートの充実ぶりにも目を見張るものがある。1912年に書かれた「三部作」は晩年の彼が至った境地を示すかのような深みを有している。印象派の音楽が世を風靡していた時代、このような音楽を書いていた彼は時代遅れなのだろうか?それとも信念を貫いた人なのだろうか?演奏するのは、度々の来日っかり人気者となったファニー・クラマジラン。しっとりとした美音がサン=サーンスの魅力を引き出している。 | ||
ドビュッシー:4手のためのピアノ作品集 小組曲(1888-1889) (*) /スコットランド行進曲(昔のロス伯爵家の人々の行進曲)(1890年第1稿)(#) / 6つの古代の墓碑銘(#) /管弦楽のための第1組曲(連弾版;#) ジャン=ピエール・アルマンゴー、オリヴィエ・シャウズ(P) | ||
録音:2012年3月12日-14日(#)、2012年7月4日(*)。1872年にドビュッシー(1862-1918)はパリ音楽院に入学。正式に音楽の勉強を始める。もともとはピアニストを志していた彼だが、2年続けて賞が取れずに諦めてしまった。1878年からは作曲もはじめ、いくつかの曲を書来るが、1880年にあのメック夫人の伴奏者として同行し、多大なる影響を受けたことでも知られている。この当時に書かれた曲はあまり残存していないと言われていたが、いくつかのピアノ連弾曲が2002年に発見、出版され、若きドビュッシーの姿を再現するのに一役買っていることはご存知の通り。このアルバムでは更にレアな作品「管弦楽のための組曲」のピアノ連弾版が収録されていることに注目。1882年から1884年頃に作曲されるもずっと演奏されることなく、2008年にようやく公開されたこの作品は、バレエ組曲のようであり、ドビュッシーのインスピレーションがフルに発揮された興味深い音楽。どちらかといえばドリーブやラロに近い曲調だが、至るところにドビュッシーらしさが感じられる、とても楽しい仕上がりとなっている。 | ||
アイラ・ハーシェン(1948-):ストライク・アップ・ザ・バンド ガーシュウィン(1898-1937)/ハーシェン編曲:ストライク・アップ・ザ・バンド(1927/1987) (*) アーヴィング・バーリン(1888-1989)/ハーシェン編曲:ショーほど素敵な商売はない(1954/1988) (*) アイラ・・ハーシェン:J.P.スーザの主題による交響曲(1994-1997) (#)/ バンドのためのディヴェルティメント(1988) (+) ローウェル・グレアム指揮 アメリカ空軍バンド(+)、 アメリカ空軍ヘリテージ・オブ・アメリカ・バンド(*/#) | ||
録音:1989年(*) /1994年2月(#) /2000年1月18日-22日。吹奏楽の分野では知らぬ者のないアイラ・ハーシェン(1948-)。アメリカで最も人気を誇り、また成功した名アレンジャーの一人。彼は「トイ・ストーリー」や「スコーピオン・キング」などのハリウッド映画の名曲をバンドようにアレンジしたり、スーザの色とりどりのマーチを自由に構築し、驚くばかりの楽しさで聴かせる「J.P.スーザの主題による交響曲」(トラック2-5)を作り上げたり、と、ユニークな創作活動を行っている。この「交響曲」(とは言え吹奏楽の編成で書かれているが)がとても面白い。おなじみのスーザのメロディが手を変え、品を変え現れては消えていくが、この過程の楽しいことと言ったら。まるで映画音楽ばりの壮大な世界観と、ひねった響き、そして何よりスーザのメロディの素晴らしさを再確認できるという、なんとも凄い1曲。「ショウほど 素敵 な商売はない」のアレンジにも思わず笑ってしまうかも。 | ||
ランドスケープ マイケル・トーキー(1961-):ジャベリン(M.パターソン編)(1994/1997)/モハーヴェ(2011)(*) フランク・ティケリ(1958-):アメリカン・エレジー(2000)/シンプル・ギフト~4つのシェイクスピアの歌(2002) コープランド(1900-1990):静かな都会(ハンスバーガー編)(1941/42)(#)/シェイカー教徒の主題による変奏曲(1960) イ・ヘジュン(マリンバ;*) スティーヴ・レイスリング(Tp;#) マーガレット・マルコ(E-Hr;#) ポール.W.ポピエル指揮カンザス大学ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2012年4月。「風景」と題された、アメリカの吹奏楽曲で巡る様々な地域の旅の印象をタペストリーにした1枚。トーキーの「ジャベリン」はご存知、アトランタ・オリンピック委員会の委嘱によって作曲された曲(アトランタso.創設50周年の記念演奏会もかねて)で、これは1996年の夏季大会の開会式で演奏され大人気を博した物。当時の公式CDも大ヒットしたものを、パターソンが吹奏楽へと編曲している。マリンバが大活躍する「モハーヴェ」は砂漠に咲く花の美しさをミニマル風の音で讃える。ティケリの「アメリカン・エレジー」は1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件を悼んで書かれ、「シェイクスピアによる4つの作品」は自然を賛美している。コープランドの「静かな都会」は説明不要の名曲で、「変奏曲」はティケリと同じくシェーカー教徒の歌をモティーフにした物。 | ||
ケネス・フックス(1956-): ピアノのための7楽章「落ちるカノン」[クリストファー・オライリー(P)/2011年3月27日]/ 弦楽四重奏曲第5番「アメリカ風」[ダーリーSQ /2011年9月19日]/ (1楽章の)落ちる三重奏曲[トリオ21 /2012年1月23日] | ||
録音:[/内]。世界初録音。代理店の翻訳には『落ち行くするカノン』といった謎の表記があるが、誤り。ケネス・フックス(1956-)は現代アメリカ有数の作曲家の一人で、彼の作品は世界中で愛聴されている。ここでは3つの作品を収録。最初の「落ち行くカノン」はフックスの友人であるピアニスト、オライリーのために作曲されたもので、2010年に書かれた「落ち行く男」の素材がモティーフとして使われている。「落ち行く男」の元になったのは、デリーロの小説であり、9/11の事件の際、破壊されたワールド・トレード・センターの瓦礫に躓き、恐怖と混沌の感情に襲われた男を描いたが、ここからフックスは様々な音楽を導き出したのだった。トラック12のトリオも同じものから派生した曲。弦楽四重奏曲第5番は、もう少し耳に優しい響きを持っているが、第3楽章には同じ「落ち行く男」の素材が使われているなど、現代のアメリカの抱えるカオスを見事に表現している。「落ち行く男」はすでに録音済とのことで、こちらも発売が待たれるところ。 | ||
マイケル・ドアティ(1954-): 合唱と管弦楽のための「ラシュモア山」(2010) (*) / アルトゥーロ・トスカニーニとNBCso.による交響的幻想曲「ラジオ・シティ」(2011) (#) / オルガン、金管と打楽器のための「シスター・エイミーによるゴスペル」(2012) (+) ポール・ジェイコブズ(Org;+) カール・セントクレア指揮パシフィックso.&cho.(*) | ||
録音:2010年2月4日-6日(*)、2012年2月23日-25日(#/+)。世界初録音。現代アメリカで最も人気を集めている作曲家マイケル・ドアティ(1954-)の最新作を含む3つの作品集。どの作品もアメリカの発展に寄与する題材がモティーフとなっている。アメリカ合衆国建国から150年、この歴史に名を残す4人の偉大な大統領の胸像が彫られた「ラシュモア山」だが、この彫刻が制作されたのは1927年から1941年という、大恐慌から第2次世界大戦をまたぐ激動の時代だった。ドアティは各々の大統領をイメージした4つの曲に、親しみやすいメロディと深い内容をもたせ、興味深い作品に仕上げている。「ラジオ・シティ」はイタリア統一150周年記念の委嘱作。1937年から1954年まで続いたNBCのラジオ番組で、トスカニーニとNBCso.が演奏し、アメリカ全土で数百万人が聴いたという名番組。この作品では演奏するトスカニーニを音でリスペクトする。「シスター・エイミー」は、1923年にフォースクエア教団を設立したエイミー・S.マクファーソン(1890-1944)を讃えた音楽。彼女のメッセージは当時のアメリカ人たちの心を動かしたことで知られている。 | ||
ニーノ・ロータ(1911-1979): クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲(1973) / ヴァイオリンとピアノのための即興曲 ニ短調(1947) / ファゴットとピアノのためのトッカータ(1974) / クラリネットとピアノのためのソナタ ニ長調(1945) / ピアノのための幻想曲 ハ長調 (1944-1945) |
ゴラン・ゴジェヴィク(Cl) メアリー・ケネディ(P) クオ・リン(Vn) ウィノナ・ゼレンカ(Vc) マイケル・スウィーニー(Fg) | |
録音:2010年11月10日-14日、グレン・グールド・スタジオ、CBC 放送局、カナダ。『アヴィオリン』という謎の表記があるが、誤り。映画音楽で知られるニーノ・ロータ(1911-1979)。しかし彼は「本業はあくまでもクラシックの作曲であり、映画音楽は趣味に過ぎない」と公言していた。何しろ13歳でオペラを作曲し、聖チェチーリア音楽院で学んだ後、カーティス音楽院に留学するほどの筋金入りのクラシック畑を歩み、その後も音楽教師として身を立てていたほどの人物。しかし、彼の名声は、本人の意に反して映画音楽ばかりに傾いており、生前の彼にしてみればかなりの不満がたまっていたのではないだろうか?(これはコルンゴルトやローザと同じ状況)ようやく最近になって「クラシック作品」の存在が知られるようになってきたロータ。確かにここで聴ける数々の作品に、あの「愛のテーマ」のような究極の甘美さばかりを求めてはいけない。さあ、新たなロータの魅力をみつけて頂きたい。 | ||
フィビフ(1850-1900): 交響曲第1番 ヘ長調 Op.17 / 管弦楽組曲「故郷の印象」 Op.54 |
マレク・シュティレツ指揮 チェコ・ナショナルso. | |
録音:20112年2月6日-7日、CNSO 第1スタジオ「ギャラリー」、プラハ。チェコの作曲家、ズデニェク・フィビフ(1850-1900)は、同胞であるスメタナやドヴォルジャークと共に、チェコ国民楽派の創世期を築いた人として知られている。確かに、自作にチェコ民謡や民族舞曲のリズムを取り入れたり、チェコの伝説に基いたオペラ「シャールカ」を作曲、その作風は極めてチェコ風味が漂うもが、実際に彼が生きた時代のボヘミアはオーストリア帝国の支配下にあったことや、母親がドイツ人で、ライプツィヒ音楽院で学んだことなども重ね合わせると、彼の音楽からはどうしてもドイツ・ロマン派、それもシューマンの強い影響が感じられても仕方ない。そんな彼が1877年から取り組んだ交響曲第1番は、まさにシューマンらしい重厚さを有した名作。組曲「故郷の印象」は1897年から98年にかけて書かれた曲で、各々にタイトルが付された描写的な側面も持っているが、交響曲としても成り立つ力作で、これは次代のチェコの作曲家たちに大きな影響を与えたことでも知られている。 | ||
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934-): チェロと管弦楽のための「ストラスクライド協奏曲」第2番(1987) (*) / チェロとピアノのためのソナタ「セクエンツィア・セルペンティゲナ」(2007) (#) / 2人のヴァイオリン弾き~舞曲(V.チェッカンティ編曲)(1977/1988, rev.2007) (#) / 無伴奏チェロのための「マレンマのヴィットリオ」による小さな曲(2008) (+) ヴィットリオ・チェッカンティ(Vc) ブルーノ・カニーノ(P;#) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮RAI国立so.(*) | ||
録音:2006年9月13日(*) /2012年5月10日-11日、ライヴ(#/+)。(#/+)は世界初録音。代理店の翻訳には『2つの平野』という記載があるが、「 Fiddlers 」を 「 Fields 」と誤解した情け無いミスと思われる。マックスウェル=デイヴィス(1934-)の「ストラスクライド協奏曲」とは、スコットランドのストラスクライド社から作曲を委嘱された10曲からなる協奏曲のシリーズのこと。1987年から1996年にかけて作曲され、各々オーボエ、チェロ、クラリネット、フルート、コントラバス、ファゴット、ホルンとトランペットの二重協奏曲、ヴァイオリン、ヴィオラ、木管六重奏と管弦楽の合奏による協奏曲として書かれている。曲調は全体的に渋めであり、決して一般受けするものではないが、この作曲家が好きな人にはたまらない世界観が広がっている。チェリストのチェカンティは作曲家 の親しい友人であり、「セクエンツィア・セルペンティゲナ」も舞曲もチェカンティなしには成立しない。最後に置かれた小さな曲はまさにチェカンティのためのものであり、彼のプライヴェートな演奏会(バッハの無伴奏組曲第6番)が終わったあと、マックスウェル=デイヴィスが、アンコールピースとして手書きで譜面を作成したという微笑ましい物。 | ||
W.F.バッハ:鍵盤のための作品集 Vol.4 2台のチェンバロのためのソナタ(コンチェルト) ヘ長調 F.10, BR A12 (*) / ソナタ〔ハ長調 F.1b, BR A2a /ヘ長調 F.202, BR A10 /ニ長調 F.3, BR A4 〕 ジュリア・ブラウン(Cemb) バーバラ・ベアード(Cemb2;*) | ||
録音:2012年3月26日-27日、ビーオール・コンサート・ホール、オレゴン大学、アメリカ。J.S.バッハ(1710-1784)の長男であり「最も才能に恵まれた」とされるヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ。しかし、ありあまる才能に溺れてしまい、努力を怠ったため、晩年は寂しくこの世を去ったという人としても知られている。そんな彼のこと、出版された作品は数が少ないが、どれも、感情の迸りが素晴らしい幻想的な作品として、愛好する人が多い。残された作品を見てみると、初期の作品は父の影響が強く感じられるが、少しずつ自由度が高くなり、彼の初の出版作品である「 ニ長調」のソナタは、あまりにも複雑過ぎて、アマチュア愛好家たちの手には到底負えない難曲となってしまったためか、それ以降のソナタは敬遠されてしまったとも言われている。同時代からは背を向けられてしまった彼の作品だが、今の私たちにとっては素晴らしい贈り物であることは間違いない。 | ||
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950): チェロ協奏曲(1945) (*) /セレナード ト長調(原典版; 1948) /寂しい水(1931頃) (+) /ホワイソーンの影(1931) ガイ・ジョンストン(Vc;*) レベカー・コフィ(S;+) ジョアン・ファレッタ指揮アルスターo. | ||
録音:2012年2月5日(*以外)、2012年2月6日(*)、アルスター・ホール、ベルファスト、UK 。モーランはアイルランド家系の聖職者の息子として生まれ、幼い頃よりヴァイオリンとピアノを学び、1913年に英国王立音楽大学に入学、ここではスタンフォードに作曲を学んでいる。その後第1次世界大戦に従軍するが、ここで頭部を負傷。これが彼の生涯に暗い影を落としたと言われている。室内楽や歌曲の分野に多くの作品を残したが、1945年にチェリストのピアーズ・コートモアと結婚。このアルバムの「チェロ協奏曲」やチェロ・ソナタなどの傑作が生まれた。セレナードは1948年に書かれた大規模な管弦楽曲だが、初演時に「長すぎる」とされ「インテルメッツォ」と「フォルラーナ」を削除、以来6楽章で演奏されてきたが、1996年に8楽章の原典版は出版されてからは、この当初の意向による形で演奏されるようになっている。同時期のイギリスの作曲家たちと同じく、母国の民謡に大きな影響を受けたモーランらしく、素朴で印象的なメロディが次から次へと溢れ出してくる美しい音楽。刺激的な「さびしい水」、ホワイソーンのマドリガルに基く「ホワイソーンの影」は初期の作品であり、複雑な音楽言語を用いつつも、耳に優しい音楽と言えそう。 | ||
ルイージ・マンチネッリ(1848-1921): 組曲「ヴェネツィアの情景」(1889) (*) / 歌劇「クレオパトラ」からの6つの交響的間奏曲(1877) より〔第1番「序曲」/第3番「戦争」〕 フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2011年12月18日-19日、2011年11月27日-28日。(*)の全曲は世界初録音(代理店表記の作曲年は『1989年』、また、同様に『世界初録音』と記載されているが誤り)。19世紀から20世紀にかけて、イタリアを席捲していたのは華やかなオペラだった。そんな中「器楽音楽を復興しよう」と立ち上がったのがレスピーギやカセッラ、マルトゥッチであることはよく知られている。しかし、その少し前の世代であり、この運動を発足させた作曲家マンチネッリ(1848-1921)の名前を知っている人がどのくらいうのだろうか?彼はボローニャ音楽院院長を経て、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の指揮者に就任。イタリア故国ではヴェルディやプッチーニよりもワーグナーとその系譜にあたる作品を積極的に紹介した人であり、作曲家としてもやはりワーグナー風の壮大な作品を何曲か残している。とは言え、どちらかというと指揮者としての活動が高く評価されているためか(生地オルヴィエーロの歌劇場には彼の名が冠されている)その作品については、あまり耳にする機会が持てないのが現状だろう。しかしながら、ここで聴く2つの作品は、まさにレスピーギを先取りするものであり、色彩的で活力に溢れた物。埋もれさせておくには心底惜しい作曲家。 | ||
失われた都市~古くからの哀歌 チェチーリア・マクダウェル(1951-):良き主よ(*) / パブロ・カザルス(1876-1973):おお全ての人々よ ドミニク・フィノ(1510-1556頃):哀歌 / ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):通り過ぎるあなた Op.91 No.7 ジョン・ダガン(1963-):哀歌〔I-III〕(#) / パブロ・オルティス(1956-):モテット第2番「おお全ての人々よ」 ジョン・マンディ(1555頃-1630):ジェレミーの哀歌 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):おお全ての人々よ ルドルフ・マウエスベルガー(1889-1971):何ゆえこの町は荒れ果ててしまったのか ミランダ・ローレンス(S;*) スザンナ・フェアベーン(S;#) ロバート・ヴァンライン(Tp;#) クリストフ・ワトソン指揮ソスピーリ | ||
録音:2011年8月9日-12日。哀歌とは、旧約聖書の中の一つ「エレミアの哀歌」のことであり、紀元前586年に起きたエルサレムの陥落と神殿の破壊を嘆く預言者エレミアの書いた詩的なテキスト。全体は5つの部分からなり、第1から第4までの部分はヘブライ語のアルファベットが各連のはじめにくるように技巧を凝らされている(第5の歌は民衆の祈り)。この嘆きと悲しみの感情は、後世にキリストの受難の予言の比喩ともされるなど、多くの人々の共感を得て様々な芸術作品にも反映された。これらの闇、荒廃、混乱の強大なイメージは悲観的な感情を想起させるも、破壊からやがて希望へと繋がるものであり、悲しみを乗り越える強さをももたらしてくれるものであることも間違いない。中世の時代から現代まで、400年以上に渡る「哀歌」の数々は聴き手の心を優しく揺さぶることだろう。 | ||
アンドレイ・ヤロシンスキー、ピアノ・リサイタル~チャイコフスキー(1840-1893): 即興的カプリス ト長調/即興曲 変イ長調/即興曲 変イ長調「抒情的な時」(タネーエフ完成版)/ 2つの小品 Op.1 /3つの小品 Op.9 /同一主題による6つの小品 アンドレイ・ヤロシンスキー(P) | ||
録音:2012年3月15日-30日、ロシア国営TV&ラジオ・カンパニー第1スタジオ、モスクワ。期待の新進演奏家シリーズ。1986年にロシアで生まれたピアニスト、アンドレイ・ヤロシンスキーの奏でる若々しく抒情的なチャイコフスキーのピアノ小品集。モスクワ・チャイコフスキー音楽院でホアキン・ソリアーノ、ヴェラ・ゴルノステワらに学び、1999年のチェルニー国際コンクールをはじめ、2001年のギレリス、2002年のルービンシュタインなど、同時代の若きピアニストたちと同じく、数多くのコンクールの受賞歴を有している。2005年のショパン・コンクールではファイナリストとなり、以降も数多くのコンクールに挑戦、やがて2011年のガバラ国際ピアノコンクールで優勝したのだった。すでに国際的な評価を受けている彼は、世界中で多くのオーケストラと共演し、その魅惑的な音楽で聴衆を幸せにしている。 | ||
シューマン:ピアノ小品集 4つの行進曲 Op.76 /4つのフーガ Op.72 /フゲッタ形式の7つのピアノ小品/予感/ 子供のためのアルバム追加〔 WoO.16 / WoO.30 〕/子供のためのアルバム Op.68~ No.8「乱暴な騎手」 ジュアン・カルロス・ロドリゲス(P) | ||
録音:2012年7月20日-21日、バルセロナ。「4つのフーガ」は1845年の作品。当時そろそろ精神的な変調を自覚していたシューマンだが、この作品にはそのような不安は微塵もない。「4つの行進曲」は1849年の作品だが、この頃は住み慣れたドレスデンが革命騒ぎで大きく揺れ動き、そのためシューマン一家も静寂を求め、マクセンに移動する。そんな時期に書かれたこの曲は、勇壮さの中に不安が見え隠れする。1848年には子ども好きのシューマンによる「ユーゲントアルバム(子供のためのアルバム)」が長女マリーへの贈り物として書かれた。最初は7曲、そこに40曲を加え、第2版ではもう1曲の全43曲の小品集としたが、出版社との兼ね合いもあり、別々に出版されている。このCDでは、興味深い Wo .030 の追加曲と、2007年に発見された「予感」聴くことが出来る。 | ||
ベル・カント・バリー~伝説の名オペラ興行主ドメニコ・バルバイヤを讃えて | ||
既出録音からのコンピレーション。ドメニコ・バルバイヤ(1777-1841)はナポリを拠点とし30年間に渡ってヨーロッパ歌劇場を支配した伝説の興行主だった。彼は当時ナポリで瀕死状態にあった、サン・カルロ歌劇場の復興を足掛かりとし、すぐさま活躍の幅を広げ、ロッシーニやウェーバーなど多くの作曲家や歌手たちと契約を結び、「新しい歌劇を聴衆に届ける」というビジネスプランを構築したの今も昔もオペラの上演には膨大な資金が必要だが、当時のイタリアは、この敏腕興行主バルバイヤがいたおかげで、数多くの名作が生まれたと言っても過言ではない。彼は「どんな作品が受けるか」ということを本能的に感じ取っていたようで、それは1815年に契約したロッシーニの活躍ぶりをみてもおわかりだろう。しかしロッシーニは大胆にも、バルバイヤの愛人コルブランと愛の逃避行を試み、起こったバルバイヤがすぐさまドニゼッティを契約を交わしたというエピソードも知られている。そんなバルバイヤの尽力 (?)で生まれた数々の作品からチョイスした名アリア集をご堪能頂きたい。 | ||
リッキー・イアン・ゴードン: 歌劇「ラパハノック郡」(2009/2010) /歌曲集「午後遅く」(2001) (#) マーク・ワルターズ、ケヴィン・モレノ(Br) フェイス・シェルマン(Ms) マシュー・トゥエル(T) オーンディ・メアリー・ムーア(S) ロブ・フィッシャー指揮ヴァージニア・アーツ・フェスティヴァルo. マーガレット・ラティモア(Ms;#) リッキー・イアン・ゴードン(P;#) | ||
録音:2011年4月12日、16日-17日、ハリソン歌劇場、ノーフォーク、ヴァージニア(無印) /2011年1月25日、ニューヨーク(#)、USA。1861年、独立後のアメリカで起きた最大の内戦「南北戦争」。経済、社会、政治的な相違によって引き起こされたこの戦いを、作曲家のゴードン(1956-)は90分のオペラに仕立てあげた。もちろんこれは容易なことではなく、台本を書いたキャンベルに至っては、南北戦争に詳しい学者であるエド・エアーズの協力を仰ぎ、様々な資料…当時の写真、日記、古い楽譜や手紙なども含め…を徹底的に調べあげ、苦労の末、この作品を書きあげたと言う。上演にあたっては、一人で何役もこなす歌手をはじめとした全てのスタッフが協力の上、感動的な舞台を作り上げたことはいうまでもない。歌曲集「遅き午後」はゴードンのパートナーであったジェフリー・グロッシの死を悼んで書かれた作品。悲痛な感情の中に甘美さが漂っている。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年4月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ヴィラ=ロボス:交響曲集 〔第3番「戦争」(1919) /第4番「勝利」(1919)〕 |
イサーク・カラブチェフスキー指揮 サンパウロso. | |
録音:2012年2月26日-3月5日、ブラジル。ヴィラ=ロボス(1887-1959)の「戦争」と「勝利」の交響曲は、第一次世界大戦の休戦を記念するためのブラジル政府から委嘱された作品。当時32歳の彼は、すでに「国際的なモダニズム感を持つブラジルの芸術家グループの中心人物」として位置づけられており、この依頼を受けた彼は、決して勝ち誇った態度をとることのないように細心の注意を払った上で、この2つの曲を書き下ろした。第3番「戦争」では、ブラジルの国家と「ラ・マルセイエーズ」の断片が聴こえてきたり、リゴレットの苦悩のモティーフが引用されたりと、かなりコラージュ的な手法で書かれている。第4番はさらに情熱的になり、最終楽章では狂乱の真っただ中に放り込まれるかのような陶酔感に満ちている。 | ||
ペンデレツキ(1933-): ピアノ協奏曲「復活」(2001/2002, rev.2007) (*) /フルート協奏曲 (1992) (#) バリー・ダグラス(P;*) ウカシュ・ドウゴシュ(Fl;#) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. | ||
録音:2010年6月17日-18日、ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール(*)/2010年10月4日-5日、ウィトルド・ルトスワフスキ・コンサート・ホール、ポーランド放送(#)。今回のペンデレツキの録音は、なんと1986年チャイコフスキー国際コンクールの覇者バリー・ダグラスをソリストに迎えた「ピアノ協奏曲」を中心とした1枚。技巧派として知られる彼が繰り広げる華麗な音色がマッチした、およそペンデレツキの作品とは思えないプロコフィエフやラフマニノフ風の壮大なピアノ協奏曲を聴くことで最近の彼の求める方向性が見えてくるように思えて来る。2001年から2002年にかけて初稿が作曲され、初演はサバリッシュ指揮のフィラディルフィア管、ソリストはエマニュエル・アックスだった。2007年に改編版が作られ、ここでは作曲家自身が指揮するシンシナティso.とダグラスが演奏を担っている。全体は10の部分からなり、タイトルの「復活」には 9.11 からの影響も含まれているとのことで、最終部に現れる美しすぎる聖歌を耳にすると不思議な感動が呼び起されることだろう。1992年のフルート協奏曲はペンデレツキらしさが横溢するものであり、この不定形な音の動きが却って安心できる音楽。 | ||
ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1812-1865):ヴァイオリン作品集 魔王 Op.26 /ロッシーニの主題による華麗な変奏曲 Op.4 (*) / 無伴奏ヴァイオリンのための重音奏法の6つの練習曲/ フレーズの芸術 Op.16~第14番 変ニ長調(原曲:S.ヘラー)(*) /エレジー(*) / ヴァイオリンのためのトリオ/ヴェネチアの謝肉祭 Op.18 (*) ヨーゼフ・シュパチェク(Vn) ゴードン・バック(P;*) | ||
録音:2010年3月17日-19日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK。モラヴィア生まれのヴァイオリニスト、作曲家エルンストは9歳の頃からヴァイオリンを始めるもすぐに才能を発揮。神童と呼ばれるまでになった。しかし1928年に衝撃的な体験…パガニーニの演奏を聴くこと…で、超絶技巧演奏に目覚め、練習風景を見せなかったと言われるパガニーニの演奏を耳コピするなどして苦心の末にその作品を再現。作曲家本人の前で「ネル・コル・ピウによる変奏曲」を演奏しパガニーニを驚愕させたというエピソードが残っている。そんな彼の作品はもちろんパガニーニを彷彿させるものであり、そのほとんどはオペラのメロディをトランスプリクションしたが、トラック1の「魔王」のような、凄すぎる技巧を誇示した作品も目立つ。トラック12の「ヴェネチアの謝肉祭」もよく知られたメロディ | ||
イワン・カラビツ(1945-2002):管弦楽のための協奏曲集(*) 〔第2番(1986)/第3番「 Holosinnya 〔嘆き〕」(1989) / 第1番「 Musikalnoeprinosheniye Kievu〔キエフへの音楽〕」(1980-81) 〕 シルヴェストロフ(1937-):エレジー(2002) /別れのセレナーデ(2003) キリル・カラビツ指揮ボーンマスso. | ||
録音:2010年6月14日-15日、UK。(*)は世界初録音。ウクライナで生まれ、キエフ音楽院でリャトシンスキーとスコリクに学んだカラビツ(指揮者のキリルは言うまでもなく息子)。彼は1991年のウクライナ独立後、この国の音楽界を牽引する立場となり、キエフ音楽祭の芸術監督を務め、またキエフ・チャイコフスキー音楽院で作曲の教授として後進を指導、数々の業績を残した。彼の作風はマーラーやショスタコーヴィチ、シチェドリンの影響を感じさせながらも、自国の民族音楽の特徴を巧みに取り入れたもので、この色彩的で、時として豊かに響き過ぎる音楽は聴き手の心をつかむことは間違いない。この3つの管弦楽のための協奏曲は彼の魅力を端的に伝える物。そして57年という決して長くはない生涯を閉じてしまった彼のために、同胞シルヴェストロフが書いた2つのメモリアル…素材にカラビツのスケッチを用いた2人の友人の親密な会話であり、とりわけ優しく包み込むような「別れのセレナーデ」のモデラートの部分は涙なくしては聞けない。 | ||
フレデリコ・デ・フレイタス(1902-1980): 愚かな少女の踊り(1941) /愛の壁(1940) (#) /中世組曲(1958) /リバテジョ(1938) (#) アルヴァロ・カッスート指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2012年8月16日(#)-17日(無印)、グラスゴー、スコットランド。フレデリコ・デ・フレイタスはポルトガルで最も成功した作曲家の一人。彼は数多くの作品を書いたが中でもポルトガルの伝承民話を元にしたバレエ作品で人気を集めまさに「国民的作曲家」として称えられている。このアルバムの「愚かな少女」と「愛の壁」はリスボンの人気ダンサー、ベルデガイオのために作曲されたもので溌剌とした音楽が魅力的。中世組曲とリバテージョはバレエのための曲ではないがやはりどれも色彩的かつリズミカル。リバテージョはリスボンの北東地域のタホ川流域の風景を描いた曲で舞曲と灼熱の夏の景観、そして農民たちの歌を描いている。 | ||
ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6 〔第1番-第12番 HWV319-330〕 |
ケヴィン・マロン指揮 アラディア・アンサンブル | |
録音:2011年8月15日-18日、カナダ。ピリオド楽器使用。この合奏協奏曲 Op.6は、数あるヘンデル(1685-1759)の作品の中ではどちらかというとマイナーな曲集に属するものかもしれないが、この中には18世紀最高の音楽がいくつも含まれている。様々な色彩的な響きと舞曲のリズム、宮廷の優美さ、コレッリなど他の作曲家たちからの影響…など興味深い要素が盛りだくさんなのだ。ヘンデル54歳、1739年の9月から10月まで、およそ1か月足らずの期間に一気に書かれた作品で、その勢いと流麗さには思わず舌を巻くことだろう。マロンの演奏は全体的にしっとりとした音色を用い、過度に華美になることのない落ち着いた物。本来は弦楽合奏の曲が、1、2、5、6番ではヘンデルが付け加えたオーボエ・パートを加えて演奏している。 | ||
サミュエル・アドラー(1928-):カント集 カントIII (*) /カントXVI (#) /カントX (+) /未知との遭遇(**) /カントVI A (##) / カントXIX(ギター版)(++) /カントXXI (***) /5つのスナップショット(###) デイヴィッド・フルマー(Vn;*/**/###) ランドルフ・ケリー(Va;#/###) クルト・ムロキ(Cb;##) エミール・エルダン(Vc;+/**/###) リカルド・イズナオラ(G;++) ユン・ハン(Hp;***) | ||
録音:2010年-2011年。ドイツのユダヤ人家庭に生まれたアドラーは、11歳の時に家族とともにアメリカに亡命する。彼の父は聖歌隊のカントルであり、もともと音楽的な素養があったが、アメリカでヒンデミット、コープランド、トンプソンらに学ぶことで作曲家として活動することを決意、以降、アメリカの現代音楽にユダヤ音楽の伝統を加えた独特の音楽を数多く書いている。この一連の「カント」は、彼がイーストマンで教えている時に、同僚から「各楽器のための演奏会用練習曲」を書くように依頼されたのが発端となって書かれた物。およそ20年の間に、21の作品を書き、ここでは弦楽器のためのもの全てが紹介されている。緊張漲る「カント」の間には、ちょっとした作品がはさまれている。 | ||
モハメド・フェイルーズ(1985-): Tahwidah〔子守歌〕(2008)[メリッサ・ヒューズ(S) デイヴィッド・クレイカウアー(Cl)/2012年4月17日]/ コラール・ファンタジー(2010) /犠牲者のために(2011)[ボロメーオSQ /2012年5月12日]/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ「Native Informant」(2011)[レイチェル・バートン・パイン(Vn)/2012年3月7日]/ ポッシュ(2011)[クリストファー・トンプソン(Br) スティーヴン・スプーナー(P)/2012年3月10日]/ レバノンの山[ディヴィッド・クラヴィッツ(Br) イマニ・ウィンズ/2012年5月7日] | ||
録音:[/内]、オクターヴェン・オーディオ、ニューヨーク。若いニューヨーク在住のアラブ系作曲家フェイルーズ。名前が示す通り、彼の音楽には西洋の構造と中東の響きが溶け合い、これが得も言われぬ感動を齎してくれる。冒頭のアラビア語で「子守歌」を表すTahwidahでの、嘆きと諦めに満ちた歌声に絡みつく、妖艶なクラリネットの音色の凄惨な美しさ。この青白い光に満ちた小品を聞いただけでも、この作曲家の才能がなみなみならぬものであることを確認するのではないだろうか?名ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインのために書いたという「無伴奏ソナタ」の雄弁かつ濃厚な音楽、まるでラフマニノフのようなメロディを持つ連作歌曲「ポッシュ」、レバノン内戦に触発された木管五重奏のための「レバノンの山」など、どの曲も心の底に大いなる悲哀を持ちながらも、懸命に生きる人々の姿を映し出している。 | ||
マイール(1763-1845):宗教的オラトリオ「イェフタの犠牲」
フラチュヒ・バセーンス(S;イェフタ) ステファニー・イラーニ(Ms;セリア) ローベルト・ゼリアー(T;アブネロ) ヨッヘン・クプファー(B;ジャッド) フランツ・ハウク(Cemb)指揮ジモン・マイール・アンサンブル&cho. | ||
録音:2009年9月1日-4日、ドイツ。世界初録音。ここ数年のジモン・マイール復興の陰には、指揮者フランツ・ハウクの活躍に負うところが大きいことは言うまでもない。この作品は作品年などの詳細は不明でありながらも、完全稿とは言えない程度の自筆譜が存在するため、数多くの人々が復元に力を注いでいて、研究もかなり進んでいる物。序曲こそ明るく軽快だが、内容はとても深刻であり、聖書の「エフタの悲劇」(ギレアドの指導官エフタは、戦いに勝利するために神と約束をする…勝利して帰宅した時に最初に出迎えたものを生贄にする…悲しきことに、彼を出迎えたのは一人娘のセリアであった)を丁寧に描いている。オラトリオとされているが、まるでオペラのように、各々の登場人物の心理が描写されたドラマティックな作品。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Vol.5 〔第11番 ト長調「W.ミュラーの“私は仕立て屋カカドゥ" の主題による変奏曲」 Op.121a / 第7番 変ロ長調「大公」 Op.97 /第9番 変ホ長調 WoO.38 〕 ニーナ・ティクマン(P) イダ・ビーラー(Vn) マリア・クリーゲル(Vc) | ||
録音:209年(代理店記載ママ)4月、クララ・ヴィーク・アウディトリウム。ベートーヴェン(1770-1827)の数多い室内楽作品の中でも、とびきりの人気を誇るのがピアノ三重奏曲第7番「大公」。この大公とはベートーヴェンの弟子でありパトロンだった貴族で、1803年頃に知り合って以降、1824年までの20年あまり交友関係にあり、ベートーヴェンは彼のために、この「大公」をはじめ、ピアノ・ソナタ「告別」や「ミサ・ソレムニス」など14曲を献呈している。大公自身も作曲した上に、優れたアマチュア・ピアニストであり、ベートーヴェンが心から信頼を寄せた数少ない友人の一人であったことは間違いない。このアルバムは、その「大公」をメインに、第9番とされている 変ホ長調の作品と、むやみに重苦しい前奏がついた楽しい変奏曲である第11番を収録。見事さの中にも、ベートーヴェンのちょっとリラックスした表情が見えるステキな1枚となっている。 | ||
ペトラッシ(1904-2003): ディヴェルティメント ハ長調(*) /パルティータ(#) /4つの宗教的賛歌(+)/劇的マドリガル「死者の合唱」(**) カルロ・プテッリ(T;+) ダヴィデ・マルヴェスティオ(B;+) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso.、リリコ・シンフォニコ・ロマーノcho.(+/**) | ||
録音:2012年2月26日-27日(*)、2007年3月18日-19日(#)、2011年11月27日-28日(+/**)、ローマ。最近人気のカゼッラやピツェッティより少し後の世代に属するイタリアの作曲家ペトラッシ。新古典派主義の影響をもろに受けた初期の作品は極めて旋律的だが、その後無調や十二音技法を用いた作風へと移行し、これらを丹念に融合した独自の音楽を多く発表した人。指揮者としても活躍し、1959年には来日もしている。長い生涯を送ったことや、新古典主義から十二音を使ったことなど、ストラヴィンスキーとの共通点も多く指摘されるが、ここでは1930年代から40年代の彼の作品に焦点を合わせることで、彼の創作の出発点を探ることにしよう。とりわけ有名な「死者の合唱」は神秘的な美しさを備えた名曲。 | ||
内省、熟考のための詩編とモテット集 ウィリアム・クロチュ(1775-1847):詩編47番 / ヨハネス・エッカルト(1553-1611):マリアが教会へ行く時 ジェイムズ・マクミラン(1959-):詩編96番~新しい歌 / アイヴァー・アトキンス(1869-1953):詩編〔2番/96番/107番〕 ジョン・タヴナー(1944-):子羊 / プーランク(1899-1963):悔悛のための4つのモテット より〔第2番/第1番〕 バリー・ローズ(1934-):詩編121番 / トーマス・ハンフォース(1867-1948):詩編145番 ポール・ハリー(1952-):キリスト、その栄光は天を満たす / スタンフォード(1852-1924):テ・デウム・ラウダムス 変ロ長調 ジョン・スタイナー(1840-1901):神は世界を愛された / シュテファン・パウルス(1949-):巡礼者の賛歌 エドワード・カトラー(1831-1916):詩編27番 / ジョナサン・ハーヴィー(1939-2012):主よ、忘れたもうな ジョージ・クーパー(1820-1876):詩編19番 ノエル・エジソン指揮エローラ・セント・ジョンズcho. マイケル・ブロス(Org) | ||
録音:2011年4月29日-5月1日、カナダ。神を賛美するための合唱曲集はなぜこんなにも真摯な思いに満ちているのだろう。それは、プロテスタント、カトリック、東方正教会、中世の伝統に則り整然と歌い上げられるそれぞれの曲に、本当に数多くの人々の思いが宿っているからなのだ。古くは16世紀の作品から、現代イギリス、フランス、スコットランドなどの作曲家たちの生み出した作品までその色合いは様々。荘厳さと敬虔さを併せ持つこれらの曲。シンプルな響きを持つものもあれば、驚くほど複雑な対位法を有しているものもあり、その見事さには驚くばかり。神の存在を感じながら聞いてみて頂きたい。 | ||
ゴットリーブ・ムッファト:チェンバロのための組曲集 パルティ ニ短調 MC B2 (*) /音楽作品集第7番 ト長調 MC A19/ 組曲 イ短調「パルティア・パリジャン」MC B19 (*) /音楽作品集第1番(パルティ ハ長調)MC A13 芥川直子(Cemb) | ||
録音:2012年3月13日-15日、ドイツ。(*)は世界初録音。広島に生まれ、3歳からピアノを学び 16歳でチェンバロ奏者に転向。桐朋学園出身で有田千代子に師事,現在はドイツを中心に活動している名奏者芥川直子。彼女はすでにNAXOSレーベルから4枚のアルバムをリリースしていて、そのどれもが古楽愛好家や研究者たちから高い評価を受けている。演奏の素晴らしさもさることながら、知られざる作曲家の音楽に光を当て現代に蘇らせるというという、曲への愛情の深さが人気の秘密なのかもしれない。今作でもほとんど知られることにない作曲家ゴットリープ・ムッファト(1690-1770)の作品を取り上げている。ゴットリープはザルツブルク大司教の宮廷オルガニストを務めたゲオルク・ムッファトの息子で、父と同じく音楽の道を歩み、ウィーンの宮廷聖歌隊で歌う。その後マリア・テレジアの宮廷で首席オルガン奏者として活躍。伝統を受け継いだ鍵盤作品を何曲も残している。同時代のバッハやヘンデルとも交流があり、お互いに影響しあっていたことでも知られている。彼の作品の中ではトラック8の「音楽作品集第7番」がシャコンヌとして比較的知られているが、ここで聴くゴットリープの作品は堂々とした見事なものであり、重心の低いチェンバロの迫力ある音色と相まって、素晴らしい名曲として立ち現れている。 | ||
ホフマイスター:フルート協奏曲全集 Vol.1 〔第24番 ニ長調/第21番 ニ長調〕 |
ブルーノ・マイアー(Fl) プラハ室内o. | |
録音:2011年10月4日-5日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ。共に世界初録音。18世紀の終わり頃、最も人気を誇っていた作曲家の一人ホフマイスター(1754-1812)。彼のフルート協奏曲は全部で25曲あり、NAXOSではこの全曲の録音を開始する。現在、彼の名は「偉大なる音楽出版者」としても知られていて、彼は同時代の作曲家、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなど名だたる作曲家たちの作品を積極的に世に出していた。もちろん彼らたちと親しい友人として接していたことも間違いない。そんなホフマイスター、作曲家としても多彩な作品を残したが、なかでもフルートのための作品は当時ウィーンに多数存在したアマチュア音楽家のために書かれたと推測され、現代でもその優雅さが愛されている。驚くほどの超絶技巧が駆使されているわけではないが、フルートの持つ魅力が見事に表現されている。 | ||
サン=サーンス:ピアノ四重奏曲 変ロ長調 Op.41 (*) /舟歌 ヘ長調 Op.108 (#) / ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.14 (+) ファイン・アーツ四重奏団[ラルフ・エヴァンズ(Vn1;*/+) エフィム・ボイコ(Vn2;#/+) ニコロ・エウゲルミ(Va) ロバート・コーエン(Vc)] クリスティーナ・オルティス(P) | ||
録音:2012年3月26日-29日、ニューヨーク。サン=サーンス(1835-1921)の室内楽作品は、フランス音楽の歴史の中でも重要な位置を占めている。魅力的な個性と溢れるほどの抒情性、そして決して激昂することのない穏やかな表情が多いため、時として「没個性」とレッテルを貼られてしまうこともあるが、やはり聴き手にとって「心を落ち着ける場所」になることは間違いない。1875年に書かれた「ピアノ四重奏」はフォーレの雰囲気を湛えた音楽。よく練られた構成を持ち、しばし劇的な感情の高ぶりを見せている。「舟歌」は1897年の作品で、最初はヴァイオリン、ピアノ、チェロとハルモニウムのために書かれたが、ここではサン=サーンス自身の編曲によるハルモニウムの代わりにヴィオラを用いたの編成で演奏されている。本当に舟に揺られているような優美な作品。1854年から1855年にかけて作曲された「ピアノ五重奏曲」は、思いの他厳粛な音で始まるが、すぐに美しい流れが現れる。シューマンのピアノ五重奏を思わせる内省的で、名ピアニストだった彼らしい充実したピアノ・パートをもっている。 | ||
ヘルムート・ヴァルヒャ(1907-1991):コラール前奏曲集 Vol.3 〔第1番:神の御子が船でやってくる/第2番:汝ら、愛するキリストのともがらよ、今ぞ喜べ/ 第3番:どのようにあなたをお迎えしようか/第4番:私は、ここ飼い葉桶のそばに立つ/ 第5番:おお、神の子羊よ、罪なくして十字架の木にかけて/第6番:キリストよ、汝神の子羊/ 第7番:われら汝に感謝す、主イエス・キリストよ/第8番:大いなる痛みの人よ/ 第9番:われらの救い主なるイエス・キリストは、死に打ち勝ちて/第10番:賛美する神は高きところに/ 第11番:目覚めよ、わが心よ、喜びもて/第12番:我らいま、聖霊を願い求む/ 第13番:主なる神、我々はすべてを称賛する/第14番:全地よ、神に向かって喜び呼ばわれ/ 第15番:今こそ人みな たたえ歌え主に感謝をささげよ/第16番:至高の善に讃美と栄光あれ/ 第17番:天にいるわれらの父よ/第18番:アダムの罪により全ては失われぬ/第19番:私は巡礼者の生涯を送る/ 第20番:神の名のもとにわれらは行く/第21番:わが最初の思いは称賛と感謝である/ 第22番:全ての朝は新しく新鮮だ/第23番:主よ汝のうちにのみ、われ望みを持ち/第24番:月は昇り デルバート・ディザーホースト(Org) | ||
録音:録音:2011年10月23日-24日、第1長老派協会、スプリングフィールド、イリノイ州。使用楽器:ジョン・ブランボー製作、Opus 35 。名オルガニストのヴァルヒャによる、あまり知られていない作曲作品。 第1巻と第2巻はヴォルフガンク・リュプザムの演奏だったが、当巻以降はリュプザム同様ヴァルヒャに直接学んだディザーホーストへ演奏者が交替、Vol.1(8.572910)に「第1番-第25番」、Vol.2(8.572911)にも「第1番-第20番」が収められ、曲名がそれぞれ異なる。作品全体の構成等は外装部分には詳しく記載されていない。 | ||
モーツァルト:アンティフォナ「レジーナ・チェリ」 変ロ長調 K127 /ミサ・ブレヴィス ニ長調 K194 / アレグロとアンダンテ(幻想曲) ヘ短調 K608 (*) /ミサ・ブレヴィス 変ロ長調 K275 エリザベス・クラッグ(S) デボラ・マイルス=ジョンソン(A) ダニエル・オーキンクロス(T) ローレンス・ホワイト(B) トム・ウィンペニー(Org;*) セント・オールバンズ大聖堂cho. アンドルー・ルーカス指揮シンフォニア・ヴェルディ | ||
録音:2012年7月18日-20日、セント・オールバンズ大聖堂&アビー教会、UK。モーツァルト(1756-1791)の全作品の中では比較的知名度が低いものの、全てがザルツブルクで書かれた作品というテーマに沿って絶品中の絶品を集めた1枚。1772年16歳のモーツァルトは、その前年に行ったイタリア旅行であまり芳しい手ごたえを得ることができず煮え切れない思いを抱えていた。そんな折、それまで寛大であった大司教シュラッテンバッハが死去し、新しい大司教コロレドが着任することになり、彼は自分の才能を認めてもらうために新しい声楽曲を精力的に書くことにした。その中の1曲がこのレジナ・チェリ(天の皇后)」であり、この曲はそれまでの彼の声楽曲の中でも最高のスキルを有する見事なものとなった。K197のミサ・ブレヴィスは1774年に書かれた作品で、ザルツブルク大聖堂のために書かれたとされている。K275は1777年に書かれた作品で、シンプルなメロディラインに彩られた美しさが光る。オルガン独奏の「アレグロとアンダンテ」は1791年に自動オルガンのために書かれた作品で、当時の英雄ロウドン男爵追悼のための告別の音楽だが、その深い内容には驚くばかり。 | ||
レオ・ファル(1873-1925):喜歌劇「イスタンブールのばら」(英語歌唱) (ロベルト・ボダンツキー台本による3幕の喜歌劇/ハーシュ・グラゴフ &ジェラルド・フランツェンによる英語版、ビル・ウォルター監修) キンバリー・マッコールド(S;コンジャル・ギル) アリソン・ケリー(S;ミディリ・ハヌム) エーリヒ・ブフホルツ(T;フリードロン・ミュラー) ジェラルド・フランツェン(T;アーメッド・ベイ) ロバート・モリッセイ(B;ミュラー氏) ジョン・フランツェン指揮シカゴ・フォークス・オペレッタ | ||
録音:2011年8月8日、パーシー・ジュリアン講堂、オーク・パーク、イリノイ州。 | ||
シベリウス(1865-1957):交響曲初録音集(復刻:マーク・オーバート=ソーン) 〔第4番 イ短調 Op.63[レオポルド・ストコフスキー指揮フィラディルフィアo./1932年4月23日]/ 第6番 ニ短調 Op.104[イェオリ・シュネーヴォイクト指揮フィンランド国立o./1934年6月3日]/ 第7番 ハ長調 Op.105[セルゲイ・クーセヴィツキー指揮 BBCso./1933年5月15日]〕 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年3月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ジェイムズ・ウィトボーン(1963-):アンネリース~「アンネの日記」より(室内楽版)
アリアンナ・ズッカーマン(S) バラット・チャンドーラ(Cl) リンカーン・トリオ ジェイムズ・ジョーダン指揮ウェストミンスター・ウィリアムソン・ヴォイセズ | ||
録音:2012年5月14日-16日、ニュージャージー州、アメリカ。世界初録音。「アンネ・フランクの日記」を基に、アメリカの作曲家ウィトボーン(1963-)が書き上げた合唱曲。戦争の渦に巻き込まれた多感な10代の少女アンネ・フランクが、潜伏先であるアムステルダムの隠れ家で記した「手紙のスタイルによる」日記は、鋭い洞察力と批判精神を内包しつつも、少女らしい筆致と表現で、戦時下の不自由な生活 に負けない強さが記されている。このウィトボーンの音楽は“傷つくほどに美しい "(デーリー・テレグラフ)、“丁寧で控えめな表現がこの偉大な強さを表現する "(タイムズ)と称賛されている。この日記を書いた普通の少女の将来を断ち切ってしまった戦争というものについて、もう一度思いを馳せてみたい作品。 | ||
デューク・エリントン: Black, Brown and Beige ハーレム(M.ペレス編曲/オーケストラ版)/白、茶色、そしてベージュ(M.ペレス編曲/オーケストラ版)/ 3人の黒人王(M.エリントンによる完全版)(*) /組曲「河」抜粋(R.コリアー編曲/オーケストラ版) ビリー・ストレイホーン(1915-1967)/D.エリントン編曲:A列車で行こう(オーケストラ版)(#) サル・アンドリーナ(Cl;*/アルトSax;*/#) トニー・ディ・ロレンツォ(Tp;#) エイミー・リチャータ(Vn;#) ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo. | ||
録音:2012年5月9日-11日、バッファロー、ニューヨーク。エドワード・ケネディ・「デューク」・エリントン(1899-1974)は20世紀の最も偉大なるビッグ・バンドのミュージシャン。またピアノ弾きでもあり、アレンジャーとしても天才的な才能を発揮、まさに伝説のアーティストと言えるだろう。このアルバムは彼の偉業を見直すのにぴったりの1枚であり、またNAXOSでの地位を確立したであろうファレッタの幅広い芸風を感じるにもぴったりの1枚でもある。もちろん彼が編曲したことで大ヒットした「A列車で行こう」も最後に添えられている。超ゴキゲンなアルバム。 | ||
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 MWV O14 (*) / ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 MWV 03 (*) / ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.4 MWVQ 12 (+) |
楊天堝(Vn) ロマン・デシャルム(P;+) パトリック・ガロワ指揮(*) シンフォニア・フィンランディア・ ユヴァスキュラ(*) | |
録音:2010年8月30日-9月3日、ユヴァスキュラ、フィンランド(*) /2011年12月15日、クララ・ヴィーク講堂、ザントハウゼン、ドイツ(+)。ブルーレイ・オーディオ盤仕様: 24-bit 96kHzPCM Surround / 1 Surround-DTS-HD Master Audio / 0 Stereo-PCM。NAXOS期待のヴァイオリニスト楊天堝(ティアンワ・ヤン)によるこの名曲の演奏は、この曲にしみ込んだ手垢のようなものをきれいさっぱり洗い落としたかのような新鮮な感触であり、曲の持つ天真爛漫な美しさと技巧性を再確認させること間違いない。あまり耳にすることのない「 ニ短調」も素晴らしい演奏であり、メンデルスゾーン(1809-1847)を聴く喜びを再確認させることだろう。ガロワ指揮するシンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラの揺るぎない伴奏も見事。14歳の作品である「ソナタ」も、その完成度の高さに息を飲むことだろう。 | ||
ヴァインベルク(1919-1996):交響曲第8番「ポーランドの花」 Op.83 (1964)
ラファウ・バルトミンスキー(T) マグダレーナ・ドブロヴォルスカ(S) エヴァ・マルシエク(A) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.&cho. | ||
録音:2011年6月13日-16日、フィルハーモニー・ホール、ワルシャワ。世界初録音。NAXOSレーベルが精力的にリリースを行っている作曲家の一人であるワインベルク。とりわけ交響曲の録音においては、名指揮者ヴィトの存在が大きいことは間違いない。さて、この第8番の交響曲は大規模な管弦楽と声楽を必要をするもので、同時に彼における「極めて個人的な独白」が表出される作品でもある。ポーランドの過去と危うい未来を鑑みて書かれたジュリアン・トゥイム(1894-1953)の叙事詩「ポーランドの花」をテキストにして書かれたこの作品は、戦争の空しさと残酷さ、そして、現代社会にも通じる不安に満ちた社会情勢を描き出した力作であり、最終楽章での微かな希望へと繋がる音楽こそ、当時の彼が求めていたものであることは間違いない。 | ||
ロシアの歌曲とアリア集~ディナーラ・アリエワ(S) ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34 No.14 チャイコフスキー:歌劇「スペードの女王」~第1幕第2場「わが涙よ、なぜ流れるのか」 リムスキー=コルサコフ:歌劇「皇帝の花嫁」より 〔第2幕「ノブゴロードで~今、緑の園に見えるのは」/第4幕「イヴァン・セルゲーヴィチ、庭へ行きましょう〕 ラフマニノフ:美しい人よ、私のために歌わないで Op.4 No.4(R.ステパニャン編曲/管弦楽伴奏版)/ 歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」~第2場「おお泣かないで、私のパオロよ」 チャイコフスキー:歌劇「スペードの女王」~第3幕第2場「真夜中が近い…私は疲れてしまった」/ もし私が知っていたら Op.47 No.1(O.ディミトリアディ編曲/管弦楽伴奏版)/ 私は野辺の草ではなかったのか Op.47 No.7/歌劇「エフゲニー・オネーギン」~第1幕第2場「手紙の情景」 ディナーラ・アリエワ(S) ドミートリー・ヤブロンスキー指揮ロシア国立so. | ||
録音:2011年8月28日-9月3日、モスクワ。歌手、ことにソプラノを誉める際に用いられる慣用句の一つに「マリア・カラスの再来」という言葉がある。実際、これを言われた人がこれまで何人いただろう・・・。このアルバムで歌うアリエワも、その言葉を使いたい人。冒頭のラフマニノフの「ヴォカリーズ」を聴いてみて頂きたい。まさに背筋がぞくぞくする素晴らしさ。声の美しさはもちろんのこと、表現力と存在感はとても筆舌に尽くせない。彼女は2010年に開催された第47回フランシスコ・ビーニャス国際歌唱コンクールで2位を獲得したロシア生まれのソプラノ。名歌手モンセラート・カバリエが「彼女の才能は天国の贈り物」と称するほどの魅力的な歌を聞かせる。 | ||
ボッテジーニ(1821-1889)/T.マルティン、J.プラッツ、P.ブロードベント校訂:レクイエム
マルタ・マテュー(S) ジェンマ・コマ=アラベルト(Ms) アグスティン・プルネル=フレンド(T) エンリク・マルティネス=カスティニャニ(Br) ピーター・ブロードベント合唱指揮ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ トーマス・マーティン指揮 LPO | ||
録音:2012年2月15日-16日、ヘンリー・ウッド・ホール、UK 。家が貧しかったため、音楽を学ぶために、音楽院の奨学金枠に空きのあった「コントラバス」を選択したというイタリアの作曲家ボッテジーニ。結局彼がこの選択をしたおかげで、現代におけるコントラバスのレパートリーがどれほど豊かになったかはご存じの通り。そんな彼は指揮者としても才能を発揮し、一番有名な仕事としては、ヴェルディのアイーダの世界初演を果たしたことで知られている。そんな才能溢れる彼のレクイエムは、1877年に彼の弟ルイージの死を悼んで作曲されたもので、(当時女性が教会で歌うことを許されていなかったため最初は女声なしで書かれている)、初演の一年後にはミラノの国立音楽博覧会で銀メダルを受賞するほど評判となった。しかし、どうしてもその3年前に書かれたヴェルディの「レクイエム」と比較されてしまい、演奏機会もなくなり、1979年に蘇演されるまではすっかり忘れられてしまった。改めて聞いてみると、ヴェルディの作品にはないバランスの良さや繊細さなどが際立つ「隠れた名曲」であることが理解できるのではないだろうか。 なおこのアイテムの品番は、国内代理店が「8.572944」だとアナウンスしていますが、実際には上記の通り、末尾2ケタが異なる 8.572994 です。国内代理店は自らの直販サイトのみ修正し、小売り店へは2013年4月22日現在一切訂正アナウンスを行っておりません。 | ||
アルメニアン・ダンス バーンスタイン(1918-1990)/C.グランドマン編曲:歌劇「キャンディード」序曲(1956/1991)(吹奏楽版) J.S.バッハ(1685-1750)/J.ボイド編曲:ファンタジア ト長調 BWV572 (1708/2010)(吹奏楽版) クロード・スミス(1932-1987):演奏会用序曲「エンペラータ」(1964) ジア=イン・ジアン-Chiang, Chia-Ying(1973-):風を追って(2010) アルフレッド・リード(1921-2005):アルメニアン・ダンス(1972-1976) ショスタコーヴィチ(1906-1975)/D.ハンスバーガー編曲:祝典序曲(1954/1965)(吹奏楽版) ジョン・ボイド指揮台湾ウィンド・アンサンブル | ||
録音:2011年4月25日-28日、KHS ホール、台北、台湾。2004年に結成された「台湾ウィンド・アンサンブル」は日本の秋山紀夫氏を芸術監督とし、台湾全土の名管楽器奏者、および音楽学校の教授たちをメンバーとして、地元の作曲家の作品をはじめ、新作からよく知られた曲を遍く演奏している団体。このアルバムでは古今東西の名曲をセレクトし、刺激的で活力あふれる演奏を披露。バーンスタインやショスタコーヴィチでの先鋭的な響きから、自国の作曲家の作品までを見事に表現している。日本でも人気の高いリードの「アルメニアン・ダンス」がどのように奏されているかも大変興味深いところ。 | ||
モーツァルト/パトリック・ガロワ編曲:ソナタ集(フルートとピアノ版) ヴァイオリン・ソナタ〔第24番 ヘ長調 K376 /第25番 ヘ長調 K377 /第26番 変ロ長調 K378〕/ ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 K570 パトリック・ガロワ(Fl) マリア・プリンツ(P) | ||
録音:2012年6月4日-6日、カジノ・バウムガルテン、ウィーン、オーストリア。天才モーツァルト(1756-1791)は8歳の時からヴァイオリンと鍵盤楽器(この場合はヴァイオリンが伴奏として位置づけられている)のためのソナタを書いている。これは自らが演奏するためであり、当時の貴族の子女に献呈されるなど、多分に社交的に利用するためのアイテムとして作られた物。と言っても。このアルバムに収録された4つのソナタは成長してから書かれたもので、K376からK378までの3曲は1979年から81年頃の作品で、すでに巨匠の風格が漂う流麗で美しい音楽。K570はもともとピアノ・ソナタだが、作曲家以外がヴァイオリン・パートを付け加えた版が有名で、このアルバムもその版に沿って演奏されている。なんといってもガロワの演奏が素晴らしく、一味違うモーツァルトを広めるのにふさわしい1枚となっている。 | ||
ウィンド・バンドで聴く「バーンスタイン」 J.F.ケネディ大統領就任のためのファンファーレ第1番(1961)(S.ラミン編曲)/ 歌劇「キャンディード」序曲(1956/1986)(C.グランドマン編曲)/ 映画音楽「波止場」からの公共的組曲(1954/2010)(J.ボコック編曲)/ 歌劇「オン・ザ・タウン」~3つのダンス・エピソード(1945/1971)(M.スミス編曲)/ ディヴェルティメント(1980/1984)(C.グランドマン編曲)/ 「キャンディード」組曲(1956/1993)(C.グランドマン編曲) スコット・ワイズ指揮サウスカロライナ大学ウインド・アンサンブル | ||
録音:2011年10月20日-23日、サウスカロナイナ。バーンスタインのジャンルを超えた音楽は、さまざまな分野で愛好されているが、このアルバムでは、目も眩むような鮮やかなウィンド・バンドで聴くことが出来る。グランドマンによる編曲版は原曲のイメージを全く損なうことなく、新たな魅力を付け加えたもので、軽妙で切れ味のよい響きが新鮮。「オーケストラのためのディヴェルティメント」はボストンso.の100周年記念のために委嘱された作品で、1980年に小澤征爾が初演し話題になった。あれから30年を経て、曲に対する思いも、バーンスタインという存在も変化しているはず。改めて偉大なる作曲家、演奏家としてのバーンスタインを見つめてみたい1枚。 | ||
クレメンティ(1752-1832):グラドゥス・アド・パルナッスム Op.44 Vol.4 [Nos.66-100]
アレッサンドロ・マランゴーニ(P) | ||
録音:2011年11月14日-16日、イヴレア、イタリア。全集完結編。Vol.1:8.572325、Vol.2:8.572326、Vol.3:8.572327。クレメンティの全生涯における“最大の成功作 "であり、批評家からも大絶賛されたこの作品は、クレメンティ自身の飽くない探究の賜物であり、また55年にも及ぶ改訂と編集は、バロック期から古典派、ロマン派へと移り変わる音楽の潮流をもはっきり示した問題作と言えるだろう。一連の練習曲として聴くよりも、スカルラッティに匹敵する「ソナタ集」として聴くのもあり。もちろん厳格なる「練習曲集」として聴くのも OK 。確かに、マランゴーニの確固たる技術と表現は単なる演奏曲の域を超えた物。 | ||
マックスウェル・デイヴィス(1934-): ピッコロ協奏曲(1996) (*) /トランペット協奏曲(1988) (#) / マックスウェルのリールとノーザンライト(+) /5枚のクレーの絵(**) ステュアート・マキルワム(ピッコロ;*) ジョン・ウォーレス(Tp;#) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮ロイヤルpo. (*/+)、 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. (#)、フィルハーモニアo. (**) | ||
録音:1998年5月18日、聖アウグスティン教会、ロンドン(*/+) /1990年4月、グラスゴー・シティ・ホール、スコットランド(#) /1994年12月3日、全霊教会、ロンドン(**)。原盤・前出: Collins Classics。難解な内容を持ち、音も限りなく神秘的。そんなマックスウェル・デイヴィス(1934-)だが、時として極めて親しみ深い作品を書いていたりもする。このアルバムに収録された「5つのクレーの絵」は画家パウル・クレーの絵からインスピレーションを受け、グラマースクールの子どもたちのために書かれた作品で、1959年に作曲、上演されてから一度はスコアが紛失するも、1976年に復元、好んで演奏されている。各々の曲は短いが、鳥の声や独奏楽器の活躍など、聴きどころの多い作品。2つの協奏曲は彼らしい作風で、感覚的に訴えかけてくる曲と言えるだろうか。トラック7は彼の個人的独白であり、これまた不思議な魅力に満ちている。 | ||
ユージン・ザドール〔ザードル・イェネー〕(1894-1977): エレジーと舞曲(1954) /オーボエ協奏曲(1975) (*) / 弦楽のためのディヴェルティメント(1954) /管弦楽のためのスタディ ラースロー・ハダディ(Ob;*) マリウス・スモリジ指揮 MAV ブダペスト so. | ||
録音:2011年9月9日-11日、ハンガリー放送第6スタジオ、ブダペスト。ザドールはハンガリーのバータセクに生まれ、アメリカ合衆国に移住した作曲家。音楽を学んだのはウィーンとライプツィヒで、マックス・レーガーにも師事したことがあり、重厚な作風はここで身につけたといってもよいだろう。1921年からは新ウィーン音楽院で教え、1935年からはブダペスト音楽院でも教鞭を執ります。しかし第二次世界大戦が勃発するとアメリカへ行き、映画音楽の分野でも大きな貢献を果たした。彼の作風は「椿姫とルルの間」のようなスタイルとされ、伝統的な音色と20世紀のイディオムが融合した独自の作品がいくつも生み出されている。牧歌的な「エレジーと舞曲」、快活で表情豊かな「オーボエ協奏曲」と「ディヴェルティメント」、管弦楽の可能性の極限を追求したかのような「スタディ」と、ヴァラエティ豊かな音が詰まっている。彼の作品が気に入った方は同じ演奏家による作品集(8.572548)もどうぞ。更に色とりどりの刺激がお待ちしている。 | ||
ダルベール(1864-1932): 歌劇「低地」への交響的プロローグ Op.34 / 交響曲 ヘ長調 Op.4 |
準・メルクル指揮 ライプツィヒ MDR so. | |
録音:2011年1月24-28日、ライプツィヒ、ドイツ。スコットランドに生まれ、ドイツで活躍したダルベール。独学で音楽の道を志し、神童として奨学金を得てロンドンとウィーンで学び、その後フランツ・リストに弟子入りした人としても知られている。彼はピアニストとしても素晴らしい才能を発揮し、恩師であるリストの作品を情熱込めて演奏することで、あのブラームスも恐れをなしたといわれてもいる。彼の代表作は歌劇「低地」であり、このアルバムに収録されている1924年に書かれた“交響的プロローグ"を聴くだけでも、ロマン派の情緒を全面に押し出した彼の作風が見てとれることだろう。ピレネー山脈で羊飼いたちが吹く笛の音色で始まる美しい牧歌。また「交響曲」は 22歳の時の作品で、ブラームスの影響を感じさせながらも、その野心的な試みは聞き手をぞくぞくさせるだけの魅力を備えている。 | ||
オンスロウ(1784-1853):チェロ・ソナタ集 〔ヘ長調 Op.16 No.1 /ハ短調 Op.16 No.2 /イ長調 Op.16 No.3 〕 |
マリア・クリーゲル(Vc) ニナ・ティックマン(P) | |
録音:2011年11月28日-30日、12月1日、ドイツ放送室内楽ホール、ケルン、ドイツ。イングランドの貴族を父に持つも(父方の祖父が伯爵だった)、父親が当時禁じられていた同性愛の疑惑を受けたため亡命していたフランスに生まれたオンスロウ。基礎教育はロンドンで受け、クラーマーやドゥシェクから音楽を学ぶ。その後パリにもどり、1792年にはメユールのオペラを観て強い影響を受けた。作曲はパリで高名であったライハに師事、ここで数多くの室内楽作品を作曲し名を揚げます。ここに収録された3つのチェロ・ソナタは 1820年に完成され、翌年パリで出版された物。よくベートーヴェンのソナタと比較されるほどの高い完成度を持ち、古典的な形式の中に魅力的な音が仕込まれている。優美さと力強さを兼ね備え、モダーンな風貌も持つ精巧な作品。 | ||
ブゾーニ(1866-1924):ピアノ作品集 Vol.8 24の前奏曲 Op.37 (1881) /中世のスケッチ Op.33 |
ウォルフ・ハーデン(P) | |
録音:2012年1月21日-22日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK。ブゾーニの「24の前奏曲」は1880年から81年頃の作品で、恐らくショパンの同名の曲にフィーチャーされた書かれたものだろう。ただし、調性の配置こそはショパンと同じだが、各々の曲の持つ雰囲気はかなり違う。その上で、ショパンのような鮮やかな統一性を求めるよりも、ここでは一つ一つの曲の味わいを追求するほうがふさわしいように思う。またキャッチーなメロディは少ないものの、噛めば噛むほどに味わいが増す、まさに大人のための音楽。もう一つの「中世のスケッチ」も素材こそ古風で、時としてシューマン風の香りを感じさせるも、やはり熟成した音色と響きはまさにロマン派の風合いであり、聴き手を陶酔の渦に巻き込むことは間違いない。 | ||
ルートヴィヒ・トゥイレ〔テュイレ〕(1861-1907): ヴァイオリン・ソナタ〔第2番 ホ短調 Op.30 /第1番 ニ短調 Op.1 〕/アレグロ・ジュスト Op.39 マルコ・ロリャーノ(Vn) ジャンルカ・ルイージ(P) | ||
録音:2011年9月19日-21日、イタリア。オーストリア出身のドイツの作曲家テュイレのヴァイオリン・ソナタを中心とした1枚。1880年に作曲された第1番のソナタは、彼の師であったラインベルガーに捧げられた作品だが、暗さの中に溢れるような情熱の発露が素晴らしく、とりわけ第1楽章のメロディの動きは、おそらく後のR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタに大きな影響を与えているのではと推測したくなるような素晴らしさ。テュイレとR.シュトラウスは親友同士だったが、現在ではどうしてもテュイレの存在は影に隠れてしまいがち。しかしこのヴァイオリン・ソナタを聴く限りでは、甲乙付けがたい才能を有していたことは間違いない。1904年に出版された第2番は、フランスのヴァイオリニスト、アンリ・マルトーに捧げられたもので、一層自由な表現力を備えた力作。なお、本当のところは「テュイレ」も「トゥイレ」も呼び方としては間違いで、フランス風の「テュイユ」と読むのが正しいのだそう。 | ||
アンソニー・ジラール(1959-): クラリネットとピアノのためのソナタ「愚神礼賛」(*) / クラリネット、チェロとピアノのためのトリオ「オルフェウスの結婚」(#) / 無伴奏クラリネットとのための「寒い夜の恐怖」(*) /ピアノのための24の前奏曲「生命の輪 (**) ジュヌヴィエーヴ・ジラール(P;*/#) ジャン・マルク・フェサール(Cl;**以外) ファブリス・ビアン(Vc;#) | ||
録音:2010年7月12日-13日(**以外)、2011年8月31日(**)、マルセル・ランドスキ講堂、パリ地域圏立音楽院。アンソニー・ジラールは現代フランスにおけるもっともユニークな作品を送り出す作曲家のひとり。彼はフォーレ、ドビュッシーから連なる伝統を受け継ぎ、そこにミニマリズムと東洋の神秘的な要素を付け加え、独自の音楽を作り出す。彼の音楽はタイトルもとても凝っていて、例えば「愚神礼賛」は16世紀にロッテルダムのエラスムスが書いたエッセイのタイトルを借用しているが、それだけではなく神秘主義教団へのオマージュでもあり、ミニマル的な音楽は聴き手の正常な思考を麻痺させるかのようなものでもある。「詩的で謎めいた」感触はこのアルバム全てを支配していて、どの曲も味わい深い余韻を残しつつ、音は消えていく。 | ||
アレグザンダー・ゲール(1932-): アダム堕ちし時 Op.89 (2011) (*) /牧歌 Op.19 (1965) (#) /カルカソンヌへの行進(+) ピーター・ゼルキン(P;*/#) オリヴァー・ナッセン指揮 BBCso. (*/#)、ロンドン・シンフォニエッタ(+) | ||
録音:2012年1月13日、バービカン・ホール、ロンドン、ライヴ(*) /2011年7月1日-5日、BBC メディア・ヴェイル第1スタジオ(#) /2003年5月22日、クィーン・エリザベス・ホール(+)。アレグザンダー・ゲールは、イギリスの現代作曲家のひとり。ハリソン・バートウィスルやピーター・マックスウェル・デイヴィスとともに「マンチェスター楽派」のひとりとして、めきめきと頭角を現した人として知られている。彼の作品は透明な表現力と豊かな響きを持ち、その知的厳密さには息をのむこと間違いない。パリではメシアンに師事していて「その独自の作風に強い影響を受けた」と自らが語っている。このアルバムではそんな彼の作風をじっくりと味わうことが出来る。タイトルにもなっている「Marching to Carcassonne」は不可思議かつ異様な雰囲気を持つ作品であり、トラック1.2は名手ピーター・ゼルキンがピアノを弾くという注目曲。そして全体をまとめているのがこれまた注目のオリヴァー・ナッセン!現代曲に興味のある人必携の1枚。 | ||
ハッセ(1699-1783):歌劇「捨てられたディドーネ」(1742) (フランチェスコ・アルガロッティ改訂版) テレサ・ホルツハウザー(Ms;ディドーネ) フラヴィオ・フェッリ=ベネデッティ(CT;エネア) ヴェラール・バルナ=サバドゥス(CT;イアルバ) マグダレーナ・ヒンタードブラー(S;セレーネ) マリア・チェレン(S;アラスペ) アンドレアス・ブルクハルト(Br;オスミダ) ミヒャエル・ホフシュテッター指揮ミュンヘン・ホーフカペレ | ||
録音:2011年5月24日-6月1日、プリンツレーゲンテン劇場、ミュンヘン、ドイツ。バロック・オペラの発展に大きく貢献したハッセの作品は、一度聞けば強烈な印象を残すことは間違いない。その理由の一つは優れたカウンターテナーを多く起用すること。この独特な声色の美しさと妖艶さは、ソプラノを主人公とするロマン派以降のオペラにはあまり出てこない物。この「ディドーネ」でも2人のカウンターテナーが大活躍。不思議な魅力を振りまいている。また粗筋も興味深く、天才台本作家メスタージオによるこの物語は、有名なディドとエネアスのエピソードと同じでありながら、全く違う劇的迫力を持つものであり、当時のオペラというものの存在価値を伺わせる素晴らしい作品となっている。 | ||
ロベルト・カヤヌス~シベリウス録音集 Vol.3 交響曲〔第3番 ハ長調 Op.52 (*) /第5番 変ホ長調 Op.82 (*) 〕/ フィンランドのイェガ隊行進曲 Op.91a (管弦楽版)(#) ロベルト・カヤヌス指揮 LSO (*)、ヘルシンキpo.(#) | ||
録音:1928年(#)、1932年(*)。復刻:マーク・オバート=ソーン。グレート・コンダクター・シリーズ。 | ||
クライスラー:完全録音集 Vol.5 1919-1924 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):歌劇「サトコ」~インドの歌(*) / コシャト(1845-1914):見捨てられた歌(*) ホワイト(1880-1960):誰も知らない私の悩み(*) / ドヴォルジャーク(1841-1904):ユモレスク(#) クライスラー(1875-1962):りんごの花かざり(*) / ルイス(1887-1924):メアリー~愛の巣(*) ヤコビ(1883-1921):マイアミ海岸で(*) / クライスラー:オーカッサンとニコレット「中世のカンツォネッタ」(+) グリーグ(1843-1907):春に(+) / ドルドラ(1868-1944):思い出(+) / ドーズ(1865-1951):メロディ イ長調(+) ブラームス(1833-1897):ワルツ第15番 / クライスラー:おもちゃの兵隊の行進曲(+) リムスキー=コルサコフ: 歌劇「金鶏」~太陽への賛歌(+) / スコット(1879-1970):蓮の花の国(+) ローガン(1871-1928):ペイル・ムーン(+) / ホーン(1786-1849):熟したさくらんぼ(+) リムスキー=コルサコフ:シェエラザード より(+)〔王子と王女/バグダッドの祭り〕 クレーマー(1890-1969):間奏曲 Op.46 No.2(+) / ショパン(1810-1849):マズルカ第23番 ニ長調 Op.33 No.2 (+) パデレフスキ(1860-1941):メロディ(+) / ホイベルガー(1850-1914):喜歌劇「オペラ舞踏会」~真夜中の鐘(+) オープンショウ:愛は小さなバラの花束を届ける(+) / セイツ(1892-1978):世界は日の出を待っている(+) フリッツ・クライスラー(Vn) ジョセフ・A.パステルナック指揮ビクターo.(*/#) フランシス・ラピディーノ(Hp;#) カール・ラムソン(P;+) | ||
録音:1919年-1924年、ニュージャージー州、キャムデン。復刻:ウォード・マーストン。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年2月発売分[代理店アナウンス順] | ||
スーザ:吹奏楽のための作品集 Vol.11(吹奏楽編曲:K.ブライオン、L.シッセル、M.ロジャース) 行進曲〔マザー・ハバート/合衆国と歩調をそろえて〕/「パーラーとストリート」幻想曲/ 行進曲〔ウルヴァリン/地球と鷲〕/「説教壇と安楽椅子」幻想曲/行進曲「オン・パレード」/ 序曲「タリー・ホー!」/行進曲〔われら進撃中/リバティ・ローン/ナショナル・フェンスィブル/ガイド・ライト〕/ あなたはわが心の花~スウィート・アデリーヌ幻想曲/行進曲「ボニー・アニー・ローリー」 キース・ブライオン指揮王立スウェーデン海軍バンド | ||
録音:2010年9月27日-29日、スウェーデン。大人気シリーズ、スーザのマーチ集。今回もパワーに満ち溢れた 14曲があなたをお待ちしている。もちろんどれもが魅力的なことは言うまでもない。愛国心に溢れた曲もあり、ちょっと面白い曲もあり、どこから聴いても楽しさ満載。例えばトラック10の「リバティ・ローン」は、第1次世界大戦中に販売された米国債の名前で、曲中では「自由」を表現する鐘の音が使われているが、これが好評で、なんと初期のビクター盤が40万枚も売れたのだとか。収録曲で一番長い「パーラーとストリート」幻想曲はオペラやオペレッタの名曲がコラージュされたもので、途中で聴いたことがあるメロディが次々と現れる。またトラック14 はタイトル通り、有名な民謡がモチーフとして使われている。ブライオン率いる王立スウェーデン海軍バンドは、いつもの通り冴えた演奏を聴かせる。 | ||
ヴァレンティナ・リシッツァ、ピアノ・リサイタル ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57 シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15 / リスト(1811-1886):死の舞踏 S525 タールベルク(1812-1871):「セビリャの理髪師」による大幻想曲 Op.63 ヴァレンティナ・リシッツァ(P) | ||
録音:2008年5月3日-4日、ベートーヴェンザール、ハノーヴァー、ドイツ。世界中の批評家、聴衆から「電撃的なピアニスト」、「善意の天使による演奏」と絶賛される若きウクライナのピアニスト、ヴァレンティナ・リシッツァ。NAXOS にも彼女が伴奏として参加した CD(8.572506)があり、その才能の片鱗を知ることはできたが、「もっともっと聴きたい」とフラストレーションのたまりがちな1枚でもあった。今作では、そんな彼女の多彩な才能をたっぷりと味わっていただけることと思う。力強いベートーヴェン、一転してロマンティックの極みとも言えるシューマン。この2作品だけでも彼女の表現の幅広さを実感していただけるはず。超絶技巧を知りたければタールベルクを聴いてみて頂きたい。その恐ろしいほどの指の回り方に舌を巻くことだろう。そして最後のリスト。彼女がなぜ「恐ろしいまでの才能」と称賛されているのかが直感でわかるはず。 | ||
モーツァルト:ディヴェルティメント〔第11番 ニ長調 K251 /第17番 ニ長調 K334〕
ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮ケルン室内o. | ||
録音:2011年9月13日-16日、カンマームジークザール、ドイツ放送、ケルン、ドイツ。2012年1月に逝去したミュラー=ブリュール最後の録音。ヘルマン・アーベントロートの弟子として1964年以来、アーベントロートが創設したケルン室内o.の指揮者として活躍、NAXOSのドイツ古典派のレパートリーの拡充に努め、常に質実剛健、いぶし銀の美しさを思わせる演奏を聴かせたブリュールだが、2007年のバッハのカンタータと、ハイドンのいくつかの協奏曲の録音以来は、ほとんど指揮活動から遠ざかったいた彼を、指揮台に呼び戻したのが、このモーツァルト(1756-1791)の2つのディヴェルティメントだった。そして、まるで天上の響きのような優美な2曲を残し、彼は光溢れる世界へと旅立っていった。今頃はバッハやモーツァルトと音楽を語りあっているのだろうか。 | ||
モサルト・カマルゴ・グァルニエリ(1907-1993):ピアノ作品集 Vol.1 黒いダンス(1946) /ブラジルのダンス(1928) /乱舞(1931) //小組曲(1953) /ピアノ・ソナタ(1972) / ポンテイオ〔第1集(1931-1935)/第2集(1947-1949)/第3集(1954-1955)/第4集(1956-1957)/第5集(1958-1959)〕 マックス・バロス(P) | ||
録音:2011年5月23日-24日、7月1日、9月25日、10月23日、11月8日、ニューヨーク。20世紀ブラジルを代表する作曲家“モーツァルト"カマルゴ・グァルニエリ。音楽好きの父親があの神童の名前をいただいてしまったのは有名な逸話。そんなグァルニエリだが、とても色彩感たっぷりの音楽を書く人。そんな彼のピアノ曲もとても情熱的なもので、どことなくジャジーな「3つの舞曲」を始め、彼による造語である「ポンテイオ」(ポルトガル語の「弦楽器を弾く(pontear)」と「前奏曲(preludio)」の合成)での心躍る小品集など、本当に魅力たっぷり。現代的な響きの中にどこか懐かしさを感じさせるのが素晴らしい。しゃれた音楽を聴きたい人にぜひオススメ。 | ||
至福と私の間~エミリー・ディキンソンの詩による歌曲集 自然の詩 コープランド(1900-1990):自然、全てのもののやさしい母は/彼らはいつ戻ってくるの/眠りはこのように デューク(1899-1984):ハチよ、お前が待ち遠しい / フェアウェル(1872-1952):蝶々/貴族 ベーコン(1898-1990):草原をつくるには アイデンティティの詩 ベーコン:それは私が持っている全てのもの / ライトマン(1955-):私はそれを手に入れた フェアウェル:私は誰でもない、あなた誰? / ペアソン=トーマス:私は荒野をみたことがない ゲンデル(1977-):沈む夕日はカップに入れて(忘れられた光より) 愛の詩 ゲンデル:ワイルドナイツ!(忘れられた光より) / ベーコン:そして、この全ての私の希望は フェアウェル:ワイルドナイツ! / コープランド:心よ、彼のことは忘れよう 死の詩 コープランド:世界がほこりっぽい感じ/私は頭の中に葬式を感じた/戦車 永遠の詩 コープランド:なぜ彼らは私を天国から締め出すのか?/天国へ行くところ! / フェアウェル:安息日 ホイビー(1926-2011):輝ける場所 ジュリア・フラウクナー(S) マルタ・フィッシャー、リー・ホイビー(P) | ||
録音:2009年3月14日-16日、2007年5月30日、ミルズ・コンサート・ホール、ウィスコンシン=マディソン大学。アメリカ北東部ニュー・イングランドの田舎町に生まれ育ち、その外にでることはめったになく、そして人生の半ばからは家の外にも殆ど出ることなく、ただただ詩を書いていたエミリー・ディキンソン。生前出版されたのはたった10篇。それも自らが進んで発表したわけではなくあくまでも匿名だったそう。そんなディキンソンの詩が認められたのは何時頃からなのだろう?彼女の詩は極めて簡潔で易しい言葉で書かれているが、だからこそ深い思いと真実をたくさん秘めている。彼女が“Why… "と呟くだけで、その言葉は翼を得て大空へ舞い上がっていくかのようだ。そんなディキンソンを愛する作曲家も数多く19世紀の作曲家だけでなく現代の作曲家も彼女の詩に美しい音楽をつけている。ソプラノのフラウクナーの透明感に満ちた歌唱でこの「孤独な世界」を味わって頂きたい。 | ||
パガニーニ: 無窮動 ハ長調 Op.11(*)/ロッシーニ「タンクレディ」の「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲 Op.13 (*) / ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調(#)(フェデリコ・モンペリオ(1908-1989)による管弦楽伴奏付) イワン・ポチョーキン(Vn) ドミートリー・ヤブロンスキー指揮ロシアpo. | ||
録音:2011年8月28日-31日(*)、2007年10月13-17日(#)、ロシア国営 TV&ラジオ・カンパニー「 Kultura 」第5スタジオ、モスクワ。19世紀前半、彗星の如く現れたスター・ヴァイオリニスト、パガニーニ(1782-1840)。悪魔に魂を売り渡したと噂される伝説的な超絶技巧の持ち主であり、優れた作曲家でもあった。その華麗な作品は同時代のみならず、後世にも強い影響を与えている。生涯に6曲のヴァイオリン協奏曲を作曲したが、1830年頃に書かれたとされる第5番の協奏曲には独奏部分のみが現存しオーケストラ・パートは無かった(完成前にパガニーニが死亡したのでは?と言われている)。イタリアの音楽学者フェデリコ・モンペリオ(1908-1989)によるオーケストラ伴奏は、ヴァイオリンの輝く音色を存分に引き出している。ヴァイオリンを演奏するポチョーキンは、1987年モスクワ生まれの超新星。7歳でオーケストラと共演、2005年にはモスクワ・パガニーニ国際コンクールで優勝するなどの輝かしい実績をあげている期待の人。たっぷりとした濃厚な歌い口は昨今のスタイリッシュな演奏とは一線を画したものと言えるだろう。 | ||
F.クープラン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲 ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のための〔第1組曲 ホ短調(*) /第2組曲 イ長調(*) 〕/ クラヴサンのための第27組曲 ミッコ・ペルコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ;*) アーポ・ハッキネン(Cemb) | ||
録音:2011年5月16日-18日、フィンランド。フランソワ・クープラン(1668-1733)は、多くの音楽家を輩出したクープラン家でもとりわけ有名な存在であり、オルガニストとしてルイ14世の御前演奏を行うほか、数多くのクラヴサン(フランス語でチェンバロを表わす)のための作品を残している。基本的に鍵盤音楽の作曲家として知られているが、コンセールと呼ばれる多くの室内楽作品も残している。このヴィオール組曲は1728年に出版されたクープラン晩年の作品で、フランス組曲の形式に、イタリア風の形式をわずかに盛り込んだ意欲作で、この年に亡くなったマラン・マレを偲んで書いたと言われている。クラブサンのための第27組曲は、ヨーロッパにおける中国への関心が現れた作品。当時の人々におけるアジアのイメージがそこはかとなく感じられる興味深い音楽。静かな午後、お茶でもしながら聴きたい1枚。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エデイション Vol.13~ブラームス: ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24/パガニーニの主題による変奏曲 イディル・ビレット(P) | ||
録音:1961年11月、パリ、モノラル。トルコの期待を一身に集め、世界へと羽ばたき始めたイディル・ビレット20歳の時の録音。力強いタッチと見事なテクニックはレコード会社のプロデューサーを含む多くの人々を魅了し、すぐさま多くの録音がこの世に生まれて来たのだった。このブラームス(1834-1897)もそんな1枚。変奏曲というジャンルは、確かにピアニストの資質を諮るためには最適であることを再認識させる、まさにテクニックと表現の「万華鏡」のような1枚。ブラームスらしい内声が充実したパッセージを易々と弾きこなすビレット、やはりただ者ではない。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.14 プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ第7番 Op.83 バルトーク(1881-1945):ルーマニア民謡舞曲 Sz56/組曲 Op.14 Sz62/ ミクロコスモス第6巻「6つのブルガリアのリズムによる舞曲」/アレグロ・バルバロ Sz49 イディル・ビレット(P) | ||
録音:1961年11月、パリ、モノラル。1961年、当時新進気鋭のピアニストであったイディル・ビレットの全てが凝縮した、すばらしいプロコフィエフとバルトークの一連の作品。録音当時20歳であった彼女だが、この演奏には彼女の資質の全て…巧みなテクニックと柔軟なタッチ、そして優れた音楽性…が表出されたものであり、嵐のようなプロコフィエフと諧謔性に富んだバルトークは、確かにこの世代のピアニストの中でも群を抜く演奏であると言えるだろう。 | ||
マックスウェル・デイヴィス:ピアノ協奏曲(1997)(*) /世俗的な至福(1966-1969) (#)
キャスリーン・ストット(P;*) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮ロイヤルpo. | ||
録音:1997年11月12日(*)、1993年3月(#)、ロンドン。原盤・前出: Collins Classics 。キャスリーン・ストットは現在イギリスで最も尊敬されているピアニストの一人であり、ソロだけでなく、室内楽奏者としても活躍、また音楽大学で教鞭を執るなど活発な活動をしている。このマックスウェル・デイヴィス(1934-)のピアノ協奏曲は1997年に彼女のために書かれた物。多くの作曲家と違い、なかなかピアノとヴァイオリンのための協奏曲を書かなかったデイヴィスだが、それはどうも納得できるソリストに出会わなかったためのようで、1985年にはアイザック・スターンのためにヴァイオリン協奏曲を、そして1997年には前述のキャスリーン・ストットのためにピアノ協奏曲を作曲したのだった。デイヴィスらしい変幻自在な楽想を持った作品であり、もちろん初演時のソリストはストットが務め、聴衆と批評家からは大きな賛辞を得た。一方「世俗的な至福」は中世、ルネサンス音楽の雰囲気を感じさせる静かなレントで始まる音楽。交響曲作家として名を挙げる前に書かれた、宗教的な感覚を現代的センスで包み込んだ神秘的な作品。どちらも作曲家自身の指揮による納得の演奏。 | ||
ドヴォルジャーク(1841-1904): 交響曲第6番 ニ長調 Op.60 (*) ヤナーチェク(1854-1928):弦楽のための牧歌(#) |
ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
録音:2009年5月5日、8日(*)、2011年4月27日、29日(#)。ドヴォルジャークの交響曲の中でもとりわけ明るい表情を持つ「第6番」は、1880年に作曲されまたしたが、曲調や調性から、その3年前に書かれたブラームスの第2番の交響曲との関連を指摘されることが多いのどかで美しいメロディに満たされた名作。ハンス・リヒターの依頼によって作曲され、本来は1880年にVPOが初演することになっていたが、これは実現しなかった(一説によるとメンバーの一部がチェコの作品の演奏を拒否したと言われる)。結局初演はその翌年の1881年3月にプラハで行われ、その翌年にはロンドンとライプツィヒ、そして 1883年になってようやくウィーンで初演されたのだった。もう1曲のヤナーチェクの「牧歌」は1878年にブルノで初演された作品。まだ晩年の作品のような粘っこさは少ないものの、ボヘミア民謡を巧みに生かした聴き応えのある組曲。各々の曲には簡単な速度表示が付いているだけで、これが聴き手の想像力を存分に刺激する。 | ||
グリエール:チェロを伴う二重奏曲全集 ヴァイオリンとチェロの8つの二重奏曲 Op.39 (*) /チェロとピアノのためのバラード Op.4 (#) / 2台のチェロのための10の二重奏曲 Op.53 (*) /チェロとピアノのための12のアルバムの綴り Op.51 (+) マルティン・ルンメル(Vc) アレクサンダー・ヒュルスホフ(Vc) フリーデマン・アイヒホルン(Vn) ティル・アレクサンダー・ケルバー(P) | ||
録音:2011年2月14日(#)、2011年7日-8日(*)、2011年12月22日(+)、オーストリア。ロシア生まれだが、父はドイツ人、母はポーランド人であった作曲家グリエール(1875-1956)。祖先にもロシア人はいなかったようなので厳密には「ロシアの作曲家」とは言えない。もちろんモスクワ音楽院で教育を受けたが、1901年からベルリンに留学し、指揮者オスカー・フリートに指揮法を学んだことでも知られる。作曲はタネーエフに学び、1920年から1941年までモスクワ音楽院で教鞭を執った。彼の作品は装飾的であり、また独創的なメロディに満ちていて、年齢を重ねることに「アジア的」なものへの傾倒も強くなっていった。とは言え、ここに収録された作品は1902年の初期のものから1911年頃に書かれた国民楽派の趣きを有した曲で、小さな編成からオーケストラの響きを紡ぎだす、グリエールの手腕を存分に楽しむための色彩的な曲が並ぶ。 | ||
ヨーゼフ・メルク:イタリアからの花~チェロ作品集 スイス風エアと変奏曲 Op.32(愛好家のために第8番)/ イタリアからの花~新しいオペラからの名旋律による5つの幻想曲/華麗なるワルツ Op.6 マルティン・ルンメル(Vc) ローランド・クリューガー(P) | ||
録音:2011年9月12日-13日、オーストリア。19世紀前半のウィーンで「最も傑出したチェリスト」として名を挙げたヨーゼフ・メルク(1795-1852)。あのベートーヴェンの三重協奏曲も彼が積極的に演奏し(彼のために書かれたのではない)曲の名声を高めた。また、あのショパンの初期の名作「序奏と華麗なるポロネーズ」もメルクに献呈されている。このアルバムに収録されているのは「作曲家」としての仕事であり、当時全盛を誇っていた「オペラのモティーフを器楽曲に編曲する」シリーズが中心に聴くことができる物。良く知られた名旋律がチェロで朗々を歌われるのを聴くと、やはり人の声とチェロの音色は親和性を持っているのだな。思われる方も多いことだろう。トラック1 の「エアと変奏曲」は副題に"愛好家=アマチュアのために"と記されているが、とてもアマチュアの手におえる作品ではないところもご愛嬌。演奏しているのはメルクの良き理解者であるチェリストのマルティン・ルンメル。彼は他レーベルにも「20の練習曲」を録音、この知られざる作曲家の普及に努めている。 | ||
モーリス・グリーン:E.スペンサーのアモレッティによる25のソネット集
ベンジャミン・ヒューレット(T) ジャンジャコモ・ピナルディ(テオルボ) リューク・グリーン(Cemb) | ||
録音:2012年2月20日-22日、ブリテン・スタジオ、モールティングス、スネイプ、サフォーク、UK 。18世紀に活躍したイギリスの作曲家、オルガン奏者モーリス・グリーン(1696-1755)は、聖職者の息子としてロンドンに生まれ、セント・ポール大聖堂の少年聖歌隊員となる。その後オルガニストとしての研鑚を積み、大聖堂のオルガニストから王室礼拝堂のオルガニストとなり、1735年からは英国王室の楽長を務めた。しかし王室はヘンデルを好んだため、グリーンはもっぱら教会音楽の作曲に励んだようだ。エドマンド・スペンサー(1552頃-1599)はシェイクスピアと同時期の、エリザベス1世の時代に活躍した詩人だが、好戦的な人物であったようで、幾度かの暴動に加わったり、扇動的な論文を書いたりと、なかなか興味深い人生を送っている。スペンサーの“アモレッティ"は“妖精の女王"“祝婚歌 "と並ぶ彼の代表作であり、独特な韻文と古風な言葉を用いた詩集で、言葉の羅列だけでも素晴らしいリズムを持っている物。このスペンサーの詩による歌曲集は、英国音楽の歴史の中でも最古の歌曲の一つであり、1739年に出版された時は高い人気を誇った物。テノールのヒューレットのまっすぐに伸びる心地良い声は、ひとしきり世間の喧騒を忘れさせるだろう。 | ||
クレメンティ: 序曲 ニ長調/交響曲(P.スパーダ編曲)〔第1番 ハ長調 WO32 /第2番 ニ長調 WO33〕 フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2011年12月29日-30日、OSR スタジオ、ローマ。「ピアノフォルテの父、演奏家、教師、出版社、ピアノ制作者」として知られるムツィオ・クレメンティ(1752-1832)。しかし彼は晩年に至るまで「交響曲作曲家」として知られたいと考えていた。とは言え、モシェレスが「クレメンティのシンフォニーは 1820年代以降はヨーロッパの演奏会のレパートリーから消えてしまった」と語るように、クレメンティの交響曲は初期の2曲、 Op.18 を除いては消滅したとまで言われていた(一説によると、クレメンティ自身が「絶望の発作」で全て破棄したとも)。しかし、1921年にフランスのジョルジュ・ドゥ・サン・フォワがいくつかの未完全なスコアを見つけ出し、これを復元。4曲の交響曲と序曲、メヌエット・パストラールとして形にした。当時はあのカセッラも好んで演奏したというこれらの曲は、同時代のケルビーニの作品を凌駕する溌剌とした音楽であり、忘れたままにしておくのは本当にもったいない名作。 | ||
ロベルト・カヤヌス~シベリウス録音集 Vol.2 劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」 Op.51 (*) / 「カレリア」組曲 Op.11(#) より〔間奏曲/行進曲風に〕/交響曲第2番 ニ長調 Op.43 (#) ロベルト・カヤヌス指揮 LSO (*)、ロイヤルpo.(#) | ||
録音:1930年、1932年。復刻:マーク・オバート=ソーン。グレート・コンダクター・シリーズ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2013年1月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ズガンバーティ:「コラ・ディ・リエンツォ」序曲(*) /交響曲第1番 ニ長調 Op.16 (#)
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2011年10月16日-17日(*)、2011年12月4日-5日(#)、 Auditorium di Via Conciliazione 、ローマ。ジョヴァンニ・ズガンバーティ(1841-1914)はイタリア人の父とイギリス人の母との間に生まれた作曲家。トレヴィで初期の音楽教育を受けたあと、1860年にローマに移住。当時ローマに住んでいたフランツ・リストと親交を結んだことが、彼の音楽性の方向を決定付けた。この頃のイタリアはオペラが絶頂期を迎えていて、数々の名作が生まれていたが、ズガンバーティは敢えて室内楽や管弦楽作品を作曲し、「イタリア器楽曲のルネサンス」とも言える潮流を創り上げた。何しろ当時のイタリアはベートーヴェンの英雄交響曲ら、演奏されたことがなかったのから…。そんな彼の音楽には、紛れもなくリストとワーグナーの影響が見て取れ、どれもドイツ風の重厚さとイタリア風の歌心が調和した魅力的な音楽となっている。地中海のさわやかな風を思わせる交響曲第1番、長い間楽譜が失われていた「コラ・ディ・リエンツォ」の序曲とも、素晴しく美しいメロディが耳に残る。 | ||
マルティヌー:ピアノ三重奏曲全集 5つの小品(ピアノ三重奏曲第1番)(1930)/ ピアノ三重奏曲第2番 ニ短調(1951)/牧歌集/ ピアノ三重奏曲第3番 ハ長調「グレイト」(1951) |
アーバー三重奏団 [ドミトリー・ヴォロヴィエフ(P) スティーヴン・シップス(Vn) リチャード・アーロン(Vc)] | |
録音:2010年8月30日-9月3日、チェコ放送局、ピルゼン、チェコ。チェコの作曲家マルティヌー(1890-1959)の室内楽作品は、そのバランスの良い響きと斬新な和声が20世紀音楽好きの耳を引き付けている。このピアノ三重奏曲もどれもが魅力的であり、書かれた時代を反映した興味深い作品。1930年の第1番は、5つの部分からなる小品集として想起され、一つ一つが独立した表情を持っている。パリでストラヴィンスキーに絶賛された、まさに新古典派の作風を持つ生き生きとした楽しい音楽。第2番と第3番は1951年にアメリカで作曲され、一層興味深い作品となっている。音楽の進行は、親しみやすい主題と、ゆっくりした哀歌が突然交代するというまさに予測不可能なもので、現代人の不安を見事に抉り出したかのような深さを感じさせる。チェコで活躍するアーバーピアノ三重奏団の革新的な演奏。 | ||
エドゥアルト・フランク(1817-1893): ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.22 (*) / チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.42 (#) / ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.23 (+) |
シュムエル・ アシュケナージ(Vn;*/+) イェフダ・ハナニ(Vc;*/#) ジェイムズ・トッコ(P) | |
録音:2009年11月2日-4日(*)、2009年11月7日(#)、2010年5月7日-8日(+)、Culture/Demain Studio、ブルーミングトン、インディアナ、アメリカ。プロイセン王国の州都であったヴロツワフ(現在はポーランド領)の裕福な銀行家の家庭に生まれたE.フランク。彼はメンデルスゾーンに音楽を師事するだけでなく、親しい友人として彼と連弾コンサートを催すなど、強い影響を受けた。またシューマンとも親交を結んだことでも知られている。彼の作品は聴いてわかる通り、当時の気風を見事に表現したロマンティックなものばかりだが、何しろ彼はピアニストとしてだけでなく、教師としても優秀であったため、こちらの仕事に時間を取られてしまい、作曲する時間を存分に作ることができなかったようで、それが現在の知名度の低さに結びついているようだ。ここでじっくり彼の作品に耳を傾けてみて頂きたい。溢れるばかりの旋律に満ちた三重奏、見事な構成を持つチェロ・ソナタ、そして美しすぎるヴァイオリン・ソナタ。ため息物。 | ||
フェルディナント・パエール(1771-1839):オラトリオ「聖墓碑」 〔ジョヴァンニ・ジーモン・マイール(1763-1845)の「序奏 [Invito] 付き〕 コルネリア・ホラーク(S;マッデレーナ) ベネッサ・バルコウスキ(A;ジョヴァンニ) トーマス・マイケル・アレン(T;ニコデモ) ジェンス・ハーマン(B;ジュセッペ・ダルマテア) ミリアム・クラーク(S) ヴァレル・バルナ=サバドゥス(A) クラウス・ステップバーガー(T) トーマス・スティンメル(B) フランツ・ハウク指揮ジーモン・マイールcho.&アンサンブル | ||
録音:2008年9月3日-7日、 Church of Maria de Victoria 、インゴルシュタット、ドイツ。パエールはパルマで生まれ、彼の父から最初の音楽の手ほどきを受けた。彼は同時代に活躍したマイールとともにその時代の「重要なオペラ作曲家」に位置付けられ、数多くのオペラを残している。この作品はオペラではなくオラトリオであり、しばしば2つの作品であると伝えられている物。1803年にウィーンで初演された時は、ぶっきら棒にキリストの死から始まり、天使たちの合唱が続く。受難の部分ははりつけの描写、復活、最後の審判に協力で表現的な音楽が与えられている。この盤では、マイールの書いた序曲を付けることで、この音楽を比類なき物語へと昇華させている。演奏はマイールの一連の演奏でおなじみのフランツ・ハウク。共感と緊張に満ちた名演を聴かせている。 | ||
キム・ドンギュ、ピアノ・リサイタル~プロコフィエフ(1891-1953): 4つの練習曲 Op.2 /4つの小品 Op.3 /4つの小品 Op.32 /ピアノ・ソナタ第10番 ホ短調 Op.137(未完)/ ソナチネ〔第1番 ホ短調 Op.54 No.1 /第2番 ト長調 Op.54 No.2 /ピアノ・ソナタ第5番 ハ長調(改訂版)Op.135 キム・ドンギュ(P) | ||
録音:2012年4月19日-20日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK。期待の新進演奏家シリーズ。韓国生まれの新進気鋭ピアニスト、キム・ドンギュのリサイタル・アルバム。彼は2010年のサン・マリノ国際ピアノ・コンクール第1位獲得を始め多くの国際コンクールで上位入賞を果たし、その卓越した技巧と華麗なる表現力が高く評価されている。すでに数多くのオーケストラと共演していて韓国、イタリア、ドイツではソロリサイタルを開催しこちらも大評判となっている。2012年のリーズ国際コンクールでは惜しくも賞を逃したが今後の活躍には存分に期待の持てる大器。ここではプロコフィエフの小品集とソナタ、ソナチネの幾つかを演奏している。 | ||
レイ・リャン(1972-): 18弦楽器のための「ヴァージ」(2009)[スティーヴ・シック指揮パリンプセスト・アンサンブル]/ フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノとヴィブラフォンのための 「 Aural Hypothesis 」(2010)[スティーヴン・ドルーリー指揮キャリサンピアン・アンサンブル]/ 琵琶と弦楽四重奏のための「五季」(2010)[ウー・マン(琵琶) 上海SQ]/ ピアノと大編成中楽団〔中華楽団〕のための「記憶の弦の振動 Tremors of a Memory Chord」(2011) [陳 必先〔チェン・ピーシェン〕(P) 邵恩〔エン・シャオ〕指揮台北中華楽団〕 | ||
録音:2011年-2012年、カリフォルニア、ボストン、リッチモンド、台北。リャンは2011年、ローマ賞を受賞した中国生まれのアメリカの作曲家。代理店記載には「カリツムピアン」という珍妙なカナ書きがあるが、誤り。ニューヨーク・タイムズ紙で「忘れられない美しさ」と評され、またワシントン・ポスト紙では「華麗なる独創性と余地のない素晴らしさ」と絶賛された作品は、西洋と東洋の融合と、魅惑的な響きを模索するという刺激的な味わいを有したもので、琵琶や中国楽器を効果的に用いた豊かな音色が特徴。また「聴覚の仮説」は、彼の生まれたばかりの息子アルベルト(カデンツァ注:アメリカ人なんだからアルバートだろう・・・)への贈り物であり、様々な音色が飛翔する感覚的な音楽。 | ||
ヘルムート・ヴァルヒャ(1907-1991):コラール前奏曲集 Vol.2 〔第1番:こぞりて讃えよ 主のみ民ら/第2番:高きみ空より よきおとずれもて/第3番:キリスト、神のひとり子/ 第4番:おおしたわしき主イエス・キリストよ/第5番:神の御子は来たれり/第6番:あしたに輝くたえなる星よ/ 第7番:おおイエス・キリスト、光のわが主よ/第8番:主なる神をほめよ、あなたたち全ての異邦人よ/ 第9番:おお、人よ、汝の大いなる罪を嘆け/第10番:あわれなる罪人/第11番:イエス、あなたの受難/ 第12番:今キリストが蘇る/第13番:静かな喜びをもって/第14番:来たれ聖霊、主なる神/ 第15番:聖霊よ、わが庇護者よ/第16番:全ての人は心をかえ新しき道を求めよ/第17番:頌めよ主を強き栄えの君を/ 第18番:われら悩みの極みにありて/第19番:天と地におられる神よ/第20番:一日が終わり、イエスよ私と共に〕 ヴォルフガンク・リュプザム(Org) | ||
録音:2011年12月2日、第1長老派協会、スプリングフィールド、イリノイ州。使用楽器:ジョン・ブランボー製作、Opus 35 。名オルガニストのヴァルヒャによる、あまり知られていない作曲作品。録音は全4巻が予定されているというが、Vol.1(8.572910)にも曲名がそれぞれ異なる「第1番-第25番」が収められており、作品全体の構成等は外装部分には詳しく記載されていない。 | ||
REST J.S.バッハ(1685-1750):ジーグ風フーガ(*)(原曲:フーガ ト長調 BWV577) (1928年グスタフ・ホルスト編曲、ジョン・ミッチェル補筆) ジルバートソン(1987-):徹夜祷(2007/2010)(#) ティケリ(1958-):レスト(2010) (*) /交響曲第1番(+)(2001/2010)(G.D.グリーンによる吹奏楽編) マッキー(1973-):アスファルト・カクテル(2009)(#) ブライアン・チェイニー(T) ラッセル・C.ミッケルソン指揮オハイオ州立大学ウィンド・シンフォニー | ||
録音:2011年1月29日-30日(+)、2011年2月5日(#)-6日(*)、ヴァイゲル講堂、オハイオ州、アメリカ。オハイオ州立大学ウィンド・シンフォニーのエキサイティングなアルバム。第1曲目のフーガ(原曲はバッハ)は、もともとの付点のリズムを生かした楽しい仕上がり。オルガンのみで奏でられる原曲にカラフルな色彩が加えられている。ロシアの合唱曲から題材を得たジルバートソンの「ヴィジル(徹夜祷)」の不気味さは、心の中に潜む闇まで描き出しているようだ。この作品はジルバートソンの親友ディドラファルの死を悼み、彼女に捧げられている。ティケリのアルバム・タイトルにもなっている「レスト」はサラ・ティーズデールの詩から触発された作品で、このアルバムの指揮者ミッケルソンから委嘱された物。同じくティケリによる「交響曲第1番」の4つの楽章は、心の中の旅の風景を表わしているという。最後のマッケイの曲はなんとも小粋なもので、ニューヨークでのちょっとしたエピソードが見事な音になった。 | ||
クシシュトフ・メイエル(1943-):弦楽四重奏曲集 Vol.3 〔第7番 Op.65 (1985) (*) /第10番 Op.82 (1994) (#) /第13番 Op.113 (2010) (+) 〕 ヴィエニャフスキSQ[ヤロスラフ・ゾルニエルチュキ、ミロスラフ・ボチェク(Vn) レフ・バラバン(Va) マチェイ・マズレク(Vc)] | ||
録音:2011年11月3日(+)-4日(*)、2010年11月24日-25日(#)、Radio Merkury 、ポズナニ、ポーランド。Vol.1:8.570776、Vol.2:8.572656 。1943年、ポーランドのクラコフ生まれのメイエルの弦楽四重奏曲第3集。この第3集にも不思議な音楽が充満している。第7番は単一の楽章で構成され、素材の扱いと対位法が工夫された作品。4台の楽器の対話が見事であり、時には力強いユニゾンで畳み掛けるように進んでいく。第10番は伝統的な4楽章で書かれているが、想像の通り内容は一筋縄では行かない。5楽章からなる第13番は、楽章ごとの表情の変化に耳を傾けてみて頂きたい。緊密に関連付けられたモティーフが形を変えながら、せわしない音型の上で歌われていくフィナーレには、ぞくぞくするような面白さがある。 | ||
アイアランド:教会音楽集 テ・デウム ヘ長調/ベネディクトゥス/聖餐式 ハ長調/私の歌は愛が不明/哀しきロマンス(オルガン独奏)/ 夜の礼拝 ハ長調/救いの主はハレルヤ/4つの無伴奏キャロル/それ以上のことはできない/私は信頼している/ 最も素晴らしいもの/カプリッチョ(オルガン独奏)/賛美の島/夕べの礼拝 ヘ長調 チャールズ・ハリソン(Org) アリック・プレンティス指揮リンカン大聖堂cho. | ||
録音:2012年2月6日-7日、27日-29日、リンカン大聖堂、UK。スコットランド系のイギリスの作曲家、ジョン・アイアランド(1879-1962)の流麗かつ清冽な宗教曲集。彼は生涯を通じてかなり作風が変化した人で、始めはドイツ・ロマン派の影響を受け、印象派、新古典派を通り抜け、またイギリス音楽の伝統に立ち返るという大きな流れがあるが、宗教曲の分野においてのスタイルの変化はあまりなく、教会音楽の旋法による素朴で静かな作品を数多く残している。一時期チェルシーの聖ルーク教会の楽長兼オルガニストを務めたことがあり、その時期の作品は名作として現代でも歌い継がれている。 | ||
愛の神秘~マーガレット・リッツァ(1929-):合唱作品集 アヴェ・マリア(*)/おお、偉大なる神秘よ(#)/言葉なき(#)/マリアの眠り(*)/愛の炎(#)/おお、知識よ(*)/ キリストのおそばに(*)/愛の神秘(#)/来たれイエスよ(#)/サンクトゥス・ドミヌス(#)/おお、鳩の鏡よ(*)/ ライジング・プレイヤー(#)/神秘的な夜(*)/我が瞳は我が主のもとに(#)/うるわしき救い主のみ母(*) エイモン・ダガン指揮ガウダーテ・アンサンブル | ||
録音:2010年1月21日(*)、2010年7月6日(#)、St Silas the Martyr, Kentish Town、ロンドン、UK 。作曲者のマルガレット〔代理店表記。イギリス人だろうに・・・〕・リッツァはロンドンのギルドホール・スクールで音楽と演劇を25年間教えながら、数多くの録音も行っている。1997年から作曲を始めたという彼女の作品は「クラシカル・コンテンポラリー」の分野で賞賛され、数多くの聴き手に癒しの心を与え続けている。全曲に漲る生き生きとした表現としなやかなメロディは、とても御老人(失礼!)の作品とは思えない。「人間には限界など存在しない」ということを確信できるのではないだろうか。どこかモダーンで懐かしい歌の数々を心行くまでお楽しみ頂きたい。 | ||
幻影~ジョン・マッケイブ(1939-):合唱作品集 3つのマリアのキャロル(2008/1973/1964) /マンガンによる三部作(1983)/アーメン/アレルヤ(1991)/ 誇り高き歌い手たち(1989)/ゆり~白いバラ(2009)(*)/朝の番(1968)(*)/夕べの番(2003)(*)/ グレート・ロード・オヴ・ローズ(1967)/父なる神への讃歌(1966)(*)/最後の偉大なるヘラルド(2008) イアン・ファリントン(Org) デイヴィッド・ヒル指揮BBCシンガーズ | ||
録音:2009年2月19日、2010年7月2日、聖ポール教会、ナイツブリッジ、ロンドン。(*)は世界初録音。英国有数の作曲家、ピアニストであるマッケイブ。彼の作品はほぼ全てのジャンルに及び、そのどれもが高い評価を受けている。もちろん使われている音は現代的な物だが、どこか親しみやすさも備えており、とりわけ声楽作品はわかりやすいメロディが多いせいもあり、ファンも少なくない。このアルバムには世界初録音を含む 14Op.が収録されている。作曲年代はまちまちで、ごく最近に書かれたものから、50年近くも前のものまで多彩なスタイルが混在している。彼の音楽の変遷を感じたいのであれば、まず最初におかれた「3つのマリアのキャロル」はいかがだろう?16世紀の作者不詳のラテン語のテキストを含む3つの曲は、美しく神秘的であり、マッケイブ自身も喜びをもって作曲したと語っている。その他、いろいろな機会のために書かれた合唱曲は BBC シンガースの最良の声を得て、素晴しい光を放っている。 | ||
アンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリ(1741-1813):歌劇「ル・マニフィーク」(1773)
エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(T;オクターヴェ) エリザベス・カレオ(S;クレメンティーヌ) マーガレット・クルル(S;アリックス) ジェフリー・トンプソン(T;アルドブランディン) カリム・スレイマン(T;ファビオ) ダグラス・ウィリアムズ(Br;ローレンス) ランドール・スカルターラ(Br;ホラース) ライアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエットo. | ||
録音:2011年2月6日-8日、 Dekelboum Hall, Clarice Smith Performing Arts Center, University of Maryland, USA 。18世紀におけるオペラ・コミック座の最大の作曲家であったグレトリはベルギー、リエージュの貧しい音楽家の家に生まれ、苦労の末にイタリアへ留学し、ローマ・アリベルティ劇場のために作曲された幕間劇が評価され、ようやく自身の進むべき道を決定した人。その後パリに渡り、そこでの成功を足掛かりに50作ほどのオペラを作曲した。後半生は歴史的事件などを題材にすることが多かったが、この「ル・マニフィーク」は彼の代表作である「ゼミールとアゾール」の2年後に書かれたもので、J.M.スデーヌの台本による軽く楽しい喜劇となっている。フランス人気質を万遍なく表出したと言われる彼の作品は、もっと聴かれてもよいのではないだろうか。 | ||
フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1722-1752): 歌劇「スピナルバ、または狂気の老人」 アナ・キンタンス(S;スピナルバ) ルイ・ロドリゲス(B;アルセーニョ) カティア・モレーソ(Ms;ディアノーラ) イネス・マデイラ(Ms;エリサ) フェルナンド・ギマランエス(T;イッポーリト) マリオ・アルベス(T;レーンドロ) ジョアナ・シアラ(S;ヴェスピーナ) ジョアン・フェルナンデス(B;トーニョ) マルコス・マガリャアエス(Cemb)指揮オス・ムジコス・ド・テジョ | ||
録音:2011年11月15日-23日、Salão Nobre of the Instituto Superior de Economia e Gestão, Lisbon, ポルトガル。デ・アルメイダの生涯については、ほんの少ししか知られていない。とは言え、相当の野心家であったらしい彼は、18世紀の前半にポルトガルの音楽界で中心的な位置を占めており、当時の国王であったジョアン5世の庇護を受けローマに留学。当時のイタリアンスタイルを取り入れた見事なブッファを書いた。このオペラは「男装の美女」スピルビナを巡って起こる騒動で、多くのキャストが入り乱れ、美しいアリアがたっぷり盛り込まれた見事な作品。気鋭の新人アナ・キンタンスのドラマティックな歌を始め、実力派を取りそろえたキャストと、ポルトガル屈指のアンサンブルによる闊達な演奏をお楽しみ頂きたい。 | ||
ラフマニノフ、ソロ録音集 Vol.3 ~ビクター録音集 1925-1942 ラフマニノフ: 冗談ポルカ/絵画的練習曲 イ短調 Op.39 No.6 /幻想的小品集第2番「前奏曲」Op.3 No.2 / 幻想的小品集第5番「セレナーデ」Op.3 No.5 /10の前奏曲 Op.23~第10番 変ト長調/ 13の前奏曲 Op.32~第3番、第7番、第6番/絵画的練習曲 Op.33~第2番、第7番/ 楽興の時 変ホ短調 Op.16 No.2 /東洋のスケッチ/幻想的小品集第3番「メロディ」Op.3 No.3 / サロン小品集第5番「ユモレスク」Op.10 No.5 /6つの歌曲集 Op.38~第3番「ひなぎく」(ピアノ編)/ 12の歌曲集 Op.21~第5番「リラの花」(ピアノ編) ラフマニノフによる編曲編 J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第3番 より〔前奏曲/ガヴォット/ジーグ〕/ メンデルスゾーン:真夏の夜の夢 Op.61~スケルツォ/シューベルト:美しき水車屋の娘~さすらい ムソルグスキー:ソロチンスクの定期市~ゴパック/リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 チャイコフスキー:6つのロマンスOp.16 No.1「子守歌」/クライスラー:愛の喜び/愛の悲しみ セルゲイ・ラフマニノフ(P) | ||
録音:1925年-1942年。ウォード・マーストン復刻。原盤:VICTOR。グレート・ピアニスト・シリーズ。 | ||
ハイフェッツ、アンコール集 Vol.2, 1946-1947 モーツァルト/ハイフェッツ編曲:ディヴェルティメント第17番 ニ長調 K334 ~メヌエット ドビュッシー/ハートマン編曲:亜麻色の髪の乙女 / コルンゴルト:「から騒ぎ」~野生リンゴとリンボク酒 サラサーテ:アンダルシアのロマンス / シューベルト/フリートベルク編曲:ピアノ・ソナタ第17番D850~ロンド メンデルスゾーン:無言歌第1集第1番 ホ長調 / ファリャ:7つのスペイン民謡~第4番「ホタ」 コルンゴルト:「から騒ぎ」~庭園の場 / タンスマン:無窮動 / ニン: Cantilena asturiana ミヨー:ブラジルの郷愁 Op.67~第8番「コルコバード」 / バックス:地中海 / アルフテル:ジプシーの踊り ドビュッシー:巷に雨の降る如く / ポルドフスキ:タンゴ /J.S.バッハ:イギリス組曲第6番~ガヴォット ベートーヴェン:12のドイツ舞曲 WoO.8~第6番 / メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 Op.49~第3楽章 ショパン:夜想曲第19番 ホ短調 Op.72 No.1 / アレンスキー:ヴァイオリン協奏曲 Op.54 ~ Tempo di valse カステルヌオーヴォ=テデスコ:海のささやき / リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) エマヌエル・ベイ(P) | ||
録音:1946年10月17日-18日、1947年12月17日-18日、ハリウッド。復刻:マーク・オバート=ソーン。グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年12月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ラヴェル:管弦楽作品集 Vol.1 道化師の朝の歌/亡き王女のためのパヴァーヌ/ スペイン狂詩曲/ハバネラ形式による小品(*) / シェヘラザード~おとぎ話への序曲/ 古風なメヌエット/ボレロ |
ジェニファー・ギルバート(Vn;*) レナード・スラットキン指揮 フランス国立リヨンo. | |
録音:2011年9月2日-3日、オーディトリウム、リヨン、フランス。ブルーレイ・オーディオ盤仕様: 24-bit 96kHzPCM Surround / 1 Surround-DTS-HD Master Audio / 0 Stereo-PCM。スラットキンとリヨン管による新プロジェクト、ラヴェル(1875-1937)の管弦楽作品集の第1集。華麗オーケストレーションに彩られた音楽は、これまでにも多くの名指揮者たちが思い思いの色を塗った演奏を聴かせてきたが、ここにスラットキンの新たな筆致による音の絵画を届けることとなった。まずはスペイン風のリズムが楽しい「道化師の朝の歌」。この曲の解釈にはいろいろなものがあるが、このスラットキンの演奏は、前夜の過ぎた悪ふざけを思い出し、ちょっと苦笑しながら自己反省をする・・・もちろんちょっとまだ二日酔い?のような、シニカルさが漂う物。落ち着いた「亡き王女のためのパヴァーヌ」、はじけまくりの「スペイン狂詩曲」などを経て、最後はお楽しみ「ボレロ」で締めくくる。決して羽目を外すことなく、上品さを保ちながらもやっぱり最後は爆発してしまう。 | ||
リース:ピアノ協奏曲集 Vol.5(完結編) ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調 Op.42 / 序奏と華麗なるロンドOp.144 / ピアノ協奏曲第9番 ト短調 Op.177 |
クリストファー・ ヒンターフーバー(P) ウーヴェ・グロッド指揮 ニュージーランドso. | |
録音:2011年9月12日-14日、ニュージーランド、ウェリントン、マイケル・フォウラー・センター。好評、リース(1784-1838)のピアノと管弦楽のための作品集もこの第5集で完結となる。様々な形態で書かれた14作品は、フンメルと並ぶ、19世紀初頭のピアノ音楽における「究極の形」の一つとして燦然と輝くことは間違いない。耳の故障のため、比較的早い時期から舞台に立つことをやめたベートーヴェンっとは異なり、リースは晩年まで有名な巨匠であり、常に新しい音楽の流行を探っていた。ここに収録されている3曲のピアノ協奏曲のうち、1806年に書かれた第2番は 9歳のフランツ・リストが公開演奏会で弾いたという記録もある作品。曲調こそベートーヴェンの第3協奏曲に似ているが、至るところで独自性が光る初期の作品。また「ロンド」はロンドンから戻った後の 1825年の作品であり、1832年に書かれた第9番の協奏曲は、充実したオーケストラパートを持つ充実した作品。 | ||
アジアの弦楽四重奏曲集 周龍 [Long Zhou] (1953-):秦の歌(1982) チナリー・ウン(1942-):スパイラルIII(1990) 高平 [Gao Ping] (1970):明るい光と雲の影(2007) 武満徹(1930-1996):ア・ウェイ・ア・ローン(1981) 譚盾 [Dun Tan] (1957-):8つのカラー |
ニュージーランドSQ [ヘレーネ・ポール、 ダグラス・ベイルマン(Vn) ジリアン・アンセル(Va) ロルフ・イェルツェン(Vc)] | |
録音:2010年7月21日-24日、聖アン教会、オンタリオ、カナダ。日本が誇る「タケミツ」を含む5人のアジアの作曲家による弦楽四重奏曲集。琴の音を模したピツィカートが印象的な「秦の歌」、カンボジア生まれのチナリー・ウンの作品は、西洋音楽の形式の中に仏教思想を盛り込んだ物。四川省生まれのガオ・ピンはピアニストとしても有名で、日本にも来日しそのテクニックを披露しているが、ここでは不思議な響きを持った音楽を聴かせる。武満については、今さら紹介の必要もないだろう。この作品は東京クァルテットの結成10周年記念の委嘱作。譚盾の作品は、彼が1986年にニューヨークに来て初めて書いた曲集。幼年期の思い出から無調音楽まで様々なシーンが描かれた絵画的な小品集。ニュージーランド弦楽四重奏団の演奏によって、異文化融合が一層際立っている。 | ||
In the World of Spirits~クリスマスの吹奏楽 クロード.T.スミス(1932-1987):「神の御子は今宵しも」による交響的前奏曲 伝承曲/A.リード編曲:グリーンスリーヴス / ホルスト(1874-1934)/L.ディーン編曲:クリスマスの朝 スパーク(1951-):冬物語 / ブロートン:イン・ザ・ワールド・オブ・スピリッツ ホルスト(1874-1934)/R.W.スミス編曲:こがらしさむ / ヒグドン(1962-):ミステリアム リード(1921-2005):ロシアのクリスマス音楽 / アンダーソン(1908-1975):そりすべり スコット・A.ステュアート指揮エモリー・シンフォニック・ウィンズ | ||
録音:2011年7月7日-9日、シュウォーツ・センター・フォー・パフォーミング・アーツ、ジョージア、アメリカ。冒頭の、あのおなじみのクリスマス・キャロルが高らかに響く時、胸がわくわくしない人はいないのではないだろうか。エモリー・シンフォニック・ウィンズは、エモリー・ウィンド・アンサンブルとアトランタ青少年ウィンド・シンフォニーのメンバーで構成された団体。各々の曲は、前述の通りどれも良く知られたが、彼らの手にかかると、全てが新しく、新鮮な衣装を纏って立ち現れる。アルフレッド・リードの「ロシアのクリスマス」はまさにシンフォニック・バンド界の古典とも言える曲で、この素晴らしい演奏は聴き手にとっても、またこれからこの曲を演奏しようとする団体にとってもまたとない贈り物となることだろう。 | ||
ヒンデミット:弦楽四重奏曲集 Vol.2 〔第5番 Op.32 (1923) (*) /第6番 変ホ長調 (1943) (#) /第7番 変ホ長調 (1945) (#) 〕 アマールSQ[アンナ・ブルンナー(Vn1) イゴール・ケーラー(Vn2) ハンネス・ベールツヒ(Va) ペテル・ソモダリ(Vc)] | ||
録音:2010年4月(*)、2009年2月(#)、スイス放送 DRS 大ホール、チューリヒ、スイス。もともとヴァイオリンとヴィオラの卓越した演奏技術を持ち、1920年には自ら「アマール弦楽四重奏団」を結成して8年間の活動中に、自身の第2番の初演を行うなど、ヒンデミット(1895-1963)における弦楽四重奏というジャンルは、かなり強力な立ち位置を占めていたことは間違いない(しかし1945年の第7番を最後に、彼が弦楽四重奏を書かなかったのは少々不思議な気がする)。1923年の第5番は、不協和音と厳格な対位法が同居する洗練された作品。終楽章のパッサカリアで、主題が発展していく様をぜひお聴き頂きたい。1943年の第6番はまさに彼の創作の頂点をなす作品で、以前の作品からの引用と、緊密な展開が楽しめる音楽。若干わかりやすい和声に終始している面も注目。第7番はエール大学で「実用音楽」論を唱えていた時、アマチュアのチェリストであった彼の妻や、学生が弾くことも考慮して書かれた作品で、こちらは更に聴きやすさを増した音楽が特徴。 | ||
クレメンティ:グラドゥス・アド・パルナッスム Op.44 Vol.3〔第42番-第63番〕
アレッサンドロ・マランゴーニ(P) | ||
録音:2011年2月15日-16日、バロック・ホール・オブ・ザ・SMC、イヴレア、イタリア。全3巻100曲に及ぶ「グラドゥス・アド・パルナッスム」は、単なる練習曲集というよりも、古典派のピアノ曲の集大成と言ってもよいほどの充実した内容を持っている。いずれも、無味乾燥な指のための練習曲ではなく、バッハ風のフーガであったり、ロマン派を先取りしたような抒情的な曲であったりと、その多彩さには驚くほかない。とはいえ、どの曲にもくまなく音階練習や、オクターヴ、内声を浮き上がらせる練習など、ピアノ上達への手引きが盛り込まれている。この当時の曲を完璧に弾くなら、この曲集をきっちり学べばばっちり。もちろん聴くだけでも存分に楽しさを味わえるはず。 | ||
マックスウェル・デイヴィス: 交響曲第6番(1996) (*) /時と大鴉(1995) (*) /オークニーの結婚式と日の出(1984) (#) ジョージ・マキルファム(バグパイプ;#) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮ロイヤルpo. | ||
録音:1996年8月7日-8日、トゥーティング、オール・セインツ教会(*) /1991年12月16日、アビー・ロード第1スタジオ(#)、ロンドン。前出: COLLINS CLASSICS 。1996年前半に作曲された「交響曲第6番」は演奏時間に50分近くを要する大作。国連発足50周年の記念として委嘱された作品で、3つの楽章からなる神秘的な音楽。第1楽章はゆったりとした序奏で始まるが、そのうち何やら騒がしくなり諧謔的なメロディが交錯し、静と動が捻じれながら進行していく。第2楽章も基本的にアダージョだが、動的なイメージの強い音楽。そして第3楽章ではデイヴィスの特徴とも言える「反発する世界観」が炸裂。曲全体として遅いテンポを取りながらも、時に爆発する音が聴き手にカタルシスをもたらす。スコットランドの画家ジョン・ベラミーの絵画からインスピレーションを得た「時と大鴉」、バグパイプの素朴な音色と鄙びたメロディが妙なこそばゆさを醸し出す「オークニーの~」…ボストン・ポップスo.のために書かれた…の全3曲。 | ||
マリヤ・キム、ピアノ・リサイタル~シューマン: パガニーニの奇想曲による6つの練習曲 Op.3 / パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用 練習曲 Op.10 /フモレスケOp.20 |
マリヤ・キム(P) | |
録音:2009年12月10日-12日、ワイヤストン・コンサート・ホール、モンマス、UK 。期待の新進演奏家シリーズ。ウクライナ、セヴァストポリの音楽一家に生まれたマリヤ・キム。6歳の時に母タチアナ・キムからピアノを習い始め、セヴァストポリの音楽学校に入学、1998年にハノーヴァー音楽大学でウラディーミル・クライネフに学び、その後ワルシャワのショパン音楽大学でピョートル・パレチニに師事している。パレデフスキー国際ピアノコンクールやブゾーニ国際ピアノコンクールなど数々の国際コンクールに上位入賞を果たし、最近ではロサンゼルスのイトゥルビ国際コンクールで第1位を獲得している。ソリストとしてもモスクワpo.、韓国国立so.、アマデウス室内o./他、世界中の楽団と共演を果たしている。このアルバムは2008年に開催されたソウル国際コンクールの優勝記念として録音されたもので、シューマン(1810-1856)の作品の中でも比較的珍しい曲集をセレクトしているところに独自性を感じさせる。もちろん激ウマ。 | ||
セヴラック:ピアノ作品集 Vol.3 大地の歌~7部からなる農耕詩(1900) /ポンパドゥール夫人へのスタンス(1907) / 演奏会用の華麗なワルツ「はっか摘み」(1907) /ピアノ・ソナタ 変ロ短調(1899) ホルディ・マソ(P) | ||
録音:2011年10月8日-9日、アウディトリウム、ヤフレ、スペイン。第1集:8.555855、第2集:8.572428。フランスのピアノ曲を語る上で、決して忘れてはいけない存在がこのセヴラック(1872-1921)。彼は、自身の作品に印象派の洗練された優雅さを纏わせるのではなく、南フランスの土と風の香りを漂わせることを好み、「田舎の音楽家」と呼ばれることも喜んでいたと言う。この第3集の中心を成すのは、まさにその呼び名にふさわしい組曲「大地の歌」。1900年に作曲された作品で、古代ローマの詩人ウェルギリウスの「農耕詩」が元となっている。至るところに師であるヴァンサン・ダンディの影響も垣間見えるが、独自性も追求された興味深い曲集。1899年のピアノ・ソナタには当時相次いで失った彼の父と若い妹への思いが反映された物。 | ||
グローガウの歌の本 キリストはよみがえられ/ねずみのしっぽ/おお喜んで、しかし遠慮して/激しくドアを叩かないで/ 明けの明星/いつも/みじめなもの、あなたは私を受け入れる/美しきバラ/私は嬉しい/くじゃくの尾/ 灼熱の中、私の心は燃えている/企み/愛しいエリーゼライン/起き上がれ、愛らしい少女/大きな憧れ/ 猫の足/我らは聖霊を待ち望む/小鳥たちの方法/エゼルの王冠/ああ神さま、おいくらか マルティン・フンメル(Br) アンサンブル・ドルチェ・メロス | ||
録音:2010年8月9日-12日、レフェクトリウム、ハイルスブロン、ドイツ。このほとんど知られることのないこの歌曲集は、シレジア地方の西に位置するポーランドの町グウォグフ(ドイツ名がグローガウ)の小さな修道院で1480年頃に編纂された292曲からなる写本。この都市は当時、様々な国の文化が入り乱れており、中央ヨーロッパの縮図とも言える重要な都市として機能していた。精緻な装飾を施された美しいこの楽譜には、祈りの歌や、恋の歌、そして器楽曲、舞曲など様々な種類の小曲が含まれていて、当時の流行や文化を知るための貴重な手がかりとなる物。これらはプロの音楽家たちが演奏するためではなく、ちょっとした教育を受けた愛好家や学生によって演奏されたと推測され、研究家の間でも資料の宝庫として大切にされている。 | ||
シューベルト:4手のためのピアノ作品集 Vol.6 ロンド ニ長調 D608 /ソナタ 変ロ長調 Op.30 D617 /6つの大行進曲 Op.40 D819 より〔第1番/第4番-第6番〕 ジョン・ハンフリーズ、ロバート・マークハム(P) | ||
録音:2011年7月28日-29日、エイドリアン・ボールト・ホール、バーミンガム、UK。今回の収録曲は1818年に出版された「ロンド ニ長調」と1823年に出版された「大ソナタ 変ロ長調」、そして1825年出版の「大行進曲」からの4曲。ご存知の通り、シューベルト(1797-1828)は同時代の作曲家に比べても数多くの連弾曲を残しているが、これらは仲間たちと演奏するため、もしくは彼が教師を務めていたエステリハーツィ家の2人の令嬢のために書かれたものがほとんど。D608のロンドはハンガリー生まれのピアニスト、ヨーゼフ・フォン・ガイのために書かれたと推測されていて、彼ももちろんシューベルトの仲間の一人だった。D617は前述の2人の娘たち(才能に恵まれていたらしい)のための作品。大行進曲は弟子たちのために書かれたが、この曲の素晴らしさに感銘を受けたフランツ・リストが自由にトランスプリクションを施し、見事な作品として再構築したことも注目。 | ||
リーム:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 幻想的小品「 Phantom und Eskapade 」(1993/94) / Hekton (1972) / 素描「 Antlitz 」(1992/93) /ヴァイオリン・ソナタ(1971/75) / ラインについて VII (2006) (#) 楊天堝 [Tianwa Yang] (Vn) ニコラス・リマー(P;#以外) | ||
録音:2008年9月22日-24日、テイエ・ファン・ゲースト・トンスタジオ、ハイデルベルク、ドイツ。(#)は世界初録音。NAXOS期待の若手ヴァイオリニスト楊天堝の新たな魅力を感じる、リーム(1952-)の作品集。現在世界で最も著名、かつ多作を誇るドイツ生まれの作曲家ヴォルフガンク・リームは作曲年代によって目まぐるしく作風が変化することで知られる。ピアノが激しく連打する和音の上でヴァイオリンが極めて気まぐれなパッセージを奏する「ヘクトン」、1969年頃には構想が出来上がっていたという「ヴァイオリン・ソナタ」での、浮遊するような音の粒立ちに比べると、その20年後の「ファントムといたずら」や「アンツリッツ」での驚くばかりの抒情性に満ちた音楽は、とても同じ人の手になるものとは思えないほどの変化が感じられる。21世紀になってからは、一つの作品にじっくり取り組むようになったと言われる彼だが、今回が世界初録音となる「ラインについてVII」での無伴奏ヴァイオリンによる切々とした独白は、我々に何を訴えているのかを読み取ってみたい物。 | ||
モイセイ〔ミェチスワフ〕・ワインベルク: 交響曲第19番「輝しき五月」Op.142 (1985) / 交響詩「平和のバナー」Op.143 (1985) |
ウラディーミル・ランデ指揮 サンクトペテルブルクso. | |
録音:2011年4月28日-30日、サンクトペテルブルク聖カテリーナ・ルーテル教会、ペテルブルク・レコーディング・スタジオ。近現代の作曲家としては珍しく、ワインベルク(1919-1996)は生涯に26曲の交響曲(番号なし、室内交響曲も含む)を残すほど、この形式に愛着を持っていた。この第19番の「輝かしき5月」は、その前に書かれた第17番と第18番とともに「戦争三部作」と言われ、歴史の暗黒部を経て平和を願う彼の思想が反映されたものとして評価されている。これらはロシアの女性詩人アンナ・アフマートヴァの詩「勝利」に基づく作品だが、純粋に喜びの心情を歌い上げているわけではなく、心の底には重苦しい不安を抱えている点では、ショスタコーヴィチのシニカルな作品にも似ていると言えるだろう。重苦しい第1楽章、思いがけないほどに美しい第2楽章、一見平和のうちに終わるかに見える終楽章、とその喜びの感情は、まるでガラス細工のような脆さを孕んでいる。「表向きの顔」とも言える「平和のバナー」もまた然り。 | ||
パーシヴァルの哀歌~中世の音楽と聖杯 しっかり仕えることは良い事だ/ヴォルフラムの黄金の音色/私から私自身と愛を盗んでいった/ パーシヴァル、今日は彼の日/正統性を持たない皇帝の何が良いのか/フォーリス・イン・ザ・フリス/ 私から私自身と愛を盗んでいった/菩提樹の下で/神の愛があふれている/パレスチナの歌/トリニティ賛歌/ 究極の王宮のエスタンピ/テューリンゲン方伯のテントでは/私は石の上に座った ホセ・フェッレーロ(編曲)指揮カペラ・アンティクァ・デ・チンチラ | ||
録音:2011年8月29日、9月3日、イグレシア・デ・サン・ジュリアン、チンチラ・デ・モンテアラゴン、スペイン。ワーグナーの楽劇を愛する人ならおなじみの聖杯物語。ここに登場するパルジファルのモデルは、アーサー王伝説に登場する円卓の騎士「パーシヴァル」で、聖杯探索関連の物語における最も重要な人物。このアルバムはその元ネタの一連の物語の音楽。最後の晩餐にキリストによって使用され、また十字架上のイエスの血を受けたと信じられる「聖杯」は、西洋の生活をする上で重要な位置を占めるアイテムであり、その神秘的な力は多くの歌や楽器で讃えられている。その歌詞を書いたのは、例えばビンゲンのヒルデガルトであり、また、こちらもワーグナーでおなじみのヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハであったりと、何かと馴染み深い人たち。この聖杯伝説は現代にも色濃く残っているが、まずは中世の素朴な歌と演奏で心を鎮めてみないか。 | ||
イグナーツ・ワーグハルター(1881-1949):ヴァイオリン作品集 ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.15 (*) /狂詩曲 Op.9 (*) / ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.5 (#) /牧歌 Op.19b (#) /告白(#) イルミナ・トリンコス(Vn) アレクサンダー・ウォーカー指揮ロイヤルpo.(*) ジョルジ・ラツァビゼ(P;#) | ||
録音:2010年10月1日(#)、2011年3月15日-16日(*)、UK、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。(*)は世界初録音。ワーグハルターはワルシャワ生まれのユダヤ系ドイツ人の作曲家。ヨーゼフ・ヨアヒムに認められ、彼の援助でベルリン芸術大学で作曲と指揮を学び、まずは作曲家として名声を得る。先進的な作風のヴェーベルンより2年前に生まれた彼だが、その作風は伝統を遵守したもので、むしろシューマンやブラームスに近いものであり、この1911年作曲の「ヴァイオリン協奏曲」は感動的な旋律とリズムに満たされている。「美しい曲を演奏したいヴァイオリニストならぜひ手に取るべき作品である」と考えたヴァイオリニスト、トリンコスによるワグハルター・プロジェクトは、この忘れられてしまった作曲家の復興の糸口となること間違いない。 | ||
男声合唱と管弦楽のための合唱曲集 シベリウス(1865-1957):解放された女王Op.48(男声合唱と管弦楽編) ドビュッシー(1862-1918):祈り(*) / ブルックナー(1824-1896):ヘルゴラント ト短調 WAB71 R.シュトラウス(1864-1949):一日の時 Op.76~第2番 静かな正午のひととき シューベルト(1797-1828):水上の精霊の歌 Op.167 D714 グリーグ(1843-1907):故郷への帰還 Op.31 (#) / ワーグナー(1813-1883):詩との愛餐より ミカエル・ステンベーク(T;*) ダニエル・ハルストローム(Br;#) アルベルト・ホルド=ガッリード指揮マルメ歌劇場o.、ルンド大学男声cho. | ||
録音:2011年7月7日-10日、ルフトカステレット、マルメ、スウェーデン。「男声合唱」には独特の魅力を感じる人も多いことだろう。それは目に見えぬ団結力であったり、声域の心地良さであったり、多彩な表現力であったり、と理由は様々だが、やはり混声や女声合唱とは違った「何か」があることは間違いない。このアルバムはそんな世界にどっぷりはまれる1枚。シベリウスの「解放された女王」は最初に混声合唱のための版が書かれたが、次にこちらの男声合唱版が書かれている。平野を見下ろす険しい丘の上に建つ城に幽閉された女王が最終的に解放されるというこの物語は、政治的メッセージも込められており、男声のみで歌われる方が曲の意を伝えるのかも知れない。他にもブルックナーの「ヘルゴランド」での英雄譚や、グリーグの王の物語、官能的なワーグナーの作品など、素晴しいハーモニーが目白おし。 | ||
PATER NOSTER 作曲者不詳:天にまするわれらの父よ / シュッツ:諸々の天は神の栄光を語り / バード:目覚めていよ ミコライ・ジーレンスキ:天の神を誉め讃えよ / ジョスカン・デ・プレ:天にまするわれらの父よ ウィリアム・ヘンリー・ハリス:新の光は神聖なもの / パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲~サンクトゥス シュッツ:天にまするわれらの父よ / ハスラー:主にむかいて新しき歌をうたえ(カンターテ・ドミノ) ストラヴィンスキー:天にまするわれらの父よ / プーランク:アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈り オルランドゥス・ラッスス:主よ、われらの主 / デュリュフレ:天にまするわれらが父よ Op.14 ウッド:主よ、すべての者の目は / パレストリーナ:私は命あるパンである / タヴナー:主の祈り パーセル:主よ、われらの罪を思い出したもうことなかれ / ビクトリア:わが民よ バーンスタイン:ミサ曲~主の祈り / ファラント:主よ、あなたの優しい慈しみをもって オルランドゥス・ラッスス:主よ、あなたに私の魂をお捧げする / 作曲者不詳:天にまするわれらの父よ キングズ・シンガーズ | ||
録音:2012年3月23日-24日、アメリカ、ナッシュヴィル。「われらが父よ・・・」この2つの言葉は、キリスト教の最も知られた祈りの言葉であり、イエスが弟子たちに教えた言葉でもある。その弟子たちは数え切れないほど多くの人々にこの言葉を伝え、何世紀にも渡って祈られ続けている。このアルバムは父であり、また神である「主への祈り」が25編収録されている。その時代は様々だが、人々の深い思いは何時の時代も変わることがない。2009年度のグラミー賞を受賞したキングス・シンガーズによる、えも言われぬ美しい響きは心の底に溜まったいろいろなものを全て洗い流してくれるだろう。 | ||
カゼッラ: 序奏、アリアとトッカータOp.55 (1933) (*) / ピアノと小管弦楽のためのパルティータ Op.42 (1924-25) (#) / 歌劇「へび女」Op.50 (1928) からの交響的断章(+) ユ・ソンヒ(P;#) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
録音:2011年10月16日-17日(*)(*)、2012年3月25日-26日(+)、アウディトリウム、ヴィア・コンキリアツィオーネ(*/+) /2011年6月27日-28日、OSR スタジオ(#)、ローマ。(*)は世界初録音。最近人気が急上昇中の作曲家の一人、カゼッラ(1883-1947)。カゼッラの音楽を聴く喜びの一つには、圧倒的な音響効果にあると言えるだろう。彼が強い影響を受けたマーラーをも凌駕するほどの厚みのあるサウンドと精緻な対位法やプロコフィエフやストラヴィンスキーを思わせる新古典派的な音の動きは、聴けば聴くほどに興味を誘う物。今回の3つの作品も面白いものばかりで、世界初録音となる「序奏~」は、まさに擬古典主義の音楽で、まるで映画音楽ばりの冒頭から引きこまれること間違いない。諧謔的な楽しさに満ちたパルティータと、オペラ「蛇女」からの交響的断章も聴きどころたっぷり。この「蛇女」はカルロ・ゴッツィの原作からなる寓話劇で、あのワーグナーのオペラ「妖精」も同じ原作からなる物。精緻なオーケストラの響きを楽しみたい人にぜひオススメしたい1枚。 | ||
冬の光~クリスマス合唱コレクション チルコット(1955-):それが真実(2010) / 伝承曲/J.ラスボーン編曲:ガブリエルのメッセージ(1991) スウェーリンク(1562-1621):今日キリストはうまれた / ハウエルズ(1892-1983):子守歌を歌う(1920) プレトリウス(1571-1621)/J.サンドストレーム編曲:エサイの根より / ヴィレット(1926-1998):聖母賛歌(1954) チルコット:甘い歌だった(2010) / 聖歌/ウィルコックス編曲:ひとり父の心を G.ガブリエリ(1555-1612):今日キリストは生まれた / チルコット:喜びそして晴れやかに(2010) デイヴィス(1869-1941):ベツレヘムの小さな町(1920)(*) / アームストロング・ギブス(1889-1960):ドアの鍵 アダン/F.ウェスト編曲:オー・ホーリー・ナイト / ダーク(1888-1976):木枯らしの風ほえたけり(#) ジャクソン(1962-):幼子キリスト(2009)(+) / ラター(1945-):降誕のキャロル(1971) ピアポント(1822-1893)/B.パリー編曲:ジングルベル / チルコット:クリスマス・タイド(1997) レイク(1947-):ぼくはファーザークリスマスを信じた / ラスポーン(1957-):キャロル・メドレー(1993)(**) マーティン・フォード(Org) スーザン・ウェイトン(S;*) アリシャ・パターソン(S;#/+) ポール・ロバートソン(T;#) フローナ・マックウィリアムズ(S;**) アレックス・ブロウハム(A;**) ダニエル・バージェス(T;**) マシュー・ウッド(B;**) ジェレミー・バックハウス指揮ヴァザーリ・シンガーズ | ||
録音:2012年2月10日-12日、トンブリッジ・スクール・チャペル、ケント、UK。ジャクソンのレクイエム(8.573049)で、複雑なハーモニーを見事に表現していたヴァザーリ・シンガーズ。1980年に結成されたこの団体は、ルネサンスから現代までの幅広いレパートリーを有する英国でも有数の室内合唱団の一つ。このステキなアルバムは、現代英国のを代表する合唱作曲家ボブ・チルコットが2010年に作曲したキャロル組曲「クリスマスの夜」を中心に、ルネサンスの名曲やへ現代曲をバランス良く散りばめると言う、とても凝ったコンセプトとなっている。この1枚を聴きとおすことで生まれ出るストーリー。これも一緒に味わえるクリスマスの贈り物。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年11月発売分[代理店アナウンス順] | ||
タン・ドゥン〔譚盾〕(1957-): 3つの音符のための交響詩(2012) /オーケストラル・シアターI「Xun」(1990) / 管弦楽のための協奏曲 - マルコ・ポーロより(2012)〔時空間の光/バザールの香り/砂漠のラーガ/紫禁城〕 タン・ドゥン指揮香港po. | ||
録音:2012年2月27日-29日、コンサート・ホール、文化センター、ホンコン。現代中国を代表する作曲家、タン・ドゥン(1957)。彼の活躍は国際的であり、指揮者としても広く活動している。舞台作品から映画音楽まで幅広く手掛け、その作品の多くには中国の伝統楽器が用いられるなど、西洋音楽と東洋音楽の融合を図ることでも知られている。またそれに留まらず、珍しい楽器や奏法にも貪欲な興味を示し、水の音や紙から生まれる音色すらも、自らの音楽にとりいれている。このアルバムには2012年に書かれた、とびきりの新作も含む3つの作品が収録されている。彼の親しい友人である歌手プラシド・ドミンゴのために書かれた「3つの音符のための~」、彼の作曲技法のエキスが存分に詰まった「管弦楽のための協奏曲」、そして彼の名を決定的にした「オーケストラル・シアター」。まるで映画を見ているような鮮明なイメージが浮かぶはず。作曲家自身の指揮は、これらの曲に有無を言わせぬ説得力を齎していること間違いなし。 | ||
ロッシーニ:序曲全集 Vol.1 歌劇「泥棒かささぎ」序曲/歌劇「セミラーミデ」序曲/歌劇「オテロ」序曲/ 歌劇「イギリスの女王エリザベス」序曲(歌劇「セビリャの理髪師」序曲)/ 歌劇「コリントの包囲」序曲/歌劇「エルミオーネ」序曲(*) / シンフォニア ニ長調「コンヴェンテッロ」 クリスティアン・ベンダ指揮プラハ・シンフォニアo.、プラハ・フィルハーモニックcho.(*) | ||
録音:2011年9月5日-6日、 Kulturni Dum Barikadniku 、プラハ、チェコ。NAXOSの膨大なレパートリーの中にありそうでなかったのが、ロッシーニ(1792-1868)歌劇の序曲全集。もちろん有名曲を一通りつまんだアルバム(8.550236)など、一部の曲は楽しめたが、折角ならば全曲を聴いてみたいと熱望するファンの声に応えて、この度4枚からなる全集を企画、その第1集となるのがこちらというわけ。さて、冒頭から聴いてみて頂きたい。抜けの良い録音と闊達なるベンダの指揮は、耳をわくわくさせること間違いなし。第3曲目はタイトルこそ「イギリスの女王エリザベス」だが、使い回しの多いロッシーニのこと、今では「セビリャの理髪師」の序曲として知られている物。喜劇あり悲劇ありのロッシーニの奥深い世界、まずは序曲から足を踏み入れてみては? | ||
ディーリアス/ビーチャム編曲:アパラチア(1896-1903) /海流(1904)
レオン・ウィリアムズ(Br) ジェイムズ・K.バス合唱指揮タンパ湾マスターコラール シュテファン・ザンデルリング指揮フロリダo. | ||
録音:2012年1月5日-7日、舞台芸術学校、セントピーターズバーグ、フロリダ。「人生のミサ」では、イギリス精神とドイツ精神のどちらもを高らかに歌い上げたディーリアス(1862-1934)だが、この「アパラチア」では彼が若い頃に過ごしたフロリダでの豊かな経験が反映されている。1880年代に「オレンジの栽培をする」と言ってアメリカに渡ったディーリアスは、そこで黒人たちの労働歌に触れ、帰国後にこの「アパラチア」を書き上げる。出来上がった音楽は、W.ホイットマンに触発された彼独特の自然崇拝と、アメリカの親しげな雰囲気が混在する神秘的で繊細な物。あくまでも英国人の目を通した「アメリカ文化」が感じられる、あのドヴォルジャークの曲にも似た郷愁たっぷりの音楽。「海流」は、やはりホイットマンの詩集「草の葉」から取られた「ゆりかごの中から」という詩に基づいて書かれた曲で、つがいのカモメたちに自らの心を映し出す少年の物語を、時には激しく、時には優しく包み込むように描きだした物。少年のナイーヴな心に残された、小さな別離の悲しみは、やがて死へと繋がるであろうことを否応なく意識させられる感動的な作品。 | ||
WOMEN AT THE PIANO ~歴史的名演集 Vol.5, 1923-1955 フレスコバルディ:フーガ ト短調[ジョハナ・ハリス(P)/録音:1945年、ロサンゼルス] ガルッピ:ピアノ・ソナタ ハ短調 より〔ラルゲット/アレグロ〕 [エマ・コンテスタビーレ(P)/1953年7月3日、イタリア] モーツァルト:前奏曲とフーガ ハ長調 K394[ダニース・ラッシモンヌ(P)/1941年6月13日、ロンドン] メンデルスゾーン:ロンド・カプリツィオーソ ホ長調 Op.14 [ドロテーア・ヴィナント=メンデルスゾーン(P)/1951年5月16日、ベートーヴェンザール、ハノーヴァー] ショパン:華麗なる変奏曲 Op.12[タチアナ・ニコラーエワ(P)/1953年、モスクワ] ブラームス:3つの間奏曲 Op.117~第2番[エテルカ・フロイント(P)/1952年、ニューヨーク] ワーグナー:アルバムの綴り 変ホ長調[フェリシタス・カレル(P)/1950年6月12日、テレフンケン・スタジオ] チャイコフスキー:四季 Op.37b~6月「舟歌」[エヴァ・ウォルマン(P)/1954年、コンツェルトハウス、ウィーン] モシュコフスキ:3つの新しいスペイン舞曲 Op.65 より Nos.1, 3 [ドゥニーズ・ヘルブレヒト、リュシアン・プティジャン(P)/1930年、パリ] ラック(1846-1921):ワルツ・アラベスクOp.82[ジャン・メルヴィル(P)/1923年、ロンドン] メイヤール:マリーゴールド/ロボットOp.81[カーメン=マリー=ルーシー=ギルベール(P)/1932年、パリ] アルベルト・ウィリアムズ(1862-1952):2つのミロンガ[マドレーヌ・グロヴレス(P)/1929年、パリ] イシドール・フィリップ(1863-1958):二重音による3つの演奏会用練習曲 より Nos.2, 1 [イダ=マリー=ルイーズ・ペラン(P)/1929年、パリ] スクリャービン:8つの練習曲 Op.42~第3番[コルネリア・ライダー=ポサール(P)/1926年3月19日、ベルリン] ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):6つのピアノ小品~第2番「前奏曲」 [グレーテ・シェルツァー(P)/1951年3月14日、ロンドン] プーランク(1899-1963):ユモレスク FP72[アネット・アース=アンブルゲル(P)/1952年、フランス] グリフェス(1884-1920):3つの幻想的小品 Op.6~第3番スケルツォ [レノーレ・エングダール(P)/1955年、ニューヨーク] | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ。修復&マスタリング:エド・トンプソン。 | ||
アメリカのトランペット レオ・エイラー(1958-):ダンス組曲(1994) / ロバート・ステアラー(1924-2001):祈り(1962) スティーヴン・ラウズ(1953-):アヴァター「謎の発動」(1991 rev.1994) スティーヴン・ソンドハイム(1930-)/シルバーシュラグ編曲、W.T.マッキンリー:管弦楽編曲: スウィーニー・トッド(1979)〔ジョアンナ/私がそばにいる間は〕 ジョン・カーボン(1951-):ノットゥルノ(1944) / デイヴィッド・フルーム(1951-):セレナード(1994) ウィリアム・トーマス・マッキンリー(1938-):ミニアチュア・ポートレイツ(1988) (*) ジェフリー・シルバーシュラグ(Tp) デボラー・グレイツァー(Fg;*) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1994年6月 シアトル歌劇。原盤・前出:Delos, DE-3187(当店未案内)。アメリカのトランペット演奏におけるユニークな伝統が凝縮された1枚。この曲集に含まれる多彩な作品のほとんどは、奏者であるシルバーシュラグに捧げられたものであり、エイラーの躍動的な「ダンス組曲」やマッキンリーのウィットに富んだ「ポートレイツ」などでの息をのむほどの名技は言うまでもないものし、作曲家ソンドハイムの同意を得てシルバーシュラグ自身がトランペット用に編曲したミュージカル「スウィーニー・トッド」からの2曲は、最初からこの形で書かれていたのではないか。と思えるほどのはまりようだ。また指揮者シュワルツも、指揮者に転向する前は「天才トランペッター」としての名を欲しいままにしていた人。もしかしたら「本当は自分も吹きたい」。と思っていたかもしれない。 | ||
冼星海(1905-1945)/殷承宗、盛礼洪、儲望華、劉庄、石叔誠、許斐星 編曲: ピアノ協奏曲「黄河」(1969; 原曲:「黄河」大合唱 (1939) ) 陳剛(1935-)、何占豪(1933-)/陳剛編曲: ピアノ協奏曲「梁山伯と祝英台」(原曲:ヴァイオリン協奏曲) チェン・ジー(P) キャロライン・クァン指揮ニュージーランドso. | ||
録音:2011年9月14日-16日、マイケル・フォウラー・センター、ウェリントン、ニュージーランド。1939年に作曲家である冼星海が、管弦楽と合唱のために書いたカンタータ「黄河」は7曲からなる壮大な合唱曲だが、1969年の文化大革命の時期に、この中から4曲だけを抜粋し、当時の作曲家集団によってピアノ協奏曲へと編曲された。毛沢東の妻、江青が大絶賛したというこの作品、1976年の「四人組」の失脚後は演奏がタブーとされ、一時期は「幻の曲」として珍重されていた物。もう1曲の「梁山伯と祝英台」は本来、ヴァイオリン協奏曲として作られたが、ここでは作曲家の一人、陳剛によって全く新しいピアノ協奏曲へと変貌させられている。 #当盤の初回プレス分には、国内代理店によると『Track5に入るべき曲が冒頭に収録されている』という不具合があります。国内代理店では回収&再出荷を行う模様ですが、発売後時間が経過し、国内代理店からの入荷が不可能となって海外からお取り寄せした場合、不具合有りでの入荷となる可能性があります。その場合は商品の仕様とさせて頂きますので、何卒御了承下さい。 | ||
イディル・ビレット、ソロ・エディション Vol.5~シューマン: クライスレリアーナOp.16 /花の曲 Op.19/ ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 イディル・ビレット(P) | ||
録音:2012年1月、ビルケント・シンフォニー・ホール、アンカラ、トルコ。NAXOSを代表する名ピアニスト、ビレットの最新録音はシューマン(1810-1856)の3つの名曲。2011年はリストの超絶技巧練習曲をバリバリ演奏し、その闊達ぶりをとことん見せつけた彼女だが、今作では趣向を変え、何とも艶めかしいシューマンを聴かせている。「クライスレリアーナ」はご存知の通り、E.T.A.ホフマンの書いた音楽評論集からインスピレーションを受けた作品で、「花の曲」はジャン・パウルの文学に触発された小さな作品。そして「ウィーンの謝肉祭の道化」は、シューマンが実際に楽しんだ謝肉祭の賑やかな様子を幻想的に描いた曲で、自身の「蝶々」からの引用もある興味深い作品。どれも文学と音楽の融合という、まさにシューマンの命題そのものの曲であり、演奏者の個性がにじみ出やすいことでも知られている。ビレットは曲の特徴をしっかり捉え、各々の性格を見事に弾き分けることに成功している。 | ||
シューマン作品のピアノ連弾編曲集 Vol.1 ~シューマン(1810-1856): 弦楽四重奏曲第3番 イ長調 Op.41 No.3 (1842 /オットー・ドレーゼル編曲、作曲者改訂, 1852)(*) / ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44 (1842 /クララ・シューマン編曲, 1858) エッカーレ・ピアノ・デュオ[フォルカー・エッカーレ、真理子・エッカーレ(P)] | ||
録音:2010年11月。(*)は当版による世界初録音。なお、国内代理店は『8.551287の再発売』と記載し、NAXOS のインターナショナル・サイトにも「(8.551287は)日本とのドイツのみの発売」と記載されているが、8.551287という商品は国内代理店からアナウンス&流通されたことはなく、当店でも未案内。いい加減なことを書くのもたいがいにしてほしい物である。弦楽四重奏曲第3番は、O.ドレーゼルが編曲し、シューマン自身が多少手を加えOKを出した物。ピアノ五重奏曲は妻クララに献呈され、初演時のピアノも彼女が担当、作品を知り尽くしたクララだけに、シューマン亡き後の仕事でも全く問題なく、シューマンの世界を再現することに成功している。シューマンの連弾作品シリーズは7巻が予定されている。 | ||
イワン・ミュラー(1786-1854): クラリネット四重奏曲第1番 変ロ長調(*) / 夢~劇的なエピソードOp.73 (#) / ロマンティックな情景 Op.96 (#) / モーツァルトの主題による幻想曲 (#) / マドリッドの城 Op.79 (#) / クラリネット四重奏曲第2番 ホ短調(*) / 協奏的二重奏曲「ドーベランの思い出」Op.28 (+) |
フリーデリケ・ロート(Cl) ヴェンツェル・フックス(Cl;+) エリカ・ル・ルー(P;#/+) ベロリナ・アンサンブル(*) [デイヴィッド・ゴロル(Vn) アンドレス・メーネ(Va) マルティン・スミス(Vc)] | |
録音:2010年9月20日-21日(#/+)、2010年10月18日-19日(*)、イエス・キリスト教会、ベルリン、ドイツ。イワン・ミュラーの名は、現在では「13キークラリネット」の発明者として知られている。17世紀の終わり頃、ニュルンベルク在住の J.C.デンナーが、それまで使われていたシャリュモーに穴をあけ、音域が広がったことでクラリネットの原型が作られたと言われ、その後は多くのキーが付け加えられることで楽器が発展していくが、1812年にミュラーが試行錯誤の上に発明した、前述の「13キークラリネット」はまさに画期的な発明であり、これを改良したものが現在でも使われる「エーラー式クラリネット」と呼ばれる楽器。そんなミュラーの作曲家としての偉業がこちら。曲調は当時流行の、イタリア風のベルカントのスタイルであり、伸びやかでこまやかなクラリネットの音色を最大限生かした、聴きどころたっぷりの作品が揃っている。 | ||
アウレリオ・マニャーニ(1856-1921):ヴィルトゥオーゾ・クラリネット作品集 ディヴェルティメント〔第1番/第2番〕/悲歌/グノーの歌劇「ファウスト」によるロマンスとワルツ/ ロマンティックなメロディ/マズルカ~カプリース/ソロ・ド・コンセール セルジオ・ボシ(Cl) リッカルド・バルトリ(P) | ||
録音:2011年4月3日-4日、アポロ劇場、モリアーノ、マチェラータ、イタリア。イタリアのクラリネット奏者マニャーニは、彼が生きた時代における最高のソリストであり、また「現代イタリアのクラリネット奏法の父」でもあった。彼の弟子たちは世界中の一流オーケストラのポジションを埋め尽くし、その演奏は絶賛の極みを尽くした。そんなマニャーニは、その奏法を伝えるために数多くのクラリネット作品を作ったが、もともとメロディを作る才能に恵まれていたためか、どれもが飛び切りの美しさを持っていたではないか!オリジナル作品である2つのディヴェルティメントの技巧を凝らしたクラリネット・パートを聴いただけでも、その見事さには舌を巻くほかない。グノーのファウストを元にした「ロマンスとワルツ」も、実際のオペラでアリアを聴くのと同じくらいの興奮をもたらすことだろう。このような作品を大得意としているボシによる丁寧な演奏には快感すら覚える。 | ||
ヘルムート・ヴァルヒャ(1907-1991):コラール前奏曲集 Vol.1 〔第1番:いざ来ませ、異邦人の救い主よ/第2番:おお地よ、主に喜びの叫びをあげよ/第3番:高く戸を上げよ/ 第4番:真心もて、おお人の子らよ/第5番:イエス・キリストよ、汝はたたえられよ/第6番:羊飼いたちは誉めたたえ/ 第7番:踊れわが心/第8番:ベツレヘムに生まれたもう/第9番:たとえ山々が移り、丘が動いても/ 第10番:心からお慕いするイエスよ/第11番:主よ、みことばもて我らを守りたまえ/第12番:主よ、今馬車を止めるにも/ 第13番:ああ神よ、天よりみそなわし/第14番:神はわがやぐら/第15番:キリストよ、ああわれらとともに留まりたまえ/ 第16番:今ぞ喜べ、汝らキリストのともがらよ/第17番:われらに救いの来たれるは/ 第18番:わたしはあなたを呼ぶ、主イエス・キリストよ/第19番:神は私の強い味方/第20番:ただ愛する神の力に委ねる者は/ 第21番:我ら人生のただ中にあって/第22番:たれぞ知らん、わが終りの近づけるを/第23番:平安と歓喜もてわれは往く/ 第24番:今ぞその日は終わりぬ/第25番:永遠の朝の輝き〕 ヴォルフガンク・リュプザム(Org) | ||
録音:2011年10月23日-24日、第1長老派協会、スプリングフィールド、イリノイ州。使用楽器:ジョン・ブランボー製作、Opus 35 。名オルガニストのヴァルヒャによる、あまり知られていない作曲作品。 | ||
シューベルト:交響曲集 〔第8(7)番 変ロ短調「未完成」D759 (*)/ 第9(8)番 ハ長調「グレート」D944 (#)〕 |
ミヒャエル・ハラース指揮 スロヴァキアpo.(*)、 ファイローニ室内o.(#) | |
録音:1988年6月4日-5日、モイゼス・ホール、ブラチスラヴァ(*) /1994年3月、イタリアン・インスティテュート、、ブダペスト(#)。前出:8.553096 (#;1曲のみ) に、8.550145 ( + 第5番、ロザムンデ)からの (*) を加えた再編成盤。 | ||
シューベルト:交響曲集 〔第8番 変ロ短調「未完成」D759 /第5番 変ロ長調 D.485 〕/ 劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」D.797 ~バレエ音楽第2番 |
ミヒャエル・ハラース指揮 スロヴァキアpo. | |
録音:1988年6月4日-5日、モイゼス・ホール、ブラチスラヴァ。 | ||
ガブリエル・ジャクソン:レクイエム(2008) /全ての彼の作品に(2009) /私は風の声(2010) パッヘルベル(1653-1706)/B.チルコット(1955-)編曲:カノンによる「奇しきばらの花」(合唱編曲版)(*) タヴナー(1944-):アテネの歌(1993) (#) / ポット(1957-):ダヴィデが聞きしとき(2008) カール・ヘリング(G;*) ジェレミー・バックハウス指揮ヴァサリ・シンガーズ | ||
録音:2011年2月25日-27日、トンブリッジ・スクール教会、ケント、UK。(*/#)を除き世界初録音。何かを失う悲しみ。それはどんなに時が経とうとも癒されることはないのかも知れない。この2008年に書かれたレクイエムにも作曲家ジャクソンの苦悩が反映されている。しかしこの曲には「死は確かに悲しいことであるが、そこには光のイメージもあり、決して悲観すべきことばかりではない。」そんな作曲家のメッセージも込められているようだ。曲が進むにつれ輝かしさを増すレクイエム。今の世界はこのような作品も必要だろう。他にも興味深い作品が収録されているが、英国の合唱作曲家として知られる、チルコットのトラック10の「ばらの奇跡」に注目。原曲は「カノン」だが、声とギターによる「聖母マリアを賛美する作品」として生まれ変わっている。ここで素晴らしい歌声を聴かせるヴァサーリ・シンガーズは前作「イギリスの賛歌集(8.572504)」が Gramophone 誌で大絶賛された。 | ||
マイール:カンタータ「ナッソーのアリアンナ〔ナクソス島のアリアドネ〕」
コルネリア・ホーラク(S;アリアンナ) トーマス・マイケル・アレン(T;バッコ〔バッカス〕) フランツ・ハウク(Cemb)指揮ジーモン・マイールcho.&アンサンブル、テセウス&バッコス信者cho. | ||
録音:2007年9月16日-20日、ノイエス・シュロス、ファーネンザール、インゴルシュタット。何かと話題の作曲家ジモン・マイール(1763-1845)。このカンタータの素材は有名な「ナクソス島に置き去りにされうも、バッカスに助けられるアリアドネ」で、このカンタータも、アリアドネが不安を抱えながら船に揺られる場面から、最後はバッカスと愛を語り合うまでが描かれている。このアリアドネ役は、後にロッシーニ夫人となる当時の名手、イザベラ・コルブランが歌うことを前提として書かれているためか、劇的かつ超絶技巧を要求されるが、ホーラクは難なく歌いこなしている。演奏はマイールにかけては右に出るものなし、おなじみのフランツ・ハウク。 | ||
ロベルト・カヤヌス~シベリウス:作品集 Vol.1 交響曲第1番 ホ短調 Op.39 (*) / 交響幻想曲「ポヒョラの娘」Op.49 (#) / 交響詩「タピオラ」Op.112 (#) |
ロベルト・カヤヌス指揮 ロイヤルpo.(*)、LSO(#) | |
録音:1930年5月21日-23日、セントラル・ホール、ウェストミンスター(*) /1932年6月29日-30日、EMI アビー・ロード第1スタジオ(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。グレート・コンダクター・シリーズ。 | ||
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、初期録音集 Vol.3 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54(*) グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16(#)/抒情小品集 より 〔第3集 Op.43 No.5「愛の歌」(+) /第4集 Op.47 No.5「メランコリー」(**) /第9集 Op.68 No.5「ゆりかごの歌」(**)〕 ドビュッシー(1862-1918):映像第1集~第1番「水の反映」(##) アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P) アントニオ・ペドロッティ指揮(*) アルチェオ・ガリエラ指揮(#) ミラノ・スカラ座o.(*/#) | ||
録音:1942年9月4日(*)、2日(#)、6日(+)、1939年12月-1940年1月(**)、以上 ミラノ /1948年10月27日、アビーロード・スタジオ、ロンドン(##)。ウォード・マーストン復刻。グレート・ピアニスト・シリーズ。 | ||
キャスリーン・フェリアー~アリアと歌曲集 J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244~神よ、あわれみたまえ(*) ヘンデル:歌劇「ロデリンダ」HWV19~あなたは不安なのか?(*)/ 歌劇「セルセ」HWV40~オン・ブラ・マイ・フ(安らぎの木陰)(*) グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」~エウリディーチェを失って(*) メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」Op.70 より (#)〔主ははなれたものに禍あれ/主に憩い、忍んで主を〕 パーセル:歌劇「妖精の女王」~こだまする歌を聴け ヘンデル:歌劇「アタランタ」HWV35~恋に悩むウミガメのように/ 歌劇「テッサリオ王アドメート」HWV22~過酷な運命はその顔をやわらげ ヴォルフ:メーリケ歌曲集 より〔世を逃れて/庭師/古い絵に/旅路〕 / イルゲンス=イェンセン(1894-1969):祭壇 シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェンD118 /若い尼僧 D828 /音楽に D547 /ミューズの息子 D764 シューマン:リートと歌 Op.51 No.2「民謡」 /ミルテの花 Op.25 No.1「献呈」 キャスリーン・フェリアー(A) マルコム・サージェント指揮ナショナルso.、LSO (*) ボイド・ニール指揮ボイド・ニールo.(#) フィリス・スパー、ジョン・ニューマーク(P) | ||
録音:1946年2月6日、1946年2月27日、1946年10月7日、キングズウェイ・ホール、ロンドン(*) /1946年-1950年、デッカ・スタジオ、ロンドン/1949年10月16日 Norsk Rikskringkasting Studio、ノルウェー。マーク・オーバート=ソーン復刻。グレート・シンガー・シリーズ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年10月発売分[代理店アナウンス順] | ||
マーラー:交響曲第1番 |
マリン・オールソップ指揮 ボルティモアso. | |
数多くの指揮者、オーケストラがレパートリーとする、すっかりおなじみとなったこのマーラー(1860-1911)「第1番交響曲」。とはいえ、マーラー自身もこの作品にタイトルを付けてみたり、外してみたり、最初は5楽章形式であったり、また歌曲からの引用があったり。と様々な試みが施されており、一時期は誰もがみんな「巨人」というタイトルで呼んでいたものの、今では「それはやめよう」という流れになっている、マーラーらしい作品。もちろん演奏の解釈も時代によって刻々と変化しているのも間違いない。オールソップの演奏には、弱々しい感情ではなく、突き進む強さがある。これは女性指揮者だからこその強さかもしれない。第1楽章の悠然さ、第2楽章の決然とした響き、重々しい第3楽章、そしてはち切れんばかりのパワーを込めた終楽章。これは見事なマーラー。 | ||
ペンデレツキ:聖アーダルベルト讃歌(1997) (*) /ケルビムの歌(1986) (#) / ソロモンの雅歌(1973) (+) /コスモゴニア(1970) (**) /ストロフィ(1959) (##) オルガ・パシェチニク(S;**/##) ラファウ・バルトミンスキー(T;**) トーマス・コニエチュニー(B;**) イェジ・アルティズ(ナレーター;##) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.(#以外) & cho.(##以外) | ||
NAXOSの人気シリーズ、ヴィトのペンデレツキ(1933-)作品集。今回は合唱曲を5曲お届けする。今作も収録曲の作曲年代は40年に渡り、その作風の変遷を確かめることができる趣向になっている。1997年の「聖なるアーダルベルトの賛歌」は、まるでヴェルディの宗教曲を聴いているかのような平易で美しい和声を用いた曲。聖ダニエル讃歌(8.557980 に収録)と対をなす作品で、描かれているのは8世紀のプラハの人々のために殉教した司祭アーダルベルトの業績。曲ごとに時代が戻っていく仕掛けとなっており、最後に置かれたストロフィは、彼が名声を確立した作品で、ギリシャ語、ヘブライ語、ペルシャ語のテキストと、断片的なフルートの音、パーカッションの応酬は、まさに「ゲンダイオンガク」そのものと言えそうな音楽。この作品で、ポーランド作曲家同盟の第 2回青年作曲家コンクールの第1位を獲得した若き作曲家は、その時どんな方向性を夢見ていたのだろうか。 | ||
ドビュッシー:管弦楽作品全集 Vol.8 ~24の前奏曲集 (P.ブレイナーによる管弦楽編曲版) 〔前奏曲第1巻/前奏曲第2巻〕 |
準・メルクル指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
BOXはリヨン管で創り上げたかった・・・というのが拘りだった。そのため、あの時は別ヴァージョンで仕上げた。でもバラで1枚1枚買ってくださった方には大変申し訳ない。ということで、準・メルクルがオーケストラを変えて録音したのは、NAXOSお馴染みの編曲家ブレイナーによる「24の前奏曲」という変わり種。これならば、全く違う演奏をお楽しみいただけることだろう。もちろん、C.マシューズの版でお楽しみいただいている方にも胸を張ってご紹介できる逸品。現代における「管弦楽法の魔術師」ブレイナーの精妙かつ美しいオーケストラ編曲は、もともとこの曲集がオーケストラを想定していたかのような嵌り具合をみせている。 | ||
ワーグナー:管弦楽曲集 Vol.3 歌劇「タンホイザー」より〔序曲/ヴェヌスブルクの音楽〕/ 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より〔第3幕前奏曲/徒弟の踊り-親方の入場〕/ 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より〔第1幕前奏曲/闇夜にひとり(*)/第3幕前奏曲/愛の死(*)〕 アレッサンドラ・マーク(S;*) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
前出:DELOS 。シアトルso.のワーグナー・シリーズ第3弾。オーケストラの機動力を最大限に生かしたスペキュタクラーな音、細部まで行き届いた表現力など、胸躍るワーグナーが楽しめる。このアルバムのテーマは「愛と情熱」。「タンホイザー」における高き理想と官能による葛藤、「マイスタージンガー」における歌合戦に秘められた愛の物語、そして誰もが認める「トリスタンとイゾルデ」の愛の交歓・・・これらは例え物語を知らずとも、鮮明に目の前に浮かび上がることだろう。現代最高のワーグナー・ソプラノの一人、アレッサンドラ・マークの絶唱がこの曲集に香り豊かな華を添えている。 | ||
メンデルスゾーン:合唱作品集 6つの格言 Op.79 /オラトリオ「聖パウル」Op.36 ~なんと美しき使者よ(英語歌唱;*)/ わが祈りをききたまえ(#) /3つのモテットOp.39 (*) /アレグロ、コラールとフーガ ニ長調 / 3つのモテットOp.69より (*)〔第3番「マニフィカト」/第1番「ヌンク・ディミティス」〕/ 3つの教会音楽Op.23~第2番「アヴェ・マリア」(+) /3つの詩篇 Op.78 ~第2番 詩篇 43番「神よ私を審き」 ローラ・ヒックス(S;#) フィリップ・サルモン(T;+) ピーター・ホルダー(Org;*/#/+) トム・ウィンペニー指揮セント・オールバンズ修道院少女cho.、セント・オールバンズ大聖堂合唱団男声歌手 | ||
ユダヤの名家に生まれたメンデルスゾーン(1809-1847)だが、父アブラハムの意向により、7歳の時にプロテスタントのルーテル派に改宗している。しかし、やはりいわれなき迫害を受けることには変わりなく、彼の宗教観というものは、なかなか理解しにくい世界であったと思われる。そんな彼は大作「エリア」を始めとした数多くの宗教曲を書いていることでも知られている。とりわけ愛されているのがトラック8の「わが祈りをききたまえ」だろう。美しいメロディ(ボーイソプラノで歌われることも多い)ばかりに注目が集まる名作だが、この歌詞には辛く切ない祈りが込められている。メンデルスゾーンの心の声を確かめながら聴いてみると、自然に涙がこぼれてくるような気がしないか? | ||
ベルリオーズ:序曲「海賊」Op.21/ 幻想交響曲(第2楽章のコルネット付きヴァージョン入り) レナード・スラットキン指揮リヨン国立o. | ||
準・メルクルが任期を終えたリヨン国立o.が、2011年のシーズンからの音楽監督として迎えたのは、1944年生まれの名指揮者レナード・スラットキンだった。レパートリーの広さは幅広く、何よりアメリカ音楽を得意としているスラットキンは、既にNAXOSにも数多くの録音があるが、今後はまた違った世界を切り開いていくことは間違いない。記念すべき第1作目は、ベルリオーズ(1803-1869)の「幻想交響曲」で思い切りはじけた音楽を聴かせてくれる。何より注目したいのは、第2楽章に2つのヴァージョンが用意されていること。通常版も興味深いが、なんといっても「コルネット付き」のトラック10が凄いことになっている。ベルリオーズが当時の名手ジャン=バティスト・アルバンにせがまれて書き加えたとされるコルネット・パートだが、結局最終稿には採用されることのなかった華やかなオブリガード。楽しさ全開! | ||
ストリート・ソング ウェイン・オーキン(1977-):タワー・アセンディング(*) / リカルド・ロレンス(1961-):エル・ムロ マイケル・ティルソン・トーマス(1944-):ストリート・ソング より(3曲) ヴォーン・ウィリアムズ:勇壮なトッカータ / ジェイムズ・モバーリー(1954-):愛の言葉(#) ストラヴィンスキー:ピアノと管楽のための協奏曲(+) / コープランド:市民のためのファンファーレ D.レイ・マクレラン(Cl;*) エレン・リッチー(S;#) アナトーリ・シェルジャコフ(P;+) ジョン・P.リンチ指揮ジョージア大学ウィンド・アンサンブル | ||
街並みに流れる様々な音を拾い集めたかのような、楽しい管楽アンサンブルの作品集。オーキンの「タワー・アセンディング」は、建築中の高層ビルディングを描いた作品。高く昇っていく様子をクラリネットが表現し、土台となる基礎の部分の工事風景も丁寧に描いている。スペイン語の「壁」を現す「エル・ムロ」、指揮者としても名高いティルソン・トーマスによるノリの良い「ストリート・ソング」、古典的名曲、RVW の「勇壮なトッカータ」、モバーリーの思惑ありげな「愛の言葉」、ちょっと古いスタイルのストラヴィンスキーのピアノ協奏曲、そして最後はおなじみ「市民のためのファンファーレ」というプログラム。これ1枚でぶらり散歩終了。 | ||
カゼッラ:組曲 ハ長調 Op.13 (1909-1910) /戦争の記録 Op.25bis /管弦楽のための協奏曲 Op.61 (1937) (*)
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
(*)は世界初録音。 最近注目を集めている、イタリアの近現代を代表するカゼッラ(1883-1947)の、3つ時代の作品をおなじみヴェッキアとローマso.の演奏でお届けする。あまりにも多様性に富んだ彼の作風は、一貫して捉えることが難しいが、そこが却って魅力的であり、聴いてみるまでは、どんな音楽が飛び出してくるのかわからないところに胸が躍るというわけ。比較的初期に書かれた「組曲」は、彼が敬愛していたマーラーの響きの模倣が至るところに現れる。もともとはピアノ連弾のために書かれた「戦争の記録」は、彼が見た無声映画にインスピレーションを受けて書かれたものであり、短いながらも興味深い作品で、管弦楽版が初演された際は大絶賛されたという。「協奏曲」は、彼を長い間崇拝していた指揮者メンゲルベルクから委嘱された作品。新古典派というよりも、バロック時代の合奏協奏曲に近いもので、各々の楽器が見事な役割をはたしている。ここには完成された世界がある。 | ||
ヴィラ=ロボス:交響曲集〔第6番「ブラジルの山の稜線」(1944) /第7番(1945) 〕
イサーク・カラブチェフスキー指揮サンパウロso. | ||
「ブラジル風バッハ」で知られる作曲家ヴィラ=ロボス(1887-1959)は、生涯に12曲の交響曲を残した。このアルバムはNAXOS における彼の交響曲全集の第1作目となる物。1944年に書かれた第6番はエキゾチック、かつ雄大な音楽で幕を開ける。平明さを湛えながらも一筋縄ではいかない手の込んだ音は、まさに入り組んだ山並みを思い起こさせる。第2楽章の美しさも特筆すべき点だろう。賑やかな第3楽章を経て、これまたダイナミックな終楽章へと傾れ込む見事な展開は、まさに手に汗を握るがごとし。その翌年に書かれた第7番は、近代的な響きに彩られた野心的な作品で、ハープや打楽器を駆使した大管弦楽の咆哮は、胸を躍らせること間違いなし。20世紀音楽をじっくり語りたいなら、必ず通らなくてはいけない道と言えそう。 | ||
クロード・ベイカー(1948-):ガラス玉遊戯(1982/1983改作) /風の目覚め(1993) / シャドウズ「4つの哀歌、夜想曲」(1990) /神秘のトランペッター(1999) (#) レナード・スラットキン指揮(無印) ハンス・フォンク指揮(#) セントルイスso. | ||
ドイツの詩人、文学者ヘルマン・ヘッセが書いた「ガラス玉遊戯」を音で描くという問題作。1946年にノーベル賞を受賞したこの長編小説は、架空の国「カスターリア」に憧れた主人公の彷徨と遍歴を描きながら、精神性を極めていくという数多くの風刺と社会批判をはらんだ物語。ベイカーは3つの楽章で、新たな世界を構築し、バッハの断片に様々な音楽をコラージュするなどスリリングな音楽を作り出している。他にはホイットマンの詩に触発された「神秘のトランペッター」など、文学の香りを感じさせる作品集。 | ||
ディームス・テイラー(1885-1966):姿見を通り抜けて Op.12 (1919/21) チャールズ・トムリンソン・グリフィス(1884-1920): フルートと管弦楽のための「ポエム」(1919) (*) /白孔雀(1917) / クビライ・カンの快楽殿 Op.8 (1912-1917) /3つの音画(1912/19) /バッカナール(1913/19) スコット・ゴフ(Fl;*) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
前出:DELOS 。20世紀初頭のアメリカの作曲家というと、ほとんどの人はガーシュウィン、アイブズ、コープランドの名前を思い浮かべることだろう。しかし、実は名前こそあまり残っていないものの、素晴らしい作品を残した人がいる。このアルバムに収録されたテイラーとグリフィスは、まさにそんな巨匠。まずはテイラーの作品を聴いてみて頂きたい。このタイトルは、実は「鏡の国のアリス」の正式名称であり、アリスの不思議な冒険譚による5つの場面が生き生きと描かれている。また熟達したピアニストであったグリフィスの作品は、そのほとんどに標題がつけられた質、量ともに充実した物。フランス音楽の響きに魅せられた彼らしく、嫋やかで美しい響きに満ちている。日本民謡にも所縁が深かったことで知られる。 | ||
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 Vol.3 〔第21番 ハ長調 Hob.XV:21 /第22番 変ホ長調 Hob.XV:22 /第23番 ニ短調 Hob.XV:23 /第14番 変イ長調 Hob.XV:14 〕 クングスバッカ・ピアノ三重奏団[マリン・ブローマン(Vn) イェスパー・スヴェドベルグ(Vc) サイモン・クローフォード=フィリップス(P)] | ||
第1集(8.572040)、第2集(8.572062)に続くクングスバッカ・ピアノ三重奏団によるハイドン(1732-1809)のピアノ三重奏曲、第3集。第21番から第23番までは 1793年から94年にかけて作曲されたとされていて、出版は訪問先のロンドンで行われた。一度はエステルハージ家から離れるも、結局は楽長に再就任したハイドンだが、この2つの曲も、当時のエステルハージ公ニクラウス2世の妻マリーに捧げられている。円熟した曲想とピアニスティックな書法が見られる整った作品群。第14番はその少し前に書かれたもので、ピアノ・パートに比重が置かれた作品。第2楽章のアダージョの美しさは絶品。 | ||
マックスウェル・デイヴィス:交響曲集〔第4番 (1989) (*) /第5番 (1994) (#) 〕
ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮スコットランド室内o.(*)、フィルハーモニアo.(#) | ||
前出:Collins Classics 。驚くほど特異な世界を描き出す作曲家マックスウェル・デイヴィス(1934-)。彼の8曲ある交響曲はどれもストーリー性を持ち、それは荒れ狂う海であったり、何層にも塗り重ねられた雲の色であったり、と聴き手の想像力を限界まで酷使するわかりやすさと難解さを合わせ持つ物。このアルバムに収録された第4番と第5番は対照的な作風を持っていて、第4番は、形式こそ古典的でありながらも、そこにはひたすら音を重ね合わせた抽象的な世界が存在するという曲で、広大な砂漠をさまようかのような幻想的な雰囲気を味わうことができそう。単一楽章で書かれた第5番は、音の蠢きの中に様々な風景が描きこまれていて、そこには近代的な街並みも、波のうねりも全て封じ込められている。何かを想いながら音を聴くのが好きな人に。 | ||
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44 (*) /ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47 (#) / ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための「おとぎ話」Op.132 (+) ファイン・アーツSQ[ラルフ・エヴァンズ(第1Vn;*/#) エフルム・ボイコ(第2Vn;*/+) ニコロ・エウゲルミ(Va) ヴォルフガンク・ロイファー(Vc)] シャイン・ワン(P) | ||
繊細な感情を持つシューマン(1810-1856)は、その作曲姿勢にも独特なものがあり、例えば作品を書く時にも、ある時にはピアノ曲ばかり、その次は歌曲、そして交響曲などと、特定のジャンルに集中的に取り組む傾向があった。そんなシューマン、1841年に到来した「交響曲の時期」を過ぎると、次は室内楽曲の時期が来たようだ。ピアノ五重奏曲やピアノ四重奏曲(どちらも 変ホ長調)の代表作は1842年の作曲で、以降、シューマンは幅広いジャンルの作品を、精神の不均衡と戦いながら書きあげていく。このファイン・アーツ弦楽四重奏団とピアニストのワン・シャインの演奏は極めて表情豊かなもので、ピアノ五重奏曲の冒頭の胸の滾りを表すかのようなパッセージにも、細かな感情の揺らぎが見て取れる、痒いところに手が届くような素晴らしい演奏となっている。1853年に書かれた「おとぎ話」は、彼の神経の糸が切れてしまう直前の作品だが、そこには驚くほどに明るく豊かな世界が広がっている。 | ||
ガルッピ:ピアノ・ソナタ集 Vol.3 〔ニ短調 Illy No.66 /ハ短調 Illy No.38 /ヘ長調 Illy No.36 /変ロ長調 Illy No.23 /イ短調/ヘ長調 Illy No.50 / イ短調 Illy No.43 (Walsh: Op.1 No.3) /ホ長調 Illy No.41〕/アレグロ ハ長調 Illy No.30 マッテオ・ナポリ(P) | ||
第1集、第2集とも、世界各国で注目と賞賛が贈られているガルッピのピアノ・ソナタ第3集。オペラ作曲家としてのみ知られるガルッピ(1706-1785)だが、このシリーズのおかげで、優れた鍵盤音楽の作り手としても知られるようになった。スカルラッティの強い影響を受けながらも、そこにオペラ・アリア風の魅力的な旋律を加えた優雅で抒情的な作品群は、バロックから古典派を繋ぐ時代を描きだすのに相応しいものと言えるだろう。チェンバロからフォルテピアノへと楽器が発展した時代でもあり、その奏法は時代と共に華麗に変貌していく。第3集でも、ピアニスト、マッテオ・ナポリの見事な技巧が冴えている。 | ||
マイール:オラトリオ「ジオアス」(若き王ヨアシュの王への即位)
アンドレア・ローレン・ブラウン(S;セビア) ロバート・サリアー(T;ジオアス) コーネル・フレイ(T;アドラスト) アンドレアス・ブルクハルト(B;ジオヤダ) フランツ・ハウク(Cemb)指揮ジモン・マイールcho.&アンサンブル、バイエルン国立歌劇場cho. | ||
最近、ヨーロッパを中心に復興が進む作曲家、マイール(1763-1845)のオラトリオ「ジオアス」。バイエルンに生まれ、イタリアで活躍した作曲家マイール(マイヤー)は、オペラやオラトリオを数多く作曲したが、そのほとんどは最近まで忘れられていた。しかし、モーツァルトを凌駕するほどの見事な作品の数々は、蘇演の度に話題を集めている。このオラトリオはユダ王国第8代の王「ヨアシュ(ジオアス)」の物語。ユダ王国の実権を握るべく、女王アタルヤの迫害からヨアシュを守る大司祭、ヨアシュの実母、そして彼女の親友を軸に、神秘的なエピソードが描かれる。オラトリオとされているが、実質はオペラであり、歌手たちの声の見せ所もたっぷりと用意されている。 | ||
プフィッツナー、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームス プフィッツナー(1869-1949):交響曲 ハ長調 Op.46 (#) / メンデルスゾーン:歌劇「異国よりの帰郷」序曲 シューマン:コンツェルトシュトゥックOp.86 (*) /交響練習曲 Op.13~2曲(チャイコフスキー編曲) ブラームス/A.パーロウ編曲:ハンガリー舞曲集より / ヴェーベルン/シュワルツ編曲:Langsamer Satz ロバート・ボネヴィー、マーク・ロビンズ、デイヴィッド・C.ナップ、スコット・ウィルソン(Hr;*) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
(#)のみ初出、他は前出: DELOS。ドイツ・ロマン派の多彩な世界を描くというテーマの1枚。シューマンの極めて内省的で、ユニークな作品である「4本のホルンとオーケストラのためのコンツェルトシュトゥック」は、ホルン奏者のバイブルであり、ロマン派の時代が生んだ最高の傑作の一つ。チャイコフスキーによって管弦楽編曲を施された「交響練習曲」の一部はまるでバレエ音楽のような華やかさ。メンデルスゾーンの序曲はとても珍しい作品であり、ブラームスのお馴染みの舞曲もはじける楽しさを有している。ヴェーベルンの「ラングザマー・ザッツ」とはもともと弦楽四重奏のための「緩徐楽章」という意味を持つ作品だが、この弦楽合奏版は、まるでマーラーの「アダージェット」やバーバーの「アダージョ」を思わせる雰囲気となっている。プフィッツナーの秘曲はこのアルバムの白眉ともいえる作品であり、冒頭に現れるファンファーレや、ひたすら暗い第2楽章など、後期ロマン派の特徴を表現した逸品。最後には冒頭のファンファーレが回帰し、プフィッツナーの基本理念である「ドイツ精神」が賛美される。 | ||
ウォレス:ショピネスク ポロネーズ・デ・ウィルナ(*)/旋律的な夜想曲/同情~ワルツ/そよ風~夜想曲/クラクフの思い出~マズルカ/ 森林のささやき~夜想曲/鳥の歌~ピアノのための夜想曲/華麗なるワルツ/海岸に~夜想曲/ ワルシャワ~ピアノのためのマズルカ/3つの夜想曲 Op.20 No.1/ナポリの思い出~舟歌/純真~ロマンス/ ブルネット~サロン風の華麗なるワルツ/勝利~マズルカ/優美~夜想曲/クラクフの娘さんの大幻想曲(#) ローズマリー・トゥック(P) リチャード・ボニング(P;*)指揮テイト室内o.(#) | ||
最近注目を浴びているアイルランドの作曲家ウィリアム・ヴィンセント・ウォレス(1812-1865)。今回もユニークなピアノ曲集をお届けする。最初はオペラ作曲家としての彼に焦点が当たっていたが、オペラ・アリアのパラフレーズ集(8.572774)と、ケルト幻想曲集(8.572775)の、あまりにもピアニスティックな作風にノックアウトされた人も多いのではないでそうか。まるでリストやタールベルクを思わせる華麗な書法は、まさに見事の一言だった。ここには「ショパン風」の一連の作品が収録されている。とはいえ、タイトルこそショパンの面影を持つが、曲自体はもっと明るく、どちらかというと南国系の色彩を感じさせるものばかりで、どれもがまばゆい魅力を放っている。ウォレスの作品普及に努める名指揮者&ピアニスト、リチャード・ボニングがここでも良い味を出している。 | ||
ドラゴン・ライム~龍の韻 ジェニファー・ヒグドン(1962-):ソプラノ・サクソフォン協奏曲(2006) (*) クルト・ヴァイル(1900-1950):ヴァイオリン協奏曲 Op.12(1924)(#) 陳怡〔チェン・イ〕(1953-):ドラゴン・ライム(2010) カリー・コフマン(ソプラノSax;*) アントン・ミラー(Vn;#) グレン・アドシット指揮ハート・スクール・ウィンド・アンサンブル | ||
吹奏楽のための3つの近代作品集。演奏しているのはハート・スクール・ウィンド・アンサンブルで、前作(8.572109)でも見事な腕前を披露してくれていた。今回は2つの協奏曲と、中国風の音満載の新作。ヒグドンのサックス協奏曲は、ソプラノ・サクソフォンの魅力を存分に引き出した作品で、すでに様々な団体がこの作品の演奏を行っている人気曲。ヴァイルのヴァイオリン協奏曲は、1924年に書かれた作品で、彼がまだ劇音楽の創作に手を染める以前の、ストラヴィンスキーやシェーンベルクからの影響が強いシリアスな作風を持っている。もともと管楽器とヴァイオリンのために書かれていて、その独特な響きがとても魅力的。イ・チェンの「ドラゴン・ライム」はハート・ウィンド・アンサンブルが世界初演を行った作品で、2つの部分からなる抒情的、かつ精力的な作品。楽譜の指定通り神秘的に始まるが、第2部はまさに京劇そのものの音が炸裂。 | ||
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」(抜粋) |
ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシア国立so. | |
全曲:8.555873/4からの抜粋。 | ||
ヴィヴィアン・フォン:ドリームスケープ ヴァイオリン協奏曲(2010-2011)(*)/ プリペアド・ピアノのための「面影」(2006) (#) / ピアノ協奏曲「ドリームスケープ」(2009)(+) |
クリスティン・リー(Vn;*) コナー・ハニック(P;#/+) アンドルー・シル指揮(*/+) メトロポリス・アンサンブル(*/+) | |
カナダのエドモントンに生まれ、現在はニューヨークに住む女性作曲家、ヴィヴィアン・フォン(1975-)。彼女の両親はベトナム生まれの中国人亡命者であり、もちろん彼女もアジアの影響を強く受けていることは間違いない。このアルバムに収録された3つの作品は、インドネシアのガムラン音楽に起源を持ち、東洋と西洋の文化が見事に融合された響きをみせてくれている。完成されたばかりのヴァイオリン協奏曲は、彼女の良き理解者であるヴァイオリニスト、リーのために作曲された物。2009年に「ピアノ協奏曲」が初演された時にリーがコンサート・マスターを務めていて、その時に意気投合したという二人。このヴァイオリン協奏曲を作曲する際も、連れだってバリへ行き、様々な要素を吸収してきたのだとか。2006年に書かれたプリペアド・ピアノのための「面影」は、明らかにジョン・ケージからヒントを得ている曲だが、その響きは多彩であり、ゲーム音楽に慣れた現代の人の耳には、却って懐かしささえ感じさせる音かもしれない。 | ||
セシリオ・ペレラ、ギター・リサイタル ポンセ:前奏曲/バレー/ジーグ/ソナタ第1番「メキシカーナ」 / ブローウェル(1939-):ソナタ ビセンテ・エミリオ・ソホ(1887-1974):ベネズエラの5つの小品 フリオ・セザル・オリバ(1947-):タンゴマニア(*) / ポンセ:3つのメキシコ民謡のカンシォーネ セシリオ・ペレラ(G) | ||
(*)は世界初録音。期待の新進演奏家シリーズ。2011年のミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクール優勝者、セシリオ・ペレラのリサイタル・アルバム。彼は1983年にメキシコのユカタン州で生まれ、9歳からギターを学び始めた。12歳の頃には幅広いレパートリーを習得、キューバでピアノも学び、総合的な音楽家としての資質を開花させるべく2005年からはヨーロッパにも留学し、多彩な音楽様式を身に着けた人。このアルバムでは彼が最も得意とする南米の音楽を演奏。ポンセやブローウェルを始め、ソーホの「ベネズエラの5つの小品」と世界初録音となるオリーバの「タンゴマニア」と言う選曲は、この若者の将来を指し示すかのように光り輝くばかりの美しさと柔軟性を誇っている。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年9月発売分[代理店アナウンス順] | ||
新しい瓶に古いワイン グランザム(1947-):星明りの王冠(*) ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):新しい瓶に古いワイン(#)/もっと、新しい瓶に古いワインを(#) スティーヴン・ブライアント(1972-):エクスタティック・ウォーターズ(*) カーター・パン(1972-):その子を抱きしめて、声を聴いて(*) スティーヴン・L.ゲージ指揮 ダナ・チャンバー・ウィンズ(#)、 ヤングスタウン州立大学シンフォニック・ウィンド・アンサンブル(*) | ||
管楽アンサンブルのレパートリーには、まさに「新しい瓶に古いワイン」のタイトル通りに、豊かな歴史と活気に満ちた現代がうまく調和している。このアルバムには4人の作曲家の興味深い作品が収録されていて、ファンならずとも聴いてみたいと思わせるものが並んでいる。グランザムの「星明りの王冠」は1920年代と30年代のゴスペル音楽が元になっている。ジェイコブの2つの曲集は、どちらもよく知られたイギリス民謡を編曲したもので、まさに言葉通りの世界が広がる。矛盾した音楽を「弁証法(事物の変化や発展の過程を本質的に理解するための方法)」で表す事を試みたというブライアントの曲、柔らかく落ち着いた音色を追求したパンの曲も聴き物。 | ||
ヴィオラとピアノのためのイギリス音楽集 ベイントン(1880-1956):ヴィオラ・ソナタ ホランド(1878-1947):組曲 ニ長調 ボウエン(1884-1961):ヴィオラのための小品 変ホ長調 バントック(1868-1946):ヴィオラ・ソナタ ヘ長調「コーリーン」 |
サラ=ジェーン・ ブラッドリー(Va) クリスティアン・ウィルソン(P) | |
イギリス生まれの名ヴィオラ奏者、ライオネル・ターティス(1876-1975)はヒンデミットやプリムローズとともに、ヴィオラという楽器の地位向上に貢献した人で、ヴィオラの持つ豊かな響きの魅力を広く喧伝した。このアルバムに収録された4つの作品は、全て彼の存在に触発されたものであり、どれも強烈な印象を有している。ベイントンの「ソナタ」は、戦争の面影を有した憂鬱な風情の曲。ホランドの「組曲」は独創的で、ボーエンの「小品」は短いながらも情熱にあふれた物。そしてロマンティックで長大なバントックの「ソナタ」はまさにイギリス音楽を代表する名作。まだまだ知らない名曲が埋もれていることを実感させる。 | ||
ワーグナー:管弦楽作品集 Vol.1 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲/楽劇「ラインの黄金」~ヴァルハラへの神々の入場(H.ズンペ編曲)/ 楽劇「ワルキューレ」~ヴォータンの別れと魔の炎/ 楽劇「ジークフリート」~森のささやき(W.フッチェンロイテル編曲)/ 楽劇「神々の黄昏」より〔夜明けとジークフリートのラインの旅/ジークフリートの死と葬送行進曲〕 ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1986年、1987年、1992年。原盤: DELOS 。ワーグナー(1813-1883)の名歌劇から名場面を抜き出して、オーケストラのみで演奏するという試みは、多くの指揮者が行っていて、そのどれもが高い効果を上げている。ここでは名指揮者シュウォーツによる「さまよえるオランダ人」の序曲と、「ニーベルングの指輪」からの名場面をお聞き頂きたい。歌がなくては成立不可能と思える「ヴォータンの別れ」なども、歌の部分をうまくカバーする楽器の音色に思わず舌を巻くこと間違いなし。神々の黄昏の「夜明け」での金管楽器の冴えにも感動。 | ||
ワーグナー:管弦楽作品集 Vol.2 「ファウスト」序曲/歌劇「ローエングリン」より〔第1幕前奏曲/エルザの夢/第3幕前奏曲と結婚行進曲(*)〕/ 楽劇「パルジファル」より〔第1幕前奏曲/第3幕前奏曲/聖金曜日の音楽〕 アレッサンドラ・マーク(S;*) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1987年、1992年。原盤: DELOS 。このシリーズに「オペラからの管弦楽曲集」というタイトルが付けられなかったのは、このアルバムのトラック1に収録されている「ファウスト序曲」が、独立した管弦楽作品であるため。これはゲーテとベートーヴェンにインスパイアされた26歳のワーグナー(1813-1883)が「ファウスト交響曲」を構想しながらも、結局のところ完成させることなく、その第1楽章を「序曲」としたためで、もしかしたら、この作品はリストの同名の曲を凌ぐほどの劇的なものになっていたかもしれない。他には「ローエングリン」と「パルジファル」からの音楽を収録。第3集(8.572768)もお楽しみに。 | ||
マリアンナ・プルジェヴァルスカ、ピアノ・リサイタル ハイドン(1732-1809):アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII; 6 D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタ 〔イ短調 K175, L429 /ト長調 K125, L487 /ト短調 K450, L338 /ニ短調 K213, L108 /ヘ短調 K365, L480 〕 シューマン(1810-1856):ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11 / サラーテ(1972-):オーガスターナ マリアンナ・プルジェヴァルスカ(P) | ||
期待の新進演奏家シリーズ。1982年生まれ、6歳からピアノを学び 9歳でデビュー。1992年に家族とともにスペインに移住し、ラ・コルーニャ音楽大学でピアノを学ぶ。その後英国王立音楽大学、インディアナ大学サウスベント校、イェール音楽大学で研鑽を重ね、数多くのコンクールで入賞経験を持つ若手女性ピアニスト。このアルバムは2011年にスペインで開催された「ハエン賞国際ピアノコンクール」の優勝記念として作成されたが、彼女の名前は、2010年に日本で開催された2つのコンクール、「高松」と「仙台」でにおなじみ。伸びやかで美しい音色と、詩情溢れる表現力には、輝かしい将来が見えて来る。 | ||
アトランティック・リボン~ケネス・フックス: アトランティック・リボン/アメリカン・ラプソディ(ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス;*)/ 神の謎(ヴィオラと管弦楽のための協奏曲;#)/弦楽四重奏と弦楽オーケストラのための合奏協奏曲/ ディスカヴァー・ザ・ワイルド(管弦楽のための序曲) ミヒャエル・ルートヴィヒ(Vn;*) ポール・シルヴァートホーン(Va;#) ジョアン・ファレッタ指揮LSO | ||
2005年に発売された「アメリカン・プレイス」は、やはりLSOとファレッタの見事な演奏で、グラミー賞の2部門にノミネートされるなど、大きな反響を呼んだ。このアルバムでは、様々な形態の作品で、その多様性をみせてくれている。作曲家の母方の祖父であるヴァン・ホーク(彼は有名なクルーズ会社“ホーランド・アメリカライン"のエンジニアだった)に捧げられた「アトランティック・リボン」はヨーロッパとアメリカを結ぶ海を描いていて、金管楽器やヴィヴラフォンによって醸し出される音色の妙が見事であり、どことなくドビュッシーの名作を思わせる部分もある。 | ||
ヴォルフ=フェラーリ:管楽器のための協奏曲全集 オーボエと小管弦楽のための「牧歌=小協奏曲」 イ長調 Op.15 (*) / コールアングレと小管弦楽のための小協奏曲 変イ長調 Op.34 (#) / ファゴットと小管弦楽のための「組曲~小協奏曲」Op.16 (+) アンドレア・テナーリア(Ob;*) ウィリアム・モリコーニ(コールアングレ;#) ジュセッペ・チャボッキ(Fg;+) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948)と言えば、昔大切に聴いた「オーケストラ名曲集」の中に入っていた「マドンナの宝石」序曲を思い出す人が多いかもしれない。それはカラヤンの指揮であったか、それともポール・モーリアだったか・・・。どちらにしても甘いメロディと切ないオーケストラの響きが耳に残る名曲だった。しかし、他の曲を聴いたことがある人はどのくらいうのだろう?イタリア人の母親とドイツ人の父親を持つ彼は、オペラで大成功を収めたが、活動の初期と晩年には、たくさんの器楽曲も作曲し、そのどれもが素晴らしい表現力を誇っている。ここでは彼の管楽のための協奏曲を全て収録。一度聴いたら誰もが好きになること間違いない。 | ||
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」Op.64 (全曲:8.553184/85|抜粋:8.572928) |
アンドルー・モグレリア指揮 ウクライナ国立so. | |
録音:1994年9月2日-12日、ウクライナ放送コンサート・ホール、キエフ。全曲は52曲からなるプロコフィエフ(1891-1953)のバレエ音楽「ロメオとジュリエット」は、当初レニングラード・バレエ学校創立200年祭で上演される予定だったが、あまりの酷評のために契約を撤回されてしまったほどの問題作。現在の人気ぶりからは、そのような経緯は想像もできない。 | ||
モンサルバチェ:ピアノ作品集 Vol.3 ~2台ピアノのための作品集 バルセロナ・ブルース/万華鏡/オマージュ/忘れられた作曲家たちの主題による3つのディヴェルティメント/ ソプラノ、2台のピアノと2つの打楽器のための「私は虫である」(*)/5つの「十字架への祈り」(#) ホルディ・マソ、ミケル・ビリャルバ(P) ピア・フロイント(S;*/#) フェラン・カルセレル(Perc;*) ミゲル・アンヘル・マルティネス(Perc;*) エルネスト・マルティネス=イスキエルド指揮(*/#) バルセロナ216(#) | ||
20世紀のカタルーニャ文化発展に大きく貢献した作曲家シャビエ・モンサルバチェ(1912-2002)。このアルバムでは、彼が残した2台ピアノのための音楽をお楽しみ頂ける。これを聴いたら、最初に置かれたジャズ風味満載の「バルセロナ・ブルース」から驚くことは間違いない。こんな作風の人だったっけ?そう思いながら次の「万華鏡」に進むと、これまた渋くも楽しい曲が並ぶ。アリシア・デ・ラローチャから依頼されたアンコール用の曲である「オマージュ」など聴きやすい曲もステキだが、圧巻は彼の本領が発揮された「十字架への祈り」だろう。ラテン語やスペイン語のテキストを縦横に用い、神秘的な世界を描いている。 | ||
W.F.バッハ:鍵盤作品集 Vol.2 ソナタ〔変ホ長調 F.5, BR A 7 /変ロ長調 F.9, BR A 16 /ハ長調 F.2, BR A 3 /ニ長調 F.4, BR A 5〕/ 組曲 ト短調 F.24, BR A 39 ジュリア・ブラウン(Cemb) | ||
華麗な即興演奏で知られたヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784 J.S.バッハの長男)は、素晴らしい才能に恵まれていたにも拘らず、それを存分に発揮することなく生涯を終えたことでも知られている。彼は多くの曲を書いたが、曲に署名をすることもなく、また出版された曲もほんのわずかであったため、なかなか彼の本質を知ることができない。その上、どんな楽器を想定して書かれたのかもわからないため、逆にクラヴィーアでも、チェンバロでも、オルガンでも演奏できるという曖昧さ(柔軟さともいう)も持っていたりと、一筋縄でいかない作曲家。風変わりなコントラストと大胆な音の動きに満たされた音楽は、驚くほど魅力的。 | ||
レーガー:オルガン作品集 Vol.12 組曲〔第1番 ホ短調 Op.16 /第2番 ト短調 Op.92 〕 |
キルステン・ シュトゥルム(Org) | |
録音:聖マルティン大聖堂、ロッテンブルク・アム・ネッカー。レーガー(1873-1916)のオルガン作品は、質と量の両面において、偉大なるバッハの正統な後継者であることは間違いない。このアルバムに収録された2つの組曲は、ルター派のコラールを基に、自由な創造力を働かせた見事な作品となっている。1895年に完成した第1番はブラームスも大絶賛したという作品で、4つの楽章はどれも複雑な対位法に彩られている。第2番はその10年後に書かれ1906年に出版された。こちらは7つの部分からなり、およそ考えられる限りの最上の技法を駆使しながら最後の輝かしいフーガへと昇り詰める。オルガンを聴く喜びをたっぷりと。 | ||
スルヤン・ブラット、ギター・リサイタル ロドリーゴ(1901-1999):ヘネラリフェのほとり / レグレンツィ(1822-1872):練習曲第8番 ト長調 タレガ(182-1909):前奏曲〔第1番 ニ短調/ニ短調「エンデチャ」/ニ短調「オレムス」〕/ロジタ/アラビア風奇想曲 シュチェパン・シュレック(1914-1986):トロバトール・スリー〔メランコリー/ソネット/セレブレーション〕 アルベニス(1860-1909):マヨルカOp.202 / ブリテン(1913-1976):ジョン・ダウランドによる夜想曲 Op.70 スルヤン・ブラット(G) | ||
期待の新進演奏家シリーズ。 1986年クロアチア生まれのギタリスト、スルヤン・ブラットは 8歳でギターを始め、ザグレブの音楽アカデミーを首席で卒業し、権威あるコンクールを数多く制覇している。彼はクロアチアの現代音楽を得意とし、専門的な論文を書き、また大規模なコンサートも開いている。このアルバムは2011年のタレガ国際ギター・コンクールの優勝記念として作成されたもので、タレガ、ロドリーゴなどのオーソドックスなレパートリーから、ブリテンやシュレックなどのモダーンな曲まで、見事に弾きこなしている。磨かれた技巧はもちろんのこと、明るい音色から陰鬱な音色まで、本当に多彩な響きを駆使する人。 | ||
メルカダンテ:1幕のメロドラマ「ガマッチョの結婚式でのドン・キショット」
ウーゴ・グアリアルド(B;ドン・キショット) ドメニコ・コライアンニ(B;サンチョ・パンサ) ラウラ・カトラーニ(S;キテリア) リカルド・ミラベッリ(T;ガマッチョ) ハンス・エヴァー・モゴロン(T;バジリオ) ジューリオ・マストロトターロ(Br;ベルナルド) マリサ・ボーヴ(S;クリスティーナ) フィリッポ・ポリネッリ(B;ドン・ディエゴ) アントニーノ・フォリアーニ指揮ブルノ・チェコ室内ソロイスツ、 ナポリ・サン・ピエトロ・ア・マジェラ音楽院cho. ファウスト・ディ・ベネデット(Cemb) | ||
世界初録音。 ロッシーニの引退後、イタリアのオペラ界で大きな人気を誇っていたのは、ドニゼッティとこのメルカダンテ(1795-1870)だった。しかし、少しずつヴェルディに人気を奪われ、とりわけメルカダンテのオペラは「時代遅れ」とされ、19世紀の後半にはほとんど忘れ去られてしまったのは周知の事実(彼のオペラが復権したのは、一重にマリア・カラスの偉業によるものだろう)。さて、そんな彼の知られざるオペラ。この作品は、スペインのお騒がせもの、ドン・キホーテの一つのエピソードに基づくもので、バレエ好きにはおなじみ、ミンクスの作品と同じ内容を持つ物。床屋の息子バリジオ(バジル)と愛し合う宿屋の娘キテリア(キトリ)。しかし、キテリアの父は彼女を金持ちのガマッチョ(ガマーシュ)と結婚させようと企み、そこにキテリアを「理想の姫ドルシネア」と思い込んだドン・キホーテが乱入するというお話。 | ||
ロッシーニ:歌劇「なりゆき泥棒」
エリザベッタ・マルティロージャン(S;ベレニーチェ) ファニー・アントネロウ(Ms;エルネスティーナ) ジャンピエル・ルッジェリ(Br;ドン・パルメニオーネ) マウロ・ウーチェリ(Br;マルティーノ) ガーダー・トール・コーテス(T;アルベルト伯爵) ジュアン・リベルタ(T;ドン・エウセービオ) アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴュルテンベルクpo. マティアス・マナシ(Cemb) | ||
1812年、20歳のロッシーニ(1792-1868)はオペラ「試金石」の成功、着々と大作曲家への道を歩み始めていた。この「なりゆき泥棒」は、この年の11月24日に初演された1幕物の粋な作品。きっかけは、雨宿りしていたドン・パルメニオーネが、居合わせたアルベルト伯爵(彼は許嫁ベレニーチェと結婚する予定)の鞄を間違えて持って出てしまうことから。現代なら、この中に「危ないモノ」が入っていたりするが、この時は中に「美しい女性の絵姿」が入っていた。この女性を手中に収めようと企むパルメニオーネ。しかし、そんなことがうまく行くわけは・・・。そして美しい絵姿の女性の正体は・・・。ま、結局は鞄を間違えたことで全てがうまく行ったわけ。 | ||
トリスタンのハープ~アーサー王の中世の音楽 カンティガ第35番「聖母マリアはどのような」/トリスタンは女王に忠実だ/帰らずの森での踊り/ 神はペリカンのようなものである/黄金の時代へ戻って/投獄されないと自分の考えを伝えない/悲しい歌を作る/ 王宮の第4エスタンピー/野生のナイチンゲールの甘い声/帰らずの森での踊り/ヒバリを見る時/ カンティガ第419番「神は母より」/帰らずの森での踊り/カンティガ第108番「私はそれにしたがって」 ホセ・フェレロ(音楽監督)カペラ・アンティクァ・デ・チンチラ | ||
中世の歴史書に描かれるアーサー王は、6世紀初めにローマン・ケルトのブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされる。彼が本当に実在したのかは定かではないが、この物語は様々な芸術に創作のインスピレーションを与え、数多くのロマンスや冒険譚を生み出した。このアルバムでは、12世紀から14世紀の吟遊詩人や作曲家たちによるアーサー王の物語を収録したもので、それは歌であったり舞曲であったりと様々。また、その中にはスペイン王アルフォンソ10世や「獅子心王」リチャード1世の美しい作品も含まれている。 | ||
イートン・クワイアブック ウォルター・ラム:貞節な聖なる母5声 / ウィリアム(ストラッドフォードの修道士):4声のマニフィカト 単声聖歌:貞節な聖なる母 / リチャード・デイヴィ:マタイ受難曲(マタイ伝第27章:11-56)(4声) ジョン・ブラウン:スターバト・マーテル(6声) / ヒュー・ケリーク:マニフィカト(5声) ロバート・ウィルキンソン:しかし、イエスは横切られ/クレド・イン・デウム・カノン(13声) アンソニー・ピッツ指揮トーヌス・ペレグリヌス | ||
イートン・クワイアブックは15世紀末頃に編纂された、英語による神聖な音楽を集めた豪華な彩色写本コレクションの一つ。24人の異なる作曲家による音楽が含まれているが、完全な形で残っているのはごく僅かだが、イギリスの初期ルネサンス・ポリフォニーの発展の段階を示す重要な作品が含まれている。単声聖歌などの小さい編成で歌われる初期の作品から、J.ブラウンやR.デイヴィ、W.ラムの定旋律技法に基づいた曲への発展などが見てとれる。ルネサンス期の音楽の完璧なる解釈で知られる、トーヌス・ペレグリヌスの愉悦感あふれる演奏で。 | ||
グエッラの写本 Vol.2 娘さん、もしあなたと出会ったら/イダルゴ(1614-1685):ああ、私の悲しみ/私は愛のために幸せ/さわやかなそよ風/ バラは彼に/私は誰に文句を言えば?/イダルゴ:彼は恋人に/美しさが最高/イダルゴ:陰鬱な闇夜/静かに歌わないで/ 私は罰を受けたい/神の慈悲を/ジュアン・デ・ナバス(1650頃-1719):しかし、うまく行く/歌のないフィロメラ/ 伝イダルゴ(もしくはマリン):恋人が不在だと悲しい/イダルゴ:どうやってベリラを学んだの?/私が若かった頃 フアン・サンチョ(T) アルス・アトランティカ | ||
スペイン王宮の礼拝堂の書記を務めたミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)が編纂した「グエッラの写本」の第2集。第1集(8.570135)で、驚くばかりの多彩な世界をみせてくれたこの曲集は、17世紀後半のスペインで流行した世俗曲を集めたもので、これらの曲は、詩的であり、溢れる情緒に満ちている。甘く切ないメロディとノリの良いリズムは、このまま現代の歌手がカバーしてもよいのではないか?と思わせるほど。いとしい人を想う心はいつの時代も同じ。 | ||
NAXOS STANDARD 2012年8月ご案内[国内代理店未案内分] | ||
バルトーク(1881-1945): バレエ音楽「中国の不思議な役人」 Op.19, Sz.73 (全曲) (*) /管弦楽のための協奏曲 Sz.11 (#) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1988年11月1日(*)、1989年12月6日、8日(#) 、シアトル歌劇場、シアトル・センター、アメリカ。原盤・前出: DELOS, DE-3083(+ コダーイ) (*), DE-3083(+ ドホナーニ) (#) (共に当店未案内、廃盤)。DELOS 盤にカップリングされていた作品は、共に 8.572749 で再発。Musically Speaking というレーベルから、MS 219という品番で、この2曲&シュワルツによる音声解説1枚の2枚組で発売されていたこともあるようだ。 | ||
コープランド(1900-1990): ロデオ~4つのダンス・エピソード/ピアノ協奏曲(*) /組曲「ビリー・ザ・キッド」 ロリン・ホランダー(P;*) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1990年10月1日-2日(無印)、1993年5月26日(*) 、シアトル歌劇場、シアトル・センター、アメリカ。原盤・前出: DELOS, DE-3104(+ グローフェ「グランド・キャニオン」) (無印), DE-3154(+ アパラチアの春、交響的頌歌) (*) (共に当店未案内、廃盤)。 DELOS 盤にカップリングされていた作品は、8.571205(グローフェ)と8.571203(コープランド)で全曲再発。 | ||
コープランド(1900-1990):「アパラチアの春」組曲(*) /交響的頌歌(#) ポール・クレストン(1906-1985):交響曲第3番 Op.48 「3つの神秘」(+) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1994年11月22日(*)、1993年6月2日(#)、1992年1月6-7日(+)、シアトル歌劇場、シアトル・センター、アメリカ。原盤・前出: DELOS, DE-3154(+ コープランド「ピアノ協奏曲」) (*/#), DE-3114(+ クレストン3曲) (+), (共に当店未案内、廃盤)。 DELOS 盤にカップリングされていた作品は、8.571202(コープランド)と8.559153(クレストン)で全曲再発。 | ||
デボラ・ドラッテル(1957-): Sorrow is not Melancholy /クラリネット協奏曲「火の踊り」(*) / リリス/内なる炎 [The Fire Within] (#) /朔望 [Syzygy] デイヴィッド・シフリン(Cl;*) スコット・ゴフ(Fl;#) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1993年11月15日-16日、1994年6月17日、シアトル歌劇場、シアトル・センター、アメリカ。原盤・前出: DELOS, DE-3159(当店未案内、廃盤)。 | ||
ガーシュウィン(1898-1937):パリのアメリカ人(*) グローフェ(1892-1972): 組曲「グランド・キャニオン」(#) |
チャールズ・バトラー(Tp) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
録音:1989年12月8日(*)、1990年10月1日-2日(#)、シアトル歌劇場、シアトル・センター、アメリカ。原盤・前出: DELOS, DE-3078(+ バーンスタイン&バーバー) (*), DE-3104(+ コープランド「ロデオ」「ビリー・ザ・キッド」) (#) (共に当店未案内、廃盤)。 DELOS 盤にカップリングされていた作品は、8.559709(バーンスタイン&バーバー)と8.571202(コープランド)で全曲再発。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年8月発売分[代理店アナウンス順] | ||
コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」組曲 ドホナーニ:チェロと管弦楽のための小協奏曲(*) コダーイ:ガランタ舞曲 |
ヤーノシュ・ シュタルケル(Vc;*) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
録音:1988年11月1日(無印)、1989年12月6日、8日(*) 、シアトル歌劇場、シアトル・センター、アメリカ。原盤・前出: DELOS, DE-3083(+バルトーク) (無印), DE-3083(+バルトーク) (*) (共に当店未案内、廃盤)。DELOS 盤にカップリングされていたバルトーク2曲は、共に 8.571201 で再発。コダーイ(1882-1967)の「ハーリ・ヤーノシュ」は本来は劇音楽として書かれた作品。もともとはハンガリーの詩人ガライ・ヤーノシュの「Az obsitos(兵士の休日・・・カールマンもこの題材でオペレッタを作曲)」に登場する荒唐無稽な話を語る“自称 "冒険家の物語で、これを元にパウリニとハルシャーニが台本を書き、コダーイが音楽を担当、「5つの冒険」というジングシュピールができたもので、この中から6曲を抜粋したものが、現在演奏されるこの「ハーリ・ヤーノシュ組曲」というわけ。曲ごとに使用する楽器が異なり、ハンガリーの民族楽器ツィンバロンまで登場するという楽しいもので、聴いているだけで夢心地になれそうな想像力に富んだ音楽。ブダペスト・フィルハーモニック協会80周年記念のために書かれた「ガランタ組曲」も心躍る舞曲。同時収録のドホナーニ(1877-1960)のチェロ協奏曲は、単一楽章でありながらも、本格的な協奏曲であり、抒情的で美しいメロディに満ちた聴きごたえのある名作。名手シュタルケルの納得の演奏が花を添えている。 | ||
ブゾーニ: 喜劇序曲 Op.38 (1897) /インディアンの日記第2集より「幽霊の輪舞の歌」Op.47 (1915) / アルレッキーノのロンドOp.46 (1915) (*) /クラリネット小協奏曲 変ロ長調 Op.48 (1918) (#) / フルートと小オーケストラのためのディヴェルティメントOp.52 (1920) (+) /踊りのワルツOp.53 (1920) ジャンマルコ・カッサーニ(Cl;#) ラウラ・ミングッツィ(Fl;+) ジャンルカ・テッラノーヴァ(T;*) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
イタリアで生まれ、ドイツを中心に活躍したピアニスト、作曲家、そして音楽教師ブゾーニ(1866-1924)。彼は音楽学者としても名高く、当時の音楽の潮流を的確に把握し、「新古典主義」を提唱したり、音楽の未来像として、微分音や初期の電子音楽までをも手中に収めた人だった(実際には作曲していないが)。そんな彼から、作風も非常に幅広いが、ここでは彼の作品の中でもとりわけ「古典主義」に拠るものをご紹介する。明快な「喜劇序曲」や、モーツァルト的な清明さを湛えた単一楽章の「クラリネット協奏曲」、J.シュトラウス2世を思わせる楽しさと、世紀末特有の重苦しさを持ち併せた「踊りのワルツ」、などなどウィットに富んだ作品が並ぶ。イタリア物を振らせたらピカイチのラ・ヴェッキアの才気渙発な指揮でお楽しみ頂きたい。 | ||
マンチェスターのガンバ曲集(1660年頃)より
ディートマー・バーガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) | ||
この「マンチェスター・ガンバ・ブック」は 1660年頃に編纂されたヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の曲集で、22種類のチューニングによる 248曲の作品が含まれた貴重なタブラチュア写本。原本は1909年に音楽学者ヘンリー・ワトソンが入手し、彼の音楽コレクションとして保管されているもので、当時の奏法や装飾音の付け方など、興味深い事項が掲載された、演奏者のみならず研究者にとっても貴重な文献。含まれている作曲家は多岐に渡り、ほとんどが現在では忘れられている人たちだが、中にはスマルテやフェラボスコの名前も含まれていて、好事家なれば垂涎間違いなしと言えそう。 | ||
F.X.ドゥシェク:4つのシンフォニア集 〔ト長調 Altner G4 /変ロ長調 Altner Bb2 /イ長調 Altner A3 / 変ロ長調 Altner Bb3 〕 アーポ・ハッキネン指揮ヘルシンキ・バロックo. | ||
チェコ生まれの作曲家、チェンバロ奏者フランツ・クサヴァー・ドゥシェク(1731-1799 ヤン・ラディスラフ・ドゥシークとは別人)のシンフォニア集。彼はモーツァルトの友人であり、当時のプラハにおける管弦楽作品の主要な作曲家だった。彼の作品はホフマン、ディッタースドルフなどと同等の影響力を有していたもので、まさに“正統派18世紀音楽"たる風情を醸し出している。各々の楽器の使い方も特徴的で、この独特な響きはモーツァルト作品にはあまり見られないものだろう。彼の作品は8.555878でも「3つのシンフォニア」が聴けるが、オーケストラ、指揮者の違いが際立つところがとても面白く、この点での聴き比べも興味深いところ。 | ||
ピーター・メニン: 管弦楽のためのコンチェルタート「モビー・ディック」/ 交響曲第3番/交響曲第7番「ヴァリエーション・シンフォニー」 ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
原盤:おそらくDELOS。 イタリア移民の家庭に生まれ、ウィリアム・シューマンやD.ダイアモンドらと、アメリカ近代音楽の基礎を作ったピーター・メニン(1923-1983)の作品集。先進的な作風が特徴的で、半音階手法を駆使したダイナミックな音楽は、当時の聴衆にはうけが悪かったようだが、今になって改めて聞いてみると、逆に伝統に則った素晴らしい音楽として耳に残る物。彼の作品のほとんどは、純粋音楽であり、具体的な内容を持つものではないが、唯一の例外が、ハーマン・メルヴィルの「白鯨」によるコンチェルタート「モビー・ディック」。最初はオペラとして着想されたが、結局、彼は一つの音楽物語としてこの作品を書きあげた。途方もないエネルギーを秘めた熱い曲には驚きを禁じ得ない。伝統的な3楽章形式で書かれた「第3番」、瞑想的な雰囲気で始まり、大きな起伏が素晴らしい「第7番」の交響曲も見事。 | ||
マックスウェル・デイヴィス:交響曲第3番(1984) /クロス・レーン・フェア(*)
マーク・ジョーダン(ノーザンブリアン・パイプ;*) ロブ・リー(バウロン;*) ピーター・マックスウェル・デイヴィス指揮BBC po. | ||
前出: Coliins Classics 。様々な要素をたくさん詰めたマックスウェル・デイヴィス(1924-)の作品は、熱狂的なファンを多く生み出しているが、この交響曲第3番と、クロス・レーン・フェアは、まさに「カオス的な美しさ」に満ち溢れた作品といえるだろう。交響曲第3番はルネサンス建築にも似た構造を持ち、静謐な中世の聖歌と、劇的な感情が交錯する中に漂う幻影と鳥の声、激しい波が打ち寄せる海岸の風景などが見え隠れする。聴き手は自由な幻想を巡らせ、音の流れに身を任せるばかり。「クロス~」は、作曲家が子ども時代に訪れた遊園地の思い出に触発された作品で、アイルランドの伝統楽器と室内オーケストラのための小粋な曲。 | ||
ホヴァネス: 交響曲第1番「追放」Op.17 No.2 (1936, rev.1970) / 日本の木版画による幻想曲 Op.211 (1965) (*) / 交響曲第50番「セント・ヘレンズ山」Op.360 (1982) |
ロン・ジョンソン(マリンバ;*) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
原盤:おそらくDELOS。アルメニア系の父親と、スコットランド系の母親の元に生まれたアラン・ホヴァネス(1911-2000)は、生涯に400曲以上の作品を書き、とりわけ、交響曲はなんと67曲も残している。彼の作品に漂う神秘的な雰囲気は、両親から受け継いだ民族音楽の影響に加え、若い頃に影響を受けたシベリウスの作品と、インドやハワイ、日本、韓国の伝統音楽などが密接に絡み合って醸し出されたものであり、類を見ない美しさに満ちている。彼の記念すべき第1番の交響曲は、「追放」と名付けられたもので、オスマン帝国によるアルメニア人虐殺の史実から着想を得て作曲されている。第50番の交響曲は、1980年に噴火したセントヘレンズ火山の恐るべきパワーにインスパイアされた曲。マリンバが驚くほど日本風のメロディを奏でる「幻想曲」も聞き物。 | ||
チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」Op.66 (全曲:8.550490/92|抜粋:8.572931) |
アンドルー・モグレリア指揮 スロヴァキア国立po. | |
録音:1991年3月18日-23日、5月13日-25日、芸術の家 [House of Arts] 、コシツェ、スロヴァキア。本来は3時間もの長編であるチャイコフスキー(1840-1893)の名作バレエ。ここから聴きどころを抜粋するというのは、なかなか至難の業だが、このアルバムはうまく名曲を抽出。この作品のテーマである「善の力と悪の力の葛藤」にはあまり触れることなく、オーロラ姫の誕生と結婚の場面を中心とした美しい流れを作り出すことに成功している。夢のように美しい音楽は、きっと誰もが胸の奥にしまってある大切な小箱を開ける鍵となるに違いない。 | ||
ニテロイ、隠された水~ギター・デュオ作品集 スティーヴン・ゴス(1964-):ナマモノと調理済みのもの(2004)(抜粋)(*)/静かな海(2009) クリストファー・ウィリアム・ピアース(1974-):アダージョとフーガ/2つのギターのための3つの小品 ローラン・ディアンス(1955-):ニテロイ、隠された水/コム・デ・グラン クロマデュオ[トレーシー・アン・スミス、ロブ・マクドナルド(G)] | ||
(*)を除き世界初録音。 近代における、最もエキサイティングなギター・デュオ曲集。1964年生まれのゴスの作品「ナマモノと調理済みのもの-Le Cru etle Cuit」のなんと楽しい事。ジャンゴ・ラインハルト風の曲から、アラビア風の曲まで、色々な味わいの曲が並ぶ。「静かな海」は武満徹へのオマージュだが、ドビュッシーとデューク・エリントンの面影も感じさせる。ピアースの2つの作品はバッハとドビュッシーに由来するが、ここでも他の作曲家(リゲティ)が大きな影響を与えている。ローラン・ディアスの「ニテロイ」はブラジルのリオ・デ・ジャネイロにある都市の名前で「隠された水」という意味をもつトゥピー・グァラニー語。この作品はリオデジャネイロ市生まれの建築家オスカー・ニーマイヤー(この作品が書かれた当時103歳で、2012年の今も存命!)に捧げられており、彼が設計した美しい建物を彷彿させる流麗で神秘的な音楽となっている。 | ||
アンドレス・イサシ(1890-1940):弦楽四重奏曲集 Vol.1 〔第0番 ホ短調 Op.83 (1908) /第2番 イ短調 Op.27 (1920) (*) 〕 イサシSQ[アンナ・ボヒガス、シドニー・ボーガモント(Vn) カーステン・ドーバーズ(Va) マティアス・ヴァインマン(Vc)] | ||
(*)は世界初録音。全3枚の全集となる予定のシリーズ第1弾。 スペイン、ビルバオ(北部の都市)出身のイサシ。現在ではほとんど忘れ去られてしまった作曲家だが、ここで聴ける弦楽四重奏曲はなんとロマンティックで美しいのだろうか?スペインらしさよりもドイツ・ロマン派、もしくは北欧音楽の情緒を湛えているのは、彼が師事したフンパーディンクの影響によるものだろう。グリーグやドヴォルジャークにも似た楽想を持つ「弦楽四重奏曲0番」(死後出版)は、とりわけ若々しい息吹が感じられる佳作。その12年後に書かれた第2番は、一転モダーンな音楽となっている。この曲の第3楽章に現れるフーガは、組曲第2番の第3楽章が発展したもので、こちらは管弦楽作品集(8.557584)で原型を聴くことが可能。 | ||
C.P.E.バッハ:プロイセン王のソナタ集 Wq48 〔第1番 ヘ長調 H24 /第2番 変ロ長調 H25 /第3番 ホ長調 H26 / 第4番 ハ短調」 H27 /第5番 ハ長調 H28 /第6番 イ長調 H29 〕 スーザン・アレクサンダー=マックス(Fp) | ||
使用楽器:ホフマン・グランド・ピアノ。J.S.バッハとマリア・バルバラの間に二男として生まれたカール・フィリップ・エマヌエル。彼は父の音楽よりも、テレマンの様式を色濃く受け継ぎ、複雑な対位法を駆使することよりも、旋律とハーモニーを生かした音楽を追求し、その作風は直接ハイドンやベートーヴェンに影響を与えたことで知られている。彼は 20 代の半ばからプロイセン王国の皇太子であるフリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の宮廷でチェンバロ奏者として仕え、王の即位とともに、宮廷楽団員となり、ヨーロッパ全土で名前が知られるほどの有名な演奏家となった。このアルバムに収録されているのは、フリードリヒ大王に献呈されたソナタ集であり、彼がいかに「先見の明」を持っていたかがつぶさにわかるものとなっている。整った形式の中に溢れる創意工夫、そして自由自在な楽想と色彩感溢れる和声は、確かに後世の作曲家たちの良き見本であり、また孤高の世界を樹立したと言えるだろう。 | ||
ゴッサム・グローリー~デル・トレディチ:ピアノ作品全集 Vol.1 エオリア・バラード(ピアノ版) (2008) /ラヴェンダーのバラード(2004) / 黄色のバラード(ガルシア・ロルカによる) (1997) / "S/M" バラード(2006) / ゴッサム・グローリー(ニューヨーク・シティの4つの情景)(2004) マーク・ペロキン(P) | ||
アメリカにおける「ネオ・ロマン主義運動の父」として知られるデル・トレディチ(1937-)のピアノ曲集。彼の作品は、明快な調性感と、躍動するリズムに支えられた親しみやすいもので、初期の頃は、「不思議の国のアリス」にインスパイアされた作品で一世を風靡し、1980年にはピューリッツァー賞も受賞している。NAXOS では彼の全てのピアノ曲を3巻に分けてリリース。楽しい世界に遊んでいただこうという趣向。第1集に収録されているのは、「バラード」と題された4つの作品と、ニューヨークの風景を描いた「ゴッサム・グローリー」。トラック7で描かれているのは、2001年に崩壊したワールドトレードセンタービルであり、トラック8の「ウォールマンのスケートリンク」は、あのおなじみのワルツが壮大なファンタジーとして描かれる。 | ||
イディル・ビレット、ソロ・エディション Vol.4~シューマン: アベッグ変奏曲 Op.1 /ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22 /幻想曲 ハ長調 Op.17 /トッカータ ハ長調 Op.7 イディル・ビレット(P) | ||
近年、ますます意欲的に活動を続けるイディル・ビレットの最新録音。ここでは、“内省的 "とされるシューマン(1810-1856)のピアノ曲を、極めて鮮烈に演奏し、エキサイティングな「ビレット・ワールド」を見せつけてくれる。快速テンポが印象的な「アベッグ変奏曲」、彼女があまりにも易々と演奏するために、演奏上においても、表現上においても、この曲の持つ困難さが全く感じられないという稀有なる名演「ピアノ・ソナタ第2番」、いつものように意表を突く表現が魅力的な「幻想曲」、流麗さの中に潜む砂利の感覚を楽しむ「トッカータ」と、ビレットならではの解釈が溢れている。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.4 ショパン(1810-1849):マズルカ〔第13番 イ短調 Op.17 No.4 /第33番 ロ長調 Op.56 No.1 〕 スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 Op.70 プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ〔第2番 ニ短調 Op.14 /第7番 変ロ長調 Op.83〕 イディル・ビレット(P) | ||
幅広いレパートリーで知られるトルコの名ピアニスト、イディル・ビレット。このアルバムは彼女が名プロデューサー、イルハン・ミナログルとともに Finnadar レーベルへ多くの録音を重ねていた時期の物。主に電子音楽や現代音楽を中心としたLPレコードをリリースしていたレーベルだが、ビレットはヴェーベルンやブーレーズ、ブークーレシュリエフなどの意欲的な作品を録音する傍ら、ショパンやプロコフィエフなどの「標準的な」レパートリーも録音し、これらも高い評価を受けたのだった。また、このディスクは、当時「最も音の良い」録音方式であった「direct-to-disc」を採用したものとしても知られる物。 | ||
ジェズアルド:マドリガーレ曲集 第4巻 (1596) ルッツァッスキ(1545-1607):4声のトッカータ(オルガン・ソロ) マルコ・ロンギーニ指揮デリティエ・ムジケ | ||
「高貴なる殺人者」として歴史に名を残す大作曲家、ジェズアルド(1566-1613)のマドリガル集の第4集。この曲集には、妻とその恋人を殺害するという大事件を起こした後に書かれた、ジェズアルドの苦悩が伺われる曲が含まれており、他にも死の影に覆われた作品など、全体的に暗く重々しい色調となっている。もちろん彼特有の予期せぬ不協和音や、激しい感情表現、半音階的語法が顕著であり、時代の流れからはみだしてしまった悲しい天才を物語るかのような、ドラマティックな音楽が奏でられる。今作もデリティエ・ムジケによる迫真の演奏。 | ||
マイール:オラトリオ「サムエーレ」
アンドレア・ローレン・ブラウン(S;サムエーレ) ズザーネ・ベルンハルト(S;アンナ) ライナー・トロスト(T;エルカーナ) イェンス・ハマン(B;エリ) フランツ・ハウク指揮インゴルシュタット・グルジア室内o.、ジーモン・マイールcho. | ||
すでに NAXOSではおなじみの作曲家、ジーモン(シモーネ)・マイール(1763-1845)の感動的なオラトリオ。サムエルは旧約聖書に登場するユダヤの預言者で、ヘブライ語で「彼の名は神」の意を持つ名前。長きに渡って待ち望まれた子サムエル。母は神に感謝し、彼を司祭エリに仕えさせる。行い正しきサムエルはやがて神の声を聴き、「予言者」として認められ、宗教的指導者として讃えられる。このオラトリオは第1部で彼の誕生を描き、第2部で神の声を聞くまでを描き出す。この作品は、マイールの友人でもあったピエトロ・モラ(1755-1829)が大司教に就任した祝いとして書かれたもので、モラを偉大なるサムエルになぞらえることで、マイールの心からの献辞としたのだろう。台本を書いたのはドニゼッティやヴェルディとも親交があったメレッリ(スカラ座の支配人としても知られる)で、彼はマイールの弟子でもあった。 | ||
エミール・ギレリス初期録音集 Vol.3 1935-1955 D.スカルラッティ:ソナタ(*) 〔イ長調 K.533 L.395 /ニ短調 K.141 L.422 /ハ長調 K.159 L.104 /ロ短調 K.27 L.449 / ト長調 K.125 L.487 /ホ長調 K.380 L.23 /イ長調 K.113 L.345 〕 リスト:モーツァルト「フィガロの結婚」の主題による幻想曲(ブゾーニ編曲)(+) / パガニーニによる大練習曲 S141 より(**) 〔第3番「ラ・カンパネッラ」/第5番〕/ ハンガリー狂詩曲 S244 より(##) 〔第6番 変ニ長調/第9番 変ホ長調「ペストの謝肉祭」〕 ショパン:ポロネーズ〔第3番 イ長調Op.40 No.1「軍隊」(**)/第6番 変イ長調Op.53「英雄」(++) 〕/ バラード第1番 ト短調 Op.23 (#) エミール・ギレリス(P) | ||
録音:1955年(*)、1935年(+)、1945年(**)、1940年6月1日(##)、1937年(++)、1946年10月15日(#)。復刻:ウォード・マーストン。グレート・ピアニスト・シリーズ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年7月発売分[代理店アナウンス順] | ||
プロコフィエフ: 交響組曲「1941年」Op.90 (1941)/ 交響曲第5番 変ロ長調 Op.100 (1944) |
マリン・オールソップ指揮 サンパウロso. | |
交響曲第5番は、プロコフィエフ(1891-1953)の最大傑作の一つとされている。これは、当時、ヒトラー率いるドイツ第三帝国が、一方的にソ連に攻め入ることで祖国愛に目覚めたというプロコフィエフが、自ら持てる音楽の力で、祖国に貢献すべく作曲した作品であり、構想からわずか1か月でピアノ・スコアが完成、そこから1か月でオーケストラのスコアが完成したというのから、その創作意欲には並々ならぬものがあったのは間違いない。ピアノやハープ、充実した打楽器群を含む3管編成のオーケストラで奏されるこの作品、最初は静かに始まるが、曲が進むにつれ、少しずつ盛り上がり、暴力的なスケルツォを経て、第3楽章の葬送行進曲風の音楽へと進み、最終楽章で音楽は最高潮に達する。いささか唐突に終わるのは、人類に対して何かを問いかけているのかもしれない。交響組曲「1941年」は、その先駆けとなった独ソ戦争勃発を契機として書かれた作品。オールソップの冷徹な指揮が曲全体を引き締めている。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.35~ロシアの作曲家によるトランスクリプション集 チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」~ポロネーズS429, R262/ 2つのロシアのメロディ(アラベスク)S250, R102 〔第1曲 アリャビエフ:ロマンス「うぐいす」/第2曲 ブラホフ:ボヘミアのシャンソン〕 ロシア民謡「別れ」 S251, R104 /サンクトペテルブルクのアマチュア作曲家によるマズルカS384, R115 / グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」~チェルケッスク行進曲(第2稿)S406, R164 ボロディン:ポルカへの前奏曲 S207a, R297 / ブルハコフ:ロシア風ギャロップS478, R143 キュイ:タランテラS482, R147 / ダルゴムィジスキー:タランテラS483, R148 ルビンステイン:おお、永遠にこうしていられれば Op.34 No.9 S554, R239/アシュラOp.32 No.6 S554,R239 ウィルホルスキー:ロマンス「かつては」(第2稿)S577, R291 アレクサンダー・ドッシン(P) | ||
ハンガリー生まれの作曲家&ピアニスト、リスト(1811-1886)については、もう今更語ることもなさそうだが、この曲集に含まれている作品などを聴いてみると、まだまだ知られざる面が多いのではないか・・・と思ってしまう。ヨーロッパ中をその華麗なる技巧で熱狂の渦に巻き込んだリストは、1843年から 1847年にかけて、何度かロシアも訪れている。その際、出会った作曲家や、インスピレーションを受けた音楽をいくつか編曲し、自らのレパートリーに加えた。その中にはグリンカやキュイ、ボロディンといった知名度の高い人の作品もあれば、「アマチュア作曲家」によるマズルカも含まれていた。1847年、彼が最後にロシアを訪れた時に出会ったカロリーネ侯爵夫人は、その後の彼の生涯に大きな影響を与えたことはご存知の通り。 | ||
ホルスト: ウォルト・ホイットマン序曲 Op.7 H42/ コッツウォルド交響曲 Op.8 H47 /冬の牧歌 H31 / 日本組曲 Op.33 H126 /交響詩「インドラ」Op.13 H66 |
ジョアン・ファレッタ指揮 アルスターo. | |
ホルスト(1874-1934)といえば、「イギリス音楽の代表格」の作曲家だが、実は様々な国の文化の影響を受けている人でもあった。Op.7 の序曲は 1899年、彼が王立音楽大学を卒業した頃に作曲されたもので、当時の作曲仲間に刺激を受けながらも、まだ自らの独自性を開発しきれていなかったホルストらしく、思い切りワーグナーの影響が見受けられる明るく朗らかな作品となっている。また、当時傾倒していた社会主義を唱えたウィリアム・モリスに触発されて作曲したのが「コッツウォルド交響曲」であり、こちらはイギリス民謡も多様されている。それ以前の「冬の牧歌」(1897)は学生時代の習作。アルバム中、最も注目されるのは、日本の振付師、伊藤道郎から委嘱を受けた「日本組曲」で、こちらは全編を通じて日本民謡が使われているという物。日本人ならたまらない音楽であることは間違いない。交響詩インドラはインド哲学からインスパイア作品。彼の父の2度目の妻が神学者であり、その影響も多分にあることだろう。 | ||
ペンデレツキ: フルートと室内オーケストラのための「フォノグラミ」(1961) (*) / オーケストラのための「ヤコブ目覚めし時」(1974) /弦楽オーケストラと打楽器のための「アナクラシス」(1960) / オーケストラのための「デ・ナトゥラ・ソノリスI」(1966)/ チェンバロ、エレキ・ギター、ベース・ギター、ハープ、 コントラバスとオーケストラのための「パルティータ」(1971, rev. 1991) (#) / ホルンとオーケストラのための「ホルン協奏曲"冬の旅"」(2008, rev. 2009) (+) ウルズラ・ヤニク(Fl;*) ジェニファー・モントン(Hr;+) エルジビェタ・ステファンスカ(Cemb;#) ミハウ・ピンダキエヴィツ(電気G;#) コンラッド・クビッキ(ベースG;#) バルバラ・ヴィトコウスカ(Hp;#) イェジ・チェムブルジンスキ(Cb;#) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. | ||
2008年にペンデレツキ(1933-)自身の指揮によって日本初演が行われたホルン協奏曲(独奏は名手ヴラトコヴィチ)は、その幾分懐古的な音使いと、ホルンの超絶技巧が相俟って、すぐさま人気作品となり、瞬く間にCDリリースも行われ、多くの人たちが「現代におけるペンデレツキの存在価値」について思いを馳せるきっかけとなった。このホルン協奏曲は、初演時から幾分の改編を経て、2010年に録音された物。当時の熱狂ぶりから一歩離れた冷静な聴き方ができるのではないだろうか?他の5つの作品は、60年代の“尖ったペンデレツキ"を中心に選曲。ヴィトによる安定感のある演奏は、ペンデレツキ・サウンドの変遷をじっくり味わわせてくれること間違いない。こてこてのゲンダイオンガクからジャズの影響、インプロヴィゼーション、そしてネオ・ロマンティシズム。ペンデレツキの語法は、まるで流れる水のような柔軟さを持っている。 | ||
マルティヌー: チェンバロと小オーケストラのための協奏曲 H246(1935) (*) / 室内音楽第1番(夜の祭り) H376 (1959) /ラウンドH200(1930) (#) / バレエ・ジャズ「調理場のレヴュー」(1927) H161(バレエ完全版:クリストファー・ホグウッド監修)(+) ロバート・ヒル(Cemb;*) クラウス・サイモン(P;#)指揮(*/+)ホルスト・シンフォニエッタ | ||
マルティヌー(1890-1959)がイマイチ知名度を上げられないのは、もしかしたらあまりにも作品数が多すぎて、聴くべき曲がわからないからなのかも知れない。そんな時は、やっぱり楽しい曲から攻めてみては?この「調理場のレヴュー」などは入門曲としてうってつけ。結婚を控えたポットと蓋だが、泡だて器が横やりを入れ、そこに布巾が介入、ほうきも交えてのケンカが始まる。最終的には仲直りをするという物語だが、なんといっても音楽が楽しいこと!タンゴ、チャールストンなど当時流行の音楽が至るところに使われている。組曲版としての上演機会は稀にあるが、残念ながら、バレエとしては、初演以降忘れられてしまっていたもので、今回、ホグウッドによる綿密な校訂のもと、この全曲盤が蘇った。チェンバロ協奏曲は、マルセル・ド・ラクール(パリ国立高等音楽院にチェンバロ科を設立した人物)に献呈され、初演もラクールが行った。プーランクの「田園のコンセール」にもひけを取らないほどの、ネオクラシカル調の精彩に満ちた名作。 | ||
メシアン:われら死者たちの復活を待ち望む(1964) / 輝ける墓(1932) /賛歌(1932) |
準・メルクル指揮 フランス国立リヨンo. | |
メシアン(1908-1992)の作品の中でも、とりわけ規模が大きく、また「いかにもメシアンらしい」この音楽。本来は第二次世界大戦の犠牲者を追悼するために、当時のフランスの文化相から委嘱されたが、この頃、宗教的な題材をとことん追求していたメシアンは、曲中に戦闘の恐怖などを盛り込むことはせず、もっと全人類的で普遍的な「救済、復活」の音楽を描き出した。編成は木管楽器と金管楽器、そして打楽器と言う変則的なもので、5つにわかれた部分は、全て聖書からの引用によるタイトルが付けられている。もちろんお約束の鳥の声も聞こえてくる。他には、若い頃に書かれた2つの作品も収録。準・メルクルは今回も冴えた棒捌きを見せてくれる。 | ||
ヤッシャ・ハイフェッツ~アンコール集 Vol.1 (1946-1956) ブラームス/ヨアヒム、クライスラー編曲:ハンガリー舞曲(*)〔第1番/第17番/第20番〕 ベネット:歌のソナタ(抜粋)(*) / シュルマン:コド・リヴァー・イル(*) ハチャトゥリアン/ハイフェッツ編曲:剣の舞(*) / ズガンバーティ:ナポリのセレナーデOp.24 No.2 (*) パガニーニ/クライスラー編曲:カプリス(*)〔第13番/第20番〕 / クロール:バンジョーとフィドル ストラヴィンスキー/ドゥシュキン編曲:「火の鳥」~子守歌 / ラヴェル/ロケ編曲:ソナチネ~第2楽章 ショスタコーヴィチ/グリックマン編曲:3つの幻想的舞曲~ワルツOp.5 No.2 ドビュッシー/ハートマン編曲:亜麻色の髪の乙女 / ディニーク/ハイフェッツ編曲:ホラ・スタッカート プロコフィエフ/ハイフェッツ編曲:4つの小品~ガヴォットOp.32 No.3 /10の小品~行進曲 Op.12 No.1 ラフマニノフ/ハイフェッツ編曲:練習曲「音の絵」Op.39~第2番/雛菊 Op.38 No.3 /東洋風舞曲Op.2 No.2 カステルヌオーヴォ=テデスコ/ハイフェッツ編曲:一人の男にいいよる2人の乙女 Op.24 No.3 ラヴェル/ハイフェッツ編曲:高雅で感傷的なワルツ(抜粋) / ドビュッシー:ビリティスの3つの歌~髪 メトネル/ハイフェッツ編曲:おとぎ話第1番 Op.20 No.1 / ファリャ/コハニスキ編曲:恋は魔術師~パントマイム ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ブルックス・スミス(P;*) エマヌエル・ベイ(P;無印) | ||
録音:1946年-1956年、ハリウッド、RCA スタジオ。復刻:マーク・オーバート=ソーン。グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ。ハイフェッツと言えば、あの端正かつ情熱的なチャイコフスキーやブラームスの協奏曲を思い出す人も多いかもしれないが、彼の神髄を知るには、ぜひともこれらの小品集を押さえていただきたい物。彼自身の編曲も含むこれらのコンサート・ピースは、極めて上品であり、かつ彼の妙技をたっぷりと味わわせてくれる逸品であり、コンサートを締めくくるための素晴らしいデザートとしての役割も担っていたのだろう。“ヴァイオリンの神 "ここに降臨。 | ||
Women At The Piano Vol.4 (1921-1955)~女性ピアニストによる歴史的アンソロジー ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80 [コンスタンス・キーン(P)/1952年9月27日-29日、ニューヨーク] ブラームス:2つの狂詩曲~第2番 ト短調 Op.79 No.2[レーヌ・ジャノリ(P)/1947年5月30日、パリ] リスト:ハンガリー狂詩曲第12番 嬰ハ短調(サン=サーンス版) [ジーナ・バッカウアー(P)/1949年6月8日、EMI 第3スタジオ] ショパン:スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39[ローザ・タマルキーナ(P)/1947年、モスクワ] スメタナ:チェコ民謡による幻想曲[リーザ・フクソヴァー〔ライザ・フショーヴァ〕(P)/1944年、ロンドン] アルベニス:スペイン組曲 Op.47~セビリャ[リリー・ディモント(P)/1930年、ドイツ] ファリャ:三角帽子~粉屋の踊り[マルセル・メイエ(P)/1925年12月1日、ロンドン] モンポウ:郊外、ギタリストと老いぼれ馬[マグダ・タリアフェロ(P)/1930年3月26日、パリ] フォーレ:舟歌第3番 変ト長調 Op.42[マリー=テレーズ・フルノー(P)/1944年4月21日、パリ] マレスコッティ(1902-1995):ファンタスク[ロティ・モレル(P)/1953年、スイス] ルーセル:3つの小品 Op.49[イヴォンヌ・ルフェビュール(P)/1949年6月20日、パリ] ローゼンタール(1862-1946):蝶々[ウィニフレッド・クリスティ(P)/1921年、ロンドン] シューベルト/リスト編曲:ウィーンの夜会 S427, R252[バルベル・アンドレーエ(P)/1929年] J.シュトラウス II /ドホナーニ編曲:宝のワルツ[エディット・ファルナディ(P)/1955年6月] | ||
修復&マスタリング:エド・トンプソン。グレート・ピアニスト・シリーズ。 | ||
カール・ヴァイグル(1881-1949):ピアノ作品集 6つの幻想曲(1942) /死の島(1903) (*) /絵画とお話 Op.2 (1909) (*) / 復讐の女神の踊り(1937-38) (*) /夜の幻想曲集 Op.13 (1911) ジョセフ・バノヴェツ(P) | ||
録音:2009年11月-12月、Skywalker Sound, Marin County, California 。(*)は世界初録音。なお、トラック20として約9分の「 28 Variationen uber ein achttaktiges Thema, Op. 15 」という曲も録音されているが、これは収録分数の関係からディスクには含まれておらず、ディスク購入者向けダウンロードのみの提供(パソコンが必要)にとなるとの事。ヴァイグルはウィーンの後期ロマン派の作曲家。彼は上流階級出身の両親の元で、幼い頃から音楽に親しみ、一時期はツェムリンスキーから作曲の手ほどきも受けていた。ウィーン大学に進み、音楽学を学びながら、ヴェーベルンやシェーンベルクとも交友関係を結ぶ。1903年には「創造的音楽家協会」を設立し、その会員として、当時の最先端の音楽の初演に携わる。この頃に書かれた「死の島」は、あの有名なベックリンの絵に触発されたもので、同じ絵を題材としたラフマニノフやレーガーの曲とは、また違った雰囲気を有している。マーラーの第7交響曲を彷彿させる「夜の幻想曲集」も秀逸。しかし、ナチスの台頭とともにアメリカに亡命し、故国への思いが募るとともに、その作品も懐古的となり、最晩年に書かれた「6つの幻想曲」には良き時代へのオマージュとも思える郷愁が漂っている。 | ||
ディーリアス:人生のミサ(*) /前奏曲と牧歌
ジャニス・ワトソン(S) キャサリン・ウィン=ロジャース(Ms;*) アンドルー・ケネディ(T;*) アラン・オピー(Br) デイヴィッド・ヒル指揮ボーンマスso.、バッハcho.(*) | ||
ニーチェの「ツァラトゥストラ」からインスパイアされた音楽と言えば、R.シュトラウスやマーラーを思い出すが、このディーリアス(1862-1934)の「人生のミサ」も同じテキストを用いて、全く違ったテイストの音楽を書き上げた。ディーリアスと言えば、イギリスを代表する作曲家と思われているが、彼の両親は実はドイツ人であり、彼自身もドイツ語を操り、ドイツ文学をこよなく愛していた。このタイトルにある「人生」とは超人ツァラトゥストラの辿った人生の遍歴であり、ディーリアスは、そこに普遍性を見出していたようだ。この作品、当初はウォレスによる英訳歌詞で歌われることが多かったが、最近は原語歌唱によるものが増え、この録音もドイツ語で歌われている。 | ||
ヘイルストーク(1941-): 交響曲第1番(1988) /3つのスピリチュアルズ(2005) /アメリカン・ポート・オブ・コール(1985) / アメイジング・グレイスによるファンファーレ(2003) /ホイットマンの旅~無限の海に出航(2005) (*) ケヴィン・ディーズ(Br;*) ジョアン・ファレッタ指揮ヴァージニアso.&cho. | ||
ニューヨーク生まれの作曲家、大学教授ヘイルストーク(1941-)の作品集。今回は彼の3曲ある交響曲(第2&3番:8.559295)から第1番と、その他の特色ある作品を収録することで、彼の描き出す色彩感豊かで郷愁誘う世界を味わって頂ける。交響曲第1番は1987年にニュージャージー州の夏の音楽祭から委嘱されたもので、20分程度のコンパクトで古典的な趣きを持っている。雄大な第1楽章を経て、第2楽章のアダージョはまるでドヴォルジャークの作品のような懐かしさに溢れている。騒がしいスケルツォ、全てを総括する終楽章と、聴きやすさも満点。「3つのスピリチュアルズ」はオルガンのために書かれた作品の管弦楽編曲でありアメリカ民謡が至るところに使われている。ちなみに弟2曲の「クン・バ・ヤ」とは1930年代から変わらず愛されている黒人霊歌で「Come By Here」を省略した言葉とも言われている。高らかに奏される「アメイジング・グレイスによるファンファーレ」も心が高揚する。NAXOS イチオシの女性指揮者ファレッタのしなやかな指揮でお楽しみ頂きたい。 | ||
オネゲル(1892-1955):交響曲第2番 ラザロフ(1932-):管弦楽のための協奏曲第2番「イカロス」/管弦楽のための「ポエマ」 ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1989年、1990年、1992年-1993年。原盤・前出:DELOS。カップリングは変更されている。第二次世界大戦の最中、オネゲルが書き上げた交響曲第2番。これは1936年にバーゼル室内o.の創立10周年記念のためにパウル・ザッハーが委嘱したものだった。しかし曲の完成が遅れ、その間に刻々と世相は混乱を極めていく。作品の持つ暗い陰鬱な雰囲気は、確かにそんな当時の空気を反映したものだが、終楽章に現れるトランペットで奏される壮麗なコラールは、そんな重苦しさを一瞬にはねのける輝かしさを有している(トランペットの使用は任意だが・・・)。ラザロフの2つの作品は、シアトルso.の性能を存分に発揮させるために書かれた作品で、とりわけ「ポエマ」は指揮者シュワルツの結婚祝いでもあり、華麗さとロマンティックな雰囲気が見事に融合した美しい曲。 | ||
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994): 素朴な組曲第1番(1950) /11月の詩曲(1961) /祝祭行進曲(1954) /交響曲(1944) アルヴァロ・カッスート指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
ロペス=グラサは20世紀のポルトガルにおける、最も多作な作曲家の一人。リスボン音楽院で学び、その後パリへ留学、ケクランに作曲と管弦楽法を学んでいる。1941年からはポルトガルで教鞭をとり、数多くの音楽家を育てあげた。ポルトガルの民謡やポピュラー音楽を題材にすることの多い彼の作品は、とても耳に馴染みやすく、またドラマティックな面も持ち合わせている。「素朴な組曲」の冒頭に現れるのどかな旋律を聴いていると、まるで草原で深呼吸をする時のような清々しさを感じさせる。その後に続く速い部分はお約束通りに荒々しくと、全て聴き手の期待を裏切ることはない。これらとは対照的な「11月の詩曲」は、暗く陰鬱であり、この作曲家の懐の広さを感じさせることは間違いない。とは言え「祝祭行進曲」や「交響曲」はやっぱり情熱的。手に汗握るようなわくわくする音楽。 | ||
アダン:バレエ音楽「ジゼル、またはウィリたち」 (全曲:8.550755/56|抜粋:8.572924) |
アンドルー・モグレリア指揮 スロヴァキア放送so. | |
録音:1994年4月5日-14日、スロヴァキア放送コンサート・ホール、ブラティスラヴァ、スロヴァキア。数多くのバレエ作品の中でも、このアダンのジゼルは物語の幻想性においても、音楽性においても、群を抜く人気を誇るのではないだろうか?「結婚を目前に死んでしまった娘は妖精ウィリになり、森に迷い込んだ男性を死ぬまで躍らせる」というオーストリア地方の伝説を元に作られた2幕の物語で、信じていた相手に裏切られた村娘ジゼルが息絶えるという第1幕、彼女が妖精となって踊るという第2幕で構成されている。 | ||
ヘンデル(1685-1759):合奏協奏曲 Op.6 より [ト長調 Op.6 No.1 HWV319 /ト短調 Op.6 No.6 HWV324 /ヘ長調Op.6 No.9 HWV327 〕 ヴィヴァルディ(1678-1741):フルート協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」Op.10 No.3 RV428 C.P.E.バッハ(1714-1788):フルート協奏曲 ニ短調 H425 スコット・ゴフ(Fl) サイモン・ジェイムズ(第1Vn) マイケル・ミロポスルキー(第2Vn) テレサ・ベンシューフ(Vc) キンベリー・ルス(Cemb) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:2008年5月&10月。 シアトルso.の主要な奏者たちをソリストとして演奏されたバロックの名曲の数々。ヘンデルの合奏協奏曲は、バランスの取れた響きと、渋めの音色が魅力的。最近はどちらかというと軽快で刺激的な録音の多いヘンデル作品だが、この演奏はある種の懐かしさを感じさせる。エレガントなヴィヴァルディの「ごしきひわ」と C.P.E.バッハ:で煌めくように美しいフルートを吹いているゴフは2011年までシアトルso.の首席を務めていた人で、彼は42シーズンに渡ってこのオーケストラで活躍していた。味わい深い音色がたまらない。 #当盤は、国内発売予定日の前日になって代理店から『権利関係の都合により、誠に勝手ながら発売を中止いたします』との連絡が届きました。これ以上の詳細は不明ですが、海外では通常発売が成されているため、当店ではお取り寄せを続けています。 | ||
シューベルト:ヴァイオリンとフォルテピアノのための作品集 Vol.1 ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ) 〔ニ長調 Op.137 No.1 D384 /イ短調 Op.137 No.2 D385 /ト短調 Op.137 No.3 D408 〕/ デュオ・ソナタ イ長調 Op.162 D574 ジャクリーヌ・ロス(Vn) マギー・コール(Fp) | ||
シューベルト(1797-1828)の作品の中でも、あまり演奏の機会が多くないヴァイオリンのためのソナタ(ソナチネ)。Op.137の3曲は、彼がまだ 20歳になる前に書かれるも、忘れられたままになり、死後の 1836年にようやく実兄フェルディナントの手で出版された作品。簡素な中に、いかにもシューベルトらしい伸びやかで美しい旋律が聞こえてくるというもので、モーツァルトやベートーヴェンの影響も多分に感じられる、若さ故の情熱が潜んでいる。本来ならば「配信のみ」で企画された音源だが、この曲をバロック・ヴァイオリンとフォルテピアノで演奏したものは極めて珍しく、その上、あまりにも素晴しい演奏であるため、急遽アルバム化したという逸品。精妙な響きと軽やかな音は、聴き手を200年前の世界へといざなう。 | ||
レシュノフ(1973-):室内楽作品集 弦楽四重奏曲第2番「エデルマン」(2008)[カルペ・ディエムSQ]/ 蜃気楼の中の7つの視線(2003)[ジェローム・サイマス(Cl) スティーヴン・マイアキー(Vn) ジョシュア・ネミス(P)]/ とりつかれた主題による宇宙的な変奏曲(2002)[トリオ・オーパス]/ ...チャンスなし(2002)[バリー・ダヴ(ヴィブラフォン) スヴェト・ストヤノフ(マリンバ) デイヴ・デピーターズ(Perc)] | ||
現代アメリカ音楽界の中で、最もエキサイティングな作風を持つレシュノフ(1973-)。彼の作品はすでにNAXOSレーベルからも2作リリースされていて(8.559398、8.559670)、その対照的な音楽には、思わず声を上げてしまうほどの驚きがあったものだった。今作も多彩な音世界が描かれた4つの作品を収録。謎めいた表情から暴力的な表情と、様々な音楽を楽しむことが出来る。作曲家の友人であるロバート・エデルマンのために書かれた弦楽四重奏曲第2番は、極めて個人的な作品であるにもかかわらず、その内容は不変性を持ち、大いなる生命への賛美につながるものとなっている。たくさんの想像を喚起させる「蜃気楼~」、メシアン的な響きも垣間見える「宇宙的な変奏曲」、そして意味深なタイトルの「チャンスなし」。自分の観ているものが本当に正しいのか、考え直したくなるような意表を突いてくる音楽。 | ||
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):ティエントと変奏曲全集 新しいタブラチュアによる曲集(1557) より〔ティエント集/変奏曲集〕 Obras de musica(1578) より〔8つのティエント集/変奏曲集/フーガ〕/ Musica nova (1540)~6つの音によるティエント グレン・ウィルソン(Cemb) | ||
カベソンはスペインのルネサンス時代の作曲家、オルガニスト。彼は幼児期に失明したものの、素晴らしい音楽的才能を発揮し、オルガンと鍵盤楽器のための作品を数多く残した。当時はジョスカン・デ・プレの音楽が流行していて、カベソンも彼の声楽曲を鍵盤楽器用に編曲したものもあるが、一方、当時としては先鋭的な技法を用い、後のバロック音楽を先取りするかのような作品も数多くある。彼の代表作であるティエントとは、イベリア半島に発生したポリフォニー様式の器楽作品の様式で、スペイン語の「触れる」という意味の tentar が語源と言われていて、その起源はフォリア(狂乱を表す舞曲)や、民謡にさかのぼることが出来る。形式は変化に富んでいるが、カベソンの曲は即興的な前奏とリチェルカーレを元にした、比較的厳格なもので、オルガン音楽の発達にも多大なる貢献をしている。 | ||
ウラディーミル・ゴルバッチ、ギター・リサイタル ピアソラ(1921-1992)/S.アサド編曲:ブエノスアイレスの四季〔春/夏/秋/冬〕 D.スカルラッティ:ソナタ〔変ロ長調 K441(S.ソボル編曲)/ロ短調 K87(C.ジュリアーニ編曲)/ ロ短調 K27(E.フィスク編曲)/ト長調 K431(R.オーセル編曲)〕 ジュリアーニ(1781-1829):ロンドデット / アセンシオ(1908-1979):内なる思い ウラディーミル・ゴルバッチ(G) | ||
期待の新進演奏家シリーズ。2011年、GFA(Guitar Foundation of America)国際ギターコンクールで第1位を獲得した、ロシア生まれの若いギタリスト、ウラディーミル・ゴルバッチのリサイタルCD 。彼はノロシビルスク音楽学校、グリンカ音楽院を経て、ケルン音楽アカデミーでギターを学んだ。メニューイン財団の主宰する音楽会に出演したことで、一躍有名になり、その後は各国で開催されたギター・コンクールで賞を獲得しながら、50回を超す演奏会もこなし、着々と腕を磨いている。ここで聴けるのは、スカルラッティからピアソラまでと多種多彩。ピアソラでの力強さもさることながら、スカルラッティで聴かせる独創性と器用さは、特筆物。アセンシオの「内なる思い」も名演であり、この若者の揺るぎない感性には驚かされるばかり。 | ||
ヘンデル:歌劇「エイシスとガラテア」HMV 49
ドーン・コトスキ(S;ガラテア) デイヴィッド・ゴードン(T;エイシス) グレン・シーベルト(T;デイモン) ヤン・オパラッハ(B;ポリフェルマス) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso.&cho. | ||
録音:1991年3月4日-5日、シアトル歌劇場。原盤・前出:DELOS, DE-3107(当店未案内/廃盤)。1712年にイギリスに渡ったヘンデル(1685-1759)は、最初はイタリア風のオペラを上演し人気を保っていたものの、次第に情勢が変わり、仕事にも事欠くようになってしまった。そんなヘンデルを救ったのが、当時カナーボンの伯爵(のちにシャンドス侯爵となる)であったブリッジズで、彼は自らの財力を誇るために広大な邸宅を建築し、美術品や音楽家を集めていて、ヘンデルもその恩恵に預かったというわけ。この「エイシスとガラテア」はその邸宅で演奏されたもので、その時の楽長は「乞食オペラ」で知られるペープシュだった。内容は、ニンフのガラテアと羊飼いのエイシスの物語。美しいガラテアに片思いする一つ目の巨人ポリフェルマスによって、エイシスは石で打ち殺されてしまうが、ガラテアは自らの力をもって、エイシスを永遠に流れる清らかな泉に変えるという物。仮面劇と言っても、技巧的なアリアや迫力ある合唱が存分に楽しめる素晴らしい作品。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年6月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第2番 ロ長調「10月革命に捧げる」Op.14(1927)/ 交響曲第15番 イ長調 Op.141(1972) |
ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo.&cho. | |
回を重ねるごとに円熟が際立つペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルのショスタコーヴィチ(1906-1975)交響曲全集もこれで第7集。今回は対照的な2つの作品が収録されている。「10月革命に捧げる」と題された第2番は1927年の作品で、労働者の叫び(らしきもの)は、混沌と喧騒に満ちた抽象的な音楽として立ち現れ、最後は力強い合唱として実を結ぶ。単一楽章で書かれ、途中に現れる「ウルトラ対位法」・・・27声のフガートは圧巻。かたや、最後の交響曲である「第15番」は極めて謎の多い作品として知られている。ロッシーニやワーグナーなど過去の作曲家、またショスタコーヴィチ自身の作品からの引用が見られ、それらが自由に飛び交う様は愉快でもあり、また不気味さも感じられる物。さて、ペトレンコの指揮については、今回も見事なものの一言に尽きましょう。どんなに入り組んだ音形でも、彼は柔軟に解き解し、曲の深層に眠る何かを呼び覚ますべく、ずんずん奥深くへと分け入って行く。曲中にちらばったショスタコーヴィチの心を拾い集めながら・・・。 | ||
バルトーク: 管弦楽のための協奏曲 BB123(1943)/ 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 |
マリン・オールソップ指揮 ボルティモアso. | |
バルトーク(1881-1945)作品の中でも、とびきりの人気を誇る2つの作品をオールソップ&ボルティモアso.の極上の演奏で。祖国ハンガリーの政治状況の悪化を嘆く 59歳の彼は、アメリカへ亡命するが、そこは決して居心地のいい場所では無かった。健康状態も悪化、意気消沈していた彼の創作意欲に再び火をつけたのが、彼の友人たちが仕組んだと言われる「ボストンso.からの作曲委嘱」だった。バルトークはそれに応え、この「管弦楽のための協奏曲」を作曲。彼自身もすっかり意欲を取り戻し、その後も音楽活動を続けることができたのだった。もう1曲の「弦チェレ」は彼が55歳の時の作品で、民俗音楽の研究に没頭していた頃に書かれた物。チェレスタが入ることで曲に神秘性を深みが与えられているのは、インドネシアノガムランの音色が念頭にあったと言われている。楽器の音色を純粋に楽しみたい人にもオススメの1枚。 | ||
フィーヴァー・ピッチ デイヴィッド・リメリス:フィーヴァー・ピッチ / J.ビリー・ヴァープランク:ヴォーン・ミール デイヴィッド・リメリス:サウス・ストリート・ストラット / ジョージ・ボガトコ:ゴー・フォー・イット J.ビリー・ヴァープランク:ブッバ・ルーミズ・ブルーズ / デイヴィッド・リメリス:心配するよ? ジョージ・ボガトコ:月曜気分 / デイヴィッド・リメリス:こっそりと/カリビアン・レプラコーン ジョージ・ボガトコ:S.F.O / デイヴィッド・リメリス:エミリーの肖像 / ビリー・ヴァープランク:グルーヴィ・キャット マイケル・サール:ミル・タウン・ジプシー・ボール / デイヴィッド・リメリス:マイン・オール・マイン マリン・オールソップ(リーダー)ストリング・フィーヴァー | ||
「あのオールソップが昔こんなアツいバンドを組んでいた。」そんな驚きを運んだのが、前作である「スウィングしなけりゃ意味がない」(8.552834)だった。ここでは縦横無尽に活躍する彼女のヴァイオリンと、ノリノリのメンバーたちが上品さとキッチュさを兼ね備えたヒット・ナンバーを演奏。なんとも楽しい風景を見せてくれていた。こちらはその続であり、録音ももう少し後の物。映画音楽からアメリカ、黒人音楽などちょっぴり渋さも感じさせる選曲が good。これは確かに人気が出るな。と心から頷けるアルバム。 | ||
グレツキ: あるポルカのための小レクイエムOp.66(1993)(*)/ 協奏曲とカンタータOp.65 (1992) (#)/ チェンバロ協奏曲 Op.40 (1980)(ピアノ版;*)/ 3つの舞曲 Op.34 (1973) |
アンナ・グレツカ(P;*/#) キャロル・ウィンセンス(Fl;#) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo. | |
(#)は世界初録音。 あの感動的な「悲歌のシンフォニー」で知られるグレツキ(1933-2010)の4つの作品。これらからは彼の表現の多様性がまざまざと感じられることだろう。13楽器とピアノのための「あるポルカのためのレクイエム」はまるでペルトを思わせるような極限まで音を切り詰めた響きで始まる。しかし第2楽章のアレグロは激しい慟哭となり、人によっては伊福部作品を思い出してしまうかのような音型も聞こえてくる。彼が時として好んだ短い音型の執拗な繰り返し(ミニマル)は聴き手の心を抉り取るかのようだ。そのうち曲は落ち着きを取り戻すが、また第3楽章で喧騒に引き戻される。「これがグレツキの音楽?」心地よい驚きとともに傾れ込む第4楽章は、お待ちかねのグレツキの世界。鐘の音に誘われ、聴き手は見せかけだけの楽園へと進む。この曲で心の安寧を求めるのは難しいかもしれないが、グレツキを単なる「ヒーリングの作曲家」として認識していた人には、衝撃的な驚きをもたらすことは間違いない。「1990年代の作品は沈黙が支配する」とされるグレツキだが、ここで聴く作品ではもっと攻撃的で高揚したグレツキを発見できるだろう。信頼おけるヴィト&ワルシャワ・フィルの演奏で。 | ||
ヒンデミット:弦楽四重奏曲集 Vol.1 〔第2番 ヘ短調 Op.10 (1918)/第3番 ハ長調 Op.16 (1920)〕 |
アマールSQ | |
卓越したヴィオラの腕前を持ち、また、ヴァイオリニストとしても存分な才能を発揮した作曲家ヒンデミット(1895-1963)。彼は生涯7つの弦楽四重奏曲を書き、実質上、「シュポアの後継者」足りうるドイツの弦楽四重奏作曲家として讃えられるはず。しかしながら、その作品を聴く機会は本当に少なく、同じ「新古典派主義」のバルトークに比べると録音の数も驚くほど些少なのは一体なぜなのだろうか?さて、そんなヒンデミットの弦楽四重奏曲全集の最初を飾るのは第2番と第3番の組み合わせ。1918年に書かれた第2番は、彼の戦争経験が暗く影を落とした作品。もちろん先人の影響は受けているものの、音楽はもっと簡潔であり、また、多くのことを語っている。驚くほど抒情的な第2楽章の変奏曲は、何かのパロディなのだろうか。その2年後に書かれた第3番は、わずか2日間で書いたとされ、ドナウエッシンゲン音楽祭で華々しい成功を収めた作品。こちらは若々しいエネルギーに満ちた情熱的な音楽で、彼の室内楽の中でも最高傑作のひとつ。 | ||
コープランド:「アパラチアの春」組曲/交響的頌歌 / クレストン:交響曲第3番 Op.48「3つの秘義」
ディヴィッド・リット(Tb) レイモンド・デイヴィス(Vc) スーザン・グルキス・アッサディ(Va) セス・クリムスキー(Fg) チャールズ・バトラー(Tp) ジェラルド・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
2人の作曲家による傾向の違う作品を並べることにより、近代アメリカの全貌が見えてくるようなアルバム。コープランド(1900-1990)の「アパラチアの春」組曲は、現在では「知らぬ者はない」と言ってもよいほどの名曲であり、1945年にピューリッツァー賞を受賞したことで更に名声を高めたことでも知られている。「交響的頌歌」はボストンso.50周年の記念としてクーセヴィツキーから委嘱されたもので、音楽の精神そのものに捧げられる音楽。かたやクレストン(1906-1985)は、本名をジュゼッペ・グットヴェッジョというイタリア系のアメリカ人。教師としては高く評価されたが、その作品は1960年代頃から忘れられてしまいた(かろうじて一部の作品が残っている)。しかし、この交響曲第3番はグレゴリオ聖歌にインスパイアされたという感動的なキリストの物語を描いた物。保守的な作風とはいえ、やはり感動を呼ぶ曲を書くというのは素晴らしいことなのではないだろうか。 | ||
ダニエルプール:最初の光(1988) /目覚める心(1990) /交響曲第3番「距離のない旅」(1989) (*)
フェイス・エシャム(S;*) ジェラルド・シュワルツ指揮シアトルso.&cho.(*) | ||
アメリカ生まれのダニエルプール(1956-)は、同世代の現代音楽作曲家の中でも、最も成功を収めている一人と言ってよいだろう。彼の作品はとても色彩豊かで、力強く、また曲によってはロマンティックな要素や神秘的な傾向も感じられるという、とても魅惑的なものばかり(彼のヴァイオリン作品は、かの五嶋みどりも好んでいて、よく取り上げるという)。このアルバムは3つの作品が収録されていて、これらは全て対照的な作風を有している。リズミカルな動きと静かな聖歌が対立する「最初の光」、万華鏡のような様々な表情を見せる3つの楽章による「目覚める心」、悲劇的で恐怖に満ちた第1部と、希望への向かう第2部からなる「交響曲第3番」。これらを聴いて何かを思わずにいられる人がいるのだろうか。 | ||
マクスウェル・デイヴィス:交響曲第2番(1980) /聖トーマスよ、目覚めよ(1969)
P.マックスウェル・デイヴィス指揮 BBC po. | ||
前出: Collins Classics(発売:1991年、1994年)。現代的な手法と神秘主義、これらの相反する観念を見事に音楽上で結びつけることに成功したイギリスの作曲家マクスェル・デイヴィス(1934-)。このアルバムでは彼の「海の交響曲」と呼ぶべき第2交響曲を存分に楽しむことが可能。彼自身がこの作品のために数多くの示唆的な言葉を寄せている。自宅の窓から見える海について、また海を渡る風について、波の波形について・・・。もちろん彼はそんな目に見える事象を忠実に音楽でなぞるわけもなく、独特のフィルターを通して、全く別のものとして再現する。しかし出来上がった音楽には巨大な波や、点在する岩など、海以上の物を感じられる。まさに自然への畏怖が感じられるのではないだろうか。もう1曲の「聖トーマスよ、目覚めよ」は作曲家が第ニ次世界大戦中の記憶を呼び覚ましたという、不穏なパロディ。曲が進むにつれ「フォックストロット」(舞曲の一種)と名付けられた意味がわかることだろう。 | ||
モートン・グールド: バレエ音楽「オーデュポン」~合奏協奏曲(1969)(*)/「シネラマの休日」組曲(1955)より (#) / 第一次世界大戦(CBS テレビ・ドキュメンタリーのための音楽/抜粋)(1964) (#) / アメリカ・シンフォニエッタ第2番~パヴァーヌ(#) / ホロコースト(NBCミニ・シリーズより)(1978)(#)/祝祭音楽~間奏曲(1964)(#)/ マーチング・バンド~フォーメーション組曲(1964)(#) ジェフリー・シルバーシュラグ(Tp;#) ジョン・ウィーラー、ミハイル・シュミット、 マリア・ラリオノフ、マリエル・ベイリー(Vn;*) ジェラルド・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
前出:DELOS 。大不況のさなか、ニューヨーク州リッチモンド・ヒルで生まれ、幼い頃から映画館などでピアノを弾いて生計を立てていたというモートン・グールド(1913-1996)。そんな体験からか、長じては、クラシックとポピュラー音楽を絶妙に組み合わせた多くの作品を書き、「音楽の楽しさ」を広く伝えることで、名声を高めた。このアルバムではそんな彼の多彩な作品をまとめて楽しむことが出来る。合奏協奏曲では、もちろんバイオリンが大活躍するが、そのバックを務める管弦楽も何とも闊達で楽しそうな雰囲気。聴いているだけで踊りだしたくなるような洒落た節回しがステキ。かと言って全てがそんな楽しい音楽ばかりではない。戦争関係の番組のために書かれたいくつかの曲は、悲しみを最大限に伝える工夫が凝らされている。しかし、全に漂う悲壮感に若干混じる皮肉さこそが彼の本領だったのかも知れない。 | ||
イェネー〔ユージン〕・ザードル(1894-1977): 弦楽、ブラスのためのアリアとアレグロ/管弦楽のための5つのコントラスツ/ 子どものための交響曲/ハンガリー奇想曲/チャルダーシュ狂詩曲 マリウス・スモリジ指揮MAV ブダペストso. | ||
ザロール・ユージン(1894-1977)はハンガリーのバータセクに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮、とりわけピアノなどの鍵盤楽器の技術には目覚ましいものがありあmした。16歳の時にR.ホイベルガーと共にウィーンで学び、その後ライプツィヒに移住。そこでレーガーの弟子となる。ミュンスター大学で博士号を獲得、新ウィーン音楽院で教鞭を執ります。1928年には大学を退官、1977年に亡くなるまで作曲に専念し、4曲の交響曲を始めとした数多くの作品を残している。彼は珍しい楽器を好んだことでも知られ、ツィンバロンやアコーディオンなどのためにも協奏曲を作曲した。映画音楽の作曲家としても知られている。このアルバムにはそんなザドールの様々な曲を収録。まさに映画音楽ばりの迫力を持つ「5つのコントラスツ」、彼自身の子どもたちのために作曲された「子どものための交響曲」(・・・なんとも機知に富んだ楽しい作品!)ハンガリーの血が騒ぐ奇想曲、狂詩曲。などなど魅力的な曲が並ぶ。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ: ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.46(1927)/ ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 Op.92(1936/37)/ 「恋の骨折り損」による4つの舞曲 Op.167(1953)(*) |
アレッサンドロ・ マランゴーニ(P) アンドルー・モグレリア指揮 マルメso. | |
(*)は世界初録音。現代では、ギター音楽の作曲家として認知されることの多い、イタリアの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1927)だが、もともとはピアノを学び、9歳にして最初のピアノ曲を作曲、フィレンツェ音楽院ではもちろんピアノ科に入学するほどの腕前だった。このアルバムに収録された2つのピアノ協奏曲は対照的な音楽性を有し、彼を知るためにはとても興味深い作品でもある。1927年に書かれたピアノ協奏曲第1番は、機知に富んだメロディとロマンティックな雰囲気を湛えた軽やかさが際立つ物。対して第2番は劇的で、より暗く、名人芸を要する情熱的な曲。第2楽章の夢見るような美しさも特筆すべき点だろう。こちらは1936年から1937年に書かれたが、ピアニストのマランゴーニによると、オリジナルの総譜は1966年のアルノ川の大洪水で流出し、失われてしまったという。しかし、幸いにもワシントンD.C.の図書館に原稿が保管されていたため、演奏が可能になったそう。「4つの舞曲」はこの演奏が世界初演であり、初録音となる。多くの要素を含んだ興味深い作品、これは面白い。 | ||
ジーモン・マイール: フルート、クラリネット、バセット・ホルン、ピッコロと管弦楽のための協奏曲 ニ長調「ベルガマスク協奏曲」(*)/ チェンバロ協奏曲 ハ長調(#) /3つのヴァイオリンと管弦楽のためのトリオ・コンチェルタンテ イ短調(+) ナタリー・シュウェイブ(Fl/ピッコロ;*) アンドレア・スタインバーグ(Cl/バセットHr;*) アントニオ・スピラー、イー・リー、ダフィト・ファン・ダイク(Vn;+) フランツ・ハウク(Cemb;#)指揮バイエルン・クラシカル・プレイヤーズ | ||
ドイツ生まれながらも、イタリアで活躍。結局は「イタリア・オペラの父」とまで言われた作曲家シモーネ・マイール(1763-1845ドイツ語読みではジモン・マイヤー)。前述の通り、70曲ほどのオペラが知られてますが、他にも多くの管弦楽曲と器楽曲を書いている。このアルバムでは3つの協奏曲を聴くことが出来るが、中でも注目は4つの楽器のための協奏曲 ニ長調だろう。1820年頃に作曲されたこの曲は1978年にようやく出版され、その際に補筆を施したハインリッヒ・バウアーによって「ベルガマスク協奏曲」のタイトルをつけられたようだ。ベートーヴェン、もしくはハイドンの影響が感じられるが、各々の楽器ののびやかな響きはとても気持ちのよいものであり、最終楽章での変奏曲のソロの扱いも見事。エレガントなチェンバロ協奏曲、輝かしい曲想を持つトリオ・コンチェルタンテも、オペラ作曲家ならではの歌い回しに陶然となることだろう。 | ||
シュヴァルツ=シリング:管弦楽作品集Vol.2 ポロネーズ(1936) (#) /パルティータ(1934-35) /ヴァイオリン協奏曲(1953) (*) キリル・トルソフ(Vn;*) ホセ・セレブリエール指揮ワイマール・シュターツカペレ | ||
(#)は世界初録音。 いつの時代にも「遅れてきた天才」の一人や二人はいるもので、このシュヴァルツ=シリング(1904-1985)もそんな人。20世紀初頭に生まれたにも拘わらず、その作風はまさにロマン派のものなが、ここまで堂々と歌われると誰も反論ができないのではないだろうか?第1集(8.570435)でもその作品には驚かされたが、このアルバムでもそれは全く変わらない。もちろん彼も、戦時中の体験が心に深い傷をもたらしたようであり、1953年に作曲されたヴァイオリン協奏曲のように、曲によってはかなり悲痛さをみせることもあるが、全体的には J.S.バッハから受け継いだ伝統に基づく調性音楽の世界に沈溺し、聴き手に深い感銘と喜びを与えてくれるものとなっている。 | ||
ノルウェーのヴァイオリン名曲集 スパッレ・オルセン(1903-1984):ノルウェー、ロムからの6つの古い村の歌 アッテルベリ(1887-1974):ヴァイオリン、ヴィオラ、弦楽オーケストラのための組曲第3番(2Vn版;*) ステーンハンマル(1871-1927):ヴァイオリンとオーケストラのための2つの感傷的なロマンス/ ブル(1810-1880):ハバナの思い出/山の幻影(ヴァイオリンと弦楽合奏版)/ ハルヴォルセン(1864-1935):ヴァイオリンとオーケストラのためのノルウェー舞曲第3番/ シベリウス(1865-1957):ヴァイオリンとオーケストラのための6つのユモレスクOp.87&89/ シンディング(1856-1941):晩景 Op.120 ヘンニング・クラッゲルード(Vn/多重録音;*) ビャーテ・エンゲセット指揮ダーラシンフォニエッタ | ||
(*)は世界初録音。シベリウス、シンディングの協奏曲であまりにも繊細で美しいヴァイオリンを響かせるかと思うと、シンディングの知られざる小品を丹念に発掘し、知られざる名作に光をあてる・・・そんな若きヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードの新しいアルバムは、ほとんど耳にする機会もないような北欧のヴァイオリン作品を集めた物。1800年代の終わりから1900年代の始めに集中的に書かれたこれらの作品は、どれも新鮮な響きの中に、甘い憧憬と、胸がちょっぴり痛むような感傷が込められていて、例え初めて耳にする曲だとしても、昔からの知人と会った時のような懐かしさに心がふるえることだろう。クラッゲルードは曲によっては多重録音を用い、これらの持つ魅力を 100%伝えることに成功している。 | ||
トゥーリナ:ピアノ作品集 Vol.8 アンダルシアの庭 Op.31 (1924) /サンタ・クルスの傍らで Op.33 (1925)/ アンダルシアのミューズたち Op.93 (1942) より Nos.1, 7, 8 /農場にて Op.92 (1940) ホルディ・マソ(P) | ||
アンダルシアの偉大なる音楽詩人、ホアキン・トゥーリナ(1882-1949)。彼の音楽には多彩で情熱的なリズムが溢れ、これらが得も言われぬ活力を運んでくる。彼は一時期フランスで学び、印象派の影響を強く受けるが、アルベニスから「スペイン人の自覚を持つように」諭され、その後はアンダルシア音楽の研究と発展に力を尽くする。ここでは4つの作品を収録、目もくらむような色彩感にあふれた「アンダルシアの庭」、わずか1か月と少しという短い期間に書かれたにも拘わらず、彼の作品の中では長大である「サンタ・クルツの傍らで」、作曲家晩年の2つの作品「アンダルシアのミューズたち」と「農場にて」でのひなびた味わいなど、どれも独特の詩情が感じられる。演奏は、スペイン音楽のスペシャリスト、ホルディ・マソ。第1曲目の冒頭の付点のリズムから何とも言えない雰囲気を醸し出しているところはさすが。 | ||
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 Vol.2 [第30番 変ホ長調 Hob.XV:30 /第27番 ハ長調 Hob.XV:27/第28番 ホ長調 Hob.XV:28/第29番 変ホ長調 Hob.XV:29 ] クングスバッカ・ピアノ三重奏団[マリン・ブロマン(Vn) ジェスパー・スヴェドベリ(Vc) サイモン・クロウフォード=フィリップス(P)] | ||
ハイドン(1732-1809)の室内楽作品は、その巧み過ぎる作曲語法が却って音楽ファンを遠ざけている傾向があり、これらのピアノ三重奏曲も「好きな人にはたまらない」曲集であっても、大抵の人は「ちょっとねぇ」と敬遠してしまうのではないだろうか。しかし、実際に聞いてみると、その独創性と多様性にはまることは間違いない。このクングスバッカ・ピアノ三重奏団の演奏は第1集(8.572040)でも見事なハイドン像を構築していたが、この第2集でも、4つの作品の関連性を紐解きながら、素晴らしい解釈でこれらを演奏している。第27番から29番までは、第1集と同じく、ロンドンで出版された物。ロンドンで名ピアニストとして評判をとっていたテレーズ・ジャンセン(当時 25歳?)に献呈されている。第30番はイギリスからウィーンに戻ってきた1976年に書かれたもので、熟練の香りが漂う名品。この曲は誰にも献呈されていない。 | ||
カミッロ・シヴォリ(1815-1897): 無伴奏ヴァイオリンのための「12のエチュード・カプリース」Op.25 / ジェノワーズ-最初のカプリース(*)/スペイン風フォリアOp.29 (*) フルヴィオ・ルシアーニ(Vn) マッシミリアーノ・モッテーレ(P;*) | ||
(*)は世界初録音。シヴォリ。現在では、この名前はほとんど忘れ去られてしまってますが、存命中は「パガニーニが認めた唯一の弟子」として、世界中から注目を集め、また絶賛されたヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストであり、また作曲家、ヴァイオリンの収集家として知られていた。彼の演奏は信じられないほどに技巧的であり華麗で、1846年にはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のイングランド初演を行うなど、同時代の作品の普及にも広く務めた。またその後の人生も波瀾万丈に富んでいて、それだけで1冊の本が楽々かけるほどのエピソードを持っていた人でもある(余談だが、彼の若いころの肖像画はメンデルスゾーンに似た面影を有していたりする)。そんなシヴォリによるこれらの作品は、まさにパガニーニを凌駕するほどの、抒情性と超絶技巧を駆使した物。また、ピアノが活躍する「ジェノワーズ」や「スペイン風フォリア」も聴き物。 | ||
ベートーヴェン:カンタータ「栄光の瞬間」Op.136 (*) /合唱幻想曲 ハ短調 Op.80 (#)
クレア・ラター(S) マティルド・ウォレヴィク(Ms) ピーター・ホア(T) スティーヴン・ガッド(Br) マルタ・フォンタナルス=サイモンズ(Ms;#) ジュリアン・デイヴィス(T;#) レオン・マッコーリー(P;#) ヒラリー・デイヴァン・ウェットン指揮ロイヤルpo.、ウェストミンスター少年cho.(*)、シティ・オブ・ロンドンcho. | ||
楽聖ベートーヴェン(1770-1827)。彼の名前を知らない人はいないだろう。しかし・・・ベートーヴェンの多くの作品が遍く演奏されているわけではない。例えばこのアルバムに収録されている「合唱幻想曲」でさえ、初めて聞く人は「これって第9のパクリか?」と思ってしまうという代物(メロディが良く似ているせいもある)。メインとなくカンタータ「栄光の瞬間」に至っては、タイトルすら知られていないのが実情。さて、そんな「栄光の瞬間」はナポレオンが敗退後に開催された「ウィーン会議」の際に演奏された祝祭的なカンタータ。ヨーロッパ諸国の代表が集い、メゥテルニヒ外相が議長を務めたという歴史的な会議であり、ここで演奏されたということは、ベートーヴェンにとっても鼻高々であったに違いない。 | ||
アッラ・ボルゾヴァ(1961-): ラダの歌(ベラルーシの子どもたちの民謡、言葉遊び、ゲーム、舞曲、子守歌)(1986-1991)(*) /新世界へ(2001-2002) ヴァレンティナ・フリーア(S;*) ヴァレンティナ・コザック(民謡歌手;*) クリストファー・デーン(ツィンバロム;*)他 レナード・スラットキン指揮デトロイトso.、ミシガン州立大学児童cho.(*) | ||
女性作曲家、アッラ・ボルゾヴァはベラルーシのミンスクに生まれ、6歳からピアノと作曲を始めた。モスクワ音楽院で作曲の博士号を取得し、その後1993年にアメリカに移住、1996年にはニューヨークに自宅を構え作曲活動に励んでいる。彼女は自作に様々な詩や物語をあてはめるのを好み、これらの想像力豊かな作品は各方面で高い評価を得ている。このアルバムに収録されている「ラダの歌」もそんな作品で、彼女の娘「ラダ」のために書かれたカンタータ。1992年にベラルーシ・ラジオ・テレビの子ども合唱団とso.によって初演され、風変りなお伽噺と幻想の世界を体感させるこの色彩に溢れた曲は、多くの同時代の作曲家と演奏家たちに多くのインスピレーションを齎している。 | ||
イギリス歌曲シリーズ第22集~ブリテン: ウィリアム・ブレイクの歌と格言 Op.74 /歌曲集「売り言葉に買い言葉」/民謡編曲集(10曲) ロデリック・ウィリアムズ(Br) イアン・バーンサイド(P) | ||
ブリテンの声楽曲は、大抵生涯のパートナーであったピーター・ピアーズのために書かれているが、この1965年の「ウィリアム・ブレイクの歌と格言」は不世出のバリトン、D.フィッシャー=ディースカウのために書かれている。1960年に作曲された「戦争レクイエム」のバリトン・パートも彼のために書かれたものであったことでもわかるように、ブリテンはディースカウを心から信頼していたのだろう。この作品もとても練られたものであり、全てに「凝縮と謎めいた微笑」が横溢していて、生半可な歌手では歌いこなせないほどの深遠さを見せている。交互に歌われる格言と歌は全て密接な結び付きを持ち、執拗な言葉遊びと皮肉めいた味わいで満たされている。彼が終生愛した民謡曲集と、ウォルター・デ・ラ・マーレの詩による歌曲集「売り言葉に買い言葉」も収録。 | ||
All Shall be Well R.パヌフニク(1968-):全てはうまく行く(*/+) / ホルスト(1874-1934):ヌンク・ディミティス(#) ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):真理のために勇敢に ラフマニノフ(1873-1943):晩祷 Op.37~聖母への讃歌 タヴナー(1944-):聖なるもの(*) / グレツキ(1933-2010):全てはあなたのもの マンティヤルヴィ(1963-):おお大いなる神秘よ / ヴィレット(1926-1998):聖母への讃歌 ニューステット(1915-):スターバト・マーテル(*) リチャード・メイ(Vc;*) レベッカ・クィニー(S;#) オリヴァー・コンディ(T;#) デイヴィッド・オグデン指揮エクスルターテ・シンガーズ | ||
(+)は世界初録音。様々な国や時代に息衝く献身と慰めの音楽。これらを幅広く集めた心安らぐ1枚。ロシア正教の流れを組むラフマニノフ、タヴナーの神秘的な音楽や、賛美歌が盛んな国であるイギリスからはホルストとヴォーン・ウィリアムズの壮麗な神への祈り。そしてヴィレットとニューステットの2曲はマリアへの祈り。「悲歌のシンフォニー」で知られるグレツキの作品は驚くほど力強いパワーを秘めたもので、これは彼の祖国ポーランドに教皇ヨハネ・パウロ二世が訪れた際の記念式典で歌われたもので、ラテン語の「Totus Tuus(全てはあなたのもの)」は教皇がモットーとしていた言葉。クリスマスの神秘を歌ったマンティヤルヴィ、そしてタイトルにもなった作品は、ロクサナ・パヌフニクの物。彼は名作曲家&指揮者アンジェイの息子であり、現代イギリスを代表する作曲家の一人でもある。 | ||
I Saw Eternity ~現代カナダの合唱作品集 ティモシー・コーリス(1972-):グローリア(*) / レナード・エンズ(1948-):私は永遠を見た ピーター・ティフェンバック(1960-): Nunc Dimittis ルース・ワトソン・ヘンダーソン(1932-):ミサ・ブレヴィス ティモシー・コーリス: To See the Cherry Hung with Snow ポール・ハレー(1952-): Bring Us, O Lord God (#) / クレイグ・ガルブレイス(1975-):生けるもの全て モルヤン・モゼティヒ(1947-):飛ぶ白鳥(+) / マーク・シレット(1952-):よき国のための主の祝福 グレン・ブール(1954-):アニュス・デイ / イマント・ラミンシュ(1943-):詩第23番 スティーヴン・チャットマン(1950-): Remember マイケル・ブロス(Org;#) レスリー・デアス(P;*) ジョン・マルシュマン(Vc;+) スティーヴン・ピエール(Cl;+) ノエル・エディソン指揮エローラ・フェスティヴァル・シンガーズ | ||
カナダの現代作曲家11人による合唱作品のアンソロジー。国によって微妙に宗教観が異なるのは当たり前のことだろうが、この国における楽園や天国の位置づけというものに思いを巡らせたくなるような、示唆に富む選曲となっている。人間の存在への問いかけ、自然礼賛、普遍なる物への愛、これらがナチュラルに歌われる姿は感動的。ここで清冽なハーモニーを聴かせるエローラ・フェスティヴァル・シンガーズは1980年に指揮者ノエル・エディソンによって設立されたカナダの合唱アンサンブル。彼らはグラミー賞にノミネートされるなど、実力を高く評価されており、NAXOSレーベルにも数多くの録音がある。なかでもウィテカーの作品集(8.559677)は大絶賛。彼らの幅広い力量がわかる1枚。 | ||
グレート・クラシカル・マスターピース | ||
ニコラス・フラジェッロ自作自演集 マーティン・ルーサー・キングの受難曲(*)/リンフィニート(#)/ランド(#) エツィオ・フラジェッロ(B-Br) レスリー・ピアソン(Org;*) ニコラス・フラジェッロ指揮 LPO(*)、アンブロジアン・シンガーズ(*)、イ・ムジチ・ディ・フィレンツェ(#) | ||
録音:1969年5月1日、3日、ロンドン(*)/1962年9月、ローマ(#)。 | ||
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」
キルステン・フラグスタート(S;ブリュンヒルデ) セット・スヴァンホルム(T;ジークフリート) イングリート・ビョーナー(S;グートルーネ) ヴァルデマル・ヨンセン(Br;グンター) ペール・グレンベリ(Br;アルベリヒ) エジル・ノルドフェー(B;ハーゲン) ウンニ・ブッゲ=ハンセン(S;ヴォークリンデ) エヴァ・グスタヴソン(Ms;ヴァルトラウテ) カレン・マリー・フラグスタート(Ms;ヴェルグンデ) エイヴィン・フィエルスタート指揮オスロpo.、ノルウェー国立放送o.、スタジオcho. | ||
録音:1956年1月5日、8日、10日、オスロ、ノルウェー放送スタジオ、1956年3月14日、オスロ大学大ホール。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年5月発売分[代理店アナウンス順] | ||
バラキレフ(1837-1910): 交響曲第1番 ハ長調(*) / イスラメイ(管弦楽編曲:リャプーノフ)(#) / 交響詩「タマーラ」(#) |
イーゴリ・ゴロフスチン指揮 ロシア国立so. | |
録音:1993年4月15日-17日(*) /1993年9月2日-4日(#)、以上 モスフィルム・スタジオ、モスクワ/発売:1994年。 | ||
バラキレフ(1837-1910): 交響曲第2番 ニ短調(*) / 交響詩「ルーシ〔ロシア〕」(#) |
イーゴリ・ゴロフスチン指揮 ロシア国立so. | |
録音:1993年4月15日-17日(*) /1993年9月2日-4日(#)、以上 モスフィルム・スタジオ、モスクワ/発売:1994年。 | ||
NAXOS "STANDARD" #日本語帯無しでお届けの可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。 | ||
トニー・バンクス(1950-):管弦楽のための6つの小品 〔サイレン(*)/静かな領海/バラード(#)/野生の巡礼/神託/黄金の都市〕 チャーリー・シーム(Vn;#) マーティン・ロバートソン(A-Sax;*) ポール・イングリッシュバイ指揮プラハ市so. | ||
2004年、あのトニー・バンクスがNAXOSから管弦楽作品「セブン」(8.557466)をリリースした時は、世界中に衝撃が走ったものだった。確かに彼が作り上げたジェネシス・サウンドは、分厚い和音を駆使した攻撃的でシンフォニックなもの(ショスタコーヴィチやマーラーの影響を受けているとも)で、前作「セブン」でも実際のオーケストレーションこそ行わなかったものの、彼が描きたかった音世界がそのまま表現されているものだった。今回の新しい作品は、様々なイメージが喚起される6つの小品で、この中には誘惑や旅、英雄、試練など、わくわくするような要素が詰まっているという。この構想は、ジェネシスが最後のツアーを終えた2007年にはもう芽生えていたといい、 次々と湧き上がるアイデアがこのような壮大な作品になった。全ての人の期待通りの名作誕生。 | ||
バーンスタイン・バーバー・ダイアモンド:作品集 バーンスタイン(1918-1990)/B.シェン編曲:アリアと舟歌(1988)(*) (メゾ・ソプラノ、バリトン、弦楽合奏とパーカッションのための編曲版) 〔プレリュード/ラヴ・デュエット/スメリーちゃん/生涯の恋人/あいさつ/私の結婚式で/ウェッブ夫妻のおやすみ/後奏〕 バーバー(1910-1981):序曲「悪口学校」(1931) ダイアモンド(1915-2005):モーリス・ラヴェルの思い出に捧げる哀歌(1937) ジェーン・バネル(Ms;*) デイル・デュージング(Br;*) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
アメリカを代表する3人の作曲家の作品集。時として機能的になりがちなアメリカ音楽にも、こんなにも抒情的な面があるということを再確認できる選曲がステキ。バーンスタインの歌曲集「アリアと舟歌」は1988年、彼の晩年に完成したが、1955年ころから構想が練られていたようで、1960年にはタイトルが決められていて、しばしばメロディの断片が書きつけられるなど、バーンスタインがずっと温め続けた「愛と結婚」についてのツィクルス。本来は声と4手ピアノのために書かれたが、ブライト・シェンがバーンスタイン監修の下、弦楽合奏とパーカッション伴奏にと拡大したヴァージョンが収録されている。バーバーの作品はエネルギーに溢れていて、ダイヤモンドの作品は、ノーブルさの中に暴力的な嘆きを反映させた革新的な物。 | ||
ブロッホ(1880-1959): 叙事的狂詩曲「アメリカ」/ピアノと弦楽オーケストラのための合奏協奏曲第1番 パトリシア・マイケリアン(P) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso.&cho. | ||
スイス、ジュネーヴに生まれ、ブリュッセル音楽院でウジェーヌ・イザイに師事、1916年にアメリカに移住した作曲家ブロッホは、この地で数多くの音楽家を育てあげるなど、アメリカの新古典主義音楽の興隆に尽力した事でも知られる。彼は自作の中に、しばしばユダヤの民族音楽を取り入れた独自の作風を示したが、この1926年に作曲された「アメリカ-叙事的狂詩曲」は、彼を受け入れたアメリカに対する"愛国心"が描かれたもので、実は、彼がアメリカへと向かう船の中で最初に構想されたものが10年を経てようやく実現したものだったのだった。ネイティヴ・アメリカンの時代から、ブロッホが生活していた1926年、そして未来への予想図が3つの楽章に分けて描かれ、そこには数多くのメロディの引用が織り込まれた音楽による歴史絵巻となっている。1927年、ミュージカル・アメリカ誌の主宰する作曲コンクールで受賞した作品。合奏協奏曲は、バロック音楽の形式を再現した新古典派の流儀による作品。ピアノが面白いように活躍する。 | ||
ボルコム(1938-):ゴスペル・プレリュード全集 第1集〔いつくしみ深き/沈める寺(中世のロック)/ジャスト・アズ・アイ・アム〕/ 第2集〔まもなくかなたの(幻想曲)/アメイジング・グレイス/私たちはイエスを呼ぶ]/ 第3集〔世の波騒げど 御声静かに /つみとがを赦され/主よ御許に近づかん〕/ 第4集〔時には母のない子のように/しずけき祈りの/ 「神より生まれしものよ」と「なんと確かないしずえなんだろう」による自由な幻想曲〕 グレゴリー・ハンド(Org) | ||
クラシックの作曲家というよりも、どちらかと言うとジャズの分野で知られるボルコムだが、NAXOSでは、25年の歳月をかけて作曲した「無垢と経験の歌」(8.559216-18)がとりわけ人気を誇っているように、そのジャンルを超えた多彩な作品は、全ての人々に訴えかける力を持っている。この 「ゴスペル・プレリュード」もその流れに位置する作品群で、敬虔な響きとジャジーな和声が交錯する不可思議な親しみやすさを持っているものばかり。おなじみの「アメイジング・グレイス」も幻想的な面持ちで登場し、刻々と姿を変えてい来る。あの有名な讃美歌「主よ御許に近づかん」は、重苦しい不協和音で始まり、どうなることか・・・と思っていると、突然鐘の音とともに、メロディが現れる。スウィングしちゃうぞ。 | ||
スウィングしなけりゃ意味がない デューク・エリントン:スウィングしなけりゃ意味がない/ムード・インディゴ コール・ポーター:マイ・ハート・ビロングス・トゥ・ダディ / ホレス・シルヴァー:リベレイテッド・ブラザー デイヴ・ブルーベック:トルコ風ブルーロンド / ベニー・グッドマン:サボイでストンプ ハロルド・アーレン:降っても晴れても / ジョー・ガーランド:イン・ザ・ムード ジミー・ジュフリー:フォー・ブラザーズ ゲリー・アンダーソン:マンハッタン・メドレー〔マンハッタン/ララバイ・オブ・ブロードウェイ/四十二番街〕 マリン・オールソップ(リーダー)ストリング・フィーヴァー | ||
指揮者マリン・オールソップのもう一つの顔とも言える、1981年に創立された「ストリング・フィーヴァー」の録音集。彼女はマンハッタンに生まれ、ジュリアード音楽院でヴァイオリンを学び、1989年にはタングルウッド音楽祭クーセビッツキー賞を受賞し、バーンスタインから教えを受けている。この時の体験は彼女の音楽生活に強い影響を及ぼし、まずはジャズとクラシック音楽の融合に力を注ぐことにした。この時立ち上げたのが「ストリング・フィーヴァー」であり、また1984年にはもう少し大きな組織である「コンコーディアo.」も立ち上げている。そんな彼女を中心としたこの演奏は、ジャズやポップスなどのスタンダード・ナンバーをクラシック調に編曲し、楽しさと多様性を持たせることで、当時の批評家や聴衆の心をぐっとつかんだという物。エリントンからブルーベックまでのゴキゲンなアレンジは、確かに今聴いてもばっちり。 | ||
ヤナーチェク(1854-1928): 狂詩曲「タラス・ブーリバ」JWVI.15 (1918) /ラシュスコ舞曲 JWVI.17 (1889-90) /モラヴィア舞曲 JW VI.7(1891) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo. | ||
アントニ・ヴィトとワルシャワ・フィルは、前作のグラゴル・ミサ(8.572639)を上回る熱気でこれらの曲を演奏している。 | ||
ドラッテル(1956-): 悲しみは憂鬱ではない/ 炎の踊り:クラリネット協奏曲/ リリス/炎の中に/Syzygy~連接 |
デイヴィッド・シフリン(Cl) スコット・ゴフ(Fl) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
ニューヨーク、ブルックリンで生まれたユダヤの血をひくドラッテルは19歳という比較的遅い時期に作曲を始めたといいる。それまではヴァイオリニストとしての勉強を続けていた彼女だが、この仕事に夢中になり、「書き始めたら止まらなかった」と語るほど熱い情熱を曲つくりに向けるようになる。最初は器楽曲を書いていたが、2000年以降は劇音楽やオペラを作曲し、2003年の「ニコラウスとアレクサンドラ」ではドミンゴが主役を演じ話題となった。彼女の音楽は、その鮮やかな色彩感が、ネオ・ロマンティックの様式の中で生かされるというものであり、独自の官能性と心躍るリズムを内包している。ひたすら悲しみと諦めに満ちたトラック1、クラリネットの扱いが素晴らしいトラック2、など聴きどころの多い曲が並ぶ。名手シフリンのクラリネットも最高。 | ||
ローベルト・フックス(1847-1927):セレナード集 Vol.2(完結編) 〔第3番 ホ短調 Op.21 /第4番 ト短調 Op.51 /第5番 ニ長調 Op.53〕 クリスティアン・ルートヴィヒ指揮ケルン室内o. | ||
Vol.1〔第1番/第2番〕:8.572222。 オーストリアに生まれ、教師としても多くの作曲家を育てあげたフックスだが、彼自身は先進的な作曲語法には興味がなかったようで、その作品は、まるでブラームスの時代に遡ったかのように古風で端正な佇まいを見せている。数多くの作品を残しているが、生前もっとも人気を博したのは5曲のセレナードであり、今回の第3番~第5番の登場で、その全貌を知ることができることだろう。第3番はまさにブラームス風だが、冒頭の寂しげな旋律は、後のシベリウスの「悲しきワルツ」を彷彿させる。第4番はその17年後に書かれたもので、一層練り上げらたオーケストレーションと心地よいメロディに満ちた豊かな作品。そして第5番は、まるでマーラーの交響曲を予感されるようなアダージョで始まり、時折辛口な音をはさみつつも、全体的にはウィーン的な軽妙さと優雅さを持つ名作となっている。精妙な響きを堪能したい人にオススメの1枚。 | ||
ワインベルク(1919-1996): モルダヴィアの主題によるラプソディ Op.47 No.1 (1949) /交響曲第6番 Op.79 (1963) (*) ウラディーミル・ランデ指揮サンクトペテルブルクso.、グリンカ合唱学校少年cho.(*) | ||
ポーランドに生まれ、ショスタコーヴィチの友人としても知られる20世紀の最大の作曲家の一人、ワインベルク。「モルダヴィアの主題によるラプソディ」は物憂い風情を湛えた前半部と、興奮の坩堝と化した後半部のコントラストが見事。民謡を多用したこの「親しみやすい」作品は、当時の社会情勢の求めで書いた曲であり、必ずしも彼の本意が表出されているとは言えないが、人々の賞賛を集めたことは間違いない。1949年11月30日にアレクサンドル・ガウク指揮モスクワ放送so.によって初演された。交響曲第6番は、児童合唱を用いる描写的な音楽で、初演を聴いたショスタコーヴィチが大絶賛したと言う。確かにショスタコの一連の作品を上回るほどの凶暴性を持つスケルツォはロシア好きでなくとも、一聴の価値あり。 | ||
カーゲル(1931-2008):フルートのための作品集 コンチェルト(2001-02) (*) /幻想小曲集(フルートとピアノ編)(1987-88) (#) / ピッコロと弦楽四重奏のための「パン」(+)/幻想小曲集(フルート、ピアノとアンサンブル編)(1987-88) (**) ミヒャエル・ファウスト(Fl;+以外/ピッコロ;+) パウロ・アルバレス(P;#/**) ローベルト・HP.プラッツ指揮(**)アンサンブル・コントラスツ(+/**) パトリック・ガロワ指揮シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ(*) | ||
アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、作曲は独学で習得したというカーゲル。1957年にケルンに移住し、すぐさま独自の「破壊的な」作風を確立、電子音楽や前衛音楽の先鋒者として、音楽と劇、映画を統合した「総合音楽」を提唱したことで知られる。そんな彼の作品は、どれもパフォーマンス的な要素が強く、ここで聴ける4つの作品も一筋縄ではいかないものばかり。コンチェルトは、一応フルート協奏曲の形式をとっているが、伴奏の弦楽合奏、パーカッション、ハープなどは全てフルートと同等の扱いを受けているため、 名前の通りの印象を受けることはあまりない。トラック3の「パン」は、あの有名なパパゲーノの笛をモティーフにしたもので、現代に迷い込んだ鳥刺しの困惑が描かれているかのようだ。またシューマンに敬意を表した「幻想小曲集」では、2つのヴァージョンを聴くことが出来る。フルートとピアノ版で古典的とも言えるアンサンブルを堪能した後に、もう一つのヴァージョンを聴いてみると、一層の面白さを感じられることだろう。 | ||
ストラヴィンスキー(1882-1971):ヴァイオリンとピアノのための作品集 プルチネルラ~「イタリア組曲」(1932)(ドゥシュキン編曲)/協奏的二重奏曲(1932) / 妖精の口づけ~「ディヴェルティメント」(1934)(ドゥシュキン編曲) キャロリン・ヒューブル(Vn) マーク・ウェイツ(P) | ||
「新古典派」の作曲家ストラヴィンスキーの面目躍如と言った感のある、このプルチネルラの「イタリア組曲」は、バレエ・リュスの主宰者ディアギレフの発案によって1919年に書かれました。最初はペルゴレージの楽曲を素材に。と考えられていたようだが、結局は数多くの作曲家たちの曲を元に、ストラヴィンスキーが近代的な和声を取り入れて、きわめて小粋な合奏協奏曲風の組曲として仕上げた。その後、ストラヴィンスキーが最初のヴァイオリン曲である「ヴァイオリン協奏曲」を作曲する際、協力してくれたドゥシュキンのために、この「イタリア組曲」をはじめとしたいくつかの作品をヴァイオリンとピアノで演奏できるように編曲、またオリジナルの「協奏的二重奏曲」も作曲している。シュニトケのソナタ(8.570978)で鮮烈な演奏を聴かせたヒューブルが、ここでも見事な切れ味で、この一癖も二癖もある痛快な音楽を演奏している。 | ||
ドビュッシー:白と黒で(1915) メシアン:アーメンの幻影(1943) |
ラルフ・ファン・ラート(第1P) ホーコン・アウストボー(第2P) | |
ともに世界大戦中に書かれた2つの「2台のピアノのための音楽」。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~ラファエル・アギーレ、ギター・リサイタル ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923)/山下和仁 編曲:「ルイス=アロンソの結婚式」~間奏曲 ドビュッシー(1862-1918)/C.トレパット編曲:版画第2集~「グラナダの夕べ」/前奏曲第2集~「ヴィーノの門」 パコ・デ・ルシア(1947-):ガヒーラズ・デ・ルシア セルジオ・アサド(1952-):スペインの印象(R.アギーレに捧ぐ)(*) マヌエル・ロペス=キロガ(1899-1988)/C.トレパット編曲:フランシスコ・アレグレ アルベニス(1860-1909):イベリア第2集~「トリアーナ」 / ロドリーゴ(1901-1999):トッカータ タレガ(1852-1909):グラン・ホタ / ジョアキン・マラツ(1872-1912)/タレガ編曲:スペインのセレナード ラファエル・アギーレ(G) | ||
録音:2011年9月7日-10日、聖ジョン・クリソストム教会、オンタリオ、カナダ。(*)は世界初録音。2007年タレガ・ギター・コンクールで優勝したことにより、既にNAXOSからアルバムが1枚発売されている(8.572064)1984年生まれの若手ギタリスト、アギーレが一層パワーアップして戻って来た。今回は2010年に開催されたアルハンブラ・国際ギターコンクールの優勝を讃えた録音だが、彼は他にも合計13もの国際コンクールで1位を獲得していて、現代の最も有名、かつ有望なギタリストとして世界中から注目を集めている。今回のプログラムは、ドビュッシーやアルベニスを始めとした「イベリア」の影響を受けた作品を集めたという練りに練った1枚。フラメンコや闘牛など、まさに「血が騒ぐ」曲が集められている。 ヒメネスの間奏曲は、 山下和仁が編曲した超絶技巧を駆使したヴァージョンであり、こちらも興味深い物。 | ||
クライスラー:完全録音集 Vol.4 ブランドル(1835-1913):昔の歌 / グラナドス(1867-1916):アンダルーサ / マスネ(1842-1942):タイスの瞑想曲 クライスラー(1875-1962):ロマンティックな子守歌 Op.9 /愛の喜び/クープランの様式によるプロヴァンス朝の歌 ドヴォルジャーク(1841-1904):わが母が教え給いし歌 / フォスター:故郷の人々 ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲第5番 / スメタナ(1824-1884):わが故郷から「ボヘミアの幻想」 チャイコフスキー(1840-1893):アンダンテ・カンタービレ / ボッケリーニ(1743-1805):メヌエット クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ / ビゼー(1838-1875):アルルの女から「アダージェット」 スペンサー(1878-1944):星の下に(#) / ハベル(1879-1954):ビッグ・ショー「プア・バタフライ」(#) シューベルト(1797-1828):ロザムンデ~「アンダンティーノ」 / ウィンターニッツ(1872-1948):若き夢 パデレフスキ(1860-1941):メヌエット / クライスラー:道化役者 / シューベルト:楽興の時 Op.94 No.3 ラモー(1683-1764):タンブーラン / キング(1862-1932):美しきオハイオ / クラカウアー(1866-1894):天国にて クライスラー:ジプシーの女 / バルデス:セレナーデ・ドゥ・ツィガーヌ フリッツ・クライスラー(Vn) カール・ラムソン、モーリス・アイスナー(P) ジョセフ・A.パステルナック指揮スタジオo./他 | ||
録音:1916年-1917年、1919年。復刻:ウォード・マーストン。1914年に第一次世界大戦が勃発、ニューヨークに住んでいたクライスラーも召集され、東部戦線に出征するが、重傷を負い名誉の除隊となる。その後、演奏活動を再開、このアルバムで演奏が聴くことができる1916年から1919年頃は、彼のアーティストとしての絶頂期といっても過言ではないだろう。1916年に録音された「愛の喜び」を含む一連の作品は、驚異的な技術と、彼独特の「話すように歌う」奏法が駆使されていて、グラナドスの「アンダルーサ」や、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」などは、その特徴をはっきり物語るものと言える。また「美しきオハイオ」は後に州の公式ソングにもなるほどの人気を博した。 | ||
ジョン・マコーマック録音集 Vol.9~ビクター・トーキング・マシン・カンパニー録音 1920-1923 ウィッガーズ:ザ・ベアフット・トレイル / ヘンデル(1685-1759):セメレ HMV58~眠りよ、なぜ私から去る シューマン(1810-1856):歌人の慰め Op.127 No.1 (#) / 伝承曲:次の市の日/ A Ballynure Ballad ラフマニノフ(1873-1943):夜の静けさに Op.4 No.3 /乙女よ、もう私のために歌うな Op.4 No.4 クレーマー(1890-1969):最後の時 / ジョンソン(1873-1954):君去りし後 マーシャル(1857-1927):僕を呼ぶ君の声が聞こえた / ヒルシュ(1887-1924):オブライエンの少女~笑ってごらん サンダーズ(1882-1956):古い都の小さな街 / ロブレド:朝3時 / カーン,グリフィン,ライマン:島の母 サイモンズ(1896-1949):彼女の系図~ばらを思い出して / サリヴァン(1842-1900):失われた音階 バーンビー(1838-1896):イエス、わが主、わが神、わがすべて / ニコルズ(1888-1964):瞳の中の王国 メリカント(1868-1924):炎の妖精の物語(*) / ラフマニノフ:子どもたちに Op.26 No.7 (*) ホワイトマン,グローフェ:ワンダフル・ワン / オープンショウ:小さなばらの花束で愛を伝えよう エイヤー:虹の彼方に/世界のどこかに / ルックウッド:モリーを見て スクヮイア(1871-1963):夢よ再び / ブレーヘ(1885-1956):神への感謝 ジョン・マコーマック(T) エドウィン・シュナイダー(P) フリッツ・クライスラー(Vn) ジョセフ・A.パステルナック指揮 ロザリオ・ブールドン指揮 スタジオo./他 | ||
録音:1920年-23年。復刻:ウォード・マーストン。(*)の2曲は初出音源(国内代理店は(#)も初出としているが、これは欧文の「 the bonus of three recordings that were never published n (注:バックインレイの脱字ママ。おそらく正しくは "in" )the singer's lifetime, two of which, (中略) are now made available commercially for the first time.〔当盤のボーナス・トラック3曲はマコーマックの生前には発売されなかった録音だが、内2曲(中略)は初の商業発売〕」を誤訳した物)。 | ||
ニコラ・ヴァッカイ(1790-1848):歌劇「メッシーナの花嫁」
ジェシカ・プラット(S;ドンナ・イザベラ) フィリッポ・アダミ(T;ドン・エマニュエーレ) アルマンド・アリオスティーニ(Br;ドン・チェザーレ) 小野和歌子(Ms;ベアトリーチェ) マウリツィオ・ロ・ピッコロ(B;ディエゴ) アントニオ・フォリアーニ指揮 ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、ブルノ・クラシカ室内cho. | ||
録音:2009年7月15日-18日、クルザール、バート・ヴィルトバート、ドイツ、ライヴ。世界初録音。 1803年にシラーが書いた「メッシーナの花嫁」は、のちに社会的な流行を引き起こす「ロマン派運命悲劇」の先駆とみなされている。舞台はシチリア島、メッシーナ。2人の王子ドン・エマニュエーレとドン。チェーザレが美しい尼僧に恋をし、ともに妃に迎えたいと母イザベラに伝える。彼らは長年に亘っていがみ合っていて、それが故にこの地に不安と戦乱をもたらしている。しかしながら母イザベラにも秘密があった。それは、王子たちとは別に娘が一人いて、彼女は別のところでひっそりと成長していた。結末は・・・。このあらすじは、確かに人々の心をつかむ要素がたっぷり。 この作曲家ヴァッカイ(1790-1848)は、声楽教師として有名であり、またベッリーニのライバルとしても知られている。この作品は1939年の初演時に不評を被り、結果優れた作品であるにも拘らず、すっかり忘れられてしまった物。2009年のこの蘇演では万全のキャストを配しており、作品の真価に光を当てたものと言えるだろう。2人の王子から愛されるベアトリーチェを歌うのは、日本が誇るメゾ・ソプラノ、小野和歌子さん。彼女の深い表現力に満ちた輝かしい声をどうぞお楽しみ頂きたい。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年4月発売分[代理店アナウンス順] | ||
イエディディア(1960-): 世界の舞曲(2010)/さようなら、ナサニエル(2007)/詩曲(1995)/夜想曲(2010)/小協奏曲(2007)(*)/即興曲(2010) アレクサンダー・フィッターシュタイン(Cl) ロン・イエディディア(P) アルノー・サスマン(Vn;*) メリッサ・リアードン(Va;*) ニコラス・カネラキス(Vc) | ||
テルアビブ生まれの作曲家イエディディアの作品集。彼の作品は多様性と想像力に満ちていて、世界的に高く評価されている。2007年にはシアトル室内楽協会初の委嘱作曲家に選ばれ、精力的に作品を発表している。このクラリネット作品集は、とりわけ感動的で親しみやすいもので、現代音楽につきものの難解さは一かけらもない。トラック1.4.6の3曲は、彼の友人であるイギリスのウェラー一家の双子の誕生を祝うために書かれた曲で、異なるスタイルの3曲に、多様な表現と世界の平和を込めた喜ばしく輝かしい音楽。「さようなら、ナタニエル」は海の事故で命を落とした彼の友人のための追悼曲。彼の最初のクラリネット作品である「詩曲」はラフマニノフを思わせるピアノの伴奏に乗って、クラリネットが美しく歌う。小さい編成にもかかわらず、大きな世界を描きだす「小協奏曲」も魅力的。 | ||
ウィリアム・オルウィン(1905-1985)/マーティン・エレビー(1957-)編曲:吹奏楽編曲による映画音楽集 「真紅の盗賊」序曲(*)/「ポリー氏の歴史」組曲(#)/「最後の突撃」行進曲(#)/「絶壁の彼方に」組曲(#)/ 「春風と百万紙幣」ワルツ(*)/「スイスファミリーロビンソン」組曲(*)/「真の栄光」行進曲(*)/ 「若い河」組曲(#)/「難破船」組曲(*)/「砂漠の勝利」組曲(*) クラーク・ランデル指揮(#) マーク・ヘロン指揮(*) 王立ノーザン音楽大学ウインドo. | ||
「完璧なる映画音楽作曲家」オルウィンの数々の作品を、吹奏楽アレンジで聴く1枚。これがまたカッコイイことこの上なし。イギリスの作曲家、M.エレビーの編曲は、オルウィンのインスピレーションを完全に理解し、持ち味であるスコットランドの旋律も生かしつつ、魅力的な音で再創造している。中には日本で未公開の映画も含まれるが、それは想像力を駆使して楽しむことにしよう。勇壮なトラック7の行進曲、ロマンティックなトラック12のワルツ。その他全てどれを聴いても鮮やかでわくわくしてしまう。 | ||
セヴラック(1872-1921):ピアノ作品集 Vol.2 ひなたで水浴びする女たち(バニュルス=シュル=メルの思い出)/ 騒ぎたてるニンフ、または不謹慎な牧神(ダンス・ノクトゥルヌ)/夾竹桃の下で/ 「休暇の日々から」〔第1集(8曲)/第2集(3つの小品)〕 ホルディ・マソ(P) | ||
スペイン貴族に連なる旧家に生まれたセヴラックのピアノ曲は、どこか懐かしく、また、普通のフランス音楽とは一味違った雰囲気を有している。それは彼の郷里ラングドック(南フランスの地中海に面した地域)の響きであり、彼が師事したアルベニスの影響も少なからずあるのだろう。その作品はどれも柔和な光を帯び、また明るく屈託のないもので、演奏に要求される技巧もそれほど高いものではない。最近ピアノ曲の再評価は進みつつあるが、どちらかというとフランス系の演奏者が多く取り上げていたが、この NAXOS盤では、スペイン音楽を得意とするホルディ・マソが力強くこれらの曲を歌い上げていて、セヴラック作品の持つ多面性に光をあてているかのようだ。シューマンから影響を受けたと言われる「休暇の日々から」は、第7曲の「ロマンティックなワルツ」がよく知られているが、やはり全曲聴いてこそ、この作曲家の真価を理解できるのではないだろうか? | ||
サラサーテ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.3 ボレロOp.30/ソルチコ・ドゥルパラギーレOp.39/アンダルーサのセレナーデOp.10/チリの鳥たち/別れ Op.9/ さようなら、わが山々よ~スペイン舞曲 Op.37/眠り Op.11/夢 Op.4/序奏とファンダンゴOp.40/幻想曲~カプリース/ 子守歌と祈り Op.17/信頼 Op.7/グノーの「ミレイユ」によるカプリースOp.6/スコットランドの歌 Op.34 楊天堝(Vn) マルクス・ハドゥッラ(P) | ||
ヴァイオリンの名手で、超絶的な技巧を駆使した華やかな作品を数多く書いたサラサーテ(1844-1908)。しかし、彼の作品をまとめて聴いてみようとすると、実はあまり録音が多くないことに気が付く。そんなサラサーテの作品に光を当てたのがこのシリーズ。この第3集には、最近出版されたばかりの「チリの鳥たち」(トラック13)も収録。この曲はサラサーテが1871年に南米ツアーを行った時に作曲したもので、高い声で鳴き交わす極彩色の南国の鳥たちが見事に描かれている。思わず窓を開けて、空を見上げたくなるような楽しい曲。ヴァイオリンを演奏するのはおなじみの楊天堝。現代最高の「サラサーテ弾き」の彼女の美音を心行くまでお楽しみ頂きたい。全てのヴァイオリン好きに贈る極上の1枚。 | ||
ロス・ハリス(1945-): 交響曲第2番(2006; ヴィンセント・オサリヴァンの詩による)(*) / 交響曲第3番(2008)(#)(世界初録音) |
マドレーヌ・ピラード(S;*) マルコ・レトーニャ指揮 オークランドpo. | |
(#)は世界初録音。 ニュージーランドの作曲家、ロス・ハリスはクライスト・チャーチとウェリントンで学び、30年以上に渡ってヴィクトリア大学で教鞭を執った後、2004年に早期退職をして、現在ではフリーランスで活躍。オペラや管弦楽曲など多くの作品を書いている。このアルバムには彼の交響曲を2つ収録。彼の「しばしば美しく、時には恐ろしい」作品をじっくり味わってみて頂きたい。交響曲第2番は、第一次世界大戦中、戦地の女性と恋に落ち、脱走したニュージーランド兵をテーマにしたヴィンセント・オサリヴァンの詩を題材にしたもので、壮大なファンファーレに聴きほれていると、瞬時に地獄のような世界へと突き落とされる「油断ならない」音楽。交響曲第3番はマルク・シャガールの絵画に触発された作品で、クレズマー(ユダヤの伝統音楽)風の響きを挟み込みながら、詩的で幻想的な音楽が展開される。2曲とも各楽章は速度表示のみが記され素っ気ないが、内容は驚くほどに豊かで雄弁さを誇っている。オークランドpo.のために作曲され、ニュージーランドの権威ある「SOUNZコンテンポラリー賞」を受賞している。 | ||
ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-):交響曲第1番(1976) /ラスベガスのメイヴィス(1997)
ピーター・マクスウェル・デイヴィス指揮 BBC po. | ||
原盤:COLLINS。カップリングは変更されている。1973年当時、豊かな自然に溢れたオークニー諸島に移住していたマクスウェル・デイヴィスは、ジョージ・マッカイ・ブラウンの詩に触発された小さな作品を構想する。この地の風景と、圧倒的な海の存在感を描くべく書かれた「ブラック・ペンテコスト」というその曲ができた時、作曲家自身も、これが大きな交響曲になるとは思ってもいなかったと言う。そのほぼ3年後、4つの楽章を持つ「交響曲第1番」として完成したこの作品には、彼らしい魔術的雰囲気と、混沌とした風景がないまぜとなった創造性に満ちた音楽が溢れている。デイヴィス自身は「シベリウスの5番の和音で終わる」と説明しているが、その面影が聞き取れるだろうか?「ラスベガスのメイヴィス」は1995年、彼が自作を演奏するためにアメリカを訪れた時の印象を描いた物。メイヴィスとは彼の名前をコンピューターに登録する際、この短縮形の方が都合が良かったからだそう。 | ||
ヴェルディ:オペラからのバレエ音楽全集 歌劇「オテロ」~第3幕第7場/歌劇「マクベス」~第3幕第1場/歌劇「イェルサレム」~第3幕第1場/ 歌劇「ドン・カルロ」~第3幕第2場/歌劇「アイーダ」より〔第1幕第2場/第2幕第1場/第2幕第2場〕/ 歌劇「トロヴァトーレ」より〔第3幕第1場/第3幕第2場〕/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」~第3幕第2場 ホセ・セレブリエール指揮ボーンマスso. | ||
もともとバレエは、イタリアの合唱曲に踊りを加えたことが起源とされるが、19世紀前半のフランスではオペラの中に必ずバレエを含むことが条件とされ、ヴェルディ(1813-1901)のみならず、ワーグナーさえ、自作をパリで演奏するためにはバレエを付け加えなくてはいけなかったエピソードが知られている。このユニークなプログラムは、ヴェルディのオペラから全ての「バレエ音楽」を集めた物。なんといっても、「アイーダ」「オテロ」「シチリア島の夕べの祈り」を除くと、他のほとんどの作品はバレエ部分をカットすることが通例であり、これらを耳にする機会はなかなかない。セレブリエールとボーンマスso.は、この珍しいレパートリーを血気盛んに演奏することで、曲の必然性を炙り出すことに成功している。 | ||
J.S.バッハ編曲集((*)のみエルガー(1857-1934)、他はレスピーギ(1897-1936)編曲) 3つのコラール前奏曲P167〔いざ来ませ、異邦人の救い主BWV659~レント・アッサイ/ 私の魂は主をあがめBWV648~アンダンテ・コン・モート・エ・スケルツァンド/ 目覚めよと呼ぶ声ありBWV645~アンダンテ〕/ ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 P85(原曲: BWV1023)(#)/前奏曲とフーガ ニ長調 P158(原曲: BWV532)/ パッサカリアとフーガ ハ短調 P159(原曲: BWV582)/幻想曲とフーガ ハ短調 Op.86(原曲: BWV537) (*) イルッカ・タルヴィ(Vn;#) ジェラルド・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
いつの世もバッハ(1685-1750)の作品から多くのインスピレーションを受け取る人が多い物。このアルバムではレスピーギとエルガー、2人の大作曲家による編曲をお楽しみ頂ける。「ローマ三部作」で絢爛豪華な音楽を聴かせるイタリアの作曲家レスピーギは、1929年から30年にかけて、ヴァイオリン・ソナタをはじめとする幾つかの作品に大胆なオーケストレーションを施した。どの曲もどっしりとした低音を利かせ、重厚で荘厳な響きが魅力的。メロディは確かにバッハなが、後期ロマン派の香りが強く感じられるユニークなものとなっている。「前奏曲とフーガ」に至っては、もう別世界の音楽へと変貌しているところが楽しい限り。エルガーによる「幻想曲とフーガ」の編曲(1921年)にも注目。フーガの部分はまさに「エニグマ」その物。壮大かつ豊かな響きに大満足間違いない。 | ||
アルバート(1941-1992):イン・コンコーディアム(1983) (*) /ツリーストーン(1986) (#)
イルッカ・タルヴィ(Vn;*) ルーシー・シェルトン(S;#) デイヴィッド・ゴードン(T;#) ジェラルド・シュワルツ指揮シアトルso.(*)、ニューヨーク室内so.(#) | ||
ニューヨーク生まれの作曲家アルバートは、「新ロマン主義」の最も熟練した技法を持つ人として賞賛されている。彼は古典的な音楽に現代的な技法を結びつけるべく、様々な試みを行ったが、突然の事故でこの世を去ってしまい、その答えは永遠に出ることは無かった。また知的モダニズムの権化であった彼は、自らの作品中に難解なテキストを用いることを好み、とりわけ「翻訳不可能」とまで言われたジョイスのフィネガンズ・ウェイクは、このアルバム中のツリーストーンを始め、交響曲第1番「リヴァー・ラン」(8.559257)でも効果的に使われている。また、ヴァイオリン協奏曲の形式を持つ「イン・コンコーディアム」では、オーケストラの楽器の雄弁さも見事であり、これらを有機的に結び付けているヴァイオリンも、これまた素晴らしい働きをしている。 | ||
サルヴァ(1937-1995): 室内オーケストラとチェロのための協奏曲/チェロとピアノのための3つのアリア(*)/ チェロとピアノのための小組曲(*)/スロヴァキアの合奏協奏曲第3番(#)/2台のチェロのための8つの前奏曲(+) ユージン・プロチャク(Vc) ヤン・スラヴィク(Vc;+) ノラ・スクタ(P;*) ユレイ・チズマロヴィチ(Vn;#) ベルナデッテ・シュナフスカ(Org;#) マリアン・レヤヴァ指揮スロヴァキア放送so. | ||
現代スロヴァキアの作曲家サルヴァの刺激的な作品集。彼は幼年期から作曲に興味を示し、ジリナ音楽院でチェロ、ピアノ、アコーディオンを学ぶ。またヤン・ジマーに個人的に作曲の教えを受け、ブラチスラヴァの芸術学院で1958年から1960年まで研究を続けたが、ここの保守的な雰囲気は、彼の気質に合うことがなく、ポーランドのカトヴィツェへと活動の場を移し、ようやく満足の行く研究をすることができたと言う。ペンデレツキ、グレツキらから影響を受けた彼の作品は、幼い頃から親しんだ郷里の民族音楽と、現代的な美学を併せ持ち、豊かな音響と破壊的なパワーが横溢した物。このアルバムは、彼のチェロ作品を収録。とりわけチェロの音色を愛していたという作曲家渾身の曲を聴くことが出来る。 | ||
アメリカのマンドリンとギターの音楽集 カイザー(1962-):運命 / フェボニオ(1950-):水のバラードOp.47 エドワーズ(1962-):奇妙なアトラクター アクセルロッド(1960-):水銀 / デルプリオーラ(1959-):ソナタ ゴードン(1956-):ダイモネリックス / ハリントン(1955-):藍の軌跡 アーレルト&シュヴァープ・デュオ | ||
このアルバムに収録されている作品の多くは、このアーレルト&シュヴァープ・デュオのために書かれている。ギターのまろやかな響きと、マンドリンの煌めく響きが素晴らしく溶け合うこのアンサンブル、以前ヴァイスとホフマンの2人の古典的な作曲家の曲集(8.557716)で、その素晴らしい妙技を聴かせていたが、ここでは全く違うスタイルの音楽を、見事に表現している。緊張感に満ちた「運命」、古典的なフォルムを持った「水のバラード」、カオス理論の一説に触発されたとりう「奇妙なアトラクター」など、様々な形態の音が並び、時には自然を賛美し、時には電子音楽の模倣までと、一瞬たりとも耳を離すことができない。 | ||
ユージン・グーセンス(1893-1962):ヴァイオリンとピアノのための作品全集 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ホ短調 Op.21(1918)/抒情詩 Op.35(1919-1920)/ 古い中国民謡 Op.4 No.1(1912)/ロマンスOp.57(1937)/ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.50(1930) ロバート・ギブス(Vn) グスターフ・フェニェー(P) | ||
ロンドンで生まれ、クイーンズホールo.でヴァイオリン奏者として活躍、その後指揮者として名声を高め、1931年から1946年までシンシナティso.を指揮、18人の作曲家たちに「愛国的なファンファーレ」(コープランドの「市民のためのファンファーレ」がとりわけ有名)を委嘱したことで知られるグーセンス。彼は作曲家としても素晴らしい作品を残していて、中でもヴァイオリン作品は、ラヴェルやドビュッシーなどの印象派の影響を受けた抒情的な表情を持った注目すべき音楽。 | ||
ザイモント(1945-):ソナタ・カレンダーのセット ソナタ(1999-2000)/夜想曲:頽廃的な(1979)/ カレンダーのセット~12の技巧的な前奏曲(1978) |
クリストファー・ アトツィンガー(P) | |
アメリカの女性作曲家ザイモントのピアノ曲集。管弦楽作品(8.559619)でもわかる通り、彼女の作風は決して前衛的ではなく、むしろロマンティックな風合いを持っている。ここには3つの作品が収録されていて、どれも驚くほどの色彩感と創造性に満ちた音楽となっている。彼女の最も挑戦的な作品と言えそうな「ソナタ」には、印象的な部分が散りばめられていて(とりわけ第2楽章には、あの名曲の断片が使われている)見事な仕上がりとなっている。初期の作品である「夜想曲」では、コントラストに富んだ深い表現が魅力。「カレンダーのセット」でも、現代的な響きの中に懐かしいメロディが散りばめられた、音で聴く風物詩となっている。この極上の小品集、1曲ずつ味わって聴いてみて頂きたい。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「テオドーラ」
クリスティーナ・ヴィーランド(S;テオドーラ) ディアナ・シュミット(Ms;イレーネ) フランズ・ヴィッツハム(CT;ディデイムス) クヌート・ショホ(T;セプティミウス) クラウス・メルテンス(B-Br;ヴァレヌス) ユンゲ・カントライ ヨアヒム・カルロス・マルティーニ指揮フランクフルト・バロックo. | ||
三世紀初頭、キリスト教がまだ禁制であったローマ帝国の時代の物語。シリア王家の娘テオドラは、異教徒の儀式参加を拒否したために捕えられてしまう。彼女に課せられた罰は「ローマの兵士たちに蹂躙されること」。彼女の恋人でローマの役人であるディデイムスは何とか彼女を助けようと、牢に忍び込み脱出させようと策を弄すが、結局2人とも死刑を宣告されてしまう。愛のために殉死を遂げる2人の背後に横たわる宗教紛争や自己犠牲の精神などたくさんの要素を盛り込んだ作品だが、あくまでもオラトリオであるためか、常に格調高く、また壮大な音楽が与えられていて、オペラとは違った味わいを感じさせる。ヘンデル(1685-1759)はこの作品の出来栄えに自信を持っていたようだが、初演は残念ながら不評に終わってしまったのは、実のところ、聴衆はハッピーエンドを求めていたのかもしれない。ヘンデルは大激怒したとのことだが・・・。 | ||
ジョナサン・ダヴ(1959-):年月の移ろい 二重合唱とピアノのための歌曲集「年月の移ろい」(2000)(*) /美しき五月に私は歩く(2001) / わが愛はわが内に(1998) /誰がこまどり殺したの?(1996) / エミリー・ディキンソンの詩による3つの歌「街は走っているかのよう」(2006)/生まれてくる日(1999)/ ようこそ、この景色の中の全ての不可思議よ(1999)/三人の王(2001) クリストファー・クロマー(P;*) ネイル・フェリス指揮コンヴィヴィウム・シンガーズ | ||
親しみやすく、明晰な作風で知られるイギリスの作曲家ジョナサン・ダヴ。とりわけ彼の合唱作品はどれも魅力的であり、イギリスのみならず世界中で人気を博している。ここでは、彼の母親の記憶に捧げられたという「年月の移ろい」を中心とした、美しいハーモニーを聴くことが出来る。7つの曲からなる「年月の移ろい」は W.ブレイク、E.ディキンソン、G.ピールら5人の詩人のテキストを使い、時には妖艶さも感じさせながら、大地と季節を礼賛している。この曲集とメゾ・ソプラノのソロで歌われる「わが愛はわが内に」以外は全て無伴奏合唱で歌われ、時にはユーモラスに、また時には荘厳に、声の持つ美しさと可能性を無限まで追求する。 | ||
マイ・ファースト・バレエ・アルバム | ||
マイ・ファースト・ララバイ・アルバム | ||
マイ・ファースト・チャイコフスキー・アルバム | ||
マイ・ファースト・ヴァイオリン・アルバム | ||
リムスキー=コルサコフ:歌劇「見えざる町キテジと聖女フェヴローニャの物語」
ミハイル・カザコフ(B;ユーリー・フセーヴォロドヴィチ公) ヴィタリー・パンフィロフ(T;フセーヴォロド・ユーリエヴィチ皇子) タティアナ・モノガロワ(S;フェヴローニャ) ミハイル・グブスキー(T;グリーシカ・クテリマ) ゲヴォルク・ホコブヤン(Br;フョードル・ポヤーロク) マリカ・グロルダーヴァ(Ms;少年親兵) ジャンルカ・フローリス(T;2人の貴族) マレク・カルバス(B;2人の貴族) リッカルド・フェラーリ(B;グースリ弾き) ステファノ・コンソリーニ(T;熊使い) ヴァレリー・グリマノフ(B;ベデャイ) アレクサンダー・ナウメンコ(B;ブルンダイ) アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮カリアリ劇場o.&cho. | ||
リムスキー=コルサコフ(1844-1908)の最後から2作目にあたる、第14作目のオペラは、タタールの襲来から逃れるために湖底に沈んだ町キーテジと、動物と心を通わせることができる聖女フェヴローニャの物語を組み合わせている。6世紀に書かれたムーロムの聖フェヴローニャの伝記はロシアの習合信仰を記した資料として評価されている。この物語は、その伝記と汎神論的な民話、キリスト教の奇跡が結びついた類い稀なるもので、強い愛国心を帯びた美しいメロディは、変遷するロシアの歴史に負けることなく、常に演奏され続けた。「ロシアのパルジファル」とも称されるこのオペラ、2008年のイタリアでの公演でお届けする。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年3月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ドビュッシー:管弦楽作品集全集 牧神の午後への前奏曲/海/バレエ音楽「遊戯」/子どもの領分(A.カプレ管弦楽編曲)/夜想曲/英雄の子守歌(管弦楽編)/ 「ペレアスとメリザンド」交響曲(マリウス・コンスタン編曲)/12の練習曲~第9番、第10番、第12番/映像/ ピアノのために~サラバンド/舞曲(ラヴェル管弦楽編曲)/スコットランド行進曲(管弦楽編曲)/レントよりもおそく/ 聖セバスティアンの殉教/バレエ音楽「カンマ」(ケクラン管弦楽補筆&編曲)/リア王(J.ロジェ=デュカス管弦楽編曲)より/ 「放蕩息子」~行列と踊りの歌/おもちゃ箱(C.ドビュッシー、A.カプレ管弦楽編曲)/小組曲(ビュッセル編曲)/ バッカスの勝利(M.F.ガイヤール管弦楽編曲)/6つの古代の墓碑銘(アンセルメ管弦楽編曲)/ 白と黒で(R.ホロウェイ管弦楽編曲)/ベルガマスク組曲(G.クロエ編曲)/喜びの島(B.モリナーリ編曲)/ 前奏曲集〔第1集/第2集〕(マシューズ管弦楽編曲)/交響組曲「春」(ビュッセル編曲)/版画第1番「塔」(カプレ編曲)/ 版画第2番「グラナダの夕べ」(ビュッセル編曲)/交響曲 ロ短調(T.フィーノ管弦楽編曲)/幻想曲/ クラリネットのための第1狂詩曲/幻想曲(ロジェ=デュカス管弦楽編曲)/2つの舞曲「神聖な踊りと世俗の踊り」 準メルクル指揮フランス国立リヨンo. | ||
準・メルクルによるドビュッシー(1862-1918)の管弦楽作品全集。このBOXには本来の管弦楽曲だけでなく、多くの管弦楽編曲(他の人の手によるものも含まれる)も収録されているのが特徴。印象派を代表するドビュッシーの管弦楽の扱いの巧さについては今さら語る事もないだろう。変幻自在に色を変える「海」の描写に始まり、「夜想曲」や、「牧神の午後への前奏曲」など、聴いているだけで、目の前に「音で描いた絵画」が立ち現れる。また彼を信奉する作曲家たちは、この手法を模倣するかのように、ピアノ曲などに素晴らしいオーケストレーションを施した。作品としての興味も、音としての興味も全て満足させる充実のこのセット、ドビュッシー生誕150年を記念するにふさわしい贈り物と言えるだろう。 | ||
ウォレス:ケルト幻想曲集 あま色の髪の若者~私のラッド、笛を吹けば私はあなたのところへ行くだろう/ 私のナニーによる華麗なる幻想曲~マイ・アイン・カイン・ディアリー&ボニー・ダンディ/ 悲しい夜はとても早く過ぎていく~ラッソ・ゴーリー/栄光の待つところへ行こう~愛の若き夢/ あなたがジェイミーから離れるとき/タラのホールでハープが聞こえてくるのは1度だけ~まだ飛ぶの/ デズモンドの歌/春の日の花と輝く~アイルランドの旋律/スコットランドの釣鐘草/ 「ロイの妻」と「私たちは居眠りをする」のエコセーズによるピアノのためのサロン風な華麗なる幻想曲/ ジョン・アンダーソン、マイ・ジョー~ジェミー、あなたは永遠に私の元からいなくなった/ The Weary Pund o' Tow~幸運はこの家のあたりにある/輝く川の流れ-ノラ・クレイナ/マギー・ローダー/ スコットランドの旋律による小ロンド~愛しのチャールズ王子/キンロック・オブ・キンロック~私はママのかわいい子/ スコットランド賛歌/ホーム・スウィート・ホーム(埴生の宿)/川の岸と堤(*)/老いたロビン・グレイ-ボートを漕ごう ローズマリー・トゥック(P) リチャード・ボニング(P;*) | ||
ここに収録されているのは、数々の懐かしいメロディ。ウォーターフォード生まれの作曲家ウォレス(1812-1865)は、若いころからアイルランドとスコットランドの民謡を愛し、これらを超絶的なピアノ作品へと生まれ変わらせた。これは、当時まだまだ音楽的に未熟だったアイルランドの音楽産業の急成長に合わせ書かれたが、複数の曲をつなぎ合わせ、華麗なピアノ曲として聞かせる才能は、なかなかあるものではない。異色の経歴を持つ人とされるが、大地震の遭遇や猛獣との格闘など、その大半は眉唾ものらしい彼。しかしピアニストとしての華々しい活動歴は真実だったのだな。と信じるに値する技巧的な作品群。日本でもおなじみのメロディが至るところに現れは消えていく楽しさをぜひ味わってみて頂きたい。 | ||
ペンデレツキ: 古い形式による3つの小品(1963)/シンフォニエッタ第1番(1992)/24の弦楽器のための間奏曲(1973)/ セレナード(1997)/オーボエと弦楽オーケストラのための奇想曲(1964)(*)/シンフォニエッタ第2番(1994)(#) アルトゥール・パフレフスキ(Cl;#) ジャン・ルイス=カペッツァーリ(Ob;*) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.室内o. | ||
常に高い評価を受けているヴィトによるペンデレツキ・シリーズ。今作は、彼の約30年間にわたる6つの作品を収録していて、ペンデレツキ(1933-)の多彩な魅力を万遍なく楽しむことができる構成になっている。1963年に書かれた「古い形式による3つの小品」は、もともと映画のために構想された作品で、明らかに後期ロマン派風のバロック作品のバスティーシュ。当時の若い作曲家は前衛的なスタイルを持ちながらも、このような作品を書くことで自らの音楽技法を認めさせた。 その翌年に書かれた 「奇想曲」 は明らかに現代に属するもの(それもペンデレツキの最も過激なスタイル)で、各々の楽器がつぶやきつつ、絡み合う様を見事に描いた物。最近は懐古的な作風へと変化していると言われる彼の音楽だが、1990年代の作品を聴いてみていただければ、その見解に納得がいくかもしれない。 | ||
夕べの歌~J.L.ウェッバー編曲によるディーリアスとアイアランドの歌曲 ディーリアス(1862-1934):日暮れ/高き城の庭の鳥(#)/ハーレムの庭/愛の哲学/高き山脈/「ハッサン」~セレナード/ 長い長い年を通して/3羽のからす/眠りの歌/あなたの青い瞳とともに アイアランド(1879-1962):春の悲しみ/夕べの歌(*)/海ヘの情熱/聖なる少年/赤ちゃん/ 小さな小鳥/希望/若者の恋/夏の計画/彼女の歌/夏の森にて(*) ジュリアン・ロイド・ウェッバー(Vc) チェン・ジアシン(Vc;*) ジョン・レナハン(P) | ||
(*/#)は世界初録音。近代イギリス音楽は、どれも渋い美しさに彩られていることを誰もが知っているが、ここで聴くことのできる「チェロで奏でる歌曲集」は一層磨きのかかった美を有しているように思われる。心の底に沈みこんでいくような深いチェロの音色と、哀愁を帯びた旋律。これを耳にして涙しない人はいないはず。チェロを演奏するJ.L.ウエッバーについては今さら語る必要もないだろう。「オペラ座の怪人」でおなじみ、アンドルー・ロイドの弟であり、父も作曲家という、まさに音楽の申し子。ディーリアスとアイアランドの繊細な感情を見事にチェロへと移し替えている。アイアランドのピアノ作品集でおなじみのレナハンの伴奏も、思いのたけを伝えるかのような雄弁さ。 | ||
ヴァイス:リュートのためのソナタ集 Vol.11 〔第39番 ハ長調「パルティータ・グランド」/ 第96番 ト長調/第30番 変ホ長調〕 |
ロバート・バート(リュート) | |
どうしてこんなにファンがいるの?と驚くほどに、 リュート・ファンの間で人気が高いヴァイス(1687-1750)のソナタ集、待望の第11集。バッハと同じ年に没した作曲家だが、当時、イタリアとフランスのスタイルをミックスした「当時の現代音楽」を書いた人であり、もちろん最大のリュート奏者としても活躍していた。このアルバムでも、いつものように3曲が収録されていて、どれもが素晴らしい霊感に満ちている。第39番は、まるでリュリの作品のようなフランス風序曲で始まる壮大な曲であり、第96番は作曲家の死後、10年経ってモスクワで写譜が発見された曲。比較的容易な技巧で書かれていて、恐らく教育用と思われる。第30番は1725年から30年の間に書かれたもののようで、前奏曲はあとから付された。なぜかというと、ヴァイスは譜面にアルマンドから記すことで、前奏曲はその場で即興演奏することを好んだからだと言われている。 | ||
ガーシュウィン:協奏曲 へ調(1925)/ラプソディ第2番/ 「アイ・ガット・リズム」変奏曲 |
オリオン・ウェイス(P) ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
ガーシュウィン(1898-1937)の「もう一つのピアノ協奏曲」である「へ調の協奏曲」。代表作「ラプソディ・イン・ブルー」に比べると、古典的な形式に近づいているのは、この曲を作るためにガーシュウィンは、わざわざ音楽理論書を購入して、楽典から学びなおしたのだとか。もちろん前作のように、オーケストレーションを他の人の手に委ねることはなく、全て自らの手でスコアを書いたというのだから、その努力の凄まじさには敬服する他ない。初演はガーシュウィン自身のピアノと、彼にこの作品を委嘱したダムロッシュ指揮ニューヨークso.によって行われ、ジャズでもなくクラシックでもない新しい音楽は当時の聴衆を翻弄した。もともと映画音楽として構想された「ラプソディ第2番」はマンハッタンの街並みを音に移した物。彼の最後のフルスコアである「アイ・ガット・リズム」変奏曲も泣かせる。 | ||
バラダ(1933-): カプリチョス第1番「フェデリコ・ガルシア・ロルカへのオマージュ」(2003)(*)/ カプリチョス第5番「イサーク・アルベニスへのオマージュ」(2008)(#)/ ハーレムの小さな夜の音楽(2006)/リフレクションズ(1988)(+) ベルトランド・ピエトゥ(G;*) アルド・マータ(Vc;#) タチアナ・フランコ(Fl;+) ホセ・ルイス・テメス指揮イベリア室内o. | ||
NAXOSレーベルが力を注ぐ作曲家の一人が、このバラダ。民族性と伝統、アバンギャルドと現代性。これらを融合させ(かなり)スパイスを利かせた味わいは、曲によって多少のばらつきはあるものの、まるで匂いの強いチーズのような味わいであり、好きになったら手放せない中毒性を帯びている。このカプリチョスは、どちらも偉人たちへのオマージュと銘打たれているが、内容はギターとチェロの協奏曲風な作り。まあ、とにかく内容がエキサイティング。まさに血わき肉躍るといった表現がぴったり。かき鳴らされるギター、叩き付けるようなヴァイオリン。 「なぜここまで?」と思うほどに激しく、胸を打つ音楽が押し寄せて来る。「子守歌」でさえ、ゆったりとしたギターの歌は不安げな弦にかき消されるかのようだ。アルベニスのピアノ曲からインスピレーションを受けた「第5番」も強烈な音楽。著しく変貌したモーツァルト風の「夜の音楽」 、扇情的な「リフレクション」 。ああ、もうやめられない。 | ||
Converging Coltures~集中する文化 トゥーリナ(1882-1949)/A.リード編曲:ロシオの行列 / コー=チャン・スー(1970-):韓国舞曲 バーンスタイン(1918-1990)/P.ラヴェンダー編曲:ウェスト・サイド物語~シンフォニック・ダンス ボニー(1974-):カオス理論(*) / ニクソン(1921-2009):太平洋の祭り フレッド・ハミルトン(G;*) ユージン・ミリアーロ・コーポロン指揮ローン・スター・ウィンドo. | ||
トゥーリナによるスペインのお祭りの行進曲、誰もが知っているマンボやチャチャチャを駆使したバーンスタインの作品、ボニーの「カオス理論」はハードロック調のギター協奏曲、ニクソンの「太平洋の祭り」はカリフォルニアの景色を描いたもので、チャン・スーの「韓国舞曲」は文字通り、韓国のエキゾチックな伝統的リズムを配した曲。どこもかしこもピカピカで楽しさに満ち溢れた聴きごたえのある1枚。演奏しているローン・スター・ウィンドo.はアルバム「アメリカン・タペストリー」(8.570968)の演奏が高く評価されているが、ここでは一層磨きをかけたアンサンブルで、これらの難曲を完璧に演奏している。これはスゴイ。 | ||
トマス・マルコ(1942-):交響曲集 〔第2番「閉ざされた空間」/ 第9番「タラッサ」/第8番「大地の舞曲」〕 |
ホセ・セレブリエール指揮 マラガpo. | |
第2番以外世界初録音。マドリッドで生まれた作曲家トマス・マルコは、法律を学びつつ、音楽(作曲とヴァイオリン)を、彼曰く「少年のように」学んだという人。フランスでブーレーズとマデルナ、ドイツでシュトックハウゼンに就き、1967年には彼の助手にもなっている。心理学、社会学も取得、作曲だけでなく教師としても活躍している。この交響曲集は、彼のインスピレーションの源を探るかのような曲集であり、第2番以外は世界初録音となっている。第9番「タラッサ」は神話の女神の名前であり、中世の旋律を素材とし、それらを念入りな色彩の音色で彩るという物。また交響曲第8番は、各楽章に「幻の大陸」の名前が付けられていて、そのどれもが活発な舞曲のリズムで描かれている。スペイン風な音楽とは違った味わいだが、畳み掛けてくるような迫力に満ちた音とリズムは、一度聴くと病みつきになること間違いなし。 | ||
グリーグ:(1843-1907)/A.エルダル編曲: 弦楽四重奏曲〔ト短調 Op.27/ ヘ長調〕(弦楽オーケストラ版) ヌールハイム(1931-2010):ランデヴー ステファン・バラット=ドゥーエ指揮オスロ・カメラータ | ||
グリーグの完成された唯一の弦楽四重奏曲である ト短調(第1番は紛失、第3番は未完で、この作品は実質第2番にあたるもの)は、1877年から 1878年にかけて作曲された。当時、妻との関係悪化やその他の人間関係に疲れていたグリーグは、ハルダンゲル地方に自分自身のために建てた作業小屋に籠ることで、瞑想と精神集中にふけることができた。彼は、夏の夜に心から愛する湖のほとりを歩くことで、自らの心と向かい合い、新たな楽想を得たのだろう。出来上がったこの弦楽四重奏曲は、漲る気迫と、美しい民謡調の旋律が交錯するもので、それまで大切に積み上げてきた民謡への愛着と、西洋音楽への回帰の両方が感じられる見事な作品となった。このアルバムでは、1892年に書かれた未完の第3番とともに、弦楽合奏に編曲された版をお聞きいただくことが出来る。一層高らかに歌い上げられる感情の発露は、聴き手の心を強く揺さぶる。同時収録のヌールハイムの作品は、20世紀を象徴するかのような、聴き手に痛みを突き付ける音楽。強烈な慟哭を味わって頂きたい。 | ||
ドホナーニ:弦楽四重奏曲集〔第3番 イ短調 Op.33/第1番 イ長調 Op.7〕
アヴィヴSQ[セルゲイ・オストロフスキー、エフゲニア・エプシュタイン(Vn) ナタン・ブラウド(Va) ラケル・マーサー(Vc)] | ||
ハンガリー出身の作曲家ドホナーニは、指揮者、ピアニスト、教育者として活躍し、作曲家としても多くの作品を残している。バルトークと同世代でありながら、その作風は対照的であり、彼は亡くなるまで、19世紀ロマン派の伝統を忠実に守り続けたことでも知られる。とはいえ、このアルバムに収録された2つの四重奏曲は、その作曲年代におよそ25年の開きがあり、その作風もかなり変化していることが見てとれるだろう。1899年に書かれた第1番は、ブラームス風の美しいメロディに、ハンガリーの民族要素を少しだけ加えた表情豊かな作品で、ちょっとだけドヴォルザークの雰囲気も感じさせる面白い曲。それに比べ、1926年に書かれた第3番は、より洗練された構造と、新古典派風の活気に満ちた楽想が自慢の曲。冒頭こそロマン派風だが、ぶつかりながらはじけ飛ぶ音の粒は、満たされない気持ちを語るかのように、何かを強く訴えかけて来る。近代音楽を得意とするアヴィヴ弦楽四重奏団は、この複雑な作品を、すみからすみまで風通しよく聴かせる。 | ||
イディル・ビレット・アーカイヴ・エディション Vol.12 ラフマニノフ:6つの楽興の時 Op.16/コレッリの主題による変奏曲 Op.42/ 前奏曲集 Op.32 より〔第1番 ハ長調/第5番 ト長調/第12番 嬰ト短調〕 イディル・ビレット(P) | ||
『私の師であるナディア・ブーランジェは、 私がラフマニノフ(1873-1943)の第3番の協奏曲を演奏するように依頼を受けた時、 「大惨事が起きるから」と反対した。しかし、私はラフマニノフの音楽の中に偉大なる貴族性を認めた。その後、私が「コレッリの主題による変奏曲」を演奏した時、ようやく彼女は完全に意見を変え始めた。…イディル・ビレット回顧録(2006)より』 彼女のラフマニノフに意見するのだとしたら、それはブーランジェ自身がラフマニノフに反感を持っていたのでは?と勘ぐってしまいたくなるような、説得力のある演奏。重厚なタッチと技巧、漲る情緒。ラフマニノフの雄大な楽想を表現するのに、ビレットほどふさわしい人はいないのではないだろうか?その後の彼女による協奏曲を始めとした一連の演奏を聴けば、それは一目瞭然。 | ||
チャイコフスキー:18のピアノのための小品 Op.72 即興曲 ヘ短調/子守歌/やさしい非難/性格的舞曲/瞑想曲/踊りのためのマズルカ/演奏会用ポロネーズ/対話/少しシューマン風に/ 幻想的スケルツォ/火花のワルツ/いたずらっ子/田舎のエコー/悲しい歌/少しショパン風に/5拍子のワルツ/遠い昔/踊りの情景 コンスタンティン・シャムライ(P) | ||
数多くのピアノ曲を作曲したチャイコフスキー(1840-1893)だが、この「18の小品」は、彼の最晩年、死の半年前に完成させた極めて完成度の高い曲集。1曲1曲が、よくあるようなサロン風の小品とは一味違った深い味わいを持ち、詩情豊かで独創的な世界を構築している。友人や同僚に捧げられた曲や内省的な曲が多く見受けられるのは、少しだけ人生に疲れていたチャイコフスキーが、自らの辞世の句として書いたのかもしれない。ここで素晴らしいピアノを聴かせるのは、2008年シドニー国際ピアノ・コンクールの入賞者、 コンスタンティン・シャムライ。 彼の演奏は、 悲観的になりがちなこの曲集の表現に若々しい息吹を与えている。なお、管弦楽版の第10曲「幻想的スケルツォ」を耳にしたことがある人もいるかもしれない。これは、チャイコフスキーが交響曲「人生」として構想し、途中で投げ出してしまった作品を、後に作曲家ボガティリェフが拾い上げ、4楽章形式の交響曲として創り上げた際、第3楽章に取り入れたヴァージョン。 | ||
アントニオ・ソレル(1729-1783):鍵盤楽器のためのソナタ集 Vol.2〔第16番-第27番〕
ヴェスタルド・シムクス(P) | ||
Vol.1:8.572515(演奏者は異なります)。ケンブリッジのフィッツウィリアム博物館所蔵の原稿による演奏。当巻の演奏者は2009年の第55回マリア・カナルス国際ピアノコンクール第1位。 | ||
リピンスキー:奇想曲 Op.10&Op.27 3つの奇想曲 Op.10/3つの奇想曲 Op.27 |
チェン・シ(Vn) | |
「ポーランドのパガニーニ」の異名をとる名手リピンスキー(1790-1861)。彼はドレスデン宮廷でカペルマイスターを務めた経歴もある凄腕。ラジニポドラスキーの音楽一家に生まれたリピンスキーは、最初父から音楽の手ほどきを受けたが、溢れ出る才能はすぐに父親を追い越し、8歳の時にはプレイエルと協奏曲を演奏するまでに成長した。驚いた父は、モーツァルトのように「ヨーロッパの演奏旅行」を企画したという。しかし、謙虚な性格だったリピンスキーはそれを拒否、ポーランドを出ることは無かった。19歳の時にはオペラ指揮者として地域のオーケストラを指揮し、22歳の時に楽長に昇格。また20歳でヴァイオリンをはじめ、シュポアと交友関係を結ぶ。その後ミラノでパガニーニと出会い、一緒に演奏会を行うまでに意気投合した。2人は真の芸術家同士として、お互いを認め合ったのだろう。パガニーニはリピンスキーに「ヴェニスの謝肉祭」変奏曲を捧げ、リピンスキーは Op.10の「3つの奇想曲」をお返しとして献呈している。ここで聴けるリピンスキーの作品は、確かにパガニーニのような悪魔的性格はないものの、タルティーニやヴィオッティの伝統を踏まえた豊かな表現に彩られた見事な物。 | ||
J.S.バッハ:ギター編曲集 18のライプツィヒ・コラール~「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV659/ 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調BWV1010/主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639/ カンタータ「心と口と行いと命もて」~「主よ、人の望みの喜びよ」 BWV147/ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004/ アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳第2巻~シュテルツェル:御身がともにあるならば BWV508 グレアム・アンソニー・ディヴァイン(G/編曲) | ||
名ギタリスト、ジュリアン・ブリーム(1685-1750)の後継者と目される名手グレアム・アンソニー・ディヴァインの編曲で聴くバッハの作品集。彼はブローウェルやオアナ、イギリス近代など、どちらかというとモダーンな作品の演奏が知られているが、今作では偉大なるバッハに真正面から取り組むことで、新たな世界を開拓している。チェロ組曲の孤高の旋律は、とりわけギターに適しているようで、なかでもサラバンドのアリアのような美しい音楽は、もともとギターのために作曲された物。と言われても、誰も疑うことはないかもしれない。また、2つのコラール前奏曲において、曲に静寂と透明度を付与するための特殊奏法も見事。圧巻は、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータからの「シャコンヌ」で、ギターでここまで完璧に演奏することは、ディヴァイン以外のギタリストには不可能なのではないか・・・と思わせるだけの説得力を有している。バッハの美メロが何の迷いもなく心に染み入る1枚。 | ||
ポット:合唱作品集~物事の中心に 8声のためのミサ より/マリアのキャロル(2008)/聖処女への讃歌(2002)/私は一人の乙女のために歌う/ 愛と悲しみのあるところに神はいる(2002)/バルラロウ(2009)/悲歌(2011) グレース・デイヴィッドソン(S) マシュー・ベリー指揮コモーショ | ||
合唱王国イギリスには、いつの時代にも、多くの合唱曲とオルガン音楽の作曲家がいて、その時々に常に新鮮な曲を創造している。このフランシス・ポット(1957-)もそんな一人。彼の音楽は劇的で感情的に優れていて、多彩なテクニックで、過去の伝統を未来へと繋いでいる。数多くの受賞歴もあり、また作品も数多く演奏されている。このアルバムの中心作品である「ミサ曲」は、病のため47歳の若さで世を去ったバッキンガム大学の教授、アナベラ・ブラヴォーの死を悼んで書かれた物。痛烈な曲調をバードやタリス風の奥ゆかしい語り口で包んだ、美しい無伴奏合唱曲。 「マリアのキャロル」は彼の義理の父の追悼であり、その他の曲も、親しい人のために書かれたものが多いが、どの曲も親密さの中に人間の経験を超越した神秘性と、近代的な味わいを持たせていて、単なる個人的な悲しみに留まらず、普遍的な人生の機微を伺わせる見事な作品へと昇華させている。 | ||
キャスリーン・フェリアー~J.S.バッハ: カンタータ第67番「イエス・キリストを記憶にとどめよ」BWV67 (*) /マタイ受難曲 BWV244 (#) キャスリーン・フェリアー(A) ウィリアム・ハーバート(T;*) ウィリアム・パーソンズ(B) エルジー・サダビー(S;#) エリック・グリーン(T;福音史家;#) ブルース・ボイス(B;#)他 ソーントン・ロフトハウス(Cemb) オズボーン・ピズグッド(Org) レジナルド・ジェイクス指揮ジェイクスo.(*/#)、カンタータ・シンガーズ(*)、バッハcho.(#) | ||
グレート・シンガーズ。録音:1947年-1949年、キングズウェイ・ホール。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ストラヴィンスキー:自作自演集 バレエ音楽「火の鳥」組曲(1945年版)(*)/ バレエ音楽「ペトルーシュカ」組曲(1911年版)(#)/ バレエ音楽「春の祭典」(1913年版)(#) |
イーゴリ・ストラヴィンスキー指揮 NYP | |
録音:1946年1月28日、カーネギー・ホール(*)/1940年4月4日、リーダークランツ・ホール(#)、以上 ニューヨーク。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年2月発売分[代理店アナウンス順] | ||
セルバンテス(1847-1905):キューバ舞曲集 3つの衝撃/高級な夜の女/葬儀/魔女/キューバへの別れ/帰郷/クリクリ/失われた夢/笑い/オマージュ/回転木馬/ アルメンダレス/即興的に/もう踊らないで/意思/メッセージ/キスマーク/思い出/孤独/友情/招待/中断/嫉妬深い女/ アーメン/おいっ!/はい、これからも/それは必要/もう泣かないで/冷たいシャワー/さわらないで/ジグザグ/ 偉大なる女性/親密な/あなたから遠く離れて/彼は去り、もう戻らない/魂の融合/私はあなたを愛し抜く/えっ?なぜ? アルバロ・センドージャ(P) | ||
ラテン・アメリカのピアノ音楽における重要人物であるセルバンテス。母国キューバの文化と国家のアイデンティティを反映させた作風は、当時の聴衆に大うけであり、コンサートホールだけでなく、舞踊音楽としても重要な役割を担っている。この「キューバ舞曲集」は、作曲年代などはっきりしたことは分かっていないが、まさにエッセイ風の趣きを持ち、楽譜にはちょっとした思い付きなども書き込まれているという、興味深い作品集。何より、どの曲も楽しさ満点。どの曲も 1~2 分と短く、どこかスコット・ジョプリンを思わせる軽快なリズムの曲があったり、ショパンを思わせるしっとりとしたマズルカ風の曲があったりと、変化に満ちた 38曲。 | ||
ピアソラ/リアルマコプロス編曲(++以外)/セナネス編曲(++):タンゴ・ディスティーノ ミケランジェロ'70 (*) /タンゴの歴史 より〔第2番「カフェ1930」(#)/第3番「ナイトクラブ1960」(+)〕/ ソレダード(*) /グラン・タンゴ(**) /オブリビオン(##)/エスクアロ(*)/ 天使の組曲(++)〔天使の死/天使のミロンガ/天使の復活〕 アキレス・リアルマコプロス(Tb) エクトル・デル・クルト(バンドネオン;*) オクタビオ・ブルネッティ(P;*) ペドロ・ジラウド(Cb;*) サイモン・パウイス(G;#) イアン・ローゼンバウム(マリンバ;*) ロバート・トンプソン(P;**/##) サミュエル・アダムズ(Cb;##/++) エドソン・シャイト(第1Vn;++) ジユン・ハン(第2Vn;##/++) ラウル・ガルシア(Va;++) アーノルド・チョイ(Vc;++) | ||
ピアソラ(1921-1992)のタンゴは、すでに普遍的な地位を築いており、今では様々な楽器で演奏されることが普通となっている。彼の作品はどんな楽器とも親和性があり、まるで最初から予定されていたかのようにそこに馴染む。今作はソロ・トロンボーンによるピアソラの最初の録音となる。有名なオブリビオンや、耳にする機会の多い「タンゴの歴史」も、全く新しい装いで立ち現れる。もちろん、ここでソロを担うリアルマコプーロスの超絶技巧には目を見張るものがある。名チェリスト、ロストロポーヴィチのために書かれた 「グラン・タンゴ」 でも、 涙が出そうなほどに見事な演奏を聴かせる。 | ||
エベンシオ・カステリャノス(1915-1984): パカイリグアの聖なる十字架(1954) /7つ星の川(1946) /アビレニャ組曲(1947) ヤン・ワグネル指揮ベネズエラso. | ||
冒頭から高らかに響き渡るファンファーレ。20世紀前半に活躍したベネズエラの作曲家、カステリャノスの刺激的な作品「パカイリグアの聖なる十字架」は、人気のダンスのリズムやメロディーだけでなく、ベネズエラの中世のキャロルを引用、まさに国家主義的なスタイルの音楽。豊富なメロディ、厚みのあるハーモニー、そして見事な管弦楽法に彩られた曲は、ある意味、マーラーの第7番の終楽章の喧騒にも似た混沌たるエネルギーを感じさせることだろう。オリノコ川についての詩に触発されたという「7つ星の川」 、ベネズエラの流行歌や、マラカスなどを配した極めて楽しい「アビレニャ組曲」も心地良い気分を誘う。 | ||
エルネスト・コルデオ(1946-): ギターと弦楽合奏のための「祝典協奏曲」(2003)(*)/ 協奏組曲「インスラ」(2009)(#)/ ヴァイオリンと弦楽合奏のための 「コンチェルティーノ・トロピカル」(#) |
ペペ・ロメロ(G;*) ギレルモ・フィグエロア(Vn;#) イ・ソリスティ・ザグレブ | |
プエルトリコの作曲家兼ギタリスト、コルデロの作品集。彼は名ギタリスト、ペペ・ロメロを「神のインスピレーションを持つもの」として讃え「祝典協奏曲」を捧げた。これは作曲家の心でもあるカリブ海の島に伝わるリズムに源を発した情熱的でリズミカルな音楽。叩き付けるようなリズム、熱い風を感じさせる郷愁的なメロディ。とにかく盛り上がること間違いなしの音楽。「インスラ」は「島」の意味を持ち、指揮者であり、また優れたヴァイオリニストでもあるフィグエロアに捧げられている。こちらもカリブ海の風景を思い起させるような音楽で、忍び寄るかのようなタンゴ風のメロディ。 | ||
ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988): 交響的序曲第3番 Op.20 (1954) /ヴィアンア・ダ・モッタへのエレジーOp.14 (1948) / バレエ組曲「アルファーマ」(1956)(編曲:A.カッスート)(*) / 管弦楽のための変奏曲 Op.49(1976) (*) /3つの交響的スケッチOp.34 (1962) アルヴァロ・カッスート指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
(*)は世界初録音。 リスボン生まれのブラガ・サントスはフレイタス・ブランコの弟子であり、高い音楽的創造性をもち、ポルトガルの民族音楽の特徴を反映させて見事な音楽を残した。彼は6曲の交響曲を書いていて、その全てがカッスートによって MARCO POLOに録音されたが、こちらは久々の新録音。彼の音楽的言語はとても豊かで、緻密なアーキテクチュアを描くもので、どれもが魅惑的な音世界を持っている。バレエ音楽「アルファーマ」は、作曲家と親しかったカッスートが、図書館に保存されたスコアの紛失部分と、作曲家が持っていたというメモを併せ再現したもので、もともとは長かった楽曲を、上演しやすいように短く整えたと言う。生き生きとした躍動感にあふれた見事な音楽。 | ||
ハワード・ハンソン(1896-1981): 交響曲第4番「レクイエム」Op.34 (1943) /交響曲第5番「神聖な交響曲」Op.43 (1954) / セルゲイ・クーセヴィツキーの思い出によるエレジー(1956) /ディエス・ナタリス(1967) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
録音:1990年-1994年。原盤・前出: DELOS。カップリングは変更されている。アメリカ音楽界に確固たる地位を築き、作品も評価され、順風満帆の人生を歩んでいたハンソンだが、1943年の父の死にはかなりのショックを受けたようだ。その苦悩を乗り越えて書き上げられたのが、この交響曲第4番「レクイエム」。もともと抒情的な彼の作風だが、ここでは一層ロマン主義に回帰し、深い精神性に満ちた曲を描きだした。第2楽章以外はレクイエムの典礼文を用いた感動的なもので、交響曲というよりもカンタータとしての色合いが強くなっている。彼はこの作品でピューリッツァー賞も獲得している。第5番は単一楽章の交響曲で、タイトル通り神聖な雰囲気を醸し出している。彼が世に出るきっかけとなったクーセヴィツキーのために書かれたエレジーも、深い悲しみを湛えた一遍の叙事詩。 | ||
ハワード・ハンソン(1896-1981): 交響曲第6番(1968) (*) /キリストの光(1974) (#) / 交響曲第7番「海の交響曲」(1977) (+) |
ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso.(*/+)、 シアトルcho.(#/+) | |
録音:1989年-1994年。原盤・前出: DELOS。カップリングは変更されている。「アメリカのロマンティスト」ハンソン。第6番はNYPの創立185周年のシーズンを記念して委嘱された作品で、レナード・バーンスタインに捧げられている。印象的な3つの音によるモティーフが全曲を支配するロマンティックな作品で、第2楽章の冒頭のスネアドラムは新しい時代の到来を予感させる胸躍る音楽。ナザレ大学からの委嘱作である「キリストの光」は、ハイドンとヘンデルの主題による変奏曲を書いて欲しいと依頼されたが、ハンソンは聖書から「光」についてのテキストを選ぶという独自の作品で応えた。最後の交響曲第7番は実質カンタータとも言える美しく印象的な曲。81歳の作品だが、創作意欲は全く衰えることなく、美しいメロディが次から次へと溢れ出す壮大さが魅力。時代遅れと評される事も多かった作曲家だが、自らの作風を貫いた姿勢は天晴というほかない。 | ||
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978): 森の調べ(1947) (*) / 交響曲第2番 ト短調「新種族の歌」(1937) / 交響曲第3番「日曜日の交響曲」(1958) |
ジョン・ジーター指揮 フォート・スミスso. | |
(*)は世界初録音。ラテン系アメリカ人の作曲家スティルは、典型的なアメリカン・サクセス・ストーリーを実現した人だった。彼は3歳の時に町の楽団指揮者を務めていた父を亡くするが、教師だった母の勧めでヴァイオリンを学ぶことで最初の音楽体験を果たした。その後医学の研究にいそしみるが、やはり音楽への情熱捨てがたく、戦争をはさみながらも、アレンジャーとして働き、またブロードウェイではオーボエ奏者として、数多くの経験を積むことになる。ニューヨークからロサンゼルスに移り、古典的な作品を中心に数多くの曲を発表した。当初5楽章として計画されるも、出版時に最終楽章を削除したという「森の調べ」は、少しだけドヴォルザーク色を感じさせる牧歌的でのどかな物。自らのルーツを辿るかのように、ジャズなどの要素を埋め込んだ交響曲第2番、彼の生前は演奏されることのなかった交響曲第3番、どれも独特の情緒を湛えた名作。 | ||
ルーセル(1869-1937):バレエ音楽「蜘蛛の饗宴」Op.17 (1912) / オペラ・バレ「パドマーヴァティ」(1914-1918) より〔第1組曲/第2組曲〕 ステファヌ・ドゥネーヴ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
印象主義から新古典主義へと進んだルーセルの初期の名作「蜘蛛の饗宴」。この作品はもっぱら作曲家自身が編纂した「交響的断章」が知られ、この全曲が演奏される機会はあまりない。曲は印象主義そのものであり濃密な管弦楽法が特徴的。1912年に芸術劇場の委嘱によって書かれたバレエ作品で、ファーブルの「昆虫記」からインスピレーションを受けていて、庭に巣を作った蜘蛛と、蜘蛛のエサとなる昆虫たち、その蜘蛛を狙うカマキリ。そして神秘的なカゲロウの羽化からその死までを精緻な書法で描いた、音による博物誌。ルイ・ラロイの台本によるオペラ「パドマーヴァティ」は野性味あふれる異国的な音楽。本編には歌が挿入されるが、こちらは管弦楽組曲のみ。なかなか上演される機会のない幻のバレエ。ドヌーヴの演奏は闊達で色彩豊か。この曲を初めて聞く人にも安心してオススメできる逸品。 | ||
バーナード・ハーマン(1911-1975): 映画音楽「ジェーン・エア」(1943) |
アドリアーノ指揮 スロヴァキア放送so. | |
前出:MARCO POLO, 8.223535(当店未案内)。ニューヨーク生まれの映画音楽作曲家、バーナード・ハーマン初期の代表作の一つ。1936年にオーソン・ウェールズと出会ったハーマンは、彼が演出したラジオ・ドラマに次々と曲をつけ、1938年には、あの「宇宙戦争」で市民を大パニックに陥れた。ウェールズは1940年から映画を撮影し始めるが、その時にもハーマンをハリウッドに呼び映画「市民ケーン」の音楽が出来上がった。とは言え、ハーマンの活動の拠点はニューヨークであり、他の活動もしていたため、映画音楽に本腰を入れているというわけでもなかったようだ。しかし、「ジェーン・エア」は重厚さと不気味さを適度に持ち合わせた名作であり、その後の彼の名声を約束したかのような優れた作品としてこの世にあらわれた。この録音は編集中に行われたカットなどを全て復元したものとなる。 | ||
リムスキー=コルサコフ:管弦楽組曲集 「雪娘」組曲/交響的絵画「サトコ」Op.5/ 「ムラダ」組曲/「金鶏」組曲 |
ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
ロシア五人組のなかでも、とりわけ管弦楽法に優れた才能を発揮したリムスキー=コルサコフ(1844-1908)。このアルバムに収録されたオペラからの管弦楽組曲の数々は、そんな彼の特筆を知るのにふさわしいものと言えるだろう。組曲「雪娘」は春の精と冬の精との許されぬ愛が生んだ悲劇の物語。とりわけ「道化師の踊り」が知られているが、悲しげに始まる「序曲」から聞きごたえ充分。海の英雄となった「サトコ」の物語、こちらも伝説から採ったという、亡霊になっても愛する人を守る娘「ムラダ」 、そして彼の最後のオペラで、風刺に満ち少々教訓めいた終わり方をする「金鶏」から素晴らしい音楽を並べた。 | ||
ジョン・フィリップ・スーザ(1854-1932):吹奏楽作品集 Vol.10 救世軍行進曲(1930) /ジャズ・アメリカ(1925) /フリー・ランス行進曲(1906) /キルト・パーティ行進曲(1889) / 「温室に住む人々」~バレエ組曲(1909) /兵士たちが船で帰還してくる時には!(1918) / ミルラ・ガヴォット(1876) /コンドル序曲(1886) /ボウ・アイディアル・マーチ(1893) / ジェローム・カーン「幸せを求めて」によるユモレスク(1922) /錨と星(1918) /海軍紳士録(1920) キース・ブライオン指揮ノルウェー王国海軍軍楽隊 | ||
「マーチ王」スーザの作品集第10集。中でも珍しいのがトラック13のユモレスク。 この曲は P.D.Q.バッハの作品にも匹敵するほどのユーモアにあふれた物。ミュージカルのスタンダード・ナンバーで知られるジェローム・カーンのヒット曲のもじりで、T型フォードを酩酊状態で運転すること(ダメよ)についての作品とのことで、曲は様々な楽器で演奏される。 「温室に住む人々」はいろいろなアルコール飲料についての音楽。聴いているだけで幸せな気分になれそうな組曲。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.11 アフメト・アドナン・サイグン(1907-1991): ピアノ協奏曲第1番(*)[アフメト・アドナン・サイグン指揮コロンヌo./ 録音:1958年8月8日、ブリュッセル、世界初演時ライヴ、モノラル]/ アクサクのリズムによる12の前奏曲集[録音:1970年代、アンカラ、モノラル] ジャン・フランセ(1912-1997):ピアノ・ソナタ(ビレットに捧ぐ) [録音:1960年、バーデン=バーデン] アルカン(1813-1888):鉄道 Op.27[録音:1998年、カトヴィツェ] バラキレフ(1837-1910):イスラメイ[録音:1993年、リル] イディル・ビレット(P) | ||
トルコの作曲家アフメト・アドナン・サイグンの作品は1958年当時広く認められてはいなかった。17歳の若きピアニスト、イディル・ビレットとサイグン自身の指揮により、この曲の持つ雄弁な表現法と、独創的で知的なイディオムが広く知れることとなった。サイグンの信頼を得たビレットは、ソロ作品でも素晴らしい演奏をしている。フランセの作品もビレットのために書かれたもので、こちらはウィットに富んだ軽やかな、いかにも「フランス風」の曲。アルカンとバラキレフの2曲は超絶技巧のオンパレード。ビレットでなくしては成立しない1枚といえるだろう。 | ||
プレイエル(1757-1831):交響曲集〔変ロ長調 Benton125 /ト長調 Benton130 〕/ フルート協奏曲 ハ長調 Benton106 (*) パトリック・ガロワ(Fl;*)指揮シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ | ||
オーストリアで生まれ、ハイドンに学び、そのまま行けばベートーヴェンの良き先輩として活躍したであろうプレイエルが、1783年にフランスに移り、名前を改名してから(以前はプライエルであった)は、ロンドンで成した財で邸宅を購入、そして師であるハイドンの楽譜を出版するために立ち上げた音楽出版社が成功を呼び、ついにはピアノ制作会社までをも設立するに至った。こんな多彩な活躍をした彼だが、その作品数もとても多く、一時期はヨーロッパにおいて「最も有名な作曲家」として知られていたほどであり、ここで聴ける2つの交響曲などからは、その才能を存分に感じることができるだろう。彼の唯一のフルート協奏曲である ハ長調の作品も、きらめくような美しさを備えている。 | ||
フリッツ・クライスラー(1875-1962):弦楽四重奏曲 イ短調(1919) エフレム・ジンバリスト(1890-1985):弦楽四重奏曲 ホ短調(1931 rev. 1959) (*) ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):夕べのハーモニーOp.31 (1924) (#) ファインアーツSQ〔ラルフ・エヴァンズ(第1Vn) エフィム・ボイコ(第2Vn) ニコロ・ユージェルミ(Va) ヴォルフガンク・ラウファー(Vc) オーティス・クレーバー指揮ヨーロッパpo. (#) | ||
(*/#)は世界初録音。 伝説のヴァイオリニストたちによる弦楽四重奏曲。3歳からヴァイオリンを学び、作曲は一時期ブルックナーにも師事していたというクライスラー、その演奏はもちろんのこと、数々の愛らしい作品も良く知られている。この曲は思いの他シリアスであり、そんな点が却って人気をなくしてしまったのかもしれない。ジンバリストも名ヴァイオリニストであり、クライスラーの友人だった。ロシアでユダヤ系の家庭に生まれ、1911年にボストンso.と共演してからアメリカに定住、素晴らしい活動をしている。2人ともイザイを大変尊敬したいたと言い、このアルバムにはそんなイザイの知られざる作品も収録されている。世紀末音楽とは全く違った世界に属する音がここにある。 | ||
フランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789):フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ Vol.2 フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ〔第4番 ハ長調/第5番 ヘ長調/第6番 ト短調〕/ 前奏曲 ハ長調/アンダンテ ヘ長調 パウリーナ・フレッド(Fl) ヘイディ・ペルトニエミ(Vc) アーポ・ハッキネン(Cemb) | ||
Vol.1:8.572029。 マンハイム楽派の最も重要な代表者の一人リヒターの作品はこの時代としては、かなり独創的であり、声部の処理や表情豊かなハーモニーには驚かされるばかり。ここでもバロックのトリオ・ソナタの伝統に根差しつつも、それだけに留まることのない新しい時代の息吹を感じさせるソナタを聴くことが出来る。またこのアルバムには、彼の2つの鍵盤作品も収録。これらの作品は、どの楽器のために書かれたのかは不明だが、当時の南ドイツやオーストリアのオルガンは足鍵盤を持たない簡便なものが多かったため、こういったオルガンの練習用に書かれたものではないか?と考える人もいる。ただし、このアルバムではチェンバロで演奏されている。まだまだ研究余地の多い作曲家だけに、これから先が楽しみ。 | ||
ヨーク・ボウエン: ヴィオラ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.18/ 幻想曲 Op.54 /ヴィオラ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.22 |
ブリッジ・デュオ [マシュー・ジョーンズ(Va) マイケル・ハンプトン(P)] | |
イギリスの近代作曲家ボウエンは、ヒンデミットのようにオーケストラのほぼ全ての楽器を演奏できるほどの腕前を持っていたが、彼が愛したのはヴィオラの音色だった。それは「近代ヴィオラの父」ライオネス・ターティスの存在に触発されたのは間違いないが、もしかしたら戦争で受けた心の傷が影を落としているのかもしれない。そんな彼がヴィオラを通して歌い上げた2つのソナタは、作曲当時から「演奏困難」とされていて、なかなか弾き手が現れず、世に出る機会を失ってしまったものと思われるが、これらは本当に溢れんばかりのファンタジーに満ちたロマンティックで美しい歌だった。存命時は、その懐古的な作風から、 「時代遅れ」と批判されてしまったこともあるものの、こんなに美しい曲を書く人が埋もれているのはもったいないの一言に尽きるのではないだろうか。 ヴィオラの魅力がひしひしと伝わる1枚。 | ||
ジェラルド、モンサルバチェ、カサド:ピアノ三重奏曲集 ロベルト・ジェラルド(1896-1970):ピアノ三重奏曲第1番(1918) シャビエ・モンサルバチェ(1912-2002):ピアノ三重奏曲(1986-1988) ガスパル・カサド(1897-1966):ピアノ三重奏曲 ハ長調(1926-1929) |
トリオ・アリアーガ [ダニエル・リゴリオ(P) フェリペ・ロドリゲス(Vn) ダヴィド・アペラニス(Vc)] | |
3人のカタルニャの作曲家たちによるピアノ三重奏曲集。ジェラルドはファリャ以降の世代で最も優れたスペイン人作曲家として評価されている。シェーンベルクの影響を受け、無調の音楽をスペインに持ち込んだことで知られているが、この初期の三重奏曲はフランス風の洗練された味わいを持つものであり、瑞々しい若者の感性漲る流麗な作品。次のモンサルバチェの曲は、どこか官能的な響きを持つ「ドゥルシネアのバラード」という楽章で始まる。第2楽章は彼が尊敬していたモンポウへのオマージュで、静謐な響きが横溢している。そして活動的な第3楽章「リトメッロ」はジャズの雰囲気を持ちあわせている。カザルスの弟子であり、チェリストとしても高名なカサドの作品は、力強い民族的なリズムを持つ輝かしい作品で、先人たちの影響を受けつつも、決してロマン派の風合いをなくすことなく、独自の世界を築いている。 | ||
クシシュトフ・メイエル(1943-):弦楽四重奏曲集 Vol.2 〔第9番 Op.74 (1990) /第11番 Op.95 (2001) /第12番 Op.103 (2005)〕 ヴィエニャフスキSQ[ヤロスラフ・ゾルニエルチュキ、ミロスワフ・ボチェク(Vn) レフ・バラバン(Va) マチェイ・マズレク(Vc)] | ||
ポーランドのクラコフ生まれのメイエルの弦楽四重奏曲第2集。ペンデレツキとブーランジェの指導を受けた人だが、単一楽章で書かれた第11番の弦楽四重奏曲からは、明らかにショスタコーヴィチの影響が感じられる。5つの楽章に分かれ、それらが目まぐるしく変化するテンポが心地良い(?)快感を呼び覚ます第9番、そして彼の最も直近の作品である第12番は、9つの部分に分かれていて、それらが緊密な関係を持って描かれている。切れ切れのメロディは相互に睦みあい、古典派やロマン派の音楽のように、美しく響きあうのではないものの、精巧なポリフォニーは刺激的な響きを以って人間の感覚の奥深い部分に棲みつくかのようだ。現代音楽の一つの形がここにある。 | ||
アルフレッド・ヒル(1869-1960):弦楽四重奏曲集 Vol.4 弦楽四重奏曲〔第10番 ホ長調 (1935) /第11番 ニ短調 (1935) 〕/ 「人生」の五重奏曲〔重々しく、速く(*)/葬送行進曲(*)/スケルツォ(*)/ 終曲「いと高きところの神の栄光」(声とピアノ五重奏版)(#) 〕 ドミニオンSQ リチャード・マップ(P;*/#) マーク・ドレル指揮(#) ブライオニー・ウィリアムズ、アメリア・ベリー(S;#) リンデン・ローダー、アナベル・チータム(Ms;#) リチャード・グリーガー、クリス・ベレントソン(T;#) ダニエル・オコーナー、キース・スモール(B;#) | ||
オーストラリアの作曲家の中でも第一人者として讃えられているヒルの作品は、同世代のヨーロッパの作曲家たちのものと比べると若干時代遅れの感は否めないが、数多くある弦楽四重奏曲は、そのどれもが個性的であり、凝った作風を持っている。第10番と第11番はガーシュウィン的でもあり、また印象派の影響も受けている。第10番の身を切るように美しいアダージョや、第11番の第1楽章の重苦しい冒頭部からアレグロへと移り変わる一瞬の閃きからは、ヒルのしたり顔が見えてくるようだ。最終楽章で声楽が登場する「人生の五重奏曲」は、後に交響曲へと編曲されるほど、彼のお気に入りの物。終楽章で高らかに人生の喜びを歌い上げるという、まさにヒルによる「喜びの歌」と言えるだろう。 | ||
ロッシーニ(1792-1868):ピアノ作品全集 Vol.4 老年のいたずら第8集「館のアルバム」/ 老年のいたずら第9集より〔Nos.9, 12, 6, 7, 11〕 |
アレッサンドロ・ マランゴーニ(P) | |
引退後のロッシーニによる作品集。13集からなる曲集は、独奏曲や室内楽、声楽曲など様々な形の作品の集合体であり、その中身はまるで「ごった煮」 。それも1曲1曲に良く味のしみた老舗の味わいのようなものを醸し出している。舞曲あり、フーガあり。そして大抵の曲には、一筋縄でいかないような捻ったタイトルが付けられていて、その真意を探るのは全く困難。まさに、常にいたずらを仕掛けられているような楽しいものなのだ。もちろん、稀代のメロディメーカーであるロッシーニのこと、美メロに事欠くことはない。 | ||
J.S.バッハ:ギターのための編曲集 T.マヌキアン編曲:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 T.ホップストック編曲:リュート組曲 ハ短調 BWV997 /前奏曲、フーガとアレグロBWV998 J.ペロワ編:協奏曲 ニ長調 BWV972(原曲:ヴィヴァルディ) ジュディカエル・ペロワ(G) | ||
J.S.バッハ(1685-1750)の作品はその限りない可能性に惹かれるのか、数多くの作曲家たちによって様々な編曲が試みられている。ギターのために編曲を試みた最初の作曲家は、名ギタリストでもあったタレガだった。タレガはバッハの対位法や色調の多様さを見事にギターへと置き換えることに成功、次世代の作曲家たちに多くの示唆を与えた。そんな中、パルティータ第2番を編曲したのがマヌキアンだった。彼は鍵盤楽器のために書かれたこの曲を、完璧にギターへと移し替えることに成功している。ホップストックの手による2つの作品も、もともとギターのために書かれたかのように、ぴったりとマッチしている。そして、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をバッハ鍵盤独奏曲へと編曲した BWV972をギターへと移し替えたのは、演奏者であるペロワ自身。こちらも何も文句のない仕上がり。演奏しているペロワは1973年パリ生まれの名手で、2003年からジェレミー・ジューヴと「パリ・ギター・デュオ」を創設し活動、世界中で好評を博している。深みのある美しい音色が魅力的。 | ||
ケクラン(1867-1950):ペルシャの時 Op.65 | ラルフ・ファン・ラート(P) | |
フランク、フォーレ、ドビュッシーら先人の影響を受けながらも、伝統的なハーモニーと作曲技法を独自に拡大し、時には無調の作品までをも書いたフランスの作曲家ケクラン。彼は良き教師でもあり、近代和声学、対位法の著作も残し、また映画からもインスピレーションを受けるなど、多方面に渡って影響を及ぼした人でもあった。彼は夜になると望遠鏡で星を眺め、宇宙の神秘を解明しようと試み、またある時は神話や旅行記、未知の国についての書物を熱心に読んでいたともいう。そんな知識人であり夢想家であった彼ならではのピアノ曲がこの傑作「ペルシャの時」。「ピエール・ロティの『イスパーンの方へ』に基づくピアノのための組曲」という副題をもち、彼の特徴でもある静謐さと、東洋的な雰囲気が横溢した 16曲からなる組曲で、時に聞こえてくる古代の響きや、砂漠の熱い風が感じられる、今の慌ただしい時間を忘れさせるかのような音たちが蠢いている。こういう曲を演奏させたら右に出る者はいないであろう、ラルフ・ファン・ラートがさらりと弾いてのけている。 | ||
レオナルド・バラダ(1933-):ピアノ作品集 ショパンのバラード第1番によるトランスパレンシー(1977) / プレルディス・オブスティナント(1979) (*) /コントラスト(2004) /ミニ=ミニチュア(2010) (*) / 4つのテンポによる音楽(1959) /アライルヴィング・ヴァリエーション(*)/持続性(*) パブロ・アモロス(P) | ||
(*)は世界初録音。 単なる「現代音楽家」として一括りにしてしまうには、あまりにももったいないカタルニャ生まれの作曲家バラダ。これまでにNAXOSレーベルに10枚以上の録音があるが、そのどれもが奇怪で奇妙な音に溢れている。今回のピアノ作品も、その例に漏れることなく極めて刺激的で挑戦的な音に満ちた作品が目いっぱい並ぶ。第1曲目の「ショパンのバラードによる~」では、千切れたショパンのかけらのようなものを探しているうちに、見たこともない異世界へ迷い込むこと必至。 「プレルディス・オブスティナント」は名ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャのために書かれた作品で、ピアノがどれほどまでに創造的な力を発揮できるか?を命題とした5つの部分で構成されている。彼女は何度もこの曲を演奏したが、ついに録音することがなかったため、このアルバムが世界初録音となる。他の作品も興味深いものばかり。ここでピアノを演奏するアモロスに献呈された「ミニ=ミニチュアー」も凝縮された世界を描き出している。 | ||
チマローザ(1749-1801):ピアノ・ソナタ集 Vol.2 〔ハ長調 R.19/ト長調 R.20/ハ長調 R.21/イ長調 R.22/変ロ長調 R.23/ニ長調 R.24/ハ短調 R.25/変ロ長調 R.26/ニ短調 R.27/ ニ長調 R.28/変ロ長調 R.29/ハ長調 R.30/ト長調 R.31/ヘ長調 R.32/ハ長調 R.33/変ロ長調 R.34/イ長調 R.35〕 ヴィクトル・サンジョルジョ(P) | ||
Vol.1:8.570718。 チマローザのピアノ・ソナタの第2集。彼は活動の早い時期からソナタを書き始めたが、これらが教育目的だったのか、それとも「手なぐさみ」だったのかはわかっていない。しかし、速い楽章での目もくらむような音使いからは、彼が国内の演奏会などで自らの技巧を誇示するために書かれたものではないか?と推測することもできそう。緩徐楽章はやや保守的ではあるものの、その表現力の巧みさには驚くばかり。第1集と同じく、サンジョルジョの丁寧な演奏が光る。 | ||
ブラームス(1833-1897):合唱と管弦楽のための作品集 アヴェ・マリアOp.12/埋葬の歌 Op.13/ アルト・ラプソディOp.53(*)/運命の歌 Op.54/ 悲歌 Op.82/運命の女神の歌 Op.89 |
エヴァ・ヴォラク(A;*) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo.、cho. | |
ブラームスの合唱作品と言えば、まず最初に頭に浮かぶのが「ドイツ・レクイエム」だが、彼は他にも素晴らしい合唱曲をいくつも書いている。彼が最初に合唱曲を書いたのは1957年の時。ここに収録されたアヴェ・マリアになる。その後、1863年にウィーンのジンクアカデミーから指揮者としての招聘を受け、聴衆受けのするバッハのカンタータや自らの「ドイツ・レクイエム」を初演しつつ、合唱の素材をものにし、素晴らしい作品を創り上げていくことになる。その後に書かれた「アルト・ラプソディ」(ゲーテの『冬のハルツ紀行』の断章)や、「運命の歌」での荘厳さはブラームスでなければ書けない深い世界が広がる。また画家フォイエルバハの追悼のために書かれた「悲歌」は悲しみに満ちた内容でありながらも、優しさと希望の光にも満ちた美しい音楽。 | ||
ポール・モラヴェック(1957-):有用な知識 人生は短し(ソプラノとピアノ三重奏編)(2009)[エイミー・バートン(S) トリオ・ソリスティ]/ 特性(1996)[サイモン・マリガン(P)]/有用な知識~フランクリン・ファンタジー(2006) [ランドール・スカルターラ(Br) ラ・フェニーチェ セシリア・ブラウアー(グラス・ハーモニカ)] | ||
全て世界初録音。このアルバムのジャケットに使われている肖像画は、ピューリッツァー賞を受賞した作曲家モラベックではなく、学者・政治家として知られるベンジャミン・フランクリンを描いたもの。タイトルの「有用な知識」も、フランクリンの言葉からの引用。作曲者モラヴェックによると、このアルバムに収録されているのは「音楽の肖像」ともいうべき作品であり、歌曲集「人生は短し」はジェイムズ・エッジの詩による「ゆがんだ子守歌」に始まる、一人の人間の誕生から死までを描いた物。「特性」はピアノ独奏による、モラヴェックの友人たちの肖像画、そして表題作「有用な知識」は前述の通り、フランクリンのテキストを短縮、拡大して用いた音楽的賛辞。 | ||
宮廷歌人と彼の「涙のベール」~ナイトハルト(1185頃-1240頃): カンティレーナ「おんどり」/私は全ての尺度を越えて悲しむ/夏と冬/クラウスラ/来たれ、甘い夏の天候よ/ 歌え、黄金のめんどりよ~ダンス「僧侶」/優雅な女性はこの名誉に値する/私は夫など望んでいない/私は花を悼む/ ヘダメルスコール/すべてのすべての夏の長いこと/神よ、高く賛美する/死ぬ、死ぬ マルク・レヴォン(/Vo/リュート/G/ヴィエール)指揮アンサンブル・レオーネス [エルス・ヤンセンス=ファンミュンスター(Vo) バティスト・ロマン(ヴィエール/バグパイプ/Vo)] | ||
中世後期。ミンネゼンガーとはドイツの宮廷歌人で、徳の高い貴婦人をあがめ、その人のために愛の歌を歌うという役を担っていた。そんな時代、ナイトハルトは最も人気のある宮廷歌人のひとりとして知られている。とはいえ、詩人でありミュージシャン、所謂「シンガーソングライター」であった彼の歌は素朴で、ある時は暴力的であり、また時にはエロティックであり、宮廷文化を伝えつつも、また一味違った「市井の音楽」として人気を博した。憂鬱さを歌うかと思えば、必要に応じて舞曲を演奏、また季節の風物詩を取り入れた歌の数々は、当時の生活を彷彿させる興味深い物。このアルバムに収録されている作品は「フランクフルト・フラグメント」と呼ばれる資料から修復したもので、少なくとも5人の作曲家の名前が認められるが、大部分はナイトハルトのものであろうと推測されている。1000年近くの長い年月を経て蘇る中世の響きは聴き手を不思議な気分にさせること間違いない。 | ||
ピーター・フィリップス(1560/61-1628):カンツィオネス・サクレ 蘇りたまいしキリストは/主は教義と英知とを/使徒は口々に/主よ、思い出したもうことなかれ/天使ガブリエル/ シオンへの道は嘆く/めでたし、イエス・キリストよ/天にまするわれらの父よ/賛美されたアニェス/使徒らはステファノを/ われら生のただ中にありて/幸いなるかな天の女王/恵みあふれる聖マリア/ああ、何と甘美な/聖母マリアの生涯/ 喜べ、処女マリアよ/喜べ、処女マリアよ/歓喜とともに祝おう/幸いなるかな女王/ああ、だから アンドルー・マッケイ指揮サルム・コンソート | ||
ピーター・フィリップスはルネサンス後期のイギリスでウィリアム・バードと共に最も有名な作曲家として名を馳せていた人。最初はロンドンのセントポール寺院で少年聖歌隊のメンバーとして活躍、1582年に宗教上の理由でイギリスを離れローマへ行き、オルガニストに任命される。この時期にイタリア風のポリフォニーを徹底的に学んだようだ。その後はヴァージナル教師をしながらヨーロッパを巡り、1590年にアントワープに定住。残りの人生はアルベール大公の火度を受けながら1628年に亡くなるまでその地で過ごした。彼の音楽は当時としてはとても複雑であり、見事な対位法に彩られたドラマティックな物。 | ||
マイ・ファースト・クラシカル・ミュージック | ||
マイ・ファースト・モーツァルト・アルバム | ||
マイ・ファースト・ベートーヴェン・アルバム | ||
マイ・ファースト・ピアノ・アルバム | ||
ウィリアム・プリムローズ~リサイタル Vol.2 パガニーニ/プリムローズ編曲:カプリスOp.1 Nos.24, 13, 5 / ヘンデル:アダージョ ヘンデル/ハルヴォルセン編曲:パッサカリア バッハ/デ・タール編曲:甘き死よ来たれ BWV.478(オルガンとヴィオラ版) ブラームス:2つの歌 Op.91 /コラール前奏曲 Op.122~第10番「わが心の切なる願い」 シューベルト:連祷 D343 / ベンジャミン:ヴィオラ・ソナタ / ロイ・ハリス:モノローグとダンス ウィリアム・プリムローズ(Va) アルバート・スポルディング、ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) マリアン・アンダーソン(A) ヴァーノン・デ・タール(Org) ジョセフ・カーン、フランツ・ルップ、 ハリー・アイザック、アンドレ・ブノワ、ウラディーミル・ソコロフ、ジョアナ・ハリス(P) | ||
録音:1934年-1952年、ニューヨーク&ロンドン。トランスファー:デイヴィッド・レンニック/ディジタル修復:グレアム・ニュートン。グレート・ヴィオリスト・シリーズ。シリーズ完結編。 | ||
リヒテル初期録音集 Vol.2 チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ ト長調 Op.37[録音:1956年] プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ〔第7番 変ロ長調 Op.83[録音:1958年6月29日、モスクワ]/ 第9番 ハ長調 Op.103[録音:1958年、モスクワ]〕 スヴャトスラフ・リヒテル(P) | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ。プロデューサー&修復エンジニア:ウォード・マーストン。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2012年1月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ドビュッシー(1862-1918):管弦楽作品集 Vol.7 ピアノと管弦楽のための幻想曲(*)/ クラリネットのための第1狂詩曲(#)/ サックスと管弦楽のための幻想曲(+) (管弦楽編曲:J.ロジェ=デュカス)/ 2つの舞曲 「神聖な踊りと世俗の踊り」(**) |
ジャン=イヴ・ティボーデ(P;*) ポール・メイエ(Cl;#) アレクサンドル・ドワシー (アルトSax;+) エマニュエル・セソン(Hp;**) 準・メルクル指揮 フランス国立リヨンo. | |
準・メルクルによるドビュッシーの管弦楽作品集、今回は協奏的な作品を中心に収録。ドビュッシーは「協奏曲」と名付けた作品は書かなかったが、独奏楽器に活躍の場を与えたいくつかの曲を残している。1890年に書かれたピアノと管弦楽のための「幻想曲」は、彼の友人シャンサレルのための作品。多くの事情で、ドビュッシー自身が出版を認めず、結局彼の死後にようやく初演されたという物。フランクの「交響変奏曲」やフォーレの「バラード」にも似た嫣然とした響きが見事。サックスのための狂詩曲は、少々エキゾチックな作品。クラリネットの狂詩曲は、ドビュッシーらしい繊細な音使いで始まる魅力的な曲。サティのジムノペディにも似た「神聖な舞曲」は独奏ハープが活躍する。ティボーデ、ネイエ、ドワシーら、名手を惜しげもなく投入した贅沢な1枚。 | ||
カプースチン(1937-): 8つの演奏会用練習曲/ ジャズ・スタイルによる24の前奏曲 |
カテリーネ・ゴルデラーゼ(P) | |
カプースチンの作品は聴いてみてもわかる通り、とても華麗であり、ジャズのインプロヴィゼーションもふんだんに使われているように思えるが、その細かい音符は全て楽譜に書きこまれたものであり、フリージャズなどのような奏者に一任されているものではない。これは、彼がジャズに興味を持った当時のロシアの音楽事情に拠るものなのだろうが、精緻に書き込まれた音符を元に、奏者が自由に想像を働かせて、自らの世界を演出すのから、これほど贅沢なものはないのかもしれない。空気中を煌めきながら乱舞する音に包まれる愉悦感こそ、カプースチンを聴く喜びの一つと言えるだろう。 | ||
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(1928) (*) /シンフォニエッタ
クリスティーネ・リボー(S) エヴァ・マルシニク(A) ティモシー・ベンチ(T) ヴォチェク・ギールラッハ(B) ヤロスラフ・マラノヴィチ(Org) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.、ワルシャワ・フィルハーモニーcho.(*) | ||
晩年になって、人生の輝きを取り戻したヤナーチェク(1854-1928)は、堰を切ったように次々と名作を生み出す。この「グラゴル・ミサ」と「シンフォニエッタ」もその中に含まれる人類の至宝とも言える傑作。「グラゴル・ミサ」のグラゴルとは、スラヴ人が使った最古の文字と言われることから、この曲はスラヴ文化のための奉祝であると同時に、彼にとっての最高の人であったカミラへの思いが結実しているようだ。大規模な管弦楽、合唱、独唱、そしてオルガンが織り成す、神秘的で輝くような調べは聴くものの心を躍らせます。「シンフォニエッタ」は最近人気が急上昇している曲でもあり、本来は軍楽のために構想された作品。金管が大活躍する冒頭から、わくわくするような楽想に満ちている。ヴィトとワルシャワ・フィルという最高の演奏者による2つの作品、まさに文句のつけようのない名演が繰り広げられている。 | ||
ティエリー・ランシノ(1954-):レクイエム(2009)
ハイディ・グラント・マーフィー(S) ノラ・グビッシュ(Ms) ステュアート・スケルトン(T) ニコラ・クルジャル(B) エリアフ・インバル指揮フランス放送po.、フランス放送cho. | ||
代理店は作曲家名字を『ランチーノ』と記載しており、国内資料でもこの表記となっている場合があるが、Lancino をフランス語発音すれば通常は上記で、これが正しいと思われる。まるで巨大な鉄槌を振り下ろすかのように、重々しい打撃音が延々と続くこのフランスの作曲家による「レクイエム」の冒頭。ここを聴いただけで思わず頭を垂れてしまいたくなるような、衝撃的な作品。20世紀になって書かれたレクイエムは、宗教的な観点よりも、より人間の存在について掘り下げるものが多いが、この曲もその一つの形と言えるだろう。テキストは「めぐりあう朝」の原作者として知られるパスカル・キニャール。彼との3年間に及ぶ共同作業からこの作品が生まれたと言う。彼らは死と永遠の時間について、答えの出ることのない質問を、レクイエムという形式で聴き手に突き付ける。名指揮者インバルによる、人間の暗部に光を当てるかのような明晰な演奏。 | ||
イディル・ビレット、ソロ・エディション Vol.3~ リスト:12の大練習曲集 S137, R2a(1837) |
イディル・ビレット(P) | |
リスト(1811-1886)の数ある作品の中でも「超絶技巧練習曲」はとりわけ人気を誇っている。しかし、一般に知られるこの作品が成立するまでに、2段階の成長過程があったことをご存知だろうか?まず最初は、15歳の時に出版した「12の練習曲」で、こちらは天才の萌芽はあるものの、まだまだ小手調べと言ったところ。そして次が 26歳の時に改定したこの「12の大練習曲」で、その後、幾度かの改定を経て、41歳に出版された第3稿が、通常聴かれる「超絶技巧練習曲」。このアルバムの第2稿はとりわけ演奏困難な作品であり、リスト自身でなければ完璧に演奏することは無理だとされ、これまでに録音もほとんど存在しない(リスト全集などを除けば)「幻の」作品。曲ごとに様々な違いがあり、興味は尽きないが、後に「マゼッパ」と命名される第4曲は特に聴き物。リストが自らの技巧の限界を追求しながら書いたであろう、難しすぎるヴァージョンを、易々と弾きこなすビレットは、もしかしたらリストを超える存在なのかもしれない。 | ||
ショパン: 2台のピアノのためのロンド ハ長調 Op.73 (*)/ ロッシーニ「チェネレントラ」の主題による変奏曲(#)/ メランコリックなワルツ 嬰ヘ短調 Op.posth./ マズルカ第60番 ニ長調 Op.posth./ ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.8 (+) |
クングスバッカ・ピアノ三重奏団 [マリン・ブロマン(Vn;+) イェスパー・スヴェドベルイ(Vc;+) サイモン・ クロフォード=フィリップス(P)] フィリップ・ムーア(P;*) エミリー・バイノン(Fl;#) | |
ショパン(1810-1849)は「ピアノの詩人」と称されるが、ほんの一握りの室内楽作品も書いている。そのほとんどは、10代に書かれたもので、晩年の作品のような深みは薄いものの、甘美で抒情的なメロディに満ちている。ピアノ三重奏曲は 19歳の作品で、チェロの名手であったポズナニ皇太子、アントニ・ラジヴィウに献呈されている。2台のピアノのためのロンドは18歳の時の作品。夏の休暇を友人宅で過ごしたショパンが着想したといわれている。こちらは彼の死後、友人のフォンタナが出版した物。フルートのための変奏曲は、14歳頃に着想されたもので、ロッシーニの歌劇「チェネレントラ」のアリア「悲しみと涙のうちに生まれ」を主題としている。ここでフルートを演奏しているのは名手バイノン。なんと贅沢なことだろう。2曲のワルツとマズルカも 18歳頃の作品。ちょっぴりメランコリーで、きらきら輝く若きショパンの青春譜。 | ||
ステーンハンマル:ピアノ協奏曲集 〔第2番 ニ短調 Op.23 /第1番 変ロ長調 Op.1 〕 |
ニクラス・シーヴェレフ(P) マリオ・ヴェンツァーゴ指揮 マルメso. | |
ストックホルムでピアノと作曲を学び、最初はピアニストとしてデビューしたスウェーデンの作曲家ステーンハンマル(1871-1927)。1897年からは指揮者としても活動を始め、1900年にはストックホルム王室歌劇場の楽長に就任したほどの才能の持ち主だった。この2曲のピアノ協奏曲は、そんな彼の全ての才能を目の当たりにできる素晴らしい物。1893年に書かれた第1番はブラームス風でもあり、チャイコフスキー風でもあるという、まさに後期ロマン派の音楽。そして1904年から1907年に書かれた第2番は、ピアノとオーケストラの緊張感に満ちた対話で始まり、少しずつ劇的な流れへと変化していく。めまぐるしく変化する楽想からは一時たりとも耳を離すことができない。ピアニストのシーヴェレフのテクニックは感嘆物だが、指揮をしているヴェンツァーゴの圧倒的な存在感にも注目。あまりにも独創的なブルックナーを振ることで知名度がぐんぐん上がっているという通好みの人。 | ||
マデルナ:ピアノ協奏曲〔通常版(1942) (*)/2台ピアノ編曲版(1946) (#) 〕/ 2台のピアノのための協奏曲(1948) (+) /クワドリヴィウム(1969) (**) アルド・オルヴィエート(P;*/#/+) ファウスト・ボンジェッリ(P;#/+) カルロ・ミオット指揮(*/+/**) アレーナ・ディ・ヴェローナo.(*/**)、グルッポ40.6 (+) | ||
(*)、(#)は世界初録音。 イタリアの現代作曲家&指揮者であるマデルナ(1920-1973)。彼はテープ音楽を好み、また古楽への造詣も深く、自らの作品に不確定性を取り入れたた人として知られている。そんな彼、1959年に作曲した「ピアノ協奏曲」はグランド・ピアノの蓋を乱暴に閉めるなどという“恐ろしい指示 "がされていることで評判となっているが(これも不確定性ね)こちらの1942年に書かれたピアノ協奏曲は、バルトークの世界に没頭している学生が書いたもので、長らく失われていた若書きの作品。もちろん天才の萌芽は至るところに見えていて、今後どのような世界へと進んでいくのだろう?と興味が尽きない物。その4年後に2台ピアノ版へと発展させたトラック2,そしてその思考を熟成させたトラック3は、まるで兄弟のように同じ香りを有している。その20年後に書かれた晩年の「クワドリヴィウム」(天文学、算術、幾何学、音楽)は、彼が求めた世界の一つの答えであり、「4つ」というキーワードの上に音を重ねていくという試みから生まれる刺激的な音楽…ストーリー。 | ||
ハンソン(1896-1981): 交響曲第3番 Op.33/ 組曲「メリー・マウント」Op.31 |
ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
数多いアメリカ音楽の中でも、最も重要な位置を占めるハンソンの交響曲シリーズ。第3番は1936年から1938年に書かれた作品で、ハンソン特有の「北欧らしさ」も存分に備えた美しくも雄大な風情を持っている。4楽章の定型で書かれていて、もちろんアメリカの自由な空気感も感じられ、冒頭からわくわくするような響きが感動を呼ぶ。曲が激しく転じてからは一層ドラマティックになり、のどかな第2楽章では深呼吸したくなるほとの美しさを感じられるだろう。もう1曲は、自身のオペラから編曲した「メリー・マウント」組曲。悲劇的な内容を持つ作品で、音楽も極めて雄弁。難解さを配した活力漲る作品。 | ||
マーラー:交響曲「大地の歌」
ヘーネ・ヘンシェル(Ms) グレゴリー・クンデ(T) ハンス・グラーフ指揮ヒューストンso. | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975): 無声映画のための音楽「新バビロン」Op.18 (1929) |
マーク・フィッツ=ジェラルド指揮 バーゼル・シンフォニエッタ | |
「新バビロン」は、監督も23歳のコージンツェフと26歳のトラウベルグという若手で、俳優も22歳のゲラーシモフを起用したという、何とも若々しく刺激的な作品だったようだ。「新バビロン」と言うと、歴史物?と思ってしまうかもしれないが、実はパリのデパートの名前。ここで働く少女ルイーズがパリ・コミューンの戦士として処刑され、彼女の恋人ジャンがプロレタリア意識に目覚めるという、当時の「体制」に迎合した作品。公開前に検閲に引っ掛かり、映画を編集し直す羽目に陥り、その際音楽も大幅に書き直された。このアルバムはその最初の「失われた」原稿総譜から、復元出来得る音楽を全て拾い出した。最初の編成通り、弦楽器は5人のみで演奏されている。当時流行していた曲を念頭に置きながら、嵐のようなリズムと咆哮する金管ファンファーレを随所にを取り入れた。 | ||
クリスマス前のもう一つの夜、そしてスクルージ フォックス(1626-):キャロル・ファンタジア(*) / ケリー(1934-):スクルージ(#) レーン(1950-):オールド・クリスマス・ミュージック(+) 〔16世紀の作者不詳の音楽:ガウダーテ / ウォーロック:最初の慈悲 / フランス伝承曲:たいまつ手に手に/ ウォーロック:ベツレヘム・ダウン / M.レントヴィチ:キャロル・オブ・ザ・ベル〕 レーン:クリスマス前の他の夜(#) / カーティス(1959-):クリスマス・ラッシュ(*) レビコフ(1866-1920):クリスマス・ツリー組曲 Op.21~第1楽章「ワルツ」(+) リスト(1811-1886)/G.ジェイコブ&F.レーン編曲:クリスマス・ツリーより(管弦楽編曲版) (*) 〔ツリーに明かりを灯けよ/カリヨン/古き時/ポーランド風〕 サンダーズ(1968-):おとぎ話のそりすべり(+) / モーリー(1923-2009):スノーライド(*) チャイコフスキー(1840-1893)/P.レーン編曲:四季 Op.37b~11月「トロイカ」(*) (クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための版) ジョーンズ(1984-):クリスマス・クラッカー(*) サイモン・キャロウ(ナレーター;#) ギャヴィン・サザーランド指揮 RTE コンサートo.(*/#)、ロイヤル・バレエ・シンフォニア(+) | ||
トラック2 はディケンズの「クリスマス・キャロル」が凝縮されて語られている。他にもクリスマスを思いながら聞きたい曲ばかり。管弦楽編曲のリスト「クリスマス・ツリー」や室内楽版のチャイコフスキー:トロイカ」は、他では聞けない充実した音色を持っている。 | ||
マリオ・ピラーティ(1903-1938):ピアノ五重奏曲 ニ長調(1927-1928) (*) アキッレ・ロンゴ(1900-1954):ピアノ五重奏曲(1934) (#) アルド・チッコリーニ(P;#) チルコロ・アルティスティコ・アンサンブル [ダリオ・カンデーラ(P;*) ジュセッペ・カロテヌート(第1Vn) ニコラ・マリーノ(第2Vn) ジュセッペ・ナヴェッリ(Va) マヌエラ・アルバーノ(Vc)] | ||
ともに世界初録音。国内代理店は演奏団体の1語目を『チコルーロ』と記載しているが、Circolo Artistico Ensemble なので誤り(コとルが逆)。ピラーティは音楽学者としても知られた指揮者ジャンドレア・ガヴァッツェーニが「歌のように気まぐれで、活動的。南のバロックのようだ」と評した作曲家。たしかにこのピアノ五重奏曲は最初はびっくりするほど暴力的に始まる。3分ほど過ぎると泣きたくなるほど甘美な曲想へと変わるが、全く聴き手を翻弄させる。ロンゴはD.スカルラッティのロンゴ番号で知られる作曲家アレッサンドロ・ロンゴ(1864-1945)の息子で、アルド・チッコリーニの師の一人。この録音にもチッコリーニ自身が参加。彼の作品は緊密な音で構成されながらも、どこかしら暖かく、喜ばしさを湛えている。 | ||
湾流~アメリカの室内楽作品集 ラーセン(1950-):天国のロデオ・クイーン / リーウェン(1953-):湾流 シックリー(1935-):クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための四重奏曲 コープランド(1900-1990):六重奏曲 エンヘイク[キム・ウォンカク(Cl) M.ブレント・ウィリアムズ(Vn) キム・ヤヨン(Vc) パク・ウンヒ(P)] コリーヌ・スティルウェル(Vn) パメラ・リャン(Va) | ||
現代アメリカの4つの室内楽作品を集めた。最初のラーセンの曲は「マドンナと銃」という絵画からインスピレーションを受けたもので、まさに暴れ馬を連想させるようなパワーある音楽。2曲目はリーウェンの作品は劇的。シックリーの四重奏曲は、ちょっぴり憂鬱なフォーク・ミュージックであり、コープランドの六重奏曲は、生命力溢れる元気のよい作品。 | ||
ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935): ヘンデルの主題によるサラバンドと変奏/ノルウェーの旋律による演奏会用カプリス/ パッサカリア(原曲:ヘンデル「組曲第7番 ト短調 HWV432」)/ アントニオ・バルトロメオ・ブルーニ(1757-1821):6つの協奏的二重奏曲第4巻 〔第1番 変ホ長調/第2番 ト短調-長調/第3番 変ロ長調/第4番 ニ長調/第5番 ハ長調/第6番 ヘ長調〕 ナターリア・ロメイコ(Vn) ユーリー・ジスリン(Va) | ||
ハルヴォンセンは偉大なるヴァイオリニストであったと同時に、ノルウェーの音楽発展にも寄与した。中でも、この「サラバンド」と「パッサカリア」はバロック時代の音楽に新しい息吹を与えた名作。腕自慢のヴァイオリニストが、しばしばコンサートで取り上げているようだ。ブルーニはほとんど知られていない。イタリアのクネオで生まれ、23歳でパリへ移住。ヴァイオリニストとしての名声を確立し、デ・ムッシュ劇場のヴァイオリニストの地位を得てからオペラの作曲、指揮にも手を染め、その後はオペラ・コミークの責任者となり、20曲ほどの自作で大評判を取った。最終的にはイタリアにできた新劇場の監督となり、祖国で生涯を終えた。その作品は、驚くほどに劇的で優美な旋律を持っている。 | ||
ハイドン(1732-1809):フルート三重奏曲集 〔第16番 ニ長調 Hob.XV; 16 / 第15番 ト長調 Hob.XV; 15 / 第17番 ヘ長調 Hob.XV; 17 〕 |
ウーヴェ・グロット(Fl) マルティン・ルンメル(Vc) クリストファー・ ヒンターフーバー(P) | |
モダーン楽器使用。 ハイドンのフルート三重奏曲は自筆稿のほとんどが失われてしまい、作曲時期の確定ができないうえ、他の作曲家の名前で出版されていたり(ハイドンの名声にあやかったらしい)と、なかなか出所を示す手がかりもない。ちなみに第16番の冒頭は、あの有名なモーツァルトの作品にそっくり。 | ||
イタリア・クラリネット作品の宝石箱 ボンナルド(1885-1972):協奏的ワルツ/ノットゥルノ/ロンド / カッペッティ(1875-1918):小組曲/ノットゥルノ ガブッチ(1896-1976):アリアとスケルツォ(*) / スターディオ(1882?-1938):セレナータ/ブルレスカ デ・ロレンツォ(1875-1962):サルタレッロOp.27 / ディ・ドナート(1887-1967):パストラーレ カットリカ(1882-1962):二重奏曲 / ベッローネ(20世紀):セレナータ / スカーモリン(1890-1969):夜想曲/序奏とタランテラ セルジオ・ボシ(Cl) リッカルド・バルトリ(P) | ||
(*)を除き世界初録音。イタリアのクラリネット組曲集(8.572399)で知られざる作品を楽しく聴かせてくれた、クラリネットのボシとピアノのバルトリのコンビによる、またまた知られざる作品の宝石箱。イタリア風のサルタレッロやタランテラ、ブルレスカ、セレナータなど曲名を見ているだけでも楽しい1枚だが、実際の聴いてみると、まるでオペラ・アリアを聴いているかのように華麗で瀟洒な曲が後から後から出て来る。例えば冒頭の、ボンナルドの「協奏的ワルツ」では、まさに花開くようなクラリネットのパッセージが印象的。楽しげな曲、郷愁を呼び起こす曲、燃える曲・・・クラリネットの表現の多様性にも気づかされる極上の1枚。 | ||
20-21世紀ギリシャのフルート作品集 アントニノウ(1935-):ミケーレのためのラメント / テルザキス(1938-):2つのメルヒェン ロゴテティス(1921-1994):グローブス / コウナディス(1924-):「魔法にかけられた譜面台」~ブルース(*) イオアニディス(1930-):断片II / アダミス(1929-):メリスマ(#) / クルポス(1942-):悲歌 ポルプダキス(1974-):エオリアの悲歌 / ツァンガリス(1956-):アナウンス コソナ(1976-):デゥアスラッシス / クメンダキス(1959-):私を忘れて カトリン・ツェンツ(Fl) ハラ・イアコビドウ(Cemb;*) アンゲリカ・カタリオウ(Ms;#) | ||
記載は無いが、多くが世界初録音と思われる。収録されている音楽は多種多彩。特殊奏法、古代のメロディ、民謡など、様々な要素が入り混じり、その音色は、ある時は優しくそして神秘的に耳を掠めていく。無伴奏のソロから多重録音、チェンバロとのアンサンブル、声との交合など変化に富んだ選曲。 | ||
アニマ・メア~わが魂~中世の聖なる音楽 作者不詳:汝の婚礼の間を飾れ/作者不詳:われは信ず、わが贖い主はいきたまう / ハース:天主の聖母マリア 作者不詳:救いのうちにある者/光なり日なるキリスト/水と求める鹿のように/われらは粗布と灰をもちて ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお新緑よ、その生命力よ 作者不詳:あがめよ、主の十字架を憐れみたまえ(2種)/マニフィカト/主よ、われらの祈りを聞きたまえ アンサンブル・コスメディン [ステファニー・ハース(Vo/ベル) クリストフ・ハース(弓奏プサルテリウム/ベル/タンブーラ/レベック)] | ||
ヘンデル:9つのドイツ語アリア集 HWV202-210 /グローリア HWV deest (*)
ドロテア・クラクストン(S) フレドリーク・フレム、ハンナ・イドマーク(Vn) シェルド・ライベッカー・ステッフェンセン(Vc) ラーシュ・バウンキルド(ヴィオローネ;*) レイフ・メイエ(Cemb/Org) | ||
バッハと同じ年にドイツで生まれるも、20代後半からイギリスに渡り、この地で生涯を終えたヘンデル(1685-1759)。そのせいか、彼は母国語であるドイツ語を作品に用いることはほとんど無かった。この「9つのアリア」は珍しくドイツ語の歌詞による物。ハンブルクの詩人ブロッケスは当時広く愛好されていた人で(他にもテレマンなどがこの詩人のテキストを用いている)、自然の美しさから神を見出し、その存在に祈りを捧げるという内容がヘンデルの心を捉えたに違いない。ソプラノ、ヴァイオリンと通奏低音という小さな編成だが、まるでオペラのアリアのようにドラマティックで技巧的。声の美しさを存分に堪能できる作品。グローリアは、1707年、彼がイタリアに滞在していた頃に書かれた作品で、ずっと行方不明になっていたが、2001年に発見されてからというものの、ローマ・カトリック教会の重要なレパートリーとなった物。 | ||
眠れ、聖なる幼子よ~クリスマスの子守歌 キャンプキン(1984-):眠れ、聖なる幼子よ / フィンジ(1901-1956):子守歌 / マッジ(1974-):大いなる神秘よ ド・マンシクール(1510-1564):おお、エマニュエル / リング(1933-):マニフィカト / バスク伝承曲:子守歌 キャンベル(1983-):眠れ、私の夢よ / パイゴット(1485-1549):幼子イエスをあやす聖母マリア(*) ペヴァン(1951-):マニフィカト(*) / ダッガン(1963-):おお御子、ここに生まれる(*) バージェス(1975-):コヴェントリー・キャロル / ポット(1957-):眠れ、いとしき子(*) ヒラリー・キャンベル指揮ブロッサム・ストリート | ||
(*)を除き世界初録音。キリストの生誕を描いた子守歌を集めた物。 | ||
ハイドン:バーチャル・ハイドン~鍵盤独奏曲全集 ソナタ 〔第14番 ハ長調/第9番 ニ長調/第11番 変ロ長調/第12番 イ長調/第31番 変イ長調/第10番 ハ長調/第13番 ト長調/第7番 ニ長調/ 第15番 ホ長調/第20番 変ロ長調/第32番 ト短調/第2番 ハ長調/第16番 ニ長調/第4番 ト長調/第19番 ホ短調/第29番 変ホ長調/ 第6番 ハ長調/第30番 ニ長調/第3番 ヘ長調/第1番 ト長調/第33番 ハ短調/第34番 ニ長調/第36番 ハ長調/第37番 ホ長調/ 第38番 ヘ長調/第22番 ニ長調/第23番 変ホ長調/第41番 イ長調/第42番 ト長調/第43番 変ホ長調/第44番 ヘ長調/第45番 イ長調/ 第46番 ホ長調/第47番 ロ短調/第48番 ハ長調/第49番 嬰ハ短調/第50番 ニ長調/第51番 変ホ長調/第52番 ト長調/第33番 ハ短調/ 第53番 ホ短調/第54番 ト長調/第55番 変ロ長調/第56番 ニ長調/第58番 ハ長調/第59番 変ホ長調/第62番 変ホ長調/ 第60番 ハ長調/第61番 ニ長調/第62番 変ホ長調/ヘ短調 「ピッコロ・ディヴェルティメント(変奏曲)」〕/ カプリッチョ ト長調「8人のへぼ仕立て屋に違いない」/20の変奏曲 イ長調/ 12の変奏曲 変ホ長調/幻想曲(カプリッチョ) ハ長調/前奏曲 ハ長調/ 6つの変奏曲 ハ長調/アダージョ ト長調(ピアノ三重奏曲第22番第2楽章第1稿)/ 弦楽四重奏曲第62番 ハ長調「皇帝」Op.76 No.3(ピアノ版) トム・ベギン(P/Fp) | ||
#代理店記載のホーボーケン番号には不備があったため省略しました。 ハイドン(1732-1809)のピアノ曲全集を様々な試みによって現代によみがえらせるというプロジェクト「ヴァーチャル・ハイドン」。こちらの全貌はBlu-ray DISC(NBD0001-04)にて詳細を知ることができるだろう。こちらでは、まず、その偉大なる演奏をCDでお楽しみいただきたく思う。同梱のDVDでは、3時間に渡っての演奏家&研究者であるベギンの奮闘ぶりがご覧頂ける。日本語字幕が付いているので、細かい部分も文句なし。 | ||
シューベルト:歌曲全集 BOX | ||
NAXOSが長い期間をかけて、着々と進行させたシューベルト(1797-1828)の歌曲全集。最新の研究結果を踏まえ、ドイツが誇る歌手たちを揃えた、万全の仕上がり。一家に1セット。オススメする。 | ||
ヤッシャ・ハイフェッツ~小品集 Vol.2, 1944-1948 カステルヌオーヴォ=テデスコ:フィガロ(ロッシーニ「セビリャの理髪師」より)(*) ドヴォルザーク:ユモレスク(*) / ゴドフスキー:12の印象~ウィーン風(*) ラヴェル:ハバネラ形式の小品(*) / グラース:競技場(#) ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク(#)/美しき夕暮れ(*)/ベルガマスク組曲~月の光(#) プロコフィエフ:組曲「3つのオレンジへの恋」Op.33bis ~行進曲(#)/ 「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.7~「マスク」(#) ショスタコーヴィチ:24の前奏曲 Op.34 より(#)〔第10番 嬰ハ短調/第15番 変ニ長調〕 リムスキー=コルサコフ:歌劇「金鶏」~第2幕 太陽賛歌(#) / チャイコフスキー:メロディ(#) ショパン:夜想曲第16番 変ホ長調 Op.55 No.2 (#) / ブラームス:ハンガリー舞曲第7番 イ長調(#) グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」~第2幕 精霊の踊り(#) サン=サーンス:動物の謝肉祭~白鳥(#) / シューマン:森の情景 Op.82~予言の鳥(#) クレイン:舞曲第4番(#) / ドホナーニ:ハンガリー牧歌 Op.32a~アンダンテ・ルバート(+) シューベルト:4つの即興曲 Op.90~第3番 変ト長調(+) サラサーテ:スペイン舞曲集 Op.22 より(+)〔第1番「ロマンス」/第6番「サパテアド」〕 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) エマニュエル・ベイ(P;#) ミルトン・ケイ(P;*) ドナルド・ヴアヒース指揮ベル・テレフォン・アワーo.(+) | ||
録音:1944年-1946年、ニューヨーク。原盤:米 DECCA。トランスファー:デイヴィッド・レンニック/ディジタル修復:グレアム・ニュートン。グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ。Vol.1:8.111379。 | ||
ウィリアム・プリムローズ~リサイタル Vol.1 クライスラー:ボッケリーニのアレグレット/愛の喜び/愛の悲しみ/プニャーニの前奏曲とアレグロ ドヴォルザーク:わが母の教え給いし歌/交響曲第9番「新世界より」~第2楽章/ユモレスク / マスネ:エレジー 伝承曲:ロンドンデリーの歌 / ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9 No.2 / シューベルト:アヴェ・マリア チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ/ただ憧れを知る者のみ / ラフマニノフ:夜の静けさに Op.4 No.4 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006~第3楽章 ガヴォットとロンドー C.P.E.バッハ:ソルフェッジョ ハ短調 Wq.117.2 H.220 / ラモー:タンブーラン ベンジャミン:ジャマイカのルンバ/マティー・ラグ/クッキー/サン・ドミンゴから サン=サーンス:動物の謝肉祭~白鳥 / ミロノフ:カプリス ウィリアム・プリムローズ(Va/Vn) マリアン・アンダーソン(A) シドニー・グーセンス(Hp) ジョセフ・カーン、フランツ・ルップ、ハリー・アイザック、 デイヴィッド・スティマー、ウラディーミル・ソコロフ(P) チャールズ・オコンネル指揮ビクターso. | ||
録音:1927年-1941年、ニューヨーク&ロンドン。トランスファー:デイヴィッド・レンニック/ディジタル修復:グレアム・ニュートン。グレート・ヴィオリスト・シリーズ。次月ご案内のVol.2 (8.111383)で完結予定。 | ||
ウォレス(1812-1865):歌劇「マリターナ」(1848)
マジェラ・カラフ(S) リンダ・リー(Ms) ポール・チャールズ・クラーク(T) イアン・キャディ、ダミアン・スミス(Br) クエンティン・ヘイズ(B) プロインシアス・オ・デュイン指揮RTEコンサートo.、RTEフィルハーモニーcho. | ||
録音:1995年9月19日-20日、オライリー・ホール、アイルランド国立大学ダブリン校、アイルランド。前出:MARCO POLO, 8.223406/07(当店未案内)。アイルランド生まれの作曲家ウォレス。なかなか波乱に満ちた生涯を送った作曲家として名を馳せている。以前リリースした歌劇「ラウリーン」(8.660293-94)でその作風と才気煥発な音楽が話題を呼び、また彼自身のトランスプリクション集(8.572774)では、驚くほどのピアノの超絶技巧が世に知られることとなった。そんなウォレス。「他の作品はないのか?」というファンの声にお応えして、以前MARCO POLOからリリースされていたオペラ全曲が NAXOSレーベルで復活。この「マリターナ」は19世紀頃のイギリスでは最も人気のあるものの一つだった。初演で大成功を収め、その後、ウィーンからフィラデルフィアまで数多くの劇場でこの作品が上演されたということ。題材としても、アリアの美しさを取っても、どれもが親しみやすく美しい作品。これは聴かなければもったいない。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年12月発売分[代理店アナウンス順] | ||
グリーグ:管弦楽作品集 Vol.6~弦楽オーケストラのための音楽・抒情組曲 2つの悲しい旋律 Op.34/2つのメロディ Op.53/組曲「ホルベアの時代より」Op.40/ 2つの抒情小品 Op.68/2つのノルウェーの旋律 Op.63/抒情組曲 Op.54 ビャーテ・エンゲセット指揮マルメso. | ||
NAXOSの人気シリーズの一つ、グリーグ(1843-1907)の管弦楽作品集の第6集。汲めども尽きぬ北欧メロディの宝庫、今作も心洗われるような美音揃い。この作品集のいくつかは、原曲がピアノ曲であったり、またノルウェーの民族音楽に起源を見ることが出来る。最初に置かれた「2つの悲しい旋律」は、もともと歌曲からの編曲で、「春」(過ぎし春)の哀切なメロディはとりわけ有名だが、この曲はノルウェーではしばしば葬儀の時にも奏されるもので、原曲の歌詞は、年老いた人が、この世を去る前の最後の春を迎え、風景や暖かい陽光に感謝の祈りを捧げている詩であることを知る人はあまりいないのではないだろうか?他のどの曲も、北欧の豊かな自然を感じさせる、ちょっと胸が痛むものばかり。とびきりの弦の調べは、人の声をも凌駕する。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲 〔第6番 ロ短調 Op.54/第12番 ニ短調「1917年」Op.112〕 |
ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
「ショスタコーヴィチ最高!」聴き終えた瞬間、そう叫びたくなるようなペトレンコのこのシリーズ。そろそろ中盤に差し掛かってきた。今回はファンは多いけれども、少々地味(?)な6番と、ショスタコーヴィチ(1906-1975)の代表作の一つ、12番の組み合わせ。1839年に書かれた第6番は、表題こそないが、おそらく12番の原型であろうと推測されている。ひたすら暗くて不気味な第1楽章が印象的。抒情的なショスタコーヴィチを聴きたかったらこの楽章がよいだろう。対照的に軽やかで美しい第2楽章、オーケストラの性能が試されるが如く音が乱舞する第3楽章と実は聴きどころの多い作品。第12番は「十月革命とレーニンを具体化せんとしたこの作品は、レーニンを偲ぶ物。」と作曲家自身が語ったとされているが、実は本心は別のところにあったらしい。というのが現在の定説になりつつある。そうなると本当のところはどうなんだ?と裏の意味を探るのも一向だが、まずは音楽をじっくり聴いてみようだ。いつもの如く、ペトレンコは容赦なくムダな贅肉を切り落としていく。残った部分は本当に美味しそうな赤身だけ。曲にまつわる(とされる)エピソードに目を向ける暇もない。第12番の最終楽章の開放的な音楽も、もしかしたら全く別の意味が込められているのかも。 | ||
ブゾーニ:ピアノ協奏曲 Op.39
ロベルト・カッペッロ(P) フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮 ローマso.、ルカ・マレンツィオcho. | ||
イタリアの作曲家、フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)が書いた唯一のピアノ協奏曲は、史上稀に見る破天荒なものだった。全5楽章、演奏時間は約80分、そして終楽章には男声合唱が入るというこの曲、もちろんピアノ・パートは演奏困難を極め、その上、曲もイマイチまとまりがなく、初演時ドイツの批評家からは「イタリア的な要素が入ってる」と言われ、イタリアの批評家からは、「ワーグナー風であり、終楽章もドイツ語だ」と批判される始末。歌詞はなんとアラーの神を讃えていたりするし・・・。日本では、その存在は知られていたものの、なかなか演奏される機会がなく、ようやく2001年になって、あの超絶技巧で知られるアムランがようやく全曲初演を行ったというまさに珍曲中の珍曲だが、この多種多様なものが流布する現在では、とりわけ奇異な存在と位置づける必要もない。1976年、ブゾーニ国際ピアノコンクールで優勝した真のブゾジーニ弾き、カッペッロの納得の演奏でどうぞ。 | ||
アゼルバイジャンのピアノ協奏曲集 アミーロフ(1922-1984)&ナジーロヴァ(1928-):アラビアの主題によるピアノ協奏曲(1957)(*) アディゲザロフ(1935-2006):ピアノ協奏曲第4番(1994)(#) トフィク・クリーエフ(1917-):ガイターギ - 踊り(1958/1980)(*) バダルベイリ(1947-):ピアノとオーケストラのための「海」(1977)(*)/スーシャ(2003)(+) ファルハド・バダルベイリ(P;*) ムラド・アディゲルザルザーデ(P;#) ジョアン・ロジャース(S;+) ドミートリー・ヤブロンスキー指揮ロイヤルpo. | ||
南コーカサス地方に位置する共和国、アゼルバイジャン。数多くの国と接しており、多彩な文化の行き交う生命力溢れる国として知られている。多くの音楽家を育んでいることでも知られ、ここに収録された4人の作曲家の興味深い作品を聴いただけでも、その豊かな文化的土壌を感じることができるだろう。アミーロフはもともと民族楽器の奏者であり、父親が民謡歌手。NAXOSレーベルでも既に2枚の作品集がリリースされているが、ここでは同郷のピアニスト、ナジーロヴァと2人で仕上げた作品を。異国文化漂う力強い作品。アディゲザロフも民族音楽の影響を強く受けた人で、カラーエフにピアノを学び、現代最高の作曲家として賞賛されている。彼のピアノ協奏曲も、伝統音楽「ムガム」の影響を強く受けていて、どうにもこうにもたまらないほどの胸苦しい音楽を繰り出して来る。クリーエフは、他の人とは若干違い、ジャズの影響なども受けている変わり種。このガイターギは、あのイスラメイを思い起させるような快活な曲。ピアノ、打楽器、オーケストラがどんちゃん騒ぎを繰り広げる。バダルベイリは監督&俳優シャムシ・バダルベイリを父に持ち、1967年にスメタナ・ピアノ国際コンクールで3位を受賞したことで、国際的な活動を始めた。その後、数々の賞を取りながら、作曲も行い、1991年からはバクー音楽アカデミーで教えている。「スーシャ」はアゼルバイジャンの古代都市だが、現在でもこの地の文学と音楽の象徴とされ、ここで起きた人々の紛争という悲話を、声とオーケストラで語るという小品。 | ||
トランペット編曲集(編曲:C.モリス) ドビュッシー(1862-1918):ベルガマスク組曲 / シューマン(1810-1856):幻想小曲集 Op.73 ブラームス(1833-1897):クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120 / バーバー(1910-1981):4つの歌 クレイグ・モリス(Tp/フリューゲルHr) ヴァレンティーナ・リシッツァ(P) | ||
トランペットの名手、クレイグ・モリス自身の編曲で新たに生まれ変わった4曲の名作。最初のドビュッシーの「ベルガマスク組曲」は、ピアノのために書かれた曲だが第3曲目の「月の光」はオーケストラで演奏されることも多い物。しかし、ここではトランペットとピアノという全く違った色合いで、この名曲が供される。シューマンの幻想小曲集はヴィオラやチェロ、オーボエ、クラリネットなどで奏され、またブラームスのソナタはもともとクラリネットかヴィオラで奏されるために書かれているが、トランペットというのは、前例を見ないのではないだろうか。そしてバーバーの4つの恋の歌も、トランペットと言うのは全く新しい切り口だろう。しかしながらどの曲もあまりにもぴったりはまっていて、全く無理のない音楽として仕上がっているのには驚く他ない。ここでピアノを担当しているリシッツァも知る人ぞ知る名手。まさに「新しい音の海への船出」という言葉がぴったりのステキな1枚。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.3~ニュー・ライン・ピアノ ブークーレシュリエフ(1925-1997):アルキペル IV Op.10 / カスティリオーニ(1932-1996):カンジアンティ ブローウェル(1939-):ピアノとフォルテのソナタ / ミマールオール(1926-):セッション イディル・ビレット(P) | ||
ビレットは1972年にFinnadarレーベルへ録音を開始したが、ここは、ワーナー傘下で現代音楽(とりわけ電子音楽)有数のアトランティック・レコードと提携関係にあったため、当時活躍していた現代作曲家たちがこぞってLPをリリースしていた。そんな関係で、彼女も最先端の音楽を奏することになり、この1976年録音の希少盤が出来上がることになった。トッカータの進化系のようなブークーレシュリエフやブローウェルの作品は、いかにも彼女らしいと頷けるが、ミマールオールの「セッション」もなかなかの大作。この曲はルイジ・ノーノばりのテープを用いた扇動的な作品で、時としてピアノの音色が頭から飛んでしまうかのような、多元的な音楽で(この作品はビレットのために書かれている)、機械的に処理されたオーケストラの響きなどを巻き込みながら、コラールにも似たピアノの音色で終焉を迎える。 | ||
ロシアのヴァイオリン協奏曲集 コニュス(1869-1942):ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(1898) ワインベルク(1919-1996):ヴァイオリンと弦楽のためのコンチェルティーノ(1948)(*) アレンスキー(1861-1906):ヴァイオリン協奏曲 イ短調(1891) セルゲイ・オストロフスキー(Vn) トーマス・ザンデルリング指揮ボーンマスso. | ||
(*)は世界初録音。チャイコフスキーの伝統を脈々と受け継ぐロシアのヴァイオリン協奏曲を3曲投入した「ロシア好き」にはたまらない1枚。アレンスキーの作品は、そのチャイコフスキーの影響が強く感じられる抒情的な曲。1891年に書かれ、名手レオポルド・アウアーに献呈されている。アレンスキーの弟子であったコニュスの作品は、初演者クライスラーは擁護したものの、他のヴァイオリニストは目もくれなかった。しかし、かのハイフェッツが愛奏したことで現在に至る人気を得ている。やはり哀切で情熱的な気分に満たされた熱い音楽。ワインベルクの作品はよくショスタコーヴィチと比較されるが、この1948年に作曲されたコンチェルティーノは、彼の有名なヴァイオリン協奏曲よりも10年前に書かれたものであり、ショスタコーヴィチだけでなく、ミャスコフスキーやプロコフィエフなどの新古典派の影響も感じられる濃い作品。数多くの受賞歴を持つオストロフスキーの「素晴らしい音色」は世界中で賞賛を浴びている。 | ||
ハンソン: 交響曲第2番「ロマンティック」Op.30(1930)/ 永遠の光(ルクス・エテルナ)Op.24(1923)(*)/ モザイク(1958) |
スーザン・グルキス(Va;*) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
DELOS原盤。 第1集(8.559700)を聴いてもわかるように、ハンソン(1896-1981)はアメリカの作曲家とは言え、その根底にはまるで「シベリウスの血」が流れているかのようだ。この第2番の交響曲は彼の最も有名な作品だが、ここでもその傾倒ぶりがよくわかる。冒頭の抒情的な弦の扱いや、独特の和声、そしてホルンのファンファーレ。これらはまさに北欧由来の音楽と言っても過言ではない。しかし、聴き進めるにつれて、もっともっと現代的で広がりのある世界に包みこまれていく快感を味わえるのがハンソンを聴く楽しみなのかもしれない。「ルクス・エテルナ」ではパレストリーナへの関心が伺われる。1957年に作曲された「モザイク」は、指揮者ジョージ・セルのために書かれたもので、ハンソンが愛した変奏曲形式が用いられている。全編重厚な弦の響きに覆われた豊かな音楽。 | ||
ホリデー・クラシックス チャイコフスキー:「くるみ割り人形」Op.71a より〔小序曲/行進曲/金平糖の踊り/トレパーク/花のワルツ〕 グルーバー/シュワルツ編曲:きよしこの夜 / シュワルツ(1947-):グリーンスリーヴス変奏曲 ヘンデル:水上の音楽組曲第1番 HWV348 より〔アレグロ/ブーレ/ホーンパイプ〕 パッヘルベル(1653-1706):カノン ニ長調 / レドナー(1830-1908)/S.ジョーンズ編曲:ああベツレヘムよ ヨン(1886-1943)/B.ハウスマン編曲:バンビーノ(管弦楽版) 伝承曲/B.ハウスマン編曲:コヴェントリー・キャロル(管弦楽版) ホプキンス.Jr(1820-1891)/伝承曲:われらは来たりぬ-クリスマスおめでとう ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
何となく耳にすることはあるのだが、じっくり聞くことはあまりない・・・。そんな超名曲、それもクリスマスにまつわる曲を中心に集めた1枚。とはいえ、良くあるようなコンピレーションではない。このアルバムのために名指揮者シュワルツが新録音を発動した。なんともゴージャス!まるで静粛なコラールのように金管で奏される「きよしこの夜」の冒頭部分などは、背中がぞくぞくするほどの美しさ。一味違う味付けの施された「ああベツレヘムよ」にも心洗われるし、クリスマスといえばおなじみの「くるみ割り人形」の組曲も絶妙に挟み込まれている。夏のイメージがある「水上の音楽」は隠し味だろうか。心憎い1枚。 | ||
アイアランド: ピアノ協奏曲 変ホ長調(*)/第1狂詩曲 嬰ヘ短調/ 伝説/牧歌(#)/小春日和(#)/海の牧歌/3つの踊り |
ジョン・レナハン(P) ジョン・ウィルソン指揮(*) ロイヤル・リヴァプールpo.(*) | |
(#)は世界初録音。 アイアランド(1879-1962)の唯一のピアノ協奏曲は、彼の有力な後援者であったヘレン・パーキンのための書かれた物。1930年に作曲されその年の10月2日にヘレンの手によって初演されている。その演奏会が大変成功を収めたため、以降多くのピアニストたち(クリフォード・カーゾン、モーラ・リンパニー、アイリーン・ジョイス、ジーナ・バッカウアー、そしてアルトゥール・ルービンシュタンら錚々たる顔ぶれ)がこの曲を演奏し、「イギリス人による最高のピアノ協奏曲」とまで呼ばれた。その後、アイアランドは第2番の協奏曲の作曲を計画し、それは「伝説」と言う名前を付けられた単一楽章の作品として成就した。こちらも同じくパーキンに捧げられ、彼女は1934年にBBCso.、エイドリアン・ボールト指揮でこの曲を初演した。現在はすっかり忘れられてしまった作品だが、この機会に再評価されるのではないだろうか。 | ||
グバイドゥーリナ:バヤーン、パーカッションと弦楽のための「ファハヴェルク」(2009/2011)(*)/シレンツィオ(#)
ゲイル・ドラウグスヴォル(バヤーン) アンデシュ・ルーグイン(Perc;*) オイヴィン・ギムセ(Vc;#)指揮(*)トロンハイムso.(*) ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn;#) | ||
(*)は世界初録音。 ロシア、タタール自治共和国出身の女性作曲家、グバイドゥーリナ(1931-)。幼少時から作曲家を目指し、モスクワ音楽院でニコライ・ペイコとヴィッサリオン・シェバリーンに作曲を学ぶ。あまりに独自の音を模索したため、当時のロシアではなかなか受け入れられなかった彼女を擁護したのがショスタコーヴィチであったことは、その後の彼女の経歴に少なからずの示唆を与えたことは間違いなく、以降の彼女の作品は、楽器の使い方も音の使い方もまるで類をみない特異なものだった。1980年代にクレーメルがヴァイオリン協奏曲を「ソ連」の外で演奏したことで、名声が飛躍的にあがり、世界的評価を受けることになる。2011年、彼女の80回目の誕生日を記念して、作曲家立ち合いのもと、このアルバムに収録された「ファハヴェルク」の世界初録音が行われた。彼女が愛するロシアのアコーディオン「バヤン」の音色で始まる神秘的な作品は、何かを強く訴えかけてくること間違いない。 | ||
イディル・ビレット、コンチェルト・エディション Vol.4~リスト: ピアノ協奏曲〔第1番 変ホ長調/第2番 イ長調〕/死の舞踏 ニ短調 |
イディル・ビレット(P) エミール・タバコフ指揮 ビルケントso. | |
爆裂系が好きな人にぜひオススメ。リスト(1811-1886)の2つの協奏曲と「死の舞踏」。ビルケントso.を率いるのは、あの名指揮者タバコフ。ビレットの独特な風味を引き立てる実に絶妙なバックを付けている。どうしても力任せに押し切る演奏が多くなりがちなこれらの曲だが、ここでは、細部にまで目の届いた細やかな音を楽しむことができるという物。リストの有り余るエネルギーの炸裂と、全編に渡る小気味よいまでのピアノの超絶技巧をぜひお楽しみ頂きたい。どちらかというと地味な扱いを受けてしまう第2番の楽しさにも、改めて開眼できるかもしれない。笑ってしまううくらに「すごい」死の舞踏の冒頭もぜひ。 | ||
イディル・ビレット、コンチェルト・エディション Vol.5~チャイコフスキ-: 協奏的幻想曲 ト長調 Op.56(*)/ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Op.44(原典版)(#) イディル・ビレット(P) ホセ・セレブリエール指揮(*) エミール・タバコフ指揮(#) ビルケントso. | ||
最近のビレットはますますその技巧に磨きをかけているようで、このアルバムから聞こえてくる音楽も芳醇の極みと言えるだろう。まず、チャイコフスキー(1840-1893)の秘曲、協奏的幻想曲は1884年に書かれた2楽章形式からなるピアノ協奏曲。どうしても彼のピアノ協奏曲は第1番以外はあまり耳にする機会がないのだけれども、実はどれもなかなかの力作であり、なぜ人気が出ないのか不思議に思う人も多いのではないだろうか。この演奏、とにかくセレブリエールが指揮するオーケストラが絶品。ひたすら力強く曲を盛り上げる。第2番は1879年から1880年にかけて作曲され、N.ルビンシテインに献呈されたもので、こちらもとても美しく技巧的なが、第2楽章のチェロとヴァイオリンの二重奏があまりにも長すぎて、ジロティがカットしてしまったりと、少々不幸な生い立ちを持つ曲。ただ、少々残念なのは、どちらの曲も、美しいメロディが多すぎること。あまりの美メロの連続に、どこを「お気に入り」にすればよいのかわからない。そんな毎日フレンチのフルコースを食べているかのような贅沢な悩みに浸るのもよい物。 | ||
フレイタス・ブランコ:ヴァイオリン・ソナタ集 〔第1番(1907)/第2番(1938)〕/ ヴァイオリンとピアノのための前奏曲(1910) |
カルロス・ダマス(Vn) アンナ・トマシク(P) | |
ポルトガルの詩人、フェルディナント・ペソアがその作品を発表した時、そのモダニズムはまだ国内で理解されることはなく、ある意味預言者のような役割を果たしていていたといわれている。音楽もまた然り。ブランコ(1890-1955)より少し前に生まれた作曲家、アルフレード・ケイルやビアンナ・ダ・モッタは明らかにフランスとドイツ音楽の影響を受けていて、それを足掛かりにポルトガルの近代音楽の基礎を築いたため、後に続くブランコらの初期の作品も、明らかに「フランクの落とし子」である風貌を兼ね備えていた。ここで聴ける第1番のソナタの冒頭は、まさにフランクその物。しかしブランコはその後に独自の路線を歩み、第2番のソナタでは、はっきりと個性を打ち出すことに成功している。その間をつなぐ「前奏曲」のもどかしいまでの美しい音楽は、一皮むけようとする作曲家が身を震わせている姿を見るかのような淫靡な喜びすら感じさせる。 | ||
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ全集 〔ニ長調 HWV371/イ長調 HWV361/ニ短調 HWV359a/ト短調 HWV364a/ト長調 HWV358/ ヘ長調 HWV370/ト短調 HWV368/イ長調 HWV372/ホ長調 HWV373〕/ アンダンテ イ短調 HWV412/アレグロ ハ短調 HWV408 アンサンブル・ヴィンテージ・ケルン [アリアドネ・ダスカラキス(Vn) ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ジェラルド・ハンビッツァー(Cemb)] | ||
ヘンデル(1685-1759)のヴァイオリン・ソナタとひとくくりに言っても、その数え方に異論があり、なかなか全貌が見えてこないのが実情。本来はOp.1として出版された15の独奏ソナタのうち、ヴァイオリンと通奏低音のために書かれた曲を指すが、出版当時から偽作と思われるものが含まれていたり、後に自筆稿と思われる曲が発見されたりと、どんなに研究を重ねてもわからないことが多い物。ここに収録された9曲と小品2つは最新の研究結果に基づく「全集」であり、例えばHWV408のアレグロなどは、HWV362のリコーダー・ソナタと同じ素材が使われていたりもする。どちらにしても、研究結果は横に置いておいて、この麗々しい作品集を楽しもうではないか。オリジナル・ピッチの落ち着いた響きは、モダーン楽器と一味違う独特な空気感を持ち、儚げな音の漣は300年ほど前の優雅な宮廷へと聴き手を連れていってくれるだろう。 | ||
ベンダ:ヴァイオリン・ソナタ集 〔第10番 ヘ短調 Lee III; 73/第14番 変ホ長調 Lee III; 41/ 第23番 ハ短調 Lee III; 9/第32番 ホ長調 Lee III; 50/第28番 ヘ長調 Lee III; 63〕 ハンス=ヨアヒム・ベルク(バロックVn) 芥川直子(Cemb) | ||
著名な音楽一家であるベンダ家に生まれたフランツ・ベンダ(1709-1786)は、父からオーボエなどの楽器を習い、地元の教会のカントールからオルガン、作曲、唱歌を学び、教会の聖歌隊員となるという、極めて理想的な少年時代を送った。ドレスデンの宮廷に仕えていた時に、フルート作品で知られるクヴァンツと出会い、後のフリードリヒ2世となるプロイセン王子に紹介され、そこで認められる。彼は本当に才能あるヴァイオリニストであり、批評家C.バーニーは「偉大な天才」と評したと言う。そんな彼のヴァイオリン作品は、時代的にもバロックから古典派への移行期であったため、不要な装飾を排した明晰でわかりやすいものが多く、伸びやかで明るい楽想に満ちている。そんな作品の数々を、ベルクと芥川の親密なアンサンブルで心行くまでお楽しみ頂きたい。 | ||
バード:チェンバロのためのファンタジー全集
グレン・ウィルソン(Cemb) | ||
イングランドで活躍したルネサンス音楽の作曲家、ウィリアム・バード(1539/40-1623)は、トマス・タリスに師事し、王室礼拝堂のオルガニスト兼聖歌隊長として活躍した人。しかし当時はイギリス国教会とカトリックが混在していたため、宗教的弾圧を受け、1585年にはブラックリスト(国教忌避者の名簿)に名が記載されてしまうほどだった。しかし、どちらの宗教にも熟知していたため、両方の典礼音楽を手掛け、最終的にはカトリックの擁護者から手厚い保護を受けエセックスで晩年を過ごし、そこで亡くなる。彼は宗教音楽だけでなく、ヴァージナル(当時は鍵盤楽器を全てこう呼んだ)曲も多く残し、また同時代の作曲家たちのヴァージナル曲も含めて、いくつかの曲集として編纂、貴族や愛好家たちを喜ばせた。この当時のファンタジアとは、ロマン派に見られるような自由な形式ではなく、曲の冒頭の主題が次々と模倣されるフーガのようなもので、舞踏音楽としての意味合いも持っていたようだ。 | ||
ガルッピ:ピアノ・ソナタ集 Vol.2 〔変ロ長調 Illy No.14/ニ短調 Illy No.2/ハ短調 Illy No.34/ハ長調 Illy No.27/ 変ホ長調 Illy No.24/ニ短調 Illy No.56/ニ長調 Illy No.1第1番〕 マッテオ・ナポリ(P) | ||
第1集:8.572263。18世紀初頭のヴェネツィアの音楽家ガルッピ(1706-1785)、この第2集でも驚くばかりの素晴らしい作品を楽しむことができるだろう。彼は最初オペラ・ブッファ作曲家としてデビューしたが、処女作は不出来で、記録的な大失敗をしてしまったため、当時、傑出した教育者として知られるアントニオ・ロッティに教えを受け、チェンバロ奏者として名を上げたあと、もう一度オペラの作曲を試みたという努力家でもあった。彼は少なくとも80曲以上の鍵盤ソナタを作曲したが、生前に発表されたのはわずか12曲のみだった。そのうち、1781年にロンドンで刊行された「チェンバロの慰め」の6曲が比較的知られているが、他の曲はまだまだ未知の領域に属している。スカルラッティの名残りを感じさせる曲から、モーツァルトを予感させる曲まで興味深い作品が次々と登場する。 | ||
バクリ: 前奏曲とフーガ Op.91/ピアノ・ソナタ第2番 Op.105/ 最愛の古典 Op.100〔第1番「バロック組曲」/第2番「ソナティナ・クラシカ」/ 第3番「2声のためのアリオーソ・バロックとフーガ・モノディア」〕/ 2つの叙情的スケッチ Op.103/小前奏曲/芸術の幼年期/12音の主題による小変奏曲 エリアーヌ・レイエ(P) | ||
1961年フランス、パリに生まれ、1980年にパリ高等音楽学校に入学、作曲を学んだニコラ・バクリ(1961-)。3年後には有名な「ローマ大賞」を獲得しイタリアへ留学する。フランスで最も嘱望される作曲家として活躍し、これまでに数多くの作品を書いている。彼の作品は、カテゴライズするのは難しいが、彼自身は、自らの音楽を「ネオ・ロマンティックではなく、ロマンティックであり、ネオ・モダニズムではなく、モダニズムだ」と語る。確かにそれぞれが機知に富み、劇的で表現豊かな物。このアルバムに収録された曲は、とりわけ古典に回帰した作風を持ち(例えいかなる個人的理由があろうとも)、表面上はとても聴きやすい物。ただその根底にはどのような物が隠されているのかは、ちょっと聞いただけではわからないほどに巧妙に仕組まれているのだろうけど。 | ||
イディル・ビレット、ベートーヴェン・エディション Vol.12~ソナタ集 Vol.6 〔第4番 変ホ長調 Op.7/第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」/第27番 ホ長調Op.90 イディル・ビレット(P) | ||
第4番 変ホ長調の軽快なテーマで始まる、このビレットによるソナタ第6集には、大人気の第8番「悲愴ソナタ」が含まれている。ビレットがあの第2楽章をどんなに美しく演奏するだろうか?と想像するだけで楽しいが、実際の演奏は、テンポをほどよく揺らす、不思議なアコーギクを与えた味わい深いものとなっている。その傾向は第27番の第2楽章にも見られ、通常は優しく優しく扱う主題を、ビレットは敢えてぎこちなく(?)演奏することで、やはり曲に不思議な奥行を与えている。愛好家が演奏する際に「お手本にしてはいけない演奏」の筆頭にあげられそう。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.1 ラヴェル(1875-1937):グロテスクなセレナード/夜のギャスパール ストラヴィンスキー(1882-1971):5本の指で/子どもたちのワルツ/ペトルーシュカからの3楽章 イディル・ビレット(P) | ||
何でも演奏可能なビレットによる、胸のすくようなラヴェルとストラヴィンスキー作品集。冒頭の「グロテスクなセレナード」から飛ばしている。若干テンポを落とし、メロディをくっきり浮かび上がらせた「夜のガスパール」のオンディーヌ、郷愁さえ感じさせる絞首台、不気味さ炸裂のスカルボ・・・。ついつい聞き惚れてしまう。ストラヴィンスキーも格別の味わいであり、最近演奏される機会の多い、ペトルーシュカからの3楽章も、独特な内声の浮かび上がらせ方によって、全く新しい作品のように聴かせる技はさすが。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.4 ベルク(1885-1935):ピアノ・ソナタ Op.1 ヴェーベルン(1883-1945):ピアノのための変奏曲 Op.27 ブーレーズ(1925-):ピアノ・ソナタ第2番 |
イディル・ビレット(P) | |
あのポリーニが、ブーレーズのピアノ・ソナタ第2番で注目を浴びたのは1978年の来日公演の時だった。超難解と言われる「ゲンダイオンガク」を事もなく弾きこなす若者(当時)に息を飲んだ人も多かったのでは。とはいえ、ブーレーズがこの曲を書いたのは1948年のことであり、1950年には初演されているのだから、当然様々なピアニストが手掛けていたことは間違いない。その中にビレットがいたとは・・・。この録音は1972年、ポリーニよりも1歳年上の彼女が31歳の時。確かに現代曲をバリバリ弾いていた人だから、全く不思議はないのだけれど、やはりこうして実際の演奏を聴いてみると、「すごい人がいるものだ」と感嘆せずにはおれない。他にはベルク、ヴェーベルンとおなじみの作品を2曲。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.6 シューマン(1810-1856):幻想小曲集 Op.12 ブラームス(1933-1897):3つの間奏曲 Op.117 |
イディル・ビレット(P) | |
ビレット17歳の瑞々しい感性が光るブラームスとシューマンの作品集。彼女の驚異的な才能は、トルコの議会をさえも動かして、当時不可能であった海外渡航を認めさせたのであり、7歳でパリ音学院に留学してからも、その才能の発露は留まることを知らなかった。アルゲリッチと同じ年、そしてポリーニよりも一つ年上の彼女がもしショパン国際コンクールに参加していたなら・・・現在の日本での彼女の人気はもっと大きなものだったのかもしれない。しかしそんな「if」は不要。この録音は、3日間のセッションで行われたが、編集時に「その部分だけ」を演奏しなおして繋いだため、彼女にしてみれば出来上がりに不満があったようで、その数年後のプロコフィエフの録音では「全曲を弾き直して」統合性のとれた音楽を記録することに成功したと言う。とは言え、この1枚をじっくり聞いてみても、そんな不都合は全く感じられないが・・・。 | ||
イディル・ビレット、アーカイヴ・エディション Vol.7 ミャスコフスキー(1881-1950):ピアノ・ソナタ〔第2番 嬰ヘ短調 Op.13/第3番 ハ短調 Op.19〕 リスト(1811-1886):暗い雲/悲しみのゴンドラ第1稿 / スクリャービン(1872-1915):5つの前奏曲 Op.74 ラフマニノフ(1873-1943):幻想小曲集 Op.3 No.2 前奏曲 ハ短調「鐘」 イディル・ビレット(P) | ||
トルコ、イスタンブール出身のプロデューサー、イルハン・ミマログルに見出されたイディル・ビレットは、Finnadarレーベルのために様々な曲を録音した。それはベルリオーズ=リストの「幻想交響曲」からテープとピアノのための作品集(8.571276で聴ける)まで多岐に渡っている。さて、このアルバムに収録されているのは1978年から1979年にかけて録音されたミャスコフスキーを中心とした6つの作品。ミャスコフスキーのソナタは、どちらも彼の初期の頃の作品で、第2番では有名な「怒りの日」のモティーフが印象的に使われている。単一楽章で書かれていて、スクリャービンの影響も感じさせる技巧的な曲。リストの2つの曲は無調を感じさせる晩年のもので、静かな音の中に凝縮した世界が描かれている。スクリャービンは短いながらも印象的な作品であり、ラフマニノフは最近注目の華やかな曲。どれもが聴きどころたっぷり。 | ||
メノッティ:歌劇「マリア・ゴロヴィン」/ヴァイオリン協奏曲 イ短調(#)
フランカ・デュヴァル(S;マリア・ゴロヴィン) リチャード・クロス(B-Br;ドナート) パトリシア・ニューウェイ(A;母) ゲニア・ラス(Ms;アガタ) ハーバート・ハンド(T;Dr.ツッカータンツ) ピーター・ハーマン・アドラー指揮スタジオo.&cho. トっシー・スピヴァコフスキ(Vn;#) シャルル・ミュンシュ指揮ボストンso.(#) | ||
録音:1958年、ローマ/1954年11月8日、ボストン・シンフォニー・ホール(#)。マーク・オーバートーソーン復刻。メノッティ(1911-2007)のオペラ、マリア・ゴロウィンは1958年8月にブリュッセルで初演され、その3か月後にブロードウェイでも上演された。多くの人たちは、彼の「電話」や「霊媒」のような人気作となることを期待し、RCAによって録音もされたが、残念なことに5回上演されただけで舞台は終演となり、その後忘れられてしまった。当時、すでにメノッティのロマンティシズムは時代遅れのものとなっていたのかもしれない。作曲家自身も「不運な仕事」と呼んだこの作品だが、50年経った今聴いてみると、時代遅れでもなんでもない不滅の作品として新たな光を放つのではないだろうか?また、あまり耳にすることのないヴァイオリン協奏曲も、実は類い稀なる名曲。 | ||
グレート・ヴァイオリニスト~ハイフェッツ小品集 Vol.1 1944-1946 ベンジャミン(1893-1960)/プリムローズ編:ジャマイカ・ルンバ Op.27 No.2(*) ガードナー(1891-1984):ケインブレイクから Op.5 No.1(*) / ダイア(1880-1922):フロリダの夜の歌(#) C.C.ホワイト(1880-1960):レヴィ・ダンス Op.27 No.2(*) / 伝承曲/ハイフェッツ編:深い河(*) フォスター(1826-1864)/ハイフェッツ編:金髪のジェニー(*)/故郷の人々(*) / ハーバード(1859-1924):ワルツ風(*) ベネット(1894-1981):ヘクサポーダ(#) / バーリー(1885-1980):ジャイアント・ヒルズ(#)/無窮動(#) 伝承曲:Gweedore Brae(*) / ヴァレ(1894-1954):前奏曲第15番(#) アギーレ(1868-1924):ウエジャ Op.49(#) / ワイル(1900-1950):三文オペラから(#) ガーシュウィン(1898-1937)/ハイフェッツ編:ポーギーとベスより(#)/3つの前奏曲(#) バーリン(1888-1989):ホワイト・クリスマス(+) / ゴダール(1849-1895):ジョスランの子守歌(**) ローア(1871-1943):Where My Caravan Has Rested(**) / スコット(1879-1970):過ぎ去りし日の思い出(##) ベンジャミン:ジャマイカ・ルンバ(ハイフェッツによるヴァイオリンと管弦楽編)(##) ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ミルトン・ケイ(P;*) エマヌエル・ベイ(P;#) サルヴァトーレ・カマラータ&o.(+) ビング・クロスビー(Vo;**) ヴィクター・ヤング指揮スタジオo.(**) ドナルド・ヴァヒーズ指揮ベル・テレフォン・アワーo.(##) | ||
録音:1944年-1946年、ニューヨーク、ロサンゼルス(**)。1943年から44年にかけてハイフェッツは、米軍慰問のために、当時人気のあった小品やアメリカに所縁のある作品をまとめて録音する。彼はどんな小さな曲でも、大曲と同じだけの情熱を注いだおかげで、どれもがこの上ない輝きを放っている。彼自身が編曲したガーシュウィン作品や、大エンタテイナー、ビング・クロスビーとの共演も聞き物。本当に素晴らしい曲集となっている。この「奇跡の瞬間」が新しいマスターで、聴きやすい音に生まれ変わった。ぜひお確かめ頂きたい。 | ||
フィリドール:オペラ・ブッファ「サンチョ・パンサ」
ダレン・ペリー(Br;サンチョ・パンサ) エリザベス・カレオ(S;テレーゼ) カリム・スレイマン(T;ロペ・トーチョ) メーガン・マッコール(S;ジュリエット) トニー・ブーテ(T;仕立屋) エリック・C.ブラック(Br;弁護士)他 ライアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエットo. | ||
18世紀フランスで有名な音楽一族の元に生まれたフィリドール(1726-1795)。彼は音楽の才能に恵まれていただけでなく、なんと「チェス」の才能も持ち合わせていた。父も同じ名前を持っていたが、その父が72歳の時に19歳の女性と結婚(う~ん、年の差婚極まれり)、その結果設けた子どもだった。幼い頃から聖歌隊で歌い、45歳くらいまではフランスのオペラ界での中心人物として活躍していたが、常々自身の音楽的才能に疑問を感じていた彼は、結局「チェスのプレイヤー」として生きることを決意したという。彼はJ.J.ルソーと「優雅なミューズたち」を合作、オペラ・コミックの作曲でも名声を馳せ、少なくとも20曲以上のオペラを残した。その中でもこのサンチョ・パンサは「架空の島の知事」としての役割を与えられ、楽しいドタバタ喜劇を繰り広げる。曲自体はこの時代にふさわしい典雅なもので、なんとものどかな美しさを醸し出す。 | ||
マクファーリン:歌劇「ロビン・フッド」(1860)
ニッキー・スペンス(T;ロビン・フッド) ジョージ・ハルバート(Br;サー・レジナルド) ルイス・ハースト(B;ウーゴ) アンドルー・マッケンジー=ウィックス(T;アラン・ア・デール) ジョン・モロイ(B;リトル・ジョン) アレックス・ノックス(Br;ムック) ケイ・ジョーダン(S;マリアン) マグダーレン・アシュマン(Ms;アリス) ロナルド・コープ指揮ヴィクトリア・オペラo.&cho.、ジョン・パウエル・シンガーズ | ||
イギリスの作曲家というと、パーセルやヘンデルら、バロック時代の人か、エルガーやホルストの近現代の人くらいしか思い浮かばない。しかし、1800年代前半にも何人もの音楽家が活躍していた。このマクファーリン(1813-1887)はそんな中の一人。若い頃から視力が弱く、50歳になる前に全て光を失ってしまったという苦労人だったが、パーセル以来最も偉大な英国のオペラ作曲家であり、サリヴァンへの橋渡しとしての存在ともいえる素晴らしい作品を書いた人だった。この「ロビン・フッド」は、同時期の作曲家ウォレスの「ラウリーン」とともに当時の聴衆から賞賛された作品。義賊として知られるロビンフッドだが、ここではアウトローであった弓の名手が、領主の娘マリアンと恋仲になることで、幸せを手にするというある意味サクセス・ストーリーで、ハッピー・エンドにふさわしい明るい音楽が付けられている。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年11月発売分[代理店アナウンス順] | ||
シベリウス:交響曲第6番 ニ短調 Op.104/ 交響曲第7番 ハ短調 Op.105/フィンランディアOp.26 |
ニュージーランドso. ピエタリ・インキネン指揮 | |
フィンランド気鋭の若手指揮者、ピエタリ・インキネンによるシベリウス(1865-1957)交響曲全集も、こちらの第6番と第7番で完結となる。1914年に着想された第6番は、ほぼ9年という長い期間を経て、簡潔な構造と、深い思索に満ちた交響曲として生を受けた。当時宗教音楽を研究していたシベリウスらしく、ドリア旋法なども使われた荘厳な佇まいが魅力。第7番はシベリウスの最後の交響曲で、単一楽章(およそ20分程度)という短い作品ながら、凝縮されたソナタ形式で書かれていて、途中幾度かのクライマックスを挟みながら、最後はこの世に決別するかのようにさりげなく終る。インキネンの指揮は、極めて決然としたもので、シベリウスのエッセンスを一切の夾雑物なしに感じさせる良い演奏。現実に引き戻してくれるかのような「フィンランディア」も熱演。 | ||
リムスキー=コルサコフ:スペイン狂詩曲 Op.34/ 歌劇「五月の夜」序曲/歌劇「皇帝の花嫁」序曲/ 3つのロシアの主題による序曲 Op.28/ 歌劇「プスコフの娘」序曲/ドゥビヌシカOp.62/ ロシアの復活祭序曲 Op.36 |
シアトルso. ジェラード・シュワルツ指揮 | |
シェエラザード(8.572693)に続く、シュワルツとシアトルso.のリムスキー=コルサコフ(1844-1908)作品集の第2弾。これらの作品、既にNAXOSに録音があるが、いかんせん十何年も前の物。そろそろ新しい録音で聴きたいと思っていた方も多いのではないだろうか?このシュワルツの演奏、まさに申し分のないもので、痒いところに手が届くかのような素晴らしいリムスキー・コルサコフを聞かせている。中でも聴きものは「スペイン狂詩曲」だろう。スペイン民謡とロシア音楽の融合から生まれたこの作品、切れ目のない5楽章形式で書かれている。ホセ・インセンガが編纂した「スペイン民謡集」のメロディがそのまま使われていて、元はヴァイオリン協奏曲として創案されたという通り、ヴァイオリンが大活躍するという興味深い物。精緻なオーケストレーションと狂おしいまでのスペイン情緒は、この曲を一度聞いた者を虜にするだけの吸引力を備えている。他の序曲や管弦楽作品も大迫力で聴き手に迫る。ロシア音楽の楽しみがここにある。 | ||
セイラー:スナーク狩り(*)/ ヴィンテージ・サイレント・フィルム・コメディへの新しい音楽(#) 〔カルッツォ(1980-):盗品 / セイラー:宣伝料(#) / シンプソン(1967-):たくさんのママ(#)〕 カンターテ室内シンガーズ(*) ホルトン=アームズ・ロウアー・スクールcho.(*) スナーク・ピット=バンド(*) ジゼル・ベッカー指揮(*) スナーク・アンサンブル(#) | ||
このタイトルにある「スナーク狩り」というのは、ルイス・キャロルの伝説的な作品。白紙の海路図に導かれ海を渡り奇妙な島にやって来た探検隊の一行。彼らは伝説の生き物「スナーク」を捕まえるのを目的としている。しかし、その捕まえたスナークが“ "ブージャム"だったとしたら、発見者は突然消えてしまうという。何とも不可解で意味不明な長編詩。真の意味を知っているのはキャロルだけだろう。ちなみにキャロルは、「そのスナークはブージャムだった」という最後の1行からこの詩を書き始めたという。この理不尽なお話にセイラー(1957-)が付けた音楽がこれまた秀逸。珍しい楽器を使うのが好きな作曲家で、この録音のために彼自身がバンドを結成したほど。「サイレント・フィルムへの新しい音楽」がこれまた楽しいもので、ピンクパンサーの音楽をもっと発展させたような爽快感がある。 | ||
イディル・ビレット・ソロ・エディション Vol.2~リスト: 12の練習曲 S136(1826)/3つの演奏会用練習曲S144/2つの演奏会用練習曲S145/ リゴレット・パラフレーズS434/ワーグナー「タンホイザー」序曲S422 イディル・ビレット(P) | ||
録音:2011年4月、ファン・ゲースト・トンスタジオ、ハイデルベルク、ドイツ。「12の練習曲」はリスト(1811-1886)15歳の時の作品。後に「超絶技巧練習曲」として煌めく技巧を駆使した作品として改訂されるが、ここではもう少し素朴、かつ平易な音使いとなっている。しかし、至るところに流麗なパッセージが使われていて、単なる少年の習作として切って捨てることは不可能な素晴らしい作品。演奏会用練習曲は、それぞれ単独でも奏される魅力的な作品で、確固たる技巧と表現力の持ち主でないと、これらの曲の真の姿を描き出すことはできないだろう。そして2つのパラフレーズ作品は、これぞリスト!と言える華やかさ。音符の多さに圧倒されること間違いない。年齢を重ねた渋さも加わったビレットのリストをどうぞお楽しみ頂きたい。 | ||
ペルト:ピアノ作品集 ピアノ・ソナチネOp.1 No.1/ ピアノ・ソナチネOp.1 No.2/ パルティータOp.2/アリーナのために/ アリヌシュカの回復による変奏曲/ アンア・マリアのために(#)/ラメンターテ(*) |
ラルフ・ファン・ラート(P) オランダ放送室内po.(*) ジョアン・ファレッタ指揮(*) | |
(#):世界初録音。 「現代人の心の癒し」として、その作品が幅広い人気を得ている現代作曲家アルヴォ・ペルト(1935-)。しかし、このアルバムから最初に聴こえてくるのは、メカニカルで他動的な音楽。そんな「ソナチネ」は1950年代の終わり、彼が20代の頃の作品だった。しかしその作風はソヴィエト政府の怒りを買う事になり、模索を重ねた結果、彼は「西洋音楽の根底」へ回帰することとなる。使われる音符は少なくなり、リズムは単純になっていく。そして「アリーナのために」では無調も捨て去り、2006年の「アンナ・マリアのために」ではまるでモーツァルトか、リチャード・クレイダーマンのピアノ曲のような明快さを得ている。2002年に書かれた「ラメンターテ」はインドのアーティスト、A.カプーアの彫刻「Marsyas」にインスパイアされた作品で、ここでは、いつもの静謐なペルトだけではなく、激しい音の応酬も聞こえてくる音による記念碑。 | ||
マリピエロ: 自然の印象〔I/II/III〕/間隔と静寂〔I/II〕 |
ローマso. フランチェスコ・ラ・ ヴェッキア指揮 | |
最近人気急上昇中のイタリアの近代作曲家マリピエロ(1882-1973)。このアルバムは、いくつかの世界初録音を含む彼のカタログの隙間を埋める貴重なものとなっている。自然の印象三部作の第1番は、まだ印象派の影響が見て取れる色彩的な曲。ドビュッシーを思わせる柔らかい和声も聞こえてくる美しい作品。1914年から15年作曲の第2番は荒々しさが加わり、何とも生命力溢れる曲となっている。そして第3番は1921年から22年に作曲されたもので、中でも「カプリのタランテラ」はストラヴィンスキーとまでは言わないものの、命の根源に迫るかのような激しさも見せてくれる(とはいえ、レスピーギにも近いかも)。象徴的なタイトルを持つ「間隔と静寂」も幽玄な作風が見られ、とりわけ第1番の静けさと力強さの対比は見事であり、マリピエロの管弦楽法の素晴らしさを体感することができるだろう。 | ||
ハンソン: 交響曲第1番「ノルディック」(1922)/ ベオウルフの哀歌(1925)(*) |
シアトルso.、交響cho.(*) ジェラード・シュワルツ指揮 | |
ハワード・ハンソン(1896-1981)はアメリカの作曲家、指揮者。保守的な作風で知られ、とりわけ北欧文化を好んで題材にするため「アメリカのシベリウス」と呼ばれることもある。彼は25歳の時に、交響詩「夜明け前」を作曲、この曲がアメリカ・ローマ賞を受賞したことで、イタリアに留学するという栄誉を受けた。その時にレスピーギにも管弦楽法を学び、その時に作曲されたのが、この第1番の交響曲と「ベオウルフの哀歌」を含む一連の作品だった。交響曲第1番「ノルディック」はまさにシベリウスの作風を継承したものであり、穏やかさと勇壮さを兼ね備えている。また「ベオウルフ」とは、イギリスの長編詩に登場する英雄の名で、ハンソンは緊張感溢れる見事な音楽を付けている。 | ||
イルゲンス=イェンセン: 交響曲 ニ短調(原典版)(1942) (*) / エアー(1959) (*) /パッサカリア(1928) |
ボーンマスso. ビャーテ・エンゲセット指揮 | |
(*):世界初録音。 ノルウェーの作曲家イルゲンス=イェンセンは最初オスロ大学で文献学を学んでいたが、ニルス・ラーセンからピアノも学んでいた。25歳を過ぎて作曲を始めるようになり、オラトリオや管弦楽作品で幾つかの賞を獲得する。このアルバムに収録された「パッサカリア」は1928年のシューベルト100年祭作曲コンクールの北欧地区予選で第2位を獲得し、ストラヴィンスキーやトスカニーニの注目を浴びる。彼のただ一つの交響曲は第二次世界大戦への憂いと、人間と自然界についての考察が反映されている。ここでは彼が創案したとおりの3楽章形式で演奏されている。そして短いながらも印象的な「エア」の美しさも特筆物。 | ||
ライアン:リニアリティ・オブ・ライト~光の直線性(2003)/ ピアノ・トリオと管弦楽のための三重協奏曲「エクイラテラル」(2007)(*)/ 交響曲第1番「ヒュージティヴ・カラーズ~逃亡する色」(2006) グリフォン・トリオ(*) ブラムウェル・トヴェイ指揮バンクーバーso. | ||
カナダで活躍中の作曲家、ジェフリー・ライアン(1962-)の作品集。彼の作品はどれもパワフルで鮮烈。ここに収録された3つの作品は、どれも楽器の特性を上手く生かした鮮烈な印象を持つものばかり。「光の直線性」は一直線に進む光と、それを反射させる鏡を想像しながら聞いてみて頂きたい。フルo.で表現される光は様々なフィルターを通しながら、耳に残像を残して行く。次の「エクイラテラル(等辺)」は3つの楽器がそれぞれ対等の立場で使われていることをタイトルにした曲で、ミニマル風でもあり、民族音楽風でもあるという、胸がわくわくするような緊張感に満ちた音楽が展開される。交響曲第1番も音で光を描いた作品といえるだろうか。こういう感覚的な作品を聴くときは、曲の成立を調べたりするよりも、何も考えずに音の渦に身を浸すのが一番だろう。 | ||
マクロード:皇帝とナイチンゲール(1985)(*)/ロック・コンチェルト(#)/ 管弦楽のための3つのセレブレーション(1983 rev.2010) ヘレン・メドリン(ナレーター;*) ユージン・アルブレスキュー(P;#) ウーヴェ・グロット指揮ニュージーランドso. | ||
ニュージーランド生まれの作曲家、マクロード(1941-)の楽しい3つの作品。「皇帝とナイチンゲール」はよく知られているアンデルセンの物語をテキストにした朗読劇。本物の鳥と機械の鳥に優劣をつけるという愚かな行為に対して、生きているナイチンゲールは文句も言わず、皇帝に生きる希望を与えるという物語で、ストラヴィンスキーも同じ題材で作曲していることはご存知の通り。このマクロードの作品、とてもわかりやすい音楽と、若干オーバーアクションなれども、聞き取りやすいナレーターで構成されている。他には、ニュージーランドの景色が目の前に広がるような描写的作品「3つのセレブレーション」と、ノリノリのピアノが縦横無尽に活躍する「ロック・コンチェルト」を収録。ご家族みんなでお楽しみいただける内容。 | ||
ペンデレツキ: ヴィオラ協奏曲(1983)(*)/ チェロ協奏曲第2番(1982)(#) |
グリゴリー・ジスリン(Va;*) タチアナ・ ヴァシリエヴァ(Vc;#) ワルシャワpo. アントニ・ヴィト指揮 | |
かのレディオ・ヘッドのトム・ヨークが「ペンデレツキのチェロ協奏曲いいじゃん」と言ったとかで、一時期CDの売り切れが続いたというのは本当の話だが、さて彼は第1番と第2番、どちらが良いと言ったのだろうか?このアルバムに収録された第2番は1982年に名チェリスト、ロストロポーヴィチのために書かれたもので、BPO創立100周年記念の委嘱作品となっている。切れ目なく演奏される1楽章形式の作品で、刺激的な音は影をひそめ、豊かな調和と劇的な力は感じられるものの、やはり不安な感情を拭うことはできない。その1年後に書かれたヴィオラ協奏曲は、冒頭の表現力豊かなモノローグが耳に残る緊張感溢れる作品。20分ほどの短い時間にぎっしり中身の詰まっている。60年代の尖がった作風を捨て、ネオ・ロマンに回帰しつつある作曲家の変遷の跡が見えてきませんか? | ||
シュワントナー: Chasing Light…〔光を追いながら〕 パーカッションと管弦楽のための協奏曲(1944)/ 朝の抱擁/光を追いながら… |
クリストファー・ラン(Perc) ナッシュヴィルso. ジャンカルロ・ゲレーロ指揮 | |
ピューリッツァー賞を受賞したこともある、アメリカ合衆国の作曲家シュワントナー(1943-)。彼の名前は主に吹奏楽の分野で知られている。とりわけ「・・・そしてどこにも山の姿はない」は彼の代表作であり、日本でもしばしば演奏されている。彼はさまざまな分野から影響を受けた多くの作品を書き、それらはとても雄弁で強烈な色彩を放っている。このアルバムに収録された3つの作品、NYP創立150周年のために書かれた、強烈な音響を持つ「パーカッション協奏曲」と、ワシントン・ナショナルso.75周年を記念して書かれた「朝の抱擁」、そしてソローの「ウォールデン-森の生活」からインスピレーションを受けた「光を追いながら」は、どれも彼の作風を端的に表すものとして評価されることだろう。 | ||
ローデ:ヴァイオリン協奏曲集 〔第3番 ト短調 Op.5/第4番 イ長調 Op.6/ 第6番 変ロ長調 Op.8(カデンツァ:F.アイヒホルン)〕 |
フリードマン・ アイヒホルン(Vn) イェナpo. ニコラ・パスケ指揮 | |
ヴィオッティの愛弟子であり、またナポレオンの宮廷音楽家として幅広い活動を行ったヴァイオリニスト、ピエール・ローデ(1774-1830)。以前NAXOSからリリースされた第7番と第10番の協奏曲(8.570469)で、その偉大な才能に開眼した人も多いことだろう。今回もヴァイオリニスト、アイヒホルンによる3曲の協奏曲を聴いてみて頂きたい。優美さ、抒情性、冴え渡る技巧、そしhて流暢な音楽の流れ。まさにベートーヴェンやパガニーニに匹敵する素晴らしい作品がここにある。第3番は壮大で悲痛な面持ち、第4番は端正、そしてスペイン訪問の際に書かれた第6番の素晴らしさと言ったら・・・全く言葉に尽くせない。ヴァイオリンの汲めども尽きぬ魅力がここにある。各々の曲に付されたカデンツァはアイヒホルンによる物。バッハのシャコンヌからもインスピレーションを受けたというその音楽。ぜひ楽しんで頂きたい。 | ||
イディル・ビレット、ベートーヴェン・ エディション Vol.11~協奏曲集 Vol.3 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73/ 合唱幻想曲 ハ短調 Op.80(*) |
イディル・ビレット(P) 独唱者たち(*) トルコ国立ポリフォニックcho. ビルケントso. アントニ・ヴィト指揮 | |
録音:2008年2月、ビルケント・シンフォニー・ホール、アンカラ(トルコ)。名演奏がひしめきあう感のある「皇帝」協奏曲。ビレットの演奏はその中のどの辺りに位置づけられるのだろうか?確かにこの曲のベスト盤とするのは無理かもしれないが、色々と期待のできる演奏と言っても過言ではない。ポーランドの名指揮者ヴィトの堅固なサポートを聴くもよし。ソロでは独自の世界観を表出すビレットが、協奏曲ではどんな我がままで指揮者を振り回すのかを聴きとるのもよし。トルコのオーケストラの爆演を楽しむもよし・・・。思いの他端正な第1楽章も良いが、濃厚なるビレット節を聴きたければ第2楽章がオススメ。もちろん第3楽章では大団円に向かって突っ走る。そうそう、あまり演奏されることのない「合唱幻想曲」が想像以上に良い曲だと再認識することもできるだろう。 | ||
ショーソン: ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための 協奏曲 ニ長調 Op.21(*)/ ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.3(#) |
スティーヴン・ シップス(Vn;*) エリック・ラーセン(P;*) ウィハンSQ(*) メドウマウント・トリオ(#) | |
ショーソン(1855-1899)の協奏曲 ニ長調は、協奏曲と名付けられてはいるものの、実際はピアノと弦楽四重奏と、もう1台のヴァイオリンからなる六重奏曲。偉大なヴァイオリニスト、イザイに献呈されており、初演も彼がヴァイオリン・パートを演奏、聴衆と批評家たちの心に強い印象を与え、この曲の人気を瞬時に揺るぎないものとした。それ以来、フランスの室内楽曲の中でもとりわけ重要な作品の一つとなり、今に至っている。柔らかな和声に支配された美しいメロディは一瞬足りとも緊張感を失うことなく、全ての楽器が心を合わせ大いなる歌を紡いでいく。第2楽章の物憂げなシシリエンヌは、フォーレの曲よりも儚げで移ろいやすい佇まいを持っている。第3楽章の胸をふるわせるような不安さ、終楽章での縺れ合うような音の動き。どこを切ってもフランス風味が溢れている。初期の作品であるピアノ三重奏曲も美しさの極み。 | ||
アーノルド:協奏曲集 チェロ協奏曲 Op.136 (1988 rev. 2000) (*/#)(デイヴィッド・エリスによる演奏版) [ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc)]/ フルートと弦楽のためのコンチェルティーノOp.19a (1948 rev. 2000) (*/+)(原曲:フルート・ソナチネOp.19/ デイヴィッド・エリスによるオーケストレーション版)[エスター・インガム(Fl)]/ リコーダーと弦楽四重奏のための幻想曲Op.140 (1990 rev. 2001) (+) (デイヴィッド・エリスによる再演奏版)[ジョン・ターナー(リコーダー)]/ サクソフォン協奏曲 (1942 rev. 1994) (*/+)(原曲:ピアノ・ソナタ/ デイヴィッド・エリスによる編曲&オーケストレーション版)[カール・レイヴン(Sax)]/ 弦楽のための交響曲 Op.13 (1946) (#) ニコラス・ウォード指揮ノーザン室内o.(#) リチャード・ハワース指揮マンチェスター・シンフォニア(+) | ||
(*)は(おそらくすべて当版による)世界初録音。映画音楽でも有名なマルコム・アーノルド(1921-2006)は、もともとはトランペット奏者で、名門LPOの首席を務めたこともあるほどの腕前だった。作曲家としても多くの作品を書き、変化に富んだ作風で聴き手を楽しませている。ここに収録された曲は、彼の活動の初期から後期までの長い時間に渡って書かれたものを選りすぐっており、彼が生涯を通じて、どんな音楽を書いたかったのかが理解できるかと思う。迫力たっぷりの音に聴き惚れていると、直後に軽くいなされるような、変幻自在の表情が魅力的なアーノルドの作品は、イギリス音楽好きだけでなく、もっと広く愛されるに値する名曲ぞろい。 | ||
ヴィオラとピアノのための作品集 マルティヌー(1890-1959):ヴィオラ・ソナタH355 コダーイ(1882-1967):アダージョ(ヴィオラとピアノ編) ドホナーニ(1877-1960)/S.J.ブラッドリー編: ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調 Op.21 ヨアヒム(1831-1907):ヘブライの旋律 Op.9 エネスク(1881-1955):コンチェルトシュトゥック |
サラ=ジェーン・ ブラッドリー(Va) アンソニー・ヒューイット(P) | |
抒情性と妙技、そして民族風な味付けを施されたヴィオラ作品集。マルティヌーが1955年に作曲しヴィオラ・ソナタはところどころに不思議な和音が顔を出すものの、全体的にはノスタルジックな雰囲気に満たされた親しみ易い音楽。コダーイの夢見るように美しいアダージョは、彼の初期の作品で、ヴァイオリン、ヴィオラどちらでも演奏が可能。ドホナーニの表現力豊かな作品は、彼がこの手の音楽の扱いに長けていたことを証明するものし、ヨアヒムの「ヘブライの旋律」もなかなかの名曲。エネスコのペーソス溢れる作品も聴き物。 | ||
ロバート・ヘルプス(1928-2001):ピアノを伴う室内楽作品集 後奏曲(1964)/幻想曲(1963)/ピアノ四重奏曲(1997)/二重奏曲(1977)/ピアノ五重奏曲(1997) [スペクトラム・コンチェルツ・ベルリン]/ ピアノ三重奏曲〔I(1957)/II(2000)〕[アトス三重奏団] ベルリンでのロバート・ヘルプス演奏会(+) メンデスルソーン(1809-1847)/ヘルプス編曲:6つの歌Op.71~No.4「葦の歌」 アイアランド(1879-1962)/ヘルプス編曲::恋は悲しみに満ちた病 プーランク(1899-1963):即興曲 変イ長調 FP118 ゴドフスキー(1870-1938):ショパンの練習曲による53の練習曲より Nos.45, 12 ヘルプス(1928-2001):シャル・ウィ・ダンス / アイアランド:暮れなずむ谷間 [ロバート・ヘルプス(P)] | ||
録音:2000年11月6日、フィルハーモニー、ベルリン(+)/他。 アメリカの作曲家、ピアニスト、ロバート・ヘルプス(1928-2001)。この2枚組では彼の作品とピアノ演奏の両面を味わえる。コロンビア大学からカリフォルニア大学に転学し、卒業後ジュリアード音楽院ピアノ科でも学んだヘルプスは、1950年代から作曲家として注目され、多くの作品を書き始める。なかでもピアノを使った作品に重きを置き、2つの協奏曲を始め、室内楽や独奏曲を作曲している。彼の作品は独特の叙情性を帯び、また無調と調性音楽の橋渡しをするものとしても評価されている。CD2の7-13は彼のベルリンでのコンサートを収録したもので、これを聴くと、彼がなかなか腕の立つピアニストであり、曲の解釈にも一工夫あったことがわかるという物。 | ||
R.シュトラウス: ピアノ三重奏曲第1番 イ長調 AV37(1877)/ ピアノ三重奏曲第2番 ニ長調 AV53(1878)/ セレナーデ ト長調 AV168(1882)(*)/ 祝典行進曲 ニ長調 AV178(1886)(*)/ ピアノ四重奏のための2つの小品(1893)(*) 〔アラビア風の踊り/小さい愛の歌〕/ コンチェルタンテAV157(1875頃)(*) |
アメリア・ピアノ三重奏団 [相沢吏江子(P) アンジー・クレストン(Vn) イアソン・ダックレス(Vc)] マックス・マンデル(Va;*) | |
破壊的な音響と、華美かつ複雑過ぎるオーケストレーション。そんな大げさな音楽で好き嫌いが分かれてしまうのがR.シュトラウス(1864-1949)。しかしここに収録された10代から20代終わりにかけてかかれた優美な室内楽作品は、彼のイメージを一新するのに役立つことだろう。これらの一連の音楽は、彼の父が敬愛していたモーツァルトやベートーヴェンをモデルとして書かれていて、とりわけ13歳の時に書かれた第1番のピアノ三重奏曲は、煌めく創造力と抒情性に満ちている。しかしそのまま大人しく年を重ねなかったのが彼のスゴイところ。1893年に書かれた“アラビア風の踊り "は、全くあの“7つのヴェールの踊り "を彷彿させるものし、“小さい愛の歌 "は込み入った三角関係を予感させるのから。 | ||
ヴィラ=ロホ:チェロのための作品集 ソナタ第2番(2009)/哀歌(バージョンB)(2008)(*)/ オラシオン・セレーナ(2004)(#)/ エクスプレシオーネス |
アシエル・ポロ(Vc) アマイア・ジピチラヤ(P) ラファエル・ロメオ(Vo;*) ゲラルト・ロペス・ラグナ(P;#) | |
スペインの現代作曲家の中でも最もダイナミックな作品を書くことで知られるヴィラ=ロホ(1940-)のチェロ作品集。以前リリースの協奏曲集(8.570443)でも、その少々不気味な音楽が癖になったが、このチェロ作品集も負けず劣らず個性的。「オラシオン・セレーナ(穏やかな祈り)」は2004年にマドリッドで勃発した同時多発テロの犠牲者に捧げる哀歌であり、自らの存在価値を問われるような深遠な曲調。聖ヨハネの言葉を元にした「エクスプレシオーネス」は痛みすら覚えるようなチェロによる慟哭。同じく“慟哭 "の音楽「哀歌」ではフラメンコ歌手ロメロと、多重録音によるチェロ・アンサンブルの果てなき応酬が繰り広げられる。悲痛な歌には救いもないようだ。 | ||
チュルリョーニス:ピアノ作品集 Vol.2 前奏曲〔ニ短調 VL239/イ短調 VL241/ニ短調 VL256/ロ短調 VL259/ニ短調 VL294/ニ短調 VL295/VL304/ニ短調 VL325/ ハ長調 VL327/ハ長調 VL330/イ長調 VL335/ト長調 VL338/ニ短調VL340/ト短調 VL343/ニ短調 VL344〕/ 天にまするわれらの父よ VL260/秋V L264/3つの秋の小品 VL269-271/即興曲 ニ短調 VL298/ フーガ編 ロ短調 VL345/弦楽四重奏曲 ハ短調 VL83(M.ルバツキーテによるピアノ編) ムーザ・ルバツキーテ(P) | ||
MARCO POLO 8.223550より移行。Vol.1:8.572659。こちらは彼の後期の作品を含むため、よりモダーンな味わいになっている。ほとんどは彼が好んだ「前奏曲」として成立しているが、VL269から271までは、明らかにソナタとして計画されたようで、短いながらもまとまりのある、凝縮された音楽が見てとれる。1901年から1902年に草案された弦楽四重奏曲(ここではピアニスト自身によるピアノ独奏編曲版を収録)は、出版される前に最終楽章が失われてしまったが、もし聴くことができれば、かなりドラマティックな世界が展開されたことだろう。フーガVL345は彼の最後のピアノ作品で、暗く陰鬱なピアノの音色の中に厳粛な雰囲気が宿った感動的な曲となっている。 | ||
イディル・ビレット、ベートーヴェン・エディション Vol.8~ソナタ集 Vol.4 〔第23番 ヘ短調「熱情」Op.57/第28番 イ長調 Op.101/第31番 変イ長調 Op.110〕 イディル・ビレット(P) | ||
録音:2001年11月、ブリュッセル、ベルギー。 | ||
イディル・ビレット~ベートーヴェン・エディション Vol.9 ベートーヴェン/リスト編曲:交響曲集 Vol.3〔第7番 イ長調 S464/第8番 ヘ長調 S464〕 イディル・ビレット(P) | ||
録音:1986年3月、ブリュッセル、ベルギー。 | ||
イディル・ビレット、ベートーヴェン・エディション Vol.10~ソナタ集 Vol.5 〔第9番 ホ長調 Op.14 No.1/第10番 ト長調 Op.14 No.2/ 第13番 変ホ長調 Op.27 No.1/第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27 No.2〕 イディル・ビレット(P) | ||
録音:2004年5月、2008年5月、以上 ブリュッセル、ベルギー。 | ||
イディル・ビレット~ベートーヴェン・エディション Vol.13 ベートーヴェン/リスト編曲:交響曲集 Vol.4〔第3番 変ホ長調「英雄」S464〕 イディル・ビレット(P) | ||
録音:1986年3月、ブリュッセル、ベルギー。 | ||
アレクサンドル・ギンジン~スクリャービン: 2つの詩曲 Op.32/ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.6/2つの詩曲 Op.44/ 3つの小品 Op.45~第2番「幻想的詩曲」/4つの小品 Op.51~第3番「翼のある詩曲」/ 2つの小品 Op.59~第1番「詩曲」/ピアノ・ソナタ第4番 嬰へ長調 Op.30/ 2つの詩曲 Op.63/2つの詩曲 Op.69/2つの詩曲 Op.71/ピアノ・ソナタ第8番 Op.66 アレクサンドル・ギンジン(P) | ||
録音:2009年12月18日-20日、ワイアストーン・コンサート・ホール、モンマスシャー、イギリス。 | ||
トゥーリナ:ピアノ作品集 Vol.7 旅のアルバムOp.15/ビアヘ・マリティモOp.49/ 回想曲Op.46/マロルカOp.44/葉書Op.58 |
ホルディ・マソ(P) | |
ホルディ・マソによるトゥーリナ(1882-1949)のピアノ作品集第7集は、なんとも楽しい「旅のアルバム」で幕を開ける。この初期の作品はスペイン風の音を持ちながらも、ドビュッシーの影響を感じさせる柔らかい響きも持ち合わせている。何より香りのよい風が吹き抜けるような爽やかさが自慢。「ジブラルタル」ではどこかで聴いたメロディも使われていて、こちらも興味深いところ。続く作品も、どれもが旅の風景を切り取ってきたかのような、表現力豊かなものばかり。「回想曲」で描かれているのはカタルーニャの風景であり。「葉書」で描かれるのはバスクの風景。美しいピアノの音色に耳を傾けながら、スペイン旅行を楽しめそう。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~アナベル・モンテシノス、ギター・リサイタル グラナドス(1867-1916)/A.モンテシノス編曲:詩的なワルツ集/昔風のスペインの歌曲集~第7番「ゴヤのマハ」 ファリャ(1876-1946)/S.ベーレント編曲:バレエ音楽「三角帽子」~第2部「代官の踊り」 リョベト(1878-1938):13のカタルーニャ民謡より〔第3番クリスマス・イヴに/第13番盗賊の歌/第10番少年の母親〕 ロドリーゴ(1901-1999):スペイン風の3つの小品 / ロペス=キロガ(1899-1988)/トレパト編曲:5つのコプラ~3曲 ソル(1778-1839):モーツァルトの主題による序奏と変奏 Op.9 / プホル(1866-1980):3つのスペインの小品 アナベル・モンテシノス(G) | ||
2003年3月に録音されたモンテシノスのNAXOSデビュー盤から早や8年。当時も「上品な柔軟性」と「完璧な技術」が高く評価されたが、このアルバムでは更に深化した彼女の音楽性を感じることが出来る。幾つものコンクールで上位に入賞、2010年には有名なミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギターコンクールの優勝者となった。アルバムの冒頭から炸裂する力強い音色は、本当に只者ではない。グラナドス、リョベト、ロドリーゴなど鉄板のレパートリーを次々と弾きこなしていくが、要所要所にこぼれ落ちるほどの抒情性も感じさせる。次々と登場する名ギタリストたちの中でも、一際輝く存在となることは間違いない。 | ||
ウィットボーン: 神の子のミサ(2001)(*)/ウィンターズ・ウェイト(2010)/私たちに信仰の翼を頂きたい(2002)/ ピーター・アベラールの短い話(2006/2011)(ソプラノ・サクソフォンとオルガン編)(*)/ 南アメリカからの祈り(2009)(#)/リヴィング・ヴォイシズ(2001)(*/+)/ レクイエム・カンティコルム(2010)(*)/すべてはアーメンとハレルヤでなければならない(2009)(**) ジェレミー・パウエル(S-Sax;*) ケン・コーワン(Org;#, +以外) ロン・キャロル(朗読;+) ジョナサン・パルマー・レイクランド(P;**) ヤコブ・エッツォ(Perc;**) ジェイムズ・ジョーダン指揮ウェストミンスター・ウィリアムソン・ヴォイシズ | ||
このアルバムを再生してすぐ、聴き手は「あれ、これ宗教曲だったはず」と複雑な思いに捉われるかもしれない。何しろソプラノ・サックスの朗々とした響きで始まるのから。とはいえ、透明な響きを持つ合唱が「キリエ・エレイソン」と歌い始めると、何となく安心できるのは間違いない。2000年から2001年に放送されたBBCドキュメンタリー・フィルムのために書かれた音楽をミサ曲にしたもので、いかにもキャッチーな肌触りが魅力。他にも9.11の祈りのために書かれた「リヴィング・ヴォイシズ」など、生と死の狭間を垣間見るような、深遠で濃密な音楽。 | ||
グレート・ヴァイオリニスト~ハイフェッツ ブルッフ(1838-1920):ヴァイオリン協奏曲〔第1番 ト短調 Op.26 (*) /第2番 ニ短調 Op.44 (#) 〕 ベートーヴェン(1770-1827):ロマンス(+)〔第1番 ト長調 Op.40/第2番 ヘ長調 Op.50〕 シュポア(1784-1859):ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調「劇唱の形式で」Op.47 (**) ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) マルコム・サージェント指揮LSO(*) アイズラー・ソロモン指揮(#/**) ウィリアム・スタインバーグ指揮(+) RCAビクターso.(#/+/**) | ||
録音:1951年5月18日、ロンドン(*)/1954年11月2日、ハリウッド(#)/1951年6月15日、ハリウッド(+)/1954年11月3日、ハリウッド(**)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
グレート・ピアニスト~ギーゼキング、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 〔第20番 ト長調 Op.49 No.2[1940年、ベルリン]/ 第21番 ハ長調「ヴァルトシュタイン」Op.53[1938年8月11日、ベルリン]/ 第23番 ヘ短調「熱情」Op.57[1939年2月27日、ニューヨーク]/ 第28番 イ長調 Op.101[1939年2月24日、ニューヨーク]/第30番 ホ長調 Op.109[1940年春、ベルリン]〕 ヴァルター・ギーゼキング(P) | ||
ウォード・マーストン復刻。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「マリーノ・ファリエーロ」
ジョルジョ・スーリアン(B;マリーノ・ファリエーロ) ラシェル・スターニシ(S;エレーナ) イヴァン・マグリ(T;フェルナンド) ルカ・グラッシ(Br;イスラエル・ベルトゥッチ) ルカ・ダッラーミコ(B-Br;ステーノ) レオナルド・グラメーニャ(T;レオーニ)他 ブルーノ・チンクエグラーニ指揮ベルガモ音楽祭o.、ベルガモ音楽祭cho. | ||
ドニゼッティ(1797-1848)のほぼ50番目のオペラにあたる「マリーノ・ファリエーロ」は、「ランメルムールのルチア」と同じ1835年に作曲された。主人公マリーノ・ファリエーロは実在の人物で、1354年にヴェネツィアの第54代総督に選ばれるも、その翌年に市民が企てた反乱の首謀者となり、自らが議長を務めた十人委員会で死刑宣告を受けたといわれている。かのバイロンがこの人物について長編の悲劇を著し、そこからヒントを得た劇作家ドラヴィーニュが書いた同名の戯曲をビデーラが台本にしたものにドニゼッティが作曲した。民衆の政治不信と、若き妻への不信感。これらが混然一体となり避けるべくもない悲劇を構成している。ヴェルディの一連の作品と双璧を成すこのドニゼッティの「政治オペラ」、名手スーリアンを中心とした素晴らしい歌手たちによって演じられた。現代社会にも通じる問題作。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年10月発売分[代理店アナウンス順] | ||
プロコフィエフ/V.ボリソフスキー編曲: ロメオとジュリエットOp.64 (抜粋/ヴィオラとピアノ版) |
マシュー・ジョーンズ、 リヴカ・ゴラーニ(Va) マイケル・ハンプソン(P) | |
現在、プロコフィエフ(1891-1953)の全作品の中でもとりわけ愛されているのが、この「ロメオとジュリエット」だろう。もともとの台本はハッピーエンドで終わることになっていて、その理由は「死者は踊ることができない」というものだった。しかし、悲劇的な結末でも、踊りで表現することで、原作通りの結末に変更したという物。初演は酷評だったが、プロコフィエフ自身はこの曲を大層気に入っていたようで、管弦楽組曲の他、ピアノ独奏組曲までも作られている。このヴィオラ版を作ったのは、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の演奏で知られる「ベートーヴェン弦楽四重奏団」のヴィオラ奏者、ボリソフスキー(1900-1972)を中心にした仲間たち。彼らは作曲家もうなるであろうほどの名編曲で、この名作に新たな光を当てた。 | ||
イディル・ビレット・アーカイヴ Vol.9 & 10 ベルリオーズ/リスト編曲: 幻想交響曲/イタリアのハロルド |
イディル・ビレット(P) ルーセン・グーンズ(Va) | |
ビレットが演奏するベルリオーズ(1803-1869)=リスト(1811-1886)の幻想交響曲は、NAXOSにも録音があり(8.550725)、こちらもとても評判が高いが、こちらの録音はそれよりも14年前の演奏。彼女はこのリスト版を演奏するにあたって、ベルリオーズの原曲をよく研究し、リストが編曲した際の原曲との微妙な相違点を修正していることで知られているが、この録音でもそれは顕著に現れている。後年の演奏よりも若干軽やかさとぎこちなさが同居しているが、よくぞここまで!という妙技は変わりない。もう1曲の「イタリアのハロルド」は2011年の最新録音。ヴィオラをともなうこの交響詩を全曲演奏してしまうというだけでも偉業なが、これがまた随分と良くできていて、ついつい聴き入ってしまう。どうしても統一感が不足がちな原曲よりもまとまりがあり、一気に聴きとおすことが可能。 | ||
ウィリアム・ペリー:偉大なる無声映画時代の音楽集 ジェミニ・コンチェルト(*)/サイレント・イヤーズ(ピアノと管弦楽のための3つの狂詩曲)(#)/ 映画から見つけた6つのタイトル・テーマ(+) アンブラ・アルベック(Vn/Va;*) フィオナ・アルベック(P;*) マイケル・チャートック(P;#) ヘレン・カーンズ(S;+) ポール・フィリップス指揮アイルランド国立so. | ||
アメリカの作曲家、ピアニスト、ウィリアム・ペリー(1930-)。彼はニューヨーク市の近代美術館映画部の音楽監督を12年間務め、サイレント映画のためのピアノ伴奏を作り、また100作以上の映画音楽を作曲した。また彼が音楽をつけたテレビ・シリーズ「サイレント・イヤーズ」は、オーソン・ウェールズとリリアン・ギッシュ(サイレント時代の名女優)の活躍もあって、世界中の至るところに古典的なサイレント映画の美しさを広め、エミー賞を受賞することとなった。彼の「ジェミニ・コンチェルト」は、大先輩であるコルンゴルトがあの有名なヴァイオリン協奏曲を作曲した時と同じように、自らの7つの映画音楽からテーマを拾い上げ、起伏のある音楽を作り上げている。 | ||
エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャ フランク・ティケリ(1958-):コンサート・バンドのための交響曲第2番(2004) レスリー・バセット(1923-):2楽章の九重奏曲(1968) フランク・ティケリ:エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャ(2008)(*) ウィリアム・ボルコム(1938-):バンドのための第1交響曲(2008) ララ・スピエセル(S;*) リード・トーマス指揮 ミドルテネシー州立大学(MTSU)ウィンド・アンサンブル | ||
好評、アメリカのブラス・シリーズ。今回はフランク・ティケリの作品を2曲と、ウィリアム・ボルコム、レスリー・バセット各1曲の全4曲。ティケリは現在アメリカにおけるブラス・バンド界で重要な位置を占めている作曲家で、既に数多くの作品が愛奏されている人。アルバム・タイトルの「エンジェル~」は、シドニー・オペラ・ハウスの装飾からヒントを得たもので、神の光と荒れ狂う暗黒の対比を描いている。「交響曲第2番」も神の世界を描いていて、2つの作品は密接な関係を持っている。レスリー・バセットは第二次世界大戦中、第13機甲師団のバンドでトロンボーンを吹いたという経歴の持ち主。その後、電子音楽や現代音楽を学び、1966年にはピューリッツァー賞の音楽部門を受賞している。ボルコムはすでにおなじみの作曲家で、様々な技法を用いた面白い作品を書く人として知られている。 | ||
オルウィン: 劇的序曲「ヴェニスのムーア人」(P.レーン編曲)/ 合奏協奏曲〔第2番/第3番(*)〕セレナード/ 7つのアイルランドの旋律 |
デイヴィッド・ロイド= ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
(*)を除き世界初録音。 合奏協奏曲第1番を始めとした作品集(8.570704)での表情豊かな音楽を聴くだけで、「まだまだイギリスにはすごい作曲家がいるんだな」と驚かせてくれたオルウィン(1905-1985)だが、ここでも、その劇的な音楽がたっぷり楽しめる。ヴェニスのムーア人とは、あのシェイクスピアが描いたオセロのこと。もともとはブラスバンドのために書かれたものをP.レーンがが管弦楽へと編曲。オセロとデズデモーナを中心とした人間模様が激しい音楽で表出されている。他には、見事に練られた合奏協奏曲2曲と、極めて田園的な2つの作品を収録。合奏協奏曲第3番は、偉大なる指揮者ヘンリー・ウッドの没後20年を記念してBBC から依嘱された作品。 | ||
ホルブルック: ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)第1番 Op.6a/ ホルン三重奏曲 ニ長調 Op.28(原典版;*)/ ヴァイオリン協奏曲「バッタ」 (ヴァイオリン・ソナタ第2番)Op.59/ メゾチント集 Op.55~第2番「恍惚」 (ヴァイオリンとピアノ編) |
マーク・スミス(Hr;*) ケレンツァ・ピーコック(Vn) ロバート・スティーヴンソン(P) | |
全て世界初録音。 イギリス、クロイドン生まれの作曲家ホルブルック(1878-1958)のヴァイオリン作品集。彼は12歳でピアニストとしてデビュー、その後指揮活動を続けながら、作曲家としての道を志し、22歳の時に交響詩「大鴉」を発表。次々と大作をものにし、ついには「コックニーのワーグナー」と呼ばれるほどの同時代の作曲家の中でも先進的な位置を獲得したのだった。しかし、第一次大戦後も後期ロマン派の作風を捨てることなく、また、常に大作の上演・・・ワーグナー風の連作・・・を夢みていたため、結局は時流に乗れずに、次第に忘れられてしまった。とはいえ、彼の器楽曲はもっと気楽で明るく魅力的なものであり、民謡風の主題をもつ素朴な物。アルバム・タイトルになっているヴァイオリン協奏曲「バッタ」は彼自身が、協奏曲版とソナタ版(こちらの方の最終楽章が若干平易に書かれている)の2つのヴァージョンで出版しているが、この録音では難しい方の協奏曲版を用いている。 | ||
マックスウェル=デイヴィス: 独奏チェロとアンサンブルのための 「リングァ・イグニス(炎の舌)」(2002)(*/#)/ 音楽劇とダンサーのための 「ヴァサリー・イコネス」(1969)(*) パーセルのグラウンドによる ファンタジアと2つのパヴァーヌ(1968) |
ヴィットリオ・チェカンティ(*) コンテンポアルトアンサンブル マウロ・チェカンティ指揮 | |
(#)は世界初録音。イギリスの作曲家、ピーター・マックスウェル=デイヴィス(1934-)は、NAXOSから依嘱された「弦楽四重奏曲」全10曲で知られている。彼は現在だけでなく、過去、未来を見通し、その作品に投影する。そこには中世の神秘主義も盛り込まれ、時とともに姿を変えながら、聴き手の感性に強く訴えかける。このアルバムで聴くことのできる3つの作品は、それぞれ、全く違う方向性を抱いている。独奏チェロが奏でる挽歌を彩るピアノや打楽器が印象的な「リングァ・イグニス」、中世ベルギーの医師の論文の写しが創作の原動力となった「ヴァサリー・イコネス」は、人体の解剖図と、中世のメロディの不思議な融合、そしてヘンリー・パーセルの音楽が現代的に変容している「ファンタジア」(これが一番聴きやすいかも)と、どれも聴き終えた後には、不思議な余韻を残す。 | ||
ジェイムズ・エイクマン:北ヴェネツィアの協奏曲 ヴァイオリン協奏曲「動いている線」(2009)(*)/ パヴァーヌと弦楽合奏のための「アニアの歌」(2006)/ サクソフォン協奏曲(2010)(#) |
テイマー・サリヴァン(A-Sax;#) チャールズ・ウェザビー(Vn;*) ウラディーミル・ランデ指揮 サンクトペテルブルクso. | |
アメリカの作曲家ジェイムズ・エイクマン(1959-)の音楽は、何十年にも渡って高い栄誉を受けている。彼の音楽は、どれも感情に訴えかける力が大きく、また多くのイメージを喚起させる。また「豊かに響き渡り、魅力的で、悲しげで、美しく、刺激的。そして創意に富んでいて、新しい。」と様々なメディアで大絶賛を受けてもいる。ここで聴ける3つの作品は、ジャズやポップスの影響も感じられるエレガントで柔軟な作風が魅力。天に向かって伸びていくような、美しくゆったりとしたメロディラインを持つヴァイオリン協奏曲、元ポーランドの王族であり、ヴァイオリニストの妻となったアニア讃える弦楽のための音楽、そして透明感を湛えながらも、アルバン・ベルクの管弦楽法を模倣しているというサクソフォン協奏曲。どれもが作曲家の過去の経験と密接に結び付いた音楽なのだ。 | ||
イディル・ビレット、ベートーヴェン・ エディション Vol.7~協奏曲集 Vol.2 〔第3番 ハ短調 Op.37/第4番 ト長調 Op.58〕 |
イディル・ビレット(P) アントニ・ヴィト指揮 ビルケントso. | |
ビレットとヴィトのコンビによる、なんとも重量級のベートーヴェン(1770-1827)が生まれた。第3番の1楽章の長い提示部は、まさに交響曲を聴いているかのような味わい。ワクワク感が最高潮に達したところで登場するピアノ。決して焦ることなく、着々と音楽を進めて行く様は、本当に聴いていて気持ちの良い物。第2主題も過度に歌わせることなく、あくまでも無骨さを崩さないところがビレット流。この人は、流麗さが求められるところを、敢えてゴツゴツ表現する。そんなビレットが演奏する第4番がまた面白い。「こんなに力強くこの曲を演奏するか?」と思わせるところが彼女らしさなのかもしれない。ヴィトの指揮も、ベートーヴェンの「漢」ぶりを引き立てている。 | ||
ルイエ:リコーダー・ソナタ集 〔ニ短調 Op.2 No.3/ト長調 Op.1 No.3/ハ短調 Op.3 No.5/ハ長調 Op.1 No.6/ ヘ短調 Op.4 No.2/変ホ長調 Op.3 No.7/イ短調 Op.1 No.1/ホ短調 Op.3 No.12〕 ダニエル・ロテルト(リコーダー) ヴァネッサ・ヤング(Vc) シェティル・ハウグサン(Cemb) | ||
同時代に「ルイエ」と言う名前の音楽家が3人いたため、このジャン・バティスト・ルイエ(1688-1720)は、同名の従兄と区別するため、生まれ故郷の名をとって「ヘントのルイエまたはガンのルイエ」と呼ばれる。生涯のほとんどをフランスで過ごし、リヨンの大司教に仕えた事が知られる以外、彼の人生はほとんどわかっていない。しかし、数多くのフルートのための作品と、リコーダー作品は、今なお、高い人気を誇っている。コレッリのヴァイオリン・ソナタに影響を受け、そこに名人芸を加味したこれらの曲は、当時流行のイタリア様式とフランス様式を融合した、洗練された音楽。ロテルトの素朴で暖かい音色は、聴いていてそこはかとない幸福感をもたらす。 | ||
ピーター・シックリー(1935-):カッツキルの1年 カッツキルの1年(*)〔春~幻想/夏~模造/秋~変奏/冬~ラメント/終曲~スピード運転〕/ ガーデンズ(#)/あなたは今日ジェフリーの家で何をしたか?(+)/ドリーム・ダンス(**)/気晴らし(##) ブレア木管五重奏団 [ジャック・キルヒナー(Fl;*/**) ジャレッド・ハウザー(Ob;*/#/**/##) カサンドラ・リー(Cl;*/##) シンシア・エステル(Fg;*/##) レスリー・ノートン(Hr;*/+)] フェリックス・ワン(Vc;**) メリッサ・ローズ(P;#/+) | ||
この作曲家の名前、聞き覚えあるな?と思った方、それはかなりのマニア。そう。この人は以前、全世界で大ヒットを飛ばしたP.D.Q.バッハ(バッハの21番目の息子???)の生みの親というか、伝記作者。平たく言えば、「シックリー教授」が自作を発表する時に用いた偽名なが、そのジャンルを越えた「冗談音楽」はお堅いクラシック音楽界に旋風を巻き起こしたことは間違いない。このアルバムに収録された曲は、冗談音楽ではなく、きちんとした室内楽だが、それでも、「カッツキルの1年」ではバロック時代に回帰した音楽が聴けるし、自作からの引用も盛り込まれている。ドリーム・ダンスでの人を食った表情もいい感じ。 | ||
光の川~アメリカのヴァイオリンとピアノのための小品集 プッツ(1972-):アリア(2000)(*) / グラス(1937-):渚のアインシュタイン~ニー・プレイ2 カーニス(1960-):エアー(1995)(*) / ズービン(1978-):シシリエンヌ(2000)(*/#) ダニエルプール(1956-):光の川(2007)(*/#) / ボルコム(1938-):優雅な幽霊のラグ(1979)(*) ヒグドン(1962-):レガシー(1999)(*/#) / ツィンメッリ(1968-):ライト・ギター(2006)(#) ワイリー(1916-1989):物言ったげな小品 Op.16 No.2(1953)(*) ティム・フェイン(Vn) ワン・ペイ=ヤオ(P;*) | ||
(#)は世界初録音。 アメリカのヴァイオリニスト、ティム・フェインによる刺激的で冒険的なアメリカ現代の作品集。このアルバム、何と言っても選曲が見事!あまりにも美しいプッツやカーニスの作品に耳を奪われ、郷愁溢れるボルコムのラグに心躍らせて頂きたい。そしてグラスの「渚のアインシュタイン」での狂乱ぶりはまさに地獄絵を見るかのようだ。現代アメリカ社会の縮図を垣間見るような雑多で楽しい音楽に満ち溢れている。 | ||
ローレム:フルートを伴う室内楽作品集 山の歌(フルートとピアノ版)(1949)(*)/ ロメオとジュリエット(1977)(#)/ フルート、チェロとピアノのための三重奏曲(1960)(+)/ 時祷書(1975)(**)/4つの祈り(2006)(##) |
フェンウィック・スミス(Fl) デイヴィッド・レイズナー(G;#) ロナルド・トーマス(Vc;+) ミーハ・リー(P;*/+/##) アン・ホブソン・パイロット(Hp;**) | |
1923年生まれのネッド・ローレム(1923-)は概ね歌曲作曲家として知られているが、彼はその活動のほぼ全域に渡って、フルートのための作品も書いている。ここに収録されたのは、そんな魅力的な曲の数々。若い頃にフランスに住んでいたローレム、やはり初期の作品にはプーランクやラヴェル、ルーセルの影響が強く感じられる。そんなモダーンさとケンタッキーの民謡を掛け合わせたかのような、「山の歌」(これは、彼が最初に書いた器楽のための曲で、オーボエ、もしくは、ヴァイオリン、チェロでも奏される)から、2006年の「4つの祈り」まで、およそ50年もの年月によって熟成されたローレムの歌心は、美しくも哀しく響き渡る。名手フェンウィック・スミスの演奏で。 | ||
ピツェッティ:弦楽四重奏曲集〔第1番 イ長調(1906)/第2番 ニ長調(1932-33)〕
ライタSQ[レイラ・ラーソニー(第1Vn) ジェルジ・アルベルト(第2Vn) ラースロー・コロフヴァリ(Va) ラースロー・フェニェー(Vc)] | ||
まるでドヴォルザーク?と聴きながらジャケットを見直してしまいそうな、第1番の弦楽四重奏曲。これを書いたのは、マリピエロ、カセッラ、レスピーギと同世代のイタリアの作曲家ピツェッティ(1880-1968)。彼はどちらかというと先進的な和声には嫌悪感を抱いていたようで、初期バロックやルネサンス音楽への回帰を目指していたが、とはいうものの、抒情的な旋律を用い、和声も半音階的だったりと、かなり時代の風潮には忠実だったようだ。さわやか香りを持つ前述の第1番に比べ、その約26年後に書かれた第2番は、明らかに後期ロマン派風の成熟した濃厚な音楽であり、ゆったりとした第1楽章では、おなじみのBACHの名前も音として引用されている。神秘的な音の流れは、そのまま第2楽章へと続き、見事な構造を持つスケルツォを経て、激しい終楽章へとなだれ込む。まさに「音のドラマ」。 | ||
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 Vol.1 〔第26番 嬰ヘ短調 Hob.XV; 26/第24番 ニ長調 Hob.XV; 24/ 第25番 ト長調 Hob.XV; 25/第31番 変ホ長調 Hob.XV; 31〕 クングスバッカ・ピアノ三重奏団[マリン・ブローマン(Vn) イェスパー・スヴェドベルグ(Vc) サイモン・クローフォード・フィリップス(P)] | ||
ハイドン(1732-1809)はその生涯にピアノ三重奏曲を41曲以上書いたとされている。ここに収録された4曲は、ハイドンの創作の絶頂期である1794年から1795年にかけて作曲されたもので、2回目のロンドン訪問を行った時期。小規模ながらも、熟達の書法を見せるこれらの作品はロンドン在住の未亡人レベッカ・シュレーターのために書かれ、彼女に捧げられている。彼女の存在は、60歳を越えたハイドンの創作意欲を高め、作品の上にも大いなる実りをもたらした事は間違いない。事情が許せば、結婚も考えていたというハイドンだが、残念ながら彼には「本妻」がいたため、それは叶うことのない夢に終った。全曲に漂う夢のような甘い雰囲気は、そんな気持ちを現わしているのかもしれない。 | ||
アルファーノ: ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(1923年原典版)(#)/ピアノ五重奏曲 変イ長調(1945)(*)/ ネニアとスケルツィーノ(1936)(E.ピエランジェリ編曲/ヴァイオリンとピアノ版) メアリー・アン・マム(Vn;*) クレイグ・マム(Va;*) サミュエル・マギル(Vc;*) エルミラ・ダルヴァロヴァ(Vn) スコット・ダン(P) | ||
(#)は当版による世界初録音、他の2曲も世界初録音。 以前はプッチーニのトゥーランドットの補筆完成者としか認知されていなかったアルファーノ(1875-1954)だが、以前リリースされたチェロ・ソナタ(8.570928)の暗く蠢く情熱的な音楽で、若干人気も高まったかのようだ。このアルバムでも、そんなアルファーノの個性的な音楽を聴くことが出来る。最初のヴァイオリン・ソナタはフランスの印象主義の影響も受けていて、流麗でありながら、不確定な和声が続く色彩豊かな曲。ピアノ五重奏曲は、彼の最後の室内楽作品でありながらも、深い抒情性に満ち、決して無調にはならず、聴き手に安心感すら与えてくれる美しさがたまらない。魅力的な「ネニアとスケルツォ」は、彼が訪れた様々な国の思い出や、スラブ民謡などが入り混じって聴こえてくる。優しくくつろいだ雰囲気を持つ小品。 | ||
イディル・ビレット・アーカイヴ Vol.5 マーラー(1860-1911):ピアノ四重奏曲 イ短調 フランク(1822-1890):ピアノ五重奏曲 ヘ短調 |
イディル・ビレット(P) ロンドンSQ | |
ビレットの幅広いレパートリーを示す、珍しい室内楽作品の演奏。マーラーの作品は、彼がウィーン音楽院に在学していた16歳の頃に書かれた単一楽章の曲で、作曲科の試験に提出すために書かれたとされている。本来は4楽章形式で構想されたと言われるが、第3楽章スケルツォの断片が残っているのみで、他は紛失したようだ。この楽章のみ、未亡人アルマの遺品から発見された。後年の作風のような重厚さは見られないものの、終わり近くに現れるヴァイオリンの悲劇的なカデンツァが未来を予見させる。もう1曲のフランクは、渋さの権化のような作品だが、ビレットの演奏は、フランク特有の旋律美を面白いほどに感じさせる説得力ある物。またロンドン弦楽四重奏団も素晴らしい。現れては消える緊張感漲るメロディを追っていくうちに、この曲が好きになること間違いなし。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~パブロ・ガリベイ:ギター・リサイタル D.スカルラッティ(1685-1757)/L.ラウス編曲:ソナタ〔ホ長調 K.380/ニ短調 K.213〕 ポンセ(1882-1948):ソナタ第3番 / ホセ(1902-1936):ギター・ソナタ(1933) タレガ(1852-1909):アラビア奇想曲/涙/マリア/前奏曲 ニ短調「エンデチャ」/ 前奏曲 ニ短調「オレムス」(シューマンによる)/20の練習曲~第14番「ラ・マリポーサ」 パブロ・ガリバイ(G) | ||
メキシコのギタリスト、パブロ・ガリベイのリサイタル・アルバム。彼は古典的なレパートリーだけでなく、あまり知られていない作品も積極的に取り上げ、それらの解釈で高い評価を受けている。タレガ国際コンクールを始め、16もの国際コンクールで入賞し、現在はメキシコ・シティUNAM音楽学部のギター教授を務めている。なので、期待の新進演奏家と呼ぶのは申し訳ないほどのキャリアの持ち主なのだ。まずはスカルラッティのソナタを聴いてみて頂きたい。その表現力豊かな演奏は、偉大なる先人アンドレス・セゴビアを思い起こさせることだろう。タレガを始めとした小品も泣かせてくれる。 | ||
セイシャス:チェンバロ・ソナタ集 Vol.2 Nos.3, 35, 16, 45, 60, 65, 40, 28, 33, 53, 39, 78, 47, 58, 20, 38 |
デボラ・ハラス(Cemb) | |
第1集(8.557459)が高い評価を受けたスカルラッティと同時代の作曲家、セイシャス(1704-1742)のチェンバロ・ソナタの第2集。ご存知の通り、セイシャスが残した作品の多くは、1755年のリスボン大地震で失われてしまった。現存しているのは、およそ100曲のソナタと若干の典礼作品のみ。しかし、この残された作品だけでも、聴き手に限りない喜びを与えてくれている。一聴してわかる通り、スカルラッティの作品よりも難しそうなパッセージに満ちており、ものすごく華やかで、聴き映えのする曲。地響きがするような迫力のある演奏は、第1集と同じデボラ・ハラスによる物。 | ||
クレメンティ:グラドゥス・アド・パルナッスムOp.44 Vol.2〔Nos.25-41〕
アレッサンドロ・マランゴーニ(P) | ||
第1集(8.572325)での、表現力豊かな演奏が高い評価を持って迎えられたマランゴーニによる、クレメンティ(1752-1832)の「グラドゥス・アド・パルナッスム」の第2集。作曲家、演奏家、教師、そして音楽出版、そして楽器製造まで手掛けたマルチ音楽家、クレメンティのこの練習曲は、本当に一筋縄ではいかない。例えば、このアルバムに収録された冒頭の3曲、第25番から第27番は、これだけでも一つの曲集として成立するほどのクォリティを持っている。もちろん、それはほんの小手調べ。まだまだ多彩な曲が手薬煉引いて待っているのから。 | ||
バルトーク:ピアノ作品集 Vol.6 4つの小品 BB27(1903)/交響詩「コッシュート」~葬送行進曲 BB31(1903/05)/ 断片 BB38(1905)/2つのエレジーOp.8b,BB49(1909)/ピアノの初歩 Nos.1-18 イェネー・ヤンドー(P) | ||
バルトーク(1881-1945)の初期のピアノ作品集。22歳の時に書かれた4つの小品は、明らかにリストの影響を受けてることは間違いない。第1番「左手のための練習曲」での輝かしい超絶技巧の表出は、まさに「当時の」彼がピアニストとして目指していた到達点なのだろう。管弦楽のために書いた交響詩「コッシュート」(19世紀のハンガリーの偉大なる革命家)からの葬送行進曲も未発表のリスト作品だと言われても、そんなに違和感がない。それから少し時を経た1909年に書かれた「2つのエレジー」はタイトル通り陰鬱な雰囲気を湛えた内省的な作品。ただ、やはりリストの最晩年の作品と言われても「そんなものかな」と思えてしまうのはご愛敬。やはりもっと民謡風な作品を求めてしまうのは仕方ない。「ピアノの初歩」は楽しい教育用教材。 | ||
ソレル:鍵盤楽器のためのソナタ集 〔第1番 イ長調/第2番 変ホ長調/第3番 変ロ長調/第4番 ト長調/第5番 ヘ長調/第6番 ヘ長調/第7番 ハ長調/第8番 ハ長調/ 第9番 ハ長調/第10番 ロ短調/第11番 ロ長調/第12番 ハ長調「コドルニツから」/第13番 ト長調/第14番 ト長調/第15番 ニ短調〕 マルティナ・フィリャク(P) | ||
カタルーニャの作曲家、オルガニスト。23歳でエル・エスコリアル修道院の聖職者となり、その後の31年間はひたすら祈りと瞑想にあてるという禁欲的な生活を送ったと言われている。そのような生活の中で、150曲ほどのチェンバロ・ソナタを含む500曲以上の作品を書き続けた。D.スカルラッティに学んだとされているが、その真贋はわかっていない。ソレル(1729-1783)のソナタはスペイン国王カルロス三世の王子ガブリエルのために書かれたとされているが、これらのソナタがどの楽器のために書かれたのかは断定できない。ほとんどはチェンバロのためのようだが、3楽章や4楽章で書かれたものは当時最先端の楽器であったフォルテ・ピアノのためであった可能性もある。ここでは、ルビオ番号(20世紀初頭の研究者)に従って並べられている。生活は質素だったが、音楽は驚くほど雄弁。 | ||
ウォレス:オペラ・ファンタジーとパラフレーズ集 ヴェルディ「椿姫」の主題による華麗な幻想曲 / ベッリーニ「夢遊病の女」によるのサロン風幻想曲 ドニゼッティ「ランメルムールのルチア」によるサロン風幻想曲 ヴェルディ「ナブッコ」~行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って ドニゼッティ「愛の妙薬」の舟歌による華麗な変奏曲(*) ヴェルディ「リゴレット」から「愛しの美しい娘」 / ウォレス「ラーリン」から夜想曲「夜の風」 ドニゼッティ「ドン・パスクァーレ」の主題によるサロン風幻想曲 ウォレス「マリターナ」の主題による大幻想曲 / アレヴィ「ルクレール」による大二重奏曲(*) ローズマリー・タック(P) リチャード・ボニング(P;*) | ||
今でこそ忘れられてしまったものの、存命当時はオペラ作家として国際的に称賛されていたアイルランドの作曲家ウォレス(1812-1865)による、チャーミングなオペラからのトランスプリクション集。彼はウォーターフォードで生まれ、10代後半からピアニストとして活躍、その後1835年にオーストラリアに移住し、捕鯨(!)をしながら音楽活動を行った。その際、インドでトラに襲われたり、南洋で地震に遭遇したりなどの武勇伝もあるが、これはどうも眉唾もののようだ。そんな彼のオペラの中で、現在かろうじて知られているのは、「マリターナ」1曲だが、このアルバムの中では彼自身の手で聴きどころを集めた「幻想曲」を聴くことが出来る。当時流行していた様々なオペラからの聴きどころも、彼の手で新たに生まれ変わっていて、なかなか面白い編曲が楽しめる。名指揮者ボニングがピアノを弾いているところも注目。 | ||
イディル・ビレット、ベートーヴェン・エディション Vol.4~ソナタ集 Vol.2 〔第3番 ハ長調 Op.2 No.3/第5番 ハ短調 Op.10 No.1/第18番 変ホ長調 Op.31 No.3〕 イディル・ビレット(P) | ||
ビレットのベートーヴェン(1770-1827)、この第2集では初期の2つのソナタと、中期のソナタのカップリング。第3番は、冒頭の右手の重音が思いの他ピアニスト泣かせ。ここを軽やかに弾くのは結構大変!他にも難所続出の「甘く見てはいけない曲」。もちろんビレットは何のためらいもなく、さくさく弾き切って、ベートーヴェンが伝えたかったことを存分に見せてくれている。第5番は「悲愴」と同じ ハ短調のソナタ。第2楽章の美しさも含めて「悲愴」との関連性も見受けられる、もっと聴かれてもいい作品。終楽章の軽快なパッセージが心地よい。第18番は、しばしば「狩り」と呼ばれ、第1楽章に現れる「運命の動機」が特徴的な作品。終楽章のタランテラは、まるで指が縺れるのでは。と危惧してしまうが、そこもビレット。こちらも難なく弾きこなしている。 | ||
イディル・ビレット、ベートーヴェン・エディション Vol.5~ソナタ集 Vol.3 〔第7番 ニ長調 Op.10 No.3/第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53/第25番 ト長調 Op.79〕 イディル・ビレット(P) | ||
ビレットのベートーヴェン・ソナタ第3集。明るい長調の3曲が収録されている。初期の作品の中では大規模な構造を持つ第7番は、ベートーヴェン(1770-1827)の拘り(粘着性とも)を現わす、第1楽章での執拗なまでの下降音形や、終楽章の問いかけとも思える音形が癖になる力作。第3楽章の優美なメヌエットが耳に優しく感じられる。 ハ長調の「ワルトシュタイン」は言わずと知れた名作。ここではビレット節が炸裂する。メリハリのある強弱、くせのある歌わせ方、などなど普通の人がやったら確実に叱られそうな音楽を紡いでいく。第25番は、この時期の作品としては小規模なもので、ピアノを習っていた人にはおなじみの曲だが、これがやはり、きちんと演奏しようとすると結構難しい物。右手と左手の連携や、アクセントの付け方に一癖も二癖もある作品。ビレットの演奏はもちろん文句ない。さらりと終わる終楽章が愛らしい。 | ||
イディル・ビレット~ベートーヴェン・エディション Vol.6 ベートーヴェン/リスト編曲:交響曲集 Vol.2〔第4番 変ロ長調 S464 /第5番 ハ短調 S464〕 イディル・ビレット(P) | ||
ピアノ1台でベートーヴェン(1770-1827)の交響曲を演奏してみたい。かのリスト(1811-1886)が考えた壮大なる計画。今までにも数多くのピアニストがその試みを音にしてきた。もちろん、どこかでもたついていたら、かっこよさは半減してしまう。ただただ技術的に難しいだけでなく、オーケストラの音色を感じさせてくれないといけないが、ビレットはこの命題を見事にクリアしている。交響曲第4番の冒頭は、引き延ばした音で本当に思わせぶりに始まるので、ピアノで再現するのは困難。しかしビレットは「何かを予感させるかのように」気持ちをぐいぐい引っ張ってくれる。もちろん軽快な第1主題では、オーケストラもたじたじとなるほどの華やかな音楽が炸裂する。第4楽章の早いパッセージはピアノ向きだが、音の厚みが半端ではないので演奏はかなり困難。そして第5番はおなじみ「運命」。この迫力は、まさにため息物。 | ||
ブリテン:スコットランド歌曲集全集 誕生日の祝い Op.92(*)/この子らはだれか Op.84/子守歌「ねむれ、わが子よ、ねむれ」/ ああ、私はこれまで結婚していなかった/民謡編曲第5集「イギリスの歌」~第5番「羊を追って」/ 民謡編曲第3集「イギリスの歌」より〔第2番「なぐさめる人もなく」/第7番「ニューキャッスルの生まれでは」〕/ 民謡編曲第1集「イギリスの歌」より〔第4番「おまえはクッションが縫えるかい」/第3番「美しいマリー伯爵」〕/ 8つの民謡編曲~第4番「すがすがしい朝」(*)/ドウティーの献身/大きなナイフ/伝統/バーンズの4つの歌 マーク・ワイルド(T) ルーシー・ウェイクフォード(Hp;*) デイヴィッド・オウエン・ノリス(P;無印) | ||
ブリテン(1913-1976)はその生涯に多くの歌曲を残した。それは盟友であった名歌手P.ピアーズや、交流のあった詩人オーデンの影響も強いが、何より彼自身が古代スコットランドの伝統音楽・・・仄暗く、表現豊かで清冽な表現に惹かれていたからなのかも知れない。彼の歌曲のほとんどは連作歌曲で、それ自体が一つの世界を包括し、限りない物語性を秘めた物。ここに収録された2つの連作歌曲は、どちらも晩年の作品で、「誕生日の祝い」はエリザベス2世が、実母の75歳の誕生日を祝うためにブリテンに作曲を依頼した物。王族のスコットランドの家系を重んじるため、スコットランド語の歌詞が選ばれたと言う。また、ウィリアム・スーターの歌詞による「この子らはだれか?」の暗く劇的な音楽描写は、ブリテンが強烈な反戦主義者であったことを思い起こさせる。どちらもピアーズによって初演されたが、ここではマーク・ワイルドの甘美な声が、これらの名歌曲にまた新しい表情を与えている。 | ||
リュリ:グラン・モテ集 CD1:第1集(8.554397)〔テ・デウム/われを憐れみたまえ/手を打ち喜べガリアの国よ〕/ CD2:第2集(8.554398)〔人々は泣き叫ぶかのごとく/おお信仰の涙/怒りの日/深き淵より〕/ CD3:第3集(8.554399)〔主は汝の声を聞き(詩篇第19番)/おお、いと甘き主よ(プティ・モテ)/ ノトゥス・イン・ユダエア・デウス(詩篇第75番)/ 主の僕たちよ、主をほめたたえよ(詩篇第112番/プティ・モテ)/ベネディクトゥス〕 エルヴェ・ニケ指揮ル・コンセール・スピリチュエル | ||
モンスター・ミュージック! CD1:(8.570183) スタイナー(1888-1971):コングの復讐/猟奇島 CD2:(8.570188) ソルター(1896-1994)&デッサウ(1894-1979):フランケンシュタインの家 CD3:(8.557700) スタイナー:キングコング CD5:(8.557705) スキナー(1897-1968):フランケンシュタインの息子 スキナー&ソルター(1896-1994):透明人間の帰還/狼人間 [レオニード・マカレヴィチ(P) ウィリアム・ストロンバーグ指揮モスクワso.] CD4:(8.557703) キラル(1932-):ドラキュラ/キング・フォー・バーニング/死と処女/ The Beads of One Rosary/ Pearl in the Crown [アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送so.] CD6:(8.557850) フランケル(1906-1973):吸血狼男/So Long at the Fair Medley/ジェット機M7号/ The Prisoner [カール・デイヴィス指揮ロイヤル・リヴァプールpo.] | ||
プティジラール:歌劇「グル」
フーベルト・クラセンス(B-Br;グル) ソニア・ペトロヴナ(女優;マリー) フィリップ・ドー(T;ヴィクトル) カレン・ウィエルズバ(S;イリス) フィリップ・カーン(B;カレッリ) マリー=ノエル・ヴィダル(A;マルテ)他 ローラン・プティジラール指揮ハンガリーso.、ブダペスト・スタジオcho.、ホンヴェード男声cho. | ||
フランスの現代作曲家プティジラール(1950-)は、これまでも様々な問題作を書き、次々と発表している。それは交響曲であったり、映画音楽であったり、またオペラであったり。中でも世間を騒がせたのは、「エレファント・マン(ジョセフ・メリック)」のオペラ化だった。この悲しく救いのない物語は、映画とはまた違う感動を伴いつつ、聴衆の心に棘を残したことは間違いない。今回のオペラ「グル(尊師)」は、カルト宗教とそれにまつわる人間模様を描いた作品。「自分は選ばれた人間である」と主人公が確信した時から、彼の狂気と死へのカウントダウンが始まる。彼の行動を止めようとするマリー一人を除いて、他の登場人物は主人公の狂気に巻き込まれていく。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年9月発売分[代理店アナウンス順] | ||
インス:コンスタンティノープルの陥落 トルコの民族楽器と声楽のための協奏曲(2002/2009)(*)/ 交響曲第2番「コンスタンティノープルの陥落」(1994)(#)/ ピアノ協奏曲(1984)(+)/赤外線のみ(1985)(**) ネヴァ・オズゲン(ケメンチェ;*) ヴェラレッティン・ビジェル(ネイ;*) アリ・ベクタス、セブデット・アクデニス(ズールナー;*) ビルケント・ユースcho.(*) カムラン・インス(P;+)指揮(*/#/**) イシン・メティン指揮(+) ビルケントso. | ||
とことんまで、トルコにこだわる作曲家インス(1960-)。今回のアルバムでもそのポリシーが炸裂。強烈な音世界を見せてくれる。まずは民族音楽と楽器を用いた「協奏曲」から。日本でもおなじみのあの音色がふんだんに使われていて、妖しい雰囲気満点の音楽となっている。メインの交響曲第2番は、古代から続いたローマ帝国が滅亡するきっかけとなった1453年に起きた戦いを描いた物。現在のイスタンブルの前身である、東ローマ帝国の首都であった都市コンスタンティノープルが、オスマン帝国のメフメト2世の侵攻により陥落するまでの情景。こちらは民族楽器は使われていないが、東洋的で哀調を帯びたなメロディや、迫力たっぷりな戦いの場面はイヤというほど耳に残ることだろう。最後は無情感を残して曲を閉じる。暴力的な音と打楽器的な扱いを受けるピアノが面白い「ピアノ協奏曲」、作曲家が編愛する「赤外線」の音楽、と、どれも興味深い曲ばかり。この人の作品はどれも面白いのだろうな・・・と期待してしまう。 | ||
ボロディン:交響曲集 〔第1番 変ホ長調/交響曲第2番 ロ短調/ 第3番 イ短調「未完成」(グラズノフ管弦楽補筆)〕 |
ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
ロシア5人組の一人、ボロディン(1833-1887)の交響曲。もともとは科学者として活躍していたが、ムソルグスキーと知りあい、シューマンの曲を知ってから音楽に興味を持つようになった。1862年に着手し、作曲に5年を費やした第1番は、どうしてもメンデルスゾーンやシューマンの影響が感じられもするが、ロシアらしさも存分に感じられる完成度の高い物。もっと演奏されても良い作品。1869年に作曲された第2番は良く知られた作品で、名演、名盤が凌ぎを削っているが、この演奏は、かなりすっきりとしたもので、泥臭さを求める人には、ちょっと物足りなさが残るかもしれない。でも、こういうのもいいよね?さて、1884年に着想された交響曲第3番は、完成を見る前にボロディンがこの世を去ってしまった。残されたスケッチを元にグラズノフが形にしたが、本来ならば、変奏曲とフィナーレも付け加えられる予定だった。永遠に聴くことができないのが残念。 | ||
ブレシング・レッスンズ~サクソフォン四重奏のための音楽 タネンバウム(1924-2008):サックス四重奏曲(1999) / サンプソン(1951-):ブレシング・レッスンズ(2002) モリル(1938-):6つのバガテル(2004) / イーワゼン(1954-):サクソフォン四重奏曲のための狂詩曲(2004) ソーター(1914-1981):テューバとサクソフォン四重奏曲のための小品(1961)(*) スコット・メンドカー(Tu;*) ニュー・ハドソン・サクソフォン四重奏団 [ポール・コーエン(ソプラノSax) アヴィ・ゴールドローゼン(アルトSax) デイヴィッド・デムジー(テナーSax) ティム・ルードマン(バリトンSax)] | ||
全て世界初録音。気まぐれで刺激的。そんな言葉がぴったりのサックス四重奏。このアルバムは1987年に結成された「ニュー・ハドソン・サクソフォン四重奏団」の3枚目のアルバムとなる。彼らは、常に新しいレパートリーを求め、多くの作曲家たちに新作を依頼し、既に30作以上の作品を手中に収めている。まず、ひねりの効いたタネンバウムの「四重奏」で始まり、アルバム・タイトルでもあるサンプソンの「ブレシング・レッスンズ(息使いの練習)」で多彩な世界を見せてくれる。テナー・サックス奏者デムジーの友人でもあるモリルのジャジーで即興的な「バガテル」、テューバを吹く人も必聴、ソーターの作品。そして大御所イーワゼンの華麗でエネルギッシュなラプソディ。全て世界初録音。 | ||
フェラーラ: 前奏曲/悲劇的幻想曲/嵐の夜/ブルレスカ |
フランチェスコ・ラ・ ヴェッキア指揮 ローマso. | |
イタリアの指揮者、作曲家、音楽教育家であるフランコ・フェラーラ(1911-1985)の作品集。イタリア、パレルモに生まれ、幼い頃から音楽を学び、5歳の時には、ピアノ・ソナタ (のようなもの)を作り上げ、家族を驚かせたと言う。家族と共にボローニャへ移住、コンソリーニにヴァイオリンを学び、ノルディオにピアノと作曲を学びます。彼は良きピアニストであり、また素晴らしいヴァイオリニストだった。イタリア各地で演奏活動を行ううちに、何人かの指揮者・・・グアルニエリ、トスカニーニ、マリヌッツィ・・・と出会い衝撃を受けた。そしてグアルニエリの奨めで指揮者に転向、1938年にフィレンツェ歌劇場でデビューし、1944年には聖チェチーリア音楽院o.の常任指揮者になる。しかし、その後体調を崩し、後進の指導や映画音楽の作曲などに専念した。多くの才能ある指揮者を育て、また多くの映画音楽を指揮するなどイタリアの音楽界にとって、なくてはならない人なのだ。ここに収録された4つの作品は、そんな彼の活動を音にしたかのような劇的で華麗、そして表現力豊かな力作揃い。そのまま映画が何本も撮れそうな雰囲気に満ちた佳曲。 | ||
C.P.シュターミッツ、ホフマイスター:ヴィオラ協奏曲集 C.P.シュターミッツ(1745-1801):ヴィオラ協奏曲第1番 ニ長調 ホフマイスター(1754-1812):ヴィオラ協奏曲〔ニ長調/変ロ長調〕 |
ヴィクトリア・チャン(Va) マーカンド・ザーカー指揮 ボルティモア室内o. | |
マンハイム楽派の傑出した音楽家であるシュターミッツと、出版事業でも知られるホフマイスター。彼らの作品は、どうしても同時代の天才、モーツァルトの影に隠れがちだが、こうして改めて聴いてみると、その独自性溢れる音楽には感嘆せずにはおれない。父ヨハンから音楽教育を受け、パリでヴァイオリニストとして活躍したシュターミッツの作品は、超絶技巧をふんだんに使った華麗なも。オーケストラ・パートの充実した書法も魅力的。かたやホフマイスターの作品は、どちらかというと簡潔な書法で書かれ、優雅さが際立つ物。「すばらしく深く、対話に満ちた音」とボルティモアの新聞評で絶賛された女性ヴィオリスト、チャンの演奏で。 | ||
ブライアン: 古い韻による幻想的変奏曲(1907)/ 交響曲第20番 嬰ハ短調(1962) 交響曲第25番 イ短調(1966) |
アンドルー・ペニー指揮 ウクライナ国立so. | |
MARCO POLO 8.223731 より移行盤. 長大で複雑な作品を書くことで知られるブライアン(1876-1972)。このアルバムに収録された2つの交響曲は、長さの面(だけ)なら比較的取っつきやすいものだろう。1962年に書かれた第20番は予想以上にコンパクトで、洗練された主題を持ち、表現力豊か。そして1966年に書かれた第25番は、より古典的な構成を持ち、美しいメロディを持っている。しかし・・・ブライアン。一筋縄でいくわけはない。この楽章の配置を見て頂きたい。一つの楽章はいくつもに細分され、目まぐるしく表情を変化させる。終わると見せかけて終わらない。そしていつの間にか別世界へ持っていかれる感覚。これは病みつきになる。冒頭に置かれた「古い韻による幻想的変奏曲」は、彼の初期の作品で、シベリウス、R.シュトラウスなど、当時隆盛を誇っていたたくさんの作曲家の影響が感じられる。これはこれで微笑ましい物。 | ||
ディ・ヴィットーリオ: オーヴェルトゥーラ・レスピーギアーナ(2008)(*)/ シンフォニア第2番「ロスト・イノセンス」(2000)(#)/ 女声合唱のための「アヴェ・マリア」(1998)(+)/ シンフォニア第1番「アイソレーション」(1999)(#)/ クラリネット・ソナタ第1番(1998)(**) |
レスピーギcho.(+) ベンジャミン・バロン(Cl;**) サルヴァトーレ・ディ・ ヴィットリオ指揮 ニューヨーク室内o.(*/#) | |
(*/**)世界初録音。 第1曲目の冒頭。まさに「おおっ」と叫びたくなるレスピーギへのオマージュ。音の扉を開けるごとに目まぐるしく世界が変わっていく。これが何とも気持ちよい。パレルモで生まれ、ニューヨークで美術と古代哲学を学んだディ・ヴィットーリオ(1967-)は、ローマとフィレンツェ、ロンドンで指揮を始める。その後ニューヨークでオットリーノ・レスピーギ室内o.を指揮し、注目を浴びた。ここに収録された作品は、彼の様々なスタイルを垣間見せてくれるもので、前述のレスピーギのようなイタリア風のものから、交響曲第2番に見られるドイツ的な語法、ルネサンス風の和声で書かれた瞑想的で女性的な「アヴェ・マリア」、ヴィヴァルディからの影響を受けているという「交響曲第1番」、捉えどころのないメロディなのだが、どこかしら整っている「クラリネット・ソナタ 」。全部聴いたら、もう一度最初から聴いてみたくなる作曲家。 | ||
ブレイク:遊び心 Op.594(2008)/ひと月の夏 Op.611(2010)/レダと白鳥 Op.249a(1977)/ 弦楽三重奏曲 Op.199(1975)/スノーマン組曲~ウォーキング・ジ・エアー(弦楽四重奏版) Op.615(2010) エディンバラ四重奏団[トリスタン・ガーニー、 フィリップ・バーリン(Vn) マイケル・ビーストン(Va) マーク・バイリー(Vc)] | ||
クラシックの作曲家というよりも映画音楽の作曲家として知られる、イギリスのハワード・ブレイク(1928-)の作品集。このアルバムに収録されている「ひと月の夏」も映画のタイトルであり、もしこちらを観た人ならば、「ああ、あれね」とわかるかもしれない。この映画はJ.L.カーの原作を元に制作され、イギリスの田園風景を絡めながら、2 人の元兵士たちがそれぞれの仕事を通じて淡い友情を深めつつ、自分を再発見する物語。どちらかというと淡々と進むストーリーを彩るのがこの音楽。弦楽器だけのアンサンブルは、台詞よりも雄弁に登場人物の心情を表現している。ドラマティックさはなくとも、心に浸みる美しさ。そして最後の曲は、アニメにもなった「スノーマン」のメイン・テーマ。男の子と雪だるまのひとときの友情物語。夢のような出来事だったが、男の子にはマフラーとたくさんの思い出が残された。誰もが心の底にしまってあるお話に、新しい色を添えてくれるかもしれない。 | ||
R.アルフテル:室内楽作品集第3集 弦楽四重奏曲 Op.24(1957-1958)(*)/ チェロ・ソナタ Op.26(1959-1960)(#)/ 3つの楽章 Op.28(1962)(*)/ 8つのティエント Op.35(1973)(*) |
ブレトンSQ(*) [アン=マリー・ノース、 アントニオ・カルデナス(Vn) イワン・マーティン(Va) ベアテ・アルテンブルク(Vc)] ジョン・ストーク(Vc;#) フランシスコ・ホセ・セゴビア(P;#) | |
第1集(8.572418)、第2集(8.572419)で、その類い稀なる世界を見せてくれたロドルフォ・アルフテル(1900-1987)。この第3集では、弦楽四重奏曲で幕を開ける。古典的な4楽章形式を取り、十二音を用いた色彩的な移ろいを伴う、活動的な第1楽章から何とも魅力的な音楽が展開される。第2楽章の冒頭で奏される美しいチェロの調べは周囲の嘲笑めいた音にかき消され、活発なダンスであるスケルツォを経て、力強い終楽章を迎える。作曲家が書いた唯一つのチェロ・ソナタ はヒスパニックのリズムに彩られたもので、抒情的な旋律と刺激的な動きが絶妙に組み合わされた曲。ゆったりとした楽章での暖かい表現は美しさの極み。彼の2番目の弦楽四重奏曲である「3つの楽章」と実質的に3番目の弦楽四重奏曲である「8つのティエント(試み)」は、この形式の「極限の姿」を模索する上で生まれたものだろうか。実験的な音の連なりの中にも、美しいメロディが散見されるところが、この作曲家の特徴なのかもしれない。 | ||
スタンフォード:室内楽作品集 ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.35(1889)(*)/伝説(1893)(#)/ 6つのアイルランドの幻想 Op.53 より(#)〔第3番「ジグ」(1894)/第5番「ハッシュ・ソング」(1894)〕/ ピアノ四重奏曲第2番 ハ短調 Op.133(J.ディブル編集)(+) グールド・ピアノ三重奏団[ルーシー・グールド(Vn) アリス・ネアリー(Vc;*) ベンジャミン・フリス(P)] デイヴィッド・アダムス(Va;+) | ||
(#/+)世界初録音。 雄大な森、はたまた広大な田園地帯。そんな開放的な場所で大きく伸びをしたくなるような清々しい音楽。スタンフォード(1852-1924)の室内楽には、いつもそんな雰囲気が漂っている。イギリス音楽の祖、スタンフォードはドイツ・ロマン派の作風を模範としながらも、アイルランド民謡を取り入れた独自の音楽を数多く残した。その中でも室内楽は大きな位置を占め、その叙情詩的な美しさは、水彩画のような淡い色合いを帯びている。このアルバムに収録されたピアノ三重奏曲第1番は、ハンス・フォン・ビューローに捧げられており、優雅この上ない作品。それ以外の作品はこちらが世界初録音。とりわけ、1913年に作曲されるも、長い間顧みられることのなかった第2番のピアノ三重奏曲の秘められた美しさにはため息をつく他ない。ちょっとブラームス風の響きを感じさせるも、描かれている世界は彼独自の物。このグールド・トリオの蘇演により、私たちはまた一つの名作を手に入れた。 | ||
ソーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 村人たちの情景 Op.50/ロサンゼルスの思い出 Op.11/ 東洋の思い出 Op.63/蝶々 Op.40-3/幻想的スケルツォ Op.9 |
美智・ウィアンコ(Vn) ディーナ・ ヴァインシュテイン(P) | |
フランスに生まれ、8歳から、フランス国内だけでなくイギリス、ドイツ、オーストリア、イタリアで演奏活動を行い、20歳の時にアメリカ合衆国でデビューしたという神童ヴァイオリニスト、エミール・ソーレ(1852-1920)。彼はシャルル・ド・ベリオに学んだという記録はあるものの、学校で特別な教育を受けたことはほどんどない。アメリカで、ベネズエラのピアニスト、テレサ・カレーニョと結婚するが、2年で離婚。その後は様々な国で教鞭を取りつつ、最後はロンドンで定住した。100曲以上のヴァイオリン曲を書き、そのどれもが色彩的で、微妙な陰影に満ちている。クライスラーのように底抜けな派手ではなく、もっと内省的で粘りのある音楽。カリフォルニア出身の実力派ヴァイオリニスト、美智・ウィアンコによる情熱的な演奏は、この知られざる作曲家にくまなく光を当てる。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~イリーナ・クリコヴァー:ギター・リサイタル J.S.バッハ(1685-1750)/I.クリコヴァー編曲:無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007 ソル(1778-1839):幻想曲 Op.30 / ガジャルド・デル・レイ(1961-):カルフォルニア組曲 カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):ギター・ソナタ ニ長調 Op.77「ボッケリーニへのオマージュ」 タレガ(1852-1909):アルハンブラの思い出 イリーナ・クリコヴァー(G) | ||
2008年のアルハンブラ国際ギター・コンクールで優勝を飾ったイリーナ・クリコヴァーの2枚目のアルバム。彼女は同じ年にミケーレ・ピッタルガ国際ギターコンクールでも優勝していてその記念アルバムは8.572390でリリースされている。前作は全て20世紀の作品で、その強烈な個性を見せてくれた彼女だが、こちらは、まず自身の編曲によるJ.S.バッハで聴き手の心を奪いる。確かな技巧はもちろんのこと、バッハの音楽と一体化した見事な感性には驚くばかり。華麗なソルの「幻想曲」とカステルヌォーヴォ=テデスコの「ソナタ 」もふくよかな音と表現で見事に聴かせる。デル・レイの「カルフォルニア組曲」はポピュラー音楽を思わせる歌謡性に満ちた音楽で、その親しみやすいメロディには心惹かれる人も多いことだろう。最後はトレモロが泣かせるタレガの名曲。これは間違いなく一級品。 | ||
ビンガム:オルガン作品集 ヤコブの梯子(2007)(*/#)〔雲の下の家に住む/不安な夢/幕間~深い眠りに落ちる/ヤコブの梯子〕/ 天使を従えた聖なる花嫁(2000)/ミサ・ブレヴィス「エマウスへの道」~前奏曲とヴォランタリー(2003)/ 受胎告知 I(2000)/希望(1989/2003)(#)/荒野の中に(1982)(#)/贈り物(1996)(#)/ 夜間飛行(秘密の花園より編曲)(2004)(#)/ゴシック(1973/2009)(#)/羊飼いの踊りと化身/古代の太陽の光 トム・ウィンペニー(Org) グレアム・ロス指揮ドミートリー・アンサンブル(*) | ||
使用オルガン:アルバンス大聖堂のオルガン。(#)は世界初録音。 イギリスの女性作曲家、ジュディス・ビンガム(1952-)は18歳で王立音楽アカデミーに入学し、作曲を学ぶ。歌手としても才能を発揮し、1983年から13年間に渡りBBCシンガーズで歌い、20世紀の作品を数多く歌い続けた。それからは作曲家として室内楽、器楽曲から声楽曲と幅広いジャンルの作品を書き続けている。彼女はとりわけオルガンに深い愛情を抱いていて、ここで聴ける作品も充実したものばかり。深い瞑想性と即興性を併せもつ全ての音楽は、名オルガニスト、ウィンペニーの手によって、輝く光とともに世界へ降臨する。感動的な1枚。 | ||
チュルリョーニス:ピアノ作品集 Vol.1 フモレスケ ト短調 VL162/前奏曲 ヘ短調 VL164/前奏曲 変ロ長調 VL169/夜想曲 ヘ短調 VL178/ 即興曲 嬰ヘ短調 VL181/前奏曲 ロ短調 VL182a/夜想曲 嬰ハ短調 VL183/前奏曲 嬰ヘ長調「主の使い」VL184/ 前奏曲 嬰ヘ短調 VL185/前奏曲 ロ短調 VL186/前奏曲 変ニ長調 VL187/前奏曲 ヘ長調-イ短調 VL188/ 前奏曲 ヘ短調VL197/シャンソネット・ダイネールVL199/マズルカ 変ホ短調 VL222/前奏曲 イ短調 VL230/ マズルカ ロ短調 VL234/ソナタ ヘ長調 VL155 ムーザ・ルバッキーテ(P) | ||
MARCO POLO 8.223549より移行。リトアニア生まれのチュルリョーニス(1875-1911)は、作曲家としてだけでなく、画家としても素晴らしい業績を残した。36年にも満たない短い生涯の間に、約300点の絵画と200作もの曲を書き、そのどれもが高い完成度を持っている。彼は、ロシア近郊の貧しいオルガニストの息子として生まれ、ワルシャワとライプツィヒでピアノと作曲を学び、30歳近くになってから絵画を学んだ。彼の絵画と音楽は密接に関係していて、伝統に囚われることのない、ロマンティックな作風が魅力的(ジャケットに使われているのも彼自身の絵画)。ピアノ曲のタイトルはショパン風だが、もっと素朴で簡潔な美しさに満ちている。ありあまる才能に恵まれ過ぎたのか・・・晩年は精神に異常をきたし、わが子の誕生を知ることもなくこの世を去ってしまった。 | ||
韓国のピアノ作品集 朴泳姫(1945-):水の波紋(1971) / 尹伊桑(1917-1995):5つの小品(1958)/インターリューディウム A (1982) 姜碩熙(1934-):ピアノのためのスケッチ(1966) / Uzong Choe (1968-):プレリュード第2、第7、第8番 Chung-gil Kim (1934-):幼年時代の思い出(1982)(抜粋) クララ・ミン(P) | ||
5人の主要な韓国の作曲家たちによる先鋭的なピアノ作品集。最近は韓流がブームとは言え、この分野はまだまだ未開拓。この5 人の中でも、よく知られている名前は尹伊桑くらいではないだろうか?ただし、彼は政治的理由から祖国を離れ、ドイツに帰化し、その地で生涯を終えている。このアルバムには彼の初期の作品である「5つの小品」と円熟期の作品「インターリューディウム」を収録している。シェーンベルクに連なるドイツの音楽に近いものがあるが、あくまでも根底には祖国への憧憬があるようだ。ダイナミックな作品、静かな作品、それぞれ若きピアニスト、クララ・カンが共感を持って演奏している。 | ||
イディル・ビレット~コンチェルト・エディション Vol.1 シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 グリーグ(1843-1907):ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 |
イディル・ビレット(P) アントニ・ヴィト指揮 ビルケントso. | |
協奏曲のレパートリーだけでも100曲以上。驚異のレパートリーを誇るトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。ここでは、極めてオーソドックスな2つの協奏曲を華麗に弾きこなす。2曲とも、滝のようになだれ落ちる冒頭のパッセージが魅力的だが、陰鬱さの中に激しい情熱を秘めたシューマン、凛とした表情と熱い心を併せ持つグリーグと、その表現はかなり違いを際立たせないといけない。ビレットの演奏は全く文句なし。そして、オーケストラをまとめるのはNAXOS きっての名手、アントニ・ヴィト。どちらの曲も終楽章の盛り上がりが半端ではない。 | ||
イディル・ビレット~コンチェルト・エディション Vol.2 チャイコフスキー(1840-1893): ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23/ ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.75 |
イディル・ビレット(P) エミール・タバコフ指揮 ビルケントso. | |
トルコの名女性ピアニスト、ビレットによるチャイコフスキーの2つの協奏曲。さて、このアルバム、あまり聴く機会のない第3番が聴けるのも注目。最初、チャイコフスキーは交響曲として構想したこの作品。どうにも手に負えなくなってピアノ協奏曲へと書き変えたというもので、現存するのは第1楽章「アレグロ・ブリランテ」のみだが、この曲が何ともスゴイ物。まるで重戦車のような迫力を持つ作品を、ビレットは重々しいタッチでぐいぐい鳴らする。バックをしっかり守るのが、こちらも迷(?)指揮者タバコフ。細かいことなんてどうでもよくなるような、ボリュームたっぷりの音。ずっしり来る。ロシアのオケとはまた違った不思議な味わいをどうぞ。 | ||
イディル・ビレット~コンチェルト・エディション Vol.3 サン=サーンス(1835-1921): ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103 ラヴェル(1875-1937):ピアノ協奏曲 ト長調/ 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調 |
イディル・ビレット(P) ジャン・フルネ指揮 ビルケントso. | |
チャイコフスキーでは、重厚で脂ぎったロシアの大地を思わせてくれるような演奏を聴かせるビレットだが、このフランス物でも、なかなか個性的な演奏を繰り広げていて、まことに興味深いものとなっている。サン=サーンスの5番の協奏曲は、別名「エジプト風」とも呼ばれる異国情緒たっぷりの曲。とりわけ第2楽章での不思議な響きは中近東の妖しい空気を思い起こさせる物。ビレットはテンポを遅めに取り、濃厚な音楽を聴かせる(終楽章では一転、爽やかで晴れやかな表情を見せ、この作曲家がフランス生まれだったことに想い至らせるが)。ラヴェルの2曲の協奏曲も、何とも独特な解釈で、好き嫌いは分かれそうだが、一度は聴いておきたい演奏。名指揮者フルネが独自の音楽を聴かせるところも素晴らしい。 | ||
ジェズアルド:マドリガーレ集 第3集 あなたは私が死ねばいいと思っている(パート1)/死んだ方がいいの?(パート2)/悲しいかな、絶望的な生活/ 私は元気がない。そして死ぬ/あなたの曇りのない目の美しさで/悲しいかな、残酷で情け容赦のないもの/愛の甘き精神/ 私の心はため息をついている(パート1)/おお、悪しき生まれの悪しきメッセージ(パート2)/ 見て頂きたい、私の太陽が輝くのを/私はあなたを愛してない、そんな言葉を投げかけないで/愛の奇蹟(パート1)/ そして私は焼け焦げそう(パート2)/残酷な悲しみ/彼女は泣いている、悲しくて/耐え難い苦痛が私を殺す/ もし私があなたの慈悲深さを知ったなら/ああ、それはすでに残酷だった/最高に甘きため息(6声)/ わが人よ、もし私を殺すなら/どのように私の心は生きることができるか/月桂樹の陰で マルコ・ロンギーニ指揮デリティエ・ムジケ | ||
1595年に出版されたジェズアルド(1566-1613)のマドリガル第3集は、彼のスタイルの変化が顕著に現れているものとして知られている。彼は当時の主要な詩人の作を用いることはせず、無名の作家、及び、匿名の作家の詩を用いることを好んだ。これは詩の人気に頼ることなく、音楽の力で、詩にドラマ性と、すばらしい表現力を抱かせることができるジェズアルドならではのチョイスに他ならない。どの曲もタイトルから驚くものばかりだが、内容も音楽も摩訶不思議。とろとろと粘り気のある響きが耳にいつまでも残る。第1集(8.570548)、第2集(8.570549)も好評。必要以上に見捨てられてしまった音楽家の全貌がいよいよ明らかになりつつある。 | ||
オールドリッジ(1954-):歌劇「エルマー・ガントリー」(2007)
キース・ファレス(Br;エルマー・ガントリー) パトリシア・ライズリー(Ms;シャロン・ファルコナー) ヴェール・ライドアウト(T;フランク・シャラード) フランク・ケリー(T;エディ・フィスリンガー) ヘザー・バック(S;ルル・ベインス)他 ウィリアム・ボッグス指揮ミルウォーキーso.、フロレンティン歌劇場cho. | ||
1960年にリチャード・ブルックスの監督で制作された同名映画(こちらの音楽はアンドレ・プレヴィン)があった。口先で生きてきたようなペテン師が、不純な動機で宗教団体に入り込み、こともあろうに「伝道師」として人々の前に立ち説教をするようになる。しかし、彼の過去が暴かれるのは時間の問題。最後は愛した女性を失い、新たな旅にでるという物語だった。このオペラも大筋は同じ。「宗教は普遍であるが、簡単に腐敗する」という隠しテーマを、ゴスペルや親しみやすい音楽を交え、実は深刻に描く問題作。 | ||
NAXOS STANDARD, 2011年8月当店アナウンス分[国内代理店未案内] | ||
フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803):フルート協奏曲集 〔第7番 ホ短調/第2番 ニ長調〕 フランソワ・ドヴィエンヌ&ジャン・バティスト・ブレヴァル(1753-1823): フルートとファゴットのための協奏交響曲 ヘ長調 Op.31 マルク・グローウェルズ(Fl) アラン・デ・リケレ(Fg) ベルナール・ラバディ指揮ワロン室内o. | ||
録音:ブリュッセル放送局大講堂。前出:SYRINX (FRANCE), CSR-92101。 #既に入手困難となっている可能性があります。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
クリストファー・モア(1953-):3幕の音楽劇「影の領域から」
リリア・グレヴツォワ、エミリー・へレーラ(S) テオドレ・クチャル指揮ウクライナso. | ||
録音:1997年12月、ウクライナ放送コンサート・ホール、キエフ/発売:2001年。"AMERICAN CLASSICS" シリーズ。 | ||
アメリカン・ジャーニー~近現代アメリカのヴァイオリンとピアノのための作品集 ロバート・ラッセル・ベネット(1894-1981): ヘクサポーダ(Jitteropteraによる5つの練習曲)(1940) スーカス・フォス(1922-2009):3つのアメリカの小品(1944) レナード・バーンスタイン(1918-1990):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1939) アーロン・コープランド(1900-1990):夜想曲(1926) ヘンリー・サッカー・バーリー(1866-1949):南部のスケッチ(1916) ヴィクター・スタインハート(1943-):タンゴ(1996) リンカーン・マヨーガ〔マヨルガ〕(1937-): ブルーフィールズ、ハリウッド西部(アーノルドのためのルンバ)(1998) (*) デイヴ・グルーシン(1934-): ヴァイオリン、チェロとピアノのための「Three」(ラテン・アメリカの舞曲)(2000) (#) アーノルド・スタインハート(Vn) ヴィクター・スタインハート(P;無印) リンカーン・マヨーガ(P;*) デイヴ・グルーシン(P;#) アマンダ・フォーサイス(Vc;#) | ||
録音:2003年8月20日-22日(#以外)、2003年11月30日(#)、以上カーティス音楽院/発売:2006年。"AMERICAN CLASSICS" シリーズ。 | ||
シュテファン・ヴォルペ(1902-1972): 2台のピアノのバレエ「ミデヤンの男 [The Man from Midian] 」 C. 97 (1942) [キャメロン・グラント、ジェイムズ・ウィン(P)/録音:1995年4月-5月]/ ヴァイオリンとピアノのためのソナタ C. 117 (1949) [ジョリア・フリーザニス(Vn) ギャリック・オールソン(P)/録音:1991年] | ||
発売:2007年。前出:KOCH INTERNATIONAL(当店未案内/廃盤)からのカップリング変更。"AMERICAN CLASSICS" シリーズ。 | ||
チャールズ・ウォーリネン(1938-): Tashi (1975) (*) / Fortune (1979) (#) [ザ・グループ・フォー・コンテンポラリー・ミュージック 〔ジーン・コッペラッド(Cl;*) アラン・R.ケイ(Cl;#) カーティス・マコンバー(Vn) フレッド・シェリー(Vc) フィリス・ブリン=ジュルソン(P)〕] 打楽器四重奏曲(1994)[ピーター・ジャーヴィス指揮新ニュージャージー打楽器アンサンブル] | ||
発売:2007年。前出:KOCH INTERNATIONAL(当店未案内/廃盤)からのカップリング変更。"AMERICAN CLASSICS" シリーズ。 | ||
ハイドン:ピアノ・ソナタ集 〔第43番 変ホ長調Hob.XVI: 28 / 第44番 ヘ長調 Hob.XVI: 29 / 第47番 ロ短調Hob.XVI: 32 〕 アンダンテと変奏曲 ヘ短調Hob.XVII: 6 |
レイチェル・ハード(Fp) | |
録音:1998年8月/発売:2006年。アメリカの奏者ハードはマルコム・ビルソンの弟子。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年8月発売分[代理店アナウンス順] | ||
マイヤール: ヒロシマの生き残り… 希望へのメッセージOp.24(2006-2007)(*)/ 合奏協奏曲(1961/2003 改訂)(#)/ 室内協奏曲第2番(1959-1960) |
独唱者たち(*) 独奏者たち(#) ロイヤル・フィルハモニーo. ディオニシオス・デルヴィス= ブルニアス指揮 | |
フランスの作曲家、マイヤール(1931-)の3つの作品。彼は1955年にローマ賞を受賞、フランスの先進的な作曲家として幅広く活躍している。1957年には芸術監督としてフランスEMIに入社、そこでサンソン・フランソワやポール・トゥルトリエなど偉大な演奏家と接するも、どうしてもその仕事が性に合わず辞職。その後は製薬研究所で働来るが、音楽の夢捨てがたく、結局作曲家として生きることを決意したのだった。このアルバムの中で、やはり聴いてほしいのは「ヒロシマの生き残り」だろう。実在の人物「ハマ・キョウコ」の話を元にしたカンタータとでも言うべき作品で、彼女は大阪の戦禍を避け、広島に避難していた時に原爆被害を受けてしまう。悲惨な情景が目の前に浮かぶだろう。しかし、副題が示す通り、これは「希望、命への讃歌」であり、決して悲惨さばかりを強調したものではない。生きてさえいれば、きっと希望に巡りあう日が来るのから。 | ||
エコーズ~変容したクラシックの作品たち デイヴィッド・シフ(1945-):インファーナル(ストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」による) ブライト・シェン(1955-):ブラック・スワン (ブラームスの6つのピアノ小品 Op.118-2インテルメッツォ イ長調による) デイヴィッド・ストック(1939-):多くのホルン(クラークのトランペット・ヴォランタリーによる) ジョン・ハービソン(1938-):ルビーズ(セロニアス・モンクのルビー・マイ・ディアニよる) サミュエル・ジョーンズ(1935-):ベネディクション(ルトキンの同名曲とセヴンフォールド・アーメンによる) アーロン・ジェイ・カーニス(1960-):ムジカ・セレスティス(弦楽ヴァージョン) ジェラード・シュワルツ(1947-):金管のための協奏曲(ヘンデルの合奏協奏曲 ヘ長調 Op.6-9 HWV327による) ジェラード・シュワルツ指揮シアトルso. | ||
「この“エコーズ"と題されたアルバムは、良く知られた名曲を、現代の感覚にマッチした作品へと変貌させること。」指揮者シュワルツはこのコンセプトを元に、彼の親しい6人の作曲家へ、編曲を依頼した。出来上がった作品の楽しい事と言ったら!「火の鳥」はまるでスパイ映画のサントラし、ブラームスのピアノ曲は、甘い甘いムード音楽へと変貌している。有名な「トランペット・ヴォランタリー」は魔法にかけられたかのような不思議な味わいを持った。もともとカッコいいモンクの曲や、シュワルツ自身の編曲も楽しめる。ぜひ「その手には引っ掛からないぞ」と心を強くして聴いて頂きたい。でも、1時間後にはすっかり虜になっていることだろう。 | ||
マグヌス・ローゼン: Past Future Trandans/ソナタ ト短調(エクルズ原曲)/ En Glimt/ Slow Sea/ Land of Spirit/ Purple Haze/ Blues Man/ Badinerie(バッハ原曲)/ Past Future/ En bank intillparadiset/ Gate to Heaven/ Romance Between East and West |
マグナス・ローゼン (エレクトリック・ベース) スザナ・リスベルイ(G) ビルガー・ロフマン(Dr) フヴィラ・カルテット イェーテボリso. ダヴィッド・ビョルクマン | |
豊穣なるオケの響きに耳を澄ませていると、突然辺りを切り裂くように響いて来る音。ちゅいーん、ちゅいーん、びょん、びょん・・・。えっ?これNAXOSなの?とびっくりしながら聴き続けていると、すごく楽しくなってきちゃいる。世界を征服したNAXOS、先日はエレキ・ギターを手中に収めたかと思えば、今回はエレクトリック・ベースを制圧した。「そういえば、昔インギーがこういうアルバムを出していたなぁ」なんて懐かしくなってしまう。ここごいベースを弾いているのは90年代終わりから2007年までハンマーフォールで活躍したマグヌス・ローゼン(1963-)。北欧のヘヴィメタ・シーンを語るには外せない大物がなぜNAXOSに?思うところは色々あるが、とりあえず全ての人にオススメする。 | ||
モンポウ:ピアノ作品集第6集 物乞いの哀歌/浜辺の工場/浜辺の思い出/浜辺の地域/砂地の道/5つの印象/ラ・ガリガの隠遁地/ 霧の中の田園地帯/荒野の田園地帯/登山ルート/田舎に帰ってきた少女/庭の小道/モンセニー/エコー/ 山の印象/思想/2つの小前奏曲/前奏曲/2つのアラベスク/銀紙を張ったプール/ らくだから降りた3人の王の踊り/キリスト降誕の歌と踊り/時間/低地の踊り ホルディ・マソ(P) | ||
全て世界初録音。 カタルーニャ出身、20世紀を代表するスペインの作曲家の一人、モンポウ(1893-1987)のピアノ作品集。このアルバムに収録されているのは全て世界初録音。ピアニスト、ホルディ・マソがモンポウの家などから最近発見したという作品を演奏した物。これらは全て1910年から1918年の間に書かれたもので、まだ未発達とはいえ、すでに独自の音楽性が出来つつあったモンポウの並はずれた才能を示すものと言えるだろう。マソはすでにスペインのピアノ音楽のオーソリティとして知られているが、このモンポウの録音によって、より高く評価されることは間違いない。 | ||
カゼッラ: シンフォニア(交響曲第3番) Op.63(1939-1940)/ 英雄のエレジーOp.29(1916) |
フランチェスコ・ラ・ ヴェッキア指揮 ローマso. | |
NAXOSのカゼッラ(1883-1947)・シリーズは回を重ねる毎に少しづつ人気が高まってきている。このアルバムには、2つの世界大戦後に書かれた2つの作品が収録されている。焼けつくような不協和音と、慟哭に満ちた「英雄のエレジー」は、第1次世界大戦の犠牲となったイタリア人兵士へのオマージュ。交響曲第3番 は、第1番、第2番の交響曲が書かれてから、およそ30年を経てから作曲された物。その間カゼッラは交響曲という作品を書きたいという欲求に突き動かされることがなかったとのことだが、シカゴso.の創立50周年の記念に作品を委嘱されたことで、「自分の今の思いを託すには、交響曲という形が最もふさわしい」と悟った彼は、自分の持てる力をこの第3番の交響曲へ全て注ぎ込んだ。新古典派や、当時のアメリカの作曲家たちの影響も感じられるが、第2楽章の美しい部分や、スケルツォ楽章などは紛れもなくカゼッラ独特の音楽。 | ||
シューマン: 歌曲集「ミルテの花」Op.25(*)/ 6つの詩とレクイエムOp.90 |
アンドレア・ ローレン・ブラウン(S;*) トーマス・E.バウアー(Br) ウタ・ヒールシャー(P) | |
1840年。長らく恋焦がれていたクララとの結婚が認められたローベルト・シューマン(1810-1856)は、その喜びからか、数多くの歌曲を書き上げる。いわゆる「歌の年」の代表作の一つである「ミルテの花」は、まさにクララへの捧げ物で、結婚前夜に花束と共に彼女へ贈られたと言う。とりわけ第1曲の「献呈」での溢れるような想いに満ちた歌は、一度聴いたら忘れられないほどの印象を与える。対して、その10年後に書かれた「6つの詩とレクイエム」は、あまりにも重く悲しみに満ちている。さて、あなたはどちらのシューマンがお好きか? | ||
レスピーギ/S.ディ・ヴィットリオ編曲、補筆、復元: アリア ト長調 P.32/ヴァイオリン協奏曲 イ長調 P.49/ 弦楽のための組曲 P.41/ロッシーニアーナP.148 |
ラウラ・マルツァドーリ(Vn) サルヴァトーレ・ディ・ ヴィットリオ指揮 ニューヨーク室内o. | |
ローマ三部作の強烈な色彩感で知られるイタリアの作曲家レスピーギ(1879-1936)。もともとヴァイオリン奏者として活躍しただけあって、その生涯に何曲かのヴァイオリンの協奏的作品を書いてはいるが、この1903年に着手された最初の イ長調の協奏曲は、2楽章までは完成させたものの、第3楽章はピアノ伴奏のまま、結局完成されることなく忘れられてしまった物。24歳の血気溢れる新進作曲家は、この作品でヴィヴァルディとメンデルスゾーンに立ち返ろうと意気込んだだけあって、なかなか良い作品であることは間違いない。2010年の蘇演にあたり、指揮者のヴィットーリオは、スコアを丹念に洗い出し、若干未熟な第1楽章と第2楽章のオーケストレーションにも手を加え、レスピーギたる作品へと昇華させた。この録音にあたり、他の2曲にも編曲を加え、レスピーギ自身の改編である「ロッシーニアーナ」も演奏することで大作曲家への敬意を表している。 | ||
ベンゲレル:コンチェルタンテ(1994)(*)/ パーカッションと弦楽のための音楽(2005)(#)/ 秋のコンサート(2005)(*)/ ポルタ・フェラーダの二重協奏曲(+) |
ジャウメ・トレント(G;*) フィリップ・スピセ(Perc;#) マノン・フィリップ(Vn;+) メロディー・ジオ(Vc;+) ダニエル・トジ指揮 ペルピニャン地方音楽院o. | |
全て世界初録音。 1931年バルセロナ生まれのシャビエ・ベンゲレル(1931-)。彼は幼い頃にスペイン内戦(1936-1939年)に巻き込まれ、両親とともにチリに亡命、1954年までスペインに戻ることは無かった。彼はほとんど独学で作曲を学んだが、バルトークやストラヴィンスキーなどの当時の先鋭的な作品からも強く影響を受けたようだ。1959年にセリエ技法で作曲した「友人と恋人のカンタータ」はその翌年にケルンのISCM(国際現代音楽協会)で演奏され高く評価され、また、1977年にはルイジ・ダッラピッコラ賞を受賞、国際的な知名度を得ている。このアルバムはそんな彼の魅力的な作品を4曲収録している。長年彼の作品を演奏している「良き仲間」たちによるライヴ録音は、聴衆の熱気も含め、この作曲家の本質をあますことなく伝えてくれる。 | ||
シャルヴェンカ:ピアノ協奏曲第4番 ヘ短調 Op.82(*)/ 歌劇「マタスヴィンタ」から序曲(#)/ チェロ・ソナタ ホ短調 Op.46 から第2楽章(#) (ハープ、オルガン、弦楽による編曲 Op.46a)/ ポーランド舞曲集より(+)~ [第1番 変ホ短調/第8番 変ロ短調/ 第15番 変ロ長調] |
フランソワ・クサヴィエ・ ポワザ(P;*/+) ウカシュ・ボロヴィチ指揮(*/#) ポズナ二po.(*/#) | |
ポーランドのピアニスト、作曲家フランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924)のピアノ協奏曲。15歳の時に家族とともにベルリンへ移り住み、兄ルートヴィヒとともに音楽教育を受け、才能を開花させた。1869年にピアニストとしてデビュー、併せて作曲家としても人気を獲得。室内楽などいくつかの曲が出版され、このアルバムにも収録されている「ポーランド舞曲第1番」は発行部数100万部を記録するほどの大人気となったと言う。このピアノ協奏曲第4番は1908年に作曲され、1910年にはニューヨークで、当時訪米中であったマーラーの指揮により初演されている。またストコフスキーの指揮でも演奏、当時大変人気があった曲だが、一時期すっかり忘れ去られてしまった。アール・ワイルドなどヴィルトゥオーゾ系のピアニストによって、細々と人気を保っていたが、最近になって彼の人気が復興。華麗なピアニズムとむせ返るようなロマン性は、確かに一度聴くと病みつきになるはず。 | ||
スーザ:吹奏楽作品集第9集 メイン州からオレゴン州まで/シャーラタンズ序曲/ 自由諸国の旗/ニンファーリン(*)/ 西世界の住人たち~[赤き人/白き人/黒き人]/ 銃の後に立つ男/すずらん/ 舟唄を歌う水夫たちの行進曲/夢がかなう時~幻想曲/ 行進曲「アメリカ野砲隊」/ 行進曲「ハーモニカの魔法使い」/ イリノイ大学の行進曲 |
サラ・オヴィング(Vn;*) ノルウェー王国海軍軍楽隊 キース・ブライオン指揮 | |
スーザ(1854-1932)の行進曲もこれが第9集となる。このアルバムに収録された行進曲は、彼自身のミュージカルから取られた旋律が使われていたり、いろいろな国歌が使われていたりと、興味深いものばかり。 「西世界の人たち」は、3つの楽章でネイティヴ・インディアン、黒人音楽、アメリカ音楽を描き出すことで、特有の文化の違いを表現している。スーザが行った1911年の世界ツアーで好評を収めた作品。 「ハーモニカの魔法使い」はスーザがフィラデルフィア・ハーモニカ・バンドを指揮した時に書いた曲。スコアにはハーモニカが含まれていないが、曲の中ではハーモニカ奏法を模した音を使っている。その後、有名なホーナー・ハーモニカ・カンパニーが「スーザ・モデル」を発表。大々的に売り出したということ。 | ||
ピアッティ:チェロのための12のカプリース パチーニの歌劇「ニオベ」の主題による カプリッチョOp.22/ 12のカプリースOp.25 |
ペ・スー(Vc) | |
イタリア、ベルガモでヴァイオリニスト、指揮者アントニオの息子として生まれたアルフレード・ピアッティ(1822-1901)の無伴奏作品集。彼は父から最初にヴァイオリンのレッスンを受け、その後はドイツの作曲家&ヴァイオリニスト、モリークから作曲の指導を受けた。この「12のカプリース」は間違いなくパガニーニを意識して書かれたものだと思われるが、万遍なく配置されたチェロの超絶技巧はもちろんのこと、溢れるようなメロディが特徴的な素晴らしい曲集として評価されるに違いない。演奏しているのはカナダ出身のペ・スー。1696年製のストラディヴァリウス「ボンジュール」を貸与されている彼女はこの楽器を存分に鳴らし、ほとんど忘れ去られてしまった作曲家ピアッティの存在を現代へ蘇らせている。チェロ好き必聴!間違いなくぞくぞくする。 | ||
レーガー:オルガン作品集第11集 12の小品 Op.80/13のコラール前奏曲 Op.79b |
ハンス=ユルゲン・ カイザー(Org) | |
使用楽器:フルダ教会、リーガー=ザウアー・オルガン。 大量にあるにも拘わらず、レーガー(1873-1916)のオルガン作品があまり聴かれることがないのは、曲の渋さも原因の一つではないだろうか?このアルバムに収録されている曲を聴いていると、そのような思いを拭うことができない。オルガンというと「華やかな降り注ぐ音」というイメージがあるが、これらの曲はもっと内省的で、外に向かってパワーを放出すのではなく、ひたすら内面の充実を図っているかのような印象を受けるから。と言うのも、H.リーマンに作曲を学んでいた頃、若きレーガーはいくつかのオルガン作品を彼のもとに送り、その才能を認められたが、兵役を済ませて戻ったレーガーはすっかりうらぶれてしまい、自宅で両親と共に静養しなくてはいけなくなってしまった。13のコラール前奏曲はそんな頃に書き始められた作品から、内省的になってしまうのも頷けるという物。 | ||
独奏クラリネットのための音楽集 ヴィトマン(1973-):幻想曲 / 細川俊夫(1955-): EDI / ベリオ(1925-2003):歌 ライマン(1936-):ソロ / ルリエ(1882-1966):マイム / デニソフ(1929-1996):クラリネット・ソナタ ゲール(1932-):モンテヴェルディのマドリガーレ「タンクレディの戦い」によるパラフレーズOp.28 プスール(1929-2009):マドリガルI / レーマン(1937-):モザイク ニーデル(1957-):テラコッタ / ジョリヴェ(1905-1974):アセーズ エドゥアルト・ブルンナー(Cl) | ||
スイスで生まれのドイツ系クラリネット奏者、エドゥアルト・ブルンナー。彼はモーツァルトやクロンマー、ウェーバーなど古典作品の名演でに良く知られているが、現代作品にも意欲的に取り組んでいる。世界の名だたる作曲家に新作を依頼し次々と初演を行っている彼は、その驚異的な技術と表現力で、この楽器のためのレパートリーを飛躍的に広めることに成功している。特筆すべきは、彼の紡ぎ出す音色の美しさで、どのような特殊奏法を行っても、その全てが圧倒的な存在感と説得力を持ち、かつて聞いたこともないような新しい共鳴を発見するスリリングな驚きを味わわせてくれる。収録されたどの曲も特徴的な美しさを持っているが、一番の注目は細川俊夫による「EDI」だろうか。曲のタイトル「EDI」はブルンナーのファーストネームの短縮形であり、作曲家と演奏家の親密さをも表している。無音の部分に深い意味を込めるという、作曲家独特の思想はこの曲にも生きている。 | ||
リスト:ピアノ作品全集第34集 ファウスト交響曲 2台ピアノ版 S647/ R369(S108/ R425第2稿による) ファウスト/グレトヒェン/メフィストフェレス/終りの合唱(*) フランツ・リスト・ピアノ・デュオ [ヴィットーリオ・ブレスチアーニ、フランチェスコ・ニコロージ(P)] マルクス・ウルマン(T;*) ユルゲン・プッシュベック指揮(*) ヴァイマル・リスト音楽院室内合唱団男声セクション(*) | ||
愛と波乱に満ちた生涯を送った、名ピアニスト&作曲家フランツ・リスト(1811-1886)。彼は多くのピアノ曲だけでなく「交響詩の創始者」としても偉大なる足跡を残している。そんな彼の代表作の一つ「ファウスト交響曲」の2台ピアノ版の登場。1830年代にベルリオーズからゲーテの「ファウスト」を奨められ愛読していたリストだが、1852年、ベルリオーズから「ファウストの劫罰」を献呈されたのを機に、1854年に管弦楽のための「3人の人物描写」を書きワイマールで初演。その3年後に合唱部分を書き加える。2台ピアノ版の編曲は1862年に行われ、その後1874年には第2楽章「グレトヒェン」のピアノ独奏版も作られている。その後、幾度となく手を加え、最終的な改訂は1880年に行われている。大掛かりな作品だが、2台ピアノで聴いても、原曲に匹敵するほどの色彩感が感じられるのはさすがリストと言う他ない。もちろん最終部分には男声合唱を準備し、この演奏家泣かせの大作をとことん表現し尽くしているのも素晴らしいの一言。 | ||
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集第14集 | ハオ・ドゥアンドゥアン(P) | |
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)のソナタ第14集。と言っても、彼のソナタは全部で555曲もあるので、まだまだ道のりの半分もきていない。この時代は、ソナタと言っても、ほとんどが単一楽章で書かれたもので、曲ごとの表情付けには細心の注意を払わなくてはいけない。NAXOS のシリーズは、全ての盤で違ったピアニストを起用することで知られ、特に最近はとびきりの若手を用意しているという用意周到さ。ここでピアノを演奏しているのも、2009年の上海インターナショナル・ピアノ・コンクールで1位を獲得した1990年生まれの若き才能ハオ・ドゥアンドゥアン。どの曲も強弱のコントラストが豊かな上、元気一杯の明るい音色が特徴的。 | ||
ローデ:12の練習曲/二重奏曲集 12の練習曲/ 二重奏曲第1集第1番 変ホ長調(*)/ 二重奏曲第1集第2番 ト長調(*)/ 二重奏曲第2集第2番 ハ長調(*) |
ニコラス・ケッケルト(Vn) ルドルフ・ケッケルト(Vn;*) | |
19世紀フランスのヴァイオリニスト、ローデ(1774-1830)はヴァイオリン学習者の間で「24の狂詩曲」(8.570958)が知られている。しかし彼は、他にも多くのヴァイオリンのための作品を書いていて、例えば協奏曲(8.570469に第7、10、13番を収録)なども素晴らしく美しい出来栄えが称賛されている。この「12の練習曲」は前述の狂詩曲よりも、更に技巧を極めたもので、劇的な曲から、歌に溢れた抒情的な曲まで、ヴァイオリンを演奏するために必要な要素を全て兼ね備えた曲集。ピアノで言えば、パガニーニがショパンやドビュッシー、ローデはモシュコフスキやモシュレスと言ったところだろうか。二重奏曲はアンサンブルの粋を集めたような流麗な作品。ブラジル系ドイツ人ヴァイオリニスト、ケッケルトによる(二重奏では父ルドルフが共演)華麗なる演奏をお楽しみ頂きたい。 | ||
ディキンスン:ピアノ作品集 ワイルド・ローズ・ラグ(*)/ブルー・ローズ(*)/パラフレーズII/コンチェルト・ラグ(#)/クァルテット・ラグ(*)/ ビタリタス・ヴァリエーション/サティの3つのトランスフォーメーション(グノシェンヌによる;+)/ バック・イン・ブルー(+)/ヒム・チューン・ラグ(+)/パトリオティック・ラグ(+)/ピアノ・ブルース(*)/5つのディヴァージョン(+) ピーター・ディキンスン(P) | ||
(#)以外は世界初録音、Conifer Recordsより移行盤(*)、Albany Recordsより移行盤(#/+) このちょっと変わった作品集は、イギリスの作曲家ディキンスン(1934-)の手による物。合唱作品などでは、恐ろしいまでにシリアスな作風を示す人なのに、なぜこれらのピアノ曲は楽しげでジャジーなのだろう?そんなラグタイム集、最初の2曲は、ピアノを愛する人にはおなじみのマクダウェルの「荒れ野のバラ」がモティーフとして使われている。はじけるような第1曲、憂鬱な第2曲と、シンプルな原曲が変貌する様をとくとお聴き頂きたい。他には自作からのパラフレーズや、サティ、バッハの作品のラグ化など、何とも嬉しくなるような曲が34曲詰まっている。他レーベルからの移行盤ではあるが、録音当時はトラック10以外、世界初録音という貴重なものでもある。 | ||
フンメル:アット・ザ・オペラ モーツァルトの歌劇「後宮からの誘拐」から「バッカス万歳」による変奏曲 Op.34-3/ グルックの「アルミード」からの主題による変奏曲 Op.57/ ペトラルカの3つのソネットS270/ R578a~第1番 平和は見いだせず(ソネット第104番)/ ケルビーニの歌劇「2日間」からの行進曲による変奏曲 Op.9/ オーベロンの魔法の角笛幻想曲 Op.116(ピアノ編)/ イズアールの歌劇「シンデレラ」からの行進曲による変奏曲 Op.40a/ ポプリ第1番 ハ短調 自作の「ろばの皮」より Op.58 乾まどか(P) | ||
ハンガリーに生まれ、モーツァルトの家に2年間住み込みピアノを学んだフンメル(1778-1837)。その後はハイドンの後継者、ベートーヴェンのライバルと目され、ピアニストとしても作曲家としても幅広く活躍した事で知られている。彼は多くの作品を書いたが、当時流行していた「オペラの器楽曲への編曲」というジャンルにも積極的に手を染め、演奏家としても作曲家としても、その才能を強く印象付けている。とにかく原曲のオペラアリアや合唱曲を、ピアノ1台でどれだけ盛り上げられるかが勝負!技巧的な変奏曲や、聴きどころをつなぎ合わせるなど、あの手この手の仕掛けが施されている。NAXOSで数多くの室内楽や伴奏に携わっている乾まどか氏による強力な演奏でお楽しみ頂きたい。 | ||
イディル・ビレット/ ベートーヴェン・エディション第1集~ソナタ集第1集 〔第1番/第2番/第19番/第20番〕 |
イディル・ビレット(P) | |
トルコの女性ピアニスト、イディル・ビレットのベートーヴェン(1770-1827)のピアノ・ソナタ第1集。ここでは作品番号Op.2の2つのソナタと、ソナチネ・アルバムでおなじみの「小さいソナタ」Op.49の2曲。★Op.1はベートーヴェンが23~25歳頃に作曲、またOp.49も、出版こそ1805年になってからだが、作曲されたのは25~27歳頃と、初期の作品群。まだハイドンなどの影響も感じられるが、 ヘ短調のスケールの大きさは、さすがベートーヴェン。このアルバムでは、ビレットはフォルティシモを極力使わず、抑制された表現でこれらのソナタを奏する。この穏やかで感覚的な響きは本当に魅力的。彼女の師が、あのヴィルヘルム・ケンプであったことを誰もが納得することだろう。 | ||
イディル・ビレット ベートーヴェン・エディション第2集 リスト編曲:ピアノ独奏による交響曲集第1集 〔第1番 ハ長調 S464 /第2番 ニ長調 S464 〕 |
イディル・ビレット(P) | |
ベートーヴェン(1770-1827)が30歳に完成させた交響曲第1番と、32歳に完成させた第2番は、まだハイドンやモーツァルトの影響が強く感じられるものの、第2番に後の「第九」のメロディに似た楽想が使われていたりと、なかなか侮れない作品となっている。とはいえ、まだ管弦楽法に熟知するまでに至っていなかったこともあり、もともとのスコア自体がそんなに複雑なわけでもないので、例えリスト(1811-1886)がピアノ独奏用に編曲したとは言え、それほど「難しそう」に感じられないのはご愛敬といったところだろうか。ビレットはいつもの如く独特のテンポ設定で曲を作っていく。スコアの隅々まで見通せそうなクリアな演奏。 | ||
イディル・ビレット ベートーヴェン・エディション第3集~協奏曲集第1集 〔第1番 ハ長調 Op.15/第2番 変ロ長調 Op.19〕 |
イディル・ビレット(P) アントニ・ヴィト指揮 ビルケントso. | |
鬼才ビレットのベートーヴェン(1770-1827)・シリーズ。こちらは2008年に録音されたピアノ協奏曲集。ベートーヴェン25歳の時に完成された、壮大な楽想を持つ第1番の協奏曲 ハ長調。23歳前に書かれていたものの、出版の順番が遅くなったせいで第2番とされる初々しい 変ロ長調。これらは第3番以降の独自性こそないものの、はっとするような転調や、指定されたカデンツァ、ティンパニの連打など「やはりベートーヴェン」と思わせる部分が随所に用意された聴き応えのある作品。ビレットは故郷アンカラのビルケントso.と息のあった演奏を聴かせる。名手アントニ・ヴィトの絶妙のサポートも見事。 | ||
シュニトケ:ヴァイオリン・ソナタ集 〔第1番(1963)/第2番「ソナタ風」(1968)/ 第3番(1994)/ヴァイオリン・ソナタ(1955)〕 |
キャロリン・ヒューブル(Vn) マーク・ウェイツ(P) | |
第1番のソナタは1963年に作曲されたもので、ショスタコーヴィチの影響を受けつつも、十二音で書かれ、また敬愛するバッハの名前も引用されていたりと実験的かつ破壊的。「2010年の日本音楽コンクールのヴァイオリン部門第2次予選に、この曲が入っていた」これだけで話題になるほど、演奏も解釈も難しい作品。第2番のソナタは単一楽章で書かれ「ソナタ風」と題されながらも、より散文的で緊張感を湛えている。第3番のソナタは1994年に作曲された物。彼の良き理解者であるルボツキーによって、シュニトケ(1934-1998)の60歳の誕生記念に初演された。番号のないソナタ(2つの楽章)は、学生時代に作曲されたもので、シュニトケの死後に発見された。シンプルな外見に中身がぎゅっと濃縮されている。 | ||
ビスカーディ: イン・タイムズ・アンフォールディング(2000)(*)/タルティーニ(1972)(#)/ピアノ五重奏曲(2004)(+)/ メスティエール(1979)(**)/ディ・ヴィヴェーレ(1981)(##)/ヴィオラは突然、声になる(2005)(++)/ コンパニオン・ピース(モートン・フェルドマンのために)(1989)(***)/ イン・タイムズ・アンフォールディング(2000)(###) ダ・カーポ・チェンバー・プレイヤーズ(##) ジェイムズ・ゴールズワージー(P;++) マーク・ヘライアス(Cb;***) グレッグ・ヘッセリンク(Vc;+) カーティス・マコンバー(Vn;#/+/##) ブレア・マクミラン(P;#/+/**/##) ポール・ニューバウアー(Va;++) ダニエル・パンナー(Va;+) マーク・ペロキン(P;*/***/###) ヨナー・ズール(Vn;+) | ||
1948年、ウィスコンシン州生まれの作曲家、ビスカーディ(1948-)の作品集。彼における「1972年から2005年までの33年間の創造のプロセス」を、彼自身が振り返るという趣向のもとに曲順がアレンジされているという凝った物。動的な初期の作品から、モートン・フェルドマンのためにと題された静かな作品と、作曲年代を行きつ戻りつ、あらゆる表情を帯びた曲が並んでいる。最初と最後の曲は同じ物が置かれているのにも注目。アルバム自体が「過去を振り返る」というコンセプトで創られているのがおわかりになるだろう。 | ||
モーツァルト: ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563/ 弦楽三重奏曲 ト長調 K.anh.66(K562e)~ アレグロ(断章) |
ヘンニング・クラッゲルード(Vn) ラーシュ・アネルス・トムテル(Va) クリストフ・リヒター(Vc) | |
モーツァルト(1756-1791)32歳の時に作曲されたディヴェルティメント 変ホ長調は、高い音楽性と流麗な曲想を持つにも拘わらず、なぜかあまり聴かれることがない。そもそもディヴェルティメントは自由な形式を持つ楽しい曲であるはずなのに、この作品は恐ろしいまでの精緻な作曲技法が施されており、各楽器の演奏技術も高いものが要求され、ちょっとやそこらで演奏できるようなものではない。それだけに、聴き手も大いなる喜びと緊張感を同時に味わうこととなる、まことにもって「一筋縄ではいかない」作品なのだ。モーツァルトのフリーメイソン仲間であり、よくお金を借りていた友人プーフベルクの依頼であったことや、 変ホ長調という調性、また「三」重奏であるということ(3はフリーメイソンにとって重要な数字)から、フリーメイソンのための曲とも言われている。 | ||
トゥーリナ:歌曲集 ロペ・デ・べガ礼讃 Op.90/カンサシオン形式の歌 Op.19/ 2つのカンシオンOp.38/3つの詩 Op.81/3つのソネットOp.54/ 3つの歌 Op.26/ヴォカリーズOp.74/アヴェ・マリアOp.95/三部作 Op.45 カロリーナ・ウルリヒ(S) デボラ・ハラス(P) | ||
トゥーリナ(1882-1949)はマドリッド音楽院で学んだ後、パリでV.ダンディに師事し、フランス風の様式を身につけながらも、アルベニス、ファリャとともにスペイン国民音楽の創造に取り掛かる。そんな彼は生涯に多くの歌曲を書いたにも拘わらず、その多くは現在忘れ去られてしまっている。しかし、ここで聴くこれらの歌曲は何と魅力的なことだろう。どの曲も、美しく感情豊かな歌の線に、見事なピアノ伴奏が彩りを加えていくというもので、元気一杯でユーモラスな曲もあれば、陰鬱であったり、驚くほど情熱的であったりとひと時も耳を離すことができない。ここで切れ味の良い美声を聴かせるのは、チリ出身の若きソプラノ、ウルリヒ。彼女は2008-2009年の「Young Concert Artists International Auditions」で1位など多くの賞を受賞した期待の新鋭。 | ||
ロドリーゴ・ポートレート | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ/ルービンシュタイン~ショパン録音集 1946-1958 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35「葬送行進曲」(*)/24の前奏曲 Op.28(#)/ 3つの新しい練習曲 (+)/子守歌 変ニ長調 Op.57(+)/舟歌 嬰へ長調 Op.60(**) アルトゥール・ルービンシュタイン(P) | ||
録音:1946年3月11日、18日、19日(*)、1946年6月10日、11日、20日(#)、ニューヨーク、RCA第2スタジオ、1958年4月21日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(+)、1957年、フランス(**)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 20世紀最大のショパン(1860-1849)弾きとして知られるルービンシュタインだが、「24の前奏曲」については、78回転の時代に1回したこの録音のみで、その後再録音されることは無かった。自身が「あまり出来が良くない」と語ったり、また批評家たちも「第3番のテンポが速すぎて杜撰だ」と評したりで、すっかり自信を失くしてしまったのかもしれない。とはいえ、ここで聴く演奏は、音は古いとは言え、躍動感たっぷりで、ルービンシュタインお得意のテンポ・ルバートもたっぷり。とても聴きごたえのある物。練習曲集も彼がほとんど演奏しなかった事で有名だが、この「新練習曲」だけは別だったようで、楽しんで弾いている様子が伝わって来る。 | ||
クライスラー~ビクター・トーキング・マシン・カンパニー、ロンドン 1914-1916 ヘンデル(1685-1759):オンブラ・マイ・フ(*) / ゲルトナー(1862-1918):ウィーンにて(*) メンデルスゾーン(1809-1847):5月の風Op.62-1(*) / ハイドン(1732-1809):神よ皇帝を守り給え ドヴォルザーク(1841-1904):ソナチネOp.100~「インディアン・ラメント」(#) J.S.バッハ(1685-1750):2台のヴァイオリンのための協奏曲BWV1043(+) ゲルトナー:ウィーンにて(**) / メンデルスゾーン:無言歌集~「5月の風」Op.62-1(**) ハイドン:神よ皇帝を守り給え(**) / ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 〔Op.46-2 ト短調(**)/Op.72-2 ホ短調(**)〕 ネヴィン(1862-1901):ロザリー(**) / シャミナード(1857-1944):スペイン風セレナーデ(**) クライスラー(1875-1962):中国の太鼓Op.3(**) / ショパン(1810-1849):マズルカ イ短調Op.67-4(**) チャイコフスキー(1840-1893):ハプサールの想い出~「言葉のないシャンソン」Op.2-3(**) J.S.バッハ:パルティータ第3番 ホ長調~第3楽章 BWV1006(**) ゴドフスキー(1870-1938):12の印象~第11番「ウィーン」(**) 「ボーナス・トラック」(##) ネヴィン:まるでばらのように(##) / トスティ(1846-1916):セレナータ(##) トマ(1811-1896):ミニョン~「君よ知るや南の国」(##) / ドヴォルザーク:ユモレスク(++) フリッツ・クライスラー(Vn/P;++) カール・ラムソン(P;*/**) ヴィンセント・オブライエン(P;#) エフレム・ジンバリスト(第2Vn;+) ストリング・カルテット(+) ジェラルディン・ファーラー(S;##) ワルター・B.ロジャーズ指揮(+/##) スタジオo.(##) | ||
録音:1915年5月24日(##)、1915年3月31日(++)。ウォード・マーストン復刻。 名ヴァイオリニスト、クライスラーのとても魅力的な録音をお楽しみ頂きたい。彼は世界中でコンサートを催し、多くの人々を魅了した。彼がもう少し遅く生まれていれば、もっと長い曲を録音していたのだろうが、この当時は小品を記録するのが精一杯。しかしこれらの小さな曲でも、彼の類い稀なる音楽性がたちどころに分かることは間違いない。このアルバムで最も聴きどころとなるのは、最後に収録された「ユモレスク」で、ここでのクライスラーはヴァイオリンをピアノに持ち替え(?)涙が出るほどに美しい演奏を披露している。 | ||
ロッシーニ:歌劇「婚約手形」
ヴィート・プリアンテ(B;トビア・ミル) ユリヤ・サムソノワ(S;ファニー) ダニエーレ・ザンフォルディーノ(T;エドアルド・ミルフォート) ジューリオ・マストロトターロ(B;スルック) トーマス・ビジャ(B;ノートン) フランチェスカ・ルッソ・エルモッリ(Ms;クラリーナ) マッシミリアーノ・タンツィーニ(Cemb) クリストファー・フランクリン指揮ヴュルテンベルクpo. | ||
ロッシーニ(1792-1868)が18歳の時に作曲した初めてのファルサ(1幕ものの笑劇)。ヴェネツィアのサン・モイゼ劇場で新作ファルサを上演しようと準備していたところ、予定していた作曲家が降りてしまったため、音楽学校を卒業したてのロッシーニに依頼が回ってきたというもので、イギリス商人トビア・ミルとその娘ファニー、その恋人ミルフォード、借金の肩代わりにファニーを受け取ることになるカナダの商人スルック。彼らを中心に話が進む。愛娘を「商品」として手形を切る父トビアのばかばかしい試みは成功するのだろうか? | ||
カーチン(1951-):歌劇「ロムルス」
カトリーナ・サーマン(S;マーサ) スティーヴン・エベル(T;フランツ・ウォルフ) トーマス・メグリオランツァ(Br;チェレスタス) ウィルバー・ポーリー(B;バーベンハウゼン市長) ルイ・カーチン指揮ワシントン・スクエア・アンサンブル | ||
アレクサンダー・デュマ(父)の戯曲を元にしたこのオペラ「ロムルス」。グッゲンハイム美術館とアメリカ・オペラ・プロジェクトの共同事業として企画されたもので、2007年に初演され、全く同じキャストでこの録音が実現した物。オーストリアのチロルで起こるちょっとした陰謀を面白おかしく描いたこの物語。オペラ・コミックと呼ぶにはちょっと曲が現代的ではあるが、デフォルメされた人物描写と、記憶に残る音楽、そして第一級の歌手を揃えた演奏で、他の現代オペラとは一線を画している。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年7月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ドビュッシー:管弦楽作品集 Vol.6 ベルガマスク組曲(G.クロエ(*)&A.カプレ(#)管弦楽編曲版) 〔前奏曲(*)/メヌエット(*)/月の光(#)/パスピエ(*)〕/ 小組曲(H.ビュッセル管弦楽編曲版)/春(H.ビュッセル管弦楽編曲版)/ 白と黒で(R.ホロウェイ管弦楽編曲版)/交響曲 ロ短調(T.フィーノ管弦楽編曲版) 準・メルクル指揮フランス国立リヨンo. | ||
モートン・グールド:デリヴァーションズ 自由へのファンファーレ(1942)/ セント・ローレンス組曲(1958)/ ジェリコ狂詩曲/ ソロ・クラリネットとバンドのための 「デリヴァーションズ」/ 交響曲第4番「ウェスト・ポイント」 |
ステファニー・ ゼルルニック(Cl) カンザス大学ウィンドEns. スコット・ワイズ指揮 | |
シェーンベルク:組曲 Op.29(*)/室内交響曲第1番 Op.9(#) (A.ヴェーベルンによるフルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ編) ザーイル・アンサンブル [アルフォンソ・ルビオ(Fl;#) ジャビエ・トリゴス(Cl) ミゲル・アンヘル・ルイス(Cl;*) ペペ・ベニテス(バスCl;*) ホアン・エスピナ(Vn) マリー・テレサ・ナワラ(Va;*) ディーター・ネル(Vc) オスカー・マルティン(P) フアン・ガルシア・ロドリゲス指揮] | ||
最も革新的な作曲家の一人、シェーンベルク(1875-1951)の室内楽作品を2曲。7楽器のための組曲は1924年から26年にかけて彼の2番目の妻ゲルトルートへの結婚プレゼントとして作曲された。それぞれの楽器はピアノを介して綿密に関連付けられていて、曲の構成は古典的なフォルムを持ちながらも、基本的に無調。当時流行のダンス音楽を模したリズミカルな部分も持ち合わせているという興味深い物。室内交響曲第1番は、1906年の作品で、まだ後期ロマン派の情緒をどことなく匂わせている。本来15人の奏者のために書かれているが、この演奏は、ヴェーベルンによる更に凝縮された編曲で、ピアノが入ることで、いつも聴き慣れた曲とは、また違った雰囲気が醸し出されている。 | ||
ヒナステラ:チェロ協奏曲集 チェロ協奏曲第2番 Op.50(1980)/ チェロ協奏曲第1番 Op.36(1968) |
マーク・コソワー(Vc) バンベルクso. ローター・ツァグロゼク指揮 | |
活動した時代だけを見れば、完全に「現代音楽作曲家」の範疇に入るはずのヒナステラ(1916-1983)。しかし彼の曲はそんな枠には収めることのできない、伝統的で古典的な美質を持っている。この2つのチェロ協奏曲は、彼の最も革新的で、技術的で、かつ素晴らしい作品と言えるだろう。1978年に彼の2番目の妻であるA.ナトーラによって初演された第1番の協奏曲は、挑発的でラテンのリズムをふんだんに用いた作品。第2番は10年目の結婚記念日のために書かれた作品で、こちらはまさにジャングルの喧騒を描いたような素朴で力強い音楽。打楽器の熱いリズムが胸を焦がする。 | ||
ピアソラ(ドナート・デ・セナ編):ヴァイオリン、金管五重奏、パーカッションによるタンゴ集 ビオレンタンゴ/アメリタンゴ/トリスタンゴ/ブエノスアイレスの四季(*)/ウンデルタンゴ/ノビタンゴ/ タンゴの歴史(*)/天使の死(*)/メディタンゴ/アベ・マリア(*)/オブリビオン(*)/リベルタンゴ(*) クィンテット・ディ・オットーニ・エ・ペルクッシオーニ・デラ・トスカーナ [アンドレア・デルッラ、ドナート・デ・セラ(Tp) パオロ・ファッジ(Hr) アントニオ・シコーリ(Tb) リッカルド・タルリーニ(Tu)] ロベルト・ビッキ(Perc) アンドレア・タッキ(Vn;*) | ||
今や、知らぬもののないほどに人気を博しているピアソラ(1921-1992)のタンゴ。ピアノで演奏したり、ヴァイオリンで演奏したりと、あらゆる楽器でのラインナップが揃っている感があるが、このアルバムで闊達な演奏を繰り広げるのは、何と金管五重奏+パーカッション。そして曲によってヴァイオリンのオプション付き!という驚きのアンサンブル。このイタリアのアンサンブル、とにかく上手くてカッコいい!の一言。アルバムの中心となるのは、もちろん「ブエノスアイレスの四季」!ピアソラがブエノスアイレスの波止場を散歩しながらヴィヴァルディの四季に思いを馳せたかのようなユニークな編曲で、2人の大作曲家が250年の年月を超えて手を取り合い踊る様が描かれているかのようだ。ピアソラ演奏に新たな可能性を示した1枚。 | ||
エルガー:ヴァイオリンのための作品集 ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61(*)/弦楽セレナード ホ短調 Op.20(*)/ロマンスOp.1/ 3つの性格的小品Op.10(ヴァイオリンとピアノ編)/ビザリエーリOp.13 No.2/セレナード/子守歌 Op.4-1/ 朝の歌 Op.15-2/夕べの歌 Op.15-1/気まぐれな女 Op.17/ガボット/愛の挨拶 Op.12/エチュード・カプリース/5月の歌/ ヴィレライOp.4-3/バイエルンの高地から第2番「子守歌」/カリッシマ/告別/性格的練習曲集 Op.24/心を高めよOp.11/ パストゥレイユOp.4-2/3つのバイエルン舞曲 Op.27~[射手/踊り]/ため息 Op.70/ポロネーズ ホ短調/ 子守歌~小さな女王(ベロー/エルガー編)/組曲「子ども部屋」~第7楽章/愛の言葉Op.13-1/「インドの王冠」間奏曲/ エルガーの主題によるワルツ/追想/GEDGEによるアレグレット/ヴァイオリン・ソナタ ホ短調/フーガ ニ短調 マラト・ビゼンガリエフ(Vn) バッディット・アングラングシー指揮西カザフスタンpo.(*) カミラ・ビゼンガリエヴァ ベンジャミン・フリス(P) | ||
(*)の2曲を除き、Black Box Musicより移行。 エルガー(1857-1934)のヴァイオリン作品をとことん聴きたい方にうってつけの3枚組。魅惑的で情熱的な「ヴァイオリン協奏曲」や、近年人気が高まっている「ヴァイオリン・ソナタ」はもちろんのこと、あまり聴く機会のないサロン風小品まで、ヴァイオリンの名手でもあったエルガーらしい多彩な作品が並んでいる。ここで演奏しているのは、NAXOSアーティストの中でもとりわけ人気の高いビゼンガリエフ。ヴィニャエフスキの小品集での香り高い演奏を始めとした一連の録音はNAXOS好きの間で「神」演奏とされている。 | ||
ガブリエラ・レーナ・フランク: クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、 ピアノのための「スレッド」(2010)~ 2台のマリンバのための「サクサムピジョース」/ チェロとピアノのための「アマンタニのアダージョ」/ 弦楽四重奏のための「むこうみず」 |
エイリアス室内アンサンブル ガブリエラ・ レーナ・フランク(P) | |
ペルー及び中国の血を引く母と、ユダヤ系リトアニアの血を引く父の元、バークレーに生まれた女性作曲家フランク(1972-)、彼女は常に自らのアイデンティティを求めている。糸巻きの意味を持つ組曲「Hilos」(スレッド)は、ペルーの美しき絨毯を音で描いたような作品で、各々の楽器の響きが溶け合い、幽玄な音の織物を創り上げている。他にはセルバンテスの名作「ドン・キホーテ」の影響を受けた「むこうみず」、ジャングルのむせかえるような響きを模した「サクサムピジョース」など、興味深い作品が並ぶ。 | ||
打楽器のためのアメリカ作品集第2集 カーター(1908-): Tintinnabulation(2008) チャイルド(1953-):リフレイン(2000) コーエン(1940-2002):アシッド・レイン(*) ハービソン(1938-):行列(2008) ラダール(1943-):最初の声(2007)(#) |
エレーナ・ベリイイワ(P;*) エリザヴェータ・ベリイイワ(P;*) キムバーリー・ソビー(S;#) メアリー・ケイト・ ヴォム・レーン(Ms;#) テラ・ローボ(A;#) ニューイングランド音楽院 打楽器アンサンブル フランク・エプステイン指揮 | |
第1集(8.559683)に続く、現代アメリカのパーカッション作品集。激しい音の炸裂で始まる第1曲は、100歳を越えても、未だ創作の泉が衰える気配もない驚異の作曲家エリオット・カーターの2008年の作品。タイトルは「チリンチリン」とでも訳しようか?メロディを奏でることができる楽器(マリンバやヴィブラフォンなど)は一切使わず、無機質な音だけを組み合わせ、不思議な空間を表出させている。それに比べコーエンの「アシッド・レイン(酸性雨)」はグロッケンシュピール、ヴィブラフォン、ピアノ、チャイムを使って、タイトルの通り、即効性の痛みをもたらすような刺激的な音楽。作曲家によると「ガムランの響きを意識した」とのこと。他の曲もそれぞれ趣向が凝らされた面白いものばかり。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~ヨハネス・メラー、ギター・リサイタル バリオス(1885-1944):森に夢見る / クレイファンガー(1817-1868):魔弾の射手の主題による序奏と変奏 Op.3(*) ヴィラ=ロボス(1887-1959):練習曲第7番/練習曲第9番/協奏曲のためのカデンツァ/練習曲第12番 グージョン(1951-):ラメント~スケルツォ(*) / レゴンディ(1822-1872):夢 Op.19 ブローウェル(1939-):ソナタ / メラー(1981-):遠き炎への詩(*) ヨハネス・メラー(G) | ||
(*)世界初録音。1981年、スウェーデン生まれのギタリスト&作曲家ヨハネス・メラーのNAXOSデビュー・アルバム。彼は13歳で初の公開コンサートを行い、その後はヨーロッパ、アジア、南北アメリカで500回以上のコンサートを開いている。2010年だけでも各国で50回もコンサートを開催(その中にはカーネギー・ホールも含まれる)した他、GFAコンサート・アーティスト・コンペティションで第1位を獲得、その才能を確実に開花させている。このアルバムではバリオスやヴィラ=ロボスなどのギターのスタンダード曲や、現代曲、そして最後に自作の「遠き炎への詩」を演奏。その真価を世に問う。どの曲も素晴らしいが、とりわけロマンティックな曲の表現が見事。柔らかい音色、繊細な感情表現が、冒頭のバリオスから溢れるように伝わってくることだろう。 | ||
ハスケル・スモール:戦争の子守歌 戦争の子守歌(2007)(*)/ルノワールの祝宴/ 「音」の3つの練習曲(#) |
マーティン・レイナー (ナレーター;*) ソヘイル・ナセリ(P) | |
(*/#)世界初録音。 アメリカの作曲家ハスケル・スモール(1948-)の作品集。彼の作品はヨーロッパを始め中国、日本でも演奏され、その豊かな表現と安定した音楽性が高く評価されている。このアルバムには彼の代表的な作品が3つ収録されている。ナレーションとピアノによる「戦争の子守歌」は、ピアニスト、ナセリの依嘱作品で、時として荒々しさを隠せないピアノの音色にの奥底に戦争の悲哀をにじませている。フィリップス・コレクション美術館から依嘱された「ルノワールの祝宴」は館の目玉作品である「舟遊びの昼食」が返還された記念の作品。3つの練習曲は、表題性を一切排し、音の動きのみを追求した作品。 | ||
リース:ピアノ・ソナタとソナチネ Vol.5 〔イ長調 Op.114/変イ長調 Op.176/ロ短調 WoO11〕 |
スーザン・カガン(P) | |
スーザン・カガンによるリース(1784-1838)のソナタ・ソナチネ第5集。全部で14曲あるこれらの作品中、今作は1823年頃に書かれたOp.114と最後の作品であるOp.176(1832年作)、そして恐らく1800年代初頭に書かれたであろう最初の作品WoO11の3曲を収録している。 ロ短調ソナタは明らかにベートーヴェンの影響が感じられるが、どことなく未熟な感が否めないのは仕方ないところだろう。やはり後期の作品は練られたもので安心して耳を傾けることができるという物。かのローベルト・シューマンは1835年に「新音楽雑誌」で、フェルディナント・リースと、ベートーヴェンについて言及。リースについては「注目に値する独創性」と称賛している。古典派からロマン派へ。この時代に生きた作曲家は誰しも多かれ少なかれ、この波に揉まれたに違いない。 | ||
R.アルフテル:室内楽作品集 Vol.2 ジーガOp.3(1930)(*)/3つの短編作品(1951)(#)/エル・エスコリアルの2つのピアノ・ソナタOp.2(1928)(+)/ アントニオ・マチャドを讃えて Op.13(1944)(+)/ディヴェルティメントOp.7a(1935)(**)/ 迷宮Op.34(1972)(+)/カプリッチョOp.40(1978)(##)/祝勝歌 Op.42(1979)(++)/セクエンシアOp.39(1977)(+) マドリッド・コミュニティ管のソリストたち マヌエル・コベス指揮(**) [ミゲル・アンゲル・ヒメネス(G;*) ベアトリス・ミラン(Hp;#) フランシスコ・ホセ・セゴビア(P;+/++) シンタ・バレア(Fl;**/++) ビセンテ・フェルナンデス(Ob;**) メレア・メイヤー(Cl;**) フランシスコ・マース(Fg;**) セザール・アセンシ(Tp;**) ビクトル・アリオラ(Vn;**/##) パウロ・ヴィエイラ(Vn;**)アレクサンドル・トロチンスキー(Va;**)ラファエル・ドミニケス(Vc;**)] | ||
スペインで生まれ、メキシコでも活躍した作曲家ロドルフォ・アルフテル(1900-1987)の室内楽作品集第2集。古き伝統と、新世界の影響を受けつつ、ほぼ独学で曲を書き上げたことで知られている。第1集(8.572418)で聴くことができるピアノ・ソナタも魅力的だが、こちらの第2集はもっと多彩な楽器で奏する彼の音楽が楽しめる。ルネサンスやスカルラッティなどの古典からの引用が感じられるかと思えば、舞曲のリズムが際立つ作品もあり、一時も飽きることがない。演奏者たちの素晴らしい表現にも脱帽。 | ||
シューベルト: ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 D537/ ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D664/ 幻想曲 ハ長調 D.760「さすらい人幻想曲」 |
エルダー・ネボルシン(P) | |
NAXOSが誇る期待のピアニストの一人、エルダー・ネボルシンによるシューベルト(1797-1828)。リストやドホナーニ、ラフマニノフという技巧派の曲から、ショパンの協奏曲という究極のロマンティックな作品までと、どれもが曲の持つ魅力を最大限に引き出すことに成功した演奏として人気の高い彼、今回のアルバムでは、今までとはまた一味違う端正な面を見せてくれる。選ばれた3曲は、シューベルト作品の中でもとりわけ人気の高いもので、20歳という比較的初期の作品ながら、作曲者本人も気に入っていた第4番(第2楽章は第20番にそのまま転用された)と、流麗で親しみやすい第13番、そして最高傑作として知られる「さすらい人幻想曲」という選曲は、演奏家の資質を聴きとるだけでなく、シューベルトのエッセンスを楽しむためにも最良のプログラムと言えるだろう。大満足の1枚。 | ||
レンツ:イングウェ「天は語る」 第7番ミステリウム-イングウェ |
ゼーン・バンクス(EG) | |
正直、解説も何も読まずにこれを聴いた時、「あれ?プレスミス?」と思ってしまうかもしれない。注意深くアーティストなどを見れば間違いないことはすぐにわかるが。この作品はルクセンブルク生まれの作曲家、ジョルジュ・レンツ(1965-)の連作「天は語る・・・」の一つの部分。タイトルの「イングウェ」とはアポリジニの言葉で「夜」の意味。聖書や天文学などと精神性を結びつけた観念的な作品で、8.557019で第3番と4番を聴くことができ、こちらもボーイSやシンバルなどを使った独特の音が展開されているが、この第7番で使われているのは、なんとエレクトリック・ギター。ジミヘンとオーストリアの砂漠に広がる広大な夜の風景をイメージしているのだそう・・・。ギターを弾いているのは、1986年生まれの若きギタリスト、バンクス。天はついにエレキ・ギターまでをも味方につけたようだ。 | ||
レイトン:オルガン作品集 復活 Op.49/讃歌による6つの幻想曲~ Nos.4, 5, 6 / グローリア・ミサ「ダブリン祝祭ミサ」Op.82 |
グレッグ・モリス(Org) | |
1969年J.W.ウォーカー&その息子が制作(2002年再建立)、ブラックバーン教会のオルガン使用。 ケネス・レイトン(1929-1988)は20世紀における英国の最も重要な作曲家の一人。彼はとりわけオルガンを用いた合唱作品やオーケストラ作品で名を挙げ、そのスタイルは抒情的なメロディと、爆発的なエネルギーの放出、そして超絶的技巧を上手く拠り合わせたものとして知られている。合唱音楽や宗教音楽の大家とは言え、彼の作品は十二音なども巧みに取り入れられており、ラターなどのような比較的平易な作風を期待して聴くと肩透かしを食らうことだろう。しかし、古代の単旋律聖歌に基づく「ダブリン祝祭ミサ」や、魅惑的な音に満ちた「幻想曲」などを聴いていると、何となく胸がドキドキするような高揚感を味わうことができるかもしれない。 | ||
ビレット~ベートーヴェン・エディション Vol.14 & Vol.15 ベートーヴェン/リスト(1811-1886)編曲:交響曲〔第6番 ヘ長調 「田園」S464/第9番 ニ短調「合唱付き」S464〕 イディル・ビレット(P) | ||
ベートーヴェン(1770-1827)の偉大なる交響曲を、華麗なピアノ・ソロへと凝縮したのは、ご存知ピアノの魔術師フランツ・リスト。ここで聴けるのは、第6番「田園」と第9番「合唱」で、どこから聴いても驚くことばかり。オーケストラの響きを余すことなくピアノで表現するなんて、まさに魔術師。さて、このビレットの演奏。第9のおなじみのテーマが驚くほど遅いテンポで演奏されたりと、特異な世界を形成している(例えばシチェルバコフの演奏と聴き比べていただければ面白いかもしれない)。指揮者で言えばクレンペラー?とにかく個性的。 | ||
ビレット~ベートーヴェン・エディション Vol.16 ソナタ第7集〔第6番/第12番/第15番〕 |
イディル・ビレット(P) | |
ヴィルヘルム・ケンプとアルフレッド・コルトー。この全く方向性の違う個性を持つ2人のピアニストを師とする、トルコの女性ピアニスト、ビレットのベートーヴェン(1770-1827)。ここでも彼女は独創的な解釈を聴かせる。若干地味目な第6番での巧妙な音運び。第12番の第3楽章「葬送行進曲」での不気味な響き、続く終楽章での朴訥とした音楽の流れ(決して下手なわけではないはず)。第15番、第1楽章での激しすぎるクライマックス。伝統、慣習に囚われない自由なベートーヴェンがここにある。 | ||
ビレット~ベートーヴェン・エディション Vol.17 ソナタ第8集〔第11番/第16番/第17番〕 |
イディル・ビレット(P) | |
この第8集には、ピアノを学ぶ人なら避けては通れない3つのソナタが収録されている。最初の重音が食わせ者、第11番の第1楽章や、出だしのタイミングが難しい第16番の第1楽章の冒頭、そして流麗な終楽章が魅力の「テンペスト」。これらを演奏する際に、このビレットの演奏はとても参考になるのではないだろうか?彼女の演奏はスタイリッシュではなく、どちらかと言うと音を一つ一つ確かめながら鳴らしていくような物だが、これが何とも言えない味わいがある。本当に力強いベートーヴェン(1770-1827)。 | ||
ビレット~ベートーヴェン・エディション Vol.19 ソナタ第10集〔第22番/第24番/第29番〕 |
イディル・ビレット(P) | |
ビレットのベートーヴェン(1770-1827)・ソナタ集、第10集の目玉は何と言っても、大作「ハンマークラヴィーア」だが、その前に変則的な構成を持つ2つのソナタをお聴き頂きたい。あまり日のあたる機会の多くない第22番の見事な構造に驚かされ「こんなすごい曲だったのか」とため息をつき、ベートーヴェンの美メロの極致とも言える「 嬰ヘ長調」ソナタ(令嬢テレーゼに献呈)の柔らかい響きに胸打たれようだ。そしてお待ちかね第29番。第1楽章のたっぷりとした響き、諧謔的な第2楽章、そして第3楽章のこだわり抜かれた音楽っかりお腹一杯になったあと(この楽章は、本当にヘビー級)デザートで出されるのがまた濃厚な味のフーガ。ベートーヴェンの凄さをとことん味わうことができる1枚。 | ||
ライトマン:ヴェデム(2010)~テレジン収容所の少年たちの本
ロス・ホック(T) ノースウェスト少年cho. ヨーゼフ・ツルンコ アンジェラ・ニーデルロー(Ms) ミュージック・オブ・リメンブランス | ||
「ヴェデム」とは、第二次世界大戦中にチェコのテレジン(強制収容所)で13歳から16歳の少年たちが発行した雑誌の名前。1942年から44年の毎週金曜日に刊行され、全部で74冊を数える。チェコ語で「私たちは導く」という意味を持ち、少年たちの日常に即した詩や、物語、絵画などが掲載されている。ほとんどの少年たちは、ホロコーストでその輝かしいはずの未来を奪われたが、ヴェデムは奇跡的に保存され、彼らの生きた証を現代に伝えている。作曲家のライトマン(1955-)は、そのテキストをそのまま用い、感動的な音楽を付けて一遍のオラトリオとして、再び命を与えた。頽廃音楽を専門に演奏するアンサンブル「ミュージック・オブ・リメンブランス」の演奏。 | ||
コープ:氷の山 | 新ロンドン児童cho. ニュー・ロンドンo.のメンバー ロナルド・コープ指揮 | |
ロンドン、ハムステッドの聖マイケル教会で2010年に初演された合唱曲「氷の山」。作曲者のコープ(1951-)は、すでにNAXOSから合唱と室内楽の2枚のアルバム(8.572113、8.572578)をリリース、認知度の高まっている人。ここでは彼の本領発揮とも言える児童合唱のための作品を再生可能。物語はスイスの古い伝説を元にしたもので、4つの季節の流れの中に脈々と息づく命の物語を高らかに歌いあげている。スイス民謡と古い聖歌を取り入れ、神秘さと壮麗さを持ち合わせた音楽は美しさの限り。少年たちの透き通った声は、まさに天上の響きを思わせる。 | ||
カカバーゼ:人魚/ロシアン・タブロー/シャツの歌/アラビアン・ラプソディ組曲/幻の聴き手たち
キット・ヘスケス=ハーヴィー(ナレーター) クレア・マッカルダン(Ms) マデリン・イーストン(Vn) サラ=ジェーン・ブラッドリー(Va) ボジダル・ヴコティッチ(Vc) ベン・グリフィス(Cb) クリスティアン・ウィルソン(P/Org) ベン・フルブルック(Perc) ジョージ・ヴァス指揮/他 | ||
イギリス、アルトリンチャム出身の作曲家カカバーゼ(1955-)は5歳でピアノを始め、その後コントラバスを学びます。10代の初めから作曲を始め、合唱作品や室内楽、音楽劇などを書いている。ロンドンの王立ホロウェイ・カレッジで音楽を専攻し、ブライアン・デニスに作曲を師事、数年学んだ後、ギリシャや中東のダンスに興味を持ち、踊りながら教えるようになった。そのエキゾチックなメロディと特徴的なリズムは彼女の創造力と漲る血潮を刺激したようで、ここで聴ける作品にもその影響が色濃く漂っている。一度聴いたら決して忘れられない、強い印象と切ない感傷を残す魅力的な曲集。 | ||
マルティヌー:歌曲集第1集 6つの単純な歌 H.110/3つの子守歌 H.146b/民謡の形式による2つの小さな歌 H.14/ロシアの詩の2つの歌 H.135bis/ 3つのゲーテの歌 H.94/ブヨの結婚式 H.75/3つの子どもの歌 H.146/死んだ愛 H.44/チェコのなぞなぞ H.277bis/ 2つの歌 H.31/歩こう、丘を越えて H.74bis/どれくらい大切な時間だろう?H.106/至福 H.81/涙 H.41/ 気分の描写 H.29/11月1日の歌 H.72/少女の夢 H.22/2人で共に年を重ね H.10/あなたがそれを知る前に H.6/ 毎晩夢の中であなたに会う H.57/3つのフランス語の歌より第3番「夜」H.88/どうにもならない H.43/夜に H.30/ 年老いた歌 H.74/古いスペイン語の歌 H.87/キスについての歌 H.27bis/素晴らしい緑の木立を知っている H.273 イェネ・ワリンゲローヴァ(Ms) ジョルジョ・コウクル(P) | ||
こんなに魅力的な歌曲が溢れているのに、あまり聴かれる機会がないのは、ひとえにマルティヌー(1890-1959)が生涯に残した作品数があまりにも多すぎるからに他ならない。何しろ、交響曲、協奏曲、室内楽曲と400以上もの作品がひしめいているのから。この第1集に収録されているのは、1910年から1912年にかけて作曲された若き頃の作品。これらのほとんどは未発表のままであり、ここで聴けるのは本当に嬉しいことだろう。10歳から作曲を始めた早熟な天才であった彼によるこれらの歌曲。スペイン語やドイツ語、フランス語、英語のテキストとチェコの民族詩などを用い、素晴らしい音楽が付けられているが、残念ながらブラームスやシューベルト、そしてドヴォルザークの影響を拭い去ることはできないが、そんなちょっとした欠点は補って余りあるほどの「メロディの宝庫」。 | ||
ビーチャム~R.シュトラウス: 歌劇「エレクトラ」Op.58(抜粋)(*)/歌劇「ナクソス島のアリアドネ」Op.60(抜粋)(#) エルナ・シュリューター(S;エレクトラ;*) パウル・シェフラー(Br;オレスト;*) リューバ・ヴェリチュ(S;クリソテミス;*) ワルター・ウィドップ(T;エギスト;*) マリア・チェボタリ(S;アリアドネ;#) カール・フリードリヒ(T;バッカス;#) マーガレット・フィールド=ハイド(S;ツェルビネッタ;#)他 トーマス・ビーチャム指揮ロイヤルpo.、ロイヤル・フィルハーモニーcho. | ||
録音:1947年10月、ロンドン。マーク・オーバート=ソーン復刻。ビーチャムとシュトラウス(1864-1949)はプライヴェートでも仲が良く、1910年(ビーチャムがロンドンでエレクトラを初演)知り合ってからシュトラウスがこの世を去るまで、厚い親交を結んだことでも知られている。この盤に収録されているエレクトラはアメリカRCAのシェラック・プレス、「ナクソス島のアリアドネ」はHMVのテスト・プレス。どちらもシュトラウスの立ち会いの元の録音。 | ||
ラフマニノフ・ソロ録音集 Vol.2~ビクター録音集 1925-1942 J.S.バッハ:パルティータ第4番~サラバンド / ヘンデル:組曲第5番~調子の良い鍛冶屋 グルック:メロディ / モーツァルト:トルコ行進曲 / シューベルト(1797-1828):即興曲 変イ長調 Op.90-4 ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲(抜粋)/トルコ行進曲 シューベルト(リスト編):セレナード/さすらい / リスト:小人の踊り/ポロネーズ第2番 変ホ長調 メンデルスゾーン:3つの練習曲 Op.104b~第2、3番/春の歌 / ボロディン:スケルツォ 変イ長調 チャイコフスキー:四季~トロイカ / スクリャービン:前奏曲第8番 嬰ヘ短調 Op.11-8 パデレフスキ:メヌエット / J.シュトラウス(1825-1899):ワルツ・カプリス第2番「人はただ一度生きる」Op.167 セルゲイ・ラフマニノフ(P) | ||
録音:1925年-1942年。ウォード・マーストン復刻。 | ||
ボーイト:歌劇「メフィストフェレ」
フェルッチョ・フルラネット(B;メフィストフェレ) ジュゼッペ・フィリアノーティ(T;ファウスト) ディミトラ・テオドッシュウ(S;マルゲリータ/エレーナ) ソニア・ツァラメッラ(Ms;マルタ) ミンモ・ゲッジ(T;ヴァグネル/ネレーオ) モニカ・ミナレッリ(Ms;パンターリス) ステファノ・ランツァーニ指揮パレルモ大劇場so.、パレルモ・マッシモ劇場cho.他 | ||
偉大な台本作家であったアッリゴート・ボーイト(1842-1918)は、自らもオペラの作曲家を志した。キャリアの始めの頃はヴェルディとも親しくしていたが、ボーイトの才能を感じ取ったヴェルディは、「ライバル現る」と次第に彼を遠ざけるようになり、そのためかボーイトは当時流行のワーグナーを擁護。彼の音楽を広めるべく、歌詞を翻訳し紹介することに力を注いだ。そんな頃、ボーイトは自作のオペラ「メフィストフェレ」を完成。入念なリハーサルのもと、1868年スカラ座で初演を行なう。結果は・・・大失敗。その後は専ら台本作家として素晴らしい作品を残したのは周知の通り。この演奏は、2008年のパレルモ・マッシモ劇場のライヴで、現代的な演出が賛否両論を巻き起こしたプロジェクトだが、音だけで聴いている分には余計な心配は必要ない。とにかくフルラネットの迫力ある「悪魔声」が見事。彼に比べればテオドッシュウさえ地味に聞こえてきてしまうのがスゴイところ。全てにおいて力作。ぜひご一聴頂きたい。 | ||
J.シュトラウスII:喜歌劇「理性の女神」/ アレンジメント集(管弦楽編曲:L.バビンスキ、E.ピーク、C.ポラック) 〔ワルツ「今日は今日」Op.471/フランス風ポルカ「まあ、つべこべ言わずに」Op.472/我らの旗が翻るところ Op.473/ まどろむ切妻 Op.474/ギャロップ「新しい門出」Op.475/カドリーユ「理性の女神」Op.476〕 オスカー・フェトラス(1854-1931):ディヴェルティメント「理性の女神」Op.160 ヴェロニカ・グロイス、イザヴェラァ・マァーツァッハ、エヴァ=マリア・クンプミュラー(S) マンフレート・エクヴィルツ、キルリアニト・コルテス、フランツ・フォディンガー、 ヴォルフガンク・ヴァイト(T) アンドレアス・ミッテルマイアー、ニコラス・ルグー(Br) クリスティアン・ポラック指揮スロヴァキア・シンフォニエッタ・ジリナ/他(*) | ||
晩年のシュトラウス(1825-1899)が手掛けた最後のオペレッタ「理性の女神」は、完成に至るまで様々な紆余曲折を経たようだ。フランス革命の時代、ドイツの国境近くの町で起こった物語。上流階級、道徳、そして軍隊。シュトラウスの軽妙な音楽は、これらの重いテーマとは相反するものなのかもしれない。そんなわけで、台本作家とは意見が食い違い、そもそもシュトラウス自身が台本を好きになれなかったこともあり、もともと創作意欲が落ちていた作曲家にとって、恐らくいやいや完成に漕ぎつけたのではないだろうか。もちろん聴衆も批評家も、腫れものにさわるようにこの作品を扱い、序曲など一部の音楽の素晴らしさだけは認めたものの、全体を忘れ去ることで、「評価」とした。そんな隠れた作品を、シュトラウス名指揮者ポラックが華麗に蘇らせた。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年6月発売分[代理店アナウンス順] | ||
J.シュトラウス II (1825-1899):管弦楽作品全集 | ||
MARCO POLOから出ている「管弦楽作品全集」分売51枚(8.223201~8.223247、8.223249、8.223275、8.223276、8.223279/当店では最後の2枚 [Vol.50 & Vol.51] を除き未案内/分売は廃盤の物あり)と、同レーベルの「男声合唱とオーケストラのための作品集」(8.223250/当店未案内、廃盤のためCD-R製版品のみ入手可能)を、NAXOSレーベルでBOX化。 # 限定プレスの可能性があるため、お早めに。日本語は一切記載されていません。 | ||
ストラヴィンスキー:作品集 Vol.12 協奏的二重奏曲[ジェニファー・フラウチ(Vn) ジェレミー・デンク(P)]/ 2台のピアノのためのソナタ[ラルフ・ファン・ラート、マールテン・ファン・フェーン(P)]/ レクイエム・カンティクルス[サリー・バージェス(A) ロデリック・ウィリアムズ(Br)](*) 宗教的バラード「アブラハムとイサク」[ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br)](#)/ 独奏ヴィオラのための悲歌[リチャード・オニール(Va)]/ チャイコフスキーのバレエ「眠りの森の美女」からの「青い鳥のパ・ド・ドゥ」(+) ロバート・クラフト指揮(*/#/+) フィルハーモニアo.(*/#)、 20世紀古典アンサンブル(+)、サイモン・ジョリーcho.(*) | ||
デイヴィッド・ゴンパー(1954-): ヴァイオリン協奏曲(2009)(*)/イコン(2008)(*)/ フィリップ(1993)/スパイラルズ(2007)(*/#) |
ヴォルフガング・ デイヴィッド(Vn;*/#) ピーター・ザゾフスキー(Vn;#) エマニュエル・シフェール指揮 ロイヤルpo. | |
アメリカの作曲家、指揮者、ピアニスト。 | ||
セバスティアン・カリアー(1959-):ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ(1988)/出発と到着(2007)/ スカルラッティのカデンツ(1996)/ひらめき(1994) |
ローラ・メルトン(P) | |
ローレンス・ディロン(1959-):ヴァイオリン作品集 ミスター・ブリスター(2006)/ファサード(1983)/バッカスのシャコンヌ(1991)/ ヴァイオリン・ソナタ「モーション」(2008)/春過ぎて(1997)/15分で15曲(2006)/声(2008) ダニエル・ベレン(Vn) デイヴィッド・ファン(P) ジュアン=ミゲル・ヘルナンデス(Va) スタン・マンシー(マリンバ) | ||
幼い時に病気で聴力の50%を失ったが、7歳でピアノ・レッスンを始めると同時に作曲も手がけ、1985年にジュリアード音楽院で博士号を得てその後幅広く活動している作曲家。 | ||
打楽器のためのアメリカ作品集 Vol.1 タワー(1938-): DNA / サンドラー(1961-):大根引き / ヒグドン(1962-):素晴らしい樹木 ハビエル・ロドリゲス(1946-):死者の日 / シュラー(1925-):打楽器と鍵盤のための大協奏曲 フランク・エプシュタイン指揮 ガンサー・シュラー指揮 ニューイングランド音楽院パーカッション・アンサンブル | ||
フロラン・シュミット(1870-1958):ピアノ五重奏曲 Op.51/トゥール・ダンシュ Op.97
ベルリン・ソロイスツ・アンサンブル [ビルギッタ・ヴォレンヴェーバー(P) マティアス・ウォロング、ペトラ・シュヴィーガー(Vn) ウルリヒ・クネルツァー(Va) アンドレアス・グリュンコーン(Vc) マティアス・ベッカー(Ob) リヒャルド・オベルマイヤー(Cl) フランク・ホルスト(Fg)] | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.33~ワーグナー&ウェーバー・トランスクリプション集 ワーグナー(1813-1883)原曲: 「タンホイザー」より〔序曲/夕星の歌〕/ 「タンホイザー」と「ローエングリン」からの2つの小品~第1番「ヴァトブルクへの入場」/ 「マイスタージンガー」~冬の静かな炉ばたで/ニーベルングの指環」~ヴァルハラへの入場/ ウェーバー(1786-1826)原曲:「魔弾の射手」序曲 スティーヴン・メイヤー(P) | ||
オルウィン(1905-1985): ヴァイオリン協奏曲/ 組曲「令嬢ジュリー」(P.レーンによる管弦楽版)/ 慶事のためのファンファーレ |
ロレイン・マカスラン(Vn) デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
コルンゴルト:歌曲集 Vol.1 3つの歌曲 Op.22/不滅であること Op.27/道化師の歌 Op.29/4つのシェイクスピアの歌 Op.31/ 12の歌「神と父によって」6つの歌 Op.9より〔第4番-第6番〕/追憶/ヴェスペレ/旅の歌/天才 ブリッタ・シュタルマイスター(S) ウーヴェ・シェンカー=プリムス(Br) クラウス・シモン(P) | ||
ハイドン:ミサ曲集 Vol.8 〔第5番 変ロ長調「神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス」(小オルガン・ミサ) Hob.XXII: 7 (*)/ 第10番 変ロ長調「テレジア・ミサ」Hob.XXII: 12 (#) 〕 アン・ホイット、ナコル・パルマー(S) カーステン・ゾレク=アヴェラ(A) ダニエル・ムトル(T) アンドルー・ノーレン(B) ドンショク・シン(Org) オウエン・バーディック指揮(*) ジェーン・グラヴァー指揮(#) ルベル・バロックo.、ニューヨーク・トリニティ教会cho. | ||
ベルナルド・ストラーチェ(1664年頃活躍):チェンバロ作品集~「さまざまな曲の森」(1664年刊) より シャコンヌ/パッサカリア ハ短調/バッターリャのバッロ/トッカータ/「ラ・モニカ」による変奏曲/ Partite sopra Il cinque Passi /「ア・ラ・ミ・レ」によるパッサカリア/スパニョレッタによるアリア/ コッレンテ/「イル・パッソ・エ・メッツォ」によるカプリッチョ/フォリア/12.アルトロ・パッソ・エ・メッツォ 芥川直子(Cemb) | ||
使用楽器: Detmar Hungerberg (Hückeswagen, 2000) after Carlo Grimaldi (Messina, 1697)。楽器オリジナル制作者のカルロ・グリマルディは、生涯も不明なストラーチェと面識があったといわれている。 | ||
サラサーテ(1844-1908):ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 Vol.3 モーツァルト「魔笛」による演奏会用幻想曲 Op.54/ナバーラ Op.33(2つのヴァイオリンと管弦楽のための)(*)/ ムイニェイラ Op.32/グノー「ファウスト」による新幻想曲 Op.13/ヴェネチアの舟歌Op.46/序奏とカプリス・ホタ 楊天堝(Vn) エルネスト・マルティネス=イスキエルド指揮ナバラso./ | ||
(*)は多重録音による。 | ||
ウィリアム・マティアス〔マサイアス〕(1934-1992):3つのヴァイオリン・ソナタ集 〔第1番 Op.15/第2番 Op.94/ (1952/未出版) (*)〕 サラ・トリッキー(Vn) イワン・リュウェリン=ジョーンズ(P) | ||
学生時代の作(*)は世界初録音。 | ||
ドビュッシー:4手ピアノのための初期作品集 「春」組曲/ディヴェルティスマン/インテルメッツォ/交響曲 ロ短調/ 「バッカスの勝利」組曲 より(4曲)/ディアーネ序曲/「放蕩息子」より(抜粋/2曲) アドリエンネ・スース、イヴォ・ハーグ(P) | ||
タンスマン: クラリネット協奏曲(1957)/ オーボエ、クラリネットと弦楽のための小協奏曲(1952)/ 弦楽のための6楽章(1962/63) |
ジャン=マルク・フサール(Cl) ローラン・ドゥッケ(Ob) ミロスラフ・ ヤツェク・ブワシュチク指揮 シレジア室内o. | |
サン=サーンス:弦楽四重奏曲集第1番 ホ短調 Op.112/第2番 ト長調 Op.153〕
ファイン・アーツSQ[ラルフ・エヴァン、エフィム・ボイコ(Vn) ニコロ・エウゲルミ(Va) ヴォルフガンク・ラウファー(Vc)] | ||
ショパンの弟子たちによるヴァイオリンとピアノのための作品集 ミクリ(1819-1897):大二重奏曲 イ長調 Op.26 テレフセン(1823-1874):ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 ト長調 Op.19/第2番 ホ短調 Op.37〕 フィルチ(1830-1845):アレグレットと変奏 ヴォイテク・プロニエヴィチ(Vn) アレクサンドル・ヤコビツェ=ギトマン(P) | ||
カルウォヴィチ(1876-1909): 交響曲 ホ短調 「復活」Op.7/ 劇付随音楽「白い鳩」Op.6 より〔プロローグ/間奏曲〕 |
アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo. | |
ファンファーレ、カプリッチョとラプソディ ネルソン(1929-):ケネディ・センターのためのファンファーレ/中世組曲 タル(1935-1994):テューダー朝の聖歌によるスケッチ バーカー(1923-2006):サクソフォン四重奏とバンドのためのカプリッチョ ボイセン(1968-):吹奏楽と打楽器のための交響曲第1番 タル:トランペットと吹奏楽のためのラプソディ シカゴ・サクソフォン四重奏団 ヴィンチェ・ディマルティーノ(Tp) ジョン・ボイド指揮 インディアナ州立大学ファカルティ・ウィンズ インディアナ州立大学シンフォニック・ウィンド・アンサンブル ケント州立大学ウィンド・アンサンブル | ||
カムラン・インス(1960-): Hot, Red, Cold, Vibrant(1992)/交響曲第5番「ガラタサライ」(2005)/ 言葉のないレクイエム(2004)/赤外線の前 [Before Infrared] (1986) トゥライ・ウヤル(S) レヴェント・ギュンドゥズ(T) アニル・キルキイルディズ(ボーイS) セルヴァ・エルデナル(エスニックVo) オルチャ・クンタサル(S) ギュヴェンチ・ダギュストゥン(Br) ネヴァ・エズゲン(ケメンチェ) アリ・チャブク(タンブール) カムラン・インス指揮ビルケントso.、トルコ文化省cho. | ||
イスタンブール工科大学高等音楽センターで理事も務めるトルコ系アメリカ人の作曲家。 | ||
バックス: 冬の伝説/朝の歌「サセックスの五月」/サガ断章 |
アシュリー・ウェイス(P) ジェイムズ・ジャッド指揮 ボーンマスso. | |
ジョン・ラッター(1945-):グローリア(1974)/マニフィカト/テ・デウム
エリザベス・クラッグ(S) トム・ウィンペニー(Org) アンドルー・ルーカス指揮アンサンブル・デコラム、セント・オールバンズ大聖堂cho. | ||
シベリウス:交響曲全集 Vol.3 交響曲第2番 ニ長調 Op.43/カレリア組曲 Op.11 |
ピエタリ・インキネン指揮 ニュージーランドso. | |
コラール・ウェディング | ||
グレート・ヴァイオリニスト~ハイフェッツ ウォルトン(1902-1983):ヴァイオリン協奏曲[ウィリアム・ウォルトン指揮フィルハーモニアo./録音:1950年]/ サン=サーンス(1835-1921):ハバネラ Op.83[ウィリアム・スタインバーグ指揮RCA ビクターso./録音:1951年]/ シンディング(1856-1941):古風な様式の組曲 Op.10 カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):ヴァイオリン協奏曲第2番「預言者」Op.66 [アルフレッド・ウォーレンステイン指揮ロサンゼルスpo./録音:1953年、1954年] ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) | ||
マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
メノッティ(1911-2007):歌劇「霊媒」(1945) (*) /歌劇「電話」(1946) (#)
イヴリン・ケラー(S;モニカ;*) マリー・パワーズ(A;フローラ夫人;*) ビヴァリー・デイム(S;ゴビノー夫人;*) キャスリーン・マスティス(S;ノーラン夫人;*) マリリン・コトロー(S;ルーシー;#) フランク・ロジエ(Br;ゴビノー氏;*/Br;ベン;#) エマニュエル・バラバン指揮スタジオo./ | ||
録音 1947年10月、ニューヨーク。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年5月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ウォーリネン:室内楽曲集 スケルツォ(2007)(*)(世界初録音)/ 弦楽四重奏曲第1番(1971)(#)/ ヴィオラ変奏曲(2008)(+)(世界初録音)/ ピアノ五重奏曲第2番(2008)(**)(世界初録音) |
ピーター・ゼルキン(P;*/**) ロイス・マーティン(Va;#/+) ブレンターノSQ(**) カーティス・マコンバー(Vn;#) ジェジー・ミルス(Vn;#) フレッド・シェリー(Vc;#) | |
ウォーリネン(1938-)の作風は現代的の一言に集約されるが、それらを注意深く聴いてみると、作曲年代によって微妙な変化を感じることができるだろう。このアルバムに収録された「弦楽四重奏曲第1番」は作曲家の経歴の分岐点となった重要な作品で、セリー風の冷たい肌触りが魅力。他の3作品は最近に書かれたもので、どちらかと言えば「多くの音が戯れる」ような作品であり、どれも世界初録音となる。NAXOS初登場の名手ピーター・ゼルキンにも注目。圧倒的な技巧を要求される作品を、現代音楽に精通する彼ならではの視点で奏するさまは見事としか言う他ない。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲 〔第1番 ヘ短調 Op.10/第3番 変ホ長調「メーデー」Op.20〕 |
ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo.&cho. | |
ますます期待が高まるペトレンコ&リヴァプール・フィルのショスタコーヴィチ(1906-1975)交響曲シリーズも、これで第5集となった。今作は少々肩の力を抜いてお楽しみいただける第1番と第3番というラインナップ。とはいえ、これがまた一筋縄ではいかない代物だが。交響曲第1番は、レニングラード音楽院作曲科の卒業制作曲であり、当時「現代のモーツァルト」とまで讃えられたという作品(とはいえ、あまりにも独創的な内容であったため、当時の教官たちはおかんむりだったそうだが)。交響曲第3番は最終楽章に合唱が用いられた「祝祭的な」作品であり、平和的な雰囲気を表現したと作曲家自身が述べているが、これもどこまでが本意なのだろう?さて、ペトレンコの演奏はこれらの若書きの作品に正面から向かいあったもので、とりわけ第1番での爽快感は群を抜いている。第3番は緊張感の持続と、合唱を伴う最終部のはじけっぷりが気持ちよく、ちょっと釈然としない気持ちを残しつつも(それは曲のせいかもしれない)ショスタコーヴィチを聴いた満足感に浸れることは間違いない。 | ||
タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 Vol.2 〔第2番 ハ長調 Op.5/第4番 イ長調 Op.11〕 |
カルペ・ディームSQ | |
タネーエフ(1856-1915)は生涯に11曲の弦楽四重奏曲を書いているが、初期の作品には最初番号を付さなかったこともあり、混乱を招いている。1番と呼ばれているものは実際に5番目に作曲された曲であり、この盤に収録された2番は6番目の作品。第2番は 1895年にトルストイ家に滞在していた時に作曲された。ベートーヴェンを思わせる重厚さと、歌心に溢れた作品。第4番は 1899年に書かれた曲で、彼の弦楽四重奏曲の中でも最も劇的な表情を持っている。激しい不協和音で始まり、痛烈なメロディーが続く。第2楽章は優雅なディヴェルティメントであり、第3楽章はしっとりとした歌に満たされている。そして快活な終楽章で締めくくられるこの作品、もっと演奏される機会が多くてもいいのではないだろうか? | ||
スク:幻想曲 ト短調 Op.24(*)/ おとぎ話 Op.16/ 幻想的スケルツォOp.25 |
マイケル・ラドヴィグ(Vn;*) バッファローpo. ジョアン・ファレッタ指揮 | |
ドヴォルザークに学び、その娘婿となったヨゼフ・スーク(1874-1935)。彼の作品は、初期の物こそブラームスやドヴォルザークを手本としているが、少しずつドビュッシーら印象派の影響と、マーラー、R.シュトラウスら後期ロマン派の影響が見え隠れするようになり、どちらかと言うとチェコの国民楽派の作品とは一線を画した、極めてロマンティックな曲を残したことで知られている。この「おとぎ話」は彼の代表作だが、ここでは珍しい他の2曲に注目。ヴァイオリン独奏を伴う技巧的な「幻想曲」、そして彼の心象風景を描いたと言われる「幻想的スケルツォ」と、どちらも充実した管弦楽法と懐かしいメロディに満ちた美しい作品。 | ||
18世紀のアメリカ序曲集(全てB.ファン・ブーアによるオーケストレーション復元) ヒューイット(1770-1827):メドレー序曲 ニ短調 / カー(1768-1831):連邦序曲 ヒューイット:新メドレー序曲 ハ長調/新連邦序曲 ハ長調 ライナグル(1756-1809):ミセラニアス序曲 ニ長調/オケージョナル序曲 ニ長調/序曲 ト長調 パトリック・ガロワ指揮シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ | ||
1700年の前半のアメリカでは、イギリスの植民地として、ハイドンやシュターミッツら、ヨーロッパの音楽家が各地でコンサートを開いていたが、1700年の後半に起こった独立戦争を機に、地元の音楽家たち(多数入国していた移民たちも含む)が盛んに音楽を書き始めるようになった。このアルバムに収められたのはイングランド生まれのカーとヒューイット、スコットランド生まれのライナグルの音楽。彼らの作品はヨーロッパで人気のクラシック音楽をメドレーにしたものが中心ではあるが、新しい物を作ろうという決意に溢れた、活力漲る音楽として高く評価される物。これらは音楽学者ファン・ブーア氏による渾身の復元。 | ||
フックス: セレナード〔第1番 ニ長調 Op.9/第2番 ハ長調 Op.14〕/ アンダンテ・グラジオーソとカプリッチョOp.63 |
ケルン室内o. クリスティアン・ルートヴィヒ指揮 | |
目の前に一瞬にして田園風景が広がるかのような、これらのセレナード。この曲を作曲したローベルト・フックス(1847-1927)は、ブラームスに大絶賛されたにも拘わらず、死後1年もしないうちにほとんど聴衆から忘れ去られてしまったと言う。確かに彼の作品は、その時代の潮流からは乗り遅れ、また同世代のブルックナーの影響(ワーグナーの流れ)も全く見いだせず、ただ単に「耳当たりの良い音楽」として評価されてしまったのは頷ける。しかし、教師としての腕は確かであり、彼の音楽は秘かに次世代の作曲家たち、マーラー、ツェムリンスキー、コルンゴルトへ受け継がれていったことは間違いない。 | ||
E.アルフテル:無声映画のための音楽「カルメン」(1926) スペイン北部の村、エリゾンドにて/ドン・ホセはカスティーリャを通ってアンダルシアへ/ アンダルシアにて/セビリャにて/タリファにて/ガウシン村からロンダへ/ロンダにて マーク・フィッツ=ジェラルド指揮フランクフルト放送so. | ||
1926年にジャック・フェーデ監督によって制作された無声映画「カルメン」は、当時の人気第1番女優ラクウェル・メリエをカルメン役、無名の青年ルイ・レルクがドン・ホセを演じ、他にも素晴らしいキャストと、全てアンダルシア地方で行われたロケが話題となった作品。この映画のためにアルフテル(1905-1989)が書いた音楽は、ビゼーのものよりも暗く情熱的で、暴力的。人間の業をより深く描き切ったものとして注目されることだろう。 | ||
ベートーヴェンと彼の師たち ベートーヴェン(1770-1827):4手ピアノのためのソナタ ニ長調 Op.6 ネーフェ(1748-1798):モーツァルトの「魔笛」からの6つのやさしい小品(*) ベートーヴェン:ワルトシュタイン伯爵の主題による8つの変奏曲 ハ長調 WoO67 アルブレヒツベルガー(1736-1809):前奏曲とフーガ 変ロ長調(*) ベートーヴェン:3つの行進曲 Op.45/「君を思いて」による6つの変奏曲 WoO74(*/#) ハイドン(1732-1809):ディヴェルティメント ヘ長調「師匠と弟子」Hob.XVIIA: 1 ベートーヴェン:大フーガ 変ロ長調 Op.134 ドミトリー・ラフマノフ、カレン・ブライアント(Fp) マリア・フェラント(S;#) | ||
(#)は世界初録音。 幼いベートーヴェンが飲んだくれの父親から過酷な音楽教育を受けていたのは、半ば伝説化された逸話だが、一方、優れた師匠たちにも恵まれていたようだ。とりわけ彼を可愛がったのがネーフェだった。彼はボンの宮廷オルガニストであり、後進の指導を熱心に行った人で、自身も作曲家として高く評価されていた。このアルバムでは、ベートーヴェンを中心に、彼を取り巻く何人かの先人たちの「連弾のためのフォルテピアノ作品集」を再生可能。恐らくベートーヴェン自身も演奏したであろうこれらの作品は、いくつかの世界初録音を含んでおり、大変興味深く、また貴重なものばかり。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ、ジェニファー・スタム~ロッラ:ヴィオラ・ソナタ集 ヴィオラ・ソナタ〔第1番 変ホ長調 Op.3 No.1 /第2番 ニ短調 Op.3 No.2 /ハ長調〕(*)/ ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 イ長調 Op.18 No.1 (#) / カプリッチョ〔第1番 ヘ長調/第2番 変ホ長調/カプリッチョとアルペジョ ト長調 ジェニファー・スタム(Va) コニー・シー(P;*) リザ・フェルシュトマン(Vn;#) | ||
若きヴィオラ奏者、ジェニファー・スタムははカレン・タトル、今井信子らに師事し、2005年度のジュネーヴ国際音楽コンクール、ヴィオラ部門で2位を獲得、世界的にその名を知られるようになった。最近ではカーネギー・ホールやウィグモア・ホールを始め世界各国で演奏会を開き、ロンドンの王立音学院で教鞭を執るなど多彩な活躍をしている。ここで彼女が演奏している作品を書いたロッラ(1757-1841)はイタリアの名手で、パガニーニの師としても知られている。いかにもイタリア風の快活で光輝くような音楽は、スタムの「オパールのような輝きを帯びた音色」にぴったりとマッチ。ため息の出るようなひと時をお約束する。 | ||
ロスラヴェツ:チェロとピアノのための作品集 チェロ・ソナタ第1番(1921)/瞑想曲(1921)/ チェロ・ソナタ第2番(1922)/白き娘たちの踊り/ ヴィオラ・ソナタ第1番(チェロとピアノ編)(1926) |
ラチェザール・コストフ(Vc) ヴィクトル・ヴァルコフ(P) | |
モスクワ音楽院で作曲を学ぶも、同時代の印象派の影響を強く受けたため、ロシアの音楽家の中でも特異で革新的な曲を残したロスラヴェツ(1880-1944)。このアルバムに収録された作品は、とりわけアヴァンギャルドで神秘的な音に満たされている。彼はアルノルト・シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」について最初のロシア語論文を執筆したことでも知られており、音列にも非常なこだわりを見せた人。あまりにも前衛的だったためか、1930年代に起こった「ソ連社会主義の芸術路線」の波にのまれ、一時は忘れ去られてしまった。そんな彼の作品が見直されたのは、彼の姪であるエフロシーニャの尽力によってであり、最近では彼自身の名誉も回復され、作品の演奏機会も多くなっている。 | ||
シューマン:チェロとピアノのための音楽集 アダージョとアレグロOp.70/幻想小曲集 Op.73(チェロとピアノ版)/ ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op.105(チェロとピアノ版/J.W.ネレッケ編)/ おとぎの絵本Op.113/3つのロマンスOp.94 クララ・シューマン(1819-1896)/J.W.ネレッケ編曲:3つのロマンスOp.22 カリーネ・ゲオルギアン(Vc) ヤン・ウィレム・ネレッケ(P) | ||
チェロの豊かな音色と、抒情性、表現力の高さを実感するのに、このシューマン(1810-1856)の作品集ほどふさわしいものは他にない。しかし、皮肉なことにシューマンはチェロのためにほとんど曲を残していないのは、なんという不思議なことなのだろう。ここに収録されている作品も、こんなにチェロの音色がふさわしいのに、本来はホルンのためであったり、オーボエのために書かれていたり。あまりにも内省的な音色は、シューマンと共鳴が強すぎたのだろうか。トラック15から 17のクララの3つの曲は 1853年7月、ヨアヒムに献呈された作品だが、夫ロベルトの作品と緊密に絡み合う内容を持ちつつも、彼女独自の個性を出していると、ヨアヒムから絶賛された物。 | ||
コープ:弦楽四重奏曲〔第1番「バスタード」/第2番〕/ スティーヴ・メインワーリングの詩による「お国事情」(*) マッジーニSQ マーク・ワイルド(T;*) | ||
イギリスの作曲家、ロナルド・コープ(1951-)の作品集。彼は合唱曲の大家であり、これらが高く評価されているため、今回室内楽の収録が実現したのだそう。弦楽四重奏第1番のタイトル「The Bustard」とは野鴈の意味。体長1メートルを越える大きな鳥が優雅に飛行し、ダンスする様を見事に捉えている。第2番は男の子が生まれた喜びを表している生き生きとした作品。そして「お国事情」は弦楽四重奏を伴う歌曲集。ちょっと皮肉っぽい歌詞がたまらない。イギリス物の解釈では定評のあるマッジーニ弦楽四重奏団による、渾身の演奏。 | ||
ダニエルプール:魔法にかけられた庭~ 前奏曲第1集&第2集 |
ワン・シャイン(P) | |
ダニエルプール(1956-)は、日本ではほとんど知られていない作曲家だが、現代音楽好きの方ならば、10年ほど前に発売されたエレジー(歌手F.フォン・シュターデの父の手紙をテキストにした歌曲集)を記憶されているのではないだろうか?彼は管弦楽曲から器楽曲まで広範囲に渡る作品を書いているが、その根源にあるのは、常に「夢と記憶」で、抒情的な作風を貫くことで、現実と空想の世界を自由に行き来する物。このピアノ曲集も、彼の記憶にある情景が歪曲され、不思議な形として立ち現れる。 | ||
J.C.バッハ:鍵盤のためのソナタ集 Op.5 〔変ロ長調 Op.5-1 W.A1/ニ長調 Op.5-2 W.A2/ト長調 Op.5-3 W.A3/ 変ホ長調Op.5-4 W.A4/ホ長調 Op.5-5 W.A5/ハ短調 Op.5-6 W.A6〕 |
スーザン・アレクサンダー= マックス(クラヴィコード) | |
使用楽器:1785年頃、ヨハン・ヤコブ・ボーデヒテル製をベースに2006年ペーター・バヴィントンが製作。 J.S.バッハの第11子であるヨハン・クリスティアン(1735-1782)。彼が活躍したのは、もう前古典派と呼ばれる時代であり、ポリフォニー全開の父の頃とはかなり違う音楽が流行していたのだった。ギャラント様式、すなわち、複雑な対位法よりも明晰な音楽が好まれた時代であり、流麗な旋律とシンプルな和声を用いて書かれたこのJ.C.バッハの作品もそのまま若きモーツァルトに影響を与えたことは間違いない。当時の楽器をモデルにしたフォルテピアノの想像以上に力強い音色が心に残る。趣味の良い音楽とは、まさにこういうものだろう。 | ||
パガニーニ: ギターのための43の小品集「気まぐれ」MS43 |
デニス・スン=ホ・ ジャンセンス(G) | |
完璧なるヴァイオリンの巨匠、パガニーニ(1782-1840)は実はギターの名手でもあった。彼は100を超えるギターの作品を残し、この楽器の発展にも存分に寄与したのだった。この「きまぐれ(ギリビッツィ)」は 1820年の秋にボット氏の魅力的な娘「ナポリの少女」のためにかかれた43の短い曲集で、当時巷に溢れていたロッシーニ、パイジェッロ、ジュスマイヤー、モーツァルト、ジュリアーニ、そしてパガニーニ自身の曲をモチーフに、技巧的で華やかな世界を繰り広げた物。少女の名前はわかっていないが、恐らく優秀な弾き手であり、パガニーニは心から楽しんでこの曲を書いたのではないだろうか?ここで演奏しているスン=ホ・ジャンセンスは2005年にカーネギー・ホールでデビューした新鋭ギタリスト。彼の手にかかれば、弾けない曲などなさそう。 | ||
ロシアの歌曲集 ムソルグスキー(1839-1881):蚤の歌/牡山羊~世俗のお話/いたずらっ子/神学生/「死の歌と踊り」より(4曲) キュイ(1835-1918):プーシュキンの詩による25の歌曲 より(2曲) リムスキー=コルサコフ(1844-1908):予言者/静かな夜に夢見たこと/グルジアの丘の上で/どんよりとした日が終わり バラキレフ(1837-1910):舟歌/君の歌が聞こえた時/愚かものと言われつづけて/ヘブライのメロディ ボロディン(1833-1887):不思議の園/まちがった音符/私の涙から/暗い森の歌 ミハイル・スヴェトロフ(B) パヴリーナ・ドコフスカ(P) | ||
「ロシア5人組」の名歌曲をとことん味わう1枚。ロシア歌曲と言えば、深みと凄みを併せ持った男の低い声がぴったりで、ここでは10年以上ボリショイ歌劇場の主要なソリストを務めたスヴェトロフが素晴らしい声を聞かせてくれる。有名なムソルグスキーの「死の歌と踊り」を始め、リムスキー=コルサコフ、バラキレフ、ボロディン、そして珍しいキュイの作品まで、とことん低音に塗れる喜びを味わうことが可能。「蚤の歌」のような皮肉たっぷり、力でぐいぐい押す曲も見事だが、トラック12のような、優しさに溢れる曲での包み込むような包容力に胸がきゅんとしてしまう瞬間もステキ。 | ||
ナルブタイテ: 「神の御母」による3つの交響曲(2002-03) 序/第1の交響曲:主の天使がマリアに告げる/ 第2の交響曲:ベツレヘムにて/ 第3の交響曲:悲しみの聖母/祈り |
カナウス国立cho. エイジャ室内cho. リトアニア国立so. ロベルタス・セルヴェニカス指揮 | |
バルト諸国の1つであるリトアニア生まれの女性作曲家、ナルブタイテ(1956-)はその幽玄な作風と神秘的な感覚に満ちた音楽で知られている。1970年後半に作曲家としてデビューし、世界各国で演奏される機会も多い彼女の曲だが、実際にはなかなか音として聴く機会がなく、この演奏がリリースされることを喜ぶファンは多いはず。「神の御母による3つの交響曲」は2002年から2003年にかけてブランデンブルクの州立o.に依嘱された作品で、キリストとマリアの3つのエピソードが描かれている。序と終わりの祈りのテキストは、中世ドイツの女性作曲家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの手によるもので、この凝った構成にも熟考の跡が伺われる。 | ||
女王のための全ての男たち~エリザベス1世のための音楽集 ウィールクス(1575?-1623):ヴェスタはラトモス山を駆けおりつつ ハント(1580-1658):ハーク!あなたはこんなに甘い声を聞いたことがあるか? バード(1540?-1623):おお主よ、御身のしもべエリザベスが ギボンズ(1583-1625):さあ手を叩き / 作曲家不詳:ロビンは緑の森へ フェラボスコ2世(1575?-1628):美しき姿は水辺に立ち / ロジェ(1561?-1596):私は嘆き疲れ イースト(1580?-1648):消えよ星 / ウィルビー(1574-1638):たびたび私は心から誓う ダウランド(1563?-1626):時間は制止して / トムキンズ(1572-1656):さらば、汝ら市の監獄の塔よ ウィルビー:人生にはたくさんの楽しみが与えられる / ダウランド:リッチ夫人のガイヤルド モーリー(1558-1603):水晶たる噴水は激しく吹きあがる / ウィルビー:甘き夜を描こう サルム・コンサート | ||
全てのイングランド史の中で、最も偉大なる女王エリザベス1世。彼女は生涯独身を貫き、素晴らしき統治者として語り継がれている。その時代の芸術家たちは彼女のために挙って作品を献呈し、その処女性は時を経るに従っていよいよ神聖化されていった。このアルバムにはそんな芸術家たちの「彼女に捧げた作品」が集められている。 | ||
シチェティンスキー: ウクライナからの新しい宗教音楽集 無伴奏混声合唱のための交響曲 「あなた自身を知りなさい」(*)/ 2台のベルと無伴奏混声合唱のための カンターター「光よ照らせ」(#)/ 弦楽合奏と混声合唱のための「レクイエム」(+) |
カントゥス室内cho.(*/#) アレクサンドル・トムチュク、 アレクサンドル・ シチェティンスキー(鐘;#) エミール・ソカチ指揮(*/#) グローリア室内cho.(+) レオポリス室内o.(+) ローマン・レワコヴィチ指揮(+) | |
ウクライナの現代作曲家、シチェティンスキー(1960-)は光り輝く崇高な精神性に満ちた音楽を作曲し続けている。その曲想はあくまでも難解ではなく、人々の意識に直接語りかける物。新旧の正教会聖歌、ウクライナの懐かしいメロディ、グレゴリオ聖歌、バロックや19世紀のオペラのメロディ、そして20世紀の尖った音、これらが柔軟な形で入り乱れ、新しい統一を図ります。どの曲も、人の声の限界を超えることなく、優しく心に訴える。どうぞ、そっとこれらの「新しい歌」に耳を傾けてみて頂きたい。 | ||
フランツ・リスト:生涯と音楽 | ||
ディヌ・リパッティ~最後のリサイタル J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825 モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310 シューベルト(1797-1828):4つの即興曲 Op.90 D899 より〔第2番/第3番〕 ショパン(1810-1849):ワルツ集〔第1番/第3番-第14番/第2番(*)〕 ディヌ・リパッティ(P) | ||
録音:1950年9月16日、サル・デュ・パルルマン、ブサンソン、フランス、ライヴ(無印)/1950年7月8日、ジュネーヴ放送スタジオ2、スイス(*)。この演奏会においては、ショパンのワルツはOp.18を演奏し終えたところでリパッティが力尽き、Op.34-1は演奏されなかったが、当盤では彼の意思を尊重し、その2か月前に録音されたOp.34-1を添えて「幻のコンサート」として完結させている。 | ||
メノッティ(1911-2007):歌劇「アマールと夜の訪問者」/セバスティアン組曲より(*)
チェット・アレン(ボーイS;アマール) ローズマリー・キュールマン(Ms;アマールの母) アンドルー・マッキンリー(T;カスパール王) デイヴィッド・エイケン(Br;メルヒオール王) レオン・リシュナー(Br) フランシス・モナキノ(Br;従者) トーマス・シッパーズ指揮スタジオo.&cho.、ディミトリ・ミトロプーロス指揮ロビンフッド・デルo.(#) | ||
録音:1951年12月、ニューヨーク(無印)/1946年7月26日、フィラデルフィア(*)。 | ||
ロッシ:歌劇「クレオパトラ」
ディミトラ・テオドッシュウ(S;クレオパトラ) アレッサンドロ・リベラトーレ(T;マルコ・アントニオ) パオロ・ペッキオーリ(B;オッターヴィオ・チェーザレ) セバスティアン・カターナ(Br;ディオメーデ) ウィリアム・コッロ(B;プロクレージョ) ティジアナ・カラーロ(Ms;オッターヴィア) パオラ・ガルディーナ(Ms;カルミアーナ)他 ダヴィド・クレシェンツィ指揮 マルキジアーナo.、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ・マルキジアーノ歌劇cho. | ||
マチェラータに生まれた作曲家ロッシ(1812-1885)。当時は大変人気のあった人で、教育者としても名高く、ポンキエッリやボイトを教えたことでも知られる。このオペラ「クレオパトラ」はロッシが最後から2番目に作曲したトリノ王立歌劇場の依嘱作品だが、最近は全く上演される機会を持たず、忘れ去られた作品となってしまっていた。今回、名手テオドッシュウを始めとした豪華キャストによって見事に蘇演され、満場の聴衆から喝采を浴びた。お話はおなじみ、クレオパトラとアントニウス(アントニオ)の愛憎物語。いくつもの素晴らしいアリアと、第1幕の瀟洒な晩餐会のシーンがとりわけ注目された。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年4月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ジャズ・ノクターン~ジャズ・エイジのアメリカ協奏曲集 ジェイムズ・プライス・ジョンソン(1894-1955)/W.G.スティル編曲:ヤマクロー、ニグロ狂詩曲(*) ハリー・リーサー(1896-1965)/D.ヴァッピー編曲:バンジョーとオーケストラのための組曲(#) ガーシュウィン(1898-1937)/グローフェ編曲:ラプソディ・イン・ブルー(+) ダナ・シュッス(1909-1987)/C.ハクスリー編曲:ジャズ・ノクターン(**) ダナ・シュッス/グローフェ編曲:3つのリズムのコンチェルト(##) ゲイリー・ハモンド(P;*) ドン・バピー(バンジョー;#/+) タチアーナ・ロイトマン(P;+) ドン・バピー(バンジョー;#/+) ピーター・ミンタン(P;**) マイケル・グート(P;##) クレオール・セレネイダーズ [Créole Serenaders] (+) リチャード・ローゼンバーグ指揮ホットスプリングズ音楽祭o. | ||
なお代理店記載の(+)の演奏団体に『セネレイダーズ』とあるが、誤り。 元々は西洋音楽とアフリカ音楽の融合であり、19世紀末のニューオーリンズで一応の誕生を見たとされるジャズ。瞬く間に世界中にブームを巻き起こした。ジャズ・エイジとはアメリカ合衆国の1920年代を表す象徴的な言葉。F.スコット.フィッツジェラルドが1922年に書いた「ジャズ・エイジの物語」が発端であり、当時のアメリカの享楽的な雰囲気を的確に表現したこの言葉は1929年の世界恐慌まで時代を席巻した。1924年にはガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」が書かれ、また「ガール・ガーシュウィン」の異名を取ったダナ・シュッスの「ジャズ・ノクターン」のテーマはビング・クロスビーが口ずさんだことで爆発的な人気を得た。 | ||
マイケル・ハード(1928-2006):ポップ・カンタータ ジョナ・マン・ジャズ(1966)(*)/プロディガル(1989)(#)/おんどりのラグ(+)/ スインギン・サムソン(+)/キャプテン・コラムの子どもたち(**) ジョン・アディソン(ナレーター;*/**) アレクサンダー・ウェールズ(P;#/+) ロナルド・コープ指揮ニュー・ロンドンo.団員(*/+/**)、ニュー・ロンドン児童cho. | ||
1928年グロスター生まれのマイケル・ハードはオックスフォードで音楽を学び、1953年から1956年まで英国海兵隊の音楽学校で作曲を教えた。その後は、2006年に亡くなるまで、ハンプシャーで音楽教育と作曲に力を注いだ人。この「子どものための合唱曲集」は彼が最も得意とした分野で、詩や言葉への鋭い感覚と、歌いやすいメロディが顕著。何と言っても、演奏する子どもたちの溌剌とした表情がたまらない。聖書の物語がジャズに生まれ変わった「ヨナ・マン・ジャズ」、全編スウィングで歌われる「プロディガル」「スウィング・サムソン」など、さまざまなお話が楽しい音として表現されている。 | ||
シューマン:ゲーテのファウストからの情景 WoO.3
イヴォナ・ホッサ(S;懸念/天使/贖罪の女) クリスティーネ・リボー(S;グレートヒェン/罪深き女/困窮) アンナ・ルバンスカ(A;アマリアの女/欠乏) エヴァ・マルシニク(A;マルテ/エジプトのマリア/罪障/栄光の聖母) ダニエル・キルヒ(T;アリエル/法悦の神父) アンドルー・ガンゲスタッド(B;メフィストフェレス/悪霊/他) ヤーッコ・コルテカンガス(Br;ファウスト/マリア崇拝の博士/天使に似た神父) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.&cho.、ワルシャワ少年cho. | ||
悪魔に魂を売り渡したファウスト博士の伝説を基に、ゲーテが書きあげた戯曲は様々な芸術家に影響を与え、19世紀の作曲家たちも挙ってこの物語に曲を付けている。中でも「神秘の合唱」はマーラーの第8番の第2 部とリストの「ファウスト交響曲」でご存知の方も多いろう。このシューマンの作品はゲーテの物語から「死と変容」というテーマを読み取ったもので、彼の最高傑作のひとつと言われている。早いペースで曲を書き上げる彼にしては、構想から完成まで9年間の長い年月をかけ、じっくりと曲想を練っている。最初に書かれたのは神秘の合唱の部分から。まずクライマックスを仕上げてから、物語を遡るように音楽を書き進め、1853年に序曲が書かれて、雄大なる物語が完成した。1856年にその生涯を閉じたシューマンだが、最後の3年間は創作することが不可能だったため、この年が実質的に彼の最後の「生きている証」をなった。 | ||
イギリスのヴィオラ作品集 クラーク(1886-1979):ヴィオラ・ソナタ ウォルトン(1902-1983)/M.ジョーンズ編曲:2つの小品〔カンツォネッタ/スケルツェット〕(*) ブリッジ(1879-1941)/V.L.ジェイコブ編曲:4つの小品〔子守歌/セレナーデ/エレジー/ゆりかごの歌〕 バックス(1883-1953):伝説 / ブリス(1891-1975)/W.フォーブス編曲:間奏曲(*) ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):ヴィオラとピアノのためのロマンス / ホランド(1878-1947):組曲 ニ長調(*) マシュー・ジョーンズ(Va) マイケル・ハンプソン(P) | ||
(*)は世界初録音。 NAXOSの隠れた名シリーズ、ヴィオラ作品集。今回も渋い選曲が心にしみ入る。最初の曲の作曲家であるレベッカ・クラークは、素晴らしい才能に恵まれながらも、当時の社会的な状況(女性の地位の低さ)に揉まれてしまい、大輪の花を咲かせることができなかった人。しかし、このソナタを聴いてみると、その説得力の高さと芯の強い美しさに魅了されるはず。その他、おなじみの作曲家たちによる滋養味たっぷりの作品。イギリスの伝説的名ヴィオラ奏者ライオネル・ターティスの「真の後継者」と呼ばれるジョーンズの素晴らしい演奏でお楽しみ頂きたい。 | ||
ドビュッシー:管弦楽作品集 Vol.5 おもちゃ箱(A.カプレによる管弦楽版)/ 6つの古代墓碑銘(E.アンセルメによる管弦楽版)/ 版画第1番「パゴダ」(A.カプレによる管弦楽版)/ 版画第2番「グラナダの夕べ」 (P=H.ビュッセルによる管弦楽版)/ 喜びの島(B.モリナーリによる管弦楽版)/ バッカスの勝利(M.F.ガイヤールによる管弦楽編) |
準・メルクル指揮 フランス国立リヨンo. | |
準・メルクルとリヨン響によるドビュッシー(1862-1918)の管弦楽作品集第5集。このアルバムにはドビュッシーが他の楽器のために書いたか、もしくは未完に終わってしまったかの作品を、他の作曲家がオーケストラ用に編曲したものを集めている。娘クロード=エマに捧げられるも、ピアノ譜のままで初演されずに終わってしまった「おもちゃ箱」、もともとは付随音楽「ビリティスの歌」を編曲した「6つの古代墓碑銘」の再編曲、その他、ドビュッシーの新しい世界が広がる。準・メルクルはいつもながらの的確な指示で、これらを色彩豊かに描きだす。 | ||
イーゴリ・マルケヴィチ(1912-1983):管弦楽作品全集 Vol.8 J.S.バッハ/イーゴリ・マルケヴィチ編曲:音楽の捧げもの (3つの管弦楽群と4つの独奏楽器のための編曲版; 1949-1950編曲) レミ・ボーデ(Vn) ハンス・ファン・ルーネン(Fl) ディルク・リュイメス(Cemb) ジェローン・ロイリンク(Vc) クリストファー・リンドン・ギー指揮アルンヘムpo. | ||
録音:1997年4月9日-12日、Musis Sacrum、アンヘルム、オランダ。前出:MARCO POLO, 8.225120 (旧・全集第7集)。「リチェルカーレ」は弦楽の豊かな響きを基調に、「主題と変奏」の合奏協奏曲的なアプローチで対比を図っている。 | ||
リムスキー=コルサコフ: シェエラザードOp.35(*)/ 「皇帝サルタンの物語」組曲 Op.57/ 歌劇「皇帝サルタンの物語」~熊蜂の飛行 |
マリア・ラリオノフ(Vn;*) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトルso. | |
NAXOSレーベルとしては、バティス盤に続く2枚目となるリムスキー=コルサコフ(1844-1908)の名作「シェエラザード」。リムスキー=コルサコフの絶頂期に書かれたこの作品は、一貫した物語にはなっていないが、全曲に渡って独奏ヴァイオリンが「シェエラザード」のモティーフを演奏し、聴き手を想像の世界へといざなって行く。重厚な響きと、散りばめられたオリエンタリズム。まさに名曲。「皇帝サルタンの物語」は今ではほとんど全曲演奏されることはないが、第3幕で、主人公のグヴィドン王子が魔法の力で蜂に姿を変え、悪役の2 人の姉妹を襲う場面で使われる「熊蜂の飛行」は独立した作品として、こちらも誰一人知らぬ者はないほどの名曲。 | ||
ブライヤーズ: ヘンデルの晩課より/Ramble on Cortona/ ピアノ協奏曲「ソルウェイ・キャナル」(*) |
ラルフ・ファン・ラート(P) カペラ・アムステルダム(*) オランダ放送室内po.(*) オットー・タウスク指揮(*) | |
1994年に「タイタニック号の沈没」を発表、世界中に衝撃を与えたイギリス生まれの作曲家、ギャビン・ブライヤーズ(1943-)。彼はもともとベーシストとして活躍したが、ある時、ジャズの演奏と決別し、アメリカに渡って作曲を学びます。彼の作風は、その時々に変化し、ある時は実験的であり、ある時は瞑想的な作品を生み出している。このピアノ協奏曲は、ピアノと管弦楽、合唱までを交えた規模的には大きな作品だが、内容は「ソルウェイ運河」と題されているとおり、一日中運河を眺めているかのような、穏やかで印象派的な世界が展開されている。茫洋としたオーケストラの響きにに時折アクセントを付けるピアノの音色、その川の流れの中を合唱(詩はスコットランドのE.モーガン)が入り込み、音の風景を塗りつぶしていく。混沌とした響きの中に、何となく突き刺さるものが感じられる作品。他の2曲はピアノの独奏曲。こちらも単なるヒーリング・ミュージックとは一線を画す物。 | ||
ロベルト・シエラ(1953-):ピアノ三重奏曲集 ピアノ三重奏曲第1番「熱帯のトリオ」(1991)/ ピアノ三重奏曲第2番(2002)/ ファンファーレ、アリアと無窮動(2000)/ ピアノ三重奏曲第3番(2008) |
トリオ・アルボス [ミゲル・ボッレゴ(Vn) ジョゼ・ミゲル・ゴメス(Vc) ジュアン・カルロス・ガルバヨ(P)] | |
プエルトリコに生まれ、ドイツでリゲティに作曲を学んだシエラの作品集。NAXOSからは室内楽作品集(8.559263)と大規模なミサ曲「プロ・パーチェ」(8.559624)が既にリリースされていて、その独特な語り口が秘かな反響を呼んでいる作曲家。この3つのピアノ・トリオは1991年から2008年に渡って書かれたもので、作曲家の「その時の感性」をくまなく表現した自信作。現代的なテイストの中にラテンとジャズの影響がはっきり見てとれるのが特徴で、このアルバムも最初のトラックから衝撃的な音が炸裂する。コープランド生誕100 周年の記念行事のために作曲されたトラック8も興味深い音の連続。 | ||
カミッロ・シューマン(1872-1946): チェロ・ソナタ第1番 ト短調 Op.59/小協奏曲 Op.20/ チェロ・ソナタ第2番 ハ短調 Op.99 |
マリア・クリーゲル(Vc) フランチェスコ・ ピエモンテージ(P) | |
録音:2009年2月7日-9日、DRS 放送局、チューリヒ、スイス。 | ||
ラッブラ(1901-1986):弦楽四重奏曲集 〔第1番 ヘ短調 Op.35/第3番 Op.112/第4番 Op.150〕 |
マッジーニSQ [ジーナ・マコーマック(第1Vn) デイヴィッド・エンジェル(第2Vn) マーティン・オートラム(Va) マイケル・カズノフスキ(Vc)] | |
第2番:8.572286。このアルバムでは残りの3曲を収録。さらにラッブラの世界に入り込むための格好の1枚となった。第1番は、ホルストが亡くなった1934年に作曲を始め、その年に初演された。しかし彼は終楽章がどうしても気に入らず、ヴォーン・ウィリアムズの奨めもあり、1946年になって新しい物を差し替えている。このアルバムでは、その1946年版を収録している。第3番以降は少し神秘的な雰囲気も感じられる音楽。 | ||
ガルシア・アブリル:ギター音楽集 地中海幻想曲(1987)/ ギターのための組曲「エヴォカシオン」~ アンドレス・セゴビアへのオマージュ(1981)/ ソナタ・デル・ポルティコ(1994)/ 3つの都会的な前奏曲(1995) |
フランシスコ・ベルニエ(G) | |
ガルシア・アブリル(1933-)は1933年、スペイン中東部、アラゴン州の都市テルエルで生まれた。1952年から1955年にフラッツィに作曲、パウル・ファン・ケンペンに管弦楽法などを学び、1964年には奨学金を得てローマのサンタ・チェチーリア国立音楽院アカデミーに留学する。スペインで数多くの賞を受賞し、国際的にも広く活躍している作曲家。彼のギター作品は、地中海の雰囲気と、活発なリズム。そして印象主義の香りを内包したもので、どれもが「伝説のギタリスト」アンドレス・セゴビアへのオマージュ的な意味も持っている。ギタリスト、ベルニエはミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールで優勝した他、20を超える国際コンクールの入賞歴を持つ実力派。 | ||
W.F.バッハ:オルガン作品集 フーガ ト短調 Fk.37/コラール前奏曲 "Fk.38/1" No.3「イエス、我が喜び」/フーガ ヘ長調 Fk.33/ コラール前奏曲 "Fk.38/1" No.1「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」/フーガ ハ短調 Fk.32/フーガ ハ短調/ コラール前奏曲 "Fk.38/1" No.4「アダムの堕落によりて」/フーガ ヘ長調 Fk.36「三重フーガ」/ コラール前奏曲 "Fk.38/1" No.6「わが神の欲したもうこと、つねに起こらん」/フーガ ハ短調/ コラール前奏曲 "Fk.38/1" No.7「我らキリストのともがら今喜びて」/フーガ 変ロ長調/ コラール前奏曲 "Fk.38/1" No.5「われ汝に感謝す、主イエス・キリスト」/フーガ ニ長調/ コラール前奏曲 "Fk.38/1" No.2「日にして光なるキリスト」/フーガ 変ロ長調/フーガ イ短調 ジュリア・ブラウン(Org) | ||
録音/使用楽器:2009年8月26日、Pacific Lutheran University, Tacoma, Washington, USA / Gottfried and Mary Fuchs Organ built by Paul Fritts (Op. 18) 。。J.S.バッハの長男として生まれ、その音楽的才能を嘱望されながらも結局大輪の花を咲かすことなく生涯を閉じてしまったヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1780)。ヴァイマールに生まれ、ライプツィヒで教育を受け、1746年にハレの教会でオルガニストとして活躍するが、就任の際の父のコネがあまりに強かったためか、父バッハの死後は、いろいろとうまく行かなくなってしまい、1746年に退任してからは、亡くなるまで放浪の日々を続けベルリンで死去した。しかし、その自由を求める性格は音楽に反映されていて、ここで聴けるオルガン作品も、到底古典派の作品とは思えぬほどロマンティックで、柔軟な作風と形式を有している。 | ||
ビゼー:ピアノ独奏のための作品全集 夜想曲 ヘ長調/演奏会用大ワルツ 変ホ長調/3つの音楽スケッチ/夜想曲 ニ長調/ 演奏会用半音階的変奏曲/ワルツ ハ長調/4つの前奏曲/ 風変りなカプリス〔第1番 嬰ハ短調/第2番 ハ長調〕/華麗な主題/ アルルの女第1組曲(ピアノ版)/ラインの歌/家族の店/ヴェニス/無言歌 ハ長調/海/ 幻想的な狩り/アルルの女第2組曲(ピアノ版) ジュリア・セブルス(P) | ||
ビゼー(1838-1875)の独奏ピアノのための作品を全て集めたアルバム。これらは「ラインの歌」以外はほとんど耳にする機会がなく、なかでも「アルルの女」組曲の作曲家自身によるピアノ版の存在は、今までほとんど知られていなかった。優れたピアニストであったビゼーの手になる作品はとても抒情的かつ技巧的なもので、美しい「夜想曲」から劇的な「演奏会用半音階的変奏曲」まで、さまざまなキャラクター・ピースを楽しむことができるだろう。 | ||
フロラン・シュミット:ピアノ作品集 影 Op.64/幻影 Op.70/ バレエ音楽「サロメの悲劇」Op.50bis (作曲家自身によるピアノ版)(*) |
ヴァンサン・ラルデル(P) | |
(*)は世界初録音。 フロラン・シュミット(1870-1958)は、ドイツ系フランス人の家庭に生まれ、パリ音楽院で学び、印象主義の影響から出発した。一時期フォーレとともに、独立音楽協会を結成しフランス音楽の発展に寄与したが、「サロメの悲劇」がストラヴィンスキーの称賛を受けるなどで、ロシア音楽にも傾倒。亡くなる寸前まで作曲を続け、オペラ以外の分野で夥しい作品を残している。曲を作る際、様々な素材からインスピレーションを得るのが常で、Op.64はラヴェルの「夜のガスパール」から、そしてOp.70はリストとドビュッシーの作品から影響を受けていると言われている。「サロメの悲劇」の作曲家によるピアン版はこの盤が世界初録音。音の多さで知られるこれらの曲を、期待の新鋭ピアニスト、ラルデルが妖艶かつ冷徹に弾きこなしている。 | ||
ガルッピ:鍵盤楽器のためのソナタ集 Vol.1 〔ヘ長調 Illy 28 /ヘ短調 Illy 9 / ハ短調 Illy 18 + 4 /ハ長調 Illy 57 / 変ロ長調 Illy 32 /ト長調 Illy 53 /ニ長調 Illy 45 (*) /ハ長調 Illy 98 〕 マッテオ・ナポリ(P) | ||
(*)は裏インレイに "(catalogued in E major)" とも記載されている。 ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長、ペテルブルクのロシア宮廷の楽長を歴任し(この時期、ボルトニャンスキーを育てた)、劇作家ゴルドーニとの共同作業であるオペラ・ブッファの作曲で名を挙げたガルッピ(1706-1785)は、優れたチェンバロ奏者としても活躍。チェンバロのための多くのソナタも残している。しかしオペラばかりが知られていて、これらのソナタはほとんど顧みられることがないのは何故なのだろう?大部分は出版さえされなかった不遇な作品群。しかし、彼はそれまでのソナタの形式を変えた功労者でもあり、また各曲は良く歌うメロディと華麗勇壮な楽想を持った物。スカルラッティや若きモーツァルトを彷彿させる名曲揃い。 | ||
ロドルフォ・アルフテル(1900-1987):室内楽作品集 Vol.1 …霧の来客…韻をふまない言葉 Op.44(1981)(*)/ピアノ・ソナタ第1番 Op.16(1947)(#)/牧歌 Op.18(1940)(+)/ ピアノ・ソナタ第2番 Op.20(1951)(#)/エグロガ(牧歌) Op.45(1982)(**)/ピアノ・ソナタ第3番 Op.30(1967)(#) マドリッド・コミュニティ管のソリストたち [シンタ・バレア(Fl;*) フランシスコ・ホセ・セゴビア(P;*/+/**) ビクトル・アリオラ(Vn;+) ビセンテ・フェルナンデス(Ob/**) マリア・エレナ・バリエントス(P;#)] | ||
マドリッド生まれのロドルフォ・アルフテル(1900-1987)はドイツ人の父親とカタルーニャ人の母親の間に生まれ、音楽を愛する母親の影響で音楽家になった。同じく作曲家のエルネストは弟クリストバルは甥にあたる。作曲は独学で学んだと言われるが、彼はほとんどのジャンルの音楽を書きあげ、またスペイン近代音楽の発展にも大きく寄与した人。このアルバムにはピアノ・ソナタと室内楽が収録されている。1981年、彼が81歳の時にメキシコの芸術アカデミーから委嘱された「霧の来客」はスペインのロマン派の詩人グスターボ・アドルフォ・ベッケルに霊感を得た作品。フルートとピアノのために書かれている。ピアノ・ソナタは円熟の時期に書かれた闊達な作品で詩的情緒とラテンのリズムが融合した興味深い作品。 | ||
マイアーベーア:カンツォネッタ、シャンソンとリート集 思い出/私の一日/ばらの花が開く時/6つのイタリアのカンツォネッタ/目に見えぬ女性/レイチェルとナフタリ/ バラード/バルコニーにて/洗礼/聖ヨゼフと悪女/5月の歌/ネッラ/おいで、美しき漁夫の娘よ/ばらよ、ゆりよ、鳩よ/ 恋人の歌の響きを聴くと/ズライカ/ミーナ-ヴェネツィアの舟漕ぎの歌/朝の風/心の庭/シロッコ/春が隠れて シヴァン・ローテム(S) ジョナサン・ザーク(P) | ||
歌劇作曲家として知られるマイアーベーア(1791-1864)のとても美しい歌曲集。彼はユダヤ系の裕福な銀行家の家に生まれたが、父方の姓はベーア、母方の姓がマイアーであり、ユダヤのしきたりである「母方尊重」の意図を汲んだのか、祖父の遺産を相続する際に両家の複合姓である「マイアーベーア」と名乗るようになったのだそう。兄弟には天文学者ヴィルヘルムと劇作家ミヒャエルがおり、コノアルバムのトラック22 と25 はミヒャエルの詩による歌曲。フランス語、ドイツ語、イタリア語の言葉の響きの美しさを最大限に引き出した、光輝く愛と祈りの歌をぜひお聴き頂きたい。 | ||
ハイドン:ミサ曲集 Vol.7 ミサ・ブレヴィス ヘ長調 Hob.XXII; 1(1805年復元版)(*)/ ミサ曲第11番 変ロ長調「天地創造ミサ」Hob.XXII; 13(#) アン・ホイット、ジュリー・リストン(S;*) リチャード・リポルド(B;*) ナコル・パルマー、ニーナ・ファイア(S;#) キルステン・ゾレク=アヴェラ(A;#) ダニエル・ムトル、マシュー・ヘンスラッド(T;#) アンドルー・ノーレン(B;#) オウエン・バーディック指揮(*) ジェーン・グラヴァー指揮(#) ルベル・バロックo.、ニューヨーク・トリニティ教会cho. | ||
1805年、73歳を迎えたハイドン(1732-1809)は、若かりし頃に書いた「ミサ・ブレヴィス」にフルート、クラリネット、ファゴット、トランペット、そしてティンパニを加え、豊かな響きに改作した。これは当時彼の作品を出版していたブライトコップ&ヘルテル社の依頼に応じて、若書きの作品に手を加えたが、結局のところ出版されることはなかったようだ。もう1曲の「天地創造ミサ」は、オラトリオ「天地創造」の引用があるため、この名前で呼ばれる。女帝マリア・テレジアの聖名日である1801年9月13日、に初演された晩年の作品で、流麗なメロディと力強さに溢れた秀作。 | ||
偉大なる英国の讃歌集 パリー(1848-1918):恵みを受けし二人のセイレーン(*) スタンフォード(1852-1924):二重合唱のためのマニフィカト 変ロ長調 スタイナー(1840-1901):私は主を見た(*) / ネイラー(1867-1934):声は言った、叫べと ウォルトン(1902-1983):十二使徒(*) / ホルスト(1874-1934):今こそ主よ、僕を去らせ フィンジ(1901-1956):見よ、満ち足りた最後の生贄(*) ジェレミー・フィルセル(Org;*) ジェレミー・バックハウス指揮ヴァサーリ・シンガーズ | ||
荘厳で華麗な合唱曲を聴きたかったら、まずこのアルバムを手にしてみて頂きたい。英国の伝統を受け継いだ聖歌の数々を、国内人気第1番のヴァサーリ・シンガーズが熱き共感を持って歌いあげている。バリーの美しい抒情詩から始まり、19世紀から20世紀のイギリスを代表する7人の作曲家たちの「思い思いの神への賛辞」が並べられている。スタンフォードの華麗すぎる「マニフィカト」、オルガニスト、スタイナーの荘厳な「私は主を見た」、イギリスのオペラ作曲家ネイラーの力強い無伴奏合唱、「ベルシャザルの饗宴」で知られるウォルトンの「十二使徒」、シンプルな響きが魅力的なホルスト、そして最後は日本でも人気急上昇、フィンジの感動的な曲で締めくくるという、何とも贅を尽くした1枚。 | ||
すべて初CD化、余白にオーマンディの指揮曲も | ||
ラッファエッロ・デ・バンフィールド(1922-2008):歌劇「バイロン卿の恋文」(1955)(*)
アストリッド・ヴァルナイ(S;老女) ニコレッタ・カルーバ(既婚夫人) ガートルード・リブラ(S;オールドミス〔アリアドネ〕) マリオ・カルリン(T;夫) ニコラ・レッシーニョ指揮ローマ・アカデミーso. | ||
ベルク(1885-1935):歌劇「ヴォツェック」からの3つの情景(#) 〔間奏曲、軍隊の音楽と子守歌/マリーの聖書の朗読/ヴォツェックの死と終景〕 ガートルード・リブラ(S) ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィアo. | ||
録音:1958年、ローマ(*)/1947年11月1日、フィラデルフィア(#)、ともにモノラル、おそらく初CD化。原盤: RCA, LM-2258 (*), LM-2140 (#) (復刻ソースは外装に未記載)。復刻:マーク・オバート=ソーン。(*)は他に 1991年録音の伊 ERMITAGE (AURA) 盤があるだけという稀少作品で、当録音はLPでも短期間しか発売されなかった。テネシー・ウィリアムズが1946年に書いた同名の戯曲を基にした作品で、19世紀後半、謝肉祭中のニュー・オーリンズを舞台に、バイロン卿が書いたと言う恋文をめぐって物語は展開して行く。(#)はオーマンディが指揮しており(録音されたのはこの3場面のみの模様)、こちらも初CD化だけにマニアは見逃せない。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ~ルービンシュタイン ショパン(1810-1849):ワルツ(14曲)/即興曲(4曲) |
アルトゥール・ ルービンシュタイン(P) | |
録音:1954年/1953年/1957年。復刻:マーク・オーバート=ソーン。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年3月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ドアティ:ルート66(1998)/ ゴースト・ランチ(2006)~ [骨/雲の上に/ブラックラトル]/ サンセット・ストリップ(1999)~ [午後7時/夜想曲/午前7時]/ 3人の指揮者と管弦楽のための 「タイム・マシーン」(2003)~[過去/未来](*) |
ボーンマスso. マリン・オールソップ指揮 陳美安指揮(*) ローラ・ジャクソン指揮(*) | |
今や、世界中で最も注目される作曲家の一人となったマイケル・ドアティ(1954-)。しかし、オールソップは彼の作品を20年以上も前から擁護し、積極的に演奏している。今回の作品も極めて創造的でユニーク。 「ルート66」とは、アメリカ合衆国の国道でイリノイからカリフォルニアを結ぶ重要な道だった。映画、音楽、ポップ・カルチャーにもしばしば登場し、多くの人に愛された道路。「ゴースト・ランチ」はアメリカの女性画家ジョージア・オキーフにインスパイアされて書かれた作品。彼女は風景、花、そして動物の骨をモティーフとして70年もの間絵画を書き続けた人。そんな特異な画を彷彿させる煽情的な作品。真夜中の街をドライヴしているような「サンセット・ストリップ」、3人の指揮者による競演「タイム・マシーン」。どれも実験的、かつ興味深い作品ばかり。 | ||
ブロシュ:ミサ・カンタータ(1999)(*)/聖母マリア(1998)(#)/冷淡な歌(2009)(+)/ キリスト教会のブルース(1990/2005)(**)/キリスト教会のポストリュード(2008)(##) イェルク・ワシンスキ(男声S/ヴォーカル;*/#/+/**) フェルナンド・クァトロッキ指揮パデレフスキーpo.(**) ジャック・デュプリース(Va;#) デイヴィッド・コウルター(ミュージック・ソウ;**/##) トーマ・ブロシュ(グラス・ハーモニカ/クリスタル・バシェット/キーボード/ クリスタル・ベル/ウォーターホン/ベル/オンドマルトノ) | ||
「聖母マリア」を除いて世界初録音。トーマ・ブロシュ(1962-)。彼の名前を聞いて思いだすのはオンド・マルトノ?それともグラス・ハーモニカだろうか?とにかく「レアな楽器」を紹介することにかけては類を見ないアーティストとして知られ、クラシックだけではなくレディオ・ヘッドとコラボしたり、 映画のサウンド・トラックに登場したりと八面六臂の活躍をしている人。さあ、このアルバムはそんな彼の全てを丸ごと楽しむ1枚。男声ソプラノの響きを生かした美しいミサ曲、そして様々な楽器の奇妙な音のオンパレードだが、これが何とも面白く、まるで氷の世界を彷徨っているような感じを受けるのではないだろうか。 | ||
シベリウス:交響曲第4番 イ短調 Op.63/ 交響曲第5番 変ホ長調 Op.82 |
ニュージーランドso. ピエタリ・インキネン指揮 | |
日本でますます人気急上昇中。巨匠の道を歩き始めた感のある若手気鋭指揮者インキネンのシベリウス(1865-1957)・交響曲ツィクルス第2弾(第1集は8.572305)。当盤に収録されているのは、最も曲想が晦渋な第4番と祝祭的な雰囲気に満ちた第5番。1911年に完成された第4番は、当時体調不良を訴えていたシベリウスの気分がそのまま反映された作品。寒々とした荒涼な風景の中をよぎる一抹の風のような不気味さが見え隠れする。一転1915年に作曲された第5番は彼の50歳の誕生日の祝賀式典に演奏するために書かれた曲。春の訪れを感じさせるような暖かさを抱いている。対称的な2つの作品を、インキネンは見事に描き分けている。 | ||
イタリアの歌曲とバラード集 トスティ(1846-1916):マリア/かわいい唇/最後の歌/四月/君なんかもう/夏の月/セレナード/理想 マスカーニ(1863-1945):セレナータ / ドナウディ(1879-1925):ああ、私の愛する人の トスティ:マレキアーレ/夢/暁は光から/去りゆくことは少し死ぬこと ステファーノ・セッコ(T) デイヴィッド・アブラモウィッツ (P) | ||
トスティの歌曲は聴きたいと思っても、実はあまり録音がないことで有名。何人かの名歌手たちが手掛けてはいるものの「これ」と言ったオススメ盤はなかなかない。この盤に収録された歌曲のほとんどはトスティの作品で、彼が活躍した19世紀後半のイタリアでは、家庭の客間に家族や友人たちが集って、御自慢ののどを聴かせるのが大流行(今で言うとカラオケパーティのようなものだろうか)。そんな時に手軽に歌えて、なおかつ芸術性の高いこれらの歌曲は引く手数多の大人気となった。ほとんどの歌のテーマは「愛」。時として燃え上がり、時として失われる愛。燃える瞳、暖かい腕、そして心ときめかす甘い唇。そういうものが、甘いメロディに乗ってじっくり歌われる。 | ||
ラテン・アメリカのギター音楽集 ポンセ(1882-1948):前奏曲 / ロメロ(1913-1996):天使のタンゴ ブローウェル(1939-):子守歌 / ポンセ:ギター・ソナタ第3番~第2楽章 モレル(1931-):師匠 / バリオス(1885-1944):大聖堂 カントラル:時計(V.コベスによるギター編) / ロメロ:グァサ イラディエル(1809-1865):ラ・パロマ(V.コベスによるギター編) コベス(1982-):チェリタンゴ / バリオス:ワルツOp.8 No.4 ラミレス(1921-):アルフォンシーナと海 ピアソラ(1921-1992):バチンの少年(*)(コベスによる声、ナレーター、GとP編) ビセンテ・コベス(G) エンリケ・モレンテ(Vo;*) オラシオ・フェラー(ナレーター;*) エステバン・オカーニャ(P;*) | ||
1982年生まれのギタリスト、コベスによるラテン・アメリカ・ギター作品集。彼は1997年から伝説のギタリスト、ペペ・ロメロに学び、その後世界中で演奏旅行を行い、多くのオーケストラとも共演している。2008年にはモスクワのチャイコフスキー音楽院からルービンシュタイン・メダルを授与されているNAXOSにはバロモの録音(8.570420)があり、こちらも好評を博している。この演奏、お聴きいただければわかる通り、粒立ちのはっきりした明晰な音と、迸るような情熱に満ちた表情が素晴らしく、思い切り感情移入できそう。 | ||
リャプノフ: ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.61(*)/ 交響曲第1番 ロ短調 Op.12 |
マキシム・フェドトフ(Vn;*) ロシアpo. ドミートリー・ヤブロンスキー指揮 | |
ピアノ協奏曲では、リストの面影を引きずっていたリャプノフ(1859-1924)だが、1915年に作曲され1921年に改訂されたヴァイオリン協奏曲では一転、ロシアの郷愁を前面に出した壮大で抒情的な作品を書いている。フェドトフが鳴らす豪華なソロ・パート。甘美な第2主題、4分にも渡るそして強烈なカデンツァ。これを聴いて魅了されずに済む人がいるのだろうか?もう一つの交響曲第1番は1887年に完成された曲で、まだバラキレフの影響が見られるものの、刺激的で堂々たる楽想を持つ雄大な作品。終楽章での燃え上がる情熱の炎をぜひ体感して頂きたい。 | ||
マリピエロ: 「ゴルドーニの3つの喜劇」からの交響的断章/ 1幕のバレエ「ストラディヴァリオ」(*)/ 管弦楽のための「チマロジアーナ」/ 管弦楽のための「ガブリエリアーナ」 |
トーマス・メイジャー(Vn;*) スイス・イタリア語放送o. クリスティアン・ベンダ指揮 | |
マリピエロ(1883-1973)は既に知られている通り、音楽学者としての顔と、作曲家としての顔。その2つをうまく使い分けていたようだ。このアルバムに収録されているのはオリジナル作品が2つと、編曲作品が2つで、彼の個性の両面を味わえる。ヴェネツィア共和国の劇作家ゴルドーニの喜劇のために書いた3つの断章と、バレエ「ストラディヴァリオ」ではモダーンな響きが楽しめ、「チマロージアーナ」と「ガブリエーリアーナ」では清々しい原曲に絡みつく色彩豊かな管弦楽の響きを堪能出来る。彼は作曲家として、ほとんど独学でスタイルを確立できたのは、モンテヴェルディとヴィヴァルディの音楽を徹底的に研究したという成果があるのだろう。 MARCOPOLO 8.225118より移行盤。 | ||
カルウォヴィチ: セレナードOp.2~[行進曲/ロマンス/ワルツ/終曲]/ ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.8(*) |
イリヤ・カーラー(Vn;*) ワルシャワpo. アントニ・ヴィト指揮 | |
ポーランドの作曲家カルウォヴィチ(1876-1909)は、リトアニア州ヴィリニュスに生まれ、ワルシャワでヴァイオリンを学んだ後、ドイツに留学。アルトゥール・ニキシュに指揮法を学びつつ、いくつかの作品を書いている。シマノフスキと並ぶ「ポーランドの新進気鋭の作曲家」として期待されるも、33歳、これからの時にタトラ山で雪崩に巻き込まれその生涯を終えてしまった。彼の華麗な作品は一度でも聴いたら耳に残るのだろう。作品の録音数があまり多くないにも拘わらず、熱心なファンが多いことで知られている。中でも「ヴァイオリン協奏曲」は聴かせどころも多く、華やかさと甘美さを併せ持つ名品。ヴァイオリンを担当するのはおなじみイリヤ・カーラー。文句なしの超絶技巧で難なく弾き切っている。ヴィトについては何も言う事がない。これ以上何を求めるか? | ||
ロージャ: シンフォニー・コンサートへの序曲 Op.26a(改訂版)/ チェロと管弦楽のための狂詩曲 Op.3(*)/ ハンガリー風夜想曲 Op.28/ 3つのハンガリーの情景~[奇想曲/田園曲/踊り] |
マーク・コソワー(Vc;*) ブダペストso. マリウス・スモリジ | |
(*)世界初録音。 ハンガリーの作曲家、ミクロス・ロージャ(1907-1995)の管弦楽作品集第3弾。ハリウッドの映画音楽のようなダイナミックな響きと、ハンガリーの民族性がマッチした色彩豊かな作品は、すでに多くのファンを獲得しているが、今作も期待に違わぬ素晴らしさ。眩暈をもよおすほど悩ましいチェロの狂詩曲。1956年に起きたハンガリーの暴動にインスパイアを受け、当時契約していたMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の仕事の合間に作曲された「シンフォニー・コンサートへの序曲」は、ハンガリーから追放された彼の友人たちに捧げられた。 | ||
バルトーク(1881-1945): バレエ音楽「中国の不思議な役人」Op.19, BB82 ブラームス(1833-1897):交響曲第1番 ハ短調 Op.68 |
LSO ジョナサン・パステルナック指揮 | |
LSOと若手指揮者、パステルナックによるバルトークとブラームス。指揮者パステルナックはニューヨーク生まれ。16歳の時に奨学金を得て、マンハッタン音楽院で学びます。ネーメ・ヤルヴィ、デイヴィッド・ジンマン、ヨルマ・パヌラなど錚々たる顔ぶれから教えを受け、2002年バルセロナのカダケス国際指揮者コンクール(第1回優勝者はジャナンドレア・ノセダ)で第2位を獲得。将来が期待される新鋭。このアルバム、そんな彼の若々しい情熱が満ち溢れた好演で、おどろおどろしさよりもシャープさを前面に出したバルトーク、見通しの良いすっきりとしたブラームスと、これらの曲に食傷気味の耳にも新鮮な風をお届けする。 | ||
J.C.F.バッハ:交響曲第6番 ハ長調 HWI/6/ 交響曲第10番 変ホ長調 HWI/10/ 交響曲第20番 変ロ長調 HWI/20 |
ライプツィヒ室内o. モルテン・シュルト= イェンセン指揮 | |
子だくさんであったJ.S.バッハの下から2番目の息子、J.C.F.バッハ(1732-1795)は、ビュッケブッルクの宮廷音楽家となったため「ビュッケブルクのバッハ」と呼ばれる。どちらかというと地味な活動をしたためか、同時代の評論家からは、あまり良い評価を受けなかったが、それは他の兄弟たちが個性的過ぎたせいもあったためで、彼自身、決して音楽家として才能がなかったのではない。ここで聴くことのできる3つの交響曲はどれも上品で、機知に富み、充分に「バロックから古典派への橋渡し」を担うことのできる名作と言えるだろう。 | ||
バラダ:カプリチョス第2番(2004)(*)/ カプリチョス第4番「ジャズ風に」(2007)(#)/ カプリチョス第3番「国際義勇軍への賛辞」(2005)(+) |
アンドレス・ カルデネス(Vn;*/+)指揮(*/#) ジェフリー・ターナー(Cb;*/#) ピッツバーグ・シンフォニエッタ ローレンス・ロー指揮(+) | |
スペイン生まれの異色作曲家、レオナルド・バラダ(1933-)の作品はどれも一癖も二癖もある独特なもので、それは交響曲であっても、オペラであっても、いつなんどきも強い主張をしているものから、聴き手としては黙って通り過ぎるわけにはいかない。今作はカプリチョス(狂詩曲)と題された1連の組曲。自由なラテンアメリカのダンス音楽集である第2番、ボランティアの軍隊へ敬意をあらわすための5つの小曲からなる第3番、そしてジャズのイディオムを持つ第4番。暴力的なパワーを持ちながらも、どこか足取りがふらつくような、ユーモラスさと悪魔的な嘲笑を持ち合わせた作品群。 | ||
F.X.リヒター:室内ソナタ集第1集(1764) フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ [第1番 ニ長調/第2番 ト長調/第3番 イ長調] |
パウリーナ・フレッド(Fl) ヘイディ・ペルトニエミ(Vc) アーポ・ハッキネン(Cemb) | |
シンフォニア集(8.557818)でその典雅な世界へ聴き手を誘った、マンハイム楽派の作曲家フランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789)の室内ソナタ集。時代的には複雑なバロック様式から、装飾の少ないギャラント様式へと移り変わる頃に活躍した人だが、この1764年にニュルンベルクで公表された一連のソナタ集は、まだバロックのトリオ・ソナタの伝統に基づく物。この12のソナタはヴァイオリン(もしくはFl) 、チェロの序奏付きのチェンバロ・ソナタとして書かれたが、実際に演奏してみるとヴァイオリンでは若干演奏不能な個所があり、これらの曲はフルートで演奏するべきではないかと思われる。北欧の名手たちによる春の陽だまりのようなどこもかしこも柔らかく美しい音楽。 | ||
ホフマイスター(1754-1812):コントラバス四重奏曲(*) 〔第2番 ニ長調/第3番 ニ長調/第4番 ニ長調〕 シューベルト(1797-1828)/デューカ編曲:アルペジオーネ・ソナタ(#)(コントラバス版) ノルベルト・デューカ(Cb) エルネ・セベスチャン(Vn;*) フィリップ・モル(P;#) ヘルムート・ニコライ(Va;*) マルティン・オステルターク(Vc;*) | ||
1754年、ローテンブルクで生まれたホフマイスターは14歳の時に法律を学ぶためウィーンに移り、その後音楽を学ぶためにハンガリーへと移住した。作曲の勉強をしながら、楽譜出版の事業も起こし、ハイドンやモーツァルトの作品の出版を行ったの(現在のC.F.Peters社も彼が創業)。作曲家としても交響曲、協奏曲、器楽曲など多くの作品を残した。このコントラバス四重奏曲は、第1ヴァイオリンで奏する部分をコントラバスが担うという変わり種。本来こまわりの効かない楽器が、こんなにも悠然とメロディを奏でるところを想像するだけで、あまりの愛らしさに抱きしめたくなってしまうほど。ここで演奏しているデューカ本人による編曲の「アルペジオーネ・ソナタ」は全く違和感のない美しさ。音色に絶妙の深みも加わり、良い味出している。 | ||
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲集 Vol.2 〔ト長調 Op.9-1/ニ長調 Op.9-2/ハ短調 Op.9-3〕 コダーイ弦楽合奏団員[アッティラ・ファルヴェイ(Vn) ヤーノシュ・フェヘールヴァーリ(Va) ジェルジ・エーデル(Vc)] | ||
27~28歳。この頃のベートーヴェン(1770-1827)は次第に深刻となる耳の病に悩まされ続けていた。しかし、創作熱は衰えることなく、数多くのピアノ曲や室内楽が生まれていた時期でもある。とはいえ、弦楽三重奏というスタイルはとても珍しく(ハイドンの曲は編成が違う)、なぜ彼が弦楽四重奏でなく、三重奏で、こんなにも充実した作品を書いたのかは良く分かっていない。弦楽四重奏に比べると、ヴァイオリンが1台少なくなるだけだが、透明度は飛躍的にアップし、スリリングな局面も多くなる。そうなると曲の仕上がりは奏者たちの腕にかかって来るが、そこは安心。名門コダーイ弦楽合奏団のメンバーによる納得の演奏。これぞ知られざる名作。充実の響きをお楽しみ頂きたい。 | ||
ワインベルク:独奏チェロのための作品集 Vol.2 無伴奏チェロ・ソナタ〔第2番 Op.86(1964)/第3番 Op.106(1971)/第4番 Op.140(1986)/ 第4番~第1楽章(1985年、オリジナル・ヴァージョン)〕 ジョゼフ・フェイゲルソン(Vc) | ||
全て世界初録音。 巷でもじわじわファンが増えつつあるワインベルク(1919-1996)のチェロ作品集。なぜ知られていなかったかについては、ただ単に「録音が少なくて聴く機会がなかったから」に尽きるのではないだろうか。この盤は全て世界初録音。最近、他レーベルでも挙ってこれらの作品を録音しているが、やはり系統的に聴くのならNAXOSがオススメ。ショスタコーヴィチ、マーラー、プロコフィエフたち、先人の残滓を感じさせる強烈で感傷的な作品群。ロストロポーヴィチにも学んだチェリスト、フェイゲルソンによる納得の演奏でお聴き頂きたい。 | ||
イディル・ビレット~ベートーヴェン・ エディション Vol.18(ソナタ集 Vol.9) 〔第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」/ 第30番 ホ長調 Op.109/第32番 ハ短調 Op.111〕 |
イディル・ビレット(P) | |
トルコの名ピアニスト、ビレットのベートーヴェン(1770-1827)・ソナタ集。こちらは「告別」ソナタと晩年のソナタ、第30番、第32番のカップリング。朴訥とした語り口と、不思議な味わいの音色、そして深みのある歌心。これはまさに彼女の資質その物。どんなに早く流麗なパッセージにおいても、その姿勢を崩すことがないのは見事としか言いようがない。「告別」の終楽章でのノンレガート奏法はある意味グールドを超えるかも。そして最後のソナタ、第32番の第2楽章での「濃い」解釈を聴いてみて頂きたい。最近流行の「スマート」な演奏では物足りない方にぜひお聴きいただきたいベートーヴェン。 | ||
ゲディーニ:ピアノ作品全集 Vol.2 ソナチネ ニ長調(1913)(*)/5つの音符のための4つの小品「プレリーリャ」(1922)(*)/ ピアノ・ソナタ 変イ長調(1922)(*)/幻想曲(1927)(*)/対位法のディヴェルティメント(1940)/ カプリッチョ(1943)/「鹿が水の泉を求めるように」によるリチェルカーレ(1956)/アレグレット(1957)(*) マッシモ・ジュゼッペ・ビアンキ(P) | ||
(*)世界初録音。ボローニャでエンリコ・ボッシに学び、作曲家、指揮者として活動。トリノ音楽院とパルマ音楽院で長年作曲を教え、1951年から1962年までミラノ音楽院の院長を務めた作曲家ゲディーニ(1892-1965)の知られざるピアノ作品集第2集。ここでは作曲年代が40年以上に渡る8つの作品を聴くことが出来る。初期のソナチネは、まるでロマン派の作品であり、アルペジョを駆使したその美しさに誰もがため息をつくのではないだろうか?しかしその9年後の「プレリーリャ」は何とも解読不能な作品で、旋律より色彩の豊かさを楽しむものと言えるだろう。他の作品もぜひ聴いてみて頂きたい。ゲディーニの多彩な世界にはまること間違いない。第1集(8.572329)もご一緒に。 | ||
グエッラの写本 Vol.1 序奏/聞いて聞く/痛みが増し/高く飛びあがれ/厳しさから目を背ける/ 疲弊した創造力/気をつけて、不注意だから/礼拝の栄光 イダルゴ:愛しているのは誰?/魚、獣、鳥/これは誰か?/愛の壊れる先/信用は私への礼儀 マリン:影への執着/私を殺せば私は死ぬ イザベル・モナール(S) マヌエル・ビラス(スペイン・バロックHp) | ||
最近発見されたばかりの、17世紀の後半にマドリッドで編纂されたグエッラの写本。ミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)は1677年から王宮の礼拝堂の書記を務めた人で、この写本は当時流行していた歌を丹念に集めた物。2人の音楽学者トレントとアルバレスによって発見され1998年に公表された。スペイン王室、貴族、上流階級の作曲をたしなむ文化人たちによる100余りの小品集で、当時のスペインの音楽を肌で感じることができる興味深い物。ほとんどは作曲家不詳だが、中にはサルスエラの大家フアン・イダルゴや、ホセ・マリンなど作曲家名を特定できるものも含まれている。イザベル・モナールの表情豊かな歌に圧倒される。 | ||
シューベルト:ミサ曲第5番 変イ長調 D678/マニフィカト ハ長調 D486
トリーネ・ウィルスベリ・ルンド(S) ベッティナ・ランチ(A) リ・ミンウ(T) ドミニジュ・ケーニガー(B) モーテン・シュルト=イェンセン指揮 ライプツィヒ室内o.、イモータル・バッハ・アンサンブル | ||
シューベルト(1797-1828)のミサ曲の中でも「最も美しく創造的」と言われる第5番。未完成交響曲と同じ時期に書かれた作品で、管楽器、とりわけ木管楽器の扱いには目を見張るものがある。流動的なハーモニーが魅力的で、何より全編に曇りなき明るさが満ちているのが特徴。大気を漂うようなキリエ。躍動感溢れるグローリア、例外的な悲しみを帯びたサンクトゥス、ソリストたちの清冽な歌唱が印象的なアニュス・デイと聴きどころ満載。ブルックナーのミサ曲にも通じる重厚な風格も帯びている。マニフィカトはスコアに1816年9月の記載があるが、その前年に書かれた可能性が示唆されている。ルカ伝のマリアが神に感謝する祈り言葉がテキストに使われた祝祭的な曲で一部にオリジナルの聖歌が使われている。モルテン・シュルト=イェンセンの真摯かつ手慣れた指揮棒が、全曲を鮮やかに描きだする。 | ||
アルティメット・モーツァルト・オペラ・アルバム | ||
アルティメット・プッチーニ・オペラ・アルバム | ||
アルティメット・ヴェルディ・オペラ・アルバム | ||
アルティメット・ワーグナー・オペラ・アルバム | ||
メノッティ(1911-2007): 歌劇「ブリーカー街の聖人」(*)/ユニコーン、ゴーゴン及びマンティゴア(#) ガブリエッレ。ルッジエーロ(S;*) デイヴィッド・ポレリ(T;*) グロリア・レーン(Ms;*) マリア・ディ・ゲルランド(S;*) レオン・リシュナー(B;*)/他 トーマス・シッパーズ指揮(*/#) スタジオo. & cho. (*)、器楽アンサンブル & cho. (#) | ||
録音:1955年2月-3月(*)/1957年(#)、ニューヨーク。ニューヨークのブリーカー街で起こる小さな物語は、ガーシュウィンの「ポーギーとベス」以来の新しいオペラとして、多くの人たちから絶賛された。病身をおして人々のために祈る主人公アニーナ、彼女にすがる貧しき人たち、彼女の神性を否定する兄ミケーレ、その恋人デシテリア。イタリア系の移民たちとその宗教観を見事に描いたこの作品は、1955年のピューリッツァー賞を受賞した(彼はその前年も「領事」で同賞を受賞している)。バレエ音楽「ユニコーン、ゴーゴン及びマンティゴア」は詩人の人生を3つの寓意の動物に見立てた物。E.S.クーリッジ財団の依嘱作品で1957年にニューヨークで初演されている。 | ||
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ/ハイフェッツ ラロ(1823-1892):スペイン交響曲(4楽章版;*)/ サン=サーンス(1835-1921): 序奏とロンド・カプリツィオーソOp.28(#)/ ショーソン(1855-1899):詩曲 Op.25(+)/ ラヴェル(1875-1937):ツィガーヌ(**)/ チャイコフスキー(1840-1893): 憂鬱なセレナードOp.26(##)/ ヴィエニャフスキー(1835-1880): ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.22(++) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ウィリアム・ スタインバーグ指揮(*/#) アイズラー・ソロモン指揮(+/++) アルフレッド・ ウォーレンステイン(**/##) RCAビクターso.(*/#/+) ロサンゼルスpo.(**/##) | |
録音:1951年6月12日-13日(*)、1951年6月19日(#)、1952年12月2日(+)、1953年12月8日(**)、1954年10月29日(##)、1954年11月5日(++)、ハリウッド。 20世紀を代表する名ヴァイオリニスト、ハイフェッツの至芸を聴く1枚。この録音は1950年代のもので、円熟した音楽性に溢れた一連の演奏として評価の高いお。ラロのスペイン交響曲は、彼のレパートリーの中では比較的珍しい物。ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番は、1935年のバルビローリとのものがより知られているが(8.110938)、こちらはより深みのある、大らかな演奏が魅力。終楽章での激しさは感動物。 | ||
世界初録音~パチーニ(1796-1867):歌劇「石の客」
レオナルド・コルテッラッツィ(T;ドン・ジョヴァンニ) ジェラルディーヌ・ショヴェ(Ms;ドンア・アンナ) ジノヴィア=マリア・ザフェイリアドウ(S;ツェルリーナ) ウーゴ・グアリアルド(B;マゼット) ジョルジョ・トゥルッコ(T;オッターヴィオ伯爵) ジューリオ・マストロトターロ(Br;おせっかい) ダニエーレ・フェラーリ指揮プファルツハイム室内o.、クルージュ・トランシルヴァニア・フィルハーモニアcho. | ||
録音:2008年7月1日、2日、4日、クルテアター、バート・ヴィルトバート、第20回「ヴィルトバートのロッシーニ」音楽祭ライヴ。 世界初録音のみならず、世界初の上演でもあった演奏。モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」で有名な題材を用いた作品。 ロッシーニ財団によるクリティカル・エディション(アジオ・コルギによる校訂版)を使用。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年2月発売分[代理店アナウンス順] | ||
メンデルスゾーン:交響曲第2番「讃歌」
ルート・ツィーザク、モイカ・エルトマン(S) クリスティアン・エルスナー(T) 準・メルクル指揮ライプツィヒMDRso.&cho. | ||
メンデルスゾーン(1809-1847)の交響曲第2番は印刷技術発明400年を祝う式典のために書かれ、1840年に完成。実際には彼の交響曲の中で4番目に完成されたが、出版の関係で第2番の番号が付されている。独唱、合唱、オルガンを用いた壮大な作品だが、なぜかあまり人気のでないところが不思議でもある。たしかに金管楽器で奏される冒頭のテーマは口ずさむのに少々勇気が要りますが・・・。この曲は当初は交響曲ではなく「交響カンタータ」というジャンルで想定された(確かに前半のシンフォニアの部分だけでも、充分に1曲の交響曲として成り立つだけの分量がある) 。メンデルスゾーンは初演後、この曲に改定を加え、現在演奏されるのはほとんどがこちらの改定版で、この準・メルクル盤も改定稿を使用している。全てが念入りに整理され、すっきりとした音色と、厚みのあるハーモニーが愉悦感をもたらすこと間違いない。 | ||
オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ全集 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 H.3(1912)(*)/ ヴァイオリン・ソナタ第1番 H.17(1916-1918)(*)/ ヴァイオリン・ソナタ第2番 H.24(1919(*))/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 H.143(1940) |
ローレンス・カヤレイ(Vn) ポール・ステュアート(P;*) | |
フランスで生まれ、6人組の中心人物であったオネゲル(1892-1955)は、専ら大規模なオラトリオや管弦楽作品などでその作品が知られるが。ここで聴くヴァイオリン・ソナタではかなり内省的な一面を見せてくれるかのようだ。彼は生涯にヴァイオリン・ソナタを4曲(番号付きはそのうち2曲)作曲し、その時期はおよそ30年にまたがっている。最初に書かれた番号なしのニ短調のソナタは、まだ調性を保っており、先人の影響下にあることが良くわかる。しかし、その4~6年後に書かれた第1番のソナタは調性も付されることなく、独自の道を歩み出したオネゲルの姿が見えてくるかのような仕上がり。とは言え、やはり随所に見られるノスタルジックな味付けは、彼の心情を表しているかのようだ。1919年に書かれた第2番も、流動的な旋律に織り込まれた感傷的な気分が耳に残る。1940年の無伴奏ヴァイオリン・ソナタでも、身の引き締まるような厳しい音の中に、やはりどことなく懐かしげな感情が織り込まれている。1742年製のグァルネリを存分に歌わせるカヤレイの妙技にしばし心奪われて頂きたい。 | ||
ストレンジ・ユーモア マッキー(1973-):ストレンジ・ユーモア ドアティ(1954-): レイズ・ザ・ルーフ(ティンパニと吹奏楽編;*) ドアティ:ブルックリン橋(#」 サイラー(1961-):天国の猟犬 |
トッド・クインラン (Timp;*) モーリーン・ハード(Cl;#) ラトガーズ・ ウインド・アンサンブル ウィリアム・バーツ指揮 | |
3人のアメリカ現代作曲家による「イカした作品集」。マッキーの「ストレンジ・ユーモア」は元来、弦楽四重奏とジャンベのための作品で、アフリカの太鼓のリズムと、中近東の民謡を用いた「音楽の文化の融合」を目指しているという。この編曲において、曲は更に熱くなっている。ドアティの2つの作品はどちらも協奏曲風の体裁を取っていて、「レイズ・ザ・ルーフ」ではティンパニ、「ブルックリン・ブリッジ」ではクラリネットが活躍する。「レイズ・ザ・ルーフ」はエンパイヤ・ステート・ビルディングの高さに敬意を払い、「ブルックリン・ブリッジ」ではニューヨークシティを四方から見渡すパノラマの風景を描いている。サイラーの「天の猟犬」はイギリスの詩人、フランシス・トンプソンの同名の詩からインスピレーションを得た作品で、神の救いを求めて精神世界を旅する魂を描いた物。伝統あるラトガーズ・ウィンド・アンサンブルによる渾身の演奏。 | ||
リャプノフ:ピアノ協奏曲第1番 変ホ短調 Op.4/ ピアノ協奏曲第2番 ホ長調 Op.38/ ウクライナの主題による狂詩曲 Op.28 |
ショレーナ・ ツィンツァバーゼ(P) ドミートリー・ ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
タネーエフに作曲を、フランツ・リストの門弟カール・クリントヴォルトにピアノを学んだ若き青年作曲家リャプノフ(1859-1924)は、モスクワ音楽院を卒業後、バラキレフに出会う。その影響を強く受けたリャプノフは、1885年にバラキレフの家へ身を寄せることになる。2人の芸術家はお互いに影響しあい、バラキレフの絶筆となったピアノ協奏曲第2番(未完)はリャプノフが補筆したことでも知られる。そんなリャプノフ自身のピアノ協奏曲第1番は、もちろんバラキレフに捧げられていて、重く垂れこめるようなメロディと、華々しい技巧がいかにもロシア風。1909年に書かれたピアノ協奏曲第2番は、ピアノと管弦楽が優美に絡みあい、どことなくリストの作品の雰囲気を湛えているが、いつしか彼が敬愛したバラキレフの協奏曲のメロディが現れる。1907年に作曲された「ウクライナの主題による狂詩曲」はブゾーニに献呈された技巧的で華やかな作品。 | ||
フレイタス・ブランコ:管弦楽作品集第4集 交響曲第4番(1944-1952)/ 交響的詩曲「ヴァテック」(1913) |
アイルランド国立so. アルヴァロ・カッスート指揮 | |
ポルトガルの作曲家、および音楽学者ルイス・デ=フレイタス=ブランコ(1890-1955)の第4集の管弦楽曲集。第4番の交響曲は彼の最後の交響曲で、8年の年月をかけて入念に仕上げられた作品。4つの楽章からなる伝統に基づいた形式で書かれた後期ロマン派風のアプローチが顕著な作品で、冒頭のユニゾンで奏されるメロディはグレゴリオ聖歌のキリエを引用した物。あまり対位法的な書法は見られず、全体的に厚みのあるハーモニーと躍動的なメロディが支配し、不協和音の中から突如経ち現われる金管のファンファーレや、弦のユニゾンには、思わず耳を欹ててしまう効果があるようだ。交響詩「ヴァテック」はイギリスの作家ベックフォードがフランス語で書いた東方奇譚にインスピレーションを得て書かれた作品。この世のありとあらゆる快楽を極め、地獄の宝物を奪還するために、悪の限りを尽くすヴァテックの物語で、1913年に書かれた作品だが、曲の初演は1950年まで待たなくてはいけなかった。その上、その際は第3変奏が演奏されることなく、結局全曲が演奏されたのは1961年になってから。確かにこの第3変奏曲は1913年当時の聴衆に受け入れられるとは到底思えないほど奇妙な物。弦による59声のフーガはまるで嘲笑のようであり、突然中断されるまでの2分間は生きた心地がしないのから。 | ||
マリピエロ:交響曲集第5集 黄道十二宮の交響曲(1951)/ 交響曲第9番「悲嘆について」/ 交響曲第10番「アトロポス」 |
モスクワso. アントニオ・デ・アルメイダ指揮 | |
MARCO POLOの人気シリーズであった、マリピエロ(1883-1973)の交響曲シリーズの掉尾を飾るアルバムとしてリリースされた1枚。1993年の録音だが、演奏、録音ともに申し分ない。イタリアの新古典派の作曲家マリピエロは、生涯に番号の付いた交響曲を11曲書いたが、その他に初期に3曲と、中期に3曲の「番号なし」の交響曲も書いている。この「黄道十二宮の交響曲」は1951年に書かれたもので、12の部分からなる曲は、四季の移り替わる気分を描き出すことに成功している。この当時の彼は「交響曲」という言葉自体に嫌悪感を抱いていたようで、その気持ちは1964年に第8番が書かれるまで払拭されなかったようだ。その次に書かれた第9番溌剌とした気分がトランペットに中断される部分はまるでオネゲル。そして第10番はヘルマン・シェルヘンに絶賛された作品で、 ギリシア神話に登場する女神にちなんで命名された物。 MALCO POLO 8.223697より移行盤 | ||
ブライアン:交響詩 「イン・メモリアム」(1910)/ 祝典舞曲/交響曲第17番(1960-1961)/ 交響曲第32番(1968) |
アイルランド国立so. エイドリアン・リーパー指揮 | |
1950年代までは、「謎の作曲家」とされていたハヴァーガル・ブライアン(1876-1972)。彼はその生涯に32曲の交響曲を始め、管弦楽作品、オペラなど多くの作品を書いている。彼は才能に恵まれながらも、あまり勤勉でなかったためか、作品が上演されることがあまりなく、そのために一部の熱狂的なファンを除いては、その存在すらも忘れ去られかけていた。しかし、彼の最大の作品「交響曲第1番」が1961年にアマチュアを中心としたオーケストラで上演されるやいなや、そのあまりにも破天荒な曲が評判を呼び、再び脚光を浴びた人として知られている。このアルバムには2つの管弦楽作品と2つの交響曲が収録されている。さすがに第1番ほどの大掛かりな仕掛けはないにしても、交響詩「イン・メモリアム」の冒頭のファンファーレを聴くだけでも、確かに心躍る音楽。この機会に再度見直してみたい作曲家。 MARCOPOLO 8.223481より移行盤。 | ||
サン=サーンス:管楽器のための音楽集 デンマークとロシアの歌による奇想曲 Op.79/クラリネット・ソナタ 変ホ長調 Op.167/ オーボエ・ソナタ ニ長調Op.166/ファゴット・ソナタ ト長調 Op.168/ ロマンス 変ホ長調 Op.67(ホルンとピアノ編)/ フルート、クラリネットとピアノのための「タランテラ」Op.6 カナダ・ナショナル・アーツ・センター管楽五重奏団 [ヨハンナ・グフレエール(Fl) チャールズ・ハマン(Ob) キムボール・サイクス(Cl) ローレンス・ヴァイン(Hr) クリストファー・ミラー(Fg) ステファヌ・ルムラン(P)] | ||
生涯に驚くほど多くの作品を書いたのに、穏健な作風が災いしてか、どう考えてもその一部しか知られていないサン=サーンス(1835-1921)。しかし、このアルバムに収録された味わい深い室内楽曲を聴いてみると、「もっと聴いてみたい」という気持ちになる人が多いのではないだろうか。3つのソナタはどれも彼の最期の年に書かれた曲で、澄み切った美しさと深い諦観に満ちている。とは言え、クラリネット・ソナタの終楽章での目まぐるしい楽想の変化などには、天才の閃きを感じずにはいられない。カナダの名五重奏団と、カサドシュ国際コンクールの受賞ピアニストによる魅力的な演奏で、この滋味溢れる佳曲の花束をお聴き頂きたい。 | ||
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第7集 ピアノ協奏曲(1929)(*)/カンタータ(#)/イカロス(1932/1943) マルテイン・ファン・デン・フーク(P;*) ニーンケ・オーステンレイク(S;#) クリストファー・リンドン=ギー指揮アルンヘムpo.、オランダ・コンサート男声cho.(#) | ||
マルケヴィチ(1912-1983)の作品は聴けば聴く程にその凄さに震撼せざるを得ない。この第7集でも驚異的な才能に驚かされるばかり。1曲目は彼が16歳の時に書いた協奏曲。ちょっと人を食ったような表情を見せるピアノの動きはプロコフィエフでもなくバルトークでもない暴力的で、かつ魅力的な物。メロディの美しさを求める人には向かない音楽だが、この恐ろしいまでの機動力を有した作品が16歳の少年の手から生まれたというのは、確かに恐ろしいこと。カンタータはバレエ・ルセの委嘱に拠って書かれた作品。コクトーのテキストに基づいている。「イカロス」は第3集(8.572153)に収録された「イカロスの飛行」を再構築した物。やはりバレエ・ルセのプロジェクトのために1932年に作曲、翌1933年に初演された作品だったが、出来上がりが気に入らなかったのか破棄してしまったものを、その約10年後に改作した物。 8.225076 MARCO POLO より移行盤。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ~アドリアーノ・デル・サル、ギター・リサイタル タレガ(1852-1909):アルボラーダ/アラビア奇想曲/メヌエット/ゆりかご/ロシータ ソル(1778-1839):幻想曲 Op.7 / モレノ・トローバ(1891-1982):性格的小品 ロドリーゴ(1901-1999):祈りと踊り / モリコーネ(1928-)/C.マルシオーネ編曲:ガブリエルのオーボエ アドリアーノ・デル・サル(G) | ||
スペインの若手ギタリスト、アドリアーノ・デル・サルはフリアン・アルカス国際クラシック・ギター・コンクール優勝者であり、他にも国内、国際コンクールで少なくとも1ダースの1等賞を獲得、その才能はすでに世界中に広く知れ渡っている。このアルバムでは彼の広範囲なレパートリーの中から厳選した、スペイン・イタリアの作曲家たちの作品が取り上げられている。タレガ、ソル、モレノ・トローバ、ロドリーゴ。この4人の作品はギターを語る上で避けては通れないだろう。デル・サルは全ての曲に新たな命を吹き込む。そして最後に添えられたモリコーネの作品での繊細かつ美しい表現と言ったら!ドイツの名工、マティアス・ダマンが制作した素晴らしい楽器の音色が華を添えている。 | ||
イディル・ビレット/ソロ・エディション第1集 リスト(1811-1876):ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178/パガニーニによる大練習曲 S.141 イディル・ビレット(P) | ||
トルコが誇る女性名ピアニスト、イディル・ビレットの名前はNAXOSファンにとってすでにおなじみ。世界中のオーケストラ、指揮者と共演し、また膨大なレパートリーを持つ事でも知られてます。このシリーズにはそんな彼女の姿を知るのに格好のアイテムが揃っている。とりわけリストは彼女が最も得意としている作曲家であり、ここでも冴えた技巧を遺憾なく発揮している。パガニーニ練習曲は1987年の録音だが、ソナタは2010年の最新録音。凄みのある響きと凝った表現をお楽しみ頂きたい。 | ||
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション第8集 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ 〔第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」/ 第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」〕 |
イディル・ビレット(P) | |
こちらはビレットによるベートーヴェンの2つのソナタ。時には「やり過ぎ?」とも思える濃厚な味付けがたまらない。「悲愴」での第1楽章の冒頭部分の歌い込み、一つ一つ音を愛おしむかのように甘く美しい第2楽章、軽やかさの中とどっしりした風情を併せ持つ終楽章。また「ハンマークラヴィーア」では恐ろしいまでの輝かしい音色と壮大なる迫力で聴き手を魅了する。ベートーヴェンの激情を見事なまでに引き出した名演。 | ||
タンスマン:24の間奏曲~ [第1巻/第2巻/第3巻/第4巻]/ 小組曲(1917-1919)/即興的ワルツ(1940) |
エリアーヌ・レイエ(P) | |
ポーランドに生まれ、パリに移住した作曲家タンスマン(1897-1986)。彼はポーランドで学んだ後、フランスに移住。当時の保守的なポーランドの音楽環境を離れたことや、ラヴェルやストラヴィンスキーに影響されたことで、その創造性を自由に発揮し次々に活躍の場を広げていく。 パリにいた時は、 「フランス六人組」 に参加するように説得されたほど(断ったそう)、フランスに馴染んだが、彼自身は自らを「ポーランドの作曲家」と呼んでいた。しかし、ユダヤの血をひいていたため、迫害を逃れ1941年にアメリカ合衆国に亡命。終戦後はパリに戻ったものの、当時流行していた前衛音楽になじむことができず、次第にその創作能力は衰えてしまった。このアルバムに収録されているのは彼の全盛期に書かれたピアノ曲。極めて精緻に書かれた24の間奏曲、そして表情豊かな小組曲、しゃれた雰囲気を湛えたワルツ、と、彼の実力が存分に発揮された色とりどりの作品集をお聴き頂きたい。 | ||
ワインベルク:独奏チェロのための音楽全集第1集 24の前奏曲 Op.100(1969)/ 無伴奏チェロ・ソナタ第1番 Op.72(1960)世界初録 |
ジョゼフ・フェイゲルソン(Vc) | |
最近、様々なレーベルからワインベルク(1919-1996)のチェロ作品集がリリースされるようになったが、この録音時(1996年)は、この演奏が世界初録音だった。そんなワインベルクの独奏チェロのための24の前奏曲は、バッハの平均律、および、ショパンやショスタコーヴィチの「24の前奏曲」と同じ目的を持って書かれた物。それはもちろん調性の関係性を探ることだけでなく、楽器の特性を深く研究し、音楽様式と技術の頂点を極めることなのは間違いない。名手ロストロポーヴィチに捧げられている。1960年に書かれた無伴奏チェロ・ソナタは3つの楽章からなる完成度の高い傑作。ゆったりと瞑想的な第1楽章、諧謔的とも言える第2楽章、そして爆発的な昂りを見せる第3楽章、と聴きどころたっぷり。ロシア音楽好きの間で高く評価されていたソナタ。これらはまさに、1台のチェロの持つ無限の可能性をとことん引き出した20世紀の名作と言えるだろう。30年以上のキャリアを持つ名手、フェイゲルソンによる納得の演奏。 | ||
リース:ピアノ・ソナタとソナチネ第4集 ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.9-1/ ピアノ・ソナタ 変イ長調 Op.141 |
スーザン・カガン(P) | |
NAXOSではおなじみのリース(1784-1838)のシリーズ。リースはベートーヴェンにピアノを学び、ピアニストとしてヨーロッパ各地を演奏旅行した。彼の作品は師の影響を受けつつも、とても独創的であり、また確立された個性を有している。 ニ長調のソナタは、1808年に作曲された若き頃の作品。フランス滞在時の1811年に出版されている。 ニ長調という明るい調性を見事に生かした快活な第1楽章は、確かに古典派とロマン派を繋ぐ豊かな発想が感じられる。特徴的なリズムを持つ第2楽章、そして終楽章は見事な変奏曲となっている。この曲の中に「18世紀の良き音」を聴くことができるだろう。 変イ長調のソナタはリースの最後から2番目のソナタ。1826年に書かれ、彼の作曲技法の頂点を極めるものとして聴きどころの多い作品。静けさと平穏に満たされたように見える第1楽章にも様々なドラマが隠されている。 | ||
ブゾーニ:ピアノ作品集第7集 ゴルトマルクの歌劇「マーリン」の主題による協奏的トランスクリプション/ コルネリウスの歌劇「バグダードの理髪師」の主題による幻想曲/ モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」による練習曲第1番「スタッカート」/ ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」~第3幕「ジークフリートの葬送行進曲」/ ソナチネ第3番「子供のために」/ソナチネ第6番「ビゼーのカルメンによる室内幻想曲」/ 多声演奏の訓練のための5つの小品 ヴォルフ・ハーデン(P) | ||
ブゾーニ(1866-1924)はイタリアの作曲家として認知されているが、その生涯のほとんどをドイツで過ごし、晩年はベルリン芸術アカデミーで作曲の教鞭もとっていた。彼はピアノのヴィルトゥオーソとして活躍、そのピアノ作品もリストに負けず劣らず絢爛たるものばかり。このアルバムに収録された曲は、全てオペラとの関係を持っていて、それは直接的なトランスプリクションの時もあれば、華麗なパラフレーズの時もある。あまりにも華麗になってしまった場合は、演奏時の困難さを考慮してか、「練習曲」としての体裁を取っているところも面白い物。モーツァルトのセレナードを基にした練習曲は、ちょっと聴くととても軽やかで簡単そうに聴こえるが、実は5声部を弾き分けなくてはいけないという、ゴドフスキーもびっくりの難しい曲だったりする。ジークフリートの葬送行進曲は、ほぼ原曲を忠実になぞっているが、やはりブゾーニらしくひねった編曲をしている。「この曲をもしリストがピアノ独奏に編曲していたらどんな風になっていただろう?」と考えながら聴くのも楽しい物。ブゾーニのピアノ作品のシリーズを全て受け持つハーデンの冴えた技巧は、ここでも光る。 | ||
ポスト:弦楽四重奏曲第2番(2001)/ 仮想のコラールによる幻想曲/ 弦楽四重奏曲第4番「アベラルド・モレルの 3枚のフォトグラフ」(2005)/ 弦楽四重奏曲第3番(2003) |
ホーソーンSQ | |
アメリカの作曲家、ポスト(1949-)は弦楽四重奏曲を「音楽の表現の頂点である」と語った。彼の作品はどれも瞑想的な雰囲気と、美しく懐かしい響きを持っている。マルティヌーの作品からインスピレーションを受けた第2番、イラクの戦いを思いながら書かれた第3番、演奏しているホーソーン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者ラトヴィックは、退廃音楽の擁護者でもあり、彼の提案に拠って作曲された、マサセッチューセッツの写真家モレルの写真に寄せる第4番。これらの作品の根底には、深い人間愛と平和への祈りが満ちている。またチェコの古いコラールに基づく美しい幻想曲も、切ない祈りが溢れている。 | ||
ハイドン:ミサ曲集 Vol.6 第1番 ヘ長調「ミサ・ブレヴィス」 Hob.XXII;1(*)/ 第12番 変ロ長調「ハルモニー・ミサ」Hob.XXII;14(#) アン・ホイット、ジュリー・リストン(S;*) リチャード・リポルド(B;*) ナコル・パルマー、ニーナ・ファイア(S;#) キルステン・ゾレク=アヴェラ(A;#) ダニエル・ムトル、マシュー・ヘンスラッド(T;#) アンドルー・ノーレン(B;#) オウエン・バーディック指揮(*) ジェーン・グラヴァー指揮(#) ルベル・バロックo.、ニューヨーク・トリニティ教会cho. | ||
「ミサ・ブレヴィス」とは「小さなミサ」という意味。1749年、変声期を迎えた17歳のハイドン(1732-1809)はそれまで活躍していた聖歌隊を去らなくてはいけなかった。この時、彼が今までの音楽的成果を表すために作曲したのがこの曲だと言われている。知識不足を補うため、彼は当時有名な作曲家であったポルポラに会い、イタリアの音楽様式について学んだのもこの時期。小さいながらも充実した書式で書かれた溌剌とした音楽。一方、第12番「ハルモニー・ミサ」は1802年、70歳の時の作品。ハイドン最後のミサ曲で、すでに「天地創造」や「四季」などの傑作をものにしていた彼ならではの堂々とした作品。1802年9月8日。エステルハージ公爵夫人の命名日を祝う日のための演奏会で初演された。ここでいう「ハルモニー」とは木管合奏の意味。充実した管楽器の響きが随所に現れる感動的な大作。ニューヨーク・トリニティ教会合唱団の艶やかな歌声が胸に迫る。 ミサ曲の番号表記は、ブライトコプフ社の旧全集での通し番号に拠る。 | ||
トゥルヌミール:歌曲集 英知 Op.34/歌曲集「詩曲」Op.32/三部作 Op.39/ 3つの歌曲 Op.46/孤独/自然は胸を躍らせて/ 宗教的対話 Op.50(*) |
クレア・シートン(S;*) マイケル・バンディ(Br) ヘレン・クレイフォード(P) | |
ボルドー生まれの作曲家トゥルミヌール(1870-1939)はパリ音楽院でフランクにオルガンを学び、サント・クロティルド教会のオルガニストとして活躍した。作曲家としては、「神秘的なオルガン作品を書いた人」としてのみ知られているが、実は彼、室内楽やオペラ、オラトリオの作曲ばかりか、8曲の交響曲までをも書いている。そのほとんどは出版されることもなく、今に至っているが(交響曲のうち7曲はMARCO POLOレーベルに録音あり)、これらがもっと聴かれるようになる日もそう遠くはないだろう。このアルバムに収録されている歌曲も、2つの作品を除いては公表されることもなく、忘れ去られていた存在。ほとんどが彼の初期の作品だが、どれも詩的であり、また不可解な美しさを持った曲として耳に残るだろう。多くは象徴派の詩人、アルベール・サマンの詩を用いられており、美しい言葉と緊密に結びついた極めて繊細な音楽が展開されている。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2011年1月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ドヴォルザーク:交響曲第6番 ニ長調 Op.60/ 夜想曲 ロ長調 Op.40/ スケルツォ・カプリツィオーソOp.66 |
ボルティモアso. マリン・オールソップ指揮 | |
交響曲第9番(8.570714)、第7、8番(8.572112)に続くマリン・オールソップのドヴォルザーク・シリーズ第3弾。今回もライヴ録音による、彼女の入念で精緻な解釈を楽しむことができるだろう。この第6番はドヴォルザーク(1841-1904)が1880年に作曲したもので、彼の交響曲の中では最初に出版されたため、当初は「第1番」とされていた。7番~9番に比べると知名度は低いものの、ボヘミアの豊富な民謡をふんだんに使った爽やかな音楽は、しばしばブラームスの交響曲第2番と比較されるほどに充実した書法を持っている。夜想曲は、彼の弦楽四重奏曲第4番の緩徐楽章を編曲したもので、穏やかな美しさに満ちている。スケルツォ・カプリツィオーソは、名指揮者ニキシュが愛奏したことで知られる祝典的な雰囲気に満ちた華やかな作品。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 Op.93 | ロイヤル・リヴァプールpo. ワシリー・ペトレンコ指揮 | |
ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管によるショスタコーヴィチ(1906-1975)交響曲全集の第4集。今作は、最高傑作と言われる第10番になる。作品は多くの謎を孕み、色々なものが織り込まれていると言われているが、作曲家自身も明言を避けているように、そのあたりは永遠の謎とされている。1953年にムラヴィンスキーが初演して以来、多くの指揮者たちがこの曲の本質を描きだすべく願っているが、ペトレンコの演奏は、また新たな一石を投じることになるだろう。第4楽章、燃える。ペトレンコは完全にショスタコーヴィチを手中に収めた! | ||
ハンス・オッテ(1926-2007):響きの書 〔第1部-第12部〕 |
ラルフ・ファン・ラート(P) | |
オッテは若い頃からピアノとオルガン演奏に格別の才能を示し、ヒンデミットから作曲を学んでいる。その後、印象派作品に特に造詣が深いピアニスト、ヴァルター・ギーゼキングと親交を結び、強く影響を受けた。1959年にラジオ・ブレーメンの音楽監修担当となり、すぐに歴史的な2つの現代音楽祭を開催。自らも作曲家として活動しながら、同世代の作曲家たち…シュトックハウゼンやメシアン、ナンカロウ、ライリー、ライヒ…を積極的に紹介したことで知られる。彼の作品は、どちらかと言うと電子音楽や、もっと難解な曲が多いが、この「響きの書」だけは、なぜか静かで美しい音に満たされている。演奏は、現代作品の解釈において高く評価されているラルフ・ファン・ラート。ドビュッシーでもなく、メシアンでもなく、ナイマンでもない、永遠に続くかのような不可思議なピアノの響き。ひたすらそんな音と向き合う67分。これは素晴らしい体験。 | ||
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op.61/ ヴァイオリン協奏曲第1番 イ長調 Op.20/ ヴァイオリン協奏曲第2番 ハ長調 Op.58 |
ファニー・クラマジラン(Vn) パトリック・ガロワ指揮 シンフォニア・フィンランディア・ ユバスキュラ | |
当時としては独創的な作品を作ったにも拘わらず、その穏健な作風のせいか、イマイチ評価されにくい、フランスの作曲家、サン=サーンス(1835-1921)。彼の書いた曲はどれも精巧で、才能に溢れていて、すごく心に残るメロディも多くあるが、あまりにも良い曲過ぎるのだろうか。気持ち良さとともに、耳をすり抜けてしまうことがしばしば。有名なヴァイオリン協奏曲第3番の第2楽章も、切なく歌うヴァイオリンが心に深くしみ入る。演奏者は、2005年のフリッツ・クライスラー・コンクールで優勝したフランス生まれのクラマジラン。繊細な音色と強靭な表現で、曲の真実の姿をあますことなく伝える。 | ||
マルティヌー:ピアノ協奏曲集第2集 ピアノ協奏曲第4番「呪文」H.358/ ピアノ協奏曲第1番 ニ長調 H.349/ ピアノ協奏曲第2番 H.237 |
ジョルジョ・コウクル(P) ボフスラフ・マルティヌーpo. アルトゥール・ファーゲン指揮 | |
あまり聞いたことのない曲のCDを再生する時に、何だかわくわくする人も多いろう。このマルティヌー(1890-1959)の曲は、タイトルからして胸がドキドキしないか?もちろん最初の音が飛び出してきた途端、魅惑されてしまうことは間違いない。まるで鐘の音のように光り輝く音の粒、溢れる躍動感。そして未知への不安感。それら全てがきちんとおさまっている。この曲は1956年に完成、マルティヌーではおなじみのピアニスト、フィルクシュニーと、ストコフスキーに拠って初演されている。第1番の協奏曲は1925年に書かれたもので、とても聞きやすい作品。難解さはほとんどない。バロック風の味わいを持つ終楽章がチャーミング。1934年に書かれた第2番の曲は第1楽章の堂々とした開始部も見事だが、終楽章での超絶技巧は息がとまるほどの驚きを与えてくれることだろう。 | ||
レシュノフ:二重協奏曲(2007)(*)/ 交響曲第1番「忘れられた聖歌、そしてリフレイン」/ ラッシュ |
チャールズ・ウェザビー(Vn;*) ロベルト・ディアス(Va;*) IRIS o. マイケル・スターン指揮 | |
ニュージャージー生まれの作曲家若きレシュノフ(1973-)は、早くからその才能を嘱望され国際的な活躍をしている。オーケストラ作品を始め、室内楽作曲家としても名高く、多くの団体や演奏家が彼に作品を委嘱し、新作が次々と演奏されている。このアルバムに収められた3つの作品は、彼の資質をよく表しており、現代的な感覚の中にどこか懐かしさを秘めた聴きやすい物。指揮者スターンの依頼で書かれた5つの楽章からなる「交響曲第1番」は、ベートーヴェンの「第9」に込められたメッセージと同じく、全ての人間を賛美するために書かれている。グレゴリオ聖歌や、ギヨーム・デュファイのミサ曲、17世紀のユダヤ教の典礼、など様々なモティーフを用いながら、新しく構築された音楽は、得も言われぬ感動をもたらすことだろう。現代アメリカの名手2人がソロをつとめる「二重協奏曲」は、神秘的な音の中にも躍動感が溢れている。タイトル通りのせわしなさが楽しい「ラッシュ」もオススメ。 | ||
カロミリス:狂詩曲、交響詩集 狂詩曲第1番(G.ピエルネによる管弦楽版;*)/ 狂詩曲第2番「夜の歌」 (B.フィデツィスによる管弦楽版;*)/ 抒情詩(#)/聖ルークス修道院にて(+)/ ミナスの反乱、エーゲ海の海賊(**)/ 勇敢な女性の死(**) |
ジュリア・ソーグラクー(S;#) エヴァ・コタマニドウ(語り;+) ロシア国立 シンフォニック・カペラ(*/+/**) カルロヴィ・ヴァリso.(#) バイロン・フィデツィス指揮 | |
「ギリシア音楽の父」として称賛される作曲家カロミリス(1883-1962)。もともとはオスマン帝国スミルナ出身、イスタンブールで音楽を学んだが、ウィーンに留学後はアテネに在住。アテネに国民音楽院を創設し、ギリシア音楽の発展を目指した。民謡に基づくオペラや交響曲が有名。ワーグナーとリムスキー=コルサコフを賛美していたといい、自身の作風もドラマティックで重厚なものとなっている。このアルバムには、ピエルネが管弦楽用に編曲した狂詩曲や、朗読を伴う「聖ルークス修道院にて」など6つの作品が収録されている。作品はギリシアの民族音楽のリズムと複雑な対位法を多用した、独特の息の長い旋律線を持つ特異なものばかり。どことなく東洋的な雰囲気も漂わせるという、まさに百花繚乱の世界。 | ||
フランツ・シュミット:交響曲第4番 ハ長調/ 「軽騎兵の歌」による変奏曲 |
マルメso. ワシーリー・シナイスキー指揮 | |
NAXOSのフランツ・シュミット・シリーズもこれで第4集。今作は、1932~33年に書かれた交響曲第4番がメイン。この頃のシュミット(1874-1939)は、私生活でも悲しい事件続きで、もともと不安定だった健康状態まで悪化してしまった。中でも最初の結婚でもうけた一人娘エマ(1899年生まれ)が、初めての出産で命を落としてしまったことが、かなりの打撃だったようだ。そのため、この交響曲第4番は、娘エマへのレクイエムであり、曲全体にも胸が張り裂けるような悲しみが漂っている。1楽章形式だが、全体は4つの部分に分けることができ、第1部の終わりで聴こえてくる波打つようなハープは、天使の羽ばたきとも思える美しさ。第2部では葬送行進曲風の楽想、第3部では壮大なフーガ、そして第4部で最初の主題が帰ってきて、この充実した全曲をしめくくる。かたや、1930年にクレメンス・クラウスの指揮によりウィーン・フィルで初演された「軽騎兵の歌」による変奏曲は軽快な主題と重厚なハーモニーが楽しめる、後期ロマン派特有のまったり感と聞きごたえに満ちた作品。 | ||
ウォロソフ:無言歌集~ 弦楽四重奏のための18のディヴェルティメント 川/輪舞/ストラヴィンスキーへのブルース/ 緊張する!/私の墓の前で踊る/尊崇/歩道の支柱/ 手紙/スカンク/若き愛/Creepalicious/時間の後/ 猫が狂ったようにひっかく/楽しもうぜ/炎と氷/ 厳しい決断/遺族の真実/最後のキス |
カルペ・ディエムSQ [チャールズ・ウェザビー(Vn) ジョン・ユーイング(Vn) コリーン・フジワラ(Va) ディエゴ・ファイングレッシュ(Vc)] | |
ピアニストとしても幅広い活動をしているウォロソフ(1955-)は、10代の頃からクラシックの勉強をしながら、ロックやジャズの演奏を行ってきている。そんな彼の作品は、「私の友だちが楽しみのために聴きたい音楽を作曲することに喜びを見出す」と彼自身が語るように、どれも聴きやすく、親しみやすい楽想に溢れている。このアルバムに収録された「無言歌」と名付けられた18曲の小品たちも、ポピュラーとクラシックの境目を外した楽しいものばかり。各々の曲に付けられたタイトルも意味深でおしゃれ。演奏は、こちらもアメリカの最先端を行くカルペ・ディエム弦楽四重奏団。これらの曲は、メンバーのヴァイオリニスト、ウェザビーのために書かれている。とびきりの楽しい一時をお届けする。 | ||
バックス&ブリッジ:ピアノ五重奏曲 バックス:ピアノ五重奏曲 ト短調 ブリッジ:ピアノ五重奏曲 ニ短調 H49a |
アシュリー・ウェイス(P) ティペットSQ | |
2曲の対照的なイギリスのピアノ五重奏曲を、アシュリー・ウェイスとティペット弦楽四重奏団の素晴らしい演奏でお楽しみ頂きたい。バックス(1883-1953)の作品は、1914年から15年にかけての彼の円熟期に書かれた物。批評家エドウィン・エヴァンズに捧げられている。初演時にピアノを演奏したのは、おなじみハリエット・コーエン(彼のパートナー)。彼女がバックスに与えたモティベーションは測りしれないほどの大きさであったことを実感せざるを得ない作品。一方、ブリッジ(1879-1940)の五重奏は、1904年から05年に書かれた最も初期の曲。彼自身は出来上がりに不満があり、1912年に大幅な改訂を加えている。有名な「コベット賞」(イギリスの金満家が設立した若き作曲家のための賞)に応募するための試行錯誤が窺われるが、それはそれで若き情熱の発露と言えるのではないだろうか。 | ||
ヘルマン: 3つのヴァイオリンのためのブルレスケ ト長調 Op.9/ 3つのヴァイオリンのための狂詩曲 〔第1番 ニ短調 Op.2/第2番 ト長調 Op.5/第3番 イ長調Op.13〕/ ヴァイオリンとチェロのための 華麗なる大二重奏曲 ト短調 Op.12(*)/ 3つのヴァイオリンのための組曲 ニ短調 Op.17 アイヒホルン: パガニーニの「ヴェニスの謝肉祭」の主題による 変奏曲(世界初録音)/ ロッシーニの「モーゼ」の主題による 華麗なる変奏曲(世界初録音) |
レート・クッペル(Vn) アレクシア・ アイヒホルン(Vn/Va) フリーデマン・ アイヒホルン(Vn) アレクサンダー・ ヒュルスホフ(Vc;*) | |
フリードリヒ・ヘルマン(1828-1907)の作品は、現代ではヴァイオリンとヴィオラを学ぶ人たちの必須アイテム。彼はメンデルスゾーンが設立したライプツィヒのコンセルヴァトワールで学び、1848年にはここの教授に任命された。多くの作品を書いているが、曲よりもヴァイオリン奏法について書いた著作の方が知られているのは何とももったいない話。冒頭の民謡「かわいいアウグスティン」のメロディを使った3台のヴァイオリンによるブルレスケでの魔法のような音は、一度聴いたら忘れられない感動。一方、ヨハン・ポール・アイヒホルン(1787-1861)の作品は、全て世界初録音。ここで素晴らしいヴァイオリンを演奏しているアレクシアとフリーデマンの係累にあたるとか。 | ||
ヘンツェ:ギター作品集第2集 ギター・ソナタ第1番「王宮の冬の音楽」/ カリヨン(R.エヴァーによるギター編;*)/ レチタティーフ(*)(R.エヴァーによるギター編)/ 仮面(*)(R.エヴァーによるギター編)/ 「ポルチーノ」による3つのおとぎ噺の情景/ エオリアン・ハープに寄せる頌歌(#) |
フランツ・ハラース(G) アンナ・トルゲ(マンドリン;*) クリスティーナ・ ビアンキ(Hp;*) アンサンブル・オクトパス(#) コンスタンティア・ グルズリ指揮(#) | |
ヘンツェ(1926-)とギター。一見ミスマッチな組み合わせだが、その奥深い味わいは第1集(8.557344)でも実証ずみ。まさにギター音楽に新たな地平を拓いたと言っても過言ではない。このアルバムも、ファンならずとも一聴の価値あるものとなっている。シェイクスピアの戯曲の登場人物に触発された「王宮の冬の音楽」を始め、幼年期に触れたおとぎ話や、メリケの詩による「エオリアン・ハープ」など感覚的で抒情性溢れた作品を聴くことが出来る。マンドリン、ハープなど典雅な音を用いているところもポイント高し。「ネオロマン」という言葉がぴったりの音楽。 | ||
バーンスタイン: クラリネット・ソナタ(1941)(W.ターウィリガー によるヴァイオリンとピアノ編)/ ヴァイオリン・ソナタ(1939)/ ピアノ三重奏曲(1937)/ 2つの家の歌(E.スターン編による ソプラノ、ヴァイオリンとピアノ編)~ [ピーター・パンより「我が家」(1950)/ ペンシルヴァニア・アヴェニュー1600番地より 「家の手入れ」(1976)]/ 「キャンディード」からの4つの楽章 (E.スターンによるヴァイオリンとピアノ編) |
オーパス2 [ウィリアム・テルウィリンガー(Vn) アンドルー・クーパーストック(P) チャールズ・バーナード(Vc) マリン・マッジー(S)] | |
作曲家としてのバーンスタイン(1918-1990)の功績の一つに「ジャズとクラシックの融合」が挙げられるが、ここに収録された初期の3曲の室内楽作品を聴くと、さすがの彼も、学生時代から20代の初めの頃には、印象派と新古典派の中庸を行く作品を書いていたんだな。と思わざるを得ない。とはいえ、1937年に書かれたピアノ三重奏曲の第2楽章は、やはりバーンスタインならではの物。今にもはじけそうなエネルギーを秘めている。歌を伴う「家の歌」、ヴァイオリンが伸びやかに歌う「キャンディードからの4つの楽章」は全てミュージカル作品からの編曲版で、こちらは彼ならではのノリの良さと、泣かせるメロディを併せ持つナンバー。 | ||
ゲディーニ:ピアノ曲全集第1集 マズルカ(1908)/29のカノン/ 「信仰」の言葉による主題と変奏/ 踊りながら綱渡りをするサーカスの踊り子/ 小さい料理人のメヌエット/ガヴォット/ 9つの小品/メヌエット=カリカチュア |
マッシモ・ ジュゼッペ・ビアンキ(P) | |
イタリアの近現代作曲家、ゲディーニ(1892-1965)のピアノ曲をお聴き頂きたい。彼が50年に渡って書いた全作品を2枚のアルバムに収録、こちらが第1集となる。彼はトリノでオルガン、ピアノ、チェロを学んだ後、1911年にエンリコ・ボッシに師事、作曲家、指揮者として活動する傍ら、音楽院で多くの弟子を育てている。ここに収録されたのは、1908年から1916年頃の初期の作品で、新鮮で自発的な作風を備えている。どの曲も工夫が凝らされており、例えば「信仰」の言葉による主題と変奏は、イタリア語で信仰を表す、Fede~F(ヘ)E(ホ)D(ニ)E(ホ)が音として組み込まれているという物。リストやシューマンが良く使った手法だが、彼は更に現代的な音として、素晴らしい変奏曲を創り上げた。今回の録音は、彼の娘であるマリア・グラツィア・ゲディーニがこの演奏のために楽譜を用意したもので、全て世界初録音となる。 | ||
ジョンソン:王子のアルメイン 王子のアルメイン、マスク-コラント/ パヴァン第1番 ハ短調/ ガイヤルド「私のマイルドメイズ嬢の喜び」/ パヴァン第2番 ヘ短調/2つのアルメイン/高貴な男/ 魔女の踊り/パヴァン第3番 ハ短調/ 3つのアルメイン/妖精の踊り/幻想曲/ガイヤルド/ ストレンジ嬢のアルメイン/ パヴァン第4番(N.ノースによる改編)/ 王子の仮面、第1、第2、第3の踊り/ 3つのアルメイン/ サテュロスの踊り(N.ノースによる改編) |
ナイジェル・ノース(リュート) | |
ジェイムズ1世王朝の宮廷リュート奏者として知られるジョンソンの作品集。彼の父ジョン・ジョンソン(1583?-1633)も音楽家として有名だった。ダウランドとほとんど同時期に活躍し、パヴァン、アルメイン、ガイヤルドなど古い形式を踏襲しながらも、9コースリュート(ルネサンスの調弦法に基づく分類)の可能性を極限まで生かした精緻で感傷的な肌触りのよい音楽を残している。演奏するのは、おなじみナイジェル・ノース。オリジナル曲の中に、彼が改編した曲も組み込み、すばらしい演奏効果をあげている。なおジャケットに描かれた絵は、彼が仕えたジェイムズ1世の息子、ヘンリーで、第1曲の「王子のアルメイン」などは彼のために書かれた作品。 | ||
ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ集 第2巻 親愛なる愛しいほくろ様/そして彼女は持っている/あなたが壊して緩めた/傷は浅い/私の胸は感傷的になる/最も優雅なベールで/ 悲しみが甘い時/私はすぐに死んでしまう/痛みが激しい時、私は無口になる/おお、これほどまでに大きな罰/おお、甘き情熱/ 私が感じるがままに/この手ではない/たいまつか矢のどちらかで/雪のような白い手/あなたの残り香が/そして、幸せの竪琴を/ 私は変わらない/輝く瞳に出会ったとき/私の光を消さないで/フランスの歌/ガリアルダ マルコ・ロンギーニ指揮デリティエ・ムジケ | ||
数奇な運命を辿った作曲家、ジェズアルド。テキストの原作者はよくわからないが、少なくとも3人の名前タッソー、グァリーニ、ダヴァロス(最初の妻の父)は確定することができるようだ。中でも「私が感じるがままに」は当時とても有名で、当時の作曲家たちが競って、パロディ・ミサの中で用いている。 | ||
ビゼー(1838-1875):カンタータ「クロヴィスとクロティルド」(1857)(*)/テ・デウム(#)
カタリナ・ヨヴァノヴィチ(S) フィリップ・ド(T) マーク・シュネイブル(B;*) ジャン=クロード・カザドシュ指揮リール国立o. パ・ド・カレーcho.(#) | ||
(*)はかの有名な「ローマ賞」受賞作品。残念なことに楽譜が失われてしまい、1988年に再発見されるまで演奏されることは無かった。フランク族のクローヴィス王と彼の妻クロティルデがキリスト教へ改宗するまでを描いた物語。 | ||
クリスマスの子守歌とキャロル 伝承曲:イエスの庭 / ダーク(1888-1976):わびしき真冬に / ティーフェンバッハ(1960-):子守歌 ホルスト(1874-1934):おねむりなさい、いとしい子よ / 伝承曲:コヴェントリー・キャロル ブリテン(1913-1976):キャロルの祭典~間奏曲 / 伝承曲:新しいクリスマス / 作曲家不詳:天国の熾天使 伝承曲:うまやのなかに/このすてきな香りはなんだろう?/神の子がお生まれになった トゥルニエ(1879-1951):6つのノエル / ヘッド(1900-1976):ベツレヘムへの小道 / 伝承曲:不思議の森 ウィッチャー(1931-):ピープル、ルック・イースト! / ヌルミ(1948-):今宵、ベツレヘムにて サルゼード(1885-1961):「アデステ・フィデレス」による演奏会用変奏曲 伝承曲:甘き喜びのうちに/まぶねのなかで/幼児キリストの子守歌/ウェックスフォードのキャロル モニカ・ウィッチャー(S) ジュディ・ローマン(Hp) | ||
オリジナル曲以外は、ハーピストであるジュディ・ローマンの編曲による。12世紀から現代までのクリスマス音楽を収録。 #入荷は2011年1月になりますので、ご注意下さい。 | ||
ウィーラー:歌曲集「セレナータ」(1993)(*)/ 歌曲集「日曜日の歌」(1999)(#)/ 歌曲集「天上と地上」(2007)(+)/ 歌曲集「眠りながら歌う」抜粋(1984)(**)/ 連祷(2006)(*)/ 歌曲集「夜の荒廃」(1990)(#)/ モーツァルト、1935(1997)(*)/歌曲集「後戻り」(**) |
ウィリアム・シャープ(Br;*) スザンナ・フィリップ(S;#) ヨーゼフ・カイザー(T;+) クリスタ・リヴァー(Ms;**) ドナルド・ベルマン(P) | |
ボストンへの深い愛情が込められたオペラ「The Construction of Boston」(8.669018)が評判となった作曲家ウィーラー(1952-)の歌曲集。「言葉と音楽のコンビネーションから生まれる歌曲は最も感覚的で楽しい物。」と作曲家自身が語るように、このアルバムには憂鬱な気分からユーモアに溢れた明るさまで、様々な世界が溢れている。名ソプラノ、ルネ・フレミングのために書かれた「日曜日の歌」、もともとはギターとテノールのために書かれた「セレナータ」のあけっぴろげな愛の表現、「モーツァルト、1935」では、断片的に現れるモーツァルトのおなじみの旋律が微笑を誘う。エミリー・ディキンソン、ブレーク、リルケなど普遍性のあるテキストにつけられた変幻自在なメロディは、聴き手のイマジネーションを刺激することだろう。 | ||
作曲者不詳:セネガルの歌「おお、ラルム」 (1982年に録音された音) スウェイン:マニフィカトI(1982)/ 沈黙の地(1997)(世界初録音)/ アヴェ・ヴェルム・コルプス(2003)(世界初録音)/ スターバト・マーテル(2004)(*)(世界初録音) |
ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc) ドミートリー・アンサンブル ソフィー・ベヴァン(S;*) ケイト・ サイモンズ=ジョイ(Ms;*) ベン・オールデン(T;*) ジョナサン・セールズ(B;*) グレアム・ロス指揮 | |
このアルバムから最初に流れてくるのは、何とも不思議なセネガルの民謡。「なぜ?」と思う間もなく、作曲家による「マニフィカト」が始まる。この新鮮な驚きと言ったら!1946年イギリス生まれのスウェイン(1946-)は、ロンドンで学んだ後、パリでメシアンとともに研鑽を積んだ。彼は多くの合唱作品を書いていて、ここでは30年に及ぶ作曲生活の中から生まれた4つの曲を聴くことが出来る。このマニフィカトは1982年に彼がセネガルを訪れた際、聞いたジョラの民謡「おお、ラルム」を元に書かれている。湧き上がるようなパワーが写し取られた興味深い作品。その後、イギリスに戻った彼が書いたのが、40 部の合唱とチェロ独奏からなる「沈黙の地」。あまりにも切ない挽歌に胸が痛みる。イスラエルとパレスチナでわが子を失い悲しむ母親に捧げられた「スターバト・マーテル」はラテン語のテキストにアラム語、ヘブライ語、アラビア語などのテキストを織り交ぜながら進む。最後のモテットでは、全ての言葉が溶け合うことで平和への祈りを表すという物。決して聞きやすい音楽とは言えないが、じっくり耳を傾けていただきたい1枚。 | ||
バーバー・コンダクツ・バーバー バーバー(1910-1981): 交響曲第2番 Op.19(1944/1947改作)/ チェロ協奏曲(1945)(#)/ バレエ「メディア~心の洞窟」Op.23 ~管弦楽組曲(1946) |
ザラ・ネルソヴァ(Vc;#) サミュエル・バーバー指揮 ロンドン新so. | |
録音:1950年12月11日-13日、キングズウェイ・ホール、ロンドン。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ~ハイフェッツ チャイコフスキー(1840-1893):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 [ワルター・ジュスキント指揮フィルハーモニアo./1950年7月19日-20日] コニュス(1869-1942):ヴァイオリン協奏曲 ホ短調[アイズラー・ソロモン指揮RCAビクターso./1952年12月3日]/ サラサーテ(1844-1908):ツィゴイネルワイゼン[W.スタインバーグ指揮RCAビクターso./1951年6月16日]/ コルンゴルト(1897-1957):ヴァイオリン協奏曲[ウォーレンステイン指揮ロサンゼルスpo./1953年1月10日] | ||
録音:[/内]。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ポール・セラーニ(1951-):歌劇「トニー・カルーソー最後の放送」(2004) (デイナ・ジョイアの脚本による10の短い情景からなる) エリック・フェンネル(T;トニー・カルーソー) ジャクリーン・ファミラント(S;研修生) ヤン・オパラッハ(B-Br;エンジニア) ヘンリー・フォーゲル(ナレーター;アナウンサー) ヴィッキー・ドニー、ヴァル・ホーク、ナンシー・リード(S;マーケター 1-3) ディーゼラ・ラールスドッティル(S;教区学校の生徒たち/修道女) キース・ファレス(Br;司祭) ロリー・リプキス(ボーイS;若きトニー) アリソン・トゥペイ(Ms;トニーの母) フィービー・フェンネル(S;マリア・カラス) パトリシア・リズリー(Ms;黒髪の女性) パク・ジュンホ指揮モノカシー室内o. | ||
録音:2009年4月11日、 Star City Recording, Bethlehem, Pennsylvania, USA /2009年6月3日-7日、 Red Rock Recording, Saylorsbury, Pennsylvania, USA。アメリカの作家ジョイア(1950-)の台本による「オペラ愛好家」のためのオペラ。翌日からイージー・リスニング専門のスタジオとなってしまうクラシック音楽専門ラジオ局が舞台。若い頃「第2のカルーソー」として嘱望されたテノール歌手で、27年間番組 "Opera Lover" のホストを務めて来たアントニオ・カルーソーは落胆し、他のスタッフは彼を慰めている。その最後の放送中に3人の亡霊が現れた。一人は彼の母、そして何とマリア・カラス、さらに謎の女・・・。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年12月発売分[代理店アナウンス順] | ||
シベリウス:交響曲集 〔第1番 ホ短調 Op.39/第3番 ハ長調 Op.52〕 |
ピエタリ・インキネン指揮 ニュージーランドso. | |
日本でもおなじみ、ピエタリ・インキネンによるシベリウス(1685-1957)。いよいよ交響曲の登場。まずは第1番からお聴き頂きたい。いつものような透明感溢れるオーケストラの響き、そして湧き上がるような感情の迸り。まさに「これは名演だ」と心から叫ばずにいられない。1899年に書かれた第1番は、表題こそ付いてないものの、終楽章には「幻想風に」と記されていたりと、かなり物語性を帯びた曲。誰もが想像する北欧の大自然を音にすればこんな感じで間違いない。インキネンは曲の随所にメリハリを持たせ、テンポ良く進めていく。そして、金管を思い切り歌わせ、弦を可能な限りまで揺らめかせ、シベリウスをこれ以上ないほどに丁寧に表現している。もっと簡素な趣きを持つ第3番では、爽やかな風を思わせる第1楽章で始まり、曲の最後まで緊張感が途切れることがない。全集完成が本当に楽しみ。 | ||
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」
ラルフ・ルーカス(B;エリヤ) ルート・ツィーザク(S;寡婦) クラウディア・マーンケ(Ms;天使/女王イゼベル) クリストフ・ゲンツ(T;オバデヤ/アハブ) ルイゼ・ミュラー(ボーイS;少年) ライプツィヒMDR放送cho. 準・メルクル指揮ライプツィヒMDRso. | ||
イスラエルの神ヤハウェに仕える預言者を描いた、メンデルスゾーン(1809-1847)最後の完成作品であるオラトリオ「エリア」。1836年に初演された「パウロ」を越える物を書くために、ルターが訳したドイツ語聖書をもとに作成された台本を練り上げ、感動的な音楽が付けられている。旧約聖書の「列王記」に記されたエリアは、徹底した預言者であり、正しき言葉を伝えるためには、権力者から民衆まで、この世の全てを敵に回すことも厭わないほど激しい人物だった。しかし、メンデルスゾーンは、彼の中に理想の指導者の姿を見出し、音楽で余すことなく描き切った。準・メルクルは現代最高の歌い手たちとともに、この素晴らしいオラトリオを理想的な形で現代に問う。 | ||
サラサーテ: ヴァイオリンと管弦楽のための作品集第2集 カルメン幻想曲 Op.25/ グノーの「ロメオとジュリエット」による 演奏会用幻想曲 Op.5/ ロシアの歌 Op.49(ヴァイオリンと管弦楽編)/ ナイチンゲールの歌Op.29(ヴァイオリンと管弦楽編)/ 狩り Op.44/ ホタ・デ・パブロOp.52(ヴァイオリンと管弦楽編) |
楊天堝(Vn) ナバーラso. エルネスト・マルティネス= イスキエルド指揮 | |
有名な「カルメン幻想曲」で始まるこのアルバムは、NAXOS期待の新人、1987年生まれの楊天堝によるサラサーテ(1844-1908)の管弦楽とヴァイオリンのための作品集第2集になる。冒頭から素晴らしい緊張感と美音に満ちた彼女の演奏に引き込まれない人はいないだろう。彼女はNAXOS のサラサーテ録音を一手に引き受けているが、リリースが進むごとに成熟度が高まるのはさすが!少女時代から数多くのコンクールを制覇し、アイザック・スターンに学び、13歳でパガニーニの「24の狂詩曲」を録音、世界各国のオーケストラとも共演する彼女の今後が本当に楽しみ。サラサーテは一部の曲のみばかりが知られるが、こんなに良い曲があるとは!と驚かれた人も多いはず。情熱的な曲をもっと聴きたい方は第1集(8.572191)か、ピアノとヴァイオリンのための作品集の第1集(8.557767)、第2集(8.570192)もどうぞ。 | ||
ショパンの弟子たち ミクリ(1819-1897):2つのポロネーズOp.8~第1番 ト短調/ 10のピアノ小品集 Op.24 より〔ルーマニア風/練習曲/カンティレーナ/即興曲〕/ 2つのポロネーズOp.8~第2番 変イ長調 テレフセン(1823-1874):ワルツ 変ニ長調 Op.27/即興曲 ト長調 Op.38/小さな物乞い Op.23/4つのマズルカOp.3 フィルチ(1830-1845):即興曲第1番 変ト長調/マズルカ 変ホ長調 Op.3-3/ヴェネツィアの別れ/ 舟歌 変ト長調/言葉のないロマンス/即興曲第2番 変ロ短調 グートマン(1819-1882):夜想曲 変イ長調 Op.8-1/鳥たちの目覚め、牧歌 Op.44/ボレロOp.35 フーベルト・ルトコフスキ(P) | ||
優れたピアニストが、そのまま優れた教師であるとは決して言えないが、ショパンは「本当に素晴らしい才能を持った者」に自らの音楽を伝えていたようだ。ショパンより9歳年下のミクーリは、「ショパンのピアノ奏法の継承者」と言われるが、第1番のポロネーズで見られる和声はかなり独特で、また先進的。洗練されているとは言い難いかもしれないが、今、こうして聴いてみるとかなり面白いと言えるだろう。ノルウェーのピアニスト、テレフセンは2年半待ってショパンに弟子入りを許されたという人。その後パリで大勢し、確固たる地位を築いた。フィルチは11歳から4年間だけショパンに師事したが、残念なことに15歳の時に肺結核で世を去ってするる。タッチもショパンに似ていたそうだが、この即興曲第1番は、ショパンそのものを彷彿させる繊細な作品で、せめてあと20年生きていれば、ピアノ界の歴史を塗り替えていたかもしれない。そしてグートマンはショパンとは違い、大柄で力強い人だったそうで、ショパンは彼に「スケルツォ第3番」を献呈している。ショパンが心から信頼を寄せていた人物の一人。 | ||
ショパン:歌曲全集 17の歌曲集 Op.74/ 不思議な力/ドゥムカ(寂しき小唄)/ ショパンのマズルカによる歌曲 (4曲/ポーリーヌ・ヴィアルト=ガルシア編曲) |
オリガ・パシシュニュク(S) ナターリャ・パシシュニュク(P) | |
ショパン(1810-1849)はその生涯に、折りに触れて歌曲を書いていたが、結局のところ出版することは無かった。理由はわからないが、もしかしたらこれらは彼の個人的心情の表れだったのではないだろうか?ショパンの死後、友人のフォンタナが遺稿を整理し、16曲をまとめて作品74として出版する。その後、シュレジンガーがもう一曲追加し17曲としてまとまった。このアルバムではその後に発見された2曲も歌われている。ピアノ曲とは違い、ほとんどが単純な有節歌曲で素朴な物だが、実に味わい深い音楽であることに間違いない。このアルバムでは、ショパンの友人で才能ある女性作曲家ポーリーヌ・ヴィアルドがショパンのマズルカに歌詞をつけ「歌曲に設えた」作品も4曲歌われている。パシシュニク姉妹のチャーミングな演奏が知られざるショパンの姿を生き生きと伝える。 | ||
ルトスワフスキ:ラスト・コンサート パルティータ(ヴァイオリンと管弦楽編;*)/ インターリュード/チェーンII(*)/ 花の歌と花のお話(#)/チェーンI |
フジコ・イマジシ(Vn;*) ヴァルディン・ アンダーソン(S;#) ニュー・ミュージック・コンサーツ ヴィトルト・ルトスワフスキ指揮 | |
偉大なるポーランドの作曲家、ルトスワフスキ(1913-1994)は自作を表現するにあたって最高の演奏家でもあった。作曲する際も当時流行の前衛主義などの周囲のやり方に惑わされることなく、常に彼独自の思想に基づいており、常に新しい形式を開発し、またそれを推し進めたことで知られている。彼が追求した形式の一つに「チェーン」というものがあるが、これは偶然性や不確定な繰り返しなど様々な要素を含み、真意を表現するのは並大抵のことではない。ここで聴ける「チェーンI」と「チェーンII」はまさにこの形式の最良の姿と言えるだろう。パルティータは比較的演奏される機会の多い作品だが、ここは作曲家の意図が120%伝わる演奏で聴いてみたい物。仄暗く神秘的な音色に終始する「花の歌と花のお話」も興味深い連作歌曲集。ルトスワフスキはこのコンサートの3か月と2週間後にこの世を去ったが、ここには全く感傷めいたものはない。常に前進する芸術家の意思が強く感じられる。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ: シェイクスピア序曲集 Vol.2 お気に召すまま Op.166/ヴェニスの商人 Op.76/ 空騒ぎ Op.164(*)/ジョン王Op.111/冬の叙事詩 Op.80 |
アンドルー・ペニー指揮 西オーストラリアso. | |
(*)を除き世界初録音。第1集(8.572500)で、その劇的で壮大な音楽に驚かされた人も多いことだろう。カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968)のシェイクスピア序曲集の第2集。まるで映画を見るかのように、シェイクスピアの名作の各々場面を彷彿させ、ここまで想像を膨らませるだけの音楽を書くには、相当作品を読み込んでいたのだろう。「お気に召すまま」ではアーデンの森に響き渡る角笛の音で幕を開ける。羊飼いたちと主人公たちの恋愛騒動は、まるでワーグナーを思わせる森のささやきと共に描かれていく。トスカニーニに献呈された「ヴェニスの商人」では重苦しい弦のユニゾンで幕を開ける。聴き手は、シャイロックとアントニオのやりとりを頭の中で描きながら音楽に没頭出来る。他の3曲も素晴らしい描写力。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲(ピアノと弦楽四重奏編) ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K414/ ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K415/ ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調K449 |
ロバート・ブロッカー(P) ビアヴァSQ [オースティン・ハルトマン、 コー・ヒュンスー(Vn) マリー・パージン(Va) ジャンソン・キャロウェイ(Vc)] | |
ザルツブルクの大司教コロレドと訣別し、ウィーンに活動の拠点を移したモーツァルト(1756-1791)が、1782年の秋に作曲し、自ら主宰した予約演奏会で初演した第12番と第13番、そしてその2年後に作曲された第14番。各々作風の違いや、本来の楽器編成の若干の違いはあるが、どれもが若き作曲家の自信に満ち溢れた輝かしい作品。とは言え、当時、旅行する機会の多かったモーツァルトは、例えオーケストラが準備できない場所でも自作を演奏しなくてはいけなかった。そんな時のために、これらの協奏曲には「弦楽四重奏伴奏」の版も用意してあった。オーボエやホルンやトランペット、ティンパニ・・・これらがなくとも何と輝かしくたおやかなことだろう。シンプルな響きの中に溢れる音楽性と知性。「むずかしすぎず易しすぎず、音楽通はもちろん、そうでない人もなぜだか満足」できるように作られた名曲。 | ||
クロイツェル:ヴァイオリン協奏曲集 〔第17番 ト長調/第18番 ホ短調/第19番 ニ短調〕 |
アクセル・シュトラウス(Vn) アンドルー・モグレリア指揮 サンフランシスコ音楽院o. | |
クロイツェル(1766-1831 フランス読みではクレゼール)は、フランス・ヴァイオリン楽派の基礎を作った人で、当時としては先進的なヴァイオリンのヴィルトゥオーゾであったため、ベートーヴェンから第9番のソナタを献呈された(クロイツェル自身は演奏しなかった)ことで知られている。このアルバムで聴ける協奏曲はクロイツェルの作曲家としての最も脂の乗った時期に書かれたもので、彼の19曲ある協奏曲の最後の3曲となる(NAXOS では彼の協奏曲を全曲リリースする予定)。溢れるような旋律美はロマン派を先取りしていて、自由自在に歌うヴァイオリンの調べにはため息をつく他ない。脈々と息づくヴァイオリン音楽の伝統を遡る喜びを味わってみて頂きたい。NAXOS イチオシの若手、アクセル・シュトラウスの素晴らしい演奏。 | ||
リース(1784-1838):ピアノ協奏曲集 Vol.4 ピアノ協奏曲第5番 ニ長調「田園風」Op.120/ ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 Op.115/ 序奏と華麗なるロンドWoO54 (1835) |
クリストファー・ ヒンターフーバー(P) ウーヴェ・グロット指揮 ボーンマスso. | |
第5番のタイトル「田園風」は、彼自身が名付けたもので、彼の3曲あるタイトル付きの協奏曲の中の1曲だが、他の2曲とは違い、最初に出版されたスコアに付されていた物。このタイトルを聴いて誰もが思い出すのは、ベートーヴェンの「田園交響曲」だろう。もちろんリースもこの曲を良く知ってはいたが、別に影響されたわけではないようで、当時のボヘミアとオーストリアには、「牧歌的」なイディオムがそこら中にあったと考える方が正しいようだ。タイトル通り、平和で美しい音楽。もちろん、時として爆発する瞬間もあるが。それに比べ、 ハ短調の協奏曲は調性の特性もあってか、かなり劇的に始まるが、終楽章が予想外にのどかなのも面白いところ。ロンドは、当時流行の「自らの技巧を誇示するために最適」な作品。こんな良いものが出版されなかったのが不思議。 | ||
カゼッラ: 声楽と管弦楽のための「五月の夜」Op.20(*)[アリヴィア・アンドレイニ(Ms)]/ チェロ協奏曲 Op.58[アンドレア・ネフェリーニ(Vc)]/ ピアノと小管弦楽のためのD.スカルラッティの音楽によるディヴェルティメント 「スカルラッティアーナ」[ユ・ソンヒ(P)] フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマso. | ||
(*)は世界初録音。 NAXOSレーベルが力を注ぐ、アルフレード・カゼッラ(1883-1947)の作品集。今回は声楽曲とチェロ協奏曲、そして彼が研究していたスカルラッティの音楽に基づいた管弦楽作品と、広範囲に渡る曲を収録した。「5月の夜」はストラヴィンスキーの「春の祭典」に触発されて書かれた作品で、不可解な月の光が広がる夜から、光溢れる夜明けまでを入念に描いている。同じくストラヴィンスキーのプルチネルラを思わせる「スカルラッティアーナ」、タイトルこそは付されていないものの、新古典主義的な音の動きを持つ1934年に書かれたチェロ協奏曲、と、カゼッラが目指した音楽の方向が見えるような曲ばかりが選ばれている。 | ||
スーザ:吹奏楽作品集 Vol.8 士官候補生/北部の松/ 喜歌劇「エル・カピタン」からセレクション/ アメリカのボーイスカウト/十字軍行進曲/ 喜歌劇「エル・カピタン」から第2幕 「オー、ウォリアー・グリム」(*)/ キャンパスにて/ジャック・ター/ 在郷軍人会の戦友たち/ピッツバーグの誇り/ 組曲「王宮にて」~[伯爵夫人/閣下夫人/女王陛下]/ ワシントン・ポスト |
マーティン・ヒントン (コルネット;*) ロイヤル・ アーティレリー・バンド キース・ブライオン指揮 | |
NAXOSの人気シリーズ、スーザ(1854-1932)の行進曲集もこの盤で第8集となる。100曲を越えるマーチは、どれもエネルギーに満ち、聴いているだけで元気が出てくるような溌剌としたものばかり。誰もが知っている「ワシントン・ポスト」や「士官候補生」はもちろんのこと、こんなに良い曲があったのか!と驚かせてくれるような曲ばかりが詰まっている。そんなスーザは「マーチ王」として知られているが、実はオペレッタも数多く書いている。この盤では、最も成功した演目「エル・カピタン」からの曲を聴くことが出来る。1896年に作曲されボストンで初演されたこのオペレッタ、17世紀のペルーを支配していた臆病な総督が主役の3幕ものの作品で、今では行進曲ばかりが知られているが、1992年にブロードウェイで再演されてから、少しずつ人気が再燃している息の長い音楽。スーザのオーソリティ、キース・ブライオンの素晴らしい演奏で。 | ||
レーガー:クラリネット・ソナタ全集 クラリネット・ソナタ第1番 変イ長調 Op.49-1/ クラリネット・ソナタ第2番 嬰ヘ短調Op.49-2/ クラリネット・ソナタ第3番 変ロ長調 Op.107 |
ジャネット・ヒルトン(Cl) ヤコプ・フィッケルト(P) | |
レーガー(1873-1916)の3曲あるクラリネット・ソナタの全集。第1番と第2番のソナタは、ブラームスのクラリネット・ソナタに触発されて書いたとされるが、曲の雰囲気はかなり違い、妙に懐かしいメロディと複雑な転調が組み合わせられた曲で、なかなか美しさを理解するには時間がかかりそうな作品。彼の個人的な教師であったリントナーが紹介したクラリネット奏者、キュルマイヤーのために書かれており、キュルマイヤーも演奏に際して、この曲を丹念に研究したということ。第3番のソナタは形式こそ古典的だが、曲想はもっと自由で、禁欲的なクラリネットと、演奏困難とも言えるピアノ・パートが見事な対話を繰り広げている。 | ||
メルツァー(1966-): ブリオン(2008)〔ジェイムズ・ベイカー指揮シグナス・アンサンブル〕/ 「サイラス・マーナー」からの2つの歌(2000-2001)(#)〔夜になると彼はお祭り騒ぎ/目覚めの当惑〕 [エリザベス・ヘンリクソン・ファルム(S) グレゴリー・ヘッセリンク(Vc)]/ シンドバッド[ジョン・シャーリー=カーク(ナレーター) ピーボディ・トリオ]/ 亡命者(**)〔亡命者/亡命者(中国へ)〕[リチャード・ラリ(Br) ポール・ホステッター指揮セクィトゥル] | ||
1966年ブルックリン生まれのメルツァーは、作曲だけでなく、教育者としても高く評価されている。新古典主義の影響も感じられる彼の音楽は、深淵でもあり、また探究心を刺激するまたとないユニークな物。「ブリオン」では、楽器たちが入れ替わり立ち替わり、雄弁な歌を歌う。その風景はまるで魔法の森の中で小鳥たちの不思議な歌を聴いているかのようだ。奇妙な懐かしさを持つ「2つの歌」、現代の世界を訪れてテニスをするシンドバット、そして、ピューリッツァー賞も受賞したアメリカの詩人、コンラッド・エイケンの詩に基づいた暗澹とした作品「亡命者」。現代アメリカの混沌とした部分を垣間見るような作品が並ぶ。 | ||
イギリスの女性作曲家たち エセル・スミス(1858-1944): ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.7 エリザベス・マコンキー(1907-1994):3つの前奏曲 イレーネ・レジーナ・ウィエニアウスカ (ポルドウスキ):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 フィリス・テイト(1911-1987):三部作 エセル・バーンズ(1874-1948):狩り |
クレア・ホウィック(Vn) ソフィア・ラーマン(P) | |
一部の愛好家や研究者の尽力のおかげで、最近になって、ようやくイギリスの音楽は広く普及してきたと思われるが、これが「イギリスの女性作曲家」となると知名度はまだまだ低いのが現状。このアルバムには、19世紀終わりから20世紀を生きた5人の女性作曲家のヴァイオリン作品を収録した。およそ80年の間に彼女たちは様々な音楽を書き、人知れずこの世を去っていった。これらの音楽の何と芳しいこと。決して女性の地位が高くはなかった時代において、彼女たちは音楽でのみ自らの声を伝えていたのだろうか? | ||
エネスク:ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.24-1/ 組曲第3番「即興的小品」Op.18~ [コラール/鐘の夜想曲]/ 組曲第2番 ニ長調 Op.10~ [トッカータ/サラバンド/パヴァーヌ/ブーレ] |
マテイ・ヴァルガ(P) | |
20世紀最高のヴァイオリニストの一人、ジョルジェ・エネスク(1881-1955)。彼はパリで学び、自作にルーマニア民俗音楽を取り入れたことでも良く知られている。彼のピアノ曲はあまり知られていないが、魅力的な作品が多く、このアルバムが再評価のきっかけになることを祈るばかり。1924年に作曲されたピアノ・ソナタは彼が休暇で訪れたカルパチア山で完成させたもので、第2楽章の特徴的なリズムが印象的な作品。調性感は弱いものの、得も言われぬ抒情性を帯びたメロディは聴き手を引きつけて離さない。組曲は、もう少し前に書かれた作品だが、こちらもかなり個性的。例えば「鐘の夜想曲」での倍音を模した響きはありそうでなかった音色。後のメシアンを予感させる多元的な音色とでも言えるだろうか。 | ||
レーガー:オルガン作品集 Vol.10 前奏曲とフーガ ホ短調 Op.85-4/ 52のやさしいコラール前奏曲 より Nos.39-44 / 前奏曲とフーガ 嬰ト短調/ 52のやさしいコラール前奏曲 より Nos.45-52/ コラール幻想曲「おおわが魂よ、大いに喜べ」 |
マルティン・ ヴェルツェル(Org) | |
使用楽器:トリーア教会のオルガン(ヨハネス・クライス製作)。 レーガー(1873-1916)の「52のやさしいコラール前奏曲」は彼のオルガン作品の中でも重要な位置を占めている物。1902年に作曲され、プロテスタントの良く知られた讃美歌が元になっており、中にはバッハのコラールなどでおなじみのメロディもあり、なかなか聴きごたえがある。タイトルに「やさしい」とあるが、なかなかどうして。どれも凝った作風で一筋縄ではいかないところがさすがレーガー。さすがに半音階的な和声は姿を潜めているが、いつものような「網の目のような対位法」が散りばめられていて、複雑怪奇な物が好きな人にはたまらない作品群と言える。第1-10番までは8.553927、第11-30番までは8.570455で聴くことが出来る。独立した3つの作品もこれまた素晴らしく、こちらは完全に近代の音楽で、和声的にも音楽的にもすこぶる充実している。 | ||
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集 Vol.13 〔イ長調 K.65 L.195 P.142/ニ長調 K.160 L.15 P.131/ト長調 K.125 L.487 P.152/ホ短調K.232 L.62 P.317/ ニ長調 K.416 L.149 P.454/ト長調 K.71 L.81 P.17/ニ長調 K.164 L.59 P.274/ト短調 K.35 L.386 P.20/ ニ長調 K.534 L.11 P.538/ハ短調 K.22 L.360 P.78/ヘ長調 K.205 L.S.23 P.171/変ロ長調 K.529 L.327 P.533/ ニ長調 K.491 L.164 P.124/ロ短調 K.197 L.147 P.124/ホ長調K.28 L.373 P.84/ハ短調 K.363 L.160 P.104〕 ホワン・チューファン(P) | ||
好評、ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)の同第13集。NAXOSでは各々のアルバム毎に違うピアニストを起用し、それぞれの個性も打ち出している。今回演奏しているのは、中国の若き才能、ホワン・チューファン。彼女は2005年のクリーヴランド国際ピアノ・コンクールで1位を獲得し、ヴァン・クライバーン国際コンクールではファイナリストとなった注目の人。すでに世界的な演奏活動を行っており、日本でも室内楽のコンサートを開いている。全体的にしっとりとした風情があり、重みのある打鍵、美しい音色が印象的。大人の風格を感じさせる。 | ||
クレメンティ:グラドゥス・アド・パルナッスムOp.44~第1巻 速く/できるだけ活発に/活発に/早く、しかし優雅に/歩くテンポより少し早く。表情豊かに/ 活発に中庸のテンポで、更に中庸に/極度に早く/やや活発に、中庸のテンポで、そして優雅に/ 3つの小品からなる組曲〔前奏曲/活発に中庸のテンポで/活発に中庸のテンポで、そして歌うように〕/ 4つの小品からなる組曲〔前奏曲/フーガ/ゆるやかに音を保持して〕/ 急速に/急速に/序奏とフーガ/急速に/活発に/急速に/活発に、心をこめて/急速に/急速に アレッサンドロ・マラゴーニ(P) | ||
グラドゥス・アド・パルナッスム。この名前はドビュッシーの「子どもの領分」の中の1曲でおなじみだろう。しかしこの名前の由来をご存知か?もともとは芸術や文化の聖地、ギリシャにある「パルナッソス山」への梯子という意味で、クレメンティ(1752-1832)は自らの練習曲にこの名前を当てた。この当時は指のために書かれた練習曲がとても少なく、ひたすら機械的に指を鍛えることができるこの曲集は「芸術を極めるための近道」として学習者たちに重用された。ドビュッシーは、愛娘がこの曲を練習している姿を見て、少々皮肉を込めて自作に引用したというわけ。ただ、練習曲として聴くにはもったいないほどの高い音楽性を秘めた曲集でもあることは確か。 | ||
ハイドン:ミサ曲 Vol.5 〔第2番 変ホ長調「祝福された聖処女マリアへの讃美のミサ(大オルガンミサ)」Hob.XXII; 4(*)/ 第8番 変ロ長調「オッフィーダの聖ベルナルドの賛美のミサ」Hob.XXII; 10(#)〕 アン・ホイット(S) ルーシエン・ブラケット(A;*) ヘイティン・チン(A;#) キルステン・ゾレク=アヴェラ(A;#) スティーヴン・サンズ(T;*) ダニエル・ムトル(T;#) リチャード・リポルド、アンドルー・ノーレン(B) ドンショク・シン(Org;*) オウエン・バーディック指揮ルベル・バロックo.、ニューヨーク・トリニティ教会cho. | ||
1768~69年頃、ハイドン(1732-1809)がエステルハーツィ候ニコラウスに仕え始めた頃に書かれた「ミサ曲第2番」はアイゼンシュタットのベルク教会のために作曲されたとされている(聖母マリアの祝日のために演奏された後は、聖ヨゼフの日にも使いまわされたよう)。全編に渡ってオルガンが活躍するため「大オルガンミサ」と呼ばれる。ハイドン自身がオルガンを演奏し、喝采を浴びたのではないだろうか?曲調も全体的に明るく、快活で喜びに満ちた美しい物。そのほぼ30年後に書かれた「オッフィーダの聖ベルナルドの賛美のミサ」は、サンクトゥスの部分に古い聖歌が使われていることで「ハイリゲ・ミサ」としても知られている。一度はロンドンに永住しようと考えたハイドンだが、結局ウィーンに戻り、この曲が書かれた1796年にはエステルハーツィ家の楽長に再就任、2代目当主のために書かれたミサ曲。合唱パートがとりわけ充実していて、60歳を超えたハイドンの旺盛な創作意欲が感じられる傑作。 | ||
ミスティック・クラシック(コンピレーション盤) | ||
グレート・ワルツ集(コンピレーション盤) | ||
イージー・リスニング・ピアノ・クラシック~J.S.バッハ(コンピレーション盤) | ||
イージー・リスニング・ピアノ・クラシック~ショパン(コンピレーション盤) | ||
イージー・リスニング・ピアノ・クラシック~ゴドフスキー (MARCO POLO音源からのコンピレーション) | ||
イージー・リスニング・ピアノ・クラシック~モーツァルト(コンピレーション盤) | ||
イージー・リスニング・ピアノ・クラシック~シューベルト(コンピレーション盤) | ||
ルーセル:交響曲全集 8.570323、8.570529、8.570245、8.572135のセット |
ステファヌ・ドゥネーヴ指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
グレート・ピアニスト・シリーズ~コルトー 1929-1937年録音集 パーセル(1659-1695)/A.M.ヘンダーソン編曲:組曲 ト長調[1937年10月26日] J.S.バッハ(1685-1750)/コルトー編曲: オルガン協奏曲 ニ短調 BWV596/ピアノ協奏曲 ヘ短調 BWV1056~第2楽章「ラルゴ」[1937年5月18日] メンデルスゾーン(1809-1847):厳格な変奏曲Op.54/無言歌集第1巻Op.19~第1番 ホ長調[1937年5月19日]/ フランク(1822-1890):前奏曲、コラールとフーガ[1929年3月6日、19日]/前奏曲、アリアと終曲[1932年3月8日] サン=サーンス(1835-1921):6つの練習曲集Op.52~第6番「ワルツの形式で」[1931年5月13日] アルフレッド・コルトー(P) | ||
録音会場:アビーロード第3スタジオ&小クイーンズ・ホール、以上ロンドン。ウォード・マーストン復刻。 | ||
ラフマニノフ・コンダクツ・ラフマニノフ 交響詩「死の島」Op.29(*)/ ヴォカリーズOp.34-14(作曲者による管弦楽版;*)/ 交響曲第3番 イ短調 Op.44(#) |
セルゲイ・ラフマニノフ指揮 フィラデルフィアo. | |
録音:1929年4月20日(*)/1939年12月11日(#)、以上 アカデミー・オブ・ミュージック、フィラデルフィア。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ロッシーニ:歌劇「新聞」
マルコ・クリスタレッラ・オレスターノ(B;ドン・ポンポーニオ) ジュディト・ゴーティエ(S;リゼッタ) ジューリオ・マストロトターロ(Br;フィリッポ) マイケル・スパイレス(T;アルベルト) ロッセラ・ベヴァッカ(S;ドラリーチェ) マリア・スリ〔ソーリス〕(Ms;ラ・ローゼ夫人) フィリッポ・ポリネッリ(B;トラヴェルセン氏) ヴィンチェンツォ・ブルッツァニーティ(B;ドン・アンセルモ) ウーゴ・マユー(Cemb) ナポリ・サン・ピエトロ・ア・マジェラ音楽院cho. クリストファー・フランクリン指揮ブルノ・チェコ室内ソロイスツ | ||
録音:2007年6月14日、19日、クルハウス、バート・ヴィルトバート(ドイツ)、第19回ロッシーニ音楽祭、ライヴ。ペーザロ・ロッシーニ財団監修のクリティカル・エディション使用。 全曲としては当曲6種目&2010年現在市販されている中では最新の録音と思われるもの。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年11月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ドビュッシー:管弦楽作品集第4集 聖セバスティアンの殉教~ [交響的断章(ユリの庭/ 法悦の踊りと第1幕の終曲/受難/よき羊飼い)/ 第2幕魔法の部屋より前奏曲/ 第3幕偽りの神の懐柔よりファンファーレ第1/ 第3幕偽りの神の懐柔よりファンファーレ第2]/ バレエ音楽「カンマー」 (C.ケクランによる管弦楽補筆編)/ リア王(J.ロジェ=デュカスによる管弦楽編)~ [ファンファーレによる序曲/リア王の眠り]/ セーヌ・リリック「放蕩息子」~「行列と踊りの歌」 |
フランス国立リヨンo. 準・メルクル指揮 | |
1911年にドビュッシー(1862-1918)が、イタリアの台本作家ダヌンツィオとの合作の上、作曲した5幕からなる神秘劇「聖セバスティアンの殉教」は、すばらしい力作であったにも拘わらず、上演時間が長すぎること(5時間超え)や、衣装の問題、饒舌過ぎる台本などの理由で賛否両論を巻き起こし、結局のところ、それ以降完全版で上演されることは滅多になくなってしまった作品。このアルバムは、後に編曲された「交響的断章」に劇音楽からのファンファーレを加えた物。神秘性よりも、どちらかというと流麗さが際立つ音楽。他に劇音楽を2作、1884年にローマ賞を獲得したカンタータ「放蕩息子」から1曲を収録。準・メルクルとリヨン管は、いかなる時でも曲の姿を正確に捉えて、説得力ある演奏を聞かせる。 | ||
ピアソラ: シンフォニア・ブエノス・アイレスOp.15(*)/ バンドネオン、弦楽オーケストラ、パーカッションの ための協奏曲「アコンカグア」(*)/ ブエノスアイレスの四季(L.デシャトニコフによる ヴァイオリンと弦楽編;#) |
ダニエル・ビネッリ (バンドネオン;*) 楊天堝(Vn;#) ナッシュヴィルso. ジャンカルロ・ゲレーロ指揮 | |
現在、ピアソラ(1921-1992)を知らない人はいないだろう。彼の名前は、すっかりアルゼンチン・タンゴと同義語になり、誰もがあの哀愁漂うメロディを頭の中に思い描く。この盤に収録されている「シンフォニア・ブエノスアイレス」は華麗なるオーケストラをバックにバンドネオンが妖しく歌う。ここでは、彼が20代の頃に5年間私的に師事したヒナステラの影響も存分に生かされた、豊かな色彩を感じさせる力作。アンデス山脈最高峰の山の名前を取った「アコンカグア」は見事なバンドネオン協奏曲。アグレッシヴな音が魅力的。「ブエノスアイレスの四季」はヴァイオリンとオーケストラ版で、バンドネオンとはまた違った味わいが楽しめる。 | ||
ステーンハンマル: セレナード ヘ長調 Op.31(改訂版)~ [序曲/カンツォネッタ/スケルツォ/ ノットゥルノ/終曲]/ フローレスとブランセフロールOp.3(*)/ イタカOp.21(*)/ カンタータ「歌」Op.44~「インターリュード」/ 前奏曲とブーレ(世界初録音) |
カール=マグヌス・ フレドリクソン(Br;*) イェヴレso. ハンヌ・コイヴラ指揮 | |
スウェーデンの作曲家、ステーンハンマル(1871-1927)の作品集。彼はドイツで学びワーグナーの影響を受けながらも、スウェーデン民謡をモティーフとした「北欧風」の音楽を追求。後期ロマン派の重厚さを残したまま、独自の作風を確立することに成功した人。この盤に収録された「セレナード」はちょうど自らの方向性が固まってきた頃の作品で、一度1913年に完成させたものの1919年に手直しを加え(曲の調性などを変えたり)、より透明度の高い、簡潔さと力強さを併せもつ交響的な曲となっている。他には2つの声楽を伴う作品も聴き物。架空の島「イターキ」について歌う「イタカ」での流れるような音楽の美しさが耳に残る | ||
メシアン:聖体秘跡の書 | ポール・ジェイコブズ(Org) | |
使用楽器:ニューヨーク、聖母マリア教会のオルガン。 メシアン(1908-1992)最後のオルガン作品である「聖体秘跡の書」は18の部分からなる深淵で長大な曲。当時のメシアンは70 歳を優に超え、完成に8年を要したオペラ「アッシジの聖フランチェスコ」の初演を終えたばかりだったが、創作意欲は全く衰えることもなく、この見事な曲を1年で書き終えた。この曲には彼の宗教観が全て注ぎ込まれ、荘重なるコラール、即興的な部分、体中に浸みわたる三和音が絶え間なく交錯し陶酔の境地へと聴き手を誘う。もちろん彼が愛した鳥の声も至るところから聞こえてくる。米国の名オルガニスト、ジェイコブズの光舞い降りるような神々しい演奏で。 | ||
ズウィリック:ミレニアム・ファンタジー ミレニアム・ファンタジー(2000)(*)/ 映像(1986)(#)~[オープニング/見捨てられた人形/ アイリス、チューリップ、クロッカスとジョンキル/ バッカス第3番/スピリチュアリスト]/ ピーナツ・ギャラリー(*)~ [シュローダーのベートーヴェン幻想曲/ ライナスへの子守歌/スヌーピーはサンバを踊る/ チャーリー・ブラウンの非歌/ルーシーの幻覚/ ペパーミント・パティとマーシーは パレードを先導する] |
ジェフリー・ビーゲル(P;*) ヘイディ・ルイス・ウィリアムズ、 リード・ゲインズフォード(P;#) フロリダ州立大学so. アレクサンダー・ジメネス指揮 | |
2009年に70 歳の誕生日を迎えたアメリカの女性作曲家、ズウィリック(1939-)。このアルバムは彼女の一連の作品を収録した物。ミレニアム・ファンタジーは彼女が子どもの頃、祖母が歌ってくれた民謡に基づくのだそう。まるでドビュッシーを思わせる「映像」は、ワシントンD.C.にある「女性芸術美術館」に所蔵された多くの絵画からインスピレーションを得ている。当盤のジャケットに使われたアリス・ベイリーの作品もここの所蔵品。そして、メインの「ピーナツ・ギャラリー」。M.シュルツのコミックでおなじみの彼らが音楽となって生き生きと動き回る様はまさに圧巻!ズウィリック自身がこのコミックに登場しているため、そのお返しとしてこの組曲が出来上がったのだそう。シュローダーの弾くベートーヴェンがこの耳で聴けるなんて大感激。演奏しているのは、名ピアニスト、ジェフリー・ビーゲル(ビーグルではない)。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968): シェイクスピア序曲集第1集 ジュリアス・シーザーOp.78/ じゃじゃ馬ならし Op.61/ アントニーとクレオパトラOp.134/ 真夏の夜の夢 Op.108/コリオレイナスの悲劇 Op.135/ 十二夜 Op.73(全て世界初録音) |
西オーストラリアso. アンドルー・ペニー指揮 | |
イタリア系ユダヤ人の家に生まれ、高い教養を持った彼は、シェイクスピアの文学をこよなく愛していた。多くの作品に曲をつけ、その中には2つのオペラや、多数の歌曲とソネット、そしてこのシリーズで聴くことができる11の序曲などがそれにあたる。勇壮なファンファーレに先導されるジュリアス・シーザーの物語、メンデルスゾーンのアプローチとはかなり異なる「真夏の夜の夢」など、どれも極彩色のオーケストラをフルに鳴らした聴き応えのある曲。ギター音楽の作曲家として認知されているが、それだけではない。彼の底力はすごい。 | ||
ギャラガー:管弦楽作品集 「ディヴァージョン」序曲(1986)(*)/ 子守歌(1977)(*)/ シンフォニエッタ(1990/2007)(#)(世界初録音)~ [イントラーダ/間奏曲/マランボ/ パヴァーヌ/ロンド・コンチェルタンテ]/ 1楽章の交響曲「哀歌」(*) |
LSO(*) LSOのメンバー(#) ジョアン・ファレッタ指揮 | |
ニューヨーク生まれの作曲家ギャラガー(1947-)の作品集。彼はカレル・フサ、ネッド・ローレムを始めとした錚々たる大作曲家たちの指導を受け、管弦楽曲、合唱、室内楽、そして吹奏楽まで幅広い作品を書いている。彼の音楽はどれも壮大でかつ抒情的な音色も有している。彼の作品は世界中で高く評価されているが、とりわけ「子守歌」はその美しさでポーランドを始めとした各国のオーケストラで何度も演奏されている。「ディヴァージョン」序曲はもともとシンフォニック・バンドのための書かれた「ディヴァージョン」の素材を使ってフルオーケストラの作品を書きあげた物。まるでハリウッドの音楽を思わせる雄大さがたまらない。豊かな音色のシフォニエッタ、「哀歌」と名付けられていても、中間部ではかなりの盛り上がりを見せる「1楽章の交響曲」とバラエティに富んだ選曲。 | ||
スーザ:行進曲傑作集 海を越えた握手/忠誠/ロイヤル・ウェールズ・フュージリア連隊/剣と拍車/キング・コットン/パナマの開拓者/ 自由の鐘/自由の精神に敬礼を/黒馬の騎兵隊/士官候補生/テキサスの娘たち/美中の美/旗の騎士/雷神/ ワシントン・ポスト/ヤンキー海軍の栄光/星条旗よ永遠なれ/聖なる殿堂の貴族たち/進めウィスコンシン永遠に/ 無敵の鷲/勇志は前線へ/外交官/ピカドール/ジャック・ター/アメリカ第一/名誉の砲兵隊/ミネソタ行進曲/ アトランティック・シティー・ページェント/150年祭博覧会/セビリャの花/ココーランの候補生/ 国技/銃弾と銃剣/海軍予備役 キース・ブライオン指揮ロイヤル・アーティレリー・バンド | ||
この2枚のCDの中にスーザ(1854-1932)の名行進曲が34曲入っている。おなじみの曲から、聴いたことがあってもタイトルを思い出せない曲まで、どこから聴いてもかっこ良く、また気分を高揚させる。家でじっくり聴くのもよし、ドライヴのお供にもよし。 | ||
シュトックハウゼン: 2人のピアニストのための「マントラ」 |
ペストヴァ/メイエ・ピアノ・デュオ [クセーニャ・ペストヴァ(P) パスカル・メイエ(P)] ヤン・パニス(電子楽器) | |
この曲を作曲した頃のシュトックハウゼン(1928-2007)は、それ以前の不確定性を持った音楽を離れ、記譜法へと回帰していた。とは言っても、もちろん楽譜に書かれたことをそのまま演奏すれば、彼の意図した曲になるわけではなく、様々な要素が必要で、常に緊張感に満ちたものであることは間違いないのだが。「マントラ」は1970年に大阪万博で来日したシュトックハウゼンが、「何か」を得て作曲したとされているが、それは常人には理解不能。彼のいうマントラは13のフォルメル(短い音楽的素材)からなり、ピアノの音は、変調機で歪められ、電子音と呼応する。そして様々な変遷を経て、果ては大宇宙へと拡散する?のだとか。ま、何も言わずに聴いてみて頂きたい。録音も優秀。 | ||
シェーンベルク:弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲第3番 Op.30(1927)/ 弦楽四重奏曲第4番 Op.37(1936)/ ピアノ独奏付きヴァイオリンのための 幻想曲 Op.47(1949)(*) |
フレッド・シェリーSQ ロルフ・シュルテ(Vn;*) クリストファー・ オールドファーザー(P;*) ロバート・クラフト監修 | |
シェーンベルク(1874-1951)の第3番と第4番の弦楽四重奏曲は、すでに無調の世界へと足を踏み入れているが、第3番の形式はまだ古典的なものを踏襲している。せわしなく動き回る第1楽章の音形は確かに不安を煽りますが、第2楽章の瞑想的な雰囲気で気分はとりあえず落ち着くことだろう。落ち着きのない第3楽章、そして、こちらも判別は難しくとも、ロンドと銘打たれている以上、何度も繰り返される同じメロディ、と、なぜか忘れられない印象を残す曲。第4番は更に熟成した音楽で、伝統と新奇がうまく調和するとこうなる。という見本のような曲。 | ||
ピストン:弦楽四重奏曲第1番(1933)/ 弦楽四重奏曲第3番(1947)/弦楽四重奏曲第5番(1962) |
ハーレムSQ [イルマー・ガヴィラン(Vn) メリッサ・ホワイト(Vn) ホアン=ミゲル・ヘルナンデス(Va) デズモンド・ネイスミス(Vc)] | |
アメリカの現代作曲家ピストン(1894-1976)は、ハーヴァードで学んだ後、パリでナディア・ブーランジェに師事した。彼の作品は基本的に新古典派の様式によるもので、代表的なバレエ音楽「不思議な笛吹き」や、8曲の交響曲などが比較的知られている。この弦楽四重奏曲は彼の円熟した作風が楽しめるもので、力強さが横溢する第1番、音と音が激しく交錯する第3番、そして意外にも穏当な響きが戻ったかのような第5番と、多彩な音が詰まっている。新古典派から十二音へと移行した人だが、シェーンベルクのような切れ味ではなく、大地を踏みしめるようなしっかりとした音楽性を感じさせる作品群。 | ||
グロリア・コーツ: 弦楽四重奏曲第9番(2007)(世界初録音;*)/ 独奏ヴァイオリンのためのソナタ(2000)/ ピアノ三重奏のための抒情組曲「ひばりの中から~ あなたは音楽を見つけるだろう」(#) |
クロイツェル四重奏団 [ピーター・シェパード・ スケアヴェズ(Vn) ミハイロ・ トランダフィロウスキ(Vn;*) モーガン・ゴフ(Va;*) ネイル・ヘイド(Vc;*/#) ロデリック・チャドウィック(P;#)] | |
交響曲の作曲家として良く知られるアメリカの女性作曲家、グロリア・コーツ(1938-)。彼女の作風はとにかく個性的で、至るところに出現する上昇するグリッサンド(音を滑らすように移動する)と、時々挟みこまれる親しげなメロディが、まるで悪夢のように耳を掠める。もちろんここに収録されている弦楽四重奏曲も例外ではなく、低弦で繰り返される分散和音を彩る、鳥のさえずりのようなヴァイオリンの音色は一度聴いたら忘れることはないだろう。対する「ヴァイオリン・ソナタ」は幾分古典的な佇まいを見せる禁欲的な曲。弦の限界に挑むかのような孤高の響きがたまらない。エミリー・ディキンソンの詩の一節をタイトルにした「ピアノ三重奏曲」は、タイトル通り抒情的な曲。とはいえ、美しい響きの中に、さりげなく四分音を紛れ込ませてくるところが彼女流。調子の狂ったような弦楽器の響きをご堪能頂きたい。体が拒否しても脳が陶酔するという「二日酔い」のような気分になれること請け合い。 | ||
ミヨー: クラリネット、ヴァイオリンとピアノのための 組曲 Op.157b(*)/ スカラムーシュOp.165d(#)/ ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.40(+)/ クラリネットのためのソナチネOp.100(**)/ 春 Op.18(+)/ シネマ幻想曲「屋根の上の牡牛」 Op.58b(+) |
ジャン=マルク・ フェサール(Cl;*/#/**) フレデリック・プラシー(Vn;*/+) エリアンヌ・レイエ(P) | |
フランス6人組の一人、ミヨー(1892-1974)は膨大な作品を残した事で知られている。それは、演奏会用の曲、映画音楽、吹奏楽までありとあらゆるジャンルに渡り、作風も曲によって様々。とにかく攻略しがいのある作曲家。若い頃、仕事の関係でブラジルに滞在していたこともあってか、驚くほど情熱的な面が顔を出すこともあったり、新古典派的な機能的な面もあったり、また亡命後のアメリカでは、ロマンティックさも加わるという面白さ。このアルバムでは、どちらかというと明るく楽しい曲を中心に収録。もとはモリエールの喜劇「空飛ぶお医者さん」の音楽を改変した「スカラムーシュ」、もともとはチャップリンの無声映画のために書かれた「屋根の上の牡牛」。どちらもブラジルの香りが漂う名曲。他の曲もステキ。とにかくイケテル1枚。 | ||
ジェイコブ:リコーダーを含む室内楽曲集 アルト・リコーダーと弦楽のための組曲 (リコーダーと弦楽四重奏編)/ ソプラノ・リコーダーのための〔ソナチネ/ソナタ〕/ リコーダー・コンソート/ ソプラノ・リコーダーとピアノのための変奏曲/ ソプラノ・リコーダー、ヴァイオリン、チェロと チェンバロのためのトライフル |
アナベル・ナイト(リコーダー) ロビン・ビッグウッド(P/Cemb) マッジーニSQ デイヴィッド・エンジェル(Vn) ミハウ・カズノフスキ(Vc) フォンタネッラ・ リコーダー五重奏団員 | |
世界初録音を含む。 何人かの特別な例をのぞくと、リコーダーを専門とする奏者は現代に書かれた作品を演奏することはない。しかし、これらの曲を聴いてしまったら、その考えは改めた方がいいな。と思うに違いない。イギリスの作曲者、ゴードン・ジェイコブ(1895-1984)は数多くの作品で知られるとともに、優れた教育者。彼は様々な楽器のための協奏曲を書くことで、奏者たちの能力を引き出すことに成功したのだった。ここでリコーダーを吹いているアナベル・ナイトも彼の教え子で、師の思いをそのまま受け継いだ闊達な演奏を聴かせる。時には郷愁を誘い、ある時は鋭く空気を引き裂くかのような音色をお聴き頂きたい。2作の世界初録音を含む興味深い1枚。 | ||
ピアソラ・ベスト・タンゴ ブエノスアイレスの四季~ [ブエノスアイレスの夏/ブエノスアイレスの秋/ ブエノスアイレスの冬/ブエノスアイレスの春]/ ロコへのバラード/天使のミロンガ/天使の死/ 天使の復活/さらば、パリ/アルフレイド・ゴビの肖像/ アディオス・ノニーノ/同一の罰/ピカソ/ グアルディア・ヌエバ/センティード・ウニコ (全て A.デレ=ヴィーネによるピアノ独奏編) |
アキレス・デレ=ヴィーネ(P) | |
哀愁、情熱、切望、情感、これらが全て含まれたピアソラの音楽は、どのような編成で演奏しても、独特の魅力を発揮するものだが、ピアノ1台で演奏するピアソラは、まるでジャケットに描かれた女性の引き締まった太もものように健康的で躍動的。しか妖艶さを失うことはなく、囁くようなピアニシモは、まるで耳たぶに息を吹きかけられるような色っぽさ。ここでピアノを演奏するデレ=ヴィーネはクラウディオ・アラウの弟子で、数々のコンクールで入賞歴を誇るヴェテラン。このアルバムでは全て彼自身の編曲によるもので、ピアソラの音楽を余すことなくピアノへと移し替えている。 | ||
ハリス:ピアノ作品全集 ピアノ・ソナタOp.1/ 小組曲/ アメリカのバラード第1集/3楽章のピアノ組曲/ トッカータ/アメリカのバラード第2集/ アメリカ民謡「真実の愛、泣かないで」による変奏曲/ 無題(*)/3楽章のピアノ・ソナタ~スケルツォ(*)/ シャーリーのハッピーピース(*)/ オーケストレーション(*) |
ジェフリー・バールソン(P) | |
(*)世界初録音。 オクラホマ州出身の作曲家、ロイ・ハリス(1898-1979)。彼も、この当時のアメリカの作曲家と同様、パリに留学しナディア・ブーランジェの薫陶を受けていて、同時にルネサンス音楽の研究にも没頭していた。彼のピアノ曲の多くは、ピアニストである妻ジョハナのために書かれており、中世の歌とバロック式の対位法を用いながらも、20世紀のフランス音楽の香りを仄かに伝える秀作となっている。多調性の追求、即興的なパッセージ、そしてどこからか聴こえてくるアメリカやアイルランドの民謡・・・と、広範囲に渡る妙技を堪能できる内容。大作から、断片的な作品までどれもが個性的。 | ||
リスト:ピアノ作品全集第32集 旅人のアルバム第1巻「印象と詩」S156/ 幻影 S155 |
アシュリー・ウェイス(P) | |
この「旅人のアルバム」は、1834年から1838年に作曲され1842年に完成。当時恋愛関係にあったマリー・ダグーと共に、パリからスイスへと旅行した時の感動を音楽にしている。スイスの美しい風景に感動したリスト(1811-1886)は、その強い印象をまるで絵画を描くようにピアノにぶつけた。力強く野心的な曲が並ぶが、その後リストはなぜか、この曲集を「巡礼の年」に改定、いくつかの曲をそのまま残した上で大きく改変。こちらの「旅人のアルバム」は無きものとしてしまった。巡礼の年第1年(8.550548)と聴き比べてみるのも楽しいだろう。「幻影」も1834年頃の若きリストによる作品だが、驚くほど瞑想的で、リストらしい「派手さ」は見られない。曲だけ聴いていると晩年の作品のような佇まいを持つ不可思議な曲。そのせいかあまり演奏される機会もなく、忘れられた曲集となってしまっている。 | ||
J.S.バッハ: 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903/ パルティータ第4番 ニ長調 BWV828/ イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808 |
リサ・グード・ クロフォード(Cemb) | |
使用楽器:リュッケルス、1624年製(ウンターリンデン美術館所蔵)。バッハ(1685-1750)の鍵盤曲の中でも、特に有名で素晴らしい作品を3つ集めてみた。1720年頃に書かれた「半音階的幻想曲とフーガ」は、現在では自筆譜が失われてはいるものの、多くの弟子たちが書き移し、教材として使われていたため、人によって装飾などに違いが発生してしまった。しかし、本来の和声進行などは損なわれることなく、彼の最も雄大で精緻な作品の一つとして愛されている。パルティータは、本来、変奏曲のように主題が一刻一刻と変化していく曲、フランス風組曲は一定の舞曲の配列をもった小曲集。どれも難易度はとても高いものだが、アメリカの名チェンバロ奏者クロフォードは、歴史的価値を持つ楽器から深みのある素晴らしい響きを引き出し、自由度の高い柔軟な解釈を聴かせてくれる。 | ||
ペンデレツキ(1933-): クレド(1998)(*)/母校ヤゲロニカ大学をたたえるカンタータ(1964) イヴォナ・ホッサ、アガ・ミコライ(S;*) エヴァ・ヴォラク(A;*) ラファウ・バルトミンスキー(T;*) レミギウシュ・ルコムスキ(B;*) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.&cho.、ワルシャワ少年cho.(*) | ||
1960年代のペンデレツキを知る人が、この「クレド」を聴いたら、あまりのロマンティックさに目を丸くするかもしれない。何しろ、冒頭から切なく激しくとも美しい響きに満ち、調性から逸脱することもないのから。この音楽性の変容を拒否する人もいるかもしれないが、祈りの心を伝えるには、このような調和に満ちた音楽も必要なのだろう。「ペンデレツキらしさ」を求める人は、その30年ほど前に書かれたカンタータをどうぞ。こちらにはおなじみの破壊的な音が横溢している。 | ||
シューベルト:ミサ曲 〔第1番 ヘ長調 D.105/第3番 変ロ長調 D.324〕 トリーネ・ウィルスベリ・ルンド(S) ベッティーナ・ランチ(A) リ・ミンウ(T) アシャフ・レヴィチン(B) イモータル・バッハ・アンサンブル モーテン・シュルト=イェンセン指揮ライプツィヒ室内o. | ||
シューベルト(1797-1828)のミサ曲第1番は、彼が17歳の時の作品。当時の彼は小学校の教師として働いていたが、どうもこちらにはあまり熱心ではなく、その熱意は全て作曲活動へ向いていたようだ。個人的にサリエリに作曲を習うも、書いた曲のほとんどは「モーツァルトやハイドンの真似」と酷評され、それはそれで悩みの種だったようで、彼は驚くほどの作品を仕事の合間に書きあげた。それでも、ようやくこのミサ曲はサリエリからお墨付きをもらうことができ、彼はどんなに自信をつけたことだろう。なるほど、曲の完成度は驚くほどに高く、後年の感傷的な面も併せ持つ素晴らしい作品。第3番はその翌年に書かれており、一年で更に進化を遂げた若者の姿と才能を彷彿させる物。 | ||
ヴィエルヌ(1870-1937): 歌曲集「愛の詩」Op.48/ プシュケOp.33/絶望のバラードOp.61 |
マイケル・バンディ(Br) ジェレミー・フィルセル(P) | |
フランク、ヴィドールに学び、多くのオルガン曲を残したヴィエルヌは、ほとんど全盲に近かったにも拘わらず、パリのノートルダム大聖堂のオルガニストを務め、通算1750回目の演奏会の最中に演奏台で倒れ、67歳の生涯を閉じた。そんな彼はオルガン曲だけでなくこんなにチャーミングな歌曲も書いていた。この「愛の詩」は各々3~4曲が、フランス革命歴による四季に分けられて並べられている。自然の大きな営みの前には、人間など無力な存在に過ぎない・・・どこか頽廃的で美しい歌曲集。 | ||
イギリス歌曲シリーズ Vol.21~イアン・ヴェナブルス(1955-): 愛の翼の上で Op.38(*)/ヴェネチア歌曲集~愛の声 Op.22/真夜中の哀歌 Op.6/ 壊れる、壊れる…壊れる Op.33-5(*)/11月のピアノOp.33-4(*)/命の短き要約 Op.33-3/ 歪んだ飛行 Op.28-1/真夜中にOp.28-2/かば Op.33-6/モールヴァンにて Op.24/キスOp.15 アンドルー・ケネディ(T) イアン・バーンサイド(P) | ||
(*)世界初録音。ヴェナブルスはリヴァプールで生まれ、地元の大学で学んでいる。その後トリニティ・カレッジで音楽を学び、現在「イギリス有数の声楽曲作曲家」としての地位を築き、アーサー・ブリス協会の取締役でもある。彼の書く曲は、もちろん現代的な響きや、様式を踏襲することもあるが、基本的に調性を逸脱することなく常に暖かさと仄暗さを帯びている。アンドルー・ケネディの憂いを含んだ声が、またこれらの曲調にぴったりなことは言うまでもない。世界初録音を含む意欲的な選曲にも注目。 | ||
ザ・ベスト・オブ・ロンビ(MARCO POLO音源からのコンピレーション) | ||
ザ・ベスト・オブ・ヨーゼフ・シュトラウス(MARCO POLO音源からのコンピレーション) | ||
ザ・ベスト・オブ・ツィーラー(MARCO POLO音源からのコンピレーション) | ||
ウィリアム・シューマン:出版された交響曲全集 8.559254、8.559255、8.559317、8.559625、8.559651のセット | ||
バーバー:作品集 8.559024、8.559044、8.559088、8.559133、8.559134、8.559135 のセット | ||
グレート・シンガーズ・シリーズ~マコーマック Vol.8 1918-1920 アコースティック録音集 サリヴァン:私のアイルランドの歌 / バーリー(1866-1949):私の小さな母 サンダーソン(1878-1935):神は今宵わが息子たちと共に(2種) ライス(1891-1947):私の親愛なるオールド・パル / ウッド(1882-1959):愛する庭のバラの花 ヘッド:いつかあなたは私を思い出す / バーリン(1888-1989):小さな少年兵の夢 コーハン(1878-1942):あなたが戻ってきた時 / メトヴェン:あなたがバラの心を見たら ウッド:ピカデリーのバラ / カーン(1885-1945):夏の最初のバラ / シュナイダー:あなただけ ローア(1871-1943):わが心のバラ / ハンブレン(1877-1962):あなたが私を連れてきた道 サンダーズ(1882-1956):アスローンの壊れそうな小屋 / デル・リエゴ(1876-1968):ありがとう、庭の神 バターフィールド(1837-1891):マギー、若き日の歌を / ウォーターズ:どこかに ブロウフス:あなたの瞳は私にこう語る / ボール(1878-1927):あなたに似ている、私が愛する少女ティス メサジェ(1853-1929):名誉と愛 / クラキシトン(1885-1971):ロンバルディアの月の下 ワールドロップ(1885-1951):スウィート・ペギー・オニール / 伝承曲:アルマーの吟遊詩人/ ウッド:何と不思議な世界のロマンス ジョン・マコーマック(T) ジョセフ・A.パステルナック指揮ビクターo. | ||
録音:1918年-1920年、ウォード・マーストン復刻。 世紀のテノール、マコーマックの美声をとことんお楽しみ頂きたい。当盤は第一次世界大戦が終焉を迎えた年から戦後の混乱期にかけての、アメリカの人々に希望を与えた26曲を収録。「カルーソーよりもレコードを売る人気者」の面目躍如たる輝かしい歌声が聴ける物。クラシックから民謡まで幅広いレパートリーを誇った彼だが、ここでのポピュラーソングに老いも若きもが熱狂している様子が目に浮かぶ。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「ランメルムールのルチア」
デジレ・ランカトーレ(S;ルチア) ロベルト・デ・ビアージョ(T;エドガールド) ルカ・グラッシ(Br;エンリーコ) エンリコ・ジュゼッペ・イオーリ(B;ライモンド) マッテオ・バルカ(T;アルトゥーロ) ティツィアーナ・ファルコ(Ms;アリーサ) ヴィンチェンツォ・マリア・サリネッリ(T;ノルマンノ) アントニーノ・フォリアーニ指揮ベルガモ音楽祭o.&cho. | ||
録音:2006年10月14日-16日、ドニゼッティ劇場、ベルガモ、イタリア、ライヴ。前出(映像):DYNAMIC DYNDVD-3353。CDフォーマットでは初出となる演奏。 | ||
ピエール=アレクサンドル・モンシニ(1729-1817):歌劇「脱走兵」(1769)
ウィリアム・シャープ(Br;アレクシス) ドミニク・ラベル(S;ルイーズ) アン・モノイオス(S;ジャンネット) デイヴィッド・ニューマン(Br)他 ライアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエットo. | ||
録音:2009年2月1日-3日、クラリス・スミス舞台芸術センター、メリーランド大学。おそらく世界初録音。使用楽譜:シューダンス社出版譜に、ライアン・ブラウンが独自校訂を行った物。台本は、フィリドールの台本作家でもあったスデーヌの手によるもの。 モーツァルトの同世代人で、23歳頃にペルゴレージの「奥様女中」を見て作曲家を志したモンシニは、グレトリやフィリドールと並びフランスにおける「喜歌劇」の創設者であったと考えられており、ボワエルデュ、オーベール、グノー、ビゼーの先駆者ともなった。貴族の家柄に生まれ、ヴァイオリンを習ったと言われているが、19歳で父を亡くしてパリに出、作曲家として成功を収めた。しかし1777年でなぜか突然作曲を止めてしまい、フランス革命で困窮するも、オペラ=コミック座から年金を得る事が出来、その後パリ音楽院の視学官となった。ただ、1778年以降、二度と作曲の筆を取ることはなかったという。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年10月発売分[代理店アナウンス順] | ||
セレブリエール:交響曲第1番(1956)/ 「ヌーヴ」~コントラバス協奏曲(1971)/ ヴァイオリン協奏曲「冬」(1991)/ タンゴ・イン・ブルー(2001)/ほとんどタンゴ/ 日没に彼らは道をゆく~架空の映画のための音楽(*) |
ボーンマスso.&cho.(*) ホセ・セレブリエール指揮 | |
(*)世界初録音。 ウルグアイ出身の作曲家=指揮者セレブリエール(1938-)。彼の自作自演集も第3集となった。このアルバムに収録された第1番の交響曲は、彼が18歳の時の作品。当時、故郷ウルグアイで青年オーケストラを率いていた頃の意欲的な表現が垣間見える。彼自身の言葉によれば、 「1960年代と70年代では作曲スタイルの変化こそあれ、そこに込められたメッセージは同じ」とのことだが、確かに様々な年代に書かれた作品を並べて聴いてみると、その根底に横たわるのは感傷的な心と、濃厚な大気の香り、そして情熱的なリズムだろうか。第1集(8.559183)と第2集(8.559303)もご一緒にいかがだろうか? | ||
パガニーニ:作品集(フリッツ・クライスラーによる ヴァイオリンとピアノ編曲版) ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 Op.7~ 第3楽章 ロンド「ラ・カンパネッラ(鐘)」/ ロッシーニの「シンデレラ」のアリア 「悲しみよ去りゆけ」による序奏と変奏曲 Op.12/ 常動曲 ハ長調 Op.11/ 24のカプリースOp.1より第13番 変ロ長調/ 24のカプリースOp.1より第20番 ニ長調/ 魔女たちの踊り Op.8/ 24のカプリースOp.1より第24番 イ短調/ ロッシーニの「タンクレディ」のアリア 「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲 Op.13 |
フィリップ・クイント(Vn) ドミトリー・コーガン(P) | |
パガニーニ(1782-1840)とクライスラー(1875-1962)。悪魔的で謎めいたパガニーニと、陽気で気さくなクライスラーと性格上は全く違うようだったが、2人ともヴァイオリンの天才であったことは間違いない。彼らはどちらも世界中を旅し、その妙技で聴衆を熱狂させた。この2人の才能が融合したこれらの作品、聴いていて楽しいことこの上ない。冒頭の「ラ・カンパネッラ」も、原曲が一層パワーアップ。驚くこと間違いなし。ロッシーニの作品による変奏曲も眩いばかりの演奏効果をもたらす。名手クイントの超絶技巧と柔軟な感性にも目を見張ることだろう。 | ||
ショパン: ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21 (ショパン・ナショナル・エディション原典版使用)/ 「ドン・ジョヴァンニ」の 「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 Op.2/ アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22 |
エルダー・ネボルシン(P) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo. | |
第1番(8.572335)に続く、ショパン(1810-1849)の新原典版による第2番の協奏曲。こちらも、演奏者はヴィトとネボルシン。既存の版との聴き比べも楽しいし、ただただ演奏に浸るのもいいだろう。ヴィトはショパンのスコアを、まるでマーラーのように重厚に響かせ、聴き手に多大なる満足を与えてくれる。カップリングの2曲も素晴らしい演奏。どうしても技術面が空回りしがちな初期の作品が、堂々とした名曲として立ち現れる。 「アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ」のオーケストラパートも、占める割合は少ないとは言え、強烈な存在感を示している。 | ||
タイベルク:交響曲第3番(1943)(*)/ ピアノ三重奏曲 ヘ長調(1935-36)(#) |
バッファローpo.(*) ジョアン・ファレッタ指揮(*) ミヒャエル・ルートヴィヒ (Vn;#) ローマン・メキヌコフ(Vc;#) チャン・ヤ=フェイ(P;#) | |
ウィーン生まれの作曲家タイベルク(テュベルク)(1893-1944)。彼は、母親がピアニスト、父親はヴァイオリニストという音楽一家にうまれ、幼い頃から音楽家になることを運命付けられたような人だった。この交響曲第3番は移住先であるアバツィア(現クロアチア領オバツィア)で1943年書かれたもので、 マーラーの第7番の交響曲を思わせる重厚な作品となっている。当時、ムッソリーニの失脚により、イタリアはナチス・ドイツの支配下におかれたため、アバツィアに住むタイベルクもその影響を受けざるを得なかった。彼自身もユダヤの血を引いていたため、その翌年アウシュビッツに送還され悲劇の死を遂げることになってしまったタイベルク。しかし彼の作品は、ヤン・クーベリックの息子ラファエルに拠って演奏され、忘却の淵に沈むことは避けられた。 | ||
ヴィット:交響曲 ハ長調「イェーナ」/ 交響曲 イ長調/フルート協奏曲 ト長調 Op.8 |
パトリック・ガロワ(Fl/指揮) シンフォニア・フィンランディア・ ユヴァスキュラ | |
ベートーヴェンと同じ年に生まれたドイツの作曲家、チェリスト、ヴィット(1770-1836)の交響曲をどうぞ。これを聴いたらあまりの素晴らしさに打ちのめされること間違いない。彼はカントールの息子として生まれ、ロゼッティに学び、チェロ奏者として活躍、1793年と1794年にはクラリネット奏者のヨゼフ・ピールとともに演奏旅行をし、1796年にはウィーンで大喝采を浴びた。ヴュツルブルク劇場の音楽監督も務め、劇場用に多くのオペラを書いたが、残念なことにそのほとんどは失われてしまった。知名度こそないが、これらの楽曲の楽しい事。音が艶々し、どこもかしこもぴかぴか磨きあげられているかのようだ。 | ||
クーマン:夢見るミアコメットOp.781(*)/ 夢見るノバディールOp.784(#)/ ファゴット五重奏曲 Op.764(+)/ 夢見るマダケットOp.774(**)/ 夢見るショウケモOp.811(##)/ 抒情三重奏曲 Op.710(++)/ 夢見るサンカティ(弦楽四重奏曲第4番)Op.461(***)/ フライング・マシーンOp.775(*) |
クリストファー・ゲッカー (フリューゲルHr;#/Hr;++) ローマン・メシーナ(Fg;+) ツヴィーベルSQ(+/***) ジェフリー・グロスマン(P;**/++) エマニュエル・フェルドマン(Vc;++) ボフスラフ・マルティヌーpo.(##) スロヴァキア・ナショナルso.(*) カーク・トレヴァー指揮(*/##) | |
全て世界初録音。 相変わらず作品数の多すぎる、アメリカの若き作曲家クーマン(1982-)の最新盤。今作は、米国のマサチューセッツ州ケープ・コッドの南30マイルに位置する、 素晴らしい景観を誇るナンタケット島を題材にした組曲を中心にした興味深い1枚。クーマンはこの作品を仕上げるのに7年の歳月を要し、移ろいゆく美しい景色と風、海の色までを曲に閉じ込めた。抒情三重奏曲や、フライング・マシーンは直接の関係こそ示唆されていないが、やはりこの「ナンカケット」絡みであろうことは、曲の色彩感などから容易に想像されることだろう。 | ||
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第6集 ある男の彫刻~[前奏曲/装飾されたコラール(*)/ ソナタI:レント/ソナタII; アンダンティーノ(*)/ ソナタIII; スケルツォ/ソナタIV; ロンド(*)] |
ルーシー・シェルトン(S;*) アルンヘムpo. クリストファー・ リンドン=ギー指揮 | |
MARCO POLO 8.225054より移行盤。 マルケヴィチ(1912-1983)の管弦楽作品第6集は、当時、創作力の頂点にあった彼の渾身の作である「ある男の彫刻」を収録。スイスの詩人、小説家であるチャールズ・フェルディナント・ラミュ(ストラヴィンスキーの「兵士の物語」も彼の台本による)のテキストを用いて1939年に書かれたものの、1982年、マルケヴィチの死の直前までタイトルすら付けられていなかった。マルケヴィチはストラヴィンスキーの作品をこよなく愛し、彼の指揮した「兵士の物語」は今でも永遠の名盤として語り継がれているが、自作の方は第2部も書かれることなく忘れ去られてしまった。緊張感溢れるドラマ仕立ての音楽。身の毛のよだつほどの迫力。 | ||
イギリスのリコーダー音楽集 レイン(1950-):古風な組曲(*)/ アーノルド(1921-2006)(F.レーン編曲: リコーダーのためのコンチェルティーノOp.41a(*)/ ピットフィールド(1903-1999):リコーダー協奏曲(*)/ グレグソン(1945-):リコーダー、 弦楽ハープと 打楽器のための「3つのマティスの印象」(#)/ ライオン(1938-): リコーダーのためのコンチェルティーノ(*)/ ピットフィールド:リコーダーと弦楽合奏のための 「3つの海の上のスケッチ」(*)/ パロット(1916-):前奏曲とワルツ(*)/ バラード(1947-):レシピ(*) |
ジョン・ターナー(リコーダー) ロイヤル・バレエ・シンフォニア ギャヴィン・サザーランド指揮(*) エドワード・グレクソン指揮(#) | |
リコーダーと言えば、ルネサンスの時代から変わることのない極めてシンプルな楽器。しかしそこから出てくる音の多彩なこと。ここではそんな楽器のために書かれた現代の作品をご紹介しよう。この録音のために編曲されたアーノルドのコンチェルティーノや、レイン作曲の「古風な組曲」 、これらを始めとした数々の作品は、現代的な響きの中に、どこか鄙びた懐かしさを秘めた味わい。 | ||
カルロ・ジョルジョ・ ガローファロ(1886-1962): ヴァイオリン協奏曲/ロマンティック交響曲 |
セルゲイ・スタドレル(Vn) ジョエル・スピーゲルマン指揮 新モスクワso. | |
前出:MARCO POLO 8.225183。マリピエロ、カセッラやピッツェッティと同世代イタリア生まれの作曲家による、美しく叙情的な作品。20世紀前半に作曲されたとは思えないほどシンプルで流れるようなメロディが続く。「ロマンティック交響曲」はニキシュやトスカニーニも指揮したという代表作ながら忘れられていたが、アメリカの作曲家=指揮者スピーゲルマンが1994年のモスクワ公演でこの交響曲を演奏、聴衆から大絶賛を受けたと言う。また、一時期日本でも天才ヴァイオリニストとして騒がれたスタドレルの登場が目を引く。 | ||
ハーゲン:ピアノ三重奏曲全集 〔第3番「さすらいの旅人」/ 第1番「トリオ・コンチェルタンテ」/ 第2番「ジャンタン」/第4番「天使の楽隊」〕 |
フィニステラ・ピアノ三重奏団 [パーク・クヮンビン(Vn) ケヴィン・クレンツ(Vc) ターニャ・スタムブク(P)] | |
ミルウォーキー生まれの作曲家、ドラゴン・ハーゲン(1961-)は1980年代から注目され、数々の作品の上演で成功を収め、今に至っている。彼のピアノ三重奏曲はとりわけ音楽性が高く、どの曲も特筆すべき美点を持っている。第1番は少々実験的ではあるが、研ぎ澄まされた音形と、精巧に仕組まれたパッサカリアが見事。第2番はナディア・ブーランジェの最後の言葉からインスピレーションを受けており、第3番はアメリカ民謡に基づいた美しい仕上がり。そして第4番は彼が敬愛するヴァイオリニスト、ジョイス・リッチー・ストローサルのために書かれている。 | ||
目覚め~現代アメリカのギターを含む室内楽曲集 カーニス(1960-):2つの目覚めと2組の子守歌(2006) [ヒラ・プリットマン(S) アクセル・シュトラウス(Vn) アーロン・ジェイ・カーニス(P)]/ リデルマン(1957-2008):熟成した音(2007)[ラテンアメリカSQ] マッケイ(1956-):波乱の測定(2006)(+)[サンフランシスコ音楽院ギター・アンサンブル] 以上、ディヴィッド・タネンバウム(G)指揮(+) | ||
現代アメリカの3人の作曲家によるギターを用いた室内楽曲集。この新鮮な響きをとくとお楽しみ頂きたい。カーニスの美しい歌曲集は、彼自身の「最愛の双子」の子どもたちのために書かれた物。ソプラノのプリットマンはコリリアーノ作品で先鋭的な歌唱を聴かせた人だが、ここでは一転、愛情溢れる表情を見せてくれる。リーダーマンの作品は極めて躍動的なギターと弦楽四重奏のための曲であり、またマッケイの作品はタイトル通り、聴き手の感覚を狂わせるような、この世のものとも思えないような不思議な世界を創り上げている。 | ||
リース:フルートとピアノのための作品集 感傷的なソナタOp.169/序奏とポロネーズOp.119/ フルートとピアノのためのソナタ ト長調 Op.87/ ポルトガルの讃歌による変奏曲 Op.152-1 |
ウーヴェ・グロット(Fl) マッテオ・ナポリ(P) | |
ベートーヴェンの弟子であり、また古典派とロマン派を繋ぐ作曲家として人気の高いリース(1784-1838)。彼は交響曲作家、あるいはピアノ曲の作曲家として良く知られているが、室内楽もなかなか素晴らしいものを残している。その中で、フルートの小品は、主に教養あるアマチュア演奏家のために書かれたもので、魅惑的なメロディと煌めくようなピアノ伴奏が魅力。これらの4つの作品は彼がイギリスへ旅行した頃(1813-1823年)の作品とされ、極めて充実した内容を持っている。当時はこのような作品が数多く書かれたのだろうが、やはりベートーヴェンの弟子たるプライドもあったのだろうか。単なる技巧的な作品だけでは終わらないところがさすが。 | ||
ボッケリーニ/A.ピアッティ編:6つのチェロ・ソナタ 〔第1番 イ長調 G.13/第2番 ハ長調 G.6/第3番 ト長調 G.5/ 第4番 変ホ長調 G.10/第5番 ヘ長調 G.1/第6番 イ長調 G.4〕 フェドール・アモソフ(Vc) スン・ジェンル(P) | ||
1771年にロンドンで発表されたこの6曲のソナタは、本来チェロと通奏低音のために書かれていた。それを1870年代にイタリアの名チェリスト、アルフレード・ピアッティがチェロとピアノのために編曲。彼自身が素晴らしい技巧の持ち主だったせいもあり、もともと聴き応え(弾き応え)たっぷりの原曲が、一層輝かしい作品へと変身している。ボッケリーニ特有の滑るようなパッセージはそのまま、竹を割ったような決然とした響きが耳にも新鮮。ここで演奏するロシア出身のチェリスト、アモソフは、2007年クヌシェヴィツキー・コンクールを始めとした多くの国際コンクールの覇者。若々しく溌剌とした音色で聴き手を魅了する。 | ||
アルウィン:室内楽作品集 クラリネット・ソナタ(*)/オーボエ・ソナタ(#)/ ヴィオラ・ソナタ…世界初録音(+)/ オーボエとハープのための組曲(**)/ 弦楽三重奏曲(##)/ 対話(++)~ [前奏曲/ロマンス/コラール/フゲッタ/アリオーソ/ カリヨン/インテルメッツォ/カプリッチョ] |
ロバート・プレーン(Cl;*/++) ルーシー・グールド(Vn;++) ソフィア・ラーマン (P;*/#/+/++) サラ・フランシス(Ob;#/**) サラ・ジェーン・ブラッドリー (Va;+) ルーシー・ウェイクフォード (Hp;**) エルミタージュ弦楽三重奏団(##) | |
膨大な作品を残したイギリスの作曲家アルウィン(1905-1985)。室内楽作品はその中でも重要な役割を占めることは間違いない。このアルバムには、1934年から1962年までに作曲された6つの作品を収録している。クラリネット・ソナタでは緩やかなメロディーが用いられているが、その作風は後期になるに従って、少しずつ収斂し、より仄暗い世界へと傾いていく。まだ諧謔性のあるオーボエ・ソナタ、そして暗き雲が立ち込めるかのようなヴィオラ・ソナタなど、渋い音楽好きにはたまらない曲集だろう。 「対話」と称された短い8つの曲は、無駄な物が一切ない、厳しく美しい世界。 | ||
マルティヌー:フルートを含む室内楽曲集 フルート、ヴァイオリンと ピアノのためのソナタH.254(*)/ フルートとピアノのためのソナタH.306/ ピアノと木管楽器のための六重奏曲 H.174(#)/ フルート、チェロとピアノのためのソナタH.300(+) |
ハルデン・マーティンソン (Vn;*) ジョン・フェッリロ(Ob;#) トーマス・マーティン(Cl;#) リチャード・ランティ(Fg;#) スザンヌ・ネルソン(Fg;#) ロンダ・ライダ(Vc;+) フェンウィック・スミス(Fl) サリー・ピンカス(P) | |
チェコの作曲家、マルティヌー(1890-1959)の室内楽作品集。フルートとヴァイオリン、ピアノのためのソナタH.254は1936年パリで作曲され、高名なるフルーティスト、マルセル・モイーズの妻に捧げられた曲。コンパクトな4つの楽章からなり、プーランク風の軽快さも感じさせる。H.306のフルート・ソナタはナチス・ドイツの迫害を逃れ、ニューイングランドで書かれた物。ニューヨークでは、クーセヴィッツキが彼を擁護し、落胆していたマルティヌーの力になった。ここで彼は、この土地固有の鳥の声(ヨタカ)に興味を持ち、終楽章ではその声が取り入れられている。1929年に書かれた六重奏曲H.174は12月のパリを連想させる曲。民謡からジャズまで様々な音楽が聞こえてくる。1944年に書かれた三重奏曲の自由な作風も期待通り。 | ||
アイアランド:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調(*)/ ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調(*)/ チェロ・ソナタ ト短調(#) |
ルーシー・グールド(Vn;*) アリス・ニアリー(Vc;#) ベンジャミン・フリス(P) | |
イギリスの実業家、ウォルター・ウィルソン・コベット(1847-1937)が開催した室内楽コンクールに入賞することは、当時のイギリスの若き作曲家たちにとって大きな励みとなった。もちろんアイアランド(1879-1962)もそんな中の一人。彼は1907年のコンクールに作品(幻想トリオ)を提出し2等賞を獲得。コベットから多くの言葉をかけてもらい、喜んだアイアランドはヴァイオリン・ソナタをコベットに献呈した。第1番のソナタはどことなくフランス風の趣きを持った30分を越える大作。とりわけ第2楽章の幻想的なロマンスが耳に残る。第2番はさらに流動的なメロディが印象的な作品。チェロ・ソナタは幅広く歌うチェロ・パートが美しく、各楽章の色合いの対比も楽しい曲。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ/ アンドラーシュ・チャーキ(G) J.S.バッハ(1685-1750): リュートのためのパルティータ ホ長調 BWV1006a ブリテン(1913-1976):ダウランドによる夜想曲 Op.70 ~[瞑想するように-非常に興奮して-休み無く-不安げに/ 行進曲のように-夢見るように-優しく揺れて/ パッサカリア-ゆっくり、そして静かに] デュアート(1919-2004): カタルーニャ民謡による変奏曲 Op.25 カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968): ソナタ「ボッケリーニを讃えて」Op.77 |
アンドラーシュ・チャーキ(G) | |
ブダペストのリスト音楽アカデミーを2007年に卒業し、現在は助教授として後進の指導を精力的に行っている若きギタリスト、アンドラーシュ・チャーキのデビュー盤。彼は各地で開催される数多くのコンクールで賞を獲得したが、何よりも第51回東京国際ギターコンクールで優勝したことで、既に日本のファンの間ではおなじみ。このアルバムに楽しみにしていた人も多いのではないだろうか?ここでは、彼が得意とするバッハを始め、難曲として知られるブリテンの作品や、カステルヌォーヴォ=テデスコの作品とデュアートの作品を演奏、また新たな魅力を振りまいている。彼の持つ確固たる音楽性は、輝かしい将来を期待させるだろう。 | ||
ロックバーグ:ピアノ作品集第4集 カーニバルの音楽~[ファンファーレと行進曲/ ブルース/ラルゴ・ドロローソ/ スフマート/トッカータ-ラグ]/ 4つの短いソナタ/創作主題による変奏曲 |
サリー・ピンカス(P) | |
ロックバーグ(1918-2005)のピアノ作品集第4集。第3集にもかなりメロディアスな作品が含まれていたが、こちらはもっと大衆的(?)な肌触りが感じられることだろう。 「カーニバルの音楽」は、冒頭こそ現代的な響きだが、それを縫って聞こえてくるのは何とも楽しい音楽。ジャズ、ラグ、そしてブラームスやバッハの引用など、色とりどり。「4つの短いソナタ」は強烈な音のぶつかり合いが楽しめるが、音楽の構造はスカルラッティに由来する。そして「変奏曲」はまるで19世紀の音楽。ロックバーグは基本的にロマンティストだったに違いない。 | ||
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集第12集 | ゲルダ・シュトゥルーハル(P) | |
生涯に555曲の鍵盤用ソナタを書いたドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)。このアルバムはNAXOSにおける第12集の録音となる。このシリーズは今まで全て別の演奏家を起用しているのが特長で、ここではウィーン生まれの若手ピアニスト、ゲルダ・シュトルーハルが切れ味鋭い演奏を聴かせる。彼女はユトレヒトで初期の音楽教育を受け、パフォーミング・アーツ・ウィーン(UMPAV)で更に研鑽を積んだ人。古典派から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つという才媛。 | ||
モンサルバジェ:ピアノ作品集第2集 ホアキン・トゥーリナの 思い出によるアレゴリア(1982)/ 左手のための3つの小品~ [モンポウの場合/ オスカー・エスプラの思い出のための子守歌/ ルービンシュタインのためのページ]/ ノアの方舟~ [羊/おんどり/象/ノミ/猫/カンガルー/ワルツ]/ シューベルティアーナ/秋の牧歌/ ミロンガ/ヘネラリフェでの即興曲/ 5つの自由な鳥の歌~ [すずめ/ナイチンゲール/クロウタドリ/ フィード/カッコウ]/ 子守歌/オーリンクスの朝の歌/即興の要約/ アルバイシン協奏曲(*) |
ホルディ・マソ(P) グラノジェルス室内o.(*) フランシスコ・ギジェン指揮(*) | |
20世紀の最も重要な作曲家の一人、モンサルバジェ(1912-2002)のピアノ作品集第2集。第1集(8.570744)が彼の初期の作品を収録していたのに対し、こちらは後期の25年間の作品を集めた物。極めて興味深い曲が並んでいる。左手のための作品や技術的には比較的容易なのに、実は凄く表現が難しい「ノアの方舟」 、などこの作曲家の自由な感性を存分に楽しむことが可能。「5つの自由な鳥の歌」は最初「かごに入れられた5羽の鳥」というタイトルが付けられていたとのことだが、作曲家自身が変更したのだとか。フランスの先人メシアンの影響も強く感じられる作品。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ変奏曲集 創作主題による15の変奏曲とフーガ 「エロイカ変奏曲」Op.35/ ハイベルのバレエ「妨げられた結婚」の「ヴィガノの メヌエット」の主題による12の変奏曲 WoO68/ ウラニツキーのバレエ「森の娘」から ロシア舞曲による12の変奏曲 WoO71/ サリエリの歌劇「ファルスタッフ」の二重唱 「まさにその通り」の主題による10の変奏曲 WoO73/ ジュースマイアーの歌劇 「スレイマン2世、または3人のサルタン妃」 による8つの変奏曲 WoO76/ 創作主題による6つの変奏曲 ニ長調 Op.76 |
ユ・ヨンユク(P) | |
一つの主題を「これでもか」とばかりに変化、発展させ素晴らしい音楽を構築するのが「変奏曲」。この分野が得意な作曲家って何となく凝り性で粘着系のイメージがないか?その最たる人が言わずと知れたベートーヴェン(1770-1827)(バッハやブラームスもそうね)。彼の変奏曲はあまりにも見事で非のつけどころすらない。このアルバムの中で最も有名な曲は第1曲目のものだろう。このテーマは交響曲第3番「英雄」の終楽章として知られているが、もともとはバレエ音楽「プロメテウスの創造物」からのメロディ。あの勇壮なテーマが15の変奏曲となり耳を喜ばせてくれる。おまけに深遠なフーガまで付いてくるという豪華さ。全6曲を楽しめば、満漢全席、もしくはフレンチフルコースの食べ放題くらいのお腹一杯感を味わえる。2007年、ボンのベートーヴェン・コンクールで1位を獲得した韓国のピアニストによる極上の演奏。 | ||
ガブリエリ:鍵盤音楽作品集 第1旋法のプレアンブラ(*)/第1旋法のリチェルカーレ(第2集;*)/ クレキヨン:「はかない喜びのために」によるリチェルカーレ(第5集;#)/第1旋法のトッカータ(*)/ パッサ・メッツォ・アンティコによるカプリッチョ(第3集;*)/ ラッスス「ある日シュザンヌが」によるカンツォーナ(第5集;#)/ 「クイ・ラ・ディーラ」によるカンツォーナ(第6集;*)/第9旋法のトッカータ(第1集;*)/ 第1旋法のリチェルカーレ(第3集;#)/第4旋法のプレアンブラ(*)/第4旋法のリチェルカーレ(第2集;*)/ クレキヨン「フレイスとガイヤルド」によるカンツォーナ(第5集;#)/ フェラボスコ「私は若い娘」によるマドリガーレ(第3集;*)/ 第10旋法のトッカータ(「トランシルヴァニア人」から;*)/第1旋法のリチェルカーレ(第2集;*)/ リチェルカーレ・アリオーソ(第5集;#)/第3旋法のリチェルカーレ(第2集;*)/ カンツォン・アリオーサ(第3集;#)/ローレ「別れの時には」によるマドリガル(第3集;*) グレン・ウィルソン(Cemb;*/スピネット;#) | ||
イタリアのルネサンス期において、最も影響力があったとされるジョヴァンニ・ガブリエリ(1532/33-1585)。彼の叔父にあたるのが、このアンドレア・ガブリエリ。彼の若い頃については、ほとんど知られていないが、聖マルコ大寺院のオルガニストの座を争って敗れ、1557年にヴェネツィア共和国カンナレジオ地区のオルガニストになったことはわかっている。イタリアの鍵盤音楽の発展に大きく寄与し、フーガ、リチェルカーレ、トッカータなどに優れた作品を残している。合唱音楽を始め、多くの作品を残したが、自作の出版に対してはかなり慎重で、彼の作品が世に出回るようになったのは死後のことだった。華やかな中に落ち着きのある優雅な曲集。 | ||
ハイドン:ミサ曲第4集 〔第8番 ハ長調「ミサ・チェレンシス」(マリアツェル・ミサ)Hob.XXII; 8/ 第10番 ハ長調「戦時のミサ」Hob.XXII; 9〕 アン・ホイット(S) キルステン・ゾレク=アヴェラ(A) ダニエル・ニール(T) リチャード・リポルド(B) オウエン・バーディック指揮ルベル・バロックo.,ニューヨーク・トリニティ教会cho. | ||
マリアツェル修道院のために書かれたミサ曲「ミサ・チェレンシス」は1782年に作曲されたが、この当時ハイドン(1732-1809)はほとんどミサ曲を書くことが無かった。 この曲より以前に書かれたのは1775年頃の小オルガン・ミサし、この曲の次に書かれたのは1796年の「戦時のミサ」。そのどちらも宮廷のために書かれたのではないところも面白いところ。曲は輝かしく大規模で、楽器の使い方などにも独自性があり、ハイドンの校訂者として名高いランドンはこの曲をとても高く評価している。もう1曲の「戦時のミサ」はオーストリアがナポレオンの脅威にさらされていた1796年に作曲されたもので、ティンパニの使い方が特徴的な名曲。 | ||
子守歌コレクション | ||
クラシカル・チル2 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年9月発売分[代理店アナウンス順] | ||
コープランド/オールドリッジ:クラリネット協奏曲集 オールドリッジ:クラリネット協奏曲(2004)(*) コープランド:クラリネット協奏曲(1948)(*) オールドリッジ:サンバ(1993)(#) |
デイヴィッド・シンガー(Cl) ア・ファー・クライ(*) 上海クァルテット(#) | |
オルフェウス室内o.で長年活躍してきたクラリネット奏者、デイヴィッド・シンガーをソリストに迎えたこの協奏曲集。作品と演奏、この両方の素晴らしさに酔えること間違いない。ベニー・グッドマンの依頼によって書かれたコープランド(1900-1990)の協奏曲は、1950年にフリッツ・ライナー指揮のNBCso.でグッドマンの演奏により世界初演された。随所にジャズらしさが感じられる小粋な作品。オールドリッジ(1954-)の作品はクラリネットの名人芸を要求される演奏効果の高い曲。ジャズあり古典的な雰囲気ありの、「21世紀のコープランド」と評される作品。目のくらむようなカデンツァが聴き物。 | ||
フランツ・シュミット: 交響曲第3番 イ長調/シャコンヌ ニ短調 |
ワシリー・シナイスキー指揮 マルメso. | |
オーストリアで活躍した作曲家、フランツ・シュミット(1874-1939)の第3番の交響曲(第1番と第2番は8.570828、8.570589で発売中)。この作品は1927~28年にシューベルト生誕100年の記念祭のために作曲され、VPOに捧げられている。古典的な形式で書かれているが、曲想はとても感傷的で、とりわけ第1楽章は半音階進行を多用した流動的なテーマに彩られ、不安定でとりとめのないメロディは、どことなく聴き手を落ち着かなくさせるだろう。落ち着いた第2楽章、活動的なスケルツォを経て、終楽章はコラールのような重々しいテーマで幕を開ける。アレグロvivaceに転じてからもせわしなく動く低音部は強迫観念のように耳から離れることがない。併録のシャコンヌは1933年にクレメンズ・クラウス指揮のVPOによって初演された作品。古風な旋律が豊かな音で彩られていく様からは、まるで奇跡のような美しさを感じさせる。 | ||
スコット: ソナタ・メロディカ/ ヴァイオリン・ソナタ[第1番 Op.59/第3番] |
クレア・ホウィック(Vn) ソフィア・ラーマン(P) | |
近年再評価の気運が高まるイギリスの近代作曲家、シリル・スコットのヴァイオリン・ソナタ。彼はイングランド北部のオクストン出身で、古代ギリシャ研究家の父を持ち、幼い頃から音楽に親しみ21歳で最初の交響曲を完成させている。91歳という長命を得て、亡くなる2週間前まで作曲活動を続けたが、保守的な作風を貫いたためか、亡くなる頃の彼の評価は決して高いものとは言えず、そのまま忘れ去られそうになってしまったが、印象派を思わせる美しい音楽は一度聴くと忘れえぬ魅力を持つ故か、熱狂的なファンも多く、最近は演奏される機会も増えてきた。ヴァイオリン・ソナタは彼の室内楽作品の中で重要な部分を占める曲で、とりわけ黙想的な第1番のソナタは彼の初期の作品の中でも最も成功している物。これを聴いてスコットのファンになった人は、MARCOPOLO(8.223485)で管弦楽作品を聴くことが出来る。 | ||
カゼッラ: 交響曲第2番 ハ短調 Op.12(世界初録音)/ ピアノとオーケストラのための「深夜に」Op.30bis(*) |
ユ・ソンヒ(P;*) ローマso. フランチェスコ・ラ・ ヴェッキア指揮 | |
1910年4月17日、マーラー自身の指揮による「復活交響曲」がフランスのシャトレ劇場に鳴り響きた。その時、ドビュッシーは途中で退場してしまったが、若き作曲家カゼッラ(1883-1947)の体は興奮で打ち震えていた。そして強い感銘を受けたカゼッラがこの交響曲を書いたのは当然の成り行きと言えるだろう。最初の音、そして打ち鳴らされる鐘の音。これはまさにマーラーその物。人間の苦悩を一身に背負ったかのような悲痛な表情を見せている(この交響曲は結局公表されることなく、すっかり忘れ去られてしまっていたものだが、あまりにもマーラーの影響が強いことに気づいた彼自身が封印してしまったのだろうか? )。イタリア人でありながら、ドイツ音楽へ深く傾倒した彼の根底には、こういう事情があったようだ。同じく公表されることのなかった、彼の第1番の交響曲は8.572413で聴くことが出来る。 | ||
メンデルスゾーン:劇音楽「夏の夜の夢」Ops.21 & 61(英語歌唱) [序曲/スケルツォ/メロドラマ(第2幕情景1)/妖精の行進/まだら模様のへび/メロドラマ(第2幕情景2)/ 間奏曲/メロドラマ〔第3幕情景1/第3幕情景2〕/夜想曲/メロドラマ(第4幕情景1)/結婚行進曲/ メロドラマ(第5幕情景1)/葬送行進曲/道化役者たちの踊り/メロドラマ(第5幕情景1)/終曲] ジェニー・ウォラーマン、ペペ・ベッカー(S) トム・ミソン、エイドリアン・グローヴ、 エミリー・レイモンド、アン・マリー・ピアッツァ(ナレーター)/他 ジェイムズ・ジャッド指揮ニュージーランドso.、ヴァーシティ・ヴォイセズ、ノータ・ベネcho. | ||
この「夏の夜の夢」は、まず序曲が1826年に作曲された。まず、17歳のメンデルスゾーン(1809-1947)が姉と楽しむためのピアノ連弾曲として書かれ、すぐに管弦楽版として編曲されている。その16年後、序曲に感銘を受けたプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の勅命によって「夏の夜の夢の付随音楽」が書かれた。現在では序曲も再利用され、一緒に演奏されることが慣例となっている。しかしながら、彼が付けたメロドラマの部分は省略されることが多く、これでは曲の全貌を理解するにあたって片手落ちとなってしまうではないか。そこで当盤では(英語ではあるが)全部きちんと演奏している。どうぞ、シェイクスピアの描いた妖精物語を心の中で再現して頂きたい。 | ||
カサブランカス: 過ぎ去った暗黒の時(2005)/3つの警句/ ポストリュード/愛の詩/ダリのためのイントラーダ |
バルセロナso. カタルーニャo. サルバドル・マス=コンデ指揮 | |
1956年、バルセロナ生まれの現代作曲家カサブランカス(1956-)の管弦楽作品集。ハムレットの7つの情景(8.579004)も衝撃的な音色に満ちていたが、こちらも負けてはいない。アルバム・タイトル曲の「過ぎ去った暗黒の時」は、バルセロナso.とカタロニア全国オーケストラ(OBC)によって委嘱された作品。暗示に満ちた不可解なタイトルだが、この曲もやはりシェイクスピアへの賛辞が込められているという。ただ、それはとても抽象的であり、どちらかというと先入観にとらわれることなく、音の響きを純粋に楽しむべく作品と言えるだろう。演奏には大編成のオーケストラを必要とするが、瞬間になっている音は少なめで、透明感溢れる室内楽的な静けささえ感じさせる不思議な肌触りを持っている。他には比較的有名な「3つの警句」を始めとした興味深い作品が収録されている。 | ||
ショパン: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11/ ポーランドの歌による幻想曲 Op.13/ クラコーヴィアクOp.14 |
エルダー・ネボルシン(P) ワルシャワpo. アントニ・ヴィト指揮 | |
協奏曲はショパン・ナショナル・エディション原典版使用。NAXOS には、既にセーケイとビレット(ブレイナー盤もあった)の録音があるショパン(1810-1849)の協奏曲第1番。しかし2010年のショパン・イヤーに合わせて新録音を出すことになった。このネボルシンとヴィトの録音、もちろん演奏自体も素晴らしいものだが、何と言っても「ナショナル・エディション」のスコアを用いているところに注目。ポーランドが国家の威信をかけて、50年かけてショパンの作品を全て見直し出版した「原典版」は、これまでの資料を全て詳細に研究し、今までになかった事実を見せてくれる、ファンにとっては涙が出るほど嬉しい物。この協奏曲第1番では「これまで150年使われてきたスコアとパート譜は、ショパン自身が書いたものとはかけ離れていた」という衝撃的な内容が明かされている。これを聴いてみると、「ショパンは管弦楽法に疎かった」という既成概念が覆されることだろう。確かに冒頭から充実した響きに満たされた素晴らしいものとなっている。まず聴き比べてみて頂きたい。 | ||
ブライアン: 演奏会序曲「勇気のために」(1902-06)(*)/ 喜劇序曲「メリーハート博士」(1911-12)(#)/ 交響曲第11番(1954)(#)/交響曲第15番(1960)(*) |
トニー・ロウ指揮(*) エイドリアン・リーパー指揮(#) アイルランド国立so. | |
MARCO POLO 8.223588移行盤。 ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972)(本名はウィリアム)は、独学で音楽を学び、小さな教会のオルガニストを務めていた。20歳になる前にエルガーの合唱曲に接し、当時の新作音楽を熱心に支持するようになる。作曲を始めた当初は、その作品を多くの聴衆に支持され順風満帆な作曲家人生を送るかと思われたが、様々な事情でドロップ・アウト。生涯に32曲の交響曲を書きながらも、その作品はほとんど忘れ去られてしまい、現在でもごく一部の熱狂的なファンによって、偉大なる彼の業績が伝えられているに過ぎない。このアルバムには2つの交響曲と、彼のお気に入りであった「メリーハート博士」(変奏曲の形式で書かれている)、そして豪壮な「勇気のために」が収録されている。これを聴くことで一層ファンが増えること間違いない。 | ||
ルエダ: 交響曲第3番「ルース」(2004-2007)/ 架空の旅「フランシスコ・ゲレロの思い出に」(1998) |
アストゥーリアスso. マキシミアーノ・バルデス指揮 | |
ピアノ曲集(8.572075)で、その破壊的な音を聴衆に知らしめたマドリッド生まれの作曲家ルエダ(1961-)の管弦楽作品集。彼は2004年にスペインの文化省から全国音楽賞を授賞され、その活動が世界的に知られることになった。この第3番の交響曲は彼が愛するパワーと色彩が充満した作品で、全ての物質を構成するとされる四大元素の考えを基にした深遠で色彩感豊かな曲。この曲は2004年に書き始められたが、様々な改定を経て2008年に決定稿が作られる。この演奏はそのスコアを用いた物。第3楽章の「大地」は、ホルストの名曲「惑星」へのオマージュとして書かれていて、初演当時から高い評価を受けている。「架空の旅」は、彼がバスク地方の温泉ホテルに滞在していた時に書かれた作品。夜の散歩中に目にした山や川から強い感銘を受け、主人公の性格描写に反映させたという物。 | ||
フルートとパーカッションのための音楽集第2集 ライサイト(1958-):ボッサではない / マクドナルド(1958-):悪魔のダンス ファー(1968-):ケンバン・スリング~[バリ/日本/インド] / ジョリヴェ(1905-1974):30 分 アンドニャン(1978-):喜びへの憧れ / キラリ(1954-):ミニアチュア / マクドナルド:前奏曲第1番 ヤンセンス(1939-):エリザー / 安倍圭子(1937-):道 / ドゥヴレーズ(1929-):モビール メルテンス(1953-):Inergys(*) / ロサウロ(1952-):2つの小品より「別れの歌」(#) マルク・グローウェルス(Fl) サラ・モーラドグロー(Perc/Vo) ローラ・ケサダ(第2Fl;*) サイモン・ドレイクマン(第2マリンバ;*) ジャッキー・コペンズ(第2マリンバ;#) | ||
ピアソラから「タンゴの歴史」を献呈されたベルギーの名手、グローウェルスがまたまたスゴイCDをリリースした。あまりにも独創的な演奏をするために、常に賛否両論を巻き起こすグローウェルが、今回のアルバムはいかがだろうか?今回も珍しい作品が目白押し。世界中から選りすぐった、ここでしか聴けない作品ばかりが並んでいる。こちらが初体験の人は、第1集(8.557782)にもぜひ耳を傾けて頂きたい。 | ||
レンティーニ: オーケストラ・ホール組曲[ポール・ガンソン(Fg) ジェフリー・アップルゲート(Vn) ジェイムズ・ファン・フォルケンブルク(Va) マーシー・シャントゥー(Vc)]/ 天使のサイン[ジャクリーヌ・デイヴィス(Hp) メアリー・ハリス(Va)]/ チェロとピアノの5つの小品 より〔ディアローグ/幻想/夜想曲/歌/コーダ〕/モンタージュ(+) [パンジー・チャン(Vc) タン・ショクリャン(P) ハーヴィー・サーマー(Vn;+)]/ イースト・コートの溝[ヴェルヴェット・ブラウン(Tu) ロバート・コンウェイ(P)]/ セドナからの風景(##) より〔ボイントン峡谷の疫病神/大聖堂の岩/コーヒー・ポット/悪魔の橋/ベル・ロック〕 [シンシア・フォッグ(Va) トム・フラハティ(Vc)] | ||
デトロイト生まれの作曲家、レンティーニ(1958-)は幼い頃から少年聖歌隊隊員として歌い、8歳でギターの魅力に取りつかれた。当然1960年代から70年代のロックとビートルズの影響を強く受け、15歳の時にはロック・ギタリストとして確固たる名声を築いていた。また、並行してクラシック・ギターと作曲も学び、多くの室内楽と管弦楽のための作品も書いている。彼の作品は独特な楽器の扱いと、創造的な管弦楽の使い方で、評論家たちから「魅惑的な現代音楽」と絶賛されている。ファゴットの扱いが見事な「オーケストラ・ホール組曲」、ハープとヴィオラによって描かれる、この世のものとも思えないほど美しい「天使のサイン」など、確かに独特な美質を備えた曲が並ぶ。 | ||
ウォーカー:室内楽作品と歌曲集 弦楽四重奏曲第2番(1968)/弦楽のための抒情詩[ソン・ソノラSQ]/ ソプラノと室内アンサンブルのための「詩曲」(1987)[ジャネット・スタジオ(S)キャピトル室内アーティスト]/ 5つのファンシー[ヴィドムス・アンサンブル]/モドゥス[シグナス・アンサンブル]/ 私は荒野を見たことがない(#)/レスポンス(#)/マザー・グース(2054年頃)(#)/ 持って行け、あの唇を(+)/そして汝は我をこのように捨て去るのか?(+) [パトリシア・グリーン(Ms;#) ジェイムズ・マーティン(Br;+) ジョージ・ウォーカー(P;#/+)] | ||
作曲年?に『2054年頃』という謎の表記があるが、代理店記載ママ。 黒人初のピューリッツァー賞を獲得した作曲家として知られるウォーカー(1922-)。もともとはピアニストとしてデビューし、オーマンディ指揮のフィラデルフィアo.とともに、ラフマニノフの協奏曲第3番を演奏したことでも知られている。その頃から作曲活動にも熱心で、弦楽四重奏曲や交響曲を次々と発表し、こちらも高く評価されている。彼の作品はどれも激しく情熱的で、多くの黒人作曲家がジャズやポップスを重用する中、彼はひたすらクラシックに拘り、無調や12音を駆使したドラマティックな曲を書き続けている。2000年にはアメリカのクラシック音楽殿堂入りを果たした。ここに収録されている曲も、どれもシリアスで親しみ易さはあまり感じられないが、じっくり味わうことで、その素晴らしさが少しずつ体に浸みこんでいくかと思われる。 | ||
ピッツェッティ:ピアノ三重奏曲 イ長調/ ヴァイオリン・ソナタ イ長調/ ヴァイオリンとピアノのための「3つの歌」 |
レイラ・ラショーニ(Vn) ラースロー・フェニェー(Vc) アルパスラン・ エルチュンゲアルプ(P) | |
1921年にロンドンで刊行された「ミュージカル・タイムズ」誌上で「今日の最も偉大なるイタリアの作曲家」として紹介されたのは当時41歳のピッツェッティ(1880-1968)だった。とは言うものの、この時にはまだプッチーニは存命であり、音楽界で超大な影響力を誇っていたため、ピッツェッティの存在に目を留める人などほとんどおらず、彼がメジャーな作曲家となるにはまだまだ年月を要することだろう。このアルバムに収められたヴァイオリン・ソナタはそんな絶賛を浴びる少し前に書かれたもので、戦争時の暗い不安を感じさせながらも、セザール・フランクのヴァイオリン・ソナタとの共通性を感じさせる力強く輝かしい作品。1925年に書かれたピアノ三重奏も同じ傾向を持つ曲で、なかなか親しみ易い楽想に満ちた美しい作品。「3つの歌」は彼の娘、マリア・テレサに捧げられた比較的簡素な小品。ほっとするような静けさに満ちている。 | ||
アレンスキー:ピアノ作品集 6つの小品 Op.53(1901)/4つの練習曲 Op.41(1896)/ 12の練習曲 Op.74(1905)/ 6つのエスキース「海の近くで」Op.52 |
アダム・ニーマン(P) | |
1861年にロシア・ノヴゴロドで生まれたアレンスキー(1861-1906)は幼い頃から音楽の勉強を始め、10歳になる頃には幾つものピアノ曲や歌曲を作曲していた。18歳の時から作曲をリムスキー=コルサコフに師事し、対位法とフーガをペテルブルク音楽院で学び、1882年には素晴らしい成績で音楽院を卒業している。このアルバムに収められた様々なピアノ曲は、彼の素晴らしい才能を目の当たりにするものばかり。メロディにおける天賦の感受性は、まさに先人ショパンやシューマンを思わせるほどに見事で、この美質はそのままラフマニノフや、後に対立するも、スクリャービンへと受け継がれている。多くの作曲家から影響を受け、また影響を与えたためか、独自性が乏しく感じられてしまう部分もあるが、じっくり聴いてみると良さがわかってくることだろう。 | ||
ルビンシテイン:ピアノ作品集第2集(1852-1894) ロシア風セレナーデ ロ短調(1879 頃)/ 2つのメロディOp.3(1852)~[ ヘ長調/ ロ長調]/ ドレスデンの思い出 Op.118(1894)~ [シンプリシタス/情熱的に/ノヴェレッテ/ カプリース/夜想曲/ポロネーズ]/ ロマンスと即興曲 Op.26(1854/58)/ 折句第1番 Op.37(1856頃) |
ジョセフ・バノヴェツ(P) | |
ピアノ作品集第1集(8.570941)が好評のロシアのピアニスト&作曲家、アントン・ルビンシテイン(1829-1894)の作品集。この第2集は23歳の時に書かれた、有名な「へ調のメロディ」から、亡くなる年に書かれた「ドレスデンの思い出」まで、作曲家の長い経歴を慮る作品を網羅している。演奏するのは、GRAMMY賞も受賞した名手、バノヴェツ。彼の明晰なピアニズムによって、どの曲にもくまなく光が当てられている。トラック1の「ロシア風セレナーデ」の重苦しくも切ないメロディは、いかなる時もロシア風だが、どことなく日本の演歌に通じるものがあるような気がしないか?また、相変わらず色々な物が織り込まれている「折句」での甘い囁き風のメロディにも心惹かれる。 | ||
リース:ピアノ・ソナタとソナチネ集第3集 ソナタ ハ長調 Op.9-2/ ソナタ 嬰ヘ短調「不運」Op.26/夢 Op.49 |
スーザン・カガン(P) | |
名ピアニストであり、ベートーヴェンの友人、そして伝記制作者として知られるフェルディナント・リース(1784-1838)のピアノ・ソナタ集。彼はクレメンティからハイドン、モーツァルトへとピアノ音楽が変遷していく中、独自の方法でピアノ・ソナタを作曲し始めた。彼の作風はそのままシューベルトやメンデルスゾーンなどのロマン派へと続いて行く物。 ハ長調のソナタは威厳のあるポロネーズで始まり、情緒的な第2楽章、悲痛な第3楽章を経て、快活な終楽章へと続く。巧みな転調などは、古典派の作品には見られない物。「不運」と題された 嬰ヘ短調のソナタは、ベートーヴェンからの影響が見て取れる。第1楽章の構成などはほとんどそのまま「悲愴ソナタ」し、第2楽章にも第3楽章からも「ベートーヴェンらしさ」が漂う。ただ、リースはベートーヴェンほどの破壊力を持つことはなく、あくまでも上品な嘆きに留まってしまったところが不運だったと言えるだろう。単一楽章で書かれた「夢」は6つの部分からなる事実上のソナタ。1813年に訪れたロンドンで自身の活動を広く知らしめるために書いた作品で、翌年に発表したところ大きな成功を収めることになった。 | ||
イギリス歌曲シリーズ第20集 バターワース: 「シュロップシャーの若者」からの6つの歌/ 11のサセックス民謡より Nos.7-11/ ブレドン・ヒルとその他の歌/ 君のために飾りを作ろう/あなたのキスがこわい/ 安らかに/安息/ 11のサセックス民謡より Nos.1-6 |
ロデリック・ウィリアムズ(Br) イアイン・バーンサイド(P) | |
NAXOSが精力的にリリースを続ける「イギリス歌曲集シリーズ」は今作で20を数える。フィンジやブリテンなど珠玉の作品を耳にして、イギリス音楽の魅力に取りつかれた人も多いことだろう。このバターワース(1885-1916)の作品も聴けば聴くほどに味わい深い物。彼は最初、弁護士になるべく勉強を始めるが、イートン・カレッジからオックスフォード大学トリニティ・カレッジに進む中で、ヴォーン・ウィリアムズと出会い音楽の道を志する。残念なことに、第1次世界大戦で若き命を散らしてしまい、また気に入らない作品は破棄してしまったため、残された作品は本当に少ないのだが、どれも清々しい青春の息吹のようなものが漂う穏健で美しいものばかり。名バリトン、ロデリック・ウィリアムズの伸びやかな声は聴き手の胸を熱い感傷で満たすことだろう。 | ||
アメリカの合唱作品集 パーシケッティ(1915-1987):ミサOp.84(1960) ウィリアム・シューマン(1910-1992): 死のキャロル(1958) ボルコム(1938-):マスク(1990) ファイン(1914-1962):砂時計(1949) フォス(1922-2009):詩篇(1956) |
ドワイト・ビグラー& アレーナ・ゴリーナ(P) テキサス大学チェンバー・シンガーズ ジェイムズ・モロウ指揮 | |
多様化する20世紀の合唱曲。その中でもとりわけアメリカの作品はヴァラエティが豊か。ここに収録された5人の作品も興味深いものばかり。伝統に則った作風があったり、ジャズやゴスペルの影響を強く受けていたり、どれも特色ある美しさを備えている。パーシケッティの「ミサ」は単旋律の聖歌を上品なハーモニーで包みる。ウィリアム・シューマンの作品は暗黒の闇の中から響いてくるような静謐な美しさがあり、ボルコムの作品はアフリカの情熱的なリズムも感じられる親しみやすい連作。飛び散る響きが斬新なファインの作品、敬虔さを纏ったフォスの作品。見事な声によるタペストリーをお楽しみ頂きたい。 | ||
チマローザ:レクイエム ト短調
アドリアーナ・クチェロヴァ(S) テレジア・クルツリャコヴァー(A) ルドヴィット・ルーダ(T) グスタフ・バラーチェク(B) カーク・トレヴァー指揮カペラ・イストロポリターナ、ルーチニカcho. | ||
ナポリ生まれのチマローザ(1749-1801)は、ロッシーニが登場するまでは「オペラ・ブッファの第一人者」として知られていた。70曲ほどある彼のオペラはどれも楽しく軽妙なもので、とりわけ旋律の美しさは筆舌に尽くしがたいものがある。有名なオーボエ協奏曲なども、美しいメロディ全開で人気が高く、それはこのレクイエムも例外ではない。彼は生涯に4曲ほどのレクイエムを書いているが、この作品は1878年頃のもので、彼がロシアの女帝エカテリーナ2世の招きでペテルブルクに行っていた時に、当時滞在していたフランス大使の妻の逝去を悼み作曲されたと言われている。随所にオペラティックな展開が見られる華やかなもので、美しいメロディもふんだんに使われている。結局彼はロシアで活動することは諦め、ウィーンで活躍するが、イタリアに戻ったところで反逆罪に問われ、悲惨な晩年を送ることになる。 | ||
びっくり箱~楽しすぎるクラシック名曲集(コンピレーション) | ||
流れよ、わが涙~ダウランドの音楽(コンピレーション) | ||
ピアノの伝説 サン=サーンス:アルジェリア組曲(ピアノ編曲版)〔フランス軍隊行進曲/夕べの夢想〕 [カミーユ・サン=サーンス(P)] ダンディ:旅の画集 Op.33~第4番「緑の湖」/山の詩 Op.15~第2番「リズミカルな舞曲」 [ヴァンサン・ダンディ(P)] シャミナード:へつらう女 Op.50[セシル・シャミナード(P)] グリーグ:人びとの生活の情景 Op.19~第2番「婚礼の行列」/抒情小品集第5巻Op.54~第2番 [エドゥアルド・グリーグ(P)] グラナドス:スペイン舞曲集 Op.37~第10番「悲しき舞曲」/「わら人形、ゴヤ」による即興曲/ ピアノ・ソナタ第9番 ト短調[エンリケ・グラナドス(P)] ブラームス:ワルツOp.39~ Nos.2, 15/バラード ト短調 Op.118-3(短縮版)[イロナ・アイベンシュッツ(P)] J.シュトラウス II /A.グリュンフェルト編:ワルツ「春の声」Op.410 グリュンフェルト(1852-1924):ウィーンの夜会 / モーツァルト/J.シュールホフ編:交響曲第39番~メヌエット [アルフレート・グリュンフェルト(P)] シューマン:ペダルピアノのための練習曲集 変イ長調 Op.56-4[マリー・バウマイヤー(P)] ショパン: フーガ イ短調[ナタリア・ヤノータ(P)]/ワルツ第7番 Op.64-2[アレクサンドル・ミハウウォスキ(P)]/ ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」[ラウル・コチャルスキ(P)] チャイコフスキー:ユモレスク ホ短調 Op.10-2[ヴァシリー・サペルニコフ(P)] バード、ブロウ、ブル:ソールズベリー卿のパヴァーヌ/フーガ ハ長調/王の狩りのジーグ[マーク・ハンブルク(P)] グリーグ:抒情小品集第10集~パックOp.71-3[アルテュール・ド・グレーフ(P)] リスト:2つの演奏会用練習曲~第2番小人の踊り[フレデリック・ラモンド(P)]/ ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調(短縮版)[アルトゥール・フリードハイム(P)] | ||
録音:1901年-1924年。 | ||
マイ・フェア・レディ(オリジナル・ブロードウェイ・キャスト)(1956) フレデリック・ロウ(1901-1988):マイ・フェア・レディ[録音:1956年] [ジュリー・アンドルース(イライザ・ドゥーリトル) レックス・ハリソン(ヘンリー・ヒギンズ教授) ロバート・クート(ピッカリング大佐) スタンリー・ハロウェイ(アルフレッド・P.ドゥーリトル)他 フランツ・アラーズ指揮スタジオo.&コーラス]/ マイ・フェア・レディ~大使館のワルツ[パーシー・フェイス&ヒズo.]/ ボーナス・トラック ザ・デイ・ビフォア・スプリング~ワイン・ボトル/ブリガドーン より(4曲) [ケイ・バラード、アラン・ジェイ・ラーナー(Vo) ビリー・テイラー(P) ミルト・ヒントン(ベース) ハーブ・ハリス&パーシー・ブライス(ドラムス)他] | ||
1956年3月にブロードウェイで初演され、6年6カ月に及ぶロングラン公演となったヒット・ミュージカル。1964年にはオードリー・ヘップバーンの主演で映画化もされている。下町の花売り娘イライザのシンデレラ・ストーリーとして知られているが、バーナード・ショウの原作では、「上流階級の人間の身勝手さ」が強調されていて、なかなか一筋縄ではいかない物語。とはいえ、ミュージカルでは登場する全ての人物が愛すべき存在として描かれている。音楽もまた夢心地。トラック8の「踊り明かそう」は誰もが知っている名曲。 | ||
チャーリーはどこだ?(オリジナル・ロンドン・キャスト)(1958) フランク・レッサー(1910-1969):チャーリーはどこだ?(*)[録音:1958年] [ノーマン・ウィズダム(チャーリー) ピップ・ヒントン(エミー) テレンス・クーパー(ジャック) パメラ・ゲイル(キティ) マイケル・コリンズ指揮&ヒズo.、スタジオ・コーラス]/ レッサー:「ハンス・クリスティアン・アンデルセン」[録音:1952年/8曲] [ダニー・ケイ、ジェーン・ワイマン(Vo) ゴードン・ジェンキンズ指揮&ヒズo.] ボーナス; みにくいアヒルの子/尺取り虫/王の新しい服 [フランク・レッサー、リン・レスラー(Vo)スタジオ・コーラス] | ||
ブライドン・トーマスの戯曲「のんきな叔母さん」を原作とするミュージカル。ヴィクトリア王朝の格式とルールに囚われた時代(設定は19世紀)に生きる若者たちの恋愛模様を生き生きと描いている。オックスフォード大学の学生チャーリーとジャックは、各々婚約を考えている女友だちがうのだが、当時は、若い男女だけの食事会などもっての他。そこで後見人であるチャーリーの叔母ドンナ・ルシアをだしにすることにする。しかし当日、その叔母が現れず、困ったチャーリーは2役を演ずることに・・・。さてどんな騒動が持ち上がるのだろう。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年8月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ウィテカー:合唱作品集 彼女の聖なる魂が舞い上がる/少年と少女/水の夜/結婚/ルクス・アルムク(黄金の光)/小さな木(*)/眠り/小鳥(*)/ ダビデ王が息子アブサロムの戦死を聞いた時/レオナルドは空飛ぶマシーンを夢見る(#)/素晴しき日を神に感謝する ノエル・エジソン指揮エローラ・フェスティヴァル・シンガーズ レスリー・デアス(P;*) キャロル・バウマン(Perc;#) | ||
熟練した指揮者、および作曲家であるウィテカー(1970-)。彼は精巧なテキストと、ユニークな響きを用いて、この世のものとも思われぬ美しい音楽を作り出す。瞬間の美と調和の確かな表出、そして流動的な時間。これらを軸に、荘厳で光に満ちた音を組み上げ、神秘的で詩情豊かな世界を描いていく。多声部からなるクラスターの続出は、同時代のペルトやタヴナーの声楽曲との類似性も感じさせるが、全ての聴き手に微笑みをもたらす彼の曲には、暖かさがより強く宿っているようだ。聴いているうちに不思議な気分になれることだろう。 | ||
カセッラ:交響曲第1番 ロ短調 Op.5(世界初録音)/ ピアノ、ティンパニ、パーカッションと 弦楽のための Op.69(*) |
デシレ・スクックリア(P;*) アントニオ・セラヴォーロ (Perc;*) ローマso. フランチェスコ・ラ・ ヴェッキア指揮 | |
最近、人気が復興しつつあるイタリアの作曲家、カセッラ(1883-1947)の管弦楽作品を4枚のアルバムに収録するシリーズの第1作。世界初録音となる交響曲第1番は、作曲家の23歳の誕生日の前日に完成された作品。パリ音楽院でフォーレに作曲を学んだ彼らしく、先人の影響も多分に認められるが、至るところに若き自信のようなものも感じられ、独自の道を切り開こうとする青年の苦悩が散りばめられているかのようだ。暗く垂れこめた雲の間から光が射すかのように美しい第2楽章に心惹かれぬ人はいないだろう。かたや1943年に作曲された「協奏曲」はまるで筋肉が収斂するかのようなメカニカルで躍動的な音楽。40年ほどの年月を経ると人はこのように変化していく。しかし終楽章にはまたロマンティックな風景に立ち返ります。これが彼における原風景なのかもしれない。 | ||
リスト:ピアノ作品全集第31集 ベッリーニのオペラ編曲集 ベッリーニの「夢遊病の女」の主題による 幻想曲 S393/R132/ ノルマの回想 S394/R133/ ベッリーニの歌劇「清教徒」の回想 S390/R129/ ヘクサメロン(演奏会用小品)~ 「清教徒」の行進曲による華麗な大変奏曲S392/R131 |
ウィリアム・ウォルフラム(P) | |
オペラの中の名旋律を用いて、華麗なピアノ作品に仕上げることは、19世紀のピアニストたちにとって必要不可欠な腕の見せ所だった。なかでもリスト(1811-1886)は自らの超絶技巧を惜しげもなく注ぎ込み、数々の作品をこの世に送りだした。このアルバムはベッリーニの美しいメロディをふんだんにつかった聞きごたえのある曲が並ぶ。なかでも「ノルマの回想」はピアニストの限界に挑戦する難所が次々と出現する、難攻不落の名曲。ウォルフラムの妙技をとくとお聴き頂きたい。また、秘曲「ヘクサメロン」はオペラ「清教徒」の中のメロディに、リストの他、ショパン、タールベルク、エルツ、チェルニー、ピクシスの6 人の作曲家が変奏曲を書き、リストがまとめた物。各々の作曲家の個性を楽しみながら、音の奔流に耳を傾けてみて頂きたい。 | ||
ヒナステラ:ポポル・ヴー(マヤ世界の創造) バレエ音楽「エスタンシア」Op.8 より(*)/ クレオール舞踊組曲 Op.15 (S.コーエン管弦楽編;#)/ バレエ音楽「パナンビ」Op.1 より(*)/ 交響的三部作「オジャンタイ」Op.17(+)/ ポポル・ヴー(マヤ世界の創造)Op.44(+) |
LSO(*) エルサレムso.(#) BBCウェールズ・ナショナルo.(+) ジセル・ベン=ドール指揮 | |
世界初録音(*)。 アルゼンチン生まれの大作曲家ヒナステラ(1916-1983)の5つの作品。彼の作品の中でもとりわけ知られる「エスタンシア」と「パナンビ」、インカ文明から霊感を得た「オジャンタイ」、ピアノ曲として書かれた「クレオール舞踊組曲」、そして8年間の作曲期間を経ても、なおも未完成で終わってしまったマヤ神話をもとにする大作「ポポル・ヴー」。とどれもが野性味と強烈な色彩を放つ魅力的な曲。思わず体が動きだしてしまいそうな刺激的な音楽は、同じアルゼンチンの名産であるタンゴとはまた違う直截的なエネルギーに満ちている。このジセル・ベン=ドールの演奏は、録音当時世界初録音だった2つの作品を含む、ヒナステラのパイオニア的存在。世界を元気にするために、もう一度ブームを巻き起こしたい熱き名演の登場。 | ||
ベック:交響曲集 Op.3 交響曲 ヘ長調 Op.3-1(Callen 13)/ 交響曲 変ロ長調 Op.3-2(Callen 14)/ 交響曲 ト短調 Op.3-3(Callen 15)/ 交響曲 変ホ長調 Op.3-4(Callen 16) |
トロント室内o. ケヴィン・マロン指揮 | |
マンハイム楽派の一人、フランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809)の交響曲集。彼は父親から音楽の手ほどきを受け、様々な楽器を習得し、シュターミッツの弟子としてマンハイムの宮廷楽団の奏者となる。彼の才能があまりにも素晴らしかったのだろう。同業者からいわれのない嫉妬と中傷を受け(例えば、決闘の相手が死んでしまったなど)、結局のところ、彼はマンハイムを離れヴェネツィアに移住することになる。そこから先も波乱の人生を送った彼の作品は、その生涯に似て、とても劇的で大胆さを備えている。大胆な和声進行、柔軟なリズム、これらが溶け合い絶妙な効果を持つこれらの作品。もっと聴きたい方は「6つの交響曲 Op.1」(8.554071)もどうぞ。 | ||
パヴロワ:交響曲第6番(*)/ サンベリーナ組曲~ [序曲(主題「サンベリーナの放浪」)/ ワルツ~幻覚/タンゴ/悲しみの歌/ 王子との出会い] |
ミハイル・シェスタコフ (Vn;*) モスクワ・チャイコフスキーso. パトリック・ベイトン指揮 | |
ロシア生まれで、現在アメリカで活躍している女性作曲家、アラ・パヴロワ(1952-)の最新録音。彼女はとてもロマンティックな音楽で幅広い称賛を得ていて、既にNAXOSからも4枚のアルバムが発売されており、そのどれもが聴き手を魅了してやまない。今回の作品は、大画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに捧げられた「交響曲第6番」と、北欧の童話作家アンデルセンのおとぎ話「おやゆび姫」に基づいたバレエ「サンベリーナ」からの組曲。苦渋の生涯を送ったゴッホの代表作「星月夜」からインスピレーションを受けたという交響曲は、哀しみを表す「 ト短調」の調性を得て、臆面もなく身悶えする姿を晒す。対して、サンベリーナはもっと快活な作品。彷徨うサンベリーナが優しい王子と出会い、幸せをつかむまでが描かれる。これでまた彼女のファンが増えるかも知れない。 | ||
カサブランカス:ハムレットの7つの情景(1989)(*)~ [プロローグ/王宮にて/生きるべきか、死ぬべきか/ オフェーリア/選手たちのパーティ/ ヨリック~オフェーリアの埋葬/終曲]/ 新しい警句(1997)/ パッサカリアの旋法による(1993-1996)/ 警句(1990)/小さい夜の曲(1992) |
パウル・ユトスム(ナレーター;*) バルセロナ216 マネル・バルディビエソ指揮 | |
カタロニアの作曲家カサブランカス(1956-)は、音の持つ官能性を徹底的に追及する。この特性は彼の代表作である「ハムレットの7つの情景」にも顕著に表れ、曲を構成する全ての音には命が宿り、登場人物と背景をたくさんの音で塗り重ねていく。第1の情景の冒頭はチェレスタが用いられ、幽玄な雰囲気を醸し出す。また怯える弦の音色は、薄氷を踏むような脆い人生を表しているかのようだ。ハムレットの最も有名な独白は、複雑な対位法に織り込まれてしまう。そして無垢の象徴オフェーリアは、柔らかい叙情性を帯びた旋律で表される。シェーンベルクの影響もかすかに感じられる、そして、救いようもないほど悲劇的な物語の結末には、不可解な響きと深い静寂が用意されていた。 | ||
クラリネット・ハイヴ ピアソラ(1921-1992):タンゴの歴史 (B.エドワーズによるクラリネット四重奏編;*) ハービソン(1938-):トリオ・ソナタ (2本のクラリネットとバス・クラリネット編) シュラー(1925-):デュオ・ソナタ トーマス・E=バーカー(1954-1988):シングル・シックス パーシケッティ(1915-1987):セレナーデ第13番 Op.95 ジポリン(1959-):ハチの巣(+) |
テオドーレ・シェーン、 ローラ・アーダン、 リチャード・モラレス、 ティモシー・パラダイス(Cl) ジェイムズ・オグニベーネ (バセットホルン;*) エヴァン・ジポリン (バスCl;+) | |
このアルバムの最後に収録されている、ジポリンの「ハチの巣」をタイトル名にした、ちょっとオシャレなクラリネット・アルバム。様々なサイズのクラリネットのために書かれた20世紀の作品を、まるでハチが蜜を集めるかのように並べてある。耳にする機会の多いピアソラの「タンゴの歴史」も、クラリネット・アンサンブルで聴くと、感傷的な音色のせいか、いい具合に鋭角さが取れて、まことに穏やかで美しい作品へと変貌するのが興味深いところ。全ての楽章に「速く」と書かれたハービソンのトリオ・ソナタも楽しい曲。他にもジャズ風味あり、古典的な作品ありと、クラリネットの可能性を極限まで追求した作品がぎっしり詰まっている。 | ||
グラス: 弦楽四重奏曲第2番「カンパニー」(1983)/ 弦楽四重奏曲第3番「ミシマ」(1985)/ 弦楽四重奏曲第1番(1966)/ 弦楽四重奏曲第4番「バツァク」(1989) |
カードゥッチSQ [マシュー・デントン(Vn) マイケル・フレミング(Vn) オーエン・シュミット= マーティン(Va) エンマ・デントン(Vc) | |
フィリップ・グラス(1937-)が本格的に弦楽四重奏のジャンルに足を踏み入れたのは、いくつかのオペラや映画音楽を書いた後のことで、それ以来、このジャンルにおける彼の貢献度は非常に高いものになった。このアルバムには4つの作品が収録されている。1966年、フランス時代に書かれた第1番はまだ禁欲的だが、その後の作品はどれも特徴的で幾分強迫観念的な響きを持ち、聴く者を不安に陥れ絶望の淵でうごめかせると共に、仄かな美しさを感じさせる。魅惑的な第2番、清廉潔白な響きに満たされた映画音楽「ミシマ」から派生した第3番、最小限の音形が爆発的なエネルギーを有する瞬間を楽しむ第4番、これらの独特な音楽は、多くのファンをつかんで離すことはない。 | ||
ランジバラン: 覚醒(*)/常動曲(#)/ チェロと弦楽合奏のためのエレジー(+)/ 弦楽のためのエレジー(*)/ ヴァイオリン・デュオのための6つのカプリース(**)/ 弦楽四重奏曲(##) |
セジョンのソリストたち(*/#) チェン・シ(Vn;#/**) フランク・ホアン(Vn/**/##) ウェイン・リン(Vn;##) ベス・グターマン(Va;##) オーレ・アカホシ(Vc;+/##) | |
イラン生まれでアメリカにベースを置く作曲家、ランジバラン(1955-)の作品集。「とても高貴で光り輝く思いつき」とアメリカの音楽ガイドでも大絶賛された彼の音楽は、好奇心に溢れた聴衆の心をうまく刺激するようだ。戦争に関する平和の勝利を祝す「覚醒」、活発なエネルギーの放出が気持ちよい「常動曲」、命の循環を音で描いた「チェロと弦楽合奏のためのエレジー」そして、そこから派生したチェロのためのエレジー。どれもが何かに突き動かされるような煽情的な音楽。ヴァイオリンの技法と音色を徹底的に追及した、「6つのカプリース」、生命と夢、その他儀式めいたもの全てを包括する弦楽四重奏曲も、屈強なる意志の力を感じさせる逸品。 | ||
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲集 弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.29/ 弦楽五重奏曲 ハ短調 Op.104/フーガ ニ長調 Op.137 |
ジル・シャロン(Va) ファインアーツSQ [ラルフ・エヴァンズ、 エフィム・ボイコ(Vn) チャウンシー・ペターソン(Va) ヴォルフガンク・ロイファー(Vc)] | |
かなりのベートーヴェン・ファンでもなかなか手を出さないジャンルの一つ、弦楽五重奏曲。何しろ、4曲ある弦楽五重奏のうち、1曲はこの盤にも収録されている単一楽章のフーガOp.137であり、Op.4とされる1曲は、自身の八重奏曲Op.103のベートーヴェン(1770-1827)自身による編曲であり、またOp.104は自作のピアノ三重奏曲Op.1-3を誰かが編曲した物。純然たる弦楽五重奏は1800年~01年に書かれたOp.29の1曲だけというわけ。こんな扱いだけど、決してベートーヴェンが手を抜いたというわけではないという事は、このアルバムを聴いていただければ納得するはず。弦楽四重奏に、ヴィオラが1 本加わるだけでこんなにも幽玄な音色が生まれる事実を再確認。そしてベートーヴェンの精緻な書法に改めて敬服。ファインアーツ弦楽四重奏団とヴィオラのシャロンの織り成す見事な演奏にうっとり。そして、飛ぶように駆け抜けるフーガに耳を奪われる・・・まさに通向けの音楽。 | ||
ボッシ:主題と変奏 Op.115/ 5つの小品より「神聖なる家」 Op.132-4/ 英雄的小品 Op.128/ 5つの小品より「喜びの時」Op.132-5/ 聖フランチェスコの3つの契機より「炎熱」Op.140-1/ 小協奏曲 ハ短調 Op.130a/ 聖フランチェスコの3つの契機より 「つばめたちとの対話」Op.140-2 |
ピエール・ダミアーノ・ペレッティ (Org) | |
イタリアのオルガニスト、エンリコ・ボッシ(1861-1925)の作品集。当時のイタリアはオペラ全盛であったが、彼は終生オルガニストとして活躍、「イタリア器楽曲復興」に貢献した人。また、ボッシはプッチーニの親友であり、多くの示唆を彼から受けたことでも知られている。このアルバムは、彼の素晴らしいオルガン作品を収録したもので、フランクから受け継がれた重厚な音に、ドビュッシーの印象派的な響きを加えたこの時代特有の音色を心から堪能できることだろう。これらの曲をあますことなく弾ききったオルガニスト、ペレッティは1974年生まれの新進気鋭。ウィーンを中心に世界中を飛び回る名手。 | ||
ロックバーグ:ピアノ曲集第3集 パルティータ-変奏曲(1976)~ [前奏曲/間奏曲/ブルレスケ/葬列/即興曲/深き鐘/ バラード/狂詩曲/メヌエット/カノン/夜想曲/ アラベスク/三声のフーガ]/ バッハによる(1966)/ソナタ~幻想曲(1956) |
サリー・ピンカス(P) | |
ロックバーグ(1918-2005)のピアノ作品集第3集。第1集(8.559631)や第2集(8.559632)の難解で複雑な響きに比べると、この第3集に収録されている「パルティータ~変奏曲」はどことなく耳に優しい瞬間もあり、聴き手はやすやすと彼の世界へ引き込まれてしまう。しかし、そこはロックバーグ。すぐに音の迷宮へと私たちを連れ去ってしまうのだが・・・。古典的な手法から、最先端の語法まで、様々なテクニックを用いて描かれた12 の作品には、悲劇、原罪、愛など予測不能の世界が描かれていて、まさに目が覚めるほどの面白さ。なかでも「夜想曲」でのなりすましロマン派ぶりには誰しも唖然とすることだろう。チェンバロ奏者、イーゴリ・キプリスのために書かれた「バッハによる」は2人の作曲家による親密な対話。暗く苦痛に満ちた「ソナタ」にも時折抒情的な音が見え隠れするのがロックバーグの持ち味だろう。 | ||
トゥーリナ:ピアノ作品集第6集 リトモス(舞踏幻想曲)Op.43(1928)~ [前奏曲/ダンツァ・レンタ/ヴァルス・トラジーコ/ ガロティン/間奏曲/東洋風ダンス]/ 5つの音の幻想曲 Op.83(1934)~ [前奏曲/トッカータとフーガ/コラール変奏曲]/ イタリア風幻想曲 Op.75(1932)~ [幻想的情景/ドリュアス/ナポリ]/ 映画の幻想曲 Op.103(1945)/ 時計の幻想曲 Op.94(1943)/ 幻想詩曲 Op.98(1944)~ [ホテルのロビーで/マドリッドの旧市街/ エンクルシハーダ/映画の夕べ] |
ホルディ・マソ(P) | |
「幻想」は心が持つ不思議な能力。最近の出来事から、過去の思い出までありとあらゆることを一瞬に思い起こし、また現実の世界から、遠く離れた世界へと瞬時に旅をすることが可能な能力なのだ。このトゥーリナ(1882-1949)のピアノ作品集第6集はそんな幻想的な作品を集めた物。幼年期のとめどもない空想、大人になってからの極めて現実的な空想、などなど、その描かれた世界はさまざま。伝統的なアンダルシアの音楽とフランス印象主義の作風が微妙に入り組んだ独自の音による風景が目の前に広がる。名手ホルディ・マソが紡ぐ「音による不思議な物語」をお楽しみ頂きたい。 | ||
マルガリティス&ペティレク:ピアノ作品集 マルガリティス: 練習曲第1番(1901)/ギリシャ狂詩曲(1902)/ 組曲「青春」Op.4(1908-1921)~[スケルツォ/ スケッチ/謝肉祭「ミュンヘンからの手紙」/ 音合わせ「フモレスケ」/ 三部作「モーニング・トワイライト」/ 三部作「間奏曲」/三部作「夕べに」/ オルセーの数滴/ベネディクティン/子守歌]/ ソネチネOp.5(1922)/詩 Op.10(1923)/ 2つのギリシア風田園曲 Op.18(1927) フェリックス・ペティレク: 6つのギリシャ風狂詩曲~[アテネ/エウボイア島/ 不満/回転木馬の回りの踊り/ デルフィアン・ラプソディ/ ロバー・バンドのセレナーデ] |
アポストロス・パリオス(P) | |
ギリシャ生まれのマルガリティス(1895-1953)のピアノ作品集。彼は演奏家、教師、そして作曲家として高名で、ドイツのロマン主義とフランスの印象主義の良いところを取り込んだバランスの良い作品を数多く発表した。「音楽普遍性」の精神を高く掲げ、シューマンやドビュッシーが追求した夢幻の世界を構築している。冒頭の練習曲だけは、比較的、奇抜な音の動きをしているが、他は聴きやすく愛らしいものばかり。同時に収録されている「6つのギリシャ風狂詩曲」の作曲家、ペティレク(1892-1951)はブルノ生まれのウィーンの作曲家。29歳の時にマルガルティスと出会い、その後友情を深めた人。その縁もあってか、アテネでピアノと作曲を教えるなど、ギリシャの音楽の発展に寄与した人としても知られる。 | ||
モーツァルト:荘厳ミサ曲 ハ長調 K C1.20(偽作) マイール:テ・デウム ニ長調 プリスカ・エセル=シュトライト(S) メリット・オスターマン(A) アンドレアス・ヒルトライター、イェルク・シュナイダー(T) ロベルト・メルヴァルト(B)他 フランツ・ハウク(Org)指揮 インゴルシュタット・グルジア室内o.、ジーモン・マイールcho. | ||
「荘厳ミサ曲 ハ長調」…ジーモン・マイール(1763-1845)は1802年にこの曲を書き写した時に「モーツァルト作」と表紙に記した。この作品が本当にヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)、あるいは彼の父親レオポルドの作品であるのかは永遠の謎になってしまったが、いずれにしても、この曲がマイールによって上演された時には聴衆から大絶賛を浴びた。一方、マイール自身による祝祭的なテ・デウムは、1805年のミラノ大聖堂で行われたナポレオンの戴冠式のために書かれたもので、マイールの伝記作家ジローラモ・カルビは、この曲を傑作と宣言したほどの魅力的な作品。 | ||
ハイドン:ミサ曲集 Vol.3 ミサ曲第6番 ト長調「聖ニコライ・ミサ」Hob.XXII; 6(*)/ ミサ曲第11番 ニ短調「ネルソン・ミサ」Hob.XXII; 11(#) アン・ホイット(S) ルーシエン・ブラケット(A;*) キルステン・ゾレク=アヴェラ(A;#) スティーヴン・サンズ(T;*) ダニエル・ムトル(T;#) リチャード・リポルド(B;*) アンドルー・ノーレン(B;#) オウエン・バーディック指揮 レーベル・バロックo.、ニューヨーク・トリニティ教会cho. | ||
エステルハージ候ニコラウスの聖名日のために作曲された、初期の傑作「聖ニコライミサ」は 1772年の作品。この年は、あの有名な「告別交響曲」が書かれた年。ニコラウス侯の夏の休暇が例年よりも延びてしまったことに対して、その作品で不満を訴えたハイドン(1732-1809)。その意向を汲んで楽員たちを解放したニコラウス侯。そのお礼も込めてこのミサ曲が書かれたとも言われている。もう1曲は、ハイドン自身が「深き悲しみのミサ」と呼んだ劇的な作品。ネルソン率いる艦隊がナポレオンの艦隊を打ち破ったという報を訊いたハイドンが、その感激のあまり、ベネディクトにトランペットのファンファーレを付け加えたことから「ネルソン・ミサ」と呼ばれる。この演奏は、ピリオド楽器によるもので、既発のドラホシュ盤(8.554416)との聴き比べも興味深いところ。 | ||
ヴィドール:歌曲集 歌曲集「海の歌」Op.75/ 夜/果てしない悲しみ/神秘的な夜/おやすみ、メリテ/ あなたはこの甘き時を忘れてしまった |
マイケル・バンディ(Br) ジェレミー・フィルセル(P) | |
壮麗なオルガン作品で知られるヴィドール(1844-1937)が、こんなに素晴らしい歌曲を書いていたとは、誰が知っていただろうか?実は彼多くのジャンルに渡って100曲近くの作品を残しているが、そのほとんどは現在忘れ去られてしまった。まずは、この歌曲集「海の歌」を聴いてみて頂きたい。フォーレよりもベルリオーズの作品に似た、しっかりとした骨組みを持つ歌曲集。柔軟で力強いピアノパート、波間を揺蕩うかのような夢見がちな歌声。しかしこれら14曲の歌曲は、調性や曲順に至るまで入念に準備され、見事な構成を持っている。これを聴いて作曲家の名前が即座に出てくる人は恐らくいないだろう。他に、別のスタイルで書かれた5曲の歌曲も収録。これは聴き物。 | ||
エンデチャー~スペインの哀歌、セファルディのロマンスと歌曲集 小さなアーモンドの木/私の最愛の娘/私の前にあるこの山/ヘンルーダの小枝/死よ、あなたは私たち全てを招く/ 少女よ、なぜ泣くの/来て、私の愛しい人/4年間愛してる/今、植物たちが成長している/美しき鳥よ/眠れ、眠れ/ 海に立つ塔/私の心はアラビアに/ねむれ、ねむれ、わが息子/扉を開けて、可愛い人/ニムロド王 ホセ・フェッレーロ指揮カペラ・アンティクァ・デ・チンチラ | ||
1942年、イベリアに残っていた最後のイスラム政権は、スペインにおける大規模な排撃によって滅ぼされた。住民たちは祖国を追われ、その多くは南ヨーロッパから中東、北アフリカのオスマン帝国の領域へ移住した。彼らをセファルディと呼び、その子孫は今でも世界中で活躍している。このアルバムに収められたのは、そんな人たちの愛した音楽。彼らは、記憶の中に残る失われた母国の歌や葬式での挽歌、そして生活に即した歌を、あたかも元からスペインにあったかのように、スペインの言葉で歌い、伝えていくことにした。そして時の流れとともに、言葉や楽器、音楽が追加され、バルカン半島、トルコ、モロッコへと伝わり、独特の様相を帯び「エンデチャー(哀歌)」と呼ばれるようになった。ここに収録されているのは、そういった時の流れを超えて伝えられてきた歌たち。 | ||
恋人たちのためのクラシック | ||
ミスティック・ヴォイス | ||
クラシック・メディテーション | ||
アルティメイト・オペレッタ・アルバム | ||
モイセイヴィチ~ショパン録音集 Vol.3 1939-1952 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60[2種; 1939年3月17日/1941年3月31日]/ ポロネーズ第9番 変ロ長調 Op.71-2[1943年8月21日]/ 夜想曲 [第2番 変ホ長調 Op.9-2[1940年10月31日]/第19番 ホ短調 Op.72-1[1952年1月11日]] スケルツォ [第1番 変ロ短調 Op.20/第3番 嬰ハ短調 Op.39/第4番 ホ長調 Op.54] [1949年9月20日、28日]] ボーナス・トラック メンデルスゾーン(1809-1847)/ラフマニノフ編:真夏の夜の夢~「スケルツォ」[1939年3月17日] ベンノ・モイセイヴィチ(P) | ||
ウォード・マーストン復刻。 | ||
メノッティ:歌劇「領事」(*)/歌劇「アメリア舞踏会へ行く」(#)
パトリシア・ニューウェイ(S;マグダ・ソレル;*) コーネル・マクニール(Br;ジョン・ソレル;*) マリー・パワーズ(A;ジョンの母;*) マルゲリータ・カロージョ(S;アメリア;#) ローランド・パネライ(Br;夫;#) ジャチント・プランデッリ(T;アメリアの愛人;#) レーマン・エンジェル指揮スタジオo.、スタジオcho.(*) ニーノ・サンツォーニョ指揮ミラノ・スカラ座o.&cho.(#) | ||
録音:1950年4月、ニューヨーク(*)/1954年3月、ミラノ・スカラ座(#)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 「領事」は1950年3月にトーマス・シッパーズの指揮で初演、世界各国で大成功を飾り、その年のピューリッツァー音楽賞など数々の賞を受賞した。この録音は、その初演に先駆けた試験興業の模様を収録した物。「アメリア舞踏会へ行く」は、「20世紀のオペラ・ブッファ復興」と言われた作品。 | ||
フルトヴェングラー~ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」(*)/ 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60(#) |
エトヴィン・フィッシャー(P) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 フィルハーモニアo.(*)、VPO(#) | |
録音:1951年2月19日-20日、ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ(*)/1950年1月25日、30日、ウィーン、ムジークフェラインザール(#)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ギレリス初期録音集 Vol.2 1937-1954 チャイコフスキー(1840-1893):ハプサールの想い出 Op.2-3「言葉のないシャンソン」[1940年] ラフマニノフ(1873-1943):10の前奏曲 Op.23~第5番 ト短調「行進曲風に」[1937年]/ 6つの歌曲 Op.38~第3番「ひな菊」(ピアノ版)[1945年]/ 練習曲集「音の絵」Op.39~第1番 ハ短調[1940年] メトネル(1880-1951):ピアノ・ソナタ第3番 ト短調 Op.22[1951年1月] グラズノフ(1865-1936):ピアノ・ソナタ第2番 ホ短調 Op.75[1950年] プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.14[1951年]/ 歌劇「3つのオレンジの恋」Op.33ter~行進曲[1947年] エミール・ギレリス(P) | ||
録音:全てモスクワ。ウォード・マーストン復刻。 | ||
モーツァルト:歌劇「クレタの王イドメネオ」K366
カート・ストレイト(T;イドメネオ) アンヘレス・ブランカス・グリン(S;イーリア) イアノ・タマール(S;エレットラ) ソニア・ガナッシ(S;イダマンテ) イェルク・シュナイダー(T;アルバーチェ) ダリオ・マニャボスコ(T;大司祭)他 マルコ・グィダリーニ指揮サン・カルロ劇場o.&cho. | ||
録音:2004年5月、サン・カルロ劇場、ナポリ、イタリア、ライヴ。DYNAMICからDVD映像(DYNDVD-33463)が出ている演奏。 | ||
ウィリアム・ヴィンセント・ウォレス(1812-1865):歌劇「ラーライン」(1860)
キース・ルイス(T;ルパート) ポール・フェリス(T;ギリェルム) デイヴィッド・ソーア(B-Br;ラインバーグ) ドナルド・マクスウェル(Br;トゥルエンフェルス男爵) ロデリック・アール(B;ツェリエック) サリー・シルヴァー(S;ラーライン〔ローレライ〕) フィオナ・ジェーンズ(Ms;ギーヴァ) バーナデット・カレン(Ms;リバ) リチャード・ボニング指揮ヴィクトリア・オペラo.&cho. | ||
世界初録音と思われる。国内代理店は曲名を『ラウリーン』と仮名書きしているが、欧文は "Lurline" 。この作品は、当時有名な脚本家だったイギリス人エドワード・フィッツボール(1792-1873)による英語台本を元とし、イギリスのコヴェント・ガーデン王立歌劇場で初演されたと言う事なので、英語読みして上記とするのが適当だと思われる。 アイルランドのウォーターフォードで生まれたウォレスは、軍楽隊の楽長であった父親から音楽の手ほどきを受け、10 代の半ばでに熟練したヴァイオリニスト&ピアニストとして知られていた。20歳になる前に結婚したが、後に家族を捨て冒険旅行に出かけてしまう。インドでは虎と戦い、南洋では地震に見舞われた(他にも数々の冒険譚があるが、これらはもしかすると彼の自己申告のみの話なのかもしれない)。ヨーロッパに戻り作曲活動を行なうが、またまた冒険旅行にでかけ波乱の人生を送る。このオペラはライン河の伝説で名高いローレライを主人公にした作品。序曲などの雰囲気はウェーバーそのものだが、なかなか楽しい場面が盛りだくさん。リチャード・ボニングによる新しい版を使用した演奏でお楽しみ頂きたい。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年7月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 Op.65 | ロイヤル・リヴァプールpo. ヴァシリー・ペトレンコ指揮 | |
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲演奏に、新しい可能性を示すヴァシリー・ペトレンコ。待望の第3集の登場。今回の第8番は、第2次世界大戦中に書かれ、その曲調のあまりの暗さに初演当時はとても評判が悪く、その上1948年には「ジダーノフ批判」の対象となり、1960年まで演奏が禁止されてしまったという曰く付きの作品。ショスタコーヴィチ自身も非難されることを覚悟していたのか、自らの作品について相反する発言をし、作品の意図の理解の妨げとなったことでも知られている。作品には、常に寒々とした空気が漂い、あらゆるものを残酷に打ち倒す、野蛮で暴力的な雰囲気が満ちている。第2楽章で少しだけ明るさが感じられるものの、最後まで悲劇的な音に満ちているが、あの皮肉屋のショスタコーヴィチの事から、これらの重苦しい音楽にも何かの意図が含まれているのかも知れない。ペトレンコの客観的な演奏を聴いていると、ショスタコーヴィチの投げかけた謎に一層翻弄されてしまうような気もする。 | ||
ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 Op.70/ 交響曲第8番 ト短調 Op.88 |
ボルティモアso. マリン・オールソップ指揮 | |
マリン・オールソップによるドヴォルザーク(1841-1904)交響曲シリーズの第2弾。今回は第7番と第8番の2曲。1985年に作曲された第7番は、ブラームスの第3番の交響曲が随所に認められるも、極めてスラヴ的で甘酸っぱい感情を有した名作。第2楽章の天上的な美しさに聴きほれる人も多いはず。かたや第8番は同じくブラームスの第4番との関係性が指摘されることもあるが、旋律のひなびた美しさはドヴォルザークならではの物。牧歌的な第1楽章、溌剌とした第2楽章、つい一緒になって歌ってしまったくなる第3楽章のテーマ、そして自由な間奏曲の形式で書かれた終楽章と聴きどころ満載。オールソップの演奏は、一音たりともおろそかにしない、恐ろしく緊密な物。全ての音がクリアに聞こえてくる様子には驚く他ない。 | ||
ホヴァネス: イヴリン・バルビローリ嬢の思い出に敬意を表して 交響曲第7番「ナンガ・パルヴァ」Op.178(1959)/ 交響曲第14番「アララト」Op.194(1960)/ 交響曲第23番「アニ」Op.249(1972) |
トリニティ音楽大学ウィンドo. キース・ブライオン指揮 | |
アルメニア系の父親と、スコットランド系の母親との間に生まれたホヴァネス(1911-2000)は、その生涯に400以上も曲を書き、その中には67曲もの交響曲が含まれる。このアルバムは、3つの交響曲を収録。彼の野趣溢れる音楽がじっくり楽しめる。交響国第6番「ナンガ・ヴァルガ」は世界で9番目に高い山の名前を持つ曲。草木も生えない厳しい山の風景を荒々しく描きだしている。木管楽器のクラスターが印象的。交響曲第14番も火山の荒々しい風景を描いた物。交響曲第23番「アニ」は中世アルメニアの首都の名前で、「1001の大聖堂を持つ都市」を意味する。曲の終盤に現れる鐘の音が圧巻。名指揮者ジョン・バルビローリの未亡人イヴリン・ロスウェル(=バルビローリ)(1911-2008)に捧げられたアルバム。 | ||
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第5集 偉大なるロレンツォ(1940)/詩篇(*) |
ルーシー・シェルトン(S) カペラ・カロリーナ(*) アルンヘムpo. クリストファー・ リンドン=ギー指揮 | |
MARCO POLO より移行。名指揮者マルケヴィチ(1912-1983)の作曲家としての才能は、管弦楽作品だけに留まることはない。ここに収録された2つの作品も壮大かつ難解なものとして、永遠に歴史に残ることだろう。「偉大なるロレンツォ」はイタリアのルネサンス期におけるメディチ家最盛時の当主、ロレンツォ・デ・メディチを題材にした作品。学問や芸術に造詣が深く、彼の庇護の元でルネサンス文化が花開いたと言っても間違いではない。7つの詩篇を使って書かれた「詩篇」はマルケヴィチ21歳の時の作品。彼は音楽のたゆまぬ進行のためには、聖書の言葉を書きかえることも厭わず、極めて独創的かつ前衛的な作品を書きあげている。まさに「恐るべき子ども」ここにあり。 | ||
ブリス: ジョン・ブロウの主題による瞑想曲/ 変容的変奏曲 |
ボーンマスso. デイヴィッド・ロイド= ジョーンズ指揮 | |
「色彩交響曲」で知られるイギリスの作曲家、ブリス(1891-1975)の渾身の大作。1955年にヴァーノン・ハンドリーの指揮するLSOによって初演されている。彼の親友ジョージ・ダンナットが描いた3枚の連作絵画から触発された作品で、凝った管弦楽法も素晴らしく、巨大な力と情熱にもみくちゃにされる素晴らしい音楽。各々の曲には聖書からの言葉がタイトルとして付けられているが、本当は極めて個人的な思いに満ちた物。第1次世界大戦で失われた若き命への個人的な賛辞(自らの兄弟も含まれる)が溢れている。 | ||
フレイタス・ブランコ:管弦楽作品集第3集 交響曲第3番(1944)/マンフレッドの死(1906)(*)/ アレンテジャーナ組曲第2番(1927)~ [前奏曲/間奏曲/終曲] |
アイルランド国立so. アルヴァロ・カッスート指揮 | |
(*)世界初録音。 20世紀のポルトガルにおいて、最も重要な作曲家の一人フレイタス・ブランコ(1890-1955)。彼はとても若い時期に作曲を始めたが、高度かつ精巧な作曲技法を身に付けるためにベルリンで学び、その後パリで過ごしたせいか、最初の交響曲が完成した時は既に34歳になっていた。この第3番の交響曲は1930年から1944年に渡って書かれたもので、冒頭の雰囲気はまるでブルックナーを思わせる荘厳で雄大な仕上がりになっている。第2楽章は簡素な形式の上を極めて滋味深い音楽が流れていく。対する第3楽章は少し暴力的。胸をかきむしるかのような弦の響きは唐突に断ち切られ、荒々しい音に飲みこまれてしまうかのようだ。そして快活な終楽章は目が覚めるような鮮やかさ。初期の作品、「マンフレッドの死」は若干習作の域を出ないようだが、16歳の作品としては上々だろう。第1集(8.570765)で第1番をお聴き頂きたい。第2集(8.572059)もオススメ。 | ||
ドホナーニ: 交響的小品 Op.36(1933)~ [カプリッチョ/ラプソディ/スケルツォ/ 主題と変奏/ロンド]/ 童謡の主題による変奏曲 Op.25(1914)(*)/ 組曲 嬰ヘ短調 Op.19(1908-09) |
エルダー・ネボルシン(P;*) バッファローpo. ジョアン・ファレッタ指揮 | |
エルンスト(エルネ)・フォン・ドホナーニ(1877-1960)は、ハンガリー屈指の作曲家、指揮者、ピアニスト、そして教師だった。息子たちは、それぞれ指揮者、法学者として活躍していることでも知られている。今作は組曲形式の3つの作品再生可能。なかでも聴きものは「童謡の主題による変奏曲」だろう。大掛かりな序奏に導かれて始まるのは、あのおなじみの「きらきら星」のメロディ。まるでハリウッド映画を見ているかのような爽快感を味わえる。 | ||
グアルニエーリ:ピアノ協奏曲第4番/ ピアノ協奏曲第5番/ピアノ協奏曲第6番(*) |
マックス・バロス(P) ワルシャワpo. トーマス・コンリン指揮 | |
(*)世界初録音。ヴィラ・ロボスの次の世代における、最も重要なブラジルの作曲家、モサルト・カマルゴ・グアルネルリ(1907-1993)のピアノ協奏曲。彼は40年間に6つのピアノ協奏曲を書いていて、これらを聴けば彼の創作の源泉が全てわかる。初期の3曲(8.557666)に続く録音だが、この後期の3作品は更にブラジル風な中にアバンギャルドな味付けを施した音楽で、まさに「音の祭典」! 80歳の誕生日直後に完成された第6番も、少しだけ簡素なスタイルに立ち返ったとはいえ、存分に煽情的。身も心も熱くなりまくり間違いない。 | ||
コリリアーノ: ファンタズマゴーリア 「ヴェルサイユの幽霊」からの組曲/ ヴァイオリン協奏曲 「レッド・ヴァイオリン」(2003)(*)~ [シャコンヌ/ピアニッシモ・スケルツォ/ アンダンテ・フラウタンド/ アッチェルランド・フィナーレ] |
ミヒャエル・ルートヴィヒ (Vn;*) バッファローpo. ジョアン・ファレッタ指揮 | |
最近活躍中の女性指揮者、ファレッタによるコリリアーノ(1938-)の作品集。1曲目の「ベルサイユの幽霊」で描かれているのは、かの王妃マリー・アントワネット。幽玄な弦の響きに誘われて、ロッシーニ、ワーグナー、モーツァルトのオペラの一部が幻想的に顔を覗かせる。もう1曲は、おなじみ「レッド・ヴァイオリン」による協奏曲。映画から派生した音楽で、組曲よりも抽象的な世界を描いている。3世紀に渡って様々な人間関係を見てきた「赤きヴァイオリン」。その悪魔的とも言える存在そのものを描きだした夢幻的な物語を音にしたこの作品は、限りなくロマンティックで情熱的。ルートヴィヒのすすり泣くような音色は、この悩ましい音楽を存分に表現し尽くしている。 | ||
ヴュータン:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 ファンタジア・アパッショナータOp.35/ バラードとポロネーズOp.38/ ファンタジー・カプリースOp.11/ アメリカへの挨拶 Op.56 (全てヴァイオリンと管弦楽編) |
ミッシャ・ケイリン(Vn) スロヴァキア放送so. アンドルー・モグレリア指揮 | |
音楽を愛する職人の家系に生まれたヴュータン(1820-1881)は、地元の音楽家からヴァイオリンの手ほどきを受け、6歳で公開デビューを果たし、ブリュッセルではシャルル・ド・ベリオに師事するようになり、一層その腕に磨きをかけた。ローデ、ベリオからヴィエニャフスキー、クライスラーへと、その名人芸の橋渡しをした偉大なるヴィルトゥオーゾであり、その技巧の冴えから「小さなパガニーニ」と異名を取るまでの人気者になった。華麗な技が炸裂する彼の作品は今でも広く愛されている。ここではその中から4曲をお聴きいただきましょう。ロシア滞在中に書かれた「ファンタジア・アパッショナータ」、緊張感溢れる「ポロネーズ」や「カプリース」、そしておなじみのメロディが印象的な「アメリカへの挨拶」と、多様な音色を聴くことが出来る。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集第4集 ピアノとクラリネット、チェロのための三重奏曲Op.38 (七重奏曲 Op.20の作曲者による編曲)/ ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」(クラリネット版) |
イブ・ハウスマン(Cl) マリア・クリーゲル(Vc) ニーナ・ティクマン(P) | |
ベートーヴェン(1770-1827)のピアノ三重奏曲第4集は、クラリネットを含む2つの作品。七重奏曲から編曲された三重奏曲は、1799年に初演され、1800年には慈善コンサートで演奏された、この時はモーツァルトやハイドンの作品と共にこの曲を演奏、すぐさま大きな反響を呼んだそう。あまりの人気で色々なアレンジが施されたため、ベートーヴェン自身が「著作権侵害」(当時はまだこんな言葉はない)を心配して、出版者に早く出版するように持ちかけたそう。とはいえ、彼自身もこのように編曲していたのだが・・・)。もう一つの曲は「街の歌」として知られる有名な作品。簡潔な形式の中に充実の音楽が詰まった名作で、クラリネットの艶やかな音色で演奏されると、また違った味わいが感じられる。第1集(8.557723)、第2集(8.557724)、第3集(8.570255)。 | ||
シェーンフィールド:6つのイギリス民謡集(1985)~ [ジャック・ター(*)/籠の中の卵(*)/ ジプシー・ラディ(#)/別れのキス(*)/ 不機嫌な仕立て屋(#)/ナポレオンの夢(*)]/ 小さな罪(1997)(+)~ [アルマンド/フゲッタ/ラグ/ワルツ/ シャッフル/ブギ]/ リフレクションズ(2006)(**)~ [トッカータ/マーチ/ インテルメッツォ/タランテラ] |
ジェイムズ・トッコ(P;#/+/**) ユフダ・ハナーニ(Vc;*/#/**) アレクサンダー・ フィッターシュタイン (Cl;**) ポール・シェーンフィールド (P;*) | |
シェーンフィールド(1947-)の音楽はどこかで聞いたメロディが歪曲され、聴き手をあざ笑うかのように響き渡り、一瞬の内に耳を通り抜けていく。これを聴いていると、妙な感覚に襲われるのは一体どういう訳なのだろうか?ここに収録された3つの作品も、どれも親しみ易さの仮面の下に深い闇を抱えているかのようだ。名チェリスト、デュ・プレへの賛辞として書かれた「6つの民謡」、“大きなチョコレート・サンデーをぱくつく時に感じる罪悪感(作曲家の弁) "を音で表す「小さな罪」、そして、モーツァルトの「フィガロ」をモティーフにした「リフレクション」。 | ||
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集第3集 弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.44-1/ 主題と変奏 Op.81-1/スケルツォOp.81-2/ 弦楽四重奏曲 変ホ長調 |
ニュージーランドSQ [ヘレン・ポール、 ダグラス・ベイルマン(Vn) ジリアン・アンセル(Va) ロルフ・ジェルステン(Vc)] | |
ニュージーランド弦楽四重奏団によるメンデルスゾーン(1809-1847)の弦楽四重奏曲、完結編。第1集(8.570001)、第2集(8.570002)。今回はメインに第3番という円熟の作品を持ってくることで、またファンを増やすことだろう。第3番のアンダンテ楽章の美しさは誰もが認めるところだが、ここでの彼らの演奏はまさに美音が滴り落ちるかの如く、耳に直接訴えかけてくるかのような説得力を有している。14歳の時に書かれた番号なしの弦楽四重奏曲にも注目。終楽章の堂々たるフーガは、当時バッハたち先人の作品を研究し尽くした若き天才の面目躍如。まさに双葉より芳しの言葉が当てはまるのではないだろうか。 | ||
ボッテジーニ:ロッシーニの主題による幻想曲/ パッション・アモローザ/大ニ重奏曲第2番/ 2台のコントラバスのための協奏曲(ピアノ伴奏編) |
トーマス・マーティン(Cb) ティム・コップ(Cb) クリストファー・ オールドファーザー(P) | |
「コントラバスのパガニーニ」と呼ばれるボッテジーニ(1821-1889)は1821年にイタリア北部、クレマで生まれた。彼は5歳から音楽を学び、教会の聖歌隊で歌い、そして地方のオーケストラでティンパニを演奏していた。ここに収録された2つのコントラバスのための作品は、彼が学生時代に書いたもので、どれも楽器の特性を存分に生かしたすばらしいものとなっている。「ロッシーニの主題による幻想曲」は激しいタランテラで始まり、感傷的な中間部を経て、また嵐のようなフィナーレで曲を閉じる。華麗なパッション・アモローザと、ピアノ伴奏とは言え、とてもかっこよい協奏曲。そして大二重奏曲は2台のコントラバスのみのオリジナル版にて演奏。どの曲も低音楽器ならではの深い音色にしびれてしまうことだろう。 | ||
モンサルヴァーチェ:ピアノ作品集第1集 3つの即興曲(1933)/シチリアーナ(1940)/ 3つのディヴェルティメント(1941)/リトモス(1942)/ ラヴェルへのエレジー(1945)/さまよい(1950)/ イヴェットのためのソナチネ(1961)/スケッチ(1966)/ ピアノと弦楽合奏のための「妙なる調和」(1955)(*) |
ホルディ・マソ(P) グラノジェルス室内o.(*) フランシスコ・ギジェン指揮(*) | |
スペイン、ジローナ出身のハビエル・モンサルバジェ(1912-2002)は20世紀のカタロニアにおける最も重要な作曲家の一人。十二音技法と、アンティル諸島の音楽、メシアンなどのフランス音楽、ダンス音楽から、ラテン系、そしてラヴェルの血を受け継ぐジャズ音楽。これらが混然一体となった魅惑的な音楽は、一度聴いたら忘れることができないほどの強烈な印象を残す。ドビュッシー風の「3つの即興曲」から個性全開の音楽が続く(トラック9 の「ラヴェルへのエレジー」はこの第2曲から派生している)。とても活発な「妙なる調和」は、まるでフランス6人組の音楽のような諧謔性も感じられる。現代的な響きの中に、何とも言えない親しみやすさを秘めた名曲の数々をお楽しみ頂きたい。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ フローリアン・ラルース ダウランド(1563-1626): ファンシー/涙のパヴァアーヌ/ファンタジア レゴンディ(1822-1872):序奏とカプリース ホセ(1902-1936):ギター・ソナタ ダンジェロ(1955-):2つのリディア調の歌 コスト(1806-1883):ル・デパル-劇的幻想曲 Op.31 |
フローリアン・ラルース(G) | |
2009年、アメリカ・ギター財団による国際コンクールの覇者、フローリアン・ラルースの受賞記念アルバム。彼は1988年に生まれ8歳からギターを学び、すでに多くのコンクールに参加、その実力は少しずつ認められている逸材。このアルバムでは、類い稀な技巧を示すかのように、広い範囲の時代から選曲されており、この見事な選曲にこそ彼の自信が見て取れるではないか。ダウランドの落ち着いた響きに漂う大人の風格、優雅なレゴンディでの滑らかな音作り、そして憂愁ただようホセのソナタ、時の隙間から一つ一つ音を紡ぎ出すかのようなダンジェロの作品、様々な曲想が楽しめるコストの「劇的幻想曲」と、後から後から湧きだす才能の迸りが魅力。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ アントニー・バリシェフスキー D.スカルラッティ(1685-1757): ソナタ ホ長調 K.135/L.224/P.234/ ソナタ ニ短調 K.1/L.366/P.57 ラヴェル(1875-1937):ラ・ヴァルス(ピアノ独奏版) ドビュッシー(1862-1918):映像第2集~ [葉末を渡る鐘の音/ そして月は荒れた寺院に落ちる/金色の魚] マテオス(1977-):オリオン ラフマニノフ(1873-1943): ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.36(1931年版) ストラヴィンスキー(1882-1971): ペトルーシュカからの3楽章 |
アントニー・バリシェフスキー (P) | |
1988年ウクライナ生まれのピアニスト、アントニー・バリシェフスキーは1999年にブカレストで開催されたエネスク・コンクールを始め、たくさんのコンクールで入賞を重ねている実力派。まだまだ素材的には未知数だが、ここで聴ける演奏からは、やはり「何か違うもの」が感じられないだろうか?冷徹なスカルラッティは、ホロヴィッツの名演に匹敵するほどし、ラヴェルのラ・ヴァルスからは仄暗い狂気すら漂って来る。幾重にも塗り重ねられたドビュッシーの彩色、そして荒ぶる技巧が炸裂するラフマニノフのソナタ、目を見張るばかりのストラヴィンスキー、星の煌めきにも似たマテオスのマリオン・・・。さて、彼はこれからどのような芸術家になっていくのだろうか? | ||
ルビンシュテイン:ピアノ作品集 主題と変奏 Op.88(1871)/折句第2番 Op.114(1890) |
ヨゼフ・バノヴェツ(P) | |
全て世界初録音。 アントン・ルビンシュテイン(1829-1894)はロシア人ピアニストとしてはじめて世界的名声を博し、またサンクトペテルブルク音楽院を開設し、1859年にはロシア音楽協会を開設、以降のロシアのピアノ界に多大なる影響を与えた人。また歌劇、交響曲からピアノ曲までとあらゆるジャンルにたくさんの作品を残したのだが残念なことに、「ヘ調のメロディ」や「天使の夢」の小さなピアノ曲以外はほとんど忘れ去られてしまった。ここでは、シューマンの「交響練習曲」に触発されて書かれた「主題と変奏」と、サロン風な「折句」第2番でその才能をじっくり味わってみて頂きたい。「折句」とは聞き慣れない言葉だが、今でいう「縦読み」のようなもので、並んだ文章の頭だけを読んでいくと他の文が浮かびあがる仕掛けのような物。こちらもシューマンが好んだ手法だが、このルビンシュテインの作品には曲を献呈した相手の名である「S-O-F-I-A」の音が織り込まれているということ。 | ||
グラナドス:ピアノ作品集第1集 スペイン舞曲集 Op.37, DLRI; 2/ ホタ・バレンシアにおける即興曲 (A.M.マルティネス編) |
ダグラス・リーヴァ(P) | |
NAXOS屈指のラテン系ピアニスト、リーヴァによるグラナドス(1867-1916)のピアノ作品集の第1集。もちろん期待に違わぬ鮮やかな切り口でこの魅力的な小品集を聴かせてくれる。通常と違う曲順にもドキドキしてしまう。マスネ、サン=サーンス、グリーグ、キュイら大作曲家たちが絶賛したという魅力あふれる小さな曲たち。どの曲もスペインの熱き風を運んでくるようだ。 | ||
パロモ:ドゥルシネア~「騎士の恋」への幻想的カンタータ
アインホア・アルテタ(S;ドゥルシネア) キエリ・ローゼ・カッツ(Ms;テレサ・パンサ) ブルクハルト・ウルリヒ(T;サンチョ・パンサ) アルチュン・コチニャン(B;ドン・キホーテ) ミゲル・アンゲル・ゴメス・マルティネス指揮ベルリン・ドイツ・オペラo.&cho. | ||
17世紀に流行していた騎士道物語。セルバンテスが描いた「ドン・キホーテ」はそのパロディ小説だという説もある。確かに勇敢な騎士に憧れた老人、ドン・キホーテは、奇行ばかりが目に付くが、実は正義感に溢れた熱血な人。永遠に愛を追い求め、悪を砕く・・・そんなところが今でも愛されているに違いない。この物語は多くの画家や音楽家に影響を与え、様々な名作を生み出しているが、このパロモ(1938-)の作品は、彼の行いを壮大なカンタータとして描いている。様々な場面を想起させるために多彩な管弦楽を駆使し、ペーソス溢れる物語を生き生きと表出すパロモの才能。恐ろしいまでに冴えている。 | ||
J.S.バッハ:名アリアと合唱曲集 もろびとよ歓呼して神を迎えよ BWV51/ ミサ曲 ロ短調 BWV232 より/ われ喜びて十字架を担う BWV56/ 喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜 BWV170/ マタイ受難曲 BWV244 より/ われ満ちたれり BWV82/ ロ短調ミサ曲 BWV232~平和をわれに |
ドレスデン室内cho. ケルン室内o. ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮 | |
ドイツの重鎮指揮者、ミュラー=ブリュールによる既出盤からのコンピレーションの模様。 | ||
スズキ・エヴァーグリーン Vol.1 キラキラ星変奏曲/軽くこげよ(蝶々)/風の歌(こぎつねこんこん)/ロビーおばさんに言っといで(むすんでひらいて)/おいで、子どもたち 五月の歌(かすみか雲か)/ロング・ロング・アゴー イ長調/アレグロ イ長調/無窮動 イ長調/無窮動 ニ長調/アレグレット/アンダンティーノ エチュード / J.S.バッハ:メヌエット[第1番/第2番/第3番] / シューマン:楽しき農夫 / ゴセック:ガヴォット 見よ、勇者は帰る / J.S.バッハ:ミュゼット / ウェーバー:狩人の合唱 / ロング・ロング・アゴー ト長調 / ブラームス:ワルツ ヘンデル:ブーレ / シューマン:二人の擲弾兵 / パガニーニ:魔女たちの踊り / トマ:ミニョン~ガヴォット リュリ:ガヴォット / ベートーヴェン:メヌエット ト長調 / ボッケリーニ:メヌエット 西崎崇子(Vn) テレンス・デニス、サラ・ワトキンズ(P) | ||
スズキ・エヴァーグリーン Vol.2[(*)はスズキ版のみの収録] マルティーニ(1706-1784):ガヴォット(*) / J.S.バッハ(1685-1750):メヌエット BWVAnh 114, 115/ガヴォット ト短調(序曲BWV.822より) ドヴォルザーク(1841-1904):ユモレスク / ベッカー(1833-1884):ガヴォット(*) J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068~ガヴォットI, II/無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009~ブーレ I-II 西崎崇子(Vn) テレンス・デニス(P) | ||
スズキ・エヴァーグリーン Vol.3[(*)はスズキ版のみの収録] フリードリヒ・ザイツ(1848-1918):ヴァイオリン協奏曲集(ピアノ伴奏版)(*)[第2番 Op.13/第5番 Op.22] シューベルト(1797-1828):子守歌 / ブラームス(1833-1897):子守歌 ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲 Op.3-6 RV356 より[第1楽章/第3楽章] J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043~第1楽章, Violin II 西崎崇子(Vn) テレンス・デニス(P) | ||
スズキ・エヴァーグリーン Vol.4[(*)はスズキ版のみの収録] J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012~ガヴォットI, II ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲 Op.3-6 RV356~第2楽章/ヴァイオリン協奏曲 Op.12-1 RV317 ウェーバー(1786-1826):カントリー・ダンス(*) / ディッタースドルフ(1739-1799):ドイツ舞曲(*) ヴェラチーニ(1690-1768):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.2-7~ジーグ(*) / J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043~第1楽章 西崎崇子(Vn) テレンス・デニス(P) | ||
スズキ・エヴァーグリーン Vol.5[(*)はスズキ版のみの収録] コレッリ(1653-1713):ヴァイオリン・ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」Op.5-12 / ヘンデル(1685-1759):ヴァイオリン・ソナタ第3番 ヘ長調 (*) フィオッコ(1703-1741):アレグロ(*) / ラモー(1683-1764):ガヴォット(*) / ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番 ニ長調(*) 西崎崇子(Vn) テレンス・デニス(P) | ||
スズキ・エヴァーグリーン Vol.6[(*)はスズキ版のみの収録] モーツァルト(1756-1791):弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421~第3楽章「メヌエット」 コレッリ(1653-1713):合奏協奏曲Op.6-9~クーラント / ヘンデル(1685-1759):ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調(*) J.S.バッハ(1685-1750): ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041 / 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007 より[ジーグ/クーラント] コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.5-1~アレグロ 西崎崇子(Vn) テレンス・デニス(P) | ||
スズキ・エヴァーグリーン Vol.6[(*)はスズキ版のみの収録] エックルズ(1675-1745):ヴァイオリン・ソナタ ト短調 (*) / グレトリー(1675-1745):タンブーラン(*) J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005~ラルゴ/ヴァイオリン・ソナタ ホ短調BWV1023~第1楽章 プニャーニ(1731-1798):ラルゴ・エスプレッシーヴォ(*) / ヴェラチーニ(1690-1768):ヴァイオリン・ソナタ ホ短調(*) 西崎崇子(Vn) テレンス・デニス(P) | ||
NAXOSの創始者クラウス・ハイマンの妻で優れたヴァイオリニストでもある西崎崇子は、父・西崎信二の手ほどきで4歳からヴァイオリンを始めた。信二はスズキ・メソードの創始者・鈴木慎一の親友でもあり、2人は試行錯誤しながらヴァイオリンの上達法を研究、西崎崇子はスズキ・メソードの第1期生となって素晴らしい才能が花開いた。 スズキ・メソードの模範演奏集である当シリーズ全7巻は、巻順に内容が高度となって行く。西崎崇子による模範演奏(基本的にメソッドの楽譜に基づくと思われるピアノ伴奏版)に加え、基本的には原曲も、おそらくNAXOS他の既出音源によって収録されているようだが、代理店案内では詳細に関しては記載されていないため、上記演奏者には模範演奏分のみを記載している。 | ||
ターリヒ~ドヴォルザーク&スーク:作品集 スーク: ソコル祭典行進曲(祖国新生に向けて)Op.35c (*)/ セレナード 変ホ長調 Op.6 ドヴォルザーク(1841-1904): 交響曲第6番 ニ長調 Op.60 |
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮 チェコpo. | |
録音:1938年11月22日-23日 EMI アビーロード第1スタジオ、ロンドン。マーク・オーバート=ソーン復刻。(*)は今回初CD化らしい。 | ||
クライスラー、完全録音集 Vol.1 J.S.バッハ:パルティータ第3番~前奏曲(*)/管弦楽組曲第3番~「エア」(ヴィルヘルミ編)(*) チャイコフスキー/クライスラー編:ハプサールの想い出 ~無言歌(*) ズルツァー:サラバンドOp.8(*) / フランソワ・シューベルト:バガテルOp.13~第9番「蜜蜂」(*) スメタナ:わが故郷~第2番「ボヘミア幻想曲」(2テイク) フォスター/クライスラー編:故郷の人々 / クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2(2テイク) ドヴォルザーク/クライスラー編:ユモレスク / マスネ/マルシック編:タイスの瞑想曲(2テイク) クライスラー:中国の太鼓/愛の悲しみ/愛の喜び(2テイク)/コレッリの主題による変奏曲 ブラームス/ヨアヒム編:ハンガリー舞曲第5番 / シューベルト/クライスラー編:楽興の時第3番 ラモー/クライスラー編:タンブーラン / チャイコフスキー/クライスラー編:ハプサールの想い出~無言歌 コットン/クライスラー編:歌~瞑想 / J.S.バッハ:パルティータ第3番~ガヴォットとロンドー フリッツ・クライスラー(Vn) ピアノ伴奏(*) ジョージ・ファルケンシュタイン(P;*以外) | ||
録音:1904年(*)/1910年5月(*以外)。原盤: Gramophone and Typewriter Ltd., Berlin (*) / Victor Talking Machine Company, New York City (*以外)。ウォード・マーストン復刻。 | ||
クライスラー、完全録音集 Vol.2 クライスラー:クープランの様式による気取った曲/ディッタースドルフの様式によるスケルツォ(2テイク)/ ボッケリーニの様式によるアレグレット/ウィーン奇想曲 Op.2/中国の太鼓 Op.3/愛の悲しみ/愛の喜び コットン/クライスラー編:歌~瞑想 / チャイコフスキー/クライスラー編:ハプサールの想い出~無言歌 ブラームス/ヨアヒム編:ハンガリー舞曲第5番 / クライスラー:クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ J.S.バッハ/クライスラー編:パルティータ第3番~ガヴォット/ クライスラー:クープランの様式によるプロヴァンス朝の歌(2テイク)/カルティエの様式によるシャス/ 美しきロスマリン(#)/マルティーニの様式によるアンダンティーノ(#)/ クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ(#) グルック:精霊の踊り(#) / J.S.バッハ/クライスラー編:パルティータ第3番~ガヴォット(#)/ クライスラー:愛の悲しみ(#) / タウンセンド:子守歌(#) / コットン/クライスラー編:歌~瞑想(#) フリッツ・クライスラー(Vn) ハッドン・スクワイアー(P;無印) ジョージ・ファルケンシュタイン(P;#) | ||
録音:1911年11月6日(無印)/1912年12月18日、23日(#)。原盤: Gramophone Company, London (*) / Victor Talking Machine Co., New York City (#)。ウォード・マーストン復刻。代理店表記では『ハドン・スカイア』なるピアニストが登場するが、誤り。 | ||
ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」
ロレンツォ・レガッツォ(B;ムスターファ) ルース・ゴンザレス(S;エルヴィーラ) エルザ・ジャヌリドゥ(Ms;ズルマ) ジューリオ・マストロトターロ(B;ハリ) ローレンス・ブラウンリー(T;リンドーロ) マリアンナ・ピッツォラート(A;イザベッラ)他 アルベルト・ゼッダ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス クルジュ・トランシルヴァニア・フィルハーモニックcho. | ||
録音:2008年7月2日-3日、5日、クルザール、バート・ヴィルトバート、第20回「ヴィルトバートのロッシーニ」音楽祭ライヴ。ロッシーニ財団によるクリティカル・エディション(アジオ・コルギによる校訂版)を使用。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年6月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ジェズアルド(1566-1613):マドリガーレ集 第1巻 | マルコ・ロンギーニ指揮 デリティエ・ムジケ | |
ジェズアルド=殺人者ということは広く知られている。不貞を働いた妻とその愛人を残忍な方法で殺害したものの、貴族であったため(ヴェノーサ公国君主、コンザ伯爵)罪には問われなかったジェズアルド。しかし彼の本当の心は永遠に理解されることはないのだろう。当時は良くあることだったと言え、もしかしたら一生を罪の意識の中で過ごしていたのかもしれない。そんな彼の音楽は演奏不能なほどに難解だとも言われている。あまりにも大胆な半音階進行、予測不能な旋律、当時としては濃密過ぎるエロティックな表現。これらは彼の複雑な心情を反映しているのかもしれないが、もしかしたら本当は独自の偉大なる才能だったのではないだろうか?ここでは、彼の行いは全て忘れて、ただただ不思議な音楽に身を委ねてみることにしよう。 なお、国内代理店は「このシリーズは、ジェズアルドのマドリガル初の全曲録音」としているが、先にGLOBEからカシオペア・クィンテットによる全集録音が発売されており(GLO-5221~5226)、誤り。 | ||
シチェドリン: 管弦楽のための協奏曲第4番「輪舞」/ 管弦楽のための協奏曲第5番「4つのロシアの歌」/ クリスタル・グスリ |
ボーンマスso. キリル・カラボワツ指揮 | |
全て世界初録音。 ロシアの現代作曲家シチェドリン(1932-)は小さな町アレクシンで幼い頃を過ごしたが、そこでは川に浮かぶボートからいつもアコーディオンやバラライカ、人々の歌う声や、時には、葬式で嘆く人々の声すらも聞こえてきたと彼は述べている。このアルバムに収録された3つの作品は、全て彼の幼年期の思い出に基づいた曲でノスタルジックな雰囲気を湛えている。「輪舞」は古いスラブのお祭りの風景。若者たちの歌と踊りが聞こえてくるが、どれも本物のロシア民謡ではなく、シチェドリンの空想の中にある音で構成されている。「4つのロシアの歌」は1曲だけ本当のロシア民謡が使われている。これはリムスキー=コルサコフも自身の民謡集に収めたものだが、ここでは現代的な衣装を纏って目の前に現れる。「クリスタル・グズリ」は彼の友人でもあった武満徹の記念祭のために書かれた曲で、シチェドリンの武満に対する強烈な賛美が表現されている。 | ||
ウルフ・ラウンズ ドアティ(1954-):月への梯子(2006)(*)~ [夜、ニューヨーク/見上げよう] マスランカ(1943-):トロンボーンと ウィンド・アンサンブルのための協奏曲(2007)(#)~ [レクイエム/愛する人/満足して、平穏に] ラウズ(1949-): ウルフ・ラウンズ~オオカミの巡回(2006) |
グレン・バシャム(Vn;*) ティム・コナー(Tb;#) マイアミ市 フロスト管楽アンサンブル ギャリー・D.グリーン指揮 | |
すっかり人気が定着したNAXOSの吹奏楽シリーズ。今作は3つの対照的な「新しい作品」のご紹介。ドアティの「月への梯子」は1930年代のマンハッタンの高層建築、及び都市風景を彷彿させる印象深い作品。ヴァイオリン・ソロと管楽八重奏、そしてコントラバスのために書かれていて、ちょっと気怠く、またオシャレな雰囲気を醸し出している。マスランカのトロンボーン協奏曲は、2006年に死去した彼の友人であったフルーティスト、クリスティーネ・N.カポーティの思い出のために書かれている。高い空へと昇っていくようなトロンボーンの音色が心に浸み入る。ラウズの「オオカミ」はオオカミの習性を「循環的な」音楽で示した物。せわしなく動き回る音がなんとも落ち着かない気分を醸し出している。 | ||
ブルッフ:交響曲第1番 変ホ長調 Op.28/ 交響曲第2番 ヘ短調 Op.36 |
ワイマール・シュターツカペレ ミヒャエル・ハラース指揮 | |
ブルッフ(1838-1920)というと、あのヴァイオリン協奏曲第1番や、コル・ニドライの名旋律が良く知られているが、彼は多くの合唱作品と、3曲の壮大な交響曲も残している。第1番の交響曲は1868年に完成され、ブラームスに捧げられている。明らかにシューマンやメンデルスゾーンの影響が認められるものの、 変ホ長調特有の壮大な響きに乗って、美しいメロディが楽器を変えて次々に展開されていく。活発な第2楽章、チェロ、オーボエ、クラリネット、ヴィオラによって旋律が受け継がれていく悠々とした第3楽章、そしてリズミカルで精緻に書かれた終楽章、と、聴きごたえは充分。この交響曲が大成功したのを受けて1870年に書かれた第2交響曲(こちらはヨアヒムに捧げられた)、一層重量感のある作品。第1楽章の第1 主題は、少々悲しげだが、曲が盛り上がるにつれて情熱的な雰囲気へと変化していく。静かな第2楽章、そして、まさに「歓喜の歌」である輝かしい終楽章。ブラームスの交響曲第1番が「ベートーヴェンの第10 交響曲」ならば、こちらはもしかしたら「第9.5番」と呼んでもよいかもしれない。 | ||
タネーエフ: 交響曲第2番 変ロ長調 (V.ブロクによる補筆完成版)/ 交響曲第4番 ハ短調 Op.12 |
ノヴォシビルスク・アカデミックso. トーマス・ザンデルリング指揮 | |
「ロシアのバッハ」として、ラフマニノフやチャイコフスキーも一目置いていたタネーエフ(1856-1915)の交響曲を2曲お聴き頂きたい。未完に終わった第2番の交響曲は、モスクワ音楽院の学生だった時に書き始められた若書きの作品。教師であったチャイコフスキーは1875年に書きあげられた第1楽章で彼の天分を認め、全曲書きあげるように説得したのだが、結局2年経っても完成せず、1877年に終楽章のスケッチが出来ただけだった。第1楽章はアントン・ルービンシュタインによってモスクワで演奏されたのだが、ルービンシュタインのお気に召さなかったようで、チャイコフスキーは「あまり気にしないように」と助言したそう。その20年後に書かれた第4番の交響曲は、タネーエフの最も素晴らしい管弦楽作品の一つ。当時多くの重厚な作品を発表していたタネーエフは「ロシアのブラームス」と呼ばれていたが、彼自身はその呼び名は嫌いだったそうだが、書式の厳格さや曲の持つ雰囲気は、確かに両巨匠に共通する部分もある。 | ||
ザイモント:管弦楽作品集 クロウマ~ノーザンライツ(1985)/ 交響曲第2番「私を忘れないで」(2000)~ [ゴースト(*)/弦楽のためのエレジー(#)]/ 管弦楽のためのスティルネス~詩曲(2004) |
ロベルト・マレシェク (Vn;*/#) ジョゼフ・スコレパ(Vn;#) スロヴァキア・ナショナルso. カーク・トレヴォー指揮 | |
アメリカの女性作曲家、ジュディス・ラング・ザイモント(1945-)の作品集。彼女はメンフィスの音楽一家に生まれ、5歳の時からピアノを始め、11歳でジュリアード音楽院のプレカレッジで学んだ。すぐに作曲家として頭角を表し、18歳でBMI(ブロードキャスト・ミュージック社)の若い作曲家賞を与えられた。彼女の音楽は、ここに収録された4つの管弦楽作品を聴いてもわかるように常に動的かつ、とても抒情的。強烈な光を放つオーロラを描いた「クロウマ~ノーザンライツ」、6人の偉大なる作曲家の面影(スクリャービン、ブリテン、ラヴェル、ベルク、クリストファー・ラウスおよびローリー・アンダーソン)が交錯する「ゴースト」、彼女のおばに捧げられた弦楽合奏による「エレジー」、そして、モートン・フェルドマンの音楽と共通する極めて静謐な音楽「管弦楽のためのスティルネス」。と、どれもが個性的で独自の美しさがゆらめく作品。 | ||
レブエルタス:ラ・コロネラ(*)~ [第1部・1900年の上流階級社会/第2部・勘当/ 第3部・フェリコ氏の悪夢/第4部・最後の審判] (世界初録音)/ 旅行記(1938)(*)/コロリネス(1932)(#) |
サンタ・バーバラso.(*) イギリス室内o.(#) ジセル・ベン=ドール指揮 | |
メキシコ、ドゥランゴ州のサンチャゴ・パパスキアーロに生まれたレブエルタス(1899-1940)の扇情的な作品集。彼は指揮者、ヴァイオリニストとして活躍し、1929年からはカルロス・チャベスの招きでメキシコso.の指揮者助手を6年間務め、同時代のメキシコ音楽の普及に努めた。最期は貧困のうちに若くして世を去ってしまったが、長生きすれば、もっともっと楽しい音楽を書いていたに違いない。彼の音楽は通俗的なものを孕みながらも、常に革新的で不協和音に満ちている。しかしどこもかしこも「メキシコ的」であり、熱く昂るリズムが激しく煌めく。世界初録音となる「ラ・コロネラ(女性大佐)」は4つの部分からなるバレエ音楽。第1部は1900年代の上流社会、第2部は独裁政治における労働者階級の生活を鋭く描きだする。第3部に現れる優雅なワルツは、あのベルリオーズの舞踏会を思わせるほどに、陳腐な美しさの影に潜む嫌な感じを表現している。そして第4部は戦いの場面。鋭く切り裂くようなトランペットの咆哮は戦死者たちへの弔いの音楽。 | ||
グラナドス:室内楽曲集 ピアノ三重奏曲 Op.50/ ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.49(*)/ ゴィエスカスより間奏曲 (G.カサドによるピアノ三重奏編) |
ロムピアノ三重奏団 [ジュアン・オルペッラ(Vn) ホセ・モール(Vc) ダニエル・リゴリーオ(P)] マニュエル・ポルタ・ガリェゴ(Vn;*) ホアキン・リケルメ・ガルシア(Va;*) | |
ファリャ、アルベニスと並ぶスペイン近代の大作曲家グラナドス(1867-1916)は、その生涯に(あまり知られていないが)室内楽を1ダース程度書いている。ここではその中からピアノ三重奏曲およびピアノ五重奏曲をお届けする。彼の作風は「新しいロマン派」とも呼べるもので、この1984年頃から書き始められた2つの室内楽作品も、温和で美しい曲調に終始する。柔らかい分散和音で始まるピアノ三重奏は、彼が愛したムーア風やハンガリー風のメロディを織り込みながらも、全体的にはサロン風の優しい音楽が展開されていく。第3楽章の「デュエット」での抒情的な味わいは、シューベルト風らある。ピアノ五重奏曲は緊張感に満ちた音楽で、こちらもやはりエキゾチックな雰囲気を持っているが、やはり全体的にはロマンティック。第2楽章の鄙びた佇まいが心を捉える。「ゴィエスカス」からの間奏曲は、カサドによる編曲版で、こちらは心行くまで「スペイン風」の音楽を楽しめる。 | ||
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集 ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.78 (C.エルデーイによるヴィオラ編)/ ヴィオラ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1/ ヴィオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120-2 |
ロベルト・ディアス(Va) ジェレミー・デンク(P) | |
もともと渋い作品を書いていたブラームス(1833-1897)だが、晩年になってその傾向は一層強まった。ここに収録されたヴィオラ・ソナタは1894年に作曲されたもので、彼による最後のソナタ形式の作品でもある。その少し前から創作意欲が衰えてしまっていたブラームス、一度は作曲活動を断念するのだが、1891年に名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトと知り合い、彼の演奏に感銘を受けたことで、また「作曲するぞ」という気持ちが芽生える。これによって生まれたのがクラリネット三重奏曲Op.114 とクラリネット五重奏曲Op.115、そしてクラリネット・ソナタOp.120 だった。1895年1月7日にウィーンでミュールフェルトのクラリネットとブラームス自身のピアノによって行われ、その直後に、このアルバムに収録されたヴィオラ版として作曲家自身の手で編曲が行われた。まるで秋の高く澄みきった空を思わせる深い曲調が今でも広く愛されている名曲。ヴァイオリン・ソナタ第1番の編曲版は、ハンガリーの奏者エルデーイの編曲による物。移調されているせいか、原曲の持つ落ち着いた美しさが一層強調されている。 | ||
シュルホフ:弦楽四重奏のための音楽集 弦楽四重奏曲第1番(1924)/ 5つの小品(1923)~[ウィンナ・ワルツ風に/ セレナーデ風に/チェコ風に/ タンゴ・ミロンガ風に/タランテラ風に]/ 弦楽四重奏曲第2番(1925) |
アヴィヴSQ [セルゲイ・オストロフスキ エフゲニア・エプシュタイン(Vn) シュリ・ウォーターマン(Va) レイチェル・マーサー(Vc)] | |
チェコの作曲家、エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)。ユダヤ系の血を引いていた彼の作品は、ナチス・ドイツによって「退廃音楽」の烙印が押されてしまい、演奏されることも出版されることもなく、彼の死後はずっと忘れ去られてしまった。しかし、最近の「退廃音楽復興」の流れに乗り、彼の作品もようやく注目されるようになってきたと言えそう。彼の弦楽四重奏曲は1920年代の最も脂の乗った時期に書かれている。未だ活動の制約を受ける前の彼のとても前衛的な作品で、ジャズのリズムを取り入れたり、特殊奏法を取り入れたり、バルトーク風な風情を見せたりと興味深いものばかり。どことなく民族音楽的で、決して調性感がなくなるところがないのも、彼の音楽の聴き易さを助長している原因だろう。5つの異なるスタイルで書かれた「5つの小品」での生真面目さを装ったアイロニカルな表情もたまらない。 | ||
レノックス・バークリー(1903-1989):室内楽曲集 ホルン三重奏曲 Op.44 (*/#) /フルートとピアノのためのソナチネ Op.13 (+) / ヴィオラ・ソナタ ニ短調 Op.22 (**)/ オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのための五重奏曲(##) ラファエル・テローニ(P) スザンネ・スタンツェライト(Vn;*) パトリック・ウィリアムズ(Fl;+) モーガン・ゴフ(Va;**) 新ロンドン室内アンサンブル(##) [メラニー・レッジ(Ob) ネワイヤ・アシュウォース(Cl) スティーヴン・スターリング(Hr;#) アダム・マッケンジー(Fg)] | ||
録音:2009年5月6日-8日、セント・ポールズ、サウスゲート、ロンドン。 オックスフォード出身の作曲家、レノックス・バークリー(1903-1989、息子のマイケルも作曲家)は、生涯に100以上のほとんど全てのジャンルに渡る作品を書き、イギリス近現代音楽の発展に寄与した。少々地味な作風のせいか、あまり聴かれる機会は多くないが、ここに収録されたホルン三重奏曲は、彼の代表作として時折演奏されている。名ホルン奏者、デニス・ブレインのために書かれたこの作品は、聴いてみるとわかるとおりなかなかの充実した音楽で、友好的なテーマで始まる第1楽章、哀切な第2楽章、そしてモーツァルト風の主題が様々に変奏されていく第3楽章と、一切ムダのない凝縮された書法で書かれている。晩年に書かれたピアノ五重奏曲は、この頃の彼が十二音技法を採用していたこともあり、極めて難解な音に終始しているが、絡み合う各楽器のメロディにはどことなく解放感もあり、なかなか侮れない音楽となっている。 | ||
ロックバーグ:ピアノ作品集第2集 12のバガテル(1952)/3つの悲しい小品(1945-1998)/ ソナタ・セリア(1948-1998) |
エヴァン・ハーシュ(P) | |
第1集(8.559631)、第4集(8.559634)に続く、アメリカの作曲家ロックバーグ(1918-2005)のピアノ作品集第2集。彼は長い作曲家生活のほぼ全域でピアノ作品を書いていて、1941年の最初期の変奏曲から、1996~97年の「2台ピアノのための炎の環」まで様々な作風の変遷を経ながら、凝縮された世界を表現し続けた。ここに収録された「12 のバガテル」は短いながらも完結した内容を持つ小品の集合体で、以前、ピアニスト、ハーシュがロックバーグに「シェーンベルクとの関連」を指摘したところ、即座に「それは違う」と反論されたという作品(確かに、使っている12の音が同じであろうとも、その構成や並べ方が変われば全く違う色合いが出ることは間違いない)。3つの悲しい小品は驚くほど抒情的だがジャズ風な趣きも垣間見える美しい曲。ソナタ・セリアは着想こそ初期だが、50年代に改定され、1998年になってようやく発表された力作。 | ||
クレメンティ:初期ピアノ・ソナタ集第3集 ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.20/ ピアノ・ソナタ ヘ長調 WoO 3/ ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.6-2/ ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op.9-1/ ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op.13-5 |
スーザン・アレクサンダー= マックス(Fp) | |
フランスの宮廷音楽家として活躍したクレメンティ(1752-1832)は、モーツァルトのライバルとして知られ、また彼の初期のソナタは若いベートーヴェンに強い影響を与えた。当時のピアノ音楽の発展に寄与し、後のロマン派へと繋ぐ重要な作品を多く書き、それらの曲に見られる程良く駆使された技巧は、ピアノを学ぶ若き人たちの指の訓練としても重要な役割を担っている。この第3集には5曲のソナタを収録。演奏しているのはニューヨーク生まれの鍵盤奏者、アレクサンダー=マックス。彼女はフォルテピアノとクラヴィコードの演奏家として国際的な名声を得ており、世界中の教育機関で若い才能を指導していることでも知られる名手。彼女による絶妙なプログラミングは、全ての曲を関連付け、実に興味深く聴かせる。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: ソプラノとバリトン独唱、合唱と管弦楽のためのカンタータ「平和を我らに」(*)/ バリトンとテナー独唱、合唱、小合唱、遠位合唱と管弦楽のための オラトリオ「聖なる市民」(1923-25)(#) クリスティーナ・ピア(S;*) アンドルー・ステイプルズ(T;#) マシュー・ブルック(Br) デイヴィッド・ヒル指揮ボーンマスso.、 バッハcho.、ウィンチェスター大聖堂少年聖歌隊(#)他 | ||
録音:2009年9月26日-27日、ザ・ライトハウス・コンサート・ホール、プール、ドーセット、UK。 ホルストの大親友でもあったイギリスの大作曲家、ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)の声楽作品集。彼は民謡の採集や教会音楽の研究を通して、英国国教会の伝統を身につけたが、「感覚と知識を超えて位置するもの」・・・象徴的なものにも敏感で、伝統と革新を統合した独自の作風を作りだした人でもある。ここに収録された2つの声楽作品集は、そんなヴォーン・ウィリアムズの思いが込められた曲。1936年の「ドナ・ノビス・パーチェム」は人類への警告と祈願。ウォルト・ホイットマンおよびジョン・ブライト、そして聖書から採られたテキストは、人類が成熟して争いが無くなるまでへの願いが込められている。ソプラノ、バリトン独唱と合唱、オルガンというかなり大規模な編成で歌われ、時折、ソプラノが絶望的な爆発の中で祈りの歌を歌い続ける。1926年の「サンクタ・シヴィタス」も大編成の作品で、神の偉大なる秘跡を描いた強烈で壮大な大作。 | ||
ハワード・ブレイク(1938-): マリア(メアリー)の受難 Op.577 (2006) (*) / キリスト降誕の4つの歌 Op.415 (1990) (#) パトリシア・ロザリオ(S;*) ロバート・ウィリアム・ブレイク(ボーイS;*) リチャード・エドガー=ウィルソン(T) ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(B-Br;*) ハワード・ブレイク指揮ロイヤルpo.(*)、ロイヤル・フィル・ブラス(#)、ロンドン・ヴォイシズ | ||
録音:2009年8月12日-13日、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン。 数々の映画音楽で知られるハワード・ブレイク(1938-)のオラトリオ「メアリー(マリア)の受難」は、聖母マリアの目を通して描かれたイエス・キリストの一生の物語。ソプラノ・ソロとボーイS、合唱とオーケストラ(改訂版ではここにテノールとバリトン・ソロが加えられた)で歌われる受胎告知からキリストの復活までの出来事は、時に激しく、時に優しく心に染みいるように歌われる。映画音楽を得意とするブレイクだけあって、常に響きは美しく、耳に心地良いものとなっている。ソプラノ・ソロを歌うのはパトリシア・ロザリオ。現在のイギリスにおいて宗教曲、現代曲を歌わせたら右に出る者はいない名歌手。その16年前に作曲された「キリスト降誕の4つの歌」は金管の伴奏と合唱とテノールで歌われる素朴な歌曲集。こちらはマリアの喜びが全編に溢れる美しい曲。 | ||
ハイドン:ミサ曲集第2集 ミサ曲第3番 ハ長調 「聖チェチーリアのミサ」Hob.XXII; 5 キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/ ベネディクトゥス/アニュス・デイ |
ニューヨーク・トリニティ教会cho. レーベル・バロックo. J.オウエン・バーディック指揮 | |
このミサ曲はハイドン(1732-1809)がエステルハージ公のために書いた最初のミサ曲。スターバト・マーテル(8.572121)と同様に、当時のウィーンの様式で1766年頃に書き始められた。最初は恐らくキリエとグローリアのみが演奏されたようだが、後の1770年代中ごろになって、クレド以降が付け加えられたらしいと研究が進んでいる。明快で荘厳な合唱で始まるキリエはすぐに快活な表情を持ち、ソロで歌われる「クリステ・エレイゾン」をはさみ、精巧なフーガへと進んでいく。次の長いグローリアは8つの部分に分けられ、華麗な祈りの音楽が展開される。「クレド」、「サンクトゥス」「ベネディクトゥス」と続き、最後は「アニュスデイ」の「ドナ・ノビス・パーチェム」の大フーガで曲を締めくくる。まさに感動的な音楽がここにある。 | ||
ONCE UPON A TIME | ||
アダージョ2 | ||
イージーリスニング・ピアノ・クラシック~ベートーヴェン | ||
イージーリスニング・ピアノ・クラシック~ブラームス | ||
イージーリスニング・ピアノ・クラシック~ドビュッシー&ラヴェル | ||
イージーリスニング・ピアノ・クラシック~メンデルスゾーン&フィールド | ||
イージーリスニング・ピアノ・クラシック~ロマン派の表現 | ||
イージーリスニング・ピアノ・クラシック~シューマン | ||
マーラー:交響曲全集 [第1番(花の章付き)(*)/第2番「復活」(#)/第3番(#)/第10番~アダージョ(#)/第4番(#)/ 第5番(#)/第6番(#)/第7番(*)/第8番(#)/第9番(*)/第10番(ウィーラー版)(+)] ミヒャエル・ハラース指揮(*) アントニ・ヴィト指揮(#) ロバート・オルソン指揮(+) ポーランド国立放送so. | ||
ホセ・セレブリエール~ストコフスキー・トランスクリプション集
ホセ・セレブリエール指揮/他 | ||
8.570293、8.557883、8.572050、8.557645 にボーナスCD「セレブリエールとストコフスキー(セレブリエールが語るモントゥーと、ストコフスキーの生涯と業績&演奏)をセット。 | ||
レナード・ウォーレン 民謡/トム・スコット編曲:海の男たちの歌(バリトンと管弦楽のための編曲版)(*) [Blow the Man Down /ドラマーとコック/ジョー、網をひけ/ 酔った船員/流浪/Low Lands/シェナンドア/リオ・グランデ] ラドヤード・キップリングの詞による歌(F.ブラック編曲)(#) [ジャーマン: The Just So Song Book: No. 12. Rolling Down to Rio / SPROSS: Gunga Din / DE KOVEN: Recessional / DAMROSCH: Danny Deever / McCALL: Boots / TOURS: Mother O’Mine / KERNOCHAN: Smuggler’s Song / SPEAKS: On the Road to Mandalay ] SONGS FOR EVERYONE (#) [アメリカ・ザ・ビューティフル/ MOLLOY: Love’s Old Sweet Song / OLCOTT & BALL: Mother Machree / BALL: The Heart of Paddy Whack: A Little Bit of Heaven / KELLEY, arr. GUION: Home on the Range/ KERN: Show Boat: Ol’Man River /リパブリック讃歌] レナード・ウォーレン(Br) モリス・レヴァイン指揮スタジオo.&cho.(*) フランク・ブラック指揮RCA ビクターo.(#) | ||
録音:1947年7月8日-9日、RCA ビクター第2スタジオ(*)/1950年9月26日、28日、1951年10月2日、5日、マンハッタン・センター(#)、以上ニューヨーク。マーク・オーバート=ソーン復刻。 グレート・シンガー・シリーズ。毛皮商を営むユダヤ系ロシア移民の長男としてニューヨークに生まれたバリトン歌手、レナード・ウォーレン。彼はメトロポリタン歌劇場の花形スターとして1950年代に華々しい活躍をしたことで知られる。活動の全盛期である48歳の時に、「ドン・カルロ」の舞台上で急死、まさに伝説のスターとなった人でもある。このアルバムは民謡やポピュラーソングを収録したもので、オペラを歌う時とは一味違う表現力と芸術性が漲る素晴らしい歌声に満ちている。豊かな声量、とろけるような甘い響き、そしてテノールと見紛うばかりの張りのある高音と、彼の全てを堪能できる1枚。 | ||
グレン・グールド~J.S.バッハ: ピアノ協奏曲 ニ短調 BWV1052(*)/ パルティータ[第5番BWV829/第6番BWV830]/ 平均律クラヴィーア曲集第2巻~2つのフーガ [嬰ヘ短調 BWV883/ホ短調 BWV878] |
グレン・グールド(P) レナード・バーンスタイン指揮(*) コロムビアso.(*) | |
録音:1957年4月11日&4月30日(*)、7月29日-31日(*以外)、8月1日(*以外)、以上 コロンビア30番通りスタジオ、ニューヨーク。マーク・オーバート=ソーン復刻。 カナダの名ピアニスト、グレン・グールドのコロンビア録音。この 1957年録音のバッハの協奏曲集は、その前年の1956年のゴルトベルク変奏曲(この録音はニューヨーク・タイムズの批評家ハロルド・ショーンバーグに大絶賛され、チャートの1位に輝いた)に続くもので、LP時代から名盤とされている物。後のブラームスでは相反する芸術性を見せてくれるバーンスタインとグールドだが、ここでのバッハは互いに認め合い、流麗で力強い音楽を聞かせる。バーンスタインの粘り気たっぷりの個性、その上を行くかのようなグールドの深い思索など興味深い面も。全体的にゆったり目のテンポも彼ららしい表現。独奏曲はグールドの個性炸裂!バッハの音楽の持つ複雑さと面白さを極限まで高めた究極の美演。 | ||
バーンスタイン:オン・ザ・タウン オン・ザ・タウン (オリジナル・キャスト・レコーディング 1945年&1956年;*)~ [オープニング: 心はまだベッドのなか~ ニューヨーク・ニューヨーク/ われを忘れて/ぼくでよかった/寂しい街/ 料理は得意/私がいるから/いつかきっと]/ ニューヨーク、ニューヨーク~ぼくでよかった (1945年ピアノ・デュオ編;#)/ オン・ザ・タウン~バレエ・ミュージック(1945)(+)~ [偉大な恋人のダンス/寂しい街/ タイムズ・スクエア/地下鉄の中の夢]/ The Revuers のための音楽と詩 (1940年オリジナル・キャスト;**)/ バレエ音楽「ファンシー・フリー」~ 3つのダンス(1946)(##) |
レナード・バーンスタイン指揮(+) レナード・バーンスタイン(P;**) ベティ・コムデン(Vo;*/**) アドルフ・グリーン(Vo;*/**) スタジオ・コーラス(*) スタジオo.(*/+) リン・マレー指揮(*) イーディー・アンド・ ラック・ピアノ・デュオ(#) アルヴィン・ハマー(Vo;**) ジュディ・ホリデ(Vo;**) ボストン・ポップスo.(##) アーサー・フィードラー指揮(##) | |
1944年のミュージカル作品である、「オン・ザ・タウン」は別名「踊る大紐育」としても知られている。ニューヨークに24時間だけ上陸許可を与えられた3 人の水兵たちの恋愛騒動を描いた人情物語で、初演時は450回以上も上演されるほどの大人気を得た作品。この名作の脚本を書いたのはベッティ・コムデンとアドルフ・グリーンの2人で、彼らは1938年からtheRevuersという劇団を作り、グリニッジ・ヴィレッジのクラブであるヴィレッジ・ヴァンガードで多くの作品を上演したのだった。その時はグリーンが喜劇女優として演じ、コムデンが歌い、バーンスタインがピアノを弾いていた。その楽しい模様はトラック13と14で。なんとも贅沢な一幕。 | ||
サミュエル・アーノルド(1740-1802):歌劇「ポリー」(1777)
ラウラ・アルビーノ(S;ポリー) イヴ・レイチェル・マクロード、ジリアン・グロスマン(S) マリオン・ニューマン、ロラリー・カークパトリック(Ms) バッド・ローチ、 ローレンス・J.ウィリフォード(T) アンドルー・マーン(Br) マシュー・グロスフェルド(B) ジェイソン・ネデッキー(Br) ケヴィン・マロン指揮アラディア・アンサンブル | ||
録音:2008年6月14日-16日、聖アン教会、トロント、オンタリオ州、カナダ。 1729年に書かれた風刺劇「ベガーズ・オペラ」は当時のロンドンで大人気を博し、これまでイギリスで隆盛を極めていたイタリア・オペラが衰退する原因にもなった。以降のイギリスの全ての喜劇(ギルバート&サリヴァンなど)から現代のミュージカルに強い影響を与え、現在でも絶大な人気を誇っている。さて、この「ポリー」だが、音楽はとても優雅だが内容は過激。西インド諸島が舞台となり、マクヒースは海賊になり、トレイプス夫人は奴隷売買業をはじめ、ポリーをだまし金持ちのダカット氏に売り飛ばしてしまう。彼女は少年に変装して脱出、最後はカリブ首長の息子と結婚する。最初はベガーズ・オペラと同じくペープシュが曲を付けたが、あまりにも政治的な風刺が強すぎて、当時の首相から上演禁止の圧力がかかりお蔵入りになってしまった。その50年後にS.アーノルドがスコアを一新し、ようやく上演されたという物。 | ||
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「オテロ、またはヴェネツィアのムーア人」
マイケル・スパイレス(T;オテロ) ジェシカ・プラット(S;デスデモーナ) ウーゴ・グァリアルド(B;エルミーロ) フィリッポ・アダミ(T;ロドリーゴ) ジョルジョ・トゥルッコ(T;ヤーゴ) ジェラルディーヌ・ショヴェ(Ms;エミーリア) アントニーノ・フォリアーニ指揮ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、 トランシルヴァニア州立クルジュ・フィルcho. | ||
録音:2008年7月12日、17日、19日、クルザール、バート・ヴィルトバート、ドイツ、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル・ライヴ。 このロッシーニの「オテロ」は1816年にナポリで初演されている。シェイクスピアの戯曲を基にしたヴェルディの同名作品と異なり、台本がベリオ公爵のもので、原本は新古典作家ジャン=フランソワ・デュシスのフランス語のものをイタリア語に翻案したものが使われている。そのため、あらすじはヴェルディの作品とかなり違い、また、オテロとデスデモーナは愛し合ってこそいるものの、まだ夫婦にはなっていないし、デスデモーナを巡って争う3人の男は全てテノールで歌われ、これがまた絶妙な人間関係を醸し出している。全編華麗なコロラトゥーラの歌唱が炸裂し、悲劇であるものの、ヴェルディのオテロのような重苦しさは感じられない。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年5月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ドビュッシー:管弦楽作品集第3集 管弦楽のための映像~ [ジグ/イベリアI 街の道や抜け道を通って/ イベリアII 夜の香り/イベリアIII 祭りの日の朝/ 春のロンド]/ ピアノのために~第2番「サラバンド」 (M.ラヴェルによる管弦楽編曲版)/ ダンス(スティリー風タランテラ) (M.ラヴェルによる管弦楽編曲版)/ スコットランド行進曲(管弦楽編曲版)/ レントよりも遅く |
フランス国立リヨンo. 準・メルクル指揮 | |
準・メルクルとリヨンo.によるドビュッシー(1862-1918)の第3集。第1集:8.570759/第2集:8.570993。今回も色彩感と和声をとことん追求した美しい演奏。第3集に収録されている「管弦楽のための映像」はドビュッシーが心身ともに疲れていたスランプの時期の作品。もともと2台ピアノと管弦楽のために書かれていて、曲順も違っていた。曲が完成するまでに6年半を要し、最終的に現在の形に落ち着いたという苦心作。とは言え、イギリス、フランス、スペイン民謡から素材を取ったわかりやすいメロディと、印象派特有の神秘的な響きが交錯、そして脈打つリズムは多分に南国的要素も備えている。特に「イベリア」は単独でも演奏されるほどの人気曲。 | ||
ルーセル:交響曲第4番 イ長調 Op.53/ 交響詩「フランドル狂詩曲」Op.56/ 小組曲 Op.39~ [オーバード/パストラール/仮面舞踏会]/ 小管弦楽のためのコンセール Op.34/ シンフォニエッタ Op.52 |
ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. ステファン・ドヌーヴ指揮 | |
フランスの作曲家ルーセル(1869-1937)は海軍での活躍も有名。1889年と1890年にフリゲート艦イフジェニー号でインドシナ近海を航海したことは、後の作曲家人生に大きな発展をもたらしたことは間違いない。この第4番の交響曲は1934年に作曲され、1935年にアルベール・ヴォルフ指揮コンセール・パドルーによりパリにて初演された。リズミカルで明瞭な形式を持っていた第3番の作風を継承し、さらにより多くの楽想を加えた厳粛な美が感じられる音楽。第1楽章の冒頭の柔らかな弦のメロディと活発なテーマの対比、そして第2楽章の多彩な木管楽器の使い方はルーセルの音楽の特徴とも言えるものだろう。「フランドル狂詩曲」は1936年に作曲され、その年の12月12日にエーリヒ・クライバーに初演されている。ルーセルのフランドルの祖先への敬意が表された作品で16世紀から17世紀に採取された5つのベルギー民謡をもとにした快活な音楽。 | ||
アミーロフ:管弦楽作品集 交響的ムガーム「シュール」(1948)/ アゼルバイジャン・ムガーム(1948)/ グリスタンのバヤティ・シラーズ(1971)/ アゼルバイジャン・カプリッチョ(1961) |
ロシアpo. ドミートリー・ヤブロンスキー指揮 | |
アゼルバイジャンの作曲家、アミーロフ(1922-1984)の作品集。父親は有名な「ハナンデ」(ムガーム歌手)で、タールの作曲家・演奏家であり、彼も幼少の時から民謡を聴いて育ち、成長してからは民俗音楽の研究家としても名を成した。多くの作品を残し、中でもここに収録されている「シュール」は彼の特質をよく表した作品として知られている。即興的で豊富なメロディは、まるで目の前でカラフルな踊りと歌が展開されているかのように、生き生きとしていて、聴く者に底知れぬ力を与えてくれる。とりわけ1973年にモスクワで行われた演奏会では、彼の第3交響曲と、「グリスタン」が演奏され、聴衆から大喝采を浴びたという。アゼルバイジャン特有の言語と、クラシック音楽の語法が巧みに融合された音楽は、満場の聴衆を興奮させたことだろう。 | ||
早朝に CD1(*): シベリウス(1865-1957):フィンランディア Op.26 / マデトーヤ(1887-1947):弦楽のためのエレジー O.メリカント(1868-1924):ロマンス Op.12/ゆるやかなワルツ Op.33 シベリウス:悲しきワルツ Op.44-1 / アールトイラ(1905-1992):アクセリとエリナのウェディング・ワルツ カスキ(1885-1957):前奏曲 変ト長調 Op.7 / ラウタヴァーラ(1928-):組曲「村の音楽師」Op.1 クーラ(1883-1918):結婚行進曲 Op.3-2 / メラルティン(1875-1937):「眠れる森の美女」Op.22~祝典行進曲 シベリウス:トゥオネラの白鳥 Op.22-2 / ヤルネフェルト(1869-1958):管弦楽のための前奏曲/子守歌 シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ / クーシスト(1905-1988):フィンランドの祈る人 CD2(#): ルオラヤン=ミッコラ(1911-2005):結婚式の踊り / ソールストレム(1870-1934):エレジー O.メリカント:民謡 / カスキ:トロルの円舞 / シベリウス:鶴のいる風景 Op.44-2 クーラ:羊たちのポルカ / ユルハ(1910-1984):コンスタのよりよいワルツ / フィンランド民謡:早朝に シベリウス:わが心の歌 Op.18-6 / パチウス(1809-1891):フィンランドの歌 フィンランド民謡:オルファンの嘆き / メラルティン:蝶々のワルツ Op.22-17 O.メリカント:夏の夜の牧歌 Op.16-2 / シベリウス:即興曲 / クーラ:オストロボスニアの民謡 メラルティン:子守歌 / パルムグレン(1878-1951):幻惑 Op.1-2 / シベリウス:クリスティアン2世~エレジー ヨルマ・パヌラ指揮 トゥルクpo.(*)、カメラータ・フィンランディア(#) | ||
フィンランドと聞いて何を思い出すか?きんきんに冷えた空気、朝もやがたちこめる湖、白夜、フィヨルド、トロール、屹立する針葉樹の合間をぬって駆け抜ける少女、オーロラたなびく星空・・・そんな静かで雄大な世界をこの2枚組に閉じ込めた。知られざる作曲家たちの、宝石のような小品。朝のすがすがしいひと時に聴くもよし、夜のしじまに流すもよし、もちろん仕事をしながら、食事をしながらのBGMにも最適。 | ||
クレツキ:ピアノ協奏曲 ニ短調 Op.22(1930) (J.ノリスJrによるオーケストラ補筆版;*)/ 3つの前奏曲 Op.4(1923)/ 3つの出版されなかったピアノ小品/ 幻想曲 ハ短調 Op.9(1924) |
ジョセフ・バノウェツ(P) ロシアpo.(*) トーマス・ザンデルリング指揮(*) | |
フルトヴェングラーには「息子のように」扱われて、作曲家と指揮者としてはトスカニーニに称賛された才能ある音楽家、パウル・クレツキ(1900-1973)の作曲家としての真価を問う1枚。ここに収録された作品は、全てピアニストに技術的限界を突き付けるような困難さを有している。冒険的で即興的、時として調性をも逸脱せんばかりの創造性は、20世紀の最も素晴らしいピアノ協奏曲の一つとして数えられることだろう。本来は正式なスコアとしててBreitkopf社から出版されるはずだったが、出版されることなく破棄されてしまった。この録音は、もともと2台ピアノ版として出版されたものに新たなオーケストレーションを施し、華やかな協奏曲として再構築したものが演奏されている。他にも個性的なピアノ・ソロ作品が聴ける興味深いアルバム。 | ||
ボリス・チャイコフスキー: 室内オーケストラのための4つの前奏曲/ 組曲「ぶた飼いの王子さま」~ [イントロダクション/庭で/メヌエット/バラの花/ ナイチンゲール/鈴の音/魔法のやかん/ワルツ/ ポルカ/ラチェット]/ 組曲「アンデルセンのおとぎ話」~ [バラの木/掛け時計/兵士の航海/織り手/ かがり針の旅行/踊る針/ファンファーレ/ 皇帝行進曲/小さな踊り子/おもちゃの舞踏会]/ 組曲「幸福の長靴」 |
ルースカヤ音楽院チェンバー・ クワイア・ソロイスツ ムジカ・ヴィーヴァ室内o. キリル・エルショフ指揮 | |
ボリス・アレクサンドロヴィッチ・チャイコフスキー(1925-1996)は、ロシアの作曲家だが、あのピョートル・イリイチ・チャイコフスキーとの親戚関係はない。彼はロストロポーヴィチとも親しい交友関係があり、多くのチェロ用作品をロストロポーヴィチに献呈している。またロシアでは今でも人気のある作曲家で、このNAXOS からも交響曲(8.557727)とピアノ作品集(8.570195)がリリースされている。彼は1954年から1958年の間に、アンデルセンの話に基づいた5つのラジオ・ドラマ用付随音楽を作曲した。しかし、このスコアは作曲家が急死した7年後に失われてしまい、それは2003年まで発見されることが無かった。ここではその中から3組を取り上げ、もう一度音として蘇らせている。管弦楽作品ではかなり晦渋な作風を見せる人だが、このおとぎ話のための音楽はとてもわかりやすいもので、とりわけ今回の演奏では歌の部分を全て削除して音楽のみを再現、この無垢な世界を再現することに成功した。 | ||
イギリスのヴィオラ・ソナタ集 ジェイコブ(1895-1984):ヴィオラ・ソナタ アイアランド(1879-1962):チェロ・ソナタ (L.ターティスによるヴィオラとピアノ編) アーノルド(1921-2006):ヴィオラ・ソナタ Op.17 ディーリアス(1862-1934):チェロ・ソナタ (M.アウトラムによるヴィオラとピアノ編) バークリー(1903-1989):ヴィオラ・ソナタ Op.22 |
マーティン・アウトラム(Va) ジュリアン・ロルトン(P) | |
このアルバムには、20世紀イギリスのヴィオラ・ソナタが5曲収録されている。その内の2曲はチェロ・ソナタからの編曲だが、これもまた味わい深い物。90年近くの長き生涯を生き抜いたジェイコブのソナタは、1978年に作曲されている。活動的な第1楽章と諧謔的な第2楽章を経て、現れる第3楽章の何と美しい事。現代では失われてしまった「平穏な世界」へのオマージュとも言える音楽。宗教と自然に触発されたアイアランドのソナタ、映画音楽の分野でもおなじみのアーノルドの移り気なソナタ、単一楽章で書かれ、恐ろしいまでの完成度を見せるディーリアスのソナタ、ナディア・ブーランジェから強く影響を受けたバークリーのソナタと、各々多彩な表情を見せてくれる。 | ||
シェーンベルク:弦楽三重奏曲 Op.45(*)/ 混声合唱のための4つの小品 Op.27(#)~ [逃れ去らずに/あなたは望まぬ/月と人間/ 恋する者の願い/3つの諷刺 Op.28]/ 別れ道で(#)/多芸多才(#)/新古典主義(#)/ 七重奏のための組曲 Op.29(+)/ 映画の一場面への伴奏音楽 Op.34(**) |
ロルフ・シュルテ(Vn;*) リチャード・オニール(Va;*) フレッド・シェリー(Vc;*) サイモン・ジョリーcho.(#) ロンドン・シンフォニエッタ団員(#) チャールズ・ナイディック、 アラン・R.ケイ(Cl;+) マイケル・ローウェンスターン (バスCl;+) ロルフ・シュルテ(Vn;+) トビー・アペル(Va;+) フレッド・シェリー(Vc;+) クリストファー・ オールドファーザー(P;+) LSO(**) ロバート・クラフト指揮(#/**) | |
NAXOSの人気シリーズである、ロバート・クラフトのシェーンベルク(1874-1951)作品集。今回は合唱作品を中心に室内楽曲を含む興味深いアルバムとなっている。弦楽三重奏曲は、アメリカに亡命した後の1946年に、ハーバード大学から作品の委嘱を受け作曲された物。作曲の動機は彼の持病である喘息の発作を起こした時のエピソードが基になっていて、十二音で書かれていながらも、時としてユーモラスな場面も持ち合わせている。2つの合唱作品はモーゼとアロンの無機質な世界に共通する素晴らしい音楽。7つの楽器による「組曲」も緊張感溢れる豊かな作品。 | ||
ワインベルク:チェロ・ソナタ集 チェロ・ソナタ第1番 Op.21(*)/ チェロ・ソナタ第2番 Op.63(*)/ 無伴奏チェロ・ソナタ第1番 Op.72/ 無伴奏チェロ・ソナタ第3番 Op.106 |
ドミトリー・ ヤブロンスキー(Vc) リュウ・シン=ニ(P;*) | |
ワルシャワのユダヤ人家庭に生まれたワインベルク(1919-1996)は、最初ワルシャワ音楽院で学びますが、1939年、ナチス・ドイツのポーランド侵攻のためにソヴィエト連邦へ亡命することとなる。ミンスクからタシュケント、そして最後はモスクワに定住し、亡くなる直前にロシア正教会に改宗した。彼のチェロ・ソナタ(第2番はロストロポーヴィチのために作曲された)は、チェロの表現能力の限界までを使用しており、憂鬱さと抒情性、そして激しさを兼ね備えたもので、しばしばショスタコーヴィチの作品と比較される。また無伴奏ソナタの第1番と第3番もやはりロストロポーヴィチに捧げられている。第1番は比較的コンパクトな作品だが、第3番は規模、楽想ともに大きく、これは確かにJ.S.バッハの作品に比肩するものと言えるだろう。 | ||
馬思聡(マー・スツォン): ヴァイオリンとピアノのための音楽集第2集 春の踊り(1953)/ロンド第2番(1950)/ メロディ(1952)/秋の収穫祭の踊り(1944)/ ヴァイオリン・ソナタ第3番(1984)/ 高山組曲(1973)~ [祭祀/飲酒/蘆萩/戦いの舞/招魂/豊年の舞]/ ロンド第3番(1983)/バラード(1952)/ ロンド第4番(1983) |
顧小梅(Vn) 魯寧(P) | |
第1集(8.570600)でその才能をまざまざと見せつけた中国の作曲家、馬思聡(1912-1987)の作品集第2集。このアルバムにも興味深い作品ばかりが収録されている。1912年に広東省海豊県で生まれ、最初はフランスへ留学、パリ音楽院で学びます。その後、文化大革命で迫害を受けアメリカに亡命した。1983年に「ロンド第4番」を作曲した直後、彼は日記の中で「私はいつ、この追放から解放されるのか誰もしりません」と胸が張り裂けんばかりのコメントを残している。ここで聴ける彼の作品も、フランス風な流麗で移ろう和声と、中国音楽独特の五音階が入り混じっているものばかりで、その独特な味わいは聴くほどに深みを増すものばかり。 | ||
アンデルセン:練習曲とサロン音楽集 チャルディ(1818-1877): 「ロシアの謝肉祭」のためのカデンツァ ダンストレム(1812-1897): スウェーデン・ポルスカ歌曲集より Op.50(アンデルセン編)/ 8つの講義の小品 Op.55~ [第4番水車小屋/第5番伝説/ 第8番タランテラ]/ フルートのための24の練習曲 Op.15~ [第3番 ト長調/第24番 ニ短調]/ オペラ・トランスクリプション集 Op.14~ 第5番モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」/ フルートのためのコンチェルトシュテュック 第2番 Op.61(フルートとピアノ編) |
カイル・ツァッポ(Fl) A.マシュー・マッツォーニ(P) | |
「フルートのショパン」と異名をとるデンマーク生まれのヨアキム・アナセン(1847-1909)はフルートを吹く人ならば知らない人はいないと言ってもよいだろう。様々な逸話の持ち主だが、彼の残したフルートのためのエチュードOp.15は今でもフルートを学ぶ人にとっての宝物。しかし、彼の名前が忘れられてしまったのは、一重に作品が残っていないからなのかも知れない。1847年に生まれた彼はオーボエ奏者の父親から音楽の手ほどきを受け、13歳の時に公開演奏会を開き、22歳の時にデンマーク王立o.のフルート奏者になった。その後世界中で研鑽を積み、1882年にビルゼがベルリン・フィルハーモニーを創立した時にはフルーティストの一人として名前を連ねている(当時のBPOのプログラムでも彼の名前がソリストとして挙げられている)。ここで聴ける様々の作品は、それぞれに技巧をこらしつつも、耳当たりのよいものばかり。演奏しているツァッポは、作曲家の伝記付き作品目録の著者で、ピオリアso.の首席フルート奏者。 | ||
オーストラリアのギター音楽集 エドワーズ(1943-):ブラックワトル・カプリース ホートン(1954-):石碑 スカルソープ(1929-):フロム・カカドゥ エドサーズ:ギター・ダンス (A/ウォルターによるギター編) クーネ(1956-): 素晴らしい感情および壮大なデザインの閉じた世界 ディーン(1961-):ゴヤからの3つのカプリチョス スカルソープ:夢の中へ(ギター編) スカルソープ:ジリル (S.ウィングフィールドによるギター編) |
アレクサンドル・ チボルスキー(G) | |
ようやく最近になって、オーストラリアのクラシック・ギター界が世界的に重要な存在になってきた。これには、名ギタリスト、ジョン・ウィリアムズ(1941年生まれ)が自国の作曲家に「ギターの曲を書いてほしい」と委嘱したことが大きな要因だろうか。また、同国の著名な弦楽器奏者、スモールマンがギター制作に乗り出したことも特筆すべき事項だろう。現在では、彼の制作した楽器は世界中のギタリストの羨望の的となっている。そんなオーストラリアのギター作品を演奏するのは、2006年の東京国際ギター・コンクールで優勝、高い評価を受けたチボルスキー。彼の美しく透明で、リュートにも似たギターの音はこれらの作品の本質と聴きどころを聴き手に確実に届けている。 | ||
モンポウ:ピアノ作品集第5集 ドン・ペリンプリン (モンサルヴァーチェとの共作)(1955)/ バレエ(1946)/「月の光」によるグロッサ(1946)/ ロマンス(1944)/ モデラート・エスプレッシーヴォ(1946)/ 「月の光」による幻想曲(1946)/ ヴァイオリンとピアノによる「標高」(*)/ チェロとピアノによる「橋」(#)/ 4手による「3つの子守歌」(+) 全て世界初録音 |
ホルディ・マソ(P) マルク・オリウ(Vn;*) ホアン=アントニ・ピッチ (Vc;#) マリザ・ルイス・マガルディ (P;+) | |
このアルバムは、パリに20年近く滞在したモンポウ(1893-1987)が、バルセロナへ帰国した後の1944年から1955年の間に書かれたピアノ曲を収録している。これらは出版されなかった作品で、このマソの演奏が世界初録音となる。バレエ音楽「ドン・ペリンプリン」のピアノ版は2007年に公表されたもので、12曲からなる短い小品からなっている。ロルカの戯曲「庭のドンとベリーサの恋」を下敷きにしたこのバレエは、舞台美術家シャヴィエル・コルの発案で、マーキス・デ・クエヴァスのバレエ団によって依頼された物。このバレエは1956年5月8日にリセウ劇場で初演された。しかし、実のところモンポウは、初演までにオーケストレーションを間に合わせることが出来ず、友人であるモンサルバジェに助けを求める他無かった。モンサルヴァーチェはオーケストレーションを施した上で、2曲のダンスを追加し、初演に間に合わせることができた。時としてプーランクやワーグナーを思わせるロマンティックな個所もあるが、やはりモンポウらしい音楽で、スペイン風でエキゾチックな味わい。 | ||
ヘンデル:鍵盤楽器のための組曲集第1集 組曲第1番 イ長調 HWV426~ [プレリュード/アルマンド/クーラント/ジグ]/ 組曲第2番 ヘ長調 HWV427~ [アダージョ/アレグロ/アダージョ/ フーガ-アレグロ]/ 組曲第3番 ニ短調 HWV428~ [プレリュード/フーガ-アレグロ/アルマンド/ クーラント/エア/ ドゥブレ1-5(変奏曲)/プレスト]/ 組曲第4番 ホ短調 HWV429~ [フーガ-アレグロ/アルマンド/ クーラント/サラバンド/ジグ] |
フィリップ・エドワード・ フィッシャー(P) | |
ヘンデル(1685-1759)の鍵盤楽器のための組曲は、多数の曲があるにも拘わらず、残念なことに現代ではあまり知られてはいない。しかし、ここに収録した1720年作のいわゆる「8つの大きな組曲」はヘンデルによる紛れもない傑作。恐らく、組曲第5番 HWV.430の終曲が「調子のよい鍛冶屋」として知っている人はいるだろうが、他の曲も素晴らしいものばかり。精緻極まる対位法、伝統を打ち破る新しい形式の中に、イタリア風の気取った楽想を盛り込んだ聴き応えたっぷりの1枚。このアルバムは第1組曲の1番から4番までを収録している。ピアノで演奏するヘンデルには異論もあるだろうが、この瀟洒な響きは一聴の価値がある | ||
ジュリアン・ワクナー:合唱作品集第1集 時々私は生きているように感じる(1998)~ [月が足の裏にある/海の驚異であるように/ 私は旅行したことがない]/ リルケ歌曲集~ [かもしか/豹/フラミンゴ/白鳥/白いネコ/一角獣]/ 御公現の祝日の時期のための入祭唱/ 私の愛が生まれる(*)/ 来て頂きたい、あなたこそ恵みの泉(*)/ 幸いあれ、いと優しきマリアよ/ ミサ・ブレヴィス/アロンの祝祷/ 神の御身体を見たまえ(*) |
エローラ祝祭シンガーズ マイケル・ブロス(Org;*) ノエル・エジソン指揮 | |
ハリウッド生まれのジュリアン・ワクナー(1969-)の合唱作品集。彼は4歳からチェロとピアノを始め、聖トマス聖歌隊の少年聖歌隊員としても活躍した。1990年にはボストン大学の礼拝堂聖歌隊の指揮者として、バッハから現代音楽までを演奏、ボストンで最も有名な音楽家の一人として称賛されるまでになった。彼の作品は「大胆で、空気のようだ」とニューヨーク・タイムズで大絶賛。他のメディアでもひっぱりだこ。「多様化した現代音楽に新たな秩序を見出し、調性を与え、自由な創造性を持って音をパレットに載せる」と語るワクナーの作品。どうぞじっくり聴いてみて頂きたい。 | ||
ロクンベ:ミセス・パークス様へ 世界の祈る人:溢れる魂を私たちへ/世界の祈る人/ 四万の強い人のために 私たちはバビロンの通りを歩きた/ 犠牲の中で/未来のために/世界の種/堕天からの歌/ イシスの娘の上の輝く雨のように/ 彼らの子どもたちに継続する意志を与えること/ 世界の魂に祈りを歌うこと |
ジャニス・チャンドラー(S) ジェヴェッタ・スティール(Ms) ケヴィン・デース(B) テイラー・ギー・ガードナー(S) ラクハム交響cho. ブラジル・デンナード・コラーレ デトロイトso. トーマス・ウィルキンス指揮 | |
この作品は、米国連邦議会から「公民権運動の母」と呼ばれたローザ・パークス夫人に敬意を表して書かれている。1955年にアラバマ州のバスの中で白人に席を譲るのを拒み、人種分離法違反で逮捕され有名になった彼女。この事件をきっかけにモンゴメリー・バス・ボイコット事件が勃発した。ロクンベ(1948-)は彼女を含む全ての人々のための祈りの音楽を書いた。これは2組の合唱団、4人のソリスト、そしてフルオーケストラを必要とする大作。ブルース、ジャズ、アフリカ音楽、そしてゴスペルが随所に使われており、ソリストたちにはそれぞれ役割が与えられている。この録音には曲毎に感じられる聴衆たちの熱い吐息と拍手も洩れなく収録されている。 | ||
ハイドン:ミサ曲第1集 スターバト・マーテル Hob.XXbis 御母は悲しみに暮れ/おお、神のひとり子の/ かくも責め苦を負う/かくも御子とともに苦しめる/ 人々の罪のために/愛しい御子が/ さあ、御母、愛の泉よ/聖母よ、十字架にかかりし/ 私の命ある限り/乙女の中のいと清き乙女よ/ 地獄の業火で焼かれても/十字架によりて私を守り/ 肉体が死するとき/天国の栄光を |
アン・ホイット(S) ルーシエン・ブラケット(A) スティーヴン・サンズ(T) リチャード・リポルド(B) ニューヨーク・トリニティ教会cho. レーベル・バロックo. オウエン・バーディック指揮 | |
1761年、西部ハンガリー有数の大貴族、エステルハージ家の副楽長という仕事を得たハイドン(1732-1809)だが、当時老齢だった楽長のグレゴール・ヴェルナーが1766年に死去した後、ようやく楽長へと昇進することができた。その最初の大きな仕事として作曲されたのが、有名な第3番のチェレンシス・ミサと、この「スターバト・マーテル」だった。これは、ハイドンの前任者であるヴェルナーが確立した、聖金曜日にGrabmusik(「重大な音楽」)を演奏するという伝統を継承したためで、ハイドンは入念な準備をして素晴らしい作品を作り上げた。当時はペルゴレージやスカルラッティの同名作品が書かれており、この作品もそれらに肩を並べる壮麗で美しい曲となっている。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集35~希少作品、断章、違稿版集(完結編) 異国から来た乙女 D117/ピアノを弾くラウラ D388(第1稿)/ラウラへの歓喜 D577/ バスのための歌曲のスケッチ D1a/アンドレアス・シラー氏の命名日に D83/ドイツの勝利に寄せて D81/ 人生の夢 D39/子供の歌 D596(断章)/私の父の墓で D496/ゆりかごの中の男の子 D579(第2稿)/ 愛を知る者だけが D513a/タルタロスの群れ D396(未完)/リートのスケッチ イ短調 D555/ ミニョン「このままの姿でいさせて下さい」D469(未完断章)/大ハレルヤD442(ヴァージョンA)/ ヨハネ福音書 D607/戦の歌 D443(独唱版)/水の上の精霊の歌(第1作)D484 シビラ・ルーベンス(S) デトレフ・ロート(Br) ダニエル・グロギュラン(Vc) レト・クッペル、ペーター・リーム(Vn) ウータ・ユングヴィルト(Hp) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | ||
「歌曲の王」シューベルトの全リート作品を録音するというプロジェクトも遂に完結編。全てに渡って高水準の演奏を収録するというコンセプトはこのアルバムでも変わることはなく、完全版を目指してスケッチも洩らさず収録。歌詞がなければチェロで歌わせ、途中で楽譜が終われば、歌もそこで終わり。おなじみのアイゼンロールの他、ハープやヴァイオリンが最終巻に華を添える。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949):歌劇「カプリッチョ」
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S;伯爵夫人) エーベルハルト・ヴェヒター(Br;伯爵) ニコライ・ゲッダ(T;フラマン) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br;オリヴィエ) ハンス・ホッター(Br;ラ・ローシュ) クリスタ・ルートヴィヒ(Ms;クローレン) マヌーグ・パリキアン(Vn) レイモンド・クラーク(Vc) レイモンド・レッパード(Cemb) ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮フィルハーモニアo. | ||
録音:1957年9月2日-7日、9日、11日、1958年3月28日、ロンドンキングズウェイ・ホール。 | ||
ルービンシュタイン~ ショパン(1810-1849):ポロネーズ集 〔第1番-第7番「幻想」〕/ アンダンテ・スピアナートと 華麗なる大ポロネ-ズ Op.22 |
アルトゥール・ ルービンシュタイン(P) | |
録音:1950年-1951年、ハリウッド・RCAスタジオ、マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
フルトヴェングラー~ワーグナー(1813-1883): 歌劇「タンホイザー」序曲(*)/ 楽劇「ローエングリン」~第1幕への前奏曲(*)/ 楽劇「神々の黄昏」より 〔夜明けとジークフリートのラインの旅(*)/ ジークフリートの葬送行進曲(*)/ ブリュンヒルデの自己犠牲(#)] |
キルステン・ フラグスタート(S;#) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO(*)、 フィルハーモニアo.(#) | |
録音:1952年6月23日、キングズウェイ・ホール、ロンドン(#)/1952年12月2日(*)-3日(*)、1954年3月2日(*)、4月(*)、8日(*)、ムジークフェラインザール、ウィーン(*)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ベスト・オブ・ブロードウェイ | ||
オリジナル・キャストで聴くブロードウェイの名曲集。 | ||
ラブ!マリリン~マリリン・モンロー(Vo)オリジナル・レコーディング集 1953-1958 リトルロックから来た娘/ダイヤモンドは少女たちの一番のお友だち/恋に失敗したら/ バイバイ・ベイビー/もう一度!/キス/請求書につけておくわ/帰らざる河/通りの情景/ 驚かないでね/ヒート・ウェイヴ/レイジー/気ままなあなた/女のお手本/素晴らしいロマンス/ 2階の少女/ランニン・ワイルド/あなたに愛されたいのに/恋はおしまい/お熱いのがお好き | ||
マイアベーア(1791-1864):歌劇「エジプトの十字軍」(1824)
マイケル・マニアチ(CT;アルマンド) パトリツィア・チョーフィ(S;パルミーデ) マルコ・ヴィンコ(B;アラディーノ) イオリオ・ゼンナーロ(T;オスミーノ) シルヴィア・パジーニ(Ms;アルマ) フェルナンド・ポルターリ(T;アドリアーノ) ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms;フェリシア) ルカ・ファヴァロン(T)他 エマニュエル・ヴィヨーム指揮フェニーチェ劇場o.&cho. | ||
「エジプトの十字軍」はマイアベーアがフランスで成功する足掛かりを作ったオペラで、1824年にフェニーチェ劇場で初演された時は好評だったが、1835年の再演以降、およそ170年も忘れられた演目となっていた。今回の上演はアメリカの男声ソプラノ、マニアチと、人気沸騰のソプラノ、チョーフィ、そして名バス、ヴィンコらによる充実の歌手陣を得て、最高の盛り上がりを見せたという。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年4月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ムーヴィーブラス~映画でおなじみのアノ曲 バーンスタイン(1918-1990) (金管五重奏編:M.ピエロボン): ウェスト・サイド物語~ [序曲/ジェット・ソング/なにか起こりそう/ ブルース/パブ/マンボ/マリア/アメリカ/ こっそりと/一つの手、一つの心/トゥナイト/ アレグロ/アイ・フィール・プリティ/ 恋は永遠に/クラプキ巡査/フィナーレ] バーバー(1910-1981) (金管五重奏編:S.マクネフ): 弦楽のためのアダージョ Op.11 J.ウィリアムズ(1932-)/ J.ゴールドスミス(1929-2004)/ D.アーノルド(1962-) (金管五重奏編:M.ピエロボン): スペース・ブラス~ [スーパーマン「メイン・テーマ」/ E.T.「メイン・テーマ」/ スター・トレック「オープニング・テーマ」/ スター・トレック「コラール」/ スター・トレック「終わりのテーマ」/ インペンデンス・ディ「メイン・テーマ」/ アポロ13号「メイン・テーマ」/ 未知との遭遇「メイン・テーマ」] J.ウィリアムズ(金管五重奏編:M.ピエロボン): インディ・ジョーンズ「メイン・テーマ」 エルフマン(1953-)(金管五重奏編:M.ピエロボン): ザ・シンプソンズ「メイン・テーマ」 F.ミカリッツィ(1939-)/大野雄二(1941-) (金管五重奏編:M.ピエロボン): ルパン三世「メイン・テーマ」 |
ゴマラン・ブラス・クインテット [マルコ・ブライト(Tp) マルコ・ピエロボン(Tp) ニーロ・カラクリスティ(Hr) ジアンルーカ・シピオーニ (Tb) オズワルド・プレーダー (Tuba)] | |
1999年、イタリアの金管楽器奏者5 名によって結成されたゴマラン・ブラス・クインテット。それから僅か2年後、「パッサウ管楽器国際コンクール」で優勝し一躍世界中の注目を集めた。ロジャー・ボボを始めとした同業の奏者たちや、ズービン・メータら大指揮者もこぞって絶賛。輝かしい音色とともに知名度は急上昇中のアンサンブル。そんな彼らが満を持して演奏するのが、映画で使われた名曲の数々。これらの曲のほとんどが、メンバーのトランペット奏者M.ピエロボンによって、曲の特性が存分に生かされた編曲を施され、とても楽しい曲として生まれ変わっている。日本人にはおなじみの「ルパン三世」のテーマの変貌ぶりに、ぜひ驚いてみて頂きたい。 | ||
ハチャトゥリアン:チェロ協奏曲 ホ短調/ チェロと管弦楽のための「コンチェルト・ラプソディ」 |
ドミートリー・ヤブロンスキー (Vc) モスクワ市so. マキシム・フェドトフ指揮 | |
ハチャトゥリアン(1903-1978)はこのチェロ協奏曲の他にも、ピアノとヴァイオリンのためにも協奏曲を1曲づつ書いている。この2曲は全体的に旋律美に溢れ躍動的な作品であるためか人気が高いのだが、1846年に作曲されたチェロ協奏曲は、ハチャトゥリアンが心血を注いだ作品であるのにもかかわらず、現在ではあまり演奏されることがない。どうしても戦時の不安定な空気を反映しているせいか、全体的に重苦しく、オーケストラの華やかさも少々控えめになっているようで、確かに「剣の舞」のような絢爛豪華な音色を求める人にはちょっと物足りなく思えるのかもしれないが、休みなく動き回るチェロの活躍ぶりと、丁寧に書かれたオーケストラ部分を味わってみると、やはりこの曲が20世紀を代表するチェロ協奏曲であることに異論を唱えることは不可能だろう。1963年に作曲された「コンチェルト・ラプソディ」は名手ロストロポーヴィチに献呈されたもので、こちらは突き抜けたかのようなチェロの妙技をたっぷり堪能できる曲になっている。現代の名手ヤブロンスキーの燃えるような熱い演奏で。 | ||
ソヴィエトとロシアのヴィオラ音楽集 クリュコフ(1902-1960):ヴイオラ・ソナタ Op.15(*) ワシレンコ(1872-1956):ヴィオラ・ソナタ Op.46(*) フリード(1915-):ヴィオラ・ソナタ Op.62-1(*) クレイン(1913-1996):ヴィオラ・ソナタ(#) ボグダーノフ=ベレゾフスキー(1903-1971): ヴィオラ・ソナタ Op.44(#) |
イーゴリ・フェドトフ(Va) レオニード・ヴェシュアイツェル (P;*) ゲイリー・ハモンド(P;#) | |
ほとんど耳にすることのないロシア、ソヴィエトの作曲家たちの、これまた渋いヴィオラ・ソナタ集。通して聴いてみると各々の作曲家たちの個性の違いが際立つ面白いアルバムとなっている。これらの曲の中には、ロマン主義の叙情性とスクリャービン、ショスタコーヴィチの明らかな影響、そしてロシアらしい感傷性とわずかに感じられるフランスの空気がごちゃ混ぜになって含まれていて、それを感じ取るのがとても楽しいひと時となるに違いない。フェドトフとヴェシュアイツェルはこれがNAXOS へのデビュー盤となる。瑞々しい才能の発見も楽しい限り。 | ||
ヴィルトゥオーゾ・ヴィオラ ベンジャミン(1893-1960):ラヴェルの墓 エネスコ(1881-1955):演奏会用小品/ J.S.バッハ(コダーイ編): ファンタジア・クロマティカ (原曲:J.S.バッハの 「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903」) ジョンゲン(1873-1953):序奏と踊り Op.102 ヴュータン(1820-1881): 無伴奏ヴィオラのためのカプリッチョ/ エレジー Op.30 パガニーニ(1782-1840):大ヴィオラのためのソナタ (カデンツァ:A.アラッド) クライスラー(1871-1962): プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ ショア(1896-1985):スケルツォ |
ロジャー・チェイス(Va) 大滝美知子(P) | |
「ヴァイオリンでもなく、チェロでもない中間の大きさ」というイメージの付きまとうヴィオラだが、一度この音色にはまってしまうと、もう後には戻れないほどの魔力がある楽器。特に中音域から低音域の艶やかさと、絶妙な表現力はどんな言葉を持ってしてでも表すことはできない。そんなヴィオラの魅力を存分に楽しむ1枚がこれ。もともとヴィオラのために書かれた曲と、他の楽器のために書かれた曲を聴き比べるのも楽しいだろう。通好みの人が愛する作曲家ジョンゲンの珍しい作品も収録されている。またバッハの曲をコダーイが編曲したトラック3もオススメ。見事なヴィオラを演奏するチェイスはロンドン生まれでカナダで学んだ人。優れた室内楽プレイヤーとして世界中で絶賛されている。 | ||
ウィリアム・シューマン::交響曲第8番(1962)/ 夜の旅(1947) アイブズ(1874-1954):「アメリカ」による変奏曲 (管弦楽編曲:ウィリアム・シューマン)(1891/1964) |
シアトルso. ジェラルド・シュワルツ指揮 | |
NAXOS の人気シリーズ、ウィリアム・シューマン(1910-1992)の交響曲集も今作が最終巻となる。このアルバムのメインは大編成のオーケストラを用いた交響曲第8番。1962年10月4日にリンカーンセンターでバーンスタイン&NYPによって初演された3つの特徴的な楽章からなる作品。ゆったりとした第1楽章は、過去のいくつかの自作を引用しながら、ハープ、ピアノを含む印象的な音色を交え少しづつ熱を帯び、金管楽器の咆哮によるクライマックスを迎える。そのまま休みなしで続く第2楽章も、1950年作曲の弦楽四重奏曲第4番のメロディを用た息の長い旋律が歌われる。そして快活な最終楽章が続く。ここではピアノや打楽器が縦横無尽に活躍し、多彩な音色で耳を楽しませてくれる。彼の素晴らしい管弦楽法を体感する一瞬。モダーンな響きの中にどことなく懐かしさを纏った音楽。長大な「夜の旅」も陰鬱な音楽ではあるが、やはりどこか郷愁を誘う部分もあり、何とも魅力的な作品。最後のアイブズの変奏曲の編曲版は原曲ともども有名。アメリカと銘打たれているが実はイギリス国歌。それもかなり歪曲されているけどね・・・。 | ||
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第4集 レブス~[前奏曲/ダンス/ ジグ/ヴァリアション/フーガ/パレード]/ 讃歌/死への讃歌~ [前奏曲/第1の讃歌~労働への讃歌/ 第2の讃歌~春への讃歌/第3の讃歌/死への讃歌] |
アルンヘムpo. クリストファー・リンドン=ギー指揮 | |
MARCO POLO 8.223724 より移行盤。 好評のマルケヴィチ(1912-1983)管弦楽曲集シリーズの第4作。ここでは彼の作品の中で最も不可解で興味をそそられる2つの曲が中心。興行師レオニード・マシーンに依頼されて作曲したにも関わらず、どうしたわけか上演されることのなかったバレエ「レブス」。そして「讃歌」と名付けられているのに、内容は極めて世俗的な作品(これはマルケヴィチの実験的な作品と言われている)。どうしても、ストラヴィンスキーやプロコフィエフの筋肉質の音楽を想起させられるが、やはり曲に現れる独特のポリリズムと多調性はマルケヴィチならではの物。同時多発的な音の爆発には心地良さすら感じる。 | ||
シュポア:コンチェルタンテ第1番 イ長調 Op.48/ コンチェルタンテ第2番 ロ短調 Op.88/ ヴァイオリン二重奏曲 ト長調 Op.3-3 |
ヘニング・クラッゲルード(Vn) オイヴィンド・ビョーラ(Vn) オスロ・カメラータ バラット=ドゥーエ室内o. ステファン・バラット=ドゥーエ指揮 | |
複数のソリストが活躍する「コンチェルタンテ」は、バロック時代にはよく作曲されたものの、ロマン派の時代になるとほとんど書かれることは無かった。ソリストはたった一人で大オーケストラに立ち向かい、眩いばかりの技巧を誇示するのが当たり前となったから。そんな中でシュポア(1784-1859)は積極的に優れたコンチェルタンテを作曲し、ソリストたちの親密な対話を促した。当時の音楽界では、彼のメロディは上品過ぎて発展性がない。と揶揄されたということだが、例えばこのコンチェルタンテの第1番の冒頭での長調と短調が目まぐるしく交錯し、すばらしいハーモニーを作り上げていく場面などを目の当たりにするとベルリオーズやチャイコフスキーの音楽と比べても何の遜色もないと言ってしまっても良いほどではないだろうか。演奏するのは、シベリウスやシンディングで優れた解釈を聴かせる名手クラッゲルードと、同じく北欧の名手で現ノルウェー国立オペラo.コンサートマスター、オイヴィンド・ビョーラ。目を見張るばかりの美音が炸裂する。 | ||
メンデルスゾーン=ヘンゼル:ピアノ作品集 アレグロ・モルト ハ短調/小夜想曲 ト短調/ ピアノ・ソナタ ハ短調/歌 変ホ長調/ ピアノ・ソナタ ト短調/アダージョ 変ホ長調/ アンダンテ・コン・モート ホ長調/ ソナタあるいはカプリッチョ/ アレグロ・モルト・アジタート ニ短調/これで終わり |
ヒーザー・シュミット(P) | |
長い間、音楽史では弟の栄光のみが語られ、その脚注にひっそりと記されるばかりであった姉、ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847)のピアノ作品集。先にリリースされた歌曲集(8.570981)で、その才能の片鱗に触れた方も多いことだろう。彼女は42年の生涯の内におよそ500もの作品を残し、弟フェリックスにも多大な影響を与えたにも関わらず、ただ女性というだけで、その作品はずっと軽んじられてきてしまった。まずは先入観を一切捨てて、この雄弁な音楽に耳を傾けて頂きたい。本人は自分の作品を「主婦の片手間として扱ってほしい」と望んでいたというが、その言葉の奥底には溢れるほどの才能を持てあます天才の姿が見てとれるはず。とりわけ短調の曲には、悲痛さと激情が溢れていて、まるでベートーヴェンの作品を聴いているかのような興奮さえ覚える。 | ||
ロックバーグ(1918-2005):ピアノ作品集第1集 2台ピアノのための「炎の環」(1996-97)~ [厳粛なリフレイン1/明暗1/ カノン・ヴァリエーション/ゲームフォーカス/ 厳粛なリフレイン2/ガーゴイル/星雲/ 厳粛なリフレイン3/夢見るように/ 無限のリチェルカーレ/厳粛なリフレイン4/ カプリチョス/6声のフーガ/明暗2/ 厳粛なリフレイン5] |
ハーシュ=ピンカス・ピアノ・デュオ [エヴァン・ハーシュ サリー・ピンカス] | |
心の内部、そして脳の内部に炎は宿る。それは太陽系を銀河系を形造る普遍的な炎であり、小惑星、彗星すらも内包している。それらは大きな軌道に乗り、巨大な螺旋を描きつつ、数百万マイルという想像を絶する距離を横切って流れていく。そんな風景を心に描いて頂きたい。この15曲からなるピアノ・デュオ曲は想像を絶する世界を目の前に見せてくれるかのようだ。ある時は煌めき、ある時はぶつかり合い、湧き上がる音の炎を丹念に描いていく。静かに燃える炎、くるくる回る炎。人間の原始的感覚に直接訴える音楽。 | ||
ロビン:オルガン作品集 空に目を向けよ(初稿)(2001)(*)/ 環の反射(2007-2008)(#)~ [環の踊り/環の風/ハイフン1/環の反射/ ハイフン2/環の調べ/遠くの環]/ 3つの夢の元素(2004)(#)~[第1番「口絵」/ 第2番「脹らむもの」/第3番「ミステリー」]/ 空に目を向けよ(第2稿;#) |
ジャン=バティスト・ロビン (Org) | |
サン・ルイ・アン・リル教会のオルガン(*)、サン・テティエンヌ・デュ・モン教会のオルガン(#)。 1976年生まれの若きオルガニスト、ロビン(1976-)の作品集。演奏家としての彼の腕前はクープランの「教区のためのミサ曲」(8.557741-42)で伺い知ることが出来るが、作曲家としての才能に触れる事はまた違った驚きに満ちている。彼の作品は強さと詩的な情感を兼ね備えていて、オルガンの性能を知り尽くした者にしか書き得ない新しい音の構造を伴っている。2台のオルガンの音色比べも楽しい「空に目を向けよ」での力強い音のアラベスクや、カンザス大学の委嘱作である「環の反射(リフレティング・サークル)」での飽くなき音色への追求に耳をすますと、彼がどんなものをオルガンの音色で描きたいのかが理解できるだろう。また終始ミステリアスな雰囲気の漂う「3つの夢の元素」は従来のオルガンのイメージを覆すほどの斬新な作品。 | ||
ブランカフォート:ピアノ作品全集第5集 5つの夜想曲/フォーレへのオマージュ/ 2つの曲~[素朴な曲/断続的な曲]/ サルダナ・シンフォニカ/強迫観念/ パラウ・ソリタの乙女/トゥーリナへの3つの忠告/ エレジー/ 小さな手のための小品集~ [パートブラリを飾るイラスト/間奏曲/ サイエントロジー/ワルツ/マーチ/ エリザベスの歌/インマ/カミラから/ユージニア/ 礼儀(*)/お気に入りのギャロップ(*)] |
ミケル・ビリャルバ(P) ミゲル・オリウ(P;*) | |
ブランカフォート(1897-1987)のピアノ作品全集も第5番目のリリース、こちらが最終巻となる。ピアニストのビリャルバが作曲家の遺族に直接交渉し、未出版のスコアを借り出して、この録音が実現した。どの作品も珍しいのだが、とりわけフォーレの作品からインスピレーションを受けたであろう「夜想曲」の美しいこと。第1番と第2番は大いなる自然への憧憬で、第1番の不明瞭な調性感は聴き手を即座に夜の世界へと引き込む。第3番と第5番はより抽象的な世界感に支配されていて、聴き手も感覚を研ぎ澄ませなくてはいけない。第2番は若き日への懐古。第4番は諦観に支配されているようだ。ある時期のブランカフォートは挫折感を味わい、自らを翼の切り取られた鳥と称したが、ここで聴ける彼の音楽にはどれも真の魂が宿っているように思われてならない。 | ||
ファーガソン: ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.8(1938-1940)/ 発見 Op.13(1951)(*)~[溶けて行く夢/ 自由の都市/バビロン/ジェーン・エレン/発見]/ 5つのバガテル Op.9(1944)/ 2台のピアノのための パルティータ Op.5b(1935-1936)(#) |
ラファエル・テッローニ(P) フィリダ・バニスター(A;*) ワディム・ピースマン(P;#) | |
北アイルランド、ベルファスト生まれの作曲家、ファーガソン(1908-1999)は幼い頃から早熟で、14歳の彼の評判を聞きつけたピアニスト、ハロルド・サミュエルがロンドンに呼びたいと両親に申し出たほどだった。イギリスに渡った彼はフィンジらと共に、ヴォーン・ウィリアムズの教えを受け、イギリス風の作風を身につけた。実際に作曲に勤しんでいたのは1928年から1959年までの短い間で、声楽曲を含む19の作品のみが公表されている。このアルバムには1935年から1944年までの作品が収録されていて、中でも連作歌曲集「発見」は本来テノールのための歌曲だが、名アルト歌手キャスリーン・フェリアーが愛した曲として知られている。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ ニコラス・アルトシュテット ピエルネ(1863-1937):チェロ・ソナタ ヘ短調 Op.46 ブーランジェ(1887-1979):3つの小品 ダンディ(1851-1931): 歌 Op.19(チェロとピアノ編)/ チェロ・ソナタ Op.84 ピエルネ:エクスパンシオン Op.21/カプリース Op.16 |
ニコラス・アルトシュテット (Vc) ジョゼ・ガラルド(P) | |
1982年生まれのアルトシュテットは、すでにいくつかのCDもリリースしている期待の若手チェリスト。ベルガメンシチコフとゲリンガスに師事し、2005年ドイツ音楽コンクール、及びシュトゥットガルト国際チェロ・コンクール、そして2006年アダム国際コンクールなどいくつものコンクールでも優勝。その実力は誰もが認めるところ。このNAXOSでのデビュー盤はピエルネとダンディ、ブーランジェの作品を演奏している。ロマン派と印象派の境目にあるかのようなピエルネのチェロ・ソナタ、古いフランスの舞曲形式を踏襲したダンディの作品、薄氷の上に築かれるかのような繊細な面持ちのブーランジェの作品と、同じ「フランス音楽」とひとくくりにはできないような多彩な表情を持った曲たちを、柔軟な歌い口と艶やかな音色で歌いあげている。 | ||
フォーレ:チェロとピアノのための音楽集 シシリエンヌ Op.78/チェロ・ソナタ第2番 Op.117/ 夢のあとに Op.7-1(P.カザルス編)/ エレジー Op.24/ロマンス Op.69/ 子守歌 Op.16(チェロとピアノ編)/蝶々 Op.77/ セレナーデ Op.98/チェロ・ソナタ第1番 Op.109/ パヴァーヌ Op.50(H.ビュッセル編) |
イナ=エスター・ユースト・ ベン=サッソン(Vc) アラン・スターンフィールド(P) | |
エルサレムso.の首席チェロ奏者、および世界的ソリストとして活躍するイナ=エスター・ユースト・ベン=サッソンの弾く味わい深いフォーレ(1845-1924)のチェロ作品集。彼女はフルニエに学び、ベルグラード国際チェロ・コンクールで優勝し、チェリビダッケを始めとした大指揮者とも数多く共演している。フォーレの2曲のチェロ・ソナタはどちらも晩年に書かれた独特の渋い魅力を放つ作品として知られる。時は20世紀に入り、もともと緩やかだったフォーレの調性感はいよいよ希薄となり、その響きは水面を反射する光のように移ろっていく。彼女はそんな繊細な流れを的確に捉え、流麗さを損なうことなく淡々と音にしていく。良く知られた「夢のあとに」などの初期の作品の編曲集はまた違った味わいがあり、こちらもフォーレの音楽を聴く喜びに浸れる。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ:宗教的合唱曲作品集 モテット「旋風からの声」(*)/ 真理のために勇敢に/ミサ曲 ト短調/ 3つの合唱による讃歌(*)~ [復活祭のための讃歌/クリスマスのための讃歌/ 聖霊降臨祭のための讃歌]/ ジョージ5世の死を悼む涙(*)/ 飛行体の車輪のヴィジョン(#)/ 正義の精神/賛美のコラール(*) |
ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊 アショク・グプタ(Org;*) ジェイムズ・マクヴィニー(Org;#) ティモシー・ブラウン指揮 | |
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)が1921年から22年にかけて作曲した ト短調ミサは彼の宗教作品の中でもとりわけ有名。英国後期ルネサンスの様式と、彼自身の対位法への興味が融合した大作で、無伴奏の合唱のみで歌われる。しかし、このアルバムで興味深いのは、今までほとんど顧みられることのなかったいくつかの作品。本来はオーケストラと合唱のために書かれた「3つの合唱による讃歌」(今回はオルガン伴奏による)や、オルガンと混声合唱のために書かれた「飛行体の車輪のヴィジョン」はほとんど耳にする機会がない。この作品は彼の友人であった聖マイケル教会のオルガニスト、ハロルド・ダークのために書かれたもので、オルガン・パートには超絶技巧が要求されている。出所は旧約聖書のエゼキエル書で、そこに書き記された謎の飛行物体についての音楽。この物体の謎は現代でも解明されておらず、もしかしたらUFOでは?とも言われている不思議な物。 | ||
ホワイトボーン:ルミノシティーと合唱作品集 コレギウム・レガーレ(*)~ [マニフィカト/ヌンク・ディミティス]/ アレルヤ・ユビラーテ(#)/ デズモンド・ツツの祈る人(+)/ 彼は別れの精神で私に施す(**)/生命の水の純粋な川/ 永遠の休息(**)/公正さと明るさはただ一つ/ ここには音も言葉もない/ ルミノシティ(##)~ [ルクス・イン・テネブリス/変わりゆく情景/ 沈黙/生物/ダイヤモンドの城/ 美についての問い/全てのものは全て善く] |
クリストファー・ジレット (T;*) アンドラーデ・レヴァイン (Va;##) ヘンリー・パークス (Org;*/#/**/##) デズモンド・ツツ (ナレーター;+) ステファン・ジョーンズ (ターンブーラ;##) アンドルー・カー (Perc;*/+/##) コモーショ マシュー・ベリー指揮 | |
サクソフォンと合唱音楽の作曲家として主にBBCで活躍するイギリスの現代作曲家、ホワイトボーン(1963-)の感動的な合唱作品集。このアルバムではケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団のために書かれた最新の作品を始め、古代の詩から、インドの古典詩、そして南アフリカの平和主義家で1984年のノーベル平和賞受賞者であるデズモンド・ムピロ・ツツをフィーチャーした祈りの歌まで、様々な表情の作品を聴くことが出来る。彼の音楽は本当に単純明快で、複雑なハーモニーを重んじるのではなく、その気になれば一緒に祈りを捧げるのも可能なほどに判りやすいメロディ。聴き手の心にまっすぐに飛び込んでくる美しいメロディを演奏するのは、オックスフォード室内合唱団の中でも現代的レパートリーを得意とするグループ、コモーショ。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」 | ガーリンデ・ゼーマン(S) クヌート・ショッホ(T) クラウス・メルテンス(B) ユンゲ・カントライ フランクフルト・バロックo. (ピリオド楽器使用) ヨアヒム・カルロス・ マルティーニ指揮 | |
ヘンデル(1685-1759)は晩年になって精力的にオラトリオを作曲した。この「アレクサンダーの饗宴」もそんな中のひとつ。この作品は1736年ロンドンで初演された時、1300 人もの観客が大興奮したというもので、1697年ドライデンが書いたアレクサンダー大王を讃える詩が元になっている。愛と戦い、そして祝宴。これらが見事に音で表現された華やかなオラトリオ。しかし現代では、その幕間に演奏された合奏協奏曲ばかりが有名で、本来のオラトリオが演奏されることはほとんどなくなってしまった。初演時、ヘンデルは理想的なソプラノ歌手を得るためにイギリス中を探しまわり、結果、見つけたのはアンナ・マリア・ストラーダ(ルール・ブリタニアを作曲したトマス・アーンの未来の妻)で、彼女はこの公演の成功に大きく貢献した。このアルバムには合奏協奏曲は含まれていないが、その曲は8.550158で聴くことが出来る。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ フルトヴェングラー シューベルト: 交響曲第8番 ロ短調 D759「未完成」(*)/ 交響曲第9番 ハ長調 D944「グレート」(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO(*) BPO(#) | |
録音:1950年1月9日-21日、ウィーン・ムジークフェライン・ザール(*)、1951年11月-12月、ベルリン イエス・キリスト教会(#)、マーク・オーバート=ソーン復刻。 このアルバムは、シューベルト(1797-1828)の交響曲の中でも、最も名演とされている2曲を収録した物。このフルトヴェングラーの演奏は、人間のあらゆる感情…悲嘆、激怒、喜び、そして慰めを曲の流れとともに洗い出し、爆発的な音楽の流れを作りだする。感情表現の見事さは、とりわけゆっくりとした楽章に顕著でまさに滔々と流れる大河を思い起こさせるかのような不滅の輝きを持つ演奏。この堂々とした演奏を聴いていると、交響曲作家としてのシューベルトが目の前に立ち現れることだろう。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ ミケランジェリ初期録音集第2集 モーツァルト(1756-1791): ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K450(*) [録音:1951年6月26日-27日] ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 Op.2-3 [録音:1941年9月-10月ミラノ] ショパン(1810-1849): スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31 [録音:1940年1月ミラノ] 子守歌 変ニ長調 Op.57 マズルカ第25番 ロ短調 Op.33-4 [録音:1943年1月20日ミラノ] マズルカ第47番 イ短調 Op.68-2 ワルツ第9番 変イ長調 Op.69-1 [録音:1939年12月-1940年1月ミラノ] |
アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリso.(*) エットーレ・グラチス指揮(*) | |
ウォード・マーストン復刻。 天才ピアニスト、ミケランジェリ。彼の19歳から31歳までの輝かしい軌跡がこの1枚に収められている。ここには、暖かみのある音色、洗練された表現力、そして完全無欠なテクニック。これら全てが融合された若きピアニストの姿が映し出されている。1948年にある批評家が書いた文章。「なんというピアニストだろう!彼のテクニックは驚くばかりで、解釈はまさに偉大なる音楽家。」そんなミケランジェリの演奏は、同じく初期録音集の第1集(8.111351)でも確かめることが可能。 | ||
ポーター: アラジン(1958)(*)~ [序曲/スーパーマーケットにおいで/道をつくる/ 星にあなたの運命を託そう/ちょっと微笑み返し/ アラジン/楽しくないだろうな/あなたを崇拝する/ 税金の高さが不思議/あなたを崇拝する/終曲]/ アラジン(プライベート・エディション・プレビュー) (1957)(#)~ [コール・ポーターによるイントロダクション/ アラジン/星にあなたの運命を託そう/ あなたを崇拝する/ちょっと微笑み返し]/ 魅惑の巴里(サウンドトラック)(1957)(+)~ [魅惑の巴里/あなたも/愛/ レディを待って/なぜ私は行くのか]/ エニシング・ゴーズ(サウンドトラック)(1955)(**) |
シリル・リチャード(Vo;*) デニス・キング(Vo;*) ジョージ・ホール(Vo;*) サル・ミネオ(Vo;*) アンナ・マリア・アルベルゲッティ (Vo;*) スタジオ・コーラス(*) スタジオo.(*) ロバート・ラッセル・ ベネット指揮(*) コール・ポーター (ナレーター;#) スタジオ・ヴォーカルズ (Vo;#) スタジオ・コーラス(#) スタジオo.(#) スタジオ・コンダクター(#) ジーン・ケリー(Vo;+) ミッチ・ゲイナー(Vo;+) ベティー・ワンド(Vo;+) ソーラ・マティアソン(Vo;+) MGM スタジオo.(+) アドルフ・ドイッチェ指揮(+) パラマウント・スタジオo.(**) ジョセフ・リリー指揮(**) | |
2004年に公開された映画「五線譜のラブ・レター」で描かれたように、作曲家コール・ポーター(1891-1964)の生涯は必ずしも幸せなものではなかったようだ。しかし彼の音楽はいつの時も輝かしく楽天的で、聴く人にやさしい微笑みをもたらしてくれる。この「アラジン」は1958年2月21日、CBSテレビで放送されたテレビ・ドラマのために作曲された物。当時の彼は肉体的にも精神的にもぼろぼろの状態にあったのだが、書かれた音楽にはその苦悩はみじんもない。美しく夢のような音楽。1957年のプライベート・エディション・プレビューでは彼の肉声を聴くことが可能。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年3月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ラフマニノフ: ヴォカリーズ Op.34-14(管弦楽版)/ 交響曲第2番 ホ短調 Op.27 |
デトロイトso. レナード・スラットキン指揮 | |
今更何の説明も要らない超名曲を、名指揮者スラットキン&デトロイトso.の華麗なる演奏で。1897年に満を持して発表した「第1交響曲」の初演が大失敗に終わってしまったラフマニノフ(1873-1943)、そのショックでしばらく作曲の筆が止まってしまったのだが、何とか立ち直り1900年に書いた「ピアノ協奏曲第2番」は大成功を収め、ようやく作曲家としての自信を取り戻したのだった。しかし、第2番の交響曲に着手するのはそのほぼ6年後。公私ともに充実した頃合いを見計らうかのように書かれたこの曲は、どこもかしこもドラマティックで素晴らしいメロディに溢れている。陰鬱で幅広い楽想を持つ第1楽章、ホルンの動機が印象的な第2楽章スケルツォ、そしてこの曲の白眉とも言える美しすぎる第3楽章、劇的な盛り上がりを見せる最終楽章と、どこから聴いても真の名曲たる風格を備えている。 | ||
プロコフィエフ: 吹奏楽によるロメオとジュリエット(抜粋) |
エイカンゲル=ビョルスヴィク・ ムシッグラーグ・バンド ビャーテ・エンゲセット指揮 | |
プロコフィエフ(1891-1953)のバレエ音楽を吹奏楽とパーカッションで。そんな試みを音にしたのがこのアルバム。ノルウェーの誇る名バンド「エイカンゲル=ビョルスヴィク・ムシッグラーグ・バンド」の冴え渡るアンサンブルには驚くばかり。彼らは、すでにコンサートでもこのヴァージョンを2年近くに渡って上演してて、常に満場の人気を得ており、この曲を楽団のレバートリーとして定着させている。このユニークなプロジェクトに参加した3人の編曲者は、すでに様々な作品の編曲で知られている人たちで、長年この楽団とも関係があり、もちろんブラスバンドについて完璧な知識を持っている人たち。彼らは原曲の味わいを全く損なうことなく、名曲に新たな姿を与えた。 | ||
クラウス:歌劇「カルタゴのイーニアス」~管弦楽作品集 | シンフォニア・ フィンランディア・ユバスキュラ パトリック・ガロワ指揮 | |
最近、急速に知名度が上がってきている「北欧のモーツァルト」ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792)がとりわけ得意としていたのがオペラや劇音楽だった。この分野で彼がどれほどの偉業を成し遂げたのかは、このアルバムをお聴きいただければ即座にわかっていただけることと思う。この「カルタゴのイーニアス」は1781年に建立されたストックホルムの新しいオペラ・ハウスのこけら落しのためにと作曲を始めたものだが、負債を背負ったプリマドンナが、オーケストラのコンサートマスターである夫と共にスウェーデンから逃げてしまったという突然のアクシデントをきっかけに、クラウス自身が作品を見直し手を入れ続けたため、結局10年後の1791年になるまで初演されなかったという渾身の作品。今や名指揮者として君臨するガロワの的確な演奏は、この曲の評価を揺るぎないものにしている。 | ||
ハリス: 交響曲第6番「ゲティスバーグ」/ 交響曲第5番/アクセレレーション |
ボーンマスso. マリン・オールソップ指揮 | |
オクラホマ出身の作曲家ロイ・ハリス(1898-1979)はカリフォルニアで学んだ後、パリに留学しナディア・ブーランジェに師事した。ルネサンス音楽にも造詣の深かった彼は、アメリカ音楽、特に管弦楽作品の礎を作り、それをゆるぎないものにした事で現在でもとても高く評価されている。この第5番と第6番の交響曲はヨーロッパでの戦争を背景にして書かれたもので、1942年から書き始められた第5番は「偉大なるソ連の英雄的で自由を愛する人々」へ捧げられている。第6番は、4つの楽章のタイトルに「人民の人民による人民のための政治」で知られるリンカーンの有名なゲディスバーグの演説が直接引用されている興味深い作品で、ハリスの国家主義への情熱もそのまま反映された密度の濃い物。1941年に書かれたアクセレレーションは、楽想の一部が第6番の交響曲へと転用されたこともあり、「もう一つの戦争交響曲」と呼ぶにふさわしい作品。 | ||
ヒナステラ: パブロ・カザルスの主題による変奏曲 Op.48/ 協奏的変奏曲 Op.23/ 弦楽五重奏と弦楽オーケストラのための パブロ・カザルスの主題による変奏曲 Op.46 |
LSO ジセル・ベン=ドール指揮 | |
伝説的名チェリストで作曲家でもあるカザルスと親友であったヒナステラ(1916-1983)は、カザルスの生誕100 周年の記念祝賀祭のために一つの変奏曲を作曲した。最初は弦楽五重奏と弦楽オーケストラという編成で書き上げたのだが、当時ワシントン・ナショナルso.の音楽監督であったロストロポーヴィチから「作品を世界初演したい」という申し出があり、ヒナステラは作品をより大きな編成へと生まれ変わらせ、一層の輝きを与えた。この曲を作曲するにあたって、彼がどれほどカザルスに敬意を払っていたかは、後にBoosey & Hawkes 社から出版される際に付された「作曲家ノート」に詳しく綴られている。もちろん曲の中にも偉大なるチェリストの面影はいたるところに散見され、とりわけ第4曲での「鳥の歌」の扱いは永遠なる友情の証しとして強く印象に残る。 | ||
グラズノフ:管弦楽作品集第19集 1幕のバレエ「恋愛合戦」Op.61 |
ヤシ・モルドヴァpo. ホリア・アンドレースク指揮 | |
MARCO POLO 8.220485 より移行。MARCO POLO で発売時、大変な話題となったグラズノフ(1865-1936)の秘曲がついにNAXOS に登場する。この1900年に初演されたバレエ「恋愛合戦(別題…女の試み)」は、公爵家の娘イザベラが、婚約者の真の愛を確かめるために、小間使いに変装し誘惑するというお話。付された音楽は重厚なロシア風味ではあるものの、徹底的にフランスのロココ調を模しているという面白い作品。この精緻な総譜は、グラズノフの師であるリムスキー・コルサコフにも称賛された。ワルツを始めとした美しいメロディが満載。もっと多くの方に聴いて欲しい隠れた名曲。 | ||
ベートーヴェン: 付随音楽「エグモント」全曲 Op.84/ 行進曲 ヘ長調「ボヘミア国防軍のために」WoO18/ 行進曲 ヘ長調 WoO19/ああ、不実なる人よ Op.65 |
マドレーヌ・ピラード(Ms) クラウス・ オバルスキ(ナレーター) ニュージーランドso. ジェイムズ・ジャッド指揮 | |
熱気溢れる第5交響曲を完成したベートーヴェン(1770-1827)が次に手掛けたのが、この劇音楽「エグモント」だった。1809年当時のウィーン宮廷劇場支配人であったハルトルが、ゲーテの戯曲を音楽とともに上演する計画を立て、選ばれた題材がこの作品。内容はエグモント伯ラモラール(フランドルの軍人、政治家。八十年戦争初期の指導者の一人)の自己犠牲と英雄的行為を讃えた物。この作品を通してベートーヴェン自身の政治への思いも描かれている。今では序曲のみが演奏される作品だが、第5交響曲に通じる情熱が随所に感じられる名作として、もっと高く評価されても良いだろう。 | ||
マルティヌー:ピアノ協奏曲集第1集 ピアノ協奏曲第3番 H.316/ ピアノ協奏曲第5番 変ロ長調 (ファンタジア・コンチェルタンテ)H.366/ ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ H.269 |
ジョルジョ・コウクル(P) ボフスラフ・マルティヌーpo. アルトゥール・ファーゲン指揮 | |
チェコの作曲家、マルティヌー(1890-1959)の知られざるピアノ作品集を全て録音するという快挙を成し遂げたNAXOS だが、どうせならマルティヌーのピアノ協奏曲も全部お聴きいただく計画を立てている。このアルバムには2つの協奏曲と1938年に作曲されたコンチェルティーノを収録。どの曲も印象主義と原始的な躍動感が絶妙にブレンドされた個性的な音楽。演奏はおなじみコウクル。マルティヌー研究家でもある彼の表現は、作曲家の友人であったフィルクシュニーの演奏と並び、スタンダードな形として後世に残ることだろう。 | ||
ドーマン:協奏曲集 マンドリン協奏曲/ピッコロ協奏曲/合奏協奏曲/ピアノ協奏曲イ調 アヴィ・アヴィタル(マンドリン) ミンディ・カウフマン(ピッコロ) エリラン・アヴニ(P) アルノー・サスマン、リリー・フランシス(Vn) エリック・ナウリン(Va) ミハル・コールマン(Vc) 濱田あや(Cemb) アンドルー・シル指揮メトロポリス・アンサンブル | ||
イスラエルの作曲家ドーマン(1975-)は、ジュリアード音楽院でコリリアーノに学び博士号を取得、25歳の時に「イスラエルの最も重要な作曲家」として数々の賞を獲得した。以来、メータ、オールソップ、シモーネ・ヤングなど多くの指揮者たちが彼の作品を演奏、同世代の作曲家たちの中でも抜きんでた存在として知られている。このアルバムで聴ける様々な楽器による協奏曲は、彼が好む「バロック風のイディオム」の中に民族音楽やジャズ、ロックの風味を利かせた物。明瞭なリズムと揺るぎない低音の上に築かれる哀愁ただようメロディが印象的なマンドリン協奏曲、躍動的かつ流麗なピッコロ協奏曲、多彩な音色がはじけるコンチェルト・グロッソ、快活なピアノ協奏曲と、どれもが印象的で親しみやすい風情を備えている。 | ||
ブラスコ・デ・ネブラ:ピアノ・ソナタ全集第3集 ワシントン DC 国会図書館写本のソナタ [第3番 イ長調/第4番 ト短調/ 第5番 嬰ヘ短調/第6番 ホ短調] |
ペドロ・カザルス(P) | |
知られざる作曲家、ブラスコ・デ・ネブラ(1750-1784)のソナタ全集の完結編。第1集(8.572068)、第2集(8.572069)に続くこの第3集は、ワシントンDC の国会図書館で保存されていたソナタを収録している。このソナタは全て2楽章形式で、各々対称的な楽想を持っている。温和な緩徐楽章に続く、高い技術が要求される早い楽章。形式は定型に沿っているが、メロディは高度に洗練されていて、決して冗長になることはない。彼が理想としたと言われる、スペインで発達したギター音楽を思わせる華やかで機敏な音の動きに、思わず胸がときめいてしまう。 | ||
バルバートル:チェンバロのための音楽集 クラヴサンのための小品集第1集[第1番-第17番]/ クラヴサンとオルガンのための小曲集より [ソナタ第5番 ト長調/ガヴォット・ロンド ト短調/ソナタ ト長調/ソナタ第2番 ヘ長調/ メヌエット第1番&第2番/ソナタ ヘ長調「カッコウ」/バディヌ イ長調/ソナタ第6番 ヘ長調]/ エスクリナック/前奏曲/マルセイエーズによる行進曲と「サ・イラ」/ ラモー(1683-1764)の歌劇「ピグマリオン」より(バルバートル編)[序曲/パントマイム/ジグ/コントルダンス]/ エリザベス・ファー(Cemb) | ||
「自由・平等・同胞愛」を基本的理念に掲げたフランス革命は、それまでの市民の生活を一変させた。貴族たちの支配する社会から民主主義へ。毎夜ロココ調の音楽を奏でていた宮廷音楽家たちも、貴族たちと運命を共にするか、またはいつしか革命家を演奏するようになっていく。そんな激動の時代を生きたバルバートルの作品は、まさに「音で聴くフランスの変遷」と言えるだろう。オルガニストの父を持つ18 人兄弟の16番目の息子であった彼は、父の友人であったクロード・ラモー(ジャン・フィリップの弟)の弟子となり、その才能を伸ばしていく。その後、ヴェルサイユでの華々しい活躍中に革命に巻き込まれ、奇跡的に処刑をまぬがれたものの、亡くなるまでの10年間は貧困生活を送ったのだった。アルバムの最後に収録されている「行進曲」は1792年に書かれた物。 | ||
ヴァイス:リュートのためのソナタ集第10集 ソナタ第28番 ヘ長調「有名な海賊」/ ソナタ第40番 ハ長調/ロジ伯爵の死を悼むトンボー |
ロバート・バート(リュート) | |
NAXOS の人気シリーズ、ヴァイス(1687-1750)のリュート作品集もついに第10集を数えた。シリーズを通して深い解釈を聴かせるロバート・バートの冴え渡る技巧も、ますます深化を遂げている。このアルバムでは2曲のソナタを中心に収録。どちらもかなり規模の大きな作品で、静けさの中に周到に張り巡らされた音の迷宮を彷徨う楽しみを味わうことができるだろう。「有名な海賊」と題された第28番のソナタは、恐らく1719年頃の作品で、その前年に海上で戦死した「黒ひげ」と呼ばれる海賊の追悼の意味で書かれた作品といわれているが、詳しいことはよくわかっていない。最後の曲に名前の残るロジ伯爵は、実は素晴らしいリュート奏者で、当時「リュートの王子」と呼ばれた名手。もし彼が貴族でさえなかったら、後世に残る音楽家になっていたに違いない。ヴァイスも多大なる影響を受けており、伯爵が亡くなった時に音による賛辞を送った。 | ||
セルヴェ、ギス、レオナール、ヴュータン:ヴァイオリンとチェロによるグラン・デュオ集 ギス(1801-1848)&セルヴェ(1807-1866):「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」の旋律による華麗にして協奏的な変奏曲 Op.38 レオナール(1819-1890)&セルヴェ:マイアベーアの歌劇「アフリカの女」による演奏会用大二重奏曲第4番 レオナール&セルヴェ:演奏会用大二重奏曲第3番 ヴュータン(1820-1881)&セルヴェ:マイアベーアの歌劇「ユグノー教徒」の主題による大二重奏曲 レオナール&セルヴェ:ベートーヴェンの主題による演奏会用大二重奏曲第2番/演奏会用大二重奏曲第1番 フリーデマン・アイヒホルン(Vn) アレクサンダー・ヒュルスホフ(Vc) | ||
「チェロのパガニーニ」との異名を取るベルギー生まれの作曲家セルヴェ。彼はチェロとヴァイオリンとのデュエットを作曲するために、当時、隆盛を誇っていた3 人のヴァイオリニストたちに協力を仰いだ。その結果生まれた6曲のデュエットを収録した興味深い1枚。名手たちの力を出し合ったこれらの作品は、当時流行していたメロディを用いた上、チェロとヴァイオリンのお互いの音色と技巧をとことん生かしたもので、この仕上がりには作曲家たちも聴衆も大満足だったに違いない。もちろん演奏するためにはチェロ、ヴァイオリンそれぞれに再難関の技巧を要求されるが、ここで演奏する2 人は息のぴったりあった極上の演奏を聴かせる。 | ||
イタリアのクラリネット組曲集 ロンゴ(1864-1945):組曲 Op.62 ブゾーニ(1866-1924):組曲 K.88 スコントリーノ(1850-1922):6つのボツェット フルガッタ(1860-1933):組曲 Op.44 |
セルジオ・ボシ(Cl) リッカルド・バルトリ(P) | |
20世紀前半、レスピーギやマリピエロ、カゼッラたちが現れるまで、イタリアの器楽曲はどうしてもオペラの勢いに押されてしまいがち。しかし、そんな中でも一部の作曲家たちは「伝統と現代性の妥協点」を探るべく、クラリネットとピアノのための優れた組曲を作曲した。このアルバムに収録されたのは、そんな作品たち。古典的形式を極めたロンゴ、印象派の影響を強く受けているスコントリーノ、後期ロマン派の香り漂うフルガッタ。そして情緒的で感傷的なブゾーニのエレジー。と個性はさまざまだが、どの曲もクラリネットの音の持つ独特の憂愁を見事に生かした歌心溢れる作品となっている。 | ||
ユダヤの冬の旅 花婿のための歌/灼熱の/歌/ヴィルナ/暖炉のそばで/どんな時に救い主は来るの?/ラビは私たちに幸せを/干しブドウとアーモンド/ イェルサレム/菩提樹/バラライカを弾こう/モイシェレ、わが友/もしユダヤ人の妻が/あなたの白き星の下で/Khatskele/ 天から見下ろす/ラビ・エルメレヒ/時計/幼児の頃/小さな孤児/小さな少年は彼らを導く/幼児は生まれた/カディッシュ マーク・グランヴィル(B-Br) アレクサンダー・ナップ(P) | ||
この曲集は、ホロコーストの悲劇をシューベルトの「冬の旅」になぞらえ、ユダヤのメロディで繋いでいく物。無垢な幼年期から静かな老年期までの人生の旅の途中に深く暗い亀裂を作ったゲットーでの体験。そしてユダヤ人というだけで迫害されることの不条理。人々が虐殺され、生まれ育った街が破壊されるのを目の当たりにするという、決して癒されることのない心の苦痛を背負いながら、歌手グランヴィルとピアニストのナップは歌いながら旅を続けていく。 | ||
死の舞踏集 | ||
戦いの音楽 | ||
アルティメット・チャント | ||
歌のないブロードウェイ(編曲:すべてリチャード・ヘイマン) ロイド=ウェッバー:オペラ座の怪人より/ロジャース:南太平洋/ライオネル・バード:オリバー!/ ロジャーズ:王様と私/ジュール・スタイン:ファニー・ガール/ポーター:キス・ミー・ケイト/ バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー/ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック/ チャールズ・ストラウス:アニー/カーン:ショーボート/クロード=ミッシェル・シェーンベルク:レ・ミゼラブル/ ロジャース:オクラホマ!/ジュール・スタイン:ジプシー/ロジャース:カルーセル リチャード・ヘイマン&ヒズo. | ||
バルトーク・プレイズ・バルトーク コントラスツ Sz.111(*)/狂詩曲第1番 Sz.86(#)/ ミクロコスモス Sz.107(抜粋)(+) |
ベラ・バルトーク(P) ヨーゼフ・シゲティ(Vn) ベニー・グッドマン(Cl) | |
録音:1940年5月13日(*)/1940年5月4日(#)/1940年4月29-30日、5月7日、16日(+)、以上ニューヨーク。復刻:マーク・オーバート=ソーン。 第二次世界大戦中に、ハンガリーからの移住を考えていたバルトークにとっては、演奏旅行で訪れた新大陸はまさに理想郷だった。この録音はその演奏旅行中のニューヨークでセッションが組まれた物。伝説的名ヴァイオリニスト、シゲティと、「スウィングの王様」グッドマンという夢のような顔合わせが実現。名実ともにバルトークの最高録音として、永く歴史に残るものになった。しかし、この翌年、アメリカへ移住したバルトークを待っていたのは、決して平和で穏やかな日々ではなく、貧困、そして忍び寄る病魔との闘いの日々だった。 | ||
グレート・シンガーズ~リーザ・デラ・カーザ、R.シュトラウス名唱集 4つの最後の歌(*)/ 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」Op.60~全てのものが清らかな国がある(#)/ 歌劇「カプリッチョ」Op.85 より(#) [月光の音楽/お兄さまはどちら?/明日のお昼の11時に!/いいえ、それは心の中で燃えている/ あなたの愛は私に向かって/あなたを映し出すマドレーヌの愛]/ 歌劇「アラベラ」Op.79 より [この人は私に相応しい人ではないわ(+)/本当にわたしのための人が(#)/マンドリカ、それは良かった(+)] リーザ・デラ・カーザ(S) カール・ベーム指揮(*) ハインリヒ・ホルライザー指揮(#) ルドルフ・モラルト指揮(+) VPO(*/#/+) | ||
録音:1953年6月(*)/1954年4月21日-23日(#)/1952年5月19日-20日(+)、以上ムジークフェラインザール、ウィーン。復刻:マーク・オーバート=ソーン。 作曲家自身が「私における最上のアラベラ歌い」と評価したリーザ・デラ・カーザ。ウィーンの黄昏をそのまま体現したかのような爛熟さと清純さを併せ持つ彼女の歌は、永遠のアラベラ歌いとして語り継がれて行くことだろう。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「マノン・レスコー」(*) ジュゼッペ・ディ・ステファノ~プッチーニ・アリア集(#) 歌劇「トスカ」~妙なる調和/歌劇「西部の娘」~やがて来る自由の日/ 歌劇「ジャンニ・スキッキ」~そうではない/ 歌劇「トゥーランドット」より[泣くな、リュウ/誰も寝てはならぬ] マリア・カラス(S;マノン・レスコー) ジュリオ・フィオラヴァンティ(Br;マノンの兄) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T;騎士デ・グリュー/#) フランコ・カラブレーゼ(B)他 トゥリオ・セラフィン指揮(*) アルベルト・エレーデ指揮(#) アントニーノ・ヴォットー指揮(+) ミラノ・スカラ座o.&cho.(*/+)、スタジオo.(#) | ||
録音 1957年7月、ミラノ・スカラ座(*)/1947年12月6日、1955年6月23日(#)。復刻:マーク・オーバート=ソーン。 この 1957年のマノン・レスコーの驚くばかりの音の良さ。もともとクリアな音質だったが、名手オーバート=ソーンはその音に更に磨きをかけた。当時34歳の世紀の歌姫、マリア・カラスの歌声も瑞々しく蘇っている。とりわけ第2幕「L'ora、o Tirsi~時は美しく楽しうある」の正確な歌唱と艶やかな声をお聴き頂きたい。必ずや陶酔の境地へと達することだろう。余白に収録されたディ・ステファノのアリア集も秀逸。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「ルクレツィア・ボルジア」
ディミトラ・テオドッシュウ(S;ルクレツィア) ロベルト・デ・ビアシオ(T;ジェンナーロ) ニディア・パラシオス(Ms;マッフィオ・オルシーニ) エンリコ・ジュセッペ・ロリ(B-Br;アルフォンソ公爵) ルイジ・アルヴァーニ(T;ルスティヘッロ) ティツィアーノ・セヴェリーニ指揮ベルガモ・ドニゼッティ音楽祭o.&cho. 合唱指揮:ファビオ・タルターリ/演出:フランチェスコ・ベッロット | ||
NAXOS DVD 2.110264 と同内容。ドニゼッティ(1797-1848)だけでなく、原作者ヴィクトル・ユゴーの最高傑作でもあるこのオペラ。当時の人々にとって、全ての悪(拷問、近親相姦、同性愛、殺人、陰謀、らんちき騒ぎ) 、を網羅したかのような内容で、全く救いの手が差し伸べられることはないが、ドニゼッティは全ての行為を感動的な結論に導けるように、素晴らしいアリア、デュエット、合唱を用意した。劇的な内容もオペラを聴く醍醐味の一つと言えるかもしれない。初演から再演まで3年の月日をかけ、様々な改訂を施したこの問題作、タイトル・ロールのテオドッシュを始めとした見事な歌手たちの演奏でお聴き頂きたい。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年2月発売分[代理店アナウンス順] | ||
期待の新進演奏家シリーズ マイケル・アンガーオルガン・リサイタル ブクステフーデ(1637?-1707): 前奏曲とフーガ ホ短調 BuxWV142 J.S.バッハ(1685-1750): 「バビロン川のほとりに」BWV653/ 「いと高きところにいる神にのみ栄光あれ」BW662/ 前奏曲とフーガ イ短調 BWV543 リテーズ(1909-1991): 12のオルガン小品より第1番「前奏曲」/ 前奏曲と舞踏フーガ ヴィドール(1844-1937): オルガン交響曲第7番 Op.42-3~第2楽章 メシアン(1908-1992):主の降誕~ 第9曲「神はわれらのうちにいたもう」 |
マイケル・アンガー(Org) | |
武蔵野市国際オルガンコンクールは4年に1回開催され、この2008年が第6回目にあたるアジア唯一のオルガン国際コンクール。27カ国から152名のエントリーがあり、この激戦を勝ち抜いたのがカナダ生まれのマイケル・アンガーだった。彼はすでにアメリカやオランダでのコンクールで高い評価を受けていて、今回の武蔵野でもその手腕を存分に発揮した形となった。この演奏は優勝後すぐに録音されたもので、ブクステフーデの劇的な作品に始まり、最後はメシアンで締めくくるという絶妙のプログラム。大いなる将来性に期待できる演奏家の誕生を目の当たりにする、静かな興奮に満ちた1枚と言えるだろう。 | ||
ラヴェル・レスピーギ・グラナドス: ヴァイオリン・ソナタ集 ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリン・ソナタ ト長調 レスピーギ(1879-1936): ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110 グラナドス(1867-1916):ヴァイオリン・ソナタ |
フレデリーケ・サイス(Vn) モーリス・ランメルツ・ファン・ ビューレン(P) | |
20世紀の偉大なる作曲家3人のあまり知られていないヴァイオリン・ソナタを3曲集めたアルバム。ラヴェルのソナタは厳粛な美と悦楽のブルースの幸せな出会いの歌。彼の最後の室内楽曲として知られる。レスピーギの作品はこんなにも素晴らしいのに、必要以上に軽視されてしまっている。グラナドスの単一楽章のソナタはスペインの民俗音楽とロマン派音楽の美しき融合。演奏しているサイスはオランダ出身の若手女性奏者。2005年ロン・ティボー国際コンクールの覇者。しなやかな音楽性が魅力的。 | ||
ガルビス:チストゥとピアノのための作品集 古き時代のサン・ゼバスティアンの6つの歌 (チストゥとピアノ編)~ [サン・セバスティアン通りへ/太った牛の歌/日没/ かわいい女の子/赤ん坊/ヨゼフの子守歌]/ バスク組曲第1番/バスク組曲第2番/ 4つのゾルツィコ~ [手入れの行き届いたエントランス/ 聖ジョンの日のゾルツィコ/樫の木とオンブの木/ 赤いショールの女の子]/ 山の影/ 4つの伝統的なギプコアの踊り (チストゥとピアノ編)~ [剣の踊り/市長の行進曲/ 若者たちの踊り/果樹園の中のイチジクの木]/ お集まりの皆様に挨拶を! |
ホセ・イグナシオ・アンソレーナ (チストゥ&タンブリル) アルバロ・センドージャ(P) | |
「チストゥ」はバスクに伝わる舞曲用の小型フルート。3つの穴を持ち片手で演奏できるため、空いたもう片方の手で打楽器などが演奏可能という優れもの(ちなみにビゼーの「アルルの女」の“ファランドール "で使われるガルベも同種の楽器)。バスクの作曲家ガルビス(1901-1989)は、鄙びた音色を持つこの楽器とピアノ、そして、こちらもバスクの特有の楽器であるタンブリル(双頭のドラム)の音色を合わせ、実に楽しい音楽を作り上げた。ここで演奏しているのは、バスク地方で最も名高いチストゥ奏者(タンブリル奏者でもある)ホセ.I.アンソレーナ。聴いているだけで元気になれそうな楽しい1枚。 | ||
マリピエロ:交響曲集第4集 交響曲第7番「カンツォーネ風」/ 1つのテンポによる交響曲/ シンフォニア・ペル・アンティジェニーダ |
モスクワso. アントニオ・デ・アルメイダ指揮 | |
8.223604(MARCO POLO)より移行盤。 イタリアの近代作曲家、マリピエロ(1883-1973)は番号なしの作品も含めると、全部で17曲もの交響曲を書いている。ここに収録された第7番を書いたあと、彼は少しの間番号なしの「シンフォニア」を書くことで自身の思いを整理したと言われているが、この第7番も随分変わった佇まいの印象的な作品で、とりわけ重厚な第2楽章はレスピーギ好きにも一度は聴いていただきたいところ。シンフォニア・ペル・アンティジェニーダとは古代のテーベのpiffero吹き(木製のピッコロ)のシンフォニアの意味。複雑な構成の曲だが、タイトル通りに笛が自由自在に歌うところが聴き物。 | ||
フェトラー(1920-): ウォルト・ホイットマンの3つの詩(*)~ [私は歩く、夜にそっと成長する/ 叩け、叩け、ドラムよ/ああ、幼い子から]/ カプリッチョ/ヴァイオリン協奏曲第2番(#) |
トーマス・H.ブラスケ (ナレーター;*) アーロン・ベロフスキー (Vn;*/#) アナーバーso. アリー・ピプスキー指揮 | |
1976年、アメリカ建国200年を記念して作曲された「3つの詩」は、スクロヴァチェフスキ指揮ミネソタo.によって初演され、高く評価された。ウォルター・ホイットマンの詩から喚起された音楽とナレーターによる朗読は私たちに新たな世界を提示してくれる。夜の気分を湛えた暗く静かな最初の曲。激しい叫びを伴う、鋭敏なリズムに支配された恐ろしげな第2曲。そして美しいヴァイオリンのソロに彩られた煌めく光を伴う第3曲と、どれも表情豊かで叙情的な側面を備えた、現代における美しい夜想曲と言えそう。東ヨーロッパのエキゾチックな雰囲気を持つヴァイオリン協奏曲も夢を見るような甘さを持っている。 | ||
マルケヴィチ:管弦楽作品集第3集 愛の歌/ イカロスの飛翔~ [前奏曲/青少年の試合~知識の目覚め/ イカロスは研究のために2羽の鳩を捕える/ イカロスは肩に羽をつけ、飛ぼうとする/ イカロスは飛翔する/しかし彼は落下する/ イカロスの死]/ 合奏協奏曲 |
アルンヘムpo. クリストファー・ リンドン=ギー指揮 | |
MARCO POLOで好評!早熟過ぎた天才指揮者、マルケヴィチ(1912-1983)の管弦楽作品全集第3集のNAXOS移行盤が登場。各々の作品に見られる切れ味鋭い才能の表出を心行くまでご堪能頂きたい。大作であるバレエ音楽「イカルスの飛行」、1933年にこの曲が初演された時、あまりの大胆さに会場は騒然となった。そこに居合わせたミヨーは「音楽が発展した日」と宣言したというからスゴイ物。スクリャービンのカオスをより濃厚にした感のある「愛の歌」での言葉にならない「むず痒さ」もたまらない。「合奏協奏曲」はこの録音が世界初。発売当時大変な話題となった物。 | ||
サザン・ハーモニー カバレフスキー(1904-1987): 歌劇「コラ・ブルニョン」より序曲 (D.ハンスバーガーによる吹奏楽編;*) スティーヴンス(1951-):3楽章の交響曲 グランサム(1947-):サザン・ハーモニー ローリゼン(1943-):「おお、大いなる神秘」 (H.R.レイノルズによる吹奏楽編) コープランド(1900-1990):エル・サロン・メヒコ (E.ズヴァーノによる吹奏楽編) |
オハイオ州立大学 ウィンド・シンフォニー ラッセル・C.ミッケルソン指揮 リチャード・L.ブラッティ指揮(*) | |
オハイオ州立大学ウィンド・シンフォニーは現在最も素晴らしいと評されるアンサンブル。彼らはミッケルソン教授の下、日夜新たなレパートリーの拡充に励んでいる。今回のNAXOSへの録音は、これまた吹奏楽ファンにはたまらない選曲となっている。カバレフスキーの最初のオペラである「コラ・ブルニョン」の序曲での溌剌としたリズムと多彩な音色が見事なまでに再現されているのを聴いて驚かない人はいないだろう。また、誰もが知っているコープランドの「エル・サロン・メヒコ」も最初からこの編成で書かれていたと思わせるほどの見事な演奏。もちろん神聖さに満ちたローリゼンの作品も素晴らしい出来栄え。スティーヴンスとグランサムの曲はオリジナル。楽しさに満ちたスゴイ1枚。 | ||
ローデ:練習曲の形式による24のカプリース ハ長調/ イ短調/ ト長調/ イ短調/ ニ長調/ 変ロ短調/ イ長調/ 嬰ヘ短調/ ホ長調/ 嬰ハ短調/ ロ長調/ 嬰ト短調/ 変ト長調/ 変ホ短調/ 変ニ長調/ 変ロ短調/ 変イ長調/ ヘ短調/ 変ホ長調/ ハ短調/ 変ロ長調/ ト短調/ ヘ長調/ ニ短調 |
アクセル・シュトラウス(Vn) | |
1774年、ボルドーで生まれたローデ(1774-1830)は13歳の時にパリへ行き、すぐにヴィオッティの愛弟子となった。恐らく1790年にデビューを飾り、オーケストラにも参加するようになる。以降様々な音楽家と知り合いになった彼はヨーロッパ全土で演奏会を行い、またヴァイオリンのための作品を数多く作曲、後進の演奏家たちにも多大なる影響を与えた。この24のカプリースは、彼の代表作として知られ、今でもヴァイオリンを学ぶ人たちがパガニーニを演奏する前段階の練習曲として愛用している。技術だけでなく旋律美に溢れた良質の作品。 | ||
ロッシーニ: ピアノ作品全集第3集 老いのいたずら第5集 「幼い子供たちのためのアルバム」 最初の聖体拝受/素朴なテーマと変奏、同じく…/ イタリアのサルタレッロ/ムーア風前奏曲/ 憂鬱なワルツ/すぐに効く鎮痛剤/ イタリア風無邪気さ、フランス風純真さ/ 痙攣した前奏曲/1861年度のヴェネツィアの潟の干満!/ やれやれ!小さなえんどう豆よ/バター炒め/ ロマンティックな挽き肉料理 |
アレッサンドロ・マランゴーニ (P) | |
ロッシーニ(1792-1868)の知られざるピアノ作品を集めたアルバムの第3集。第1集(8.570590-91)、第2集(8.570766)で素晴らしい演奏を披露したマランゴーニの美しいタッチはここでも健在。ロッシーニのユーモアに満ちた小さな曲たちを、どれも表情豊かに聴かせる。どの曲も興味深いのだが、とりわけロッシーニらしいのが10曲目から12曲目の3つの作品。グルメで知られる彼らしく、大好きな食べ物を賛美した内容となっている。えんどう豆について曲を書くなんて、あのサティも顔負けのユニークさ。こんな楽しい曲集がなぜあまり知られていないのか不思議なところ。 | ||
リゲティ:弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」(1953-54)/ 弦楽四重奏曲第2番(1968)/ アンダンテとアレグレット(1950) |
パーカー弦楽四重奏団 [ダニエル・チョン(第1Vn) カレン・キム(第2Vn) ジェシカ・ボドナー(Va) キム・キー=ヒュン(Vc)] | |
よく「猟奇的」と評されるリゲティ(1923-2006)の音楽。しかし彼の多彩な音楽を表現するにはこんな言葉で足りるはずがない。例えば「2001年宇宙の旅」で使われたいくつかの彼の音楽は、作曲家の名前を知らずとも、映画を見た人には強烈なインパクトを与えているはず。ここに収録された弦楽四重奏曲はリゲティの作品の中では、あまり知名度の高いものではないが、作曲家の特性を存分に伝えてくれることだろう。初期に書かれた「アンダンテとアレグレット」はシェーンベルクを思わせる驚くほどメロディアスな作品。 | ||
エイト・ヴィジョンズ~フルートとピアノのための現代作品集 ケンジ・ブンチ(1973-):ベロシティ モラヴェック(1957-):ナンシーの歌 陳怡(1953-):西南小曲三首(西南の3つの小バラード) レオン(1943-):アルマ ベグラリアン(1958-): 私はこの世界で悲しくなることはないだろう サンフォード(1963-):クラトカ・スティル ヒュイ(1966-):トレース ローレム(1923-):「4人の祈る人」 |
マーリャ・マーティン(Fl) ヴァレンタイン・コレット(P) | |
国際的なキャリアを誇るニュージーランド生まれのアメリカ人フルーティスト、マリア・マーティン。このアルバムには彼女のために書かれた8つの作品が収録されている。フルートのレパートリーを拡大させることと、現代音楽の幅広い可能性を聴き手に届けることに熱心な彼女。その姿勢に賛同した作曲家たちの書き起こした多彩な作品。それはジャズ風であったり、また他の曲は中国の民謡からインスピレーションを得ていたりと本当に興味深いものばかり。現代の作曲家たちの才能を感じつつ、フルートとピアノの奏でる変幻自在な音風景に身を委ねる幸せを味わってみて頂きたい。「現代音楽は苦手」という人でも大丈夫。 | ||
ゲーゼ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.6/ ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.21/ ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ロ長調 Op.69 |
ハッセ・ボロプ(Vn) ヘザー・コナー(P) | |
ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890)は、デンマークの作曲家・指揮者・音楽教師。コペンハーゲンの王室オーケストラでヴァイオリン奏者として活動を開始、自作の交響曲を演奏しようと楽譜を提出したのだが、そこでの演奏を拒否されてしまった。失意を味わったゲーゼは、その楽譜を何とメンデルスゾーンに送ったところ、好評を持って迎えられライプツィヒで初演してもらうことができたという。そんな彼の作品は恩人の影響を受けつつも、北欧の民謡を随所に取り入れた印象深いものばかり。とりわけこれらのヴァイオリン・ソナタに見られる旋律美は他の誰にも真似し得ないほどの光を放っている。 | ||
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲集 ピアノ四重奏曲 ニ長調 Op.23/ ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.87 |
ヘレナ・スハーロヴァー= ヴァイゼル(P) プラハ・ヴラフSQ団員 | |
ドヴォルザーク(1841-1904)の室内楽作品の中でも、これらのピアノ四重奏曲はほとんど知られていない。しかしこの2曲の完成度の高さには目を見張るものがある。1875年、34歳の時に作曲した第1番は、同じ年に書かれたピアノ三重奏曲と合わせ、彼が音楽家として輝かしい経歴を歩み始めた頃の意欲溢れる作品。冒頭からめまぐるしく長調と短調のメロディが入れ替わり、落ち着かない気分の中にひっそりと忍びこむ懐かしい郷愁がたまらない。第2番は1889年の作品。こちらはチャイコフスキーと親交を結んだ時期で、曲も一層の叙情性を帯びている。洗練された土臭さとも言える独特の風情がたまらない。 | ||
ロゲール:室内楽作品集 クラリネット五重奏曲 Op.116(*)/ ピアノ・ソナタ Op.43/ピアノ三重奏曲 Op.77(#)/ アイルランド民謡による変奏曲 Op.58(+) |
ロバート・プレーン(Cl;*) ルーシー・グールド(Vn;*/#) ミア・クーパー(Vn;*) デイヴィッド・アダムス(Va;*) アリス・ニアリー(Vc;*;#/+) エミリー・バイノン(Fl;+) ベンジャミン・フリス(P;#/+) | |
1895年、オーストリアで生まれウィーンで育ったロゲール(1895-1966)は、シェーンベルクの下で学び1923年から1938年まではウィーンの音楽院で教鞭をとった。しかしその後アメリカに行き、1945年にはアメリカ国籍を取り、ニューヨークとワシントンで活動を始める。彼の作品は多くの演奏家たちに支持され、例えば名指揮者クーベリックやE.ラインスドルフらが積極的に彼の作品を演奏会で取り上げている。作風は後期ロマン派の挑発的な和声と保守的な形式をうまくミックスさせたもので、曲によってはまるでブラームスの作品のような渋い佇まいを有している。また「アイルランド民謡による変奏曲」は1939年にアイルランドを訪問した際の強い印象を表現したもので、フルートの郷愁に満ちた音色が耳に残る。ここでフルートを演奏しているバイノンはロイヤル・コンセルトヘボウの首席奏者。NAXOS初登場となる。 | ||
ヒル:弦楽四重奏曲集第3集 弦楽四重奏曲第5番 変ホ長調「同盟国」~ [芸術的に/シンコペーション/ロマンティック/航海]/ 弦楽四重奏曲第7番 イ長調/ 弦楽四重奏曲第9番 イ短調 |
ドミニオン弦楽四重奏団 | |
オーストラリアの作曲家、アルフレッド・ヒル(1869-1960)の弦楽四重奏曲第3集。彼は1880年代の終わりにライプツィヒで学び、ドイツの伝統にオーストラリアの味付けを施したいくつかの作品を作曲。これらは一度聴くと忘れられない強烈な印象を残している。今回の作品も面白い物ばかりだが、表題付きの第5番はとりわけユニーク。4つの楽章はそれぞれ、フランス、アメリカ、イタリア、イギリス(第1次大戦中に同盟国だった国家)を表していて、後に交響曲第11番として書き直された物。国としてのキャラクターが強く出ているわけでもないが、こういう考え方もあるんだな。と面白く聴くことができるだろう。第7番は荘厳に始まり、第9番はゆったりと始まり、少しだけ印象派の香りを感じさせる音だが、旋律は決して乱れることもなく常に平穏な世界に終始する。安心してお聴きいただける美しい作品。 | ||
J.S.バッハ:ソプラノ独唱のための宗教カンタータ集 いつわりの世よ、われ汝に頼らずBWV52(*)/我はわが幸いに心満ちたりBWV84(*)/ わが心は血にまみれBWV199/もろびとよ歓呼して神を迎えよBWV51 シーリ・カロリーン・ソーンヒル(S) ケルン・バッハ・ヴォーカル・アンサンブル(*) ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮ケルン室内o. | ||
J.S.バッハ(1685-1750)の200ほどの教会カンタータの中でもとりわけ有名な「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」を含む4曲のソプラノ独唱のためのカンタータ。これらの作品は歌い手の美声を味わうとともに、実はソロ・トランペットの妙技を心行くまで堪能する曲でもあり、また、ヴァイオリン、ヴィオラ、オーボエの美しいオブリガードを聴く曲でもある。シーリ・カロリーン・ソーンヒルはイギリス生まれのノルウェーのソプラノ歌手。すでにクイケンを始めとした多くの指揮者とのバッハのカンタータや、ブラームスのドイツ・レクイエムなどの録音で高い評価を受けている。透き通った湧水のような清冽な歌声。 | ||
クレスウェル:声の内部で 声の内部で(*)~ [祈り/スケルツォI/活発に/ゆっくり動いて/ スケルツォII/埋葬/嘆願]/ アラス!ハウ・スイフト(#)/ カサンドラの歌(+)~ [カサンドラの嘆き/昼と夜/ 私に神の歌を教えて頂きたい/ カサンドラの贈り物/追放]/ カエア(**) |
マドレーヌ・ピラード(Ms;*/+) ヴェサ=マッティ・レッパネン (Vn;*) マイケル・カーガン(Tp;#) デイヴィッド・ブレムナー (Tb;**) ニュージーランドso. ジェイムズ・ジャッド指揮 | |
ニュージーランド、エディンバラ生まれのクレスウェル(1944-)は管弦楽曲から教会音楽まで、幅広い作品を書くことで広く注目されている。この「声の内部で」はソプラノとヴァイオリンそして管弦楽との刻一刻を移り変わる関係を音で描いた作品。注意深く聴くことで、その繊細な世界が見て取れる曲。「私の声、あなたの声」のリフレインが強く心に残る。カサンドラの歌は、スコットランドの詩人ロン・バトリンの詩を用いた歌曲集。「カエア」はマオリ族の木製トランペットの名前。戦いの時に敵を恐れさせ、かつ戦士たちの士気を上げるために用いられる楽器。曲名の通り心が浮き立つ音楽。 | ||
メンデルスゾーン=ヘンゼル:歌曲集第1集 6つの歌曲 Op.1/6つの歌曲 Op.7/5つの歌曲 Op.10/ アイヒェンドルフ歌曲集~ [沈黙/異国の人の愛/夢/夜は静かな海のよう/ 私は何度でも気分良く歌うことができる/秋に]/ 面影~ [晴れた日の小鳥/ああ、どうやって来るの/ 森へ逃げることはできるから] |
ドロテア・クラクストン(S) バベッテ・ドルン(P) | |
歌曲やピアノ曲など500以上も作品を残したにもかかわらず、弟フェリックスの光り輝く天才の影に隠れてしまったファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847)の愛すべき歌曲の登場。彼女が愛した詩人たち、主にゲーテ、ハイネ、アイヒェンドルフなどの詩に感性豊かな曲をつけた彼女の才能を改めて賛美しよう。繊細で内省的で叙情的。とロマン派音楽の特徴を全て兼ね備えた珠玉の作品。 | ||
メシアン:歌曲集 3つのメロディ~[なぜ?/ほほえみ/帰らぬ許嫁]/ ハラウィ~愛と死の歌~ [お前、眠っていた街よ/おはよう、緑の鳩よ/ 山々/ジャン・ドゥ・チル/ピルーチャの愛/ 惑星の周期運動/別れ/シラブル/ 階段は太陽の姿を繰り返し語る/愛する星の鳥/ 星になったカチカチ/闇の中に] |
エトナ・レジツェ・ブルーン(S) クリストファー・ニーホルム・ ヒルディグ(P) | |
メシアン(1908-1992)の2つの連作歌曲集を。実はどちらの曲も、彼が大切にしていた家族の損失が作曲のモティベーションとなっている。「3つのメロディ」は3年前に亡くなった彼の母親への思いが結晶した物。そして「ハラウィ」は最初の妻クレア・デルボスが詩に至る病を得た頃に書かれた物。しかし、どちらの作品にも失意の念はなく、あるのは限りない希望と法悦の感覚だけ。メシアンにおける「死」と「愛」の感覚が端的に感じられる名作と言えるだろう。煌びやかなピアノ・パートと色彩感豊かな声の饗宴、そして感覚が麻痺するほどに強烈な言葉遊びをどうぞお楽しみ頂きたい。 | ||
魅惑のバリトン~ラド・アタネリ、オペラ・アリアを歌う ヴェルディ(1813-1901):「アッティラ」第2幕~私の運命の賽は投げられた ロッシーニ(1791-1868):「セビリャの理髪師」第1幕~私は町の何でも屋 モーツァルト(1756-1791):「フィガロの結婚」第3幕~こちらが指をくわえて/ 「ドン・ジョヴァンニ」~[第2幕「さあおいで、窓辺へ」/第1幕「酒の歌」] ドニゼッティ(1797-1848):「ランメルムールのルチア」第1幕~無残な、縁起でもない/ 「ラ・ファヴォリータ」第2幕~よいかレオノーラ、そなたの足下に ヴェルデイ:「エルナーニ」第3幕~私の青春時代の/「シチリアの夕べの祈り」第3幕~富を手にして レオンカヴァッロ(1857-1919):「ザザ」第2幕~良いザザ、私の良き時間 マスネ(1842-1912):「エロディアード」第2幕~はかない幻 ビゼー(1838-1875):「カルメン」第2幕~闘牛士の歌 アラキシュヴィリ(1878-1953):ショタ・ルスタヴェルツェの伝説~「神に感謝せん」 ラド・アタネリ(Br) ロドヴィコ・ツォッケ指揮ヴュルテンベルクpo. | ||
近年急速に評価が高まっているグルジア出身のバリトン歌手ラド・アタネリのNAXOSデビュー盤。彼はこのアルバムのためにヴェルディからマスネまで様々なオペラのアリアを選び見事なまでにキャラクターを歌い分けている。91年にはバルセロナ国際声楽コンクール、続いてウィーンのヴェルヴェデーレ国際声楽コンクールにも入賞し世界的に注目を浴びた彼は、すでにムーティ、コンロン、レヴァインなど著名な指揮者の下で数多くのオペラを歌いその実力は証明済み。ここでも艶やかな美声を存分に聴かせる。ヴェルディを得意としているが他の役柄もばっちり。ぜひ押さえておきたい人。 | ||
マニング:マンチェスター・キャロル キャロル・シンガーズ・キャロル/素晴らしい語り/ 待降節のキャロル/クリスマスの花/ 受胎告知/クリスマス・ツリー/ レット・イット・ビー・コールド/奇跡/天使/ 新しい子どもが生まれた/藁の金/メアリーのキャロル/ 子どもたちの名/それをナザレスと呼ぶ/ 我は信ず/今の歌 |
マンチェスター・キャロラーズ ノーザン室内o. リチャード・タナー指揮 | |
2007年に作曲された、21世紀の新しい時代のクリスマスの歌。サシャ・ジョンソン・マニング(1963-)は、「どんなに世界は変わって行こうとも、感謝と謙虚さを失わず、常に純真な心を大切にしよう」という願いをこれらの愛らしい歌に込めたと言う。子ども時代の発見と驚きを見失いがちな大人のための音で聴く絵本。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「マリア・ストゥアルダ」
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms) マリア・ピーア・ピシテッリ(S) ジョヴァナ・ランツァ(Ms) ロベルト・デ・ビアージョ(T) シモーネ・アルベルギーニ(B) マリオ・カッシ(B) リッカルド・フリッツァ指揮マルケ州po.、 ヴィンチェンツォ・ベッリーニ・マルケ州コーロ・リリコ(cho.) | ||
NAXOS DVD 2.110268 と同一演奏。 | ||
J.シュトラウスII: 歌劇「ヴェネツィアの一夜」/ポルカ・フランセーズ「パッパコーダ」Op.412/ ポルカ・マズルカ「アンニーナ」Op.415/ポルカ・シュネル「私たちは平気!」Op.413/ ポルカ・フランセーズ「サンマルコの鳩」Op.414/入り江のワルツ Op.411/カドリーユ Op.416 ダニエル・バッカード(T;ウルリーノ公爵) ピエール・ジルベール(T;カラメッロ) ユーハン・クリステンソン(T;カラメッロ) エリカ・アンダーソン(Ms;デラクゥア) アンナ・ラーシュドッター・ペルソン(Ms;バルバラ) メレーテ・L.メイヤー(S;アンニーナ) アンナ=マリア・クレーヴェ(S;アンニーナ) クリスティーナ・ハンソン(S;アンニーナ) ヘンリク・ホルムベルグ(T;パッパコーダ)他 ミカ・アイケンホルス指揮ストックホルム・シュトラウスo.、コーロ・ノットゥルノ | ||
J.シュトラウス2世(1825-1899)の9番目のオペレッタとして作曲された「ヴェネツィアの一夜」は1883年のベルリンのヴィルヘルム市立劇場で初演。興業的には大失敗だったが、台本を手直しし改作して臨んだウィーン初演では大成功を収めた。好色なウルビーノ公爵がカーニバルにやってくると聞いて、ヴェネツィアの上院議員たちは大慌て。とりわけ若く美しいバルバラを妻にしたばかりのデラクゥアは色目を使われるのでは。と心配でならない。そこで妙案を考えたデラクゥア。さて、彼の思惑はうまくいくのだろうか?他愛もないドタバタ喜劇だが、横溢するメロディは極上なものばかり。さすがワルツ王の面目躍如。おまけに入っているのは2008年のストックホルムのニューイヤーコンサートの抜粋。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2010年1月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ガーシュウィン/F.ヴィラール編曲: クラリネットと弦楽のための作品集 ポーギーとベス組曲/ ピアノ協奏曲 ヘ長調~第2楽章/ パリのアメリカ人(抜粋)/3つの前奏曲 (全てクラリネットと弦楽合奏のための編曲編) |
ミシェル・ルチエック(Cl) シンフォニア・フィンランディア パトリック・ガロワ指揮 | |
ガーシュウィン(1898-1937)のゴキゲンな音楽をクラリネットで演奏することにより、作曲家のジャズへの愛、またポピュラー音楽とクラシック音楽の融合がこれほどまでに顕著となるとは誰しも思っても見なかったことだろう。例えば、「ポーギーとベス組曲」の中のサマータイムでの泣きたくなるほどの切なさの表現力を聴いてみて頂きたい。本来クラリネットのために書かれたと言われたら信じない人はいないほどの出来栄え。このクラリネットの能力を持ってすれば、ピアノ協奏曲にもピアノは不要。まさに恐るべき世界が広がっている。「3つの前奏曲」もスゴイの一言。編曲者のヴィラールのセンスの良さと、クラリネットのルチエックの抜群のリズム感、そして指揮のガロワの包容力。これらが全て溶け合った奇跡の1枚の誕生。 | ||
シンディング: ヴァイオリンとピアノのための作品集第2集 前奏曲 Op.43-3/ロマンス ニ長調 Op.100/ 夕べの歌 Op.89-3/ 春のささやき(ピアノ・ソロ)Op.32-3/ ロマンス ホ短調 Op.30/古い様式のソナタ Op.99/ エレジー Op.61-2/バラード Op.61-3/ 夕べの気分 Op.120a |
ヘンニング・クラッゲルード (Vn) クリスティアン・イーレ・ハドラン (P) | |
クラッゲルードとイーレ・ハドランの演奏するシンディングのヴァイオリン作品集第2集。先に発売された第1集(8.572254)が好評。甘い旋律と夢見るようなハーモニーは、この作曲家になじみのない人の心にも強烈な印象を植え付けたようだ。このアルバムには、これまたとびきり愛らしい小品と、ロマンティックなヴァイオリン・ソナタ、そして有名過ぎる「春のささやき」などが収録されている。シンディング(1856-1941)は若き頃ヴァイオリンもピアノも学びはしたものの、演奏家として活動するには技術が足りないことを自覚。指揮者としての道も諦めてしまい、早いうちから作曲家としてのみ音楽活動にかかわることを決意したという。彼は一生涯、後期ロマン派の作風を崩すことは無かった。ただ、独自の作風を確立しなかったことも非難されたこともあってか「古風な様式のソナタ」では4分の7拍子や4分の5拍子などの変拍子を使ってみたりもしているが、やはりスタイルを大きく逸脱することはなく、以降の作品も、変わることなく美しい響きで満たされている。晩年は様々な要因で悲惨な生活を強いられた彼だが、彼の音楽はこれから復興の一途をたどるに違いない。 | ||
ルーセル:交響曲第1番「森の詩」Op.7~ [冬の森/回復/夏の夕べ/森の住人と木の妖精]/ 交響的前奏曲「復活」Op.4/ 劇音楽「眠りの精」Op.13~ [前奏曲/情景2/間奏曲と情景4/終景] |
ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. ステファン・ドヌーヴ指揮 | |
ステファン・ドヌーヴの前2作のルーセル(1869-1937)は、そのどちらもが世界中から高い評価を受けている。今回の交響曲集もそれを上回る称賛を与えられることは間違いない。フランスの作曲家にしては、かなり重厚な音使いをすることで知られるルーセル。劇音楽は割合良く聴かれるのだが、交響曲はほとんど人気のない分野。以前もデュトワやミュンシュらが録音してはいるのだが、このような素晴らしい演奏がもっと多く出てくれば聴く人も増えてくるのではないだろうか。第1番の交響曲は1904年から1906年に書かれ、1908年に初演された。「森の詩」という副題があるにも関わらず、表題音楽ではない。確かに気分は4つの季節に基づいているのだが、描かれている風景を想像上で描写するのは聴き手の力量にまかされている。交響的前奏曲「復活」はトルストイの同名の小説を示唆した物。木管楽器の表情豊かなメロディによって孤高の傑作は確かに音にされている。バレエ音楽を得意としたルーセルの面目躍如と言った「眠りの精」はG.ジャン=オーブリの劇のための表情豊かな作品。 | ||
W.シューマン:交響曲第6番(1948)/戦争時の祈り/ ニュー・イングランド三部作~ [喜びあれ、アメリカ/イエスがなく時/チェスター] |
シアトルso. ジェラード・シュワルツ指揮 | |
ニューヨーク生まれのW.シューマン(1910-1992)は現代アメリカ作曲家のなかでもとりわけ人気が高く、吹奏楽ファンの間でも広く知られている人でもある。彼は全部で10曲の交響曲を書いたが(と言っても、最初の2曲は作曲家自身が「無きもの」としているため実質的には8曲)この1948年に書かれた第6番は単一楽章で書かれながらも、極度に複雑なリズムと暗い色調を備えた取っつきにくい物。実際、ダラスでの初演は失敗してしまったのだが、その対位法を駆使した作曲技法には驚くべきものがある。作曲家自身が吹奏楽に編曲した版が良く知られる「ニューヨーク三部作」はもともと18世紀後期のアマチュア作曲家、ウィリアム・ビリングズの書いた讃美歌を基にした物。そのせいか、とても聴きやすく愛国心に溢れた曲想になっていて、吹奏楽版も含めて、彼の代表作とも言える作品になっている。1943年に初演された「戦争時の祈り」は題名の通り沈痛で美しい音楽。 | ||
ブリス: 組曲「クリストファー・コロンブスの探検」 (編曲:アドリアーノ)/ 「27人の漂流者」~3つのオーケストラのための小品/ 「2つの世界の男」~バラザ(ピアノと管弦楽、 男声合唱のための演奏会的小品;*)/ 「2つの世界の男」~ [タンガニーカに戻る/挑戦~邪神たちの怒り/ キセンガの家族/村の火事とフィナーレ] |
シルビア・カポヴァ(P;*) スロヴァキア・ フィルハーモニーcho.(*) スロヴァキア放送so. アドリアーノ指揮 | |
MARCO POLO 8.223315 より移行盤。 アーサー・ブリスは第1次世界大戦後のイギリスで活躍した「恐るべき子どもたち」の一人。初期の作風はかなり先鋭的だったが、中期以降は保守的な作風に転向。バレエ音楽や劇音楽、そして映画音楽の分野で目の覚めるような作品を数多く書いている。彼は1935年から映画音楽の作曲をはじめ、最初に手掛けた「来たるべき世界」の音楽で大成功をおさめ、当時の聴衆に「映画音楽の重要性」というものをはっきり認識させたと言う。このアルバムに収録された「コロンブスの冒険」と「2つの世界の男たち」は1940年代の作品、「27人の漂流者」は1950年代の作品で、エキゾチックなメロディと刺激的なリズムに彩られた快活な曲が並ぶ。「コロンブスの冒険」はあまりにも映画の脚本が不条理なせいか、現在ではフィルム自体を見ることはできない。しかし、ここに付けられたブリスの音楽があまりにも見事だったことから、1990年に指揮者アドリアーノが自筆スコアも研究しつつ、新たな組曲として再構築した物。「2つの世界の男たち」はヨーロッパで音楽を学んだアフリカ人作曲家・ピアニスト、キセンガの物語。「バラザ」は映画の冒頭、キセンガが弾く自作の協奏曲として作曲された物。ブリスはこれらの曲にアフリカ的な要素を組み込むため、本物の東アフリカの音楽をいくつか聴き、異国的な雰囲気を取り入れるのに成功した。 | ||
シナジー~吹奏楽のための作品集 ドアティ(1954-):独奏クラリネットと シンフォニック・バンドのための 「ブルックリン橋」(*) バリット(1962-):クラリネットと パーカッションのための「協奏的二重奏曲」(#) ギリングハム(1947-): 4つの打楽器とウィンド・アンサンブルのための コンチェルティーノ J.M.ディヴィッド(1978-):幻想的練習曲第2巻~ [ボリス首相/モーションに反して/ トリテトラ/懺悔の発散](+) マクアリスター(1969-):独奏クラリネットと 管楽アンサンブルのための「ブラック・ドッグ」(**) |
ジョン・ブルース・イエ (Cl;*/#/**/ バセット・ホルン;+) テレサ・ライリー(Cl;+) モリー・イエ(Perc;#) コロンビア州立大学 ウィンド・アンサンブル ロバート・W.ランベロウ指揮 | |
近頃 NAXOSファンの間で大流行中のドアティの作品がここでも聴ける。その「ブルックリン橋」はニューヨークの素晴らしい風景を描写した物。クラリネットの妙技に耳を奪われつつ、彼のスピード感溢れる作曲技法にも魅せられてしまうという見事な曲。バリットの「協奏的二重奏曲」はジャズやポピュラー音楽に親和性を求めた曲。ギリングハムのコンチェルティーノは4人のパーカッション奏者と管楽アンサンブルの見事な融合が楽しめる。ディヴィッドの「交響的練習曲」は現代作曲家リゲティの作品を思わせる練習曲は複雑で独特なリズム・パターンを持ち、曲に付けられた短いタイトルを見事に音にあらわした小品集。最後のマクアリスターの「ブラック・ドッグ」はレッド・ツェッペリンの歌に触発されたラプソディで、クラリネットの長いソロ・カデンツァから始まるスリリングな作品。どの曲も高度な技巧とアンサンブルを要求するものばかりだが、この名門アンサンブルは期待通り、高水準の演奏を聴かせてくれる。 | ||
シュターミッツ:フルート協奏曲集 フルート協奏曲 ニ長調/フルート協奏曲 ハ長調/ フルート協奏曲 ニ長調/フルート協奏曲 ト長調 |
ロバート・エイトケン(Fl) セント・クリストファー室内o. ドナタス・カトクス指揮 | |
マンハイム楽派の創立者であり、交響曲の形式の開拓者であったヨハン・シュターミッツ(1717-1757)はオルガニストの父親から最初に音楽を教えられ、後にプラハのカレル大学で学んだ。1741年にマンハイムに行き、1743年に同地の宮廷楽団の首席ヴァイオリン奏者に、1745年には楽長に昇格し、この小さな一地方楽団をヨーロッパで最も尊敬されるオーケストラの一つに育て上げた。50曲以上もの交響曲、室内楽曲、声楽曲が残されているが、多くの協奏曲も作曲し、その中には14曲のフルート協奏曲も含まれている。当時のマンハイムの奏者たちの高い技巧を才能を物語る高度な技術を駆使したこれらの協奏曲は、とてもチャーミングで、同時代のクヴァンツの作品よりも若干自由度が高く、バロックと古典派の橋渡しとしての機能を持ち合わせている。また彼自身の血筋であるボヘミアの素朴で抒情的な面も感じられる特徴的な作風が魅力的。彼の息子カール・シュターミッツも才能ある音楽家。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: 劇音楽「すずめばち」(アリストファネス組曲)/ ピアノ協奏曲 ハ調(*)/ イギリス民謡組曲(抜粋)(編曲:G.ジェイコブ)/ ランニング・セット |
アシュリー・ウェイス(P;*) ロイヤル・リヴァプールpo. ジェイムズ・ジャッド指揮 | |
「すずめばち」は古代ギリシアを代表する喜劇作家、アリストファネスの劇をギリシア語で上演することとなったケンブリッジ大学の演劇部が、ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)に付随音楽の作曲を依頼し生まれた物。機知にとんだ音楽とイギリス民謡の見事な融合は彼にしか書き得ないもので、中でも「行進曲」でのユーモラスな曲想には思わず口元が緩むことだろう。ピアノ協奏曲は、あのバックスの恋人であったピアニスト、ハリエット・コーエンの演奏を想定して書かれたもので、かなり先進的に書かれているが、当時の聴衆や批評家からは高く評価されることがなく、その後の1946年に「2台ピアノのための協奏曲」として改変を図り、その際、そっと忍びこませていた友人バックスの交響曲の引用も「彼に気が付いてもらえなかった」という理由でその部分は取り除いてしまった。そんな紆余曲折を経た作品ではあるが、その重厚な仕上がりの中には、時折バッハやブゾーニの影響を感じられたりと、イギリス音楽好きにはたまらない音楽となっている。 | ||
イギリスのヴィオラ作品集 ブリス(1891-1975):ヴィオラ・ソナタ(1933) ディーリアス(1862-1934): ヴァイオリン・ソナタ第3番(1930) (L.ターティスによるヴィオラとピアノ編) ブリッジ(1879-1941): ヴィオラとピアノのための小品集~ [アレグロ・アパッショナート/セレナーデ/ 思い出/ゴンドリエラ/沈思せる人/ ノルウェーの伝説/子守歌] |
エニコ・マジャール(Va) 今井正(P) | |
ヴィオラの特徴的な音色・・・それはしばしば悲しげと表現されたり、内省的で感傷的と銘打たれたり・・・と、とにかく同族のヴァイオリンに比べて控え目な評価を与えられがち。作曲家ブリッジに至っては、自らが才能あるヴィオラ奏者であったにも拘わらず、この楽器のための作品はほとんど作曲しなかったというから驚き。ここで聴けるブリス以外の楽曲のほとんどは他の楽器のために書かれた作品をヴィオラ用に編曲したものだが、こうして聴いてみると実に味のある音楽となっていると思う。まさに濡れたように輝く音色がぴったりはまっている。ここでピアノを担当している今井氏は才能ある日本のピアニスト。彼の表現豊かで説得力ある音楽はヴィオラの旋律を引き立たせるとともに、驚くほどじっくりと胸にしみるはず。 | ||
ルクレール: ヴァイオリン・ソナタ Op.1第9番~第12番 ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op.1-11/ ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1-10/ ヴァイオリン・ソナタ ロ短調Op.1-12/ ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.1-9 |
エイドリアン・バターフィールド (バロック・Vn) アリソン・マギリヴレイ (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ローレンス・カミングス (Cemb) | |
第1番から第8番まで聴いてきて、これらの作品の虜になってしまった人も多いのではないだろうか?形式に縛られた古典派の作品や、感情移入たっぷりになりがちなロマン派の作品、はたまた聴き手の感性までをも必要とする現代の作品に比べると、ルクレール(1697-1764)の時代の作品を演奏する時には、いかに奏者たちが楽しんでいるかがよくわかる。装飾音も伴奏も本筋を逸脱しなければOK。しかし、それは却って演奏家たちのセンスが試されているとも言える。この9番から12番のソナタも変幻自在の楽想を持ち、遅い楽章と早い楽章は目を見張るほどの対比が与えられており、その効果はまさに目を見張るものがある。第1集:8.570888/第2集:8.570889。 | ||
フランク:
弦楽四重奏曲 ニ長調 FWV9/ ピアノ五重奏曲 ヘ短調 FWV7(*) |
ファイン・アーツ弦楽四重奏団 クリスティーナ・オルツィス (P;*) | |
ただただ何も考えずに音楽だけを聴いていたい。そんな時にオススメしたいのがフランクの室内楽作品。余計な表題や形式などにとらわれることなく、ひたすらゆったりとした時間に身を任せるという贅沢な気分になれること間違いない。弦楽四重奏曲は1889年から1890年の間に書かれた作品で、ベートーヴェンやメンデルスゾーンの影響も受けてはいるが、随所に現れる独特な節回しは、少しでもフランク(1822-1890)を知る人にとっては極めて懐かしいものとして耳に残ることだろう。もちろん循環形式を用いて書かれている。1878年から79年にかけて書かれたピアノ五重奏曲はサン=サーンスに献呈されているが彼は初演時のピアノ・パートを受け持ったものの、終演の際、献呈されたスコアを残したままステージから去ってしまったと言われている。恐らくサン=サーンスには晦渋過ぎたのかもしれないが、一見冷たそうに見えるこの曲も聴きこめば聴きこむほどに味が増して来る。フォーレの五重奏曲と同じくオルツィスのピアノとファイン・アーツ四重奏団の演奏で。 | ||
ラッブラ:弦楽四重奏曲第2番 変ホ調 Op.73/ 声と弦楽四重奏のための「アモレッティ」Op.43(*)/ アヴェ・マリア・グラティア・プレナ/ 単一楽章のピアノ三重奏曲 Op.68 |
チャールズ・ダニエルズ(T;*) マーティン・ラスコー(P) マッジーニ四重奏団 | |
イギリスの作曲家ラッブラ(1901-1986)は、14歳の時、最初は鉄道員として働いたが、シリル・スコットの音楽を知り、1920年彼の教えを乞うために奨学生となり、その翌年には王立音楽院に入学、スコットやホルストに音楽を本格的に学んだという経歴を持っている。彼は11曲の交響曲を始め、4つの弦楽四重奏曲など多くの室内楽曲、そして声楽曲などを作曲し、20世紀のイギリス音楽の中心的人物としての地位を確立した。ここに収録された弦楽四重奏曲第2番は1952年5月の初演された意欲的な作品で、ホルストやヴォーン・ウィリアムズの影響を受けながらも、根底にあるのはベートーヴェンへの尊敬の思い。またラッブラはイギリス中世の時代にも関心が深く、しばしば自作にもエリザベス朝時代の雰囲気を取り込んでいる。ここに収録された「アモレッティ」はエドマンド・スペンサー(1552?-1599)の愛の詩を用いたもので弦楽合奏と歌のために書かれた情熱的な曲で、これは恐らくラッブラの2番目の妻となるアントワネットのために書かれたものと推測され、(彼女は有能なヴァイオリニストだった)精神的な美しさと肉感的な響きが融合された聴きごたえのある作品。 | ||
J.S.バッハ: チェンバロ独奏のための協奏曲集 BWV 972-987 協奏曲 ニ長調 BWV972/協奏曲 ト長調 BWV973/ 協奏曲 ト短調 BWV975/協奏曲 ハ長調 BWV976/ 協奏曲 ヘ長調 BWV978/協奏曲 ト長調 BWV980/ 協奏曲 ハ長調 BWV977/協奏曲 ト短調 BWV983/ 協奏曲 ト長調 BWV986/ 協奏曲 ロ短調 BWV979/ 協奏曲 ニ短調 BWV974/協奏曲 ハ短調 BWV981/ 協奏曲 変ロ長調 BWV982/協奏曲 ハ長調 BWV984/ 協奏曲 ニ短調 BWV987/協奏曲 ト短調BWV985/ 前奏曲とフーガ イ短調 BWV894 |
エリザベス・ファー(Cemb) | |
バッハのワイマール時代に作曲された一つのジャンルがこの「独奏鍵盤楽器のための協奏曲集」。ヴィヴァルディやマルチェッロなどのイタリアの作曲家のヴァイオリン協奏曲などをチェンバロやオルガンで一人で演奏できるように編曲したもので、バッハがイタリアで体験した新しい音楽を自らの作曲技法に取り込むにも大きな役割を背負った作品群。そのうちチェンバロ用の曲が16曲、オルガン用の曲が6曲現存していて、ここではチェンバロ用の16曲を名手エリザベス・ファーが説得力ある解釈とゆるぎない技巧で演奏している。最後に収録されているBWV894のプレリュードとフーガは、逆に後年、フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲BWV1044の第1楽章と第3楽章へと転写された作品。バッハにしてみれば、小さなものを大きなものへと拡大させるのもお手のものだったに違いない。 | ||
ブラスコ・デ・ネブラ:ピアノ・ソナタ全集第2集 モンセラート修道院写本のソナタ~ [第6番 ホ短調/第7番 ヘ長調…世界初録音/ 第8番 ハ長調…世界初録音/ 第9番 イ短調…世界初録音/ 第10番 ハ長調…世界初録音/ 第11番 イ長調…世界初録音/ 第12番 ヘ長調…世界初録音]/ ワシントンD.C国会図書館写本のソナタ~ [第1番 ハ短調/第2番 変ロ長調] |
ペドロ・カザルス(P) | |
第1集:8.572068。1750年セビリャ生まれの作曲家ブラスコ・デ・ネブラのソナタ集。今回はモンセラート修道院とワシントンDCの国会図書館で保存されていた譜面に基づいた演奏。研究者でもあるペドロ・カザルスによると、彼の作風は主題や構造の複雑さで3つの期間に分けることができるそうで、最後の作品はワシントンDCに保存されている6つのソナタ(作曲家存命中の1780年に出版)のようだが、まだ彼の全貌が見えてくるまでには時間がかかりそう。ともあれ、現代に至るまでのピアノ作品の発展に隠れた貢献を果たしたネブラの作品をもっと多くの人に聴いてほしいと願ってやまない。 | ||
ブゾーニ:ピアノ作品集第6集 リスト=ブゾーニ: 「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」 による幻想曲とフーガ/ ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.20 K204/ 前奏曲とアルペジョの練習曲 K297 |
ヴォルフ・ハーデン(P) | |
ブゾーニ(1866-1924)のピアノ作品集第6集は、彼の初期の作品から2つの大きな作品を中心に収録している。リストの「幻想曲とフーガ」はもともとリストがマイアベーアの「予言者」のメロディを基に作曲したオルガン曲で、リスト自身「2台ピアノ」での演奏は想定していたようだが、まさかピアノソロに編曲されるとは思いもよらぬものだったのではないだろうか。ブゾーニの編曲はリストの原曲にほとんど忠実なもので、もちろん技術的にも困難なものを要求していることは間違いない。彼の編曲の腕前を存分に堪能できるはず。ピアノ・ソナタはブゾーニが10代半ばに書きあげた大作だが、1980年代まっかり忘れ去られていた。ロマン派後期の音楽の特徴溢れる意欲的な曲で、ブラームスと、アントン・ルービンシュタイン双方の影響を感じさせる劇的で壮大なロマンティシズムに溢れている。前奏曲とアルペジョの練習曲は、不安気な音が交錯する晩年の作品。飛び交う音の粒を支える不気味な低音部が一種異様な雰囲気を醸し出している。 | ||
タレガ:ギター作品集 前奏曲集~[ ニ短調/ イ短調/ト調/ホ調/ ホ調/ ロ短調/イ調/ 嬰ヘ短調/ ロ短調「メンデルスゾーンの主題による」/ ロ短調/ホ調「涙」/ イ短調/ト調/ニ調/ ニ短調「エンデチャ」/ ニ短調「オレムス」]/ 2人の姉妹(ワルツ)/マズルカ第1番「アデリタ」/ マズルカ第3番「マリエタ」/マズルカ第2番 ト調/ ガボット「マリア」/アルハンブラの思い出/ ポルカ「バラ」/ポルカ「ペピータ」/ アラビア風奇想曲/ワルツ「パキート」/大ワルツ/ 朝の歌/ワルツ「イザベル」/ワルツ 二調/パヴァーナ アラード(1815-1888)(タレガ編):華麗な練習曲 |
マッツ・ベリストレム(G) | |
ヘビースモーカーで超絶技巧を愛し、究極のロマンチストであったギター界のカリスマ、タレガ(1852-1909)。彼の名前を訊いたことがないとしても、「アルハンブラ宮殿の思い出」を知らない人はいないだろう。彼はショパンやベートーヴェンのピアノ曲をギター用に編曲したり、ロマン派的なギター音楽の潮流にスペイン的な要素を復活させたりと、八面六臂の活躍をした。このアルバムには彼の代表的なギター作品を収録。前奏曲集の中には、良く知られる「涙」も含まれている。ワルツ「2人の姉妹」の冒頭部は彼が生涯愛したショパンのメロディもさりげなく使われていたりする。ここで素晴らしい演奏を聴かせるベリストレムは、作曲家自身が所有していた1888年の楽器を復刻した現代の楽器で、タレガの音楽の持つ陰影を美しく描き出しでいる。もちろん「くわえたばこ」なし。 | ||
ディキンスン: ユニコーンより「子守歌」(*)/ヨハネの黙示録のためのミサ曲(#)/ ラーキンズ・ジャズ(ライヴ・アナログ・レコーディング;+)/ ピアノ・デュオのための「5つの偽作」(**)/ピアノのための5つの初期小品(##)/ 独奏フルートのための「エア」(++)/ 独奏フルートのための「メタモルフォーサイス」(++) ドビング・デューク(Fl;*/++) ピーター・ディキンスン(P;*/**/##) ジョン・フリンダース(P;**/##) ヘンリー・ハーフォード(ナレーター;+) ライオネル・フレンド指揮ナッシュ・アンサンブル(+) ドナルド・リーヴス(ナレーター;#) ジョー・マッグス(S;#) メリエル・ディキンソン(Ms;#) セント・ジェイムズ・シンガーズ(#) ジェイムズ・ホランド、ディヴィッド・ジョンソン(Perc;#) ジョン・アレイ(P;#) アイヴォー・ボルトン指揮(#) | ||
イギリスの作曲家ディキンスン(1934-)の作品は、まるで万華鏡を覗くかのように、曲によってスタイルが違う。例えば、以前リリースされたオルガン作品集(8.572169)での古典的な雰囲気を頭の中に準備してから、ここに収録された「ヨハネの黙示録のためのミサ曲」を聴くと、そのあまりの違いに驚いてしまうことだろう。典礼文を死者たちの叫びが直接響いてくるような響きに載せて描いた音楽は、あまりにも衝撃的で、その恐ろしい様相に打ちひしがれてしまう人もいるかも知れない。かたや「5つの偽作」は同時期の大作曲家たちの作風を揶揄している。イギリスの大詩人、フィリップ・ラーキンの告別式で演奏された「ラーキンズ・ジャズ」は11の部分からなるナレーターとアンサンブルのための作品。現代的な響きの中に溶け込むジャジーな音色は妙な気分を否が応でも盛り上げる。 | ||
アダモ:後期ビクトリア朝時代(*)/ 4人の天使より「天の女王」(#)/「女の平和」序曲/ オールコットの音楽~ [ジョー/メグ/アルマとギデオン] |
リー・プーリー(S;*) アンドルー・サリヴァン (ナレーター;*) ドティアン・ラヴァリア (Hp;#) エクリプス室内o. シルヴィア・アリメナ指揮 | |
「現在最も称賛されるオペラ作曲家」であるアメリカのマーク・アダモ(1962-)の作品集。彼の音楽には様々な世論が反映され、常に多くの人への問題提起を怠ることがない。例えば、最初はメゾ・ソプラノの歌曲集として着想された「後期ビクトリア朝時代」も、書き進めていく間に彼の思いが熟していき、一時は書くことができなくなってしまったほどだったと作曲家は語る。語りと歌による劇音楽に、情熱の作家エミリー・ディキンスンの詩が美しく溶け込んでいる。闘病中のAIDS患者から得た霊感、中世の人々の途切れた記憶、反戦、オールコットの「若草物語」、そして、ハイドンの交響曲「告別」など色々なものから触発された彼の作品は現代人の疲れた心にひとときの安らぎと幽かな疑問を投げかけることだろう。 | ||
シェーンフィールド(1947-): キャンプの歌(2001)(*)~ [ブラック・ボーム/死体運搬人のタンゴ/ ハイル、ザクセンハウゼン!/ミスターC/ アドルフの別れを世界へ]/ ゲットーの歌(2008)(#)~ [シフラールの肖像/絶望の瞬間/徴収の鐘/ 私たちの春/陽の光/信頼の瞬間]/ ジェラード・シュワルツ(1947-): ルドルフとジャネット(世界初録音;+) |
アンジェラ・ニーデルロー (Ms;*/#) エリック・パース(Br;*) モーガン・スミス(Br;#) ポール・シェーンフィールド (P;*/#) ミナ・ミラー(P;+) ミュージック・オブ・リメンブランス ジェラード・シュワルツ指揮(+) | |
この胸を切り裂くかのような悲痛な2つの歌曲集。どちらもナチスの迫害を生き延びた人々の激情、脆弱な希望、そして絞り出されるかのような幽かなユーモアを織り交ぜたテキストによる物。2004年11月8日に英語ヴァージョンが世界初演された「キャンプの歌」は2003年のピューリッツァー賞のノミネート作品。曲自体は、どこかマーラーの「子どもの不思議な角笛」を思わせる素朴でアイロニカルな物。ちょっと聴いただけでは、どちらかというと明るさが勝っていているような印象を受けるが、「本当に悲しい時には涙も出ない」と言われるように、どの曲にも執拗なまでの生への渇望が込められている。2008年5月12日に世界初演された「ゲットーの歌」はユダヤの音楽家&詩人モルデカイ・ゲビルティヒの詩による歌。やはり静かな怒りに燃える、心がずっしり重くなる歌曲集。 | ||
シューベルト:ミサ曲第4番 ハ長調 D452 Op.48/ ミサ曲第2番 ト長調 D167/ドイツ・ミサ D872 |
インモータル・バッハ・アンサンブル ライプツィヒ室内o. モルテン・ シュルト=イェンセン指揮 | |
8歳から7年間、聖歌隊で活躍したシューベルト(1797-1828)はミサを知り尽くしていたため、自身でもいくつかの素晴らしい宗教作品を書いた。彼が完成させたミサ曲は6曲あり、第2番は1815年3月初めの作品でオーケストレーションの一部には彼の兄が手を加えているとも言われる。しかしその溢れ出る才能は到底汲みつくせるものではなく、簡素な中にも荘厳さを備え、また彼独自の豊かな歌心が随所に感じられる。本来の典礼文を少しだけ省略しているため、正式なミサ曲として用いることは困難だが、そのせいで芸術的価値が損なわれるものではない。1816年の6~7月に書かれた第4番は1825年にようやくウィーンで初演されたが、ベネディクトゥスは後の1823年に改作され、なぜか小さな編成に変えられてしまった(こちらはD961の独立した番号が与えられている)ドイツ・ミサは1826年から27年に書かれた物。一見、驚くほど極めて単純な曲に見えるが、晩年のシューベルトらしい奥深く美しいメロディに彩られた名作。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集第33集~パート・ソング第3集 酒宴の歌「友よ、輪になれ」D75/愛の精(第2作)Op.11-3 D747/夜うぐいす Op.11-2 D724/ 酒宴の歌「さあ、みんな陽気にやれ」D267/坑夫の歌 D268/小さい村 D641/ポンスの歌 D277/今過ぎ去る現在 D710/ 酒宴の歌「兄弟たち、われらが人生の行路」Op.131-2 D148/弁護士 D37/春の歌(第2作)Op.16-1 D740/ 美しき夜に Op.81-3D903/墓(第3作)D377/月の光 D875/矛盾 Op.105-1 D865a/夜の明かり Op.134 D89 マルクス・シェーファー、マーカス・ウルマン(T) トーマス・E.バウアー、 マーカス・フライク、マルクス・シュミードル(B) ウルリヒ・アイゼンロール(P) | ||
第1集:8.570961/第2集:8.570962。シューベルト(1797-1828)のパート・ソングの第3集。ここに収録されているのは、全て男声のための作品。当時のドイツの風潮からしても、女声を含んだ曲に比べると男声のための作品の方がレヴェルが高いことは否めない。男たちは事あるごとに酒場に集い、歌っては友好を深め、また愛国心を深めていたに違いない。「歌う社会」はほとんどの町の中で形成され、彼らのアンサンブルのための曲は幾つあっても足りなかったことだろう。もちろんシューベルト自身がその「歌う社会」の中の住人だったことも忘れてはいけない。そんな理由でこのような素晴らしい作品が数多く生まれてきた。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ フルトヴェングラー初期録音集第4集 ワーグナー(1813-1883):歌劇「ローエングリン」~ 第1幕前奏曲[録音:1930年]/ ワーグナー:歌劇「トリスタンとイゾルデ」~ 第1幕前奏曲/第3幕「愛の死」[録音:1930年]/ ワーグナー:「神々の黄昏」~第3幕 ジークフリートの葬送行進曲[録音:1933年]/ ブラームス(1833-1897): ハンガリー舞曲第1番 ト短調[録音:1930年]/ ブラームス: ハンガリー舞曲第10番 ヘ長調[録音:1930年]/ J.シュトラウスII世(1825-1899): 歌劇「こうもり」から序曲[録音:1936年]/ R.シュトラウス(1864-1949): ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら [録音:1930年] |
BPO ウィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 | |
マーク・オーバート=ソーン復刻。 フルトヴェングラーの初期録音集の第4集。まだ各々の作曲家たちの影が色濃く残っていた時代の録音であり、とりわけR.シュトラウスは当時まだばりばりの現役でもあったためか、フルトヴェングラーの「ティル」の解釈には並々ならぬ愛情が感じられる。軽妙なはずの「こうもり序曲」にさえ、ちょっぴり深刻なムードを漂わせているのも面白いところ。ここで胸震わせる程に重厚な「トリスタン」を聴かせた彼は、後の1952年にあの有名な全曲盤をものにしていることも忘れてはならない。もう幾度となく復刻されている伝説の名演を、マーク・オーバート=ソーンによるこだわりの音で。 | ||
グレート・ヴァイオリニスト~ジョコンダ・デ・ヴィート モーツァルト(1756-1791): ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K216(*)/ ブラームス(1833-1897): ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(#) |
ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn) ロイヤルpo.(*) トーマス・ビーチャム指揮(*) ベルリン・ドイツ・ オペラ・ハウスo.(#) パウル・ファン・ケンペン指揮(#) | |
録音:1949年5月3日-4日、EMI、アビーロード・第1スタジオ(*)、1941年5月25日、ベルリン(#)。 イタリアの女性ヴァイオリニスト、ジョコンダ・デ・ヴィートの極め付けの名演、ブラームスの協奏曲を聴いてみて頂きたい。25歳でウィーン国際コンクールで優勝するも、そのまま演奏活動に入らず、ずっと後進の指導にあたり、ようやく1942年にブラームスの協奏曲を弾いてイタリアにデビューしたという話は良く知られている。彼女は同時代のカセッラやピッツェッティの作品を深く理解していたにもかかわらず、実際のレパートリーは限られたものだった。しかし、それらはどれも心行くまで昇華された納得の行く演奏で、このDGへの録音であるブラームスもモーツァルトも幅広い表現力と歌うようなビブラートを特徴とする朗々とした音色が心に残る。 | ||
ウィルソン: ザ・ミュージック・マン~76本のトロンボーン オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・ レコーディング 1957年 Overture(*)/Rock Island(*)/Iowa Stubborn(*)/ Ya Got Trouble(*)/ピアノLesson(*)/ Goodnight My Someone(*)/Seventy-SixTrombones(*)/ Sincere(*)/The Sadder-But-Wiser(*)/ Pick-A-Little -Goodnight Ladies(*)/ Marian The Librarian(*)/MyWhite Knight(*)/ Wells Fargo Wagon(*)/It's You (*)/Shipoopi(*)/ Lida Rose(*)/Gary, Indiana(*)/ Till There Was You(*)/Finale(*)/ ill I Met You(#)/ Iowa Stubborn/Goodnight My Someone/ Pick-A-Little,Talk-A-Little/Marian The Librarian/ Till There Was You/ Seventy-Six Trombones (+) |
ロバート・プレストン バーバラ・クック エディ・ホッジス パート・ケルトン/他 スタジオo.(*) ハーバート・グリーン指揮(*) アイリーン・ウィルソン(#) メレディス・ ウィルソン&ヒズo.(#/+) | |
録音:1950年、モノラル(#)/1958年、モノラル(+)/他。1957年にブロードウェイで初演、その翌年にはトニー賞9部門を受賞、その後ブロードウェイで再演され、2003年にはサラ・ジェシカ・パーカーの夫、マシュー・ブロデリック主演でTVムービー化もされたメレディス・ウィルソン原作、大人気ミュージカルのオリジナル・キャスト録音。「少年楽団を作る」と言っては金を巻き上げ、そのまま行方をくらます詐欺師ハロルド・ヒル。アイオワ州リバーシティで新たな仕事をしようと網を張りますが、そこで出会った女性、マリアンと恋に落ち・・・・。「76本のトロンボーン」は劇の中の代表曲で、彼が善良なる人々をだます時に「少年たちにすごいマーチングバンドでパレードをさせないか?」と想像させるための曲。結局のところ、これが最後には実現してしまうというオチが感動を呼ぶ。2010年には日本でも公演が予定されている。 | ||
ジョン・アダムズ(1947-):歌劇「中国のニクソン」(1987)
ロバート・オース(リチャード・ニクソン) マリア・カニョヴァ(パット・ニクソン) トーマス・ハモンズ(ヘンリー・キッシンジャー) マーク・ヘラー(毛沢東) トレイシー・ダール(江青) ユアン・チェンイ(周恩来) メリッサ・モールド(第1秘書) ジュリー・シムソン(第2秘書)ジェニファー・デドミニーチ(第3秘書) マリン・オールソップ指揮コロラドso.、コロラド・オペラcho. | ||
録音:2008年、ライヴ。 あの毛沢東=ニクソン会談を描き、1989年のグラミー賞を得た問題作がついにNAXOSへ登場。このオペラを得意とする歌手たちを揃え万全の準備の末に上演された物。指揮は現代アメリカで最も力を蓄えている女性指揮者マリン・オールソップ。このアリス・グッドマンによる台本は史実をよく研究したもので、毛沢東とニクソンを取り巻く人々も全て実名で描かれ、1972年2月21日にニクソン一行が北京の飛行場に降り立ったところから物語が始まり、会見の場でのニクソンが人知れず味わった緊張を描いた歌や、毛沢東夫人江青が政治色たっぷりのパーティで超絶的なアリアを披露する場などを織り交ぜながら、長らく対立関係にあった中国との和解への道を開くまでが重厚なミニマル音楽で表現されている。この曲が作曲されてからすでに20年以上が経過。新たな気持ちでこの大作に向き合ってみるのもいいかも知れない。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年12月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番 ニ短調「革命」Op.47/ 交響曲第9番 変ホ長調 Op.70 |
ロイヤル・リヴァプールpo. ヴァシリー・ペトレンコ指揮 | |
最近注目の若手指揮者の中でも、とりわけ有望株の一人であるヴァシリー・ペトレンコ。その活躍は目覚ましく、彼が指揮したチャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」(8.570568)は2009年のグラモフォン・アウォードも受賞、ますます目が離せない存在となっている。このショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲集の第2集は有名な第5番と第9番のカップリング。重苦しい雰囲気を持つ第5番、諧謔的な第9番と、そのキャラクターは対照的だが、スタイリッシュで現代的な感覚が盛り込まれているところは変わりない。 | ||
メシアン: 歌曲集「ミのための詩」(ソプラノと管弦楽版) 第1集(*)~[感謝の行為/風景/家/恐怖を抱く]/ 同第2集(*)~[妻/おまえの声/ 二人の戦士/首飾り/かなえられた祈り]/ 忘れられた捧げ物/ほほえみ |
アンネ・ シュヴァネヴィルムス(S;*) フランス国立リヨンo. 準・メルクル指揮 | |
愛と信頼、死および永遠、そして鳥の歌。これらはメシアン(1908-1992)にとって、永遠のテーマ。「忘れられた捧げもの」は彼にとって最初に公表された管弦楽作品で、「捧げもの」とはキリストの無償の愛。それを忘れてしまい罪を重ねる人間の姿、忘れないための聖体秘跡、これらが音によって描かれる。「ミのための詩」はメシアンによる極めてシンボリックな愛の歌。最初の妻クレア・デルボスに捧げられた9つの神秘的なテキストによる。もちろん「ほほえみ」では随所に鳥の声が聞こえて来る。メシアン入門としても最適なこの1枚。準・メルクルの紡ぐ柔らかいオーケストラの音色と、硬質な響きを持つシュヴァネヴィルムスのソプラノは聴き手を陶酔の世界へと連れていく。 | ||
サラサーテ: ヴァイオリンと管弦楽のための作品集第1集 ツィゴイネルワイゼン Op.20/ スペイン風アリア Op.18(ヴァイオリンと管弦楽編)/ ミラマール=ソルツィーコ Op.42 (ヴァイオリンと管弦楽編)/ ペテネラス Op.35(ヴァイオリンと管弦楽編)/ ノクターン・セレナード Op.45/ ビバ・セビリャ Op.38(ヴァイオリンと管弦楽編)/ 「白衣の婦人」による幻想曲 Op.3 |
楊天堝(Vn) ナバーラso. エルネスト・マルティネス= イスキエルド指揮 | |
すすり泣くようなヴァイオリンが印象的な「ツィゴイネルワイゼン」で知られるサラサーテ(1844-1908)。しかし、彼の他の作品は想像以上に知られていないのが実情。サラサーテは、1844年にスペインのパンプローナで生まれた。父は連隊の楽団指導者で、幼いパブロにヴァイオリンを教えたが、才能に溢れた息子はすぐに父を追い越し、もっと技術を磨くためにマドリッドに移ります。彼の早熟な才能は時のスペイン女王イザベラ2 世に認められ、支援を受けてパリ音楽院に留学し、それ以降は優れたヴァイオリニストとして活躍することになる。彼の作品のほとんどは、ヴァイオリンと管弦楽のために書かれ、スペインの民族音楽や舞曲を取り入れた華やかなものとなっている。 | ||
ラウリセン:合唱作品集 ルクス・エテルナより「おお、光よりの光」/ マドリガル~ イタリア・ルネサンスの詩による6つの「炎の歌」/ ライナー・マリア・リルケの詩による 「ばらの歌」(*)/ 真冬の歌~ロベルト・グラヴェスの詩による(*)/ おお、大いなる神秘 |
レスリー・デアス(P;*) エローラ・フェスティヴァル・ シンガーズ ノエル・エジソン指揮 | |
合唱に携わる人なら、この作曲家の名前に馴染みがあることだろう。現代アメリカで最も素晴らしい合唱作品を書く人として知られるラウリセン(1943-)の作品集。「おお、光よりの光」は合唱とオーケストラのための「ルクス・エテルナ」からの抜粋。光と暖かさに覆われた美しく静かな音楽。それに対して、マドリガルは「炎の歌」は中世の香りを色濃く身に付けた快活なもの。和声もリズムも活気に満ちていて、要求されるハーモニーの難易度も非常に高くなっている。リルケの詩によるも「ばらの歌」は洒脱なシャンソン。そしてピアノ伴奏を伴う雄大な「真冬の歌」、様々な作曲家たちのクリスマス・ソングの集大成ともいえる「おお、大いなる神秘よ」と、どれも歌うことの喜びに満ちた佳品ばかり。 | ||
スティル:交響曲第5番「西半球」/ オーケストラのための詩曲/ 交響曲第4番「先住民族の」 |
フォート・スミスso. ジョン・ジーター指揮 | |
アフリカ系アメリカ人作曲家、ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978)の生涯と経歴は、アメリカにおけるサクセス・ストーリーと言えるだろう。彼は黒人、インド人、スペイン人、およびアイルランド・スコットランドの血をひく家系に生まれ、3歳の時に父親と死別、教師だった母親のもとでヴァイオリンを学びつつも、第1次世界大戦で音楽の勉強を中断せざるを得なくなる。戦争の後には編曲者、ポップス音楽の演奏家として働来るが、技術的に未熟さを感じた彼は保守派であるチャドウィックと革新派のヴァレーズから様々な刺激を受け、以降、独自の音楽性を確立する。ここで聴ける彼の作品は、古典的なフォルムの中にどことなく民族性を感じさせるワイルドなもの。映画音楽にしてもふさわしい雄大さと、荒々しい音の奔流が心地よさを誘う。 | ||
R.シュトラウス:家庭交響曲 Op.53 TrV209/ メタモルフォーゼン TrV290 |
ワイマール・シュターツカペレ アントニ・ヴィト指揮 | |
自分のプライヴェートまでを音楽にするのか!と眉をひそめる人も多いかも知れない。この交響曲、確かに書き過ぎちゃっている。のんびり屋で夢見がちな夫(R.シュトラウス(1864-1949)自身と思われる)、快活でおしゃべりな妻(パウリーネだろう)、かわいい子ども、彼らは全て音で表現され、諍いも睦みあいも全て克明に描かれている。特に第3楽章での濃厚な夫婦の愛の場面では頬が赤らんでしまうことだろう。あまりにも情報量の多いスコアをきちんと再現するのは本当に困難なのか、あまり実演で取り上げられることもない難曲として知られている。対照的に置かれた悲痛なメタモルフォーゼンは戦争で破壊されたドイツを目の当たりにした晩年の彼の心情を映した作品。ベートーヴェンの「英雄交響曲」の葬送行進曲をモティーフにした鎮魂歌で、バーバーのアダージョに匹敵する美しさ。 | ||
アイヴズ: アメリカの祭日交響曲~第2楽章「戦没将兵記念日」 (J.シンクレア編)/ スロッカム将軍 (D.G.ポーターによるリアリゼーション;*)/ 序曲 ト短調 (D.G.ポーターによるリアリゼーション;*)/ アメリカの祭日交響曲より第3楽章「独立記念日」 (W.シャーリーによるリアリゼーション)/ イェール対プリンストンのフットボール・ゲーム (J.シンクレアによるリアリゼーション)/ へ調の後奏曲(K.シングルトン編)/ アメリカの祭日交響曲より第4楽章「感謝祭」 (J.エルクス編;#) |
マルメ室内cho.(#) マルメso. ジェイムズ・シンクレア指揮 | |
世界初録音(*)。 あのストラヴィンスキーも傑作と認めたアイヴズ(1874-1954)の祭日交響曲。アイヴズが幼年期から構想を練っていたという、アメリカにおける大切な祝日のために書かれた音楽は、「ワシントンの誕生日」(この曲のみ8.559087に収録)「戦没将兵記念日」「独立記念日」「感謝祭」の4つの楽章から出来ている。このアルバムでは、それらの楽章にいくつかの別の作品を組み込み、あたかも別の独立した作品のような一大人間ドラマを作り上げることに成功、アイヴズの観察眼の鋭さと、人間の営みへの大いなる賛歌として、このアルバムの存在感を高めている。 | ||
ヨアヒム:ヴァイオリン協奏曲集 1楽章のヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.3/ ヴァイオリン協奏曲「ハンガリー風」Op.11 |
キム・スーヤン(Vn) ワイマール・シュターツカペレ ミヒャエル・ハラース指揮 | |
メンデルスゾーンにヴァイオリンを学び、ワイマールでコンサートマスターを務め、まずリストとワーグナーと親しくなり、その後シューマンやブラームスを知ってからは一転、リストやワーグナーを批難するという、まさに「我が道を行った」音楽家ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)。現在での彼の名前は、どちらかというと演奏家としてのみ知られているが、ここで聴けるような極めて音楽性の高い作品も書いていた。1851年に書かれリストに献呈されたヴァイオリン協奏曲はメンデルスゾーンの影響を強く受けていて、要所にみられる泣かせるメロディがたまらない。1857年に書かれたOp.11の協奏曲は、長大な第1楽章と、極めて技巧的で民族的な味わいを持つフィナーレが特徴的。この演奏困難な作品を2006年ハノーヴァー国際コンクール優勝者のキムが余裕で弾ききっている。これはため息ものの1枚。 | ||
イザイ: 2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調 遺作(*)/ 弦楽三重奏曲「シメイ」遺作(#)/ 無伴奏チェロのためのソナタ Op.28(+) |
ヘンニング・クラッゲルード (Vn;*/#) バルド・メンセン(Vn;*) ラース・アネルス・トムテル (Va;#) オーレ=エイリク・リー (Vc;#/+) | |
イザイ(1858-1931)と言えば、6つの無伴奏ソナタがとりわけ有名だが、このベルギーの作曲家はヴァイオリンの更なる可能性について常に探究を怠ることは無かった。ここで聴ける「2つのヴァイオリンのためのソナタ」でのぞくぞくするような音楽的緊張感を味わってしまうと、もうイザイの魔力から逃れることは不可能だろう。このソナタは1915年にベルギーのエリザベート王妃のために書かれていて(彼女はイザイにヴァイオリンを教わっていた)、実際に演奏されたかはわからないが、何ともロマンティックな響きを持っている。1927年に書かれた弦楽三重奏は、イザイの死後に初演された。あまり演奏されることのない秘曲だが、どことなくドビュッシー風の音も感じられる魅力的な作品。最近めきめきと頭角を表しているクラッゲルードと彼を取り巻く仲間たちの、とろけるような名演でどうぞ。 | ||
タネーエフ:ヴァイオリン・ソナタ&ピアノ作品集 ヴァイオリン・ソナタ イ短調(*)/主題と変奏 ハ短調/ エレジー ホ長調/スケルツォ ニ短調(#)/ 4つのスケルツォ(#) [ト短調/変ホ短調/ハ長調/ヘ長調]/ 前奏曲 ヘ長調/カドリーユ(#)/ アンダンティーノ・センプリーチェ/ 前奏曲とフーガ 嬰ト短調 Op.29/ 10のロマンス Op.26~第6番「鍾乳石」 (ヴァイオリンとピアノ編;*) |
イヴァン・ペシュコフ(Vn;*) オルガ・ソロヴィエヴァ(P) | |
(#)は世界初録音。偉大なる作曲家タネーエフ(1586-1915)は、実はピアニストとしても有名で、彼のコンサートは「モスクワ全土のための音楽の祝賀」と称されるほど高く評価されていた。彼はニコライ・ルビンシテインにピアノを学び、モスクワ音楽院に入学後はすぐさま最も優れたピアニストとして知られるほどだった。あの有名なチャイコスキーのピアノ協奏曲のモスクワ初演もタネーエフが行っている。しかし、タネーエフがピアノのために書いた作品は驚くほど少なく、また演奏される機会もほとんどない。ここに収録された作品もほとんどが世界初録音というものばかり。彼の円熟した作曲技法が楽しめるヴァイオリン・ソナタも聴きどころのひとつ。 | ||
ファン・リュー: ドラマ・シアター第2番「移動する日陰」/ ドラマ・シアター第3番「風と共に散る」/ ドラマ・シアター第4番「4つのコーナーのために」/ 弦楽四重奏曲第1番「3つの緊張」 |
フューチャー・イン・リヴァース (アンサンブル) ファン・リュー指揮 | |
1976年生まれのファン・リューはアヴァンギャルドな作曲家であると同時に、指揮者、そして中国国内で広く知られるフォーク&ロック・シンガーでもある。このアルバムでも極めてユニークな音楽が展開されている。東洋、西洋の様々な楽器を縦横無尽に駆使し、多彩な音を鳴らしまくる「ドラマ・シアター」は、1998年から構想された5つの部分からなる大作。各々の奏者は楽器をただ演奏するのではなく、歌い、語り、お互いに影響を及ぼさなくてはいけないとされている。しかし、その作品は某教育番組のアニメーションのバックにでも流したらいいかも。と思ってしまうほどの楽しいもの。各々の副題は多くのことを示唆しているので、聴き手は想像力を極限まで働かせなくてはいけない。 | ||
ティペット:弦楽四重奏曲集第2集 弦楽四重奏曲第3番(1945-46)/ 弦楽四重奏曲第5番(1990-91) |
ティペットSQ [ジョン・ミルズ(第1Vn) ジェレミー・アイザック (第2Vn) マキシン・ムーア(Va) ボツィダール・ヴコティク (Vc)] | |
同じ団体による第1集(8.570496)をお聴きになった方ならおわかりの通り、この第2集もすばらしい出来栄え。ティペット(1905-1998)にほれ込み、団体の名前に据えてしまうほどの若きイギリスの演奏家たちによるこの第3番と第5番の弦楽四重奏曲は、どちらもティペットが敬愛していたベートーヴェンの影響が見てとれる。後年のティペットに見られるような劇的な作風ではなく、ソナタ形式に基づき、要所要所で対位法を用いた、ある意味古典的なフォルムを用い、そこに現代的な味付けを施したこれらの曲は20世紀の室内楽作品の中でも極めて重要な作品として数えられることだろう。 | ||
ヒンデミット:室内楽作品集 クラリネットとピアノ・トリオのための四重奏曲/ クラリネットとピアノのためのソナタ/ チェロとピアノのための3つのやさしい小品/ クラリネット、2つのヴァイオリン、 ヴィオラとチェロのための五重奏曲 Op.30 |
シュペクトラム・ コンチェルト・ベルリン [アンネット・フォン・ヘーン (Vn) エリザベス・グラス(Vn) ヘルトム-ト・ローデ(Va) フランク・ドッジ(Vc) ラース・ウーターズ・ファン・ デン・オウデンウェイェル (Cl) ヤ=フェイ・チュアング(P)] | |
作曲家、指揮者、ヴィオラ奏者として知られるヒンデミット(1895-1963)だが、彼は他にも、ヴァイオリン、ピアノ、クラリネットなど様々な楽器を易々と演奏できる腕の持ち主で、当然彼の書いた器楽曲や室内楽曲は、楽器の構造を存分に知りつくした機能的なものとなった。このアルバムでは主にクラリネットが大活躍する作品を収録。シリアスな場面からユーモラスな場面まで縦横無尽にメロディを吹きまくるクラリネットの妙技には驚く他ない。オランダの名手オウデンウェイェルの深く美しい音色でこの知的な作品をお楽しみ頂きたい。 | ||
オアナ:十弦ギターのための作品集 ティエント/ 日が昇れば~ [寺院/愁嘆/マヤ・マーシャ/20のアブリル/ ベレニスの髪/4つの風の遊び/オーブ]/ 月時計~ [らんちき騒ぎ/フラメンコ/ シルヴァ/シャンデリア] |
グレアム・アンソニー・デヴァイン (G) | |
モロッコ生まれの作曲家、オアナ(1913-1992)は本来はユダヤ系の血筋を持ちながらも、父親がジブラルタル(イベリア半島のイギリス領土)出身だったため、イギリス国籍を取得した。パリで学び、ドビュッシーとファリャから強く影響を受け、一時期はローマでカセッラにも学び、少しずつ独自の作風を模索、円熟期には、フラメンコとアフリカの民族音楽、そして中世音楽にも魅了されるなど、様々な風土の影響を受けた情熱的な作品を多く書いている。ギターの作品も多く書いていて、どれもスペインの音楽に現代的な味付けを施した熱い曲ばかり。ここでは名主デヴァインの弾く十弦ギターの深い響きを心行くまで堪能することができるだろう。 | ||
ミヨー: 歌曲集「アリッサ」~ アンドレ・ジッドの「狭き門」による組曲 Op.9/ 歌曲集「愛は歌う」Op.409(*)/ 歌曲集「ユダヤの詩」Op.34 |
キャロル・ファーリー(S) ジョン・コンステイブル(P) | |
(*)は世界初録音。フランス六人組の中心人物であったミヨー(1892-1974)は、その生涯に数多くの名曲を生み出した。このアルバムにはそんなミヨーの最後のスコアであり、かつ最も興味深い歌曲集「愛の歌」の世界初録音が含まれている。この「愛は歌う」は様々な詩人たちの愛の主題による言葉を、短くも完結な音楽で紡ぎ出し、微妙な感情の揺れを見事なまでに音にしている。ジッドの狭き門による連作歌曲「アリサ」と、彼が雑誌で見つけたテキストを元にした「ユダヤの詩」もドビュッシーを思わせる多感な表現が魅力的。クルト・ワイルなども得意とするファーリーの豊かな感情が迸る名唱でお楽しみ頂きたい。 | ||
メンデルスゾーン&J.S.バッハ:モテット集 メンデルスゾーン(1809-1847):マニフィカト ニ長調/ 弦楽のためのシンフォニア第12番 ト短調~ 第1楽章「フーガ」 J.S.バッハ(1685-1750):マニフィカト ニ長調 メンデルスゾーン:アヴェ・マリア Op.23-2 |
バーガー・ラッド(T) イェール・ヴォクステット イェール・コレギウム・プレイヤーズ サイモン・キャリントン指揮 | |
極めて才能ある10代の若き音楽家、メンデルスゾーンが宗教曲を書く際、自らのお手本にしたのは、当時ほとんど忘れ去られてしまっていたJ.S.バッハ、および彼の息子C.P.E.バッハの作品だった。聖母マリアの賛美の歌である輝かしい「マニフィカト ニ長調」は何とメンデルスゾーン13歳の作品。ホルンなどの使い方はバロックの様式をそのまま継承し、J.S.バッハの作品から幾獏かのモティーフを拝借、ちゃっかり自作の中に忍び込ませているところなど、なかなかのやり手。トラック7に置かれた「弦楽のためのシンフォニア」のフーガは、同じ時期に書かれた彼の全くのオリジナル。半音階を多用したメロディが不可思議な気分を喚起する。1830年に書かれたアヴェ・マリアはすっかりメンデルスゾーンらしさを身につけたもの。後の「エリア」に続く壮麗な作品。 | ||
甘き欲望にとりつかれ~ 歌う修道女と淑女たち・寝室に大聖堂からの ノートルダムのレパートリー~ [ペロタン(1180-1225): アレルヤ、われは援助を与え/ すべての国々は見たり] 作者不詳:女吟遊詩人たち~ [騎士よ、私はあなたの元へ/私は若く可愛らしい/ 忍耐強く、私のだんなさま/ もし誰かが私を見ていたら/ 黒髪の彼は私を修道院から連れ去ってくれない/ 誰も私を慰めてくれない/甘き欲望に取りつかれ] ノートルダムのレパートリー~ [ペロタン:王たちは座り 作者不詳:クラウズラ「死は」 レオナン(1150-1201): われ汝を遣わして孤児とはせず] |
ムジカ・フィクタ ボー・ホルテン指揮 | |
女性作曲家、演奏家が注目されはじめたのは20世紀になってから。それまでは、よほどの事がない限り、どんなに才能があった女性がいたとしても、その才能は過小評価され、埋もれてしまった。特に中世は教会でも俗世でも男性が中心。女性が活躍する場はほとんど与えられていなかった。しかし、ノートルダムの宗教曲レパートリーにも、吟遊詩人たちの歌の中にも女声にふさわしいものが数多くあったし、歌詞の内容も女性たちの切実な願望が隠されているものがたくさんある。そう!女性たちが歌っていなかったはずはない。通常耳にする男性の裏声とは違う、切れ味鋭い女声のアンサンブルは、体の芯を心地良く刺激してくれるだろう。 | ||
リュッティ:レクイエム [入祭唱/主よ、あわれみたまえ/聖餐式/ 聖なるかな-祝福あれ/神の子羊/ 聖体拝領唱/楽園にて] |
オリヴィア・ロビンソン(S) エドワード・プライス(Br) バッハcho. ジェーン・ワッツ(Org) サザン・シンフォニア デイヴィッド・ヒル指揮 | |
スイス生まれの作曲家リュッティ(1949-)のレクイエム。彼はチューリヒでピアノとオルガンを学び、その後イギリスで当地の合唱団を聴き、その高い技術に深く感動し「彼らのために合唱曲を書こう」と決意した。それ以来、宗教曲を含む数多くの合唱曲を発表、それらはイギリスとアメリカの合唱団によって広く愛唱されている。このレクイエムはソプラノとバリトン独唱、2組の聖歌隊、弦楽合奏、ハープおよびオルガンのために書かれたもので「残された人の感情をほぐすために、言葉は強い力を持っていない。しかし、音楽ならば、死の後に何が私たちを待っているのかを存分に説明してくれる」と作曲家が語っている。 | ||
地に平和を [IN TERRA PAX]~クリスマス・アンソロジー ホルスト(1874-1934):クリスマスの朝(*)/ジュベール(1927-):かくも麗しいバラはない マサイアス(1934-1992):サー・クリスマス/フィンジ(1901-56):地に平和を(+) ハウエルズ(1892-1983):ここに小さな扉がある/穢れなきバラ(#) ウォーロック(1894-1930):3つのキャロル(*) レイトン(1929-1988):キリスト降誕祭の賛歌(*)/ラター(1945-):なんと甘い音楽 ガードナー(1917):明日は踊りましょう/マサイアス:ひとりのみどり子が生まれた ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):四季の民謡~冬 ジュリア・ドイル(S;*/+) ロデウィック・ウィリアムズ(Br;#/+) マーク・ウィリアムズ(Org/チェレスタ/P) ヒラリー・デイヴァン・ウェットン指揮ボーンマスso.、ロンドン市cho. | ||
1年で最も大切な祝祭日であるクリスマスのために古来から様々な合唱作品が書かれてきたのはご存知の通り。荘厳な祈りから小さな子どもたちの素朴な歌まで、この神聖な日のために数えきれないほど多くの歌が歌われてきた。イギリスのキャロルは、最初は13世紀頃にフランスから伝えられた小さな舞曲が発祥。14世紀から15世紀に100曲あまりが作曲され主に女子修道院で歌われたようだ。そんな素朴な歌が、時代を経るに従って複雑な声部を纏い、壮麗な形へと発展していくのだが、その根底に流れるのは全て「喜び、感謝」の気持ち。街の喧噪を離れ、一人静かに良き日に思いを馳せるための極上の1枚。 | ||
ダウランド:リュート音楽集 BOX | ナイジェル・ノース(リュート) | |
8.557586、8.557862、8.570449、8.570284のセット化。 | ||
マックスウェル・デイヴィス: NAXOS弦楽四重奏曲全集 BOX |
マッジーニSQ | |
8.557396、8.557397、8.557398、8.557399、8.557400のセット化。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ/カラヤン ベートーヴェン(1770-1827): 交響曲第1番 ハ長調 Op.21(*)/ 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」(#) |
フィルハーモニアo. ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 | |
録音:1953年11月21日(*)、1952年12月1日(#)、ロンドン、キングズウェイ・ホール。マーク・オーバート=ソーン復刻。 「若き推進力溢れるカラヤン」を楽しみたい人にオススメの1枚。幾度となくリマスターされ、かつ再販される名演で、改めて、こうして聴いてみると「カラヤンって素晴らしい」と素直に感じてしまう。ベートーヴェンの交響曲を何度も録音したカラヤンだが、このフィルハーモニア管との演奏には特別な存在感がある。第1番の交響曲の冒頭の計算され尽くした音のバランスを耳にしただけでも、この演奏に漲る力を感じ取れることだろう。「英雄」の第1楽章で提示部を繰り返すことなく、どんどん突き進んでいくところなども若きカラヤンが唯唯諾々と己の内なる声に従う様が見て取れる。モノラル録音のハンデは一切感じられない瑞々しい音も魅力。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ/ケンペ ブラームス(1833-1897):ドイツ・レクイエム Op.45 |
ディートリヒ・フィッシャー= ディースカウ(Br) エリーザベト・グリュンマー(S) BPO、聖ヘトヴィヒ大聖堂cho. ルドルフ・ケンペ指揮 | |
録音:1955年6月、ベルリン、イエス・キリスト教会。マーク・オーバート=ソーン復刻。 どちらかというと「辛気臭い」と言われがちなブラームスの名曲「ドイツ・レクイエム」の隠れたる名演。グリュンマーの楚々とした歌声、フィッシャー=ディースカウの張りのある低音。そして何よりケンペらしいゆったりとしたテンポと重厚な管弦楽の響き。完全無比と崇められるクレンペラー盤に比べても何の遜色もないほどの出来なのに、モノラルのせいか、なぜかあまりCD化されることもなかった演奏(一時期疑似ステレオ盤が出回った)。この機会にじっくりとその真価をお確かめ頂きたい。 | ||
フランソワ・ルベル(1701-1775)&フランソワ・フランクール(1698-1787): 歌劇「シルフの王、ゼランドール」(1745)(*)/「トロフィー」組曲(1745)(#) ジャン=ポール・フシェクール(T;ゼランドール;*/T;#) ハイディ・グラント・マーフィー(S;ジルフェ;*/S;#) ウィリアム・シャープ(Br;妖精ズリム;*) ホン・アヤン(S;水の精/風の精;*) ライアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエットo.(*/#)&cho.(*) | ||
バレエ組曲「四大元素」で知られる作曲家ジャン=フェリ・ルベルの長男、フランソワも父同様優れたヴァイオリン奏者だった。1715年、彼は友人フランソワ・フランクール(彼の父もヴァイオリニストだった)とともにプラハへ行き、そこでフックスのオペラ「忍耐と堅忍」の上演に立ち会い、刺激を受けた。彼ら2人はそれからパリで以降49年もの長い間さらに友好を深め、その結果いくつものオペラが生まれた。(*)は1745年にヴェルサイユで上演されたロココ調牧歌劇。ずっと忘れられていた作品だが、ラファイエットによるこの素晴らしい演奏で色鮮やかに蘇った。フルオーケストラと合唱付きでの演奏は世界初録音。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年11月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ハイドン:ミサ曲全集 スターバト・マーテル(*)/ ミサ曲 ハ長調「祝福された聖処女マリアの賛美のミサ・チェレンシス」(聖チェチーリアのミサ)(*)/ ミサ曲 ト長調「聖ニコライ・ミサ」(*)/ミサ曲 ニ短調「ネルソン・ミサ」(*)/ ミサ曲 ハ長調「ミサ・チェレンシス」(マリアツェル・ミサ)(*)/ ミサ曲 ハ長調「よき四季斎日のミサ」(戦時のミサ)(*)/ミサ・ソレムニス「大オルガンミサ」(*)/ ミサ曲 変ロ長調「オッフィーダの聖ベルナルドの賛美のミサ」(*)/ミサ・ブレヴィス(*)/ ミサ曲 変ロ長調「ハルモニー・ミサ」(#)/ミサ・ブレヴィス(1805年版)(*)/ ミサ曲 変ロ長調「天地創造ミサ」(#)/ミサ曲 変ロ長調「テレージア・ミサ」(#)/ ミサ曲 変ロ長調「神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス」(小オルガンミサ)(*) J.オウエン・バーディック指揮(*) ジェーン・グラヴァー指揮(#) トリニティ・コア、レーベル・バロックo. | ||
2009年のハイドン(1732-1809)没後200年のために8年間をかけて録音されたミサ曲全集。素朴な味わいの合唱団とオリジナル楽器によるo.の温かみのある演奏がたまらない。一家に1セット。一度は聴きたい全集。分売予定は今のところない。 | ||
アーティスト・プロフィール・シリーズ~ラルフ・ファン・ラート(P) 8.559285 ジョン・アダムス/8.559360 ジェフスキ/8.570442 タヴナー/8.570542 リンドベリ | ||
20世紀の精緻なるピアノ曲を集めたスペシャルBOXの登場。アムステルダムでピアノを学び、数々の国際コンクールで入賞、とりわけ現代音楽の分野で高い評価を受けているピアニスト、ラルフ・ファン・ラートの芸術の集大成。彼は多くの作曲家からの信頼も厚く、たくさんの曲を献呈されていて、それらを的確な解釈で表現できる類い稀なる資質を持っていることでも知られ、ここで聴けるリンドベリの作品集や、ジェフスキの「不屈の民の主題による変奏曲」などは、他の演奏を圧倒するほどの迫力を備えている。現代のピアノ作品を味わいたい人にもうってつけのBOX 。 | ||
NAXOS "STANDARD" #日本語帯無しでお届けの可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。 | ||
タネーエフ: カンタータ「聖イオアン・ダマスキン (ダマスカスの聖ヨハネ)」Op.1(1884)(*)/ 協奏的組曲 Op.29(1909)(#) |
イリヤ・カーレル(Vn;#) グネーシン・アカデミー合唱団(*) ロシアpo. トーマス・ザンデルリング指揮 | |
1883年、アントン・ルビンシテインの死を悼んで作曲されたカンタータ「聖イオアン・ダマスキン」。ロシア正教会では重要な聖人である聖イオアンは、聖像破壊運動に反対しイコンを擁護、教会の伝統を守った人として讃えられている。タネーエフ(1856-1915)は尊敬するルビンシテインをその聖人になぞらえ、極めて崇高なカンタータを作曲、故人への捧げものとしたのだろう。協奏的組曲は、彼の友人であるヴァイオリニスト、シボールの依頼で書かれたもので、冒頭からヴァイオリンが艶めかしくも強靭なメロディを奏でる劇的で色彩的な曲。バッハやモーツァルトの時代に書かれたような単純な形式に見えてしまうが、曲に含まれる「主題と変奏」だけを取り出してみても、その素晴らしい筆致に驚かざるを得ない。NAXOSが誇る名ヴァイオリニスト、カーレルの深みのある音色はこの曲の真価を存分に伝えてくれている。 | ||
ドアティ: オーケストラのための 「メトロポリス・シンフォニー」(1988-93) [レックス(*)/クリプトン(#)/MXYZPTLK(#)/ オー、ルイ!/レッド・ケープ・タンゴ]/ ピアノとオーケストラのための 「デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)」 (2007)(+)[早送り/涙の列車/夜の蒸気] |
メアリー・キャスリン・ヴァン・ オズレイル(Vn;*) エリック・グラットン(Fl;#) アン・リチャーズ(Fl;#) テレンス・ウィルソン(P;+) ナッシュヴィルso. ジャンカルロ・ゲレーロ指揮 | |
1938年に原作ジェリー・シーゲルおよび作画ジョー・シャスターにより、アクション・コミックス誌第1 号で初登場した世紀のヒーロー、スーパーマン。このメトロポリス・シンフォニーは彼の生誕50 周年を記念してドアティ(1954-)がより現代的なモティーフを用いて作曲、5年の歳月をかけて完成されたもの。各々の楽章にはスーパーマンに関係した名称が与えられ、例えば第1楽章では、彼の宿敵であるレックス・ルーサーはヴァイオリンの超絶技巧で表現されるという奇想天外な作品となっている。もう1つの作品である「デウス・エクス・マキナ」は列車を音楽にした作品。「鉄」の方々必聴のアイテムと言えるだろう。 | ||
フバイ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 「コンチェルト・ドラマティーク」Op.21/ チャールダーシュの情景第3番「マロシュ川」Op.18/ 同第4番「おいでよ、カティ」Op.32/ ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 Op.90 |
クロエ・ハンスリップ(Vn) ボーンマスso. アンドルー・モグレリア指揮 | |
ハンガリー生まれと言っても、実はユダヤ系ドイツ人であるフバイ(1858-1937)(本名はオイゲン・フーバー)。フランス語圏で生活していた二十歳の頃から、好んで「マジャル風」の姓名を名乗るようになったそうで、すっかりハンガリーの作曲家として定着している。ヨアヒムに教えを受けた名ヴァイオリニストとして活躍し、ヴュータンと親交を結ぶ他に、演奏活動ではチェリスト、ダヴィッド・ポッパーと室内楽演奏のパートナーを組んでいた。第1番の協奏曲は1884年に作曲され、ヨアヒムに捧げられている。名手カール・フレッシュも絶賛した情熱的な作品。第2番は1900年前後の作品で、輝かしい行進曲調の主題で始まる。ヴァイオリンのメロディは一層情熱的になり、美しいラルゲットを経て、喜ばしい終楽章を迎える。 | ||
フランツ・シュミット:交響曲第2番 変ホ長調/ オルガンと16の管楽器と打楽器のための 「フーガ・ソレムニス」(*) |
マルメso. ヴァシリー・シナイスキ指揮 アンダース・ジョンソン (Org;*) | |
1874年、プレスブルク(当時はハンガリーのポズソニー)で生まれたフランツ・シュミット(1874-1939)は、幼いころから天才ピアニストとしてハンガリーで活躍していたが、14歳の時、父親が営む運送業が不正行為に加担していたとされ、一家はウィーンへ移住。そこで彼は当時ウィーンで活躍していた音楽家たちと親しくすることができた。彼はシェーンベルクと同じ年であったにも関わらず、生涯を通じて前衛的な音楽に手を染めることはなく、一生を通じて後期ロマン派の作風を崩すことはないでした。この交響曲第2番は1911年から12年に書かれ翌年にウィーンで初演された。フランツ・シャルクに献呈されていて、弦楽器の書法などから、当時「最も演奏困難な交響曲」の一つに数えられたほど。大編成の管弦楽の響きが好きな人にはたまらない作品で、第2ヴァイオリンとクラリネットで開始される第1楽章の冒頭から劇的な色合いを帯びていて、時折聞こえる湧き上がるような金管の咆哮は、あの「7つの封印の書」の一節をも思い起こさせる。何といってもこの曲の特徴的なところは第2楽章の長大な変奏曲だろう。珍品「フーガ・ソレムニス」もすごくカッコイイ作品。 | ||
パイジェルロ:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調/ ピアノ協奏曲第3番 イ長調/ ピアノ協奏曲第5番 ニ長調 |
フランチェスコ・ニコロージ(P) カンパニア室内管弦弦楽団 ルイジ・ピオヴァーノ指揮 | |
1740年イタリアのタラントに生まれたパイジェルロ(1740-1816)は、もともと神学校で歌手として認められ、後に幕間劇を書き作曲家として名声をあげてからオペラの作曲に勤しみた。ナポリで一連の成功作を発表し、1776年にエカチェリーナ2世に招かれサンクトペテルブルクの宮廷に赴き8年間を過ごする。この間にあの「セビリャの理髪師」を作曲し一世を風靡したのだが、パイジェルロが没した年に、同じ題材でロッシーニが書いたオペラの方が人気が出てしまい、以降彼の作品のほとんどは忘れ去られてしまった。このピアノ協奏曲はモーツァルトを意識して書かれたとされるが、どちらかというと自らの技巧の誇示のためでなく、後援者である貴族たちのために書かれたもののようだが、随所に現れる卓越したピアノの書法と類い稀なる美しいメロディはこれらの作品の存在価値を否が応でも高めてくれている。 | ||
ガスマン:オペラ序曲集 歌劇「重大な夜」序曲/歌劇「鳥を捕える人」序曲/ 歌劇「哲学と愛」序曲/歌劇「田舎の家」序曲/ 歌劇「伯爵令嬢」序曲/ 歌劇「ばかばかしい旅行者」序曲/ 歌劇「哲学者の愛」序曲/歌劇「職人の恋人」序曲/ 歌劇「狂人が作り出す多くのもの」序曲/ 歌劇「漁師の娘」序曲 |
エクリプス室内o. シルヴィア・アリメナ指揮 | |
ボヘミアの作曲家、ガスマン(1729-1774)は当時グルックと比肩するほどのオペラ作曲家だった。あのモーツァルトも彼の事を高く評価したと言う。そんなガスマンは、創作の絶頂であったであろう1774年に馬車から落下するという不慮の事故に見舞われ、そのまま45歳の生涯を閉じてしまう。彼がもしもっと長生きをしたならば、その名声は一層光り輝くものになっていたに違いない。ここに収録したの序曲はどれも18世紀のオペラの序曲(シンフォニア)の特徴である急-緩-急のパターンに従ったもので、どれも明るく陽気で、美しく、ちょっぴり感傷的。ぜひ全曲を聴いてみたいと思わせる魅力的な作品ばかり。 | ||
R.シュトラウス:「ばらの騎士」組曲 Op.59, TrV227d/ 「影のない女」による交響的幻想曲 TrV234a/ ヨセフ伝説からの交響的断章TrV231a |
バッファローpo. ジョアン・ファレッタ指揮 | |
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の「ばらの騎士」を聴いたことがあっても、「影のない女」までは中々手が届かない人が多いのではないだろうか。ましてや、中期の隠れた迷作「ヨーゼフ伝説」に至っては、そんな作品あったの?くらいにしか認識されていない。モーツァルトの「魔笛」を意識して書かれた「影のない女」は、魔界と人間界を行き来して織りなされるファンタジー色溢れる作品で、当然オーケストラの書法も凝ったものとなっていて、壮麗さと透明さを併せ持つ素晴らしい響きに満ちている。かたや「ヨーゼフ伝説」は、あのディアギレフの依頼によって書かれた1時間ほどのバレエ音楽。シュトラウスはその中から3分の1ほどの曲を新たに汲み上げ、この魅力的な作品へと昇華させた。これらを演奏するのはNAXOS期待の女性指揮者ジョアン・ファレッタ。「ばらの騎士」組曲では金管楽器の咆哮に若干の不満が感じられるものの、「影のない女」の厚みのある響き、それに相対するかのような「ヨーゼフ伝説」での室内楽的な透明感あふれる音色は言葉に尽くせないほどの満足感が得られる。 | ||
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集第2集 カプリッチョ ホ短調 Op.81-3/ 弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op.13/ フーガ 変ホ長調 Op.81-4/ 弦楽四重奏曲第5番 変ホ長調 Op.44-3 |
ニュージーランド弦楽四重奏団 [エレーヌ・ポール(第1Vn) ダグラス・ベイルマン (第2Vn) ジリアン・アンセル(Va) ロルフ・ジェルステン(Vc)] | |
1830年、メンデルスゾーン(1809-1847)は高名な作曲家マルシュナーの前で、第2番となるOp.13の弦楽四重奏曲を演奏した(作曲年代は第1番のOp.12より以前)。この曲は楽章構成やテーマの扱い方など、明らかにベートーヴェンの影響を受けていて、例えば終楽章に現れるレチタティーヴォ風の楽想は、ピアノ・ソナタ「テンペスト」や弦楽四重奏曲Op.132に酷似しているもの。第5番もこれまたベートーヴェンの作品との共通点が数多く指摘されている堅固な構成を持った大作。これらを聴くと「メンデルスゾーンの作品は何だか軽くて」などとは言えなくなってしまう。「カプリッチョ」と「フーガ」は「4つの小品」として死後にまとめて出版されたもの。カプリッチョは1843年、フーガは1823年の作で、これは習作の弦楽四重奏曲 変ホ長調の終楽章として書かれたものと言われている。 | ||
メイエル:弦楽四重奏曲第5番 Op.42(1977)/ 弦楽四重奏曲第6番 Op.51(1981)/ 弦楽四重奏曲第8番 Op.67(1985) |
ヴィエニャフスキ弦楽四重奏団 [ヤロスラフ・ゾルニエルチュキ (Vn) ミロスラフ・ボチェク(Vn) レフ・バラバン(Va) マチェイ・マズレク(Vc)] | |
1943年ポーランドのクラコフで生まれたメイエル(1943-)は、5歳からピアノ、11歳から作曲と音楽理論を学び、その後ペンデレツキとブーランジェの下で更なる研鑽を積んだ。現在、ポーランド音楽協会の代表という要職にあり、国の内外に新作を委嘱するなど現代音楽の普及のための活発な活動をしている。この弦楽四重奏曲は、前衛的な作風から新古典的な様相へ移り変わった時期の作品で、1985年の第8番などは調性すら感じさせる懐古的な作品となっている。彼自身の言葉によると、幼い頃に自宅で催された室内楽コンサートの懐かしい思い出と、バルトークなどの新しい刺激が組み合わされて、これらの作品が出来上がったのだそう。この録音がNAXOS デビューとなるヴィエニャフスキ弦楽四重奏団のスパイシーな演奏でどうぞ。 | ||
ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ Op.1第5番~第8番 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.1-5/ ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.1-6/ ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.1-7/ ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.1-8 |
エイドリアン・バターフィールド (バロック・ヴァイオリン) アリソン・マギリヴレイ (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ローレンス・カミングス (Cemb) | |
コレルリの開拓したヴァイオリン・ソナタの形式をフランスで更に発展させたルクレール(1697-1764)の作品は、当時の例に漏れることなく通奏低音のパートなどはかなり自由に書かれていて、どのように演奏するかは奏者の判断と技術に委ねられている。既に発売済みの第1集(8.570888)でその才能の片鱗を見せつけてくれたヴァイオリニストのバターフィールドとマギリヴレイ、カミングスの3人はこのすこぶる単純なスコアから無限の可能性を引き出し、素晴らしい音の饗宴として披露してくれる。即興演奏が当たり前だった時代の音楽は何と伸び伸びと楽しいものなのだろう。次作も期待している。 | ||
シュポア:複弦楽四重奏曲第1集 複弦楽四重奏曲第1番 ニ短調 Op.65(1823)/ 複弦楽四重奏曲第2番 変ホ長調 Op.77(1827) |
フォード・アンサンブル [「第1四重奏団」 ジャニス・グレアム(Vn) ヘレナ・ウッド(Vn) アンドリー・ヴィルトヴィチ (Va) キャロライン・デール(Vc) 「第2四重奏団」 ニコル・ウィルソン(Vn) アリソン・ドッズ(Vn) アレクサンダー・ゼムトフ (Va) ジュリア・グレアム(Vc)] | |
ヴァイオリニスト、指揮者としてヨーロッパ全土を席巻したルイス・シュポア(1784-1859)は、その生涯に48曲の弦楽アンサンブルのための作品を書いた。その中でも特異なものが、ここに収録された「複弦楽四重奏曲」。楽器の編成はメンデルスゾーンの八重奏曲と同じなのだが、シュポア自身の言葉によると「メンデルスゾーンの作品は2つの四重奏の協調ではなく、8つの楽器の全てが同等に書かれているので、意味合いが全く違う」のだそう。彼がヴァイオリニスト、アンドレアス・ロンベルク(高名なチェリスト、ベルンハルト・ロンベルクの従兄)と弦楽四重奏曲を演奏した時に、「2つの弦楽四重奏団が共に響きあったらどんなに素晴らしい音楽ができるのだろう」と思いついたのだとか。そんな工夫が凝らされた厚みのある響きをどうぞお楽しみ頂きたい。2つの弦楽四重奏団の各々の奏者が紡ぎ出す音。ある時にはぶつかり合い、ある時には溶け合いつつ耳を通り過ぎていく。という稀有な体験があなたを待っている。 | ||
シンディング: ヴァイオリンとピアノのための作品集第1集 カントゥス・ドロリス Op.78/ 3つの悲しき小品 Op.106-1「悲歌」/ ロマンス ニ長調 Op.79-1/アルバムの綴り Op.81-2/ 古い方法 Op.89-1/セレナーデ Op.89-2/ 古風な組曲 Op.10/ 3つの悲しき小品 Op.106-3 「アンダンテ・レリジオーゾ」/ ワルツ ト長調 Op.59-3(第1稿)/ ワルツ ホ短調 Op.59-4/ ワルツ ト長調 Op.59-3(第2稿)/ エア Op.81-1/子守歌 Op.106-2 |
ヘンニング・クラッゲルード (Vn) クリスティアン・イーレ・ハドラン (P) | |
2005年の雪深い10月のある日、オスロの古い図書館にて、シンディング(1856-1941)の宝石のような小品集を録音することが決まった。グリーグに比肩するほどの素晴らしい作曲家のはずなのに、留学先のドイツでナチスに協力したため、祖国ノルウェーからは「反逆者」の烙印を押されてしまったシンディング。確かに彼の交響曲はドイツ系の香りがするが、このヴァイオリンの小品集はノスタルジックでセンチメンタル。まさに北欧の香りがそこかしこに漂っている。わずか数百グラムの古いヴァイオリンとヨハン・スヴェンセンが愛用した古いグランドピアノを使って演奏されたこれらの作品の何と味わい深いこと!ヴァイオリン協奏曲(8.557266)で説得力たっぷりの演奏を披露した若き名手クラッゲルードの冴え渡る技巧と甘やかな表現力はここでも光り輝いている。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ イリーナ・クリコヴァー(G) ポンセ(1882-1948):ギター・ソナタ第3番(1927) タンスマン(1897-1988): スクリャービンの主題による変奏曲(1972) ポンセ:子午線のソナチネ(1930) ブローウェル(1939-): ジャンゴ・ラインハルトの主題による変奏曲(1984) ホセ(1902-1936):ソナタ(1933) |
イリーナ・クリコヴァー(G) | |
2008年のアレッサンドリアのミケーレ・ピッタルガ国際ギターコンクールで優勝、その才能を全世界に認めさせた才媛、イリーナ・クリコーヴァのデビュー・アルバム。ここに収録された作品は全て20世紀になって書かれたもの。古典的なフォルムを備えた曲からジャズ的要素満載の曲まで幅広い表現が求められている。曲の解釈、音色、そして表現力全てにおいて完璧。聴衆の心を捉えて離すことのない強烈な個性を備えた彼女のギターの魅力の片鱗が、この曲集から感じ取れることだろう。例えば、ラジオ・フランス・ギターコンクールの委嘱作であるブローウェルの「ジャンゴ・ラインハルトの主題による変奏」は、ジャズ的な主題を敢えて古典的な舞曲として変化させたもの。まずは、こういうひねくれた作品に真っ向から挑む彼女の心意気を感じてみて頂きたい。 | ||
リスト:ピアノ作品全集第30集 「イタリアの夜会」~ メルカダンテのモティーフによる6つの慰み [春(カンツォネッタ)/ギャロップ/ スイスの羊飼い/船乗りのセレナード/ 乾杯/スペインのジプシーの娘]/ パガニーニ大練習曲より S141 [第1番前奏曲/ 第4番アンダンテ・クワジ・アレグレット/ 第6番主題と変奏]/ ロッシーニとスポンティーニの主題による 華麗な即興曲 S150/R29/ ロッシーニの主題による7つの華麗な変奏曲 S149/R28 |
ジャンルカ・ルイジ(P) | |
リスト(1811-1886)は自身の超絶技巧を誇示するために、同時代の多くの作曲家の作品を自らの手で華麗なピアノ曲へと変貌させた。このメルカダンテのモティーフによる「イタリアの夜会」は1838年に作曲されたもので、リストがこの曲を演奏することで、当時初演されたメルカダンテの歌劇「誓い」の評判をより一層高めることに成功したと言われる。1840年代にヴェルディの作品が台頭してくるまでは確かにメルカダンテが一番のオペラ作曲家だった。パガニーニ大練習曲は、曲集の中に有名な「ラ・カンパネッラ」を含むもので、きらめくような超絶技巧が散りばめられている。(CDにはS140と表記があるが実際はS141の改訂版による演奏。ご了承頂きたい)他にはロッシーニとスポンティーニの主題による作品も収録。いずれも13 歳の時に書かれた才気あふれる華麗な作品。 | ||
ルエダ:ピアノ作品集 メフィスト(1999)/ ピアノ・ソナタ第1番「水の戯れ」(1991)/ インヴェンション(抜粋)(2003)/ ピアノ・ソナタ第2番「ケチャック」(2005)/ 24のインターリュード(2003) |
アナンダ・スカルラン(P) | |
現代スペインで最も精力的にピアノ曲を作っているのは、このヘスース・ルエダ(1961-)ではないだろうか?とはいえ、彼のピアノ曲はまだまだ録音されることがほとんどない。そう!ここに収録された作品を聴いてみて頂きたい。例えばあのラヴェルと同名の「水の戯れ」はいかがだろう。ラヴェルでは七色の色彩を放っていた水が、このルエダの作品では、まるで体中に浴びせかけられるようなな直截的な音楽が楽しめる。インヴェンションでの落ち着かない動きは、まるで小動物を見ているかのようだ。全てに広範囲な技巧と絶妙なペダリングを求められる演奏困難な作品ばかりだが、その効果は存分にあらわれている。これはスゴイ。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ~グールド ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19(*)/ ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34(#) |
グレン・グールド(P) コロンビアso.(*) レナード・バーンスタイン指揮(*) モントリオールSQ(#) | |
録音:1957年5月9日-11日、ニューヨーク、コロンビア 30番街スタジオ(*)、1957年8月、モントリオール、CBCスタジオ(#)。 様々な逸話に事欠かない天才ピアニスト、グレン・グールド。彼がバーンスタインと共演した際も、テンポや解釈の違いについて多くの諍いがあり、(バーンスタインが最終的に若いピアニストに屈したと言われるが)結局予定されていたベートーヴェン(1770-1827)の協奏曲全曲録音は完成することが無かった。この第2番の協奏曲も聴いてみると、オーケストラのみの提示部は悠然としているのだが、ピアノが入ってくると、その軽やかなテンポにバーンスタインが翻弄されている様がよくわかる。かたやブラームス(1833-1897)はまさしくグールドと一体となった音楽。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ/ストコフスキー バッハ=ストコフスキー編曲集第2集 管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067(*)[1950年9月12日-14日]/ カンタータ「心と口と行いと命もて」BWV147~主よ、人の望みの喜びよ(#)[1950年8月8日]/ カンタータ「わが楽しみは、元気な狩のみ」BWV208~羊は安らかに草をはむ(#)[1950年8月8日]/ クリスマスオラトリオ BWV248~第2部「羊飼いの音楽」(+)[1929年4月、5月]/ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006~前奏曲[1941年7月20日]/ 管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068~G線上のアリア(**)[1936年1月15日]/ 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542(**)[1934年4月7日]/ わがイエスよ、いかばかりの魂の苦しみ BWV487(**)[1936年11月28日]/ ヨハネ受難曲 BWV245第2部~すべて果たされた(**)[1940年12月8日]/ キリストは死の絆につかせたまえり BWV4~アリア「神の子、イエス・キリスト」(**)[1937年4月5日] ジュリアス・ベーカー(Fl;*) レオポルド・ストコフスキー指揮 ヒズso.(*/#)、フィルハーモニアo.(**)、全米青年so.(+) | ||
マーク・オーバート=ソーン復刻。 第1集(8.111297)が大好評だったバッハ=ストコフスキー編曲集の第2集。何と言っても興味深いのは、過去50年間CD化されたことのない「管弦楽組曲第2番」が含まれていること。トラック8と9もフィラデルフィアの公式の演奏記録には載っていない演奏。他にも無伴奏パルディータの前奏曲は彼の初めての録音。どれもマニアならずとも注目の録音であることは間違いない。 | ||
バーンスタイン(1918-1990): ウェスト・サイド・ストーリー(*)[録音:1957年、オリジナルキャスト]/ オン・ザ・ウォーターフロント(波止場)[録音:1954年] ラリー・カート(トニー;*) キャロル・ローレンス(マリア;*) ケン・リロイ(ベルナルド;*) チタ・リヴェラ(アニタ;*)他 マックス・ゴーバーマン指揮(*) モリス・ストロフ指揮 コロンビア・ピクチャーo. ロン・グッドウィン指揮ヒズo. イヴ・ボズウェル | ||
最近話題の「ウェスト・サイド・ストーリー」のブロードウェイ・オリジナル・キャスト録音。初演から50年以上経った現在でも、世界中で公演が続けられている不朽の名作の、いわば原点となるこの演奏、かなり素朴な味わいに満ちているが、何とも言えない高揚感も感じられる。 | ||
バラダ:歌劇「コロンブスの死」
ジョン・カッリソン(T;クリストーバル・コロン[コロンブス]) ジュディス・ジェンキンス(S;イザベル女王) カトリーヌ・ミュラー(Ms;ベアトリス・エンリケ) デイヴィッド・オーカールンド(Br;神秘の登場人物) アルトゥーロ・マルティン(T;マルガリート/ヘルナンド/ヴェスプッチ) ディミトリー・ラツィヒ(Br;アグアド/ディエゴ/マゼラン) ブレント・ステイター(Br;フェルディナント王) ケイティ・シャクルトン=ウィリアムズ(S;インディアンの声)他 ロバート・ページ指揮カーネギー・メロンpo.、 ピッツバーグ・メンデルスゾーンcho.、カーネギー・メロン・レパートリーcho. | ||
バラダ(1933-)の問題作「クリストーバル・コロン」(8.660237-38)の続編。前作では若干バラダ色が抑えられていたが、こちらでは冒頭から不気味さ全開。聴き手を時を超えた超現実的な世界へと誘ってくれる。コロンブスがインド諸島へ到着したところで終わった前作だが、こちらはバルセロナに帰還したコロンブスの到着を讃える場面から始まる。しかし少しずつ物語には狂気と幻想が入りこみ、主人公の精神は錯乱していく。(ここら辺の表現はまさにバラダの面目躍如と言ったところだろう。)僧による彼のための祈り、時折聞こえてくるインディアンや密林の鳥の声、これらも渾然一体となるます音楽も混迷の一途を辿る。現在一層オペラに力を入れていると語るバラダだが、2009年もマドリッドで新作「Faust-bal」が初演されるなど世界的に注目されていることは間違いない。 | ||
ヴェルディ:歌劇「マクベス」
ジュゼッペ・アルトマーレ(B;マクベス) オルハ・ズラヴェル(S;マクベス夫人) パヴェル・クディノフ(B;バンクォー) ルーベンス・ペリッツァーリ(T;マクダフ) マルコ・ヴォレリ(Tマルコム)他 ダニエーレ・カッレガーリ指揮マルキジアーナpo. ヴィンチェンツォ・ベッリーニ・マルキジアーノ歌劇cho. | ||
「マクベス」はジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)が33歳の時フィレンツェのペルゴラ劇場で初演されたオペラで、通算して第10作となる作品。1865年にパリで上演されるにあたり、改訂され、この2007年のプロダクションも1865年版のものとなっている。ヴェルディにとって、シェイクスピアの作品を原作として取り上げた最初の作品だが、原作の素晴らしさを損なうことなく、特にマクベスの野心と動揺、マクベス夫人の雄弁なキャラクター描写には優れたものがあると言えるだろう。期待の若手バリトン、アルトマーレをタイトルロールに迎えたこの演奏は、隅々まで若さ漲る溌剌たるもの。ベテラン指揮者カッレガーリのツボをおさえた棒さばきもご堪能頂きたい。 NAXOS DVD 2.110258 にて映像発売中。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年10月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ヤナーチェク:オペラからの管弦楽編曲集第3集 歌劇「利口な牝狐の物語」(編曲:P.ブレイナー) [青いトンボ/猟場番人の縄張りで/ 私は本当に美しいの?/結婚/放浪の歌/ 急ぐ狐はターボル町へ]/ 歌劇「死者の家から」(編曲:P/ブレイナー) [序曲/100/さあ、祝日だ/アリイエイヤへ/ パントマイム/イエス、神の預言者] |
ニュージーランドso. ピーター・ブレイナー指揮 | |
昨今のブームっかり市民権を得たヤナーチェク(1854-1928)だが、まだまだオペラとなると、言葉の問題もあってか「なかなかハードルが高いな」と思うのが心情ではないだろうか?そんな方にオススメしたいのが、このNAXOSのシリーズ。第1集、第2集ともに大好評だが、今回は何と言っても名作「利口な牝狐~」が収録されているのが嬉しいところ。ヤナーチェクの作品の中でもとりわけ親しみ易いこのオペラ、どうぞたっぷりご堪能頂きたい。もう1曲はシリアス極まりない「死者の家から」。ドストエフスキーの大作を元にした作品で、原曲の持つ極限まで張り詰めた緊張感が上手く表現されたすばらしい編曲となっている。ヤナーチェクの幻惑的な音楽のとりこになりそう。 | ||
バーンスタイン:ミサ(1971) ミサ曲歌手、踊り手、演奏家のためのシアター・ピース [ミサの前の祈祷/第一入祭文(ロンド)/第二入祭文/ 告解/黙想I/グローリア/黙想II/使徒書簡/福音書/ クレド/黙想III/奉献誦/主の祈り/サンクトゥス/ アニュスデイ/聖体分割式/平和:聖餐式] |
ジュビラント・サイクス (Br;司祭) アッシャー・エドワード・ ウルフマン(ボーイS) ピーボディ児童cho. モーガン州立大学cho. ボルティモアso. マリン・オールソップ指揮 | |
バーンスタイン(1918-1990)がワシントン・ケネディ・センターのこけら落としとJ.F.ケネディ追悼のために「ミサ」を書き始めたのは1970年。ロック、ブルース、エレキ、ダンサーなど様々な要素を必要とするこの巨大な作品で、翌年の初演時には激しい論争を巻き起こしたという問題作だった。ほぼ40年の時を経た今でも、曲の発するメッセージは普遍のもの。オールソップの的確な演奏はそれを聴き手の眼前にぐいぐいと突き付けてくるかのようだ。司祭役のサイクスがエレキギター片手に歌う「シンプル・ソング」にしびれない人はいないだろう。 | ||
フランスのフルート五重奏曲集 トゥルニエ(1879-1951): 組曲 Op.34[夕/踊り/偽り/祭り] フロラン・シュミット(1870-1958): ロココ様式の組曲 Op.84 [憎しみのない/動いて/ゆっくりと/輝かしく] ピエルネ(1863-1937):自由な変奏と終曲 Op.51 フランセ(1912-1997):五重奏曲 ルーセル(1869-1937):セレナーデ Op.30 |
ミラージュ五重奏団 [ロバート・エイトケン(Fl) エリカ・グッドマン(Hp) ジャック・イスラエリヴィチ (Vn) タン・リ(Va) ウィノナ・ゼレンカ(Vc)] | |
19世紀の世紀末ほど芸術が爛熟した時代はないと言われるが、芸術の都フランスでもその傾向は顕著だった。作曲家たちは文学と視覚芸術にインスピレーションを得て、独自の半音階主義的な音楽を創り上げていった。ここに収録されている作品は、確かにドビュッシーやラヴェルの深淵なる影響を感じさせるが、各々の曲の味わいは微妙に違うものがあり、これらを聴きとることは、まるで波間に散った色紙を拾い集めるような楽しさを味わわせてくれることだろう。ハープ好きにはたまらないトゥルニエの作品が聴けるのも大きな喜び。 | ||
ドアティ(1954-):炎と血 ヴァイオリンと管弦楽のための「炎と血」(2003)(*) [火山/リバールージュ/ラインの組立]/ 管弦楽のための 「モーターシティ・トリプティク」(2000) [モータウンの月曜日/ペダル-トゥ-ザ-メタル(#)/ ローザパークス大通り(+)]/ ティンパニと管弦楽のための「屋根の上」(2003)(**) |
イーダ・カヴァフィアン (Vn;*) ラモン・パーセルス(Tp;#) ケネス・トンプキンス、 マイケル・ベッカー、 ランダル・ハーウェス(Tb;+) ブライアン・ジョーンズ (ティンパニ;**) デトロイトso. ネーメ・ヤルヴィ指揮 | |
この3つの極めて刺激的な作品は、デトロイトso.の委嘱作品。「炎と血」は、メキシコの画家ディエーゴ・リベーラが自動車メーカー、フォード社の依頼によってデトロイト美術館の壁に描いた巨大な壁画からインスピレーションを得た曲。1930年代の工業の発展を素晴らしい音の叙事詩として再構築したメカニカルな作品。「モーターシティ・トリプティク」も同傾向の作品。こちらもアメリカの自動車産業を讃美している。「屋根の上」はティンパニが大活躍する。何ともエキサイティングな音に溢れている。初演者N.ヤルヴィの溌剌たる指揮ぶりもご堪能頂ける。 | ||
イルデブランド・ピッツェッティ(1880-1968): 歌劇「フェドーラ」前奏曲(1909)/ ピアノ協奏曲「真夏の歌」(1930)(*)/ 炎の交響曲(無声映画「カビリア」(1914)から) |
オレグ・カエターニ指揮 ローベルト・シューマンpo. スザンナ・ステファーニ・ カエターニ(P;*) ボリス・スタツェンコ(Br) ケムニッツ州立歌劇場cho. | |
録音:1997年9月22日&23日、ケムニッツ歌劇場/1997年9月17日&18日、ケムニッツ州立劇場、ライヴ(*)。旧 MARCO POLO 8.225058の移行再発売。 レスピーギ、カセッラ、マリピエロと並び、イタリア近代音楽の柱として活躍。情緒豊かな後期ロマン派風の作品を残したピツェッティ。(*)は彼が幸福の絶頂にあった時に書かれたもので、イタリアの名ピアニスト、ベネデッティ・ミケランジェリのために自らカデンツァを書いたことでも知られている(残念ながらこの演奏には含まれていない)。イタリアの高名な詩人&作家ダヌンツィオ(1863-1938)が関った2作品(歌劇では台本を、映画ではシナリオを担当)からの音楽を併録。 なお、代理店は3曲目を『無声映画「炎の交響曲」のために書かれたカリビーア』と逆に誤記している(カリビーアも誤り)。また「フェドーラ」という歌劇で有名なのはジョルダーノの作品だが、そちらの台本はアルトゥーロ・コラウッティによるもの(おそらく2作とも、原作は「トスカ」などで有名なヴィクトリアン・サルドゥによる戯曲と思われる)。 | ||
スヴェンセン:ロメオとジュリエット Op.18/ ノルウェー狂詩曲第1番 Op.17/ ノルウェー狂詩曲第2番 Op.19/ ノルウェー狂詩曲第3番 Op.21/ ノルウェー狂詩曲第4番 Op.22/ゾラハイダ Op.11 |
南ユランso. ビャーテ・エンゲセット指揮 | |
ノルウェーで生まれ指揮者、ヴァイオリニストとして活躍したスヴェンセン(1840-1911)は、グリーグの親友であり、ノルウェーの音楽発展に努めた人だった。彼の作風はロマン派の域を脱するものではなく、どれもがチャイコフスキー風の優しい肌ざわりを持っている。このノルウェー狂詩曲はタイトル通り、リストの「ハンガリア狂詩曲」に触発されたもので、要所要所に民謡的なメロディが使われた情感豊かな作品。同時期に書かれた2つの作品も色彩豊かなもの。「ゾラハイダ」はワシントン・アーヴィングの書いた「アルハンブラ物語」に触発された作品。彼の出世作でもある。 | ||
マルコプーロス: 24のフィリチオス・ダンス~第13番「ネメシス」(*)/ 図形の動きに(ピアノ協奏曲;#)/ フルート、弦楽とハープのためのトリプティク(+)/ コンチェルト・ラプソディ(**)/小幻想曲(##)/ 2つの古風なスケッチより第2番哀歌(++)/ 太陽に照らされた風景(***) |
マルク・グローウェルス (Fl;*/+/##/++/***) ディミトリ・パパテオドロウ (P;#) ツァハリアス・スピリダキス (リラ;**) ダリア・オウツィエル(P;##) ソフィー・アランク(Hp;+/++) ブラッセルズ・ ヴィルトゥージ(+/++) ブラッセルズ・ フィルハーモニー(*) フランダースso.(*) フランダース歌劇場so.(#/**) ミシェル・ティルキン指揮(*) エドヴィグ・アブラス指揮(#/**) イアニス・レオニダキス指揮(+/++) | |
壮大なカンタータ「オルフェウスの典礼(8.572235)」で、その溢れるばかりのリリシズムとネオ・ロマンティシズムで聴き手を驚かせたマルコプーロスの作品集。彼の愛するリラとオーケストラの美しき共鳴、まるで神話の神が吹くかのようなフルートの調べなど、どの作品にも古代の息吹が生き生きと感じられる。ピアノ協奏曲の形式をとる「図形の動きに」では、どことなく感傷的なメロディを彩るモダーンな響きが包み、夢幻的な空間が造り出されている。聴いているうちに何となく敬虔な気持ちになってしまう。 | ||
ファンファーレと序曲 オウエン・リード(1910-)(W/バーツ編):序曲1940 フサ(1921-):スメタナ・ファンファーレ ネリベル(1919-1996): 歌劇「リブシェ」よりファンファーレ オウエン・リード:追悼のファンファーレ(*) フサ:プラハ1968年のための音楽 [序奏とファンファーレ/アリア/ 間奏曲/トッカータとコラール] オウエン・リード:ルネサンス W.シューマン(1910-1992): ジョージ・ワシントン・ブリッジ |
ニコラス・ファルコ (ナレーター;*) ラトガーズ・ ウインド・アンサンブル ウィリアム・バーツ指揮 | |
W.バーツとラトガーズ・ウインド・アンサンブルのコンビによる様々な吹奏楽作品の録音は、これまでにも多くのファンの心を鷲掴みにしてきたのだが、今回NAXOSから登場するアルバムも注目の的になること間違いない。2006年から2008年に録音されたこの曲集は「メキシコの祭」でおなじみの作曲家O.リードの作品や、こちらもファンにはおなじみフサの大作「プラハ1968年のための音楽」など吹奏楽マニアにとって感涙ものの曲大盛りの1枚となっている。とりわけ印象深い「追悼のファンファーレ」は全ての人に聴いてもらいたい問題作と言えるだろう。 | ||
F.カルッリ(1770-1841)&G.カルッリ(1801-1876): ギターとピアノのための作品全集第2集 F.カルッリ:二重奏曲 ハ長調 Op.11/ 二重奏曲 ハ長調 Op.150/二重奏曲 ト長調 Op.151/ 3つのワルツ Op.32 F.&G.カルッリ: ロッシーニの主題によるメランジェと二重奏曲 Op.236 F.カルッリによる編曲: リーズの大行進曲 ニ長調 Op.168 ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」序曲/ 歌劇「アルジェのイタリア女」序曲 F.カルッリ:大二重奏曲 ホ短調 Op.86 |
フランツ・ハラス(G) デボラ・ハラス(P) | |
第1集(8.570587)で全国のギターファンの度肝を抜いたカルッリ親子の第2集の作品集。今作は父カルッリの作品を中心に収録、ロッシーニやリーズの作品の編曲とオリジナル作品をたっぷりとお聞き頂ける。ずっと教育者としてしか認知されなかったカルッリだが、20世紀になってJ.ブリームやJ.ウィリアムズによって蘇演されてから、ようやく作曲家としての重大さが知られはじめてきたと言うことで、その間の空白期間は何とももったいないこと。二重奏での流麗なメロディを聴くと、その思いは一層強くなることだろう。それほどまでに魅力的な作品たち。 | ||
ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ Op.1 No.1-第4番 ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op.1-2/ ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op.1-3/ ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.1-1/ ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1-4 |
エイドリアン・バターフィールド (バロック・Vn) アリソン・マギリヴレイ (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ローレンス・カミングス (Cemb) | |
ヴァイオリンの奏法はその大部分がイタリアで発展したが、バロックの時代、フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の始祖とされるのがこのルクレール。なかなか激しい気性の持ち主であったそうで、何者かに惨殺されるという悲惨な最期を遂げた人だが、その作品も優雅で上品な音作りの反面、複雑なポリフォニーを駆使した超絶技巧が混じっていたりと中々侮れない。この曲集は彼の初期の作品で、多くの技術的挑戦とユーモアに満ちた華麗な曲集。ハノーヴァー・バンドやエイジ・オブ・エンライントメントなどで活躍した名手たちによる納得のアンサンブルでお聴き頂きたい。 | ||
テュイレ:六重奏曲・ピアノ五重奏曲 六重奏曲 変ロ長調 Op.6(*)/ ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.20(#) |
シャンティリー五重奏団(*) [ピルミン・グレール(Fl) フロリアン・グルーベ(Ob) ヨハネス・ツール(Cl) ドミトリィ・ババノフ(Hr) ベンチェ・ボガーニ(Fg)] ジーリ四重奏団(#) [マルコ・ロリアーノ(Vn) ユディス・ハムツァ(Vn) ルカ・サンツォ(Va) ザビーネ・クラムス(Vc)] ジャンルカ・ルイジ(P) | |
オーストリア出身の音楽教育家、作曲家テュイレ(本来はフランス系の家系なのでテュイユが正しい)はR.シュトラウスの親友として知られている。ミュンヘン楽派の一人として数えられることもあるが、作風はかなり保守的で、日本ではルドルフ・ルーイとの共著である音楽理論書『和声学』の方が知られているかもしれない。ここに収録された2曲の室内楽作品は比較的知られているもので、確かに六重奏曲はラインベルガーやリスト、ワーグナーの影響を受けていることは間違いないが、その後に書かれたピアノ五重奏曲はなかなか雄大で劇的な展開を有している。 | ||
テイルスタイン:オープン・クロッシング コンパニッツァ(2005)/インヴェンション(2005)/ 私たちに残したもの(2004)/組曲(1996)/極光に踊る女/ 弦楽四重奏と フォーク・ミュージシャンのための3楽章/ ターン・ミー・ルース/ マラムレシュ(ジェイコブ・グリックの思い出に) |
シグナス・アンサンブル カサット弦楽四重奏団/他 キエフpo. ロバート・イアン・ ウィンスティン指揮 | |
この作曲家テイルスタインは変わった経歴の持ち主。20歳の彼は、何とメキシコのサーカスで音楽を演奏するピエロとして活躍していた。その後、各地の音楽を求めてアジアや東ヨーロッパなど多くの国を旅して、民族音楽やダンス音楽など様々な要素を取り込みつつ作曲活動に勤しみた。そんな彼の作品はやはり一風変わったもので、バルトークを思わせるどこか落ち着かない風情の中で歌うヴァイオリン、バルカン半島のメロディを用いた女声とチェロの音楽などや一度聴いたら耳に残るものばかり。 | ||
ウェルチャー: 弦楽四重奏曲第3番「カサット」 [序奏「バッカスの巫女」/オペラより/ 緑の中の娘、野外で陽をあびる]/ 弦楽四重奏曲第2番「ハーバー・ミュージック」/ 弦楽四重奏曲第1番 [不快、怒り/寂しい/ アレグレット・スケルツァンド/厳粛] |
カサット弦楽四重奏団 [大谷宗子(Vn) ジェニファー・レシュノワー (Vn) 大島路子(Va) ニコル・ジョンソン(Vc)] | |
ドガと親交を結んだことでも知られるアメリカの印象派女性画家、メアリー・カサットにちなんで命名された4名の女性アンサンブル「カサット弦楽四重奏団」。ウェルチャーの弦楽四重奏曲第3番は、この団体のために書かれた。カサットの初期、中期、晩年の作品からインスピレーションを得た3つの楽章は彼女が感銘を受けたというグノーやドビュッシーの音楽をコラージュしながら独自の発展を遂げていく。第1番も第2番もウェルチャーの創造性溢れる意欲的な作品。 | ||
ブラスコ・デ・ネブラ:ピアノ・ソナタ全集第1集 オスナ・エンカルナチオン修道院写本のソナタ [第107番 ト長調/第108番 ホ短調/ 第109番 イ短調/第110番 ニ長調/ 第111番 変イ長調/第112番 ハ短調] (世界初録音)/ サンタ・クララ修道院写本のソナタ [ ニ短調/ ト長調](世界初録音)/ モンセラート修道院写本のソナタ [第1番 イ長調(世界初録音)/ 第2番 ハ短調(世界初録音)/第3番 ニ長調/ 第4番 ハ長調(世界初録音)/第5番 ニ短調] |
ペドロ・カザルス(P) | |
1750年セビリャ生まれの作曲家ブラスコ・デ・ネブラは、父親がオルガン奏者、おじがサルスエラ作曲家という音楽一家に育ちました。父から音楽の手ほどきを受けた彼は、16歳の時に当時経済的危機にあったセビリャを離れ、マドリッドで活動を始める。しかし経済的な援助をしてくれていたおじが2年後に亡くなると、またセビリャに戻り、大聖堂のオルガン奏者として父親の後を引き継ぎ、数多くの鍵盤楽器用ソナタを書いた。NAXOSでは彼の170ほどある現存する作品を3集にわけて全てリリースする予定。 | ||
マルティヌー:ピアノ作品全集第7集 金髪姫のおとぎ話 H.28 [おとぎ話/牧歌/ドゥムカ/舟歌]/ アンデルセンのおとぎ話から H.42 [ポロネーズ/間奏曲/ノヴェレッテ/舟歌/ アラベスク/ミニョンのワルツ]/ バラード~ショパンの最後の和音 H.56/ メリー・クリスマス1941 H.286bis/ 小さな子守歌 H.122bis/舞曲 H.177/ 憑いている列車 H.258/前奏曲 H.178/ 牛の角から生まれたフォックストロット/春 H.127ter/ 子供のための4つの小品 H.221 [朝の水泳/お父さんの歌/ ボツァネクは森で/小さなワルツ]/ 一本の指を使って H.185(*) |
ジョルジョ・コウクル(P) キアラ・ソラリ=コウクル (P;*) | |
NAXOSが力を入れているコウクルによるマルティヌーのピアノ作品集もついに第7集となった。10曲の世界初録音を含むこの曲集には若きマルティヌーがおとぎ話を元にして書いた2つの組曲で始まる。1910年に書かれた「金髪姫のおとぎ話」良く知られる「三匹のくま」が原型のように見えるが、実は若きマルティヌーが恋した少女にあてて書いたものだろうと推測されている。最初の曲はR.シュトラウスのエレクトラからの引用が現れたりとかなり攻撃的な曲調になっている。もっと広く聴かれて欲しい作曲家。 | ||
イギリス声楽作品集第19集 ガーニー:歌曲集 下り坂で/ハナッカーの水車屋/ハンサムなマーリ伯/ 桜の木/ここは聖なる都市/ 5つのエリザベス歌曲 [オルフェウスとリュート/涙/ 緑の木の下で/眠り/春]/ 7つのサフォーの歌より「リンゴの果樹園」/ 月の下の全ての夜/ラトミアン・シェパード/ 私は父と雪かきをするだろう/最後の時間/ キャスリーン・ニー・フーリハン/ゆりかごの歌/ ドーニーのフィドル/雪/歌い手/9時/ 古いスタイルの墓碑銘/船/筆記体/ 快く私は注記を変更する/墓碑銘/ 私が死にゆく時施行すること/汝は我が目を喜ばせた/ ボートのきしみ/光の外 |
スーザン・ビックリー(Ms) イアイン・バーンサイド(P) | |
スタンフォードに学び、ハーバート・ハウエルズと親交の深かった作曲家アイヴォー・ガーニーは、第1次世界大戦の従軍体験を元にして書いた2つの詩集を始めとした多くの詩作で「偉大なる詩人」としても知られている。彼はずっと双極性障害に苦しみ、また戦争で体調を崩し、最期は結核で亡くなるのが、その一生を覆った暗い影は彼の音楽にも反映されているようで、300を超える歌曲のどれもが仄暗い色合いを帯びている。しかし、その落ち着いた色合いは聴き手の心を何か透明なもので満たしてくれることだろう。 | ||
シューベルト:パートソング集第2集 自然の中の神 D.757(*)/詩篇第23番 Op.132 D.706(*)/ 人生 D.269b(#)/4.羊飼いの娘 D.513(+)/ 自然の喜び D.422(+)/ サリエリ氏の50 歳の誕生日を祝して D.407(**)/ 光と愛 D.352(##)/ アンティゴネとエディプス Op.6-2 D.542(++)/ そよ風が吹くD.725(***)/ フォーグルの誕生日のためのカンタータ 「春の朝」D.666(###)/ アリ・ベイ哀悼歌 D.140(+++)/ ゴンドラを漕ぐ人Op.28 D.809(****)/ 挽歌 Op.52-4 D.836(####)/舟人の歌 D.835(****)/ セレナード Op.135 D.920(++++) |
シビラ・ルーベンス (S;*/#/+++/++++) ジルケ・シュヴァルツ (S;*/##/++/###/####/++++) レジーナ・ヤコビ (A;*/#/***/+++/####/++++) インゲボルク・ダンツ (A;*/#/+++/####/++++) ヒルデガルド・ヴィーデマン (A;++++) マルクス・シェーファー (T;+/**/##/***/###/****) マークス・ウルマン (T;+/**/****) トーマス・E.バウアー (B;+/**/###/****) マークス・フレイグ(B;++) マルクス・シュミードル (B;+/****) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
シューベルトの珍しい合唱アンサンブルのための作品集第2集。この中の男声のための曲集は知れ渡っているが、女声のための作品はほとんど知られていない。しかしシューベルトはそんな女声のためのアンサンブルに極めて野心的な作品を多く書いた。讃美歌による曲から、彼が教えていた女生徒の誕生日を祝う曲まで、さまざまな歌がひしめいている。添えられたピアノの伴奏もどれも巧妙に書かれていて、シューベルトを聴く楽しみ満載の1 枚となっている。厳選された歌手たちの楽しげな表情にもご注目頂きたい。 | ||
第三の男~その他の映画音楽集 アントン・カラス:第三の男より [ハリー・ライムのテーマ/ カフェ・モーツァルトのワルツ/ ハリー・ライムの回想/ 第三の男のテーマ(ラジオ版)]/ オーリック:「ピムリコへのパスポート」組曲より バーガンディーの攻撃/ オスカー・シュトラウス:ロンドより愛のロンド/ チャールズ・ウィリアムズ: ロマンティック時代より嫉妬深い恋人たち/ オーリック:ウィスキー・ガロアよりプレリュード/ N.ロータ:魔の山より/ フランケル:アーネスト式プロポーズより カン=カン・フィナーレ/ 伝承曲:禁じられた遊び/ ヴァトロ:アンナよりアンナ/ アンナよりノン・ディメンティカール/ アドラー:ジュヌヴィエーヴよりテーマ/ ジュヌヴィエーヴより愛のテーマとブルース/ モンゴメリー:誘拐よりノバスコシア・ラプソディ/ N.ロータ:道よりジェルソミーナ/ ウィエネ:現金に手を出すな/ チッコリーニ: サマータイムよりヴェニスのサマータイム/ パリス: フレンチ・カンカンよりモンマルトルの丘の哀歌 |
アントン・カラス、 ナルシソ・イエペス、 マントヴァーニ/他 | |
現代では、ビールのCMや恵比寿駅の発車メロディに使われて、知らない人のないであろうこの「第三の男」のテーマ曲が、本来この曲が使われた映画自体は「フィルム・ノワール(暗い映画)」と呼ばれるほどの問題作だった。このアントン・カラスの印象的なチターのメロディは、当初他のオーケストラ曲が用意されていたものの、監督キャロル・リードの強い希望によりこちらを使用。映画公開後、世界中で大ヒットとなった。オーソン・ウェールズの名演技も歴史に残るものだが、実は彼の起用自体も制作前には賛否両論だったと言われている。このアルバムは、当時流行した他の映画からも名旋律を集めている。なんとなく懐かしい気分にさせる極上の1枚。 | ||
バラダ:歌劇「クリストーバル・コロン(クリストファー・コロンブス)」
ホセ・カレーラス(T;クリストーバル・コロン) モンセラート・カバリエ(S;イザベル女王) カルロス・ショソン(Br;マルティン・アロンソ・ピンソン) ルイス・アルバレス(Br;アントニオ・デ・マルチェナ神父) ステファノ・パラッチ(B;フェルナンド王) ビクトリア・ベルガラ(Ms;ベアトリス・エンリケ) テオ・アルカンターラ指揮リセウ大劇場o.&cho. | ||
コロンブスがアメリカ大陸を“発見 "してから500周年記念の祝賀のためにスペイン政府から依嘱されたこのオペラ「クリストーバル・コロン」は、カレーラスとカバリエという理想的なキャストでこの世に送りだされた。作曲者のバラダは時として極度にアバンギャルドな作風を見せることがあるが、ここでは過去の文化に敬意を払い、極めてメロディアスな旋律を持つ劇的な作品を書きあげている。 | ||
ジャーマン:歌劇「トム・ジョーンズ」(1907)
マリアンヌ・ヘルグレン・スタイコフ(S;大地主の娘ソフィア) リチャード・モリスン(Br;捨て子トム・ジョーンズ) ヒーザー・シップ(Ms;ソフィアのメイドオナー) ドナルド・マックスウェル(Br;大地主) サイモン・バッタリス(Br;使用人グレゴリー) リチャード・サート(Br;村の床屋ベンジャミン・パートリッジ) ゲイノア・キーブル(Ms;ベラストン嬢) デイヴィッド・ラッセル・ヒューム指揮ナショナル祝祭o.&cho. | ||
「イギリス小説の父」と称されるフールディングの代表作「捨て子トム・ジョーンズの物語」に基づく楽しいオペレッタの登場。ギルバート&サリヴァンに続くイギリスのオペレッタ作曲家ジャーマンのこの曲は一種の冒険物語。エピソードはそれこそ無限大にあるので、音楽も次から次へと溢れだしてくるかのようだ。この録音は世界初の完全版で、初演時にカットされた3つの曲も含んでいる。女好きで享楽好きの主人公ではあるが、何とも憎めない良いオトコ。 | ||
プッチーニ:歌劇「つばめ」
スヴェトラ・ヴァッシレーヴァ(S;マグダ) マヤ・ダシュク(S;リセッタ) ファビオ・サルトーリ(T;ルジェッロ) エマヌエーレ・ジャンニーノ(T;プルニエ) マルツィオ・ジョッシ(Br;ランバルド)/他 アルベルト・ヴェロネージ指揮プッチーニ祝祭o.&cho. | ||
プッチーニのこのオペラ「つばめ」は彼の作品のなかでもとりわけ感傷的で、人気も高くない。プッチーニ自身もこの作品の出来には不満を抱いており、2つの異なるエンディングを書き、また死の年まで改訂をくわえていたのだった。ここではピアノ・スコアでのみ残存した断片を含むさまざまなヴァージョンを組み合わせ、本来の「捨てられる女」から「捨てる女」として描かれるマグダの姿をご堪能頂ける。この録音の映像はNAXOSDVD 2.110266でご覧頂ける。マグダ役のヴァッシレーヴァの美しい姿もぜひご覧頂きたい。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年9月発売分[代理店アナウンス順] | ||
シュミット=コワルスキー(1949-):交響的な創作集 星降る夜/瞑想/エレジー 嬰ヘ短調/情熱/ アトランティスの回帰/印象 |
トーマス・シュミット= コワルスキー指揮 ライプツィヒso. | |
交響曲第3番(8.551212)が発売された時、「なんじゃこりゃ!」と驚愕した人続出。なぜって、どう聴いてもその曲はブルックナーそのもの。「ああ。知られざるロマン派の作曲家。」と生まれた年を見てびっくり。1949年と言えばR.シュトラウスが亡くなった年でもある。今回アルバムに収録されている曲も、まさに後期ロマン派の味わいそのもの。ここまで自らのスタイルがぶれないのもすばらしいではないか。本気で書いているのか、ロマン派へのオマージュなのか。それともゲンダイオンガクへの反旗なのか。ま、面白くてカッコよければ何でもOK。 ドイツローカル盤のため英語表記なし。 | ||
ツェムリンスキー:シンフォニエッタ Op.23(1934)/ 交響的幻想曲「人魚姫」(1903) |
ニュージーランドso. ジェイムズ・ジャッド指揮 | |
最近ようやく再評価されつつあるツェムリンスキー(1871-1942)の2つの作品。交響的幻想曲「人魚姫」はアンデルセンの童話に想を得たもの。1905年にシェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」と並んでウィーンで初演されたが、聴衆の人気はシェーンベルクに集中。落胆した彼は、もう1楽章付け加えて「死の交響曲」とする事も考えたが、結局それは果たせずに終った。そのほぼ30年後に書かれた「シンフォニエッタ」は、アメリカ亡命後のかなりモダーンな作品で、ストラヴィンスキーやヒンデミットを思わせるシニカルさを持ちあわせている。 | ||
グラズノフ:管弦楽作品集第18集 付随音楽「仮面舞踏会」[第1幕/第3幕/第4幕]/ 2つの小品 Op.14/パ・ド・カラクテール Op.68/ ロマンティックな間奏曲 Op.69 |
グネーシン・アカデミーcho. ロシアpo. ドミートリー・ヤブロンスキー指揮 | |
最近は仮面舞踏会というと、ハチャトゥリアンの曲ばかりが有名になっているが、このグラズノフ(1865-1936)の作品も同じミハイル・レールモントフの作品を題材にしている。グラズノフはこの曲を1912~13年に作曲し1917年に初演した。しかし当時はこの題材が「風紀を乱す」とされ30年もの間上演禁止となってしまった。ハチャトゥリアンが同じ題材に作曲したのは1941年。その頃にはグラズノフの作品は古くなってしまったのかも知れない。とは言うものの、ハチャトゥリアンのように直截的な悲劇性を感じさせることはないが、人の心に潜む狂気は存分に描き出されている秀逸な曲集。 | ||
トレンドセッター ~ピーボディ音楽院ウィンド・アンサンブルの至芸 ヒンデミット(1895-1963):交響曲 変ロ調 ホルスト(1874-1934): 吹奏楽のための組曲第1番 変ホ長調 Op.28 No.1 シュワントナー(1943-):そしてどこにも山の姿はない グレインジャー(1882-1961):リンカンシャーの花束 [リスボン湾/ホークストウの農場/ ラフォード公園の密猟者/元気な若い水夫/ メルボルン卿/行方不明の夫人がみつかった] |
ピーボディ音楽院 ウィンド・アンサンブル ハーラン・D.パーカー指揮 | |
すでに2枚のアルバムをNAXOSからリリースしているアメリカのピーボディ音楽院ウィンド・アンサンブル、今回もバラエティ豊かな選曲でファンを魅了する。吹奏楽好きにはたまらないホルストの組曲や、これも外せないグレインジャーの「リンカンシャーの花束」はもちろんのこと、曲の存在は知られているのだが、あまり耳にする機会がないヒンデミットの「交響曲変ロ調」など、まさに文句の付けどころのないほどの出来栄え。さてこの1枚、流行の仕掛け人となるだろうか??? | ||
マリピエロ:交響曲集第3集 交響曲第6番「弦楽のための」/ 交響曲第5番「エコーによるコンチェルタンテ」/ 交響曲第8番「小交響曲」/ 交響曲第11番「バグパイプ」 |
モスクワso. アントニオ・デ・アルメイダ指揮 | |
MARCO POLO 8.223696より移行。 第1集(8.570878)、第2集(8.570879)ともに好評なマリピエロ(1882-1973)の交響曲集、この第3集は彼の作品の中でも最も演奏頻度の高い第6番「弦楽のための」が含まれている。フランス印象派の影響を受けていると言われる彼の作品だが、実際に聴いてみると古典的なフォルムの中に実に多彩な表現が詰め込まれていることがわかるだろう。彼は生涯を通じて旋律の魅力を追求したため、最後の交響曲である1969年に書かれた第11番「バグパイプ」にさえも、魅力あふれるメロディが横溢している。 | ||
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第2集 新時代/シンフォニエッタ へ調/シネマ序曲 |
アルンヘムpo. クリストファー・ リンドン=ジー指揮 | |
MARCO POLO 8.223653より移行盤。 大指揮者として知られるマルケヴィチ(1912-1983)。しかし、第二次世界大戦前は「恐るべき才能を持った作曲家」として認知されていた。その作品は全て20代に書かれ(彼はなぜか29歳で作曲をやめてしまう)そのどれもが目を見張るほどの完成度を備えている。彼の資質が最も良く表出されているのは「シンフォニエッタ」だろう。炸裂するエネルギー、時折見せる神秘的な表情、など枚挙にいとまがない。「シネマ序曲」は1931年の作品。レオニード・マシーンが構想した映画(結局作られなかった)のためのバレエ作品。複雑なリズムとサイレンなどの特殊楽器を駆使したこの曲、とても19歳の若者の手になるものとは思えない。 | ||
サロン音楽の黄金期 ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ/ ジーチンスキー:ウィーンわが夢の街/ カールマン:ジプシー王女のポプリ/ ゴダール:ジョスランの子守歌/ トセッリ:セレナーデ/ ウィンクラー:ポルトガルの漁師の踊り/ エルガー:愛の挨拶/ アルディッティ:口づけ/ アンダーソン:ブルー・タンゴ/ オスカー・シュトラウス:ワルツの夢/ A.ルービンシュタイン:へ調のメロディ/ アンダーソン:舞踏会の美女/ リクスナー:青い空/ クライスラー:愛の悲しみ/ ヨーゼフ・シュトラウス:とんぼ/ ウィンクラー:魔女の踊り/ デンツァ:フニクリ・フニクラ/ レオンカヴァッロ:マッティナータ/ ホイベルガー:オペラ舞踏会より「個室」/ ドヴォルザーク:ユモレスク/ フェラーリス:黒い瞳/ ウィンクラー:ローマのジプシー祭り/ ドナート:淡き光に/ エルデーイ:プスタのきつね/ マスネ:タイスの瞑想曲/ ウィンクラー:ウィンクラー・メドレー/ ドリゴ:百万長者の道化師よりセレナーデ/ クロイダー:それは天国の一部でなくてはいけない/ フィッシャー:南アルプス/ リンケ:試し聴きのポプリ |
シュヴァンネン・サロンo. ゲオルク・フーバー指揮 | |
誰もがどこかで一度は耳にしたことがあるけれど「この曲なんだっけ?」と頭をひねってしまうような曲。「通俗名曲」って、ちょっと言葉は乱暴だけど愛すべきメロディに満ちた曲。そんな小品が30曲楽しめる。緩い編曲がこれまたステキ。音を楽しむとはまさにこんな感じ。ウィーンの酒場の雰囲気が手軽に楽しめる。ちょっぴり感傷的なメロディがこれでもか・・・とばかりに心に浸みこみます。疲れた時、気分のいい時、どんな時にもぴったり。 | ||
クヴァンツ:フルート・ソナタ集 Nos.272-277 フルート・ソナタ第272番 ヘ長調 Qv.1:93/ フルート・ソナタ第273番 ト長調 Qv.1:109/ フルート・ソナタ第274番 イ長調 Qv.1:145/ フルート・ソナタ第275番 変ロ長調 Qv.1:161/ フルート・ソナタ第276番 ハ短調Qv.1:18/ フルート・ソナタ第277番 ニ長調 Qv.1:42 |
ヴェネラ・フィッシャー(Fl) クラウス=ディーター・ブラント (バロック・Vc) レオン・ベルベン (Cemb) | |
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)は18世紀の最も多作の作曲家のうちの1人だった。しかし、ほとんどの彼の音楽は出版されていないまま。このアルバムは、バロックから古典派への架け橋として、そしてフランス様式とドイツ、イタリア様式の統合を図るべく、彼が30年間に渡ってフリードリヒ大王のために書いたフルート作品の中から6曲のフルート・ソナタを収録した。これらは精巧で華やかな技巧が用いられており、まさしくクヴァンツのベストとして後世に語り継ぐべき作品だろう。しっとりとしたフルートの音色は、聴き手を典雅な時代へと誘ってくれる。 | ||
モー: ストレンジ・エクスクレイミング・ ミュージック(2004)(*)/ 海の猛威(#)/あまりにも早く通り過ぎていく(+)/ 流れに沿ってボートを漕ごう、陽気にね(**)/ 私はたった一つの欲望でうずうずする(##)/ フレックス・タイム(++)/マーケット・フォース(***) |
カーティス・マコンバー (Vn;*/++) スティーヴン・ゴスリング (P;*) マイケル・リプシー (Perc;#) エリオット・ライリー (A-sax;+) ブルース・ワインバーガー (T-sax;+) ケネス・クーン (Br-sax;+) ダブルプレイ・パーカッション・ デュオ(**) コロンビア州立大学 パーカッション・ アンサンブル(##) ニューヨーク・サクソフォン・ クァルテット(***) ハワード・ストーカー (エグゼクティヴ・ プロデューサー) スコット・ヒル(マスター) | |
ピアニスト、作曲家として活躍するエリック・モー(1954-)。彼の音楽は、ある時はミニマルであり、ある時は「美しく静かなもの」であり、彼曰く「急場しのぎ」であったりする。精巧に書かれたそれらの作品は古典的な要素とアフリカの太鼓、そしてジャズなど様々な要素を持ち合わせている。もちろん演奏する際も、ジミ・ヘンドリックスやバド・パウエル的なものからモーツァルトまで、ありとあらゆるものから抽出して音を作りださなくてはいけない。各曲に付けられたタイトルも意味深。想像力をかきたてられる楽しい1枚。 | ||
ショート・ストーリー~ サクソフォン・クァルテットのためのアメリカ音楽集 アイヴズ(1874-1954):★20 弦楽四重奏曲第1番 「救世軍より」第1楽章コラール (M.シンチャクによるサクソフォン四重奏編) ヒグドン(1962-):ショート・ストーリー [チェイス/夏の前夜/子守歌/ キャンバスに絵の具を叩きつける/ コヨーテの夜/ダンスのステップ] ストラム(1951-):ピカソ・キューブド/ トーク(1961-):6月/ ビクスラー(1964-):ヘプタゴン/ メイシー(1944-):とらえどころのない夢(*)/ モートン(1891-1941):ブラック・ボトム・ストンプ (F.ストルムによるサクソフォン四重奏編) |
アンチア・サクソフォン・ クァルテット ディー・ラングリー (アコーディオン;*) | |
このアルバムはサクソフォン・カルテットの限りない可能性を追求したもので、サックス・ファンにとって垂涎の1枚。アイヴズを始めとしたアメリカ近現代作曲家の様々な作品が並ぶが、中でもヒグドンの「ショート・ストーリー」は5つの部分からなる極めて技巧的で描写的な音楽。例えば第1曲目の「チェイス」での追いつ追われつの緊迫感、第3曲目の子守歌などは新鮮さと親しみ易さが程よく混在した楽しいもの。アンチア・サクソフォン・クァルテットは20年間以上北アメリカ、ヨーロッパおよびアジアで活動し、高い評価を受けている。 | ||
B.リース:弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲第1番(1952)/ 弦楽四重奏曲第5番(2002)/弦楽四重奏曲第6番(2005) |
シプレス弦楽四重奏団 [セシリー・ウォード(第1Vn) トム・ストーン(第2Vn) イーサン・フィルナー(Va) ジェニファー・クレッチェル (Vc)] | |
1924年生まれのリース(1924-)は両親はロシア人で生まれはハルビン。生まれた翌年にアメリカに渡り、5歳からピアノを学び、その後は様々な先人から音楽的洗礼を受けている。壮大さと皮肉、そして機知はショスタコーヴィチから。調和と洗練された感覚はブリテンから。また至る処に、粗野で凶暴な響きへの幽かな憧れも感じられる。称賛する全ての人や音楽から大きな影響を受け、自分自身の血肉と変えてきた彼の作風はすでに孤高の域へと達している。ここに収録された第5番の弦楽四重奏曲はアメリカのアンサンブルベスト101の中の1曲に選ばれたほど人気の高いもの。 | ||
アルファーノ: ヴァイオリン、チェロとピアノのための コンチェルト(1932)(*)/ チェロ・ソナタ(1925) |
エルミラ・ダルヴァロヴァ (Vn;*) サミュエル・マギル(Vc) スコット・ダン(P) | |
最近では、プッチーニの未完のオペラ「トゥーランドット」の補筆者としてのみ知られるアルファーノ(1875-1954)だが、彼自身才能に溢れた作曲家でもあった。その作品のほとんどはオペラだったが、ここで聴けるような大規模な室内楽も素晴らしい出来栄えを誇っている。「コンチェルト」と題されたピアノ三重奏曲には、バスク地方の民族音楽と、漂うような抒情性が相俟って、独自の美しい響きが醸し出されている。冒頭から恐ろしいほどの緊張感を漲らせたチェロ・ソナタはドビュッシーやラヴェルの影響も感じさせる流麗さも兼ね備えている。これらの曲の狂おしいほどの美しさには息が止まる思いがすることだろう。 | ||
カバレフスキー:前奏曲全集 4つの前奏曲 Op.5/24の前奏曲 Op.38/ 6つの前奏曲とフーガ Op.61 [第1番 ト長調「夏の朝の芝生に」/ 第2番 ハ長調「若年化するパイオニア」/ 第3番 ホ短調「川向こうから聞こえる夜の歌」/ 第4番 イ長調 「サマー・キャンプの若きパイオニア」/ 第5番 ハ短調「ヒーローの物語」/ 第6番 ヘ長調「労働者の祭典」] |
アレクサンダー・ドッシン(P) | |
24の前奏曲と言えば、ショパンの名作を思い浮かべる人も多いことだろうが、あの独特の形式は後世の作曲家たちに様々な影響を与えていることは間違いない。このカバレフスキー(1904-1987)の同名曲は、ロシア民謡のメロディを元にした様々な性格を持つ作品群で、ショパンと同じく全ての調性で書かれている。どの曲もとても個性的で、はっとするほどに美しいメロディが散りばめられている。演奏は、ソナタ(8.570822)でもその能力を存分に見せつけたドッシン。ここでも曲の素晴らしさをしっかりと伝えてくれている。 | ||
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080 | セルジオ・ヴァルトーロ (Cemb) マッダレーナ・ヴァルトーロ (第2Cemb) | |
バッハ(1685-1750)の未完の大作である「フーガの技法」は西洋の作曲技法の基礎を全て詰め込んだものとして知られる。様々な様式・技法による14曲のフーガと4曲のカノンは演奏的にも困難を極め、これまでにも多くの演奏家によって形作られてきているが、このセルジオ・ヴァルトーロによる新録音は、最近公表された1751/1752年出版譜のファクシミリ版を用いたもので、その詳細な研究結果も含め、「フーガの技法の歴史」に一石を投じるものになるかもしれない。ヴァルトーロによる詳細な解説(英語)はwww.naxos.com からダウンロード出来る。ちなみに、未完のフーガは曲の途中に置かれているので(バトラーの復元版と同じ順序)聴いていても取り残された気分になることはない。 | ||
J.S.バッハ(ヴェーベルン編): 「音楽の捧げもの」より6声のリチェルカーレ(*)/ ヴェーベルン:2つの歌 Op.19(#) [百合のように白く/羊の群れが立ち去って]/ 5つの楽章 Op.5(弦楽オーケストラ編;+)/ 2つの歌 Op.8(**) [あなたには言わない/あなたは私を孤独にする]/ オーケストラのための5つの小品 Op.10(##)/ 4つの歌 Op.13(++) [公園の草地/孤独な女/ 見知らぬ土地で/ある冬の夕べ]/ 6つの歌 Op.14(***) [太陽/黄昏の地I/黄昏の地II/黄昏の地III/ 夜に/囚われのつぐみの歌]/ 5つの宗教的な歌 Op.1(###) [彼に負わされた十字架/朝の歌/ 神の御名において/過ぎ来たりしわが道/ いざ行け、魂よ汝の神に向かって]/ 眼の光 Op.26(+++)/ オーケストラのための変奏曲 Op.30(****)/ 第2カンタータ Op.31(####) |
トニー・アーノルド (S;**/++/***/###) クレア・ブース(S;####) デイヴィッド・ウィルソン= ジョンソン(B;####) サイモン・ジョリーcho. (#/+++/####) 21世紀古典アンサンブル (*/**/++/***/###/****) フィルハーモニアo. (#/+/##/+++/####) ロバート・クラフト指揮 | |
ストラヴィンスキーやシェーンベルクにおける明晰な解釈が知られる指揮者ロバート・クラフト。そんな彼がヴェーベルン(1883-1945)に魅了されるのも当然のことだろう。作品数こそ少ないが、そのどれもが捉え難いほど魅力と感性に溢れたヴェーベルンの作品は、演奏家にとっても聴き手にとってもまるで宝の山と言えるのから。このアルバムには、歌声すらも一つの音を構築する響きとして使われている声楽曲と、いくつもの音の層から出来た精緻な織物である「バッハのリチェルカーレ」が収録されている。彼の歌曲は編成が特殊なため演奏が困難とされているので、これはとても貴重な1枚になることだろう。 | ||
柳済準:シンフォニア・ダ・レクイエム Op.11(*) [レクイエム・エテルナム/ディエス・イレ/ オッフェルトリオ/サンクトゥス]/ ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.10(#) |
イ=ネ・キム(S;*) ポーランド放送cho.(*) カメラータ・シレシア(*) ポーランド放送so.(*) ウカシュ・ボロヴィチ指揮(*) ソ・オック・キム(Vn;#) ポドラシェpo.(#) ピョートル・ ボルコフスキー指揮(#) | |
1970年生まれの若き作曲家柳済準はソウルで生まれ幅広い音楽教育を受けた。作曲を姜碩煕とペンデレツキに学び、数多くの賞を受賞、韓国で最も才能ある作曲家の一人と目されている。08年に初演された「シンフォニア・ダ・レクイエム」はペンデレツキにも傑作と評価され、初演時には10 分ものスタンディング・オベーションで迎えられた。荒れ狂うかの様な感情表現は若き才能をストレートに伝えるものだろう。ロマン派の香り漂うヴァイオリン協奏曲の美しさにも耳が奪われる。 | ||
パリー:詩篇第122番「私は歓喜した」Op.51/ グレート・サーヴィスより「マニフィカト」/ グレート・サーヴィスより「ヌンク・ディミティス」/ 別れの歌 [わが魂よ、ここが故郷だ/ わが魂は全てを知る力を持つ/ 決して帆は野ざらしにせず/古き信念/ まるい地球上にある想像上の角/ 主よ、私の最期をお知らせする]/ 人々よ、私の言葉を聞きたまえ(*)/ ユディト~長き間、エジプトの豊穣な土地で/ エルサレム |
マーク・ローリンソン(Br;*) マンチェスター大聖堂cho. ジェフリー・マキンソン(Org) クリストファー・ストークス指揮 | |
イギリス音楽の伝統をしっかりと受け継ぐこれらの合唱音楽を作ったのはヒューバート・パリー卿(1848-1918)。彼の名前は現代でこそ忘れ去られてしまったが、イギリス国内では不動の人気を誇っている。まるで教会の中に光が降り注ぐような荘厳な数々の合唱曲は、人間の心の根源に眠る何かを呼び起こすかのような高揚感を味わわせてくれるだろう。ウィリアム・ブレイクの詩のために創られた「エルサレム」は吹奏楽のレパートリーとしてもおなじみ。 | ||
ヴァイル(1900-1950):街の風景 | ドロシー・サーノフ(Vo) ノーマン・アトキンズ(Vo) ポリーナ・ストスカ(Vo) ブライアン・サリヴァン(T) フェルディナンド・ヒルト(Vo) クリス・オルティス(Vo) マリア・マルティーノ(Vo) アリス・リー(Vo) キャスリン・ヘルゲンバーガー (Vo) ヘンリー・ティンマーマン(Vo) スタジオ・コーラス スタジオo. アイズラー・ソロモン指揮 | |
録音:1949年、ハリウッド・ボウル、演奏会形式上演。 エルマー・ライスの戯曲「街の風景」は 1929年のピューリツァー賞を獲得した問題作。ニューヨーク、マンハッタンに住む大酒飲みのモーラントとその妻。その娘と恋人、そして彼らをとりまく近隣の人々。ちいさな諍いを繰り返す内に起こってしまった悲劇。見守る人々。しかし街の風景は一切変わることがない。そんな市井の人々のささやかな生活を描いたこの作品にヴァイルはシリアスな音楽を付けた。当時の空気もそのまま味わえる雰囲気たっぷりの1枚。 | ||
テイラー(1885-1966): 「永遠に愛せよ(ピーター・イベットソン)」Op.20 |
アンソニー・ディーン・グリフィー (T;ピーター・イベットソン) ローレン・フラニガン (S;タワーズ卿夫人メリー) リチャード・ゼラー(Br; コロネル・イベットソン) チャールズ・ロバート・ オースティン(Br; メジャー・ドゥケノワ/聖職者) ロリ・サマーズ (S;ディーン夫人)/他 シアトルso.&cho. ジェラード・シュワルツ指揮 | |
1931年に書かれたこの「永遠に愛せよ」は1985年までニューヨークのメトロポリタン・オペラで最も演奏回数の多いアメリカのオペラ。幼い頃に家の事情で引き離されてしまった幼なじみの事が忘れられないピーター・イベットソン、成長した彼が出会った愛しい人はすでに他の人の妻になっていた。結局彼女の夫を殺してしまい罪に服するのだが、その際彼自身も怪我をしてしまい魂だけが愛しい彼女の元を訪れます。2人が年老いるまでその関係は続き、彼女の命が尽きた時、ピーターの命も尽きる。1935年にゲイリー・クーパー主演で映画化もされているのでご存知の方も多いのではないだろうか。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年8月発売分[代理店アナウンス順] | ||
期待の新進演奏家シリーズ ユンイ・キン:ピアノ・リサイタル 唐壁光(1920-):瀏陽河(王建中によるピアノ編) モーツァルト(1756-1791):デュポールの メヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573 シューベルト(1797-1828): ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 Op.42D.845 ハイドン(1732-1809): ピアノ・ソナタ第33番 ハ短調 Hob.XVI; 20 グラナドス(1867-1916):わら人形、ゴヤ風な情景 スクリャービン(1872-1915):ワルツ 変イ長調 Op.38 フリードマン(1882-1948): ミュージック・ボックス Op.33 No.3 リスト(1811-1886): 12の超絶技巧練習曲第10番 ヘ短調 S139/R2b プリエト(1934-):ハエン2008 |
ユンイ・キン(P) | |
2008年ハエン国際コンクールの覇者、ユンイ・キンは1992年、中国生まれの17歳。すでに中国国内では天才ピアニストとして知らない人がないくらいの人気者。彼女の演奏はとても個性的。もちろん輝くような音色と超絶技巧は備えているが、作り出す音の響きが何ともユニークなのだ。例えばモーツァルトのK.573。この曲の主題である「デュポールのメヌエット」だけ取ってみても、テンポの揺らし方や独特のペダリングから醸し出される響きは、彼女の並々ならぬ才能を感じさせるもの。古典から現代作品まで様々な作品を揃えたこの1枚は、まさに彼女の音楽の総合カタログ。今後、このカタログがどんどん厚くなるのを願うことにしよう。 | ||
マルトゥッチ:管弦楽作品全集第4集 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.66(*)/ 楽興の時とメヌエット(弦楽オーケストラ編)/ ノヴェレッタ Op.82-2(管弦楽編)/ セレナータ Op.57-2(管弦楽編)/ 東洋の色彩 Op.44-3(管弦楽編) |
ジェズアルド・コッギ(P;*) ローマso. フランチェスコ・ダ・ ヴェッキア指揮 | |
大好評、マルトゥッチ(1856-1909)管弦楽作品集の第4集は、彼の作品の中でも最も有名な「ピアノ協奏曲第2番」を中心に収録した。このピアノ協奏曲は、あのマーラーが生前最後にカーネギー・ホールで行った演奏会のプログラムに含まれていたことで知られている。当時、すでに体調が悪化していたであろう彼にとっては、この大曲を指揮するのはかなり大変だったのではないだろうか?第1楽章は演奏時間こそ20 分と長いものの、次々と現われては消えていく雄大で美しいメロディを追うだけでも楽しいし、それに続く夢のように美しい第2楽章ラルゲットと、華やかで息詰まるようなオケとピアノの対決が楽しめる第3楽章も聴きどころ満載。後期ロマン派の最後の輝きを存分にお楽しみ頂きたい。余白に収められた小品も、これまた味わい深くて何だか得した気分。 | ||
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(*)/ 劇的序曲 Op.4/ 付随音楽「から騒ぎ」より演奏会組曲 Op.11 [序曲/結婚式の朝/ドグベリーとヴァージェス/ 間奏曲:庭園の情景/ホーンパイプ] |
フィリッペ・クイント(Vn;*) ミネリアso. カルロス・ミゲル・プリエト指揮 | |
1945年に作曲されたにも関わらず、このヴァイオリン協奏曲の全編に漂うのは馥郁たる後期ロマン派の妖艶なる香り。天才少年として将来を嘱望されつつも、アメリカに亡命し、ハリウッドの映画音楽作曲家として活躍していたコルンゴルト(1897-1957)だが、彼はいつでも「ドイツのクラシック作曲家」として認められることを望んでいた。この作品がハイフェッツの手で1947年に初演された時も「時代錯誤」という酷評を受けたのだが、彼自身としては大満足であったことだろう。一時期すっかり忘れられていたのだが、最近になって多くの演奏家がこの曲を取り上げ、すっかり人気曲となったのは間違いない。全曲を通じて、自身の映画音楽からの引用が見られるので、このまま、再度何かの映画音楽に使ってみるのも良いかもしれない。それほどまでに劇的で心惹かれる作品。 | ||
タネーエフ:管弦楽作品集 歌劇「オレステイア」より序曲 Op.6/ 歌劇「オレステイア」より第3幕の間奏曲 「デルフォイのアポロ神殿」/ アダージョ ハ長調/ロシアの主題による序曲/ モスクワのプーシュキン記念館の除幕のための カンタータ(*)/ カンツォーナ(#)/序曲 ニ短調 |
スタニスラフ・ヤンコフスキー (Cl;#) ノヴォシビルスク国立 フィルハーモニック室内cho.(*) ノヴォシビルスク・アカデミックso. トーマス・ザンデルリング指揮 | |
ロシアの作曲家、ピアニスト、教師および対位法の研究者セルゲイ・タネーエフ(1856-1915)の作品集。このアルバムには彼の唯一のオペラである「オレステイア」からの長大な序曲を中心に、抒情性と対位法に彩られたいくつかの作品を収録している。ロシア的なものを聴きたければ、トラック4 や5 がオススメ。どっしりとしたものを聴きたければトラック7などはいかがだろう。チャイコフスキーのようなわかりやすい抒情性に、若干の男らしさを付け加えた思いきりの良い音楽が魅力。 | ||
ニルセン:交響曲第4番「不滅」Op.29 FS76/ 交響曲第5番 Op.50 FS97 |
デンマーク国立放送so. ミハエル・シェンヴァント指揮 | |
名演として名高いシェンヴァントの指揮によるニルセン(1865-1931)の最高傑作、交響曲第4番と第5番の組合せ。細部にまできっちりと目配りの効いた申し分のない演奏で、ニルセンの深い世界をじっくりと味わわせてくれるもの。単一楽章で書かれた雄大な第4番(不滅という副題を持つ)、途中で理不尽なほどに高らかに鳴り響く「スネアドラム」が耳に残ってはなれない第5番。どちらも劇的で不可思議な魅力に溢れている。耳に優しいメロディはあまりないのだが、一度はまったら抜け出すのは難しいのがニルセンの音楽だろう。この音楽を攻略するのは困難だが、聴き終えると何とも言えない爽快感を味わうことができるはず。 | ||
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.44/ ヴァイオリン協奏曲第3番 ニ短調 Op.58 |
マキシム・フェドトフ(Vn) ロシアpo. ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 | |
あまりにも有名な第1番のヴァイオリン協奏曲に比べると、ブルッフ(1838-1920)の第2番と第3番のヴァイオリン協奏曲は知名度が低すぎる。なぜなのだろう?こんなに雄大さも感傷性も兼ね備えているというのに。そんな思いで胸が一杯になること間違いなしの1枚。第2番は1877年の作。第1番の11年後に書かれ、驚くほどドラマティックなフォルムを備えている。名手サラサーテが初演し、そのまま彼に捧げられている。第3番は1891年に最初単一楽章の作品として書かれたが、ヨアヒムの助言により3楽章へと拡大されたもの。独奏ヴァイオリンによって奏でられる各動機は一層表現力を増し、オーケストラの響きが存分に呼応する。この知られざる名曲を演奏するのは俊英フェドトフ。 彼による第1番の演奏は8.557689でお聞き頂ける。 | ||
ミレニアム・カノン プッツ(1972-)(M.スペード編): ミレニアム・カノン ニューマン(1972-):私の手は都市 キュスター(1973-):失われた峡谷 マッキー(1973-):カワセミ [滝の後ろと雨の滝/火を捉えたカワセミ] ホルスト(1874-1934):鍛冶屋~前奏曲とスケルツォ ゴーブ(1958-):去りゆく日 |
ジョージア大学 ウィンド・アンサンブル ジョン・P.リンチ指揮 | |
このアルバムに収録された作品を書いたのは、ほとんどが1970年代生まれの若手作曲家たち。さすが、瑞々しい感性に裏打ちされた曲ばかり。やはりこういう曲は「自分たちで演奏してみたい」と思わせるのがツボ。壮麗でカッコいい「ミレニアム・カノン」などはその最たる曲と言えるだろう。他にも大いなる自然賛歌ともいえるニューマンの曲、豪壮な岩山を描いたキュスターの曲、嵐が去った後に巣から飛び立つカワセミに希望を託したというマッキーの曲、など個性豊か。非の打ちどころなきジョージア大学ウィンド・アンサンブルの演奏で。 | ||
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 Op.8「四季」 (J.ビーゲルによるピアノ独奏編曲版) [ ホ長調 Op.8-1 RV 269「春」/ ト短調 Op.8-2 RV 315「夏」/ ヘ長調 Op.8-3 RV 293「秋」/ ヘ短調 Op.8-4 RV 297「冬」]/ マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425 (A.ジェンティーレによるピアノ独奏編曲版)/ リュート協奏曲 ニ長調 RV.93 (A.ジェンティーレによるピアノ独奏編曲版) |
ジェフリー・ビーゲル(P) | |
最強の名曲、ヴィヴァルディ(1678-1741)の四季をピアノ独奏で全曲演奏してしまったというCD。元々Ricordi社(イタリアの大手出版社)よりピアノ版のスコアは出版されていたのだが、この録音にあたってピアニストのビーゲルは本来のスコアを研究し、より一層的確な装飾を付けくわえたというのから、その思い入れは並大抵なものではない。出来上がった音を聴いてみて頂きたい。鳥の囀り、雷鳴、人々の喜び、しんしん降り積もる雪などが、驚くほどに色鮮やかに描き出されていることに気がつくだろう。映画でおなじみのマンドリン協奏曲も、ピアノで聴くと一味違う。 | ||
レーガー:オルガン作品集第9集 「国王万歳」による変奏曲とフーガ/ 12の小品 Op.65~第1番から第6番/ コラール前奏曲[戸を高く上げよ/ 暁の星のいと美しきかな/血潮したたる主の御頭/ おお嘆き、おお心の苦しみ/ キリストは死からよみがえられた/甘き死よきたれ]/ コラール幻想曲集 Op.40~ 第2番「主よ、汝の怒りにてわれを罰するなかれ」 |
ジョセフ・スティル(Org; トリーア教会 ジョハネス・ クライス・オルガン) | |
大好評、レーガー(1873-1916)のオルガン作品集の第9集。驚くほどにカッコ良く始まる「国王万歳」は1900年頃に書かれた曲。恐らく、ヴィクトリア女王の長女であるヴィクトリア(ドイツ皇帝フリードリヒ3世妃)の60歳の誕生日記念として出版社から作曲を依頼されたようで、スコアには英語とドイツ語の両方のタイトルが付されている。1902年頃に書かれた12の小品は、オルガンの機能を目一杯に使って書かれており、精緻な響きに感嘆するばかり。作品番号のないコラール幻想曲での瞑想的な美しさ、Op.40での弱音の保持など、オルガン好きにはたまらない曲ばかり。 | ||
マルティヌー:ピアノ作品全集第6集 12 のエスキース第1集 H.203/ 遊戯シリーズ1 H.205/遊戯シリーズ2 H.206/ 3つの抒情的小品 H.98/ブラック・ボトム H.165/ 海辺の夕暮れ H.128 [夕べの港に小舟が帰る/海辺の歌/嵐の海辺]/ 無言歌 ニ短調 H.46/夜想曲 H.95/悲しい歌 ニ短調H.36 |
ジョルジョ・コウクル(P) | |
コウクルの弾くマルティヌーの第6集。ピアニスト、コウクルは第4集をリリースしたあと、マルティヌーの失われた作品や、未発表の作品などを精力的に研究し、3枚分のCDに収録できるだけの作品を発掘したというのから、まさにこれは歴史的偉業と讃えてもよいだろう。ここに収録されているのは、マルティヌーのパリ時代の作品が中心だが、例えば2セットずつまとめて作曲された「12のエスキース」や「遊戯」は出版される際にばらばらにされたため、「遊戯」の前半と「エスキース」の後半は忘れられてしまったとか。まだまだ、その全貌が知られているとは言い難いマルティヌーの魅力をすみからすみまで掘り起こしてくれるコウクルに感謝。 | ||
フォーレ:ピアノ五重奏曲第1番 ニ短調 Op.89/ ピアノ五重奏曲第2番 ハ短調 Op.115 |
ファイン・アーツ四重奏団 クリスティーナ・オルティス(P) | |
独自の和声感と調性を追求したためか、晩年の作品はある意味「捉えどころのない美しさ」に満ちているフォーレ(1845-1924)の音楽。この2曲のピアノ五重奏曲もまさにそんな音楽。第1番は中期から後期への過渡期に書かれていて、境目はぼやけていても、メロディラインはしっかりしている(もちろんそれを取り巻く音の流れはとめどなく流動的だが)。晩年近くに書かれた第2番になると、更に音楽は晦渋の度合いを深めていく。さざめくピアノのアルペジョと、本来の拍子とずらした拍を用いることで感じる浮遊感(ヘミオラという)、そしてぼやけた調性。耳がなじむまでに少々時間を必要とするかも知れないが、一度この世界に慣れてしまうと、まるで暖かい水の中で体を丸めているかのような安らぎを覚えることだろう。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968): 2台ギターのための作品全集第2集 エレジー風フーガ/ 平均律ギター曲集 (2台のギターのための24の前奏曲とフーガ)Op.199 [プレリュードとフーガ第13番 ト長調/ 同第14番 ニ短調/同第15番 イ長調/ 同第16番 ホ短調/同第17番 ロ長調/ 同第18番 嬰ヘ短調/同第19番 嬰ハ短調/ 同第20番 嬰ト短調/同第21番 変ホ長調/ 同第22番 変ロ短調/同第23番 ヘ長調/ 同第24番 ハ短調] |
ブラジル・ギター・デュオ [ジョアン・ルイス ダグラス・ローラ] | |
既にリリースされている第1集(8.570778)の続編。これで、前作で半分だけ紹介した「平均律ギター曲集」の全貌が明らかになった。この後半の12曲は1962年の5月14日から6月3日までの間に書きあげられたのだが、各々の曲のほとんどに完成した日が書き添えられていて、さながら「音による日記」の様相を呈しているのが興味深いところ。とりわけ、6月1日から3日にかけて書かれた第24番は、まるで彼の音楽人生全てを総括するような素晴らしい出来栄え。この曲集がギター・デュオのレパートリーの最高傑作として未来永劫大切にされることは間違いない。ブラジル・ギター・デュオの目の覚めるかの如き名演でお楽しみ頂きたい。 | ||
ヒナステラ:弦楽四重奏曲全集 弦楽四重奏曲第1番 Op.20/ 弦楽四重奏曲第2番 Op.26/ 弦楽四重奏曲第3番 Op.40 [観想/奇抜に/愛情を込めて/ ドラマティックに/もう一度観想](*) |
エンソ四重奏団 ルーシー・シェルトン(S;*) | |
ヒナステラ(1916-1983)はあまり多くの作品を書いたわけではないので、3つの弦楽四重奏は作品番号こそ近いのだが、実は第1番は1948年、第2番は1958年、そして第3番は1973年の作と、実に25年ほどの年代の開きがある。当然作風の変化も顕著。民俗音楽を程良く取り入れた第1番は、バルトークやストラヴィンスキーを想起させる荒々しい音楽。追い立てられるかのように始まる第2番は十二音技法を取り入れた自由な作品。第3番はソプラノのソロを伴う曲で、あのシェーンベルクの作品にも似た「夜の雰囲気」を湛えた神秘的な作品。ヒメネス、ロルカ、アルベルティのテキストが用いられている。どれもが悲劇的で、死を彷彿させる思い想念をやるせなさに満ちているが、底知れぬ透明感も持ち合わせているところが素晴らしいの。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集第3集 ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3/ 交響曲第2番 ニ長調 Op.36(ピアノ三重奏編)/ アレグレット 変ホ長調Hess48 |
ジリオン・トリオ [ニナ・ティックマン(P) イダ・ビーラー(Vn) マリア・クリーゲル(Vc)] | |
ベートーヴェン(1770-1827)の初期の名作であるこのピアノ三重奏曲第3番は、1795年に公表され、カール・リヒノフスキー侯爵に捧げられた。リヒノフスキーはモーツァルトと同じ年に生まれ、友人、弟子として、そして高い音楽的素養を持った愛好家。そしてモーツァルトの死後、ベートーヴェンがウィーンに来た際には自らパトロンを買って出て、田舎者丸出しのベートーヴェンを持ち家に住まわせハイドンの指導を受けるように取り計らったのだった。そんな時期に書かれているものから、ハイドンの影響は至るところに感じられるが、それ以上に、反骨心とプライドの高さも感じられる愛すべき作品と言えるだろう。交響曲第2番は1802年に書かれ、こちらもリヒノフスキーに献呈されている。耳の疾患に悩まされ始めた時期の曲とは思えない楽天的な明るさが漂っている。 | ||
ゲーバー:室内楽作品集 ガーシュウイアーナ(1999)(*)/ 3つの民謡編曲[無言歌/カノンとがらくた/変奏]/ 3つの小品/10.夜想曲/ ドミートリー・ショスタコーヴィチの名による悲歌/ 3つの無言歌[彼の夢/長い沈黙の後に/彼の確信]/ ヴァイオリンのための幻想曲/ ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲/ ピアノ三重奏曲 |
クルト・ニッカネン(Vn/Va) チョー=リャン・リン(Vn) サイラス・ベロウヒーム(Vn) ブライントン・スミス(Vc) サラ・デイヴィス・ ビュークナー(P) | |
未知の作曲家のアルバムを手にとり、どんな音楽が聴こえてくるのかに思いを巡らす至福の時。このアルバムは間違いなくそんな楽しい思いを味わうことができるだろう。ゲーバーは1948年に生まれたアメリカの作曲家で、すでにCHANDOSなどからいくつかのCDをリリース。その多様な作風は世界中のモダニストたちから愛されている。ここに収録された作品も、民謡からの引用だったり、過去の作曲家へのオマージュだったりと、その楽想の源は様々。それに伴い出来上がった音楽も実に幻想的で、聴き手の心を幻惑してやまない。 | ||
ランペル:室内楽作品集 弦楽四重奏曲(*)/ピアノ・ソナタ(#)/ 弦楽六重奏曲(+)/ヴァイオリン・ソナタ(**)/ 前奏曲とシャコンヌ「バッハへのオマージュ」(##) |
パリジー四重奏団(*) セバスティアン・リスレル(P;#) ウプサラ・チェンバー・ ソロイスツ(+) レジス・パスキエ(Vn;**) エマニュエル・シュトロッセ (P;**) アンリ・ドマルケット(Vc;##) | |
スウェーデンの現代作曲家、ランペルの作品集。「音楽は聴く前から始まっていて、最後の音が消えてもずっと続いている」という考えを持つ彼の説を具現化したとも言える作品群は、それぞれ「既にある作品への敬意を示すこと」としての体裁を持っている。例えばそれは、タイトル通りのバッハの賛辞であったり、弦楽六重奏はあからさまにシェーンベルクの影をなぞっていたりと、古典派の形式の再現であったり、なかなか興味深いものを備えている。聴きながら「何かを探す」ことに熱中しそうな48分をお届けする。 | ||
ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ全集 ヴァイオリン・ソナタ ロ長調 遺作(1892)/ ヴァイオリン・ソナタ第1番(1905-15)/ ヴァイオリン・ソナタ第2番(1923)/ ヴァイオリン・ソナタ第3番(1930) |
スーザン・スタンツェライト (Vn) グスターフ・フェニェー(P) | |
イギリスを代表する作曲家というと、必ずディーリアスの名前が挙がるが、両親はドイツ人であり、活躍したのはパリであったことを考えると、もう少し違う見方をしてもいいのかも知れない。彼のヴァイオリン・ソナタはレパートリーとしてはあまり知られていないが、じっくり聴いてみると様々な発見がある。破棄されてしまったソナタを含めると、作曲年代は1892年から1930年と、彼の経歴の全てにまたがり、フランスの印象主義の香りから後期ロマン派、そしてアメリカ民謡までをも内包し、雄弁なメロディと精緻なピアノ・パートを備えたという恐るべき音楽。オーケストラ曲ばかりがディーリアスではない。 | ||
ゲ・ガンリュ:バグダード陥落 弦楽四重奏曲第1番「賦」/ 弦楽四重奏曲第4番「天使の組曲」 [小天使/小人の舞曲/祈祷/天使の行進曲]/ 弦楽四重奏曲第5番「バグダード陥落」 [深い淵/天上の音楽/孤独] |
モダーン・ワークス [吉岡愛理(第1Vn) 福原真由紀(第2Vn) ヴェロニカ・サラス(Va) メデリーネ・シャピロ(Vc)] | |
マニアの間で大反響を巻き起こしている中国作曲家シリーズにまた新たなレパートリーが加わった。このアルバムは1954年、上海生まれのゲ・ガンリュ(葛甘孺)(1954-)の弦楽四重奏曲。中国において最初のアバンギャルドの作曲家であり、アメリカのコロンビア大学から博士号を得たことでも知られる彼は、作品の中で東洋と西洋の音楽の特性を統合しようと試みを繰り返している。1983年に書かれた第1番の四重奏曲からその独特の書法は際立っているが、「天使の組曲」で現れる、ポルタメントとグリッサンドを多用し生み出された微分音は、不気味さを通り越してまるでシルクロードを越えて東方の世界を夢見るほどに神秘的。その特徴的な音色は「バグダード陥落」でも顕著。 | ||
チョウ・ロン/チェン・イ:野草 チョウ・ロン:遡及(フルートと琴編)/ ピアノゴング(ピアノとゴングによる)/ タイピン・ドラム(ヴァイオリンとピアノによる) チェン・イ:モノローグ(阿Q正伝による印象)/ 笙と琴のロマンス(ヴァイオリンとピアノ編)/ 中国古代舞曲[牛の尾の踊り/胡旋舞] チョウ・ロン:野草(語りとチェロによる)/ 鼓韻(クラリネット、ヴァイオリン、 チェロとパーカッションによる) |
北京ニュー・ミュージック・ アンサンブル [ニコラ・アタナソフ(Fl) ナ・ウ(琴) ミシェル・イップ(P) カン・ガオ(ゴング/Vn) ケイト・リプソン(Cl) 周龍(ナレーター) ユ・ヤン・チャオ(Vc) エリー・マーシャル指揮] | |
1953年生まれの2人の中国人作曲家、チョウ・ロン(周龍)(1953-)とチェン・イ(陳怡)(1953-)の作品集。音の一つ一つに強烈な存在感を持たせた感のある「遡及」、トッカータを聴いているかのような爽快感と躍動感に溢れる「ピアノゴング」、中国的な響きと言えばこの曲「タイピン・ドラム」など色彩豊かな周龍の作品に比べ、陳怡の作品は全体的に抒情性に満ちた優しげな表情が特徴的。クラリネットとピアノの掛け合いで曲が進む「中国古代舞曲」の自由闊達な音楽は、聴き手に喜びをもたらすこと間違いない。 | ||
星の歌~近代カタルーニャの作品集 カザルス(1876-1973):マリアの薔薇の花冠(*)/ きっと、とりなし給え聖母マリアよ(*) グラナドス(1867-1916):サルヴェ・レジーナ(*) カザルス:われは黒けれど(*) モレーラ(1865-1942): ナイチンゲール(世界初録音;#) グラナドス:ロマンス(+) モレーラ:アヴェ・マリア(世界初録音;**) グラナドス:宗教的情景(世界初録音;##) ブランカフォート(1897-1987): 愛の歌(世界初録音;++) オルトラ(1922-): 愛の歌より「エコ」(世界初録音;++)/ 愛の歌より「前奏曲」(世界初録音;++) グラナドス:星々の歌(世界初録音;***) |
ヴォイシズ・オブ・アセンション (*/#/**/++/***) デニス・キーン指揮 (*/#/**/++/***) ダグラス・リーヴァ (P;+/##/***) マルク・クルチェク (Org;*/**/##/***) エリカ・キーセウェッター (Vn;+/##) | |
北東スペインの文化的都市、カタルーニャは古くから多くの芸術作品を育んだ肥沃の地。この地に生を受けた音楽家は数多く、グラナドスやブランカフォート、そして名チェリスト、カザルスなど枚挙にいとまがない。このアルバムは彼らの手による美しい小品を集めたもの。合唱好きが泣いて喜ぶカザルスの「マリアの~」、そしてグラナドスの「星々の歌」はピアノと合唱とオルガンによる信じられないほど素晴らしい協奏曲。世界初録音を多数含む涙ものの1枚。 | ||
マイール:オラトリオ「トビアの結婚」 | ユディス・スピーサー (S;ラグエル) マルグリート・ブフバーガー (S;アンナ(ラグエルの妻)) コルネリア・ホラク (S;サラ(ラグエル夫妻の娘)) ステファニー・イラーニ (Ms;トビア) スザンヌ・ベルンハルト (S;大天使ラファエル) ジーモン・マイール・ アンサンブル&cho. フランツ・ハウク指揮 | |
すでにNAXOSからいくつもの作品がリリースされているジーモン・マイール(1763-1845)はバイエルンで生まれ、イタリアで活躍。そのため名前の表記もマイヤーであったり、マイールであったりと様々。このオラトリオは旧約聖書の「トビト記」から題材を得たもので、ナフタリ族アシエルの家系、正義と真理の人で知られる盲目のトビトの息子、トビアと、神が決めた許嫁サラの物語。新婚の夫を7人も亡くしてしまい、悪魔に魅入られたと嘆くサラの両親、決して神への祈りを忘れることのないサラ、「彼女を救うためにはチグリス川で魚を捕えるように」とトビアに教える大天使ラファエル。と、聖書の通りに話は進んでいく。このオラトリオも、イタリアの有名な少女のための慈善院「メンディカンティ」の聖歌隊のために書かれているので、配役は全て女声によって歌われる。これもまた魅力的。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集第32集 パート・ソング第1集 人生の喜び「交際上手」D.609(*)/ 埋葬の歌「今や肉体を埋めた」D.168(#)/ 復活祭の歌「死に勝ちたまいし救い主 イエス・キリスト」D.168a(+)/ 世界の創造主たる神 Op.112-2 D.986(**)/ 嵐の中の神 Op.112-1 D.985(**)/ 無限なるものに寄せる讃歌Op.112-3 D.232(##)/ 夕映え D.236(++)/何千もの星がきらめく D.642(***)/ 太陽に寄せて D.439(###)/ 婚礼の焼肉 Op.104 D.930(+++)/ 祝日の奉献式 Op.146 D.763(****)/ 祈り Op.139 D.815(####)/踊り D.826(++++) |
シビラ・ルーベンス(S; */**/***/+++/****/####/++++) ジルケ・シュヴァルツ (S;#/+/##/++/###) レジーナ・ヤコビ (A;*/++/***/****/####) インゲボルク・ダンツ (A;#/+/**/##/###/++++) マルクス・シェーファー (T;###/+++) マークス・ウルマン(T;*/ #/+/**/##/***/****/####/++++) トーマス・E.バウアー (B;****) マルクス・フライグ (B;**/##/###/+++/####) マークス・シュミードル (B;*/#/+/++/***/++++) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
シューベルト(1797-1828)の歌曲を語る上で避けて通れないのが、このパートソング集。親しい友人たちとの集まりで披露されたであろうこれらの歌は、独唱のための曲に比べると気楽で身近な題材から取られたものが多く、彼の社会生活をあれこれ想像する材料としても興味深いことだろう。曲によっては、ピアノ伴奏を備えた壮大なカンタータであったり、単純なメロディを用いたカノンであったりとその趣は本当に様々。トラック10の「婚礼の焼肉」などはタイトルだけ訊くとユーモラスだが、実は・・・小さな「魔弾の射手」そのもの。3人の登場人物の掛け合いはまるでオペラのようで、なかなか聴き応えがある。あと2枚のアルバムが予定されるこのシリーズ。とても楽しみ。 | ||
パロモ:わが寂しき庭園(ギターと声楽編) [ラ・エンカルニーリャ/ソレダッド!/ グリーンホイール/ひばりとナイチンゲール/ ふざけた歌/私の心は壊れている/明けの星/夕べ/ 囁き/沈黙した松の木/竹の歌]/ マドリガルと5つのセファルディの歌 (声楽とギター編) [マドリガル「愛の痛み」/私の心の美しさ/子守歌/ 小さなセファルディノセレナーデ/ セファルディのロマンス/セファルディの子守歌]/ シエンフエゴスの協奏曲 [夜、千の幻想の湖/夜の歌~子守歌/2つの海辺] |
マリア・バーヨ(S) ペペ・ロメロ(G) ロメロ・ギター四重奏団 セビリャ王立so. ラファエル・フリューベック・ デ・ブルゴス指揮 | |
心沸き立つギターの音色、夢引き裂くかのような歌声、どことなくエキゾチックなメロディ、これらを聴いて背中がぞくぞくしない人はいないだろう。名歌手マリア・バーヨとペペ・ロメロによってこの世に生を受けた歌曲たちは、夜の寂しさと妖艶さの中に微かに香る狂気までをも、恐ろしいまでに表現し尽くしている。また、ペペ・ロメロ率いるギター・カルテットと熱血指揮者、デ・ブルゴスの共演による「シエンフエゴスの協奏曲」も聴きもの。前半を聴いて瞑想的になり過ぎてしまったと思ったらぜひ最後まで聴きとおして頂きたい。あなたの脳が心地よい汗をかくこと間違いなし。 | ||
ベスト・オブ・パーセル | ||
イギリス・バロック音楽の最大の音楽家であるパーセルの名曲集。王室礼拝堂の少年聖歌隊で学んだ後、チャールズ2世の時代に「国王の楽団」の作曲家、及びウェストミンスター寺院のオルガニストとして活躍、36年という短い生涯に膨大な作品を残した。ここで聴けるのは彼の作品の中のほんの一部だが、イギリスの上品さと典雅さを一身に集めたかのような輝かしく美しい曲を存分に楽しめる。歌劇「ダイドーとイニアス」の中の「ダイドーの嘆き」はポップスなどにも編曲されていたり、トランペット・チューンなどはCMで使われたりと、存外身近にある作曲家なのだな・・・と感激してしまったりもする。 | ||
ベスト・オブ・ダウランド | ||
エリザベス朝からチャールズ1世にかけてのイギリスを代表するリュート奏者であったダウランド。彼の作品はほとんどがリュートのソロのためか、リュートと歌という小規模な形態で書かれたもの。内容も、どちらかというと世俗的なもので、親しい人や偉い人のために書いたリュート曲、もしくは恋人たちの愛の姿を歌ったものばかりで、いわば当時の流行歌のようなものだった。それだけに却ってその音楽は普遍性を持ち、今聴いても新しいばかりか、現代のアーティストにたくさんのインスピレーションを与えるという不思議な存在にもなっている。 | ||
ベスト・オブ・モンテヴェルディ | ||
初期バロック音楽最大の作曲家、モンテヴェルディの作品集。歌劇の様式の発展にも重要な位置を占めた人としても知られ歌劇「オルフェオ」は現在でも頻繁に演奏される。1567年にイタリアのクレモナに生まれ、1590年にマントヴァの宮殿に仕え、1602年に宮廷楽長となった。対位法(各声部の絡み合いの扱い)の扱いに優れ、次々に新しい多声音楽(ポリフォニー)の書法を編み出したが、のちに旋律線を重視し、器楽の伴奏を伴うモノディ様式へと作風は変化していった。ここら辺が歌劇の始まりになったとされている。代表作の「聖母マリアの夕べの祈り」の清冽な美しさは他の誰にも書き得ない世界。 | ||
ベスト・オブ・タリス | ||
彼は、英国史で最も騒然たるヘンリー7 世の統治からエリザベス1世までの宗教改革の時代を生き抜きた。そのため、カトリックと英国国教会用の両用の典礼音楽を作曲、その他にもコンソート曲や鍵盤作品など多数の音楽を残したことでも知られる。どの曲も壮麗で美しく、とりわけトラック11の「汝のほかにわれ望みなし」は40声のモテットとして、あり得ないほどの声の絡みあいが耳の限界を超える曲。和声的には単純だが、一度聴くと病みつきになること間違いない。16世紀にタイムスリップした気持ちになってお聴きいただくと一層感動することだろう。 | ||
ナクソス・ヒストリカル・シリーズ/ デ・ロス・アンヘレス/バルビエリ プッチーニ:修道女アンジェリカ |
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス (S;修道女アンジェリカ) フェドーラ・バルビエーリ(Ms; 公爵夫人アンジェリカの伯母) ミーナ・ドーロ(Ms;修道院長) コリンナ・ヴォッザ (Ms;修女長) リディア・マリンピエトリ(S; 修道女ジェノヴィエッファ) サンタ・クリッサーリ (S;修道女オスミーナ) アンナ・マルヴァンジェリ (S;修道女ドルテーナ) テレサ・カンタリーニ (S;看護係修女)/他 ローマ歌劇場o.&cho. トゥリオ・セラフィン指揮 | |
録音:1957年6月、ローマ・オペラ劇場。 プッチーニ(1858-1924)によるこの1幕のオペラは、「自殺はキリスト教において大罪である」という約束事を知らないと理解しにくいかもしれないが、(オペラに於いて主人公はよく自らの命を絶つもの)宗教観を抜きにしてもこの美しさは伝わることだろう。ここで修道女アンジェリカを歌っているのは、1950年代、まさしく最絶頂期を迎えたデ・ロス・アンヘレス。この上なく感動的、かつ完璧で美しい歌唱は1958年のリリース時に大賛辞を持って人々に迎え入れられたもの。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ/ギーゼキング J.S.バッハ&ベートーヴェン作品集 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 [録音:1940年1月ベルリン]/ パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825(抜粋) [録音:1939年1月ベルリン、1934年8月ウィーン]/ パルティータ第5番 ト長調 BWV.829 [録音:1939年4月5日ニューヨーク]/ パルティータ第6番 ホ短調 BWV.830 [録音:1939年2月28日ニューヨーク]/ フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816~ジーグ/ 「心と口と行いと命もて」 BWV.147~ 「主よ、人の望みの喜びよ」(編曲:M/ヘス) [録音:1939年4月5日ニューヨーク] ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」Op.31-2 [録音:1931年3月13日ロンドン]/ 7つのバガテル Op.33~第1番 変ホ長調 [録音:1938年8月11日ロンドン] |
ヴァルター・ギーゼキング(P) | |
ウォード・マーストン復刻。 伝説のピアニスト、ギーゼキングは今でこそモーツァルト、ベートーヴェンやラヴェル、ドビュッシーのオーソリティとして認知されているが、本当は「ピアノのための曲なら何でも弾ける」のがウリの人だった。ここで聴けるバッハは彼の初期の録音だが、タッチのコントロールと強弱の付け方は本当に見事。ベートーヴェンの「テンペスト」は、完璧な指さばきと堅固な解釈が見て取れる。ピアノ演奏の歴史に金字塔を打ち立てた名演の一つ。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年7月発売分[代理店アナウンス順] | ||
C-A.ベリオ: 独奏ヴァイオリンのための作品集第1集 ヴァイオリンのための12の情景または狂詩曲 Op.109 [分かれ目/ポルカ/トカゲ/出発/フーガ/バナー/ 狂詩曲/サルタレッラ/女王/ロシア風マーチ/ 心配ごと/慰め]/ 9つの習作[アレグロ・アジタート/ アレグロ・モデラート/モデラート/エネルジーコ/ メロディ/ガルナール/マーチ/ アレグロ・ヴィヴァーチェ/古えの名人を模して]/ 前奏曲または序奏 Op.Post. |
ベラ・フリストヴァ(Vn) | |
協奏曲でおなじみ、C-A.ベリオ(1802-1870)の独奏作品集の登場。ここで目の覚めるような演奏を披露するのは2007年のマイケル・ヒル国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得したニュージーランドの新星、ベラ・フリストヴァ。すでに国際的な活躍の場も多く、彼女の才能には多くの人々が多大な期待を寄せている。冴え渡るテクニックはもちろんのこと、デリケートでありながらも、芯のしっかりした美音がすこぶる魅力的。所有するヴァイオリンはルイ・クラスナーが所有していた 1655年製のアマーティ。 | ||
ツェムリンスキー:抒情交響曲 Op.18(*)/ ベルク:抒情組曲より3つの小品(弦楽合奏版) [第2曲アンダンテ・アモローソ/ 第3曲アレグロ・ミステリオーソ/ 第4曲アダージョ・アパッショナート] |
ローマン・トレーケル(Br;*) トワイラ・ロビンソン(S;*) ヒューストンso. ハンス・グラーフ指揮 | |
愛しい人を奪われたマーラーに対して、終生尊敬と恨みの思いを抱き続けたであろうツェムリンスキー(1871-1942)の代表作であるこの曲は、テキストこそインドの詩を用いてはいるものの、明らかに「大地の歌」の影の中にあるのは周知の事実。2人の独唱者によって歌われる狂おしい愛の世界を彩る管弦楽の響きは、爛れた果物の甘さと香りそのもの。爛熟した時代を克明に映し出した「大人のための童話」。そして、この曲から生まれたベルク(1885-1935)の抒情組曲の頃、世界は暗黒の時代を迎えていくことになる。牛肉も果物も腐る前が一番美味しいとは良く言ったもの。名バリトン、トレーケルの名唱が光る。 | ||
ハチャトゥリアン: ヴァイオリンと管弦楽のための コンチェルト・ラプソディ 変ロ短調/ ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 |
ニコラス・ケッケルト(Vn) ロイヤルpo. ホセ・セレブリエール指揮 | |
最近大流行のハチャトゥリアン(1903-1978)は、アルメニアで生まれモスクワ音楽院で学び、アルメニアやコーカサス地方の民謡を積極的に取り入れた、色彩豊かで躍動的な音楽を多数作り、ロシアの作曲家たちとは一線を画す特異な地位を築きあげた人。代表作の一つである「ヴァイオリン協奏曲」は名手オイストラフに献呈されたもので、フルートなどでも演奏される機会が多いのだが、やはり上手いヴァイオリンで聴くのは一味違う。NAXOS の期待のヴァイオリニスト、ケッケルトは文句なしの演奏を聴かせる。その20年後に書かれた「コンチェルト・ラプソディ」はレオニード・コーガンに捧げられた曲。こちらは更に濃厚な民族色を放つ狂おしい作品。 | ||
シューベルト:序曲全集第2集 序曲 ニ長調 D.556/イタリア風序曲 ニ長調 D.590/ イタリア風序曲 ハ長調 D.591/ 劇音楽「魔法の竪琴」D.644より序曲「ロザムンデ」/ 歌劇「双子の兄弟」D.647より序曲/序曲 ホ短調D.648/ 歌劇「アルフォンソとエストレッラ」D.732より 序曲「ロザムンデ」/ 歌劇「謀反人たち(家庭戦争)」D.787より序曲/ 歌劇「フィエラブラス」D.796より序曲 |
プラハ・シンフォニア クリスティアン・ベンダ指揮 | |
「歌曲王」シューベルト(1797-1828)のオペラ序曲を聴くシリーズの第2集。今作は中期の作品を収録している。現在では、彼のオペラはほとんど聴く機会もないほどに忘れられてしまったが、彼自身はオペラの作曲に対して大いなる自信と野望を抱いていたようだ。それは作品を聴いてみても明らか。具体的な題名は付されていないD.556 の序曲から、何かが始まる予感に満ちた冒頭部分と、朗らかで軽快な主題が見事な連なりを見せている。比較的耳にする機会のある「フィエラブラス」や「アルフォンソとエストレッラ」もこの機会に再度聴いてみて頂きたい。シューベルトの目指した世界に到達できるのではないだろうか? | ||
偉大なる映画音楽集 2 D.エルフマン:「バットマン」メインテーマ H.マンシーニ:「ピンク.パンサー」メインテーマ L.シフリン:ミッション・インポシッブル組曲 F.レイ:「ある愛の詩」よりテーマ J.ウィリアムズ: 「ジュラシック・パーク」よりテーマ N.ロータ:「ロメオとジュリエット」メインテーマ J.ウィリアムズ:「スーパーマン」よりマーチ G.ヤレド:イングリッシュ・ペイシェント N.ロータ:ゴッド・ファーザー J.ウィリアムズ:「スーパーマン」より愛のテーマ K.バデルト:「カリブの海賊」メインテーマ S.マイヤーズ:「ディアハンター」より イントロダクションとカバティーナ C.デイヴィス: 「フランス軍中尉の女」メインタイトルテーマ S.ワーベック: 「シェイクスピアの愛」メインテーマ |
ロイヤル・リヴァプールpo. カール・デイヴィス指揮 | |
これは文句なしに楽しめる1枚。どの曲もほんの2秒聴いただけで映画の名場面が目の前に浮かぶ。どきどきするような「バットマン」や「スーパーマン」のテーマ、弦のすすり泣きで、ついつい涙ぐんでしまいそうな「ある愛の詩」や「ゴッドファーザー」。どこから聴いても驚きと感動が押し寄せて来る。「ジュラシック・パーク」もあの有名なメロディが出てくると背中がぞくぞくすること請け合い。カール・デイヴィスの編曲は原曲の持ち味を一切壊すことなく、その上にゴージャス感を付けくわえている。第1集:8.570505。 | ||
マルトゥッチ:管弦楽作品全集第3集 ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.40(*)/ 追憶の歌(管弦楽伴奏版;#) [第1曲「いいえ、色の褪せてしまった夢」/ 第2曲「小川が歌う大地の歌」/ 第3曲「エニシダの花」/ 第4曲「海上に小舟が」/ 第5曲「漠然とした私のつぶやき」/ 第6曲「深い森に」/ 第7曲「いいえ、色の褪せてしまった夢」] |
ジュズアルド・コッジ(P;*) シルヴィア・パジーニ(Ms;#) ローマso. フランチェスコ・ラ・ ヴェッキア指揮 | |
その生涯に1曲もオペラを書くことがなく、初期に書いたミサ曲なども長らく上演されなかったマルトゥッチ(1856-1909)の唯一愛されている声楽曲が、この「追憶の歌」。当時のイタリアでは管弦楽伴奏の連作歌曲というものの存在が知られておらず(彼は恐らくベルリオーズの「夏の夜」は知っていたと思われるが)その面でもきわめて珍しい作品として評価されることだろう。曲の雰囲気は「四つの最後の歌」にも似た甘やかでデリケートなもの。幽かに胸が締め付けられるような黄昏の美しさを存分に湛えている。ピアノ協奏曲は23歳の若き時期の作品。 | ||
マリピエロ:交響曲集第2集 静寂と死の交響曲/ 交響曲第1番「四季の如く4つのテンポで」/ 交響曲第2番「悲歌」 |
モスクワso. アントニオ・デ・アルメイダ指揮 | |
MARCO POLO 8.223603 より移行。同時代に活躍したレスピーギに比べると、どうしても知名度の点で劣ってしまうのだが、独自の作品を書いたという面では、このマリピエロ(1883-1973)の存在価値はとても高いものだと思われる。ここに収録された3つの作品のうち第1曲目は初期のもの。30歳のころに新古典派に目覚めた彼はそれまでに書いた作品を全て自己否定してしまった中の一つ。実はとても素晴らしいのだが・・・。それから20年を経て、番号付きの作品を書き始めた彼の作風の変化もお楽しみ頂ける。 | ||
F.X.リヒター:6つの大交響曲集 交響曲第4番 ハ長調/交響曲第59番 変ロ長調/ 交響曲第69番 イ長調/交響曲第82番 ホ短調/ 交響曲第27番 ト短調/交響曲第5番 ハ長調 |
ヘルシンキ・バロックo. アーポ・ハッキネン指揮 | |
マンハイムの作曲家、F.X.リヒター(1709-1789)の最も脂の乗った時期の大交響曲を6曲収録した(第1集:8.557818)。1744年に発表されたこれらの作品は、極めて整ったゆったりした楽章と、見事な対位法の粋を極めた早い楽章から出来ている。少しだけ遅く生まれたワーゲンザイル(1715-77)が当時の先端を行くスタイルを模索したのに比べ、リヒターはバロックの伝統を熟成させることに力を注ぎ、確固たる作品を作り上げていった。ハッキネンとヘルシンキ・バロックは作品の美質をこの上ないほど素晴らしく再現することに成功した。 | ||
ショスタコーヴィチ: 映画音楽「女友だち」完全版 Op.41 (フィッツ=ジェラルドによる復元版;*)/ 劇音楽「ブリタニアを支配せよ!」Op.28(#)/ 劇音楽「スペインに敬礼」Op.44(+)/ 交響的断章(交響曲第9番の第1楽章)(1945年未完) |
セリア・シーン (テルミン;*) カミル・バルチェウスキ(B;+) カメラータ・シレシア(*/#/+) ポーランド国立放送 カトヴィツェso. マーク・フィッツ=ジェラルド指揮 | |
2008年リリースの女ひとり(8.570316)に続き、こちらはもっと珍しいショスタコーヴィチ(1906-1975)の映画音楽「女友だち」。この映画は3人の少女が成長し、南北戦争で看護婦として活躍する物語。社会主義の体制の中での女性の社会進出を描いた興味深い内容でもある。いつものようにF=ジェラルドによる復元版を使用したこの演奏は、いつものように絢爛豪華なオーケストレーションで聴き手を魅了する。この盤は他にも世界初録音となる3つの作品が含まれている。交響的断章は、交響曲第9番のスケッチと考えられ、こちらもまことに興味深い内容。 | ||
フット:フランチェスカ・ダ・リミニ Op.24/ セレナーデ Op.25より抜粋 [エア(1889)/ガヴォット(1866)]/ オマル・ハイヤームの「ルバイヤート」による 4つの性格的小品 Op.48(1900)/ 組曲 ホ長調 Op.63(1907) |
シアトルso. ジェラード・シュワルツ指揮 | |
多くの人は「アメリカ近代音楽の歴史はコープランド、もしくはガーシュウィン、コール・ポーターから始まった」と考えているはず。しかし、それ以前に多くのすぐれた作曲家が存在したことも忘れてはならない。このフット(1853-1937)もそんな才能溢れる作曲家の一人。1853年にマサチューセッツのサレムに生まれ、主にボストンで生活していたが、彼の作風はこのアルバムをお聴きいただいてもわかる通り、同世代の作曲家たちとは一線を画したものでまさにヨーロッパ風。それもブラームスの流れを汲むロマン派の音楽そのもの。劇的で重厚な「フランチェスカ・ダ・リミニ」。とりわけ弦の扱いには細心の注意が払われ、エルガーやチャイコフスキーの面影を感じさせる「セレナーデ」、他、小さな作品など、まさに隠れた名品ばかりが並ぶ。 | ||
隠された空き地 G.ジェイコブ(1895-1984):組曲 変ロ長調 (シンフォニック・ウィンド・バンド版)(1979) J.スタンプ(1954-):隠された空き地に~ イン・ザ・ヒド・クリアリング(2001) コープランド(1900-1990)(ビーラー編): リンカーンの肖像(管楽アンサンブル版)(1942)(*) グレインジャー(1882-1961):楽しい鐘の音 (J.S.バッハ:カンタータ「わが楽しみは、 元気な狩のみ」BWV.208による編曲) グレインジャー(スーザ編): カントリー・ガーデンズ ガーシュウィン(1898-1937)(D.ハンスバーガー編): キャットフィッシュ・ロウ(#) |
アルヴィン・チアー (ナレーター;*) ジョー・エッラ・トッド(S;#) デリック・フォックス(Br;#) ミズーリ大学シンフォニック・ ウィンド・アンサンブル トーマス・オニール指揮 | |
最近の NAXOSが力を入れている「吹奏楽」のジャンルにまた新たな名盤が登場した。今作もマニアにはたまらない選曲となっている。ジェイコブの「組曲」は最初ブラスのために書かれたが、後にもう少し大きな編成へと書き直されたもので、何とも親しみやすい作品。「隠された空き地に」は、このバンドの指揮者オニールのために書かれた作品。作曲家と指揮者の友情を描いたということ。他の編曲集はまさに妙技の一言。グレインジャー、スーザ、バッハ、ガーシュウィンらの才能が混然一体となったスゴイ音が楽しめる。 | ||
スクリャービン:ピアノ作品集 ワルツ 変ニ長調 Op.posth./ワルツ ヘ短調 Op.1/ ポロネーズ 変ロ短調 Op.21/幻想曲 ロ短調 Op.28/ 2つの詩曲 Op.32[第1番 嬰ヘ短調/第2番 ニ長調]/ 悲劇的詩曲 Op.34/悪魔的詩曲 Op.36/ ワルツ 変イ長調 Op.38/詩曲 変ニ長調 Op.41/ 3つの小品 Op.52[詩曲/なぞ/やつれの詩曲]/ アルバムの綴り Op.58/詩曲「炎に向かって」Op.72/ 2つの舞曲 Op.73[花踊り/暗い炎] |
シャイン・ワン(P) | |
スクリャービン(1872-1915)の珍しい初期作品から悪魔的様相を見せる晩年の作品まで全てを楽々と弾きこなすのは中国生まれのシャイン・ワン。確かなテクニックは勿論のこと色彩的な音楽を壮大に表現できる現代でも稀有の才能。スクリャービン14歳の作品である2つのワルツからして油断して聴いている訳にはいかない。まっすぐな道を歩いていたのに、いつの間にか別の世界へ行ってしまうような不安感が漂う作品。作品番号順に収録されているので聴き進むうちに聴き手の心は一層混迷の度合いを増していくことだろう。そんなミステリアスな世界を安心して彷徨える素晴らしい演奏。 | ||
スウェーリンク:チェンバロ作品集 前奏曲(幻想曲) SwWV 265/ 「戦いの神マルス」による変奏曲 SwWV 321/ ドリア旋法による半音階的幻想曲 SwWV 258/ フィリッピのパヴァーヌ SwWV 329 (フィリップス作、スウェーリンク編)/ 「わが青春の日は既に過ぎたり」による 変奏曲 SwWV 324/ ドリア旋法によるトッカータ SwWV 286/ 「いと高きところにいる神にのみ栄光あれ」による 変奏曲SwWV 299/ イオニア旋法によるエコー・ファンタジー SwWV 253/ 「もしも運命の女神に愛されるなら」による変奏曲/ パッサメッツォ・モデルノ SwWV 326/ 涙のパヴァーヌ SwWV 328 (ダウランド作、スウェーリンク編)/ いざ来れ、異教徒の救い主よ (ルター作コラール、オジアンダーによる和声付け)/ 第1旋法による4声のファンタジア(作者不詳) |
グレン・ウィルソン(Cemb) | |
ネーデルランドのオルガニストであったスウェーリンク(1562-1621)は、様々な素晴らしいオルガンとチェンバロの作品を残した。変奏曲の形式の発展に力を尽くしたことで知られ、対位法の扱いはもちろんのこと、フーガの発展性などには、バッハを先取りする斬新な作風が見てとれる。3曲目に置かれた「半音階的幻想曲」の冒頭などを聴いていると、とても16~17世紀に書かれた音楽とは思えないくらい。多くの変奏曲も収録されているが、そのどれもが美しい唐草模様に彩られたメロディの宝庫と言えるだろう。最後に置かれた2曲の作品は、スウェーリンクの作ではないが、当時編纂された曲集に彼の作品とともに収録されているもので、恐らくスウェーリンクの創造心にも影響を与えているものと思われる。 | ||
ニュージーランドのギター音楽集 17のギターのための小品…全集として初録音/ ギターのための出版されなかった小品集…初録音/ 4つのカンツォーナ…初録音/ フォーカー:組曲/夢見るプロスペロウ |
グンター・ヘルビッヒ(G) | |
ニュージーランドで最初にクラシック・ギターへの関心が高まったのは 1950年代の終わり頃。画家でもありギタリストでもあったR.バーン(1928-2007)が英国から移住しウェリントンでギターを教え始めた頃から人々はギターに対する大いなる憧憬を抱いた。バーンの影響はものすごかったのでリルバーン(1915-2001)やフォーカー(1928-2007)をはじめとする数人のニュージーランドの作曲家は彼に自作を捧げました。1960年代にE.ビボービ(国際的名手、教師)もオークランドに定住。さらにこの国のギター界に活気がもたらされた。以降J.ブリームやこのアルバムの奏者G.ヘルビッヒもニュージーランドをとりわけ大切にしている。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ ガブリエル・ビアンコ ギター・リサイタル シューベルト:涙の賛美 D.711(メルツ編曲)/ メルツ(1806-1856):吟遊詩人の調べ Op.13より [カプリッチョ/タランテラ]/ 悲歌/ハンガリー風幻想曲 Op.65-1/ J.S.バッハ(1685-1750): 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ ハ長調BWV1005 (ギター編曲)[アダージョ/ フーガ/ラルゴ/アレグロ・アッサイ]/ コシュキン(1956-):ギターのためのソナタ(1997) |
ガブリエル・ビアンコ(G) | |
各界で熱き視線を一身に浴びる「NAXOS期待の新進演奏家シリーズ」に、フランス生まれの若きギタリストの登場。彼の名前はガブリエル・ビアンコ。2008年GFA国際コンクールの第1位を獲得した俊英。5歳からギターをはじめ、20歳の時にパリのコンセルヴァトワールで一等賞を得て卒業。15歳から世界各地でコンサートを行い高い評価を受けている。繊細な音色と良く回る指、そして旋律の歌わせ方は絶品。このアルバムに収録されたメルツの作品でのすすり泣くような表現には思わず絶句するほどの才能の煌めきを感じる。 | ||
ベリオ:2台のヴァイオリンのための作品集 二重協奏曲第1番 ト短調 Op.57 No.1/ 二重協奏曲第2番 ホ短調 Op.57 No.2/ 二重協奏曲第3番 ニ長調 Op.57 No.3/ バレエ「スペインの王子」のモティーフによる 6つの性格的小品 [第1番 ト長調 アダージョ/ 第2番 ハ長調 モデラート、行進曲のテンポで/ 第3番 変ホ長調アンダンテ・カンタービレ/ 第4番 ハ短調ファンダンゴのテンポで/ 第5番 イ短調アンダンティーノ/ 第6番 ニ長調ボレロのテンポで] |
クリスティーネ・ゾーン& ジョン・マルクス(Vn) | |
その作品を聴かれることよりも、どちらかと言うと演奏される機会の多いC-A.デ・ベリオ(1802-1870)が、こうして色々な曲を聴いてみると、改めてその多彩な作曲技法と音楽性に拝復する他ない。このアルバムに収録された「」(代理店記載ママ)は2台のヴァイオリンが追いかけ合い、絡み合う魅力的な作品。ピアノなどの他の楽器の助けを借りず、ひたすらヴァイオリンのみで華やかな世界を見せてくれる。「6つの性格的小品」はスペインの様々なリズムを用いた興味深い曲。セレナード調であったり激しい踊りであったりと一時も耳を飽きさせることがない。ゾーンとマルクスの緊迫感溢れる演奏で。 | ||
サン・リュバン:ヴァイオリン超絶技巧作品集第1集 協奏的大ニ重奏曲 Op.49/ 「ランメルムールのルチア」の主題による 幻想曲 Op.46/ 創作主題とタールベルクの練習曲 Op.45a/ アダージョ・レリジオーゾ Op.44/ オベールの歌劇「許婚」の主題によるポプリ Op.35/ 2つのサロン風小品 Op.47-1 [夜想曲/ロンディーノ]/ 2つのサロン風小品 Op.47-2[夜想曲/ポロネーズ] |
アナスタシア・ヒトルーク(Vn) エリザベータ・コペルマン(P) | |
このヴァイオリンにおける独自の才能を示した作曲家サン・リュバン(1805-1850)は、フランス革命の後に、語学教師としてイタリアに移住した士官の息子として1805年にトリノで生まれた。幼い頃の彼については何もわかっていない(もちろん音楽辞書[代理店記載ママ]にも載っていないし、彼を研究している音楽学者もいない)が、成長してからは、ベートーヴェンとも会ったことがあり、ヴァイオリン協奏曲の小さなカデンツァを献呈したという記録が残っている。1827年頃パガニーニの完璧な技巧に魅了された彼はウィーンで生活することを決意した。リスト、シュポア、メンデルスゾーンらとも交流のあったという、そんな彼の忘れられた作品集が、若きアメリカの名手ヒトルークの手によって21世紀に甦った。 | ||
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲集第8集 弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 B.18 [第1楽章アレグロ・コン・ブリオ/ 第2楽章アンダンティーノ/ 第3楽章アレグロ・エネルジーコ/ 第4楽章アレグレット] |
プラハ・ヴラフ弦楽四重奏団 [ヤナ・ヴラコーヴァ(第1Vn) カレル・スタッドゼール (第2Vn) ペトル・ヴァマー(Va) ミカエル・エリクソン(Vc)] | |
30歳を目前に控えた若きドヴォルザーク(1841-1904)の大作、弦楽四重奏曲第3番。あまりにも長すぎるという理由で、ほとんど演奏されることのない作品で、実際の演奏会のプログラムに載せるにはかなり大胆なカットが必要かもしれないとされているが、作品の冒頭から溢れ出る若々しい情熱の滾りは、そのような欠点を補って余りあるものではないだろうか。第3楽章で使われる勇ましいメロディは当時流行ったチェコの愛国歌をモティーフとしている。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲 ハ長調 WoO 36-3/ ピアノ四重奏曲 変ホ長調 WoO 36-1/ ピアノ四重奏曲 ニ長調 WoO 36-2 |
ニュージーランド・ピアノ四重奏団 [リチャード・マップ(P) ユーリー・ゲゼンツヴェイ (Vn) ドナルド・モーリス(Va) ダヴィッド・チッケリング (Vc)] | |
神童というと、どうしてもモーツァルトを思い浮かべてしまうが、15歳にしてこんなに見事なピアノ四重奏曲を書いたベートーヴェン(1770-1827)だって、紛れもない神童に違いない。例えば ハ長調の曲の第1楽章。冒頭こそハイドンや、モーツァルトの面影を感じさせるが、展開部で劇的に短調に転ずるところなどは、まさしくベートーヴェンそのもの。(ちなみにあの名ピアニスト、アルゲリッチも愛奏している作品)。またアダージョで始まる 変ホ長調の第1楽章は瞬間的にだが、ピアノ協奏曲第3番の第2楽章を思わせてもくれるほどの悩ましい音楽。第3楽章で各々の楽器が自由に歌い交わすところなども、抱きしめたくなるほど魅力的。 | ||
トゥーリナ:ヴァイオリンとピアノのための音楽集 ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.51/ ヴァイオリン・ソナタ第2番「スペイン風」 Op.82/ アンダルシアのムーサたち Op.93より 第2番「エウテルペ」/ サンルケーニャの娘の詩 Op.28/古風な変奏曲 Op.72 |
エヴァ・レオン(Vn) ホルディ・マソ(P) | |
トゥーリナ(1882-1949)の作品には、なぜかこう聴き手を幸せにする成分が含まれているように感じる。それは、ほんの微かなスペインの香りであったり、洒落たメロディであったり、またエキゾチックな和声であったり。と感じる人によって捉え方は様々だろう。NAXOSレーベルの中でも重要な位置を占めるピアノ作品集に加え、このヴァイオリン作品集もそんな魅力に満ち溢れた素敵なアルバム。往年の名女性ヴァイオリニスト、ジャンヌ・ゴーティエに捧げられた「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は彼が47歳の時の作品。第1楽章と第2楽章の気だるい美しさは初夏の午後の日差しを思わせる眩しい美しさに溢れている。他の曲からも熟れた空気と熱い吐息が流れてくるかのようだ。 | ||
アイアランド:ピアノ三重奏曲集 幻想的三重奏曲 イ短調(*)/ ピアノ三重奏曲第2番 ホ調(*)/ ピアノ三重奏曲第3番 ホ調(*)/ ヴァイオリンとピアノのための子守歌/ ヴァイオリンとピアノのためのカヴァティーナ/ ヴァイオリンとピアノのためのバガテル/ 「聖なる少年」(ヴァイオリンとピアノ編) |
グールド・ピアノ三重奏団 [ルーシー・グールド(Vn) アリス・ニアリー(Vc;*) ベンジャミン・フリス(P)] | |
イギリスの裕福な実業家、W.コベットは「若きイギリスの作曲家の才能を発掘する」目的で室内楽コンクールを主催することを考えた。第1回の1905年のコンクールには67の作品が集まり、見事第1位を射止めたのはW.ハールストーン。第2位はアイアランド(1879-1962)と同じ年のF.ブリッジの作品が選ばれた。で、1907年の同コンクールで第1位の座に輝いたのが、このアイアランドの幻想的三重奏曲だった。彼はそれからも創作の翼を広げ続け、独自の作品を多く生み出すこととなった。1938年に初演された第3番の三重奏曲はウォルトンに捧げられたものだが、雄大かつ幽玄な作風がきわめて魅力的と言えるだろう。そうそう、アイアランドと言えば、必ず付いてくる「聖なる少年」も収録されている。今回はヴァイオリンとピアノ版。 | ||
シエッラ:ラテンのミサ曲「プロ・パーチェ」 [イントロイトゥス/キリエ(*)/グローリア(*)/ クレド(*)/オッフェントリウム(*)/ サンクトゥス(*)/アニュスデイ(*)] |
ハイディ・グラント・マーフィ (S) ナタニエル・ウェブスター (Br;*) ミルウォーキーso.&cho. アンドレアス・デルフス指揮 | |
18世紀から19世紀にかけて、カトリックのミサから多くの素晴らしい作品が生み出された。その流れを汲み、新たに創造を凝らした作品を書いてみたいと作曲家シエッラ(1953-)が試みたのがこのミサ曲「プロ・パーチェ」。シエッラが幼いころに過ごしたプエルトリコのカトリックの教会での体験が基になっているというもので、その力強い祈りの歌声は多感な彼の心に大きな衝撃を与えたという。荘厳で深淵なテキストを歌う背後に流れる情熱的なラテンのリズムが、聴き手に不思議な感動を呼び起こす。ワールドミュージック好きにも歓迎されそうな音使いが新鮮。 | ||
グレート・ヴァイオリニスト/メニューイン バルトーク(1881-1945): ヴァイオリン協奏曲第2番(1938)(*)/ ヴァイオリン・ソナタ第1番(1921)(#) |
フィルハーモニアo.(*) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮(*) アドルフ・ベイラー(P;#) イェフディ・メニューイン(Vn) | |
録音:1953年9月12日-13日、ロンドン、EMIアビーロード第1スタジオ(*)、1947年12月29日、ニューヨーク RCA第2スタジオ(#)、マーク・オーバート=ソーン復刻。 メニューインにおける「4つのB」とはバッハ、ベートーヴェン、ブラームス、そしてこのバルトークだった。彼は1943年にソナタの第1番を演奏する際、バルトークの元を訪れ助言を乞いた。しかし演奏会を聴いたバルトークは「素晴らしい!私の助言など必要ない」と大賛辞を贈り、以降、病魔と闘いながらもメニューインのために幾つかの作品を書いた。ここに収録されたヴァイオリン協奏曲は、そんなバルトークの熱意に触発されたかのような演奏で、現在でもこれを超えるものはないほどの名演。20世紀を代表する演奏と言っても過言ではない。 | ||
ディ・ステファノ~ナポリの歌 ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ/トスティ:マレキアーレ/ファルヴォ:彼女に告げて デ・クルティス:泣かないおまえ/ディ・カプア:あなたの口づけを カルディッロ:カタリ・カタリ/デ・クルティス:帰れ、ソレントへ ラマ:静けさに歌う/ナルデッラ:キオーヴェ/ダンニバーレ:太陽の土地 マリオ:遥かなるサンタ・ルチア/ディ・カプア:マリア・マリ/ペルシコ:鳩 作者不詳(ベッリーニ編):光さす窓辺/チオフィ:五月の一夜/デ・クルティス:夜の声/秋 テオドーロ:サンタ・ルチア/ヴァレンテ:情熱/デ・クルティス:孤独 タリアフェッリ:プジレコの漁夫 ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T) ディノ・オリヴィエリ指揮スタジオo. | ||
録音:1953年4月-1957年5月。マーク・オーバート=ソーン復刻。 グレート・シンガーズ。シチリア島の貧しい家庭に生まれたディ・ステファノは、合唱団で声楽の才能を認められるも、なかなかオペラの舞台に立つ機会が持てず第二次世界大戦中は流行歌の歌手として糊口をしのぐ他無かった。戦局悪化に伴いスイスに逃亡、難民キャンプで暮らしたこともある。しかしその本来の美声は常に称賛の的となり、1945年にイタリアに戻ってからは少しずつオペラ歌手としての活動の場を広げた。そんなキャリアのおかげで何を歌っても素晴らしく、オペラから引退しても人気が衰えることは無かった。そんな彼が得意としたナポリ民謡をたっぷりとお楽しみ頂きたい。 | ||
ストラヴィンスキー:歌劇「放蕩者のなりゆき」(1951年版)
ジェニー・ウェスト(S;アン・トゥルーラヴ) ジョン・ガッリソン(T;トム・レイクウェル) アルトゥール・ウッドレイ(Br;トゥルーラヴの父) ジョン・チーク(B-Br;ニック・シャドウ) シャーリー・ラヴ(Ms;マザー・グース) ウェンディ・ホワイト(Ms;トルコ女ババ) メルヴィン・ロウリー(T;競売人セレム) ジェフリー・ジョンソン(B;病院管理人) ロバート・クラフト指揮セント・ルークスo.、グレッグ・スミス・シンガーズ | ||
ストラヴィンスキー(1882-1971)の新古典主義を代表する作品「放蕩息子のなりゆき」は、かなり理不尽で夢見心地な内容なのだが、多くの演奏家たちを魅了してきたことでも知られ、最近では、あの大物指揮者アーノンクールでさえが振ってしまったことで話題となった。このクラフトのものは様々な演奏の中でもきわめてオーソドックスな解釈として知られるもの。各々の登場人物のキャラの立ち具合、チェンバロまでを含んだ妙に整った音楽。作曲家と実際に親交のあったクラフトならではの説得力ある音作りは、まさに「安心して聴ける」アブナイ音楽と言えるだろう。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年6月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)/ 夢幻劇の序曲「シェエラザード」 |
ライプツィヒMDR放送cho. フランス国立リヨンo. 準・メルクル指揮 | |
一連のドビュッシーの録音で、その鋭敏な感性をまざまざと見せつけてくれた準・メルクル。今回は、一層色彩的で情熱的なラヴェルの作品集をお楽しみいただきましょう。2世紀末~3世紀初めのギリシアの作家、ロンゴスによる純愛物語「ダフニスとクロエ」によるバレエ音楽はディアギレフのロシア・バレエ団の依頼によって書かれた。精緻なオーケストレーションは音の魔術師ラヴェル(1875-1937)ならでは。様々な指揮者、o.による名演が存在するが、きっと当盤もその中の一つに数えられるであろう輝きを有した演奏。序曲「シェエラザード」は本来劇音楽として構想されたものだが、序曲だけが完成。こちらも美しい音楽であることは言うまでもない。 | ||
シマノフスキ:演奏会用序曲 Op.12/ 交響曲第1番 ヘ短調 Op.15(*)/ 交響曲第4番「協奏交響曲」Op.60(#)/ 練習曲 変ロ短調 Op.4-3 (管弦楽版 G.フィテルベルク編) |
ヤン・クシシュトフ・ブローヤ (P;#) エヴァ・マルチク (Vnソロ;*/#) マレク・マルチク (Vaソロ;*/#) ワルシャワpo. アントニ・ヴィト指揮 | |
最初の交響曲に、自ら「対位法、ハーモニーの怪物的管弦楽作品」とあだ名をつけたシマノフスキ。彼自身はワーグナーやR.シュトラウスの影響を否定したと言うが、やはり初期の作品である「演奏会用序曲」には先人風の響きが感じられるのは仕方ないことだろう。しかしその2年後に書かれた交響曲第1番には、彼独特の「肉感的なうねり感」がたっぷり。驚くほどに魅力的。第4番の交響曲ではピアノが縦横無尽の活躍するストラヴィンスキー風の新古典主義音楽が楽しめる。特に終楽章での燃え上がるマズルカ風の音楽は一聴に値する。 | ||
マルトゥッチ:管弦楽作品全集第2集 交響曲第2番 ヘ長調 Op.81/ 主題と変奏 Op.58(ピアノと管弦楽編曲版)/ ガヴォット Op.55-2(管弦楽編曲版)/ タランテラ Op.44-6(管弦楽編曲版) |
リア・デ・バルベリース(P) ローマso. フランチェスコ・ラ・ ヴェッキア指揮 | |
ベルカントから純音楽へ・・・「オペラではないイタリア音楽の再生」を図ったマルトゥッチ(1856-1909)。彼の最高傑作の一つ、交響曲第2番。この曲は1904年に完成されたブラームスとシューマンへの思い入れを感じさせる堂々たる大曲。当時「演奏反対運動」が巻き起こったにも拘らずマルトゥッチは各地で初演を断行、以降はこの曲を愛したトスカニーニによって演奏が引き継がれたという曲、交響曲としての完成された形と、メロディ、語法全てがバランス良く集積された聴き応えのあるものになっている。 | ||
ワイルド・ナイツ!~吹奏楽のための作品集 ティケリ(1958-):ワイルド・ナイツ!(2007) ズベイ(1964-):シャドウ・ダンス(2006) ブリアント(1972-):ダスク(2004) エテザディ(1973-):アナヒタ(2005) [夜間飛行/ナイトメア/眠りと静寂~光の到来] マッケイ(1973-): ソプラノ・サクソフォンと吹奏楽のための協奏曲(*) 「前奏曲/フェルト/金属/木材/フィナーレ」 |
ヴィンセント・グノジェク (ソプラノ・サクソフォン;*) カンザス大学 ウィンド・アンサンブル スコット・ワイズ指揮 | |
カンザス大学吹奏楽部の素晴らしい演奏で、21世紀に書かれたバリバリ新作をぶいぶい聴いてしまう凄アルバム。多くの受賞歴のあるティケリの「ワイルド・ナイツ」はエミリー・ディキンソンの詩に触発された愉快な曲。マッケイのソプラノ・サックス協奏曲は、彼の師であるコリリアーノのクラリネット協奏曲へ敬意を払ったという作品。他にも夜の女神「アナヒタ」を描いたエテザディ、ブリアント、ズベイと吹奏楽マニアにはおなじみの作曲家の渾身の作が並ぶ。 | ||
ヤナーチェク:オペラからの管弦楽編曲集第2集 ヤナーチェク(ペーター・ブレイナー編): 歌劇「カーチャ・カバノヴァー」より [序曲/ティホン、その時あたりに…/ また自慢する…/間奏曲と歌/嵐が近い]/ 歌劇「マクロプロス事件」より [死は私に触れていた/ グレゴール、プルスの死因/ それは何だか変よね?/私は頭が空っぽ。/ 本当にあなたが大好き/そう?] |
ニュージーランドso. ペーター・ブレイナー指揮 | |
第1集(8.570555)に続く、ブレイナーによる華麗なる編曲で聴くヤナーチェク(1854-1928)のオペラ名旋律集。今回取り上げられたのは、人妻の官能的な恋愛を描いた「カーチャ・カバノヴァー」と、ふとしたことで不老不死になってしまったオペラ歌手の物語「マクロプロス事件」の2演目。ここでもブレイナーの施した編曲の素晴らしさは言葉に尽くせない。例えば「カーチャ」でのクライマックス、カーチャが愛人の名を告げて嵐の中に飛びだして行く場面での、段階的な音の増やし方などは聴いているだけでぞくぞくしてしまう。不気味さと、妙な明るさが入り混じる「マクロプロス」も聴きもの。 | ||
バックス:交響的変奏曲(1916-18)/ 左手のためのピアノコンチェルタンテ |
アシュリー・ウェイス(P) ボーンマスso. ジェイムズ・ジャッド指揮 | |
NAXOSではすっかりおなじみとなった、イギリスの作曲家バックス(1916-1953)。今作もピアノのための作品。彼のピアノと管弦楽のための作品は5曲あり、そのどれもに例のごとく、愛する人ハリエット・コーエンの面影がだぶります。演奏に50分近くを要する「交響的変奏曲」は、それぞれの変奏部分にタイトルが付けられた音による叙事詩とも言える大作。聴き応えたっぷり。かたや、小規模の「左手のための小協奏曲」はアイルランドの海辺の景観を思わせるロマンティックな曲。繊細で移ろいやすい和声、ハーモニーが魅力的。 | ||
ピッツェッティ:夏の協奏曲(1928) [朝の祈り/夜想曲/ガイヤルドと終曲]/ ソフォクレスの「オイディプス王」への 3つの交響的前奏曲(1904)/ 悲劇「クリテムネストラ」の 2つの前奏曲より(1962-64)(世界初録音)/ 管弦楽のための三部作「パンアテネの祭り」(1936) [前奏曲/パラスアテナの人々がダンスを踊る/ 行列の行進曲](世界初録音) |
テッサローニキ州立so. マイロン・ミカイリディス指揮 | |
1968年4月(ピッツェッティの死から2か月後)、音楽学者ウォーターハウスは「カセッラおよびマリピエロと並ぶイタリア現代作曲家であるピッツェッティ(1880-1968)」に対する讃美の文章を発表した。彼は1940年代にはファシズム政権と親しかったり、「皇紀2600年奉祝曲」(交響曲イ調)を作曲したりとユニークな経歴の持ち主でもある。このアルバムには、彼の40年に及ぶ創作活動から生まれた珠玉の作品の中から世界初録音を含む4曲を収録している。バロックの形式を踏襲した「夏の協奏曲」、初期の作品の中でもきわめて独創的な「交響的前奏曲」、他晩年の作品まで、現在決して人気が高いとは言えないピッツェッティの作品の偉大なる片鱗が明らかになることだろう。 | ||
プレイエル:協奏交響曲 変ロ長調(Benton 112)(*)/ 協奏交響曲 イ長調 (Benton 114)(#)/ ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (Benton103/103A) |
デイヴィッド・ペリー(Vn) ヴィクトリア・チャン(Va;*) イザベラ・リッピ(Vn;#) ボルティモア室内o. マーカンド・ザーカー指揮 | |
高名なピアノ製作者として知られるプレイエル(1757-1831)は、ハイドンに作曲を師事、ヴァンハルにピアノを学びピアニストとして各地で活躍した。このアルバムに収録された作品は、今までにほとんど知られていないものばかり。例えば、 変ロ長調協奏交響曲は、彼がF.X.リヒターの代理人としてストラスブールで最初に働いた時に書かれた1760年代のもので、本来単一楽章とされているが、第1楽章があったことは文献からも明らかで、ここでは、ヴィオラと鍵盤楽器のために書かれたスコアを元に復元した楽章を第1楽章として演奏している。他にも珍しいヴァイオリン協奏曲など、緻密な研究に基づいた興味深い作品が並ぶ。 | ||
アレンスキー:ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op.2/ ロシア民謡による幻想曲 Op.48/ スヴォロフの思い出に/交響的スケルツォ |
コンスタンティン・シチェルバコフ (P) ロシアpo. ドミートリー・ヤブロンスキー指揮 | |
R=コルサコフに師事し、その才能を早くから認められるも、その後独自の様式を確立することがなかったため恩師からも「あいつはその内忘れられてしまうさ」と揶揄されてしまったというアレンスキー(1861-1906)。確かに、民謡を多様した作品も、このピアノ協奏曲も、ちょっとショパンやチャイコフスキー風であったりと、ゴツゴツしたロシア風の音楽を好む人からは敬遠されがちな作曲家。しかし、もう一度立ち止まってこの抒情味溢れる音楽を聴いてみて頂きたい。ああ、なんて清々しくて荘厳なのだろう。と、言うわけで、決して「亜流」ではない。 | ||
ニエミネン:「パロマー」(フルート協奏曲)(2001)(*) [日没/夜、古代の人々と鳥たち]/ 「影を通して、古えの声を聞く」 (クラリネット協奏曲)(2002)(#) [人々が深く眠る時/海の使役人/ カデンツァ(M.ラーサッカによる)/ 求めない、そして信じない]/ 薄暮の小道(1995) |
パトリック・ガロワ(Fl;*) ミッコ・ラーサッカ(Cl;#) シンフォニア・フィンランディア パトリック・ガロワ指揮 | |
フィンランドの現代作曲家、ニエミネン(1953-)の作品集。彼の音楽はどんな「主義」とも一することはない。見たまま、経験したままを音として表わす、いわば「音楽による絵画」。このフルート協奏曲はパトリック・ガロワのために書かれた作品で、古代のメロディが現代的なフォルムを纏って立ち現れる。庭でさえずる鳥の声、星のささやきなどを歌うフルートの音色を柔らかく包み込む多彩な楽器群。この親密で透明な空気感がたまらない。 | ||
カバレフスキー:ピアノ・ソナタ全集 ソナタ第1番 ヘ長調 Op.6/ ソナタ第2番 変ホ長調 Op.45/ ソナタ第3番 ヘ長調 Op.46/ ソナチネ ハ長調 Op.13-1/ソナチネ ト短調 Op.13-2 |
アレクサンダー・ドッシン(P) | |
組曲「道化師」の軽快な音楽でおなじみカバレフスキー(1904-1987)は、とりわけ子どもや若い人向けの作品を多く作曲し、芸術の大衆化を図ったことでも知られる。彼のピアノ・ソナタとソナチネは、概ね経歴の初めの頃に書かれたもので、それほど革新的な形式や個性的な和声を有している訳でもないのが、名ピアニスト、ホロヴィッツやモイセイヴィチらに愛奏されたこともあり隠れた人気を誇っている。とりわけソナタの第3番は現在でも広く愛されている。要求される技巧はそれほどでもないのだが、極めて演奏効果の高い曲でもある。 | ||
ブゾーニ:ピアノ作品集第5集 J.S.バッハ(ブゾーニ編): 前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552 「聖アンナのフーガ」/ 6つの練習曲 Op.16/ 6つの小品 Op.33b[憂鬱/快活/小スケルツォ/ 古風なファンタジア/フィンランドのバラード/ すべてのものが立ち去り]/ ショパンの ハ短調前奏曲による 10の変奏曲 Op.22(1922年改編版) |
ヴォルフ・ハーデン(P) | |
イタリア生まれとはいえ、母方がドイツ系であったり、生涯ほとんどドイツで過ごしたせいもあったりでブゾーニ(1866-1924)の音楽に横溢するのは紛れもなくドイツの精神。とりわけバッハの音楽への傾倒が知られ、オルガン曲の編曲のような直截的なものから、明らかに影響を受けたと思われる対位法を駆使した作品まで数多くのバッハの残り香が感じられる曲を残している。このアルバムでは、ブゾーニらしいバッハの編曲物と、ショパンの前奏曲による変奏曲、そしてオリジナルの曲を楽しむことが出来る。ブゾーニらしい多彩な表現をお楽しみ頂ける。 | ||
ディキンスン:オルガン作品全集 ケンブリッジ・ポストリュード(*)/前奏曲(*)/ 「神の御子は今宵しも」によるポストリュード(*)/ オルランド・ギボンズの賛美歌46番による前奏曲(*)/ オルランド・ギボンズの賛美歌20番による前奏曲(*)/ オルランド・ギボンズの賛美歌34番による前奏曲(*)/ トッカータ/「大聖堂の殺人」の瞑想曲/ ピアニッシモの練習曲/哀歌(*)/ 3つの言明(*)/鐘(*)/パラフレーズ 1/ 青いバラの変奏曲(J.ベイトに捧ぐ)/ ミレニアム・ファンファーレ(*) (*)…世界初録音 |
ジェニファー・ベイト(Org) | |
1934年生まれのイギリスの作曲家ディキンスン(1934-)。同姓同名のミステリー作家とは別人だが、この人も多くの著作があり、またピアニストとしても活躍している。彼の父親フランクはコンタクトレンズの専門家で、アメリカ及び南アフリカでのコンタクトレンズの普及と研究に生涯を捧げた人。と、同時に才能あるオルガニストであったため、息子ピーターも自然に音楽に親しみ、素晴らしい作品を作り上げたのだろう。彼の50年近くの歩みがこの1枚に凝縮されている。 | ||
アルベニス:ピアノ作品集第3集 6つのスペイン風ダンス Op.37 [第1番 ニ長調/第2番 変ロ長調/ 第3番 変ホ長調/第4番 ト長調/ 第5番 変イ長調/第6番 ニ長調]/ 6つの小さなワルツ Op.25 [第1番アレグレット/第2番メランコリック/ 第3番アレグロ・ベン・リトマート/ 第4番アレグレット/ 第5番コン・ブリオ・エ・リトモ/ 第6番アレグロ・モルト]/ 6つのサロン風マズルカ Op.66 [第1番イザベル/第2番アレグロ/第3番オーロラ/ 第4番ソフィア/第5番クリスタ/第6番マリア] |
ギレルモ・ゴンザレス(P) | |
アルベニス(1860-1909)のピアノ作品集第3集は、舞踏のための組曲を集めた。スペイン風、ワルツ、ポーランド風のマズルカと曲想は様々だが、全ての曲には、生きる喜びが散りばめられ、肉感的でちょっと妖艶な香りが漂っている。20歳の頃に書かれた「ワルツ集」での初々しさもすてきし、アルベニスらしさがよく出ている「スペイン風ダンス」の情熱的な感触もたまらない。1885年頃書かれた「サロン風マズルカ」はショパンの影響が感じられる作品で、タイトルには各々の曲を献呈された「お金持ちの娘さん」の名前が付けられている。演奏はおなじみゴンザレス。文句なしに楽しめる。 | ||
ガルシア・アブリル:アストゥーリアスの母 ~アストゥーリアス語歌曲コレクション ヴァケイラス/私の戸口の前で立ち止まらないで/ 昨日、泉の前であなたを見た/私は港に上陸する/ 私は水兵ではない/彼女は私に向かって叫んだ/ ナランホ・デ・ブルネス山/ 叫ぶな、娘よ、叫んではいけない/失われた星/ 坊や、眠りなさい/雷鳥の歌/オレンジの蕾が花開く/ 水の精よ、さようなら/アストゥーリアスの母 |
ホアキン・ピクサーン(T) ローサ・トレス=パルド(P) | |
1933年、生ハム「ハモンセラーノ」で知られるスペインの小都市テルエルで生まれたガルシア・アブリルはマドリッドで学び、協奏曲、管弦楽曲など多くの作品を作曲、現代スペインを代表する大作曲家となっている。この歌曲集では同じくスペインの一都市アストゥーリアスの民族音楽を元に、その特徴的な地形(複雑な海岸線、聳え立つ険しい山地)を音楽によって描くことに成功している。しかしながらアストゥーリアス語と訊くと、何だか難しそうなイメージを抱いてしまうかもしれないが、ここで聴ける歌はどれも人懐こくて親しみ易いものばかり。聴いたら誰もが好きになってしまうに違いない。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲集第31集 疾風怒濤期の詩人たち 古いスコットランドのバラード 「エドワード」D.923(第2版)/ 真夜中に D.464/義務と愛 D.465/ クローエに寄す D.462/婚礼の歌 D.463/ 万霊節の日のための連祷 D.343/真珠 D.466 ツムシュテーク(1760-1802):ハガールの嘆き/ オルフェウスの歌 D.474/ハガールの嘆き D.5/ 私のクラヴィーアに寄せて D.342/ ある兵士に寄せる挽歌D.454/ 朝焼けに寄せるリラ D.273/ロルマ(第1作)D.327/ 歌「そんなにも快く」 D.284/死に寄せて D.518/ ます D.550(第4版) |
カロリーネ・メルツァー(S) コンスタンティン・ヴォルフ (バス=バリトン) ウルリヒ・アイゼンロール(P) | |
1767年からおよそ20年続いた「疾風怒濤」の時代は文学史上重要な時期とされ、理性に対する感情の優越を主張し、それまでの古典的な形式からロマン派へと続く、強い感情を持ち合わせた作品が多く生まれたことでも知られている。文学ではシラーやゲーテ、音楽では中期のハイドンがこの時期に活躍、それぞれ個性的な作品を書いている。ここに収められたのは、その時期に書かれた詩にシューベルト(1797-1828)が作曲した歌曲。中でも興味深いのはバラード「エドワード(エドヴァルト)」。第3稿の決定稿と違い、第2稿では最後まで母と息子が一緒に歌うことはない。母を歌うメルツァーの恨み節も聴きもの。心が芯まで冷える思いを味わうことができるだろう。 | ||
マクミラン:十字架上の最後の七つの言葉/ キリストは勝利し給う/ 誰もあなたを罰した人はいなかった(世界初録音)/ ここに身を隠し(合唱版)(世界初録音) |
ドミトリー・アンサンブル グレアム・ロス指揮 | |
2009年に50歳の誕生日を迎えるイギリスの作曲家、マクミランの1993年から2005年までの合唱作品を集めた記念すべき1枚。アルバムの中核を成すのが、名作「十字架上の七つの言葉」。BBCテレビの依嘱によって書かれたこの作品は4つの福音書の言葉からインスピレーションを受け、以降、様々な形として彼の他の作品にも影響を及ぼしている。美しく穏やかで抑制された合唱の響きを断ち切る荒々しい管弦楽、印象的なヴァイオリン・ソロなど、聴き手は一瞬足りとも緊張の糸を切るわけにはいかない。「私の音楽を、若き優れたドミトリー・アンサンブルの演奏で聴くのはとてもぞくぞくする。とりわけ指揮者グレアム・ロスは刺激的。」と作曲家に言わしめた名演でどうぞ。 | ||
ペンデレツキ:ウトレーニャ(朝課) [第1部 キリストの埋葬/第2部 キリストの復活] |
イヴォナ・ホッサ(S) アグニエツカ・レーリス(Ms) ピョートル・クシェヴィチ(T) ピョートル・ノヴァツキ(B) ゲンナジー・ベズベンコフ(B) ワルシャワ少年cho. ワルシャワpo.&cho. アントニ・ヴィト指揮 | |
1962年に発表された「スターバト・マーテル」、そして1963年の「ルカ受難曲」に連なるペンデレツキ(1933-)の宗教的合唱作品である「ウトレーニャ」の登場。始めてこの曲を聴いた人は、地の底から響くような合唱に身震いすることだろう。しかし用いられた詩は、ロシア正教の早朝礼拝の典礼文だというから驚き。(この曲を朝から聴くのは少々勇気がいることだろう)第1部(名指揮者オーマンディに捧げられた)でキリストの埋葬を描き、第2部ではその復活を描いている。衝撃的な大音量に圧倒される部分も多いのだが根底を貫いているのは静かな神への祈り。聴き終わった時の脱力感がたまらない。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ フルトヴェングラー 初期録音集第3集 ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より(*) [第1幕序曲/第3幕間奏曲]/ ウェーバー(ベルリオーズ編):舞踏への招待(*) メンデルスゾーン:真夏の夜の夢序曲 Op.21(*)/ フィンガルの洞窟序曲 Op.26(*) ベルリオーズ: ファウストの劫罰 Op.24~ラコッツィ行進曲(*) メンデルスゾーン: 劇音楽「真夏の夜の夢」Op.61(#) ~[スケルツォ/夜想曲/結婚行進曲] |
BPO(*) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮(*) BPO(#) エーリヒ・クライバー指揮(#) | |
フルトヴェングラーの初期録音集第3集は、ベートーヴェン、ブラームスからブルックナー、ワーグナーへの橋渡しと言える、初期ロマン派の作品集。ウェーバーの「魔弾の射手」序曲と間奏曲での渦巻く興奮、「舞踏への招待」での華麗で重厚なワルツの部分、そしてベルリオーズでは「ラコッツィ行進曲」での快活でぞくぞくするような躍動感など、フルトヴェングラーでないと造り出せない瞬間に満ちている。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ リヒテル 初期録音集第1集(1948-1956) シューベルト(1797-1828): 楽興の時第1番 ハ長調 Op.94 D.780/ 即興曲第2番 変ホ長調 Op.90 D.899/ 即興曲第2番 Op.142 D.935 ショパン(1810-1849):練習曲 ホ短調 Op.25-5 シューマン(1810-1856):幻想小曲集 Op.12(抜粋)/ フモレスケ 変ロ長調 Op.20 |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) | |
20世紀の最も偉大なるピアニストの一人、スヴャトスラフ・リヒテルの偉業は今更ここで語る必要もないだろう。彼の驚くほどの演奏技術、そしてバッハからショスタコーヴィチまでの堅固な解釈、そしてカリスマ性。これらを持って全ての聴衆を魅了した彼の最も初期の演奏がここに収録されている。中でも1948年に録音された幻想小曲集の抜粋は、オリジナルの78回転盤のリリース以来、初の復刻となる。 | ||
グリーグ:ノルウェーの歌(オリジナル・キャストによる録音; 1944-1945) | ||
1971年にアンドルー・ストーンによって映画化された「ソング・オブ・ノルウェー」のオリジナル・キャストによるヴァージョン。ジョージ・フォレストとロバート・ライトがグリーグの半生をミュージカル化、あの有名なピアノ協奏曲で幕が開き、次から次へと場面が転換していく。1944年ニューヨークで860 公演、ロンドンで526 公演を行ったというほど人気演目だった。契約の関係で、キャストの幾人かに変更があったが、ここで聴けるのはオリジナル・キャスト。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年5月発売分[代理店アナウンス順] | ||
シューベルト: 弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D.810「死と乙女」 (アンディー・シュタイン編曲管弦楽版)/ 交響曲第8番 ロ短調 D.759「未完成」 (ブライアン・ニューボールドによる4楽章版) |
バッファローpo. ジョアン・ファレッタ指揮 | |
「死と乙女」の編曲版と言えばマーラーのものがよく知られているが、あちらは弦楽合奏版。こちらは、4本のホルン、2本のトランペット、およびティンパニーまでを用いた大規模な編成で再構築されている。従来の形で慣れている人にはかなり違和感を与えるだろう。しかしシュタインは「この素晴らしい室内楽から新しい交響曲を形成しようと試みた」と語る。確かに聴き込むうちにこれが本来の姿に違いないと思えてくるではないか。未完成交響曲にはシューベルト(1797-1828)の手帳に書かれていた断片をもとにしたスケルツォと、ロザムンデのための音楽の断片を用いた終楽章が付け加えられている。これが真の形だ!と信じるのは聴き手の自由に任されている。 | ||
F.シュミット:交響曲第1番 ホ長調/ 歌劇「ノートルダム」Op.2~第1幕の管弦楽曲 [序曲/間奏曲/謝肉祭の音楽] |
マルメso. ヴァシリー・シナイスキ指揮 | |
ウィーン音楽院でブルックナーに学んだフランツ・シュミット(1874-1939)(シェーンベルクと同じ年生まれ)は、晩年にこそ思索的な音楽を書いたとはいえ、終生ロマン派への憧憬を隠すことは無かった。ここで聴ける第1番の交響曲の何と美しいこと!「洗練されたブルックナー、喜び溢れるブラームス」と言った感じだろうか。歌劇「ノートルダム」はユーゴーの小説に基づいた作品で、ノートルダム広場のせむし男の悲劇を描いている。とりわけ「間奏曲」は独立して演奏される機会の多い名曲。 | ||
バヨラス:交響的音楽集 シンフォニー・ディプティック(1984/1993)/ ヴァイオリン協奏曲 ~ライムンダス・カティリウスに捧ぐ(1998/2001)(*)/ エクソダスI~母の思い出に(1991/1994) |
ルネス・マタイティテ(Vn;*) リトアニア国立so. ギンタラス・リンケヴィチウス指揮 | |
常に民族音楽と現代音楽の融合を図るリトアニアの作曲家、バヨラス(1934-)の作品集。このアルバムに収録されている3つの作品は、どれも個性的で独特の妖しげな雰囲気を持っている。自作のオペラ「神の子羊」からテーマを転用した「シンフォニー・ディプティック」は管楽器を多用した力強い作品。ワーグナーの楽劇からの引用も聞こえてくる。ロマンティックなヴァイオリン協奏曲ではリトアニアの歌が引用される。そして、バヨラスの母を偲んで書かれた「エクソダスI」は打楽器の多彩な響きが印象的な作品。1994年に一度上演されるも、2004年に曲の形を変更し再演。斬新な響きで聴衆を魅了したことで知られる。 | ||
マルトゥッチ:管弦楽作品全集第1集 交響曲第1番 ニ短調 Op.75/ ジーガ Op.61-3(管弦楽編)/ カンツォネッタ Op.65-2(管弦楽編)/ アンダンテ Op.69-2(チェロと管弦楽編;*)/ ノットゥルノ Op.70-1(管弦楽編) |
アンドレア・ノフェリーニ (Vc;*) ローマso. フランチェスコ・ラ・ ヴェッキア指揮 | |
名ピアニストで指揮者、そして19世紀後半の最も主要なイタリアの作曲家であるマルトゥッチ(1856-1909)は、当時の「オペラ万能主義」から脱却を試みた最初の一人。指揮者としての彼は、「トリスタンとイゾルデ」のイタリア初演を指揮しているのだが、作曲家としての彼はあえてオペラを作曲することはせず、純粋器楽音楽の復興を目指し、交響曲や協奏曲、室内楽曲を数多く作曲した。この交響曲第1番は、ちょっと聴くとまるでブラームスのような、分厚い響きと熱いうねりを帯びた大作。まるで歌曲のような4曲の小品がまた絶品。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第11番「1905年」 ト短調 Op.103 |
ロイヤル・リヴァプールpo. ヴァシリー・ペトレンコ指揮 | |
ショスタコーヴィチの交響曲第11番は、1905年の「血の日曜日事件」を題材とした切れ目なく演奏される4つの楽章からなる作品。映画音楽を得意とするショスタコーヴィチ(1906-1975)の面目躍如と言った曲で、4本のホルン、多くの打楽器、チェレスタ、ハープなど大編成のオーケストラを用いて阿鼻叫喚の地獄絵図を描いている。革命歌や自作の合唱曲からの引用も多く極めて政治色の強い作品であるために、ソ連崩壊後までは正しく評価されていなかったと言われている。ペトレンコの演奏は悲惨さを直接描くというよりも、この曲に冷徹な眼差しを注ぎ、極めて客観的に演奏することで却って悲劇的な雰囲気を醸し出すことに成功したと言えるのではないだろうか。 | ||
ブライト・シェン:赤い絹の踊り(1999)(*)/ チベットのスウィング(2002)/不死鳥(2004)(#)/ フ'ウン(引き裂かれた):1966-1976の記憶に(1988) |
ブライト・シェン(P;*) シャナ・ブレイク・ヒル(S;#) シアトルso. ジェラード・シュワルツ指揮 | |
既にリリースされた「春の夢」(8.570601)や「中国の夢」(8.555866)で、その熱に浮かされたような特異な世界の片鱗を垣間見せてくれたブライト・シェン(1955-)。彼の音楽にはいつでも東洋的なものと西洋的なものが奇妙に混在し、それこそが無限の可能性を秘めた何かを感じさせる。トラック1 の「赤い絹の踊り」は彼の特徴を端的に示した作品で、喧噪と静寂が入り混じった刺激的な音で溢れかえっている。トラック3の「不死鳥」はシアトルso.とデンマーク国立so.の共同依嘱作品で、時や文化、場所など全てを超越した希望の象徴として書かれた作品。 | ||
リース:ピアノ協奏曲集第3集 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.132 「イングランドでのお別れコンサート」/ 「ルール・ブリタニア」による大変奏曲/ 序奏と華麗なる変奏曲 Op.170 |
クリストファー・ヒンターフーバー (P) ロイヤル・リヴァプールpo. ウーヴェ・グロット指揮 | |
現在ではすっかり忘れ去られてしまった感のあるリース(1784-1838)の作品だが、彼が存命だった時代では「作曲家&ピアニスト」として驚くほどの人気があった。彼の師であったベートーヴェンとは違い、リースはその生涯の終り近くまでヨーロッパ全土で名手としての知名度を欲しいままにしていた。このアルバムに収録された「ピアノ協奏曲」は1823年に作曲された彼の第7番目の協奏曲。1813年からロンドンに住んでいた彼が故郷へ帰るにあたってのステージからの引退表明であり、その前に書かれた「『ルール・ブリタニア』による大変奏曲」と、Op.170の変奏曲もイングランドへのオマージュとなっている。ヒンターフーバーの輝くような美音にも注目して頂きたい。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギターのための 「ゴヤのロス・カプリチョス」による24の狂詩曲 [フランシスコ・ゴヤ・イ・ルシエンテス,画家/類は友を呼ぶ/ 誰も自身が分からない/こうしても彼女が誰か分からない/ 奴らの手はずは整った/愛と死/頭に来ている/ 神よお赦し頂きたい。それが彼の母親だったとは/ ぴったりあってる/パラティーノ伯爵に/ そうして彼の家が焼けおちる/それはしょうがない/ どちらの方が夢中なの/確かに彼女は感じやすかった/ たぶん弟子の方が物知りなのだ/ブラボー!/ なんの病気で死ぬのだろうか/理性的な眠りは怪物を生む/ 細く長く紡ぐ/師匠への贈り物/何てすばらしいお小言!/ 飛び去った/美しい女教師!/嘘と無節操の夢] |
ゾーラン・ドゥキッチ(G) | |
超自然的なもの、および人間ではないもの、などの奇怪な登場人物をエッチングしたゴヤの「ロス・カプリチョス」は西洋芸術の中でも最も影響力のある画集の一つ。この絵に刺激を受けたテデスコ(1895-1968)が書いたこの曲集も18世紀の苦痛に満ちたスペインへの風刺画を見事に音にしている。演奏するのは期待の若手ドゥキッチ。 | ||
ダウランド:リュート音楽集第4集 エリザベス女王のガイヤルド/女王のガイヤルド P.97/ ダウランドの最初のガイヤルド/ ジョン・ダウランドのガイヤルド P.21/嘆き P.60/ 蛙のガイヤルド/アロエ/ウォルシンガムのガイヤルド/ ウォルシンガム/クーラント/ガイヤルド P.27/ もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ (ナイジェル・ノースによる新ヴァージョン)P.60/ ジョン・スーチ卿のガイヤルド/わが窓辺から去れ/ 目覚めよ、やさしい恋人よ P.24/ 目覚めよ、やさしい恋人よ (ナイジェル・ノースによる新ヴァージョン)/ もしもある日/ガイヤルド P.35/ウィロビー卿の歓迎/ ガイヤルド:彼女は許してくれるだろうか/こまどり/ 運命はわが敵/別れの辛さ/ガイヤルド P.20/ デンマーク王のガイヤルド |
ナイジェル・ノース(リュート) | |
シェイクスピアと同時代を生きた天才ダウランド(1563-1626)のリュート作品集。彼は自分の音楽を何度も改訂したため、いくつもの曲集に同じ作品が散見される。それはリュート自体が「発展途上」の楽器であったせいもあるのだろう。このアルバムでは演奏者のノース自身が編曲した作品も含まれていて、あの有名な「もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ」もまた新たな喜びを持って聴くことが出来る。目を閉じればそこに400年前の雅な世界が広がる。 | ||
トゥーリナ:ピアノ作品集第5集 スペインの物語第1集 Op.20(1918) [かぐわしい丁子の木の塔の前で(サラマンカ)/ 古い教会(ログローニョ)/ ミラマール(バレンシア)/ムルシアの寺院の庭で/ アランブラの道(グラナダ)/入江(マラガ)/ ロンペオラス(波の戯れ)] スペインの物語第2集 Op.47(1928) [祭りのコルドバ/夜の歌/ムーア風の歌/ マンサニリャの酒飲み/遊歩道/モスク/ 騎士道をわきまえたろくろ師] 古いスペインの記憶 Op.48(1929) [永遠なるカルメン/ハバネラ/ドン・ファン/ エストゥディアンティーナ(パッサカーレ)] シルエット Op.70(1931) [水道(セゴビア)/ベラの塔(グラナダ)/ 太陽の門(トレド)/黄金の塔(セビリャ)/ カディスの灯台] |
ホルディ・マソ(P) | |
マドリッドで生まれ、パリでダンディに師事し、アルベニスやファリャと交流を深めスペイン国民楽派の創造に取り組んだトゥーリナ(1882-1949)。1914年に帰国してからはロマン派と印象主義の良いところを取り入れた独自のスペイン音楽を発表し、高い評価を得ている。ここに収録された「スペインの物語」はトゥーリナ自身が「特定の場所から喚起される特定の物語を思い起こさせる」ように書いたと語る作品集。その思いは他のどの曲にも見られるもので、どれを聴いてもスペインの乾いた風を感じさせる。シリーズを一貫して演奏しているマソは、ここでも自信漲る解釈を聴かせてくれる。 | ||
テレマン: 無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 TWV40:14-25 [幻想曲第1番 変ロ長調/幻想曲第2番 ト短調/ 幻想曲第3番 ヘ短調/幻想曲第4番 ニ長調/ 幻想曲第5番 イ長調/幻想曲第6番 ホ短調/ 幻想曲第7番 変ホ長調/幻想曲第8番 ホ長調/ 幻想曲第9番 ロ短調/幻想曲第10番 ニ長調/ 幻想曲第11番 ヘ長調/幻想曲第12番 イ短調] |
アウグスティン・ヘイドリッヒ (Vn) | |
テレマン(1681-1767)のこの無伴奏作品は、恐らくアマチュアか学生のために書かれたものらしく、J.S.バッハの作品に比べると技巧的には比較的容易で、恐ろしい程の重音や低音などは要求されていない。にも関わらず、聴き手には存分な満足感を与える素晴らしい作品。自由な楽想の展開、そして飛翔するメロディは何度聴いても飽きることがない。演奏するのは、期待の若手ヘイドリッヒ。以前リリースのハイドンの協奏曲(8.570483)でも目の覚めるような秀演を聴かせた逸材。 | ||
チマローザ:ピアノ・ソナタ集第1集 ピアノ・ソナタ R.1-R.18 [ 変ロ長調 R.1/ イ長調 R.2/ ニ長調 R.3/ ハ長調 R.4/ ニ長調 R.5/ ト長調 R.6/ ヘ長調 R.7/ イ長調 R.8/ ト短調 R.9/ ト短調 R.10/ 変ロ長調「ペルフィディア」 R.11/ ハ短調 R.12/ イ長調 R.13/ ト長調 R.14/ イ長調 R.15/ ヘ長調 R.16/ 変ホ長調 R.17/ イ長調 R.18] |
ヴィクトル・サンジョルジョ(P) | |
18世紀後半のオペラ作曲家として知られるチマローザ(1749-1801)の知られざる鍵盤作品集。およそ30年の間に65を超えるオペラを作曲するかたわら、これらのソナタに手を染めていたようだが、彼が何のために器楽曲を作曲したのかは不明。1曲のソナタはどれも3~5分程度の短いもので、スカルラッティの形式によく似ているが、やはり時代のせいもあってか驚くほど表現豊かな楽想に満ちている。とりわけ速い楽章での流麗なメロディは目を見張るばかりの美しさ。 | ||
F.カルッリ&G.カルッリ: ギターとピアノのための作品全集第1集 ベートーヴェン(F.カルッリ編):モーツァルトの 「魔笛」の「娘か女か」の主題による変奏曲 Op.169 F&G.カルッリ: ロッシーニの主題による二重奏曲 Op.233/ 協奏的大二重奏曲 イ長調 Op.65 F.カルッリ:夜想曲 ト長調Op.127 F&G.カルッリ:二重奏曲 ニ長調 Op.134 F.カルッリ: ロッシーニの歌劇「泥棒かささぎ」序曲/ ロッシーニの歌劇「アルミーダ」序曲/ ロッシーニの歌劇「セビリャの理髪師」序曲 |
フランツ・ハラス(G) デボラ・ハラス(P) | |
ナポリ生まれのフェルディナント・カルッリ(1770-1841)は最初チェロを学んだが、20歳の時にギターと出会い、それ以降の人生をギターの研究と進歩のために捧げた人。彼が生み出したギター奏法は現在でも受け継がれ、多くの学習者がその恩恵に与っている。彼は400を超えるギター曲を書いたが、現在ではほとんどが散逸してしまい現存するのは僅か。彼の息子グスタボ(1801-1876)も才能あるギタリストで、教師としても大成した。第1集では、ロッシーニやベートーヴェンの編曲を中心に収録、まさに驚くべき曲の宝庫。 | ||
グレイ(1967-): エネミー・スレイヤー~ナバホのオラトリオ |
スコット・ヘンドリックス(Br) フェニックスso.&cho. マイケル・クリスティ指揮 | |
この作品は、ナバホの先住民族(インディアン)たちの伝承物語からインスパイアされて書かれたもの。民衆を脅かす怪物を退治した双子の英雄たちの苦悩、そしてそれを癒すための儀式。それらがリアリティたっぷりの筆致で描かれていく。演奏にはオーケストラと140人の合唱団、バリトン独唱者を必要とし、同時に12×21 フィートの巨大スクリーンでサウスウェストの美しい景観写真を映すという大掛りな仕掛けも動員。聴衆の感動の涙を誘ったことは言うまでもない。堂々たるバリトンの朗唱は広い草原を駆け巡るかのようだ。 | ||
A.スカルラッティ: カンタータ「冥界からのエウリディーチェ」(*)/ チェロ・ソナタ第2番 ハ短調/ チェンバロのためのトッカータ イ長調/ 永遠なる聖処女の嘆き(*) |
アルス・リリカ・ヒューストン | |
世界初録音(*)。 アンサンブル「アルス・リリカ」の NAXOSデビュー盤。2曲の世界初録音を含むこのスカルラッティ(1660-1725)の作品集はファンにとってまたとない贈り物となることだろう。「冥界からのエウリディーチェ」は最も素晴らしいソロ・カンタータの一つで、通奏低音の伴奏に乗ってソプラノが自由な装飾を伴う美しいアリアを歌う。絶望から希望まで幅広い感情を表現した見事な歌唱に惚れぼれすること間違いない。もう一つの「永遠なる聖処女の嘆き」は彼の2つだけ残存するラテン語のオラトリオの一つ。完結でわかりやすいメロディが魅力。2曲の器楽曲がこれまた絶品。 | ||
ハイドン:協奏曲全集
アウグスティン・ハーデリッヒ(Vn) ドミトリー・ババノフ(hr) ハラルド・ヘーレン(Cemb/Fp) アリアドネ・ダスカラキス(Vn) ユルゲン・シュースター(Tp) マリア・クリーゲル(Vc) セバスティアン・クナウアー(P) ハラルド・ヘーレン(Org) ケティル・ハウサンド(Cemb) ダニエル・ロテルト、フィリップ・シュペートリンク(リコーダー) ブノワ・フロマンジェ、インゴ・ネルケン(Fl) クリスティアン・ホンメル(Ob) ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮ケルン室内o. | ||
ハイドン:オラトリオ集
ロベルタ・インヴェルニッツィ、ゾフィー・カートホイザー(S) アン・ハーレンベルグ(A) アンドレス・J.ダーリン(T) ニコライ・ボルチェフ(B) スンハエ・イム(S) ヤン・コボウ(T) ハンノ・ミュラー=ブラハマン(B) クリスティーネ・ヴェーラー(A) シビラ・ルーベンス(S) アンドレアス・カラシアク(T) シュテファン・マクロード(B) アンドレアス・シュペリング指揮カペラ・アウグスティーナ モーテン・シュルト=イェンセン指揮ライプツィヒ室内o. | ||
J.シュトラウス II(1856-1899):オペラ「ジプシー男爵」(*) ニコライ・ゲッダ(T;バリンカイ) エリーザベト・シュヴァルツコップ(S;ザッフィ) エーリヒ・クンツ(Br;ジュパン) エリカ・ケート(S;アルゼーナ) ゲルトルーデ・ブルクシュターラー=シュスター(A;ツィプラ) モニカ・シンクレア(A;ミラベラ) ヘルマン・プライ(Br;ホモナイ) オットー・アッカーマン指揮フィルハーモニアo.&cho.(*) ボーナス・トラック:ジプシー男爵の歴史的録音集 哀しくも誠実な…気をつけて(#)/彼は男爵(+)/王家の子、これは不思議な出来事(+) エリーザベト・レートベルク(S;#) ロッテ・レーマン(A;+) リヒャルト・タウバー(T;+) フリーダー・ヴァイスマン指揮ベルリン国立歌劇場o.(#/+) | ||
録音:1954年5月18日-21日、26日、28日、31日、9月25日(*)、1930年5月21日、ベルリン(#)、1928年12月17日、ベルリン(+)。 舞台の中に風刺やジョークがふんだんに盛り込まれるオペレッタは、どうしても他国の上演が難しく、この「ジプシー男爵」も1964年にサドラー・ウェールズ劇場での成功を収める以前には全くヒットしなかった演目。しかしこの録音は1954年のロンドンで当時の名歌手たちを総動員して成されたもので、ゲッダ、クンツらの名唱がたっぷりと楽しめる。ザッフィを歌うシュヴァルツコップの艶のある声もたまらない。ボーナストラックは1930年以前の歴史的録音。まさに佳き時代の甘き歌声。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ ターリヒ ドヴォルザーク:スラブ舞曲 Op.46/ スラブ舞曲 Op.72/序曲「謝肉祭」 |
チェコpo. ヴァーツラフ・ターリヒ指揮 | |
録音:1935年11月27日-28日、ロンドン EMIアビーロード・第1スタジオ。 チェコの名指揮者ターリヒ。彼のレパートリーのほとんどは、いわゆる「お国もの」。なかでも彼が育て上げたチェコ・フィルによるドヴォルザークの数々の名演は今でも最高のものとされている。このスラヴ舞曲と序曲の録音は1935年。彼の経歴の頂点の時期の溌剌たる演奏。若干ゆったり目のテンポを取り、明朗で堂々たる素晴らしいスラブ舞曲。「謝肉祭」の第2主題での美しい弦のポルタメントなど聴きどころは枚挙に暇がない。今回の復刻は、原盤の音の欠落をいくつかの複製から持ち寄り補うことにより、理想の形で再生可能。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ/ラフマニノフ ソロ録音集第1集/ビクター録音集1925-1942 ショパン(1810-1849):バラード第3番 Op.47/ 夜想曲 変ホ長調 Op.9-2/ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2/ ワルツ 変イ長調 Op.64-3/ワルツ ホ短調 遺作/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送行進曲」 シューマン(1810-1856):謝肉祭 Op.9/ スペインの歌遊び Op.74-10 「密輸入者」(タウジヒ編) ショパン=リスト:ポーランドの歌より S480/R145 [第6番「花婿」/第1番「乙女の願い」] |
セルゲイ・ラフマニノフ(P) | |
雄大なピアノ協奏曲などのイメージからすると、ラフマニノフはさぞバリバリピアノを弾いていたに違いない・・・と思ってしまいがちだが、このような録音を聴くと、実は彼はとてもナイーヴでロマンティックな演奏をしていた事がよくわかる(もちろんテクニックは恐ろしいほどに正確で寸分の狂いもない)。例えば、あの有名な夜想曲を聴いてみて頂きたい。絶妙なテンポの揺れとカンタービレ。これこそ「心からの黄金の響きの秘密を持っている」とA.ルービンシュタインに言わしめた名演。 | ||
ラヴェル(1875-1937):歌劇「子どもと魔法」(*)/歌曲集「シェエラザード」(#)
ジュリー・ブーリアンヌ(Ms;子ども;*/#) ジェネヴィエーヴ・デプレ(Ms;ママ/トンボ/リス;*) カーステン・ガンログソン(Ms;湯呑茶碗/羊飼い/雌猫;*) フィリップ・カスタニエ(T;ティー・ポット/小さな老人/雨蛙;*) イアン・グリーンロウ(Br;大時計/雄猫;*) ケヴィン・ショート(B-Br;安楽椅子/木;*) アガーテ・マーテル(S;お姫さま/こうもり;*) カサンドレ・プレヴォー(S;火/ウグイス;*) ジュリー・コックス(S;羊飼いの娘/フクロウ;*) シカゴso.so. cho.のメンバー(*) チャタヌガ少年cho.(*) ナッシュヴィルso. cho.メンバー(*) アラステア・ウィリス指揮ナッシュヴィルso.(*/#) | ||
登場人物は子どもと母親のみ。あとは全て動物と家具、茶碗に時計・・・。こんな荒唐無稽なお話がラヴェルの色彩的な音楽に乗って歌われる時、人々は夢見るような楽しい気分を味わうことができる。45 分間の楽しいひと時をさあどうぞ。おまけは異国情緒たっぷりの歌曲集「シェエラザード」。夢心地な心を遠い国まで運んでくれる。 | ||
ハーゲン(1961-):歌劇「シャイニング・ブロウ」
ロバート・オルス(Br;フランク・ロイド・ライト) ブレンダ・ハリス(S;ママー・チェニー) ロバート・フランケンベリー(T;ルイス・サリヴァン) マシュー・クラン(B-Br;エドウィン・チェニー) エレーヌ・ヴァルディ(Ms;キャサリン・ライト) ジルダ・リヨンス(S;メイド/街の女3) ジョアン・ファレッタ指揮バッファローpo.&cho. | ||
近代建築の三大巨匠の一人、フランク・ロイド・ライトと言えば、わが国でも帝国ホテル新館の設計者として知られている。シカゴの大建築家ルイス・サリヴァンの弟子として頭角を現し、独立後は数多くの建物を設計、草原様式の作品で知られるようになる。私生活では夫人と6人の子どもがいたにも関わらず、施工主の妻と深い関係に陥り、そのせいで活動停止を余儀なくされてしまうなどスキャンダラスな面も持っていた。このオペラは、ロイドがサリヴァンから独立した1903年から、全てを捨てて一緒になった愛人チェニーを悲劇の火災で失うまでの波乱に満ちた10年間を描いている。発狂した使用人によって燃やされた家の跡から見つけた上着のポケットに入っていたチェニーの翻訳によって彼は家と自分自身の再建を誓う。 | ||
NAXOS STANDARD, HISTORICAL, OPERA 2009年4月発売分[代理店アナウンス順] | ||
ジョーンズ:テューバと管弦楽のための協奏曲(2005)/ 交響曲第3番「パロ・デュロ・キャニオン」(1992) |
クリストファー・オルカ(Tu) シアトルso. ジェラード・シュワルツ指揮 | |
「素晴らしき想像力と鋭敏な感性を備えた音楽家、かつ高度な職人芸、彼の作品はアメリカのレパートリーの核心であるべき。」と指揮者シュワルツに絶賛されたジョーンズ(1935-)。交響曲第3番は彼自身によると、「深い峡谷を覗き込んだ時の目がくらくらするような魔法の瞬間を捉えたかった」とのこと。パオ・デュロ・キャニオンは「テキサスのグランド・キャニオン」と呼ばれる名勝地。確かに野性的で魅惑的な音楽。テューバ協奏曲はソリスト、シアトル響首席テューバ奏者オルカのために作曲されたもので、オルカ自身もこの曲を大変気に入っていて、凄まじいばかりの熱演を披露してくれている。 | ||
パッセージ~吹奏楽のための音楽 シュワントナー(1943-):反動(2004) グレイ(1949-):パッセージ(2005)(*) バセット(1923-):キルスティンのための子守歌(1985) トゥリン(1947-):ノアのための子守歌(2007) ジヴコヴィッチ(1962-): 地球の中心からのおとぎ話(2007)(#) |
ヨゼフ・アレッシ(Tb;*) ベンジャミン・トス (Perc;#) ハート・スクール・ ウィンド・アンサンブル グレン・アドシット指揮 | |
ハート・スクール・ウィンド・アンサンブルはその卓越した技術と革新的なプログラミングで、現在最も注目を浴びている団体の一つ。今までに11の作品の世界初演を行い、その作曲者はシュワントナー、コルグラス、タワー、ブライト・シェン、他錚々たる顔ぶれ。共演したソリストもトロンボーンのJ.アレッシ、ユーフォニアムのJ.ジャクソンをはじめとした現代最高の奏者たちばかり。今回のアルバムでも、アレッシが驚くほどの名技を披露している。トスのパーカッションも涙が出るほどスゴイ。吹奏楽ファン垂涎の1枚、ここに登場。 | ||
ウィルビー:息もつけないハレルヤ(2008)(*)/ パガニーニ変奏曲(1991)(#)/ 邪悪なソネット第4番「もし神が私たちを 生き残らせるなら彼の王国は来るだろうか?」(+)/ シラノ[兵士と詩/パナシェ](#)/ ブロンテ・ミサ「メモリー」(断章)(2007)(**)/ アメイジング・グレイス:交響的変奏(2006)/ ユーフォニアム協奏曲(1995) |
フィリップ・ゴールト(Br;#) フィリップ・ウィルビー (Org;*/#) ヨーゼフ・クック(テューバ;+) デイヴィッド・ソーントン (ユーフォニアム;**) ブラック・ダイク・バンド ニコラス・チャイルズ指揮 | |
2008年リリースのシンフォニック・ブラスが大好評!(これは演奏も選曲もどちらも秀逸だった)。で、今回のブラック・ダイク・バンドはウィルビー(1949-)の作品集で勝負。近年のブラスバンドの発展に大きく寄与しているウィルビーだが、実はあまり作品がCD化されていない。こうしてまとめて聴けるだけでも素晴らしいのに、演奏はブラック・ダイク。「パガニーニ変奏曲が聴けるだけでも嬉しい!」(あるウィルビー好きの声)。さあ。これ以上何を求めましょうか??? | ||
エンマ・ジョンソンの肖像 ~クラリネットとピアノのための音楽集 ダンクワース(1927-):エンマのための組曲 バーンスタイン(1918-1990):クラリネット・ソナタ コープランド(1900-1990): クラリネットとピアノのためのソナタ/ 夜想曲(クラリネットとピアノ版) ダンクワース(1927-):ジャニーの写真 |
エンマ・ジョンソン(Cl) ジョン・レネハン(P) | |
9歳からクラリネットをはじめ、18 歳でBBCのヤング・ミュージシャン・コンテストで優勝。引き続きヨーロッパ・ヤング・ミュージシャン・コンテストでも入賞し一躍世界的な脚光を浴びたエンマ・ジョンソン。以来彼女は世界でも有数のソリスト、室内楽奏者として大活躍している。40曲を超える協奏曲を含むレパートリーを持ち(彼女のために書かれた作品も多い)、驚くほど豊かな表現力は人の声を凌駕するとまで言われる。このアルバムではそんな彼女の演奏をたっぷりと味わって頂きたい。イギリスのジャズ・プレイヤー&映画音楽作曲家、ダンクワースが彼女のために書いた組曲など魅力たっぷり。 | ||
エイブラハム・リンカーンの肖像 アイヴズ(1874-1954):リンカーン、偉大なる議員よ パーシケッティ(1915-1987): リンカーンのあいさつ(*) ハリス(1898-1979):真夜中のリンカーンの歩み(#) ベーコン(1898-1990): フォード劇場~復活祭週間の一瞥 グールド(1913-1996):リンカーンの伝説 マッケイ(1899-1970): 解放者に(リンカーンへの賛辞;+) テュロク(1929-):アメリカの歌による変奏曲 「リンカーンとリバティーの様相」 コープランド(1900-1990):リンカーンの肖像(**) |
バリー・スコット (ナレーション;*/**) シャロン・メイブリー(Ms;#) メアリー・キャスリン・ヴァン・ オズレイル(Vn;#) アンソニー・ラマルキーナ (Vc;#) ロジャー・ウィスメイヤー (P;#) ナッシュヴィルso.&cho.(*/+) レナード・スラットキン指揮 | |
2009年は「偉大な解放者」エイブラハム・リンカーンの生誕200年にあたる。第16代大統領リンカーンの存在は文学、芸術、音楽の分野において多くの名作を励起させたことでも知られていて、それは彼の理想に基づくものであったり、彼によって霊感を受けた詩人の言葉を使ったものであったりと多岐に渡るもの。このアルバムはスラットキンとナッシュヴィルso.という最良の表現者を得て、輝かしい功績を存分に讃えたものとなっている。新しい指導者を得たアメリカにふさわしき「マイルストーン」と言えるだろう。 | ||
ヤナーチェク:オペラからの管弦楽組曲集第1集 ヤナーチェク(P.ブレイナー編): 歌劇「イェヌーファ」より組曲(*) [夜はすでに更けて/ 全ては結婚し ~全てのカップルは問題を克服するだろう/ あなたは悲しくないの?イェヌーファ/ 遠くて広い/あなたの良き日を神は祝福し/ みんな行ってしまった~あなたも行きなさい]/ 歌劇「ブロウチェク氏の旅」より組曲 [マシュー・ブロウチェク氏/月が出ている/ ワルツ、他、ダンス/地球への訪問者/ 神の勇士である人々] |
ニュージーランドso. ペーター・ブレイナー指揮 ヴェーサ=マッティ・レッパネン (Vn;*) | |
かの小澤征爾もテレビ番組の中で「ヤナーチェク(1854-1928)の音楽ほど面白いものはない」と語っていたくらい色彩的で豊かな音楽。それをまたNAXOSの名編曲者&名指揮者ブレイナーがうまい具合にまとめたのがこのアルバム。第1集は「イェヌーファ」と「ブロウチェク氏の旅」からの音楽集。実はこれらの作品、イェヌーファの方は比較的あらすじもわかりやすいのだが、ブロウチェク氏の方は、あまりにも凝った作りのためか却って筋立てが難解になってしまっている。しかしここで聴ける音楽は極めて明快。多用される弦のユニゾンが思いきり雰囲気を高めてくれる。 | ||
レシュノフ:ヴァイオリン協奏曲(*)/離れた反響(*)/ 弦楽四重奏曲第1番「パール・ジャーマン」(#) |
チャールズ・ウェザビー (Vn;*) ボルティモア室内o.(*) マーカンド・ザーカー指揮(*) カルペディエム弦楽四重奏団(#) | |
ニュージャージー生まれの作曲家レシュノフ(1973-)は最近国際的に注目を集めている人。このアルバムには彼の3つの個性的な作品を収録している。メインは2007年京都で日本初演され、大好評を博したヴァイオリン協奏曲。ソロを務めるウェザビーはこの曲を献呈されていることもあり、この曲を完全に掌握している。楽章ごとにメリハリのある曲想を持ち、とりわけ第2楽章と第4楽章のゆっくりとした部分は懐かしささえ覚えるほどの感傷的。弦楽四重奏曲は、彼の後援者であり大学教師であったジャーマンのために書かれた。「四季」と言う副題を持ち、曲はジャーマンが誕生した1月を祝し「冬」から始められている。 | ||
バラキレフ:ピアノ協奏曲集 ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 Op.1 ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調 (S.リャプノフ完成版)/ ロシア民謡による大幻想曲 |
アナスタシア・ セイフェトディノーヴァ(P) ロシアso. ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 | |
華麗で技巧的な小品「イスラメイ」で知られるバラキレフ(1837-1910)のピアノ協奏曲は、驚くほどに切なく哀愁を帯びたものだった。2曲とも若い時期の作品で、第1番は18歳、第2番は24歳くらいに書かれたもの。第2番は未完のまま放置され、1909年に作曲を再開するも結局完成されることなく終わった作品(弟子のリャプノフが完成)。多少のぎこちなさが却って甘酸っぱい青春を感じさせる第1番、アダージョ楽章の切なさと華麗さが際立つ第2番(とりわけクライマックスのそそり立つような和音連打はラフマニノフ、チャイコを超えるかも)、どちらも聴きもの。ロシア民謡による大幻想曲はロシア音楽の普及に多大なる貢献を果たしているはず。 | ||
ローデ:ヴァイオリン協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲第7番 イ短調 Op.9/ ヴァイオリン協奏曲第10番 変ロ短調 Op.19/ ヴァイオリン協奏曲第13番 嬰ヘ短調/ イ長調遺作 |
フリーデマン・アイヒホルン (Vn) 南西ドイツ放送 カイザースラウテルンo. ニコラ・パスケ指揮 | |
ボルドーで調香師の息子として生まれたローデ(1774-1830)は、幼い頃から卓越した音楽の才能を示し、13歳の時にパリへと上京し名ヴァイオリニスト、ヴィオッティの弟子となる。今は、彼の名前はヴァイオリンの練習曲を作曲した人としてのみ知られているが、実はこんなに美しい協奏曲も書いていた。ローデ自身は演奏の際ポルタメントを多用し、まことに美しい音を奏でていたと言う。ちなみに若き名手、五島龍氏が現在使用しているヴァイオリンは、このローデが愛奏していたストラディヴァリウス「エクス・ピエール・ローデ」(1715年作)。 | ||
カーター:弦楽四重奏曲第2番(1959)/ 弦楽四重奏曲第3番(1971)/弦楽四重奏曲第4番(1986) |
パシフィカ弦楽四重奏団 [シミン・ガナトラ(第1Vn) シッビ・ベルンハルトソン (第2Vn) マスミ・ペル・ロスタッド (Va) ブランドン・ヴェイモス (Vc)] | |
100歳の誕生日を迎えて、更なる世界へ飛躍する作曲家エリオット・カーター(1908-)の弦楽四重奏曲全集が完成した。コープランドにも絶賛されたカーターの自由な音楽性を存分に味わい尽くすのに最適なアルバムと言えるだろう。複雑で多様化した和声、細分化されたリズムと、現代アメリカにおける雑多な要素をくまなく取り込んだモダーンな音は聴き手の感性に粗塩をすりこむかのような激しい刺激を与えてくれる。演奏は今作もパシフィカ弦楽四重奏団によるもの。 | ||
ボッテジーニ:「夢遊病の女」による幻想曲 ベッリーニの歌劇「夢遊病の女」による幻想曲/ ホ調のメロディ(感傷的なロマンス)/ アレグロ・カプリチォーゾ 嬰ヘ短調「ショパン風に」/ メロディ「ジョヴィネット・インナモラート」(*)/ 世界の果てのすべて(原曲:ショパン 「エチュード第19番 嬰ハ短調 Op.25 No.7」;*)/ 序奏とガヴォット/瞑想曲(バッハのエアによる)/ パイジェッロの「うつろな心」による変奏曲/ 海を隔てて(*)/ 「ロマンス」~かって去ったところへ(*)/ 「老いたロビン・グレイ」による 変奏曲(ボッテジーニ編)/ レヴェリ/「ヴェニスの謝肉祭」による序奏と変奏曲 |
トーマス・マーティン(Cb) アンソニー・ホールステッド(P) ジャクリーヌ・フゲーレ(S;*) | |
ASV CDDCA-1053 より移行。 かねてより名盤として名高いマーティンのボッテジーニ(1821-1889)作品集の第4集。このシリーズはASVレーベルよりの移行盤であるため、いくつかの作品はNAXOS録音の8.557042(キャリントン演奏)と聴き比べが可能。コントラバスの限界に挑むかのようなパッセージを存分にお聴き頂きたい。「夢遊病の女」による幻想曲では、さながら丸木橋を渡るかのような極限の高音での勝負が続く。歌を伴う幾つかの曲での夢幻的な二重唱もため息もの。 | ||
モーツァルト:ピアノ三重奏曲集第2集 ピアノ三重奏曲第4番 ホ長調 K.542/ ピアノ三重奏曲第5番 ハ長調 K.548/ ピアノ三重奏曲第6番 ト長調K.564/ ピアノ三重奏曲 K.442 (未完の楽章をM.シュタードラーが補筆) |
クングスバッカ・ピアノ三重奏団 | |
ここに収録された3曲のピアノ三重奏曲は1788年に作曲された。この年には最後の3曲の交響曲も書かれており、まさに円熟期の傑作と呼ぶに相応しい情熱溢れる名作と言えるだろう。K.442の三重奏曲は未完に終わったものを、彼の没後友人であるシュタッドラーが補筆したもの。もともと1つの作品として書かれたものではなさそうだが、作曲時期はほぼ同じ頃とされている。この第1楽章における中間部の転調の妙はまさに天才の技に他ならない。演奏は第1集と同じ、クングスバッカ・ピアノ三重奏団。第3回メルボルン国際室内楽コンクールの覇者たち。 | ||
アイアランド:クラリネットを含む室内楽作品集 クラリネット、チェロ、ピアノのための三重奏曲 (S.フォックス編&改作;*)/ クラリネットとピアノのための幻想ソナタ(#)/ クラリネットとピアノのための「聖なる少年」(#)/ クラリネットとホルンと弦楽四重奏のための 六重奏曲(+) |
ロバート・プレーン(Cl) ソフィア・ラーマン(P;*/#) アリス・ニアリー(Vc;*) デイヴィッド・パイアット (Hr;+) マッジーニ弦楽四重奏団(+) [ロレーヌ・マクスラン (第1Vn) デイヴィッド・エンジェル (第2Vn) マーティン・オートラム(Va) マイケル・カズノフスキ (Vc)] | |
その作風は終始ロマン派の域を出なかったと言われてしまうイギリスの作曲家アイアランド(1879-1962)。一時期はストラヴィンスキーにも傾倒したほどの進歩的な作風を示した彼だが、ほどなくイギリス音楽の伝統に立ちかえり、教会音楽の旋法による素朴な作風を確立したのだった。クラリネットを使った作品には彼の良い面が上手く作用しているように思える。穏やかで懐かしく、時には洒脱なこれらの作品を聴くことはイギリス音楽の愛好家だけでなく、全ての聴き手にとって心温まるひとときとなるだろう。おなじみ「聖なる少年」のクラリネット版も収録。 | ||
ブリッジ:ピアノ三重奏曲集 幻想的三重奏曲 ハ短調(ピアノ三重奏曲第1番)/ ピアノ三重奏曲第2番/ ピアノ三重奏のための9曲の小品第1集 [メヌエット/ガヴォット/アレグレット]/ ピアノ三重奏のための9曲の小品第2集 [ロマンス/間奏曲/サルタレッロ]/ ピアノ三重奏のための9曲の小品第3集 [ロシア風ワルツ/ホーンパイプ/軍隊行進曲] |
ジャック・リーベック(Vn) アレクサンダー・チャウシャン (Vc) アシュリー・ウェイス(P) | |
イギリス音楽の開拓者、フランク・ブリッジ(1879-1941)のピアノ三重奏のための作品集。何と言っても、ここに収録されている3つの作品の作風の違いに驚かされることだろう。1907年に書かれた第1番のピアノ三重奏曲はあくまでも自由で幻想的。その翌年の「9曲の小品」のまるで古典派の作品を思わせる端正な作風(ブリッジがヴァイオリンを教えていたハンブリー嬢のために書かれた作品)。1928-29年に書かれた第2番のピアノ三重奏曲の印象派的なゆらめきの音楽。あなたはどのブリッジが一番好きか? | ||
ルトスワフスキ・シマノフスキ・ヤナーチェク: ヴァイオリン作品集 ルトスワフスキ(1913-1994): レチタティーヴォとアリオーソ/すぐに シマノフスキ(1882-1937):三部作 Op.30 [第1番「アレトゥーサの泉」/第2番「ナルシス」/ 第3番「ドリヤードとパン」] ルトスワフスキ:パルティータ ヤナーチェク(1854-1928): ヴァイオリン・ソナタ JW VII/7 |
アリアドネ・ダスカラキス(Vn) ミリ・ヤンポルスキ(P) | |
東ヨーロッパの激動期を生きた3人の作曲家のヴァイオリン作品を集めた1枚。第2次大戦後のポーランド作曲界の主要人物トスワフスキ(代理店記載ママ)、彼に影響を与えた近代ポーランド音楽の祖の一人、シマノフスキ、そしてモラヴィア国民楽派ヤナーチェク。彼らの作品を丹念に紐解いていけば、西洋音楽のメロディ、和声、リズムがおよそ150年の間にどのように変遷を遂げたのかをつぶさに知ることができるだろう。ボストン生まれの若きヴァイオリニスト、ダスカラキスの明晰な演奏で。 | ||
トーニ:室内楽作品集 「墓場なき死者」による3つの習作 Op.31(1950)(*)/ フルート・ソナタ Op.35(1953)/ ヴァイオリン・ソナタOp.37(1955)(世界初録音)/ ギターとチェロのための小品(1959)(世界初録音)/ フルートとギターのための5つの小品(1975/76)/ 弦楽三重奏曲(1978/80)/ ピッコロのための2つの前奏曲(1980/81) |
ローナ・ウィンザー(S;*) エクス・ヌォーヴォ・アンサンブル [アルド・オルヴィエート(P) ダニエーレ・ルッジエリ (Fl/ピッコロ) カルロ・ラッツァーリ(Vn) マリオ・パラディン(Va) カルロ・テオドーロ(Vc) ピエロ・ボナグーリ(G)] | |
カミッロ・トーニ(1922-1993)は20世紀イタリアの作曲家。若き頃にはカセッラたちと学び、様々な技法を習得した。(ピアノはアンフォッシとミケランジェロに学んでいる)しかし彼の作風は後期ロマン派の様式を有し、そこには明らかにシェーンベルクの影響が見て取れる。このアルバムには彼の30年間の仕事が収められていて、彼の愛した詩人や作曲技法を伺い知ることが出来る。サルトルの詩を用いた「3つの習作」は、歌のメロディはフランス風で全音階的ではなく半音階的。4つの音符の音列を用いて曲を発展させることに力を注いでいるようだ。興味がある人は分析を試みて頂きたい。 | ||
マルティヌー:ピアノ作品全集第5集 ポルカ集 1916年H.101/5つのワルツ集 H.5 (全て世界初録音) |
ジョルジョ・コウクル(P) | |
世界中の音楽誌で大絶賛されているコウクルのマルティヌー・ピアノ音楽全集の第5集。この曲集はマリティヌー(1890-1959)の活躍の初期に書かれた未出版の作品や、新発見の作品を集めた貴重なもので、マルティヌーの音楽の源泉を辿るにふさわしい大変意義のあるディスクとなっている。26歳の時のポルカは平易な技術で書かれた親しみやすいもの。こちらも初期に書かれた(らしい)ワルツは、もう少し複雑な表情を有している(この頃の彼は作曲と並行してヴァイオリン奏者として活躍を始め、しばしばヨーロッパへ行き、印象派の音楽の影響を受けたりと公私ともに忙しかったよう)。コウクルの演奏はいつものように圧倒的な迫力と情感豊かな響きを備えたもの。 | ||
ラインベルガー:オルガン作品集第8集 オルガン・ソナタ第19番 ト短調 Op.193/ 前奏曲とフーガ ハ短調 JWV16/ オルガン・ソナタ第20番 ヘ長調Op.196「平和の祭典」 |
ヴォルフガンク・リュプサム (Org) | |
ロマン派のオルガン作曲家ラインベルガー(1839-1901)の代表作である、20曲のオルガン・ソナタの全曲録音がついに完成した。演奏は今回もリュプサムでオルガンも同じフルダ教会のもの。彼の作品は、バッハのような明確な対位法に彩られたものではないが、メインとなる旋律を取り巻く旋律の複雑に絡み合う様が何とも魅力的な音楽。今アルバムは19番と20番を収録。「平和の祭典」と題された第20番は、特定の式典のために書かれたのではなく、いくつかの賛美歌を用いられて作曲されたもの。厳かで平穏な美しい作品。 | ||
シマノフスキー:ハルナシェ (3幕のバレエ・パントマイム) Op.55(1923-31)(*)/ マンドラゴラ(パントマイム)Op.43(1920)(#)/ポテムキン王子 Op.51(1925)(+) ヴィエスワフ・オフマン(T;*) アレクサンダー・ピンデラク(T;#) エヴァ・マルシニク(Ms;+) エヴァ・マルチク(Vnソロ;*) カジミエルツ・コシュラツ(Vcソロ;#) アントニ・ヴィト指揮ワルシャワpo.&cho. | ||
シマノフスキ(1882-1937)のバレエ音楽「ハルナシェ」は1923年の構想から1931年の完成まで8年の歳月をかけ、1935年に初演された彼の代表作。タトラ山脈で闊歩するハルナシュと彼が率いる盗賊団が結婚式から花嫁を略奪する物語。この作曲のためにシマノフスキは実際にタトラ山の保養地ザコパネを訪れて、現地の豊富な民謡と踊りを採取したのだった。彼はこの地に強く惹きつけられ1936年まで家を借り住んでいたという。3つの情景からなる「マンドラゴラ」は、ポーランド劇場でR.シュトラウスのナクソス島のアリアドネを上演する際のプレテキストとして書かれたもの。これら渾身の作をヴィトの手堅い演奏で心行くまでお楽しみ頂きたい。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集第22集 感傷主義の詩人たち第5集 泉のほとりの若者 D.300/秋の夕べ D.405/ 遠く去った人 D.350/静かな国へ D.403(第1稿)/ 静かな国へ D.403(第4稿)/ 漁夫の歌 D.351(第1作)/耕す人の歌 D.392/ 漁夫の歌 D.562(第2作)/秋の歌 D.502/ 調和に寄せる D.394/隠遁所(第1作) D.393/ 秋の夜 D.404/ハープとの別れ D.406/ 隠遁所(第2作) D.563/少年時代の喜びD.455/ 君の姿 D.155/秘められた恋 D.922/春の神 D.448/ 眠りに寄す D.447/よき羊飼い D.449/夜D.358/ クローエに寄す D.363/愛の神々 D.446 |
ヤン・コボウ(T) ウルリッシ(代理店記載ママ)・ アイゼンロール(Fp) | |
「感傷主義の詩人たち」のシリーズを締めくくる★第6巻。シューベルト(1797-1828)の時代には、多くの名詩人の詩作が本などの印刷物によって流布していたため、シューベルトも歌の材料に事欠くことが無かったが、このシリーズ約130曲の歌の中には同じ詩を用いて2曲、3曲と書いたものもいくつか見られる。多くは単純な有節歌曲だが、そこはさすがシューベルト。一見単純に見える曲の中にも微妙な変化を持たせ、まことに美しい作品を作り上げている。今回若々しい歌唱を聴かせるのは名テノール、ヤン・コボウ。素朴なフォルテピアノの音色に溶けあう柔らかい歌声と柔軟な表現力が素晴らしい。 | ||
ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」
ティト・ゴッビ(Br;シモン・ボッカネグラ) ボリス・クリストフ(B;ヤコポ・フィエスコ) ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S;アメリア・グリマルディ/マリア・ボッアネグラ[代理店記載ママ]) ジュセッペ・カンポーラ(T;ガブリエーレ・アドルノ) パオロ・ダーリ(T;ピエトロ) ワルター・モナケシ[代理店記載ママ](Br;パオロ・アルビアーニ) ガブリエーレ・サンティーニ指揮ローマ歌劇場cho.&o. | ||
録音:1957年9月25日-30日、11月1日、ローマ歌劇場。原盤:HMV/EMI。 14世紀の忠誠と反逆の物語。台本は多少強引ではあるが、愛と政治を巡っての激しいドラマ展開はヴェルディ(1813-1901)ならではの世界。指導者として、親として、敵を許しながら死に赴く主人公の感動的な姿、そして運命に翻弄される周囲の人々。これぞまさに男たちのロマン。渋いオペラだが聴けば聴くほどに感動が深まることだろう。「この役を歌うためなら世界中どこへでも行く」と言ったというゴッビの熱唱をどうぞ。 | ||
エルガー:自作自演集 交響曲第1番 変イ長調 Op.55/ 交響的習作「ファルスタッフ」Op.68 |
エドゥワルド(代理店記載ママ)・ エルガー指揮 LSO | |
録音:1931年11月11日-12日、1932年2月4日、ロンドン EMIアビーロード第1スタジオ。 1908年、大指揮者ハンス・リヒターによって初演されたこの交響曲は、初演時大変な反響を呼び、1年間で100回あまりも再演された。リヒターはこの曲を「現代最高の交響曲」と称している。もう一つの作品「ファルスタッフ」は、シェイクスピアの戯曲の心理的な洞察を巧妙に音にしたもの。指揮者としても活躍した(代理店記載ママ。完全に誤っているわけではないが・・・)エルガー(1857-1934)の演奏はこれらの曲の最良の解釈を示すもの。 | ||
コルトー、HMV録音集 1931-1948 ウェーバー:ピアノ・ソナタ第2番 変イ長調 Op.39 シューベルト:レントラー D790 Op.171 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178/ 伝説第2番 S175/R17/ 演奏会用練習曲第2番「軽やかさ」S144 シューベルト/コルトー編曲:万霊節の連祷 ブラームス/コルトー編曲:子守歌 Op.49-4 |
アルフレッド・コルトー(P) | |
グレート・ピアニスト・シリーズ。ロマン派の良き流れを汲む大ピアニスト、コルトーのショパン以外のレパートリーをじっくり聴く1枚。軽やかで流麗なウェーバーのソナタでの喜ばしげに音が戯れる様子、彼のレパートリーとしては珍しいリストのソナタでの思いの他重厚な表現など興味は尽きない。彼らしいルバートを聴きたければ、自身の編曲によるシューベルトの「連祷」とブラームスの「子守歌」をどうぞ。 | ||
J.シュトラウスII世:歌劇「プリンセス・ニネッタ」
トゥア・エーベルイ(S;ニネッタ・コンポカッソ) エリン・ロンボ(S;アナスタシア・クナップ) ヘンリッカ・グレンダール(S;アデルハイド・メビウス) イェスパー・トウベ(Br;カッシム・パッシャ/プラト卿) フレドリク・ストリッド(T;フェルディナント・クナップ) イェラン・エリアッソン(T;プロスパー・メビウス) オーラ・エリアッソン(Br;メルスブルク男爵) ザミュエル・ヤーリック(Br;エミリオ/リュブケ領事) 指揮者、オケは代理店案内に記載無し | ||
物語はソレントの海岸沿いの素敵なホテルで始まる。筋立ては、シュトラウスおなじみの「ちょっとした誤解」と「行き違い」。若き恋人同士であるアデルハイドとフェルディナンドと離れた席に座った男爵メルスブルク。そこへイタリア皇太子の未亡人であるニネッタ(ロシア人、若者カリーノとして男装している)が到着する。彼女の凛々しさにそこにいた全ての女性が見とれてしまう。また2人の客が到着する・・・。さてさて、波乱の予感。フレッシュな歌手たちによる瑞々しい演奏はこの珍しい歌劇を存分に楽しませてくれることだろう。 | ||
NAXOS STANDARD 2009年3月以前の発売順[品番順] | ||
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」~抜粋 | ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシア国立so. | |
CD(8.555873/4)、SACD(6.110005/6)の全曲盤から抜粋して、映像データを加えDVDオーディオ化。ナクソスのロシア音楽を担うヤブロンスキーの演奏は、チャイコフスキーの音楽に内在するほの暗さをすくい上げ、幻想的な雰囲気を聴かせる。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:録音・編集:24ビット、96kHz、5chサラウンド。音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド。映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
ヴィヴァルディ フルート協奏曲集 Op.10(*) ソプラニーノ・リコーダー協奏曲 ハ長調 RV.443(+) ソプラニーノ・リコーダー協奏曲 イ短調 RV.445(+) |
ダニエル・ロテルト (リコーダー、Fl-tr) ルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
録音:2001年6月(*)/2002年4月(+)。 ミュラー=ブリュール&ケルンco.傑作シリーズ。(*)は既発売のCD(8.551093)と同音源だが(+)の2曲は初出録音で、このSACDにだけ収録されている。演奏はこのコンビならではの切れ味、そして生き生きしたリズムが特徴的。 | ||
モーツァルト: 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」~抜粋 [ボーナス・トラック] 彼女の心の安らぎこそ、僕の心の安らぎ なんという事を、ああ神様 |
ボー・スコウフス(Br) ヤヌス・モナルハ(B) アドリアンヌ・ピエチョンカ(S) トルシュテン・ケルル(T) ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア ハンガリー放送cho. 他 | |
スコウフスの名唱、ハラースと手兵による鮮烈な演奏で注目された全曲盤CDからのハイライトだが、なんと元々の録音が44.1kHz、24ビットのサラウンドだったため、ようやく本来のすばらしい音場が再現される一枚。映像部分には、作品に関係する貴重な印刷物やステージのセットなどが収録されている。イタリア語歌唱。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:[サウンド]サラウンド・サウンド、44.1kHz、24ビット/音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド[映像(静止画像)]ルートヴィヒ・ジーヴェルトによるバイエルン国立歌劇場の舞台装置(1941-1942年)、19世紀初頭の印刷物「カタログの歌: 奥さん、これが旦那の女のカタログ」他、ローマ歌劇場の舞台装置(1935年)、A.ブリオスキによる第1幕舞踏室の情景の舞台装置、エルネスト・カロズによるパリ・オペラ座の舞台装置(1934年)、他。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番/ ピアノ協奏曲第3番 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシア国立so. | |
CD盤の発売は無い音源。 ナクソスでロシア音楽を得意とする2人の演奏家が共演した注目すべき一枚。情緒豊かで必要以上に起伏を作ることなく、常に落ち着いている彼らの演奏は、言わば「大人の音楽」であり、2つの名曲に新しい性格を与えている。しっとりとした感触のあるオーケストラ(特に弦楽の響き)と、粒立ちのいいピアノの音を味わえる。 *SACD ヴァージョンの仕様:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.0ch)、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:ミックス:サラウンド・サウンド、48kHz、24ビット。音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド。映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」~抜粋 | ボー・スコウフス(Br) マリーナ・メシェリアコワ、 ユディト・ハラース(S) レナート・ジロラミ(Br) ミシェル・ブリート(S) ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・ エステルハージ・シンフォニア ハンガリー国立cho. マーティアス・ アンタル(合唱指揮) 他 | |
CDで既発売(8.660102/04)の音源より抜粋。スコウフスの堂々たる歌、メシェリアコワ、ハラースの可憐な歌が光り、コンパクトで存在感があるオーケストラ(小編成の現代オケ)のサウンドも特徴的。 DVD-AUDIO盤の方が、SACDハイブリッド盤に比べ、若干収録曲が多くなっている。リブレットは付いていないが、NAXOSのウェブサイト:http://www.naxos.com/libretti/Figaro.htmにイタリア語歌詞が掲載されている。 *SACD ヴァージョンの仕様;制作方式:DSDマスタリング、マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch)対応。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:録音:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド、映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
クリスマス・コーラル・スペクタキュラー 作曲者不詳: ディンドン、ほがらかに/コヴェントリ・キャロル/幼少の王 伝承曲:ひいらぎ飾ろう/もみの木/ ああ小さきベツレヘムの町よ/幼きイエス、愛らしく眠り/ グロスターの乾杯/マリアはみどり子を授かった 伝J.F.ウェイド:神の御子は今宵しも ブレイナー: われらに男の子が生まれた/羊飼いらはほめたたえ グルーバー:きよしこの夜 |
マーガレット・バーデット(S) セシリー・アトキンソン(A) リントン・アトキンソン(T) ジョナサン・プレンティス(B) ペーテル・ブレイナー指揮(編曲) ボーンマスso.&cho. (ナイジェル・ペリン合唱指揮) | |
ブレイナーのアレンジでゴージャスなオーケストラ・サウンドにコーラスが加わり、誰もが口ずさめる名曲のオン・パレード。これぞ一家に一枚。もちろんサウンドも広がりがあり、オーディオ・ファンにもおすすめ。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ曲&協奏曲全集 ピアノ協奏曲全集(*)(第1番~第4番)、 パガニーニの主題による狂詩曲(+)、 ピアノ曲全集 |
イディル・ビレット(P) アントニ・ヴィト指揮 (*/+) ポーランド国立放送so.(*/+) | |
"WHITE BOX" SERIES。(*)が新録音。 | ||
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集 | イェネ・ヤンドー(P) | |
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲全集 | ラディスラフ・ スロヴァーク指揮 チェコスロヴァキア放送 ブラティスラヴァso. | |
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
8.501103 (11CD) 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ協奏曲全集 [第1番 ヘ長調K.37/第2番 変ロ長調K.39/第3番 ニ長調K.40/ 第4番 ト長調K.41/第5番 ニ長調K.175/第6番 変ロ長調K.238/ 2(3)台のピアノのための協奏曲 ヘ長調K.242(第7番)(*)/ 第8番 ハ長調K.246/第9番 変ホ長調K.271「ジュノーム」/ 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調K.365(第10番)(*)/ 第11番 ヘ長調K.413/第12番 イ長調K.414/第13番 ハ長調K.415/ 第14番 変ホ長調K.449/第15番 変ロ長調K.450/ 第16番 ニ長調K.451/第17番 ト長調K.453/ 第18番 変ロ長調K.456/第19番 ヘ長調K.459/ 第20番 ニ短調K.466/第21番 ハ長調K.467/ 第22番 変ホ長調K.482/第23番 イ長調K.488/ 第24番 ハ短調K.491/第25番 ハ長調K.503/ 第26番 ニ長調K.537「戴冠式」/第27番 変ロ長調K.595]/ コンサート・ロンド ニ長調K.382/ コンサート・ロンド イ長調 K.386 |
イェネ・ヤンドー(P) デネシュ・ヴァールヨン(P;*) アンドラーシュ・リゲティ指揮 マティアス・アーンタル指揮 イルディコー・ヘジ指揮 コンツェントゥス・フンガリクス |
モーツァルト:交響曲全集 (全41曲、交響曲第37番は第1楽章の序奏 [アダージョ]のみモーツァルトの作、 他はM.ハイドンの作) |
ニコラス・ウォード指揮 ノーザンco. バリー・ワーズワース指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
"WHITE BOX" SERIES。8.550113/ 8.550119/ 8.550164/ 8.550186/ 8.550264/ 8.550871/ 8.550872/ 8.550873/ 8.550874/ 8.550875/ 8.550876。 | ||
ショパン:ピアノ作品全集 | イディル・ビレット(P) ロベルト・スタンコフスキー指揮 スロヴァキア国立コシツェpo. | |
"WHITE BOX" SERIES。定評あるビレットのショパンを1999年のショパン没後150周年にあたり、BOX化したもの。 | ||
ドヴォルザーク:管弦楽曲全集、その他 交響曲第1番-第9番/伝説(全10曲)/交響的変奏曲/ ピアノ協奏曲/交響詩「水の精」/ヴァイオリン協奏曲/ ロマンス/マズルカ(*)/チェロ協奏曲 ロ短調/ 森の静けさ(室内楽曲編)(*)/ロンド(*)/ スラヴ舞曲集(全2集)/狂詩曲/3つのスラヴ狂詩曲/ 交響詩「真昼の魔女」/交響詩「金の紡ぎ車」/ 交響詩「野ばと」/弦楽セレナード ホ長調/ 管楽セレナード ニ短調/夜想曲(*)/ 5つのプラハ・ワルツ(*)/ ポルカ「プラハの学生に捧ぐ」(*)/ 小管弦楽のための7つの小品(間奏曲集)(*)/ チェコ組曲/組曲 イ長調(*)/ポロネーズ(*)/ 祝典行進曲/歌劇「王様と炭焼き」序曲/ 歌劇「ジャコバン党員」/歌劇「カーチャと悪魔」/ 歌劇「ルサルカ」/歌劇「ディミートリー」序曲/ 歌劇「アルミーダ」序曲/歌劇「ヴァンダ」/ 序曲「自然の王国で」/序曲「謝肉祭」/序曲「オセロ」/ 序曲「わが家」/序曲「フス教徒」/ 歌劇「いたずら百姓」序曲/劇的(悲劇的)序曲/ スケツルォ・カプリッチョーソ/交響詩「英雄の歌」 |
スティーヴン・ ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキアpo. チェコスロヴァキア放送 ブラティスラヴァso. イエネ・ヤンドー(P) イリヤ・カーラー(Vn) 以下(*) ドミトリ・ヤブロンスキー(Vc) 指揮ロシアpo. アレクサンドル・ トロスティアンスキ(Vc) | |
"WHITE BOX"シリーズ。(*)は新録音、他は既発売音源より集成し、完全な管弦楽作品集へと近づいたボックス・セット。この1セットがあれば、「ドヴォルザーク・オタク」を自称しても恥ずかしくないほどの内容だ。なお、歌劇名のみ示された作品からはおそらく序曲のみ収録。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲全集 | コダーイSQ | |
遂に完成した全集をボックスでリリース。その誠実な音楽に世界から賛辞が送られたコダーイQの演奏は、新世紀のハイドンのスタンダードと言えよう。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲全集 | コダーイSQ | |
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
ヴォイス・オブ・エンジェル[Voices of Angels] | ||
中世・ルネサンスから、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン「第9」、ヴェルディ「レクイエム」、フォーレ「レクイエム」など広範囲な時代の声楽作品を集めたコンピレーション。「人間の声は素晴らしい」というコンセプトのもと、ヒーリング的なポリフォニーや輝かしいハーモニー、そして流れるようなメロディを持つバッハの器楽曲なども含め、多彩な作品を収録。 | ||
ベスト・オブ・オペレッタ | ||
オペレッタの序曲やアリアなど名曲・名場面をセレクトした既発売の3タイトル[ 8.550941 / 8.550942 / 8.550943 ]をBOXにまとめたもの。 | ||
世界のクリスマス・キャロル ノエル(ビュノワ作曲)/エサイの根より/めでたしマリアよ かように徳高きバラはなし/ノエル、われら歌わん ダビデの村の馬屋のうちに/もろびと声上げ/ゆりかご コヴェントリー・キャロル 子守歌(ポーランド古謡) 羊飼いの子守歌/なんとかぐわしきこの香り/アダムのときより結ばれし ああ、ベツレヘムよ/聖家族たちへの羊飼いたちの別れ ヒューロン・キャロル/神の御子は今宵しも/木枯らしの風ほえたけり 三人の王/王なるイエスは花園を/ディンドン、ほがらかに 林檎の木なるイエス・キリスト/南の星/あめにはさかえ クリスマスは神聖なお告げとともに/打ち鳴らせ、汝らの鐘を 薔薇の園のように/私の心はいつもさまよい ホルスト:木枯らしの風ほえたけり/ブリテン: 聖母への賛歌 ジョン・ラター: さらに美しき音楽 ジョン・タヴナー: 神は我らとともに(クリスマス宣言) 他(全73曲) |
さまざまな演奏家 | |
既発売音源から有名なキャロルなどを集大成し、しかも名曲の多い北欧4国のセクションや、現代作曲家によるクリスマス曲なども収録。クラシックの作曲家によるキャロルも多数登場。演奏は、すべてナクソス常連の合唱団や聖歌隊など。 | ||
ハイドン:交響曲全集
パトリック・ガロワ、ニコラス・ウォード、ヘルムート・ミュラー=ブリュール、 ケヴィン・マロン、ベーラ・ドラホシュ、バリー・ワーズワース | ||
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
エルガー:管弦楽曲集 | ||
8.550489/8.550634/8.550635/8.553564/8.554409のボックス入りセット。 | ||
20世紀イギリスの管弦楽作品集 | ||
ウォルトン: ヨハネスバーグ祝祭序曲/ヴィオラ協奏曲/交響曲第2番 |
ラース・ アンダース・トムター(Va) ポール・ダニエル指揮 イギリス・ノーザンpo. | |
ブリス:色彩交響曲/バレエ音楽「アダム=ゼロ」 | デーヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 イギリス・ノーザンpo. | |
アーノルド:舞曲集 [イギリス舞曲集Set 1 Op.27/同Set 2 Op.33/ 4つのスコットランド舞曲集Op.59/ 4つのコーンウォル舞曲集Op.91/ 4つのアイルランド舞曲集Op.126/ 4つのウェールズ舞曲集Op.138] |
アンドルー・ペニー指揮 クイーンズランドso. | |
ディーリアス: 組曲「フロリダ」/幻想序曲「丘を越えて遥かに」/ 春の田園詩(世界初録音)/ La Quadroone~フロリダ風狂詩曲(世界初録音)/ スケルツォ(世界初録音)/「コアンガ」~フィナーレ |
デーヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 イギリス・ノーザンpo. | |
ヴォーン・ウィリアムズ: ヨブ(仮面劇)/ロマンス「揚げひばり」 | ||
8.553402/8.553460/8.553526/8.553535/8.553955のBOX化。 | ||
モーツァルトと同時代の音楽 | ||
レオポルド・モーツァルト:シンフォニア集 [シンフォニア・ダ・カッチャ(狩りのシンフォニア)ト長調/ シンフォニア・パストラーレ ト長調/ シンフォニア ト長調/同変ロ長調/同ヘ長調] |
エドワード・ アレン(フレンチHr) ドナルド・ アームストロング指揮 ニュージーランドco. | |
ディッタースドルフ: オヴィディウスの「転身物語」による シンフォニア集第1番~第3番 [第1番ハ長調「世界の4つの時代」/ 第2番 ニ長調「パエトンの墜落」/ 第3番 ト長調「鹿に変えられたアクタエオン」] |
ハンスペーター・ グミュール指揮 ファイローニco. | |
J.A.ベンダ:シンフォニア集 [第7番 ニ長調/第8番 ニ長調/第9番 イ長調/ 第10番 ト長調/第11番 ヘ長調/第12番 イ長調] |
クリスティアン・ベンダ指揮 プラハco. | |
カール・スタミツスタミツ:クラリネット協奏曲第1集 [クラリネット協奏曲第1番 ヘ長調/ 2つのクラリネットの協奏曲 変ロ長調/ クラリネットとファゴットのための協奏曲 変ロ長調] |
カールマーン・ ベルケシュ(Cl&指揮) 高嶋友子(Cl) 岡崎耕治(Fg) ニコラウス・ エステルハージ・ シンフォニア | |
C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集 [イ長調Wq.172/イ短調Wq.170/変ロ長調Wq.171] |
ティム・ヒュー(Vc) R.シュトゥット指揮 ボーンマス・ シンフォニエッタ | |
8.553347/8.553368/8.553409/8.553584/8.553298のBOX化。 | ||
イギリスの古楽合唱曲集 | ||
バード(1543-1623): 4声のミサ曲/5声のミサ曲/不幸なるわが身 |
L.カミングス(Org;*) ゲイリー・クーパー(Org;#) ジェレミー・サマリー指揮 オックスフォード・ カメラータ | |
タリス(c.1505-1585:4声のミサ・モテット集 | ||
タイ:合唱曲集 マンディ:宗教声楽曲集 | ||
ギボンズ(1583-1625):賛美歌とオルガン作品集(*) [汝の手をたたけ/偉大なる主の中の主/ ダヴィデの子に栄えあれ/プレリュード ト長調/深き淵より/ 見よ言葉は肉体となりて/プレリュード ニ短調/ 汝の頭を上げよ/全能にして永遠の神/ マニフィカト(セカンドサービス)/ ヌンク・ディミティス(セカンドサービス)/ 4声のファンタジア/マニフィカト(ショートサービス)/ ヌンク・ディミティス(ショートサービス)/ 主よ、王に栄光あれ/主よ願わくは憤りもてわれを責めたもうな] | ||
ウィールクス(c.1576-1623):賛美歌集(#) [ダヴィデの子に栄えあれ/主よ、耳を貸し給え/ もろびとよ、汝の手をたたけ/何とまことな喜び/ おお主よ、主に長い人生を/主よ、我は嘆きを汝に/ あらん限りの賛辞を/ラクリメ・パヴォン(モーリー)/ 我が友トマス・モーリーの思い出/ パッシーメジャーズ・パヴァン(モーリー)/ グローリア、わが魂よ歌え/ ダヴィデがアブサロムの殺されしを聞きしとき/ 王に汝の審判を与え給え/ おお主よ、立ち上がり給え/汝の居所は何と愛らしく] | ||
8.550574/8.550576/8.550937/8.553130/8.553209のBOX化。 | ||
ブリティッシュ・ライト・ミュージック [8.554709、8.554710、8.554711、8.554712、8.554713 のセット] | ||
既発売のタイトルからイギリスのライト・クラシック作品をセレクトし、5枚のCDにまとめたもので、番号は付いているものの分売はされていない。 | ||
ロマンティック・ヴァイオリン・コレクション~協奏曲集 8.550153[チャイコフスキー、メンデルスゾーン]/8.550195[ブラームス、ブルッフ]/ 8.550758[ドヴォルザーク、グラズノフ]/8.553232[ベートーヴェン、モーツァルト]/ 8.553233[シベリウス、エルガー] | ||
既発売アルバムのセット。 | ||
ロマンティック・ピアノ協奏曲集 Vol.1 チャイコフスキー、シューマン、ベートーヴェン、ショパン、グリーグ、 ドヴォルザーク、リスト、ブラームス、メンデルスゾーンの作品 | ||
ロマン派~近代の代表的なピアノ協奏曲をセレクトした既発売のタイトル5枚[ 8.550118 / 8.550137 / 8.550292 / 8.554675 / 8.554676 ]をBOXにまとめたもの。 | ||
ロマンティック・ピアノ協奏曲集 Vol.2 ブラームス、ショパン、ガーシュウィン、フィールド、フランク、 リスト、ラフマニノフ、ラヴェル、レスピーギ、ショスタコーヴィチの作品 | ||
ロマン派~近代の代表的なピアノ協奏曲をセレクトした既発売のタイトル5枚[ 8.550295 / 8.554677 / 8.554678 / 8.554679 / 8.554680 ]をBOXにまとめたもの。 | ||
合唱曲名曲集 Vol.1 8.550235[モーツァルト:レクイエム]/8.550766[ペルゴレージ:スターバト・マーテル/室内カンタータ「オルフェオ」]/ 8.550767[ヴィヴァルディ:グローリア/詩篇第111番「主を恐れる者は幸いなり」]/ 8.553198[J.S.バッハ:マタイ受難曲(抜粋)]/8.554681[ブラームス&ブルックナー:モテット集] | ||
既発売アルバムのセット。 | ||
合唱曲名曲集 Vol.2 8.550495[モーツァルト:ミサ曲「戴冠式ミサ」/モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」/他]/ 8.550763[J.S.バッハ:マニフィカト/カンタータ第82番「われは満ち足れり」]/ 8.550765[フォーレ:レクイエム/小ミサ曲/ラシーヌの雅歌/他]/8.553258[ヘンデル:メサイア(抜粋)]/ 8.553444[パーセル:テ・デウム/聖セシリアの日ためのオード「声をあげよ」/他] | ||
既発売アルバムのセット。 | ||
ベスト・オヴ・オペラ [8.553166、8.553167、8.553168、8.554682、8.554683 のセット] | ||
既発売のタイトル[「オペラ・グレイテスト・ヒットVo.1-3」に加え、名作オペラの名場面、名アリアを新たにレクトしたVol.4 & 5(この2枚は分売無し)を加えて、5枚のCDにまとめたもの。 | ||
ラフマニノフ(1873-1943): 交響曲全集(*)/ピアノ協奏曲集(+) |
アレクサンドル・ アニシモフ指揮(*) アイルランド国立so.(*) ベルント・グレムザー(P;+) アントニ・ヴィト指揮(+) ポーランド国立放送so.(+) | |
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
シベリウス:交響曲全集 | ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. ヨルマ・パヌーラ指揮 トゥルクpo. | |
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
ドヴォルザーク(1841-1904):ピアノ独奏音楽全集 2つのメヌエット/ドゥムカ ニ短調/主題と変奏/ 3つのアルバムのページ/8つのワルツ/ 2つのフリアント/4つの牧歌/題名無し(4曲)/ 6つの小品/ドゥムカとフリアント/2つの真珠/ 詩的な音画/8つのユモレスク/6つのマズルカ/影絵/ ポルカ/スコットランド舞曲集~ヴィヴァーチェ/ ユモレスク/即興曲~アレグロ・スケルツァンド/組曲/ 2つの小品(子守歌とカプリッチョ) |
ステファン・ヴェセルカ(P) | |
"WHITE BOX" SERIES。なかなか注目されないドヴォルザークのピアノ曲を、これ1セットで網羅。まとめて入手するのが難しいだけに待望のリリース。ヴェセルカは1968年にノルウェーのスタヴァンゲルで生まれたチェコ人で、ヤナーチェクと血縁関係にあたる俊英。ドヴォルザーク作品の根底にある「チェコらしさ」の表現が、この録音の価値を高めている。 | ||
アーノルド:交響曲全集 [第1番 Op.22/第2番 Op.40/第3番 Op.63/ 第4番 Op.71/第5番 Op.74/第6番 Op.95/ 第7番 Op.113/第8番 Op.124/第9番 Op.128] |
アンドルー・ペニー指揮 アイルランド国立so. | |
既出アルバム(8.553406、 8.553739、 8.552000、 8.552001、 8.553540)のBOX セット化。 | ||
ドヴォルザーク(1841-1904):交響曲全集 | スティーヴン・ ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキアpo. | |
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
メンデルスゾーン:交響曲全集 [交響曲第1番~第5番(*)]/ [弦楽のための交響曲第1番~第13番] |
ラインハルト・ ザイフリート指揮(*) アイルランド国立so.(*) RTE フィルハーモニックcho.(*) ニコラス・ウォード指揮(+) ノーザンco.(+) | |
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
チャイコフスキー(1840-1893): 交響曲全集/ピアノ協奏曲集 |
ベルント・ グレムザー(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso. | |
"WHITE BOX" SERIES。 | ||
ベートーヴェン:交響曲&ピアノ協奏曲全集 交響曲(全9曲)/ピアノ協奏曲(全5曲)/ ピアノと管弦楽のためのロンド WoO.6 |
ハスミク・パピアン(S) ルクサンドラ・ドノーセ(Ms) マンフレッド・フィンク(T) クラウディオ・オテリ(B-Br) ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・ エステルハージ・シンフォニア ニコラウス・エステルハージcho. シュテファン・ヴラダー(P) バリー・ワーズワース指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
"WHITE BOX" SERIES。8.550121/ 8.550122/ 8.550190/ 8.553474/ 8.553475/ 8.553476/ 8.553477/ 8.553478。 | ||
プロコフィエフ:交響曲・協奏曲全集 交響曲(全7曲;第4番は改訂版 Op.112を収録) 交響的絵画「夢」/秋のスケッチ/ バレエ音楽「放蕩息子」/交響的組曲「1941年」/ 組曲「ワルツ集」/ピアノ協奏曲(全5曲)/ ヴァイオリン協奏曲(全2曲)/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ/ チェロ協奏曲第2番 ホ短調(交響的協奏曲)/ チェロと管弦楽のためのコンチェルティーノ/ プーシキン・ワルツ |
クン・ウー・パイク(P) テディ・パパヴラミ(Vn) アレクサンドル・ルディン(Vc) テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送so. | |
"WHITE BOX" SERIES。8.550565/ 8.550566/ 8.553053/ 8.553054/ 8.553055/ 8.553056/ 8.553069/ 8.553494/ 8.553624。 | ||
J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(全曲) |
陳 必先 〔チェン・ピ=シェン〕(P) | |
録音:1985年10月、フェステブルク教会、フランクフルト。 当店未案内旧譜。 台湾出身で10歳からケルン音楽院で研鑽を積み、レイグラフ、ニコラーエワ、アンダ、ケンプ、アラウら歴史的巨匠の薫陶を受けた女流による素直なバッハ。 # 発売が古い盤ですので、入荷しない場合はご容赦下さい。 | ||
トゥルノフスキー指揮の 知られざるモーツァルト:セレナード集 セレナード第9番 ニ長調 「ポストホルン」 K. 320/ セレナード第8番 ニ長調K.286 |
ハンス・ガンシュ (ポストホルン) ヨゼフ・ツェイカ(Ob) ヴォイテフ・ザメク(Fl) ペーター・ ガンツェル(Fg) マルティン・ トゥルノフスキー指揮 カペラ・ イストロポリターナ | |
録音:1989年3月8日-19日、スロヴァキア・フィルハーモニック・モイゼス・ホール、ブラティスラヴァ。 録音の少ない巨匠トゥルノフスキーがタクトを担った知られざる名盤。ウィーン・フィルの首席を務めるハンス・ガンシュがポルトホルンを吹くという意外な独奏者も魅力。 | ||
ハンガリアン・フェスティバル コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」Op.15 [序曲・お伽話は始まる/ウィーンの音楽時計/ 歌/戦争とナポレオンの敗北/皇帝と廷臣の入場/ 皇帝の臨席とそれに従う宮臣] リスト/ドップラー編:ハンガリー狂詩曲集 [第1番 ヘ短調 S.359 No.1(原曲:第14番)/ 第4番(第2番) ニ短調 S.359 No.2(原曲:第12番)/ 第6番 ニ長調S.359 No.6(原曲:第9番)] イェネー・フバイ:チャルダーシュの情景Op.32 ~第4曲「ヘイレ・カティ」Op.32 No.4(*) ベルリオーズ:ファウストの劫罰Op.24 ~ラコッツィ行進曲(ハンガリー行進曲) |
フェレンツ・バログ(Vn;*) マーティヤーシュ・アンタル指揮 ハンガリー国立so. | |
録音:1988年4月、イタリア教会、ブダペスト。 ハンガリーの民族色とユーモアにあふれ、世にも不思議な物語を扱った「ハーリ・ヤーノシュ」、リストの代表的ピアノ組曲の、より劇的なオーケストラ版、勇壮な旋律の「ラコッツィ行進曲」などをカップリング。なお、CD帯に記載の演奏者かな表記には誤りがあります。 | ||
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64 |
西崎崇子(Vn) ケネス・ジーン指揮 スロヴァキアpo. | |
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26 |
西崎崇子(Vn) スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキアpo. | |
ショパン:ピアノ協奏曲全集 Vol.1 ピアノ協奏曲第1番 ホ短調Op.11 / ポーランド民謡による幻想曲イ短調Op.13 / アンダンテ・スピアナートと 華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22 |
イディル・ビレット(P) ロベルト・スタンコフスキー指揮 スロヴァキア国立コシツェpo. | |
ショパン:ピアノ協奏曲全集 Vol.2 ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調Op.21 / 「ラ・チ・ダレム・ラ・マノ」による変奏曲 変ロ長調Op.2/クラコヴィアクヘ長調Op.14 |
イディル・ビレット(P) ロベルト・スタンコフスキー指揮 スロヴァキア国立コシツェpo. | |
#当アイテムの2008年5月以降入荷分につきましては、日本語帯無しでの流通となっています。 | ||
モーツァルト: クラリネットと弦楽のための室内作品集 クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 / ヴァイオリン・ソナタ第28番 変ホ長調 K.380 (クラリネット四重奏編曲版)/ クラリネット五重奏曲 ヘ長調 K.Anh.90 |
ヨージェフ・バローグ (Cl) ダニュビウスSQ | |
録音:1991年9月23日-25日、ユニタリアン教会、ブダペスト。 | ||
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲集 Vol.1 [第3番/第4番「ドゥムキー」] |
ヨアヒム三重奏団 | |
メロディメーカーとしてのドヴォルザークにスポットを当てるピアノ三重奏曲は名旋律の宝庫。人気作「ドゥムキー」の第3楽章が、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』 のテーマそっくりなのもチェック・ポイント。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.15 ベートーヴェン(リスト編): 交響曲第2番/交響曲第5番「運命」 |
コンスタンティン・シチェルバコフ(P) | |
好評リストのピアノ曲シリーズにシチェルバコフが登場。彼のヴィルトゥオーゾぶりが十二分に発揮され、華麗なテクニックの聴かせどころにあふれた編曲。 | ||
マーラー(1860-1911):交響曲第8番「千人の交響曲」
バルバラ・クビアク、イザベラ・クウォシンスカ、マルタ・ボベルスカ(S) ヤドヴィガ・ラッペ、 エヴァ・マルチニェツ(A) ティモシー・ベンチ(T) ヴォイテック・ドラボヴィッチ(Br) ピョートル・ノヴァツキ(B) テファン・ヴィシンスキ枢機卿大学cho.、ポーランド放送クラクフcho.、 ワルシャワ少年cho. アントニ・ヴィト指揮ワルシャワ国立po.&cho. | ||
久しぶりのヴィト指揮によるマーラー録音は、ミヒャエル・ハラース指揮の録音も含む交響曲全集の完結編。引き締まった演奏を軸に奥行きのある音場でコーラスが広がり、壮大なオラトリオのようなドラマを展開している。独語歌詞・英語対訳はNAXOSの web site で閲覧可能。 | ||
シューベルト(1797-1828): 4手のためのピアノ作品集 Vol.1 アレグロ イ短調 「人生の嵐」 Op.144 D.947 / 2つの性格的な行進曲 Op.121 D.968b (D.886) / ハンガリー風ディヴェルティスマン (ディヴェルティメント) D.818 |
イェネ・ヤンドー、 イロナ・プルニ(P) | |
録音:1991年11月5日-8日、ユニテリアン教会、ブダペスト。 Vol.2:8.553441、Vol.3:8.554513、Vol.4:8.555930、Vol.5:8.570354。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.5 [第8番「ラズモフスキー第2番」/ 第10番「ハープ」] |
コダ-イSQ | |
飾り気のない演奏が、ベートーヴェンの奥に潜む精神をストレートに表出させる。激動の「第8番」、内省的な「第10番」という好対照のカップリング | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.6 [第9番「ラズモフスキ-第3番」/第12番] |
コダ-イSQ | |
充実期の傑作カルテットを2曲。いつもながら楽譜を誠実に再現し、曲そのものに魅力を語らせてくれる演奏が感動を呼ぶ。第12番では長大なアダージョ楽章が切々と演奏され見事。 | ||
シューベルト:弦楽四重奏曲全集 Vol.3 [第9番/第7番/第3番] |
コダーイSQ | |
J.S.バッハ:カンタータ集 [第80番「神は堅き砦」BWV.80/ 第147番「心と口と行いと生活で」BWV.147] |
イングリット・ケルテシ(S) ユディト・ネメス(A) ヨジェフ・ムック(T) イシュトヴァーン・ ガーティ(B) マーティアーシュ・ アンタル指揮 ファイローニ室内o.、 ハンガリー放送cho. | |
録音:1992年1月、フェステティチ城、ブダペスト。生涯に約240曲のカンタータを作曲したバッハ。賛美歌としても有名な「神は堅き砦」。全カンタータ中もっとも激烈な音楽、第80番と、名曲「主よ人の望みの喜びよ」が入った第147番を収録。 | ||
J.S.バッハ:トッカータ集(全7曲) [嬰ヘ短調BWV.910/ハ短調BWV.911/ ニ長調BWV.912/ニ短調BWV.913/ホ短調BWV.914/ ト短調BWV.915/ト長調BWV.916] |
ヴォルフガング・リュプザム(P) | |
録音:1989年9月、ヴァン・ゲースト・スタジオ、ハイデルベルク。 | ||
J.S.バッハ:フランス組曲 Vol.1 [第1番 ニ短調BWV.812/第2番 ハ短調BWV.813]/ イタリア協奏曲 ヘ長調BWV.971/ 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV.903 |
ヴォルフガング・リュプザム(P) | |
J.S.バッハ:フランス組曲 Vol.2 [第3番 ロ短調BWV.814/第4番 変ホ長調BWV.815/ 第5番 ト長調BWV.816/第6番 ホ長調BWV.817] |
ヴォルフガング・リュプザム(P) | |
以上2点、録音:1991年11月、クララ・ヴィーク講堂、ハイデルベルク。 | ||
ヴォーン=ウィリアムズ: 交響曲第7番「南極交響曲」/交響曲第8番ニ短調/ 「南極交響曲」の各楽章に付された上書き |
リンダ・ラッセル(S) ウェインフリート・シンガーズ クリストファー・ドウィー(Org) デイヴィッド・ティムスン(朗読) キース・バケルス指揮 ボーンマスso. | |
ヴォーン=ウィリアムズ: 交響曲第5番/交響曲第9番 |
キース・バケルス指揮 ボーンマスso. | |
賛美歌風の旋律により平和への祈りを込めたおだやかな「第5番」。最晩年の作品でやや哲学的な趣を持つ「第9番」。バケルス&ボーンマス響による質実剛健な演奏で。 | ||
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調Op.82 ドヴォルザーク: ヴァイオリン協奏曲 イ短調Op.53/ロマンス ヘ短調Op.11 |
イリヤ・カーラー(Vn) カミラ・コルチンスキー指揮 ポーランド国立放送カトヴィツェso. | |
フィールド(1782-1837):ピアノ作品集 Vol.1 夜想曲第1番~第9番/ピアノ・ソナタOp.1-1&2 |
ベンジャミン・フリス(P) | |
「ショパンが手本にした」ということで有名な夜想曲が、ナクソスから登場。ピアノ曲ファン、ショパン・ファン必聴。メンデルスゾーンなどを得意とするフリスが、爽やかな抒情を奏でる。 | ||
フィールド(1782-1837):ピアノ作品集 Vol.2 夜想曲第10番-第18番/ピアノ・ソナタOp.1-3 |
ベンジャミン・フリス(P) | |
ショパンが「夜想曲」のお手本といわれるフィールドの同曲。第1集(8.550761)に続く当第2弾では、ソナタも収録し「作品全集」がいよいよ本格化。 | ||
ジョンソン(1550頃-1594):リュート音楽作品集 喜びのパヴァーヌ/喜びのパヴァーヌへのガイヤルド/ 御者の口笛/ショート・アルメイン/ダンプ/ロジェロ/ パヴァーヌ/題名のない小品(ガイヤルド)/ オムニーノ・ガイヤルド/アルメイン/ ジョンソンの宝石/クアドロ・パヴァーヌ/ ガイヤルド/キ・パッサ/ベッキア・パヴァーヌ/ ベッキア・パヴァーヌへのガイヤルド/ マリーゴールド・パヴァーヌ/ガイヤルド/ グラウンド/フラット・パヴァーヌ/ フラット・パヴァーヌへのガイヤルド/ダンプ/ パッシングメジャーズ・パヴァーヌ/ ウォルシンガム/グッドナイト |
クリストファー・ ウィルソン(リュート) シャーリー・ラムジー (リュート;二重奏のみ) | |
ダウランドやシェイクスピアと同時期に生き、エリザベス1世の宮廷でリュート奏者として活躍したジョンソン。当時の流行を反映しパヴァーヌやガイヤルドといった舞曲を中心とした素朴な音楽。 | ||
ラフマニノフ: 幻想曲「岩」 合唱交響曲「鐘」(*) |
アレクサンドル・アニシモフ指揮 アイルランド国立so. RTEフィルハーモニックcho.(*) ヘレン・フィールド(S;*) イワン・ショーペンニッチ(T;*) オレク・メルニコフ(B) | |
交響曲やピアノ協奏曲同様に、甘美さと色彩的なオーケストレーション、ロシア的な雄大さを持つ2つの作品を収録。ラフマニノフをより深く聴きたい方に。 | ||
ラフマニノフ: ジプシーの主題による奇想曲/ 交響曲第1番 |
アレクサンドル・アニシモフ指揮 アイルランド国立so. | |
帝政ロシアの一大ロマンを交響化したような「交響曲第1番」は、ピアノ協奏曲や交響曲第2番と比較しても劣らない。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調Op.18/ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調Op.30 |
ベルント・グレムザー(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立RSO | |
スクリャービン: ピアノ協奏曲/ 交響曲第5番「プロメテウス-火の詩」/ 前奏曲Op.11-6, 10, 15, 17/たよりなさ/ ピアノ・ソナタ第1番~「葬送行進曲」 (ワシーリ・ローガル=レヴィツキー編) |
コンスタンティン・シチェルバコフ(P) イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワso.、ロシア国立放送cho. | |
世紀末ロマンとショパン風抒情をミックスしたような不思議感覚の「ピアノ協奏曲」は、ラフマニノフなどを得意とするシチェルバコフの独壇場。 またファンタジックな管弦楽編曲版のピアノ曲も、録音が少なくファン必聴の珍しいアイテム。 | ||
フンメル(1778-1837):ピアノ協奏曲集 [第2番 イ短調Op.85/第3番 ロ短調Op.89] |
ハエ=ウォン・チャン(P) タマーシュ・パール指揮 ブダペスト交響室内o. | |
録音:1987年5月28日-30日、ブダペスト。旧 MARCO POLO 8.223107からの移行(これ以外のピアノ協奏曲は録音されなかった)。 フンメルは生前ベートーヴェン以上の尊敬と人気を誇った。この2曲のピアノ協奏曲はフンメルの最高傑作と言っても過言ではなく、特に雄渾で熱いロマン的感情がほとばしる第2番協奏曲は、ショパンの協奏曲第1番との類似点を指摘される作品。第3番は第2番より古典派風要素が強く、がっちりとした構築感の中で堂々たる音楽を奏でる。 | ||
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲全集 Vol.1 弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第2番 |
新ハイドンSQ イシュトヴァーン・ トッシュ(Cb) | |
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲全集 Vol.2 弦楽四重奏曲第3番/弦楽四重奏曲 変ロ長調/ 弦楽四重奏のための4つの楽章 | ||
第1集は、有名な「アンダンテ・カンタービレ」を含む第1番と、数年後に書かれた第2番をカップリング。2つの交響曲や「白鳥の湖」「エフゲニ・オネーギン」といった傑作を生みだした、初期~中期の作品。第2集はロシア風のメランコリーをたたえた第3番と、20代中盤に作曲された2つの作品を収録。第1番ばかりが有名な弦楽四重奏曲だが、その認識をくつがえす全集と言えるだろう。なお、第2集にはコントラバスのトッシュの名がクレジットされているが、「弦楽四重奏のための4つの楽章」に 加わっている物と推測される(編成不詳)。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集 [第25番 ホ長調Op.17-1/ 第26番 ヘ長調Op.17-2/ 第28番ハ短調Op.17-4] |
コダーイSQ | |
作品17の弦楽四重奏曲集は、若い頃より多数書かれた「ディヴェルティメント」の完成型と言える。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集全集 Vol.23 [第27番/第29番/第30番] |
コダーイSQ | |
膨大な弦楽四重奏曲シリーズも、遂に完結! 8.550853に続くOp.17の残り3曲が登場。。いつもながらの、コダーイ・クルテットによる堅実で真摯な演奏は変化無し。 全23枚組のボックス全集も同時発売。 | ||
ヴォルフガング・リュプザム~ J.S.バッハ(1685-1750): クラヴィーア練習曲集第3巻 Vol.1 前奏曲 変ホ長調 BWV 552/ 「キリエ、永遠の父なる神よ」BWV.669/ 「すべての世の慰めなるキリストよ」」BWV.670/ 「キリエ、聖霊なる神よ」BWV.671/ 「キリエ、永遠の父なる神よ」BWV.672/ 「すべての世の慰めなるキリストよ」」BWV.673/ 「キリエ、聖霊なる神よ」BWV.674/ 「いと高きところにいます 神にのみ栄光あれ」BWV.675/ 「いと高きところにいます 神にのみ栄光あれ」BWV.676/ 「いと高きところにいます 神にのみ栄光あれ」BWV.677/ 「これぞ聖なる十戒」BWV.678/ 「これぞ聖なる十戒」によるフゲッタBWV.679/ 「われらみな唯一なる神を信ず」BWV.680/ 「われらみな唯一なる神を信ず」 によるフゲッタBWV.681 |
ヴォルフガング・ リュプザム(Org) | |
録音:1993年7月11日-12日、フライベルク大聖堂、ドイツ。使用楽器:ゴットフリート・ジルバーマン製。 | ||
ヴォルフガング・リュプザム~ J.S.バッハ(1685-1750): クラヴィーア練習曲集第3巻 Vol.2 天にいますわれらの父よ BWV 682/ 天にいますわれらの父よ BWV 683/ われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BWV 684/ われらの主キリスト、ヨルダン川に来り BWV 685/ 深き苦しみの溝より、われ汝を呼ぶ BWV 686/ 深き苦しみの溝より、われ汝を呼ぶ BWV 687 われらの救い主イエス=キリスト BWV 688/ フーガ 「われらの救い主 イエス=キリスト」 BWV 689/ デュエット 第1番 ホ短調 BWV 802/ デュエット 第2番 ヘ長調 BWV 803/ デュエット 第3番 ト長調 BWV 804/ デュエット 第4番 イ短調 BWV 805/ フーガ 変ホ長調 BWV 552 |
ヴォルフガング・ リュプザム(Org) | |
録音:1993年7月11日-12日、フライベルク大聖堂、ドイツ。使用楽器:ゴットフリート・ジルバーマン製。 | ||
レスピーギ:劇的交響曲 | ダニエル・ナザレス指揮 スロヴァキアpo. | |
旧 MARCO POLO 8.220418 のレーベル変更再発売。 レスピーギ入魂の交響曲は、全3楽章、演奏時間約1時間というヘビー級の作品。ローマ三部作や「鳥」「リュートのための古代舞曲とアリア」などで、やや“軽めの作曲家”だという印象を吹き飛ばす、R.シュトラウスばりの曲。 | ||
ミヤスコフスキー:シンフォニエッタ ショスタコーヴィチ:室内交響曲Op.110a (弦楽四重奏曲第8番からバルシャイ編曲) |
ローランド・メリア指揮 ダルガット弦楽アンサンブル | |
ソビエト時代の代表的作曲家2人による弦楽曲。どちらも硬質の叙情にあふれ、20世紀ソビエト音楽のイメージを踏襲している。 | ||
F.クープラン:クラブサン組曲全集 Vol.2 クラブサン曲集第2巻~第8組曲/ 「王宮のコンセール」第3番 イ長調/ 「王宮のコンセール」第4番 ホ短調 |
ローレンス・カミングス(Cemb) 市瀬礼子(ヴィオラ・ダ・ガンバ) | |
F.クープランのハープシコード作品全集は、大バッハやヘンデルのそれに劣らずビッグ・プロジェクト。舞曲を中心に構成したフランス・バロック組曲のエッセンスが詰まった音楽は、 一聴してその優雅にまいってしまうほど魅力的。 | ||
ラフマニノフ:チェロとピアノのための作品全集 | グレバニール(Vc) グッゲンハイム(P) | |
曲の素晴らしさに比してなかなか演奏・録音が増えない「チェロ・ソナタ」ですが、有名な「ヴォカリーズ」をはじめ、ラフマニノフ風ロマンにあふれた1枚。 グレバニールはサンフランシスコ響のベテラン首席チェリスト。 | ||
バーバー:出版されたピアノ独奏曲 全集 ピアノ・ソナタ/遠足/3つのスケッチ/ 間奏曲I/バラード/思い出/夜想曲 |
ポラック(P) | |
「弦楽のためのアダージョ」で有名なバーバーだが、管弦楽作品に比べピアノ作品はやや地味な存在。しかしこれ1枚で、出版済み作品の全部が聴けるわけだから、 アメリカ音楽ファンには必携ディスクだろう。 | ||
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲集 第1番-第3番/ アンダンテと組曲(タネーエフによる管弦楽編曲版)/ 協奏幻想曲 |
ベルント・グレムザー(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送so. | |
既発売盤(8.550819と8.550820)の組み合わせ。ブックレットはドイツ語。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲集 第1番-第4番/ パガニーニの主題による狂詩曲 |
ベルント・グレムザー(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送so. | |
既発売盤(8.550809と8.550810)の組み合わせ。 | ||
勝ち誇った女~16-18世紀の チェンバロ・ヴィルトゥオーゾ作品集 D.スカルラッティ(1685-1757): ソナタ イ短調 K.188 L.239/ 同 ロ短調 K.87 L.33/同 イ短調 K.54 L.241 フィリップス(1560/1561-1628): ファンタジア ヘ長調 フローベルガー(1616-1667): トッカータ第3番 ト長調 FbWV.103 フレスコバルディ(1583-1643): トッカータ 第2番 ト短調 ラモー(1683-1764): 新クラヴサン組曲~第4組曲 ダングルベール(1628-1691):前奏曲 ト短調 フォルクレ(1672-1745): アルマンド、ラボルド/ポルトガル人/ デュヴューセル/クープラン |
鶴田美奈子(Cemb) | |
ナクソス・ドイツ企画盤。2003年5月新譜でC.P.E.バッハのピアノ作品集(8.551210)をリリースし、ナクソス・デビューを飾った鶴田美奈子が、今度はチェンバロを演奏してバロックから古典派の作品を取りあげた。チェンバロの多彩な魅力を知ることができる選曲もすばらしく、誰にでもおすすめできる内容。 | ||
ローマン・クリスマス ストラデッラ:トランペットと弦楽のためのソナタ ニ長調 A.マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調 A.スカルラッティ:カンタータ・パストラーレ アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調 コレッリ:合奏協奏曲第8番 ト短調「クリスマス」 |
マイヤ・ボーグ(S) ユルゲン・シュスター(Tp) シュテファン・シーリ(Ob) ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
イタリアン・バロックのロマンティックな曲を集めて、クリスマスの雰囲気を演出。コレルリの「クリスマス協奏曲」を筆頭に有名なアルビノーニとマルチェルロのオーボエ協奏曲など、 バロック名曲集としても聴ける一枚。 | ||
ミュラー=ブリュール&ケルン室内管 傑作シリーズ ヴィヴァルディ(1678-1741):フルート協奏曲集Op.10 [第1番「海の嵐」/第2番「夜」/ 第3番「ごしきひわ」/第4番/第5番/第6番] |
ダニエル・ロテルト (ブロック=フレーテ/Fl-tr) ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
ドイツ企画盤で、ライナーノートはドイツ語のみ。音楽ファンおよび評論シーンで、徐々に評価が高まっているコンビのバロック音楽。モダーン楽器によるピリオド系演奏で、音楽の切れ味は抜群。他の演奏者によるCDにはないタイプの演奏。SACDハイブリッド盤(6.110008)も発売される予定。 | ||
モーツァルト: 交響曲第31番「パリ」/交響曲第36番「リンツ」/ 交響曲第38番「プラハ」 |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
ミュラー=ブリュール&ケルンco.傑作シリーズ。ドイツ企画盤で、ライナーノートはドイツ語のみ。 3つの都市の名前が付けられた後期の傑作交響曲集。既発売商品での演奏と比べてもアグレッシヴでアクセントの強い音楽(ノリントンやアーノンクールも真っ青!)が特徴。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第1番/交響曲第2番 |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
バッハの管弦楽曲シリーズでナクソス・ファンにはおなじみのコンビが、小編成ならではの特徴を生かしたベートーヴェンに挑戦。歴史的な研究やオリジナル楽器の精神を生かしつつも、
現代楽器の特性を生かした演奏。 ミュラー=ブリュール&ケルンco.傑作シリーズ。ドイツ・ナクソス企画盤につき、ライナーノートは独語のみ。 | ||
モーツァルト:少年期の交響曲集 [第14番/第18番/第21番/第27番/第21番/第27番] |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
ナクソス・ドイツ企画盤、ライナーノートはドイツ語のみ。「ミュラー=ブリュール&ケルンco.傑作シリーズ」。ディヴェルティメント的な性格を持つこれらの曲は、小編成のオケによる演奏でこそわかる魅力がある。 あまり広く聴かれることがない作品ではあるが、モーツァルト・ファンなら聴き逃せない。 | ||
モーツァルト: 交響曲第20番/同第34番/同第35番「ハフナー」 |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
ナクソス・ドイツ企画盤。ライナーノートはドイツ語のみ。巨匠風のアプローチながらアクセントが強く、独特の音楽を聴かせてくれる「ハフナー」に注目。 小編成オケならではの小回りがきいた第20番、堂々とした第34番と、この指揮者とオケを知る好盤。 | ||
モーツァルト: 交響曲第28番/交響曲第29番/交響曲第30番 |
ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮 ケルンco. | |
ドイツ企画盤、ライナーノートはドイツ語のみ。ミュラー=ブリュール&ケルンco.傑作シリーズのモーツァルト・シリーズ、今月は第4&5弾を同時発売。古楽的なアプローチを思わせる鮮烈な演奏は、 日本でほぼ無名だったと言えるミュラー=ブリュールと手兵ケルンco.の素晴らしさを多くの音楽ファンに知らしめた。 | ||
モーツァルト: 交響曲第25番/交響曲第33番/交響曲第39番 |
ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮 ケルンco. | |
ドイツ企画盤、ライナーノートはドイツ語のみ。「もうひとつのト短調」第25番、名曲の狭間でありながら後期6大交響曲への序奏である第33番、有名曲だからこそ新鮮な演奏を聴きたい第39番。 ミュラー=ブリュール&ケルンco.が力強く鋭敏な演奏を聴かせる。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788):ピアノ作品集 ロンド Wq.59 No.4/ソナタ Wq.59 No.1/ ロンド Wq.58 No.5/幻想曲 Wq.61 No.6/ ロンド Wq.57 No.3/ソナタ Wq.56 No.2/ ロンド Wq.57 No.5/ソナタ Wq.55 No.4/ ロンド Wq.61 No.1 |
鶴田美奈子(P) | |
フリードリヒ大王宮廷の作曲家兼クラヴィーア奏者として活躍し、多くの鍵盤楽器作品を残したC.P.E.バッハ。器楽作品の柱である「ロンド付きソナタ」等からの選曲。演奏者の鶴田美奈子は宮城県塩竃市出身で、現在はドイツ在住の奏者。チェンバロおよび古楽鍵盤楽器も習得しているので、18世紀音楽の演奏様式が背景にあるピアノ演奏だと言えるであろう。 | ||
アルゼンチンの舞曲集 ユパンキ:恋する鳩の踊り プホール:ユパンキの主題による変奏曲 ヒナステラ: アルゼンチン舞曲集~第2番「粋な娘の踊り」/ ギター・ソナタ カストリオータ/ドミンゴ・プラット編曲: わが悲しみの夜 ロガッティ/ドミンゴ・プラット編曲: エル・イレシスティブレ ベルト/ドミンゴ・プラット編曲:ラ・パジャンカ リョベト: エスティーロ・ポピュラー第1番/同第2番 サグレラス:はちすずめ アヤラ:ガトとマランボ/グアラニア ピアソラ:5つの小品 |
ハラルト・スタンパ(G) | |
ナクソス・ドイツ企画盤、ライナーノートはドイツ語のみ。H.グラーフとO.ギリアに学んだギタリストが演奏する、アルゼンチン音楽のセレクション。民族音楽シーンで有名なユパンキ、ヒナステラやピアソラといった定番作曲家も含め、 しっかりと聴かせてくれる演奏。 | ||
シュミット=コワルスキー(1949-): 交響曲第3番 チェロと大管弦楽のための協奏曲(*) |
ニコライ・シュナイダー(Vc;*) マンフレート・ノイマン指揮 SWRカイザースラウタン放送o. | |
ナクソス・ドイツ企画盤、ライナーノートはドイツ語のみ。20世紀後半に活動をスタートさせた作曲家でありながら、作品は正統派のドイツ・ロマン派であり、ラフやブラームスを思わせる重厚な作風。思わぬ掘り出し物であり、ドイツ企画盤ならではの一枚だといえる。 | ||
ギター・ガラ~スペイン グラナドス: アンダルーサ(祈り)/スペイン舞曲第1番/ アンダルーサ(祈り;ギター&管弦楽版) モレノ=トロバ:ソナチネ モンポウ:コンポステラの組曲 ビゼー/ブレイナー編曲: ギターと管弦楽のための「カルメン協奏曲」から カステルヌオーヴォ=テデスコ: タランテッラ/エスカラマン アルベニス: アストゥリアス(伝説)/マヨルカ/セビリャ ファリャ:粉屋の踊り タレガ:アルハンブラの思い出 ソル:主題と変奏 ルイス=ピポ:3つのエスタンシア ホセ:ギター・ソナタ から ロドリーゴ: アランフェス協奏曲~第2楽章/麦畑で トゥリーナ:ファンダンギーリョ/ソレアーレス |
ノーバート・クラフト、 ダゴベルト・リンハレス、 アンティゴーニ・ゴーニ、 ロレンツォ・ミケーリ、 ジョン・ホルムクヴィスト、 デニス・アザバジチ、 マーサ・マスターズ、他(G) | |
ナクソス・ドイツ企画盤。ライナーノートは独語のみ。 「スペイン」をテーマに、既発売音源からセレクトしたコンピレーション。スペインの作曲家およびスペインに関するテーマの曲が選ばれ、同時にギター音楽の入門盤、BGM、 優れたベスト盤などさまざまな価値がある2枚組。 | ||
ペルゴレージ(1710-1736): スターバト・マーテル/サルヴェ・レジナ |
ヨーク・ワシンスキー(ソプラニスト) マイケル・チャンス(CT) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
ナクソス・ドイツ企画盤。ライナーノートは独語のみ。共に作曲者の没年に作曲された印象的な作品を、男性ソプラノと男性アルトを起用して演奏。旋律の美しさと前古典派音楽のたたずまいを感じさせる録音。ラテン歌詞付き。 | ||
ベートーヴェン: バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲/ 序曲「コリオラン」/ 付随音楽「エグモント」序曲/ 交響曲第3番「英雄」 |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
ミュラー=ブリュール&ケルンCO~傑作シリーズ。小編成のモダン・オケならではの機動性と切れ味で、知る人ぞ知る注目シリーズとなっているミュラー=ブリュールと手兵オケの演奏。ベートーヴェン4曲を収録したこのCDは、演奏クオリティを知るのに最適で、小編成ながら意外に重量級の演奏も可能であることがわかる。ナクソス・ドイツ企画盤。ライナーノートは独語のみ。 | ||
ギターのためのオペラ・ガラ ヤン・ネポムツェン・ボブロヴィツ(1805-1881 ; ポーランド): 「ドン・ジョヴァンニ」の二重唱 「お手をどうぞ」による大変奏曲 Op.6 マウロ・ジュリアーニ(1781-1829): ロッシーニ「チェネレントラ」によるシンフォニア マルコ・アウレリオ・ ザニ・デ・フェランティ(1800-1878 ; イタリア): ロッシーニ「オテロ」のロマンスによる幻想的変奏曲 ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856): ロッシーニ「セビリャの理髪師」の編曲Op.8-23 フリアン・アルカス(1832-1882): ヴェルディ「椿姫」のモティーフによる幻想曲 フェルディナンド・カルッリ(1770-1841): 感傷的なソナタ「嵐」Op.2 |
フォルカー・ヘー(G) | |
録音:2004年9月16日-19日、ヒュービンゲン。 ボブロヴィツ、ザニ・デ・フェランティ、そしてアルカスという、ギター界で名前は有名ながら、録音が少ない作曲家の編曲が入っているのがミソ。カルッリの作品2も珍しい録音。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788):ピアノ作品集 Vol.1 ファンタジア第1番/ソナタ ニ長調/ファンタジア第2番/ ロンド第1番/ソナタ イ短調/ロンド第2番/ 自由なファンタジア 嬰ヘ短調/BACH(の主題)によるフーガ |
鶴田美奈子(P) | |
同じC.P.E.バッハの作品を集めた第1弾(8.551210)に続き、ドイツ在住のピアニスト/チェンバリストによる第2弾。ピアノによる自然な音楽づくりが、ハイドンやモーツァルトの前世代であるこの作曲家の位置づけを、明確にしていると言えるだろう。ナクソス・ドイツ企画盤。ライナーノートは独語のみ。 | ||
アーノルド(1921-):交響曲第5番/同第6番 | アンドルー・ペニー指揮 アイルランド国立so. | |
作曲者臨席による交響曲シリーズ最新盤は、1960年代に作曲された人気作のカップリング。第5番の第4楽章に聴く交響的なアーノルド節、第6番の第2楽章に登場するラテン・リズムなどがポイント。 | ||
アーノルド(1921-):交響曲第7番/第8番 | アンドルー・ペニー指揮 アイルランド国立so. | |
作曲家臨席による録音シリーズ最新盤は、アーノルドが居を構えるアイルランド(共和国)の音楽を盛り込んだ2曲、 フィナーレでアイリッシュ音楽のバンドが乱入する第7番、アイルランド民謡を使った第8番。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調Op.28/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.36(1913年初版) |
イディル・ビレット(P) | |
ラフマニノフ: 3つの夜想曲/4つの小品/サロン小品集Op.10 |
イディル・ビレット(P) | |
収録された3作は比較的初期の習作とも言えるもので、ショパンの影響が強く残る作風が特徴。交響曲やピアノ協奏曲第2番など、大規模な作品を生み出す前のラフマニノフを知る、格好の一枚。 | ||
J.S.バッハ:イギリス組曲 Vol.1 [第1番 イ長調BWV.806/第2番 イ短調BWV.807/ 第3番 ト短調BWV.808] |
ヴォルフガング・リュプザム(P) | |
J.S.バッハ:イギリス組曲 Vol.2 [第4番 ヘ長調BWV.809/第5番 ホ短調BWV.810/ 第6番 ニ短調BWV.811] |
ヴォルフガング・リュプザム(P) | |
以上2点、録音:1995年、オーラム・ホール、バルパライソ、インディアナ州。 | ||
アルベニス(1860-1909): イベリア(管弦楽版;ペーテル・ブレイナー編曲) |
イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワso. | |
通常はアルボスの管弦楽編曲によって演奏されている「イベリア」が、ナクソスではおなじみの名編曲者・指揮者ブレイナーの、 カラフルでスペイン情緒に満ちた編曲で登場。 | ||
プロコフィエフ: 交響曲第4番(改訂版)Op.112/ バレエ音楽「放蕩息子」Op.46 |
テオドーレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
クチャル指揮による交響曲全集もこれにて完結。ロマンとモダンの折衷作である4番だが、クチャルは叙情的な側面を強調し、美しさを前面に出した演奏を聴かせる。「放蕩息子」もファンには歓迎されるべきもの。 | ||
D.スカルラッティ: ピアノ・ソナタ全集 Vol.1(全17曲) |
エチェリ・アンジャパリジェ(P) | |
収録。膨大な量が残るD.スカルラッティのソナタを、1枚1枚じっくりと味わえるシリーズ第1弾。昨今主流のチェンバロ演奏ではなくピアノによるものなので、古くからのファンには特に歓迎。楽器や演奏形態に関らず、良いものは良いと再認識させてくれる。 | ||
D.スカルラッティ: ピアノ・ソナタ全集 Vol.2(全19曲) |
マイケル・レヴィン(P) | |
膨大なD.スカルラッティのソナタ全曲録音シリーズの第2弾。最近はチェンバロでも演奏・録音されることが多いスカルラッティだが、ピアノ学習者にはこちらの録音がお手本になることだろう。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.3 詩的で宗教的な調べ S.173 より [第1番-第6番]/ 死者たちS.516/諦め S.187a/ ハンガリーの神(両手P版)S.543a |
フィリップ・トムソン(P) | |
録音:1994年-1995年、フィッシャー・ホール、サンタ・ローザ、カリフォルニア。「詩的で宗教的な調べ」の後半は、8.553516(全集 Vol.4)に収録。 | ||
シューベルト(1797-1828): ピアノ・ソナタ第16番 イ短調D.845/ ピアノ・ソナタ第7番 変ホ長調D.568 |
イェネ・ヤンドー(P) | |
ヤンドー、久しぶりのシューベルトは、他に同じ曲でのカップリングが少ない2曲を収録。作品の味わいをしみじみと感じさせてくれる演奏。 | ||
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集 Vol.2 [Op.10-1「海の嵐」/Op.10-2「夜」/ Op.10-3「ごしきひわ」/Op.10-4/Op.10-5/ Op.10-6/RV.441] |
ベーラ・ドラホシュ(Fl)指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
単独でも演奏されることも多い「海のあらし」「ごしきひわ」を含む協奏曲集は、ヴィヴァルディ・ファン、バロック・ファンならおなじみ。ハンガリーの名手ドラホシュのリラックスした演奏で。 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.3 [K.378/K.379/K.380] |
西崎崇子(Vn) イェネ・ヤンドー(P) | |
モーツァルト20代前半のペンになる3曲は、伸びやかな音楽と完成したスタイルを持つ作品集。ピアノにやや比重が置かれているが、ヴァイオリンの存在感もオブリガートにとどまらない。 西崎とヤンドーのデュオは喜びと微笑みにあふれた3曲をピュアに表現している。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.2~ 超絶技巧練習曲集S.139(1851年版) |
イェーネ・ヤンドー(P) | |
録音:1994年7月、フェニックス・スタジオ、ブダペスト、ハンガリー。 | ||
ヘンデル: 詩篇曲「主は言われた」/サルヴェ・レジナ/ 詩篇曲「主が家を建てられるのでなければ」 |
スコラーズ・バロック・ アンサンブル | |
ラテン語による宗教作品でありながら、バロック期のイタリア・オペラ風味や劇的表現が聴きとれるヘンデルの力作。「主は言われた」は、多数の古楽系合唱団が録音している人気作品。 | ||
ヴィラールト(c.1490-1562): キリストの復活(リヒャフォルト作曲)/ ミサ「キリストの復活」/ 第6旋法によるマニフィカト/アヴェ・マリア |
ジェレミー・サマリー指揮 オックスフォード・カメラータ | |
ルネサンス音楽の宝庫フランドル(現オランダ)に生まれ、モンテヴェルディの生まれる前にヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長を務めていた作曲家。 彼の代表作でもあるミサは、風通しの良い清廉なポリフォニーが特徴。パレストリーナやモンテヴェルディなどのファンには、必ず気に入っていただける1枚。 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216(*) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61(#) |
西崎崇子(Vn) スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮(*) カペラ・イストロポリターナ(*) ケネス・ジーン指揮(#) スロヴァキアpo.(#) | |
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(*) エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調Op.61(#) |
ドン=スク・カン(Vn) エイドリアン・リーパー指揮(*/#) スロヴァキア放送so.(*)、 ポーランド国立放送so.(#) | |
ドビュッシー:ピアノ作品全集 Vol.4 前奏曲集第1集/前奏曲集第2集 |
フランソワ・ジョエル・ ティオリエ(P) | |
ティオリエによるドビュッシーのピアノ作品全集も、いよいよクライマックスへ。そのハイライトとなる2つの前奏曲集では、即興的な演奏も取り入れつつ新しいドビュッシー像の確立に挑む。 | ||
ドビュッシー:ピアノ作品集 Vol.5 エチュード第1-12番/スケッチ帳より/ ハイドンをたたえて/エレジー/コンクール用小品/ アルバムの綴り/英雄的子守歌/仮面 |
フランソワ=ジョエル・ ティオリエ(P) | |
ウェーバー:ピアノ音楽全集 Vol.5 ~序曲集(4手のためのピアノ編曲) [アブ・ハッサン/ペーター・シュモルと隣人たち/ リューベツァール/ジルヴァーナ/ トゥーランドット/プレチオーザ/祝典序曲Op.59/ 魔弾の射手/オイリアンテ/オーベロン] |
アレクサンダー・パレイ(P) ブライアン・ゼガー(P) | |
普通はオーケストラで聴くオペラの序曲を、4手ピアノで演奏。「魔弾の射手」など有名曲はもちろん、あまり聴かれることのない珍しい序曲も収録。 | ||
パレストリーナ(1525/6-1594): 「ミサ曲集第2巻」~祝福されし聖母のミサI |
セルジョ・ヴァルトロ指揮 ボローニャ・サン・ ペトロニオ大聖堂 音楽聖歌隊のソリスト達 | |
パレストリーナ(1525/6-1594): モテット集第2巻「我々は日々に罪を犯し」/ ミサ曲集第5巻「ミサ・シネ・ノミネ(6声)」/ モテット集第2巻「鹿が谷川を慕うごとく」/ ミサ曲集第4巻「武装した人(4声)」/ 4声のモテット集第2巻「バビロン川のほとりで」 | ||
16世紀の音楽史で最も重要な作曲家の一人パレストリーナ。8.553313は、多数残されたミサの中から、中世の教会をイメージさせる神秘的な作品を、単旋律聖歌とオルガン独奏(カヴァッツオーニの作品)付きで。8.553314は、名作「武装した人」を中心に、「鹿が谷川を慕うごとく」「バビロン川のほとりで」という中世音楽には不可欠のモテットを収録した一枚。パレストリーナ入門盤としてお勧めできるとともに、合唱を勉強または趣味にされている方に好適。 | ||
パレストリーナ(1525/6-1594): ミサ「武装した人」(ミサ・ロム・アルメ;5声) カヴァッツォーニ(1525頃-1577以後): リチェルカーレ[第1番-第4番] |
セルジョ・ヴァルトロ(Org)指揮 ボローニャ・サン・ペトロニオ 大聖堂カペラのソリストたち | |
中世にヒットした古謡「武装した人」を定旋律に使ったパレストリーナのミサ曲に、カヴァッツォーニのオルガン曲をはさみながら、教会の典礼風に再現。 | ||
モンテヴェルディ:カンツォネッタ集(1584) | セルジョ・ヴァルトロ指揮 コンチェルト・デッレ・ ダーメ・ディ・フェラ- ラ | |
女声3声(ソプラノ2+アルト)がタペストリーのように交錯し、艶やかなポリフォニーを聴かせてくれるモンテヴェルディの傑作。輝かしいイタリアン・ルネサンスの雰囲気を味わえる。 | ||
モンテヴェルディ:「音楽のたわむれ」(全18曲) | セルジョ・ヴァルトロ指揮 コンチェルト・デッレ・ ダーメ・ディ・フェラーラ | |
ヴィヴァルディ:協奏曲全集シリーズ ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」 Vol.1 [第1番-第6番] |
アンドルー・ワトキンソン(Vn) ニコラス・クレーマー指揮 シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア | |
モダーン楽器使用。有名な「四季」に先立つヴァイオリン協奏曲集(全12曲)からの前半6曲。イギリスの団体が、端正なアンサンブルで聴かせる。 | ||
ヴィヴァルディ:協奏曲全集シリーズ ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」 Vol.2 [Op.4-7 RV.185/Op.4-8 RV.249/Op.4-9 RV.284/ Op.4-10 RV.196/Op.4-11 RV.204/Op.4-12 RV.298] |
アンドルー・ワトキンソン(Vn) ニコラス・クレーマー指揮 シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア | |
後半6曲も、リズムをはっきりと打ち出したワトキンソンほかの演奏で。イタリアン・バロックの明るいイメージだけでなく、バッハやテレマンを思わせる堅実な雰囲気をかもし出している。 | ||
チャイコフスキー:ピアノ音楽全集 Vol.2 ドゥムカ(ロシアの農村風景)/ロマンス/ 2つの小品/6つの小品/3つの歌曲編曲/ スラヴ行進曲(作曲者編曲) |
オクサナ・ヤブロンスカヤ(P) | |
素朴なメロディの小品をたくさん残しているチャイコフスキーのピアノ曲は「四季」ばかりではない。中でも世界初録音になる作曲者編曲の「スラヴ行進曲」は話題。 チャイコ・ファンにはぜひおすすめしたい。 | ||
レーガー:ピアノ作品集 即興曲集/ユモレスク/暖炉での夢/夜に |
マルクス・パヴリク(P) | |
ちょっととっつきにくい印象のあるレーガーだが、このピアノ曲集はショパン、リスト、シューマン、グリーグ、などさまざまな音楽を連想させる、とても親しみやすい作品。 | ||
ドホナーニ: ピアノ作品全集 Vol.1 6つの演奏会用練習曲/ハンガリー民謡による変奏曲/ 田園曲(ハンガリーのクリスマスの歌)/ハンガリー牧歌 |
マルクス・パヴリク(P) | |
バルトーク、コダーイと並んで、ハンガリー民族主義の先鋒であったドホナーニ。華麗で色彩的、そして素朴なハンガリーの味わいを持つピアノ作品集にスポットを当てている。 | ||
ウォルトン: お気に召すまま(シェイクスピアによる管弦楽のための詩)/ ハムレット(大管弦楽のための9楽章のシェイクスピア劇) |
アンドルー・ペニー指揮 エール放送コンサートo. マイケル・シーン(ナレーター) | |
ローレンス・オリヴィエ主演・監督による、シェイクスピア映画史の金字塔「ハムレット」。ウォルトンはこの悲劇に、気品と哀愁をこめた葬送行進曲や可憐なオフィーリアの音楽を付けた。 有名な「To be or Not to be...」のセリフも挿入。 | ||
マルティヌー(1890-1959):交響曲第2番&第4番 | アーサー・フェイゲン指揮 ウクライナ国立so. | |
マルティヌーがアメリカ移住を果たした時期に祖国へのノスタルジーと新世界への期待を込めて書かれた2曲の交響曲を収録。 フェイゲンはドホナーニやレヴァインのアシスタントも務めた指揮者。 | ||
マルティヌー(1890-1959):交響曲全集 Vol.3 交響曲第3番/交響曲第5番 |
アーサー・フェイゲン指揮 ウクライナ国立so. | |
シリーズ第3弾は、ベートーヴェンの「英雄」を意識して書かれた第3番と、戦後プラハに戻った時代に作曲した第5番を収録。 ウクライナのオーケストラによる叙情美あふれる演奏。 | ||
ドリーブ: バレエ「コッペリア」(全曲)/ バレエ「泉」より[組曲第1番/組曲第3番] |
アンドルー・モグレリア指揮 スロヴァキア放送 ブラティスラヴァso. | |
録音:1995年1月、スロヴァキア放送コンサート・ホール。 | ||
メトネル: ピアノ協奏曲第1番 ハ短調Op.33/ ピアノ協奏曲第3番 ホ短調「バラード」Op.60 |
コンスタンティン・シチェルバコフ(P) ウラディーミル・ジヴァ指揮 モスクワso. | |
ロシアに生まれ、大陸を経てイギリスへ帰化したメトネルは、ここ数年にわかに脚光を浴びている。ラフマニノフばりのロマンティックな旋律で、 ロシアの抒情あふれる音楽は初めて聴く人でもどこか懐かしさを感じるかもしれない。 | ||
ハイドン: 交響曲第77番/同第78番/同第79番 |
ニコラス・ウォード指揮 ノーザン管弦楽団 | |
ハイドンの交響曲シリーズ最新盤は、作曲者50代の働き盛りに書き上げた3曲。エステルハージ時代の安定期であり、パリ交響曲からザロモン交響曲に至る傑作直前の息吹が、この3曲には芽生えているようだ。 | ||
レスピーギ: ミクソリディア旋法のピアノ協奏曲/ 5声の協奏曲 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) ハワード・グリフィス指揮 スロヴァキア放送 ブラティスラヴァso. エヴァルト・ダネル指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
「ローマ三部作」以外の作品も徐々に陽の目を見てきたレスピーギだが、この2つの作品も後期ロマン派音楽の王道と美しさ可憐さを備えた音楽。 「ピアノ協奏曲」第3楽章にはラフマニノフばりの情緒面々たる音楽まで飛び出す。 | ||
ドヴォルザーク: 弦楽五重奏曲第1番イ短調 Op.1/第3番ホ長調 Op.97 |
プラハ・ヴラフSQ ラディスラフ・キセラーク(Va) | |
20歳の作品でありながら60年間初演されなかったという第1番、「新世界交響曲」と同時期に書かれた第3番をカップリング。 | ||
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲全集 Vol.6 [第5番/第7番] |
プラハ・ヴラフSQ | |
本場プラハの団体によるシリーズ第6弾は、比較的初期の珍しい2曲をカップリング。ドヴォルザーク特有の歌謡性を随所に見せながら、ブラームスの影響も強くやや渋いハーモニーも聴かせてくれる。 | ||
R.シュトラウス: 組曲「町人貴族」/ 歌劇「インテルメッツォ」~4つの交響的間奏曲 |
ミヒャエル・ハラース指揮 メルボルンso. | |
ソロ・ピアノと小管弦楽によるディヴェルティメント風の「町人貴族」は、シュトラウスの古典的趣味を垣間見る一作。 「インテルメッツォ」からの間奏曲は、大管弦楽を駆使したこの作曲家らしい作品。どちらもやや地味ながら隠れた秀作。 | ||
キャンピオン(1567-1620): リュート歌曲集(全28曲) |
スティーヴン・ リッカーズ(CT) ドロシー・リネル(リュート) | |
ほぼ同じ時代を生きたダウランドと並ぶイギリスのリュート歌曲の雄、キャンピオン。端正で知的な香りのするその作品群は、まさにイギリス・ルネサンス音楽の特徴ともいえる高貴さとメランコリーを兼ね備えている。 | ||
ミハイル・ イッポリトフ=イヴァノフ(1859-1935):管弦楽作品集 組曲「コーカサスの風景」第1番Op.10/ 組曲「コーカサスの風景」第2番「イヴェリア」Op.42/ トルコ行進曲Op.55/トルコの断章Op.62 |
アーサー・フェイゲン指揮 ウクライナ国立so. | |
録音:1995年6月、ウクライナ放送コンサート・ホール、キエフ。 ロシアのイッポリトフ=イヴァノフと言えば組曲「コーカサスの風景」、その中でもせいぜい「酋長の行列」だけが愛好家に知られていた程度、そんな認識を改めさせる録音。この組曲にコーカサスの王の名の副題を持つ第2番があることすら知る人は殆どいないだろうし、音楽は第1番と同等以上の出来。トルコの名のつく2曲もオリエンタルな逸品。フェイゲンはメトでレヴァインの助手も勤めたオペラ指揮者。 | ||
ヴェラチーニ(1690-1768):序曲と協奏曲集 Vol.2 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲集 [8声の協奏曲/5声の協奏曲 イ長調/ 5声の協奏曲 ニ長調]/ 序曲第5番/ 管弦楽のためのスラヴォニア・アリア (ヴェラチーニ作と思われる) |
アルベルト・マルティーニ指揮 アカデミア・イ・フィラルモニチ | |
ヴィヴァルディとコレルリの後を受け、最後期のイタリア・バロック音楽を代表するヴェラチーニ。トランペットの輝かしい音色を得て爽快なソロを聴かせる協奏曲など、気軽に聴ける作品ばかり。 | ||
スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調Op.15 スーク:ピアノ三重奏曲 ハ短調Op.2/悲歌Op.23 ノヴァーク: ピアノ三重奏曲「バッラータ風に」Op.27 |
ヨアヒム・トリオ | |
シューベルト(1797-1828): 4手のためのピアノ作品集 Vol.2 3つの軍隊行進曲 Op.51 D.733 [ニ長調/ト長調/変ホ長調]/ エロルド「マリー」の主題による 8つの変奏 Op.82 No.1 D.908 / 序曲 ト短調 D.668 / 4つのポロネーズ Op.75 D.599 [ニ短調/変ロ長調/ホ長調/ヘ長調]/ 幻想曲 ト短調 D.9 / アレグロ・モデラートとアンダンテ D.968 |
イェネ・ヤンドー、 ジュジャ・コラール(P) | |
Vol.1:8.550555、Vol.3:8.554513、Vol.4:8.555930、Vol.5:8.570354。 | ||
ブルックナー:交響曲第3番 (ノヴァーク校訂による1873年原典版) |
ゲオルク・ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
インバル盤やロジェストヴェンスキー盤などで聴ける1873年の第1稿を用いた、全約78分という巨大な演奏。レコ芸など各誌でも絶賛、これが同稿の決定盤! | ||
ヘンデル:6つの合奏協奏曲 Op.3 | ブラッドレイ・クレズウィック指揮 ノーザン・シンフォニア | |
フランク: 交響的変奏曲(*)/ 交響詩「魔神」(*)/ ピアノ大協奏曲第2番(+) |
フランソワ=ジョエル・ ティオリエ(P;*) マルティン・ ファン・デン・フック(P;+) ロベルト・ベンツィ指揮 アルンヘムpo. | |
ナクソスのフランス・ピアノ音楽における第一人者が、フランクのピアノと管弦楽のための作品を一気に録音。特にピアノ大協奏曲第2番は珍しいレパートリー。ベテラン指揮者ベンツィにも注目。 | ||
クレメンティ:ピアノ・ソナタOp.40(全3曲) | ピエトロ・デ・マリア(P) | |
数多くのソナタなど、多くのピアノ作品によって音楽史に名を残すクレメンティ。作品40のソナタは、学習者の練習曲にとどまらない芸術性を発揮した、晩年の作品への入口にあたる。 | ||
クララ・シューマン(1819-1896): 3つのロマンスOp.11/ピアノ・ソナタ ト短調/ 音楽の夜会Op.6/ ローベルト・シューマンの主題による変奏曲Op.20/ ロマンス イ短調 |
岩井美子(P) | |
夫ローベルトと比べ、作曲家としてはあまり認められることのないクララだが、この1枚を聴けば彼女の才能を再発見できるはず。ロマン派ファンにとっても手軽に聴けるのは朗報。岩井美子は芸大出身、スイス在住の新鋭。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.14 フェルディナント・ダーヴィットの 「ブンテ・ライエ」による編曲集 (すべてのキーを使ったヴァイオリンと ピアノのための24の性格的小品集) |
ヴァレリー・トリオン(P) | |
人気シリーズの第14集は、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のコンマスとしてメンデルスゾーンやシューマンにも接したダーヴィットの作品を、ピアノにアレンジ。 リストらしからぬ(!?)シンプルな編曲が新鮮。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.11 ~モーツァルト、ラッセンらによる声楽曲のピアノ編曲集 モーツァルト:レクイエムK.626 ~コンフターティス(呪われた者どもを罰し)、 ~ラクリモーサ(涙の日)S.550/ アレグリの「ミゼレーレ」と モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」 によるシスティナ礼拝堂にてS461/ ラッセン:天よ、私の魂を解き放してくださいS.494/ 私は深い孤独の中にいるS.495/ フランツ:暴風雨の中彼は来たS.488/12の歌曲S.489 レスマン: J.ヴォルフの「タンホイザー」より3つの歌曲S.498/ デッサウアー:3つの歌曲よりS.485 |
ヴァレリー・トライオン(P) | |
チャイコフスキー: 四季(12の性格的描写) 中級程度の12の小品~ 悲しい歌/マズルカ/無言歌/ロシアの踊り/ とぎれた夢 |
西崎崇子(Vn) ペーテル・ブレイナー指揮 クイーンズランドso. | |
ピアノ曲として学習者やリスナーに人気の高い組曲(12曲)と小品集を、ブレイナーがロマンティックなアレンジで蘇らせた一枚。全編で西崎のヴァイオリン・ソロが歌い上げ、 メロディ・メイカー、チャイコフスキーの魅力満載。 | ||
グラズノフ:管弦楽曲集 Vol.16 幻想曲「海」 Op.18/東洋的幻想曲 Op.29 バラード Op.78/荘厳な行列 Op.91 |
イーゴリ・ゴロフスチン指揮 モスクワso. | |
他レーベルでは類を見ないグラズノフの徹底した作品紹介シリーズも第16弾。演奏機会の比較的多い「海」、エキゾチックな「東洋的幻想曲」、コラール風の「荘厳な行列」等非常に興味深い作品群だ。 | ||
リムスキー=コルサコフ(1844-1908): 組曲「プスコフの娘(イワン雷帝)」より [序曲/第1~4幕への前奏曲] 交響組曲「見えざる町キーテジの伝説」/おとぎ話 セルビア幻想曲(セルビアの主題による幻想曲) |
イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワso. | |
色彩的、抒情的なオーケストレーションがみごとな作品集。他の録音が少ない作品を集め、ロシア貴族の時代を彷彿とさせるゴージャス& ロマンティックな音楽が展開される | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.4 詩的で宗教的な調べ S.173 より [第7番-第10番]/ 3つのアヴェ・マリア [変ニ長調S.504/ト長調S.545/ホ長調S.182]/ アルカデルトのアヴェ・マリアS.183b/ 6つのコンソレーションS.172 ハンガリーの神(左手P版)S.543b |
フィリップ・トムソン(P) | |
録音:1994年-1995年、フィッシャー・ホール、サンタ・ローザ、カリフォルニア。「詩的で宗教的な調べ」の前半は、8.553073(全集 Vol.3)に収録。 | ||
モーツァルト:ピアノ連弾作品集 Vol.1 ソナタ[K.521/K.381/K.19d]/ アンダンテと5つの変奏曲K.501/ 自動オルガンのための幻想曲K.608 (モーツァルトによるピアノ連弾用編曲) |
イェネ・ヤンドー(P) ジュジャ・コラール(P) | |
リサイタルやマスタークラスなどで来日の回数も多くなったヤンドー、教え子のコラールをパートナーに、飾り気のない真摯なモーツァルトを聴かせてくれる。 | ||
メンデルスゾーン:交響曲第2番 | ラインハルト・ザイフリート指揮 アイルランド国立so. | |
メンデルスゾーン:ピアノ作品全集 Vol.5 幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド・ソナタ」/ 7つの性格的な小品/前奏曲とフーガ/ ソナタ楽章/カプリッチョ 嬰ヘ短調 |
ベンジャミン・フリス(P) | |
作品番号の若い曲を中心に、あまり知られていないながら、しかしいかにもこの作曲家らしい“控えめで気品のある”音楽を収録している。 | ||
レスピーギ:リュートのための古い舞曲とアリア(全曲) [第1組曲/第2組曲/第3組曲] |
リコ・サッカーニ指揮 アイルランド国立so. | |
録音:1995年9月、国立コンサート・ホール、ダブリン。 近年はブダペスト・フィル自主製作盤で見せている八面六臂の大活躍が印象深いサッカーニが、アイルランドで録音したレスピーギ。 レスピーギの音楽は、リヒャルト・シュトラウスの対位法、ドビュッシーのハーモニー、リムスキー・コルサコフのオーケストレーションを兼ね備えているという、管弦楽曲では最高の面白さが魅力。モンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」の現代風アレンジが有名な様に、彼はイタリアの古い音楽を採集た。その最大の成果がこの3曲の「舞曲とアリア」で、古雅で美しい旋律が華麗に生れ変わっている。クライバーの代役で有名になったオペラ指揮者、サッカーニの歌に満ちた演奏で。 | ||
フレスコバルディ(1583-1643): 4声のファンタジア集 第1巻/ リチェルカーレ集/フランス風カンツォーナ集 |
セルジョ・ヴァルトロ (Cemb/Org) | |
静謐で深遠な雰囲気を漂わせる鍵盤作品集は、初期バロック音楽の重要な存在。オルガン曲が有名だが、チェンバロの演奏が多いこの一枚で、新たな発見が期待できる。スペシャリストである演奏者による解説も好感をもてる物。 | ||
トラバーチ(1575頃-1647):鍵盤器楽作品集第1巻(1603) | セルジョ・バルトロ (Cemb/Org) | |
トラバーチはモンテヴェルディとほぼ同時代を生き、後半生をナポリ副総督の礼拝堂付き音楽家として過ごしたイタリアの作曲家。彼が残した多くの鍵盤作品と半音階などを駆使した技法は、 フレスコバルディやバッハらの作品に受け継がれている。 | ||
トラバーチ(1575-1647頃):鍵盤音楽集 Vol.2(1615) リチェルカーレ集第1-12番/ 8つのフィナリスによる100のヴァーセット/ トッカータ/カンティ・フェルミ/ガリアード集/ ガリアード集/技巧的なパルティータ/ 技巧的なパルティータ(ハープ・ヴァージョン)/ アンティデテミ・プル |
セルジョ・ヴァルトロ (Cemb/Org) ミヒェル・ ファン・へーテム(CT) マリオ・チェケェッティ(T) アンドルー・ ローレンス=キング(Hp) | |
ナポリにおいて、バロック期の鍵盤音楽に大金字塔をうち立てた作曲家。声楽や、名手ローレンス=キングの演奏によるハープ・ヴァージョンなども加え、 バッハやヘンデルに直結する音楽を聴かせてくれる。 | ||
フィンジ: クラリネット協奏曲/ 5つのバガテル(ローレンス・アシュモアによる クラリネットと弦楽のための編曲)/ 「恋の骨折り損」よりの3つのモノローグ/ 7つの狂詩曲/ 弦楽オーケストラのためのロマンス変ホ長調/ ヴァイオリン・ソロと小管弦楽のための入祭唱 |
ロバート・プレイン(Cl) ハワード・グリフィス指揮 ノーザン・シンフォニア | |
イギリス音楽の中でもとりわけ内省的で、静かなイメージを持つフィンジの作品。代表作でもある2つのクラリネット作品や、やさしい雰囲気の弦楽作品を集めた。 | ||
ロースソーン(1905-1971): 弦楽のための協奏曲/ フルート、ホルンと弦楽のための田園風コンチェルタンテ/ 弦楽のための軽音楽(カタロニア歌曲による)/ リコーダーと弦楽オーケストラのための組曲/ 弦楽オーケストラのための哀歌風狂詩曲/ 室内管弦楽のためのディヴェルティメント |
デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮 ノーザン室内o. ジョン・ターナー(リコーダー) コンラッド・マーシャル(Fl) レベッカ・ゴールドバーグ(Hr) | |
イギリス音楽ファンにとっても、ややマニアの域にあるロースソーンだが、このディスクはかなり親しみやすく、ユニークな作品を収録。ナクソスが力を入れるこの作曲家の入門用にも最適。 | ||
ダンツィ: 管楽五重奏曲[第1番-第3番]/ ホルン・ソナタ 変ホ長調 |
マイケル・トンプソン管楽五重奏団 マイケル・トンプソン(Hr) フィリップ・フォーク(P) | |
モーツァルトの「管楽器のためのセレナーデ」を思わせる明るさと軽快さは、一聴して気に入ってしまう人も多いはず。ベートーヴェンの同曲に匹敵する「ホルン・ソナタ」も聴きもの。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805):チェロ協奏曲集 Vol.1 [第1番 ハ長調G.477/第2番 ニ長調G.479/ 第3番 ト長調G.480/第4番 ハ長調G.481] |
ティム・ヒュー(Vc) アンソニー・ホールステッド指揮 スコットランド室内o. | |
「チェロ・ソナタ・シリーズ」に続き、さらに有名な協奏曲のシリーズがスタート。チェロ奏者および学習者にとっては定番になっている曲。 | ||
ボッケリーニ:チェロ協奏曲全集 Vol.2 [第5番-第8番] |
ティム・ヒュー(Vc) アンソニー・ホールステッド指揮 スコティッシュ室内o. | |
シリーズ第2弾は、前作収録の第2番-第4番と同時期にパリで作曲された4つの協奏曲を収録。ハイドン的な古典派協奏曲でありながら、演奏にチェンバロを加えているのが特徴。 | ||
歌声を鳴り響かせましょう ~「ピエ・カンツィオーネス」からの歌集(全13曲) |
サマリー指揮 オックスフォード・カメラータ・ 女声アンサンブル | |
16世紀にフィンランドで編纂された歌集「ピエ・カンツィオーネス」から13曲を抜粋し、4声アンサンブル(器楽なし)でしっとりと聴かせる。同じ「ピエ・カンツィオーネス」既出盤8.554180(タピオ指揮)とのダブリは3曲。2枚合わせて古楽ファン、合唱ファンにおすすめ。 | ||
モーツァルト: 5つのディヴェルティメント K.439b (ディヴェルティメント第1番-第5番) |
カールマン・ベルケシュ(Cl) 高嶋友子(Cl) 岡崎耕治(Fg) | |
木管トリオによるディヴェルティメントは、モーツァルト・ファンなら必聴。現NHK交響楽団の首席奏者である岡崎耕治を中心に、ゆとりのあるアンサンブルを聴かせる。なお同じメンバーらによるC.スタミツの協奏曲集(8.553584)もおすすめ。 | ||
ヤナーチェク: ヴァイオリン・ソナタ/ カプリッチョ「挑戦」 (左手のピアノと室内楽のための) |
イルディコ・ライン(Vn) トマス・ラヴァッチ(P) タマシュ・ベネデク指揮 ウィンド・アンサンブル | |
スークほかのヴァイオリニストが愛奏し近年再評価されているソナタ。第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、ホールマンのために書かれ、 フルートと6本の金管楽器を従えてピアノが活躍するという「カプリッチョ」。ヤナーチェクの室内楽を再発見するようなおもむきのCD。 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.4 [第13番(第40番)K.454/第14番(第41番)K.481] |
西崎崇子(Vn) イェネ・ヤンドー(P) | |
1784年と1785年に作られたこの2曲。ヴァイオリン・ソナタとしては最後期であり、交響曲「リンツ」やピアノ協奏曲第20番あたりと時期を同じくする作品。つまり生涯最後の輝きを予感させる、聴きごたえたっぷりの2曲。 | ||
ティペット(1905-1998): 歌劇「真夏の結婚」~典礼舞曲/ ピアノ協奏曲 |
ジョージ・ハースト指揮 BBCスコットランドso. ベンジャミン・フリス(P) | |
ブリテンと並び20世紀イギリス音楽界を代表するティペット。代表作とも言えるこの2曲でティペット体験を。 | ||
ベルリオーズ(1803-1869):幻想交響曲 | ヨアフ・タルミ指揮 サンディエゴso. | |
アメリカ西海岸で、ロサンゼルスpo.やサンフランシスコso.に次ぐ実力を持つサンディエゴso.が、音楽監督(録音当時)のタルミのもとでパワーと機能性をいかんなく発揮した一枚。 正攻法の堂々とした演奏。 | ||
スクリャービン: 10のマズルカ/2つのマズルカ/ 9つのマズルカ/2つのマズルカ |
ベアトリス・ロング(P) | |
敬愛するショパンの作品に神秘的な色合いを施して官能性を高めたような、作曲者の異色作。数あるピアノ作品の中でやや軽視されている向きもあり、まとめて聴けるだけでも有意義。 珍しい初期作品も収録。 | ||
バックス(1883-1953):交響曲第3番/幸福な森 | デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
シリーズ第3弾は、約45分を要する壮大な交響曲。シベリウスの影響を受けつつ、北スコットランドの伝説や風景を意識した作品で、文芸映画の音楽を思わせるドラマが展開される。「幸福な森」はファンタジックな自然賛美。 | ||
プーランク(1899-1963):室内楽曲集 Vol.1 ピアノと管楽のための六重奏曲/オーボエ・ソナタ/ ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲/ フルート・ソナタ/ リコーダーとピアノのためのヴィラネッラ |
アレクサンドル・タロー(P) フィリップ・ベルノール(Fl/リコーダー) オリヴィエ・ドワズ(Ob) ロナルド・ファン・スパンドンク(Cl) ローラン・ルフェヴル(Fg) エルヴェ・ジュレン(Hr) | |
生誕100年で評価がさらに上がったプーランクの、管楽器を中心とした室内楽選集。パリ音楽院出身者を中心にフランスの若手が集まり、「パリの粋」を十分に味わえる雰囲気が見事。プーランク入門にも格好の一枚。 | ||
プーランク(1899-1963):室内楽曲集 Vol.2 ヴァイオリン・ソナタ/ ヴァイオリンとピアノのためのバガテル/ クラリネット・ソナタ/チェロ・ソナタ |
アレクサンドル・タロー(P) フランソアーズ・ グローベン(Vc) グラーフ・モーリャ(Vn) ロナルド・ファン・ スペンドンク(Cl) | |
主に管楽器のソナタを収録していた第1集の続編。1970年代生まれの若手プレイヤーを中心に、はつらつとしたプーランクの運動性と抒情性を再現した注目盤。プーランク入門にも最適。 | ||
プーランク(1899-1963):室内楽曲集 Vol.3 「仮面舞踏会に」によるカプリッチョ/ 2台のピアノのためのソナタ/悲歌/ キテーラ(シテール)島への船出/ ピアノ連弾ソナタ/2本のクラリネットのためのソナタ/ クラリネットとファゴットのためのソナタ/ ホルン・トランペットとトロンボーンのためのソナタ |
アレクサンドル・タロー(P) フランソワ・シャプラン(P) ロナルド・ファン・スペンドンク(Cl) アンドレ・モワサン(Cl) ローラン・ルフェヴル(Fg) ギー・トゥヴロン(Tp) エルヴェ・ジュレン(Hr) ジャック・モジュール(Tb) | |
第3弾は、2台ピアノの作品を中心に彼のお洒落な音楽が味わえる一枚。タロー、トゥヴロンを初め、パリ音楽院出身者等演奏者もかなり豪華。 | ||
プーランク(1899-1963):室内楽曲集 Vol.4 世俗カンタータ「仮面舞踏会」/動物詩集(オルフェの行列) マックス・ジャコブの4つの詩/ニグロ狂詩曲/花記章 ホルンのためのエレジー/ギターのためのサラバンド |
フランク・レギュエリネル(Br) アレクサンドル・タロー(P) ロナルド・ファン・ スペンドンク(Cl) エルヴ・ジュラン(Hr) フランソワーズ・グローベン(Vc) ジャン=マルク・フィリップス、 ティボー・ヴュー(Vn) ピエール・ラニ(G) | |
シリーズ第4弾はバリトンを交えた室内楽伴奏によるユニークな声楽作品を中心に、珍しいギターのオリジナル作品までを収録。 | ||
プーランク(1899-1963):室内楽曲全集 Vol.5 「子象ババールのお話」(フランス語版/英語版) 「城への招待」(ジャン・アヌイの劇への付随音楽) 「レオカディア」(ジャン・アヌイの劇への付随音楽) |
アレクサンドル・タロー(P) ロナルド・ ファン・スペンドンク(Cl) ティボール・ヴュー(Vn) ダニエレ・ダリュー(Vo) フランソワ・ムザヤ)、 ナターシャ・ エマーソン(朗読)他 | |
有名な絵本の「ババール」をテキストにしたお話とピアノの作品を、フランス語と英語の2テイク収録(2人のナレーターは12~13歳)。その他、いかにもプーランクらしいコケティッシュな劇付随音楽も併録。 | ||
ヤナーチェク:男声合唱曲集 4つの民謡男声合唱曲/4つの男声合唱曲/ 4つのモラヴィア男声合唱曲/ハルファル先生/ マルィチカ・マグドーノワ/70000/チェコ在郷軍人会/ さまよえる狂人/3つの男声合唱曲/まことの愛 |
リュボミール・マーティ指揮 モラヴィア教員cho. | |
作曲者の出身地であるモラヴィア地方の民族的な素材やハーモニーを使い、力強い東欧のエネルギーを感じさせる合唱曲。 | ||
名序曲集 モーツァルト(1756-1791):歌劇「フィガロの結婚」序曲 ベートーヴェン(1770-1827):「エグモント」序曲 メンデルスゾーン(1809-1847):序曲「フィンガルの洞窟」 ブラームス(1833-1897):大学祝典序曲 ワーグナー(1813-1883):歌劇「さまよえるオランダ人」序曲 スッペ(1819-1895):喜歌劇「軽騎兵」序曲 オッフェンバック(1819-1880):喜歌劇「天国と地獄」序曲 ロッシーニ(1792-1868):歌劇「どろぼうかささぎ」序曲 ヴェルディ(1813-1901):歌劇「運命の力」序曲 |
バリー・ワーズワース、 オリヴェル・ドホナーニ アレクサンダー・ラハバリ指揮 他 | |
既発売音源からオペラの序曲など、名序曲をセレクトしたもの。 | ||
フォーレ:四手ピアノ作品集 バイロイトの思い出/8つの小品/ マスクとベルガマスク/交響的アレグロ/ドリー |
ピエール= アラン・ヴォロンダ(P) パトリック・ドゥ・オージュ(P) | |
連弾の定番ともいえる「ドリー」や、オーケストラ作品としても知られる「マスクとベルガマスク」に、ワーグナーの「リング」のモチーフが次々と登場する「バイロイトの思い出」など、 珍しくも楽しい作品集。 | ||
プーランク(1899-1963):歌曲集 月並み/モンパルナス/ロズモンド/矢車菊/ G.アポリネールの詩による4つの詩/ ある日、ある夜ーポール・エリュアールによる九つの歌/ 陽気な歌/ メタモルフォーゼ-第2番「あなたはこんなふうだ」/ 2つの詩~第1番「セー」/最後の詩/ 平和への祈り/村人の歌 |
ミッシェル・ピクマル(Br) クリスティーヌ・ラジャリジュ(P) | |
室内楽曲全集(3枚)に続くプーランク作品は、数多い歌曲からのセレクション。 シャンソンのように小粋なメロディも多いプーランクだけに、気軽に聴けるヴォーカル・アルバムとしてもおすすめの一枚。 | ||
ロレンツァーニ(1640-1713):モテット集 シンフォニーを伴う5声の聖母マリアの先唱句/ シンフォニーを伴う4声のエレヴァツィオのためのモテット/ シンフォニーを伴う8声の日常行事のためのモテット/ 聖母マリアの連祷/ シンフォニーを伴う5声のイエス・キリストと神との対話/ シンフォニーを伴う4声の聴罪司祭たちのためのモテット |
エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエル | |
ローマに生まれ主にパリで活躍したロレンツァーニだが、ほぼ同時代を生きたリュリと共通する優雅さあふれる音楽性で、初めて聴く者も魅了する。 このCDに収録されたモテット集もまた、フランス・バロックの明るさを持つ音楽。人気が出そうな予感の“隠れた作曲家”かもしれない。 | ||
オネゲル:交響的詩篇「ダヴィデ王」 (オリジナル・ヴァージョン) |
ジャック・マルタン(朗読) クリスティーヌ・フェルサン(巫女) ダニエレ・ボルスト(S)他 ミッシェル・ピクマル指揮 シテ島o.、 イル=ド=フランス・ ヴィットリア地方cho. | |
「火刑台上のジャンヌ・ダルク」と並ぶオネゲルのドラマ作品は、英雄ダヴィデを主人公にしたシンフォニック・オラトリオ。小管弦楽を用いたオリジナル版楽譜を、デュリュフレ作品で名演を聴かせたピクマルが見事に再現。 | ||
ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼時」 | ラグランジュ(S) ヴィアラ(T) ピクマル(Br)他 ジャン=クロード・カサドシュ指揮 リール国立o. | |
完成度の高さに比して、評価・録音ともにもの足りない「キリストの幼時」。フランスの中堅J=C・カサドシュがフランスのオケや歌手たちをリードして、ベルリオーズの魅力に迫る。 | ||
ブラームス:4手のためのピアノ作品全集 Vol.3 2台のピアノのためのソナタヘ短調Op.34b/ ハイドンの主題による変奏曲Op.56b |
ジルケ=トーラ・マティース &クリスティアン・ケーン(P) | |
1曲目はピアノ五重奏曲の編曲版。このシリーズは、第1集 8.553139[シューマンの主題による変奏曲Op.23/ワルツ集Op.39/ロシアのおみやげAnh.IV/6 / ワルツ集「新・愛の歌」Op.65a]、 第2集 8.553140[ハンガリー舞曲集WoO.1/ワルツ集「愛の歌」Op.52a]、第4集 8.553726[セレナード第1番 ニ長調Op.11/同第2番イ長調Op.16]、第5集 8.554115[ドイツ・レクイエムOp.45]が出ている。 奏者はいずれも上記の二人。 | ||
グラズノフ(1865-1936):管弦楽曲全集 Vol.15 交響曲第5番/交響曲第8番 |
アレクサンドル・アニシモフ指揮 モスクワso. | |
人気シリーズの15集にして交響曲全集の完結盤。20世紀の到来と前後して作曲された2曲、タネーエフに献呈されチャイコフスキー的なロマンを受け継いだ第5番と、 意欲的な構成でロシア・ロマン派の終焉を飾る第8番をカップリング。 | ||
ストラヴィンスキー: 兵士の物語 (ラミューズ台本による全曲版:英語版)/ 協奏曲「ダンバートン・オークス」 |
D.ティムソン(語り手) B.ソームズ(兵士) J.キーブル(悪魔) ウォード指揮 ノーザン室内o.のメンバー | |
イギリスの人気俳優3人を招いて、まるでラジオ・ドラマ風に物語が展開される愉快な録音。演奏もキレ味がよく、英語のヒアリングにも最適。 “ストラヴィンスキーのブランデンブルグ協奏曲”とも呼ばれる「ダンバートン・オークス」も、録音が少ないだけに貴重。 | ||
初期ヴェネチアのリュート曲集(25トラック) ダルサ、スピナチーノ、 ボッシネンシス、カピローラ/他の作品 |
クリストファー・ウィルソン(リュート) シャーリー・ラムジー(第2リュート) | |
ヴェネチアが都市としてもっとも栄え、イタリアン・ルネサンスの芽生えにあふれた時期、16世紀頃の作品集。リュートのデュエットも数曲あり、気軽に聴ける雰囲気に満ちている。 | ||
ブリス: 管弦楽のためのディスコース(1965年校訂版)/ バレエ「ゴーバルズの奇跡」(全曲版)/ 映画音楽「来たるべき世界」 (クリストファー・パーマーによる再構成版) |
クリストファー・リンドン=ギー指揮 クイーンズランドso. | |
“イギリスのヒンデミット”とも呼ばれるブリスの、あまり知られていないバレエ音楽を中心に収録。 「来るべき世界」は1936年に公開されたH.G.ウェルズ原作のSF映画に付けられた音楽を、演奏会用に編曲したもの。 | ||
フィビヒ:交響曲第1番/交響曲第2番 | アンドルー・モグレリア指揮 ラズモフスキーso. | |
チェコ国民楽派の代表的作曲家ながら、やや陰に隠れているフィビヒ。ロマン派の王道を行く4楽章構成の交響曲はとても聴きやすく、その発見を喜べること間違いなし。 | ||
タールベルク(1812-1871): ピアノ協奏曲/ ベートーヴェンの思い出 (ベートーヴェン「交響曲第7番」による大幻想曲)/ 夜想曲/イタリア風カンツォネッタ/ ピアノのための四分休止/メロディと変奏曲 |
フランチェスコ・ニコロージ(P) アンドルー・モグレリア指揮 ラズモフスキーso. | |
リストと比肩する名手として、時代を席巻した名手タールベルク。ロマンティックな「ピアノ協奏曲」、ベートーヴェンの「交響曲第7番」第2楽章や「交響曲第5番」第4楽章の旋律を使った「大幻想曲」など、聴きどころ多数。 | ||
スーク(1874-1935): 交響詩「夏のおとぎ話」Op.29/ 交響詩「冬物語」Op.9 |
アンドルー・モグレリア指揮 スロヴァキア放送so. | |
「スークの名前は知っていても曲は聴いたことがない」という方には最適の一枚。R.シュトラウスやディーリアス、ダンディなどを思わせる叙情的な「夏のおとぎ話」は、 スークのミニ・ブームをおこすだけの魅力を備えている。 | ||
カセッラ(1883-1947): パガニニアーナ (管弦楽のためのディヴェルティメント)/ セレナータ(室内管弦楽のための)/ 「瓶」(交響組曲) |
クリスティアン・ベンダ指揮 スイス・イタリア管弦楽団 | |
ピツェッティ、マリピエロと並ぶイタリア近代音楽のリーダー的存在カセッラの、駄評的な管弦楽作品集。「パガニニアーナ」はその名の通り、パガニーニの「カプリース24番」 などをモチーフに新古典主義の作風で料理した躍動的な曲。他の2曲も、初期のストラヴィンスキーを彷彿とさせる新鮮感覚の音楽。 | ||
オトテール(1673-1763):フルート作品集 Vol.2 「前奏曲の技法」~プレリュード ト短調/ フルートその他の楽器と通奏低音のための小品集第2巻 ~4つの組曲/ 2つの高音楽器のための組曲集~組曲第1番 |
フィリップ・アラン=デュプレ (バロック・トラヴェルソFl) ローレンス・ポティエ(リコーダー) ジャン=フランソワ・ブジェ(Fl) フィリップ・ピエルロ(ガンバ) ヤスコ・ウヤマ=ブヴァール(Cemb) | |
フルートの名手にして教則本の作者でもあるオトテールは、「管の国フランス」の評価を決定づけたひとり。その彼が当時の楽器の可能性を120%引き出した、芳醇な香りのするバロック音楽。宮殿の大広間で聴くような、気高く落ち着いた音楽の味わいは、聴く人を幸せにしてくれることだろう。 | ||
スウェーデン管弦楽曲集第2集 ラーション、フルメリー、ブルムダール、 アッテルベリ、ラングストレムの作品 |
ペッター・ スンドクヴィスト指揮 スウェーデンco. サラ・リンドロフ(Fl)他 | |
オッコ・カムの指揮する第1集(8.553115)に続く、スウェーデンの叙情的な秘曲集の第2弾。フルメリーやアッテルベリの曲は、北欧の代表的な作品だと言っても過言ではなく、 北欧音楽ファンには絶対におすすめ。 | ||
トロンボーンの芸術 ホルスト:トロンボーンとオルガンのための二重奏曲 シフマン:間奏曲Op.53 ヘーザー:ロマンス ギルマン:交響的小品Op.88/ コラール(ブラウンシュヴァイク教会法令集) リスト:ホザンナ クロール:神聖なシンフォニア「イエスは我が喜び」 ベルーケ:幻想曲Op.58 ゲンツマー:ソナタ |
アラン・トゥルーデル(Tr) パトリック・ウェッド(Org) | |
トロンボーン・プレイヤーにおすすめ。おおらかに歌う作品が多いが、同時にトロンボーンが優れたメロディ楽器であることを証明している。 | ||
フォルクレ(1672-1745):クラヴサン組曲集 Vol.2 [第2番/第4番/第1番~第1曲/ 第3番~第7曲(ジャン=バプティスト= アントワーヌ・フォルクレによる)/ 第5番~第1-3曲 |
リュック・ ボーセジュール(Cemb) | |
ルイ14世の宮廷でヴィオラ・ダ・ガンバ奏者・作曲家として一世を風靡した作曲家による作品集。ガンバの組曲から息子ジャン=バプティスト=アントワーヌ・ フォルクレが鍵盤楽器用に編曲した作品集であり、第1集(8.553407)をフォローする内容。 | ||
テレマン: ターフェルムジーク(食卓の音楽)より Vol.1 序曲(組曲) ホ短調/四重奏曲 ト長調/ フルート、ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 イ長調 |
黄金時代o. | |
テレマン: ターフェルムジーク(食卓の音楽)より Vol.2 第1巻 より [三重奏曲 変ホ長調/ソナタ ロ短調/終曲 ホ短調] 第2巻 より[序曲(組曲)ニ長調] |
黄金時代o. | |
ピリオド楽器使用。 | ||
ブラームス:四手のためのピアノ作品全集 Vol.4 セレナード第1番/セレナード第2番(共に作曲者編) |
ジルケ=トーラ・マティーズ(P) クリスティアン・ケーン(P) | |
四手シリーズ第4集は、オーケストラ曲としておなじみ、2曲の「セレナード」を一挙収録。作曲者の手による版であり、曲の構成やメロディのよさがダイレクトに伝わって来る。 | ||
アルヴェーン(1872-1960):管弦楽曲集 Vol.2 ダラ狂詩曲(スウェーデン狂詩曲第3番)/ 岩礁の伝説Op.20/ 交響曲第3番Op.23 |
ニクラス・ヴィレン指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
近代スウェーデンの“ロマン派”作曲家による、いかにも北欧風の爽やかさ+広大な空間を思わせるゆったりした雰囲気に満ちた音楽。「グリーグやシベリウスの次に聴く北欧の音楽」としても最適。 | ||
テレマン(1681-1767): 「ターフェルムジーク(食卓の音楽)」より Vol.3 ターフェルムジーク第2巻 より [四重奏曲 ニ短調/協奏曲 ヘ長調/三重奏曲 ホ短調/ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調/ 終曲 ニ長調] |
黄金時代o. | |
ピリオド楽器使用。テレマンの最高傑作を、順番にリリースするこのシリーズ。第3集もバロック音楽の王道的作品が並ぶ。 | ||
テレマン:「ターフェルムジーク」より Vol.4 第3巻~序曲(組曲)/四重奏曲/ 2つのホルンと弦楽のための協奏曲/三重奏曲/ オーボエと通奏低音のためのソロ・ソナタ/終曲 |
黄金時代o. | |
ピリオド楽器使用。「食卓の音楽」第4集は、他の巻と同様にテレマンの素晴らしい筆致が楽しめる「序曲(組曲)」にはじまり、室内楽編成の曲や協奏曲などを収録。 | ||
フォーレ: マズルカ/組曲「ペレアスとメリザンド」/ パヴァーヌ/ヴァルス・カプリス[第1番-第4番] |
ピエール=アラン・ヴォロンダ(P) | |
管弦楽の名作「ペレアスとメリザンド」「パヴァーヌ」を、作曲者によるピアノ版(「ペレアス~」の第2曲はコルトーの編曲)で聴ける一枚。ヴォロンダはパリ音楽院出身の中堅で、EMIにも録音があった。 | ||
クレランボー:シンフォニア集 [第7番「荘厳」/第6番「即興」/第5番「シャコンヌ」/ 第2番「至福」/第3番「豊饒」]、 フランス・カンタータ集より [第3巻第4番「ヘラクレスの死/ 第1巻第4番「ポリュフェモス」] |
リュック・コアドゥー(B) コンセール・スピリテュエルの ソリストたち | |
ヴィゼ(c.1650-1723):組曲 ホ短調/組曲 ト長調 コルベッタ(c.1615-1681): 王宮のギター/コンサート ホ短調/サラバンデ イ短調 |
エリック・ベロック(G/テオルボ) マッシモ・モスカルド(G/テオルボ) | |
小型で謎めいた音がする古い時代のギターとテオルボ(ギターの前身)を使った、バロック時代の作品集。クレマン・ジャヌカン・アンサンブルのベロックと、 コンセール・スピリチュエルのモスカルドの競演は、ファン注目。 | ||
エングルンド(1916-1999): 交響曲第2番「クロウタドリ」/ ピアノ協奏曲第1番/交響曲第4番「郷愁」 |
ニクラス・シヴェレーフ(P) ヨルマ・パヌーラ指揮 トゥルクpo. | |
「真のシベリウスの後継者」と言われ、そのロマンティックな作風が多くの共感を得ている、フィンランドの作曲家。副題の通り、鳥のさえずりを模した音型が登場する交響曲第2番など、北欧音楽ファンにはぜひおすすめしたい一枚。 | ||
バッハ:ピアノのためのトランスクリプション集 カンタータ第29番「神よ、われら汝に感謝す」 BWV.29~シンフォニア(サン=サーンス編)/ ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 BWV.1018~アダージョ/ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 BWV.1004~シャコンヌ(ジロティ編)/ トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565(レーガー編)/ パッサカリア ハ短調 BWV.582(ダルベール編)/ トッカータとフーガ ニ短調 「ドリア旋法」BWV.538(カバレフスキー編) |
リスト・ラウリアラ(P) | |
有名作曲家やピアニストによる編曲集。「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番」から転用されたBWV.29の序曲や、有名な「トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565」など、聴きどころがたくさんの1枚。特にカバレフスキー編の「ドリア旋法」は珍しい。 | ||
スーク(1874-1935):ピアノ作品集 6つのピアノ小品/母について/雰囲気 |
リスト・ラウリアラ(P) | |
かなり珍しいレパートリーながら、曲はロマンティックで叙情的なものばかり。管弦楽曲ばかりが聴かれるスークだが、実はこんな愛らしいピアノ曲もある。フィンランドのピアニストが好演。 | ||
アレンスキー(1861-1906): 組曲第2番「シルエット」/同第1番 同第3番(変奏曲 ハ長調) |
ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 モスクワso. | |
もともと2台のピアノのために作曲され、リムスキー=コルサコフ門下だったこの作曲者の優しい叙情性を味わえる3つの組曲を収録。ロシア民謡を主題にした第1番、 トルストイお気に入りだった第2番、「ローエングリン」前奏曲のような静けさを持つ主題を使った第3番は、それぞれ19世紀ロシア音楽の粋を聴かせてくれる。 | ||
フィールド: ピアノ協奏曲第2番/ピアノ協奏曲第4番 |
ベンジャミン・フリス(P) デイヴィッド・ハスラム指揮 ノーザン・シンフォニア | |
第1&3番(8.553770)に続く第2弾は、ショパンやメンデルスゾーンを彷彿とさせる、爽快系ロマン派の味わい。流れるような旋律で始まる第2番、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第4番」にも似た構成の第4番のカップリング。 | ||
ルトスワフスキ:管弦楽曲集 Vol.5 管弦楽のための協奏曲/ アンリ・ミショーの3つの詩/ ミ・パルティ/弦楽のための序曲 |
アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送so. カメラータ・シレジア | |
20世紀音楽の古典的名作とされる「管弦楽のための協奏曲」「弦楽のための序曲」、多彩な手法と演劇的要素を含む「アンリ・ミショーの3つの詩」を収録した第5集は、 ルトスワフスキ初心者にもおすすめ。ヴィヴィッドな録音と演奏も聴きもの。 | ||
マルティヌー:弦楽四重奏曲全集 Vol.1 弦楽四重奏曲[第1番/第2番]/3人の騎行者 |
マルティヌーSQ | |
管弦楽作品に人気が集まるチェコの作曲家だが、弦楽四重奏曲はやや東洋的な味わいや民族舞曲からの影響、フランス印象派の影響などが見え隠れする興味深い作品が多い。生涯7曲の弦楽四重奏曲を残したマルティヌーの全集第1弾となる当CDは、ラヴェルやフォーレの影響を思わせる洗練された雰囲気が特徴の「第1番」、よりボヘミア的な味わいが濃く内省的な「第2番」を収録。作曲家の名前を冠する栄誉を得た、次代のチェコ室内楽を担うマルティヌーSQの丁寧な演奏で。 | ||
マルティヌー(1890-1959):弦楽四重奏曲全集 Vol.2 弦楽四重奏曲第3番/弦楽四重奏曲第6番/ ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第1番/ ヴァイオリンとヴィオラのための3つのマドリガル |
マルティヌーSQ | |
第3番は12分30秒、第6番は21分と、コンパクトでありながらラヴェルやドビュッシーらの影響をはっきりと感じ取れる2曲の弦楽四重奏曲を収録。 弦楽器デュオの作品も含め、作曲者の名前を冠したチェコの団体が好演。 | ||
マルティヌー(1890-1959): 弦楽四重奏曲全集 Vol.3 [第4番/第5番/第7番「室内協奏曲」] |
マルティヌーSQ | |
作曲者の名を冠した団体によるシリーズ第3弾。弦楽四重奏曲中の最高傑作と言われ、作曲の門下生でもあった女性カプラローヴァへの音楽的ラヴレターでもある第5番、 新古典への転換を図った第7番他を収録。 | ||
テレマン(1681-1767):序曲=組曲集 変化/昔と今の諸国民/組曲 ニ長調 |
ニコラス・ウォード指揮 ノーザンco. | |
すでにいくつかの名演ディスクがある「昔と今の諸国民」は、誇張のない素直な音楽づくりで“バロック音楽の楽しさ”を存分に味わえる好演。 「これからテレマンを」「ヴィヴァルディやバッハ以外のバロックも」というリスナーに特におすすめしたい。 | ||
トムキンズ(1572-1656): 合唱曲・オルガン作品集(全15曲) |
ジェレミー・サマリー指揮 オックスフォード・カメラータ ロ-レンス・カミングス(Org) | |
バードやギボンズらとともに、ルネサンス黄金期のイギリスを代表する作曲家トムキンズ。大聖堂の空間が似合うポリフォニーとオルガン曲はとても聴きやすく、宗教的・貴族的な雰囲気も満点。 | ||
ベートーヴェン:バガテルと舞曲集 Vol.1 4つのピアノ小品/7つのレントラー/6つのレントラー/ 12のドイツ舞曲/メヌエット ハ長調/6つのメヌエット/ バガテル/2つのバガテル[WoO.52/WoO.56]/ 2つのバガテル/アレグレット |
イェネ・ヤンドー(P) | |
あまり優遇されているとは言い難いベートーヴェンの小品。だからこそナクソス価格で。4つのピアノ小品は「エリーゼのために」を含む曲集。 | ||
ベートーヴェン:バガテルと舞曲集 Vol.2 幻想曲Op.77/12のドイツ舞曲WoO.13/ 7つのコントルダンスWoO.14/ 6つのエコセーズWoO.83/メヌエットWoO.82/ アレグレットHess 69/ポロネーズOp.89/ バガテル「楽しい-悲しい」WoO.54/ロンドWoO.48/ 前奏曲WoO.55/ すべての長調による2つの前奏曲Op.39/ フーガHess 64/コンサート・フィナーレHess 65 |
イェネ・ヤンドー(P) | |
「小曲だから」とあなどれないベートーヴェン。ピアノ・ソナタに比肩する「幻想曲」や、貴族への献呈作品なども多数。 | ||
ベートーヴェン:バガテルと舞曲集 Vol.3 ロンド・ア・カプリッチョ「失われた小銭への怒り」/ アンダンテ・ファヴォリ WoO 57/ 2つのドイツ舞曲 Hess67/ロンドOp.51 Nos.1,2/ ロンド WoO 49/12のメヌエット WoO 7 |
イェネ・ヤンドー(P) | |
シリーズ第3弾はドイツ舞曲やメヌエットを中心としたセレクション。あまり顧みられることのない作品だが、ソナタ以外のピアノ曲を手軽にそろえるには好適。 | ||
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.10 [第8番/第7番/第9番/ト長調 Hob.XVI G1/ 第11番/ニ長調 Hob.XVII D11/ 第5番/第4番/第1番] |
イェネー・ヤンドー(P) | |
ピアノ学習者にもお勧めのヤンドーによるスタンダードな全集。それでいて演奏の魅力を失わないのはこの人ならでは。 | ||
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.9 [第47番(旧第19番)/変ホ長調(旧第17番)/ 第5番 ニ長調(旧第28番)]/ アリエッタと12の変奏/アレグレット/ アダージョ ト長調/アレグレット/ アダージョ ヘ長調/幻想曲 ハ長調(奇想曲) |
イェネ・ヤンドー(P) | |
ヤンドーのシリーズ第9弾は、ソナタ、変奏曲や断章などの小品も含む、こだわりの一枚。 | ||
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲集 Vol.1~ カール・キムによる編曲集 ト長調(ピアノ三重奏曲第2番) 変ロ長調(ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」) ヘ長調(ホルン・ソナタ ヘ長調) |
メタモルフォーシス五重奏団 | |
ベートーヴェンと同時代の作・編曲家、そして有名なオーボエ奏者だったキムが、良く知られる室内楽曲を弦楽五重奏用に編曲した作品集第1弾。 ブダペスト祝祭o.のトップ奏者たちにより、オリジナル作品であるかのように響く。ベートーヴェン・ファン必聴。 | ||
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲全集 P.79 RV.443/P.83 RV.445/P.78 RV.444/P.262/RV.442/ P.440 RV.441/協奏曲「羊飼の女」P.204 RV.95 |
ラースロー・ ケチョケメーティ (リコーダー) ラースロー・ツィドラ (リコーダー) タマーシュ・ザライ (Vn/リーダー) ベーラ・ホルヴァート(Ob) イシュトヴァーン・ ハーテンシュテイン(Fg) ジェルジ・エーデル(Vc) ボルバーラ・ ドボジ(Cemb) ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
今日「ピッコロ協奏曲」と呼ばれている3曲をソプラニーノ・リコーダーで演奏し、リコーダーのための協奏曲2曲とヴァイオリンを中心とした合奏協奏曲を収録した、 ちょっと珍しいヴィヴァルディの作品集。 | ||
シューマン:ピアノ三重奏曲集 Vol.1 [第1番/第2番] |
ウィーン・ブラームス三重奏団 | |
ピアノ四重奏曲・五重奏曲と並び、シューマンの情熱と内向性が花開いた室内楽の傑作。演奏は1993年にクレーメル主催の「ロッケンハウス音楽祭」でデビューした、中堅プレイヤーのトリオ。 | ||
シューマン:ピアノ三重奏曲集 Vol.2 ピアノ三重奏曲第3番/幻想小曲集/ カノン形式の6つの練習曲 (ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための) |
ウィーン・ブラームス三重奏団 | |
シューマン後期の代表作とも言える「ピアノ三重奏曲第3番」は、クララが「圧倒的な印象」と評したロマン主義の力作。演奏はロッケンハウス音楽祭でデビューし、ヨーロッパ全土で活動するウィーンのアンサンブル。 | ||
グラズノフ:管弦楽曲全集 Vol.9 フィンランド幻想曲/フィンランドのスケッチ/ カレワラ/カレリンネの追憶/祝典序曲/婚礼の行列 |
イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワSo. | |
一部作品しか聴かれないグラズノフだけに、交響曲全集とともに管弦楽曲集も貴重な存在。ロシア領時代のフィンランドを想起させる曲が並んだこのディスクは、他で聴けない曲も多数。 | ||
アグリーコラ(c.1446-1506):世俗作品集 運命の愛する人/さようなら、私の恋人/ すべてのよきものと共に/絶望した幸福の女神/他 |
ミヒャエル・ポッシュ指揮 アンサンブル・ユニコーン | |
フランスおよびイタリア各地で活躍したアグリーコラの作品は哀感の強いメロディを特徴とし、中世の世界に誘ってくれる。 | ||
D.スカルラッティ(1685-1757):ピアノ・ソナタ全集 Vol.4 ホ長調 K.215 L.323 P.281/ト短調 K.4 L.390 P.60/ ヘ長調 K.107 L.474 P.98/イ短調 K.532 L.223 P.536/ 変ホ長調 K.474 L.203 P.502/ニ短調 K.516 L.S12 P.523/ ハ短調 K.175 L.429 P.136/ハ長調 K.132 L.457 P.295/ ヘ短調 K.519 L.475 P.445/ロ長調 K.262 L.446 P.301/ ハ短調 K.99 L.317 P.135/ニ長調 K.443 L.418 P.376/ ハ短調 K.158 L.4 P.123/ホ長調 K.403 L.470 P.437/ 変ロ長調 K.550 L.S42 P.554/ト長調 K.470 L.304 P.379 |
ベアトリス・ロング(P) | |
カーティス音楽院に学んだアメリカの女性ピアニストが躍動感のある表情豊かな音楽を聴かせる。ピアノ学習者にとっても作品の性格が把握しやすい演奏。 | ||
ヴェックマン:オルガン作品集 Vol.1 | ヴォルフガング・ツェーラー(Org) | |
教会オルガニスト兼作曲家としてハンブルクの街における地位を築いていたヴェックマンは、知られざる作曲家のひとり。作品集第1集では重厚なハーモニーが耳に残る佳作を収録。 奏者自身によるライナーノーツと楽器紹介も魅力。 | ||
ヴェックマン:オルガン作品集 Vol.2 第二旋法のマニフィカト:カンツォン(ハ調)/ イエス・キリスト、汝は称えられよI/カンツォン/ いざ喜べ、愛するキリスト者の仲間たち/ トッカータ/カンツォン/第一旋法のフーガ/ おお、祝福されし光 |
ヴォルフガング・ツェーラー(Org) | |
使用楽器:聖ヤコビ教会、ハンブルク。 ヴェックマンはドイツ・バロックにおけるオルガンのスタイルを確立した作曲家として、また大バッハにも影響を与えた先駆者として、もっと評価されるべき作曲家。 | ||
20世紀管楽五重奏曲集 ヒンデミット:5つの管楽器のための小室内音楽 バーバー:夏の音楽 ラーション:管楽五重奏のための ディヴェルティメント「4つのテンポ」 ヤナーチェク:木管楽器のための六重奏曲「青春」 |
マイケル・トンプソン管楽五重奏団 | |
管楽アンサンブルのための、ちょっと珍しい作品ながら聴いてみると味わい深い秀作を集めた。響きのおもしろさを存分に味わえるヒンデミットや、暑い夏のけだるさを思わせるバーバーほか、どれも個性的な曲ばかり。 | ||
グラズノフ(1865-1936): 運命の歌Op.84/性格的組曲Op.9/ 前奏曲/ 「ウラディーミル・スタソフの想い出に」/ 「リムスキー=コルサコフの想い出に」 |
イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワso. | |
初期の「性格的組曲」をのぞいて、録音されることが稀な3作品に注目。重厚かつ叙情的な世界が広がり、ロシア聖歌を思わせる荘厳な旋律などが現れ、消えて行く。 友人2人を送る曲は“静”“祈り”にあふれた作品。 | ||
リムスキー=コルサコフ: 組曲「パン・ヴォエヴォーダ」Op.59/ 音画「サトコ」Op.5/ ロシアの主題による序曲Op.28/ 歌劇「5月の夜」序曲/ 歌劇「貴族夫人ヴェーラ・シェロガ」Op.54 ~序曲、子守歌 |
イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワso. エレナ・オコリシェヴァ(Ms) | |
ロシア近代音楽の色彩的な管弦楽曲が好きな人なら、R=コルサコフは必聴。「シェエラザード」の次に進む一枚としても最適の作品が並ぶが、特に録音が少ない「パン・ヴォエヴォーダ」「貴族夫人ヴェーラ・シェロガ」に注目。 | ||
プレトリウス:テレプシコーレからの舞曲集 | フェーンレーフ指揮 ヴェストラ・アロス・ ピイヤパーレ | |
珍楽器や怪しげな楽器が登場する舞曲集「テレプシコーレ」。中世の乱雑で活気のある音楽をいきいきと聴かせる。 | ||
シマノフスキ(1882-1937):ピアノ作品全集 Vol.3第3集 20のマズルカOp.50より[第13番-第16番]/ 12の練習曲 Op.33/ 4つのポーランド舞曲(「世界の民族舞曲」より)/ 前奏曲とフーガ 嬰ハ短調/ピアノ・ソナタ第1番 |
マーティン・ラスコー(P) | |
神秘的なハーモニーの作品に注目が集まるシマノフスキだが、ポーランドの民族的要素や近代的な作風も重要な側面。第3集ではそういった作品を紹介しながら、ショパンを意識した「ソナタ」で締めくくる。 | ||
クロンマー(1759-1831): 木管アンサンブルのためのパルティータ [Op.45-1/FVK1/45-2/FVK2/FVK2d] |
マイケル・トンプソン 管楽アンサンブル | |
ハイドン、ベートーヴェンと同時代のウィーン宮廷で活躍し、今では管楽アンサンブルのための名品を残したことで知られるクロンマー。 ウィーンの伝統的気品とふっくらしたハーモニーが、ロンドンの名手たちを得てよみがえる。 | ||
ウォルトン(1902-1983): 「スピットファイア」前奏曲とフーガ/ 協奏交響曲(1927年版)/ ヒンデミットの主題による変奏曲/ 「英語諸国民の歴史」のための行進曲 |
ポール・ダニエル指揮 イギリス・ノーザンpo. ピーター・ドノホー(P) | |
イギリスの雄壮さを一手に引き受けたようなウォルトンの管弦楽作品。第二次大戦の“空の英雄”の活躍を描いた映画から生まれた「スピットファイア」や、盟友ヒンデミットの作品にヒントを得た変奏曲など、魅力がいっぱい。 | ||
ベルク:ピアノ・ソナタ シェーンベルク:3つのピアノ曲/6つの小さなピアノ曲 5つのピアノ曲:組曲/ピアノ曲(2曲) ヴェーベルン:変奏曲 |
ピーター・ヒル(P) | |
新ウィーン楽派3人の代表的なピアノ曲を、この1枚で網羅。マーラー晩年のロマンを受け継ぐベルクのソナタ、硬質のミニチュアが集約されたシェーンベルク作品、12音の集大成とも言われるヴェーベルン作品。メシアンやストラヴィンスキーを得意とするヒルが、陰影に富んだ演奏を聴かせる。 | ||
ストラヴィンスキー(1882-1971):ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ/ピアノのための「5本の指で」/ ピアノ・ラグ・ミュージック/タンゴ/コラール/ セレナード イ調/「ペトルーシュカ」からの3楽章 |
ピーター・ヒル(P) | |
有名な「ペトルーシュカ」からの3楽章を始め、オールド・ジャズの影響を受けた小品などを集めた一枚。1919年-1940年という、さまざまな実験的作風を試行していた時期の産物である。 | ||
ガブリエリ:金管のための作品集第2集 [12声のカンツォーナ/カンツォーナ第5番/ ソナタ第18番/4声のカンツォーナ第2番/ 第1施法による8声のカンツォーナ/ソナタ第19番/ カンツォーナ第2番/第8施法による12声のソナタ/ 4声のカンツォーナ第3番/カンツォーナ第12番/ カンツォーナ第3番/カンツォーナ第6番/ 4声のカンツォーナ「錯乱した女」/ 12声のカンツォーナ第16番] |
エリク・クリーズ指揮 ロンドン・シンフォニー・ オーケストラ・ブラス | |
吹奏楽ファン&プレイヤーはじめ、金管楽器プレイヤー、古楽ファンなどに幅広く知られるガブリエリの作品集。パワフルな音とコラール風のハーモニーが楽しめる。演奏はロンドン各有名オケのメンバーが中心。 | ||
ブラームス:モテット集 祝辞と格言Op.109/アヴェ・マリアOp.12/ 2つのモテットOp.74/2つのモテットOp.29/ 詩篇第13番 「主よ、いかに永くわれを忘れたまいしや」Op.27/ 3つのモテットOp.110/ 宗教的歌曲「惜しみなくあたえよ」Op.30 |
ロバート・ジョーンズ指揮 セント・ブライド教会cho. マシュー・モーリー(Org) | |
交響曲やピアノ作品などでもしばしば登場する宗教音楽的要素を、深く追求したいならこの一枚を。深いハーモニー、交錯する旋律、感動的な宗教観などが混在し、ブラームスの心のルーツへ近づけるかもしれない。 | ||
エルガー: 交響的習作「ファルスタッフ」/ 悲歌Op.58/バレエ音楽「真紅の扇」Op.81 |
デイヴィド・ロイド=ジョーンズ指揮 イギリス・ノーザンpo. | |
シェイクスピアの有名な戯曲をモチーフにした「ファルスタッフ」は、エルガーの管弦楽作品中最高のできばえと評価する人も多く、確かに英国では人気の高い作品。 「エニグマ変奏曲」や「チェロ協奏曲」の次に聴くのも一案。「悲歌」の心を揺さぶるメロディも必聴もの。 | ||
ブリテン:ヴァイオリン協奏曲/チェロ交響曲 | レベッカ・ヒルシュ(Vn) ティム・ヒュー(Vc) 湯浅卓雄指揮 BBCスコットランドso. | |
ブリテン特有の重厚なハーモニーが聴ける2つの協奏作品。特にロストロポーヴィチのために書かれた「チェロ交響曲」は、深い精神性をたたえたチェロとオーケストラの語り合いが聴きもの。両曲ともパッサカリア楽章が圧巻。 | ||
アイアランド(1879-1962):ピアノ作品集 Vol.2 メリー・アンドルー/引き船道/狂詩曲/2つの小品/ 飾り物/子供たちのスケッチブックからの一葉/ ソナチナ/3つのパステル画/2つの小品/夏の夜 |
ジョン・レナハン(P) | |
イギリスの作曲家による、気品と素朴さのあるピアノ小品集。音による風景画的な味わいもあり、ガーデニングやアフタヌーン・ティーといったイギリスのイメージに、かなり近い音楽だと言える。 | ||
マンフレディーニ(1684-1762): 合奏協奏曲集Op.3(全12曲) |
ヤロスラフ・クレチェク指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
第12曲が「クリスマス協奏曲」として知られるこの曲集は、モナコ宮廷に仕えていた時代の作品。端正で落ち着いた雰囲気を持った、後期バロック音楽の代表作。 | ||
スヴェンセン: 交響曲第1番 ニ長調Op.4/交響曲第2番 変ロ長調Op.15 |
ビャルテ・エングスト指揮 ボーンマスso. | |
シベリウス:ピアノ作品全集 Vol.1 6つの即興曲集/ピアノ・ソナタ/10の小品集 |
ホヴァール・イムセ(P) | |
管弦楽作品ばかりがシベリウスの魅力にあらず。「こんなに可憐な曲を書いていたのか」と驚く、比較的初期の作品集。弦楽のために編曲された曲もあり、シベリウス・ファンには新しい発見が多い一枚だろう。 | ||
J.J.ベンダ&F.ベンダ:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.1 J.J.ベンダ(1713-1752):ヴァイオリン協奏曲 ト長調 F.ベンダ(1709-1786):ヴァイオリン協奏曲[ニ長調/ニ短調] |
ヨゼフ・スーク、 アリアン・ プフィスター(Vn) クリスティアン・ベンダ指揮 スークco. | |
18世紀チェコの中心的作曲家として、また音楽一族として知られるベンダ兄弟(2人とも宮廷ヴァイオリニストを務めた)による作品を、一族の子孫であるクリスティアンが指揮。しかもソリストが、あのスークという豪華な一枚。 | ||
シンディング(1856-1941):歌曲集(全28曲) | ボディル・アルネセン(S) エルリンク・ラグネル・エリクセン(P) | |
グリーグに続くノルウェーの代表的作曲家シンディング。彼の魅力が凝縮された歌曲集は、静かで清らかな北欧ロマンを形にしたような、美しいメロディにあふれている。声楽ファン、北欧音楽ファンは隠れた傑作をお聴きのがしなく。 | ||
ニルセン:弦楽四重奏曲集 Vol.1 [第3番Op.14/第4番Op.44] |
オスロSQ | |
交響曲や協奏曲に注目の集まるニルセンだが、弦楽四重奏曲も録音が多く人気のある作品。第3&第4番は、まだ交響曲など主要作品を手がける以前の作品で、伸び伸びとした明るいロマンにあふれた音楽。 | ||
ニルセン: 弦楽四重奏曲第1番(1898年改訂版)&第2番 |
オスロSQ | |
8.553907に続くシリーズ第2弾は、比較的初期に作曲された2曲を収録。力強く深刻に始まる第1番は後期ロマン派の影響を大きく受け、 情熱的な歌心がある第2番はシューマンすら想起させる。 | ||
ムファット(1653-1704):オルガン作品集 Vol.1 オルガン音楽の練習(第1集:トッカータ第1番-第8番) |
マルティン・ハーゼルベック(Org) | |
リュリに教えを受け、パリ、ウィーン、ザルツブルク等の音楽都市で研鑽を積んだムファット。17世紀の仏、独、伊の音楽スタイルを統合したとされる彼がウィーンで皇帝レオポルド一世に捧げたこの作品は、トルコ的な要素も加えており当時のオルガン技巧の見本市ともいえる作品。古楽界の鬼才マルティン・ハーゼルベックがオーストリアのクロスターノイブルク修道院のオルガンを用いて演。 | ||
デュプレ(1886-1971):オルガン作品集 Vol.4 オルガンのための3つの前奏曲とフーガ/ 「神の御子は今宵しも」による変奏曲/ 聖オーエンのステンドグラスOp.65/ 79のコラールOp.28より [第7番-第12番/第42番-第47番]/ 瞑想/「テ・デウム」のパラフレーズOp.43 |
ジャネット・ フィッシェル(Org) | |
色彩的なオルガン曲で注目されつつあるデュプレ作品の第4集。冒頭の躍動的な音楽、有名なクリスマス・ソングを主題にした変奏曲、 心が安まるコラール集など、デュプレの魅力を1枚で味わえるような選曲。中でも「瞑想」が、小品ながら印象的。 | ||
デュプレ(1886-1971):オルガン作品集 Vol.8 古いノエルによる変奏曲/3つの前奏曲とフーガ/ サンフォニー・パッション |
シュテファン・エンゲルス(Org) | |
カール・ゲッケル製オルガン使用第8集はトラディショナルのクリスマス・ソングを主題に使った「変奏曲」、バッハへの称賛を音楽に込めた「前奏曲とフーガ」、そしてキリストの受難物語を色彩的な音色で表現したサンフォニー・パッション」を収録。 | ||
デュプレ(1886-1971):オルガン作品集 Vol.10 スケルツォ/16のコラール集(ティトルーズの墓)/ 受胎告知(パイプオルガンのための2つの瞑想)/ 「79のコラール集」より[第1番-第6番]/3つの賛歌 |
マイケル・キーリー(Org) | |
使用楽器:イリノイ、ダンヴィル、聖ヤコブ合同メソジスト教会のバザード製オルガン。 シリーズ第10集は、これまで何曲かずつをリリースしてきた「79のコラール集」からの6曲、聖母マリアへの受胎告知や、16~17世紀にラテン語の賛歌を執筆した修道士ティトルーズへのオマージュなど、宗教的な作品を集めたもの。 | ||
クレープス:オルガン作品集 Vol.1(全10曲) | ゲアハルト・グナン(Org) | |
ライプツィヒの聖トーマス教会でオルガンを学び、やがて同地に赴任して来た大バッハの教えを受けたというクレープス。コープマンらに師事した俊英グナンが、大胆に演奏する。 ヴァインガルテン、ガーブラー製オルガン使用。 | ||
レーガー:オルガン作品集 Vol.2 [序奏とパッサカリアとフーガホ短調Op.127/ 9つの小品Op.129/コラール前奏曲Op.135a] |
ルトガー・ローマン(Org) | |
第1集は8.553926で出ている。[内容:オルガンのための10の小品Op.69/4つの前奏曲とフーガ Op.85~第1番 嬰ハ短調/同~第2番 ト長調/同~第3番 ヘ長調;ベルナルト・ハース(Org)] | ||
グラズノフ:管弦楽曲全集 Vol.14 ロシアの主題による変奏曲 (リャードフ、R=コルサコフらとの共作)/ ピアノ協奏曲[第1番/第2番] |
オクサナ・ヤブロンスカヤ(P) ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 モスクワso. | |
徹底的にロマンティックで、いわゆるロシア的な情感がふんだんに盛り込まれ、チャイコフスキーとラフマニノフの間を埋めるロシア的名作ながら、意外に録音の少ないピアノ協奏曲(2曲)と、ロシア作曲家の競演となった「変奏曲」(グラズノフは第6変奏=フィナーレを担当)のカップリング。ヤブロンスカヤ母子の共演で! | ||
プーランク:ピアノ作品集 Vol.2 メランコリー/3つの常動曲/フランス組曲/ フランセーズ/アルベール・ルーセル氏の名に よる小品/バディナージュ/ナゼールの夜会/ ユモレスク/バッハの名による即興的ワルツ/ 5つの即興曲(1939年改訂版)/プレスト 変ロ長調 |
オリヴィエ・カサール(P) | |
生誕100年を記念したピアノ曲シリーズ第2弾は、有名な「ナゼールの夜会」や「フランス組曲」のピアノ版ほか、なかなか聴くチャンスのないイキな小品も加えた一枚。 パリ音楽院出身のカザールによる演奏で。 | ||
プーランク:ピアノ作品集 Vol.3 主題と変奏/15の即興曲/3つの小品/ ナポリ/ピアノのための組曲/3つのノヴェレッテ |
オリヴィエ・カサール(P) | |
エディット・ピアフに捧げたノスタルジックな曲を含む「15の即興曲」や、爽快な明るさが地中海の光を思わせる「ナポリ」などを収録。エネルギッシュなカザールの演奏は、リズムをはっきりと打ち出している。 | ||
グラズノフ:管弦楽曲全集 Vol.11 コンチェルト・バッラータ/吟遊詩人の歌/ チェロと管弦楽のための2つの小品/ 悲歌「ゴーゴリの思い出に」/悲歌「英雄の思い出に」 |
アレクサンドル・ルディン(Vc) イゴール・ゴロフスチン指揮 モスクワso. | |
チェロをフィーチャーした作品集。華麗なテクニックを披露するのではなく、チェロの持つ深い音色と豊かな「歌」を前面に出した作品ばかりで、ロシア風ロマンに心を打たれる。 | ||
アントン・ツィンマーマン(1741-1781): 弦楽四重奏曲第1番/同第2番/同第3番 |
ムジカ・エテルナのソリストたち | |
旧チェコスロヴァキアのTrevakレーベル;0015からの移行再発売。 作曲者はモーツァルトと同時期を生き、ハンガリーで活躍。ハイドンと同じスタイルと歌心にあふれた曲調の作品を、ピリオド楽器のアンサンブル(A=430Hz)が抒情的に演奏している。 | ||
クリスティアン・カンナビヒ(1731-1798): 交響曲集 Vol.1 [第59番 ニ長調/第63番 ニ長調/第64番 ヘ長調/ 第67番 ト長調/第68番 変ロ長調] |
ヴィクトール・ルーカス指揮 ルーカス・コンソート | |
録音:1996年2月、バンベルク・シンフォニー・コングレス・ホール、ドイツ。 他人の悪口では天下一品のあのモーツァルトがマンハイムを訪れた際、何と当地のオーケストラと指揮者を褒めたという。その指揮者が誰あろうカンナビヒ。現在では忘れられている彼は、作曲家としても70曲にも達する交響曲を作曲した。当盤の冒頭を聴けば、18世紀の音楽が好きな方ならはまってしまうこと請けあい。ベートーヴェンばりの力強さ、イタリア留学体験が生きる美しいメロディ・・・。ハイドンやモーツァルトと時代が重なったのが不運だとしか言いようがない。ドイツ物に定評のあるバンベルク響のメンバーから成る室内管弦楽団の演奏も抜群。 交響曲集 Vol.2:8.554340[第47番-第52番](演奏者は異なります)。 | ||
アルヴェーン: 交響曲第1番/祝典序曲/「山の王」組曲/ ウプサラ狂詩曲(スウェーデン狂詩曲第2番) |
ヴィレン指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
スウェーデン屈指のシンフォニスト、アルヴェーンの管弦楽シリーズ。第1弾は、勇壮で誇り高い「祝典序曲」、民族色と叙情美がほどよくミックスされた「山の王」、 シベリウスを思わせる「ウプサラ狂詩曲」、北欧のシンフォニストとして内外にその名を知らしめた「交響曲第1番」と、アルヴェーンの名作を集めたセレクション。 | ||
ベールヴァルド(1796-1868):ピアノ五重奏曲全集 [第1番/第2番/イ長調~2つの楽章] |
ベンクト=オーシェ・ルンディン(P) ウプサラ・チェンバー・ソロイスツ | |
メンデルスゾーンのような叙情と情熱をバランスよく備えたベールヴァルドの室内楽は、まだまだ「秘曲」に属する作品。しかし北欧音楽ファンはもちろん、ドイツ・ロマン派ファンにもアピールできる魅力を持っている。 | ||
ハイドン:ピアノ変奏曲集 アリエッタと20の変奏 Hob.XVII:2 主題と6つの変奏「やさしく快適」Hob.XVII:5 カプリッチョ「8人のへぼ仕立屋に違いない」XVII:1 アリエッタと12の変奏 XVII:3/ 「神よ守りたまえ」による変奏曲(Hob.XVIIa:1による) ディヴェルティメント「先生と生徒」Hob.XVIIa:1 (ピアノ4手連弾ピアノのための)(*) |
イェネ・ヤンドー(P) ジュジャ・コラール(P;*) | |
ピアノ・ソナタ全集を進行中のヤンドーによる、補完的な価値もある変奏曲集。この1枚で変奏曲はほぼそろっており、モーツァルトやベートーヴェンへとつながっていく古典派ピアノ変奏曲のルーツを聴くことができる。 | ||
ディッタースドルフ:3つの標題付シンフォニア [イ短調「作曲家の錯乱」/ニ長調「感情の戦い」/ イ長調「5つの国の趣きで」] |
ウーヴェ・グロッド指揮 ファイローニo. | |
L.ホフマン(1738-1793): オーボエ協奏曲(Badley C2)/ オーボエとチェンバロのための協奏曲(Badley F1)/ オーボエとチェンバロのための協奏曲(Badley C1)/ オーボエ協奏曲(Badley G1) |
シュテファン・シーリ(Ob) イェネ・ヤンドー(Cemb) ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
ハイドンやモーツァルト・ファンには特におすすめしたい作曲家、L.ホフマン。ウィーンで活躍した彼の作品は既発売の交響曲やフルート協奏曲(瀬尾和紀のソロ)でもおなじみ。 ヤンドーがチェンバロを弾いているのも一興。 | ||
ルール・ブリタニア~プロムス・ラストナイトの定番曲集 ウォルトン: 戴冠式行進曲「王冠」/ 戴冠式行進曲「王の宝玉と杖」/イェルサレム パリー:我喜べり エルガー:「エニグマ」変奏曲Op.36~ニムロッド/ 行進曲「威風堂々」第1番 ウッド:イギリスの海の歌による幻想曲 マルコム・アーノルド: 序曲「タモシャンター」Op.51 |
ポール・ダニエル指揮 イギリス・ノーザンpo. リーズ・ フェスティヴァルcho. | |
ハイドン:弦楽四重奏曲集 (「プロシャ王」四重奏曲より) [第47番/第48番/第49番] |
コダーイSQ | |
地味ながら“いい仕事”でハイドンの全貌に迫るシリーズ最新盤は、モーツァルトの「プロシャ王カルテット」と並び称されるプロイセン王への献呈作品。 第48番の第2楽章は「夢」、第49番の第4楽章は「蛙」または「火事の家」「ウィーンの競艇」などいくつものニックネームを持つことでも有名。第44番から第46番(Op.50-1, 2, 3)も好評発売中(8.553984)。 | ||
ソル:6つのバガテル「わが倦怠」Op.43/ 24の斬新的な小品Op.44/ 6つの小品「やってみましょう」Op.45 |
ジェイソン・ヴィーオ(G) | |
ヴィラ=ロボス(1887-1959):ギター独奏曲全集 ショーロス第1番/ブラジル民謡組曲 12のエチュード/5つの前奏曲 |
ノーバート・クラフト(G) | |
この1枚でヴィラ=ロボスのギター作品を網羅。 | ||
ヴァイス:リュートのためのソナタ集 Vol.2 [第5番/第25番/第50番] |
ロバート・バート(リュート) | |
大バッハのすぐ後に生まれ、スカルラッティ親子やコレルリから学んだヴァイスは、節度と気品のあるバロック組曲形式のリュート作品を多数残した。 | ||
モシュコフスキ: ピアノ協奏曲 ホ長調Op.59/組曲「異国よりの」Op.23 |
マルクス・パヴリク(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso. | |
ムファット(1653-1704):オルガン作品集 Vol.2 「オルガン音楽の練習」(1690)~第2部/ シャコンヌ ト短調/パッサカリア ト短調/ 新しきサイクロプスのハーモニー |
マルティン・ハーゼルベック(Org) | |
ツヴェットル協同教会のオルガン使用。 | ||
ベンダ・ファミリーのヴィオラ・ヴァイオリン協奏曲集 J.A.ベンダ(1722-1795):ヴィオラ協奏曲 ヘ長調 F.ベンダ(1709-1786):ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 J.A.ベンダ: ベンダの嘆き(クリスティアン・ベンダによるチェロ版) |
ヨゼフ・スーク(Va) アリアン・プフィスター(Vn) クリスティアン・ベンダ(Vc) 指揮スークco. プラハco. | |
チェコの音楽名家であるベンダ・ファミリーの作品シリーズ。家系であるクリスティアンとアリアン・プフィスターを中心に、日本でもおなじみの大家スークを迎えて、チェコ古典派の真髄を聴かせる。 | ||
スクリャービン:前奏曲全集 Vol.1 前奏曲Op.2-2/左手のための前奏曲Op.9-1/24の前奏曲Op.11/ 6つの前奏曲Op.13/5つの前奏曲Op.15/ 5つの前奏曲Op.16/7つの前奏曲Op.17 |
エフゲニ・ザラフィアンツ(P) | |
スクリャービンの残した多くの「前奏曲」を、作品番号順に並べて生涯を追う企画の第1集。官能的なショパンとでも呼びたい初期の作品に始まり、1896年作曲のOp.17まで、その変遷を感じながら楽しめる内容になっている。 | ||
オッフェンバック/ロザンタール編曲: パリの喜び/オッフェンバッキアーナ |
マニュエル・ロザンタール指揮 モンテカルロpo. | |
録音:1996年6月2日-6日、モンテ=カルロ。 有名なカンカンをはじめ、オッフェンバックのオペレッタ等から珠玉のメロディを、フランスの名指揮者ロザンタール(1904-2003)が抜粋&メドレーにした傑作。仏 EMI への録音が有名だったが、この巨匠最後の録音は90代にしてタクトをとった感動的な演奏(ただしアシスタントとして、ジャン=リュック・タンゴーの名がクレジットされている)。 #国内代理店の取り扱いが終了しており、海外からお取り寄せするため、時間がかかり高額となります。 | ||
カセッラ:9つの小品Op.24/子供のための11の小品Op.35/ B-A-C-Hの名による2つのリチェルカーレOp.52/ 6つの練習曲Op.70 |
ルカ・バレリーニ(P) | |
テレマン(1681-1767):リコーダーのための組曲と協奏曲集 リコーダー、弦楽と通奏低音のための組曲 イ短調/ リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調/ リコーダー、フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ短調/ リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲ヘ長調 |
ダニエル・ロテルト(リコーダー) エルケ・マルタ・ウンバッハ(Fl) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
テレマン(1681-1767): 組曲 ト長調「ドン・キホーテのブルレスカ」 組曲 ニ短調/組曲 変ホ長調「ラ・リラ」 |
ニコラス・ウォード指揮 ノーザンco. | |
イギリスのマンチェスターを本拠とする演奏家たちのテレマンは、曲の持つ豊かさ、優雅さ、麗しさを表出して、万人が抱くバロック音楽のイメージを再現する。舞曲を集めたこれらの作品は、テレマン入門にも最適。 | ||
パデレフスキ:ピアノ協奏曲/ポーランド幻想曲/序曲 | ヤニナ・フャルコヴァスカ(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送so. | |
随所にショパン的なパッセージを盛り込んだ、大ピアニストの代表作。第2楽章「ロマンツァ」の可憐さや、「ポーランド幻想曲」での民族性など、ショパン・ファンにぜひおすすめしたい隠れた秀作。 | ||
テレマン:ターフェルムジーク(全曲) | オーケストラ・オヴ・ ザ・ゴールデン・エイジ | |
既発売のCD4枚のボックス・セット化。 | ||
デュプレ:オルガン作品集 Vol.5 「79のコラール」から [かくも喜ばしき日/聖なる十戒]/ 夕べの鐘/我を哀れみたまえ/ オフェランド・ア・ラ・ヴァージュ/7つの小品 |
デルキャンプ(Org) | |
使用楽器:カサヴァン製。 ショパン、リストの音楽に敬意を表し聖母マリアに捧げられた「オフェランド・ア・ラ・ヴァージュ」、哀愁味あふれる交響詩のような「我を哀れみたまえ」をはじめ、 静かなハーモニーの中に哲学的な趣のある独特の味わいが見事。 | ||
コダーイ:チェロ作品集 Vol.2 J.S.バッハ「チェロとピアノのための 前奏曲とフーガ」(コダーイ編曲)/ チェロとピアノのためのソナティネ/ チェロとピアノのためのアダージョ/ チェロ独奏のためのカプリッチョ/ チェロとピアノのためのハンガリアン・ロンド/ ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 |
マリア・クリーゲル(Vc) ウィリアム・プリュシル(Vn) イェネ・ヤンドー(P) | |
抒情的なテーマを持つ「ソナティネ」「アダージョ」など、コダーイ作品の歌謡性が前面に出た作品集。深遠なバッハ作品編曲を含む。 | ||
ベック(1734-1809):6つのシンフォニア Op.1 Callen 1-6 | ドナルド・アームストロング指揮 ニュージーランドco. | |
バロックから前古典派への移り変わりが作品を通じて表れる時代の代表的作曲家。シュターミッツに学び、マンハイムからヴェネツィアへ。ハイドン作品やモーツァルト初期の曲などにも通じる、爽快な音楽。 | ||
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 シューマン:序奏と協奏的アレグロ |
イディル・ビレット(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立RSO | |
すでにラフマニノフをはじめとする作品で相性の良さを証明しているビレットとヴィトのコンビ。ブラームスとシューマンの名曲は、同じカプリングによるヤンドー盤(8.553182)との比較も一興。 | ||
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(*) シューマン:序奏とアレグロ・アッパッショナート |
イディル・ビレット(P) ズジスラフ・ワピィンスキ(Vc;*) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送カトヴィツェso. | |
ショパンの「ピアノ曲全集」(8.554527-41)で改めてそのピアニズムに注目が集まったビレットによるブラームスの協奏曲。緩急をつけたロマンティック・スタイルで、旋律の美しさを見事に表出している。代理店東日本担当一押し。 | ||
メシアン:ピアノ作品集 Vol.3 前奏曲集/4つのリズムの練習曲/カンテヨジャーヤー |
ホーコン・アウスタベ(P) | |
ドビュッシーの影響をもろに受けている初期の作品「前奏曲集」、そしてシェーンベルク世代とブーレーズ世代の橋渡しをしたリズム構造研究の落とし子的作品などを収録。 | ||
バックス(1883-1953): 交響曲第2番/交響詩「11月の森」 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
イギリスのシンフォニスト、バックスの交響曲シリーズ第2弾。まるで文芸大河ロマン映画の音楽を思わせる交響曲と、ドビュッシーやスクリャービンの影響を受けた、比較的初期の交響詩「11月の森」。 | ||
モンテヴェルディ(1567-1643):歌劇「オルフェオ」 | アレッサンドロ・カルミニャーニ(T) マリネッラ・ペンニッキ、 ロジータ・フリザーニ、 パトリツィア・ヴァッカーリ(S) カルロ・レポレ、 ガストーネ・サルティ(B) セルジョ・ヴァルトロ指揮 ボローニャ・ サン・ペトロニオ大聖堂 音楽聖歌隊のソリストたち 他 | |
15世紀中頃に創設された歴史的な団体(ピリオド楽器使用)とイタリア出身の歌手たちによる、「オペラの元祖」。古風で落ち着いた雰囲気で、他の名演と対抗。 | ||
カヴァリエーリ(c.1550-1602):魂と肉体の劇 | セルジョ・ヴァルトロ指揮 ボローニャ・サン・ペトロニオ 大聖堂の音楽聖歌隊ソリスト | |
現在知られている「オラトリオ」という形式の先駆的作品。 | ||
ロッシーニ(1792-1868)(フレデリク・ベル編): 管楽四重奏のためのソナタ第1番~第5番/ 管楽四重奏のためのソナタ第6番 (原曲;アンダンテと主題と変奏ヘ長調) |
マイケル・ トンプソン管楽Q | |
弦楽四重奏でも演奏される6つの作品をイギリスの名手たちが演奏。ロッシーニの美しい旋律を味わうと共に、管楽合奏音楽ファンの方々ならブリティッシュ・ウィンズの音を堪能できる一枚。 | ||
シベリウス:交響曲全集 Vol.1 交響曲第1番 ホ短調Op.39/交響曲第3番 ハ長調Op.52 |
ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. | |
サカリによるNAXOSへのシベリウス交響曲全集第1弾。他は、8.554266[交響曲第2番 ニ長調Op.43/付随音楽「テンペスト」第1組曲Op.109-2]、 8.554377[交響曲第4番 イ短調Op.63/交響曲第5番 変ホ長調 Op.82]、8.554387[交響曲第6番 ニ短調Op.104/付随音楽「テンペスト」第2組曲Op.109-3/交響曲第7番 ハ長調Op.105]で出ている。 | ||
ブラームス:四手のためのピアノ作品全集 Vol.5 ドイツ・レクイエム(作曲者自身による編曲) |
ジルケ=トーラ・マティーズ(P) クリスティアン・ケーン(P) | |
壮大な傑作を作曲者自身による四手ピアノ版で。原曲が厚みのある音楽だけに「骨組み」を聴くような趣もあるが、ブラームス特有の和声や対位法の素晴らしさが、手に取るようにわかる。 | ||
ブラームス:4手のためのピアノ作品全集 Vol.9 ピアノ協奏曲第1番(連弾版;1864) 大学祝典序曲(ロベルト・ケラー編曲) |
ジルケ=トーラ・マティース、 クリスティアン・ケーン(P) | |
Vol.8 と商品型番が前後している。曲の骨組みを学ぶのに最適の音源。 | ||
ブラームス:4手のためのピアノ作品全集 Vol.8 交響曲第4番/悲劇的序曲 |
ジルケ=トーラ・ マティース(P) クリスティアン・ケーン(P) | |
交響曲第4番は特に和声進行などが興味深い作品だけに、ブラームスの意図を明確に聴くことができる4手ピアノ版は存在価値が大きい。 Vol.1:8.553139/Vol.2:8.553140/Vol.3:8.553654/Vol.4:8.553726/Vol.5:8.554115/Vol.6:8.554119/Vol.7:8.554822。 | ||
ブラームス:4手のためのピアノ作品全集 Vol.6 交響曲第1番/ドイツ軍勝利の凱旋歌 |
ジルケ=トーラ・マティーズ、 クリスティアン・ケーン(P) | |
交響曲第1番は、和声やリズムの構造がはっきりとわかるこの演奏で、作品の新しい魅力を探すことができる。 | ||
ブルックナー: 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 (ハース校訂1878/80年版) |
ゲオルク・ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
ナクソスの「ミスター・ブルックナー」による有名曲。ノーマルに通常のハース版を使用。 | ||
ガブリエリ:金管のための音楽 Vol.3 [エコー効果の第12旋法による10声のカンツォーナ/ 第15カンツォーナ/第1カンツォーナ/ 第12旋法による10声のカンツォーナ第2/ 第4旋法による15声のカンツォーナ/ 4声の第4カンツォーナ/ 第7旋法による8声のカンツォーナ第1/ 第12旋法による8声のカンツォーナ/ 第10カンツォーナ/第4カンツォーナ/ 第1旋法による10声のカンツォーナ/ 第21ソナタ/第20ソナタ |
エリク・クリース指揮 LSOブラス ジョン・オーライ(Org) | |
ガブリエリの金管曲が3枚目とはさすがナクソス。LSO団員を中心としたプレイヤーによる見事のブリティッシュ・ブラスの競演、吹奏楽プレイヤー必携! | ||
ヴァンハル(1739-1813):交響曲集 Vol.2 変ロ長調(Brian Bb3)/ニ短調(Brian d2)/ト長調(Brian G11) |
アンドルー・ワトキンソン指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
ハイドンなどにも影響を与えたヴァンハル。優雅な雰囲気が魅力的。 | ||
クルーセル:クラリネット協奏曲集 [第1番-第3番] |
ペル・ビルマン(Cl) ジェラルト・コルスタン指揮 ウプサラ室内o. | |
北欧スウェーデンの、というよりクラリネット音楽の代表的作曲家クルーセル。協奏曲は世界の名だたるプレイヤーが争うように演奏・録音している。 | ||
スクリャービン:前奏曲全集 Vol.2 4つの前奏曲[Ops.22/31/33/37/39/48]/ 2つの前奏曲[Ops.27/67]/3つの前奏曲Op.35/ 5つの前奏曲Op.74/3つの小品~前奏曲Op.49-2/ 3つの小品~前奏曲Op.45-3/ 4つの小品~前奏曲Op.51-2/ 4つの小品~前奏曲Op.56-1/ 2つの小品~前奏曲Op.59-2 ジュリアン・スクリャービン(1908-1919):4つの前奏曲 |
エフゲーニ・ザラフィアンツ(P) | |
8歳でモスクワ音楽院に入学したエフゲーニ(エフゲニー)・ザラフィアンツは日本でも近年その知名度を急速に高めたが、その彼による第1集(8.553997)に続く第2弾。演奏に関してはいうまでもないが、今回のポイントはスクリャービンの息子、ジュリアンの作品が収録されている点。グリエール門下となりながら、わずか11歳で夭折した彼の作品は非常にレアな物。ロシア・ピアノ曲ファンなら必携と言えるだろう。 | ||
ラウタヴァーラ: カンタス・アークティクス/ ピアノ協奏曲第1番/交響曲第3番 |
ローラ・ミッコラ(P) ハンヌ・リントゥ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
現代フィンランドを代表する人気作曲家。鳥の声(テープ)と静謐な弦楽による「カンタス・アークティクス」はヒーリング的な要素もあり、大地に抱かれるような感動的作品。 | ||
ロシアの聖餐式 スモレンスキイ、グレチャニノフらの 作品を含む、ロシア正教の合唱曲集 |
イグメン・ミトロファン指揮 ノボスハスキー修道院聖歌隊 | |
朗々と響き渡る重厚なハーモニーが特徴の、ロシア正教における典礼合唱曲を17曲収録。チャイコフスキーやラフマニノフなど、 多くの作曲家と作品にインスピレーションを与えた源泉を味わえる。 | ||
モーツァルト: ディクシット・ドミヌスとマニフィカトK.193(186g)/ 主日のための晩課K.321/証聖者の荘厳な晩課K.339 |
パトリック・ペール指揮 コレギウム・ インストゥルメンターレ・ ブルジェンセ、 カペラ・ブルジェンシス | |
モーツァルトの「荘厳晩課」を集めた一枚。ザルツブルク大聖堂のために書かれた「晩課」は、有名なレクイエムやいくつかのミサ曲と比較しても聴き劣りしない作品。 ブリュッセルやハーグなどで研鑽を積んだペールと、彼の結成したオケ&合唱団が華やかに聴かせる。 | ||
マーラー(1860-1911): 亡き子をしのぶ歌/さすらう若人の歌/ 「リュッケルトの5つの歌」より [歌では言いつくせない/やさしい香りがする/ 我はこの世に捨てられて/真夜中に] |
小松英典(Br) コート・ガーベン指揮 北ドイツ放送ハノーヴァーpo. | |
日本を代表するバリトンのひとり小松英典による、叙情的なマーラー歌曲集。若き日のフィッシャー=ディスカウを思わせる声質が印象的であり、ドイツ歌曲の名伴奏者としても知られるガーベンのバックを得て、じっくりと聴かせる。交響曲ともリンクするメロディも多く、マーラー・ファン必携の一枚。 | ||
ギルバート&サリヴァン:コミック・オペラ序曲集 [コックスとボックス/魔法使い/軍艦ピナフォア/ペンザンスの海賊/ 乳しぼり女ペイシェンス/イオランテ/イダ王女/ミカド/ ルッディゴール/近衛騎兵隊/ゴンドラの漕ぎ手/大公様] |
アラスター・ベントレー(Ob) アンドルー・ペニー指揮 ロイヤル・バレエ・ シンフォニア(バーミンガム) | |
マクミラン(1959-): ヴェニ!ヴェニ!エマニュエル/トライスト |
コリン・カリー(Perc) 湯浅卓雄指揮 アルスターso. | |
マイケル・ナイマン: ピアノ協奏曲/蜜蜂の踊る場所 |
ジョン・レネハン(P) サイモン・ハラーム(Sax) 湯浅卓雄指揮 アルスターso. | |
#以前は8.554168Jという品番で日本語解説が付いていましたが、2008年7月入荷分から日本語解説無しとなっています。 | ||
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(抜粋) | マリア・ピア・イオナタ(S) パトリツィア・パーチェ(S) ロベルト・フロンターリ(Br) ナタレ・デ・カロリシュ(Br) イングリド・ケルテシ (S)他 ピエール・ ジョルジョ・モランディ指揮 ハンガリー国立歌劇場o. | |
意外にもナクソス初の「フィガロ」。序曲はもちろん、有名なアリアやアンサンブルはすべて収録しているので、エッセンスを味わうには十分。なお、このタイトルは全曲録音からの抜粋ではなく、このアルバムための新録音。 | ||
ドヴォルザーク:セレナード エネスコ:十重奏曲 ヤナーチェク:六重奏曲「青春」 |
オスロ・フィルハーモニー・ ウィンド・ソロイスツ | |
中・東欧の作品を集め、哀愁のある旋律にあふれた管楽曲の一枚。深いハーモニーが楽しめるドヴォルザーク、田園風景が広がるようなエネスコ。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949): 交響詩「ドン・キホーテ」/チェロと管弦楽のためのロマンス |
アレクサンドル・ルディン(Vc) ラース・アンダース・ トムター(Va) アラン・スメール(Vn) ゲアハルト・マルクソン指揮 アイルランド国立so. | |
176.4kHzという高いサンプリング数による優秀録音で話題になった「英雄の生涯」他(8.554417)に続く、マルクソン/アイルランド響のR.シュトラウス第2弾。ロシア生まれのチェリスト、ルディンを迎えての演奏。 | ||
ラヴェル:声楽とピアノのための歌曲集 スペインの歌/フランスの歌/スコットランドの歌 イタリアの歌/ヘブライの歌/紡ぎ車の歌 おもちゃのクリスマス/2つのヘブライの歌 クレマン・マロの2つの風刺詩 5つのギリシア民謡/暗く果てない眠り 花のマント/何と打ち沈んだ ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ 博物誌/愛に死せる女王のためのバラード トリパトス/3つの歌/ロンサールここに眠る 大風は海から/聖女/草の上/夢 ヴォカリーズ-ハバネラ形式のエチュード マダガスカル先住民の歌 |
インヴァ・ムーラ、 ヴァレリー・ミヨ(S) クレール・ブリュア(Ms) ジェラール・テリュエル、 ロラン・ナウリ(Br) デーヴィッド・ アブラモヴィッツ(P) ヴィセンス・プラッツ(Fl) クサヴィエ・ガニュペン(Vc) | |
「シェエラザード」を除くすべての歌曲を網羅。アラーニャ&ゲオルギューの「カルメン」でミカエラを歌ったムーラ、パリ音楽院出身のミヨとテリュエル、 クリスティやヤーコプスなど古楽系と共演も多いブリュア、日本でも名前が知られるナウリなど、複数の歌手がそれぞれに適した作品を歌っているのが、大きな特徴。原語歌詞、英語対訳付き。 | ||
「クリスマスの神秘」 ヒューロンのキャロル(カナダ伝承) 神の御子は今宵しも(伝承曲) 木枯らしの風ほえたけり(ダーク) 3人の王(ウィラン) 南の星(ポーランド伝承曲) 王なるイエスは花園を携える(オランダ伝承曲) きよしこの夜(グルーバー) 主をたたえよ(オネゲル) 明日は我の踊れる日になる(イギリス伝承曲) クリスマスのための4つのモテット(プーランク) ディンドン、ほがらかに(フランス伝承曲) イエス・キリスト、林檎の木(ポストン) より甘き音楽(ラッター) 聖母への賛歌(ブリテン) しなの木のキャロル(ドイツ伝承曲) あめにはさかえ(メンデルスゾーン) 神は我らと共に(J.タヴァナー) |
ノエル・エジソン指揮 エローラ・フェスティヴァル・ シンガーズ マイケル・ブロス(Org) | |
誰もが耳にしたことのある伝承曲(トラディショナル)に、プーランク、ブリテンらのクリスマス関連曲をプラス。合唱シーンで人気のラッター作品も、題名通りの美しさ。 | ||
バルトーク: ヴィオラ協奏曲 (ピーター・バルトーク&ポール・ ノイバウアーによる改訂版;1995)/ ヴィオラ協奏曲Sz.120 (ティボール・シェルリによる補筆完成版)/ 2つの映像Sz.46 |
ホン=メイ・シャオ(Va) ヤーノシュ・ コヴァーチュ指揮 ブダペストpo. | |
20世紀のフルートと管弦楽のための作品集 サッリネン(1935-): フルート協奏曲「アルルカン」Op.70 武満(1930-1996):海へ ペンデレツキ(1933-): フルートと室内管弦楽のための協奏曲 |
ペトリ・アランコ(Fl) オッコ・カム指揮 タピオラ・シンフォニエッタ | |
金属打楽器のクリスタルな音が印象的なサッリネン、叙情的な側面を惜しげもなくさらけ出した武満、陶酔するような響きが特徴のペンデレツキ。白昼夢の世界をさまよっているような、 20世紀ネオ・ロマンのハーモニーにあふれた一枚。 | ||
イギリス小弦楽曲集 ラター(1945-):組曲 オール(1893-1976):コッツウォルド丘陵の民謡 メラクリーノ(1909-1965):ゲーム ドッド(1930-):アイルランド風牧歌 ギブズ(1889-1960):小舞踏組曲 コーデル(1918-1980):チャールズ一世のガイヤルド ライアン(1938-):小組曲 ダグラス(1908-):カンティレーナ レイン(1950-):パントマイム |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・バレエ・シンフォニア (バーミンガム) | |
湖水地方など、人気のあるイギリスの田園を連想させる弦楽合奏の作品を集めたアルバム。鼻歌も歌えそうな親しみやすい民謡風のメロディや田園舞曲、軽快なディヴェルティメントなど、春の日のBGMにも最適。 | ||
ニルセン: ヴァイオリン協奏曲/クラリネット協奏曲/フルート協奏曲 |
ジョナサン・カーニー(Vn) ケヴィン・バンクス(Cl) ガレス・デイヴィス(Fl) キース・バークルス指揮 ボーンマスso. | |
交響曲と並んでニルセン人気の原動力ともなっている3つの協奏曲を一枚に収録。情熱的かつ劇的なVn協奏曲と、晩年の清澄な叙情性が魅力的なCl、Fl協奏曲の作風の違いは興味深い。今回はイギリスのボーンマス交響楽団に在籍するトップ・プレイヤー(G.デイヴィスのみ現在はLSO首席)をソリストにたてた録音。非常に新鮮な演奏だ。 | ||
レゴンディ(1822-1872):ギター作品全集 Vol.1 序奏と奇想曲/10のエチュード/村人の祭り/ロンド・カプリース |
ジョン・ホルムクヴィスト(G) | |
イタリアに生まれたレゴンディはギタリストとして名をあげ、ソルが彼に作品を献呈したほどの腕前を持ってた。その作品はリラックスした雰囲気を持ち、BGMにしても心地よい。 | ||
コスト(1806-1883): ヨハン・シュトラウスの 16のお気に入りのワルツOp.7/ 「ランメルモールのルチア」による ディヴェルティスマンOp.9/ グランド・カプリースOp.11/ 序奏付き演奏会用ロンドゥーOp.12/ スペイン歌曲「ラ・カクーチャ」 によるカプリースOp.13 |
ジェフリー・マクファーデン(G) | |
19世紀にパリで活躍したギタリスト・作曲家の作品集。同時代のソルに比べて、やや明るく陽気な音楽性が特徴。シュトラウスやオペラのメロディを素材に、 作曲者のエンタテインメント的な姿勢がよくわかる曲ばかり。 | ||
コスト(1806-1883):ギター作品集 Vol.2 ワイグル「スイス人の一家」の お気に入りのモティーフによる変奏曲と終曲/ 2つのコントルダンスのカドリーユ/ バレエ「アルミード」のモティーフによる幻想曲/ フランドルの思い出/演奏会用幻想曲 |
フレデリック・ジガンデ(G) | |
19世紀のパリ、ギタリスト・作曲家として活躍したコストはソルにも学んだという、いわばギター界の正統派を歩む人物。その作品集第2弾は、ソルのスタイルを彷彿とさせる感触にカドリーユなど舞曲のセンスを加えた、聴きやすい音楽ばかり。 | ||
ブローウェル(1939-):ギター音楽作品集 Vol.3 ソナタ/3つのラテン・アメリカの小品集/ HIKA(悲歌)-武満徹の思い出に/組曲第2番/ アン・アイディア(エリのためのパッサカリア)/ 鐘の鳴るキューバの風景/オリシャたちの儀式/ 11月のある日 |
グレアム・ アンソニー・デヴァイン(G) | |
Vol.1:8.553630。Vol.2:8.554553。 村治佳織や大萩康司など若手も愛奏し、作曲者自らが「ナショナル・ハイパー・ロマンティシズム」と作風を評するブローウェルの作品集。 | ||
ソル: 「シンデレラ」~マーチ/6つのディヴェルティメント/ 主題と変奏、およびメヌエット/幻想曲第1番/6つの小品集 |
クラフト(G) | |
クラシック・ギターのベーシック・レパートリーとして、シリーズすべてが必聴盤であるソルの音楽。この1枚は、作品番号1からのごく初期の作品を集めたもの。 | ||
ソル:ギター音楽作品集 6つのワルツ/アリア変奏曲/6つのワルツ/ モーツァルトの「魔笛」から6つのアリア/ 序奏と主題/変奏曲/幻想曲第6番「さらば!」 |
マルガリータ・エスカーピャ(G) | |
作品番号順に全貌を解き明かしていくシリーズ。シンプルながら美しいワルツや、お得意のモーツァルトのオペラをモチーフにした編曲作品などを収録。 スペイン生まれの新鋭エスカーピャが、愛おしく奏でる。 | ||
レニャーニ(1790-1877): ファンタジアOp.19/36のカプリースOp.20 |
パヴェル・スタイドル(G) | |
ポンセ(1882-1948):ギター音楽作品集 Vol.2 前奏曲/組曲 ニ長調/組曲 イ短調/ ギターとチェンバロのための前奏曲/ ギターとチェンバロのためのソナタ/ バレット/タレガ讃 |
アダム・ホルツマン(G) ステファニー・マーティン(Cemb) | |
ギター音楽を語る際に欠かせないポンセだが、意外なのはギターとチェンバロデュオ作品を多く残していること。バロック的なたたずまいとミステリアスな音色があいまって、 なんとも不思議な音楽になっている。 | ||
8.554200 廃盤 |
ハーゲン(1720-1787):ソナタ集 [変ロ長調/ニ短調/変ホ長調/ヘ短調/ヘ長調]/ ロカテッリの変奏曲 (ハーゲンによるトランスクリプション) |
ロバート・バート(バロック・リュート) |
バッハやテレマンのやや後になる18世紀に、ドイツのバイロイト(ワーグナーの聖地)を拠点として活躍した作曲家。作品の録音自体が珍しく、ドイツ・バロックのすき間を埋めるには、あまりにも魅力的な作品ばかり。 | ||
シャイデマン(c.1595-1663):オルガン曲集 Vol.1 プレルディウム/主よ、我をあわれみたまえ/ マリアをたたえよ(バッサーニの曲による)/ マニフィカトVI/トッカータ ト長調/他 |
ピーター・ファン・ディーク(Org) | |
スヴェーリンクに学びそのスタイルを発展させたシャイデマン。コラール風の静かな曲やダウランド、ラッススら先達の作品編曲など、オルガンの響きの美しさが好きな方に。 | ||
シャイデマン(c.1595-1663): オルガン曲集 Vol.2(全13曲) |
カリン・ネルソン(Org) | |
使用楽器:ハガ教会のブランボー製オルガン、イェテボリ。 ハンブルクに生まれアムステルダムでスヴェーリンクに師事したシャイデマンは、ヨーロッパのオルガン音楽の流れを形作る重要な存在。地味ながら注目すべき作品シリーズの第2弾には、重厚な音楽が詰まっている。 | ||
ノールト(1620-1675):オルガン作品集 Vol.1 詩篇とファンタジーのタブラチュア・ブック 1(全9曲) |
ペーテル・オーヴェルケルク(Org) | |
使用楽器:ハールレム、新教会のオルガン。 ルネサンスからバロック期に隆盛を誇ったオランダの音楽界。アムステルダムの由緒ある教会でオルガニストを務めたのがノールト。その音楽は落ち着いた雰囲気があり、哲学的な味わいも。同じアムステルダム出身の若手オルガニストによる演奏。 | ||
ノールト(1620-1675):オルガン作品集 Vol.2 ファンタジア第2番/詩編第50番/詩編第119番/ ファンタジア第4番/詩編第38番/ ファンタジア第5番/詩編第116番 |
セーズ・ファン・ デル・ポール(Org) | |
使用楽器:ハールレム、新教会のオルガン。 ノールトの作品は素朴で柔らかな音色を使い、まるでハタを織るようにじっくりと繊細に音楽を奏でていく。 | ||
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.3 バッハの主題による幻想曲とフーガ Op.46/ 12の小品 Op.59~No.1-6/幻想曲とフーガ Op.135b |
ハンス=ユルゲン・ カイザー(Org) | |
フルダ大聖堂のオルガン使用。壮大で重厚な「バッハ主題による幻想曲とフーガ」に始まり、バッハのスタイルを継承したいくつかの小品集やコラールなどを集中的に作曲した時期の 「12の小品集」から6曲、亡くなった年の「幻想曲とフーガ」を収録。 | ||
デュプレ:オルガン作品集 Vol.12 [ブルターニュ組曲/3つの素描/イン・メモリアム/組曲] |
ロバート・デルキャンプ(Org) | |
米ジョージア州アトランタ、聖フィリップ大聖堂エオリアン=スキナー・オルガンを使用。中でも「イン・メモリアム」は晩年の傑作。 | ||
デュプレ(1886-1971):オルガン作品集 Vol.6 ピアノとオルガンのためのシンフォニアOp.42/ ピアノとオルガンのためのバラードOp.30/ ピアノとオルガンのための 2つの主題による変奏曲Op.35/ グレゴリオ聖歌の主題による8つの小前奏曲集Op.45 |
ステファン・エンゲルス(Org) アレッシオ・バックス(P) | |
使用オルガン:カルース・オーディトリウム・フィスク製、Opus 101。 20世紀オルガン音楽シーンを代表するデュプレ。オルガンとピアノという、あまり他に例を見ない組み合わせの作品を収録。躍動的な音楽はとても聴きやすく、オルガン・ファン必聴。 | ||
デュプレ(1886-1971):オルガン作品集 Vol.7 入場曲、瞑想曲と退場曲Op.62/6つのコラールOp.28/ 詩篇第18番Op.47/3つのエレヴァツィオOp.32/ エヴォカシヨン組曲Op.37 |
メアリー・プレストン(Org) | |
20世紀オルガン音楽の要、デュプレの作品集も7枚目。代表作のひとつである「エヴォカシヨン組曲」を含め、ますますオルガン・ファン、フランス近代音楽ファンには注目してほしい一枚。録音の評価も高いシリーズ。 | ||
ラインベルガー(1839-1901):オルガン作品全集 Vol.1 ~オルガン・ソナタ [第1番/第2番「幻想ソナタ」/ 第3番「第8旋法による」/ 第4番「第9旋法による」] |
ヴォルフガング・リュプサム(Org) | |
使用楽器:フルダ大聖堂のオルガン。 フンパーディンクやフルトヴェングラーの教師としても有名なロマン派作曲家、ラインベルガーの再評価につながるシリーズ。19世紀ドイツ音楽の隠れた存在として、注目すべき作曲家・作品。 | ||
ラインベルガー(1839-1901):オルガン作品全集 Vol.2 ~オルガン・ソナタ [第5番/第6番/第7番] |
ヴォルフガング・リュプザム(Org) | |
使用楽器:フルダ大聖堂のオルガン。バッハやブラームスの影響を大きく受けた彼の作品は、弟子となったフンパーディンクやフルトヴェングラーの作風につながる、ドイツ音楽史の隠れた秀作と言える。 | ||
期待の新進演奏家シリーズ ~スティーヴ・コステルニック、ギター・リサイタル バチェラー:ムシュー・アルメイン チマローザ(ブリーム編): ギター・ソナタ(全3曲) J.S.バッハ(ラッセル編):ギター・ソナタ/他 |
スティーヴ・コステルニック(G) | |
1970年アメリカ生まれで、1996年GFAギター・コンクール入賞のコステルニック。彼の音楽性とテクニックを十二分に発揮したバラエティ豊かな選曲。ルネサンスの佳曲から先輩ギタリスト編曲のバッハ、バリオス他の作品が並ぶ。 | ||
ブルックナー: 交響曲第8番 ハ短調WAB.108(ノヴァーク校訂1887年版)/ 交響曲第0番 ニ短調WAB.100 |
ゲオルグ・ティントナー指揮 アイルランド国立so. | |
フィッシャー(c.1670-1746): 組曲「音楽のパルナス山」 Vol.1 [第1番-第6番] |
リュック・ポーセジュール (Cemb) | |
ほぼ同時代を生きたJ.S.バッハと共に、ドイツにおける鍵盤楽器音楽の基礎を作り上げた、重要な作曲家。この組曲は、そうした作曲活動の中心的な成果とも言えるもの。 | ||
フィールド:ピアノ協奏曲全集 Vol.3 ピアノ協奏曲第5番「嵐の中の火事」/ ピアノ協奏曲第6番 |
ベンジャミン・フリス(P) デイヴィッド・ ハスラム指揮 ノーザン・シンフォニア | |
「アイルランドのショパン」とも呼ばれるフィールドのピアノ協奏曲シリーズ最新盤。メンデルスゾーンを思わせる爽快な曲想は、徐々にファンを増やしている。ロマン派ピアノ曲ファン必聴。 | ||
イベール(1890-1962):管弦楽作品集 バッカナール/ディヴェルティメント/ 祝典序曲/海の交響曲/寄港地 |
佐渡 裕指揮 ラムルーo. | |
#発売当初のアイテム(8.554222J; 既に代理店在庫無し、廃盤)には日本語解説が付いていましたが、2008年5月以降の流通分からは外されています。御了承下さい。 | ||
クロンマー(1759-1831):管楽合奏のためのパルティータ集 Vol.3 パルティータOp.69/Op.76/Op.79 |
マイケル・トンプソン 管楽アンサンブル | |
名手トンプソンをリーダーに、アントニー・ペイ他、ロンドンのオーケストラで活躍する奏者が集まったアンサンブルがボヘミア楽派の古典派音楽を演奏。管楽器ファン必聴。 | ||
ライヒャ(1770-1836):管楽五重奏曲集 Vol.4 第5番 Op.88 No.5/第7番 Op.91 No.1 |
マイケル・トンプソン管楽五重奏団 | |
古典派時代における管楽アンサンブルの頂点とも言える筆致で、多くの室内楽曲や協奏曲などを残したライヒャ。イギリスの管の魅力を堪能できるおなじみのグループによるシリーズ。 | ||
ライヒャ(1770-1836): 管楽五重奏曲[第12番/第6番] |
マイケル・ トンプソン管楽五重奏団 | |
ベートーヴェンに学び、ベルリオーズやフランクなどを世に送り出したA.ライヒャは、2つの世代をつなぐ重要な作曲家。パリ時代の作品である2つの五重奏曲を、古典派音楽を得意とする同団体が見事に演奏。 | ||
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27 | アレクサンドル・アニシモフ指揮 アイルランド国立so. | |
L.ホフマン(1738-1793): ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲/ ヴァイオリン、チェロと 弦楽のための協奏曲 ト長調/ ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 イ長調 |
ロレイン・マッカスラン(Vn) ティム・ヒュー(Vc) ニコラス・ウォード指揮 ノーザンco. | |
すでに「交響曲集」「チェロ協奏曲集」がリリースされているL.ホフマンのヴァイオリンを中心とした協奏曲集。 収録された3曲とも長調の爽やかな曲調で、ハイドンや初期モーツァルトを彷彿とさせる音楽。 | ||
アーノルド:室内楽曲集 ピアノ三重奏曲 ニ短調Op.54/ ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番/ チェロのための幻想曲Op.130/ ヴァイオリンとピアノのための5つの小品 |
イングリッシュ・ ピアノ・トリオ | |
プーランク: オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲/ 田園のコンセール/フランス組曲 |
フィリップ・ルフェビュール(P) エリザベート・ホイナツカ(Cemb) ジャン=クロード・カザドシュ指揮 リール国立o. | |
プーランクの代表的な管弦楽・協奏作品3曲を収録。フランスの中堅カザドシュとルフェビュール、現代音楽ファンにはおなじみのホイナツカという顔ぶれ。 「オルガン協奏曲」はライブ収録。 | ||
テレマン:ダルムシュタット組曲集 [ト短調/ハ長調/ニ長調] |
ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
テレマンの作品の中でも典雅さと落ち着いた雰囲気を持つこの組曲集は、J.S.バッハの音楽との共通点も見いだせる作品。バッハ作品集のリリースで好評を得ているミュラー=ブリュールが、得意のドイツ・バロック音楽を演奏。 | ||
シャブリエ:管弦楽作品集 狂詩曲「スペイン」/田園組曲/ハバネラ/ 歌劇「いやいやながらの王様」~ スラヴ舞曲/ポーランドの祭り/ラメント/ 田園前奏曲/楽しい行進曲 |
ジャン=マルク・ジョルダン (イングリッシュHr) エルヴェ・ニケ指揮 モンテカルロpo. | |
狂詩曲「スペイン」で有名な作曲家には、他にもこんな楽しく洒落た曲があるのだということを証明する一枚。ニケの色彩的な指揮により、シャブリエの魅力が全開。 | ||
マヌーリ(1952-):歌劇「60度線」 | ドナルド・マクスウェル(Br) ジャン=フィーリプ・クーティ(B) ヘドヴィヒ・ファスベンダー(Ms) 浜田理恵(S) イアン・トンプソン(T) マリー=テレーズ・ケレル、 メナイ・デイヴィス(Ms) デイヴィッド・ ロバートソン指揮パリo. | |
21世紀クラシック・シリーズ(現代音楽)。マヌーリはIRCAMで活躍する作曲家。 | ||
グラズノフ:管弦楽曲全集 Vol.12 交響曲第3番/交響曲第9番(ユーディン編曲) |
アレクサンドル・アニシモフ指揮 モスクワso. | |
「第3番」はチャイコフスキーの初期交響曲やR.コルサコフを思わせる、純ロシア的な叙情的交響曲。「第9番」はスケッチとスコアの断片から編曲・復元した単一楽章の交響曲。メロディ・メイカーとしての魅力が満載。 | ||
黒い聖母 ~モンセラート修道院に伝わる巡礼の歌集/他 皆で声をそろえて歌おうよ (「モンセラートの朱い本」より)/ 新しい花を見ると(作者不詳/トルヴェールの歌)/ 彼の御母(聖母マリアのカンティガ No.147)/ 愛が私を支配した ( La Roïne Blance によるマリアの歌)/ この世界のことを考えると (作者不詳/トルバドゥールの歌)/ 処女なる御母、マリアを称えよ (「モンセラートの朱い本」より)/ おお、輝く聖女(「モンセラートの朱い本」より)/ 何とさかえある(聖母マリアのカンティガ No.48)/ レを作り始めよう(ティボー4世のレ)/ 聖母マリアのカンティガ No.77 & 119 (器楽のみ、歌無し)/ おお、マリア、海の星~おお処女マリア(モテトゥス)/ 7つの喜び(「モンセラートの朱い本」より) |
ベリンダ・サイクス(Vo) ベルンハルト・ランダウアー(CT) ミヒャエル・ポッシュ(音楽監督) アンサンブル・ユニコーン | |
当店未案内旧譜。録音:1996年5月、W.A.R.音楽スタジオ、オーストリア。 少し古楽に馴れ親しんできた人は、「モンセラートの朱い本」というちょっと不思議な名前の曲集に惹かれて行く。なぜかはこれを聴けばわかる。「良い」からだ。良い音楽に理屈は要らない。当アイテムには、「朱い本」の抜粋の他に、中世のマリア信仰に関係ある音楽を集めている。当時の信仰に踊りは不可欠だったのでダンサブルなナンバーあり、しんみりさせる曲あり、歌手が何とも言えずエスニックなムードを盛上げ、等々・・・。予備知識ゼロでも最高に楽しめるが、充実した英文解説には各曲の謂れを掲載。 | ||
トゥルバドゥールの音楽 ベランギュイエール・ド・パル/こんなにも愛している/ ベルナール・ド・ヴァンタドルン/雲雀の渡りを見た時/ ジョフレ・リュデル/五月の季節は日も長く/他(全12トラック) |
ミヒャエル・ポッシュ指揮 アンサンブル・ユニコーン、 アンサンブル・オニ・ウィタルス/他 | |
12~13世紀、十字軍などにより中近東やイスラム圏から流れてきた音楽に影響され、西洋音楽のルーツとして生まれたトゥルバドゥールたちの歌と器楽曲。 | ||
パーセル(1659-1695): 序曲(Z.770)/テンペスト、または魔法の島(Z.631)/ チャコニー(シャコンヌ)ト短調(Z.730)/ もし、われ富を望むなら(Z.544)/ トランペット序曲「インドの女王」(Z.630)/ トランペット・ソナタ(Z.850) |
ノーマン・エンジェル(Tp) ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・バロックEns. | |
シェイクスピアの戯曲を原作とした「テンペスト」は、パーセルお得意の“優雅さ+華やかさ+哀愁”をあわせ持つ約50分の仮面劇。 さらにトランペットの音色を生かしたソナタや序曲などをカップリング。 | ||
シベリウス: 交響詩「フィンランディア」/ 組曲「カレリア」/組曲「レンミンカイネン」 |
ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. | |
サカリ&アイスランド響のシベリウス・シリーズ。当盤は有名管弦楽曲を集め、ビギナーにもおすすめできる曲目。スケールの大きな演奏が北欧の気候や古代伝説(サーガ)の荒々しさを思い出させる。 | ||
シベリウス(1865-1957): 交響曲第2番Op.43/ 劇付随音楽「テンペスト」第1組曲 Op.109-2 |
ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. | |
超有名曲の「交響曲第2番」、そして最後の傑作とも言われる「テンペスト」を、充実した響きで聴かせる。 | ||
ブルックナー:交響曲第7番(ハース版) | ゲオルグ・ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
ナクソスの「ミスター・ブルックナー」による交響曲シリーズ。人気作の第7番を、息のあったオーケストラと熱演。 | ||
プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ全集 Vol.2 [第1番 ヘ短調Op.1/第3番 イ短調「古い手帳から」/ 第4番 ハ短調「古い手帳から」]/ バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品Op.75 |
ベルント・グレムザー(P) | |
強い打鍵の中に浮かび上がるロマンティックなメロディ。ピアノの名手だったプロコフィエフがテクニックの限りを尽くしたピアノ・ソナタに、 有名なバレエからの小品集を加えた一枚。 | ||
ブラームス:弦楽四重奏曲集 [第1番/第2番] |
ルードヴィヒSQ | |
ルードヴィヒ弦楽四重奏団はパリ国立音楽院に本拠を置くフランスのカルテット。やや硬質のアンサンブルと叙情的な音楽性で、ブラームスに新しい光を当てる。 | ||
ブラームス:4手のためのピアノ作品全集 Vol.11 弦楽四重奏曲第3番(連弾版)/ 弦楽五重奏曲第1番(連弾版) |
ジルケ=トーラ・マティース、 クリスティアン・ケーン(P) | |
ブラームスの4手ピアノ作品および編曲を網羅するシリーズ。最新盤は作曲者自身の編曲になる室内楽の2作品。ピアノ演奏によって曲の持つ和声が明快に聴きとれ、新しい作品のように響くのが特徴。 | ||
ダンツィ(1763-1826):ファゴット協奏曲集 [ト短調/第1番/ハ長調/第2番] |
アルブレヒト・ホルダー(Fg) ニコラ・パスケ指揮 ノイブランデンブルクpo. | |
管楽器プレイヤー&ファンにとってダンツィはおなじみの名前。ファゴットのための協奏曲は、この楽器のスタンダード作品として愛奏&愛聴される作品。バイロイト祝祭管などでも演奏しているホルダーの名演で。 | ||
モーツァルト: ピアノ四重奏曲第1番 ト短調K.478/ ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調K.493 |
メニューイン音楽祭 ピアノ四重奏団 | |
力強さと哀愁を秘めたト短調、宮廷風の優雅さを備えた変ホ長調。モーツァルトの2面性が見事に表現されたこの2曲は、もっと人気が出てもおかしくないほどの傑作。 英米独仏出身の若手プレイヤー4人によるアンサンブルが、鮮やかな音楽を奏でる。 | ||
シューマン(1810-1856): ピアノ・ソナタ第1番/ ピアノ・ソナタ第3番(管弦楽なしの協奏曲) |
ベルント・グレムザー(P) | |
ピアノ・ソナタ第2番他に続くグレムザーによるシューマン。両曲ともNaxos初登場となるこの録音は、ドイツ生まれの彼にとって力を発揮できる作品でもある。近年録音が多くなっている第3番にもご注目を。 | ||
サティ:管弦楽曲集 パラード(見世物小屋)/3つのジムノペディ/ メルキュール(ヘルメス)/ ルラーシュ(本日休演;映画のための幕間を含む) |
ジェローム・カルタンバック指揮 ナンシー歌劇場so. | |
コクトー、ルネ・クレールら、フランス芸術界の鬼才と共同制作した作品群をまとめた。サティの管弦楽作品はこれ一枚でほとんどそろう。ドビュッシーとローラン=マニュエルが編曲した「3つのジムノペディ」も収録。 | ||
フンメル(1778-1837): ファゴット協奏曲/ オーボエと管弦楽のための序奏、主題と変奏Op.102/ クラリネット四重奏曲 |
クラウディオ・ゴネッラ(Fg) ファブリツィオ・メローニ(Cl) ディエゴ・ ディーニ=チアッチ(Ob)指揮 イタリア・インターナショナルo. | |
「トランペット協奏曲」などで有名なフンメルは、ベートーヴェンと同時代に活躍し、当時の人気も抜群。管楽器プレイヤーの方は、特に注目を。ソリストはスカラ座オケやECユース管などで活躍している名手たち。 | ||
ルトスワフスキ:管弦楽曲集 Vol.6 交響曲第1番/シレジアの三部作/ヴェネツィアの遊び/ 歌の花と歌のお話/後奏曲第1番 |
オルガ・パシュチュニク(S) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送o | |
第2次大戦後の混乱期に完成した「交響曲第1番」から、1961年に発表された「ヴェネツィアの遊び」まで。作曲家として熟成の過程にあった作品を網羅。交響曲は、 ルトスワフスキにしては比較的聴きやすい作品。 | ||
エリザベス朝の歌とコンソート音楽 マンディ、ファラント、パーソンズ、タヴァナー、バード、 タイ、パトリック、ベネット、アルベルティ、タリスの作品 |
キャサリン・キング(Ms) ローズ・コンソート・ オブ・ヴァイオルズ | |
エリザベス1世やシェイクスピアが生きた時代の作品集。ヴァイオルの典雅な響きとヴィヴラートをおさえた素朴な歌が、イギリス古楽の魅力を存分に体験させてくれる。 | ||
ベールヴァルド:二重奏曲全集 ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 ニ短調/ 2つのスウェーデン民謡の旋律による幻想曲/ ヴァイオリンとピアノのための コンチェルタント イ短調(断章)/ 2つのヴァイオリンのための デュオ・コンチェルタント イ短調/ チェロとピアノのための二重奏曲 変ロ長調 |
トビアス・リングボリ(Vn) ダーヴィット・ベアストレム(Vn) マッツ・ロンディン(Vc) ベンクト= オーシェ・ルンディン(P) | |
まるでメンデルスゾーンやブラームスの抒情性を思わせる作品が並んだ一枚。ロマン派の王道をいく隠れた名曲として、作曲者を知らない方にもおすすめ。交響曲だけではないベールヴァルドの魅力を知るチャンスである。 | ||
スウェーデンのロマン派ヴァイオリン協奏曲集 ベールヴァルド(1796-1868):ヴァイオリン協奏曲 ステンハンマル(1871-1927):2つの感傷的なロマンス アウリン(1866-1914):ヴァイオリン協奏曲第3番 |
トビアス・リングボリ(Vn) ニクラス・ヴィレン指揮 スウェーデン室内o. | |
北欧スウェーデンの珍しい協奏曲。ベートーヴェンの影響を大きく受けたベールヴァルド、ほの暗いロマンが信条のステンハンマル、シベリウスを思わせるアウリンと、三者三様の魅力を味わえる一枚。 | ||
ラウタヴァーラ(1928-):ピアノ作品集 練習曲集Op.42/組曲「イコン」Op.6/ 前奏曲集Op.7/パルティータOp.34/ ピアノ・ソナタ第1番Op.50「キリストと漁夫」/ ピアノ・ソナタ第2番Op.64「火の説法」 |
ラウラ・ミッコラ(P) | |
フィンランドの現代作曲家ラウタヴァーラの叙情味豊かなピアノ作品集。メシアンの色彩、スクリャービンの神秘、サティのアルカイズムなどがミックスされた雰囲気。ミッコラはフィンランド出身のピアニスト。 | ||
グラズノフ:交響曲第6番/幻想曲「森」 | アレクサンドル・アニシモフ指揮 モスクワso. | |
人気シリーズの第13弾。今回は、壮大なロシア音楽の醍醐味が味わえる交響曲第6番と、10代~20代にかけて作曲した叙情的な交響詩風の作品。 森の目覚めや妖精の遊びなどを、繊細なオーケストレーションで表現している。 | ||
ボワモルティエ: 村のバレエ第1番/かわいらしさ第5番/ 村のバレエ第2番/セレナード第1番/ 村のバレエ第3番/村のバレエ第4番 |
エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエル | |
18世紀フランスで活躍したボワモルティエの「村のバレエ」と題された作品集は、フランス・バレエ特有の優雅さとカントリー・ダンスの素朴さを持ち合わせている。 この分野のスペシャリスト、ニケの指揮で。 | ||
ガーシュウィン・フォー・トランペット ガーシュウィン/ブレイナー&バルトシュ編曲: バット・ノット・フォー・ミー/誰も奪えぬこの思い/ 私の愛する人/いつの頃から/エンブレイサブル・ユー/ 霧の日/イット・エイント・ネセサリリー・ソー/ わが愛はここに/バイ・シュトラウス/ バット・ノット・フォー・ミー |
ユライ・バルトシュ(Tp) ペーテル・ブレイナー(P) | |
ライト・クラシックス・シリーズ。ナクソス・ファンにはおなじみ、 ポップス・プログラムに欠かせないブレイナーが、スロヴァキア・フィルなどの首席を務めた名手と共に楽しいガーシュウィンを披露。吹奏楽ファンにもおすすめ。 | ||
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲集 Vol.2 ピアノ三重奏曲第1番/ピアノ三重奏曲第2番 |
ヨアヒム三重奏団 | |
“シブ好み”という位置づけにあるドヴォルザークの室内楽作品だが、聴いてみると叙情的で親しみやすい曲が多い。シリーズ第2弾となるこの2曲も、メロディ主体のロマンティックな佳作。 | ||
ヴィヴァルディ:ドレスデン協奏曲集 Vol.4 ヴァイオリン協奏曲 [ニ短調RV.240ロ短調RV.388/変ホ長調RV.260/ イ長調RV.344/ニ長調RV.224/ニ長調RV.219/ニ長調RV.213] |
クリシュティアーノ・ロッシ(Vn) アルベルト・マルティーニ指揮 アカデミア・イ・フィラルモニチ | |
ヴィヴァルディがドレスデンのオーケストラに在籍する友人のために書いたヴァイオリン協奏曲シリーズ第4弾。とにかく楽しくてわかりやすい極上の音楽ばかり。 | ||
アルベニス: 「イベリア」/スペイン組曲[第1番/第2番] |
ゴンサレス(P) | |
「イベリア」は管弦楽編曲で、「スペイン組曲」は「アストゥリアス」などがギター編曲で有名だが、ピアノによる原曲も捨てがたいもの。 ゴンザレスはペルルミュテールらに学び、現在はマドリッド音楽院の教授も務める名手。 | ||
グラナドス(1867-1916): 12のスペイン舞曲集、習作 |
ローザ・トレス=パルド(P) | |
「オリエンタル」「アンダルーサ」「バレンシアーナ」などを含む名作を、マドリッド出身の女性ピアニスト、トレス=パルドが素朴な味わいを大切に弾く。 | ||
シマノフスキ(1882-1937): 弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第2番 ストラヴィンスキー(1882-1971): 弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ/ 弦楽四重奏のための3つの小品/ ラウール・デュフィ追悼の二重カノン |
ゴールドナーSQ | |
耽美的な味わいを持つシマノフスキの作品に、三大バレエから新古典派時代に移行するストラヴィンスキー作品をカップリング。1910~20年代の混沌とした香りが漂う、近代音楽ファンにおすすめしたい一枚。 | ||
ヴァルター(1684-1748):オルガン作品集 Vol.1 トマゾ・アルビノーニ氏による協奏曲LV126/ トマゾ・アルビノーニ氏による協奏曲LV127/ パルティータ「イエス、わが喜び」LV2/ グレゴリ氏による協奏曲LV131/フーガLV124/ テレマン氏による協奏曲LV136/ 主よ、汝によりてわれ希望をもてりLV97/ 力強き栄光の王なる主を讃えよLV101/ 我が命なるキリストよ/前奏曲とフーガLV123/ ジェンティーリ氏による協奏曲LV130/ メック氏による協奏曲LV134 |
クレーグ・クレイマー(Org) | |
使用楽器:ドイツ・トロヒテルボルン、聖ボニファティウス教会のオルガン。 大バッハと同年代で、ヴァイマールでは親交も結んだドイツ・バロック期の重要な作曲家ヴァルター。作品集第1弾は、当時人気のあったアルビノーニやテレマン作品の編作を中心に、祈りに満ちた曲を集めたもの。 | ||
ヴァルター(1684-1748):オルガン作品集第2集 ヴィヴァルディ氏による協奏曲 コラール・パルティータ「おお愛する魂よ、汝を飾れ」 ルイジ・マンツィア氏による協奏曲 コラール前奏曲「救いはわれらに来たれり」 トレッリ氏による協奏曲 他 全11曲 |
クレイグ・クレイマー(Org) | |
使用楽器:ドイツ、チューリンゲン/メヒテルシュテット、聖母マリア教会のオルガン。作品集第2弾は、ヴィヴァルディやトレッリといった、 当時のドイツにおいて人気の高かった作曲家・作品をモチーフにした協奏曲(オルガン・ソロ)がメイン。 | ||
バルトーク: ヴァイオリン協奏曲第1番/ ヴァイオリン協奏曲第2番 |
ジェルジ・パウク(Vn) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso. | |
ハンガリーに生まれ、ソリスト・室内楽奏者として活躍するパウクが、得意とするバルトークの協奏曲を録音。技巧だけで聴かせるのではなく、深みのある表現でバルトークの新しい側面をかいま見せてくれる演奏。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805): チェロ・ソナタ集 Vol.1(全5曲) |
クリスティアン・ベンダ(Vc) セバスティアン・ベンダ(Fp) | |
チェロ協奏曲が有名なボッケリーニだが、作曲者自身の楽器だっただけに、ソナタも50曲以上を残している。全集の第1弾となるこの一枚は、チェロのプレイヤーや学習者にとっても、注目すべき内容。 | ||
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲/チェロ協奏曲 | ドン=スク・カン(Vn) ティム・ヒュー(Vc) ポール・ダニエル指揮 イギリス・ノーザンpo. | |
「ヴァイオリン協奏曲」はハイフェッツ、「チェロ協奏曲」はピアティゴルスキーと、二大巨匠のために書かれた作品。ソロ楽器は高度なテクニックが要求されるが、 抒情的なオーケストラが包み込みとても聴きやすい作品。 | ||
モンポウ(1893-1987):ピアノ作品集 Vol.1 [歌と踊り/魅惑/子供の情景] |
ホルディ・マソ(P) | |
素朴な旋律とリズムが印象的な「歌と踊り」(第8曲はギターでも有名な「アメリアの遺言」)など代表作を収録。 | ||
カルル・スタミツ(1745-1801): クラリネット協奏曲集 Vol.2 [第7番/第8番/第10番/第11番] |
カールマーン・ベルケシュ(Cl) ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
18世紀の管弦楽を語る際に欠かせないのが、カルル・スタミツ(カレル・シュターミッツ)の作品群。管楽器のための作品中、現在ひんぱんに演奏されるのがクラリネット協奏曲集。名手ベルケシュは、この作品の演奏家として最適。 | ||
カンナビヒ(1731-1798):交響曲集 [第47番-第52番] |
ウーヴェ・グロット指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
スタミツ親子と共に、マンハイム楽派と前古典派音楽の発展に貢献したカンナビヒ。1772年に書かれたこの交響曲集は、すでにモーツァルトの初期~中期交響曲を思わせる。古典派音楽ファン必聴シリーズの一枚。 | ||
ヴァンハル(1739-1813):交響曲選集 Vol.1 [イ長調/ハ長調/ニ長調/ハ長調「コミスタ」] |
ウーヴェ・グロット指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
チェコ出身、ウィーンで活躍したヴァンハル(ヴァニュハル)。100曲近い交響曲(シンフォニア)の中の一角である4曲を収録。ベートーヴェンと同時代の、この作曲家を知る一枚。 | ||
ペッテション=ベリエル(1867-1942): 組曲「フレセの花々」(全3巻) |
ニクラス・シヴェレーフ(P) | |
北欧の涼しげな風をうけながら野に咲く可憐な花。そんなイメージを音楽にした曲集がこの作品。民謡風の覚えやすいメロディも特徴。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~フランコ・プラティーノ(G) D.スカルラッティ:3つのソナタ J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番~シャコンヌ バリオス:大聖堂 メルツ:エレジー ロドリーゴ:かつて音に聞こえしイタリカ ポンセ:南国風のソナティナ |
フランコ・プラティーノ(G) | |
主に北米やイタリアなどで活躍し、「1997年アメリカ国際ギター・コンクール」でナクソス・レコーディング賞に輝いたギタリストのリサイタル盤。堅実味があり、音楽の本質を語るというタイプの演奏家。 | ||
ケージ(1912-1992): プリペアド・ピアノのための ソナタとインターリュード |
ボリス・ベルマン(プリペアドP) | |
「ピアノの弦にボルトやゴムをはさむ」という実験的な曲ゆえ、現代音楽ファン以外にはなかなか聴かれない名作だが、ガムラン音楽の影響も受けているせいか、実際に聴いてみると難しい音楽ではないことがわかるはず。ベルマンは音色の変化を生かして、ていねいに弾き込んでいる。 | ||
ハープのための作品集(全10曲) グランジャニー:ラプソディ ハッセルマン:泉 パリー:ソナタ第2番 ドゥセク:ソナタ アルヴァルス:序奏、カデンツァとロンド/他 |
ジュディ・ローマン(Hp) | |
珍しいながら、どれもが美しく優雅なハープのためのオリジナル作品集。ハープ音楽では有名な作曲家による、楽器の特徴を生かした名曲ぞろい。 | ||
ラウロ(1917-1986): ギターのためのベネズエラ風ワルツ集 セイス・ポル・デレーチョ/ マリア・カロリーナ/エル・マラビーノ/ マリア・ルイサ/アンゴストゥーラ/ アディオス・ア・オクマレ/パペロン/ ネリー/ベネズエラ組曲/エル・ニーニョ/ 4つのベネズエラ風ワルツ/エル・ネグリート/ 子猫/三部曲/ベネズエラの童謡による変奏曲/ スライ/カロラ |
アダム・ホルツマン(G) | |
南米ベネズエラ出身のギター音楽作曲家が、ラテン的な音楽テイストを駆使して作曲したワルツ集は、まるでポピュラー音楽のような親しみやすさと明るさをもつ音楽。クラシック・ギターのイメージが大きく変わる。 | ||
ヴァイス(1686-1750):リュートのためのソナタ集 Vol.3 [第2番/第27番/第35番] |
ロバート・バート (バロック・リュート) | |
バッハ、テレマン、ヘンデルらと同時期に活躍し、リュートの世界でバロック音楽の最先端を築いたヴァイス。バッハの「リュート組曲」などと比較する面白さも秘めた、組曲形式のソナタ作品。 | ||
ロ-スソーン(1905-1971): ピアノと弦楽のための五重奏曲/ ヴァイオリンとピアノのための協奏曲/ ピアノ三重奏曲/ヴィオラ・ソナタ/チェロ・ソナタ |
ジョン・マッケイブ(P) ナディア・マイヤースコウ(Vn) ピーター・アダムス(Vc) マーク・メッセンジャー(Vc)他 | |
ブリテン風の不安げな雰囲気と、モダニズムの影響を受けた激しいリズムが特徴のロースソーン。 | ||
ナポレオン・コスト(1806-1883):ギター曲集 Vol.3 ポロネーズ第2番/騎馬試合/ アンダンテとアレグロ、ラ・ロマネスカ/ 幻想曲(ベッリーニの歌劇「ノルマ」の 2つのモティーフによる)/ 序曲と変奏(ロッシーニのモティーフによる)/ 2つのカドリーユ |
パヴェル・スタイドル(G) | |
ロッシーニやベルリーニなどを素材に、楽しげなメロディを前面に打ち出した曲を集めたシリーズ最新盤。その軽やかさと明るさは、ギター・ファンならもちろん必聴だが、気軽なBGMとしても好適。 | ||
ナポレオン・コスト(1806-1883):ギター曲集 Vol.5 五月のロンド/秋の木の葉(12のワルツ)/葬送行進曲とロンド ジュラの思い出(アンダンテとポロネーズ)/たわ言 |
マーク・テイコルツ(G) | |
正に隠れた逸品的な作曲家であるコストの作品集、第五弾。 | ||
チャイコフスキー(1840-1893):歌曲全集 Vol.1 ゼムフィーラの歌/子守歌/私の心を運んでおくれ/ もし私が知っていたら/狂おしい夜/ジプシーの歌/他(全17曲) |
リューバ・カザルノフスカヤ(S) リューバ・オルフェノーヴァ(P) | |
意外なほど多く歌曲を残したチャイコフスキー。交響曲やバレエなどの陰に隠れながら、実は自身の心情を吐露している作品も多く、作曲者を深く知るカギ。 カザルノフスカヤはカラヤンに見いだされた美形ソプラノ。 | ||
チャイコフスキー(1840-1893):歌曲全集 Vol.2 16の子供のための歌/ラトガウスの歌詞による6つの歌 |
リューバ・カザルノフスカヤ(S) リューバ・オルフェノーヴァ(P) | |
「おばあさんと孫」「かっこう」「春の歌」など民謡風の作品が並ぶ「16の子供のための歌」と、深刻で思慮深い歌詞に付曲した「6つの歌」を収録。どちらもチャイコフスキーのロシア的側面を表出した作品。 | ||
ブリテン:弦楽四重奏曲集 Vol.2 シンプル・シンフォニー/小四重奏曲(1930)/ 行進曲風に(1933)/弦楽四重奏曲第3番Op.94 |
マッジーニSQ | |
親交のあったショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲とも比較される「第3番」は、自身のオペラ「ヴェニスに死す」やマーラーの交響曲第9番とも結びつく深遠な作品。有名な「シンプル・シンフォニー」のカルテット版も珍しい。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「サウル」 | マクリード(BBr) コーディア(CT) マルティーニ指揮 フランクフルト・バロックo. | |
ヘンデルお得意の英語オラトリオ中、「メサイア」に次いで傑作だとされるのがこの曲。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「アタリヤ」 |
エリーザベト・ショル(S) バルバラ・シュリック(S) フリデリーケ・ ホルツハウゼン(S) アネッテ・ラインホルト(A) マルクス・ブルッチャー(T) ステファン・マクレオド(B) ヨアヒム・ カルロス・マルティニ指揮 ユンゲ・カントライ、 フランクフルト・バロックo. | |
ほとんど全曲録音のない英語オラトリオの第3作。録音自体も珍しいが、このディスクによって、 「メサイア」をはじめとする名作にひけをとらない作品であることを証明。 | ||
ファリャ:小編成のための作品集 [スペイン民謡組曲(P.コンスキ編)/ 「三角帽子」~代官の踊り(D.ワトキンス編)/ 「恋は魔術師」~2つの踊り(C.シフ編)/ マズルカ/セレナータ/歌/プシュケ/ クロード・ドビュッシーを讃えて/ コルドバに寄せるソネット/ ハープシコード、フルート、オーボエ、 クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲] |
ブレット・ケリー指揮 シャーマー・アンサンブル | |
ギター・ソロ作品も含む。 | ||
イーストン(1954-):管弦楽作品集 [オーストラリアの主題による協奏曲/ パリのオーストラリア人/草原の野獣/ ピアノ・アコーディオン、ピアノと弦楽のための協奏曲/ イタリア風喜劇への序曲] |
マーガレット・ハガート(S) レン・ヴォースター(P) バーナデット・コンロン (ピアノ・アコーディオン) ブレット・ケリー指揮 ヴィクトリア州立o. | |
イーストンはオーストラリア出身。 | ||
シェーンベルク(1874-1951): 室内交響曲第2番/映画の一場面への伴奏音楽 浄められた夜(弦楽合奏版) |
湯浅卓雄指揮 アルスターso. | |
イギリスで活躍中の湯浅による20世紀作品シリーズは、すでに古典とも言うべきシェーンベルクの作品集。マーラーや世紀末ウィーン音楽ファンは必聴。また比較的聴きやすい曲ばかりのため、シェーンベルク入門にも最適。 | ||
バロック・トランペットの技巧 Vol.4 グロス(1701-1783/4):トランペット協奏曲 ミヒャエル・ハイドン(1737-1806): トランペット協奏曲第2番 モルター(1696-1765):トランペット協奏曲第2番 ヘルテル(1727-1789): トランペットとオーボエのための二重協奏曲 テレマン(1681-1767):トランペット協奏曲第2番 ヘンデル(1685-1759):「アタランタ」への序曲 |
ニクラス・エクルンド(バロックTp) ウルフ・ビューレント(バロックOb) ニルス=エリック・スパルブ指揮 エドヴァルド・H.タール指揮 ドロットニングホルム・ バロック・アンサンブル | |
ピリオド楽器使用。M.ハイドンやテレマンの「定番」作品を中心に、バロック・コンチェルトから前古典派コンチェルトへの架け橋となった時代の作品。壮麗なヘンデルの序曲に輝きを与えるトランペットも聴きもの。 | ||
シベリウス(1865-1957): 交響曲第4番/交響曲第5番 |
ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. | |
交響曲サイクル第3弾は、火山国アイスランドの荒涼とした風景を思わせるような第4番が聴きもの。フィンランドや他の国のオーケストラと異なり、やや荒々しくもスケールの大きな演奏が特徴。第5番も壮大。 | ||
デュプレ(1886-1971):オルガン作品集 Vol.9 チェロとオルガンのためのソナタ/ ヴァイオリン、チェロとオルガンのための三重奏曲/ ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと オルガンのための四重奏曲/ 「79のコラール」より(抜粋;28曲)/天の女王 |
ブルース・ネスウィック(Org;*) ティモシー・ダービン(Vn) ジェニファー・レンド(Va) クライド・ビーヴァーズ(Vc) | |
使用楽器:フィスク製(*)。 他ではあまり聴けない編成のオルガン作品やオルガンを中心とした室内楽で、デュプレの偉大さを知ることができる巻。アンサンブル楽器としてのオルガンも再評価できる。 | ||
デュプレ(1886-1971):オルガン作品集 Vol.11 [十字架への道/ 「79のコラール」~7つのコラール集 [第55番/第56番/第61番/第62番/第65番/第67番/第73番] |
メアリー・プレストン(Org) | |
20世紀フランスのカトリック系音楽家として、もっと評価されてもいいデュプレ。その愛弟子メシアンと並ぶほどにその作品の存在意義は大きい。「十字架への道」はキリストの磔を“音楽のステンドグラス”として再現した重要な作品。「79のコラール」は既発CDの続編。C.B.フィスク製オルガン:Opus 100を使用。 | ||
パッヘルベル:オルガン作品集第1集(全19曲) | ヴォルフガング・ リュプザム(Org) | |
カノンばかりが有名なパッヘルベルだが、このディスクを聴けば重厚なオルガンの音に驚くはず。自身が優秀なオルガニストでもあったため、オルガン作品集は代表作でもある。 お馴染みのリュプザムの演奏で。ホルツァイ製オルガン使用。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~ヴィタウタス・ソンデツキス(Vc) リムスキー=コルサコフ: 熊蜂の飛行 (トラウバス編)/セレナード チャイコフスキー: アンダンテ・カンタービレ/ メロディ(メシチャニノフ編)/夜想曲 ルビンシュテイン:メロディ(トラウバス編) ダヴィドフ:泉のほとりで/バラード ドヴァリョーナス: 湖にて/序曲とロンディーノ(トラウバス編) タネーエフ:カンツォーナ ショスタコーヴィチ: バレエ組曲第2番~アダージョ (アトヴミヤン編) ラフマニノフ:ヴォカリーズ |
ヴィタウタス・ソンデツキス(Vc) ダヴィート・ゲーリンガス指揮 リトアニア室内o. | |
ロシア出身の注目すべきチェリストが、師ゲーリンガスの棒を得てロシアの哀愁を切々と弾きこむ一枚。有名なラフマニノフ作品をはじめ、マイナーでありながら聴いてみると、そのノスタルジーに心打たれる曲ばかり。 | ||
シューベルト: ピアノ・ソナタ第17番(ガシュタイン・ソナタ)/ ピアノ・ソナタ第9番 |
イェネ・ヤンドー(P) | |
冒頭から「ハンマークラヴィーア・ソナタ」を思い出させる力強い響きを持つ第17番、そしてソナタ量産の年に生まれた第9番。 ベートーヴェンを意識したかのような2曲を、ヤンドーによる王道的名演で。 | ||
20世紀ノルウェーの弦楽四重奏曲集 エッゲ(1906-1979):弦楽四重奏曲第1番 ヴァレン(1887-1952):弦楽四重奏曲第2番 クヴァンダール(1919-1999):弦楽四重奏曲第3番 ヤンソン(1937-):弦楽四重奏曲 |
オスロSQ | |
グリーグの後を受けて20世紀に独自の音楽を築いた、ノルウェーの代表的作曲家による弦楽四重奏曲。厳しさの中に叙情性が垣間見える音楽で、初期シェーンベルクやベルクのようなタッチも聞こえる。 | ||
シベリウス(1865-1957): 交響曲第6番 Op.104/交響曲第7番 Op.105 劇付随音楽「テンペスト」組曲第2番 Op.109 No.3 |
ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. | |
サカリによるシベリウス交響曲全集完結編。 | ||
タヴナー(1944-): 奇跡のヴェール(*)/イン・アリウム(#) |
マリア・クリーゲル(Vc;*) アイリーン・ハルス(S;#) 湯浅卓雄指揮 アルスターo.、 テープ(#) | |
現代のイギリスにおいて“神秘的”“瞑想風”“癒しの音楽”などと評され、人気があるタヴナーの作品。代表作「奇跡のヴェール」はゆったりとした旋律が特徴の音楽で、 聴き手の心をリラックスさせてくれる。 | ||
パガニーニ(1782-1840): ヴァイオリン協奏曲第3番 ホ長調/ ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ短調 |
エルネー・ロージャ(Vn) ミカエル・ディトリヒ指揮 スロヴァキア放送so. | |
ハンガリー出身の若手奏者がフレッシュな感性と明るい音色で奏でるパガニーニ。 | ||
リュリ(1632-1687):グラン・モテ集 Vol.1 テ・デウム/ミゼレーレ/ 手を打ち喜べ、ガリアの民よ |
エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエル | |
17世紀フランス、栄光のシャペル・ロワイアルに君臨したリュリが、その時代を反映させて華麗に書き上げた作品群。喜びに満ちた音楽はフランス・バロックの代表的存在であり、独特の光彩を放っている。バロック音楽ファン、必聴の1枚。 | ||
リュリ(1632-1687):グラン・モテ集 Vol.2 なぜ異教徒は怒り狂うのか/ おお、信心深き涙よ/怒りの日/深き淵より |
エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエル | |
バレエ作品とは違って悲哀をかもし出す宗教音楽は、フランス・バロックの一面を象徴する作品群。「おお、信心深き涙よ」におけるメランコリーや「怒りの日」の荘重な雰囲気が印象的。 | ||
リュリ(1632-1687):グラン・モテ集 Vol.3 神は汝の声を聞き(詩篇第19番)/ おお/思いやり深き神よ/ ユダヤの民は神を知る(詩篇第75番)/ 主のしもべたちよ主をほめたたえよ(詩篇第112番)/ ベネディクトゥス |
エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエル | |
バレエ音楽の華やかさと壮麗な雰囲気をもつリュリの教会音楽は、フランス・バロック最盛期のいきいきとした空気を伝えてくれる。輝きにあふれたニケの音楽づくりは既発の2枚(上記8.554397、8.554398)同様、ファンの心をとらえる事だろう。 | ||
カヴァティーナ~ザ・グレイティスト・ギター・コレクション マイヤース:カヴァティーナ/アルベニス:セビリャ タレルガ:アルハンブラの思い出、ロシータ(ポルカ)/グラナドス:スペイン舞曲第5番 モレノ=トロバ:ソナチネ~アンダンテ/ファリャ:「三角帽子」~粉屋の踊り ソル:練習曲イ長調Op.31-19、2つの主題と変奏および12のメヌエットOp.11~主題と変奏、 ロシアの思い出Op.63~Allegretto/モーツァルトの「魔笛」からの6つのアリアOp.19~No.5 コスト:ロンドOp.12(コスト)/バリオス=マンゴレ:フリア・フロリダ/ポンセ:前奏曲 ブローウェル:性格的舞曲/ヴィラ=ロボス:前奏曲第1番/モンポウ:「コンポステラ組曲」~ムニェイラ メルリン:「思い出の組曲」~エヴォカシオン/モレル:ブラジル風の踊り ロドリーゴ:アランフェス協奏曲~Adagio | ||
グラナドス(1867-1916):組曲「ゴイェスカス」(全8曲) | ダグラス・リヴァ(P) | |
スペインの代表的作曲家による、スペインの風土やライフスタイルを反映させたような抒情的ピアノ曲集。このCDには世界初録音の「ゴヤ風セレナード」も収録。 リヴァはラローチャらと共に、グラナドスのクリティカル・エディションを編纂するなど、この作曲家のスペシャリストとして活躍するピアニスト。 | ||
ハイドン(1732-1809): 交響曲第27番/第28番/第31番「ホルン信号」 |
ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
演奏機会の多い「ホルン信号」を中心として若い頃に書かれた3曲を収録。前古典派らしい3楽章形式の第27番、 4楽章の典型的交響曲のスタイルで書かれた第28番も聴き応えのある作品。 | ||
ハイドン:交響曲全集 Vol.21 [第66番/第67番/第68番] |
ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
ハイドン中期、ハンガリーのエステルハージ侯爵に仕えた時代の作品を収録。古典派交響曲が「メヌエットを含む4楽章制」になった時代の過渡期に生まれたこの3曲を、ハンガリーの音楽家たちによる共感あふれる演奏で。 | ||
ブラームス(1833-1897): 4手のためのピアノ作品全集 Vol.12 弦楽五重奏曲第2番(連弾版)/ ピアノ四重奏曲第1番(連弾版) |
ジルケ=トーラ・マティース、 クリスティアン・ケーン(P) | |
交響曲ならまだしも、室内楽曲を4手ピアノでという発想はユニークであり、オリジナル作品として楽しむという手もありそう。このシリーズではおなじみになった演奏者の2人は、ベーレンライター社刊の「ブラームス・4手ピアノ作品集」の編者であり、作品への理解度は他者を圧倒しているといえる。 | ||
ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.1 ロマンス ヘ短調/ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 4つのロマンティックな小品/ヴァイオリン・ソナティナ |
ズー・キアン(Vn) エドモンド・ バタースビー(P) | |
1987年の「ロン=ティボー・コンクール」で優勝した上海出身の奏者が、ドヴォルザークのヴァイオリン曲に光を当てるシリーズ第1弾。 メロディアスな作品がそろい、まさにロマン派音楽の真髄。 | ||
シェンク(1660-1712頃):「ライン川のニンフ」Vol.1 2つのヴィオラ・ダ・ガンバのソナタ第1番-第6番 |
レ・ヴォワ・ユメーヌ | |
アムステルダムに生まれたガンバのヴィルトゥオーゾ、シェンクによる典雅なガンバ・デュオ曲集。荘厳でゆったりとした響きは、 古楽ファンをはじめ中世やルネサンスを描いた映画のファンにもおすすめ。 | ||
シェンク(1660-1712以降): 「ライン川のニンフ」~第2集[ソナタ第7番-第12番] |
レ・ヴォア・ユメーヌ [スージー・ナッパー、 マーガレット・リトル(Vg)] | |
2つのヴィオールのための作品集。バロック以来多くの名作を生んできたアムステルダムに生まれ、ドイツ正統派の音楽語法も修得した作曲家シェンクの名刺がわり的な作品集。 | ||
ハイドン: ミサ曲第11番「深き悲しみのミサ」(ネルソン・ミサ)/ ミサ曲第5番「神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス」 (小オルガン・ミサ) |
ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア、 ハンガリー放送cho.他 | |
天地創造、四季などのオラトリオに隠れがちなハイドンのミサ曲。イギリスのネルソン提督がナポレオン海軍を破った事件がきっかけで生まれたとされる「ネルソン・ミサ」は、壮大な気運に満ちあふれた傑作。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949): 交響詩「英雄の生涯」Op.40/ 交響詩「マクベス」 Op.23 |
ゲアハルト・マルクソン指揮 アイルランド国立so. | |
176.4KHzのサンプリング・レートで録音編集された音に注目。今後のナクソス録音を期待させる仕上がり。指揮は、マルケヴィッチとフェラーラに師事しヨーロッパ各地のオーケストラへ客演しているマルクソン。 | ||
ロッシーニ:弦楽ソナタ集 Vol.1 弦楽ソナタ[第1番/第2番/第3番]/ クラリネットと管弦楽のための 「アンダンテの主題と変奏」/ コントラバスと弦楽のための「涙」(ベネデク編) |
ジェペッシ(Cl) ブザ(Cb) ベネデク指揮 ハンガリアン・ヴィルトゥオージ | |
ロッシーニ:弦楽ソナタ集 Vol.2 弦楽ソナタ[第4番/第5番/第6番]/ ヴァイオリンと小管弦楽のための変奏曲 |
ジェンテルイ(Vn) ベネデク指揮 ハンガリアン・ヴィルトゥオージ | |
ロッシーニの弦楽ソナタは、モーツァルトも真っ青のみずみずしいメロディにあふれている作品。 | ||
モーツァルト:大ミサ(ミサ曲ハ短調)/キリエ ニ短調 | ヴィクトリア・ ロウキアネツ(S) ノリン・バージス(S) ヘルベルト・リッペルト(T) ロベルト・ホルツァー(B) ベーラ・ドラホシュ(Fl) ガーボル・ディエネシュ(Ob) ハンガリー放送合唱団 (合唱指揮: カールマーン・シュトラウス)他 ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
壮大かつ重厚な空気が全編を貫くモーツァルトの名作ミサ曲を、ハイドンの声楽曲など大規模な作品の演奏で定評のあるハラースと、ナクソスではおなじみのオーケストラ他で。 | ||
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ Vol.1 [無伴奏ソナタ第1番/無伴奏ソナタ第2番/ 無伴奏パルティータ第1番] |
ルーシー・ファン・ダール(Vn) | |
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ Vol.2 [無伴奏パルティータ第2番/ 無伴奏パルティータ第3番/無伴奏ソナタ第3番] |
ルーシー・ファン・ダール(Vn) | |
ピリオド楽器使用。18世紀オーケストラのメンバーとして有名なルーシー・ファン・ダール。もはやピリオド楽器によるこの曲の演奏として定番となった観もある録音だが、 素朴な音色やじっくりと歌いつながれるフレーズ、誠実な音楽に心打たれるばかり。 なお、第2集には有名な「シャコンヌ」を含むパルティータ第2番が含まれており、圧巻。モダーン楽器奏者とはまったく異なった音楽づくりに、あらためてこの作品の魅力を見いだす音楽ファンも多いはず。 | ||
「スザートの音楽帳」から フランドル地方の歌曲と舞曲集 |
コンヴィヴィウム・ムジクム・ イェーテボリ スヴェン・ベルガー (クルムホルン/ショーム/ コルネット) アンドレアス・エドゥアード (クルムホルン/ポンマー/ ドゥルシアン/他) | |
舞曲集「ダンスリー」など、中世・ルネサンス作品の楽譜編集者スザートが編纂した「音楽帳」から、クルムホルンやショウムなど独特の管楽器をフィーチャーした小曲集。中世の香りと民族音楽的な響きが特徴の素朴な一枚。 | ||
ラフマニノフ: ショパンの主題による変奏曲/ 楽興の時第2番(1940年改訂版)/ レント(無言歌)/カノン/フゲッタ/幻想的小品/ 小品(カノニック風)/断章/東洋のスケッチ/ 前奏曲 ヘ長調/ アンダンテ・マ・ノン・トロッポ(前奏曲) |
イディル・ビレット(P) | |
ショパン全集などでおなじみのビレットが、自由奔放に弾きまくったラフマニノフ作品集。初期の珍しい小品などをたくさん加えた一枚。 | ||
リバ(1765-1815): チェコのクリスマス・ミサ「讃えよ主を」/田園風ミサ |
フランティシェク・ クサヴァー・シューリ指揮 チェコ・マドリガリストo.&cho./他 | |
独唱者厳粛な宗教曲というより、モーツァルトの「フィガロの結婚」を聴いているような楽しさがある2作品。プラハを中心に活躍したチェコの作曲家リバの代表作。 | ||
ブルックナー: 交響曲第1番ハ短調 (1866年初稿キャラガン校訂・世界初録音) 交響曲第3番ニ短調のためのアダージョ(1876) |
ゲオルク・ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
故ティントナーのブルックナー交響曲全集が遂に完成。最後を飾るのは、第1稿リンツ版をキャラガンが校訂した版の世界初録音というかなりセンセーショナルな録音。 ノヴァークが「アダージョ第2番」と呼んだ「交響曲第3番」のための珍しいアダージョ楽章(第1稿より11小節長い版)も加えた、話題の一枚。 | ||
ブルックナー: 交響曲第00番「習作交響曲」/ 交響曲第4番(1878年第2稿) ~「民衆の祭り」第4楽章 |
ゲオルク・ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
メンデルスゾーン: 「真夏の夜の夢」劇付随音楽(5曲)(*) [序曲/夜想曲/結婚行進曲/他]/ 序曲「海の静けさと幸ある航海」(#)/ 序曲「ルイ・ブラス」(#) 序曲「フィンガルの洞窟」(#) |
アントニー・ブラモル指揮(*) オリヴァー・ドホナーニ指揮(#) スロヴァキアpo.(*/#) | |
既出ディスクからのコンピレーション。 | ||
ソレル:チェンバロ・ソナタ全集 Vol.5 (11曲) |
ギルバート・ローランド(Cemb) | |
ドメニコ・スカルラッティの後継者として数多くのチェンバロ作品を残したソレル。そのソナタ集第5集は、1曲1曲がコンパクトにまとまった変幻自在の1枚。 「第95番」のソナタのみ約25分もあるという本格派。 | ||
O HOLY NIGHT ~フランス語圏カナダからのキャロル集(全22曲) |
マーティン・デイジュネス指揮 ラ・プティ・バンド・ デ・モントリオール | |
「きよしこの夜」をはじめとする有名なキャロルや、カナダに伝わるキャロルなどをフランス語で。オルガン伴奏によるフランス語の歌唱は、 同時リリースの8.554723と違った雰囲気を聴かせてくれる。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」 | クラロン・マクファーデン(S) エリーザベト・ショル(S) ニコラス・ハリエイズ(A) ピーアー・アビルガールト(A) ヨアヒム・カルロス・マルティニ指揮 フランクフルト・バロックo.、 ユンゲ・カントライ | |
ピリオド楽器使用。数あるヘンデルのオラトリオ中、人間的な営みをテーマに哲学的な雰囲気を感じさせる作品。有名な「メサイア」などと比べ威厳にあふれる隠れた傑作。歌はイタリア語、楽譜は第2稿を使用。 | ||
ロッシーニ:スターバト・マーテル | パトリツィア・パーチェ(S) グロリア・スカルキ(Ms) アントニオ・シラグサ(T) カルロ・コロンバーラ(B) ピエール・ジョルジョ・ モランディ指揮 ハンガリー国立歌劇場o.&cho. | |
高い人気を持つこの曲。約1時間を要する長大なドラマで、悲痛な面もちを劇的にまとめあげている。モランディはスカラ座オケのオーボエ奏者もつとめた期待の指揮者。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~ケヴィン・R.ギャラガー ナルバエス、ダウランド、フランチェスコ・ダ・ミラノ、 ゲラウ、サンティアゴ・デ・ムルシア、J.S.バッハ、 ヴァイスの作品 |
ケヴィン・R.ギャラガー(G) | |
タレガの名前を冠して行われるギター・コンクールで、1997年に一等賞を獲得したアメリカの若手ギタリストのナクソス・デビュー盤。 端正なバッハの演奏をはじめ幅広い可能性を感じさせるプログラム。 | ||
8.554446 廃盤 |
フィッシャー(c.1670-1746): 組曲「音楽のパルナス山」 Vol.2 [テルプシコラ(組曲第7番)/ポリュムニア(組曲第8番)/ ウラニア(組曲第9番)/「音楽の花束」~組曲第2番/ 「音楽の花束」~組曲第8番] |
リュック・ ボーセジュール(Cemb) |
バッハの「平均律」を先取りした作品などで評価されるフィッシャー。「音楽のパルナス山」はフランス組曲風の構成によるドイツ・バロックの名作と言える。第1集(8.554218)に続きコープマンらに教えを受けたボーセジュールの演奏で。 | ||
ヨハン・スタミツ(1717-1757):交響曲集 Vol.2 交響曲集Op.4 より [第1番/第2番「シンフォニア・パストラーレ」/ 第4番/第6番] |
ニコラス・ウォード指揮 ノーザン室内o. | |
マンハイム楽派の中心的存在として活躍したヨハン・スタミツ。ハイドンに先んじてメヌエット入り4楽章構成の交響曲を生み出した彼の偉業は、このシリーズで体験することができる。端正な演奏が好感度アップ! | ||
モンポウ:ピアノ作品集 Vol.2 12の前奏曲集/スラム街/対話/魔法の歌/ 子守歌/はるかなる祭典 |
ホルディ・マソ(P) | |
フランス近代音楽の影響を受け、神秘的かつ内省的な音楽性を特徴としたモンポウのピアノ作品。1927年から1960年までに作曲され、前半はパリ時代、後半は多彩な実験的要素も入る「12の前奏曲集」が、モンポウ入門にも最適。 | ||
マルカントワーヌ・シャルパンティエ: 聖母のためのモテット集 聖母に寄せる4つのアンティフォナ/ 4つの聖母のアンティフォン/ ベルナール神父の聖母への祈り/ 聖母への連祷/マニフィカート/ 祝福されし聖母マリアへの祝日のためのモテット/ 聖母のための小モテット/復活祭の歌 |
エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエル | |
同じ時代の宗教作品でありながら、リュリと比較して輝くような明るさと美しさ、高雅さが特徴のシャルパンティエ作品。 | ||
クレランボー(1676-1749): イリスの勝利(パストラール) |
エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエル、 アンサンブル・サントレ・ド・ ムジーク・バロック・ド・ ヴェルサイユ/他 | |
優雅さの中にドラマが進行していく田園劇。2組の羊飼いのカップルが織りなすなごやかな恋愛ドラマは、フランス・バロックの王道とも言えるもので、ラヴェルなど近代作品にも影響を与えている。 | ||
ボワモルティエ(1689-1755): 歌劇「ダフニスとクロエ」~シャコンヌ/ 旋律的断章/ファゴット協奏曲/ セレナード第2番、あるいはサンフォニー・フランゾワーズ/ ザンポーニャ協奏曲/ バレエ「アモールの旅」~四大精霊のアントレ |
ローラン・ル・シェナデク(Fg) エルヴェ・ニケ指揮 ル・コンセール・ スピリテュエル | |
優雅な舞曲風の音楽。ザンポーニャの他ミュゼットやハーディガーディも加わったアンサンブルのユニークな音色が楽しめる。 | ||
ボワモルティエ(1689-1755): クラヴサンとフルートのための組曲集 フルートと通奏低音のための組曲[第4番-第6番]/ クラヴサン組曲[第1番-第4番] |
アンヌ・サヴィグナ(Fl) ベアトリス・マルタン(Cemb) クリスティーヌ・ プリュボー(Vg) | |
フルート音楽をもっとも得意としたフランス・バロックの作曲家による、優雅で音楽性豊かな作品集。 | ||
ブロッホ: ヘブライ組曲/ヴァイオリン・ソナタ第1番/ アボダー(ヨム・キプールのメロディ)/メロディ/ ヴァイオリン・ソナタ第2番「神秘的な詩」 |
ミリアム・クレイマー(Vn)/ シモン・オーヴァー(P) | |
スイスに生まれ、生涯を自身のルーツであるユダヤ的なものにこだわり、こぶしのきいた歌を多用したブロッホ。20世紀アメリカ音楽に大きな影響を与えた彼の作品からは、日本の演歌や長唄にも似た要素が聞こえる。 | ||
サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」(*) ラヴェル:組曲「マザー・グース」(#) デュカ:魔法使いの弟子(#) |
ジョニー・モーリス (ナレーター) オンジェイ・レナールト指揮(*) ケネス・ジーン指揮(#) スロヴァキア放送so. | |
演奏は既発売のものだが、ここでのスターはナレーターのジョニー・モーリス氏。英BBCのネイチャー番組などでホスト役を務めるなど、楽しいキャラクターで活躍している人。 このCDでも単に曲間で解説をするだけではなく、動物の鳴き真似や歌なども披露。バラエティ系「動物の謝肉祭」。 | ||
シュニトケ: チェロ協奏曲/チェロとピアノのためのソナタ/ ヴァイオリンとチェロのための静かな音楽 |
マリア・クリーゲル(Vc) ライムント・ハヴニス(P) ブルクハルト・ゴドホフ(Vn) ゲアハルト・マルクソン指揮 ザールブリュッケンRSO | |
録音:1990年。旧 MARCO POLO 8.223334 のレーベル移行再発売。 | ||
ニュー・イヤー・コンサート(1939-1998)のプログラムから シュトラウス・ファミリーのワルツ、ポルカ、序曲名曲集 |
アルフレード・ヴァルター指揮 スロヴァキア国立po./他 | |
伝統あるウィーンの「ニュー・イヤー・コンサート」で演奏された名曲から、誰もが知っている作品を選んで2枚のCDに。シュトラウス・ファミリーの代表作はすべて網羅されている。 | ||
ドホナーニ(1877-1960):チェロ作品集 チェロと管弦楽のためのコンツェルトシュトゥック/ チェロ・ソナタ/ハンガリー牧歌 |
マリア・クリーゲル(Vc) イェネ・ヤンドー(P) ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
ハンガリーの作曲家ドホナーニによる抒情的なメロディが印象的なチェロのための作品集。特にブラームス風のロマンをたたえた「コンツェルトシュテュック」が秀作。 | ||
ラロ(1823-1892): チェロ協奏曲/チェロ・ソナタ/ チェロとピアノのためのロシア風歌曲集 |
マリア・クリーゲル(Vc) ベルント・クレムザー(P) ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
「スペイン交響曲」ばかりが有名なラロだが、サン=サーンスばりの重厚なフランス・ロマン派音楽として注目したいのが「チェロ協奏曲」。「チェロ・ソナタ」も同様にドラマティックな作品。クリーゲルの情熱的な演奏が光る一枚。 | ||
シューベルト: ピアノ・ソナタ第20番/第15番「遺作」 |
イェネ・ヤンドー(P) | |
いつも通りに真摯な音楽づくりをするヤンドーの演奏は、シューベルト作品の等身大の姿を聴き手に見せてくれる。「遺作(レリーク)ソナタ」は2楽章版を収録。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.1 ~歌曲集「冬の旅」 |
ロマン・トレーケル(Br)、 ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
トレーケルはドイツ各地およびヨーロッパの歌劇場などで活躍する期待のドイツ人歌手。言葉を大切にするこのシリーズが選んだ新鋭。 | ||
クラウス(1756-1792)交響曲集 Vol.2 [「ヴァイオリン・オブリガート」VB138/ VB128/VB129/VB130] |
ペッター・ スンドクヴィスト指揮 スウェーデン室内o. | |
他ドイツの伝統を受け継ぐスウェーデンの音楽史。古典派の時代からすでに、こんなに立派な作品が生まれている。シリーズ第1集も各国で高い評価を受け、クラウスの存在をアピール。なおVB128~130の3曲は世界初録音。 | ||
メシアン(1908-1992): トゥーランガリラ交響曲/キリストの昇天 |
トマ・ブロシュ (オンド・マルトノ) フランソワ・ヴァイゲル(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立RSO | |
20世紀作品の演奏には定評のあるヴィトとその手兵が、メシアンの代表作にチャレンジ。パリ音楽院でメシアン夫妻に学んだヴァイゲル、ジャンヌ・ロリオに学び世界中でこの曲を演奏しているブロシュとの共演。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.12 ハンガリー狂詩曲集 Vol.1[第1番-第9番] |
イェネ・ヤンドー(P) | |
リスト:ピアノ作品全集 Vol.13 ハンガリー狂詩曲集 Vol.2[第10番-第19番] |
イェネ・ヤンドー(P) | |
リスト作品の真価を問うような真摯的演奏のヤンドーは、テクニック披露タイプのピアニストと一線を画す格調を持っている。ベルリオーズも使った「ラコッツィ行進曲」による第15番など、聴きどころはたくさん。 | ||
フランク: 牧歌 - 羊飼の詩/大奇想曲第1番/人形の嘆き/ 前奏曲/コラールとフーガ/ゆるやかな舞曲/ 前奏曲/アリアと終曲 |
アシュレー・ウェイス(P) | |
「交響曲」ほか一部の作品ばかりが評価されるフランクだが、ドイツ音楽、特にワーグナーの影響を受けたその作風を知るため、オルガン曲とともにピアノ曲は評価されるべきもの。ウェイスは、1997年「世界ピアノ・コンクール(ロンドン)」第1位の俊英。 | ||
カイザー=リンデマン:ネルソン・M.へのオマージュ | マリア・クリーゲル(Vc) シュテファン・フロレイクス(Perc) | |
南アフリカ独立運動の実質的指導者だったネルソン・マンデラ元大統領を讃え、クリーゲル自身の発案によりドイツの作曲家が作曲。現代風の作品ながらジャズやアフリカ音楽の要素を取り入れ、スピリチュアルな雰囲気に満ちた作品。このCDの売り上げから「ネルソン・マンデラ・チャイルド・ファンド」に寄付が送られる。 | ||
コーツ(1886-1957):吹奏楽作品集 Vol.1 組曲「3人のエリザベス」/ ダム・バスター/他(全15トラック) |
ジェフリー・ キングストン陸軍少佐指揮 王立砲兵隊吹奏楽団 | |
イギリスのライト・ミュージック作曲家として名高いコーツの曲を、由緒ある陸軍のウィンド・バンドが好演。 | ||
ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集 Vol.1 「赤ちゃんの一族」第1組曲/ シランダス/ショパン賛歌 |
ソニア・ルビンスキ(P) | |
ブラジルの代表的作曲家ヴィラ=ロボスのピアノ曲シリーズ。民族音楽の要素も取り入れた「赤ちゃんの一族」、かわいらしい16の小品からなる「シランダス」など、 この作曲家を深く知るために格好の一枚。 | ||
ペンデレツキ(1933-):管弦楽曲集 Vol.1 交響曲第3番/ 広島の犠牲者の追悼のための哀歌/ フローレセンセス/デ・ナトゥーラ・ソノリス第2 |
アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送カトヴィツェso. | |
トーン・クラスターの手法で前衛音楽シーンを席巻したペンデレツキの作品集. 第1弾は代表作「広島~」をはじめ前衛時代の作品と、ネオ・ロマンの調性音楽に回帰した1988年-1995年作曲の交響曲を。 | ||
ペンデレツキ(1933-):管弦楽曲集 Vol.3 交響曲第2番「クリスマス」/交響曲第4番 |
アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送カトヴィツェso. | |
第1&2集に続く交響曲シリーズの続編は、ネオロマン的な作風転換を世界に知らしめた「第2番」と、同様の路線である「第4番」のカップリング。 | ||
ベルリオーズ:レクイエム | ミヒャエル・シャーデ(T) ノエル・エジソン指揮 エローラ祝祭o.、 トロント・メンデルスゾーンcho.、 トロント・メンデルスゾーン青年cho. | |
大編成のオーケストラを使ったスケールと、深く内省的な雰囲気が同居した傑作レクイエムを、ロバート・ショウやリリンク、ウィルコックスら名合唱指揮者に師事したカナダの新鋭エジソンが指揮。 | ||
ノルウェー・ヴァイオリン名曲集 ブル:羊飼いの少女たちの日曜日 シンディング:ヴァイオリンと管弦楽のための組曲 ブル(クラッゲルード編):ラ・メランコリー スヴェンセン:ロマンス ハルヴォルセン: ノルウェー舞曲第1番/ノルウェー舞曲第2番/ 乙女の歌/年老いた漁夫の歌 ブル:協奏曲 ホ短調~アダージョ ハルヴォルセン:結婚行進曲 グリーグ(クラッゲルード編):君を愛す ハルヴォルセン:アンダンテ・レリジオーソ グリーグ:過ぎた春 |
ヘンニング・クラッゲルード(Vn) ビャルテ・エングスト指揮 ラズモフスキーso. | |
グリーグはじめ、民族色豊かなメロディと舞曲のリズムを持つ、ノルウェーの作曲家による小品集。民俗音楽でもヴァイオリンが重視されるだけあって多彩な作品が目白押し。「隠れたヴァイオリン名曲集」としても楽しめる一枚。 | ||
ファリャ:歌曲・ピアノ曲集(全14曲) | マーリン・クエイフ(S) レン・ヴォースター(P) アンソニー・ フィールド(G) ベン・ディキンソン(Perc) | |
民謡やフラメンコの影響も受けていたファリャの歌曲は、まさにスペイン色そのもの。ピアノのための小粋な小品をはさみ、 ギター伴奏による「クリスマス・イヴのための歌曲集」など、ファリャの魅力たっぷりの一枚。 | ||
殷承宗、劉荘、盛禮洪、他: ピアノ協奏曲「黄河」(原典版) 広東俗謡:月を追う色とりどりの雲 雲南省民族音楽: 愉しいロソ/内モンゴル民謡による7つの小品/ バレエ組曲「人魚」 陜西民謡:レッド・リリーが深紅に咲いて輝いて 中国古琴曲:古き中国のメロディーによる3つの変奏曲 |
殷承宗(P) エイドリアン・リーパー指揮 スロヴァキア放送 ブラティスラヴァso. | |
MARCO POLO 8.223412のレーベル移行再発売。 そのメロディから、中国そしてアジアのテイストを感じさせてくれる一枚だが、特に「黄河」は作曲者のひとり、殷承宗の「自作自演」で聴ける。 | ||
マルティヌー:チェロとピアノのための作品全集 Vol.1 チェロ・ソナタ[第1番/第2番/第3番]/ アリエッタ/7つのアラベスク |
クリスティアン・ベンダ(Vc) セバスティアン・ベンダ(P) | |
20世紀チェコのシンフォニストとして有名な作曲家による、3曲のソナタを中心としたチェロ曲集。 | ||
マルティヌー:チェロとピアノのための作品全集 Vol.2 ロッシーニの主題による変奏曲/ スロヴァキアの主題による変奏曲/ 牧歌集/夜想曲集/ミニアチュール組曲 |
クリスティアン・ベンダ(Vc) セバスティアン・ベンダ(P) | |
ピアティゴルスキーのために作曲された「ロッシーニ変奏曲」をはじめ、なかなか演奏される機会のないマルティヌーのチェロ作品を集めたシリーズ第2弾。「牧歌集」「夜想曲集」などの曲からは、この作曲家の意外な抒情性が浮き彫りにされる。 | ||
ヴュータン: ヴァイオリン協奏曲第1番(*)/ ヴァイオリン協奏曲第4番(#) |
ミーシャ・カイリン(Vn) デニス・ブルク指揮(*) ヤナーチェクpo.(*) 湯浅卓雄指揮(#) アルンヘムpo.(#) | |
現在でもその流派のヴァイオリニストが世界中で活躍する、「ベルギー・フランコ楽派」の一人でもあったヴュータン。自身の演奏テクニックを生かした技巧的な協奏曲は、もっと聴かれてもいい作品。 | ||
バックス(1883-1953):室内楽曲集 ハープと弦楽のための五重奏曲/ フルート、ヴィオラとハープのための悲歌的三重奏曲/ ハープとヴィオラのための幻想ソナタ/ フルートとハープのためのソナタ |
モビウス | |
ドビュッシーの同編成作品を思わせる「悲歌」をはじめ、イギリスの作曲家によるハープを中心とした幻想的な室内楽作品を収録。モビウスはロンドンを中心に活動する若手アンサンブルで、ヴァイオリンに伊藤奏子さんという日本人も参加している。 | ||
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ(抜粋) | ゲーザ・オベルフランク指揮 ファイローニ室内o.、 ハンガリー放送cho./他 | |
全曲盤(8.550428/30)からの抜粋。 | ||
バックス(1883-1953): 交響曲第5番/松の木々が知っていた物語 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
アイルランドの幻想的な風景と妖精伝説に魅せられたバックスによる、大河ドラマのような交響曲シリーズ第4弾。シベリウスに捧げられた交響曲、そして指揮者バルビローリに捧げられた交響詩のカップリング。 | ||
レーガー(1873-1916): クラリネット五重奏曲/弦楽四重奏曲第4番 |
フィルハーモニア・ クァルテット・ベルリン ヴェンツェル・フックス(Cl) | |
スタブラーヴァやフックスらベルリン・フィルの名手たちが集まり、後期ロマン派の抒情をたっぷりと聴かせてくれる一枚。 | ||
シューベルト(1797-1828): 4手のためのピアノ作品集 Vol.3 序曲 ヘ長調 Op.34 D.675/ 幻想曲 ヘ短調 Op.103 D.940/ 2つのトリオをもつドイツ舞曲と 2つのレントラー D.618/ 創作主題による変奏曲 Op.82 No.2 D.968a/ 3つの英雄的行進曲 Op.27,D.602 |
イェネ・ヤンドー、 ジュジャ・コラール(P) | |
しっかりと音を構築していくという演奏スタイルで、シューベルトの隠れた作品に光を当てているこのシリーズ。その3枚目は、重要な作品であるD.940の幻想曲(Vol.4にも演奏者違いで収録)を軸に、明快な作風を持つ作品が選曲されている。 Vol.1:8.550555、Vol.2:8.553441、Vol.3:8.554513、Vol.4:8.555930、Vol.5:8.570354。 | ||
マルカントワーヌ・シャルパンティエ: ノエル集とクリスマス・モテット集(全14曲) |
ケヴィン・マロン指揮 アラディーア・ バロック・アンサンブル | |
ピリオド楽器使用。弦楽器や金管楽器、リコーダー、打楽器などを従えた明るい合唱曲が次々に登場。器楽曲やオルガン曲などをはさんで、ヨーロッパのクリスマスの雰囲気を味わえる。 | ||
おおフランドルは自由なり~フランドルのルネサンス音楽 グレゴリオ聖歌、ファブリ、ビュノワ、オケゲム、 ジョスカン・デ・プレ、イザーク、 ヘンリー8世、ヴェルドロ、他の作品 |
カピラ・フラメンカ | |
中世からルネサンス時代に芸術の大輪が開いたフランドル地方にまつわる作曲家・作品を集成。こおろぎはよき歌い手(デ・プレ)、インスブルックよさようなら(イザーク)、 良き友との気晴らし(ヘンリー8世)等、古楽の名曲アンソロジーとしても楽しめる一枚。 | ||
デュプレ(1886-1971):オルガン作品集 Vol.13 ゼフィロス(レオポルド・ストコフスキーの 主題による即興演奏;ロリン・スミス再構成)/ クリスマスのための6つのアンティフォナ/ 79のコラール~ [第21番-第23番/第36番-第41番/第66番]/ 幻影(交響詩)「・・・そして、光は闇を照らし」/ 交響曲第2番 |
ジョージ・ベイカー(Org) | |
2000年、エオリアン=スキナー、シュディ&J.=F.デュポン製オルガン使用。 今回は同じオルガニストでもあるストコフスキーの曲をモチーフにした作品や、既発売ディスクでも録音を積み重ねてきた「79のコラール」からの楽曲などを収録。 | ||
ブクステフーデ(1637頃-1707):オルガン作品集 Vol.1 マニフィカト 第1旋法/神のひとり子なる主キリスト/前奏曲ト長調/ われらの救い主、イエス・キリスト/前奏曲 イ短調/他(全12曲) フォルカー・エレンベルガー(Org) | ||
使用楽器:ビュッケブルク、福音ルター派市教会、1997年製。 #国内代理店の取り扱いが終了しており、海外から取り寄せるため高額となります。 | ||
リスト:オルガン作品全集 Vol.1 バッハの名による前奏曲とフーガ/システィーナ礼拝堂への祈り コンソレーション第3番/コンソレーション「慰め」 コンソレーション ホ長調/前奏曲「泣き、苦しみ、悩み、おののき」 伝説~小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ |
アンドレアス・ロートコップフ (Org) | |
使用楽器:ブレーメン、聖ペトリ大聖堂のザウアー製。ピアノ版でおなじみの「前奏曲とフーガ」や、アレグリの「ミゼレーレ」に触発された「システィーナ礼拝堂への祈り」、 ピアノ曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」の編曲など、リストの隠れた側面を知る作品集。 | ||
シャイデマン(1595頃-1663):オルガン作品 Vol.3 マニフィカト 第7旋法/汝たたえられよ、イエス・キリスト 平安われらに来たれり/キリエ・スームム われら唯一の神にのみ祈る/前奏曲 ニ短調/ プレアンブルム ニ短調/他(全16曲) |
ジュリア・ブラウン(Org) | |
オルガン・エンサイクロペディア・シリーズ。オレゴン州、ユージーン、中央ルター派教会のブランボー製オルガン使用。 シャイデマンはスヴェーリンクに学んだ北ドイツ・オルガン楽派の作曲家。 | ||
ラインベルガー(1839-1901):オルガン作品全集 Vol.3 ソナタ第8番ホ短調 Op.132/10のトリオ Op.49 Nos.1-10 ソナタ第9番変ロ短調 Op.142 |
ヴォルフガング・リュプサム(Org) | |
オルガン・エンサイクロペディア・シリーズ。ドイツ、フルダ大聖堂のオルガン使用。 ラインベルガーはフンパーディンクやフルトヴェングラーの師としてドイツの伝統を受け継いだ。ブラームスにも似たロマン派オルガン作品の味わいが凝縮されている。 | ||
ベートーヴェン: 三重奏曲 Op.87 モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の 「手をとりあって」の主題による12の変奏曲 アントン・ヴラニツキー(1761-1820):三重奏曲 ハ長調 |
マーク・シャシュマン、 ジョン・アベルガー(Ob) ラニ・スパー(E-hr) | |
ターフェルムジーク、ボストン・バロックなど北米を代表するピリオド楽器アンサンブルなどで活躍中の3人が、ベートーヴェンと、チェコ出身の古典派作曲家による管楽作品を演奏。それぞれの楽器の素朴な音色が、作品の本質的な響きを再現する。 | ||
ブローウェル(1939-):ギター音楽作品集 Vol.2 組曲「黒いデカメロン」/警句的前奏曲/雅歌/ 永劫の螺旋/パラボラ/狂おしい思い/ ジャンゴ・ラインハルトの主題による変奏曲/ 悲しみのキューバの風景 |
エレナ・パパンドレウ(G) | |
代理店も驚くヒットとなった1枚目に次ぐシリーズ第2弾は、エキゾティックな代表曲「黒いデカメロン」、前衛的な「永劫の螺旋」、 内省的な哀愁に満ちた「悲しみのキューバの風景」など、幅広い作風を知ることのできる一枚。 | ||
デュアート(1919-):ギター音楽集 ピエモンテ組曲 Op.46/すべてロンドで Op.57/ムジコーネス Op.107 イギリス組曲 Op.31/カタルーニャ民謡による変奏曲 Op.25 鳥たち Op.66/アントニオ・ラウロヘのオマージュ(3つのワルツ) ソナティネッテ Op.35 |
アンティゴニ・ゴーニ(G) | |
ギター・コレクション・シリーズ。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ -デニス・アザバジッチ(G) モレノ・トローバ(1891-1982):ソナチネ バリオス=マンゴレ(1885-1944):大聖堂 ポンセ(1882-1948):南国風のソナティナ ホセ(1902-1936):ギター・ソナタ ルイス=ピポ(1934-1998):3つのエスタンシア ファリャ(1876-1946): ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌 ラファエル・リヴェラ(b.1970):踊りの回転 |
デニス・アザバジッチ(G) | |
1972年、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ生まれ。1998年度GFAコンクール第1位およびマドリッドのゲレーロ・コンクールでも優勝した俊英によるリサイタル集。 詩情豊かなラテン・アメリカの作品を中心に、演奏者の個性がにじみ出た一枚。 | ||
メルツ(1806-1856): 吟遊詩人の調べ(全19曲) |
アダム・ホルツマン(G) | |
自身が優れたギター奏者だったハンガリー出身のメルツ。有名な吟遊詩人であるオシアンをインスピレーションの源泉に、 民謡風・バラード風のメロディが次々に現れる、ロマン派ギター曲の大作。 | ||
ヴァイス(1686-1750):リュートのためのソナタ集 Vol.4 ソナタ第46番/第21番/第37番 |
ロバート・バート(リュート) | |
膨大なヴァイスの作品を紹介するシリーズ第4弾。フレンチ・スタイルの序曲を頭に置いた第46番はじめ、 バッハやテレマンなどの「組曲」とほぼ同じスタイルで書かれているだけに、バロック音楽ファンにおすすめ。 | ||
バリオス(1885-1944):ギター作品集 Vol.1 マシーシャ/森に夢みる/ワルツ Op.8 No.4/サリータ(マズルカ) ヴィダリータと変奏曲/あなたの心のそばで(ワルツ) クリスマスのキャロル/アンデス組曲/ 他(全13曲) |
アンティゴーニ・ゴーニ(G) | |
クラシック・ギターというより、まるでリラックスしたラテン音楽やボサノヴァを聴くような雰囲気の一枚。 | ||
ジュリアーニ(1781-1829):フルートとギターのための二重奏曲集 グラン・ポプリ/セレナード/協奏曲的大二重奏曲/大セレナード |
ノラ・シュルマン(Fl) ノーバート・クラフト(G) | |
ギター音楽の名作曲家として知られるジュリアーニだが、ヴァイオリンで演奏されることも多いデュオ作品をまとめたのがこの一枚。 トロントso.首席の才媛シュルマンと、ナクソスでおなじみのカナダの名手クラフトが共演。 | ||
ロマンティックなハープの世界 グランジャニー(1891-1975):ハイドンの主題による幻想曲 トゥルニエ(1879-1951):森の泉のほとりにて ロータ(1911-1979):サラバンドとトッカータ ピエルネ(1863-1937):即興的奇想曲 ファリャ(1876-1946): 歌劇「はかない人生」~スペイン舞曲第1番 フォーレ(1845-1924):塔の中の姫君/即興曲 マーフィー(1964-): ハープ協奏曲「そして夜には星を描いた」~ III:火花(カデンツァ) プロコフィエフ(1891-1953):10の小品~前奏曲 サルセード(1885-1961):バラード |
ジュディ・ローマン(Hp) | |
グランジャニー、トゥルニエ、サルセードなどハープの作曲家による美しい作品や、フォーレやピエルネなどのハープ・オリジナル曲ほかを集めた名曲集。「華麗なるハープの世界」(8.554347)の続編でもあり、ハープ音楽ファンは必聴の一枚。 | ||
ケージ:ピアノ曲集 Vol.2~プリペアド・ピアノのための作品 [危険な夜/トスト・アズ・イット・イズ・アントラブルド/ 孤島の娘たち/ピンボケの源/プリミティヴ/不思議な冒険/ かくて大地は再び実を結ばん/・・・の思い出せない記憶/ マルセル・デュシャンのための音楽/ トーテム・アンセスター/部屋/瞑想への前奏曲] |
ボリス・ベルマン (プリペアドP) | |
「ソナタとインターリュード」(8.554345)に続く2枚目のケージ・ピアノ作品集。ガムラン音楽などの影響を受け機械音のように響くユニークなサウンドは、神秘的&土俗的な雰囲気も持つ。 | ||
アナ・ヴィドヴィチ・ギター・リサイタル バッハ(W.デルパス編): 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV.1006a ポンセ:ソナタ・ロマンティカ 「フランツ・シューベルト賛」 タレガ:ムーア風舞曲/アラビア奇想曲/ワルツ シューレク:ザ・トゥルバドゥールズ・スリー ウォルトン:5つのバガテル |
アナ・ヴィドヴィチ(G) | |
ヴィドヴィチは1998年タレガ・コンクール(ベニカシム)で第1位となったクロアチア生まれの新星。実力もさることながらルックスにも注目。バッハからウォルトンまでを颯爽と流れるように演奏し、若さあふれる音楽を聴かせてくれる。ギター・ファン以外も注目だ。 | ||
ソレル(1729-1783): チェンバロ・ソナタ集 Vol.6(全11曲) |
ギルバート・ ローランド(Cemb) | |
ソレル(1729-1783):チェンバロ・ソナタ集 Vol.7 第10番/第11番/第39番/第3番/第80番/第81番/第82番 第113番/第112番/第108番「雄鶏の鳴き声」/第97番 |
ギルバート・ローランド (Cemb) | |
最近にわかに再評価されているスペインの作曲家ソレル。ドメニコ・スカルラッティの弟子である彼は、初期古典派の足がかりとなる時期に150ものソナタを作曲して鍵盤楽器音楽の発展に寄与。その全貌を明らかにする全集。 | ||
ペンデレツキ(1933-):管弦楽曲集 Vol.2 交響曲第5番(1992)/交響曲第1番(1972-73) |
アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送カトヴィツェso. | |
シリーズ第2弾は、実験的野心作の「交響曲第1番」と調性回帰の「交響曲第5番」のカップリング。 | ||
グラス(1937-): ヴァイオリン協奏曲/カンパニー/ アクーナテン~前奏曲と舞曲 |
アデーレ・アンソニー(Vn) 湯浅卓雄指揮アルスターo. | |
湯浅指揮による20世紀音楽。ロマンティックなミニマル・ミュージックで新しい作曲世代を生みだしたフィリップ・グラスの作品集。難しい音楽ではなく、ゆったりとしたリズム反復から生まれた不思議で瞑想的な音空間が味わえる。ジュリアード音楽院出身の若手、アンソニーの演奏も新鮮。 | ||
モンポウ(1893-1987):ピアノ作品集 Vol.3 ショパンの主題による変奏曲/ 3つの変奏曲/展覧会の思い出/風景/ 飼い葉桶の飾り/親密な印象(哀歌) |
ホルディ・マソ(P) | |
シリーズ第3集は、某胃腸薬のCMで有名なショパンの「前奏曲第7番」をテーマにした変奏曲、ドビュッシー風ハーモニーの作品、スペイン民謡の大らかさと詩情を感じさせる作品等々を収録。ピアノ音楽ファンに! | ||
ペルト(1935-):タブラ・ラーサ バッハの主題によるコラージュ 交響曲第3番 |
レスリー・ハットフィールド、 レベッカ・ヒルシュ(Vn) 湯浅卓夫指揮アルスターso. | |
20世紀の祈りの音楽として注目された、ペルトの代表作「タブラ・ラサ」、バッハの作品をモチーフに大胆な手法で再創造した作品、コラール風の旋律を軸としてオーケストラを色彩的にならす交響曲の3曲を収録。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.7 [第15番/ H.34(原曲:ピアノ・ソナタOp.14-1[作曲者編曲])] |
コダーイSQ | |
「第9」直後の円熟期に作曲された傑作と、「ピアノ・ソナタ第9番」の編曲をカップリング。特に「第15番」の特徴とも言うべき第3楽章のドラマ性を、コダーイSQの真摯な演奏が十二分に描き出す。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.8 第13番 Op.130/大フーガ Op.136 |
コダーイSQ | |
ベートーヴェン最晩年の2曲を収録。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.9 第16番/第14番 |
コダーイQ | |
ついに全集完結。内省と深遠さが色濃く反映された後期の四重奏曲の中でも、もっとも演奏者の表現力と曲の解釈が問われる作品を、コダーイが真摯なアプローチで聴かせる。 | ||
ブラームス: クラリネット五重奏曲/弦楽四重奏曲第3番 |
ボリス・レナー(Cl) ルードヴィヒQ | |
パリ音楽院で結成された弦楽四重奏団と、スロヴェニアを中心に活躍する若手クラリネット奏者が名曲にチャレンジ。実直で存在感のある演奏を聴かせ、ブラームスの室内楽に不可欠の「重み」を感じさせる演奏。 | ||
J.S.バッハ:管弦楽曲・協奏曲全集 Vol.1 ~オーボエ協奏曲集 オーボエ・ダ・モーレ協奏曲BWV.1055/ オーボエ協奏曲BWV.1056/オーボエ協奏曲BWV.1059/ オーボエ・ダ・モーレ協奏曲BWV.1053/ オーボエとヴァイオリンのための協奏曲BWV.1060 |
クリスティアン・ホンメル (Ob/オーボエ・ダ・モーレ) リサ・スチュワート(Vn) ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
1999年末に8枚組ボックス・セット(限定商品)でリリースされたディスクの分売。ドイツの音楽家たちによるバッハ的な威厳にあふれた演奏は、すでに多くの称賛を得ている。 | ||
バッハ:管弦楽曲・協奏曲全集 Vol.2 ヴァイオリン協奏曲[第1番/第2番/ニ短調]/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 |
コーリャ・ブラッハー(Vn) クリスティーネ・ ピッフルマイヤー(Vn) リサ・スチュワート(Vn) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
8枚組BOX「管弦楽曲・協奏曲全集」(8.508005)からの単売。ヴァイオリンのブラッハーはベルリン・フィルのコンサート・マスター。 | ||
バッハ:管弦楽曲・協奏曲全集 Vol.3 チェンバロ協奏曲集[第1番/第2番/第4番/第5番] |
ロバート・ヒル(Cemb) クリストフ・ アンゼルム・ノル(Cemb) ゲーラルト・ ハンビッツァー(Cemb) ハラルト・ホーレン(Cemb) ミヒャエル・ ベーリンガー(Cemb) ロデリック・ショー(Cemb) ヴィンフリート・ ラーデマッハー(Vn) エリザーベト・クフェラーホ(Vn) クリスティーネ・ ピッフルマイヤー(Vn) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
バッハ:管弦楽曲・協奏曲全集 Vol.4 チェンバロ協奏曲[第3番/第7番]/ 3台のチェンバロのための協奏曲[第1番/第3番]/ 3つのヴァイオリンのための協奏曲 | ||
バッハ:管弦楽曲・協奏曲全集 Vol.5 2台のチェンバロのための協奏曲[第1番-第3番]/ 4台のチェンバロのための協奏曲/ ヴィヴァルディ:調和の霊感~第10番 | ||
8枚組BOX「管弦楽曲・協奏曲全集」からの単売。 | ||
バッハ:管弦楽曲・協奏曲全集 Vol.6 [ブランデンブルク協奏曲第1番~第3番/第6番] |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
バッハ:管弦楽曲・協奏曲全集 Vol.7 [ブランデンブルク協奏曲第4番~第5番/ 合奏協奏曲BWV.1044/ 2つのリコーダー、チェンバロ、 弦楽と通奏低音のための協奏曲] | ||
バッハ:管弦楽曲・協奏曲全集 Vol.8 [管弦楽組曲第1番~第4番] | ||
8枚組BOX「管弦楽曲・協奏曲全集」からの分売。 | ||
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 Vol.1 第1番-第4番 |
ルーシー・ファン・ダール(Vn) ボプ・ファン・アスペレン(Cemb) | |
Vol.2:8.554783。「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」(8.554422、8.554423)で話題をさらった奏者による録音。ピリオド楽器・奏法を駆使し、独特のバッハ像を作り上げている。 | ||
デンマークのクリスマス J.P.E.ハートマン:薔薇の園のように/ ヴァイゼ:クリスマスは神聖なお告げとともに/ ランゲ=ミュラー:古いクリスマスの歌/ ガーデ:幼きイエスはかいば桶に横たわり/ ニルセン:私の心はいつもさまよい/他全31曲 |
ボー・ホルテン指揮 ムジカ・フィクタ | |
ちょっと珍しい北欧デンマークのクリスマス・アルバム。親しみやすいキャロル風の曲ばかりだが、ニルセンやゲーゼなどの作曲家によるクリスマス曲が聴けるのも、このCDならでは。 | ||
グラナドス(1867-1916):ピアノ曲集 Vol.3 前奏曲ニ長調(世界初録音)/ゆっくりした舞曲/ ロマンティックな情景/舟歌/スペイン奇想曲/ 祈りの書/風景/演奏用アレグロ/ アレグロ・アッパッシオナート(世界初録音) |
ダグラス・リヴァ(P) | |
世界初録音曲2曲を含むシリーズ第3弾は、「スペインのショパン」という位置づけを証明するかのような作品で構成。「スペイン舞曲」などで聴ける民族色を薄めた、意外なグラナドスの側面を垣間見ることができる。 | ||
グラナドス(1867-1916):ピアノ曲集 Vol.4 [幻影(ロマンティックなワルツ)(*)/キューバ風/ 若き日の物語/アルカリア産の蜂蜜(ホタ)(*)/ 詩的なワルツ集/アラゴン狂詩曲/ 幼少期の風景(ミニチュアズ)(*)/幻影] |
ダクラス・リヴァ(P) | |
(*)は世界初録音。シリーズ4枚めはスペイン音楽の詩情やロマンティックな雰囲気を十分に味わえる選曲となった。 | ||
ウォルトン:ピアノ四重奏曲/弦楽四重奏曲 | ピーター・ドノホー(P) マッジーニSQ | |
ウォルトンの初期室内楽を2曲収録。エルガー風の叙情にモダニズムの洗礼を受けた「弦楽四重奏曲」、近代フランス音楽の影響も見られる「ピアノ四重奏曲」は、管弦楽曲と違った側面が見られる。 | ||
メシアン(1908-1992): 忘れられた捧げもの(作曲者によるピアノ用編曲)/ ファンタジー・ブルレスカ/ ポール・デュカスの墓のための小品/ ロンドー/前奏曲(1964)(*)/ニワムシクイ |
ホーコン・アウストボー(P) | |
(*)世界初録音。「鳥」シリーズの名曲「ニワムシクイ」を中心に、管弦楽曲「忘れられた捧げもの」の編曲、師デュカスに捧げた中世聖歌風の作品、サティ風の初録音曲など、 メシアンのディープなファンも注目のシリーズ第4弾。 | ||
ピエール・ド・ラ・リュー (c.1460-1518):ミサ&モテット集 ミサ「7つの悲しみの聖母」/モテット「天なる父」/ 復活祭のミサ/王の旗・受難 |
ミシェル・サンヴォワザン指揮 アルス・アンティクァ・ド・パリ | |
「レクイエム」がアマチュア合唱団にも取り上げられるほど有名なド・ラ・リューは、フランス中世の香りを伝えてくれる重要な作曲家。小さな教会が似合いそうなハーモニーは、ラテン語歌詞とあいまって神秘的な印象。 | ||
ポッパー(1843-1913):ロマンティックなチェロ作品集 組曲「森にて」/いつかの美しい日のように/ ガヴォット/蝶々/レクイエム/ギターに寄す/ ヴィトー/子守歌/紡ぎ歌/ハンガリー狂詩曲 |
マリア・クリーゲル(Vc) ゲアハルト・マルクソン指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア 他 | |
チェロ奏者および愛好家にはおなじみのポッパーだが、これだけ多くの作品が紹介されるのは稀。特におだやかな美しさに満ちた「森にて」は 隠れた名作。3つのチェロのための「レクイエム」など、驚くべき秀作ぞろい。 | ||
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983): マニフィカートとヌンク・ディミッティス/ 鹿が谷川を慕いあえぐように/ オルガンのための勝利の歌/ レクイエム/むかしむかし/ 聖餐式「コレギウム・レガーレ」/ オルガンのためのラプソディ第3番/ 大地よ彼を抱きていつくしめ |
クリストファー・ロビンソン指揮 ケンブリッジ大学 セント・ジョンズ聖歌隊 イアン・ファーリントン(Org) | |
イギリスらしい落ち着きとメロディアスな宗教作品を残したハウエルズ。自身の息子の死に際して書かれた「レクイエム」、ケネディ米大統領を悼んで作られた 「大地よ、彼を抱きていつくしめ」などの代表作を収録。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.2 ~歌曲集「白鳥の歌」/秋/生きる力/川の上で |
ミヒャエル・フォーレ(Br) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) シェン・スコット(Hr) | |
「ドイツ語による響きを大切にするため、ドイツの若手を起用する」というシリーズのコンセプトに、ドイツやスイス、ヨーロッパ各地で活躍するフォーレが、見事にこたえてくれる。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.5 ~歌曲集「美しい水車小屋の娘」 |
クリスティアン・エルスナー(T) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
「ドイツ語歌曲全集」第5弾は、「冬の旅」(8.554471)、「白鳥の歌」(8.554663)に続く三大歌曲集完結編。先の2枚で見事な伴奏を聴かせたアイゼンロールと共に、F=ディスカウにも教えを受けたエルスナーが表情豊かに歌い上げる。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.3 ~ゲーテ歌曲集 Vol.1(全24曲) 漁夫/月に寄す/海の静けさ/野ばら/竪琴弾き/ さすらい人の夜の歌/他(同歌詞による異曲あり) |
ウルフ・ベーストライン(Br) シュテファン・ラウクス(P) | |
シューベルトの歌曲や人生に大きな影響を与えたゲーテの詩による歌曲集。「メロディを聴くのではなく詩を味わうための歌手」ベーストラインが、繊細な表情によって巧みに言葉の内面を表現。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.13~ ゲーテ歌曲集 Vol.2 あこがれ「ただあこがれを知る者だけが」 (第1作)D.310 第1版 たゆみなき愛//恋人のそばに クレールヒェンの歌「愛」 あこがれ「ただあこがれを知る者だけが」 (第1作)D.310 第2版 糸を紡ぐグレートヒェン ゲーテの「ファウスト」の場面 塔の中のグレートヒェン(断片) こがれ「ただあこがれを知る者だけが」 (第2作)D.359/ ズライカ その1(通称「東風」) ズライカ その2(通称「西風」) あこがれ「ただあこがれを知る者だけが」 (第3作)D.481 ミニョンに 「ヴィルヘルム・マイスター」からの歌~ 第1番;ミニョンと竪琴弾き 「ただあこがれを知る者だけが」(第5作) ミニョン その1「私に言わせないで」(第1作) ミニョン その2 「大人になるまでこのままに」(第2作) 悲しみの喜び/スイスの歌/糸を紡ぐ女 恋する人が書いた手紙 「ヴィルヘルム・マイスター」からの歌~ 第2番;ミニョンの歌 その1 「私に言わせないで」(第2作)/ 第3番;ミニョンの歌 その2 「大人になるまでこのままに」(第4作)/ 第4番;ミニョンの歌 「ただあこがれを知る者だけが」(第6作)/ ミニョン「君よ知るや南の国」 |
ルート・ツィーザク(S) クリスティアン・ エルスナー(T) ウルリッヒ・ アイゼンロール(P) | |
Vol.7(8.554795)に続き、ツィーザクの澄んだ歌声で味わう歌曲の世界。ゲーテの詩による第2集は「あこがれ」の複数ヴァージョンをはじめ、 このシリーズの網羅的な特徴を生かしたもので、シューベルト歌曲ファンには喜ばれるであろう。「ゲーテ歌曲集」Vol.1:8.554665。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.16~ ゲーテ歌曲集 Vol.3 愛の神々を買うのはだれか D.261/ 遊びにおぼれて D.715/ 羊飼の嘆きの歌 D.121 Op.3 No.1/魔王 D.328 Op.1/ 希望 D.295/湖上で D.543 Op.92 No.2/ マホメットの歌(第1作、断片)D.549/ 流れのほとりで(第1作)D.160/ 流れのほとりで(第2作)D.766/ ヨハンナ・ゼーブス(断片)D.728/ 遠く去った人に D.765/あこがれ D.123/ 秘めごと D.719 Op.14 No.2/金細工職人 D.560/ 恋する者のさまざまな姿 D.558/ ミューズの息子 D.764 Op.92 No.1/ 歌びと D.149 Op.117/夜の歌 D.119/ 最初の喪失 D.226 Op.5 No.4/涙の慰め D.120/ 狩人の夕べの歌(第1作)D.215/ 狩人の夕べの歌(第2作)D.368 Op.3 No.4/ 食卓の歌 D.234 Op.118 No.3/ 歓迎と別れ D.767 Op.56 No.1 |
ヨハネス・カルパース(T) ブルクハルト・ケーリング(P) | |
あまりに有名な「魔王」をはじめとするゲーテの詩による歌曲群は、シューベルト作品の中でももっとも高い評価を受け、歌詞と旋律の関係が深いものばかり。 名だたる名歌手たちのマスタークラスに参加したカルパースが抒情的な声で歌う。ドイツ語歌詞・英語対訳付き。ゲーテ歌曲集 Vol.1:8.554665/Vol.2:8.554666。 | ||
ラフマニノフ: ショパンの主題による変奏曲/ 幻想的小品集/ピアノ・ソナタ第2番 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) | |
ラフマニノフのピアノ曲中、じっくりと聴かせる作品を1枚に収録。「エレジー」「前奏曲」などを含む「幻想的小品集」、ドラマティックな「ピアノ・ソナタ第2番」と、1983年モスクワ・ラフマニノフ・コンクール優勝のシチェルバコフにとって、十八番の作品。 | ||
オペラ・グレイテスト・ヒット Vol.5 モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲/「魔笛」~僧侶たちの行進 「コシ・ファン・トゥッテ」~いとしい人の愛のそよ風は ビゼー:「カルメン」~セギディーリャと二重唱 プッチーニ:「西部の娘」~やがて来る自由の日 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」~今の歌声は ワーグナー:「ローエングリン」~婚礼の合唱 ベートーヴェン:「フィデリオ」~悪者よ、どこへ急ぐ ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」~わたしの死んだ母が ヴェルディ:「椿姫」~第1幕前奏曲/「リゴレット」~慕わしい人の名は 「アイーダ」~清きアイーダ/「トロヴァトーレ」~D'amor sull' ali rosee ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」~狂乱の場 | ||
ダンツィ:管楽五重奏曲集 Vol.3 管楽五重奏曲 Op.68[第1番-第3番](*) ホルン・ソナタ(協奏ソナタ)ホ短調Op.44(+) |
マイケル・トンプソン 管楽五重奏団(*) マイケル・トンプソン(Hr;+) フィリップ・フォーク(P;+) | |
プレイエル(1757-1831):交響曲集 交響曲 ハ長調(Ben128)/交響曲ヘ短調 (Ben138)/ 交響曲 ハ短調 (Ben121) |
ウーヴェ・グロット指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
ピアノ製造にも手を染め、その名を冠したピアノで有名なプレイエルだが、彼はハイドンに師事して古典派音楽の一翼を担った重要な作曲家でもあった。初期モーツァルトを思わせる構成で、交響曲作家としての実力を知ることができる。 | ||
フランク:オルガン名曲集 Vol.1 幻想曲ハ長調 Op.16/交響的大曲 Op.17/ 前奏曲、フーガと変奏曲 Op.16/祈り Op.20/終曲 Op.21 |
エリック・ルブラン(Org) | |
フランク:オルガン名曲集 Vol.2 パストラール Op.19/ 3つの小品[アンダンティーノ/カンタービレ/英雄的小品] 3つのコラール | ||
使用楽器:パリ、サンタントワーヌ・ド・カンズヴァン教会(聖アントワーヌ教会)のカヴァユ=コル製オルガン(Vol.1、2とも)。作品16~作品19はフランクのオルガン作品を代表する「大オルガンのための6つの小品集」。第2集のコラールは1曲13分を要するという壮大なもの。演奏のルブランはパリ音楽院出身。 | ||
ドニゼッティ:愛の妙薬(ハイライト) | ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ(T) シモーネ・アライモ(B)他 ピエール・ジョルジョ・モランディ指揮 ハンガリー国立歌劇場o.&cho. | |
全曲盤(8.660045/6)からの抜粋。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「マノン・レスコー」(ハイライト) | ミリアム・ガウチ (S:マノン・レスコー) ヴィチェンテ・サルディネーロ (Br:兄レスコー) カルディ・カルドフ (T:騎士デ・グリュー) ヘンク・ラウエルス (Bs:軍曹/船長) アレクサンダー・ラハバリ指揮 ベルギー放送ブリュッセルpo. ベルギー放送フィルハーモニーcho. ヤーク・グレゴールcho. | |
既発売の全曲盤(8.660019/20)からの抜粋。「なんとすばらしい美人」「一人さびしく捨てられて」などの有名アリアを含むこの悲劇を、ダイジェストで。ブックレットにストーリーを掲載(歌詞はなし)。 | ||
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」~抜粋 | マリア・ドラゴーニ(S) クリスティアン・ヨハンソン(T) バーバラ・デヴァー(Ms) マーク・ラッカー(Br) フランチェスコ・ エルレロ・ダルテーニャ、 リッカルド・フェラーリ(B) リコ・サッカーニ指揮 アイルランド国立so. 他 | |
全曲盤(8.660033/34)から、名場面約67分を抜粋。「アイーダ」入門者にも最適の一枚。 | ||
ヴェルディ:トロヴァトーレ(抜粋) | マウリツィオ・フルゾーニ(T) ダニエラ・ロンギ(S)他 ヴィル・フンブルグ指揮 ハンガリー国立歌劇場o.、 ブダペスト祝祭cho. | |
全曲盤(8.660023/4)よりの抜粋。 | ||
バラーダ(1933-): ヴァイオリン協奏曲第1番(1982)/ フォーク・ドリームズ/ サルダナ(1979)/音の幻想曲(1987) |
アンドレス・カルデネス(Vn) マティアス・エシュバッハー指揮 バルセロナso. | |
21世紀クラシック・シリーズ。バラーダはスペインの作曲家で、新ウィーン楽派に傾倒しながらも、新古典派の作風に目覚め、各国の民族的様式までも取り込むようになった。 | ||
カルダーラ(c.1670-1736): シンフォニア (オラトリオ「カルバリの丘の聖エレナ」から)/ スターバト・マーテル/ シンフォニア(オラトリオ「ヨゼフが夢判断をする」から)/ ミサ・ドロローサ |
ルネ・クレマンシック指揮 オーラ・ムジカーレ(ブダペスト)、 スイス放送cho. | |
カルダーラはヴェネツィアとナポリの様式をマスターし、後にウィーンでも活躍したという当時のエリート作曲家。モンテヴェルディを思わせる構成の作品を、近年も活発な録音を続ける古楽シーンの異端児クレマンシックが堂々と聴かせる。 | ||
バルトーク(1881-1945):ピアノ作品全集 Vol.1 ピアノ・ソナタ/組曲/ピアノのためのアンダンテ 7つのスケッチ集/15のハンガリー農民の歌 3つのハンガリー民謡/民謡の旋律による3つのロンド |
イェネ・ヤンドー(P) | |
「ハンガリーのピアニスト」ヤンドーの存在価値を高めるバルトーク・シリーズがスタート。第1集は、近代的な作風を示した前半と民謡を採譜した後半というラインナップで、 バルトークのピアノ曲初心者にもおすすめできる内容。 | ||
バルトーク:ピアノ作品全集 Vol.2 舞踏組曲/スロヴァキア舞曲/ハンガリー農民の歌による即興曲/ 小組曲/ルーマニア民族舞曲/ソナティナ/ ルーマニアのクリスマスの歌 |
イェネ・ヤンドー(P) | |
Vol.1(8.554717)に続く第2弾。ヤンドーのストレートでニュートラルな表現はバルトーク作品の近代性をも存分に表現している。 | ||
エルガー:交響曲第3番 (エルガーのスケッチをもとに アンソニー・ペインが完成) |
ポール・ダニエル指揮 ボーンマスso. | |
イギリスで大きな話題になった復元版のエルガー作品だが、まさしくロマン派の終焉を迎える壮大な音楽絵巻。初録音以来2枚目の録音となるこのディスクは、イングリッシュ・ナショナル・オペラ音楽監督として大活躍のダニエルが指揮。ナクソスの優秀録音を手掛けているK & Aプロダクションズ(エンジニアはトニー・フォークナー)をエンジニアに迎え、176.4kHz.のサンプリング・レートで録音されホールの音を再現。演奏は各誌で絶賛。 *SACD ヴァージョンの仕様:録音・編集:176.4kHz。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:5.1ドルビー・デジタル、DTSサラウンド・サウンド。録音・編集:サラウンド・サウンド、176.4kHz/DVD-A音質;24ビット、44.1kHz。映像:写真「エルガーと彼の蓄音機(グラモフォン)」、E.バーン=ジョーンズ「アヴァロンのアーサー王」、写真「庭でのエルガーと娘のカリス、愛犬」、R.ボヌール「A Waggon and Team of Horses」(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
イベール:ピアノ作品集(全9曲) | ハェ=ウォン・チャン [張 恵園](P) | |
MARCO POLO 8.223409 からの移行再発売。小粋でしゃれた小品をたくさん書いたイベールの魅力がたっぷり。子供のピアノ学習のために書かれた「物語」を始め、思わず自分でも弾きたくなる作品ばかり。 張は梨花女子大学校教授および韓国ピアノ協会名誉会長で、国際的に初めて認められた韓国人ピアニストのひとり。日本でも、CAMERATA からD.スカルラッティのLPが出ていたという(NAXOSからも彼女のD.スカルラッティがCD2枚分出ているが、何故か発売は中国[&韓国?]向けのみ)。ショパン国際ピアノコンクール in ASIA、ヴィアンナ・ダ・モッタ国際ピアノ・コンクール等、世界各国のコンクール審査員も務めている。 | ||
エネスコ(1881-1955): 弦楽四重奏曲第1番/第2番 |
アド・リビトゥムQ | |
ラヴェルやフォーレなどパリで親交の深かった作曲家の影響を大きく受けた作品。 | ||
ラヴェル&フォーレ:弦楽四重奏曲 | アド・リビトゥムSQ | |
近代フランスの傑作カルテットを2曲収録。1988年結成、ルーマニア出身の期待のカルテットの演奏で。意欲的な表現が特徴。 | ||
ガブリエルのメッセージ~1000年にわたるキャロル集 伝承曲:コヴェントリ・キャロル/ガブリエルのお告げ/ ひいらぎとつたは/ディンドン/ほがらかに グルーバー:きよしこの夜 他、ホルスト、ラター、ブリテン、タヴナー、 メンデルスゾーン、等のキャロル集 |
ウスター大聖堂聖歌隊 レイモンド・ジョンストン(Org) チュークスベリー修道院学校cho. エローラ・ フェスティヴァル・シンガーズ | |
少年合唱の聖歌隊を中心に、おごそかで清らかな曲を落ち着いた雰囲気の中で歌い継ぐ。曲はイギリスのキャロルを中心に、中世から現代までを幅広く網羅。 | ||
バロック・ハープシコードの芸術 バッハ:イタリア協奏曲/フランス組曲第5番 D.スカルラッティ: ソナタ ヘ短調 K.466/ヘ短調 K.467/ニ長調 K.119/ニ短調 K.120 ヘンデル:組曲第1巻~第7番 |
ローレンス・カミングス (Cemb) | |
レザール・フロリサン、ザ・シックスティーン、ガブリエーリ・コンソートなど有名アンサンブルとの共演も多いイギリスの奏者による名曲集。高貴な雰囲気の演奏で入門にも最適の一枚。 | ||
メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 ソナタ ヘ長調(1838)/ソナタ ヘ短調 Op.4 ソナタ ヘ長調(1820)/楽章ト短調/アンダンテ ニ短調 フーガ ニ短調/フーガ ハ短調/アレグロ ハ長調 |
ノモス・デュオ | |
初期ロマン派の典型的な作風ゆえ聴きやすい作品集。同時リリースのフルート版(8.555698)と比較できるのも楽しい。 | ||
モンポウ(1893-1987):ピアノ作品集 Vol.4 ひそやかな音楽第1集~第4集/海/山(舞曲) |
ジョルディ・マソ(P) | |
ピアノによるモノローグ風の静かな小品が続く題名通りに「ひそやかな音楽」は、グリーグの「抒情小品集」的な味わい。フランス印象派風のハーモニーを持つこの作品は、まさに隠れた名曲と呼びたい音楽。 | ||
シュニトケ(1934-1998):室内楽曲集 ヴァイオリン独奏のためのフーガ(*) チェロ独奏のための「音のでる文字」 ピアノ五重奏曲/静寂の音楽/弦楽三重奏曲 |
1999 AFCM アンサンブル | |
世界初録音(*)。シュニトケが1970~80年代に書いた精妙な作品群。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.17~シューベルト歌曲の編曲集II 水車屋の歌(第2版)/ます(第2版)/ばら/12の歌~海の静けさ ゴンドラの漕ぎ手/白鳥の歌~愛の便り/12の歌~アヴェ・マリア 6つのメロディー~焦燥(第1版)/宗教的歌曲/ 涙をたたえて/12の歌~魔王 |
ヴァレリー・トリオン(P) | |
ドヴォルザーク(1841-1904): ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.2 バラード Op.15/スラヴ舞曲第2番/第10番/第16番/ ボヘミアの森より~第5番「森の静けさ」/マズルカ Op.49/ 夜想曲 Op.40/8つのユモレスク~第7番/ ジプシーの歌~第4番「わが母の教え給いし歌」/ カプリッチョ B.81/詩的な音画~第6番「悲しい思い出」 |
キアン・ズー(Vn) エドモンド・ バタースビー(P) | |
美しい旋律の曲が並ぶドヴォルザークのヴァイオリン曲シリーズ第2弾は、クライスラー編曲によるスラブ舞曲や「わが母の教え給いし歌」、チェロ曲として有名な「森の静けさ」など、親しみやすい作品ばかりを。 | ||
ハーティ(1879-1941): 雁の群と共に/アイルランドにて/アイルランド交響曲 |
プロインシャス・オドゥイン指揮 アイルランド国立so. | |
指揮者としても活躍したハーティが、母国アイルランドの民族的な素材を用いて書き上げた管弦楽曲集。民謡風の親しみやすい旋律や民俗舞曲など、日本でも人気のあるアイルランド音楽の雰囲気があふれる。 | ||
ヨアヒム(1831-1907): ヴァイオリン協奏曲第3番/序曲「ハムレット」/ 序曲「ハインリッヒ・フォン・クライストの思い出に」 |
西崎崇子(Vn) メイアー・ミンスキー指揮 シュトゥットガルト放送so. | |
旧MARCO POLO 8.223373 のレーベル移行再発売。メンデルスゾーン、シューマン、そしてブラームスなどの作品に多大な影響を与えたヴァイオリニスト、ヨアヒムの堂々たる作品集。ブラームスの協奏曲を思わせる「協奏曲第3番」、正統派ドイツ・ロマン派の管弦楽曲など、作曲家としての評価を再認識したくなる一枚。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.4 [マイアホーファー歌曲集 Vol.1(全25曲)] |
コルネリウス・ ハウプトマン(B) シュテファン・ラウクス(P) | |
「ドイツ語歌曲エディション」の第4弾は、シューベルト15歳~25歳くらいの期間に頻繁に作曲したマイアホーファーの詩による歌曲集。バーンスタイン、ガーディナー、ノリントン他多くの指揮者と共演したハウプトマンの歌で。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.12~ マイヤーホーファー歌曲集 Vol.2 湖のほとりで(第2作)/眼の歌/リアーネ/ 女王の夕べの歌/あこがれ/子守歌(第1作)/ 流れのほとりで/ウラニアの逃亡/ イフィゲネイア(第2作)/アテュス/エルラフ湖/ 風が吹くとき/星の夜/夕べの星/消滅 |
クリスティアーネ・イヴェン(Ms) ブルクハルト・ケーリング(P) | |
シリーズに初登場のイヴェンを迎えた、マイヤーホーファーの詩による作品集。詩に宿る多彩な感情を丁寧に描き出し、明瞭な歌唱で言葉を伝える彼女のアプローチがドイツ歌曲の魅力を伝える。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.6~シラー歌曲集I 海に潜る若者(第2稿)/ポンス酒の歌(北国で歌う)/アルプスの狩人 小川のほとりの若者(第3作)/楽園/亡命者/クラヴィアを弾くラウラ 戦い/ラウラへの恍惚(第1作)/バッコス賛歌 |
マルティン・ブルーンス(Br) ウルリヒ・アイゼンロール(P) | |
スイス生まれのバリトン歌手ブルーンスが抒情美たっぷりの歌声を聴かせる。 | ||
シューベルト(1797-1828): ドイツ語歌曲全集 Vol.8~シラー歌曲集 Vol.2 人質 D.246/ヘクトルの別れ D.312 Op.58 No.1/ アマーリア D.195 Op.173 No.1/ タルタロスの群れ(第2作)D.583 Op.24 No.1/ あこがれ(第1作)D.52/あこがれ(第2作)D.636 Op.39/ 巡礼 D.794 Op.37 No.1/騎士トッゲンブルク D.397/ 乙女の嘆き(第2作)D.191 Op.58 No.3/ 異国から来た乙女(第2作)D.252/エンマに D.113 Op.58 No.2/ 四つの時代 D.391 Op.111 No.3/希望(第1作)D.251/ 希望(第2作)D.637 Op.87 No.2 |
レギーナ・ヤコビ(Ms) ウルリヒ・アイゼンロール(P) | |
ドイツやスイスで活躍するメゾ・ソプラノ歌手の歌声で。ゲーテと並んでシューベルト歌曲を支えるシラーの詩を集め、細やかな感情を表現するヤコビのアプローチによって各曲の魅力が表出される。 | ||
ア・ラ・ミ・レの楽譜集 ~シャルル5世のためのフランドルの多声音楽 ガスコーニュ、モートン、ジョスカン・デプレ、 ムール、ウィラールト、イザーク、ラ・リュー、 リゴ、ノイジドラー、オルト、アラミレ(アラマイヤ)の作品 |
カピラ・フラメンカ | |
写譜や楽譜の装幀などを仕事にしていたペトラス・アラミレ(アラマイヤ)なる人物の所持楽譜から、16世紀フランドルの声楽作品をピックアップ。はからずもジョスカンやラ・リューをはじめとする、ポリフォニーの名作アンソロジーになった一枚。 | ||
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ | コンスタンティン・ シチェルヴァコフ(P) | |
バッハの影響を大きく受けた「20世紀の平均律クラヴィーア曲集」を、一部でアムランをしのぐ支持者を持つシチェルヴァコフが演奏。 | ||
ホフマン(1738-1793):フルート協奏曲全集 Vol.1 ト長調(Badley G2)/ニ長調(Badley D1) イ長調(Badley A2)/ニ長調(Badley D6) |
瀬尾和紀(Fl) ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
ホフマン(1738-1793):フルート協奏曲全集 Vol.2 ニ長調(Badley D3)/ト長調(Badley G3) ニ長調(Badley D4)/ホ短調(Badley e1) | ||
1974年に生まれ、パリ音楽院に学んだ期待のフルーティストがデビュー。多彩な音色と確かなテクニックを持つ瀬尾和紀が、18世紀の名匠ホフマンの作品(世界初録音)に挑む。 | ||
ケルビーニ(1760-1842): 葬送行進曲/レクイエム第1番 |
ディエゴ・ファソリス指揮 ルガノ・スイス・ イタリア語放送o.&cho. グルッポ・ ヴォカーレ・カンテムス | |
ベルリオーズが激賞したことで知られるケルビーニの「レクイエム」。ルイ18世の命によって作曲された「第1番」は、スケール感や感情の表出によって際立っており、もっと知られてよい作品だ。 | ||
ゴセック: 死者のための大ミサ(レクイエム) 17声の交響曲(*) |
ロベルタ・ インヴェルニッツィ(S) マイテ・アルアバレーナ(Ms) ハワード・クルック(T) クロード・ダルベライ(B) ディエゴ・ファゾリス指揮 ヴォルフ=ディーター・ ハウシルト指揮(*) スイス・イタリア語放送o. スイス放送cho. グルッポ・ ヴォカーレ・カンテムス | |
「ガヴォット」で有名なゴセックが、フランス革命時代を経てベルリオーズの先達であったことを証明する壮大な「レクイエム」。近代オーケストラの発展にも寄与したこの作曲家を音楽史の中で再評価するリリース。 | ||
ヘンデル:聖セシリアの日のためのオード | ドロシー・ミールズ(S) マルク・ヴィルデ(T) ヴォルフガング・ヘルビヒ指揮 コンチェルト・ポラッコ アルスフェルト・ ヴォーカル・アンサンブル | |
パーセルをはじめイギリスのオードの伝統を受け継いだ宗教作品で、多くの傑作オラトリオの陰に隠れた秀作。劇的な要素はないものの、 ソロ歌手2人によるしっとりとしたアリアと合唱のコントラストが上品。英語歌詞付き。 | ||
ヘンデル: デッティンゲン・テ・デウム HWV.283/ テ・デウム イ長調 HWV.282 |
ドロシー・ミールズ(S) ウルリケ・アンデルセン(A) マルク・ウィルデ(T) クリス・ディクソン(B) ヴォルフガング・ ヘルビッヒ指揮 アルスフェルト・ ヴォーカルEns. コンチェルト・ポラッコ | |
「デッティンゲン・テ・デウム」はオーストリア継承戦争での勝利を祝う作品。併録の「テ・デウム」とともに録音は少なく、貴重。ピリオド楽器使用。 | ||
ベルク(1885-1935): ヴァイオリン協奏曲/抒情組曲/ 管弦楽のための3つの小品 |
レベッカ・ヒルシュ(Vn) エリ・クラス指揮 オランダ放送so. | |
ベルク入門に最適の3曲を収録。エストニアの指揮者クラス、そしてヒルシュのアプローチはメロディを重視したロマンティックな方向で、音楽が柔らかめに響く。 先鋭的な演奏の対極として、ベルクのスコアを穏和に捉えた演奏。 | ||
サロン・オーケストラ名曲集第1集 シュトレッカー:ローバウのほうへ ドルドラ:セレナード第1番 アルベニス:タンゴ レオンカヴァルロ:海のそよ風~ 朝の歌 アルディーティ:口づけ リンケ:彼女が耳にしたパウル・リンケ~ポップーリ トゼッリ:セレナード(嘆きのセレナード) フィービヒ:詩曲 シュトルツ:絹をまとったウェヌス(ヴィーナス) ~あなたのヴァイオリンを弾いてよ ジーツィンスキー:わが夢の都ウィーン パディーリャ:聖なる遺物の箱 ドリゴ:バレエ音楽「百万長者のアルルカン」 ~セレナード(愛の夜曲) ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ ルビンシテイン:メロディ ヘ長調 |
ゲオルク・ フーバー(Vn、リーダー) ザロンオーケスター・ シュバーネン | |
小粋なクラシックの小品を10人編成の室内アンサンブルで。ポピュラー・ソング感覚で気軽に聴ける一枚だが、ご年輩のファンには懐かしいラインナップかもしれない。意外な名曲が見つかるかも。 | ||
ピアソラ:フルートとギターのための作品全集 5つの小品集/6つのタンゴ風練習曲/ タンゴの歴史 |
イルムガルト・トッパー(Fl) ウーゴー・ヘルマン・ガイド(G) | |
クラシックの作曲家として定着した感のあるピアソラ。名曲「タンゴの歴史」などを、ニコレほかに学んだトッパーとブエノス・アイレス出身のガイドが、スマートに演奏。 | ||
ハイドン(1732-1809):交響曲全集シリーズ 交響曲第13番/交響曲第36番(*)/協奏交響曲(+) |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. フローリアーン・ ゲルトゼッツァー(Vn;*) オレン・シェフリン(Vc;+) クリスティアン・ホンメル(Ob;+) マルティン・ ケフェンヘルスター(Fg;+) ヴィンフリート・ ラーデマッハー(Vn;+) | |
モーツァルトの「ジュピター交響曲」に酷似したテーマが聞ける「交響曲第13番」、意外に録音の少ない名作「協奏交響曲」。シリーズ最新作もニックネームなしの作品ながら、耳をひきつける曲ぞろい。 | ||
ロースソーン(1905-1971): 交響的練習曲/オーボエ協奏曲(*)/ チェロ協奏曲(+) |
ステファーヌ・ランクール(Ob;*) アレクサンダー・ベイリー(Vc;+) デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮 RNSO | |
ヒンデミット風のビターな作風の交響的練習曲と、硬質の抒情が魅力の2曲の協奏曲。 | ||
シュペルガー(1750-1812):弦楽交響曲集 [ハ長調/ヘ長調/変ロ長調] |
ペテル・ザイーチェク指揮 ムジカ・エテルナ・ ブラティスラヴァ | |
世界初録音。ピリオド楽器使用。シュぺルガーはベートーヴェンと同時期にウィーンで活躍した作曲家。 | ||
A.J.ロンベルク(1767-1821): フルート五重奏曲集[ホ短調/ニ長調/ヘ長調] |
ウラディスラフ・ブルンナー(Fl) ヴィクトル・シムチスコ(Vn) ミラン・テレツキー、 ヤーン・ツート(Va) ユーレイ・アレグザンデル(Vc) | |
ロンベルクは「疾風怒濤時代」の作曲家であり、ドイツ古典派スタイルの中にあって印象的な美しいメロディを残した。 | ||
ハイドン:交響曲集 Vol.24 第43番変ホ長調「マーキュリー」/第46番ロ長調/第47番 ト長調 |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
アミール・テベニヒン~リサイタル ブラームス:8つの小品 ドビュッシー:月の光がそそぐテラス/水の精/花火 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番「戦争ソナタ」 |
アミール・テベニヒン(P) | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ。テベニヒンは1977年にモスクワ近郊で生まれ、チャイコフスキー音楽院に在学中の新鋭。1999年にはマカオで行われた「ヴィアンナ・ダ・モッタ・コンクール」(いくら元ポルトガル植民地だからといって、マカオでやらないでもいいのでは、とは思うが)で1位となり、世界中の注目を集めている。 | ||
モーツァルト: ロンドンのスケッチブック K.109b(全39曲) |
ハンス=ウード・ クローエルス(P) フォアアールベルク音楽院 アンサンブル | |
モーツァルト8歳、ロンドンに渡ってJ.C.バッハに教えを受けた時期にそこで書き留めた多数のスケッチを集め、現在は「K.15」の番号を付けられている作品集の全曲を収録。 作曲家でもあるクローエルスが自ら完成させた断片(2曲)も含む。 | ||
古楽の世界(全51トラック) 中世、ルネサンス、バロックにわたる既発売CDからのオムニバス | ||
アンブロジアン聖歌に始まりヒルデガルト・フォン・ビンゲンなどの中世、ルネサンス、そしてパーセルやクープラン、コレルリにいたるバロック音楽までの古楽版「音のカタログ」。 | ||
イタリアのオーボエ協奏曲集 Vol.2 プラッティ:オーボエ協奏曲ト短調 サリエリ:フルートとオーボエのための協奏曲ハ長調 ベゾッツィ:オーボエ協奏曲第1番 ロセッティ:オーボエ協奏曲ヘ長調 |
アントニー・カムデン(Ob) ピーター・ロイド(Fl) ニコラス・ウォード指揮 シティ・オブ・ロンドン・ シンフォニア | |
プレヴィン~アバド時代のLSOでトップを務めた奏者が、やはり同時代に在籍したフルートのトップ奏者と共演。イタリア前古典派の珍しいレパートリーで、オーボエ・ファンにうれしい1枚。 | ||
ジャクソン(1934- ):トランペットとオルガンのための作品集 ソナタ・ダ・キエサ/オルガン・ミサ/「不本意な追い剥ぎ」組曲 オルガン・ソナタ/前奏曲、フーガ:独白と奇想曲 演奏会用変奏曲「全能の神をたたえよ」/エレヴァツィオとトッカータ ディヴェルティスマン~トッカータ/ローズマリーのためのファンファーレ 結婚組曲~結婚行進曲 |
ニコラス・ジャクソン(Org) モーリス・マーフィ、 ロッド・フランクス(Tp) | |
イギリスの作曲家によるメロディアスな作品集(自作自演)。トランペットの輝かしい音色と落ち着いた音色を使い分けた作品や、カラフルな音色を駆使したオルガン曲など、美しく聴きやすい音楽ばかり。 | ||
クラウス(1756-1792):交響曲全集 Vol.3 交響曲VB140/交響曲VB148「葬送交響曲」/ 序曲VB147/交響曲VB141 |
ペッター・スンドクヴィスト指揮 スウェーデンco. | |
「スウェーデンのハイドン」と呼ばれるクラウスの交響曲シリーズ第3弾。大胆なハーモニーを使ったVB140、全編が悲痛な音楽となっているVB148「葬送交響曲」などは、この革新的な古典派作曲家の面目躍如。 | ||
バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 Vol.2 第5番/同第6番/同第6番(異版) |
ルーシー・ファン・ダール(Vn) ボプ・ファン・アスペレン(Cemb) | |
Vol.2:8.554614「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」(8.554422、8.554423)で話題をさらった奏者による新録音。ピリオド楽器・奏法を駆使し、独特のバッハ像を作り上げている。特にVol.2に収録された、楽章を入れ替えた第6番の異版(全4楽章)が珍しく、ダールの研究成果が表れている。 | ||
サックスとオーケストラのための作品集 ミヨー:スカラムーシュ グラズノフ:サクソフォーン協奏曲 ドビュッシー: サクソフォーンと管弦楽のための狂詩曲 イベール:室内小協奏曲 ムソルグスキー:展覧会の絵~古城 S.ラハバリ: サクソフォーン独奏のための日本風即興 |
ソーレ・ラハバリ(Sax) アレクサンダー・ ラハバリ指揮BRTNso. | |
旧 MARCO POLO 8.223374 のレーベル移行再発売。 近代サクソフォーンのための名曲はこの一枚で揃う。ソーレ・ラハバリはウィーン在住で、アレクサンダーの弟。 | ||
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「デボラ」 | エリーザベト・ショル、 ナタファ・デュクレ(S) ローレンス・ ツァツォ(C-T) エヴァ・ヴォラク(A) クヌート・ショッホ(T) イェレ・ ドレイアー(B-Br) ヨアヒム・カルロス・ マルティーニ指揮 フランクフルト・バロックo. ユンゲ・カントライ(cho.) | |
ピリオド楽器使用。ヘンデルが数々のオペラをロンドンでヒットさせ、オラトリオ時代への移行期に作曲された作品で、録音自体が珍しい。 ドイツほか各国の音楽家による鮮明で活気のある演奏は、ヘンデル・ファン必聴のクオリティ。 | ||
キラル(1932-):合唱曲と管弦楽作品集 クシェサニ/アンジェルス/エクソドゥス/ヴィクトリア |
アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso. クラクフ・ フィルハーモニーcho. ハスミク・パピアン(P) | |
ポーランド(現在はウクライナ領)に生まれ、ブーランジェに師事して純音楽や映画音楽を多数残している作曲家キラルの鮮烈な作品を、共感あふれる指揮者とオーケストラが演奏。スペクタクルで戦前のハリウッド映画の音楽風に響く作品は、きっと新しいファンを獲得するはず。なお、CD ACCORDレーベルから既発の音源(同じ演奏者)とは別録音。 | ||
ブリテン: キリストによりて喜べ(祝祭カンタータ)、 テ・デウム ハ長調、神をたたえよ、アンティフォナ、 聖母賛歌、祝祭テ・デウム、ミサ・ブレヴィス、 聖ペテロ賛歌、聖コランバ賛歌、 ビットリアの主題による前奏曲とフーガ、 聖チェチリア賛歌 |
クリストファー・ロビンソン指揮 ケンブリッジ大学 セント・ジョンズ聖歌隊 | |
代表作「キャロルの祭典」と同じく、中世の教会音楽と現代のハーモニーをミックスさせたブリテンの作品集。合唱団のレパートリーとしても親しまれており、少年合唱ファンにもおすすめしたい本場の歌声だ。 | ||
D.スカルラッティ(1685-1757): ピアノソナタ全集 Vol.5 [K.461 L.8 P.324/K.82 L.30 P.25/ K.266 L.48 P.251/K.284 L.90 P.169/ K.507 L.113 P.478/K.214 L.165 P.430/ K.404 L.222 P.439/K.124 L.232 P.110/ K.536 L.236 P.540/K.494 L.287 P.444/ K.546 L.312 P.550/K.113 L.345 P.160/ K.227 L.347 P.52/K.26 L.368 P.82/ K.548 L.404 P.552/K.37 L.406 P.2] |
ベンジャミン・フリス(P) | |
ピアニストを次々変えてのシリーズ第5弾は、メンデルスゾーンやフィールドなどロマン派音楽の演奏に定評があるフリスが登場。流れのいい音楽づくりは聴いていて自然であり、 学習者にもスタンダードとなるもの。 | ||
D.スカルラッティ(1685-1757): ピアノ・ソナタ全集 Vol.6 ソナタ集 ホ長調 K.135 L.224 P.234/イ長調 K.429 L.132 P.132 ニ長調 K.478 L.12 P.503/ト長調 K.169 L.331 P.247 ト長調 K.259 L.103 P.463/ハ長調 K.502 L.3 P.408 ヘ長調 K.419 L.279 P.524/ヘ短調 K.19 L.383 P.75 変ロ長調 K.112 L.298 P.94/変ホ長調 K.123 L.111 P.180 ヘ長調 K.274 L.279 P.491/イ長調 K.405 L.43 P.438 嬰ヘ長調 K.318 L.31 P.302/嬰ヘ短調 K.67 L.32 P.125 嬰ハ短調 K.247 L.256 P.297/ト長調 K.63 L.84 P.32 |
エフゲニー・ザラフィアンツ(P) | |
異なったピアニストにより引き継がれるソナタ全集の第6弾は、1959年ノヴォシビルスク生まれのザラフィアンツによる演奏。 ナクソスからスクリャービンの前奏曲集をリリースしてる彼は、表情豊かにひとつひとつの曲を弾き分けている。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.7~ヨーロッパの詩集第1集 ナトス滅亡の後のオシアンの歌/シルリックとヴィンヴェラ/ クロンナン/ロダの亡霊/コルマの嘆き/イニストアのおとめ/ エレンの歌(その1)/エレンの歌(その2)/ノルマンの歌/ エレンの歌(その3:アヴェ・マリア)/とらわれの狩人の歌/ アン・ライルの歌/獅子心王リチャードのロマンス/ノルナの歌 |
ルート・ツィーザク(S) ロマン・トレケル(Br) ウルリヒ・ アイゼンロール(P) | |
同シリーズの「冬の旅」で絶賛されたトレケル、そしてショルティなどとの共演が注目を集めたツィーザクというすばらしい歌手を得たシリーズ第7弾は、ウォルター・スコットなどの詩に付曲した歌曲集。 | ||
シューベルト(1797-1828):ドイツ語歌曲全集 Vol.10~ 同時代のオーストリアの作詞家による歌曲集 Vol.1 遠くへのあこがれ D.770 Op.71/漁夫の恋の幸せ D.933/ 星 D.939 Op.96 No.1/十字軍 D.932/涙 D.926 Op.106 No.2/ 酒を飲むヴァレンシュタインの傭兵 D.931/ 私のゆりかごに D.927 Op.106 No.3/冬の夕べ D.938/ 窓辺で D.878 Op.105 No.3/ さすらい人の月に寄せる歌 D.870 Op.80 No.1/ 弔いの鐘 D.871 Op.80 No.2/あこがれ D.879 Op.105 No.4/ 野外で D.880 Op.80 No.3/ ただ、あなたのそばに D.866 No.2 Op.95 No.2/ 現世の幸福 D.866 No.4 Op.95 No.4/ 子守歌 D.867 Op.105 No.2 |
クリストフ・ゲンツ(T) ヴォルフラム・リーガー(P) | |
シューベルトと同時代を生きた2人の詩人、ライトナーとザイドルの詩に付曲した16曲を収録。ゲンツはライプツィヒの聖トマス教会やケンブリッジ・キングス・ カレッジなどの聖歌隊出身(両方に在籍していた?)で、ソフトかつナチュラルな声の歌手。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.24 ロマン派の詩人による歌曲集第1集 若い尼僧 D.828/愛は裏切られ D.751/ 春のおもい D.686/朝の歌 D.685/夕映え D.690/ 蝶々 D.633/乙女 D.652/少年 D.692/ばら D.745/ さすらい人 D.649/山々 D.634/流れ D.693/ 鳥たち D.691/星 D.684/茂み D.646/ 汝はわれを愛さず D.756/ それらがここにいたことは D.775/ 君こそわが想い D.776/笑いと涙 D.777/ 「ロザムンデ D.797」 ~No.3b. ロマンツェ“アリエッテ " |
ユリア・ボルヒェルト(S) ウルリッヒ・ アイゼンロール(P) | |
シューベルト(1797-1828):ドイツ語歌曲全集 Vol.9~ 友人たちの詞による歌曲集 Vol.1 宝堀りの願い D.761 Op.23 No.4/ 狩人の愛の歌 D.909 Op.96 No.2/満足 D.143 Op.109 No.2/ 流れ D.565/挽歌 D.218/歌う人 D.209 Op.38/ バラード D.134 Op.126/子供をつれた父親 D.906/ 若者と死 D.545/汝らに平安あれ D.551/ 船乗りの別れの歌 D.910/巡礼の歌 D.789/ 春の小川のほとりで D.361 Op.109 No.1/ 音楽に寄す D.547 Op.88-4/竪琴に寄せて D.737 Op.56 No.2/ 怒れる吟唱詩人 D.785 |
マルクス・アイヒェ(Br) イェンス・フーア(P) | |
ショーバー、ケンナー、ブルフマンら、シューベルトの近しい友人の詩に付曲した歌曲を収集。アイヒェは1969年生まれで、現在はマンハイムの国立歌劇場を中心に活躍している。 | ||
ドホナーニ(1877-1960):ピアノ曲全集 Vol.2 4つのピアノ曲~第4番「カプリッチョ」/ 冬の輪舞(10曲のバガテル)/ 6つのピアノのための小品/3つの風変わりな小品 |
ローレンス・シューバート(P) | |
自らピアニストとして活躍したドホナーニの、抒情的味わいを持つ小品群。シューマンを意識した「冬の輪舞」、ハンガリー的な「6つのピアノのための小品」などを収録。 | ||
トランペット協奏曲集 ハイドン:変ホ長調 Hob.VIIe:1 フンメル(1778-1837):ホ長調 s.49 J.K.ネルダ(1707頃-1780頃):変ホ長調 B.D.ヴェーバー(1766-1842): トランペットと管弦楽のための変奏曲 ヘ長調 |
ニクラス・エクルンド(Tp) ロイ・グッドマン指揮 スウェーデンco. | |
いよいよハイドン、フンメル(ホ長調、チェンバロの通奏低音入りで演奏)という二大名曲が登場。2人のボヘミアの作曲家を加え、古典派におけるトランペット協奏曲の頂点を聴ける一枚。 | ||
シベリウス:ピアノ作品全集 Vol.2 6つのフィンランド民謡/10のバガテル Op.34/ 騎士/スペイン風に/あこがれに/マンドリナート/ ロマンティックな小品/舞踏間奏曲 Op.45 No.2/ 抒情的瞑想 Op.40/キュリッキ(3つの抒情的小品)Op.41 |
ホヴァール・イムゼ(P) | |
最近急速に録音の増えているシベリウスのピアノ小品。ファンも急増しているようだ。 | ||
ラインベルガー(1839-1901):オルガン作品全集 Vol.4 オルガン・ソナタ第10番/5つのトリオ/オルガン・ソナタ第11番 |
ヴォルフガング・リュプザム (Org) | |
ドイツ、フルダ大聖堂のオルガン使用。バッハの作品を手本としながらブラームス風の和声で仕上げた2つのソナタ、小品ながら平和的で独自の世界を聴かせるトリオ集。シリーズ第4弾は1886-1897年、作曲者の晩年に書かれた作品を収録。 | ||
マーラー(1860-1911): 交響曲第10番(ジョー・フィーラー補筆版、ロバート・オルソン編纂) |
ロバート・オルソン指揮 ポーランド国立放送so. | |
クック版、マゼッティ版という補筆完成版による録音が多い中、イギリスの音楽家フィーラーによる版が (記録用・資料用以外では)初めて録音された。保留部分の多かったフィーラーの最終版に、ここで指揮を務めるオルソンが、マゼッティの力を借り演奏可能なスコアに編纂。 オルソンはハンス・スワロフスキーに学んだ指揮者。マーラー研究家としても知られ、 バーンスタイン、メータ、プレヴィンにも教えを受けたことがある。 現在はアメリカ・コロラド州ロングモント響の音楽監督であるとともに、コロラド・マーラー音楽祭の音楽監督も務めている。交響曲第10番の比較検討材料としてもおすすめ。 | ||
シベリウス:ピアノ作品全集 Vol.3 10の小品 Op.58/3つのソナティナ Op.67/2つのロンディーノ Op.68 |
ホヴァール・イムセ(P) | |
シリーズ第3弾は、グールドらの演奏でも知られる3曲のソナティナを中心に、「夢想」「夕べ」「夏の歌」などを含む「10の小品」他を収録。 | ||
ブラームス(1833-1897): 4手のためのピアノ作品全集 Vol.13 弦楽六重奏曲第1番(連弾版)/ 弦楽六重奏曲第2番(連弾版) |
ジルケ=トーラ・マティース(P) クリスティアン・ケーン(P) | |
映画などにも使われ、メロディの才にあふれている2つの弦楽六重奏曲を連弾で演奏。多声部を再構築してハーモニーを組み合わせるなど、編曲の妙技とも言える内容により、オリジナル作品であるかのような感触を受ける。 | ||
コルギ(1937-): 歌劇「ディヴァーラ~水と血」 | スザンナ・フォン・ デル・ブルグ、 クリストファー・クリーク、他 ヴィル・フンブルク指揮 ミュンスターso. ミュンスター市立劇場cho. &エキストラcho. ミュンスター・ ムジークフェラインcho. | |
MARCO POLO 8.223706/7 より移行。イタリア出身のコルギによる宗教的題材を持ったオペラ。舞台は16世紀、カトリックの再洗礼派教徒をテーマに理想的な社会の創造を描く。作曲の大きなヒントになったドイツ・ミュンスターの音楽家たちが全面的に参加。21世紀クラシック・シリーズ。 | ||
ヴァレーズ(1883-1965): アルカナ/オクタンドル/オフランド/アンテグラル/砂漠 |
クリストファー・ リンドン=ギー指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso. マリーズ・カステ(S) | |
「20世紀音楽の古典」であるヴァレーズの代表的な曲を収録。音響実験のようなサウンドは現代音楽ファンだけでなく、テクノ音楽のファンにも。 | ||
ブラームス(1833-1897): 4手のためのピアノ作品全集 Vol.14 ピアノ四重奏曲第2番(連弾版)/ ワルツ集 Op.39 より[第1番-第5番] (2台ピアノ版) |
ジルケ=トーラ・マティース(P) クリスティアン・ケーン(P) | |
シリーズ14枚目となり、膨大かつ他のレーベルにはない個性的な内容の全集に。原曲は堅牢な室内楽曲も、この編曲で聞けばJ.S.バッハなど影響の強い作品の陰が見え隠れし、より深いブラームス像に迫ることができる。 | ||
ブラームス(1833-1897):4手のためのピアノ作品全集 Vol.7 交響曲第2番/第3番 |
ジルケ=トーラ・マティース、 クリスティアン・ケーン(P) | |
2つの人気交響曲をカップリング。ブラームス・ファン、4手ピアノ・ファン、そしてアマチュア・ピアノ演奏者の方などに特におすすめ。 | ||
魂のための詩編集 サンダース、H.ロウズ、スチュワート、ウッドウォード、 サムション、パリー、ベアストウ、バークリー、エジソン、 ウィルコックス、ハウェルズ、他の作品集(全15トラック) |
マイケル・ブロス(Org) ノエル・エジソン指揮 エローラ・セント・ジョンズ聖歌隊 | |
主にイギリスの作曲家による「詩篇」に付曲された教会音楽集。 厳かで心が安まる作品であり、秋からクリスマスにかけての季節にぴったり。また、合唱ファンの方にも。 | ||
メシアン(1908-1992): 世の終わりのための四重奏曲/主題と変奏 |
アミーチEns. | |
トロントso.のメンバーはじめ、カナダで活躍する奏者たちが美しい演奏を聴かせル。 | ||
バッハ:クリスマス・カンタータ集 第36番「喜びて舞いあがれ」 BWV36 第132番「道を備えよ」 BWV132 第61番「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV61 器楽組曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV659 (さまざまな手法によるライプツィヒ・コラール集から) |
ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル | |
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): モテット「主よ、あなたはわれらの避難所である」 モテット「天の父への祈り」/「すべての人よ」 ミサト短調/モテット「手をともに打て」 モテット「主がいかに慈悲深いことか、味わい」 アンセム「あなたの居所は何と美しく」/来たれ、神よ(賛美歌) |
ノエル・エジソン指揮 エローラ・ フェスティヴァル・シンガーズ トマス・フィッチャーズ(Org) | |
ルネサンス期のミサ曲のスタイルを模倣した「ミサ ト短調」はじめ、英国国教会の賛美歌編曲などを行い、王室からも信頼されていたヴォーン・ウィリアムズの宗教曲集。 モテットなどはアマチュア合唱団のレパートリーとしても最適。 | ||
ヴィラ=ロボス(1887-1959):ピアノ作品集 Vol.2 カボークロの伝説/波/苦悩のワルツ 「赤ちゃんの一族」第2組曲/シランディーニャ |
ソニア・ルビンスキ(P) | |
シリーズ第2弾は「赤ちゃんの一族」の続編と、素朴なわらべ歌のような旋律を集めた「シランディーニャ」、なかなか紹介されない珍しい小品などを収録。ヴィラ=ロボスを得意とするブラジル人ピアニストの演奏で。 | ||
ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン・ソナタ全集 [第1番「雨の歌」/第2番/第3番] |
イリヤ・カーラー(Vn) アレクサンドル・ ペスカノフ(P) | |
ナクソスで多くの名演を聞かせるイリヤ・カーラーの新録音が久々に登場。佳き時代のロシア的なスタイルを残している独特の歌い回しを武器に、情感豊かな演奏を聴かせてくれる。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ五重奏曲 シュニトケ(1934-1998):ピアノ五重奏曲 |
ボリス・ベルマン(P) フェルメールSQ | |
交響曲第6番の新古典的な作風を引き継いだショスタコーヴィチ作品は、明快でメロディ・ラインのはっきりとした曲。シュニトケ作品は全編が瞑想的で、作風の転換期となった時代の曲。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968): 奇想曲「恋におちた兵士」/嫉妬深いご主人/ 小民謡による愉快な変奏曲/ オレンジの花のなかでタランテラ/変奏曲「何世紀もの間」 3つの地中海前奏曲/奇想曲第18番「怪物を生み出した夢」 |
ロレンツォ・ミケーリ(G) | |
期待の新人演奏家リサイタル・シリーズ。ミケーリは1975年ミラノ生まれで、1999年度GFAギター・コンクール第1位優勝。 | ||
リカルド・ガレン~リサイタル ロドリーゴ:スペインの野辺を通って~麦畑で クレルチ:ギタレスカ ミヨー:セゴビアーナ ブローウェル:ソナタ/悲歌-武満徹の思い出に 武満徹:フォリオス/エキノクス カヴィアーノ:ソナタ/エヴォカシオン/スケッチ タルレガ:前奏曲第2番/第5番 |
リカルド・ガレン(G) | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ。ガレンは1972年スペインに生まれ、1999年「国際フランシスコ・タルレガ・コンクール」第1位。繊細で豊かな音楽性が要求されるプログラムをみごとに弾きこなしている。 | ||
ヴァイス(1686-1750):リュート・ソナタ集 Vol.5 ソナタ第38番/ソナタ第43番/ カイェタン男爵の死に寄せるトンボー |
ロバート・バート(リュート) | |
自らが優れたリュート奏者で、バロック音楽におけるリュート作品の発展に尽くしたヴァイスの作品集。舞踊組曲というバロック組曲の王道形式による2つのソナタは、 バッハのリュート曲を愛好する方なら必聴。 | ||
カベソン(1510-1566):ティエントとグロサード集 「ミラノ風ガイヤルド」によるディフェレンシア/ティエント第1番 フォブルドンとグロサ 第1旋法/賛歌「めでたし、海の星」第6番 パヴァーヌとそのグロサ/マリアをたたえよ 「御婦人の望み」によるディフェレンシア フォブルドンとグロサ 第6旋法/「騎士の歌」によるディフェレンシア イタリア風パヴァーヌ/ティエント第18番 「シュザンヌはある日」によるグロサード/他(全20曲) |
トーマス・ヴィマー指揮 Ens.アチェントゥス | |
スペインのルネサンス黄金期でもっとも重要な作曲家の一人によるコンソート音楽集を、ウィーンの団体によるしっとりとした演奏で。 | ||
カルミナ・ブラーナ~中世の詩と歌 ようこそ、バッカス/黄金の戦車に乗ったポイボス/ クロノスは閉じ込められた(*)/カタリナを称えよう/ 正義と邪悪/凍てつく時は去り(*)/ かつては無垢な少女だった/見よ、誠実さは眠り/ 夜明けに田舎の少女が/堕落した生活の/ 憎悪を生み出す/堅固さは変える/今は喜びの季節 |
ミヒャエル・ポッシュ主宰 アンサンブル・ユニコーン マルコ・アンブロジーニ主宰 アンサンブル・ オニ・ウィタルス | |
現在はオルフ作曲のカンタータとして有名な「カルミナ・ブラーナ」。13世紀あたりのものとされる原書をもとに、中世音楽アンサンブルが再現。 この曲集としてはピケット盤が有名だが、より歓楽的かつ演劇的な歌&演奏で、録音もリアル。(*)は器楽演奏。 | ||
サリエリ:序曲集 [魔除/エラクリトとデモクリト/ ファルマクサの皇帝(海の嵐)/一日長者/ 盗まれた桶/オルムスの王、アクスル/ ダナイード(ダナオスの娘たち)/ カマーチョの結婚とドン・キホーテ/ トロフォーニオ(トロポニオス)の洞窟/ ムーア人/アルミーダ/ アンジョリーナ、または噂の結婚] |
ミカエル・ディットリッヒ指揮 スロヴァキア放送 ブラティスラヴァso. | |
MARCO POLO 8.223381 のレーベル移行再発売。モーツァルトのライバルとしての名が定着したサリエリは、古典派の重要な作曲家でもある。ハイドンやモーツァルト・ファンはもちろん、ロッシーニのルーツとしてもその音楽を聴く価値は大きい。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.16 ベートーヴェン(リスト編曲): 「アテネの廃墟」~トルコ風カプリッチョ/ゲーテによる6つの歌 アデライーデ/ゲレルトの詩による6つの歌/はるかなる恋人に寄す |
ユン・ウー・ヨー(P) | |
かなり珍しい録音といえるベートーヴェンの歌曲編曲作品。 | ||
ヴェーベルン(1883-1945): パッサカリア/弦楽四重奏のための5つの楽章 管弦楽のための6つの小品/管弦楽のための5つの小品 交響曲/管弦楽のための変奏曲 |
湯浅卓雄指揮 アルスターo. | |
ウィーンで名指揮者・教師スワロフスキーに学んだ湯浅が、自ら「これからもっとも手がけたい作品」と公言する新ウィーン楽派のひとつ。ロマンと劇的な要素をあわせ持つ演奏。 | ||
D.スカルラッティ(1685-1757): ピアノソナタ全集 Vol.7 ヘ長調 K.483 L.472 P.407/ヘ長調 K.542 L.167 P.546/ 変ロ長調 K.360 L.400 P.520/ハ短調 K.40 L.357 P.119/ ハ長調 K.422 L.451 P.511/ヘ短調 K.238 L.27 P.55/ ヘ長調 K.17 L.384 P.73/イ長調 K.500 L.492 P.358/ イ長調 K.114 L.344 P.141/ホ短調 K.291 L.61 P.282/ ト長調 K.328 L.S.27 P.485/イ長調 K.320 L.341 P.335/ ト長調 K.283 L.318 P.482/ハ長調 K.464 L.151 P.460/ ニ長調 K.313 L.192 P.398/ニ長調 K.479 L.S.16 P.380 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) | |
1枚ずつピアニストを替えながら全集が進んでいるこのシリーズ、7枚目には名手シチェルバコフが登場して、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストがスカルラッティを演奏するとどうなるかという興味深い疑問に答えてくれる。 Vol.1:8.553061/Vol.2:8.553067/Vol.3:8.555047/Vol.4:8.553846/Vol.5:8.554792/Vol.6:8.554793。 | ||
ロシアのオペラ・アリア集 Vol.1 チャイコフスキー:「スペードの女王」より [序曲/ゲルマンのアリオーソ(第1幕/第3幕)] リムスキー=コルサコフ:「5月の夜」より [序曲/レフコのアリア(第1幕)/ レフコのレチタティーヴォと歌(第3幕)] チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」より [レンスキーのアリア(第1幕)/ ワルツ(第2幕)/ レンスキーのアリア(第2幕第2場)/ ポロネーズ(第3幕第1場)/ エコセーズ(第3幕第1場)] ムソルグスキー:「ソロチンツィの定期市」より [ゴパーク/グリツコの歌(第1幕)] アレンスキー: 「ヴォルガ川上の夢」序曲/ 「ラファエル」~歌手の歌 |
ウラディーミル・ グリシュコ(T) テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. ウラディーミル・ シレンコ指揮 ウクライナ国立放送so. | |
ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場日本公演でドン・ホセを歌ったウクライナ生まれのテノールとウクライナのオケで、ロシア・オペラの名作セレクションを堪能できる一枚。 | ||
ロシアのオペラ・アリア集 Vol.2 リムスキー=コルサコフ: 歌劇「サトコ」~ 前奏曲「青海原」/ サトコの装飾的な歌「汝、暗いオークの森よ!」/ 歌劇「皇帝の花嫁」~ ルイコフのアリオーソ「全く違って」/ ルイコフのアリオーソ「雷雲は通り過ぎ去り」 チャイコフスキー: 歌劇「チェレヴィチキ(小さい靴)」~ コサックのダンス/ ヴァクーラのアリア 「私の深い苦悩をあなたの心は聞かなかったか?」/ 歌劇「オルレアンの少女(ジャンヌ・ダルク)」~ 第2幕の間奏曲/ 歌劇「イオランタ」~ ボデモンのロマンス「いや恋の囁きも僕には無縁だ」 ラフマニノフ: 歌劇「アレコ」~ 男たちの踊り/ 若いジプシーのロマンス「ごらん彼方の月を」 ダルゴムィジスキー: 歌劇「ルサルカ」~ 王子のカヴァティーナ「心ならずも引き込まれ」/ ジプシーの踊り グリンカ: 歌劇「ルスランとリュドミラ」~ バヤンの歌「ここは不毛の地」/ 歌劇「イワン・スサーニン(皇帝に捧げた命)」~ クラコヴィアク/ ソビーニンのアリア「兄弟よ、吹雪の中に!」 ボロディン: 歌劇「イーゴリ公」~ だったん人の行進曲/ ヴラディーミルのアリア「暗い夜はとばりを広げ」 |
ウラディーミル・グリシュコ(T) テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. ウラディーミル・シレンコ指揮 ウクライナ国立放送so. | |
Vol.1:8.554843。 キーロフ・オペラでも活躍するウクライナ出身のテノールが、チャイコフスキーや五人組などのロシア・オペラから得意のアリアを歌うリサイタル盤。管弦楽の小品もはさんだ、 ロシア・オペラの名場面集といってもいいアルバム。 | ||
チャイコフスキー(1840-1893):舞曲と序曲集 歌劇「スペードの女王」~序曲/交響詩「宿命」/ 歌劇「ヴォエヴォーダ」~序曲/ 歌劇「オルレアンの少女(ジャンヌ・ダルク)」より [第2幕への間奏曲/ジプシーの踊り/小人と道化の踊り]/ 歌劇「チェレヴィチキ(小さい靴)」より [ロシアの踊り/コサックの踊り]/ 歌劇「チャロデイカ」より[序奏/大道芸人の踊り]/ 歌劇「マゼッパ」~ゴパーク/歌劇「オプリチニク」~踊り |
テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
全曲盤でも買わない限り、なかなか聴くチャンスが少ない序曲や舞曲を集めた一枚。三大バレエや「エフゲニー・オネーギン」以外にも素晴らしい曲があるということを教えてくれる、チャイコフスキー・ファン必聴の一枚。 | ||
クロード・ボラン(ボリング;1930-): フルートと ジャズ・ピアノ・トリオのための組曲第1番/ フルートと ジャズ・ピアノ・トリオのための組曲第2番 |
ロゼッリ・クァルテット | |
ライト・クラシックス・シリーズ。 ランパルやヨーヨー・マなどが愛奏してクラシック音楽ファンの間でも名前が知られている、ジャズ系作曲家の抒情的なジャズ組曲。モダン・ジャズ風のノリをベースに、メロディの美しさも絶品。 | ||
ベールヴァルト(1796-1868): ピアノ三重奏曲集 Vol.1 [第1番-第3番] |
イロナ・プルニ(P) アンドラーシュ・キシュ(Vn) チャバ・オンツァイ(Vc) | |
旧MARCO POLO 8.223170のレーベル移行再発売。 | ||
ベールヴァルト(1796-1868): ピアノ三重奏曲集 Vol.2 [ハ長調/変ホ長調(断章)/ ハ長調(断章)/第4番ハ長調] |
カールマーン・ドラーフィ(P) ヨジェフ・モドリアン(Vn) ジェルジ・ケルテース(Vc) | |
MARCO POLO 8.223430 からの移行。初期ロマン派でありながら、斬新なハーモニーを使って19世紀北欧音楽の基礎を築いたベールヴァルト(ベルワルド)。シューベルトやメンデルスゾーンの影響を受けながらも、型にはまらないスタイルのピアノ三重奏曲は、室内楽ファン必聴。 | ||
イヴニング・イン・パリ パリの夕べ/ラ・メール/パリのお嬢さん/枯葉/ウ・ラ・ラ パリの屋根の下/ジュヌヴィエーヴのギャロップ/ルグランの世界 ドミノ/フレンチ・ペストリー/魅惑/ばら色の人生 もしあなたが去ってしまったら/モンマルトル パリのメドレー(わが愛するパリ)/ホフマンの舟歌 |
リチャード・ヘイマンとその楽団 | |
ビートルズ・ゴー・バロック ペーテル・ブレイナー編曲: ビートルズ合奏協奏曲第1番 (ヘンデル・スタイル) [シー・ラヴズ・ユー/レディ・マドンナ/ フール・オン・ザ・ヒル/ハニー・パイ/ ペニー・レイン] ビートルズ合奏協奏曲第2番 (ヴィヴァルディ・スタイル) [ア・ハード・デイズ・ナイト/ガール/ アンド・アイ・ラヴ・ハー/ ペイパーバック・ライター/ヘルプ] ビートルズ合奏協奏曲第3番 (バッハ・スタイル) [ザ・ロング・アンド・ワインディング・ ロード/エイト・デイズ・ア・ウィーク/ シーズ・リーヴィング・ホーム/ 恋を抱きしめよう/ヘイ・ジュード/ イエロー・サブマリン] ビートルズ合奏協奏曲第4番 [ヒア・カムズ・ザ・サン/ミッシェル/ グッド・ナイト/キャリー・ザット・ウェイト] |
ペーテル・ブレイナー& ヒズ・チェンバー・オーケストラ クイード・ヘルブリンク、 アンナ・ヘルブリンク、 ユーレイ・ チズマロヴィッチ(Vn) ユーレイ・アレグザンデル(Vc) ウラディスラフ・ブルンナー(Fl) | |
絶妙なアレンジで多くのビートルズ・カヴァーを凌駕、来日公演も大盛況。ブレイナーの才能を世界中に知らしめた記念すべきこの録音を、通常のナクソス(輸入盤)仕様にて再発売。 | ||
ブロードウェイ・大ヒット管弦楽曲集 ウィルソン: ミュージカル「ザ・ミュージック・マン」 ストラウス:ミュージカル「アニー」 バート:ミュージカル「オリバー」 ロジャーズ:ドレミの歌(ミュージカル 「サウンド・オブ・ミュージック」から) ボック:ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」 ハムリッシュ:ミュージカル「コーラスライン」 C.=M.シェーンベルク: ミュージカル「レ・ミゼラブル」/ 共に飲もう(ミュージカル「レ・ミゼラブル」から) スタイン:ミュージカル「ジプシー」 バーンスタイン: ミュージカル「ウェスト・サイド物語」 |
リチャード・ヘイマン編曲&指揮 &ヒズ・オーケストラ | |
おなじみヘイマンの楽しくカラフルなオーケストレーションで聴く、有名なミュージカル作品集。アメリカン・クラシックス・シリーズで作品集がリリースされているメレディス・ ウィルソンの「ザ・ミュージック・マン」は、ビートルズの歌で知られる「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」の元ネタ。 | ||
踊り明かそう~レーナー&ロウ:管弦楽曲選集 マイ・フェア・レディ(セレクション)/ アスコット・ガヴォット/ ホワイ・キャント・ザ・イングリッシュ/ ザ・レイン・イン・スペイン/ユー・ディド・イット/ ゲット・ミー・トゥ・ザ・チャーチ・オン・タイム (以上「マイ・フェア・レディ」から)/ 恋の手ほどき(セレクション)/ アイ・トーク・トゥ・ザ・トゥリーズ/ ゼイ・コール・ザ・ウィンド・マリア (以上「ペンチャー・ワゴン」から)/ ブリガドーン(セレクション)/ 恋の手ほどき(メイン・テーマ)/ キャメロット(セレクション) |
リチャード・ヘイマン& ヒズ・オーケストラ | |
ミュージカルの名コンビ、レーナー&ロウの代表作をオーケストラで演奏した、ゴージャスで楽しい一枚。フィドラーやカンゼルなどと並ぶアメリカの「ポップス」指揮者、ヘイマンによるロマンティックな演奏。 | ||
アイルランド狂詩曲 伝承曲: アイルランド組曲(編曲:アンダーソン)/ ダニー・ボーイ/シング・アロング・メドレー(編曲:ヘイマン) ヘイマン:マイ・ダーリン・アイリッシュ・ローズ コーハン:オールド・ファッションド・ シング・アロング・メドレー オコナー:マックナマラのバンド(編曲:ヘイマン) ハーバート: アイルランド狂詩曲/ ライト・オペラ「アイリーン」 ~アイルランド人にはすばらしい今宵 |
リチャード・ヘイマン &ヒズo. | |
#Light Classics。世界的に愛されるケルトのメロディを、ヘイマンが見事なオーケストラ・サウンドで再現。「アイルランド組曲」には「アイルランドの洗濯女」「夏の名残のバラ」などの名作が含まれ、あらためてアイルランド=ケルトの魅力を味わえる一枚。 | ||
デューク・エリントンの思い出 A列車で行こう/ムード・インディゴ/ アイ・レット・ア・ソング・ ゴウ・アウト・オブ・マイ・ハート/ キャラヴァン/ソフィスティケイテッド・レディ/ サテン・ドール/ アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト/ ソリチュード/スウィート・ジョージア・ブラウン/ 黒と褐色の幻想/ アルキビアデス(アテネのタイモンより)/ ザ・ムーチ/スイングしなけりゃ意味がない/ ラヴ・シーン/他(全17曲) |
リチャード・ヘイマン指揮 RTEコンサートo.(ダブリン) | |
ライト・クラシックス・シリーズ。エリントン・ナンバーのベスト・セレクションをフル・オーケストラで。オリジナル・アレンジに沿った「A列車で行こう」に始まり、ストリングスの味を生かしてムーディに仕上げた曲など、フル・オケならではのゴージャス感を味わえる。ジャズ・ファンにもおすすめ。 | ||
サウンド・オブ・ミュージック~ ロジャーズ&ハマースタイン2世の魅惑のメロディ 「サウンド・オブ・ミュージック」(セレクション)/ ワルツが聞こえる? (ミュージカル「ワルツが聞こえる?」)/ 「回転木馬」(セレクション)/ アワ・ステート・フェア (ミュージカル「ステート・フェア」)/ 「オクラホマ」(セレクション)/ イッツ・ア・グランド・ナイト・フォー・シンギング (ミュージカル「ステート・フェア」)/ 「南太平洋」(セレクション)/ ザッツ・フォー・ミー (ミュージカル「ステート・フェア」)/ 「王様と私」(セレクション)/ ザ・スウーティスト・サウンズ (ミュージカル「ノー・ストリングス」) |
リチャード・ヘイマン&ヒズo. | |
旧品番:8.990004 の再発売。 | ||
ヴィンテージ・ブロードウェイ~管弦楽選集 ポーター:カン・カン/キス・ミー・ケイト/絹の靴下 スタイン&メリル:ファニー・ガール ロジャーズ&ハマースタイン II: ミー・アンド・ジュリエット/フラワー・ドラム・ソング レーン&ハーバーグ:フィニアンの虹 |
リチャード・ヘイマン& ヒズ・オーケストラ | |
旧品番:8.990042 の新装再発売。ブロードウェイ&ハリウッド・ミュージカルの名作を、ゴージャスなオーケストラ・サウンドで再現。かつてのアンドレ・コステラネッツやスタンリー・ブラックを思わせるアレンジが見事。 | ||
ヴィヴァ!スペイン&メキシコ 伝承曲/リチャード・ヘイマン編曲: メキシカン・ハット・ダンス/ シェリト・リンド(青い空)/マカレナの乙女/ ラ・クカラチャ/ラ・ゴロンドリーナ(つばめ)/ チアパネカス/ラ・バンバ レクオーナ: スペイン組曲「アンダルシア」~ [マラゲニャ/ジプシーの歌] アフロ・キューバン舞曲集~仮装行列(コンパルサ) モントゴメリ:チキータ・バナナ バルデス:El sol que tu eres ラーラ:グラナダ フェラール:ヘスシータ・エン・チワワ ギザール:グアダラハラ ガムス&グラント:ラ・ラスパ |
リチャード・ヘイマン& ヒズ・オーケストラ | |
録音:1990年。 ライト・クラシックス。もはや「ナクソスのアーサー・フィードラー&ボストン・ポップス管」的な存在になっているヘイマンによる、躍動的なラテンの音楽集。おなじみラテンの名曲「バナナ・ボート・ソング」としても知られる「チキータ・バナナ」、ピアノ曲が知られているレクオーナの作品、そして三大テノールの名唱で知られるララの「グラナダ」など。カラフルなアレンジもさすが。 | ||
ア・クリスマス・フェスティヴァル クリスマス・フェスティヴァル(メドレー) この子は何者?(グリーンスリーヴズ) ザ・グレイテスト・ストーリー・エヴァー・トールド モーツァルト:3つのドイツ舞曲~そりすべり 鐘のキャロル/グラズノフ:バレエ「四季」~冬 ディーリアス・そりすべり マギーへの贈り物/わがイエス プロコフィエフ:「キージェ中尉」~トロイカ 羊は安らかに草を食み/L・モーツァルト:そりすべりの音楽 おお、聖母よ/ヘンデル:オラリオ「メサイア」~ハレルヤ・コーラス |
リチャード・ヘイマンとその楽団 | |
プロコフィエフ(1891-1953): ピアノ・ソナタ全集 Vol.3 [第5番/第6番/第9番] |
ベルント・グレムザー(P) | |
叙情的な第5番はパリで多くの音楽に出会い生まれた曲。「戦争ソナタ」の1曲を成す第6番は、題名のイメージに反して古典的・叙情的な作品。 リヒテルに献呈された第9番はまさにプロコフィエフ風諧謔味の頂点。 | ||
ソレル(1729-1783):チェンバロ・ソナタ全集 Vol.8 [第7番/第8番/第9番/第20番/第21番/第40番/ 第47番/第48番/第59番/第98番/第115番] |
ギルバート・ローランド(Cemb) | |
D.スカルラッティに学んだ作曲家が残した、約150曲のソナタを俯瞰するシリーズ第8集。既発売の7枚は各国の音楽雑誌で取り上げられ好評。 今回は規模の大きい第98番を収録した、シリーズ中のハイライト。 | ||
ソレル(1729-1783): チェンバロ・ソナタ全集 Vol.9 第86番/第84番/第72番/第132番/第119番/第24番 第25番/第12番「うずら」/第13番/第14番/第99番 |
ギルバート・ローランド (Cemb) | |
イギリスの奏者によるソレルのソナタ・シリーズも9枚目。スパニッシュ・テイストあふれる第84番や第86番、3部作を成しているような第12-14番、 4楽章形式の大規模な第99番などを収録。ソナタのナンバリングはルビオ版による。(Vol.1:8.553462 / Vol.2:8.553463 / Vol.3:8.553464 / Vol.4:8.553465 / Vol.5:8.554434 / Vol.6:8.554565 / Vol.7:8.554566/ Vol.8:8.555031。) | ||
ブゾーニ(1866-1924):ピアノ作品集 Vol.1 トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(J.S.バッハ原曲) 前奏曲とフーガ ハ短調/若者に寄す/対位法的幻想曲 |
ヴォルフ・ハーデン(P) | |
新シリーズ第1弾。は有名なバッハ作品の編曲にはじまり、バッハの曲を聴いているような「若者に寄す」、思索的な対位法の綾がみごとな「対位法的幻想曲」。 | ||
バラダ(1933-): ピアノと管弦楽のための協奏曲第3番(*) ギターと管弦楽のための魅力的な協奏曲(+) フルートと管弦楽のための音楽(#) |
ローサ・トレス=パルド(P;*) エリオット・フィスク(G;+) マグダレナ・マルティネス(Fl;#) ホセ・セレブリエール指揮 バルセロナso. カタルーニャ国立o. | |
スペインの作曲家による、民俗音楽を巧みに取り入れた3つの協奏曲を収録。バッハやショパンをギターで演奏し話題になったフィスクも参加、新しいスペイン音楽を提示する一枚。 | ||
サン=ジョルジュ(c.1739-1799): ヴァイオリン協奏曲Op.5-1/ヴァイオリン協奏曲Op.5-2/ ヴァイオリン協奏曲Op.8 |
西崎崇子(Vn) ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮ケルンco. | |
音楽史にも重要な転機をもたらしたと言われているフランス革命前にあって、最も重要な作曲家・ヴァイオリニストであり、しかも名誉あるシュヴァリエ(騎士)の称号を持つ名士であったサン=ジョルジュ。ルクレールらに師事した彼はヴァイオリニストとして、ときには指揮者としてパリ楽壇に栄光をもたらした。彼の組織したオーケストラのため、あのハイドンが有名な「パリ交響曲集」を作曲したという話は有名だが、晩年は軍人として革命に身を投じたサン=ジョルジュの作品は少なく、それゆえに貴重な輝きを放っている。これまでは仏ARION盤ぐらいしかCDが無く、今回の発売は非常に貴重。 | ||
ハイドン:チェロ協奏曲全集 第2番 ニ長調 Hob.VIIb:2/ニ長調 Hob.VIIb:4 第1番ハ長調 Hob.VIIb:1 |
マリア・クリーゲル(Vc) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
ナクソスを代表するチェリストが、バロック&古典派のスペシャリストと組んでハイドンに挑戦し、力強い演奏を披露。 ドイツ音楽としての特色をはっきりと打ち出した音楽づくりは、軽快な古楽風の演奏と対極にある。 | ||
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1 イ長調 Op.39/6つの弦楽四重奏曲 Op.32~第1番/第2番 |
ボルチアーニQ | |
イタリアQの第1ヴァイオリンとして活躍したボルチアーニが、1984年に結成した団体による叙情的なボッケリーニ。 10代に始まり生涯をかけてボッケリーニが書き続けた弦楽四重奏曲の全貌を探るシリーズの第1弾。 | ||
フェレーロ(1951-): ヌエバ・エスパーニャ(6つの交響詩) |
湯浅卓雄指揮 ウクライナ国立so. | |
21世紀クラシックス・シリーズ。イタリアの作曲家フェレーロの、6つの交響詩を組曲風に集めた色彩的な管弦楽曲。16世紀のメキシコ、アステカの皇帝と人民を描いた「音楽による叙事詩」。 | ||
ジェイムズ・ペイジブル(1656頃-1721):6つのエア組曲 ニ短調/ニ長調/ヘ長調/ハ短調/ハ長調/変ロ長調 |
ムジカ・バロッカ | |
自らリコーダーとオーボエの奏者でもあったペイジブルの作品集。2本のリコーダーと通奏低音(チェンバロ、テオルボ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)という編成で、フランス・バロックの優美さが味わえる。 | ||
D・スカルラッティ:鍵盤楽器のためのソナタ全集 Vol.3 ト長調 K.201/ニ短調 K.10/ロ長調 K.261/変ロ長調 K.70 ニ短調 K.444/イ短調 K.54/イ長調 K.537/嬰ヘ短調 K.447 ホ長調 K.46/イ長調 K.212/ホ短調 K.203/ト長調 K.105 ハ短調 K.126/ヘ長調 K.525/ヘ短調 K.69/ニ長調 K.119 |
イェネー・ヤンドー(P) | |
グラズノフ(1865-1936):管弦楽曲全集 Vol.17 勝利の行進曲/セレナード第1番/ 3つのギリシャの主題による序曲第1番/ セレナード第2番/ 3つのギリシャの主題による序曲第2番/ 組曲「ショピニアーナ」 |
ウラディーミル・ジヴァ指揮 モスクワso. | |
「リパブリック讃歌」(おたまじゃくしはカエルの子)が鳴り響く「勝利の行進曲」に始まり、スペイン風味の「セレナード」、 そして「軍隊ポロネーズ」などショパンの曲をアレンジした「ショピニアーナ」など、個性的な作品を集めたアルバム。 | ||
ベツレヘムにきらめく星~クリスマス合唱名曲集 バッハ:出でよ、おお暁よ/ダークセン:雄鶏 ラター編曲:甘き喜びのうちに/ポストン:イエス・キリスト、りんごの木 バッハ:汝にうちに喜びあり/おお優しき御子イエス パッヘルベル:高き天より バッハ:暁の星のいかに美しきかな(コラール&カンタータ) ボンズ編曲:彼は世界をその手にした/デュプレ:甘き喜びのうちに ハウエルズ:清きばら/レーガー:マリアの子守歌 メンデルスゾーン:ヤコブより星来たらん マケルビー編曲:デック・ザ・ホール ウォルターズ:ベツレヘムの赤ん坊/バッハ:パストラーレ 聖アルフォンスス:汝星から降り(エーレト編曲) わららは降誕の宴に来た(ガードナー編曲) ドイツ伝承曲:鳴れ鐘よ(エーレト/ルヴァリエ編曲) バッハ:目覚めよ/ガードナー:明日はわたしの踊りの日 シュルツ:今日キリストは生まれたもうた マクグリムシー:優しき男児イエス |
ジャニス・チャンドラー(S) ジェイムズ・シャフラン(Br) J.レイリー・ルイス(Org) ノーマン・スクリブナー指揮 ワシントン・コラール・アーツ・ ソサイエティcho.&o. | |
ピーター・フィリップス(1561-1628): カンツィオネス・サクレ(全16曲) |
ピーター・ウォールズ指揮 ザ・チューダー・ コンソート | |
バード、ダウランドらと同時期に活躍したイギリスの作曲家による、ラテン語モテット集。バードの諸作品同様にイギリス特有のポリフォニーが展開され、叙情的な味わいも満点。合唱ファンにおすすめ。 | ||
アルゼンチンのギター音楽集 M.D.プホール:ラプラタの3つの小品/銀の組曲第1番 サウル:サン・ジョルジュの遊歩道 アヤラ:南米組曲(セリエ・アメリカーナ) グァスタビーノ:ギター・ソナタ第1番 ファルー:3つの小品/エインセ:呼応 |
ヴィクトル・ヴィリャダンゴス(G) | |
ラテン音楽ブームで盛り上がる中、アルゼンチンのギター曲は民謡のように気軽なメロディが多数。代表的な作曲家プホールの作品ほか、ピアソラに私淑したサウルなど個性的な音楽集。 ブエノスアイレス生まれのギタリストの演奏で。 | ||
メンデルスゾーン: ピアノ三重奏曲第1番/第2番 |
グールド・ピアノ・トリオ | |
メンデルスゾーン特有の抒情的なロマンが香る作品を、NAXOSではおなじみのベンジャミン・フリスを含むトリオが演奏。 名曲でありながら評価が高まらない室内楽曲の魅力をアピールする1枚。 | ||
クヴァンツ(1697-1773):フルート・ソナタ集 フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ集 [ニ長調 QV.1:42/ト短調 QV.1:116/ ハ長調 QV.1:9/ト短調 QV.1:128]/ 2つのフルート・トラヴェルソと通奏低音のための トリオ・ソナタ集 [ニ長調 QV.2:15/変ホ長調 QV.2:17] |
マリー・ オレスキェヴィチ (Fl-tr) ステファニー・ ヴィアル(Vc) デーヴィッド・ シューレンバーグ (Cemb/Fp) ジャン=フランソワ・ ボーダン(Fl-tr) | |
ドイツ・フルート史において欠かせない存在であるクヴァンツ。150曲以上もあるという彼のソナタからの抜粋で、トラヴェルソ(クヴァンツ自身が製作した楽器のモデル) やフォルテピアノなどピリオド楽器の素朴な音色で味わえる一枚。 | ||
ファリャ(1876-1946):ピアノ曲全集 Vol.1 夜想曲/セレナータ/セレナータ・アンダルーサ/ 演奏会用アレグロ/クロード・ドビュッシーを賛えて/ ポール・デュカスの墓碑銘のための賛歌/ 4つのスペイン小品/組曲「恋は魔術師」 |
ダニエル・リゴリオ(P) | |
# Spanish Classics。スペインの民族色と印象派音楽のテイストを持ち合わせたファリャのピアノ曲は、日本でもラローチャ他の名演で知られる存在。ナクソスでもすでにロドリーゴの作品で演奏を聴かせるスペインの俊英が、名刺代わりの名曲集を録音した(自身で解説も執筆)。 | ||
ファリャ(1876-1946):ピアノ曲全集 Vol.2 歌/小びとたちの行進曲/ヴァルス・カプリッチョ/ ボルガの舟歌/マズルカ/ベティカ幻想曲/ 歌劇「はかない人生」~2つの舞曲 [第1の踊り/第2の踊り(*)]/ 組曲「三角帽子」 (ダニエル・リゴリオ編集) [粉屋女房の踊り/隣人たちの踊り/ 粉屋の踊り/代官の踊り/ 終幕の踊り(ホタ)(*)] |
ダニエル・リゴリオ(P) | |
録音:2005年2月-3月、モラレーダ・スタジオ、バルセロナ、スペイン。 # Spanish Classics。(*)は世界初録音。シリーズ第1集(8.555065)に続く第2弾は、バレエ音楽「三角帽子」や「はかない人生」からの舞曲などが中心。しかしながら小品の中にも味わいがある曲が多く、それを知るのはスペイン音楽ファン、ピアノ音楽ファンにとって喜びになるだろう。 | ||
イギリス弦楽小曲集 Vol.2 ブリッジ:横町のサリー/熟したさくらんぼ エルガー:溜め息 ウッド:幻想協奏曲 アイアランド:聖なる少年 ヴォーン・ウィリアムズ:組曲「カルトゥジオ会修道院」 ディーリアス:歌と踊り ウォーロック:ディーリアスの60歳の誕生日のためのセレナード ブッシュ:コンソート音楽 ブリッジ:サー・ロジャー・ド・カヴァリー~クリスマス舞曲 |
デイヴィッド・ ロイド・ジョーンズ指揮 イングリッシュ・ノーザン・ フィルハーモニア | |
イギリスの田園や古い村の風景を思わせるような作品集。イギリス音楽入門にも最適。 | ||
イギリス弦楽小曲集 Vol.3 マルテッリ:からかい/フィンジ:プレリュード/ロマンス ホルスト:ブルック・グリーン組曲/ブレザード:デュエット ハード:シンフォニア・コンチェルタンテ ウッド:18世紀のスケルツォ モントゴメリー:コンチェルティーノ |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・ バレエ・シンフォニア (・バーミンガム) ロバート・ギブス(Vn) | |
シリーズ第3弾は、「惑星」でおなじみのホルストや今年生誕100年を迎えたフィンジをはじめ、マイナー・コンポーザーたちの美しい弦楽作品を収録。 イギリスの田園風景を描いた絵画を見ながら、紅茶とともに味わいたい一枚。 | ||
イギリス弦楽小曲集 Vol.4 ホープ(1930-):モーメンタム組曲 ブリッジ(1879-1941):2つの小品 カース(1878-1958):2つのスケッチ トムリンソン(1924-):優美な踊り ホルスト(1874-1934):ムーア風組曲 ディーリアス:2つの水彩画 ルイス(1943-):イギリス組曲 |
デーヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ノーザン・シンフォニア | |
イギリスの田園を思わせる作品シリーズの4枚目は、比較的有名なブリッジ、ディーリアス、ホルスト作品(原曲は吹奏楽で、弦楽での演奏は珍しい)ほか、民謡を思わせる美しいメロディを持つ作品ばかり。 | ||
アルヴェーン(1872-1960): 「放蕩息子」組曲/交響曲第2番 |
ニクラス・ヴィレン指揮 アイルランド国立so. | |
アルヴェーンの交響曲シリーズ第3弾は、北欧(スウェーデン)のシンフォニストである作曲者が全力を発揮した50分を超える壮大な作品。 バレエからの管弦楽組曲と合わせ、この作曲家の魅力が凝縮されている。 | ||
カリッシミ(1605-1674):3声のミサ 他 | ヴィットリオ・ザノン(Org、Cemb) コンソルティウム・カリッシミ | |
カリッシミはオラトリオなどが高く評価される前期バロックの作曲家。マドリガルのような「ミサ」は宗教作品の既成イメージを裏切る優雅な作品。 | ||
カリッシミ(1605-1674):モテット集 | コンソルティウム・カリッシミ ヴィットリオ・ザノン(Org、Cemb) | |
オラトリオやモテットなどを多数作曲し、17世紀イタリアの教会音楽シーンをリードした作曲家による、いかにもイタリアらしい明るさを持つ作品集。作曲者の名前を冠したアンサンブル(声楽+古楽器)による麗しい演奏。 | ||
トヴェイト(1908-1981):ピアノ協奏曲第1番/第5番 | ホヴァール・イムセ(P) ビャルテ・エングスト指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
ノルウェーの民俗音楽を素材にロマンティックで民族色豊かな作品を作曲したトヴェイト。2つのピアノ協奏曲も独特の装飾音を生かした風情のある作品。 | ||
トヴェイト(1908-1981):100のハルダンゲルの旋律~ 管弦楽組曲第1番/第4番(結婚式組曲) (ビャルテ・エングストによる改訂・編纂) |
ビャルテ・エングスト指揮 ロイヤル・スコッティシュo. | |
世界初録音。ノルウェーの民俗音楽を西洋音楽化した民族主義作曲家による管弦楽作品。小曲が次々に現れては消えるこの作品は、北欧音楽ファン必聴のおもしろさ。 ノルウェーの若手指揮者が、自ら楽譜に手を入れたこだわりの一枚。 | ||
リスト:オルガン作品全集 Vol.2 コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」 による幻想曲とフーガ/ 追悼歌(死者たち)/ 交響詩「オルフェウス」 (シュアーブ=ゴットシャルク編曲)/ 自由形式のコンツェルトシュテュック (ゴットシャルク編曲)/ 前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」 (ヴィンターベルガー編曲) |
アンドレアス・ ロートコップ(Org) | |
ドイツ、バート・ホンブルク、福音市立教会のザウアー・オルガン使用。バッハの流れを汲む形式の曲(マイアベーアのオペラ「予言者」のアリアが主題に)や交響詩の編曲、 バッハのカンタータから編曲したものなど、リストの原点もわかるラインナップで。 | ||
ヴァンハル: ミサ・パストラーリス ト長調(Weinmann XIX:G4) ミサ・ソレムニス ハ長調(Weinmann XIX:C7) |
マリー・ヘインズ(S) ニーナ・スコット・ストッダート(A) コリン・エーンズワース(T) スティーヴン・ピッカネン(Br) ジェイムズ・ティブルズ(Org) ウーヴェ・グロット指揮 アレイディアEns. タワー・ヴォイシズ・ ニュージーランド | |
18世紀教会音楽シリーズ。 | ||
ラロ: ヴァイオリン協奏曲第2番「スペイン交響曲」 ラヴェル:ツィガーヌ(演奏会用狂詩曲) サン=サーンス:ハバネラ(アヴァネーズ) サラサーテ:カルメン幻想曲 |
ハワード・チャン(Vn) 湯浅卓雄指揮 ニコラウス・ エステルハージ・シンフォニア | |
パールマンに見いだされ、ジュリアードでドロシー・ディレイ他に師事した上海生まれの若手(1984年生まれ)が、湯浅の好伴奏を得て登場。超絶技巧作品を集め、そのテクニックとシャープな感性を遺憾なく発揮している。 | ||
ムファット(1653-1704):12の合奏協奏曲 Vol.1 第1番「よい知らせ」/第2番「用心深く」/第3番「回復」 第4番「甘い夢」/第5番「生涯」/第6番「これは誰」 |
ペテル・ザイーチェク指揮 ムジカ・エテルナ・ ブラティスラヴァ | |
リュリ門下としてパリの作風を習得。またイタリアでコレルリ風のスタイルを学ぶなど、ヨーロッパ各地の作風を取り入れて、 最終的にはドイツ・バロック音楽の成熟をリードした作曲家による優雅な作品集。 | ||
バロック・トランペットの技巧 Vol.5 ヴィヴァルディ、コレルリ、ツィアーニ、トレルリ、アルビノーニ、 ガルッピ、ストラデルラ、フランチェスキーニの作品 |
ニクラス・エクルンド(Tp) マリア・ケオヘイヌ(S) ジェフリー・シーガル(Tp) ワサ・バロック・アンサンブル ガブリエル・バニア& エドヴァルド・H・タール (ディレクター) | |
このシリーズ久々の新盤。エクルンドのみごとな技巧と、ピリオド楽器アンサンブルのバランスがすばらしく、ソプラノ(歌)も加わる作品が彩りを添える。 学生から社会人まで、多くのトランペット奏者やバロック音楽ファンにぜひ聴いていただきたい一枚。 | ||
シュポア(1784-1859): ヴァイオリン協奏曲[第7番/第12番] |
西崎崇子(Vn) リボル・ペシェク指揮 ブラティスラヴァco. | |
Marco Polo 8.220406のレーベル移行再発売。 | ||
シャルル=アウグスト・ド・ベリオ(1802-1870): ヴァイオリン協奏曲第1番「軍隊」/ ヴァイオリン協奏曲第8番/ ヴァイオリン協奏曲第9番 |
西崎崇子(Vn) アルフレート・ヴァルター指揮 ブリュッセル放送o. | |
Marco Polo 8.220440からの移行商品。由緒あるフランコ=ベルギー楽派のヴァイオリニストとして知られる作曲家だが、モーツァルトやメンデルスゾーンを思わせる優雅で爽やかな作風。 意外な掘り出し物としておすすめ。音大生の課題曲の定番でもある。 | ||
シュレーカー(1878-1934): ある大歌劇への前奏曲/ ロマンティックな組曲 |
ウーヴェ・ムント指揮 低部オーストリア音楽家o. (ウィーン・ トーンキュンストラーo.) | |
MARCO POLO 8.220469からの移行商品。後期ロマン派の濃厚な音楽が繰り広げられるシュレーカー作品は、ワーグナーやマーラーとの共通点も感じ取れる作風。京都市so.の指揮者として知られるムントの指揮で。 | ||
バックス(1883-1953): 序曲、エレジーとロンド/ シンフォニエッタ(交響的幻想曲) |
バリー・ワーズワース指揮 スロヴァキアpo. | |
Marco Polo 8.223102からの移行。アイルランドの幻想や文学に魅せられたイギリスの作曲家バックス。壮大な交響曲に似たこの2作品は、他レーベルからもリリースされていない貴重な録音。 | ||
マルティヌー(1890-1959): オラトリオ「ギルガメシュ叙事詩」 |
イヴァン・クスニエル(Br) シュテファン・マルギタ(T) ルデク・ヴェレ(B) エヴァ・デポルトヴァ(S) ズデニェク・コシュラー指揮 スロヴァキアpo.&cho./他 | |
MARCO POLO 8.223316からの移行商品。世界最古の文学といわれる「ギルガメシュ叙事詩」を元に、壮大な世界を築きあげている作品。今は亡きコシュラーの指揮により、交響作品とは別の作曲家像を知ることができる。 | ||
スタンフォード(1852-1924): レクィエム |
フランシス・ルーシー(S) コレット・マクガホン(Ms) ピーター・カー(T) ナイジェル・ リーソン=ウィリアムズ(B) エイドリアン・リーパー指揮 アイルランドRTE国立so. RTEフィルハーモニーcho. | |
スタンフォード(1852-1924): 歌劇「ベールを掛けたホラーサーンの預言者」~抜粋 |
ヴァージニア・カー(S) コールマン・ピアース指揮 アイルランドRTE国立so. RTEフィルハーモニーcho. | |
Marco Polo 8.223580/1からの移行再発売商品。世界初録音。レクイエムは演奏時間約80分、ベルリオーズを連想させるスケール。他レーベルでも顧みられないオペラは、ハンス・フォン・ビューローらが取りあげたものの埋もれてしまった作品。ラテン・英語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ヴィラ=ロボス:ショーロス[第8番/第9番] | ケネス・ シャーマーホーン指揮 香港po. | |
MARCO POLO 8.220322から移行再発売。ブラジルの民俗舞曲をオーケストラ化したような野趣あふれるエキゾティックな作品は、各種の打楽器や民俗楽器なども動員。南米音楽ファンはもちろん、ミヨーやストラヴィンスキーなどが好きな方にもおすすめ。 | ||
リャードフ(1855-1914):管弦楽作品集 ババ・ヤガ/間奏曲/バラード/魔法にかけられた湖(おとぎ話の絵) マズルカ(宿から見た村の風景)/挽歌/ポロネーズ Op.49 ポロネーズ Op.55/キキモラ(民話)/黙示録からの断章 |
スティーヴン・ ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキアpo. | |
MARCO POLO 8.220348 からの移行商品。ロシア民謡をベースに、バーバリズムや民族的な要素、ロシアン・ロマンの香りなどを備えた作品は、もっと知られるべき存在だ。 リャードフ入門にも最適の選曲。 | ||
ルビンシテイン: ヴァイオリン協奏曲ト長調 Op.46 (*) キュイ:ヴァイオリンと管弦楽のための 協奏的組曲 Op.25(#) |
西崎崇子(Vn) ミヒャエル・ハラース指揮(*) スロヴァキアpo.(*) ケネス・シャーマーホーン指揮(#) 香港po.(#) | |
MARCO POLOレーベル 8.220359 (*)(廃盤)/ 8.220308 (#)(廃盤) からのカップリング変更再発売。 | ||
ヤナーチェク(1854-1928): 珍しい管弦楽作品集 交響詩「ドナウ川」(未完)/ 付随音楽「シュルークとヤウ」/ モラヴィア舞曲集/組曲 |
ヤナ・ ヴァラーシュコヴァ(S) ズデニェク・フセク(Va) リボル・ペシェク指揮 スロヴァキアpo. | |
Marco Polo 8.220362 からの移行商品。連作交響詩「ドナウ川」をはじめ、あまり知られていないヤナーチェクの作品を収録。有名な「シンフォニエッタ」から一歩進みたい方に。共感あふれる演奏も推薦もの。 | ||
シュレーカー(1878-1934):序曲&前奏曲集 交響的序曲「エッケハルト」/幻想的序曲/ 歌劇「宝を探す人々」第3幕~交響的前奏曲/ 歌劇「烙印を押された人々」前奏曲/歌劇「おもちゃ」前奏曲/ |
エドガー・ ザイペンブッシュ指揮 スロヴァキアpo. | |
MARCO POLO 8.220392からの移行。マーラーやR.シュトラウスのファンにおすすめしたい後期ロマン派音楽のエッセンスが詰まっており、 シュレーカー入門としても、まさに知られざる秘曲だけに最適。 | ||
ラッブラ:合唱作品集 マニフィカトとヌンク・ディミティス 変イ長調 Op.65/ 聖ドメ二コをたたえるミサ/ オルガンのための前奏曲とフーガ Op.69 テネブル・モテット集 Op.72/オルガンのための瞑想曲 Op.79 ミサ・カントゥアリエンシス Op.59 |
クリストファー・ロビンソン指揮 ケンブリッジ・セント・ ジョンズ・カレッジcho. ロバート・ハウサート(Org) | |
イギリスの合唱音楽シリーズ。 | ||
ジョン・タヴナー(1945-):合唱曲集 神は我らと共に/アテネのための歌/ キャロル「小羊」/他 全11曲 |
クリストファー・ロビンソン指揮 ケンブリッジ・セント・ ジョンズ・カレッジ聖歌隊 ティム・ヒュー(Vc) | |
ギリシャ正教の典礼音楽をベースに、ヒーリング風の美しい音楽を作曲して人気を得ているイギリスの作曲家。故ダイアナ元妃の葬儀でも歌われた「アテネの歌」他、代表曲を集めた一枚。 | ||
ヴュータン(1820-1881):ヴィオラとピアノのための作品集 ヴィオラ・ソナタ/悲歌/ ヴィオラ独奏のためのカプリッチョ第9番/ 夜(F.ダヴィド作曲/ヴュータン編曲)/ ヴィオラとピアノのための未完成ソナタ |
ロベルト・ディアス(Va) ロバート・ケーニッグ(P) | |
ありそうでなかったヴュータンのヴィオラ作品集。特に深い音色から軽快な跳躍、旋律楽器としての魅力まで、ヴィオラの魅力を味わえるソナタは必聴もの。ヴァイオリンだけではない、この作曲家の側面に出会える一枚。 | ||
ペンデレツキ(1933-):管弦楽曲集 Vol.4 ヴァイオリン協奏曲第1番(*)/ ヴァイオリン協奏曲第2番「メタモルフォーゼン」(+) |
コンスタンティ・クルカ(Vn;*) チー=ユン(Vn;+) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso. | |
クラスターを駆使した前衛的手法からネオ・ロマン的作風となった1970年代中盤、アイザック・スターンが初演・録音した(*)は大きな転機を聴衆に示した曲。 1990年代作曲の第2番はムターが初演し、内省的な表現が注目された曲。渋いながらも一部で人気の高いポーランドのクルカ、そして日本でも何枚かのCDで名が知られているチー=ユンがそれぞれの曲を演奏。 Vol.1:8.554491/Vol.2:8.554567/Vol.3:8.554492。 | ||
ブルサ(1954-):管弦楽作品集 Vol.1 フロレスタン/メシドール/ラ・トリアデ/ ニッテメーロ交響曲/ファンファーレ |
ファビオ・ マストランジェロ指揮 ウクライナ国立so. | |
ミラノ生まれの女性作曲家による、ロマンティックで色彩的な管弦楽シリーズ第1弾。後期ロマン派音楽風のオーケストレーション、ラプソディックな曲の構成が特徴で、 欧米の近代ロマン派音楽を思わせる。 | ||
ブルーザ(1954-):管弦楽作品集 Vol.2 火明かり/アダージョ/結婚式の歌/ レクィエスキャット/グロテスクな組曲/寓話集 |
ファビオ・ マストランジェロ指揮 ウクライナ国立so. | |
ミラノに生まれ、タングルウッドやロンドンなどで学んだ女性作曲家の作品集第2弾。プロコフィエフを思わせるオーケストレーションや叙情性が際立った彼女の音楽は、 20世紀ロマン派作品が好きな方におすすめ。 | ||
フィビヒ(1850-1900): ピアノ曲集「気分、思い出と印象」~選集(30曲) |
伊藤仁美(P) | |
チェコの作曲家フィビヒが書き上げた全4集376曲から抜粋。楽譜が全音から出版されているのでピアノ学習者やファンには好都合。伊藤は名古屋出身のピアニストで、リストなどの録音があった。 #以前は8.555269Jという品番で日本語解説が付いていましたが、2008年7月入荷分から日本語解説無しとなっています。 | ||
ルトスワフスキ(1913-1994):管弦楽曲集 Vol.7 3つのポストリュード「人びとに平和を」 13独奏弦楽器のための前奏曲とフーガ/小序曲 ルイスヴィルのためのファンファーレ CUBEのためのファンファーレ/G.S.M.D.のための前奏曲 ランカスター大学のためのファンファーレ |
アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送so. | |
シリーズ7枚目は、60年代初頭に書かれた「3つのポストリュード」、70年代初頭に書かれた「前奏曲とフーガ」、80年代に書かれた他の小曲と、時代と作風の変遷を追える一枚。 3曲のファンファーレは小品ながら聴きごたえ十分。 | ||
ヘンデル(1685-1759): オラトリオ「ナバル」 (ジョン・クリストファー・スミスの再構成による) |
ステファン・マクロード(B) マイヤ・ボーグ(S) クヌート・ショッホ(T) フランシン・ ファン・デル・ヘイデン、 リンダ・ペリッロ(S) ヨアヒム・カルロス・ マルティーニ指揮 フランクフルト・バロックo. ユンゲ・カントライ | |
ピリオド楽器使用。きわめて録音が少ないヘンデルのオラトリオが登場。旧約聖書から、ダヴィデと、友でありながらもダヴィデと対立するナバル、2人の間をとりなす賢妻アビガイルらが登場。音楽はヘンデルの愛弟子だったジョン・クリストファー・スミスが他のヘンデル作品から再構成したもの。 | ||
バックス(1883-1953): 弦楽四重奏曲第1番(エドワード・エルガーに捧ぐ) 弦楽四重奏曲第2番(ヴォーン・ウィリアムズに捧ぐ) |
マッジーニQ | |
ヴォーン・ウィリアムズ作品集(8.555300)で2001年度「グラモフォン賞」室内楽曲部門を受賞した団体が、 抒情的なバックスの作品集をリリース。イギリス音楽ファンはもちろん、弦楽四重奏曲の秘曲をお探しの方におすすめ。 | ||
ヒナステラ(1916-1983):ピアノ協奏曲第1番/第2番 | ドラ・デ・マリニス(P) フリオ・マラヴァル指揮 スロヴァキア放送so. | |
アルゼンチンの国民的作曲家による、民族的エネルギーと12音技法、バーバリズムをミックスさせた鮮烈な作品。第1番はエマーソン・レイク&パーマーの「トッカータ」の原曲として、密かに人気のある曲。 | ||
ジュリアーニ(1781-1829):ギター作品集 Vol.1~変奏曲集 歌劇「ファンション」の主題による変奏曲/ パイジェッロの主題による変奏曲/スペインのフォリアによる変奏曲/ ヘンデルの主題による変奏曲/ケルビーニの行進曲による変奏曲/ ローマ民謡のポプリ/ ロッシーニの歌劇「タンクレディ」の主題による変奏曲 |
リカルド・ガレン(G) | |
19世紀ロマン派のギター作曲家として、ソルと共に高い評価を得ている作曲家のシリーズがスタート。第1弾は得意とした変奏曲を集めた親しみやすいアルバム。スペインの若手奏者による演奏。 | ||
レゴンディ(1822-1872): 「アリアと変奏」第1番/夢/ 練習曲第4番/「アリアと変奏」第2番 メルツ(1806-1856): 吟唱詩人の調べ より [ポロネーズ第1番ーポロネーズ第7番]/ ロンディーノ |
リカルド・ガレン(G) | |
Guitar Collection。ソルやジュリアーニと同時代に活躍した2人の作曲家・ギタリストによる作品集。ショパンやメンデルスゾーン他のピアノ曲に影響を受け、ロマン派音楽の爽快感やシンプルなメロディを受け継いだ、ギター学習者にもおすすめしたい1枚。 | ||
ヴィラ=ロボス(1887-1959): ピアノ作品集 Vol.3 花の組曲/ブラジルの詩/輪になって遊ぼう 性格的なアフリカ舞曲/嘆き ショーロス第1番「典型的な」 同第2番/同第5番「ブラジルの心」 |
ソニア・ルビンスキ(P) | |
民族色と印象主義を融合させた「花の組曲」、野性的な「ブラジルの詩」「性格的なアフリカ舞曲」、ギター曲「ショーロス第1番」のアレンジなどを収録。「知られざる粋な小品」の宝庫。(Vol.1:8.554489 / Vol.2:8.554827)。 | ||
グラス・ハーモニカ(グラス・ハープ)のための音楽 シュルツ:ラルゴ ホルト・サンバッハ: アダージョ/第1組曲~幻想曲,アルマンド,メヌエット第2番 ライヒャルト:ロンド変ロ長調 ナウマン:ソナタ第3番 モーツァルト: アダージョ ハ長調 K.356(K.617a)/アダージョとロンドK.617 ベートーヴェン: F.ドゥンカーの劇 「レオノーレ・プロハスカ」のための音楽~メロドラマ レーリヒ:小さな音楽作品 アペル:カンタータ「音楽の勝利」 ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」~狂乱の場 T.ブロシュ:聖マリア |
トマ・ブロシュ (グラス・ハーモニカ) 他 | |
重ねたコップを水で濡らした指でこすり、電子音のような不思議な音を出す楽器のために、さまざまな作曲家が書いた曲を収録。 サウンドの珍しさ、オリジナル曲の貴重さで存在価値充分の一枚。 | ||
シベリウス(1865-1957):交響詩集 [「ポホヨラの娘」/「大洋の女神」/「タピオラ」/ 「エン・サガ(伝説)」/「吟遊詩人」] |
ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. | |
力強さと繊細さが同居する名演として、交響曲全集が大好評のコンビ。有名な管弦楽曲を集めたこの1枚は、シベリウスを知る最初のCDとしても最適。 元デッカの名プロデューサー、クリス・ヘイゼルが骨太の名演をとらえている。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 幻想的五重奏曲/弦楽四重奏曲第1番/第2番 |
マッジーニQ ガーフィールド・ジャクソン(Va) | |
ヴィオラのくぐもった音色が曲の特徴になっているヴォーン・ウィリアムズの作品集。ラヴェルの影響を大きく受けた「第1番」、第2楽章に長いヴィオラ・ソロを持つ「第2番」とも隠れた名作。 | ||
ドヴォルザーク: スターバト・マーテル/ 詩篇149 |
クリスティン・ ブリュワー(S) マリエッタ・ シンプソン(Ms) ジョン・アラー(T) ディン・ガオ(Br) ロバート・シェイファー指揮 ワシントンo.&cho. | |
アメリカの代表的な合唱指揮者と彼の手兵が、力強い演奏を聴かせる。 | ||
プッチーニ: グローリア・ミサ(*)/ 交響的前奏曲/菊の花 |
アントネッロ・ パロンビ(T;*) グンナル・ ルンドベリ(Br;*) ピエール・ジョルジョ・ モランディ指揮 ハンガリー国立歌劇場o. ハンガリー放送cho. | |
オペラ作曲家プッチーニの隠れた名作と評されるのが「グローリア・ミサ」。声楽曲ファンは必聴の曲。数少ない管弦楽曲と弦楽四重奏曲(弦楽合奏曲)も、美しいメロディを持った印象的な作品。 | ||
クラウス(1756-1792):交響曲全集 Vol.4 教会のためのシンフォニア/交響曲 ヘ長調 VB.145/ 交響曲 ニ長調 VB.143/ 交響曲 変ホ長調 VB.144~ラルゲット(第2版)/ 教会行進曲 |
ペッター・ スンドクヴィスト指揮 スウェーデンso. | |
「18世紀の交響曲シリーズ」の中心的作曲家として、早くも4枚目となるクラウスの交響曲集。既発売作品の別ヴァージョン楽章や威厳のある行進曲を含み、 特にハイドンのファンにはすぐにでも人気が出そうな作風。 | ||
モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第1巻/世俗声楽曲集(手稿全作品) |
マルコ・ロンギーニ指揮 デリティエ・ムジケ | |
デリティエ・ムジケはカウンター・テノール2人を含む男声でこの曲集にトライ。指揮者ロンギーニによる解説も掲載(英文)。 | ||
モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第2巻(1590) |
マルコ・ロンギーニ指揮 デリティエ・ムジケ | |
シリーズ第2作。適度な残響のある録音(24bit/96kHz)が豊かなポリフォニーを聴かせ、有名な「聖母マリアの夕べの祈り」を想起させる雰囲気を作り上げている。 | ||
モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第3巻(1592年出版) [若々しい木は/ああ、苦痛は何と大きいことか/ 柔らかい草と白い花の上で/愛しい人よ/ 私の心を引き裂いて下さい/おおナイチンゲール/ 激しい情熱が心を死に追いやるならば/ 去れ、むごき者よ、安らぎにより/ そこで血にまみれ/彼女が正気づいて/おお春よ/ 何と不実な顔よ/もし私が愛さなくなったら/ かつては私の命であった瞳よ/ 苦悩の日々を生きよう/愛する人の遺骸はどこへ/ あなたのもとへ行くだろう/美しき瞳よ/ 安心しておくれ/死の影におおわれて彼は言った] |
マルコ・ロンギーニ指揮 デリティエ・ムジケ | |
男声による歌唱で中世の雰囲気を感じさせるこのディスクは、マドリガーレ集の中でも比較的マイナーなこの巻に、新しい光を与えている。24bit/96kHz録音。 イタリア語歌詞、英語対訳付き。(第1巻:8.555307/第2巻:8.555308) | ||
モンテヴェルディ(1567-1643):マドリガーレ集 第4巻 ああ悲しい別れ/いとしい人よ、あなたを見つめていると/ 私の心よ、死なないのか/彼は悩みを星に打ち明けていた/ いとしい人が優しい眼差しを私に向けさせ/ いとしい人よ、許してください(第1部)/ もしもあなたが私の恋人なら(第2部)/澄みきった輝く瞳/ 私の胸のうちの傷/あなたも私のもとから去っていくのか/ 輝く美しい瞳の一瞥だけでも/ 私の溜め息がそれほど聞きたいなら/私は若い娘/ とても甘美にさえずっているあの鳥は/ お願いだ、もう戦争はやめて/ 愛する人の胸に身を沈めて死ねるものなら/痛ましい心よ/ 私の心の魂よ/私の心の人よ、遠く離れて/ 彼女は泣き、溜め息をついた |
マルコ・ロンギーニ指揮 デリティエ・ムジケ | |
マドリガーレの第4巻は1603年、つまり「オルフェオ」や「ヴェスプロ」などの傑作が生まれる上り坂の起点となる時代に出版されたもの。新世紀を迎えた喜びを歌うような雰囲気が強く、ルネサンス最盛期のハーモニーが香る。イタリア語歌詞、英語対訳付き。 | ||
モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集 Vol.5 むごきアマリッリ/おおミルティッロ、わが心の君/ 私の魂はもう最後の時に近づいていた/さあ、シルヴィオ/ でも、もし憐れみによって/ ドリンダ、あなたが私のものでなくても、私のものと呼ぼう/ そこでひざまずいて泣きながら/ その胸を痛める必要はない、シルヴィオよ/ 私があなたを生命より愛していることを/ ああ、美しく可愛らしく、かくも甘かった女よ/ あなたはかつてのように慈悲深くない/ これ以上の何を私はあなたに差し上げられるでしょう/ アマリッリのためなら苦痛も甘美/ ああ、優しい太陽に向かうように/美しすぎる愛の暴君/ 愛の神よ、あなたがもしも公平ならば/ あなたを愛しています、私の生命よ/ 蝶々が少しずつ飛び回るように/こんなにすばらしい響き |
マルコ・ロンギーニ(ディレクター) デリティエ・ムジケ | |
#Early Music。イタリア語歌詞、英語対訳付き。シリーズ第5弾は、既発売4作に劣らない美しさを持つ、マドリガーレ集「第5巻」を収録。5声によるハーモニーの営みだが、約10分を要する「こんなにすばらしい響き」は器楽アンサンブルが加わる優雅な作品。 | ||
モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第6巻(1614)/ アリアンナの嘆き(1623)/ 寄せ集めのマドリガーレ集 (出版された様々な作曲家による 作品選集に印刷された モンテヴェルディの マドリガーレ全集) |
マルコ・ロンギーニ指揮 デリティエ・ムジケ | |
# Early Music。イタリア語歌詞、英語対訳付き、歌詞は NAXOS の Web Site でも閲覧可能。録音(24bit/96kHz)。 第1巻(8.555307)、第2巻(8.555308)、第3巻(8.555309)、第4巻(8.555310)、第5巻(8.555311)に続く第6集は、「アリアンナの嘆き」を筆頭に、「いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙」ほか、文学的な志向の作品を集めた歌曲集。また1623年になって出版されたもうひとつの「アリアンナの嘆き」も収録しており、モンテヴェルディ・ファンであれば聴き逃せない。 | ||
モンテヴェルディ:マドリガーレ集第7巻「コンチェルト」 チェトラの調べに合わせて/やさしい心と恋の炎を燃やさぬ人は/この楡の木、この木陰に/ おお、あなたは何とやさしいことか/私はすてきな羊飼いの娘/おお燃えさかる炎/ 口づけしたいよ、おお娘さん/私のもっとも美しいリコーリは言う/ああ、もし信頼を破ることに同意しなければ/ 星はもう見えない/近寄って、おお美しい虎のような女よ/柳の間にどうして逃げるの/ 戻っておいで、おおかわいい口づけ/心地よい解放/もしあなたの心が、恋人よ/断ち切られた望み/ 小鳥よ、歌声は空に響き/とげを隠した美しさ/さあ私は口づけを待つばかり/ 打ち明けようか、あわれな男、それとも黙っていようか/眠っているの、ああむごき心/星の光に/ 唇よ、何とかぐわしく匂うことか/ロマネスカ/恋文~もしも私の憂い瞳が/愛の別れ~もし天の定めと望みであるならば/ 金色の髪、美しい宝/愛の神よ、私のなすべきことは/ティルシとクローリ デリティエ・ムジケ、マルコ・ロンギーニ | ||
「コンチェルト」と題されたモンテヴェルディ(1567-1643)のマドリガル集第7集は第6集から5年後に発表されたもので、作風の明確な変化が見て取れる興味深い作品集。それまでは合唱のために書かれていたものが重唱やソロのために、またヴァイオリンを加えてみたり、と実験的な要素も感じられる。この録音のために、マルコ・ロンギーニの新しい校訂版が用いられている。 | ||
ハイドン:交響曲全集 Vol.27 [第50番/第51番/第52番] |
ベーラ・ドラホシュ指揮 スウェーデンco. ベンクト・オレロス(Hr) | |
ニックネームもなく地味な印象ながら、研究者の間では「疾風怒濤時代」の頂点とさえ云われる時期の3曲を収録。ピリオド奏法を意識した演奏が、 曲のダイナミズムを再現している。ハイドン・ファンなら聴きのがせない一枚。 | ||
グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集 Vol.1 モザイク・タイル(アルベニス作曲/グラナドス完成版) 演奏会用ワルツ/草原へ/詩的な情景(第1集、第2集) 幻想曲「シェエラザード」(*)/アラベスカ(*)/アラビアの歌 モレスク/ムーアの歌(*)/オリエンタル(主題と変奏、間奏曲、終曲) |
ダグラス・リヴァ(P) | |
シリーズ5枚目は、「ゴイェスカス」「スペイン舞曲集」に続く重要な作品「詩的な情景」(全7曲)を中心に、世界初録音の3曲(*)を含む小品を収録。 エキゾティックな旋律も、あまり知られていないこの作曲家の魅力。 | ||
スクリャービン: 交響曲第3番「神聖な詩」(レフ・コニュス編曲;2台ピアノ版) 交響曲第4番「法悦の詩」(レフ・コニュス編;2台ピアノ版) |
イロナ・プルニ、 シャーンドル・ファルヴァイ(P) | |
官能的な管弦楽で有名な2曲を、作曲者のピアノの師であるコニュスが編曲した2台のピアノ版で演奏。随所でラヴェル風の響きも感じられるなど、意外な側面が表出される演奏。競合盤はほとんどない。 | ||
ハープと弦楽のためのフランス音楽集 ラヴェル:序奏とアレグロ/亡き王女のためのパヴァーヌ サティ:ジムノペディ第1番 ドビュッシー:夢想/アラベスク第1番/レントより遅く 亜麻色の髪の乙女/聖なる舞曲と世俗の舞曲 イベール:スケルツェット/ピエルネ:即興的奇想曲 |
エレン・ セイェルステット・ベトカー(Hp) ペル・フレムストレム(Fl) フレドリク・フォース(Cl) スュル・ビョルケ(Cb) ヴェルタヴォQ | |
フランス近代音楽ファン、ハープ音楽ファン必聴。オリジナル作品、ハープを中心としたアンサンブル、ピアノ曲からの編曲など、夢見るように美しいハープ音楽の魅力が詰まった一枚。 | ||
バルトーク:ピアノ作品全集 Vol.3 野外にて/4つの哀歌/2つのルーマニア舞曲/ 10のやさしいピアノ小品/アレグロ・バルバロ/ 3つのハンガリー民謡/3つのブルレスカ |
イェネ・ヤンドー(P) | |
野性的な曲、民俗舞曲など多彩な作風が1枚で味わえる選曲。音の芯がしっかりしており、安定感のある演奏。Vol.1:8.554717/Vol.2:8.554718。 | ||
ロシアのロマンス名曲集 ワルラモフ:吹雪/ボグスラフスキー&アガトフ:暗い夜 ソロヴィヨフ=セドイ&マトゥソフスキー:モスクワ郊外の夕べ クニッペル:牧草地 民謡: 小さな雪玉(カリンカ)/ヴォルガ川を下って/黒い瞳/赤いサラファン ステンカ・ラージン/ヴォルガの舟歌/ペイェルスカヤ街道へ行けば |
西崎崇子(Vn) ペーテル・ブレイナー指揮 クイーンズランドso. | |
MARCO POLO 8.225900 より移行。 | ||
ただあこがれを知る者だけが~ ヴァイオリンとオーケストラによるチャイコフスキー:歌曲集 ペーテル・ブレイナー編曲: 許して/もし私が知っていたら/私は野辺の草ではなかったのか 2つの輝く瞳/木陰の窓の向こうにちらりと/騒がしい舞踏会のなかで カナリア/なぜ/私の甘ったれやさん/教えて、木陰で起こったことを なぜ私はお前のことを/語るな、おおわが友/恐ろしいひととき ただ一言でよかったのに/彼は私をそんなに愛した/私は窓を開けた ただあこがれを知る者だけが/狂おしい夜/和解/夜/死 ピンピネッラ、フィレンツェの歌 |
西崎崇子(Vn) ペーテル・ブレイナー指揮 クイーンズランドso. | |
美しいメロディを持つにもかかわらず、一部を除いて広く聴かれることのないチャイコフスキーの歌曲をヴァイオリンとオーケストラで演奏。 声楽は今ひとつなじめないという方にもおすすめ。 | ||
ロゼッティ(1750頃-1792):ファゴット協奏曲集 [変ロ長調(Murray C73;ホーフマイスター校訂)/ 変ロ長調(Murray C69;ヨハネス・メーズス校訂)/ ヘ長調(Murray C75;ヨハネス・メーズス校訂)/ 変ロ長調(Murray C74)(スティーヴンス校訂)] |
アルブレヒト・ホルダー(Fg) ニコラ・パスケ指揮 ノイブランデンブルク・ フィルハーモニー | |
3曲の世界初録音を含む協奏曲は、ボヘミア古典派の作曲家で、当時はハイドンに匹敵するほどの評価を得ていたロゼッティの重要な作品。 未出版作品や自筆譜を元に新しく校訂した曲など、このCDならではの内容。 | ||
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」~組曲(*) リムスキー=コルサコフ:歌劇「クリスマス・イヴ」~組曲(+) |
プルネラ・スケールズ(語り) ミヒャエル・ハラース指揮(*) スロヴァキアpo.(*) イゴール・ゴロフスチン指揮(+) モスクワso.(+) | |
クリスマス・シーズンにかわいらしいイラストでジャケットを飾った特別盤(音源は既発旧譜より)。 「ハワーズエンド」、「ジョン・クリーズのフォルティ・タワーズ」などで人気のテレビ女優がナレーションを担当。 | ||
バックス(1883-1953): 悪漢喜劇のための序曲/ニンフォレプト/交響曲第4番 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
ケルト文化と北の海に見せられたイギリスの作曲家による、交響曲&管弦楽曲シリーズ最新盤。壮大でロマンティックな音楽はシベリウスにも通じ、力強い演奏がイギリス本国でも高く評価されている。 | ||
サロン・オーケストラ名曲集 Vol.2 リクスナー:碧空/デンツァ:フニクリ・フニクラ ルロイ・アンダーソン:ブルー・タンゴ/舞踏会の美女 フェラリス:黒い瞳 フェトラス:アルスターの月夜 他(全15曲) |
ゲオルク・フーバー指揮 ザロンオーケスター・ シュバーネ | |
数々の名曲をポップス風にアレンジし、小編成のアンサンブルで気軽に聴かせるシリーズ第2弾。高級ホテルのラウンジにいるような気分が味わえ、欧米社交文化の雰囲気が伝わってくる。 | ||
クーラウ(1786-1832): 3つのフルート・ソナタ Op.83 |
ウーヴェ・グロット(Fl) マッテオ・ナポリ(P) | |
作曲・出版当時に「フルートのベートーヴェン」と呼ばれたクーラウ。ベートーヴェン自身にもアドバイスを受けた作品を、 指揮者としても活躍する(NAXOSにもヴァンハル等を録音)フルート奏者が演奏。 | ||
プラン(1933-):作品集 ディオスキューレ(フルート、ヴァイオリン、クラリネットと 室内管弦楽のための合奏協奏曲) 束の間(ヴァイオリンと室内管弦楽のための狂詩曲) イリスの息吹き(フルートと管弦楽の協奏曲) |
ピエール=イヴ・ アルトー(Fl) フィリップ・グラファン(Vn) パスカル・ポス(Cl) ブリュノ・フェランデス指揮 フランス放送新po. | |
プランはマデルナとの出会いで現代作品の指揮をはじめ、1978年からIRCAMで本格的に作曲家のキャリアをスタートさせた。 | ||
アルカン(1813-1888):室内楽作品集 協奏的大二重奏曲/演奏会用ソナタ/ピアノ三重奏曲 |
トリオ・アルカン | |
MARCO POLO 8.223383 から移行。他レーベルの競合盤も極めて少ない、稀少価値のある一枚。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.18~ベートーヴェン:交響曲の編曲 交響曲第1番/交響曲第3番「英雄」 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) | |
来日公演でますます人気の高まるシチェルバコフだが、その腕前を確かめる最高の素材がリスト。カツァリスなど他の演奏と比較するのもおもしろい。 | ||
サミュエル・レイミー~悪魔との会合 ベルリオーズ(1803-1869): 劇的物語「ファウストの劫罰」~[ラコッツィ行進曲/蚤の歌/ メフィストフェレスのセレナード「好きな男の家の前で」 マイアベーア(1791-1864):歌劇「悪魔のロベール」~ 冷たい石の下に横たわっている修道女たち リスト(1811-1886):レーナウの「ファウスト」からの 2つのエピソード~メフィスト・ワルツ第1番 ボーイト(1842-1918):歌劇「メフィストーフェレ」~ [ようこそ、おお主よ/私は悪魔の精/これが無の世界] オッフェンバック(1819-1880): 歌劇「ホフマン物語」~輝けダイアモンドよ グノー(1818-1893):歌劇「ファウスト」~ [金の子牛の歌;金の子牛はいつも生きてる/ メフィストフェレスのセレナード; 眠ったふりをして、聞こうとしないか] ストラヴィンスキー(1882-1971):歌劇「放蕩者のなりゆき」~ [私が正気であったことはない/私は燃える!私は凍える!]」 |
サミュエル・レイミー(B) ジュリアス・ルーデル指揮 ミュンヘン放送o. | |
アメリカのバス歌手レイミーが、この声域のはまり役である悪魔たちの歌を歌う、一夜のリサイタル構成のアルバム。ベテランオペラ指揮者ルーデルの手腕もみごと。 | ||
シベリウス:ピアノ作品全集 Vol.4 4つの抒情的小品/5つの小品(樹木の組曲)/ 13の小品/5つの小品(花の組曲)/6つの小品 |
ホーヴァル・ギムセ(P) | |
可憐で素朴な小品集を集めた一枚。いわゆるシベリウス的な叙情を全編から感じられる選曲であり、特に「樹木の組曲」、「花の組曲」は、ネイチャー志向のリスナーにおすすめ。Vol.1:8.553899、 Vol.2:8.554808、Vol.3:8.554814。 | ||
シュポア(1784-1859): ヴァイオリンとハープのための作品全集 Vol.1 ソナタ・コンチェルタンテ Op.115 ヴァイオリンとハープのためのソナタ ハ短調/変ロ長調 ヴァイオリン、チェロとハープのための三重奏曲ホ短調 |
ソフィー・ラングドン(Vn) ヒュー・ウェブ(Hp) スーザン・ドリー(Vc) | |
かなり珍しい楽器の組み合わせゆえに、古典的な作風ながら特徴のある音楽になっている作品をシリーズ化して紹介する第1弾。 3人のイギリス人プレイヤーが生き生きと演奏する「目からウロコ」の一枚。 | ||
シュポア(1784-1859): ヴァイオリンとハープのための作品全集 Vol.2 ソナタ・コンチェルタンテ Op.114/ ダンツィとフォーグラーの主題による幻想曲 Op.118/ ソナタ・コンチェルタンテ Op.115/ 「ゴルゴタの丘」~マリアのアリア/ ドラマ「遺言書」~エマの歌 |
ソフィー・ラングドン(Vn) ヒュー・ウェブ(Hp) アリソン・スマート(S) ロジャー・モンゴメリ(Hr) スーザン・ドリー(Vc) | |
ロマン派音楽における優雅さをストレートに表出した Op.114だけでも、「こんな美しい曲が眠っていたのか」と驚くほど。B級作曲家の定説をくつがえすシュポアの才能再発見シリーズ第2弾。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~チョイ・ジイェン バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.547/ソナタ第4番ホ短調 BWV.528 オルブライト:小オルガンのための12の練習曲 ブラームス:フーガ変イ短調 WoO.8 ラングレー:祭り/ラーセン:栄光の光景~タンブーラン ロックラー:ダンスのためのエア/デュプレ:古いノエルによる変奏曲 |
チョイ・ジイェン(Org) | |
ソウルに生まれ、「2000 American Guild of Organists National Competition」に優勝。現在はニューヨークの教会でオルガニストを務めるジイェンの初リサイタル盤。韓国のオルガニストというのはかなり珍しく、重厚なバッハから詩的なデュプレまで、力量を知るには最適の選曲。 | ||
スクリャービン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2 [ソナタ第3番/ソナタ第10番/ソナタ 変ホ短調/ 詩的夜想曲/詩曲「炎に向かって」] |
ベルント・グレムザー(P) | |
若き日の作品である第3番の抒情や「トリルのソナタ」の別名もある第10番が聞き物。 | ||
バッハ:ギター編曲集 無伴奏フルート・ソナタ BWV.1013 平均律クラヴィーア曲集第1巻~第9番前奏曲 BWV.854 5つの小前奏曲~第1番 BWV.939 アダージッシモ(カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」)BWV.992 チェンバロ協奏曲 BWV.974(原曲:A.マルチェルロ) 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV.1001 |
エンノ・ フォールホルスト (G、編曲) | |
ギター音楽の定番となったJ.S.バッハ作品の編曲は、ギタリストの音楽性が試される作品。オランダのハーグに生まれ、1992年「瀬戸大橋コンクール」優勝という経歴も持つギタリスト、 フォーホルストが意欲的な演奏を聴かせる。 | ||
ベールヴァルド(1796-1868): 大管弦楽のための交響詩「ノルウェーの山々の回想」/ ファゴットと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック/ 弦楽合奏のための練習曲「かけっこ」/ 管弦楽のための幻想的小曲「まじめで陽気な幻想」/ 歌劇「ゴルコンダの女王」序曲/妖精の遊び |
パトリック・ホーカンソン(Fg) ペトリ・サカリ指揮イェヴレso. | |
4曲の交響曲や演奏会用序曲がクローズアップされる中、交響詩等は意外にきちんと評価されていない。収録された6作品は、シンプルなオーケストレーションの中に「ベールヴァルド節」が詰まった秀作ばかり。 | ||
チャイコフスキー:歌曲全集 Vol.3 苦しくも、また甘し/わたしの守り神、わたしの天使、わたしの友 ただ君ひとり/聞かないでおくれ/死/ただ憧れを知る者だけが なぜに/最初の出会い/ 語るな、おおわが友 ピンピネッラ、フィレンツェの歌/眠れ、悲しむ友よ/わたしは窓を開けた もう部屋の灯は消えた/セレナード/なぜ/わたしはおまえが気に入らない 信じるな、わが友よ/恐ろしいひととき/眠れ わたしは最初はおまえが好きでなかった/黄色の畑の上に |
リューバ・カザルノフスカヤ(S) リューバ・オルフェノーヴァ(P) | |
ブゾーニ(1866-1924): トゥーランドット組曲/ 「ファウスト博士」のための2つの習作/ 悲歌的子守歌(母の棺に寄せる男の子守歌) |
サミュエル・ウォン指揮 香港po. | |
近年、日本でもようやく演奏される機会が増えてきたブゾーニ。 R.シュトラウスやヒンデミットらとの関連性が指摘される人であり、いずれも20世紀初頭のドイツ音楽を代表する作品として要注目。 | ||
グレツキ(1933-): 交響曲第2番「コペルニクス党」/主を信ずる者は幸いなり |
ゾフィア・キラノヴィッツ(S) アンジェイ・ドッバー(Br) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso. ポーランド放送cho. シレジア・フィルcho. | |
第3番「悲歌のシンフォニー」で、抒情的な祈りの音楽を世界に知らしめたグレツキ。1970年代に書かれたこの2曲は深く力強い祈りに満ちており、詩篇を歌い上げる「主を信ずる者は幸いなり」は感動的。 | ||
ミャスコフスキー(1881-1950): 交響曲第24番 「ウラディーミル・デルザノフスキーの思い出に」/ 交響曲第25番 |
ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 モスクワpo. | |
スヴェトラーノフやヤルヴィなどのおかげで、あらためて名前がクローズアップされたロシアの作曲家。2曲とも驚くほどメロディアスな曲であり、ロシア・ロマン主義にどっぷりと浸りたい方におすすめ。 | ||
ドヴォルザーク: ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.5 B.28/ ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81 B.155 |
イヴァン・ クラーンスキー(P) プラハ・ヴラフSQ | |
Op.5は国民劇場でヴィオラを演奏しながら作曲を始めていた時代、Op.81はブラームスと知り合って作風の影響を受けた時代の作品。共に美しい旋律を持ち、ドヴォルザークの室内楽入門にも最適。 | ||
ドヴォルザーク: 弦楽五重奏曲第2番/ 弦楽四重奏曲第4番~間奏曲(夜想曲)/ ミニアチュア集/アンダンテ・アパッショナート |
プラハ・ヴラフSQ ヤクブ・ヴァルドマン(Cb) | |
ボヘミア色たっぷりの弦楽五重奏曲第2番(第1楽章の冒頭など有名な「アメリカ」に似た雰囲気)、オリジナル5楽章版に含まれていた「間奏曲」、 ヴァイオリン曲としても知られる「ミニアチュア集」など、佳曲をカップリング。 | ||
ヴァッセナール伯(1692-1766): コンチェルト・アルモニコ(小協奏曲)集 [第1番/第2番/第3番/第4番/第5番/第6番] |
ケヴィン・ マロン(Vn)指揮 アレイディア・ バロック・アンサンブル/他 | |
オランダの宮廷貴族だった作曲者ではあるが、アマチュアとは思えないほどのクオリティ。第2番の4曲目はストラヴィンスキーの「プルチネルラ」に「ペルゴレージのタランテラ」 として収録されている曲。典雅な古楽器の響きが特徴。 | ||
ワーグナー:行進曲・序曲集 序曲「ポーランド」/ 大祝典行進曲「アメリカ独立100周年行進曲」/ 序曲「ルール・ブリタニア」/皇帝行進曲 |
ヴァルジャン・コージアン指揮 香港po. | |
前出: MARCO POLO, 8.220114。 ワーグナーの知られざる管弦楽作品集。 | ||
ルビンシテイン(1829-1894):交響曲第2番「大洋」 | スティーブン・ ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキアpo. | |
前出: MARCO POLO, 8.220449。 全7楽章、73分を要する大作(第3稿)は全編が海をテーマにした作品で、ロシア・ロマン派の壮大な気運とR=コルサコフらに受け継がれる色彩的なオーケストレーションが見逃せない。 | ||
ライネッケ(1824-1910): 交響曲第1番/歌劇「マンフレッド王」からの音楽 |
アルフレート・ヴァルター指揮 ラインpo. フランツ・ミュラー(Vn) | |
前出: MARCO POLO, 8.223117。 ライネッケはライプツィヒで活動したためかメンデルスゾーンやシューマンの作品に影響を受け、この2曲もその作風を継承する味わいを持っている。 ドイツ・ロマン派音楽ファンなら、一聴すれば魅力を感じられるはず。 | ||
メユール(1763-1817):交響曲集 [第1番/第2番] |
ヨルゲ・ロッター指揮 ラインpo. | |
前出: MARCO POLO, 8.223139。 フランス革命期にベートーヴェンの交響曲と同等もしくはそれ以上の評価を受けていたメユールの作品。 | ||
グレチャニノフ: 交響曲第1番ロ短調 Op.6(*) 交響曲第2番イ長調 Op.27「田園」(+) |
リヒャルト・エトリンガー指揮(*) ジョルジュ・エネスコ国立po.(*) ヨハネス・ヴィルトナー指揮(+) スロヴァキア国立コシツェpo.(+) | |
前出: MARCO POLO, 8.223163。 | ||
ラフ(1822-1882):交響曲第1番「祖国に寄す」 | サミュエル・フリードマン指揮 ラインpo. | |
前出: MARCO POLO, 8.223165。 全5楽章、70分という大作の世界初録音で、ロマン派音楽のエッセンスを盛り込んだ力作。メンデルスゾーンやシューマンがお好きな方におすすめ。 | ||
ヴィドール(1844-1937): ピアノ三重奏曲 Op.19/ピアノ五重奏曲 Op.7 |
イロナ・プルニ(P) 新ブダペストQ | |
前出: MARCO POLO, 8.223193。 オルガン曲専門の作曲家だと思われている方が多いであろうヴィドールの珍しい室内楽作品。 メロディアスなピアノ三重奏曲、激しく深い情感を持つピアノ五重奏曲の対比も聴きもの。 | ||
バントック(1868-1946): 古代イギリス組曲/ロシアの情景/ ヘブリディーズ諸島交響曲 |
エイドリアン・リーパー指揮 スロヴァキア国立コシツェpo. | |
前出: MARCO POLO, 8.223274。シベリウスが交響曲第3番を捧げたイギリスの作曲家、バントックによる、自国ルネサンス時代の名作編曲、ロシアの田舎を思わせる組曲、ケルト文化への憧れと海を描く交響曲。 | ||
ルビンシテイン(1829-1894):交響曲集 Vol.1 交響曲第1番/ 音画「イワン雷帝」 |
ロベルト・スタンコフスキー指揮 スロヴァキア国立コシツェpo. | |
前出: MARCO POLO, 8.223277。 第1番は、21歳の若書きによるメンデルスゾーン風交響曲。 | ||
ラフ(1822-1882): 交響曲第10番「秋に」/交響曲第3番「森の中で」 |
ウルス・シュナイダー指揮 スロヴァキア国立コシツェpo. | |
前出: MARCO POLO, 8.223321。 ドイツ・ロマン派の正統的な交響曲であるラフの作品中、もっとも親しみやすい2曲のカップリング。大自然という大きなテーマを文学的に捉えた、R.シュトラウスのルーツ的な作品。 | ||
アルカン(1813-1888):ピアノ作品集 Vol.1 短調による12の練習曲より [第12番「イソップの饗宴」/ 第3番「悪魔的スケルツォ」] 長調による12の練習曲 |
ベルナール・ ランジェッサン(P) | |
前出: MARCO POLO, 8.223351。 ピアノのベルリオーズとも称され、超絶技巧や型破りな構成で一部の音楽ファンやピアニストを魅了するアルカン。ピアノの極限までを追究した「12の練習曲」を、マルグリット・ロンとジャック・フェヴリエ門下のランジェッサン(リンガイゼン)が再現。 | ||
アルカン(1813-1888):ピアノ作品集 Vol.2 スケッチ集 Op.63 |
ローラン・マルタン(P) | |
前出: MARCO POLO, 8.223352。 超絶技巧のピアノ曲によって一躍有名になったアルカンだが、この曲集は題名の通り気軽に書いたという雰囲気の小曲集で、ショパンの曲やシューマンの「子供の情景」などにも通じる作品となっている。 | ||
タールベルク:ベッリーニの主題による変奏曲集 「ノルマ」の主題による大幻想曲と変奏曲/ 「カプレーティ家とモンテッキ家」 の主題による大幻想曲と変奏曲/ 「テンダのベアトリーチェ」の主題による幻想曲/ 「異国の女」の主題による幻想曲/ 「夢遊病の女」の主題による大奇想曲 |
フランチェスコ・ニコロージ(P) | |
前出: MARCO POLO, 8.223355。 | ||
タールベルク(1812-1871): ロッシーニの歌劇による幻想曲集 「セミラーミデ」の主題による幻想曲/ 「湖上の美人」の主題による幻想曲/ 「セビリャの理髪師」の主題による幻想曲/ 「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲 |
フランチェスコ・ニコロージ(P) | |
前出: MARCO POLO, 8.223366。 ピアニストとしても大活躍した作曲者による幻想曲集は、装飾音の洪水ゆえに技巧派ピアノ音楽ファンにおすすめ。タールベルクのスペシャリストによる演奏。 | ||
マリピエロ(1882-1973): 7つのインヴェンション/4つのインヴェンション/ 歌劇「アルレッキーノの嘘」より交響的断章/ ヴィヴァルディアーナ |
ペーター・マーク指揮 ヴェネトpo. | |
前出: MARCO POLO, 8.223397。 新古典派音楽で、ストラヴィンスキーの「プルチネルラ」などがお好きな方には無条件でおすすめできる隠れた名品。 | ||
キュイ(1835-1918):25の前奏曲 | ジェフリー・ビーゲル(P) | |
前出: MARCO POLO, 8.223496。 ロシア五人組の一人として知られるキュイの代表作の一つ。24の調性を一巡(ハ長調→ハ長調)して書き上げられており、ショパンやスクリャービン・ファンにおすすめ。 | ||
ルビンシテイン(1829-1894):交響曲集 Vol.3 交響曲第3番/英雄幻想曲 |
ロベルト・ スタンコフスキー指揮 スロヴァキア放送so. | |
前出: MARCO POLO, 8.223576。 交響シリーズ第3弾は、純ドイツ風とも言える重厚な作品2曲。生前の評判は高くなかったようだが、 今日だからこそ再評価できる可能性を秘めている。 | ||
ジョゼフ・ギー・ロパルツ(1864-1955):合唱作品集 詩篇第136番/日曜日/夜想曲/晩祷の鐘が鳴る/聖ニコラスの奇跡 |
ミシェル・ピクマル指揮 ナンシー歌劇場so.、 イル=ド=フランス・ ヴィットリア地区cho./他 | |
前出: MARCO POLO, 8.223774。 すこぶる抒情的な作風で知られ、詩人としても活躍したフランスのロパルツの合唱曲集。いずれも印象派風の美しく繊細なハーモニーを駆使した光のヴェールのような合唱曲ばかりで、「詩篇第136番」に至っては無類の哀感と劇的な展開がこれに加わり、希有な宗教的感動の世界へと聴く者を誘う。ひたすらに美しい「日曜日」「夜想曲」「晩祷の鐘が鳴る」などはもう恍惚の境地。特にピアノ曲集「若い娘たち」あたりが肌に合わない方には、目から鱗が落ちる1枚となるだろう。近代フランス音楽ファン、合唱ファン必聴。 | ||
古都ウィーンからの舞曲集 ランナー: 新ウィーン・レントラー/饗宴ポロネーズ/ アマゾン・ギャロップ/マラプー・ギャロップ/ シュタイアー風舞曲/チェリト・ポルカ/ 求婚者たち/ギャロップ「狩人の喜び」/マリアのワルツ ヨハン・シュトラウスI: サロン・ポルカ/ケッテンブリュッケン・ワルツ アイゼレとバイゼレ-飛躍(フランス風ポルカ) ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「あこがれ」 ヨハン・シュトラウスII: パリのポルカ/ワルツ「ウィーン気質」 |
ウィーン舞曲四重奏団 | |
気軽なウィーン情緒あふれる作品集を、ローカルな気分も味わえる弦楽四重奏で。サロン風の伝統となっているこのスタイルは、ウィーン音楽ファンなら、カフェやホイリゲの気分を満喫できるということもあり、見逃せない所。 | ||
ブゾーニ(1866-1924): チェロとピアノのための作品全集 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調(バッハ原曲 BWV.903)/ 小組曲/セレナータ/ フィンランド民謡「Kultaselle」による10の変奏曲/ 忘れられたワルツ(リスト原曲) レスピーギ(1879-1936):アダージョと変奏 |
デュオ・ペピチェッリ | |
ブゾーニが多大な影響を受けたバッハの作品からの編曲や、シンプルな美しさを持つ初期の「小組曲」などのチェロ作品を集めた一枚。レスピーギ20代の曲も加え、 20世紀前半のイタリア音楽界をリードする2人の佳曲を楽しめる。 | ||
メンデルスゾーン:フルート曲集 フルートと弦楽のための協奏曲 ニ短調 フルート・ソナタ ヘ短調 Op.4/ヘ長調 |
マルク・グローウェルス(Fl) リュク・ドヴォ(P) ジャン=フランソワ・ シャンベルラン指揮 ワロニー王立co. | |
作曲者が10代で書いたのヴァイオリン協奏曲とヴァイオリン・ソナタ(Op.4)、そして20代の終わりに書いたヘ長調のヴァイオリン・ソナタをフルート用に編曲。他レーベルからも多くのCDを出しているグローウェルスの演奏で。 | ||
ブゾーニ(1866-1924):ピアノ作品集 Vol.2 ヴァイオリン独奏のためのシャコンヌ(バッハ作品の編曲) 練習曲形式の変奏曲 Op.17 K.206 「もしも鳥が飛んできたら」による変奏曲 K.222 主題と変奏 K.6/賛歌変奏曲 K.16 ショパンの「前奏曲」による変奏曲と 自由な形式のフーガ Op.22 K213 |
ヴォルフ・ハーデン(P) | |
他レーベルでシューベルトなどを録音しているトリオ・フォントネのピアニストが、ブゾーニ作品でナクソスに登場。明快かつ力強い演奏。 K.6、K.16、K.222の3曲では作曲者自筆譜をもとに演奏している。 | ||
シューベルト(1797-1828): ピアノ三重奏曲第2番/ピアノ三重奏曲「ソナタ楽章」 |
クングスバッカ・ピアノ三重奏団 | |
1997年に結成され、すでに欧米やオーストラリアなどで活躍している若手トリオの、ナクソス初登場盤。現在はロンドンのギルドホール音楽院の所属アンサンブルとして活躍。若々しいアンサンブルによるシューベルトは爽やかな風のよう。 | ||
ハイドン: 弦楽四重奏曲第9番 Op.2 No.3 (カッサシオン変ホ長調)/ 弦楽四重奏曲第11番 Op.2 No.5 (カッサシオン ニ長調)/ 弦楽四重奏曲第13番 Op.3 No.1 (ホフシュテッター作曲)/ 弦楽四重奏曲第14番 Op.3 No.2 (ホフシュテッター作曲) |
コダーイSQ | |
Op.3 Nos.3-6:8.555704。 誠実で平和な雰囲気に満ちたアンサンブルが特徴のコダーイSQによるハイドン・シリーズ。Op.2からの2曲はディヴェルティメント風の性格を持ち、 Op.3からの2曲は現在ホフシュテッターの作品であることが判明している。 | ||
伝ハイドン(ホフシュテッター作曲): 弦楽四重奏曲第15番/弦楽四重奏曲第16番/ 弦楽四重奏曲第17番「セレナード」/ 弦楽四重奏曲第18番 |
コダーイSQ | |
「弦楽四重奏曲全集」(全23枚)の補巻として、ホフシュテッター作曲の作品3から4曲を収録。特に第17番の第2楽章は「ハイドンのセレナード」として親しまれている曲であり、 全集には欠かせないもの。 | ||
シュッツ(1585-1672): 葬送音楽(ドイツ・レクィエム) 十字架上のキリストの七つの言葉/ 宗教的合唱曲集~ [第10番「涙とともに種まく人は」/ 第11番「かくてわれはイエス・キリストの御許に行く」] |
ヴェローニカ・ヴィンター、 ベッティーナ・パーン(S) ヘニング・ヴォス(CT) ヤン・コボウ、 ヘニング・カイザー(T) ラルフ・グローブ、 ウルリヒ・マイアー(B) ヴォルフガング・ヘルビヒ指揮 イ・フェービ・ アルモニチ・バロックo. アルスフェルト・ ヴォーカル・アンサンブル ヒムリシェ・カントライ ベアーテ・レーレッケ(Org) | |
アーリー・ミュージック・シリーズ。 冒頭の声楽アンサンブルから、いかにもシュッツらしい豊かなハーモニーを聴かせる名演。ドイツのブレーメンを拠点にする演奏団体、日本でも名が知られる歌手陣のアンサンブルが素晴らしく、歌声が生々しいほどの録音も魅力的。独語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ハイドン(1732-1809): 交響曲第70番/交響曲第71番/交響曲第73番「狩」 |
ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア ティボール・ガータイ、 タマーシュ・ シャライ(Vn) | |
シリーズ最新盤は、ハイドン・ファンに評価の高い70番台前半の3曲を収録。特に第70番の構成と「狩」の副題がある第73番は、後期交響曲ファンにもおすすめ。切れのいいはつらつとした演奏もみごと。 | ||
プロコフィエフ: カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」/ プーシキニアーナ (ロジェストヴェンスキー編纂;1962)/ 付随音楽「ハムレット」~ ハムレットの父の亡霊/ 映画音楽「イワン雷帝」~オプリチニクの踊り |
イリナ・ゲラホワ(Ms) ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシア国立so. スタニスラフスキーcho. | |
2003年の没後50年にさまざまな盛り上がりを見せたプロコフィエフ。ナクソスでは近年ロシア音楽でみごとな演奏を聴かせるコンビが、映画音楽をベースにした作品にチャレンジ。彫りの深い表現でドラマ性を浮き立たせる。スケールの大きな録音と演奏。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:サウンド:サラウンド、48kHz、24ビット/音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
シューマン: 子供のためのアルバム(全43曲) |
リコ・グルダ(P) | |
稀代の名ピアニスト(&変人ピアニスト)であった故フリードリヒ・グルダの息子がナクソスにデビュー。 すでに日本でもコンサートを行っている彼だが、「楽しき農夫」「冬の時」などを含むこの小品集は、まとめて録音されることも珍しく、ピアノ学習者にもおすすめ。 ベーゼンドルファーの音色も心に響く。 | ||
ヘンデル: ドラマティック・カンタータ「アポロとダフネ」 付随音楽「錬金術師」 |
オルガ・パシェチュニク(S) ロベルト・ポマコフ(B) ロイ・グッドマン指揮 ヨーロッパ連合バロックo. | |
ハノーヴァー・バンドの指揮でおなじみグッドマンが、ヨーロッパの若手精鋭を集めた古楽オケを率いてナクソスに登場。 ヘンデル20代の作品であるカンタータはイタリア的明快な作風、同時期に完成した劇音楽も、優雅な作品。 | ||
チャイコフスキー: 幻想的序曲「ロメオとジュリエット」(1880年改訂版)/ 交響曲第4番 |
マリン・オールソップ指揮 コロラドso.」 | |
欧米で、そして東京で注目されている新進女性指揮者が、手兵オケを率いてチャイコフスキーをドライヴする一枚。交響曲はコンサートのライヴであり熱気もさらにアップ。 オールソップのファースト・チョイスにもおすすめ。 | ||
C.P.E,バッハ(1714-1788):フルート協奏曲全集 [イ短調/ロ長調/イ長調/ト長調/ニ短調]/ 無伴奏フルート・ソナタ イ短調 |
パトリック・ガロワ(Fl) ケヴィン・マロン指揮 トロント・カメラータ | |
ナクソスに貴公子ガロワが登場。ケヴィン・マロン率いるアンサンブルと共に、エマヌエル・バッハの古典的作品をつややかに再現。 独奏フルートによるソナタも含むモダーン楽器での協奏曲全集は少ないだけに、この名演は貴重。 | ||
ヴィラ=ロボス(1887-1959):ピアノ作品集 Vol.4 ブラジル風バッハ第4番/単純な詩/子供の謝肉祭ル(*)/ フランセットとピア(*)/糸を紡ぐ女/ 単純な様式による印象/ロマンティックなワルツ |
ソニア・ルビンスキ(P) タトヤナ・ランコヴィッチ(P;*) | |
オーケストラ版で聴かれることも多い「ブラジル風バッハ第4番」(ピアノ版がオリジナル)を筆頭に、かわいらしい小品が並ぶ「子供の謝肉祭」、ブラジルの男の子とフランスの女の子の物語を音楽化した「フランセットとピア」など、第4集はシンプルな作風の曲が揃う。Vol.1:8.554489/Vol.2:8.554827/Vol.3:8.555286。 | ||
バリオス(1885-1944):ギター作品集 Vol.2 わが母への祈り/大聖堂/告白/糸紡ぎ娘の歌/ 祈る人/小さな母/サマリアの女/ 小さな人形の眠り/黙想/全てのための祈り/ メヌエット ロ長調/同 ホ長調/同 イ長調/ 同 ハ長調/ヴァイオリンの模倣による即興曲/ タレガの主題による変奏曲 |
エンノ・ フォールホルスト(G) | |
日本の若手ギタリストも演奏し、その甘美なメロディがファンを増やしているバリオス。大好評のシリーズ第1弾(8.554558)に続く2枚目は、代表作「大聖堂」 や繊細なトレモロ奏法を駆使した「黙想」などを収録。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~ ホセ・アントニオ・エスコバール バッハ:無伴奏ソナタ第1番 タレガ:夢/マリア/前奏曲第1番/第5番/ロシータ アグアド:ロンドII アルベニス:マヨルカ島(舟歌)/朱色の塔(セレナータ) マルタン:4つの短い小品/アセンシオ:小曲集「内なる想い」 |
ホセ・アントニオ・ エスコバール(G) | |
2000年「タルレガ国際ギターコンクール」で第1位に入賞した新進のリサイタル盤。20代後半で今後の活躍が期待される彼が、バロックから現代までの作品を並べ、自身の力量を聴かせる。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~ マーサ・マスターズ(ギター) タンスマン:カヴァティーナ/バッハ:組曲ホ短調 BWV996 ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 ヨハンソン:フィンランド民謡による変奏曲 ポンセ:主題、変奏と終曲 ロドリーゴ:スペインの野辺を通って~麦畑で |
マーサ・マスターズ(G) | |
バルエコやLAGQのスコット・テナントらに学び、98年の「東京国際コンクール」出場、2000年「GFA国際コンクール」優勝などを果たした新鋭のリサイタル盤。ギター・ファンならぜひ注目したいプレイヤーだ。 | ||
タンゴ・アルゼンチーノ ブラスケス:凧あげの夢 モスカルディーニ: 混乱のミロンガ/ティリンゴたちのために ピアソラ: ザ・ラスト・ウーマン/リベルタンゴ/ アディオス・ノニーノ/ブエノスアイレス午前零時/ ハシント・チクラーナ/勝利 ガルデル:想いのとどく日/君帰りし夜 モレス:ミリタリー・タップ フリアン・プラサ:メランコリコ/ノスタルヒコ トロイロ:南 コセンティーノ:レコレータ ローレンス:わが愛のミロンガ ビターレ:71ミロンガ |
ビクトル・ビリャダンゴス(G) | |
ギター・コレクション・シリーズ。ピアソラを軸として、アルゼンチン・タンゴの名曲をギターで演奏する一枚。クラシック・ギターでの本格的なタンゴ演奏は珍しく、 ギター愛好家やアマチュア・ギタリストが未知の曲を探すのには最適。 | ||
ヴァイス(1686-1750):リュート・ソナタ集 Vol.6 第45番/第7番/第23番 |
ロバート・バート(リュート) | |
自身がリュート奏者(後半生はドレスデン宮廷の専属奏者)であったヴァイスは、バロック時代の終わり(J.S.バッハとほぼ同じ生没年)においてもリュート音楽と奏法を追究した。 | ||
グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集 Vol.6 スペイン民謡による小品集/エリセンダの庭/ どんちゃん騒ぎ-ムルシアより舞曲(*)/ パストラール(*)/性格的な舞曲/ サルダーニャ/セレナータ(*)/ハカラ/ 夢の国-海の魔法の宮殿/3つの即興曲 |
ダグラス・リヴァ(P) | |
(*)世界初録音。Vol.1:8.554313、Vol.2:8.554403、Vol.3:8.554628、Vol.4:8.554629、Vol.5:8.555325。 「スペイン舞曲集」「ゴイエスカス」などの大曲でなくとも、グラナドスの音楽は豊かな詩情とノスタルジーを持つことが証明される一枚。粋な小品を探している方におすすめ。 | ||
イヴァノフス(1906-1983): 交響曲第8番/交響曲第20番 |
ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 モスクワso. | |
MARCO POLOレーベルから2枚のCDが発売されているラトヴィアの作曲家。第8番は抒情的なメロディに満ちたロマン派音楽の典型。晩年の第20番は全体的にシリアスだが、 シベリウスの交響詩を思わせる部分もある。Vol.1:8.554717/Vol.2:8.554718。 | ||
ムファット(1653-1704):12の合奏協奏曲 Vol.2 [第7番「諸侯の楽しみ」/第8番「崇高な戴冠式」 第9番「悲しみの勝利」/第10番「忍耐」/第11番 愛の妄想」/第12番「恵み深い天」] |
ペテル・ザイーチェク指揮 ムジカ・エテルナ・ ブラティスラヴァ | |
ピリオド楽器使用。前半 Vol.1(8.555096)に続く第2弾は、同様に副題の付いた6曲を収録。 | ||
トヴェイト(1908-1981): ピアノ協奏曲第4番「オーロラ」/ 2台のピアノと管弦楽のための ハルダンゲル民謡による変奏曲 |
ホーヴァル・ギムセ(P) グニッラ・シュサマン(P) ビャルテ・エングスト指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
全3楽章51分(第1楽章だけで31分!)という大曲であるピアノ協奏曲第4番は、録音自体が珍しい作品。オーロラの神秘と印象を音楽で描く大作。同時収録曲はノルウェー、 ハルダンゲル地方の民謡をモチーフにした作品。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~タチヤナ・ワシリエーワ ストラヴィンスキー:イタリア組曲 ブリテン:チェロ・ソナタ デュティユ:ザッハーの名による3つのストローフェ ドビュッシー:チェロ・ソナタ |
タチヤナ・ワシリエーワ(Vc) 占部由美子(P) | |
チャイコフスキー音楽院に学び、ゲリンガス門下となったのを機会に世界中で演奏を披露しているワシリエーワ。ミュンヘンを中心に活躍し、霧島国際音楽祭などでもおなじみの占部由美子がサポートしている。 | ||
ルトスワフスキ(1913-1994):管弦楽曲集 Vol.8 クラリネットと管弦楽のための ダンス・プレリュード/ オーボエ、ハープと 室内管弦楽のための二重協奏曲/ グラーヴェ (チェロと弦楽合奏ためのメタモルフォーゼス)/ チェイン 第1(14人の演奏者のための)/ 声と室内管弦楽のための2つの子供の歌/ 声と器楽のための6つの子供の歌 |
ズビグニェフ・カレタ(Cl) アルカディアシュ・クルーパ(Ob) ニコラス・トゥーリーズ(Hp) ラファル・ クヴィアトコフスキ(Vc) ウルシュラ・クリュゲル(S) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送so. | |
これがルトスワフスキなの?という明るい曲調の「ダンス・プレリュード」に始まり、ロンドン・シンフォニエッタ委嘱の「チェイン第1」、 純粋無垢な子供の歌をモチーフにした声楽曲などを収録。 | ||
アンダンテ・カンタービレ~ チェロと管弦楽のためのロマンティック音楽 C.シュターミッツ、ハイドン、ラフマニノフ、ルビンシテイン、 チャイコフスキー、グラズノフ、リムスキー=コルサコフ、 サン=サーンス、ドヴォルザーク、エルガー、ブルッフの作品 |
クリスティアン・ベンダ ルドヴィート・カンタ ヴィタウタス・ソンデツキス マリア・クリーゲル アレクサンドル・ ルディン 他 | |
既発売盤からのコンピレーション。ゆったりとチェロの音色を味わいたいリスナーのために、協奏曲の緩徐楽章や小品などから、美しい旋律の曲をセレクト。ちょっと優雅なヒーリングCD。 | ||
フィンジ(1901-1956): チェロ協奏曲(*)/エクローグ(+)/大幻想曲とトッカータ(+) |
ティム・ヒュー(Vc) ピーター・ドノホー(P;+) ハワード・グリフィス指揮(*) ノーザン・シンフォニア(*) | |
今年生誕100年を迎えたフィンジの協奏作品集。 イングランドの自然に抱かれるようなチェロ協奏曲、小さなピアノ協奏曲とも言える2曲、すべてがおだやかな中に厳しさをたたえた作風。 | ||
トヴェイト(1908-1981):「ハルダンゲルの100の旋律」 Vol.2 [第2組曲「15の山の歌」(第16番~第30番)/ 第5組曲「トロルの旋律」(第61番~第75番)] |
ビャルテ・エングスト指揮 ロイヤル・ スコッティシュo. | |
シリーズ第1弾(8.555078)に続く、民謡をベースに作り上げた北欧音楽ファン必聴の作品集。特に第5組曲は世界初録音で、第2組曲の壮大な音楽世界と併せ、トヴェイトの魅力をマニア以外にも知らしめる。 | ||
クラウス(1756-1792):ピアノ曲全集/ ロンド ヘ長調 VB.191/ソナタ 変ホ長調 VB.195/ スケルツォと変奏 VB.193/ラルゲット VB.194/ ソナタ ホ長調 VB.196/スウェーデン舞曲 VB.192/ 2つのおかしなメヌエット VB.190 |
ジャック・デュプレ(P) | |
スウェーデンで活躍したドイツ人作曲家による珍しいピアノ曲を網羅。ハイドンのシンプルさとモーツァルトの愛らしさを合わせ持った曲ばかりで、 特にモーツァルト初期のソナタがお好きな方なら、絶対に気に入っていただけるはず。 | ||
アンチエタ(1462-1523):ミサ・シネ・ノミネ(*) 挿入曲; 作曲者不詳:武装した人 アンチエタ/作曲者不詳:入祭唱「めでたし 聖なる母」 ジョスカン・デ・プレ:キリエ I(オルガン独奏) グレゴリオ聖歌: 奉献唱「アヴェ・マリア」/ 聖体拝領唱「祝されし御身体」 ペニャローサ:サンクタ・マーテル(器楽) ウレダ:賛歌「パンジェ・リングァ」(オルガン独奏) |
ジュゼプ・カブレ指揮 ミニストリレス・デ・マルシアス カピーリャ・ペニャフロリダ ロレート・ フェルナンデス・イマス(Org) | |
16世紀初頭にスペイン宮廷で活躍した作曲家によるミサ曲に、アンティフォナやグレゴリオ聖歌、当時の流行歌である「武装した人」などを加え、典礼方式により演奏。 同時代の管楽器を加えたその響きは、どこかエキゾティックな雰囲気も感じさせる。(*)ラテン語歌詞、英語対訳付き。 | ||
フィンランドの管弦楽名曲集 | ヨルマ・パヌラ指揮 トゥルクpo. | |
ブクステフーデ(1637頃-1707): オルガン作品集 Vol.2 前奏曲 ハ長調 BuxWV.137/ 来たれ聖霊、主なる神 BuxWV.199/ われは神より離れず BuxWV.221/ 天にいますわれらの父よ BuxWV.207/ 今ぞわれら聖霊に願いたてまつる BuxWV.208/ トッカータ ト長調 BuxWV.164/ わが魂よ、今ぞ主をたたえよ BuxWV.212/ 甘き喜びのうちに BuxWV.197/ フーガ ハ長調 BuxWV.174/ シャコンヌ ホ短調 BuxWV.160/ 安らぎと喜びもてわれは逝くBuxWV.76/ 暁の星のいと美しきかな BuxWV.223/ 前奏曲 イ短調 BuxWV.153 |
ジュリア・ブラウン(Org) | |
オレゴン州、ユージーン、中央ルター派教会のブランボー製オルガン使用。バッハに先立って北ドイツ・バロックにおける鍵盤楽器音楽を構築したブクステフーデ。コラール変奏曲、
コラール幻想曲、カンタータなどからの抜粋。 #国内代理店の取り扱いが終了しており、海外から取り寄せるため高額となります。また、日本語帯はありません。 | ||
ホルスト(1874-1934):組曲「惑星」Op.32 コリン・マシューズ(1946-): 冥王星(再生をもたらす神; CD盤[8.55576]のみ収録) ホルスト(マシューズ&イモジェン・ホルスト編): ソプラノと管弦楽のための劇唱 「神秘的なトランペッター」 Op.18(*) |
クレア・ラター(S;*) デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・ スコティッシュo.、 同女声cho. | |
ステレオ初期より、常にオーディオ・チェックの定番曲であり続ける「惑星」。HYPERIONから発売され、話題を呼んだ「冥王星付き惑星」に続く録音だったもの。「火星」「木星」でのマッシブなパワー、「金星」「海王星」での繊細な弦楽器のハーモニーなど、聴きどころやチェックどころが満載。2002年の発売だが、その後2006年に冥王星は太陽系の惑星から外され、非常に珍しい録音の一つとなってしまった。 なお、「冥王星」はCD (8.555776) のみの収録で、SACD盤とDVD-AUDIO盤には含まれておりません。また、SACDは 8.555776SACDという番号でも一時案内されていました。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:5.1ドルビー・デジタル(AC-3)、DTSサラウンド・サウンド。録音・編集:サラウンド・サウンド、24ビット、44.1kHz。映像:惑星の絵、トランペッターの絵(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
リゲティ(1923-): ピアノ練習曲集第1巻/ピアノ練習曲集第2巻 |
イディル・ビレット(P) | |
1985年と1988年から1994年にかけて完成された「鍵盤連打」型の練習曲を、ナクソスではショパンやラフマニノフでおなじみのビレットが鮮烈に演奏。自身による演奏ノートによると、 各曲のテンポなどにこだわりがあるようだ。 | ||
デュビュニョン(1968-): ピアノ四重奏曲/チェロとピアノのための「呪文」/ コントラバス独奏のための 「3つのフィンランドの思い出」/ オーボエ独奏のための「5つのマスク」/ オーボエ、イングリッシュ・ホルンと オーボエ・ダ・モーレのためのカノン風ヴァース/ 管楽五重奏のための「フレングリッシュ組曲」 |
ニコラス・ダニエル(Ob) エマ・ フィールディング (E-hr) サイ・カイ (Obダ・モーレ) イルッカ・ レヘトネン(Vn) ジュリア・ナイト(Va) マシュー・シャープ(Vc) リシャール・ デュビュニョン(Cb) ドミニク・ハーラン、 ヴィヴ・マクリーン(P) ロイヤル・アカデミー・ ウィンド・ソロイスツ | |
フランス圏スイスに生まれ、「フィガロ」紙に「ラヴェルとプロコフィエフの申し子」と評された作曲家の室内楽曲集。メシアン風のピアノ五重奏曲をはじめ、フランス20世紀音楽の香りが漂う。 「21世紀クラシックス」シリーズ。 | ||
オンド・マルトノのための作品集 メシアン:未刊のページ~第4 ブロシュ:フォーミュル(*)/Lude 9.6(*)/ スウィート組曲(H.ブージス&T.ブロシュ管弦楽編曲) ウィッソン:Kyriade から(*) レドルフィ:Mare Teno(*) L.クーパー:悪夢 マルチヌー:幻想曲 トゥシャール/ブロシュ:ユープロテス2 ロリン:スペース・フォレスト・バウンド(*) |
トマ・ブロシュ (オンド・マルトノ、 クリスタル・オルガン) ベルナール・ウィッソン(P) トマ・ブロシュ・ウェイヴスo. フェルナンド・クアトロッキ指揮 マレク・スワトフスキ(Ob) オリヴィエ・ トゥシャール(電子音響) 他 | |
(*)世界初録音。近年はロックのフィールドでもファンを増やしている電子楽器の作品集。メシアン初期の小品やマルティヌーの作品、演奏者ブロシュ自身の作品はじめ、音響の色彩感を駆使した音楽群は、テクノ&エレクトロニカ音楽ファンの注目も集めそうだ。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.11~ 北ドイツの詩人による歌曲集 ブルックの丘にて/わが心に/ 1817年1月に(私はすべての安らぎを奪われて)/ 森で/愛らしい星/真夜中に/ 生気(おお若い命のなんと力強く)/春に/ ヴィルデマン山地を越えて/嘆きの歌/ リュートに寄せて/アリンデ/太陽に寄す/ 歌「母が部屋を通る」/羊飼と騎馬の人/ ドン・ガイゼロス-3つの歌/孤独な人/ 夕映えの中で/さすらい人 |
ハンノ・ ミュラー=ブラハマン(B-Br) ウルリヒ・アイゼンロール(P) | |
詩人ごとにアンソロジーを組むシリーズの11枚目。シュルツェ、ロホリツ、ティートゲ、ラ・モッテ=フーケ、ラッペという北ドイツの詩人たちを特集し、 インゲボルクやフィッシャー=ディースカウらに学んだ若手による叙情的な歌声で綴る。 | ||
ショスタコーヴィチ: 24の前奏曲/格言集-10の小品/ ピアノ・ソナタ第1番/3つの幻想的舞曲 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) | |
来日公演なども作用して、徐々に名前とテクニックが知られるようになったシチェルバコフ。ここでは1920年代から30年代前半にかけて作曲されたピアノ曲を収録。 内省的な音づくりで、楽譜に内包する抒情美が浮き出ている。 | ||
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ集 Vol.1 ホルンとピアノのためのソナタ(チェロとピアノのための版)/ チェロ・ソナタ第1番/ モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による 7つの変奏曲/ チェロ・ソナタ第2番 |
マリア・クリーゲル(Vc) ニーナ・ティクマン(P) | |
録音:2002年3月。ナクソスの看板チェリストによるベートーヴェンのソナタ全集がスタート。数多くの名盤がひしめく中、緊張感のある力強い「歌」で存在感をアピールする演奏。 | ||
ベートーヴェン: チェロとピアノのためのソナタ集 Vol.2 モーツァルトの歌劇「魔笛」の 「娘か女か」の主題による12の変奏曲/ チェロ・ソナタ Op.64(弦楽三重奏曲 Op.3の編曲)/ チェロ・ソナタ第3番 |
マリア・クリーゲル(Vc) ニーナ・ティクマン(P) | |
力強いアクセントと打鍵、ロマンティックな歌い口。ベートーヴェンのダイナミックさを表現する演奏を聴かせてくれる。 | ||
ベートーヴェン: チェロとピアノのためのソナタ集 Vol.3 ソナタ第4番/ソナタ第5番/ ヘンデルの「ユダ・マカベア」の 「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲/ 2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲(*) |
マリア・クリーゲル(Vc) ニーナ・ティクマン(P) タベア・ツィンマーマン(Va:*) | |
シリーズ完結編。雄弁なクリーゲルの演奏が魅力であると同時に、今回はかなり珍しい曲(*)を、しかもタベア・ツィンマーマンが加わって演奏。この1曲だけでも、ベートーヴェン・ファンなら要チェックだ。Vol.1:8.555785/Vol.2:8.555786。 | ||
ワーグナー: 歌劇「ローエングリン」~第3幕第1場-第2場/ 楽劇「ジークフリート」~第3場 |
ジョン・ ホートン・マーレイ(T) マーガレット・ ジェーン・レイ(S) アダム・クライン(Tn) ジョン・マクグリン指揮 ロシア国立so. ボリショイ劇場cho. | |
期待のヘルデン・テノールが2人のキャラクターを歌う抜粋盤。「ローエングリン」は第3幕の有名な序曲から結婚行進曲、エルザの問いかけと幸福の終わりまでを。「ジークフリート」はミーメと歌い合い、ジークフリートが剣を鍛え上げるスペクタクルな場面を収録。ドイツ語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」第2幕第1場&第2場 (終結部は1862年の演奏会用) 楽劇「神々の黄昏」第3幕第3場 |
マーガレット・ ジェーン・レイ(S) ジョン・ホートン・マーレイ(T) ナンシー・モールツビー(Ms) ジョン・マクグリン指揮 ロシア国立so. | |
2つの楽劇から核心部分を抜粋。「トリスタン」はマルケ王の城で、まさに2人の愛が燃え上がる場面。「神々」はすべての大団円、ブリュンヒルデの自己犠牲として知られる場面。どちらも歌手にとっては聴かせどころであり、オペラ・ファンは3人の歌手たちに注目を。ドイツ語歌詞と英語対訳を記載。 | ||
ハープ独奏のための音楽 リスト/ルニエ編曲: 愛の夢/3つの演奏会用練習曲~溜め息 ドニゼッティ/ツァーベル編曲: 歌劇「ランメルモールのルチア」から グリンカ:夜想曲「別れ」 ラインホルト:即興曲 Op.28 No.3 ショパン/ボッセ編曲:12の練習曲 Op.25~牧童 レスレル[ロゼッティ]:ソナタ第2番 シュポア:幻想曲 Op.35 ポッセ:練習曲第2番/同第7番 パリッシュ=アルヴァーズ:セレナード |
エリザベス・ハイネン(Hp) | |
ルニエ編曲によるリストの作品を両端におき、ハープのオリジナル作品やハーピストたちの編曲になるピアノ曲などを並べた、まさにハープならではの(ややマニアックな)選曲。ハイネンはスーザン・マクドナルド門下で、フィラデルフィア管の首席も務めた奏者。 | ||
フィンジ(1901-1956):合唱曲集 神は昇られた/マニフィカト/私の愛しい人/ 甘い歓待と聖なる祝宴/汝はわが眼の喜び/ 高名なる男たちを称えて/ 7つの無伴奏合唱曲(ロバート・ブリッジの詩による)/ 見よ、満ち足りた、最後の犠牲を |
クリストファー・ ロビンソン指揮 ケンブリッジ大学 セント・ジョンズ聖歌隊 クリストファー・ ウィットン(Org) | |
イギリス教会音楽の崇高さと叙情性をあわせ持つフィンジの宗教作品集。重厚なオルガンの響きと共に、大聖堂で聴いているような感覚を覚える名門聖歌隊の合唱が、荘厳な世界を築きあげる。 | ||
ウォルトン(1902-1983):合唱作品集 戴冠式テ・デウム/連祷「ゆっくりと落ちてゆく涙」/ マニフィカトとヌンク・ディミッティス/ 絶対音楽はどこへ行くのか/神をたたえよ/ 「ヘンリー五世」~ 間奏曲「やさしき唇にふれて別れなん」(オルガン独奏)/ パッサカリア「ファルスタッフの死」(オルガン独奏)/ 十二夜/汝の心に封印をするように/ アンティフォナ/ミサ・ブレヴィス |
クリストファー・ ロビンソン指揮 ケンブリッジ・セント・ ジョンズ・カレッジcho. クリス・ ウィットン(Org) | |
2002年に生誕100年を迎えるイギリスの大作曲家ウォルトンは、現在吹奏楽やオーケストラ音楽で人気上昇中。現エリザベス女王の戴冠式に際して書かれた曲など、アマチュア合唱団にもおすすめの一枚。名門聖歌隊の歌もみごと。 | ||
イギリスの合唱音楽 スタンフォード(1852-1924): 賛美歌と礼拝 Op.115 [朝課 ハ調/3つのラテン語のモテット/ 晩課 ハ調/聖餐式 ハ調] オルガンのための前奏曲 ト短調 晩課 ト調Op.81 オルガンのための後奏曲 ニ短調 フォー・ロー・アイ・ ライズ・アップ Op.145 |
クリストファー・ロビンソン指揮 ケンブリッジ・セント・ ジョンズ・カレッジ聖歌隊 クリストファー・ ウィットン(Org) | |
エルガーと並び、イギリス・ロマン派音楽のルネッサンスをリードした作曲家の教会音楽集。伝統を伝える壮麗な教会にふさわしい名門聖歌隊の歌。 | ||
私のお父さん~イタリア・オペラ有名ソプラノ・アリア集 私のお父さん/私の名はミミ/ 私が歩いている時は(ムゼッタのワルツ)/ある晴れた日に 歌に生き、愛に生き/ドレッタのすばらしい夢 やわらかなレースの中で/お聴き下さい、王子様 優しい声が私を呼んでいた(狂乱の場) さようなら、ふるさとの家よ/慕わしい御名 ああ、そはかの人か/花より花へ/恋はばら色の翼に乗って 神よ、平和を与えたまえ/私の死んだ母が 今の歌声は心にひびく/ママも知る通り |
ミリアム・ガウチ、 リューバ・オルゴナソヴァー、 ネリー・ミリチオウ、 アリタ・フェラリーニ 他(S) | |
既発売CDから名アリアを選りすぐっての1枚。ナクソス・オペラのサンプラーとしても。 | ||
真珠採り~オペラ・デュエット名曲集 ビゼー:「真珠採り」~神殿の奥深く プッチーニ: 「ラ・ボエーム」~ おお、うるわしい乙女よ/箱馬車にだって/ ミミ!-ここならあなたに会えるだろうと 「蝶々夫人」~夕暮れは迫り 「トスカ」~マーリオ!マーリオ!マーリオ! 「マノン・レスコー」~おお、一番きれい! ドリーブ:歌劇「ラクメ」~ ジャスミンとばらの(花の二重唱) ヴェルディ: 「椿姫」~幸福な日々 「運命の力」~最後の頼みだ 「ドン・カルロ」~ 彼だ!王子!…我らの胸に友情を 「オテロ」~ ある晩カッシオが・・・大理石のような天に誓う ドニゼッティ: 「愛の妙薬」~20スクードだって! ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」~ この不思議な、万能の金属のことを考えると |
ヤネス・ロトリッチ(T) イーゴリ・モロゾフ(Br) リューバ・ オルゴナソヴァー(S) ジョナサン・ウェルチ(T) アドリアーナ・ コフトコヴァ(S)他 | |
既発売のオペラ全曲盤などから抜粋したデュエット集。CD1枚で手軽にデュエットを楽しめるという、ありそうで数少ないオムニバス。原語歌詞・英語対訳付き。 | ||
ラヴェル:ピアノ名曲集 亡き王女のためのパヴァーヌ/前奏曲/ 高雅で感傷的なワルツ~[第6曲/第7曲]/ ハイドンの名によるメヌエット/ クープランの墓~[-前奏曲/フォルラーヌ/トッカータ]/ 水の戯れ/ソナティナ/ 鏡~[悲しい鳥たち/道化師の朝の歌/鐘の谷]/ 夜のガスパール |
フランソワ=ジョエル・ ティオリエ(P) | |
ナクソスにおけるフランス近代音楽スペシャリストによる既発売音源から、そのエッセンスを抜粋し1枚に収録。ラヴェル入門にも最適。 | ||
ショパン:ピアノ名曲集 Vol.2 ワルツ第16番(第14番)/夜想曲第5番/舟歌/ 前奏曲第17番/バラード第3番/前奏曲第20番/ 子守歌/練習曲第1番「牧童」/即興曲第1番/ マズルカ第13番/夜想曲第20番(遺作)/ スケルツォ第2番/練習曲第9番「蝶々」/ ワルツ第5番/幻想曲 |
イディル・ビレット(P) | |
偉業とも言えるピアノ曲全集から名曲を集めたコンピレーションの第2弾(Vol.1:8.553170)。強じんな打鍵、ドラマティックな音楽性、深い解釈など、 ビレット特有のショパンは一度耳にしたら強く印象に残る。 | ||
ドビュッシー:ピアノ名曲集 ベルガマスク組曲~[月の光]/レントよりも遅く/ 2つのアラベスク/小さな黒人(ケークウォーク)/ 子供の領分~[雪は踊る/小さな羊飼/ ゴリウォッグのケークウォーク]/ 版画~[グラナダの夕べ/雨の庭]/ ロマンティックなワルツ/ スティリー風タランテッラ(舞曲)/ ピアノのために~[トッカータ]/ 映像 第1集~[水の反映]/同 第2集~[金色の魚]/ マズルカ/夢想/ 前奏曲集第1巻~ [亜麻色の髪の乙女/吟遊詩人/沈める寺] |
フランソワ=ジョエル・ ティオリエ(P) | |
既発売のピアノ曲全集から有名曲を選んだベスト・セレクション。ロベール・ カザドシュに学んだティオリエのドビュッシーは、繊細さとロマン、ソフトな感触が大きな特徴。 全集への足がかりにも最適の一枚。 | ||
クレメンティ(1752-1832):初期ピアノ・ソナタ集 [ト長調 Wo.14/イ長調 Op.2 No.4/ ト短調 Op.8 No.1/ 変ロ長調 Op.8 No.3/ヘ短調 Op.13 No.6] |
スーザン・アレグザンダー= マックス(Fp) | |
ハイドンに献呈したOp.2からの曲をはじめ、古典派ソナタの基本となるクレメンティの作品を、ジュリアード音楽院出身のフォルテピアノ奏者が端正に奏でる。 | ||
ベルリオーズ:カンタータ集 「エルミニ」/「クレオパトラの死」/ 「サルダナパルの死」/「オルフェウスの死」 |
ミシェル・ラグランジェ(S) ベアトリス・ ユリア=モンゾン(Ms) ダニエル・ ガルベス・バレーホ(T) ジャン=クロード・ カサドシュ指揮 リール国立o.、 レジョナル・ ノール・パ・ド・カレーcho. | |
冒頭から「幻想交響曲」のテーマが出てきて驚かれることだろう。姉妹作と言える「エルミニ」は、先頃ミンコフスキの録音が登場したものの、ほとんど無名の存在。より多くの演奏機会がある「クレオパトラの死」とヒロイックな「オルフェウスの死」など、ベルリオーズと文学の関係を理解できる作品を集めている。 | ||
ラウタヴァーラ(1928-): 交響曲第7番「光の天使」/ 天使と聖母マリアの訪問 |
ハンヌ・コイヴラ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
現代フィンランド作曲界をリードする叙情派ロマン主義のラウタヴァーラは、ペルトやタヴナーらと共に一部で熱狂的なファンを持つ。アシュケナージがN響のコンサートで指揮するなど、 日本でもこれから人気が出ることだろう。 | ||
モーラン(1894-1950):交響曲/シンフォニエッタ | デーヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ボーンマスso. | |
アイルランド音楽の影響を受け、メロディアスで幻想的な作品を多数残した作曲家による唯一の交響曲は、ヴォーン・ウィリアムズやホルストと共通するイギリス特有の中間色を生かした作品。 シンフォニエッタは、より民謡風の味わいが強い。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999):管弦楽作品全集 Vol.3 チェロと管弦楽のためのギャラント風協奏曲/ ヴァイオリンと管弦楽のための夏の協奏曲/ チェロと管弦楽のための ディヴェルティメント風協奏曲/ ヴァイオリンと弦楽合奏のためのカンショネッタ |
アシエル・ポロ(Vc) ミハイル・オヴルツキー(Vn) マックス・ ブラガド・ダルマン指揮 カスティーリャ&レオンso. | |
「アランフェス」にとどまらないロドリーゴの協奏作品集。民俗音楽風の親しみやすいヴァイオリン協奏曲とチェロ協奏曲、さらには珍しい小品も収録して、スペイン音楽ファンにおすすめ。 スペインの若手指揮者も好演。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999): アランフェス協奏曲(*)/ ある紳士のための幻想曲(*)/ アンダルシア協奏曲(+) |
リカルド・ガレン(G;*) アントレクアトレ・ ギターQ(+) マキシミアーノ・ バルデス指揮 アストゥリアスso. | |
ロドリーゴ管弦楽曲シリーズの第2弾は、有名なギター協奏曲を1枚にまとめたうれしい内容。1972年にスペインで生まれた若手ギタリスト、音楽院教授クラスの奏者による四重奏団など、 オール・スペインの演奏家による本場もの。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999):管弦楽作品全集 Vol.5 ある宴のための協奏曲/ マドリガル協奏曲(*) |
リカルド・ガレン(G) ホアキン・クレルチ(G;*) マキシミアーノ・バルデス指揮 アストゥリアスso. | |
Vol.1: 8.555844、Vol.2: 8.555841、Vol.3: 8.555840、Vol.4: 8.557101。 早くも5枚目となったシリーズ最新盤は、「アランフェス」と並ぶスペイン的抒情をたたえた「ある宴のための協奏曲」、そしてルネサンス音楽を主題としたバロック組曲風の「マドリガル協奏曲」を収録。 スペイン&ラテン音楽ファン必聴。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999):管弦楽作品全集 Vol.9 セレナータ協奏曲/ヒラルダの調べ(セビリャ幻想曲)/ アランフェス協奏曲(ハープ版) |
ヴィネス・ヴェンティンク(Hp) マキシミアーノ・バルデス指揮 アストゥリアスso. | |
#Spanish Classics。ハープ作品を集めた一枚は、スペインの名手サバレタのために作・編曲された「セレナータ協奏曲」「アランフェス協奏曲」、マリサ・ロブレスのために作曲された「ヒラルダの調べ」を収録。ロドリーゴらしい楽しさと叙情にあふれた3曲。録音・編集:20bit。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999 ):管弦楽作品全集 Vol.1 ソレリアーナ(管弦楽のための組曲)/ はるかなるサラバンドとビリャンシーコ/ 5つの子供らしい小品 |
マキシミアーノ・ バルデス指揮 アストゥリアスso. | |
「アランフェス協奏曲」ばかりではないロドリーゴの魅力。ソレルの鍵盤作品をアレンジした新古典主義作風の「ソレリアーナ」、スペインの風情が漂う作品など、Vol.1からすでに新しいロドリーゴの印象を伝える。約100巻を予定しているスペイン音楽シリーズの中で、ロドリーゴ管弦楽作品全集は全10巻が予定されている。 | ||
ロドリーゴ:管弦楽曲全集 Vol.10 4つの愛のマドリガル/愛と戦争の歌/ モーセン・シントの三連画/ オカーニャの中級勲爵士のロマンス/ カタルーニャ語による4つの歌/ロサリアナ/花嫁の歌 |
ラケル・ロヘンディオ(S) マキシミアーノ・バルデス指揮 アストゥーリアスso. | |
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「ファルスタッフ」~抜粋 | ドメニコ・トリマルキ、 ロベルト・セルヴィール(Br) マウリツィオ・コメンチーニ(T) ヴィル・フンブルグ指揮 ハンガリー国立歌劇場o.&cho. | |
全曲盤(8.660050-51)からの抜粋。来日公演でも好評を博したオペラ・ハウス中心による演奏。 | ||
コーネ(1956-): エレベーター・ミュージック/飛行中のエンタテイメント/ アンチェインド・メロディ/発電所 |
湯浅卓雄指揮シドニーso. ダイアナ・ドハーティ(Ob) | |
エド・デ・ワールト&シドニー響の来日公演でセンセーションを巻き起こした「発電所」をはじめ、同じくジャズ・ラテン風味の「エレベーター・ミュージック」、「アンチェインド・メロディ」などを加えた、コーネ作品のベスト・セレクションであり入門盤。楽しく踊れる20世紀音楽。 | ||
ブラームス(1833-1897): 4手のピアノのためのピアノ作品全集 Vol.16 シューマン(ブラームス編、連弾版):ピアノ四重奏曲 ヨアヒム(ブラームス編、連弾版):「ハムレット」序曲 シューベルト(ブラームス編、連弾版): 17のドイツ舞曲集D.366より/4つのレントラーD.814 |
ジルケ=トーラ・マティース、 クリスティアン・ケーン(P) | |
他レーベルにはない膨大かつ貴重な資料となりつつあるこのシリーズだが、今回は恩師シューマンの作品や、ブラームスの生涯に欠かせない友であるヨアヒムの作品、シューベルトのピアノ曲を二重奏に編曲したものを収録。曲の珍しさにも注目したい一枚。 | ||
ブラームス(1833-1897): 4手のためのピアノ作品全集 Vol.17 ピアノ協奏曲第1番(2台ピアノ版) ヨアヒム(1831-1907): デメトリウス序曲 (ブラームスによる2台ピアノ版) |
ジルケ=トーラ・マティース、 クリスティアン・ケーン(P) | |
同じ曲の連弾版(8.554116)に続く、2台ピアノ版が登場。より音が重厚になったのはもちろん、その構成力に協奏曲の原型を聴くという楽しみもあり、ブラームス・ファンは注目の一枚。友人ヨアヒムの作品は、作曲家としての才能を感じさせる逸品。 | ||
ジュリアーニ(1781-1829):ギター作品集 Vol.2 英雄的大ソナタ/ ジェネラーリの歌劇「ローマのバッカス祭」の 「私を許して」の主題による変奏曲/ ポプリ第2番/グラン・ポプリ第3番/ポプリ第1番/ フゲッタ/ 「おいらはキャベツ作りの子」の主題による6つの変奏曲 |
マルコ・タマヨ(G) | |
ギター愛好家の誰もが歓迎するであろうシリーズの第2弾は、イタリア・オペラのアリア風作品が多数。キューバ生まれのギタリストが、明るく魅力的な「歌」を奏でる。Vol.1:8.555284。 | ||
シベリウス:ピアノ作品全集 Vol.5 6つのバガテル/8つの小品/ 5つのロマンティックな小品/ 5つの特徴的な印象/5つのスケッチ |
ホーヴァル・ギムセ(P) | |
交響曲や管弦楽曲に劣らず、シベリウスの音楽世界を凝縮しているのがピアノ曲。それぞれの作品と同時期に書かれた交響曲などを比較する楽しみもある。当盤には1920年以降の作品が集められている。「5つの特徴的な印象」第1曲は弦楽のための「アンダンテ・フェスティーヴォ」と兄弟関係にある。 Vol.1: 8.553899/Vol.2: 8.554808/Vol.3: 8.554814/Vol.4: 8.555363。 | ||
セヴラック(1872-1921):ピアノ作品集 セルダーニャ組曲/組曲「ラングドックにて」 |
ホルディ・マソ(P) | |
近年は日本でも協会が結成されるなど、人気が出てきたフランス近代の作曲家。田園的な風景画を思わせる作品が多く、ファリャなどを得意とするマソの演奏で、詩情あふれる音楽が展開されていく。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968): ピアノ作品集 糸杉/3つの海の小品/とかげ/人魚と紺碧の魚 遊び/センニンソウとセイヨウサンザシ 死の馬車はここにある/碑銘/賛歌 |
ホルディ・マソ(P) | |
ピツェッティに学び、作曲家として注目すべき作品を書き出した若き日のカステルヌオーヴォ=テデスコ。1910年代から20年代、20歳代前半から30歳代にかけ、 亡命前のイタリアで作曲された抒情的な作品を収録。 | ||
ベーム(1661-1733):オルガン作品集 Vol.1 前奏曲とフーガ ハ長調/ コラール・パルティータ「ああ、何とむなしく、何とはかなく」/ 前奏曲 ヘ長調/コラール・パルティータ 「主なるイエス・キリストよ、我らをかえりみたまえ」/ 前奏曲とフーガ ニ短調/ コラール・パルティータ「ひたすら神のみ心に従う者は」/ キリストは死の縄目につながれ/ コラール・パルティータ「喜べ、汝が魂」/天より下りて/ 天にまします我らの父よ/前奏曲、フーガと後奏曲 ト短調 |
クリスティアーン・テーウセン (Org) | |
ライル製オルガン使用。ベームは後期バロック音楽における重要なオルガン作曲家の一人であり、オルガニストとして活躍していたリューネブルクでは若きバッハに影響を与えたといわれている。 | ||
ペルト(1935-):ヨハネ受難曲 | ロバート・マクドナルド (B;イエス) マーク・アンダーソン (T;ピラト) アントニー・ピッツ指揮 トヌス・ペレグリヌス | |
24bit録音。「祈り」「癒し」といったキーワードでくくられることの多いペルトの音楽だが、ヒリアード・アンサンブルの名演で知られるこの曲もまた、全編が淡々とした祈りの音楽。 イギリスの聖歌隊出身者たちを中心としたこのディスクも、中世的な香りを漂わせて神秘的な空間を創造している。特製紙カバー付き。 | ||
作曲者不詳(14世紀初頭フランス): トゥルネのミサ(3声) 作曲者不詳(15世紀初頭イングランド): ルカ受難曲(3声) |
トヌス・ペレグリヌス | |
中世のポリフォニー宗教曲で、固有の構成やハーモニーを持つ、キリスト教典礼音楽の元祖的な存在。不思議な静けさを持つこの音楽は、古楽ファンに限らず多くのリスナーを獲得するであろう。 | ||
リルバーン(1915-2001):交響曲第1番/第2番/第3番 | ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
リルバーンはニュージーランドに生まれ、ヴォーン・ウィリアムズに師事した作曲家。 イギリス近代音楽やシベリウス作品などがお好きな方におすすめしたい作風で、海、自然、民謡などの要素を大切にした音楽。 | ||
シェン(1955-):管弦楽作品集 中国の夢/宋王朝の2つの詩/ 南京!南京!-琵琶と管弦楽のための哀歌 |
ジュリアナ・ゴンデック(S) 張強[チャン・チャン] (中国琵琶) サミュエル・ウォン指揮 香港po. | |
上海出身でアメリカ在住、シアトルso.の座付き作曲家をはじめとするキャリアを築いているシェン。タン・ドゥンに続く注目株であり、アジアと西洋音楽の融合を実現。 香港po.の音楽監督サミュエル・ウォンの指揮も、このディスクの価値を高めている。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):管弦楽名曲集 タリスの主題による幻想曲/ノーフォーク狂詩曲第1番/ 交響的印象「沼沢地方にて」/ 「グリーンスリーブズ」による幻想曲/合奏協奏曲 |
ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
イングランドの田園風景を想わせる、ヴォーン・ウィリアムズの代表的な管弦楽曲を網羅。日本のオケに何度も客演しているジャッドが、ダイナミックにスコアを再現。手兵オケの爽やかなサウンドも特徴のひとつ。 *SACD ヴァージョンの仕様;制作方式:DSDマスタリング。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch)、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド。映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
ウォルトン(1902-1983):バレエ音楽「審問」/午睡/ バレエ音楽「賢いおとめたち」 (バッハの作品によるバレエ音楽からの組曲) |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 イングリッシュ・ ノーザン・フィルハーモニア | |
2002年が生誕100年だったウォルトン。「審問」は近年、日本の吹奏楽シーンで有名になっている作品。指揮者ロイド=ジョーンズがウォルトンのオリジナル譜をあたり、信用度の高い録音を成し遂げた。 | ||
ウォルトン: オラトリオ「ベルシャザルの饗宴」 戴冠式行進曲「王冠」 戴冠式行進曲「宝玉と王のつえ」 |
クリストファー・パーヴズ(Br) ポール・ダニエル指揮 イングリッシュ・ ノーザン・フィルハーモニア ハダーズフィールド・ コーラル・ソサエティ リーズ・フィルハーモニックcho. ラウディバス サイモン・リンドレイ(Org) | |
旧約聖書のバビロン崩壊をモティーフに、映画を観ているようなストーリー 展開とスペクタクルなサウンドで人気の高いオラトリオ。イギリス王室のために書かれた2つの行進曲 は吹奏楽ファンにも大人気。特製紙カバー仕様。 | ||
トゥリーナ(1882-1949):ピアノ三重奏曲全集 第1番/第2番/円/ヘ短調(*) |
トリオ・アルボス | |
(*)世界初録音。スペインの作曲家による、フランス近代音楽の影響を大きく受けたピアノ・トリオ集。 マドリッドで結成されたグループが、世界初録音の曲も含めて抒情的に演奏。 | ||
セラ(1907-1957):管弦楽作品集 交響詩「Puigsoliu」(ブルトンス管弦楽編曲)/ 田舎の印象/管弦楽とピアノのための変奏曲(*)/ ロマンティカ/2つの交響的スケッチ |
エミリ・ブルガリャ(P;*) サルバドール・ ブルトンス指揮 バレスso. | |
全曲世界初録音。カタルーニャの風情を音楽に込めた民族楽派であり、絵葉書的な交響管弦楽曲を聴かせてくれるセラの音楽は、叙情的なカントリー風味が大きな特徴。 | ||
チャイコフスキー(1840-1893):バレエ「白鳥の湖」 | ドミトリー・ ヤブロンスキー指揮 ロシア国立so. | |
チェリストとして活躍した後、シモノフの弟子として指揮者の道を歩んだヤブロンスキーが、名門オケを指揮。ロシアン・バレエの香りを放つロマンティックな演奏で、 曲の配列はオリジナル版による。 | ||
シャイデマン(1595頃-1663): オルガン曲集 Vol.4 第1旋法によるマニフィカト ベネディカム・ドミノ(ラッススによる) われらの救い主なるイエス・キリスト(III) プレアンブルム ヘ長調/カンツォーナ ヘ長調 今ぞわれら聖霊に願いたてまつる プレアンブルム ニ短調 人は幸せに生きんとするや 主よ、われ汝により頼む(II) プレアンブルム ト短調 おお主よ、われら汝に感謝す 神のひとり子なる主キリスト(II) 聡明なる者の口より蜜が出ずる(ラッススによる) マニフィカト 第5旋法 |
ジュリア・ブラウン(Org) | |
オレゴン州、ユージーン、中央ルター派教会のブランボー製オルガン使用。オルガン・エンサイクロペディア・シリーズ。 北ドイツ・バロック特有の荘厳さ、そして落ち着いたたたずまいを持つシャイデマンの作品は、もっと評価されていいはず。心にしみ入るコラールを聴いていると、バッハより劣っているとは到底思えない。 | ||
日本のメロディー 城ヶ島の雨/五木の子守唄/南部牛追い歌/平城山/ゆりかご 荒上の月/この道/中国地方の子守唄/からたちの花 かやの木山の/あわて床屋/春の海/何となく/笛/砂山の 東海の/さらさらと/出船/初恋/ちんちん千鳥/おぼろ月夜 |
正木裕子(S) マルク・グローウェルス(Fl) イングリッド・ プロキュルール(Hp) ウラディーミル・ メンデルスゾーン(Va) | |
日本人にとっては懐かしさいっぱい、海外のリスナーにはトラディショナルな日本の歌として知られる唱歌や叙情的な旋律を集めたアルバム。 歌に加え、日本でも多くのCDでおなじみのグローウェルス他、みごとな雰囲気づくり。 | ||
F.X.ドゥシェク(1731-1799): シンフォニア ト長調(Altner G2)/ シンフォニア 変ホ長調(Altner Eb3)/ シンフォニア ヘ長調(AltnerF4) |
マリー=ルイーズ・ オシャッツ指揮 ヘリオス18 | |
18世紀交響曲シリーズの最新盤は、ボヘミア生まれで優雅な作風を駆使したドゥシェクのシンフォニア集。 女性指揮者オシャッツが自ら仲間と設立したアンサンブルと息のあった演奏を聴かせる、古典派音楽ファン必聴の一枚。 | ||
インペリアル・ファンファーレ サリエリ、モンテヴェルディ、ビーバー、リュリ、 M.A.シャルパンティエ、ゼレンカ、他の作品 |
レオンハルト・リーブ指揮 アート・オブ・ トランペット・ウィーン | |
吹奏楽および金管ファン必聴。宮廷などで演奏された高貴なファンファーレが次々に登場する70分。ウィーンに住む若手ソリストたち他を集めたアンサンブルが、 まろやかで優雅な趣がある演奏を聴かせる。 | ||
R.リーバーマン(1910-1999):管弦楽曲集 管弦楽のためのフリオーソ/ ガイギー・フェスティヴァル協奏曲(*)/ メデイア=モノローグ(カンタータ)(*)/ 交換(シンフォニー)/ ジャズバンドと交響管弦楽のための協奏曲 |
ギュンター・ ノイホルト指揮 ブレーメンpo. レイチェル・トーヴィ(S) アルフォンス・ グリーダー(Perc) シモン・ナバトフ(P) 北ドイツ放送ビッグ・バンド ダルムシュタット・ コンサート・クワイア | |
(*)世界初録音。12音技法を軸にした前衛的な手法、ジャズを軸にした娯楽音楽の要素。この2つを自在に操って独特の作風を確立したスイスの作曲家による、 代表的な作品集。一部ファンの間で人気のノイホルトが指揮をしていることにもご注目を。 | ||
キューバのギター音楽集 サイモン:ピーナッツ売り ロハス: グユン-エル・マエストロ/ユムリの入り江で/ フランシートとアルフォンシート/リジャム/ 母に捧げるグァヒーラ ファリーニャス:前奏曲/悲しい歌 A.ロドリゲス:歌/踊り グラマッチェス:小組曲 ブローウェル: 3つのキューバの民謡~ゆりかごの歌(子守歌)/ サパテオ/魔術師の瞳 ファリーニャス:悲しい歌 アングロ:キューバのヨルバの歌 |
マルコ・タマヨ(G) | |
クラシックの要素と民俗音楽の要素がバランス良く配合され、しかも独特の神秘が漂っているのがキューバ音楽の特徴。スター作曲家ブローウェルの作品や「ピーナッツ売り」 としておなじみの曲など、ラテン系音楽ファンにもおすすめ。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~ アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン) プロコフィエフ(1891-1953): ヴァイオリン・ソナタ第1番/ ヴァイオリン・ソナタ第2番/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ/5つのメロディ |
アンドレイ・ビエロフ(Vn) イーゴリ・チェトゥーエフ(P) | |
1999年度ヨーゼフ・ヨアヒム・コンクール第2位のヴァイオリニストと、1998年アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第1位のピアニストによる、 実に若々しいプロコフィエフ。 | ||
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.4 2つのコラール幻想曲 Op.40~ 第1番「暁の星のいと美しきかな」/ 12の小品 Op.59~ [第7番「キリエ」/第8番「グローリア」/ 第9番「ベネディクトゥス」]/ 序奏とパッサカリア Op.63/ 12の小品 Op.59~ [第10番「カプリッチョ」/第11番「メロディ」/ 第12番「テ・デウム」]/ 3つのコラール幻想曲 Op.52~ 第3番「ハレルヤ、ほむべき神はわが心の喜び」 |
ヨーゼフ・シュティル(Org) | |
ドイツ、トリーア大聖堂、1974年ヨハネス・クライス製オルガン使用。 バッハの後継者的な存在として高く評価されるレーガーだが、今回も壮大なコラール幻想曲をはじめ、多彩な音色を駆使した「12の小品」からの抜粋などを楽しめる。 | ||
サラザル(1639-1710):われらの聖母の晩課 | ジュゼプ・カブレ指揮 カピーリャ・ペニャフロリダ ミニストリレス・デ・マルシアス | |
スペイン・バロック期の作曲家で重要な存在とされながらも、名が知られないサラザル。当アルバムは彼の書いた詩篇やモテットなどを、単旋律聖歌や他の作曲家のオルガン曲などを組み合わせて「夕べの祈り」のために再構成したもの。女声による合唱の美しさも特徴。ラテン語およびスペイン語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ラフマニノフ:徹夜祷(晩祷) | オイゲン・アントニ(T) ライザ・パルム(S) エルヤ・ヴィッメリ(A) エーリク=オーロフ・ セーデルストレム指揮 フィンランド国立歌劇場cho. | |
合唱ファンに人気の高い作品だが、ロシア時代の最後期における充実した時期の曲であり、その深いハーモニーはもっと評価されるべき。約70名の歌手による重厚なサウンドが、ロシア帝国時代のロマンを蘇らせる。教会スラヴ語歌詞・英語対訳付き。 SACDヴァージョンの仕様:制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch/5.0ch)、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。 | ||
レブエルタス(1899-1940): センセマヤ/マヤ族の夜(リマントール編曲)/ ラ・コロネラ(モンカダによるオーケストレーション、 リマントール編曲) |
エンリケ・バリオス指揮 アグアスカリエンテスso. | |
メキシコを代表する作曲家の代表的な管弦楽曲を、純メキシコの演奏者たちが熱演。土着的な「センセマヤ」、映画音楽から組曲化された「マヤ族の夜」は、 中南米音楽ファンのマスト・アイテム。 | ||
ハチャトゥリアン: ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的狂詩曲 |
ミハエラ・マルティン(Vn) テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
オイストラフとコーガンという、旧ソ連を代表する2人のヴァイオリニストのために作曲された作品を、オイストラフやエネスコの孫弟子にあたるルーマニア生まれのヴァイオリニストが演奏。 民族的なリズムと旋律を持つ作品を抒情的に聴かせ、作品に新しい魅力を与えている。 | ||
究極の愛~テノール・オペラ・アリア集 ヴェルディ: 歌劇「運命の力」 (サンクトペテルブルク版、1862)~ 何という血を流し/ 歌劇「トロヴァトーレ」~ なんて光り輝いているのでしょう…… ああ、あなたこそ私の恋人 歌劇「オテロ」~ 象牙のように白い君が手を再び私に/ オテロの死「私を恐れることはない」/ 歌劇「仮面舞踏会」~ 彼女は多分もう会場に着いて グリンカ: 歌劇「イワン・スサーニン(皇帝に捧げた命)」~ 兄弟よ、吹雪の中に! R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」~ かたくなさでこの胸を固めて ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」~ われを見捨るな、ああ、復讐の望みよ アダン:歌劇「ロンジュモーの郵便屋」~ わが友よ、話を聞いて ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」~ 五月の美しい日のように プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」~ だれも寝てはならぬ |
ヤネス・ロトリチ(T) ヤロスラーヴァ・ ポベレズナ(S) ルスラン・タンスキー(T) ヨハネス・ヴィルトナー指揮 ウクライナ国立歌劇場so. キエフ室内cho. | |
スロヴェニアに生まれ、ウィーンやミラノをはじめとするヨーロッパ各地の歌劇場に登場しているロトリチ。独特の力強さがある彼の歌を堪能できる、 得意のヴェルディやプッチーニなどを選んだリサイタル盤。 | ||
シューベルト:弦楽四重奏曲全集 Vol.4 第8番/第1番/第4番 |
コダーイSQ | |
シンプルな対位法による美しさと爽快さを兼ね備えた初期の作品、そして「歌曲の年」に作曲され本格的な弦楽四重奏の追究に入っていく第8番を、 コダーイSQの正攻法とも言える演奏が作品の姿ありのままに再現。 | ||
おいらは町のなんでも屋~バリトンの名オペラ・アリア集 ロッシーニ:おいらは町のなんでも屋 ヴェルディ:君がほほえみ/似たり寄ったりか/ いやしい罰あたりの廷臣ども/プロヴァンスの海と陸/ ある晩カッシオが(夢の歌)/こら、小姓! モーツァルト:おいらは鳥刺し/伯爵様が踊るなら/ もう飛ぶまいぞ、この蝶々/こっちの勝ちだと!/ さあ、窓辺においで(ドンのセレナード)/ 酔いつぶれるまで(シャンパンのアリア)/恥じらわずに/ 女よ、君らは良く浮気する ビゼー:諸君の乾杯を喜んで受けよう(闘牛士の歌) マスカーニ:馬は勇んで蹄を鳴らし プッチーニ:三人の密偵と馬車一台で/おいくら? レオンカヴァッロ:ごめん下さい、皆さまがた |
ロベルト・セルヴィール、 ゲオルク・ティヒ、 ボー・スコウフス、 ロベルト・フロンターリ、他(Br) | |
既発売のオペラ全曲盤からバリトン歌手の歌う有名アリアをセレクト。スコウフスをはじめとする名歌手たちが歌う全曲盤への「音のカタログ」としても使える。 | ||
チャイコフスキー: イタリア奇想曲 幻想的序曲「ロメオとジュリエット」 劇付随音楽「雪娘」~ スコモローフ(芸人)たちの踊り スラヴ行進曲/大序曲「1812年」 |
テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
ナクソスにおける数多くのロシア音楽を演奏し、独特のロマンティシズムを持った名演を聴かせているコンビが、ついにチャイコフスキーの名曲集に挑戦。 選曲・演奏ともに万人向けであり、ロシアン・ロマンを色濃く出した演奏は「本場もの」と呼ぶにふさわしい。 | ||
ムソルグスキー: 交響詩「はげ山の一夜」 (リムスキー=コルサコフ版) 歌劇「ソロチンツィの定期市」~ゴパーク 歌劇「ホヴァーンシチナ」~ ゴリーツィン公の追放 交響詩「はげ山の一夜」(オリジナル版) 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲) |
テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
定番の「展覧会の絵」を中心に、「はげ山の一夜」は一般的なリムスキー=コルサコフ版と、よりバーバリズムあふれる原典版を同時収録。重量級で野趣のある演奏により 「ロシアの作曲家ムソルグスキー」のリアルな姿を伝える激演。 | ||
ブルックナー: 交響曲第3番(1877年第2稿) 同~アダージョ(1876年) 交響曲第3番(1889年第3稿) |
ヨハネス・ヴィルトナー指揮 ウェストファリア・ニューpo. | |
全ヴァージョン完全全集という偉業の道半ばにして倒れたティントナーの後を受け継ぎ、すでに第9番の補筆完成版(8.555933/4)でナクソスに登場した演奏者による第3番 「ワーグナー交響曲」の2ヴァージョンを、一気に収録。ティントナーは1873年第1稿:ノヴァーク版を録音しており(8.553454)、今回のリリースは「第2稿および1876年稿のアダージョ楽章」と、 もっとも頻繁に演奏される「第3稿」。これでようやく、この曲の全貌が音で把握できるようになった。演奏も見事であり、ティントナーのプロジェクトを受け継ぐにふさわしい素晴らしい出来ばえとなっている。 | ||
シューベルト(1797-1828): 4手のためのピアノ作品集 Vol.4 序奏、創作主題による4つの変奏曲と終曲 Op.82 No.2 D.968A(D.603)/ ロンド イ長調 Op.107 D.951/ アレグロ イ短調「人生の嵐」Op.144 D.947/ フランスのモティーフによるディヴェルティメント ホ短調 D.823~第2番;アンダンティーノと変奏曲 (フランスの主題による)/ 幻想曲 ヘ短調 Op.103 D.940 |
リコ・グルダ、 クリストファー・ ヒンターフーバー(P) | |
「グルダの息子」として名を挙げたリコも、このところ録音も増えてきてその個性を知ることができるようになった。ウィーンで勉強したヒンターフーバーと共に、シューベルトの作品を丁寧に聴かせてくれる。D.940の幻想曲は、Vol.3にも演奏者違いで収録。 Vol.1:8.550555、Vol.2:8.553441、Vol.3:8.554513、Vol.4:8.555930、Vol.5:8.570354。 | ||
ブリス(1891-1975):室内楽曲集 Vol.2 ピアノ四重奏曲/ ヴィオラとピアノのためのソナタ/ オーボエ五重奏曲 |
マッジーニ四重奏団 ニコラス・ダニエル(Ob) ピーター・ドノホー、 ジュリアン・ロルトン(P) | |
正統派の英国ロマン派音楽である「ピアノ四重奏曲」、名手ターティスが初演した「ヴィオラ・ソナタ」などを、ナクソスの英国室内楽担当、マッジーニQ他が好演。 | ||
ブルックナー:交響曲第9番 [第1楽章-第3楽章;ノヴァーク版/ 第4楽章;サマーレ、フィリップス、 マッツーカ、コールスによる演奏用版 (1991年初演/1992年出版/1996年校訂)] |
ヨハネス・ヴィルトナー指揮 ウェストフェリア・ニューpo. | |
1985年にニコラ・サマーレとジュゼッペ・マッツーカが演奏可能な再構築版作成を提唱し、ブルックナー研究においてノヴァークの任を受けた音楽学者ジョン・A.フィリップスらも加わって完成させたフィナーレの完成版を収録。同版を使用した録音にはアイヒホルン盤などもあるが、この録音は SonArte Musikproduktion からリリースされていた音源の再発売。ライナーノートは版の編集に加わったベンジャミン=グンナー・コールスが執筆。 | ||
永遠の愛~ドイツのリュート伴奏歌曲集 フォイクトレンダー:良き友、良き食事、良き酒 ベルンハルト:真実の夢 アルベルト:彼らはそんなにも愛していたから ゼッレ:フィリ、あなたは残酷な人 クレムベルク:ああ、私は恋をして隠さねばならない フォイクトレンダー:この男は決して恋人を幸せにできない ハンマーシュミット:どのように彼は口づけを ベルンハルト:別離は痛みを伴う ハンマーシュミット:ヴィーナスよ、去って デデキント:真の美徳と虚栄の間の闘い ナウヴァッハ:ああ、恋人よ、急ごう フォイクトレンダー:偽善、猫かぶり、欺きについて クレムベルク:夢の中で恋している シュティーラー:皆に何が起こったのか デデキント:あなたの素敵な頬は彼を虜に ゼッレ:こだまよ、お前はまことの反響 ジーベンハール:人知を超えた天の美しさについて フォイクトレンダー:彼は自分のご婦人を、とりわけ称える デデキント:別離は孤独な夜につながり ゼッレ:私に話して、親愛なるこだまよ |
マルティン・フンメル(Br) カール=エルンスト・ シュレーダー(リュート) | |
歌い上げるというより「語り歌う」と表するのが近いルネサンス時代のリュート歌曲。ヤーコプスやシュライアーに師事したバリトンと、 アンドレアス・ショルらとの共演も多いリュート奏者が表情豊かに聴かせる。 | ||
ルイ・クープラン(1626頃-1661): チェンバロ作品選集 5つの小品 ニ調/ 前奏曲(トッカーデ)イ短調 (フローベルガーによる)/ 前奏曲ヘ長調/ ド・ブランクロシュ氏のトンボー ヘ長調/ 5つの小品ト短調/6つの小品ハ調/ 前奏曲イ長調/パヴァーヌ嬰ヘ短調/ 前奏曲(トッカーデ)ニ短調/ 前奏曲ト長調/ガイヤルド ト長調 |
グレン・ウィルソン(Cemb) | |
レオンハルト門下でダス・アルテ・ヴェルクなどへの録音も多いウィルソン。平和的な慈愛に満ちた「トンボー」他、甥フランソワに比べて落ち着いた渋目の作風が特徴。 | ||
ヴィヴァルディ:協奏曲全集シリーズ ファゴット協奏曲全集 Vol.1 ハ長調 P.57 RV.476/ヘ長調 P.298 RV.487 ハ長調 P.50i RV.471/イ短調 P.70 RV.498 ハ短調 P.432 RV.480/変ロ長調 P.387 RV.503 ト長調 P.131 RV.493 |
タマーシュ・ベンコーチ(Fg) ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
1998年から2003年までブダペスト祝祭管弦楽団の首席を務めていたベンコーチが、当時は珍しかったであろうファゴットのための協奏曲を表情豊かに演奏している。 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741): ファゴット協奏曲全集 Vol.2 (ヴィヴァルディ協奏曲全集シリーズ) ファゴット協奏曲P.304 RV.486/ ファゴット協奏曲P.56 RV.475/ ファゴット協奏曲「夜」P.401 RV.501/ ファゴット協奏曲P.299 RV.488/ ファゴット協奏曲P.386 RV.504/ ファゴット協奏曲P.48 RV.467 |
タマーシュ・ベンコーチ(Fg) ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
Vol.1:8.555937。The Vivaldi Collection なかなか人気のでないファゴット協奏曲だが、名作「夜」を皮切りに入門するのも一手。ハンガリーの音楽家たち(ソロのベンコーチはブダペスト祝祭管の首席を務めた名手)による、落ち着いた味わいの演奏。 | ||
モーツァルト:管弦楽のためのセレナード集 ディヴェルティメント K.Anh.227/ ディヴェルティメント第12番 K.252/ ディヴェルティメント第13番 K.253/ セレナード第12番「夜曲」 |
オスロ・フィルハーモニー・ ウィンド・ソロイスツ | |
ヤンソンスやプレヴィンを指揮者に迎えて実力を示すノルウェーのオーケストラからのピックアップ・メンバーによるアンサンブルのモーツァルト。 よく歌う演奏と清潔感のあるハーモニーが特徴。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975): バレエ組曲「ボルト」/ジャズ組曲第1番/ ジャズ組曲第2番/タヒチ・トロット |
ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 ロシア国立so. | |
録音:2001年10月、モスクワ国立放送局内スタジオ。 浅からぬショスタコーヴィチとジャズ(フォックストロット、タンゴなども含む)の関係を一望できる1枚。キューブリック最後の映画「アイズ・ワイド・シャット」でも流れた「組曲第2番」のセカンド・ワルツ、陽気なバレエ「ボルト」、ハワイアン・ギターも登場する「組曲第1番」、有名な「二人でお茶を」(タヒチ・トロット)など楽しさ満載。 *SACD ヴァqージョンの仕様;制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch/5.0ch)、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド。録音:サラウンド・サウンド、48kHz、24ビット。[映像:P.オソロドコフ作「ファウンドリー・ワーカーズ」(1930年代)、 A.シェフチェンコ作「ジャズ」(1935年)、ボリス・グリゴーリエフ作「フセヴォロド・メイエルホリドのポートレート」(1916年)、 オリガ・ローザノワ作「ピンク・フラワーズ」(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
ホフマイスター(1754-1812): 弦楽四重奏曲Op.14 No.1-3 |
アヴィヴSQ | |
新進演奏家リサイタル・シリーズ。 1997年に結成され、1999年メルボルン国際室内楽コンクール第1位優勝、故スターンやエマーソンSQ、ジュリアードSQらの薫陶を受けた注目の若手グループによる、はつらつとした演奏。明快で伸び伸びと歌うアンサンブルは弦楽四重奏ファンの期待を満足させるであろう。 | ||
バックス(1883-1953): 弦楽四重奏曲第3番/ 弦楽五重奏のための叙情的間奏曲/ アダージョ・マ・ノン・トロッポ/ 弦楽四重奏曲ホ長調~ キャサリーン・ニ・フーリアン |
マッジーニSQ ガーフィールド・ ジャクソン(Va) | |
アイルランドの影響を受けたイギリス人作曲家バックスの室内楽は、全編が幻想的なメロディとハーモニーにあふれている。イエーツの詩に影響を受けた作品とあわせ、印象派音楽ファンにもおすすめ。 | ||
フランス・フルート名曲集 ドンジョン:オフェルトリウム ジュナン:ヴェニスの謝肉祭 ゴダール:3つの小品の組曲~ [第1番「アレグレット」/第2番「牧歌」] マベルへのセレナード/伝説的牧歌 ゴベール:ギリシア風ディヴェルティメント (2つのフルートとハープのための) ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼時」~ 若いイスラエル人たちによる 2つのフルートとハープのための三重奏曲 グノー:小交響曲 |
マルク・グローウェルス(Fl) ユリス・ワーテルロー指揮 ワーテルローco. クラウディ・アリマニー(Fl) アニー・ラヴォワジェ(Hp) | |
フルート・コレクション・シリーズ。ベルギーのフルート奏者グローウェルスは、かつて自らのレーベルを持ち、現在はナクソスの中心的なアーティストに。 19-20世紀にかけてのフランス音楽はフルート作品の宝庫で、彼の明るい音色にピッタリ。 | ||
トゥリーナ(1882-1949): セビリャ交響曲/交響詩「幻想舞曲集」/ リズム(舞踊幻想曲)/交響詩「ロシーオの行列」 |
マックス・ ブラガド・ダルマン指揮 カスティーリャ&レオンso. | |
トゥリーナの有名な管弦楽作品が、これ1枚で入手できるというお得盤。ドビュッシーやラヴェルなどにも影響を受けた作風は、ファリャと並ぶスペイン近代音楽屈指の存在であり、 もっと聴かれてよい作曲家と言えるだろう。 | ||
グラナドス(1867-1916)/ラファエル・フェラール編曲: スペイン舞曲集(管弦楽版) |
サルバドール・ブルトンス指揮 バルセロナso. カタルーニャ国立o. | |
「アンダルーサ」「オリエンタル」などがギター編曲版で親しまれているピアノ曲集を、作曲家・指揮者であるフェラールが色彩的にオーケストレーション。バルセロナ生まれでロス=マルバ門下の若手指揮者が情熱的に描き出す。 | ||
サルスエラ(スペインのオペレッタ)~ 前奏曲と合唱曲集 チャピ: 「歩兵の鼓手」前奏曲/ 「怒り狂った王様」~第16番「博士たちの合唱」 バルビエリ: 「ラバピエスの小さな理髪師」~貴き仕立屋組合 ヒメーネス: 「ルイス・アロンソの舞踏会」~間奏曲/ 「ルイス・アロンソの結婚式」~間奏曲 チュエカ: 「水、カルメラ、焼酎」~前奏曲/ 「白いチョッキ」~第5番「セギディーリャ」/ 「洗礼式」前奏曲 ビベス:「ボヘミアン」~間奏曲 カバレロ:「アフリカの二人組」~怒り狂った行進 ルーナ:「ユダヤの子供」~前奏曲 スゥートーロ&ベルト: 「口づけの伝説」間奏曲/ 「ぶどうづるの茂み」~恋する者たちの輪舞 グリーディ:「エル・カセリオ」~第2幕前奏曲 ソロサバル「ドン・マノリート」~マドリッド万歳 |
マリア・ホセ・ スアレス(パロマ) マリア・ヘスス・ プリエト(ソリスト) セサル・アセンシ(Tp) ミゲル・ロア指揮 マドリッド市立o.&cho. | |
スペインの伝統的なオペレッタであるサルスエラ。といっても民俗音楽的なものではなく、ウィーンのシュトラウス・ファミリーやロッシーニのオペレッタなどと同じ系統の雰囲気。 聴いていて楽しくなれる一枚。 | ||
ロースソーン(1905-1971): ピアノ協奏曲第1番/ コンスタント・ランバートの主題による即興曲/ ピアノ協奏曲第2番 |
ピーター・ドノホー(P) 湯浅卓雄指揮 アルスターo. | |
ナクソスが発掘している20世紀イギリスの硬派な作曲家ロースソーン。バルトークの攻撃的な性格や中期ストラヴィンスキー風の作風を持ち、協奏曲第2番ではプロコフィエフ風の叙情も加わる。 | ||
バロック・ヴァイオリン名曲集 ヴィターリ/F.ダーヴィド編曲: シャコンヌ ト短調 タルティーニ:ソナタ「悪魔のトリル」 コレッリ:ラ・フォリア バッハ/A.ヴィルヘルミ編曲:G線上のアリア バッハ:無伴奏パルティータ第3番 BWV.1006 より [前奏曲/ガヴォットとロンド] ヘンデル:15の独奏ソナタ Op.1~第13番 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ Op.2 No.2 |
ビン・ファン(Vn) キム・ヒュン=スン(P) | |
パガニーニ・コンクール(1994)で優勝し、数々のコンクールでヴェンゲーロフらと争うなどキャリアを積んでいる中国人女流アーティストのビン・ファンが、 バロック音楽におけるヴァイオリンの名曲を演奏。バロック入門にも最適の選曲。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999): 管弦楽作品全集 Vol.6 カスタネットとタンブリン/ 2つのスペイン舞曲/ 交響詩「青いゆりのために」/ 3つの伝統的舞曲のエア/ 交響詩「遥かなるかなたを訪ねて」 |
マックス・ ブラガド・ダルマン指揮 カスティーリャ・イ・レオンso. ルセロ・テーナ(カスタネット) | |
Vol.1:8.555844、Vol.2:8.555841、Vol.3:8.555840、Vol.4:8.557101、Vol.5:8.555842。 純粋な管弦楽曲を集めた1枚。中世伝説を音楽化した「青いゆりのために」やスペインの伝統舞曲など、スペイン・ローカルの民族主義音楽を知る上で最適の選曲。民謡風の旋律も魅力的。 | ||
シュポア(1784-1859):弦楽五重奏曲全集 Vol.1 第1番/第2番 |
ダニュビウスSQ シャーンドル・パップ(Va) | |
MARCO POLO 8.223597からの移行商品。全3枚(6曲)の第1弾は、ハイドンとモーツァルトに関係の深い2曲。特にモーツァルトの弦楽五重奏曲集お手本に書かれたようで、随所に類似点が見られる。 | ||
シュポア(1784-1859):弦楽五重奏曲全集 Vol.2 [第3番/第4番] |
新ハイドンSQ(ブダペスト) シャーンドル・パップ(Va) | |
MARCO POLO 8.223599からの移行再発売。ベートーヴェン時代の異才として、主に室内楽作品の評価が上向きなシュポア。センチメンタリズムが漂う第3番、 家族などを失って悲嘆に暮れた時代の第4番はシュポア初体験者にも最適。Vol.1: 8.555965/Vol.3:8.555967。 | ||
シュポア(1784-1859):弦楽五重奏曲全集 Vol.3 弦楽五重奏曲第5番/弦楽四重奏曲第6番 |
新ハイドンSQ(ブダペスト) シャーンドル・パップ(Va) | |
MARCO POLO 8.223598からの移行商品。娘の死に際して悲しみを音楽に託した第5番、オペラへの布石となった第6番のカップリングで、シュポア芸術の真骨頂に触れることができる。 | ||
シュポア(1784-1859):弦楽五重奏曲全集 Vol.4 弦楽五重奏曲第7番(1850) 弦楽六重奏曲 ポプリ |
新ハイドンSQ アティラ・ファルヴァイ(Vn) シャーンドル・パップ(Va) タマーシュ・ヴァルガ(Vc) | |
MARCO POLO 8.223600からの移行再発売。弦楽五重奏曲全集シリーズの完結には、シューベルトやシューマンを思わせるロマン派の中軸作品第7番と、同時期のおだやかで美しい弦楽六重奏曲、ロシアの歌をモティーフにメドレー化した「ポプリ」を収録。シュポア入門としても最適の一枚。 | ||
オネゲル(1892-1955): 交響曲第3番「典礼風」/ 交響的運動第2番「ラグビー」/交響的運動第3番/ 交響的運動第1番「パシフィック231」/夏の牧歌 |
湯浅卓雄指揮 ニュージーランドso. | |
イギリスを中心に活躍する湯浅が、日本への来演も多いジェイムズ・ジャッドが音楽監督を務めるニュージーランド響に客演。オネゲルの緻密なソノリティを生かした演奏、そして「交響的運動」3曲などが一枚で聴けるという選曲も魅力。芥川也寸志と同時期のセッション、湯浅会心の出来。 | ||
フルートと管弦楽のための オペラティック・ファンタジー フォブス:モーツァルトの「魔笛」による幻想曲 グレトリ:フルート協奏曲 ハ長調 ショパン: ロッシーニの「シンデレラ」の主題による変奏曲 ボルン:ビゼーの「カルメン」による華麗なる幻想曲 ロッシーニ:6つの四重奏のソナタ~第4番 グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」~ 精霊の踊り |
マルク・グローウェルス(Fl) ジョルジュ・デュモルティエ指揮 ワロニー王立co. | |
フルート・コレクション・シリーズ。同時発売の8.555954と並び、グローウェルスの明るい音色とテクニックでヴィルトゥオーゾ作品を堪能する一枚。フルート学習者のお手本にも最適。 以前カメタータ・トウキョウから発売されていた音源と同一。 | ||
ロマンティック・フルート協奏曲集 モシェレス:フルートとオーボエのための協奏曲 ドニゼッティ:コンチェルティーノ ムーケ:組曲「パンの笛」~パンと鳥たち サン=サーンス:タランテッラ フォーレ:子守歌/コンクールの小品/ シチリアーナ/幻想曲 ラヴェル:ハバネラ形式の小品 ダマレ:白つぐみ |
マルク・グローウェルス (Fl/ピッコロ) アンドレ・ ヴァンデルノート指揮 ベルギー放送so. ヨリス・ファン・ デン・ハウヴェ(Ob) ギー・ ヴァンデルボート(Cl) | |
名手グローウェルスの豊かな音色を、フランスやベルギーの音楽で味わえるリサイタル盤。ハウヴェをパートナーに迎えたモシェレス、 グローウェルス自身が発見したダマレなど盛りだくさん。別レーベルでリリースされていた音源の再発売で、ヴァンデルノートの参加がマニアには嬉しい。 | ||
アルペンホルンのための協奏曲集 L.モーツァルト(1719-1787): アルペンホルンと弦楽のための田園風シンフォニア デトワイラー(1907-1994):アルペンホルン協奏曲/ アルペンホルン、ピッコロと管弦楽のための「自然との対話」 ファルカス(1905-2000): アルペンホルンと弦楽のための田園風 |
ヨジェフ・モルナル(アルペンHr) ミロスラフ・クラル(Fl) ウルス・シュナイダー指揮 カペラ・イストロポリターナ スロヴァキアpo. | |
MARCO POLO 8.223101からの移行再発売。スイスの代表的な楽器であるアルペンホルンのため、モーツァルトの父と20世紀の作曲家たちが書いた協奏曲集。 | ||
ルビンシテイン(1829-1894):交響曲集 Vol.4 交響曲第4番「劇的」 |
ロベルト・スタンコフスキー指揮 スロヴァキア国立コシツェpo. | |
Marco Polo 8.223319からの移行商品。約66分を要する大作だが、ロシア的というよりドイツ・ロマン派の重厚さを全編に感じとることができる作品。 ただしフィナーレはチャイコフスキーを思わせる。 | ||
ブルッフ: ロシアの主題による組曲/交響曲第3番 |
マンフレッド・ ホーネック指揮 ハンガリー国立so. | |
MARCO POLO 8.223104からの移行再発売。ヴァイオリン協奏曲第1番で有名なブルッフの、ドイツ・ロマン派作曲家としてのすばらしさを証明する交響曲が圧巻。 ウィーン・フィル出身の指揮者ホーネックのバトンによるシブい名演。ドイツ・ロマン派音楽ファン必聴。 | ||
マスネ(1842-1912):管弦楽組曲集 歌劇「エスクラルモンド」組曲/組曲第1番/ 歌劇「シンデレラ」組曲 |
ケネス・ジーン指揮 香港po. | |
Marco Polo 8.223354からの移行商品。「絵のような風景」が有名なマスネの管弦楽曲だが、ワーグナーやチャイコフスキーを思わせるロマンと、 フランス音楽らしいカラフルさが調和した作風でかなり魅力的。 | ||
ブクステフーデ(1637頃-1707): オルガン作品集 Vol.3 前奏曲 嬰ヘ短調 BuxWV.146 われらの主キリスト、ヨルダン川に来たれり BuxWV.180 かくも喜びに満てる日 BuxWV.182 シャコンヌ ハ短調 BuxWV.159 われらが神はかたき砦 BuxWV.184 主よ、御言葉もてわれらを守りたまえ BuxWV.185 テ・デウム BuxWV.218 アダムの罪によりすべては失われぬ BuxWV.183 パッサカリア ニ短調 BuxWV.161 救いはわれらに来たれり BuxWV.186 前奏曲 ホ短調 BuxWV.142 |
ヴォルフガング・ リュプサム(Org) | |
オレゴン州ユージーン、中央ルター派教会のブランボー製オルガン使用。Vol.1:8.554543/Vol.2:8.555775。 | ||
バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲第1番-第6番/ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番~シャコンヌ (ルディン編曲) |
アレクサンドル・ルディン(Vc) | |
1960年にモスクワで生まれた奏者によるスタンダード名曲。1740年モンタグナーナ製の楽器を使った演奏だが、第6番のみ5弦の現代楽器を使用。自身の編曲によるシャコンヌも聴きもの。 | ||
ルトスワフスキ(1913-1994): 20のポーランドのクリスマス・キャロル集) (ソプラノ、女声合唱と管弦楽のための;1946) [羊飼いのもとに天使が来た/さあ、お祝いしよう/ われらのキリストがお生まれになった時/深夜12時過ぎに/ 神がお生まれになった/われらの愛しいひと/ベツレヘムへ急げ/ 飼い葉桶の中に/イエス様は眠る/われらは羊飼い/ お休み、イエス様/さあ、この日こそ/イエス様は可愛い花/ おや、おや、羊飼いたちよ、そこにいたのか/ この幼子をどうしよう/さあ、さあ、美しいマリア様/ 今日はわれらが主の誕生日/羊飼いたちよ、教えておくれ/ 幼く、とても小さい/聖なる淑女マリア様(世界を彷徨って)] ラクリモーサ(ソプラノ、合唱と管弦楽のための;1937) 5つの歌(カジミシュ・イワコヴィッツの詩による、 女声と30の独奏楽器のための;1957) |
オルガ・パシェチニク(S) ヤドヴィガ・ラッペ(A) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送カトヴィツェso. ポーランド放送クラクフcho. (ヴオジミエシ・シエデリック 合唱指揮) | |
前衛的作風のルトスワフスキの、こんなにも親しみやすい作品は他にないかもしれない。「ラクリモーサ」は構想中だった「レクイエム」のために作曲された。ポーランド語歌詞、全曲英語対訳は http://www.naxos.com/libretti/20carols.htm にアクセスしてPDFファイルをダウンロード。 | ||
イザイ(1858-1931): 無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27(全6曲) |
イリヤ・カーラー(Vn) | |
パガニーニ、ショスタコーヴィチ、ブラームスなど、ナクソスで冴えわたったテクニックを聴かせるカーラー。ティボーやシゲティ、クライスラーらに献呈されたソナタ集をしっかり、 みっちりと聴かせてくれる。 | ||
シューベルト作品のピアノ編曲集 シューベルト/ ゴドフスキー編曲:「冬の旅」~おやすみ リスト編曲:「冬の旅」~菩提樹/あらしの朝/村で プロコフィエフ編曲:ワルツ集 ゴドフスキー編曲: 「美しい水車小屋の娘」~朝の挨拶 リスト編曲:魔王 ブゾーニ編曲:序曲 ニ長調 ゴドフスキー編曲:パッサカリア (「未完成交響曲」の最初の8小節を基に) |
アンティ・シーララ(P) | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ。2000年の「ロンドン国際ピアノ・コンクール」を征したフィンランドの若き天才が、他の作曲家のアレンジによるシューベルト作品を演奏。 特にゴドウスキーの「パッサカリア」は、ピアニストのテクニックを披露するのに最適の、演奏時間約20分の作品。 | ||
バルトーク(1881-1945):ピアノ作品全集 Vol.4 子供のために(1943年改訂版) |
イェネ・ヤンドー(P) | |
ハンガリー音楽のすべてを知るピアニストであり、教育者でもあるヤンドーの演奏は、リスナーにとっても学習者にとっても信頼度が高く、最高のお手本となりうるもの。廉価ゆえにピアノ教室などにもおすすめできるCD。Vol.1(8.554717)、Vol.2(8.554718)、Vol.3(8.555329)。 | ||
ストラヴィンスキー: バレエ「火の鳥」(ピアノ編曲版) |
イディル・ビレット(P) | |
作曲者自身がピアノ・ソロ用に書き替えた版。かなりのテクニックを必要とするが、ショパンやラフマニノフなどで冴えわたった技巧を聴かせるビレットが、見事に演奏している。 | ||
ザ・ベスト・オブ・ガーシュウィン キューバ序曲/ピアノ協奏曲~第2楽章/ポーギーとベス/ 3つの前奏曲/ガール・クレージー/ 誰も奪えぬこの思い/ラプソディ・イン・ブルー |
リチャード・ハイマン指揮so. 他 | |
既発売CDからセレクトしたベスト盤。 | ||
ザ・ベスト・オブ・ルトスワフスキ ルトスワフスキ(1913-1994): 交響的変奏曲/弦楽のための序曲/小組曲~歌 管弦楽のための協奏曲~第1&2曲/葬送曲~エピローグ ベネツィアの遊び~パート3&4 チェロ協奏曲~カンティレーナ&フィナーレ パガニーニの主題による変奏曲/チェーン II~Ad libitum ピアノ協奏曲~第4楽章 |
アンジェイ・バウア(Vc) ベルント・グレムザー(P) クシシトフ・バコフスキー(Vn) ピョートル・パレチニー(P) アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso. | |
ポーランドの作曲家ルトスワフスキの既発売ディスクから聴きどころを選んだ、入門編とも言える一枚。 | ||
ザ・ベスト・オブ・バルトーク ルーマニア民族舞曲/ヴァイオリン協奏曲第2番 ~第2楽章/ アレグロ・バルバロ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ~第3楽章/ 管弦楽のための協奏曲~第4&5楽章 ピアノ協奏曲第3番~第2楽章/コントラスツ~第1曲/ ヴィオラ協奏曲(ピーター・バルトークとパウル・ ノイバウアーによる改訂版)~第2&3楽章 44のニ重奏曲~第4編第1曲/ 弦楽器、打楽器とチェレスタの音楽~第4楽章 |
ジェルジ・パウク アレクサンダー・ラハバリ ヤーノシュ・コヴァーチ 他 | |
シネマ・クラシックス 2003 『8Mile』; リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 『アバウト・シュミット』; サティ:グノシエンヌ第4番 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』; ハイドン:ピアノ協奏曲第11番第2楽章 『ネメシスS.T.X』; モンポウ:歌と踊り 第6巻 『28日後・・・』; グノー/バッハ:アヴェ・マリア 『容疑者』;ショパン:前奏曲第15番「雨だれ」 『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』; ヨハン・シュトラウスII:ウィーン気質 『トゥームレイダー』; バッハ:ピアノ協奏曲第5番~第2楽章 『アイ・スパイ』; ブラームス: ハンガリー舞曲第5番(シュメリング編曲) 『K-19』; ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第14番「月光」~第1楽章 『トータル・フィアーズ』; プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」~ だれも寝てはならぬ 『戦場のピアニスト』; ショパン:バラード第1番 『SWEET SIXTEEN』; モーツァルト: 歌劇「魔笛」~夜の女王のアリア 「地獄の復讐がわが心に煮えかかる」 『ビューティフル・マインド』; モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 「トルコ行進曲付き」~第1楽章 |
様々な演奏家 | |
ヒット・シリーズ。今回も最新映画、話題の映画の中で流れるクラシック音楽を集めている。 | ||
シネマ・クラシックス 21 「グリーンフィンガーズ」、「アザーズ」、 「耳に残るは君の歌声」、「ラットレース」、 「リトル・ダンサー」、「コレリ大尉のマンドリン」、 「ポワゾン」、「シモーヌ」、「ハウス・オブ・マース」、 「ふたりの男とひとりの女」、「トリプルX」、 「ハンニバル」、「オーシャンズ 11」、 「ブリジット・ジョーンズの日記」、 「マイノリティ・リポート」の各映画に登場する クラシック音楽集 |
さまざまな演奏家 | |
ナクソスの隠れたヒット・シリーズ。既発売音源編集盤。 | ||
内省と瞑想の名曲集~リフレクション&メディテーション「グローリア」 ヴィヴァルディ、タリス、パレストリーナ、ヘンデル、J.S.バッハ、モーツァルト/他の作品(全19曲) | ||
聴きながら心を落ち着かせ、瞑想できるような音楽を集めたコンピレーション。賛美の曲「グローリア」の中から名作を。 | ||
内省と瞑想の名曲集~リフレクション&メディテーション「サンクトゥス」 マショー、タリス、シャルパンティエ、J.S.バッハ、モーツァルト、ヴェルディ/他の作品(全17曲) | ||
聴きながら心を落ち着かせ、瞑想できるような音楽を集めたコンピレーション。感謝の曲「サンクトゥス」の中から、心に残る作品を。 | ||
内省と瞑想の名曲集~キリエ フォーレ、ハイドン、バッハ、パレストリーナ、ラッスス、 J.C.バッハ、ヴィラールト、ジョフロワ、 オケゲム、ガスコーニュ、シャルパンティエの作品 |
さまざまな演奏家 | |
内省と瞑想の名曲集~クレド ハイドン、モーツァルト、パッヘルベル、タリス、 ヴィラールト、パレストリーナ、ラッスス、 オケゲム、マガルハース、トムキンズの作品 |
さまざまな演奏家 | |
内省と瞑想の名曲集~サルヴェ・レジナ ヘンデル、ガブリエリ、シャルパンティエ、ジョフロワ、リュリ、 タリス、ヴィヴァルディ、アラミレ、オケゲムの作品 |
さまざまな演奏家 | |
内省と瞑想の名曲集- リフレクション&メディテーション~マニフィカト モーツァルト、ハウエルズ、ジェフロワ、ラインベルガー、 ヴィラールト、トムキンズ、メールロの作品 |
さまざまな演奏家 | |
既発売の音源より編集。 | ||
内省と瞑想の名曲集- リフレクション&メディテーション~ディクシット・ドミヌス モーツァルト、ヘンデル、トムキンズ、ベネヴォリ、 パッヘルベル、ヴィクトリア、ヴィヴァルディの作品 |
さまざまな演奏家 | |
既発売の音源より編集。 | ||
内省と瞑想の名曲集- リフレクション&メディテーション~ミゼレーレ アレグリ、リュリ、ムートン、ベネヴォリ、トロシロー、 M=A.シャルパンティエの作品 |
さまざまな演奏家 | |
既発売の音源より編集。 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~Sci-Fi[サイエンス・フィクション] 「2001年宇宙の旅」「スター・ウォーズ」「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」「エイリアン」 「フィフス・エレメント」「スター・トレック」「スター・トレック4 故郷への長い道」 「スター・トレック~叛乱~」「ロスト・ワールド(ジュラシック・パーク2)」「ある日どこかで」 「ローラーボール」に使用されたクラシック音楽集 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~Adventure[アドヴェンチャー] 「レイダース 失われたアーク〈聖櫃〉」「007 私を愛したスパイ」「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」 「007 リビング・デイライツ」「007 ゴールドフィンガー」「バットマン」「ダイ・ハード 2」 「スーパーマン」「トゥルーライズ」に使用されたクラシック音楽集 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~Epics[叙事詩] 「エクスカリバー」「バリー・リンドン」「炎のランナー」「リチャード三世」「ヘンリー五世」 「エリザベス」「グレイストーク 類人猿の王者ターザンの伝説」に使用されたクラシック音楽集 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~Romance[ロマンス] 「愛と宿命の泉」「眺めのいい部屋」「フランス軍中尉の女」「ドクトル・ジバゴ」 「愛と悲しみの果て」「熱砂の日」「ある貴婦人の肖像」に使用されたクラシック音楽集 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~Love[ラヴ] 「タイタニック」「イングリッシュ・ペイシェント」「奇跡の海」「危険な関係」「風と共に去りぬ」 「みじかくも美しく燃え」「ロミオ&ジュリエット」「ベニスに死す」「モナリザ」に使用されたクラシック音楽集 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~Divas[ディーヴァ] 「ピアノ・レッスン」「アマデウス」「愛を弾く女」「カストラート」 「ヒラリー&ジャッキー」「ディーバ」「シャイン」に使用されたクラシック音楽集 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~Drama[ドラマ] 「シンドラーのリスト」「ライフ・イズ・ビューティフル」「トゥルーマン・ショー」 「禁じられた遊び」「ミーティング・ヴィーナス」「いまを生きる」 「エレファント・マン」「さよなら子供たち」「ブルワース」に使用されたクラシック音楽集 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~War[ウォー] 「地獄の黙示録」「G.I.ジェーン」「プラトーン」「パラダイス・ロード」「ディア・ハンター」 「シン・レッド・ライン」「デビル」「ピースメーカー」「誓い」に使用されたクラシック音楽集 | ||
ザ・クラシックス・アット・ザ・ムービーズ~Thrillers[スリラー] 「女と男の名誉」「誰かに見られてる」「真実の行方」「スニーカーズ」 「フェイク」「ニキータ」「セルピコ」「ゴッドファーザーPARTIII」「アンタッチャブル」 「L.A.コンフィデンシャル」「カジノ」に使用されたクラシック音楽集 | ||
クラシック・アット・ザ・ムーヴィーズ~サスペンス 「セブン」「ユージュアル・サスペクツ」「羊たちの沈黙」「コピーキャット」 「フェイス・オン」「ミザリー」「愛がこわれるとき」「時計じかけのオレンジ」の サウンドトラックに使用されたクラシック音楽集 | ||
クラシック・アット・ザ・ムーヴィーズ~コメディ1 「フォー・ウェディング」「七年目の浮気」「ハンナとその姉妹」「マンハッタン」 「ピーターズ・フレンズ」「テン」のサウンドトラックに使用されたクラシック音楽集 | ||
クラシック・アット・ザ・ムーヴィーズ~コメディ2 「大逆転」「サマー・ナイト」「プリティ・ウーマン」「ビッグ・リボウスキ」 「マルクス兄弟 オペラは踊る」「ウディ・アレンの愛と死」「月の輝く夜に」 「ブラス」のサウンドトラックに使用されたクラシック音楽集 | ||
シネマ・クラシックス2004 「グッバイ、レーニン!」; ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲 「トゥームレイダー2」; ドリーブ:歌劇「ラクメ」~ ジャスミンとばらの(花の二重唱) 「X-MEN2」; モーツァルト:セレナード第13番 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」~第2楽章 「ジョニー・イングリッシュ」;ヘンデル:司祭ザドク 「エレファント」; ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第14番「月光」~第1楽章 「ニューオーリンズ・トライアル」; ビゼー:歌劇「カルメン」~ハバネラ「恋は野の鳥」 「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」; ヘンデル:合奏協奏曲第12番~第3楽章 「N.Y.式ハッピー・セラピー」; バーンスタイン: ミュージカル「ウェスト・サイド物語」~素敵な気分 「マスター・アンド・コマンダー」; ヴォーン・ウィリアムズ: タリスの主題による幻想曲~抜粋 「ジャスト・マリッジ」; ワーグナー:歌劇「ローエングリン」~ 婚礼の合唱「真心こめてご先導いたします」 「恋は邪魔者」;チャイコフスキー:祝典序曲「1812年」 |
さまざまな演奏家 | |
おなじみ、毎年恒例のシリーズ。最新作・話題作で使用されたクラシック音楽集。ナクソスの「音のカタログ」または「最新コンピレーション」としても楽しめる。 | ||
シネマ・クラシックス 2005 ~ロッシーニ:「セビリャの理髪師」序曲(「バッドサンタ」)/J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番~「エア」(「コラテラル」)/ モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」~さわやかに風よ吹け(「クローサー」)/ J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調(「アビエイター」)/マスネ:「タイス」~瞑想曲(「ラヴェンダーの咲く庭で」)/ ボッケリーニ:ギター五重奏曲 ホ長調 G.275~メヌエット(「レディ・キラーズ」)/ ドビュッシー:月の光(「マイ・ボディガード」)/ ハイドン:弦楽四重奏曲第38番「冗談」~スケルツォ(「ナショナル・トレジャー」)/ショパン:前奏曲第4番(「きみに読む物語」)/ ヴェルディ:「リゴレット」~女心の歌「風の中の羽のように」(「パニッシャー」)/ シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」~主題と変奏:アンダンティーノ(「スパイダーマン2」)/ タレガ:アルハンブラの思い出(「サイドウェイ」)/~ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」~アレグロ・モルト(「オーシャンズ12」) | ||
Naxos既発売盤からのコンピレーション。近作の映画に登場するクラシック音楽を集めた一枚であり、ナクソスの中でも好評を得ているシリーズの最新盤。 | ||
ザ・ベスト・オブ・ヴォーン・ウィリアムズ 「北緯 49度」前奏曲/タリスの主題による幻想曲/リンデン・リー /交響曲第2番「ロンドン」第1楽章より抜粋/ 「すずめばち」序曲/静かな午後/「富める人とラザロ」の5つのヴァリアント(抜粋)/ 交響曲第1番「海の交響曲」第2楽章/「グリーンスリーヴズ」による幻想曲/揚げひばり | ||
のどかな田園風景から敬虔なる大聖堂、そして映画音楽を思わせる豊かな響き。それらを全て持ち合わせたイギリスの国民的作曲家、ヴォーン・ウィリアムズ。この1枚には彼の音楽の聴きどころがぎっしり詰まっている。押しつけがましさは一切ないのに、いつの間にか心に棲みついている・・・そんなさりげなさが愛おしい音楽の数々をどうぞお楽しみ頂きたい。 | ||
ザ・ベスト・オブ・フィンジ クラリネット協奏曲 Op.31第1楽章/花輪を捧げよう Op.18より/7つのパートソング Op.17より/ 弦楽のためのプレリュード Op.25/神は高みに Op.27-2/秋の落ち葉 Op.20よりアンダンテ/ 聖チェチリアへ Op.30より/チェロ協奏曲 Op.40第2楽章/不朽の暗示 Op.29より/ 若者への勧告 Op.14より/ディエス・ナタエス Op.8より/大地と大気と雨と Op.15より/ 地球が朽ちるまで Op.19より/ピアノと弦楽のための牧歌 Op.10 | ||
他の人があまり聴かない曲を聴いてみたい。そんな人にオススメしたいのがフィンジの作品。有名曲を集めたオムニバス盤などにはほとんど登場しない極めて地味な作曲家で生涯に書いた作品は40(曲集を含む)ほど。淡い美しさに彩られた第2楽章が知られる「クラリネット協奏曲」がかろうじて知られるくらいだろう。この1枚でフィンジの世界を堪能して頂きたい。 | ||
ザ・ベスト・オブ・ディーリアス 春はじめてのかっこうを聞いて/川の上の夏の夜/「イルメリン」前奏曲/「フロリダ組曲」より/ 2つの水彩画 /スケルツォ/幻想的な踊り/村のロメオとジュリエットより/3つの小さい詩曲より第2番/ 春の牧歌/「コアンガ」第2幕より カリンダ/「コアンガ」第2幕より 終景 | ||
ディーリアスといえば、誰もが思い浮かべるのが「春はじめてのかっこうを聞いて」の印象的な美しさだろう。冬から春への季節の移ろいをさりげなく描いたこの小品こそがディーリアスの特質をそのまま具現化したもので、他のどの曲も決して声を荒立てることなく自分の思いをひっそりと告白しているかのような佇まい。そんな作品に心惹かれる人も多いことだろう。 | ||
ザ・ベスト・オブ・ブリテン 聖チェチリアのための讃歌 Op.27/4つの海の間奏曲~[第2番「日曜の朝」/第3番「あらし」]/ キリストによりて喜べ Op.30/シンフォニア・ダ・レクイエム Op.20~ラクリモーザ/ 青少年のための音楽入門より[テーマ/フーガ]/セレナーデ Op.31 より「悲歌」/ グロリアーナ Op.53aより「グロリアーナ・モリトゥーラ」/シンプル・シンフォニー Op.4より第2楽章/ イギリス民謡による組曲 Op.90より第1曲/フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10より第10変奏/ キャバレー・ソング第1番/戦争レクイエムより「レクイエム・エテルナム」/聖母賛歌 | ||
ブリテンの音楽の魅力の一つはその多彩な表現と精緻な作曲語法だろう。特に声楽の含まれた作品の見事さには思わず舌を巻く他ない。それは、生涯の友であった歌手ビアーズとの愛の昇華とも言えるだろうか。どの曲も愛と祈りに満ち溢れた、豊かな楽想が耳に残る。もちろん、有名な「青少年のための音楽入門」のさわりも収録している。 | ||
ヘンデル(1685-1759): ジョージ2世の戴冠式アンセム/ 風よ静まれ(独唱カンタータ) |
レベッカ・ライアン、 エリザベス・ フランクリン= キッチン(S) デーヴィッド・ ベイツ(CT)他 ジェレミー・サマリー指揮 ロイヤル・アカデミー・ コンソート タリス室内cho. | |
現在でもイギリス王室の祝賀行事で歌われる「司祭ザドク」(戴冠式アンセム第1曲)をはじめ、ヘンデルらしい華麗で力強い音楽が聴ける祝典的な1枚。 ナクソスの古楽でおなじみのサマリーが、ノリントンらとの共演で知られる合唱団などを指揮。 | ||
タンゴ・ゴーズ・シンフォニー ビジョルド、ディスセポロ、カタン: エル・チョクロ ロドリゲス、コントゥルシ、マロニ: ラ・クンパルシータ ブレイナー、シュトレッサー:ミス・メンダシティ プラサ:ノスタルヒコ/メランコリコ ピアソラ: アディオス・ノニーノ/オブリビオン(忘却)/ 来るべきもの リベロ、ベレシュ:ラ・ミロンガ・イ・ヨ デグリージョ: 涙と微笑み ポーター:ソー・イン・ラヴ ゲーゼ:ジェラシー・タンゴ ゴビ:オルランド・ゴニに捧ぐ カナロ:場末の誇り |
ペーテル・ブレイナー(P)指揮 ラズモフスキーso. シェフィカ・クトゥルエール(Fl) ユライ・バルトシュ(Tp) シリル・ツェレナーク(ドラムス) ユライ・グリグラーク、 ボリス・レンコ(アコーディオン) | |
プレスリーやビートルズなどのヒットCDをものにし、ナクソスではおなじみの指揮者・編曲者、ブレイナーのアレンジによるタンゴの名曲集。 シンフォニック・ムード的なアプローチは「21世紀のアーサー・フィードラー」か。 | ||
ツェムリンスキー(1871-1942): 交響曲第1番(*)/ 交響曲第2番(+) |
ルドヴィート・ ライテル指揮(*) スロヴァキア放送 ブラティスラヴァso.(*) エドガー・ ザイペンブッシュ指揮(+) スロヴァキアpo.(+) | |
Marco Polo 8.220391、8.223166からの移行・編集盤。 ブラームスからR.シュトラウスに至るドイツ・ロマン派の流れの正統派交響曲で、2曲とも20代に作曲された覇気にあふれる作品。 | ||
ラウタヴァーラ(1928-): 至福の島/ ピアノ協奏曲第3番「夢の贈り物」/ ピアノ協奏曲第2番 |
ラウラ・ミッコラ(P) エリ・クラス指揮 オランダ放送so. | |
ゴトーニ(第2番)、アシュケナージ(第3番)という2人のピアニストを念頭に書かれた2つのピアノ協奏曲は、息の長い旋律が多層化した特有の作品。 第3番はアシュケナージとN響が2000年に演奏した。 | ||
モーツァルト:フルート協奏曲集 第1番/第2番(カデンツァ:パトリック・ガロワ)/ フルートとハープのための協奏曲 (カデンツァ:パトリック・ガロワ、 ファブリス・ピエールと友人たち) |
パトリック・ガロワ(Fl)指揮 ファブリス・ピエール(Hp) スウェーデンco. カタリーナ・ アンドレアソン(リーダー) ロデリック・ショー(Cemb) | |
快速テンポで切れ味が良く、アクティヴな演奏。独特の楽器配置(第1・第2ヴァイオリンが右・左から聞こえる)も大きな特徴だが、フルートの柔らかい音色や伸びやかな弦楽のサウンド、木管セクションのハーモニーなどは、さらに新鮮。近年は指揮者としても評価されているガロワの美しいフルートを堪能できる。ガロワらによるカデンツァも新鮮で、チェンバロを加えたオケのフレッシュな音は、既発売盤にもほとんどないタイプのもの。 なおこの録音は、演奏者の意図により上記のとおり独特の配置が採用されており、第1ヴァイオリンが右から、第2ヴァイオリンが左から聞こえますのでご注意ください。 *SACD ヴァージョンの仕様;制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch/5.0ch)、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能な Super Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:ミックス:サラウンド・サウンド、24ビット、44.1kHz/音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド/映像:イメージ画。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
チシチェンコ(1939-):交響曲第7番(1994) | ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 モスクワpo. | |
世界初録音。ショスタコーヴィチの孫弟子に当たる作曲家によるこの交響曲は、全5楽章で約50分を要する作品。「シリアスになりすぎないショスタコーヴィチ作品」といった印象を与え、コミカルで劇場音楽風の作風も加わる。スケルツォ風の楽章は、まさにショスタコーヴィチのバレエ音楽を思わせる。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.20 2つの演奏会用練習曲/3つの演奏会用練習曲/ 12の練習曲/サロン小品(仕上げの練習曲)/ 怒りをこめて(仕上げの練習曲)/マゼッパ |
ウィリアム・ウルフラム(P) | |
有名な「溜め息」が聴ける一枚だが、メインは「12の練習曲」(企画された48曲中、作曲されたのは収録されている12曲のみ)。 ウィリアム・カペル・コンクールで名を上げたアメリカの奏者による美しい演奏。 | ||
シルヴァー(1946-): ピアノ協奏曲/ ボードレールの詩による ピアノのための6つの前奏曲 |
アレクサンダー・パレイ(P) ギンタラス・リンケヴィチウス指揮 リトアニア国立so. | |
リゲティらに学んだアメリカの女性作曲家による、バルトーク風のパワフルさと神秘的な静けさをあわせ持った、40分を超える力作協奏曲がメイン。 カップリングのソロ曲はネオ・ロマン風の味わい。 | ||
ヴュータン(1820-1881): ヴァイオリン協奏曲第5番「ル・グレトリ」(*) 同第6番(*)/同第7番(+) |
ミーシャ・カイリン(Vn) アンドリュー・モグレリア指揮(*) スロヴァキア放送so.(*) 湯浅卓雄指揮(+) アルンヘムpo.(+) | |
8.554114(第2番&第3番)、8.554506(第1番&第4番)に続く当盤で、協奏曲全7曲が完結。3曲とも技巧全開のヴィルトゥオーゾ的というよりは、 美しいメロディを持つ抒情的な協奏曲というイメージが強い作品。ロシアに生まれドロシー・ディレイに学んだカイリンは、音楽をしっかりと聴かせるテクニックの持ち主。 | ||
ノルウェーのクラシック名曲集 グリーグ: 「ペール・ギュント」第1組曲~ 朝/山の魔王の宮殿にて/ 4つのノルウェー舞曲~第2番/ 2つの悲しい旋律~晩春 シンディング:6つの小品~第3番「春のささやき」 バッケル・グロンダール:幻想的小品集~夏の歌 スヴェンセン: ドヴレの結婚式/ノルウェー芸術家の謝肉祭 ハンセン:ヴァルドレス行進曲 ハルヴォルセン: ボヤール(ルーマニアの貴族)の入場行進曲 オルセン:葬送行進曲 ノルドローク/ハルヴォルセン編曲: 劇音楽「メアリー・スチュアート」~ パーパス/ヴァルス・カプリス イスランスモーン:フォレスト・クリアリング エッゲン:「小さなシェルスティ」組曲~ フィドル弾きビョルグルヴ スヴェンセン:祝典ポロネーズ |
ビャルテ・エングスト指揮 アイスランドso. | |
グリーグだけがノルウェーじゃない!と思っている北欧音楽ファンも多いはず。オーケストラによるこの名曲集は、入門にも一望にも最適な選曲の一枚。 アシュケナージとの共演で注目されたアイスランド響の演奏も見事。 | ||
ノルウェーのクラシック名曲集 Vol.2 セーヴェルー: 「ペール・ギュント」組曲/反乱のバラード トヴェイト:ハルダンゲルの100の旋律~ [名誉ある出迎え/ラングレイクの旋律/ ハルダンゲルのエール] グローヴェン:夕べに/ヤラルヨード序曲 ブレイン:外海へむけて イェルストレム:伝説 ソンメルフェルト:小序曲 イルゲンス=イェンセン:ボルの歌 ヴァーレン:海辺の教会墓地 ハルヴォルセン:ノルウェーのおとぎ話~情景 [熊に乗る王女/青い山へのトロルたちの入山/ 小トロルの踊り] |
ビャルテ・エングスト指揮 アイスランドso. | |
グリーグの他になかなか評価されないのが残念なノルウェーの作曲家たち。 美しいメロディも多く、民俗音楽の影響も強いという個性的な存在になっているこの国の音楽を、 各作曲家の代表作で聴く一枚。Vol.1: 8.557017。 | ||
ジョルジュ・レンツ(1965-): 弦楽四重奏と4つのシンバルのための 「天は神の栄光を語り」第4番/ 「天は神の栄光を語り」第7番「ミステリウム」より [11の弦楽のためのBirrung/ クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、 ピアノとパーカッションのためのNguurraa]/ 12弦楽、3つのパーカッションとボーイ・ ソプラノのための「天は神の栄光を語り」第3番 |
マシュー・コーレイ指揮 アンサンブル24 | |
キリスト教の詩編をモチーフにした「天は神の栄光を語り」と題する連作シリーズで、人間の内面をえぐるような音響を聴かせるレンツ(ルクセンブルク生まれ)は、 20世紀の前衛ファンにおすすめの作曲家。 | ||
ハイドン:交響曲集 Vol.6 [第26番 ニ短調 「悲しみ」 Hob.I:26 / 第35番 変ロ長調 Hob.I:35 / 第49番 ヘ短調 「受難」 Hob.I:49 ] |
ニコラス・ウォード指揮 ノーザン室内o. | |
録音:1992年10月27日-28日、BBC スタジオ7、マンチェスター。 | ||
モーツァルト: セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 同第6番「セレナータ・ノットゥルナ」 ディヴェルティメント第10番「ロドロン伯爵家の夜の音楽第1番」 |
ペッター・スンドクヴィスト指揮 スウェーデンco. | |
3つの有名な作品を、ナクソスの常連となりつつあるスウェーデンのアンサンブルが演奏。「セレナータ・ノットゥルナ」の力強いリズムなど、この団体ならではの個性がしっかりと刻印されている。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.14~ ヨーロッパの詩人による歌曲集 Vol.2 エドワード(古いスコットランドのバラード) D.923Op.165 No.5/ 夜 D.534/ロルマ(第2作、断片)D.376/ 変容「天の生命の炎は燃えさかり」D.59/ 盲目の少年 D.833Op.101 No.2/好色家 D.271/ 歌「シルヴィアはだれか告げよう」 D.891Op.106 No.4/ 酒宴の歌 D.888/ セレナード「聞け、青空にいるひばりを」D.889/ オスカルの死 D.375/ アリエッタ「牧場の羊飼の娘」D.528(*)/ アリア「波の間に」D.78(*)/ アリア「今こそ用心せよ」(第1作)D.76(*)/ アリア「今こそ用心せよ」(第2作)D.76(*)/ アリア「あわれな幼な子」D.42(*)/ どれほど熱愛していることか・・・ アリア「ああ、私を見捨てないで」D.510(*)/ 3つの歌 D.902Op.83(*)/ 4つのカンツォーネD.688(*)/別れのつらさ D.509/ 3つのソネット/ 夕べのセレナード「リーナに」D.265/ 星の世界 D.307/詩編13番(断片)D.663 |
マイヤ・ボーグ(S) ヴォルフ・マティアス・ フリードリヒ(B-Br) ウルリッヒ・ アイゼンロール(P) | |
抒情的な声を持つ歌手2人を起用。2人のかけ合いで物語が進む「エドワード」に始まり、詩の持つ意味を豊かに表現した「夜」ほか、シェイクスピア、メタスタシオ、 ペトラルカなどのテキストを使った曲が次々に登場する2枚組。ドイツ語(イタリア後;*)歌詞および英語対訳付き。 | ||
パイジェッロ(1740-1816): 歌劇のシンフォニア/ピアノ協奏曲第2番/ 歌劇「プロゼルピーヌ(プロセルピナ)」~序曲/ ピアノ協奏曲第4番 |
フランチェスコ・ニコロージ(P) ジェンナーロ・カッパビアンカ指揮 コレギウム・フィラルモニクムco. | |
18世紀の協奏曲シリーズ。多くのオペラ・ブッファで有名なパイジェッロは、ハイドンやベートーヴェンが敬愛したほど、当時の最先端をいく作曲家。古典派のエッセンスを凝縮したような器楽作品は、爽やかに歌うメロディやシンプルな音の構成などが特徴で、青年期のモーツァルト作品がお好きな方には、特におすすめ。 | ||
ダニエル・カターン(1949-): 歌劇「ラパチーニの娘」(抜粋)(*)/ ソプラノ、合唱と管弦楽のための「黒曜石の蝶」(1984)(#) |
エンカルナシオン・ バスケス(S;*/#) フェルナンド・ デ・ラ・モラ(T;*) ヘスス・スアステ (B-Br;*) エドゥアルド・ ディアスムニョス指揮 メキシコ・シティpo.(*/#) コンビビウム・ ムジクムcho.(#) | |
世界初録音。最初の1分で「吉松隆の新作かな?」と勘違いしてしまうほど繊細なハーモニーが響き、日本の抒情にも影響を受けたらしいネオ・ロマン風の音楽が続く。 作曲者はメキシコ生まれで、現在はカリフォルニアに在住。 | ||
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704): ノエルとクリスマス・モテット集 Vol.2 たいまつを掲げよ、ジーネット、イザベラ!(*)/ 天使たちとユダヤの羊飼いたちとの対話/ われらの主イエス・キリストの降誕をたたえる歌 |
トレイシー・ スミス・ベセッテ(S) クリスティーヌ・ ステルマコヴィッチ(A) デイヴィッド・ ノートマン(T) カーティス・ ストリートマン(B) ケヴィン・マロン(Vn)指揮 アレイディア・アンサンブル | |
ピリオド楽器使用。フランス語及びラテン語歌詞、英語対訳付き。ガーディナーに師事しレザール・フロリサンなどにも加わっていたマロンが、フランス・バロックの豊かな雰囲気を再現。 (*)は編成を変えて3テイク収録されている。 | ||
天は美し~讃歌とアンセム集 スレーター/P.ハーレイ編曲: Jesu, the very thought of Thee ウィラン: Gloria Deo per immensa saecula/ I beheld her/ Fair in face/ Rise up, my love キャンベル: 主に向かいて歓ばしき声をあげよ S.S.ウェズリー:O Thou who camest from above ハウエルズ:テ・デウム ラミンシュ:アヴェ・ヴェルム・コルプス アイアランド:My song is love unknown モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス ケリー: マニフィカト W.H.モンク:日暮れてよもは暗く メンデルスゾーン:われらに平安をあたえたまえ W.H.天は美し スクルフィールド:The day Thou gavest |
ノエル・エジソン指揮 エローラ・セント・ジョンズcho. ポール・ハーレイ(Org) | |
広い教会で豊潤なハーモニーを身体いっぱいに浴びるような気分 が体験できるCD。英国国教会のために作られた英語の歌詞による宗教作品を中心に、この合唱団が拠点としているカナダの教会で歌われている作品などを収録。英語・独語歌詞、英語対訳付き。 | ||
サルバドール(1918-):ミストラルをたたえて ガルシーア・アブリル(1933-):3つの都市の前奏曲 モンポウ(1893-1987):歌と踊り 第13番 リチャード・ロドニー・ベネット(1936-): ギター独奏のためのソナタ アーノルド(1921-):幻想曲 マクファーソン(1965-):無窮動の練習曲 タレガ(1852-1909):アルハンブラの思い出 |
デーハン・ イヴァノヴィッチ(G) | |
「期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ」。イヴァノヴィチは2001年タレガ国際ギター・コンクールで第1位優勝を果たした新鋭ギタリストで、 すでにヨーロッパ各国の音楽祭などにも参加している注目株。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~ ヨハン・フォスティエ(ギター) カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968): 「プラテーロと私」より [春/子守歌/飛びだしたカナリア/ 憂い/モゲールの空にいるプラテーロ/ 悪魔的奇想曲「パガニーニをたたえて」] ポンセ(1882-1948): 「スペインのフォリア」による変奏曲とフーガ アセンシオ(1908-1979):3つの讃歌 [不実な女房のタンゴ (ガルシア・ロルカをたたえて)/ 哀歌(ファリャをたたえて)/ ソナティナ(スカルラッティをたたえて)] |
ヨハン・フォスティエ(G) | |
2001年アメリカ・ギター協会コンクール第1位を獲得した、ベルギーのギタリストによるリサイタル盤。パリ音楽院などで学びピリオド楽器も習得、歌心にあふれた演奏と、 「ベルギーの大萩康司」的な存在かも。 | ||
英国のギター作品集 ウォルトン(1902-1983):5つのバガテル P.M.デイヴィス(1934-):さらば、ストロムネス ロースソーン(1905-1971):エレジー バークリー(1903-1989): ソナティナ/主題と変奏/ギターのための4つの小品 リチャード・ロドニー・ベネット(1936-): 5つの即興曲 |
グレアム・ アンソニー・デヴァイン(G) | |
「ブラジルのギター音楽集」(8.557295)でしなやかな音楽性を示したイギリスのギタリストが、自国の作品集を演奏。どれもがギターのレパートリーとして重要であり、メロディアスで親しみやすく響く。 | ||
ブクステフーデ(1637頃-1707):宗教的カンタータ集 われは何ぞ世を思い煩わん/イエス、わが喜び/ モーゼのように/ パッサカリア(K.マロン編曲、弦楽版)/ 主イエスよ、もし汝をもてるなら/主よ、汝の中に/ 全地よ、主をたたえよ/何と快く |
マシュー・ホワイト(CT) キャサリン・ヒル(S) ポール・グリンドレイ(B) ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル | |
ピリオド楽器使用。ピッチ:a1=415Hz、調律:1/4ミーントーン。構成感のあるオルガン曲が特に有名なブクステフーデだが、まったく違った個性を聴かせてくれるのがこのカンタータ集。シンプルで優雅な響き、上品で親しみやすいメロディ・ラインを持つ、実に美しい作品であることを教えてくれる。 | ||
ボッテジーニ: コントラバスとピアノのための作品集第2集 大二重奏曲第3番(*/#)/ コントラバス協奏曲第2番(#)/ メランコリックなアダージョとアパッショナート(#)/ クラリネットとコントラバスのための二重奏曲(+)/ ベッリーニ「テンダのベアトリーチェ」による 幻想曲(#)/ 最愛の口元(**)/ ショパンの練習曲による「世界の果てのすべて」(**)/ メディタツィオーネ(バッハのエアによる;#) |
ジョエル・クァリントン(Cb) アンドルー・ブラシュコ (P;#/+/**) ハロルド・ホール・ロビンソン (Cb;*) ジェイムズ・キャンベル (Cl;+) モニカ・ウィッチャー(S;**) | |
ヴァイオリンを学ぶはずが、家庭の事情でコントラバスを選ぶ他なかったボッテジーニ(1821-1889)。そのおかげで現在このような素晴らしい作品が聴けるのはまさに僥倖。演奏家、作曲家だけでなく指揮者としても活躍した彼は、実はあの「アイーダ」を初演した人でもあるというのは意外に知られていない。 | ||
エル=コーリー(1957-):管弦楽作品集 交響曲「ベイルートの廃墟」/ 交響的瞑想曲「異国の丘」/ 黄昏のハーモニー/ 交響詩第4番「ル・ヴィン・デ・ヌアージュ」 |
ウラディーミル・ シレンコ指揮 ウクライナ国立so. | |
ベイルートに生まれたエル・コーリーは、宗教的な題材や社会的題材を作品化するなどして注目されている40歳代の作曲家。「ベイルートの廃墟」はレバノン内戦の悲劇を描いた作品。 「黄昏のハーモニー」は名指揮者ピエール・デルヴォー追悼の瞑想曲風作品。 | ||
サロン・オーケストラ名曲集 Vol.3 フチーク:フィレンツェ行進曲Op.214 ゴダール:歌劇「ジョスラン」~子守歌 オスカー・シュトラウス:喜歌劇「ワルツの夢」~ Leise, ganz leise klingt's durch den Raum スッペ:悪魔の行進曲 ホイベルガー:喜歌劇「オペラ舞踏会」~ 間奏曲「別室へ行きましょう」 エルガー: 愛のあいさつ/2つの小品[夕べの歌/朝の歌] カールマン: 喜歌劇「チャールダーシュ侯爵夫人」~ポプリ ドヴォルザーク:ユモレスク ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「とんぼ」 コムツァーク II:嵐のギャロップ クライスラー:愛の喜び/愛の悲しみ マスネ:歌劇「タイス」~瞑想曲 |
ゲオルク・フーバー指揮 ザロンオーケスター・ シュバーネン | |
ライト・クラシックス・シリーズ。20世紀前半に流行したサロン・オーケストラによる編曲・演奏。アコーディオンも加えた10人のメンバーによる演奏で、単なるBGMではなく、 これもまた20世紀音楽史をひも解く重要なカギなのだ。(Vol.1:8.554756 /Vol.2: 8.555344)。 | ||
バラダ(1933-): チェロ協奏曲第2番「ニューオリンズ」 4つのギターと管弦楽のための協奏曲/ 管弦楽のためのセレブラシオ/ 管弦楽のためのパッサカリア |
ミヒャエル・ ザンデルリング(Vc) ヴェルサイユ・ギターQ コールマン・ピアース指揮 バルセロナso.、 カタルーニャ国立o. | |
現代スペインの作曲家による、全曲世界初録音となる作品集。「アメイジング・グレイス」など黒人霊歌をモチーフにしたチェロ協奏曲第2番ほか、 民謡のコラージュから前衛まで多彩なスタイルを取り入れた音楽。 | ||
ペンデレツキ(1933-): クラリネット、ホルン、ヴァイオリン、 ヴィオラ、チェロとピアノのための六重奏曲 クラリネット四重奏曲 クラリネットと ピアノのための3つのミニアチュア チェロ独奏のためのディヴェルティメント ラリネット独奏のための前奏曲 |
ミシェル・ルチェック(Cl) レジス・パスキエ(Vn) ブルーノ・パスキエ(Vla) アルト・ノラス(Vc) マルクス・ マスクニィティ(Hr) ユハニ・ ラーゲルシュペッツ(P) | |
パスキエ兄弟やノラスら名手が集合した室内楽選集。ショスタコーヴィチ風の「六重奏曲」(2000年作曲の近作)、クラリネット奏者の主要なレパートリーになっている「四重奏曲」 他の作品、ロストロポーヴィチの超絶技巧を想定した「ディヴェルティメント」など、聴きごたえ十分の一枚。 | ||
デュカス(1865-1935):ピアノ音楽全集 ピアノ・ソナタ/牧神のはるかな嘆き/ ラモーの主題による変奏曲、間奏曲および終曲/ ハイドンの名による悲歌的前奏曲 |
シャンタル・スティリアニ(P) | |
「魔法使いの弟子」やいくつかの管弦楽作品だけが注目されるデュカスのピアノ曲(オリジナル)は、この4曲ですべて。サン=サーンス、ドビュッシー、ラモー、 ハイドンという4人の作曲家の影響を受けている。演奏はパリ音楽院でイヴォンヌ・ルフェービュルに師事した女性ピアニスト。約45分のソナタが圧巻。 | ||
シャイデマン(1595-1663):オルガン作品集 Vol.5 マニフィカト第4旋法/ 神は老いたる牧者のかたわらに(ラッススによる)/ キリエ・ドミニカーレ/フーガ ニ短調/ 神を認めよ 第1番(ラッススによる)/ プレアンブルム ト長調/天にいますわれらの父よ II/ 御身がなしたまいしすべてのこと(ラッススによる)/ マニフィカト第8旋法(第2版) |
ジュリア・ブラウン(Org) | |
使用楽器:オレゴン州ユージーン、中央ルター派教会、ブランボー製。 オルガン百科シリーズ。先輩作曲家であるラッススの作品を編曲したものなど、ルネサンス・ポリフォニーの伝統を引き継いだ賛美歌風の曲が多くを占める。そのため全体が落ち着いており、平穏な気分にさせてくれる。 | ||
ワーグナー序曲集 「リエンツィ、最後の護民官」/「エンツィオ王」/ 「恋愛禁制、またはパレルモの修道女」/「妖精」/ 「クリストフ・コロンブス」/「ファウスト」 |
アレクサンダー・ラハバリ指揮 マラガpo. | |
ワーグナー初期のオペラや演奏会用の序曲をまとめたお得な一枚。秘曲を集めた8.555386と並び「裏ワーグナー」とも言える企画。ラハバリの久しぶりのナクソスへの登場も注目。 | ||
ブラームス: 4手のためのピアノ作品全集 Vol.10 弦楽四重奏曲第1番(連弾版)/ 弦楽四重奏曲第2番(連弾版) |
ジルケ=トーラ・マティース、 クリスティアン・ケーン(P) | |
交響曲や協奏曲を経て、「こんな曲まで4手版があったのか」と驚くほどになってきたシリーズの最新リリース。今回はほとんど、オリジナルの連弾作品に聞こえてしまうほどであり、 まったく新しい魅力を得ている。 | ||
ヘンデル(1685-1759): オラトリオ「快活の人、沈思の人、温和の人」 |
リンダ・ペリッロ(S) バーバラ・ハニガン(S) クヌート・ショッホ(T) シュテファン・マクロード(B) ヨアヒム・カルロス・マルティニ指揮 フランクフルト・バロックo.、 ユンゲ・カントライ | |
ピリオド楽器使用。オラトリオやオペラで、すでにヘンデル作品との相性を証明している演奏者が、近年になって演奏機会の増えている声楽作品に挑戦。軽快なリズムと爽快感のある合唱で、パーセルに近いイギリス風味を醸し出している。 英語リブレットと独語訳は、http://www.naxos.com/libretti/handel-allegro.htmに掲載。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 海の交響曲(交響曲第1番) |
ジョーン・ロジャース(S) クリストファー・ モルトマン(Br) ポール・ダニエル指揮 ボーンマスso.&cho. | |
イギリス合唱音楽シリーズ。英語歌詞付き。20世紀の初頭、新しい世紀への期待を込めてホイットマンの詩集「草の葉」をテキストに作曲されたカンタータ形式の交響曲。大編成のオーケストラと合唱を伴うこの曲は、20世紀への希望を壮大に歌い上げたものであり、オーディオ空間を作り上げるのに最適。第1楽章のトゥッティ、
第2楽章のひそやかな雰囲気、第3楽章の切れ味、第4楽章のエネルギーと、イングリッシュ・ナショナル・オペラ音楽監督として期待を集める、イギリスの若手指揮者による抒情的な演奏。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:サラウンド・サウンド、44.1kHz、16ビット。音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド。映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 | ローリ・フィリップス(S) ロビンヌ・レドモン(Ms) ジェイムズ・テイラー(T) ジェイ・バイロン(B-Br) ケネス・シャーマーホーン指揮 ナッシュヴィルso.&cho. メアリー・キャスリン・ ヴァン・オズデイル(Vn) | |
ナッシュヴィル響を率いて20年のベテラン指揮者が、スコアを量感のある音で再現。声楽陣を際立たせ、落ち着いた演奏を聴かせる。ラテン語歌詞・英語対訳付き。 | ||
ラフマニノフ(1873-1943): 2台のピアノのための音楽 交響的舞曲/ 組曲第1番「幻想的絵画」/組曲第2番 |
ピーター・ドノホー(P) マーティン・ラスコー(P) | |
# 20th Century Russian。作曲者自身が優れたピアニストだったため、ピアノ音楽の表現は無限大。交響的舞曲はオーケストラ作品の編曲であり、2つの組曲はオリジナル作品。オーケストラのように圧倒的なサウンドが、2人のイギリス人ピアニストによって展開されていく一枚。 | ||
サクソフォーンと管弦楽のための作品集 ドビュッシー(1862-1918): アルト・サクソフォンと管弦楽のための狂詩曲(原典版) ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ (アルト・サクソフォンと管弦楽のための組曲) イベール(1890-1962): アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲 ヴィラ=ロボス(1887-1959): ソプラノ・サクソフォン、 3つのホルンと弦楽オーケストラのための幻想曲(+) グラズノフ(1865-1936): アルト・サクソフォンと弦楽合奏のための協奏曲 カラメッシーニ(1967-): バッカスの歌(サクソフォーンと管弦楽のための協奏曲)(*) |
セオドア・ カーケゾス(Sax) ヴィッキ・ ヴァルドマン(Va;*) マーティン・ブラビンズ指揮 フィルハーモニアo. | |
フランス近代の協奏曲をはじめ、「クラシックのサクソフォン」を知る最適のサンプルとなる選曲。奏者のカーケゾスはギリシャ出身でデュファイエなどに師事。 彼のために書かれた新作協奏曲も収録(世界初録音;*)。 | ||
アルベニス(1860-1909)/ クリストフ・デジュール編曲: イベリア(3つのギターのための版) |
トリオ・カンパネラ(G三重奏) | |
すでにピアノ(オリジナル)版とオーケストラ版のCDがあるナクソスから、トリオ・カンパネラのメンバーであるデジュールが編曲した3台ギター版が登場。 ラローチャやセルシェルらも絶賛する彼らの演奏からはスペインの抒情美が感じられる。 | ||
ミンクス(1826-1917):バレエ「ドン・キホーテ」 | ナイデン・トドロフ指揮 ソフィア国立歌劇場o. | |
チャイコフスキーに先立ち、ロシア・バレエの芸術的価値を高めた記念碑的な舞台作品。バレエ・ファンであれば有名な第3幕の「パ・ド・ドゥー」などで誰もが知っているものの、 音楽ファンにはあまり知られていない。この全曲版の登場によって、音楽的にも再評価されることであろう。CDも意外に少ないため、バレエ・ファンにももちろんおすすめ。 | ||
コルンゴルト(1897-1957): ヴァイオリンとピアノのための作品集 組曲「空騒ぎ」/ソナタ/ 歌劇「ヘリアーネの奇跡」~彼に会いに/ バレエ音楽「雪人形」~セレナード/ 歌劇「死の都」~ピエロの踊り歌/ 幻想狂詩曲(おとぎ話の絵-小びとたち)/ 歌劇「死の都」~マリエッタの歌 |
ジョセフ・リン(Vn) ベンジャミン・ローブ(P) | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ。2000年ハノーヴァー国際ヴァイオリン・コンクール優勝、2001年マイケル・ヒル国際音楽コンクール第1位など、輝かしいコンクール歴を持つ若手ジョゼフ・リンがナクソス・デビュー。タングルウッドでヨーヨー・マの「シルクロード・プロジェクト」公演に参加するなどの実績もあり。 | ||
シューマン:歌曲集第2集 「恋の曙」より12の詩[天は一滴の涙を落とし/ おお、殿方よ/私は春の息吹を吸い込む/ 恋人よ、どうして別れられよう/春の祭の美しさ/ 翼よ翼よ、飛ばせておくれ/ばらと海と太陽/ おお太陽よ、海よ、ばらよ/太陽の輝くように]/ ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」によるリート、 歌およびミニョンのためのレクィエム~第1部 [竪琴弾きのバラード/ただあこがれを知る者だけが/ 涙とともにパンを食べたことのない者は/ 私に言わせないで/孤独に身をゆだねる者は/ 悲しそうに歌わないで/戸口に忍び寄って/ 大人になるまでこのままに]/ 「恋のたわむれ」~独唱歌曲 [私の調べは静かにそして明るく/ 恋人よ、あなたの言葉は私をとりこにする/ 私はあなたの木/私の美しい星/おお友よ、私の守護者」 |
トーマス・E.バウアー(Br) スザンネ・ベルンハルト(S) ウタ・ヒールシャー(P) | |
Vol.1(8.557075)でも美声を聴かせたバウアーと、ミュンヘン生まれの新星ソプラノ、ベルンハルトの競演。デュエット曲のハーモニーは純度が高く、シンプルな中にシューマン独特の叙情が浮かび上がる。なお、ドイツ語歌詞と英語対訳は、ウェブサイトhttp://www.naxos.com/libretti/schumannlieder2.htmで。 | ||
シューマン:歌曲集 Vol.1 歌曲集「リーダークライス」/ ロマンスとバラード第3集~ [哀れなペーター/ベルシャザル]/ 歌曲集「詩人の恋」 |
トーマス・E.バウアー(Br) ウタ・ヒールシャー(P) | |
継続中のシューベルト歌曲シリーズに続き、シューマンのシリーズがスタート。名作歌曲集2つを収録した第1弾は、古楽から現代まで幅広いレパートリーを持つ抒情派バリトンのバウアーが、日本生まれでミュンヘンを拠点として活躍中のヒールシャーの伴奏で、繊細で詩的に歌い上げる。 | ||
シューマン(1810-1856):歌曲集 Vol.3 子供のための歌のアルバム/リートと歌第1集 |
シビラ・ルーベンス(S) シュテファニー・イラーニ(Ms) トーマス・E.バウアー(Br) ウタ・ヒールシャー(P) | |
独語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。第1集(8.557075)、第2集(8.557074)に続くシリーズ第3弾は、クララと結婚して幸福なうちに訪れた「歌の年」(1840年)に作曲された「リートと歌第1集」、そしてドレスデン時代最後の年である1849年に書かれた「子供のための歌のアルバム」を収録。3人のドイツ人歌手と東京生まれのピアニストが描く、淡いロマンの世界。 | ||
シューマン:ケルナー歌曲集 ケルナーの詩による 12の歌 Op.35/ 5つのリートと歌 Op.127/4つの歌 Op.142/ ケルナーの詩による若き日の歌 [秋に/つかのまの目覚め/アンナに I / 歌の目覚め/アンナに II ] |
ハンス・イェルク・ マンメル(T) ウタ・ヒールシャー(P) | |
まるで民謡のような素朴な味わいを持つケルナーの詩に魅せられたシューマン(1810-1856)は若い頃から円熟期に至るまで折に触れて彼の詩に曲を書いた。 | ||
シューマン(1810-1856): 歌曲集「女の愛と生涯」 Op.42/7つの歌 Op.104/ メアリー・シチュアート女王の詩 Op.135/ 6つの歌 Op.107 |
シビラ・ルーベンス(S) ウタ・ヒールシャー(P) | |
バラダ(1933-): 歌劇「ハングマン、ハングマン!」/ 歌劇「欲望の街」 |
アンソニー・マッケイ(語り) パトリック・ジェイコブズ(Br) スティーヴン・ニーリー(B) ジェイムス・ロングマイアー(T) エリザベス・セダーバーグ(A) ロバート・ファイア(B) コールマン・ピアース指揮 カーネギー・メロン・ コンテンポラリー・ アンサンブル 他 | |
既発売ディスクが好評、コープランドやパーシケッティに学んだバルセロナ生まれの作曲家による2つのミニ・オペラ。ストラヴィンスキーやヴァイルを思わせるジャズ的要素の強い音楽で、 カウボーイを主人公とした「トラジ・コメディ(悲喜劇)」が展開される。「欲望の街」は「ハングマン、ハングマン!」と同じ登場人物による20年後の物語。 | ||
ハイドン:交響曲全集 Vol.26 [第41番/第58番/第59番「火事」] |
ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. | |
バッハ作品集でその演奏能力を知らしめたコンビが、アタックとメリハリのきいた明快なハイドンを聴かせる。モダン楽器ながらピリオド系の味わいも含む演奏で、 通奏低音にチェンバロを使用している。 | ||
ハイドン:交響曲全集 Vol.28 第37番/第38番/第39番/第40番 |
ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮ケルンco. | |
18世紀の交響曲シリーズ。第37番を除きエステルハージ時代の作品であり、オーボエ2+ホルン2+弦楽という古典派の標準編成で音楽を模索していた時代の交響曲。ミュラー=ブリュールと手兵による久しぶりのリリースで、小回りの利いた演奏が見事。 | ||
バイヤー(1852-1913): バレエ「人形の精」 バレエ「太陽と地球」 |
アンドリュー・モグレリア指揮 スロヴァキア放送so. | |
バイヤーは、ウィーンの宮廷バレエ団や国立歌劇場などを活動拠点に一時代を華やかに彩った、いわば「バレエ界のシュトラウス」的な存在。「ジゼル」のようなメルヘンティック・バレエ音楽「人形の精」、ワルツやポルカでウィーンらしさを感じさせる「太陽と地球」、どちらも隠れた名曲。世界初録音。 | ||
クリスマス管弦楽名曲集 ケリー(1934-):クリスマス・キャロルによる即興曲 ヘリー=ハッチンソン(1901-1947):キャロル交響曲 ウォーロック(1894-1930)/フィリップ・レーン編曲: 弦楽のためのキャロル/ベツレヘム・ダウン レーン(1950-):乾杯の踊り スタンフォード(1939-):クリスマス・キャロル交響曲 |
ギャヴィン・サザーランド指揮 プラハ市po. | |
多くのクリスマス・キャロルや合唱曲があるイギリスから、親しみやすい作品集が到着。H=ハッチンソン作品は有名なキャロルがたくさん登場する人気曲で、 その他の曲もつい一緒に口ずさんでしまうほど。 | ||
シューベルト:弦楽四重奏曲全集 Vol.5 [第6番/第11番/第2番] |
コダーイSQ | |
Vol.1: 8.550590 / Vol.2: 8.550591 / Vol.3: 8.550592 / Vol.4: 8.555921。 スタンダードな演奏ゆえに、安心して聴けるコダーイSQのシューベルト・シリーズ。抒情的なメロディを存分に楽しめる3曲を収録。和気あいあいとした雰囲気で、室内楽の醍醐味を味わえる一枚。 | ||
ブリス(1891-1975):室内楽作品集 Vol.1 弦楽四重奏曲第1番/ フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラと チェロのための会話/ 弦楽四重奏曲 イ長調 |
マッジーニSQ ニコラス・ダニエル (Ob/E-Hr) マイケル・コックス (Fl/A-Hl) | |
20世紀イギリスを代表する作曲家の一人、ブリスの珍しい室内楽曲シリーズがスタート。エルガーやラヴェルの影響が強い初期の作品から、フランス6人組に近づいた小品集、そして自己を確立する弦楽四重奏曲第1番を収録。 | ||
超絶のソプラノ・アリア集~ マリーナ・メシェリアコワ ラフマニノフ: 歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」第1幕~ フランチェスカのアリア チャイコフスキー: 歌劇「エフゲニー・オネーギン」第1幕~ タチヤーナの手紙の場面「私は破滅してもいい」 ヴェルディ: 歌劇「ドン・カルロ」第5幕~世の空しさを知る神/ 歌劇「ルイザ・ミラー」第2幕~ むごいことよ、おお神様/ 歌劇「シモン・ボッカネグラ」第1幕~ 夕やみに星と海はほほえみ 歌劇「エルナーニ」第1幕~ 夜になり……エルナーニよ、一緒に逃げて ベッリーニ:歌劇「ノルマ」第1幕~清らかな女神よ ドニゼッティ: 歌劇「マリア・ストゥアルダ」第2幕~おお、雲よ! スポンティーニ:歌劇「ウェスタの巫女」第2幕~ おお、守り神よ |
マリーナ・メシェリアコワ(S) ミヒャエル・ハラース指揮 スロヴァキア放送so. スロヴァキア・ フィルハーモニーcho. | |
ロシアに生まれ、レナータ・スコットらに学んだドラマティック・ソプラノのリサイタル盤。ダイナミック・レンジの広い声で感情の揺らぎを表現するテクニックは見事で、得意の「手紙の場面」、ピアニッシモが美しい「清らかな女神よ」などを聴かせる。原語歌詞・英語対訳付き。 | ||
グリーディ(1886-1961): 10のバスクの旋律/そのように少年たちは歌う ドン・キホーテの冒険/フェニキアの船で 早起き鶏が鳴いている |
イサベル・アルバレス(S) フアン・ホセ・メナ指揮 ビルバオso. ビルバオ・コーラル・ ソサエティ音楽院cho. | |
フランス国境に近いバスク地方はスペインの中でもバルセロナやマドリッドと異なる文化を築いている。一部音楽ファンの間で話題になりつつあるこの地方の作曲家から、 ヨンゲンらに師事したグリーディの国民楽派的作品集を。 | ||
ヨンゲン(1873-1953):フルートのための作品集 フルートとハープのための「ゆるやかな踊り」Op.56/ フルート、チェロとハープのための三重奏曲Op.80/ フルートとピアノのためのソナタOp.77/ 4本のフルートのための悲歌/ 3本のフルートと1本のアルト・フルートのための ワロン地方のノエルによる2つのパラフレーズ |
マルク・ グローウェルス(Fl) マリー・アランク(Vc) ソフィー・アランク(Hp) ダリア・ウジール(P) ブリュッセル王立音楽院 フルートQ | |
以前Syrinxレーベルから出ていた録音の再発売。 近代フランス音楽ファンは聞き逃せないヨンゲンの室内楽。このフルート作品には音楽に麗しさが行き渡っており、グローウェルスの美しい音色もそれに華を添える。 | ||
英国歌曲集シリーズ Vol.1 ウォルトン(1902-1983): 風/トリトーンたち/ベアトリスの歌/緑の森の下で/ 「ファサード」の三つの歌/愛の詩集/ ロンドン市長の食卓のための歌/ 「ファサード」の三つの歌 (クリストファー・パーマーによるピアノ伴奏版) |
フェリシティ・ロット(S) マーティン・ヒル(T) クレイグ・オグデン(G) グラハム・ジョンソン(P) | |
英Collinsからリリースされていた音源がナクソスから再発売。初期のジャズやポピュラー音楽のテイストを持つ作品など、ウォルトンの歌曲を集成。 歌手および伴奏者もイギリスの最高クラスというスタンダード盤。 | ||
英国歌曲集シリーズ Vol.2 サマヴェル(1863-1937): いとしい人よ/竪琴をもったオルフェウス/ かわいいケイト/無垢の歌/連作歌曲集「モード」から/ ジェイムズ・リーの妻/取り引き/ 喜んでその音符を変えよう/羊飼いの子守歌/ 夢の中で私のもとに来て/かわいい小さな乙女/ 春が戻ってきた時/シュロップシャー州の少年 |
パトリシア・ロザリオ(S) キャサリン・ ウィン=ロジャーズ(Ms) クリストファー・ モルトマン(Br) グラハム・ジョンソン(P) デュークSQ | |
英Collinsの音源を再発売。サマヴェルはスタンフォードとパリーに師事したイギリスの作曲家で、穏やかな作風が特徴。ハウスマンの「シュロップシャー州の少年」 に付曲した歌曲集はイギリス歌曲ファン必聴。 | ||
英国歌曲集シリーズ Vol.3 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 恋する若者と娘がいた/法律家/ 光輝は城壁にふりそそぎ/水車/疲れた/ 「命の家」~静かな真昼/羊を探して/ 夜想曲/喜べ、同船者よ、喜べ!/ 4つの賛美歌集~主よ、来たれ/ 愛よ来たれ、主よ来たれ/5つの神秘的な歌/ ウェンロック・エッジで/フィデレへの挽歌 |
アントニー・ ロルフ・ジョンソン(T) サイモン・ キーンリーサイド(Br) グレアム・ジョンソン(P) デュークSQ ルイザ・フラー(Vn) ジョン・メトカーフ(Va) | |
旧 Collinsレーベルで出ていた録音の移行発売。 ラヴェルの影響を受けた初期の名作「ウェンロック・エッジで」を中心に、イギリス民謡的な親しみやすさを覚えるメロディばかり。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.4 ウォーロック(1894-1930): だいしゃくしぎ/リリーゲイ/ ピーター・ウォーロックの気まぐれ/ ピーターイズム、第1セット/ マイ・ゴーストリー・フェーダー/ ブライト・イズ・ザ・リング・オブ・ワーズ/ 郷愁/天の衣/冷えきった森/ベツレヘム・ダウン/ かわいいはたちの娘/ そして汝はわれをこのように捨て去るのか?/ ベロック氏の気まぐれ/ピーターイズム、第2セット/ 独身男/アウェイ・トゥ・トゥイヴァー/ ストラトン船長の気まぐれ |
クリストファー・モルトマン(Br) エイドリアン・トンプソン(T) ジョン・コンスタブル(P) デュークSQ フィリッパ・デイヴィス(Fl) クリスティン・ペンドリル(E-hr) | |
Collins Classicsからの移行再発売。イングリッシュホルンを含むアンサンブルと共演する幽玄な歌曲集「だいしゃくしぎ」をはじめ、ルネサンス音楽風、民謡風など多彩な顔を持った作品集。英語歌詞付き。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.5~ クィルター(1877-1953):歌曲集 恋する若者と娘がいた/遠くに、あのくちびるを遠くに/ おお私の恋人よ/真実の愛をどのようにして知ろう?/ 竪琴をもったオルフェウス/聞け、ひばり/羊を追って/ チャーリーは私の愛しい人/堤も山も/ 汝の夢から起き上がる/音楽/愛の哲学/春は戸口に/ 過ぎ行く夢/秋の夕べ/古いキャロル/3つの田園歌/ 行け、愛らしい薔薇よ/過ぎにし年の薔薇/ 泉に咲くアマリリス/あえてくちづけは求めない/ 真紅の花びらがまどろめば/ジュリアへ/ 夏の夜のラヴ・コール |
リサ・ミルネ(S) アントニー・ロルフ・ジョンソン(T) グレアム・ジョンソン(P) デュークSQ | |
Collins Classicsからの移行再発売。イギリス歌曲の抒情派であり、 かぐわしいロマンがヴォルフを思わせるクィルター。弦楽四重奏を加えた「ジュリアへ」など、 このディスクだから聴ける作品も多数。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.6 ~ホルスト(1874-1934): 声とヴァイオリンのための4つの歌 Op.35 /6つの歌 Op.15 /リグ・ヴェーダからの讃歌/ ハンバート・ウルフによる12の歌曲/マルグレーテの子守歌/心の崇拝 スーザン・グリットン(S) フィリップ・ラングリッジ(T) クリストファー・モルトマン(Br) ルイザ・フラー(Vn) ステュアート・ベッドフォード(P) | ||
原盤・前出: Collins Classics, COL-15322(イギリス歌曲集 Vol.7)。「惑星」等でおなじみのホルストによる珍しい歌曲集。民謡風のメロディやロマン派歌曲風のものなど聴きごたえがあり、 新しい側面に光を当てた一枚。英語歌詞付き。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.8~ レーマン(1862-1918):歌曲集 Cherry Ripe/「ひなぎくの花輪」より/鳥の歌/ Magdalen at Michael's Gate/夕べの歌/Endymion/ 音楽/小さな赤い蜘蛛へ/渓谷の夕暮れ/ The Lily of a Day/When I am dead, my dearest/ 4つの訓話と1つの教訓/My true friend hath my hat/ 「不思議の国のアリス」より2つの滑稽な歌 |
ジャニス・ワトソン(S) キャサリン・ ウィン=ロジャーズ(Ms) トビー・スペンス(T) ニール・デイヴィス(Br) ステュアート・ベッドフォード(P) | |
Collins Classicsからの移行再発売。イギリス音楽ファンにとっても未知の 作曲家であるレーマンは、クララ・シューマンやブラームス、ヨーゼフ・ヨアヒムらと交流する中で 作曲家としての才能を伸ばし、シンプルで美しい歌曲を残した人物。このディスクは彼女の作品を 取り上げたほぼ唯一のアルバム。 | ||
フィオッコ(1703-1741): ミサ・ソレニムス(パトリック・ペイル校訂)/ アヴェ・マリア/ 大いなる宴をなした人が |
グレタ・ デ・レイヘール(S) ヒルデ・コッペ(S) ジャン・ニルエ(CT) ヤン・ファン・ エルサッカー(T) ヤン・ファン・デル・ クラッベン(B) ヴェルナー・ ファン・メヘレン(B) ディルク・スネリングス(B) パトリック・ペイル指揮 カペラ・ブルジェンシス コレギウム・ インストゥルメンターレ・ ブルジェンセ | |
イタリアン・バロックの音楽性と構成を継承したフランドルの作曲家による、明るく軽快な響きを持った宗教的作品集。指揮者のペールが自筆譜から校訂。 「アヴェ・マリア」の素朴な美しさもフィオッコの魅力を伝えてくれる。 | ||
シューベルト:幻想曲ハ長調 エルンスト(1814-1865): ロッシーニの「オテロ」のアリアによる幻想曲 シェーンベルク(1874-1951):幻想曲 ワックスマン(1906-1967):「カルメン」幻想曲 |
フランク・ファン(Vn) ディナ・ヴェインステイン(P) | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ。「2000年ハノーヴァー国際コンクール」の覇者であり、他にも多くのコンクールで審査員たちをうならせてきた奏者によるリサイタル盤。 美しい音色が際立って聞こえる演奏であり、シューベルトでの抒情味は格別。 | ||
バロック時代の名曲たち ヘンデル: オラトリオ「ソロモン」~ シバの女王の入場(*)/ 歌劇「セルセ」~ラルゴ(*) バッハ: 管弦楽組曲第3番~エア/ 管弦楽組曲第2番~バディネリ/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲~ 第2楽章/ ブランデンブルク協奏曲第2番~第3楽章/ 管弦楽組曲第4番~ブーレI&II/ チェンバロ協奏曲第5番~第2楽章/ ブランデンブルク協奏曲第4番~ 第1楽章 コレッリ 合奏協奏曲第8番「クリスマス」~ パストラーレ アルビノーニ: オーボエ協奏曲 Op.9 No.2~第2楽章 アルビノーニ/ジャゾット編曲:アダージョ(*) パッヘルベル:カノン(*) ヴィヴァルディ: ピッコロ協奏曲 RV.443~第2楽章(*) テレマン: 3つのオーボエ、ファゴット、弦楽と 通奏低音のための序曲(組曲)TWV.55 D15~ 道化芝居/ リコーダー、弦楽と通奏低音のための 組曲 イ短調~ [レジュイサンス/パスピエI&II](*) マルチェルロ: オーボエ協奏曲 ニ短調~第2楽章 |
ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮 ケルンco. クリスティーネ・ ピッフルマイヤー、 リサ・スチュワート(Vn) シュテファン・ シーリ(Ob) ダニエル・ロテルト (リコーダー) ハラルト・ へーレン(Cemb) | |
新録音7トラック(*)と既発売盤からの抜粋を合わせた一枚。ミュラー=ブリュールの演奏を堪能するもよし、BGMとして楽しむもよしの好盤。 | ||
シューベルト(1797-1828): 弦楽四重奏曲全集 Vol.6 弦楽四重奏曲第15番/ 5つのドイツ舞曲(コーダと7つのトリオ付き) |
コダーイSQ | |
誠実さが音楽から伝わってくるコダーイQによるシューベルト。最後の弦楽四重奏曲となったこの曲から静かな叙情をくみ取るような演奏であり、シューベルトの本質をストレートに再現したような趣がある。 | ||
シューベルト(1797-1828): 弦楽四重奏曲全集 Vol.7 弦楽四重奏曲・断章D.103/弦楽四重奏曲第5番D.68/ 弦楽三重奏曲第1番D.471/ 5つのメヌエットと5つのドイツ舞曲D.89/ 序曲D.8(ヘス編)(*) |
コダーイSQ ギョーゾ・マサ(第2Va;*) | |
シリーズ第7弾はあまり演奏される機会のない貴重な作品集。1810年代に書かれた弦楽四重奏曲群(第1番~第11番)の間を縫うように書かれているものばかりで、シューベルトの室内楽ファンなら必聴だろう。Vol.1: 8.550590/ Vol.2: 8.550591/ Vol.3: 8.550592/ Vol.4: 8.555921/ Vol.5: 8.557107/ Vol.6: 8.557125。 | ||
ジョン・ラター(1945-): レクィエム 合唱とオルガンのための降臨節アンセム 「立ち上がれ、喜びに輝け」 二重合唱のためのアンセム 「来たりて聖なるものを愛せ」 合唱とフルートのためのアンセム 「音楽は神の贈りもの」 合唱とオルガンのための2つの祝福 [クレア・ベネディクション/世界に平和を] 2つのオルガン小品~ 7度のトッカータ/ 復活祭の主題による変奏曲集(オルガン二重奏) |
ティモシー・ブラウン指揮 ケンブリッジ・ クレア・カレッジcho. シティ・オブ・ロンドン・ シンフォニアのメンバー ニコラス・リマー、 ニコラス・コロン(Org) | |
合唱音楽ファンにはおなじみの作曲家。この落ち着いた「レクィエム」はすでに他レーベルからもリリースされている人気曲だが、ナクソスではかつてラターが率いた合唱団を起用。 フォーレやデュリュフレのような作風が好きな方には無条件でおすすめ。 | ||
2台のオルガンのためのダイアローグ ケルビーニ:2台のオルガンのためのソナタ ガルッピ:2台のオルガンのためのソナタ 作曲者不詳(19世紀):2台のオルガンのためのソナタ クレメンティ:2台のオルガンのためのソナタ ボナッツィ:2台のオルガンのためのソナタ/ 2台のオルガンのためのパストラーレ ブジ:2台のオルガンのための4つのソナタ カネッティ:ヴェルディの歌劇「アイーダ」による 2台のオルガンのためのフィナーレ |
ルイジ・チェレギン、 ビアンカ・ペジチ(Org) | |
使用楽器:1785年、ガエターノ・カリード製/1757年、ピエトロ・ナッキーニ製。 オルガンのデュオという編成は珍しいが、意外に作品の多いことがわかる一枚。古典派時代から初期ロマン派時代に集中しているが、特にイタリアでは音楽形式や和声進行の発展により、作曲技法の精製を目的にこうした同族楽器デュオが活用されたとも言われる。 | ||
E.W.ヴォルフ(1735-1792):交響曲集 [変ホ長調/ヘ長調/ハ長調/ニ長調] |
ニコラ・パスケ指揮 ワイマール・ フランツ・リスト室内o. | |
The 18th Century Symphony。ワイマール宮廷の楽長を務め、35曲もの交響曲をはじめとする膨大な作品を書いたヴォルフ。収録された4曲は中期ハイドンや初期モーツァルトの作風と同じであり、どうしてこの作曲家が有名にならないのか首を傾げるほど。「地元」オケの共感も見事。 | ||
ブリッジ(1879-1941): 弦楽四重奏曲第1番「ボローニャ」/同第3番 |
マッジーニSQ | |
ブリテンの師であり繊細なオーケストレーションを得意としたブリッジの作品。民謡風のメロディでありながら、第1番ではラヴェルの、第3番ではバルトークの影響が濃いと言える。 | ||
パロモ(1938-): アンダルシアの夜想曲/ スペイン語の歌曲 [アンダルシアの春/ティエントス/満月/青春の思い出] |
マリア・バーヨ(S) ペペ・ロメロ(G) ラファエル・ フリューベック・デ・ブルゴス指揮 セビリャ王立so. | |
# Spanish Classics。イスラム文化やフラメンコなどの影響も受け、アンダルシアの新しい音楽を創造している作曲家による叙情的な作品。ベテラン指揮者デ・ブルゴス、技巧派のペペ・ロメロ(アンダルシアの夜想曲フィナーレのフラメンコ風プレイは必聴)、清らかな声のバーヨと、素晴らしいアーティストが揃った録音。「スペイン語の歌曲」西語歌詞、英語対訳はNAXOSの web site で閲覧可能。 | ||
ソレル(1729-1783): チェンバロ・ソナタ全集 Vol.10 変ニ長調/第88番/第77番/第78番/第37番 第64番/第126番/第61番 |
ギルバート・ローランド (Cemb) | |
ルビオ版による番号表記。跳躍舞曲を思わせるリズムが珍しい第88番、嬰ヘ短調がそこはかとない哀しみを誘う第77番、多楽章の第64番他、小粋な舞曲風の番号なしソナタなどを収録。 | ||
中世ドイツの大彫刻家、 ティルマン・リーメンシュナイダーの時代の音楽 作曲者不詳: Mein Herz in Freuden sich erquicket/ バス・ダンス「ラ・マグダレーナ」/トゥルディオン/ バス・ダンス「ラ・ガッタ」/ Zenner, greiner, wie gefelt dir das?/ Gross Sehnen ich im Herzen trag/ Ich tat mir auserwahlen/ Der gestreifft Dantz - Gassenhauer/ Se hyn mein hercz/ Ich spring an diesem ringe/ 私たちは戦争に行った/ Es solt ein man kein mole farn/ Der wallt hat sich entlaubet/ 私はかつてそれを見た/エルスライン/ Der Voglein Art/猫の前足/5つ全て/ Canto dei lanzi allegri/狩人は狩へ行った J.ムトン:ジャメ フィンク:膨れっ面のグライナーよ、気に入りましたか ホーフハイマー: 膨れっ面のグライナーよ、おまえはそれをどう思う J.ワルター:深き苦しみの淵より、われ汝を呼ぶ シュトルツァー:私は一日嘆く/森の木の葉は枯れる イザーク:インスブルックよ、さようなら ラピシーダ:タンデルナーケン オブレヒト:Rompeltier |
ベルンハルト・ベーム (ディレクター、リコーダー、他) イル・キュリオーソ マルティン・フンメル(Br) ヘドス・アンサンブル ヘルムート・ハイン(Br) | |
中世(15-16世紀)ドイツにおけるゴシック様式の彫刻で名をはせた、リーメンシュナイダーの活躍していた時代に生まれた音楽集。有名な「インスブルックよ、さようなら」をはじめ、作者不詳ながら魅力的な舞曲や歌など、イタリアやフランドルに押されがちなこの時代のドイツを、再発見させてくれる一枚。なお一部(6曲)はCPOレーベルの音源を使用。英語歌詞対訳付き。 | ||
グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集 Vol.7 感傷的なワルツ(*)/7つの練習曲(*)/ 6つの表情的練習曲/スケッチ(小品からのコレクション)/ エクスキーズ……!ワルツ・ツィガーヌ/ 死者のための讃歌(*)/恋文(心のワルツ)/ 昔風に(ブレー)(*)/メヌエット/ ゴンドラ(詩的な情景)(*) |
ダグラス・リヴァ(P) | |
世界初録音の作品(*)を5曲も収録した、グラナドス・ファン、スペイン音楽ファンには聴き逃せない一枚。小品集だからこそ味わえる詩情が漂い、いわゆる「スペイン的」な雰囲気ではなくドビュッシーの影響が垣間見える作品もある。Vol.1: 8.554313/ Vol.2: 8.554403/ Vol.3: 8.554628/ Vol.4: 8.554629/ Vol.5: 8.555325/ Vol.6: 8.555723。 | ||
グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集 Vol.8 カレッサ・ワルツ/ドローラ(*)/クロティルデ(*)/人魚/ 森にて(*)/ロイヤル・マーチ(*)/厚紙の兵隊/エルビラ(*)/ 旋律のアルバム、パリ、1888年 [前奏曲 ヘ長調/アンダンテ(*)]/ マリア・デ・アルバの扇のために(*)/サラのために(*)/ オォ!(*)/過ぎし思い出(*)/海岸で(*)/ノスタルジア(*)/ 君から遠く離れて(*)/4つの音符-ワルツ/ ベートーヴェン(*)/ショパン-マズルカ/ ワーグナー-メロドラマ(*)/マズルカ 変ホ長調/ 同 ト短調(*)/同 ヘ長調(*)/祈り(*)-東方の歌(*)/ 奴隷(*)/死んだ奴隷(*)/お話/春/ アレグロ・ヴィヴァーチェ |
ダグラス・リヴァ(P) | |
(*)世界初録音。大多数が世界初録音という貴重な一枚だが、有名曲ではないからといって駄作ではない。むしろ他の曲にないショパン風の素朴なロマンにあふれ、グラナドスの新しい面があふれていると言える。 | ||
ディーリアス: 2つの小品~第1番「奇想行進曲」 3つの小音詩 [夏の夕べ/冬の夜(そりすべり)/春の朝] アメリカン・ラプソディ 楽園への小道 (歌劇「村のロメオとジュリエット」~間奏曲) 小管弦楽のための2つの小品 [春、かっこうの初音を聞きて/川辺の夏の夜] 夜明け前の歌/幻想的な踊り |
デーヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
明快な指揮とクリアな録音で繊細なオーケストレーションの妙が味わえる一枚。 | ||
バックス(1883-1953): 交響曲第6番/ イントゥ・ザ・トワイライト/ サマー・ミュージック |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
今年が没後50年となるバックス。ケルトの幻影に大きな影響を受けた、ファンタジック&ロマンティックなオーケストラ作品集。ロイド=ジョーンズは自筆譜をあたって演奏に臨んだ。 | ||
バックス(1883-1953): 交響詩「ティンタジェル城」 交響曲第7番 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
2003年が没後50年となるイギリスの作曲家による交響曲全集が完結。シベリウスの「タピオラ」を思わせる幻想ロマン的な作風が特徴。トリスタン伝説でおなじみの城を壮大に描いた交響詩も収録。 | ||
ブリス(1891-1975): ピアノ協奏曲 ピアノ・ソナタ 2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 |
ピーター・ドノホー、 マーティン・ラスコー(P) デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
20世紀イギリス音楽史にあって、ストラヴィンスキー的な作風で独特の位置を築いたブリス。第2次世界大戦直前にニューヨークで初演されたピアノ協奏曲は、 プロコフィエフなど同等に評価されてもよい作品だと言えよう。 | ||
ペンデレツキ(1933-): ルカ受難曲(「ルカ福音書」による 主イエス・キリストの受難と死;1966) |
イザベラ・クウォシンスカ(S) アダム・クシェフスキ(Br) ロムアルト・テサロヴィチ(B) クシシュトフ・コルベルガー (福音史家) ヤロスラフ・マラノヴィチ(Org) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ国立po.&cho. ワルシャワ少年cho. | |
初演以来ペンデレツキの代表作として演奏され続けている作品。バッハの受難曲をベースに、第2次世界大戦で受けた悲劇(アウシュビッツ)に対する鎮魂というテーマを切々と歌い、 語る感動的な演奏。 | ||
トゥリーナ(1882-1949):ピアノ作品集 Vol.1 交響詩「幻想舞曲集」/3つのアンダルシア舞曲/ ジプシー舞曲集 第1集/同 第2集/ 伝統的なスペインの主題による2つの舞曲/ バイレテ(19世紀の踊りの組曲) |
ホルディ・マソ(P) | |
スペインのピアノ曲を続々と録音しているマソが、次にターゲットにしたのはトゥリーナ。パリで学びフランス近代音楽の香りを身に付けた作曲家だけに、期待が高まる。第1弾は管弦楽曲「幻想舞曲集」の編曲に始まり、2つの「ジプシー舞曲集」など、情感あふれる作品が並ぶ。 | ||
ブロッホ(1880-1959): アメリカ(叙事的狂詩曲)/ ヘブライ組曲(英語歌詞付き;*) |
ダリア・アトラス指揮 スロヴァキア放送so. エレナ・ マトゥーショヴァー合唱指揮 ルチニツァcho. ハガイ・シャハム(Vn;*) アトラス・カメラータo.(*) | |
アメリカの歴史を、約50分の壮大な音楽で綴る交響曲。先住民の歴史に始まり、メイフラワー号の来航、南北戦争、そしてこの曲が書かれた1926年と未来についてそれぞれの時代の流行歌なども交えながら描かれる。クーベリック指揮のシカゴ響がオーケストラ版を初演した「ヘブライ組曲」では、ギル・シャハムの弟ハガイがソリストとして登場。 | ||
ドホナーニ(1877-1960): 弦楽三重奏曲「セレナード」/六重奏曲 |
スペクトラム・ コンサーツ・ベルリン | |
20世紀ハンガリーを代表する作曲家の室内楽曲は、ブラームスやドヴォルザークを継承する歌心にあふれたロマン主義的作風。六重奏曲は特に前者の影響が強く、 19世紀のハンガリーとウィーンとが密接な関係であることを証明している。 | ||
パヴロワ(1952-): 交響曲第1番「さようなら、ロシア」(*) 交響曲第3番(+) |
コンスタンティン・D. クリメッツ指揮(*) アレクサンドル・ ヴェデルニコフ指揮(+) ロシアpo. | |
パヴロワはロシアに生まれ現在はニューヨークを中心に活躍している女性作曲家。交響曲第1番は祖国の想い出を甘美な音楽で描いた11人の奏者のための作品。 交響曲第3番はジャンヌ・ダルクの生涯にインスパイアされた4楽章形式の静かな作品。 | ||
エネスコ(1881-1955): ピアノ五重奏曲/ピアノ四重奏曲第2番 |
ソロモン・アンサンブル | |
両曲とも1940年代の作品で、後期ロマン派の濃厚な音、そして師フォーレの室内楽と共通する馥郁たる香りにあふれている。アンサンブルのリーダーであるアン・ソロモンは、 メニューイン経由でエネスコにシンパシーを感じている音楽家。 | ||
もろびとこぞりて~ クリスマス・キャロル・ベリー・ベスト・コレクション ダビデの村の馬屋のうちに/神のひとり子/ディンドン、ほがらかに/ もろびと声上げ/ひいらぎとつたは/星をめざして/ み空をはせゆくみ使いたちよ/コヴェントリ・キャロル/ まきびと羊を/さまよいながら物思う/木枯らしの風ほえたけり/ ゆりかご/喜べ、キリストは生まれたまえり/ 林檎の木なるイエス・キリスト/はるか遠くの飼葉桶/ きよしこの夜/もろびとこぞりて/この日、人となりし御子を/ あめにはさかえ/神の御子は今宵しも |
ドナルド・ハント指揮 ウスター大聖堂聖歌隊 ロバート・ストリンガー(ボーイS) レイモンド・ジョンストン(Org) アンドリュー・サケット指揮 チュークスベリー修道院学校cho. ノエル・エジソン指揮 エローラ・ フェスティヴァル・シンガーズ マイケル・ブロス(Org) ジェレミー・サマリー指揮 オックスフォード・カメラータ | |
既発売音源からクリスマス・キャロルの名曲を集めたコンピレーションで、紙製のスリップ・ケース入り。リブレットの添付は無し。 | ||
ボンテンポ(1771-1842):交響曲第1番/交響曲第2番 | アルバロ・カッスート指揮 アルガルヴェo. | |
CDがスタートすると「あれ?セビリャの理髪師かな?」と思ってしまう音楽が登場し、いかにも古典派の気持ちのよいアレグロ(ハイドン風)が続く。ポルトガルのリスボンに生まれ、パリやロンドンで修行を積んだ作曲家による交響曲は「掘り出し物」。40分を超える大作となった第2番はベートーヴェン路線。ポルトガルの音楽家たちによる演奏を、24bit録音で楽しめる。 | ||
ニルセン(1865-1931): 「アラディン」組曲/キューピットと詩人/ 夢の古譚/序曲「ヘリオス」/ 仮面舞踏会/パンとシュリンクス |
二クラス・ヴィレン指揮 南ユトランドso. | |
「不滅」などの交響曲を知る方には、姉妹盤としておすすめしたい一枚。作曲者と同じデンマークに生まれたヴィレンが、首席指揮者を務めるデンマークのオーケストラを指揮。素朴でナチュラルな音色が特徴であり、母国ものの演奏を好む方にはぜひ聴いていただきたい一枚。 | ||
コレッリ(1653-1713): ヴァイオリン・ソナタ Op.5 No.1-6 |
ルーシー・ファン・ダール(Vn) ボプ・ファン・アスペレン (Cemb、Org) | |
J.S.バッハ作品がNAXOSの中でも看板商品になっているファン・ダールが、イタリア・バロックの中で最も秀逸なヴァイオリン音楽を残したコレッリのソナタに挑戦。24bit録音。 | ||
エルガー(1857-1934): 「子供の魔法の杖」第1組曲/ 「子供の魔法の杖」第2組曲/ 夢の中の子供たち/「子供部屋」組曲 |
ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
イングランドの田舎を思わせるエルガーの抒情的な側面や、やさしさが詰まった曲を集めた一枚。作品番号1の「子供の魔法の杖」は民謡組曲かと思うくらいに親しみやすい。 | ||
ブリッジ(1879-1941): 狂詩曲「春の始まり」/交響詩「夏」/ 管弦楽のための2つの詩/交響組曲「海」 |
ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
20世紀イギリス・シリーズ。24bit録音。R.シュトラウスの豊潤さ、ドビュッシーの色彩、ディーリアスのファンタジーを兼ね備えたと言ってよい、イギリスの作曲家による作品集。4曲からなる「海」は、ドビュッシーに対するイギリスからの回答であり、愛弟子ブリテンを魅了した作品。 | ||
シマノフスキ(1882-1937):ピアノ音楽全集 Vol.4 9つの前奏曲/ピアノの変奏曲/20のマズルカ~第17-20曲/ 2つのマズルカ/ロマンティックなワルツ/ピアノ・ソナタ第3番 |
マーティン・ラスコー(P) | |
ポーランド後期ロマン主義の中軸となったシマノフスキのピアノ曲は、ショパンの影響から神秘主義までの足跡を幅広く表出している。作品番号1の「9つの前奏曲」は、ショパンの作品に聞こえるほど。Vol.1:8.553016/ Vol.2:8.553300/ Vol.3:8.553867。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.19~ ベートーヴェンの交響曲編曲集 Vol.3 交響曲第6番「田園」/交響曲第4番 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) | |
ベートーヴェンの交響曲編曲:8.550457(Vol.15)、8.555354(Vol.18)。 シチェルバコフの力強い打鍵、そして輝かしいトリルなどの技巧により、 原曲の味を損なわないリストの名編曲があきらかに。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.15~ 友人たちの詞による歌曲集 Vol.2 ゆりかごの中の男児 D.579/わすれな草 D.792/ 憂い D.772 Op.22 No.2/ 別れのつらさ(第1作)D.509/ 夜と夢 D.827 Op.43 No.2/ある墓地へ D.151/ 反映(第1作)D.639/ ディエゴ・マナザレスから D.458/ 娘の恋のたち聞き D.698/湖のほとりで D.746/ 妹の挨拶 D.762/森で D.738 Op.56 No.3/ いとしいミンナ D.222/聖名祝日の歌 D.695/ 歌によるなぐさめ D.546 Op.101 No.3/ 死の音楽 D.758 Op.108 No.2/すみれ D.786 Op.123 |
ブリギッテ・ゲラー(S) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
オッテンワルト、ショーバー、コリン、シュレヒタ、ブルフマン、シュタードラーといった詩人たちの作品をテキストに使った作品集。 シリーズ初登場となるソプラノの自然な歌い口は詩の魅力を引き立て、爽やかな抒情を聴き手に届けてくれる。ドイツ語歌詞、英語対訳付き。 | ||
シューベルト: シューベルト・ドイツ語歌曲全集 Vol.17 同時代のオーストリアの詩人による歌曲集 Vol.2 不幸な男/反対/信仰と希望と愛/快活/ 盛りを過ぎた菩提樹/速やかな時の流れ/郷愁/ 全能の神(第1作)/恋の気付け薬/恋人に/かなわぬ恋/ 星/初恋/トカイ酒の賛美/満足した男/岩のそばの歌びと/ 歌「大都会から遠く離れて」宴席の歌/ パリにおけるヨーロッパの解放者たち/ メロドラマ「別れ-美しきこの世よさらば」/陽気さ |
デトレフ・ロート(Br) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
オーストリアの詩人たち(ピヒラー、ザイドル、クフナー、カステッリ、他)による作品をテキストにした歌曲集。シリーズ第10集(8.554796)の続編。歌手はシリーズ初登場、叙情的な声質を持つバリトン、ロート。ドイツ語歌詞、英語対訳を記載。 | ||
エンジェル・アイズ~ スウェディッシュ・カフェから Noveltyflickan(Novelty Girl)/ミスティ/ Filosofisk Dixieland(Philosophical Dixieland)/ オール・オブ・ミー/スターダスト/スプランキー/ アイム・イン・ザ・ムード・フォー・ラヴ/ Rattjakt for tva(Rat hunt for two)/ エンジェル・アイズ/Geasapeagen(The Gooseboy)/ ハロー・ドーリー/コン・アモーレ/ ノヴェルティ・アコーディオン/ Zigenarens Serenad(The gypsy serenade)/ ハウ・ハイ・ザ・ムーン-オーニソロジー/ Revydags(Variety show time)/ Botvid- Lite grand fran ovan(A little from above)/ コパカバーナ |
レディス・オンリー・ カフェ・ストリングス | |
ライト・クラシックス・シリーズ。Vn3/Va2/Vc1/Cb1の7人編成による女性だけのアンサンブル(全員がスウェーデン室内管弦楽団のメンバー) が演奏するジャズ&ポップの名曲集。「ミスティ」で聴かせるスウィング感が抜群で、その他の曲もノリノリ演奏。 | ||
ラインベルガー(1839-1901): オルガン作品全集 Vol.5 オルガン・ソナタ第12番/7つのトリオ/ オルガン・ソナタ第13番 |
ヴォルフガング・ リュプザム(Org) | |
オルガン全書シリーズ。フルダ大聖堂のオルガンを使用。19世紀終盤に作曲された2つのソナタは、ロマン派交響曲のオルガン版といった味わいがあり、 ラインベルガーの存在をクラシック音楽ファンに広く知らしめる作品としておすすめ。「7つのトリオ」は Vol.4(8.554809)とセットで。(Vol.1: 8.554212 / Vol.2: 8.554213/ Vol.3: 8.554549) | ||
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.5 オルガン・ソナタ第2番/12の小品 Op.65 Nos.7-12/ 3つのコラール幻想曲~目覚めよ、と呼ぶ声あり |
シュテファン・フランク(Org) | |
使用楽器:フルダ大聖堂、リーガー=ザウアー製。 1900年から1902年にかけて書かれてたオルガン曲で、ブラームスやリストなどの後を継ぐもの。バロック時代から続くドイツ音楽のオルガン・マスターという伝統を、即興性から厳格なフーガまで多彩な手法を駆使しながらつないでいる。 | ||
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 第5番/第7番(第1版 D.567、未完成)/ 第11番(断片)/第12番(断片) |
ゴットリープ・ヴァリシュ(P) | |
未完であったり楽章紛失のソナタを3曲、加えて第7番の第1版を収録した一枚は、シューベルト・ファン必聴。後期ソナタにはないモーツァルト風の可憐さも味わえる。 ヴァリシュはウィーン生まれの若手(1978年生まれ)。自身で曲目解説も執筆している。24bit録音・編集。 | ||
フンメル(1778-1837): テ・デウム 荘厳ミサ曲 |
パトリシア・ライト(S) ザン・マッケンドリー=ライト(A) パトリック・パワー(T) デーヴィッド・グリフィス(B) ウーヴェ・グロット指揮 ニュージーランドso. タワー・ヴォイセズ・ ニュージーランド(cho.) ドナルド・アームストロング(Vn) | |
世界初録音。シュポアと共にベートーヴェン時代を支えたフンメルの宗教作品は、なかなか省みられることがない秘曲。ハイドンおよびベートーヴェンと同じくニコライ2世に献呈され、 「3大ミサ・ソレムニス」の一端を担う作品。ラテン語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ミャスコフスキー(1881-1950): ヴァイオリン協奏曲 ヴァインベルク(1919-1996): ヴァイオリン協奏曲 |
イリヤ・グルーベルト(Vn) ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
全曲を通して抒情的なメロディが流れ続け、第3楽章はバレエのような音楽が展開されるミャスコフスキー。あまりにもショスタコーヴィチ的なヴァインベルク。 師コーガンから曲と音楽性を受け継いだグルーベルトの爽快な演奏。 | ||
ブクステフーデ(c.1637-1707):オルガン作品集 Vol.4 前奏曲 ニ短調 BuxWV140/ 今ぞわれら聖霊に願いたてまつる BuxWV208/ 来たれ聖霊、主なる神 BuxWV200/ 主イエス・キリスト、われことごとく知れり BuxWV193/ カンツォネッタ ト長調 BuxWV171/ 前奏曲 ホ長調 BuxWV141/ ああ神そして主よ BuxWV177[第1版/第2版]/ 恵み深き主に向かって感謝せよ BuxWV181 [第1版-第3版]/ カンツォネッタ ニ短調 BuxWV168/ 前奏曲 ホ短調 BuxWV143/ イエス・キリスト、汝はたたえられよ BuxWV189/ いざ来たれ、異教徒の救い主よ BuxWV211/ ベツレヘムに幼子が生まれた BuxWV217/ カンツォネッタ ホ短調 BuxWV169/ 汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよ BuxWV202/ 愚かな口の語り手言わん BuxWV187/ トッカータ ニ短調 BuxWV155 |
クレイグ・クレイマー(Org) | |
使用楽器:ゴットフリート&メアリー・フックス製。 これまでのシリーズ3枚と同様に前奏曲やコラールなどを集めた作品集。J.S.バッハに先んじる作風と構成で、ドイツ・バロック音楽における器楽曲の発展を進めた証がこのシリーズには詰まっている。バッハとの聴き比べも一興だろう。Vol.1:8.554543、Vol.2:8.555775、Vol.3:8.555991。 | ||
ブリテン(1913-1976): 交響組曲「グローリアーナ」/ 歌劇「ピーター・グライムズ」 ~4つの海の間奏曲とパッサカリア/ シンフォニア・ダ・レクィエム |
オシアン・エリス(Hp) ケイロン・ムーア(Ob) アレクサンダー・テイラー(Va) ステュアート・ベッドフォード指揮 LSO | |
20th Century British。Collins Classicsからの移行発売。オーケストラ作品の代表作と言えるラインナップで、ブリテンを初めて聴くリスナーにも最適。ルネサンス音楽風の「グローリアーナ」、代表的なオペラの間奏曲を再編集した「4つの海の間奏曲とパッサカリア」、日本政府の依頼で作曲された「シンフォニア・ダ・レクィエム」の3作。 | ||
ブリテン(1913-1976): 歌劇「ポール・バニヤン」~序曲 (コリン・マシューズによる編曲版) ピアノ協奏曲 ピアノ協奏曲~オリジナル版第3楽章(*) 「ヨルダンを渡ったジョンソン」組曲 (ポール・ヒンドマーシュ編曲)(+) |
ジョアンナ・マクレガー(P;*) テュアート・ベッドフォード指揮 イギリスco.、LSO | |
COLLINSレーベルからの移行再発売。作曲者&リヒテルの録音もあるピアノ協奏曲は現行の第3楽章と初稿を両方収録した珍しいもの。他の2曲もほかの録音がほとんどなかった。ベッドフォードは作曲者最晩年のアシスタントを務めた、ブリテンのスペシャリスト。(*/+)世界初録音。 | ||
ブリテン(1913-1976): 序曲「カナダの謝肉祭」/ヴァイオリン協奏曲(*) ブリテン&バークリー(1903-1989): 「モン・フィク」~4つのカタルーニャ舞曲 |
ロレイン・マカスラン(Vn;*) ステュアート・ベッドフォード指揮 イギリス室内o. | |
20th Century British。英 Collins Classics 音源の移行発売。すべて1930年代後半の、ブリテン初期と言える意欲作。新古典主義風のヴァイオリン協奏曲は近年になって日本でもよく演奏される曲。「モン・フィク」は2人の作曲家が知り合った直後のコラボレーション。 | ||
ブリテン(1913-1976):管弦楽伴奏歌曲集 Vol.2 セレナード/ノクターン/ カンタータ「フィードラ」 |
フィリップ・ラングリッジ(T) アン・マレイ(Ms) フランク・ロイド(Hr) ステュアート・ベッドフォード指揮 ノーザン・シンフォニア イギリスco. | |
Collins Classicsから発売されていた音源の移行再発売。 ピーター・ピアーズとデニス・ブレイン(ホルン)のために書かれた「セレナード」は、ブリテンの代表作の一つ。ワーズワースやテニスン、シェイクスピア等の詩を使った「ノクターン」の情感もすばらしい。英語歌詞付き。Vol.1:8.557206。 | ||
ブリテン(1913-1976): 祝典序曲/フランク・ブリッジの主題による変奏曲(*)/ 前奏曲とフーガ(*)/ 青少年のための管弦楽入門 ~パーセルの主題による変奏曲とフーガ |
ステュアート・ベッドフォード指揮 イギリス室内o.(*)、LSO | |
20th Century British。Collins Classicsからの移行発売。 ブリテン最晩年のアシスタントであり、長くオールドバラ音楽祭を支えたベッドフォードによる管弦楽曲集。手堅い演奏は往年のブリテンを思わせるもの。「青少年」はナレーションなしで収録。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.8~ブリテン:歌曲集 ジョン・ダンの神聖なソネット/ ミケランジェロの7つのソネット/冬の言葉/ トマス・ハーディの詩による2つの歌曲 [もし春がまたやってきたら/子供と名もない紳士] |
フィリップ・ラングリッジ(T) ステュアート・ベドフォード(P) | |
Collins Classicsからの移行再発売。ブリテンの慈愛と博識に満ちた歌曲集を、 ラングリッジと、晩年に作曲者のアシスタントを務めたベッドフォードのピアノで。パーセルの節度を 反映させた「7つのソネット」、ハーディの詩に付曲した「冬の言葉」は、どちらも傑作。 | ||
英国歌曲集シリーズ Vol.9 ブリテン(1913-1976): カンティクル第1番「愛した者はわがもの」/ カンティクル第2番「アブラハムとイサク」/ ザ・ハート・オブ・ザ・マター (ピーター・ピアーズによる1983年改訂版)/ カンティクル第3番「なお雨が降る」/ カンティクル第4番「東方三博士の旅」/ カンティクル第5番「聖ナーシサスの死」 |
フィリップ・ラングリッジ(T) ジャン・リグビー(A) ジェラルド・フィンリー(Br) デレク・リー・レイギン(CT) ジュディ・デンチ(語り) ステュアート・ベッドフォード(P) フランク・ロイド(Hr) オシアン・エリス(Hp) | |
Collins Classicsから発売されていた音源の移行再発売。 さまざまな歌の組み合わせによるシリーズ「カンティクル」は、聖書などにあるエピソードをテキストに用いた「ドラマのある歌曲」と呼べるようなもの。イギリスの名歌 手・名手たちと、007シリーズでもおなじみの名女優デンチがそれぞれ好演。 | ||
ブリテン(1913-1976): カンタータ「聖ニコラス」 合唱のためのクリスマス組曲「キリストの生誕」 詩編150番 |
フィリップ・ラングリッジ(T) ステュアート・ ベッドフォード指揮 イギリスso. タリス室内cho. BBCシンガーズ ロンドン・ スクールズ・シンフォニー ニュー・ロンドン児童cho. 他 | |
Collinsレーベルからの移行再発売。ブックレットに歌詞記載。 | ||
バークリー(1903-1989): 5つの詩/夜が堅い大地を覆う/愛する人よ/ お前の眠る頭を横たえよ ブリテン(1913-1976): この島国で/波立たない湖の魚/夜が堅い大地を覆う/ 背中に寄りかかること/太陽が降り注ぐ/何があるの?/ 2つのバラッド~ 第2番「みすぼらしい柳の下に」(テノール独唱)/ 4つのキャバレー・ソング/ 愛情を表現したい気分になっている時/ 2つのバラッド~ 第2番「みすぼらしい柳の下に」(二重唱) |
デラ・ジョーンズ(Ms) フィリップ・ラングリッジ(T) ステュアート・ベッドフォード(P) | |
Collins Classicsからの移行再発売。ブリテンが大きな影響を受けた詩人 オーデンの作品に曲を付けたもので、シリアスな内容のものから人間味あふれるものまで多数。 フランス音楽の影響を受けたバークリーの作品も収録。 | ||
ブリテン(1913-1976): シンプル・シンフォニー テンポラル・ヴァリエーションズ (コリン・マシューズによる管弦楽編曲)(*) 子守歌のお守り (コリン・マシューズによる管弦楽編曲)(*) ラクリメ-ダウランドの歌曲の投影 イギリス民謡による組曲「過ぎ去りし時」 |
ニコラス・ダニエル(Ob) キャサリン・ ウィン=ロジャーズ(Ms) フィリップ・デュークス(Va) ステュアート・ベドフォード指揮 ノーザン・シンフォニア | |
Collins Classics(廃盤)からの移行再発売。ブリテンの後継者としてオールドバラ音楽祭を任されたベドフォードが、有名な弦楽作品や、晩年のイギリス民謡組曲、得意の歌曲などを指揮した一枚。(*)世界初録音。 | ||
ブリテン(1913-1976):管弦楽伴奏歌曲集 Vol.1 4つのフランス語の歌/ 狩をする私たちの祖先(交響的連作)/ イリュミナシオン |
フェリシティ・ロット、 フィリス・ ブリン=ジュルソン(S) ステュアート・ベッドフォード指揮 イギリスco. | |
Collins Classicsからの移行再発売。ランボーの詩による「イリュミナシオン」、ヴェルレーヌとユーゴーの詩による「4つのフランス語の歌」、そして盟友オーデンの詩による風刺的な「狩をする私たちの祖先」という、活動初期の作品を収録。 | ||
スペインとポルトガルの管弦楽作品集 アリアーガ(1806-1826): 歌劇「幸福な奴隷」序曲/交響曲 セイシャス(1704-1742):シンフォニア 変ロ長調 カルバーリョ(1745-1798):序曲「勤勉な恋人」 モレイラ(1758-1819):シンフォニア ポーチュガル(1762-1830):序曲「フォアの公爵」 |
アルヴァロ・カッスート指揮 アルガルヴェo. | |
スペインおよびポルトガル古典派の秘曲集。ポルトガルで2002年に結成されたオーケストラが、はつらつとした演奏を聴かせる。24bit録音。 | ||
ショスタコーヴィチ: バレエ組曲第1番-第4番(L.アトフミャン編曲) |
ドミトリ・ヤブロンスキー(Vc) 指揮ロシアpo. オレグ・トカテフ(Tp) | |
「ジャズ組曲」、「ボルト」、「司祭と下男バルドの物語」など、さまざまな作品から選ばれた小品を組み合わせ、まるでショスタコーヴィチ作品のコンピレーション風に編まれた作品集。ジダーノフ批判時代に発表されたものであり「国民的作曲家」になるべく発表されたという、作曲者にとっては皮肉な意味を持つ特殊な作品だといえる。 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741): リコーダーのための協奏曲集 リコーダー、オーボエとファゴットの協奏曲 ト短調RV.103/ リコーダー、ヴァイオリンとチェロの協奏曲 ニ長調RV.92/ リコーダー、オーボエ、 ヴァイオリンとファゴットの協奏曲 ト短調RV.105/ リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンと ファゴットの協奏曲 ニ長調RV.94/ リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンと ファゴットの協奏曲 ト長調RV.101/ リコーダーと2つのヴァイオリンの協奏曲 イ短調RV.108/ リコーダー、オーボエと 2つのヴァイオリンの協奏曲 ハ長調RV.87 |
ラースロー・ ケチョケメーティ(リコーダー) ラースロー・ハダディ(Ob) アティラ・ファルヴァイ(Vn) カタリン・パールカーニ(Vn) ジェルジ・オラヨシュ(Fg) ジェルジ・ケルテース(Vc) ボルバーラ・ドボジ(Cemb) | |
ヴィヴァルディ協奏曲全集シリーズ。近年、その作品が再評価されているヴィヴァルディだが、リコーダーとアンサンブルによる協奏曲集も、徐々に録音が増えている。ブダペスト出身のケチョケメーティを、コダーイ・クヮルテットやフランツ・リスト室内管のメンバーなどが支える。 | ||
デュパルク(1848-1933):歌曲集 セレナード/悲しき歌/ロズモーンドの館/旅への誘い/ フィディレ/遺書/フィレンツェのセレナード/溜め息/ 波と鐘/恍惚/前世/ギャロップ/嘆き/悲歌/逃亡 |
ポール・グローヴズ(T) ロジャー・ヴィニョールズ(P) エミリー・プリー(S) | |
フォーレと並ぶフランス近代の歌曲作家デュパルク。残された歌曲のほとんどを収録した一枚で、1995年に本格的なキャリアをスタートさせた若手テノールと、多くのレーベルで見事な伴奏を聴かせるヴィニョールズの新鮮な解釈を聴く。 | ||
英国歌曲集シリーズ Vol.10 ブリテン(1913-1976): イギリス・アイルランド・フランス民謡編曲集、他 民謡編曲第1集「イギリスの歌」/ トム・ボウリングと他の歌曲編曲集/ 民謡編曲第3集「イギリスの歌」/ 同第5集「イギリスの歌」/ 同第4集「ムーアのアイルランドの歌」/ 同第2集「フランスの歌」/ 同第6集「イングランドの歌」/未出版の民謡編曲 |
フェリシティ・ロット(S) フィリップ・ラングリッジ(T) グレアム・ジョンソン(P) カルロス・ボネール(G) クリストファー・ ヴァン・カンペン(Vc) | |
COLLINSレーベルからの移行再発売。出版されている民謡編曲集を網羅した全集で、「サリーの園」、「夏の名残のバラ」、「ああ悲しい」など、多くの有名な民謡も収録。歌手・演奏陣も万全の顔ぶれ。英語・仏語歌詞、一部英語対訳付き。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.13 ブリテン(1913-1976):民謡編曲集 Vol.2 高声とハープのための8つの民謡編曲/ ひいらぎとつたは/ ヘロデ王とおんどり/ 十二使徒/ ビター・ウィジー/ 管弦楽伴奏編曲集 |
フィリップ・ラングリッジ(T) トマス・アレン(Br) マーガレット・フィヴィオール(S) ジュディス・ハリス(Ms) ヴァーノン・カーク(T) グレアム・タイタス(Br) オシアン・エリス(Hp) デーヴィッド・ オーエン・ノリス(P) ステュアート・ベッドフォード指揮 ノーザン・シンフォニア サイモン・ジョリー(合唱指揮) BBCシンガーズ クリストファー・バーネット指揮 ウェンハストン少年cho. | |
Collins Classicsの再発売盤で、元々はVol.1(8.557220-21)と一緒にリリースされていたもの。名歌手たちとブリテンの後継者だったベッドフォードによる理想的な演奏で、管弦楽伴奏編曲集(14曲)には「サリー・ガーデン」(2種類のアレンジ)や「おお悲しい」など有名な民謡も含まれている。英語・仏語歌詞、一部英語対訳付き。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999):管弦楽作品全集 Vol.7 クリスマス・キャロルと歌 クムランの改宗者の賛歌 サラマンカの写本のための音楽 アッシジの聖フランチェスコの賛歌 |
ラケル・ロヘンディオ、 マリア・ヘスス・プリエト、 ビクトリア・マルチャンテ、 アダ・アリェンデ(S) ダビド・ルビエラ(Br) ホセ・ラモン・エンシナール指揮 マドリッド・コミュニティo.&cho. | |
スパニッシュ・クラシックス・シリーズからのクリスマス・タイトル。かなり珍しいロドリーゴの管弦楽付き声楽作品集だが、のどかさと心を打つ祈りに満ちた「クリスマス・キャロルと歌」 だけでも引きこまれる。全体的に静謐で中世風。アランフェス」に代表されるロドリーゴのイメージを一新する一枚。スペイン語歌詞と英語対訳をブックレットに記載。 | ||
ヴァリ(1952-): フルート協奏曲 民謡集(第10セット) ディラーマン |
アルベルト・アルマルサ(Fl) ジョージ・マグルディチャン (バルバト[ウード]) ジャンナ・バティ(S) ギル・ローズ指揮 ボストン・モダン・ オーケストラ・プロジェクト | |
21世紀のクラシイク・ヂリーズ。イラン出身のヴァリは、自らの民族的・文化的アイデンティティを大切にして民謡や民俗音楽などの要素を自作に反映させている作曲家。 中近東の笛を思わせる効果を使ったフルート協奏曲はじめ、エキゾティックな音楽はインパクト大。 | ||
ドノスティア(1886-1956):ピアノ作品集 バスク風前奏曲集/バスク風ソナタのためのアンダンテ/ ノスタルジア/ソコッリの聖女のための心からの祈り/ バスク風メヌエット/テル川の堤で/ティエントと歌/ フアン・クリソストモ・デ・アリアーガへの讃歌 |
ジョルディ・マソ(P) | |
スパニッシュ・クラシックス・シリーズ。バスク地方出身の代表的な作曲家であり、1920年代にパリでラヴェルに出会い、方向性を決めたというドノスティアの多彩な小品集。民俗舞曲風や大先輩作曲家への讃辞など、アルベニスやファリャと肩を並べる粋な音楽。 | ||
シャルパンティエ(1643-1704): テ・デウム ニ長調 主は言い給えり 真夜中のミサ曲 |
ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル ジェーン・アーチボルド、 ミシェル・ドゥ・ブール、 アンヌ・レスペランス(S) マリオン・ニューマン、 ナンシー・レイノルズ(A) コリン・エーンズワース、 ジェイムズ・マックレナン、 デイヴィッド・ノートマン(T) ジャイルズ・トムキンズ、 エステバン・カンブレ(B) | |
ニケに代わりナクソスでフランス・バロックを担当するマロンとピリオド楽器使用のアレイディア・アンサンブルによる、「ノエルとクリスマス・モテット集」(8.554514、8.557036) の姉妹盤ともいえるクリスマス・タイトル。ラテン語・フランス語歌詞と英語対訳をブックレットに記載。 | ||
ショスタコーヴィチ: チェロ・ソナタ (アネット・バルトルディによるヴィオラ版) ヴィオラ・ソナタ |
アネット・バルトルディ(Va) ジュリアス・ドレイク(P) | |
最晩年の傑作「ヴィオラ・ソナタ」に、バルトルディがヴィオラのために編曲した「チェロ・ソナタ」(世界初録音)をカップリング。名伴奏者ドレイクのサポートを得て、 スイス生まれの若手奏者が抒情的に聴かせる。 | ||
フィルハーモニカーの至芸~ ペーター・シュミードル ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番「俗歌」 ブラームス:クラリネット三重奏曲 ベルク:クラリネットとピアノのための4つの小品 メンデルスゾーン:2つのコンツェルトシュテュック |
ペーター・シュミードル(Cl) 乾まどか(P) テオドーラ・ミテヴァ(Vc) ピエール・ピヒラー (バセットホルン) | |
なんとナクソスがウィーン・フィルの名手たちを紹介するシリーズをスタート。その第1弾は日本にもなじみが深いシュミードルのリサイタル盤。現在のウィーン(とVPO) を象徴する演奏スタイルを、やはりウィーンで学んだ乾まどかがサポート。 | ||
TINTNER MEMORIAL EDITION ナクソスの「ブルックナー交響曲全集」によって、ほとんど無名だった状態から晩年に大輪を咲かせたゲオルク・ティントナー。彼の録音は極めて少なく貴重だが、 手兵だったノヴァ・スコシアso.(カナダの同州を拠点に活動)を指揮してカナダCBCへ録音した数枚は、指揮者ティントナーをもっとよく知るための最適アイテム。 その音源がナクソスからリリースされることになった。全12巻の予定。 ご注意:当シリーズはまとめてではなく、徐々に刊行されます。そのため、まとめてご予約いただいても配送は別々になる可能性が高くなります。 また、先行ご予約いただいた場合、発売日直前のキャンセルなどはお断りいたしますので、あらかじめご了承ください。発売内容変更等の場合は、ご予約いただいた方個別にご連絡いたします。 | ||
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.1 モーツァルト: 交響曲第31番「パリ」/ 交響曲第35番「ハフナー」/ 交響曲第40番 |
ゲオルク・ティントナー指揮 ノヴァ・スコシアso. | |
録音:ライヴ。第1弾はブルックナー演奏解明のヒントとなるかもしれない、モーツァルトの交響曲集。 | ||
ティントナー・ メモリアル・エディション Vol.2 シューベルト: 〔ゲオルク・ティントナーによる 交響曲第8番の紹介〕 交響曲第8番「未完成」(*)/ 交響曲第9番「ザ・グレート」(+) |
ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
原盤:カナダCBC。録音:1990年12月(*)/1988年2月(+)。 ウィーンで学んだティントナーだけに、シューベルトは故郷のような音楽。壮大な世界が展開されており、またひとつ巨匠の実像に迫ることができる。 Vol.1:8.557233。 | ||
ティントナー・ メモリアル・エディション Vol.3 ゲオルク・ティントナーによる 「ベートーヴェン:交響曲第4番」の イントロダクション ベートーヴェン:交響曲第4番(*) ゲオルク・ティントナーによる 「シューマン:交響曲第2番」の イントロダクション シューマン:交響曲第2番(+) |
ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
録音:1988年(*)/1991年(+)。 悠然としたテンポでロマン主義的演奏を聴かせるベートーヴェン、重心が低くドイツ的な重厚さを聴かせるシューマン。シリーズが進むにつれて亡き巨匠の真髄があらわになってきただけに、 このディスクも歓迎されるであろう。2曲とも、ティントナーがおそらく演奏前に聴衆へ語りかけている簡単な解説(英語)付き。 | ||
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.4 ハイドン: 交響曲第103番「太鼓連打」/同第104番「ロンドン」 |
ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
音源:カナダCBC。録音:1998年4月、ライヴ。 ゆったりとしたテンポによる腰の座った巨匠時代風の演奏。ティントナーによる両曲のイントロダクション(録音:1992年)も収録。 | ||
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.5 ブラームス: 交響曲第3番(*)/セレナード第2番(+) |
ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
音源:カナダCBC。録音:1990年3月(*)、1992年1月(+)、ライヴ。 同時発売のハイドン同様に重心の低い堂々とした音楽。淡々とした音の流れは、この指揮者のブルックナー演奏と共通するものがある。ティントナーによる(+)のイントロダクションも収録。 | ||
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.6 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(*) シベリウス:交響曲第7番(+) |
ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
音源:CBC。録音:1988年3月(*)、1999年1月(+)、ライヴ。 シベリウスは意外なレパートリーであると同時に、亡くなった年の記録。「英雄」の第2楽章およびシベリウスでは、ブルックナー的な流れを聴くこともでき、 この巨匠の魅力がまたひとつ広がったと言えるであろう。もちろん重厚な「英雄」の第1楽章などもティントナーならでは。 | ||
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.7 モーツァルト: 歌劇「イドメネオ」序曲(*)/ 交響曲第34番(+) 交響曲第41番「ジュピター」(#) |
ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
録音:1991年3月3日(*)、1989年2月15日(+)、1988年1月24日(#)、ハリファクス、カナダCBC、ライヴ。 やや素朴かつ無骨な「ジュピター」(繰り返しをすべて行った約40分の演奏)をメインに、力強い他の(あまり有名ではない)2曲も立派な作品に聞こえる名演。(*)(#)の前にはティントナーによる作品紹介を収録。 | ||
8.557240 発売中止 |
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.8 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 マーラー:交響曲第1番 |
ゲオルク・ティントナー指揮 カナダ・ナショナル・ユースo. |
録音:ライヴ。 | ||
8.557241 発売中止 |
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.9 マーラー:交響曲第10番~アダージョ シェーンベルク:浄夜 R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」 |
ゲオルク・ティントナー指揮 カナダ・ナショナル・ユースo. |
録音:ライヴ。 | ||
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.10 ディーリアス(1862-1934): 「イルメリン」前奏曲/ 歌劇「コアンガ」~ラ・カリンダ/ 歌劇「村のロメオとジュリエット」~ 楽園への小道(間奏曲)/ 歌劇「フェニモアとゲルダ」間奏曲/ ヴァイオリン協奏曲(*)/ 小管弦楽のための2つの小品 [春、かっこうの初鳴きを聞きて/川辺の夏の夜]/ 2つの小品~第2番「そりすべり」 |
フィリップ・ジョキッチ(Vn;*) ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
録音:1991年。 当時の手兵オケと共にCBCレーベルへ録音し、リリースされていた一枚がナクソスから再登場。 この指揮者ゆえ、ディーリアスがR.シュトラウスなど後期ロマン派の系譜だということを証明する演奏。 | ||
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.11 モーツァルト: バレエ「レ・プティ・リアン」K.299b/ 3つのドイツ舞曲 K.605/5つのコントルダンス K.609/ コントルダンス「雷雨」K.534/3つの行進曲K.408/ 4つのメヌエット K.601/ 5つの舞曲(シリル・ルーサムによる選集) |
ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
晩年、ティントナーが手兵オケを指揮して、1990年にカナダのCBCへ録音した音源の再発売。ありそうでなかなかないモーツァルトのバレエ音楽&舞曲・小品集。 | ||
ティントナー・メモリアル・エディション Vol.12~ 管弦楽小曲集 グレインジャー(1882-1961): 若々しき組曲~[田園風舞曲/東洋風間奏曲]/ コロニアル・ソング(植民地風の歌)/ 組曲「イン・ア・ナットシェル」~ [陽気な、しかしもの悲しそうな/ ガム=サッカーズ・マーチ] リルバーン(1915-2001):弦楽のための気晴らし ドライフース(1928-):小管弦楽のためのセレナード ベンジャミン(1893-1960): ノース・アメリカン・スクエア・ダンス クルサード(クルタール;1908-2000): バレエ組曲「エクスカーション」 |
ゲオルク・ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア | |
晩年の手兵オケを指揮して、1988年にカナダのCBCへ録音した音源の再発売。オーストラリア、ニュージーランド、カナダというかつてのイギリス植民地で生まれた(または生活した)作曲家を集めた、カタログ的に珍しいアルバムとなっている。「ティントナー=ブルックナー(またはドイツ系音楽)」という認識を打ち破る一枚。 | ||
ブゾーニ(1866-1924):歌曲集 2つの歌曲Op.31/声のアルバム(*)/ 2つの古いドイツの歌 ~第1曲「さあ、寒い冬は過ぎ去った」/ 2つのヘブライの歌/2つの歌曲Op.24/ 歌手の呪い(*)/ゲーテ歌曲集/ロッシーニの想い出(*) |
マルティン・ブルーンス(Br) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
(*)は世界初録音。独語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。 イタリア的な爽快さとシューベルトのロマン、ヴォルフの深みなどを兼ね備えたブゾーニの歌曲は、知られていないのが不思議なほど。17分を越える大作「歌手の呪い」はマーラーの歌曲にも匹敵する曲であり、ブルーンスの抒情的な声が独特の世界を築き上げている。 | ||
ブクステフーデ(1637頃-1707):室内楽作品全集 Vol.1 7つのソナタ Op.1 BuxWV.252-258 |
ジョン・ホロウェイ(Vn) ヤープ・テル・リンデン (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ラース・ウルリク・モーテンセン (Cemb) | |
録音:1994年。dacapo(8.224003)からの移行再発売。オルガン作品が高く評価されているブクステフーデのトリオ・ソナタは、音楽の喜びにあふれた作品集。ホロウェイ、リンデン、モーテンセンという古楽の名手たちが美演を披露している。 | ||
ブクステフーデ(c.1637-1707): 室内楽作品全集 Vol.2 7つのソナタOp.2 BuxWV 259-265(全7曲) |
ジョン・ホロウェイ(Vn) ヤープ・テル・リンデン(ガンバ) ラース・ ウルリク・モーテンセン(Cemb) | |
dacapo レーベル、8.224004 の再発売。優雅な響きの室内楽作品は、宮廷のバロック音楽というイメージそのもの。既発売のOp.1(室内楽作品全集 Vol.1;8.557248)同様に7曲から成るソナタ集であり、ホロウェイや今や指揮者としても活躍するリンデンら、3人の名手たちが典雅な響きを聴かせる。 | ||
ブクステフーデ:室内楽曲全集 Vol.3 作品番号なしの6つのソナタ [ソナタ ト長調 BuxWV271/ソナタ イ短調 BuxWV272/ ソナタ ヘ長調 BuxWV269/ソナタ ニ長調 BuxWV267/ ソナタ 変ロ長調 BuxWV273/ ソナタ ハ長調 BuxWV266] |
ジョン・ホロウェイ、 ウルズラ・ヴァイス(Vn) ヤープ・テル・リンデン、 モーゲンス・ラスムッセン (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ラルス・ウルリク・モーテンセン (ハープシコード/Org) | |
旧 MARCO POLO (DA CAPO) 8.224005(当店未案内)からの移行再発売。バッハのように荘厳過ぎることもなく、テレマンの渋さとも違うブクステフーデ(1637?-1707)の華麗で甘やかな音楽。 | ||
ブクステフーデ(c.1637-1707):声楽曲集 Vol.1 おお楽しき時よ/慈愛にあふれるイエス/ 安らぎと喜び持てわれは逝く・ コントラプンクトゥス [I/I(発展)/II/II(発展)/ 第2部、悲歌]/ この世で我を悲しませるもの/ 神よ、我が内に清き心をつくりたまえ/ わが父の許である御空に向かって/ 主に向かいて新しき歌を歌え/ モーゼが荒れ野でヘビを上げたごとく/ 主よ、汝さえこの世にあれば |
エマ・カークビー(S) ジョン・ホロウェイ(Vn) マンフレート・ クレーマー(Vn) ヤープ・テル・リンデン (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ラース・ウルリク・ モーテンセン (Cemb/Org) | |
# Baroque Vocal。ラテン語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。マルコポーロ(dacapo)8.224062(当店未案内)の再発売盤。 オルガン作品がよく紹介されるが、声楽作品はまだまだ珍しい存在。一聴してフランス・バロックのような典雅さと粋な雰囲気があり、この作曲家の新しい側面を紹介する一枚だろう。古楽シーンのトップ・アーティストによるアンサンブルが見事なのは言うまでもない。 | ||
ペンデレツキ(1933-): ヴァイオリン・ソナタ第1番/3つのミニアチュア/ ヴィオラ独奏のためのカデンツァ (クリスティアーネ・エディンガー編曲、 ヴァイオリンのための版)/ ヴァイオリン・ソナタ第2番(*) |
イーダ・ビーラー(Vn) ニーナ・ティクマン(P) | |
世界初録音(*)。意外なほど注目されていなかったペンデレツキの室内楽作品。 1953年のソナタ第1番から2000年のソナタ第2番まで、アヴァンギャルドな作風ではなくシュニトケやショスタコーヴィチの影響もあるようだ。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番「レニングラード」 |
ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
多数のロシア音楽を聴かせてくれるヤブロンスキーが、ロシア・フィルと本格的にショスタコーヴィチへ?! 曲の抒情的な側面とロマン派音楽的な側面を押し出した解釈は新鮮で、もちろんエネルギーも十分、引き締まった演奏により、交響詩的な側面も否めないこの作品を、壮大な交響曲として聴かせる。 *SACD ヴァージョンの仕様;制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド5.0ch、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ミックス:サラウンド・サウンド、48kHz、24ビット。音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド。映像:ティム・スミス作「Leningrad Requiem」(2003)(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 ピアノ協奏曲第3番 アンダンテと終曲(タネーエフ編曲) |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
ラフマニノフ(SACD、DVD-A)に続き、ロシア音楽を得意とする2人がタッグを組んで名曲を録音。壮快なテンポでスタートし、縦横無尽に曲をドライヴしていく演奏。地味な存在となってしまっている第3番は単一楽章だが、交響曲第7番のスケッチからおこした2つの楽章をタネーエフが補筆・完成させた「アンダンテと終曲」も同時収録。 *SACD ヴァージョンの仕様:制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド 5.1ch、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ミックス:サラウンド・サウンド、48kHz、24ビット。音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド。。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
シベリウス: ヴァイオリン協奏曲/ セレナード ト短調 Op.69b~レント・アッサイ シンディング(1856-1941): ヴァイオリン協奏曲第1番/ロマンス(*) |
ヘンニング・ クラッゲルード(Vn) ビャーテ・エンゲセット指揮 ボーンマスso. | |
(*)世界初録音。ナクソスの北欧音楽担当になりつつある、1973年オスロ生まれの俊英による協奏作品集。曲の叙情的な側面に光を当てたロマンティックな演奏で、オーケストラも北欧風のほの暗さを演出している。お国ものであるシンディング(ややブルッフ風の曲調)も新鮮。CDヴァージョンはスリップケース仕様。 *SACD ヴァージョンの仕様;制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch/5.0ch)、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:ミックス:サラウンド・サウンド、24ビット、44.1kHz/音声方式:音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド/映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲) |
イェネ・ヤンドー(P) | |
あまりにも端正で丁寧な演奏ゆえ、楽譜が見えてくるかのような演奏。ヤンドーのアプローチは他の作品同様に、真正面からの正攻法であり、作品自体が魅力を語りはじめる。特に対位法を駆使した曲で旋律を浮き立たせるところは見事。 | ||
超絶のテノール・アリア集 ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」~ われを見捨てるな、ああ、復讐の望みよ ドニゼッティ: 歌劇「連隊の娘」~ああ友よ、今日は楽しい日/ 歌劇「ファヴォリータ」~ 隣で祈りを捧げる見知らぬ女性は天使のように ベッリーニ:歌劇「海賊」~ 激しい嵐の中/君がために我は未だ生きて/ 帰れ、いとしのフィッリデよ パチーニ:歌劇「フィアンセ競争」~到着した! ビゼー:歌劇「カルメン」~お前が投げたこの花は ヴェルディ: 歌劇「第1回十字軍のロンバルディア人」~ オロンテのアリア「私の喜びは呼び覚ます」/ 歌劇「ルイーザ・ミラー」~夜が静まったとき/ 歌劇「トロヴァトーレ」~ ああ、あなたこそ、私の恋人/見よ、恐ろしい炎を マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ 母さん、このぶどう酒は強いね |
マルチェッロ・ジョルダーニ(T) ジョヴァンニ・グァリアルド(Br) マリア・アルギラコプロス(Ms) スティーヴン・マーキュリオ指揮 カターニア・ベッリーニ劇場po.&cho. | |
「神のように歌う」とニューヨーク・タイムズが絶賛したシチリア出身のホープが、得意のイタリア・オペラなどを歌う。落ち着いた声質でありながら抒情味があり、やや渋めの役柄にピッタリという特徴を持つ歌手である。 | ||
メンデルスゾーン(1809-1847):八重奏曲 ブルッフ(1838-1920):八重奏曲 |
コダーイSQ アウアーSQ ツォルト・フェイルヴァリ(Cb) | |
ナクソスではおなじみのコダーイSQと、1990年にブダペストで結成され、アマデウスSQ等の薫陶を受けたハンガリーの弦楽四重奏団が共演。ブルッフの遺作のひとつでもある八重奏曲は、正統ドイツ・ロマン派というタイプの作品。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999):ピアノ作品集 Vol.1 朱色の塔のかげに/ピアノのための4つの小品/ パストラル(牧歌)/郷愁のプレリュード/2つの子守歌/ バガテル/組曲「アンダルシアの版画」/ 音に聞こえしさようなら/スペインのセレナード/ とある若い娘の名によるバレエ向きのアリア/ 遥かなるサラバンド/16世紀の5つの小品/ ルドビーコのハープを模したファンタジア |
アルトゥール・ピサロ(P) | |
ロドリーゴはギターの作曲家だと思われがちだが、実はピアノ曲も多数あり、EMIには自分で小品集を演奏した記録もある。すべて詩情豊かな小品で、特に風景や歴史へのノスタルジーを描く曲が魅力的。 | ||
エルガー(1857-1934):行進曲集 戴冠式行進曲/ 付随音楽「グラニアとディアミド」~葬送行進曲/ 行進曲集「威風堂々」/ カンタータ「カラクタクス」~行進曲/ 付随音楽「インドの王冠」~行進曲/ 帝国行進曲/交響的前奏曲「ポローニア」 |
ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
王室付きの作曲家も務めたエルガーは行進曲の名手。現在にまで続くイギリス行進曲の伝統を生み出したともいえる作品群を、日本にも客演回数の多いジャッドの指揮で。 | ||
ショーソン(1855-1899):愛と海の詩 デュカス(1865-1935): バレエ音楽「ラ・ペリ」(管弦楽のための詩) ベルリオーズ(1803-1869):夏の夜 |
エルサ・マウルス(Ms) ジャン=クロード・ カザドシュ指揮 リール国立o. | |
フランス・ロマン派歌曲の代表作である2つの歌曲集と、近代フランスの香りに満ちたバレエ音楽(ファンファーレは吹奏楽シーンでも有名)を収録。麗しく爽やかささえただようマウルスのメゾ、ビロードのようなオケの弦など、聴きどころ満載の一枚。ブックレットにフランス語歌詞、英語対訳付き。 | ||
アランバリ(1902-1960): 大晦日の魔女たち (前奏曲) 管弦楽のための4つの即興曲 ソプラノと管弦楽のための8つのバスクの歌/ イン・メモリアム-管弦楽のための哀歌 ささげもの/南風(間奏曲)/ 管弦楽のためのスペイン風幻想曲 |
フアン・ホセ・メナ指揮 ビルバオso. イテクサロ・ メンタクサカ(S) | |
近年注目を集めているバスク地方の代表的な作曲家。ファリャほど民族色が濃くないながら詩情豊かな雰囲気を持ち、初めて聴く人にも親しまれるであろう。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: 交響曲第4番 ノーフォーク狂詩曲第1番(*)/ 組曲「フロス・カンピ(野の花)」 (ヴィオラ、合唱と管弦楽のための組曲)(+) |
ポール・ シルヴァーソーン(Va;+) スチュアート・グリーン(Va;*) ポール・ダニエル指揮 ボーンマスso.&cho. ネヴィル・クリード(合唱指揮) | |
ストラヴィンスキーばりの強烈なリズムを刻む交響曲第4番。対照的にイングランド民謡を使った「ノーフォーク狂詩曲第1番」、ヴィオラと歌詞のない合唱が田園風景を表現していく「フロス・カンピ」。異なるタイプの3曲が並ぶ。録音・編集:24ビット。 | ||
バークリー(1903-1989):宗教合唱曲集 信仰の十字架/ミサ・ブレヴィス/ マニフィカートとヌンク・ディミティス/ 3つのラテン語モテット/主はわが羊飼い/5声のミサ/ ルック・アップ・スウィート・ベイブ/祝典アンセム/ トッカータ(3つの小品より) |
アラン・クレイトン(T) ジュリアン・グレゴリー、 ベンジャミン・デュラン、 ジェイムズ・ゲイド(ボーイS) クリストファー・ロビンソン指揮 ケンブリッジ大学 セント・ジョンズ聖歌隊 ジョナサン・ヴォーン(Org) | |
イギリスの作曲家では珍しく、プーランク的なフランス音楽の語法を身に付けたバークリーの宗教作品集。収録作品においては伝統ある母国の聖歌隊文化に敬意を表してか、極めてイギリス的なハーモニーを聴くことができる。録音・編集24bit。英語・ラテン語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ボイス(1711-1779):8つのシンフォニア シンフォニア[第1番-第8番] |
ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル | |
18th Century Symphony。イギリスにおける古典派作曲家として、ヘンデルに続きイタリア風の流行や交響曲(シンフォニア)の伝統をイギリスに導入したボイス。NAXOSのバロック音楽の一翼を担うマロンと、その手兵による新鮮な演奏。 | ||
グリーグ: 演奏会用序曲「秋に」/ ピアノ協奏曲/ 4つの交響的舞曲 |
ホーヴァル・ギムセ(P) ビャーテ・エンゲセット指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
ノルウェーの指揮者とピアニスト、そしてノルウェーと歴史的なつながりがあるスコットランドのオーケストラによるグリーグ。有名なピアノ協奏曲はスコアから素朴な味わいをすくい取ったような演奏で、グリーグのメロディをしみじみと楽しめる。「4つの交響的舞曲」は民族色が非常に豊かで、グリーグならではの抒情的なメロディと朴訥なリズムの調和が見事な作品。スコアを自然に響かせようとする演奏者のセンスが反映されている。CDヴァージョンはスリップケース仕様。 *SACD ヴァージョンの仕様;制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド 5.0ch 、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、録音・ミックス:サラウンド・サウンド、48kHz、24ビット、音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド、映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750): 無伴奏チェロ組曲[第1番-第6番 BWV.1007-1012] |
マリア・クリーゲル(Vc) | |
ナクソスにおける“チェロ・クイーン”、クリーゲルによる鮮烈なバッハ。ベートーヴェンのソナタ集などで聴かせた力強さ、パッセージの明快さなどをそのまま踏襲し、作品を真正面から捉えた演奏。 | ||
ブリッジ(1879-1941): 弦楽四重奏曲第2番 ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための幻想曲 弦楽四重奏曲第4番(1938) |
マッジーニSQ マーティン・ラスコー(P) | |
イギリス音楽の中でも瞑想的・思索的な田園音楽を書いているブリッジ。第1番&第3番(8.557133)に続く当盤では特にその傾向が強く、最晩年の第4番になると時代も反映してか「戦時への静かな抵抗」すら感じさせる。24bit録音・編集。 | ||
アルヴェーン(1872-1960): 交響曲第4番「海辺の岩礁にて」/祝祭序曲 |
アルンディス・ハーラ(S) ヨハン・ヴァルディマルソン(T) シグルーン・ エズヴァルスドウッティル(Vn) リチャード・タルコウスキー(Vc) クリスティアン・ ステファンセン(E-hr) ニクラス・ヴィレーン指揮 アイスランドso. | |
スウェーデンのシンフォニスト、アルヴェーンの交響曲第4番はシベリウスに劣らぬ抒情を持った交響詩風の作品(約48分の単一楽章)。ニルセンの交響曲第3番同様に声楽のヴォカリース(歌詞なし)を持つ、海の幻想を描く大作。 | ||
サン=サーンス(1835-1921):オルガン作品集 3つの前奏曲とフーガ~第3番/ ブルターニュの賛歌による3つの狂詩曲~第3番/ 7つの即興曲/ 交響曲第3番~アダージョ (エミール・ベルナール編曲)/幻想曲 |
ロバート・デルキャンプ(Org) | |
使用楽器:シュタールフート/ヤン製、聖マルティン教会、デュードゥランジュ、ルクセンブルク。The Organ Encyclopedia。 自身が卓越したオルガニストでありJ.S.バッハの信奉者だったサン=サーンス。それだけにオルガン曲は彼の音楽の真髄と言えるが、なかなか見合った評価が成されないのも事実。ナクソスのマルセル・デュプレ作品集で注目される奏者が弾いたこの一枚で、サン=サーンス再評価を! | ||
ミヨー(1892-1974): バレエ音楽「世界の創造」/ バレエ音楽「屋根の上の牡牛」/ プロヴァンス組曲/バレエ音楽「男とその欲望」 |
ジャン=クロード・カザドシュ指揮 リール国立o. マクウチ・トモコ(S) チアン・チャオ(Ms) マティアス・ヴィダル(T) ベルナール・ドゥルトレ(B) | |
20th Century French。 ミヨーを知るために必要な管弦楽曲を一挙に収録。ジャズの影響を受けた「世界の創造」、サティやプーランクを思わせる「屋根の上の牡牛」と「プロヴァンス組曲」、官能的な声楽を交えた民俗音楽風の「男とその欲望」と多彩な音楽が並ぶ。 | ||
エルガー(1857-1934):宗教合唱曲集 主に捧げよ(詩篇29)/アヴェ・ヴェルム・コルプス/ アヴェ・マリア/めでたし、海の星/おお汝、耳を傾けよ/ テ・デウム/ベネディクトゥス/ おお、救い主なるいけにえよ/主は偉大なり(詩篇48)/ オラトリオ「使徒たち」~ The Spirit of the Lord is upon me/ 行け、わが歌/ オラトリオ「生命の光」~ [Seek Him that maketh the seven stars/世界の光] |
クリストファー・ロビンソン指揮 ケンブリッジ・ セント・ジョンズ・カレッジcho. ジョナサン・ヴォーン(Org) | |
イギリス合唱音楽シリーズ。アマチュア合唱団でも取りあげることが多くなったエルガーの作品集。「威風堂々」のような威厳を保ちつつ、大英帝国の栄光と品位や伝統ある教会のイメージを感じさせる音楽。原語歌詞、英語対訳付き。 | ||
イギリスのピアノ協奏曲集 ローリー(1892-1958): ピアノ、弦楽と打楽器のための協奏曲 ダーントン(1905-1981): ピアノと弦楽オーケストラのための コンチェルティーノ ヘラルド(1896-1970):ピアノと弦楽のための協奏曲 ファーガソン(1908-1999): ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲 |
ピーター・ドノホー(P)指揮 ノーザン・シンフォニア | |
20世紀イギリス音楽史の中でもかなり珍しい作品だが、どこか懐かしい響きを持っている。ファーガソンは林望のベストセラー『イギリスはおいしい』で“名料理人”と紹介された作曲家。スペイン出身でイギリスに帰化したヘラルド(ジェラルド)の曲は、スペインのルネサンス音楽をベースにした作品。 | ||
ピットフィールド(1903-1999): ピアノ協奏曲第1番(*)/ピアノ協奏曲第2番(#)/ 英国舞曲の旋律による習作(+)/ アリエッタとフィナーレ(+)/トッカータ(+)/ シロフォン・ソナタ(+) |
アンソニー・ゴールドストーン(P;*) ピーター・ドノホー(P;#/シロフォン;+) アンドルー・ペニー指揮 王立ノーザン音楽大学o.(*/#) | |
British Piano Concertos。中田(英)が移籍したことで日本にも名前が知られたボルトンの出身。後半生を王立ノーザン音楽大学のスタッフとして過ごしたため表舞台に出ることは少なかったものの、イギリスらしいロマンにあふれた作品集。ドノホーのシロフォン演奏も聴きもの。 | ||
ディミトリ・イラリオノフ~ ギター・リサイタル ジュリアーニ(1781-1829): 大序曲 イ長調(ソナタの形式による) タンスマン(1897-1986):組曲「カヴァティーナ」 ディアンス(1955-):ワルツ・アン・スカイ レーヒン(1941-): ギター独奏のための24の前奏曲とフーガ~ [前奏曲とフーガ第6番/同第21番/同第3番] コシュキン(1956-):マリオネッタ カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968): 悪魔的奇想曲「パガニーニをたたえて」 タレガ(1852-1909): 「ヴェニスの謝肉祭」による変奏曲 |
ディミトリ・ イラリオノフ(G) | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ。2002年度GFAギターコンクールで第1位優勝を遂げた若手奏者。ロシアにおけるギター新世代をリードし多くのコンクール歴を持つ彼は、 確かなテクニックを駆使して自信に満ちた個性的な音楽を奏でている。 | ||
ギター作品集 アグアド(1784-1849): 3つの華麗なるロンド~第3番;序奏とロンド コスト(1806-1883):オートゥイユの夜会 アグアド(1784-1849):アンダンテ メルツ(1806-1856):ハンガリー幻想曲 レゴンディ(1822-1872):序奏と奇想曲 タレガ(1852-1909): アラビア奇想曲/16の前奏曲~第9番;哀歌/ 同~第10番;われ祈らん/前奏曲第2番 リョベト(1878-1938): スケルツォ=ワルツ/ソルの主題による変奏曲 |
アナベル・モンテシノス(G) | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ。2002年タルレガ国際ギターコンクールで第1位優勝を果たした、スペイン地中海沿岸出身の女性ギタリストのリサイタル盤。 19世紀の作品を中心とした選曲で、明るい音色の軽やかな演奏が特徴。 | ||
ブラジルのギター音楽 ペレイラ: ピシャイム/哀歌/プラナルティナの集い/ ジュリアナのショーロ ペルナンブーコ:鐘の響き/黒鳥/かゆみ粉 ジョビン:ルイザ/イパネマの娘 ボンファ:謝肉祭の朝 アサド:水彩画 ハベーロ:7弦 ジスモンチ:水とワイン ヴィラ=ロボス:センチメンタル・メロディ ミランダ:アパッショナータ |
グレアム・ アンソニー・デヴァイン(G) | |
ギター・コレクション・シリーズ。クラシックとワールド・ミュージックの接点でもあるブラジルのギター音楽。ペレイラやペルナンブーコ、ハベーロといったギター界注目の作曲家たち、 ジョビンやボンファなどの定番、ジャズ界のジスモンチ、セルジオ・アサドの佳曲など1枚で百花繚乱の趣。 | ||
サンマルティーニ(1700/01-1775): 6つの交響曲(1730-1750) [イ長調(J-C62)/ハ短調(J-C9)/ニ長調(J-C16)/ ヘ長調(J-C36)/ニ短調(J-C23)/ハ長調(J-C4)] |
ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル | |
#18th Century Symphony。ピリオド楽器使用/A=415Hz。 イタリアのミラノで活躍し、多くの教会で楽長を務めながら数多くの交響曲(シンフォニア)や声楽曲などを作曲したサンマルティーニ(弟)。交響曲というスタイルを確立した作曲家の一人であり、18世紀音楽ファンは必聴の一枚。 | ||
ペルト(1935-):合唱作品集 主に向かって新しい歌を(詩篇95)/ ベルリン・ミサ(合唱と弦楽合奏のための)/ 深き淵より、われ汝を呼ぶ(詩篇129)/ スンマ/至福/マニフィカト |
ノエル・エジソン指揮 エローラ・フェスティヴァル・ シンガーズ&o. ユルゲン・ペトレンコ(Org) | |
21世紀のリラクゼーション・サウンドとも言えるペルトの作品集。タヴナー同様に複数レーベルから多くの録音が出る人気作曲家だが、この一枚は古楽シーンでも活躍するカナダの音楽家たちが清らかに歌い上げた合唱作品集。過度なヴィブラートのない歌唱で、ハーモニーとポリフォニーが明快に美しく響く。CDヴァージョンはスリップケース仕様。 *SACD ヴァージョンの仕様:制作方式:制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch/5.0ch)、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能な Super Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。ラテン・英語歌詞、英語対訳付き。同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:ミックス:サラウンド・サウンド、24ビット、44.1kHz/音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド/映像:イメージ画(静止画)。ラテン・英語歌詞、英語対訳付き。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
ゴベール(1879-1941):フルート作品全集 Vol.1 マドリガル(フルートとピアノのための)/ 3つの水彩画 (フルート、チェロとピアノのための)/ ギリシア風ディヴェルティメント (2つのフルートとハープのための)(*)/ 異教徒の夕べ (声、フルートとピアノのための)/ タランテラ (フルート、オーボエとピアノのための)(*)/ ロマンティックな小品 (フルート、チェロとピアノのための)/ 古代のメダル (フルート、ヴァイオリンとピアノのための)(*)/ 組曲 |
フェンウィック・スミス(Fl) サリー・ピンカス(P) ジェイン・ウェスト(S) アンドリュー・ピアース(Vc) ジャック・ズーン(Fl) アン・ホブソン・パイロット(Hp) ジョン・フェリッロ(Ob) マルコム・ロウ(Vn) | |
「麗しいフランス近代音楽」がお好きな方なら、ゴベールは見逃せない。フルート作品の録音は多数ある、オーボエや声なども交えた室内楽曲も含む全集のスタートにより、 ゴベール・ファンはもちろん、ゴベールが気になっていたフランス音楽ファンも注目することになるであろう。(*)世界初録音。 | ||
ゴベール(1879-1941):フルート作品全集 Vol.2 フルート・ソナタ第1番/同第2番/同第3番/ 幻想曲風ソナティネ |
フェンウィック・スミス(Fl) サリー・ピンカス(P) | |
ファンタジックな近代フランス音楽を聴きたい方は、迷わずゴベールの作品を。シリーズ第1集(8.557305)に続きボストン響のフルート奏者スミスが、瀟洒でロマンティックな音楽を奏でる。 | ||
ゴベール(1879-1941):フルート作品全集 Vol.3 2つのスケッチ/ ノクテュルヌとアレグロ・スケルツァンド/ シシリエンヌ/ロマンス(1905)/ロマンス(1908)/ フィリップ・ゴベールによる編曲集(*) [モーツァルト:歌劇「魔笛」~魔法の笛/ カンプラ:歌劇「優雅なヨーロッパ人」 ~メヌエットとジーグ/ ボッケリーニ:弦楽五重奏曲~メヌエット/ グレトリ:歌劇「偽りの魔法」~ミュゼット/ グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 ~メヌエットと精霊の踊り/ ショパン:24の前奏曲~第15番「雨だれ」/ シューベルト: 4つの即興曲 Op.90-3~アンダンティーノ/ シューマン:子供の情景~トロイメライ/ リュリ: 「王のバレエ」~ロンドーによるガヴォット/ J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第1番~サラバンド/ ベートーヴェン:メロディ (私はあなたを愛す(やさしき愛))/ ヘンデル:トリオ・ソナタ~小行進曲]/ 幻想曲/水の上で/バラード/子守歌 |
フェンウィック・スミス(Fl) サリー・ピンカス(P) | |
20th Century French。(*)は全て世界初録音。ボストン響の奏者が演奏する、近代フランスの香りをふんだんに感じさせてくれる小品集。世界初録音となるゴベール編曲の名曲集は、フルート音楽ファンだけでなくフルート演奏者にも教材やコンサートにおすすめ。Vol.1:8.557305 Vol.2:8.557306。 | ||
ナイト・アット・ジ・オペラ ヴェルディ: 歌劇「リゴレット」~どうもあなたにはいつか/ 歌劇「ドン・カルロ」~ [私です、わがカルロ様…私の最後の日/ おお、カルロ様、お聞き下さい]/ 歌劇「トロヴァトーレ」~ お行きください…恋はばら色の翼に乗って モーツァルト: 歌劇「皇帝ティート(ティトゥス)の慈悲~ 私は行くが、君は平和に/ 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」~あそこで手を取り合って グノー:歌劇「ファウスト」~ [何という不思議な不安が・・・この清らかな住まい/ ~早く、早く、さもないと破滅ですよ] プッチーニ: 歌劇「ラ・ボエーム」~古い外套よ、聞いておくれ/ 歌劇「ジャンニ・スキッキ」~ あなたがたは間違っている・・・ フィレンツェは花咲く木のように オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」~舟歌 ヘンデル:歌劇「オルランド」~不吉な嵐が起こり パーセル:劇音楽「テンペスト」~吹けよ吹け、地下の風 ビゼー:歌劇「真珠採り」~聖なる神殿の奥深く R.シュトラウス: 歌劇「ナクソスのアリアドネ」~和解いたしましょう! ベッリーニ:歌劇「清教徒」~トランペットを鳴らせ |
インドラ・トーマス(S) クリスティーネ・ジェプソン(Ms) マシュー・ポレンザーニ(T) マリウス・キーチェン(Br) ヴァレリアン・ルミンスキ(B) チャールズ・ローズクランス指揮 RPO | |
5人の若手注目歌手たちを集めて送る「オペラ・アリアの夕べ」といった雰囲気のリサイタル盤。それぞれが得意な歌を歌い、スカラ座やハンガリー国立歌劇場などで活躍する指揮者がサポート。この中から、さらにスター的な存在となる歌手が登場するかもしれない。オペラ・ファンは特に注目したい一枚。原語歌詞・英語対訳付き。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「ギデオン」 (ジョン・クリストファー・スミスの再構成による) |
バーバラ・ハニガン、 リンダ・ペリッロ、 ニコラ・ウィームズ(S) デイヴィッド・コーディア(CT) クヌート・ショッホ(T) ステファン・マクロード(B) ヨアヒム・ カルロス・マルティーニ指揮 フランクフルト・バロックo. ユンゲ・カントライ イスラエルcho. | |
ピリオド楽器使用。ヘンデルの没後、ヘンデル作品のリブレット執筆者モレールとJ.C.スミスが、ヘンデルの残したオペラから曲を抜粋し再構成して生み出したオラトリオ。録音も貴重であり、ヘンデル・ファンなら聴き逃せない。英語リブレット、英・独語あらすじ付き。 | ||
M.ロッシ(1602-1656): オルガンおよびチェンバロのための トッカータとクラント(全集) |
セルジョ・ヴァルトロ(Cemb) | |
ピリオド楽器使用。ピッチA=415Hz。 17世紀のイタリアにおいて、フレスコバルディの影響を受けつつ半音階的なメロディ進行で新しい音楽を模索したロッシ。その成果とも言えるのがこの曲集であり、J.S.バッハらバロック後期の音楽発展にも影響を与えた。楽器をリアルにとらえた生々しい録音も見事。 | ||
サン=ジョルジュ(1745頃-1799): ヴァイオリン協奏曲集 Vol.2 ニ長調 遺作第2番/第10番 ト長調/ニ長調 Op.3 No.1 |
チェン・ジョウ(Vn) ケヴィン・マロン指揮 トロント・カメラータ | |
18世紀の協奏曲シリーズ。モーツァルトと同時代にパリで活躍したユニークな作曲家(混血、軍隊所属など)を知る一枚。古典派協奏曲のお手本とも言える作風で、モーツァルト研究にも役立つ作品集とも言えるだろう。Vol.1:8.555040。 | ||
バークリー(1903-1989):室内楽曲集 ヴァイオリン・ソナティナ/ピアノのための5つの小品/ チェロとピアノのためのアンダンティーノ/ クラリネット独奏のための3つの小品/ ピアノのためのマズルカ/ チェロとピアノのための二重奏曲/6つの前奏曲/ フルート、ヴァイオリン、 チェロとピアノのためのコンチェルティーノ |
シャーマー・アンサンブル | |
20th Century British。 パリでナディア・ブーランジェに学び、イギリスの作曲家の中でも近代フランスの風味を持っているバークリー。室内楽曲ではプーランクのような軽やかさを見せつつも、イギリスの民謡を思わせるメロディもあり、親しみやすい音楽ばかり。 | ||
フランス・フルート音楽集 プーランク(1899-1963):フルート・ソナタ メシアン(1908-1992):黒つぐみ サンカン(1916-):ソナティナ ジョリヴェ(1905-1974):リノスの歌 デュティユー(1916-):フルート・ソナティナ ブーレーズ(1925-): フルートとピアノのためのソナティナ |
パトリック・ガロワ(Fl) リディア・ウォン(P) | |
フランスのフルート・マスターピースの数々をガロワの演奏で聴ける喜び。ドビュッシー風のピエール・サンカン作品が聴けるのは、フランス音楽ファンに朗報。 | ||
ラテン・アメリカのギター音楽集 ピアソラ/コボ編曲: 天使の死/ブエノスアイレスの春 レイス:もしも彼女がたずねたら/約束 サルガン/モレル編曲: ドン・アグスティン・バルディ ビジョルド/コボ編曲:エル・チョクロ プホール:南十字星/あるタンゴ弾きへの哀歌 モレル:風のミロンガ/小ラプソディ/踊り カルレバーロ:東洋風のミロンガ ブローウェル:11月のある日 ペレイラ:マルタ |
リカルド・コボ(G) | |
コロンビア出身のギタリストによる南米の作品集。ピアソラ作品や「エル・チョクロ」、「11月のある日」など知られている曲も多いが、特筆すべきは演奏の自由な雰囲気。 クラシックの型にはまらない、実にしなやかな感性が光る1枚。 | ||
ナクソス・ブック・オブ・キャロル 13世紀のキャロル、フィンランドの聖歌、 イギリスの古いキャロル、 J.S.バッハ、メンデルスゾーンらの宗教曲 きよしこの夜 他(全24曲) |
アントニー・ピッツ指揮 トヌス・ペレグリヌス ニコラス・チャーマーズ(Org) | |
時代を超えて愛されるキャロルを独自の選曲により集めた一枚。男声女声とオルガンによる、まるで小さな教会で聴いているような雰囲気が演出され、気軽に聴けるのがポイント。トヌス・ペレギリヌスは由緒あるオックスフォード大学ニュー・カレッジで学んだ8人組による声楽サンサンブル。スリップ・ケース入り。英語およびラテン語歌詞、英語対訳付き。特製紙カヴァー仕様。 | ||
ツェムリンスキー(1871-1942):ピアノ作品集 田園風舞曲Op.1/アルバムの綴り/ リヒャルト・デーメルの詩による幻想曲集/ 4つのバラード/メヌエット(ガラスの心臓より)/ スケッチ/一筋の光(オリジナル・ヴァージョン) |
ジルケ・アヴェンハウス(P) | |
官能的、退廃的なオーケストラ作品やオペラなどを生み出してきた作曲家のピアノ曲。意外にもシューマンなどを思わせるロマン派的な抒情にあふれている。 | ||
ブランカフォート(1897-1987): ピアノ音楽全集 Vol.1 青春の小品/山の歌/ 過ぎ去りし日々の覚え書/12の歌 |
ミケル・ビリャルバ(P) | |
同時代のフランス近代音楽やモンポウらに影響を受けたカタロニア出身の作曲家の初期の作品を収録。シンプルなメロディを紡いでいくような曲が並び、グリーグの「抒情小曲集」などを思わせる雰囲気。 | ||
ブランカフォート(1897-1987):ピアノ音楽全集 Vol.2 6つの小品/田舎の遊びと踊り/ 親密な歌曲集 I/ピアノのための8つの小品 |
ミケル・ビリャルバ(P) | |
スパニッシュ・クラシックス・シリーズ。ファリャやモンポウらの抒情を受け継いだ作曲家のピアノ曲集。その背後にはドビュッシーの全音音階やサティの中世音楽風コラールなどの味わいがあり、カタルーニャの民謡や文化などが色濃く反映されている。Vol.1:8.557332。 | ||
ブランカフォート(1897-1987):ピアノ音楽全集Vol.3 道/親密な歌II/移動遊園地/ト調のパストラル |
ミケル・ビリャルバ(P) | |
#Spanish Classics。Vol.1: 8.557332/ Vol.2: 8.557333。 カタロニアの民謡などをモティーフに静謐な音楽を生み出し、モンポウの後継者として高い評価を受けた作曲家。そのモンポウに捧げた「道」をはじめ、シンプルながらも印象的な小品(楽章)が並ぶ。ピアニスト本人によるライナーノートも一読の価値あり。 | ||
ブランカフォート:ピアノ作品全集第4集 パストレッラ/ アメリカの思い出 [太西洋横断ルート/チャプリンを讃えて]/ 古風なソナティナ[練習/広がり/気晴らし]/ エルミタとパノラマ/ カヴァティーナとディアローグ/ ロマンツァとインテルメッツォと行進曲 |
ミケル・ビリャルバ(P) | |
カタロニアの作曲家ブランカフォート(1897-1987)のピアノ作品集。彼の音楽は、モンポウとの類似性が指摘されるが、このアルバムに収録されているのはもっと多様な表情をみせる曲ばかり。最も創作意欲が横溢していた 1920年代終わりの作品を中心に収録、大西洋を渡る船上の気分を描いた「大西洋横断ルート」、チャプリンへの讃辞、スカルラッティ、バッハからの影響、そしてカタロニアの民俗音楽と風景へのオマージュなど興味深い音楽のパノラマ。 | ||
ド・ラ・アル(13世紀頃): 牧歌劇「ロバンとマリオンの劇」 (編集、編曲:アントニー・ピッツ/ モテットIIのみレベッカ・A.バルザー編集 及び、トヌス・ペレグリヌスによる変更あり) |
アントニー・ピッツ指揮 トヌス・ペレグリヌス | |
# Early Music。民衆劇のルーツ的な存在と言われ、英語のガイド役も登場してラジオ・ドラマ的な疑似体験させてくれる録音。単旋律聖歌や民俗音楽風の舞曲なども含む混沌とした雰囲気は、まさに中世の味わい。トヌス・ペレグリヌスはすでにナクソスの中世作品や、ハイペリオン他のレーベルで録音を行っているイギリスのアンサンブル。ラテン語歌詞、英・仏語台詞・一部英語対訳付き。 | ||
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.6 3つのコラール幻想曲~人はすべて死すべきものなり/ 6つのトリオ/創作主題による序奏、変奏曲とフーガ 嬰へ短調 |
マルティン・ヴェルツェル(Org) | |
使用楽器:ドイツ、トリーア大聖堂、1974年、ヨハネス・クライス製。 圧巻は約37分を要する「創作主題による序奏、変奏曲とフーガ」。瞑想的な主題を壮大な変奏で展開し、約5分のフーガで締めるという大作。全体的に落ち着いたサウンドで、レーガーの真価を味わえる一枚。 | ||
ノートル・ダム楽派の宗教音楽集 ペロタン(1180頃-1225頃活動): 祝されし御身体/大司祭らは座にありて(4声オルガヌム) レオナン(1163頃-1190頃活動): 地上のすべての国々は神の救いを見たり 単旋律聖歌:地上のすべての国々は神の救いを見たり 他 |
アントニー・ピッツ指揮 トヌス・ペレグリヌス | |
グレゴリオ聖歌から中世へ向かう音楽史の道ばたに、大きな花を開かせたノートルダム楽派のペロタンとレオナン。ミステリアスな単旋律聖歌、グレゴリオ聖歌風の男声合唱、初期のポリフォニーなどが並んだ一枚で、聴き手を中世ヨーロッパの教会へと連れて行く。 | ||
ダンスタブル(c.1390-1453): スウィート・ハーモニー~ミサとモテット集 モテット「あなたは何者にもまして美しい」/キリエ/ 4声のグローリア/4声のクレド/ グローリア(Jesu Christe Fili Dei)/ クレド(Jesu Christe Fili Dei)/サンクトゥス/ クレド(Da gaudiorum premia)/ サンクトゥス(Da gaudiorum premia)/アニュス・デイ/ モテット「来れ聖霊よ~来れ創造主なる聖霊」/ カノン形式のグローリア(M.ベントによる再構成) |
アントニー・ピッツ指揮 トヌス・ペレグリヌス | |
単旋律聖歌から派生したポリフォニーの時代に、フランドルの音楽から独立してイギリス的な旋法や和音を確立。現在にまで至るイギリス音楽の根幹を創造した作曲家。収録された教会音楽は、この作曲家を知るのに最適の作品集。ラテン語歌詞、英文対訳付き。 | ||
バラダ(1933-): ゲルニカ/サラサーテをたたえて/ カザルスをたたえて/交響曲第4番「ローザンヌ」 サパタ:管弦楽のための映像 |
サルバドール・マス・コンデ指揮 バルセロナso. カタロニア国立o. | |
ストラヴィンスキーを思わせる多彩な作曲技法、さまざまなオーケストラの演奏手法を駆使して新しい音楽を作るスペインの作曲家が、ピカソ他の芸術家を賛美。「サパテアード」をベースにしたサラサーテ賛美、「鳥の歌」をベースにしたカザルス賛美など、「エスニック・アヴァン・ギャルド」と称されるこの作曲家の、もっとも親しみやすい作品集。 | ||
バラダ(1933-): ナレーター、合唱、管弦楽とテープのための 交響的悲劇「無」 (不可知論者のレクィエム)(1974)(*)/ エボニー幻想曲(カンタータ)(2003)(#) |
デニス・ラフター(ナレーター) ホセ・ラモン・エンシナール指揮 マドリッド・コミュニティo.&cho. | |
#21st Century Classics。 (*)は当時の前衛演劇風コーラスとミュージック・コンクレート的な手法をミックスさせた作品。(#)は一転して民族色豊かな新古典主義的作品。(*):フランスの詩人、ジャン・パリによる複数原語および自作原語の歌詞付き/(#):英語歌詞付き。 | ||
ヘンツェ(1926-):ギター音楽集 Vol.1 王宮の冬の音楽 ~シェークスピアの登場人物による ギターのための第2ソナタ/ ヘルダーリンからの3つの断片(声楽とギターのための)/ 3つの試作(ギターのための)/ 独白と会話 (ヴィオラ、ギターとピアノのための三重奏曲)/ 新しい民謡と羊飼いの旋律 (ファゴット、ギターと弦楽三重奏のための) |
フランツ・ハラース(G) コリン・バルザー(T) デボラ・ハラース(P) ゴットフリート・シュナイダー(Vn) ソフィア・ロイター(Va) セバスティアン・ヘス(Vc) カルステン・ナーゲル(Fg) | |
# Guitar Collection。ジュリアン・ブリームの演奏で知られるようになった「王宮の冬の音楽」、1950年代に書かれた「ヘルダーリンからの3つの断片」は、20世紀ギター音楽の古典に。新古典主義的な「新しい民謡と羊飼いの音楽」は、ヘンツェの親しみやすい側面が出ている。 | ||
ブルッフ(1838-1920):8つの小品 ダンディ(1851-1931): クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 |
アミーチ・アンサンブル | |
ブラームスを引き継ぐドイツ・ロマン派音楽の中心にいるブルッフ。ドイツ的な作風を持つフランク一派の後継者であるダンディ。2人の抒情派作曲家による室内楽は、知名度こそ低いものの美しい佳曲。 | ||
リョベト(1878-1938):ギター作品集 スケルツォ-ワルツ/奇想的練習曲/マズルカ/ 13のカタルーニャ民謡/即興曲/5つの前奏曲/ フェデリコ・ブファレッティのためのマズルカ/ 4つの民謡/練習曲 ホ長調/ロマンス/ ソルの主題による変奏曲 |
ロレンツォ・ミケーリ(G) | |
ギター・コレクション・シリーズ。24bit録音。 かつてセゴビアがレパートリーとし、現在も多くのギタリストが愛奏するリョベトの作品集。映画「禁じられた遊び」にも使われた「アメリアの遺言」を含む「13のカタルーニャ民謡」など、詩情豊かな小品の集合体のような一枚。 | ||
ドヴォルザーク: マズルカ B.90 Op.49/ロンド B.181 Op.94/ 7つの幕間音楽/ 森の静けさ (ピアノ連弾曲「ボヘミアの森より」第5番の編曲)/ ポロネーズ B.100/夜想曲 B.48 Op.40/ アメリカ組曲 B.190 Op.98b/プラハ・ワルツ/ ポルカ「プラハの学生に捧ぐ」B.114 Op.53a No.1 |
ドミトリ・ ヤブロンスキー(Vc)指揮 ロシアpo. アレクサンドル・ トロスティアンスキー(Vn) | |
2004年9月にリリースされた「ドヴォルザーク:管弦楽曲全集」(8.501701)に収録されていた新録音を1枚にまとめて分売するもの。NAXOSの中心的指揮者となったヤブロンスキーが、チェロも披露。 | ||
管楽五重奏のためのフランス音楽集 プーランク(1899-1963): ピアノと管楽五重奏のための六重奏曲 イベール(1890-1962):3つの小品 ミヨー(1892-1974):組曲「ルネ王の炉辺」 フランセ(1912-1997):管楽五重奏曲第1番 |
デンマーク国立放送so.団員 による管楽五重奏団 [アナ・ディナ・シク(Fl) マックス・アートヴェズ(Ob) セーアン・エルボ(Cl) ヘンニング・ ドゥーエ・ハンセン(フレンチHr) イェンス・トフテ=ハンセン(Fg)] ラルフ・ゴトーニ(P) | |
最近は指揮者としても活躍しているゴトーニと、デンマーク国立放送交響楽団のメンバーによる管楽五重奏団の演奏。軽妙洒脱なエスプリにあふれた作品ばかりで、フランス音楽ファン、管楽器ファンにおすすめ。演奏も新古典主義的でスポーツ感覚のある、見事なもの。 | ||
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲全集 Vol.7 第1番/第6番 |
プラハ・ヴラフSQ | |
20歳頃の若書き(後に改訂)ながら、すでに特有の抒情とメロディ、そして「アメリカ」にエコーするハーモニーなどが備わっている作品。その約10年後に書かれた第6番は、3つの交響曲(第3番-第5番)ほか作品充実期の幕開けを告げる時代の曲。 | ||
モーツァルト: オーボエ四重奏曲/ オーボエ五重奏曲(弦楽五重奏曲第2番の編曲) クルーセル(1775-1838):ディヴェルティメント J.C.バッハ(1735-1782):オーボエ四重奏曲 |
マックス・アートヴェズ(Ob) エリセ・ボトネス(Vn) トゥーエ・ラウトロプ(Vn、Va) ディミトリ・ゴロヴァノフ(Va) ラース・ホルム・ヨハンセン(Vc) | |
オーボエと弦楽のためのオリジナル作品3曲に、モーツァルトの編曲もの(セレナードK.388→弦楽五重奏曲第2番)をカップリング。演奏者はデンマーク放送響の首席オーボエをはじめ同オケのメンバーなど。 | ||
ラブ&ピース ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱付き」~第4楽章(抜粋) マイヤース:カヴァティーナ(ギター・ソロ) シューベルト:エレンの歌(アヴェ・マリア) バッハ/グノー:アヴェ・マリア バッハ:G線上のアリア/主よ・人の望みの喜びよ ヘンデル:ハレルヤ・コーラス ネルソン編曲:アメイジング・グレイス(ゴスペル) ジョン・ウィリアムズ: 映画「シンドラーのリスト」のテーマ マイケル・マッサー: グレイテスト・ラヴ・オヴ・オール(*) ジョン・レノン:イマジン マイケル・ジャクソン、クィンシー・ジョーンズ: ウィー・アー・ザ・ワールド ヴァンゲリス:炎のランナー 中国伝統音楽:漁舟唱晩/娯楽昇平 |
さまざまな演奏家 | |
中国発、「音楽で祈る平和」をテーマに、クラシックからポップス、中国の伝統的な音楽まで幅広いジャンルから選曲された一枚。収録されている演奏・音源は既発売のものから。特製の紙カバーに収納。新しい年を間近に迎えたクリスマス~年末の音楽としてもおすすめ。(*)はホイットニー・ヒューストンのヒット曲より。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.22 2つのポロネーズ/バラード第1番/同第2番/ 巡礼の年第1年「スイス」~泉のほとりで/ 3つのスイスの小品 |
ジャン・デュベ(P) | |
デュベはフランスに生まれ、ルヴィエやオコーナー等に師事、2002年にドイツのユトレヒトで行われた「リスト国際コンクール」の覇者。多彩で美しい音色を駆使しながら描きあげる演奏。これまでシリーズに登場した多くのピアニストと違った個性を持った俊英。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.21 ベートーヴェン/リスト編曲:交響曲第9番「合唱」 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) | |
カツァリスなどいくつかの録音がある「第9」のリスト編だが、シチェルバコフは実に正統的なアプローチで臨む。ヴィルトゥオーゾぶりを披露するというより、「第9」本来の力強さと威厳を前面に打ち出した演奏で、そのためリスト編曲版の「仕掛け」を、じっくりと解明できるという利点も備えている。 | ||
オルボーン(1925-1991): 交響的舞曲集 合奏協奏曲(弦楽四重奏と管弦楽のための)(*) 3つのシンフォニック・ヴァージョン |
マキシミアーノ・バルデス指揮 アストゥリアスso. アレクサンドル・ヴァシリエフ、 エクトール・ コルプス・アギラール(Vn;*) オレグ・レフ(Va;*) ウラディーミル・ アターピン(Vc;*) | |
スパニッシュ・クラシックス・シリーズ。アストゥリアス地方に生まれ、キューバ、そしてニューヨークに移住して活躍した作曲家の、代表的な管弦楽曲集。 初めて聴いたとは思えないほど親しみやすく、色彩的なオーケストレーションとスペイン/南米風味も満点。 | ||
シューベルト(1797-1828): ドイツ語歌曲全集 Vol.18~シラー歌曲集第3集&第4集 ・第3集(*) 小川のほとりの若者(第1作)/秘めごと(第1作)/ 屍の幻想/ハプスブルク伯爵/ 小川のほとりの若者(第2作)/期待/ 秘めごと(第2作)/ 小川のほとりの若者(第3作、第1版) ・第4集(#) 春に寄す(第1作)/ シラーの「ギリシアの神々」の一節/ おとめの嘆き(第1作)/ おとめの嘆き(第2作、第1版)/ おとめの嘆き(第3作)/ケレスの嘆き/ テクラ(精霊の声)(第1作)/ テクラ(精霊の声)(第2作、第1版)/ テクラ(精霊の声)(第2作、第2版)/ 春に寄す(第2作、第2版) |
ローター・オディニウス(T;*) マイヤ・ボーグ(S;#) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
シラーの詩に付曲した作品集。第3集となるCD1では、シリーズ初登場のリリカル・テナー歌手が爽やかに歌い上げ、第4集となるCD2ではシリーズ第14集にも登場した張りのある声を持つソプラノが、しっかりと歌い上げている。 ドイツ語歌詞、英語対訳はウェブサイトへ掲載http://www.naxos.com/libretti/schiller-lieder.htm。 | ||
シューベルト(1797-1828):ドイツ語歌曲全集 Vol.19 ~「多感性」の詩人たち第1集・第2集 [フリードリヒ・ゴットリープ・ クロプシュトックの詩による歌曲集] 無限なるものにD.291/ゼルマとゼルマルD.286/ 恋する者の気がかりD.285/あなたに寄すD.288/ エドーネD.445/ばらの花冠D.280/祖国の歌D.287/ ヘルマンとトゥスネルダD.322/ 古い墓D.290/夏の夜D.289/天体D.444 [フリードリヒ・フォン・マティソンの詩による歌曲集] クロプシュトックの復活の歌を歌ったときの ラウラに捧ぐD.115/ 思い出「死者への捧げもの」D.101/祈る女D.102/ なぐさめ - エリーザにD.97/瀕死の女D.186/ 目標達成D.579A(989)/恍惚D.413/ 愛の声(第1作)D.187/追憶D.99/思い出D.98/ 精霊の踊り(第1作、断片)D.15/ 愛の声(第2作)D.418/遥かよりの歌D.107/ 愛の精霊D.414/精霊の踊り(第2作、断片)D.15a/ 愛の歌D.109/精霊の近づきD.100/夕べD.108/ 精霊の踊り(第3作)D.116/生命の歌D.508/ おとめは暗い塔で嘆く(ロマンス)D.114/ 大地D.579B(989A)/宴会の歌D.507/ 自然の楽しみD.188/冥府の影たちD.50/ 子供のための葬いの花環D.275/嘆きD.415/ テオーネのユリウスD.419/アデライーデD.95 |
シモーネ・ノルト(S) マーカス・ウルマン(T) トーマス・バウアー(Br) ウルリッヒ・アイゼンロール(Fp) | |
フォルテピアノの採用で新しい表現力を獲得した、シリーズ第19集。抒情的な声質の3人の歌手を迎え、2人の詩人をクローズアップして2つの連作歌曲集のようにまとめた。ドイツ語歌詞、英語対訳はウェブサイトhttp://www.naxos.com/libretti/poetsofsensibility.htmで。 | ||
シューベルト(1797-1828): ドイツ語歌曲全集 Vol.22 ~「感傷主義」の詩人たち Vol.5 ルードヴィヒ・コーゼガルテンの詩による歌曲集 愛の精霊/発見/愛のためのすべて/忠誠の誓い/ 幻影/幻覚/夕べ/月夜/夜の歌/ 夕べに菩提樹の下で(第1作)/同(第2作)/ あこがれ/ルイーゼの答え/ ローザに(その1)/同(その2)/ 沈みゆく太陽に寄せて/ 星「暗黒の何と心地よいこと」/ イーデンの夜の歌/イーダから/ イーデンの白鳥の歌/白鳥の歌 |
リューディア・トイシャー(S) マルクス・ウルマン(T) トーマス・バウアー(Br) ウルリッヒ・アイゼンロール(Fp) | |
ドイツ語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。 澄んだ声のトイシャー、のびのびと歌い上げるウルマン、そしてやや思索的な雰囲気のバウアー。この3人に加え、フォルテピアノで独特の雰囲気をもたらすアイゼンロール。まるでひとつのチームと化した4人が、宴のように歌い上げていくこの一枚は、落ち着いてシューベルトが聴きたい方に最適だろう。 | ||
ベルク(1885-1935):弦楽四重奏曲/抒情組曲 ヴォルフ(1860-1903):イタリア風セレナード |
ニュージーランドSQ | |
豊潤なロマンをたたえた新ウィーン楽派の名作を、ニュージーランドのグループが好演。ベルクの2曲に、作曲者の没後(1904年)になって初演されたヴォルフの小品を加え、20世紀弦楽四重奏曲の古典と呼べる3曲を取り上げている。 | ||
ウィラン(1880-1968):オルガン作品集 前奏曲とフーガ ハ短調/ オーランド・ギボンズの旋律によるコラール前奏曲/ 序奏、パッサカリアとフーガ/ 「フーガ三部作」~アリア/ 単旋律聖歌の旋律による5つの前奏曲/ パッサカリアとフーガ第2番/ 「アベリストウィス」による前奏曲/エピローグ |
パトリック・ウェッド(Org) | |
#Organ Encyclopedia。使用楽器:カナダ、モントリオール、サン=ジャン=バティスト教会のカサヴァント製オルガン[1914、1995年製]。 イギリスに生まれて幼い頃から教会音楽を聴いて育ち、33歳でカナダに移住して、生涯をオルガニスト兼作曲家として送ったウィラン。即興的な作品から静謐なコラール、ミステリアスな瞑想的作品など、幅広い作品をカナダのトップ演奏家が奏でる。 | ||
ハイドン:オラトリオ「天地創造」
スンハエ・イム(S) ヤン・コボウ(T) ハンノ・ミュラー=ブラハマン(B) クリスティーネ・ヴェーラー(A) アンドレアス・シュペリング指揮カペラ・アウグスティーナ、 ヴォーカル・アンサンブル・ケルン | ||
ムジカ・アンティクァ・ケルンでチェンバロ奏者を務め、ハレの「ヘンデル音楽祭」などで音楽監督を務めているシュペリングがドイツの気鋭ピリオド楽器アンサンブルなどを指揮した演奏。意欲ある表現やドラマ性、楽器による効果などで耳を奪われ、ガーディナーなどいくつかのピリオド系演奏にひけをとらない内容。3人のソリストも充実。 リブレットは付属しないため、ドイツ語リブレット&英語対訳はウェブサイトhttp://www.naxos.com/libretti/thecreation.htmで。 | ||
スカルソープ(1929-): アース・クライ 汝の死を覚えよ ピアノ協奏曲 オセアニアより/カカドゥ |
ウィリアム・バートン (ディジェリドゥー) タマラ・アンナ・シスロウスカ(P) ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
オーストラリアを代表する作曲家の作品集が登場。アボリジニの楽器として知られるディジェリドゥー(バズーカ砲のような形をした管楽器)の大地を揺るがすような音色、全編に「ディエス・イレ」の旋律が響く「汝の死を覚えよ」(原題は「メメント・モリ」)、雅楽やバリのガムランなどをモティーフにしたピアノ協奏曲など、印象的な作品が並ぶ。 | ||
ラインベルガー(1839-1901): ヴァイオリンとオルガンのための6つの小品/ ヴァイオリンとオルガンのための組曲 |
リネ・モスト(Vn) マリ・シナー(Org) | |
コペンハーゲン、聖ダヴィデ教会のオルガンを使用。 現在のところNaxosから5枚の「オルガン作品全集」がリリースされているラインベルガーの、ちょっと珍しい編成による作品2曲。オルガン・ファンはもちろん、ブラームスとほぼ同じ時代のドイツ・ロマン派音楽を知る一枚としても重要。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827): ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 (2種の楽器による演奏) |
エドモンド・バタースビー(P;*/Fp;#) | |
使用楽器:1976年スタインウェイ「D(*)/1825年コンラート・グラーフ・ピアノの1997年レプリカ(#)。 ベートーヴェンによる作曲技法の粋を結集した大作が1人の奏者による2種類のピアノで聴けるという、ありそうでない2枚組。アメリカのピアニスト、バタースビーのアイデアによるこの録音は、作曲者が活躍した当時のウィーンで有名だったグラーフ製の楽器(レプリカ)を使うことで、ベートーヴェンが楽器の限界まで挑戦したことを証明。響きやアクションの比較も楽しめる。 | ||
ペンデレツキ(1933-):ポーランド・レクィエム | イザベラ・クウォシンスカ(S) ヤドヴィガ・ラッペ(アルト) リシャルト・ミンキエヴィチ(T) ピョートル・ノヴァツキ(B) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ国立po.&cho. | |
1980年代前半を費やしたネオ・ロマンティシズムの大作であり、ポーランド民謡を巧みに引用しながら、アウシュヴィッツにおけるコルベ神父の悲劇や民主化運動を進めた「連帯」ワレサ委員長の活動などをモティーフに、祖国の苦闘史を素材とした壮大なレクィエム。アントニ・ヴィト以下、シリーズで名演を聴かせてきた演奏陣も見事。ラテン・ポーランド語歌詞、英語対訳付き。 | ||
クライスラー(1875-1962)編:ロシア&スラヴ小曲集 リムスキー=コルサコフ: 歌劇「金鶏」~太陽への賛歌「答えたまえ、賢き天よ」/ 交響組曲「シェヘラザード」 より [東洋の踊り/アラブの歌]/ 歌劇「サトコ」~インドの歌 「洞窟には無数のダイアモンドが」/ 幻想曲(リムスキー=コルサコフの主題による) ドヴォルザーク: ジプシーの歌~わが母の教えたまいし歌/ スラヴ舞曲第2番(スラヴ舞曲集第2集第2番)/ 8つのユモレスク~第7番「ユモレスク」/ スラヴ幻想曲(ドヴォルザークの主題 による)/ 交響曲第9番「新世界より」~黒人霊歌の旋律/ スラヴ舞曲第1番(スラヴ舞曲集第1集第2番)/ スラヴ舞曲第3番(スラヴ舞曲集第2集第8番)/ ソナチネOp.100~インディアン・ラメント チャイコフスキー: ハープサルの思い出(3つの小品)より [スケルツォ/無言歌]/ 2つの小品~ユモレスク/ 弦楽四重奏曲第1番~アンダンテ・カンタービレ |
ニコラス・ケッケルト(Vn) ミラーナ・チェルンヤフスカ(P) | |
#Music For Violin。 クライスラーの編曲による愛奏曲をまとめた1枚で、アンコール・ピースとして有名な小品が多数。「シェエラザード」からの抜粋は「東洋の踊り」がシェエラザードのテーマであり、「アラブの歌」は第3楽章のテーマ。オーケストラ・ファンも楽しめ、ヴァイオリン学習者には最適のお手本にもなる。 | ||
ニコラ・レファニュ(1947-): 弦楽四重奏曲第2番 クラリネットと弦楽合奏のためのコンチェルティーノ 月の歌(カウンターテノールと弦楽四重奏のための) カテーナ(11の独奏弦楽器のための) |
フィオナ・クロス(Cl) ニコラス・クラプトン(CT) マルコム・レイフィールド指揮 ゴールドバーク・アンサンブル | |
バルトーク風の作品で高く評価されたイギリスの女性作曲家エリザベス・マコンキー。その娘であるニコラ・レファニュもまた、「硬質な武満」とでも言いたくなるような世界を作り上げている。 | ||
カリッシミ(1605-1674):オラトリオ集 「イェフタの物語」/ 黄泉の国に隠された深淵から(セレナード)/ オラトリオ「ヨナの物語」 |
ヴィットリオ・ザノン (Org)指揮 コンソルティウム・カリッシミ | |
2005年に生誕400年をひっそりと迎えた作曲家カリッシミ。やさしいメロディで歌われるオラトリオはすべて作曲者の慈愛であり、言葉のひとつひとつに魂が宿っている。3曲ともほとんどがソロ歌手と静かな通奏低音で構成され、非常に聴きやすい音楽物語だと言えよう。ブックレットにラテン語歌詞・英語対訳付き。 | ||
ウィリアム・プリムローズ(1904-1982): ヴィオラ編曲集 ボロディン:弦楽四重奏曲第2番~夜想曲 シューベルト:万霊節のための連祷 ベートーヴェン: ノットゥルノOp.42(セレナードOp.8の編曲) ワーグナー:女声のための5つの詩 (ヴェーゼンドンク歌曲集)~夢 アギーレ/ハイフェッツ:ウエジャ(轍) バレ/ハイフェッツ:たき火のそばで(前奏曲第15番) パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番「鐘」 ヴィラ=ロボス: ブラジル風バッハ第5番~アリア(カンティレーナ) ビゼー:アルルの女第1組曲~アダージェット ジンバリスト:サラサテーナ チャイコフスキー: 6つの歌~ただあこがれを知る者だけが ブラームス:低音のための5つのリート ~第1曲「調べのように私を通り抜ける」 |
ロベルト・ディアス(Va) ロバート・ケーニッグ(P) | |
20世紀を代表するヴィオラ奏者の一人、プリムローズが自らの楽器のために編曲した小品集。数少ないヴィオラのレパートリーを埋める貴重な作品ばかりであり、特有の音色が好きな方にもおすすめ。ディアスはフィラデルフィアo.の首席を務める名手。 | ||
ブリス(1891-1975):室内楽曲集 Vol.3 弦楽四重奏曲第2番(1950)/ クラリネット五重奏曲(1932) |
マッジーニSQ デイヴィッド・キャンベル(Cl) | |
ストラヴィンスキーやバルトークなどの影響を受けつつ、やや渋い作風で独特の作風を確立したイギリスの作曲家。自らの作曲技法の頂点を目指した弦楽四重奏曲、第一次大戦で亡くなった兄を追悼して書かれているクラリネット五重奏曲をカップリング。 | ||
ブルッフ(1838-1920): スコットランド幻想曲 セレナード |
マクシム・フェドートフ(Vn) ドミートリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
民謡の旋律が麗しい「スコットランド幻想曲」はよく弾かれるが、協奏曲第4番となるはずだった「セレナード」は録音も少ない約40分の力作。ブルッフらしい、抒情味+ちょっと渋めの作品。 | ||
マックスウェル・デイヴィス(1934-): ナクソス四重奏曲第1番/同第2番 |
マッジーニSQ | |
イギリスでもっとも有名な作曲家の一人であり、王室付きの作曲家に就任したマックスウェル・デイヴィス。ナクソスの委嘱により、マッジーニ四重奏団を想定して書かれた弦楽四重奏曲シリーズ(10曲予定)の第1弾。 | ||
P.M.デイヴィス(1934-): ナクソス四重奏曲第3番/同第4番「子供たちの遊び」 |
マッジーニSQ | |
ナクソスの委嘱による四重奏曲シリーズの第3曲&第4曲。中世の旋律「イン・ノミネ」、バッハのフーガ、ブリューゲルの絵画、イラク戦争、マーラーの交響曲など、さまざまなヒントと素材によりインスパイアされた作品となっており、マッジーニ四重奏団の熱演が心を打つ。作曲者の臨席・監修による録音で、24bit録音・編集。もちろん世界初録音。 | ||
P.M.デイヴィス(1934-): ナクソス四重奏曲第5番 「オークニーとシェトランドの灯台」/ ナクソス四重奏曲第6番 |
マッジーニSQ | |
マックスウェル・デイヴィスと、ナクソス・レーベルの共同作業とも言えるシリーズ第3弾。作曲家が長く住み、創作の源泉となっているスコットランド北方にインスパイアされ、灯台の光跡を音楽に反映させている第5番が印象的。2005年完成の第6番はベートーヴェンの後期四重奏曲に影響を受けた、全6楽章の作品。第1番&第2番:8.557396、第3番&第4番:8.557397。 | ||
P.M.デイヴィス(1934-): ナクソス四重奏曲第7番 「ボッロミーニに寄せるメタフォーレ」 (アーチー・ビーヴァンの 80歳の誕生日のために)/ ナクソス四重奏曲第8番 (女王陛下の80歳の誕生日に捧ぐ) |
マッジーニSQ | |
第1集(8.557396)、第2集(8.557397)、第3集(8.557398)に続くシリーズ第4弾。第7番は17世紀イタリアで活躍した建築家ボッロミーニの作品にインスパイアされている、壮麗な全7楽章(約54分)の大曲。第8番はダウランドの有名な「エリザベス女王のためのガイヤルド」をモティーフに作られた、単一楽章の作品。 | ||
P.M.ディヴィス(1934-): ナクソス四重奏曲第9番(*)/ ナクソス四重奏曲第10番(#) |
マッジーニSQ [ローレンス・ジャクソン(第1Vn;*) ロレーヌ・マッカスラン(第1Vn;#) デイヴィッド・エンジェル(第2Vn) マーティン・ウートラム(Va) ミハウ・カズノフスキ(Vc)] | |
ナクソス・レーベルのために書かれた「ナクソス四重奏曲」もいよいよこれで完結。彼の音楽のイディオムはニューヨークタイムズ紙によると「コンビネーション」と位置づけられているようだ。確かに中世の神秘主義、厳格な現代主義、そして便利なアクセシビリティ、などさまざまな要素をはらんでいる。 | ||
パトリック・ガロワが参加 ライネッケ(1824-1910): ハープ協奏曲(*)/ フルート協奏曲(独奏パート編曲:パトリック・ガロワ)(#)/ バラード(#) |
ファブリス・ピアース(Hp;*)指揮(#) パトリック・ガロワ(Fl;#)指揮(*) スウェーデン室内o.(*/#) | |
#Romantic Concertos。正統派のドイツ・ロマン派作曲家でもあるライネッケは、フルート・ソナタ「水の精」がもっとも有名だが、ドイツ音楽がお好きな方なら必ずこの3曲は気に入っていただけるはず。ピアースとガロワがソロと指揮を分け合うという、ユニークな演奏も注目。 | ||
サマータイム~クラリネット四重奏曲集 トンプソン:組曲「シティ・シーンズ」 ガーシュウィン: サムバディ・ラヴズ・ミー/ライザ/3つの前奏曲/ 私の愛する人/サマータイム/レディ・ビー・グッド ペルックマンズ:スラップスティック モルチェ:レインボー・ブリッジ/霧の乙女/スカイロン/ オネーダ/クリフトン・ヒル/ピラミッド・プレイス ボッツフォード:ブラック・アンド・ホワイト・ラグ バーンスタイン:組曲「ウェストサイド物語」 ロジャーズ:ザ・ブルー・ルーム |
ベルギー国立管弦楽団 クラリネット・クァルテット [ジャン=ミシェル・シャルリエ、 ロナルド・ ファン・スペンドンク(Cl)、 マッシモ・リッチ(変ホ管Cl) ギー・ジェラール(B-Cl)] | |
ベルギー国立管弦楽団のクラリネット・セクション4人による、楽しいジャズ=クラシック・セレクション。アレンジも多彩な音色を生かしたもので、吹奏楽&アンサンブル・プレーヤーの新しいレパートリーにも最適。なお音源は、1997年にシリンクス(Syrinx)レーベルからリリースされたものと同一。 | ||
がちょうの本~中世ドイツの聖歌 オトマイアー&オジアンダー: ビチニウムとコラール 作者不詳:昇天のためのミサ コッター:幻想曲 ハ長調 作者不詳:(イエスを傷つけた) 聖槍と聖釘のためのミサ曲 ブルーマン:カルメン ト長調 作者不詳:Mass for Saint Deocarus(*) ゼンフル:永遠なる神 作者不詳:聖セバルドゥスのミサ(*) イザーク:リチェルカーレ ニ短調 作者不詳:聖モニカのミサ(*) パウマン:キリエ・アンジェリクム 作者不詳:聖マルタのミサ(*) シュリック:優しきマリア 作者不詳:聖ローレンツのミサ フィンク: Ich wird erlost/聖ローレンツ教会の鐘 |
ラースロー・ドブサイ指揮 ヤンカ・センドレイ指揮 スコラ・フンガリカ マティアス・アンク(Org) | |
(*)は世界初録音。 中世ドイツのニュルンベルクを舞台とした音楽で、当時の街や修道院の光景が見えてくるような、素朴で淡々とした歌を収録。イザークなど当時の人気作曲家の歌曲と、単旋律聖歌を交互に配置している。 ラテン語歌詞、英語対訳はウェブサイトでhttp://www.naxos.com/libretti/geesebook.htm。 | ||
ブクステフーデ(1637頃-1707):チェンバロ作品集 トッカータ BuxWV.165/ラ・カプリツィオーザ (創作アリアに基づく変奏曲)BuxWV.250/ コラール・パルティータ「わが愛する神に」BuxWV.179/ 前奏曲 BuxWV.162/2つの変奏付きアリア BuxWV.249/ 前奏曲 BuxWV.163/組曲 BuxWV.241/ カンツォネッタ BuxWV.171 |
グレン・ウィルソン(Cemb) | |
オルガン作品以上にブクステフーデの対位法テクニックや音楽のソノリティがつかめるチェンバロ作品。2つの組曲以外はオルガン曲からの編曲なので、オルガン演奏によるディスクと比較する楽しみが得られる。 | ||
ブライアン(1876-1972):交響曲第1番「ゴシック」 | エヴァ・エニソヴァー(S) ダグマル・ペツコヴァー(A) ヴラディミール・ドレザル(T) ペーテル・ミクラーシュ(B) オンドレイ・レナルト指揮 スロヴァキア放送so. スロヴァキアpo.&cho. スロヴァキア・オペラcho. スロヴァキア・ フォーク・アンサンブルcho. ルチニツァcho. ブラチスラヴァ市cho. ブラチスラヴァ児童cho. ユース・エコーcho. パヴォル・プロハーツカ(合唱指揮) | |
MARCO POLO 8.223280/1からの移行再発売。2つのオーケストラと複数の合唱団 など、大編成ゆえにギネスブックにも世界最大の交響曲として掲載されている「伝説の交響曲」。 内容も全世界の思想や宗教観などを包括するようなもので、やや誇大妄想気味。話のタネにぜひご一聴を。 | ||
ラフマニノフ(1873-1943): ピアノ三重奏曲第1番「悲しみの三重奏曲」/ ピアノ三重奏曲第2番「悲しみの三重奏曲」 ~偉大な芸術家の思い出(1893、1907改訂) |
ヴァレーリー・グロホフスキ(P) エデュワルド・ヴルフソン(Vn) ドミトリ・ヤブロンスキー(Vc) | |
# 20th Century Russian。「悲しみの三重奏曲」という副題の通り、哀愁を帯びた雰囲気あふれるメロディにより、ラフマニノフ的なロシアン・ロマンを漂わせる2曲。第2番はチャイコフスキーの訃報を聞いて作曲したものであり、先輩作曲家の作品(ピアノ三重奏曲)を受け継いだような存在。 | ||
ライエンデッカー(1946-): 交響曲第3番(1991)/ヴァイオリン協奏曲(1996)(*) |
ローラント・グロイター(Vn;*) ヨハネス・カリツケ指揮NDRso. | |
ドイツ現代音楽シーンにおいて中堅世代となるライエンデッカーは、重厚で緊張感の高いサウンドをオーケストラに求め、多彩な音響で圧倒的な作品を構築。2曲とも鋼のような存在感がある作品。世界初録音。 | ||
オールソップ~ブラームス:交響曲全集 Vol.1 ブラームス(1833-1897): 交響曲第1番/悲劇的序曲/大学祝典序曲 |
マリン・オールソップ指揮 LPO | |
オールソップ~ブラームス:交響曲全集 Vol.2 ブラームス(1883-1897): 交響曲第2番/ ハンガリー舞曲集 より [Nos.1, 3, 10(ブラームス編曲)/ Nos.17-21(ドヴォルザーク編曲)] |
マリン・オールソップ指揮 LPO | |
オールソップ~ブラームス:交響曲全集 Vol.3 ブラームス(1883-1897): 交響曲第3番/ハイドンの主題による変奏曲 |
マリン・オールソップ指揮 LPO | |
今やナクソスの看板指揮者となったオールソップによるブラームスの交響曲全集。ヨッフムやテンシュテットなどによる演奏もあるロンドン・フィルだが、ロンドンのオケ中最もドイツ的とされるサウンドを得て、オールソップのアプローチは極めて落ち着いた正統的なもの。ナクソスとしては1989-1990年録音のラハバリ盤全集、ティントナーの録音に次ぐブラームスとなる。この指揮者の本質を知るには格好の全集だろう。 なお、オールソップが語るブラームスの交響曲に対するアプローチ(英語)を、ウェブサイト http://www.naxos.com/marin/brahms-symphonies で見ることができる。 Vol.4:8.570233。 | ||
サンマルティーニ(1700/1701-1775): 宗教的カンタータ「嘆きの聖母マリア」(*)/ 宗教的カンタータ「聖ペテロの涙」(#) |
フィリッポ・ラヴィッツァ(Cemb) シルヴィア・マペッリ(S) ソニア・プリナ(A) ミルコ・グァダニーニ(T) ダニエレ・フェラーリ指揮 カプリッチョ・イタリアーノ・ アンサンブル | |
共に世界初録音。(#)はイタリア語歌詞、英語対訳付き。 サンマルティーニ兄弟の弟は、シンフォニアにソナタ形式を定着させたことで名前を残している。この2曲は、イタリア・バロック・オペラの発展型とも言える音楽であり、音楽の中に明るい光が輝いている。 | ||
サンマルティーニ(1700/01-1775): 平和の天使たちの涙(*) 交響曲 J-C.26 |
シルヴィア・マペッリ(S;*) アイノア・ソラルス(Ms;*) ジョルジョ・ティボニ(T;*) ダニエレ・フェラーリ指揮 カプリッチョ・ イタリアーノ・アンサンブル フィリッポ・ラヴィッツァ (Cemb) | |
ソナタ形式による交響曲の創始者と言われるサンマルティーニだが、45分を要する大作声楽曲(*)は、この作曲家の新しい魅力を証明するもの。前古典派の宗教作品に光が当てられること自体も少ないので、これは貴重な一枚。世界初録音。伊語歌詞、英語対訳付き。 | ||
バルトーク(1881-1945): バレエ音楽「不思議なマンダリン (中国の不思議な役人)」/ 舞踊組曲/ハンガリーの風景 |
マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso.&cho. | |
オールソップと手兵オケの充実ぶりを示す意欲的なレパートリー。オーケストラ作品を堪能する楽しみを聴き手に与えてくれる都会的な演奏。 | ||
トゥリーナ(1882-1949):ピアノ作品集 Vol.2 スペインの主題によるロマンティックなソナタ/ 幻想的ソナタ/不思議な場所~ソナタ形式の行進/ 管弦楽のない協奏曲 |
ホルディ・マソ(P) | |
Spanish Classics。1909年に作曲された「ロマンティックなソナタ」は、アルベニスらの世代から歴史を受け継いだ作品。1930年作曲の「幻想的ソナタ」、1935年作曲の「管弦楽のない協奏曲」など、スペイン風味と印象派的ロマンの絶妙なミックスが最高潮に達する時代の作品。Vol.1:8.557150。 | ||
アーノルド・バックス:ピアノ作品集 Vol.1 ピアノ・ソナタ第1番 嬰へ短調(1910)/ ピアノ・ソナタ第2番(1919)/ 流浪者の夢(間奏曲)(1916)/ブルレスケ(1920)/ ネレイド(海の女神)(1919)/ウォッカの店にて(1915) |
アシュレイ・ワス(P) | |
録音:2003年10月9日-11日、ポットン・ホール、サフォーク、イングランド。 イギリス限定盤。Vol.2:8.557592、Vol.3:8.557769。 | ||
ルクレール:フルートを含む室内楽曲全集 ソナタ ハ長調 Op.1 No.2/ソナタ ホ短調 Op.9 No.2/ ソナタ ト長調 Op.9 No.7/ソナタ ホ短調 Op.1 No.6/ トリオ・ソナタ ニ長調 Op.2 No.8(*)/ ソナタ ト長調 Op.2 No.5/ソナタ ハ長調 Op.2 No.3/ ソナタ ロ短調 Op.2 No.11/ソナタ ホ短調Op.2 No.1/ 易しい音楽の慰み第2集 ト短調 Op.8(#) |
フェンウィック・スミス(Fl) ジョン・ギボンス(Cemb) ローラ・ブルステイン(Vc) ローラ・イェッペセン (ヴィオラ・ ダ・ガンバ;*) クリストファー・ クリューガー(Fl;#) | |
フランス・バロック音楽の巨匠ルクレール(1697-1764)は、ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者として知られ、イタリアとフランスで活躍し名声を得た。悲惨な晩年を送ったことも知られているが、その作品はどれもが明快で過剰な誇張を回避した調和の取れたもの。主にヴァイオリン作品が有名だが、ここに収録されたフルートのための曲も見事なもの。 | ||
オペラ・アリア集~ハオ・ジャン・ティアン ヴェルディ: 歌劇「ナブッコ」~神よあなたは予言者の唇に/ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」~ああ、汝パレルモ/ 歌劇「エルサレム」~おお、神よ、お慈悲を/ 歌劇「マクベス」~天から影落ちて/ 歌劇「シモン・ボッカネグラ」~悲しい胸の思いは/ 歌劇「ドン・カルロ」~彼女は私を愛したことはない チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」 ~恋は年齢を問わぬもの ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」 ~陰口はそよ風のように ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」 ~ああ、ふたたび見る、なつかしい眺め グノー:歌劇「ファウスト」 ~眠ったふりをして、聞こうとしないか(セレナード) マスネ:歌劇「ル・シッド」 ~罪人として死ぬよりは英雄として死んだほうが良い ポンキエッリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」 ~そうだ、彼女は死すべきだ! |
ハオ・ジャン・ティアン(B) アレクサンダー・ラハバリ指揮 スロヴァキア放送so. | |
北京に生まれ、中央音楽院で学んだ後、1991年からニューヨークのメトロポリタン歌劇場に出演。2001年のサントリーホール・オペラ(ドン・カルロ)、2004年の小澤征爾音楽塾(ラ・ボエーム)などにも出演した歌手のリサイタル盤。威厳のある声により、さまざまなキャラクターを歌い分けている。仏・伊・露語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ブゾーニ(1866-1924):2台のピアノのための音楽 ブゾーニ: 対位法的幻想曲/ バッハの「幸いなるかな、おお魂の友よ」による即興曲/ モーツァルト=ブゾーニ: 自動オルガンのための幻想曲/ モーツァルト「ピアノ協奏曲第19番」の 終曲による協奏的小二重奏曲 |
アラン・シラー(P) ジョン・ハンフリーズ(P) | |
#20th Century Italian。新古典主義をベースに、先達作曲家たちの音楽をモティーフとした作品集。そこにはJ.S.バッハやベートーヴェン作品の影が見え隠れし、モーツァルト作品を編曲・展開させて2台ピアノ版に仕上げるなど、卓越したアレンジ能力を知ることができるだろう。 | ||
ヴィヴァルディ:宗教音楽全集 Vol.1 主は言われた RV.595/ まことの安らぎはこの世にはなく (モテット)RV.630/ 喜びたまえ(聖歌序唱)RV.639- グローリア ニ長調 RV.588 |
ジェーン・アーチボルド、 ミシェル・ドゥ・ブール(S) ニルス・ブラウン(T) アニタ・クラウゼ(Ms) ピーター・マホン(CT) ジャイルズ・トムキンズ(B) ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル &cho. | |
ピリオド楽器使用、ピッチa=415Hz(調律法:ヴァロッティ)。「四季」を始めとする器楽作品が有名なヴィヴァルディだが、宗教音楽もイタリア・バロック音楽の特徴である明るさと清らかさに満ちた印象的な作品ばかり。ツヤのあるアーチボルトの声など、歌手・演奏陣も充実。 ラテン語歌詞、英語対訳付き。 *SACD ヴァージョンの仕様;制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド 5.0, または 5.1 ch 、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、録音・ミックス:サラウンド・サウンド、48kHz、24ビット、音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド、映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
ショスタコーヴィチ:映画音楽「ハムレット」 | ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
録音:2003年2月。 フィルム・ミュージック・クラシックス・シリーズ。1964年に制作された映画「ハムレット」のために作曲された付随音楽で、出版されているすべてのスコアを収録(レフ・アトフミャン編による組曲116aの曲を含む)。ショスタコーヴィチの全貌を探るための重要な一枚。CDヴァージョンは特製紙カバー仕様。 SACD盤の仕様:制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch/5.0ch)、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。制作方式:DSDマスタリング、マルチチャンネル・サラウンド・サウンド(5.1ch)対応。 | ||
バッハ:ミサ ロ短調 | ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルンco. ドレスデン室内cho. スンハエ・イム(S) マリアンネ・ ベアーテ・シェラン(Ms) アン・ハレンベリ(A) マルクス・シェーファー(T) ハンノ・ ミュラー=ブラハマン(B-Br) | |
すでに管弦楽・協奏曲集などもリリースし、バッハのスペシャリストとして認知されているこのコンビが、純ドイツ風の落ち着いた味わいで演奏。 #以前は8.551219/20という番号のドイツ国内盤(ミュラー=ブリュール&ケルン室内管弦楽団CO傑作シリーズ)で流通していましたが、2008年12月から上記インターナショナル盤へ変更となっています。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788):ソナタとロンド集 ソナタ;ニ短調 Wq.51 No.4(H.128)/ 同 嬰ヘ短調 Wq.52 No.4(H.37)/ 同 イ長調 Wq.55 No.4(H.186)/ ロンド ニ短調 Wq.61 No.4(H.290)/ 同 ハ長調 Wq.65 No.47(H.248)/ 同 変ロ長調 Wq.58/5(H.267)/ ソナタ ホ長調 Wq.65/29(H.83)/ 同 Wq.55/3(H.245)~カンタービレ ロ短調 |
クリストファー・ヒンターフーバー(P) | |
オーストリア生まれの俊英ピアニストによる颯爽とした演奏。バッハの諸作品からハイドンなど古典派に至る時代、シンプルでありながらも初期ロマン派を思わせる和声(ショパンのような曲もある)などが魅力的な音楽。 | ||
クラウス(1756-1792):ドイツ語歌曲全集 クラヴィアに寄す/めんどり/アンセルムッチョ/ 揺りかごのそばの母/安楽椅子の男/彼が死について学んだとき/ 雨の歌/子守歌「夜の冷たい顔をご覧」/満足/春に寄す/ フィディーレ/私はドイツの若者/ 子守歌「さあ、おやすみ、赤ちゃん」/ライン酒の歌/別れ/ 私の少女に/ばらの花冠/スイスのラウンド・ソング/ ルソーの世界/小川のほとりのダフネ/風に I/風に II/ 北欧のやもめ/カスティーリャから来た黒い肌のリースヒェン/ ハンスとハンネ/健康 |
ビルギット・シュタインベルガー(S) マルティン・フンメル(Br) グレン・ウィルソン(P) | |
モーツァルトと同じ時代にスウェーデンで活躍し、現在では北欧のモ-ツァルトと呼ばれるクラウス。ナクソスでもすでに交響曲集などが評判だが、ドイツ語による歌曲もやはりモーツァルトの歌曲集を思わせる。 | ||
クレメンティ(1752-1832):ピアノ・ソナタ集 Op.34 No.2/Op.50 No.1/Op.41 |
ターニャ・バニスター(P) | |
ソナチネ・アルバムの作曲家として有名なクレメンティだが、モーツァルトと同時代を生き、ピアニストとして大スターだったという事実はなかなか周知とはいかない。ハイドンと共に古典派ピアノ・ソナタの主流である作品を、2005年「ニュー・オリンズ国際ピアノ・コンクール」金賞の若手が演奏。 | ||
サクソフォンと管弦楽のためのバラード集 トマジ(1901-1971): アルト・サクソフォンと管弦楽のためのバラード マルタン(1890-1974): サクソフォンと管弦楽ためのバラード ラヴェル/A.ホウレ編曲: ハバネラ形式の小品 (サクソフォンと室内管弦楽のための) ピアソラ(1921-1992)/T.ケルケゾス: タンゴ組曲(サクソフォンと管弦楽のための) ドラガタキス(1914-2001): サクソフォンと弦楽のためのバラード(*) ペドロ・イトゥラルデ(1929-)/J.イトゥラルデ編曲: サクソフォンと管弦楽のためのチャールダーシュ(*) |
セオドア・ケルケゾス(Sax) ロベルト・ミンチュク指揮 LPO | |
(*)世界初録音。サクソフォンのメロディ^楽器としての魅力を最大限に生かした作品を集めたアルバム。フランス近代の香りとエキゾティックさをミックスさせたトマジや新古典主義のマルタンほか、ギリシャやスペインの作曲家のオリジナル作品など、どれもがサックスの世界だけにとどまらない魅力を持っている。 | ||
ボロディン(1833-1887): 歌劇「イーゴリ公」(抜粋/8曲)(*)/ 交響詩「中央アジアの草原にて」 |
アンジェリーナ・シュヴァチカ(Ms) ドミトロ・ポポフ(T) ミコラ・コヴァル(Br) タラス・シュトンダ(B) テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立放送so.、 ミコラ・ホブディヒ合唱指揮 キエフ室内cho. | |
「ポロヴェッツ人(ダッタン人)の踊り」で有名なオペラだが全曲盤も限られており、まずはハイライト盤で入門を。「序曲」「ポロヴェッツ人の少女たちの踊り」「ポロヴェッツ人の踊り」などを収録し、主要キャストのアリアも収録。野趣たっぷりの「ポロヴェッツ人の踊り」(もちろん合唱付き)だけでも、この演奏の存在意義がある。(*)はロシア語歌詞、英語対訳付き。 | ||
セイシャス(1704-1742):チェンバロ・ソナタ集 Vol.1 [第36番/第19番/第18番/第34番/第44番/第43番/第24番/ 第27番/第42番/第37番/第57番/第10番/第50番 |
デボラ・ハラース(Cemb) | |
# 18th Century Portuguese。18世紀前半のポルトガルにおけるスター作曲家であり、D.スカルラッティのように鍵盤楽器のソナタを多数残しているセイシャス。万華鏡のようなソナタ第36番に始まるシリーズの第1弾では、ブラジル出身でBISレーベルにも録音があるハラースが、音楽の色彩を見事に描いた演奏を聴かせてくれる。 | ||
ヴィラ=ロボス(1887-1959): ブラジル風バッハ(全曲) [第1番(チェロ合奏のための)(*)/ 第2番(室内管弦楽のための)/ 第3番(ピアノと管弦楽のための)/ 第4番(1941年、管弦楽編曲版)/ 第5番(声楽と8つのチェロのための)/ 第6番(フルートとファゴットのための)/ 第7番(管弦楽のための)/第8番(同)/ 第9番(弦楽のための) |
ケネス・ シャーマーホーン指揮(*以外) アンドルー・モグレリア指揮(*) ナッシュヴィルso. ロザーナ・ラモサ(S) ホセ・フェガーリ(P) アンソニー・ラマルキーナ(Vc) エリック・グラットン(Fl) シンシア・エスティール(Fg) | |
2005年に惜しくも亡くなり、英グラモフォン誌が1ページの追悼広告を掲載したほど評価されていた「知る人ぞ知る実力派指揮者」シャーマーホーン。20年以上もナッシュヴィル響の指揮者として愛された彼はバーンスタインのアシスタントとして頭角を現し、特にアメリカでは高く評価されていた。オーケストラの首席奏者などと共に録音したこのCDは、いわば彼の追悼盤。録音が叶わなかった第1番のみ、モグレリアが指揮している。第5番のポルトガル語歌詞・英語対訳を記載。 | ||
グノー(1818-1893):交響曲第1番/交響曲第2番 | パトリック・ガロワ指揮 シンフォニア・フィンランディア | |
ナクソスのレギュラー・アーティストとなったガロワが、フランスの隠れた名作交響曲を指揮。ビゼーの爽快な雰囲気+管楽器の豊潤なハーモニー+バレエの伝統を受け継いだリズム。決して「アヴェ・マリアの作曲家」に止まらない才能を聴いて頂きたい。 | ||
トニー・バンクス(1950-):管弦楽組曲「セヴン」 | マイク・ディクソン指揮LPO トニー・バンクス(P) | |
21世紀クラシックス・シリーズ。ピーター・ゲイブリエルやフィル・コリンズ らが在籍していたロック・バンド「ジェネシス」のキーボード奏者が、ファンタジックなオーケストラ 組曲をリリース。加古隆や久石譲ら、クラシックの技法を持った作曲家たちと同様、壮大で聴きやすい 約1時間のサウンドスケープが展開される。特製紙カバー仕様。 | ||
スタイナー(1888-1971): 映画音楽「マーク・トゥエインの冒険」 (1944;ジョン・モーガンによる復元スコア) |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso.&cho. | |
フィルム・ミュージック・クラシックス・シリーズ。トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンといった国民的キャラクターを生み出した作者自身が冒険をするというストーリー。スタイナーはオリジナルで約100分ほどのスコアを書き、その音楽から長大な交響詩風(約71分)に編作されたのが、この復元スコア。このプロジェクトは911事件を機に、アメリカン・スピリッツをもう一度思い出そうというモーガンの発案で生まれたとのこと。 *SACD ヴァージョンの仕様;制作方式:DSD Mastering。ディスクの種類:ハイブリッドディスク。チャンネル:マルチチャンネル・サラウンド・サウンド 5.0, または 5.1 ch 、2chステレオ、CDスタンダード・ステレオ(全トラックを3つのチャンネルで収録)。CDプレーヤーで再生可能なSuper Audio CDハイブリッド。通常のCDプレーヤーでも再生可能。同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、録音・ミックス:サラウンド・サウンド、48kHz、24ビット、音声方式:5.1ドルビー・デジタル・サラウンド・サウンド、5.1DTSサラウンド・サウンド、映像:イメージ画(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
フィルハーモニカーの至芸~ホルン ベートーヴェン:ホルン・ソナタ シューベルト:川の上で(*) シューマン: ホルンとピアノのためのアダージョとアレグロ ブラームス: ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲(+) |
ヴォルフガング・トムベック(Hr) 乾まどか(P) ゲニア・キューマイヤー(S;*) ヨハネス・トムベック(Vn;+) | |
シュミードル(8.557232)に続き、ウィーン・フィルの名手を紹介するフィルハーモニック・ソロイスツ・シリーズ第2弾。コクのあるウィンナ・ホルンの響きを名曲で堪能できる貴重な一枚で、 伸び盛りのソプラノ歌手キューマイヤー、ウィーン・フィルのメンバーから信頼を得ている乾まどかも好演している。そして、国立歌劇場管弦楽団で活躍する実子ヨハネス・トムベックのヴァイオリンとの親子共演。 ブックレットにはホルンの歴史や、「オーケストラの中でホルンは何をしているのか」という文章(英・独文)の掲載。 | ||
フローベルガー(1616-1667):チェンバロ作品集 パルティータ「来たるべき死に寄せる瞑想( メメント・モリ・フローベルガー)」/ 第2巻~[3つのトッカータ/ 5月の女王によるパルティータ/ ブランシュローシュ氏の死に寄せる パリで作られたトンボー/ パルティータ「ロンドンで作られた 憂うつ症のあとの嘆きの曲」]/ 第4巻~[3つのトッカータ/ パルティータ「王子フェルディナント4世殿下の 悲しい死に寄せる哀悼曲」/ 皇帝フェルディナント3世陛下の 悲しい死に寄せる哀悼歌] |
セルジョ・ヴァルトロ(Cemb) | |
J.S.バッハに引き継がれることになるドイツ・バロックの深遠さと構築性を先んじたフローベルガー。特に瞑想風のトンボーやラメント(哀悼歌)における寂寥は見事で、まさに「嘆きのチェンバロ」。 | ||
ドヴォルザーク:ピアノ独奏曲全集 Vol.1 2つのメヌエット Op.28 B.58/ドゥムカ Op.35 B.64/ 主題と変奏 Op.36 B.65/3つのアルバムのページ/ 8つのワルツOp.54 B.101 |
ステファン・ヴェセルカ(P) | |
5枚組の全集(8.505205)として既発売のセットから分売がスタート。1870年代後半に作曲された曲を中心に、ボヘミア色豊かなリズムとメロディが交錯する作品群。ヤナーチェクと親戚筋にあたるチェコ人ピアニストによる演奏。 | ||
ドヴォルザーク(1841-1904): ピアノ独奏曲全集 Vol.2 2つのフリアント Op.42,B.85/ 4つの牧歌 Op.56,B.103/ 題名のない作品/6つの小品 Op.52,B.110 |
ステファン・ヴェセルカ(P) | |
5枚組全集(8.505205)からの分売第2弾。収録作品は1870年代から80年代にかけて作曲されており、「スラヴ舞曲集」など多くの民族主義的な作品が書かれた時期に当たる。ピアノ作品ももっと注目されるべきだろう。 | ||
ドヴォルザーク:ピアノ独奏曲全集 Vol.3 ドゥムカとフリアント/2つの真珠/詩的な音画 |
ステファン・ヴェセルカ(P) | |
シリーズ第3集の目玉は、演奏に約1時間を要する「詩的な音画」(13曲)。ロマン派時代の作曲家として最高級の、美しいメロディとそこはかとなく漂うボヘミアの雰囲気に満ちており、交響曲作家として以外の顔も重要だということを教えてくれる。ボックスセット(8.505205)からの分売。 | ||
ドヴォルザーク(1841-1904):ピアノ独奏曲全集 Vol.4 8つのユモレスク/6つのマズルカ/影絵 |
ステファン・ヴェセルカ(P) | |
シリーズ第4集となるこのディスクには、有名な「ユモレスク」を含む「8つのユモレスク」、1879年と80年に作曲された2つの組曲風小品集を収録。作曲者の円熟期となる曲だけに、小品であっても個性がにじみ出ている、ボヘミアの重要な作品。Vol.1:8.557474/Vol.2:8.557475/Vol.3:8.557476。 | ||
ドヴォルザーク:ピアノ独奏曲全集 Vol.5 ポルカ ホ長調 B.3/スコットランド舞曲集 ニ短調 Op.41 B.74/ ユモレスク 嬰ヘ長調 B.138/即興曲 ニ短調 B.129/ 組曲 イ長調 Op.98 B.184/2つの小品 B.188 |
ステファン・ヴェセルカ(P) | |
5枚にわたるシリーズの完結編。オーケストラ曲としても知られる「アメリカ組曲」のオリジナル版や、10代の作品である「ポルカ」など幅広い時期の作品を収録。ブックレットには演奏者による曲目紹介も収録されている。Vol.1: 8.557474 / Vol.2: 8.557475 / Vol.3: 8.557476 / Vol.4: 8.557477。 | ||
ロースソーン(1905-1971): 交響曲第1番/交響曲第2番「田園交響曲」(#)/ 交響曲第3番 |
、シャーロット・エレット(S) デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮 ボーンマスso. | |
(#)は英語歌詞付き。 20世紀イギリス音楽界の硬派であり、ナクソスでさまざまな作品が復権したロースソーンの交響曲集。イングランドの田舎へ転居したことで生まれた第2番「田園交響曲」が、おだやかな作風で(この作曲家にしては)意外な1曲。読売日本交響楽団のコンマスとして日本でも人気が出たデーヴィッド・ノーランが、リーダー(コンマス)を受け持っている。録音・編集:24bit。 | ||
ワイル(1900-1950): 交響曲第2番/交響曲第1番/ 交響的夜想曲「闇の女」 (ロバート・ラッセル・ベネット編; 演奏会用組曲) |
マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso. | |
#20th Century Symphony。録音・編集24bit。 ベルリン時代のモダニズム風な交響曲第1番、ナチスから逃れてパリに渡り作曲した交響曲第2番、そしてアメリカへ亡命してアイラ・ガーシュウィンらと共作したミュージカルからの組曲。3つの時代をそれぞれ代表する作品集。 | ||
オルドネツ(1734-1786):交響曲集 イ長調/ト短調/ハ長調/ロ短調/ト短調 |
ケヴィン・マロン指揮 トロント・カメラータ | |
ウィーンに生まれモーツァルトとほぼ同時代を生きた作曲家の交響曲。セレナーデ風の軽快で室内楽的な作品であり、いかにも貴族階級に人気がありそうな気品で満ちあふれている。 | ||
ヴァンハル(1739-1813):交響曲集 Vol.3 ニ長調(Bryan D2)/ハ短調(Bryan c2)/ 変イ長調(Bryan Ab1)/ト長調(Bryan G6) |
ケヴィン・マロン指揮 トロント・カメラータ | |
3枚目ではバロック音楽のスペシャリストであるマロンと、トロント響やターフェルムジークなどのメンバーによるアンサンブルが登場。ピリオド奏法による鮮烈さが曲のエッジを引き立て、ベートーヴェン時代の隠れた名作曲家をクローズアップしている。Vol.1:8.554341 / Vol.2:8.554138。 | ||
S.アーノルド(1740-1802): 6つの序曲 Op.8/付随音楽「マクベス」/ 歌劇「ポリー」~序曲 |
ケヴィン・マロン指揮 トロント・カメラータ | |
18th Century Orchestra。全曲世界初録音。 18世紀のロンドンに生まれ、主に劇場で活躍していた作曲家の世界初録音作品集。「序曲」はイタリア風の急=緩=急スタイルを基本にした作品で、ザルツブルク時代のモーツァルトを思わせる溌剌とした雰囲気にあふれている。 | ||
オネゲル:映画音楽「レ・ミゼラブル」全曲 | アドリアーノ指揮 スロヴァキア放送so. | |
旧レーベル&品番:MARCO POLO 8.223181。 組曲盤が含まれるMarco Polo 8.223134(オネゲル:映画音楽集)と同じ演奏家による別テイク全曲盤。大ヒットミュージカルにもなり、これまでも映画化されてきた名作だが、このCDは1934年に制作されたレーモン・ベルナール監督作品の音楽をまとめたもの。依頼を受けたオネゲルは、暗く人間的なドラマにフィットした非常にメロディアスな音楽を用意、ライトモチーフが鮮やかに使われ、聴くだけで名作の筋が辿れるような作りとなっている。作曲家ケクランは、この曲を「映画音楽史上最高の音楽」と高く評価している。交響曲などと違ってメロディアスな音楽が多い「映画におけるオネゲルの個性」を味わえる一枚。 | ||
ラモー(1683-1764): 「プラテ」組曲/「ピグマリオン」組曲/ 「ダルダニュス」組曲 |
ロイ・グッドマン指揮 ヨーロッパ連合バロックo. | |
ピリオド楽器使用。ヨーロッパ室内管の古楽器オケ版とも言えるEUバロック管の存在を知ることができる一枚であり、ヘンデルの「アポロとダフネ」(8.555712)に続く、オケの実力を十二分に味わえる録音。1985年に結成され、名だたるヨーロッパの古楽器アンサンブルで演奏するプレイヤーたちが結集。古楽ファン必聴! | ||
ジャンスのオーヴェルニュの歌! カントルーブ(1879-1957): オーヴェルニュの歌(選集・全21曲) |
ヴェロニク・ジャンス(S) ジャン=クロード・カザドシュ指揮 リール国立o. | |
仏語歌詞・英語対訳付き。CDヴァージョンは特製紙ケース仕様。 ナタリー・デッセイらと並び、今やフランスの歌手でトップ・クラスの実力と人気を誇るジャンスが、ナクソスに登場。フランスのカントリー風味を凝縮したようなこの歌曲集を、多彩な表情を作り出す声によって、他の歌手にないドラマティックな世界へと昇華させている。録音:24bit。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848):小協奏曲集 管楽のためのシンフォニア ト短調 (ベルナール・ポーラーによる再構成)/ フルートと室内管弦楽のためのコンチェルティーノ ハ短調(W.ホフマンによる管弦楽編曲)/ オーボエと室内管弦楽のためのコンチェルティーノ ヘ長調(W.ホフマンによる管弦楽編曲)/ ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための コンチェルティーノ ニ短調 (J.ボイチェホフスキによる再構成)/ イングリッシュホルンと管弦楽のための コンチェルティーノ ト長調/ クラリネット・コンチェルティーノ 変ロ長調 (R.メイランによる再構成)/ カプッツィの死に寄せるシンフォニア ニ短調 (M.アンドレーによる再構成) |
イムレ・コヴァーチュ(Fl) ヨージェフ・キシュ(Ob) アーグネシュ・ギルガーシュ (イングリッシュホルン) ベーラ・コヴァーチュ(Cl) アンドラーシュ・キシュ(Vn) ユディト・ キシュ・ドモンコシュ(Vc) ラースロー・コヴァーチュ指揮 カメラータ・ブダペスト | |
Marco Polo 8.223701からの移行再発売。ほとんどオペラでしか知られていないこの作曲家の協奏曲集。イングリッシュホルンをソロに立てた曲は特に貴重。 | ||
わが祈りを聞きたまえ~讃歌とアンセム集 スタンフォード:正しき者の魂 ハウエルズ:マニフィカート パーセル:おお神よ、汝はわが神/ 主よ、われらが罪を思い出したもうなかれ メンデルスゾーン:わが祈りを聞きたまえ フォーレ:ラシーヌの賛歌 デュリュフレ:グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット ~愛と慈しみのあるところ フィンジ:神は昇られた ベイントン:そして私は新しい天国を見た モーツァルト:証聖者の荘厳な晩課~ラウダテ・ドミヌム ロッティ:十字架につけられ デイリー:レクィエム~記憶の中で (私の墓の傍らに立って泣かないでください) チャットマン:私を思いだしてください エルガー:永遠の光 フランク:天使の糧 |
カリーナ・ゴーヴィン(S) マシュー・ラーキン(Org) ノエル・エジソン指揮 エローラ・セント・ジョンズ聖歌隊 | |
イギリスを中心に、教会で歌われる讃歌やアンセムほかを集めた一枚。合唱ファンにはもちろん、教会や大聖堂の雰囲気が好きな方にもおすすめ。エルガーの「ルクス・エテルナ」は有名な「エニグマ変奏曲」からの編曲。ラテン・英・仏語歌詞、英語対訳付き。 | ||
マルティヌー(1890-1959):歌曲集 2つの歌曲/G.アポリネールの詩への3つの歌曲~曲芸師/ ヴォカリーズ=エチュード/民俗詩への2つのバラード/ K.J.エルベン収集による民俗詩への4つの歌曲/ バレエ「シュパリーチェク」より [ピアノのためのポルカ/ピアノのためのワルツ]/ 歌曲集「新シュパリーチェク」/ 3つのクリスマス歌曲 より[ひよこ/子猫]/ K.J.エルベンの詩への4つの子供の歌と童謡/ 民俗詩への「愛の聖歌」/J.ムハの詩への「母への願い」/ 聖母マリアの奇跡 より [キリスト降誕(モラヴィアの民俗詩による牧歌)/ シスター・パスカリーナ(J.ゼイエルの主題による)] |
オルガ・チェルナー(Ms) イトカ・チェホヴァー(P) | |
20th Century Czech。交響曲をはじめ大規模な声楽作品も知られているマルティヌーだが、歌曲はまだまだ紹介されない珍しいもの。シンプルなピアノ伴奏にのって歌われる素朴なメロディ(民謡風、子守歌風、童謡風など)は、マルティヌーのイメージを大きく変えることになるだろう。仏・チェコ語歌詞、英語対訳付き。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.11 ~クィルター(1877-1953): アーノルドの古い歌の書=イギリスの歌/ 「ラブ・アット・ザ・イン」より3つの歌/ アイルランドの歌~トラリーのばら(*)/ アーノルドの古い歌の書=アイルランドの歌/ ニ重唱曲:女声のための4つのパートソング/ アーノルドの古い歌の書=スコットランドの歌/ ニ重唱曲:女声のための3つのパートソング(*)/ アーノルドの古い歌の書=フランスの歌(*)/ ニ重唱曲(*)/新発見曲/ アーノルドの古い歌の書=イギリスとウェールズの歌 |
アマンダ・ピット(S) ジョアン・トマス(Ms) フィリップ・ラングリッジ(T) デイヴィッド・ ウィルソン=ジョンソン(Br) デイヴィッド・ オーウェン・ノリス(P) | |
(*)印は世界初録音。イギリスの抒情派歌曲作家による民謡・古謡の編曲集で、多くが世界初録音。「グリーンスリーヴズ」「バーバラ・アレン」なども含まれ、他の作曲家との編曲版と比較する楽しみもあるだろう。中でも甥のアーノルド・ヴィヴィアンのために作られた曲集が、このディスクの軸になっている。 英語・仏語歌詞、「フランスの歌」は英語対訳付き。 | ||
プレイエル(1757-1831): 弦楽四重奏曲Op.2 Nos.1-3 |
エンソーSQ | |
#18th Century Chamber Music。ハイドンの弟子であり、ピアノに名前を残すプレイエルの弦楽四重奏曲は、一聴してモーツァルト作品のような魅力を持つ隠れた名品。円相(禅などで使われる言葉)をグループ名にしたアメリカの若手団体(2003年から2004年にかけ、複数のコンクールで注目されている)による、若々しい演奏。 | ||
プレイエル(1757-1831):弦楽四重奏曲集 第4番-第6番 Op.2 Nos.4-6 |
エンソーSQ | |
既発売の第1番~第3番(8.557496)に続く第2弾。プレイエルはハイドン、モーツァルトと同時代に多くの弦楽四重奏を残したが、この録音はその事実を広く知らしめるもの。作品2はまさにハイドンと並ぶ古典派の秀作。 | ||
クラウス:バレエ音楽集 パントマイム/漁師たち/パントマイム/ グルック“アルミデ "からのバレエ音楽 |
ペッテル・ スンドクヴィスト指揮 スウェーデン室内o. | |
モーツァルトと同じ年にドイツで生まれたクラウス(1756-1792)の作品集。スウェーデンで活動したという変わり種で、彼の色彩豊かな管弦楽法を駆使したドラマティックな音楽は、それを聴いたハイドンが心の底から驚愕し「私の知る天才は、モーツァルトとクラウスの2人である」と宣言したほど。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ストラヴィンスキー:歌劇「エディプス王」 バレエ「結婚」 |
アリソン・ウェルズ(S) スーザン・ビックレイ、 ジェニファー・レーン(Ms) マーティン・ヒル、 ジョゼフ・コーンウェル(T) デイヴィッド・ ウィルソン=ジョンソン(B-Br) アンドルー・グリーナン(B) アラン・エウィング (B・プロフォンド) エドワード・フォックス(語り) ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo. サイモン・ジョリー男声cho. サイモン・ジョリーcho. インターナショナル・ ピアノ・クァルテット トリスタン・フライ・ パーカッション・アンサンブル | |
録音:2001年。Koch Internationalから発売されていた音源の移行再発売。旧盤とカップリングは変更されている。 ストラヴィンスキーのアシスタントであり、後に親子関係となったクラフトの演奏は、作曲家の言葉そのもの。イギリスの歌手たちをそろえ、貴重な証言としての演奏がさらにクオリティを高めている。英語での語り、ラテン語歌詞、ロシア語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ストラヴィンスキー作品集 Vol.2 ストラヴィンスキー(1882-1971): バレエ組曲「火の鳥」(1910年;完全オリジナル版)(*)/ バレエ「ペトルーシュカ」(1911年、1947年改訂版) |
ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo. | |
Music Mastersレーベルからの移行再発売。作曲者にもっとも近いとされるクラフトが、バレエ初演時のスコアを再現して初録音(曲の進行などは変わりなく、細部の指定やオーケストレーションの相違)。資料的価値もあり、演奏も曲の造型を重んじる立派なもの。Vol.1:8.557499。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ~ストラヴィンスキー作品集 Vol.4 ストラヴィンスキー(1882-1971): バレエ「春の祭典」(*)/歌劇「ナイチンゲール」(#) |
オルガ・トリフォノヴァ(S;#) ロバート・ティア(T;#) ピッパ・ロングワース(S;#) ポール・ウェラン(B-Br;#) スティーヴン・リチャードソン(B;#) アンドルー・グリーナン(B;#) サリー・バージス(A;#) ピーター・ホール(T;#) サイモン・プリース(B;#) ロバート・クラフト指揮 LSO(*)、フィルハーモニアo.(#) ロンドン・ヴォイス(#) (テリー・エドワーズ指揮) | |
録音:1995年(*)/1997年(#)。原盤:Koch International(*)/Music Masters(#)。2レーベルからのカップリング変更&移行発売。 作曲者直伝とも言えるクラフトの演奏だが(作曲者指揮のColumbia録音をリハーサルしたのもクラフト)、その演奏は大きく違ってバーバリズムにあふれている。ロシア語歌詞、英語対訳付き。Vol.1:8.557499/Vol.2:8.557500/Vol.3:8.557502。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ~ストラヴィンスキー作品集 Vol.3 ストラヴィンスキー(1882-1971): バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」(*)/ バレエ音楽「アゴン」(#)/ バレエ音楽「オルフェウス」(*) |
ロバート・クラフト指揮 LSO(*)、聖ルカo.(#) | |
Music Masters および KOCH International からリリースされていた音源の再発売。 作曲者のアシスタントであったクラフトが指揮をするシリーズの最新盤は、「ギリシャ神話に源がある」という括りのバレエ音楽集。弦楽のための「アポロ」、フランス・ルネサンスの音楽と12音技法をかけあわせた「アゴン」、そしてニューヨーク・シティ・バレエのために書かれた「オルフェウス」の3曲。Vol.1(8.557499)、Vol.2(8.557500)。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション~ ストラヴィンスキー:作品集 Vol.5 バレエ「プルチネルラ」(*) 同「妖精の口づけ」(+) |
ダイアナ・モンタギュー(Ms;*) ロビン・レゲイト(T;*) マーク・ビーズリー(B;*) ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo.(*) LSO(+) | |
KOCH INTERNATIONAL CLASSICSからの移行再発売。ペルゴレーシなどバロック期の作曲家をベースにした「プルチネルラ」(声楽付きの全曲)、チャイコフスキーのピアノ曲や歌曲をベースにした「妖精の口づけ」という、珍しいカップリング。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ~ストラヴィンスキー作品集 Vol.6 ストラヴィンスキー(1882-1971): 3つのロシア聖歌 [パーテル・ノステル/アヴェ・マリア/クレド]/ ミサ/古いイギリスの歌詞によるカンタータ/ カンタータ「バベル」/詩篇交響曲(1930、1948改訂) |
ロバート・クラフト指揮 聖ルカo.、 グレッグ・スミス・シンガーズ メラニー・フィールド (Ob/イングリッシュHr) マイケル・パーロフ(Fl) バート・フェラー(Fl) デイヴィッド・ ウィルソン=ジョンソン(語り) フィルハーモニアo.、 サイモン・ジョリーcho. | |
録音:1992年-2002年。#Robert Craft Collection。露・ラテン・英語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。Music MastersとKoch Internationalという2レーベルから発売されていた音源の再発売。 声楽作品の代表作を集めたような一枚であり、作曲者直伝とも言えるクラフトの指揮は、演奏史の宝だとさえ言えるだろう。「詩篇交響曲」以外の作品を聴きたいリスナーにもおすすめ。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ストラヴィンスキー作品集:Vol.7~ ロシアのストラヴィンスキー Vol.1 ストラヴィンスキー(1882-1971): パストラール/組曲「兵士の物語」/ クラリネットのための3つの小品/ ピカソのために/おどけた歌(プリバウトキ)/ 猫の子守歌/ブルレスケ「きつね」/ バリモントによる2つの詩(*)/ 日本の3つの抒情詩(*)/ ロシア風スケルツォ (オリジナル・ジャズ・バンド版)/ ヴォルガの舟歌(管楽器用編曲) |
ロルフ・シュルテ(Vn) ジョン・フィーニー(Cb) フランク・モレリ(Fg) ウィリアム・ ブラウント(Cl) クリス・ゲッカー(Tp) マイケル・パウエル(Tb) ゴードン・ ゴットリーブ(Perc) チャールズ・ナイディック(Cl) キャサリン・チーシンスキ(Ms) スーザン・ナルッキ(S) ロバート・クラフト指揮 インストゥルメンタル・ アンサンブル、 聖ルカo. フィルハーモニアo./他 | |
# Robert Craft Collection。(*)は露語歌詞、英語対訳付き。Music Masters と Koch International レーベルから発売されていた音源の編集・再発売盤。組曲「兵士の物語」や「きつね」を軸として、前後にストラヴィンスキーの粋な小品を並べた一枚。1911年から44年にかけての作品集ながら、ほとんどは1910年代の曲であり、有名な三大バレエでスター作曲家となった時代の作風を捉えることが出来る。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ストラヴィンスキー作品集第9集 ストラヴィンスキー:後期バレエ音楽集 カルタ遊び(*)/協奏的舞曲(#)/バレエの情景(+) 管弦楽のための演奏曲~ オルダス・ハックリーの追悼のために(**) カプリッチョ(##)] |
ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo.(*) 20世紀古典アンサンブル(#) セント・ルークスo.(+/##) LPO(**) マーク・ウェイト(P;##) | |
Koch International 原盤(*/#)、Music Masters 原盤(+/**/##)。 クラフト自身による詳細な各曲の解説(英文)付。 | ||
ストラヴィンスキー:八重奏曲(*)/ 協奏曲 変ホ長調(ダンバートン・オークス)(#)/ 交響曲 ハ調 (1938-40)(+)/ 3楽章の交響曲(1942-45)(+) |
20世紀古典アンサンブル(*) セント・ルークスo.(#) フィルハーモニアo.(+) ロバート・クラフト指揮 | |
MusicMasters(*/#)、Koch International(+)より移行盤。 ハイドン、モーツァルトから続く交響曲という形式を用いつつも、音色もリズムも独自に味付けした「新古典主義」の名曲2曲を中心に収録。 | ||
ストラヴィンスキー(1882-1971): ロバート・クラフト・コレクション~ 生誕125年記念アルバム (ストラヴィンスキー作品集第8集) ヴァイオリン協奏曲)(*)/カンタータ「星の王」(#)/ 管楽器のためのシンフォニー集(1920年初版)(+)/ バレエ「春の祭典」 (1967年版、1913年初版改訂;**) |
ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo. ジェニファー・フラウチ(Vn) 20世紀クラシックス・ アンサンブル、 聖ルカo.、 グレッグ・スミス・ シンガーズ | |
# Robert Craft Collection。録音:2006年4月、ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ(*)/1992年、ニューヨーク、パーチェス(#)/2001年、ニューヨーク、アメリカ芸術文学アカデミー(+)/2007年1月、ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ(**)。「星の王」は Music Masters、「管楽器のためのシンフォニー集」は Koch Internationalで既発売。 作曲者の片腕として知られるクラフトだが、ストラヴィンスキー生誕125年を記念し、「春の祭典」を再録音(旧録音は8.557501で発売中)。彼の演奏はひとつの証言だけに貴重であり、ストラヴィンスキー・ファンであれば必聴。また2006年録音のヴァイオリン協奏曲、初期の名作2曲も含め、非常に存在意義のある一枚となった。 | ||
シェーンベルク:作品集 Vol.1 グレの歌 |
ステファン・オ・マラ(T) メラニー・ディーナー(S) ジェニファー・レーン(Ms) デイヴィッド・ ウィルソン=ジョンソン(B) マーティン・ヒル(T) エルンスト・ヘフリガー(語り) ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo. サイモン・ジョリーcho. | |
KOCH INTERNATIONALから3-7542-2としてリリースされていた音源のレーベル移行再発売。 「浄められた夜」同様に、後期ロマン派の流れを汲む大作として知られる曲だが、この録音は演奏陣に注目。かつて1960年代にシェーンベルク作品の多くを録音したクラフトの指揮、ウィルソン=ジョンソンやヒルなどイギリスの歌手陣、そして極めつけは名テノールのヘフリガーによる語り。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション シェーンベルク作品集 Vol.2 弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲/組曲/ ワルデマールの歌 (「グレの歌」より;1923;室内アンサンブル版)/ シュテファン・ゲオルゲの「架空庭園の書」からの15の詩 |
ジェニファー・レーン(Ms) ロバート・クラフト指揮 20世紀クラシック・アンサンブル クリストファー・ オールドファザー(P) フレッド・シェリーSQ | |
Vol.1:8.557518/9。Vol.1はKOCHレーベルから出ていた音源の移行発売だったが、このVol.2はおそらく初発売音源ではないかと思われる。 クラフトが1960年代に米Columbiaで作品集を録音したシェーンベルク、再録音が21世紀になって登場。晩年(1949年7月)の作曲者へのインタビュー(約6分30秒)や、ヘンデル作品を編曲した「協奏曲」など珍しい作品も収録。独語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ~シェーンベルク作品集 Vol.3 シェーンベルク(1874-1951): 6つの混声合唱曲/弦楽四重奏曲第2番/ 弦楽オーケストラのための組曲 |
ロバート・クラフト指揮 20世紀クラシックス・アンサンブル フレッド・シェリーSQ ジェニファー・ウェルチ=バビッジ(S) サイモン・ジョリー・シンガーズ | |
1950年代から60年代にかけて膨大な作品集を録音し、この作曲家のスペシャリストとなったクラフト。彼が指揮・監修する再録音では、元タッシのアイダ・カヴァフィアンやフレッド・シェリーら腕の立つ音楽家が集まり、さらに精緻な演奏が実現している。 ドイツ語歌詞、英語対訳付き。Vol.1: 8.557518/19 (2CDs) / Vol.2: 8.557520. | ||
ロバート・クラフト・コレクション ~シェーンベルク:作品集 Vol.4 セレナード(*)/管弦楽のための変奏曲(#)/ バッハ作品の管弦楽編曲集(#) [フーガ「聖アンナ」/ 来たれ、創り主にして聖霊なる神よ/ おお愛する魂よ、汝を飾れ] |
スティーヴン・ヴァーコー(B;*) チャールズ・ナイディック(Cl;*) アラン・R.ケイ(バスCl;*) ピーター・プレス(マンドリン;*) ディヴィッド・スタロビン(G;*) ロルフ・シュルテ(Vn;*) トビー・アッペル(Va;*) フレッド・シェリー(Vc;*) ロバート・クラフト指揮(*/#) 20世紀クラシックス・アンサンブル(*)、 フィルハーモニアo.(#) | |
録音:1994年/1998年。Koch Internationalから発売されていた音源のレーベル移行再発売。 本格的に12音技法を使った「セレナード」は、卓越した作曲技術の粋と言える作品。職人的スコアの「変奏曲」、編曲者としてのシェーンベルクを知るバッハ作品と、バラエティに富んだ一枚。(*):ドイツ語歌詞、英語対訳付き。Vol.1 : 8.557518/9、Vol.2 : 8.557520、Vol.3 : 8.557521。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション~ シェーンベルク(1874-1951):作品集 Vol.6 心のしげみ/月に憑かれたピエロ4つの歌/ 室内交響曲第1番(オリジナル版) |
アイリーン・ハルス(S) アニヤ・シリヤ (シュプレヒシュティンメ) キャサリン・ ウィン=ロジャーズ(Ms) ロバート・クラフト指揮 LSO団員、 20世紀クラシックス・ アンサンブル、 フィルハーモニアo. | |
# Robert Craft Collection。録音:1994年/1997年/1998年。Koch International レーベルの再発売盤。独語歌詞は NAXOS の Web Site で閲覧可能。 新ウィーン楽派のスペシャリスト・研究者だったクラフトによる録音(多くは再録音)はマニアにも注目された。ナクソスでのシリーズ第6弾では、特に小編成での「室内交響曲第1番」、ベルクを得意とするアニヤ・シリヤを加えた「ピエロ」(アンサンブルにはチャールズ・ナイディックや元タッシのフレッド・シェリーも参加)が聴きもの。Vol.1: 8.557518/19、Vol.2: 8.557520、Vol.3: 8.557521、Vol.4: 8.557522、Vol.5: 8.57524。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション ~シェーンベルク(1874-1951):作品集 Vol.5 5つの管弦楽曲(*)/ チェロ協奏曲 ニ長調(#) (G.M.モンの「クラヴィーア協奏曲 ニ長調」による) ブラームス(1883-1897):ピアノ四重奏曲第1番 (シェーンベルクによる管弦楽編曲)(+) |
ロバート・クラフト指揮(*/#/+) LSO(*)、フィルハーモニアo.(#/+) フレッド・シェリー(Vc;#) | |
Koch International からの移行発売。かつては米 Columbiaに主要作品を録音していたクラフト。2つの編曲作品は「作品」と呼べるほど独創的なものであり、音色旋律という手法を使った「5つの管弦楽曲」も含め、シェーンベルクの音色感を探る一枚。Vol.1: 8.557518-19/ Vol.2: 8.557520/ Vol.3: 8.557521/ Vol.4: 8.557522。 | ||
シェーンベルク:声楽作品集 ソプラノとオーケストラのための6つの歌 Op.8(*) (自然/紋楯/あこがれ 奥方よ、私はうまずたゆまずに あの甘美な魅力にあふれて/小鳥が嘆くとき) 地には平和を Op.133(#) 6つの無伴奏男声合唱曲 Op.35(#) (抑制/法律/表現法/幸福/傭兵/団結) おお、かわいい人(#)/コール・ニドレ(+) 歌劇「モーゼとアロン」より第2幕第3場(抜粋;**) |
ジェニファー・ウェルチ・ バビッジ(S;*/**) ディヴィッド・ウィルソン・ ジョンソン(ナレーター;+) サイモン・ジョリーcho.(#/+/**) フィルハーモニアo.(*/+/**) ロバート・クラフト指揮 | |
ロバート・クラフトによる精緻なシェーンベルク(1874-1951)の声楽作品集。ストラヴィンスキーの弟子として知られシェーンベルクとも親交のあったクラフトは、すでに多くのシェーンベルク作品の録音があるが、この新録はまさに目の覚めるような素晴らしさ。 | ||
ロバート・クラフト・コレクション シェーンベルク作品集第8集 室内交響曲第2番 Op.38(*)/幸福の手 Op.18(#)/ 管楽五重奏曲 Op.26(+) |
マーク・ビースリー(B;#) サイモン・ジョリーcho.(#) ニューヨーク木管五重奏団(+) フィルハーモニアo.(*) ロバート・クラフト指揮 | |
原盤 KOCH SCHWAN(*/#)。 | ||
シェーンベルク:ペレアスとメリザンド/期待 | アニヤ・シリヤ(S) ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo. | |
シェーンベルク(1874-1951): ワルシャワの生き残り Op.46/ 「創世紀」組曲への前奏曲 Op.44/ 千年を三たびOp.50a/詩編130番「深き淵より」Op.50b/ ナポレオンへの頌歌 Op.41/ヴァイオリン協奏曲 Op.36 |
サイモン・ジョリーcho. ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo./他 | |
ロバート・クラフト・コレクション~ ウェーベルン(1883-1945)作品集 Vol.1 交響曲/ラテン語のテクストによる5つのカノン/ 3つの宗教的民謡/3つの歌/弦楽三重奏曲/ ヴァイオリン、クラリネット、 テナー・サクソフォンとピアノのための四重奏曲/ ピアノのための変奏曲/ 管弦楽のための6つの小品(改訂版)/ ヴァイオリンとピアノのための4つの小品/ チェロとピアノのための3つの小品/ 9つの楽器のための協奏曲 シューベルト/ウェーベルン管弦楽編曲:ドイツ舞曲集 |
ロバート・クラフト指揮 フィルハーモニアo. ジェニファー・ ウェルチ=バビッジ(S) 20世紀クラシックス・アンサンブル | |
1950年代に最初のヴェーベルン作品全集(米Columbia)を完成させたクラフトによる、満を持しての再録音。アンサンブルにはフレッド・シェリー(元タッシ)、チャールズ・ナイディック(オルフェウス室内管)なども参加。英語歌詞対訳付き。 | ||
イタリアのドラマティック・ラメント集 モンテヴェルディ(1567-1643): アリアンナの嘆き/苦しみが甘美なものなら ぺーリ(1561-1633): 「さまざまな音楽」(1-3声のマドリガーレ集)~ [泉のように、草原のように/あなたの灯から遠くはなれて/ もしも私を置いてゆくなら/苦痛よ、私を滅ぼせ] カプスベルガー(1575頃-1661頃): スフェラッニャ/カポナ/パッサカリア カッチーニ(1550頃-1618):私は陽をみるだろう/麗しのアマリッリ/ 新音楽と新表現法(29のアリアと単声マドリガーレ)~ 愛の神よ、何故ためらうのか] ロニョーノ(?-1620頃): 別れの時(デ・ローレのマドリガーレによる変奏曲) |
キャタクースティック・コンソート [キャサリン・ウェブスター(S) マイケル・レオポルド(テオルボ) ベッキー・バクスター (トリプル・ハープ) アンナリーサ・パッパーノ (ディレクター、リローネ、 トレブル・ヴィオル)] | |
2001年に結成された若手アンサンブル、キャタクースティック・コンソートは2003年度アメリカ古楽コンクールで優勝した。ここでは無名の作曲家による作品に潜むドラマも露わにし、「麗しのアマリッリ」などよく知られた作品にも別の光を当てている。伊語歌詞、英語対訳は http://www.naxos.com/libretti/italianlament.htm にアクセスしてPDFファイルをダウンロード。 | ||
バックス(1883-1953):ヴァイオリン・ソナタ集 [第1番/ 第1番~第2楽章(オリジナル稿)(*)/ 第1番~第3楽章(オリジナル稿)(*)/ 第3番] |
ローレンス・ジャクソン(Vn) アシュレー・ウェイス(P) | |
# 20th Century British。(*)は世界初録音。20世紀前半に作曲され、フランクやドビュッシーなどのファンタジーと共通する音楽性を持つ2つのソナタ。幻想ロマンにあふれたバックス作品を代表する曲だとさえ言える。初録音となる貴重な2つの楽章は、イギリス音楽ファン注目。 | ||
ラミレス(1921-):祝賀の神聖なリズム われらのクリスマス/ ミサ・クリオージャ[南米大陸のミサ] (セガーデ、マヨール、カテナ編曲) ミサ・ルーバ[アフリカのミサ](ハーゼン編曲) |
ジョゼフ・ホルト指揮 ワシントン・コーラル・ アーツ・ソサエティ マヌエル・メレンデス、 ホセ・サチン、 パブロ・タラマンテ(T) クリスタル・リームス(A) 器楽&打楽器アンサンブル | |
カレーラスが紹介したことで知られる「ミサ・クリオージャ」をはじめ、南米の民俗音楽をふんだんに導入した作品で独特の作風を確立している、アルゼンチンの作曲家ラミレス。フォルクローレの世界では有名な彼は、南米における「民族派ミサ曲」の代表的な作曲家であり、この一枚で彼の最高級の作品を聴くことができる。歌詞(西・ラテン語歌詞、英語対訳)はNAXOSのwebsiteで閲覧可能とのこと。 | ||
バルトーク(1881-1945):弦楽四重奏曲全集 [第1番-第6番] |
フェルメールSQ | |
20th Century Hungarian。1969年にマールボロで結成され、シカゴやマンチェスターなどでレジデント・クヮルテットを務めながら、欧米諸国で演奏を行ってきた弦楽四重奏団によるシャープな演奏。日本でもベートーヴェンの全集などで知名度が高いながら手に入るCDは少ないために、この全集は歓迎されるだろう。 | ||
ストライク・アップ・ザ・バンド(楽隊を始めろ) フチーク:フィレンツェ行進曲/剣士の入場 スーザ:自由の鐘 タイケ:旧友 ガーシュウィン: ミュージカル「ストライク・アップ・ザ・バンド」 (楽隊を始めろ)~ストライク・アップ・ザ・バンド J.F.ワーグナー:双頭の鷲の旗の下に ヨハン・シュランメル:ウィーンはいつもウィーン ハーバート:ライト・オペラ「おもちゃの国の赤ん坊」 ~おもちゃの行進 アルフォード:ボギー大佐(クワイ川マーチ) コーツ:ダム破壊屋 ノアック:小妖精の衛兵整列 ガンヌ:ロレーヌ行進曲 フォン・ブロン:ゾーリンゲン射撃協会行進曲 グノー:操り人形の葬送行進曲 ハンセン:ヴァルドレス行進曲 ピーフケ:プロイセンの栄光 シューベルト:3つの軍隊行進曲~第1番 チェルネフスキー:モスクワへの挨拶 ジンマーマン:錨をあげて プランケット:サンブル・エ・ムーズ連隊行進曲 リンケ:オペレッタ「ルーナ夫人」 ~ベルリンの空気行進曲 |
イェルケル・ヨハンソン指揮 スウェーデン王立空軍軍楽隊 | |
各国の有名な行進曲を集め、由緒ある軍楽隊の演奏で聴く「勇気が出る一枚」。吹奏楽団のレパートリー探しにも最適であり、時節柄、FIFAワールドカップへ向けてのテンションを上げる一枚としてもおすすめ。 | ||
シューマン(1810-1856): ピアノ協奏曲(*)/序奏とアレグロ・アパッショナート(#)/ 序奏と協奏的アレグロ(+) |
イェネ・ヤンドー(P) アンドラーシュ・リゲティ指揮(*) ブタペストso.(*) アレクサンダー・ラハバリ指揮(#) ベルギー放送フィルハーモニーo.(#) アントニ・ヴィト指揮(+) ポーランド国立放送so.(+) | |
既発タイトル3枚(8.553182/8.550506/8.550118)からシューマン作品だけを選び、まとめたもの。作品をあるがままに伝えるヤンドーの演奏は曲の内面を捉えるものとして、シューマン・ファンにおすすめできる一枚。 | ||
クララ・シューマン(1819-1896): ピアノ協奏曲(*) ピアノ三重奏曲(+) |
フランチェスコ・ニコロージ(P) ステファニア・リナルディ 指揮アルマ・マーラー・ シンフォニエッタ(*) ロドルフォ・ボヌッチ(Vn;+) アンドレア・ノフェリーニ(Vc;+) | |
作曲家とピアニストの両面を検証できる2つの作品を収録。14歳の時に作曲し、16歳で自らが初演したピアノ協奏曲(約24分)は、夫ローベルト・シューマンの作品に劣らないドラマティックなロマン派音楽。女性指揮者リナルディと女性だけのアンサンブル、アルマ・マーラー・シンフォニエッタが協奏曲でピアニストをサポート。 | ||
エイヴィソン(1709-1770): 7声ののための12の合奏協奏曲 Op.6 (D.スカルラッティの「42の練習曲集」より編曲) |
パヴロ・ベズノシウク(Vn)指揮 エイヴィソン・アンサンブル | |
ピリオド楽器使用。18世紀のイギリスにおける重要な作曲家であり、J.C.バッハやハイドンに先駆けて音楽形式を確立させたことでも評価されるエイヴィソン。D.スカルラッティ作曲による鍵盤楽器のためのソナタから編曲した協奏曲集を、イギリス古楽界の中心的存在であるベズノシウクたちが再現。この作品のCD全曲録音は初めてであろう。 | ||
ブクステフーデ(c.1637-1707):オルガン作品集 Vol.5 トッカータとフーガ へ長調 BuxWV157/ われは神より離れず BuxWV220/ 前奏曲とフーガ イ長調 BuxWV151/ 今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよ BuxWV210/ カンツォネッタ ト長調 BuxWV172/ われに来たれと神の子は言いたもう BuxWV201/ フーガ ト長調 BuxWV175/ 人は幸せに生きんとするや BuxWV206/ 前奏曲とフーガ ト短調 BuxWV148/ 主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BuxWV196/ フーガ 変ロ長調 BuxWV176/ 天にいますわれらの父よ BuxWV219/ トッカータ ヘ長調 BuxWV156 |
ジュリア・ブラウン(Org) | |
#Organ Encyclopedia。使用楽器:ネブラスカ州、オマハ、聖セシリア大聖堂、マーティン・パシ製オルガン。 シリーズ第5弾は、第2弾で登場したブラジル出身のオルガニストが再登場。壮麗な「トッカータ」に始まり、約16分というコラール幻想曲「今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよ」など、J.S.バッハの先輩格でもあるこの作曲家の魅力が伝わる一枚。 Vol.1: 8.554543/ Vol.2: 8.555775/ Vol.3: 8.555991/ Vol.4: 8.557195。 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741):ファゴット協奏曲全集 Vol.3 (ヴィヴァルディ協奏曲全集シリーズ) P.384 RV.495 / P.69 RV.474/ P.433 RV.483 / 「ジョゼッピーナ」P.382 RV.502 / P.45 RV.472/ P.89i RV.500 |
タマーシュ・ベンコーチ(Fg) ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・ エステルハージ・シンフォニア | |
シリーズ第3弾は「激動する音”とでも言うべき ト短調(P.384/RV.495)に始まり、明快な ハ長調(P.69/RV.474)、いきなりソロ楽器で始まる ハ長調(同P.45 RV.472)など、バラエティに富んだ6曲を収録。ブダペスト祝祭o.の首席奏者による、見事な演奏が聴きもの。 Vol.1: 8.555937/ Vol.2: 8.555938。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750): 無伴奏ヴァイオリンのための ソナタとパルティータ(全6曲) |
ヤープ・シュレーダー(バロックVn) | |
録音:1984年-1985年。ピリオド楽器使用。アメリカのスミソニアン博物館が制作・発売していた音源の再発売。 ホグウッド指揮のモーツァルト交響曲全集、ブリュッヘンやビルスマらとの共演で名をはせたシュレーダーのソロ録音。ガット弦特有の音と自在のフレージングで、多くの「古楽器による無伴奏」録音のパイオニア的な存在だった演奏が復活した。 | ||
エルンスト(1814-1865): ヴァイオリンと管弦楽のための音楽 ロッシーニの「オテロ」のアリアによる幻想曲/ ヴァイオリン協奏曲「悲愴協奏曲」/悲歌/ ヴァイオリン小協奏曲 ニ長調/ 「パパゲーノ」によるロンド |
イリヤ・グルーベルト(Vn) ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
# Violin Virtuoso Composers。「庭の千草(夏の名残のバラ)による演奏会用変奏曲」がアンコール・ピースとして有名な、19世紀のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト兼作曲家。パガニーニと並び称されるその作品は、すべてヴァイオリンのテクニックを100%引き出す。ヴィエニャフスキが使っていたグァルネリを手に、グルーベルトが自在な演奏を聴かせる。 | ||
パヴロワ(1952-): 交響曲第2番「新世紀のために」 (1997-1998/2002年改訂版)(*)/ 交響曲第4番(#) |
ヤロスラフ・クラスニコフ(Vn;#) ゲオルギー・ハチキャン(Org;#) ヴラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送チャイコフスキーso. | |
21st Century Classics。ナクソスにフェドセーエフが初登場。交響曲第1番&第3番(8.557157)で抒情的な作風が知られるようになった女性作曲家。(*)はジョン・ウィリアムズを思わせる壮大で繊細なオーケストレーションが魅力の大作。 | ||
シューベルト・ドイツ語歌曲全集第28集 シューベルト:シューベルトと友人たち第3集 漁夫の歌 D.881/歌手の持ち物 D.832/墓堀人の歌 D.869/ 秘めごと D.491/孤独 D.620/雷雨ののちに D.561/別れ D.475/ 怒れるディアナに D.707/夜の曲 D.672/ リンツの判事補ヨーゼフ・シュパウン殿に D.749/ 丘へ登る若者 D.702/小人 D.771/別れ D.578/ 至福の世界 D.743/白鳥の歌 D.744 |
ライナー・トロスト(T) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
シューベルト(1797-1828):ドイツ語歌曲全集 Vol.20 ~「感傷主義の詩人たち」 Vol.3 死とおとめ/墓堀人の歌/歌「生きる日は重苦しく」/ 悩む男(第2作)/同(第3作)/尼僧/日ごと歌う/嘆き/ 愛の声/溜め息/泉に寄せて/ 私がジュリアンを見つけたりんごの木のそばで/昔の恋/ 月に寄す/夕べの歌/嘆き(月に寄せる)/ ナイチンゲールの死に寄せて(第1作、断片)/ ナイチンゲールの死に寄せて(第2作)/ 水の上で歌う/放心した歌(断片)/恋する人/ ミンネリート/夢/至福 |
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br) ウルリッヒ・アイゼンロール(Fp) | |
クラウディウス、ヘルティー、シュトルベルクという、3人の詩人による作品をテキストに使った歌曲集。ロマン主義の繊細さを表現した歌集を、ホルツマイアーのリリカルな歌声と素朴なフォルテピアノで味わう一枚。 歌詞はhttp://www.naxos.com/libretti/poetsofsensibility3.htmにてPDFファイル(ドイツ語歌詞&英語対訳)をダウンロード。「感傷主義の詩人たち」 Vol.1 & 2: 8.557371/2 (2CDs)。 | ||
シューベルト(1797-1828):ドイツ語歌曲全集 Vol.21 ~「感傷主義」の詩人たち Vol.4 満足(第1作)/満足(第2作)/霧氷の歌/ 最初の5月の朝に/ナイチンゲールに寄す D.196/ ナイチンゲールに寄す D.497/フィディーレ/ アリー・ベイへの哀悼/アンセルモの墓で/自然に寄す/ 朝の歌/小川のほとりのダフネ/夕べの歌/花の歌/ 収穫の歌/5月の歌(第3作)/5月の夜/ 春の歌(第2作)/少年時代/月に寄す/冬の歌/ あずま屋/義務と愛(断片)/子守歌 |
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br) ビルギット・ シュタインベルガー(S) ウルリッヒ・アイゼンロール(Fp) | |
クラウディウス、シュトルベルク、ヘルティ、ゴッターらの詩人たちによる作品に付曲し、抒情的なメロディが並ぶシリーズ第21集。フォルテピアノを使用することで曲の印象がより素朴になり、言葉を噛みしめるように歌う2人の歌手は、このシリーズに適していると言えるだろう。独語歌詞(英語対訳付き)はNAXOSのWeb Siteにて閲覧可能とのこと。「感傷主義」の詩人たち Vol.1 & Vol.2:8.557371/2、 Vol.3:8.557568 | ||
ティペット(1905-1998): オラトリオ「われらの時代の子」 |
フェイ・ロビンソン(S) サラ・ウォーカー(Ms) ジョン・ガリソン(T) ジョン・チーク(B) マイケル・ティペット指揮 バーミンガム市so. サイモン・ハルシー合唱指揮 バーミンガム市交響cho. | |
Collins Classicsでリリースされていた録音の移行発売。英語歌詞付き。 「20世紀のマタイ受難曲」と呼ばれるオラトリオで、第二次世界大戦への引き金となった少年による狙撃事件をモティーフに、ナチのユダヤ人迫害をテーマとして作曲。作曲者最晩年の自作自演盤。 | ||
ハイドン(1732-1809):交響曲全集 Vol.29 [第1番/第2番/第3番/第4番/第5番] |
パトリック・ガロワ指揮 シンフォニア・フィンランディア イリーナ・ザッハレンコヴァ(通奏低音) | |
The 18th Century Symphony。シリーズ最新盤は、1759年頃から62年頃にかけて作曲された初期の交響曲。2本のオーボエとホルン、そして弦楽という典型的な古典派交響曲の編成で、同時代の他の作曲家と比較を楽しむのも一興。 | ||
アリオスティ(1666-1729): 愛の盛衰(6つのカンタータ)(*) ロカテッリ(1695-1764): フルート、ヴァイオリンと 通奏低音のためのソナタ ホ短調 ヴィヴァルディ(1678-1741): フルート、ヴァイオリンと 通奏低音のためのソナタ ニ長調 |
ムジカ・ソラーレ [尾崎俊徳(テオルボ/バロックG)他] | |
#18th Century Vocal。(*)は世界初録音。 なぜこんなに魅力的な作品がこれまで録音されなかったのか、と思わずにはいられない作品集。イタリアに生まれ、後年はヘンデルと共にロンドンで活躍した作曲家の隠れた名品。ドイツ在住の尾崎俊徳がテオルボとバロック・ギターで参加。伊語歌詞、英語対訳はウェブサイトhttp://www.naxos.com/libretti/ariosticantatas.htmで。 | ||
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「ソロモン」 | エウァ・ウォラク(Ms) エリーザベト・ショル(S) ニコラ・ウィミス(S) クヌート・ショッホ(T) マティアス・フィーヴェク(B) ヨアヒム・カルロス・マルティニ指揮 フランクフルト・バロックo.、 ユンゲ・カントライ | |
#Baroque Choral。ピリオド楽器使用。英語リブレットは NAXOS の WebSite で閲覧可能とのこと。 すでにナクソスではいくつかのオペラやオラトリオを録音し、その手堅い演奏に評価が高まっているマルティニ指揮のグループ。旧約聖書のエピソードが題材であるこのオラトリオは晩年の傑作として有名だが、この落ち着いた演奏からは威厳が満ちあふれている。 | ||
エルガー(1857-1934):管弦楽小曲集 演奏会用序曲「フロワッサール」/5月の歌/ カリッシマ/ロマンス(ファゴットと管弦楽のための)/ 3つの性格的小品/メヌエット/2つの小品/ 3つのバイエルンの踊り |
プレマン・ティルソン(Fg) ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
#20th Century British。交響曲を思わせる壮大な「フロワッサール」に圧倒されるが、むしろエルガーの魅力を味わうには小品がいいだろう。名作「愛の挨拶」と同じような親しみやすいメロディと、ミニチュア的・家庭的な雰囲気の作品を集めた。「ロマンス」はファゴット奏者の重要なレパートリー。 | ||
日暮れて四方は暗く~賛美歌名曲集 伝承曲: 地上に住む者はみな/栄光の王よ、平和の王よ/ 汝見張りびとたちよ/生けるもの全て/人の目には見えねども/ 主を称えよ、全能の創造主よ/おお、こぞりて歌う何千もの舌 パリー(1848-1918): 親愛なる主よ、人の父/いにしえ、かのみ足は(エルサレム) ハウエルズ (1892-1983):神への希望は揺るがじ アーヴィン(1836-1887):主はわが牧者 グレートレックス(1813-1858):私の魂よ、告げよ パーセル(1659-1695):岩なる主イエスを ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):神の慈悲よ、来たれ W.H.モンク(1823-1904):日暮れて四方は暗く プリチャード(1811-1887):アレルヤ、イエスに歌え ダーウォール(1731-1789):汝ら、聖なる天使の光 アイアランド(1879-1962):わが歌は知られざる愛 ダイクス(1823-1876):聖なる、聖なる テイラー(1907-1992):栄えに満ちたる ゴス(1800-1880):たたえよ、王なるわれらの神を ゴーントレット(1805-1876):おお、主をほめまつれ |
ティモシー・バイラム= ウィッグフィールド指揮 ウィンザー城聖ジョージ教会cho. マーロー・ブラス・アンサンブル | |
イギリス国教会の有名な賛美歌を、エリザベス女王の居城であるウィンザー城の聖歌隊が歌うという、由緒正しい一枚。パリー、ハウエルズ、パーセル、ヴォーン・ウィリアムズなどの作品も含まれており、伴奏もオルガンではなくブラス・アンサンブル。王室行事を思わせる厳粛な雰囲気。録音・編集24 bit。歌詞は http://www.naxos.com/libretti/englishhymns.htm にアクセスしてPDFファイルをダウンロード。 | ||
ヒナステラ(1916-1983): バレエ音楽「パナンビ」(全曲)/ バレエ音楽「エスタンシア」 (全曲版世界初録音) |
ジゼレ・ベン=ドール指揮 LSO ルイス・ガエタ (語り/B-Br) | |
# Latin American Classics。西語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。英 Conifer Classicsから発売され、マニアの間で話題になった名盤の移行再発売。組曲での録音ばかりだった「エスタンシア」の全曲が目玉であり、アルゼンチンのコープランドと呼ばれたこの作曲家の実像に迫っている。民族音楽的な要素や映画音楽風の親しみやすさもあり、「春の祭典」などがお好きなリスナーにもおすすめ。 | ||
ナイジェル・ノースのダウランド ダウランド(1563-1626):リュート曲全集 Vol.1 ストラング卿の行進曲/ホワイト夫人に事あり/ ホワイト夫人に事なし/ファンシー「トレモロ」/ ニコルズ夫人のアルマンド/ファンタジー/ はかない望み、ファンシー/別れのファンタジー/ 別れのファンタジー(イン・ノミネによる)/ ファンタジー(ファンシー)(同題名3曲)/前奏曲/ 夢/ウィンター夫人の跳躍/クリフトン夫人の風情/ ヴォークス夫人のガイヤルド/ヴォークス夫人のジグ/ タールトンの復活/靴屋の女房(なぐさみ)(トイ)/ ハンズドン令夫人のパフ/オルランドは眠る/ ダウランド氏の真夜中 |
ナイジェル・ノース(リュート) | |
#Early Music。アントニー・ルーリーらと共にリュート曲全集を録音し、近年はJ.S.バッハのリュート作品集 (LINN) ほか、多くのレーベルに録音を行う名手がナクソスに登場。しかもファン待望のダウランド作品集(複数枚を予定)に挑む。解説文もノース自身が執筆。 | ||
インス(1960-): 交響曲第3番「ウィーンの包囲」/ ドメス/交響曲第4番「サルディス」 |
カムラン・インス指揮 プラハso. | |
21st Century Classics。 トルコに生まれてアメリカで活躍、東西文化の境界線にいる自らの立場を音楽に反映させ、バルト三国の作曲家に似て甘美で静謐な和音進行の作品を生み出している、“新・叙情派”のインス。2つの交響曲は、中世や紀元前からのトルコの歩みをテーマにした、壮大な歴史音絵巻。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805):チェロ協奏曲全集 Vol.3 第9番/第10番/第11番/第12番 (カデンツァ:ラファエル・ウォルフィッシュ) |
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ニコラス・ウォード指揮 ノーザンco. | |
ティム・ヒューらによる2枚(8.553571、8.553572)に替わって、CHANDOSなどに録音が多かったウォルフィッシュが登場。第9番が「ボッケリーニのチェロ協奏曲」として有名な代表作。 | ||
イサシ(1890-1940): 交響曲第2番(1942-1943)/組曲第2番(1945) |
フアン・ホセ・メナ指揮 ビルバオso. | |
スパニッシュ・クラシックス・シリーズ。 ベルリンでフンパーディンクらに師事し、当時の音楽を吸収した作風で好評を博した作曲家イサシ。交響曲はR.シュトラウスの影響大で、スクリャービン、ツェムリンスキーあたりが好きな方におすすめ。作曲者の生まれ故郷ビルバオのオーケストラが好演。 | ||
アルウィン(1905-1985): ピアノ協奏曲第1番/序曲「ダービー・デイ」/ ピアノ協奏曲第2番/ソナタ・アッラ・トッカータ |
ピーター・ドノホー(P) ジェイムズ・ジャッド指揮 ボーンマスso. | |
名ピアニスト、クリフォード・カーゾンに触発された協奏曲第1番をはじめ、ウォルトンやブリス、ヒンデミットなどと同様のモダニズムにあふれた躍動的な音楽。NHK響などに客演も多いジャッドの指揮にも注目を。 | ||
ラッブラ(1901-1986): ヴァイオリンと管弦楽のための即興曲(*)/ ジャイルズ・ファーナビーの ヴァージナル曲による即興曲集/ ヴァイオリン協奏曲(*) |
クリシア・オソストヴィッツ(Vn;*) 湯浅卓雄指揮 アルスターo. | |
20th Century British。神秘主義的な作風と、シリアスなイギリスを思わせる重厚な音楽が信条のラッブラ。ヴァイオリン協奏曲はその典型的なスタイルで、瞑想風の要素も強い。エリザベス朝時代の作曲家ファーナビーの鍵盤作品をアレンジした曲は、聴きやすい佳曲。 | ||
アーノルド・バックス:ピアノ作品集 Vol.2 ピアノ・ソナタ第3番 変ト短調/ ピアノ・ソナタ第4番 ト長調/ 水上の音楽/冬の水 |
アシュリー・ワス(P) | |
Vol.1:8.557439、Vol.2:8.557592、Vol.3:8.557769。 | ||
F-A.D.フィリドール(1726-1795): オラトリオ「世紀祭の賛歌」(*)/ 交響曲第27番(歌劇「蹄鉄工」序曲)(#)/ 歌劇「魔法使い」序曲(#)/ 歌劇「トム・ジョーンズ」序曲(#) |
ベロニカ・カンヘミ(S;*) ノラ・グビッシュ(Ms;*) ドナルド・リテイカー(T;*) アントニオ・アベーテ(B;*) ジャン=クロード・ マルゴワール指揮(*) スイス=イタリア語 放送協会o.(*) スイス放送cho.(*) クリスティアン・ ベンダ指揮(#) プラハ室内o.(#) | |
録音:1998年1月21日-22日、スイス・イタリア語放送講堂、ルガノ、スイス(*)/2005年4月19日、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ(#)。 # 18th Century Choral。ラテン語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。古典派音楽発展期のパリで活躍したこの作曲家は、主にオペラ・コミックのスタイル確立に貢献。モーツァルトを思わせる作風はもっとファンを増やしてもいいはずだろう。華やかさにあふれる「世紀祭の賛歌」は代表作の一つ。人気オペラ「トム・ジョーンズ」の序曲も収録している。 | ||
フンメル(1778-1837): ピアノとヴァイオリンのための協奏曲/ ヴァイオリン協奏曲 (グレゴリー・ローズ補筆・完成)(*) |
アレクサンドル・ トロスティアンスキー(Vn) ポリーナ・オセティンスカヤ(P) グレゴリー・ローズ指揮 ロシアpo. | |
#19th Century Concerto。(*)は当版の世界初録音。 モーツァルトを思わせる作風で、もっと多くの人に聴いてもらいたいフンメルの作品。メンデルスゾーン他わずかな例しかないピアノとヴァイオリンの二重協奏曲では、来日公演で注目されたオセティンスカヤが好演している。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~ パブロ・サインス・ビジェガス(ギター) トゥリーナ:セビリャ幻想曲/タルレガをたたえて モレーノ・トロバ: ソナタ-幻想曲(*)/スペインの城より2つの楽章/ カスティーリャ組曲 ロドリーゴ: スペインの野辺を通って~麦畑で/ 祈りと踊り(ファリャをたたえて) ファリャ:ドビュッシーの墓に捧げる讃歌 ジェラルド:幻想曲(カンタレスの間奏) セゴビア:5つの逸話(*) タレガ:マリア(ガヴォット) |
パブロ・サインス・ビジェガス(G) | |
Laureateシリーズ。1977年スペイン生まれ、2003年タレガ国際ギター・コンクール第1位の新鋭によるスペイン音楽リサイタル。(*)世界初録音。流れるような音楽づくりと音色のバラエティが彼の魅力であり、ロドリーゴ作品などを実に音楽的に演奏している。叙情的なセゴビア作曲の小品集も秀逸。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~ ジェレミー・ジューヴ(ギター) ロドリーゴ:ソナタ・ジョコーサ トゥリーナ:ソナタ フランチェスコ・ダ・ミラノ: リチェルカーレ第1、16、38、57番 ブリテン:ジョン・ダウランドによる夜の曲 アルカス:「椿姫」の主題による幻想曲 |
ジェレミー・ジューヴ(G) | |
1979年に生まれ、パリでアルベルト・ポンセ(福田進一、村治佳織らの師としても有名)やローラン・ディアンスらに師事、2003年GFAギターコンクールで優勝した若手のリサイタル盤。叙情的・色彩的でメロディをよく歌う演奏を聴かせ、その良さが最大限に出た選曲も見事。 | ||
パガニーニ(1782-1840):ギター曲集 大ソナタ イ長調/ソナタ第4番/ 「気まぐれ」~第15、16、22、37、38番/ソナタ第30番/同第6番/ 同第14番/奇想曲 Op.1(ギター用編曲)~第5、11、24番 |
マルコ・タマヨ(G) | |
意外にたくさんのギター作品を残しているパガニーニだが、「大ソナタ」はヴァイオリン曲のテクニックを移行したような、これぞパガニーニと呼べる力作(この録音は助奏ヴァイオリンなしのギター・ソロ演奏)。「気まぐれ」はパイジェッロやロッシーニのオペラから引用した旋律もある作品。 | ||
バックス(1883-1953):交響詩集 「ティンタジェル」/「ファンドの園」/ 管弦楽のための自然詩「幸福の森」/ 「松の木々が知っていた物語」 (ジョン・バルビローリに捧げる)/ 「11月の森」 |
デーヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
既発売盤(交響曲全集シリーズ)に収録された交響詩のコンピレーション。ドビュッシー、スクリャービン、ラヴェルなどファンタジックなオーケストレーションの音楽を想起させる作品集。 | ||
ハイドン(1732-1809):オラトリオ「四季」 | シビラ・ルーベンス(S) アンドレアス・カラシアク(T) シュテファン・マクロード(B) モーテン・シュルト=イェンセン指揮 ライプツィヒ室内o.、 ゲヴァントハウス室内cho. | |
モーツァルト「レクィエム」(8.557728)に続く、チェリビダッケとエリクソンに薫陶を受けたシュルト=イェンセン指揮の録音。ゲヴァントハウス管のメンバーによる室内オケは、モダーン楽器による古典奏法で作品をリフレッシュさせ、非常にスタイリッシュな音楽を作り上げている。スタンダードな演奏だと言えるだろう。独語歌詞はNAXOSのWeb Siteにて閲覧可能とのこと。 | ||
プティジラール(1950-): ヴィオラとオーケストラのためのディアローグ チェロ協奏曲/伝説 |
ジェラール・コセ(Va) ゲーリー・ホフマン(Vc) オーギュスタン・ デュメイ(Vn) ローラン・ プティジラール指揮 ボルドー・ アキテーヌ国立o.、 モンテ・カルロpo.、 クラクフ・ ポーランド放送cho.、 ポーランド古典 フィルハーモニア | |
「エレファント・マン」や「12人の寺院の守護者」などの作品で知られるフランスの作曲家&指揮者プティジラール。今回のアルバムは弦楽器の名手を揃えた協奏曲集。どことなくエスニックな雰囲気を漂わせた哀愁漂うメロディに満ちた各々の曲は、どれも神秘的で心に残るものばかり。現代音楽を敬遠していた方にもぜひお聞きいただきたい佳曲。 | ||
バラカウスカス(1937-): スタシス・ロゾライティスの想い出に捧ぐレクィエム |
ユディタ・レイタイテ(Ms) ドナータス・カトクス指揮 ヴィリニュス聖クリストフco. ヴィリニュス市ヤウナ・ムジカcho. | |
リトアニアを代表する作曲家が書いたレクィエムは、1994年に亡くなった祖国の英雄を偲んで作曲されたもの。アルヴォ・ペルトやジョン・タヴナーらに似て、耽美的な作風による静かな感動を呼び覚ます作品。ラテン語歌詞、英語対訳付き。 | ||
バラカウスカス(1937-): 交響曲第4番(1998)/交響曲第5番(2001) |
ヨザス・ドマルカス指揮 リトアニア国立so. ロムアルダス・スタシュクス(Ob) イーゴリ・クラマレフ(Tp) | |
「スタシス・ロゾライティスの想い出に捧ぐレクィエム」(8.557604)で注目されたリトアニアを代表する作曲家で、聖歌風の息の長い旋律を連ねていく作風を持つバラカウスカス。第4番は抒情的な雰囲気にあふれ、第5番ではジャズのビッグバンドを思わせる強烈なリズムが展開されます。 | ||
フィルハーモニカーの至芸~ ハインリヒ・コル(ヴィオラ) ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ ベートーヴェン: 2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲 シューマン:おとぎ話 ヘンデル:チェンバロ組曲第1巻~ 第7番「パッサカリア」(J.ハルヴォルセン編曲) ブリテン:ラクリメ-ダウランドの歌曲の投影 |
ハインリヒ・コル(Va) 乾まどか(P) ミラン・カラノヴィッチ(Vc) ペーター・シュミードル(Cl) アレクサンドラ・コル(Vn) | |
ウィーン・フィルの首席として日本でもおなじみのコルによるリサイタル盤は、その豊かな音を十二分に楽しめる選曲。このシリーズで広く名前が知られるようになった乾まどかのベーゼンドルファー、盟友シュミードル、コルの愛娘であるアレクサンドラ・コルなど、アットホームで「本物の室内楽」を楽しめる一枚でもある。コル執筆のヴィオラ論(ヴィオラ・ジョークもある)と曲目解説も掲載。 | ||
ローラン・プティジラール(1950-):歌劇「エレファント・マン」 (4幕;ヨーゼフ・メリック原作、エリック・ノン台本) |
ナタリー・シュトゥッツマン (A;エレファント・マン) ニコラ・リヴァンク (Br;トレヴェ博士) ロベール・ブロー(T;トム・ノーマン) マリー・ドヴェルロー(S;メアリー) ゾフィー・コッホ (Ms:エヴァ・リュッケス) ニコラ・クールジャル(B) セレナ・ ネルソン=シェーファー(S) ダミアン・グレリエ(ボーイS) ローラン・プティジラール指揮 モンテカルロpo. フレンチ・オペラcho. クレール・ル・ヴァシェ (合唱指揮) 他 | |
録音:1999年5月。LE CHANT DU MONDEからLDC-2781139としてリリースされていた音源のレーベル移行再発売。 舞台や映画で話題になった同名タイトルのオペラ化。フランスの富豪指揮者&作曲家、プチジラールが作曲を担当、1998年12月に完成し、翌年5月に自らの指揮で録音されたもの。プーランク的な洗練のある作風で、来日公演も多いシュトゥッツマンが主役を歌っているのも聴きもの。英語あらすじ付き。 同タイトルのDVDヴィデオ(一部の演奏者、録音日は異なる)が、2005年2月にMarco Poloからリリース予定(2.220001)。 | ||
ヴィルトゥオーゾ・ティンパニ協奏曲集 ドルシェツキー(1745-1819): 6つのティンパニのための協奏曲/パルティータ ハ長調 A.フィリドール(1647頃-1730)& J.フィリドール(1657-1708):ティンパニ行進曲 J.C.C.フィッシャー(1752-1807): 8つのオブリガート・ティンパニのための交響曲 モルター(1697-1765):シンフォニア第99番 グラウプナー(1683-1760): 2つのホルン、ティンパニ、2つのヴァイオリン、 ヴィオラとチェンバロのためのシンフォニア |
アレクサンダー・ペーター (ティンパニ)指揮 ドレスデン・フィルハーモニーco. | |
ハイドンのような古典派音楽だが、ソロ楽器として登場するのはティンパニ。当時はアクセントとしての役割がメインだったこの楽器の存在感と名人芸を味わえる。ペーターはバイエルン放送響やドレスデン・フィルなどで活躍した名手。 | ||
ティペット(1905-1998): ピアノ・ソナタ第1番/同第2番/同第3番 |
ピーター・ドノホー(P) | |
音楽的にブリテンの後継者であったティペットだが、初期のソナタ第1番は4楽章形式の新古典主義的な作風。第2番は12分ほどでコラージュ的な手法も取り入れている作品。第3番は無調風を装いながら随所で瞑想的な響きを聴かせる作品。録音・編集:24bit。 | ||
アルヴェーン(1872-1960): 交響曲第5番/アンダンテ・レリジョーソ |
ニクラス・ヴィレン指揮 ノールショッピングso. | |
ヴィレン指揮による交響曲全集が完結。ワーグナーやチャイコフスキーを思わせる劇的なロマン主義作品であり、バレエ「山の王」と関係が深い交響曲。わずか4分足らずの「アンダンテ・レリジョーソ」は「黙示録のカンタータ」からの編曲。 | ||
ボアブディルの嘆き~チェロ小品集 オール:カルメン幻想曲 ダンツィ: 「ドン・ジョヴァンニ」のテーマによる変奏曲 カステルヌオーヴォ=テデスコ: 「セビリャの理髪師」~フィガロ変奏曲 カサド:ボアブディルの嘆き ドヴォルザーク: ロンド、静かな森/ ソナティナ ト長調(ハルトヴィック編曲) |
マリア・クリーゲル(Vc) ニーナ・ティックマン(P) | |
NAXOSレーベルの看板チェリスト、マリア・クリーゲルの奏でる超絶技巧チェロ小曲集。彼女の持ち味は豊かな音色と濃厚な感情表現で、今作でも冒頭の「カルメン幻想曲」を20秒聞いただけで、その妖艶な音色に圧倒されることだろう。ピアノのティックマンとの息のあったやりとりも見事。 | ||
ギルマン(1837-1911):オルガン作品集 大合唱曲/奇想曲/アレグレット/哀歌/ オフェルトリウム「おお、息子よ」/ ソナタ第7番~IV. Lento assai(Reve)/ ヘンデルの主題による行進曲/交響的スケルツォ/ クリスマス・キャロル集第1巻~ [ラングドック地方のノエル/聖体拝領 第2番]/ ソナタ第1番~III.フィナーレ |
ロバート・デルキャンプ(Org) | |
使用楽器:アメリカ合衆国テネシー州、スワニー、サウス大学、オール・セインツ・チャペルのカサヴァン製オルガン。 フランクの影響でオルガン演奏および作曲を行い、ヴィエルヌやデュプレなど20世紀フランスのオルガニスト・作曲家を数多く輩出したギルマン。 | ||
アルト、テノールのための教会カンタータ集 J.S.バッハ(1685-1750): 心も魂も乱れはてBWV.35/ われは貧しき者、われは罪の僕BWV.55 M.ホフマン(c.1679-1715): わが魂はほめたたうBWV.189(バッハ偽作) テレマン(1681-1767): われは知る、わが救い主のいますことをBWV.160(バッハ偽作) |
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(A) マルクス・シェーファー(T) ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o.、ケルン・バッハcho. | |
ドイツ語歌詞、英語対訳は NAXOSの Web Site で閲覧可能。J.S.バッハの作品2曲と、かつてJ.S.バッハ作とされながら現在では本当の作曲者が判明している2曲を組み合わせた1枚。ノルウェー出身のシェラン、アーノンクールの信頼が厚いシェーファーとも、艶のある声質で素晴らしい歌を聴かせる。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750): バスのための教会カンタータ集 われ喜びて十字架をになわんBWV.56/ われは満ち足れりBWV.82/ 平安、汝とともにあれBWV.158 |
ハンノ・ ミュラー=ブラハマン(B-Br) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. ティナ・シェレール(S) ダニエル・ロテルト(Fl) コレギウム・ヴォカーレ・ シーゲン/他 | |
# Vocal Music。ドイツ語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。1970年に生まれ、バロック・オペラからワーグナーまでを歌いこなすバス=バリトン歌手が、心癒されるような落ち着いた声で歌うカンタータ集。まるでJ.S.バッハの思惑通りに、聴きながら祈りを捧げてしまうような雰囲気に満ちている。初めて教会カンタータを聴く方にもおすすめできる、親しみやすさを持った一枚。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):マタイ受難曲 BWV.244 | ニコ・ ファン・デル・メール(T;福音史家) ライムント・ノルテ(B-Br;イエス) ロッキー・チョン(B;ユダ/他) クラウディア・コウヴェンベルグ(S) マリアンネ・ベアーテ・シェラン(A) マルクス・シェーファー(T) ハンノ・ミュラー=ブラハマン(B) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. エーベルハルト・メッテルニヒ合唱指揮 ケルン大聖堂少年cho. ハンス=クリストフ・ ラーデマン合唱指揮 ドレスデン室内cho. | |
ミュラー=ブリュール指揮のJ.S.バッハ作品「マタイ受難曲」は、ミサ曲(8.551219/20)とほぼ同じ演奏者を起用した誠実な音楽。淡々と進む物語の中に味わいが生まれ、作品自体の持つ魅力がにじみ出ているといったタイプの演奏。独語歌詞(英語対訳付き)はNAXOSのWeb Siteにて閲覧可能とのこと。 | ||
ミュラー=ブリュール&ケルン室内管傑作シリーズ ~J.S.バッハ(1685-1750): アルトのための教会カンタータ集 [第170番「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」/ 第54番「いざ、罪に抗すべし」/ 第169番「神のみにぞわが心を捧げん」/ 第200番「われは彼の名を告げん」/ 第53番「いざ、待ち望みたる時を告げよ」 (作詞:M.フランク) |
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(A) ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o.、ケルン・バッハcho. | |
#Vocal Music。ノルウェー生まれのメゾ・ソプラノ(題名、演奏者標記と異なるが、代理店記載)をフィーチャーしたカンタータ集であり、ナクソスにおけるJ.S.バッハ作品には欠かせないミュラー=ブリュールと彼の手兵による演奏がサポート。ヴァイマール時代の第54番、ライプツィヒ時代の第169&170番に加え、断片しか残されていない第200番と、アリアのみ残されている偽作(ホフマンの作品であることが判明している)第53番も収録した。 歌詞はhttp://www.naxos.com/libretti/bachcantatas7621.htmにてPDFファイル(ドイツ語歌詞&英語対訳)をダウンロード。 | ||
R.アルフテル(アルフテル;1900-1987): 管弦楽作品集 Vol.1 Paquiliztli/祝典序曲/協奏的序曲/ 組曲「パン屋の夜明け」/ 組曲「アルメリアのドン・リンド」 |
マリア・エレナ・バリエントス(P) ホセ・ラモン・エンシナール指揮 マドリッド市立o. | |
ストラヴィンスキー的なライト感覚のある新古典主義作風をベースに、ファリャやミヨーのような南国の民俗要素を加えた作品集。より有名な弟(エルネスト)と同様に、スペインと南米音楽のミクスチャーを実現した作曲家。 | ||
ステーナー(1840-1901):主を十字架に | ジェームズ・ギルクリスト(T) サイモン・ベイリー(B) スティーヴン・ファー(Org) ティモシー・ブラウン指揮 ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊 | |
English Choral。英語歌詞付き。24bit録音・編集。特製紙ケース仕様。 ロンドンのセント・ポール大聖堂でオルガニストを務めた作曲家が「バッハに継ぐ、19世紀の受難曲」として作曲し、現代もなお歌い継がれ、親しまれているオラトリオ風の作品。メロディを重視したシンプルな構成で、賛美歌集のように聞こえるのが大きな特徴であり、日本でも歌われることを期待しての一枚。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750): 平均律クラヴィーア曲集第1巻 (24の前奏曲とフーガ) |
リュック・ ボーセジュール(Cemb) | |
録音:2005年7月4日-8日、10月28日-31日、St John Chrysostom Church 、ニュマーケット、オンタリオ州、カナダ。使用楽器:German harpsichord built by Poirier/Beaupré in 1985, Montreal。 カナダ生まれの注目チェンバリストによる、抒情的かつ色彩的な「平均律」。ナクソスではフォルクレのクラブサン組曲集第2集(8.553717)で名演を聴かせているが、あまりにも有名なこの曲で演奏家としての存在感をさらに高めることだろう。 | ||
ルネサンス期ドイツの宗教&世俗音楽集 グレノン:Nova vobis gaudia フィンク: もしも私が鷹だったら/見よ、この嘆願する献身的な人々を イザーク(伝):ミサ「Je ne fay plus」~[キリエ/グローリア] 同:Fille, vous avez mal garde デュファイ:もしも顔が青いなら ジルベール:ファンファーレ「もしも私が鷹だったら」 バルビロー:愉快な歌 フルダ:おお、ユピテル/おお、天の乙女/幸福な日 ビーム:聖霊よ来たれ 作曲者不詳: もしも顔が青いなら(デュファイ作による)/ 歌詞のない歌/ 乙女よ、主イエス・キリストを守りたまえ/ 魂の合唱/おお、武装したユダよ/私の心は喜びに満ち/ 同(ミリケン編曲)/おお、なにゆえ民衆は/ 聖母マリアがわれらの傍らに/聖霊よ来たれ/ だから私はこの地にとどまる/この地に/幸福な日/ 主の栄光は天地に満つ/ 友よ、私のすてきな友よ(ジルベール編曲) |
アダム&ロテム・ジルベール (ディレクター) チャラメッラ器楽&声楽アンサンブル | |
15世紀から16世紀にかけて、ドイツで生まれた(もしくは流行した)聖歌と民衆歌、舞曲などを集めたアルバム。デュファイがミサ曲に転用した「もしも顔が青いなら」はルネッサンス音楽の定番人気曲であった。アメリカの古楽グループによる演奏で、曲の素朴さもさることながら多様な楽器のサウンドも魅力。 | ||
アリアーガ(1806-1826): 弦楽四重奏曲第1番/同第2番/同第3番 |
カメラータ・ボッケリーニ | |
スペインのモーツァルトと呼ばれ、19年という短い生涯に残された作品で根強いファンを持つアリアーガ。憂いのある響きで始まる弦楽四重奏曲第1番ほか、その才能を証明する3曲。 | ||
エスクデロ(1913-2002):葬送オラトリオ | リカルド・サラベリア(Br) フアン・ホセ・メナ指揮 ビルバオso. アンドラ・マリcho. | |
エスクデロはデュカスやル・フレムらに学んで近代フランスの色彩を身に付けながら、生誕地のバスク地方と文化を愛した作曲家。約1時間を要するこのオラトリオはグレゴリオ聖歌風のモティーフから発展し、全編に慈愛と抒情があふれている。ブックレットにバスク語歌詞・英語対訳付き。 | ||
グリーディ(1886-1961): ピレネー交響曲(*) 歌劇「アマヤ」第2幕第4場~剣の舞(+) |
アン・ホセ・メナ指揮(*) テオ・アルカンタラ指揮(+) ビルバオso. ビルバオ・コーラル・ソサエティ(+) ゴルカ・シエラ(合唱指揮;+) | |
スペイン・バスク地方を代表する作曲家による、全3楽章(約49分)の田園風交響曲はバスク民謡をふんだんに使った作品で、国民楽派音楽がお好きな方には無条件でおすすめ。わずか3分半ほどの「剣の舞」は、オペラ全曲盤(マルコポーロ8.225084-85)からの抜粋。バスク語歌詞・英語対訳付き(+)。 | ||
グリーディ(1886-1961):サルスエラ「農場」 | ビセンテ・サルディネロ(Br) アナ・ロドリゴ(S) エミリオ・サンチェス(T) フェリペ・ニエト(T) フェルナンド・ラトーレ(T) マリア・ホセ・スアレス(S) フアン・ホセ・メナ指揮 ビルバオso. ゴルカ・シエラ合唱指揮 ビルバオ・コーラル・ソサエティ | |
#Spanish Classics。バスク地方の民族的文化を作品に反映させたグリーディの曲は、これまでも何枚かのCDで紹介してきたが、20世紀初頭の村を舞台に繰り広げられる楽しい恋物語であるこの作品は、ウィンナ・オペレッタのバスク版といった雰囲気。歌手や演奏者もオール・スパニッシュという、スペイン音楽ファンなら飛びつくような一枚。 | ||
グリーディ(1886-1961):ピアノ作品集 古い舞曲/バスク民謡集/バスコニア/8つのスケッチ/ ハガルの嘆きと呪い/「Mirentxu」~ワルツ/夜明け/ ノスタルジア |
ビクトリア・アハ(P) | |
スペイン・バスク地方の伝統を音楽に残し、まるで絵葉書的な作品を書いているグリーディ。既発売の管弦楽作品や歌曲など(8.557110、8.557631)と同様に、小品の集合であるピアノ曲も民謡風であり、ファリャやトゥリーナを思わせる。 | ||
ホセ(1902-1936): カスティーリャ交響曲/オペラ組曲「らば飼いの少年」/ エヴォカシオン(田舎の踊りのスケッチ)/ 鉛の兵隊のマーチ (アレハンドロ・ヤーギュによる管弦楽編曲;*)/ ピアノと弦楽のための無邪気な組曲 |
アルベルト・ロサド(P) アレハンドロ・ポサダ指揮 カスティーリャ&レオンso. | |
Spanish Classics。(*)は世界初録音。スペイン・ブルゴス地方の出身で、若くしてスペイン内戦に巻き込まれ命を落とした作曲家の、本格的な作品集。民謡を基調として民族楽派そのものという作風だが、どこか日本の音楽と共通する雰囲気も感じられる。 | ||
レーヴェ(1796-1869):オラトリオ「受難」 | ナタリー・ゴーデフロイ(S) クリスティアーネ・ストッジン(A) ジャッキー・ダ・クナ(T) ヘンク・ネヴェン(B) エドヴィン・ クロスレー=メルセル(B;ペテロ) ウード・レイネマン指揮 ウール・ ロマンティーク祭アンサンブル | |
独語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。歌曲の作曲家として有名なレーヴェだが、このオラトリオは1829年に、メンデルスゾーンの指揮で初演された大作。レーヴェ自身も同年に復権したJ.S.バッハの「マタイ受難曲」などに関心を持ち、この作品を通じて当時の宗教音楽観も垣間見えてくる。レーヴェの再評価にもつながる録音だと言えるだろう。 | ||
ビザンティウムからアンダルシアへ~中世の音楽と詩 アラブ圏キリスト教伝承曲(レバノン):主よ、憐れみたまえ ラウダリオ・ディ・コルトナ (13世紀の中世神秘劇、イタリア): 歌わせてください/キリストの残酷な死について/新しい賛歌/ 泉であり、花であるマリアよ(断片)/ 残酷な接吻を悲しみ/来りて讃えよ ユヌス・エムレ(13世紀トルコの詩人): ムハンマド万歳(断片)/ペスレヴ/ ダルヴィーシュ、兄弟たちよ(断片) ユダヤの伝承歌(12世紀):ケー・モッシェ セファルディ伝承歌(1492年以前):赦しの王よ/ガレオン アンダルシア派伝承歌:月の中に モンセラートの赤い写本(14世紀カタルーニャ): 山頂に輝く星 |
オニ・ウィタルス・アンサンブル | |
Early Music。中世の音楽や中近東地域の音楽を得意とするアンサンブルが、西洋クラシック音楽のルーツでもあるさまざまな音楽を、カタログ的に集めた1枚。古楽ファンにはおなじみの「モンセラートの赤い写本」からの曲も含み、ワールド・ミュージックのリスナーにもおすすめ。イタリア方言・ラテン語・西語・イディシュ語・トルコ語歌詞付き。一部の作品はNAXOSのWeb Siteで英語対訳を閲覧可能とのこと。 | ||
リース(1784-1838):ピアノ協奏曲集 Vol.1 ピアノ協奏曲 Op.151「ライン川への挨拶」/ ピアノ協奏曲 Op.123 |
クリストファー・ヒンターフーバー(P) ウーヴェ・グロット指揮 ニュージーランドso. | |
ベートーヴェンの弟子であり、彼の協奏曲を幼少のリストが完璧に演奏して注目されたというエピソードもあるリース。世界初録音となる2つの協奏曲はベートーヴェンの正当な後継者であることを示す作品であり、特にOp.123は「ベートーヴェンの協奏曲第6番」と言いたくなるほど完成度の高い作品。 | ||
シューベルト(1797-1828): ピアノ・ソナタ第2番/ ピアノ・ソナタ第3番「5つのピアノ曲」/ ピアノ・ソナタ第6番 |
ゴットリープ・ヴォーリッシュ(P) | |
後期ソナタに比べてなかなか評価が上がらない初期作品。しかし、ベートーヴェンの影響を考えながら聴ける第2番、後期の抒情性をすでに表出している第3番、シンプルな音の中に多彩な感情が見え隠れする第6番と、役者が揃ったという感のある一枚。ウィーン生まれのピアニストによる演奏も見事。 | ||
ソレル(1729-1783):チェンバロ・ソナタ全集 Vol.11 [ハ長調(ルビオ番号なし)/第22番/第23番/第128番/ 第45番「スペイン王女のために」/第51番/ 第65番/第127番/第62番] |
ギルバート・ローランド(Cemb) | |
ソナタのナンバリングはルビオ版による。師ドメニコ・スカルラッティに追いつこうかという作品の多さで、スペイン・バロック音楽ファンを喜ばせてくれるソレル。シリーズ第11弾は、3つの楽章を持つ第65番、4つの楽章を持つ第62番という大作を収録。 | ||
ブリス(1891-1975): メレ幻想曲/バレエ音楽「チェックメイト」 |
デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
20th Century British。チェスの対戦をそのままバレエ化した「チェックメイト」はブリスの代表作であり、中後期ストラヴィンスキー的な作風。1920年代の色彩にあふれた「メレ幻想曲」は、「ペトルーシュカ」を思わせる。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.14 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 歌曲集「旅の歌」/同「命の家」/リンデン・リー/ フレデゴンド・ショーヴによる4つの詩 |
ロデリック・ウィリアムズ(Br) イアン・バーンサイド(P) | |
「旅の歌」、「命の家」という代表的な2つの歌曲集、アンコール・ピースとして歌われることも多い「リンデン・リー」など、この作曲家のベスト歌曲選集とも言うべき一枚。リリカルなバリトンによるイギリスらしいサウンド。24bit録音・編集。歌詞は http://www.naxos.com/libretti/englishsongs14.htm にアクセスしてPDFファイルをダウンロード。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.12 ~フィンジ(1901-1956): 私は恋人に言った(ハーディの詩による)/ 花輪をささげよう(シェイクスピアの詩による)/ 夏の前と後(ハーディの詩による) |
ロデリック・ウィリアムズ(Br) イアン・バーンサイド(P) | |
24bit録音・編集。トマス・ハーディとシェイクスピアの詩をテキストに、イングランドの抒情を歌い上げるフィンジの歌曲集を、英国の新進バリトンとBBCなどで人気の高いピアニストがじっくりと聴かせる。 英語歌詞はhttp://www.naxos.com/libretti/finzi.htmに掲載。 | ||
ストコフスキー(1882-1977):交響的編曲集 ムソルグスキー(1839-1881): 交響詩「はげ山の一夜」/ 歌劇「ホヴァーンシチナ」~第4幕への前奏曲/ 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」の交響的合成/ 組曲「展覧会の絵」 チャイコフスキー(1840-1893): 2つの小品~第2番「ユモレスク」/ ラトガウスの歌詞による6つの歌 ~再び、前のように、ただひとり ストコフスキー(1882-1977): スラヴの伝統的クリスマス音楽 |
ホセ・セレブリエール指揮 ボーンマスso. | |
ここ10年ほどで再評価されている「編曲者としてのストコフスキー」。自作自演以外にいくつかのレーベルから新録音が出る中、かつての弟子であるセレブリエール指揮の録音は、いわば本命盤(ライナーノートも執筆)。珍しいのはストコフスキー作曲による小品(3分強)で、抒情的なロシアン・ロマンを絵に描いたような音楽。 SACD仕様盤6.110101は、ストコフスキーが仕掛けたオーケストラによるスペクタクルを、重量感のあるサウンドで味わえる。「音の魔術師」と呼ばれたその編曲テクニックを、理想的な再生で体験してみたい。 | ||
アルウィン(1905-1985): 交響曲第5番「壷葬論」/ ハープと弦楽合奏のための協奏曲「天使の歌」/ 交響曲第2番 |
スーザン・ウィリソン(Hp) デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
#20th Century British。 ストラヴィンスキー等に多大な影響を受けたイギリスの作曲家だが、美しいハープ協奏曲の秘曲である「天使の歌」だけでも、もっと有名になってもいい作曲家だということがわかる。2つの交響曲はイギリスらしい理知的な雰囲気に満ちた作品であり、アーノルドやウォルトンのファンなら無条件に楽しめるだろう。 | ||
アルウィン(1905-1985): 交響曲第1番/交響曲第3番 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
#20th Century British。ウォルトンやブリスなどと同様、イギリスの作曲家の中でも映画音楽に積極的だったアルウィンだけに、交響曲も親しみやすい作風。第1番はバルビローリ(彼に献呈)が、第3番はビーチャムがそれぞれ初演を指揮した。 | ||
オルウィン(1905-1985): 交響曲第4番(1959) 弦楽合奏のためのシンフォニエッタ |
デーヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
20世紀イギリスにおいて、ウォルトンやブリスらと並びストラヴィンスキーなどの影響を受けたオルウィン。交響曲第4番は、上記2人やアーノルドらの音楽がお好きな人なら楽しめそう。 | ||
瞑想のためのバッハ J.S.バッハ(1685-1750): チェンバロ協奏曲(ギター編曲)~アダージョ/アヴェ・マリア(編曲:グノー)/イタリア協奏曲~II アンダンテ/ 無伴奏チェロ組曲第1番~I プレリュード/管弦楽組曲第2番~III サラバンド/主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)/ われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ/チェンバロ協奏曲第2番~II シチリアーノ(ピアノ演奏)/復活祭オラトリオ~アダージョ/ 管弦楽組曲第3番~II エア(G線上のアリア)/チェンバロ協奏曲第5番~II ラルゴ(ピアノ演奏)/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲~II ラルゴ/フルートとチェンバロのためのソナタ第2番~II シチリアーナ/ クリスマス・オラトリオ~第10曲「シンフォニア」/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番(ギター編曲)~III ラルゴ | ||
NAXOS "COMPILATION" 瞑想のためのクラシック音楽。既発売の音源から抜粋。おだやかな曲が多いバッハ作品の中から、ヒーリング効果があり、心が安まる曲を。メディテーション用にトラック切り換え時のとぎれを抑えた編集。 | ||
瞑想のためのモーツァルト モーツァルト(1756-1791): フルートと管弦楽のためのアンダンテ/ピアノ協奏曲第23番~II アダージョ/証聖者の荘厳な晩課~ラウダーテ・ドミヌム/ ディヴェルティメント第15番~IV アダージョ/セレナード第10番「グラン・パルティータ」~IV アダージョ/ モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」~アンダンテ/ピアノ協奏曲第21番~II アンダンテ/ ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ/フルート四重奏曲第1番~II アダージョ/ヴァイオリン協奏曲第3番~II アダージョ/ ディヴェルティメント第2番 ニ長調~II アダージョ/フルートとハープのための協奏曲~II アンダンティーノ | ||
NAXOS "COMPILATION" 瞑想のためのクラシック音楽。既発売の音源から抜粋。常に人気が高く、最近では健康ブームのリーダーともなっているモーツァルトの作品の中から、ヒーリング効果があり、心が安まる曲を。メディテーション用にトラック切り換え時のとぎれを抑えた編集。 | ||
瞑想のためのアーリー・ミュージック 作曲者不詳: メヴラーナ(スーフィ伝承曲)/ ネヴェスティンの踊り(マケドニア伝承曲)/ トリスターノの嘆き-ラ・ロッタ(変奏)/牛を見張れ バード:パヴァーヌ フランチェスコ・ダ・ミラノ: リチェルカーレ第13番/ファンタジア第6旋法 カルミナ・ブラーナ~ [黄金の戦車に乗ったポイボス/カタリナを称えよう] アルカデルト:私のかわいい羊飼いよ 作曲者不詳:愛しき真珠のごとき貴女 ダル・アクィラ:裏切り女 ブクステフーデ: いざ来たれ、異教徒の救い主よ(コラール前奏曲) セファルディムの歌:子守歌 モンテヴェルディ: 歌劇「オルフェオ」~第3幕「力強き精霊よ」(抜粋)/ アリアンナの嘆き(抜粋) ジョスカン・デ・プレ:千々の悲しみ タブロー:私を虜にする美しい人よ |
さまざまな演奏家 | |
NAXOS "COMPILATION" 瞑想のためのクラシック音楽。J.S.バッハとモーツァルトに続くシリーズの一枚。その素朴さゆえにクラシック音楽ファン以外にも注目されつつある中世とルネサンスの音楽。不思議な感覚のBGMとしておすすめ。 | ||
瞑想のためのグレゴリアン・チャント 入祭唱/昇階唱/アレルヤ唱/奉献唱/聖体拝領唱 |
アルベルト・トゥルコ指揮 ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ | |
NAXOS "COMPILATION" 瞑想のためのクラシック音楽。欧米では癒しの音楽として大ヒットしたグレゴリオ聖歌。素朴な味わいとミステリアスな雰囲気は、クラシック音楽ファン以外にもアピールする可能性を大いに秘めており、ロックやテクノ・ファンの間でも「チルアウト(=沈静)効果のある音楽」として人気絶大。「アドラーテ・デウム」(8.550711)と同音源。 | ||
ジャケ・ド・ラ・ゲール(1664/65頃-1729): クラヴサン組曲第1番-第6番 |
エリザベス・ファー(Cemb) | |
ジャケ・ド・ラ・ゲールルイ14世の宮廷を舞台に、クラヴサン奏者および作曲家として活躍。当時の女性作曲家としては珍しく多くの作品を送りだした。フランス・バロック特有の舞曲組曲として、可憐さを持つこの組曲集は、彼女を知る大きなチャンス。 | ||
ハイドン(1732-1809):交響曲全集 Vol.30 第14番/第15番/第16番/第17番 |
ケヴィン・マロン指揮 トロント・カメラータ | |
典型的な古典派の編成により、1760年代前半に書かれたとされる4曲を収録。通奏低音にチェンバロを加えたバロック・スタイルの演奏で、初期古典派の雰囲気を再現。さらに優雅さも加えたこの録音は、ほぼ無名に近い4曲の評価を高めるであろう。 | ||
ハイドン(1732-1809):交響曲全集 Vol.31 [第18番/第19番/第20番/第21番] |
ケヴィン・マロン指揮 トロント室内o. | |
#18th Century Symphony。カナダのトロントを拠点とするこのオーケストラは、ナクソスへの録音で名を挙げたが、バロック音楽の名残がある時代の作品集は十八番とも言えるレパートリー。初期古典派の4曲を収録したこの1枚は、若きハイドンのエッセンスを凝縮した作品集。 | ||
アルゼンチンのギター音楽集 Vol.2 シネシ:あの頃の音/反対の潮流/開かれた空 モスカルディーニ:ドニャ・カルメン(南米のワルツ) プホール:あるタンゴ弾きへの哀歌 ナタリ:甘いマテ茶/熱いマテ茶 ビリャダンゴス:自由な時/トゥクトゥーター フェレール:エル・フェリーペ(ガト) コロネル:アルゼンチンの有名な伝説 サンティリャ-ン:練習曲第4番「悪い暮らし向き」 グァスタビーノ:ギター・ソナタ第3番 |
ビクトル・ビリャダンゴス(G) | |
Guitar Collection。第1弾(8.555058)に続くアルゼンチン音楽集で、ジャズやラテン音楽、タンゴなどのテイストが強いポピュラー音楽風の小品が次々に登場。クラシック・ギターの世界が実に幅広く感じられ、アウトドアのBGMにも良さそうな曲がたくさん収録されている。 | ||
ハイドン(1732-1809): ピアノ小協奏曲 [Hob.XIV:12/Hob.XIV:13/Hob.XIV:11/Hob.XVIII:F2]/ 弦楽三重奏曲[Hob.V:16/Hob.XI:11] |
サビーヌ・ヴァーティン(Fp) アンサンブル・ダルコ | |
使用楽器:1893年エラール製。鍵盤楽器(チェンバロ、フォルテピアノ)を含む四重奏曲や、チェロに似た弦楽器であるバリトンのための珍しい曲も含め(このディスクではチェロで演奏)、ハイドンの多彩な室内楽曲を味わえる一枚。 | ||
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):セクエンツァ(全曲) 第1(フルートのための)/第2(ハープのための)/ 第3(女声のための)/第4(ピアノのための)/ 第5(トロンボーンのための)/第6(ヴィオラのための)/ 第7a(オーボエのための)/第8(ヴァイオリンのための)/ 第9a(クラリネットのための)/ 第10(ハ調のトランペットと 音を発しない共鳴だけのピアノのための)/ 第11(ギターのための)/第12(ファゴットのための)/ 第13(アコーディオンのための(シャンソン))/ 第14(チェロのための)/ 第7b(ソプラノ・サクソフォンのための)/ 第9b (アルト・サクソフォーンのための) |
ノラ・シュルマン(Fl) エリカ・グッドマン(Hp) トニー・アーノルド(S) ボリス・ベルマン(P) アラン・トゥルーデル(Tb) スティーヴン・ダン(Va) マテイ・シャルツ(Ob) ジャスパー・ウッド(Vn) ホアキン・バルデペニャス(Cl) ガイ・フュー(Tp) パブロ・サインス・ビジェガス(G) ケン・マンディ(Fg) ジョゼフ・ペトリック (アコーディオン) ダレット・アドキンス(Vc) ウォレス・ハラディ (S-Sax、A-Sax) | |
「セクエンツァ」サイクル全16曲を網羅した3枚組(同様のDG盤とは若干収録されている作品が異なる)。ベリオの代表作でもある作品集を初めて聴く方にもおすすめできる。ケージ作品の録音などがあるベルマンなど、演奏者のクオリティも十分。 | ||
モーツァルト(1756-1791): ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.5 ヴァイオリン・ソナタ第16番(第43番) 「初心者のためのヴァイオリンを伴う 小クラヴィーア・ソナタ」/ フランスの歌「羊飼セリメーヌ」の主題による 12の変奏曲/ ヴァイオリン・ソナタ第15番(第42番) |
西崎崇子(Vn) ベンジャミン・ローブ(P) | |
それまで常にクラヴィーア(ピアノ)主導だったヴァイオリン・ソナタにおいて、ようやく2つの楽器が対等に扱われるようになった時期の2作を収録。西崎崇子によるシリーズの最新盤で、正統派の演奏が楽しめる。Vol.1:8.553110、Vol.2:8.553111、Vol.3:8.553112、Vol.4:8.553590。 | ||
モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.6 フランスの歌「ああ、私は恋人を失った」の 主題による6つの変奏曲/ ヴァイオリン・ソナタ第37番(第29番) (M.シュタードラー完成版)/ ヴァイオリン・ソナタ第38番(第30番) (M.シュタードラー完成版)/ ピアノ・ソナタ第16番 (ヴァイオリンとピアノのための編曲版) |
西崎崇子(Vn) ベンジャミン・ローブ(P) | |
()内番号はレッド・カタログに準拠したヴァイオリン・ソナタの番号。 シリーズ第6弾は、ウィーン時代初期に書かれた2つのソナタ(作曲者の死後に他人が完成。第30番は妻コンスタンツェに捧げた曲)、同時期に書かれた変奏曲、そして晩年(1789年)に書かれたピアノ・ソナタの編曲版を収録。自然体に近い演奏により、作品そのものの姿が浮かび上がってくる。 Vol.1: 8.553110/ Vol.2: 8.553111/ Vol.3: 8.553112/ Vol.4: 8.553590/ Vol.5: 8.557664。 | ||
グァルニエリ(1907-1993):ピアノ協奏曲集 第1番(*)/第2番/第3番 |
マックス・バロス(P) トーマス・コンリン指揮 ワルシャワpo. | |
グァルニエリはヴィラ=ロボスの次世代となるブラジルの作曲家。自国の民俗音楽とバルトークやプロコフィエフのような近代性、影響を受けたコープランドの作品など多彩なミックスによる作風。収録された3曲はいずれも色彩的な民族主義音楽。(*)世界初録音。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~福間洸太朗(P) シューマン(1810-1856): アベッグ変奏曲/8つのノヴェレッテ/ 3つの幻想的小曲 |
福間洸太朗(P) | |
NAXOSが自信を持って世界へと推薦する若手音楽家シリーズに、日本の俊英が登場。1982年に東京で生まれ、パリ国立高等音楽院で学んだ後、2003年にアメリカの「クリーヴランド国際ピアノコンクール」で第1位およびショパン賞を獲得した福間洸太朗。 すでに国内外で演奏活動を行なっているが、日本の音楽ファンにはNHKテレビで放映された「巨匠に学ぶピアノ…マリア・ジョアン・ピレシュ」に出演したことで、広く認知されたことだろう。演奏の素晴らしさはもちろん、ルックスも爽やかで好印象。話題のアーティストにぜひ注目。「福間洸太朗公式ホームページ」:http://kotarofukuma.free.fr 2005年7月20日(水)札幌・六花亭でコンサート、7月22日(金)紀尾井ホール、10月10日(月)津田ホールでリサイタルを予定。 | ||
ハイフェッツ(1901-1987): ヴァイオリンとピアノのための編曲集 ショパン:夜想曲第16番 クライン:ダンス第4番 フォスター:金髪のジェニー リムスキー=コルサコフ: 歌劇「皇帝サルタンの物語」~熊蜂の飛行 グルック:歌劇「オルフェーオとエウリディーチェ」 ~精霊の踊り プロコフィエフ: 歌劇「3つのオレンジへの恋」~行進曲/ バレエ「ロメオとジュリエット」~仮面 ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲/ 子供の領分~第6番「ゴリウォーグのケークウォーク」 カステルヌオーヴォ=テデスコ:タンゴ 黒人霊歌:深き川 R.シュトラウス: 4つの情緒のある風景~「静かな森の小道で」 ヴァレ:かがり火のそばで(前奏曲15番) アルベニス:スペイン組曲~第3番「セビリャ」 ディニク:ホラ・スタッカート ドホナーニ:組曲Op.19~「ロマンツァ」 ポンセ:小さな星 ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」 ~女は当てにはならないぜ |
リ・スヨン(Vn) マイケル・チャートック(P) | |
多くのヴァイオリニストがレパートリーに入れている、ハイフェッツ編曲による名曲集。5歳でボストンのニューイングランド音楽院に学び、録音時は16歳だった韓国の若手奏者が、しなやかな演奏を聴かせる。 | ||
C.シュターミッツ(1745-1801): トリオ・ソナタ集 [Op.14-4/Op.14-5/Op.14-2/Op.14-1] |
ドナルド・アームストロング指揮 ニュージーランド交響楽団室内o. | |
# 18th Century Orchestral。1776年にパリで出版されたOp.14の作品集は、弦楽四重奏でも弦楽合奏でも演奏可能なシンフォニア。モーツァルトのディヴェルティメントを思わせる爽快さにあふれ、まさに18世紀のスタイルを伝えてくれる音楽だと言えるだろう。モーツァルト・ファンには無条件でおすすめできる一枚。 | ||
ペニー・メリメント ~17世紀英国のストリート・ソング 廷臣たちの健康、または時代の陽気な男子たち/ 田舎の少女/交わる恋人、または良い不幸/ 田舎者の喜び/まれにこぎれい/ ジョン・トムソンと妻ジェイカマンの陽気な戯れ/ ロンドンの7人の陽気な女房たち、 またはゴシップの種/ 古いイングランドは新しくなった/ 独身男への良い忠告、または若い娘の口説き方/ ネプチューンの激しい怒り/北の国の恋人たち/ ばかげた恋人/踊りの没落/聖人が罪人に変わった/ 無敵艦隊についての古い歌/女性司令官/ 灰に包まれたロンドンの悲しみ/有名な鼠とり屋 |
ザ・シティ・ウェイツ | |
English Choral Music。 パーセルの音楽が鳴り響き、ミルトンが「失楽園」を書き、ピューリタン革命によって国が二分し、東インド会社設立によって海外へと進出した17世紀。当時人々が歌ったという流行歌などを、こうした市民音楽を得意とするグループが再現した一枚。ラヴソングや風刺の歌などもあり当時の街の様子がうかがえる。 英語歌詞はhttp://www.naxos.com/libretti/pennymerriments.htmで。 | ||
シューマン: 交響的練習曲(変奏曲形式の練習曲)Op.13/幻想曲Op.17 |
ベルント・グレムザー(P) | |
これまでラフマニノフやプロコフィエフなど、いくつかの録音でNaxosのピアノ音楽をリードしてきたグレムザー。ギーゼキングの孫弟子として、またドイツ人としてのアイデンティティを問うシューマンの作品集。24bit/96kHz録音。 | ||
パヴロワ(1952-): ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのモノローグ/ 組曲「オールド・ニューヨーク・ノスタルジア」 (2002年改訂)/ バレエ組曲「スラミス」 |
ヤロスラフ・クラスニコフ(Vn) レオニード・マカレヴィッチ(P) アルシオム・グリンコ(Tp)他 ロセン・ミラノフ指揮 モスクワpo. | |
21st Century Classics。ロシア生まれ、アメリカ在住の女性作曲家による作品集第3弾(既発売は4曲の交響曲:8.557157、8.557566)。圧巻はソロモン王のドラマティックな恋を描いた、約46分のバレエ音楽だが、ライト・ジャズが登場しニューヨークの都会的な抒情を描く「オールド・ニューヨーク・ノスタルジア」(全編にわたってトランペット・ソロのモノローグが続く)も聴きもの。この作品に含まれる2つの新楽章は9・11事件の追悼曲。 | ||
ダッラピッコラ(1904-1975): ヴァイオリンとピアノ曲およびピアノ曲全集 パガニーニの奇想曲によるソナティナ・カノニカ/ バレエ音楽「マルシア」の3つの挿入曲/ アンナリベラの音楽帳/3台のピアノのための音楽/ ヴァイオリンとピアノのための2つの習作/ ヴァイオリンとピアノのためのタルティニアーナ第2番 |
ロベルト・プロッセダ(P) ドゥッチョ・チェッカンティ(Vn) | |
20th Century Italian。極めて少ないダッラピッコラの室内楽作品を網羅できる一枚。ピアノ曲はシリアスなオペラなどを書いている同じ作曲家か、と思えるくらいシンプルなミニチュア。静かな抒情を感じさせるヴァイオリン曲も魅力的。 | ||
スコアブック~17世紀ドイツの宮廷器楽集 ベルタリ(1605-1669): 4声のソナタ ニ短調/シャコンヌ ハ長調/3声のソナタ ト長調 J.M.ニコライ(1629-1685):2声のソナタ イ短調/同 ハ長調 不詳:3声のシャコンヌ シュメルツァー(1623頃-1680):ソナタと変奏 ニ短調 ドレーゼ(1620頃-1701): 3声のソナタ イ短調/2声のソナタ イ短調 カプリコルヌス(1628-1665):シャコンヌ ニ長調 シュニッテルバッハ(1633-1667):シャコンヌ イ長調 |
クリスティアン・ツィンケ指揮 アンサンブル・ エコー・ドゥ・ダニューブ | |
J.S.バッハ以前のドイツ・バロックを俯瞰する作品集。落ち着いた中にもさまざまな発展の予兆を感じる一枚。イタリアやフランスとの格差とドイツ・バロックの特徴を知る格好の選曲だと言える。ウィーン出身のガンバ奏者ツィンケを中心としたアンサンブルの真摯な演奏も見事。 | ||
ギボンズ(1583-1625):教会讃美歌集 喜びの歌/愛の歌/犠牲の歌/嘆きの歌/勝利の歌/ 統合の歌/信仰の歌/希望の歌 |
トヌス・ペレグリヌス、 アレクサンダー・レストランジ (CT/Cb) アントニー・ピッツ(Org;*)指揮/他 | |
使用楽器:1766年ジョン・バイフィールド製オルガン、フィンチコックス古楽器博物館コレクション(*)。#Early Music。英語歌詞付/英語歌詞、スコアは NAXOS の Web Site で閲覧可能。 イギリス・ルネサンス期の作曲家で、鍵盤楽器作品やマドリガル、ヴィオール・コンソートなどが有名なギボンズ。1623年出版の「教会讃美歌集」に、レストランジとA.ピッツ、J.M.ピッツ及びR.J.ピッツが新解釈を施してまとめた作品集。ペルトの「ヨハネ受難曲」(8.555860)で見事なアンサンブルを聴かせたトヌス・ペレグリヌスの繊細なハーモニーを、24bit録音で味わって頂きたい。 | ||
カバレフスキー(1904-1987): ピアノ協奏曲第1番/ ピアノ協奏曲第2番(1935、1973改訂) |
パン・インジュ(P) ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
20th Century Russian。プロコフィエフをさらに抒情的なものにしたカバレフスキーの協奏曲は、もっと多くの人に聴かれていい。1990年に生まれ、スペインの国際コンクールで優勝した韓国の若手が、爽快に演奏している。 | ||
トゥリーナ(1882-1949):ピアノ作品集 Vol.3 セビリャ/スペインの女たち第1集/ スペインの女たち第2集/セビリャの女たち |
ホルディ・マソ(P) | |
#Spanish Classics。神秘的で不思議な陰影をもつトゥリーナの作品シリーズ第3弾。このディスクでは特にスペインの女性像にスポットを当てた曲を集めており、印象派音楽の影響も受けた作曲家の内面的な表現も垣間見ることがで来る。Vol.1 : 8.557150/ Vol.2 : 8.557438。 | ||
ブラームス(1833-1897): 4手のためのピアノ作品全集 Vol.15 交響曲第3番/交響曲第4番 |
ジルケ=トーラ・マティース(P) クリスティアン・ケーン(P) | |
作曲者自身による2台ピアノ版。和声進行などに大きな特徴がある2曲だが、特に第4番はブラームス作品における円熟の境地。その曲の重要な構造を聴く一枚であり、ブラームス・ファンなら必聴の演奏。 | ||
ナザレー(1863-1934): ピアノのためのタンゴ、ワルツとポルカ ばか騒ぎ/ブレジェイロ/Confidencias/Escovado/ 赤ちゃん/アメノ・レセダ/嵐のような口づけ/ガウチョ/ プランジェンテ/トパーズ色のカクテル/ Ouro Sobre Azul/Sarambeque/エポニーナ/ エスコレガンド/Tenebroso/オデオン/ つかまえたぞ、カヴァキーニョ! |
イアラ・ベス(P) | |
ピアソラ・ブームの中で一部の演奏家(舘野泉など)が光を当てたブラジルのタンゴ。ナザレーはヴィラ=ロボスらの先鞭を付けたと言われる存在。ヨーロッパ風の雰囲気が強く、ミヨーの音楽やジョプリンのラグタイムに近い音楽。 | ||
ブルッフ(1838-1920): ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.26 コンツェルトシュテュック Op.84/ロマンス Op.42 |
マキシム・フェドートフ(Vn) ドミートリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
名作である協奏曲第1番をはじめ、ヴァイオリンが主役となる作品を集めた一枚。あまり聴く機会のない2曲も協奏曲と同様にロマン派の王道をゆく作品であり、フェドートフの綿々と歌う演奏スタイルによって、曲の「歌心」が前面に出ている。 | ||
イリヤ・カーラー~ チャイコフスキー(1840-1893): ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 ヴァイオリン協奏曲/ゆううつなセレナード/ なつかしい土地の思い出(管弦楽編曲:グラズノフ)/ ワルツ・スケルツォ |
イリヤ・カーラー(Vn) ドミトリ・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
# Romantic Violin Concertos。ロシア生まれの名手による名協奏曲と、チャイコフスキーが残したヴァイオリン曲を網羅。パガニーニやドヴォルザークなどナクソス・ファンが注目してきたカーラーのCDだが、ことさらにテクニックをひけらかすのではなく丁寧な演奏が好感を得ているのだろう。 | ||
エル=コーリー(1957-): 管弦楽のためのダンス「鷹のダンス」/ 交響的映像「地上の神々」/交響的組曲「夜と愚者」/ 管弦楽のためのレクィエム/ 交響詩第1番「レバノン炎上」/ 管弦楽のための詩「キリストの沈思」 |
ピエール・デルヴォー指揮 コロンヌo. | |
# 21st Century Classics。録音:1983年。仏Forlaneから発売されていた音源のレーベル移行再発売。 レバノンのベイルートに生まれ、パリに移住して活躍中の作曲家による壮大な作品で、神と人間の関係を問う精神的なテーマを有している。名指揮者デルヴォーの至芸も見事。 | ||
ベシャラ・エル=コーリー(1957-):作品集 Vol.2 ヴァイオリンと管弦楽のための 「詩的な瞑想」Op.41 (1986)(*)/ ピアノ協奏曲 Op.36(1984)(#)/ ピアノと管弦楽のための詩曲 [第1番 Op.11(1980)(+)/第2番 Op.22(1981)(+)]/ 弦楽合奏のためのセレナード [第1番「秋の葉」Op.10(1980)/ 第2番 Op.20(1981)] |
ジェラール・プーレ(Vn;*) アブデル・ラフマン・ エル・バシャ(P;#) デイヴィッド・ライヴリー(P;+) ピエール・デルヴォー指揮 コロンヌo. | |
録音:1983年/1986年/1988年。以前FORLANEから UCD-216762 (2CDs) という品番で発売されていた録音の、レーベル移行再発売。もう一枚分は、8.557691で発売されています。 レバノンの作曲家エル=コーリー(1957-)の作品集。このアルバムでは、彼の内省的で感傷的な面を聴くことができる。しっとりとした(*)の悩ましいほどの美しさ、乾いた風を感じさせる2曲のセレナード、そしてピアノと管弦楽のための作品が3曲収録されている。特に名手エル・バシャに捧げられた(#)は、共感と愛情に満ちている。 #当盤は当初、国内代理店が取り扱う予定でしたが、何故か中止になりました(代理店は「第3集」としていましたが、本来海外では「第2集」となった物で、既に国内でも3枚が発売されており、その意味でも符合しません/他の2枚:8.557043、8.557691)。海外では問題なく発売されておりますので、現在当店では海外からお取り寄せしています。 | ||
フンメル(1778-1837):室内楽作品集 ピアノ四重奏曲 Op.posth./ピアノ三重奏曲 Op.35/ チェロ・ソナタ/ピアノ三重奏曲 Op.22 |
スーザン・ アレグザンダー=マックス(Fp) ミカエラ・コンバーティ、 サイモン・スタンデイジ(Vn) ジェーン・ロジャース(Va) パル・バンダ(Vc) | |
当時ヨーロッパ随一のピアニストでもあり、古典とロマンティックの間の魅惑的な時代を占めたフンメルの音楽。晩年の25年間、その詩的なメロディーによりウィーン子たちに愛され続けた。スタンデイジほか、フロリレジウムやアレグリSQのメンバーなどがピリオド楽器で溌剌とした演奏を聴かせる。 | ||
クレメンティ(1752-1832): 初期ピアノ・ソナタ集 Vol.2 ソナタOp.11/ソナタOp.1-2/ソナタOp.7-3/ ソナタOp.9-3/ソナタOp.10-1 |
スーザン・アレグザンダー= マックス(Fp) | |
第1集(8.555808)に続くシリーズ第2弾は、18世紀の後半(1780年代)に作曲された5つのソナタを収録。ニューヨーク生まれのフォルテピアノ奏者が研究を重ね、自らライナーノートも執筆して、第1集に続き爽快な演奏を聴かせる。 | ||
リルバーン(1915-2001):管弦楽作品集 アオテアロア序曲/誕生日の捧げもの/ ドライスデール序曲(1937、1986改訂)/森(音詩)/ 島の歌(音詩)/祝典序曲/ 行列のファンファーレ(1961、1985改訂) |
ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
ニュージーランド生まれの“自然派、田園派作曲家”による、交響曲集(8.555862)に続く作品集第2弾。NHKso.など日本のオケへの客演も多いジャッドだが、彼の生き生きとした音楽に接するチャンス。 | ||
バックス(1883-1953): ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲 クラリネット・ソナタ ニ調/チェロとピアノのための民話/ クラリネット・ソナタ ホ長調(*) クラリネットとピアノのためのロマンス(*) ピアノ、ヴァイオリンと クラリネットのための単一楽章による三重奏曲(*) |
ロバート・プレイン(Cl) グールド・ピアノ・トリオ [ルーシー・グールド(Vn) アリス・ニアリー(Vc) ベンジャミン・フリス(P)] | |
バックスの室内楽は他レーベルにもいくつかあるが、ここでは世界初録音となる3曲(*)が貴重な資料となるであろう。ソリストとして活躍するプレインと、ナクソスではおなじみのフリス率いるピアノ三重奏団が叙情的な演奏を聴かせる。 | ||
ハーマン&ニューマン:映画音楽「エジプト人」 (ジョン・モーガンによる復元スコア) |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso.&cho. | |
旧 MARCO POLO 8.225078のレーベル移行再発売。 名監督マイケル・カーティスが 1954年に撮影した「エジプト人」は、映画自体の評価はあまり高くないものの、サントラ界の2大巨頭、バーナード・ハーマンとアルフレッド・ニューマンが音楽を共作した「壮大かつ濃厚ロマンの古代エジプト映画音楽記」ということで広く知られる事となった。 | ||
スキナー&ソルター:怪物音楽 (ジョン・モーガンによる復元スコア) スキナー:フランケンシュタインの息子 スキナー&ソルター:透明人間の復讐/狼男 |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso. | |
旧 MARCO POLO 8.223747(当店未案内)のレーベル移行再発売。ユニヴァーサル製作の怪奇映画3本立て。『フランケンシュタインの息子』から9トラック、『透明人間の復讐(日本未公開)』から8トラック、『狼男(日本未公開)』から8トラックを収録。どれもが雰囲気たっぷり、ノスタルジックな怖さ。おなじみのテーマから始まるところも心憎い。 | ||
ワックスマン:映画音楽「目標はビルマ!」(1945) (ジョン・モーガンによる復元スコア) |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso. | |
以前は MARCO POLO からリリースされ、NAXOSから移行発売が始まっている "FILM MUSIC CLASSICS" シリーズに属するが、当録音はこのNAXOS盤が初発売。 1906年生まれのワックスマンは、戦乱を逃れパリに亡命、当時すでに映画音楽の作曲家として知られていたため、すぐにアメリカのハリウッドから誘いが来たのは言うまでもない。彼の全盛期にあたり、豊かな楽想に満ちた重厚でロマンティックな音楽。 | ||
フィルハーモニカーの至芸 ~フランツ・バルトロメイ(Vc) フンメル(1778-1837):チェロ・ソナタ ハイドン(1732-1809): 3つのピアノ三重奏曲Op.59~第2番 ショパン(1810-1849):チェロ・ソナタ |
フランツ・バルトロメイ(Vc) 乾まどか(P) モニカ・グーカ(Fl) | |
ウィーン・フィルの名手たちを紹介するシリーズの最新盤は、1973年以来、長くチェロのトップに座りウィーン弦楽四重奏団ほかのメンバーとしても活躍、多くの人におなじみのバルトロメイが登場。ウィーン音楽の真髄を伝えるハイドンなど、得意のレパートリーで美音を聴かせる。 | ||
グラナドス(1867-1916): ゴイェスカス~恋をするマホたち (クリストフ・デジュールによる3つのギターのための編曲)/ わら人形~ゴヤ風な情景 (クリストフ・デジュールによる3つのギターのための編曲) |
トリオ・カンパネラ | |
#Guitar Collection。アルベニスの「イベリア」(8.557064)に続き、ギター3本でピアノ曲を蘇らせるトリオの新録音。作曲者がギターやフラメンコなどに影響を受けて書いたピアノ曲を、先祖返りさせるような演奏になっている。 | ||
エルガー(1857-1934): 頌歌「ミュージック・メイカーズ(音楽の作り手)」/ 歌曲集「海の絵」 |
サラ・コノリー(Ms) サイモン・ライト指揮 ボーンマスso.&cho. | |
# 20th Century British。英語歌詞付き。「ミュージック・メイカーズ」は「エニグマ変奏曲」のメロディなど、他の作品が使われるエルガー版「英雄の生涯」といった声楽作品。オーケストラ付きの歌曲集「海の絵」は、イギリスで人気の作品。バルビローリの下で仕事をしたライト、俊英歌手として注目されるコノリーの歌も見事。 | ||
レスピーギ: 教会のステンドグラス [エジプトへの逃避/大天使ミカエル/ 聖クララの朝の祈り/聖グレゴリウス・マグヌス]/ ブラジルの印象[熱帯の夜/ブタンタン/歌と踊り]/ ロッシーニアーナ |
ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
R.シュトラウス(1864-1949):ピアノ曲集 5つの小品/ピアノ・ソナタ/4つの情緒ある風景 |
ステファン・ヴェセルカ(P) | |
R.シュトラウスが残したピアノ曲は、初期(10代)に書かれたごくわずか。この一枚で、そのほとんどが網羅できてしまうほどなのだ。その作風はメンデルスゾーンやシューマンらの影響が強い、ロマン派音楽そのもの。それだけに新鮮な作品集でもあるだろう。 | ||
ワーグナー:オペラ合唱曲集 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~ フィナーレ(抜粋)/ 「さまよえるオランダ人」~ 水夫の合唱「舵手よ、見張りをやめよ!」/ 「タンホイザー」~ 入場の行進曲(祝祭行進曲)「夢の殿堂をたたえよう」/ 「ローエングリン」~ 婚礼の合唱「真心こめてご先導いたします」/ 「リエンツィ」~平和の使者/ 「パルジファル」~モンサルヴァートへの旅 |
ヨーラン・エリーアソン、 ラーシュ・クレーヴェマン(T) マリアンヌ・ ヘルグレン・スタイコフ(S) ヨン・エーリク・エレビ、 レンナート・フォシェーン(B) レイフ・セーゲルスタム指揮 スウェーデン王立歌劇場o.&cho. フォルケ・アリン、 クリスティーナ・ホルネル(合唱指揮) | |
作曲家としてより指揮者としての認知度と成熟度がますますアップしてきたセーゲルスタムによる豪快なワーグナー。スウェーデン王立歌劇場のコーラスが底知れない迫力を聴かせる。独語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ヴァイス(1686-1750): ソナタ第20番(*)/ソナタ第14番(*) J.ホフマン(1770-c.1814): ソナタ ト長調(+)/ソナタ ニ短調(+) |
ビルギット・シュワブ (バロック・リュート;*、 アーチリュート;+) ダニエル・アーラート (マンドリン) | |
録音:2005年9月28日-30日、ヒュルスマン博物館、ビーレフェルト。 # German Instrumental。ナクソスでは膨大なソナタを網羅したシリーズ(現在第8集までリリース)が進行中のヴァイス作品。そしてマンドリン奏者として活躍したことが伝えられるJ.ホフマンのデュオ作品を収録。ホフマン作品はモーツァルトらと同時代のウィーン音楽であり、音楽史の隙間を埋める貴重な存在であることは間違いない。 | ||
ポッパー:チェロ演奏の高等課程への練習曲 Op.73 [練習曲第1番~20番/練習曲第21番~40番] |
ドミトリー・ヤブロンスキー (Vc) | |
リスト、ブラームスと同世代の名チェリスト、ポッパー(1843-1913)。チェロを習得する際に不可欠な(それも高度な技術)40の曲、例えば第2番。冒頭の一瞬は、まさに「バッハのあの曲」。 | ||
ダイソン(1883-1964): 序曲「アット・ザ・タバード・イン」/ 弦楽オーケストラのための教会協奏曲/ 交響曲 ト長調 |
デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮 ボーンマスso. | |
20th Century British。録音・編集:24bit。 スタンフォードに学び、近代イギリス音楽の典型的な作風で多くの管弦楽曲や教会音楽などを作曲したダイソン。有名な「カンタベリー物語」の音楽化に際し序曲として書かれた作品、弦楽四重奏と弦楽合奏のためのコンチェルト・グロッソ、そして豊かなメロディに満ちた交響曲を収録。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975): チェロ・ソナタ/ヴァイオリン・ソナタ/ 映画音楽「馬あぶ」より(ヤブロンスキー編曲) [ロマンス/夜想曲] |
エカテリーナ・サランツェヴァ(P) マキシム・フェドートフ(Vn) ガリーナ・ペトロヴァ(P) ドミトリ・ヤブロンスキー(Vc)指揮 ロシアpo. | |
#20th Century Russian。1934年に作曲されたチェロ・ソナタは、まるでラフマニノフの作品かと思うような叙情美にあふれている曲。1968年に書かれたヴァイオリン・ソナタ(初演はオイストラフとリヒテル)など室内楽の名曲を、ナクソスではおなじみのロシア人音楽家たちが見事に演奏している。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ三重奏曲集 Vol.1 ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」/ ピアノ三重奏曲第6番/創作主題による14の変奏曲 |
ジリオン・トリオ | |
すでにシュトゥットガルト・ピアノ三重奏団による全集があるナクソスに、新全集が登場。演奏は、チェロ・ソナタ全集をリリースしているティクマンとクリーゲルを含む、2001年にデビューした女性トリオ。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ三重奏曲集 Vol.2 ピアノ三重奏曲第1番/ピアノ三重奏曲第2番/ アレグレットWoO39 |
ジリオン・トリオ | |
第1集(8.557723)に続くシリーズ第2弾(全5枚シリーズ)。マリア・クリーゲルほか、ドイツの女性演奏家たちによるトリオが、ベートーヴェン最初期の作品を力強く再現。まるで作曲当時の前向きな心情がそのまま乗り移ったかのような演奏。 | ||
プロコフィエフ(1891-1953): アレクサンドル・ネフスキー(メゾ・ソプラノ、 合唱と管弦楽のためのカンタータ)/ 組曲「キージェ中尉」 |
エヴァ・ポドゥレス(Ms) ジャン=クロード・カザドシュ指揮 リール国立o.、ラトヴィア国立cho. | |
録音:1994年、ライヴ。仏 Harmonia Mundi から発売されていた音源のレーベル移行再発売。 すっきりした造型により、まるでプーランクを思わせる、運動性抜群の新鮮な演奏。ロシア語歌詞、英語対訳付き | ||
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996): ピアノ協奏曲(*)/クラリネット協奏曲(+)/ カンタータ「星座のお告げ」 (ソプラノ、チェンバロと弦楽合奏のため)(#) |
オルガ・ソロヴィエワ (P;*、Cemb;#) アントン・プリスチェパ(Cl;+) イヤナ・イヴァニロワ(S;#) 他 ティムール・ミンバエフ指揮 ロシア音楽院co. | |
20世紀、旧ソ連およびロシアの中核的な存在あり、交響曲など多くの作品が日本の一部ファンに愛されてきた作曲家。この録音はボリス・チャイコフスキー協会のサポートで実現したもので、プロコフィエフ風のピアノ協奏曲や抒情的なクラリネット協奏曲など、この作曲家を知る一枚としても最適の3曲を収録している。 | ||
モーツァルト: レクィエム(ジュスマイヤー版) 洗礼者聖ヨハネ祭のためのオッフェルトリウム 「女より生まれし者として」 四季斎日のオッフェルトリウム「主よ憐れみたまえ」 |
ミリアム・アラン(S) アンネ・ブター(Ms) マルクス・ウルマン(T) マーティン・スネル(B) モーテン・シュルト=イェンセン 指揮ライプツィヒco. ゲヴァントハウス室内cho. | |
デンマークに生まれ、チェリビダッケや「合唱の神様」エーリクソンらに師事したシュルト=イェンセンが、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のメンバーから成る室内オーケストラほかを指揮したの演奏。現代楽器でありながらモーツァルトのオリジナル書法を再現し、劇的な音楽を構築している。特製紙ケース入り仕様。 | ||
リバ(1765-1815): フルート四重奏曲 ハ長調/フルート四重奏曲 ヘ長調/ 弦楽四重奏曲 イ短調/弦楽四重奏曲 ニ短調 |
ヤン・オストリー(Fl) M.ノスティッツSQ | |
チェコのクリスマス・ミサなどを収録したディスク(8.554428)で一躍その名が知られ、モーツァルトと同じ時代を生きた作曲家として、その作風が注目されたリバ。チェコの古典派音楽を知る上でも格好の作曲家であり、メンデルスゾーンやスメタナへとつながっていく音楽でもある。 | ||
ハーティ(1879-1941): 喜劇的序曲/東のロマンスによる幻想場面/ピアノ協奏曲(*) |
ピーター・ドノホー(P;*) 湯浅卓雄指揮アルスターo. | |
「アイルランド交響曲」他(8.554732)に続く、湯浅&アルスター管によるハーティ作品集の第2弾。ラフマニノフばりのロマンティックかつヴィルトゥオーゾ的な作品であるピアノ協奏曲や、アイルランド民謡風の旋律を使った管弦楽曲を収録。 | ||
ゴンベール(1495頃-1560頃): わが主は取り去られた/8声のマニフィカト 第1旋法/ われは唯一の天主を信ず/バビロン川のほとりで/ 生のただ中にあって/サルヴェ・レジーナ(plainchant mode 1)/ 同(diversi diversa orant)/ ジョスカンの死を悼む哀歌 「いと偉大なるユピテルの娘ムーサたちよ」 |
ジェレミー・サマリー指揮 オックスフォード・カメラータ | |
ジョスカン・デ・プレに師事して数多くのミサ曲などを残したフランドルの作曲家による壮麗なポリフォニー作品集。8声の「われは唯一の天主を信ず」(Credo)をはじめ、代表作と呼ばれる曲が集められている。 | ||
レンディーネ(1954-): 受難と復活主イエス・キリストの受難(*)/ 主イエス・キリストの復活 (ヴィンチェンツォ・デ・ヴィーヴォ作詞による ソリスト、話者、パーカッション、合唱と 管弦楽のための復活祭カンタータ)(#) |
ナンド・チタレッラ(歌中の声;*) ダミアーナ・ピンティ(Ms) エマヌエラ・ロッフレード(民衆の声) エリオ・タッコーネッリ(民衆の声) ルチッラ・ガレアッツィ(S) ピエールパオロ・ペコリエッロ(Sax) ガブリエーレ・ディ・イオリオ(Fl) マウリツィオ・トリッピテッリ(Perc) マルツィオ・コンティ指揮 キエーティ・マッルチーノ劇場o.&cho. ファビオ・ドラツィオ合唱指揮 | |
#21st Century Classics。 2000年の聖金曜日に際して作曲され、演劇的な要素の強い語りや歌で、ドラマティックに聴かせる作品集。映像詩のような作品に付けられた音楽の雰囲気もある。ナポリ生まれのレンディーネは、ミサ曲など多くの宗教的作品やオペラ「アリス」などで高い評価を受けている作曲家。(*)はイタリア語歌詞・英語対訳付き。 | ||
ウィラン(1880-1968):天の王国で~讃歌、アンセムとモテット集 天の王国で/讃歌「聖オズモンド」/正義の太陽/ なんという安らかな休息/ 「観察者と聖なるもの」による讃歌とアンセム/ ミサ・ブレヴィス第11番/私が見ていると、見よ、白雲が現れ(*)/ おお、主よ、われらを守りたまえ/すべての栄光の王よ/ 「ピカルディ」による讃歌とアンセム/キリストは花園を持ち/ 「今主の家に招かれ」による讃歌とアンセム/ おお、なんと輝かしい/おお、主をほめまつれ/ 恋人よ、美しいひとよ/さあ、立って出ておいで |
ヨセフ・シュヌアー(T;*) ノエル・エジソン指揮 エローラ・フェスティヴァル・ シンガーズ マシュー・ラーキン(Org) | |
イギリスに生まれカナダへと移住、生涯にわたって800曲もの作品を残したヒーリー・ウィランの作風は、実に親しみやすくアマチュア合唱団におすすめしたいものばかり。この一枚は賛美歌風の優しさと美しさを持つ作品集であり、合唱曲ファンにも喜ばれるはず。英語歌詞記載。 | ||
ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集第6集 南アメリカ ニューヨーク・スカイ・ライン・メロディ オリオンの3つの星/ブラジルの密林への郷愁 ねことねずみかわいい子どもたち/壊れたオルゴール ワルツ/子どもたちの踊り/謝肉祭のピエロ 敬虔なる山脈の美しい地平線野生の詩 |
ソニア・ルビンスキ(P) | |
ヴィラ=ロボス(1887-1959)のピアノ作品集。 | ||
ヘンツェ(1926-): ヴァイオリン協奏曲第1番(1946)(*)/ ヴァイオリン協奏曲第3番(1997)(*)/ 5つの夜の小品(1990)(#) |
ペーター・ シェパード=スカーヴェド(Vn;*) クリストファー・リンドン=ギー指揮(*) ザールブリュッケン放送so.(*) アーロン・ショル(P;#) | |
戦後の新しい20世紀音楽創世時を感じさせる協奏曲第1番、標題音楽的で抒情美も漂わせる協奏曲第3番、瞑想的な「5つの夜の小品」という異なる個性を持った3つの作品を収録。ヘンツェ=アヴァンギャルドという図式の誤解を解く一枚だと言える。 | ||
F.クープラン(1668-1733):オルガン・ミサ集 教区のためのミサ曲/修道院のためのミサ曲 |
ジャン=バプティスト・ロバン(Org) | |
The Organ Encyclopedia。録音:24bit。使用楽器:ポワティエ大聖堂、1787-1790年フランソワ=アンリ・クリコ製。 亡くなるまでの約40年間にわたって作曲者がオルガニストを務めた、パリのサン・ジェルヴェ聖堂のために書かれ、わずか22歳の時に才能を広く知らしめた力作。加えてクープランにとっては珍しいオルガン作品でもあり、バロック音楽ファンは必聴。 | ||
カヴァッリ(1602-1676):アリアとニ重唱集 歌劇「ディドーネ」より/ 歌劇「エジスト(アイギストス)」より/ 歌劇「オルミンド」より/ 歌劇「ジャゾーネ」より/ 歌劇「カリスト」より |
グローリア・バンディテッリ(Ms) ロジータ・フリザーニ(S) ロベルト・アボンダンツァ(Br) ジャンルカ・ベルフィオーリ・ドーロ(CT) マリオ・チェチェッティ(T) セルジョ・ヴァルトロ(Cemb)指揮 メディテラネオ・コンチェント | |
伊語歌詞・英語対訳付き。 5つのオペラから名アリアとデュエットを抜粋。シンプルで素直な美しさを持ち、この作曲家に親しむきっかけになるかもしれない。パーセル作品でおなじみの物語による「ディドーネ」ほか、バロック・オペラの魅力たっぷり。 | ||
4つのホルンのための協奏曲集 シューマン(1810-1856): 4つのホルンのためのコンツェルトシュテュック ヘ長調 ヘンデル(1685-1759):協奏曲 ヘ長調 テレマン(1681-1767):序曲 ヘ長調(アルスター組曲) ハイドン(1732-1809):交響曲第31番「ホルン信号」 |
アメリカン・ホルンQ ダリウシュ・ヴィシュニエフスキ指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア | |
1982年に、欧米のオーケストラで活動する4人のアメリカ人ホルン奏者たちが結成し数多くのコンクールに入賞、現在は幅広い活動を行っているアンサンブル。有名なシューマンの協奏曲(1849年原典版を使用)をはじめ、「王宮の花火の音楽」序曲の異稿であるヘンデルの協奏曲など、4つのホルンが大活躍する一枚。 | ||
シマノフスキ(1882-1937): ヴァイオリンとピアノのための音楽 ヴァイオリン・ソナタ/ アイタコ・エニアの子守歌/ 神話-3つの詩/ロマンス/ 夜想曲とタランテッラ/ 歌劇「ロジェ王」~ロクサーヌの歌 (コハニスキ編曲) |
ミリアム・クレイマー(Vn) ニコラス・ダーカン(P) | |
録音:2005年6月8日-10日、ポットン・ホール、サフォーク、イギリス。 「神秘的、ミステリアス、はかな気」といった形容詞が似合うシマノフスキのヴァイオリン作品は、後期ロマン派音楽のもっとも陶酔的な側面を突き詰めた産物かもしれない。アメリカの若手奏者が、伸びやかに歌い上げている。 | ||
バラダ(1933-): 交響曲第5番「アメリカン」(2003)(*)/ プラハ・シンフォニエッタ(*)/ ディヴェルティメント集/パソドブレ風に |
エドゥアルド・ アロンソ=クレスポ指揮 セビリャ王立so. | |
21st Century Classics。(*)は世界初録音。スペイン・カタルーニャ生まれのバラダは、ナクソスからリリースされたディスクで世界的に注目される存在に。交響曲第5番は9・11事件を題材に、黒人霊歌や民謡の要素を取り入れた3楽章形式の曲(ピッツバーグ響の委嘱作)。「プラハ・シンフォニエッタ」はカタルーニャの音楽祭から委嘱された“21世紀のプラハ交響曲”。 | ||
イギリス弦楽小曲集 Vol.5 P.ハリソン:ティモシー組曲 シャグラン:ルネサンス組曲 P.フレッチャー:民謡とフィドルの踊り ルイス:組曲「ナヴァラの娘」 カザボン:ジョコーソ ロージングレイヴ: 3つの小品(ハンフリー・サール編曲) アイアランド:ダウンランド組曲 (1932、1941改訂、ジェフリー・ブッシュ完成版) |
ギャヴィン・サザーランド指揮 ロイヤル・バレエ・シンフォニア | |
シリーズ5枚目は既発売の4枚同様に、イギリスの豊かな田園を思わせる爽やかな音楽を集めた物。民謡やルネサンス時代の舞曲などをモティーフに、メロディの美しさが際立つ曲が多く、イギリス音楽ファンでなくても心惹かれるだろう。アマチュア・オーケストラの新しいレパートリーにもおすすめ。 Vol.1: 8.554186/ Vol.2: 8.555068/ Vol.3: 8.555069 / Vol.4: 8.555070。 | ||
イギリス弦楽小曲集 Vol.6 ホルスト(P.レーン編):ムーア風組曲 パーセル(ブリテン編): チャコニー(シャコンヌ) ト短調 Z.730 ルイス:ロサ・ムンディ カース:ウィントン組曲 ウォーロック(P.レーン編):ベツレヘム・ダウン カー:まさにイギリス音楽 W.L.ウェッバー:ワルツ ホ短調 セインズベリー:2つの夜想曲 リプキン:ラ・マンシュを通って |
ギャヴィン・サザーランド指揮 ロイヤル・バレエ・シンフォニア | |
おだやかで風光明媚なイングランドの田園を思わせる、弦楽作品シリーズの第6弾。ホルスト、パーセル、ウォーロック作品は英国音楽の定番だが、ウィンチェスターの街を描いたカースの作品や、アンドルー(「キャッツ」などミュージカルの作曲家)&ジュリアン(チェリスト)兄弟の父であるウィリアム・ロイド・ウェッバーの曲など、一度聴いただけでも懐かしいようなメロディが凝縮された一枚。 Vol.1 :8.554186/ Vol.2 :8.555068/ Vol.3 :8.555069 / Vol.4 :8.555070/ Vol.5 :8.557752 | ||
英国のテューバ協奏曲集 グレグソン(1945-)、ステプトー(1953-)、 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)、 ゴランド(1946-1993)の作品 |
ジェイムズ・グーレイ(Tu) ギャヴィン・サザーランド指揮 ロイヤル・バレエ・シンフォニア | |
この楽器の協奏曲としては定番のヴォーン・ウィリアムズをはじめ、吹奏楽シーンで有名なグレグソンとゴランドほかの作品を収録。グーレイはバーミンガム市響、BBC響、チューリヒ・オペラなどを経て、現在は吹奏楽界に絶大な人気を誇るプレイヤー。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750): ブランデンブルク協奏曲 全集 [第1番/第2番/第3番/第4番/第5番/第6番]/ 音楽の捧げ物~トリオ・ソナタ/ チェンバロ協奏曲第5番 (ステファーヌ・レティによる フルートと管弦楽用編曲) |
スイス・バロック・ソロイスツ [アンドレス・ガベッタ (ディレクター/Vn/ ヴィオリーノ・ピッコロ) ニクラス・エクルンド(Tp) ステファーヌ・レティ (フラウト・トラヴェルソ)他] | |
ピリオド楽器使用。アンドレス・ガベッタと、ナクソスでは「バロック・トランペットの技巧」シリーズでおなじみのニクラス・エクルンドが中心となり、2004年に結成されたアンサンブルの演奏。各パート少人数で切れのあるアンサンブルにより、この名作を新鮮に再現している。「チェンバロ協奏曲第5番」のフルート版も珍しい。 | ||
ブロッホ: ヴァイオリン協奏曲/バール・シェム/ヘブライ組曲 |
ジーナ・シフ(Vn) ホセ・セレブリエール指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
ジュネーヴに生まれた早熟の天才、ブロッホ(1880-1959)はブリュッセル音楽院でウジェーヌ・イザイに師事した。イザイは彼の才能をすぐさま見抜き、その音楽性を追求するように説得したという。このヴァイオリン協奏曲は、ブロッホがニューメキシコを訪問した時に耳にしたアメリカインディアンの歌を主題とし、そこに彼らしい「聖書を通じて感動し打ち震える魂の叫び」を加えた知られざる名曲。 | ||
フィリピンのギター名曲集 Manang Biday (Reflections On A Folk Song) / Bituing Marikit (Beautiful Star) / "Oasioas / Pandango Sa Ilaw" (Dance Of The Lights) / Minamahal Kita (I Am Loving You) /Lulay – Folk Song / Nasaan Ka Irog (Where Are You My Love) / Babalik Ka Rin (Return To Me) / Labis (Too Much Of Suffering) / Binasuan (Dance Of The Glass Wine) / Pagkagarboso Sa Bukid (Proud Country) / Hibik Ng Diwa (My Soul’s Lament) / Hating-Gabi (Midnight) / Sa Ugoy Ng Duyan (Rocking Of The Hammock) / Kapilas Na Giting |
リック・イカード(G) | |
録音:2005年10月15日-31日、RA 音楽&プロダクション、アメリカ。発売:2006年。 フィリピン出身で、自らのレーベル "ICKARD" も持つ人気ギタリストが、故国の音楽を演奏したアルバム。なお、当盤を「フィリピンのスペイン・ギター音楽集」と翻訳しているサイトがあるが、欧文題名は "Popular Guitar Music of the Philippines" で、「スペイン」という文字は見当たらない。 #当盤は国内代理店での取扱いがありません。 | ||
ヴェンツェル・ピフル(1741-1805):シンフォニア集 [ハ長調「カリオペ」(Zakin11)/ 変ロ長調「メルポメネ」(Zakin14)/ ホ長調「クリオ」(Zakin8)/ ニ長調「ダイアナ」(Zakin16)] |
ケヴィン・マロン指揮 トロント室内o. | |
#The 18th Century Symphony。18世紀後半の古典派音楽発展期にあって、力強い音楽を生み出していたピフル。冒頭から衝撃的なサウンドで始まるシンフォニア「カリオペ」を聴けば、どうしてこの作曲家が今まで知られずにいたのか不思議に感じることだろう。特にハイドン・ファンは必聴。 | ||
マルコム・アーノルド(1921-2006): 弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第2番/ 弦楽四重奏のための幻想曲 「満ち足りた人生」 |
マッジーニSQ | |
録音:2004年12月14日-16日、ポットン・ホール、サフォーク、イギリス。 # 20th Century British。オーケストラ曲が広く知られているものの、室内楽曲はまだまだマニア向けなアーノルド作品。1949年完成の第1番、1975年完成の第2番ともに交響曲などと同じ作風であり、イギリス特有のシニカルさとユーモアがある曲。1941年作曲の幻想曲は、出世作とも言える若き日の作品。 | ||
ヘンデル: 水上の音楽(組曲第1-3番)/王宮の花火の音楽 |
ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル | |
カナダのトロントを本拠として活動し、ナクソスではヴィヴァルディ、シャルパンティエなど多くのバロック・古典派作品を録音しているアンサンブルが、ヘンデルの2大名曲を演奏。「王宮の花火の音楽」では自筆譜をあたってフラウト・トラヴェルソを加えるという新解釈も。今後リリース予定のSACD(6.110115)と同音源。 | ||
ヴィラ=ロボス(1887-1959):室内楽曲集 ジェット・ホイッスル(フルートとチェロのための)/ 器楽五重奏曲(フルート、ヴァイオリン、 ヴィオラ、チェロとハープのための)/ 黒鳥の歌(ヴァイオリンとハープのための)/ 二重奏(ヴァイオリンとヴィオラのための)/ 5つの歌(マックギー&ニコルスによる フルートとハープ用編曲) |
モビウス | |
さまざまな楽器(音色)の組み合わせにより、民族音楽的な性格や古典的な作風など、多彩な顔を見せてくれる室内楽作品集。民俗音楽をモティーフにしたメロディやリズムをベースに、多調風の不思議な響きを醸し出している作品もあり、「ブラジル風バッハ」やギター曲などとの共通点も多数。 | ||
ペンデレツキ(1933-): 交響曲第7番「イェルサレムの7つの門」 |
オルガ・パシェチュニク(S) アガ・ミコワイ(S) エヴァ・マルチニェツ(A) ヴィエスワフ・オフマン(T) ロムアルト・テサロヴィチ(B) ボリス・カルメリ(朗読) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ国立po.&cho. ヘンリク・ ヴォイナロフスキ合唱指揮 | |
# 20th Century Choral。ラテン・ヘブライ語歌詞は NAXOS の Web Site で閲覧可能。 1997年にエルサレムで初演された交響曲(当初はオラトリオとして作曲)は、ペンデレツキ近年の評価を高めた力作であり、作曲者指揮による映像(アルトハウス :100-009)などで日本でも話題になった作品。ナクソスでは中心的な指揮者の一人であるヴィトが、鋼鉄のような構成力で描ききっている名演。 | ||
サラサーテ(1844-1908): ヴァイオリンとピアノのための音楽 Vol.1 「スペイン舞曲集」より [第1番「マラゲニャ」/第2番「ハバネラ」/ 第3番「アンダルシアのロマンス」/ 第4番「ホタ・ナバーラ」/ 第5番「プライェーラ(祈り)」/ 第6番「サパテアード」/第7番「ヴィト」/ 第8番「ハバネラ」]/ バスク奇想曲/ホタ・アラゴネーサ/ バラード/アンダルシアのセレナーデ |
ヤン・ティエンワ(Vn) マルクス・ハドゥラ(P) | |
超絶テクニックとジプシー・ヴァイオリン風の作風が特徴的なサラサーテの作品集は、代表曲を集めたものが多数あるものの、体系化したシリーズはまだ少ない。小澤征爾に見いだされた中国の若手が、難曲に挑戦している一枚。 | ||
サロン・オーケストラ名曲集 Vol.4 ~1930年代、ドイツのヒット曲集 W.R.ハイマン: ただ一度だけ/すてきな今宵/ 幸せになるにはこれしかない/この世のどこかで/ 恋人よ、私の心はあなたを歓迎する ウィンクラー: 春のソネット/魔女のダンス/カサノヴァの歌/ ポルトガルの漁師のダンス/ ルーマニアのジブシーの祭/ヴァイオリンの愛の歌/ オランダ靴のダンス/負け犬の遠吠えがハーレムに響く クロイダー: あなたは私の夢の全て/幸福に満ちた夜/ 太陽が屋根に沈んだとき/ そんなことでは壊れはしない/天国のかけら/別れは優しく |
アンネッテ・ポステル(Vo) ゲオルク・フーバー指揮 シュバーネン・サロンo. (ザロンオーケスター・ シュバーネン) | |
# Light Classics。ポピュラー・ソング的な内容ながら、戦前の曲を通じてヴァイルやアイスラーなどの舞台劇、そして映画音楽との関係を考えることができる一枚。ポステルはヴァイル財団の「ロッテ・レーニャ・コンクール」で優勝した適任の歌手であり、ミュージカルとオペラの両方で活躍中。独語歌詞だが、ブックレットに歌詞は付属しない。 Vol.1 : 8.554756 / Vol.2 : 8.555344 / Vol.3 : 8.557048。 | ||
アーノルド・バックス:ピアノ作品集 Vol.3 What the Minstrel Told Us / A Mountain Mood / The Maiden with the Daffodil / Pæan / A Hill Tune / Mediterranean /Two Russian Tone Pictures / [ Nocturne - May Night in the Ukraine / Gopak ]/ The Princess's Rose Garden / Lullaby /Sleepy-Head |
アシュリー・ワス(P) | |
録音:2005年1月17日-19日、ポットン・ホール、サフォーク、イングランド。Vol.1:8.557439。 | ||
タリス(c.1505-1585): 汝のほかにわれ望みなし(40声のモテット)(*)/ めでたし清らかなおとめ(モテットとミサ)(*)/ 全ての心と口にて/おお主よ、彼らを苦しめよ/ おお主よ、私は汝によびかけ |
ジェレミー・サマリー指揮 オックスフォード・カメラータ | |
2005年で生誕500年となるはずのタリスは、イギリスの大聖堂に響き渡る多数の教会作品を作曲。特に40声部のポリフォニーを駆使したモテットは人気曲であり、ナクソスではおなじみのオックスフォード・カメラータが完璧に歌い上げている。 ラテン語&英語歌詞、(*)は英語対訳付き。CDヴァージョンは特製紙ケース仕様。 | ||
ハイドン:交響曲集 Vol.32 交響曲第9番 ハ長調/交響曲第10番 ニ長調 交響曲第11番 変ホ長調/交響曲第12番 ホ長調 |
パトリック・ガロワ指揮 シンフォニア・フィンランディア | |
第1集:8.557571。作品番号は早いとは言え、当時のハイドンはすでにエステルハージ侯爵家の副楽長として輝かしい実績を誇る偉大な音楽家だった。 | ||
ブライアン(1876-1972): 喜劇序曲-ジョリー・ミラー/ ヴァイオリン協奏曲/交響曲第18番 |
マラト・ビゼンガリエフ(Vn) ライオネル・フレンド指揮 BBCスコットランドso. | |
20th Century British。録音:1993年。旧 MARCO POLO 8.223479 からの移行発売。 イギリスの異端作曲家による、比較的親しみやすい作品集。ヒンデミットの曲を思わせるヴァイオリン協奏曲は、民謡の旋律を素材とした作品。交響曲はわずか15分ほどだが、ブライアンらしからぬ(?)聴きやすさ。 | ||
フェルステル(1859-1951): 祝典序曲(*)/交響詩「わが青春」(*)/ 交響曲第4番「復活祭前夜」 |
ランス・フリーデル指揮 スロヴァキア放送so. | |
(*)は世界初録音。マルティヌーと並び、20世紀前半のチェコ音楽を代表する作曲家として知られるフェルステル。通常のオーケストラ・レパートリーになってもおかしくないブラームス風の「祝典序曲」と「わが青春」は初録音。ブルックナーを思わせる「交響曲第4番」も、多くのファンを得ることができる秀作。 | ||
アイアランド(1879-1962): 弦楽四重奏曲第1番/ 前奏曲集第3番「聖なる少年」(弦楽四重奏用編曲)/ 弦楽四重奏曲第2番 |
マッジーニSQ | |
イギリスの中堅作曲家アイアランドは、20世紀でありながら親しみやすい作品が特徴であり、マッジーニSQによるブリッジやヴォーン・ウィリアムズなどに魅了された方には無条件でおすすめ。古謡をもとにした「聖なる少年」は代表作の小品であり、多くの奏者が演奏している。 | ||
ヴェルディ(1813-1901):歌曲集 アヴェ・マリア/ 6つのロマンス~[孤独な部屋で/暗い夜を恐れて/ エリザよ、疲れた詩人は死んでゆく/ つぼに近寄るな(墓に近寄らないで欲しい)/ ストルネッロ「お前は私を愛さないという」]/ 6つのロマンスのアルバム [日没/星に/神秘/石だたみの道(小さな煙突掃除屋)/ 乾杯(自筆譜:第1稿)/乾杯(出版譜:第2稿)]/ 哀れな男/誘惑/思い出にひかれて/バラード「亡命者」 |
デニス・オニール(T) イングリッド・サージェナー(P) | |
意外に知られていないヴェルディの歌曲。その大部分を収録したこのディスクは、ヴェルディ・ファンなら必聴もの。オペラ・アリア集のようにも聞こえる。オニールは英ウェールズ生まれのリリック・テノール。 歌詞はhttp://www.naxos.com/libretti/verdisongs.htmにアクセスしてPDFファイルをダウンロードすれば閲覧可能。 | ||
ベッリーニ(1801-1835):歌曲集 思い出/蝶々/幼い日の夢/ 3つの未刊のアリエッタ [熱烈な願い/私のフィッレの悲しげなおもかげ/ 銀色の淡い月よ]/ 陽気な水夫/帰れ、いとしのフィッリデよ/ 6つのアリエッタ・ダ・カメラ [マリンコニア、やさしいニンフ/ 行け、幸せなばらよ/ 愛をもたらすうるわしのニーチェ/ もし私ができなくても/ 私の美しい偶像よ、お願い/ 喜ばせてあげてください]/ 捨てられたわが身/あの石に刻んだとき |
デニス・オニール(T) イングリッド・サージェナー(P) | |
録音:1997年。Collins Classics からのレーベル移行発売。オペラおよびアリアにファンが多いベルリーニだが、歌曲は正統派ベルカントの伝統を受け継ぐ重要な存在。イタリア歌曲を勉強する方にとっても不可欠。オニールは、イギリス・オペラ・シーンで主役級を歌うウェールズ出身の歌手。伊語歌詞(英語対訳付き)はNAXOSのWeb Siteにて閲覧可能とのこと。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848):歌曲集 「インフラスカータの秋の夕べ」より [愛と死/船乗りの恋]/ ああ、思いだしておくれ、美しいイレーネ/ 涙/母と子供/ 「ウィーンの印象」より[あの女は死んだ/溜め息]/ 波の上に/不吉な愛/愛の誓い/ねんねんよ/ 「ポジリポの夏の夜」~たそがれ/遥かに/ 私の恋人/サルタンの妃/漁夫 |
デニス・オニール(T) イングリッド・サージェナー(P) | |
録音:1997年。Collins Classicsから発売されていた音源のレーベル移行再発売。 ベッリーニ歌曲集(8.557779)に続く、同じコンビによるイタリア歌曲集第2弾。オペラのアリア的なドラマティックさを持つ曲が多いため、イタリア・オペラ・ファンには親しみやすいだろう。伊・仏語歌詞、英語対訳はNAXOSの web site で閲覧可能。 | ||
聖霊のための詩篇集 G.M.ギャレット: 詩篇第126番「主がシオンの捕われ人を 連れ帰られると聞いて」/ 詩篇第93番「主こそ王」 ゴス:詩篇第127番「主御自身が 建ててくださるのでなければ」 ハウエルズ: 詩篇第122番~ 「おお、エルサレムの平和を求めよう」/ 詩篇第121番 「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ」 H.スマート: 詩篇第65番「沈黙してあなたに向かい、 讃美をささげます」 W.マティアス:詩篇第67番~「神よ、 すべての民があなたに感謝をささげますように」 T.アットウッド: 詩篇第41番「いかに幸いなことだろう。 弱いものに思いやりのあるひとは」 クロフト:埋葬の弔辞 N.エジソン:詩篇第137番 「バビロンの流れのほとりに」 ベアストウ: 詩篇第114番「イスラエルはエジプトを」 チルコット: 詩篇第102番~「わが祈りを聞きたまえ」 ラーキン:詩篇第111番「わたしは心を尽くして 主に感謝を捧げる」 S.ウェズリー: 詩篇第42番「鹿が谷川を慕いあえぐように」 パリー:詩篇第122番~「主の家に行こう、と 人々が言ったとき、わたしは嬉しかった」 |
ノエル・エジソン指揮 エローラ・セント・ジョンズ聖歌隊、 マシュー・ラーキン(Org) | |
英語歌詞付。キリスト教のミサなどで歌われることの多い、 詩篇が歌詞となっている讃美歌。特にイギリスの作曲家によるものを集めたこの一枚には、教会での結婚式などで聴いたことのあるメロディも含まれている。讃美歌を歌いたい合唱団の方、家庭で教会の雰囲気を気軽に味わいたいという方にもおすすめ。 | ||
フルートとパーカッションのための作品集 ピアソラ:タンゴの歴史 ライサイト:イニシエーション A.ワイルダー:フルートとボンゴ第1番 F.デヴリーズ:蝶 安倍圭子:竹林(マリンバ独奏) K.ヤング:自然へのオード ペルト:鏡の中の鏡 シャンカール:ラーガ「魅惑の朝」 |
マルク・グローウェルス(Fl) マリー=ジョゼ・シマール (Perc) | |
録音:2004年。グローウェルスに捧げられた「タンゴの歴史」ほか、収録曲の3曲がこのコンビに献呈。グローウェルスは自身のレーベルでも同様のCDをリリースしていた。シマールが多彩な打楽器を操っている。 | ||
ウィリアムソン(1931-2003):合唱曲集 声楽のための交響曲/ラヴ、ザ・センティネル/ 合唱組曲「イギリスの奇人たち」/ 種族のためのレクィエム(*) |
キャスリン・クック(A) ピーター・ブロードベント指揮 ジョイフル・カンパニー・v オブ・シンガーズ | |
# 20th Century Australian。(*)はラテン語歌詞、英語対訳付き。オーストラリア出身で、英国王室付き作曲家という地位にあった作曲家。合唱王国と呼ばれるイギリスで活躍したせいもあり、ハーモニーと色彩の組み合わせがユニーク。中世音楽にも影響を受けたその作風は神秘的ですらある。 | ||
バックス(1883-1953): ヴィオラ・ソナタ/演奏会用小品/ 伝説/1楽章による三重奏曲 |
マーティン・オートラム(Va) ジュリアン・ロルトン(P) ローレンス・ジャクソン(Vn) | |
# 20th Century British。ヴィオラの中間色を好んだバックスだが、アイルランドへの憧れを込めた「演奏会用小品」と「ヴィオラ・ソナタ」が出色。交響曲や管弦楽曲のようなファンタジーがあり、イギリス音楽ファンやドビュッシー・ファンには喜ばれるだろう。 | ||
ラインベルガー(1839-1901): オルガン協奏曲第1番/オルガン協奏曲第2番 |
ポール・スケヴィントン(Org;*) ティモシー・ロウ指揮 アマデウスo. | |
19th Century German。旧 Sonorisレーベルから既発売の音源。使用楽器:スタイナー=レック製(*)。 シューベルトやメンデルスゾーンからストレートにつながるドイツ・ロマン派音楽の王道であり、この時期の数少ないオルガン協奏曲。オルガンも響きの壮大さではなく、旋律楽器としての役割を主張している。 | ||
カバレフスキー: ピアノ協奏曲第3番 ニ長調 Op.50(*)/ 「ソヴィエトの若者に捧ぐ」 リムスキー=コルサコフ: ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 Op.30(*) カバレフスキー: 歌曲「学生時代」の主題による狂詩曲 Op.75(*)/ 「ヴォルガ地区の若き音楽家に捧ぐ」/ 管弦楽と合唱のための「苦闘の詩」 Op.12(#) |
シン=ニ・リュウ(P;*) グネーシン・アカデミーcho.(#) ドミトリー・ヤブロンスキー指揮 ロシアpo. | |
運動会の「ギャロップ」でおなじみのロシアの作曲家カバレフスキー (1904-1987)。彼の偉大なる功績のひとつに「音楽教育への貢献」があげられる。ここに収録された第3番のピアノ協奏曲はヴァイオリン、チェロ協奏曲とともに「若人のため」に書かれた三部作の一つ。トランペットの響きが印象的で華やかで快活な作品。かたやR=コルサコフ(1844-1908)のピアノ協奏曲は、リストのピアノ協奏曲を彷彿とさせる単一楽章の作品で輝くような名人芸が楽しめる。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805): チェロと通奏低音のためのソナタ ハ長調G.74/ 6つのチェロ・ソナタ~ソナタ ト長調G.5/ チェロと通奏低音のためのソナタ ハ短調(*) ファッコ(1676-1753): 2つのチェロのためのバレエ音楽第3番 ハ長調(*) ポッレッティ(?-1783): チェロと通奏低音のためのソナタ ニ長調(*) ヴィダール(?-1808): チェロと通奏低音のためのアンダンテ・グラチオーソ* |
ジュセップ・バサール(Vc) ヴォルフガング・レーナー(Vc) | |
#18th Century Cello。(*)は世界初録音。 自らがチェロ奏者として素晴らしい演奏技術を持っていたボッケリーニ。多くのチェロ作品や室内楽曲の録音がすでにあるが、デュオは珍しい。同時代の作曲家たちの作品も集め、チェロ音楽の新しい世界が広がる一枚。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750): フーガの技法 BWV.1080a(自筆譜による出版前の稿) |
セバスティアン・ギヨー(Cemb) | |
通常の出版稿ではなく自筆譜を頼りに構成・演奏したものであり、他の録音と一線を画する内容。たとえば従来の「コントゥラプンクトス第3番」を「フーガ第2番」とするなど、かなり大胆とも言える違いがあるため、バッハ作品に詳しいリスナーでも驚くだろう。ギヨーはドレイフュス、ルセ、アスペレンなどに学んだ奏者。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 未知の世界(合唱と管弦楽のための歌曲) カンタータ「柳の木」(バリトンと管弦楽のための;1903)(*) 旋風からの声(合唱と管弦楽のためのモテット) 「富める人とラザロ」の5つのヴァリアント (弦楽とハープのための) カンタータ「光の息子たち」(合唱と管弦楽のための) |
ロデリック・ウィリアムズ(Br) デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo.&cho. イアン・トレイシー(合唱指揮) | |
「柳の木」は初期作品ながら、すでにこの作曲者の個性が出ている秀作。「光の子供」は1951年に初演された作品で、英リリタ・レーベルのLP以来の録音となる。英語歌詞記載。 | ||
コレルリ(1653-1713): ヴァイオリン・ソナタ Op.5 Vol.2 [第7番/第8番/第9番/第10番/ 第11番/第12番「フォリア」] |
フランソワ・フェルナンデス (バロックVn) グレン・ウィルソン(Cemb) | |
#Italian Baroque。第1番~第6番を収録したルーシー・ファン・ダール演奏の既発売CD(8.557165)に続き、作品5の後半を収録した一枚。ラ・プティト・バンドなど多くの古楽アンサンブルで活躍するフェルナンデスと、古楽シーンではベテランとなったウィルソンのデュオで、コレルリ特有のヴァイオリン・テクニックを楽しむことが出来る。 | ||
ファリャ(1876-1946): バレエ音楽「恋は魔術師」(第2版、1924年)/ バレエ音楽「三角帽子」/ 歌劇「はかない人生」~スペイン舞曲第1番 |
アリシア・ナフェ(Ms) マリア・ホセ・マルトス(Ms) マキシミアーノ・バルデス指揮 アストゥリアスso. | |
Spanish Classics。一部スペイン語歌詞、英語対訳付き。24bit録音・編集。 名匠フランコ・フェラーラに師事した指揮者、ナクソスの録音などで存在が知られたオーケストラ、そして民族色豊かな歌い口の歌手2人という、純スペイン音楽家たちが熱演。ローカル色豊かな音楽で、作品の本質を描き出す。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999):管弦楽作品全集 Vol.8 田園協奏曲(フルートと管弦楽のための) 2つのアンダルシアの小品(弦楽合奏のための) 管楽合奏のためのアダージョ ある貴紳のための幻想(ジェームズ・ ゴールウェイによるフルートのための編曲版) |
マキシミアーノ・バルデス指揮 アストゥリアスso. ジョアンナ・クフロエール(Fl) | |
スパニッシ・クラシックス・シリーズ。ゴールウェイのために作曲された「田園協奏曲」、そして「ある貴紳」のフルート版を、カナダ出身の人気奏者が演奏。 協奏曲と併録の弦楽および管楽作品は、イスラム風の香りを漂わせる印象的な作品。 | ||
ロハムの歌の本 目覚めよ我が恋人よ、光の前に/冬は去るだろう/ 始まりは優しくて甘い愛/熱望が病を引き起こす/ 私の心はひどく喜ぶ/私はあなたを熱望するだろう/ 良き年とともに~夏/ああ別れよ、切望に満ちた苦痛/ 心の底から私はあなたを望む/ 私の信頼できる友人と私の最も高価な宝物/ 歌なしの曲(アナウオイス作)/ 歌なしの曲(パウムガルトナー作)/ 私の歓びはより大きくなった/私が抱く全ての思い/ 青いドレスの人影を見た/私はこの円の中で踊る/ 木こりが木を切りに/ 私の馬は粗末な馬蹄をはいている/ 本質的に気高い少女/ 歌なしの曲(ヴィルヘルム・レグラント作)/ あなたの持つ悲しみ (ハックブレットとヴィオラ・ダ・アルコ版)/ その木は今むきだしだ/ あなたの持つ悲しみ(ハックブレットとリュート版)/ 中傷された者の妬み/祝福しよう、全能の神を/ 彼女と共に |
マルティン・フンメル(Br) アンサンブル・ドルチェ・ メロス [マーク・レオン (リュート/G) 矢板由希子(リコーダー)] | |
1450年代に編纂された、ドイツの最初の歌の本と言われるこの曲集。散逸した曲や、未発見の曲も多く、未だ全貌が明らかになっているわけではないが、歌と楽器のために書かれた最初期の曲集として貴重なもの。 | ||
ヴァイス(1686-1750):リュートのためのソナタ集 Vol.7 第15番/第48番 |
ロバート・バート (バロック・リュート) | |
J.S.バッハとほぼ同時代を生きたリュート奏者・作曲家の作品シリーズ。第15番は13コースのリュートを駆使した作品であり、第48番は晩年の作。 | ||
バリオス(1885-1944):ギター作品集 Vol.3 カアサパー~パラグアイ民謡 (マクファーデン編曲)/ ドン・ペレス・フレイレ(タンゴ)/ 古いメダル/熱帯風ワルツ/ アラベスク(練習曲第4番)/ 音階と前奏曲/ワルツの練習曲/ イ調の練習曲/未完の練習曲/ 扇の国/ファビニアーナ/ タンゴ第2番/君の面影~ワルツ/ スペインの伝説/スペインのカプリッチョ/ アレグロ・シンフォニコ/邪悪な光/ 「ラ」のメヌエット/ ウルグアイの様式/グァラニー舞曲/ タランテラ(マクファーデン編曲) |
ジェフリー・ マクファーデン(G) | |
# Guitar Collection。第1集(8.554558)、第2集(8.555718)に続く第3弾は、既発売の2枚同様に魅力的な小品の集合であり、猛暑の夏にはぴったりの音楽。マクファーデン自身による編曲も含まれ、他の奏者と違った魅力も備えている。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~ダビド・マルチネス(G) D.スカルラッティ(1685-1757): ソナタ イ長調K.208 L.238 P.315/ ソナタ イ長調K.209 L.428 P.209/ ソナタ ニ短調K.32 L.423 P.14/ ソナタ ロ短調K.27 L.449 P.83 レゴンディ(1822-1872):序奏と奇想曲 J.S.バッハ(1685-1750): 前奏曲とフーガとアレグロ 変ホ長調BWV.998 アグアド(1784-1849):アンダンテとロンド第3番 R.サインス・デ・ラ・マーサ(1896-1981): セルバンテス風ダンス(ガスパール・サンスによる) パコ・デ・ルシア(1947-):泉と流れ(タランタ) タレガ(1852-1909):アルハンブラの思い出/涙 |
ダビド・マルチネス(G) | |
グラナダに生まれエリオット・フィスクらに師事、2004年タレガ国際ギターコンクール第1位優勝など、毎年のように著名なコンクールで成績を残している俊英によるリサイタル盤は、柔らかな音色を特徴とした演奏で印象深い一枚。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~ゴラン・クリヴォカピチ(G) ヴェルトミュラー(1769-1841)(F.ファイファー編): ピアノ・ソナタ イ長調 J.S.バッハ(1685-1750)(G.クリヴォカピチ編): 無伴奏ソナタ第3番 BWV.1005/ D.スカルラッティ(1685-1757)(C.マルキオーネ編): ピアノ・ソナタ集 [ホ長調 K.162 L.21 P.162/イ長調 K.208 L.238 P.315/ イ長調 K.209 L.428 P.209] デュシャン・ボグダノヴィッチ(1955-): ギターのためのソナタ第2番 |
ゴラン・クリヴォカピチ(G) | |
2004年「GFAギター・コンクール」第1位優勝に輝いた、ユーゴスラヴィア出身の若手奏者によるリサイタル盤。落ち着いた雰囲気の美音の持ち主であり、その特徴がどの曲にも反映されている。ギタリスト、デュシャン・ボグダノヴィッチの作品にも注目を。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949):アルプス交響曲 | アントニ・ヴィト指揮 シュターツカペレ・ヴァイマール | |
作曲者に縁のあるヴァイマールのオーケストラが、豊かで懐の深い音楽を聴かせる名演。オーディオ・チェックにも用いられるほどオーケストラ・サウンドの醍醐味を体験できる曲であり、ヴィトによる引き締まった指揮ぶりで音楽がタイトに、そして雄大に響きわたる。オーケストラの落ち着いた音色も印象的。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975): バラード「ステパン・ラージンの処刑」 (バリトン独唱、混声合唱と 管弦楽のための交響詩)(*)/ 交響詩「十月革命」/5つの断章 |
チャールズ・ロバート・ オースティン(B-Br;*) ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. アブラハム・カプラン合唱指揮(*) シアトル交響cho.(*) | |
20th Century Russian。交響曲の内的エネルギーに劣らない迫力により、初めて聴くリスナーの心をつかむであろう「ステパン・ラージンの処刑」は、ショスタコーヴィチ・ファンならマスト・アイテム。交響曲第4番へとつながる「5つの断章」も、もっと評価されていい作品。(*)は露語歌詞、英語対訳付き。 | ||
キラル(1932-): ボクロジカ(神の母)/ピアノ協奏曲/ 灰色の霧(バリトンと管弦楽のための)/ 交響詩「コスチェレツ山1909年」 |
ヴァルデマル・マリツキ(P) ヴィエスワフ・オフマン(Br) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ国立po.&cho. ヘンリク・ヴォイナロフスキ(合唱指揮) | |
#21st Century Classics。ポーランド語歌詞、英語対訳は WebSite で閲覧可能とのこと。8.554788と並ぶ、ポーランドの作曲家キラルによる作品集。幻想的・瞑想的な美しさを持つピアノ協奏曲は1997年の作品。その他、1970年代の3曲は当時の政治情勢を反映した作品であり、小太鼓の軍隊行進的なリズムが印象深い「神の母」は平和への賛美歌。 | ||
リスト(1811-1886): ピアノ曲全集 Vol.24 メフィスト・ワルツ [第1「村の居酒屋での踊り」/ 第2/第3/第4]/ 悲歌[第1番/第2番]/ 大演奏会用独奏曲 |
ジュゼッペ・アンダローロ(P) | |
コミック「のだめカンタービレ」で一躍注目された「村の居酒屋での踊り」(メフィスト・ワルツ第1)をはじめ、リスト作品のエネルギーと叙情美が集約された一枚。2005年ブゾーニ国際ピアノ・コンクール[ボルツァーノ]で優勝した新鋭ピアニストが、ストレートな感性とピアニズムで爽快に描き出している。 | ||
ヴァンハル(1739-1813): 3つのヴァイオリン協奏曲集 [ Weinmann IIb: G1 / Weinmann IIb: G3 / Weinmann IIb: Bb1 ] |
西崎崇子(Vn) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
# 18th Century Concerto。モーツァルトの親友・理解者であるヴァンハルの存在は、もっと知られてもいいだろう。3曲の協奏曲はそのモーツァルトが認めた作品であり、 IIb: Bb1 の協奏曲はモーツァルト自身もソロを演奏したもの。作品の本質をゆがめることがない正攻法の演奏。 | ||
チェロ、チェリ! ~12のチェロによるバッハとブルーベック ブルーベック(1920-)(シュナイダー校訂): Elegy / God's Love Made Visible / Cello, Celli / The Desert and the Parched Land/ Regret J.S.バッハ(1685-1750): ブランデンブルク協奏曲第6番(C.ケネソン編)/ ブランデンブルク協奏曲第3番(C.ケネソン編)/ 主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ(A.パリソ編) |
アルド・パリソ(ディレクター) イェール・チェロ合奏団 | |
#Cello Arrangements。名奏者・教師パリソが結成した、20人からなる若手チェリスト集団(日本人、日系人も数名在籍)。J.S.バッハ作品の安定した演奏もさることながら、デイヴ・ブルーベックのシリアス作品集は新しいチェロ・アンサンブルのレパートリーとしてもお薦め。特に「Elegy」「God's Love Made Visible」というノスタルジックな2曲は、心打たれる。 | ||
ラフマニノフ(1873-1943):オペラ・ハイライト集 歌劇「アレコ」より [序奏/老ジプシーの物語:歌の魔力で/女たちの踊り/ 男たちの踊り/アレコのカヴァティーナ:みんな寝ている/ 若いジプシーのロマンス:ごらん彼方の月を/ 二重唱:時間だ!…待って!/ アレコの登場:彼は起きていたんだわ/ 若いジプシーの死:逃げて、愛しいひと、逃げて/ ジプシーたちの登場:何の騒ぎだ?/ 老ジプシーの登場:アレコ!ゼムフィーラ!/ 老ジプシー:わしらは野人、わしらには掟はない/ アレコ:おお、この苦悩!この苦痛よ!]/ 歌劇「けちな騎士」~第3場「宮殿にて」 [アルベールと公爵:父上、貧しさにずっと苦しんできた/ 男爵(けちな騎士)の登場:男爵よ、会えてうれしい/ 公爵と男爵:男爵、子供はいるか/ 公爵と男爵:息子よ、わたしはお前に立腹した/ アルベールの登場:この嘘つきめ!/ 男爵の死:許して頂きたい、父上]/ 歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」 ~第2場「リミニ城、宮殿の部屋」 [序奏/フランチェスカとパオロの二重唱: 美しきグウィネヴィア/ パオロとフランチェスカ: 明け方の兆しが東の空を染め/ パオロとフランチェスカ: おおなんと愛しく、なんと神々しいものを 彼らに授けられたのか/ フランチェスカ:口づけを知る運命ではないの/ パオロとフランチェスカ:わたしにとっての天国は/ パオロとフランチェスカ:あなたがいれば、 地獄も天国に・・・あなたがいれば幸福は永遠に!/ フランチェスカ:わたしはあなたのもの。永遠!/嵐/ ランチェオットの登場:駄目だ!永遠に呪われよ!] /同~終幕 [ヴィルギリオとダンテの影/ パオロとフランチェスカの霊: おお、今日はこれ以上読めません/ 霊の消滅:これ以上の悲しみはない] |
マリアナ・ズヴェトコヴァ(S) アンドレアナ・ニコロヴァ(Ms) ボイコ・ズヴェタノフ(T) アレクサンデル・テケリエフ(B-Br) ペテル・ナイデノフ(B) ニコ・イサコフ(Br) プラメン・ベイコフ(B) ナイデン・トドロフ指揮 ソフィア国立歌劇場o.&cho. | |
露語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。なかなか上演されることがないラフマニノフのオペラだが、交響曲やピアノ協奏曲以外にも、その才能は発揮されたことを知る一枚だと言えるだろう。チャイコフスキーから受け継がれたロシア・ロマン派オペラの雰囲気を持ちつつ、陶酔するメロディはやはりこの作曲家ならでは。ワーグナー風の曲もある。 | ||
F.X.リヒター(1709-1789): 6つのシンフォニア集 |
アアポ・ハッキネン指揮 ヘルシンキ・バロックo. | |
マンハイムの宮廷でバス歌手として活躍、のちに作曲理論書を出版したF.X.リヒターの初期の作品。1744年に出版された「6つのシンフォニア」は様式的にはバロック的だが、随所に表現力豊かな和声と成熟した対位法が散りばめられているもので、時代の変遷を音で聴けるまことに興味深い作品と言えるだろう。 | ||
レスピーギ(1879-1936): 交響的変奏曲(*)/前奏曲、コラールとフーガ/ ブルレスカ/謝肉祭序曲/組曲 ホ長調 |
フェルディナント・クリンダ(Org;*) アドリアーノ指揮 スロヴァキア放送so. | |
20th Century Italian。マルコポーロ、8.223348からの移行再発売。 「ローマ三部作」以外のレスピーギ作品にはなかなかスポットが当たらないが、ここに収録されているのはJ.S.バッハやドヴォルザーク、リムスキー=コルサコフなど、影響を受けた作曲家たちのエコー。 | ||
バルトーク(1881-1945):ミクロコスモス 全曲 [第1巻-第6巻] |
イェネ・ヤンドー(P) タマラ・タカーチュ(Ms) バラーシュ・ショコライ(P) | |
#20th Century Hungarian。子供の教育用音楽として有名だが、独特のリズム感を持つ民族主義的な小品集でもあり、ヤンドーの素朴な演奏には、その特徴が浮かび上がっている。いくつかの曲では声楽付き、もしくは2台ピアノでの演奏をしているのも特徴であり、民謡の香りを醸し出している。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ジョン・チェン~ デュティユー(1916-):ピアノ独奏曲全集 ソナタ/3つの前奏曲/波のまにまに/羊小屋/ブラックバード/ 全ての道は、ローマに通じる (マルグリット・ロンの小さなピアノ教則本より)/ 響き/眠りを誘うそよ風/扇状の小前奏曲 |
ジョン・チェン(P) | |
# Laureate Series。マレーシアに生まれ、2004年に弱冠18歳で由緒ある「シドニー国際ピアノコンクール」最年少第1位優勝を果たした若手のリサイタル盤。難曲であるデュティユーのピアノ曲を選ぶあたり、すでに実力派であることを証明しているだろう。この作曲家のファンにとっても貴重な一枚。 | ||
チャイコフスキー(1840-1893): ピアノ協奏曲第2番/協奏的幻想曲 |
コンスタンティン・ シチェルバコフ(P) ドミトリ・ヤブロンスキー (Vc)指揮 ロシアpo. アンドレイ・ クドリャツセフ(Vn) | |
録音:2005年5月5日-9日、ロシア国営TV&ラジオ会社「 KULTURA 」第5スタジオ。 # Romantic Piano Concertos。あまりに有名な第1番と比較するとやや散漫であるものの、「イタリア奇想曲」や「弦楽セレナード」などと同時期の作品(この録音は晩年に改訂を施した最終稿)。第2楽章にヴァイオリンとチェロのソロがあり独特だが、特有のロマンをたたえている。「協奏的幻想曲」もチャイコフスキー・ファンなら、ぜひ聴いておきたいピアノ協奏作品。 | ||
タヴナー(1944-):エルサレムのための悲歌 | アングハラッド・ グラファイド・ジョーンズ(S) ピーター・クロフォード(CT) ジェレミー・サマリー指揮 ロンドンo.&cho. | |
24bit録音・編集。神秘劇を体験するようなタヴナーの音楽だが、この曲は2003年に結成されたロンドン合唱団の「パレスティナ/イスラエル」プロジェクトにおける、共同作業的な作品。歌詞にはキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の“祈り”がテキストとして使われ、ギリシャ語と英語で歌われている。特製紙ケース仕様、原語歌詞付き。 | ||
アナ・マリア・マルティネス ~ソプラノ歌曲・アリア集 ドリーブ:カディスの娘たち グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」 ~私は夢に生きたい プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」 ~私のお父さん/ 歌劇「つばめ」~何と美しい夢/ 歌劇「蝶々夫人」~ある晴れた日に レハール:オペレッタ「メリー・ウィドウ」 ~ヴィリアの歌 ルナ:「ユダヤの若者」 ~スペインからやってきた娘 ロペス:王室のすみれ カントルーブ: 「オーヴェルニュの歌」~バイレロ ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第5番 より [アリア(カンティレーナ)/踊り (マルテロ)] |
アナ・マリア・マルティネス(S) スティーヴン・マーキュリオ指揮 プラハ・フィルハーモニア | |
プエルト・リコに生まれ、メトやコヴェント・ガーデンなど米英のオペラハウスを中心に活躍、ドミンゴが指揮をしたベルリン・フィルのピクニック・コンサートなどで日本にも知られているリリック・ソプラノが、名曲ばかりを歌ったリサイタル盤。 歌詞はhttp://www.naxos.com/libretti/martinez.htmにてPDFファイル(仏、伊、独、西、ポルトガル語歌詞、英語対訳)をダウンロード。 | ||
アルヴェーン(1872-1960): ソールバッケンのシュノーヴィ 映画音楽「ソールバッケンのシュノーヴィ」 からの組曲/ ビュグデサガ(田舎の物語) ~映画音楽「他人の女」からの組曲/ エレジー(エミール・シェーグレンの葬儀に) (歴史劇「われら」の付随音楽として 作曲された管弦楽組曲 「グスタフ2世アドルフ」Op.49より) |
ニクラス・ヴィレン指揮 ノールショーピングso. | |
壮大な交響作品だけではなく、映画音楽や舞台音楽にも名作が多いスウェーデンの作曲家アルヴェーン。北欧音楽ファンには垂涎の作品集だが、「エレジー」は北欧名作集のようなアンソロジーにも収録されるほど有名であり、アルヴェーン・ファンにはこの曲を目当てに注目していただきたい一枚。 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741): ファゴット協奏曲全集 Vol.4 [P.282 RV.481/P.318i RV.485/P.46 RV.477/ P.47 RV.499/P.43 RV.470/P.130 RV.494] |
タマーシュ・ベンコーチ(Fg) ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
第1集(8.555937)、第2集(8.555938)、第3集(8.557556)に続くシリーズ第4弾。30曲以上残されているヴィヴァルディのファゴット協奏曲だが、この楽器にとっては貴重な存在。特に短調協奏曲(P.282 RV.481、P.47 RV.499)の哀愁は格別。ヴィヴァルディ協奏曲全集シリーズの1枚。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲全集 Vol.25~ ロマン派の詩人による歌曲集第2集 リーゼンコッペの山頂にて D.611/死と乙女 D.180/ 歌びとの朝の歌[ D.163(第1作)/D.165(第2作)]/ 愛のたわむれ D.206/子守歌 D.304/ それは私だった D.174/愛の陶酔 D.179(第2作)/ 妨げられた幸福 D.309/ 「ラクリマス」より2つの場面 D.857 -フィオリオの歌/ 紅ひわの求愛 D.552/ヒッポリートの歌 D.890/ 挨拶を送ろう D.741/郷愁 D.456/盲目の子 D.833/ 愛の言葉 D.410/囚われの歌人たち D.712/再会 D.855/ 遥かな人に寄せる夕べの歌 D.856 |
マルクス・シェーファー(T) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
シューベルト・ドイツ語歌曲全集第26集 シューベルト:ロマン派の詩人による歌曲集第3集 デルフィーネ D857/1/花の手紙 D622/ 秋の夜の月に寄せる D614/マリア D658/ 4つの讃歌[恋の秘密を誰が知ろう D659/ あの人が私のものなら D660/ すべての人が裏切る時 D661/ 私はだれにでも言う D662]/ 夜の賛歌 D687/ブランカ D631/マリアの慈悲 D632/ 誤った時 D409/涙の賛美 D711/岩上の羊飼 D965(*) |
シビラ・ルーベンス(S) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) ニコラウス・ フリードリヒ(Cl;*) | |
シューベルト(1797-1828): シューベルト・ドイツ語歌曲全集 Vol.23 ~同時代のオーストリーの作詞家による 歌曲集 Vol.3 天の火花D.651/月の夕べD.141,Op.131-1/ ベルタの夜の歌D.653/太陽への賛歌D.263/ 5月への私の挨拶D.305/花言葉D.519,Op.173-5/ 花の苦しみD.731,Op.173-4/ 草原の歌D.917,Op.115-1/ 春の歌(第2作)D.919/ 太陽に寄すD.270,Op.118-5/ ラムベルディーネD.301/ ブロンデルからマリアへD.626/ 舞踏会後の朝の口づけD.264/ 4つのリフレイン歌D.866,Op.95 [第1番「見分け」/ 第3番「男は人が悪い」]/ こだまD.990C(868),Op.130/愛D.522/ 乳母の歌D.122/愛の力D.308/夕べの光景D.650 |
ダニエラ・ジントラム(Ms) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
録音:2005年6月24日-27日、バイエルン放送局、ミュンヘン。独語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。第1集(8.554796)、第2集(8.557172)に続く、オーストリーの作詞家による歌曲を集めた第3集であり、このシリーズの完結編。ファスベンダーやルートヴィヒらに学んだドイツの歌手が、言葉のアーティキュレーションをじっくりと再現しながら歌い上げている。 | ||
ノルウェー・ピアノ音楽集 グリーグ(1843-1907): 25のノルウェーの民謡と踊り ~ソルファーイェルと蛇と王様 エッゲ(1906-1979): ピアノ協奏曲第2番 (ノルウェー民謡による 交響的変奏曲とフーガ) 3つの小品~ホーリング幻想曲/ ピアノ・ソナタ第1番「夢のバラード」 ベルグ(1915-1980): ノルウェーの踊り第2番「ホリン老人」 フールム(1882-1972):水彩画~小品 トヴェイト(1908-1981):結婚式の鐘(*) |
ホーヴァル・ギムセ(P) オイヴィン・ギムセ指揮 トロンヘイム・ソロイスツ | |
# 20th Century Norwegian。(*)は世界初録音。グリーグが蒔いたノルウェー民謡収集という「種」を、後輩の作曲家たちが収穫したような作品集。ナクソスではグリーグやトヴェイト作品の名演が光るギムセだが、彼が得意とする作品ばかりであり、どの曲からも古き良き民族文化が聞こえてくる。グリーグ以外にもノルウェーの音楽を知りたいという方には最適の一枚だろう。 | ||
フンメル(1778-1837):幻想曲集 幻想曲 Op.123(*)/同 Op.18/幻想曲風ロンド Op.19/ 6つのバガテル~瞑想曲/幻想曲「パガニーニの思い出」/ 「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」による幻想曲 |
乾まどか(P) | |
ナクソスではシュミードルやバルトロメイなどウィーン・フィルの名手たちと共演し、広く名前を知られるようになった乾まどか。フンメルの作品には、ウィーンの音楽スタイルを修得した彼女だからこそ表現できるものがある。ウィーン音楽の継承者たる証を、「幻想曲」というジャンルで味わえるアルバム。(*)世界初録音。 | ||
ブリッジ(1879-1941):ピアノ曲集 Vol.1 組曲「おとぎ話」/砂時計/ミニアチュア・パストラル(第1巻)/ 3つの抒情詩/3つの小品/秋に/3つの詩 |
アシュレー・ウェイス(P) | |
# 20th Century British。アイアランド、バックスと並び、ピアノ作品多産家だったイギリスの作曲家ブリッジ。シリーズ Vol.1は1910年代から20年代の作品で、グリーグやシベリウスを思わせるかわいらしい小品が並ぶ。ウェイスはイギリスで注目の若手奏者。 | ||
リース:ピアノ協奏曲集 Vol.2 スウェーデン国民歌による変奏曲 Op.52/ 序奏とポロネーズ Op.174/ ピアノ協奏曲第3番 嬰ハ短調 Op.55 |
クリストファー・ ヒンターフーバー(P) ウーヴェ・グロット指揮 イェヴレso. | |
19世紀前半の最も偉大なピアニストと言えば、誰もがフンメルとリース(1784-1838)の名前を挙げることだろう。特にこのリースはべート―ヴェンの弟子で、師の回想録を出版したことでも知られている。 | ||
フンメル: ロンド・ブリランテ ヘ長調 Op.127/ 変奏曲 変ロ長調 Op.115/ オーベロンの「魔法の角笛」による幻想曲 Op.116/ 変奏曲へ長調 Op.97 |
クリストファー・ ヒンターフーバー(P) ウーヴェ・グロット指揮 イェヴレso. | |
ベートーヴェンの友人でもあり、良きライヴァルでもあったフンメル(1778-1837)。耳の疾患により早いうちにコンサートの舞台から降りてしまったベートーヴェンと違い、フンメルは 1830年台に至るまで演奏家としての名声も保っていた。彼の即興性と超絶技巧は当時高く評価され、特にオペラの名旋律をうまく取り入れた華やかな作品は人気が高く、この作風は若きショパンにも多大なる影響を与えた。 | ||
リスト(1811-1886):交響詩集 Vol.3 [祭典の響き/山上にて聞きしこと/フン族の戦争] |
ミヒャエル・ハラース指揮 ニュージーランドso. | |
「山上にて聞きしこと」のモティーフとなったヴィクトル・ユゴーの詩「秋の木の葉」(仏語詩、英語対訳)は WebSite で閲覧可能とのこと。第1集(8.550487)、第2集(8.553355)に続く交響詩集3枚目。「山の交響曲」と称される約30分の「山上にて聞きしこと」をはじめ、壮大なポロネーズ風の「祭典の響き」ほか、“オーケストラの使い手”としてのリストを再評価したくなる作品集だと言えるだろう。 | ||
リスト(1811-1886):交響詩集 Vol.4 交響詩「ハンガリー」/交響詩「英雄の嘆き」/ 交響詩「タッソ、悲哀と勝利」 |
ミヒャエル・ハラース指揮 ニュージーランドso. | |
シリーズ第4集は、大作「ファウスト交響曲」を彷彿とさせる「タッソ、悲哀と勝利」、フランス革命を題材にした「英雄の嘆き」、ピアノ曲「ハンガリー風の英雄行進曲」をオーケストレーションした「ハンガリー」の3曲を収録。正攻法でスタンダードな演奏も魅力。 | ||
ブゾーニ(1866-1924): ヴァイオリン・ソナタ第1番/ ヴァイオリン・ソナタ第2番/ バガテル集 |
ジョセフ・リン(Vn) ベンジャミン・ローブ(P) | |
ブゾーニの数少ない室内楽作品で、ドイツ・ロマン派の流れをくむ作風のヴァイオリン・ソナタ集には、ブラームスやR.シュトラウスに並ぶ魅力が。特にベートーヴェンの後期作品を思わせる内省的な第2番は、もっと人気が出てもおかしくない秀作。 | ||
フランケル(1906-1973):映画音楽集 「吸血狼男」(+)/「ソー・ロング・アット・ザ・フェア」/ 「ジェット機M7号」~愛のテーマ/「ザ・プリズナー」(*) |
カール・デイヴィス指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
映画音楽の巨匠カール・デイヴィスがナクソスに登場。「バルジ大作戦」などで映画音楽界にも足跡を残したフランケルの作品は、交響曲作家としてのスケールとオーケストレーションが特徴。ハマー・フィルムの名作ホラー映画などに命を与えている。(*)世界初録音。(+)世界初全曲録音。 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741):宗教音楽全集 Vol.2 子らよ主をたたえよ/スターバト・マーテル/ 野に歌え、泉にほほえめ/明るく輝く星 |
トレイシー・スミス・ベセット(S) マリオン・ニューマン(A) ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル | |
このところオペラも含めて声楽作品への評価が高まってきているヴィヴァルディ。カナダの演奏家たちによる麗しい演奏。ピリオド楽器使用、ピッチa=415Hz、調律法:ヴァロッティ。ラテン語歌詞、英語対訳記載。Vol.1:8.557445。 | ||
グリーグ(1843-1907): 管弦楽作品集 Vol2~ ピアノ作品の管弦楽編曲集 スロッテル より[第2・4・8曲] (編曲:ソンメルフェルト)/ ノルウェー舞曲(編曲:H.シット)/ ノールロークのための葬送行進曲 (編曲:ハルヴォルセン)/ 人びとの生活の情景 ~第2曲「通りゆく婚礼の行列」 (編曲:ハルヴォルセン)/ ノルウェー民謡による 変奏曲形式のバラード (編曲:トヴェイト)(*)/ 抒情小品集第5集~第6曲「鐘の音」 (編曲:グリーグ、ザイドル) |
ビャーテ・エンゲセット指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
(*)は世界初録音。ピアノ協奏曲などを収録した第1集(8.557279)に続き、同じ演奏者によるシリーズとして継続。ここではノルウェーの民族ヴァイオリンを模したピアノ曲「スロッテル」からの編曲に注目。他の曲も含め、ノルウェー民族の伝統を感じさせる作品が、この一枚に凝縮されている。 | ||
リンデ(1933-1970): ヴァイオリン協奏曲 Op.18(*) チェロ協奏曲 Op.29(+) |
五明カレン(Vn;*) マリア・クリーゲル(Vc;+) ペッテル・スンドクヴィスト指揮 イェヴレso. | |
ショスタコーヴィチやブリテンを継承するような雄大さとロマンを持ち合わせているスウェーデンの作曲家リンデ。1982年東京生まれの五明カレン(ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイに師事)による大胆に音楽へ斬り込んでいく演奏が見事。ナクソスではおなじみのクリーゲルも、チェロ協奏曲で好演している。なお音源は、2005年にスウェーデン協会(Swedish Society Discofil)レーベルからSACDでリリースされたものと同一。 | ||
リスト(1811-1886):ピアノ作品全集 Vol.23 ~ベートーヴェン「交響曲」の編曲 交響曲第7番/交響曲第8番 |
コンスタンティン・シチェルバコフ(P) | |
両曲ともに“リズムの饗宴”と言えるこの一枚は、ピアノ演奏で大変な困難が予想されるが、シチェルバコフの手にかかれば問題なし。原曲スコアの中枢とも言えるリズムの構造が明快に聞こえ、ベートーヴェン・ファンにとっては曲をあらためて知るチャンスだろう。 | ||
チャルディ(1818-1877):フルートのための音楽 フルートと管弦楽のための大協奏曲 (ロベルト・ファブリッチアーニによる改訂・ オーケストレーション、ツェルボーニ社出版)/ フルートと管弦楽のための幻想曲「アルノのこだま」 (ロベルト・ファブリッチアーニによる改訂・ オーケストレーション、ツェルボーニ社出版)/ カンツォネッタ「わたしのお母さん」によるフルートと 弦楽のためのスケルツォ「ヴェネツィアの謝肉祭」 (ロベルト・ファブリッチアーニによる改訂・ オーケストレーション)/ フルートとピアノのための幻想曲 「北のナイチンゲール」/ フルートとピアノのための悲歌「心の溜め息」/ フルートとピアノのためのカプリッチョ「運命の女」/ フルートとピアノのための ポルカ・マズルカ「ディ・チ?」/ フルートとピアノのための ナポリのストルネッロによる小幻想曲 |
ロベルト・ファブリッチアーニ(Fl) マッシミリアーノ・ダメリーニ(P) シュテファン・フラース指揮 フリウリ・ ヴェネツィア・ジュリア州立so. | |
「フルートのパガニーニ」という異名をとり、その超絶技巧的かつ華やかな作品で19世紀のイタリア音楽史を彩っているチャルディ。フルートを演奏する方なら「ロシアの謝肉祭」などでおなじみだろうが、まだまだ多くの作品がある。ミラノ・スカラ座のオーケストラに在籍したほか、ソリストとして世界的な活躍をしている奏者のソロをお楽しみ頂きたい。 | ||
マルティヌー(1890-1959): ピアノ五重奏曲第1番/ ピアノ五重奏曲第2番/ 2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ |
マルティヌーSQ カレル・コシャーレク(P) | |
# 20th Century Czech。ジャズ、新古典主義、バロック音楽など、音楽界の流行を取り入れて常に新しい作品を作ったマルティヌー。そんな多彩さを味わえる一枚であり、室内楽曲の隠れた名作だという評も少なくない。作曲者の名前を冠したチェコのアンサンブルほか、信頼がおける演奏。 | ||
ダウランド(1563-1626):リュート曲全集 Vol.2 ラクリメ(パヴァーヌ)/ラクリメへのガイヤルド/ パヴァーヌ(P16)/同(P.18)/ エセックス伯のガイヤルド/ ジャイルズ・ホビー氏のガイヤルド/ ダウランドの涙(わたくしは見た、 あの人が泣くのを)(ノース編曲)/ サー・ヘンリー・アンプトンの葬送/ サー・ジョン・ラングトンのパヴァーヌ/ ラングトン氏のガイヤルド/パイパーのパヴァーヌ/ ディゴリー・パイパー大佐のガイヤルド/ ダウランドの別れ/ガイヤルド(P.30)/ マニャルダ(ヘンリー・ノエル氏のガイヤルド)/ ラクリメ(別ヴァージョン)/ つねにダウランド、つねに悲しき |
ナイジェル・ノース(リュート) | |
#Early Music。Vol.1: 8.557586。リュート曲のPはポウルトン(Paulton)のリュート曲集の番号による。 名手ノースによるシリーズ第2弾は、有名な「ラクリメ」(涙のパヴァーヌ)を含む作品集。自身の編纂した楽譜を使い、ライナーノートも書いているので、まさに彼の美学が結集したシリーズと言えるだろう。しっとりとした演奏も、もちろん素晴らしいもの。 | ||
フィンジ(1901-1956): 「幼少時の回想から受ける霊魂不滅の啓示」(ワーズワースの 詩によるテノール独唱、合唱と管弦楽のためのオード) 「聖セシリアに」(ブランデンの詩による儀式のためのオード) |
ジェームズ・ギルクリスト(T) デイヴィッド・ヒル指揮 ボーンマスso.&cho. | |
2006年が没後50年となるイギリスの作曲家で、落ち着いた田園風景を音楽にした作風で人気があるフィンジ。ワーズワースの詩をテキストにした「霊魂不滅の啓示」は最高傑作という評価を受けており、イギリス音楽に興味を持つリスナーは必聴。英語歌詞記載。 | ||
フィリップス(1560/61-1628):チェンバロ作品集 ヘ長調のファンタジア/麗しのアマリッリ(カッチーニによる)/ だれが空を創った II (ストリッジョによる)/ ト長調のパヴァーヌ/出発の時間だ(マレンツィオによる)/ わたしは去る(マレンツィオによる)/ でも、やさしいひとよ(マレンツィオによる)/ パジェット・パヴァーヌと/ ハ短調のガイヤルド/ こんにちは、わたしの恋人(ラッススによる)/ ナイチンゲール(ラッススによる)/ マルゴはぶどうを摘みに(ラッススによる)/ ニ短調のファンタジア/あなたのパルティータ/ パッサメッツォのパヴァーヌと/ ト短調のガイヤルド |
エリザベス・ファー(Cemb) | |
#Early Music。使用楽器:1658年ローマのジェローム・デ・ツェンティス製、キース・ヒル修復。 バードやギボンズらと並び、ルネサンス期のイングランドで多くの作品を生んだフィリップス。しかしその作風はイタリアやフランス音楽のスタイルを取り入れており、カッチーニほかの歌曲を編曲したものでは、落ち着いた装飾音が独特の雰囲気を醸し出している。 | ||
クリーゲル&ティオリエ~ サン=サーンス(1835-1921): チェロとピアノのための作品集 チェロ・ソナタ第1番/チェロ・ソナタ第2番/組曲 |
マリア・クリーゲル(Vc) フランソワ=ジョエル・ ティオリエ(P) | |
ナクソスではおなじみ、2人のアーティストが組んだサン=サーンス。時代を隔てた3つの作品で作曲者の幅広い音楽性を捉えた一枚だが、室内楽曲の素晴らしさを再認識できる作品集だとも言えるだろう。特にソナタ第1番のロマン、円熟したソナタ第2番は聴きもの。 | ||
ヴァレーズ:管弦楽作品集第2集 アメリカ(1921年オリジナル版)/エクアトリアル/ ノクターナル/バージェスのダンス/ チューニング・アップ/ハイパープリズム/ 暗く深い眠り(*)/比重 21.5/イオニザシオン |
エリザベス・ワッツ(S) マリア・グロコウスカ(Fl) トーマス・ブロック (オンド・マルトノ) クリストファー・ リンドン=ギー(P;*)指揮 ポーランド国立放送so.、 カメラータ・シレジア男声cho. | |
フランスに生まれ、アメリカで活躍したヴァレーズ (1883-1965)は自らの作品に当時最先端の前衛的な手法を取り込み、独特な音空間を作りだすことに成功した。ここでは大作「アメリカ」を始めとした9つの作品が楽しめる。 | ||
ストコフスキー(1882-1977):管弦楽編曲集 Vol.2 J.S.バッハ(1685-1750): 管弦楽組曲第3番~第2曲「G線上のアリア」/ カンタータ第208番「わが楽しみは元気な狩りだけ」 (狩りのカンタータ)~アリア「羊は安らかに草を食み」/ フーガ ト短調「小フーガ」/ シェメッツ歌曲集より~甘き死よ来たれ / カンタータ第4番「キリストは死の絆につかせたもう」 ~イエス・キリスト、神の子/ ヨハネ受難曲~第30番「すべては成就した」/ 教理問答書コラール ~第13番「われらみな唯一なる神を信ず」/ オルガン小曲集~「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」/ パッサカリアとフーガ ハ短調 ストコフスキー:2つの古い典礼歌の旋律 ヘンデル(1685-1759): オラトリオ「メサイア」第1部~ピファ(田園曲) パーセル(1659-1695): 歌劇「ディドとエネアス」 ~「私が土の中に横たえられた時」(ディドの嘆き) |
ホセ・セレブリエール指揮 ボーンマスso. | |
管弦楽編曲集(8.557645)に続く、名指揮者ストコフスキー編曲による作品集。オルガニストでもある彼が得意としたバロック作品の編曲は、力強さやサウンドのカラフルさなど、現代オーケストラの機能を120%活用したものであり、アシスタントでもあったセレブリエールが堂々とした音楽に仕立て上げている。 | ||
ル・ルー(d.1707?): 1台及び2台のチェンバロのための作品全集 組曲[ニ短調/ニ長調/イ短調/イ長調/ ヘ長調/嬰ヘ短調/ト短調]/ 2台のクラヴサンのためのジグ |
芥川直子、 グレン・ウィルソン(Cemb) | |
桐朋学園大学を経てドイツのヴュルツブルク国立音楽大学院で学び、現在もなおドイツを拠点に活動を続けているアーティストが、師であるウィルソンと共にCDをリリース。限定発売(NAXOS LIMITED EDITION)となる。 | ||
フォーレ:チェロ・ソナタ集/他 エレジー Op.24/蝶々 Op.77/ チェロとピアノのためのソナタ第1番 Op.109/ 子守歌 Op.16/ロマンス Op.69/シチリアーナ Op.78/ チェロとピアノのためのソナタ第2番 Op.117/ 夢のあとに Op.7-1/セレナーデOp.98 |
マリア・クリーゲル(Vc) ニーナ・ティクマン(P) | |
グリーグ(1843-1907): 弦楽オーケストラのための音楽 組曲「ホルベアの時代より」/ 2つの悲しき旋律[晩春/傷ついた心]/ 2つのメロディ/抒情小品集第9集~ゆりかごの歌/ 2つのノルウェーの旋律/ 「ペール・ギュント」第1組曲~オーゼの死 |
ステファン・ バラット=ドゥエ(ディレクター) オスロ・カメラータ | |
グリーグの弦楽作品集を、オスロ音楽院の常駐団体として1988年に結成されたアンサンブルが演奏。情緒綿々という言葉が似合う豊かな感情を持った演奏は、北欧音楽=幻想的という一元的なイメージに一石を投じるもの。 | ||
レーガー(1873-1916):オルガン作品集 Vol.7 交響的幻想曲とフーガ/7つの小品 |
エドガー・クラップ(Org) | |
# Organ Encyclopedia。使用楽器:ドイツ、パッサウ大聖堂のアイゼンバールト製オルガン、1981年。 枚数を重ねるごとにこの作曲家のすごみが伝わってくるような、オルガン作品シリーズ。J.S.バッハの19世紀的解釈といえる気宇壮大な「交響的幻想曲とフーガ」、没年(1916年)に完成した「7つの小品」を収録した。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):歌劇「フィデリオ」~抜粋 [序曲/もしあなたといっしょになって/なんと不思議な気持ち/ やはり金がなければ幸せになれぬ/行進曲/ ああ、なんという好機/極悪人よ、どこへ急ぐ/ おお、なんという喜び、自由な空気の中で/ 神よ、ここはなんと暗いのだ/やつは死ぬのだ!/ ああ、言いようもないうれしさ/この日に祝福あれ/ 王様のおぼしめしによって/優しい妻を得たものは] |
ヴォルフガング・グラスホフ(B) アラン・タイタス(Br) イェスタ・ウィンベリ(T) インゲ・ニールセン(S) クルト・モル(B) ヘルヴィヒ・ペコラロ(T) ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・ エステルハージ・シンフォニア ハンガリー放送cho. カールマーン・シュトラウス (合唱指揮)他 | |
全曲盤(8.660070-71)からの抜粋。交響曲全集が好評のコンビに、北欧やドイツ、アメリカなど多彩な歌手陣が加わったスタンダード的な演奏。名歌手クルト・モルの番人ロッコが光る。 英語あらすじ付き。歌詞(全曲盤用)はhttp://www.naxos.com/libretti/fidelio.htmにアクセスすれば閲覧可能。 | ||
モーツァルト(1756-1791): 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(抜粋) [序曲/ 第1幕~ 夜も昼も、あくせく働いて/ 向こうに行って!ひどい人/ 誰が私に言ってくれるのでしょう?/ カタログの歌;奥さん、これが旦那の女のカタログ/ 若い娘たちよ、恋をしなさい/ わかりましたよ、旦那様/ あそこで手を取り合って誓いを交わそう (お手をどうぞ)/ああ、去れ、裏切り者よ/ お気の毒なお方、この不貞の心を/ オッターヴィオ・・・私、死にそう ~今こそおわかりでしょう/ 彼女の心の安らぎこそ、僕の心の安らぎ/ シャンパンのアリア;酔いつぶれるまで/ ぶってよ、ぶってよ、愛しいマゼット/ 第2幕~ さあ、窓辺においで(ドンのセレナーデ)/ もし、あんたがいい子にしていたら/ 私の恋人を慰めて下さい/なんという事を、ああ神様/ ドン・ジョヴァンニ、 お前と一緒に晩餐に招かれたので参った/ これが悪事の果て!] |
ボー・スコウフス(Br) ヤヌス・モナルハ(B) アドリアンヌ・ピエチョンカ(S) トルシュテン・ケルル(T) レギナ・ショールク(S) レナート・ジロラミ、 ボアズ・ダニエル(B) イルディコ・ライモンディ(S) ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・ エステルハージ・シンフォニア、 ハンガリー放送cho. | |
録音:2000年。既発売の全曲盤(8.660080/2)からの抜粋。発売時にはスコウフスやイルディコ・ライモンディらの歌手陣が話題となった。独語歌詞、英語対訳(全曲盤仕様)はNAXOSの web site で閲覧可能。 | ||
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「ドン・カルロ」 (1886年モデナ版/1867年パリ版)(ハイライト) スウェーデン王立歌劇場のフリードリク・マイアー=エルテル、 ステファン・ユーハンソン、 指揮者アルベルト・オルド=ガリードによる 再構成ヴァージョン) |
ヤーコ・リュハネン(B/B-Br) ラーシュ・クレーヴェマン(T) ヒレヴィ・マッティンベルト(S) イーヴァ・ソーレンソン(S) クラス・ヘドルンド(T) ヒルダ・ライドランド(S)他 アルベルト・オルド=ガリード指揮 スウェーデン王立歌劇場o.&cho. | |
#Opera Classics。伊語リブレット(全曲盤仕様)は NAXOS の WebSite で閲覧可能とのこと。全曲盤(8.660096/98)からの名曲抜粋盤。若々しく叙情的とさえ言えるクレーヴェマンのドン・カルロが印象的であり、威厳と深みのある歌のリュハネン他も見事。グランド・オペラとしてのドラマティックな雰囲気は十分。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):弦楽三重奏曲集 Vol.1 弦楽三重奏曲Op.3/セレナードOp.8 |
アティラ・ファルヴァイ(Vn) ヤーノシュ・ フェヘールヴァーリ(Va) ジェルジ・エーデル(Vc) | |
弦楽四重奏曲に隠れているものの、より凝縮された美を感じさせる弦楽三重奏曲。音楽による会話ともいえるこのシリーズを、コダーイ・クヮルテットのメンバー3人が演奏する。弦楽四重奏曲全集の続編となるものであり、誠実な演奏が大きな特徴。 | ||
ラ=リュー : マニフィカト全集/3つのサルヴェ・レジーナ |
ペーター・シューベルト指揮 ヴィヴァ・ヴォーチェ | |
15世紀の変わり目頃、イタリア、オランダ、スペイン、ベルギーで活躍したと言われる作曲家ピエール・ド・ラ=リューの現存するマニフィカト全曲集。オケゲムの弟子でもあったと言われる彼の作品は、成熟期のフランドル楽派における最良のものに属し、通模倣様式(同一モティーフの模倣で全曲を統一する手法)を用いた表現力豊かな音楽。 ヴィヴァ・ヴォーチェはナディア・ブーランジェ、ヘルムートリリングらから指揮を学んだピーター・シューベルトの設立したアンサンブルで、グレゴリオ聖歌から21世紀の音楽まで幅広いレパートリーを誇る。 | ||
カール・デイヴィス(1936-): バレエ「アラディン」(全曲) |
カール・デイヴィス指揮 マレーシアpo. | |
世界初録音。有名な映画音楽をこれまでに多数作曲し、指揮者としても活躍、イギリスのジョン・ウィリアムズ的存在であるデイヴィスが書いた長編バレエ音楽は、ペルシャ~中国~モロッコを巡るストーリー。アドヴェンチャー&ロマンティックなオーケストラ・サウンドが展開される。 | ||
モーツァルト:歌曲全集 モーツァルト:春へのあこがれ K.596/ 春のはじめに K.597/子どもの遊び K.598/ おお、聖なる絆 K.148/結社員の旅の歌 K.468/ 無限なる宇宙の創造者を崇敬する君よ K.619/ 何と私は不幸なことか K.147/ 来たれ、いとしのツィター K.351/秘めごと K.518/ クローエに K.524/魅惑者 K.472/別れの歌 K.519 シューベルト:ルイーゼの答え D.319/ モーツァルト:偽りの世 K.474/ ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時 K.520/ 自由の歌 K.506/鳥よ、年ごとに K.307/ 寂しい森の中で K.308 ミスリヴェチェク: 静けさはほほえみ(モーツァルト編曲 K.152) モーツァルト:満足 K.349(マンドリン伴奏版;*)/ 満足 K.349(ピアノ伴奏版)/歓喜に寄す K.53/ 偉人たちの栄光に感謝せよ K.392/孤独に K.391/ 希望に K.390/満足 K.473/老婆 K.517/ 小さな紡ぎ娘 K.531/戦場へ出発するとき K.552/ 2つの聖なるドイツ歌曲 K.343 [おお、神の子羊/エジプトより)]/ 小さなフリードリヒの誕生日 K.529/すみれ K.476/ 夢の中の面影 K.530/夕べの思い K.523/ 私はひとりぼっちで K.Anh.26 |
ルート・ツィーザク(S) ローター・オディニウス(T) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) アリアーネ・ロルヒ (マンドリン;*) | |
モレノ・トローバ(1891-1982): ギター作品集 Vol.1 組曲「スペインの城」/ 組曲「マドリッドの門」/ 前奏曲/古い伝説/陽気なムードで |
アナ・ヴィドヴィッチ(G) | |
サルスエラとギターのための音楽を多数残したスペインの作曲家&指揮者モレノ・トローバのギター作品集。代表作組曲「スペインの城」は色彩豊かで情熱的なリズムを駆使した魅力的な作品で、名ギタリストセゴビアが好んで演奏しているがあまり録音は多くない。 アナ・ヴィドヴィッチは、史上最年少の13歳でザブレグ音楽院に入学し、18歳でタルレガの国際ギターコンクールで優勝した美貌の若手新鋭ギタリスト。目くるめく技巧の持ち主で曲の雰囲気を見事に伝えている。 | ||
ロスラヴェッツ(1880-1944): ヴァイオリン・ソナタ集 ヴァイオリン・ソナタ第6番/ ヴァイオリン・ソナタ第4番/ ヴァイオリン・ソナタ第1番/ 3つの舞曲 |
ソロミア・ソロカ(Vn) アーサー・グリーン(P) | |
# 20th Century Russian。ロシア帝国~旧ソヴィエト連邦の中で人生を送ったものの、前衛的な作風だったために当局から冷遇され、近年になって再評価の気運が高まっている作曲家。収録された作品はスクリャービンなどに影響された後期ロマン派風のものが多く、今後ますます注目を集めそうな作曲家だと言えるだろう。 | ||
リスト(1811-1886): リスト・ピアノ曲全集 Vol.25 ~ ヴェルディの演奏会用パラフレーズと編曲集 リゴレット(演奏会用パラフレーズ)/ アイーダ(聖なる踊りと終幕の二重唱)/ トロヴァトーレのミゼレーレ/ 「エルサレム」(第1回十字軍の ロンバルディア人)のめでたし、マリア/ 「ドン・カルロ」の祝典の合唱と葬送行進曲/ 「シモン・ボッカネグラ」の回想/ エルナーニ(演奏会用パラフレーズ) |
アレクサンドレ・ドッシン(P) | |
シリーズ第25弾は、これぞリストの醍醐味!と声をあげたくなる超絶技巧が、惜しげもなく披露されるオペラからの編曲。有名な「リゴレット・パラフレーズ」をはじめ、どれもが歌心と情熱を持った音楽であり、ブラジル生まれの俊英が見事に弾ききる。 | ||
エイヴィソン(1709-1770): 6つの協奏曲 Op.3/8つの協奏曲 Op.4 |
パヴロ・ベズノシウク(Vn)指揮 エイヴィソン・アンサンブル | |
「12の協奏曲 Op.6」(8.557553/4)の続編とも言うべき協奏曲集。エヴィソンは18世紀中盤のロンドンにおけるヘンデル時代の後継者の一人。 | ||
ケルビーニ(1760-1842): 交響曲 ニ長調/ 歌劇「メデア(メデイア)」序曲/ 歌劇「ファニスカ」序曲/ 歌劇「ロドイスカ」序曲 |
ピエロ・ベッルージ指揮 サンレモso. | |
オペラおよび「レクィエム」など声楽作品で有名なケルビーニだが、当時はベートーヴェンの対抗馬として活躍した才能の持ち主。それを証明するのが約30分を要する交響曲とコンサートでも演奏されたオペラの序曲。マルケヴィチ、クーベリック、バーンスタインらに学んだ指揮者が、この知られざる作品に輝きを与える。 | ||
ヒナステラ(1916-1983):ピアノ・オルガン曲全集
初期作品と編曲集 アルゼンチン舞曲集3つの小品/ マランボ/12のアメリカ前奏曲/ 南米風舞曲の組曲(第2版)/ アルゼンチン童謡の主題によるロンド/ 子供のためのアルゼンチン舞曲(*)/ 童謡小曲集I/童謡小曲集II/ミロンガ/ 小さな舞曲 ツィポーリ(1688-1726): オルガン・トッカータ (ヒナステラによるピアノ用編曲) ピアノ・ソナタとオルガン作品集 ピアノ・ソナタ第1番/ ピアノ・ソナタ第2番/ ピアノ・ソナタ第3番/ トッカータ、ビリャンシーコとフーガ/ 「暁の光は赤く輝き」の主題による 変奏曲とトッカータ(*) |
フェルナンド・ビアーニ (P/Org) | |
# Latin American Classics。(*)は世界初録音。アルゲリッチが弾いた「アルゼンチン舞曲集」で脚光を浴びた、ヒナステラのピアノ曲。多彩なスタイルで書かれた鍵盤楽器のための作品集を集め、ヴィラ=ロボスと並ぶ南米作曲家のピアノ曲を紹介する。1969年、アルゼンチンに生まれた俊英による、切れ味のある演奏も見事。 | ||
マルティヌー(1890-1959): ピアノ曲全集 Vol.1 8つの前奏曲/庭に面した窓/寓話3つのスケッチ/ クリスマス/舞曲のスケッチ/フォックストロット |
ジョルジオ・コウクル(P) | |
1920年代から30年代をパリで過ごし、ジャズやタンゴなどを吸収しながら作曲を続けていたマルティヌー。この時期に書かれた、多くの小粋なピアノ曲を体系化するシリーズの第1弾。プラハに生まれ、名手フィルクシュニーらに師事したピアニストの演奏。 | ||
マルティヌー(1890-1959): ピアノ曲全集 Vol.2 あやつり人形第1巻/あやつり人形第2巻/ あやつり人形第3巻/ミニチュアのフィルム/ 庭の春/胡蝶と極楽鳥/第5の月の第5の日/ マラケ河岸の花束 |
ジョルジョ・コウクル(P) | |
Vol.1: 8.557914。かわいらしいミニチュア集といった雰囲気の「あやつり人形」(全3巻、14曲)をはじめ、マルティヌーが無類の小品作曲家だということがわかる一枚。オリエンタル風味の「胡蝶と極楽鳥」をはじめ、まるでおしゃれなポストカードを見ているような音楽が続く。 | ||
マルティヌー:ピアノ作品全集 Vol.3 ピアノ・ソナタ/幻想曲とトッカータ/ 練習曲とポルカ/3つのチェコ舞曲 |
ジョルジョ・コウクル(P) | |
作曲家でもあり、ピアニスト、チェンバロ奏者としても活躍中のルガノ在住のコウクルによるマルティヌーのピアノ作品集の第3集。今回のメインの作品は、何といっても晩年の作品である「ピアノ・ソナタ」だろう。交響曲第6番とピアノ協奏曲第4番との間に書かれ、親友でもあった名ピアニスト、ルドルフ・ゼルキンに捧げられた。叩きつけるような迫力に満ちた部分と時折見え隠れする瞑想的な部分の対比がすばらしく、望郷の念が色濃く反映されたマルティヌー畢生の作品。 | ||
チョー=リャン・リン&ニューマンの「四季」 ヴィヴァルディ(1678-1741): ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」 第1集~「四季」/他 第1番「春」/第2番「夏」/第3番「秋」/ 第4番「冬」/第5番「海の嵐」/第6番「喜び」 |
チョー=リャン・リン(Vn) アンソニー・ニューマン (Cemb/ ポルタティフOrg) セジョン | |
1960-70年代に、斬新なJ.S.バッハの演奏で一世を風靡したニューマンが、1995年に結成されたニューヨークのアンサンブルをリード。ドロシー・ディレイ門下で、新鮮な才能としてCDデビューも飾ったヴァイオリニストを迎え、ヴィヴァルディの名曲に新しい光を当てている。しかも決して極端な表現ではなく、スタンダードな雰囲気でありながら活気がある印象を与えてくれる。誰にでもお勧めできる録音だろう。 | ||
ブリッジ(1879-1941): ピアノ曲集 Vol.2 ピアノ・ソナタ/キャサリンのための悲歌/ 左手のための3つの即興曲/ 3つのスケッチ/モデラート/ 逃げる思いI/スケルツェット |
アシュレー・ウェイス(P) | |
イギリスの作曲家ブリッジのピアノ曲は、いくつかの録音がありながらも目立たない存在だが、舘野泉が演奏したことで注目された「左手のための3つの即興曲」により、図らずも知られるようになった。シリーズ第1集(8.557842)に続く第2弾は、他にも約35分を要する大作の「ピアノ・ソナタ」などを収録している。 | ||
ラター(1945-): 子供たちのミサ曲/ シャドウズ(バリトンとギターのための連作歌曲)/ 結婚の賛美歌(詩篇第128番) |
アンハラド・ グラフィズ・ジョーンズ(S) ジェレミー・ ヒュー・ウィリアムズ(Br) スチュワート・フレンチ(G) ダニエル・ペールソープ(Fl) ティモシー・ブラウン指揮 クレア室内アンサンブル、 ケンブリッジ・ クレア・カレッジ聖歌隊、 ファーナム・ユースcho. | |
# English Choral Music。合唱ファンにおなじみのラターだが、NAXOSでも既発売の「レクィエム」(8.557130)と異なり、楽園を思わせる優しさにあふれた「子供たちのミサ曲」が秀逸。ギター伴奏による「結婚の賛美歌」も慈愛に満ちた作品。合唱ファンは必聴! 特製紙ケース入り、ラテン・英語歌詞、英語対訳付き。 | ||
ロドリーゴ(1901-1999): ピアノ作品集 Vol.2 アマポーラの踊り/セシリアのアルバム/ 3つのスペイン舞曲/ 物売りの声によるトッカータ付き、 カスティーリャのソナタ集/ ピアノ組曲/歌と踊り/早起き鶏の前奏曲/ 3つのエボカシオン |
アルトゥール・ピサロ(P) | |
# Spanish Classics。第1集(8.557272)に続く第2弾は、娘へプレゼントした「セシリアのアルバム」やD.スカルラッティを思わせる「ソナタ」などを収録。ギター音楽だけではないロドリーゴの多彩な作風が展開され、ピアノ作家としての魅力を伝えてくれる。 | ||
デュリュフレ(1902-1986):オルガン曲全集 ソワッソン大聖堂の カリヨン時計の主題によるフーガ/ 前奏曲、アダージョと「来たれ、 創り主なる聖霊」によるコラール変奏曲/ 公現祭の入祭唱による前奏曲/スケルツォ/ アランの名による前奏曲とフーガ/瞑想曲/ ジャン・ガロンを讃えて/オルガン組曲 |
ヘンリー・フェアーズ(Org) | |
# Organ Encyclopedia。オルガン奏者としてあまりにも有名だったデュリュフレのオルガン曲が、CD1枚に収まってしまうのは驚きだろう。しかしそれだけに1曲1曲がエッセンスであり、近現代フランス音楽ファンは必聴。デュリュフレのスペシャリストである、イギリス生まれの奏者による演奏。 | ||
リリアン・フックス(1902-1995):無伴奏ヴィオラ作品全集 16の幻想的練習曲/無伴奏ヴィオラのための田園ソナタ/ 15の性格的な習作/12の奇想曲 |
ジャンヌ・マロー(Va) | |
#String Classics。高名なヴァイオリニストだったヨゼフ・フックスの妹で、マルボロ、アスペン、コロラドなど有名音楽祭で教鞭をとったヴァイオリニスト/ヴィオリストが、練習曲も兼ねて作曲した作品集。プロアマを問わずヴィオラ演奏家は必聴。演奏は作曲者の孫でにあたるという奏者。 | ||
レベッカ・クラーク(1886-1979):ヴィオラ曲集 ヴィオラ・ソナタ/古いイギリスの旋律によるパッサカリア/ 子守歌/古いアイルランドの旋律による子守歌/眠りの神/ 中国のパズル/心を静めよう/ ヴィオラのための無題の小品(*)/ ドゥムカ/前奏曲、アレグロとパストラール |
フィリップ・デュークス(Va) ソフィア・ラーマン(P) ダニエル・ホープ(Vn) ロバート・プレイン(Cl) | |
(*)は世界初録音。香り立つような印象派風の音楽を生み出したイギリスの女性作曲家だが、自身がヴィオラ奏者だったため、この楽器のために多くの作品を残した。ヴォーン・ウィリアムズやディーリアスなどの音楽が好きな方なら、絶対に気に入っていただけるだろう。 | ||
ヘンデル(1685-1759): 王宮付属礼拝堂のための音楽 シャンドス・アンセム第11番 「神よ起ちて」HWV256b/ シャンドス・アンセム第5番 「われは汝を崇め」HWV250b/ シャンドス・アンセム第6番 「鹿の谷川を 慕いあえぐがごとく」HWV251d/ シャンドス・アンセム第6番 ~2つの楽章HWV251a/ シャンドス・アンセム第4番 「おお主に向かって 新しき歌を歌え」HWV249a |
アンドルー・ガント指揮 王宮付属礼拝堂cho.、 ミュージシャンズ・ エクストラ= オーディナリー | |
# Baroque Choral。英語歌詞付き、歌詞は NAXOS の Web Site でも閲覧可能。 伝統ある英国王室のチャペルに響いた宗教作品集だが、ヘンデル作品の中でも気高さにかけては突出しており、パーセルなど先達からの伝統を受け継いだ正統派の音楽だと言える。このCDは王室の聖ジェイムズ宮殿チャペルで録音されており、本場ものと言えるだろう。 | ||
ソレル(1729-1783): チェンバロ・ソナタ全集 Vol.12 ソナタ ハ長調(ルビオ番号なし)/ ソナタ第130番/ソナタ第121番/ソナタ第63番/ ソナタ第67番/ソナタ第125番/ソナタ第44番/ ソナタ第107番/ソナタ第79番 |
ギルバート・ ローランド(Cemb) | |
ソナタのナンバリングはルビオ版による。 イギリスにおけるチェンバロ演奏のベテランとなった奏者が、音楽の構成力をアピールするような演奏を展開。リリースごとに評価を高めているソレルの膨大な作品シリーズ最新盤。D.スカルラッティと並ぶ才能だけに注目されるべき作曲家であり、その華麗な音楽は新しい聴き手を獲得するだけの魅力を持っている。 | ||
ユン・イサン (尹伊桑)(1914-1995): 室内交響曲第1番/弦楽のためのタピ/ ハープと弦楽のためのゴンフー[箜篌](1984)(*) |
ピオトル・ボルコフスキ指揮 韓国室内アンサンブル ラナ・パーク(Hp;*) | |
中国の箏「箜篌(くご)」をモティーフにし、ウルスラ・ホリガーが初演した(*)(カメラータ東京に録音あり)は、中国およびペルシャのエッセンスを加えた抒情的な作品。「ユン・イサン=アヴァンギャルドの作曲家」だと思っている方にこそ、聴いて欲しい一枚。 | ||
グラナドス:ピアノ曲集 Vol.9 ~スカルラッティ・ソナタの トランスクリプション集 ピアノ・ソナタ [第1番(スカルラッティの原曲: K.520/L.86/P.362)/ 第2番(K.521/L.408/P.492)/ 第3番(K.522/L.S25/P.526)/ 第4番(K.518/L.116/P.390)/ 第5番(K.541/L.120/P.545)/ 第6番(K.540/L.S17/P.544)/ 第7番(K.102/L.89/P.88)/ 第8番(K.546/L.312/P.550)/ 第9番(K.190/L.250/P.256)/ 第10番(F.クルーセルのソナタを編曲)/ 第11番(K.110/L.469/P.129)/ 第12番(K.534/L.11/P.538)/ 第13番(編曲者不明のソナタ) 第14番(K.535/L.262/P.531)/ 第15番(K.553/L.425/P.557)/ 第16番(K.555/L.477/P.559)/ 第17番(K.554/L.821/P.558)/ 第18番(K.547/L.S28/P.551)/ 第19番(K.109/L.138/P.290)/ 第20番(K.211/L.133/P.277)/ 第21番(K.552/L.421/P.556)/ 第22番(K.537/L.293/P.541)/ 第23番(K.528/L.200/P.532)/ 第24番(K.139/L.6/P.126)/ 第25番(K.48/L.157/P.87)/ 第26番(K.5360/L.236/P.540)] |
ダグラス・リヴァ(P) | |
今回の作品は何とスカルラッティのソナタをグラナドスがピアノ版に編曲したものという変わり種。ところどころで「おやっ?」と思うサプライズがあって、かなり楽しめる。 | ||
マイール(マイア;1763-1845): 劇的カンタータ「調和」 (独唱者、合唱と管弦楽のための)/ ベートーヴェンの死に寄せるカンタータ (独唱者、合唱と管弦楽のための) |
タリア・オール(S) アルティン・ピリウ(T) ニコライ・ボルチェフ(B) フランク・ホーク指揮 インゴルシュタット・ ゲオルギアン室内o.、 ジーモン・マイールcho. | |
伊語歌詞、英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。18世紀から19世紀にかけて、70ものオペラや600曲を数える宗教音楽などを残しているイタリアの作曲家。ロッシーニやベートーヴェンなど多くの音楽から影響を受けたが、ここに収録された2曲でもその作風が把握できるだろう。「ベートーヴェンの死に寄せるカンタータ」は決して重苦しいレクイエム風ではなく、偉大な先輩を敬うような雰囲気の音楽。 | ||
ヘンデル (1685-1759):音楽劇「ヘラクレス」
ニコラ・ウェミス(Ms;デイアネイラ) ゲルリンデ・ゼーマン(S;イオレ) フランツ・フィツトゥム(CT;リカス) クヌート・ショッホ(T;ヒュロス) ペーター・コーイ(B;ヘラクレス) ユンゲ・カントライ ヨアヒム・カルロス・マルティーニ指揮フランクフルト・バロックo. | ||
古代ギリシア三大悲劇詩人のソフォクレスの「トリキアの女」を基にしたヘンデルの「ヘラクレス」。まさに「午後の奥様劇場」とでもいうべき、女の愛と妬みが渦巻くストーリーを華麗なる音楽で彩った娯楽大作。愛する夫ヘラクレスが裏切ったのではないか・・・と妄想に捉われる妻デイアネイラ、そしてそれを冷ややかに見つめる若い王女イオレ。イオレに思いを寄せるデイアネイラの息子ヒュロス。登場人物の心情を巧みに描写する合唱。と聴きどころ盛りだくさん。 | ||
英国歌曲シリーズ Vol.15~フィンジ(1901-1956): 大地と空気と雨(#)/ある詩人に(#)/小道と踏み段を通って(*) |
ロデリック・ウィリアムズ(Br) イアン・バーンサイド(P;#) サッコーニSQ(*) | |
英語歌詞付き。(*)は世界初録音。美しいメロディながらも、イングランドの厳しい大自然と向き合っているかのようなフィンジの作品。詩人トマス・ハーディの作品をテキストに使った「大地と空気と雨」は代表作であり、同じくハーディの詩を使った「小道と踏み段を通って」は、英国音楽ファンにとってもかなり珍しいもの。録音・編集:24bit。 | ||
W.F.バッハ:鍵盤作品集 Vol.1 12のポロネーズ F.12/ 鍵盤のためのソナタ ニ長調 F.3/幻想曲 イ短調 F.23 |
ロバート・ヒル(Fp) | |
大バッハが唯一認めたと言われる長男フリーデマン(1710-1784)。あまりにも多くの天分とインスピレーションを受け継いだせいか、その音楽活動は当時の因習に受け入れられず最後は貧困と無理解の内に世を去ったといわれている。一連の作品にもその特色は強く現れており、半音階的な和声進行はしばしば聴き手を驚かせる。 | ||
カロミリス(1883-1962): 管弦楽のための三連画/ 交響曲第3番「パラミキ」 (劇的朗読付き管弦楽のための)/ 3つのギリシャの踊り/プサラの崩壊 |
バイロン・フィデツィス指揮 アテネ州立o. ニキタス・ ツァキログロー(語り) | |
# Greek Classics。全曲世界初録音。ギリシャ語語り、英語対訳は NAXOS の Web Site でも閲覧可能。 スカルコッタスやテオドラキスなどの再評価で、クラシック音楽ファンにも知られてきた20世紀ギリシャの音楽シーン。その長老格として親しまれたカロミリスは、民謡を使った国民楽派的なものからモダニズム的な作風まで幅広く、この一枚でもそれを感じることが出来る。すべて世界初録音というのが信じられないほどの名作であり、ギリシャの音楽家たちと俳優が熱い思いで再現する。 | ||
ペンデレツキ:合唱作品集 テ・デウム(1979-80)/聖ダニエル讃歌(1997)/ ポリモルフィア(1961)/ ポーランド・レクイエム~シャコンヌ(2005) |
イザベラ・クロシンスカ(S) アグニエツカ・レーリス(Ms) アダム・ズニコウスキ(T) ピョートル・ノヴァツキ(B) アントニー・ヴィト指揮 ワルシャワ国立po.&cho. | |
多くの現代作曲家がそうであるように、ペンデレツキ(1933-)も時代によってその作風が大きく変化している。1960年代はトーンクラスターの第一人者として前衛的な音を好んで書いていたが、 70年代以降は懐古的な作品も多く見られる。 | ||
シマノフスキ(1882-1937): ヴァイオリン協奏曲第1番/ ヴァイオリン協奏曲第2番/ 夜想曲とタランテラ (グレゴール・フィテルベルグ による管弦楽用編曲) |
イリヤ・カーラー(Vn) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ国立po. | |
官能美と神秘性、印象主義的な色彩美が渾然一体となったようなヴァイオリン協奏曲第1番は、もっと広く聴かれてもいい名作。晩年の作品となった協奏曲第2番も合わせ、カーラーの濃厚で力強い演奏がシマノフスキの実像へと迫る。 | ||
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:天空の響き おお、聖なる軍隊よ/おお、継承者よ/ おお、汝ら倣いしものよ/おお、魅力的な選択よ/ おお、最高の勝利を得し者/おお、血みどろの惨事よ/ おお、永遠の力よ/おお、光輝く宝玉よ |
ジェレミー・サマリー指揮 オックスフォード・ カメラータ | |
当時の上流階級の 10番目の子として生まれたビンゲンのヒルデガルト (1098-1179)は 8歳の時に女子修道会に入り、当時としては驚異的な 80歳という長寿を全うした。作曲家、聖職者として、また自らの幻視体験を書と絵にした預言者としても知られる。彼女の作品は初期のドイツ・ネウマ譜で伝えられており、全て単旋律で書かれている。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~シモーネ・ランスマ(Vn)、 エルガー(1857-1934):ヴァイオリン作品集 ヴァイオリン・ソナタ/ロマンス/ビザリエーリ/ パストゥレル/気まぐれな女/ヴィルレー/ 3つの性格的小品~第1番:マズルカ/牧歌/ 2つの小品[第1番「朝の歌」/第2番「夕べの歌」/ 愛の挨拶/捧げもの |
シモーネ・ランスマ(Vn) 三浦友理枝(P) | |
#Laureate Series。有名な「愛の挨拶」ほかエルガーのメロディアスな曲を集めた、オランダ出身のヴァイオリニストによるリサイタル盤。彼女は2004年のベンジャミン・ブリテン国際ヴァイオリン・コンクール優勝。爽やかな演奏が印象的だが、日本でも注目の若手ピアニスト三浦友理枝(ロンドン留学中)の伴奏もポイント。 | ||
デプリースト&LSOのマーラー「第5」 マーラー(1860-1911):交響曲第5番 |
ジェームス・デプリースト指揮 LSO | |
マニアの間では知る人ぞ知る名匠だったが、東京都so.のシェフになって名前が広く知られ、今や「のだめカンタービレ」にも登場した人気指揮者のマーラー。ショスタコーヴィチなどを得意とする指揮者だけに、マーラーの解釈も実に充実。自信に満ちているその演奏は、スタンダードなものとして広くおすすめ出来る。 | ||
グリーグ(1843-1907): グリーグ・エディション Vol.3 交響曲 ハ短調/古いノルウェーの歌と変奏/ 組曲「十字軍の戦士シーグル」より 3つの交響的小品 |
ビャーテ・エンゲセット指揮 マルメso. | |
# Grieg Edition。没後100年のメモリアル・イヤーにふさわしいシリーズの最新盤は、ナクソスの北欧音楽演奏でおなじみになった指揮者が、その個性をぶつけた作品集。初期の作品である交響曲、ノルウェー民謡へのこだわりが結実した「変奏」、「凱旋行進曲」が有名な「十字軍の戦士シーグル」という3タイプの作品が収録されている。 Vol.1: 8.557279/ Vol.2: 8.557854。 | ||
サクソフォンと管弦楽のための印象 テオドラキス(1925-): クレタ小協奏曲 (編曲:サンプロヴァラキス)/ アダージョ スカルコッタス(1904-1949): 小協奏曲(編、オーケストレーション: サンプロヴァラキス) アントニウー(1935-): コンチェルト・ピッコロ アレキシアディス(1960-):フリギアの連祷 テニディス(1936-):ポントスの狂詩曲 ハジダキス(1924-1994):クノール氏 (モナ・リザの微笑より) |
セオドア・ケルケゾス(Sax) マイロン・ミカイリディス指揮 テッサローニキ州立so. | |
# Greek Classics。全曲世界初録音。 ギリシャの奏者によるお国ものだが、図らずもギリシャの代表的な作曲家が並ぶ一枚に。ボスニアの内戦へ捧げたテオドラキスの「アダージョ」、近年マニアに高い評価を得ているスカルコッタス、映画音楽やワールド・ミュージック・シーンでも知られるハジダキスなど、見落とされがちなこの国の音楽文化に接することができるだろう。 | ||
ラモー:オート・コントルのための オペラ・アリア集 歌劇「プラテー」より [何て心地よい住まい/ 水の精たちよ、さあおいで/ あの雲は/私はだんだん]/ 歌劇「花飾り」より「私は優しく時を待ち」/ 歌劇「カストールとポリュックス」より 「永遠の平和が」/ 歌劇「ナイス」より「私の愛するニンフよ」/ 歌劇「ヒュメナイオスとアムールの祭り」より 「あなたは知っている」/ 歌劇「ダルダニュス(1744年版)」より 「不吉な場所」/ 歌劇「ゾロアストル」より「私の悲しい姿よ」/ 歌劇「ザイス」より「野心的な魅力」/ 歌劇「ナイス」より「災禍よ鎮まれ 」/ 歌劇「プラテー」より 「バッカスへ歌を捧げよう」 |
ジャン=ポール・ フシェクール (オート・コントル/T) リャン・ブラウン指揮 オペラ・ラファイエット | |
その生涯に 30曲ものオペラを生み出したフランスの作曲家ラモー(1683-1764)。リュリ以降のフランス楽壇における最大の作曲家として知られるが、彼の作品は当時のイタリア・オペラの愛好家からは「不自然だ」と攻撃されたのも有名な話。オート・コントルとは「高いテノール」の意。男声でありながらアルトの音域までをカヴァーする。 | ||
指揮者 A to Z | ||
レコード芸術誌でも紹介された、300人を超える教育・資料的価値も高いナクソスならではのアイテム。 | ||
ジョン・タヴナー(1944-)~60歳記念ポートレート 作品、人生、インタビュー with ビョーク イン・アリウム から/ トゥ・ア・チャイルド・ ダンシング・イン・ザ・ウィンド から/ 子羊(キャロル)/虎/光のイコン/ オルガンのためのマンデリオン(抜粋)/ ギターのための聖歌(抜粋)/ リンディスファーンの聖カスバートのイコン(抜粋)/ チェロと管弦楽のための「奇跡のヴェール」から/ 歌劇「エジプトのメアリー」~ブレス・デュエット/ ソプラノと弦楽四重奏のための 「アフマートワの詩による歌曲」~第5番「女神」/ 弦楽四重奏のためのディオディア/ アテーネーのための歌/ ピアノのためのゾディアックス/ プレイヤー・オブ・ザ・ハート(*)/ エロスのイコン から/母と子/ ジョン・タヴナーの熟考-インタビュー録音 他 |
湯浅卓雄指揮、 クリストファー・ロビンソン指揮 ケンブリッジ・セント・ ジョンズ・カレッジ聖歌隊 ハリー・クリストファーズ指揮 シックスティーン デュークSQのメンバー ケヴィン・ボーヤー(Org) マリア・クリーゲル(Vc) ジェイムズ・ランスロット指揮 ダラム大聖堂cho. ヴァンブルーSQ ポール・グッドウィン指揮 ミネソタo. アイリーン・ハルス、 ハイディ・グラント・マーフィー、 パトリシア・ロザリオ(S) スティーヴン・ヴァーコー(Br)他 | |
生誕60年を迎え、複数レーベルでアンソロジーが組まれるなど人気の高いタヴナーの作品集。ポップ・シンガーであり俳優のビョークとのインタビューはじめ、趣向を凝らした内容だ、他レーベルも含む既発売ディスクなどから抜粋された選曲は「タヴナー入門」にも最適。 *当商品は限定販売のため入手出来ない場合はご容赦下さい。 | ||
ワーグナー:指環への招待 |
スティーヴン・ジョンソン(語り) ローター・ツァグロセク指揮 シュトゥットガルトo. | |
ツァグロセク指揮の「指環」を用いて、英国の音楽学者スティーヴン・ジョンソンが物語をわかりやすく説明するという「指環入門」CD。最初に物語の成立やライト・モティーフなどの説明があり、各作品ごとの解説となっている。 | ||
合唱音楽集~グレゴリオ聖歌からアルヴォ・ペルトまで グレゴリオ聖歌/ジョスカン・デ・プレ:アヴェ・マリア/ タヴァナー:サンクトゥス、よき羊飼イエス・キリストよ/タリス:あなたの御手に バード:聖所にて至高なる主を讃美もて祝え 他、パレストリーナ、ヴィクトリア、モンテヴェルディ、カリッシミ、シュッツ、 シャルパンティエ、ギボンズ、ウィールクス、パーセル、J.S.バッハ、 ヘンデル、モーツァルト、ハイドン、メンデルスゾーン、ブルックナー、 フォーレ、ブラームス、ベルリオーズ、マーラー、スタンフォード、 プーランク、ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン、ペルトの作品 | ||
全42曲、176ページの英文ブックレット付き。 | ||
室内楽の発見 [DISCOVER CHAMBER MUSIC] | ||
180ページの英語ブックレット付き。室内楽の歴史を辿る2枚組。 | ||
交響曲の発見 [DISCOVER THE SYMPHONY] | ||
160ページの英語ブックレット付き。交響曲の歴史を辿る2枚組。 | ||
リース(1924 -):交響曲第4番「追憶のろうそく」 | キンバル・ホイーラー(Ms) ジェームズ・バスウェル(Vn) テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
「アメリカン・クラシックス」シリーズ。ノーベル賞作家N.サックスが書いた、ナチのユダヤ人虐殺に関する詩からインスピレーションを受け、歌とヴァイオリン(魂を表す)を加えて切々と哀愁を紡ぎだしていきる。 | ||
ピストン(1894-1976): ヴァイオリン協奏曲第1番/ ヴァイオリン協奏曲第2番/ ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 |
ジェームズ・バスウェル(Vn) テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
作曲家バーンスタインの師でもあるピストンは、20世紀アメリカ音楽史に不可欠の作曲家。新古典スタイルの「第1番」、バーバーを思わせるロマンが漂う「第2番」。現代作品を敬遠する人にこそ聴かせたい作品。 | ||
R.R.ベネット(1894-1981): 交響的肖像「エイブラハム・リンカーン」/ サイツ・アンド・サウンズ |
ウィリアム・T.ストロンバーグ指揮 モスクワso. | |
吹奏楽、映画、ジャズまでを含む多彩なジャンルで活躍したベネットの本格的な交響曲は、リンカーンを題材にしたアメリカ的な作品。コープランドやバーンスタインなどのファンなら必聴。 | ||
M.グールド(1913-1996): アメリカン・バラード集/フォスター・ギャラリー/ アメリカの挨拶-ジョニーが凱旋するとき |
テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
指揮者としても有名なモートン・グールドの代表作が一枚に。アメリカ国歌を使った序曲で始まる「アメリカン・バラード集」、フォスターの名曲を華麗にアレンジした「フォスター・ギャラリー」、有名な「ジョニーが凱旋するとき」を使った「アメリカの挨拶」という、これぞアメリカ!と言うべき音楽が詰まったCDだ。 | ||
ウィルソン(1902-1984): 交響曲第1番「サンフランシスコ交響曲」/ 交響曲第2番「カリフォルニアの伝道」 |
ウィリアム・T.ストロンバーグ指揮 モスクワso. | |
マーチ王スーザのバンドやニューヨークpoなどでフルート奏者を務めた作曲者による、近代アメリカ音楽の王道をいく交響曲。カラフルなオーケストレーションと伝統的4楽章の構成、開放的なフィナーレなど、多くの人にアピール出来る内容。 | ||
グローフェ(1892-1972): ミシシッピ組曲/ 組曲「グランド・キャニオン」/ 組曲「ナイアガラ大瀑布」 |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 ボーンマスso. | |
テレビ「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマ音楽として有名な「ミシシッピ組曲」に注目。もちろん代表作「グランド・キャニオン」や、録音自体が珍しいスペクタクルな「ナイアガラ大瀑布」の冒頭に登場する、怒濤の滝壺の音(打楽器群で演奏)に興奮しないオーディオ・ファンはいないはず。大編成のオーケストラを駆使したグローフェの音楽絵巻は、単なるオーケストラ・サウンドの再現を超えて、パノラマ・ヴィジョン的な壮大さを持つ音場の創造欲をかきたてる。 *SACD ヴァージョンの仕様/他:録音・編集;サラウンド・サウンド、24ビット、48kHz。カラフルなオーケストラ・サウンドを味わうのは、SACDの醍醐味そのもの。特に「ナイアガラ・・・」の冒頭、打楽器群が生み出す迫力ある滝のサウンドは、オーディオ・チェックにも最適。 *DVD-AUDIO ヴァージョンの仕様、ご注意点:5.1ドルビー・デジタル(AC-3)、DTSサラウンド・サウンド。録音・編集:サラウンド・サウンド、24ビット、48kHz。映像:川の風景、少年の絵、船の絵、ブラスバンドの絵、大峡谷の風景、大瀑布の風景(静止画)。DVD-AUDIOは、通常のCDプレーヤーでは再生出来ません。DVDオーディオ専用プレーヤーやDVDビデオが再生可能なプレーヤー(再生は可能ですが、収録の音声コンテンツをフルに生かして再生するためにはDVDオーディオ専用プレーヤーがベター)が必要となります。国内代理店での扱いが終了しているため、海外からのお取り寄せとなります(同レーベルのCD盤と異なり、日本語の帯は付属しません)。 | ||
マクダウェル:ピアノ作品集第1集 森のスケッチ Op.51[野ばらに寄す/鬼火/ 昔ひそかに会った所で/秋に/ インディアンの小屋から/水連に寄す/ リーマスおじさんの話から/荒れ果てた農園/ 草原の小川のほとり/日暮れの語らい]/ 海の小品 Op.55[海に寄す/漂う氷山から/西暦1620年/ 星の光/歌/海の底から/おうむ貝/大洋の真ん中で]/ 炉端のお話 Op.61[古い恋物語/ラビット兄弟のこと/ ドイツの森から/さんしょう魚のこと/ お化け屋敷/くすぶる燃えかすのそばで]/ ニュー・イングランドの牧歌 Op.62[古い庭園/真夏/ 真冬/甘いラヴェンダーの花を持って/深い森で/ インディアンの牧歌/古いホワイト・パインの木に/ ピューリタンの時代から/丸田小屋から/秋の喜び] |
ジェイムズ・バルバガッロ(P) | |
グローフェ(1892-1972): ハリウッド組曲/ハドソン川組曲/デス・ヴァレー組曲 |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 ボーンマスso. | |
管弦楽曲シリーズ第2弾は、スター俳優や映画監督などが登場するバレエの音楽、ニューヨークを流れるハドソン川を讃えた組曲(リップ・ヴァン・ウィンクルも登場)、 そして名勝地「死の谷」をモチーフにした「グランド・キャニオン組曲」的スケールの観光音楽を収録。オーケストラの醍醐味を十二分に味わえる一枚。 | ||
ストロング(1856-1948): 交響曲第2番「シントラム」/ ハンス・レオ・ハスラーの主題によるコラール |
アドリアーノ指揮 モスクワso. | |
近代アメリカ音楽形成に影響を与え、アンセルメ、トスカニーニ、シゲティらに愛されたストロング。「交響曲第2番」は、デューラーの「騎士、死、そして悪魔」 (CDジャケットに使用)が元になる小説に触発された、約1時間の大作。 | ||
ジーグマイスター(1909-1991):ピアノ作品集 Vol.1 アメリカン・ソナタ/この地で/主題と変奏第2番/ ピアノ・ソナタ第4番(前奏曲/ブルースとトッカータ)/ ピアノ・ソナタ第5番 |
ケネス・ボールトン(P) | |
ニューヨークに生まれ、まさにアメリカの多彩な音楽スタイルを吸収したジーグマイスターの作品集。反復音楽とジャズの影響が顕著な「アメリカン・ソナタ」や、瞑想的な「この地で」など、“もうひとりのコープランド”とも言える作風は、たくさんの聴き手に支持されるはず。 | ||
ジーグマイスター(1909-1991):ピアノ作品集 Vol.2 ブルックリンの日曜日/ピアノ・ソナタ第2番/ 主題と変奏第1番/ピアノ・ソナタ第3番/この国より |
ケネス・ボールトン(P) | |
ジャズの影響を大きく受けたジーグマイスターの作品集第2弾。「ブルックリンの日曜日」は、まるでビル・エヴァンスのようなソフト・ジャズ風に始まる。ピアノ・ソナタはアイヴスやストラヴィンスキーなどの影響も感じさせる。 | ||
トムソン(1896-1989): 交響曲第2番/交響曲第3番/ ピルグリムたちと開拓者たち/讃美歌による交響曲 |
ジェームズ・セダレス指揮 ニュージーランドso. | |
ヴァージル・トムソンの代表的作品集。新古典的な「第2番」、ダイナミックな「第3番」など、「都会的なコープランド」という雰囲気に近い色彩的な管弦楽作品。 | ||
バーバー:管弦楽作品集 Vol.1 序曲「悪口学校」/交響曲[第1番/第2番]/ 管弦楽のためのエッセー第1番 |
マリン・オールソップ指揮 ロイヤル・スコッティシュo. | |
「弦楽のためのアダージョ」ばかりが有名なバーバーだが、近代的かつスペクタクルな要素も強い交響曲も名作だ。米英系の音楽がお好きなら一度聴いてみて頂きたい。人気沸騰中の女性指揮者オールソップが、力強く歌い上げる。 | ||
アダムズ(1947-): ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシン 包帯係/悲歌的子守歌/揺れる音型の環 |
ネイサン・ガン(Br) マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。オールソップ得意の20世紀アメリカ音楽。ポスト・ミニマル&ニュー・ロマンティック・スタイルで、欧米では大人気の作曲家による代表作「揺れる音型の環」、そして南北戦争をモティーフにしたホイットマンの詩を使用している都会派・抒情的な「包帯係」など、アダムズ初心者にもおすすめの選曲。スリップ・ケース仕様。 | ||
アンタイル(1900-1959): コンサート序曲「マッコンキーのフェリー (トレントンのワシントン)」/ 交響曲第4番「1942年」/同第6番 |
テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
若い時分は実験的な打楽器作品などを描いていたアンタイル。収録された3曲は保守路線に移行して、ショスタコーヴィチ風の新古典音楽を展開。ジャズの影響も垣間見える、まさに20世紀アメリカ音楽の王道をいく作品。 | ||
クレストン(1906-1985): 交響曲第1番/同第2番/同第3番「3つの神秘」 |
テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
20世紀アメリカ音楽において、トムソンやハリスらと並ぶ近代ロマン派の代表的作曲家クレストン。3つの交響曲は1940年-1950年に書かれ、「第3番」はキリストの誕生や十字架へのはりつけをモチーフにしたドラマティックな作品。 | ||
ゴッツチョーク(1929-1869): 大タランテラOp.67-5/プエルト・リコの思い出/ 農民の行進/ザ・ダイイング・ポエット/ メディテーション/トーナメント・ギャロップ/ いとしい人よ/私をいたわって/バナナ(黒人の歌)/ マンチャの調べ/演奏会用練習曲/ 大タランテラOp.67-4/子守歌/ ロマンティック交響曲「熱帯地方の夜に」 |
リチャード・ローゼンバーグ指揮 ホット・スプリングズ・ ミュージック・フェスティヴァル | |
ショパン風のピアノ・スタイルとラテン系の明るさをミックス、気軽な雰囲気の音楽。ラグタイムの軽快さも感じさせる。ほとんどが、このアレンジでの世界初録音。 | ||
チャールズ・ランバート &ランバート・ジュニア:作品集 チャールズ・ルシアン・ランバート (1828頃-1896): 「ブロセリアンドの魔物」序曲 (1891)/ サロン風の華麗なる大ワルツ 「ブラジリアーナ」(1875) / ルシアン=レオン・ランバート (1858-1945): Hymnis, drame antique en un acte (1899) / Esquisses creoles sur des themes recueillis par L. M. Gottschalk (1898) / Prelude, fugue et postlude (1924) / チャールズ・ルシアン・ランバート: カプリス=マズルカ「 L'Amazone 」 Op.67 (1890) / ピアノのためのボレロ「 Le Castillian 」 (1861) / 華麗なる大ワルツ「 L'Americaine 」(1866) / ルシアン=レオン・ランバート: Ghants d'oiseaux / チャールズ・ルシアン・ランバート: Le Calabrais, Galop brilliant, Op.39 / Variations et final sur l'air "Au Clair de la Lune", Op.30 |
大橋咲子、 ゲイリーー・ハモンド(P)他 リチャード・ローゼンバーグ指揮 ホットスプリングズ音楽祭o. | |
録音:1999年6月3日-12日。 "American Classics"。アメリカの黒人系作曲家、ランバート親子の作品集。フランス風の名前のため、たとえば父はシャルル・リュシアン・ランベールと表記される事もある。 | ||
パン(1972-): ピアノ協奏曲/2つの滞在地 ダンス・パルティータ/バルセロナの2つの肖像 |
ホセ・セレブリエール指揮) チェコ国立ブルノpo. バリー・スナイダー(P) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。弱冠30代前半の若き作曲家は、シリーズの中で「未来のアメリカ」を予見させる。ジャズの影響、サティ風の叙情、新古典主義、 そしてガウディのサグラダ・ファミリアに感銘して生まれた作品と、マルチな作風で楽しませてくれる。 | ||
バーバー(1910-1981): ヴァイオリン協奏曲/バレエ音楽「スーヴェニール」/ 弦楽のためのセレナード/ シェリーによる一場面のための音楽 |
ジェームズ・ バスウェル(Vn) マリン・オールソップ指揮 ロイヤル・ スコッティシュo. | |
米英で人気の高い女性指揮者による、管弦楽作品シリーズ第3弾。スーパー・ロマンティックなヴァイオリン協奏曲を中心に、特有のアメリカン・ノスタルジーを味わえる作品が並べられている。 | ||
ハンソン:ピアノ曲集 2つのクリスマスの季節の小品集/官能的な詩/ ピアノ・ソナタ イ短調(1918/トーマス・レーベ完成)/ 3つの小品/3つの練習曲/魅惑/初めて/まどろみの歌 |
トーマス・レーベ(P) | |
「アメリカン・クラシックス」シリーズの一枚。指揮者としても有名なハンソンの珍しいピアノ曲集で、ほとんどが世界初録音。ショパンのようにメロディアスでロマンティックな雰囲気を持ち、隠れた逸品と言えるかも。 | ||
ストロング(1856-1948): 夜(4つの小交響詩)/交響詩「アーサー王」 |
アドリアーノ指揮 モスクワso. | |
交響曲第2番、他(8.559018)に続く管弦楽作品集は、R.シュトラウスの影響を大きく受けた2つの交響詩を収録。ともに世界初録音。 特に40分を要する「アーサー王」はストロング版「英雄の生涯」と呼べる壮大な作品。 | ||
マクダウェル(1860-1908): ピアノ協奏曲[第1番(*)/第2番(*)]/ 2つの幻想的小品~魔女の踊り/ チェロと管弦楽のためのロマンス(+) |
シュテファン・ブルッツマン(P;*) アイリング・ドルリン・バーン(Vc;+) アーサー・フェイガン指揮 アイルランド国立so. | |
ニュー・イングランド(ボストン)楽派のリーダー的存在として有名なマグダウェルのピアノ協奏曲。アメリカン・クラシックス・シリーズ。 | ||
ハリス(1898-1979): 交響曲第7番/勇気ある人J.F.ケネディへのエピローグ/ 交響曲第9番 |
テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立so. | |
コープランドと並び「もっともアメリカ的なシンフォニスト」の一人であるハリス。単一楽章でアメリカ近代音楽の響きを追究した第7番、ケネディ大統領の死に際して作られた哀歌、そしてホイットマンの「草の葉」をモチーフにした第9番。 | ||
マッケイ: フロム・ア・ムーンライト・セレモニー/ハーバー・ナレイティヴ エヴォケイション・シンフォニー「シンフォニー・フォー・シアトル」 |
ジョン・マクローリン・ ウィリアムズ指揮 ウクライナ国立so. | |
フライ(1813-1864): サンタクロース、クリスマス交響曲/序曲「マクベス」 ナイアガラ交響曲/ザ・ブレイキング・ハート |
トニー・ロウ指揮RSNO | |
ドニゼッティやベルリーニに影響を受けたフライの作品集。クリスマス交響曲は1853年のクリスマス・イヴに初演された。アメリカン・クラシックス・シリーズ。 | ||
スーザ:吹奏楽作品集 Vol.1 海を越えた握手/マンハッタン・ビーチ/ 組曲「ルッキング・アップワード」/ 無敵の鷲/ガーシュウィンの「スワニー」 によるユモレスク/ 他(全12曲) |
キース・ブライオン指揮 王立砲兵隊バンド | |
行進曲以外のスーザの吹奏楽作品を聴くことができる貴重なシリーズの開始。 | ||
スーザ(1854-1932):吹奏楽曲作品集 Vol.2 行進曲「ウェールズ・フュージリア連隊」/行進曲「題名なし」 行進曲「美中の美」/優美な歌と栄光の歌/伝説「柳の花」 組曲「映画にて」/パトロール「薔薇、しろつめくさとあざみ」 行進曲「ウィスコンシン前進、永遠に」/行進曲「勇士は前線へ」 行進曲「キング・コットン」/行進曲「弾丸と銃剣」 |
キース・ブライオン指揮 王立砲兵隊バンド | |
シリーズ第2弾は名作「美中の美」をはじめ、行進曲や軍隊の儀式用の曲、純粋な演奏会用の作品などを収録。マーチ王の名に恥じない勇ましい行進曲はもちろん、優雅なメロディの作品もまたスーザの魅力。演奏はイギリスのバンドで、音楽の喜びにあふれている。 | ||
アンタイル(1900-1959): バレエ・メカニック(1953年改訂版) 弦楽オーケストラのためのセレナード第1番 5つの器楽のための交響曲/室内管弦楽のためのコンサート |
ダニエル・スポールディング指揮 フィラデルフィア・ ヴィルトゥオーソco. | |
大胆な音楽を発表し「悪童」と呼ばれた実験作曲家アンタイル。4台のピアノと多くの打楽器を使った代表作「バレエ・メカニック」、 ストラヴィンスキーを思わせる「セレナード第1番」「コンサート」などを収録。 | ||
バーレイ(1885-1980): ヴァイオリンとピアノのための音楽 即興曲/自然の声/5つのインディアンのスケッチ/ 農園のスケッチ/性格的な小品/6つの幻想曲/ 4つの演奏会用小品/少年時代の思い出/ スペイン舞曲/子守歌 |
ジーナ・シフ(Vn) メリー・バランジャー、 チェリーナ・カーメル(P) | |
ヴァイオリニストであり、サロン風の小品や組曲を作曲したバーレイ。すべてが気軽に口ずさめるようなメロディで、古き佳きアーリー・アメリカンの雰囲気にあふれている一枚。 | ||
シフリン(1932-):ラヴェルをたたえて シュラー(1925-):ピアノ三重奏曲 シャピロ(1942-):ピアノ三重奏曲 |
エアキン・ピアノ・トリオ | |
ジャズの影響を受けた大胆なハーモニーと内省的な雰囲気のシフリンとシュラー、ロマンティックなシャピロという、20世紀アメリカの作曲家たちによるピアノ三重奏曲集。 | ||
バラティ(1913-1996): 交響曲第1番「アルプス交響曲」(*)/ 光の聖歌(*)/闇の聖歌(+) |
ラースロー・ コヴァーチュ指揮(*) ブダペストso.(*) ウラディミール・ ヴァーレク指揮(+) チェコ放送so.(+) | |
ハンガリーに生まれコダーイらに師事した後、アメリカに移住した作曲家による作品集。作風はシリアスで精神的内面を音楽で表現したものが多く、バルトークの影響も強く感じられる。 | ||
ハドリー(1871-1937): 大海(交響詩)/罪人フェイ(狂詩曲) 交響曲第4番「北、東、南、西」 |
ジョン・マクローリン・ ウィリアムズ指揮 ウクライナ国立so. | |
20世紀初頭から作曲家として、また指揮者としてアメリカ音楽の発展に貢献した音楽家の作品集。雄大なオーケス トラ作品はすべて初録音であり「ハドリー再発見」とも言える一枚。「音に聴く世界地図」のような交響曲もみごと。 | ||
ジョン・オルデン・カーペンター: 交響曲第1番(1940)/ 管弦楽組曲「乳母車の冒険」(1914)/ 交響曲第2番(1947校訂版) |
ジョン・マクローリン・ ウィリアムズ指揮 ウクライナ国立so. | |
キャドマン(1881-1946):室内楽作品集 ピアノ三重奏曲/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ピアノと弦楽のための四重奏曲/峡谷の伝説 アメリカ・インディアンの4つの歌~第1番「水青き国より」 |
ポール・ポズナック(P) ペーター・ザゾフスキー(Vn) ロス・ハルボー(Vc) ベルゴンツィSQ | |
ペンシルヴァニアに生まれ、ネイティヴ・インディアンの音楽研究で名前を残した作曲家の室内楽曲集。全曲魅力的なメロディとロマンティックなハーモニーで、フォーレやフランクの室内楽を思わせる。 | ||
コープランド(1900-1990): 3つのラテン・アメリカのスケッチ/ 静かな都会/クラリネット協奏曲/ バレエ音楽「アパラチアの春」~組曲 |
ポーラ・エンゲラー(E-Hr) スコット・ムーア(Tp) ラウラ・アーデン(Cl) ポール・ガンビル指揮 ナッシュヴィルco. | |
「アパラチアの春」はオリジナル室内管弦楽編成で組曲版を演奏するという珍しいパターン。協奏曲のソリストはアトランタso.の首席奏者で、その他フェニックスso.、 メンフィスso.などの首席も加わり、アメリカのオケ&音楽ファンは必聴。 | ||
ピストン(1894-1976): フルートと弦楽四重奏のための五重奏曲/ 弦楽六重奏曲/ピアノ四重奏曲/ピアノ五重奏曲 |
ジェームズ・バスウェル(Vn) ミシェル・ウォルシュ(Vn) ディミティ・ホール(Vn) アンソニー・ゴールト(Vn) テオドレ・クチャル(Va) ランドルフ・ケリー(Va) ジュディス・グライド(Vc) キャロル・オウ(Vc) ミヒャエル・ガート(P) イアン・ムンロ(P) オルガ・シラィエヴァ(Fl) | |
コープランドらと並ぶ20世紀アメリカのリーダー的作曲家ピストン。デュカスとナディア・ブーランジェに師事し、近代フランス的な香りとアメリカン・ロマンティック的な要素が結びつけられた味わいが、これらの室内楽曲に表れている。 | ||
ハンソン:管弦楽作品集 Vol.1 交響曲第1番ホ短調 Op.21「ノルディック」(1922) 「メリー・マウント」組曲(1938) 交響詩「パンと牧師」 Op.26(1925/26) 2つの古い聖歌の主題による韻律の変奏曲 |
ケネス・シャマーホーン指揮 ナッシュヴィルso. | |
ハンソンは20世紀にありながらロマン派様式を踏襲し、そのイメージはコープランドへと連なる。 | ||
ベヴァリッジ:イズコール・レクィエム | ノーマン・スクリブナー指揮 コーラル・アーツ・ソサエティo. ワシントン・ コーラル・アーツ・ソサエティ クリスティーン・ゲーク(S) スザナ・ポレツキー(Ms) アルベルト・ミズラヒ(T) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。カトリックとイスラムの典礼をミックスし、1994年の初演以来アメリカの各都市で演奏されている 人気作品。ベヴァリッジは150以上の歌曲を中心に、声楽作品を得意とする作曲家。 | ||
マクダウェル: 組曲第1番 Op.42/組曲第2番 Op.48「インディアン」/ ハムレットとオフェーリア Op.22 |
湯浅卓雄指揮 アルスターo. | |
牧歌的様相の強い「組曲第1番」、アメリカの歴史を題材にした「組曲第2番」共に色彩的な管弦楽曲。アメリカン・クラシックス・シリーズ。 | ||
アイヴズ(1874-1954): ロバート・ブラウニング序曲/交響曲第2番 |
ケネス・シャーマーホーン指揮 ナッシュヴィルso. | |
「アメリカン・クラシックス・シリーズ」最新盤は、20世紀アメリカ音楽の中で避けて通れないアイヴズの作品。 「国際アイヴズ協会」のクリティカル・エディションを使用した初録音盤で、編者のジョナサン・エルクスによるコメントもブックレットに収録。 | ||
レフラー(1861-1935): 4つの弦楽器のための音楽/弦楽四重奏曲/ 3つのヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロのための単一楽章による五重奏曲 |
ダヴィンチSQ コーラ・クーパー(Vn) | |
ストコフスキーやライナー他、多くの指揮者が作品を愛したことでも知られるレフラー。収録された3曲は、ドヴォルザークを思わせる明快かつロマンティックなメロディが特徴で、 ロマン派音楽のもっとも優美な要素を受け継いでいると言ってよいもの。 | ||
アメリカン・クラシックス ストロング(1856-1948): 交響詩「水の精」/ スケッチ帳より ~組曲第1番/組曲第2番/組曲第3番 |
アドリアーノ指揮 モスクワso. | |
後期ロマン派のエッセンスをすべて集約したような作風で、音楽史の隙間を埋める存在のストロング。今回の収録曲もほとんど競合盤はなく、アンセルメの依頼で改訂・初演された「水の精」 など、珍しい曲ばかり。 | ||
ウィリアム・シューマン(1910-1992): ヴァイオリン協奏曲(*) ニュー・イングランド三部作 ― ウィリアム・ビリングズによる3つの作品 アイヴズ(1874-1954)/W・シューマン編曲:「アメリカ」による変奏曲 |
フィリップ・クイント(Vn;*) ホセ・セレブリエール指揮 ボーンマスso. | |
ネッド・ローレム(1923-):歌曲選集(全32曲) | キャロル・ファーレイ(S) ネッド・ローレム(P) | |
日本でも一部で知られるローレムによる歌曲集は、ホイットマンやロースク、テニスンなどの詩に付曲したロマンティックな作品。ジャズ・バラードを聴いているような感触もあり、作曲者のピアノが歌を支える。 | ||
モロス(1913-1983): バレエ「フランキーとジョニー」/ カンタータ「そんな永遠のブルース」/ 舞踊カンタータ「ウィリー・ザ・ウィーパー」 |
メリッサ・バリク(S) デニス・エッズ(S) ダイアン・ケスリング(Ms) ジョン・デハーン(T) リチャード・ ローゼンバーグ指揮 ホット・スプリングズ・ ミュージック・ フェスティヴァルso. &室内cho. | |
ミュージカルや映画「大いなる西部」などの音楽で知られるモロス。作風は「ちょっとおとなし目のバーンスタイン」という感じで、ジャズなどの影響も顕著。 2曲のカンタータもミュージカル風の聴きやすい作品。 | ||
アイヴズ(1874-1954): 交響曲第3番「キャンプの集い」/ 祭日~第1番「ワシントンの誕生日」/ 2つの瞑想~[答えのない問い(第2版)/ 夕暮れのセントラル・パーク]/ 「カントリー・バンド」行進曲/ 序曲と行進曲「1776年」 |
ジェームズ・シンクレア指揮 ノーザン・シンフォニア | |
比較的小編成の交響曲第3番を柱に、アイヴズのコラージュ的かつ瞑想的な手法を知ることができる小品群を網羅。特に「答えのない問い」「夕暮れのセントラル・パーク」 「カントリー・バンド」は、アイヴズ入門に最適の曲。 | ||
バーバー:管弦楽曲集 Vol.2 チェロ協奏曲(*)/バレエ組曲「メディア」/ 弦楽のためのアダージョ |
ウェンディ・ワーナー(Vc;*) マリン・オルソップ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
有名な「アダージョ」、リリカルな「チェロ協奏曲」、ドラマティックな「メディア」を収録。アメリカン・クラシックス・シリーズ。 | ||
グロリア・コーツ:弦楽四重奏曲集 [第1番/第5番/第6番] |
クロイツェルSQ | |
コーツは1960年代から作品を発表し、アメリカとヨーロッパの音楽語法をマスターした注目の女性作曲家。 各声部がうねりながら音響を作り上げる第5番、前衛的な第1番、リゲティ風の第6番の3曲を収録。 | ||
スーザ(1854-1932):吹奏楽曲作品集 Vol.3 行進曲「コーコランの候補生」/ 行進曲「忠誠」/ 行進曲「フリー・ランス-勝利に寄せて」~抜粋/ 行進曲「ニューヨーク・ヒポドローム」/ 行進曲「セヴィーリャの花」/ 喜歌劇「カピタン」~ワルツ集/ 行進曲「センチュリー・オブ・プログレス」/ 組曲「ポンペイ最後の日」/行進曲「白薔薇」/ ウィズ・プレジャー ― ダンス・ヒラリアス/ 行進曲「シカゴの美女」/行進曲「国技」 |
キース・ブライオン指揮 王立砲兵隊バンド | |
マーチを芸術にした作曲家スーザの作品集第3弾。有名な「忠誠」をはじめ、 博覧会や有名な劇場のために作曲した祝典的な行進曲(メジャーリーグ・ベースボールのための作品もあり)、 ミュージカルからの小品、ラグタイムなどバラエティに富んだ選曲。Vol.1:8.559058、Vol.2:8.559059。 | ||
スーザ(1854-1932):吹奏楽曲作品集 Vol.4 行進曲「聖なる殿堂の貴族たち」/ 行進曲「建国150周年祝祭博覧会」/ 組曲「ある旅人の物語」/ 行進曲「国旗に捧げし騎兵隊」/ 行進曲「由緒ある名誉砲兵中隊」/ ワルツ「ミシガンの学生たち」/ パナマの開拓者/行進曲「ヤンキー海軍の栄光」/ オペレッタ「選ばれた花嫁」~抜粋/ 行進曲「飛行士」/行進曲「星条旗よ永遠なれ」 |
キース・ブライオン指揮 王立砲兵隊バンド | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。代表曲「星条旗よ永遠なれ」をはじめとする行進曲中心の選曲だが、「選ばれた花嫁」や「ミシガンの学生たち」で聴かせるメロディ・ メイカーとしての才能は、国民的作曲家という地位を納得させられるもの。(Vol.1: 8.559058 / Vol.2: 8.559059/ Vol.3: 8.559092) | ||
バーンスタイン(1918-1990): ミュージカル「キャンディード」序曲/ ミュージカル「ウエスト・サイド物語」 ~シンフォニック・ダンス/ 交響曲第2番「不安の時代」(*) |
ジーン・ルイス・ ステューマン(P;*) ジェイムズ・ジャッド指揮 フロリダpo. | |
バーンスタインのベスト選曲とも言える一枚。1985年に創立されたマイアミのオケと創立時からの音楽監督が、開放的に演奏。ピアニストはブラジルに生まれナポリ等で勉強した中堅。 | ||
バーンスタイン(1918-1990): 交響曲第1番「エレミア」(*) 祝祭ゲーム「管弦楽のための協奏曲」 |
ヘレン・メドリン(Ms;*) ネイサン・ガン(Br;*) ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。指揮者の才能を花開かせる以前、 作曲家バーンスタインの出世作である「エレミア」はユダヤ色の強いインパクト大の作品。「管弦楽のための協奏曲」は晩年の、多才さを形にしたような曲。ジャッドが作曲者指揮の録音に対抗。 トラック3のみ原語歌詞、英語対訳付き。 | ||
アメリカン・クラシックス カーペンター(1876-1951): ヴァイオリン・ソナタ(*)/弦楽四重奏曲(+) ピアノと弦楽のための五重奏曲(#) |
ポール・ポズナック(P;*/#) セルジウ・シュヴァルツ(Vn;*) ベガSQ(+/#) | |
管弦楽曲が特に有名なカーペンターだが、ここに収録された室内楽曲はフランス近代の印象派および神秘主義的作風のもの。「ディーリアスを思わせる」と解説に書かれている 「ヴァイオリン・ソナタ」が秀逸。 | ||
レオ・オーンスタイン (オルンスタイン、オルンシテイン等とも;1892/1893-2002): ピアノ作品集 森の朝/未開人たちの踊り/ピアノ・ソナタ第4番/ テムズ川の印象/タランテッラ/ピアノ・ソナタ第7番/ 長く記憶された哀しみ/飛行機の中での自殺 |
ジャニス・ウェーバー(P) | |
ショパン、スクリャービン、ラヴェルといった作品に、ジャズ風のハーモニーを加えたような作風を持つアメリカの作曲家。109歳まで長命し、日本ではまったく無名ながら懐かしさも覚える曲は、20世紀アメリカ音楽ファン必聴。 | ||
コープランド(1900-1990): バレエ組曲「ビリー・ザ・キッド」/交響曲第3番 |
ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
20世紀アメリカ音楽の真打ちがシリーズに登場。「市民のファンファーレ」を含む交響曲はコープランド入魂の作品。 アメリカの指揮者&オケの録音が多い中、スマートなこの演奏は作品の中にある近代的な要素を浮き立たせている。 | ||
ガーシュウィン(1898-1937): ハリウッドのガーシュウィン(R.R.ベネット編曲)/ パリのアメリカ人/キューバ序曲/ ポーギーとベス(交響的絵画) |
ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
ガーシュウィンの代表作をこの一枚で。映画のヒット・ナンバーをメドレーにした「ハリウッドの~」は他の録音も少なく、 他の作品もスコアを颯爽と再現して新しいアプローチを見せる。 | ||
ジョプリン(1868-1917):ピアノ・ラグ集 メープル・リーフ・ラグ/ ヘリオトロープ・ブーケ (スロウ・ドラッグ・トゥー=ステップ)/ パイナップル・ラグ/ソラス(メキシカン・セレナード)/ パラゴン・ラグ/ プレザント・モーメンツ(ラグタイム・ワルツ)/ エリート・シンコペーションズ/オリジナル・ラグ/ フィグ・リーフ(ハイ=クラス・ラグ)/ エンターテイナー(ラグタイム・トゥー=ステップ)/ イージー・ウィナーズ/カントリー・クラブ・ラグ/ ストレニュアス・ライフ/ベシーナ(コンサート・ワルツ) |
アレクサンドル・ペスカノフ(P) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。アメリカン・ルーツ・ミュージックとして、クラシック音楽の世界でも取りあげるアーティストが多いジョプリンの作品集。アメリカ音楽のみならず、ドビュッシーやストラヴィンスキーなど、ラグタイムの影響を受けた作曲家も多数いるだけに、20世紀前半の音楽ファンは必聴。 | ||
ロックバーグ(1918-): 交響曲第5番(1984-1985)(*) ブラック・サウンズ(1965) 超越的な変奏曲集(1975)(*) |
クリストファー・ リンドン=ギー指揮 ザールブリュッケン放送so. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。 硬派のロマンティシズムを貫く「交響曲第5番」、エドガー・ヴァレーズを讃えた「ブラック・サウンズ」、抒情的な弦楽作品「超越的な変奏曲集」の3曲を収録。「1986年に初めて会って以来、 ロックバーグの音楽にずっと惹かれ続けている」というリンドン=ギーが指揮。ライナーノート執筆も彼。 | ||
コンヴァース(1871-1940): 神秘のトランペッター/安自動車一千万台/ エンディミオンの物語 |
ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
ニュー・イングランド楽派の一人による管弦楽作品集。R.シュトラウスやディーリアスなどの香りを感じる「神秘のトランペッター」、 有名な自動車会社フォードの創世記から隆盛を描く「安自動車一千万台」など、近代アメリカ音楽を知る上で欠かせない存在。 | ||
チャドウィック(1854-1931): 序曲「エウテルペー」/音詩「死の天使」/ 音詩「アフロディーテ」/序曲「メルポメイン」/ 序曲「タレイア」 |
ケネス・シャーマーホーン指揮 ナッシュヴィルso. | |
アメリカ・ロマン派の確立と20世紀への橋渡しをした一人、チャドウィックの作品をまとめて聴けるチャンスはなかなかない。ライプツィヒで学んだ彼のバック・グラウンドはワーグナーを起点とするドイツ音楽。ボストン楽派を探る重要な一枚。 | ||
アイヴズ(1874-1954):ヴァイオリン・ソナタ集 第1番/第2番/第3番/ 第4番「キャンプの集いの子供の日」 |
カート・トンプソン(Vn) ロドニー・ウォーターズ(P) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。1902年から1916年にかけて作曲された4曲のヴァイオリン・ソナタを順に聴くと、ロマン派からコラージュ手法へと至る足跡をたどることができる。当時の流行歌、民謡などが使われるアイヴズ特有の作品を、この作曲家に傾倒するヴァイオリニストの演奏で。 | ||
ロックバーグ(1918-): ブラック・サウンズ(バレエ音楽「ザ・アクト」) カンティオ・サクラ「何ゆえに悲しむや、わが心よ」 (S.シャイトのオルガン作品より 小管弦楽のための編曲) パイドラ:7つの情景の「一人芝居」 |
ギル・ローズ指揮 ボストン・モダン・ オーケストラ・ プロジェクト、 メリー・ネシンガー(Ms) | |
8.559115にも収録されている「ブラック・サウンズ」を、別団体が鮮烈な演奏で聴かせる。バロック期の作曲家シャイトのコラール風メロディによる変奏曲、存在感のある女声が心を打つモノドラマ「パイドラ」を収録。 | ||
ブラスによるバーリン アーヴィング・バーリン(1888-1989): レット・ユアセルフ・ゴー/ ホワイト・タイ・アンド・テイルズ/ ブルー・スカイズ/ アイル・シー・イン・C-U-B-A/ アレクサンダーズ・ラグタイム・バンド/ どうしたらいいの/ プッティン・オン・ザ・リッツ/ ノー・ストリングス/レイジー/ みんながすばらしいと言う/ ホワイト・クリスマス/ ハーレム・オン・マイ・マインド/ 君がいなければ/ ショウほど素敵な商売はない/他(全19曲) |
チェスナッツ・ ブラス・カンパニー | |
ガーシュウィンやコール・ポーターと並ぶメロディ・メイカー、アーヴィング・バーリンの名曲をブラス・クィンテットで楽しむ一枚。 フィラデルフィアのストリート出身でグラミー賞も受賞しているグループが、ノリノリ、ブルージー、ノスタルジックと多彩な演奏で楽しませてくれる。 | ||
フォスター・フォー・ブラス フォスター(1826-1864): エレン・ベイン(クイック・ステップ)/ 黄金の切り尾の馬(クイック・ステップ)/ なぜ愛する人もなく/ カリフォルニア(クイック・ステップ)/夢みる人/ ドリー・デイ(クイック・ステップ)/ つらい時・ワルツ/ 父エイブラハムよ、われらは30万人余でやって来た/ ミーカー大佐のクイック・ステップ/ マーチ:故郷の人びと(スワニー川)/ 私の女房は賢い女/そばにいるマギー大行進曲/ サンタ・アンナのブエナ・ヴィスタからの帰還/ ウィリー・ショッティッシュ/ ジョージ・ハーツ(クイック・ステップ)/ いくつかの民族/恋人よ、窓を開け/ 老犬トレイ・マーチ/草競馬(クイック・ステップ)/ 主人は冷たい土の中に/悲惨な戦争が終わったとき/ おいで、愛する人のまどろむところへ/ おいで、愛する人のまどろむところへ・ クイック・ステップ/ やさしいアニー/リューラは行ってしまった/ リューラはどこへ行ってしまった/ いとしいリリーよ、さようなら(クイック・ステップ) |
チェスナット・ブラス・カンパニー | |
フォスター作品と同時代に流行った曲を、5人からなるブラス・アンサンブルが演奏。しかも19世紀に製作されたサクソルン族の楽器を使い、当時の音を再現した演奏になっているのがポイント。 | ||
ルロイ・アンダーソン(1908-1975):管弦楽名曲集 セレナータ/シンコペーテッド・クロック ペニー・ホイッスル・ソング/タイプライター/サラバンド トランペット吹きの子守歌/フィドル・ファドル/忘れられし夢 ブルー・タンゴ/ジャズ・レガート/ジャズ・ピチカート ファントム・レジメント/ラッパ吹きの休日/ワルツを踊る猫 二つの左足のマーチ/プロムナード プリンク・プレンク・プランク/ザ・ガール・イン・サテン 紙やすりのバレエ/舞踏会の美女/そり滑り |
リチャード・ヘイマン& ヒズ・オーケストラ | |
「アメリカン・クラシックス」に、楽しいルロイ・アンダーソン作品が登場。ナクソスで多くのライト・ミュージックなどを聴かせてくれているヘイマン(セントルイス・ポップスの首席指揮者)の演奏。実はこの演奏、1990年代半ばにアメリカNAXOSのみで発売されていたがすぐに廃盤となり、国内では入手できずに涙を飲んだアンダーソン・マニアもかなりいたもの。 | ||
バーンスタイン(1918-1990): ミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」(原典版) |
ベッツィ・モリソン(S) マイク・エルドレッド(T) マリアンヌ・クーク(Ms) ロバート・ディーン(Br) ケネス・ シャーマーホーン指揮 ナッシュヴィルso.他 | |
「ウェストサイド」初演時にバーンスタインのアシスタントを務めたというベテラン指揮者シャーマーホーン(1929-)。歌手、オケともにミュージカルの醍醐味を聴かせ、 DGの自作自演盤とまったく異なる楽しさを演出している。 | ||
アイヴズ(1874-1954): ピアノ・ソナタ第2番 「マサチューセツ州コンコード1840~60年」 様々なアリアと変奏/天国鉄道/ 「エマーソン」第1番~4つの編曲 |
スティーヴン・メイヤー(P) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。「コンコード・ソナタ」の愛称で 知られるピアノ・ソナタと、その素材を再利用した「天国鉄道」「4つの編曲集」などを収録。 演奏者のメイヤーはクラシック作品だけでなく、アート・テイタムなどジャズも弾きこなす名手で、 アイヴズに新しい光を当てている。 | ||
ローレム(1923-):室内楽曲集 クラリネット、ヴァイオリンと ピアノのための「夏の終わり」/ フルートとハープのための「時祷書」/ 室内楽アンサンブルのための 「ブライト・ミュージック」 |
ザ・フィボナッチ・ シークエンス | |
歌曲集(8.559084)に続くローレムの作品集。作曲者自身が「ブラームスとサティからヒントを得た」という「夏の終わり」、ショパンがベースになっている「ブライト・ミュージック」など、20世紀ロマン派の面目躍如。 | ||
ロックバーグ(1918-): ヴァイオリン協奏曲(1974/2001年改訂、 クリストファー・リンドン=ギーとの共同制作版) |
ペーター・ シェパード・スカーヴェド(Vn) クリストファー・ リンドン=ギー指揮 ザールブリュッケン放送so. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。アイザック・スターンとアンドレ・プレヴィンの録音で知られる秀作を、作曲者自らがオリジナル版として蘇らせた(スターン盤にはカットがあった)。 その初演者スカーヴェドと復興を手伝ったリンドン=ギーによる世界初録音。すなわち決定盤。 | ||
アート・テイタム(1909-1956): インプロヴィゼーション集 ティー・フォー・トゥー/セントルイス・ブルース/ タイガー・ラグ/アーント・ヘイガーズ・ブルース/ ユーモレスク/スウィート・ロレイン/ゲット・ハッピー/ ザ・ジタバッグ・ワルツ/テイタム・ポール・ブギ/ チェロキー/恋人よ我に帰れ!/エレジー/ハレルヤ/ ウィロー・ウィープ・フォー・ミー/エマライン/ イエスタデイズ/アイ・ノウ・ザット・ユー・ノウ |
スティーヴン・メイヤー(P) | |
有名なジャズ・ピアニストのプレイをクラシカル・ピアノのスタイルで再現したような演奏。即興的な演奏をそのまま作品として定着させ、美しい音色も相まって作曲家テイタムの才能を知ることができる一枚。ジャズ風味のピアノ曲アルバムとしても楽しめる。 | ||
スーザ(1854-1932):吹奏楽曲作品集 Vol.5 ミネソタ・マーチ/雷神/いかさま師」のワルツ/ ウルヴァリンの誇り/ネブラスカ大学/ ギャラント・セブンス/パワタンの娘/ キューバランド-3つの組曲 [スペインの旗の下で/アメリカの旗の下で/ キューバの旗の下で]/ ジョージ・ワシントン生誕200周年祝祭/外交官/理事会/ われわれの恋愛ごっこ/剣と拍車/ アトランティック・シティー・ページェント (特記以外は行進曲) |
キース・ブライオン指揮 王立砲兵隊バンド | |
アメリカン・クラシック・シリーズならではの。136の行進曲を含むスーザの全吹奏楽曲を録音するプロジェクト。ミネソタ大学フットボール・チーム委嘱作や、喜歌劇「いかさま師」に含めれるワルツなどが並ぶ。特にハバナへ旅行した印象を組曲化した「キューバランド」は、マーチ王と違った側面を伝えてくれる。 | ||
スーザ(1854-1932):吹奏楽曲作品集 Vol.6 組曲「ある旅人の物語」 ~ホワイトハウスの庭での 復活祭の月曜日(R.M.ロジャーズ版)/ ゴールデン・スター/ ドーントレス・バタリオン/ オペレッタ「選ばれた花嫁」 ~六重奏曲(H.L.クラーク編曲)/ 行進曲「イギリス連邦」-3つの伝聞 (バンドのための組曲; R.M.ロジャーズ版) [フランスの王/ わたしもアルカディア生まれ/ 最暗黒アフリカにて]/ 自由の鐘(編曲:ブライオン/シーセル)/ グリッドアイアン・クラブ/海の女王/ 戦車競技/剣闘士/ 行進曲「ニュー・メキシコ」/ 行進曲「ピカドール」 |
キース・ブライオン指揮 王立砲兵隊バンド | |
# American Classics。第1集(8.559058)、第2集(8.559059)、第3集(8.559092)、第4集(8.559093)、第5集(8.559131)に続く第6弾。コメディ番組のテーマ曲として有名な「自由の鐘」や、ルーズベルト大統領を追悼する荘厳な「ゴールデン・スター」、ワルツ、スペイン風味の行進曲など、スーザを深く知るための作品集になっている。 | ||
バーバー(1910-1981): ピアノ協奏曲(*)/クリスマスに/ メデイアの瞑想と復讐の踊り/コマンド行進曲 |
スティーヴン・ プルッツマン(P;*) マリン・オールソップ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
ブラウニングが初演したピアノ協奏曲、有名なクリスマスの歌がいくつも登場する作品など、新ロマン派と呼ばれる作風も味わえる。 | ||
バーバー(1910-1981): ノックスヴィル、1915年の夏 管弦楽のためのエッセー第2番/同第3番/ 祝典トッカータ |
カリーナ・ゴーヴィン(S) マリン・オールソップ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. トマス・トロッター(Org) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。イギリス「グラモフォン」誌で「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に輝いたオールソップのバーバー・シリーズ第5弾。 ノスタルジックで映画を観ているような「ノックスヴィル、1915年の夏」をメインに、「親しみやすい20世紀アメリカ音楽」が聴ける一枚。24bitでの録音・編集。 | ||
バーバー(1910-1981):管弦楽作品集 Vol.6 キャプリコーン協奏曲/ブリッジ遊び/ バッハによる変奏曲/歌劇「ヴァネッサ」~間奏曲/ オーボエと弦楽のためのカンツォネッタ/ Fadograph of a Yestern Scene |
ステファーヌ・ランクール(Ob) ジョン・グレイシー(Tp) カレン・ジョーンズ(Fl) マリン・オールソップ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
3つの楽器をソロに立てた合奏協奏曲風の「キャプリコーン協奏曲」、ブラス・セクションとティンパニのためのコラール作品、そしてメロディ・メイカーとしての才能を伝える「ヴァネッサ」の間奏曲と「カンツォネッタ」、ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」からタイトルを取った作品など、盛りだくさんな作品の数々。録音・編集:24ビット。 | ||
空想家:ラングストン・ヒューズの肖像 ヒューズの詩(朗読): マイ・ピープル/退屈なブルース/ニグロ/悪/ 日曜の朝のお告げ/ご婦人と国勢調査員/ シルヴェスターの臨終の床/未だここに オーエンズ:心 ムスト:島/連祷 スティル:黒いピエロ スミス:3月の月 ボンズ:ニグロは河について語る/吟遊詩人の男 ゴードン:マイ・ピープル プライス:黒い聖母への歌 スワンソン:喜び ワイル:独りぽっちの家 デイヴィソン:銀の雨の降る時には バーガー:カロリーナ・キャビン バーレイ: ラヴリー/ダーク・アンド・ロンリー・ワン サントス:空想家 |
ダリル・テイラー(T) ウィリアム・ ワーフィールド(朗読) マリア・コーレイ、 エリック・サントス(P) パトリシア・テリー・ロス(Hp) サンディ・ノーダール(Perc) | |
黒人の文芸復興運動に中心的役割を果たし、アメリカ文学に一石を投じた詩人ヒューズ。彼の詩には多くの作曲家が曲をつけたが、その中から印象的なものを集め、 アンソロジーとしてまとめたのがこのアルバム。詩の朗読をはさみ、テイラーの語るような歌い口も魅力的。 | ||
ビーチ(1867-1944): ピアノ協奏曲第1番(*)/ 交響曲「ゲール風」 |
アラン・ファインバーグ(P;*) ケネス・シャーマーホーン指揮 ナッシュヴィルso. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。アメリカで最初に認められた女性作曲家であり、ヨーロッパ主流の作風を取り入れながらも抒情的なメロディを大切にしたビーチ。 歌曲や室内楽曲が再評価される中、録音も少ない「ピアノ協奏曲第1番」とすでにいくつかの録音がある「ゲール風交響曲」のカップリングは、ビーチを知る入門ディスクとしても最適。 | ||
W.メイソン(1829-1908):ピアノ音楽集 銀色の春/幻想的奇想曲/詩的な夢/即興曲/ ヴァルス・カプリス/舞踏会の2つのユモレスク/ 木靴屋;木靴の踊り/子守歌/冗談/ カプリス・グロテスク/バラードと舟歌/ 3つの前奏曲/鈴蘭/勇敢なワルツ |
ケネス・ボールトン、 ジョアン・バリー(P) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。ショパンのロマンとリストの華麗さを持った「銀色の春」を聴くだけで、このボストン生まれのパイオニア作曲家が無名でいるのはもったいない存在だと思えるであろう。 19世紀アメリカの親しみやすいピアノ作品集。 | ||
マッケイ(1899-1970):室内音楽集 風刺的な舞踊組曲/ フロム・マイ・タホ・ウィンドウ-/ サマー・ムーズ、アンド・パターンズ/ アメリカ的練習曲/4月の組曲/舞踊組曲第2番/ ダンシング・イン・ア・ドリーム/ ソプラノのための5つの歌~3曲/ エヴリ・フラワー・ザット・エヴァー・グリュー/ ヴィオラとピアノのための組曲 |
ウィリアム・ボルコム、 ローガン・スケルトン、 サンフォード・マーゴリス(P) ジョーン・モリス(Ms) マホコ・エグチ(Va) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。1920年代から本格的に作曲をはじめ、ニューオリンズ・ジャズや民族音楽などに影響を受けながら、 誰もが楽しめる数々のピアノ曲や室内楽曲などを残したマッケイ。作曲家ボルコムの弾くピアノ曲を中心に収録。 | ||
ゴッツチョーク(ゴットシャルク;1829-1869): ピアノ作品集 バンジョー(グロテスクな幻想曲)/ バンブーラ(黒人の踊り)/バナナ(黒人の歌)/ サバンナ(クレオールのバラード)/ トレモロ(演奏会用大練習曲)/ ホタ・アラゴネーサ(スペイン狂詩曲)/ マンチャの調べ(演奏会用練習曲)/ アンダルシアの思い出(演奏会用奇想曲)/ プエルト・リコの思い出(農民の行進)/ 輝き(***)/ガリーナ(キューバ舞曲)/ 私といっしょに(奇想曲)/風刺(奇想曲)/ トーナメント・ギャロップ/死せる詩人(瞑想曲)/ ユニオン(国民歌による演奏会パラフレーズ) |
セシル・リカド(P) | |
「クレオール(西インド諸島や中南米で生まれ育った白人)のショパン」と呼ばれ、数々の民族的・描写的・風景画的なピアノ曲を残したゴッツチョーク。 ラグタイムやカリブ(キューバ)音楽、国民歌謡などを素材にした彼の作品は、ガーシュウィンをはじめボーダーレス系20世紀アメリカ音楽のルーツ。ソニー他への録音で日本でも知られるセシル・リカドが、このCDでナクソスに登場。 | ||
フルートとギターのための作品集 ビーザー(1954-):「山の歌集」~4曲 タワー(1938-):スノー・ドリームス ライリー(1935-):見捨てられた歌 リーバーマン(1961-):ソナタ シッケレ(1935-):窓(3つの小品) |
アレクサンドラ・ ホーレー(Fl) ジェフリー・ マクファーデン(G) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。民謡を使ったビーザー、雪の降る様子を表現したタワー、エキゾティックな香りのライリー、ショスタコーヴィチの叙情風味を思わせるリーバーマン、 そしてあのP.D.Q.バッハとして知られるシッケレ(シックリー)のマジメ路線作品。フルートとギターの、意外な名曲をそろえた一枚。 | ||
フラジェロ(1928-1994):管弦楽作品集 交響曲第1番(*)/海岸の絶壁/ 「ハーメルンの笛吹き男」間奏曲/ 主題、変奏曲とフーガ(*) |
デイヴィッド・エイモス指揮 スロヴァキア放送so. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。世界初録音。 ニューヨークに生まれ、ローマでピッツェッティに師事。五嶋みどりはじめ、多くの音楽家に愛された作曲家。ブラームスの第4番を20世紀に蘇らせたような交響曲第1番など、20世紀アメリカ・ロマン派の 「隠し球」的存在。 | ||
ネッド・ローレム(1923-): 交響曲第3番/交響曲第1番(*)/交響曲第2番(*) |
ホセ・セレブリエール指揮 ボーンマスso. | |
(*)世界初録音。1950年代に作曲され、作曲家としての地位と評価を確立した3つの交響曲を収録。コープランドやバーンスタインが好きなリスナーは必聴。第3番はバーンスタインが初演しているが、それも納得できる曲調。 | ||
ボルコム(1938-):ヴァイオリン・ソナタ全集 第1番/第2番/第3番(ソナタ・ストランバ)/第4番 |
ソロミア・ソロカ(Vn) アーサー・グリーン(P) | |
既発売の「無垢と経験の歌」(8.559216/8)が2005年度グラミー賞の「最優秀クラシック・アルバム」など3部門を受賞したボルコム。ジャズやアメリカの民俗音楽などを取り入れたユニークな作風が注目されている。1956年に作曲したソナタ第1番から1994年のソナタ第4番まで4曲を収録。各曲にはジャズ、ピアソラのタンゴ、アラブ音楽などがエッセンスとして加えられている。 | ||
カーター(1908-): 祭日序曲/交響曲第1番/ピアノ協奏曲 |
マーク・ウェイト(P) ケネス・シャーマーホーン指揮 ナッシュヴィルso. | |
難解そうなイメージが強いカーターだが、1940年代に書かれた序曲と交響曲は「都会派のコープランド」という雰囲気。協奏曲はストラヴィンスキーの85歳の誕生日を記念した、 かつての前衛音楽風の作品。アメリカン・クラシックス・シリーズ。 | ||
グロリア・コーツ(1938-): 弦楽四重奏曲集 Vol.2 第7番「天使」/第2番/第8番/4番/第3番 |
クロイツェルSQ フィリップ・アダムス(Org) マイケル・フィニッシー指揮 | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。1970年代に書かれた3作と2000年以降に書かれた2作を収録。特にオルガンを交えた第7番は同時多発テロの数週間後に初演され、 結果的にレクイエムとなった曲。作風は上昇・下降するスライド音などを多用し、かつての前衛曲を思わせる一方で、バルトーク風の叙情も顔をのぞかせる。 | ||
クレストン(1906-1985): トッカータ/交響曲第5番/揺籃の中から パルティータ/祈りと舞曲 |
スコット・ゴフ(Fl) イルッカ・タルヴィ(Vn) ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
DELOSレーベルからリリースされたものと同音源。ニューヨークに生まれ、都会的センスと色彩的なオーケストレーションを武器に、バロック音楽風味(パルティータ) やバルトーク風のシリアスさ(交響曲)などを織り交ぜた作品集。クレストンを知る一枚としてもおすすめ。アメリカン・クラシックス・シリーズ。 | ||
ダイアモンド(1915-): 交響曲第2番/交響曲第4番 |
ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。DELOSからの移行最発売。 戦争に悲劇を感じさせながらコープランド風アメリカ20世紀音楽の味で描く2曲。交響曲作家ダイアモンドの「最初の一枚」に最適。 | ||
ダイアモンド(1915-): 詩編/チェロと管弦楽のためのカディッシュ/ 交響曲第3番 |
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc) M ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
Delosからアメリカン・クラシックス・シリーズへ移行再発売されている交響曲シリーズ中の一枚。。ダイナミックで洗練された、いかにもダイアモンドらしい交響曲(ミュンシュ指揮ボストンso.が初演)を軸に、巨匠シュタルケルがソロを弾いた祈りの音楽、アンドレ・ジイドに捧げている「詩編」をカップリング。 | ||
ダイアモンド(1915-): バレエ音楽「トム」~組曲 この聖地 交響曲第8番 |
エリック・パース(Br) ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso.&cho. ノースウェスト少年cho. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。Delosレーベルからの移行再発売。 「トム」はセッションズに師事していた1930年代の若書き。その他、リンカーンの有名なゲティスバーグの演説を歌詞にした「この聖地」、1961年にバーンスタインが初演した交響曲を収録。 | ||
ダイアモンド(1915-): 交響曲第1番/ ヴァイオリン協奏曲第2番(*)/ 管弦楽のための幻想曲「巨大な部屋」 |
イルッカ・タルヴィ(Vn;*) ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
以前Delosレーベルから発売されていたものと同一音源。 ハリスやバーンスタインらと並ぶアメリカ20世紀ロマン派の作曲家として、都会的な作風の管弦楽作品を多数発表しているダイアモンド。かっこいい交響アレグロが印象的な交響曲、 シュウォーツが蘇演したヴァイオリン協奏曲ほか、1940年代の名作集。 | ||
ホヴァネス(1911-2000): チェロ協奏曲(*) 交響曲第22番「光の都市」 |
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc;*) デニス・ ラッセル・デイヴィス指揮(*) アラン・ホヴァネス指揮(+) シアトルso. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。Delosレーベルからの移行再発売。 世界初録音(*)。エキゾティックな音楽を書くアルメニア系の作曲家として、一部のファンに絶大な人気を持つホヴァネス。「チェロ協奏曲」もに冒頭から中近東・中央アジアの香りがたっぷり。 名手シュタルケルの演奏で曲の魅力が更に引き立つ。古代エジプトの都市を描いた交響曲は、拡張高いドキュメンタリー映像の音楽のよう。 | ||
ラザロフ(1932-): ピアノと管弦楽のためのタブロー (カンディンスキーによる) ヴァイオリン協奏曲 交響曲第2番 |
ギャリック・オールソン(P) 亀井由紀子(Vn) ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
DELOSレーベルからの移行再発売。 ブルガリアに生まれ現在はカリフォルニア在住のラザロフは、ペトラッシらに学びやや無調的な作風の曲を多数送り出している。カンディンスキーにインスパイアされた「タブロー」は初演者による録音。 ヴァイオリン協奏曲でソロを弾く亀井由紀子は、ハイフェッツに師事しアメリカで活躍中。 | ||
ピストン(1894-1976): 交響曲第2番(1943)/交響曲第6番(1955) |
ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
DELOSレーベルからナクソス、アメリカン・クラシックス・シリーズへの移行再発売第2弾。第6番はボストン響75周年記念の委嘱作。 | ||
ピストン(1894-1976): 交響曲第4番/ ハープと弦楽のためのカプリッチョ/ 3つのニューイングランドのスケッチ |
ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. テレーズ・エルダー・ ウンロウ(Hp) | |
米DELOSからリリースされていた音源(1991年録音)のナクソス移行発売。N.ブーランジェやデュカスらに師事し、都会的センスで多くの管弦楽曲を書いたピストン。 アメリカ音楽を得意とするシュウォーツの棒で、20世紀ロマン派の代表的な作曲家を知ることができるチャンス。 | ||
グリフェス(1884-1920): 4つのローマのスケッチ~第1番「白い孔雀」 フィオナ・マックレードの3つの詩/バッカナール 4つのローマのスケッチ~第4番「雲」 3つの音画/詩曲/交響詩「フビライ・ハンの快楽殿」 |
バーバラ・クインティリアーニ(S) キャロル・ヴィンセンス(Fl) ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
近代アメリカでは珍しくフランス近代音楽の影響を大きく受けたグリフェス。ドビュッシーを思わせる「白い孔雀」「詩曲」、ボロディン風の「舟歌」など、 管弦楽作品のエッセンスが凝縮された一枚。アメリカン・クラシックス・シリーズ。 | ||
ドアティ(1954-): 管弦楽のための「フィラデルフィア物語」(2001) 打楽器独奏と管弦楽のための「UFO」(1999) |
イヴリン・グレニー(Perc) マリン・オールソップ指揮 コロラドso. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。アダムズなどポスト・ミニマルを経て、アメリカ特有の「楽しい現代音楽」世代を代表するドアティ。今や全米各地のオケから次々と委嘱を受けるスター作曲家だ。「フィラデルフィア物語」は、音楽都市にふさわしくストコフスキーからコルトレーンまでさまざまな音楽家の足跡を描く作品。「UFO」は、有名なロズウェル事件などをモティーフにした、ドアティ版「未知との遭遇」といったところ。 | ||
マイケル・トーク(1961-): アン・アメリカン・アブロード/ ジャスパー/歓喜(パーカッション協奏曲) |
コリン・カリー(Perc) マリン・オールソップ指揮 ロイヤル・ スコティッシュo. | |
世界初録音。アーゴ・レーベルで注目されたアメリカ新世代音楽のリーダーによる、ポップ感覚にあふれた管弦楽曲集。アダムズやライヒのファンは必聴のおもしろさ。 カリーとオールソップのダイナミックな演奏もみごと。 | ||
ラッセル(1951-): ホルンと管弦楽のためのラプソディ/ ミドル・アース/ ゲート・シティ-メソジストの賛美歌 (「交響曲第2番」第2楽章) |
マイケル・ノワク指揮 サン・ルイス・オビスポso. リチャード・トッド(Hr) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。聴きものは約40分を要する「ラプソディ」。コープランドと同質の音楽で幕を開け、スウィング・ジャズ化する第2楽章、ラテン化する第4楽章など、 他に例を見ない音楽。ホルン吹きにとっては新しい世界であろう。 | ||
ハービソン(1938-): 変奏曲集/孤独な4つの歌/黄昏の音楽 |
スペクトラム・ コンサーツ・ベルリン フランク・ S.ドッジ(芸術監督) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。1987年、栄誉ある「ピューリッツァー賞」音楽部門を受賞した現代アメリカのネオ・ロマン主義におけるリーダー的存在、 ハービソンによる4人の演奏家による室内楽作品集。作曲者自身による解説書付き。 | ||
スティル(1895-1978): イン・メモリアム-民主主義のために死んだ黒人兵士(*) 交響詩「アフリカ」(*) 交響曲第1番「アフロ=アメリカン」 |
ジョン・イェーター指揮 フォート・スミスso. | |
アフリカ系アメリカ人として初めてメジャー・オーケストラが作品を取りあげたという、スティル。当時より「アフロ=アメリカン交響曲」は高く評価され、音楽における黒人解放を行った。抒情的でどこか懐かしい香りもする作品に、今また注目が集まってきている。(*)世界初録音。 | ||
アイヴズ(1874-1954): エマーソン協奏曲 (デーヴィッド・G・ポーターによる再構成) 交響曲第1番 |
アラン・フェインバーグ(P) ジェイムズ・シンクレア指揮 アイルランド国立so. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズから、アイヴズ・ファンには大事件にちがいない「エマーソン協奏曲」の登場。研究者ポーターによる演奏用再構成版は、今後ひとつの指針になるはず。 ベートーヴェンの「運命」などの素材がコラージュされ、アイヴズの世界を築いている。若書きの交響曲第1番は、別人かと思うほど抒情的な作品。 | ||
エバーハード(1943-): ピアノ協奏曲「白鳥の影」 (ロシア原子力潜水艦「クルスク」の犠牲者の追悼) バス独唱と弦楽合奏のための 「プロメテウスの嘆き(1945年8月6日、8月9日)」 |
ハリダ・ディノワ(P) ピョートル・ミグノフ(B) アレクサンドル・ チェルヌシェンコ指揮 サンクトペテルブルク・カペラso. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。 記憶に新しい原潜クルスクの事故、日本の歴史に影を落とす広島・長崎、チェルノブイリ原発。原子力が引き起こした3つの悲劇をモティーフに作曲された、前衛的な作風と瞑想的な雰囲気を合わせ持った作品。 | ||
バーンスタイン(1918-1990): 映画「波止場」~交響組曲 チチェスター詩編(*) ミュージカル「オン・ザ・タウン」~ 3つのダンス・エピソード |
トマス・ケリー(ボーイS) エリザベス・ フランクリン=キッチン(S) ヴィクトリア・ネイラー(A) ジェレミー・バッド(T) ポール・シャリエール(B) マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso.&cho. | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。タングルウッド音楽祭でバーンスタインに師事し、本年度グラモフォン誌「アーティスト・オブ・ジ・イヤー」に選ばれたオールソップが、 ドラマティックな「波止場」、明快な「チチェスター詩編」、ジャズ風の「オン・ザ・タウン」という3作品を指揮。アメリカ音楽の演奏に長けた手兵オケと、引き締まった音楽を聴かせる。 (*)ヘブライ語歌詞、英語対訳付き。特製紙カヴァー仕様。 | ||
アイヴズ(1874-1954):弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲第1番「救世軍から」/スケルツォ/ 弦楽四重奏曲第2番 |
ブレアSQ | |
# American Classics。賛美歌や民謡、クラシックの名曲(ブラームスの交響曲第2番、ほか)などさまざまなメロディを素材にコラージュした2つの弦楽四重奏曲は、ファンなら必聴。ブレア弦楽四重奏団はアスペン音楽祭をはじめ、全米各地で演奏を行っているグループ。 | ||
ルーカス・フォス(1922-):ピアノ独奏作品全集 スケルツォ・リチェルカート/パッサカリア/ グロテスクな踊り/前奏曲/ファンタジー・ロンド/ 4つの2声のためのインヴェンション/ レニーのために 「ニューヨーク・ニューヨーク」による変奏曲/ソロ |
スコット・ダン(P) | |
American Classics。 作曲家としてだけではなくピアニスト、指揮者としても名前が知られるルーカス・フォスのピアノ曲集。新古典主義やジャズなどの影響を受け、1981年の「ソロ」ではミニマル音楽の要素まで。演奏のダンは、ジョン・マウチェリやデニス・ラッセル・デイヴィスらとの仕事で名前を挙げた、気鋭のピアニスト・指揮者。 | ||
コリリアーノ(1938-): スナップショット、1909年頃(*)/ 黒い11月の七面鳥(*)/弦楽四重奏曲/ フリードマン(1974-):弦楽四重奏曲第2番(*) |
コリリアーノSQ | |
# American Classics。(*)は世界初録音。 “遅れてきたロマン派"コリリアーノがエマーソン弦楽四重奏団のために書いた「スナップショット」をはじめ、彼の弟子で現代のバルトーク的作風を持つフリードマンの作品を収録。作曲者の名前を冠したグループによる、信頼度の高い演奏。 | ||
ロックバーグ(1918-2005): 交響曲第2番/イマゴー・ムンディ |
クリストファー・リンドン=ギー指揮 ザールブリュッケン放送so. | |
American Classics。(*)は世界初録音。シリアスでありながらも硬質の叙情派と言える作風で、死後ますます評価が高まっているロックバーグ。「イマゴー・ムンディ」は日本の雅楽をオーケストラで再現・展開したかのような作品であり、ロックバーグを知るリスナーには意外かもしれない。 | ||
ホセ・セレブリエール(1938-) 交響曲第3番(神秘的交響曲)(*)/ パッサカリアと無窮動(*)/ 子供時代の主題による変奏曲(*)/ 弦楽のための哀歌(*)/神秘的瞬間/ ファンタジア/ドロシーとカーマイン!/ ジョージとミュリエル |
ホセ・セレブリエール指揮 トゥールーズ国立co. キャロル・ファーレイ(S) イー・ヤオ(アコーディオン) ローラン・ ル・シュナデク(Fg) サンドリーヌ・ ティリー(Fl) ルノー・グルス(Cb) キヌムcho. | |
(*)世界初録音。指揮者として有名なセレブリエールは、タングルウッドでコープランドに師事し、ヴァージル・トムソンの強力な推薦も得たという作曲家としての顔も持つ。 やや硬質の、ときには深刻な雰囲気を漂わせるロマン主義的な曲調。 | ||
コープランド(1900-1990): ピアノ幻想曲/ピアノ・ソナタ/ピアノ変奏曲 |
ベンジャミン・パスターナック(P) | |
American Classics。マニアックなファン以外にはあまり知られていないピアノ作品。J.S.バッハを思わせる落ち着きに満ちた「ピアノ幻想曲」(約29分)、「エル・サロン・メヒコ」などで人気を得た時代の「ピアノ・ソナタ」、学生時代のバーンスタインが好んだ大作「ピアノ変奏曲」を収録。1988年にブゾーニ・コンクールを征し、全米を中心に活動しているピアニストの演奏。 | ||
フェルドマン(1926-1987):弦楽四重奏曲 | ザ・グループ・フォー・ コンテンポラリー・ミュージック | |
1994年にKOCH INTERNATIONAL CLASSICSからリリースされていた録音で、世界初録音だったもの。78分35秒、静謐な音が続いていく典型的なフェルドマンの音楽であり、1980年に初演したコロンビア四重奏団のメンバーも演奏に加わっている。 | ||
ビーチ(1867-1944):歌曲集 雨の日/アリエッタ/彼女から遠ざかる時/夜の女王/ 秘密/恍惚/心とともに/おやすみ、小さなあなた/夜/ 忘却/Dearie/Far Awa'/季節は春/ああ恋よ、いつの日か/ I Send My Heart Up to Thee!/Come, ah Come/ カンツォネッタ/Ich sagte nicht/Wir drei/六月/ Je demande a l'oiseau/Go Not Too Far/Shena Van/ Baby/Hush, Baby Dear/前奏曲/O Sweet Content/ Ein altes Gebet/葬儀の花輪 /キャンディ・ライオン/ 感謝祭の物語/黄昏に/主人/メイ・フラワーズ/ われは主を求め/Though I Take the Wings of Morning |
キャサリン・ケルトン(Ms) キャサリン・ブリンゲルド(P) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。近代における女性作曲家の草分けとして、アメリカ・ニューイングランド楽派の中心的作曲家として再注目されているビーチの歌曲集。ロマン派音楽の流れを受け継ぎ、どれもが民謡かと思うほどシンプルで親しみやすいメロディを持っている。英語・仏語・独語歌詞、英語対訳付き。 | ||
コンティニューム・ポートレイト Vol.1~ カウエル(1897-1965):器楽、室内楽&声楽曲集 Vol.1 ピアノ小品集/ フルート、 オーボエ、チェロとチェンバロのための四重奏曲/ 3つのアンチ・モダニストの歌/ ヴァイオリンとピアノのための組曲/ 小管弦楽のためのポリフォニカ/ アイルランド組曲 (ストリング・ピアノと小管弦楽のための) |
コンティニューム [ジョエル・サックス(指揮、P) シェリル・セルツァー (指揮、P、Cemb) ジェーン・ローゼンフェルド(Fl) マーシャ・ヘラー(Ob) マリア・キツォポウロス(Vc) ミア・ウー(Vn) エレン・ラング(Ms)] | |
録音:1990年。 ニューヨークを拠点に活躍するアンサンブル、コンティニュームによるアメリカ実験音楽の祖カウエルの作品集。1930年代までの比較的聴きやすい作品集だ、ストリング・ピアノ(ピアノの内部奏法)を起用した「アイルランド組曲」は、盟友ヴァレーズらに並ぶ音響実験的な作品。 | ||
コンティニューム・ポートレイト Vol.2 カウエル(1897-1965):器楽、室内楽&声楽曲集 Vol.2 イランへの礼賛/ピアノと弦のための小品/痕跡/ ユーフォリア/ワッツ・ジス/エレジー/バンシー/ 2つの歌(キャサリン・リーガーの詩による)/ 6つのカジュアル・ディヴェロップメント/5つのセット |
コンティニューム [マーク・スタインバーグ(Vn) ジョエル・サックス(指揮、 ペルシアン・ドラム、P) シェリル・セルツァー(指揮、P) レイモンド・マーセル(Br) デヴィッド・クラカウアー(Cl) マリリン・デュボウ(Vn) ゴードン・ ゴッドリーブ(Perc) | |
ピアノの内部奏法やトーン・クラスター、エキゾティックなアジアン・テイストなど、カウエルの入門編的な一枚であり、アメリカ実験音楽のファンにはぜひおすすめ。ブックレットに英語歌詞付き。Vol.1:8.559192。 | ||
コンティニューム・ポートレイト Vol.3 アイヴズ(1874-1954):ピアノ、室内楽&声楽曲集 ストックブリッジのフーザトニック川/ ひとりごと(7度音程の練習その他)/対蹠地点上で/ はしご車のゴング、あるいは大通りを行く 消防士達のパレード(オリジナル・バージョン)/ 3つの屋外の情景~ハローウィーン/ In Re Con Moto et al/日の出/追憶/ アイスキュロスとソフォクレス/5つのテイク・オフ/ 4分音の3つのピアノ曲 |
シェリル・セルツァー& ジョエル・サックス指揮 コンティニューム | |
交響曲だけではない、むしろ他愛ないような小品にこそ衒いのない実験精神があふれているアイヴズ。このディスクでは次々と演奏される小品が、まるで短い実験映画を次々と見ているような感覚をもたらす。4分音ピアノの妙な音も心地よく聞こえてくるから不思議。一部英語歌詞付き。Vol.1:8.559192/Vol.2:8.559193。 | ||
コンティニューム・ポートレイト Vol.4 ~キルシュナー(1919-):室内楽曲集 ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲/ 歌劇「リリー」~フルーティング/ ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲/ ピアノ・ソナタ/トリプティク |
シェリル・セルツァー指揮 ジョエル・サックス指揮 コンティニューム [エリザベス・ペリー(Vn) ジョエル・サックス(P) ジェイン・ローゼンフェルド(Fl) ジェフリー・マイケルズ(Vn) ベヴァリー・ローリゼン(Vc) シェリル・セルツァー(P) マリア・キツォポウロス(Vc) マーク・スタインバーグ(Vn)] | |
American Classics。シェーンベルク、ブロッホ、セッションズといった、硬派な作曲家たちを師に持ち、現在はヨーヨー・マほか多くの演奏家より信頼を得ているキルシュナー。1940年代から80年代までの幅広い室内楽曲を集めた。Vol.1(8.559192)、Vol.2(8.559193)、Vol.3(8.559194)。 | ||
コンティニューム・ポートレイト Vol.5 ~ナンカロウ(1912-1997):管弦楽&室内楽曲集 小管弦楽のための小品第1番/ ヴァイオリンと自動ピアノのためのトッカータ/ 前奏曲とブルース/習作第15番(*)/タンゴ?/ ピアノ・ソナティナ(*)/トリオ・ムーヴメント/ 弦楽四重奏曲第1番/小管弦楽のための小品第2番 |
シェリル・セルツァー指揮 ジョエル・サックス指揮 コンティニューム | |
American Classics。(*)はイヴァ・ミカショフによる4手ピアノのための編曲版。 自動ピアノを改造した「プレイヤーピアノ」の作品で知られるナンカロウ。1940年代に作曲したストラヴィンスキー風のオーケストラ曲や、プレイヤーピアノを使った曲、“普通の”ピアノ曲など、ナンカロウの作風カタログ的な一枚。Vol.1:8.559192、Vol.2:8.559193、Vol.3:8.559194、Vol.4:8.559195。 | ||
コンティニューム・ポートレイト Vol.6 クロフォード・シーガー(1901-1953):声楽・室内楽曲集 5つの管楽器とピアノのための組曲/ ヴァイオリンとピアノのためのソナタ/ 2つのリチェルカーレ/前奏曲第1番/同第9番/ ミックス・アクセントによる習作/ フルートのためのディアフォニック組曲第1番/ ファゴットとチェロのためのディアフォニック組曲第2番/ 3つの歌 |
コンティニューム シェリル・セルツァー& ジョエル・サックス指揮 | |
録音:1991-1992年。 卓越した演奏家集団のコンティニュームがMusical Heritage Societyからリリースしていたクロフォード・シーガー作品集。1920年代後半から30年代初期、無調やセリーの技法を多用していた時代の室内楽作品。 | ||
コンティニューム・ポートレイト Vol.7 ~トムソン(1896-1989): 合成的ワルツ(1925)/ トーマス・キャンピオンの詩への4つの歌曲/ ヴァイオリン・とピアノのためのナタ/ マリアン・ムーアによる2題/賛美と祈り(*) |
シェリル・セルツァー指揮 ジョエル・サックス指揮 コンティニューム(演奏/Vo) | |
サティ風連弾ワルツにはじまり、ミュージカル・ナンバーのような「4つの歌曲」、近代フランス音楽のエコーとも言えるヴァイオリン・ソナタ他、ネオ・ロマン派の代表格であるトムソンの室内楽&歌曲アンソロジー。(*)は英語歌詞付き。 | ||
ヘルプス(1928-2001):室内楽曲集 ピアノのための「シャル・ウィ・ダンス」/ ピアノ四重奏曲/ ホルン、ヴァイオリンとピアノのための後奏曲/ 弦楽四重奏のための夜想曲 アイアランド(1879-1962):ピアノのための「暗い渓谷」 |
スペクトラム・ コンサーツ・ベルリン [フランク・S.ドッジ (芸術監督、Vc) ジャニーヌ・ヤンセン、 クインテン・デ・ルース(Vn) ロナルド・カルボーン、 ハルトムート・ローデ(Va) ロン・シャーパー(Hr) ダニエル・ブルメンタール、 ロバート・ヘルプス(P) | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。作曲家として、指揮者・教育者としてアメリカ音楽シーンに多大な影響を与えたヘルプスの室内楽・ピアノ曲集。静寂と緊張をたたえた作風で音楽に厳しさのある曲が並ぶ。自作自演の「シャル・ウィ・ダンス」、デッカからデビューしたジャニーヌ・ヤンセンが参加した「ピアノ四重奏曲」など、ヘルプスを知る格好の一枚。 | ||
アメリカン・クラシックス・サンプラー ピルグリムス・プログレス~パイオニア・オヴ・ アメリカン・クラシカル・ミュージック バーンスタイン、グローフェ、アンダーソン、 コープランド、ビーチ、オルンスタイン、 キャドマン、バーバー、スーザ、トーク、 ローレム、モロス、ガーシュウィンの作品 |
リチャード・ヘイマン ジェイムズ・ジャッド ウィリアム・T・ ストロンバーグ ポール・ガンビル ケネス・シャーマーホーン マリン・オールソップ キース・ブライオン リチャード・ローゼンバーグ/他 | |
フィリップ・グラス(1937-): 交響曲第3番(1994)/交響曲第2番(1995) |
マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso. | |
グラスと交響曲・・・イメージが結び付かないものの、2曲ともグラス・サウンドを踏襲した作品。1970年代後半から作曲者と交流し、ヴァイオリニストとして多くのグラス作品を演奏してきたという経歴を持つオールソップが指揮。スリップ・ケース入り。 | ||
シュワントナー(1943-): すずめ(ソプラノ、フルート、クラリネット、 ハープ、打楽器、ピアノ、弦楽三重奏と 器楽アンサンブルのための) ソアリング(フルートとピアノのための)(*) 遠い時代のルーンと呪文(ピアノ、フルート、 クラリネット、打楽器と弦楽四重奏のための) アゲダ・ピサロの2つの詩 (ソプラノ、クロタルとピアノのための) 琥珀の音楽(フルート、クラリネット、打楽器、 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための; 英語歌詞付き) |
ブリッタ・シュタルマイスター(S) フロリアン・ヘルシャー(P) クラウス・ジモン(P)指揮 ホルスト=シンフォニエッタ | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。(*)世界初録音。ドビュッシー、メシアン、クラムの影響を受け、色彩的かつ光が輝くような音型を得意とするシカゴ出身の作曲家。「すずめ」は「われと来て遊べや親のないすずめ」など一茶の俳句15句をテキストに使った声楽曲。 | ||
ホヴァネス(1911-2000):吹奏楽作品集 交響曲第4番/同第20番「聖なる山への3つの旅」/ 同第53番「星の燭光」/荒地への帰還と復興/ 聖グレゴリウスの祈り |
キース・ブライオン指揮 王立スコットランド音楽院 ウィンド・オーケストラ ジョン・ウォレス(Tp) | |
交響曲第4番はイーストマン・ウィンド・アンサンブルの演奏でも有名。打楽器などで星の煌めきを描く交響曲第53番、名手ジョン・ウォレスを迎えた「聖グレゴリウスの祈り」など、ホヴァネス入門として、また吹奏楽ファンにもおすすめ。 | ||
スティル(1895-1978):ピアノ曲集 3つの情景/7つのトレーサリー/ ブルース(バレエ「レノックス・アヴェニュー」より)/ 廃園/アフリカ (ヴァーナ・アーヴェイによるピアノのための編曲) |
マーク・ブーザー(P) | |
American Classics。アフロ=アメリカンの作曲家として、アメリカ音楽界に新時代を呼び込んだスティルの作品集。オリジナルのオーケストラ版もリリース(8.559174)されている「アフリカ」など、自らのアイデンティティを音楽に反映させ、民族的かつ瞑想的な雰囲気を持っている。 | ||
ブルーベック(1920-): クロマティック・ファンタジー・ソナタ トゥー・パート・アドヴェンチャーズ~5つの小品 トリトニス/ザ・サルモン・ストライクス ライジング・サン |
ジョン・サルモン(P) | |
あの「テイク・ファイヴ」で有名なジャズ・ピアニストによるピアノ曲集。バッハ(B-A-C-H)の音をテーマにしたソナタ、芭蕉の俳句をモチーフにした「ライジング・サン」、 自身のジャズ・グループで演奏している「トリトニス」のピアノ版など、アイデアに満ちた作品が詰まっている。アメリカン・クラシックス・シリーズ。 | ||
チャドウィック(1854-1931): 交響曲第2番(1886)/交響的スケッチ集 |
テオドレ・クチャル指揮 ウクライナ国立放送so. | |
冒頭のホルン・コールからアメリカの大地が目の前に広がるような音楽を聴かせてくれる交響曲は、ルーツ(ネイティヴ&アフリカン・アメリカン)の音楽素材を使いヨーロッパのロマン派音楽スタイルに定着させた、アメリカ交響曲史の傑作。 | ||
ロックバーグ:交響曲第1番(世界初録音) | クリストファー・ リンドン=ギー指揮 ザールブリュッケン放送so. | |
# American Classics。同じロックバーグの作品である「パッヘルベルのカノンの変奏」や弦楽のための「超絶変奏曲」を聴く限りでは、この人は後期ロマン派の末裔だと思われそうだが、1960年代までは、音列技法を用いた難解で激しい作品を書いていた。この交響曲第1番もそうで、この曲の第3楽章を彼の師であるL.マンズに見せたところ「これは、私がこれまでに見た最も狂った音楽だ!」とまで言われてしまった。彼は愛息の死をきっかけにこのような作風を捨て、以降は耳当たりのよい調性音楽を書くようになった。 | ||
タワー(1938-):室内楽・器楽曲集 想い出に(弦楽四重奏のための)/ ビッグ・スカイ (ヴァイオリン、チェロとピアノのための)/ 野性的な紫(ヴィオラ独奏のための)/ ノー・ロンガー・ヴェリー・クリアー/ 島の前奏曲(オーボエと弦楽四重奏のための) |
東京SQ チー=ユン(Vn) アンドレ・エメリャノフ(Vc) ジョーン・タワー(P) ポール・ノイバウアー(Va) ウルスラ・オッペンス(P) メルヴィン・チェン(P) リチャード・ウッダムス(Ob) | |
#American Classics。 自らが室内楽アンサンブル「ダ・カーポ」を立ち上げるなど、主に室内楽の分野で先鋭的な作品を生み出してきたタワー。日本にもその多くが紹介されており、東京クヮルテットや、デンオン・レーベルでデビューしたチー=ユンなどが演奏しているこの一枚では、構成主義的と言われる彼女の作風がストレートに現れている。 | ||
ボルコム(1938-):無垢と経験の歌 | クリスティン・ブルーワー(S) ミーシャ・ブリューゲルゴスマン(S) イラナ・デイヴィッドソン(S) リンダ・ホーエンフェルト(S) カーメン・ペルトン(S) ノモン・フォード(Br) ネイザン・リー・グレアム (語り&Vo) トミー・モーガン(ハーモニカ) ピーター・マドキャット・ルース (ハーモニカ&Vo) ジェレミー・キッテル(フィドル) 他レナード・スラットキン指揮 ミシガン大学so.、 ユニヴァーシティ・ ミュージカル・ソサエティ | |
American Classics。英語歌詞付き。 美術家および詩人であり幻視家として有名なブレイクの作品を原作として、1984年の米初演以来、欧米各国で演奏されてきた宗教曲。ミステリアスな雰囲気を漂わせながらもジャズやカントリー・ミュージックなど幅広いジャンルの音楽を吸収し、精巧なミュージカル風のシアターピースに仕立て上げている。バーンスタインの「ミサ曲」同様に、20世紀だから生まれたと言える宗教作品。 | ||
デイヴ・ブルーベック(1920-):歌曲集 オール・マイ・ラヴ/ストレンジ・メドゥラーク/ ザ・シングス・ユー・ネヴァー・リメンバー/ ソー・ロンリー/ドント・フォゲット・ミー/ ゼアル・ビー・ノー・トゥモロー/ ザ・タイム・オブ・アワ・マドネス/タオ/ ファイナル・カーヴ:サーチ/ ドリーム・ダスト: ホールド・ファスト・トゥ・ドリームス/ ホールド・ファスト・トゥ・ドリームス/ ザ・ドリーム・キーパー/デイ・アフター・デイ/ ワンス・ホエン・アイ・ワズ・ベリー・ヤング |
ジョン・デ・ハーン(T) ジェーン・ ギーリング=デ・ハーン(S) デイヴ・ブルーベック、 クリフ・ジャクソン(P) | |
ジャズ・ピアニストという認識を180度改めたくなるような、抒情的かつ瞑想的な歌曲集。甘美なピアノのハーモニーに乗って歌われる14曲の歌は、良質のバラード集のようでもあり、ジャズとクラシックとの境界線を取り払う。一部を除きブックレットに英語歌詞付き。 | ||
フックス(1956-): アメリカン・プレイス(管弦楽のための)/ 夕暮れ(イングリッシュ・ホルンのための協奏曲)/ 闇の外(室内管弦楽のための組曲) |
トーマス・ステ-シー(イングリッシュHr) ティモシー・ジョーンズ(フレンチHr) ジョアン・ファレッタ指揮 LSO | |
#American Classics。 アメリカン・ネオ・ロマン派作曲家の一人で、ダイアモンドやパーシケッティらに師事。ファレッタが初演した色彩的な交響曲と組曲、ニューヨーク・フィルの首席奏者であるステ-シーのために書かれた抒情的な協奏曲を収録。多くのリスナーに愛されるべき音楽。 | ||
マッケイ(1899-1970): ヴァイオリン協奏曲 16世紀の讃美歌の旋律による組曲 シンフォニエッタ第4番 ソング・オーヴァー・ザ・グレイト・プレインズ |
ブライアン・レアギン(Vn) リュドミラ・コヴァレヴァ(P) ジョン・ マクローリン・ウィリアムズ指揮 ウクライナ国立放送so. | |
ハイフェッツの演奏を想定して書かれたヴァイオリン協奏曲や賛美歌のオーケストラ編曲、バルトークを思わせる「シンフォニエッタ第4番」、スタインウェイ社100周年の記念曲として書かれた作品など、どれもが20世紀アメリカ音楽の保守的な側面を持った作品。 | ||
キム(1920-1998): ヴァイオリン協奏曲(1979)/ピアノと管弦楽のための対話/ ナレーターと管弦楽のためのコルネット |
セシリア・アルゼフスキ(Vn) ウィリアム・ウルフラム(P) ロバート・キム(ナレーター) スコット・ヨー指揮 アイルランドRTE国立so. | |
パールマンのために作曲したヴァイオリン協奏曲(小澤征爾指揮によるEMI盤があり)、作曲者流の反戦音楽とも言える「対話」、リルケの詩をテキストにして朗読付きの管弦楽作品にした「コルネット」。師シェーンベルクやブロッホの作風を「いいとこ取り」した音楽。 | ||
ハリス(1898-1979): 交響曲第3番/交響曲第4番「民謡交響曲」 (管弦楽と混声合唱のための) |
マリン・オールソップ指揮 コロラドso.&cho. | |
# American Classics。バーンスタインが指揮したことで名作の仲間入りをした交響曲第3番は、ニューヨーク都会派の音楽。「民謡交響曲」は有名なアメリカ民謡などを多数盛り込み、開拓史から現代に至るアメリカの歴史を聴いているような作品。英語歌詞はNAXOSの web site で閲覧可能。 | ||
レヴィ(1930-): 夏の序曲/チェロ協奏曲第2番/ ロンド・タランテラ/交響曲第3番 |
スコット・バランタイン(Vc) 湯浅卓雄指揮 アイルランドRTE国立so. | |
#American Classics。全曲世界初録音。 スイスの作曲家の息子であり、シュタルケルやレナード・ローズに師事したチェリストでもあるレヴィ。イギリスのカノン「夏は来たりぬ」のパラフレーズである序曲を始め、おだやかな作風の音楽が収録されている。スコット・バランタインは協奏曲を献呈されたチェリスト。 | ||
タルマ(1906-1996): フルート、ヴァイオリン、 チェロとピアノのためのアンビエント・エア/ チェロとピアノのためのラメント/ フルート、ヴィオラとピアノのための7つのエピソード/ テノール、オーボエとピアノのための 「黒ツグミと出会うための13の方法」による変奏曲/ フルートとピアノのための対話/サウンドショット/ 室内管弦楽のためのフル・サークル |
ディアナ・アンバッハ(P)指揮 アンバッハco.&アンサンブル | |
パリでナディア・ブーランジェに師事し、ストラヴィンスキーらとの交流によって技術に磨きをかけた女性作曲家の作品集。ストラヴィンスキーの影響は「フル・サークル」に顕著で、ブリテン風の「黒ツグミと出会うための13の方法」による変奏曲ほか、聴きやすい作品が並ぶ。 | ||
コープランド(1900-1990): ラジオのための音楽(プレイリー・ジャーナル)/ バレエ「ロデオ」~4つのエピソード/ 家からの手紙/映画音楽「赤い子馬」からの組曲 |
ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
#American Classics。マリン・オールソップと並び、アメリカで注目を集めている実力派の女性指揮者が、得意のコープランドを指揮。CBS放送の委嘱作に始まり、有名な「ロデオ」、第2次世界大戦中の作品である「家からの手紙」、そして映画音楽「赤い子馬」と、アメリカの香りに満ちあふれた音楽を手兵オケと共に演奏している。 | ||
モートン・グールド(1913-1996): ジキルとハイド変奏曲 バレエ「/フォール・リヴァーの伝説」 |
ケネス・シャーマーホーン指揮 ナッシュヴィルso. ジェイムズ・F.ニール(語り) | |
録音:2004年12月。 シャーマーホーン最後の録音のひとつ。名指揮者ミトロプーロスの委嘱で作曲された「ジキルとハイド変奏曲」は、有名な物語が原作。グールドの代表作に挙げられる「フォール・リヴァーの伝説」は有名な殺人事件を題材にしたモダン・バレエで、ここではナレーション入りの全曲を収録。 | ||
ジョン・ハービソン(1938-): 室内楽作品集 ピアノ三重奏曲第2番/ ギャツビィ・エチュード/ ヴィオリストのノート/ 10のマイクロ=ワルツ/ クカラッチャとフーガ/ チェロ組曲/三重奏曲 |
アメリア・ピアノ・トリオ [相沢吏江子(P)他] スティーヴン・テネンボム、 アイダ・カヴァフィアン、 ジョン・ハービソン(Va) | |
# American Classics。作曲者自身も演奏に加わった室内楽作品集。“20世紀のハイドン "と称される機知に富んだ作品や、有名な「グレート・ギャツビィ」をオペラ化した中からの小品集など、アメリカの新古典主義的な作風が新鮮に聞こえる。 | ||
ボルコム(1938-):2台のピアノのための作品集 想い出/ 2台のピアノ、ハルモニウムとチェンバロのためのフレスコ画 (2台のピアノ用編曲版)/ 単一楽章による2台のピアノのためのソナタ/間奏曲/ ヘビのキス(ラグタイム)/エデンの門を通って(ケークウォーク) |
エリザベス・バーグマン、 マルセル・バーグマン(P) | |
無調からジャズまで、幅広い作風でユニークな存在となっているボルコム。ゴットシャルクやブラジリアン・タンゴでおなじみのナザレスなどを讃えた「思い出」、ラグタイムなどで聖書の「創世記」を描いた組曲「エデンの園」からの2曲ほか、楽しい作品集。 | ||
バーンスタイン(1918-1990): セレナード ファクシミリ(管弦楽のための舞踊的エッセイ) 管弦楽のためのディヴェルティメント |
マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso. フィリップ・クィント(Vn) ティモシー・ウォルデン(Vc) | |
恩師バーンスタインの作品を慈しむように振るオールソップのシリーズ最新盤。実質的なヴァイオリン協奏曲である「セレナード」、ニューヨークの混沌を想起させる「ファクシミリ」、ボストン響のために書かれた楽しい「ディヴェルティメント」。3曲とも自作自演をはじめ、いくつかの録音でおなじみの作品。クィントはジュリアード出身の若手奏者。録音・編集:24bit。 | ||
スーザ:吹奏楽曲作品集第7集 アメリカ第一/大統領ポロネーズ/ライフル銃連隊/ コングレス・ホール/エル・カピタン/ インタリオ・ワルツ/五十年祭/選ばれた花嫁/ リヴァイヴァルの音色/いかさま師/シェリダンの旅行/ 黒馬騎兵中隊/海軍予備役 |
キース・ブライオン指揮 ロイヤル・アーティレリー・バンド | |
「行進曲の王」として世界に君臨するジョン・フィリップ・スーザ(1854-1932)。この第7集には、あまり聴く機会のない「大統領ポロネーズ」や、まるでJ.シュトラウスの作品のように洒落た「インタリオ・ワルツ」、スーザの自信作「50年祭」が収録されている。 | ||
ボルコム(1938-):歌曲集 「グレイトショット」 ~今、あなたは私を手にできない または、軍のお祭り騒ぎ(*)/ 「カジノ・パラダイス」~夜よ、私の日にして/ 「広告」~ディジタル・ワンダー・ウォッチ(*)/ 「カジノ・パラダイス」~私の父はギャングスター/ 人類最後の日々/踊りの歌(*)/ アイ・ウィル・ブリーズ・ア・マウンテン/ ティリンガスト・デュオ(*)/メアリー(*)/ 「柳に吹く風」~3つの歌(*)/ 「ダイナマイト薬」~教会を建てたとき(*) |
キャロル・ファーレイ(S) ウィリアム・ボルコム(P) | |
American Classics。(*)は世界初録音。 いきなり叫び声から始まり驚かされるが、ジャズやキャバレー・ソングなどのテイストを取り入れ、まるで歌手のひとり芝居を見るような面白さがある歌曲集。こうした曲を得意とするファーレイが、作曲者のピアノ伴奏を得たリサイタル盤。英語歌詞付き。 | ||
M.ブローワー(1940-): 金色に輝く環/曼荼羅/ 鼓動:50周年記念のファンファーレ/想い出/シズル |
ジェラード・シュウォーツ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. イヴリン・グレニー(打楽器) ケヴィン・プライス(Tb) | |
ヴァイオリン奏者としてオーケストラで演奏した後、ジョージ・クラム等に師事して作曲家となったブローワーの代表作を集めたアルバム。現在数多くのプロジェクトに参加し委嘱作を抱える彼女のは、ジョン・アダムズやマイケル・トークなど新しいオーケストラ作品を創造してきた作曲家たちと共に絶大な人気を誇っている。 | ||
バウアー(1882-1955): アフリカの主題によるラメント (M.バーンスタインによる管弦楽編曲) オーボエ、クラリネットと弦楽のためのコンチェルティーノ トリオ・ソナタ第1番(フルート、チェロとピアノのための) 弦楽のための交響的組曲 オーボエとクラリネットのための二重奏曲 アメリカの若者の協奏曲 |
ディアナ・アンバッハ(P)指揮 アンバッハco.&アンサンブル | |
ナディア・ブーランジェに師事し、抒情的な作風の曲を多数残した女性作曲家バウアー。フランスやイギリス音楽の雰囲気も持ち合わせ、コープランドの持つ抒情性にも共通点を見出せる。 | ||
ウィリアム・シューマン(1910-1992): 交響曲第4番/管弦楽の歌/ サーカス序曲「サイド・ショー」/ 交響曲第9番「アルデアティーネの洞窟」 |
ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
American Classics。20世紀アメリカの管弦楽作曲家を代表する一人であり、コープランドやバーバーらと共に評価されていいウィリアム・シューマン。交響曲第9番は、バーンスタインやオーマンディらがこぞって指揮をした名曲。 | ||
ウィリアム・シューマン(1910-1992): 交響曲第7番/同第10番「アメリカのミューズ」 |
ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
バーンスタインやスラトキンをはじめ、アメリカの指揮者とオーケストラなら必ずレパートリーに入れているほど有名なウィリアム・シューマンの作品。交響曲シリーズ第2弾(前作:8.559254)は、ボストン響創立75周年のために作曲され、1960年にミュンシュの指揮で初演された第7番、そして1976年にドラティ指揮のワシントン・ナショナル響が初演した第10番。 | ||
スティーヴン・アルバート(1941-1992): 交響曲全集 [第1番「リヴァー・ラン」/ 第2番(セバスティアン・カリアー 管弦楽完成版)(*)] |
ポール・ポリヴニック指揮 ロシアpo. | |
# American Classics。(*)は世界初録音。先ごろ亡くなったロストロポーヴィチ指揮の録音もある交響曲第1番は、武満徹の同名曲と同様にジョイスの作品からインスパイアされ、ピューリッツァー賞を受けたもの(ブックレットに作曲者のノートも掲載)。初録音となった第2番は未完成の遺作であり、この作曲家を再評価するのに不可欠な作品となるだろう。 | ||
バビット(1916-): アラウンド・ザ・ホルン/ホワールド・シリーズ/ フルート独奏のみ/くどい小言/ビートゥン・パス/ プレイ・イット・アゲイン、サム/ソロとデュエット/ メリスマータ |
ザ・グループ・フォー・ コンテンポラリー・ミュージック | |
# American Classics。1996年にKoch Internationalから発売されていた音源のレーベル移行再発売。1980年代から90年代にかけての作品集は、ウェーベルンの点描手法に動きを与えたかのような印象があり、12音技法を精製したセッションズ門下の面目躍如といった一枚。 | ||
ドラックマン(1928-1996): 弦楽四重奏曲第3番/マリンバ組曲「水の自然な反射」/ ダーク・ウィンド/弦楽四重奏曲第2番 |
グループ・フォー・ コンテンポラリー・ミュージック | |
Koch International(1998年発売)からの移行発売。1960年代から90年代にかけての幅広い時期における作品であり、ウェーベルン風の点描主義を発展させた作風が特徴。ドビュッシーの「前奏曲集」を意識した「水の自然な反射」は、広く聴かれていい作品。 | ||
シエッラ:ニューミュージック・ ウィズ・ア・カリビアン・アクセント 儀式的な痕跡(*)/呪文(#)/熱帯のトリオ(+) 5つのスケッチ(**)/グロサ・ア・ラ・ソンブラ(##) デスカルガ(++) |
コンティヌム [ヴァージニア・ グティレス(S;#) エレン・ラング(Ms;##) デイヴィッド・ クラカウアー(Cl;**/##) マーク・ スタインバーグ(Vn;+/++) ミア・ウー(Va;##) マリア・ キツォポウロス(Vc;+/++) シェリル・ セルツァー(P;*/##/++)指揮 ジョエル・ザッハス (P;*/#/+)指揮(##/++)] | |
# American Classics。ロバート・シエッラは現代アメリカの作曲家の中でも、最も新しい潮流に属する。彼は若い頃から、カリブ海の多様な伝統民族音楽に惹かれ、自作にそのエキスを取り入れ、更に洗練させた。ここに収録されているのもそのような曲ばかりで、最も初期の作品である「呪文」はアフリカ系キューバ人の儀式の合唱に基づくもの、クラリネット・ソロのための「5つのスケッチ」はプエルトリコやカリビアンポップス、そしてカタロニアの伝統音楽からインスピレーションを得るなど、どれもが不思議な情感に満ちている。 | ||
ウォーリネン(1938-):6つの三重奏曲 バス楽器のための三重奏曲/ホルン三重奏曲/ 続・ホルン三重奏曲/ ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲/ ダブル・ソロのためのホルン三重奏曲/ トロンボーン三重奏曲 |
ザ・グループ・フォー・ コンテンポラリー・ミュージック | |
# American Classics。1993年にKoch Internationalから発売されていた音源をリマスタリングし、レーベル移行しての再発売。さまざまな楽器の組み合わせで音の面白さを知る三重奏曲を集めた一枚で、アメリカ現代音楽の現在進行形を知る最適の作曲家だろう。 | ||
カスカリーノ(1922-2002):管弦楽作品集 ピグマリオン(*)/ガラテアの肖像/ガラスの刃(#)/ 見通し/瞑想と哀歌/アケイディア・ランド |
ジェフリー・ディーマー (イングリッシュHr;#) ジョアン・ファレッタ指揮 フィラデルフィアso. | |
# American Classics。(*)は世界初録音。フィラデルフィアに生まれ、ほぼ独学で作曲テクニックを習得。R.シュトラウスやスクリャービンを思わせる官能的なバレエ作品をはじめ、多くのファンを獲得しそうな作風。アメリカ作品のスペシャリストでもあるファレッタは、ナクソスにおいてオールソップと並ぶ注目の存在。 | ||
モラヴェック(1957-): 時の回廊/プロテウス幻想曲/アリエル幻想曲 |
エイス・ブラックバード、 ペーター・ シェパード=スカーヴェド(Vn) アーロン・ショル(P) | |
2004年のピューリッツァー賞を受賞したモラヴェックは、抒情的なサウンドを駆使したオーケストラ曲や室内楽曲で注目されている作曲家。作曲者がイギリスのグリニッジ天文台を訪れてインスパイアされたという「時の回廊」は、B.A.C.H.というモティーフも顔をのぞかせる4楽章のアンサンブル曲。すべて世界初録音。 | ||
ツウィリッチ(1939-): ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲(*)/ リチュアルズ (5人のパーカッション奏者と管弦楽のための)(#) |
パメラ・フランク(Vn;*) ネクサス(#) マイケル・スターン指揮(*/#) ザールブリュッケン放送so.(*)、 アイリス室内o.(#) | |
American Classics。世界初録音。フランク、ネクサス、M.スターン(アイザック・スターンの息子)という顔ぶれによる、フロリダ生まれの女流作曲家による2作品を収録。硬派のセッションズとカーターに師事しながら、ソフトな感触の構成主義といった雰囲気があり、「協奏曲」の第2部ではJ.S.バッハの有名な「シャコンヌ」をベースにしている。 | ||
アイヴズ:歌曲集第1集 「1,2,3」/主よ、われと共にありませ/ アイスキュロスとソフォクレス/夕焼け/アレグロ/ いつまでも続くもの/アンフィオン/アン・ストリート/ 分岐にて/海にて/川のほとり/9月/秋/ あなたのために/汝の芸術のために/子守歌/檻/ キャンプ・ミーティング/カノンI/カノンII/ フロリアンの歌/チャーリー・ラトリッジ/ 子どもの時間/エディのクリスマス・キャロル/ クリスマス・キャロル/サーカス・バンド/ 収集/天上の国/子守歌 |
リール・バーマン(S) マリー・フィリップス(Ms) エリック・トゥルーデル(P) ダグラス・ディクソン(P) 他 | |
アイヴズ:歌曲集第2集 12月/ディスクロージャー/東部沿岸地方/夢/ 老いし母よ/君は花のように/エレジー/年の終わりに/ 夕べに/証拠/暗き瞳/はるか遠き私の天国のような家/ 森の中より/故国よさらば/信頼/野の寂しさ/旗の歌/ 前方の光/友情/春の歌/ブース大将の天国入り/ 神の祝福を維持したまえ/優美/グランチェスター/ 最も偉大なる人/挨拶 |
ジャンナ・バティ(Ms) リエーレ・ベルマン(S) マイケル・カヴァリエリ(Br) エリック・テアード(P)他 | |
アイヴズ:歌曲集第3集 ゴモクムシ/彼はそこに!/彼の目/彼女のガウンは朱色の絹/ 彼は意気揚揚と/ストックブリッジのフーサトニック川/讃歌/ 信頼への讃歌/私はその調子を聞く/メイドを知っていて/ 私は見知らぬ人々の間を旅行した/私は嘆かない/ 私は嘆かない(英語)/イルメナウ/不朽/四月の潮/秋に/ フランダースの平原に/わが愛する人の瞳の中で/夏の平原に/ 裏通りで/朝に/呪文/インディアンたち/ 固有の/カレン/ 最後のリーダー/感じられる光/病気の鷲のように/ リンカーン、偉大なる議員よ/ はすの花/ ハル・ダヤルの愛の歌/運と仕事 |
マイケル・カヴァリエリ、 ロバート・ガードナー(Br) タマラ・マムフォード(Ms) エリック・トルーデル、 ダグラス・ディクソン(P)他 | |
アイヴズ:歌曲集第4集 マジョリティ/メープルリーフ/マリー I/ マリー 「私は庭ではっきりと見た」/記憶:とても楽しい/ 記憶:ちょっと悲しい/愛の歌/ミラージュ/霧/ 私の親愛なる老いた母へ/私のルー・ジェニー/私の故郷I第1稿/ 私の故郷I第2稿/私の故郷II/自然の方法/あの国には必要ない/ 新しい川/5月の霜の夜/夜の歌/夜に思うこと/これ以上/ 1920年11月2日「選挙の日」/昔の恋人/古き家の日/年老いた母/ 予兆と神託/裁判官の歩行/対蹠地点上で/カウンターの上で/ 一つの方法/1人だけの息子/全ての梢の上で「イルメナウ」 |
リール・バーマン(S) ロバート・ガードナー(Br) ケネス・ターヴァー(T) ダグラス・ディクソン(P)他 | |
アイヴズ(1874-1954):歌曲集第5集 パラケルスス/ピーク/完璧な日/絵画/予感/ 虹(そうかもしれない)/宗教/記憶/レクイエム/解決/ ロック・オブ・エイジズ/ ロザムンデ(第1版)/ロザムンデ(第2版)/ スコットランドの子守唄/海の挽歌/他 |
ジャンナ・バティ(S) パトリック・カルフィッチ(Br) ロバート・ガードナー(Br) ダグラス・ディクソン(P)/他 | |
アイヴズ:歌曲集第6集 タラント・モス/庭がある/レーンがある/それらはそこにある/ われらの祖先が愛したもの/ソロー/夜の鐘/夜と昼の間/ イーディスに/寛容/トムが船出す/音色/2輪の可憐な草花/ 2つの傾斜(クリスティアンと異端者):a.義務/ 2つの傾斜(クリスティアンと異端者):b.自伝/ 投票のための名前!名前!名前!/待ちわびる魂/歩く/ ウォルト・ホイットマン/ワルツ/番をする人!/私の上に/ 西ロンドン/静かな空に星がある時/鷲が見ることのできない場所/ 白いカモメ/献呈/調べのように私を通り抜ける/子守歌/ ウィリアム・ウィル/世界のハイウェイ/世界の放浪者/黄色い葉 |
リール・バーマン(S) パトリック・カーフィッツィ、 ロバート・ガードナー(Br) ダグラス・ディクソン(P)他 | |
アイヴズ(1874-1954)の歌曲を「タイトルのアルファベット順に聴く」という壮大なるプロジェクトもついにこの6巻で完結。 | ||
ジョプリン(1868-1917): ピアノ・ラグ集 Vol.2 ラグ=タイム・ダンス: ストップ=タイム・トゥー・ステップ/ アラバマの風: マーチとトゥー=ステップ/ 菊の花: アフロ=アメリカンのインテルメッツォ/ ピーチェリン・ラグ ザ・カスケーズ:ラグ しだれ柳: ラグ・タイム・トゥー・ステップ/ グラジオラス・ラグ/ユージニア/ クラッシュ・コリジョン・マーチ リフレクション・ラグ: シンコペーテッド・ミュージングス/ マグネティック・ラグ スウィーペシー: ケーク・ウォーク/ スコット・ジョプリンのニュー・ラグ ローズ・リーフ・ラグ: ラグタイム・トゥー・ステップ/ バラの蕾のマーチ/ストップタイム・ラグ |
ベンジャミン・ローブ(P) | |
# American Classics。シリーズ第1集(8.559114)に続く第2弾は、テキサス生まれのピアニストが好演。1枚もののアンソロジー盤にはなかなか収録されない珍しい曲も多く、ラグのスタイル・ヴァリエーションを知ることができる曲もいろいろ。ナクソスらしいこだわりが、ノリのいい演奏と相まって存在感を示している。 | ||
バーンスタイン(1918-1990): バレエ音楽「ディバック」(全曲)/ バレエ音楽「ファンシー・フリー」(全曲) |
メル・ウルリッヒ(Br) マーク・ライジンガー(B) アビー・バーク(歌) シュテファン・クンマー(P) ロジャー・スペンサー(Cb) サミュエル・D.バッコ(ドラムス) アンドルー・モグレリア指揮 ナッシュヴィルso. | |
「ディバック」はユダヤ教のさまよう霊をモティーフにした不気味なバレエ音楽であり、「ウエスト・サイド・ストーリー」のジェローム・ロビンズ振付で上演された意欲作。ジャズやミュージカルに通じるダンサブルなバレエ音楽「ファンシー・フリー」は、自作自演も複数あるほどの人気作品であり、この録音では歌手による冒頭のジャズ・ナンバーも収録した。 | ||
エリクソン:管弦楽、室内楽、声楽作品集 最近の印象(*)/2つの歌(昼と夜/季節;#) 野心家(+)/夏の音楽(**) |
コンティヌム [エレン・ラング(Ms;#) デイヴィッド・ クラカウアー(Cl;#) ミア・ウー (Vn;*/**/Va;#) ジェイン・ ローゼンフェルト(Fl;+) シェリル・セルツァー (P;*、ディレクター) ヨエル・ザッハス (P;*/#、 ディレクター)指揮(*) コンティヌム室内o.(*)] | |
# American Classics。作曲家、教師として目覚ましい活躍をしたエリクソンの作品集。彼はクシェネクに作曲を学び、カリフォルニアで多くの生徒のために音楽を教えた。彼の書いた音楽は多くの異なるスタイルを持ち、また高度な技巧を要するもの。フルートのマウスピースを駆使した独特な音色を用いた「野心家」や、電子楽器の音色が爽快な「夏の音楽」などユニークなものばかり。 1970年代よりアジアの音楽の影響を受け、より独自の世界観を追求した作品を残した。 | ||
ジョン・アダムズ(1947-):ピアノ曲全集 フリジア・ゲイト/アメリカの狂乱/ チャイナ・ゲイト/ハレルヤ・ジャンクション(*) |
ラルフ・ヴァン・ラート(P) マーテン・ ヴァン・ヴェーン(P;*) | |
# American Classics。2007年現在までアダムズが作曲したピアノ作品を網羅した一枚。共に1977年の作品である「フリジア・ゲイト」「チャイナ・ゲイト」は比較的初期の曲であり、ネオ・ロマン風ミニマリズムが確立する以前のもの。2台のピアノのための「ハレルヤ・ジャンクション」は1996年の作品。2001年作曲の「アメリカの狂乱」はナンカロウのプレイヤー・ピアノ的要素と、ジャズのビ・バップなどのスタイルをミックスさせた作品。 | ||
グロリア・コーツ(1938-): 交響曲第14番「微分音における交響曲」(*) 交響曲第1番「開放弦の音楽」 (アレクサンドル・チェレプニンの想い出に捧ぐ)(+) 交響曲第7番(#) |
クリストフ・ポッペン 指揮ミュンヘンco.(*) レイモンド・カフス(ティンパニ(*)) ヨルゲ・ロッター 指揮ジーガーラントo.(+) オラフ・ヘンツォルト 指揮バイエルン放送so.(#) | |
録音:2003年、ライヴ録音(*)/1980年(+)/1997年、初演ライヴ(#)。 (*)(+)世界初録音。貴重な音源を使用。音響のマジック的な独特の作風。 | ||
トムソン:大平原を耕す鋤/組曲「河」 | アンヘロ・ ギル=オルドネス指揮 ポスト=クラシカル・ アンサンブル | |
# American Classics。ストコフスキーも取り上げた、トムソン(1896-1989)による音で綴るアメリカの田園詩。 | ||
ホヴァネス(1911-2000): フリミアン・ハイリグ/ギター協奏曲(*)/ 交響曲第60番「アパラチア山脈に寄す」(*) |
ラース・ランチ(Tp) デイヴィッド・ライスナー(G) ジェラード・シュウォーツ指揮 ベルリン放送so. | |
# American Classics。(*)の2曲は世界初録音。多作家だったホヴァネスの一端を垣間見る重要な一枚。1944年作曲の「フリミアン・ハイリグ」から、1979年に初演された「ギター協奏曲」、1985年にアパラチア地方の民俗詩に影響を受けて書かれた交響曲まで、エキゾティックかつロマン主義的な作風は変わらない。終生の伴侶となった日本人の夫人によるライナーノートは、これらの作品を知るために有益な情報。 | ||
コープランド:「入札地」組曲/ピアノ協奏曲(*)/ アメリカの古い歌第1集(#) [船乗りの踊り/ペテン師/遠い昔/ ささやかな贈り物/私は町から猫を連れてきた]/ アメリカの古い歌第2集(#) [小さな馬たち/シオンの壁/金色の柳の木/ 川のほとり/チンガリン] |
ベンジャミン・パスターナック (P;*) セント・チャールズ・ シンガーズ(#) ロバート・ハンソン指揮 エルジンso. | |
ヘッドリー:生誕 100年記念録音集 カリフォルニア組曲/ ピアノ協奏曲第1番「アルゼンチンタンゴ」/ ピアノ協奏曲第2番/ ラジオのための交響曲第1番 |
アンナ・ボロリュボヴァ(P) ドミトリ・ヤブロンスキ指揮 ロシアpo. | |
# American Classics。ヘッドリー(1906-1995)は教師の父とオルガニストの母を持ち幼い頃から天才の名を欲しいままにしてきた。彼の音楽的方向を決定付けたのは10歳の時のラヴェルとの邂逅で、その影響あってか生涯に渡ってロマンティックで印象主義的な作品を残した。1940年代以降はピアニスト、指揮者としても活躍、作曲家としても多くの作品を残した。 | ||
ブルーベック(1920-):夜想曲集 夜想曲第1~17番 [青いタホ湖/虹を見て/メキシコの郷愁 奇妙なメドーラーク/レクエルド 柔らかく、ウィリアム柔らかく 4番目における学習/コラール/舞台の奥のルンバ ブルエッテ/月は静かに/失われたワルツ 砂漠と不毛の土地/5本と10本の小さい指 舞い上がる/子守歌/ローラのいない家] 少女の名前はオリィ 夜想曲第18~21番 [ジョシュア・レッドマン/オードリー ウィーンの公園の記憶/琴の歌] ファッツさん 夜想曲第22~24番 [霧の朝/わかりました、サティ/眠るとき] |
ジョン・サーモン(P) | |
# American Classics。往年のジャズ・ピアニスト、デイヴ・ブルーベック。しかし、ここに収録されているのは少々趣の違い「ノクターン」と題された洒脱な小品集。子供たちと粋な大人のために書かれたもので、どれもがちょっぴりジャジーで、ノスタルジック。味わい深い曲ばかり。 | ||
コリリアーノ(1938-): 映画音楽「レッド・バイオリン」~シャコンヌ エネスコ(1881-1955)(ワックスマン編): ルーマニア狂詩曲第1番 ワックスマン(1906-1967):トリスタンとイゾルデ幻想曲 アダムズ(1947-):ヴァイオリン協奏曲 |
クロエ・ハンスリップ(Vn) レナード・スラットキン指揮 ロイヤルpo. チャールズ・オーウェン(P) | |
#American Classics。特製紙ケース付き。 天才少女としてワーナーからデビューしたヴァイオリニスト、クロエがナクソスへ初登場。ジョン・アダムズの協奏曲はクレーメルが初演・録音したネオ・ロマン系の難曲。映画サントラではジョシュア・ベルがソロを弾いたコリリアーノ作品、「カルメン幻想曲」が知られるワックスマンの編曲作品など、クロエの腕前と音楽性をアピールするには最適のマスターピース集だと言えるだろう。 | ||
ホセ・セレブリエール(1938-):作品集 交響曲第2番(パルティータ)/ 幻想曲(弦楽のための)/ ヴァイオリン独奏のためのソナタ(*)/ 冬の旅 |
ホセ・ セレブリエール指揮(*以外) LPO(*以外) ゴンサロ・アコスタ(Vn;*) | |
# American Classics。主に指揮者として有名なセレブリエールだが、タングルウッドでコープランドに学ぶなど、作曲家としての才能も開花。既発売の交響曲第3番ほか(8.559183)でも親しみやすい作風が明らかになった。ここに収録された作品もまた同様に、アメリカ作曲シーンの王道だと言えるだろう。 | ||
ポーター:弦楽四重奏曲集 [第3番/第2番/第1番 ホ短調/第4番] |
アイヴスSQ | |
1897年生まれのアメリカの作曲家クインシー・ポーターは、パリ留学でダンディに師事、帰国後はブロッホの薫陶を受けた人。初期の作品はブラームスの影響が感じられるが、次第に作風は新古典主義的なものへと変化し、荒々しいリズムと複雑な対位法が顕著な作品を多く書いた。ここに収録されている弦楽四重奏曲も、ある時はバルトーク風であり、またストラヴィンスキー、ヒンデミット風でもあり、内省的な部分と躍動的な部分が目まぐるしく交錯する。 | ||
コリリアーノ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 ヴァイオリン・ソナタ(*)/ レッド・ヴァイオリンより「シャコンヌ」(#)/ オスティナートによる幻想曲(+)/ レッド・ヴァイオリン奇想曲(**) |
イダ・ビーラー(Vn;*/#/**) ニーナ・ティックマン(P;*/#/+) | |
様々なジャンルの作品を発表し、そのどれもが高水準のクオリティを保持するコリリアーノ(1938-)。彼の心の原点ともいえる「レッド・ヴァイオリン」の一連の作品を含むヴァイオリン作品集。若い頃の躍動的で力強い「ヴァイオリン・ソナタ」、ベートーヴェンの交響曲の1節とおぼしきメロディが素晴らしい変容を遂げていく「幻想曲」も聴きもの。 | ||
L.アンダーソン:管弦楽作品集第1集 トランペット吹きの休日/ブルー・タンゴ/春が来た/ 舞踏会の美女/ブラッドフォード知事マーチ/ クラリネット・キャンディ/ キャプテンたちと王様たち/ゴールデン・イヤーズ/ チキン・リール/フィドル・ファドル/ クラシカル・ジュークボックス/チャイナ・ドール/ 小さなバラード/アリエッタ/ピアノ協奏曲 |
ジェフリー・ビーゲル(P) レナード・スラットキン指揮 BBCコンサートo. | |
古き良き時代のアメリカの愛の歌 アーレン:さようならって何が良いの? ヴァイル:愛はもやの中 シュワルツ:あなたと夜と音楽と アーレン:若かった頃の最後の夜 ヴァイル:有効期限内のロマンス(世界初録音) ガーシュウィン:ポピーランド ヴァイル:アンフォゲッタブル シュワルツ:暗闇で踊ろう ガーシュウィン:イズント・イト・ア・ピティ? アーレン:太陽が出てくる時 ガーシュウィン:愛が国を超える アーレン:それは星に書いた ガーシュウィン:やれやれ、愛が私にしたことは アーレン:雨降る権利/真実の愛を持っていた シュワルツ:私の目の前のあなたの顔 ヴァイル:川はすごく青い(世界初録音) シュワルツ:あなたを覚えている何か アーレン:だまされる楽しみ ヴァイル:壁の絵(世界初録音) ガーシュウィン: どれほど長く続いていたの?/もうすぐ |
キャロル・ファーリー(S) ジョン・コンステイブル(P) | |
# American Classics。ガーシュウィン、ワイル、アーレン、シュワルツ…彼らによる素晴らしい愛の歌たち。たとえばフランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルド、トニー・ベネットたちによって歌われてすでに不滅の名曲としての輝きを得たものや、ソプラノ歌手であるファーリー自身が、各地の図書館と出版社を巡り、探しだしてきたいくつかの新発見の歌。 | ||
ウィリアム・シューマン(1910-1992): 交響曲第3番/交響曲第5番「弦楽のための交響曲」/ ユディト(管弦楽のための舞踏詩) |
ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso. | |
# American Classics。1941年に作曲された第3番、弦楽のために書かれている第5番、名振付師マーサ・グレアムのために書かれた「ユディト」。3曲とも力強く近代的な響きが特徴であり、コープランドやバーバーらと共に20世紀アメリカ音楽を築いてきた作曲家らしい、存在感にあふれている。 | ||
ゴッツチョーク(ゴットシャルク;1829-1869): 交響曲集、管弦楽作品集 交響曲第2番「モンテビデオ」/ ピアノと管弦楽のための「セレブル・タランテラ」/ オペラ「キューバの田園劇」~第1幕/ ポルトガル王ルイ1世賛歌による演奏会用変奏曲/ アヴェ・マリア/ メユールの「若きエンリケの狩り」への大序曲 (3台ピアノ10手連弾を伴う)/ 交響曲第1番「熱帯の一夜」 |
リチャード・ローセンベルグ指揮 ホットスプリングズ・ ミュージック・ フェスティヴァル マイケル・ガート(P) メリッサ・バリック(S) アンナ・ノグル(S) ダリル・テイラー(T) リチャード・ジーバース (B=Br) ジョン・コンテグリア、 リチャード・コンテグリア、 アンジェラ・ドラギチェスク、 チン=ミン・リン、 ジョシュア・ペッパー(P連弾) | |
# AMERICAN CLASSICS。近代アメリカを代表する作曲家ゴットシャルクと言えば、技巧を凝らしたピアノ曲が知られているが、ここに収録されているのは交響曲を始めとした管弦楽作品集。ベルリオーズ、ショパンに認められ、南米音楽にも精通した彼の作品は美しいメロディ・ラインと情熱的なフレーズが魅力的。色彩豊かなオーケストレーションも聴きどころ。 | ||
ポール・モラヴェック(1957-):作品集 テンペスト幻想曲(*)/ムード・スウィングス/ B. A. S. S. 変奏曲/スケルツォ |
トリオ・ソリスティ デイヴィッド・ クラカウアー(Cl;*) | |
# American Classics。旧 ARABESQUE RECORDINGS Z-6791 (発売:2004年)からのレーベル移行再発売。(*)は2004年度ピューリッツァー賞受賞作品。 モラヴェック(モラヴェッツ)は、アメリカの中でも先鋭的なマンハッタン楽派の中心的作曲家だが、「テンペスト幻想曲」はシェイクスピアの名作をモティーフにした、パントマイム用のクラリネット独奏と弦楽三重奏による作品。ニューヨーク的と称される室内楽の名品も楽しめる。 | ||
トッホ:室内楽作品集 ヴァイオリンとピアノのための ソナタ第2番 Op.44(*)/ ピアノのためのブルレスケ Op.31/ チェロのための3つの即興曲/ ピアノと2台のヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロのための五重奏曲 |
シュペクトラム・コンチェルト・ ベルリン [ダニエル・ ブリュメンタール(P) アンネッテ・フォン・ ヘーン(Vn;*) ユリア=マリア・ クレッツ(Vn) ヘルトムート・ローデ(Va) フランク・ドッジ(Vc)] | |
オーストリアで生まれマンハイム、ベルリンで教鞭を取り 1933年戦争のためパリに亡命、 1935年にアメリカに定住したトッホ(1887-1964)の作品は、モーツァルトと後期ロマン派の作風を根底に置きつつも、様々な現代的手法を盛り込んでいる。 | ||
フィリップ・グラス(1937-): ザ・ライト/ヒーローズ・シンフォニー |
マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso. | |
# American Classics。ロック界のカリスマ・シンガー、デイヴィッド・ボウイがべルリンの壁近くで作りあげたアルバム『ヒーローズ』をクラシック化。大胆な発想に発売当時から大きな話題を呼んだ作品(ダンス・カンパニーとのコラボレーション)がナクソスからリリース。典型的なグラス・サウンドの「ザ・ライト」も加え、この作曲家を知るのに最適な一枚。特製スリップケース入り。 | ||
タワー(1938- ): メイド・イン・アメリカ(*)/ タンボル(*)/管弦楽のための協奏曲 |
レナード・スラットキン指揮 ナッシュヴィルso. | |
# American Classics。(*)は世界初録音。 ニューヨークを拠点に活動し、現代アメリカを代表する作曲家でもあるジョーン・タワー。調性音楽である3つのオーケストラ作品は彼女のオリジナリティを知る格好のものであり、アメリカ現代音楽の今を切り取る一枚だと言えるだろう。 | ||
マッケイ: エポック~アメリカン・ダンス・シンフォニー [象徴の肖像/田園曲(*)/ 西方へ!/機械世代のブルース] |
ジョン・ノラドリリョ指揮 ケンタッキー大学so.、 ケンタッキー大学女声cho.(*) | |
世界初録音。クリスティアン・シンディングとセリム・パルムグレンに師事したアメリカの作曲マッケイ(1899-1970)は、ジャズやラグタイムを採り入れた歌曲などで知られている。この作品は、1935年に作曲されたが、70年以上も忘れ去られていた。しかし、社会的混乱、世界恐慌、機械文明などさまざまな問題を孕んだ社会を、当時の最新の音楽技法を用いて描いた4つの場面からなる大作は、現代に生きる我々にも深い考察を促すことだろう。 | ||
コリリアーノ: ボブ・ディランの7つの詩による 「Mr.タンブリンマン」(*) [前奏曲「Mr.タンブリンマン」/物乾し綱/風が吹く/ 戦争のマスターズ/ずっと時計台/ 自由の鐘/後奏曲「永遠の若者」]/ 3つの幻覚[犠牲/賛歌/儀式] |
ヒラ・プリトマン(S;*) ジョアン・ファレッタ指揮 バッファローpo. | |
ボブ・ディランの名作「タンブリンマン」の詩を知ったコリリアーノ(1938-)は、その響きの美しさと内容の深さに感激し、彼はそれらを自らの音楽語法で再構築することを試みた。ロックやポップスとは全くアプローチが違う「反対方向でのクロスオーヴァー」。もちろんディランも賛同し、この作品が完成した。 | ||
フックス:作品集 芸術家たちよ、団結せよ(管弦楽のための;*)/ 土地の静けさ(#)/炎と氷、そして夏のブロンズ(+)/ 秋のリズム(**)/ 太陽への頌歌(ホルンと管弦楽のための協奏曲;##) |
ティモシー・ジョーンズ (Hr;+/##) LSOのメンバーたち(#/+/**) LSO(*/##) ジョアン・ファレッタ指揮 | |
前作(8.559224)で、その豊かな抒情性をたっぷり味わわせてくれたフックス(1956-)のまた別の表情を楽しむ1枚。冒頭の勇ましく晴れやかな行進曲調の「芸術家たちよ~」、うって変わって極めて叙情的な「土地の静けさ」など聴き進めていけばいくほどにこの作曲家の作品の多彩さに舌を巻かずにはおれない。圧巻は「太陽の頌歌」。ホルンの限界に挑戦したかのようなスゴイ曲。 | ||
ホヴァネス:ニュー・アトランティスのための ファンファーレ Op.281/ ギターと弦楽のための協奏曲2番 Op.13(*)/ 交響曲第63番「ルーン・レイク」 Op.411 |
ハビエル・カルデロン(G;*) ステュアート・ロバートソン指揮 ロイヤル・スコティッシュ国立o. | |
20世紀の作曲家の中でも、その作品の多さで1、2を争うホヴァネス(1911-2000)。とりわけ67曲ある交響曲は、その作風の多彩さと鮮烈さで現在でも高い人気を得ている。アルメニア人の父を持ち、若い頃はシベリウスの薫陶を受け、インド音楽と出会ってからは各国の民謡に興味を持ち、最終的にはアルメニアの音楽を追求した彼の作品は、神秘的な響きと親しみやすい側面を持ち合わせている。 | ||
ロックレア:管弦楽作品集 四季の交響曲/ ソプラノ独唱と弦楽オーケストラのための三部作 「レアズ・オブ・サウンディング」/ フェニックスそして再び/ メモリー「H.H.L」/ハープ協奏曲 |
ジャニーン・ヒューストン(S) ジャクリーヌ・ バートレット(Hp) カーク・トレヴォー指揮 スロヴァキア放送so. | |
14歳でプロのオルガニストとして認められ、作曲家としても活躍するロックレア(1949-)。彼の作風は中世風から現代音楽風であり、多種多様な伝統を受け継ぐものとして広く愛されている。雄弁で簡潔、そして穏やかで印象深い「四季の交響曲」やまるでメルヘンの世界を垣間見るようなハープ協奏曲など香り高い作品が目白押し。そして「ゲド戦記」の生みの親、ル=グウィンの詩をベースにした神秘的な響きを持つ「レアズ・オブ~」も聴きもの。 | ||
バーガー:奇跡と泥 エリ・エリ(*)/沈むか泳ぐか(#)/奇跡と泥(*)/ エイモスより(#)/倍(*) |
リヴィア・ソーン(Vn;#) セント・ローレンスSQ(*) | |
ジョナサン・バーガー(1954-)の音楽は深く精神的で、一度聴いたら忘れられないほどのインパクトを持っている。弦楽四重奏曲及び、ソロ・ヴァイオリンのためのこれらの作品は全てが他の音楽に関係し、それはフォークソングであったり、ヘブライのメロディであったりと興味深いものばかり。「奇跡と泥」とは実はコーヒーのこと。ヨーロッパのインスタントコーヒーが奇跡と呼ばれ、アラビアのコーヒーが「泥」。すなわちコーヒーを2つの文化になぞらえ音楽で表現した。 | ||
ジェイムズタウン・コンチェルト~ チェロと管弦楽のためのアメリカ音楽集 W.ペリー(1930-):チェロと管弦楽のための 「ジェイムズタウン・コンチェルト」(*) シェイクスピア:オルフェウスと彼のリュート(朗読) W.シューマン (1910-1992): チェロと管弦楽のための幻想曲「オルフェウスの歌」 トムソン (1896-1989):チェロと管弦楽のための協奏曲 |
イェフダ・ハナニ(Vc) ウィリアム・エディンス指揮 RTEナショナルso. | |
(*)は世界初録音。 なお、何故かシェイクスピアの朗読が挟まれており、W.シューマン作品と関係があるようだが朗読者や理由などは特に記載されていない。 | ||
ウォーリネン:ダンテ三部作(室内楽ヴァージョン) ウェルギリウスの使命(*)/偉大なる行列(#)/光の川(+) |
グループ・オブ・ コンテンポラリー・ミュージック リチャード・モアダック(P;*) キャメロン・グラント(P;*) レイチェル・ルディック (Fl/ピッコロ;#/+) アラン・ R.キー (Cl/バスCl;#/+) カーティス・マコンマー (Vn;#/+) フレッド・シェリー(Vc;#/+) フィリップ・ブッシュ (P;#/チェレスタ;+) トム・コロー&ベンジャミン・ ラミレス(Perc;#/+) スティーヴン・テイラー (Ob;+) マイケル・フィン(Fg;+) パウル・ノイバウアー(Va;+) ティモシー・コブ(Cb;+) スーザン・ジョルス(Hp;+) クリストファー・ オールドファーザー(P;+) ポール・キャロル(Perc;+) オリヴァー・ナッセン指揮(#/+) | |
科学と文学の分野から多くの啓示を受け、たくさんの作品を書いているウォーリネン(1938-)の最も野心的な作品と言われる「ダンテ三部作」。「神曲」からインスピレーションを受けた3つの部分からなるバレエ曲で各々の曲は原作の世界を描きだしている。室内楽版といえども極限までに拡大された音楽は、自らを「マキシマリスト」と称した彼にしか描き得ないもの。 | ||
ハートウェイ(1944-):作品集 ピアノのための三つの神話(*)/空想の生物(#)/ モガドールの印象(+)/結婚式の情景 |
ポーリーン・マーティン(P;*) パメラ・シッファー(S;#) イマジナリー・ クリーチャーズSQ(#) ウッドランド三重奏団(+) キャサリン・ウィルソン& ロバート・コンウェイ (ピアノ・デュオ;**) | |
浮かれる鳥、静かな蜘蛛、嫌なヘビ、ほほ笑む猫などをモチーフにした架空の生物の音による博物誌「空想の生物」での多彩な音楽表現には目を見張るばかり。 | ||
フラジェッロ(1928-1994):ミサ・シンフォニカ ロスナー(1945-):交響曲第5番 「サルヴェ・レジーナに基づく歌のないミサ」 |
ウクライナ国立放送so. ジョン・マクラフリン・ ウィリアムス指揮 | |
このアルバムには「歌のないミサ」とも言える2つの交響曲が収録されている。どちらもローマカトリック教会の精神に基づいた曲で、作風は「新ロマン主義」と呼ばれる、心に直接訴えかけてくる感動的な音楽だが、実はこの2つの作品の根底に流れる精神はかなり違うようだ。伝統的な聖歌を用いてもその使われ方は劇的に異なっている。そして出来上がった音楽も全く違う様相。2人の作曲家の個性を存分にお楽しみ頂きたい。 | ||
ボルコム:チェロ作品全集 カプリッチョ(*)/チェロ組曲第1番 ハ短調 デカラージュ(*)/ダーク・ミュージック(#) チェロ・ソナタ(*) |
ノーマン・フィッシャー(Vc) ジーニー・キールマン= フィッシャー(P;*) アンドレア・ ムーア(ティンパニ;#) | |
# American Classics。ピアニストとしても知られるボルコムは、作曲家としても7つの交響曲の他、協奏曲や室内楽、そして6曲のオペラと多岐に渡った作品を書いた。ここではチェロのために書かれた作品を全曲収録している。ブラームスやミヨーなどの先人の影響を彷彿させる「カプリッチョ」、陰気で悲劇的な「組曲第1番」、ブーレーズの影響を受けた「デカラージュ」まるで時代を遡ったかのような「チェロ・ソナタ」など彼の自由奔放で多彩な作曲技法が味わえる。 | ||
ハッター:管弦楽、ピアノ作品集 エレクトリック・トラクション(*)/幻想的小品集(#)/ スティル・ライフ(+)/摩天楼(**)/ メランコリー・ラグ第1巻(##) |
モラヴィアpo. アンドレアス・エルム・ バウムガルトナー指揮(*/+) 島田俊行指揮(**) ミクロスラフ・シャファジュ (Ob;+) ウィンストン・チョイ(P;#/##) | |
アメリカの作曲家の中でも最も若い世代に属するグレゴリー・ハッター (1971-)。彼の作品は多種多彩で、近未来的な都市のイメージを喚起する「エレクトリック・トラクション」や、不協和音を多用した「幻想的商品集」、そしてまるで肩すかしを食らうかのように軽い「メランコリー・ラグ」などどれが彼の真の姿なのかをつかむことは恐らく不可能。特に北アメリカ、ヨーロッパと中近東などで多く演奏されている。 | ||
クーマン:ピアノ作品集 シースケープ・パッション~ 昼の明るさ(3番目のピアノ・ソナタ)/ カイザー女史のための変奏曲/ 夢の墓標~磔刑/グウィネスに/ 夢のエチュード第2巻/ ポストカード・パルティータ/ 4番目のピアノ・ソナタ |
ドンナ・アマート(P) | |
1982年生まれの若さにもかかわらず、すでに器楽曲や聖歌など600曲を超える作品を書き、現在最も注目を浴びているのがこのカーソン・クーマン(1982-)。作曲家としてだけでなくオルガニスト(それも現代音楽)としても活発に活躍、彼のために世界中の作曲家が120を超える新作を書いた。また編集者、作家としても知られ、このCDの解説も彼自らの手によるもの。 | ||
スミス:室内楽作品集 ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ(1952-53)(*)/ 4つの練習曲(1952)(#)/ 無伴奏ヴァイオリンのための組曲(1948)(+)/ インテルメッツォとカプリッチョ(1952)(**)/ ヴィオラとピアノのためのソナタ(1953)(##)/ 6つのバガテル(1964)(**)/ ピアノ・ソナタ(1954)(**)/ ヴァイオリンとピアノのための演奏会用小品(++) |
ジェフリー・グロスマン (P;*/#/**/##/++) サラ・ダーリング (Vn;*/++/Va;+/##) | |
パソコンにおける最初の記譜法ソフトウェア・プログラム「SCORE」の開発者として知られるリーランド・スミス(1925-)。11歳より音楽を始め、ミヨーやメシアンに学び、木管楽器奏者として長年活動し、並行して作曲もしていたという彼は、関心がコンピューターへ向く前は、ある意味「普通の」音楽家だったわけだ。とはいえ、1964年作の「6つのバガテル」のスコアは完全にコンピューターによって作成されたものである。 | ||
ジャンニーニ(1903-1966): ピアノ協奏曲(*)/交響曲第4番 |
ガブリエラ・イムラー(P;*) ボーンマスso. ダニエル・スポールディング指揮 | |
イタリア系のアメリカ人作曲家。まずヨーロッパでオペラ作曲家として名を挙げたのち、ニューヨークで作曲家、教師として活躍した。ヨーロッパ音楽への永続的な愛を失うことなく常に「美しいものを探究し、聴き手とその瞬間を共有したい」という信念を持ち続けていた。ここで聴けるピアノ協奏曲(とりわけ第2楽章)でのロマンテイックさは、その思いが反映されたものだろう。かたや交響曲は強烈な響きを持つ。 | ||
アイヴズ:管弦楽曲集 管弦楽曲集第1集「ニューイングランドの3つの場所」 (第1版、ジェイムズ・B.シンクレア版) [ボストン・コモンのセント=ゴードンズ/ コネティカット州レディングのパトナム・キャンプ/ ストック・ブリッジのフーザニック川]/ 管弦楽曲集第2集 [われらの祖先の悲歌/ ロックストルーン・ヒルズよ、戸外の集会に加われ/ ハノーヴァー広場北停車場から]/ 管弦楽曲集第3集(世界初録音) [アンダンテ・モデラート(D.G.ポーター版)/ キャンプ・ミーティング週間~ある世俗的な午後に (D.G.ポーター版)/ アンダンテ(ノース・ジョセフソン実演版)] |
ジェイムズ・シンクレア指揮 マルメso.&室内cho. | |
アイヴズ(1874-1954)の「セット」と名付けられた曲集は、ひとつひとつが独立した世界を持つ小さな作品を組み合わせて大きな一つの曲にしたもの。第1番は1913年から14年頃に作られたニューイングランドの風景にインスパイアされた曲の集まりで、ドビュッシーを思わせる混沌とした響きの第1曲目、対照的な第2曲目、そしてたっぷりと美しい第3曲目と、豊かなコントラストを備えている。未完成となった第3番のセットは、これが世界初録音となる。 | ||
4つのアメリカの弦楽四重奏曲 エヴァンス(1953-):弦楽四重奏曲第1番 グラス(1937-):弦楽四重奏曲第2番「カンパニー」 アンタイル(1900-1959):弦楽四重奏曲第3番 ヘルマン(1911-1975):弦楽四重奏のための「エコー」 |
ファイン・アーツSQ [ラルフ・エヴァンス、 エフィム・ボイコ(Vn) ユーリ・ガンデルスマン(Va) ウォルフガンク・ ラウファー(Vc)] | |
このアルバムには、4人の作曲家による全くスタイルの違う弦楽四重奏曲が収録されている。1995年に作曲されたエヴァンスの作品はメロディーと対位法を重視した新古典派的な曲。グラスの作品はミニマル風でクール、「自称アメリカ音楽のバッドボーイ」アンタイルの作品は全くの民謡調、そしてハーマンの作品は25年間に及ぶ沈黙の後書かれたもので、全曲を通じて控え目な主題の反復が聴き取れる。 | ||
ウォルデン:作品集
2台のピアノのためのマクェット(*)/ ヴァイオリンとチェロのための「シ・マー」(*)/ ン ピアノのための5つの直喩/ ホルン、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲 |
フランク・S.ドッジ芸術監督 シュペクトルム・コンチェルツ・ ベルリン [ヤー=フェイ・チュアング(P) ロバート・レヴィン(P) ユリア=マリア・クレッツ(Vn) イェンス・ペーター・マインツ(Vc) ベルンハルト・クルーク(Hr)] | |
(*)は世界初録音。現代アメリカの作曲家らしく、このウォルデン(1932-)も様々な才能を有している。作曲家、クラリネット奏者、指揮者、俳優、映画監督、そして教師、どれもが超一流というのから何ともうらやましい話。とりわけ有名なのは全裸ミュージカル「 Oh!Calcutta!」の音楽だろう。「三重奏曲」は 9.11事件への怒りが描かれた悲痛な作品。 | ||
L.アンダーソン:管弦楽作品集第2集 ウッドベリー・ファンファーレ(*)/ ハーヴァード・フェスティヴァル(*)/ 忘れられし夢(#)/沸騰するヤカン(*)/馬と馬車/ ワルツィング・キャット/ホーム・ストレッチ/ ザ・ガール・イン・サテン/2つの左足のマーチ/ ワルツ・アラウンド・ザ・スケール(*)/ ドラムの子守歌(*)/ジャズ・レガート/ ジャズ・ピッツィカート/鐘の歌/ ジュピターの歌(+)(原曲:ヘンデル: 「セメレ」あなたがどこを歩くとも)/ 弦楽オーケストラのための「キャロル組曲」 (*)世界初録音 |
アリステア・ヤング(P;#) デイヴィッド・ マッカルム(Tp;+) レナード・スラットキン指揮 BBCコンサートo. | |
世界初録音5曲含む。 | ||
L.アンダーソン:管弦楽作品集第3集 ハーヴァード・スケッチ(*)/ 2つの音符によるメロディ(*)/ マザーズ・ホイッスラー(*)/ ペニー・ホイッスル・ソング/ ファントム・レジメント/ プリンク・プレンク・プランク/プロムナード/ サンドペーパー・バレエ/サラバンド/セレナータ/ マクドナルドじいさんは農場を持っていた ウィルソン/アンダーソン編:76本のトロンボーン アンダーソン:そりすべり/ ブラス・コアーのためのキャロル組曲 ガーシュウイン/アンダーソン編: ウィンターグリーンを大統領に(*) アンダーソン: タイプライター(#)/ トランペット吹きの子守歌(+)/ シンコペーテッド・クロック |
アラスデア・マロイ (タイプライター;#) キャサリン・ムーア(Tp;+) レナード・スラットキン指揮 BBC コンサートo. | |
(*)世界初録音。 みんな大好きアンダーソン(1908-1975)第3集。今回は有名曲が盛り沢山!そり滑り、タイプライター、トランペット吹きの子守歌・・・・まさにお約束の1枚。もちろん珍しい曲もばっちり。2つの音を華麗に彩るオーケストレーションが魅力の曲や、どこかで聴いた曲やびっくりするような曲など。 | ||
コープランド(1900-1990):交響曲第1番/ 交響曲第2番「短い交響曲」/舞踏交響曲 |
マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso. | |
アメリカ近代作曲家の中でも、とりわけ有名なコープランド。彼は従来のアメリカ音楽にインディアン、黒人、移民たちの様々な音楽的要素を投げ込み、熟成させた。ここに収録された音楽には、どれも熱き高ぶりがみなぎっている。 | ||
ジェフスキ:「不屈の民」による36の変奏曲/ 「4つのノース・アメリカン・バラード」より第4番 |
ラルフ・ファン・ラート(P) | |
極めてシンプルなテーマに沿って延々と奏される変奏曲。無調、ミニマル、ジャズ、超絶技巧とありとあらゆる語法を駆使し、その合間を縫って聞こえてくる人を食った主題。1トラック 60分越と言うのも、聞き手にとっての試練だが、一度聴くと病みつきになる人も多い魔力を秘めた作品。ジェフスキ(1938-)の自作自演盤を含めた既存盤にも比肩する名演を聴かせるのはオランダの名手。 | ||
クーマン:宗教合唱作品集 アダムは縛られ横たわり/始めに言葉ありき/ 宇宙に祈る人/ 新世界のキャロル~アメリカのクリスマス三部作/ キリストを築く者たち/おお、愛の完全なる生涯/ プレマト・ムンドゥス/方法、真実、生活/ 神よ、あなたは我らの間を動く/ イースターの勝利、イースターの喜び/ ミサ・ブレヴィス/私は自らの精神について語る/ 居合わせたまえ。神聖なる三位一体よ/ おお、神聖なるイエス/詩篇第66番/慈善の灯/ ノーウィッチのユリウスの祈り/ マニフィカトとヌンク・ディミティス |
ロンドン大学、 ロイヤル・ホロウェイcho. ルーパート・ゴフ指揮 サミュエル・ラスボーン(Org) | |
アメリカ現代作曲家の中でも最も若い世代に属するクーマン(1982-)だが、すでに膨大な量の作品を書き、そのどれもが高く評価されている。ここに収録されたのは「宗教的合唱曲」だが、全てが実際の典礼のために書かれたもので、テキストへの深い読みと、斬新な響きの融合が見事なものばかり。 | ||
カーター:弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第5番 |
パシフィカ弦楽四重奏団 [シミン・ガナトーラ(第1Vn) シッビ・バーンハードソン (第2Vn) マスミ・パー・ロースタッド (Va) ブランドン・ヴァモス(Vc)] | |
2004年に来日して、カーター (1908-)の弦楽四重奏曲全曲演奏という偉業を成し遂げたパシフィカ弦楽四重奏団による。 | ||
コリリアーノ(1938-):レッド・ヴァイオリン奇想曲 (ヴァイオリン・ソロのための)(世界初録音)/ ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(*) トムソン(1896-1989): 3枚の写真(S.ドゥシュキン編;*)/ 5人の婦人たち(*)/8枚の写真 |
フィリッペ・クィント(Vn) ウィリアム・ ウォルフラム(P;*) | |
コリリアーノ(1938-)が1997年に書いた映画音楽「レッド・ヴァイオリン」。そのスコアから再構築されたのがこの「レッド・ヴァイオリン奇想曲」。哀愁的なテーマ、パガニーニを思わせる超絶技巧、民族的な色調に彩られたメロディ。倒錯的な愛の世界を一艇のヴァイオリンで表現し尽くした魅惑的な音楽。コリリアーノが絶賛した名手クィントの演奏。 | ||
ハーシュ:演奏会用作品集 2001-2006 3つの性格的練習曲(*)[左手のためだけの夜想曲 小さな糸巻きの歌/チョリンホ] バッハのコラールによる24の変奏曲(#)/叙情的小品(+) ほろ苦いタンゴ(**) サロンの歌(#)[4部のスロー・ドラッグ “ラストコール "ワルツ/バワリー街のラグ] |
ナターシャ・ パレムスキ(P;*) ブレア・マクミラン(P;#) ドロシー・ローソン(Vc;**) フレッド・ハーシュ(P;**) グラマシー・トリオ(+) [サーラン・ レーヴェンハル(Vn) ジョナサン・ミラー(Vc) ランダル・ホジキンソン(P)] | |
# American Classics。名ジャス・ピアニスト、フレッド・ハーシュの2000年以降の作品集。コンサートでは、そのインプロヴィゼーションが高く評価されている彼だが、楽譜に記された音楽は思いのほかロマンティック。まるでショパンやラフマニノフ、スクリャービンを思わせる美しい旋律に満ちている。バッハの「マタイ受難曲」からのコラールを用いた「24の変奏曲」はまさに21世紀のゴルトベルクと言っても過言ではないだろう。「ほろ苦いタンゴ」では作曲家自身がピアノを演奏している。 | ||
コーツ:交響曲第15番「モーツァルトを讃えて」(*) (世界初録音)/ カンタータ・ダ・レクイエム(#)/トランジション(+) |
ミハエル・ボーダー指揮(*) ウィーン放送so.(*) テリ・ダン(S;#) トロント・タリスカー・ プレイヤーズ(#) ヴェルナー・ハイダー指揮(+) ニュルンベルク・アルス・ ノヴァ・アンサンブル(+) | |
アメリカの女性作曲家、グロリア・コーツ(1938-)と言えば、その独特な音使いがたまらない!と隠れたファンの多い人としても知られている。メインの交響曲第15番は彼女の新作で、「モーツァルトを讃えて」と副題がついているが、内容は(彼女らしい)グリッサンドを多用したこの世のものとも思われぬ響きに満たされた曲。 | ||
ホイビー:ポケット・オブ・タイム~21の歌曲とデュエット ポケット・オブ・タイム(*)/ピエロ(*)/風の杖に(*)/湾の貴婦人(*)/子羊(*)/音楽が聴こえてくるところ(*)/ 水の中の島へ(#)/冬の傲慢(#)/おしゃべり(#)/愛の歌(*)/夜(*)/ 歌曲集「私はそこにいた」(#) [私は研究を始める/私はそこにいた/澄み切った真夜中/おお、私のキャプテン/喜べ、喜べ、乗員仲間]/ 秋(*)/夕べ(*)/闇の中のツグミ(#)/ラスト・レター・ホーム(#)/さようなら、さようなら、世界よ(*)/ナイチンゲールとひばり(*/#) ジュリア・フォークナー(S;*) アンドルー・ガーランド(Br) リー・ホイビー(P) | ||
サミュエル・バーバーを尊敬するというホイビー(1926-)。この歌曲集は、ルイス・キャロルやマルグリット・デュラス、エリザベス・ビショップなどの著名な詩人のテキストを用いたもの。 | ||
コーン:交響曲第7番 Op.45(*)/交響曲第 Op.34(#)/ 「旅する異邦人」による変奏曲 Op.34(*)/ ワルツ ニ調Op.29a(#) |
ヴァフタン・ジョルダニア指揮(*) カーク・トレヴァー指揮(#) スロヴァキア放送so. | |
1928年、ニュージャージー生まれのコーンはジュリアード音楽院で作曲を専攻し、8曲の交響曲を始め、室内楽、合唱曲、管弦楽曲など多くの作品を生みだしている。このアルバムは彼の80歳記念を記念してリリースされたもの。 | ||
ウォーリネン:アシュベリアーナ(*)/ プラグスタトゥム(前もって体験する;#)/ フェントン・ソングI(+)/フェントン・ソングII(**)/ ジョスカンのアヴェ・クリスト(##)/ ジョスカニアーナ(++) |
ダ・カメラ・オブ・ヒューストン [サラ・ローテンバーク (P;*/#/+/##) ルーシー・シェルトン (S;+/**) ジェイムズ・ピュー (Tb;*) マーク・ステインバーク (Vn;*/+/**) デイヴィッド・フルマー (Vn;*) ミシャ・エイモリー(Va;*) ニナ・マリア・リー (Vc;*/+/**) チャールズ・ ウォーリネン指揮(*) アラン・ファインバーク (P;**)] ブレンターノSQ(++) | |
ウォーリネン(1938-)の1990年代の終わりから2007年までの作品で、愛の告白と天安門広場の恐怖を絡めた「フェントンの歌」、指揮者レヴァインに捧げられたピアノ曲、ブレンターノ四重奏団のために書かれた「ジョスカニアーナ」など。 | ||
ヘギー:オペラ「見るために、または触れるために」(*) シュウォーツ:イン・メモリアム(#) ライトマン:夢の種子(+) |
モーガン・スミス(Br;*) ジュリアン・パトリック (演者;*) ジュリアン・シュウォーツ (Vc;#) エリック・パース(Br;+) ミュージック・オブ・ リメンバランス ミナ・ミラー (芸術監督&ピアノ;+) | |
ホロコーストによって永遠に引き裂かれたしまった2人の恋人の話・・・・。これは結構ありがちな話なのだが、ヘギー (1961-)のこのオペラ(連作歌曲?)は一味違う。主人公たちはゲイのカップル。「僕のことを覚えている?」とつぶやくマンフレッドは19歳のまま、そしてその恋人は80歳。物悲しい音楽とともにマンフレッドが自分の存在をアピールする。 | ||
L.アンダーソン:管弦楽作品集第4集 アイルランド組曲 マクダウェル/アンダーソン編:荒れ野のバラ(世界初録音) アンダーソン:夏の空/ スコットランド組曲(組曲として世界初録音)/ ブルー・タンゴ(*) 忘れられた夢(ロバート・ウェンデル編;*)/ 舞踏会の美女(#)/わが母校/ クリスマス・フェスティヴァル 歌付きヴァージョン世界初録音(*/#) |
キム・クリスウェル(S;*/#) ウィリアム・ダズリー(Br;#) レナード・スラットキン指揮 BBCコンサートo. | |
アンダーソン:管弦楽作品集第5集 ミュージカル「ゴルディロックス」抜粋/ キャロル組曲(木管合奏版)/ ゴルディロックスより「待っているご婦人」ワルツ/ ゴルディロックスより 「どうぞ、私の心を奪ってちょうだい」 (インストゥルメンタル) |
キル・クリスウェル(S) ウィリアム・ダズリー(Br) レナード・スラットキン指揮 BBCコンサートo. | |
「ゴルディロックス」とは元来、民話に出てくる少女の名前。日本では「3匹の熊」という題名で知られているが、そのエピソードが転じて“ちょうどよい "という塩梅をあらわす言葉として使われているようだ。ここではミュージカル女優が大金持ちと映画監督のどちらを選ぶかという話。付けられた音楽はまさに夢のように美しく楽しい。 | ||
ウィンクラー:ピアノ協奏曲(2006)(*)/ エレメンツ・コンチェルティ(2005)(#) |
アレクサンダー・パニッツァ(P) デイヴィッド・ヘンデル指揮(*) オルケストラ・シンフォニカ・ デ・ラ・ユニヴァーシダッド・ デ・クージョ(*) アンナ・ラヴィドワ(Vn;#) イヴァン・メイルマンス指揮(#) フランス室内o.(#) | |
コロンビア大学で学んだウィンクラー(1948-)は、ヨーロッパ、南アメリカ、およびアジアでさまざまな音楽を研究し、新しい音を追求している。世界中の音楽シーンへの貢献度も高く、彼の書く作品は常に注目の的となっている。この協奏曲集はNAXOS レーベルへの初の作品集。 | ||
モラヴェック: 室内交響曲(*)/秋の歌/冷えた炎(#) |
スティーヴン・ ウィリアムソン(Cl;*) エリック・ラルスケ(Hr;*) 片岡綾乃(マリンバ;*) 二宮綾野(Vn;*/#) ジェシカ・リー(Vn;#) シンシア・フェルプス(Va;#) エドゥアルド・ アーロン(Vc;*/#) マルヤ・マーティン(Fl) ジウォン・パーク(P) | |
NAXOSではおなじみの作曲家モラヴェック(1957-)。すでに2点のリリースがあり(8.559323と8.559267)どちらもその斬新さで高い評価を受けている。今回の室内楽作品集においても、もちろん彼の才能を目の当たりにすることが出来る。 | ||
コリリアーノ(1938-): ディラン・トーマスの詩による三部作 |
トーマス・アレン(Br) ティ・ジャクソン(ボーイS) ジョン・テシエール(T) レナード・スラットキン指揮 ナッシュヴィルso.&cho. | |
ワイル:歌劇「永遠の道」(1937)~抜粋 | コンスタンス・ハウマン(S) バーバラ・レアリック、 ハンナ・ヴォルシュレーガー(Ms) イアン・デノルフォ(T) ジェラード・シュウォーツ指揮 ベルリン放送so. ベルリン放送児童cho. マンフレート・ロースト (合唱指揮) 他 | |
世界初録音。 ニューヨークで初演されたミニオペラ風の作品で、「アブラハムとイサク」など聖書のエピソードを次々と歌い上げていくという内容。ベルリン時代のジャズ的な作風ではなく、正統的なクラシック音楽であるのはやや意外だが、その意味で珍作としての興味がわく。英語による歌唱、英語リブレット付き。 | ||
クレズマーの協奏曲とアンコール集 ステアラー(1924-2001): K'li Zemer[祈る人々/舞曲集/メロディ集/献呈集](*) シェーンフィールド(1947-): クレズマー・ロンド(イディッシュ語歌詞)(+) ワインバーグ(1879-1956): メイポール(#)/カンツォネッタ(#) エルスタイン(1907-1963):ハシディック・ダンス(#) ゴリジョフ(1960-):Rocketekya(++) |
デヴィッド・クラカウアー (Cl;*/#/**、B-Cl;*) ジェラード・シュウォーツ指揮 バルセロナso.(*) カタルーニャ国立o.(*) シアトルso.(+) ベルリン放送so.(#) スコット・ゴフ(Fl;+) アルベルト・ミズラヒ(T;+) ジェラード・シュウォーツ アリシア・ スヴァイガルズ(Vn;**) マーサ・ムーク (エレクトリック・ヴィオラ:**) パブロ・アスラン(Cb;**) | |
ユダヤ系音楽のルーツ的な存在として注目されているクレズマーの音楽に影響を受け、20世紀アメリカの作曲家たちが書いた作品集。クレズマーで重要な楽器のクラリネットを中心に、民族音楽の味わいを生かした音楽。歌詞の英語対訳付き(+)。 | ||
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):合唱作品集 | ||
ナオミとルツ(英語歌詞) | アナ・マリア・マルティネス(S) ネヴィル・マリナー指揮ASMIF | |
シナゴーグの聖典礼(英・ヘブライ語歌詞)(*) | テッド・クリストファー(Br) ジェレミー・コーエン(T) ロドニー・マリナー(語り) ロナルド・コープ指揮ロンドンcho. ヒュー・ポットン(Org) | |
祖父の書の祈り~抜粋 | バーバラ・ハルバッハ(Org) | |
死者のための追悼式(抜粋)(ヘブライ語歌詞)(*) | サイモン・スピロ(T) ニール・レヴィン指揮 ニューヨーク・カントリアルcho. マクニール・ロビンソン(Org) | |
ファシズムを逃れてイタリアからアメリカに移住したこの作曲家も、抒情的な作品群とは別にユダヤ的な宗教作品を書いている。聖書のエピソードを歌うカンタータ「ナオミとルツ」ほか、これもまた(ブロッホやバーンスタインなどと並ぶ)アメリカ現代音楽の一翼を担う音楽である。歌詞の英語対訳付き(*)。 | ||
ユダヤ人作曲家による舞台歌曲集 Vol.1~ エルスタインと仲間の作曲家たち エルスタイン: 新しいダンスの旋律/瞳/もう一度聞きたい/ あなたのために私は歌う/あなたが元気であれば/ もう一度話して/ああお母さん、私は恋しているの/ 私の故郷はどうなった/幸運/年老いたジプシー シュワルツ:世間知らずのいとこ マイヤーヴィッツ:かつてあったものは、今はなく トリリング: 話して、私にそれを言って/太陽のように輝く君 ヤブロコフ:皿を洗う人 ドクター:私は妻の下宿人 |
エリザベス・シャマッシュ(Ms) エミー・ゴールドステイン(S) ロバート・ブロック、 ブルース・アドラー(T) ジョアンヌ・ボーツ(Ms) ネル・スナイダース(S) エリ・ヤッフェ指揮ウィーンco. バルセロナso. カタルーニャ国立o. 他 | |
ヨーロッパのオペレッタ、(ガーシュウィンに代表される)ティン・パン・アレイ・ミュージカルなどがミックスされ、1920年代から40年代にかけてもっとも盛んだったイディッシュ語によるポピュラー・ソングを収録。中心的作曲家とされるエルスタイン(ニューヨーク生まれ)を中心に、20世紀の一時代を彩った作曲家たちが並ぶ。歌詞の英語対訳付き。 | ||
アメリカン・ジューイッシュ・ミュージックの世界 ブルーベック:ゲイト・オブ・ジャスティス~IIIa(抜粋) バーンスタイン:ハシキベイヌ 作曲者不詳:Hudl Mitn Shtrudl ミヨー:典礼の主題の練習曲~III/神聖祭儀~I シャジェス:昔のエルサレム シェーンフィールド:ヴィオラ協奏曲~第3楽章 ショア:Sheyibbaneh Beit Hamikdash アクロン:組曲「ゴーレム」~IV カプラン:アブラハムの詩篇~VII トッホ:苦菜のカンタータ~VII リンド:El Melekh Yoshev ワイナー:鏡~I カステルヌォーヴォ=テデスコ: ジェネシス組曲~第1部「洪水」(抜粋) スターン:世界の主 アドルフェ:愛と苦悩のラディノ歌曲集~IV カリブ&マクテンバーグ(スピロ編曲): Sheva B'rakhot(抜粋) ルムシンスキー:私のゴルデール ワイル:歌劇「永遠の道」~情景20 |
様々な演奏家 | |
「アメリカン・クラシックス」の新しいシリーズは、ナチの台頭などでアメリカに亡命してきた作曲家をはじめ、ユダヤ系作曲家たちの重要な作品や伝統音楽をリリースしていくプロジェクト。当盤はその全容を見ることができるサンプラー的なCD。これは音楽の発掘だけでなく、社会的な意味も大きいために注目されるシリーズであり、数多くの世界初録音も予定されている。英・ヘブライ・イディッシュ・ラディノ語による歌唱。英語対訳付きだが、ヘブライ・イディッシュ・ラディノ語の歌詞は付いていない。 | ||
バーンスタイン(1918-1990):ユダヤの遺産 イスラエル人の合唱(*)/ 祈りと恍惚(バレエ音楽「ディバック(変奏曲)より」)/ 詩篇第148番(*)/リーナ/ 「結婚組曲」~3つの結婚式の踊り(*)/ イェヴァレヘハ/ハリル/シムフ・ナー/私の結婚式で/ そして、神は言った(*)/イグダル(*)*/ 4人のイスラエル人(*)/シルエット/ハシュキヴェイヌ(*) |
サミュエル・アドラー指揮 ロチェスター・シンガーズ アーロン・ミラー(Org) ジーン・バー(P) パトリック・ネイジ(Br) バリー・スナイダー(P) マイケル・ソコル(Br) ボニータ・ボイド(Fl) ジャック・ゴットリーブ(P) アンジェリーナ・レオー(Ms) ジェイソン・スミス(B-Br) アヴナー・イタイ指揮 BBCシンガーズ ハンス・ペーター・ブロホヴィツ(T) クリストファー・ バウアーズ=ブロードベント(Org) ハワード・スタール(カントール) | |
American Jewish Music。ヘブライ・英・イディッシュ語による歌唱、歌詞の英語対訳付き。(*)は世界初録音。 多くの録音があるバーンスタインの作品だが、これはユダヤ色の濃く出た珍しい作品を収録。特に冒頭のほとんど民俗音楽風の合唱曲や、「キャンディード」でも使われたメロディを持つ「4人のイスラエル人」などは聴きもの。3つの交響曲などの背景に存在するものが、この一枚に凝縮されている。 | ||
アクロン(1886-1943): ヴァイオリン協奏曲第1番(*)/組曲「ゴーレム」(#)/ 「ベルシャザルへの劇場音楽」~2つのタブロー(+) |
エルマー・オリヴェイラ(Vn;*) ジョゼフ・シルヴァースタイン指揮(*) ベルリン放送so.(*) ジェラルド・シュワルツ指揮(#/+) チェコpo.(#)、バルセロナso.(+)、 カタロニア国立o.(+) | |
American Jewish Music。 ブロッホと並び、アメリカ音楽シーンでのユダヤ的な側面を代表する作曲家で、ハリウッド映画界でも名士であるアクロン。自身がハイフェッツらと共に学んだヴァイオリニストだったが、瞑想的なメロディの連続である「ヴァイオリン協奏曲第1番」(指揮は小澤時代のボストン響コンマスだったシルヴァースタイン)を聴くだけで、作風が把握できるだろう。 | ||
ミヨー(1892-1974): 神聖祭儀(金曜日の夕べのための追加の祈り;1947) |
ヤロン・ヴィントミュラー(Br) ラビ・ロドニー・マリナー(語り) ジェラード・シュウォーツ指揮 チェコpo. プラハ・フィルハーモニーcho. | |
サン・フランシスコの寺院より委嘱を受けて書かれた、ヘブライ語の歌唱と英語の語りによる、ユダヤ色がもっとも積極的に打ち出された作品。ミヨーの宗教音楽自体が珍しく、かつて作曲者指揮の録音もあったが、重要な作品でありながらも簡単に入手できない状況をこの一枚が打破。歌詞の英語対訳付き。 | ||
ハヌカのお祝い ゴールドスタイン:ろうそくを灯して行う祝祷 (リンド、アンシス、ロヴナーによるメロディに基づく) H.アドラー:われらが灯した光 ミラー:マオズ・ツール(岩の砦よ) S.アドラー:奇跡を祝って/自由の炎 ロウ:小さな灯火 ジルバーツ:ハヌカの灯火 フロム:ハヌカ・マドリガル「誰が語り、表現することが出来る」 アンシス:神殿清めの賛美歌 シャティン:ドライデルをまわせ オルシャネツスキー:アドナイ・ツハラヌ イサークソン:偉大な奇跡の姿 |
ニール・レヴィン指揮 コロ・ヘブラエイコ サイモン・スピロ(カントール) ティム・コック指揮 カロライナ室内cho. チョウ・チン(P) ベンジョン・ミラー(カントール) アバ・ボギン(P) ロドニー・ウィンザー指揮 シンシナティ大学音楽学部 ウィンド・シンフォニー サミュエル・アドラー指揮 ロチェスター・シンガーズ ロナルド・コープ指揮 新ロンドン児童cho. スコラ・ヘブラエイカ モシェ・ハシェル(カントール) 南ミシシッピ大学サザン・コラール | |
クリスマスと同時期に行われるユダヤ教の祭り「ハヌカ」。紀元前、ギリシャの異教徒に侵略されたエルサレムの宮殿を解放したという出来事を祝うもので、当盤はそれに関連した民謡や歌曲なども多数。なかなか日本では紹介されない、そうした作品を集めた一枚であり、アメリカ音楽の一面を垣間見ることができる。ヘブライ・英・イディッシュ語による歌唱、英語対訳付き。ヘブライ語・イディッシュ語の歌詞の記載は無し。 | ||
新世界のユダヤの声~アメリカ植民地時代の詠唱と祈り Barukh Habba(詩篇118:26-29)/朝の典礼/ Tisha B'avのための詠唱と悲歌~夕べのキノトより/ 同~朝のキノトより/ 安息日―安息日の歓迎と安息日の夕べの典礼より/ 教義の朗読:Parashat Emor(抜粋) |
ニール・レヴィン指揮 スコラ・ヘブラエイカ ドナルド・バーナム(合唱指揮) ハッサン・イラ・ローデ(カントール) | |
17世紀頃をルーツとした「アメリカにおけるユダヤ聖歌」という資料価値の高い音楽を再現。移民から植民地時代を経て独立戦争へと至る歴史の中、シナゴグ(ユダヤの会堂)で歌われ、少しずつ変化を遂げて現在に伝わった歌は、いわゆるキリスト教の宗教音楽とやや印象の異なるもの。ワールド・ミュージック・ファンにもおすすめ。ヘブライ語による歌唱、歌詞の英語対訳付き。 | ||
デイヴ・ブルーベック(1920-): ゲイト・オブ・ジャスティス |
ケビン・ディーズ(B-Br) アルベルト・ミズラヒ(カントール) ラッセル・グロイド指揮 ボルティモア・コーラル・ アーツ・ソサエティ デイヴ・ブルーベック・トリオ | |
ジャズの巨匠デイヴ・ブルーベックのユダヤ的な側面に光を当て、彼が卓越した「クラシックの作曲家」であることを証明する居ちまい。キング牧師暗殺事件の直後に作曲され、人間の尊厳を問う聖書からの題材を感動的な作品。ジャズも含めた多彩な音楽が登場するのもユニークでしょう。英語歌詞リブレット付き。 | ||
シェーンフィールド(1947-): ヴィオラ協奏曲(*)/4つのモテット(#)/ 歌劇「商人と貧民」第2幕 より(抜粋)(+) |
ロバート・ヴァーノン(Va;*) ヨエル・レヴィ指揮(*) ベルリン放送so.(*) アヴナー・イタイ指揮(#) BBCシンガーズ(#) ジェニファー・ラーソン(S;+) ペイ・イー・ワン(Ms;+) クリストファー・ミーアディンク(T;+) ゲイリー・モス(Br;+) タイラー・オリファント(Br;+) マーク・ケント(B;+) アイザイア・シーファー(語り;+) ケネス・キースラー指揮(+) ミシガン大学歌劇o.&cho.(+) | |
American Jewish Music。ジャズなどさまざまな要素を積極的に取り入れて、多くの作品を生み出しているシェーンフィールド。「ヴィオラ協奏曲」にもその味わいは生かされ、アマチュア合唱団にも人気が出そうな「4つのモテット」やアラビア風の雰囲気もある「商人と貧民」も、親しみやすい作品。ヘブライ語による歌唱&歌詞の英語対訳付き(#)/英語歌詞付き(+)。 | ||
ウィーン少年合唱団によるユダヤの祝祭歌 カリブ(1929-):安息の日 カプラン(1931-):アブラハムの詩篇 |
ゲーラルト・ヴィルト指揮 ウィーン室内o.、 ウィーン少年cho.、ウィーンcho. ナフタリ・ヘルツィク(カントール) シモン・クライマー(カントール) | |
#American Jewish Music。ウィーン少年合唱団が歌う2つの作品は、ユダヤ教の儀式で歌われる重要な、そして美しいハーモニーを持つ音楽。作曲者のカリブはシカゴで活躍した作曲家・編曲家、カプランはバーンスタインとブーレーズ時代のニューヨーク・フィルを支えた合唱指揮者(カメラータ・シンガーズの創始者)として有名。 ヘブライ・英・イディッシュ語による歌唱、英語対訳付き。 | ||
アムラム(1930-): 交響曲(魂の歌)(*)/ 安息日の晩課(抜粋)(#)/ 歌劇「最後の要因」(抜粋)(+) |
クリストファー・ウィルキンス指揮(*) ベルリン放送so.(*) リチャード・トロクセル(T;#) デボラ・セリグ(S;+) ペイ・イー・ウォン(Ms;+) クリストファー・ バウアーズ=ブロードベント(Org;#) ケネス・キースラー指揮(#/+) BBCシンガーズ(#)、 ミシガン大学歌劇o.&cho./他(+) | |
#American Jewish Music。 アメリカ音楽界におけるユダヤ的な性格をストレートに出した作風で、幅広いファンを持っているアムラム。エキゾティックなハーモニーとメロディが全編を支配する「交響曲」、典礼儀式の音楽である「安息日の晩課」(ECMなどでおなじみのバウアーズ=ブロードベントが演奏に参加)、ホロコーストへのレクィエムとも言えるオペラ「最後の要因」を収録。(#):ヘブライ語による歌唱・歌詞の英語対訳付き/(+):英語歌詞付き。 | ||
ユダヤのオペラ Vol.1 | ||
エルスタイン(1907-1963):歌劇「ゴーレム」 より [第2幕-フィナーレ] ローレン・アラーダイス(S) マイケル・ギャラント(T) クリストファー・ミーアディンク(T) タイラー・オリファント(Br) ケネス・キースラー指揮ミシガン大学so. | ||
ストラスバーグ(1915-2003):喜歌劇「チェルム」 より[第2場-第5場] カレン・ロングウェル(S) カーラ・ウッド(Ms) マシュー・チェリス(T) リチャード・ラッリ(Br) ポール・ホステッター指揮室内オペラ・アンサンブル | ||
タムキン(1906-1975):歌劇「死人の霊」(抜粋) フリーダ・ハーセス(S) ジョゼフ・エヴァンス(T) ラファエル・フリーダー(Br) スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮スロヴァキア放送so. | ||
#American Jewish Music。 ユダヤ教に伝わる伝説の怪物を描くエルスタイン、ストラヴィンスキーやヒンデミットに師事したストラスバーグ、レスピーギやブロッホらに師事したタムキン。3人のユダヤ系作曲家によるオペラから抜粋し、それぞれの作風を紹介する一枚。英語歌詞付き | ||
ワイズガル(1912-1997): T'kiatot; ロシュ・ハシャナのための儀式(*)/ 遠く離れた鳩の詩篇(#)/ 4つの合唱練習曲(+)/東の庭園(**) |
スティーヴン・A. オヴィツキー (ショーファー[ユダヤの角笛];*) ジェラード・シュウォーツ指揮(*) シアトルso.(*) アナ・マリア・マルティネス(S;#) クリステン・オカーランド(P;#) アヴナー・イタイ指揮(+) BBCシンガーズ(+) フィリス・ブリン=ジュルソン(S;**) ホルヘ(ジョージ)・メスター指揮(**) バルセロナso.&カタロニア国立o.(**) | |
#American Jewish Music。 多くのオペラや声楽曲でユダヤの題材を使い、アメリカ国内で高い評価を受けているワイズガル。新ウィーン楽派の作風をベースに、ミステリアスな雰囲気も漂わせるその作風は、ユダヤ教の深層を見るような気になる。(#/**):英語歌詞付き/(+):ヘブライ語による歌唱・歌詞の英語対訳付き。 | ||
ユダヤの交響詩集 アヴシャロモフ(1894-1964):4つの聖書絵画(*) シルヴァー(1946-):サラの歌(#) マイエロヴィツ(1915-1998): 交響曲「エステル記のミドラシュ」(+) |
ジェラード・シュウォーツ指揮(*) ヨエル・レヴィ指揮(+) ベルリン放送so.(*/+) ジェラード・シュウォーツ指揮(#) シアトルso.(#) | |
American Jewish Music。多くの音楽ファンが「ユダヤ的」と感じる、濃厚な叙情をストレートに打ち出した3曲。聖書の有名な場面を音楽化したアヴシャロモフ、シアトル生まれの女性作曲家シルヴァー、戦前にツェムリンスキーやレスピーギに師事したマイエロヴィツと、それぞれに個性が光る顔ぶれ。 | ||
最初のスリホット (正統派・伝統的儀式による真夜中の全礼拝) |
ベンジョン・ミラー(カントル) イラ・ビゲライゼン(カントル) ニール・レヴィン指揮 スコラ・ヘブラエイカ/他 | |
#American Jewish Music。 ユダヤ社会における新年を迎える際、魂を清算するという意味で行われる「つぐないの祈り」がスリホットと呼ばれるもの。この2枚組は伝統的な典礼音楽をそのまま収録し、キリスト教におけるミサを聴くように、メリスマ(こぶし)のきいた朗唱や重厚な合唱などが味わえる。音楽における「ユダヤ的」なものの根源が、ここにある。 | ||
ユダヤ人の作曲家による舞台の歌曲集 Vol.2~ セクンダ、オルシャネツスキーと仲間の作曲家たち セクンダ(1894-1974):素敵なあなた/私のユダヤの少女/ クレズマーよ、フィドルを弾いておくれ/ユダヤの歌 オルシャネツスキー(1892-1946): あなたを愛しすぎている/あなたを見ただけで/善き家庭/ それっていつのこと今すぐ言って/幸福/木の下で/恋をしたんだ ジロッド(1879-1930):過越しの祭りの女王 ピールムター(1859-1953)&ヴォール(1877-1936): コロンブス万歳 トリリング(1895-1947):あなたといっしょなら ヴォール:スルーツアイ/ヴェルベットとシルク 作曲者不詳:ハドルとシュトルーデル |
サイモン・スピロ(T) エミー・ゴールドステイン(S) ブルース・アドラー(T) ロバート・アベルソン(Br) ジョアンヌ・ボーツ(Ms) ロバート・ブロック、 ベンジョン・ミラー(T) デヴィッド・クラカウアー(Cl) エリ・ヤッフェ指揮ウィーンco. バルセロナso. カタルーニャ国立o. | |
珍しい舞台作品の歌曲を集めたシリーズ第2弾。1910年代よりニューヨークで活躍し、ブロッホらに師事したセクンダ。ロシアのオペレッタ・カンパニーで活躍後、1920年代にアメリカへと移住したオルシャネツスキー。2人を中心とした、アメリカ音楽の深層とも言える一枚。詳細な作曲家のバイオと各曲の解説付き。イディッシュ語による歌唱、歌詞の英語対訳付き。Vol.1:8.559405。 | ||
ダヴィッドソン(1929-): 天使の歌声(*)/ ・・・・・・そしてダヴィデは主の前で踊った(#)/ バロック組曲(抜粋)(+) |
ニコラス・ウィルクス指揮(*/+) フィンチリー子供音楽隊(*)、 フィンチリー子供音楽隊室内cho.(+)、 ユダヤ伝統継承青少年cho.(+) エミー・ゴールドステイン(S;#) ダグラス・ウェブスター(Br;#) レイモン・リッカー (テナーSax;#/Fl;#) クリス・ヴァタラーロ(ヴィブラフォン;#) ヒューバート “テックス”アーノルド(P;#) ジェフ・キャンベル(ベース;#) リック・トンプソン(ドラムス;#) ブラッド・ラブマン指揮(#) ザ・バッファロー・ ヴォーカル・アンサンブル(#) | |
#American Jewish Music。ヘブライ語・英語による歌唱、英語対訳付き。カントール(教会の音楽監督)として長いキャリアを持ち、宗教音楽の分野で多くの作品が親しまれているダヴィッドソン。ユダヤの民謡などをモティーフにした児童合唱曲、ヘブライの歌とライト・ジャズの融合作品など、驚くほど親しみやすい作風で、日本でも受け入れられそうだ。 | ||
「創世記」組曲(パトリック・ラスによる管弦楽再構成) シェーンベルク(1874-1951):前奏曲 シルクレット(1889-1982):天地創造 タンスマン(1897-1986):アダムとイヴ ミヨー(1892-1974):カインとアベル カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):洪水 トッホ(1887-1964):誓約(虹) ストラヴィンスキー(1882-1971):カンタータ「バベル」 |
ジェラード・シュウォーツ指揮 ベルリン放送so. エルンスト・ゼンフcho. (ジーグルト・ブラウンス合唱指揮) トヴァ・フェルドシャー、 バーバラ・フェルドン、 デイヴィッド・マーグリース、 フリッツ・ウェーヴァー、 アイザイア・シーファー(語り) | |
アメリカ西海岸在住の名だたる作曲家を中心に、音楽と語りで旧約聖書の世界を展開していくというドラマティックなプロジェクト。かつて米RCAとキャピトルの録音があったものの、今回の録音は紛失していた自筆スコアが見つかるなどして、初めてその全貌が明らかになったもの。作曲の経過、曲目の解説などは充実しており、英語の勉強(リスニング)にも適している。 | ||
バーンスタイン(1918-1990): 交響曲第3番「カディッシュ」(1963/1977改訂)(*) チチェスター詩篇(+) |
イヴォンヌ・ケニー(S;*) ウィラード・ホワイト(語り;*) マイケル・スモール(ボーイS;+) ジェラード・シュウォーツ指揮 ロイヤル・ リヴァプールpo.&cho.&青少年cho. リヴァプール・ メトロポリタン大聖堂cho. | |
ユダヤ教における頌歌または信仰告白を意味する「カディッシュ」は、神との対話を通じて人間の尊厳を描くという、カンタータ的な交響曲。名歌手ホワイトが語りを務めた威厳のある演奏。「チチェスター詩篇」では神へと賛美と喜びを少年合唱が歌いあげる。ヘブライ語・英語歌詞、英語による語り、英語対訳記載。 | ||
コリリアーノ: 交響曲第3番「サーカス・マキシマス」 (大編成吹奏楽のための)/ ガゼボ舞曲集(バンドのための) [序曲/ワルツ/アダージョ/タランテラ] |
テキサス大学ウィンド・ アンサンブル ジェリー・ジャンキン指揮 | |
世界最大のアリーナであった古代ローマの円形競技場では毎日さまざまな競技、闘いが催され、30万人以上の観客が熱狂した。その催しは日を追うごとにエスカレートし、ある時は鍛え抜かれた戦士たちの戦いであったり、餓えたライオンと人間の戦いであったりと、血で血を洗う残虐なものへとなって行った。そんな野蛮なショーを大規模なブラス・アンサンブルで再現したのがこの作品。 | ||
アドラー:ピアノのための3つの前奏曲/ 音楽における詩、芸術および愛(*)/ 4つの作曲家の肖像/ フルートとピアノのためのソナタ(#)/ 水深(+)/パシファエ(**)/ピアノ協奏曲第3番 |
ローラ・メルトン(P) エリザベス・ファルナム(S;*) キャロル・ウィンセンス(Fl;*/#) ジョン・サンペン(アルトSax;+) ロジャー・シュップ(Perc;**) エミリー・フリーマン・ ブラウン指揮 ボーリング・グリーンpo. | |
ドイツ生まれの作曲家、指揮者サミュエル・アドラー(1928-)は、どちらかというとユダヤ音楽をアメリカ国内に広めた功績で知られているようだ。しかし、ここで聴ける彼のオリジナル作品の多彩さは一言ではとても語り尽くせない。躍動的で多動的なピアノ音楽、神秘的でしなやかな歌やフルート・ソナタ。思わず身震いしたくなる雄大なピアノ協奏曲。聴けば必ず心に衝撃が残るだろう。 | ||
カーター:作品集 モザイク/風に書く/ゲーム/魔法にかけられた前奏曲/ スティープ・ステップス/フィガメント第1番/ 4つの感謝第2番 「ゴッフレード・ペトラッシへの感謝」/ フィガメント第2番「アイヴズ氏への思い出」/ 4つの感謝第3番 「ラプソディック・ミューシングス」/ ダイアローグ ドキュメンタリー 「2006年、トロントのエリオット・カーター」(付属DVD) 録音風景…22'06"/モザイク…12'48"/ ダイアローグ…15'13" |
ロバート・エイトケン指揮 ニューミュージック・コンサート・ アンサンブル | |
2008年12月に100歳の誕生日を迎えたエリオット・カーター(1908-)。2007年にも7曲(!)の新作を発表、生涯現役を謳歌している。そんなカーターの様々な年代の作品を集めたCDと、2006年に収録したドキュメンタリーの映像DVDをセットにしたものがこれ。 | ||
ラン:ピアス(2007)(*)/ ルー・リードの詩による「ヘロイン」 (D.ラン:声とチェロのために編曲)(#)/ 不正、嘘つき、盗み(1993/95)(+)/ 祈る方法(2002)(**)/水曜(##) |
リアル・クヮイエット [デイヴィッド・コーシン (Perc;*/+/**) フェリックス・ファン (Vc;*/#/+/**) アンドルー・ルッソ (P/シンセサイザー;*/+/**/##) テオ・ブレックマン(Vo;#) イワン・ツィポリン (バスCl;+) ボストン・モダーン・ オーケストラ・プロジェクト(*) ジル・ローズ指揮(*)] | |
このアルバムに「クラシック的なもの」を期待してはいけない。ピューリッツァー賞を受賞したカナダの作曲家のデヴィッド・ラン(1957-)作品集。ジャズでもなく、ダンス音楽でもない、いわば、まだカテゴリーに属さない音楽。 | ||
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集第1集 弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調 Op.80/ 弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調 Op.12/ 弦楽四重奏曲第4番 ホ短調 Op.44 No.2 |
ニュージーランド弦楽四重奏団 [エレーヌ・ポール(第1Vn) ダグラス・ ベイルマン(第2Vn) ジリアン・アンセル(Va) ロルフ・ジェルステン(Vc)] | |
アルフテル:ピアノ作品集 たそがれ/陽気なマーチ/ピアノ・ソナタ/ スペイン風/あいさつ/ ドゥルシネア姫のセレナーデ/ キューバ風の2つの小品/ 前奏曲と舞曲/リカルド・ビニェスを悼んで/ ソナタ「D.スカルラッティへのオマージュ」/ 秋のノクターン「ショパンの思い出」/ トゥーリナへのオマージュ/ モンポウへのオマージュ/ R.アルフテルへのオマージュ/ 乙女の組曲/バレンシア~パソドーブレ/ パナデロス/ボレロとカチュチャ/ 子どものための3つの小品 |
ギレルモ・ゴンザレス(P) | |
マドリッド出身の作曲家、エルネスト・アルフテルはドイツ系の音楽一家の家系に生まれマニュエル・デ・ファリャに師事した。同じく作曲家のロドルフォ・アルフテルは兄、クリストバル・アルフテルは甥にあたる。 このアルバムは彼の様々なピアノ曲を集めたもので、彼が敬愛したスカルラッティの影響を受けた「ピアノ・ソナタ」や、情熱的なリズムが魅力的な「ハバネラ」、「陽気なマーチ」、憂鬱だけどたまらなく美しい「ショパンの思い出」など。 | ||
ヴィラ=ロボス(1887-1959):ピアノ作品集 Vol.5 実用の手引き[第1集-第9集] |
ソニア・ルビンスキ(P) | |
ブラジル民謡を素材とするピアノ作品集で、すべてが3分に満たない小品(短いものでは約30秒の曲も!)を集めて、9つの組曲風に仕立て上げている。シンプルなメロディとリズムによる素朴な音楽が、次々に現れては消えていく一枚。 Vol.1: 8.554489 / Vol.2: 8.554827 / Vol.3: 8.555286 / Vol.4: 8.555717。 | ||
D.スカルラッティ(1685-1757): ピアノ・ソナタ全集 Vol.8 [K.181 L.194 P.253/K.496 L.372 P.332/ K.420 L.Supplement 2 P.352/ K.466 L.118 P.501/ K.441 L.Supplement 39 P.375/ K.87 L.33 P.43/K.96 L.465 P.210/ K.426 L.128 P.128/K.127 L.186 P.198/ K.462 L.438 P.474/ K.382 L.Supplement 33 P.508/ K.485 L.153 P.490/K.101 L.494 P.156] |
リ・ソヨン(P) | |
汲めども尽きぬ泉のようなソナタ・シリーズだが、今回はアメリカ在住で、2004年にコンサート・アーティスト・ギルド国際コンクールを制した若手ピアニストによる演奏で、13曲を収録している。 | ||
シベリウス(1865-1957):歌曲集 Vol.1 夕べに/春はいそぎ過ぎゆく/ 初めての口づけOp.37-1/黒いばら/ 逢引きからもどった娘/そよげ葦Op.36-4/ それは夢か/3月の雪の上のダイヤモンド/ 川面に漂う流木/泳げ、青い鴨/山彦/帆走/ おとめが野原で歌っている/あこがれ/ 静かな都会/セレナード/歌/ 初めての口づけJS57(*)/熱狂(*)/ そよげ葦JS42(*)/日の出(*)/友情の花(*)/ 6つの歌/水仙/タイスへの讃歌 |
ハンヌ・ユルム(T) ヨウニ・ソメロ(P) | |
# 20th Century Finnish。(*)は世界初録音。英・独・スウェーデン・フィンランド語歌詞、解説に歌詞は付いていない。没後50年という節目に注目が期待されるシベリウスの歌曲集。シリーズ第1弾は世界初録音の5曲を含む、ファン必聴の選曲。フィンランドの中堅歌手がドラマを引き出すように歌い上げ、精神的に強いシベリウス像を描き出している。 | ||
シベリウス(1865-1957):歌曲集 Vol.2 交響詩「フィンランディア」 ~フィンランディア讃歌/ フィンランド・イェガタイ大隊行進曲/ 朝霧にぬれて/アテネ人の歌/ 歌いつぶした声/祖国に-一つの力/ カレリアの運命(愛国行進曲)(*)/橋の警備兵/ ウースマーの人びとの歌/まぬけな蜘蛛の歌/ クレルヴォの嘆き/3人の盲目の姉妹/ おいで、おいで、恋人よ(*)/ 組曲「恋人」~恋人よ、どこにいるの/ おばあさんの誕生日の歌(*)/偵察団の行進曲/ 通学路/風よ、やさしく吹け(ペソネン編曲)/ わが心の歌/カリオの教会の鐘/ 神の祝福(*)/名誉の讃歌、こだませよ |
ハンヌ・ユルム(T) ヨウニ・ソメロ(P) | |
# 20th Century Finnish。(*)は世界初録音。英、独、スウェーデン、フィンランド語歌詞、解説に歌詞は付いていない。 第1集(8.570019)に続く第2弾は、世界初録音の4曲を含む作品集。作品番号別に録音・収録するのではなく、リサイタル風に曲を選ぶスタイルによって個々の歌の存在に再注目。2人のフィンランド人音楽家が、シベリウスに共感を込めて描き出す。 | ||
ファーナビー(1562-1640): チェンバロのためのファンタジア全集 ファンタジア(6/320)/同(8/323)/同(5/82)/ 特定されていないパートソング(7/333)(ファーナビー編曲)/ ファンタジア(4/489)/同(12/343)/ カンツォネッタ「私の気持ちをわかってくれ」 (G.ウィルソン編曲)/ ファンタジア(13/347)/ 特定されていないパートソング(3/340)(ファーナビー編曲)/ ファンタジア(10/313)/ カンツォネッタ「ああ、あわれなわが心」 (11/330)(ファーナビー編曲)/ カンツォネッタ「天も照覧あれ」(G.ウィルソン編曲)/ ファンタジア(9/270)/別れのつらさ |
グレン・ウィルソン(Cemb) | |
今でこそバードやギボンズの陰に隠れてはいるが、実は同等の評価を受けていたファーナビーの作品集。エリザベス朝イングランドの代表的な作曲家の一人であり、ヴァージナル(小型のチェンバロ)の作曲家として、古楽ファンにはおすすめの一枚。演奏者自身が、曲の紹介や演奏にあたっての調律・装飾音の情報などを執筆している。 曲名後の番号は、前者が「ムジカ・ブリタニカ」曲集のもので、後者がドーヴァー社出版による「フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集」第2巻における掲載ページ。 | ||
トゥーリナ(1882-1949): ピアノ作品集 Vol.4~小組曲集 小組曲[第1集/第2集]/ ミニアテュール/子どもの庭 |
ホルディ・マソ(P) | |
# SPANISH CLASSICS。ファリア、アルベニス、グラナドス、モンポウらと共に、スペインのピアノレパートリーに多大なる貢献を果たしたトゥーリナのピアノ作品全集第4集。この曲集に収録されているのは「子どものための曲集」で、トゥーリナ自身の幼い頃の思い出が反映された小組曲など優しさとユーモアに溢れた親しみやすいものばかり。シリーズを一貫して担当しているマソの切れ味鋭い演奏も魅力。 | ||
モーツァルト:管楽合奏による「魔笛」と「ティート」 魔笛(J.ハイデンライヒ(1753-1821)による管楽合奏版) [序曲/私たちは逃げましょう/私は鳥刺し/ フム・フム・フム/可愛い子よ、お入りなさい/ 恋を知る男たちは/何と美しい絵姿/ この道はあなたを目的へと導いていく/ 何と言う不思議な笛の音/ ああ、 何と美しい音色/徳と正義が/ おお、 イシスとオシリスの神よ/ どうしたの?どうしたの?どうしたの?/ 誰でも恋の喜びを知っている/再びようこそ/ 愛しい人よ、もうあなたにお会いできないのか?/ 娘か女か、パパゲーノはどちらがほしい/ パ、パ、パ、パパゲーナ] 皇帝ティートの慈悲(抜粋) (J.トリーベンゼーによる管楽合奏版) [序曲/私を喜ばせるなら/ ああ、 やさしく抱き合おう/行進曲/ この至高な帝位のただ一つの/ ああ、 これまでの愛に免じて/ ああ、もし皇帝の座のまわりに/ どうか保たせたまえ、神々よ] |
ザクソニアン管楽アカデミー | |
1782年、時の皇帝ヨーゼフ2世によって設立されたウィーン王立吹奏楽団。その高度な合奏能力に触発されて、当時流行のオペラの名アリアなどが数多く編曲され、貴族たちの耳を楽しませた。その代表作がこれらの編曲集。 | ||
ハンドシキン(1747-1804): エカテリーナ2世の宮廷のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン曲集 無伴奏ソナタ第1番/同第2番/同第3番/6つの古いロシアの歌(*) |
アナスタシア・ヒトルーク(Vn) ドミートリー・ヤクボフスキー(Va;) キリル・エフトゥシェンコ(Vc;*) | |
ロシアの女帝エカテリーナ2世時代にサンクトペテルブルク宮廷オーケストラの楽員となり、ロシアで最初のヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾと呼ばれたハンドシキン。収録された無伴奏ソナタ3曲でもその実力は証明され、ロシア音楽にまたひとつ、新しい光が灯ったといえよう。 | ||
オールソップの「カルミナ」 オルフ(1895-1982):カルミナ・ブラーナ |
クレア・ラター(S) トム・ランドル(T) マルクス・アイヒェ(Br) マリン・オールソップ指揮 グレッグ・ ベアードセル合唱指揮 ボーンマスso.&cho. メアリー・デニス合唱指揮 ハイクリフ少年cho. アンドルー・ナイツ合唱指揮 ボーンマス交響青年cho. | |
# 20th Century Classics。ラテン語・独語歌詞、英語対訳付き。米英の比較的マニアックな作品から、徐々に名曲へとシフトしてきたオールソップの録音。名実共にナクソスが期待する指揮者の一人であり、この作品でも壮大さと叙情美を兼ね備えた演奏を聴かせてくれる。2人のイギリス人歌手と1人のドイツ人歌手も、語り口が見事。同時発売の吹奏楽版(8.570242)と比較するのもおもしろいだろう。 | ||
シューベルト・ドイツ語歌曲全集第27集~ ロマン派の詩人による歌曲集第4集 アムフィアラオス D166/戦のさなかの祈り D171/ 巡礼 D778a/夕映え Op.173 No.6 D627/ 老年の歌 Op.60 No.1 D778/彼女の墓 D736/ 墓掘人の郷愁 D842/森で D708/船乗り D694/ あふれる愛 D854/生き物たちの調べOp.111 No.2 D395/ マリアの像 D623/3人の歌手 D329/ 母のための挽歌 D616 |
フロリアン・ベーシュ(Br) ブルクハルト・ケーリンク(P) | |
今回のシューベルト(1797-1828)歌曲集は、4人の作風の違う詩人たち(ケルナー、リュッケルト、シュレーゲル兄弟)の詩に付けた曲を中心に選曲している。政治的な側面を強調するケルナー、東洋的なものへと興味を移していったリュッケルト、哲学的、審美的で理論派の詩を書くシュレーゲル兄弟・・・。これらはシューベルトが新しいリートを創造するための大きな刺激となった。ウィーンで活躍するベーシュの深く艶やかな声でお楽しみ頂きたい。 | ||
シベリウス:歴史的情景 組曲「歴史的情景」第1番 [序曲風に/ある場面/祭り]/ 組曲「歴史的情景」第2番 [狩猟/愛の歌/はね橋にて]/ クリスティアン2世より組曲 [夜想曲/エレジー/ミュゼット/ セレナーデ/バラード] |
ニュージーランドso. ピエタリ・インキネン指揮 | |
ラウタヴァーラ: アポテオシス(交響曲第6番 「ヴィンセンティアーナ」第4楽章の改編)/ マンハッタン三部作[白昼夢/悪夢/夜明け]/ 交響曲第8番「旅」 |
ニュージーランドso. ピエタリ・インキネン指揮 | |
1980 年生まれ、ヴァイオリンの腕も超一流、もちろん指揮者としても大活躍。期待の新鋭指揮者インキネン。 | ||
エミル・タバコフ(1947-):協奏曲集 二つのフルートための協奏曲/ピアノ協奏曲 |
パトリック・ガロワ(Fl) フィリップ・ベルノール(Fl) ジャン=フィリップ・コラール(P) エミル・タバコフ指揮 ビルケントso. | |
# 21st Century Classics。なかなか聴くことがないブルガリアの作曲家(指揮者としての方が有名か?)だが、民族色豊かな作風によりファンになる方も多いはず。2000年作曲の「二つのフルートための協奏曲」はガロワに捧げられたエキゾティックな作品。コラール(ナクソス初登場!)が弾く「ピアノ協奏曲」は、古代トルコ軍をモティーフにした勇壮さが特徴。 | ||
ラヴェル(1875-1937): バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲) |
ローラン・プティジラール指揮 ボルドー・アキテーヌ国立o. ボルドー歌劇cho. サミュエル・コールズ(Fl) | |
幻想的で古代ギリシャの美を思わせるこのバレエ音楽を、克明に音を描き出した新鮮なアプローチで演奏。ワインの生産地として有名な地方のオーケストラは、まだまだ知名度が低いもののなかなかの実力派。ロマンティック・オペラ的な表現も特徴。 | ||
シチェルバコフのショスタコーヴィチ ショスタコーヴィチ(1906-1975): ピアノ・ソナタ第2番/3つの小品/ 子供のノート/ムルジールカ/ 5つの前奏曲(8つの前奏曲 Op.2 からの抜粋を含む。弟子P.フェルトと G.クレメンツとの24曲の共同作曲集より)/ バレエ音楽「明るい川」より (ショスタコーヴィチによるピアノ編曲) |
コンスタンティン・シチェルバコフ(P) | |
#20th Century Russian。名手シチェルバコフによるショスタコーヴィチは、1943年に作曲された第2ソナタを中心に、娘のために書いた「子供のノート」、ピアノ編曲版の初録音となる「明るい川」など、バラエティに富んだ選曲。 | ||
バックス:ヴァイオリン・ソナタ Vol.2 ヴァイオリン・ソナタ第2番/ ヴァイオリンとピアノのためのバラード/ ヴァイオリンとピアノのための「伝説」/ ヴァイオリン・ソナタ ト短調/ ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 |
ローレンス・ジャクソン(Vn) アシュリー・ウェイス(P) | |
Vol.1: 8.557540。メインとなる第2番のソナタは第一次世界大戦に対する作曲家の懸念が表現されたもので、不安げな表情とある種の艶かしさが全曲を支配する。「伝説」「バラード」はバックスの最盛期の作品。1983年まで演奏されることのなかったへ長調のソナタも聴き物。 | ||
ヴァイス(1686-1750): リュートのためのソナタ集 Vol.8 [第36番/第19番/第34番] |
ロバート・バート (バロック・リュート) | |
ソナタのナンバリングは、「Das Erbe Deutscher Musik」の援助のもとに出版された全集楽譜による。 J.S.バッハと同じ年に没したヴァイスのソナタは、J.S.バッハ作品と同等に重要なものとして注目されていい作品群であり、バロック音楽ファンやバッハ・ファンにとっては知っておくべき存在。なお第36番はシリーズ第1集(8.553773)に収録されているが現在は「第11番」とされる曲であり、このディスクに収録されているのが正真正銘の「第36番」。 | ||
コルンゴルト(1897-1957): 映画音楽「シー・ホーク」 (ジョン・モーガンによる復元スコア)/ 映画音楽「愛憎の曲」 (ジョン・モーガンによる復元スコア) |
イリーナ・ ロミシェフスカヤ(S) アレクサンドル・ ザゴリンスキー(Vc) ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso.&cho. | |
# Film Music Classics。いずれも世界初全曲録音。歌詞は英語、解説書に歌詞は付いていない。 没後50年を迎えたコルンゴルトだが、さらに高く評価されていいハリウッド時代の音楽。中でもエロール・フリンが主演した「シー・ホーク」の音楽は、これまで組曲などで知られてきた名作であり、その全貌がようやくおよそ120分の全曲版として蘇った。 | ||
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「トビト」 | マイヤ・ボーグ(S;ハンナ) リンダ・ペリッロ(S;サラ) バーバラ・ハニガン (S;アザリア/ラファエル) アリソン・ブローナー (Ms;トビアス) クヌート・ショッホ (T;トビト) シュテファン・マクロード (B;ラグエル) ヨアヒム・カルロス・ マルティニ指揮 フランクフルト・ バロックo.、 ユンゲ・カントライ | |
# Baroque Choral。ピリオド楽器使用。英語歌詞は NAXOS の Web Site で閲覧可能。「ギデオン」(8.557312/3)、「ナバル」(8.555276/7)などと同様、ヘンデルの死後にジョン・クリストファー・スミスが編作したものであり、旧約聖書続編の中にある「トビト記」をベースにした作品。とはいえ素材自体はほぼヘンデルの音楽であるため、聴いていて違和感があるわけではない。ユンゲ・カントライがこだわりをもって録音・制作した貴重な音源だと言えるだろう。 | ||
シューベルト(1797-1828): 断章を含むピアノ・ソナタ集 [第1番 ホ長調 D157/ 第8番 嬰ヘ短調 D571, D570, D604/ 嬰ハ短調 断章 D655/ ホ短調 断章 D769a (D994) ハ長調 D840「レリーク」] |
ゴットリープ・ヴァリッシュ(P) | |
クラーサ(1899-1924): 子供のための歌劇「ブルンディバール」(ミツバチ) (英語リブレットによる世界初録音)/ 小管弦楽のための序曲 ライマン(1955-):蝶を見たのはただ一度だけ (ソプラノとクラリネット用新編曲での世界初録音) |
ジェラード・シュウォーツ指揮 ミュージック・ オブ・リメンバランス、 ノースウェスト少年cho. クレイグ・シェパード(P) モーリーン・マッケイ(S) ローラ・デルーカ(Cl) | |
英語リブレット、英語歌詞付き。 クラーサはツェムリンスキーに師事した神童作曲家でありながら、ナチにユダヤ人の強制収容所へ送られた悲劇の作曲家。その収容所内で上演された「ブルンディバール」は、象徴的な作品だと言えるだろう。現在は世界平和のシンボル的な存在として上演されるが、録音はまだまだ貴重。カップリングのライマン作品は、その収容所で生涯を終えた子供たちの詩に付曲している連作歌曲集。悲劇の裏にある純粋さを感じるべき一枚。 | ||
パーシケッティ(1915-1987): ディヴェルティメント/詩篇/ コラール前奏曲「おお目に見えぬ神よ」/ ページェント/仮面舞踏会/おお涼しい谷間/寓話 |
デイヴィッド・エイモス指揮 ロンドン交響楽団の 管楽器奏者たち | |
# Wind Band Classics。録音:1993年。Harmonia Mundiからから発売されていた音源のレーベル移行再発売。吹奏楽ファン、管楽アンサンブル・ファンにはおなじみの作曲家による、魅力たっぷりの作品集。吹奏楽シーンでは有名なエイモスの指揮、響きが美しいロンドン響の管楽セクションという、理想的な演奏者による名演。 | ||
ヘンデル(1685-1759): オラトリオ「メサイア」(1751年版) |
ヘンリー・ジェンキンソン、 オッタ・ジョーンズ、 ロバート・ブルックス(トレブル) イェスティン・デイヴィス(CT) トビー・スペンス(T) エイモン・ドゥガン(B) エドワード・ヒギンボトム指揮 アカデミー・オブ・ エンシェント・ミュージック (エンシェント室内o.)、 オックスフォード大学 ニュー・カレッジ聖歌隊 | |
英語歌詞付き、特製紙ケース入り。1751年、ロンドンでの演奏においてヘンデルは高声部をトレブルとし、聖歌隊の少年に歌わせたが、その試みを再現したのがこの録音。稿の珍しさのみならず歌・演奏も見事で、多くのレーベルに録音を残して定評のあるニュー・カレッジの聖歌隊ほかが、明快な表現とサウンドでこの名曲を再現している。 | ||
シューマン(1810-1856)/ ジャン=フィリップ・トランブレ編: 弦楽四重奏曲(弦楽オーケストラ版) [第3番 イ長調 Op.41 No.3 / 第1番 イ短調 Op.41 No.1] |
ジャン=フィリップ・ トランブレ指揮 Montreal Players | |
録音:2004年9月8日-10日、Paroisse St Augustin de Mirabel, St Augustin, Quebec City, Canada。 | ||
アラン・ロースソーン(1905-1971): 弦楽四重奏、他の作品集 2つのヴァイオリンのための主題と変奏/ 弦楽四重奏曲第1番(主題と変奏)/ 弦楽四重奏曲第2番/弦楽四重奏曲第3番 |
マッジーニSQ | |
# 20th Century British。1930年代から60年代にかけて作曲されたこの4作品はロースソーンの進化の足跡でもあり、これまでリリースされた多くの作品と比較してもテクニックが集約された要になるような存在。ブリテン、ベルク、シマノフスキなどさまざまな作曲家を引き合いに出したくなる音楽。 | ||
リスト:ピアノ曲全集 Vol.27~ ドニゼッティのオペラによる編曲作品集 ルチアとパリジーナの2つのモティーフによる 演奏会用ワルツ S214-3 R155/ 「ルクレツィア・ボルジア」の回想(第2稿)S400 R154/ 「ランメルムールのルチア」の回想 アンダンテ・フィナーレ S397/R151/ 「ランメルムールのルチア」 ~葬送行進曲とカヴァティーナ S398 R152/ 「ファヴォリータ」 ~「優しき魂よ」のカヴァティーナ S400a/ 「ポルトガル王セバスティアン」~葬送行進曲 |
ウィリアム・ウォルフラム(P) | |
プティジラール(1950-): 12人の寺院の守護者 (ラジオ・フランス委嘱作品)/ 大管弦楽と弦楽のための詩 (ラ・フィラテューラ[ミュールズ]委嘱作品)/ ユーフォニア(*) |
ローラン・プティジラール指揮 ボルドー・アキテーヌ国立o.、 リュブリャナ放送so.(*) | |
# 21st Century Classics。パリを拠点に作曲家・指揮者として活躍。ナクソスにも「エレファント・マン」(8.557608/9)の録音があるプティジラールのオーケストラ作品は、メシアンや武満などと同様のデリケートさを持っている。現代フランスを代表する一人であり、特にベルリオーズが創作した未来小説「ユーフォニア」による作品が注目される。 | ||
バード(c.1540-1623): 私のネヴェル夫人の曲集 (ヴァージナルのための42曲) |
エリザベス・ファー(Cemb) | |
この曲集は、バードが当時イギリスで人気のあった作曲家の作品を集めて編纂したいわばコンピレーション・アルバム。ダンス、変奏曲、戦いの音楽、ガリアードなど多彩な曲を含み、16世紀イギリスの鍵盤作品の様式を俯瞰できるものとして貴重な曲集。リブレットにはチェンバロを演奏するファー本人による詳細な解説(英語)が記されている。 | ||
ウィリアム・アルウィン(1905-1985):作品集 エリザベス朝舞曲/無数の舞曲~イギリス序曲(*)/オーボエ協奏曲/ アウリスのアフロディーテ~ジョージ・ムーアによる牧歌(*)/ 交響的前奏曲「魔法の島」/祝典行進曲 |
ジョナサン・スモール(Ob) エレノア・ハドソン(Hp) デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
# 20th Century British。(*)は世界初録音。 アーノルド、ラフマニノフ、イベール、ヴォーン・ウィリアムズといった作曲家の作風を思い出すアルウィンの音楽は、20世紀イギリスを代表するもののひとつ。メロディアスな「エリザベス朝舞曲」、瞑想田園風な「オーボエ協奏曲」、英国王室の祝典のために書かれた「祝典行進曲」など、この作曲家入門にも最適の選曲。 | ||
ロワイエ(1768-1852): 協奏二重奏曲Op.31 より[Nos.1, 2, 3]/ 協奏二重奏曲Op.34-2 |
マッテオ・メーラ、 ロレンソ・ミケリ(G) | |
# Guitar Collection。ジュリアーニやソルと並ぶ19世紀ギター作曲家の一人であり、親しみやすいメロディにもっと注目されていい存在。ギター音楽ファン以外にもおすすめしたいこの二重協奏曲集は、実に魅力的な音楽。録音:24bit。 | ||
ウィリアム・ヘンリー・ハリス(1883-1973): アンセム集 オッフェルトリウム「主よ、わたしの言葉に耳を傾け」/ 主の慈しみは世々とこしえに/美しき天界/愛の中の愛/ 栄光の王よ/わたしの魂よ、主をたたえよ/ 夕べの讃歌「夜が来りて」(*)/羊飼いたちは(*)/ 夕べの讃歌「おお、素晴らしき灯り」/心からの願い/ わたしは門番に言った(*)/ おお、主なる神よ、われらを連れ去りたまえ |
ティモシー・ バイラム=ウィッグフィールド指揮 ウィンザー城、聖ジョージ教会cho. ロジャー・ジャッド(Org) | |
# English Choral Music。(*)は世界初録音。英語歌詞付き。 英国王室の居城であるウィンザー城の聖ジョージ教会でオルガニストを務め、多くのオルガン曲や教会音楽が親しまれているハリス。その作風は伝統的な賛美歌そのものであり、エルガーをはじめとするイギリス教会音楽が好きな方なら必聴だろう。作曲者に縁があり、観光地としても有名な聖ジョージ教会の聖歌隊による歌と演奏も見事。 | ||
パーセル:劇場音楽集第1集 アムフィトリュオン、または2人のソシア Z.572/ バーナビー・ウィッグ卿 Z.589/ ほどかれたゴルディウスの結び目 Z.597/ キルケー Z.575 |
ケヴィン・マロン指揮 アラディア・アンサンブル | |
たった36年の短い生涯に膨大な曲を残したイギリスの天才、パーセル(1659-1695)。彼の劇場音楽のほとんどは晩年(!)の5年間に書かれたもので、陽気で騒がしい曲から荘厳な曲と、あらゆる要素を含んだ楽しい曲ばかり。 | ||
シューマン(1810-1856)3つの弦楽四重奏曲 [第1番-第3番] |
ファイン・アーツSQ | |
「室内楽の年」と呼ばれる1842年に作曲され、メンデルスゾーンに献呈された3曲の弦楽四重奏曲は、シューマンの隠れた名品。第1番の冒頭から、この作曲家らしい詩情と哀愁に満ちあふれている。シカゴで誕生したベテラン四重奏団の演奏も見事。 | ||
エルガー(1857-1934):ピアノ音楽集 ソナティナ (1887、1930改訂)/夢の中の子供たち/ 牧歌Op.4-1/カリッシマ/5月の歌/ 甘き想い出(ローズマリー)/ こだまの踊り(バレエ音楽「真紅の扇」より)/ 3つの性格的小品 ~第2番「ムーア風のセレナード」/ 創作主題による変奏曲「エニグマ」 |
アシュレー・ウェイス(P) | |
#20th Century British。オリジナル・ピアノ曲の「ソナティナ」ほか、オーケストラ曲の編曲を中心としたピアノ曲集で、そのクライマックスは「エニグマ変奏曲」のピアノ版(作曲者による編曲)。エルガーの構成力を垣間見る一枚だと言えるだろう。 | ||
M.ハイドン&シュターミッツ: ディヴェルティメント&オーボエ四重奏曲 ミヒャエル・ハイドン(1737-1806): ディヴェルティメント ハ長調 P.115 シュターミッツ(1745-1801): オーボエ四重奏曲 ニ長調Op.8-1/ オーボエ四重奏曲 へ長調Op.8-3/ オーボエ四重奏曲 変ホ長調Op.8-4 |
アレッサンドロ・バッキーニ (コーラングレ/Ob) ヌオーヴォSQ ルカ・ステヴァナート(Cb) | |
カーゲル(1931-):シナリオ/デュオドラメン/典礼 | マーガレット・チョーカー(S) ローラント・ヘルマン(Br) マーティン・ヒル(T) ロマン・ビショフ(Br) ワウト・オーステルカンプ(B) マウリツィオ・カーゲル指揮 ザールブリュッケン放送so. リスボン・グルベンキアンcho. | |
弦楽の演奏にブニュエル(映画監督)とダリの会話を重ねたユニークな「シナリオ」。マーラーから影響を受けた「デュオドラメン」(ソプラノ+バリトン)。やや規模の大きい編成による「典礼」。1980年代以降に書かれたこの3作品は、ユニークな実験的作風を端的に表しており、作曲者自身による指揮が、より信頼度を高めている。 | ||
スタイナー:映画音楽集 「コングの復讐」/「猟奇島」 (ジョン・モーガンによる復元スコア) |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso. | |
MARCO POLO 8.225166(スタイナー:映画音楽集 Vol.5) より移行。名付け親はリヒャルト・シュトラウス。ブラームスにピアノを師事しマーラーから作曲を学んだ神童マクシミリアン・ラオウル・ヴァルター・シュタイナー(1888-1971)。このコルンゴルトもびっくりの経歴を持つ音楽家は後にハリウッドで映画「キングコング」の音楽で名声を博すマックス・スタイナー。ここでは「キング・コング」(MARCO POLO 8.223763)の続編で1933年に製作された彼の代表作の一つ「コングの復讐」と1932年製作の元祖ホラー映画「猟奇島」を収録、この迫力たっぷりの音楽が、ジョン・モーガンの見事な修復で現代に蘇った。 | ||
スタイナー:映画音楽集 「凡てこの世も青春も」/「盗まれた青春」 (ジョン・モーガンによる復元スコア) |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso.&cho. | |
MARCO POLO 8.225218より移行。ジョン・モーガンのスコア再編による名画サントラ・シリーズ、ここではベティ・デイヴィス主演による2つの映画を取りあげている。スタイナーの音楽は本当に壮大でロマンティック(ワーグナーの楽劇を思わせる部分も)。そして作曲者のオリジナル・スケッチまでをあたって編纂作業をしたモーガンの仕事ぶりが、当盤でも隠れた名作を蘇らせた。「盗まれた青春」はゴージャス・オーケストレーション路線の典型的作品と言えるだろう。 | ||
ハーマン:キリマンジャロの雪(1952年)/ 5本の指(1952年)(世界初録音) |
ウィリアム・ストロンバーグ指揮 モスクワso. | |
グレゴリー・ペック主演の名画と、ジェイムズ・メイソン主演のスパイ映画の音楽を、サントラのスコアとフィルムから再現。直後にヒッチコック作品で有名になるハーマン(1911-1975)だが、すでに独特のロマンティシズムが開花している。「キリマンジャロの雪」はヘミングウェイの短編小説が原作で、映画としては若干冗長な面もあるが、付けられた音楽はとことんダイナミック。原盤 MARCO POLO 8.225168。 | ||
ニューマン:映画音楽集 「ノートルダムのせむし男」 (ジョン・モーガン復元スコア)/ 「ボー・ジェスト」 (ウィリアム・ T. ストロンバーグ復元スコア)/ 組曲「イヴの総て」 |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso.&cho. | |
MARCO POLO 8.223750(当店未案内)より移行。1939年に制作されたヴィクトル・ユゴー原作の映画「ノートルダムのせむし男」の音楽を担当したアルフレッド・ニューマン(1901-1970)は45回ものアカデミー賞ノミネート、さらに9回の受賞を誇る映画音楽の天才。かの有名な“20世紀 FOX社の映画のオープニング "の勇壮なファンファーレも彼の代表的な仕事の一つ。 | ||
ハンス・J.ソルター(1896-1994) &パウル・デッサウ(1894-1979): 映画音楽「フランケンシュタインの家」完全版 (ジョン・モーガンによる復元スコア) |
ウィリアム・T. ストロンバーグ指揮 モスクワso. | |
MARCO POLO 8.223748より移行。1996年にこのアルバムが発売された際、音楽誌ではこぞって大絶賛。この音楽、ひたすら恐怖を煽るのだが、その中にかすかに感じられる上質なユーモアと色彩豊かな効果音は、現代の耳にも存分に訴えかけるものがある。冒頭のテーマ音楽から、もうすっかりはまること間違いなし。これは楽しい1枚。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~ジェローム・ドゥシャーム(G) マシュー・ダン:アパラチアの夏 ジャック・エテュ:組曲 ジュアン・マネン:幻想的ソナタ ロドリーゴ:3つのスペイン小品 ヒナステラ:ギター・ソナタ ファリャ:ドビュッシーの墓に捧げる賛歌 |
ジェローム・ドゥシャーム(G) | |
#Laureate Series。1978年にカナダで生まれ、オスカー・ギリアをはじめとする名教師&ギタリストに師事、2005年GFAギター・コンクール第1位優勝。このリサイタル盤では、多様な曲を自由な雰囲気の演奏で聴かせてくれる。マシュー・ダン作曲の「アパラチアの夏」は、ドゥシャームが優勝した前記コンクールのために書かれた作品。 | ||
ロージャ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 ハンガリー民謡の主題による変奏曲 Op.4(*)/ ヴァイオリンとピアノのための二重奏 Op.7(*)/ 北部ハンガリー民謡と踊り Op.5/ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ Op.40 |
フィリッペ・クィント(Vn) ウィリアム・ウォルフラム(P;*) | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ ~ミハリス・コンタサキス(G) ポンセ:ギター・ソナタ第3番 クレルキ:春への前奏曲「タルレガを讃えて」(*) マルタン:4つの小品 クジェネーク:組曲 タレガ: 「椿姫」の主題による幻想曲/ マリエタ!(マズルカ)/マリア(ガヴォット) ハチャトゥリアン:ギターのための前奏曲 |
ミハリス・コンタサキス(G) | |
#Laureate Series。(*)は世界初録音。2005年、由緒ある国際フランシスコ・タレガ・ギター・コンクールで優勝した、ギリシャの若手によるリサイタル盤。手堅い演奏で音楽を切々と語り、さまざまなタイプの曲をじっくりと語り尽くすような一枚。クレルキはデュッセルドルフでのコンタサキスの師であり、エリオット・フィスク門下のギタリストでもある。 | ||
サラサーテ: ヴァイオリンとピアノのための作品集 Vol.2 ロッシーニへのオマージュ Op.2/ ドモンの思い出 Op.8/ 「マルタ」による演奏会用幻想曲 Op.19/ ミニョンのガボットOp.16/ ルーマニアのメロディ Op.47/ 「ザンパ」のモザイク Op.15/ モスコヴィエンヌ Op.12/ 「運命の力」による演奏会用幻想曲 Op.1 |
ティアンワ・ヤン(Vn) マルクス・ハドゥッラ(P) | |
自らも大ヴァイオリニストであったサラサーテ(1844-1908)は、超絶技巧を駆使した作品を多く作曲し、ヨーロッパから南北アメリカ、中近東、南アフリカなど広く世界を演奏旅行し聴衆を唸らせた。本収録作品はどれもがオペラのテーマを用いており、原曲の魅力を損なうことなくヴァイオリンが縦横無尽に歌いまくるというサラサーテならではの華やかさ。 | ||
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996): 交響曲第1番(*)/組曲「ざわめく森」(#)/ 組曲「ダンス・パーティの後」(+) |
エドゥアルト・セロフ指揮(*) ヴォルゴグラードpo.(*) ロリータ・アンゲルト(P;+) キリル・エルショフ指揮(#/+) サラトフ音楽院so.(#/+) | |
# 20th Century Russian。ショスタコーヴィチの影響を受けて1947年に作曲された交響曲をはじめ、すべて作曲者20代のときに書かれた作品。旧ソヴィエト時代にもレコードで存在を知ることはできたが、ようやく再評価の兆しが見えてきている。このCDでは2つのオーケストラが演奏をしているが、その意味でもロシア音楽ファンは必聴だろう。 | ||
ディッタースドルフ(1739-1799): シンフォニア Vol.2 シンフォニア ニ長調(Grave D6)/ シンフォニア 変ホ長調(Grave Eb9)/ シンフォニア イ長調(Grave A6) |
アルバロ・カッスート指揮 リスボン・メトロポリタンo. | |
#18th Century Symphony。Vol.1: 8.553974。 ハイドン、モーツァルトと同時代を生きただけではなく、互いに影響し合った音楽家仲間として、さらなる再評価が望まれるディッタースドルフ。晩年に作曲された ニ長調の作品を聴くだけでも、それが過大評価ではないことがわかるだろう。ポルトガルの音楽家たちが、爽快な演奏を聴かせる。 | ||
ライマン:声楽作品集 バリトンと管弦楽のための“ツィクルス " (パウル・ツェランの詩集「息の転回」による) バリトンと管弦楽のための“クミ・オリ " (パウル・ツェランの3つの詩と 詩篇74、79、122の短詩による) バリトンとピアノのための“棒はわれらの中に "(*) |
ヤーロン・ ヴィントミュラー(Br) アクセル・バウニ(P;*) ギュンター・ヘルヴィッヒ指揮 ザールブリュッケン放送so. | |
W.ペリー (1930-):「地中海遊覧記」 マーク・トウェイン映画音楽集 1980-1985年 ハックルベリー・フィンの冒険(*)/ まぬけのウィルソン(*)/ミシシッピの生活(*)/ 地中海遊覧記(#)/ 失敗したキャンペーンの個人的な歴史(*)/ 不思議な少年(+) |
スロヴァキアpo.(*) ローマpo.(#) ウィーンso.& ウィーン少年cho.(+) リチャード・ヘイマン (ハーモニカ・ソロ) ウィリアム・ペリー指揮 | |
「地中海遊覧記」はアメリカで大人気の作家、マーク・トウェインの書いた初の旅行記。19世紀、豪華蒸気船に乗ってカリフォルニア、パリ、ジェノバ、ベニス、ピサ、ローマ、ナポリ、ポンペイ、アテネ、クリミア半島とカイロを就航した優雅な話や、あの巨大テーマパークを彷彿させるミシシッピ川を運航する船の話などまさに良き時代の生活が目に浮かぶ音楽集。 | ||
英国歌曲シリーズ第17集 アルウィン:6つの夜想曲他 バリトンとピアノのための歌曲集「蜃気楼」(*) [ウンディーネ/水族館/ハニーサックル/ メトロノーム/楽園/鏡の中の肖像]/ バリトンとピアノのための「6つの夜想曲(*)」 [全ては今/夏の雨/変奏曲:アンダンティーノ/ 夏の夜/環/返答]/ スラム・ソング(*)/ ソプラノとピアノとアルト・リコーダーのための 歌曲集「海の風景」(#)[海の夜明け/海霧/ 溺れた男の歌/黒いカモメ]/ 歌曲集「祈り」(+)[数世紀もの間/夜を抱く/ 分離/欠乏/春の雨/月光の女王への祈り/ 私たちの魔法の馬] |
ジェレミー・ヒュー・ ウィリアムス(Br;*) エリン・マナハン・トーマス (S;#/+) ジョン・ターナー (アルト・リコーダー;#) イアン・バーンサイド(P) | |
多才、多作で知られるアルウィン(1905-1985)だが、歌曲の主要作品のほとんどは後半生に書かれたもの。ここに収録された歌曲は、どれもが彼自身が詩を選びぬいて丁寧に作曲された。 | ||
ヴァイオリンによるオペラ幻想曲集 フバイ(1858-1937):カルメンによる華麗なる幻想曲 ラフ(1822-1882):ローエングリンのテーマによる二重奏 ストラヴィンスキー(1882-1971)/ドゥシュキン編: 「マヴラ」~パラシャのアリア ゴリホフ(1960-)/ゴリホフ&プルツマン編: アイナダマール(*) ヴァイル(1900-1950):マック・ザ・ナイフ プルツマン(1960-): R.シュトラウス歌劇「ばらの騎士」より パガニーニ(1782-1840): ロッシーニ歌劇「タンクレディ」~序奏と変奏曲 ビゼー(1838-1875)(ロブ編): 歌劇「真珠採り」より聖なる寺院の奥深く(*) ラロ(1823-1892)(シゲティ編): 歌劇「イスの王」よりオーバード |
リヴィア・ソーン(Vn) ベンジャミン・ロブ(P) ジェフ・ヌッタール (Vn/Va;*) | |
オペラの名アリアを独奏曲にする試みは古くから行われている。特にパガニーニとリストの偉業は後世の作曲家たちに大きな影響を与えた。このアルバムは近代の作曲家の編曲を中心としたもの。 | ||
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバと チェンバロのためのソナタ集 ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ ト長調 BWV1027(*) トリオ ニ短調 BWV583(*)/トリオ ト短調 BWV584(*) ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ ニ長調 BWV1028(*) チェンバロのためのソナタ イ短調 BWV967 チェンバロのためのソナタ ニ長調 BWV963 ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ ト短調 BWV1029(*) |
アーポ・ハッキネン(Cemb) ミッコ・ペルコラ (ヴィオラ・ダ・ガンバ;*) | |
マルティヌー:ピアノ作品全集第4集 7つのチェコ舞曲“ボロヴァー/リトルネッロ集 スクラップ・ブックより第1番/即興的に ドゥムカ第2番“エレジー " アダージョ“イン・メモリアム "/踊りの時 スクラップ・ブックより第2番 ドゥムカ第1番“熟考 "/バガテル“やさしい小品 " ルヤーナ/舟歌/ドゥムカ第3番/4つのムーヴメント 前奏曲第1番“マルセイエーズの主題で " 前奏曲第2番/不安解消のデュオ/夜まで続く猫の行列 小さなエヴァのための小品 マズルカ“パデレフスキーへのオマージュ " T.S.F.のための/スケルツォ/無題/前奏曲 |
ジョルジョ・コウクル(P) | |
パリで活躍した頃に書かれた「ボロヴァー」は、新古典派からジャズなど当時流行したイディオムを巧みに取り入れ、なおかつ民族的な味わいも感じさせる才気煥発の小さな組曲。晩年に書かれた「アダージョ」は輝かしくロマンティックな曲。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975): バレエ音楽「黄金時代」(全曲) |
ホセ・セレブリエール指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
# 20th Century Russian。ショスタコーヴィチ生誕100年におくるナクソスのトリは、魅力的な小品が多数あるバレエ音楽の全曲版。1930年に初演された際の記録をベースに、第3幕の冒頭には「二人でお茶を(タヒチ・トロット)」を挿入。アイヴズや20世紀ロシア(ソヴィエト)音楽を得意とする指揮者が、鮮烈に描き出す演奏。 | ||
ゴードン・シ=ウェン・チン(1957-): 管弦楽作品集 ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための 二重協奏曲(*)/ ヴァイオリンと弦楽のための 「フォルモサの四季」(#) |
チョー=リャン・リン(Vn) フェリックス・ファン(Vc) マイケル・スターン指揮 カンザス・シティso. | |
録音:2006年4月3日(*)/2006年5月11日(#)、以上ヤードリー・ホール、ジョンソン・カウンティ・コミュニティ・カレッジ、カンザス州。 # 21st Century Classics。全曲世界初録音。台湾に生まれアメリカに学んだ作曲家による名刺代わり的なディスクは、献呈した2人が演奏する「二重協奏曲」と、台湾版「四季」(元々「フォルモサ」は英語で台湾の意で、ポルトガル語の「美しい」が語源)と言えるヴァイオリン協奏曲風の作品。民族色は薄く、内省的なロマンをたたえた作風。 | ||
世界初録音曲あり タルティーニ(1692-1770): ヴァイオリン協奏曲集 [D.50 (*)/ D.96 / D.80 / D.125 / D.28 (*) ] |
アリアドーネ・ ダスカラキス(Vn) ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
録音:2005年10月14日-16日、ドイッチュラントラジオ・フンクハウス・ゼンデザール、ケルン、ドイツ。 # 18th Century Concerto。(*)は世界初録音。「悪魔のトリル」や「コレルリ変奏曲」などヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリンの代名詞とも言えるタルティーニ作品。ヴァイオリン協奏曲もまた同様のテクニックを要し、舞曲風のリズムなども駆使した意欲的な作品集。「さよならを言いましょう」という副題が付いた愛らしいD.125の第2楽章も聴きもの。 | ||
リスト:ハンガリー狂詩曲集 S359/R441 ハンガリー狂詩曲第1番(ピアノ版第14番) ハンガリー狂詩曲第2番(ピアノ版第2番) ハンガリー狂詩曲第3番(ピアノ版第6番) ハンガリー狂詩曲第4番(ピアノ版第12番) ハンガリー狂詩曲第5番(ピアノ版第5番) ハンガリー狂詩曲第6番(ピアノ版第9番) |
アルトゥール・ファーゲン指揮 ワイマール・シュターツカペレ | |
モーツァルト:「悔悛するダヴィデ」 K.469/ アンティフォナ「天の女王」 K.108 |
トリーネ・ウィルスベリ・ ルンド(S) クリスティナ・ヴァーリン(S) ローター・オディニウス(T) イモータル・バッハ・ アンサンブルライプツィヒ室内o. モルテン・シュルト= イェンセン指揮 | |
1785年に「ウィーン音楽家協会」から慈善コンサートのための曲を依頼されたモーツァルト(1756-1791)。当時の彼は時間的余裕がなく、未完で終わった「 ハ短調ミサ」の素材をほとんどそのまま転用、2曲のアリアを加えてこの「悔悛するダヴィデ」を完成させた。 | ||
オールソップ~ ブラームス:交響曲全集 Vol.4(完結編) ブラームス: 交響曲第4番 ホ短調 Op.98/ ハンガリー舞曲 [第2、4、5、6、7、8、9番] |
マリン・オールソップ指揮 LPO | |
今やナクソスの看板指揮者となったオールソップによるブラームスの交響曲全集。ヨッフムやテンシュテットなどによる演奏もあるロンドン・フィルだが、ロンドンのオケ中最もドイツ的とされるサウンドを得て、オールソップのアプローチは極めて落ち着いた正統的なもの。ナクソスとしては1989-1990年録音のラハバリ盤全集、ティントナーの録音に次ぐブラームスとなる。この指揮者の本質を知るには格好の全集だろう。 なお、オールソップが語るブラームスの交響曲に対するアプローチ(英語)を、ウェブサイト http://www.naxos.com/marin/brahms-symphonies で見ることができる。 Vol.1~3:8.557428, 8.557429, 8.557230。 | ||
ヴァンハル(1739-1813): フルート四重奏曲集 [ Op.7-2(Weinmann Vb:Bb1)/ Op.7-3(Weinmann Vb:G1)/ Op.7-6(Weinmann Vb:C1)] |
ウーヴェ・グロット(Fl) ジャナキ弦楽トリオ | |
# The 18th Century Chamber Music。全曲世界初録音。 1771年頃に作曲されたとされるフルート四重奏曲集は、当時まだ発展期だったこの楽器に大きな可能性を与えたもの。指揮者としてナクソスにもヴァンハル作品の録音があるグロットが、若手の弦楽トリオと組んでの一枚。古典派音楽愛好家は必聴だろう。 | ||
タンスマン(1897-1986): クラリネット室内楽曲集 クラリネットと弦楽四重奏のための音楽/ クラリネット、弦楽四重奏と ピアノのための6つの音楽/ クラリネット、ハープと 弦楽四重奏のための3つの小品/ 弦楽四重奏のための三枚折り絵 |
ジャン=マルク・ フェッサール (Cl/バスCl) エリアーヌ・レイェス(P) フランシス・ピエール(Hp) エリーゼSQ | |
ピアノ曲やギター曲が演奏され、日本でも知名度が上がっているタンスマン。1930年に作曲された「三枚折り絵」は弦楽合奏でも演奏される名作であり、1970年代と80年代に作曲された他の3作と共に、この作曲家独特のパリ的な感性が生きている。 | ||
グリーグ:管弦楽作品集 Vol.4 ベール・ギュント組曲第1番 Op.46 ベール・ギュント組曲第2番 Op.55 ビョルンソンの「漁夫の娘」による4つの詩 Op.21 ~第1番初めての出会い 山の精とらわれし者 Op.32/6つの歌 EG.177 |
インガー・ダム・イエンセン(S) パレ・クヌーセン(Br) ビャルテ・エンゲセト指揮 マルメso. | |
バガテルの3世紀 クープラン(1688-1733): クラヴサン組曲第2集よりバガテル ベートーヴェン(1770-1827): エリーゼのために woO 59/バガテル Op.33 No.3,4/ バガテル Op.119 No.9,10,5 サン=サーンス(1835-1921):バガテル Op.3 No.1-6 リャードフ(1855-1914): バガテル Op.30/バガテル Op.53 No.1-3 チェレプニン(1899-1977):バガテル Op.5 No.1-10 デニソフ(1929-1996):バガテル Op.19 No.1-7 リスト(1811-1886):調性のないバガテル S216a バルトーク(1881-1945): バガテル Op.6 No.14 ワルツ(踊る恋人) |
ユリア・ジルベルクァイト(P) | |
フランス語で「ささいな」という意味を持つピアノのための小品がバガテル。とりわけ有名なのはベートーヴェンのあの「エリーゼ」だろう。他にもこの表題のもとに多くの作曲家が愛らしく、また独創的な作品を書いている。ここに収録されたのは全36曲。 | ||
ペルト(1935-):無伴奏合唱のための音楽 トリオディオン/ カイザルへの納めもの (マタイ伝 22章15-22節) / ヌンク・ディミッティス(ルカ伝2章29-32節)/ 「カノン・ポカヤネン」~オードVII (メメント)/ わたしはまことの葡萄の木/ 石膏のつぼを持つ女(マタイ伝26章6-13節)/ 勝利の後で/神の母にして処女 |
ノエル・エジソン指揮 エローラ・ フェスティヴァル・シンガーズ | |
「ベルリン・ミサ」(8.557299)に続く、この合唱団によるペルト作品集。ケルン大聖堂やケンブリッジ・キングス・カレッジ聖歌隊ほか、さまざまな委嘱による教会音楽を集めており、静かな祈りの音楽を、この合唱団特有の美しいハーモニーで味わえる一枚。 | ||
アンティル:管弦楽作品集 「アウトバック」序曲/ 組曲「コロボリー」 [歓迎式典/夕星のための踊り/雨の踊り/風の精霊/ 日が昇る/朝の星/トーテムの行列と閉会式] |
ジェイムズ・ジャッド指揮 ニュージーランドso. | |
オーストラリアの作曲家、ジョン・アンティル(1904-1986)の最も知られた作品が、このバレエ音楽「コロボリー」。この曲は、アボリジニの原住民たちの儀式であるコロボリーの音楽が元になっている。オーストラリアの音楽の起源ともみなされ、大いなる自然崇拝でもある極彩色の音楽。 | ||
オルフ、バード、リード: コンサート・バンド編曲集 オルフ(1895-1982)/ジョン・クランス編: カルミナ・ブラーナ A.バード(1856-1923)/ガンサー・シュラー編: 管楽器のためのセレナーデ H.O.リード(1910-):メキシコの祭り (コンサート・バンドのための メキシコ民謡交響曲) |
ハーラン・D.パーカー指揮 ピーボディ音楽院 ウィンド・アンサンブル | |
# Wind Band Classics。近年は吹奏楽編曲版が定番化しつつある「カルミナ・ブラーナ」だが、13トラック・約27分となるこの録音は、アメリカの名門音楽学校に所属するアンサンブルが演奏。同時発売の原曲(8.570033)と共にご購入を。古典的な「セレナーデ」、華々しい「メキシコの祭り」も吹奏楽ファンにはおすすめ。 | ||
吹奏楽のための名曲集 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」~凱旋行進曲 ストラヴィンスキー:管楽器のためのシンフォニー集 ~ドビュッシーの思い出のため(オリジナル1920年版) パーシケッティ:交響曲第6番(バンドのための交響曲) ヴァインベルガー:歌劇「バグパイプ吹きシュヴァンダ」 ~ポルカとフーガ(バイナム編) コープランド:交響詩「エンブレム」 グレインジャー:子供のマーチ「丘を越えて彼方へ」 ウォルトン:戴冠式行進曲「王冠」(デュソイト編) |
マイケル・ J.コルバーン中佐指揮 大統領直属 アメリカ海兵隊軍楽隊 | |
# Wind Band Classics。日本でも人気のある、ウィンド・バンド(吹奏楽)のためのオリジナル作品と編曲を集めた一枚。アメリカのホワイトハウスを拠点に演奏を行う名門バンドで(1798年創設)、吹奏楽コンクールの自由曲やコンサートの選曲にも役立つ。 | ||
吹奏楽曲集 ドヴォルザーク(1841-1904)/ ミケルソン編曲:セレナード(*) ギリンガム(1947-): ノー・シャドウ・オブ・ターニング(*) コルグラス(1932-):ナグワルの風 (カルロス・カスタネーダの 著作に基づく音楽のおとぎ話) リムスキー=コルサコフ(1844-1908)/ ドナルド・ハンスバーガー編曲: 熊蜂の飛行 |
ラッセル・C. ミケルソン指揮 オハイオ州立大学 ウィンドso. | |
録音:2006年4月22日/2006年2月4日-5日、ウェルゲル講堂、オハイオ州立大学。 # Wind Band Classics。(*)は世界初録音、又は当版による世界初録音。スウェアリンジェンなど吹奏楽シーンのスター作曲家を生み出した名門が、クラシック作品の珍しい編曲版や、大学創設者の追憶に捧げたギリンガム作品ほかオリジナル作品を演奏。吹奏楽ファンにはぜひともおすすめしたい一枚。 | ||
ルーセル(1869-1937): 交響曲第3番/ バレエ音楽 「バッカスとアリアーヌ」(全曲) |
ステファヌ・ドゥネーヴ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
フランス印象派と新古典主義をミックスさせたようなルーセルの作品だが、代表作とも言えるこの2曲はルーセル入門の一枚としても最適。日本ではル・サージュらとのプーランク録音が知られるドゥネーヴ(CDや来日公演ではステファン・ドヌーヴという表記)が、音楽監督を務めるオーケストラと運動性に満ちた音楽を生み出している。 | ||
ブゾーニ(1866-1924):ピアノ作品集 Vol.3 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲: トッカータ、アダージョとフーガBWV.546/ 3つの小品/バレエの情景第1番/バレエの情景第2番/ 2つの舞曲/バレエの情景第4番「演奏会用ワルツの形式で」/ 踊りのワルツ (ミカエル・フォン・ツァドラによるピアノ曲編曲)/ インディアン日誌第1巻 |
ヴォルフ・ハーデン(P) | |
Vol.1:8.555034/ Vol.2:8.555699。シリーズ第3集は、ブゾーニが得意としたJ.S.バッハ作品のアレンジに始まり、バッハに影響を受けたような小品集や、インディアン(ネイティヴ・アメリカン)からインスパイアされた曲など、バラエティに富んだ選曲。 | ||
ラウロ:ギター作品集 Vol.2 パサーヘ・アラグエーニョ/アナ・フロレンシア/ ペトロニーラ/アナ・クリスティーナ 山の花々(ボルヘス作/ラウロ編)/パヴァーナ/ ヴィルジリオ/ソナタ/カンシオン/モモティ/夜想曲/ 4つの練習曲/たそがれ/ロマンツァ/メレンゲ/ チリ風クエカ/オリエンテ/ 組曲(デュアルテへのオマージュ) |
ビクトル・ビジャダンゴス(G) | |
ベネズエラ生まれのラウロ(1917-1986)の作品はとても情熱的で親しみやすいものばかり。彼の作品は、かのアンドレア・セゴビアも好んで取り上げたが、1950年代当時は「アルゼンチンの作曲家」として紹介されていたそうだ。 | ||
ブローウェル:ギター作品集 Vol.4 コロムナス市(名のない小品による変奏曲)/ 種子への旅/新・単純な練習曲[第1番-第10番]/ 8つのコントルダンス(サウメル作/ブローウェル編)/ 水のしずく/組曲第1番「古風に」 クレルチ(1965-):イェマヤ |
グレアム・アンソニー・ ディヴァイン(G) | |
1939年、キューバ生まれのブローウェルは、ギター曲に実験的な手法を取り入れ常に先鋭的な作品を発表することで知られている。6歳の時の作品「組曲第1番」から2004年の作品までと、ブローウェルの親友クレルチの作品も収録。 | ||
サンマルティーニ(1700/01-1775): 宗教的カンタータ「イェルサレム」J-C122 (*)/ 心を尽くして(詩篇110:現・詩篇111)J-C B-5 (*)/ 交響曲 変ホ長調J-C 25/交響曲 ト短調J-C 56 |
ステファノ・ロ・レ(Vn) フィリッポ・ ラヴィッツァ(Cemb) シルヴィア・マペッリ(S) ミロスラヴァ・ ヨルダノヴァ(Ms) ジョルジョ・ティボニ(T) ダニエレ・フェラーリ指揮 シンフォニカ・アンサンブル | |
# 18th Century Choral。全曲世界初録音。(*)はイタリア語歌詞、英語対訳付き。18世紀イタリア古典派の典型的な作曲家であり、バロック・カンタータの名残も残しているという麗しい2つの宗教曲。そして初期のハイドンを思わせる明快な響きが特徴の交響曲を収録した。 | ||
サンマルティーニ(1700/01-1775): 宗教的カンタータ「イエス・キリストの受難に」/ 宗教的カンタータ「悲しみの聖母」 |
シルヴィア・マペッリ(S) ミロスラヴァ・ヨルダノヴァ(Ms) ジョルジョ・ティボニ(T) フィリッポ・ ラヴィッツァ(Cemb) マッシモ・タンノイア(Vc) ダニエレ・フェラーリ指揮 シンフォニカ・アンサンブル | |
共に世界初録音。# 18th Century Choral。イタリア語歌詞、英語対訳付き。 シンフォニア(交響曲)をはじめ、器楽作品ではすでに定評を確立しているものの、サンマルティーニの声楽作品はまだまだ認知度が低いのが現実。この1枚は、バロック期の受難曲を発展させた明快な形式のカンタータ集で、この作曲家の地位を大きく上げるもの。18世紀音楽ファンは必聴。 | ||
グラズノフ(1865-1936): 5つのノヴェレッテ/弦楽五重奏曲 |
ファイン・アーツSQ サニエル・ローセン(Vc) | |
録音:2005年2月2日-4日、アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズ、ニューヨーク。 # Russian Chamber Music。叙情的なロシア風のロマンに満ちたグラズノフ作品は、チャイコフスキーやラフマニノフがお好きな方なら間違いなく気に入るはず。ロシアのシューベルトと呼びたいくらい素晴らしいメロディが散りばめられ、アマチュアのアンサンブルにもおすすめしたい作品集。 | ||
ゲオルク・ ティントナー(1917-1999):作品集 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(*)/ ショパンの主題による変奏曲/ 前奏曲-あこがれ/友の死に寄せて/ ピアノ・ソナタ/2つのフーガ/悲劇的な音楽 |
ヘレン・ファン(P) チョー=リャン・ リン(Vn;*) | |
全曲世界初録音。“作曲家 "ゲオルク・ティントナーは、師であるヨゼフ・マルクスや、やはり作曲家としても活動したワインガルトナーらの影響を受け、20世紀ロマン派と呼ばれる作風でいくつかの作品を残した。ここに収録された室内楽・器楽曲はスクリャービンやブラームスなどからヒントを得たもの。その誠実さに、彼の音楽作りの秘密を見たような印象を受ける。 | ||
ブロッホ(1880-1959): 4つのエピソード/2つの詩曲/ コンチェルティーノ/モーダル組曲 |
ノアム・ブフマン(Fl) ユーリ・ ガンデルスマン(Va) ダリア・アトラス指揮 イスラエルpo.の ソリストたち、 スロヴァキア放送so.、 アトラス・カメラータo. | |
ジュネーヴで生まれて1916年にアメリカに渡ったブロッホはニューヨーク、クリーヴランド、サン・フランシスコで音楽活動を続けながらも、生涯ユダヤ的な題材を扱った音楽を書き続けた。しかし作風はその都度変化し、初期のロマンティックな作品から晩年の「モーダル組曲」のような新古典主義的な作品まで多種多様な表情を見せている。イスラエル生まれの女性指揮者、アトラスの味わい深い演奏で。 | ||
スペイン音楽の「ドン・キホーテ」 ロドリーゴ(1901-1999): ドゥルシネアの不在 ロマン(1945-):ドン・キホーテの復活 バルビエリ(1823-1894):ドン・キホーテ(*) ゲラ(1952-):ドン・キホーテの3つの時(*) ゴンバウ(1906-1971): 武装しつづけるドン・キホーテ(*) |
ホセ・ラモン・エンシナール指揮 ホルディ・ カサス・バイェル合唱指揮 マドリッド・ コミュニティo.&cho. ホセ・アントニオ・ ロペス(Br) リリアン・モリアーニ(S) ビクトリア・ マルチャンテ(S) セリア・アルセド(S) マリア・ホセ・ スアレス(Ms) ビクトール・ アリョーラ(Vn) フェルナンド・コボ(T) | |
# Spanish Classics。(*)は世界初録音。西語歌詞・英語対訳付き、歌詞は NAXOS の Web Site でも閲覧可能。 スペインのシンボル的な存在であるドン・キホーテは、多くの音楽家にインスピレーションを与えているが、そのテーマによるスペイン音楽を集めた一枚。ロドリーゴを除いて日本ではあまり知られていない作曲家であるものの、それぞれが叙情的な作風でアピール。ゲラの作品はサイレント映画のための音楽。 | ||
イリヤ・カーラー~ J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのための ソナタとパルティータ(全曲) [ソナタ第1番 ト短調 BWV1001/ パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002/ ソナタ第2番 イ短調 BWV1003/ パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004/ ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005/ パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006] |
イリヤ・カーラー(Vn) | |
ここで冴えた技巧を披露しているのは名手カーラー。パガニーニ、シベリウス、チャイコフスキーの3つの国際コンクールを制覇した彼は、冷静沈着な解釈と深い音色を持つヴァイオリニストとして知られるが、ここでも文句なしの音楽を聞かせてくれる。 | ||
チマローザ:序曲集第2集 歌劇「夢見るアルミダ」序曲/歌劇「オレステ」序曲 歌劇「ロンドンのイタリア女」序曲 歌劇「アルタセルセ」序曲 歌劇「インドのアレッサンドロ」序曲 歌劇「女はいつも最悪の選択をする」序曲 歌劇「キルケー」序曲 歌劇「古代ローマの狂信者」序曲 歌劇「ジャンニーナとバルナルドーネ」序曲 |
ケヴィン・マロン指揮 トロント室内o. | |
第1集:8.570508。 | ||
ヴァンハル:交響曲集第4集 交響曲 ホ短調(Bryan e3)/交響曲 ハ長調(Bryan C1)/ 交響曲 ハ長調(Bryan C17)/ 交響曲 変ホ長調(Bryan Eb1) |
トロント室内o. ケヴィン・マロン指揮 | |
近年評価が高まりつつある、知られざる古典派の大家ヴァンハル(1739-1813)の交響曲集。彼が残した交響曲は90以上あるが、ハイドンが称賛したというホ短調と、初期の3曲を収録。 | ||
R.シュトラウス:四つの最後の歌 [春/9月に/眠りに就く時/夕暮れに]/ ブレンターノ歌曲集 Op.68 [夜に/花束を編みたかった/ ささやけ、愛らしいミルテよ/ あなたの歌が私の心に響くときアモール/ 女たちの歌]/ 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」より [オペラの序曲/オペラのダンス・シーン] |
リカルダ・メルベート(S) ミヒャエル・ハラース指揮 ワイマール・シュターツカペレ | |
スタンフォード(1852-1924): 交響曲集 Vol.1 交響曲第4番/交響曲第7番 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ボーンマスso. | |
名教師として20世紀英国の作曲家を多数輩出したスタンフォード。作曲家としてはアイルランドの血を音楽の中に生かし、英国版のブラームスやシューマンを思わせる作品を多数残した。交響曲シリーズの第1弾では、ドイツ・ロマン派のエッセンスを集約したような2曲を収録した。 | ||
ロドリーゴ:ギター作品集第1集 スペイン風の3つの小品 [ファンダンゴ/パッサカリア/サパテアード]/ ソナタ・ジョコーサ/ スペインの野辺を通って[麦畑で/ ヘネラリーフェのほとり/高原を下りながら/ ヘレスの土地で/オリーヴの木立を通って]/ トナディーリャ(ペペ・ロメロ編、2台ギター版;*) |
ジェレミー・ジューヴ(G) ジュディカエル・ペロワ(G;*) | |
スタンフォード:交響曲集 Vol.2 交響曲第2番 ニ短調「挽歌」 交響曲第5番 ニ長調 Op.56 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ボーンマスso. | |
エルガー以前の英国の偉大なる2人の作曲家、パリーとスタンフォード(1852-1924)はまさに「英国近代音楽の父」。メンデルスゾーンやブラームスの影響を受けつつも英国の民謡や文学の香りを取り入れた独自の音楽を発展させた。スタンフォードの交響曲は全部で7曲あるが、第3番を除いては最近までほとんど忘れ去られていた。ここに収録された2曲はどちらもテニスンとミルトンの詩の引用をともなうもので、ブックレットには原詩も掲載されている。 | ||
ブラームス(1833-1897): 2つの狂詩曲/ワルツ集/ 3つの間奏曲/ ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ |
イェネ・ヤンドー(P) | |
「ヤンドーのブラームス」というだけで、ナクソス・ファンならその真摯な演奏が聞こえてくるはず。特に深みのある音色と語るようなアーティキュレーションは、この奏者ならではの味わい。有名な作品なので、彼の個性を感じ取れるだろう。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750): 鍵盤音楽集 半音階的幻想曲とフーガBWV.903/ イタリア風のアリアと変奏BWV.989/ 幻想曲とフーガBWV.904/ 前奏曲とフーガBWV.894/ フランス風序曲(パルティータ) ロ短調BWV.831 |
イェネ・ヤンドー(P) | |
ナクソスで多くの名録音を生み出したマエストロが、「ゴルトベルク変奏曲」(8.557268)に続いてJ.S.バッハ作品をリリース。端正なピアニズムから生まれる音楽はリズムやポリフォニーを実直に表現し、“ピアノで聴くバッハ "の喜びを味わえる一枚になった。 | ||
ソレル(1729-1783): チェンバロ・ソナタ全集 Vol.13(完結編) [第60番 ハ短調/ト長調/ト長調(ロンド)/ 第66番 ハ長調/第68番 ホ長調/ 第75番 ヘ長調/第76番 ヘ長調] |
ギルバート・ローランド (Cemb) | |
故サミュエル・ルビオ神父の40年に渡る献身的な働きにより、その作品が出版されたソレルだが、そのおかげで、現在では18世紀後半のスペインの作曲家の中でも最も重要な鍵盤曲作曲家として位置づけられているのはご存じの通り。このソナタ集を始めとしたスペインの民俗音楽や踊りの要素を取り入れた多くの作品は聴き手の心をつかんで離さない。ギルバート・ローランドの当シリーズは、この第13巻で完結となる。 | ||
ワーグナー:ストコフスキーによる編曲集 楽劇「ラインの黄金」 ~第4場ヴァルハラ城への神々の入場/ 楽劇「トリスタンとイゾルデ」の交響的合成/ 舞台神聖祝典劇「パルジファル」第3幕の音楽/ 楽劇「ワルキューレ」 ~第3幕ヴォータンの別れ...魔の炎の音楽/ 楽劇「ワルキューレ」 ~第3幕ワルキューレの騎行 |
ホセ・セレブリエール指揮 ボーンマスso. | |
どんな曲でも彼ならではのサウンドに作り変えてしまう事が可能だった20世紀最大の指揮者ストコフスキー。彼の経歴のスタートを飾ったのはワーグナー(1813-1883)の音楽だった。彼はワーグナーの壮大な音楽を一層華麗にするためにその複雑なスコアに更に音を加え、想像を絶するほどの音の洪水を生み出した。当時の録音技術の向上とともに広まった「ストコ節」、この交響的変容は今でも多くの人に愛され続けている。 | ||
アーノルド(1921-2006): 管楽器室内楽曲集 管楽五重奏曲/ 2つのクラリネットのための 二重奏曲[ I - VI ]/ 夢の街(ハリスによる管楽五重奏用編曲; 世界初録音)/ ホブソンの選択~序曲 (ラドクによる管楽八重奏用編曲; 世界初録音)/ 大幻想曲(世界初録音)/ 序曲(ラドクによる管楽八重奏用編曲;v 世界初録音)/ フルート、クラリネットと ピアノのための「ブルジョワ組曲」/ 映画音楽「船乗りというものは」 ~スケルツェット (クラリネットとピアノ用編曲)/ クラリネットのための幻想曲/ フルートとクラリネットのための 幻想曲(世界初録音)/ フルート、オーボエとクラリネットの ためのディヴェルティメント/ 管楽五重奏のための3つのシャンティー |
イースト・ウィンズ | |
# 20th Century British。機知に富んだアーノルドの作風を生かした管楽器のための作品集。20世紀のモーツァルト、またはイギリスのプーランクと称したくなるほど魅力的な音楽であり、ほとんどがイギリスの名手たちのために書かれているので、管楽器プレイヤーには喜ばれるはず。 | ||
カルウォヴィチ:交響詩集第2集 寄せては返す波 Op.9/ 悲しい物語(永遠への前奏曲)Op.13/永遠の歌 Op.10 |
アントニ・ヴィト指揮 ニュージーランドso. | |
雪崩に巻き込まれ亡くなった悲劇の作曲家、カルウォヴィチの作品集第1集(8.570452)に続く第2集。ワーグナー、R.シュトラウスなどの濃厚な音が好きだったら必ずはまる。 | ||
ウェーバー:序曲集 「オイリアンテ」序曲/「ペーター・シュモルと隣人たち」序曲/ 「オベロン」序曲/「幽霊の支配者」序曲/ 付随音楽「トゥーランドット」のための序曲と行進曲 より [序曲/第2幕行進曲]/ 「プレチオーザ」序曲/「シルヴァーナ」序曲/ 「歓呼」序曲/「アブ・ハッサン」序曲/「魔弾の射手」序曲 |
アントニ・ヴィト指揮 ニュージーランドso. | |
ロマン派初期の偉大なる作曲家ウェーバー。彼は生涯に数多くのオペラを作曲したが、現在では「魔弾の射手」「オイリアンテ」「オベロン」などの数曲ほどしか耳にする機会がない。ここで聴ける序曲はどれも新鮮で興味深いもの。 | ||
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): 愛と死の歌曲集 ひそやかな誘い Op.27 No.3/ おお、あなたが私のものなら Op.26 No.2/ 待ちわびて Op.10 No.5/ 献呈 Op.10 No.1/希望と失望 TrV98/ 赤いばら TrV119/物言わぬ花 Op.10 No.6/ 二人の秘密をなぜ隠すのか Op.19 No.4/ ゲオルギーネ Op.10 No.4/ サフラン Op.10 No.7/ 何も知らず Op.10 No.2/ 私はお前を愛す Op.37 No.2/ 夜の逍遥 Op.29 No.3/ ああ恋人よ、 私は別れねばならない Op.21 No.3/ 解き放たれ Op.39 No.4/ 悲しみの歌より Op.15 No.4/ 悲しみへの讃歌 Op.15 No.3/ わが心は沈黙す Op.19 No.6/ 霧 TrV65/万霊節 Op.10 No.8/ 憩え、我が魂 Op.27 No.1 |
ヘトヴィヒ・ ファスベンダー(Ms) ヒルコ・ドゥムノ(P) | |
メトネル: ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.1 ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.57「エピカ」/ 3つの夜想曲 Op.16/ おとぎ話 Op.20 No.1(ハイフェッツ編) |
ローレンス・カヤレイ(Vn) ポール・ステュアート(P) | |
メトネル: ヴァイオリンとピアノのための作品全集第2集 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ロ短調 Op.21/ 2つのカンツォーナとダンス/ ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 Op.44 |
ローレンス・カヤレイ(Vn) ポール・ステュアート(P) | |
第1集:8.570298。 | ||
ハイドン:オラトリオ「トビアの帰還」(1784年版)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;ラファエッレ) アン・ハレンベリ(A;アンナ) ゾフィー・カートホイザー(S;サラ) アンドレス・J.ダーリン(T;トビア) ニコライ・ボルチェフ(B;トビト) アンドレアス・シュペリング指揮カペラ・アウグスティナ、ケルン声楽アンサンブル | ||
ハイドン(1732-1809)中期の作品であるこの「トビアの帰還」は傑作「天地創造」や「四季」に比べ、ほとんど演奏される機会はない。この録音は合唱曲を2曲追加した 1784年版を使用したもの。 | ||
ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972):交響曲集 交響曲第4番「勝利の歌(勝利の賛歌)」/交響曲第12番 |
ヤナ・ヴァラーシュコヴァ(S) エイドリアン・リーパー指揮 スロヴァキア放送so.、 スロヴァキア・ フィルハーモニーcho.、 スロヴァキア国立歌劇場cho.、 青年「エコー」cho.、 混声「カントゥス」cho.、 チェコ・ ブルノ・フィルハーモニーcho. | |
# 20th Century British。旧 MARCO POLO 8.223447 からのレーベル移行再発売。イギリス音楽の中でも孤高の存在であるブライアンの交響曲は、やや誇大妄想的な魅力のある作品。壮大なカンタータである「第4番」は映画音楽のようでもあり、約11分ほどの「第12番」は音楽的にも対照的な作品。 | ||
フィルハーモニカーの至芸~ ヴォルフガング・シュルツ &マティーアス・シュルツ(Fl) モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ (エリーザベト・ヴァインツィール &エトムント・ヴェヒターによる 2つのフルートとピアノ用編曲) クーラウ:2つのフルートとピアノのための大三重奏曲 フランセ:オウムの対話 (フルートとアルト・フルートのための) サン=サーンス:タランテッラOp.6 (フルート、クラリネットとピアノのための) プーランク:フルート・ソナタ |
ヴォルフガング・シュルツ (Fl/アルトFl) マティーアス・シュルツ(Fl) ペーター・シュミードル(Cl) 乾まどか(P) | |
ウィーン・フィルの名手を紹介するシリーズの最新盤は、カール・ベームが指揮をしていた頃からのスター奏者であるシュルツと、彼の息子であるマティーアスのデュオが登場。モーツァルト作品の編曲など選曲もユニーク。仲間であるシュミードル、乾まどかのサポートも万全。サン=サーンスとプーランクはヴォルフガングの演奏。 | ||
ヴィドール:オルガン名作集 交響曲第1番 Op.13 No.1より第5楽章/ 交響曲第2番 Op.13 No.2より第4楽章/ 交響曲第4番 Op.13 No.4より第3楽章/ 交響曲第3番 Op.13 No.3より 第5楽章 フィナーレ~アレグロ・モルト/ 3つの小品集より第2番「神秘的に」/ バッハの思い出より第4曲、第5曲/ 交響曲第6番 Op.42 No.2より第1楽章/ ゴシック交響曲 Op.79より第2楽章/ 交響曲第5番 Op.42 No.1(全曲) |
ロベルト・デルカンプ(Org) | |
有名な交響曲第5番からの「トッカータ」を含む18世紀の最大のオルガン作曲家ヴィドールの作品集。 | ||
ブクステフーデ:オルガン作品集 Vol.6 前奏曲 ト短調 BuxWV150/ カンツォーナ ハ長調 BuxWV160/ 今ぞわが魂よ主をたたえよ [BuxWV215/BuxWV213]/ 第1旋法のマニフィカート BuxWV204/ 前奏曲 ヘ長調 BuxWV145/ われ汝に感謝す、愛する主よ BuxWV194/ カンツォネッタ BuxWV225/ 神もしわれらとともになかりせば BuxWV222/ 前奏曲 ハ長調 BuxWV136/ わが愛する神に BuxWV179/ トッカータ ト長調 BuxWV165/ 前奏曲 ト長調 BuxWV162 |
ジュリア・ブラウン(Org) | |
使用楽器:ネブラスカ州オマハ、聖セシリア大聖堂のマーティン・パシ製オルガン。ブラジルのオルガニスト、ジュリア・ブラウンによる演奏。 | ||
ブクステフーデ:オルガン作品集 Vol.7 前奏曲とフーガ イ短調 BuxWV158/ 前奏曲 ハ長調 BuxWV138/ イエス・キリストよ、賛美をうけたまえ BuxWV188/ カンツォネッタ ト短調 BuxWV173/ 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV214/ カンツォネッタ ハ長調 BuxWV167/ アリアと3つの変奏 イ短調 BuxWV249/ 汝のみこによりてのみ我汝に感謝す BuxWV195/ クーラント・シンプルと8つの変奏曲 BuxWV245/ 前奏曲とフーガ ヘ長調 BuxWV144/ 前奏曲 変ロ長調 BuxWV154(断片)/ カンツォーナ ト長調 BuxWV170/ 前奏曲とフーガ ト短調 BuxWV163/ |
ジュリア・ブラウン(Org) | |
ラインベルガー:オルガン作品集第6集 [ソナタ第14番 ハ長調 Op.165/ ソナタ第15番 ニ長調 Op.168/ ソナタ第16番 嬰ト短調 Op.175] |
ヴォルフガンク・リュプサム (Org) | |
使用楽器:フルダ大聖堂、リーガー=ザウアー製オルガン。リヒテンシュタインで生まれミュンヘンで学び、ピアニスト、オルガニストとして活躍したラインベルガー (1839-1901)は生涯に渡って多くの作品を残したが、やはりその中心を占めるのはオルガン作品。ソナタだけでも20曲。 | ||
ラインベルガー:オルガン作品集第7集 ソナタ第17番 変ロ長調Op.181「幻想ソナタ」/ 前奏曲とフーガ ニ短調 JWV10/ モノローグ Op.162 [第1番コン・モート ハ長調/第2番ポコ・アジタート イ短調/ 第3番アンダンテ・トランクィロ ホ長調/ 第4番アンダンティーノ 変ホ短調/ 第5番アンダンテ・アマービレ ト長調/ 第6番ラルゴ・エスプレッシーヴォ 変ロ短調]/ ソナタ第18番 イ長調Op.188 |
ヴォルフガンク・リュプサム (Org) | |
19世紀のオルガン音楽の大作曲家、ラインベルガー(1839-1901)のシリーズ。 | ||
ショスタコーヴィチ:女ひとり Op.26 (マーク・フィッツ=ジェラルドによる復元スコア) |
イリーナ・マタエワ(S) アンナ・キクナーゼ(Ms) ドミトリー・ヴォロパエフ(T) マルク・ファン・ トンヘレン(Vo) バルバラ・ ブッフホルツ(テルミン) フランクフルト放送so. マーク・フィッツ=ジェラルド | |
その生涯に数多くの映画音楽を作曲したショスタコーヴィチ(1906-1975)。この「女ひとり」は第2作目にあたる 1930年の作品。今回の演奏にあたって、イリーナ夫人の公式承認を受けたフィッツ=ジェラルドの復元スコアを用い、その際には失われた序曲も加えている。 | ||
S.S.ウェズリー(1810-1876): アンセム集 主のおかげで/恵み深い主に感謝せよ/ 永遠の平和を彼にもたらせたまえ/ わたしの咎を洗い去り/ おお、恵みと慈悲にあふれる神よ/ 天にいる神に向かって/ 主の父なる神をほめたたえよ/ 御前からわたしを退けず/ 荒れ野よ、荒地よ |
ジョージ・ ハンフリーズ(Br独唱) ジェイムズ・ マクヴィニー(Org) クリストファー・ ロビンソン指揮 ケンブリッジ・ クレア・カレッジ聖歌隊 | |
録音:2006年7月1日-2日、聖マイケル教会、テンブリー、イギリス。 # Choral Music。英語歌詞付き。英語歌詞は NAXOS の Web Site でも閲覧可能。19世紀のイギリス、豊かなヴィクトリア時代を象徴するように平和で厳かな賛美歌を多数作曲したウェズリー。現在も英国国教会のスタンダードな教会音楽として歌い継がれているが、由緒あるケンブリッジ大学所属の聖歌隊が、その本質を伝えてくれる。 | ||
ブラームス&シューマン:ヴァイオリン協奏曲集 ブラームス(1833-1897): ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 シューマン(1810-1856):ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 |
イリヤ・カーラー(Vn) ピエタリ・インキネン指揮 ボーンマスso. | |
コーカサスの印象 アミーロフ(1922-1984): 弦楽オーケストラのための交響曲 「ニザーミーの追悼のため」 アルチュニアン(1920-):シンフォニエッタ ナシーゼ(1925-1996):交響曲第3番「室内交響曲」 ツィンツァーゼ(1925-1978): 3つのミニアチュールより[第1番/第2番] アスラマジャン(1897-1978): アルメニア民謡による14の小品~ハベルバン ツィンツァーゼ: 3つのミニアチュールより/ 17のミニアチュールより/12のミニアチュールより アスラマジャン:アルメニア民謡による14の小品より ツィンツァーゼ:12のミニアチュールより [ガンダガン/シサトゥーラ] |
ウヴェ・ベルケメル指揮 コーカサス室内o. | |
黒海とカスピ海に挟まれたカフカース山脈と、それを取り囲む低地を指す「コーカサス地方」は、様々な民族が入り乱れ多種多様な言語と文化を育んできた肥沃の地。このアルバムはグルジア、アルメニア、アゼルバイジャンの作曲家たちの作品を集めたもの。2005年に設立されたばかりのオーケストラによる。 | ||
グラナドス:ピアノ作品集第10集 ゴイェスカスより間奏曲~ピアノ独奏のための/ メロディ(*)[若さ/メロディ第2番/ ロラ・ゴンザレスの扇のために/ ラウラ・ゴンザレスの扇のために]/ マズルカ・アラ・ポラッカ(*)/マズルカ イ短調(*)/ アンダンティーノ・エスプレッシーヴォ/ アンダルーシア・ペテネーラ(*)/ 漁師の歌(*)/子守歌(*)/ 3つの軍隊行進曲(内2曲(*))/ 村にて-詩曲~ピアノ連弾のための(#) [日の出/朝の祈り/婚礼の行列/祈る人/婚礼の帰り/ 叙唱/昼寝/田園の踊り/終曲/日暮れ]/ 2つの軍隊行進曲~ピアノ連弾のための(#) アルベニス(1860-1909):イベリア第2集より トリアーナ(グラナドスによる2台ピアノ編曲版)(#) |
ダグラス・リーヴァ(P) ホルディ・マソ(P;#) | |
世界初録音(*)。 ダグラス・リーヴァのこのシリーズは、全てのスペイン音楽ファンにとって必要不可欠と言えるだろう。今回のグラナドス(1867-1916)も多数の世界初録音を含む資料としても貴重なもの。 | ||
ファッシュ:イエス・キリストの受難 序曲(組曲) ニ短調 FWVk:d5/ イエス・キリストの受難 FWVF:1 (ブロッケスによる受難曲) |
ゾルタン・メジェシ (T;エヴァンゲリスト) ペーター・チェール (B;イエズス) マリア・ザードリ (S;シオンの娘) スコラ・カントルム・ブダペスト タマーシュ・ブブノー合唱指揮 カペラ・サヴァリア・バロックo. マリー・テイレイ=スミス指揮 | |
ラフマニノフ(1873-1943):前奏曲全集 前奏曲 嬰ハ短調/10の前奏曲集/13の前奏曲集 |
エルダー・ネボルシン(P) | |
# 20th Century Russian。多くのピアニストが挑戦する名作を、ウズベキスタン出身の注目奏者が熱演。2005年に「第1回リヒテル国際ピアノ・コンクール」で優勝したという実力派であり、すでに世界各国で演奏活動を行っている。その力強い打鍵はラフマニノフ作品にうってつけだと言えるだろう。 | ||
シューベルト:序曲全集第1集 序曲「ヒュドラウリスになった悪魔」D.4/ 序曲「鏡の騎士」D.11/序曲 ニ長調D.12/ 序曲 ニ長調D.26/序曲「悪魔の別荘」D.84/ 序曲「4年間の歩哨兵勤務」D.190/ 序曲「ヴィラ・ベッラのクラウディーネ」D.239/ 序曲「サラマンカの友人たち」D.326/ 序曲 変ロ長調D.470 |
プラハ・シンフォニア クリスティアン・ベンダ指揮 | |
歌曲王として知られるシューベルト(1797-1828)だが、彼がかなり多くのオペラを書いていたことはあまり知られていない。なぜならば、その作品は大抵初演で失敗し、以降誰にも注目されなかったから。とは言え、このアルバムに収録された作品のほとんどはシューベルト10代の頃の意欲作、そのままにしておくには何とも惜しいものばかり。 | ||
リース:フルート四重奏曲 ハ長調 Op.145 No.1~3 | ジョン・ヘリック・ リトルフィールド(Fl) アーロン・ボイド(Vn) アー・リン・ヌー(Va) ヤリ・ボンド(Vc) | |
ベートーヴェンの弟子として知られるリース(1784-1838)のフルート四重奏曲は彼が現役引退した年に作曲されたもの。 | ||
クラウス: ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 VB151(*) (カデンツァ;バーティル・ヴァン・ボエール)/ 付随音楽「オリンピエ」/バレエ音楽「アジーレ」 |
西崎崇子(Vn;*) ウーヴェ・グロット指揮 ニュージーランドso. | |
(*)は世界初録音。 | ||
アメルバッハ: タブラチュア譜によるチェンバロ作品集 |
グレン・ウィルソン(Cemb) | |
16世紀のオルガン奏者アメルバッハ(1530-1597)の名前は、とりわけこの「タブラチュアブック」で知られている。当時の歌や様々な舞曲などを鍵盤楽器のために編曲したものを集めたこの曲集は、演奏技巧の熟練だけでなく、音楽の基礎を教える手段として有益だった。既存の作品に華やかなパッセージを加えることで演奏の難易度もあがり、時として演奏不可能な曲も出てきたとさえ言われている。 | ||
タネーエフ: 交響曲第3番 ニ短調/交響曲第1番 ホ短調 |
ノヴォシビルスク・ アカデミックso. トーマス・ザンデルリング指揮 | |
対位法の魔術師、タネーエフ(1856-1915)の残した4曲の交響曲。そのどれもが深い味わいを持つ。今回名指揮者ザンデルリンクが録音に踏み切ったのは、とりわけ叙情的な第3番と第1番。曲の本質に迫る白熱の演奏で、繊細な弦の響きと押し寄せる金管の咆哮、押し寄せてくる情緒の高ぶりに五感が満たされる。究極の1枚の登場。 | ||
カントルーブ:オーヴェルニュの歌 Vol.2 オーヴェルニュの歌(抜粋) [羊飼いのおとめと馬に乗った男/紡ぎ女/ 子どものために/しっ、しっ静かに/牧歌/ 向こうの谷間に羊飼いよ、 あなたが愛してくれるなら/ 野良犬め、あっちへ行け/さあ、まぐさをおやり]/ 三部作 [夏への捧げもの/月のような/夜明けへの讃歌]/ フランスの歌(抜粋) [ブロンド娘のそばで/ あるいは私は哀れと思うために行くだろうか?/ ばらの牧草地に/心地良い山頂/目覚めよ/ あなたの前に少女が来たら] |
ヴェロニク・ジャンス(S) セルジュ・ボド指揮 リール国立o. | |
第1集:8.557491。ジャンスによるオーヴェルニュの歌の続編。ラヴェルとショーソンに絶賛されたと言うカントルーブ(1879-1957)の知られざる作品、“三部作 "と“フランスの歌 "も収録。 | ||
ホルスト(1874-1934): ブルック・グリーン組曲/ ヴァイオリンと管弦楽のための夜の歌/ セント・ポール組曲/ ヴィオラと室内管弦楽のための叙情的楽章/ フルート、オーボエと弦楽のための フーガ風協奏曲/ 2つのヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲 |
ハワード・グリフィス指揮 イングリッシュ・シンフォニア ジャニス・グレアム(Vn) サラ・ユーインズ(Vn) アンドリ・ ヴィイトヴィッチ(Va) アナ・パイン(Fl) フィリップ・ハーマー(Ob) | |
民謡やバロック音楽などを素材として、小編成のオーケストラのために書かれている作品を集約。「惑星」とはまったく違った作曲者の顔があり、ホルストのイメージが大きく変わるかもしれない。アマチュア・オーケストラの選曲にも役立つ一枚。 | ||
アルウィン(オールウィン;1905-1985): ピアノ五重奏のためのラプソディ/ ヴァイオリンとヴィオラのための即興的ソナタ/ ヴィオラとピアノのためのバラード/2つの歌/ ブラックモアによる3つの歌/ ヴァイオリンとピアノのためのソナティネ/ 弦楽四重奏のための「3つの冬の詩」 リコーダーとピアノのための「トムへのシャコンヌ」 |
ブリッジSQ アンドルー・ボール、 イアン・バーンサイド、 ロジャー・チェイス、 マドレーヌ・ミッチェル、 ジョン・ターナー、 ルーシー・ウィルディング、 ジェレミー・ヒュー・ ウィリアムズ | |
映画音楽で知られるイギリスの作曲家、ウィリアム・アルウィンは管弦楽曲から、歌曲、器楽曲と多くのジャンルにたくさんの作品を残している。彼は「音楽を頭で理解されるよりも心で受けとめること」を好んだロマンティストで、その作品も耳に心地よいものばかり。 ここに収録された作品は1931年の「2つの歌」から1982年に書かれた「トムへのシャコンヌ」までで、50年に渡るアルウィンの作曲技法の成熟度を目の当たりにすることが可能。 | ||
チリのギター音楽集 コントレラス(1983-):トナーダ・アクエカーダ サリナス(1951-): 欠けた時間の組曲より「クリスタリーノ」 レストゥッチ(1956-):替わるもの/樫の木/天人花 サンチェス(1965-):チロエティカ コントレラス(1983-):帰還の歌/感覚と理由/私の母親の歌 パッラ(1961-):5つの古い歌 サンチェス(1965-):ギター・ソナタ 「ビオレタ・パッラへのオマージュ」/別れの歌 |
ホセ・アントニオ・ エスコバル(G) | |
ジュディス・ビンガム(1952-):合唱曲集 血の中の塩/ 闇もあなたに比べれば -永遠の平和を彼にもたらせたまえ (S.ウェズリーによる)/ 最初の灯り/雪は降り積む/秘密の花園 |
スティーヴン・ジャクソン指揮 BBC交響cho. トーマス・トロッター(Org) ファイン・アーツ・ブラス | |
# English Choral Music。※英語歌詞は NAXOS の Web Site で閲覧可能。現代イギリスの女性作曲家による声楽作品集だが、ブリテンやティペットなどの流れを汲む作風であり、イギリスでは高い評価を得ている。自身がBBCシンガーズなどで歌っていたという経験から合唱曲のクオリティが高く、ノルウェーの怪談をベースに民謡の味わいを加えた「血の中の塩」など、代表作を集めた。 | ||
ムーン:ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ(2006)/沈められた(1999)/通過(1999)/ ゲルニカ(2003)/インテル=メッ=ツォ(2006)/ トッカータ(2000)/抒情詩(1998)/ ピアノ・ファンタジー(1998)/育児室(1996)/ 秘密(2005)/前奏曲(1996) |
ベアタ・ムーン(P) | |
韓国系アメリカ人の女性作曲家ベアタ・ムーン(1969-)の自作自演集。どれも過去の慣習にとらわれることのない自由な作風による。 | ||
ロージャ: ヴァイオリン協奏曲 Op.24/ ヴァイオリンとチェロのための 協奏交響曲 Op.29(*) |
アナスタシア・ヒトルーク(Vn) アンドレイ・ チェクマゾフ(Vc;*) ドミトリ・ヤブロンスキ指揮 ロシアso. | |
ハンガリーの作曲家、ロージャ(1907-1995)は映画音楽の大家として知られているが、並行してコンサートホールのためにも積極的に曲を書いた。ハンガリーの民謡を巧みに取り入れた数々の作品はどれもが親しみやすくどこか懐かしい風情を保っている。 | ||
サリヴァン: パイナップル・ポール組曲 (チャールズ・マッケラス編曲)/ アイルランド交響曲 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
喜歌劇「ミカド」でおなじみのイギリスの作曲家サリヴァン(1842-1900)の隠れた名曲。とは言えこれはオリジナル作品ではなく、指揮者マッケラスがサリヴァンのオペレッタの中からバレエ曲だけを集めてまとめた楽しい曲集。ブックレットにはマッケラス自身の解説も収録している。 | ||
ハウエルズ(1892-1983): サー・パトリック・スペンス(*)/ 楽園への讃歌 |
クレア・ラター(S) ジェイムズ・ ギルクリスト(T) ロデリック・ ウィリアムズ(Br) デイヴィッド・ヒル指揮 ボーンマスso.、バッハcho. | |
# English Choral Music。(*)は世界初録音。英語歌詞付き、歌詞は NAXOS の Web Site でも閲覧可能。 ヴォーン・ウィリアムズやフィンジらと同じ作風を持つハウエルズは、CD時代になって特にクローズアップされた存在。「楽園への讃歌」は大規模な声楽曲の代表作であり、初録音となる「サー・パトリック・スペンス」は、ヴォーン・ウィリアムズの作風に似ている作品。 | ||
シューベルト(1797-1828): 4手のためのピアノ作品集 Vol.5 ソナタ ハ長調 D812Op.posth140「グラン・デュオ」/ 4つのレントラー D814/ 創作主題による変奏曲 D813 Op.35/ 6つの大行進曲とトリオ D819 Op.40より [第2番 ト短調/第3番 変ロ短調] |
アラン・シラー、 ジョン・ハンフリーズ(P) | |
スタンフォード:交響曲集第3集 交響曲第6番 変ホ長調「偉大な芸術家 ジョージ・フレデリック・ワッツの ライフワークに敬意を表して」/ 交響曲第3番 ヘ短調「アイルランド風に」 |
デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ボーンマスso. | |
7曲もあるにもかかわらず「20世紀になった今では時代遅れの音楽だ」とされ忘れ去られてしまったスタンフォード(1852-1924)の交響曲。しかし第3番だけはその素朴で物悲しいメロディと雰囲気が愛されたのかずっと演奏され続け、彼の代表作の一つとしても認知されている。しかし第6番は作曲されてからの 80年の間にたった 2回ほど公式に演奏されたのみ。 | ||
スタンフォード(1852-1924):交響曲集第4集 交響曲第1番 変ロ長調/クラリネット協奏曲 Op.80 |
ロバート・プレーン(Cl) デイヴィッド・ロイド= ジョーンズ指揮 ボーンマスso. | |
アルウィン:ピアノ作品集第1集 ソナタ・アッラ・トッカータ/緑の丘 クリケッティ・ミル インドの音階による前奏曲とフーガ/真昼の霞 ハーヴェスト・ホーム/ファンシー・フリー 4月の朝/幻想的ワルツ |
アシュリー・ウェイス(P) | |
アルウィンの創作活動において、ピアノ曲というのはかなり大きなウエィトを占めている。ここに収録された作品を聴いてもわかるように、アルウィン自身も並々ならぬ名ピアニストだった。なかでも11の小品からなる「幻想的ワルツ」はアルウィンの最も素晴らしい創造。ショパン、ラヴェル、J.シュトラウス、そして作曲直前に訪れ影響を受けたグリーグ。彼らの面影を残しつつもアルウィン独自の方法でワルツの可能性を極限まで探索する。 | ||
ベリオ:ヴァイオリン協奏曲集 [第2番 ロ短調 Op.32/第3番 ホ短調 Op.44/第5番 ニ長調 Op.55] |
フィリッペ・クィント(Vn) カーク・トレヴァー指揮 スロヴァキア放送so. | |
若きヴァイオリニストの卵たちが、一度は演奏してみたいと願うのが、このベリオ (1802-1870)の協奏曲。技術的にも表現的にも心地良い困難さを必要とする演奏効果絶大なる作品。パガニーニの影響が大きい 2番と 3番、そしてユーモラスな曲調が魅力的な第5番。若き俊英クィントの堂々たる模範的演奏で。 | ||
J.C.バッハ:6つの鍵盤ソナタ集 Op.17 [ソナタ ト長調 Op.17 No.1/ ソナタ ハ短調 Op.17 No.2/ ソナタ 変ホ長調 Op.17 No.3/ ソナタ ト長調 Op.17 No.4/ ソナタ イ長調 Op.17 No.5/ ソナタ 変ロ長調 Op.17 No.6] |
アルベルト・ノセ(P) | |
若きモーツァルトに多大な影響を与えたと言われる J.C.バッハ(1735-1782)は、鍵盤奏者としても革新的で、従来のチェンバロよりも新しいフォルテ・ピアノに興味を抱いた最初の人として知られている。2005年、スペインのサンタンデール国際コンクールのピアノ部門で金賞を受賞した期待の若手ピアニストによる演奏。 | ||
マイール:オラトリオ「エンゲディの洞穴のダヴィデ」
メリット・オスターマン(Ms;ダヴィデ) コルネリア・ホラク(S;サウル) 市原愛(S;ミコール) ジビラ・ドッフェ(S;ヨナタス) クラウディア・シュナイダー(S;アブネル) フランツ・ハウク(Cemb)指揮シモン・マイールcho.&アンサンブル | ||
このところ再評価の高まる、バイエルン生まれのイタリアで活躍した作曲家マイール(1763-1845)だが、今回はオラトリオ。1795年ベニスの慈善団体のために書かれた 4連作の最後の曲で、聖書のエピソードの一つダヴィデとサウルの対立を扱ったもの。ソロも合唱も全て女声というのも興味深いところだろう。 | ||
D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ全集第9集 [ニ短調K.52 L.267 P.41/ニ短調K.77 L.158 P.10/ ト長調K.79 L.80 P.204/ト短調K.111 L.130 P.99/ ハ短調K.139 L.6 P.126/ハ長調K.170 L.303 P.164/ ニ短調K.176 L.163 P.163 /ニ長調K.277 L.183 P.275/ イ長調K.344 L.295 P.221 /ハ長調K.340 L.105 P.420/ ニ長調K.388 L.414 P.370/ハ長調K.398 L.218 P.493/ イ長調K.456 L.491 P.377] |
フランチェスコ・ニコローシ(P) | |
アラ・パヴロワ(1952-):交響曲集 Vol.3 交響曲第5番/ ピアノと弦楽オーケストラのための悲歌(*) |
ミハイル・ シェスタコフ(Vn) アンドレイ・ コロベイニコフ(P;*) ウラディーミル・ジヴァ指揮 モスクワ放送 チャイコフスキーso. | |
# 21st Century Classics。既発売の交響曲集(8.557157、8.557566)で、その叙情性を広くアピールしたロシア出身の女性作曲家だが、2006年に完成した交響曲第5番はスピリチュアルなテーマを扱った作品。また2007「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭でも好評だったコロベイニコフも加わっている「悲歌」は、題名の通り心に響く音楽。 | ||
シェリゴフスキ:喜劇的序曲 4つのポーランド舞曲 [行列/ルブリン地方のワルツ/牧歌/オペレク(*)]/ ピアノ協奏曲/ 管弦楽のための夜想曲/管弦楽のための協奏曲(#) |
ボグダン・チャピエフスキ(P) マリウス・スモリジ指揮 ポズナ二po. アンナ・ジウコウスカ(Vn;*/#) | |
戦後のポーランド音楽の発展に大きく関与したシェリゴフスキ(1896-1963)の作品集。 第2次世界大戦の後ポズナニに留まり、この地のオーケストラの指揮者として活躍。並行して作曲活動も活発に行いポーランド民謡を巧みに織り込んだ親しみやすい曲を多く生み出した。ここに収録された作品はどれもが新古典主義の影響を受けた確固たるもの。 | ||
トーマス:ハープ作品集 幼年時代の情景(*)/吟遊詩人の祖国への別れの歌(#) 4つのロマンス第3番「別離」(+) スタカート・ムーヴメント(+)/グラン・デュオ(*) デイヴィッドの白い岩(#)/秋(+)/陽が昇る(#) カンブリア(*)[キャンプ/スケアの女/石が横切る] |
リップマン・ハープ・デュオ(*) [セバスティアン・リップマン サーヨ・リップマン] セバスティアン・リップマン(#) サーヨ・リップマン(+) | |
ウェールズのハープ奏者ジョン・トーマスは、当時最も称賛されたハープ奏者、作曲家の一人だった。彼はビクトリア女王専属のハープ奏者であり、その洗練された技巧は高く評価された。彼の作品はウェールズの民俗音楽を用いながらも古典的な様式で書かれたもので、分散和音と上昇するアルペジオを巧みに用いたハープならでは音色が魅力的。とりわけ「吟遊詩人の祖国への別れの歌」はハープ奏者なら知らない人がいないほど知られた名作。 | ||
ストラヴィンスキー:ピアノ作品集 ピアノ・ラグ・ミュージック/サーカス・ポルカ/ ピアノ・ソナタ/セレナーデ イ調/タンゴ/ 4つの練習曲 Op.7/スケルツォ/ ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 |
ヴィクトル・サンジョルジョ(P) | |
原盤:Collins Classics。 | ||
フランツ&カール・ドップラー: フルートと管弦楽のための作品集 F.& K.ドップラー:リゴレット幻想曲 F.ドップラー: ハンガリー田園幻想曲 Op.26 (*)/ アンダンテとロンド Op.254/ アメリカの主題による二重奏曲Op.37 F.& K.ドップラー:華麗なるワルツ Op.336 F.ドップラー: 2つのフルートのための協奏曲 ニ短調 |
瀬尾和紀(Fl;*以外) パトリック・ガロワ(Fl)指揮 シンフォニア・フィンランディア | |
フルートを吹く人なら誰もが憧れる「ハンガリー田園幻想曲」で知られるフランツ・ドップラー(1821-1883)。その弟カール(1825-1900)もまたフルートの名手であり、しばしば兄弟で共作をしたりと19世紀のフルート作品の発展に寄与した。彼らの作品のほとんどはリサイタルを念頭にし、ピアノの伴奏で書かれているが、ここでは名手ガロワたっての希望によりオーケストラ伴奏編曲版で録音されている。共演は日本期待の若手、瀬尾和紀。 | ||
シューベルト:ミサ曲第6番 変ホ長調 D.950/ スターバト・マーテル ト短調 D.175 |
イモータル・バッハ・アンサンブル ライプツィヒ室内o. モルテン・シュルト= イェンセン指揮 | |
D.スカルラッティ:宗教声楽作品集 テ・デウム ミサ・ブレヴィア「ラ・ステラ」(抜粋) チビタヴィット・ノス・ドミヌス ミサ・ブレヴィア「ラ・ステラ」(続き) “アニュス・デイ " マニフィカト/スターバト・マーテル |
モルテン・シュルト= イェンセン指揮 インモータル・バッハ・ アンサンブル | |
D.スカルラッティは、現在では多数のチェンバロ・ソナタの作曲家として知られている。しかし若い頃は、偉大なる父を見習うべく宗教合唱曲と世俗合唱曲の作品を多く書いていた。とりわけ有名な作品は「スターバト・マーテル」だろう。 | ||
ボッテジーニ: 協奏的大ニ重奏曲/ 弦楽のためのアンダンテ・ソステヌート/ クラリネットとコントラバスのための二重奏曲/ 大協奏曲 嬰ヘ短調 |
トーマス・マーティン(Cb) ホセ=ルイス・ガルシア(Vn) エマ・ジョンソン(Cl) アンドルー・リットン指揮 イギリス室内o. | |
原盤:ASV。1曲目を除きオリジナル版初録音。 オーケストラにとって、なくてはならない存在だけど決して主役になることはないコントラバス。この楽器に煌く光を当てたのが史上最高のコントラバス演奏家であったボッテジーニ(1821-1889)。彼は楽器の可能性を追求し、極限まで音色の美しさを引き出すことに成功した。ここに収録された大協奏曲 嬰ヘ短調はその中でもとりわけ見事なもので、イタリア的な明るいメロディながらも、調性も冒険的で複雑な構成を持った意欲作。 | ||
ボッテシーニ:コントラバス作品集 Vol.2 歌劇「エロとレアンドロ」前奏曲/ コントラバス協奏曲 ハ短調/ 歌劇「夜の悪魔」シンフォニア/ 2台のコントラバスとオーケストラのための パッショーニ・アモローソ/ ニ調のエレジー/歌劇「アリババ」序曲/ チェロ、コントラバスと管弦楽のための ベッリーニ「清教徒」の主題による二重協奏曲 |
トーマス・マーティン(Cb) モリー・ウェルシュ(Vc) フランコ・ペトラッキ(Cb)指揮 マシュー・ギブソン指揮 LSO | |
旧 ASV CDDCA-907(廃盤/ボッテシーニ:コントラバス作品集 Vol.3)からのレーベル移行再発売。 コントラバスのパガニーニ、ボッテシーニ (1821-1889)の魅力を再発掘するシリーズ。このアルバムは、オペラにも堪能だった彼の歌心が満載された美しい曲ばかりが収録されている。3つの歌劇の序曲をはじめ、ベッリーニのテーマによる協奏曲など。 | ||
ボッテシーニ(1821-1889): 「ランメルムールのルチア」による幻想曲/ エレジー第2番 ホ短調「ロマンツァ・ドラマティカ」/ 序奏とボレロ/ロマンス「愛しの唇」/ カプリッチョ・ブラヴーラ/二調のエレジー/ 「ベアトリーチェ・テンダ」による幻想曲/ グランド・アレグロ「メンデルスゾーン風協奏曲」 |
トーマス・マーティン(Cb) アンソニー・ホルステッド(P) | |
20世紀のピアノ・ソナタ集 ベルク(1885-1935):ピアノ・ソナタ Op.1 ヒンデミット(1895-1963):ピアノ・ソナタ第2番 シェーンベルク(1874-1951):3つのピアノ曲 ハルトマン(1905-1963): ピアノ・ソナタ「1945年4月27日」 |
アリソン・ブリュースター・ フランチェッティ(P) | |
コラージュ:ピーボディ協会 創立150周年記念 グリンカ(1804-1857)/ハインズリー編曲: 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲 シェーンベルク(1874-1951):主題と変奏 アーサー・バード(1856-1923): 10の管楽器のための組曲 ニ長調Op.29 ガイ・ウールフェンデン(1937-): ガリモーフリー デイヴィッド・ホルシンガー(1945-): 危険空域の制圧のため スーザ(1854-1932):雷神 |
ハーラン・ D.パーカー指揮 ピーボディ音楽院 ウィンド・アンサンブル | |
# Wind Band Classics。毎月のようにリリースされる吹奏楽作品だが、今回はオーケストラ作品の編曲を中心に、シンフォニック・バンドのためのオリジナル作品を集めた一枚。ヒラリー・ハーンらを輩出したアメリカの名門音楽院バンドが力強い演奏を聴かせるが、後半のオリジナル作品は吹奏楽愛好家にとって聴きものだろう。 | ||
ガードナー:管弦楽作品集 ピアノ協奏曲第1番/交響曲第1番 序曲「ミッドサマー・エール」 |
ピーター・ドノホー(P) デイヴィッド・ ロイド=ジョーンズ指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
ジョン・ガードナーは1917年生まれのイギリスの作曲家(同名のジェイムズ・ボンドの作者とは関係なし)。 | ||
バヨラス:弦楽のための作品集 交響曲第2番「鐘乳石」 [タトラ山/城/私たちのガイド/マツォッハ リディチェ/ヴィシェフラド/ユダヤ墓地 プラハ/デパーチャー] 動詞のための組曲/前奏曲とトッカータ/標識 |
ドナタス・カトクス指揮 セント・クリストファー 室内オーケストラ | |
リトアニアの作曲家バヨラスはカウナスで音楽の勉強を始め、最初はヴァイオリニストとして活躍した。音楽大学を卒業した後、現在のリトアニア国立so.に入団したが、当時からオーケストラのためにポピュラーソングを作曲し評判となった。それから作曲の専門の勉強をはじめたが、「堅い音楽」を書く間にも時折ポピュラーソングを書き続け、彼自身も演奏していたという。バヨラスの作品はいくぶん自叙伝的な要素を持ち、根源はリトアニアの民俗音楽にある。 | ||
チャイコフスキー:声楽作品全集第4集 愚かな者と言われつづけて Op.25 No.6/ 共に歩く時間もなく/昨日の夜 Op.60 No.1/ 私はお前に何も話すまい Op.60 No.2/ 許して Op.60 No.8/ 木陰の窓の向こうにちらりと Op.60 No.10/ 夜 Op.60 No.9/ナイチンゲール夜 Op.60 No.4/ 飾らない言葉 Op.60 No.5/ただ一つの言葉のために/ カナリア Op.25 No.4/春のように青いその瞳/ なぜそんなに Op.16 No.5/ おお、おまえが知っていたら Op.60 No.3/ おお、その歌を歌ってくれ Op.26 No.4/ 和解 Op.25 No.1/祝福あれ、森よ Op.47 No.5/ 夕べ Op.27 No.4/それは早春のことだった Op.38 No.2/ 騒がしい舞踏会の中で Op.38 No.3/偉業 Op.60 No.11/ ミニョンの歌 Op.25 No.3 |
リューバ・カザルノフスカヤ(S) リューバ・オルフェノヴァ(P) | |
S.S.ウェズリー(1810-1876): オルガン作品集 序奏とフーガ(改訂版)/ 「室内オルガンのための3つの小品」 第2集 より[ラルゲット/アンダンテ]/ ヴォランタリー(グラーヴェとアンダンテ)/ アンダンテ・カンタービレ/ 「室内オルガンのための3つの小品」 第1集 より[アンダンテ/合唱曲]/ ミュージカル・スタンダード~アンダンテ/ アンダンテ ホ短調/ ホルズワーシー教会の鐘(変奏付きエア)/ |
ジェイムズ・ マクヴィニー(Org) | |
# Organ Encyclopedia。使用楽器:イギリス、テンブリー、セント・マイケルズ教会、ヘンリー・ウィリス神父製オルガン使用) イギリスのオルガニスト一家に育ったサミュエル・セバスティアン・ウェズリーは、メンデルスゾーンと彼が発掘したJ.S.バッハなどに影響を受け、19世紀イギリスを代表するオルガン曲を生み出した。教会音楽の枠に囚われず、純粋な器楽曲としてオルガン作品を生み出したことも評価されている。 | ||
バックス:ピアノ曲集 Vol.4 ~ 2台ピアノのための作品集 祝典序曲(2台ピアノ版)/毒を入れられた噴水/ 「幸せな平野~アイルランドの交響詩」/ 2台ピアノのためのソナタ/ 聖アンソニーを誘った悪魔/ 赤い秋/ハルダンゲル |
マーティン・ロスコー、 アシュリー・ウェイス(P) | |
アイルランドの近代作曲家バックスは伝説と自然、そしてロマンスをこよなく愛し、幻想的で神秘的な作品を多く残した。彼の書いた音楽は例えようもなくロマンティックな雰囲気に満ちたものばかりで、彼が愛したアイルランドの風景と若いころに訪問したロシアの雰囲気が反映された作品が揃っている。 | ||
フィンジ(1901-1956): 英国歌曲シリーズ Vol.16 ある若者の訓戒/地球が朽ちるまで/ おお眼にも美しい |
ジョン・マーク・ エインズリー(T) イアン・バーンサイド(P) | |
英語歌詞付き、歌詞は NAXOS の Web Site でも閲覧可能。 詩人トマス・ハーディの世界観を音楽に仕立て上げたフィンジの歌曲集は、まさにイギリスらしい抒情と、ときにシニカルな香りに包まれた名品。シューベルトの歌曲にも匹敵する名作を、エインズリーの新しい録音で。 | ||
バークリー:弦楽四重奏曲第1番 Op.6 弦楽四重奏曲第2番 Op.15 弦楽四重奏曲第3番 Op.76 |
マッジーニSQ | |
バークリーの存在がイギリス音楽の系譜からは微妙に外れているように思うのは、彼が若いころパリで学び、新古典主義の影響を受けたからかもしれない。1935年に書かれた弦楽四重奏曲第1番は、ストラヴィンスキーとバルトークの存在が見え隠れする。1970年に書かれた第3番はそれまで彼が培ってきた作曲技法の全てが注ぎ込まれた力作で、力強い第1楽章に始まり、快活なスケルツォ、続く不気味なレント楽章を経て終楽章に至る。 | ||
スタンフォード:室内楽曲作品集 クラリネット・ソナタ クラリネットと弦楽四重奏のための 幻想曲[第1番/第2番](*)/ クラリネットとピアノのための3つの間奏曲(*)/ ピアノ三重奏曲「困難を克服して栄光を獲得する」(#) |
ロバート・プレーン(Cl) グールド三重奏団 ミア・クーパー(第2Vn;*) ヴィッド・アダムス(Va;*) | |
(#)は世界初録音。 | ||
フィンジ:カンタータ「ディエス・ナタリス」(*)/ 弦楽オーケストラのためのプレリュード/ 秋(エレジー)/ テノールとオーケストラのための2つのソネット [私が考えるとき/時はすぐに](*)/ ノクターン(新年の音楽)/武器よ、さらば(*) |
ジェイムズ・ ギルクリスト(T;*) デイヴィッド・ヒル指揮 ボーンマスso. | |
チャイコフスキー: バレエ組曲(4手のためのピアノ編曲版) 眠りの森の美女 Op.66a(セルゲイ・ラフマニノフ編 ズィロティ&チャイコフスキー修正版)/ 白鳥の湖(エドゥアルト・ランガー編)/ くるみ割り人形 Op.71a (スティーヴン・エシポフ編) |
オーロラ・デュオ [ユリア・セーヴルス(P) アリーナ・ ルシェツチズカヤ(P)] | |
モーツァルト:ホルン協奏曲全集 [第1番-第4番] |
ヤチェク・ムズィク(Hr) アニエスカ・ドゥチマル指揮 ポーランド放送 アマデウス室内o. | |
ポーランド生まれのホルン奏者、ムズィクは7歳でピアノをはじめ、10代後半には熟練したジャズピアニストとして活動を始めたが、18歳の時にフレンチホルンの魅力に取りつかれ、以降ポーランドからジュリアード音楽院に留学、更に研鑽を重ねた。帰国後ポーランド国内で多くのオーケストラで演奏したが、とりわけ有名なキャリアは、ピアニストのツィマーマン率いるポーランド祝祭o.で首席ホルン奏者に選ばれたことだろう。現在はアメリカに移住。 | ||
パロモ:声楽付き作品集 ソプラノとクラリネット、管弦楽のための「心の歌」 [水鳥/ティエントスの夜明け/ アンティルのセレナーデ/光への旅/白い宮殿]/ ソプラノとギター、管弦楽のための 「シンフォニア・グラナダ」 [夢を作る風景/アルハンブラに至る/大地と海/ サクロモンテの踊り/雪で描いた空] |
マリア・バーヨ(S) ホセ・ルイス・エステレス(Cl) ビセンテ・コベス(G) ルイス・ガルシア・ モンテーロ(朗読) ジャン=ジャック・ カントロフ指揮 グラナダ市立o. | |
Vol.1:8.557135。スペインの作曲家パロモ (1938-)の作品集、今作は管弦楽を伴う歌曲集。 | ||
バラダ:マリア・サビナ(*)/ディオニシオ(#) | スシ・サンチェス(ナレーター; マリア・サビナ;*) アンヘル・セイツ(ナレーター; 町の触れ役、巡査;*) フェルナンド・テヘドール (ナレーター;執行人(*) カルロス・ヒッポリト (ナレーター;#) ホセ・ラモン・エンシナール指揮 マドリッド・ コミュニティo.&cho. | |
20世紀スペインのバルセロナに生まれた作曲家バラダ(1933-)。「聖なるきのこ」を用いて幻視を行い世界の全てを見てしまう呪術師の悲劇をテーマにした「マリア・サビナ」と、1930年代に活躍した詩人ディオニシオ・リドルエホに捧げるカンタータの2編を収録。 | ||
シマク:室内楽作品集 弦楽四重奏曲第3番「天上の声」/ ヴァイオリン・ソロのための 「2対のひそやかな声」/ ヴァイオリン・ソロのための「独り言 I」/ チェロ・ソロのための「独り言II」/ ヴィオラ・ソロのための「独り言III」/ 弦楽四重奏曲第2番「ラディウス」 |
クロイツァーSQ [ペーター・シッパード・ スケーヴド、 ミハイロ・トランダフィロフスキ (Vn) モーガン・ゴフ(Va) …ニール・ヘイド(Vc)] | |
20代にアルバニアのティラナに赴き、研究生活と音楽活動を行った作曲家シマク (1958-)。彼自身、「その時に触れたその土地の民謡と古謡の数々はその後の創作活動に多大なる影響を与えた」と語るほど。とは言え、そのメロディを作品中に引用することはなく、特質のみを音楽のイディオムに組み込んだという。 | ||
ナイジェル・クラーク:管弦楽作品集 ヴァイオリン独奏のための「ペルナンブコ」/ ヴァイオリンと弦楽合奏のための 「奇跡のヴァイオリン」/ ヴァイオリン独奏のための「楼蘭」/ 管楽アンサンブルのための「サムライ」/ トランペット独奏のための「予感」/ ヴァイオリンと管楽アンサンブルのための「黒い炎」 |
クリス・ディヴィス指揮 イギリス海兵隊バンド ピーター・シッパード・ スケーヴェド(Vn) イヴァン・ハッチンソン 軍楽軍曹(Tp) ロングボウ | |
吹奏楽ファンならお馴染み、並外れた音楽性が高く評価されているイギリスの作曲家ナイジェル・クラーク(1960-)の作品集。彼の音楽は絶えず多くの語法を駆使し、アンサンブルとソリストとの共同作業を要求、刺激的で挑戦的でありつつも、常に奏者と聴衆を満足させる。代表作「サムライ」は日本の美意識を根底においた生き生きとした作品で爆発的な瞬発力を備えた華やかで技巧的な作品。珍しいヴァイオリン・ソロやトランペット・ソロの作品も収録されている。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「セメレ」
エリーザベト・ショル(S;セメレ) ユリア・シュミット(S;イリス/キューピッド) ラルフ・ポプケン(CT;アサマス) ブリッタ・シュヴァルツ(A;イノー) アネッテ・マルケルト(A;ジュノー) クヌート・ショッホ(T;ジュピター/アポロ) クラウス・メルテンス(B;カドモス/ソムノス/主司祭) ジョアキム・カルロス・マルティーニ指揮ユンゲ・カントライ、 フランクフルト・バロックo. | ||
人間の姿に身をやつしたジュピター、彼を愛し子を身ごもるセメレ、そして嫉妬するジュピターの妻ジュノー。ジュノーにそそのかされたセメレがジュピターに真の姿を問うた時、彼女はジュピターの雷光に当たって焼け死んでしまう。 | ||
カラーチェ: マンドリン協奏曲第1番 Op.113/ マンドリン協奏曲第2番 Op.144/ ナポリ風狂詩曲 Op.66/ ポロネーズ Op.36/小妖精の踊り Op.43 |
アリソン・スティーヴンズ (マンドリン) スティーヴン・ デヴァイン(P) | |
マンドリンを演奏する人なら知らぬ者なしと言われる、ラファエル・カラーチェの作品集。祖父ニコラが始めたギターの制作を父アントニオが引き継ぎ、リュートとマンドリンの制作で名を馳せたのは19世紀中頃だった。その息子であるラファエルは楽器制作だけでなく演奏家、作曲家としても成功し、世界中にマンドリンを普及させることに成功した。カラーチェ工房は現在でも最高級のマンドリンメーカーとしての名前を誇っている。アリソン・スティーヴンズは、映画「コレリ大尉のマンドリン」で実際の演奏を担当していた名手。 | ||
シュヴァルツ=シーリンク:管弦楽作品集 弦楽オーケストラのための序奏とフーガ/ 交響曲 ハ長調/シンフォニア・ディアトニカ |
ホセ・セレブリエール指揮 シュターツカペレ・ワイマール | |
(*)は世界初録音。同時代の作曲家たちが、競って 12音音楽の可能性を探っていた時でも、ドイツの作曲家シュヴァルツ・シーリンク (1904-1985)は調性から目を背けることは無かった。例えば 1948年に作曲された「序奏とフーガ」での極めて古典的な表情は、聞き手に大いなる安心感をもたらすことだろう。1963年の作である「交響曲」もまた然り。 | ||
タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 Vol. 弦楽四重奏曲第1番 変ロ短調 Op.4 弦楽四重奏曲第3番 ニ短調 Op.7 |
カルペ・ディエムSQ | |
チャイコフスキーに学び、ラフマニノフとスクリャービンを育てたタネーエフ(1856-1915)。現在では交響曲が良く知られているが、彼の本領は室内楽、それも作品番号を持つ6曲の弦楽四重奏と言っても過言ではない。 | ||
チャイコフスキー:歌曲全集第5集 いいえ、一度も呼ばない Op.28 No.1/ フランス語の歌詞による6つの歌 Op.65 [セレナード/失望/セレナード/ 冬よ来たれ/涙循環詩]/ おお、お前がそうできたら Op.38 No.4/ 返事も、言葉も、挨拶もなく Op.28 No.5/ 新しいギリシャの歌 Op.16 No.6/ 私の甘ったれやさん Op.27 No.6/ 死者の歌 Op.38 No.5/あなたは私の夢だった/ いいえ、私の美しさを愛さないで/ ハムレット Op.67a(抜粋)/ おお、その歌をうたっておくれ Op.16 No.3/ 私は彼女と一度も話をしなかった Op.25 No.5/ 眠る前に夢見て Op.27 No.1/ 見よ、あそこに雲が Op.27 No.2/ 母は私を産んだのか Op.27 No.5/ みそさざい Op.28 No.2/ ドン・ファンのセレナード Op.38 No.1 |
リューバ・カザルノフスカヤ(S) リューバ・オルフェノヴァ(P) | |
ヴォーン・ウィリアムス(1872-1958): クリスマス・キャロル集 クリスマス・キャロルによる幻想曲/ クリスマス・カンタータ「この日」 |
ジャニス・ワトソン(S) ピーター・ホール(T) スティーヴン・ガッド(Br) ギルドフォード合唱協会 聖キャスリーン校cho. ヒラリー・ デイヴァン=ウェットン指揮 ロイヤルpo. | |
J.タヴナー:ピアノ作品集 ゾディアックス/イパコエ/パリン/マンドゥードルス/ プラティルパ/2匹の猫へのメモリー |
ラルフ・ファン・ラート(P) | |
ビラ=ロホ:協奏曲集 コンシエルト・プラテレスコ(*)/ セレナータ/コンシエルト 2(ヴァージョン B)(#) |
ハンスイェルク・ シェレンベルガー Ob;*) アシエール・ポロ(Vc;#) ソフィア・オルケスタ・ デ・カメラ・レイナ ニコラス・チュマチェンコ指揮 | |
1940年生まれのビラ=ロホ(1940-)は、現代スペインの作曲家のなかでも最もダイナミックな作風の持ち主。 | ||
ヴィヴァルディ:宗教音楽全集第3集 マニフィカト RV610/611(*)/ サルヴェ・レジナ RV617(#)/ 協奏曲 ニ短調「マドリガル風」 RV129/ ニシ・ドミヌス RV608(+)/キリエ RV587(**)/ モテト「正しい怒りの激しさに」 RV626(##) |
カルラ・フータネン (S;#/**/##) リン・マクマートリー (Ms;*/+/**) イヴ・レイチェル・マクロード (S;**) ジェニファー・エンス・モドロ (Ms;**) アラディア・アンサンブル ケヴィン・マロン指揮 | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~ ニルセ・ゴンザレス(G) ホセ:ソナタ ポンセ:主題と変奏曲と終曲 J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 BWV1003 クレルチ:ヴォロで/和音の練習、タイの練習 タレガ:アデリタ/ソルへのマズルカ |
ニルセ・ゴンザレス(G) | |
2006年のタレガ国際ギターコンクールで第1位を受賞した期待の若手。 | ||
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ アルチョム・デルウォード(G) ロシアのギター音楽集 ビクタシェフ(1963-): 「オルフェウス」より詩曲(世界初録音) オレクホフ(1935-1998):トロイカ変奏曲 ルドネフ(1955-):古いライムの木 コシュキン(1956-):「王子様のおもちゃ」組曲 [わんぱく王子/機械じかけの猿/ 目をぱちぱちする人形/おもちゃの兵士たち/ 王子の馬車/あやつり人形の大行進] |
アルチョム・デルウォード(G) | |
新人ギタリストの登竜門、ミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールの2006年度優勝者、アルチョム・デルウォードのデビュー盤。彼はロシア、ロストフ・ナ・ドヌーに生まれ6歳からギターを始め、数々の世界コンクールにも入賞、すでに高く評価されている期待の新星。 | ||
ダウランド:リュート作品集第3集 男と女/憂鬱なガイヤルド サー・ジョン・スミスのアルマンド ラッセル夫人のパヴァーヌ リッチ夫人のガイヤルド/レイトン夫人のアルマンド ブリジッド・フリートウッド夫人のパヴァーヌ ナイト氏のガイヤルド/クリフトン夫人のアルマンド ケイス博士のパヴァーヌ/リール子爵のガイヤルド ヘンリー・ギルフォード氏のアルマンド デュランのパヴァーヌ ダービー伯フェルディナンドのガイヤルド/アルマンド 私のバルバラ/ラウンド・バトル・ガイヤルド アルマンド ト長調/パヴァーヌ ハ短調 ダニエル・バチェラーのガイヤルド/アルマンド ハ短調 |
ナイジェル・ノース(リュート) | |
シェークスピアと同時代を生きたダウランドのリュート作品集の第3集。今回はアルマンド、ガイヤルド、パヴァーヌの3つの舞曲を中心に収録している。名手ナイジェル・ノースの滋味あふれる演奏で。 | ||
ペンデレツキ:交響曲第8番「はかなさの歌」/ 怒りの日/ダヴィデの詩篇より |
ミカエラ・カウネ(S) アグニエスカ・レーリス(Ms) ヴォイテック・ ドラボヴィチ (Br) アンナ・ルバンスカ(Ms) リシャルド・ミンキエヴィチ(T) ヤロスラフ・ブレク(B-Br) ワルシャワ国立 フィルハーモニーcho. (合唱指揮: ヘンリク・ヴォイナロウスキ) ワルシャワ国立po. アントニー・ヴィト指揮 | |
この盤が世界初録音となるペンデレツキ(1933-)の交響曲第8番は、19世紀から20世紀のドイツの詩人のテキストに基づいた声楽付きの作品(テクストはドイツ語)。初期の作品「ダヴィデ詩篇より」と名作「怒りの日」との比較も興味深い。2007年3月に事故死したバリトン、ドラボヴィチを偲んで。 | ||
パーソンズ:第一の大礼拝・死者への応答 マニフィカト/第一の大礼拝より[ヴェニテ/テ・デウム]/ 死者への応答「日々罪を犯す私を」/ 第一の大礼拝より「ベネディクトゥス」 死者への応答より「リベラ・メ・ドミノ」 第一の大礼拝より「クリード」 死者への応答より「わが贖い主は生きたまう」 第一の大礼拝より[マニフィカト/ヌンク・ディミティス]/ アヴェ・マリア |
バーナビー・スミス指揮 ヴォーチェ・カンタービレス | |
16世紀のイギリスの音楽家、R.パーソンズの生涯はほとんど知られることがない。わずかな手掛かりはバードの前任者としてリンカーン主教座聖堂オルガニストの地位にあったこと、40半ばでこの世を去ったこと、そしてこのような美しい合唱作品を残したことだろうか。彼の作品で唯一知られるのは、このアルバムの最後に収録された「アヴェ・マリア」。 | ||
カルウォヴィチ:交響詩集第1集 スタニスワフとオシフィエンチムのアンナ Op.12/ リトアニア狂詩曲 Op.11/ 仮面舞踏会のエピソード Op.14 |
アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo. | |
代理店が1曲目に表記している「スタヌスラフとアンナ・オシュヴィエチモヴィエ」は誤訳。なおオシフィエンチムはポーランド南部の都市で、ドイツ語でアウシュヴィッツ。 思いがけない事故に巻き込まれ、32歳の若さでこの世を去ってしまったポーランドの作曲家カルウォヴィチ (1876-1909)。近年評価が高まりつつあり、この傑出した才能の片鱗に触れれば触れるほど、その無念さが伝わるようで胸が痛くなる。このアルバムには彼の早すぎる晩年を彩る6つの交響詩の中から3曲を収録。多彩で想像力豊かな、音によるファンタジーをお聴き頂きたい。 | ||
レーガー:オルガン作品集第8集 コラール幻想曲「われらが神はかたき砦」 Op.27/ 12の小品 Op.80~第7番スケルツォ 嬰ヘ短調/ 30の小コラール前奏曲 Op.135aより[第11-16番]/ 12の小品 Op.80~第8番ロマンス イ短調/ 30の小コラール前奏曲 Op.135aより[第17-23番]/ ロマンス イ短調/ 30の小コラール前奏曲 Op.135aより[第24-30番]/ 前奏曲とフーガ嬰へ短調/序奏とパッサカリア ニ短調 |
マルティン・ ヴェルツェル(Org) | |
シューマン:ロマンスとバラード集 ロマンスとバラード第1集 Op.67 [テューレの王/美しいロートラウト姫/野ばら/雷雨/ ジョン・アンダーソン]/ ロマンスとバラード第2集 Op.75 [草刈り人の死/森で/悲しい狩人/ 新兵/傷ついた子どもに]/ ロマンス第1集 Op.69 [タンバリンを鳴らす女/森のおとめ/修道女/ 兵士の花嫁/海の女神/礼拝堂]/ ロマンスとバラード第3集 Op.145 [鍛冶屋/尼僧/歌い手/ジョン・アンダーソン/ 鵞鳥番の少年のロマンス]/ ロマンスとバラード第4集 Op.146 [花嫁の歌/大道歌手ウィリー/夢/夏の歌/小舟]/ ロマンス第2集 Op.91 [ロースマリーン/狩人の幸せ/水の精/ 捨てられた乙女/布を晒す女の夜の歌/海の真中に] |
マーク・ミヒャエル・ デ・スメト指揮 アクアリウス | |
カタルーニャ地方のピアノ曲集 モンポウ/マソ編:歌と踊り第13番 ヴィニェス:ヴェルレーヌよりひそやかに ルエラ:祝祭ファンファーレ モンサルヴァーチェ:ディヴェルティメント第2番 グラナドス:マズルカ ニン=クルメル: 3つのトナーダ[第2番/第4番/第6番] マッシア:黒い池 ブランカフォルト:綱渡りのポルカ アルベニス:舟歌 マラツ:スペイン風セレナーデ グリニョン:魚たちの修道院 ヴィニェス:亡霊のようなメヌエット マッシア:スケルツォ セッラ:子守歌 モレーラ:踊り第1番 ゲルハルト:2つのスケッチ グラウ:舟歌 ゴルス:遠くで花開くアーモンドの木 サマコイス:サルダナ モンポウ:前奏曲第12番 |
ホルディ・マソ(P) | |
デュロン:歌曲集 こちらにおいで、デヤーニラ/悪賢いキューピッド 愛に酔う少女/私、私がいる/これは何?裏切り? 愛してる、ジレタ/オルガン作りのソロ あなたが望むなら愛して/4月に花が咲くと 話していないと迷ってしまう 心よ、あなたはため息をつかない/優しい影に 火よ火よ、水よ水よ!/休ませて、休ませて 彼らのための威厳の歌/私が羊飼いの女から 優しいガラス/天よ、私は悲痛 ああ、この愛は私のもの |
アラケル・アンドゥエサ(S) マニュエル・ヴィラス (ダブルHp) | |
中部スペインで生まれたデュロン(1660-1760)。若き頃の経歴は良くわかっていないが、オルガニストとして20歳になる前にいくつかの重要なポストを与えられ、作曲家としても功績を残した。このアルバムには16の世俗歌曲、イタリア風の世俗カンタータからの1曲、聖餐式のための2曲が収録されている。 | ||
グラウプナー:チェンバロのためのパルティータ集 パルティータ[イ長調/ハ短調]/ チャコーナ イ長調/パルティータ ヘ短調「冬」 |
芥川直子(Cemb) | |
バッハと同時代の作曲家、グラウプナー(1683-1760)はチェンバロの名手だった。彼は 1723年にバッハをさしおいてトーマス教会のカントル職に選任されたのだが、彼の主君が手放さなかったため、その職はバッハのものになったと言われている。作曲家としては 11の歌劇や 100曲を超えるシンフォニアなど多数の作品を書いたが、その多くは忘れ去られてしまった。とはいえ、ここで聴ける壮大なる作品、とりわけ派手なチャコーナは多くの鍵盤作品の中でも最も素晴らしいものの一つ。 | ||
スヴェインビョルンソン:牧歌/舞曲 ピアノ三重奏曲 イ短調(*)/叙情小品集(#) ピアノ三重奏曲 ホ短調(*) ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(#)/舟歌 ヘ長調 |
アウドゥール・ ハフスタインスドーティル (Vn;*/#) シクルトゥール・ビャルキ・ グンナルソン(Vc;*) ニナ・マルケルト・ グリムスドッティル(P) | |
スヴェインビョルンソン。あまり名前になじみはないが実はアイスランドの国歌を作曲した人物で、アイスランド作曲家の第一人者として讃えられている。ここに収録されたピアノ曲と室内楽曲は、彼の個性が良く表れたもので、同時代の音楽を敏感に反映し、繊細なタッチでデリケートな心象風景を描いている。2007年、作曲家生誕160周年記念の録音。 | ||
アイアランド:ピアノ作品集第3集 ピアノ・ソナタ/独白/前奏曲第1番「低い音」/ 前奏曲第2番「妄想」/前奏曲第3番「聖なる少年」/ 前奏曲第4番「春の炎」/アーモンドの木/ 誕生日の朝に/ 緑の道[桜の木/いとひば/5月の椰子]/ 記憶のために/アンバレーの荒ぶる小川/ 昼と夜が同じ長さの日/春が待てない/ ロンドン・ナイトのバラード |
ジョン・レネハン(P) | |
20世紀のイギリス・ピアノ作品の中でも、とりわけ愛好家が多いのがこのアイアランド(1879-1962)の音楽。文学への傾倒、異なる宗教への憧憬(中でもケルト神秘主義への関心の高さ)。そして愛の道行きへの甘く苦しい思い。これらが入り混じった不思議な感情を品の良い音楽で。ナイジェル・ケネディとの共演やジャズ演奏でも評価されるレネハンの説得力ある演奏。 | ||
アルウィン:ピアノ作品集第2集 12の前奏曲/狩人の月/2つのアイルランド風の小品/ コンテス・バルバレス (ポール・ゴーギャンへのオマージュ)/ シンデレラ/睡蓮/夜の考え/動き |
アシュリー・ウェイス(P) | |
ピアノ曲に対するアルウィン(1905-1985)のアプローチは基本的にロマン派。ドビュッシー、ラヴェルにおける印象主義と、リストやラフマニノフにおけるピアノ音楽の伝統を受けつつ、その上に彼らしい新たな表現を盛り込んだ。 | ||
リフレクションズ スリーパー(1956-):トランペット協奏曲(*) マスランカ(1943-): 交響曲第3番~交響的管楽アンサンブルのための |
ギャリー・D.グリーン指揮 マイアミ市フロスト 管楽アンサンブル クレイグ・モリス(Tp;*) | |
指揮者、作曲家として活躍するスリーパーの音楽は、「しばしば不可解」「豊かで抒情的」と評される。このトランペット協奏曲は快活で技巧的。縦横無尽に動き回るトランペットには息を飲むばかり。マスランカ作曲の「管楽アンサンブルのための交響曲第3番」はロッキー山脈やインドの風景が反映されているという色彩豊かな曲。 | ||
リスト:ピアノ曲全集第28集 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 (リストによる2台ピアノ編曲版) |
レオン・マッコーリー、 アシュリー・ウェイス(P) | |
英国歌曲集シリーズ第18集~ アイアランド:歌曲集 素晴らしきもの/ トーマス・ハーディの詩による3つの歌 [夏の配色 /彼女の歌/お天気]/ 海熱/サン・マリーの鈴/放浪者/サンタ・キアーラ/ あいびき(噴水のある庭で)/音楽の間に/ マリーゴールド[青年期の春~賛辞/半影/気まぐれ]/ 私は12匹の雄牛を持っている/ 私たちは森に[私たちは森に/少年時代に/ 春は待つことなしに(Pソロ)]/ トーマス・ハーディの5つの詩 [私に合図を/賢明な瞬間に/ それはあなたとともに耐えたこと/瞬間の悲劇/ あなたを忘れることはないと思う]/ 代価/私の命が終わる時、親しい人よ/ サリー・ガーデン/すべて、そして緩く/ もしも売ることのできる夢があれば |
ロデリック・ ウィリアムズ(Br) イアン・バーンサイド(P) | |
イギリスの品の良さを一身に集めたかのような美しい作品を残したアイアランド(1879-1962)。とりわけ管弦楽作品が良く知られているが、彼の残した 91曲の歌曲も、ほどよく抑制された表現の中に苦しく甘い切なさを感じさせる美しいものに満ちている。アンコールピースとして知られる「海熱」や素朴な「彼女の歌」など味わい深い歌ばかり。 | ||
スカルラッティ:鍵盤音楽全集第11集 | ゴットリープ・ヴァリッシュ(P) | |
J.S.バッハ:リュート=チェンバロのための音楽集 組曲 ト短調 BWV995(BWV1011からの編曲)/ 組曲 ホ短調 BWV996/組曲 ハ短調 BWV997/ 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998/ 前奏曲 ハ短調 BWV999/ フーガ ト短調 BWV1000(BWV1001/iiからの編曲)/ 組曲 ホ長調 BWV1006a(BWV1006からの編曲)/ ソナタ ニ短調 BWV964(BWV1003からの編曲)/ 変奏を伴うサラバンド |
エリザベス・ファー (リュート=チェンバロ) | |
このリュート=チェンバロ(ラウテンクラヴィーア)は、チェンバロにリュートの弦(ガット弦)を張った楽器と言われている。バッハ(1685-1750)が愛奏し、2台所有していたと文献には残っているが、楽器が現存しない以上詳しいことはわかっていない。この録音はその文献に基づいてキース・ヒルが復元した楽器を用いている。 | ||
ダングルベール(1629-1691):チェンバロのための組曲 組曲第1番 ト長調(*)/組曲第2番 ト短調(#)/ 組曲第3番 ニ短調(#)/組曲第4番 ニ長調(*) |
エリザベス・ファー (Cemb;#/ リュート=Cemb;*) | |
J.C.バッハ& J.C.F.バッハ: 鍵盤楽器のための協奏曲集 J.C.F.バッハ:鍵盤楽器のための協奏曲 イ長調 YC91 J.C.バッハ:鍵盤楽器のための協奏曲 [ニ長調 Op.13 No.2 C63/変ロ長調 Op.13 No.4 C65] J.C.F.バッハ:鍵盤楽器のための協奏曲 変ホ長調 YC90 |
ザ・ミュージック・コレクション [スーザン・アレクサンダー= マックス(Fp)指揮 サイモン・スタンデイジ(Vn) ニコレット・ムーネン(Vn) トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・ クラーク(Vc)] | |
J.C.F.バッハの2曲も、以前はJ.C.バッハの作品とされていたもの。 大バッハの才能ある 2人の息子たち、五男ヨハン・クリストフ・フリードリヒ (1732-1795)と末子ヨハン・クリスティアン (1735-1782)の作品集。 | ||
ハイドン: 2台のリラ・オルガニザータのための協奏曲集 (2つのリコーダー、2つのフルート、 フルートとオーボエに編曲) 協奏曲 ハ長調 Hob.VIIH; 1 (2つのリコーダー、弦楽合奏と2台のホルン)/ 協奏曲 ト長調 Hob.VIIH; 2 (フルート、オーボエ、弦楽合奏と2台のホルン)/ 協奏曲 ト長調 Hob.VIIH; 3 (2つのフルート、弦楽合奏と2台のホルン)/ 協奏曲 ヘ長調 Hob.VIIH; 4 (フルート、オーボエ、弦楽合奏と2台のホルン)/ 協奏曲 ヘ長調 Hob.VIIH; 5 (2つのリコーダー、弦楽合奏と2台のホルン) |
ダニエル・ロテルト、 フィリップ・シュペートリンク (リコーダー) ブノワ・フロマンジェ、 インゴ・ネルケン(Fl) クリスティアン・ホンメル(Ob) ケルン室内o. ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮 | |
ハーディ・ガーディに似た小型のオルガンである(手で円盤を回してこすり、鍵盤で音程を変える)リラ・オルガニザータのために書かれた5つの協奏曲は、この楽器が忘れ去られてしまったため、現在ではソロ・パートを他の楽器に置き換えて演奏することがほとんど。このアルバムではフルートやリコーダー、そしてオーボエによって演奏されている。 | ||
ハイドン:協奏曲集 ホルン協奏曲第1番 ニ長調 Hob.XVIId:3/ チェンバロ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:2/ ヴァイオリンとフォルテピアノのための ニ重協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:6/ トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.XVIIe:1 |
ドミトリ・ババノフ(Hr) ハラルド・ヘーレン (Cemb/Fp) アリアドネ・ダスカラキス(Vn) ユルゲン・シュースター(Tp) ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集 [ハ長調 Hob.VIIa:1/イ長調 Hob.VIIa:3/ ト長調 Hob.VIIa:4] |
アウグスティン・ ハーデリッヒ(Vn) ヘルムート・ ミュラー=ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
エステルハージ宮廷楽団の奏者トマジーニのために書かれた作品で、なかなか凝った節回しがあちらこちらにあり、爽快さと心地良さが駆け巡る楽しい曲ばかり。重鎮ミュラー=ブリュールと 1984年生まれの若手ヴァイオリニスト、ハーデリッヒの競演で。 | ||
ハイドン:ピアノ協奏曲集 ピアノ協奏曲第3番 ヘ長調 Hob.XVIII:3/ ピアノ協奏曲第11番 ニ長調 Hob.XVIII:11/ ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Hob.XVIII:4/ ピアノ協奏曲第9番 ト長調 Hob.XVIII:9 |
セバスティアン・クナウアー(P) ヘルムート・ミュラー= ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
1971年ハンブルク生まれのピアニスト、セバスティアン・クナウアーは4歳でピアノを始め、アントルモン、シフ、エッシェンバッハ、ワイセンベルクなど錚々たるピアニストに教えを受け、 13歳でオーケストラと初共演、以降世界各地でコンサートを行なっている俊英。すでに多数のCD録音もあるが、NAXOSレーベルではこのハイドン(1732-1809)が初となる。重鎮ミュラー=ブリュールのサポートを受け、伸び伸びとした輝かしい音色で4曲の協奏曲を弾ききっている。 なお、オーケストラを国内代理店翻訳者は「コロン室内o.」としているが、上記の誤り。 | ||
ハイドン:鍵盤楽器のための協奏曲集 オルガン協奏曲 ハ長調Hob.XVIII; 1/ チェンバロ協奏曲 ハ長調Hob.XVIII; 5/ オルガン協奏曲 ハ長調Hob.XVIII; 8/ チェンバロ協奏曲 ヘ長調Hob.XVIII; 7/ オルガン協奏曲 ハ長調Hob.XVIII; 10 |
ハラルド・ヘーレン(Org) ケティル・ハウサンド(Cemb) ヘルムート・ミューラー= ブリュール指揮 ケルン室内o. | |
ハイドン(1732-1809)の協奏曲の中でもとびっきりの多彩さを有しているのが、これらの鍵盤楽器のための作品だろう。同時代のJ.C.F.バッハのロココ風趣味を併せ持つもの、モーツァルトのピアノ協奏曲に比肩する規模の大きいものなど汲めど尽きぬ魅力のある曲ばかり。ここではチェンバロ協奏曲とオルガン協奏曲を収録した。第5番を除いては、どちらの楽器で演奏しても良いと指定されている。 | ||
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲集 弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 Op.87/ 弦楽五重奏曲第1番 イ長調 Op.18/ メヌエット(弦楽五重奏曲第1番初稿版第3楽章) |
ファイン・アーツSQ [ラルフ・エヴァンス、 エフィム・ボイコ(Vn) ユーリ・ガンデルスマン(Va) ヴォルフガンク・ ラウファー(Vc)] ダニロ・ロッシ(Va) | |
早熟の天才、メンデルスゾーン(1809-1847)はわずか 17歳で、あの有名な「真夏の夜の夢」の序曲や、この弦楽五重奏の第1番を書き上げた。そしてその 19年後(彼の死の2年前)には第2番が作曲された。当初1番にはアンダンテがなかったが、彼のヴァイオリンの師リーツの死を悼み急遽第2楽章を作曲、本来の第2楽章を第3楽章にずらし、本来の第3楽章メヌエットが削除された。当盤にはそのメヌエットも収録されている。 | ||
ヒル(1869-1960): 弦楽四重奏曲集 Vol.1 弦楽四重奏曲第1番「マオリ」/ 弦楽四重奏曲第2番 「マオリ伝説の4つの場面」/ 弦楽四重奏曲第3番「謝肉祭」 |
ドミニオンSQ | |
オーストラリアに生まれたヒルは、生涯を欧米以外で過ごしたせいかマイナーな存在だが、その音楽はドヴォルザークを思わせる美しい抒情に満ちあふれ、どうしてこんな曲が埋もれているのかと驚くほど。ぜひこの一枚で、ブームを巻き起こして頂きたい。 | ||
ルーマン:12のフルート・ソナタ集 [ト長調/ニ長調/ハ短調/ト長調/ホ短調/変ロ短調/ ト長調/イ長調/ハ長調/ホ短調/ト短調/ト長調] |
ヴェレーナ・フィッシャー (フラウト・トラヴェルソ) クラウス=ディーター・ブラント (バロックVc) レオン・バーデン(Cemb) | |
ヘンデルと同時代のスウェーデンのヴァイオリニスト、作曲家(1694-1758)。彼は若い頃と壮年期にイギリスとオーストリア、ドイツに旅行し、ヘンデルのオーケストラでヴァイオリンを弾くなど当時のヨーロッパの音楽を学んだ人。帰国後は宮廷楽団を指揮、ヘンデルの影響を受けた音楽を数多く作曲、演奏した。 | ||
ブクステフーデ:声楽作品集第2集 カンタータ「新たに生まれし御子」 BuxWV.13 カンタータ「主は我と共にありせば」 BuxWV.15 カンタータ「まことに彼はわれらの 悩みを担いたもう」 BuxWV.31(*) カンタータ 「汝らが言葉と行いで示すすべてを」 BuxWV.4(*) マニフィカト BuxWV.追加1 |
ヨハン・ロイター(B;*) エッベ・ムンク指揮 コペンハーゲン・ロイヤル・ チャペルcho. デュファイ・コレクティヴ | |
オルガン作品で知られるブクステフーデだが、声楽作品も120曲以上残している。それらのほとんどがプロテスタントの宗教曲であり、作曲技法も曲によってかなり異なる。 | ||
ティペット(1905-1998):弦楽四重奏曲集第1集 弦楽四重奏曲第1番 イ長調/ 弦楽四重奏曲第2番 嬰へ長調/弦楽四重奏曲第4番 |
ティペットSQ | |
L.モーツァルト:おもちゃの交響曲 シンフォニア ト長調(EisenG8)/ ベルヒテス・ガーデンの音楽「おもちゃの交響曲」/ シンフォニア ニ長調(Eisen D15)/ シンフォニア イ長調(Eisen A1)/ シンフォニア ト長調「新ランバッハ交響曲」 |
ケヴィン・マロン指揮 トロント室内o. | |
『50年ほど前は、ハイドンの作品として親しまれていた「おもちゃの交響曲」だが本当はモーツァルトの父であるレオポルドが作曲した「カッサシオン ト長調」の中の第3・4・7楽章がこの曲の正体(1951年にバイエルン州立図書館で全曲が発見された)』(以上代理店表記。1992年になって、エトムント・アンゲラーという人の作品だとほぼ確定された)。この演奏は小編成のオーケストラにオカリナやバード・ホイッスル、ハーディ=ガーディを加えた手作り感たっぷりのもの。 | ||
バロック・トランペット協奏曲集 トレッリ(1658-1709): トランペットのためのシンフォニア ニ長調 アルビノーニ(1671-1751): オーボエ協奏曲 ニ短調(トランペット編) ヘンデル(1685-1759):組曲 ニ長調 ファッシュ(1688-1758):協奏曲 ニ長調 ヘンデル(1685-1759): オーボエ協奏曲第3番 ト短調(トランペット編) ガブリエリ(1659-1690): トランペット・ソナタ第4番 ニ長調 テレマン(1681-1767): オーボエ協奏曲 ヘ短調(トランペット編)/ ソナタ ニ長調 |
トーマス・ライナー(Tp) セバスティアン・ テウィンケル指揮 南西ドイツ・ プフォルツハイム室内o. | |
12歳の時にモーリス・アンドレの演奏を聴きトランペット奏者を志したという1969年生まれのトーマス・ライナーは現在ソリスト、指揮者として全ヨーロッパで活躍している。このアルバムで彼は元来トランペットのために書かれた協奏曲と、オーボエのために書かれた曲を取り交ぜて演奏している。 | ||
ソル:ギター音楽集 12の練習曲 Op.6/幻想曲第2番 Op.7/ 6つのディヴェルティメントOp.8/ モーツァルトの「魔笛」の主題による 序奏と変奏曲 Op.9 |
ゴラン・クリヴォカピチ(G) | |
ヴィラ=ロボス(1887-1959):ピアノ作品集第7集 アマゾナス(ピアノ版)/ ギターのための5つの前奏曲 (ピアノ版;J.V.ブランダーオ編)/ ブラジル風バッハ第2番より「藪の思い出(踊り)」/ ワルツ・スケルツォ/地獄の踊り/ あぶなくないフェジョアータ(豆と肉の料理)/ おとぎ話/真心の歌/婚礼の随行/ ワルツ・レント(断章) |
ソニア・ルビンスキ(P) | |
ヴィラ=ロボス:ピアノ曲集第8集 実用の手引きX/実用の手引きXI/イベリカラーベ/ 子どもの組曲第1集(1912)/ 子どもの組曲第2集(1913)/ サントス侯爵夫人の嘆き (ピアノ編曲版:世界初録音)/ 実用の手引きIより抜粋 |
ソニア・ルビンスキ(P) | |
ヴィラ=ロボス(1887-1959)のピアノ作品全集もいよいよ大詰め。あと2巻を残すのみとなった。中心となる収録曲は「実用の手引き」。すでに第5集(8.570008)でその一部が紹介された。子どもたちが歌うような単純な楽想の中に計り知れないほどの深さを秘めた、独創性と愛に満ちた小品が「これでもか」とばかりに詰まっている。 | ||
偉大なる映画音楽集 ジョン・ウィリアムズ:レイダース/失われたアーク「聖櫃」メイン・テーマ ジョン・バリー:愛と哀しみの果て ダニー・エルフマン/ジョン・ワッソン編:スパイダーマン ジョン・ウィリアムズ:シンドラーのリスト ハンス・ジマー/ジョン・ワッソン編:グラディエーター カール・ディヴィス:チャンピオンズ~「チャンピオンのテーマ」「グランド・ナショナル」 ハワード・ショア:ロード・オブ・ザ・リング~組曲「2つの塔」 ヴァンゲリス/アンディ・ヴィンター編:炎のランナー モンティ・ノーマン/ニック・ライン編:ジェイムズ・ボンドのテーマ ジェイムズ・ホーナー:タイタニックメイン・テーマ アラン・シルヴェストリ/カルヴァン・クースター編:フォレスト・ガンプ ジョン・バリー/ニック・ライン編:ダンス・ウィズ・ウルブス ジョン・ウィリアムズ:ハリー・ポッターと賢者の石より組曲 カール・デイヴィス指揮ロイヤル・リヴァプールpo. | ||
ブライアン(1876-1972): 交響曲第2番/祝祭ファンファーレ |
トニー・ロウ指揮 モスクワso. | |
旧 MARCO POLO 8.223790 (当店未案内)からのレーベル移行再発売。 32曲もの交響曲を作曲したことで知られるイギリスの近代作曲家ブライアンだが、彼の生前には、それらはほとんど演奏されることが無かった。この第2番の交響曲はゲーテの「鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン」に触発され書き始められたが、後に早世した彼の最愛の娘のために捧げられた。16本のホルン、3組のティンパニ、2台のピアノ、オルガンを必要とする大規模な編成で奏される悲痛な行進曲は、まるでワーグナーのジークフリートの葬送曲を思い起こさせる。 | ||
チマローザ:序曲集 Vol.1 歌劇「ヴォルドミーロ」序曲/ 歌劇「ストランバ男爵夫人」序曲/ 歌劇「伯爵の奇行」序曲/ 歌劇「秘密の結婚」序曲(*)/ 歌劇「不誠実な誠実」序曲/ 歌劇「ドン・カレンドリーノの帰還」序曲/ 歌劇「大工」序曲/ 歌劇「クレオパトラ」序曲/ 歌劇「饗宴」序曲/ 歌劇「太陽のおとめ(イダリーデ)」序曲/ 歌劇「信じやすい人」序曲/ 歌劇「みじめな劇場支配人」序曲 |
アレッサンドロ・ アモレッティ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
旧 MARCO POLO 8.225181からのレーベル移行再発売。(*)はウィーン版での初録音。 チマローザはその生涯に約70作ものオペラを作曲している。機知にあふれた生き生きとした陽気な音楽、美しいメロディは文豪ゲーテも大絶賛したと言われ、当時の全ヨーロッパの聴衆を魅了した。残念なことに、現在ではチマローザのオペラの全貌を知ることは困難になってしまったが、ここに収められた序曲を聴くだけでも当時の熱狂ぶりが伝わることだろう。 | ||
ペンデレツキ(1933-):チェロと管弦楽のための作品集 3つのチェロと管弦楽のための 合奏協奏曲第1番(2000)(*)/ チェロと管弦楽のためのラルゴ(2003)(#)/ チェロと管弦楽のためのソナタ(1964)(+) |
イワン・モニゲッティ (Vc;*/+) アルト・ノラス(Vc;*/#) ラファウ・クヴィアトコフスキ (Vc;*) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ国立po. | |
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ~ トーマ・ヴィロトー(G) リョベト:ソルの主題による変奏曲 Op.15 タンスマン:カヴァティーナ ブローウェル:オリシャたちの儀式 ヒナステラ:ギター・ソナタ Op.47 ディアンス:トリアエラ |
トーマ・ヴィロトー(G) | |
2006年のアメリカギター基金主催のコンクールで優勝したトーマ・ヴィロトーのデビュー・アルバム。 | ||
D.スカルラッティ:鍵盤ソナタ全集第10集 [ニ長調 K.29 L.461 P.85/ニ短調 K.18 L.416 P.74/ ニ長調 K.23 L.411 P.79/ニ短調K.41 P.37/ ニ長調 K.29 L.261 P.161/ニ長調 K.45 L.265 P.230/ イ長調 K.74 L.94 P.35/ホ短調 K.81 L.271 P.13/ ニ短調 K.90 L.106 P.9/ハ長調 K.95 L.358/ ホ長調K.134 L.221 P.143/ホ長調 K.136 L.377 P.113/ ロ短調 K.408 L.346 P.350/ヘ短調 K.555 L.477 P.559] |
コリーン・リー(P) | |
このアルバムで魅力的な演奏を聴かせてくれるのは、2005年のショパン国際コンクール入賞者のコリーン・リー。 | ||
リスト:ピアノ作品全集 Vol.26 巡礼の年第2年イタリア S161/R10b 第7番「ダンテを読んで」(ブレスキアーニ編)/ ダンテ交響曲 S648/R370 (作曲家による2台ピアノと合唱版) [地獄/煉獄/マニフィカト(*)] |
フランツ・リスト・ピアノ・デュオ ガブリエラ・テシュ合唱指揮(*) ハンガリー放送児童cho.(*) バルバラ・スモデチ (ボーイS;*) | |
今作はあの大作「ダンテ交響曲」をリスト自身が、2台のピアノと合唱のために編曲したものを中心に収録。 | ||
リスト:ピアノ協奏曲集 ピアノ協奏曲第1番/ピアノ協奏曲第2番/ 死の舞踏 |
エルダー・ネボルシン(P) ロイヤル・リヴァプールpo. ヴァシリー・ペトレンコ指揮 | |
エルダー・ネボルシンは1974年ウズベキスタン生まれ。サンタンデール国際ピアノコンクールなどの国際コンクールを制覇し、華々しい活動を行いいくつかのCDもリリースしている実力派。 | ||
モーツァルト:ピアノ三重奏曲集第1集 ディヴェルティメント 変ロ長調K.254/ ピアノ三重奏曲第1番 ト長調K.496/ ピアノ三重奏曲第3番 変ロ長調K.502 |
クングスバッカ・ピアノ三重奏団 [シモン・クラウフォード= フィリップス(P) マリン・ブロマン(Vn) イェスパー・スヴェドベリ (Vc)] | |
ピアソラ: 天使のミロンガ/ブエノスアイレスの夏/バチンの少年/ リベルタンゴ/オブリヴィオン/ロコへのバラード/ 組曲「ブエノスアイレスのマリア」 [カリエーゴのミロンガ/フーガと神秘/私はマリア/ アレグロ・タンガービレ/受胎告知のミロンガ] |
ヴァーサス・アンサンブル エンリケ・モラタッラ(Vo) マリア・レイ=ジョリー(S) オラシオ・フェレール(朗読) | |
日本でも一大ブームを巻き起こし、すっかり定着した感のあるピアソラ(1921-1992)のタンゴ集。ヒナステラに音楽理論を学びつつもタンゴの仕事を続けた彼だが、一度はタンゴを捨てクラシックの作曲家の道を目指そうとしたという。しかしそれを阻止したのが N.ブーランジェ。以来、自身の中に沸き起こる「タンゴへの道」を追求し続けた孤高の人の傑作集。 | ||
ハイドンとアビンドン卿~歌曲と室内楽作品集 アビンドン卿:教会と市街地 ハイドン: フルート三重奏曲第4番 ト長調/ この世で何も得ようとは思わない/ ハイドン:彼女は決して恋について語らない アビンドン卿:カントリー・ダンス/鳥とみつばち ハイドン:イギリス・トリオ第2番 ト長調/ アビンドン卿による主題と変奏/ アビンドン卿:恋わずらいの心/ カントリー・ダンスとメヌエット ハイドン:イギリス・トリオ第1番 ハ長調/精神の歌/ 氷柱が壁にかかるとき |
デレク・マカロック カフェ・モーツァルト (ウィンザー) | |
名競走馬ポテイトーズの馬主としても知られる第4代アビンドン伯爵、ウィロービー・バーティはハイドンの友人として、またアマチュア作曲家としていくつかの作品を残している。ここで聴けるそれらの作品はダウランドの面影も感じさせ素朴で愛らしい。 | ||
シュポア:ヴァイオリン協奏曲第6番 ト短調 Op.28/ ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調Op.47 「劇唱の形式で」/ ヴァイオリン協奏曲第11番 ト長調Op.70 |
シモーネ・ラムスマ(Vn) シンフォニア・フィンランディア パトリック・ガロワ指揮 | |
モーツァルト、ヴィオッティからベートーヴェンへと続く古典派の様式を一段と発展させ、ロマン派へと繋ぐ音楽を書いたシュポアの代表作ともいえるヴァイオリン協奏曲を3曲収録。ヴァイオリンを演奏するのは、2006年のインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで第2位を得た若きオランダのヴァイオリニスト。 | ||
ルーセル:交響曲第2番/ 交響詩「春の祭りに寄せて」/ 組曲 へ調[前奏曲/サラバンド/ジグ] |
ステファン・ドヌーヴ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. | |
作曲家でもあり、海軍軍人でもあったルーセル(1869-1937)は、その多感な時期にインドシナ半島へ航海したりするというように、なかなかに興味深い生涯を送った人物。作風は古典主義と印象主義を良い具合にミックスさせ、独自の音楽を作り出している。ここに収録された交響曲第2番は重厚で瞑想的。「春の祭りに寄せて」は、本来交響曲第2番へ使われるはずだった音楽。 | ||
W.F.バッハ:鍵盤作品集第2集 シンフォニア ハ短調 Fk15/ フーガ第1番 ハ長調 Fk31-1/ フーガ第2番 ハ短調 Fk31-2/ ファンタジア ホ短調Fk21/ フーガ第3番 ニ長調 Fk31-3/ フーガ第4番 ニ短調 Fk31-4/ ファンタジア ニ短調 Fk19/ フーガ第5番 変ホ長調 Fk31-5/ フーガ第6番 ホ短調 Fk31-6/ ファンタジア ハ短調 Fk nv2/ フーガ第7番 変ロ長調 Fk31-7/ フーガ第8番 ニ短調 Fk31-8/ ファンタジア イ短調 Fk23/ ファンタジア ニ短調 Fk18 |
ユリア・ブラウン(Cemb) | |
アーノルド(1921-2006): 序曲「ベッカス・ザ・ダンディプラット」 Op.5 ジョン・フィールドの主題による幻想曲 Op.116(*) 2台3手のピアノのための協奏曲 Op.104(#) 2台のピアノのための協奏曲 Op.32(#) |
フィリップ・デイソン(P;*/#) ケヴィン・サージェント(P;#) エサ・ヘイッキラ指揮 アルスターo. | |
アーノルドと言えば、豪快なオーケストラ・サウンドやユーモアのある音楽センスが有名。 | ||
カプースチン:ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ第15番 Op.127「幻想風ソナタ」/ ジャズ・スタイルによる24の前奏曲 Op.53より抜粋/ 8つの演奏会用練習曲 Op.40より抜粋/ 10のバガテル Op.59より抜粋/ ピアノ・ソナタ第2番 Op.54より第2楽章スケルツォ |
ジョン・サルモン(P) | |
7~8年ほど前から急激に人気を博したロシアの作曲家カプースチン(1937-)。インプロヴィゼーションを全て楽譜に書き留めたジャズ風のクラシックとも言える独特な音楽が人気。 | ||
バルトーク:バレエ音楽「木製の王子」 | ボーンマスso. マリン・オールソップ指揮 | |
「青ひげ」に続くオールソップのバルトーク(1881-1945)は、バレエ音楽「木製の王子」。おとぎ話をそのままバレエにしたこの作品、ストラヴィンスキーやワーグナーの影響を受けたと言われる激しいリズムと重厚な響きを持ち、バルトークの最高傑作の一つとされている。 | ||
ブリュメル:声楽作品集 三位一体の哲学をたたえよ/祝福された聖母のミサ/ 父の御母にして娘/栄光のおとめをたたえよ |
スペキュラム・アンサンブル ロベルト・ディ・チェコ(CT) クリスティアーノ・ ヴァヴァーリャ(T) ニコラ・ボナッツィ(T) ステファーノ・シチアーレ(B) | |
オケゲムに学び、フランス、イタリアで活躍したフランドル楽派中期の作曲家ブリュメル(1460? -1515?)は、同時期の最も優秀な作曲家として人気を集めていた。彼はパリのノートルダム聖歌隊の指導者として、またフェラーラ宮廷の聖歌隊長として活躍し、高名な作曲家オブレヒトの跡を継いだ。しかしフェラーラの礼拝堂が解散された 1510年以降の足取りはつかめず、ローマで過ごした痕跡がわずかに認められる程度。恐らくこの頃に書かれたのが、この「祝福された聖母のミサ」だと言われている。 | ||
ユーフォニウムと管弦楽のための作品集 ケヴィン・カスカ(1972-): マジェスティック・ジャーニー ジョン・ゴランド(1946-1993):小品 (A.フレイによるユーフォニウムと管弦楽版) ウラディーミル・コスマ(1940-)ユーフォニウム協奏曲 ケヴィン・カスカ(1972-):バラード ピーター・グレアム(1958-):ブリランテ フィリップ・スパーク(1951-):パントマイム (A.フレイによるユーフォニウムと管弦楽版) |
アダム・フレイ (ユーフォニウム) ブルース・ハンゲン指揮 ニュージーランドso. | |
音色がホルンやトロンボーンに似ているせいか、オーケストラの中ではあまり使われることのないこの楽器だが、丸みのある中音域には何とも言えない味わいがある。このアルバムでは名手アダム・フレイが自らの編曲も交えて吹きまくる。「ディーヴァ」のサウンドトラックで知られるウラジミール・コスマの協奏曲など珍しい曲もてんこ盛り。 | ||
イギリスのクラリネット ジャーマン(1862-1936):ロマンス バックス(1883-1953):ソナタ ロクスバーグ(1937-): 4つのワーズワースのミニチュア フィンジ(1901-1956):5つのバガテル ハールストン(1876-1906):4つの性格的小品 ペターソン(1947-):独白 Op.79 W.ロイド・ウェッバー(1914-1982): フレンシャムポンドにて/アリアと変奏 ブリス:田園曲 |
ジョン・ブラッドベリ(Cl) ジェイムズ・クライアー(P) | |
ツェムリンスキー: チェロとピアノのための3つの小品 [フモレスケ/歌/タランテラ]/ チェロとピアノのためのソナタ イ短調/ クラリネット、チェロとピアノのための 三重奏曲 ニ短調(*) |
オトマール・ミュラー(Vc) クリストファー・ ヒンターフーバー(P) エルンスト・ オッテンザマー(Cl;*) | |
エルガー:パートソング集 甘い調べ Op.53-1/私の心の奥深く Op.53-2/ 冬来たりなば春遠からじ Op.53-3/碑銘 Op.53-4/ オラフ王の伝説よりの情景 Op.30/眠る王子/ 驟雨 Op.71-1/泉 Op.71-2/ 私の愛は北の地に Op.18-3/丘の上の死 Op.72/ 愛の嵐 Op.73-1/セレナード Op.73-2/ 夕方の情景/行け、私の歌よ Op.57/ バイエルンの高地から(*)[踊り/不実の恋/子守歌/ 切なる願い/アルプスの牧場で/射手] |
ケンブリッジ大学室内cho. イアン・ファーリントン(P;*) クリストファー・ロビンソン指揮 | |
リンドベリ:ピアノ作品全集 2台のピアノのための音楽(1976)(*)/ ピアノのための小品(1977)/ ピアノのための3つの小品(1978)/ PlayI(1979)(*)/ひも(1988)/ジュビリー(2000)/ エチュード No.1(2001)/エチュード No.2(2002) |
マールテン・ファン・フェーン (第2P;*) ラルフ・ファン・ラート(P) | |
フィンランドの現代作曲家の1人、リンドベリ(1958-)のピアノ作品集。 | ||
ブゾーニ:ピアノ作品集第4集 J.S.バッハ/ブゾーニ編:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532 ブゾーニ:悲歌集 K.249 [危機のあとに/イタリア風/わが魂は汝に望みを託す/ トゥーランドットの居間/夜のワルツ/夜曲]/ 子守歌=悲歌第7番 K.252/ J.S.バッハによる幻想曲 K.253/トッカータ K.287 |
ヴォルフ・ハーデン(P) | |
バス・ トロンボーンと吹奏楽のための作品集 ジェローム・ノーレ(1951-)(マルク・リュース編): 深淵に光る星 マルク・リュース(1963-):めまい エリック・イーワゼン(1954-) (ヴァージニア・アレン編): バス・トロンボーン協奏曲 マーク・ステッカー(1935-):2歩下がって |
イヴ・バウアー(バスTb) クロード・ケメッケル指揮 フランス空軍軍楽隊 | |
これぞバス・トロンボーンの名技炸裂。その深すぎる響きのため、あまりソロとして用いられることのない楽器だが、聴いてみると凄すぎて眩暈さえ覚える。ジャズっぽいノーレの曲、遊び心たっぷりのステッカーの曲(タイトルは彼の名前のコラージュになっているとか)など多彩。 | ||
ヴァイス:リュート・ソナタ集第9集 ソナタ第52番 ハ短調/ソナタ第32番 ヘ長調/ ソナタ第94番 ト短調 |
ロバート・バート(リュート) | |
使用楽器:2004年、アンドルー・ラタフォード制作。ヴァイス(1687-1750)が亡くなった年(バッハと同年)、彼はヨーロッパの最も偉大なリュート奏者、最も才能ある音楽家の一人として賞賛された。 | ||
アルベニス:ピアノ曲集 Vol.2 旅の思い出 [海にて/伝説/朝の歌/アルハンブラ宮殿にて/ ティエルラの門/入り江のざわめき/海辺にて]/ スペイン~思い出/アスレーホス/平原/ ナバーラ(セヴラック補追完成版) |
ギレルモ・ゴンザレス(P) | |
高い評価を受けている第1集(8.554311/12)に続く、アルベニスのピアノ作品集第2集。今作はアルベニス初期の名曲で有名な「入り江のざわめき」を含む“旅の思い出 "を中心とした選曲。 | ||
ゴダール:ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.131/ ヴァイオリンとオーケストラのための ロマンティック協奏曲 Op.35/ オーケストラのための「詩的な情景」 Op.46 |
クロエ・ハンスリップ(Vn) チェコスロヴァキア 国立コシツェpo. カーク・トレヴァー指揮 | |
バンジャマン・ゴダール(1849-1895)の名前は訊いたことがなくとも、あの愛らしい「ジョスランの子守歌」が有名。このアルバムでは大作であるヴァイオリン協奏曲を2曲収録。 | ||
アイヴズ(1874-1954): アメリカ変奏曲/ 序曲と行進曲“ 1776 "/彼らはここに!/ 古き家庭の日(バンドのための組曲)/ インターカレッジ行進曲/ フーガ ハ調/オメガ・ラムダ・カイ/ イェルサレムは金/ギャンボリーの息子/ ポストリュード ヘ調/ カントリー・バンド行進曲/戦没将兵記念日/ チャーリー・ラトレイジ/サーカス・バンド/ メイン・ストリートの暴れ馬/行進曲第6番/ オールコット家の人々 |
アメリカ海兵隊バンド | |
アイヴズの様々な作品を集め、ストーリー性を持たせ一気に聴かせるという凝った企画盤。原曲は歌曲だったりピアノ曲だったりと様々。 | ||
アルウィン:弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲第1番 ニ短調(1953)/ 弦楽四重奏曲第2番「春の水」(1975)/ 弦楽四重奏曲第3番/ノヴェレッテ |
マッジーニ四重奏団 [ロレーヌ・マカスラン (第1Vn) デイヴィッド・エンジェル (第2Vn) マーティン・ウートラム(Va) ミハウ・カズノフスキ(Vc)] | |
ツルゲーネフの小説にインスパイアされた第2番、実質上アルウィン最後の作品であるという第3番などを収録。 | ||
チャールズ・ウッド:マルコ受難曲(1920) [讃歌「歌え、私の舌よ」/第1のゴスペル/讃歌「聖なる言葉」/第2のゴスペル/ 讃歌「おお、我らが汝の王位の前にひれ伏す時」/第3のゴスペル/ 讃歌「ああ、私は汝を愛する」/第4のゴスペル/讃歌「十字架に忠実に」/ 第5のゴスペル/讃歌「汝の枝、栄光の木よ」] ベアストウ(1874-1946):「舌もて語らしめよ」によるヴォランタリー/トッカータ=前奏曲 サイモン・ウォール(T;エヴァンゲリスト) ジェイムズ・バーチャル(Br;キリスト) エドワード・グリント(B;高僧、ユダ、ピラト) ルース・ジェンキンス(S) ジョナサン・ヴォーン(Org) ダニエル・ハイド指揮ケンブリッジ・イエス・カレッジcho. | ||
近代英国音楽界の草分け的存在である、チャールズ・ウッド (1866-1926)はとりわけ教会音楽の分野で素晴らしい作品を残した。マニフィカト、 30を超える讃歌、テ・デウムなど多くの名作があるが、この「マルコ受難曲」ルター派のコラールなどの有名な讃美歌が散りばめられた荘大な曲。英語で書かれた受難曲の代表作としても知られている。 | ||
パスクッリ:オーボエとピアノのためのオペラ幻想曲集 ドニゼッティ「清教徒」に基づく幻想曲/ ドニゼッティ「ファヴォリータ」の主題による協奏曲/ ヴェルディ「シチリア島の夕べの祈り」の テーマによる大協奏曲/ マイヤーベーア「ユグノー教徒」に基づく幻想曲/ 「ナポリの思い出」よりスケルツォ・ブリランテ |
イワン・パイソフ(Ob) ナタリア・シチェルバコワ(P) | |
パスクッリ(1842-1924)は彼の世代の中で最も有名なオーボエ奏者の一人。彼は1860年、18歳の若さでパレルモ音楽院のオーボエとコールアングレの教授に就任するほどだった。 | ||
チャイコフスキー (1840-1893):マンフレッド交響曲/ 交響的バラード「ヴォエヴォーダ」 (ミツキエヴィチのバラードによる) |
ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
ヒナステラ:チェロとピアノのための音楽全集 パンペアーナ第2番 Op.21(*)/ 5つのアルゼンチン民謡による歌曲集 Op.10(*) (チェロとピアノ版; マーク・コソワー編)/ プネーニャ第2番 Op.45 「パウル・ザッハーへのオマージュ」/ チェロ・ソナタ Op.49(*) |
マーク・コソワー(Vc) ジェー・ウォン・オー(P;*) | |
20世紀のブエノスアイレスにおけるもっとも重要な作曲家で、ピアソラの師匠でもあるヒナステラ(1916-1983)。彼の作品はどれもが前衛的だが、そこはかとなく郷愁を誘う曲も多くある。このチェロとピアノのための作品集はまさに民族的な香りの高いもの。 | ||
ハンガリーのチェロとピアノのための作品集 バルトーク(1881-1945):第1のラプソディ リスト(1811-1886):ノンネンヴェルトの僧房 ポッパー(1843-1913):マズルカ Op.11 No.3 コダーイ(1882-1967):アダージョ ドホナーニ(1877-1960):ハンガリー牧歌 Op.32d ポッパー:セレナーデ Op.54 No.2 ドホナーニ:チェロ・ソナタ 変ロ短調 Op.8 ローザ(1907-1995):無伴奏チェロのための トッカータ・カプリッチョーザ Op.36 |
マーク・コソワー(Vc) ジェー=ウォン・オー(P) | |
ベスト・オブ・イギリス音楽 エルガー:ニムロッド/ウォルトン:王冠/ブリッジ:「2つの詩曲」~アレグロ・コン・ブリオ/ ヴォーン・ウィリアムズ:海の歌/ラッブラ:「ヴァイオリン協奏曲」~第3楽章/ スタンフォード:グロリア/アーノルド:「スコットランド舞曲」~第1番、第2番/ エルガー:詩篇第29番/ブリテン:「4つの海の間奏曲」~日曜日の朝/ ウォルトン:スピットファイア前奏曲とフーガ/ホルスト:「惑星」~木星/ パリー:私は歓喜した/エルガー:「エニグマ」~フィナーレ/ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり/ スタンフォード:ブルーバード/エルガー:チェロ協奏曲~第3楽章/バックス:夏の音楽/ アイアランド:聖なる少年/スタイナー:神はかくもこの世を愛したもうた/ フィンジ:クラリネット協奏曲~第1楽章/エルガー:弦楽のためのセレナード~第1楽章/ ラター:「レクイエム」~主は私の羊飼い/タヴナー:子羊/ ハーティ:ピアノ協奏曲~第2楽章/ディーリアス:春一番のカッコウを聞いて | ||
おそらく既出音源からのコンピレーション。 | ||
ベスト・オブ・イギリス・ライトミュージック カーゾン:「ロビン・フッド組曲」~射手の行進/コーツ:音と映像 ヘッジス:「ヘイガム・サウンズ」~序曲/コーツ:「ロンドンの日常」~コヴェントガーデン/ トーチ:ショートケーキ・ウォーク/トーイ:「ホーンテッド・ボールルーム」~演奏会用ワルツ/ ファーノン:メロディ・フェア/ウッド:若者のためのセレナーデ/コリンズ:ヴァニティ・フェア/ ビンジ:水車/トムリンソン:小さなセレナーデ/クィルター:子どもたちの序曲/ ウォーランド:ミレニアム祝賀行進曲/ケテルビー:ペルシャの市場にて/ グレインジャー:カントリー・ガーデン/アディンセル:「チップス先生、さようなら」テーマ/ グッドウィン:「633 爆撃隊」メインテーマ/アディンセル:ワルソー・コンチェルト/ ロドニー・ベネット:「オリエント急行殺人事件」よりメイン・タイトル・テーマ、ワルツ/ ホワイト:パフィン・ビリー/トーチ:オール・ストリングス・アンド・ファンシー・フリー/ メイヤール:マリーゴールド/ダンカン:ハイヒール/コーツ:全ての労働者に電話をしよう/ エリス:コロネーション・スコット/ファーノン:「コルディッツ」マーチ/ ケテルビー:修道院の庭で/ビンジ:エリザベス朝のセレナーデ/コーツ:スリーピー・ラグーン/ トムリンソン:シェナンドゥ/コールリッジ=テイラー:「ハイアワサの歌」序曲/ ジャーマン:歌劇「トム・ジョーンズ」からソフィアのワルツ/コーツ:ダムバスターズ行進曲 | ||
おそらく既出音源からのコンピレーション。 | ||
ブクステフーデ:チェンバロ作品集第1集 トッカータ ト長調 BuxWV165/ 暁の星はいと麗しかな BuxWV223/ 組曲 ニ短調 BuxWV233/フーガ 変ロ長調 BuxWV176/ 組曲 ハ長調 BuxWV226/アリア イ短調 BuxWV249/ カンツォーナ ハ長調 BuxWV166/ 「我が愛する神に」からパルティータ BuxWV179/ カンツォネッタ イ短調 BuxWV225 |
ラース・ウルリク・ モーテンセン(Cemb) | |
旧: MARCO POLO (DACAPO) 8.224116 の移行再発売。 | ||
ブクステフーデ:チェンバロ音楽集第2集 アリア「宮廷風に」と12の変奏曲 BuxWV247/ 組曲 ト短調 BuxWV242/フーガ ハ長調 BuxWV174/ クーラント・シンプルと8つの変奏曲 BuxWV245/ カンツォネッタ ト長調 BuxWV171/ 組曲 ホ短調 BuxWV235/ カンツォネッタ ト長調 BuxWV170/ わが魂よ、今ぞ主をたたえよ BuxWV215 |
ラース・ウルリク・モーテンセン (Cemb) | |
旧: MARCO POLO (DACAPO) 8.224117 の移行再発売。 | ||
ブクステフーデ:チェンバロ作品集第3集 組曲 イ長調 BuxWV243/ カンツォネッタ ニ短調 BuxWV168/ 組曲 へ長調 BuxWV238/前奏曲 ト長調BuxWV162/ アリア「カプリッチョーサ」による 32の変奏曲 ト長調 BuxWV250 |
ラース・ウルリク・モーテンセン (Cemb) | |
旧: MARCO POLO (DACAPO) 8.224118 の移行再発売。 | ||
エネスク:チェロ・ソナタ集 チェロとピアノのための ソナタ第1番 ヘ短調Op.26 No.1/ チェロとピアノのための ソナタ第2番 ハ長調Op.26 No.2 |
ラウラ・ブルイアーナ(Vc) マルティン・チバ(P) | |
20世紀前半の偉大なるヴァイオリニスト、作曲家エネスク(1881-1955)はその活動の初期の時代にたくさんの室内楽曲を書いた。このチェロ・ソナタ第1番も 1898年頃に書かれたにもかかわらず、なぜか 1935年まで公表されることは無かった。独自の作風が確立された第2番に比べると、若々しい情熱に溢れた美しい作品。 | ||
フロロフ:ピアノとヴァイオリンのための作品集 ジョージ・W.マイヤー:いくらなんでも(*)/ フロロフ:エチュード第1番(*)/ アルメイダ(フロロフ編):愛の歌/(*) フロロフ:スペインの幻想(*)/ カーン(フロロフによる2台のヴァイオリン編): 煙が目にしみる(#) フロロフ:スケルツォ・スーヴェニール(#)/ ブルースのスタイルによる小品(+)/ ディヴェルティメント(#)/ 古いスタイルによる二重奏(**)/ ジョプリン(フロロフよる2台のヴァイオリン編): イージーウィナーズ(#) アルメイダ(フロロフ編):メロディ(##) ガイス(フロロフ編): スウェーデンの別れのワルツ(##) フロロフ:ロマンス(##)/ガーシュウィンの ポーギーとベスのテーマによる演奏会用幻想曲(##) |
ニコラス・ケッケルト(Vn) ルドルフ・ヨアヒム・ケッケルト (Vn;#/**) クリスティーナ・ミラー (P;*/#/+/##) | |
ヴァイオリン教師と伴奏者を父母として生まれ、豊かな音楽環境の下で育ったフロロフ(1937-)。彼は作曲家、指揮者、ヴァイオリニスト、そして教師として活動している。まずは、あの有名な「煙が目にしみる」から! | ||
ロッシーニ:ピアノ作品全集第1集 老いのいたずら第7巻 「草葺き小屋のアルバム」 [間隔の訓練/前奏曲とフーガ/中国風小ポルカ/ ブドワールの小ワルツ/無害の前奏曲/小ワルツ/ 深き眠り~びっくりして目を覚ます/中国の聖歌/ 悪夢/不安定なワルツ/ フローレンスの考え/行進曲]/ 老いのいたずら第9集 より [第1番「キャンディードのメロディ」/ 第3番「愛しきサヴォア」/第2番「小さな歌」/ 第5番「タランテラ風の即興曲」] |
アレッサンドロ・ マランゴーニ(P) | |
ドイツのフルート協奏曲集 ヴィンター(1754-1825): フルート協奏曲第2番 ニ短調/ フルート協奏曲第1番 ニ短調 ラハナー(1803-1890):フルート協奏曲 ニ短調 ロゼッティ(1750?-1792):フルート協奏曲 変ホ長調 |
ブルーノ・マイアー(Fl) ヤロスラヴ・トゥーマ(Cemb) プラハ室内o. アントニン・ハラディル指揮 | |
ロシアのオーボエ ルフト(1813-1877):ロシア民謡の主題による幻想曲 リムスキー=コルサコフ(1844-1908): オーボエのための変奏曲 ト短調 (オーボエとピアノ版) グリエール(1875-1956):小品集 Op.35~ [第3番「歌」/第4番「アンダンテ」] アサフイェフ(1884-1949): オーボエとピアノのためのソナタ チェレプニン(1873-1945): 管楽器のためのスケッチ Op.45~[第3番/第4番] ドラニシニコワ(1929-1994):詩曲 ゴルロフ(1926-):組曲 リムスキー=コルサコフ(1844-1908): 歌劇「皇帝サルタンの物語」~「熊蜂の飛行」 |
イワン・パイソフ(Ob) ナタリア・シチェルバコワ(P) | |
150年以上に渡るロシアのオーボエ音楽の流れを楽しむ1枚。19世紀のロシア・オーボエ界の重鎮だったルフトは、現在ではオーボエの練習曲のみが知られるが、ここで聴ける「ロシア民謡の主題による幻想曲」は、あの「赤いサラファン」を元にしたまばゆいばかりの作品。他にはR.コルサコフから現代の作品まで抒情性と妙技を併せ持つものばかり。 | ||
馬思聡: ヴァイオリンとピアノのための音楽集第1集 跳龍燈~龍燈の踊り(1953)/山歌(1953)/ 牧歌(1944)/内蒙組曲~モンゴルの内なる組曲(1937)/ 揺籃曲~子守歌(1935)/跳元宵~燈祭の踊り(1952)/ 阿美組曲(1981)/第一廻旋曲~ロンド第1番(1937)/ 西藏音詩~チベットの音詩(1941) |
顧小梅(Vn) 魯寧(P) | |
馬(1912-1987)は11歳のときにヴァイオリンを学ぶためフランスに留学し、1931年にはパリ音楽院に入学している。中央音楽学院の院長も努めたが、1966年の文化大革命で迫害を受け、アメリカに亡命。一生を終えるまでアメリカで過ごした。 | ||
シェン:ヴァイオリンとオーケストラ、 中国の楽器のための「春の夢」(*)/ 3つの幻想曲(#)[第1番夢の歌/ 第2番チベットの大気/ 第3番カザフスタンの愛の歌]/ チベット人の踊り(+)[前奏曲/歌/チベット人の踊り] |
チョーリャン・リン(Vn) シンガポール・チャイニーズo.(*) 葉聡指揮(*) アンドレ=ミシェル・シューブ (P;#) エリン・スヴォボーダ(Cl;+) ブライト・シェン(P;+) | |
中国系アメリカ人作曲家、シェンの作品集。中国やチベット、あるいはカザフスタンの音楽を素材として用いた、まるで金の糸で織られたような光り輝く音楽、この特徴的な音は、さまざまな文化が行き交うアメリカにおいて絶大なる人気を誇っている。 | ||
中国のピアノ曲集 瀏陽河/百鳥朝鳳/銀の雲は月を追う/日暮れの笛と鼓/ 穏やかな湖面に映る秋の月/赤い山椿が咲き誇る/ 月の光に照らされる2つ目の泉/新しい命の祝福/ 児童組曲/荒波の音/さようなら/南海の兵士 |
ジー・チェン(P) | |
独自の文明を誇る中国らしく、西の文化の象徴である「ピアノ」の音楽は20世紀の前半まで書かれることは無かったという。このアルバムに収録された作品も1911年から1949年に書かれたもの。多くの作品は、有名な民謡や中国の古くからのメロディを用いたもので、華麗で親しみやすい。 | ||
アルウィン:管弦楽作品集 マスクのための序曲/合奏協奏曲第1番 変ロ長調/ 田園幻想曲…世界初録音(*)/5つの前奏曲/ 悲劇的インターリュード/秋の伝説(#)/ 「スコットランド舞曲」より組曲 [インディアンの女王/イタリアの罠/ ソーントン大佐のストラスペイ/ パースシャーの狩り/湖の収益/ カールトン・ハウス/ アン・カーネギー嬢のホーンパイプ] |
フィリップス・デュークス (Va;*) レイチェル・パンクハースト (コールアングレ;#) デイヴィッド・ロイド= ジョーンズ指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. | |
シェイクスピア劇場のための音楽 きけきけ、ひばり/水仙の花が顔をのぞかせだすと/まだらのひなぎく/富/ もはや灼熱の太陽も怖れるな/吹きだまりの雪と同じぐらい白い芝生/ケンプのジグ/カリノ/ それは恋する若者とその彼女/私が出会った時/私がどうすればよいのかあなたの恋人は/ かわいいコマドリ/明日はバレンタイン/そして彼はもう来ないの?/若い頃に恋愛をした/ タールトンの復活/おーい、陽気なコマドリよ/貧しいひとは、溜息をついて(柳の歌)/ 私の愛しき人/来たれ死よ/“グリーンスリーブス "によるディヴィジョン/ さらば親愛なる人よ/パキントンのポンド/言わずにいておくれ/おお、甘きオリヴァーよ/ ちょっとだけ恋/シルヴィアは誰?/調子が悪い/お嬢さん、溜息をつかないで/ 私と一緒に暮らしにおいで/不平を言う時の悲しみ/おお死よ、私を眠りに/心の安らぎ/ まだらの蛇よ/雄鶏とひなたち/水底深く父は眠る/ハンスドン夫人のパフ/蜂が蜜密を吸う所 レベッカ・ヒッキー(S) ジェラルド・プレイス(T) ドロシー・リネル(リュート) | ||
ルネサンス時代の劇場にとって、音楽はとても重要な役割を演じた。何しろ現代のように大がかりなセットも、豪華な照明もない。人々が劇を見て笑うのも、悲しむのも、またごちそうを食べる時にも常に雰囲気を高めるためには音楽が必要だった。ここに収録されたのはシェイクスピア劇のため、ダウランド、バードや名も知れぬ作曲家たちの書いた様々な作品。 | ||
クーラウ:ピアノ・ソナタとソナチネ集 ソナタOp.59 Nos.1-3[イ長調/ヘ長調/ハ長調]/ ソナチネOp.20 Nos.1-3[ハ長調/ト長調/ヘ長調] |
イェネ・ヤンドー(P) | |
ピアノを学ぶ人にはおなじみ、フリードリヒ・クーラウ (1786-1832)はドイツに生まれ、小さい頃井戸に落ちて失明するというハンディを負いつつもコペンハーゲンで作曲家、ピアニスト、教師として活躍した。初期のベートーヴェンを思わせる素晴らしいピアノ協奏曲も書いたが、何といっても愛らしいソナチネが知られている。 | ||
クーラウ(1786-1832): ピアノのためのソナチネ集 Op.55&88 [ハ長調 Op.55 No.1/ト長調 Op.55 No.2/ ハ長調 Op.55 No.3/ヘ長調 Op.55 No.4/ ニ長調 Op.55 No.5/ハ長調 Op.55 No.6/ ハ長調 Op.88 No.1/ト長調 Op.88 No.2/ イ短調 Op.88 No.3] |
イェネ・ヤンドー(P) | |
ソナタ・ソナチネ集(8.570709)に続き、ソナチネ・アルバムを。Op.55の多くはソナチネ・アルバムに収録されていた。 | ||
ブレトン:室内楽曲集 ピアノ三重奏曲 ホ長調/4つのスペイン風小品 |
LOM. ピアノ・トリオ [ホアン・オルペッラ(Vn) ホセ・モール(Vc) ダニエル・リゴリオ(P)] | |
サラマンカ生まれのブレトン(1850-1923)は、現在では主にサルスエラの作曲家として知られている。その彼が室内楽を書いたということを知っている人はほとんどいないだろう。このアルバムにはそんなレアな作品が2つ収録されている。一瞬、モーツァルトやベートーヴェンを思わせる典雅なピアノ・トリオ。対照的なスペイン情緒たっぷりの組曲。 | ||
ドヴォルザーク(1841-1904):交響的変奏曲 Op.78/ 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」 |
マリン・オールソップ指揮 ボルティモアso. | |
ボルティモアso.とオールソップによる3枚のドヴォルザーク・シリーズ。最初のアルバム「新世界」の登場。 | ||
ウルクッル:ギター作品集 友情/ ロッシーニ「ウィリアムテル」の主題による 序奏と変奏とコーダ/ 主題と変奏 Op.104/ ドニゼッティ「ベリサリオ」より「カヴァティーナ」/ 嘆き/ベッリーニ「異国の女」、ドニゼッティ 「ローマの追放者」のアリアによるカプリッチョ/ ベッリーニ「海賊」より序奏と変奏曲 |
エウヘニオ・トバーリナ(G) | |
このウルクッル(不明、1830-1843年頃活躍)という偉大なる作曲家については、スペインで活躍した事と、素晴らしいギターのための作品を書いた事以外、何もわからない。恐らくソルと同じ時代に活躍したのだろうが、なぜ彼がここまで不当に忘れ去られてしまったのかさえもわからない。 | ||
ムソルグスキー :展覧会の絵 (スラットキン他、多数の編曲者による版)他 リスト(1811-1886):ピアノ協奏曲第1番(*) ムソルグスキー(1839-1881):展覧会の絵 プロムナード(D.W.オコーア編)/ 小人(S.ゴルチャコフ編)/ プロムナード(W.ゲール編)/ 古城(E.ナウモフ編)/ プロムナード(G.V.コイレン編)/ テュイリー(G.V.コイレン編)/ ブイドロ(V.アシュケナージ編)/ プロムナード(C.シンプソン編)/ 卵の殻をつけた雛のバレエ(L.カイリエ編)/ 2人のユダヤ人(H.ウッド編)/ プロムナード(L.レオナルド編)/ リモージュの市場(L.フランク編)/ カタコンブ(J.ボイド編)/ 死者とともに死者の言葉で(M.ラヴェル編)/ ババヤガ(L.ストコフスキー編)/ キエフの大門(D.ガンリー編) 星条旗(アメリカ国家)(R.マテス編) |
ペン・ペン(P;*) レナード・スラットキン指揮 ナッシュビルso.&cho. | |
展覧会の絵の管弦楽版というと、どうしてもラヴェルのものが頭に浮かぶ。確かに、ストコフスキーを始めとした大勢のチャレンジャーが編曲を試みてはいるものの、なかなかラヴェルを超えるものは出てこないのが実情。ならば「豪華特上幕の内弁当」のような特選素材の盛り合わせは、全ての人を満足させるに違いない。リストでソリストを務めるペン・ペンはこの当時14歳の逸材。 | ||
フレスコバルディ:草稿からの鍵盤作品集 トッカータ ヘ長調/カッコウによるカプリッチョ/ トッカータ イ短調/半音階的リチェルカーレ/ トッカータ ヘ長調/カンツォーナ ニ短調/ クーラント イ長調/トッカータ ハ長調/ カプリッツォ ト短調/トッカータ ホ短調/ カンツォーナ ニ短調/クーラント ト短調/ ローマのマニスタのアリアによるパルティータ/ カプリッツォ ト長調/トッカータ ト短調/ クーラント ト長調/ファンタジア ホ長調/ トッカータ(&カンツォーナ) ト長調/ クーラント ヘ長調/トッカータ ヘ長調 |
マルタ・フォルツ(Cemb) | |
1600年代のイタリアで最も有名だったオルガン、鍵盤音楽作曲家フレスコバルディ(1583-1643)の出版されずに終わった草稿集。「彼の目指した音楽(テンポや装飾も含む)を探るための様々な研究と実験を行うためこの草稿はとても役立った」と演奏者であるフォルツは語る。右手と左手の対話、自由なテンポ緩急などなど革新的なフレスコバルディが再現された。 | ||
カラーエフ(1918-1982):交響曲第3番(1964)/ 交響詩「レイリとメジヌン」(1947)/ 交響的エッチング「ドン・キホーテ」 |
ドミトリー・ヤブロンスキ指揮 ロシアpo. | |
シマノフスキ: 交響曲第2番 変ロ長調 Op.19(*)/ 交響曲第3番 Op.27「夜の歌」(#) |
エヴァ・マルチク(Vn;*) リシャルド・ ミンキェヴィチ(T;#) ワルシャワpo.&cho. アントニ・ヴィト指揮 | |
1910年に作曲された交響曲第2番はR.シュトラウスやレーガーの影響は見られるものの、冒頭の深い森を思わせる神秘的なメロディに絡む妖艶なヴァイオリンの調べはまさしくシマノフスキ(1882-1937)そのもの。そして合唱とテノールを伴う交響曲第3番はシマノフスキでなければ書けない独特の音楽。キリスト教、イスラム教、ペルシアの影響が感じられるエキゾチックで官能的な音の奔流。 | ||
シマノフスキ:スターバト・マーテル Op.53(*)/ 来たれ、創造主よ Op.57(#)/ 処女マリアへの連祷 Op.59(+)/喜び Op.37b(**)/ ペンテジレーア Op.18(##) |
イヴォナ・ホッサ(S;*/#/+/##) エヴァ・マルツィニエツィ (Ms;*/**) ヤロスワヴ・ブレンク(Br;*) アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワpo.&cho. | |
ユーフォニアムとオーケストラのための作品集 ロッゲン(1948-):ユーフォニアムと弦楽と 通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 モーツァルト(1756-1791):ファゴット協奏曲 変ロ長調 k191 (カデンツァ:D.ロッゲン&R.フレッシャー) ウェーバー(1786-1826):ファゴット協奏曲 ヘ長調 Op.75 チャイコフスキー(1840-1893)/R.フレッシャー編: アンダンテ・カンタービレ バリッサト (1936-2007): 室内オーケストラとユーフォニアムのための狂詩曲 |
ローランド・フレッシャー (ユーフォニアム) ドミニク・ロッゲン指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
1843年にワイマールで発明されたと言われる楽器、ユーフォニアム。ドイツやロシアの陸軍音楽隊では、しばしばファゴットのための作品をこの楽器で演奏するために編曲を行なう。この録音はそのような編曲物から2つのオリジナル作品、そしてチャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」や、モーツァルト、ウェーバーのファゴット協奏曲からの編曲など。 | ||
シンフォニック・ブラス ヴェルディ:歌劇「アイーダ」第2幕凱旋行進曲(アラン・ファーニー編) ブラームス:大学祝典序曲(デニス・ライト編) ビゼー:歌劇「真珠採り」~聖なる神殿の奥深く(ジェフ・リチャード編)/ 歌劇「カルメン」組曲(アラン・ファーニー編) ホルスト:惑星より「ジュピター」 (ステイーヴン・ロバート編) ビゼー:アルルの女より「ファランドール」 (ハワード・ロリマン編) エルガー :エニグマ変奏曲より「ニムロッド」 (エリック・バル編) ウォルトン:スピットファイアより「フーガ」 (アラン・ファーニー編) ガーシュウイン:歌劇「ポーギーとベス」より(アラン・ファーニー編) ジョン・ウィリアムズ:プライヴェート・ライアンより「戦没者たちへの賛歌」 (クラス・ヴァン・デル・ウーデ編) チャイコフスキー :序曲「 1812年」 (ロバート・キルズ編) ニコラス・チャイルズ指揮ブラック・ダイク・バンド | ||
1816年に設立されたイギリスの名門、ブラック・ダイク・バンドが NAXOSに初登場。ノリのよさと抜群のアンサンブルで聴き手を魅了する。 | ||
ビゼー(1838-1875)(セレブリエール(1938-)編): カルメン・シンフォニー レブエルタス(1899-1940)(セレブリエール編): メキシカン・ダンス(*) ヒナステラ(1916-1983):エスタンシア組曲 Op.8a セレブリエール:夜の叫び(*) ヴィラ・ロボス(1887-1959): 管楽五重奏と管楽オーケストラのための合奏協奏曲 スーザ(1854-1932):星条旗よ永遠なれ |
ホセ・セレブリエール指揮 アメリカ海兵隊バンド | |
世界初録音(*)。 何と名指揮者セレブリエール自ら編曲、指揮したカルメン・シンフォニー。おなじみのメロディが次から次へと現れ、その都度奏者たちが名技を披露する。もちろん、それに続く南米音楽集も息を飲むような素晴らしさ。そして、アンコールでの「星条旗~」の盛り上がり。 | ||
オーボエ・ダモーレ協奏曲集 テレマン(1681-1767):協奏曲 ト長調 TWV G3 J.S.バッハ(1685-1750): 協奏曲 イ長調 BWV 1055/協奏曲 ニ長調 BWV 1053 テレマン(1681-1767):協奏曲 イ長調 TWV A2 |
トーマス・ステイシー (Obダモーレ) ケヴィン・マロン指揮 トロント室内o. | |
リスト:ピアノ曲全集第29集~ 自身の編曲による2台ピアノのための交響詩編曲集 交響詩「前奏曲」 S637/R359/ 交響詩「オルフェウス」 S638/R360/ 交響詩「マゼッパ」 S640/R362/ 交響詩「理想」S646/R368 |
金沢 多美、 ユヴァル・アドモニー(P) | |
ニルセン:交響曲集第1集 交響曲第1番 FS16 Op.7/ 交響曲第6番 FS116「素朴な交響曲」 |
ミカエル・シェーンヴァント指揮 デンマーク国立放送so. | |
旧:MARCO POLO (DACAPO) 8.224169 の移行再発売。 | ||
ニルセン:交響曲集第2集 交響曲第3番 FS60 Op.27「大らかな交響曲」(*)/ 交響曲第2番 FS29 Op.29「四気質」 |
インガー・ダム・イェンセン(S) ポール・エルミング (Br;*第3楽章のみ) ミカエル・シェーンヴァント指揮 デンマーク国立放送so. | |
旧:MARCO POLO (DACAPO) 8.224126 の移行再発売。 | ||
C.P.E.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ [ ハ長調 Wq.136, H.558(*)/ ニ長調 Wq.137, H.559(*)]/ トリオ・ソナタ ト短調 Wq.88, H.510(#) |
ドミトリー・コウゾフ(Vc) ピーター・ロウル (Cemb;*/P;#) | |
レスピーギ:カンタータ「春」(*)/ アルメニアの詩人の語る4つの詩 (アドリアーノによる室内楽伴奏版;#) [いいえ、お前の息子は死んでいない/ お母さんは焼きたてのパンのように/ 私は母、永遠の友/朝の輝き、公平な太陽]/ バレエ音楽「魔法の鍋」(+) |
リヒャルト・ハーン(Br;*) ミロスラフ・ドヴォルスキー(T;*) ヤナ・ヴァラスコヴァー(S;*) ウラディミール・クボウツィク(B;*) デニサ・スレプコウスカ(Ms;#) スロヴァキア・フィルハーモニーcho.(*) アドリアーノ指揮 スロヴァキア放送so.(*/+)、 スロヴァキア放送so.団員(#) | |
Marco Polo 8.223595 (1-11) / 8.223346(12-21) より移行。 ここに収録された3つの作品はそれぞれ独自の特色を持った興味深い作品。古代アルメニアの旋律を効果的に用いた、カンタータ「春」、こちらもアルメニアの詩を用いつつも古い教会旋法のおかげで不思議な雰囲気を有している連作歌曲、そしてロシアの作曲家たちに敬意を払った「魔法の鍋」。どれもが大胆な管弦楽法と色彩豊かな音色で聴き手を魅了する。「ローマ三部作」だけがレスピーギ(1879-1936)ではない。 | ||
リース:ピアノ・ソナタとソナチネ集第2集 ソナタ ハ長調Op.1-1/ソナタ イ短調Op.1-2/ ソナチネ 変ロ長調Op.5-1/ソナチネ ヘ長調Op.5-2 |
スーザン・カガン(P) | |
ベートーヴェンの弟子、友人であったフェルディナント・リースの作品集第2集。彼がソナタを作曲した当時は、このジャンル自体が大きな転換期を迎えていた頃で、彼はハイドンやベートーヴェンの作品をお手本にしつつも独自の形式を開発し、その独創性は後のシューベルト、シューマン、そしてショパンさえも予感させるものだった。 | ||
サイグン:ピアノ作品集 アナトリアから/アクサク・リズムによる12の前奏曲/ インジの本/アクサク・リズムによる10のスケッチ/ ソナチネ Op.15 |
ゼイネプ・ ユチェバシャラン(P) | |
クララ・シューマン:歌曲全集 リュッケルトの詩による3つの歌曲 [彼はやってきた Op.12-2/ 美しさゆえに愛するのなら Op.12-4/ なぜ他の人に尋ねるのか Op.12-11]/ 良き夜/ 6つの歌曲集 Op.13[私は暗い夢の中で立っていた/ 彼らは愛し合っていた(第2稿)/愛の魔法/ 月は静かに昇った/私はあなたの瞳に/ 無言のはすの花]/ ユクンデによる6つの歌 Op.23 [花よどうして泣くの/ある明るい朝に/ ひそやかな語らい/みどりの丘の上で/ それはある日のこと/おお、歓喜よ]/ 宵の星/海辺にて/彼女の絵姿/民衆の歌/ 彼らは愛し合っていた(第1稿)/ローレライ/ 別れのつらさよ/我が星/別れのとき/すみれ/ さすらい人/製材所のさすらい人/ワルツ |
ドロテア・クラクストン(S) ヒダィエット・ジェディカー(P; クララ・シューマンの フォルテ・ピアノを使用) | |
偉大なるピアニストで作曲家であり、またローベルト・シューマンの妻であり子どもたちの母であったクララ・シューマン(1819-1896)。このアルバムは彼女が愛奏したピアノを用いて録音。 | ||
シューベルト:フルートとピアノのための音楽 アルペジオーネ・ソナタ D.821 (フルート編曲:U.グロット)/ 6つの歌曲(フルート編曲:T.ベーム) [おやすみ D.911/菩提樹 D.911-5/ 漁夫の娘 D.957-10/セレナーデ D.957-4/ 海辺で D.957-12/鳩の使い D.957-14]/ 「しぼめる花」による序曲と変奏曲 |
ウーヴェ・グロット(Fl) マッテオ・ナポリ(P) | |
カサブランカス:ピアノ作品集 3つのディヴェルティメント(ピアノ・デュオ;*)/ 2つのピアノピース(#)/アルバムの一葉(#)/ 幼い頃の3枚続きの絵(+)/3つのピアノピース(+)/ スケルツォ(+)/3つの警句(+)/トンボー(+)/ 7つのエピグラム(+)/前奏曲とフーガ ハ調(#)/ 3つのバガテル(#) |
ホルディ・マソ(P;*/+) ミケル・ビリャルバ(P;*/#) | |
カサブランカス(1956-)は現代スペインの作曲家の中でも独自の地位を築いている。歌曲や室内楽も作曲するが、彼が一番好きなのはピアノ。 | ||
ドビュッシー :管弦楽作品集第1集 牧神の午後への前奏曲/ 海[海の夜明けから真昼まで/ 波の戯れ/風と海との対話]/ バレエ音楽「遊戯」/ 子どもの領分(A.カプレによるオーケストラ版) [グラドゥス・アド・パルナッスム博士/ 象の子守歌/人形のセレナード/雪は踊る/ 小さな羊飼い/ゴリウォッグのケークウォーク] |
準・メルクル指揮 フランス国立リヨンo. | |
2007年の発売時とはカップリングを変更しての再登場。 | ||
ハイドン:交響曲集第33集 交響曲第25番 ハ長調/交響曲第42番 ニ長調/ 交響曲第65番 イ長調 |
パトリック・ガロワ指揮 シンフォニア・フィンランディア | |
あまり知られていない第25番は緩徐楽章を持たない3楽章形式の曲。第42番は劇的で鋭い感覚に支配された中期の傑作。そして機知と独創性に富んだ第65番は渋い輝きを放つ作品。 | ||
シベリウス:交響詩集 交響詩「夜の騎行と日の出」Op.55/ 舞踏間奏曲第3番「パンとエコー」Op.53a/ 「ベルシャザール王の饗宴」より組曲 Op.51 [東洋風の行列/孤独/夜曲/カドラの踊り]/ 2つの管弦楽作品集[森の精/舞踏間奏曲]/ 付随音楽「死」Op.44&62[悲しきワルツ Op.44-1/ 鶴のいる風景 Op.44-2/ カンツォネッタ Op.62a/ ロマンティックなワルツ Op.62b] |
ピエタリ・インキネン指揮 ニュージーランドso. | |
日本でも人気急上昇。インキネン得意のシベリウス(1865-1957)作品集。日本での演奏会に於いてアンコールで奏され大好評だった「悲しきワルツ」のスタイリッシュな表現を聴くだけでもこの指揮者の並々ならぬ才能が伺い知れる。 | ||
フレイタス・ブランコ:管弦楽作品集第1集 交響曲第1番/幻想的なスケルツォ(*)/ アレンテージョ風の組曲第1番 |
アルヴァロ・カッスート指揮 アイルランド国立so. | |
(*)は世界初録音。20世紀前半のポルトガルにおいて、最も重要な作曲家がこのブランコ(1890-1955)。管弦楽作品を4巻のシリーズでリリースする予定で、こちらが第1弾となる。交響曲第1番はフランク、ブラームス、その他フランスの作曲家たちの影響を受けつつも、独自の作風をしっかり打ち出した荘大な作品。「アレンテージョ風の組曲」はブランコが夏に過ごしたリスボンの南の地域の豊富な民族音楽に由来した曲集。 | ||
ロッシーニ:ピアノ作品全集第2集 老いのいたずら第6巻 「すばしこい子どもたちのためのアルバム」(抜粋) 私の朝の健康のための前奏曲/バロック風前奏曲/ 人よ、汝が塵なることを思い出せ/ 充分な記念品:踊りましょう/ペーザロ人/ 苦悶のワルツ/わが妻への甘え/舟歌/ 楽しい汽車の小旅行のおかしな描写/ ポルカ=マズルカのできそこない/謝肉祭の埋葬 |
アレッサンドロ・マランゴーニ (P) | |
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第1集 パルティータ(1931)[序曲/コラール/ロンド](*)/ 失われた楽園(1933-34)(第1部/第2部;#) マルティン・ファン・デン・フーク(P;*) ルーシー・シェルトン(S;イヴ;#) サラ・ウォーカー(Ms;人生;#) ジョン・ガリソン(T;サタン;#) クリストファー・リンドン=ギー指揮アーネムpo.、オランダ・コンサートcho.(#) | ||
マルケヴィチ(1912-1983)のこの作品集は、以前 MARCO POLOで7集までリリースされていたものの再編集盤。パルティータは実質上ピアノ協奏曲の形式を取る彼の20歳の時の作品。オラトリオ「失われた楽園」はストラヴィンスキーのオイディプス王やペルセフォネとの関連も指摘される大作。完成の3年後、作曲者自身の指揮&BBCso.で初演されている。 | ||
準・メルクル、登場 ドビュッシー(1862-1918):海 夜想曲 ~「雲」「祭」/ 牧神の午後への前奏曲 細川俊夫(1955-):循環する海(*) |
準・メルクル指揮 フランス国立リヨンo. | |
録音:2007年8月。(*)には細川氏による解説(英文)付き。ついにNAXOSデビュー!期待の新感覚コンビ、準・メルクル指揮&フランス国立リヨンo.。 1959年ミュンヘンに生まれた、現在最も期待される指揮者のひとり、準・メルクル。このアルバムは、彼が2005年9月に音楽監督に就任したフランスのリヨン国立o.との闊達にして清廉なドビュッシーを中心に収録したもの。 | ||
ライネッケ:ゆりかごから墓場まで 管楽八重奏曲 変ロ長調 Op.216/ ゆりかごから墓場まで Op.202 (フルートとピアノ版…E.ケーラー編)/ 管楽六重奏曲 変ロ長調 Op.271 |
ボストンso.の奏者たち [フェンウィック・スミス(Fl) 若尾圭介(Ob) トーマス・マーティン、 クレイグ・ノードストローム (Cl) ジョナサン・メンキス(Hr) リチャード・ランチ、 ローランド・スモール(Fg) ヒュー・ヒントン(P)] | |
原盤:Etcetera KTC-1155 より移行。その生涯に、実に 1000曲以上もの作品を書いたライネッケ(1824-1910)だが、あまりにも堅実な作風のせいか(ブラームスの亜流とも揶揄される)、死後急速に忘れ去られてしまった。しかし近年再評価が進み、その良質な室内楽作品は時々演奏会でも取り上げられるようになってきた。「ゆりかごから墓場まで」は本来ピアノ曲だったものをケーラーがフルートとピアノのために編曲したもの。 | ||
カステルヌォーヴオ=テデスコ: 2台ギターのための音楽全集第1集 ソナティナ・カノニカ Op.196/ 平均律ギター曲集 (2台のギターのための24の前奏曲とフーガ)Op.199 |
ブラジル・ギター・デュオ [ジョアン・ルイス ダグラス・ローラ] | |
その生涯に200以上もの作品を書いたカステルヌオーヴォ・テデスコ(1895-1968)だが、そのどれもが親しみやすいメロディと明確な形式を用いているため、今でも多くの演奏家と聴き手を魅了して止まない。とりわけギター曲にはすばらしい物が多く聴き応えのある作品が並ぶ。 | ||
レーガー:弦楽三重奏&ピアノ四重奏全集第1集 弦楽三重奏曲 イ短調 Op.77b/ ピアノ四重奏曲 ニ短調 Op.113 |
アペルト・ピアノ四重奏団 [ゲルノート・ジュスムート、 シュテファン・フェーラント(Vn) ハンス=ヤーコプ・ エッシェンブルク(Vc) フランク=インモ・ツィヒナー(P) フェリックス・シュヴァルツ(Va)] | |
レーガー(1837-1916)は、そのあまり長いとは言えない生涯に多くの室内楽作品を書いた。このアルバムには、 1904年に作曲された弦楽三重奏曲と、1910年作のピアノ四重奏曲を収録。 | ||
レーガー (1873-1916): 弦楽三重奏&ピアノ四重奏曲全集第2集 ピアノ四重奏曲 イ短調Op.133/ 弦楽三重奏曲 ニ短調Op.141b |
アペルト・ピアノ四重奏団 | |
チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ作品集 四季 Op.37b/ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.80 |
イリヤ・ラシュコフスキ(P) | |
ブルックナー: 弦楽五重奏曲 ヘ長調(1878-79)/ 間奏曲 ニ短調(1879)/弦楽四重奏曲 ハ短調(1862)/ ロンド ハ短調(1862) |
ジル・シャロン(Va) ファイン・アーツSQ | |
ウィーンの著名なヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヘルメスベルガーの提案により書かれた弦楽五重奏曲は、交響曲第5番&第6番と同時期に書かれた。編成こそ小さいものの、これも紛れもなく「交響曲」の様相を呈している。もう少し初期に書かれた弦楽四重奏曲はシューベルト風。 | ||
ドラガタキス:ピアノ独奏曲全集 ノスタルジア(*)/蝶々(*)/小さなバラード(*)/ ピアノ・ソナタ第1番/ピアノ・ソナタ第2番(*)/ 骨董品/回顧II/練習曲I(*)/練習曲II(*)/ イネリア(*)/モノローグ第4番(*) |
ロレンダ・ラモウ(P) | |
(*)は世界初録音。ギリシャの作曲家ドラガタキス(1914-2001)はイピロス出身、アテネのギリシャ国立音楽院でヴァイオリンを学んだ。多くの賞を受賞しヴィオラ奏者としても活躍、和声の教授としても知られている。彼の作品はギリシャの伝統音楽を元にしたうえで新しい技術も反映させた革新的なもの。 | ||
リース:ピアノ・ソナタとソナチネ集第1集 ソナタ ヘ短調 Op.11 No.2/ ソナタ 変ホ長調 Op.11 No.1/ ソナチネ イ短調 Op.45 |
スーザン・カガン(P) | |
シベリウス(1865-1957):チェロとピアノのための作品集 フィンランディア(マッティ・マッコネン編)/ 10の小品より Op.24 No.8 夜想曲 (ライト・カルム編)/ 10の小品より Op.24 No.9 ロマンス (ライト・カルム編)/ マリンコニア Op.20/ 5つの小品より Op.81 No.2 ロンド/ 5つの小品より Op.75 No.5 樅の木 (ライト・カルム編)/ 6つの歌曲より Op.36 No.1 黒いばら/ 5つの歌曲より Op.37 No.5 逢引きから戻った娘/ 5つの歌曲より Op.37 No.4 それは夢か/ 5つの歌曲より Op.37 No.1 初めての口づけ/ ワルツ・トリステ(フリードリヒ・ヘルマン編)/ 4つの小品より Op.78 No.2 ロマンス/ 8つの小品より Op.99 No.3 思い出 |
ユッシ・マッコネン(Vc) ライト・カルム(P) | |
勇壮果敢な名曲「フィンランディア」にはピアノ版も存在するが、これをチェロとピアノで演奏しているのは前代未聞ではないか。 | ||
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集第5集 [イ短調RV497/ハ長調RV473/ヘ長調RV491/ ハ長調RV466/ハ長調RV469/ト短調RV496] |
タマーシュ・ベンコーチ(Fg) ベーラ・ドラホシュ指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア | |
イタリアにおける協奏曲の発展の中で、500もの作品を書いたヴィヴァルディ(1678-1741)。その中のおよそ39がファゴット向けに書かれている。 | ||
バッジーニ:ヴァイオリンとピアノのための作品集 キャラブレーゼ Op.34-6/ 3つの叙情小品集 Op.41 [夜想曲/スケルツォ/子守歌]/ アラスの鐘 Op.36/ 2つのサロン風小品集 Op.12[出発/帰還]/ 2つの大練習曲集 Op.49/ 3つのソナタ形式の小品集 Op.44/悪魔のロンド Op.25 |
クロエ・ハンスリップ(Vn) カスパール・フランツ(P) | |
1818年にブレシアに生まれたバッジーニ(1818-1897)は、ヴァイオリンの名手として名を馳せたが、偉大なパガニーニの影に隠れてしまい、後世に名が残ることが無かった。長年演奏旅行に飛び回っていたが、結局イタリアへ戻って、ミラノ音楽院の最初の教授となりマスカーニとプッチーニを指導した。彼の作品のほとんどは味わい深いサロン風の小品。 | ||
ドルネル:6つの組曲 組曲 ホ短調/組曲 イ長調/組曲 ニ長調/ 組曲 イ短調/組曲 ト長調/組曲 ホ短調 |
ムジカ・バロッカ [リセテ・ダ・シルバ、 マリア・マルティネス (ヴォイスFl) マウリチオ・ブラリア (テオルボ) ニコラス・ ストリングフェロー (ヴィオラ・ダ・ガンバ) フアン・エステベス (Cemb)] | |
フランスの作曲家ドルネル(1680-1765)は、パリのいくつかの教会のオルガニストを務め、またクラヴサン奏者としても活躍したが、その生涯についてはあまり詳しく知られていない。しかしここに収録されたロココ様式の組曲は、どれもがしっとり潤いに満ちた音色と麗しいメロディに満たされたもの。 | ||
ドホナーニ:ヴァイオリン協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ短調 Op.2/ ヴァイオリン協奏曲第2番 ハ短調 Op.43 |
ミヒャエル・ ルートヴィヒ(Vn) ロイヤル・スコティッシュo. ジョアン・ファレッタ指揮 | |
指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニ(1877-1960)の父であるエルノ・フォン・ドホナーニは2つの交響曲、2つのピアノ協奏曲、2つのヴァイオリン協奏曲などを作曲、しかしその曲のほとんどは不当に忘れられてしまった。あまり聴く機会のないヴァイオリン協奏曲第1番は紛れもなく後期ロマン派の音楽。第2番の協奏曲は管弦楽にはヴァイオリン・パートがない。 | ||
シューベルト:ドイツ語歌曲集第29集 さまざまな詩人たちへの歌曲 彼女が顔を赤らめるのを見たとき D.153/ ミノーナ D.152/うずらのさえずり D.742/ 指物師の歌 D.274/アーデルヴォルトとエンマ D.211/ 朝の歌 D.381/夕べの歌 D.382/ なぐさめ D.523/父親殺し D.10 |
フェルディナント・ フォン・ボスマー(T) ウルリッヒ・アイゼンロール(P) | |
グリーグ(1843-1907): ベール・ギュント 全曲/南の修道院にて Op.20/ベルグリョート Op.42 ハンス・ヤコブ・サンド(ベール・ギュント) アン・マリト・ヤコブセン(オーゼ) イサ・カタリナ・ゲリッケ(ソルヴェイグ)/他 ビャルテ・エンゲセット指揮マルメso. | ||
マリオ・ピラティ(1903-1938):管弦楽作品集 管弦楽のための協奏曲 ハ長調/ 管弦楽のための3つの小品/ 弦楽とピアノのための組曲/揺りかごのそばで |
トマーシュ・ネメツ(P) アドリアーノ指揮 スロヴァキア放送 ブラティスラヴァso. | |
旧 MARCO POLO 8.225156のレーベル移行再発売。ナポリに生まれ、レスピーギ、カゼッラ、トスカニーニらとも親交を結び、35歳で没するまでレスピーギを思わせる明るい色彩感とロマンティックな作風で多くの曲を書いた作曲家で、シェルシ、ダッラピッコラ、ペトラッシ、リエーティらと同世代にあたる。MARCO POLO「映画音楽スコア・シリーズ」でおなじみの指揮者が、作曲者自筆譜をあたるなどして復活させた作品集。 | ||
マリピエロ:交響曲集第1集 シンフォニア「海」/交響曲第3番「鐘による」/ 交響曲第4番「イン・メモリアル」 |
アントニオ・デ・アルメイダ指揮 モスクワso. | |
MARCO POLO 8.223602(当店未案内)より移行。 | ||
モーツァルト:フリーメイソンのための音楽全集 カンタータ「汝、宇宙の魂に」K.429/ アダージョ ヘ長調K.410/ クラリネットとバセットホルンのための アダージョ 変ロ長調 K.411/ 結社員の旅 K.468/ 今日こそ共に、愛する兄弟よ K.483/ 汝ら、われらの新しき指導者よ K.484/ フリーメイソンの喜び K.471/ フリーメイソンのための葬送音楽 K.477/ カンタータ 「無限なる宇宙の創り主を崇敬する汝らが」K.619/ アダージョとフーガ ハ短調 K.546/ ヨハネ分団の儀式のための讃歌 K.148/ フリーメイソンのための小カンタータ 「われらが喜びを高らかに告げよ」 |
ユン=フーン・ヘオ(T) カッセル・シュポア室内o. ロベルト・パーテルノストロ指揮 | |
フリーメイソンのためにモーツァルトが書いた作品を網羅したアルバム。 | ||
ロージャ:ヴィオラ協奏曲 Op.37/ ハンガリー風セレナーデ Op.25[行進曲/セレナーデ/ スケルツォ/ノットゥルノ/ダンス] |
ギラド・カルニ(Va) マリウス・スモリジ指揮 ブダペストso. | |
55年にも渡るハリウッド映画との関係にあってもロージャ(1907-1995)の「ハンガリー精神」は全く消耗することは無かった。ヴィオラ協奏曲は1979年に若きズッカーマンのために書かれた作品。 | ||
アーバン・レクイエム S.リンドロース(1968-):スピン・サイクル サン=サーンス(1835-1921): 序奏とロンド・カプリツィオーソ(*) (フルート、クラリネットと管楽オーケストラ版… L.ブロック編) E.ウィテカー(1970-):10月 M.コルグラス(1932-):4本のサクソフォンと 管楽オーケストラのための 「アーバン・レクイエム」(#)/ ショスタコーヴィチ(1906-1975)(G.ドゥカー編): ロシアとキルギスの主題による序曲 スーザ(1854-1932):聖なる殿堂の貴族たち |
キャスリン・トーマス・アンブル (Fl;*) ロバート・フィッツァー (Cl;*) ジェイムズ・アンブル (サクソフォン;#) アレン・コーディングレイ (サクソフォン;#) ケント・エンジェルハート (サクソフォン;#) ジョセフ・キャレイ (サクソフォン;#) スティーヴン・L.ゲージ指揮 ヤングスタウン州立大学 シンフォニック・ウィンド・ アンサンブル | |
ヤングスタウン州立大学では、毎年275人以上の学生が、室内楽からジャズまで各々好きなジャンルのバンドに参加、多くの作曲家に作品を委嘱したり演奏したりと精力的に活動を行うユニークな活動を行っている。メイン収録曲の「アーバン・レクイエム」を作曲したのはピューリツァー賞を受賞したコルグラス。サクソフォン・カルテットに限界までの技術を要求した鮮烈な作品。 | ||
ムーザス:作品集 空想映画のための音楽/最初の主題/ モノローグ~コールアングレのための協奏曲/ 弦楽オーケストラのための「思考の形式」/ 弦楽オーケストラのための「明晰な夢」 |
クリスティアーナ・パンテリドゥ (コールアングレ) ミルトス・ロジアディス指揮 ソフィアpo. | |
ギリシャの作曲家ムーザス(1962-)。彼はイメージに関連する音楽については天才的な手腕を発揮、多くの振り付け師とコラボレーションを図ったり、短編映画、テレビやコマーシャル、ドキュメンタリーの音楽など多数を書いている。 | ||
ジャクソン:合唱作品集 偉大なる聖職者を見よ/聖なる日のためのミサ/ タントゥム・エルゴ/レクイエム(*)/ザ・ロード/ マニフィカト/ヌンク・ディミティス(#)/ 私は感謝を捧げる(+)/サルヴェ・レジナ(**)/ リディア旋法によるマニフィカト(##)/ リディア旋法によるヌンク・ディミティス(++)/ テ・デウム/ユビラーテ |
ローラ・オルドフィールド (S;*/##) エミリー・ビーハン(S;*/+/**) ピーター・ダヴォーレン(T;*) フランシス・ウィリアムス (T;#) ヘンリー・ジョーンズ(A;+) デイヴィッド・デ・ウィンター (T;+) ユリアン・デブロイル(B;+) デイヴィッド・グード (Org;*/##/++) ジェレミー・フィルセル(Org) ロドルファスcho. レイフ・オールウッド指揮 | |
オルガン音楽集(8.554773)での深い精神性が高く評価されているイギリスの作曲家(1934-)。この合唱曲集も彼の好きなフランス音楽の影響が感じられる。 | ||
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「エジプトのイスラエル人」
ローラ・アルビノ、イヴ・レイチェル・マックリード、ジェニー・サッチ(S) ジェニファー・エンス・モドロ(Ms) ペーター・マホン(CT) ニルス・ブラウン、バド・ローチ(T) ジェイソン・ネデッキー、シーン・ワトソン(Br) ケヴィン・マロン指揮アラディア・アンサンブル | ||
ピリオド楽器使用。通常カットされる第1部(キャロライン王妃の葬送アンセムHWV264より流用)も演奏されており、貴重。 | ||
アメリカン・タペストリー J.S.スミス:星条旗 (J.ウィリアムズによる吹奏楽編) ジェンキンス:アメリカ序曲 ハンソン:「メリー・マウント」組曲 (J.ボイドによる吹奏楽編) ガーシュウイン:ラプソディー・イン・ブルー(*) (D.ハンスバーガーによるピアノと吹奏楽編) タッカー:セレモニアル・ファンファーレ (リメンブランスの主題による) ブライアント:レイディアント・ジョイ ベネット:古いアメリカ舞曲による組曲 スーザ:ワシントン・ポスト・マーチ |
リチャード・シュスター(P;*) ユージン・ミリアーロ・ コーポロン指揮 ローンスター・ウィンド・ オーケストラ | |
100年に渡るアメリカのウィンド・バンドのレパートリーの中でもとりわけ注目を浴びそうなのが冒頭のジョン・ウィリアムズ編曲「アメリカ国歌」。そしておなじみベネット、ハンソンの作品が勢揃い。そしてトリを飾るのはもちろんスーザの名曲「ワシントン・ポスト」 ガーシュウインの「ラプソディ・ブルー」も。 | ||
オネゲル(1892-1955):映画音楽集 リゲイン(二番芽)第1組曲/罪と罰組曲(*)/ ヒマラヤの悪魔(2つの交響的楽章;#)/観念 |
ジャック・チャムケーテン (オンド・マルトノ;*/#) アドリアーノ指揮 スロヴァキア放送so.&cho.(#) | |
MARCO POLO 8.223466、8.223467より抜粋移行。 | ||
ドルネル(1680?-1757?): リコーダー、フルート、通奏低音のための室内楽曲集 四重奏のためのソナタ/ ソナタ第4番 ニ長調 Op.2「ラ・フォルクレ」/ クラヴサン組曲より第5組曲 ハ長調/ ソナタ第2番 ニ長調 Op.3「成功」/ 第3組曲 ホ短調Op.2/ ソナタ第7番 ニ短調「3を越えて」Op.3/ ソナタ第3番 ロ短調 Op.3 |
パッサカリア | |
ドビュッシー:管弦楽作品集第2集 「ペレアスとメリザンド」交響曲 (マリウス・コンスタンによる編曲版)/ ベルガマスク組曲より「月の光」 (A.カプレによる管弦楽版)/ 夜想曲[雲/祭/シレーヌ(*)]/英雄の子守歌/ 12の練習曲より「3つの練習曲」 (M.ジャレルによる管弦楽版) [第9番「反復する音符のための」/ 第10番「対比的な響きのための」/ 第12番「和音のための」] |
準・メルクル指揮 フランス国立リヨンo. ライプツィヒMDR放送cho.(*) | |
準・メルクルによるドビュッシーの第2集。こちらは「夜想曲」以外は全て他の人による編曲版が収録されている。以前リリースされていた「夜想曲」にはシレーヌが収録されていなかったので、ここでようやく全貌が明らかになった。 | ||
ワイズマン:いろいろな声~ 子供のための管弦楽入門 |
ヘイリー・ウェステンラ(Vo) スティーヴン・フライ(語り手) デビー・ワイズマン指揮 ロイヤルpo. | |
ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」に代わる新しい作品が生まれても良い時期ではないだろうか…ロイヤルpo.のジェネラル・マネージャー、イアン・ マクレイの一言で、すべては始まった。この提案にイギリスのテレビ・映画界で積極的な活動を続ける女流作曲家デビー・ワイズマンが応えて生まれたのが、この「いろいろな声」。作詞家のドン・ブラックが基本ストーリーを構想し、作家のアンドルー・ブレンナーがそれを脚色、さらにロビン・ショーがイメージ豊かなイラスト(初演時に舞台のスクリーンに投影された)を描いて作品が完成した。作曲者自身の指揮によって行われた初演では、イギリスを代表する俳優スティーヴン・フライがナレーションを担当し、ニュージーランドが生んだ世界的歌姫ヘイリーが純粋無垢な声で主題歌を歌った。その演奏をライヴ収録したのが、このCD。 | ||
期待の演奏家シリーズ/ ペトリット・チェク ギター・リサイタル J.S.バッハ(1685-1750): ソナタ第2番 BWV.1003(W.デスパリー編) レゴンディ(1822-1872): 練習曲第6番 ニ短調/練習曲第4番 ホ長調 アセンツィオ(1908-1979): バレンシア風組曲[前奏曲/カンツォネッタ/ダンス] ロドリーゴ(1901-1999):ギターのための牧歌 |
ペトリット・チェク(G) | |
2007年、ミケーレ・ピッタルーガ・ギター・コンクールの優勝者チェクは、1985年ブリズレン生まれの23歳。2002年にザグレブに移って音楽の勉強を続け、この頃より各地のコンクールを次々と制覇、国際的にも注目を浴び始めた。最近ではバルエコやブローウェルらの指導も受け、ますます期待を一身に集めている。 | ||
レンディーネ:交響曲集 [第1番/交響曲第2番「アンドラ」] |
マウリツィオ・コンティ指揮 オルケストラ・ナショナル・ クラシカ・ダンドラ | |
世界初録音。 声楽作品集「受難と復活」(8.557733)が、その斬新な作風で一部のファンの間に衝撃を与えたイタリアの作曲家レンディーネ(1954-)。今作では管弦楽作品でその真価を問う。交響曲第1番は、まるで映画音楽のように色彩的で迫力ある音楽が展開する作品。もちろんメロディも調性もしっかり有している。第2番は、フランスとスペインに挟まれた小国アンドラ政府からの委嘱作。この国の自然、文化、伝統を音で表現した意欲作。 | ||
ストコフスキー:交響的編曲集第2集 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565/ アリオーソ BWV1056/ 目覚めよと、呼ぶ声あり BWV645/ 主イエスキリスト、われ汝を呼ぶ BWV639/ トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564 ~「アダージョ」/ 我がイエス、いかばかりの魂の痛み BWV487/ 神はわが堅き砦 BWV80/主よ、人の望みの喜びよ/ 平均律クラヴィーア曲集 第1集第24番前奏曲 ロ短調BWV869/ シチリアーノ BWV1017 パレストリーナ:キリストよ、われらは御身をあがめ バード:パヴァーヌとジグ クラーク:トランペット・ヴォランタリー ボッケリーニ:弦楽五重奏曲より「メヌエット」 マッテゾン:チェンバロ組曲第5番 ハ短調~「エア」 ハイドン:弦楽四重奏曲 ヘ長調 ~「アンダンテ・カンタービレ」 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1集より第2番フーガ ハ短調BWV847 |
ボーンマスso. ホセ・セレブリエール指揮 | |
第1集:8.557883。ストコフスキーは、バッハの作品をおよそ40曲、現代の華麗な管弦楽作品へと変身させた。 | ||
フレイタス・ブランコ:管弦楽作品集第2集 交響曲第2番(1926-1955)/ ゲーラ・ジュンケイロの読書の後に/人工楽園 |
アイルランド国立so. アルヴァロ・カッスート | |
第1集:8.570765。ポルトガルの知られざる巨匠、フレイタス・ブランコの管弦楽作品集第2集。交響曲第2番はグレゴリオ聖歌、ブルックナーのスケルツォ、セザール・フランク、ドビュッシーなど様々な音楽から影響を受けているよう。他に、R.シュトラウスの交響詩を思わせる「ゲーラ~」、阿片愛好家の告白から喚起された「人工楽園」を収録。 | ||
期待の新人演奏家シリーズ~ マルシン・ディラ、ギター・リサイタル ロドリーゴ(1901-1999):スペインの野辺を通って タンスマン(1897-1988): スクリャービンの主題による変奏曲 ニコラス・モー(1935-): ミュージック・オブ・メモリー ポンセ(1882-1948): ソナタ・ロマンティカ 「シューベルトへのオマージュ」 |
マルシン・ディラ(G) | |
代理店の奏者表記には「マーティン・ダイラ」「マルツィン・ディラ」と揺れがあり、共に適切とは思われないため、当店では通常のポーランド語読み(福田進一氏によるブログでの表記と同一)で表記しています。 ポーランド生まれの若きギタリスト、マルシン・ディラの注目すべきアルバム。彼は1996年から2007年までに国際的なギター・コンクールで 19回も1等賞を受賞するという快挙を成し遂げ、現在ではクラクフとカトヴィチェ、コブレンツの音楽学校の教授をしている。スペイン、メキシコ、ポーランド、そしてイギリスの4つの国のギター作品を演奏。 | ||
期待の新人演奏家シリーズ~ ラファエル・アギーレ・ミニャーロ、 ギター・リサイタル ソル(1778-1839):幻想曲 Op.16 (*) イベール (1890-1962):アリエッテ/フランセーズ プーランク (1899-1963):サラバンド オアナ(1913-1992):ティエント ラウタヴァーラ(1928-):パルティータ ヴィラ=ロボス (1887-1959): 練習曲[第7番/第12番] クレルチ(1965-): センティミエント/イェマヤ/スケールの練習曲 タレガ(1852-1909): ヴェネチアの謝肉祭による変奏曲 |
ラファエル・ アギーレ・ミニャーロ(G) | |
2007年国際タレガ・ギター・コンクールの優勝者アギーレ・ミニャーロは、1984年マラガに生まれ 7歳からギターを始めた。マスター・クラスでは、ブローウェルやバルエコ、 D.ラッセルなどに指導を受け、各地のコンクールで次々と勝利を重ね、その才能に磨きをかけている。 | ||
ブレトン:アンダルシアの情景 [ボレロ/ポロ/行列へのサエタ/サパテアード]/ 「グスマン・エル・ブエノ」より前奏曲/ 「ドロレス」より前奏曲/ 「ガリン」より前奏曲とサルダナ/ 「テルエルの恋人たち」より前奏曲/アルハンブラにて |
ミゲル・ロア指揮 マドリッド・コミュニティo. | |
現在ではほとんど忘れ去られてしまったサルスエラの巨匠、ブレトン(1850-1923)の音楽。あまりにも親しみやすい音楽だったから、却って嫌われてしまったのだろうか? 彼が最も名声を得ていた時期にあたる1875年から1896年に書かれた4つの序曲もさることながら、「アンダルシアの情景」の「いかにも」といったスペイン臭さにまみれる楽しさ! 当商品は「商品の内容に問題が生じたため」として、国内代理店が取扱いを中止しました。ただ、海外では継続して発売されており、当店では御取り寄せを続けています。国内代理店からは不具合内容の説明がないため、微小な雑音混入、乱れ等がある可能性がありますが、マスターに起因する場合はご容赦を御願い致します。 | ||
ブレイク:ピアノと弦楽器のための作品集 ヴァイオリン・ソナタ Op.586/ ヴァイオリンとピアノのためのペニリオン Op.571/ ピアノ四重奏曲 Op.179/ ヴァイオリンとピアノのためのジャズダンス Op.520a |
マデリーヌ・ミッチェル(Vn) ハワード・ブレイク(P) ジャック・ロトスタイン(Vn) ケネス・エセックス(Va) ペーター・ウィルソン(Vc) | |
ハワード・ブレイク(1938-)の名前を知らなくても、あの映画「スノーマン」の物悲しいメロディだったら知っている人も多いのではないだろうか?映画音楽の作曲家として高名な人で多数の曲を書いているが、ここで聴けるのはどちらかと言うとクラシック寄りの作品。天性のメロディストらしく、どれもが美しく伸びやかな旋律に満たされている。 | ||
トヴェイト:管楽合奏のための音楽集 シンフォニア・ディ・ソフィアトーリ/ クリスティアン・フレデリック王子の名誉行進曲/ ブルックの古いミル/自由への賛歌/ シンフォニエッタ・ディ・ソフィアトーリ Op.203/ ハルダンゲルの100の旋律 Op.151より(ノードハゲン編) [第2組曲「15の山の歌」より/ 第4組曲「結婚組曲」より/ 第5組曲「トロール」より] |
ビャーテ・エンゲセット指揮 ノルウェー王国海軍軍楽隊 | |
2008年はノルウェーの作曲家トヴェイト(1908-1981)の生誕100年でもあった。悲運なエピソードの多い人で、積雪によって書斎が倒壊、その10年後には自宅が火事で焼失し多くの作品が燃え尽きてしまったという。 | ||
ヒル(1869-1960):弦楽四重奏曲集第2集 弦楽四重奏曲第4番 ハ短調/ 弦楽四重奏曲第6番 ト長調「子どもたち」/ 弦楽四重奏曲第8番 イ長調 |
ドミニオンSQ | |
ベスト・オブ・ロンドン | ||
ブタが飛べた~20世紀の児童合唱集 H.スケンプトン:ブタが飛べた ブリテン:コーパス・クリスティ・キャロル タヴナー:われらの父よ ヴォーン・ウィリアムズ:フィデルのための挽歌 P.M.ディヴィス:はしけの番人 ブリテン:5月/コルプ:花の歌 ブリス:ハタオリドリは悲嘆を満足させる ラター:大地の美のために ベネット:昆虫の世界 モウ:キャリコのパイ/他 |
ロナルド・コープ指揮 ニュー・ロンドン児童cho. アレクザンダー・ウェルズ(P) | |
ハイドン(1732-1809):交響曲集第34集(完結編) 交響曲第62番 ニ長調 Hob.I;62/ 交響曲 変ロ長調 Hob.I;107(シンフォニア A)/ 交響曲 変ロ長調 Hob.I;108(シンフォニア B)/ 序曲「変わらぬまこと」 Hob.IA;15/ 序曲「薬剤師」Hob.IA;10 |
ケヴィン・マロン指揮 トロント室内o. | |
J.タヴナー: 聖母マリアより(2005)(世界初録音)(*)/ 誕生日の眠り(1999)(*)/ おお、動ずることなく(1990)(*)/出生(1985)/ マリアへの賛歌(2005)(世界初録音)/ おお、汝の温和な光(2000)(#)/天使(1985/96)(+) |
ジェイムズ・マックヴィニー(Org;*) スティーヴン・バーキエタ(Br;#) サイモン・ トーマス・ジェイコブス(Org;+) ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊 ティモシー・ブラウン指揮 | |
昔から、聖母マリアの美しさと気高さは多くの芸術家たちによって表現されて来た。現代イギリスの作曲家タヴナー(1944-)も彼独自の神秘的な音楽語法によって様々な角度から聖母マリアを賞賛する。世界初録音の「聖母マリアより」は10の部分からなる合唱曲集。 | ||
チャピ: ファンタジア・モリスカ/交響曲 ニ短調 |
マドリッド・コミュニティo. ホセ・ラモン・エンシナール指揮 | |
ルペルト・チャピ(1851-1909)と言えば一般にはサルスエラの作曲家だが、このような素晴らしい管弦楽曲を書いていたとは驚き。ファンタジア・モリスカ(ムーア風幻想曲)は彼が率いていた軍楽隊のために作曲されたが、6年後に管弦楽ヴァージョンに改訂されたもので、とことん明るい曲調が魅力。ウィーン古典派の香りも漂う交響曲も聴きもの。 | ||
マルコプーロス:オルフェウスの典礼(1992) [オリュムポスのオルフェウス/ 感謝の歌~アポロへの頌歌/ オルフェウスの手の中のリラ/ガイア、母なる地球/ 空への賛歌/海への賛歌/ハイペリオン/ 黄泉の国のオルフェウス/エウリディーチェは待つ/ 愛は来た/クーレーテス~コリバントス/ バッカスのダンス/オルフェウスと復讐の女神/ ピエリアのミューズ/愛の方法に/ おお、プュシス~自然への賛歌/運命/ 寺院のオルフェウス/感謝の歌~エピローグ] |
ジョゼ・ヴァン・ダム(B-Br) エレナ・ケレッシーディ(S) フィリップ・シェフィールド (ナレーター) アリエール・ヴァリボーズ(Hp) マルク・グローウェルス(Fl) フランダース歌劇場so.&cho. エドヴィヒ・アブラス指揮 | |
自然環境の復活を求める預言者=音楽家を描くこのオラトリオ。 | ||
北国の風 アップルバウム(1918-2000):ハイ・スピリッツ ~コンサート・バンドのための短い序曲 コルグラス(1932-):ドリーム・ダンサー(*) クチャルチク(1953-):会議の要求 クレシャ(1954-):アンサンブル フリードマン(1922-2005):ローレンシア台地の雰囲気 メシアン(1908-1992) :異国の鳥たち(#) |
ウォレス・ハラディ (サクソフォン;*) シモン・ドッキング(P;#) トロント・ウィンド・オーケストラ トニー・ゴメス指揮 | |
20世紀の作曲家たちによる様々なスタイルの吹奏楽作品その他を集めたゴキゲンな1枚。トロント・ウィンドo.の目の覚めるような技にも釘付けになるが、ソロを担当している奏者たちにも注目。この分野ではおなじみの作曲家コルグラスの作品で素晴らしいサックスを受け持つのはカナダの若き奏者ハラディ。メシアンで鮮烈なピアノを弾いているのはオーストラリアの現代曲を得意とする若手ドッキング。 | ||
NAXOS "OPERA" | ||
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 | トリマルキ(Br) コメンチーニ(T)他 ウィル・ハンブルク指揮 ハンガリー国立歌劇場o. | |
日本公演でも好評を博すハンガリー国立歌劇場と常連の歌手たちによるヴェルディ最晩年の傑作オペラ。指揮はすでにナクソスで「トロヴァトーレ」「ラ・ボエーム」をリリースしているハンブルク。 ナポリ生まれの名歌手トリマルキの絶妙な歌い回しは、豪快なファルスタッフにぴったり。 | ||
カロル・シマノフスキ(1882-1937): 歌劇「ロジェ王」Op.46/ 付随音楽「王子ポテムキン」Op.51 |
アンドジェイ・ヒオルスキ(Br) ヴィエスワフ・オフマン(T) バルバラ・ザグジャンカ(S) カロル・ストリヤ指揮 アントニ・ヴィト指揮 ポーランド国立放送 カトヴィツェso.&cho. | |
旧 MARCO POLO 8.223339/40からのレーベル移行。シマノフスキの歌劇「ロジェ王」は、12世紀のシチリア島を舞台に、インドから来た謎の布教者が人々をディオニュソス神信仰に変えて行ってしまう様子を描いたもの。グレゴリオ聖歌や東洋音階などを使ったその音楽は、スペクタクルにして陶酔的。少々長めだが、雰囲気に酔えるという点ではシマノフスキの作品の中でも最も取っ付きやすい曲かもしれない。。出だしのエキゾチックな合唱から聴く者を妖しの世界に引きずり込む異色の傑作。 | ||
グルック(1714-1787): 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(1762年ウィーン版) |
アン=クリスティン・ビール、 マイヤ・ボーグ、 ケシュティン・アヴェモ(S) アルノルド・エストマン指揮 ドロットニングホルム劇場o.&cho. | |
ピリオド楽器使用。18世紀の伝統を受け継ぐストックホルムのドロットニングホルム劇場によるプロダクション をライヴ収録。彼らの十八番と言えるグルックを、鮮烈な演奏と表情豊かな歌で。 | ||
グルック: 歌劇「アルチェステ」(1767年、ウィーン版) |
テレサ・リンゴルツ(S) ジャスティン・ラヴェンダー(T) アーノルド・エストマン指揮 ドロットニングホルム劇場o.&cho. | |
ピリオド楽器使用。 近代オペラの本格的なルーツとも言えるのがグルックの作品。ギリシャ神話のエピソードによるこのオペラも、モンテヴェルディの「オルフェオ」等と並んで重要なもの。ドロットニングホルム劇場は、モーツァルトのオペラを当時の扮装で演奏するオペラハウスとして有名。米英北欧混成の歌手陣も見事。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):歌劇「フィデリオ」 | ヴォルフガング・グラスホフ(Br) アラン・タイタス(Br) イェスタ・ウィンベリ(T) インゲ・ニルセン(S) クルト・モル(B)他 ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア、 ハンガリー放送cho. | |
ベートーヴェン唯一の本格的オペラが、ハラース指揮で登場。ニルセン、モールなどの名歌手をそろえるが、この録音ではスター歌手の競演風ではなく、 全体のアンサンブルを通じて作品自体の魅力を存分に披露。ナクソスに交響曲全集を録音しているオケも手慣れた演奏で、もう一度「フィデリオ」の真価を問う一組。 | ||
マスネ:歌劇「ウェルテル」 | マーカス・ハドック(T) ベアトリス・ ユリア=モンゾン(Ms) ルネ・マシス(Br) ジャエル・アザレッティ(S) ジャン=フィリップ・ マルリエール、 ジャン=セバスティアン・ ブー(Br) ジャン・ ドゥレスクリューズ(T) ジャン=クロード・ カサドシュ指揮 リール国立o./他 | |
日本でも人気が定着してきたマスネのオペラ。その代表作を、著名なピアニストであったロベール・カサドシュを親戚に持つ指揮者、ジャン=クロード・カサドシュが振ったライヴ。 お膝元リールでの収録で、盛大な拍手が入っていることからわかるとおり、演奏&歌手も充実、録音も臨場感溢れる秀逸なもの。 | ||
シュレーカー(1878-1934):歌劇「はるかな響き」 | エレナ・グリゴレスク(S) トーマス・ハーパー(T) アンドレアス・ハラー(B)他 ミヒャエル・ハラース指揮 ハーゲンpo.、ハーゲン歌劇cho. | |
旧MARCO POLO 8.223270/1 の再発売。ここ数年で評価が高まったシュレーカーの代表作であり、R.シュトラウスやコルンゴルト、マーラー、ベルクなどのファンには特にお勧めの知られざる傑作。主人公は「はるかな響き」と名声を求めて恋人を捨て都会に出た作曲家。彼等は10年後再開するが彼女は売春婦になっており、彼はまた彼女を捨てる事となる。その5年後、作曲家はようやく「はるかな響き」を手に入れるが力尽き、彼女の腕の中で息絶える。 | ||
ベルク(1885-1935):歌劇「ヴォツェック」 | カール・ヨハン・ フォルクマン(Br) カタリナ・ダレイマン(S) ウールリク・クヴァーレ(T) ステン・ヴァルント(B)他 レイフ・セーゲルスタム指揮 スウェーデン王立歌劇場o.&cho. | |
録音:2000年、スウェーデン王立歌劇場、ライヴ。 北欧の雄セーゲルスタムによる、鮮烈な「ヴォツェック」がナクソスに登場。歌手も同劇場のスターが集合。緊張感とエネルギーに満ちた高度なパフォーマンスを楽しめる。 | ||
プッチーニ(1858-1924): 歌劇「蝶々夫人」(1904年初演版) |
スヴェトラナ・ カチョール(S) ブルース・ランキン(T) フレドリカ・ ブリレンブルク(Ms) ヘイッキ・ キルペレーイネン(Br) ウーヴェ・アイケッター(T) クリステン・ストレジ(Ms) ローレン・ クリストファー・ラング、 アンドレアス・ハーラー(Br) 他 ギュンター・ノイホルト指揮 ブレーメン州立po. ブレーメン劇場cho. | |
一般的には改訂版(全3幕)で上演されることの多い「蝶々夫人」だが、この録音はミラノ・スカラ座で初演された際のオリジナル版。「長すぎる」と批判された第2幕、改訂版では一部カットされた蝶々さんのアリアなど、この版特有の部分も演奏されている。ブレーメン歌劇場が中心となった歌・演奏も、しっかりと作品の良さを伝えている。 | ||
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 | ボー・スコウフス(Br) アドリアンヌ・ピエチョンカ、 レギーナ・シェルク、 イルディコ・ライモンディ(S) トルシュテン・ケルル(T) ヤヌス・モナルチャ、 ボアズ・ダニエル(B) ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・エステルハージ・ シンフォニア 他 | |
ベートーヴェンやハイドンなどを得意とする指揮者&オーケストラが聴かせる、堂々とした「ドン・ジョヴァンニ」。スコウフスのタイトルロール他、歌手陣もみごと。3トラックの補遺も収録。 | ||
ロッシーニ(1792-1868): 歌劇「ひどい誤解」(ドイツ・ロッシーニ協会新校訂版) |
ペティア・ペトローヴァ(Ms) マルコ・ディ・フェリーチェ(Br) マルコ・ヴィンコ(B) ダリオ・シュムンク(T) モニカ・ミナレッリ(Ms) アルベルト・ゼッダ指揮 チェコco.のソリストたち チェコ室内cho. マッシミラノ・タンツィーニ (Cemb) 他 | |
ロッシーニ19歳の時のオペレッタの、ドイツ・ロッシーニ協会新校訂版による、2001年にドイツで行われた 「バート・ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭」(2001年7月)でのライヴ収録で、若手歌手たちの新鮮な歌が未知の作品を蘇らせた。 | ||
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 | ジョヴァンナ・カソッラ ランド・バルトリーニ 出口正子 フランシスコ・エレディア フェリペ・ボー アレクサンダー・ラハバリ指揮 マラガpo.他 | |
ナクソス・ファンにはおなじみのラハバリが、プッチーニの遺作を取りあげた新録音。ナポリで学んだカソッラのドラマティック・ヴォイス、欧米で活躍するバルトリーニ、 出口正子のリュウといった主役級の歌手も万全。スペインのマドリッドにおけるライヴ・レコーディング。 | ||
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「試金石」(1812) | アガタ・ビエンコウスカ(Ms) アンナ・リータ・ ジェンマベッラ(Ms) アンケ・ヘルマン(S) ラッファエーレ・ アレッサンドロ・コデルッピ(T) ダリウシュ・マヘイ(B) ジョアッキーノ・ザレッリ、 吉原輝(Br) アレッサンドロ・デ・マルキ (Cemb)指揮 チェコ室内ソロイスツ&cho. (合唱指揮:パヴェル・バクサ) | |
ミラノで初演された初期作品、独身の伯爵が本当の愛を得るために「恋の試金石」を仕掛けるコメディで。全曲盤のリリースはロッシーニ・ファンへのうれしいプレゼントだ。 | ||
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」 (伊語五幕版/(1886年モデナ版/1867年パリ版)/ ステファン・ユーハンソン、 アルベルト・オルド=ガリードと フリードリク・ マイアー=エルテルによる再構成) |
ヤーコ・ リュハネン(B/B-Br) ラーシュ・クレーヴェマン(T) ペーテル・マッテイ(Br) ベンクト・ルンドグレン(B) ヒレヴィ・マッティンペルト(S) イングリッド・トビアソン(Ms) アルベルト・ オルド=ガリード指揮 スウェーデン王立歌劇場o.&cho. 他 | |
高い水準の舞台で世界のオペラ・ファンを魅了しているスウェーデン王立歌劇場。1999年末から2000年にかけて行われたオリジナルのプロダクションをライヴ収録したCD。緊張感のある音楽を生々しい音で味わえるセットであり、雄々しいクレーヴェマンはじめ、歌手陣の堂々とした歌・演技にも脱帽。 | ||
カールマン(1882-1953): 喜歌劇「チャールダーシュの女王」 同「ジプシー楽団のリーダー」 ~[ワルツ/村の子供たち/リーダー万歳]/ 同「謝肉祭の妖精」~ Hollaho, hollaho, wir kommen zurecht/ 同「オランダ娘」~ Lockend soll ertonen Dir ein feurig Lied/ 同「秋の演習(英語名「陽気な軽騎兵」)」~ ハンガリー舞踊組曲 |
イヴォンヌ・ケニー(S) ミヒャエル・ロイダー(T) モイカ・エルドマン(S) マルコ・ケイソル、 カール=ミヒャエル・エブナー、 ヘルムート・クランプ(T) リチャード・ボニング指揮 スロヴァキア放送so. スロヴァキア・ マリアン・ヴァッハ (合唱指揮) 他 | |
ハンガリーに生まれウィーンで大成功したカールマンの、シュトラウス・ファミリーやレハールらと並ぶ傑作オペレッタ。楽しさとジプシー風のハンガリー情緒、そして1910年代の熟したウィーン文化を味わえる作品。指揮はDECCAレーベルへの数多い録音で一世を風靡し、数多くのオペラを復権させたボニング。2枚目後半の管弦楽セレクションも、カールマンを知るのに最適。英語あらすじ付き。リブレットは付いておりません。 | ||
ブリテン(1913-1976): 歌劇「アルバート・ヘリング」 |
クリストファー・ジレット(T) ジョゼフィン・バーストウ(S) フェリシティ・パーマー(Ms) ロバート・ロイド(Br) デラ・ジョーンズ(Ms) ステュアート・ベッドフォード (P)指揮 ノーザン・シンフォニア 他 | |
COLLINSからの移行再発売。録音:1996年。村の5月祭をめぐるブリテン得意の室内コミック・オペラを、作曲者晩年の指揮アシスタントを務めたベッドフォードによる信頼できる演奏で。 | ||
ブリテン:歌劇「ねじの回転」 | フィリップ・ラングリッジ(T) フェリシティ・ロット(S) サム・ペイ(ボーイS) アイリーン・ハルス(S) フィリス・カナン(Ms) ナディーヌ・セクンデ(S) ステュアート・ ベッドフォード指揮 オールドバラ音楽祭アンサンブル | |
英COLLINSレーベルからリリースされていた音源。不気味なミステリー・ホラーのオペラ化で、ラングリッジ、ロットほかイギリスの名歌手、作曲者が創設した音楽祭のスタッフたちによる信頼度の高い演奏。英語歌詞、あらすじ付き。 | ||
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 [ボーナス・トラック] 同~[私の心は喜びに躍る(アリエッタ)/ あなたを愛する者の望みとして(ロンド)] |
ボー・スコウフス(Br) マリーナ・メシェリアコワ、 ユディト・ハラース(S) レナート・ジロラミ(Br) ミシェル・ブリート(S) ガブリエレ・ジーマ(A) ヤヌス・モナルハ(B) ミヒャエル・ロイダー、 アレクサンダー・クリンガー(T) ミヒャエル・ハラース指揮 ニコラウス・ エステルハージ・シンフォニア ハンガリー国立cho. マーティアス・アンタル(合唱指揮) 他 | |
巨匠風でもなく古楽演奏でもないモーツァルトが聴きたい、という方におすすめ。小編成のオーケストラによるコンパクトな演奏、圧倒的な存在感のスコウフスや若きソプラノ(スザンナ)のハラースほか、キャラクターの性格を描き分けた歌手陣、そしてライヴに接しているかのような録音。「フィガロ」のスタンダードとしておすすめできるセット。 | ||
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」 | アルベルト・リナルディ(Br) タチャーナ・リズニク(S) メーベル・ペレルステイン(A) ステファノ・セッコ、 ヘラルド・ロペス(T) サラ・ガッリ(S) アレクサンダー・ラハバリ指揮 マラガpo. 他 | |
名アリア「私のお父さん」ばかりが有名になっている、わくわくする劇場の雰囲気をそのまま音楽化したような1幕もののオペラ。CD1枚で全曲が聴け、 マニアックな人気を得ているラハバリのタクトにも注目。英語あらすじ、リブレット付き。 | ||
ベルリオーズ(1803-1869):劇的物語「ファウストの劫罰」 | マリー・アンジュ・ トドロヴィチ(Ms) マイケル・マイヤーズ(T) アラン・ヴェルヌ(Br) ルネ・シルラー(B) フィリップ・ジェラール(E-hr) ジャン=クロード・カザドシュ指揮 リール国立o. スロヴァキア・フィルハーモニーcho. | |
録音:2003年11月、リール、ライヴ。 「カンタータ集」(8.555810)、「夏の夜」(8.557274)に続く、カザドシュとリール国立管によるベルリオーズ。叙情的な側面を前面に出した演奏が特徴で、その背景にはフランス・バロック・オペラが見え隠れしているかのよう。24bit録音・編集。 | ||
ラモー(1683-1764): 歌劇「カストルとポリュクス」 (1737/1754年版、全5幕) |
コリン・エインズワース(T) ジョシュア・ホプキンス(Br) モニカ・ウィッチャー、 メレディス・ホール(S) ジャイルズ・トムキンズ(B-Br) ルネ・ウィニィク(S) ブライアン・マクミラン(Br) ジョーイ・ニースフォロ(T) ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル | |
英語あらすじ、仏語リブレット付き。 ピリオド楽器使用。名作「イポリトとアリシー」「優雅なインド人」に続き、1754年の改訂版をベースに指揮者マロンが作成した演奏会用ヴァージョンを使用。珍しい作品だけに、フランス・ バロック・ファンはご注目を。 | ||
ロッシーニ: 歌劇「ブルスキーノ氏、または冒険する息子」 |
アレッサンドロ・コデルッピ(T) マウリツィオ・レオニ(Br) エレナ・ロッシ(S) ダーリオ・ジョルジェレ(B) クラウディオ・デズデーリ指揮 イ・ヴィルトゥオージ・ イタリアーニ 他 | |
序曲ばかりが有名になっている歌劇(代理店は「オペレッタ」としている)の全曲版。全1幕のためCD1枚に収まり、ロッシーニの愉快なオペレッタを気軽に楽しめる一枚。 作曲者19歳の時の作品で、モーツァルト(フィガロ、など)を思わせる軽妙洒脱な雰囲気に満ちている。イタリア出身の歌手たちを中心に据えたキャスティングも見事。イタリア語歌詞リブレット付き。 | ||
ウェーバー(1786-1826): 歌劇「3人のピント」(マーラーによる補筆完成版) |
ロベルト・ホルツァー(B) ピーター・ファーロング(T) バルバラ・ツェッヒマイスター(S) ソフィー・マリレー(Ms) エリック・ショウ(T) パオロ・アッリヴァベーニ指揮 ベラルーシ国立po. ウェクスフォード音楽祭オペラcho. 他 | |
録音:2003年?、アイルランド、ウェクスフォード音楽祭、ライヴ、24bit。 未完成であったオペレッタを、後年になってマーラーがスケッチから補筆し、さらにウェーバーの他の作品も加えて完成させたヴァージョン(マーラー自身の指揮で1888年に初演)の貴重な録音。英語あらすじ付き。 | ||
ワインベルガー(1896-1967): 歌劇「バッグパイプ吹きシュヴァンダ」 |
マティアス・ロバヴス(Br) タチャーナ・モノガロヴァ(S) イヴァン・コーペニッチ(T) ラリーサ・コスチュク(Ms) アレクサンドル・テリガ(B) ジュリアン・レノルズ指揮 ベラルーシ国立po. ウェクスフォード音楽祭歌劇cho. 他 | |
録音:2003年、アイルランド、ウェクスフォード音楽祭、ライヴ。 チェコの国民音楽を提唱しながら、ナチスに追われてアメリカに亡命し、管弦楽曲「大きな栗の木の下でによる変奏曲」以外は忘れられた感があるワインベルガー。それ以外にはこのオペラの「ポルカ」が知られている程度なので、全曲の上演や録音は快挙といえよう。チェコ語歌詞、英語あらすじ付き、リブレットなし。 | ||
ロッシーニ: 歌劇「マホメット2世」(1822年、ヴェネツィア版) |
デニス・セドフ(B) アンナ・リータ・ ジェンマベッラ(A) ルイザ・ イスラム=アリ=ザーデ(Ms) マッシミリアーノ・バルボリーニ(T) アントニオ・ディ・ゴッビ(B) チェーザレ・ルタ(T) ブラッド・コーエン指揮 チェコ室内ソロイスツ チェコ・フィルハーモニーcho. ヤン・オツェテク(合唱指揮) | |
録音:2002年7月、ロッシーニ・イン・ヴィルトバート音楽祭、ライヴ。 1826年にパリで初演されたオペラ「コリントの包囲」のオリジナル版とも言えるのがこのオペラ。1822年にミラノで初演されており、これが世界初録音となる。生々しいステージの様子が伝わってくるライヴ録音。英語あらすじ付き。 | ||
ワーグナー(1813-1883): 楽劇「トリスタンとイゾルデ」 |
ヴォルフガング・ミルグラム(T) レンナート・フォシェーン(B) ヘトヴィヒ・ファスベンダー(S) グンナル・ルンドベリ(Br) マグヌス・シューレ(T) マッティナ・ディーケ(Ms) ウールリク・クヴァーレ(T) ヨン・エーリク・エレビ(Br) レイフ・セーゲルスタム指揮 スウェーデン王立歌劇場o.、 スウェーデン王立歌劇場男声cho. | |
録音・編集:24bit。 北欧音楽を得意とする指揮者として、また、数多い交響曲などを書き続けている作曲家として、このところ人気が高まっているセーゲルスタムが、名門オペラ・ハウスのプロダクションとして、北欧伝説の香りもある「トリスタン」を録音。全体的に白熱タイプの音楽づくりで、シベリウス的なファンタジーも醸し出している。 リブレットは付属しないため、ドイツ語リブレット&英語対訳はウェブサイトhttp://www.naxos.com/libretti/tristan.htmで。 | ||
ファリャ(1876-1946):歌劇「はかない人生」 | アナ・マリア・サンチェス(S) ビンセンテ・ オンブエナ・バルス(T) アリシア・ナフェ(Ms) アルフォンソ・エチェベリア(B) エンリケ・バケリソ(T) マリア・ホセ・スアレス(S) マヌエル・シッド、 ペドロ・サンス(T) アントニオ・レジェス(G) マシミアーノ・バルデス指揮 アストゥリアスso. プリンス・オブ・アストゥリアス・ ファウンデーションcho. ホセ・エステバン・ ガルシア・ミランダ合唱指揮 | |
24bit録音&編集。スペイン語リブレット付き。 ジプシーの娘の悲恋を題材に、神秘的なスペインの民俗的要素を取り入れたオペラ。ファリャの出世作でもあり、スペインの歌手たちと演奏家を揃えた本場ものの録音からは、「闇のスペイン」 とでも言うべき雰囲気が伝わってくる。 | ||
シェーンベルク(1874-1951): 歌劇「モーセとアロン」 |
ヴォルフガング・シェーネ、 クリス・メリット、 イレーナ・ベスパロヴァイテ、 ベルンハルト・シュナイダー、 ミヒャエル・エベッケ、 カール=フリードリッヒ・デュール、 ウルリッヒ・フリッシュ、 サシャ・ヴラバック、 シュテファン・シュトルク、 エマ・カーティス、 ヘルガ・ロース・ インドゥリダドティア、 石津なをみ、 アロイス・リーデル、 ローラント・クルティッヒ指揮 シュトゥットガルト州立o. ミヒャエル・アルバー合唱指揮 シュトゥットガルト 州立歌劇場合唱団児童cho. マレク・クルーサ合唱指揮 ポーランド放送クラクフcho./他 | |
録音:2003年12月、シュトゥットガルト州立歌劇場、ライヴ。リブレットは付いていない。歌詞は独語。 12音技法を大胆に使ったオペラとして知られ、有名な聖書物語を哲学的な雰囲気に仕立て上げた作品だが、そのスコアにドラマを注入したような歌と演奏が、このプロダクションの大きな特徴。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848): 歌劇「連隊の娘」(イタリア語版) |
マリア・コスタンツァ・ ノチェンティーニ(S;マリーア) ジョルジョ・カスチアッリ(T;トーニオ) ルチアーノ・ミオット (B;スルピーツィオ) ミリヤナ・ニコリック (Ms;ベルケンフィールド侯爵夫人) エウジェニオ・ レッジャードリ=ガッラーニ (B;オルテンシオ) マルツィオ・コンティ指揮 キエーティ・マッルチーノ 劇場o.&cho./他 | |
伊語リブレットは NAXOS の Web Site で閲覧可能。オペラ・ファンにはあらためて必要もないほど存在感のある作品だが、この録音はキエーティ(イタリア中部)のマッルチーノ劇場で上演された際のライヴ。兵庫芸術文化センター開館記念の「第9」(佐渡裕指揮)や藤原歌劇団の公演など、来日も多いノチェンティーニほか、実力派歌手が集まったキャストも魅力。 | ||
エネスコ(1881-1955): 歌劇「エディプ(オイディプス王)」 |
モンテ・ペーダーソン(B-Br) エギルス・シリンス(B) ダヴィデ・ダミアーニ(Br) ミヒャエル・ロイダー(T) ゴラン・シミッチ(B) ペーター・ケーヴェス(B) ヴァルター・フィンク(B) ユ・チェン(Br) ヨーゼフ・ ホプファーヴィーザー(T) マリャーナ・リポヴシェク(Ms) ルクサンドラ・ドノース(S) ミハエラ・ウングレアヌ(Ms) ミヒャエル・ギーレン指揮 ウィーン国立歌劇場o.&cho.、 オーストリア連邦歌劇場o.、 ウィーン少年cho. | |
録音:1997年5月29日、ウィーン国立歌劇場、ライヴ。 ナクソスに、20世紀音楽の使徒ギーレンが初登場。ソフォクレスの有名な悲劇をオペラ化したエネスコの作品は、ギリシャ劇風の合唱(コロス)配置や微分音の使用など、この作曲家としては実験的なもの。録音も極めて少ないので、希少価値が高い。同じ原作を使ったストラヴィンスキーのオペラと比較するのも一興だろう。 リブレットは付属しない。歌詞は仏語、英語あらすじ付き。 | ||
ヘンデル(1685-1759): 歌劇「リナルド」(1711年初演版) |
マリオン・ニューマン、 ローラ・ウォーレン、 キンバリー・バーバー、 ジェニファー・エンス・モドーロ、 ショーン・ワトソン、 バーバラ・ハニガン、 ジャイルズ・トムキンス、 ニコール・バウアー、 キャサリン・アフレック、 メリンダ・デローム、 レナード・ホワイティング/他 ケヴィン・マロン指揮 アレイディア・アンサンブル、 オペラ・イン・コンサート | |
第2幕に「私を泣かせてください(涙流れるままに)」という名アリアがあることで注目され、ヘンデルのイギリス時代幕開けを告げる、騎士と魔女を中心としたファンタジックなオペラ。「水上の音楽」(8.557764)同様に、フランス・バロック的な香しさを感じさせるアレイディア・アンサンブルほかの演奏が見事。伊語歌詞はNAXOSのWeb Siteにて閲覧可能とのこと。 | ||
ワーグナー(1813-1883):「ラインの黄金」 (楽劇「ニーベルングの指環」序夜) |
ヴォルフガング・プロプスト(B-Br) ベルンハルト・シュナイダー(T) モッティ・カストン(Br) ロベルト・キュンツリ(T) ミヒャエラ・シュスター(Ms) ヘルガ・ロース・ インドゥリダドティア(S) メッテ・アイシング(コントラルト) エサ・ルーットゥネン(B-Br) エーベルハルト・ フランチェスコ・ロレンツ(T) ローランド・ブラハト(B) フィリップ・エンス(B) カトリオーナ・スミス(S) マリーア・テレーザ・ウルリッヒ(Ms) マルガレーテ・ジョスヴィヒ(Ms) ローター・ツァグロセク指揮 シュトゥットガルト州立o.、 シュトゥットガルト歌劇場cho. | |
2006年の1月に来日し、斬新な「魔笛」を見せてくれたシュトゥットガルト歌劇場のプロダクションをライヴ収録。DVDでは物議をかもした過激演出で話題となったが、音楽だけに集中すると演奏のクオリティの高さに驚かされる。音楽への斬新なアプローチでますます評価が高まっているツァグロセクのもと、このオペラ・ハウスでおなじみの歌手たちが総登場したリング・サイクル(2002/2003シーズン)を、生々しい音でお届け。独語歌詞(英語対訳付き)はNAXOSのWeb Siteにて閲覧可能とのこと。 | ||
ワーグナー(1813-1883):楽劇「ワルキューレ」 (楽劇「ニーベルングの指環」第一夜) |
ロバート・ギャンビル (T;ジークムント) アンゲラ・デノーケ (S;ジークリンデ) ヤン=ヘンドリク・ロータリング (Br;ヴォータン) レナーテ・ベーレ (S;ブリュンヒルデ) ティチーナ・ヴォーン (Ms;フリッカ) アッティラ・ユン (B;フンディンク) ローター・ツァグロセク指揮 シュトゥットガルト州立o.、 シュトゥットガルト州立歌劇場cho. | |
独語リブレットは NAXOS の Web Site で閲覧可能。歌手・配役が「ラインの黄金」と意図的に変更されているものの、最近特に注目されているツァグロセクのもと、引き締まった音楽を聴かせるパフォーマンスはますます充実。 | ||
ワーグナー(1813-1883):楽劇「ジークフリート」 (楽劇「ニーベルングの指環」第二夜) |
ヨン・フレドリク・ヴェスト (T;ジークフリート) ハインツ・ゲーリヒ(T;ミーメ) ヴォルフガング・シェーネ (B;さすらい人) ビョルン・ヴァーグ(B;アルベリヒ) アッティラ・ユン(B;ファーフナー) ガブリエラ・エレラ(S;森の鳥) へレーネ・ラナーダ(Ms;エルダ) リサ・ギャスティン (S;ブリュンヒルデ) ローター・ツァグロセク指揮 シュトゥットガルト州立o.、 シュトゥットガルト州立歌劇場cho. | |
独語リブレットは NAXOS の Web Site で閲覧可能。NHKso.への客演で、日本での人気と知名度が一気に向上したツァグロセク。その鋭い視点による音楽作りは、シュトゥットガルト州立歌劇場で全開した。シリーズ第3弾となる「ジークリフート」では叙情性の中にある暗い影を感じさせ、作品の本質に迫っている。 | ||
ワーグナー(1813-1883):「神々の黄昏」 ~楽劇「ニーベルングの指環」第三夜 |
アルベルト・ボンネマ (T;ジークフリート) ヘルナン・イトゥラルデ (B;グンター) フランツ=ヨーゼフ・ カペルマン (B;アルベリッヒ) ローラント・ブラハト (B;ハーゲン) ルアナ・デヴォル (S;ブリュンヒルデ) エーファ=マリア・ ヴェストブレーク (S;グートルーネ) ティチーナ・ヴォーン (Ms;ヴァルトラウテ) ジャネット・コリンズ (S;ノルン、 フロスヒルデ) ラニ・ポウルソン (Ms;ノルン) スー・パッチェル (S;ノルン) ヘルガ・ロース・ インドゥリダドッティル (Ms;ヴォークリンデ) サラ・キャッスル (S;ヴェルグンデ) ローター・ツァグロセク指揮 シュトゥットガルト州立o.、 シュトゥットガルト 州立歌劇場cho. | |
2002年10月3日&2003年1月12日、シュトゥットガルト州立劇場、ライヴ。独語リブレットは NAXOS の Web Site で閲覧可能。 シリーズ完結のリリースは、ボンネマの圧倒的なジークフリートが存在感を示し、緊張感が伝わってくるライヴ。ここ1年ほどでツァグロセクの評価がアップしたせいもあり、このプロダクションがいかに充実したものだったか、あらためて注目されている。新しいリング・サイクルの誕生。 | ||
ロッシーニ:歌劇「イタリアのトルコ人」 | ナタレ・デ・カロリス(B) ミルト・パパタナス(S) マッシミリアーノ・ガリアード(Br) アメデオ・モレッティ(T) ピエロ・ガルネラ(Br) ダミアーナ・ピンティ(Ms) ダニエレ・サンファルディーノ(T) マルツィオ・コンティ指揮 キエーティ・マッルチーノ劇場o.&cho. ジャンニ・ファブリーニ(Fp) | |
トルコの太守と気まぐれなイタリア女フィオリッラを中心とした恋愛話をコメディ・タッチで描いたロッシーニ初期の傑作。エキゾティックな設定ながら音楽はロッシーニ節であり、イタリア・オペラ・ファンは必聴。イタリアの指揮者と若手歌手陣による鮮烈な演奏。歌詞はhttp://www.naxos.com/libretti/ilturco.htmにアクセスしPDFファイルをダウンロードすれば入手可能(英語対訳付き)。 | ||
グルック: 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(1774年パリ版) |
ジャン=ポール・ フシェクール(T) カトリーヌ・デュボスク、 スージー・ル・ブラン(S) ライアン・ブラウン指揮 オペラ・ラファイエットo.&cho. 他 | |
パリで初演された版はウィーン初演版と比べて、聴衆の嗜好に合わせて合唱やバレエ音楽が増え、オルフェオ役の扱いが違うなど(ウィーン版はカウンターテナーまたはアルト、パリ版はテノール)、音楽の雰囲気が大きく変わっている。演奏はワシントンD.C.を拠点とする古楽器オーケストラ。ウィーン初演版(8.660064)との比較もご一興。フランス語リブレット、英語対訳付き。 | ||
カヴァッリ(1602-1676): 歌劇「アポッロとダフネの愛」 |
マリオ・ゼッフィリ(T) マリアーナ・ピッツォラート、 マリサ・マルティンス(Ms) アグスティン・ プルーネル=フリエン(T) アスンプタ・マテウ(S) カルロ・レポレ(B) ホセ・フェレーロ(T) ソレダ・カルドソ(S) ウーゴ・ガリアルド(B) ファヴィオラ・マシーノ(S) ルイサ・マエッソ(Ms) アンナ・ ビクリアルディ(Cemb) フランシスコ・デ・ ボルハ・マリーニョ(Org) レジェス(レィエス)・ ゴメス・ベニート(Hp) ダビド・エテブ(Vc) ホセ・フェルナンド・ ロドリゲス(Cb) タニア・セオアネ・ ロドリゲス(Fg) イバン・サンチェス(Tb) アルベルト・ゼッダ指揮 ガリシア青年so. | |
録音:2004年5月、スペイン、ラ・コルーニャ、ロサリア・カストロ劇場、ライヴ。伊語リブレットは NAXOS の Web Site で閲覧可能。 同時代のモンテヴェルディと並び、オペラ創世記に活躍した作曲家として、近年再評価を受けつつあるカヴァッリ。ギリシャ神話の有名なアポロとダフネを題材にしたこのオペラは、牧歌的な明るさと歌が特徴であり、バロック・オペラの入門アイテムとしてもおすすめ。 | ||
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「トルヴァルドとドルリスカ」 | ヒュー・リース=エヴァンズ(T) パオラ・チーニャ(S) マウロ・ウツェーリ(Br) ミケーレ・ビアンキーニ(B) ジョヴァンニ・ベッラヴィア(B-Br) アンナ・リータ=ジェンマベッラ(Ms) アレッサンドロ・デ・マルキ(Cemb)指揮 ブルノ・チェコ室内ソロイスツ、 アルス・ブルネンシス室内cho. | |
録音:2003年、ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭、ドイツ、ライヴ。伊語リブレットは NAXOS の WebSite で閲覧可能とのこと。 「イギリスの女王エリザベス」と「セビリャの理髪師」にはさまれ、まさに筆が立っている時期に書かれたオペラ。ベートーヴェンの「フィデリオ」にも似た救出劇を軸に、悲劇的な側面も持つ作品であり、知名度や上演頻度は低いものの音楽は雄弁。 | ||
ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ(シンデレラ)」 (アルベルト・ゼッダ、Ricordi/BMGによる クリティカル・エディション) |
ジョイス・ディドナート(Ms) ホセ・マヌエル・サパタ(T) パオロ・ボルドーニャ(Br) ブルーノ・プラティコ(B-Br) パトリツィア・チーニャ(S) マルティナ・ボルスト(Ms) ルカ・ピサローニ(B-Br) マルコ・ベッレイ(Cemb) アルベルト・ゼッダ指揮 カイザースラウテルンSWR放送o.、 プラハ室内cho. | |
録音:2004年11月、ヴィルトバート・ロッシーニ音楽祭、ライヴ。 ストーリーはあれほど有名なのに序曲ばかりが知られ、なかなか全曲を聴くチャンスがないオペラを、ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭でのライヴで。アメリカ生まれのメゾでロッシーニ歌いとしても著名なディドナートの可憐な歌が印象的。伊語歌詞はウェブサイトhttp://www.naxos.com/libretti/cenerentola.htmで。 | ||
サッキーニ(1730-1786): 歌劇「コロンヌのエディプ(オイディプス)」 |
フランソワ・ルー (エディプ[オイディプス]) ナタリー・パウリーン(アンティゴネー) ロバート・ゲッチェル(ポリュネイケス) トニー・ブッテ(テセウス) キルスティン・ブレーズ(イリフィル) ライアン・ブラウン(芸術監督)指揮 オペラ・ラファイエットo.&cho./他 | |
仏語リブレット付き。仏語リブレットと英語対訳は NAXOS の Web Site で閲覧可能。マリー・アントワネットがお気に入りだったという古典派オペラだが、同時代のモーツァルトらの陰に隠れてしまい“幻の作品"になりつつある。ギリシャ悲劇を原作に、オイディプスの運命を描くストーリーだが、ナポリ楽派の作曲家だけに音楽は明快であり、親しみやすい作品。 | ||
マイール:歌劇「夫婦の愛」 | チンツィア・リッツォーネ (S;ツェリスカ/マルヴィーノ) フランツェスカントニオ・ビッレ (T;アモルヴェーノ) タチャーナ・キャラルギナ (S;フロレスカ) ダリウス・マチェイ (B;ペテルス) ジョヴァンニ・ベッラヴィア (バス-バリトン;モロスキ) ブラッドリー・トランメル (T;アルデラオ) ヴュルテンベルクpo. クリストファー・フランクリン指揮 | |
バイエルンに生まれイタリアで活躍したジモーネ・マイール(1763-1845)。ロッシーニのライバルとして活躍したが、その作品は現在ではほとんど耳にする機会はない。このオペラ「夫婦の愛」は、舞台こそポーランドだが、あのベートーヴェンのフィデリオと同じ題材を用いた作品。愛する夫を牢獄から救うため主人公が男の子に変装して看守の助手を務めるなど設定はほとんど同じ。聴き比べとしても興味津々。 当初作品名は「愛の勝利」という訳がされていましたが、上記に訂正されました。 | ||
ロッシーニ(1792-1868): 歌劇「バビロニアのチロ」 (フォグリアーニによる新版) |
リッカルド・ボッタ (T;バルダッサーレ) アンナ=リータ・ ジェンマベッラ (A;チロ) ルイザ・イスラム= アリ=ザデ (Ms;アミーラ) マリア・ソウリス (Ms;アルジェーネ) ヴォイチェフ・ギェルラフ (B;ザンブリ) ジョルジョ・トルッコ (T;アルバーチェ) ジョヴァンニ・ベッラヴィア (B-Br;ダニエーレ) アントニオ・フォグリアーニ (Cemb)指揮 ヴュルテンベルクpo. ロマン・ヴァレック合唱指揮 アルス・ ブルネンシス室内cho. | |
録音:2004年、「ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭」、ライヴ。伊語リブレットは NAXOS の Web Site で閲覧可能。 1812年に初演された活動初期の作品だが、ペルシャ王チロ(キュロス)の夫婦愛やバビロニアとの戦いを描く、ベートーヴェンの「フィデリオ」を思わせるオペラ。ライヴならではの生き生きとした歌で、この珍しい演目を復活させている。 | ||
マイアベーア(1791-1864):歌劇「セミラミスの確認」 | デボラ・リーデル(S) フィリッポ・アダミ(T) フィオーナ・ジェーンズ(Ms) ヴォイテック・ギェルラフ(B) オルガ・ペレヤッコ(S) レオナルド・シルバ(T) マルコ・ベッレイ(Cemb) リチャード・ボニング指揮 ヴュルテンベルクpo. ハンス=ホルヘ・カームバッハ、 マティアス・ウースター合唱指揮 アルテンシュタイク・ロッシーニcho. | |
録音:2005年7月、ドイツ、バート・ヴィルトバート、クーアザール、ヴィルトバート・ロッシーニ音楽祭ライヴ。伊語歌詞は NAXOSの Web Site で閲覧可能。 ロッシーニ作品でも有名な題材を使ったこのオペラは、マイアベーア作品の中でもあまり知られていないもの。ロッシーニの名前を冠した音楽祭でのライヴ録音であり、かつてオペラ指揮者として一世を風靡したボニングが見事なリードを聴かせる。 | ||
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「オリ伯爵」(仏語版) | ヒュー・ リース=エヴァンズ (T;オリ伯爵) ルカ・サルシ (Br;ランボー) ヴォイチェフ・ギェルラフ (B;宮廷の教育係) リンダ・ジェラール (S;フォルムティエの 伯爵夫人) グロリア・モンタナーリ (Ms;ラゴンド) ルイザ・イスラム= アリ=ザデ (Ms;イゾリエ) ソフィア・ソロヴィー (S;アリス) ブラッド・コーエン指揮 ブルノ・チェコ室内 ソロイスツ (芸術監督: イヴァン・マチャーシュ) ブルノ・チェコ・ フィルハーモニーcho. (ペトル・フィアラ、 ヤン・オツェテク 合唱指揮) | |
録音:2002年7月、ドイツ、バート・ヴィルトバート、クーアザール「ヴィルトバートのロッシーニ」音楽祭、ライヴ。仏語リブレットは NAXOS の Web Site で閲覧可能。 ロッシーニのパリ時代、オペレッタからオペラ・セリアへと関心が移った時代であり、名作「ウィリアム・テル」の前作にあたる作品。「ランスへの旅」から多くを転用しているせいか、なかなか評価されないが、オペラ作曲家としての円熟期だけにそのスコアは見事。 | ||
リュリ(1632-1687):歌劇「アルミードの悲劇」
ステファニー・ハウトツェエール(Ms;アルミード) ロバート・ゲッチェル(T;ルノー) フランソワ・ループ(B;イドラオ) ウィリアム・シャープ(Br;アルテミドール) アン・モノイオス(S;フェニース) ミリアム・ドブロウ(S;シドニー) トニー・ブッテ(T;デンマークの騎士) ダレン・ペリー(Br;アロント) アトリア・マクローチ(S;英雄的な女羊飼い) タラ・マクレディ(S;ナイアード) リアン・ブラウン指揮オペラ・ラファイエット | ||
ヴィヴァルディ: グリセルダ RV718(3幕の音楽劇) シンフォニア/第1幕/第2幕/第3幕 ジャイルズ・トムキンス(B;グァルティエーロ) マリオン・ニューマン(Ms;グリセルダ) カルラ・ホウテネン(S;コンスタンツァ) リンヌ・マックマートリー(Ms;ロベルト) ジャソン・ネデツキー(Br;コッラード) コリン・エインズワース(T;オットーネ) オペラ・イン・コンサート、アレイディア・アンサンブル ケヴィン・マロン指揮 | ||
最近、復興が著しいヴィヴァルディ(1678-1741)のオペラの中でもとりわけ劇的な内容で知られる「グリセルダ」。愛と忍耐と美徳をテーマにした物語だが、超絶技巧を駆使したアリアや生き生きした音楽が散りばめられた聴きごたえのある大作。 | ||
J.シュトラウスII: 歌劇「ヤーブカ」(りんご祭り)/ 歌劇「ヤーブカ」~ダンス編曲集 [ワルツ「私はあなたにぴったり」Op.455/行進曲「乾杯!」Op.456(*)/ ポルカ・シュネル Op.457(#)/ポルカ・フランセーズ Op.458(#)/ ポルカ・マズール Op.459(#)/ヤーブカ・カドリーユ Op.460(+)/ヤーブカ・ポプリ(**)] (編曲者:G.フィッシャー(*)/ロス&ポラック(#)/ポラック(+)/アロン&ポラック(**)) トーマス・テシュラー(T;ミルコ・フォン・グラディナス) ヴォルフガンク・ヴァイス(T;ヴァジル・フォン・グラディナス) ミヒャエル・ショーバー(B;豪農ミシャ) ヴェロニカ・グロイス(S;その娘イェルカ) エリーザベト・ヴォルフバウアー(Ms;イェルカのおば) クリスティアン・ポラック指揮ヨーロッパ・ヨハン・シュトラウスo.、ブルノ・ガウデマスcho. | ||
「ヤーブカ、またはりんご祭り」はワルツ王、ヨハン・シュトラウス 2世(1825-1899)の 14番目のオペラにあたるもので全編に渡り楽しい音楽に溢れた粋な作品。セルビアの町で毎年行なわれる「りんご祭り」は女子が好きな男子にかじったりんごを渡すというもの。もちろん男子がりんごをかじれば両思い。さて、貧しい貴族のミルコとバジルは見事金持ちの花嫁をゲットできるのだろうか? | ||
ロッシーニ:歌劇「エジプトのモーゼ」
ロレンツォ・レガッツォ(B;モーゼ) 天羽明恵(S;エルシア) ヴォチェク・ギールラッハ(B;フラオーネ) フィリッポ・アダミ(T;オシリーデ) ロッセラ・ベヴァクア(S;アマルテア) カレン・バンデロウ(Ms;アメノフィ) ジュセッペ・フェデリ(T;マンブレ) アントニオ・フォリアーニ指揮ヴュルテンベルクpo.、 ネプレス・サン・ピエトロ・マジェッラcho.、ヴィルトバート吹奏楽団 | ||
この「エジプトのモーゼ」は後に改作され「モゼ」と名付けられる。あまり人気のない演目なのか滅多に演奏される機会はないが、若きロッシーニ(1792-1868)の野心あふれる意欲作であり、もっと知られてもよい。 | ||
ドニゼッティ (1797-1848):歌劇「ロベルト・デヴリュー」
ドミトラ・テオドッシュ(S;イギリス女王エリザベス) アンドルー・シュレーダー(Br;ノッティンガム侯爵) フレデリカ・ブラガリア(Ms;サラ) ルイジ・アルヴァーニ(T;ロード卿) マッシミアーノ・ピサピーア(T;ロベルト・デヴリュー) マルチェロ・ロータ指揮ベルガモ音楽祭o.&cho. | ||
代理店はオーケストラの表記を「ブルガモ音楽祭~」としているが、もちろん誤り。 | ||
ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):歌劇「抜け目のない未亡人」
アンネ=リーゼ・ソッリード(S;ロザウラ) マウリツィオ・ムラーロ(B;ルネビフ閣下) エマヌエーレ・ダグアンノ(T;ムッシュー・ル・ブロー) マーク・ミルホファー(T;ボスコ・ネーロ伯爵) リッカルド・ザネッラート(B;ドン・アルヴァーロ・ディ・カスティーリャ) エレーナ・ロッシ(S;マリオネット) アレックス・エスポジト(Br;アルレッキーノ) クラウディオ・ザンコペ(Br;ビリーフ) ルカ・ファヴァロン(T;フォレット) アントーニオ・カーザグランデ(B;ドン・アルヴァーロの召使) カール・マルティン指揮ヴェネツィア・ラ・フェニーチェ歌劇場o.&cho. | ||
すでにDVDとしてリリースされている2.110234/35のCDとしてのご紹介。 | ||
カイザー:歌劇「フレデグンダ」(1715) [ソナタ/第1幕/第2幕/第3幕/第4幕/第5幕] ドラ・パヴリコーヴァ(S;フレデグンダ) ビアンカ・コシュ(S;ガルズインデ) カーチャ・ストゥーバー(S;バジーナ) トミ・ヴェント(Br;キルペリヒ) ミヒャエル・クラネビッター(Br;ジギベルト) 松原友(T;ヘルメネギルト) トビアス・ハーク(T;ランデリヒ) クリストフ・ハンマー指揮ミュンヘン・ノイエ・ホーフカペレ | ||
大阪出身のバリトン(代理店によると『この公演時にはテノールに転向』だとのこと)松原友が出演したことで一躍脚光を浴びた、オペラ「フレデグンダ」。ヘンデル、テレマンと同時代のカイザーは、100 を超えるオペラを作曲したが、そのほとんどは現在では耳にする機会がない。しかし当時、この6世紀のフランク族の王キルペリヒとその情婦フレデグンダの陰謀と策略の物語「フレデグンダ」は最も知られていた作品だった。熱愛する恋人がいるにも関わらず、王と結婚することにより王妃の座を狙うフレデグンダ。はたして彼女の運命は? | ||
ロッシーニ:歌劇「幸運な間違い」(1812年ヴェネツィア版)
ケネス・ターヴァー(T;ベルトランド) コリンナ・モローニ(S;イサベッラ) ロレンツォ・レガッツォ(Bタラボット) マルコ・ヴィンコ(B;バトーネ) シモン・ベイリー(B;オルモンド) アルベルト・ゼッダ指揮ブルノ・チェコ室内ソロイスツ | ||
全て便宜上ファルサ(笑劇)とされているロッシーニ(1792-1868)の初期5作品の中でも、とりわけ異彩を放つのが、この「幸運な間違い」。軽い日常の話ではなく、いわゆる「救出オペラ」で、ラストにかけての攻防は聴き手をはらはらさせる事だろう。大活躍のタラボットを演ずるのは、最近日本でも大人気のロレンツォ・レガッツォ。ロッシーニを得意とする彼だけに、説得力のある歌唱を聴かせる。もちろん稀代のロッシーニ指揮者ゼッダの最高の指揮による弾む音楽も魅力。 | ||
ロッシーニ:歌劇「湖上の美人」
ソニア・ガナッシ(S;エレナ) マキシム・ミロノフ(T;ウベルト) マリアンナ・ピッツォラート(Ms;マルコム) フェルディナンド・フォン・ボートマー(T;ロドリーゴ) ヴォヨテク・ギエルラッハ(B;ダグラス) オルガ・ペレチャトコ(S;アルビーナ) ステファン・シフオレッリ(T;セラーノ) プラハ室内cho.(合唱指揮:アドルフ・メリヒャー) テュービンゲン祝祭バンド(指揮:マルティン・アンバーガー)SWR放送o. | ||
ウォルター・スコットの恋愛詩を原作にしたロッシーニ(1792-1868)の中期の傑作オペラ。あまり録音には恵まれていない(以前、ピアニストのポリーニが指揮したことで話題となったが)。ガナッシ、ミロノフらの実力派を起用しゼッダが生き生きとした音楽を作り上げている。 | ||
バルトーク:歌劇「青髭」 |
グスタフ・ベラチェク(B;青髭) アンドレア・メラス (Ms;ユーディト) マリン・オールソップ指揮 ボーンマスso. | |
ボーンマスso. 2007年のシーズンの最後を飾ったのがこのバルトーク(1881-1945)の「青髭」の演奏会だった。そしてその模様はタイムズ紙で大絶賛。熱にうかされたようなオーケストラの夢幻の響き、2人の歌手による官能的な声の対話、室内楽の繊細さと爆発的な大音量を併せ持つ精緻な管弦楽。バルトークの書いた20世紀最大の名作をオールソップが理想的な形で音にした。 | ||
エドワード・トーマス(1924-): フォーク・オペラ「楡の木陰の欲望」 |
ジェリー・ハドリー(T) ジェイムズ・モリス(Br) ヴィクトリア・ リヴェングッド(Ms) メル・ウルリック(Br) ジェフリー・レンツ(T) ダース・メドウズ、 ジョージ・マナハン指揮LSO 他 | |
1924年に発表されたユージン・オニール作の劇「楡の木陰の欲望」は、その複雑で非道徳的な人間関係の描き方などで賛否両論を巻き起こし、アメリカ社会に存在する「陰」 の存在を訴えかけた。クラシックとポップ双方のイディオムに通じているエドワード・トーマスがこの物語をセミ・オペラ化。世界初録音。 | ||
ジョン・アダムズ(1947-): 歌劇「天井を見上げ、それから空を見た」 |
マルティナ・ミュールポイントナー(S) キマコ・ザヴィエル・トロットマン(Br) マルクス・アレクサンダー・ナイザー(T) ジャネット・フリードリヒ(Vo) ダリウス・デ・ハース(Vo) リリス・ガルデル(Vo) ヨナス・ホルスト(Vo) クラウス・ジモン指揮 フライブルク・ ヤング・オペラ・カンパニー、 ホルスト=シンフォニエッタ・バンド | |
American Opera Classics。1995年にピーター・セラーズ演出で初演された、オペラというよりはジャズ・ロック・ミュージカルと呼びたくなるような作品。冒頭からバンドがフィリップ・グラス風の音楽を奏で、次々と歌われる多彩なポップ・ミュージックゆえに「21世紀のウエストサイド・ストーリー」と呼びたくなる。リブレットは付属しない。歌詞は英語。 | ||
ハンソン(1896-1981): 歌劇「メリー・マウント」 |
ローレン・フラニガン (S;レディ・ マリゴールド・サンデイズ) ウォルター・マクニール (T;サー・ガワー・ ラックランド) リチャード・ゼラー (Br;レスリング・ ブラッドフォード) チャールズ・ロバート・ オースティン (B;プレイズ=ゴッド・ テューク) ジェラード・シュウォーツ指揮 シアトルso.&cho.、 ノースウェスト少年cho.、 シアトル少女cho./他 | |
録音:1996年10月、ワシントン、シアトル・センター・オペラ・ハウス、ライヴ。リブレットは付いていない。歌詞は英語。 ナサニエル・ホーソーンの小説「メリー・マウントの五月柱」を原作として、1934年に初演されたオペラ。ニューヨーク・メトからの委嘱作品であり、アメリカ産のオペラとして再評価されるべき作品。オーケストラ組曲としての録音が有名だが、やはりオペラ全曲の素晴らしさを味わいたいもの。なお、これは1996年、ハンソン生誕100年を記念して上演・録音されたもの。 | ||
ウィーラー(1952-):ボストンの成り立ち ケネス・コッチの台本による1幕のオペラ |
ウィリアム・ハイト(T; オペラ/ジャンティンゲリー) チャールス・ブレンディ(T; ヘンリー/ビーコン・ヒル/昼) マーカス・デローチ (Br;サム/嵐) クリスタ・リヴァー(Ms; ボストンの精神/ナレーター) クリストーフェレン・ノムラ (Br; ロバート・ラウシェンバーグ) エリザベス・アンカー (コントラルト; 夜明け/黒い日) クリスティーネ・スイストロ (S;月光) シャリア・ネフツィガー (S;ニキ・ド・サンファル) ボストン・セシリア合唱団,o. ドナルド・ティータース指揮 | |
2007年4月1日に初演されたこの革新的なオペラは大成功を収めた。若手からベテランまでを豪華に配した歌手たち、合唱団、そしてすばらしいオーケストラ。そしてボストンに対する愛情に満ちた内容。これらが渾然一体となってこの熱狂的な舞台を作り上げた。この公演についてはボストン・グローブ誌でも大きな見出しを付けて取り上げられ、もちろん一層評価が高まった。 | ||
メノッティ:歌劇「アマールと夜の訪問者」
アイク・ハウカースミス(ボーイS;アマール) クルステン・ガンログソン(Ms;母) ディーン・アンソニー(T;カスパール王) トッド・トーマス(Br;メルヒオール王) ケヴィン・ショート(B-Br;バルタザール王) バート・レファン(Br;王の従者) アラスティア・ウィリス指揮ナッシュヴィルso. | ||
NBC放送からの委嘱により作曲されたこのオペラは、1951年のクリスマス・イブに初めてテレビ放送され大好評を博した。以来世界中で500回を超える上演回数を記録、クリスマスの奇跡劇として絶大なる人気を誇っている小さな作品。イエスの生誕を祝福するために旅をしている 3人の博士が出会った、愛と感謝に満ちた小さな奇跡。 | ||
バーバー(1910-1981): 歌劇「ヴァネッサ」(1958) |
エレン・チッカリング、 アンドレア・マシューズ、 マリオン・ドライ(S) レイ・ボーエンズ、 リチャード・コンラッド(T) フィリップ・リマ(Br) ギル・ローズ指揮 ウクライナ国立so. ウクライナ国立cho.ドゥムカ | |
アメリカン・クラシックス・シリーズ。ニューヨークのメトで初演されたこのオペラは、前衛ではなくオーソドックスなグランド・オペラ・スタイルの作品。時は20世紀初頭のとある冬、 3人の男女が織りなす静かなドラマが展開される。英語あらすじ、英語リブレット付き。 | ||
NAXOS HISTORICAL 日本語帯無しでお届けとなる可能性もありますので、あらかじめご了承下さい(帯が付かなかった事を理由とする商品交換・返品・帯のみの送付等はお受け出来ません)。 | ||
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」~ メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団による録音集 | ||
「ラインの黄金」 〔1937年4月3日、ボストン歌劇場〕 8.110047/8 (2CD) |
フリードリッヒ・ショル ジュリアス・ヒューン ハンス・クレメンス アルトゥール・ボダンツキー指揮 他 | |
「ワルキューレ」 〔1941年12月6日放送、メトロポリタン歌劇場〕 8.110058/60 (3CD) |
アストリッド・ヴァルナイ ヘレン・トローベル ケルスティン・トルボルク ラウリッツ・メルヒオール フリードリヒ・ショル アレグザンダー・キプニス エーリヒ・ラインスドルフ指揮 他 | |
「ジークフリート」 〔1937年1月30日放送、メトロポリタン歌劇場〕 8.110211/3 (3CD) |
ラウリッツ・メルヒオール キルステン・フラグスタート フリードリヒ・ショル ケルスティン・トルボルク カール・ラウフケッター アルトゥール・ボダンツキー指揮 他 | |
「神々のたそがれ」 〔1936年1月11日放送、メトロポリタン歌劇場〕 8.110228/30 (3CD) |
ラウリッツ・メルヒオール マージョリー・ローレンス ルートヴィヒ・ホフマン エドゥアルト・ハービヒ フリードリッヒ・ショル アルトゥール・ボダンツキー指揮 他 | |
昔も今もメトの支柱はワーグナーだが、このセットは、フラグスタートとメルヒオールの二枚看板にヴァルナイ、ローレンス、ショルといった大スターの揃った、
空前絶後の黄金時代におけるワーグナー上演の貴重な記録。ドナルド・キーン氏が他のすべてのことを忘れるほど熱中し、山崎浩太郎氏がヒストリカル録音に傾倒する契機となったというくらい忘れ難い感銘を残すものである。
超絶的な歌手たちの絶唱は痺れるような魅力を放ち、生き生きと弾むリズムの呼び起こす快感は比類がなく、味気ないステレオ録音よりもよほどあきさせない、オペラ・ファン必聴の好セットがお求め安い価格で登場
(単発でリリースされていた商品をセット化再発売)。 復刻担当者は、「ラインの黄金」:リチャード・カニール。「ワルキューレ」:K&Aプロダクション、「ジークフリート」、「神々のたそがれ」:ウォード・マーストン。 | ||
キャスリーン・フェリア・シングズ・マーラー [CD 1:8.110871] マーラー: リュッケルトの詩による5つの歌~ [私はこの世に忘れられ/ 私は快い香りを吸いこんだ/真夜中に](*) 交響曲「大地の歌」(+)/ [CD 2:8.110876] 亡き子をしのぶ歌(#)/ 交響曲第4番(**) |
キャスリーン・フェリア(A;*/+/#) ブルーノ・ワルター指揮 VPO(*/+/#) NYP(**) ユーリウス・パツァーク(T;+) デジ・ハルバン(S) | |
録音:1952年5月20日、ウィーン(*)/1952年5月15-16日、ウィーン(+)/1949年10月4日、ロンドン(#)/録音:1945年5月10日、ニューヨーク(**)。 既発売のマーラー選集から、フェリアとワルターの共演による名演をまとめてボックス・セット化。 | ||
ブルーノ・ワルターの芸術~永遠のマーラー名演集 [8.110850] 交響曲第5番~アダージェット 〔1938年1月19日、ウィーン〕 リュッケルトの詩による3つの歌~ 私はこの世に忘れられ 大地の歌 〔1936年5月24日、ウィーン、ライヴ〕 [8.110852] 交響曲第9番 〔1938年1月16日、ウィーン〕 [8.110871] リュッケルトの詩による五つの歌~ [私はこの世に忘れられ/私は快い香りを吸いこんだ/ 真夜中に] 〔1952年5月20日、ウィーン〕 大地の歌 〔1952年5月15-16日、ウィーン〕 [8.110876] 亡き子をしのぶ歌 〔1949年10月4日、ロンドン〕 交響曲第4番 〔1945年5月10日、ニューヨーク〕 |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO NYP ケルスティン・トルボルク(A) チャールズ・クルマン(T) キャスリーン・フェリアー(A) ユーリウス・パツァーク(T) デジ・ハルバン(S) | |
〔録音年月日、場所〕 マーク・オバート=ソーン復刻。バラで発売されていたワルターの名演に山崎浩太郎氏による日本語解説書を付け、魅力溢れるボックスセットとして特別価格にて発売。 | ||
メニューインによるヴァイオリン協奏曲名曲集 [CD 1:8.110902] ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 録音:1931年11月25日、ロンドン エルガー:ヴァイオリン協奏曲 録音:1932年7月14-15日、ロンドン [CD 2:8.110965] J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番 録音:1936年2月21日、パリ J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 録音:1933年6月24日、パリ J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 録音:1932年6月4日、パリ J.S.バッハ:無伴奏ソナタ第2番~アンダンテ [CD 3:8.110966] シューマン:ヴァイオリン協奏曲 録音:1938年2月9日、ニューヨーク ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 録音:1936年2月26-28日、パリ [CD 4:8.110967] メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 録音:1938年5月3日、パリ ラロ:スペイン交響曲 録音:1933年6月20日、パリ ショーソン:詩曲 録音:1933年6月21日、パリ |
ユーディ・メニューイン(Vn) ランドン・ロナルド指揮 エドワード・エルガー指揮 ジョルジュ・エネスコ(Vn)指揮 ピエール・モントゥー指揮 ジョン・バルビローリ指揮 他 | |
既発売の協奏作品録音集から、10代でスタートしたレコーディング・キャリアの初期段階を俯瞰できる英HMVへの音源をまとめてボックス・セット化。 | ||
ヤッシャ・ハイフェッツ~生誕100年記念へのトリビュート | ||
既発売の7枚(8.110936、8.110938、8.110939、8.110940、8.110941、8.110942、8.110943)をまとめて特製ボックスに入れたセット。 | ||
ビゼー:歌劇「カルメン」 | グラディス・スウォーザウト(Ms) リチア・アルバネーゼ(S) チャールズ・クルマン(T) レナード・ウォーレン(Br) ウィルフレッド・ペルティエ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1941年3月15日、メトロポリタン歌劇場。NBCが放送に録音したディスクを使用。 オールド・メト&オペラ・ファンの間で伝説化されている、スウォーザウトのカルメン。メゾ(コントラルトに近い)の声域であるせいか、貫禄があり悪女っぽさを漂わせる歌いぶりが聞き所。なお、彼女のカルメンはこの録音しか現存する物がないという。 | ||
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 | ローレンス・ティベット(Br) リリー・ポンス(S)他 エットーレ・パニッツァ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1935年12月28日、メトロポリタン歌劇場。第2幕のみ1939年の演奏に差し替えられており、ヤン・キープラ(T)&ジェンナロ・パピ指揮である。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」 | ビドゥ・サヤン(S) サルヴァトーレ・バッカローニ(B) ニーノ・マルティーニ(T)他 ジェンナロ・パピ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1940年12月21日、メトロポリタン歌劇場。 | ||
ハンソン:歌劇「メリー・マウント」 | ローレンス・ティベット(Br) エドワード・ジョンソン(T) イェータ・リュンベルグ(S)他 トゥリオ・セラフィン指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
. 録音:1934年2月10日。 これは渋い選曲。今世紀アメリカを代表する作曲家の一人、ハンソンのオペラの歴史的録音。超強力演奏者で聞かせるCD。アメリカ近代音楽のファンにも。 | ||
8.110029 廃盤 |
マーラー:大地の歌 | キャスリーン・フェリアー(A) セット・スヴァンホルム(T) ブルーノ・ワルター指揮 NYP |
録音:1948年1月18日、カーネギー・ホール、ライヴ。 | ||
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 | ビドゥ・サヤン(S) ローレンス・ティベット(Br) アレクザンダー・キプニス(B)他 エミール・クーパー指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1945年1月13日、メトロポリタン歌劇場。ライヴ。 | ||
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 | ローザ・ポンセル(S) フレデリック・ヤーゲル(T) ローレンス・ティベット(Br)他 エットーレ・パニッツァ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1935年1月5日(放送)。放送されたコメントや幕間のトークまでもを完全な形で収録。元々はローレンス・ティベットのための私的録音テープだったのだが、 それが1940年代にLP化されて残されており、そのLPからピッチ修正などを施して今回の発売となった。 | ||
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」 | ロッテ・レーマン(S) ライゼ・スティーヴンス(Ms) フリードリヒ・ショル(Br)他 アルトゥール・ボダンツキ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1939年1月7日(放送)。ロッテ・レーマンがメトで歌ったのは1934年から1946年の間。その中でもやはり注目すべき曲目は、ばらの騎士であろう。 ここで指揮をしているボダンツキがウィーンの宮廷オペラで活躍していたことはあまり日本では知られていないが、この本場コンビの演奏、今では聴けなくなった前世紀ウィーンの香りで一杯である。 | ||
レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」 | ラウール・ジョバン(T) リチア・アルバネーゼ(S) レナード・ウォレン(Br) フランチェスコ・ ヴァレンティノ(Br) ジョン・ダドリー(T) チェザーレ・ソデーロ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1944年3月25日、メトロポリタン歌劇場、放送録音。 内容の素晴らしさ、音質の良さで世界中が注目するナクソスのヒストリカル・シリーズ。その中核を成すメトの歴史的名演から、今回は1944年3月に行われた「道化師」をお届け。 トニオを演じるのはパリ・オペラ座やオペラ・コミックなどで長年活躍したラウール・ジョバン。メトでもフランス・オペラを中心に定評を得ていた大テノール。相手役はイタリア生まれのリチア・アルバネーゼ。 スカラ座やコヴェントガーデンなどでも好評を博していた彼女は、メトの黄金時代を支える代表的なソプラノ。しかし第二次大戦中に敵国のオペラを上演するとは(しかも名演)、さすが世界に冠たるメトの風格と余裕を感じる。 | ||
ヴェルディ:歌劇「運命の力」 | ステラ・ローマン(S) ローレンス・ティベット(Br) エツィオ・ピンツァ(B) サルヴァトーレ・バッカローニ(B)他 ブルーノ・ワルター指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1943年1月23日(放送)。それにしてもワルターのヴェルディの録音が残っていたとは思わなかった。今まで彼のヴェルディの録音は全く存在しなかったからだ。 1941年からメトのピット煮立った彼はドン・ジョバンニ、フィガロの結婚と言った名演を残しているが、それらの中でも話題性ではピカ一。ティベット、ピンツァと言った顔ぶれも豪華だ。 | ||
ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」 | ラウリッツ・メルヒオール(T) マージョリー・ローレンス(S)他 アルトゥール・ボダンツキー指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1936年1月11日。 | ||
ムソルグスキー: 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(イタリア語歌唱) |
エツィオ・ピンツァ(B) チャールズ・クルマン(T) キルステン・トルボルイ(Ms) ニコラ・モスコーナ(B) エットーレ・パニッツァ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1939年12月9日、メトロポリタン歌劇場、ライヴ。ソースはNBCの録音によるディスク。 朗々と歌うピンツァのボリスが、さすがの威厳を感じさせてくれる。ファンならぜひ持っていたい。 | ||
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」 | フリードリヒ・ショル(Br) ルネ・メゾン(T)他 アルトゥール・ボダンツキ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
放送:1937年4月3日。録音:ボストン歌劇場、ライヴ。 | ||
ワーグナー、パルジファルの歴史的録音集 管弦楽組曲 アルフレッド・ヘルツ指揮Bpo(1913年9月12日、13日、15日&16日、 ベルリン) 第1幕 前奏曲 カール・ムック指揮ベルリン国立歌劇場o.(1927年12月11日、ベルリン) 第1幕より、他 カール・ムック指揮バイロイト祝祭o&cho. (合唱指揮:フーゴー・リューデル) (1927年8月、バイロイト祝祭劇場) 第2幕 インゲボリ・ホルムグレン アニー・ヘルム ミニー・ルスケ=レオポルト ヒルデ・ジネク マリア・ネジャーダル(S) シャルロッテ・ミュラー(A) カール・ムック指揮バイロイト祝祭o.&cho.(1927年8月、バイロイト祝祭劇場) 第3幕 ゴットヘルフ・ピストーア(T) ルートヴィヒ・ホフマン(B) コルネリス・ブロンスヘースト(Br) カール・ムック指揮ベルリン国立歌劇場o.&cho. (合唱指揮:フーゴー・リューデル) (1928年10月10日、11日、13日&14日、ベルリン) 聖金曜日の奇蹟 フリッツ・ウォルフ(T) アレグザンダー・キプニス(B) ジークフリート・ワーグナー指揮バイロイト祝祭o.(1927年8月、バイロイト祝祭劇場) | ||
SP時代ドイツでの「パルジファル」の重要な録音を収めた2枚組。1913年にBPOと抜粋を録音したヘルツは、バイロイト音楽祭以外の欧州で1913年末まで上演を禁止されていたこの楽劇を、 著作権の及ばない米国で1903年に指揮した人。BPOの最初期の録音(有名なニキシュの「運命」より2ヶ月前)としても貴重で初CD化。またムックは1920年代までのバイロイトの中心的指揮者として活躍したことで有名だが、当時は「ワーグナーの隠し子」との噂もあったとか。バイロイト祝祭劇場とベルリンにおける彼の録音は、初期バイロイトの雰囲気を今に伝える。同時期のジークフリート・ワーグナーの演奏も収録されており、全録音がワーグナー録音史に名を残すものばかり。これを持たずしてワーグナー・ファンとはいえない。 | ||
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 | キルステン・フラグスタート(S) ルネ・メゾン(T) ジュリアス・ヒーン(Br) アレクサンダー・キプニス(B)他 ブルーノ・ワルター指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1941年2月22日。 以前メモリーズから出ていた。フラグスタート戦前のフィデリオはボダンツキーとのものもあるが、やはりここはワルターの棒の下で聴きたい所。やはり絶品である。 | ||
ワーグナー(1813-1883):楽劇「ヴァルキューレ」 | アストリッド・ヴァルナイ、 ヘレン・トローベル(S) ケルスティン・トルボルク(Ms) ラウリッツ・メルヒオール(T) フリードリッヒ・ショル(Br) アレグザンダー・キプニス(B) エーリヒ・ラインスドルフ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
放送:1941年12月6日。メトの貴重な上演の放送用音源が、K&Aプロダクションズの手でCD化。ノイズが大変少なく聴きやすい。 | ||
マスネ(1842-1912):歌劇「ウェルテル」 録音:1931年1月16-29日、フランス・コロムビアのSP30面より復刻 |
ジョルジュ・ティル(T) ニノン・ヴァラン、 ジェルマニー・ フェラルディ(S)他 エリー・コーエン指揮 パリ・オペラ・コミークo.&cho. 児童聖歌cho. | |
歌劇アリア集(6曲) 録音:1927年1月-1937年4月 |
ジョルジュ・ティル(T) | |
ウォード・マーストンによる復刻。 | ||
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」(1877/全3幕) | エレーヌ・ブヴィエール(S) ホセ・ルッチョーニ(T) ポール・カバネル(Br) シャルル・カンボン(B) アンリ・メデュ(B) ルイ・フレスティエ指揮 パリ・オペラ座o.&cho. | |
ホセ・ルッチョーニ(T)フランス・オペラ・アリア集 グノー:歌劇「ポリュークト」から/ 歌劇「ロメオとジュリエット」から(*) ビゼー:歌劇「カルメン」~おまえが投げたこの花は(**) マスネ: 歌劇「エロディアード」~ 信仰の力はおさえられぬが(+) 歌劇「マノン」~ 去れ甘い面影よ(+) |
ホセ・ルッチョーニ(T) ウジェーヌ・ビゴー指揮 パリ・オペラ座o. | |
録音:1946年9月17日-27日/1946年6月3日(*)/1936年10月8日(**)/1937年3月15日(+)、全てシャンゼリゼ劇場、パリ。 「サムソンとダリラ」は、パリ・オペラ座でのパテによるスタジオ録音SPの復刻。 この役を20年以上も当たり役にしていたコルシカ出身の名テノール、ホセ・ルシオーニ(ルッチョーニ)の名唱、当時パリ音楽院の声楽学生が規範としたというブーヴィエールの魅惑的なダリラ、オペラ作曲家でもあり、パリ・オペラ座で30年間もタクトを取り続けたフレスティエの見事な指揮など、魅力満載のお宝録音。EMIから出ているものと同じだが、目が不自由ながらも練達のSP復刻師、ウォード・マーストンの手により自然で聴きやすい音で復刻されており、さらにルシオーニのフランス・オペラ・アリア集まで余白に収録。EMIを上まわる内容と言え、これはお得。 | ||
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」 録音:1931年2月16-28日、ミラノ 原盤:イタリア・コロムビア |
リーナ・ブルーナ=ラーザ(S) ルイジ・マリーニ(T) カルロ・ガレッフィ(Br) アンナ・マゼッティ= バッシ(Ms) イダ・コルティ、 サルヴァトーレ・ バカローニ、 ジゼッペ・ネッシ、 ナターレ・ヴィラ ロレンツォ・モラヨーリ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
リーナ・ブルーナ=ラーザ(S)アリア集 ボーイト、プッチーニ、ヴェルディ、他全7曲(共演者不詳) 録音:1928年4月/5月 | ||
ミラノ・スカラ座の歴史を物語る録音がまたひとつNAXOSから。スカラ座で一時代を築いたブルーナ=ラーザ(録音時わずか23才だったという)とスター歌手のマリーニ、ガレッフィらの競演。余白にはブルーナ=ラーザのアリア集と、これまたお得。復刻は名人ワード・マーストン。 | ||
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 | キルステン・フラグスタード(S) ラウリツ・メルヒオール(T) ヘルベルト・ヤンセン(Br) エマヌエル・リスト(T)他 フリッツ・ライナー指揮LPO コヴェントガーデン 王立歌劇場cho. | |
録音:1936年5月18日~6月2日の公演より。ウォード・マーストンによる復刻。EMI原盤。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「ラ・ボエーム」(*) | リチア・アルバネーゼ(S) タティアナ・メノッティ(S) ベニャミーノ・ジーリ(T) アフロ・ポリ(Br) ウンベルト・ベレェットーニ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. 他 | |
リチア・アルバネーゼ名唱集(全10曲) | リチア・アルバネーゼ(S) | |
原盤:イタリアHMV。録音:1938年2月、ミラノ(*)。SPのセットからワード・マーストンが復刻。ジーリら一流歌手たちの名唱が聴けるほか、ミラノで愛されたアルバネーゼのミミが特筆もの。 | ||
8.110091/2 (2CD) |
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」 | |
第1幕第1場-第2場 | ラウリッツ・メルヒオール、 ハインリヒ・テスマー(T) フリードリヒ・ショル(B-Br) ロベルト・ヘーガー指揮LSO | |
第1幕第3場 | ラウリッツ・メルヒオール、 アルベルト・ライス(T) アルバート・コーツ指揮LSO | |
第2幕第1場 | エドゥアルト・ハービヒ(B) フリードリヒ・ショル(B-Br) ロベルト・ヘーガー指揮LSO | |
第2幕第2場 | ラウリッツ・メルヒオール(T) アルバート・コーツ指揮LSO | |
第2幕第2場(続き-第3場 | ラウリッツ・メルヒオール、 ハインリヒ・テスマー(T) エドゥアルト・ハービヒ(B) ロベルト・ヘーガー指揮LSO | |
第2幕第3場(続き) | ラウリッツ・メルヒオール(T) ノーラ・グルーン(S) アルバート・コーツ指揮LSO | |
第3幕第1場 | エミール・シッパー(Br) マリア・オルシェフスカ(A) カール・アルヴィン指揮 ウィーン国立歌劇場o. | |
第3幕第2場 |
ラウリッツ・メルヒオール(T) ルドルフ・ボッケルマン(B-Br) アルバート・コーツ指揮LSO | |
第3幕第3場 | ラウリッツ・メルヒオール(T) ロベルト・ヘーガー指揮LSO | |
第3幕第3場(続き) | フローレンス・イーストン(S) ラウリッツ・メルヒオール(T) ロベルト・ヘーガー指揮 コヴェント・ガーデン王立歌劇場o. | |
録音:1928-1932年。ウォード・マーストン復刻。 英HMVが行ったいくつかの録音セッションをまとめ、ひとつの楽劇(ただし抜粋)として楽しめるよう曲順などを編集したもの。復刻にはいろいろな状態のSP盤が使用されたものの、見事なテクニックによって音質もバランスがとれ、メルヒオールの名唱を中心とした楽劇になっている。 | ||
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」(パリ版) | マリア・ミュラー、 ルート・ヨスト=アルデン(S) ジギスムント・ピリンツキー(T) イヴァール・アンドレーゼン(B) ヘルベルト・ヤンセン(Br) ゲザ・ベルティ=ピリンツキー (T) カール・エルメンドルフ指揮 バイロイト祝祭o.&cho. 他 | |
録音:1930年8月、ワーグナー劇場、バイロイト。第2幕&第3幕内容に要約あり。1930年のバイロイト音楽祭上演に際してコロムビアが録音したSP盤から、 ウォード・マーストンがパワフルな音に復刻。マーストン自ら「パーフェクト・コンディション」と言う米盤セットを元に、戦前の名歌手とバイロイトの記録がよみがえった。 1927年から1942年までバイロイトの常連だったエルメンドルフの指揮もみごと。 | ||
プッチーニ(1858-1924): 歌劇「トスカ」(*) |
マリア・カニーリャ(S;トスカ) ベニャミーノ・ジーリ (T;カヴァラドッシ) アルマンド・ボルジョーリ (Br;スカルピア)他 オリヴィエロ・デ・ ファブリティース指揮 ローマ歌劇場o.&cho. | |
プッチーニ:歌劇「トスカ」抜粋(フランス語歌唱)(+) | ニノン・ヴァラン(S) エンリコ・ディ・ マッツェイ(T) G.クローズ指揮/他 | |
録音:1938年9月、ローマ(*)/1931年、パリ(+)。原盤:伊EMI(*)/仏ODEON(#)。復刻:ウォード・マーストン。 (*)はカニーリャのトスカ、ジーリのカヴァラドッシほか、当時のスター歌手を起用した録音。それに加え、ニノン・ヴァランらがフランス語で歌ったハイライトの録音もプラス。この2枚で「トスカ」録音史の一端を知ることができる、オペラ・ファンにおすすめのアルバム。 | ||
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」 | ヤン・コンスタンティン(Br) マリエ・ピクソヴァー、 アダ・ノルデノヴァー(S) ズデニェク・オタヴァー(B) マルタ・クラーソヴァー(Ms) オタカル・オストルチル指揮 プラハ国立歌劇場o.&cho. 他 | |
録音:1933年6月6日~23日、ウィーン。このオペラの初録音という記念すべき宝を、状態のいいディスクから復刻。 当時のプラハで最高級のメンバーをそろえ、チェコ語で歌われたこのセッションは、音楽ファンや録音史ばかりでなく、チェコという国の貴重な財産でもある。 | ||
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 ムソルグスキー:展覧会の絵(*) |
セルゲイ・ クーセヴィツキー指揮 BSO | |
録音:1944年12月30日/1943年10月9日(*)、ボストン・シンフォニー・ホール。放送録音。 名指揮者クーセヴィツキーが依頼し、音楽史に残る名作2曲を収録。バルトークは初演(1944年12月1日)約1ヶ月後の演奏会を放送した際の録音で、フィナーレが現在とは違う初稿版になっているところがポイント。またラヴェル版の「展覧会の絵」は「古城」などがカットされている演奏でありながら、自信に満ちた堂々たる音楽が聴ける。 | ||
ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」(*) アランジ=ロンバルディのオペラ・アリア集&デュエット集(+) |
ジャンニーナ・ アランジ=ロンバルディ(S) エベ・スティニャーニ(Ms) カミッラ・ロータ(A) アレッサンドロ・グランダ(T)他 ロレンツォ・モラジョリ指揮 ミラノ・スカラ座po.&cho. | |
録音:1931年9月-10月(*)/1926年-1933年(+)、イタリア・コロムビアへの録音。イタリアの歌姫を擁して、本場のヴェリズモ・オペラを味わえる往年の録音の、ワード・マーストンの手による復刻。 | ||
ヴェルディ:歌劇「椿姫」 録音:1949年1月1日、放送音源 |
エリナー・スティーバー(S) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T) ロバート・メリル(Br)他 ジュゼッペ・ アントニチェッリ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
エリナー・スティーバー~アリアと二重唱曲集 プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」~ある晴れた日に(*) ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」~今の歌声は ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」~ミゼレーレ 歌劇「椿姫」~ああ、そはかの人か(+) R.ロジャーズ: ミュージカル「回転木馬」~もしわたしが愛したら ロンバーグ:喜歌劇「五月の時」~覚えていますか? |
エリナー・スティーバー(S) ユッシ・ビョルリング(T) 録音:1940年 (*)、1950年(+) 1946年 (+)(*)以外 | |
グノー:歌劇「ファウスト」 | ジェオリ・ブウエ(S) ジョルジュ・ノール(T) ロジェ・リコ(B) ロジェ・ブールダン(Br) トマス・ビーチャム指揮 RPO&cho. 他 | |
原盤:英HMV、他。録音:1947年11月-1948年6月、ロンドン。RCAビクターからリリースされたSPセットから復刻。ビーチャムが名手を集めてRPOを組織した時期の録音であり、パリのオペラ・コミック等で活躍する歌手たちをそろえた名盤。 | ||
プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」 | ドロシー・カーステン(S) ユッシ・ビョルリング(T) ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br) サルヴァトーレ・バカローニ(B) トマス・ヘイワード(T) ジョージ・セハノフスキー、 アレッショ・デ・パオリス、 ジャン・マデイラ、 クリフォード・ハーヴォト、 ポール・フランク、 オジー・ホーキンズ ジュゼッペ・ アントニチェッリ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1949年12月10日、メトロポリタン歌劇場、放送音源。MYTOからも出ているもの。1907年以来メトの舞台に掛けられてきたこのオペラが、リニューアルされたときの公演。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「愛の妙薬」 | ビドゥ・サヤン(S) フェルッチョ・タリアヴィーニ(T) ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br) サルヴァトーレ・バッカローニ(B) パウラ・レンヒナー(S) ジュゼッペ・アントニチェッリ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1949年12月24日放送/メトロポリタン歌劇場にて録音、他。リオ生まれの歌姫サヤンの名唱を現在に伝える貴重な放送録音。サヤンとステーファノ(T)による「ラ・ボエーム」と「道化師」からのアリア(2曲)も収録。 | ||
モーツァルト(1756-1791):歌劇「魔笛」 | ヘルゲ・ロスウェンゲ(T) ティアナ・レムニツ(S) ゲルハルト・ヒュッシュ(Br) イルマ・バイルケ(S) エルナ・ベルガー(S) ヴィルヘルム・ シュトリエンツ(B) トマス・ビーチャム指揮BPO 他 | |
録音:1937年11月・1938年2-3月、ベルリン。原盤:HMV。マーク・オバート=ソーンの手によるCD化で聴きやすい音に仕上がっている。 | ||
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 | レナータ・テバルディ(S) マリオ・デル・モナコ(T) エベ・スティニャーニ(Ms) アルド・プロッティ(Br) フェルナンド・コレーナ、 ダリオ・カセッリ(B) ピエロ・デ・パルマ(T) アルベルト・エレーデ指揮 ローマ・サンタ・ チェチーリア音楽院o.&cho. | |
録音:1952年8月、ローマ。原盤:DECCA。復刻:マーク・オバート=ソーン。 デル・モナコ&テバルディのコンビによるヴェルディ録音の記念碑的なもの。状態のいいイギリス・プレスLPからの復刻された均整のとれたその音質によって、稀代の名演・名録音を堪能できる。 | ||
カラスのルチアがLP盤起こしで登場 ドニゼッティ(1797-1848): 歌劇「ランメルモールのルチア」(*) *ボーナス・トラック* 伝説的名歌手たちによる 「ランメルモールのルチア」ハイライトの 歴史的録音(#) |
マリア・カラス(S;*) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T;*) ティート・ゴッビ(Br;*) ラファエル・アリエ(B;*) ヴァリアーノ・ナターリ(T;*) アンナ・マリア・カナーリ(Ms;*) ジーノ・サッリ(T;*) トゥリオ・セラフィン指揮(*) フィレンツェ五月音楽祭o.&cho.(*) アンドレア・モロジーニ合唱指揮(*) ロバート・メリル(Br;#) エツィオ・ピンツァ(B;#) アメリア・ガリ=クルチ(S;#) ティート・スキーパ(T;#) トーティ・ダル・モンテ(S;#) ベニアミーノ・ジーリ(T;#) ジョン・マコーマック(T;#)他 | |
録音:1953年1月29日、30日、2月1日、3日、4日、6日、フィレンツェ(*)/1910年-1952年(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。リブレットは無し。歌詞はイタリア語。 今さらなにも言うことがないほどの名盤・名録音(プロデュースはウォルター・レッグ)であり、常にEMIからリリース&再発売され続けてきたもの。特に「狂乱の場」はカラスのトレードマーク的な名唱。今回は5セットのLPをそろえ、最高の状態の部分から復刻。ピッチの修正なども丁寧に行い、カラスらの歌声を生々しく蘇らせた。名歌手たちによるハイライトは、それぞれオリジナルのアナログ盤から復刻。 | ||
モーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(*) | ジョン・ブラウンリー(Br) アイナ・スーエズ、 ルイゼ・ヘレッツグルーバー、 オードリー・マイルドメイ(S) フリッツ・ブッシュ指揮 グラインドボーン・ オペラ音楽祭o.&cho. 他 | |
モーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」~名場面集 | シャリアピン、タウバー、 ピンツァ、他 | |
録音:1936年6月29日-7月5日。グラインドボーン音楽祭におけるもっとも初期の録音。これに名歌手たちのアリアやデュエット録音を加え、当時の名演を堪能できる豪華なセット。 | ||
グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」 | エイデ・ノレナ チャールズ・ハケット アンジェロ・バーダ レオン・ロティエ ミルロ・ピッコ ルイ・アッセルマン指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho.他 | |
録音:1935年1月26日(放送)、ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場、ライヴ。ウォード・マーストン復刻。 パリで生まれラムルーo.やオペラ・コミック座、そして日本でも有名なカペーSQのチェリストを務たアッセルマン。メトにおけるフランス・オペラの第一人者だった彼の指揮を堪能できる。 | ||
ユッシ・ビョルリング&アナ=リサ・ビョルリング~アリアとデュエット集 ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲 プッチーニ:歌劇「ボエーム」~ 冷たい手を/おお、愛らしい乙女よ/わたしの名はミミ プッチーニ:歌劇「ジャンンイ・スキッキ」~わたしの愛しいお父さん グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」間奏曲 グノー:歌劇「ロメオとジュリエッロ」~ わたしは夢に生きたい/Va! je t'al Pardonne...Nuit d'Hymenee マスネ:歌劇「マノン」~ああ消え去れ、優しい面影よ |
ユッシ・ビョルリング(T) アナ=リサ・ビョルリング(S) ガエターノ・メローラ指揮 サンフランシスコ歌劇場o. | |
録音:1949年10月23日、放送音源。アナウンサーの声も含む、ビョルリンク夫妻のリサイタル完全復刻。 | ||
キルステン・フラグスタート~ワーグナー歌劇からの抜粋集 「さまよえるオランダ人」、「ローエングリン」、 「トリスタンとイゾルデ」、「タンホイザー」、 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から |
キルステン・フラグスタート(S) セット・スヴァンホルム(T) ガエターノ・メローラ指揮 サンフランシスコ歌劇場o.&女声cho. | |
録音:1949年10月9日、サンフランシスコ。NBCの人気ラジオ番組「スタンダード・アワー」放送録音。アナウンサーの紹介、拍手も入り、実にリアルな音で彼女の歌声を堪能できる。 | ||
タリアヴィーニ&タッシナーリ~アリアと二重唱曲集 「マルタ」、「ウェルテル」、「ル・シッド」、 「アドリアーナ・ルクヴルール」、 「カヴァレリア・ルスティカーナ」から |
フェルッチョ・タリアヴィーニ(T) ピア・タッシナーリ(S) カール・クリッツ(P) ガエターノ・メローラ指揮 サンフランシスコ歌劇場o. | |
録音:1949年10月16日(放送)。 | ||
ドゥソリーナ・ジャンニーニ~アリアと二重唱集 ヴェルディ:歌劇「運命の力」~ とうとう着いたわ!……哀れみの聖母/ 神よ、平和を与え賜え トマ:歌劇「ミニョン」~ ミニョンのロマンス「君よ知るや南の国」 ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」~自殺! ヴェルディ:歌劇「アイーダ」~勝ちて帰れ ロジャーズ/ネヴィン:ロザリー ジェイコブス=ボンド: アイ・ラヴ・ユー・トゥルーリー プッチーニ: 歌劇「トスカ」~歌に生き、愛に生き マスカーニ: 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ 教えて、ルチアお母さん、ママも知る通り/ 間奏曲 |
ドゥソリーナ・ ジャンニーニ(S) ガエターノ・メローラ指揮 サンフランシスコ歌劇場o. ピエトロ・チミニ指揮 ロスアンジェルスpo. 他 | |
録音:1943年8月15日、9月19日、1944年1月30日、ラジオ番組の抜粋収録、マーク・オバート=ソーン復刻。 ジャンニーニが1943年と1944年に行った3回のコンサートの、放送用記録音源。ややヒスノイズはあるものの、ラジオから聞こえてくる生々しい音は、このCDでも追体験が可能。これもまた、アメリカ・オペラ史の1ページ。 | ||
テイト~フランス歌曲とアリア集 トマ:君よ知るや南の国/デュパルク:旅への誘い ラヴェル:博物誌~かわせみ クレマン・マロの2つの風刺詩~スピネットを弾くアンヌへの アーン:別れ/ショーソン:リラの花咲く頃 ドビュッシー:「ペレアスとメリザンド」より、他(全18曲) |
マギー・テイト(S) ピエール・モントゥー指揮 サンフランシスコso. ジェラルド・ムーア(P) レスリー・ハワード指揮 LPO 他 | |
録音:1940年7月-1947年10月、ロンドン、他。ドビュッシーはじめ、同時代に生きたフランスの作曲家たちから絶大な信頼を得ていたテイト。初めて聴く人でも、極めつけと言えるこの選曲は納得。HMVのSP盤(未発表音源もあり)、NBCの放送録音などからの復刻。 | ||
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 | レナード・ウォーレン(Br)(*) エルナ・ベルガー(S) ジャン・ピアース(T) ナン・メリマン(Ms) レナート・チェルリニ指揮 RCAビクターo. ロバート・ショーcho. | |
ヴェルディ:名場面集(+) | レナード・ウォーレン(Br) | |
録音:1950年3月8日-5月25日、ニューヨーク(*)、1950年2月4日、16日(+)。RCAビクターによる記念すべきオペラ全曲初録音を、マーク・オバート=ソーンがていねいに復刻。ウォーレンやベルガーらの名歌手、アメリカを代表する合唱団らとの共演など、質の高い演奏で聴かせる記念碑的な録音。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「ランメルモールのルチア」 + リーナ・パリューギ(S)オペラ・アリア集 |
リーナ・パリューギ(S) ジョヴァンニ・マリピエロ(T) ジュゼッペ・マナッチーニ(Br) ウーゴ・タンシーニ指揮 イタリア・ ブロードキャスティング・ オーソリティo.&cho. 他 | |
録音:1939年5月17日~24日。原盤:CETRA。ニューヨークに生まれ、イタリアをはじめとするヨーロッパ各都市で活躍したパリューギの名唱を伝える貴重な音源。 後にカラスの当たり役となるこのオペラだが、一時代を築いたプリマと、戦争を目前にした時代の音楽家たちによるこの名演は現代まで語り継がれている。 | ||
マーラー: 亡き子をしのぶ歌(録音:1928年)(+) 若き日の歌~私は緑の森を楽しく歩いた(録音:1921年) 子供の魔法の角笛~だれがこの歌を作ったのだろう (録音:1915年頃、1926年の2バージョン) ラインの伝説(録音:1931年)/少年鼓手(録音:1931年) リュッケルトの詩による5つの歌曲~ 私はこの世から姿を消した(録音:1930年) 交響曲第2番「復活」~原光(抜粋)(録音:1930年) 交響曲第2番「復活」(録音:1924年)(*) |
オスカー・フリート指揮(*) ベルリン国立歌劇場o.他(*) ハインリヒ・レーケンパー(Br;+) ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ベルリン国立歌劇場o. 他 | |
伝説的とも言える1924年録音の「復活」に加え、若き日のホーレンシュタインが指揮した「亡き子をしのぶ歌」、そして録音史の初期を物語るいくつかの歌曲など、マーラー・ファンにとっては「お宝」ものの2枚組。 | ||
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」(*) ラヴェル: スペイン奇想曲(#)/組曲「マ・メール・ロワ」(+)/ボレロ(**) |
セルゲイ・ クーセヴィツキー指揮 BSO | |
録音:1930年10月28日~30日(*)/1945年4月23日&25日(#)/1947年10月29日(+)/1947年8月13日(**)、ボストン(*/#/+)、タングルウッド(**)。復刻:マーク・オバート=ソーン。 有名なラヴェル編の「展覧会の絵」を、編曲を委嘱した張本人であるクーセヴィツキーの指揮で聴く一枚。親交のあったラヴェルの作品も含め、当事者の声が反映された信頼できる演奏。 | ||
レオンカヴァッロ: 歌劇「道化師」/ 同曲より道化師、私の夫/ああ、コロンビーナ |
ベニアミーノ・ジーリ(T) イーヴァ・パセッティ(S) マリオ・バシオラ(Br) ジュゼッペ・ネッシ(T) レオーネ・パチ(Br) フランコ・ギオーネ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. 他 | |
録音:1934年7月2日~5日、ミラノ音楽院/他。 ジーリの歌うカニオ、そしてこの時代のプリマのひとりだったパセッティをはじめ、2つの大戦の間におけるスカラ座の素晴らしい記録。 イタリアHMVへの録音を復刻したもので、主役2人(パセッティとジーリ)のデュエットを2曲補遺として追加。 | ||
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 | マリア・カニーリャ(S;アイーダ) ベニアミーノ・ジーリ(T;ラメダス) エベ・スティニャーニ (Ms;アムネリス) ジーノ・ベーキ(Br;アモナスロ) イータロ・ターヨ(B) タンクレディ・パゼロ(B) アデリオ・ザゴナーラ(T) マリア・フーダー(S) トゥリオ・セラフィン指揮 ローマ歌劇場o.&cho. | |
録音:1946年7月15日~24日、ローマ歌劇場。 第2次大戦終了後、イタリアHMVによってローマのオペラが復興した記念すべき録音。 カニーリャ、ジーリ、そしてカラスとの共演で有名なセラフィンの指揮で、イタリア・オペラの醍醐味を味わえるセット。 | ||
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調Op.73(*)/ 交響曲第4番 ホ短調Op.98(#) |
ウィレム・ メンゲルベルグ指揮ACO | |
録音:1938年11月30日(#)/1940年4月4日(*)、アムステルダム。原盤:TELEFUNKEN。復刻:ウォード・マーストン。 有名なテレフンケン録音が、ウォード・マーストンの優秀な復刻により、状態の良いSP盤を複数使用して甦る。 | ||
ヴェルディ:レクイエム | マリア・カニーリャ(S) エベ・スティニャーニ(Ms) ベニャミーノ・ジーリ(T) エツィオ・ピンツァ(B) トゥリオ・セラフィン指揮 ローマ歌劇場o.&cho. | |
録音:1939年8月、ローマ歌劇場。原盤:イタリアEMI。復刻:マーク・オバート=ソーン(国内代理店表記ではウォード・マーストン)。 カラスのパートナーでもあったセラフィンだが、今回登場は第2次大戦前に録音した歴史的名演。歌手陣の豪華さにも注目したい。 | ||
R.シュトラウス: 交響詩「英雄の生涯」Op.40(*)/交響詩「死と変容」Op.24(#) |
フェルディナンド・ ヘルマン(Vn;*) ウィレム・メンゲルベルグ指揮 ACO | |
録音:1941年4月21日(*)/1942年4月14日(#)、アムステルダム。原盤:TELDEC。復刻:マーク・オバート=ソーン。 良質のSP盤から起こされたその素晴らしい音は、是非他の復刻盤と比べてほしい。 演奏的には言わずと知れた名演の誉れ高い物。 | ||
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」 | ビアンカ・ スカッチアーティ(S) エンリコ・モリナーリ(Br) ジュゼッピーナ・ ジネッティ(Ms)他 ロレンツォ・モラヨーリ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1929年~1931年。復刻:ウォード・マーストン。原盤:EMIイタリア。トスカニーニが去った後のスカラ座を支えたモラヨーリによる歴史的名盤。歌手陣も豪華。 | ||
ブラームス: 大学祝典序曲(*)/交響曲第1番 ハ短調Op.68~第3楽章(#)/ 交響曲第3番 ヘ長調Op.90(+)/悲劇的序曲(**) |
ウィレム・メンゲルベルグ指揮 ACO | |
録音:録音:1930年5月30日(*)/1930年5月31日(#)/1931年5月10日(+)/1942年4月17日(**)、以上アムステルダム。原盤:英COLUMBIA/独TELEFUNKEN。 他レーベルからも復刻は出ているものだが、ウォード・マーストンによる可能な限りオリジナル発売SPの音に近づけた復刻は、一聴の価値有り。 | ||
シベリウス: 交響詩「ポホヨラの娘」(*)/ 付随音楽「白鳥姫」~第3番「ばらを持った乙女」(+)/ 交響詩「タピオラ」(#)/交響曲第7番(**) グリーグ:2つの悲しい旋律~第2番「晩春」(++) |
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮 ボストンso.(*/+/#/++)、 BBCso.(**) | |
録音:1936年5月6日、ボストン(*)/1936年12月29日、ボストン(+)/1939年11月7-8日、ボストン(#)/録音:1933年5月15日、ロンドン、ライヴ(**)/1940年3月20日、ボストン(++)。
マーク・オバート=ソーン復刻。 作曲者から絶大な信頼を得ていたクーセヴィツキーのシベリウス演奏。VictorのSPから復刻され(交響曲第7番のライヴ録音はHMV盤からの復刻)、力強い演奏が生々しく蘇っている。 | ||
シベリウス: 交響曲第2番 ニ長調Op.43(*)/交響曲第5番 変ホ長調Op.82(#) |
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮 BSO | |
録音:1935年1月24日(*)/1936年12月29日、シンフォニー・ホール、ボストン。原盤:RCA/VICTOR。復刻:マーク・オバート=ソーン。 シベリウスの良き解釈者としても知られたクーセヴィツキーだが、意外とその復刻は進んでおらず、今回のCDはそれを確認する良い手がかりとなるであろう。 当時のSPから状態の良いものを選び、丁寧に復刻されている。 | ||
サリヴァン:喜歌劇「軍艦ピナフォア、または水兵に恋した小娘」 | マーティン・グリーン、 レスリー・ランズ(Br) レナード・オズボーン(T) ダレル・ファンコート(B) イシドア・ゴドフリー指揮 ドイリー・カート歌劇団 ニュー・プロムナードo. 他 | |
録音:1948年、ロンドン。「ミカド」に続く人気オペレッタの復刻第2弾。英語圏で絶大な人気を誇るヒット作を、 歴史に残るカンパニーが歌い演奏する「極めつけ」の録音。ウィーンのオペレッタを思わせる楽しい音楽も聴きもの。 | ||
コーツ(1886-1957): 静かな潟/組曲「夏の日」/森の精(小ワルツ)/結婚式の道化師 「私は孤独なトレーラーハウスを建てる」による交響狂詩曲 「あなたの歌を聴いた」と「夕暮れの小鳥の歌」による交響狂詩曲 ロンドン組曲/牧歌「夏の午後」/シンデレラ(幻想曲) 行進曲「ロンドン・ブリッジ」 |
エリック・コーツ指揮 ニュー・クイーンズ・ホール・ ライトo. 他 | |
録音:1926年8月-1940年9月。イギリスのライト・ミュージック界におけるスター作曲家が、自作を指揮して録音したものから有名な「ロンドン組曲」などを収録。良質のSPから復刻したサウンドは、イギリス音楽ファン必聴。 | ||
ケテルビー(1875-1959): 修道院の庭で/序曲「チャル・ロマーノ」/幻想的メロディ/ 水青きハワイ/3つの空想のスケッチ/中国寺院の庭で/ 許していただけますか?/月光の中に/ 時計とドレスデン人形/心の奥深く |
アルバート・ ケテルビー(P)指揮 A.W.ケテルビー・コンサートo. ザ・コートso./他 | |
録音:1924年~1932年、ロンドン。イギリス・ライト・ミュージック界のスター作曲家による自作自演ほか貴重な録音を復刻。 「古き良き時代」の味わいが格別で、オールド・ファン、イギリス音楽ファンにおすすめ。 | ||
サリヴァン:歌劇「ミカド、またはティティプの町」 | ダレル・ファンコート(B) レナード・オズボーン(T) マーティン・グリーン、 リチャード・ワトソン、 アラン・スタイラー(Br) マーガレット・ミッチェル(S) イソドア・ゴドフリー指揮 ドイリー・カート・ オペラ・カンパニー ニュー・プロムナードo. | |
録音:1950年、ロンドン。イギリスの国民的オペレッタであるギルバート&サリヴァン作品から、日本になじみの深い「ミカド」をリリース。 G&S作品上演の老舗として名高いドイリー・カートが1950年に英デッカへ録音した音源を復刻。 | ||
ヴェルディ: 歌劇「仮面舞踏会」(*) 黄金時代の歌手たちによる「仮面舞踏会」名曲集(+) [もう一度彼女に会える/あなたの喜びのためには/ 今度の航海は無事だろうか/冗談、戯言/ あの草を摘みとって恋を忘れることができたなら/ 私は君の側に/わたしの最後の願い/ おまえこそ心を汚すもの] |
ベニャミーノ・ジーリ(T;リッカルド;*) ジーノ・ベッキ(Br;レナート;*) マリア・カニーリャ(S;アメリア;*) フェードラ・バルビエリ(A;ウルリカ;*) エルダ・リベッティ(S;オスカル;*) N.ニッコリーニ(シルヴァノ;*) タンクレディ・パセロ(サミュエル;*) ウーゴ・ノヴェッリ(トム;*)他 トゥリオ・セラフィン指揮 ローマ歌劇場o.&cho.(*) アレッサンドロ・ボンチ(+) アウローラ・レットーレ(+) サルヴァトーレ・バッカローニ(+) ジュゼッペ・メニ(+) リッカルド・ストラッチャーリ(+)他 | |
録音:1943年6月30日~7月7日、ローマ歌劇場(*)/1926年~1934年(+)。原盤:EMIイタリア(*)。復刻:ウォード・マーストン。 セラフィンはじめ、ジーリやベーキら戦中のトップ歌手を集めた全曲の録音は他レーベルでも復刻されているが、ウォード・マーストンの手になるクリアな音で生まれ変わった。名歌手競演の豪華なオマケもオペラ・ファンなら必聴。 | ||
J.シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」 | ユリウス・パツァーク (T;アイゼンシュタイン) ヒルデ・ギューデン (S;ロザリンデ) アントン・デルモータ (T;アルフレート) ヴィルマ・ リップ(S;アデーレ) ジーグリンデ・ワーグナー (Ms;オルロフスキー) アルフレート・ ペル(Br;ファルケ) クルト・プレーガー (Br;フランク)他 クレメンス・クラウス指揮 VPO、 ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1950年6月22日/9月16日~22日、ウィーン。原盤:DECCA。 ウィーン情緒満点と言われるクレメンス・クラウスの「こうもり」。セリフをカットした全曲盤だが、次々に登場する有名なアリアやコーラス、そしてVPOの甘美な響きと優雅な歌い回しは絶品。 | ||
British Light Music~エリック・コーツ Vol.2 エリック・コーツ(1886-1957) 行進曲「全労働者諸君」(*)/春の組曲(#)/ 組曲「草原からメイフェアまで」(+)/ 交響狂詩曲「ウィズ・ア・ソング・ イン・マイ・ハート」(**)/ 組曲「続ロンドン」(##)/ 御柳(タマリスク)の傍で(++)/ 幻想曲「三匹のくま」(***) |
エリック・コーツ指揮 交響楽団(*/##)、 ライトso.(#/+)、 コートso.(**)、 新so.(++/***) | |
録音:1930年4月(**)/1931年11月(+)/1933年3月(***)/1936年4月&5月(++)/1936年5月(##)/1937年9月(#)/1940年9月(*)。復刻:ピーター・デンプシー。 イギリスの「キング・オブ・ライト・ミュージック」、コーツの自作自演集第2弾。ロンドンの風景を描いた組曲2作目「続ロンドン」ほか、自然をテーマにした曲など、懐かしい雰囲気の作品が並ぶ。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「蝶々夫人」(*) | トーティ・ダル・モンテ(S) ベニアミーノ・ジーリ(T) ヴィットリア・パロンビーニ(Ms) マリオ・バジオーラ(Br) アデリオ・ザゴナーラ(T) ジーノ・コンティ、 エルネスト・ドミニーチ(Br) オリヴィエーロ・ デ・ファブリティース指揮 ローマ王室歌劇場o.&cho. 他 | |
トーティ・ダル・モンテ~録音集 ドニゼッティ: 歌劇「連隊の娘」~お金も地位も、心は変えられないわ/ 歌劇「ドン・パスクワーレ」~もう一度愛の言葉を ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」~ おお花よ、おまえに会えるとは思わなかった ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」~そよ風にのって妖怪たちが マスカーニ:歌劇「ロドレッタ」~フラメン、お許しを ファンブレ=ビアンキーニ:ニンナ・ナンナ ビアンキーニ:飢えに苦しむ救い主 サデロ:アムーリ、アムーリ |
トーティ・ダル・モンテ(S) | |
録音:1939年7月、ローマ(*)、1928-1941年(+)。 「スカラ座のファースト・レディー」と呼ばれたイタリアのプリマを、ジーリらがサポートした戦前の名録音。HMVの美盤からウォード・マーストンにより復刻。 | ||
ティボー・カザルス・コルトー・トリオ~録音集 Vol.1 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.49(*) シューマン:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.63(+) |
ジャック・ティボー(Vn) パブロ・カザルス(Vc) アルフレッド・ コルトー(P) | |
録音:1927年6月20日~21日(*)/1928年11月15日~18日(+)&12月3日(+)、ロンドン、スタジオ録音(*/+)。ウォード・マーストン編集。 | ||
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 | オードリー・マイルドメイ、 ルイゼ・ヘレッツグルーバー、 アウリッキ・ラウタヴァーラ、 コンスタンス・ウィリス(S) ヴィリ・ ドムグラーフ=ファスベンダー、 ロイ・ヘンダソン(Br) ヘドル・ナッシュ(T) ノーマン・アリン、 イタロ・ターヨ(B) フリッツ・ブッシュ指揮 グラインドボーン音楽祭o.&cho. | |
[ボーナス・トラック] 伝説的な歌手による「フィガロの結婚」~5つのアリア 自分で自分がどうなっているかわからない(*)/ 恋とはどんなものかしら(*)/愛の神よ、慰めを(+)/ 楽しい思い出はどこへ(+)/ ようやく時がきた・・・愛しい人、早く(#) |
コンチータ・ スペルビア(S;*) エリナー・ スティーバー(S;+) リーナ・パリューギ(S;#) | |
録音:1934年6月6日、1935年6月24&28日、グラインドボーン劇場、イギリス/1928年(*)/1939年(#/+)。ウォード・マーストン復刻。 全曲はブッシュ時代のグラインドボーン音楽祭を現代によみがえらせる評判の高い録音。英HMVへの録音で、復刻ソースは「モーツァルト・オペラ・ソサエティ」としてリリースされたSPより。 モーツァルト上演の伝統を持つ劇場だけに、一時代を築いた歌手たちのみごとなな歌が聴ける。 | ||
ティボー、カザルス、コルトーの三重奏曲録音集 Vol.2 ハイドン:ピアノ三重奏曲 ト長調(*) ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第11番 (「私は仕立屋カカドゥ」の主題による10の変奏曲とロンド)(#) シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番(+) |
ジャック・ティボー(Vn) パブロ・カザルス(Vc) アルフレッド・ コルトー(P) | |
録音:1927年6月20日(*)/1926年7月6日(#)/1926年7月5日&6日(+)、以上ロンドン。ウォード・マーストン復刻。 黄金のトリオによるこの3曲は、彼らの定評ある名演と比べて地味な存在であるものの、1920年代のフランスで好まれていた演奏スタイルが顕著に現れている。 | ||
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」 | ハンス・ホッター(Br) アストリッド・ ヴァルナイ(S) スヴェン・ニルソン(B) セット・スヴァンホルム、 トーマス・ヘイワード(T) ヘルタ・グラーツ(Ms) フリッツ・ライナー指揮 メトロポリタン 歌劇場o.&cho. | |
録音:1950年12月30日。放送録音。復刻:ウォード・マーストン。 ハンス・ホッターの「オランダ人」、理想の名演が復活。ワグネリアンにとって至高の歌手、ホッターのオランダ人はまさに神業。わずかに残されたライヴ録音のうち、 この1950年メトでの演奏は最高のものであろう。バイロイトでブレイクする前のヴァルナイのゼンタもスケールが大きく、スヴァンホルムのエリックが聴けるのもこの録音だけ。 ライナーもライブらしく熱い指揮ぶりがみごとで、最後まで張りつめた緊張感が持続する名演。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949): 歌劇「ばらの騎士」(短縮版)(*) |
ロッテ・レーマン(S) マリア・オルシェフスカ(Ms) リヒャルト・マイアー(B) エリーザベト・シューマン(S) ロベルト・ヘーガー指揮 VPO、 ウィーン国立歌劇場cho./他 | |
R.シュトラウス(1864-1949): 歌劇「ばらの騎士」(抜粋)(+) |
リヒャルト・タウバー ロッテ・レーマン マンフレート・グルリット レオ・ブレッヒ リヒャルト・マイアー ブルーノ・ワルター指揮/他 | |
録音、原盤:1933年9月20日~24日、ウィーン。HMV(*)/1920年~1931年、HMV、Odeon、Columbia、他(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 レーマンの元帥夫人、シューマンのゾフィーなど名歌手がそろった、戦前のウィーン情緒を封じ込めた名演と、1920年代からの名唱を集めたハイライト、共に時代の証言と言うべき2枚組。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「トゥーランドット」(*) | アルマンド・ ジャノッティ(T) ジーナ・チーニャ、 マグダ・オリヴェーロ(S) フランチェスコ・メルリ(T) ルチアーノ・ネローニ(B) アフロ・ポリ(Br) ジーノ・デル・シニョーレ、 アデリオ・ザゴナーラ(T) ジュゼッペ・ブラヴーラ(Br) フランコ・ギオーネ指揮 トリノ・イタリア放送so. &cho.他 | |
プッチーニ(1858-1924): 「トゥーランドット」~初期録音選集(11トラック)(#) |
マリア・ ザンボーニ(S) アウレリアーノ・ ペルティーレ(T) ジュゼッペ・ ネッシ(T)他 | |
録音:1938年9月4日~-15日、トリノ(*)/録音:1926年~1932年(#)。原盤:CETRA(*)。復刻:ウォード・マーストン。 イタリアCetraへの録音を、英パーロフォン/オデオンの良質な盤からウォード・マーストンが復刻。当時のトップ歌手たちを起用した貴重な記録。また併録のアリア集は、 作曲者の死から間もない時期に録音された名唱集。 | ||
ティボー、カザルス、コルトー~三重奏曲録音集 Vol.3 ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」(*)/ モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」 による7つの変奏曲 変ホ長調(+)/ ピアノ三重奏曲第7番 ロ長調 Op.97「大公」(#) |
ジャック・ティボー(Vn) パブロ・カザルス(Vc) アルフレッド・コルトー(P) | |
録音:1929年5月27日&28日、サル・ショパン&サル・プレイエル、パリ(*)/1927年6月21日、ロンドン(+)/1928年11月18&19日、12月3日、クイーンズ・ホール、ロンドン(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 選曲、復刻ともに、伝説的なトリオに接する最適のディスクとして若い世代にもお勧めの一枚。ロマンティックな表現、親密な雰囲気など、戦前の室内楽を代表する不朽の名録音。 | ||
ギルバート&サリヴァン: 喜歌劇「ペンザンスの海賊」(*)/ 喜歌劇「陪審裁判」(#) |
ダレル・ファンコート(B) レナード・オズボーン(T) マーティン・ グリーン(Br) リチャード・ワトソン(B) レスリー・ランズ(Br) ドナルド・ハリス、 ミュリエル・ ハーディング(S) イシドア・ゴドフリー指揮 ドイリー・カート歌劇団cho. ニュー・プロムナードo./他 | |
録音:1949年7月29日&8月24日(*)/1949年7月19&21日(+)、ともにロンドン。 「ミカド」「軍艦ピナフォア」と並ぶG&Sの人気オペレッタと、珍しい作品のカップリング。ファンの間で「もっともG&Sらしい」と言われる、ゴドフリー&ドイリー・カート歌劇団の極めつけ録音。 | ||
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「ファルスタッフ」(*) | ジャコモ・リミニ(Br) ピーア・タッシナーリ(S) イネス・ アルファニ・テッリーニ(S) アウロラ・ブアデス(A) ロベルト・ダレッシオ(T) リタ・モンティコネ(Ms) ロレンツォ・モラヨーリ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. 他 | |
オペラ・アリア集(+) モーツァルト:「フィガロの結婚」~愛しい人、早く ワーグナー:歌劇「ローエングリン」~ [寂しい日々に神に祈った(エルザの夢)/ そよ風よ、わたしの嘆きを聞いておくれ] マスネ:歌劇「ウェルテル」~ 彼女が私を愛していると書いてきた(手紙の場面) マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」~私の摘んだわずかな花を プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」~ [あなたの愛の呼ぶ声に、彼女は陽気に外へ出た(ミミの別れ)/ それでは本当におしまいなんだな!] プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」~お聞きください王子様 |
ピーア・タッシナーリ(S)他 | |
録音:1932年3月30日-4月15日、イタリア(*)/1935年頃-1943年(+)。ウォード・マーストン復刻。 (*)はイタリア・コロムビアに録音された戦前のスカラ座による歌・演奏。アンサンブル・オペラの傑作として演劇的な要素の強い作品だけに、舞台の臨場感が伝わるこの時期の録音はオペラ・ファン必聴。 24歳でスカラ座に初登場したタッシナーリの新鮮な美声を堪能できるセット。 | ||
ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」(短縮版)(*) |
ナニー・ ラーセン=トッドセン(S) グンナー・グラールド(T) アニー・ヘルム(A) ルドルフ・ボッケルマン(Br) イヴァール・アンドレーゼン(T) カール・エルメンドルフ指揮 バイロイト祝祭o.&cho. 他 | |
ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」~抜粋(+) |
イェータ・リュングベリ(S) ウォルター・ウィドップ(T) アルバート・コーツ、 レオ・ブレッヒ指揮 他 | |
録音:1928年8月、バイロイト祝祭劇場、英Columbiaによるセッション(*)/1926年8月-1927年11月、ベルリン&ロンドン、HMVによる(+)。ウォード・マーストン復刻。 1928年のバイロイトへと聴き手を誘う貴重な録音(ただしライヴではい)で、ジークフリート・ワーグナーによる新プロダクションがお披露目された翌年のもの。 さらに同時期のHMVによる録音なども加えた、1920年代のワーグナーを垣間見られるセット。短縮版のイギリス発売盤に付いていたアーネスト・ニューマン(高名な音楽評論家)の作品紹介付き。 | ||
マスネ:歌劇「マノン」 | ジェルメーヌ・ フェラルディ(S) ルイ・グエノ(B) ジョルジュ・ヴィリエ(Br) ヨゼフ・ロガチェフスキ(T) エリー・コーエン指揮 パリ・ オペラ・コミーク座o.&cho.他 | |
録音:1928年12月~1929年3月。原盤:フランスCOLUMBIA。ウォード・マーストン復刻。 近年、多くのオペラが上演・録音されて人気を得ているマスネだが、これは作曲者存命の時代とほぼ変わらないスタイルで記録された、今となっては貴重な音源。 オペラ・コミーク座による「マスネのルーツ」とも言えるこの録音を、聴きやすい音で復刻。 | ||
ヴェルディ:歌劇「運命の力」 | マリア・カニーリャ カリアーノ・マジーニ カルロ・タリアブエ タンクレディ・パセーロ エベ・スティニャーニ サトゥルノ・メレッティ エルネスト・ドミニチ リアーノ・アヴォガドロ ジュゼッペ・ネッシ ジーノ・マリヌッツィ指揮 E.I.A.R.o.&cho. | |
録音:1941年夏。原盤:Cetra。35面のSPよりウォード・マーストン編集。 | ||
サリヴァン(ギルバート台本): 喜歌劇「ゴンドラの漕ぎ手、またはバラタリアの王」 |
マーティン・グリーン、 ヘンリー・グッディエ、 リチャード・ワトソン、 ダレル・ファンコート(Br) レナード・オズボーン(T) アラン・スタイラー、 ジェフリー・サンダース、 トム・ハンコック、 ラドリー・フリン(Br) ジョイス・ライト(S) エラ・ハルマン(A) マーガレット・ミッチェル、 ミュリエル・ハーディング(S) イヴォンヌ・ディーン、 エニド・ウォルシュ、 キャリル・フェイン イシドア・ゴドフリー指揮 ドイリー・カート歌劇団 ニュー・プロムナードo. 他 | |
録音:1950年3月11日、ロンドン。 「ミカド」、「ペンザンスの海賊」などと並び、ギルバート&サリヴァン・オペレッタを代表する演目のひとつ。G&Sの老舗で「本家」とも言うべきドイリー・カートが栄華を誇っていた時代の貴重な記録。 | ||
ワーグナー(1813-1883):楽劇「ジークフリート」 | ラウリツ・メルヒオール(T) キルステン・フラグスタート(S) フリードリッヒ・ショル(B-Br) ケシュティン・トルボルグ(Ms) カール・ラウフケッター(T) エドゥアルト・ハービヒ(Br) エマヌエル・リスト(B) ステッラ・アンドレヴァ(S) アルトゥール・ボダンツキー指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. 他 | |
1937年1月30日、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場での舞台を放送。ウォード・マーストン復刻。メルヒオール、フラグスタートの名唱はじめ、メトの黄金時代におけるライヴを状態のいい音で聴けるセット。 | ||
オッフェンバック(1819-1880):歌劇「ホフマン物語」 | ラウール・ジョバン(T) ルネ・ドリア(S) ヴィナ・ボヴィ(S) ジョリ・ブエ(S) アンドレ・ クリュイタンス指揮 パリ・オペラ=コミック座 o.&cho./他 | |
原盤:フランスColumbia。ウォード・マーストン復刻。 フランス風のオペラ・コミックを最高級の歌手と指揮者、オーケストラで味わえる録音。歌声のリアルさを重視しながらノイズを排した聴きやすい音に仕上げられている。 | ||
チャイコフスキー: 歌劇「エフゲニー・オネーギン」 |
パンテレイモン・ ノルトソフ(Br) エレナ・ クルグリコヴァ(S) エリザヴェータ・ アントノヴァ(A) イヴァン・ コズロフスキー(T) マキシム・ミハイロフ(B) アレクサンドル・ メリク=パシャエフ& アレクサンドル・ オルロフ指揮 ボリショイ劇場o.&cho./他 | |
録音:1937年。復刻:ウォード・マーストン。 旧ソ連時代のボリショイ・オペラを堪能できるこの録音は、良質な復刻も相まって歌手たちの高いレヴェルを味わえる。なぜか2人の指揮者による全曲セットだが、貴重な録音だけにオペラ・ファンは注目を。 | ||
ガーシュウイン(1898-1937): 歌劇「ポーギーとベス」~セレクション オリジナル・キャスト・メンバーによる録音 〔録音:1940-1942年〕(*)/ レオ・レイズマン楽団&オリジナル・ キャスト・メンバーによる録音、 ダンス・ヴァージョン〔録音:1935-1942年〕(+)/ ティベットとジェプソン他によるハイライト 〔録音:1935年〕(#)/ ポール・ロブソンによる録音〔録音:1938年〕(**)/ ヤッシャ・ハイフェッツ編曲のセレクション 〔録音:1945年〕(++) 交響的絵画「ポーギーとベス」 (R.R.ベネット編曲) 〔録音:1944年、世界初録音〕(8##) |
アン・ブラウン(*) トッド・ダンカン(*) エイヴォン・ロング(*/+) アレグザンダー・ スモーレンズ指揮(*/#) デッカso.(*) ヘレン・ダウディ(+) エドワード・マシューズ(+) ローレンス・ティベット(#) ヘレン・ジェプソン(#) ナサニエル・ シルクレット指揮(#) ポ-ル・ロブソン(**) クリフォード・ グリーンウッド指揮(**) ヤッシャ・ ハイフェッツ(Vn;++) エマニュエル・ベイ(P;++) アルフレッド・ ウォーレンステイン指揮 LAPO(##) | |
デーヴィッド・レニック復刻。同時リリースの「ガーシュウィン&フレンズ」(NOSTALGIA)と共にお楽しみいただきたい、貴重な録音集。 作曲者監修のティベットらによるハイライトほか、曲が生まれた時代の息吹を伝えてくれる音源ばかり。デッカ、ブランズウィック、ヴィクター、HMVというレーベルの音源から、聴きやすい音に復刻。 | ||
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」 | ヴォルフガング・ ヴィントガッセン(T) マルタ・メードル(S) ルートヴィヒ・ ヴェーバー(B) ジョージ・ロンドン(Br) アルノルト・ヴァン・ミル、 ヘルマン・ウーデ(B)他 ハンス・ クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭o.&cho. (ヴィルヘルム・ピッツ合唱指揮) | |
録音:1951年7、8月、バイロイト祝祭劇場。 マーク・オバート=ソーン復刻。1951年の伝説的なバイロイトにおける「パルジファル」は、大戦後再開されたという記念すべき年に、 しかもクナッパーツブッシュが初めてこの地で指揮をしたというモニュメンタルな記録。ゆるやかなテンポとこくのある充実した響きにより、ワーグナーが最晩年に辿り着いた深遠な境地を完全に表現している。 演奏史譚家・山崎浩太郎氏も絶賛する生々しい音質も特筆もの。 | ||
G.シャルパンティエ(1860-1956): 歌劇「ルイーズ」 (作曲者による当録音のための特別短縮版)(*) オペラ・コミック「ジュリアン」~夜の声(+) |
ニノン・ヴァラン(S) ジョルジュ・ティル(T) アンドレ・ペルネ(Br) エーメ・ルクヴルール(Ms) モーリス・デュトレクス(T;+) ウジェーヌ・ビゴ指揮 パリ・ロージェルo.&cho. | |
録音:1935年10月28日-11月13日、パリ(*)/1913年10月2日(+)。ウォード・マーストン復刻。 作曲者も関わって録音された音源を、米および仏ColumbiaのSP盤から復刻。ヴァラン、ティルという二大歌手の名唱がしっかりと捉えられ、ドラマティックな世界が展開される。 | ||
ワーグナー(1813-1883):楽劇「神々の黄昏」 | ラウリッツ・ メルヒオール(T) マージョリー・ ローレンス(S) ルートヴィヒ・ホフマン(B) エドゥアルト・ ハービヒ(Br) フリードリッヒ・ ショル(Br) ドロテー・マンスキ(S) アルトゥール・ ボダンツキー指揮 ニューヨーク・ メトロポリタン 歌劇場o.&cho.他 | |
録音:1936年1月11日(放送)、メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク。復刻:ウォード・マーストン。 8.110041/43で既出の音源と同じもの(放送録音)だが、ウォード・マーストンがノイズを極力排して音質を大幅に改善再復刻。またアナウンサーのコメントは削除され、純粋な音楽のみとなった。演奏はライヴ感たっぷりのパワフルな雰囲気。 | ||
サリヴァン: 喜歌劇「アイオランシ、または貴族と妖精」(*)/ バレエ「パイナップル・ポール」 (サリヴァンの音楽をもとに チャールズ・マッケラス編曲)(*) |
マーティン・グリーン、 エリック・ソーントン、 レナード・オズボーン、 フィッシャー・モーガン、 イシドア・ゴドフリー指揮 ドイリー・カート歌劇団 o.&cho./他(以上*) チャールズ・ マッケラス指揮 サドラーズ・ウェルズo.(+) | |
録音:1951年、ロンドン。デヴィッド・レニック復刻。 ブリジェット・ドイリー・カートの演出によるデッカへの録音シリーズは、一時代を築いたマーティン・グリーン他の名歌手たちが集うドイリー・カート歌劇団の記録。この時期だけの演劇的な味わいもあり、 G&Sファンの中でも好評の録音。 | ||
サリヴァン(ギルバート台本): 喜歌劇「乳しぼり女ペーシェンス」 |
マーティン・グリーン マーガレット・ミッチェル アラン・スタイラー ピーター・プラット ダレル・ファンコート イシドア・ゴドフリー指揮 ドイリー・カート歌劇団o.&cho. 他 | |
録音:1951年、ロンドン。デヴィッド・レニック復刻。 ナクソス・ヒストリカルではおなじみシリーズとなった、1950年代のドイリー・カート劇団による録音。イギリス産コミック・オペラの最高峰であるG&Sの隠れた名作で、 スター歌手だったグリーン他のキャストが、楽しさを伝えてくれる。 | ||
ワーグナー(1813-1883):歌劇「ローエングリン」(*) *ボーナス・トラック* ラウリッツ・メルヒオールと エミー・ベッテンドルフによる 新婚の間の場(第3幕第2場)(#) |
ラウリッツ・メルヒオール(T;*/#) アストリッド・ヴァルナイ(S;*) アレクサンダー・スヴェド(Br;*) ケルスティン・トルボルク(Ms;*) ノーマン・コードン(B;*) マック・ハレル(B;*) エーリヒ・ラインスドルフ指揮(*) メトロポリタン歌劇場o.&cho.(*) エミー・ベッテンドルフ(S;#) フリーダー・ヴァイスマン指揮(#) 管弦楽団(#) | |
録音:1943年1月2日(放送)、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(*)/1926年、ベルリン(#)。ウォード・マーストン復刻。 メト全盛期の熱気を伝える放送録音で、オリジナルのラッカー盤からコピーされていたテープを使っての復刻。名匠ラインスドルフのリード、メルヒオールの英雄的なローエングリン、意外に芯が強そうなヴァルナイのエルザが、全編でしっかりと作品を支えて行く。リブレットは付属しない。歌詞は独語 | ||
ビゼー:歌劇「カルメン」 | ソランジュ・ミシェル(Ms) ラウール・ジョバン(T) ミシェル・ダン(Br) マルタ・アンジェリシ(S) アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ・ オペラ・コミーク座o.&cho.他 | |
録音:1950年9月6日~9日、パリ。マーク・オバート=ソーン復刻。 セリフも収録したオペラ・コミーク・スタイルの名演としてあまりにも有名な録音。歌手および指揮者の小粋な表現で、カルメンを本来の姿に戻したと評された。 | ||
ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」(*) ユーゴスラビアの珠玉の歌曲集(全6曲)(+) |
ユッシ・ビョルリング(*) ジンカ・ミラノフ レナード・ウォーレン(*) フェドーラ・バルビエリ(*) レナート・チェッリーニ指揮(*) RCAビクターo.(*) ロバート・ショーcho.(*) | |
録音:1952年2月21日~3月16日(*)、1944年(+)、ニューヨーク。マーク・オバート=ソーン復刻。 「トロヴァトーレ」はRCA VictorのオリジナルLPから復刻され、1948年から1954年までメトで活躍したチェルリーニ以下のみごとなパフォーマンスが聴ける。 レオノーラを歌うミラノフが故郷の歌を取りあげた「ユーゴスラビア歌曲集」は、オリジナルSPからの復刻。 | ||
ムソルグスキー: 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」 (リムスキー=コルサコフ改訂第2版)(*) |
ボリス・クリストフ(B) ユージニア・ザレスカ(Ms) リュドミーラ・レベデワ(S) リディア・ロマノヴァ(Ms) アンジェイ・ビエレッキ(T) キム・ボルイ(B) イサイ・ドブロヴェン指揮 フランス国立放送o. パリ・ロシアcho. 他 | |
ボーナス・トラック ボリス・ゴドゥノフ役フョードル・シャリアピンの スタジオ録音集(+) プロローグ:第2場~人民の合唱 「皇帝ボリス・フョードロヴィッチに幸いあれ!」/ ボリスの入場「悲しみに胸は痛み」/ 第2幕~ ボリスのモノローグ「私は最高の権力を手に入れた」/ 時計の場面「うーん、苦しい!」/ 第4幕第2場~ボリスの別れと祈る人 「さらば、わが子よ、私はもう死ぬ」/ 葬送の鐘とボリスの死 |
フョードル・シャリアピン(B) ユージン・グーセンス指揮、 マックス・ステイマン指揮 他 | |
録音:1952年7月7-21日、パリ(*)/1926年、1931年、ロンドン(+)。 マーク・オバート=ソーン復刻。パリのシャンゼリゼ劇場でHMVにより行われたこの録音は、ボリス・クリストフという名歌手を得たことでこのオペラの価値を上げたとされるもの。併録されたシャリアピンの名唱(一部初発売)とあわせ、二世代の「ボリス」が聴けるというセット。 | ||
ワーグナー: 楽劇「ワルキューレ」~第1幕(*)/第2幕(+) |
ロッテ・レーマン、 マルタ・フックス、 エラ・フレッシュ(S) マルガレーテ・クローゼ(Ms) ラウリッツ・メルヒオール(T) ハンス・ホッター、 アルフレート・ イェルガー(Br) エマヌエル・リスト(B) ブルーノ・ワルター指揮VPO ブルーノ・ ザイドラー=ヴィンクラー指揮 ベルリン国立歌劇場o. | |
録音:1935年6月20日~22日、ウィーン、楽友協会ホール(*)/1935年6月22日、ウィーン、楽友協会ホール、1938年9月19日&20日、11月、ベルリン(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 ロッテ・レーマンがジークリンデを歌うこの録音はHMV制作のもので、米Victor盤の状態良好なSP盤から復刻された。またウィーン録音とベルリン録音の間にあったピッチ差を修正するなどの作業も施されており、 ベルリンを逃れてウィーンを本拠としていた時代のワルターをとらえた録音としても価値のあるもの。 | ||
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」(全曲)(*) 同~抜粋(+) |
レナータ・テバルディ(*) ジャチント・プランデッリ(*) ヒルデ・ギューデン(*) ジョヴァンニ・インギルレリ(*) フェルナンド・コレナ(*) アルベルト・エレーデ指揮(*) ローマ・サンタチェチーリア 音楽院o.&cho.他(*) ルチア・アルバネーゼ(+) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(+) パトリス・マンセル(+) レナード・ウォーレン(+) ジョージ・チェハノフスキー(*) レナート・チェッリーニ、 ヴィクター・トルッコ指揮(+) RCAビクターo.他(+) | |
録音:1951年7月、ローマ(*)/1949年~1951年、ニューヨーク(+)。 マーク・オバート=ソーン復刻。1950年代後半からのステレオ録音時代に大活躍する歌手たちがそろったこの録音は、英DECCAからリリースされたオリジナルLPから復刻され、 戦後復興期のイタリアにおけるホットな記録と言える。ハイライトは米RCA VictorのLPがソースであり、ディ・ステーファノのアメリカにおける唯一の録音。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「蝶々夫人」(*) | レナータ・テバルディ(S) ジュゼッペ・カンポーラ(T) ネル・ランキン(Ms) ジョヴァンニ・インギレリ(Br) ピエロ・デ・パルマ(T) アルベルト・エレーデ指揮 ローマ・サンタ・ チェチーリア音楽院o.&cho. 他 | |
レナータ・テバルディ~オペラ・アリア集(+) (ボーナス・トラック) プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」~ やわらかなレースの中で ヴェルディ: 歌劇「トロヴァトーレ」~おだやかな夜 グノー: 歌劇「ファウスト」~[トゥーレの王/宝石の歌] |
レナータ・テバルディ(S) アルベルト・エレーデ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1951年7月、ローマ(*)/1949年11月、ジェノヴァ(ジュネーヴ?)(+)。 マーク・オバート=ソーン復刻。テバルディ20代最後の光を放つデッカ録音を、状態の良いLPから復刻。張りのある声のカンポーラなど他の歌手陣も素晴らしく、 テバルディのドラマティックな名唱をさらに輝かせます。アリア集もやはりデッカのLPより復刻。 | ||
プッチーニ:歌劇「トスカ」 | マリア・カラス(S) ジュゼッペ・ ディ・ステーファノ(T) ティート・ゴッビ(Br) フランコ・カラブレーゼ(B) アンジェロ・メルクリアーリ(T) メルキオーレ・ルイゼ(T) ヴィクトル・デ・サーバタ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. 他 | |
録音:1953年8月10-14,16,18-21日、ミラノ・スカラ座。マーク・オバート=ソーン復刻。 あの、カラスの名唱・名盤がナクソスに登場するとなれば、やはり復刻の状況が気になるというもの。オバート=ソーンはオリジナルLP(EMI)を親として、初発売当時の素晴らしいLPの音を再現。 カラスのドラマティックな歌声はもちろん、ディ・ステーファノやゴッビら名歌手の声を伝えてくれる。 | ||
レオンカヴァルロ(1857-1919):歌劇「道化師」 | ユッシ・ビョルリング(T) ビクトリア・ デ・ロス・アンヘレス(S) レナード・ウォーレン、 ロバート・メリル(Br) ポール・フランキ(T) ジョージ・チェハノフスキー(Br) リチャード・ライト(T) レナート・チェッリーニ指揮 RCAビクターo. コロンブス少年cho. ハーバート・ハフマン合唱指揮 ロバート・ショウcho. ロバート・ショウ合唱指揮 | |
録音:1953年1月10、11日、15、19、 29日、ニューヨーク。マーク・オバート=ソーン復刻。 名歌手たちを揃えたこの録音は、発売直後の米RCA Victor [Shaded Dog] レーベルの盤から復刻されたもので、若々しい歌手たちの声をしっかりと伝えている。 | ||
ベッリーニ:歌劇「清教徒」 | マリア・カラス(S) ジュゼッペ・ ディ・ステーファノ(T) ローランド・パネライ(Br) ニコラ・ロッシ=レメーニ(B) アンジェロ・メルクリアーリ(T) カルロ・フォルティ(B) アウローラ・カッテラーニ(S) トゥリオ・セラフィン指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1953年3月24,26,27,29-31日、4月1,3日、ミラノ、聖エウフェーミア大聖堂。マーク・オバート=ソーン復刻。 「トスカ」同様に、カラスほか名歌手たちの歌を録音当時の状態で聴き手へと伝えるため、劣化したマスターテープではなく、状態のいいオリジナルLPレコード(8セット分)より復刻。 EMIから何度もリリースされている名演・名盤だが、まったく違った生々しいサウンドでカラス・ファンの皆様を魅了する。 | ||
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 | ジンカ・ミラノフ(S) ユッシ・ビョルリング(T) ロバート・メリル(Br) マーガレット・ロジェロ(Ms) キャロル・スミス(A) レナート・チェッリーニ指揮 RCAヴィクターo. ロバート・ショウ指揮 ロバート・ショーcho. | |
録音:1953年1月-3月、ニューヨーク。マーク・オバート=ソーン復刻。 米RCA Victorへの録音で、ミラノフ、ビョルリンク、そしてメトのスターだったメリルも加わり、この時代の息吹を伝えてくれる。 | ||
ジーリ・エディション Vol.1~ ミラノ・レコーディング集(1918-1919) ボーイト:野から牧場から プッチーニ:妙なる調和/星は光りぬ/ おお、うるわしい乙女よ ドニゼッティ: さようなら、私のことはいいから逃げて!/ やさしい魂よ ポンキエッリ: どうか、恐れないで…遠い霧の彼方に/空と海 マスカーニ:母さん、このぶどう酒は強いね グノー:おお、清く汚れを知らぬこの家よ 他(全19曲) |
ベニアミーノ・ジーリ(T) カルロ・スカトッラ(B) ジェンマ・ボジーニ(S)/他 カルロ・サバイーノ指揮o. | |
マーク・オバート=ソーン復刻。カルーソーの録音全集シリーズで貴重なテイクまでを追いかけたナクソスが、今度はジーリに注目。トスカニーニの招きでミラノ・スカラ座に登場し、 同時に録音のキャリアもスタートさせた1918年から翌年にかけて、HMVへ録音した音源。 | ||
ジーリ・エディション Vol.2~ ミラノ・カムデン・ニューヨーク録音集(1919-1922) マスカーニ: 歌劇「友人フリッツ」~スーゼル、こんにちは/他 歌劇「イリス」~窓を開けよ ビゼー:歌劇「真珠採り」~神殿の奥深く ジョルダーノ: 歌劇「フェドーラ」~ 愛さずにはいられぬこの思い/他 歌劇「アンドレア・シェニエ」~ ある日青空をながめて/ 五月の晴れた日のように ボーイト:歌劇「メフィストーフェレ」~ 野から牧場から/地の果てに近づいた プッチーニ:歌劇「トスカ」~ 妙なる調和/星は光りぬ/ このおとなしく清らかな優しい手は ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」~空と海 ドニゼッティ: 歌劇「ファヴォリータ」~やさしい魂よ グノー:歌劇「ファウスト」~ おお、清く汚れを知らぬこの家よ デ・クルティス:君ひとり マリオ:はるかなるサンタ・ルチア ドリゴ:バレエ「百万長者の道化師」~愛の夜曲 ラロ:歌劇「イスの王」~愛する者よ、今はもう レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」~衣装を着けろ トゼッリ:セレナード(嘆きのセレナード) |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ネリナ・バルディッセリ(S) アドルフォ・パチーニ(Br) カルロ・サバイーノ、 ジョゼフ・A.パスターナック、 ナサニエル・シルクレット指揮 | |
録音:1919-1922年、ミラノ、カムデン、ニューヨーク。 マーク・オバート=ソーン復刻。若々しいジーリの声が聴けるシリーズの第2弾は、1919年にミラノで行われた5曲(初出はHMV)と、1921-1922年にカムデンとニューヨークで行われた17曲(初出はVictor)。 雑音を取り除いてCEDARによる処理を行い、聴きやすい音に仕上げられている。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.3 マイアベーア:おお、パラダイス カタラーニ:5月のある日に グノー:憧れの天使よ/ああ、もう逃げないで サン=サーンス:白鳥(歌曲版) フロトウ:ライオネルのアリア 「うるわしい君の姿はまぶたを去らない」 ブッツィ=ペッチア: スペインのセレナード/哀れなプルチネッラ デンツァ:フニクリ・フニクラ デ・クルティス: 見張り番/マリアを想って/さようなら、マリア カルネヴァリ:おいで、私と恋をしよう タリアフェリ:ナポリのマンドリン ドニゼッティ: 見れば見るほど、何とまぁ美しくて/ 我が祖先の墓よ/我が祖先の墓よ(*)/ お前は昇天の翼を広げた デ・クレッシェンゾ:女性を見る時 ディ・カプア:マリア・マリ |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ルクレシア・ボリ(S) ロザリオ・ブールドン指揮 ナサニエル・ シルクレット指揮 他 | |
録音:1923-1925年、カムデン、ニューヨーク。マーク・オバート=ソーン復刻。 VictorおよびHMVからリリースされた音源を集めたものだが、(*)はSP期に未発売のテイク。ノイズを排したいつもながらの丁寧な復刻。(Vol.1: 8.110262 / Vol.2: 8.110263) | ||
ジーリ・エディション Vol.4~ カムデン・ニューヨーク録音集(1926-1927) プッチーニ: 歌劇「トスカ」~妙なる調和/ 歌劇「マノン・レスコー」~なんとすばらしい美人/ 歌劇「ラ・ボエーム」~ おお、ミミ、君はもう戻って来ない(*)/同(+) ドリゴ:バレエ音楽「百万長者の道化師」~愛の夜曲 トゼッリ: セレナード(嘆きのセレナード)/同[未発売音源] ブッツィ=ペッチア:トルナ・アモーレ マスカーニ:海のストルネッロ マリオ:はるかなるサンタ・ルチア デ・クレッシェンゾ:古巣に帰るつばめ ヴェルディ: 歌劇「運命の力」~最後の頼みだ(*)/同(+) ポンキエルリ: 歌劇「ジョコンダ」~ サンタフィオルの公爵、エンツォ・グリマルド (ティッタ・ルッフォとの共演) 歌劇「メフィストーフェレ」~ 野から牧場から/地の果てに近づいた(エピローグ) コットラウ:ナポリよ、さらば ドナウディ:ああ、すばらしい愛の巣 |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ティッタ・ルッフォ(Br;*) ジュゼッペ・デ・ルーカ(Br;+) ジョゼフ・A.パスターナック指揮、 ナサニエル・シルクレット指揮、 ロザリオ・ブールドン指揮o. | |
録音:1926-1927年、カムデンおよびニューヨーク。マーク・オバート=ソーン復刻。 違う相手と共演した同じ曲の録音を含み、まさにコンプリート化への執念を感じさせるアルバム。CEDARでノイズを排したこの復刻により、ジーリの存在がまた一歩近くなったと言えよう。 Vol.1:8.110262/Vol.2:8.110263/Vol.3:8.110264。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.5~ カムデン・ニューヨーク録音集(1927-1928) ビゼー:歌劇「真珠採り」~神殿の奥深く ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」~ サンタフィオルの公爵、エンツォ・グリマルド/ 同曲(代替テイクの盤) ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」~ わが祖先の墓よ/同曲(SPでの未発売録音テイク)/ 正しき天の神よ/同曲(代替テイクの盤)/ お前は昇天の翼を広げた/同曲(代替テイクの盤)/ じゃまをするのはだれだ ヴェルディ: 歌劇「リゴレット」~ 愛する美しいおとめよ/同曲(代替テイクの盤)/ 歌劇「椿姫」~燃ゆる心を マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ 乾杯の歌「酒をたたえて」 トマ:歌劇「ミニョン」~ Ah, non credevi tu/ ヴィルヘルムのカヴァティーナ 「さらばミニョン、勇気を出して」 マイアベーア: 歌劇「アフリカの女」~おお、パラダイス デ・クルティス:夜の声/私に歌っておくれ |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ロザリオ・ブールドン指揮 ジュリオ・セッティ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. アメリータ・ガッリ=クルチ(S) エツィオ・ピンツァ(B) 他 | |
録音:1927-1928年、カムデン、ニューヨーク。マーク・オバート=ソーン復刻。 今回の目玉はやはり、同一曲別テイクの音源。ジーリ専門家によるディスコグラフィを参照した完全リリースで、1996年にリリースされたRomophoneからの全集盤をもとに、新しくリマスターした音源も使用された。 Vol.1:8.110262/ Vol.2:8.110263/ Vol.3:8.110264/ Vol.4:8.110265。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.6~ ニューヨーク録音集(1929-1930、ニューヨーク) セイスミット=ドーダ:月の夜/同(未発売録音テイク) フロトウ:歌劇「マルタ」~ うるわしい君の姿はまぶたを去らない ポンキエルリ:歌劇「ジョコンダ」~空と海 ビゼー:歌劇「真珠採り」~耳に残る君の歌声 (SPでの未発売録音テイク)/ 同(matrix : CVE-58819-3) ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」~人知れぬ涙 デンツァ:もし/水色の瞳 ガスタルドン:禁じられた音楽 クルティス:ソレントの歌「カルメラ(眠れよ、カルメ)」 クライスラー:昔の歌 ヌティーレ:マンマ・ミーア! ヴェルディ:歌劇「第1回十字軍のロンバルディア人」~ もはや私たちは神の御前にあらず… 喜びが血を湧き立たせる(未発売録音テイク)/ . 同(正規テイク)/ 歌劇「アッティラ」~わが魂はあなたを限りなく 大きな愛でのみ愛す(未発売録音テイク)/ 同(正規テイク) |
ベニアミーノ・ジーリ(T) エリーザベト・レートベルク(S) エツィオ・ピンツァ(B) ブルーノ・レイボールド、 ロザリオ・ブールドン指揮 他 | |
マーク・オバート=ソーン復刻。コヴェント・ガーデンにデビューする直前に録音された音源を集めた一枚。オペラ・アリアとナポリ民謡を中心とした選曲でジーリの歌を堪能でき、しかも未発表テイクと正規テイクを並べた構成もファンにとっては貴重なもの。未発表テイクはRomophoneからリリースされたオバート=ソーンによる復刻音源を使用。 | ||
ジーリ・エディション Vol.7~ ロンドン・ニューヨーク・ミラノ録音集(1931-1932) トスティ:さらば(英語歌詞)/ さらば(SPでの未発売録音テイク、伊語歌詞) マスネ:歌劇「マノン」~瞬時の魅惑…「夢の歌」: 目を閉じると、目瞼の裏につつましやかな 隠れ家が浮かぶ(伊語歌詞) サリヴァン:失われた和音(英語歌詞) プッチーニ: 歌劇「ラ・ボエーム」~冷たい手を(伊語歌詞) グノー:歌劇「ファウスト」~私を貫いているのは 何という未知の不安なのだろう… おお、清く汚れを知らぬこの家よ(伊語歌詞) ビゼー:歌劇「真珠採り」~ ロマンス「耳に残る君の歌声」(伊語歌詞) シモンス:マルタ(西語歌詞) アルベニス:あなたの瞳を忘れられたら(西語歌詞) サンドヴァル:誰かと思ったら・・・(西語歌詞) デ・クレッシェンゾ:悲しき五月(伊語歌詞) リムスキー=コルサコフ:歌劇「サトコ」~インドの歌 「洞窟には無数のダイアモンドが」(仏語歌詞) マスカーニ: 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(伊語歌詞)~ [サントゥッツア、お前がここに/ いいえ、いいえ、トゥリッドゥ] シューベルト:白鳥の歌~セレナード(伊語歌詞) ニデルメイェール:神よ、あわれみたまえ (ピエタ・シニョーレ;伊語歌詞) ロッシーニ:スターバト・マーテル~ 嘆き憂い悲しめるその御魂は(ラテン語歌詞) デ・クルティス: ルチーア・ルチ/ナポリの歌(ナポリ方言歌詞) |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ドゥソリーナ・ジャンニーニ(S) ジョン・バルビローリ指揮o. グーセンス指揮o. ナサニエル・シルクレット指揮のo. カルロ・サバイーノ指揮 ミラノ・スカラ座o. | |
マーク・オバート=ソーン復刻。Romophoneのジーリ全集で発売されていた音源を中心に、SP期に未発表だった「さらば」のイタリア語ヴァージョンも交え、ジーリの全貌を網羅的に復刻。再復刻トラックもあり。 | ||
ジーリ・エディション Vol.8~ ミラノ・ロンドン・ベルリン録音集 1933-1935 ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」~ そうだ、私は兵士だった マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ 母さん、このぶどう酒は強いね ヘンデル:歌劇「セルセ(クセルクセス)」~ 愛するすずかけの木の・・・・なつかしい木陰よ レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」~ もう、道化師じゃないぞ!/ パリアッチョ、うちの亭主は…… ああ、コロンビーナ、やさしく/ レオンカヴァrッロ:朝の歌 コットラウ:サンタ・ルチア ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」~人知れぬ涙 プッチーニ:歌劇「トスカ」~星は光りぬ ヴェルディ:歌劇「リゴレット」~ 女心の歌「風の中の羽のように」 ディ・カプア:私の太陽(オ・ソレ・ミオ) デ・クルティス: さらば美しき夢/孤独/帰れソレントへ/忘れな草 ビクシオ:Solo per te, Lucia ビゼー:歌劇「カルメン」~お前が投げたこの花は マルティーニ:愛の喜び グルック: 歌劇「パリーデとエレーネ(パリスとヘレネ)」~ おお、私のいとしい人よ/ マスネ:悲歌 シューベルト/メリハル編曲:千人の天使たちの歌声 メリハル:セレナータ・ベネティアーナ |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ハーバート・ドーソン(Org) カルロ・サバイーノ 指揮ミラノ・スカラ座o. ジョン・バルビローリ指揮o. 他 | |
録音:1933-1935年 ミラノ、ロンドン、ベルリン。マーク・オバート=ソーン復刻。 Romophoneの「HMVレコーディング・シリーズ」などでリリースされた音源があるものの、こちらはノイズを排したり再復刻作業を行ったりして音をリフレッシュ。(オペラ全曲ではなく)シングルSPとして制作された、ジーリの貴重な記録ばかり。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.9 ~ベルリン・ミラノ・ロンドン録音集 1936-1938 デ・クルティス:ただあなただけ、マリア/君を愛す メリハル:愛しき人 J.S.バッハ(編曲:グノー):アヴェ・マリア ビゼー:アニュス・デイ フランク:天使の糧 シューマン:はすの花 グリーグ:ある夢 チレア:歌劇「アルルの女」~ありふれた話 (フェデリーコの嘆き) ベッチェ:あなたは我が命 クルチ:ヴェネツィアの夜 ブラン:青春時代 プッチーニ:ローマ讃歌/ 歌劇「ラ・ボエーム」~おお、うるわしい乙女よ ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 ~もし私がその将軍なら…清きアイーダ ビクシオ:命の子守歌 トスティ:セレナータ/マレキアーレ/最後の歌 チンクェ:ヴェネツィアの朝 デンツァ:妖精の瞳 ロッシーニ:音楽の夜会 ~踊り(ナポリのタランテッラ) |
ベニアミーノ・ジーリ(T) アロイス・メリヒャル指揮 ベルリン国立歌劇場o. ブルーノ・ ザイドラー=ヴィンクラー指揮 ベルリン国立歌劇場o. ジュゼッペ・アントニチェッリ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. ワルター・ゲール指揮o. ディーノ・オリヴィエーリ指揮o. | |
録音:1936年-1938年、ベルリン、ミラノ、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 シングルSPとしてリリースされたオペラ・アリアを中心に、同じ曲を数回録音したものも収録。1936年から1938年におけるジーリの活動をつぶさに伝えてくれる、記録としても貴重な一枚。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.10~ ミラノ・ロンドン録音集(1938-1940) シューベルト:セレナード「聞け、青空にいるひばりを」 ビクシオ: わが心にあるただ一人の人(願い)〔2テイク収録〕/ お母さん/人生を楽しみたいのなら ブラームス:5つのリート~子守歌 カッチーニ:「新音楽」~うるわしのアマリッリ モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」~ [彼女の心の安らぎこそ、僕の心の安らぎ/ 私の恋人を慰めて下さい] デ・クレッシェンゾ:愛の夜 トスティ:四月 ヴェルディ: 歌劇「椿姫」~[ああそうだ!一年か…幸福な日々/ おお!わがヴィオレッタ…パリを離れて]/ 歌劇「トロヴァトーレ」~ [われらの山へ/同~見よ、恐ろしい炎を] イラディエル:ラ・パロマ(鳩) ドナウディ:ああ、私の愛する人よ デ・クルティス:マリア、あなたは私にとって人生そのもの ブッツィ~ペッチア:ロリータ ピエトリ:喜歌劇「マリステッラ」~私の知っている庭 ジョルダーノ: 歌劇「フェドーラ」~愛さずにはいられぬこの思い プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」~ どうしたんだ?…いや!私は狂っている |
ベニアミーノ・ジーリ(T) マリア・カニーリャ(S) クロエ・エルモ(Ms) ジュゼッペ・ノート(Br) 他 | |
マーク・オバート=ソーン復刻。「シングルス」と呼ばれたSP盤の音源を集成したシリーズ。その第10集はミラノおよびロンドンで録音され、それぞれ名門オペラハウスに出演する合間にレコーディングが行われた。2002年にRomophoneからリリースされたものと同じマスター。 リブレットは付属しない。歌詞は伊語(一部独語歌詞、伊・独語歌詞)。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.11~ ミラノ、ベルリン、ローマ録音集(1941-1943) チレア:歌劇「アルルの女」~ありふれた話(フェデリコの嘆き) プッチーニ: 歌劇「マノン・レスコー」~ああマノン、お前の愚かさが マスカーニ:歌劇「ロドレッタ」~ フランツが言うなら…ああ、もし彼女を見つけ出せれば/ 同:歌劇「イザボー(イサベオ)」~ [小さな鳩ではない!…我が叫びを聴き賜え/ そして輝かしい神の創造物がやって来る] ジョルダーノ: 歌劇「アンドレア・シェニエ」~ある日青空をながめて ヴェルディ:歌劇「運命の力」~ [地獄と不幸の人生/同~おお、天使のようなレオノーラ] ミリテッロ:灰緑色の子守歌/愛 タリアフェリ&N.ヴァレンテ:情熱 チョッフィ:三本の薔薇/五月の一夜(同) ビゼー:歌劇「カルメン」~ [なんという眼差し!…きかせておくれ、おふくろの話/ 私と一緒にいるあなたの母…あなたの母を見た] ナルデッラ:兵士 V.ヴァレンテ:愛し過ぎて オリヴィエーリ:わずかな薔薇 レオンカヴァッロ: 歌劇「道化師」~ごめんなさって、善男善女の皆様 ミレッカー:喜歌劇「従軍僧」~ただの夢、だけど消えゆく泡 ビクシオ:映画狂い/おお教えておくれ、春よ |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ウンベルト・ベレットーニ指揮 ミラノ・スカラ座o. ブルーノ・ザイドラー= ヴィンクラー指揮プロイセン国立o. ルイージ・リッチ指揮ローマ歌劇場o.他 | |
録音:1941-1943年、ミラノ、ベルリン、ローマ。マーク・オバート=ソーン復刻。 Romophoneレーベルのために復刻された音源を使い、可能な限りノイズ除去やピッチ修正を施した最高レヴェルの復刻。「シングルズ」と呼ばれるアリアやカンツォーネを歌ったSPには、全身全霊で1曲1曲を歌い上げるジーリのパワーが満ちあふれている。リブレットの添は無し。 | ||
ボーイト(1842-1918): 歌劇「メフィストーフェレ」(*) |
マファルダ・ファヴェーロ、 ジャンニーナ・ アランジ=ロンバルディ(S) アントニオ・メランドリ(T) ナッツァレーノ・ デ・アンジェリス(B) リタ・モンティコーネ(A) ジュゼッペ・ネッシ(T) ロレンツォ・モラヨーリ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
オペラ・アリア名曲集(+) ロッシーニ: 「セビリャの理髪師」~陰口はそよ風のように/ 「エジプトのモーセ」~喚起 ヴェルディ: 「ナブッコ」~ [希望を持て/神よあなたは予言者の唇に]」/ 「ドン・カルロ」~彼女は私を愛したことがない |
ナッツァレーノ・ デ・アンジェリス(B) | |
録音:1931年11月19日~12月27日(*)/1927~1929年(+)。ウォード・マーストン復刻。 伊コロムビアによって録音された、1931年のミラノ・スカラ座の記録。タイトルロールを歌うデ・アンジェリスの威厳ある声がすばらしく、他の歌手や合唱からも当時のスカラ座の高いレヴェルがうかがえる。 | ||
ジョルダーノ(1867-1948): 歌劇「アンドレア・シェニエ」(*) |
マリア・カニーリャ(S) ベニアミーノ・ジーリ(T) ジーノ・ベーキ(Br) ジュリエッタ・シミオナート(Ms) ジュゼッペ・タッデイ(B) オリヴィエーロ・ デ・ファブリティース指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
ジョルダーノ(1867-1948): 歌劇「アンドレア・シェニエ」~アリア集(+) ある日青空をながめて 僕を引き止める運命は恋と呼ばれているもの 祖国の敵/私の死んだ母が そうだ、私は兵士だった/五月の晴れた日のように |
ジャコモ・ラウリ=ヴォルピ アントニオ・コルティス チェーザレ・フォルミキ クラウディア・ムツィオ フランチェスコ・メルリ アウレリアーノ・ペルティーレ | |
録音:1941年11月、ミラノ(*)/1927-1935(+)。ウォード・マーストン復刻。 イタリアHMV(La voce del padrone)によりミラノで録音されたSP26面にわたる全曲盤で、名歌手たちの声が聴けるオペラ・ファン必聴の記録。HMVとColumbiaからリリースされたアリア集も併録。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949): 歌劇「ばらの騎士」(放送用解説付き) |
リゼ・スティーヴンズ(Ms) エリナー・スティーバー(S) エマヌエル・リスト(B) エルナ・ベルガー(S) ヒュー・トンプソン(Br) マルタ・リプトン(A) ペーター・クライン、 ジュゼッペ・ ディ・ステファノ(T) フリッツ・ライナー指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho./他 | |
録音:1949-1950年、メトロポリタン歌劇場シーズン開幕公演(ABCテレビ放送が1949年11月21日に放映した音声部分から)。ウォード・マーストン復刻。初出音源。 当時の音楽ファンを熱狂させたメトのテレビ中継だが、1949年シーズンの開幕公演だったのが、ここにCD化された「ばらの騎士」。ライナーの指揮と名歌手たちの素晴らしさ(ディ・ステファノまでゲスト出演しているゴージャスさ!)は言うに及ばず、ピッチ調整もしっかりと行ったマーストンの復刻は、ライヴ感あふれる放送をそのまま聴いているような体験をさせてくれるであろう。「オリジナルのソースの本来の姿を損ねないように」という配慮から、ノイズ・リダクション技術の過剰使用をせず、観客の反応や幕間のアナウンスまで、すべてを臨場感優先で作り上げている。 〔マーストンによる制作後記〕 1940年代の後半には、商業テレビ放送は実用の域に達し、ほとんど無限の可能性を持つ新メディアだと思われていました。1948年11月29日には、METの最初のテレビ中継が実施されました。1948-49年のシーズン開幕公演である「オテロ」です。この公演は、テレビ視聴者のみに放送され、ラジオ放送はありませんでした。翌年、METの開幕公演であるR.シュトラウスの「ばらの騎士」も同様にテレビ放送されました。今回のCDはその夜の公演収録の音声部分を基にしています。1949年12月3日、土曜日午後に公演が行われた同じオペラのラジオ放送のものとは混同しないで下さい。 今回の録音は、オリジナルとしては78回転のラッカー・コーティングされたアルミ盤に、二台のターンテーブルを使って音楽が途切れないように収録されたものです。この録音の唯一の欠点は、各盤面の開始時と終了時に厄介なピッチのばらつきがあることです。スコアに合わせ、ピッチを正確に保つために回転速度の調整を行う必要がありました。ディスク固有のパチパチノイズはある程度除去しましたが、ノイズ・リダクション技術の過剰使用は、オリジナルのソースの本来の姿を損ねることになるので施していません。このテレビ放送中、第三幕の冒頭で、アナウンサーのミルトン・クロスが誤ってしゃべってしまいました。このミスは、数分後の同じ音楽を合成することで訂正しておきました。 今回のCDには、存在が知られているこのテレビ番組の全編が収められています。残念なことに、最初の幕間の様子とミルトン・クロスによる結びのアナウンスという短い断片のみが(テレビ映像として)視聴可能です。 | ||
モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」 | アイナ・スーエズ(S) ルイゼ・ヘレッツグルーバー(Ms) ヘドル・ナッシュ(T) ヴィリ・ドムグラーフ= ファスベンダー(Br) イレーネ・アイジンガー(S) ジョン・ブラウンリー(B) フリッツ・ブッシュ指揮 グラインドボーン音楽祭o.&cho. | |
録音:1934年6月6日、1935年6月25-28日。ウォード・マーストン復刻。 グラインドボーン音楽祭の記念すべき開幕年(1934年)および翌年に録音された、オペラ・ファンなら聴き逃せないこのセットは、「コシ」の初録音にあたるもの。名匠ブッシュ以下、 活き活きと歌う歌手陣の声がしっかりと伝わってくる復刻で、ソースは状態のいい英HMVプレスのSP盤。 | ||
ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」(*) 〔ボーナス・トラック〕 「ポーギーとベス」~抜粋(+) |
(*); ローレンス・ウィンターズ(Br) カミラ・ウィリアムス、 イネス・マシューズ(S) エイヴォン・ロング(T) ウォーレン・コールマン(Br) ジューン・マクメシェン(S) レーマン・エンゲル指揮o. ジョン・ロザモンド・ ジョンソンcho. 他 (+); リゼ・スティーヴンズ(Ms) ロバート・メリル(Br) ロバート・ラッセル・ベネット指揮 RCAヴィクターo. ロバート・ショウcho. ロバート・ショウ合唱指揮 | |
録音:1951年4月5-13日、ニューヨーク(*)/1950年9月12-13日、ニューヨーク(+)。 グレート・オペラ・レコーディングス・シリーズ。マーク・オバート=ソーン復刻。 全曲版は米Columbiaの音源であり、大部分をオリジナルの「6つ目レーベル」LPから復刻。ハイライト版は米RCAのLPから復刻し、オーケストラ用の交響的絵画を編曲したベネットが指揮をしているのも聴きもの。 | ||
ウィーン・オペレッタの珠玉集 ヨハン・シュトラウスII: 喜歌劇「ジプシー男爵」から/ 喜歌劇「こうもり」から/ 入江のワルツ (喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」より改編) スッペ:喜歌劇「ボッカチョ」から ツェラー:喜歌劇「小鳥売り」から ミレッカー:喜歌劇「乞食学生」から カールマン: 喜歌劇「伯爵夫人マリツァ」から/ 喜歌劇「バヤデーレ(インドの舞姫)」から ツィーラー:喜歌劇「放浪者たち」から ホイベルガー:喜歌劇「オペラ舞踏会」から レハール: 喜歌劇「メリー・ウィドウ」から/ 喜歌劇「ジプシーの恋」から 喜歌劇「フリーデリケ」から 喜歌劇「この世は美しい」から 喜歌劇「ジュディッタ」から 喜歌劇「パガニーニ」から ドスタル:喜歌劇「モニカ」から シュトルツ:喜歌劇「ボヘミアンの魔法」から |
チャールズ・クルマン ユッシ・ビョルリング ユリウス・パツァーク ヴァルター・ルートヴィヒ エリーザベト・シューマン リヒャルト・タウバー ドゥソリーナ・ジャンニーニ フランツ・ヴェルカー ヒルデ・ギューデン 他 | |
ピーター・デムプシー復刻。スター歌手の競演するガラ・コンサート風に、次から次へとウィンナ・オペレッタの名アリアが登場する、ゴージャスな一枚。 ソースはさまざまなレーベルのSP盤で、戦前のスター歌手カタログ的な内容も持っている。 | ||
サリヴァン(ギルバート台本): 喜歌劇「近衛騎兵隊、または従者とその女中」(*) |
ドナルド・ハリス レナード・オズボーン ダレル・ファンコート ネヴィル・グリフィス マーティン・グリーン リチャード・ワトソン イシドア・ゴドフリー指揮 ドイリー・カート歌劇団 ニュー・プロムナードo. 他 | |
サリヴァン:喜歌劇からの管弦楽曲抜粋集(+) 「ミカド」~学校帰りの三人娘/ 「ゴンドラの漕ぎ手、またはバラタリアの王」~ [行進曲/ありがとう、勇ましいゴンドラ漕ぎ]/ 「ミカド」~死刑執行官のお成り!/ 「ラディゴアー」~ホーンパイプ/ 「ゴンドラの漕ぎ手、またはバラタリアの王」~ ガヴォット/ 「ユートピア国株式会社」~法廷への入場/ 「ゴンドラの漕ぎ手、またはバラタリアの王」~ カシュシャの踊り/ 「アイオランシ、または貴族と妖精」~ [行進曲/第1幕のフィナーレ/ 入場&貴族たちの行進] |
スティーブン・S.ムーア指揮 ブリティッシュ・ライトo. | |
録音:1935年1月4日(*)、1950年7月18日(+)、ロンドン。デイヴィッド・レニック復刻。 1950年代にひとつの黄金期を迎えたドイリー・カート歌劇団が英デッカに残した数々の音源で、 マーティン・グリーン他、芸達者な歌手陣がそろった時代の名演。1935年録音のオーケストラ編曲集は、 ギルバート&サリヴァンが生きた時代の空気を伝えてくれる貴重な音源。 | ||
サリヴァン:喜歌劇「ラディゴアー、または魔女の呪」 | マーティン・グリーン レナード・オズボーン リチャード・ワトソン ラドリー・フリン ダレル・ファンコート マーガレット・ミッチェル エラ・ハルマン ディードリー・サーロウ アン・ドラモンド=グラント イシドア・ゴドフリー指揮 ドイリー・カート歌劇団o.&cho. | |
録音:1950年7月21日、8月24日、ロンドン。デイヴィッド・レニック復刻。 1950年代に英DECCAへ録音したドイリー・カート歌劇団の録音シリーズ。マーティン・グリーンをはじめ、この時代におけるギルバート&サリヴァン・オペレッタのスター揃いであり、すべての時代を通じてもっとも評価が高かった時期の顔ぶれ。他レーベルからもCDはリリースされているが、当盤はレニックによる温かさのあるサウンドが特徴。歌詞は英語。リブレットは無し。 | ||
黄金期のクリスマス ヘンデル:慰めよ、汝らわが民を慰めよ/もろもろの谷は高くせられ [アクセル・ショッツ] ヘンデル:主は羊飼のごとくその群れを養い[マルガレーテ・マツェナウアー] ポーチュガル:神の御子は今宵しも マーティン:聖なる子[ジョン・マコーマック] バッハ/グノー編曲:アヴェ・マリア[ローザ・ポンセル] ルース:おお救いのいけにえ[マルセル・ジュルネ] レーガー:マリアの子守歌[クラウディア・ムツィオ] ヨン:幼な子キリスト[ジョヴァンニ・マルティネッリ] ドイツの伝統民謡:クリスマス・ツリー [ハルダ・ラシャンスカ、ポール・ライマース] フンパーディンク:クリスマス前夜 グルーバー:きよしこの夜[エルネスティーネ・シューマン=ハインク] アダムズ:ベツレヘムの星[リチャード・クルックス] イギリス伝承曲:コヴェントリ・キャロル[エリーザベト・シューマン] 黒人霊歌:世界に告げよ[ドロシー・メイノール] 黒人霊歌:メアリーの幼子[ジョン・マコーマック] アパラチア伝承曲:アイ・ワンダー・アズ・アイ・ワンダー [グラディス・スウォーザウト] カタルーニャ伝承キャロル:鳥たちの歌 [ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス] ブラウン=ウォーレン:クリスマス・キャンドル [ジョン・チャールズ・トーマス] Hoare/デル・リエゴ:ア・スター・ワズ・ヒズ・キャンドル [ローレンス・ティベット] レドナー:ああ、小さきベツレヘムの町よ[リチャード・クルックス] アダン:クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」[ジョルジュ・ティル] バーリン:ホワイト・クリスマス[リヒャルト・タウバー] | ||
録音:1925-1950年。 長い年月、多くの人に親しまれてきたヒストリカル音源のクリスマス音楽を集めた一枚。ヘンデルの「メサイア」で歌われるアリアに始まり、スタンダードの「ホワイト・クリスマス」までジャンルは多彩。 しかもオペラなどで活躍する一流歌手たちの歌とあって、単なる楽しいクリスマス・アルバムには止まらない魅力がある。 | ||
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」~ [第1-4番「四季」(*)/第5番~第12番(+)]/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 P.159 RV.513(#) |
ルイス・カウフマン(Vn) ヘンリー・スウォボダ 指揮コンサート・ホールco.(*) エドゥアルド・ ニース=ベルガー(Org;*) エディト・ヴァイス=マン (Cemb;*) クレメンス・ダヒンデン 指揮ヴィンタートゥールso.(+/#) ペーター・リバール(Vn;#) | |
録音:1947年12月25、30、31日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(*)/録音:1950年8月4、5、8日(+)、1950年8月(#)、スイス、チューリヒ(+/#)。ヴィクター&マリナ・レディン(復刻プロデューサー)/アントニー・カズッチョ(復刻エンジニア)。 アメリカを代表するヴァイオリニストであり、多くの20世紀作品を初演・演奏したカウフマン。録音当時はまださほど重要視されていなかったヴィヴァルディ作品、とりわけイ・ムジチ合奏団に先んじて、最も古い1947年録音された「四季」は、録音史に残る貴重なもの(初発売:コンサート・ホール・ソサエティ)。切れ味の良さとほのかなロマン風味が持ち味のカウフマンによる演奏は、半世紀前のバロック音楽演奏スタイル(通奏低音のオルガンが時代を感じさせる)を伝えてくれる。 | ||
カラスの椿姫がLP盤起こしで登場 ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」 |
マリア・カラス(S) エデ・ガンドルフォ・マリエッティ(Ms) イネス・マリエッティ(S) フランチェスコ・アルバネーゼ(T) ウーゴ・サヴァレーゼ(Br) マリアーノ・カルーソー(T) マリオ・ゾルニョッティ(T) アルベルト・アルベルティーニ(B) ジーノ・ビアンキ(B) フランコ・ロッシ(B) ガブリエーレ・サンティーニ指揮 トリノ・イタリア放送o. ジューリオ・モゴリオッティ合唱指揮 チェトラcho. | |
録音:1953年9月、トリノ。ウォード・マーストン復刻。リブレットは無し。歌詞はイタリア語。 こちらはEMIからリリースされている録音ではなく、CETRAによる1953年の録音。他の録音との聴き比べも楽しいが、ゼッフィレッリの演出でこの役に開眼して間もない時期の歌だけに、この録音ならではの気迫と艶を感じていただけるだろう。 | ||
ポンキエッリ(1834-1886):歌劇「ジョコンダ」 | マリア・カラス(S) フェドーラ・バルビエリ(Ms) マリア・アマディーニ(Ms) ジャンニ・ポッジ(T) パオロ・シルヴェーリ(Br) ジュリオ・ネリ(B) アントニーノ・ヴォットー指揮 トリノ・イタリア放送o. チェトラcho. 他 録音:1952年9月6-10日、トリノ | |
ベッリーニ: 歌劇「ノルマ」~ 清らかな女神よ・・・わたしの胸に帰れ(*)/ 歌劇「清教徒」~もう一度望みを・・・ 狂乱の場「あなたの優しい声が呼んでいた」・・・ いとしい方よ、おいでなさい(+) ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」~ 愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」(#) |
マリア・カラス(S) アルトゥーロ・バジーレ指揮 トリノ・イタリア放送o. 録音:1949年11月9日(*)、8日(+)、10日(#) | |
ウォード・マーストン復刻。イタリアのCETRAからリリースされたLPをソースに、カラスの名唱を生々しく体験できるセット。カラスの「ジョコンダ」には1959年録音のEMI盤もあるが、1952年に録音されたこの歌は、華々しくイタリアでのオペラ・デビューを飾った1940年代後半の勢いを持ち、力強ささえ感じさせるもの。名匠アントニーノ・ヴォットーのサポートでによる、なかなか高い評価を得られないこのオペラ全曲盤が再び輝く。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805): チェロ協奏曲第9番 G.482(グリュッツマッハー編曲) ハイドン:チェロ協奏曲第2番(ジュヴァール編曲)~ 第1&第2楽章 エルガー(1857-1934):チェロ協奏曲 ブルッフ(1838-1920):コル・ニドライ |
パブロ・カザルス(Vc) ランドン・ロナルド指揮LSO エイドリアン・ボールト指揮BBCso. | |
録音:1938年5月2日(*)、1945年10月15日(+)、同年10月14日(#)、936年11月27日(**)、ロンドン。ウォード・マーストン復刻。 今なお多くのチェリストや音楽ファンが聴き続ける録音であり、複数のレーベルから復刻されている名演。ボッケリーニとハイドンの録音は原典版楽譜の出版により骨董品的な位置づけになっているが、一時代の証言として貴重な記録でもある。 | ||
シューマン:ピアノ五重奏曲(*) ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番(+) |
クリフォード・カーゾン(P) ブダペストSQ | |
録音:1951年4月28-29日(*)、1952年4月27-28日(+)、ワシントンDC。マーク・オバート=ソーン復刻。 米Columbiaに録音されてLPとして発売された音源。1950年代前半に4回の録音セッションを行ったカーゾン&ブダペストSQですが、これは名演のカップリング。初発売LPからの復刻。 | ||
クリフォード・カーゾン ブラームス(1833-1897):ピアノ五重奏曲(*) ドヴォルザーク(1841-1904):ピアノ五重奏曲(#) |
クリフォード・カーゾン(P) ブダペストSQ | |
録音:1950年5月2日-3日(*)/1953年4月18日-19日(#)、以上ワシントンDC。マーク・オバート=ソーン復刻。 8.110306に続くカーゾン&ブダペストSQの共演で、米COLUMBIAへの録音。アメリカ盤LPからの復刻だが、演奏の力強さが伝わるサウンドであり新しい評価を生み出しそうな一枚。 | ||
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 | ヴォルフガング・ ヴィントガッセン(T) エリナー・スティーバー(S) ヘルマン・ウーデ(Br) アストリッド・ヴァルナイ(S) ヨゼフ・グラインドル(B) ハンス・ブラウン(Br) ゲルハルト・シュトルツェ、 ヨゼフ・ヤンコー(T) アルフォンス・ヘルヴィヒ(Br) テオ・アダム(B) ヨゼフ・カイルベルト指揮 バイロイト祝祭o.&cho ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮) | |
録音:1953年。マーク・オバート=ソーン復刻。リブレットは無し。 1953年のバイロイト音楽祭を記録したデッカ録音の復刻で、当時のワーグナー歌手たちが競演。純ドイツ風の巨匠であり、オペラ・ハウスたたき上げの信頼を得たカイルベルトの指揮で、現在のバイロイトとは違った「ドイツの芸術の香り」を感じさせてくれる。 | ||
ワンダ・ランドフスカ J.S.バッハ(1685-1750): イタリア協奏曲(*)/半音階的幻想曲とフーガ(#)/ ゴルトベルク変奏曲(+) |
ワンダ・ランドフスカ(Cemb) | |
録音:1933年11月9日(+)、13日-15日(+)/1935年7月9日(*)、10日(#)、16日(#)/1936年9月25日-26日(*)、以上すべてパリ。マーク・オバート=ソーン復刻。 モダーン・チェンバロによるバッハ演奏であり、バロック復興のルーツ的な存在である録音集。名作3曲の演奏は現代の奏者と比較して強固であるが、今となっては新鮮に聞こえるかもしれない。HMV録音の復刻。 | ||
ワンダ・ランドフスカ(Cemb) ~平均律第1巻 J.S.バッハ(1685-1750): 平均律クラヴィーア曲集第1巻 |
ワンダ・ランドフスカ(Cemb) | |
録音:1949年3月26日・31日、5月7日・15日・21日、6月11日・12日、7月6日、ニューヨーク、RCAヴィクター第2スタジオ[BWV.846-BWV.853]/1950年2月2日・5月25日・27日・28日、6月4日・10日・24日・27日、11月18日・20日、12月10日・11日、1951年1月6日・7日・14日、コネチカット、レイクヴィル[BWV.854-BWV.869]。マーク・オバート=ソーン復刻。 散発的にRCA Victorへ録音を行い全曲盤になったものだが、この復刻では状態のいいSP盤をソースに使ってピッチ修正などを行い、録音日のばらつきを感じさせない仕上がりとしているのがポイント。ランドフスカ晩年の演奏が蘇る2枚組。 | ||
ウィリアム・プリムローズ H.カザドゥシュ:ヘンデル風ヴィオラ協奏曲(*) ウォルトン:ヴィオラ協奏曲(#) ベルリオーズ: ヴィオラ独奏と管弦楽のための交響曲 「イタリアのハロルド」(+) |
ウィリアム・プリムローズ(Va) フリーダー・ヴァイスマン指揮(*) RCAヴィクターo.(*) ウィリアム・ウォルトン指揮(#) フィルハーモニアo.(#) セルゲイ・クーセヴィツキー指揮(+) ボストンso.(+) | |
録音:1946年5月8日、ニューヨーク(*)/1946年7月22日-23日、ロンドン(#)/1944年11月28日、ボストン(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 20世紀を代表するヴィオラ奏者が残した名演の中から、作曲者指揮によるウォルトンや、働き盛りのクーセヴィツキーと共演したベルリオーズなどを収録。最高の復刻だからこそわかる音の艶や強さを感じていただけるだろう。 | ||
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 | ルートヴィヒ・ズートハウス(T) キルステン・フラグスタード(S) ブランシュ・シーボム(Ms) ディートリヒ・フィッシャー= ディースカウ(Br) ヨゼフ・グラインドル(B) ルドルフ・ショック、 エドガー・エヴァンズ(T) ローデリック・デイヴィス(Br) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 フィルハーモニアo. コヴェントガーデン王立歌劇場cho. ダグラス・ロビンソン合唱指揮 | |
録音:1952年6月10-21、23日、ロンドン。復刻:マーク・オバート=ソーン。 フルトヴェングラー復刻第2弾は、EMI(HMV)へ録音され、現在でもその評価が高く何度も再発売されている「トリスタン」。今回の復刻はドイツ・プレスのLP2セットをメインに使い、 さらに状態の良いアメリカ・プレスのLPも併用、細心の注意を払って行われた。 | ||
カラスのノルマがLP盤起こしで登場 ベッリーニ(1801-1835):歌劇「ノルマ」(*) *ボーナス・トラック* 伝説的名歌手たちによる 「ノルマ」ハイライトの歴史的録音(#) |
マリア・カラス(S;*) マリオ・フィリッペスキ(T;*) エベ・スティニャーニ(Ms;*) ニコラ・ロッシ=レメーニ(B;*) パオロ・カローリ(T;*) リーナ・カヴァラーリ(S;*) トゥリオ・セラフィン指揮(*) ミラノ・スカラ座o.&cho.(*) ヴィットーレ・ ヴェネツィアーニ合唱指揮(*) エツィオ・ピンツァ(B;#) フランチェスコ・メルリ(T;#) ローサ・ポンセル(S;#)他 | |
録音:1954年4月23日-5月3日、ミラノ(*)/1927年-1937年(#)。マーク・オバート=ソーン復刻(*)/ウォード・マーストン復刻(#)。リブレットは無し。歌詞はイタリア語。 名匠セラフィン率いるスカラ座との録音で、言わずと知れたイタリアEMIによる録音。カラスの張りのある歌声を細心の注意を払って復刻し、EMIのリイシューCDに劣らないサウンドを実現。ナクソスが得意とする名歌手たちのハイライトも、豪華なおまけ。 | ||
ザ・マコーマック・エディション Vol.1~ アコースティック録音集(1910) ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」~ [間もなく私に安息の場を/お前は昇天の翼を広げた] バルフ:キラーニー ビゼー:歌劇「カルメン」~お前が投げたこの花は バーナード:エリンへ帰れ プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」~ [冷たい手を/おお、ミミ、君はもう戻って来ない] ドニゼッティ: 歌劇「愛の妙薬」~人知れぬ涙/ 歌劇「連隊の娘」~マリーのそばに居られるように アイルランド古謡: ミンストレル・ボーイ/ ザ・スノウィ・ブレステッド・パール (ロビンソン編曲)/ マイ・ラガン・ラヴ(ハミルトン・ハーティ編曲)/ モリー・ボーン(マクマラン編曲)/悲し過ぎし日も イギリス古謡:眼差しだけで乾杯を スコット夫人:アニー・ローリー ヴェルディ:歌劇「椿姫」~ あの人から離れては、僕に喜びはない…燃ゆる心を グノー:歌劇「ファウスト」~ おお、清く汚れを知らぬこの家よ マーシャル: アイ・ヒア・ユー・コーリング・ミー/ ホェン・シャドウズ・ギャザー ドリーブ:歌劇「ラクメ」~ Immenso vienteso...暗い森の奥深くまで分け入って |
ジョン・マコーマック(T) マーリオ・サンマルコ(Br) ヴィクターo. | |
録音:1910年。 カルーソー、ビョルリンクら大スター歌手に加えて、マコーマックの膨大な録音を回顧するシリーズがスタート。第1弾は1910年という録音史の黎明期に残された名唱集で、マーストンがこれまでの復刻にありがちだった回転ムラなどを解消。 | ||
ザ・マコーマック・エディション Vol.2~ 1910-1911年アコースティック録音集 チェリー:ディア・リトル・シャムロック ヴェルディ:歌劇「リゴレット」~愛する美しい乙女よ グノー:歌劇「ファウスト」~お気を付けを! (HMVでの未発売録音テイク) 同(IRCC7B HMVでの未発売録音テイク) バーカー:アイルランドの移民 クラウチ:カスリーン・メヴューニーン マーシャル:君が呼ぶのが聞こえる アイルランド古謡:春の日の花と輝く/故郷から遠く離れ レーマン: 歌曲集「ペルシアの庭で」~ああ、喜ばしい月よ アイルランド古謡/マクマラフ編曲:モリー・ボーン オルコット&ボール:マザー・マクリー ハーバート:軽歌劇「おてんばなマリエッタ」~ 誰かに恋して マクマラフ:マクーシュラ ブルメンタール:夕べの歌 パレッリ:幸福な朝が待っている(暁が目覚め) ビゼー:歌劇「真珠採り」~聖なる僧院の奥深く (HMV2-054018;Victorでの未発売録音テイク)/同 ロッシーニ: 音楽の夜会~[船乗りたち/セレナータ]」/ 歌劇「セビリャの理髪師」~ ああ、大事なことを忘れていた!…あの左手の15番 ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」~ 今夜、バドエーロは…おお、この魂の叫び |
ジョン・マコーマック(T) ネリー・メルバ(S) ランドン・ロナルド指揮 他 | |
録音:1910-1911年。ウォード・マーストン復刻。リブレットは無し。 Vol.1(8.110328)に続き、アコースティック録音時代の貴重な記録を丁寧な復刻作業で再現。Victor Talking MachineとGramophone(後のHMV)という2レーベルへの録音で、バラバラだったピッチを修正して針音もできる限りカット。マコーマックの美声を生かしている。同じ曲の別テイクなど、コンプリート化を実現。 | ||
スキーパ・エディション Vol.1 ~1922年-1924年録音全集 Vol.1 バレラ&カレーハ:グラナダの住民 レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」 ~セレナータ「おお、コロンビーナ」 パディーリャ:愛の宮廷 ~青い目の彼女(「小さな蝶のお姫様」) 伝承曲:アイ、アイ、アイ「窓のところまで来て」 マスネ:歌劇「マノン」~夢の歌「目を閉じると」 バルテレミー:キ・セ・ネ・スコルダ・キュ P.M.コスタ:ナプリタナータ ロイグ:キエレメ・ムーチョ ポンセ:棕櫚の木の梢に パラシオス・イ・ソホ: グラナダへ「アンダルシアの歌」 ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」より [空はほほえみ/私の名が知りたければ] ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」 ~そよぐ風にも嫉妬を感じるのだ トマ:歌劇「ミニョン」より [ああ、君は信じていなかった/ ヴィルヘルムのカヴァティーナ 「さらばミニョン、勇気を出して」] エスパルサ・オテオ:昔の恋 チミーノ:中世のセレナータ(2つのテイク) サンチェス・デ・フエンテス:ロサリンダ ファリャ:7つのスペイン民謡~ホタ パラディル:スザンヌ~なんて小さな鳥 スキーパ:キューバへ ヴェルディ:歌劇「椿姫」より [幸福な日々/パリを離れて] |
ティート・スキーパ(T) アメリタ・ガッリ=クルチ(S)他 | |
録音:1922-1924年。ウォード・マーストン復刻。 名歌手たちの絶頂期を、最高級のサウンドで蘇らせるシリーズの最新盤はスキーパのシリーズ。トスカニーニお気に入りの歌手となり、アメリカへと進出した1920年代。レパートリーを増やしていた時期の録音であり、十八番のベルカント・オペラ他、当時の流行を取り入れたラテンの歌なども録音。Romophoneからリリースされた復刻盤と同じ音源。リブレットは付属せず。歌詞は西・伊・仏・ナポリ方言。 | ||
ティト・スキーパ(T)~ビクター録音全集2 1924-1925 ヴェルディ:「リゴレット」、 ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」「ドン・パスクァーレ」「愛の妙薬」、 フロトウ:「マルタ」、プッチーニ「ボエーム」、 マスネ:「ウェルテル」、ドリーブ:「ラクメ」よりのアリア&二重唱、 リカルド・バルテレミー:Pesca d’amore /ティート・スキーパ(1888-1965):アヴェ・マリア/A Cuba ヴィンチェンツォ・デ・クレシェンツォ(1875-1964):Ce steve ’na vota /スペインのマドリガル ファリャ(1876-1946):「7つのスペイン民謡」~ホタ/ディ・カプア(1864-1917):オ・ソレ・ミオ リスト:愛の夢第3番/民謡(スキーパ編曲):La farfalletta /チベッリ編:La girometta アルトゥーロ・ブッツィ=ペッチャ(1854-1943):La nina querida / Mal d’amore ティト・スキーパ(T) アメリータ・ガリ=クルチ、ルクレツィア・ボーリ(S) ロザリオ・ブールドン指揮ビクターo.、ホセ・エチャニス(P) | ||
録音:1924年9月17日-18日/1925年5月16日/1925年6月15日-16日、19日/1925年11月24日-25日。 | ||
ネリー・メルバ~アメリカ完全録音集 Vol.1 ヴェルディ: 歌劇「リゴレット」~慕わしい人の名は/ 歌劇「椿姫」~ああ、そはかの人か…花より花へ プッチーニ: 歌劇「ラ・ボエーム」~[私の名はミミ/ おお、うるわしい乙女よ/ あなたの愛の呼ぶ声に(ミミの別れ)]/ 歌劇「トスカ」~歌に生き、愛に生き グノー:歌劇「ファウスト」~ 宝石の歌「なんと美しいこの姿」 トスティ:さらば/セレナータ/朝の歌 ブランジーニ:谷間と木々を通って バンベール:天使がやって来た アーン:私の歌に翼があったなら モーツァルト: 歌劇「フィガロの結婚」~恋とはどんなものかしら トマ:歌劇「ハムレット」~ どうぞ皆様、私も遊びの仲間に(狂乱の場 第1部)/ 青ざめた金髪の水の精が湖の深い底で眠り (狂乱の場 第2部) アルディーティ:もし薔薇の花咲けば ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」~ とうとう私はあなたのもの(狂乱の場) ビショップ:歌劇「間違いの喜劇」~ 見よ、聞け、やさしいひばりを ヘンデル:「沈思の人」HWV.55~ナイチンゲールの歌 |
ネリー・メルバ(S、P) エンリコ・カルーソ(T) 他 | |
録音:1907年3月5-30日。ウォード・マーストン復刻。 デザート(ピーチ・メルバ)にまで名前を残す当時の名士でもあった彼女の歌は、貴重な録音(1907年から1916年にかけてのVictorへの吹き込み)でありながらもなかなかいい状態で聴くことができなかったが、マーストンの復刻により、100年近く前とは思えないほどの音質で聴くことができる。 | ||
ネリー・メルバ~アメリカ完全録音集 Vol.2 ドビュッシー:艶なる宴第1集~秘めやかに ロナルド:あの森の中に/白い海の霧/おお、素敵な夜 アーン:牢獄より ムーア(古いアイルランドの謡): ビリーヴ・ミー・イフ・オール・ゾーズ・ エンデュアイング・ユー・チャームス (春の日の花と輝く)(*) ヴェルディ: 歌劇「オテロ」より [柳の歌「寂しい荒野に歌いながら泣く」/ アヴェ・マリア]/ 歌劇「椿姫」~花より花へ ミラー:ボニー・ドゥーンの堤よ土手よ(*) プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より [私の名はミミ/ あなたの愛の呼ぶ声に(ミミの別れ) (2種類の録音を収録)] ビショップ:歌劇「間違いの喜劇」 ~見よ、やさしいひばりを モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 ~恋とはどんなものかしら アルディーティ:もし薔薇の花咲けば グノー:歌劇「ファウスト」~宝石の歌 「私は楽しげに自分をながめているのだわ」 ヘンデル:「快活の人、沈思の人、中庸の人」 ~愚かな騒音を逃れるいとしい鳥よ (ナイチンゲールの歌) ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」 ~香炉はくゆり(狂乱の場) マスネ:歌劇「バザンのドン・セザール」 ~セビリャナ トマ:歌劇「ハムレット」~夜の涙(狂乱の場) |
デイム・ネリー・メルバ(S/P;*) ウォルター・B.ロジャーズ指揮o. ジョン・レモーネ(Fl) | |
録音:1909年1月1日、6日/1910年8月22日-25日。ウォード・マーストン復刻。 スター歌手メルバの美声をフランス音楽やアイルランド民謡などを含む多彩な作品で堪能。一世紀も前になろうとする歌と歌唱スタイルは貴重な歴史であり、(*)ではメルバの弾き語りも聴ける。リブレットは付属しない。 | ||
ネリー・メルバ~アメリカ完全録音集 Vol.3 ラロ:歌劇「イスの王」 ~嫉妬深い保護者を屈服させることが できないからには・・・愛する者よ、今はもう プッチーニ:歌劇「トスカ」~歌に生き、愛に生き ヴェルディ:歌劇「オテロ」より [柳の歌「寂しい荒野に歌いながら泣く」/ アヴェ・マリア] トスティ:さらば ロナルド:おお、素敵な夜 ヴェツガー:小川のそばで モーツァルト:歌劇「羊飼の王様」 ~わたしは末永く彼女を愛するだろう J.S.バッハ&グノー:アヴェ・マリア レーマン:マグダレン・アット・マイケルズ・ゲイト ドビュッシー:マンドリン/ロマンス G.シャルパンティエ:歌劇「ルイーズ」より [貴方に全てをあげたその日から/ 貴方に全てをあげたその日から(*)] フォスター:故郷の人びと(スワニー川) ホワイト:ジョン・アンダーソン、マイ・ジョー スコットランド民謡: 麦畑/アニー・ローリー(編曲:L.レーマン) バンベール:涙する天使(*)/ヴェネツィアの歌(*) ドヴォルザーク:「ジプシーの歌」より 第4番「わが母の教えたまいし歌」(英語歌詞)/ 第4番「わが母の教えたまいし歌」(英語歌詞)(*) |
デイム・ネリー・メルバ(S) ウォルター・B.ロジャーズ指揮 管弦楽団 ガブリエル・ラピエール(P) ヤン・クーベリック(Vn)他 | |
録音:1910年8月25日-26日、11月7日/1913年10月2日-4日/1916年1月12日。(*)はVictorでの未発売録音テイク。ウォード・マーストン復刻。 第1集&第2集に続く Victor Talking Machine への録音音源。当時は発売されなかったトラックも含め、ヤン・クーベリック(指揮者ラファエル・クーベリックの父)との共演も含む最盛期の歌声。もちろん音質も最高の状態。リブレットは付属しない。Vol.1:8.110334/Vol.2:8.110335。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番 | セルゲイ・ラフマニノフ(P) レオポルド・ストコフスキー指揮 ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィアo. | |
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&第4番、 パガニーニの主題による狂詩曲 | ||
BMG/RCAから出ているものと同一。安い値段と音質が魅力である。 | ||
モーツァルト: ピアノ・ソナタ第5番 ト長調 K.283(189h)(*)/ ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 K.576(#) ベートーヴェン: 6つの変奏曲ヘ長調 Op.34(+)/ エロイカの主題による 15の変奏とフーガ 変ホ長調Op.35(**) |
クラウディオ・アラウ(P) | |
録音:1941年2月24日(+/**)、25日(#/+)&27日(*/#/**)/12月28日(**)、いずれもニューヨーク。。マリーナ&ヴィクター・レディンおよびスチュアート・A.ローゼンタールによる復刻。 30代後半のアラウがカーネギー・ホール・リサイタル成功を果たした年の、覇気に満ちた演奏の録音。 | ||
マイラ・ヘス~第2次世界大戦前のシューマン録音全集 シューマン: 謝肉祭「4つの音符によるおもしろい情景」 Op.9(*) 森の情景~予言鳥 Op.82 No.7(+) ピアノ協奏曲 Op.54(#) |
マイラ・ヘス(P) ワルター・ゲール指揮o.(#) | |
録音:1938年3月25日&4月25日(*)、ロンドン、EMIアビーロード・スタジオ No.3 1931年3月23日 Columbia Viva-tonal 10"(+) 1937年10月5日&11月5日、ロンドン マリナー&ヴィクター・レディンによる復刻。 | ||
ホロヴィッツ初期録音集 D.スカルラッティ: ピアノ・ソナタ K.87 L.33/同 K.125 L.487 ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番(旧番号第62番) シューマン:アラベスク/幻想小曲集~夢のもつれ ショパン:マズルカ第27番/同第32番/ 12の練習曲 Op.10~第4番/第5番「黒鍵」 ドビュッシー:12の練習曲第2集~ 組み合わされたアルペッジョのための プーランク: バレエ「ジャンヌの扇」~パストラール」/ 3つの小品~トッカータ リムスキー=コルサコフ/ラフマニノフ編曲: 歌劇「皇帝サルタンの物語」~熊蜂の飛行 ストラヴィンスキー: バレエ「ペトルーシュカ」~ロシアの踊り リスト:ピアノ・ソナタ |
ウラディミール・ホロヴィッツ(P) | |
録音:1932-1935年、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 約半世紀の録音活動を行ったホロヴィッツのごく初期の録音集。後年の重要なレパートリーであるリストやスカルラッティをはじめ、彼の変遷を追う上でも欠かせない演奏が記録されている。 状態のいい戦前の米Victor盤や英HMVのシュラック盤より復刻。 | ||
シューマン:ピアノ協奏曲 Op.54(*) ショパン:ピアノ協奏曲第2番 Op.21(+) |
アルフレッド・コルトー(P) ランドン・ロナルド指揮LPO(*) ジョン・バルビローリ指揮o.(+) | |
録音:1934年10月12、13日(*)、1935年7月8日、ロンドン、EMIアビーロード・スタジオ No.1。マーク・オバート=ソーンによる復刻。 | ||
フランク:交響変奏曲(*) サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番(+) ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲(#) サン=サーンス:ワルツ形式のエチュード(**) |
アルフレッド・コルトー(P) ランドン・ロナルド指揮LPO(*) シャルル・ミュンシュ指揮(+,#) o.(+) パリ音楽院o.(#) | |
録音:1934年10月、ロンドン(*) 1935年7月、ロンドン(+) 1939年5月、パリ(#) 1931年5月、ロンド(**)。 従来よりすべて名演とされてきたコルトーの録音が、マーク・オバート=ソーンの手により飛躍的な音質の向上を遂げ、ピアノの粒だちもはっきり、コルトーの真髄に迫ることができる。 | ||
ブラームス: パガニーニの主題による変奏曲 ヘンデルの主題による変奏曲/ 2つの狂詩曲 Op.79 No.1, 2/ 4つの小品~第4番 |
エゴン・ペトリ(P) | |
音源:コロムビア。録音:1937年、1938年、1940年。ペトリはブゾーニの直弟子。力強いタッチをスチュアート・A.ローゼンタールがみごとに復刻。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第1番(*) ピアノ協奏曲第2番(+) バガテル「エリーゼのために」(#) |
アルトゥール・シュナーベル(P) マルコム・サージェント指揮 LPO LSO | |
原盤:イギリスHMV。録音:1932年3月23日(*)、1935年4月5日(+)、1932年5月9日(#)、ロンドン(*,+,#)。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番(*)/第4番(+) ロンドOp.51-1(#) |
アルトゥール・シュナーベル(P) マルコム・サージェント指揮 LPO | |
録音:1933年2月17日(*)、1933年2月16日(+)、1933年4月13日(#)、ロンドン(全曲)。ベートーヴェン演奏の信徒とも言えるシュナーベルの妙技を、HMVのSPから復刻。第1&2番(8.110638)に続く第2弾で、残る「皇帝」も追ってリリースの予定。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」(*) チェロ・ソナタ第2番 ト短調Op.5 No.2(+) |
アルトゥール・シュナーベル(P) グレゴール・ ピアティゴルスキー(Vc;#) マルコム・サージェント指揮LSO(*) | |
録音:1932年3月24日、EMIアビー・ロード第1スタジオ、ロンドン(*)/1934年12月6日/16日、EMIアビー・ロード第3スタジオ、ロンドン(+)。マーク・オーバート=ソーンによるトランスファー。シュナーベルのベートーヴェン協奏曲シリーズがこれで完結。若きサージェントの颯爽とした指揮を得た名演で、ピアティゴルスキーとのデュオも収録。 どちらも英HMV原盤であり、今日まで名演として語り継がれてきているもの。 | ||
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 | エドヴィン・フィッシャー(P) | |
録音:1933年4月26-28日、9月12、23日、1934年5月23-24日、8月27日。原盤:EMI。マリーナ&ヴィクター・レディンおよびスチュアート・A.ローゼンタールによる復刻。 ノイズを大幅にカットした聴きやすい新鮮な音に注目。 | ||
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV870-893 | エドヴィン・フィッシャー(P) | |
録音:1935-36年、ロンドン、HMV・アビーロード・スタジオ No.3。マリナー&ヴィクター・レディンによる復刻。上記に続く完結編。 | ||
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23(*)/ ピアノ協奏曲第2番 ト長調Op.44(+) 中級程度の12の小品~第2番「悲しい歌」(#) |
ベンノ・モイセイヴィッチ(P) ジョージ・ウェルドン指揮(*/+) フィルハーモニアo.(*) リヴァプールpo.(+) | |
録音:1945年8月30日~31日、ロンドン(*)/1944年8月29日、リヴァプール(カデンツァのみ1944年10月19日、ロンドン)(+)/1945年10月5日、ロンドン(#)。 モイセイヴィッチの最新リリースは、チャイコフスキー。特に協奏曲第2番では少々の崩しを織り交ぜながらも、快速かつ華麗な演奏が繰り広げられる。 それからこの演奏、同曲の録音としては最も年代が早いものではなかろうか? ちなみに今回のCD、APRからAPR-5518として出ているものと全く同じ復刻内容となっている。 | ||
ショパン: 4つのマズルカ Op.6/5つのマズルカ Op.7/4つのマズルカ Op.24 4つのマズルカ Op.30/4つのマズルカ Op.33/4つのマズルカ Op.41 3つのマズルカ Op.50/3つのマズルカ Op.56/3つのマズルカ Op.59 3つのマズルカ Op.63/4つのマズルカ Op.67/4つのマズルカ Op.68 マズルカ イ短調「ガイヤルド」/マズルカ イ短調「われらの時代」 マズルカ ニ長調 Op.33 No.2/マズルカ ハ短調 Op.56 No.3 マズルカ ヘ短調 Op.63 No.3/ワルツ 変イ長調 Op.34 No.1 ワルツ嬰ハ短調 Op.64 No.2 |
アルトゥール・ ルービンシュタイン(P) | |
録音:1938年11-12月、1939年5月、他。原盤:HMV。ルービンシュタイン得意のマズルカを網羅し、発売当初より高い評価を得ていた録音集を復刻。最晩年まで彼を「ショパン弾き」として決定づけた若き日の記録。 | ||
バッハ作品のピアノ編曲集 無伴奏パルティータ第3番 ~3つの楽章(セルゲイ・ラフマニノフ編曲) チェンバロ協奏曲 BWV1056 ~アリア(アルフレッド・コルトー編曲) トッカータとフーガ BWV.565 (カール・タウジヒ、 エマニュエル・ムーア編曲) 羊は安らかに草を食み(メリー・ハウ編曲) 小フーガ ト短調(オルガ・サマロフ編曲) 主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編曲) 前奏曲とフーガ BWV.643(フランツ・リスト編曲) トッカータ、アダージョとフーガBWV.564 (フェルッチョ・ブゾーニ編曲) |
セルゲイ・ラフマニノフ、 アルフレッド・コルトー、 ヴァルター・ギーゼキング、 アルトゥール・ルービンシュタイン、 ジョージ・コープランド、 ハリエット・コーエン、 ヴィルヘルム・バックハウス、 バイロン・ジャニス、他(P) | |
録音:1930-1947年。20世紀の作曲家・ピアニストたちによるバッハ作品のピアノ編曲を集めた、豪華なコンピレーション。演奏の手本としても、個性的な巨匠たちの演奏を聴く「往年のピアニストのカタログ」としても一流の内容。 | ||
ショパン:ノクターン集 [Op.9/Op.15/Op.27/Op.32/Op.37/Op.48/Op.55/Op.62/Op.72] スケルツォ(全曲) [第1番 Op.20 No.1/第2番 Op.31/第3番 Op.39/第4番 Op.54] |
アルトュール・ ルービンシュタイン(P) | |
録音:1932-1937年。原盤:英HMV(EMI)。まだルービンシュタインがバリバリ弾きまくっていた頃の録音。晩年の味わいとは異なるが、これはこれで名演。 | ||
ショパン:ポロネーズ選集 アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 2つのポロネーズ(第1番/第2番)/ポロネーズ第3番「軍隊」 第4番/同第5番/同第6番「英雄」/同第7番「幻想ポロネーズ」 |
アルトゥール・ ルービンシュタイン(P) | |
録音:1934年12月-1935年2月、ロンドン。このところ他レーベル音源の再発によって再評価されているルービンシュタインだが、 若き日の自由奔放な演奏は、ポロネーズの躍動感を伝えるみごとなものである。 | ||
ブラームス: ピアノ協奏曲第1番(*)/3つの間奏曲 Op.117~第1番(+) 幻想曲集~第2番「間奏曲」(+)/2つの狂詩曲~第2番(+) |
アルトゥール・シュナーベル(P) ジョージ・セル指揮LPO(*) | |
録音:1938年1月9日、12月18日、ロンドン(*)/1947年6月4日、ロンドン(+)。ベートーヴェン弾きとしてならしたシュナーベルが力強いブラームスを聴かせる。 そのパワーとアコースティックを再現したサウンドにご注目。若き日の俊英セルも切れ味のいい音を響かせる。マーク・オバート=ソーン復刻。 | ||
シューマン:子供の情景Op.15 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.83(*) |
アルトゥール・シュナーベル(P) ローリ・ケネディ(Vc;*) エイドリアン・ボールト指揮 BBCso.(*) | |
録音:1947年6月3日、EMIアビー・ロード第3スタジオ、ロンドン/1935年11月7日&14日、EMIアビー・ロード第1スタジオ、ロンドン(*)。原盤:EMI。 マーク・オバート=ソーン復刻。シュナーベルの録音の中でもあまり復刻盤が出まわっておらず貴重な2曲。 | ||
モイセイヴィチ~ピアノ独奏録音集 Vol.1 シューマン:子供の情景(録音:1930年4月14日) ブラームス: ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ(録音:1930年3月4日) 4つの小品 Op.119~間奏曲ハ長調(録音:1927年5月25日) 同~狂詩曲変ホ長調(録音:1928年3月2日) ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(録音:1945年8月21日) |
ベンノ・モイセイヴィチ(P) | |
今でも名声が残るピアニストが得意としていた3つの大曲を中心に収録。米ビクターやオーストラリアHMVなど、最高品質のSPから復刻した演奏は、日本ではなかなか人気が出ないモイセイヴィッチ再評価への出発点になるであろう。 | ||
モイセイヴィッチ~ピアノ独奏録音集 Vol.2 フンメル、ベートーヴェン、ウェーバー、シューマン、 メンデルスゾーン、ヘンゼルト、リスト、ワーグナーの作品 |
ベンノ・モイセイヴィチ(P) | |
録音:1925年12月10日-1941年10月12日。8.110668と合わせてモイセイヴィッチの名演を。こちらは小品集ながら、得意のシューマンやリスト、リスト編曲のワーグナーといった、彼の腕前を味わうに最高の選曲。特に彼畢生の名演、ラフマニノフ編曲のメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」からのスケルツォ(録音:1939年)が含まれており、その冷静な中に燃え盛る見事な技は、ピアノ・マニアなら必ず聞かねばならないであろう。 | ||
プロコフィエフ自作自演集 ピアノ協奏曲第3番(*)/ 4つの小品Op.4~第4番「悪魔的暗示」Op.4-4(+)/ 「つかの間の幻影」Op.22より9曲(#)/ 交響曲第1番Op.25「古典的交響曲」~ガヴォット(**)/ ピアノ・ソナタ第4番Op.29「古い手帳から」 ~アンダンテ・アッサイ(+)/ 「年とった祖母のお話」Op.31~第2番(+)/第3番(**) 4つの小品Op.32~第3番「ガヴォット」(+) 6つの小品Op.52~第3番「練習曲」(++) 3つの小品Op.59より [第3番「田園風ソナティナ」(##)/第2番「風景」(++)] |
セルゲイ・プロコフィエフ(P) ピエロ・コッポラ指揮 LSO(*) | |
録音:1932年6月27日~28日、ロンドン(*)/1935年3月4日(+)/1935年2月12日&25日(#)/1935年2月26日(**)/1935年2月25日(++)/1935年2月12日(##)、以上パリ。 作曲者の自作自演として、これまでも複数のレーベルからリリースされてきた名演を、マーク・オバート=ソーンが復刻。みごとなピアノの腕前を伝えるピアノ協奏曲に、1935年にパリで録音した数々の小品も加え、これ一枚で芸術的、歴史的にも大きな価値を持つプロコフィエフの自演集がほぼすべて入手できる。 | ||
ブラームス: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83(*) チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op. 23(+) |
ウラディーミル・ ホロヴィッツ(P) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
録音:1940年5月9日(*)/1941年5月6日&14日(*)、カーネギー・ホール、ニューヨーク(*/+)。マーク・オバート=ソーン編集。 | ||
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 Op.26(*) ショスタコーヴィチ:前奏曲集 [ニ短調Op.34-24/嬰ハ短調 Op.34-10/ニ長調 Op.34-5] ハチャトゥーリャン:ピアノ協奏曲(#) |
ウィリアム・カペル(P) アンタル・ドラティ指揮 ダラスso.(*) セルゲイ・クーセヴィツキー指揮 BSO(#) | |
録音:1944年12月11日、RCA第2スタジオ、ニューヨーク/1946年4月19日、シンフォニー・ホール、ボストン(#)/1949年1月7日、ステイト・フェア・ミュージック・ホール、ダラス(*)。 原盤:BMG/RCA/VICTOR。復刻:マーク・オバート=ソーン。 これまた言わずと知れたカペルの残した至高の名演。 未だにこれを越える演奏が無いと言う人までいるこの録音を、お手ごろ価格で。 | ||
モイセイヴィッチ~ピアノ録音集 Vol.7 ラフマニノフ: 楽興の時~第4番/幻想的小品集~第2曲/ 前奏曲 嬰ハ短調/同 ト短調/ 13の前奏曲~[第10番/第5番/第12番]/ 12の歌~リラの花 メトネル: ピアノ・ソナタ/4つのおとぎ話~第2番/ 3つのおとぎ話(ロシアのおとぎ話)~第1番/ ラウンド・ダンス(*) カバレフスキー:ピアノ・ソナタ第3番 プロコフィエフ:4つの小品~悪魔的暗示 ハチャトゥリアン: トッカータ/剣の舞(レヴァント編曲) |
ベンノ・ モイセイヴィッチ(P;*以外) ニコライ・メトネル(P;*) | |
録音:1928年~1948年。ウォード・マーストン復刻。 モイセイヴィッチ得意のロシア音楽集。特に彼の演奏でイギリスでの評価を高めるきっかけとなったのがメトネル。ラフマニノフのロマンティックな表現から力強いプロコフィエフまで、 多彩なピアニズムを楽しめる。 | ||
8.110676 廃盤 |
ベンノ・モイセイヴィッチ(P) Vol.4 ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第1番 嬰へ短調Op.1(*)/ ピアノ協奏曲第2番 ハ短調Op.18(#)/ パガニーニの主題による狂詩曲Op.43(+) |
ベンノ・モイセイヴィッチ(P) マルコム・サージェント指揮 PO(*) ワルター・ゲール指揮(#) ベイジル・キャメロン指揮(+) ロイヤル・ リヴァプールpo.(#/+) |
録音:1948年12月23日(*)/1937年12月13日(#)/1938年12月5日(+)、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン(*/#/+)。復刻:ウォード・マーストン。# (#/+)のオケは実際には LPO ですが、上記の通りロイヤル・リヴァプール・フィルと誤植のあるロットが存在します。 | ||
ヴェルテ・ミニョン・ピアノ・ロールズ Vol.1 パデレフスキ:古風なメヌエット イグナツ・ヤン・パデレフスキ ヨハン・シュトラウス II/シュルツ=エヴラー編曲: ワルツ「美しき青きドナウ」によるコンサート・アラベスク ヨゼフ・レヴィーン サン=サーンス:オーヴェルニュ狂詩曲 カミーユ・サン=サーンス ショパン:ポロネーズ第5番 ヨーゼフ・ホフマン パガニーニ/リスト:パガニーニ練習曲第5番「狩」 エゴン・ペトリ シューベルト/タウジヒ編曲:軍隊行進曲第1番 テレマーク・ランブリノ グリュンフェルト:ディナー・ワルツ アルフレート・グリュンフェルト ラヴェル:オンディーヌ(水の精) ワルター・ギーゼキング ハイドン/サン=サーンス編曲:交響曲第94番「驚愕」~アンダンテ ルドルフ・ガンツ ラモー/ゴドフスキー編曲:メヌエット ハンス・ハース ビゼー/ホロヴィッツ編曲:カルメン幻想曲 ウラディーミル・ホロヴィッツ グラズノフ:夜 ルドルフ・ガンツ ヴォグリッチ:スタッカート狂詩曲 ヨランダ・メーレ | ||
リチャード・シモントン・Jr.復刻。1905年から1927年までの間、ヴェルテ・ミニョンの自動ピアノを使って記録されたピアノ・ロールを再生。 20世紀音楽史そのものとさえ言えるそうそうたる顔ぶれの演奏記録である。このCDに収録された音源はスタインウェイとヴェルテ社が共同製作した楽器を使用して、2000年に録音されたもので、 これらのロールを第二次世界大戦後に発見したリチャード・シモントンの息子がプロデュースしている。音質は良好。 | ||
ヴェルテ・ミニョン・ピアノ・ロール・シリーズ Vol.2 ショパン:練習曲第5番「黒鍵」/トスタ・ディ・ベニーチ(録音:1912年) メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーソ/ ヨーゼフ・ホフマン(録音:不詳) ショパン:夜想曲第5番/ カミーユ・サン=サーンス(録音:1905年12月13日) ショパン:スケルツォ第2番/ ファニー・ブルームフィールド・ツァイスラー(録音:1908年8月6日) ショパン:子守歌/ガールード・ペッパーコーン(録音:1909年) モシュコフスキ:ワルツ/ リリアン・ゼッケンドルフ・ポッパー(録音:1915年頃) R.シュトラウス:7つのヴェールの踊り/ リヒャルト・シュトラウス(録音:1906年2月16日) ウェーバー:華麗なロンド「ざれごと」/ ラオール・プーニョ(録音:1907年3月6日) ショパン:ポロネーズ第6番「英雄」/ イグナツ・ヤン・パデレフスキ(録音:1906年2月27日) リスト:溜め息/フレデリク・ラモンド(録音:1905年11月27日) リスト:ハンガリー狂詩曲第2番(H.フェッター教授によるカデンツァ付き)/ ヨハンナ・ローア(録音:1912年) グリーグ:蝶々/エドヴァルド・グリーグ(録音:1906年4月17日) | ||
リチャード・シモントンJr.復刻。名ピアニストや作曲家たちがピアノ・ロールに残した演奏を、復刻スタインウェイ=ヴェルテ製ピアノで再生・録音(2000年8月)。 SP復刻では得られないニュアンスやダイナミックスがわかるのは大きなメリットで、R.シュトラウスの自作自演他、貴重な音源ぞろい。(Vol.1: 8.110677) | ||
ヴェルテ・ミニョン・ピアノ・ロール・シリーズ Vol.3 シューベルト:高雅なワルツ集/アルトゥール・シュナーベル〔1905年〕 パガニーニ/リスト編曲:ラ・カンパネラ/フェルッチョ・ブゾーニ〔1905年〕 ルビンシテイン:ドイツのワルツ/ヨーゼフ・ホフマン〔1905年〕 ドニゼッティ/スミス編曲:「ランメルモールのルチア」幻想曲/ カール・シュミット〔1906年〕 ブラームス:狂詩曲第2番/オルガ・サマロフ〔1908年〕 シャルヴェンカ:ポーランド舞曲/クサヴァー・シャルヴェンカ〔1905年〕 リスト:ミニョンの歌「君よ知るや、南の国」/ルドルフ・ガンツ〔不明〕 ハイマン:妖精/ヨランダ・メーレ〔1909年〕 ショパン:ワルツ第11番/ファニー・ブルームフィールド・ツァイスラー〔1908年〕 ショパン:スケルツォ第1番/ファニー・ブルームフィールド・ツァイスラー〔1912年〕 シューマン:子供の情景~第1-6番/ファニー・デイヴィス〔1909年〕 シベリウス:悲しいワルツ/W.クロウスキー〔1910年〕 レーガー:ソナティナ~第2楽章/ヴェラ・シャピラ〔1926年〕 | ||
〔記録年〕。リチャード・シモントンJr.復刻。名ピアニストや作曲家たちが ピアノ・ロールに残した演奏を、復刻スタインウェイ=ヴェルテ製ピアノで再生・録音(2000年8月)。 ブゾーニの「ラ・カンパネラ」、シャルヴェンカの自作自演、ストコフスキーが見いだしたことで 知られるサマロフなど、貴重な演奏の記録。Vol.1:8.110677、Vol.2:8.110678。 | ||
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23(*) リスト: 3つの演奏会用練習曲~第2番ヘ短調「軽やかさ」S.144-2/ 巡礼の年第1年「スイス」~泉のほとりでS.160-4 ショパン: ポロネーズ イ長調Op.40-1/幻想曲 ヘ長調Op.49/ 練習曲 ヘ長調Op.25-3/練習曲 ヘ長調Op.10-8/ 練習曲 変イ長調Op.25-1/ポロネーズ 変イ長調Op.53「英雄」 |
ソロモン(P) ハミルトン・ハーティ指揮 ハレo.(*) | |
録音:1929年~1934年、ロンドン。 他レーベルからも出ているが、特にチャイコフスキーは当盤の復刻がお勧めのSP期の名盤。ソロモンによる1949年の再録音(TESTAMENT/SBT-1232)と合せ愛聴したい。 | ||
ジョゼフ・レヴィン~全録音集 モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調(*) [録音:1937年5月27日] シューマン:トッカータ ハ長調[録音:1935年6月7日] シューマン(タウジヒ編):密輸業者/ シューマン(リスト編):春の夜[録音:1935年6月7日] ショパン: 練習曲 変ホ長調 Op.10 No. 6/練習曲 ロ短調 Op.25 No.10/ 練習曲 イ短調 Op.25 No.11[1935年6月10日] ショパン: 前奏曲 変イ長調 Op.28 No.17/変ロ短調 Op.28 No.16/ ポロネーズ 変イ長調 Op.53[1936年1月6日] ヨハン・シュトラウスII(シュルツ=エフラー編): 美しく青きドナウ[1928年5月21日] ドビュッシー(ラヴェル編):祭り[1935年6月11日] ベートーヴェン(ブゾーニ編):エコセーズ/ チャイコフスキー:トレパーク/ ラフマニノフ:前奏曲 ト短調[録音年不祥] |
ジョゼフ・レヴィン(P) ロジーナ・レヴィン(P;*) | |
録音:1920年~1937年、アメリカ。スタジオ録音。ウォード・マーストン編集。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37(*) アーサー・ブリス:ピアノ協奏曲変ロ長調(+) |
ソロモン(P) BBCso. エイドリアン・ ボールト指揮 LPO | |
録音:1944年8月8日、9日、11日、ベドフォード・グラマー・スクール、ベドフォード(*)/1943年1月13日&14日、フィルハーモニック・ホール、リヴァプール(+)。マーク・オバート=ソーン編集。 | ||
モイセイヴィチのピアノ録音集 Vol.5 リスト(1811-1886):ハンガリー幻想曲(*) 〔録音:1939年11月3日、ロンドン〕 サン=サーンス(1835-1921):ピアノ協奏曲第2番(+) 〔録音:1947年4月25日、ロンドン〕 グリーグ(1843-1907):ピアノ協奏曲(#) 〔録音:1941年10月22-23日、マンチェスター〕 |
ベンノ・モイセイヴィッチ(P) コンスタント・ランバート指揮(*) バジル・キャメロン指揮(*) LPO(*/+) レスリー・ヒュアード指揮ハレo.(#) | |
ウォード・マーストン復刻。ソロモンと共にイギリスで活躍したモイセイヴィッチの再評価を促す5枚目のCD。イギリスの3指揮者に支えられ、ロマンティックな演奏を聴かせる。 | ||
イグナツ・フリードマン録音全集 Vol.1 シューベルト(リスト編): 12の歌~セレナード「聞け、ひばり」 ショパン: マズルカ第41番/ワルツ第6番「小犬」/ マズルカ第23番/前奏曲第19番/ 12の練習曲 Op.25~第6番/ バラード第3番/マズルカ ニ長調/ 12の練習曲 Op.10 より [第12番「革命」/第7番]/ ワルツ第3番「華麗なる円舞曲」/ 前奏曲第15番「雨だれ」/マズルカ ロ短調 ガートナー(フリードマン編曲):ウィーン舞曲第1番 フンメル:ロンド 変ホ長調 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番~ロンド「トルコ風」 D.スカルラッティ:パストラーレ モシュコフスキ:セレナード メンデルスゾーン:スケルツォ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」 リスト(ブゾーニ編): パガニーニによる超絶技巧練習曲集~第3番「鐘」 |
イグナツ・フリードマン(P) | |
録音:1923年~1926年。ウォード・マーストン復刻。 ポーランドに生まれ、ブライトコプフ版ショパン全集の校訂者として、またフーベルマンやカザルスらとの共演でも知られるピアニストの録音全集がスタート。自由奔放で感情のこもったピアニズムが魅力。 | ||
イグナーツ・フリードマン(P)録音全集 Vol.2 メンデルスゾーン:スケルツォ ホ短調 Op.16 No.2 フリードマン: 彼女は踊る/たばこ製造工の音楽/侯爵と侯爵夫人 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第14番「月光」~第2&3楽章 ショパン: ポロネーズ第6番「英雄」/ ピアノ・ソナタ第2番「葬送」~第3&4楽章/ 5つのマズルカ~第5番/子守歌/ 練習曲 Op.25 No.9「蝶々」/ 練習曲 Op.10 No.5「黒鍵」 グリーグ:ピアノ協奏曲(*) ルビンシュテイン: ペテルブルクの夜会~第1番「ロマンス」 スーク:組曲 Op.21~メヌエット F.ミトラー:小さなナナのためのオルゴール |
イグナーツ・フリードマン(P) フィリップ・ ゴーベール指揮o.(*) | |
録音:1927年3月~1928年3月。ウォード・マーストン復刻。 英・豪・仏各国のコロムビアに録音されたソースからの復刻で、自由奔放な演奏が十二分に楽しめる一枚。中でも自作の小品が聴けるのはファンにとっても興味深いところ。 | ||
ミッシャ・レヴィツキー~録音全集 Vol.1 グルック/ズガンバーティ編曲:オルフェオのメロディ シューベルト/タウジヒ編曲: 軍隊行進曲第1番(2種類の音源を収録) メンデルスゾーン:春の歌 ショパン: ワルツ第14番(遺作;2種類の音源を収録)/ ワルツ第11番/12の練習曲 Op.10~黒鍵/ 12の練習曲 Op.25~牧童 モシュコフスキ:幻想曲集 Op.52~吟遊詩人 リスト: ハンガリー狂詩曲第6番/ パガニーニ大練習曲~ラ・カンパネッラ レヴィツキー:演奏会用ワルツ Op.1/ワルツOp.2 チャイコフスキー:四季~11月「トロイカ」 バッハ/リスト編曲:前奏曲とフーガ イ短調 D.スカルラッティ:ソナタ イ長調 K.113 グルック/ブラームス編曲: ガヴォット(歌劇「アウリスのイフィゲニア」から) ベートーヴェン:エコセーズ 変ホ長調 WoO.86 メンデルスゾーン:ロンド・カプリッチョーソ |
ミッシャ・レヴィツキー(P) | |
録音:1923年~1933年。復刻:ウォード・マーストン。 19世紀末にウクライナで生まれ、ヨーロッパ、そしてニューヨークへと活躍の場をのばしたピアニストの記録。軽快で自由な演奏スタイルを持ち、他のピアニストと異なった個性を聴くことができる。 自作のゴージャスなワルツも聴きもの。 | ||
モイセイヴィチ~ピアノ録音集 Vol.6 ドビュッシー: 版画~雨の庭/ベルガマスク組曲~月の光/ ピアノのために~トッカータ ラヴェル: 水の戯れ/クープランの墓~トッカータ グラナドス:スペイン舞曲集 より [アンダルーサ/ ホタ(ロンデーリャ・アラゴネーサ)] イベール:物語~白い小さなろば プーランク:常動曲~第1番 ハ長調 ストラヴィンスキー: 4つの練習曲~第4番 嬰ヘ長調 プロコフィエフ:4つの小品~悪魔的暗示 ヴァリアー:トッカータ ゴドフスキー:喜歌劇「こうもり」による コンサート・パラフレーズ チェイシンズ: 中国の庭での恋の戯れ/香港のラッシュアワー パルムグレン: ロココ/ゆりかごのリフレイン/ 西フィンランドの踊り ディーリアス:ピアノ協奏曲(*) |
ベンノ・モイセイヴィチ(P) コンスタント・ ランバート指揮 フィルハーモニアo.(*) | |
録音:1925年~1950年。復刻:ウォード・マーストン。 フランスの代表的な作品からゴドフスキーやパルムグレンなどまで、1920年代から愛奏してきた曲を爽快に聴かせる。 | ||
フリードマン~録音全集 Vol.3 グルック/ブラームス編曲:ガヴォット グルック/フリードマン編曲: メヌエット(パリの裁判) シューベルト/リスト編曲:聞け、聞けひばり シューベルト/フリードマン編曲: アルト・ウィーン ショパン: ポロネーズ第9番 変ロ長調/マズルカ集(13曲) フリードマン、ショパンを語る(*) |
イグナーツ・ フリードマン(P) | |
録音:1928年~1930年(*以外)/1940年11月、ニュージーランド放送トランスクリプション・ディスク(*のみ)。Vol.1:8.110684、Vol.2:8.110686。ウォード・マーストン復刻。 フリードマン・シリーズの第3弾は、自在な演奏のショパンを中心に、すべて英コロムビアに録音されたものばかり。しかも貴重な彼の肉声を録音した放送録音(約5分、わかりやすい英語)も収録。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(*)/ パガニーニの主題による狂詩曲(+)/ 幻想的小品集 Op.3~第2曲「前奏曲」(#) |
ウィリアム・カペル(P) ウィリアム・スタインバーグ、 フリッツ・ライナー指揮 フィラデルフィア・ ロビン・フッド・デルo. | |
録音:1950年7月7日(*)/1951年6月27日(+)/1945年3月19日(#)、フィラデルフィア(*/+)&ニューヨーク(#)。 協奏曲冒頭の力強い和音から、カペルの名演に引き込まれる一枚。ラフマニノフ自身も認めたという演奏で、近年のカペル復権に拍車をかける復刻となるだろう。 マーク・オバート=ソーンによる復刻も生々しくタッチを伝える。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1 [第1番(*)/第2番(+)/第3番(#)] |
アルトゥール・ シュナーベル(P) | |
録音:1934年4月23日、24、28日(*)/1933年4月9日(+)/1934年4月26日&27日(#)、ロンドン(*/+/#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 シュナーベルのベートーヴェンといえば発売時から常に「一時代のスタンダード演奏」として高い評価を得てきた名演。戦前ドイツでの演奏志向を垣間見ることもできる、ベートーヴェン演奏の原点。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン:ピアノ作品集 Vol.2 (ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vol.2) [第19番〔録音:1932年11月19日、ロンドン〕/ 第20番〔録音:1933年4月12日、ロンドン〕/ 第4番〔録音:1935年11月11日、ロンドン〕/ 第5番〔録音:1935年11月6日、ロンドン〕/ 第6番〔録音:1933年4月10日、ロンドン〕] |
アルトゥール・ シュナーベル(P) | |
マーク・オバート=ソーン復刻。針音を極力排した復刻により、1930年代とは思えないリアルな音を実現。定評ある演奏がさらにリアルになり、 シュナーベルのしっかりとしたピアニズムが再確認できる。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン:ピアノ作品集 Vol.3/ ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vol.3 [第7番 ニ長調Op.10-3(*)/第8番 ハ短調Op.13「悲愴」(#)/ 第9番 ホ短調Op.14-1(+)/第10番 ト長調Op.14-2(**)] |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1935年11月12日(*)/1933年10月2日&1934年4月3日(#)/1932年3月25日(+)/1934年4月23日(**)、以上ロンドン。復刻:マーク・オバート=ソーン。 有名な「悲愴」を収録。冒頭からほの暗い音を聴かせ、シュナーベルの音色に対する鋭い感覚が、中期ソナタに向かって生かされていく。HMVからリリースされた良質のSP盤からの復刻。 | ||
ホロヴィッツ初録音集 ショパン:マズルカ第21番 ドビュッシー:子供の領分~人形へのセレナード D.スカルラッティ:カプリッチョ L.375 ビゼー/ホロヴィッツ編曲: 「カルメン」の主題による変奏曲 ドホナーニ: 6つの演奏会用練習曲~カプリッチョ シューベルト/リスト編曲: 「白鳥の歌」~愛の便り(*) リスト:忘れられたワルツ第1番 リスト/ブゾーニ編曲: パガニーニによる超絶技巧練習曲集~ オクターヴ リスト:パガニーニによる超絶技巧練習曲集~ 狩(1838年版)(*) ショパン: 12の練習曲 Op.10~第8番(*) ホロヴィッツ:風変わりな舞曲 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(+) |
ウラディミール・ ホロヴィッツ(P) アルバート・コーツ指揮LSO(+) | |
録音:1928年~1930年、ニュージャージー、ニューヨーク、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。(*)初出音源。 1926年にデビューしたホロヴィッツによる録音キャリア・スタート時の記録。これまで未発表のものも3曲あって貴重。自由奔放な演奏スタイルはすでに最初から、と気づかされる。 約34分で弾きまくるラフマニノフの協奏曲が壮絶。また自作の小品も収録。 | ||
ブラームス: ピアノ協奏曲第1番(*) 〔1932年11月28日~29日、ロンドン〕 パガニーニの主題による変奏曲 〔1929年11月19日、ロンドン〕 2つの狂詩曲 〔1932年12月7日、ロンドン〕 |
ヴィルヘルム・バックハウス(P) エードリアン・ボールト指揮(*) BBCso.(*) | |
〔録音データ〕 マーク・オバート=ソーン復刻。 ベートーヴェンと並ぶバックハウスのトレードマーク、それがブラームスの作品。若き巨匠が重厚に弾き上げたこれらの演奏は、英HMVからリリースされて大人気に。若き情熱をぶつけた演奏の記録。 | ||
ユッシビョルリンク(T)オペラ・アリア集 ドニゼッティ:「愛の妙薬」~人知れぬ涙 ヴェルディ: 「リゴレット」~女心の歌「風の中の羽のように」 ヴェルディ:「アイーダ」~清きアイーダ ポンキエッリ:「ジョコンダ」~空と海 フロトウ:「マルタ」~ああ、かくも汚れなく グノー:「ロメオとジュリエット」~ああ、太陽よ昇れ ビゼー:「カルメン」~お前が投げたこの花は レオンカヴァッロ:「道化師」~衣装を着けろ プッチーニ: 「マノン・レスコー」~なんとすばらしい美人/ 「ボエーム」~冷たき手を/ 「トスカ」~星は光りぬ/ 「トゥーランドット」~だれも寝てはならぬ/他 |
ユッシビョルリンク(T) ニールス・グレヴィリウス指揮 交響楽団、王立so. | |
録音:1936年-1948年。 威厳、抒情、端正のすべてを持ち合わせた名テノールを数々の名アリアで堪能できる一枚。おなじみの丁寧な復刻+低価格が魅力で、この歌手を知るにもうってつけだ。 | ||
エンリコ・カルーソー録音全集 Vol.1 [「学生諸君、聞きたまえ」「清きアイーダ」 「人知れぬ涙」「星も光りぬ」「野から牧場から」 「衣装を着けろ!」他、全27トラック」 |
エンリコ・カルーソー(T) サルヴァトーレ・コットン(P)他 | |
録音:1902年4月11日/11月30日/12月1日&1903年4月19日、ミラノ・グランド・ホテル、他。 シリーズ第1弾は、1902年~1903年に録音されたまさに歴史的な録音。BMGの「クライスラー全集」「ラフマニノフ全集」などで名をあげたワード・マーストン氏による丁寧な復刻で、 極力針音を排した音づくりになっている。ブックレットには復刻原盤の情報も完備。SPレコード・ファン、カルーソー・ファン、オペラ・ファンなど幅広い層にお勧めできる。 | ||
カルーソ~録音全集 Vol.3 清きアイーダ(*)/悲しき帰還/理想/おお、パラダイス 愛する美しい乙女よ(3ヴァージョン)/衣装をつけろ/もう帰らないミミ 地上にただひとり(2ヴァージョン)他全19トラック |
エンリコ・カルーソ(T) アントーニオ・スコッティ(Br) ベシー・アボット、 ネリー・メルバ、 マルチェラ・センブリヒ(S)他 | |
録音:1906年3月-1908年3月。(*)未発表テイク。既発売の2枚と重複する曲もあるが、それは当時のカルーソが引っ張りだこであったことの証明で、この時代の録音で「名唱の聴き比べ」ができる稀有の例である。豪華共演も魅力。 音質もこの時代の録音を復刻したものとしては最良。 | ||
マスカーニ: 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(*) ロッシーニ:「セビリャの理髪師」序曲 ヴェルディ:「シチリア島の夕べの祈り」序曲 マスカーニ:「友人フリッツ」間奏曲、他 |
ベニアミーノ・ジーリ(T;*) ブルーナ・ラーザ(S;) ジュリエッタ・シミオナート(A;*) ジーノ・ベッキ(Br;*) ピエトロ・マスカーニ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho.(*) ベルリン国立歌劇場o.(*以外) | |
作曲者自身による指揮、スカラ座のプロダクション、ジーリやシミオナートらの名歌手と、3拍子そろった名録音。しかも珍しいことにマスカーニ指揮によるイタリア・オペラ序曲集なども同時収録。指揮者マスカーニの腕と、往年のイタリア・オペラの味を満喫できる2枚組。 | ||
エンリコ・カルーソ~録音全集 Vol.4 (全20曲) |
エンリコ・カルーソ(T) ルーイーズ・ホーマー(Ms) ヨハンナ・ガドスキ(S) メトロポリタン歌劇場cho. 他 | |
録音:1908-1910年。オリジナル・プレスという最良の状態にある原盤から、ノイズ・リダクションを駆使して 聴きやすい音質を実現。 | ||
エンリコ・カルーソ~録音全集 Vol.5 グノー:歌劇「ファウスト」~アリア(9曲) 他(全23曲) |
エンリコ・カルーソ(T) マルセル・ジュルネ(B) ジェラルディン・ファラー(S) ルイーズ・ホーマー(Ms) 他 | |
録音:1910年。 | ||
エンリコ・カルーソ~録音全集 Vol.6 (全18曲) |
エンリコ・カルーソ(T) パスクァーレ・アマート(Br) フランシス・アルダ(S) ジョセフィーヌ・ヤコビ(Ms) マルセル・ジュルネ(B) メトロポリタン歌劇場o. ビクターo. | |
録音:1911-1912年。カルーソの全録音シリーズも6枚目に。既発の5枚とダブる曲も多く、いかに当時の彼がスターであったかを証明している。すべてミント状態(新品同様)のものから復刻し、録音年からは信じられない新鮮な音を確保している。 | ||
ユッシ・ビョルリング・コレクション Vol.1~ スウェーデン語歌唱によるオペラ&オペレッタ録音全集 グノー:「ロメオとジュリエット」~ああ、太陽よ昇れ ヴェルディ:「リゴレット」~あれかこれか ラパラ:「有名な皿洗い女」~晩に悲しく落ちて ボロディン:「イーゴリ公」~日が落ちて プッチーニ:「トスカ」~妙なる調和/星は光りぬ ヴェルディ: 「リゴレット」~女心の歌「風の中の羽のように」 レオンカヴァッロ:「道化師」~衣装を着けろ ヴェルディ:「トロヴァトーレ」~見よ、恐ろしい炎を マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ ミルク色のシャツのように色白のローラよ アッテルベリ: 「ファナル」~人の世の法であり正義であるあなたよ プッチーニ:「西部の娘」~やがて来る自由の日 リムスキー=コルサコフ:歌劇「サトコ」~インド人の歌 ハーバート: 「おてんばなマリエッタ」~ああ、命の甘き神秘よ カールマン: 「モンマルトルのすみれ」~あなたは小さなお姫様 ロンバーグ:「砂漠の歌」~私の砂漠が待っている レハール:「ほほえみの国」~ 君はわが心のすべて/りんごの花環を アブラハム:「ハワイの花」~ 夢のように美しい真珠のあなたよ 愛なしではくちづけは交わせない カールマン: 「モンマルトルのすみれ」~今夜あなたの夢を見たい J.シュトラウスII: 「ジプシー男爵」~われわれに頼る人は(二重唱) ミレッカー:「乞食学生」~金もなく追放の身 オッフェンバック:「美しきエレーヌ」~ イダの山には3人の女神がおわし(パリスの審判) ミレッカー: 「乞食学生」~話さねばならない...説明します |
ユッシ・ビョルリング(T) ニルス・グレヴィリウス指揮 ハンス・ビンガング指揮/他 | |
1930年にストックホルム王立オペラへデビューし、1938年にニューヨークのメトへ出演するまでの期間、スウェーデン語でアリアを歌った貴重な録音。 若々しく伸びる声(19歳~20代中盤)が実にリアルな復刻。 | ||
フラグスタート&メルヒオール~偉大なワーグナーの二重唱集 歌劇「ローエングリン」より (録音:1940年11月28日、フィラデルフィア) 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より (録音:1939年11月11日、ハリウッド) 楽劇「神々の黄昏」より(録音:1939年11月12日、ハリウッド) 舞台神聖祝典劇「パルジファル」より (録音:1940年11月23&24日、フィラデルフィア) |
キルステン・フラグスタート(S) ラウリッツ・メルヒオール(T) ゴードン・ディルワース(Br) エドウィン・マッカーサー指揮 ビクターso. サンフランシスコ歌劇場o. | |
ワーグナー演奏史に残る2人の歌手による、4つの作品から名場面を集めたこれらの録音はビクター社により制作されたもので、2人の声をしっかりととらえている。 フラグスタートの良き理解者だったアメリカの指揮者マッカーサーのサポートもみごと。 | ||
エンリコ・カルーソー(T)録音全集 Vol.7 ヴェルディ: 「十字軍のロンバルディア人」~Qual volutta trascorrere(*) J=B.フォーレ:カルチフィクス(#) ドニゼッティ: 「ランメルムールのルチア」~Chi mi frena in tal momento(+) クレセンツォ:Tarantella sincera(**) ヴェルディ:「リゴレット」~Bella figlia dell'amore(##) ロッシーニ:La danza(++) エンリコ・カルーソー:遠い昔の夢(***) サリヴァン:The Lost Chord(###) ギー・ダルデロ:子守歌(+++) グラニエ:ホザンナ(+++) マスネ:「マノン」~Manon! On l'appelle Manon(****) プッチーニ:「ボエーム」~O soave fanciulla(****) ヴェルディ: 「ドン・カルロ」 ~Domanda al ciel...Dio, che nell'alma infondere(####) 「トロヴァトーレ」~Se m'ami ancor...Ai nostri monti(++++) チャイコフスキー:ピンピネッラ(*****) ヴェルディ: 「リゴレット」~Ella mi fu rapita!... Parmi veder le lagrime(#####) ビゼー:怒りの日(+++++) プッチーニ:「マノン・レスコー」~Donna non vidi mai(#####) P.B.カーン:アヴェ・マリア(******) マスネ:エレジー |
エンリコ・カルーソー(T) ビクターo.(*****/+++++/******以外) ガエタノ・スコニャミーロ(P;*****/+++++) ミッシャ・エルマン(Vn;******) パーシー・カーン(P;******) フランチェス・アルダ(S;*) マルセル・ジュルネ(B;*/#) パスクァーレ・アマト(Br;+/##) アンジェロ・バーダ(Br;+) ジョセフィーヌ・ ジャコバイ(Ms;+/##) マルセル・ジュルネ(B;+) ルイザ・ テトラッツィーニ(B;+/##) アントニオ・ スコッティ(Br;####) エルネスティーネ・ シューマン=ハインク(Ms;++++) | |
録音:1912年1月7日(*/#)/1月19日(+/**)/2月13日(##/++)/4月18日(***)/4月29日(###)/12月7日(+++)/12月30日(****)、1913年1月17日(++++/*****)/2月24日(#####/+++++)/3月20日(******)。 復刻:ウォード・マーストン。 カルーソーお得意の曲目に加え、自作の「遠い昔の夢」や、若き日のエルマンとの共演まで収録されている。 | ||
キルステン・フラグスタート(S) グリーグ:山の妖精(ノルウェー語歌詞)(*) ベートーヴェン: シェーナとアリア「ああ、不実な者よ」(伊語歌詞)(#)/ 歌劇「フィデリオ」~極悪人よ、どこへ急ぐ(#) ウェーバー:歌劇「オベロン」 ~海よ、巨大な怪物よ(大洋よ、もののけよ)(#) ワーグナー: 歌劇「ローエングリン」 ~そよ風よ、わたしの嘆きを聞いておくれ(#)/ 「ワルキューレ」~あなたこそ春なの(#)/ 「神々の黄昏」~ブリュンヒルデの告別の歌 「ラインの岸辺に、大いなる薪を山と積み上げよ!」(#) |
キルステン・フラグスタート(S) エドウィン・マッカーサー(P;*) ユージン・オーマンディ指揮(#) フィラデルフィアo.(#) | |
録音:1940年8月27日(*)/1937年10月17日(#)。解説に歌詞は付属しない。言語記載のない曲は全て独語歌詞。マーク・オバート=ソーン復刻。 ワーグナー歌いとしての印象が強いものの、祖国ノルウェーの宝とも言うべき、グリーグの歌曲集における高貴さは格別。また得意のワーグナーではオーマンディ&フィラデルフィア管との共演で、圧倒的な歌を聴かせてくれる。 | ||
エンリコ・カルーソ~録音全集 Vol.8 レオンカヴァルロ、オハーラ、コットラウ、ロッシーニ、フォール、 マスカーニ、ヴェルディ、チャイコフスキー、他の作品(全19曲) |
エンリコ・カルーソ(T) ガエターノ・ スコーニャミーリオ (P)指揮/他 | |
カルーソの偉業を次々に証明するシリーズ最新盤は、オペラのアリアから録音当時に流行していたライト・ミュージックまでを収録。 現在のパヴァロッティらのルーツとも言える活動をの一端を聴ける内容となっている。 | ||
ローザ・ポンセル・シングズ・ヴェルディ ヴェルディ: 歌劇「エルナーニ」~エルナーニよ、いっしょに逃げて/ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」~友よ、ありがとう/ 歌劇「トロヴァトーレ」~ おだやかな夜/恋はばら色の翼に乗って/ミゼレーレ/ この流れる苦い涙を見て下さい/ 歌劇「運命の力」~ 神よ、平和を与え賜え/天使の中の聖処女よ/ もう駄目だ!…呪ってはいけない/ 歌劇「アイーダ」~ 勝ちて帰れ/おお、わが祖国/アイーダ/ 死の石が私の上に…おお、大地よさらば/ 歌劇「オテロ」~ 柳の歌「泣きぬれてさびしい野にただ一人歌う」/ アヴェ・マリア |
ローザ・ポンセル(S) ジョヴァンニ・ マルティネッリ(T) リッカルド・ ストラッチャーリ (Br) エツィオ・ピンツァ(B) メトロポリタン 歌劇場o.&cho.他 | |
録音:1918~1928年。ウォード・マーストン復刻。 20世紀初頭のメトロポリタン歌劇場で、カルーソーやピンツァら名歌手たちの相手役を務めたディーヴァの、得意とするヴェルディ・アリア集。約100年前の歌唱スタイルを味わえる一枚。 | ||
リヒャルト・タウバー~オペラ・アリア集 Vol.1 オーベール、ロッシーニ、フロトウ、トマ、ヴェルディ、 プッチーニ、ヴォルフ=フェラーリ、ワーグナー、スメタナ、 チャイコフスキー、R.シュトラウス、キーンツル、 コルンゴルトのオペラ・アリア |
リヒャルト・タウバー(T) ベンノ・ツィーグラー(Br) エリーザベト・レトベルク、 ロッテ・レーマン(S)他 | |
録音:1919-1926年。ウォード・マーストン復刻。名テノール、タウバーのソロ・レコーディングをシリーズ化。第1巻は活動初期に残した録音を集成。NOSTALGIAシリーズの既発売盤と異なり、本格的なオペラを歌う彼の声を堪能できる。 | ||
シューベルト: 歌曲集「冬の旅」~ 郵便馬車/ 歌曲集「美しい水車小屋の娘」より [どこへ/小川の子守歌]/ 夕映えの中で/鳥たち/君こそわが憩い/野ばら/草原の歌/ ナイチンゲールに寄す/恋する者のさまざまな姿/ セレナード「聞け、青空にいるひばりを」/音楽に寄す/ 泉のほとりの若者/秘めごと/水の上で歌う/ 漁夫の恋の幸せ/ミューズの息子/漁夫の歌/ 糸を紡ぐグレートヒェン/夜と夢/至福/恋人のそばに/ 笑いと涙/孤独な人/子守歌/蝶々/岩上の羊飼(*)/ます |
エリーザベト・シューマン(S) カール・アルヴィン(P) ジョージ・リーヴス(P) ジェラルド・ムーア(P) エリーザベト・ コールマン(S) レジナルド・ケル(Cl;*) | |
録音:1927年~1945年。ウォード・マーストン復刻。 ドイツ歌曲への誠実なアプローチが伝説的になっているE.シューマン。彼女のもっとも得意としたレパートリー集であり、「冬の旅」はじめ女声によるシューベルト歌曲の見本的存在だけに、貴重な一枚。 | ||
エルナ・ベルガー~声の肖像 モーツァルト: 歌劇「後宮からの誘拐」~ コンスタンツェのアリア 「どんな拷問が私を待ちうけていようと」/ 歌劇「魔笛」~ [若者よ、恐れるな!… 私は苦しむために選び出された者/ 地獄の復讐がわが心に煮えかかる (夜の女王のアリア)] フロトウ:歌劇「マルタ」~ アイルランド民謡「夏の名残りのバラ」 ヴェルディ: 歌劇「椿姫」~ [ふしぎだわ!ふしぎだわ!… ああ、そはかの人か/ いえ、違う、違うわ… 「花より花へ」いつも自由で] プッチーニ: 歌劇「ラ・ボエーム」~私の名はミミ/ 歌劇「蝶々夫人」~ある晴れた日に ヨハン・シュトラウスII: 歌劇「こうもり」~ [侯爵様、あなたのようなお方は/ いなか娘の姿で] ワルツ「春の声」 他(全17曲) |
エルナ・ベルガー(S) ヨゼフ・クリップス、 トマス・ビーチャム、 ハンス・シュミット= イッセルシュテット指揮 他 | |
録音:1934年~1949年。 ウォード・マーストン復刻。リリコ/コロラトゥーラ・ソプラノの代名詞とさえ言えるベルガーのアリア名曲集。有名曲が次々に登場するこのディスクは、初めて彼女の歌を聴くという方にもおすすめ。 サポートする指揮者陣も豪華。 | ||
ジェニー・トゥーレル~声の肖像 ハイドン、ロッシーニ、ショパン、ビゼー、 シャブリエ、フォーレ、ラヴェル、アーン、 ムソルグスキー、ラフマニノフ、 プロコフィエフの作品(全20曲) |
ジェニー・トゥーレル(Ms) ラルフ・ カークパトリック(Fp) ジョージ・リーヴス(P) レナード・バーンスタイン(P) ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィアo.他 | |
録音:1945年~1952年。ウォード・マーストン復刻。 日本ではバーンスタインとの共演で名が知られるトゥーレルの、さまざまな曲を歌った音源を集めた1枚。米コロムビアへの録音(SP、LPからの復刻)を中心に「ハイドン協会」制作盤(2曲)も含む。 バーンスタインのピアノ伴奏音源(2曲)も収録。 | ||
フリードマンの録音全集 Vol.4 メンデルスゾーン:無言歌集~(*) 第1巻第3番「狩人の歌」/ 第1巻第6番「ヴェネツィアの舟歌 第1」/ 第8巻第5番「子供のための小品(楽しき農夫)」 第2巻第6番「ヴェネツィアの舟歌 第2」 第3巻第2番「失われた幸福」/ 第3巻第6番「デュエット」/第4巻第2番「浮雲」/ 第4巻第4番「心の悲しみ」/ 第6巻第2番「失われた幻影」 ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(+) 同~~第1楽章の代替テイク(+) リスト(1811-1886):ハンガリー狂詩曲第2番(#) |
イグナーツ・フリードマン(P) ブロニスワフ・フーベルマン(Vn) | |
録音:1930年9月16-17日(*)/1930年9月11日、12日(+)/1931年12月16-17日(#)。ウォード・マーストン復刻。ショパンを得意としたフリードマンの叙情性あふれるメンデルスゾーン、フーベルマンとの純ドイツ風ベートーヴェン(しかも代替テイク収録)、「炎と嵐の演奏と呼ばれるリスト。これら3つの側面を聴くことができる一枚。 | ||
ネリー・メルバ~グラモフォン社録音全集 Vol.1 トスティ:朝の歌 ベンベルグ:水の精と森の精 ヴェルディ:ああ、そはかの人か/慕わしい人の名は/ 「花より花へ」いつも自由で ドニゼッティ:じゃまをするのは誰だ(狂乱の場から) トスティ:さらば トマ:2つの「狂乱の場」 モーツァルト:愛の神よ、慰めを アーン:私の歌に翼があったなら プッチーニ: あなたの愛の呼ぶ声に、彼女は陽気に外で出た(ミミの別れ) バッハ/グノー:アヴェ・マリア 他 |
ネリー・メルバ(S) ランドン・ロナルド(P)指揮 ヘルマン・ベンベルグ(P) ヤン・クーベリック(Vn) フィリップ・ゴーベール(Fl) | |
録音:1904年3月、10月20日、ロンドン。ウォード・マーストン復刻。 19世紀からその美声を披露していたメルバが、イギリスのグラモフォン社(後のHMV)に録音した音源を、保存状態のいい盤から復刻。ゴーベールやヤン・クーベリック(有名な指揮者の父)らの共演陣、メルバが録音中に歌い誤ってストップをかけているNG場面など、魅力たっぷりの一枚。 | ||
ネリー・メルバ~グラモフォン完全録音集 Vol.2 トスティ:セレナータ/さらば グノー: 歌劇「ロメオとジュリエット」~ 私は夢に生きたい(ジュリエットのワルツ)/ 歌劇「ファウスト」~宝石の歌「なんと美しいこの姿」 バンベール: ヒンズーの歌/湖上にて/ 「エレーヌ」~愛は炎のように純粋だ プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より [あなたの愛の呼ぶ声に、彼女は 陽気に外で出た(ミミの別れ)/私の名はミミ] 伝承曲:ゴッド・セイヴ・ザ・キング スコットランド民謡:蛍の光 クレリベル:アイルランドへ帰れ フォスター:故郷の人びと(スワニー川) スコット=ガッティ:グッド・ナイト ロナルド:小川が流れる丘を離れ ビショップ: 歌劇「間違いの喜劇」 ~見よ、聞け、やさしいひばりを/ 歌劇「クラーリ、またはミラノのおとめ」 ~ホーム・スウィート・ホーム(埴生の宿) バッハ/グノー:アヴェ・マリア ビゼー:パストラール ラロ:歌劇「イスの王」 ~嫉妬深い女看守に屈服することは できないので・・・愛する者よ、今はもう |
ネリー・メルバ(S) ランドン・ロナルド(P) エルマン・バンベール(P) コールドストリーム 近衛兵軍楽隊/他 | |
録音:1904年~1906年、ロンドン。復刻:ウォード・マーストン。 約100年前のアコースティック録音が蘇った! 貴婦人メルバの名唱で聴くプッチーニ、グノーなどのオペラ・アリア、そしてフォスターやビショップなどの懐かしいメロディ、 さらには英国王室お抱えの軍楽隊と歌うイギリス国歌など、バラエティに富んだ内容。 | ||
リヒャルト・タウバー Vol.2 シューベルト: 「冬の旅」~菩提樹/「白鳥の歌」~セレナード シューマン:歌曲集「詩人の恋」(抜粋) [美しい5月に/私の涙から/ばらよ、ゆりよ、鳩よ/ 私がおまえの瞳を見つめるとき/ 私の心をゆりの杯にひたそう/私は恨むまい]/ 12の詩~旅の歌 ワーグナー:女声のための5つの詩 (ヴェーゼンドンク歌曲集)~夢 グリーグ:王女/ 4つのデンマーク語の歌「心の歌」~君を愛す/ 5つの詩~私は快い夏の夕べにさまよい/ 12の歌~[春/まぼろし]/ 6つのロマンス~秘めた愛/ 6つのドイツ語の歌~ある夢/ 5つの詩~待ちがら ワインガルトナー:恋の祝祭 バイネス:セレナード R.シュトラウス: 8つの歌~献呈/ 「4つの歌」より [憩え、わが心/ひそやかな誘い/あすの朝]/ 3つの歌~たそがれの夢/ 5つの歌~懐かしい面影/ 6つの歌~セレナード |
リヒャルト・ タウバー(T)他 | |
録音:1919年~1926年。復刻:ウォード・マーストン。 リンツ生まれの戦前のスター歌手、リヒャルト・タウバー(1891-1948)は、甘く蠱惑的な歌声を持ち、 オペラからポピュラーソングにいたる広範囲なジャンルでドイツ・オーストリアの聴衆を魅了した。ソット・ヴォーチェのささやくような美声に酔いしれることができるCD。 | ||
ユッシ・ビョルリング・コレクション Vol.2~ スウェーデン語によるオペラ&オペレッタ全録音 エルネスト・デ・クルティス:帰れソレントへ(*) ヘンリー・アーネスト・ギール(1881-1961): ただあなただけに(*) スラーダー:夏の夜(#) レオンカヴァルロ:朝の歌(マッティナータ)(+) トゼッリ:セレナード(嘆きのセレナード)(**) アートゥア:今日(**) エルガー:愛のあいさつ(**) 民謡:タンティス・セレナード(##) ジョヴァンニ・バッティスタ・ デ・クルティス: ソレントの歌 「カルメラ(眠れよ、カルメ)」(##) アーネスト・ボール(1878-1927): 私を愛して、そして世界は私のもの(##) オーストレム:幸福の聖域で(++) トーレンクヴィスト:ああ、甘き歌! 民謡:なぜ私は愛している? ビクヴァ:我が夏の調べ/民謡:黒い瞳 ブーデ:汝は我が憧れ ンベア=ヨーアンセン:クロヴネンス・タンゴ 他(全23トラック) |
ユッシ・ビョルリング(T) ニルス・グレヴィリウスと 彼のo./他 | |
録音:1929年12月18日(*)/1930年5月12日(#)/1930年9月29日(+)/1930年10月8日(**)/1931年2月11日(##)/1931年9月18日(++)/他。復刻:ステファン・リンドストローム。 ビョルリングが母国スウェーデンの言葉で歌う有名な歌、そして民謡などを収録したシリーズ第2弾。HMVから発売されたSP盤をソースに(一部はコロムビア)、再現が難しいとされる彼の声を最良のレヴェルで復刻。 | ||
ネリー・メルバ~グラモフォン完全録音集 Vol.3 プッチーニ: 歌劇「ラ・ボエーム」~私の名はミミ/ 歌劇「トスカ」~歌に生き、愛に生き マスネ: 歌劇「ル・シッド」~泣け、泣け、わが瞳よ ワーグナー:歌劇「ローエングリン」~ エルザの夢「寂しい日々に神に祈った」 ヴェルディ:歌劇「リゴレット」~四重唱 バッハ/グノー:アヴェ・マリア 他(全23曲) |
ネリー・メルバ(S) ランドン・ロナルド(P)指揮 他 | |
録音:1908年~1913年。 ウォード・マーストン復刻。不世出のソプラノが残したアコースティック録音集のシリーズ第3弾は、グノーやマスネ、ショーソンなどフランスのオペラや歌曲を含むセレクション。Vol.1:8.110737、Vol.2:8.110738。 | ||
フリーダ・ライダー~声の肖像 [CD1](*) ワーグナー: 歌劇「リエンツィ、最後の護民官」~ 正義の神よ、決定は下された/ 歌劇「さまよえるオランダ人」~ ゼンタのバラード/ 歌劇「タンホイザー」~ 殿堂のアリア「汝、貴き殿堂よ」/ 楽劇「ヴァルキューレ」~わたしの犯した罪は/ 舞台神聖祝典劇「パルジファル」~ 幼な子のあなたが、 母親の胸に抱かれているのを見た/ 女声のための5つの詩 (ヴェーゼンドンク歌曲集)~抜粋 ヴェルディ: 歌劇「アイーダ」~勝ちて帰れ/ 歌劇「ドン・カルロ」~おお、むごい運命よ [CD2](+) ベートーヴェン: 歌劇「フィデリオ」~極悪人よ、どこへ急ぐ シューベルト:魔王/水の上で歌う シューマン:「ミルテの花」~献呈(君に捧ぐ) ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」~ 愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」/ 楽劇「神々の黄昏」~管弦楽フィナーレの 断片を含む第3幕の最終情景 他(全34曲) |
フリーダ・ライダー(S) ラウリッツ・メルヒオール(T) ジョン・バルビローリ、 レオ・ブレッヒ、 アルバート・コーツ指揮 他 | |
録音:1921年~1926年、独グラモフォンによるアコースティック録音(*)/1927年~1943年、エレクトローラ、HMVによる電気録音(+)。 ウォード・マーストン復刻。ワーグナー・ソプラノとして名高いライダーの歌声を、十二分に堪能できる2枚組。彼女のキャリアにおける約22年間をたどった構成になっており、 特にワーグナーの名唱は力強く貴重なドキュメント。 | ||
フョードル・シャリアピン~ ア・ヴォーカル・ポートレート(1907-1936) [アコースティック録音](*) モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」~ カタログの歌「奥さん、これが旦那の女のカタログ」 ベッリーニ:歌劇「ノルマ」~ 神聖な丘へのぼれ、ドゥルイドの者ども プッチーニ: 歌劇「ラ・ボエーム」~古い外套よ、聞いておくれ ムソルグスキー:蚤の歌/他(全22曲) [電気録音](#) ロッシーニ: 歌劇「セビリャの理髪師」~陰口はそよ風のように グノー:歌劇「ファウスト」~ [ねずみの歌・・・金の子牛はいつも生きてる/ 眠ったふりをして、聞こうとしないか(セレナード)] ボーイト:歌劇「メフィストーフェレ」~ [ごきげんよう、主よ/私は悪魔の精] ムソルグスキー: 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」~[カザンの街で/ ボリスの別れ「わが子よ、さらば」と死の情景] 死の歌と踊り~トレパーク 蚤の歌(メフィストフェレスの ジプシー民謡:黒い瞳 民謡:ボルガの舟歌/他(全18曲) |
フョードル・ シャリアピン(B) マリア・コヴァレンコ(S) アンリ・ビュセール指揮 アルバート・コーツ指揮/他 | |
録音:1902年~1924年、ミラノ、サンクト・ペテルブルク、パリ、ロンドン、他(以上*)/1926年~1936年、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京、他(以上#)。復刻:ウォード・マーストン。 グラモフォン・カンパニーへの録音が主だが、一部は米ビクターと日本ビクター(1936年の来日時に東京で2曲を録音)への貴重な録音。1907年のアコースティック録音「蚤の歌」も聴きやすい復刻音で、 2枚目の電気録音では晩年の名唱を楽しめる。 | ||
エンリコ・カルーソーの録音全集 Vol.9 ヴェルディ: 歌劇「椿姫」~乾杯の歌 「陽気に楽しく杯をくみ交わそう」/ 歌劇「マクベス」~ああ、父の手は/ レクィエム~われは嘆く ゴメス:歌劇「グァラニ族(ワラニー族)」~ 激しい力を感じて ビゼー:歌劇「カルメン」~ 聞かせておくれ、おふくろの話(*) トスティ:私の歌/夏の月 ドニゼッティ: 歌劇「アルバ公」~清らかで美しい天使よ マスネ:歌劇「ル・シッド」~ 統べたまい、裁きたもう御父よ カプア:私の太陽(オ・ソレ・ミオ) プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」~ 古い外套よ、聞いておくれ アダン:クリスマスの歌-聖らに星すむ今宵 レオンカヴァルロ、フランク、シュルツ、 ペンニーノ、チオチアノ、デンツォ、 グノー、ロトーリの作品 |
エンリコ・カルーソー(T) ミッシャ・エルマン(Vn) 他 | |
録音:1914-1916年。ウォード・マーストン復刻。 RCA Victorへ大量の録音を残したカルーソーだが、未発売だったもの(*)、彼の友人だけ配布された録音(「古い外套よ、聞いておくれ」)など、この一枚にもお宝が眠っている。マーストンがわざわざ良質の盤を見つけだして新しく復刻したトラックもあり、ここだけでしか聴けないだけに貴重。 | ||
エンリコ・カルーソー~録音全集 Vol.10 フォーレ:聖マリア カルーソー/コットラウ編曲:昔 民謡:サンタ・ルチア チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」~ 青春は遠く過ぎ去り ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」~ 五月の美しい日のように ビゼー:歌劇「真珠採り」~ ロマンス「耳に残る君の歌声」/ 湖底深く眠る花のように トスティ:暁は光から闇をへだて(*) ルビンシテイン:歌劇「ネロ」~ああ!日の光(*) 他、全21トラック |
エンリコ・カルーソー(R) ウォルター・B.ロジャーズ、 ジョゼフ・A.パスターナック指揮 アメリータ・ガリ=クルチ(S)他 | |
録音:1916-1917年。ウォード・マーストン復刻。SP時代には未発表であったテイクも4トラック(*、他)収録している。 | ||
エンリコ・カルーソー~録音全集 Vol.11 ミケレーナ:月の光 コスタ:セイ・モルタ・ネルラ・ヴィタ・ミア アルバレス:別れ/グラナダに寄せて ヴェルディ:歌劇「運命の力」~ ひとときも休めず・・・ 不実な!秘密はその時漏れた コハン:オヴァー・ゼア ニデルメイェール:神よ、あわれみたまえ ビルリ・マルフェッティ編曲: カンパネ・ア・セラ「アヴェ・マリア」 オリヴィエーリ:ガリバルディの賛歌 アローナ:聖ジュストの鐘 プランケット:サンブル・エ・ムーズ連隊行進曲 フチート:あなたとはそんなもの サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」~ 私の心の支配者の勝利を祝いに参りました ドニゼッティ: 歌劇「愛の妙薬」~20スクードだって! トスティ:かわいい口もと イタリア民謡:海に来たれ デ・クルティス:君を求めて コットラウ:ナポリよさらば |
エンリコ・カルーソー(T) ジョゼフ・A. パスターナック指揮 ビクターo. 他 | |
録音:1918-1919年。復刻:ウォード・マーストン。 第1次世界大戦のために欧米の人々が沈んでいた時代に人々の心を癒した録音を収録。スペイン、 フランス、イタリアの曲は音楽を通じた各国民へのメッセージでもあった。 | ||
エンリコ・カルーソー~録音全集 Vol.12 チアンピ:ニーナ デ・クレッシェンゾ:初めての愛撫 デ・クルティス:孤独 ゴメス: 歌劇「サルヴァトール・ローザ」~愛しいわが子 ブラッコ:セレナータ フチート:私を忘れないで セッキ:私を愛して、愛さないで ヘンデル:歌劇「セルセ」~なつかしい木陰よ パサダス:微笑みが灯る夜 アレヴィ: 歌劇「ユダヤの女」~ラシェルよ、主の恵みにより ジョー:ナポリを忘れない ドナウディ: 古い様式による36の歌~たぐいなく優雅な面影 マイアベーア:歌劇「アフリカの女」~ おお、船を見付けに共に行こう リュリ:歌劇「アマディス」~暗い森は影を濃くして バートレット:夢 ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス~ [ドミネ・デウス/クルチフィクスス] カルーソー:自由よ永遠に(*) エドワーズ:私の従兄カルーソー(+) フランケッティ: 歌劇「ジェルマニア」~学生諸君、聞きたまえ |
エンリコ・カルーソー(T) フランシス・ラピティーノ(Hp) ジョゼフ・A.パスターナック指揮 ビクターo. ビクター・ミリタリー・バンド(*) ビリー・マレー(歌;+) | |
録音:1902-1920年、ニュージャージー、カムデン、他。復刻:ウォード・
マーストン。 当シリーズもいよいよ最晩年の録音へ。1920年に録音された曲集をメインに、第一次大戦時にカルーソーが作曲したマーチ、そしてシリーズ第1弾に収録された後、 さらに状態のいい復刻が行われたトラック(初録音だったフランケッティの曲)など、ファンはまたまた聴き逃せない内容になっている。 | ||
ビョルリンク・コレクション Vol.3~ オペラ・アリアと二重唱集(1936-1944) プッチーニ: 冷たき手を/妙なる調和/星も光りぬ/ やがて来る自由の日/おお、うるわしい乙女よ/ だれも寝てはならぬ ヴェルディ: もし私がその将軍なら…清きアイーダ/ 風の中の羽のように(女心の歌)/ 愛こそいのち、心の太陽だ/あれかこれか/ ああ、あなたこそ、私の恋人/見よ、恐ろしい炎を/ 告げよ、船出の運命を ポンキエルリ:空と海 マイアベーア:おお、パラダイス(イタリア語) マスネ:瞬時の魅惑…目を閉じると、目瞼の裏に つつましやかな隠れ家が浮かぶ(夢の歌) ビゼー:お前が投げたこの花は フロトウ:ああ、かくも汚れなく(イタリア語) グノー:さらば、清く汚れなきこの家よ ジョルダーノ: 五月の晴れた日のように/ 愛さずにはいられぬこの思い レオンカヴァルロ:衣装を着けろ マスカーニ:母さん、このぶどう酒は強いね |
ユッシ・ビョルリンク(T) イェルディス・シンベリ(S) ニルス・グレヴィリウス指揮 | |
録音:1936-1944年。ステファン・リンドストレーム復刻。 シンベリとのデュエット2曲を含む本格的なアリア集で、良質の復刻によるリアルな歌声がビョルリンクの芸術を現代に伝える。スウェーデンの名指揮者グレヴィリウスのサポートを得た、輝かしい声を堪能できる。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン:ピアノ作品集 Vol.4 (ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ 録音協会全集 Vol.4) [第11番(*)/第12番(+)/第13番(#)] |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1933年4月12日&13日(*)/1934年4月25、27日、5月7日(+)/1932年11月1日(#)、ロンドン(*/+/#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 19世紀の伝統を受け継いで20世紀のベートーヴェン演奏スタイルをリードしたシュナーベル。フランスのディスク・グラモフォンおよびイギリスのHMVからリリースされたSPをソースに、 豊かなピアノの音を再現している。 | ||
マギー・テイト~声の肖像 パーセル:美しい島/ニンフと羊飼 マルティーニ:愛の喜び ペルゴレージ:セルピーナのアリア ベルリオーズ:ばらの精/君なくて リスト:おお、私が眠るとき チャイコフスキー:涙/ビゼー:4月の歌 ショーソン:蜂雀 デュパルク:フィディレ/旅への誘い シュルツ:月の光 フォーレ:夢のあとに/ネル/月の光 パラディール:プシュケ アーン: いみじき時/捧げ物/私の歌に翼があったなら ドビュッシー:艶なる宴 第1集/艶なる宴第2集/ ビリティスの3つの歌/愛し合う二人の散歩道/ パリの女のバラード/砂浜に/緑/美しき夕べ/ ロマンス ラヴェル:かわせみ/スピネットを弾くアンネへの/ 歌曲集「シェエラザード」 エルガー:弁解 クウィルター:真紅の花びらがまどろめば トマ:海の夜の讃歌 ラッセル:白ばら ロンバーグ:わが心に君深く/他 |
マギー・テイト(S) ジェラルド・ムーア、 アルフレッド・コルトー(P) ジャン・ポール・モレル、 レスリー・ヒュアード、 ヒューゴ・リグノルド指揮 他 | |
録音:1932-1948年。ウォード・マーストン復刻。 20世紀前半を彩った歌姫のひとりであり、甘い歌声でフランス音楽を中心としたレパートリーを聴かせてくれたマギー・テイト。英HMV、英DECCA、 英COLUMBIAへの録音は現在もいくつかのレーベルから復刻されているが、ナクソス盤ではノイズを排して彼女の歌を前面に押し出したサウンドに仕上げられている。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン: ピアノ作品集 Vol.5 ベートーヴェン・ ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vol.5 第14番「月光」(*)/ソナタ第15番「田園」(+) 第16番(#) |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1933年4月10-11日、ロンドン(*)/1933年2月3、17日、ロンドン(+)/1935年11月5-6日、1937年1月15日、ロンドン(#)。 マーク・オバート=ソーン復刻。ベートーヴェン協会制作のソナタ全集第5弾は、いよいよ「月光」を始めとする充実期へと突入。仏ディスク・グラモフォンおよび英HMVプレスのSP盤から復刻。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン:ピアノ作品集 Vol.6 ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vol.6 ソナタ第17番「テンペスト」(*)/ ソナタ第18番(+)/ ソナタ第21番「ワルトシュタイン」(#) |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1934年4月27,28日、ロンドン(*)/1932年5月25日、ロンドン(+)/1934年4月25日、5月7日、ロンドン(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 英HMVプレスのディスクからの復刻。ライヴ感のある元の録音を、そのままの味わいで再現した音が好評なシリーズ。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vol.7 第22番/第23番「熱情」/第24番/第25番/第26番「告別」 |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1932年3月21日、1933年4月11、13日、1935年11月15日、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 シュナーベルのシリーズもいよいよ後半の山場へ。どことなく静けさと孤高さが漂うこの5曲(「熱情」でさえも!)の演奏は、作曲者の円熟や心情を表現したようでもあり、シュナーベル芸術の真髄でもある。 Vol.1:8.110693/ Vol.2:8.110694/ Vol.3:8.110695/ Vol.4:8.110756/ Vol.5:8.110759/ Vol.6:8.110760。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン:ピアノ作品集 Vol.8 ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vol.8 第27番/第28番/第29番「ハンマークラヴィーア」 |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1932-1935年、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 シリーズもいよいよ佳境を迎えて、大作「ハンマークラヴィア」の登場。深みのある復刻サウンドにより、シュナーベルの芸術に近づいた一枚であり、クリック・ノイズなどを除去して聴きやすい状態に仕上げている。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ作品集 Vol.9~ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vo.9 [第30番(*)/第31番(#)/第32番(+)] |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1932年1月21日(#/+)、3月21日(+)、3月22日(*/+)、5月7日(+)、以上ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 全集シリーズ完結の一枚。最後の3大ソナタと言われる3曲を、沈み込むような音による深遠さと、内から湧き出るような力との対比で表現。すべてのベートーヴェン演奏における出発点として、シュナーベルの実直な音楽性を堪能できる。 | ||
シュナーベル~ベートーヴェン:ピアノ作品集 Vol.10 ~ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vol.10 ロンド イ長調 WoO49(*)/ メヌエット 変ホ長調 WoO82(#)/ 7つのバガテル Op.33(#)/ 創作主題による6つの変奏曲 Op.34(+)/ 「プロメテウスの創造物」の主題による 15の変奏曲とフーガ Op.35(エロイカ変奏曲)(**)/ 幻想曲 ト短調 Op.77(*)/ バガテル「エリーゼのために」 WoO.59(#) |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1937年1月14日(*)/1938年11月10日(#)/1938年1月11日(+)/1938年11月9日(**)、以上ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 ピアノ・ソナタ全集を補完する一枚としても、また小品ですら独特の高貴さがあるということがわかる一枚としても貴重。オリジナルの「録音協会盤」では、全集のフィナーレを飾った第14集および第15集としてリリースされた音源。 | ||
アルトゥール・シュナーベル~ ベートーヴェン:ピアノ作品集 Vol.11 ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ録音協会全集 Vol.11 ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲(*)/ 6つのバガテル(+)/ ロンド・ア・カプリッチョ「失われた小銭への怒り」(+) |
アルトゥール・シュナーベル(P) | |
録音:1937年10月30日、11月2日(*)、同年1月13日(+)、ロンドン。
マーク・オバート=ソーン復刻。 ピアノ・ソナタ全集に加え、シュナーベルの演奏テクニックが如実に現れる変奏曲などは、より完全な全集およびピアニストの評価定着を目指すために重要なもの。復刻ソースは英プレスHMVのシェラック盤SP。 | ||
ブラームス: ピアノ協奏曲第2番(*)/バラード集 Op.10(+)/ ワルツ集 Op.39(#)/ハンガリー舞曲集~第6&7番(**) |
ヴィルヘルム・バックハウス(P) カール・ベーム指揮ザクセン国立o.(*) | |
録音:1939年6月、ドレスデン(*)/1932年12月5日(+)、1936年1月27日(#)、1933年4月1日(**)、ロンドン(+/#/**)。マーク・オバート=ソーン復刻。 ブラームスはドイツとオーストリアががっぷり四つで組んだ鋼鉄の響き。音の状態も1939年とは思えないほど明快。バラード他の作品は朴訥さを垣間見せながらも屋台骨のしっかりした音楽であり、40代から50代にかけてのバックハウスを象徴している演奏といえる。 | ||
ウィリアム・カペル ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番(*) シューベルト: 12のワルツ、17のレントラーと9つのエコセーズ~ [第2番/第6番]/ 36の独創的舞曲(最初のワルツ集)~ [第26番/第32番/第34番]/ 16のドイツ舞曲と2つのエコセーズ~[第6番/第7番]/ 16のレントラーと2つのエコセーズ (通称「ウィーンの淑女たちのレントラー」)~第1番 (以上(+)) ラフマニノフ:チェロ・ソナタ(#) |
ウィリアム・カペル(P) ウラジーミル・ゴルシュマン指揮 NBCso.(*) エドマンド・クルツ(Vc;#) | |
録音:1946年6月24日、ニューヨーク(*)/1952年7月3日、ハリウッド(+)/1947年4月23-24日、ニューヨーク(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 「才気煥発」という言葉がすぐに浮かんでくるほど覇気に満ちたベートーヴェンの演奏をはじめ、歌心にあふれたシューベルトの小品集、カペルの十八番だったラフマニノフの作品など、一枚で魅力たっぷりの内容。 | ||
イタリア歌曲集 Vol.1 トスティ: かわいい口もと/暁は光から闇をへだて/理想の人/ マレキアーレ/セレナータ/最後の歌 エスポジト:アネマ・エ・コーレ メリハル:愛しい人 デ・クルティス: ソレントの歌「カルメラ(眠れよ、カルメ)」/ 私に歌っておくれ/帰れソレントへ バルテレミー:Chi se nne scorda cchiu! カルディッロ:カタリ・カタリ-つれない心 ロッシーニ:踊り(ナポリのタランテッラ) デンツァ:フニクリ・フニクラ ヌティーレ:マンマ・ミーア! タリアフェリ:ナポリのマンドリン レオンカヴァッロ:朝の歌(マッティナータ) ガスタルドン:禁じられた音楽 ディ・カプア:私の太陽(オ・ソレ・ミオ) デンツァ:妖精の瞳 コットラウ:サンタ・ルチア ヴァレンテ:帰れ イタリア民謡/ヴェルジネ編曲:海に来たれ |
ティート・スキーパ、 ユッシ・ビョルリンク、 フェルッチョ・タリアヴィーニ、 ベニアミーノ・ジーリ、 ジュゼッペ・ディ・ステファノ、 ヤン・キエプラ、 アレッサンドロ・ジリアーニ、 ヨゼフ・シュミット、 アウレリアーノ・ペルティーレ、 マリオ・デル・モナコ(T) | |
録音:1926-1953年。ウォード・マーストン復刻。 夢のような歌手たちのそろい踏みによるイタリア民謡および歌曲集は、声楽ファンが長く待ち望んでいたものに違いない。録音もレーベルもバラバラな音源をまとめてアンソロジー化したマーストンの手腕は、 これから続くこのシリーズが信頼できるものであることを証明しているといえよう。 | ||
ミッシャ・レヴィツキー~ 録音全集 Vol.2 グラモフォン録音集 シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 〔1933年3月10日〕 リスト: ピアノ協奏曲第1番 〔1929年11月11、14日〕/ ハンガリー狂詩曲第6番 〔1927年12月15日〕/ 同第12番/同第13番 〔1933年3月16日)/ 3つの演奏会用練習曲~第3番「溜め息」 〔1928年11月21日: パガニーニ大練習曲~第3曲「ラ・カンパネッラ」 〔1927年12月16日〕〔1928年11月22日〕 モシュコフスキ(1854-1925): 幻想曲集~第4番「吟遊詩人」 〔1927年12月16日〕 レヴィツキー(1898-1941):ワルツ 〔1929年11月21日〕 |
ミッシャ・レヴィツキー(P) ランドン・ロナルド指揮 LSO | |
〔録音年〕。復刻:ウォード・マーストン復刻。 全部でSP53面分の録音を残しているというこのピアニストがもっとも得意としたリストを中心に構成。2テイク分の「ラ・カンパネラ」、アコースティック録音時代の貴重な協奏曲など、再発見にふさわしい内容。 | ||
ユーディ・メニューイン~ヴァイオリン・ソナタ集 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番(*) ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」(+)/ ヴァイオリン・ソナタ第3番(#) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ヘフシバ・メニューイン(P) | |
録音:1934年5月22日、7月3日、パリ(*)/1940年9月18日、オーストラリア(+)/1936年7月1日、ロンドン(#)。ウォード・マーストン復刻。 まだ10代だった頃の演奏であるシューマン、そして数年後のブラームス。妹であり生涯の好伴奏者だったヘフシバに支えられ、独特のほのかなロマンをたたえた音楽で、 若くしてトップ奏者の座に登り詰めた天才ぶりがダイレクトに伝わってくる。 | ||
イタリア歌謡集 Vol.2 コットラウ:ナポリよ、さらば トスティ:四月/魅惑/君なんかもう愛していない アローナ:聖ジュストの鐘 ファルヴォ:君に告げよ E.デ・クルティス:君を求めて/孤独 サデーロ:赤ちゃんおやすみ カプア:口づけを許したまえ ブッツィ=ペッチア:ロリータ G.ダンツィ:愛の憂鬱 ロトーリ:私の花嫁は私の旗 P.M.コスタ:ナプリタナータ タリアフェリ:起こさないで/気弱な漁師 ドナウディ:おお、いとしき愛の巣 ペンニーノ:なぜ ガンバルデルラ:ソレントのセレナータ マスカーニ:海のストルネッロ ナルデッラ:兵士たち デ・クレッシェンゾ:まことのタランテラ イタリア民謡(メイ~ニューバッハ編曲): ティリトンバ デンツァ:来たれ |
マリオ・デル・モナコ、 ベニアミーノ・ジーリ、 ティート・スキーパ、 ジュゼッペ・ディ・ステファノ、 アレッサンドロ・ヴァレンテ、 アルマンド・トカチャン、 アウレリアーノ・ペルティレ、 ヨーゼフ・シュミット、 エンリコ・ディ・マッツェイ/他 | |
録音:1926年-1953年。ウォード・マーストン復刻。 イタリアの心ともいうべきナポリ民謡をはじめ、一流のオペラ歌手たちによるカンツォーネの魅力をたっぷりと味わっていただける一枚。各歌手の全盛期を記録したトラックも多く、オペラだけでは味わえない彼らの真髄が伝わって来る。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ~ レヴィツキーの録音全集 Vol.3 〔グラモフォン・カンパニーへの録音(1927-1933)〕 ショパン:24の前奏曲~第1、7、23、番/ ワルツ第8、11番/バラード第3番/ 夜想曲第5、13番/ポロネーズ第6番「英雄」/ スケルツォ第3番 ルビンシテイン:6つの練習曲~スタッカート ラフマニノフ:10の前奏曲~第5番 〔RCA Victorへの録音(1938年)〕 レヴィツキー: ワルツ イ長調(愛のワルツ)/ワルツ風アラベスク 〔放送録音(1935年1月26日)〕 ショパン:バラード第3番/ワルツ第7番/ 12の練習曲~黒鍵/24の前奏曲~第7番 〔放送録音(1935年4月28日)〕 サン=サーンス: ピアノ協奏曲第2番~第2楽章 レヴィツキー:ワルツ風アラベスク ショパン:12の練習曲~黒鍵 |
ミッシャ・レヴィツキー(P) ヴィクター・コーラー指揮 フォードso. | |
ウォード・マーストン復刻。42歳の若さでこの世を去ったピアニストの伝説第3弾は、2つの大手レーベルに残した演奏および、ニューヨークで録音された放送用のプログラム(途中でアーティストを紹介するナレーションも入る)を収録。国際ピアノ・アーカイヴ(IPA)など復刻者がさまざまなところから状態のいいディスクを入手した。結果、忘れられそうになるレヴィツキーの再評価ができる最良のシリーズとなっている。Vol.1:8.110688/Vol.2:8.110769。 | ||
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第7番(*)/ 同第9番「クロイツェル」(+)/ロンド ト長調 WoO.41(#) シューベルト:華麗なロンド ロ短調(**) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ヘフシバ・メニューイン(P) | |
録音:1938年3月30日(*)、1934年11月28日(+)、1938年3月29日(#)、1936年5月6日(**)、ロンドン。ウォード・マーストン復刻。 神童メニューインが妹ヘフシバと、生涯を通じてのデュオ演奏をスタートさせたのが1934年8月のこと。つまり「クロイツェル・ソナタ」はその直後の記念すべき録音。現在もEMI他からリリースされている名演だが、ナクソスはマーストンのふくらみがある復刻サウンドで勝負する。 | ||
モイセイヴィチ~ピアノ録音集 Vol.8 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番(カデンツァ;ライネッケ)(*)/ ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(+) |
ベンノ・モイセイヴィチ(P) マルコム・サージェント指揮 フィルハーモニアo.(*) ジョージ・セル指揮LPO(+) | |
録音:1950年12月20日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン(*)/1938年10月21日、キングスウェイ・ホール、ロンドン(+)。ウォード・マーストン復刻。(*)はIPAからCD復刻されていたが一般には入手が難しかった物。(+)はKOCHから復刻されていたが、ここ5年ほどは廃盤のため入手困難だった物。 モイセイヴィッチの「第3番」はたしかこれが唯一。これまで殆ど聴く機会が得られなかった録音だけに、ファンにとっては待望の発売となる。「皇帝」にはサージェントと組んだ、亡くなる1ヶ月前というまさに最晩年のライヴもあったが(BBCL-4074;廃盤)、このスタジオ録音はセル&ロンドン・フィルがバックを務めるという豪華な顔ぶれで、この曲のお手本と言うのにふさわしい、見事な風格の演奏。 第3番は元々テープ録音で、今回はSPプレス前のテープから、第5番はアメリカVictorの良質なSPから復刻。クリックノイズ除去程度にCEDARを使用し、オリジナル音に忠実な再現を実現。モイセイヴィッチのスマートで都会的な演奏センスがしっかりと伝わってくるサウンド。 | ||
ブゾーニとその弟子たち~ブゾーニの録音全集 | ||
J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻~ 前奏曲とフーガ第1番/ J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:27のコラール~ 今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよ ベートーヴェン/ブゾーニ編曲:エコセーズ ショパン: 夜想曲第5番/24の前奏曲~第7番/ 練習曲 Op.10 No.5「黒鍵」/同(別テイク)/ 練習曲 Op.25 No.5 リスト:ハンガリー狂詩曲第13番 |
フェルッチョ・ブゾーニ(P) 録音:1922年2月27日 | |
J.S.バッハ/ブゾーニ編曲: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番~ シャコンヌ(*) ブゾーニ: 3つのアルバムの綴り~ ベルリン;In der Art eines Choralvorspiels(+)/ 悲歌集~イタリア風(+) |
エゴン・ペトリ(P) 録音: 1945年6月、ニューヨーク(*)/ 1938年9月27日、ロンドン(+) | |
ブゾーニ: ソナティナ第3番「子供のために」(*)/ 同第5番「大ヨハン・セバスティアン氏に」 (小ソナティナ)(*)/ 同第6番「カルメンによる」(+) |
ミカエル・フォン・ツァドラ(P) 録音:1938年(*)/1929年(+) | |
ブゾーニ:インディアン日誌第1巻~ アメリカ・インディアンの旋律による 4つのピアノ練習曲 |
エドワード・ヴァイス(P) 録音:1952年 | |
ウォード・マーストン復刻。作・編曲家ブゾーニの存在は残された録音からも、多くの編曲からもクローズアップされているが、教育者としても卓越していた。 | ||
リヒャルト・タウバー Vol.3~オペレッタ・アリア集 ヨハン・シュトラウス II世: 「ヴェネツィアの一夜」~ [Sei mir gegrusst, du holdes Venezia/ Treu sein, das liegt mir nicht]/ 「ジプシー男爵」~バリンカイの登場 「見捨てられたが陽気に世界をさまよった」/ 「こうもり」~[このしとやかさ/ シャヴァリエ様/Genug damit, genug] カールマン:「伯爵夫人マリツァ」~ [私の恋人よ/ウィーンへ愛をこめて] レハール(1870-1948): 「フラスキータ」~ フラスキータのセレナード「青空をしと」/ 「パガニーニ」~ [Was ich denke, was ich fuhle/ Einmal mocht ich was Narrisches tun/ 美しいイタリア/ 私は女たちにキスをするのが好きだった/ だれも私ほどおまえを愛した者はいない]/ 「メリー・ウィドウ」~ [舞踏会のシレーヌたちのワルツ、 唇は黙っていても、ヴァイオリンはささやく/ ヴィリアの歌「昔ヴィリアがいた・・・ ヴィリア、ヴィリア、森のおとめよ」]/ 「ジプシーの恋」~ [Es Liegt in blauen Fernen/ Wer nennt nicht die Liebe sein einziges Gluck] 「針金細工師」~ふたりが愛し合っているなら ホイベルガー(1850-1914): 「オペラ舞踏会」~別室へ行きましょう フリムル(1879-1972):「ローズ・マリー」~ [Rose Marie,ich liebe dich/ Uber die Prarie] |
リヒャルト・タウバー(T) ロッテ・レーマン、 グレーテ・メレメ=ニキッシュ(S) エーリヒ・ヴォルフガング・ コルンゴルト指揮 アントン・パウリク指揮 他 | |
ウォード・マーストン復刻。前半がアコースティック録音、後半が電気録音で、ウィーン国立歌劇場を拠点としたタウバーの十八番とも言えるオペレッタの名唱集。コルンゴルトが指揮をする4曲、ロッテ・レーマンやベルリン国立歌劇場が共演する「こうもり」など、タウバーの粋な歌唱が楽しめる一枚。 Vol.1: 8.110729/ Vol.2: 8.110739。 | ||
ネリー・メルバ~グラモフォン完全録音集 Vol.4 リムスキー=コルサコフ:インドの歌 ロナルド:小川が流れる丘を離れ/向こうの森に リューランス:ミネトンカの湖畔で スコット夫人:アニー・ローリー ビショップ:ホーム・スウィート・ホーム(埴生の宿) ヴェルディ: 柳の歌「泣きぬれてさびしい野にただ一人歌う」/ アヴェ・マリア/お嬢さんにお伝えください プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」~6曲 オールダリーのスタンリー卿の演説 デイム・ネリー・メルバの別れの挨拶 バンベール:天使がやってきた シュルツ:月の光 黒人霊歌/バーレイ編曲: スウィング・ロー・スウィート・チャリオット |
デイム・ネリー・メルバ(S、P) ランドン・ロナルド(P)指揮 ヴィンチェンツォ・ベレッツァ指揮 コヴェント・ガーデン王立歌劇場o. ハロルド・クラクストン(P) 他 | |
録音:1921年5月12日、イギリス、ヘイズ/1926年6月8日、ロンドン、
コヴェントガーデン王立歌劇場での送別演奏会/1926年12月17日、ロンドン・クイーンズ小ホール。
ウォード・マーストン復刻。 1888年にデビューしたコヴェント・ガーデンにお別れをするステージ(スピーチ含む)の模様を 中心に、SPレコード時代には発売されなかった音源も多数収録。また60歳の誕生日を前に録音した 歌(最初の6曲)は、発売以来、彼女の芸術を後世に伝える不可欠の音源。 | ||
グレート・シンガー~名選集 ユッシ・ビョルリング、マギー・テイト、エンリコ・カルーソー、 ローザ・ポンセル、ネリー・メルバ、キャスリーン・フェリアー、 ジェニー・トゥーレル、リヒャルト・タウバー、フェルッチョ・タリアヴィーニ、 ピーア・タッシナーリ、ベニアミーノ・ジーリ、キルステン・フラグスタート、 リチア・アルバネーゼ&ジュゼッペ・ディ・ステーファノ、 エリーザベト・シューマン、セット・スヴァンホルム、フョードル・シャリアピン、 ロッテ・レーマン、エルナ・ベルガー、フリーダ・ライダー、 ラウリッツ・メルヒオール、エツィオ・ピンツァ、レナータ・テバルディ(歌) | ||
既発売ディスクからの名唱を2枚(全23トラック)にまとめた、さながら「音のカタログ」。20世紀を彩った名歌手を一度に聴ける。 | ||
グレート・ピアニスト~名選集 エドウィン・フィッシャー、イグナーツ・フリードマン、 ウラディミール・ホロヴィッツ、ヨゼフ・レヴィーン、マイラ・ヘス、 ウィリアム・カペル、ベンノ・モイセイヴィッチ、セルゲイ・ラフマニノフ、 アルトゥール・ルービンシュタイン、ヴィルヘルム・バックハウス、 アルトゥール・シュナーベル、クラウディオ・アラウ、アルフレッド・コルトー、 エゴン・ペトリ、セルゲイ・プロコフィエフ | ||
既発売ディスクからの名演を2枚(全15トラック)にまとめた、さながら「音のカタログ」。20世紀前半に活躍 したピアニストたちが、強烈な個性を持っていたことのわかる2枚組。 | ||
ギルバート&サリヴァン: 喜歌劇「魔法使い(愛の万能薬)」(*)/ 喜歌劇「魔法使い(愛の万能薬)」(抜粋)(#) |
ドナルド・アダムス(*)、 イヴォンヌ・ディーン(*)、 ベリル・ディクソン(*)、 アン・ドラモンド=グラント(*)、 ネヴィル・グリフィス(*)、 ミュリエル・ハーディング(*) ダレル・ファンコート(#)、 デレク・オールダム(#)、 レスリー・ランズ(#)、 ステュアート・ロバートソン(#)他 イシドア・ゴドフリー指揮(*/#) ドイリー・カート歌劇団(*) ニュー・シンフォニーo.(*) 管弦楽団&合唱団(#) | |
録音:1953年7月8日-30日、ロンドン(*)/1933年9月12日&13日、ロンドン(#)。デーヴィッド・レニック復刻。リブレットは無し。歌詞は英語。 英DECCAによるドイリー・カート歌劇団の芸術シリーズから、ギルバート&サリヴァン・コンビ初期の傑作を。ドナルド・アダムスほか最高の歌手たちを得て、もっとも人気を得ていた時代の記録であり、1930年代の録音と比較するのも一興。 | ||
ウラディミール・ホロヴィッツ(P) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(*) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(#) |
ウラディミール・ホロヴィッツ(P) フリッツ・ライナー指揮 RCAヴィクターso. | |
録音:1952年4月26日(*)/1951年5月8日&10日(#)、以上ニューヨーク、カーネギー・ホール。原盤:RCA/BMG。マーク・オバート=ソーン復刻。 RCA音源の復刻だが、絶頂期のホロヴィッツがいかにすごかったかを伝えるこの2曲は(特にラフマニノフ第3楽章の音の粒!)、良質のLPから復刻したこのサウンドで、さらに光が増した。 | ||
ユッシ・ビョルリング・コレクション Vol.4~ オペラ・アリア&二重唱集(1945-1951) グノー:「ロミオとジュリエット」~ああ、太陽よ昇れ マスネ:「マノン」~ 一人になった!ああ消え去れ!いとおしき面影よ! ドニゼッティ:「愛の妙薬」~人知れぬ涙 チレア: 「アルルの女」~ありふれた話(フェデリコの嘆き) プッチーニ: 「マノン・レスコー」~なんとすばらしい美人/ 「ラ・ボエーム」~ 箱馬車にだって?… おお、ミミ、君はもう戻って来ない/ 冷たき手を マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ ミルク色のシャツのように色白のローラよ/ このぶどう酒は強いね ゴダール:「ジョスラン」~子守歌 ビゼー: 「カルメン」~お前が投げたこの花は/ 「真珠採り」~聖なる神殿の奥深く ヴェルディ: 「ドン・カルロ」~わたしは望みを失った… なんと蒼ざめて…われらの胸に友情を/ 「オテロ」~ おお、恐ろしい罪…大理石のような天に誓う/ 「運命の力」~最後の頼みだ/ 「アイーダ」~もし私がその将軍なら…清きアイーダ ポンキエルリ:「ジョコンダ」~空と海 |
ユッシ・ビョルリンク(T) レナート・チェルリーニ、 ニルス・グレヴィリウス指揮 他 | |
録音:1945-1951年。ステファン・リンドストレーム復刻。 復刻者いわく「もし1940と50年代の音の雰囲気を再現したいのなら、アンプのtrebleのつまみをしぼってみてください」ということだが、確かに(もっとも古い1945年録音のものでさえ)高音が伸びてライヴ感のある音に仕上がっている。Vol.1:8.110722/Vol.2:8.110740/Vol.3:8.110754。 | ||
ユッシ・ビョルリンク・コレクション Vol.5~ ドイツ・リートと歌曲集 R.シュトラウス:4つの歌~あすの朝〔1939/1952〕/ 同~ツェチーリエ」/6つの歌~セレナード ベートーヴェン:アデライーデ シューベルト:シルヴィアはだれか告げよう/ 白鳥の歌~セレナード〔1940/1952〕/ 竪琴に寄せて/全能の神(第1作)/ さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」/ 美しい水車屋の娘~いやな色/ます シベリウス: 6つの歌~黒いばら(スウェーデン語)〔1940/1952〕/ 同~インガリル「そよげ葦」(スウェーデン語) グリーグ:6つの詩~白鳥(ノルウェー語)/ 6つのドイツ語の歌~ある夢(ノルウェー語) ブラームス:4つの歌~五月の夜 シェーベリ:トゥーネナ[音楽](スウェーデン語) リスト:愛し合うことはすばらしいことだろう ヴォルフ:メーリケ歌曲集~世をのがれて ラフマニノフ:12の歌~リラの花(英語) トスティ:理想の人(イタリア語) |
ユッシ・ビョルリンク(T) ハリー・エーベルト、 フレデリック・シャウヴェッカー(P) | |
録音:1939-1952年。ステファン・リンドストレーム復刻。母国語であるスウェーデン語やノルウェー語なども駆使し、ドイツ歌曲および北欧歌曲の歌い手としても再評価したいビョルリンクの後半生をカヴァーする名唱集。数曲は2種の録音を両方とも収録(〔録音年〕)し、比較も可能。歌唱語表示のある曲以外は全てドイツ語。 | ||
ユッシ・ビョルリンク・コレクション Vol.6~ スウェーデン語による「エーリク・オッデ」& 歌謡録音集(1931-1935) ボルガノフ:薔薇がしおれて枯れる時 シルヴァン: あなたの虜になって/赤い唇よりもその蒼い瞳が約束している/ 永遠に愛していると言って リンドベリ:バグダッド カルステン:ほんの些細な愛の言葉 サールベリ:さあ、さあ、少年よ レッソ=ヴァレリオ:なぜ ハイマン:この世界のどこかで バウマン:微笑む赤い唇 トグナレッリ:美しいあらゆるものはあなたを思い出させる ティリング:たぶん私たちは同じ夢を見ている ライダーソン:夏のメロディはまるで詩のよう ル・ボー:愛の歌 ライ:おやすみと言って アマンド:瞳を閉じて ダール:舟歌 ニブロム:燃えさかる金の川 K.O.W.A.:タンゴの女 アルマンド:あれは夢? クリストガウ:結婚のワルツ エンデルス:小公女 |
ユッシ・ビョルリング(T) エーリク・オッデ(T)他 | |
録音:1931-1935年。ステファン・リンドストレム復刻。 20歳となり本格的にオペラ・デビューを飾った時期の1930年代、母国語(スウェーデン語)で歌ったジャズおよびポップスの集大成的な一枚。後に自伝で暴露した、ジャズ歌手「エーリク・オッデ」(*)という名前で録音を行っていた事実を裏付ける録音(12曲)も、ここで聴ける。 | ||
グレート・シンガーズ~ユッシ・ビョルリンク(T)第7集 スウェーデンのロマンティック歌曲集(1929-1953) シェーグレン:夢の中の君はすぐそばに/ケールリング:白いばら ペッテション=ベリエル:暗い道を一人で歩くとき/高い樅の間に/シェーベリ:音楽 民謡:ああ、ベルムランド/蒼穹の下に/シュレーダー:夏の夜/ステーンハンマル:スウェーデン アルテーン:汝は国を祝福せり/ヴィーデステット:あなたの切ない望みを全て歌おう グスタフ王子:学生の幸せな日について歌おう/ヴィーデステット:スウェーデンについて アルヴェーン:森の眠り/エクレフ:朝に/ヌードクヴィスト:戦時に祈る人/司教トーマスの自由の歌/海へ向かって/ サレム:海の歌/黒い棘と三日月の歌/ペッテション=ベリエル:菩提樹の下の若い娘 | ||
8.110802/3 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲[第1番/第3番「英雄」/ 「フィデリオ」序曲 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso. |
放送:1939年10月28日。 | ||
8.110809 廃盤 |
モーツァルト: 交響曲第35番「ハフナー」[本番/リハーサル(*)]/ ピアノ協奏曲第27番(#)/「フィガロの結婚」序曲 |
ミェチスワフ・ ホルショフスキ(P;#) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso. |
放送:1943年12月5日/1946年11月2日(*)。 | ||
8.110810 廃盤 |
シベリウス: 交響曲第2番 ニ長調Op.43/ 交響詩「ポヒョラの娘」Op.49/ 「4つの伝説曲」より [トゥオネラの白鳥 Op.22-2/ レンミンカイネンの帰郷 Op.22-4]/ 交響詩「フィンランディア」Op.26 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso. |
放送:1940年12月7日。録音:ロックフェラー・センター、ニューヨーク。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第7番/「エグモント」序曲 ベートーヴェン(トスカニーニ編):七重奏曲 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso. | |
放送:1939年11月18日。録音:NBCスタジオ8H。 | ||
8.110817 廃盤 |
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64(*) ワーグナー:楽劇「パルジファル」 ~第1幕への前奏曲と聖金曜日の奇跡の音楽 |
ヤッシャ・ ハイフェッツ(Vn;*) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso. |
録音:1944年4月9日。 | ||
8.110818 廃盤 |
スメタナ:「売られた花嫁」序曲 マルトゥッチ:交響曲第1番 リスト:交響詩「オルフェウス」 ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. |
録音:1938年11月26日、NBCスタジオ、ニューヨーク。 | ||
ドヴォルザーク・コンサート スケルツォ・カプリチオーソ チェロ協奏曲 スケルツォ・カプリチオーソ(リハーサル風景) |
エドマンド・クルツ(Vc) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
放送:1945年1月28日。 トスカニーニのドヴォルザークは意外と録音が少なく、今回のライヴは結構貴重。まして約19分ものリハーサル風景付きで、ファンに自信を持っておすすめできる一枚だ。 | ||
8.110820 廃盤 |
モーツァルト:「魔笛」序曲 ハイドン:交響曲第99番 R.シュトラウス:英雄の生涯 「魔笛」序曲のリハーサル風景 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. |
放送:1941年2月1日。 | ||
スカラ座再建記念コンサート ロッシーニ: 「どろぼうかささぎ」序曲/ 「ウィリアム・テル」より [婚礼の合唱/6人の踊り/兵士たちの踊り]/ 「エジプトのモーゼ」 ~モーゼの祈り「天の玉座より」 ヴェルディ: 「ナブッコ」より [序曲/行け我が想いよ、金色の翼に乗って]/ 「シチリア島の夕べの祈り」序曲/ 「聖歌四編」~第4曲「テ・デウム」 プッチーニ:「マノン・レスコ」~第3幕間奏曲 ボーイト:「メフィストフェレ」~プロローグ |
レナータ・テバルディ、 ジョヴァンニ・マリピエロ/他 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 スカラ座o.&cho. | |
録音:1946年5月11日。 第2次大戦後のオペラ界の一大イベントの一つ、スカラ座再建コンサートの模様を臨場感たっぷりに収録。若き日のテバルディが目を引く。 | ||
8.110823 廃盤 |
ベートーヴェン: 「コリオラン」序曲/ 交響曲第6番「田園」/交響曲第5番「運命」 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. |
録音:1939年11月11日、NBCスタジオ。 | ||
8.110824 (2CD) 廃盤 |
ベートーヴェン:合唱幻想曲/交響曲第9番「合唱」
アニア・ドルフマン(P) ヤルミラ・ノヴォトナ(S) ケルステン・トルボルイ(Ms) ジャン・ピアース(T) ニコラ・モスコーナ(B) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso.、ウェストミンスターcho. | |
録音:1939年12月2日、カーネギー・ホール。 | ||
8.110825 廃盤 |
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第2番 ハイドン:交響曲第31番 チャイコフスキー:交響曲第6番 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. |
録音:1938年10月29日。 | ||
8.110826 廃盤 |
ベートーヴェン: 「エグモント」序曲/弦楽四重奏曲第16番/ ピアノ協奏曲第1番 |
アニア・ドルフマン(P) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. |
録音:1944年11月12日。初出音源。 | ||
8.110827 廃盤 |
グルック:「アウリスのイフィゲニア」序曲 ブラームス:交響曲第3番 リスト:交響詩「ゆりかごから墓場まで」 コダーイ:マロシュセーク舞曲 マルトゥッチ:タランテラ |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. |
録音:1941年2月8日。 | ||
バッハ:管弦楽組曲第3番 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV.370 ヘンデル:合奏協奏曲Op.6-12 バッハ(レスピーギ編):パッサカリアとフーガ ハ短調 |
ミーシャ・ミシャコフ(Vn) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
録音:1947年11月22日、NBCスタジオ、ニューヨーク。米協会盤以外では、「パッサカリアとフーガ」が別レーベルでリリースされている程度で、貴重な音源と言える。巨匠の歌とうなり声がふんだんに収録された臨場感たっぷりの録音。 | ||
ワーグナー:「ファウスト」序曲 シューマン:交響曲第2番 マルトゥッチ:追憶の歌(*) V.トマジーニ: ヴェネチアのカーニヴァル(パガニーニによる主題と変奏) |
ブルーナ・ カスターニャ(Ms;*) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
録音:1947年11月22日、NBCスタジオ、ニューヨーク。 「ファウスト」序曲は初出。残りは協会盤や他レーベルでリリースされていたもの。強力な構築性のシューマンやオケを縦横無尽にドライブするトマジーニなど、聴きどころの多いCD。 | ||
8.110838 廃盤 |
シューベルト:交響曲第2番 ワーグナー:パルジファルの音楽 [第1幕前奏曲/聖金曜日の音楽/クリングゾルの庭園] |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. |
録音:1940年3月23日、NBCスタジオ、ニューヨーク。 | ||
トスカニーニ~ニューヨーク・フィルとの録音全集 Vol.1 ベートーヴェン:交響曲 〔第5番 ハ短調Op.67(*)/第7番 イ長調Op.92(+)〕 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NYP | |
録音:1933年4月9日、カーネギー・ホール、78回転盤未発売(*)/1936年4月9日/10日、カーネギー・ホール、別テイク付き(+)。マーク・オーバート=ソーンによるトランスファー。第5番はSPとして正式リリースされていないもので、テスト・プレス盤から復刻。第7番は第1楽章のみ別テイクの録音を合わせて収録。 | ||
トスカニーニ~ニューヨーク・フィルとの録音全集 Vol.2 ハイドン:交響曲第101番 ニ長調「時計」(*) モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調K.385「ハフナー」(+) |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NYP | |
録音:1929年3月29日/30日、カーネギー・ホール、第2楽章&第4楽章の別テイク付き(*)/1929年3月30日、カーネギー・ホール、第4楽章の別テイク付き(+)。 マーク・オーバート=ソーンによるトランスファー。両曲ともオリジナルSPリリース時の音源を復刻し、それに別テイクを合わせて収録。 | ||
アルトゥーロ・トスカニーニNYP録音全集 Vol.3~オペラ序曲集 グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」~精霊たちの踊り (録音:1929年4月5日、ニューヨーク、 Victor7138の1回目の差し替え発売テイク) 同(Victor7138の2回目の差し替え発売のテイク) 同(録音:1929年11月21日、ニューヨーク:Victor7138の初発売テイク) ヴェルディ:歌劇「椿姫」~第1幕への前奏曲 (録音:1929年3月18日、ニューヨーク:Victor6994の初発売テイク) 同~第3幕への前奏曲 (録音:1929年3月18日、ニューヨーク、SPとして未発売のテイク) 同(録音:1929年3月29日、ニューヨーク:Victor6994の初発売テイク) ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」序曲 (録音:1929年11月21日、ニューヨーク: Victor7255の2回目の差し替え発売のテイク) 同(Victor7255の初回発売のテイク) 同(Victor7255の1回目の差し替え発売のテイク) ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲 (録音:1936年4月10日、ニューヨーク:Victor14161の初発売テイク) ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲(録音:1936年4月10日、 ニューヨーク:Victor14632/33の初発売テイク) ジョン・アマンス(Fl) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NYP | ||
復刻:マーク・オバート=ソーン。マニアもビックリ。トスカニーニが残した録音から、別テイク、発売にあたって差し替えられたテイク、未発売だった盤面を復活させて復刻し直したものなど、初CD化が多く集められている。 | ||
トスカニーニ~NYP録音全集 Vol.4 ワーグナー: 「ローエングリン」~ [第1幕前奏曲(*)/第3幕前奏曲(*)]/ 「神々の黄昏」 ~夜明けとジーグフリートのラインの旅(#)/ ジーグフリート牧歌(#) ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a(+) |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NYP | |
録音:1936年2月8日(#)/1936年4月9日(*)/1936年4月10日(+)。復刻:マーク・オバート=ソーン。原盤RCA VICTOR/BMG。 全曲、NBC響が結成される前年に録音されたもの。 | ||
アルトゥーロ・トスカニーニNYP録音全集 Vol.5 メンデルスゾーン(1809-1847): 劇音楽「夏の夜の夢」~スケルツォ/夜想曲[以上、録音:1926年2月4日、ニューヨーク] 同~スケルツォ(既存盤では未使用のテイク1) 同~スケルツォ(既発売のテイク3)[以上、録音:1929年3月30日、ニューヨーク] デュカ(1865-1935):交響詩「魔法使いの弟子」(SP第2面にテイク1を使用した全曲) 同(SP第2面にテイク2を使用したオリジナル発売の全曲) [以上、録音:1929年3月18日、ニューヨーク) ベートーヴェン(1770-1827):交響曲第5番「運命」(未発売のSP盤より復刻) [録音:1931年3月4日、6日、ニューヨーク、ライヴ] アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NYP ジョン・アマンズ(Fl) ブルーノ・イェニケ(Hr) | ||
トスカニーニ・ファン注目の内容。マーク・オバート=ソーンによる丁寧な復刻でSPの継ぎ目もクリア。 | ||
ケテルビー(1875-1959):管弦楽曲集 Vol.2 聖なる時-夢/牧場を渡る鐘の音/組曲「妖精の王国にて」/ アルジェリアの風景/フェアリー・バタフライ/ キング・キューピッド/エジプトの秘境で/ ウェッジウッドの青/心の聖域/ペルシャの市場にて/ 幻想曲「クリスマスの夢」/修道院の庭で |
アルバート・ ケテルビー(P)指揮 ピーター・ ドーソン(B-Br) ハーバート・ ドーソン(Org) レイ・ノーブル指揮/他 | |
録音:1917年~1939年。 ライト・ミュージックの人気作曲家による作品集第2弾は、有名な数曲をはじめ、作曲者の自作自演も含む一枚。第1弾(8.110174)と合わせ、 ラジオ世代の音楽ファンや若い世代のイギリス音楽ファン、ムード音楽ファンにもおすすめ。 | ||
ロバート・ファーノン(1917-2005):自作自演集 ジャンピング・ビーン/星が生まれる/恋愛遊戯のポートレート/ ジャーニー・イントゥ・メロディー/ウィリー・ザ・ホイスラー/メロディー・フェアー/ カナディアン・キャラバン/オタワ・ハイツ/マウンテン・グランデュアー/西部への道/ ハックル-バックル/なんてきれいな夜/国の祝典/タージマハール/ハイ・ストリート/ ソフィスティケーション・ワルツ/マンハッタンのプレイボーイ/ ストリング・タイム/静けさの中で/ピーナッツ・ポルカ ロバート・ファーノン&ヒズ・オーケストラ/他 | ||
録音:1946年-1950年。イギリスのライト・ミュージック界で、コーツやケテルビーらと並び愛されたファーノン。小粋なジャズ風ムード音楽であり、デヴィッド・レニック復刻によるノスタルジックな音がオールド・ファンにアピールする。 | ||
マーラー: 交響曲第5番~アダージェット/ 最後の7つの歌~第5番「私はこの世に捨てられて」/ 交響曲「大地の歌」 |
シェシュティン・ トゥールボリ (トルボルイ)(A) チャールズ・ クルマン(T) ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
録音:1938年1月19日(*)/1936年5月24日(+)、(*/+)ウィーン。 東芝からLP復刻されたGR盤などで長く高い評価を得てきたワルターの「大地の歌」「アダージェット」他を、マーク・オバート=ソーンが復刻。よりリアルな音によみがえった。 世評高いDECCA盤との違いを味わいたい。 | ||
マーラー:交響曲第9番 ニ短調 | ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
録音:1938年1月16日、ムジークフェラインザール、、ウィーン。ライヴ。マーク・オバート=ソーン編集。 | ||
メンゲルベルク~SP録音集 ウェーバー: 歌劇「魔弾の射手」序曲/歌劇「オイリアンテ」序曲 〔録音:1931年6月1日、アムステルダム〕 ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲 メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」~スケルツォ 〔録音:1928年5月12日、アムステルダム〕 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 〔録音:1937年12月21日、アムステルダム〕 ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」~3曲 〔録音:1942年4月16日、アムステルダム〕 リスト:交響詩「前奏曲」 〔録音:1929年6月、アムステルダム〕 |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
マーク・オバート=ソーン復刻。 コロムビアとテレフンケンからリリースされたSPより復刻を行い、メンゲルベルクの実像に迫った一枚。彼の特徴であるかのように言われている過度なポルタメントも少なく、小曲でありながらも 音楽造型の強固さを知ることができる録音集。 | ||
8.110854 廃盤 |
ベートーヴェン: 交響曲第1番〔録音:1937年10月25日、ロンドン〕/ 交響曲第4番〔録音:1939年6月1日、ロンドン〕/ 序曲「レオノーレ」第1番 〔録音:1939年6月1日、ロンドン〕 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 BBCso. |
マーク・オバート=ソーン復刻。1935年に初めてBBC響を指揮したトスカニーニが、同オケを気に入って録音に臨んだもの。極めてオーソドックスな演奏で、 戦前のVictorプレス盤から最良のものを選んで復刻。 | ||
ワーグナー: 歌劇:「タンホイザー」序曲(ドレスデン版)(*) 〔録音:1932年5月9日、アムステルダム〕/ 歌劇「ローエングリン」~第1幕への前奏曲(*) 〔録音:1927年6月10日、アムステルダム〕/ 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~ 第1幕前奏曲(*) 〔録音:1940年11月13日、アムステルダム〕/ 楽劇「ジークフリート」~森のささやき(*) 〔録音:1928年12月14日、ニューヨーク〕 フンパーディンク: 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲(+) 〔録音:1930年1月14日、ニューヨーク〕 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」(*) 〔録音:1938年11月8日、アムステルダム〕 マーラー:交響曲第5番~アダージェット(*) 〔録音:1926年5月、アムステルダム〕 |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo.(*) NYP(+) | |
マーク・オバート=ソーン復刻。得意のワーグナー、そして作曲者と親交が深かったことで現在でも信頼度の高いR.シュトラウスとマーラーという、メンゲルベルク入門にもふさわいい選曲。 それぞれに最高と思われるプレスと状態のディスクから復刻。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第1番 ハ長調Op.21(*)/ 交響曲第2番 ニ長調Op.36(#)/ 序曲「レオノーレ」第2番(+)/ 歌劇「フィデリオ」序曲(**)/ 祝典劇「アテネの廃墟」序曲(##)/ バレエ「プロメテウスの創造物」序曲(++) |
フェリックス・ ワインガルトナー指揮 VPO(*/++)、LSO(#/+/##)、 LPO(**) | |
録音:1937年10月19日、ウィーン(*)/1938年3月2日、ロンドン(#)/1938年2月14日、ロンドン(+)/1938年10月7日、ロンドン(**)/1940年2月29日、ロンドン(##)/1936年2月25日、ウィーン(++)。復刻:マーク・オバート=ソーン。 20世紀前半のベートーヴェン演奏にあって、スタンダードな解釈を残したワインガルトナーの録音を6曲。状態のいい米コロムビア盤から復刻したもの。 | ||
レハール・コンダクツ・レハール レハール: 音楽の思い出(管弦楽ラプソディ)(*)/ 喜歌劇「ほほえみの国」序曲/ 喜歌劇「エーヴァ-工場の娘」~ワルツ、夢さえあれば/ 喜歌劇「ジプシーの恋」序曲/ 喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」~ワルツ、ワルツ-間奏曲/ 喜歌劇「メリー・ウィドウ」序曲/ 喜歌劇「ウィーンの女たち-ピアノ調律師」序曲 金と銀(ワルツ) |
フランツ・レハール指揮 VPO(*)、 チューリヒ・ トーンハレo.(*以外) | |
録音、原盤:1940年、ウィーン、Electrola(*)/1947年、チューリヒ、Decca(*以外)。デイヴィッド・レニック復刻。 他レーベルからもリリースされている作曲者の自作自演録音だが、シンフォニックな響きを満喫できる復刻が特色。ウィンナ・オペレッタの黄金期を受け継いだ音楽家による、情緒豊かな名演集。 | ||
ワーグナー: 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲/ 楽劇「神々の黄昏」~ジークフリートの葬送行進曲/ 楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲/ 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲/ 歌劇「タンホイザー」序曲(ドレスデン版)/ 歌劇「ローエングリン」第3幕前奏曲/ジークフリート牧歌 |
カール・ムック指揮 ベルリン国立歌劇場o. | |
録音:1927-1929年。マーク・オバート=ソーン復刻。 19世紀から20世紀にかけて、ベルリン国立歌劇場やドイツ国内のオペラ・ハウス、バイロイト音楽祭他で活躍した大指揮者による、貴重なワーグナー演奏の記録。19世紀のスタイルを残したドイツ音楽の真髄。 | ||
ヴィクトル・デ・サバタ~名演集 ストラヴィンスキー:交響的幻想曲「花火」Op.4 〔録音:1933年12月28日、トリノ〕 モソロフ(1900-1973):交響的エピソード「鉄工場」 グラズノフ(1865-1936): 組曲「中世より」~吟遊詩人のセレナード/スケルツォ 〔録音:1933年12月30日、トリノ〕 デ・サーバタ(1892-1967):ユヴェントス 〔録音:1933年12月29日&30日、トリノ〕 ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」 〔録音:1947年1月23日-25日、29日、2月3日、ローマ〕 |
ヴィクトル・デ・サバタ指揮 ローマ・ サンタ・チェチーリア音楽院o.、 トリノRAIso. | |
マーク・オバート=ソーン復刻。 コンサート指揮者としてのサーバタを知る格好の1枚であると同時に、ストラヴィンスキーやモソロフなど同時代音楽の紹介者、そして作曲家としての顔を紹介するディスク。 R.シュトラウスを思わせる自作曲は意外な掘り出し物。歌心と叙情味にあふれた「田園」も、この指揮者を再評価するのに最適の演奏。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(*)/ 交響曲第6番「田園」(+)/ 11のウィーン舞曲「メードリング舞曲」~ ワルツ、レントラー、メヌエット(#) |
フェリックス・ ワインガルトナー指揮 ブリティッシュso.(*)、 RPO(+)、LPO(#) | |
録音:1932年3月17日&18日、ウェストミンスター/1927年1月18日&19日、ロンドン(+)/1938年10月7日&8日、ロンドン(#)。 マーク・オバート=ソーン復刻。20世紀前半の正統派ウィーン・スタイルを現代に伝える、英コロムビアへの金字塔的な録音。引き締まったテンポと牽引力は貫禄十分で、晩年の芸術を堪能できる演奏。 | ||
ベートーヴェン: 劇付随音楽「エグモント」より [序曲(*)/間奏曲第2番(+)/クレールヒェンの詩(+)]/ 交響曲第7番(#)/交響曲第8番(**) |
フェリックス・ ワインガルトナー指揮 VPO(*/#/**)、LPO(+) | |
録音:1937年10月19日、ウィーン(*)/1938年10月7日、ロンドン(+)/1936年2月24日~26日、ウィーン(#)/1936年2月26日、ウィーン(**)。マーク・オバート=ソーン復刻。 ウィーンの薫り高く優雅さも感じられる演奏。1930年代プレスの米Columbia盤からの復刻。 | ||
ベートーヴェン: 劇付随音楽「献堂式」~序曲(*) 交響曲第9番「合唱」(+) |
ルイゼ・ ヘレッツグルーバー(S) ロゼッテ・アンダイ(A) ゲオルク・マイクル(T) リヒャルト・マイア(B) フェリクス・ ワインガルトナー指揮 LPO(*)、VPO(+) ウィーン国立歌劇場cho.(+) | |
録音:1938年10月7日、ロンドン(*)/1935年2月2日-4日、ウィーン(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 歴史に残る記録として貴重なワインガルトナーの「第九」を、米Columbia盤から復刻。オーケストラと合唱のバランス再現などに気が配られ、ウィーン・フィルの艶のある響きも伝わってくる。 | ||
ベートーヴェン: バレエ「プロメテウスの創造物」~ 序曲、アレグレット、フィナーレ/ 序曲「コリオラン」/ 序曲「レオノーレ」第1番/ 序曲「レオノーレ」第3番/ 付随音楽「エグモント」序曲/ 交響曲第8番~第2楽章/ 祝典劇「アテネの廃墟」~トルコ行進曲 シューベルト: 3つの軍隊行進曲~第1番/ 付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」序曲 (「魔法の竪琴」序曲) |
ウィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1927年~1942年、アムステルダム。マーク・オバート=ソーン復刻。 手兵コンセルトヘボウo.を指揮してのメンゲルベルク黄金期の記録。演奏そのものなのか復刻サウンドなのか、重量級パンチのような音が特徴。「ロザムンデ」、「トルコ行進曲」、 「軍隊行進曲第1番」は独Telefunken、「プロメテウス」は米Capitol盤、それ以外は米プレスのColumbia盤から復刻。 | ||
フルトヴェングラー 第1集 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(*) ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」~ 第1幕への前奏曲/ 愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」 |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1938年10-11月、ベルリン(*)/1938年2月11日、ベルリン(+)。 マーク・オバート=ソーン復刻。トスカニーニに始まり大指揮者たちの音源を世界的な復刻者の手で蘇らせてきたナクソスが、いよいよフルトヴェングラーへ。原盤の選定から丁寧な復刻、 ノイズの抑制といったこだわりによって、20世紀を代表する巨匠の遺産がリフレッシュされる。第1弾はEMIに録音した「悲愴」他。「まずはこの1枚で、シリーズのクオリティを確かめてみてください」と代理店からのメッセージ。 | ||
ロンバーグ・コンダクツ・ロンバーグ Vol.1 喜歌劇「ブロッサム・タイム」~ 「ブロッサム・タイム」ワルツ集/ テル・ミー・デイジー/愛の歌/ 喜歌劇「青い楽園」~さようなら/ 喜歌劇「メイタイム」~覚えていますか/ 喜歌劇「学生王子」~ 乾杯の歌/わが心に君深く/バレエ音楽/ 輝ける日々/セレナード/「学生王子」ワルツ集/ 喜歌劇「ロザリー」~ ウェスト・ポイント・ソング/ 喜歌劇「宵の口」~夢を見る頃を過ぎて/ 喜歌劇「砂漠の歌」~ リフ族の歌/ただひとり/ロマンス/ フランス兵の軍歌/「砂漠の歌」ワルツ集/ 一輪の花、君の庭に咲きて/ 「砂漠の歌」メドレー |
シグムンド・ロンバーグ& ヒズo. ヴィクター男声cho. ロバート・ショーcho.他 | |
録音:1945年~1951年、ニューヨーク。デーヴィッド・レニック復刻。 「学生王子のセレナード」で有名なロンバーグの自作自演によるベスト・セレクション的名曲集。オペレッタの味わいをミュージカルへと発展させ、夢見るようなメロディとオーケストレーションで魅了する音楽。 オールド・ファンにぜひおすすめの1枚。 | ||
シベリウス: 交響詩「エン・サガ(伝説)」 〔1938年11月14日、1939年7月7日、ロンドン〕 組曲「レンミンカイネン」~ レンミンカイネンの帰郷 〔1937年10月12日、ロンドン〕 交響詩「吟遊詩人」 〔1938年11月15日、ロンドン〕 組曲「歴史的情景」第1番「祭」 〔1935年12月14日、ロンドン〕 交響詩「フィンランディア」 〔1938年2月1日、ロンドン〕 交響曲第4番 〔録音:1937年12月10日、ロンドン〕 |
トマス・ビーチャム指揮 LPO | |
〔録音データ〕 マーク・オバート=ソーン復刻。 早くからシベリウスの音楽を積極的に指揮し、ロベルト・カヤヌスと並ぶスペシャリストとして作曲者の信頼も得ていたビーチャム卿。その勢いが感じられるこれらの録音は、 シベリウス・ファンにとって貴重な記録。交響曲はオリジナル・メタル・マスターからの復刻で、他もHMVや英Columbiaなどの良質SP盤がソース。 | ||
ケテルビー(1875-1959): コクニー組曲/ギャラントリー/ アイ・コール・ユー・フロム・ザ・シャドウズ/ 吹け、吹け、冬風よ/古代ブリトン人のキャンプで/ ミュージカル・ジグソー/タランテラ風の踊り/ マインド・ザ・スライド/ジャングル・ドラムス/ アバーフォイル(ワルツ)/ヴァイオリンの楽しみ/ 砂漠のロマンス/サンセット・グロウ/ 行進曲「栄誉の王冠」 |
アルバート・ケテルビー(P)指揮 A.W.ケテルビーの コンサートo. モーガン・キングストン(T) ノーマン・アリン(B)他 | |
録音:1908年~1940年。ピーター・デムプシー復刻。自作自演シリーズ最新盤は、ロンドンの風景をとらえた「コクニー組曲」にはじまり、国王の戴冠式に際して演奏された行進曲の演奏まで、 当時のイギリス国民を魅了した作品の数々。1曲をのぞき作曲者自身の指揮とピアノによることも、大きな魅力。 | ||
ケテルビー(1875-1959):作品集 イングランドの男たち(小愛国的頌歌)/ 組曲「お休み気分で」/もつれた旋律(第1部)/ もつれた旋律(第2部)/ファントム・メロディ/ わが心、いまだ君が元に/ 銀雲(インドの少女の歌)/ ワイルドホーク(インドのロマンス)/ 日曜の午後の夢/カンツォネッタ/ ウォンガ(東洋風間奏曲)/ クリスマス(フォックス・トロット・メドレー)/ 富士山の幻影/もつれた旋律(第3部)/ もつれた旋律(第4部)/王の騎士たち(大行進曲)/ 修道院の庭で |
アルバート・ ケテルビー(P)指揮 ルイス・ヴォス指揮 他 | |
ピーター・デンプシー復刻。 「ファントム・メロディ」、「修道院の庭で」は他のCDでも聴けるが、それ以外はかなり珍しい作品ばかり。勇ましい行進曲、クラシックのメドレー「もつれた旋律」シリーズ、 日本にインスパイアされた作品までさまざま。作曲者自身の指揮ほか、当時の人気演奏家たちによる演奏。 | ||
マーラー: リュッケルトの詩による5つの歌曲 より(*) [私はこの世に捨てられて/ 私は快い香りを吸いこんだ/真夜中に]/ 交響曲「大地の歌」(+) |
キャスリーン・フェリアー(A) ユリウス・パツァーク(T;+) ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
録音:1952年5月20日、ウィーン(*)/1952年5月15-16日、ウィーン(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 あまりにも有名なワルターとフェリアの「大地の歌」。本家DECCAからも復刻CDがリリースされているが、こちらは初期LPのサウンドを再現すべく、良質のアナログ盤から蘇えらせたもの。 | ||
ワーグナー: 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 |
オットー・エーデルマン(B) エリザベート・ シュヴァルツコップ(S) フレデリック・ダルバーグ(B) エーリヒ・クンツ(Br) ヘルベルト・ フォン・カラヤン指揮 バイロイト祝祭o.&cho. ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮) | |
録音:1951年7月~8月、バイロイト祝祭劇場。マーク・オバート=ソーン復刻。 戦後再開された年の上演として、カラヤンの台頭期にあたる記録として、エーデルマンやクンツ、シュヴァルツコップフらの名唱を得た名演としてあまりに有名。 今回は「オリジナルLPのあたたかい音を再現する」という目的で、ワーグナーの豊かなサウンドを大切に復刻している。 | ||
マーラー: 亡き子をしのぶ歌(*)/ 交響曲第4番(+) |
キャスリーン・ フェリアー(A;*) デジ・ハルバン(S;+) ブルーノ・ワルター指揮 VPO(*) NYP(+) | |
録音:1949年10月4日、ロンドン(*)/1945年5月10日、ニューヨーク(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 これまで何度となく再発売を繰り返した名演・名盤。フェリアーの深い声を再現するため丁寧に復刻し、その声をリアルに聴かせる技術には脱帽。(+)は米Columbia盤からの復刻。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(*) モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲(+) ロッシーニ:歌劇「絹のはしご」序曲(#) ウェーバー/ベルリオーズ編曲:舞踏への勧誘(**) ブラームス:悲劇的序曲(++) |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 BBCso. | |
録音:1937年6月22日、7月16日、10月21-22日、ロンドン(*)/1938年6月3日、ロンドン(+)/1938年6月13日、ロンドン(#)/1938年6月14日、ロンドン(**)/1937年10月25日、ロンドン(++)。
マーク・オバート=ソーン復刻。 とかく音楽の激しさが評価の対象になってきたトスカニーニだが、ナクソス・ヒストリカルや他レーベルの復刻でその豊かさが再認識されてきている。相性の良かったBBC響との録音も、 丁寧な復刻で再評価されること間違いなし。ソースは戦前の米Victor、GOLDプレスのSP。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番(*) ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲(+) |
マルグリット・ロン(P;*) リカルド・オドノポゾフ(Vn;+) シュテファン・アウバー(Vc;+) アンヘリカ・モラーレス(P;+) フェリックス・ワインガルトナー指揮 パリ音楽院o.(*) VPO(+) | |
録音:1939年6月10日、パリ(*)/1937年10月20-21日、ウィーン(+)。復刻:マーク・オバート=ソーン。 交響曲が主に評価されているワインガルトナーのベートーヴェンだが、協奏曲も力演。マルグリット・ロン、ウィーンやベルリンで活躍した3人のソリストと、共演者にも注目を。 | ||
フルトヴェングラー選集 Vol.2 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(*) フルトヴェングラー: ピアノと管弦楽のための協奏的交響曲~ Adagio solemne(+) ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」~ [第1幕への前奏曲/聖金曜日の奇蹟](#) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO エトヴィン・フィッシャー(P;+) | |
録音:1937年10月8日、11月3日、ベルリン(*)/1939年4月25日、ベルリン(+)/1938年3月15日、ベルリン(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 ベルリン・フィルと2回目の録音(EMI)となった「運命」は戦前の動乱期における堂々としたパフォーマンス。最高の状態にあったSP盤を使った復刻は、演奏のエネルギーを伝えてくれる。神々しい「パルジファル」の前奏曲、後光が差しているような「聖金曜日の奇蹟」、そしてラフマニノフのようにロマンティックな自作と、すべてが聴きどころの一枚。Vol.1:8.110865。 | ||
バッハ:マタイ受難曲(*) [ボーナス・トラック: メンゲルベルク指揮によるバッハ作品の 完全商業録音集(1929-1938)] バッハ: 管弦楽組曲第2番(+)/ 同第3番~エア(マーラー編曲)(#)/ 同第3番~エア(テリコ編曲)(**)/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲(++) |
ウィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. アムステルダム・トンクンストcho. ザンハルストcho. ウィレム・ヘスペ合唱指揮 カール・エルプ(T) ウィレム・ラヴェッリ(B) ジョー・ヴィンセント(S) イローナ・ドゥリゴ(A) ルイ・ファン・トゥルダー(T) ヘルマン・シャイ(B) ピエト・ファン・エグモンド (Org) ヨハンネス・デン・ヘルトグ (Cemb) ルイ・ツィンマーマン(Vn) G.ブランハード(Ob・ダ・モーレ) W.ペッデモルス (Ob・ダ・カッチャ) フーベルト・バルワーザー(Fl) ルイ・ツィンマーマン、 フェルディナント・ヘルマン (Vn;++) NYP(**) | |
録音:1939年4月2日(*)、1931年6月2日(+)、アムステルダム(*/+)/1929年1月16日、ニューヨーク(#)/1938年12月1日(**)、1935年6月24日(++)、アムステルダム(**/++)。オケと録音データが合わないが、とりあえず代理店の案内のまま掲載。復刻:マーク・オバート=ソーン。録音された演奏を完全に収録、当時の慣行に基づくカットあり(*)。 古楽奏法・歌唱での演奏が主流になっている昨今でも、この名盤の価値は下がることがない。歴史的価値の高いPHILIPS録音をオランダ盤LPから復刻し、音量レヴェルのばらつきなども微調整、ときおりカットされることのある数曲を含む初発売通りの内容で復刻。さらにはメンゲルベルクが残したバッハの他作品の録音も同時収録。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」(*) 弦楽セレナード(+) |
ウィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1941年4月22日(*)、1938年11月7日(+)、アムステルダム。原盤:TELDEC。マーク・オバート=ソーン復刻。 メンゲルベルク特有のロマン、特にポルタメントを多用したフレージングが生きる音楽として、チャイコフスキーは最右翼。 | ||
ロンバーグ・コンダクツ・ロンバーグ Vol.2 ロンバーグ: ミュージカル「わがメリーランド」~ [君が郷里とわが郷里/銀の月/お母さま/ 灰色の服を着た少年たち]/ 喜歌劇「ニュー・ムーン」~ [朝日のごとくさわやかに/恋人よ、われに帰れ/ 勇敢な男たち/君を尋ねて/一度の口づけ]/ ミュージカル「ウィーンの夜」~ [愛の歌をあなたに/ あなたはウィーンを忘れないでしょう/ ウィーンの夜のワルツ]/ ミュージカル「メイ・ワイン」~ [踊りましょう、愛しい人たち/ ただ一度、日一日を/わが心に新しき何かが]/ ミュージカル「サニー・リヴァー」~ああ!/ ミュージカル 「アップ・イン・セントラル・パーク」~ [本のページを閉じるように/4月の雪/ 大きな裏庭] |
シグムンド・ロンバーグ& ヒズ・オーケストラ リリアン・コーネル(Ms) エリック・マットソン(T) ローレンス・ブルックス(Br) ヴィクターcho. ロバート・ショーcho. 他 | |
録音:1945-1950年、ニューヨーク。デヴィッド・レニック復刻。 ロンバーグの甘美なメロディがノスタルジーとロマンティックな雰囲気を誘う自作自演集第2弾。今回はなんといってもリリアン・コーネルが歌う「恋人よ、われに帰れ」に注目。他にもオスカー・ ハマースタイン2世(作詞)と組んだミュージカルなどを収録。ご年輩の音楽ファン、ミュージカル&ポップス・ファンにもおすすめ。ノイズを排した復刻で聴きやすい音を実現。 | ||
アルトゥーロ・トスカニーニ~交響曲集 ハイドン:交響曲第88番(*) モーツァルト:交響曲第40番(+) ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番(#) パガニーニ/トスカニーニ編曲:無窮動(**) ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲(++) |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
録音:1938年3月8日(*)、1938年3月7日、1939年2月27日(+)、1938年3月8日(#)、1939年4月17日(**)、1939年3月1、29日(++)、ニューヨーク。マーク・オバート=ソーン復刻。 NBCso.との録音でも初期のものであり、NBCのスタジオで録音された音源を集めた一枚。モーツァルトなどは後年の厳しさよりもやや雰囲気が柔らかく、この時代を知るには最適であろう。 | ||
マーラー(1860-1911): 「若き日の歌」より8曲(*)/交響曲第5番(#) |
デジ・ハルバン(S:*) ブルーノ・ワルター(P;*)指揮(#) NYP(#) | |
録音:1947年12月16日、ロスアンジェルス(*)/1947年2月10日、ニューヨーク(#)。
マーク・オバート=ソーン復刻。 米COLUMBIAへの有名な録音を、初出の6ツ目レーベルLPから復刻。現行SONY盤(オリジナル・ジャケット・コレクション等)と比較するとピアノの粒立ちやオーケストラのヴィヴィッド感などが良く、音に力強さがある復刻になっている。 | ||
フンパーディンク(1854-1921): 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」(*) |
エリーザベト・グリュンマー、 エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S) ヨゼフ・メッテルニヒ(Br) マリア・フォン・イロシュヴァイ、 エルゼ・シュルホフ(A) アニー・フェルバーマイア(S) ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮フィルハーモニアo. ロートン・ハイスクール少女cho. バンクロフト・スクールcho. | |
フンパーディンク(1854-1921): 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」~抜粋(+) [ボーナス・トラック] |
イネス・マリア・ フェラーリス(S) コンチータ・スペルビア(Ms) ゲルハルト・ヒュッシュ(Br) エリーザベト・シューマン(S) 他 | |
録音:1953年6月27、29-30日、7月1-2日、ロンドン(*)/1928-1937年、ミラノ、ベルリン、ロンドン(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 1953年に英Columbiaに録音され、EMIから何度も復刻されている名盤を再復刻。英盤LPからの復刻で、颯爽とした時代のカラヤン、頂点へと向かっていたシュヴァルツコップの名唱など、伝説となっている名録音。ボーナストラックは英Parlophoneや米Victorの態がいいディスクから復刻。 | ||
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 エルガー:ヴァイオリン協奏曲(*) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ランドン・ドナルド指揮 エドワード・エルガー指揮 LSO | |
録音:1931年11月/1932年7月(*)。メニューイン追悼盤だったもの。 SP期より何度となく発売され、彼の初期の黄金時代を代表する一枚。今回は、戦前のアメリカ・ビクター・プレスのSPから復刻の名手として知られるマーク・オバート=ソーンがCEDER 2システムを用いリマスターしている。 | ||
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(*) |
ブロニスワフ・ フーベルマン(Vn) ジョージ・セル指揮 VPO ウィリアム・ スタインバーグ指揮 ベルリン国立歌劇場o.(*) | |
録音:1934年/1928年(*)。若き日の巨匠指揮者達を従えてのフーベルマンの協奏曲集。 | ||
ディーリアス:管弦楽作品集 Vol.1 小管弦楽のための2つの小品/ 春を告げるかっこうを聴いて/川辺の夏の夜/ むかしむかし/コアンガ~終幕の情景/ ハッサン~第1幕前奏曲&セレナーデ/ 夜想曲「パリ/大都会の歌」 |
トーマス・ビーチャム指揮 RPO、LPO、彼の管弦楽団/他 | |
ディーリアス:管弦楽作品集第2集 楽園への道/海流/フェニモアとゲルダ~間奏曲/ 夏の庭で/丘を越えて遥かに | ||
ディーリアス:管弦楽作品集第3集 ブリッグの定期市/ コアンガ~ラ・カリンダ(フェンビー編)/ ハッサン~終幕の情景/イルメリン前奏曲/ アパラチア | ||
録音:1927年-1938年。ディーリアスの使徒として知られるビーチャムの歴史的名演。作曲者が生前に聴いたという「ブリッグの定期市」をはじめイギリス音楽好きなら是非手元において置きたい録音だ。 | ||
ドヴォルザーク: 序曲「謝肉祭」(*)/スケルッツォ・カプリチオーソ(#)/ 交響曲第9番「新世界より」(+)/スラヴ舞曲第1番(**) スメタナ:モルダウ(##) |
エーリヒ・クライバー指揮 LPO(*)、BPO(#)、 ベルリン国立歌劇場o.(+/**) | |
録音:1948年2月21日(*)/1930年9月13日(#)/1929年(+)/1927年(**)/1928年(##)。初CD化の音源を幾つか含み、ファン待望。カルロスを知るならエーリッヒも知らねばならない。 | ||
ハイドン:チェロ協奏曲第2番(*) ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 |
エマニュエル・フォイアマン(Vc) マルコム・サージェント指揮 交響楽団(*) ミヒャエル・タウベ指揮 ベルリン国立歌劇場o. | |
録音:1935年11月25日(*)/1928年4月30日&1929年9月27日。 斎藤秀雄の師としても知られるフォイアマンの名演。ドヴォルザークの方は、別テイクも収録されると言う凝った作り。 | ||
クライスラー~協奏曲録音全集 Vol.1 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番~アダージョ メンデルスゾーン(クライスラー編):5月のそよ風(*) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 |
フリッツ・クライスラー(Vn) レオ・ブレッヒ指揮 ベルリン国立歌劇場o. アルパード・シャーンドル(P;*) | |
録音:1926年。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第3番&第8番 | ハンス・プフィッツナー指揮BPO | |
録音:1929年/1933年。ドイツ後期ロマン派の代表的な作曲家として評価が上がっているプフィッツナーだが、その作品に反して実に古典的、構築的なベートーヴェンを聴かせる。 ベルリン・フィルの貴重な歴史的録音の記録としても価値は高い。 | ||
チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35(*)/ 憂鬱なセレナードOp.26(#) ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調Op.22(+) |
ミッシャ・エルマン(Vn) ジョン・バルビローリ指揮 LSO(*) ナサニエル・ シルクレット指揮 ビクターso.(#) アレクサンダー・ ヒルスバーグ指揮 ロビン・フッド・デルo.(+) | |
録音:1929年12月19日&20日、ロンドン(*)/1930年8月25日、ニューヨーク(#)/1950年6月23日、フィラデルフィア(+)。原盤:HMV/RCA VICTOR。復刻:マーク・オバート=ソーン。 甘美なエルマン・トーンで一世を風靡したヴァイオリニストの全盛期を伝える3曲。彼独特の音色が堪能できる優秀な復刻で。 | ||
ベートーヴェン/ワインガルトナー編曲: ピアノ・ソナタ第29番 「ハンマークラヴィーア」(管弦楽版)(*) ベートーヴェン: バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲(+)/ 交響曲第5番「運命」(#) |
フェリックス・ ワインガルトナー指揮 RPO(*) LPO(+/#) | |
録音:1930年3月26-28、31日(*)、1933年11月14日(+)、1933年1月31日、2月2日(#)、ロンドン(*/+/#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 20世紀前半におけるベートーヴェン演奏・研究の第一人者による録音。当時のスタイルを伝える演奏。(*)は米Columbiaおよび英Columbiaの盤、(+)(#)は米Columbiaの盤、それぞれ最良の状態にあったSPから復刻。 | ||
バッハ: 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV.1007(*)/ 無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008(**)/ 無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009(**)/ 無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV.1010(+)/ 無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV.1011(+)/ 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV.1012(++) |
パブロ・カザルス(Vc) | |
バッハ: トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564 ~アダージョ イ短調(シロティ編)(#) ミュゼット(イギリス組曲第6番ニ短調 BWV811 ~ガヴォットI(##)/ガヴォットII(ポラン編)(##) シュメッリ歌曲集 ~ 甘き死よ来たれ BWV.478(シロティ編)(***) 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV.1003 ~アンダンテ(シロティ編)(###) 管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV.1068 ~エア[G線上のアリア](シロティ編)(+++) |
パブロ・カザルス(Vc) ニコライ・メドニコフ(P;#/##) ブラス=ネット(P;***/###) オットー・シュルホフ(P;+++) | |
録音:1938年6月2日、パリ(*)/1936年11月23日、ロンドン(**)/1939年6月13日、パリ(+)/1938年6月3日、パリ(++)/1927年2月28日(#)&1928年1月31日(##)、ニュー・ジャージー(#/##)/
1929年6月16日(***)&19日(###)、バルセロナ(***/###)/1930年3月5日、ロンドン(+++)。 「無伴奏チェロ組曲」は、本家EMIレファレンス・シリーズでもCD復刻されているが、そこでの高音過剰な音質に比べると、低音がゆったりと伸び、耳に心地よい。 余白にはバッハの小品集も入っており、こちらもお得である。 | ||
バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番(*) 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番(+) 無伴奏パルティータ第2番(#) |
ユーディ・メニューイン(Vn) | |
録音:1935年12月19日、パリ(*)、1935年12月19日(+)、1934年5月25日(#)。定評あるメニューイン第1回目の録音で、10代最後の若々しい、そして後年にはないシャープな演奏に出会える注目盤。 | ||
クライスラー~協奏曲録音全集 Vol.2 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 K.218(*) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77(+) シューマン: ロマンス Op.92 No.2(クライスラー編曲)(#) |
フリッツ・クライスラー(Vn) ランドン・ロナルド指揮o.(*) レオ・ブレッヒ指揮 ベルリン国立歌劇場o.(+) ミヒャエル・ラウハイゼン(P;#) | |
録音:1924年12月1、2日、EMIスタジオ(*) 1927年11月21、23、25日、ベルリン、ジングアカデミー(+) 1927年12月13日、ベルリン、エレクトローラ・スタジオ(#)。マーク・オバート=ソーンによる復刻。 | ||
クライスラー~協奏曲録音全集 Vol.3 バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲(*) モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番(+) パガニーニ:単一楽章による協奏曲 (ヴァイオリン協奏曲第1番第1楽章からの編曲)(#) クライスラー(1875-1962):ヴィヴァルディの様式による協奏曲(**) |
フリッツ・クライスラー(Vn) エフレム・ジンバリスト(Vn;*) ウォルター・B・ロジャーズ 指揮 弦楽四重奏団(*) マルコム・サージェント指揮LPO(+) ユージン・オーマンディ 指揮フィラデルフィアo.(#) ドナルド・ブーリーズ 指揮ヴィクター弦楽o.(**) | |
録音:1915年1月、ニュー・ジャージー(*) 1939年2月、ロンドン(+) 1936年12月、フィラデルフィア(#) 1945年5月、ニューヨーク(**)。 ソリストのショー・ピース風にアレンジされたパガニーニ、そしてヴィヴァルディ風の自作はクライスラーの独壇場。 | ||
クライスラー~協奏曲録音全集 Vol.4 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 Op.25(*) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77(+) |
フリッツ・クライスラー(Vn) ユージン・グーセンズ指揮o.(*) ジョン・バルビローリ指揮LPO(+) | |
録音:1924年12月29-30日、1925年1月2日、HMV・ヘイズ・スタジオ(*) 1936年6月18、22日、ロンドン、EMI・アビー・ロード・スタジオ No.1。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」/ 交響曲第1番ハ長調 Op.21(*) |
ハンス・プフィッツナー指揮 ベルリン国立歌劇場o.、 BPO(*) | |
初出:1928年/1930年(*)。原盤:Polydor。 指揮者としても実力を発揮したR.シュトラウスによるベートーヴェン。 SPコレクター提供による良質の原盤を、デイヴィッド・レニック氏が復刻。重量級の力強い演奏が聴け、指揮者としての彼の再評価へとつながるであろうクオリティになっている。 | ||
ブラームス: ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(*) ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(+) |
パブロ・カザルス(Vc) ジャック・ティボー(Vn;*) アルフレッド・コルトー指揮 バルセロナ・ パブロ・カザルスo.(*) ジョージ・ セル指揮チェコpo.(+) | |
録音:1929年5月10日/11日、バルセロナ(*)/1937年4月28日、プラハ(+)。復刻:マーク・オバート=ソーン。カザルスのパワーに圧倒される一枚。ブラームスの復刻はイタリア系レーベル以外では比較的珍しい。 | ||
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35(*) ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調 Op.22(+) シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47(#) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ジョン・バルビローリ指揮(*,+) トマス・ビーチャム指揮(#) LPO | |
録音:1937年3月25日(*) 1935年3月18日(+) 1935年11月26日、12月14日(#)、EMIアビー・ロード・スタジオ、ロンドン(*,+,#)。ハイフェッツ若き日の名録音をマーク・オバート=ソーンが復刻。巨匠たちの競演をノイズの少ない快適な音で楽しめる。 | ||
ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲(*) エルガー:ヴァイオリン協奏曲(+) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ユージン・グーセンス指揮(*) シンシナティso.(*) マルコム・サージェント指揮LSO(+) | |
録音:1941年2月18日、シンシナティ(*) 1949年6月6日、ロンドン(+)。ハイフェッツによるイギリスの二大協奏曲を マーク・オバート=ソーンが復刻。特にウォルトンはハイフェッツの委嘱で作曲されたもので、オリジナル版を使ったこの録音は貴重な記録でもある。 | ||
グラズノフ:: ヴァイオリン協奏曲(*) ブルッフ:スコットランド幻想曲(+) 1 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(#) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) エマヌエル・フォイアマン(Vc;#) ジョン・バルビローリ指揮(*) ウィリアム・ スタインバーグ指揮(+) ユージン・オーマンディ指揮(#)他 | |
録音:1934年3月28日、ロンドン(*) 1947年9月12日、ハリウッド(+) 1939年12月21日、フィラデルフィア(#)。ハイフェッツによる大協奏作品を、マーク・オバート=ソーンが復刻。ブラームスにおけるフォイアマンとの共演も貴重。 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番/第5番(*) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64(#) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ジョン・バルビローリ指揮RPO(*) トマス・ビーチャム指揮LPO | |
録音:1947年11月10日/1934年2月23日(*)/1949年6月10日(#)、以上ロンドン。復刻:マーク・オバート=ソーン。 | ||
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 グリューエンバーグ(1884-1964):ヴァイオリン協奏曲(*) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) セルゲイ・ クーセヴィツキーBSO ピエール・モントゥー指揮 サンフランシスコso.(*) | |
録音:1937年12月20日、ボストン/1945年12月17日、サンフランシスコ(*)。復刻:マーク・オバート=ソーン。 | ||
ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番(*)/第5番(#) サン=サーンス: 序奏とロンド・カプリチオーソ(+)/ハバネラ Op.83(**) サラサーテ:ツィゴイネルヴァイセン Op.20(**) ワクスマン:カルメン幻想曲(##) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ジョン・バルビローリ指揮 LPO(*/+)、LSO(**) マルコム・サージェント指揮LSO(#) ドナルド・ヴアヒーズ指揮(##) RCAビクターso. | |
録音:1935年3月14日、ロンドン(*)/1947年11月8日、ロンドン(#)/1935年3月18日、ロンドン(+)/1937年4月9日、ロンドン(**)/1946年11月8日、ニュー・ヨーク(##)。復刻:マーク・オバート=ソーン。 | ||
モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.213「軍隊」(*) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61(+) |
ヨーゼフ・シゲティ(Vn) トマス・ビーチャム指揮LPO(*) ブルーノ・ワルター指揮(+) ブリティッシュso.(+) | |
録音:録音:1934年10月8日、ロンドン、EMIアビー・ロード第1スタジオ(*)/1932年4月14日、ロンドン、ウェストミンスター、セントラル・ホール(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 2人の名指揮者をしたがえたシゲティの名演。現在も多くのファン、弟子、信奉者を持つ彼の演奏は、ヴァイオリン音楽ファンなら必聴。 両曲ともヨアヒムのカデンツァを使い、最晩年にはないはつらつとした表現を聴かせる。 | ||
クライスラー自作自演集 ウィーン奇想曲Op.2(*)/中国の太鼓Op.3(*)/愛の喜び(*)/ 愛の悲しみ(*)/美しきロスマリン(*)/ジプシーの女(*)/ オールド・リフレイン(#)/ウィーン小行進曲(+)/ ベートーヴェンの主題によるロンディーノ(#)/ 真夜中の鐘(ホイベルガー/クライスラー編)(#)/ ロンドンデリーの歌(クライスラー編)(#)/ ハンガリー風ロンド(ハイドン/クライスラー編)(+)/ クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ(+)/ ロザリー(ネヴィン/クライスラー編)(**)/ スターズイン・マイ・アイズ(**)/ ウィーン風狂想ファンタジエッタ(**) |
フリッツ・クライスラー(Vn) チャールズ・オコンネル &ドナルド・ヴアヒース指揮 ヴィクターso. | |
録音:1942年1月15日、フィラデルフィア音楽院(*)/1945年5月4日(#)&9日(+)、1946年12月20日(**)、ロトス・クラブ、ニューヨーク(#/+/**)。原盤:RCA VICTOR。マーク・オバート=ソーン復刻。 | ||
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64(*) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(#) |
ヨーゼフ・シゲティ(Vn) トーマス・ビーチャム指揮 LPO(*) ハミルトン・ハーティ指揮 ハレo.(#) | |
録音:1933年9月27日&28日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン(*)/1928年12月3日~5日、自由貿易ホール、マンチェスター(#)。復刻:マーク・オバート=ソーン。 他レーベルからも出ている音源だが、今回は上質のシュラック盤をもとに、微妙なピッチ調整も施されており、演奏の真価を楽しむことができる。 OPUS蔵からも同一演奏が復刻されているので、是非聴き比べを(OPK-2024)。 | ||
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集 [第1番 ヘ長調Op.5-1(*)/第2番 ト短調Op.5-2/ 第3番 イ長調Op.69(+)/第4番 ハ長調Op.102-1(**)/ 第5番 ニ長調Op.102-2(##)]/メヌエット ト長調(++) ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調Op.99(***) |
パブロ・カザルス(Vc) ミエチスラフ・ ホルショフスキ(P) オットー・ シュルホフ(P;+/++) | |
録音:1930年3月6日(+)&7日(+/++)、小クイーンズ・ホールCスタジオ、ロンドン(+/++)/1936年11月26日(**)、27日(**)、28日(***)アビー・ロード第3スタジオ、ロンドン(**/***)/1939年6月19日(*)、20日(*/#)、21日(#/##)、22日(##)、パリ(*/#/##)。原盤:EMI。復刻:マーク・オバート=ソーン。 「バッハは旧約聖書、ベートーヴェンは新約聖書」と言わしめたカザルスの名演。ホルショフスキの参加も、晩年の彼を知る人なら嬉しい所。 | ||
ディーリアス:ヴァイオリン協奏曲(*) エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調Op.61(+) |
アルバート・サモンズ(Vn) マルコム・サージェント指揮 リヴァプールpo.(*) ヘンリー・ウッド指揮 ニュー・ クイーンズ・ホールo.(+) | |
録音:1944年7月4日、リヴァプール(*)/1929年3月18日&4月10日、ロンドン(+)。復刻:マーク・オバート=ソーン。 イギリスの名ヴァイオリニストが残した名演を丁寧に復刻。他レーベルと比べ聴きやすさは抜群とのこと。 | ||
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調Op.12 No.3(*) ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調Op.24「春」(+) ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調Op.49「クロイツェル」(#) |
アドルフ・ブッシュ(Vn) ルドルフ・ゼルキン(P) | |
録音:1931年5月5日、小クイーンズ・ホール第3スタジオ、ロンドン(*)/ 1933年5月17日、EMIアビー・ロード第3スタジオ、ロンドン(+)/ 1941年12月12日、リーダークランズ・ホール、ニューヨーク(#)。マーク・オーバート=ソーンによるトランスファー。 SP期の名盤とうたわれたブッシュ&ゼルキンのベートーヴェンを、 第3番と「春」はヴィクターZプレスから、「クロイツェル」はオリジナル・ラッカー盤よりプレスした米コロムビアのLPから復刻。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」(*)/ 交響曲第4番(+) |
フェリックス・ ワインガルトナー指揮 VPO(*)、LPO(+) | |
録音:1936年5月22日&23日、ウィーン(*)/1933年11月13日&14日、ロンドン(+)。 マーク・オバート=ソーン復刻。ナチの手から逃れる前にウィーン・フィルと録音した第3番は、雄々しいベートーヴェン像を表出。新古典スタイルの演奏による第4番も、ワインガルトナーの面目躍如。 | ||
モーツァルト:協奏交響曲 K.364(320d) ナシェ(1859-1930): サンマルティーニの主題によるパッサカリア シューベルト/ブルネ編曲: 劇付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」~ 間奏曲 ドヴォルザーク/レフェルト編曲: 8つのユモレスク~第7番 マスネ:タイスの瞑想曲 サモンズ(1886-1957):ブレー アイルランド民謡/サモンズ編曲: ロンドンデリーの歌 エルガー:ヴァイオリン・ソナタ |
アルバート・サモンズ(Vn) ウィリアム・マードック、 ジェラルド・ムーア(P) ライオネル・ターティス(Va) ハミルトン・ハーティ指揮LPO | |
録音:1926-1935年、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 20世紀前半のイギリスを代表するヴァイオリニストが、 同じく高い評価を得ていたターティスと組んだモーツァルトは、浪漫と優雅の極み。作曲者からお墨付きをもらったエルガー、自身のサロン風小品など、サモンズを再評価するためにふさわしい一枚。 | ||
クライスラーの協奏曲録音全集 Vol.5 ベートーヴェン(1770-1827):ヴァイオリン協奏曲(*) メンデルスゾーン(1809-1847):ヴァイオリン協奏曲 Op.64(+) |
フリッツ・クライスラー(Vn) ジョン・バルビローリ指揮(*) ランドン・ロナルド指揮(+) LPO | |
録音:(*)1936年6月16、17、22日、(+)1935年4月8日、ともにロンドン。シリーズ第5弾は、日本でも古くから定評がある言わずと知れた有名な録音。自身のカデンツァを含むこの演奏は、ある意味で20世紀演奏史のスタンダード。マーク・オバート=ソーン復刻によって、音質も蘇った。 | ||
モード・パウエル~録音全集 Vol.1 バッハ:パルティータ第1番/ド・ベリオ:協奏曲第7番 ブルッフ:コル・ニドライ/エルガー:愛のあいさつ マスネ:瞑想曲/サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン 他、バッハ、グルック、トマ、フォスター、ハーバート、 ヴュータン、グレインジャー、ショパン、マスネ、の作品 |
モード・パウエル(Vn) ジョージ・ フォーケンスタイン(P) アーサー・レッサー(P)他 | |
録音:1904年~1917年。ウォード・マーストン復刻。 1867年アメリカ生まれで、日本ではあまり知られていない女流名ヴァイオリニストの演奏が、復刻の匠、マーストンの手によって録音黎明期の音源からノイズを極力排した音で甦る。 正に1世紀も前の演奏スタイルも聴きもの。 | ||
モード・パウエル~録音全集 Vol.2 バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ボッケリーニ、マルティーニ、 ヴュータン、ヴィエニャフスキ、シューベルト、ラフ、 ザルジツキ、シューマン、グリーグ、レイバッハ、 オッフェンバック、オガリュー、ショパン、マスネ、 ポルディーニ、キャドマンの作品 |
モード・パウエル(Vn) アーサー・レッサー ワラデマー・ リアチョウスキー(P) ヨゼフ・パスターナック指揮/他 | |
録音:1904-1917年。19世紀の雰囲気を伝えてくれるヴァイオリニストの録音シリーズ第2弾は、第1弾同様の得意な小曲集。 歴史の証言を、ノイズを極力排した信じがたい音に蘇らせている。ヴァイオリン音楽ファン必聴の一枚。 | ||
モード・パウエル(Vn)1904年~1917年録音全集 Vol.3 テニャーリア:Have Pity/Sweet Eyes ルクレール:タンブーラン ヘンデル:「セルセ」~ラルゴ ベートーヴェン(パウエル編):メヌエット第2番 ト長調 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64~フィナーレ シャルル=アンリ=ルネ・ボワデフル(1838-1906): 小川のほとりでOp.52 ドヴォルザーク:ユモレスク ギルバート:「マリオネット」~スケルツォ フーバイ:カティよ、おいでOp.32/そよ風Op.30-5 モシュコフスキ:「Rehfeld」~セレナータ ネルーダ:スロヴァキアの揺り篭の歌 サン=サーンス:白鳥 マスネ(パウエル編):たそがれ シベリウス(パウエル編): 「クリスティアン二世」Op.27~ミュゼット シベリウス:悲しきワルツ サール:ゴンドラを漕ぐ女 フローラン・シュミット:Chanson a bercer ヴィエニャフスキ:クヤビヤクOp.3-2/マズルカOp.19-2 プッチーニ:ボエーム・ポプリ(編曲) コールリッジ=テイラー(パウエル編):深い川 |
モード・パウエル(Vn) ジョージ・ フランケンシュタイン(P) アーサー・レッサー(P) ワルデマール・ リアコフスキー(P) フランシス・ J.ラピティノ(Hp) ジョセフ・ A.パステルナック指揮 管弦楽団 弦楽四重奏団 | |
録音:1909年~1917年。復刻:ウォード・マーストン。 シリーズ第3弾も小品集だが、パウエル自身による編曲も多数含まれ、ヴァイオリン音楽ファンには稀少価値のあるものも。ウォード・マーストン復刻のサウンドは年代を感じさせず、20世紀初頭の貴重なドキュメントとなっている。 | ||
バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番(+) ヴァイオリン・ソナタ第3番(#) ヴァイオリン・ソナタ第3番(**) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ヘフシバー・メニューイン(P;#) ワンダ・ランドフスカ(Cemb;**) | |
録音:1934年5月19日、パリ(*)、1936年2月3日、パリ(+)、1938年3月30日、ロンドン(#)、1944年12月28日、ニューヨーク(**)。無伴奏作品に加え、2種類のヴァイオリン・ソナタ第3番を収録。妹ヘフツィバーとの息があったデュオ、そしてハープシコード復興の立役者ランドフスカとの共演。なお無伴奏ソナタ第2番が収録されていないのはSPとして発売されなかったため。 | ||
バッハ: ヴァイオリン協奏曲第1番(*)/第2番(+) 2つのヴァイオリンのための協奏曲(#) 無伴奏ソナタ第2番~アンダンテ(**) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ジョルジュ・エネスコ(Vn;#) ピエール・モントゥー指揮 パリso. | |
録音:1936年2月21日、パリ(*)/1933年6月24日、パリ(+)/1932年6月4日、パリ(#)/録音年&場所不詳(**)。神童と呼ばれたパリ時代、すでにリリースされている「無伴奏」の姉妹編ともなるメニューインによる協奏曲集が登場。当時のパリで人気を博していたモントゥー、そして師エネスコという素晴らしいサポートを得た彼の美音が、ウォード・マーストンによる復刻でリフレッシュ。 | ||
メニューイン~協奏曲録音集 シューマン(1810-1856):ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(*) 〔録音:1938年2月9日、ニューヨーク〕 ドヴォルザーク(1841-1904):ヴァイオリン協奏曲(+) 〔録音:1936年2月26、28日、パリ〕 |
ユーディ・メニューイン(Vn) ジョン・バルビローリ指揮(*) NYP(*) ジョルジュ・エネスコ指揮(+) パリ音楽院o.(+) | |
ウォード・マーストン復刻。シューマンの協奏曲はこのメニューインの録音によって広く知られるようになった。師エネスコとのドヴォルザークと共に、青年期のメニューインを味わう一枚。 | ||
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 〔録音:1938年5月2日、パリ〕 ラロ(1823-1892):スペイン交響曲 〔録音:1933年6月20日、パリ〕 ショーソン(1855-1899):詩曲 〔録音:1933年6月21日、パリ〕 |
ユーディ・メニューイン(Vn) ジョルジュ・エネスコ指揮 コロンヌo.、パリso. | |
ウォード・マーストン復刻。エネスコに師事し、天才少年から青年期へと転換していた時期の瑞々しい録音。EMI等からも復刻リリースされており、 すでに定評があるこれらの録音をバーゲン・プライスで。 | ||
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第8番(*)/ ヴァイオリン・ソナタ第8番(+) シューベルト: ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲(#) グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番(**) |
フリッツ・クライスラー(Vn) セルゲイ・ラフマニノフ(P) | |
録音:1928年3月22日、ニュージャージー、カムデン(*)/1928年2月28日&3月22日、ニュージャージー、カムデン(未発売代替テイク)(+)/1928年12月20-21日、ニューヨーク(#)/1928年9月14-15日、ベルリン(**)。マーク・オバート=ソーン復刻。 有名なスター演奏家の共演として、他レーベルからもリリースされているVictor音源。ベートーヴェンはSP時代に発売されなかったテイクも同時収録(演奏時間にほとんど差がないのがすばらしい)。ノイズを排した聴きやすい音に仕上げてある。 | ||
ベートーヴェンヴァイオリン・ソナタ全集 (全10曲) |
フリッツ・クライスラー(Vn) フランツ・ルップ(P) | |
録音:1935年&1936年。 ウォード・マーストン復刻。あまりにも有名なこの録音はすでに他レーベルからも復刻・発売されているが、人間性と浪漫にあふれるこの演奏を、ナクソスはできるだけ聴きやすい、そして温もりのある音で再現。 晩年のクライスラーによる、ウィーン・スタイルを伝えてくれる演奏。 | ||
カザルス~アンコール曲と編曲集 Vol.1 ポッパー:村の歌/ヴィトオ イルマッシェ:優しきガヴォット マクダウェル:ロマンス ドビュッシー:小組曲~メヌエット シューベルト:楽興の時 Op.94 No.3 シューマン:夕べの歌/トロイメライ フォーレ:夢のあとに ワーグナー:夕星の歌/優勝の歌 ショパン:前奏曲第15番「雨だれ」/夜想曲第2番 ゴダール:歌劇「ジョスラン」~子守歌 ルビンシテイン:ヘ調のメロディ バッハ:トッカータ、 アダージョとフーガ BWV.564~アダージョ グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」~間奏曲 サン=サーンス:白鳥 ブルッフ:コル・ニドライ |
パブロ・カザルス(Vc) ニコライ・メトニコフ、 エドゥアール・ ジャンドロン(P) | |
録音:1925年~1928年、カムデン、アメリカ。原盤:Victor。マーク・オバート=ソーン復刻。 バッハの「無伴奏」はじめ大曲ばかりに注目が集まりがちなカザルスだが、小品の味わいも捨てがたい。すべてVictorへの録音であり、マクダウェルとブルッフの2曲はSP期に未発売だったもの。 | ||
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(*) バルトーク: 二つの肖像~第1番「理想的なもの」(+) ブロッホ:ヴァイオリン協奏曲(#) |
ヨゼフ・シゲティ(Vn) トマス・ビーチャム指揮LPO(*) コンスタント・ランバート 指揮フィルハーモニアo.(+) シャルル・ミュンシュ 指揮パリ音楽院o.(#) | |
録音:1935年8月23日、ロンドン(*)/1946年6月22日、ロンドン(+)/1939年3月22-23日、パリ(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 シゲティと親交のあったバルトーク、ブロッホ(ヴァイオリン協奏曲はシゲティのために作曲)、そして技巧が映えわたるプロコフィエフの演奏。それぞれ当時気鋭の指揮者との共演。良質のColumbia盤からの復刻。 | ||
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲(*) モーツァルト: アダージョ ホ長調 K.261(+)/ ロンド ハ長調 K.373(+) グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲(#) |
ナタン・ミルシテイン(Vn) アンタル・ドラティ指揮(*) ミネアポリス交響楽団(*) ウラディミール・ ゴルシュマン指揮(+) ウィリアム・ スタインバーグ指揮(#) RCAビクターso.(+/#) | |
録音:1951年3月4日、ミネアポリス(*)/1950年3月29日(+)、1949年2月19日(#)、ニューヨーク(+/#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 名指揮者3人のサポートを受けて引き締まった美しいメロディを奏でるミルシテインのヴァイオリン。すべてRCA Victor音源のLP盤からの復刻。40代後半の脂が乗った演奏に圧倒される。 | ||
カザルス~アンコール曲と編曲集 Vol.2 バッハ: イギリス組曲第6番~ミュゼット/甘き死よ来たれ/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番~アンダンテ/ 管弦楽組曲第3番~アリア ズガンバーティ:ナポリのセレナータ ポッパー:マズルカ グラナドス:スペイン舞曲 タルティーニ:チェロ協奏曲~Grave ed espressivo カサド:愛の言葉 ヴィヴァルディ:「調和の霊感」第11番~Largo ボッケリーニ:チェロ・ソナタ第6番 から メンデルスゾーン:無言歌第49番 ドヴォルザーク:わが母の教えたまいし歌 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 ヴァレンティーニ: ヴァイオリン・ソナタ第10番~ガヴォット ラセルナ:トナディーリャ ハイドン:ヴァイオリンと ヴィオラのためのソナタ~メヌエット シューマン:トロイメライ ベートーヴェン:メヌエット第2番/コリオラン序曲(*) |
パブロ・カザルス(Vc) 指揮LSO(*) ニコライ・メトニコフ、 ブラス・ネット、 オットー・シュルホフ(P) | |
録音:1927-1930年。マーク・オバート=ソーン復刻。 戦前のVictor盤をメインに、タルティーニとカサドの曲は日本ビクターのプレス盤、他にも英HMVやテスト・プレス盤などをソースとしており、カザルスの音をはっきりと聴かせてくれる。指揮者カザルスの奮闘もみごと。Vol.1:8.110972。 | ||
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(*) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(+) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(#) |
ナタン・ミルシテイン(Vn) ブルーノ・ワルター指揮NYP(*) ジョン・バルビローリ指揮NYP(+) フレデリック・ストック 指揮シカゴso.(#) | |
録音:1945年5月16日、ニューヨーク(*)/1942年4月12日、ニューヨーク(+)/1940年3月6日、シカゴ(#)。 マーク・オバート=ソーン復刻。ミルシテインの個性であるまっすぐに伸びる音、スタイリッシュなアプローチが3人の名指揮者のサポートを得て際立つ。ノイズなどをできる限り抑えた復刻により、 ミルシテイン・サウンドが鮮明に。 | ||
ヨーゼフ・シゲティ~ タルティーニ、J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 タルティーニ/ペンテ校訂、シゲティ編曲: ヴァイオリン協奏曲(*) J.S.バッハ/シゲティ編曲:アリオーソ (チェンバロ協奏曲第5番のラルゴによる)(*) J.S.バッハ: 2つのヴァイオリンのための協奏曲(+)/ ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(チェンバロ協奏曲第1番 より、ライツ編曲、ヴァイオリン版)(#) / ヴァイオリン協奏曲 ト短調(チェンバロ協奏曲第5番 より、G.シュレックによるヴァイオリン版/ シゲティ校訂)(**) |
ヨーゼフ・シゲティ(Vn) カール・フレッシュ(Vn;+) ワルター・ゲール、 フリッツ・シュティードリー、 ジョージ・セル指揮 他 | |
録音:1937年12月6日、ロンドン(*)/1937年8月30日、ロンドン(+)/1940年4月24日、ニューヨーク(#)/1954年1月13日、クリーヴランド(**)。マーク・オバート=ソーン復刻。 チェンバロ協奏曲から編曲した2つの協奏曲が珍しく、シゲティがバッハに賭ける思いを伝えてくれる。特にト短調の協奏曲は実質的に引退した1954年の録音。カール・フレッシュとのデュオなど、聴きどころ満載。 | ||
グレート・ヴァイオリニスト~名選集 フリッツ・クライスラー、アドルフ・ブッシュ、ヤッシャ・ハイフェッツ、 ユーディ・メニューイン、ナタン・ミルシテイン、ジャック・ティボー、 ミッシャ・エルマン、モード・パウエル、ヨーゼフ・シゲティ、 ブロニスワフ・フーベルマン、アルバート・サモンズ | ||
既発売ディスクからの名演を2枚(全18トラック)にまとめた、さながら「音のカタログ」。20世紀前半に活躍したヴァイオリニストたちのスタイルを比較できるのもメリット。 | ||
ディーリアス(1862-1934): 高い丘の歌(*) 歌劇「イルメリン」前奏曲(+) 付随音楽「ハッサン」~[間奏曲/セレナード](#) 歌劇「村のロメオとジュリエット」(**) 歌劇「コアンガ」~終幕の情景(++) |
フリーダ・ハート(S;*) レスリー・ジョーンズ(T;*) デニス・ダウリング、 フレデリック・シャープ、 ゴードン・クリントン(Br;**) マーガレット・リッチー(S;**) レネ・ソームズ(T;**) ドロシー・ボンド、 ロアリー・ダイアー(S;**) トマス・ビーチャム指揮 RPO 同cho.(**/++) ルートン合唱協会(*) | |
録音:1946年11月22日(*)、1946年12月21日(+)、1952年10月29日(#)、録音:1948年5月1,3,4,6,7,21日、7月3,20日(**)、1951年1月26日(++)、ロンドン(全て)。デーヴィッド・レニック復刻。 ビーチャム得意のディーリアスだが、陶酔的な「楽園への小道」を含む(**)はEMIから一度CD化されただけの録音。R.シュトラウスを思わせる音楽の力強さを伝える復刻であり、ノイズを排したサウンドも聴きやすい。 | ||
ディーリアス:管弦楽作品集 Vol.4 2つの小品~奇想行進曲(*)/ ブリッグの定期市(イングランド狂詩曲)(+)/ 北国のスケッチ(#)/幻想序曲「丘を越えて遥かに」(**)/ 小管弦楽のための2つの小品~ 春、かっこうの初音を聞きて(++)/ 舞踏狂詩曲第1番(##) |
トマス・ビーチャム指揮RPO | |
録音:1946年12月19日(*)/1946年11月26日(+)/1949年2月14日(#)/1950年2月7日(**)/1948年5月8日、1946年12月19日(++)/1952年10月29日(##)。ヴィッド・レニック復刻。 戦後にロイヤル・フィルを結成した時期の録音、さらにはEMIと並行してColumbiaへ録音した音源も含む一枚。いずれも他レーベルからも発売済みの音源さが、ノイズを排した復刻サウンドにより、ディーリアスの繊細なハーモニーが明確に伝わってくる。 Vol.1:8.110904 / Vol.2:8.110905 / Vol.3:8.110906。 | ||
パブロ・カザルス~アンコール曲と編曲集 Vol.3 エルガー:愛のあいさつ ヘンデル:歌劇「セルセ(クセルクセス)」~ラルゴ ルビンシテイン:ヘ調のメロディ タルティーニ:チェロ協奏曲 ニ短調~アダージョ ブルッフ:コル・ニドライ ポッパー:スペイン・セレナード サン=サーンス:「動物の謝肉祭」~白鳥 カンパニョーリ:ロマンス フォーレ:夢のあとに(カザルス編曲) シューマン:「子供の情景」~トロイメライ ポッパー:マズルカ ト短調 リスト:愛の夢(3つの夜想曲第3番) バッハ: 管弦楽組曲第3番~アリア/ 無伴奏チェロ組曲第3番~ [前奏曲/サラバンド/ブレー/ジーグ] |
パブロ・カザルス(Vc) チャールズ・A.ベイカー(P) 管弦楽団(指揮者不明) | |
録音:1915-1916年。ウォード・マーストン復刻。 アコースティック録音時代のためノイズは残るものの、カザルスのチェロ自体は驚くほど鮮明に聞こえる復刻。小品集のロマンティックな表現、無伴奏チェロ組曲の構築性など、壮年期へと入ったカザルスの充実ぶりを現在に伝えてくれる録音集。Vol.1:8.110972/Vol.2:8.110976。 | ||
パブロ・カザルス~アンコール曲と編曲集 Vol.4 ハイドン:メヌエット/チェロ協奏曲第2番~アダージョ グラナドス(カザルス編):スペイン舞曲 ゴルターマン:チェロ協奏曲 イ短調~カンティレーナ メンデルスゾーン:春の歌 ボッケリーニ:6つのチェロ・ソナタ第6番~アレグロ ワーグナー:夕星の歌(2種の録音) シューマン:夕べの歌(2種の録音)/トロイメライ モーツァルト:クラリネット五重奏曲 ~ラルゲット(2種の録音) クライスラー: ルイ13世の歌とパヴァーヌ(クープラン風) サン=サーンス:アレグロ・アパッシオナート/白鳥 ヘンデル:ラルゴ(オンブラ・マイ・フ) ルビンシテイン(ポッパー編):ヘ調のメロディ リスト:愛の夢第3番 ラッセン:いと蒼き汝が瞳 J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番~アリア |
パブロ・カザルス(Vc) チャールズ・ アルバート・ベイカー(P) ウォルター・ゴールデ(P) 管弦楽伴奏 クラリネットと 弦楽四重奏による伴奏 | |
録音:1916年4月14日-15日、19日、21-22日/1920年4月21日-24日、28-29日。ウォード・マーストン復刻。 カザルスがアコースティック録音時代に残した演奏であり、1916年と20年に米Columbiaからリリースされたもの。復刻にあたっては音質の一定化や、録音時における回転数の不安定さを解消して(当時の米Columbiaは79回転から85回転あたりが主流だったようで、それを演奏の音程で判断・是正)、オリジナルの演奏に近づけた。Vol.1(8.110972)、Vol.2(8.110976)、Vol.3(8.110985)。 | ||
パブロ・カザルス、アンコール曲と編曲集 Vol.5 ~ アコースティック録音全集 Vol.3 (1920-1925) ショパン/ポッパー編曲:夜想曲第2番 / クラウチ:カスリーン・メヴューニーン ムーア:春の日の花と輝く(アイルランド民謡) / エルガー:愛のあいさつ / ヒンクソン:ロンドンデリーの歌 ポッパー:ガヴォット / ルビンシテイン:ペテルブルクの夜会~第1番「ロマンス」 マクダウェル:森のスケッチ~第1番「野ばらに寄す」 スガンバーティ:ヴァイオリンとピアノのための2つの小品~第2曲「ナポリのセレナータ」 デル・リエーゴ:涙をぬぐえ / ブルッフ:コル・ニドライ グラズノフ:2つの小品~第1番「アラビアのメロディ」 / ハイドン:チェロ協奏曲第2番~ Adagio メンデルスゾーン:無言歌集第6巻~第6番「子守歌」 ブラームス:低音のための5つのリート~第4番「サッフォー風の頌歌」 チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出~第3番「メロディ」/四季~10月「秋の歌」 ヘンデル:歌劇「ベレニーチェ(ベレニケ)」~序曲「メヌエット」 キュイ:12のミニアチュア~第8番「子守歌」 J.S.バッハ/シロティ編曲:アダージョ(トッカータ、アダージョとフーガ BWV.564 より) グラナドス/カサド編曲:歌劇「ゴイェスカス」間奏曲 パブロ・カザルス(Vc) ウォルター・ゴールデ、ロマーノ・ロマーニ、エドゥアール・ジャンドロン(P) | ||
ウォード・マーストン復刻。第1集(8.110985)、第2集(8.110986)と続いた、アコースティック録音時代におけるカザルスの姿を伝えるシリーズの3枚目。現在のチェリストにとって定番となっている曲が多く、演奏のみではなくパイオニアとしてのカザルスを知る一枚でもある。 | ||
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ~メニューイン モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32番(*) 同:ヴァイオリン・ソナタ第42番(+) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番(#) 同:ヴァイオリン・ソナタ第10番(**) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ヘフシバ・メニューイン(P;*/+/#) フーベルト・ギーゼン(P;**) | |
録音:1938年3月29日、ロンドン(*)/1933年9月29日、パリ(+)/1929年11月12日、ロンドン(#)/1947年4月2日、ロンドン(**)。 ウォード・マーストン復刻。師アドルフ・ブッシュの薫陶を得て、わずか13歳で録音したベートーヴェンの1番(ソナタ初録音!)、そして17歳と22歳のモーツァルト録音、ブッシュの伴奏者でもあったギーゼンとの共演など、若きメニューインの足跡をたどるような4曲。 | ||
ユーディ・メニューイン ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番(*) フランク:ヴァイオリン・ソナタ(#) ルクー(1870-1894):ヴァイオリン・ソナタ(+) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ヘフシバ・メニューイン(P) | |
録音:1940年、シドニー、オーストラリア(*)/1936年1月6日-7日、パリ(#)/1938年3月29日、ロンドン(+)。ウォード・マーストン復刻。 師であるエネスコから伝えられたフランクとルクーの演奏スタイルは、19世紀のエコーが聞こえる貴重なものであり、3曲ともHMVによって録音・発売された演奏。 | ||
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(*) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番(+) フランク:ヴァイオリン・ソナタ(#) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ベンノ・モイセイヴィチ(P;*) ウィリアム・カペル(P;+) アルトゥール・ ルービンシュタイン(P;#) | |
録音:1951年5月14-15日、ロンドン(*)/1950年11月29-30日、アメリカ、ハリウッド(+)/1937年4月3日、ロンドン(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 名曲をそれぞれ著名なピアニストと共演した注目すべき録音を、RCAとVictorのプレス状態がいい盤より復刻。ルービンシュタインの才気煥発なピアノと30代のハイフェッツによる覇気ある演奏、50代のハイフェッツがピアニストをリードしていく様子など、興味深い演奏集となった。 | ||
ユーディ・メニューイン メンデルスゾーン(1809-1847): ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(*)/ ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(#) ブルッフ(1838-1920):ヴァイオリン協奏曲第1番(+) |
ユーディ・メニューイン(Vn) RCAヴィクター弦楽o.(*) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮(#) BPO(#) シャルル・ミュンシュ指揮(+) ボストンso.(+) | |
録音:1952年2月6日、ニューヨーク(*)/1952年5月25日-26日、ベルリン(#)/1951年1月19日、ボストン(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 蘇演となったメンデルスゾーンのニ短調協奏曲(録音の2日前にメニューインが世界初演)、他レーベルと比較できるフルトヴェングラーとのホ短調協奏曲、そしてミュンシュ&ボストンとは唯一の共演録音となったブルッフ。1950年代のメニューインが輝く一枚。 | ||
クライスラー・プレイズ・クライスラー ~自作と編曲集 クライスラー: ウィーン奇想曲/中国の太鼓/愛の喜び/ 愛の悲しみ/美しきロスマリン/ジプシーの女/ ベートーヴェンの主題によるロンディーノ J.S.バッハ: ガヴォット(無伴奏パルティータ第3番より) モーツァルト:ロンド(セレナード第7番「ハフナー」) ショパン:マズルカ第45番 ドヴォルザーク:ユモレスク(8つのユモレスク第7番) チャイコフスキー: アンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲第1番第2楽章) リムスキー=コルサコフ: 歌劇「金鶏」~太陽への賛歌「答えたまえ、賢き天よ」/ 歌劇「サトコ」 ~インドの歌「洞窟には無数のダイアモンドが」 ファリャ:歌劇「はかない人生」~スペイン舞曲 ポルディーニ:踊る人形 スコット:蓮の花の国 アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌 ブラームス(ホッホシュタイン編):ワルツ集~第15番 |
フリッツ・クライスラー(Vn) フランツ・ルップ(P) | |
録音:1936年&1938年。マーク・オバート=ソーン復刻。 自作の7曲および編曲作品(ブラームスのみ他人の編曲)だが、永遠の名盤として復刻・再発売を重ねているものばかりであり、ファンにはおなじみの名録音集。 | ||
モード・パウエル~録音全集 Vol.4 ボッケリーニ/パウエル編曲: 6つの弦楽五重奏曲 第5番~メヌエット グルック/パウエル編曲: 歌劇「オルフェーオとエウリディーチェ」~メロディ (1907年録音の演奏/1916年録音の演奏) モーツァルト:ディヴェルティメント第17番~メヌエット シューベルト:アヴェ・マリア(エレンの歌 3) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲~第3楽章 マスネ:タイスの瞑想曲 ヴュータン:アメリカの花束~聖パトリックの日 ヴィエニャフスキ: ヴァイオリン協奏曲第2番~第2楽章「ロマンス」/ カプリッチョ・ワルツ フランソワ・シューベルト:蜂 ショパン/パウエル編曲:子犬のワルツ サウル:ファルファーラ ボワデフル:小川のほとりで ネルダ:スラヴの子守歌 (2種の演奏:1904年録音&1916年録音) ドルドラ:思い出(2種の演奏:1907年録音/1909年録音) ボロウスキ:賛仰(SPでの未発売録音テイク) サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン |
モード・パウエル(Vn) ジョージ・フォーケンステイン、 アーサー・レッサー(P) フランシス・ J.ラピティーノ(Hp) 他 | |
録音:1904-1916年。ウォード・マーストン復刻。 録音最初期の記録であると同時に、19世紀のロマン派的演奏スタイルを知ることができる、パウエル(1867-1920)のシリーズ完結編。曲は有名な小品だが、中にはこの年代にしてすでに再録音となったものもあり、レコーディング・アーティストとしての面目躍如。パウエル協会提供の音源、シュラックのオリジナル・プレスを使って復刻したトラックなど、録音史に興味がある方にも聴きどころ満載の一枚。 | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー~ 商業録音集(1940-1950)Vol.1 グルック(1714-1787):歌劇「アルチェステ」序曲(*) モーツァルト:セレナード第10番「グラン・パルティータ」(+) 同:同第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO(*) VPOメンバー(+) VPO(#) | |
録音:1942年10月28日(*)/1947年11月11、26日、12月3日(+)/1949年4月1日(#)。原盤:ドイツTELEFUNKEN(*)/英EMI(+/#).
ウォード・マーストン復刻。 コレクター提供による状態のいいSP盤からの復刻。特にモーツァルトは1940年代のウィーン・フィル・サウンドを知る上でも重要な選曲であり、フルトヴェングラーの録音としても珍しい。 | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー ~商業録音集 1940-1950 Vol.2 ベートーヴェン: 序曲「コリオラン」(*)/ 弦楽四重奏曲第13番 ~第5楽章「カヴァティーナ」(#)/ 交響曲第3番「英雄」(+) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO(*/+)、BPO(#) | |
録音:1947年11月25日、ウィーン(*)/1940年10月15日、ベルリン(#)/1947年11月10日-12日、17日、1949年2月15日、ウィーン(+)。ウォード・マーストン復刻。 「英雄」は1949年に録音し直したSP第5面を使用し、ひとつの演奏に編集したもの。戦前の独テレフンケン録音である「カヴァティーナ」は珍しいレパートリー。丁寧な復刻で新鮮な一枚。Vol.1:8.110994。 | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの 商業録音集(1940-1950)Vol.3 モーツァルト:交響曲第40番 K.550(*) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 Op.61 (カデンツァ:クライスラー)(+) |
ユーディ・メニューイン(Vn;+) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO(*) ルツェルン祝祭o.(+) | |
録音:1948年12月7-8日、1949年2月15日、ウィーン(*)/1947年8月28-29日、ルツェルン(+)。ウォード・マーストン復刻。 どちらもEMI録音として何度も再発売されている、演奏には定評があるもの。同シリーズの既発売盤同様に、状態のいいアナログ盤を使用した復刻。Vol.1:8.110994/ Vol.2:8.110995。 | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 商業録音集(1940-1950) Vol.4~ワーグナー 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲/ 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より [第1幕への前奏曲/ 第3幕への前奏曲(SP未発売録音テイク)/ 徒弟たちの踊り]/ 「ワルキューレ」~第3幕の前奏曲(ワルキューレの騎行)/ 「神々の黄昏」より [ジークフリートのラインへの旅/ ジークフリートの葬送行進曲] ブリュンヒルデの告別の歌 「ラインの岸辺に、大いなる薪を 山と積み上げよ!」(*) |
キルステン・フラグスタート(S;*) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO、フィルハーモニアo.(*) | |
録音:1949年2月-4月、1950年1月-2月、以上ウィーン/録音:1948年3月26日、ロンドン(*)。解説に歌詞は付属しない。歌詞は独語。ウォード・マーストン復刻。 HMVへの有名なワーグナー録音の中から、状態のいいSP盤を使って独自に復刻。戦後になって立ち直り、充実したサウンドを取り戻していた時代の記録で、有名なバイロイト音楽祭再開を前に、フルトヴェングラーも気合いが入った音楽を聴かせる。フラグスタートの歌も、同時発売のリサイタル盤(8.110725)とあわせて素晴らしい。 Vol.1:8.110994 / Vol.2:8.110995 / Vol.3:8.110996。 | ||
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラーの商業録音集 (1940-1950) Vol.5 ブラームス(1833-1897): 交響曲第1番(*)/ ハイドンの主題による変奏曲 「聖アントーニのコラール」(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO | |
録音:1947年11月17日-20日(*)/1949年3月30日(#)、4月2日(#)、以上ウィーン、楽友協会大ホール。 ウォード・マーストン復刻。交響曲第1番は戦後にHMV(EMI)と契約し、その初期に録音した演奏。テスタメント・レーベルなどからも既出だが、音質の聴き比べもファンにとっては醍醐味だろう。ハイドン変奏曲もセッション録音であり、ライヴが多いフルトヴェングラーの録音の中で存在感を誇っている。 | ||
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの 商業録音集(1940-1950) Vol.6 メンデルスゾーン:「フィンガルの洞窟」序曲 [1939年2月15日 ウィーン、楽友協会大ホール] ブラームス:ハンガリー舞曲第1番、第2番、第3番 [1949年4月4日 ウィーン、楽友協会大ホール] ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(*) [1949年8月29日-31日、ルツェルン、芸術家の家」 ワーグナー:ジークフリート牧歌 [1949年2月16日、17日、ウィーン、楽友協会大ホール] |
ユーディ・メニューイン(*) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO、ルツェルン祝祭o.(*) | |
録音:[]内。グレート・コンダクター・シリーズ。「ナチの音楽家」というレッテルを貼られ、裁判にもかけられたフルトヴェングラーを擁護したのはユダヤ人名ヴァイオリニスト、メニューインだった。彼の必死の弁護のおかげで無罪を勝ち取ったフルトヴェングラーのその後の活躍はご存じの通り。恩人メニューインとはまずベートーヴェンを録音し(8.110996 収録)、その2年後にこの精魂込めたブラームスが録音された。ウォード・マーストン復刻 | ||
フルトヴェングラー、ブラームス&ブルックナー ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73 (*) ブルックナー: 交響曲第7番 ホ長調~第2楽章「アダージョ」(#) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 LPO (*)、BPO (#) | |
録音:1948年3月22日-25日、ロンドン、キングズウェイ・ホール/1942年4月1日、ベルリン、フィルハーモニー。復刻:ウォード・マーストン。 | ||
リヒャルト・タウバーのオペラ・アリア集 Vol.2 モーツァルト: 歌劇「後宮からの誘拐」 ~おお、コンスタンツェ、コンスタンツェ ・・・おお、なんと不安げに/ 歌劇「魔笛」~何と美しい絵姿(1938年録音)/ 歌劇「魔笛」~何と美しい絵姿(1946年録音)/ 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より(伊語歌詞) [彼女の心の安らぎこそ、僕の心の安らぎ/ 私の恋人を慰めて下さい] ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」 ~いいや、こんな苦痛にはとても耐えられまい 森をぬけ、草原を越えて メユール:歌劇「エジプトのヨセフ」 ~貴方を置いて行かねばならぬ我が国よ フロトウ:歌劇「マルタ」 ~ああ、かくも汚れなく(涙のアリア) ゴダール:歌劇「ジョスラン」~子守歌(仏語歌詞) オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」より [むかしむかし、アイセナッハの宮殿に/ おお神よ、なんたる陶酔] ビゼー:歌劇「カルメン」 ~お前が投げたこの花は(仏語歌詞) リムスキー=コルサコフ:歌劇「サトコ」 ~インドの歌「洞窟には無数のダイアモンドが」 ワーグナー: 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より [冬の静かな炉ばたで/朝はばら色に輝き] ネスラー:オペレッタ「ゼッキンゲンのラッパ吹き」 ~ごきげんよう、さようなら キーンツル:歌劇「福音伝道者」 ~責められる者は幸いである ダルベール:歌劇「低地地方」より [昨日山小屋で寝ていると/私の人生をそれに賭ける] プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より [泣くな、リュー/だれも寝てはならぬ] |
リヒャルト・タウバー(T) ダホス・ベーラ(Vn) ミシャ・スポリアンスキー(P) 管弦楽団 | |
録音:1926年-1946年。リブレットは無し。表記以外は独語歌詞。ウォード・マーストン復刻。 Vol.1:8.110729。モーツァルトの5曲およびウェーバーとメユール、ビゼーは、第2次世界大戦をはさんだ前後の録音。その他は1920年代から30年代にかけての名唱。晩年(1946年)の録音が数曲あるのは、ファンにとって貴重だろう。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ~ フルトヴェングラー 初期録音集第2集 ベートーヴェン:「エグモント」序曲(*)/ 交響曲第5番 ハ短調 Op.67(#) ウェーバー:「魔弾の射手」序曲(+) ロッシーニ:「絹のはしご」序曲(**)/ 「セビリャの理髪師」序曲(##) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1933年、ベルリン高等音楽院(*)/1926年10月16日、30日、ベルリン(#)/1926年10月16日、ベルリン(+)/1930年、ベルリン高等音楽院(**)/1935年5月、ベルリン高等音楽院(##)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 ここに収録された「運命」と「魔弾の射手」序曲はフルトヴェングラーの初の公式録音として知られる記念碑的な音源。この録音で本来欠落している部分(トラック4、3'34から3'47まで)は 1937年盤から取り出し修復されている。 | ||
ディーリアス(1862-1934):管弦楽作品集 Vol.5 交響詩「おとぎ話」(昔ある時) [録音:1951年1月12日、4月3日、ロンドン]/ 小管弦楽のための2つの小品 ~第2番「川辺の夏の夜」/ 3つの小交響詩~第1番「夏の夕べ」 (ビーチャム編纂・編集)/ 夜明け前の歌 [以上、録音:1949年2月18日、4月6日、ロンドン]/ ヴァイオリン協奏曲 [録音:1946年10月31日、11月1日、ロンドン]/ ピアノ協奏曲(ビーチャム改訂) [録音:1946年12月4日、16日、ロンドン] |
ジャン・プーニエ(Vn) ベティ・ハンビー・ビーチャム(P) トーマス・ビーチャム指揮RPO | |
デイヴィッド・レニック復刻。ビーチャムが得意としたディーリアス作品シリーズの5枚目は、既発売4枚に収録されなかった協奏曲などを収録。ビーチャム夫人がソロを弾くピアノ協奏曲、ビーチャムお気に入りの奏者だったプーニエの弾くヴァイオリン協奏曲など、ファン待望の復刻。Vol.1 : 8.110904/ Vol.2 : 8.110905/ Vol.3 : 8.110906/ Vol.4 : 8.110984。 | ||
レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」 | エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S) エーリヒ・クンツ(Br) ニコライ・ゲッダ(T) エミー・ローゼ(S) アントン・ニースナー(Br) ヨゼフ・シュミディンガー(B) オットー・アッカーマン指揮 フィルハーモニアo.&cho. | |
録音:1953年4月16日-18、21日、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。リブレットは無し。 初演(1905年)から100年。シュヴァルツコップフをスター歌手にした記念すべき録音であり、1950年代のEMIを代表する歌手のラインナップ、そしてウォルター・レッグのプロデュース。ドイツEMIのLPから復刻し、序曲や会話部分の再現、ピッチ(A=440Hz)の統一など、オリジナル録音の完全再生を実現。 | ||
シューマン:女の愛と生涯(*) ブラームス: 4つの厳粛な歌(+)/ 低声のための5つの歌曲~サッフォー風の頌歌(#)/ 5つの歌~便り(#)/アルトのための2つの歌(**) アルト・ラプソディ(##) |
キャスリーン・フェリアー(A) ジョン・ニューマーク、 フィリス・スパー(P) クレメンス・クラウス指揮 ロンドン・フィルハーモニックcho. 同男声cho. | |
録音:1950年7月12日-14日(*)/1950年7月17日(+)/1949年12月19日(#)/1949年2月15日(**)/1947年12月18-19日(++)。マーク・オバート=ソーン復刻。 すべてDECCAへの録音で、ファン成らずとも名唱と認めているものばかり。特にシューマンは女性の心情を深く描いた名唱として、リリース以来ずっと絶賛され続けている。今回は英デッカのLPから復刻し、さらに既発売LPやCDで不安定になっていたピッチをすべてをA=440Hzに合わせて修整。 | ||
レハール(1870-1948):オペレッタ・ハイライト~INA音源による オペレッタ「ロシアの皇太子」 より[序奏/ヴォルガの歌/美しき夢] [リナ・ダシャリー(S) レミー・コラザ(T) オペラ・リリクcho./録音:1971年、ライヴ] オペレッタ「ジュディッタ」より [第1幕「奥様、お嬢様」][アラン・ヴァンゾ(T) オペラ・リリクcho./録音:1970年、ライヴ]/ [第4幕「私の唇にあなたは熱いキスをした」][アニタ・アマルスフェルト(S)/録音:1980年、ライヴ] [第3幕「おお、我が美しき星」][アラン・ヴァンゾ(T) オペラ・リリクcho./録音:1970年、ライヴ] オペレッタ「フリーデリケ」より [序曲;歌え、鳥たちよ/学生たちの四重唱/美しきアルザス女の二重唱/ ああ、なぜあなたは私の心を掴まえて離さないの?] [リナ・ダシャリー(S) エメ・ドニア(Br) オペラ・リリクcho./録音:1971年、スタジオ] オペレッタ「ルクセンブルク伯爵」より [第1幕:伯爵の登場/スザンヌの登場;マズルカ/スザンヌとフェルナンの二重唱/ 第2幕:スザンヌ/バジールとジュリエットの二重唱/スザンヌとフェルナンの二重唱/ 第3幕:スザンヌとブリサールのロマンス/スザンヌとフェルナンの二重唱/フィナーレ] [リナ・ダシャリー(S) モニク・スティオ(Ms) ドミニク・ティルモン(Br) アンドレ・ドラン(T) ミシェル・アメル(T)/録音:1971年、ライヴ] オペレッタ「とんぼの踊り」より [序曲/第1幕:二重唱「愛があなたの扉を開ける」/ジャワ・ガヴォット/第3幕:愛があなたの扉を開ける] [リナ・ダシャリー(S) クローディーヌ・コラール(S) ジョルジェット・ドゥスパネリ(Vo) アンリ・ルゲ(T) ピエール・ソーゲ(Vo) ジャック・ジル(Vo)/録音:1966年、スタジオ、モノラル] 以上、アードルフ・ジーベール指揮ORTFオペラo.&cho. | ||
ART et SON(アレクシス・フランケル)復刻。レハールのオペレッタから名場面をフランス語で歌ったというユニークな音源集で、INA(フランス国営視聴覚研究所)のアーカイヴがオリジナル。指揮のジーベールはフルトヴェングラーやクラウスに指揮を師事し、ウィーンやパリの放送局を主な仕事場としていた。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949):歌劇「ばらの騎士」 | マリーア・ライニング(S) ルートヴィヒ・ウェーバー(B) セーナ・ユリナッチ(S) アルフレート・ペル(Br) ヒルデ・ギューデン(S) ユーディト・ヘルヴィヒ(S) ペーター・クライン(T) ヒルデ・レッセル=マイダン(Ms) アントン・デルモータ(T) ヴァルター・ベリー(B) エーリヒ・クライバー指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho./他 | |
録音:1954年5月29日-6月28日、ウィーン。リブレットは無し。歌詞は独語。マーク・オバート=ソーン復刻。 ウィーンの香りを伝え、作曲者とも親交が深かったE.クライバーが、渾身の力を振り絞っておくる華麗で豊潤なサウンド。ヒルデ・ギューデンらの伝説的歌手や、若き日のヴァルター・ベリーなどが顔を揃え、ウィーン・フィルのサウンドも古き佳き時代の香りを残している。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949):歌劇「サロメ」(*) *ボーナス・トラック* 伝説的名歌手たちによる 「サロメ」ハイライトの歴史的録音(#) |
クリステル・ゴルツ(S;*) ユーリウス・パツァーク(T;*) マルガレータ・ケニー(Ms;*) ハンス・ブラウン(B;*r) アントン・デルモータ(T;*) エルゼ・シュルホフ(Ms;*) ルドルフ・クリスト(T;*) クレメンス・クラウス指揮(*) VPO(*)/他 エミー・デスティン(S;#) マージョリー・ローレンス(S;#) リュバ・ヴェーリッチュ(S;#) ピエロ・コッポラ指揮(#) フリッツ・ライナー指揮(#)他 | |
録音:1954年3月15日-21日、ウィーン(*)/1907年-1949年(#)。リブレットは無し。歌詞は独語。マーク・オバート=ソーン復刻。 伝説の名演として現在もなお聴かれている“純ウィーン”的な味わいのある録音。英DECCA盤LPからの復刻で、アナログ特有の力強さをそのまま伝えてくれる。もちろんオバート=ソーンの丁寧な仕事ゆえ、すでにこの録音を愛聴している方にも聴いていただきたいクオリティ。ライナー指揮による「7つのヴェールの踊り」ほか、ハイライトの6トラックもオリジナルのアナログ盤から復刻されている。 | ||
レハール:喜歌劇「ほほえみの国」(*) ・ボーナス・トラック:伝説的名歌手たちによる レハールのオペレッタ名演集・(#) オペレッタ「フラスキータ」 ~フラスキータのセレナード「青空をしとねに」/ オペレッタ「ロシアの皇太子」~だれかが来るでしょう/ オペレッタ「フリーデリケ」より [小さな薔薇のそばに立つ少年を見た/ おお私のおとめ、どんなにおまえを愛しているか]/ オペレッタ「エーヴァ - 工場の娘」~夢さえあれば/ オペレッタ「ほほえみの国」選集/ オペレッタ「パガニーニ」選集/ オペレッタ「この世は美しい」より [私は恋に陥った/恋人よ、愛していることを信じて/ この世は美しい/]/ オペレッタ「山の君主」より [赤ちゃん、かわいらしくてよい子よ/老いと若さ]/ オペレッタ「ジュディッタ」より [君こそ我が太陽/友よ、人生は生きる価値がある/ 私の唇にあなたは熱いキスをした] |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S;*/#) ニコライ・ゲッダ(T;*) エーリヒ・クンツ(Br;*) エミー・ローゼ(S;*) オタカー・クラウス(Br;*) フェリックス・ケント(*) アンドレ・マットーニ(*) オットー・アッカーマン指揮(*) フィルハーモニアo.&cho.(*) ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T;#) エスター・レティ(S;#) ロッテ・レーマン(S;#) フランツ・レハール指揮(#) ウィーンso.(#)、ウィーンpo.(#) ハンスゲオルク・オットー指揮(#) ベルリン・ドイツ歌劇場o.&cho.他(#) | |
録音:1953年4月17日、19日-21日、6月28日、ロンドン(*)/1927年-1943年(#)。リブレットは付属せず。歌詞は独語。マーク・オバート=ソーン復刻(*)/ウォード・マーストン復刻(#) シュヴァルツコップの名唱であり、「メリー・ウィドウ」と共に彼女の存在を伝える、あまりに有名な録音。ゲッダ、クンツらのサポート陣も見事であり、ドイツ・プレスのLPから復刻したこのサウンドで、ますます声の艶が増している。ボーナス・トラックは作曲者指揮も含む、豪華な名場面集。 | ||
ヴェルディ:歌劇「オテロ」 | ジョヴァンニ・マルティネッリ(T) エリーザベト・レートベルク(S) ローレンス・ティベット(Br) ニコラス・マシュー(T) セルマ・ヴォティプカ(Ms) ジョヴァンニ・パルトリニエリ(T) ニコラ・モスコーナ(B) ジョージ・チェハノフスキー(Br) エットレ・パニッツァ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1938年2月12日放送、メトロポリタン歌劇場。ウォード・マーストン復刻。 両大戦にはさまれた時代のメトの記録であり、パニッツァの治世でも最高級の名演。オテロを十八番としていたマルティネッリの素晴らしさはもちろん、レートベルクとティベットの活き活きとした舞台の記録でもあり、現在のレヴァイン時代とはまったく違った魅力がある。 リブレットは付属しない。歌詞はイタリア語。 | ||
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 | マルタ・メードル(S) . ヴォルフガング・ ヴィントガッセン(T) ゴットロープ・フリック、 オットー・エーデルマン(B) アルフレート・ペル(Br) セーナ・ユリナッチ(S) ルドルフ・ショック、 アルウィン・ヘンドリックス(T) フランツ・ビェルバッハ(B) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮VPO ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1953年10月13-17日、ウィーン。マーク・オバート=ソーン復刻。 EMIによる歴史的録音であり、ライヴ・レコーディングならではの燃焼が真に迫ったドラマを生んでいる稀代の名演として有名。この復刻は、状態の良好な初期盤LPをソースにしたもの。リブレットの添付は無く、独語歌詞はウェブサイト(http://www.naxos.com/libretti/fidelio.htm)で。 | ||
エルガー・コンダクツ・エルガー エルガー(1857-1934): 序曲「コケイン-首都ロンドンにて」(*)/ 創作主題による変奏曲「エニグマ」(#)/ 行進曲「威風堂々」 [第1番(+)/第2番(+)/第3番/(**)/ 第4番(**)/第5番(##)] 〔ボーナス・トラック〕 偶発的ステレオによる「コケイン序曲」のサイド3(*) |
エドワード・エルガー指揮 ロイヤル・アルバート・ホールo.、 LSO、BBCso. | |
録音:1926年4月27日(+)&28日(#)、8月30日(#)/1927年7月15日(**)/1930年9月18日(##)/1933年4月11日(*)、以上全てロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 英HMVに録音した自作自演はEMIがCD化しているが、このCDはSP盤からの復刻。珍しいのは「accidental stereo」と称して、2枚のレコードを同時再生し擬似的にステレオ音場を作り出すという実験的な試みで再現した「コケイン」(曲の後半のみ)。 | ||
アルフレッド・コルトー SP録音集 Vol.1~ショパン ショパン(1810-1849): 24の前奏曲[録音:1926年3月22日&23日、ヘイズ]/ 前奏曲Op.45[録音:1949年11月4日、ロンドン]/ 24の前奏曲~第15番「雨だれ」 [録音:1950年10月30日、ロンドン]/ 子守歌[録音:1949年11月4日、ロンドン]/ 即興曲第1番/即興曲第2番/即興曲第3番/幻想即興曲 [録音:1933年7月5日、ロンドン]/ タランテラ[録音:1931年5月13日、ロンドン] |
アルフレッド・コルトー(P) | |
マーク・オバート=ソーン復刻。多くの録音を残し、複数のレーベルから復刻リリースされているコルトー。オバート=ソーンの復刻テクニックが、新しいコルトーの魅力を生み出す。シリーズの第1弾はHMVへの録音であるショパンの作品集。ルバートなど起伏のあるロマンティックな演奏とニュアンスが、ノイズを排したこの復刻で浮かび上がる。 | ||
レオンカヴァルロ(1858-1919):歌劇「道化師」 | マリア・カラス(S) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T) ティート・ゴッビ(Br) ローランド・パネライ(Br) ニコラ・モンティ(T) トゥリオ・セラフィン指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1954年6月12-17日、ミラノ・スカラ座。マーク・オバート=ソーン復刻。 ステージではまず歌うことなく、録音が残されたのは奇跡とも言えるカラスのネッダ。「道化師」といえばカニオ役にスポットライトが当たるものの、「カラスの道化師」と言わせてしまうのはさすが。もちろんディ・ステファノ、ゴッビ、そしてカラスの最良時を支えたセラフィンの指揮が、全体の完成度を高めているのは言うまでもない。英Columbia盤LP(オリジナル盤)からの復刻。伊語歌詞をNAXOSのwebsiteで閲覧可能とのこと。 | ||
マスカーニ(1863-1945):歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 | マリア・カラス(S) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T) ローランド・パネライ(Br) アンナ・マリア・カナリ(Ms) エベ・ティコッツィ(A) トゥリオ・セラフィン指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1953年6月16-25日、8月3-4日、ミラノ、聖エウフェミア大聖堂。マーク・オバート=ソーン復刻。 上記「道化師」の約1年前の録音。英EMIへのオペラ録音3作目であり、緊張感と敬虔な雰囲気を見事に歌っているカラスの力量に、あらためて脱帽させられる。伊語歌詞をNAXOSのwebsiteで閲覧可能とのこと。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「蝶々夫人」 | マリア・カラス(S) ニコライ・ゲッダ(T) ルチア・ダニエリ(Ms) マリオ・ボリエッロ(Br) レナート・エルコラーニ(T) ルイサ・ヴィッラ(Ms) マリオ・カーリン(Br) プリニオ・クラバッシ、 エンリコ・カンピ(B) ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
録音:1955年8月1-6日、ミラノ・スカラ座。マーク・オバート=ソーン復刻。 リリック・ソプラノとしてのカラスを十二分に味わえる演目が「蝶々夫人」。英プレスの、オリジナルに近いLPから復刻。伊語歌詞をNAXOSのwebsiteで閲覧可能とのこと。 | ||
ロッシーニ(1792-1868):歌劇「イタリアのトルコ人」(*) | マリア・カラス(S) ニコラ・ロッシ=レメーニ(B) ニコライ・ゲッダ(T) ヨランダ・ガルディーノ(Ms) ピエロ・デ・パルマ(T) フランコ・カラブレーゼ(B) マリアーノ・スタービレ(Br) ジャナンドレア・ ガヴァッツェーニ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. | |
【ボーナス・トラック】(+) マリア・カラスによるコロラトゥーラ・アリア集 ロッシーニ: 歌劇「セビリャの理髪師」第1幕~今の歌声は心に響く マイアベーア(1791-1864): 歌劇「ディノラ、またはプロエルメルのパルドン祭」第2幕~ 軽い影よ(影の歌) ドリーブ(1836-1891):歌劇「ラクメ」第2幕~ インドの若い娘は何処に行く…向こうに、森の中に(鐘の歌) ヴェルディ(1813-1901): 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」第5幕~ 皆さん、ありがとう(ボレロ) |
マリア・カラス(S) トゥリオ・セラフィン指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1954年8月31日、9月1-8日、ミラノ・スカラ座(*)/1954年(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 ロッシーニは英プレスのオリジナルLPを、アリア集は米プレスのLPを使って復刻。絶頂期を迎えたカラスのスカラ座録音はどれも見事だが、スカラ座の常連だった指揮者ガヴァッツェーニも絶賛する出来映え。「イタリアのトルコ人」の伊語歌詞をNAXOSのwebsiteで閲覧可能とのこと。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「マノン・レスコー」(*) | リチア・アルバネーゼ(S) ユッシ・ビョルリング(T) ロバート・メリル(Br) フランコ・カラブレーゼ(B) マリオ・カーリン(T) エンリコ・カンピ(B) アンナ・マリア・ロータ(Ms) ジョネル(ヨネル)・ペルレア指揮 ローマ歌劇場o.&cho. | |
【ボーナス・トラック】(+) リチア・アルバネーゼ・リサイタル G.シャルパンティエ: 歌劇「ルイーズ」第3幕~その日から カタラーニ: 歌劇「ラ・ワリー」第1幕~さようなら、ふるさとの家よ マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ お母さんも知る通り チレーア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」第4幕~哀れな花 ボーイト: 歌劇「メフィストーフェレ」第3幕~ある夜、暗い海の底に ヴィラ=ロボス: ブラジル風バッハ第5番(声楽と8つのチェロのための)~ アリア(カンティレーナ) |
リチア・アルバネーゼ(S) ヴィクター・トルッコ指揮 ジョネル(ヨネル)・ペルレア指揮 RCAヴィクターo. レオポルド・ストコフスキー指揮o. 他 | |
録音:1954年7月11-13、15-17日、ローマ歌劇場(*)/1947-1951年(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 RCAレーベルから発売されたこの録音は、リチア・アルバネーゼというスター歌手をフィーチャーもの。復刻には英プレスのオリジナルLPを使用し(アリア集は米プレスLP)、ピッチ修正なども行うなど細心の注意を払っている。 「マノン・レスコー」の伊語歌詞をNAXOSのwebsiteで閲覧可能とのこと。 | ||
ブルーノ・ワルター ベートーヴェン(1770-1827): 交響曲第6番「田園」(*)/序曲「レオノーレ」第2番(+)/ 歌劇「フィデリオ」序曲(#)/序曲「コリオラン」(**)/ バレエ「プロメテウスの創造物」序曲(++) |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO(*/+) BBCso.(#) LSO(**) ブリティッシュso.(++) | |
録音:1936年12月5日、ウィーン(*)/1936年5月21日、ウィーン(+)/1934年5月21日、ロンドン(#)/1938年9月12日、ロンドン(**)/1930年5月16日、ウェストミンスター(++)。マーク・オバート=ソーン復刻。 発売以来半世紀以上も「田園」の名盤とされ、「ワルターの田園」というブランドを作り上げた録音(*)。新しい復刻は最高のコンディションによるSP盤からのもので、細部まで音が伝わってくる。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949): 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(*) *ボーナス・トラック* エリーザベト・シュヴァルツコップによる 歌劇「カプリッチョ」の終景(#) |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S;*/#) リタ・シュトライヒ(S;*) イルムガルト・ゼーフリート(S;*) ルドルフ・ショック(T;*) アルフレート・ノイゲバウアー(語り;*)他 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*) オットー・アッカーマン指揮(#) フィルハーモニアo.(*/#) | |
録音:1954年、ロンドン(*)/1953年9月25日-26日、ワトフォード・タウンホール(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 シュヴァルツコップ、カラヤン&フィルハーモニア、そしてプロデューサーのウォルター・レッグという、一時代を築いた黄金のトリオによる名録音。状態のいい英盤LPから復刻され(ボーナス・トラックは米盤LP)、クリック・ノイズも極力排除。EMIによる復刻とはまた異なる味わいで、レッグ録音の本質に迫る。シュトライヒ、ゼーフリートらの共演歌手も、オペラ・ファンであれば聴き逃せないだろう。リブレットは付属しない。 | ||
コルトーのSP録音集 Vol.2~ショパン選集 ショパン: ワルツ第1番「華麗なる大ワルツ」/ 同第2番「華麗なるワルツ」/同第3番/ 同第4番「華麗なるワルツ」/同第5番/ 同第6番「小犬」(2テイク)/同第7番(2テイク)/ 同第8番/同第9番「告別」(3テイク)/同第10番/ 同第11番(2テイク)/同第12番/同第13番/同第14(16)番/ 幻想曲 |
アルフレッド・コルトー(P) | |
録音:1929-1949年。マーク・オバート=ソーン復刻。 定評あるコルトーのショパン。今回の復刻は戦前の米Victorゴールド・レーベル盤SPを使用。さらにオーストラリアHMV、英HMVなどのSP盤など最良の素材を使って、コルトーのタッチを再現している。1934年録音のワルツ集(14曲)を軸に、別録音(6曲)を追加。Vol.1:8.111023 | ||
J.シュトラウスII世(1825-1899):喜歌劇「こうもり」(*) *ボーナス・トラック* (#) リヒャルト・タウバー、 ロッテ・レーマン、エリーザベト・シューマン、 マリア・イーヴォギュンとの「こうもり」歴史的録音 [序曲(「ゲイ・ロザリンダ」のためにコルンゴルト編曲)/ 所長、何を疑われるのです/ 侯爵様、あなたのようなお方は/いなか娘の姿で/ ふるさとの調べよ/騎士殿・・・さあ、みなさん/ もう充分、充分] |
ニコライ・ゲッダ(T;*) エリーザベト・シュヴァルツコップ(S;*) ヘルムート・クレプス(T;*) リータ・シュトライヒ(S;*) カルル・デンヒ(Br;*) エーリヒ・クンツ(Br;*) ルドルフ・クリスト(T;*)他 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*) フィルハーモニアo.&cho.(*) リヒャルト・タウバー(T;#)指揮(#) ロッテ・レーマン(S;#) エリーザベト・シューマン(S;#) マリア・イーヴォギュン(S;#) カリン・ブランツェル(Ms;#)他 | |
録音:1955年4月26日-30日、ロンドン(*)/1927年-1945年(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 英コロムビアによる有名な録音であり、当時の名歌手を揃えた豪華な顔ぶれ。初発売時の英盤LPから丁寧に復刻している。ボーナス・トラックの(#)ではタウバー指揮による「序曲」という珍しい音源が聴けるなど、「こうもり」ファンは必聴のおもしろさ。リブレットは付属しない。歌詞は独語。 | ||
カラヤン&VPO、1947年のドイツ・レクイエム ブラームス(1833-1897):ドイツ・レクイエム |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S) ハンス・ホッター(Br) ヘルベルト・フォン・ カラヤン指揮 VPO、 ウィーン楽友協会cho. | |
録音:1947年10月20日-22日、10月27日-29日。激動の時代を乗り越えたカラヤンの不滅の名演。 終戦後、連合軍当局によりドイツ・オーストリーでの活動を一時禁止されカラヤンの、活動解禁後の初コンサートの1曲がこのドイツ・レクイエム。若きカラヤンの情熱の迸りが曲全体に横溢した名演として親しまれているもので、エリーザベト・シュヴァルツコップ、ハンス・ホッターの名唱が花を添えている。既出盤より大幅に音質が改善されている。ぜひ御一聴頂きたい。 | ||
ヴィルヘルム・バックハウス ~ブラームス:ピアノ独奏曲集 スケルツォOp.4/創作主題による変奏曲Op.21-1/ ワルツ集Op.39 より[第1番/第2番/第15番]/ 8つの小品Op.76 より [第2番「奇想曲」/第7番「間奏曲」/第8番「奇想曲」]/ 幻想曲集Op.116 より [第1番「奇想曲」/第2番「間奏曲」/第4番「間奏曲」]/ 3つの間奏曲Op.117 より[第1番/第2番]/ 6つの小品Op.118/ 4つの小品Op.119 より [第1番「間奏曲」/第2番「間奏曲」/第3番「間奏曲」] |
ヴィルヘルム・バックハウス(P) | |
録音:1932年-1936年、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 ドイツ音楽の救世主と呼ばれたバックハウスの名演集であり、晩年のステレオ録音しか知らない方にこそ聴いていただきたい一枚。50歳前後の録音であり、芯が強く、深いロマンをたたえた音楽は意志の強さにあふれている。 | ||
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「アイーダ」(*) | ジンカ・ミラノフ(S;アイーダ) ユッシ・ビョルリンク(T) フェドーラ・バルビエリ(Ms) レナード・ウォーレン(Br) ボリス・クリストフ(B) プリニオ・クラバッシ(B) マリオ・カルリン(T) ブルーナ・リッツォーリ(S) ジョネル(ヨネル)・ペルレア指揮 ローマ歌劇場o. ジュゼッペ・コンカ合唱指揮 ローマ歌劇場cho. | |
*ボーナス・トラック* ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」(抜粋) |
ジャン・ピアース(T) ジンカ・ミラノフ(S) レナード・ウォーレン(Br) マリアン・アンダーソン(A) ロバータ・ピーターズ(S) ディミトリ・ミトロプーロス指揮 メトロポリタン歌劇場o. | |
録音:1955年7月2日-18日、ローマ、ローマ歌劇場(*)/1955年1月9日、21日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(#)。リブレットは付属しない。マーク・オバート=ソーン復刻。 「アイーダ」は米盤、ボーナストラックは伊盤のLPから復刻。どちらもRCA Victor制作であり、クロアチア生まれのミラノフに注目が集まった録音。ビョルリンク、クリストフらの共演陣も凛としており、隠れた名盤という評判も高まっている。ミトロプーロスの指揮による「仮面舞踏会」は、ボーナスにしておくのがもったいないほどの演奏。 | ||
ヴァーツラフ・ターリッヒ~ドヴォルザーク 交響曲第7番(*)/交響曲第8番(#) |
ヴァーツラフ・ターリッヒ指揮 チェコpo. | |
録音:1938年11月23日(*)/1935年11月23日(#)、28日(#)、以上ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 チェコの伝統を受け継ぎ、現在に至るチェコ音楽とチェコ・フィルの評価を決定づけたターリッヒ。「十八番」とは彼のドヴォルザークのためにあるような言葉であり、1930年代に録音されたこの2曲の演奏は、戦前のチェコ・フィルと当時の演奏を伝える貴重な記録でもある。 | ||
ザ・コンポーザーズ・コンダクト ~ホルスト&ヴォーン・ウィリアムズ ホルスト(1874-1934): 組曲「惑星」(*)/2つの無言歌~第2番「行進の歌(*)」 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):交響曲第4番(#) |
グスタフ・ホルスト指揮(*) LSO(*) レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ指揮(#) BBCso.(#) | |
録音:1926年&1937年、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 どちらもすでに複数のレーベルから発売されている音源だが、この復刻は非常に聴きやすい音質で、作曲者の解釈を垣間見ることができるだろう。なお「惑星」は2種類ある自作自演のうち最初の録音。 | ||
ヴィクトル・デ・サバタ ヴェルディ(1813-1901): レクィエム(*)/ 歌劇「アイーダ」~第1幕への前奏曲(#)/ 歌劇「椿姫」 より(+) [第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲]/ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」~第1幕への序曲(**) ヴォルフ=フェラーリ: 歌劇「4人の田舎者」~第2幕間奏曲(##)/ 歌劇「スザンナの秘密」序曲(##) ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲(##) レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」(++) |
エリーザベト・シュヴァルツコップフ(S;*) オラリア・ドミンゲス(Ms;*) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T;*) チェーザレ・シェピ(B;*) ヴィクトル・デ・サバタ指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho.(*)、 BPO(#)、 ローマ・サンタ・ チェチーリア音楽院o.(+/**/##/++) ヴィットーレ・ヴェネツィアーニ合唱指揮(*) | |
録音:1954年6月18日-22日(*)、25日-27日(*)、ミラノ(*)/1939年4月12日(#)/1948年3月1日(+)/1947年2月7日(**)/1948年2月27日(##)/1947年1月23日-24日。マーク・オバート=ソーン復刻。 イタリア・オペラの巨匠として知られるサバータがColumbiaへ録音した「レクイエム」を、発売当時のLPより復刻。シュヴァルツコップフほかの絶唱も捨てがたい魅力だが、今回はサバタ指揮のヴェルディ、ヴォルフ=フェラーリ、ロッシーニのイタリア・オペラからの管弦楽抜粋集も収録。再評価をうながす2枚組だと言えるだろう。 | ||
ナタン・ミルシテイン(Vn) ベートーヴェン(1770-1827): ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」(*) ブラームス(1833-1897): ヴァイオリン・ソナタ第3番(#)/ ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(+) |
ナタン・ミルシテイン(Vn) アルトゥール・バルサム(P;*) ヴラディーミル・ホロヴィッツ(P;#) グレゴール・ ピアティゴルスキー(Vc;+) フリッツ・ライナー指揮(+) フィラデルフィア・ ロビン・フッド・デルo.(+) | |
録音:1950年6月6日、ニューヨーク(*)/1950年6月22日、29日、ニューヨーク(#)/1951年6月29日、フィラデルフィア(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。 手堅く力強い音楽の中にロマンを感じさせる演奏だが、ホロヴィッツやピアティゴルスキーらの共演者も見事。ベートーヴェンは45回転盤レコードから、ブラームスは状態のいいLPレコードからの復刻。 | ||
コルトーのSP録音集 Vol.3 ~ショパン:練習曲(全曲)他 12の練習曲Op.10(*)/12の練習曲Op.25(#)/ 3つの新しい練習曲(+)/舟歌(**) |
アルフレッド・コルトー(P) | |
録音:1933年7月4日(*)&5日(*/**)、1934年6月18日&21日(#)、1949年11月4日(+)、以上ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 有名なHMVへの録音で、何度もいろいろなレーベルからリリースされている歴史的な名演。音の粒立ちやタッチが明快にわかるこの復刻は、最良の状態を保っていたSPレコードをソースに制作。すでにお持ちの方も、ぜひ音を聴き比べてみて頂きたい。 | ||
シュヴァルツコップ&カラヤン J.S.バッハ(1685-1750):ミサ曲 ロ短調(*) |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S;*) マルガ・ヘフゲン(A;*) ニコライ・ゲッダ(T;*) ハインツ・レーフス(B;*) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*) フィルハーモニアo.(*)、VPO(*)、 ウィーン楽友教会cho.(*) | |
ボーナス・トラック:バッハのミサ曲 ロ短調の ヒストリカル録音 1929-1952 [「グロリア」~第5曲「われら主をほめ」(#)/ 「ニケーア信経」:クレド ~第14曲「われは信ず、唯一の主、 イエズス・キリスト」(+)/ ~第18曲「いのちの主なる聖霊を信ず」(**)/ 「ベネディクトゥス」~第23曲「ほむべきかな」(##)/ 「アニュス・デイ」~第24曲「神の小羊」(++)] |
ドロシー・メイナー(S) エリーザベト・シューマン(S) マーガレット・バルフォー(A) キャスリーン・フェリア(A) ジョルジュ・ティル(T) フリードリッヒ・ショル(Br) シルヴァン・レヴィン指揮 ヴィクターo. アルバート・コーツ指揮LSO グスタフ・ブレット指揮o. エードリアン・ボールト指揮LPO/他 | |
録音:1952年11月(*)/1953年7月(*)/1945年10月5日(#)/1929年5月14日(**)&29日(+)/1936年4月27日(##)/1952年10月7日(++)。解説に歌詞は付いていない。歌詞はラテン語。マーク・オバート=ソーン復刻。 オペラとは違った、シュヴァルツコップの芸術を味わえる演奏。ウィーンとロンドン、2つのセッションをミックスした珍しいものであり、ロンドンではデニス・ブレイン(Hr)、サーストン・ダート(Org)ほか名手たちも参加。状態のいいフランス盤LPから復刻している。「ロ短調ミサ」における名唱を集めたボーナス・トラックも貴重なもの。 | ||
ワンダ・ランドフスカ~ チェンバロ音楽の珠玉&ポーランド古来の舞曲集 J.S.バッハ:幻想曲 BWV.919 D.スカルラッティ: ソナタ ニ長調 K.443 L.418 P.376/同 ニ短調 K.32 L.423 P.14 シャンボニエール:サラバンド ニ短調 ラモー:皇太子妃/ 歌劇「優雅なインドの国々」~ 2つのポロネーズのためのエア・グラーヴェ F.クープラン:神秘的なバリケード/女道化師/ポーランド風の歌 クロフト(パーセル作曲):グラウンド 作曲者不詳:ナイチンゲール ヘンデル:エアと変奏「調子のよい鍛冶屋」 モーツァルト:ロンド K.485/ ロンド「トルコ風」(トルコ行進曲)/メヌエット K.355(576b) ヴィヴァルディ/J.S.バッハ編曲:協奏曲第1番 オギンスキ/ランドフスカ編曲:ポロネーズ「祖国への別れ」 ポロナイス/ランドフスカ編曲:ガイヤルド ランドフスカ:オーヴェルニュのブレー/跳躍(結婚式の民謡) カト/ランドフスカ編曲:ポーランド舞踏病 オギンスキ/ランドフスカ編曲:ポロネーズ 17世紀の3つのポーランド舞曲集 ショパン:マズルカ第34番 |
ワンダ・ランドフスカ(Cemb) | |
録音:1946年、ニューヨーク/1951年、コネティカット州レイクヴィル。マーク・オバート=ソーン復刻。 20世紀のハープシコード演奏における礎を作ったランドフスカが、米RCAに録音した演奏。モーツァルトやショパンの曲などが今となっては珍しい。 | ||
ワーグナー(1813-1883):楽劇「ワルキューレ」 (楽劇「ニーベルングの指環」第一夜) |
マルタ・メードル(S;ブリュンヒルデ) レオニー・リザネック(S;ジークリンデ) フェルディナント・フランツ(Br;ヴォータン) ルートヴィッヒ・ズートハウス(T;ジークムント) マルガレーテ・クローゼ(Ms;フリッカ) ゴットロープ・フリック(B;フンディンク) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO/他 | |
録音:1954年9月28日-10月6日、ウィーン。解説に歌詞は付属しない。歌詞は独語。マーク・オバート=ソーン復刻。 「ニーベルングの指環」全曲録音が計画されていながら、フルトヴェングラーの死によって実現せず、遺産となってしまった録音。さまざまな問題があるマスターテープは使わず状態のいいLPから復刻し、音質などをベストに近い状態で再現した。 | ||
フルトヴェングラー、バイロイトの「第9」、 オバート=ソーン復刻で登場 ベートーヴェン(1770-1827): 交響曲第9番「合唱付き」 |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S) エリーザベト・ヘンゲン(A) ハンス・ホップフ(T) オットー・エーデルマン(B) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭o.&cho. | |
録音:1951年7月29日、バイロイト、ライヴ。マーク・オバート=ソーン復刻。解説に歌詞は付いていない。歌詞は独語。 あの有名な「バイロイトの第9」が、いよいよオバート=ソーンの復刻で登場。足音入り、疑似ステレオなどさまざまな形で発売されていた永遠の名演だが、今回の復刻は良質のLPから丁寧に復刻したものであり、アナログの良さを感じることができるはず。すでにお持ちの方もこの新しい復刻により、「伝説の名演」の別の側面を知っていただけるだろう。 | ||
ワンダ・ランドフスカ J.S.バッハ(1685-1750): 平均律クラヴィーア曲集第2巻 (24の前奏曲とフーガ) ・ボーナス・トラック 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調BWV.998(*) |
ワンダ・ランドフスカ(Cemb) | |
録音:1951年7月-1954年3月、コネチカット、レイクヴィル/1946年5月2日、ニューヨーク、ロトス・クラブ(*)。 マーク・オバート=ソーン復刻。第1巻(8.110314/15)の続編。晩年に彼女の自宅で録音された重要な記録であり、ピリオド楽器演奏が市民権を得た現在だからこそ、プレイエル製チェンバロの音や約半世紀前の奏法を記録した録音にも注目が集まるのだろう。 | ||
デ・サバタのモツレク モーツァルト(1756-1791): レクィエム(ジュスマイヤー版) |
ピア・タッシナーリ(S) エベ・スティニャーニ(Ms) フェルッチョ・タリアヴィーニ(T) イタロ・ターヨ(B) ヴィクトル・デ・サバタ指揮 ローマRAIo.&cho、 コスタンティーノ・ コスタンティーニ合唱指揮 ブルーノ・エルミネロ合唱指揮 | |
録音:1941年12月4日、5日、ローマ。歌詞はラテン語。ブックレットに歌詞は付いていない。 ウォード・マーストン復刻。モーツァルト没後150年の1941年に演奏された記録で(初出は伊 CETRA の SP )、当時のイタリアを代表する歌手、演奏家たちが集結。ほの暗く、ゆったりとしたテンポで進む演奏は、深く聴き手の心に刻み込まれる。 | ||
コルトーのSP録音集 Vol.4~ショパン選集 ショパン(1810-1849): ピアノ・ソナタ第2番「葬送行進曲つき」(*)/ ピアノ・ソナタ第3番(#)/ 3つのポーランドの歌(リスト編曲)(+)/ 華麗な大ポロネーズ(短縮版)(**)/ ポロネーズ第6番「英雄」(##)/ ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」(++) |
アルフレッド・コルトー(P) | |
録音:1928年6月5日(*)/1928年12月11日(*)/1933年7月4日(##)、5日(##)、6日(#)/1939年3月10日(+)/1947年10月15日(++)、以上ロンドン/1923年2月5日、ニュージャージー(**)。 マーク・オバート=ソーン復刻。しっかりと存在感があるサウンドで聴くコルトーのショパンは、一部は英HMVのSPをソースに復刻。またSPでは発売されなかった音源もいくつかあり、このピアニストの優雅さと華麗さ、自在なタッチを聴くには最適の一枚になった。Vol.1: 8.111023/ Vol.2: 8.111035/ Vol.3: 8.111052。 | ||
グレゴール・ピアティゴルスキー シューマン:チェロ協奏曲 ルビンシテイン: ヘ調のメロディ(編曲:ポッパー)/ ペテルブルクの夜会~第1番「ロマンス」 ラフマニノフ:14の歌曲~第14番「ヴォカリーズ」 リムスキー=コルサコフ:歌劇「サトコ」 ~インドの歌「洞窟には無数のダイアモンドが」 キュイ:万華鏡~第9番「オリエンタル」 チャイコフスキー: 中級程度の12の小品~第2番「悲しい歌」/ 6つの歌~第6番「ただあこがれを知る者だけが」/ 6つの小品~第6番「感傷的なワルツ」/ サン=サーンス: 動物の謝肉祭~「白鳥」/チェロ協奏曲第1番 シューベルト:楽興の時 ヘ短調 ウェーバー:ピアノ・ソナタ第3番~ロンド (ヴァイオリン伴奏付き) グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」間奏曲 |
グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc) ジョン・バルビローリ指揮 LPO ラルフ・ベルコヴィッツ(P) フリッツ・ライナー指揮 RCAヴィクターso. | |
録音:1934年-1950年。マーク・オバート=ソーン復刻。 著名でありながらも100万ドル・トリオなど室内楽などでの評価が高く、ソリストとして再評価されてもいいピアティゴルスキー。1930年代から1950年代まで、3レーベル(HMV、Columbia、RCA)に渡るこの一枚は、チェリストとしての力量を全面的に押し出し、音楽の深さをあらためて教えてくれる。 | ||
デニス・ブレイン、カラヤン、ギーゼキング モーツァルト(1756-1791): ホルン協奏曲 全曲[第1番-第4番](*)/ ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンと ファゴットのための五重奏曲(#) |
デニス・ブレイン(Hr) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*) フィルハーモニアo.(*) ヴァルター・ギーゼキング(P;#) フィルハーモニア・ ウィンド・アンサンブル(#) | |
録音:1953年11月12日(*)、13日(*)、23日(*)/1955年4月15日(#)、以上ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。発売以来約半世紀の間、一度もカタログ落ちがないという伝説を持つ天下の名盤がナクソスから。すでに他レーベルでも復刻され始め、復刻の聴き比べが可能になりつつあるが、誰もが認める最高の名演としてその輝きが色あせることはない。 | ||
ボロディン(1833-1887):歌劇「イーゴリ公」(*) ・ボーナス・トラック・ 歌劇「イーゴリ公」~選集(#) |
アンドレイ・イワノフ(Br) エフゲニア・スモレンスカヤ(S) セルゲイ・レメシェフ(T) アレクサンドル・ピロゴフ(B) マルク・レイゼン(B) ヴェラ・ボリセンコ(A) アレクセイ・セロフ(T) イワン・スコブツォフ(B) フョードル・ゴドフキン(T) エレナ・コルネウエワ(S) アントニーナ・イワノワ(S) アレクサンドル・ メリク=パシャエフ指揮 ボリショイ劇場o.&cho. フョードル・シャリアピン(#) ニーナ・コシェッツ(#) ナジェージダ・オボウコワ(#) シャルル・フリアン(#) ジョルジュ・バクラノフ(#) ボリス・クリストフ(#)他 | |
録音:1951年、モスクワ(*)/1927年-1950年(#)。ウォード・マーストン復刻。 ボリショイ劇場のプロダクションとして録音され、キーロフなど現代のロシアン・オペラ・カンパニーなどにも通じる力強さが記録されている。第三幕が当時の慣行に従ってカットされているのは残念だが、それでも復刻することに意味がある名演。名歌手たちによるアリア集(ボーナストラック)とあわせて、ロシア音楽ファンは必聴。 歌詞はロシア語、ボーナス・トラックで一部仏語歌詞あり。リブレットは付属しない。 | ||
グリンカ(1804-1857): 歌劇「イワン・スサーニン」(皇帝に捧げし命)(*) (全曲だが、以下は省略: 第4幕「我らが後衛の営舎の雪は果てることなく ・・・風雪は我らに何をもたらすのか?」 [ゴロデツキー版]/ 「わがロシアに栄あれ・・・父はこのような 栄光の日々を見ずしてこの世を去り!」) |
マキシム・ミハイロフ(B) ナタリア・スピラー(S) エリザヴェータ・アントノワ(A) ゲオルギ・ネレップ(T) アレクサンドル・ホッソン(B) イワン・スコブツォフ(T) フョードル・スヴェトラーノフ(B) アレクサンドル・メリク=パシャエフ (指揮;第1幕-第4幕) ワシーリ・ネボリシン (指揮;エピローグ) ボリショイ劇場o.&cho. | |
ボーナス・トラック 歌劇「イワン・スサーニン」第3幕&第4幕~選集(#): ・第3幕より [まだ小さかった雛の母鳥が殺されると/ 幼友達よ私は嘆きません(ローゼン男爵版)] ・第4幕より [仲間たちよ、この嵐の中(独語歌詞) (このテノール・アリアは 1947年録音では省略されている)/ 哀れな馬が野に倒れ(ローゼン男爵版)/ 彼らは真実に感づいた(ローゼン男爵版)] |
I.N.ソコロワ、 マルク・レイゼン、 アントニーナ・ネジダーノワ、 ヘルゲ・ロスヴェンゲ、 エフゲニア・ツブルイェワ、 フョードル・シャリアピン | |
録音:1947年(*;第1幕-第4幕)&1950年(*;エピローグ)、以上モスクワ/1913年-1950年(#)。ウォード・マーストン復刻。 戦後のボリショイ劇場制作という、今では貴重な財産となった録音であり、かつてのロシアン・オペラ・スタイルを現代に伝える名演でもある。指揮のメリク=パシャエフは1953年にゴロワノフの後を受けてボリショイ劇場の首席指揮者となったが、この録音時はすでに指揮台の常連だった。なおバスのフョードル・スヴェトラーノフは、指揮者エフゲニー・スヴェトラーノフの父親。 リブレットは付属しない。歌詞は特記以外露語、英語あらすじ付き。 #国内代理店での扱いは終了しており、高額商品となります。 | ||
キャスリーン・フェリア ~イギリス諸島(ブリテン諸島)の歌 英国民謡: わが親愛なる友/船漕ぎ/風よ吹け、南から/ 私の青の縁取りのボンネット/わたしの坊やウィリー/ 自分がどこへ向かっているのか分っています/ むずかる赤ん坊/恋人といっしょに歩こう/羊を追って/ おお悲しい(流れは広く)/柳よ、柳/口ごもる恋人たち/ 白百合の咲くところを見たことがありますか/堤も山も/ あなたの眼差しだけで乾杯を/柳の庭で/わたしはのろう/ ニューカッスルからおいでではありませんね/ かわいいキティー、結婚してくれる? クィルター:真紅の花びらがまどろめば/ 喜ばしい素敵な家/ひな菊に寄す/山を越え スタンフォード:仙境の湖/雨の日 パリー:恋はたわごと ヴォーン・ウィリアムズ:命の家~静かな真昼 ブリッジ:行かないで、幸せな日々 ウォーロック:眠り/春は契りの季節 |
キャスリーン・フェリア(A) フィリス・スパー、 ジョン・ニューマーク、 フレデリック・ストーン(P) | |
録音:1949年2月10-11日、1950年7月17日、1951年12月10-12日、1952年6月5日、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 英デッカからリリースされていた、ファンにとってはおなじみの音源ばかりだが、今回は良質なイギリス盤LPから復刻。彼女が作り上げたと言える英国メゾ・ソプラノ(コントラルト)歌手のレパートリーと歌唱スタイルが、独特のほの暗さを持つイギリスの旋律にはぴったり。 | ||
マリア・カラスの肖像 ベッリーニ: 歌劇「ノルマ」~清らかな女神よ(*)/ 歌劇「清教徒」より(#) [もう一度望みを/ 狂乱の場「あなたの優しい声が呼んでいた」/ 私は美しい乙女] ドニゼッティ: 歌劇「ランメルモールのルチア」より(+) [あの方のやさしいお声が聞こえる/ ああ、あの恐ろしい幽霊たちが現れて/ 香炉はくゆり;聖なるかがり火が一面に輝き/ にがい涙をそそげ] ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」より(**) [ああ、お母さん、私は宿命の島にあって/自殺!] ヴェルディ:歌劇「椿姫」より(##) [乾杯の歌「陽気に楽しく杯をくみ交わそう」/ ふしぎだわ!ふしぎだわ!/ ああ、たぶんあの人なのだわ] プッチーニ:歌劇「トスカ」より(++) [マーリオ!マーリオ!マーリオ!…ここだよ!/ それじゃ、ちょっと聞いて/歌に生き、愛に生き] ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 ~愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」(***) |
マリア・カラス(S) ニコラ・ロッシ=レメーニ(B) ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T) カルロ・フォルティ(B) トゥリオ・セラフィン指揮 アントニーノ・ヴォットー指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho.、 フィレンツェ五月音楽祭o.&cho.、 トリノ・イタリア国営放送o./他 | |
録音:1954年、ミラノ(*)/1953年、ミラノ(#)/1953年、フィレンツェ(+)/1952年、トリノ(**)/1953年、トリノ(##)/1953年、ミラノ(++)/1949年、チェトラへの録音(***)。ウォード・マーストンおよびマーク・オバート=ソーン復刻。 既発売音源(8.110325/7、8.110259/60、8.110131/2、8.110302/4、8.110300/1、8.110256/7)からのコンピレーションで、ナクソスで復刻されたカラスの録音をEMIやCETRAのCD・レコードと比較したい方には最適。もちろんカラスのベスト盤としても通用する選曲。 | ||
グノー(1818-1893):歌劇「ファウスト」(*) ・ボーナス・トラック・ ユッシ・ビョルリンク、歌曲・アリア集(#) (シューベルト、プッチーニ、グノー、 ドニゼッティ、ワーグナー、シベリウス/他) |
ユッシ・ビョルリンク(T) チェーザレ・シエーピ(B) フランク・グァレラ(Br) ローレンス・ダヴィッドソン(Br) アン・ボリンジャー(Ms) ドロシー・カーステン(S) セルマ・ヴォティプカ(S) ファウスト・クレヴァ指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. ドナルド・ヴォーリーズ指揮o.(#) アイズラー・ソロモン指揮(#) ハリウッド・ボウルso.(#) ステーン・フリュクベリ指揮(#) スウェーデン放送so.(#) | |
録音:1950年12月23日(放送)、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(*)/1949年、ニューヨーク&ハリウッド・ボウル(#)/1952年、ストックホルム(#)。ウォード・マーストン復刻。 ナクソスでは久しぶりの登場となる、1950年代(クリスマス・イヴ前日)メトの放送録音。ボーナストラックは、1949年、ニューヨーク「テレフォン・アワー」出演時の歌、ハリウッドボウル「星空の下のコンサート」出演時の歌、ストックホルムでの放送録音という3つのソースからとられた名唱集。 | ||
アンドレス・セゴビア~1944年アメリカ録音集 アルベニス: グラナダ(セレナータ)/朱色の塔(セレナータ)/ セビリャ(セゴビア編) グラナドス: ゴヤのマハ(セゴビア編)/ メランコリカ(悲しき舞曲)/ アンダルーサ(祈り)(セゴビア編) D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調K.11 L.352 パガニーニ(ポンセ編):大ソナタ~ロマンス ラモー(セゴビア編):メヌエット パーセル:新アイルランドの旋律~メヌエット&ジグ ダウランド(セゴビア編):ガイヤルド A.スカルラッティ:ガヴォット/サラバンダ ハイドン(セゴビア編):アンダンテ/メヌエット ミラン(サンス編):3つのパヴァーナ 作者不詳:カンツォーネとサルタレッロ モレノ・トロバ:ブルゴスとアルバーダ/アラーダ リョベト:聖母の御子;アメリアの遺言 タルレガ:ムーア風舞曲とメヌエット ヴィゼ:エントラーダとジグ/ブーレーとメヌエット ゴメス=クレスポ:ノルテーニャ(アギレへの讃歌) ポンセ:クラシック・ソナタ「ソルをたたえて」 ~アレグロ(ソルの主題によるロンド) |
アンドレス・セゴビア(G) | |
録音:1944年1月、ニューヨーク/1949年6月29日、ロンドン。デヴィッド・レニック復刻。 近年になって次々と復刻・再リリースされるセゴビアの録音だが、この復刻ではオリジナル発売のSPや再発売のLPなどから最良のものを選択し、ピッチの修正などを行って名演を再現。 | ||
アンドレス・セゴビア Vol.2~ 1946年ニューヨーク&1949年ロンドン録音集 J.S.バッハ:前奏曲 ハ短調 BWV.999/ 無伴奏チェロ組曲第3番~クーラント/ リュート組曲第2番~[サラバンド/ブレー]/ 同第4番~ガヴォット/ 無伴奏チェロ組曲第6番~ガヴォット/ フーガ ト短調(セゴビア編曲)/ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番~ シャコンヌ(セゴビア編曲) 以上(*) ヴィラ=ロボス:練習曲第8番/同第1番 モレーノ・トロバ: カスティーリャ組曲~[アラーダ/ファンダンギーリョ] トゥリーナ:ファンダンギーリョ カステルヌオーヴォ=テデスコ:タランテラ/ギター協奏曲第1番 ポンセ:南国風のソナティナ 以上(+) |
アンドレス・セゴビア(G) アレック・シャーマン指揮 ニュー・ロンドンo. | |
録音:1946年12月、ニューヨーク(*)/1949年6、7月、ロンドン(+)。デヴィッド・レニック復刻。 1946年のバッハはMusicraftレーベルから発売されたもので、今回の復刻ではオリジナルSPを使用。1949年録音の曲はすべてColumbiaからリリースされたもの。Vol.1:8.111087。 | ||
アンドレス・セゴビア Vol.3~1950年代アメリカ録音集 J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007~プレリュード/ 無伴奏チェロ組曲第6番 BWV1012~ガボットI&II/ 無伴奏ヴァイオリンのための パルティータ第1番 BWV1002~ブーレ/ 無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009~クーラント/ 無伴奏ヴァイオリンのための ソナタ第1番 BWV1001~シチリアーノ/ リュート組曲 BWV996~ブーレ/前奏曲 BWV999/ リュートのためのパルティータ BWV1006a~ガボット/ 無伴奏ヴァイオリンのための パルティータ第2番 BWV1004~シャコンヌ/ 無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009~ブーレI&II/ 無伴奏ヴァイオリンのための ソナタ第1番 BWV1001~フーガ ヘンデル:組曲第4番 HWV437 [サラバンド/メヌエットI( ニ短調) &II( ニ長調)/メヌエットI (アンダンティーノ)&II(グラジオーソ)]/ ガボット HWV491 C.P.E バッハ:シチリアーナ グルック:オルフェオとエウリディーチェ~バレエ ハイドン:メヌエットとトリオ (すべてセゴビア自身の編曲による) |
アンドレス・セゴビア(G) | |
録音:1952年、1954年、1955年。 | ||
アンドレス・セゴビア(G) Vol.4 ~ 1950年代アメリカ録音集 Vol.2 ソル: 大ソナタ第2番 ハ長調 Op.25(抜粋)(*)/モーツァルトの主題による変奏曲 Op.9(*) 大ソナタ第1番 ハ長調 Op.22~第3楽章(#)/6つのディヴェルティメント Op.2~第3番(#)/ 変奏曲と12のメヌエット Op.11~メヌエット第5番(#)/序奏とアレグロ(大独奏曲)Op.14(+) スペインのフォリアとメヌエット Op.15a~メヌエット(+)/ 変奏曲と12のメヌエット Op.11~メヌエット第6番(+)/12の練習曲 Op.6~第12番 イ長調(+)/ 12の練習曲 Op.29~第11番 ト長調(+)/24の練習曲 Op.35~第22番 ホ短調(+)/ 12の練習曲 Op.6~第6番 イ長調(+) ジュリアーニ:ソナタ ハ長調 Op.15~第1楽章(**) ポンセ:パガニーニの主題による変奏曲(**) シューベルト/A.セゴビア編:ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 Op.78D.894~第3楽章(**) メンデルスゾーン/A.セゴビア編:無言歌集第1集 Op.19~第6番舟唄(*) ショパン/A.セゴビア編:前奏曲第7番 イ長調 Op.28 No.7(**) メンデルスゾーン/A.セゴビア編:弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調 Op.12~第2楽章(#) | ||
録音:1952年4月(*)/1954年4月(#)/1955年3月(+)/1952年3月(**)。グレート・ギタリスト・シリーズ。セゴビア・エディションの第4集は、ギター音楽に多大な貢献を果たしたソルとジュリアーニの作品を中心に、セゴビア自身の編曲によるショパンやシューベルト、メンデルスゾーンと言ったロマン派の作品を収録。 | ||
グレート・ギタリスト・シリーズ/セゴビア アンドレス・セゴビア第5集 1950年代アメリカ録音集第3集 デルフィン=アラード: 芸術的な練習曲 Op.19~第2番 タレガ:4つのマズルカ第3番マリエタ 前奏曲第5番 ホ長調/前奏曲第2番 イ長調 マリア/4つのマズルカ第2番 ト長調 4つのマズルカ第1番 ト短調「アデリタ」 アラビア奇想曲/アルハンブラの思い出 アルベニス: スペイン組曲 Op.47第5番 アストゥリアス アギーレ:カンシオン マラツ:スペインのセレナード ポンセ: 24の前奏曲~Nos. 6, 7, 9, 1, 3, 4 (セゴビアによる番号) 3つのメキシコ民謡第3番ラ・ヴァレンティーナ 主題、変奏曲と終曲/ギター・ソナタ第3番 4つの小品よりマズルカ、ワルツ エスプラ: スペイン東部(歌と踊りの音楽)第2番、第5番 |
アンドレス・セゴビア(G) | |
偉大なるギタリスト、セゴビアの 1959年代アメリカの記録第3集は、19世紀の先駆者タレガと、セゴビアの友人でもあったポンセの作品を中心に収録。セゴビア自身こう語る。「1923年、メキシコで初めてポンセに会って以来、彼は80以上ものギター曲を作曲してくれた。それらは、大きな曲も小さな曲もすべて純粋で美しい…」他にセゴビアの友人であった、アルベニス、マラツ、アギーレらの作品も収録。 | ||
グレート・ギタリスト・シリーズ/セゴビア アンドレス・セゴビア第6集 1950年代アメリカ録音集第4集 ルイス・ミラン: パヴァーヌ第3番/ファンタジア第16番 ルイス・デ・ナルバエス:皇帝の歌/牛を見張れ ムラーダ:ロマネスカ ダウランド:パイパーのガイヤルド 作者不明:ガイヤルド フレスコバルディ:アリア「ラ・フレスコバルダ」 クープラン:パッサカリア/6つの16世紀の小品集 ヴィセ:組曲 ニ短調 ポンセ:組曲第2番より ラモー:メヌエット スカルラッティ:ソナタ K.11/ L352 ポンセ:組曲第2番より |
アンドレス・セゴビア(G) | |
ロッテ・レーマン歌曲録音集 Vol.1 (1935-1937) モーツァルト:クローエに寄す/秘めごと シューベルト:焦燥/夕映えの中で/ 糸を紡ぐグレートヒェン/子守歌 シューマン:トランプ占いの女/森のささやき/ 君は花のごとく/春の夜に ブラームス: 死は冷たい夜/テレーゼ/わたしの恋は緑にもえ ヴォルフ:アナクレオンの墓/私の巻き毛のかげで/ こうのとりの使い/庭師/ あなたは細い一本の糸で私をつり上げ バログ:叱らないで グレチャニノフ:わが故郷 ウォース:真夏 ソデーロ:おやすみ、赤ちゃん チマーラ:春の歌 ベートーヴェン:汝を愛す 伝承曲:おやすみ、愛しい我が子よ R.アーン:牢獄より グノー:アテネの聖マリア プフィッツナー:グレーテル マルクス:幸せな夜 フランツ:音楽に/おやすみ イェンゼン:君が頬を寄せよ |
ロッテ・レーマン(S) エルネ・バログ(P) | |
録音:1935-1937年。マーク・オバート=ソーン復刻。 レーマンにとって大きな転機となった HMV および Victor への録音復刻がスタート。1935年の初録音も含む歌曲を集めたシリーズ第1弾。1994年に Romophone からリリースされた復刻をさらにリマスター。この名歌手により近づける一枚となった。独・英・伊・仏語歌唱、解説に歌詞は付属しない。 | ||
ロッテ・レーマンの歌曲録音集 Vol.2~ 1937-1940 シューマン: 12の詩Op.35 ~第12番「古いリュート」 4つの二重唱曲Op.78 より [第2番「彼と彼女」/第3番「君を思う」]/ 「恋の曙」よりの12の詩Op.37~第12番「太陽の輝くように」/ 4つの二重唱曲Op.34 より [第3番「窓の下で」/第4番「家族の絵」] ブラームス: 5つのリートOp.47~第1番 「便り」/ 5つのリートOp.107~第3番「おとめは語る」/ 49のドイツ民謡集(ブラームス編曲) ~第4集第25番「私の彼女はばら色の唇をしている」 シェーベリ:トゥーネナ(音楽)(英語歌詞) カルコット:あなたの眼差しだけで乾杯を(英語歌詞) ヴォルフ: メーリケ詩集 より [第2番「子供と蜜蜂」/第23番「古い絵に(古画に題す)」/ 第24番「朝早く」/第28番「祈り」/ 第33番「ペレグリーナ I」] ハイゼによるイタリア歌曲集第1部 より [第1番「小さいものでも」/第8番「さあ仲直りしよう」/ 第17番「恋人の死を見たいなら」]/ ゲーテ詩集~第28番「めぐりくる春」/ アイヒェンドルフ詩集~第12番「郷愁」 シューベルト:歌曲集「冬の旅」Op.89 より [第5番「菩提樹」/第8番「かえりみて」/第13番「郵便馬車」/ 第15番「からす」/第17番「村で」/第18番「嵐の朝」/ 第19番「まぼろし」/第20番「道しるべ」/第21番「宿屋」/ 第22番「勇気」/第23番「幻の太陽」] |
ロッテ・レーマン(S) ポール・ウラノフスキー、 エルネ・バログ(P) ラウリッツ・メルヒオール(T) ブルーノ・レイボウルド指揮o./他 | |
録音:1937年-1940年。解説に歌詞は付属しない。注釈以外は全て独語歌詞。マーク・オバート=ソーン復刻。 ウィーン国立歌劇場での仕事を一段落させ、各国での活動が活発になった時期の記録であり、得意としたドイツ歌曲をじっくりと楽しめる一枚。1994年に Romophoneから 復刻リリースされた音源だが、今回同じ復刻者がさらに美しい音を求め、再復刻が行われている。 | ||
ロッテ・レーマンの 歌曲録音集 Vol.4(1941) ブラームス: 4つの歌 Op.43~第2番「5月の夜」/ 49のドイツ民謡集 より [第2集第12番 「かわいい恋人よ、素足で来ないで」/ 第1集第2番 「美しいおとめよ、私を許して」/ 第1集第6番「谷の底では」]/ 4つの歌 Op.46 ~第4番「ナイチンゲールに寄す」/ 低音のための5つのリート ~第4番「墓地にて」/ プラーテンとダウマーによる リートと歌~第9番 「ご機嫌いかが、私の女王様」/ 4つのリート Op.96~第2番 「われらはさまよい歩いた」/ 5つのリート Op.47 より [第3番「日曜日」/ 第4番「おお、いとしい頬」]/ 5つのリート Op.49~第4番「子守歌」/ 5つのリート Op.106 ~第1番「セレナード」 ワーグナー:女声のための5つの詩 (ヴェーゼンドンク歌曲集) より [第1番「天使」/第3番「温室にて」/ 第4番「悩み」/第5番「夢」] ヴォルフ: メーリケ詩集 より [第12番「世をのがれて」/ 第46番「ヴァイラの歌」]/ シェッフェル、メーリケ、ゲーテと ケルナーによる6つの詩 ~第1番「憩え、憩え」/ スペイン歌曲集II(世俗歌曲) ~第30番「誰があなたの足を 傷つけたの?」 ジーツィンスキー:わが夢の都ウィーン アルノルト:郊外のヴァハウでは シュトルツ:プラーターに再び花は咲き レオポルディ:ウィーン、我が夢の街 ベナツキー:グリンツィングに もう一度行かなくちゃ J.シュトラウスII/ドスタル編曲: 今日という日は世界が 私にとって日曜日に見える |
ロッテ・レーマン(S) パウル・ ウラノフスキー(P) | |
解説に歌詞は付いていない、歌詞は独語。 ウォルター・アンドルース復刻、Romophone で既発売の音源。ブラームス、ワーグナー、ヴォルフという、レーマンが得意とした3人のドイツ音楽を堪能できる一枚。米Columbiaへの録音を中心に、SPでは未発売だったトラックも含まれている。 | ||
ロッテ・レーマン~ 歌曲録音集 Vol.5 1941-1942 シューベルト: 白鳥の歌 D.957~ドッペルゲンガー(*)/ 若い尼僧 D.828(*)/ 白鳥の歌 D.957~愛の便り(#) R.シュトラウス: 万霊節 Op.10 No.8(+)/明日の朝 Op.27 No.4(+)/ 献呈 Op.10 No.1(+)/セレナーデ Op.17 No.2(+) シューベルト:美しき水車小屋の娘 D.795(**) (第7曲「焦燥」は収録されていない) |
ロッテ・レーマン(S) ポール・ウラノフスキ(P) | |
録音:1941年3月4日、ロス・アンジェルス(*)/1941年3月19日、ロス・アンジェルス(#)、1941年7月2日、ロス・アンジェルス(+)/1942年6月22日、25日、ロス・アンジェルス(**)。グレート・シンガー・シリーズ。 | ||
ロッテ・レーマンの歌曲録音集 Vol.6 1947 & 1949 シューベルト:セレナーデ D.957 ブラームス:ジプシーの歌 Op.103 より [Nos.1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 11] シューベルト:月に寄せて D.193/楽に寄せて D.547 ブラームス:野の寂しさ Op.86 No.2/ 甲斐なきセレナード Op.84 No.4/ 鍛冶屋 Op.19 No.4 伝承曲:神の御子は今宵しも(*) グルーバー :きよしこの夜(*) シューベルト: 泉のほとりの若者 D.300/ナイチンゲールに D.497/ 男は人が悪い D.866/夜と夢 D.827/魔王 D.328 バーリン:ゴッド・プレス・アメリカ(#) 伝承曲:ケリーダンス(#) シューマン:トロイメライ(#) ブラームス:子守歌 Op.49 No.4(#) アーン:恋する乙女/不実 デュパルク:前世 パラディール:プシュケ R.シュトラウス: サフラン Op.10 No.7/ 乙女よ、それが何の役にたつと Op.19 No.1/ 君はわが心の王冠 Op.21 No.2 |
ロッテ・レーマン(S) ポール・ウラノフスキー(P) リヒャルト・ラート指揮(*) RCAビクターo.(*) ロバート・ アームブラスター指揮(#) オーケストラ(#) | |
録音:1947年/1949年。 グレート・シンガー・シリーズ。今でも愛されるロッテ・レーマンは間違いなく20世紀最高のソプラノの一人。オペラの舞台から引退した後はリートの世界に身を投じたが、このアルバムにはおなじみの R.シュトラウスやシューベルトの歌曲の他、ブラームスの「ジプシーの歌」やデュパルク、アーンといったフランス物、そして2曲のクリスマスソングなど多彩な曲が収録されている。マーク・オバート・ソーン復刻。 | ||
エリーザベト・シューマン ~エジソン、ポリドール録音全集 1915-1923 [エジソン録音] ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 ~もしあなたといっしょになって ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より [いとしいひとよ、 うるんだ瞳は花嫁さんには要らないものよ/ すらりとした若者がやって来たら] トマ:歌劇「ミニョン」 ~ミニョンのロマンス「君よ知るや南の国」 [ポリドール録音] モーツァルト: 歌劇「フィガロの結婚」より [自分で自分がわからない/ 恋とはどんなものかしら/愛しい人、早く]/ 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より [もし、あんたがいい子にしていたら/ ぶってよ、ぶってよ、愛しいマゼット]/ 歌劇「後宮からの誘拐」より [乙女心をとらえるには/ なんたる幸せ、なんたる喜び]/ モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」(*)/ 歌劇「魔笛」~ああ、私にはわかる ロルツィング:歌劇「密猟者、または自然の声」 ~人生の急な波の上で グノー:歌劇「ファウスト」 ~なんと美しいこの姿(宝石の歌) オーベール:歌劇「フラ・ディアヴォロ」 ~なんという幸せ フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」 ~わたしはどこにいるのかしら? R.シュトラウス: 6つの歌~第6番「東方の聖なる三人の博士」 |
エリーザベト・シューマン(S) オーケストラ伴奏 | |
歌唱:ラテン語(*)/独語(*以外)。ウォード・マーストン復刻。Romophoneでリリースされていた音源。 20世紀オペラ史において、その歌声とオペラにおける存在感を無視できないドイツのソプラノ歌手。特にR.シュトラウスから絶大な信頼を得ていた彼女は、ワーグナーやモーツァルトなど幅広いオペラを手中に収めた。この一枚はウィーンを中心に活躍した全盛期の記録であり、2つのレーベルが録音した名唱を復刻している。 | ||
エリーザベト・シューマンの歌曲録音集 1930-1938 メンデルスゾーン(1809-1847):歌の翼に シューマン(1810-1856): 松雪草/時は春/くるみの木/ことづて/月夜/ ローレライ/セレナード/おお、殿方よ/ばらよ、ばらよ ブラームス(1833-1897): 子守歌(2テイク)/甲斐なきセレナード/ ナイチンゲール/狩人/眠りの精(砂小人)/ 死は冷たい夜/私の眠りはますます浅くなり/ おとめは語る/セレナード/憩え、いとしい恋人/ エオリアン・ハープに寄せて/語るもつらいこと/ 目隠し遊び/かわいい少女よ、私を許して/ どうやって門から入ろうか/静かな夜に/ 私の彼女はばら色の唇をしている/ あの下の谷の底では/妹よ、かわいい妹よ/ ああお母さん、欲しいものがあるの |
エリーザベト・シューマン(S) レオ・ロゼネーク(ローズネク)指揮 ワルター・ゲール指揮 管弦楽団 ジェラルド・ムーア(P)他 | |
録音:1930年-1938年。マーク・オバート=ソーン復刻。 40代という、歌手としてもっとも脂の乗った時期に録音された3人の作曲家による歌曲集は、彼女の芸術を語る際に欠かせないもの。SPでは未発売だった音源(4トラック)も含む一枚。解説に歌詞は付属しない。歌詞は独語。 | ||
エリーザベト・シューマンのモーツァルト &ウィーン・オペレッタのアリア録音集 1926-1938 モーツァルト: モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」 ~アレルヤ/ 歌劇「羊飼の王様」 ~わたしは末永く彼女を愛するだろう/ 歌劇「フィガロの結婚」より [自分で自分がどうなっているかわからない/ さあ、ひざまずいて/ 恋とはどんなものかしら/愛しい人、早く]/ 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より [ぶってよ、ぶってよ、愛しいマゼット/ もし、あんたがいい子にしていたら] J.シュトラウス II: オペレッタ「こうもり」より [侯爵様、あなたのようなお方は/ いなか娘の姿で] ツェラー: オペレッタ「小鳥売り」より [僕のおじいちゃんが二十歳の時(独語歌唱)/ 僕のおじいちゃんが二十歳の時 (ナイチンゲールの歌)(英語歌唱)]/ オペレッタ「坑夫長」~怒らないで ツィーラー: オペレッタ「放浪者たち」 ~素晴らしきもの、心安らぐ夜よ/ オペレッタ「観光案内人」 ~おおウィーン、我が愛しのウィーン ベルテー:オペレッタ「3人娘の家」 ~幸せとは何だろう ホイベルガー:オペレッタ「オペラ舞踏会」 ~別室へ行きましょう クライスラー:オペレッタ「シシー」 ~私は運命を信じる ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」 ベナツキー: グリンツィングにもう一度行かなくちゃ ジーツィンスキー:わが夢の都ウィーン |
エリーザベト・シューマン(S) マージョリー・ヘイワード(Vn) ジョージ・ビング指揮o. ローレンス・ コリングウッド指揮o. カール・アルヴィン指揮o. カール・アルヴィン指揮 ウィーン国立歌劇場o. ワルター・ゲール指揮o. レオ・ローズネク指揮o. | |
解説に歌詞は付いていない。マーク・オバート=ソーン復刻。30代から40代にかけてという、歌手として最も脂の乗った時期に録音された多くのトラックは、この歌手が見事な活躍をしたことを現代に伝えてくれる。得意のアリア集には、彼女がアメリカへと渡る年までのものを収録した。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.12 ~ロンドン録音集(1946-1947) アレヴィ:歌劇「ユダヤの女」~ ラシェルよ、主がお前の揺籃を私に与えた時に ラロ:歌劇「イスの王」~ 嫉妬深い保護者を屈服させることができないからには… 愛する者よ、今はもう トスティ:別れ マリー:アイル・ウォーク・ビサイド・ユー カルディッロ:カタリ・カタリ(つれない心) マスネ:歌劇「マノン」~ 一人になった!ああ消え去れ!いとおしき面影よ! 同:歌劇「ウェルテル」~ オシアンの歌「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」 ファルヴォ:君に告げよ 伝承曲:神の御子は今宵しも グルーバー:きよしこの夜 シューベルト:アヴェ・マリア(エレンの歌 その3) マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ おお、ローラよ(シチリアーノ) ショパン:愛の復活(12の練習曲 Op.10 No.3「別れの曲」より) チッタディーニ:子守歌/愛の郷愁 トスティ:秘めごと ウィリアムズ:ビダリータ ブチャルド:荷馬車屋の歌(民謡様式による6つの歌 から) ブラーヘ:この家に幸いあれ ペン:スマイリン・スルー |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ライナルド・ザンボーニ指揮 コヴェント・ガーデン王立歌劇場o. ハーバート・ドーソン(Org) キティ・ウィルソン(Hp) | |
録音:1946-1947年、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 シリーズ12枚目は晩年となっていく戦後の記録であり、内面へと向かう表現を当時の最新技術録音で捉えたもの。これまで同様に幅広いレパートリーから選ばれた曲で、英語の歌も聴くことができる。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.13~ロンドン録音集 1947-1949 モーツァルト:すみれ ゴダール:歌劇「ジョスラン」~子守歌(仏語歌詞) ハーバート:ライト・オペラ「おてんばなマリエッタ」~ ああ、命の甘き神秘よ(英語歌詞) モヤ:雅歌(英語歌詞) カルダーラ:アリア「太陽の光のように」/ 同:パストラール「欺瞞に打ちかった愛の貞節」~ 心地よい森、木の陰 ドゥランテ:愛にみちた処女よ チェスティ:歌劇「オロンテア」~私の偶像のそばに マッツィオッティ:シチリアの朝の歌(シチリア方言歌詞) モンテヴェルディ:歌劇「アリアンナ」~私を死なせてください! ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン(いとしい私の恋人) A.スカルラッティ:歌劇「ポンペオ」~私を苦しめないで/ 同:「愛のまこと」~ガンジス川に陽は昇り アルファーノ:歌劇「マニュラのドン・ファン」~ お前は美しき神の国に現れ マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」~ペッペも恋をした ジビラーロ:4つのシチリアの細密画「馬車引き」~ 夜のタンゴ(シチリア方言歌詞) ヘンデル:歌劇「アタランタ」~いとしの森よ ボノンチーニ:グリゼルダ~恋ゆえにわが心君を チェスティ/パリゾッティ編曲:苦しめたもうなかれ ファソーロ:思い直せよ |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ライナルド・ザンボーニ指揮o. ヴィト・カルネヴァリ指揮o. | |
録音:1947-1949年、ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 いよいよ晩年へと向かう時期に、得意のレパートリーを再録音しつつ、歌手としての集大成を図ろうと美声を惜しげもなく収録したもの。特にイタリア・オペラのアリアは、彼が長い時間をかけて積み上げてきたものが表出されている。歌詞記載無し。言語記載のないトラックは全て伊語歌詞。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.14 ~ロンドン、ミラノ、 リオ・デ・ジャネイロ録音集 1949 & 1951 カリッシミ:勝ったのだ、わが心よ ディ・ヴェロリ:小さな家(ナポリ方言歌詞) ジョルダーノ:歌劇「マルチェッラ(3つのエピソード)」 ~私たちはあなたを知らないので(第1幕) ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」第1幕より [見れば見るほど、何とまぁ美しくて ・・・だれがおれの心を明るくしてくれるだろう/ 川にお聞き]/ プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 ~だれも寝てはならぬ(第3幕) デンツァ:フニクリ・フニクラ(ナポリ方言歌詞) ヴェルディ:歌劇「オテロ」 ~暗い夜のとばりがおり(第1幕) ビゼー:歌劇「真珠採り」 ~自分の心がわからないのか(第2幕) ゴメス:歌劇「グァラニー族」 ~さあ全てをより多く・・・ 私も高貴な生まれなので(第2幕) フローズ:ミモザ(葡語歌詞) 伝承曲:とても小さな家(デ・ガヤ編曲)(葡語歌詞)他 ・ボーナス・トラック・ マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 ~いいえ、いいえ、トゥリッドゥ(*) |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ヴィト・カルネヴァリ指揮o. スタンフォード・ロビンソン指揮 フィルハーモニアo.&cho. ワルター・ゲール指揮 LSO リナ・ジーリ(S) アルジェオ・クァドリ指揮 ミラノso. エンリコ・シヴィエーリ指揮o. ドゥソリーナ・ジャンニーニ(S) カルロ・サバイーノ指揮 ミラノ・スカラ座o. | |
録音:1949年、1951年、ロンドン、ミラノ、リオ・デ・ジャネイロ/1931年(*)。解説に歌詞は付属しない 言語記載のない曲は全て伊語歌詞。 人気の「ザ・ジーリ・エディション」のシリーズ最新盤。若い世代にも知って欲しい美声。 | ||
ザ・ジーリ・エディション Vol.15~ カーネギー・ホール・ フェアウェル・リサイタル 1955 マイアベーア:歌劇「アフリカの女」 ~我が胸は高鳴り……おお、パラダイス カッチーニ:麗しのアマリッリ ドナウディ:ああ、私の愛する人よ ヘンデル:歌劇「セルセ」 ~愛するすずかけの木の柔らかく 美しい葉よ…なつかしい木陰よ (オンブラ・マイ・フ) マスネ: 歌劇「マノン」~魅惑的な瞬間 ……目を閉じると(夢の歌)/ 歌劇「ウェルテル」~オシアンの歌 「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 ~ありがとうかわいい白鳥よ グリーグ:6つのドイツ語の歌 ~第6番「ある夢」(仏語歌詞) ショパン:戻れ、我が愛 (12の練習曲Op.10 ~第3番「別れの曲」;仏語歌詞) ゴメス:歌劇「捕らわれ人」 ~すぐに出発だ… おまえが生まれたとき プッチーニ: 歌劇「トスカ」 ~星は光りぬ…おお甘い口づけ/ 歌劇「西部の娘」~やがて来る自由の日 ヴェケルラン:羊飼いの娘(仏語歌詞) モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 ~彼女の心の安らぎこそ、僕の心の安らぎ クルチ:ヴェネツィアの夜 カルネヴァリ: おいで、私と恋をしよう(英語歌詞) カラン:ライフ(英語歌詞) デ・クレッシェンゾ:巣に帰るつばめ E.デ・クルティス:さらば美しき夢 ディ・ヴェロリ:恋人よ帰れ ビクシオ:マンマ ディ・カプア:私の太陽(オ・ソレ・ミオ) (ナポリ方言歌詞) |
ベニアミーノ・ジーリ(T) ディノ・フェドリ(P) | |
録音:1955年4月17日・20日・24日、ニューヨーク、カーネギー・ホール、ライヴ。原盤:RCA Victor。解説に歌詞は付いていない。言語記載のないトラックは全て伊語歌詞。マーク・オバート=ソーン復刻。ジーリ・エディション、いよいよ完結。最後を飾るのは人生の夕映えを記録したカーネギー・ホールでのさよならコンサート。米 RCA Victor と英 HMV からリリースされたものだが、状態の良いLPから復刻・構成した。 | ||
ワルター・ギーゼキング:協奏曲録音集 Vol.1 シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲 Op.54(*) グリーグ(1843-1907):ピアノ協奏曲 Op.16(+) フランク(1822-1890):交響変奏曲(#) |
ワルター・ギーゼキング(P) カール・ベーム 指揮ドレスデン国立o.(*) ハンス・ロスバウト 指揮ベルリン国立歌劇場o.(+) ヘンリー・ウッド指揮LPO(#) | |
録音:1940-1942年頃(*)/1937年4月28日、10月13日(+)/1932年10月31日。ウォード・マーストン復刻。 欧米各地でデビューを飾った1920年代を経て、各地でのコンサートを精力的に行っていた1930年代に、大御所指揮者ウッドをはじめ、当時の俊英である2人の指揮者と共演した録音集。後年の再録音と聴き比べも一興。 | ||
ワルター・ギーゼキングの協奏曲集 Vol.2 モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」(*) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(#) リスト:ピアノ協奏曲第1番(+) |
ワルター・ギーゼキング(P) ハンス・ロスバウト指揮 ベルリン国立歌劇場o. ヘンリー・ウッド指揮 LPO | |
録音:1936年9月29日、ベルリン(*)/1937年4月28日、ベルリン(#)/1932年10月31日、ロンドン(+)。ウォード・マーストン復刻。 戦前の協奏曲録音第2弾は、晩年になるまで得意としたモーツァルトやベートーヴェン、そしてやや珍しいリストの協奏曲。入手しやすい晩年の録音と比較する楽しみもある。若きロスバウトや「プロムス」でおなじみの名匠ウッドが伴奏という点でも聴きもの。Vol.1 : 8.111110。 | ||
ヴァルター・ギーゼキング~協奏曲集 Vol.3 ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ協奏曲第4番(*)/ ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(#) |
ヴァルター・ギーゼキング(P)/ カール・ベーム指揮(*) ザクセン州立o.(*) ブルーノ・ワルター指揮(#) VPO(#) | |
録音:1939年1月3日、ベルリン(*)/1934年9月10日-11日、ウィーン(#)。ウォード・マーストン復刻。 英 Columbiaへの録音は何度か国内 EMI や APR 等で復刻されているものの、ノイズを廃したクリアな音質で聴くとギーゼキングの硬質なピアニズムが浮き彫りとなる。若きベームとの引き締まった音楽、ワルターとの力強く豊かな音楽は、ベートーヴェン弾きとしての評価をさらに上げるだろう。 Vol.1:8.111110/ Vol.2:8.111111 | ||
フリードマンの録音全集 Vol.5 ~英コロムビアによる録音集 ショパン: バラード第3番/即興曲第2番/夜想曲第16番 ゲルトナー/フリードマン:ウィーン舞曲[第2番/第6番] ウェーバー:華麗なロンド「舞踏への勧誘」 モシュコフスキ:セレナード ドヴォルザーク:8つのユモレスク~第7番 パデレフスキ:6つの演奏会用ユモレスク ~第1番「古風なメヌエット」 ルビンシテイン:ワルツ・カプリス シューベルト/タウジヒ:3つの軍隊行進曲~第1番 *ボーナス・トラック* ・イグナーツ・フリードマンによる 4つの英コロムビア録音、SPでの未発売録音テイク ショパン:マズルカ[第17番/第25番](*)/ ワルツ第9番「告別」(*) シールド/フリードマン:古いイギリスのメヌエット(#) ・フリードマン、パデレフスキについて語る(+) |
イグナーツ・フリードマン(P) | |
録音:1933年-1936年(*)/1929年(#)/1940年(+)。ウォード・マーストン復刻。 5枚にわたるシリーズの完結編であり、縦横無尽の演奏による得意なレパートリーを集めた一枚。未発売録音や、オーストラリア&ニュージーランドのラジオに出演した際の声など、珍しい音源も収録した。 | ||
ベンノ・モイセイヴィッチ~録音集 Vol.9 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」(*)/ ピアノ・ソナタ第14番「月光」(#)/ ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」(+)/ アンダンテ ヘ長調(アンダンテ・ファヴォリ)(**)/ ロンド ハ長調(##) D.スカルラッティ(1685-1757)/タウジヒ編曲: パストラール ホ短調&カプリッチョ ホ長調 (ソナタ ニ短調K.9(L.413)、 ソナタ ホ長調K.20(L.375)より編曲)(++) ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番~無窮動(**) |
ベンノ・モイセイヴィッチ(P) | |
録音:1941年9月11日(*)/1941年10月6日(#)/1942年2月20日(+)、1950年10月25日(**)/1942年6月15日(##)/1927年2月21日(++)、以上全てロンドン。ウォード・マーストン復刻。 ベートーヴェンのソナタを中心としたアンソロジーだが、ウクライナのオデッサ出身である彼はロシアン・ピアニズムの一端を知るだけに、その演奏に注目が集まっている。流れるような音楽は、再評価もふまえつつ、さらに広く聴かれるべきだろう。 | ||
モイセイヴィッチのピアノ録音集 Vol.10 ~アコースティック録音集 1916-1925 ラモー:ガヴォットと6つの変奏 ダカン:かっこう D.スカルラッティ(タウジヒ編曲):牧歌と奇想曲 シューベルト(リスト編曲): セレナード「聞け、聞け、ひばりを」 ウェーバー:ソナタ第1番~無窮動 シューマン:夢のもつれ/春の夜に(リスト編曲) ブラームス:8つの小品~第2番「奇想曲」 ドリーブ:付随音楽「歓楽の王」~第6番「パスピエ」 モシュコフスキ:幻想曲集~第4番「女道化師」 ルビンシテイン:舟歌第1番 ムソルグスキー: 歌劇「ソロチンスクの定期市」~ゴパーク スクリャービン: 2つの左手のための小品~第2番「夜想曲」 パルムグレン: 24の前奏曲 より[第19番「鳥の歌」/第12番「海」]/ フィンランドのリズム~第5番「西フィンランドの踊り」 レシェティツキ:練習曲形式のアラベスク ドビュッシー: 前奏曲集第1集~ミンストレル/ ベルガマスク組曲~月の光/版画~雨の庭 ラヴェル:水の戯れ メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番(*) |
ベンノ・モイセイヴィッチ(P) ランドン・ロナルド指揮(*) ロイヤル・アルバート・ホールo.(*) | |
録音:1916年-1925年、イギリス、ヘイズ。 ウォード・マーストン復刻。シリーズ10枚目となるこの一枚は、バロックからスクリャービンまで幅広い小品を網羅。20代後半から30代前半にかけての演奏であり、その新鮮さが時代を超えて伝わって来る。若さにあふれた、それでいて破綻のないピアニズムは、この奏者の節度を知るための大切な証だろう。 | ||
ベンノ・モイセイヴィチ録音集 Vol.11~ ショパン録音集(1916-1927) *1916-1922年、アコースティック録音集* ショパン: 子守歌/前奏曲第10番/子犬のワルツ/ ワルツ第11番(2ヴァージョン)/ 即興曲第2番(2ヴァージョン)/ 夜想曲第19番/マズルカ第51番 ショパン(リスト編): 「ポーランドの6つの歌」~私の喜び *1925-1927年、電気録音集* ショパン: スケルツォ第2番/即興曲第1番/ ワルツ第14番/ 練習曲[ Op.10 Nos.11, 4, 10, Op.25 No.3 ]/ ポロネーズ第9番/バラード第3番 |
ベンノ・ モイセイヴィッチ(P) | |
ラフマニノフの良き演奏家として知られるベンノ・モイセイヴィッチ。彼の解釈は優雅で詩的であり、恐るべき超絶技巧を駆使した華やかな演奏も持ち味の一つ。ここに収録されたショパンの作品も、どれもが輝かしい音色と特有の歌い回しを備えた味わい深いもの。 | ||
モイセイヴィチ~ ショパン録音集第2集 1938-1952 24の前奏曲 Op.28/ バラード [第1番 ト短調 Op.23(#)/ 第2番 ヘ長調 Op.38(+)/ 第3番 変イ長調 Op.47(#)/ 第4番 ヘ短調 Op.52(+)]/ 幻想即興曲 Op.66(**) |
ベンノ・モイセイヴィチ | |
録音:1948年12月29-30日&1949年9月20日(*)/1938年9月23日&1939年3月17日(#)/1947年8月22日(+)/1952年1月11日(**)、以上ロンドン、アビーロード第3スタジオ。ウォード・マーストン復刻。 | ||
J.S.バッハ作品のピアノ編曲集 Vol.2 バビン編曲:6つのトリオ・ソナタ~第5番[ヴィトヤ・ヴロンスキー&ヴィクター・バビン]/ ペトリ編曲:幻想曲第4番BWV.906[ハリエット・コーエン]) ペトリ編曲:メヌエットBWV.841~BWV.843[エゴン・ペトリ] ブゾーニ編曲:前奏曲とフーガBWV.552(聖アンのフーガ)[エトヴィン・フィッシャー] ルンメル編曲:クリスマス・オラトリオBWV.248~高き天より、われは来たり[ヴァルター・ルンメル] ペラッキオ編曲:いと高きにいる神にのみ栄光あれ[エンマ・ボワネ] グレインジャー編曲:狩りのカンタータ「わが楽しみは、元気な狩のみ」~「楽しい鐘の音」 (バッハのアリア「羊は安らかに草をはみ」によるフリー・ランブル)[パーシー・グレインジャー] メトニコフ編曲:フーガBWV.578[エセル・バートレット&ラエ・ロバートソン] レープナー編曲:主よ、人の望みの喜びよ[テオドール・ザデンベルク&エトヴァルト・レープナー] メイヤー編曲:シチリアーノ[ピエール・ルボシュッツ&ジェニア・ネメノフ] シロティ編曲(サーント版の改編):オルガン前奏曲BWV.535[エレン・バロン] サン=サーンス編曲:ブレー(無伴奏パルティータ第1番より)[オシップ・ガブリロヴィッチ] ケンプ編曲:目覚めよ、と呼ぶ声あり[ヴィルヘルム・ケンプ] ケルベリン編曲:いざ来たれ、異教徒の救い主よ[ジャンヌ・ベーレント&アレクサンドル・ケルベリン] レフ編曲:ヴィヴァルディのOp.3-11による協奏曲BWV.596[レイ・レフ] | ||
録音:1925年-1950年。演奏者:[内]。復刻:ヴィクター&マリナ・レディン(プロデューサー)/アントニー・カズッチョ(エンジニア)。第1集(8.110658)に続く第2弾は、ピアニスト・編曲者ともに第1集より知名度がやや低いものの、隠れた名演と言えるものばかり。ヴァルター・ルンメル、エンマ・ボワネ、エレン・バロンら知名度はありつつも、なかなか演奏を聞けなかった人も多く、20世紀前半におけるバッハ解釈を知る上でも、貴重な資料であることは間違いない。 | ||
ウーマン・アット・ザ・ピアノ Vol.1~歴史的演奏のアンソロジー 1926-1952 サン=サーンス:6つの練習曲集Op.111~第6番「トッカータ」[モニク・ド・ラ・ブルショルリ(P)] イシドール・フィリップ:Pastels, Op.24~No.3. Feux-follets, "Will-of-the-Wisp" [ギオマール・ノヴァエス(P)] セリム・パルムグレン:春 Op.47 No.1 Evening Whispers [イリス・ラヴリッジ Iris Loveridge (1917-2000)(P)] アントン・アレンスキ-:24の性格的な小品集Op.36~第13番 演奏会用練習曲 嬰へ長調 [メアリー・ノヴェロ Marie Novello (1898-1928)(P)] F.クープラン:シテール島の鐘[ギャビー・カサドシュ(P)] リッカルド・ピク=マンジャガッリ(1882-1949):2 Lunaires, Op. 33~ No.2 La danza di Olaf [シャーリ・ビロ(1912-1990)(P)] ドビュッシー:映像第2集~金色の魚[マイラ・ヘス(P)] デイヴィッド・ギオン(1892-1981): Country Jig in D major [ジャンヌ・ベーレンド(1911-1988)(P)] フルクトゥオーソ・ヴィアンナ(1896-1976):Corta - jaca [リー・サドフスキー Reah Sadowsky(P)] プロコフィエフ:子供のためにOp.65~第2番「ワルツ」[リヴィア・レフ(P)] ヘンデル:チェンバロ組曲第7番 ト短調HWV 432~ VI「パッサカリア」 [マリーラ・ヨーナス(P)] ファリャ:4つのスペイン風小品~第4曲「アンダルーサ」 [アリーヌ・イザベル・ヴァン・バレンツェン (1897-?)(P)] アーノルド・バックス: Paean [ハリエット・コーエン(P)] ベルンハルト・シュタフェンハーゲン(1862-1914): 3つの小品Op.5~第3番「メヌエット・スケルツァンド」[アイリーン・ジョイス(P)] ダリウス・ミヨー:組曲「秋」Op.115~第2曲 Alfama[マルグリット・ロン(P)] ラフマニノフ:10の前奏曲Op.23~第5番 ト短調 [ルース・スレンチンスカ(スレンチェンスカ)(P)] アルフレート・グリュンフェルト(1852-1924):ウィーンの夜会Op.56 [ヒルデ・ゾマー Hilde Somer (1922-1979)(P)] シャブリエ:気まぐれなブーレ[エンマ・ボワネ(P)] リスト:超絶技巧練習曲集 S.139~第5番 変ロ長調「鬼火」 [ジャンヌ=マリー・ダルレ(P)] イグナーツィ・ヤン・パデレフスキ:6つの演奏会用ユモレスクOp.14 ~第6番「幻想的クラコヴィアク」ロ短調 [ユーヌ・メイブル・ボーン Una Mabel Bourne (1882-1974) (P)] リスト:巡礼の年第3年 S.163~第4曲「エステ荘の噴水」[モーラ・リンパニー(P)] | ||
録音:1926年-1952年。 | ||
ウーマン・アット・ザ・ピアノ Vol.2~歴史的演奏のアンソロジー 1926-1950 シューマン:幻想小曲集~第2番「飛躍 」[アニア・ドルフマン(P)] リスト:パガニーニ大練習曲~第6曲「主題と変奏」 [マリー=エメ・ヴァロット Marie-Aimee Warrot(P)] ガッレタ:サルダナ[ブランシュ・セルヴァ(P)] ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番~ロンド「無窮動」[ジネット・ドワイヤン(P)] ドホナーニ:4つの狂詩曲~第3番 [ヨハネ・アマリー・シュトクマー Johanne Amalie Stockmarr(1869-1944)(P)] レクオーナ:スペイン組曲「アンダルシア」~第6番「マラゲニャ」 [オルガ・サマロフ(P)] イベール:物語~第2番「白い小さなろば」 [フランス・マルゲリーテ・エレゴー France Marguerite Ellegaard (1913-1999)(P)] グーセンス:カレイドスコープ~第3番「ハーディ=ガーディ・マン」 [クローデット・ソレル(1932-1999)(P)] ラフマニノフ:サロン小品集~第3番「バルカロール」 [マドレーヌ・ド・ヴァルマレート(P)] スクリャービン:12の練習曲~第10番 [ミュリエル・ケルル Muriel Kerr (1911-1963)(P)] マックス・フォークリヒ(1852-1916):スタッカート奇想曲 [ヨランダ・メーレ Yolanda Mérö (1887-1963)(P)] F.クープラン/カスリーン・ロング編:クラヴサン曲集第3巻第18組曲 ~第6番「ティック・トック・ショック、またはオリーヴしぼり機」 [カスリーン・ロング(P)] フンメル:ロンド・ファヴォリ[リュブカ・コレッサ(P)] J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~第12番 [エルジー・ホール Elsie Hall (1877-1976)(P)] ヴェルディ/リスト:「リゴレット」パラフレーズ [ライエ・ダ・コスタ(1905-1934)(P)] ワーグナー~リスト:歌劇「さまよえるオランダ人」の紡ぎ歌 [ガリーナ・ヴァーシェンスカ(1906-1994)(P)] ショパン:幻想即興曲[アイリーン(イレーヌ)・シャーラー(1885-1971)(P)] ヴィラ=ロボス:ショーロ第5番「ブラジルの魂」[エレン・バロン(1898-1969)(P)] バルトーク:ルーマニア民族舞曲[リリー・クラウス(P)] モートン・グールド:ブギ・ウギ・エチュード[リー・エフェンバック(P) | ||
録音:1926年-1950年。 これは壮観、女性ピアニストたちの演奏を集めたシリーズ。単に企画優先のコンピレーションではなく、特に残された音源がCD1枚に達しないようなピアニストの発掘が、大きな意味を持っている。欧文で併記したピアニストは、おそらくLP以降に復刻されるのはこれが初めてではないかと思われるほど稀少な復刻。特に Marie-Aimee Warrot はバイオグラフィすら発見出来なかった。馴染みが無い名前の中では、パリに生まれるも幼少にアメリカへ渡り、サマロフ、ルドルフ・ゼルキン、ホルショフスキら錚々たる面々の教えを受けたクローデット・ソレルが大物か。この人はロシア物とアメリカ物が得意かと思っていただけに、グーセンスとは意外。さらにグレインジャーに学んだカナダ生まれのピアニストで、1928年、メンゲルベルクの指揮するラフマニノフの協奏曲2番でカーネギー・ホールデビューを飾ったと言うケルル、南アフリカのピアニストで、約100年を生きたホール、また、Arbiter レーベルからまとめて復刻(ARB-144)があった知られざるピアニスト、ド・ヴァルドマート(ただし、おそらくARBITER盤と同一録音)、そして歴史的ピアノ録音のマニアならお馴染みのドルフマン、ドワイヤン、ロング、コレッサらまでフォローされているのはさすがというべきだろう。 | ||
ムソルグスキー:歌劇「ホヴァーンシチナ」 (リムスキー=コルサコフ補筆完成版)(*) [ボーナス・トラック] 「ホヴァーンシチナ」~3つの抜粋(+)/ ムソルグスキーの歌曲選集(#) |
ボリス・フレイドコフ、 マルク・レイゼン(B) ウラジーミル・ウリヤーノフ(T) イワン・シャスコフ(Br) ヤコフ・ミシェンコ(T) ラフレンティ・ヤロシェンコ(B) ボリス・ハイキン指揮 レニングラード・ キーロフ劇場o.&cho.他(以上(*)) ナジェージダ・オボウホーワ パーヴェル・アンドレイエフ 他(以上(+)) マルク・レイゼン ソフィア・プレオブラチェンスカヤ フョードル・シャリアピン イーゴリ・ゴリン 他(以上(#)) | |
録音:1946年、レニングラード(*)/1935-1951年(+)。ウォード・マーストン復刻。 今や貴重な歴史の遺産となってしまった旧ソヴィエト連邦時代の録音であり、現在のキーロフ歌劇場ファンにも往年の素晴らしさを実感させる記録。首席指揮者ハイキンのもと、当時の歌手陣による歌には圧倒されるばかり。さらにはボーナスの歌曲集でもシャリアピンをはじめとする貴重な記録を楽しめる。 | ||
ユーディ・メニューイン ~ヴァイオリン・ソナタ集 J.S.バッハ:無伴奏ソナタ第3番(*) エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 「ルーマニアの民俗風に」(#) ピッツェッティ:ヴァイオリン・ソナタ イ調(+) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ヘフシバ・メニューイン(P) | |
録音:1929年11月12日、ロンドン(*)/1936年1月6日、パリ(#)/1938年5月6日、ロンドン(+)。ウォード・マーストン復刻。 師エネスコのエキゾティックなソナタ第3番は、メニューインが生涯にわたって演奏し続けた愛奏曲。他の2作ともども10代から20代にかけての新鮮な感覚たっぷりで、ノイズを排した音により、近くで演奏しているような温かさを感じさせる。 | ||
クナのDECCA録音「マイスタージンガー」 ワーグナー(1813-1883): 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 |
パウル・シェフラー(B-Br) ヒルデ・ギューデン(S) ギュンター・トレプトウ(T) カルル・デンヒ(Br) オットー・エーデルマン(B) アントン・デルモータ(T) エルゼ・シュルホフ(S)他 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1950年-1951年、ウィーン。マーク・オバート=ソーン復刻。 クナッパーツブッシュ唯一のスタジオ録音ワーグナー全曲復活! 英DECCAによる大規模な録音セッションにより制作され、名盤の仲間入りをしたセットのリマスター。壮大な音楽についてはあらためて言うまでもなく、当時のワーグナー歌手たちがそろった記念碑的な録音でもある。リブレットは付属しない。歌詞は独語。 | ||
ヴェルディ(1813-1901): 歌劇「ドン・カルロ」(1884年4幕改訂版) |
ボリス・クリストフ (B;フェリーペ2世) マリオ・フィリッペスキ (T;ドン・カルロ) ティート・ゴッビ (Br;ロドリーゴ) ジュリオ・ネリ(B;宗教裁判長) アントニエッタ・ステッラ (S;エリザベッタ・ ディ・ヴァロア) エレーナ・ニコライ (Ms;エーボリ公女) ガブリエーレ・サンティーニ指揮 ローマ歌劇場o.&cho. ジュゼッペ・コンカ合唱指揮 | |
ボーナス・トラック: 「ドン・カルロ」のヒストリカル録音(*) [わたしは望みを失った……我らの胸に友情を/美しい園に/ 彼女は私を愛したことがない!……王衣の中でひとり淋しく眠ろう/ 運命の贈りもの、残酷な贈りもの/今再び私は幸せ……私の最後の日/ おお、カルロ様、お聞き頂きたい/世の空しさを知る神] |
ユッシ・ビョルリンク(T) ロバート・メリル(Br) エミール・マルコフ(B) ブランシュ・シーボム(Ms) エツィオ・ピンツァ(B) マリアン・アンダーソン(A) マッティーア・ バッティスティーニ(Br) メータ・ザイネマイアー(S)他 | |
録音:1954年10月5日-9日、11日-14日、イタリア、ローマ歌劇場/1913年-1950年(*)。解説にリブレットは付いていない。マーク・オバート=ソーン復刻。ここ数年で日本でも再評価の兆しがあるローマ歌劇場だが、往年のスター歌手がそろったHMV録音も、復刻CDによって再注目されるべきだろう。クリストフやゴッビなど主役歌手のそれぞれ当たり役であり、往年のマエストロであるサンティーニの職人技も光る。ボーナス・トラックの名唱については、あらためて書くまでもない。 | ||
初CD化あり、ユーディ・メニューイン モーツァルト(1756-1791): ヴァイオリン協奏曲第3番(*) パガニーニ(1782-1840): ヴァイオリン協奏曲第1番(#) ノヴァーチェク(1866-1900): 8つの演奏会用カプリッチョ ~第4番「無窮動」(+) ショーソン(1855-1899):詩曲(**) |
ユーディ・メニューイン(Vn) ジョルジュ・エネスコ指揮 ピエール・モントゥー指揮 パリso. エイドリアン・ボールト指揮 ロンドンpo. | |
録音:1935年12月19日、パリ(*)/1934年5月18日(#/+)&19日(#)、パリ(#/+)/1952年2月15日、ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ(**)。原盤:HMV (*/#) / EMI (**)。 ウォード・マーストン復刻。10代最後の輝きとも言える、1930年代前半の演奏を記録。そして1950年代に録音したショーソンは、初CD化の貴重な演奏。晩年のメニューインしか知らない人にこそ聴いて欲しい、みずみずしい音楽。 | ||
フルトヴェングラー初期録音集第1集 バッハ: ブランデンブルク協奏曲第3番 BWV1048 ~第1, 2楽章(*)/ 管弦楽組曲第3番~第2楽章「エア」(#) モーツァルト: 歌劇「フィガロの結婚」序曲(+)/ 歌劇「後宮からの誘拐」序曲(+)/ アイネ・クライネ・ナハトムジーク(**) シューベルト:ロザムンデの付随音楽(*) [「魔法の竪琴」序曲/間奏曲第3番/ バレエ音楽第2番] |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
録音:1929年-1930年(*)/1929年6月13日(#)/1933年11月(+)/1936年12月28日&1937年6月、以上ベルリン高等音楽院ホール。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ローザ・ポンセル、アメリカ録音集 Vol.3 1923-1929 ヴェルディ:「アイーダ」より [死の石は私の上にとざされた/ おお、大地よ、さらば] スポンティーニ:「ヴェスタの巫女」より [神よ、恐れ戦き祈りを捧げます/ 薄幸の人々の守護神よ] トスティ:かわいい唇/夏の月よ マスネ:エレジー グノー:アヴェ・マリア シューベルト:セレナーデ ヴェルディ:「アイーダ」より [勝ちて帰れ/おお、わが故郷よ] R=コルサコフ:ナイチンゲールとばら トスティ:セレナーデ/さようなら カーン:アヴェ・マリア ヴェルディ:「エルナーニ」 ~エルナーニ、私を奪って逃げて |
ローザ・ポンセル(S) | |
豊穣なる黄金の声。40歳の若さでオペラの舞台から引退してしまった名花ローラ・ポンセルの全盛期、1923年から29年の録音集。ここには彼女が最も得意としたレパートリーの数々が収録されている。彼女の力強い中低音域の声の響きは、多くのオペラのヒロインに新たな命を吹き込み、全ての聞き手を興奮の渦に巻き込んだ。そんな彼女の輝かしい歌声をご堪能頂きたい。 | ||
ローザ・ポンセル(S)~アメリカ録音集 Vol.4 ヴェルディ:歌劇「運命の力」第4幕~「神よ、平和を与えたまえ」/ 歌劇「エルナーニ」第1幕~「エルナーニよ、いっしょに逃げて」 ドヴォルザーク:母の教えたまいし歌 ルビンシュテイン:ペテルブルクの夜会~「ロマンス」 ヴェルディ:歌劇「運命の力」第4幕もうだめだ~「呪ってはいけない」/ 歌劇「アイーダ」第1幕「勝ちて帰れ」/ 歌劇「トロヴァトーレ」第4幕「ミゼレーレ」/ 歌劇「運命の力」第2幕「天使の中の聖処女よ」 ベッリーニ:歌劇「ノルマ」第1幕清き女神よ~「ああ、戻ってきて」/ 歌劇「ノルマ」第2幕「ノルマ、ごらんなさい」 | ||
グレート・シンガー・シリーズ。20世紀を代表する名ドラマティック・ソプラノ歌手ローザ・ポンセルはあのマリア・カラスが「最も偉大な歌手」と褒め称えたほど素晴らしい才能を持ち合わせていた。彼女の華々しい経歴の中でも特筆すべき事項が 1927~28年のメトでの「ノルマ」の上演だろう。 1892年にロッテ・レーマンが歌って以来、この役を歌えるソプラノがいなかったため実に 35年間上演されなかったというこのオペラ、彼女が完璧に歌ったことで大成功を収めた。ここに収録された「ノルマ」は 1929年の録音で、輝かしく崇高な全盛期の声が捕らえられている。ウォード・マーストン復刻 | ||
ポンセル、アメリカ録音集 1939-1954 | ローザ・ポンセル(S/P) ロマーノ・ロマーニ(P) イゴール・チチャゴフ (P/Org) | |
シュヴァルツコップのR.シュトラウス R.シュトラウス(1864-1949): 4つの最後の歌(*)/歌劇「アラベラ」(抜粋)(#) |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S) ヨーゼフ・メッテルニヒ(Br;#) ニコライ・ゲッダ(T;#) アニー・フェルバーマイア(S;#) ヴァルター・ベリー(B;#) オットー・アッカーマン指揮(*) ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮(#) フィルハーモニアo.(*/#)他 | |
録音:1953年9月25日&26日、ウォトフォード(*)/1954年9月27日-29日、10月6日、ロンドン(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。 米 LPから復刻した「4つの最後の歌」、英LP初発売時の収録音源をカットなしで完全に再現した「アラベラ」。後者は名匠マタチッチの指揮も聴きものだが、なんといっても主役シュヴァルツコップフの美声が、今回の復刻でリフレッシュされた。解説に歌詞は付属しない。歌詞は独語。 | ||
ルイス・ケントナー(P)、1938-1951年録音集 ウォルトン:ファサード(ケントナー編曲)[1939年3月7日録音] リスト:死のチャルダーシュ/夢(ノクターン)[1951年11月10日録音] バラキレフ:ソナタ 変ロ短調/ショパン:ボレロ Op.19[1949年10月13日録音] リスト: 「巡礼の年より」~ゴンドラの漕ぎ手/タランテラ[1938年3月28日、30日録音] ダンテ・ソナタ(ランバートによるオーケストラ伴奏版) [コンスタント・ランバート指揮サドラー・ウェールズo./1940年3月20日録音] | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ。ハンガリー(当時はオーストリー=ハンガリー二重帝国と呼ばれた)出身のピアニスト、ルイス・ケントナー。リストやショパンを得意としたが、とりわけ同胞バルトークの解釈に定評があった。義兄であるメニューインは彼のことを「男性的で気前よく、洗練された才能の持ち主」と称賛し、幾つかの共演の録音も残している。レパートリーの幅広さでも知られ、ハンガリー物、ロシア物からイギリス物までをもカヴァー、アディンセル作曲のワルソー・コンチェルトの初演者でもある。 | ||
J.シュトラウス II :歴史的演奏のアンソロジー Vol.1 (1930-1954) ドホナーニ:宝のワルツ(オペレッタ「ジプシー男爵」より) [エルネ・ドホナーニ/録音:1931年2月25日、ロンドン] ラヴィチ&ランダウアー:アンネン・ポルカ [マルヤン・ラヴィチ&ウォルター・ランダウアー/録音:1950年1月1日、ロンドン] シュルツ=エヴラー:シュトラウスのワルツ「美しく青きドナウ」の 主題による演奏会用アラベスク [イザドーア・グッドマン/録音:1932年、シドニー] グリュンフェルト:ウィーンの夜会(「こうもり」の主題による) [ヤコフ・フリエール/録音:1939年、モスクワ] タウジヒ:J.シュトラウス II による ワルツ・カプリス第2番「ワルツ『人はただ一度生きる』」 [アニア・ドルフマン/録音:1938年11月5日、ロンドン] チェイシンズ:シュトラウスの「芸術家の生活」による 演奏会用パラフレーズ(ワルツ「芸術家の生活」) [ヴェラ・アップルトン&マイケル・フィールド/録音:1954年] シュルホフ:新ピッツィカート・ポルカ[パウル・バドゥラ=スコダ/ 録音:1951年12月-1952年1月、オーストリー、ウィーン、コンツェルトハウス] テンプレトン:「ウィーンの森の物語」によるインプロヴィゼーション (ワルツ「ウィーンの森の物語」) [アレック・テンプレトン/録音:1954年、ニューヨーク] ペナリオ:皇帝円舞曲[レナード・ペナリオ/録音:1952年5月9日、ロサンゼルス] シュット:「こうもり」ワルツによる演奏会用パラフレーズ [アドルフ・ヴォルフ/録音:1938年3月18日] ニェジェルスキ:千夜一夜物語ワルツ [スタニスラス・ニェジェルスキ/録音:1930年6月14日、ロンドン] バス:「春の声」~シュトラウスの ロ長調ワルツによる演奏会用パラフレーズ [ヴァルター・レーベルク/録音:1930年、ドイツ] ヴォン・ボンハルト:ワルツ「こうもり」 [フィルハーモニー・ピアノ四重奏団/ 録音:1949年4月2日、ニューヨーク、30ストリート・スタジオ] ホイットモア&ロウ:J.シュトラウス II の主題によるワルツ幻想曲 [アーサー・ホイットモア&ジャック・ロウ/録音:1941年2月18日、ニューヨーク] | ||
ヴィクター&マリナ・レディン(復刻プロデューサー/編集)、アントニー・カズッチョ(復刻エンジニア)。 多くの音楽家に愛され、数多くの編曲やパラフレーズが残されているJ.シュトラウスII世の作品。現在の演奏にはない香り立つような魅力を、1930年代から50年代の録音集が伝えてくれる。ピアニストたちの演奏スタイルも、貴重な時代の証言となるだろう。 | ||
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」(*) ボーナス・トラック「エリーザベト・シュヴァルツコップによる モーツァルト・オペラ・アリア集」(#) [歌劇「イドメネオ」~そよ吹く風/ 歌劇「フィガロの結婚」 ~自分で自分がどうなっているかわからない/ ~愛の神よ、慰めを/ ~恋とはどんなものかしら/ ~楽しい思い出はどこへ/ ~ようやく時がきた・・・愛しい人、早く/ 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 ~ぶってよ、ぶってよ、愛しいマゼット/ ~もし、あんたがいい子にしていたら/ ~ひどいですって・・・そんなことは おっしゃらないで下さい、愛しい人よ] |
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S;*/#) ナン・メリマン(Ms;*) リ-ザ・オットー(S;*) レオポルド・シモノー(T;*) ローランド・パネライ(Br;*) セスト・ブルスカンティーニ(Br;*) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*) ジョン・プリッチャード指揮(#) フィルハーモニアo.(*/#)&cho.(*) | |
録音:1954年7月13日-16日(*)、19日-21日(*)、11月6日(*)/1952年(#)、以上ロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。 ウォルター・レッグ・プロデュースによる有名な録音を、状態のいいLPから復刻。初々しい4人の若者たち、巧者のドン・アルフォンソ、意味ありげなデスピーナと、それぞれの歌手が明確なキャラクターづくりをしている名演であり、カラヤンの颯爽とした指揮ぶりも見事。グラインドボーン音楽祭の音楽監督も務めたプリッチャード指揮によるアリア集は、シュヴァルツコップの魅力全開。 | ||
ドリーブ(1836-1891): 歌劇「ラクメ」(*) ・ボーナス・トラック: 「ラクメ」1920&30年代のフランス人 歌手による3曲のアリア集 [宝石を写生するのが…高貴な儚い幻影よ(#)/ ラクメ、おまえの優しい眼差し(+)/ インドの若い娘は何処に行く(+)] |
マド・ロバン(S;ラクメ;*) アグネス・ディズニー (Ms;マリカ;*) クロディーヌ・コラール (S;エレン;*) シモーヌ・ルメートル (S;ローズ;*) リベロ・デ・ルカ (T;ジェラルド;*) ジャン・ボルテール (B;ニラカンタ;*) ジョルジュ・ セバスティアン指揮(*) パリ・ オペラ・コミーク座 o.&cho.(*)/他 [ボーナス・トラック] ミゲル・ヴィラベラ(T) ロベール・クジヌ(Br) レイラ・ ベン・セディラ(S)他 | |
録音:1952年7月、パリ(*)/1931年(#)/1929年(+)。解説にリブレットは付いていない。歌詞は仏語。ウォード・マーストン復刻。(*)は英DECCAからリリースされた音源で、ラクメを1500回近くも歌い、パリのオペラ・ファンに愛されたマド・ロバンをフィーチャー。ハンガリーの名指揮者セバスティアンも含め、当時のオペラ・コミーク座に集まった才能による、まさに時代の証言と言える録音。 | ||
ターリヒ最後の「我が祖国」、NAXOSから登場 スメタナ(1824-1884):連作交響詩「わが祖国」 |
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮 チェコpo. | |
録音:1954年6月10日-12日、21日、7月2日-3日、プラハ、ルドルフィヌム、芸術家の家、ドヴォルザーク・ホール。 マーク・オバート=ソーン復刻。多くの名指揮者による録音が出ようとも輝きを失わない、約半世紀前の名盤を復刻。当時のチェコ・スプラフォンで録音されたドヴォルザーク・ホールのアコースティックを生かし、その雰囲気に近づけるべく復刻した一枚。 | ||
ジョージ・セル、ベニー・グッドマン、ブダペストSQ~ モーツァルト:室内楽作品集 ピアノ四重奏曲第1番(*)/ ピアノ四重奏曲第2番(#)/ クラリネット五重奏曲「シュタードラー」(+) |
ジョージ・セル(P;*/#) ブダペストSQ団員(*/#) ベニー・グッドマン(Cl;+) ブダペストSQ(+) | |
録音:1946年8月18日(*)&20日(+)、ハリウッド(*/+)/1938年4月25日、ニューヨーク(+)。マーク・オバート=ソーン復刻。2人の名手とブダペスト弦楽四重奏団のメンバーが組んだ録音。セルはアメリカでの活動初期の録音であり(米Columbia)、指揮ぶりと同じく明晰な演奏が特徴。グッドマンは戦前の人気絶頂期における録音で(米Victor)、誠実な音楽に人柄がうかがえる。 | ||
ラウリッツ・メルヒオールのアメリカ録音集 ヒルダッハ:春 ユーマンズ:ウィズアウト・ア・ソング ギール:ただあなただけに レハール: オペレッタ「ほほえみの国」~君はわが心のすべて F.アナセン:野外で(デンマークの童謡) (デンマーク&英語歌詞) ビゼー:アニュス・デイ(ラテン語歌詞) ポーター:イージー・トゥ・ラヴ グルーバー:きよしこの夜 アダン:クリスマスの歌~聖らに星すむ今宵 ネヴィン:ロザリー J.S.バッハ/グノー編曲:アヴェ・マリア ホイベルガー: オペレッタ「オペラ舞踏会」~別室へ行きましょう F.ロッター:春がウィーンに戻ってきた J.シュトラウスII世:皇帝円舞曲 E.デ・クルティス:帰れソレントへ(伊語歌詞) カーン:映画「空飛ぶ音楽」~歌はあなた ストラヴィンスキー(クレナー編曲):夏の月 レオンカヴァッロ: 朝の歌(伊&英語歌詞)/ 歌劇「道化師」より(伊語歌詞) [衣装を着けろ/もう、道化師じゃないぞ!] シューベルト:歌(シルヴィアはだれか告げよう) デ・コーヴェン: オペレッタ「ロビン・フッド」~約束してね ボンド:心からあなたを愛す 伝承曲/クラマー編曲: 私の思いのすべて(宮廷騎士の歌) プッチーニ:歌劇「トスカ」より(伊語歌詞) [妙なる調和/星は光りぬ] 伝承曲:全部飲まなきゃだめ(スウェーデンの酒宴の歌) (スウェーデン&英語歌詞) |
ラウリッツ・メルヒオール(T)他 | |
録音:1946年-1947年。解説に歌詞は付いていない。言語記載のないトラックはすべて英語歌詞。マーク・オバート=ソーン復刻。Romophone レーベルからリリースされていた復刻の再リリースだが、オペラの録音でその実力が再評価されたメルヒオールのリサイタル盤(アメリカMGMへの録音)は、往年の名歌手を評価するファンにとって貴重なものであり、入手しやすくなったことは歓迎されるはず。 | ||
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「アイーダ」 | マリア・カラス(S;アイーダ) リチャード・タッカー(T;ラダメス) フェドーラ・バルビエリ (Ms;アムネリス) ティート・ゴッビ(Br;アモナスロ) ニコラ・ザッカリーア (B;エジプト王) ジュゼッペ・モデスティ (B;ランフィス) トゥリオ・セラフィン指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. ノルベルト・モーラ合唱指揮/他 | |
録音:1955年8月10日-12日、16日-20日、23日-24日、ミラノ、スカラ座。解説にリブレットは付いていない。マーク・オバート=ソーン復刻。何度も再発売され、あえて書くまでもない名録音をナクソスが復刻。英 Columbia からリリースされた良質の初期LPをソースに、ノイズを排しつつもカラスら歌手陣の力強い声を損なうことのない、丁寧な復刻が行われている。 | ||
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「リゴレット」 | ティート・ゴッビ(Br;リゴレット) マリア・カラス(S;ジルダ) ジュゼッペ・ディ・ステファノ (T;マントヴァ公爵) アドリアーナ・ラッツァリーニ (A;マッダレーナ) ニコラ・ザッカリーア (B;スパラフチーレ) トゥリオ・セラフィン指揮 ミラノ・スカラ座o.&cho. ノルベルト・モーラ合唱指揮/他 | |
録音:1955年9月3日、5日、8日-14日、16日、ミラノ、スカラ座。解説にリブレットは付いていない。マーク・オバート=ソーン復刻。こちらも「アイーダ」同様に、伝説的な名録音を英 Columbia からリリースされた良質の初期LPから復刻。何度も復刻・再発売されているが、ぜひお手持ちのアナログ盤またはCDと聴き比べてみて頂きたい。 | ||
ロッテ・レーマン~ 歌曲録音集 Vol.3(1941) シューマン(1810-1856): 歌曲集「女の愛と生涯」(*)/ 歌曲集「詩人の恋」(#) シューベルト(1797-1828): 歌曲集「冬の旅」(抜粋)(+) [第1番「おやすみ」/第3番「凍った涙」/ 第4番「かじかみ」/第6番「あふれる涙」/ 第10番「憩い」/第11番「春の夢」/ 第12番「孤独」/第16番「最後の希望」/ 第24番「辻音楽師」] |
ロッテ・レーマン(S) ブルーノ・ワルター(P;*/#) パウル・ ウラノフスキー(P;+) | |
録音:1941年6月24日(*)/1941年8月13日(#)/1941年3月14日、19日(+)、以上ロサンゼルス(*)。解説に歌詞は付いていない。歌詞は独語。 マーク・オバート=ソーン復刻。第1集(8.111093)、第2集(8.111094)に続くシリーズ第3弾。50歳となってオペラのキャリアから身を引いたレーマンが取り組んだドイツ歌曲集は、ワルターらの伴奏を得て20世紀前半を代表する芸術に。今回の復刻はオリジナルLPのラッカー盤からのもので、彼女の声をクリアにするため補正を加えたナクソスならではの一枚。 | ||
コルトーのSP録音集第5集~ ショパン:バラード&夜想曲集 バラード第1番(*)/バラード第2番(#)/ バラード第3番(#)/バラード第4番(#)/ 夜想曲第2番(+)/夜想曲第2番(**)/ 夜想曲第4番(##)/夜想曲第5番(++)/ 夜想曲第7番(##)/夜想曲第15番(***)// 夜想曲第16番(###) |
アルフレッド・コルトー(P) | |
録音:1929年6月7日(*)/1929年3月11日(#)/1929年3月19日(+)/1949年11月4日(**)/1951年10月17日(##)/1948年4月20日(++)/1947年10月9日(***)/1947年10月15日(###)、以上すべてロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。1929年録音の5曲と1947年から51年にかけての6曲をカップリング。有名な「夜想曲第2番」は、20年をおいて演奏の比較ができるという楽しみも(特に49年の録音は貴重なもの)。2006年末には晩年のマスタークラスを記録したCDも話題になり、再評価が高まっている。Vol.1: 8.111023/ Vol.2: 8.111035/ Vol.3: 8.111052/ Vol.4: 8.111065。 | ||
オイストラフ&オーマンディ J.S.バッハ(1685-1750): ヴァイオリン協奏曲第2番 モーツァルト(1756-1791): ヴァイオリン協奏曲第4番 メンデルスゾーン(1809-1847): ヴァイオリン協奏曲Op.64 |
ダヴィド・オイストラフ(Vn) ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィアo. | |
録音:1955年12月24日、フィラデルフィア。マーク・オバート=ソーン復刻。米Columbiaへ録音されたオイストラフ初のアメリカ録音であり、日本でも何度となく(特にメンデルスゾーンはチャイコフスキーとのカップリングで)発売されてきた名盤。モノラル復刻によりヴァイオリンが際だち、つやのある音がリアルに蘇っている。 | ||
ついに登場、グレン・グールドの 1955年「ゴルトベルク変奏曲」 J.S.バッハ(1685-1750): 6つのパルティータ~第5番(*)/ ゴルトベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)(#) |
グレン・グールド(P) | |
録音:1954年10月4日、モントリオール(*)/1955年6月10日、14日-16日、ニューヨーク(#)。マーク・オバート=ソーン復刻。20世紀のベスト盤に数えられる名演・名録音が、オリジナルの Columbia / SONY 以外から再発売されるのは、ひとつの事件だろう。録音から50年が過ぎ、コンピュータ解析によるサラウンド SACD 化されるなど話題に事欠かない録音だが、これで聴きくらべの選択肢が広がるのは事実。「パルティータ」はカナダCBCレーベルからリリースされているもの。 | ||
クレンペラー、 1955年の「運命」&「ベト7」 ベートーヴェン(1770-1827): 交響曲第5番「運命」(*)/交響曲第7番(#) |
オットー・クレンペラー指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1955年10月5日(#)、6日(*/#)、7日(*)、12月17日(*/#)、以上すべてロンドン。マーク・オバート=ソーン復刻。英EMIからリリースされている名録音をモノラルのフォーマットで復刻。クレンペラーの力強い音楽と、覇気に満ちたフィルハーモニア管の演奏がリアルに蘇る。(#)には実験的にステレオ録音されたセッションもあったが、時代の主流はやはりモノラルであり、この復刻はその良さを証明している。 | ||
ビーチャムのボエーム プッチーニ(1858-1924): 歌劇「ラ・ボエーム」(*) ボーナス・トラック [「ラ・ボエーム」について ビーチャムが語る(#)/ ビーチャム指揮による「ミミの別れ」 と「ラ・ボエーム」第4幕(全曲)(+)] |
ユッシ・ビョルリンク (T;ロドルフォ;*) ビクトリア・デ・ ロス・アンヘレス (S;ミミ;*) ロバート・メリル (Br;マルチェルロ;*) ルチーネ・アマーラ (S;ムゼッタ;*) ジョルジョ・トッツィ (B;コッリーネ;*) ドーラ・ラベット(S;+) ヘドル・ナッシュ(T;+) ジョン・ ブラウンリー(Br;+) ステッラ・ アンドレヴァ(S;+) ロバート・アルヴァ(Br;+) ロバート・イーストン(B;+) トーマス・ビーチャム指揮(*/+) トーマス・マルティーニ 合唱指揮(*) RCAヴィクターo.&cho.(*) ハーバート・ハフマン 合唱指揮(*) コロンバス少年cho.(*) LPO (+) | |
録音:1956年3月16日、17日、30日、4月1日-3日、5日、6日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(*)/1956年、ニューヨーク(#)/1935年11月25日、12月9日、1936年4月3日、以上ロンドン、EMIアビー・ロード第1スタジオ(+)。解説にリブレットは付いていない。歌詞は伊語。 マーク・オバート=ソーン復刻。ビョルリンクの叙情的なロドルフォ、はかない生涯が歌から伝わってくるロス・アンヘレスのミミ。米 RCA Victor と英 HMV (EMI) からリリースされたこの録音は、オペラ指揮者としてのビーチャムを評価するセットでもあった。その録音をLPからおこし、ピッチ修正などを行って完全復刻。英 Columbia へ録音されていた第4幕とあわせ、ビーチャムの再評価も促すセット。 | ||
ジョセフ・フックス~ ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.1 [第1番 ニ長調 Op.12-1/第2番 イ長調 Op.12-2/ 第3番 変ホ長調 Op.12-3/第4番 イ短調 Op.23] |
ジョセフ・フックス(Vn) アルトゥール・バルサム(P) | |
ジョセフ・フックス~ ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2 [第5番 へ長調 Op.24「春」/ 第6番 イ長調 Op.30-1/ 第7番 ハ短調 Op.30-2] |
ジョセフ・フックス(Vn) アルトゥール・バルサム(P) | |
ジョセフ・フックス~ ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.3 [第8番 ト長調Op.30-3/ 第9番 イ長調Op.47「クロイツェル」/ 第10番 ト長調Op.96] |
ジョセフ・フックス(Vn) アルトゥール・バルサム(P) | |
録音:1952年、アメリカ、ニューヨーク、ピュティア・テンプル。 ナタン・ミルシテインに「アメリカで訓練された最も偉大なヴァイオリニスト」と評されたジョセフ・フックス。 93歳までカーネギー・ホールで演奏するなど実に長い経歴を持ち、アメリカの主要オーケストラ全てと共演、ヒンデミットやヴォーン=ウィリアムズなど多数の曲の初演、録音を行うなど多大な業績を残した。このベートーヴェンは長年のパートナーであった名ピアニスト、バルサムとの共演で、あのハロルド・C.ショーンバーグも大絶賛した名演。 | ||
J.シュトラウス II(1825-1899): 喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」 |
ニコライ・ゲッダ (T;ウルビーノ公グイード) エーリヒ・クンツ (Br;カラメッロ) カルル・デンヒ (B-Br;デラックア) ペーター・クライン (T;パパコーダ) エリーザベト・ シュヴァルツコップ (S;アンニーナ) エミー・ローゼ (S;チボレッタ) ハンナ・ルートヴィヒ (A;アグリコーラ) カレル・シュテパネク、 ハンナ・ノルベルト、 アントン・ディフリング、 レア・ザイドル(台詞役) オットー・アッカーマン指揮 フィルハーモニアo.&cho. | |
録音:1954年5月25日-28日、31日、9月25日、ロンドン、キングズウェイ・ホール。解説にリブレットは付いていない。歌詞は独語。 マーク・オバート=ソーン復刻。シュヴァルツコップフとウォルター・レッグ(プロデューサー)の共同作業の中で、やや地味ながらも高い評価を受けてきた作品(英Columbia)がナクソスから。歌手陣はもちろん、オペレッタ指揮者アッカーマンの再評価にも期待できる一枚。 | ||
J.シュトラウスII (1825-1899): 喜歌劇「ウィーン気質」 |
カルル・デンヒ (Br;イプスハイム= ギンデルバッハ侯爵) ニコライ・ゲッダ (T;ツェドラウ伯爵) エリーザベト・ シュヴァルツコップ (S;ガブリエーレ) カレル・シュテパネク (語り手) エリカ・ケート (S;フランツィスカ・ カリアリ) ハンナ・ノルベルト (語り手) アロイス・ ペルネルシュトルファー (語り手) エミー・ローゼ (S;ペピ・ プライニンガー) エーリヒ・クンツ (Br;ヨーゼフ) オットー・アッカーマン指揮 フィルハーモニアo.&cho. | |
録音:1954年5月21日-22日、26日-28日、31日、ロンドン、キングズウェイ・ホール。 マーク・オバート=ソーン復刻。ウォルター・レッグとシュヴァルツコップフ夫妻を中心に、英Columbia(現EMI)へ録音されたオペラ/オペレッタの一枚。ドイツ・プレスの良質なLPから復刻している。 | ||
ナタン・ミルシテイン~ チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」&小品集 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(*) メンデルスゾーン/L.アンダーソン編: 歌の翼に(#) フォスター/L.アンダーソン編: 懐かしい我が家(#) シューベルト/L.アンダーソン編: アヴェ・マリア(#)/セレナーデ(#) フォーレ/L.アンダーソン編:夢のあとに(#) ポルディーニ/クライスラー編:踊る人形(#) グラズノフ:瞑想曲(+) ストラヴィンスキー:ロシアの娘の歌(+) ヴィエニャフスキー:マズルカ(+) ベーム:夜の静けさ(**) チャイコフスキー: ただ憧れを知る者だけが(**) |
ナタン・ミルシテイン(Vn) シャルル・ミュンシュ指揮(*) ボストンso.(*) アーサー・フィードラー指揮(#) RCA ビクターo.(#) アルトゥール・ バルサム(P;+) エツィオ・ ピンツァ(Br;**) ギブナー・キング(P;**) | |
録音:1953年3月29日(*)/1950年1月17日&19日(#)/1949年2月26日(+)/1952年3月17日(**)。 端正で格調高きヴァイオリンの美音。録音の古さを超越した、滴り落ちるような美音と揺るぎない解釈。ミュンシュ&ボストンso.の比類なきバックを得て、朗々と鳴り渡るミルシテインのヴァイオリンは聴き手に至福の時を与えてくれる。同時収録の小品集もチャーミング。名バリトン、ピンツァの張りのある声も聴きもの。 | ||
エルガー・コンダクツ・エルガー エルガー(1857-1934): 交響曲第2番(*)/ 交響曲第2番~第3楽章 (116キューまで;第一テイク)(#)/ チェロ協奏曲(+) |
ビアトリス・ ハリソン(Vc;+) エドワード・エルガー指揮 LSO(*/#)、新so.(+) | |
録音:1927年4月1日(*/#)、7月15日(*)、ロンドン、クイーンズ・ホール(*/#)/1928年3月23日、6月13日、ロンドン、キングズウェイ・ホール(+)。 マーク・オバート=ソーン復刻。2007年、生誕150年を迎えたエルガーは多くの自作自演録音を残していることでも有名。大作である交響曲第2番を、第3楽章の別テイクとあわせて収録。またハリソンをソロに迎えたチェロ協奏曲は、この曲のスタンダードとして聴かれ続けてきたもの。 | ||
アルフレッド・コルトー~アンコール集 シューベルト/コルトー編:リタニー ショパン: 即興曲第2番 Op.36/練習曲 Op.25 No.1/ ワルツ第7番 Op.64 No.2/ バラード第1番より(抜粋) ブラームス/コルトー編:子守歌 Op.49 No.4 リスト:ハンガリー狂詩曲第11番 [ここまで1925年3月21日録音] ウェーバー:舞踏への勧誘 ヘンデル:調子の良い鍛冶屋 アルベニス:やしの木陰 [ここまで1926年10月27日録音] ウェーバー:舞踏への勧誘 [1926年12月27日、28日録音] ショパン: バラード第1番[1926年12月27日録音]/ 子守歌[1926年12月28日] リスト:ハンガリー狂詩曲第2番/ リゴレット・パラフレーズ [1926年12月27日、28日録音] ハンガリー狂詩曲第11番 [1926年12月27日録音] |
アルフレッド・コルトー(P) | |
グレート・ピアニスト・シリーズ。このコレクションは、コルトーがビクタートーキングマシン社に行った録音の全てが収録されている。トラック5のショパン「バラード第1番」後半部分は、今回は海外初CD化となる物。これは1925年3月、彼が初めて電気録音のセッションを行った際に12インチ盤両面に記録したのだが、全曲としてはリリースされず、後半だけが第2番の即興曲とカップリングされてイギリス DB 853 という番号でリリースされた(多くのコレクターはこのバラードの断片を1926年12月に録音されたものの一部だと信じてきたのだった)。そのためこの録音は、EMI フランスと Biddulph よりリリースされていた「完全版」には含まれておらず、日本以外では初CD復刻となる。 | ||
パブロ・カザルス指揮録音集~ ベートーヴェン&ブラームス 1927年&1929年 ベートーヴェン: 交響曲第1番(*)/交響曲第4番(#)/ 劇音楽「アテネの廃墟」~序曲(+) ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(**) |
パブロ・カザルス指揮 バルセロナ・ パブロ・カザルスo.(*/#/+)、 LSO(**) | |
録音:1929年7月3日(*)、4日(#)、5日(#)、6日(*)、8日(*/+)、バルセロナ・オリンピア劇場(*/#/+)/1927年12月6日、ロンドン クイーンズ・ホール(**)。 グレート・コンダクター・シリーズ。既出のベートーヴェン「コリオラン序曲」(パブロ・カザルス:アンコールと編曲2;8.110976 に収録)と今回のアルバムで、カザルスの戦前の指揮活動の全貌が見渡せる。このブラームスは戦前後期の VICTOR 黒レーベルのセットから復刻された。オリジナルの録音は、最高のコピーであっても最初からノイズが多く、バルセロナでの録音に至っては時々爆発のようなノイズが入っている。ロンドンの原盤にも全体に渡って高いレベルのチリチリ音が入っていたり、比較的ノイズが目立たないアメリカプレス盤でも満足のいく音質は得られなかった。今回は最良のリマスターで彼の芸術をお届けする。 | ||
クラウディオ・アラウ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 [ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィアo./1947年12月24日録音] ウェーバー: 小協奏曲[デジレ・ドゥフォー指揮シカゴso./1946年4月13日録音] ピアノ・ソナタ第1番 Op.24[1941年2月20日録音] | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ。20世紀最大のピアニストの一人、クラウディオ・アラウは恐らく戦後のピアニストの中で最もベートーヴェンの解釈に優れた人として評価されるだろう。その深き精神性と強靭さは彼の最大の美点。そしてウェーバーの小協奏曲はアラウが生涯を通じて愛した曲。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
パーセル:ディドとイアネス | キルステン・フラグスタート (S;ディド) エリーザベト・ シュヴァルツコップ (S;ベリンダ、第2の女) E.マックナブ (S;第1の女) アーダ・マンディキアン (Ms;魔法使い) シリア・レックス (S;第1の魔女) アンナ・ポラック (S;第2の魔女) トマス・ヘムズリー (Br;イアネス) デイヴィッド・ ロイド(T;水夫) レイモンド・クラーク (Vc;通奏低音) ジェレイント・ジョーンズ指揮 マーメイド・シンガース・o. | |
録音 1952年3月15日、27日、28日、ロンドン、アビーロード・スタジオ第1スタジオ。マーク・オバート=ソーン復刻。 この「ディドとイアネス」の録音が最初にリリースされた1953年1月、「ついに我々はこのオペラの満足な記録を手に入れた」とグラモフォン誌で称賛された。特にフラグスタートは「見事な声と完全にコントロールされた歌い方」とあり、他の出演者についても「活発なベリンダを演じたシュヴァルツコップ、充分意地悪な魔女のマンディキアン、内気さを持ち併せた威厳のあるイアネス役のヘムズリー」と評論家はこぞってこの録音を大絶賛した。 | ||
クラウディオ・アラウ R.シュトラウス:ブルレスケ(*) シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54(#)/ シューマン:謝肉祭 Op.9(+) |
クラウディオ・アラウ(P) デジレ・デフォー指揮(*) シカゴso.(*) カール・クリューガー指揮(#) デトロイトso.(#) | |
録音:1946年4月13日、シカゴ、オーケストラ・ホール(*)/1944年12月4日、デトロイト、マソニック寺院(#)/1939年4月3日-4日(+)。 グレート・ピアニスト・シリーズ。このアラウの1930年代と 1940年代の録音は、信じられないほど短い時間に録音された2曲のパフォーマンスを含む。R.シュトラウスの「ブルレスケ」は 1946年4月13日の録音。このすぐあとにはウェーバーの「小協奏曲」 (8.111263)が演奏されそちらもすぐさま録音された。1944年のシューマンの協奏曲もたった1時間のセッションで記録された。どちらも恐ろしい程の集中力を持った炎のような熱演。1939年の「謝肉祭」も曲の真価をまざまざと見せ付ける。マーク・オバート=ソーン復刻。 | ||
ストラヴィンスキー:放蕩者のなりゆき | ヒルデ・ギューデン (S;アン・トゥルーラヴ) ブランシェ・シーボム (Ms;バーバ) ユージン・コーンリー (T;トム・レイクウェル) マック・ハレル (Br;ニック・シャドウ) マルタ・リプトン (Ms;マザー・グース) ノーマン・スコット (B;トゥルーラヴ) イゴール・ ストラヴィンスキー指揮 メトロポリタン歌劇場o.&cho. | |
録音:1953年3月1日、8日、10日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ。 この録音は「放蕩者のなりゆき」の最初の完全な記録。作曲家自身の指揮による録音は2種類あるが、ギューデンやシーボムと言った名歌手たちによるこのモノラル盤の強烈な存在感は何にも代えがたい素晴らしさ。荒唐無稽なあらすじを持つ幻想的なオペラを最強の解釈でお楽しみ頂きたい。マーク・オーバート・ソーン復刻。 | ||
ナクソス・ヒストリカル・シリーズ ロス・アンヘレス/ルゲ/ボルテール マスネ:マノン(全曲) ピエール・モントゥーによる序 マノン:第1幕、第2幕、第3幕、第4幕、第5幕 ドビュッシー:選ばれた乙女(*) ベルリオーズ:夏の夜(*) |
ピエール・モントゥー指揮 パリ・オペラ・コミック座o. &cho. ビクトリア・デ・ロス・ アンヘレス(S;マノン) アンリ・ルゲ (T;騎士デ・グリュー) ジャン・ボルテール (B;デ・グリューの父) ミシェル・デン (Br;マノンの従兄) ルネ・エレン(T;ギヨー) | |
録音:1955年4月30日-6月22日。 | ||
アルトゥール・ルービンシュタイン ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(*) チャイコフスキー :ピアノ協奏曲第1番(#) |
アルトゥール・ ルービンシュタイン(P) アルバート・コーツ指揮(*) ジョン・バルビローリ指揮(#) LSO | |
録音:1929年10月22日、23日、ロンドンキングスウェイ・ホール(*)/1932年6月9日、10日、ロンドン EMIアビーロード第1スタジオ(#)。 グレート・ピアニスト・シリーズ。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ヴェルディ:歌劇「椿姫」
アントニエッタ・ステッラ(S;ヴィオレッタ) ジュセッペ・ディ・ステファノ(T;アルフレード) ティト・ゴッビ(Br;ジョルジョ) エルヴィラ・ガラッシ(Ms;フローラ) ジュセッペ・ザンピエーリ(T;ガストン) トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. | ||
録音:1955年9月15日-21日、ミラノ・スカラ座。この1955年の公演も本来ならマリア・カラスによって録音されるはずだった。しかし、契約の関係でそれは実現せず、替わりに登用されたのが26歳の若手、アントニエッタ・ステッラだった。カラスのような迫力はないが、艶のあるしっとりとした声と細やかな表現が魅力。この声と恵まれた容姿を生かし大歌手へと駆け上った彼女の輝かしい記録をお楽しみ頂きたい。最盛期のディ・ステファノのうっとりするような美声にも大満足。マーク・オバート・ソーン復刻。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ/クレンペラー ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68(*)/ 大学祝典序曲 Op.80(#) ワーグナー: トリスタンとイゾルデ第1幕への前奏曲(+)/ ジークフリート牧歌(**) |
オットー・クレンペラー指揮 ベルリン州立歌劇場o. | |
録音:1927年12月15日、20日、1928年2月3日、6月26日、27日、ベルリン(*)、1927年6月23日、ベルリン・ジンクアカデミー(#)、1927年6月23日、ベルリン・ジンクアカデミー(+)、1927年、ベルリン(**)。 | ||
マリア・カラス~プッチーニのヒロインたちと抒情的なアリア集 プッチーニ: 歌劇「マノン・レスコー」より [第2幕「この柔らかなレースの中で」/第4幕「捨てられて、ひとり寂しく」]/ 歌劇「蝶々夫人」より[第2幕「ある晴れた日に」/第3幕「かわいい坊や]]/ 歌劇「ボエーム」より[第1幕「私の名前はミミ」/第3幕「ミミの別れ」]/ 歌劇「修道女アンジェリカ」~母さんもなしに/ 歌劇「ジャンニ・スキッキ」~私のお父さん/ 歌劇「トゥーランドット」より [第1幕「お聞き下さい、王子様」/第2幕「この宮殿の中で」/ 第3幕「氷のような姫君の心も」] チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より [第1幕「私は創造の神のしもべ」/第4幕「哀れな花」 ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」~私の亡くなった母が カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」~さようなら、ふるさとの家よ ボイト:歌劇「メフィストフェレ」~いつかの夜、暗い海の底に 以上、マリア・カラス(S) トゥリオ・セラフィン指揮フィルハーモニアo. | ||
録音:1954年9月15日-21日、ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール。 グレート・シンガー・シリーズ。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
カラス、ディ・ステファノ、ゴッビ ヴェルディ:仮面舞踏会 アントニーノ・ヴォットー指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. ジュセッペ・ディ・ステファノ(T;リッカルド) ティト・ゴッビ(Br;レナート) マリア・カラス(S;アメリア) フェドーラ・バルビエリ(Ms;ウルリカ) ユージニア・ラッティ(S;オスカル) シルヴィオ・マイオニカ(B;サミュエル) ニコラ・ザッカーリア(B;トム) | ||
録音:1956年9月4日-9日、ミラノ・スカラ座。 ナクソス・ヒストリカル・シリーズ。マリア・カラスの「仮面舞踏会」と言えば、この録音の他に 1957年のライヴ録音がありどちらも名演として名高いもの。名指揮者ガヴァッツェーニによると、彼女の声は落ち着きすぎていたため、アメリアをうまく歌うためには声に悲しみの色をつけなくてはいけなかったそうで、そのため歌には一層深い表現力が備わり、まさにこの世のものとも思われぬ素晴らしさになった。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
カラス、ディ・ステファノ、パネライ ヴェルディ:トロヴァトーレ ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. ジュセッペ・ディ・ステファノ(T;マンリーコ) マリア・カラス(S;レオノーラ) ロランド・パネライ(Br;ルーナ伯爵) フェドーラ・バルビエリ(Ms;アズチェーナ) ニコラ・ザッカーリア(B;フェルランド) レナート・エルコラーニ(T;ルイズ) | ||
録音:1956年8月3日、4日、6日-9日、ミラノ・スカラ座劇場。 ナクソス・ヒストリカル・シリーズ。通常、このオペラにおいてレオノーラの存在感はあまり大きくない。しかし、カラスが加わると全く様相は変わる。彼女がいればこそ伯爵とマンリーコは激しい炎を燃やし、アズチェーナはどす黒い復讐の念を燃やす。若きカラヤンのタクトの下、緊迫のドラマの幕が開く。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ ホロヴィッツ 1949-1957年録音集 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 Op.35 [録音:1950年5月13日]/ 舟歌 Op.60[録音:1957年2月23日]/ バラード第4番 Op.52[録音:1952年5月8日]/ 幻想ポロネーズ Op.61[録音:1951年4月23日]/ 練習曲 Op.10-3[録音:1951年4月29日]/ スケルツォ第1番 Op.20 [録音:1951年4月28日-29日] ボーナス・トラック バラード第4番 Op.52[録音:1949年12月28日] マーク・オーバート=ソーン復刻 |
ウラジミール・ホロヴィッツ(P) | |
伝説のピアニスト、ホロヴィッツの1950年代の演奏を中心に収録。ソナタ第2番での驚くようなテンポ設定も聴きどころ。1949年録音のバラードも貴重な音源として知られている。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ セルゲイ・クーセヴィツキー/ワーグナー作品集 「さまよえるオランダ人」序曲 [録音:1947年4月4日]/ 「ローエングリン」第1幕前奏曲 [録音:1949年4月27日」/ 「パルジファル」第1幕前奏曲 [録音:1947年4月4日]/ 「パルジファル」第3幕聖金曜日の音楽 [録音:1946年4月19日]/ ジークフリート牧歌[録音:1949年4月27日] ブラームス:大学祝典序曲[録音:1947年4月2日] マーク・オーバート=ソーン復刻 |
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮 ボストンso. | |
1924年から1949年という長きにわたり、ボストンso.の実質的な常任指揮者として多くの偉業を成し遂げたクーセヴィツキー。そのボストン時代の最後期を飾るワーグナーとブラームスの名演を収録した。 | ||
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」(*) ・ボーナス・トラック(#) ケルビーニ:歌劇「メデア」~「あなたの子どもの母親は」 スポンティーニ:歌劇「ヴェスタの巫女」~「無慈悲な女神よ」/「ああ、不幸な人々を守護する女神」 マリア・カラス(S;アミーナ) フィオレンツァ・コッソット(Ms;テレサ) ニコラ・モンティ(T;エルヴィーノ) ニコラ・ザッカーリ(B;ロドルフォ伯爵) ユージェニア・ラティ(S;リーザ) アントニーノ・ヴォットー指揮(*)、トゥリオ・セラフィン指揮(#) ミラノ・スカラ座o.&cho. | ||
録音:1957年3月3日-9日、ミラノ、聖エウフェミア大聖堂(*)。 | ||
シュナーベル・プレイズ・バッハ バッハ: 2台のピアノのための協奏曲BWV.1061(*)/ イタリア協奏曲/トッカータBWV.911&912/ 半音階的幻想曲とフーガBWV.903 前奏曲とフーガBVW.850 |
アルトゥール・シュナーベル(P) カール・ウルリッヒ・ シュナーベル(P;*) エイドリアン・ボールト指揮(*) LSO(*) | |
録音:1936年-1938年/1948年/1950年。原盤:EMI。マーク・オーバート=ソーン復刻。 グレート・ピアニスト・シリーズ。このアルバムはシュナーベルの J.S.バッハの商業録音を全て含んだもの。シュナーベルのレパートリーはあまり広くなく、どちらかというと、シューベルトやベートーヴェン、モーツァルトなどを得意としていた彼にとっては、バッハはあまり親密な作曲家とは言えなかったようだ。 | ||
シュヴァルツコップ~シューベルト&ベートーヴェン シューベルト: 楽に寄す D547/春に D882/憂い D772/ ガニュメート D544/草原の歌 D917/ 糸を紡ぐグレートヒェンD118/恋人のそばに D162/ 若い尼僧 D828/シルヴィアに D891/ 水の上で歌う D774/はなだいこん D752/ ミューズの子 D764/万霊節の連祷/ 美しき水車小屋の娘~第7曲「焦燥」 ベートーヴェン: ああ、不実な者よ/ 「フィデリオ」~悪者よ、どこへ急ぐ? |
エリーザベト・ シュヴァルツコップ(S) エトヴィン・フィッシャー、 ジェラルド・ムーア(P) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1952年10月4日-7日、1954年1月9日-10日、以上EMIアビーロード・スタジオ/1954年9月20日、ワトフォード・タウン・ホール。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ハイフェッツ~ヴァイオリン協奏曲集 J.S.バッハ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041(*)/ ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042(*)/ 2台のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043(#) モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」 K219(+) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) アルフレード・ ウォーレンステイン指揮(*) ロス・アンジェルスpo.(*) フランツ・ワックスマン指揮(#) RCAヴィクター室内o.(#) マルコム・サージェント指揮(+) LSO(+) | |
録音:1953年12月6日(*)&1946年10月14日-19日(#)、以上ハリウッド/1951年5月29日-30日、EMIアビーロード第1スタジオ(+)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
グレート・ピアニストシリーズ~ルービンシュタイン ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18(*)/ パガニーニの主題によるラプソディ(#)/ 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3 No.2(+) |
アルトゥール・ ルービンシュタイン(P) ウラディミール・ ゴルシュマン指揮(*) NBCso.(*) ウォルター・ジュスキント指揮(#) フィルハーモニアo.(#) | |
録音:1946年5月27日、カーネギー・ホール(*)/1947年9月16日-19日、ロンドン、EMIアビーロード・第1スタジオ(#)/1950年12月11日、ハリウッド、RCAスタジオ(+)。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ セルゲイ・クーセヴィツキー~ プロコフィエフ・シベリウス プロコフィエフ:ピーターとおおかみ Op.67(*) シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43(#) グリーグ:2つの悲しい旋律より「春」(#) |
エレノア・ルーズベルト (ナレーター;*) セルゲイ・クーセヴィッツキー指揮 ボストンso. | |
録音:1950年8月11日、タングルウッド劇場コンサートホール(*)/1950年11月29日、ボストン・コンサート・ホール(#)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 子どものための愉快な音楽、「ピーターとおおかみ」は1936年に書かれたが、この曲の最初の英語版ナレーションの録音を行ったのもクーセヴィツキー(1939年R.ヘールによる)。この演奏が長きに渡って多くの人に愛されたにも関わらず、こちらの1950年のエレノア・ルーズベルト(32代アメリカ合衆国大統領夫人)によるナレーションのものはLP盤は存在するものの、CDとしては復刻されていない。シベリウス、グリーグも初CD化。 | ||
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S;蝶々夫人) ジュセッペ・ディ・ステファノ(T;ピンカートン) アンナ・マリア・カナリ(Ms;スズキ) ティト・ゴッビ(Br;シャープレス) レナート・エルコラーニ(T;ゴロー) マリア・フーダー(Ms;ケイト・ピンカートン) ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮ローマ歌劇場cho.&o. | ||
録音:1954年6月26日-31日、8月2日-6日, 8日-9日, 11日, 23日、ローマ・オペラ劇場。マーク・オーバート=ソーン復刻。 1954年録音のデ・ロス・アンヘレスによる歴史的名演。繊細さと煌く美しさで迫るアンヘレスの蝶々さん、躍動的でスリリングなディ・ステファノのピンカートン、驚くほど深い表現力がすばらしいゴッピのシャープレス。彼らをきっちりまとめたガヴァッツェーニのタクト。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ~シュナーベル モーツァルト: ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595(*)/ ロンド イ短調 K.511(#)/ 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365(+) |
アルトゥール・シュナーベル(P) カール・ウルリッヒ・ シュナーベル(P;+) ジョン・バルビローリ指揮(*) エイドリアン・ボールト指揮(+) LSO(*/+) | |
録音:1934年5月2日、ロンドン、EMIアビーロード・第1スタジオ(*)/1946年6月4日、ロンドン、EMIアビーロード・第3スタジオ(#)/1936年、ロンドン、EMIアビーロード・第1スタジオ(+)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 ベートーヴェンの解釈者として知られるシュナーベルだが、モーツァルトに関しても素晴らしい演奏を残している。決して感情に溺れることなく知的で考え抜かれたテンポ設定や、極めて造形的な緩徐楽章など、20世紀のモーツァルト演奏の模範たるもの。2台ピアノのための協奏曲では彼の息子、カール・ウルリッヒが共演している。 | ||
キャスリーン・フェリアー、J.S.バッハ&ヘンデル:アリア集 J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232~主の右に座し/ マタイ受難曲 BWV244第1部~ざんげと悔悟は罪の心をふたつに押しつぶし/ ヨハネ受難曲 BWV245第2部~事終わりぬ/ミサ曲 ロ短調 BWV232~神の小羊 ヘンデル:サムソン HWV57~万軍の主よ,帰りたまえ/メサイア HWV56第1部~おお,なんじ,よき音信を告げしもの/ マカベウスのユダ HWV63~天なる父/メサイア HWV56第2部~主ははずかしめられたり J.S.バッハ:カンタータ第11番「御国にまする神をたたえよ」(*) キャスリーン・フェリアー(A) エイドリアン・ボールト指揮LPO エナ・ミッチェル(S;*) ウィリアム・ハーバート(T;*) ウィリアム・パーソンス(B;*) レジナルド・ジェイクス指揮ジェイクスo.(*) | ||
録音:1952年10月7日-8日/1949年11月3日(*)、以上ロンドン、キングスウェイ・ホール。(*)の全曲は初CD化だとのこと。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズルービンシュタイン ショパン(1810-1849):ピアノ協奏曲第1番&第2番 |
アルトゥール・ ルービンシュタイン(P) アルフレッド・ ウォーレンステイン指揮 ロサンゼルスpo. ウィリアム・スタインバーグ指揮 NBCso. | |
グレート・コンダクター・シリーズ~ストコフスキー バッハ=ストコフスキー 編曲集 トッカータとフーガ ニ短調BWV.565/ 3つのコラール前奏曲 [主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV.639/ いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV.599/ われらみな唯一の神を信ず]/ 平均律クラヴィーア曲集第1部より [前奏曲第24番 ロ短調BWV.869/ 前奏曲第8番 変ホ短調 BWV.853/ フーガ第2番 ハ短調 BWV.547]/ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV.1004より「シャコンヌ」/ ルターのコラールに基づく前奏曲 BWV.80 「われらが神はかたき砦」/ 3つのオルガン作品よりの編曲集 [トッカータ、アダージョと フーガ ハ長調BWV.564よりアダージョ/ 小フーガ ト短調BWV.578/ パッサカリアとフーガ ハ短調BWV.582] |
レオポルド・ストコフスキー指揮 フィラデルフィアo. | |
録音:1927年-1939年、フィラデルフィア・アカデミー・オブ・ミュージック、ニュージャージー トリニティ・チャーチ・スタジオ。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ/カラヤン ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68 ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番Op.72a R.シュトラウス: サロメより「7枚のヴェールの踊り」 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1943年9月6日、17日、アムステルダム・コンセルトヘボウ。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ~グールド ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集 [第30番 ホ長調Op.109(*)/ 第31番 変イ長調Op.110(#)/ 第32番 ハ短調 Op.111(+)] |
グレン・グールド(P) | |
録音:1956年6月28日-29日(*)、26日-27日(#)、21日-25日(+)、以上ニューヨークコロムビア30番街スタジオ。マーク・オーバート=ソーン復刻。 1932年カナダ生まれのグレン・グールドに関して、今更語ることはなにもないだろう。彼の弾くバッハはクラシックファンのみならず、ジャンルを越えて、全ての音楽ファンに未来永劫愛され続けていくに違いない。 | ||
グレート・シンガーズ/ ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ マーラー&シューマン:歌曲集 マーラー:さすらう若人の歌(*)/ なき子をしのぶ歌(#)/ シューマン:リーダークライスOp.39(+) |
ディートリヒ・フィッシャー= ディースカウ(Br) ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮(*) フィルハーモニアo.(*) ルドルフ・ケンペ指揮(#) BPO(#) ジェラルド・ムーア(P;+) | |
録音:1952年6月24日-25日、ロンドン、キングズウェイ・ホール(*)/1955年6月20日-21日、ベルリン、イエス・キリスト教会(#)/1954年3月10日、ロンドン、EMIアビーロード第3スタジオ(+)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
グレート・コンダクター・シリーズ~クレンペラー ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」(*)/ 「レオノーレ」序曲第1番 ハ長調Op.138(#)/ 「レオノーレ」序曲第3番Op.72a(+) |
オットー・クレンペラー指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1955年10月5-6日、12月17日(*)、1954年11月17日(#)、1954年11月18日(+)、ロンドンキングズウェイ・ホール。オバート=ソーン復刻。 | ||
プッチーニ:歌劇「外套」
ティト・ゴッビ(Br;ミケーレ) マーガレット・マス(S;ジョルジェッタ) ジャチント・プランデッリ(T;ルイージ) ピエロ・デ・パルマ(T;イル・ティンカ) ミリアム・ピラッツィーニ(Ms) プリニオ・クラバッシ(B) ヴィンチェンツォ・ベレッツァ指揮ローマ歌劇場o.&cho. | ||
録音:1955年10月、ローマ歌劇場。復刻:マーク・オーバート=ソーン。 全1幕のオペラ。パリ・セーヌ河畔に暮らす荷物船の老船長と部下の若者、そして船長の妻の三角関係を描いた悲惨な作品。この録音は、何といっても船長役のゴッビの絶唱で知られているもので、悲痛さの中に漂うプッチーニ独特の耽美さをあますことなく描き出している。 | ||
アンドレス・セゴビア第7集~ 1950年代アメリカ録音集第5集 カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968): 悪魔的奇想曲/セゴビアの名による歌 Op.170 No.5/ ギター五重奏曲(*) カサド(1897-1986):キジアーナのサルダナ タンスマン(1897-1966):カヴァティーナ ロドリーゴ(1901-1999):遥かなるサラバンド クレスポ(1900-1971):ノルテーニャ ラウロ(1917-1986):ベネズエラの踊り ハウ(1900-1967):アルバ/ポストリュード |
アンドレス・セゴビア(G) キジアーノSQ(*) | |
グレート・ギタリスト・シリーズ。偉大なるセゴビアはギターのレパートリーを確立すべく、1920年代から積極的に過去の大作曲家の作品をギター曲に編曲し、また、同時代の作曲家たちに新作を書くように依頼し続けた。このアルバムにはそんな彼の努力の結果であろう様々な国籍の作曲家たち(イタリア、ポーランド、アルゼンチンなどなど )の作品を収録。 | ||
グレート・ギタリスト・シリーズ~ アンドレス・セゴビア第8集 1950年代アメリカ録音集第6集 シューマン:ロマンツァ(若き日の歌のアルバムより) フランク:28の小品より ブラームス:ワルツ Op.39より第8番 変ロ長調 グリーグ:抒情小品集 Op.47より第3番「メロディ」 スクリャービン:前奏曲 Op.16より第4番 ロ短調 リョベト:エル・メストレ ファリャ: クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌 ペドレル:ギタレオ マネン:幻想的ソナタ ヴィラ=ロボス:12の練習曲より第7番 ホ短調/ 前奏曲より第1番 ホ短調/前奏曲より第3番 イ短調/ 12の練習曲より第8番 嬰ハ短調/ 12の練習曲より第1番 ホ短調 モレノ=トロバ:ソナチネ/マドロニョース/ ノクトゥルノ/セレナータ・ブルレスカ |
アンドレス・セゴビア(G) | |
ジョン・マコーマック(T) ザ・マコーマック・エディション Vol.5 ~ 1914年-1915年 アコースティック録音集 シューベルト:セレナーデ/マスカーニ:アヴェ・マリア/バル:誰か知ってる? ロール:西の小さい灰色の家/オルコット:マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ レーマン:ボニー・ウィ・シング/フィーリス:どこかの美しい島/ ウェリングス:黄金の島/ダーデロー:なぜならば/キング:アヴォルニーン ネルソン:アーガイルのメアリー/ネアス:ペン・ボルト/バートレット:夢/ バルフィ:放浪少女/フォスター:夢路より/デンツァ:フニクリ・フニクラ/ ヴェルディ:リゴレット~愛する美しい乙女よ/椿姫~パリを離れて プッチーニ:ボエーム~愛らしい乙女よ/ヴェルディ:アイーダ~さらば大地よ ベネディクト:キラーニーの百合より/ウィリアムス:ティペラリへの遠い道/ テイト:どこかで呼ぶ声が/クラキシトン:マーヴィス ドレル:私の船が戻ってくるとき/サンダーソン:・・・まで | ||
グレート・シンガー・シリーズ。ビクトリア時代から20世紀のレパートリーを幅広く取り上げ、民謡にも秀でてポピュラー音楽もうたいこなしてしまう・・・・そんな多彩で冒険好きで現代的な歌手マコーマック。彼の滑らかで無理のない歌声は今聞いても全く色あせることがない。そしてここに収録されたいくつかのアリアでわかるように、彼はヴェルディ・テノールとしても最良の声を備えていた。甘い声に酔いしれて頂きたい。 | ||
グレート・シンガー・シリーズ ジョン・マコーマック第6集 アコースティック録音集 (1915-16) ディックス:トランペット吹き(*) バルフ:庭においで、モード ヘドリー:夕べの歌 スピークス:朝 スコットランドの古い歌:ターン・イ・トゥ・ミー ネヴィン:ロザリオの祈り 伝承曲(ウェイド編): おお、すべての忠実な崇拝者よ ルート:空いた椅子 シュナイダー:露が落ちる時 モシュコフスキー:セレナータ(#) 伝承曲(デ・クルティス編 ):カルメ(#) マイヤー・ヘルムント:戯れ(#) ベーム:夜の静けさ(#) コウルス:忘れられた歌 ヌッティング:歌え歌え、翼を持つ鳥よ 古いオランダの歌(ホフマン編):神の手 バル:ほんのわずかな天 トスティ:ヴェネチアの歌 クライスラー:オールド・リフレイン トスティ:別れ ステレレツキ:夢 モーツァルト: ドン・ジョヴァンニより「恋人をなぐさめて」 モロイ:ケリー・ダンス シュナイダー:あなたの瞳 ネヴィン:リトル・ボーイ・ブルー(*) |
エミール・ケネケ(Tp;*) フリッツ・ クライスラー(Vn;#) | |
マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ピッツィーニ・コンダクト・ピッツィーニ~ カルロ・アルベルト・ピッツィーニ自作自演集 アル・ピエモンテ/管弦楽のための古風なスケルツォ/ ドロミテスの詩/ 弦楽のためのサラバンド「コレッリへのオマージュ」/ ポストイナの洞穴/郷土-祝祭日の印象 |
カルロ・アルベルト・ ピッツィーニ指揮 ミュンヘンpo. | |
録音:1956年9月22日/1955年6月16日。 イタリアの作曲家、カルロ・アルベルト・ピッツィーニ(1905-1981)の作品集。1905年にローマで生まれ、若い頃はレスピーギとともに学び,ボローニャのコンセルヴァトワールを卒業した後は様々な分野で活躍、イタリアのテレビ、ラジオ界では絶大なる地位を得た。残した作品も多く、劇場、テレビ、映画用音楽、聖歌隊、室内楽などほとんど全ての分野に渡る。特に交響詩「アル・ピエモンテ」はこの地方の歴史、雄大な自然を表現した名作。 | ||
ヨーゼフ・シュミット(T)~アリアと歌曲 1929-1936年録音集 モーツァルト:歌劇「魔笛」~何と美しい絵姿 ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」~人知れぬ涙 フロトウ:歌劇「アレッサンドロ・ストラデッラ」~ストラデッラを讃えて 歌劇「マルタ」~夢のように アレヴィ:歌劇「ユダヤの女」~ラシェルよ、主の恵みにより マイアベーア:歌劇「アフリカの女」~おお、楽園よ! ヴェルディ:歌劇「リゴレット」~あれかこれか&女心の歌 歌劇「仮面舞踏会」~永久に君を失えば 歌劇「トロヴァトーレ」~見よ、恐ろしい火を プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」~冷たい手を&ミミは誰にでも色気をみせる 歌劇「トスカ」より[妙なる調和/星は光りぬ/ただお前だけのために] 歌劇「西部の娘」~あれから6ヶ月&やがて来る自由の日」 歌劇「トゥーランドット」~泣くなリュー&誰も寝てはならぬ レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」~衣装をつけろ マスネ:歌劇「ル・シッド」~ロドリーグの祈り「おお、父なる主よ!」 歌劇「マノン」~ああ消え去れ、やさしい面影よ チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」~レンスキーのアリア アダン:歌劇「ロンジュモーの郵便馬車」~友よ、物語を聞け スメタナ:歌劇「売られた花嫁」~おいで、私の坊や J.シュトラウスII:歌劇「インディゴと 40人の盗賊」~移り気な幸せ 歌劇「ジプシー男爵」~見捨てられたが デルリンガー:歌劇「ドン・セザール」~おお、マドンナ・テレーズ レハール:歌劇「ほほえみの国」より [君はわが心のすべて/私たちの心にだれかが恋を沈めたのか/りんごの花環を] メイエル=ヘルムント:不思議な歌/レヴィンネク:もう一度信じます、あなたの愛を ニーダーベルガー:なぜ通りすぎていくの? モリー:歌劇「ラ・ヴァリエール」~はい、あなただけ ゲーツェ:歌劇「王の小姓」~私の歌だった メイ:「歌は世界をめぐる」より[歌は世界をめぐる/尋ねないで/もしあなたが若ければ] セルラーノ:スペイン風に/ロッシーニ:踊り/ビスカルディ:アリエッタ レオンカヴァッロ:マッティナータ/トスティ:私は死んでしまった ブッツィ=ペッチャ:ロリータ/愛の痛み | ||
ブコヴィナ(現ウクライナ、ダヴィデニ)出身でユダヤの血を引くシュミットは、1942年、スイスの捕虜収容所でたった38歳の若さでこの世を去った。しかし、1929~1939年の8年の間に多くのオペラ・アリアと当時の流行歌を録音、その歌声はまさに伝説として今も語り継がれている。彼の声は優しく、物悲しく、見事な高音が特徴的。ここではオペラ、オペレッタから様々な流行歌まで多岐に渡る。 | ||
カラス、タッカー、タリアブーエ ヴェルディ:運命の力 トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. マリア・カラス(S;レオノーラ) リチャード・タッカー(T;ドン・アルヴァーロ) カルロ・タリアブーエ(Br;ドン・カルロ) レナート・カペッキ(Br;修道士) ニコラ・ロッシ=レメーニ(B;グァルディアーノ神父) | ||
録音:1954年8月17日-21日、23日-25日、27日、ミラノ・スカラ座劇場。 ナクソス・ヒストリカル・シリーズ。どんな役でも易々と歌いこなすカラスだが、この「運命の力」はあまり歌う機会に恵まれなかったようだ。舞台でも5回、録音は1回のみという少なさだが、ここで聴けるレオノーラには、他の歌手を圧倒する力強さと輝かしさが存分にある。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
ゲディーニ:作品集 2台の協奏的チェロと管弦楽のための 「オルメネータ」(*)/ 聖母マリアのための晩課 J.S.バッハ/ゲディーニ編: 音楽の捧げ物より(抜粋) |
ベネデット・ マッツァクラティ(Vc;*) マリオ・グセッラ(Vc;*) ジョルジョ・フェデリコ・ ゲディーニ指揮 ナポリ・アレッサンドロ・ スカルラッティo. | |
録音:1952年3月28日、ナポリ・A.スカルラッティ・ホール、ライヴ。 20世紀の最も素晴らしいイタリアの作曲家の一人、ゲディーニ(1892-1965)の作品集。とはいえ、この人の名前を知っている人が現在どれほどいることだろう? このリリースは50年ぶりに彼の自作自演を蘇らせた興味深いアルバム。作曲家でもあり、指揮者でもあり、教師でもあった(アバドやベリオを指導)彼の作品は、古典的なフォルムと現代的な音色を用いた魅惑的なもので、オリジナルの作品もバッハの編曲もかなり特異な魅力を放っている。 | ||
ヨーゼフ・ホフマン(P)、アコースティック録音集 1916-1923 ショパン:ワルツ[第2番 変イ長調 Op.34-1/第7番 嬰ハ短調Op.64-2]/ 夜想曲第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2/幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/ 子守歌 変ニ長調 Op.57/軍隊ポロネーズ イ長調 Op.40-1/ ショパン/リスト編曲:「ポーランドの歌」より[第5番「わが喜び」/第1番「乙女の願い」] リスト:演奏会用練習曲第1番「森のささやき」/ヴェネチアとナポリ~タランテラ/ハンガリー狂詩曲第2番 シューベルト/リスト編曲:魔王 メンデルスゾーン:春の歌 Op.67-4/ロンド・カプリツィオーソ Op.14/狩りの歌 Op.19-3 モシュコフスキ:女道化師/スペイン奇想曲/パデレフスキ:メヌエット ト長調 Op.14-1 ラフマニノフ:前奏曲[ト短調 Op.23-5/嬰ハ短調 Op.3-2] | ||
録音:1916年-1923年。復刻:マーク・オーバート=ソーン。 グレート・ピアニスト・シリーズ。素晴らしいテクニックを持ちながらも、「小さい手」で人一倍苦労した名ピアニスト、ヨゼフ・ホフマン。ラフマニノフの作品などでは難儀したと言われるが、ここで聴くリストやショパンなどでは、そのようなハンデは一切感じさせることがない。あくまでも正確でスケールの大きな音楽性はその時代の他のピアニストをはるかに凌駕する。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ/コルトー ショパン&シューマン作品集 ショパン: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」(*) シューマン:子どもの情景 Op.15(#)/ 森の情景より「予言の鳥」 Op.82-7(+)/ 謝肉祭 Op.9(**) |
アルフレッド・コルトー(P) | |
録音:1953年5月7-8日(*)、1953年5月7日(#)、1948年4月19日(+)、1953年5月7-8日(**)、EMIアビーロード第3スタジオ。マーク・オーバート=ソーン復刻。 | ||
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」(*) ・ボーナス・トラック「ディ・ステファノとカルテッリ、愛の二重唱集」(#) ヴェルディ:歌劇「オテロ」~暗い夜のとばりが下り マスカーニ:歌劇「イリス」~おお、あなたの繊細さに ビゼー:歌劇「カルメン」~話して、母の便りを(イタリア語歌唱)/ 歌劇「真珠採り」~レイラ、偉大な神よ、あの人がここに(イタリア語歌唱) グノー:歌劇「ファウスト」~もう遅いわ、さようなら(イタリア語歌唱) ジュセッペ・ディ・ステファノ(T;ロドルフォ) マリア・カラス(S;ミミ) ローランド・パネライ(Br;マルチェッロ) アンナ・モッフォ(S;ムゼッタ) ニコラ・ザッカーリア(B;コッリーネ) マヌエル・スパタフォーラ(Br;シュナウド) ロザンナ・カルテリ(S;#) アントニーノ・ヴォットー指揮ミラノ・スカラ座o.&cho.(*)、 アントニオ・トニーニ指揮ミラノso.(#) | ||
録音:1956年8月3日、4日、9月12日、ミラノ・スカラ座(*)。 | ||
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
マリア・カラス(S;トゥーランドット) エウジェニオ・フェルナンディ(T;カラフ) エリーザベト・シュヴァルツコップ(S;リュー) ニコラ・ザッカーリア(B;ティムール) ジュセッペ・ネッシ(T;皇帝アルトゥム) トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座o.&cho. | ||
録音:1957年7月9日-13日、15日、ミラノ、スカラ座。 | ||
コルネリウス:歌劇「バグダッドの理髪師」(*) オスカー・チェルヴェンカ(Br;アブル・ハッサン) ゲルハルト・ウンガー(T;ババ・ムスタファ) エリーザベト・シュヴァルツコップ(S;マルギアーナ) グレース・ホフマン(A;ボスターナ) ニコライ・ゲッダ(T;ヌレディン) ヘルマン・プライ(B-Br;バグダッドの太守) エーリヒ・ラインスドルフ指揮フィルハーモニアo.&cho. ウェーバー:歌劇「アブ・ハッサン」(#) エリーザベト・シュヴァルツコップ(S;ファティメ) エーリヒ・ヴィッテ(T;アブ・ハッサン) ミヒャエル・ボーネン(B;オマール) レオポルド・ルートヴィヒ指揮ベルリン放送so.&cho. | ||
録音:1956年5月11日-12日、14日-15日、ワトフォードタウン・ホール、ロンドン、EMIアビーロード第1スタジオ(*)/1944年、ベルリン(#)。マーク・オーバート=ソーン復刻。 この「バグダッドの理髪師」は50年ほど前にはちょくちょく上演されていたのだが、最近全く人気がなくなってしまった演目の一つ。ゲッダ、シュヴァルツコップ、チェルヴェンカら名歌手たちがくりひろげる夢のひと時を味わってみて頂きたい。 | ||
グレート・ピアニスト・シリーズ エミール・ギレリス 初期録音集第1集(1935-1951) ラモー:チェンバロ組曲 ホ短調 ルイエ(ゴドフスキー編):ジーグ モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調K.547 シューマン:トッカータ ハ長調Op.7/ 幻想小曲集より「夢のもつれ」 シューマン(タウジヒ編):密輸入者 メンデルスゾーン::スケルツォ Op.16-2/ 無言歌より「デュエット」 Op.38-6 スメタナ:チェコ舞曲第2番「ポルカ」 イ短調/ チェコ舞曲第3番「ポルカ」 ヘ長調 ドビュッシー :ベルガマスク組曲より「月の光」 ドビュッシー(ボルヴィック編):夜想曲より「祭り」 ラヴェル:クープランの墓 |
エミール・ギレリス(P) | |
グレート・ピアニスト・シリーズ~ミケランジェリ初期録音集 1939-1948 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV971/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004~「シャコンヌ」(ブゾーニ編) トメオーニ:アレグロ ト長調/ガルッピ:プレスト 変ロ長調/スカルラッティ:ソナタ K96.27.11.9 ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲/グラナドス:スペイン風ダンス~「アンダルーサ」Op.37-5 マレスコッティ:幻想曲/アルベニス:「旅の思い出」Op.71~入り江のざわめき/モンポウ:歌と踊り アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(P) | ||
録音:1939年-1948年。ウォード・マーストン復刻。 | ||
イグナツィ・パデレフスキ(P)~彼自身が選曲した 米 ビクター録音集 1914-1941 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」~第1楽章 シューベルト:4つの即興曲 Op.142~第3番 変ロ長調 シューベルト/リスト:歌曲編曲集第9番「セレナーデ」 ショパン:ワルツ第5番 変ホ長調Op.42/夜想曲第5番 嬰ヘ長調Op.15-2/ マズルカ[第37番 変イ長調Op.59-2/第38番 嬰ヘ短調Op.59-3]/ 練習曲[第19番 嬰ハ短調Op.25-7/第20番 変ニ長調Op.25-8/第21番 変ト長調Op.25-9「蝶々」] メンデルスゾーン:無言歌第6集Op.67~「紡ぎ歌」/シューマン:幻想小曲集Op.12~第3番「どこへ」 リスト:3つの演奏会用練習曲~第2番「軽やかさ」/ワーグナー/リスト:さまよえるオランダ人より「紡ぎ歌」 ワーグナー/シェリング編:トリスタンとイゾルデ~第1幕への前奏曲 ラフマニノフ:幻想的小品集 より[前奏曲 嬰ハ短調Op.3-2/前奏曲 嬰ト短調Op.32-12] ドビュッシー:前奏曲集第1巻~第12番「ミンストレル」 パデレフスキ:旅人の歌Op.8~第3番「メロディ 変ロ長調」/古風なメヌエット 1941年、アメリカ・デビュー50周年の記念挨拶 | ||
ジョン・マコーマック第7集~アコースティック録音集 1916-1918 マッテイ:それは真実ではない/ラフ:セレナーデ(*)/オッフェンバック:舟歌(*)/ワーグナー:朝はきらめき/ クライスラー:子守歌 1915 /バルフェ:ボヘミアの娘より/レイ:君の微笑みは輝く/サイレス:愛、私の心はここに/ マーゲットスン:若いトミー/ボール:アイルランドの瞳ほほ笑む時/フォーレ:十字架/アメリカ国歌/ ハーバート:アイルランド、わが父なる国/ガーバート:アイリーン/サンダーソン:ラッパを吹き鳴らせ/ ノヴェッロ:炉の火を絶やさず/エリオット:長い長い道/ローア:あなたさえいれば、どこでも天国/ フェラーリ:愛の虹/フォーレ:十字架/ピアンタドーシ:微笑みで私を送って(2種)/メユール:父の土地/ アリットセン:神はわが光/サンダーソン:神は今宵わが息子たちと共に/ドレル:あなたを我が家と呼ぼう ジョン・マコーマック(T) フリッツ・クライスラー(Vn;*)/他 | ||
NAXOS NOSTALGAIA | ||
イントロデューシング~マリオ・ランザ 「ミッドナイト・キス」「ニューオリンズの乾杯」 からのセレクション(1949-1950) 「ザ・グレート・ランザ~ オリジナル・レコーディングス(1949-1951) 「ザ・クリスマス・アルバム」~ オリジル・レコーディングス(1950-1952) |
マリオ・ランザ(歌) | |
既発売盤(8.120547/ 8.120668/ 8.120720)のボックス・セット化。 | ||
ジョン・マコーマック Vol.1 ザ・ケリー・ダンス ザ・ローズ・オヴ・トラリー ア・ペア・オヴ・ブルー・アイズ 他(全18曲) |
ジョン・マコーマック(Vo) ナサニエル・シルクレット、 ローレンス・コリングウッド、 ジョゼフ・パステルナーク、 ヴィクター・ハーバート指揮 ジェラルド・ムーア(P) 他 | |
録音:1910年代-1940年代。 | ||
ポール・ホワイトマン Vol.1 ハーバート:セレナード組曲 ガーシュウィン: ラプソディ・イン・ブルー/ピアノ協奏曲ヘ調 他 |
ヘンリー・バッセ(Tp) ハリー・ペレーラ& レイ・ターナー(P) ジョージ・ガーシュウィン(P) ポール・ホワイトマンと その楽団 | |
モーリス・シュヴァリエ:「マ・ポンム」シャンソン 1935-1946 マ・ポンム/ドネ=モア・ラ・メン/ウン・トゥ・プティ・プ ラ・プティ・ダム・ド・レクスポ/ア!シ・ヴ・コネシェーズ・マ・プル オネ・コモネ/ヴ・ヴァレ・ミュー・クゥン・スュリル/他 全18曲 |
モーリス・シュヴァリエ(Vo) ロジェ・デゾルミエール、 マルセル・キャリヴァン、 ジャック・ヘリアン指揮 他 | |
オールド・シャンソンの香りを現在に伝えるシュヴァリエの歌声は、プーランクやサティなどが好きな方にはおすすめ。それに、あのデゾルミエールがシャンソンの伴奏とは! | ||
ガーシュウィン・プレイズ・ガーシュウィン~ オリジナル・レコーディングス 1919-1931 スワニー/サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー/ ス・ワンダフル/ラプソディ・イン・ブルー/ 3つの前奏曲/セカンド・ラプソディ/他、全17曲 |
ジョージ・ガーシュウィン(P) ポール・ホワイトマン& ヒズ・コンサートo. 他 | |
リヒャルト・タウバー~フェイヴァリット Vol.1 Dein ist mein ganzes Herz / Im Prater bluhn wieder die Baume Serenade from Frasquita / Farewell My Love, Farewell Lied und Czardas from Mariska / Im chambre separee Lippen schweigen (Waltz) / Viljalied Serenade from The Student Prince Wenn der weisse flieder wieder bluht Das Lied der Liebes / Das alte Lied La danza (Schon die halbe nacht verfolgt mich eine kleine melodie) Girls Were Made To Love And Kiss / Wien, du Stadt meiner Traume Was weisst denn du, wie ich verliebt bin / La serenata Immer nur lacheln / You Are My Heart's Delight |
リヒャルト・タウバー(Vo) フランツ・レハール、 エルンスト・ハウケ、 フリーダー・ヴァイスマン、 エーリヒ・ヴォルフガング・ コルンゴルト、 ジョージ・ワルター [ヴァルター・ゲール]、 ヨーゼプ・クリプス、 フランク・コリンソン指揮 | |
録音:1927-1937年。 | ||
ロール・アウェイ、クラウズ~ ポール・ロブスン、~オリジナル・レコーディングス 1928-1937 (全20曲) |
ポール・ロブスン(歌) レイ・ノーブル、 ミュア・マシースン指揮 他 | |
「ポーギーとベス」、「ショウボート」など、数多くのミュージカルで主役を務めた黒人歌手の名唱集。彼がロンドンに住んでいた時代にHMVへと録音した音源を集め、ロンドン・ミュージカルの基礎を作った名優の魅力を現代に伝える。 | ||
マリオ・ランツァ 「ザ・ミッドナイト・キス」、「トースト・オヴ・ニューオーリンズ」~選集 |
マリオ・ランツァ(T) エレイン・マルヴィン(S) コンスタンティン・ キャリニコス指揮 他 | |
録音:1949-1950年。 | ||
リヒャルト・タウバー傑作選 Vol.2 1926-1941 オスカー・シュトラウス、シュトレッカー、ドヴォルザーク、 クライスラー、シューベルト、ショパン、サン=サーンス、 ヨハン・シュトラウスII 他の作品 |
リヒャルト・タウバー(T) フリーダー・ワイスマン、 ヘンリー・ゲール指揮 他 | |
庶民派テノール、タウバーの第2弾は、オペレッタや、クライスラーの「愛の悲しみ」、ドヴォルザークの「ユモレスク」、シューベルトの歌曲やサン=サーンスの「白鳥」といった名曲を、 オーケストラ伴奏で歌う独特の世界。現在もドミンゴらに受け継がれているライト・クラシックのルーツであり、オールド・ファンには感涙もの! *この商品は帯付きでは発売されません。 | ||
ザット・クリスマス・フィーリング (全21曲) | ||
豪華有名アーティストたちによる懐かしのクリスマス・ソング&サウンドの競演盤。ビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」「サンタが街にやって来る」はじめ、 ペリー・コモ、ディック・ヘイムズ、グレーシー・フィールズ、ドリス・デイ、アーティ・ショー、アンドリュース・シスターズ、スパイク・ジョーンズ、 ナット・キング・コール……そしてシナトラの「きよしこの夜」まで、ノスタルジックなSP時代のサウンドで、ちょっとオトナのクリスマスを演出できるコンピレーション。オールド・ポップス・ファンには特におすすめ。 | ||
マリアン・アンダーソン~アリア、歌曲、黒人霊歌集(1924-1944) ヴェルディ、サン=サーンス、マスネ、ジョルダーノ、ヘンデル、 シューベルト、シベリウス、黒人霊歌など伝承曲(全19曲) |
マリアン・アンダーソン(Vo) ローレンス・コーリングウッド 指揮 他 | |
日本では黒人霊歌などのすばらしい歌い手として知られるアンダーソンですが、正統派オペラ歌手としての実力も十分。彼女の学生時代から、オペラ歌手として注目される1950年代以前のドキュメント。 | ||
グレーツ・オブ・ザ・グラモフォン Vol.1 ゲーゼ:タンゴ「ジェラシー」/ショパン:英雄ポロネーズ レオンカヴァルロ:衣装を着けろ ビショップ:見よ、聞け、やさしいひばりを/ドルドラ:思い出 ロッシーニ:おいらは町のなんでも屋 ベートーヴェン:「月光」ソナタ~第2楽章 ディニク/ハイフェッツ編曲:ホラ・スタッカート プッチーニ:私の名はミミ/ラフマニノフ:前奏曲 Op.3 No.2 メンデルスゾーン:わが祈りを聞きたまえ(賛歌) バッハ/ストコフスキー編曲:小フーガ ハチャトゥリアン:剣の舞 他 |
アーサー・フィードラー指揮 ホセ・イトゥルビ(P) エンリコ・カルーソ(T) アメリータ・ガッリ=クルチ(S) ミッシャ・エルマン(Vn) ローレンス・ティベット(Br) イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(P) マリアン・アンダソン(Ms) ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) セルゲイ・ラフマニノフ(P) レオポルド・ストコフスキー指揮/他 | |
録音:1907年-1946年。SP時代のスターが総登場。架空のガラ・コンサートのようでもあり、またSP録音のカタログともいえる一枚。クラシックからライト・ミュージックの伝説的録音(演奏)が楽しめるシリーズなので、この第1弾からそろえても損はなし。 | ||
ローレンス・ティベット~ザ・ホワイト・ダヴ 映画とオペレッタからのバラードと歌曲集 Vol.1(1926-1931) (全18トラック) |
ローレンス・ティベット(Br) ナサニエル・シルクレット指揮 他 | |
1920年代のメトで多くの役を歌い、オペレッタや映画にも進出したバリトン歌手の、親しみやすい歌を集めた1枚。 マコーマックらと並ぶオールド・ファッションのシンガーだが、SP期の歌手のファンなら見逃せない。 | ||
聞けマンドリンの調べを~ オリジナル・レコーディングス(1933-1950)(全19曲) |
ティノ・ロッシ(マンドリン) | |
「ロマンスのナポレオン」、「歌のヴァレンティノ」などと呼ばれ、オペラから映画主題歌までを得意としたロッシの、米コロムビアへの録音集。特に1938年に初めてアメリカを訪れ、 映画の世界でも大成功をおさめた時期の曲はムーディなアレンジと相まって、オールド・ファンを驚喜させること請け合い。 | ||
ローレンス・ティベット:デ・グローリー・ロード~ 映画とオペレッタからのバラードとソング集 Vol.2(1931-1936) オールマン・リヴァー/ただあこがれを知る人だけが/ 「ポーギーとベス」セレクション 他(全18トラック) |
ローレンス・ ティベット(Vo) ナサニエル・ シルクレット指揮 アレグザンダー・ スマレンス指揮/他 | |
ティベットによる親しみやすい曲を集めた名唱集は、チャイコフスキー、ジェローム・カーン作品の他、作曲者監修による「ポーギーとベス」の抜粋を集めた一枚。 Victor盤からの、ノイズを排した良質復刻。 | ||
「来るべき世界」~リジナル映画音楽集(1935-1947) ブリス:映画音楽「来るべき世界」 アディンセル: 映画音楽「危険な月光」~ワルソー・コンチェルト モーレイ&チャーチル:映画音楽「バンビ」 バース:映画音楽「ラブ・ストーリー」~ コーニッシュ・ラプソディ ローザ:映画音楽「白い恐怖」~「白い恐怖」協奏曲/他 |
ルイス・ケントナー(P) ハリエット・ コーエン(P) ミューア・ マシースン指揮 アーサー・ブリス指揮/他 | |
英米の映画音楽を、公開当時の録音で楽しむ一枚。Pearlなどから既発売の音源もある、ピーター・デンプシーによる復刻は、ソースがSP盤とは思えないほどリフレッシュ。 ディズニー映画「バンビ」が異色。 | ||
ザ・グレート・ラリー・アドラー~ オリジナル・レコーディングス Vol.1(1934-1947) ザ・コンティネンタル/煙が目にしみる/ラプソディ・イン・ブルー ウィーン風奇想曲/火祭りの踊り/ボレロ/夜も昼も-タイガー・ラグ キャラヴァン/ソフィスティケイティッド・レディ/ソリチュード マラゲニャア/ロンドンデリー・エア/ホラ・スタッカート/月の光 ルーマニア狂想曲第1番 他(全18曲) |
ラリー・アドラー (ハーモニカ) 他 | |
ハーモニカ演奏を芸術に高めた名手が、その絶頂期に録音した音源を復刻。ガーシュウィンやラヴェルのクラシックから、デューク・エリントンやコール・ポーターの曲までをノスタルジックに奏でる。 | ||
ポール・ロブスン~黒人霊歌集 オリジナル・レコーディングス(1925-1936) (全23曲) |
ポール・ロブスン(歌) | |
エツィオ・ピンツァ~魅惑の宵 オリジナル・レコーディングス 1949-1954 Some Enchanted Evening / This Nearly Was Mine / Bali Ha'i / Just A Kiss Apart / Te Ame (I Loved You) / Let Me Look At You / You Belong To My Heart / September Song / Yesterdays / One Night Of Love / I'll See You In My Dreams / Everything I Have Is Yours / All The Things You Are / So In Love / The Way You Look Tonight / The Wind Is A Woman / The Little Ol' State Of Texas / I Still See Elisa / Love Is A Very Light Thing / Welcome Home |
エツィオ・ピンツァ(歌) ドナルド・ヴォーリーズ指揮o. ゲイン・ホイットマン(アナウンサー) レーマン・エンゲル指揮o. サルヴァトーレ・デッリソラ指揮o. ジョニー・グリーン指揮o. 他 | |
デイヴィッド・レニック復刻。1948年にメトロポリタン歌劇場を辞して1951年には自身のテレビ・ショウがスタートするなど、スターとして広く親しまれるようになった時代の録音集。ピンツァが出演した「南太平洋」からの曲など、得意のナンバーが目白押しの一枚。 | ||
ルロイ・アンダーソン~ 「クラシックのジューク・ボックス」 オリジナル・レコーディングス 1947-1950 ルロイ・アンダーソン(1908-1975): クラシックのジューク・ボックス/ シンコペーティド・クロック/ チキン・リール/フィドル・ファドル/ セレナータ/そり滑り/アイルランド組曲/ サラバンド/プロムナード/ トランペット吹きの子守歌/ ジャズ・レガート、ジャズ・ピチカート/ クリスマス・フェスティヴァル |
アーサー・ フィードラー指揮 ボストン・ポップスo. | |
録音:1947年~1950年。 ルロイ・アンダーソンは長くボストン・ポップス管のアレンジャーとして活躍していたから、この録音は、ほとんど作曲者のお墨付きのようなものと言える。フィードラーによる後年のステレオ録音と比べて、 どの曲もはつらつとした味わいがあり、この時代ならではの雰囲気にあふれた演奏。フィードラー・ファンにももちろんおすすめ。 | ||
ガーシュウィン Vol.2~ 「ガーシュウィン&フレンズ」 オリジナル・レコーディングス(1927-1951) ガーシュウィン: パリのアメリカ人〔録音:1929年〕(*)/ ラプソディ・イン・ブルー〔録音:1927年〕(+)/ ショート・ストーリー〔録音:1928年〕(#)/ キング・オブ・リズム〔録音:1937年〕(**)/ ピアノ協奏曲ヘ調~ 第1&3楽章〔録音:1943年〕(++)/ 3つの前奏曲(ハイフェッツ編曲) 〔録音:1945年〕(##)/ ラプソディ・イン・ブルー〔録音:1943年〕(++)/ 交響的絵画「ポーギーとベス」 〔録音:1951年、ライヴ)(***) |
ナサニエル・シルクレット指揮(*) ビクターso.(*) ジョージ・ガーシュウィン (チェレスタ;*/P;**) フランク・ブラック楽団(+) オスカー・ レヴァント(P;+/++) サミュエル・ダシュキン (Vn;**)他 キャロル・ギボンズ楽団(**) ラリー・アドラー (ハーモニカ;**) フレッド・ アステア(タップ;**) ポール・ホワイトマン楽団(++) ヤッシャ・ ハイフェッツ(Vn;##) エマニュエル・ベイ(P;##) ジョニー・グリーン指揮(***) ハリウッド・ ボウルso.(***)他 | |
デーヴィッド・レニック復刻。ガーシュウィン自身と彼をサポートした音楽家たちの録音集。ホワイトマン楽団やレバント、ハイフェッツの録音は他レーベルでもおなじみ。 目玉はイギリスのBBCでガーシュウィン追悼のために放送されたトラック(キング・オブ・リズム)で、なんとアステアとガーシュウィンの共演が聴ける。同時リリースの「ポーギーとベス」 (HISTORICAL)と合わせておすすめ。Vol.1:8.120510。 | ||
マリオ・ランザ Vol.2~ 「ザ・グレート・ランザ」オリジナル・ レコーディングス(1949-1951) カプア:私の太陽(オ・ソレ・ミオ) レオンカヴァルロ: 朝の歌/歌劇「道化師」~衣装を着けろ ララ:グラナダ ブッツィ&ペッチア:ロリータ ヴェルディ: 歌劇「リゴレット」~ あれかこれか/女心の歌「風の中の羽のように」/ わが目先に浮かぶは/ 歌劇「運命の力」~ おお、天使のようなレオノーラ プッチーニ:歌劇「トスカ」~ 妙なる調和/星は光りぬ ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」~人知れぬ涙 ポンキエルリ:歌劇「ジョコンダ」~空と海 トスティ:マレキアーレ/かわいい口もと ダルドロ:なぜかといえば アーロンソン: ザ・ラヴリエスト・ナイト・オブ・ジ・イヤー ギール:ただあなただけに マスカーニ: 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~ 母さん、このぶどう酒は強いね グリーグ:君を愛す ビールビー:マイ・ソング・マイ・ラヴ トゼッリ:セレナード(嘆きのセレナード) ドリゴ:セレナード |
マリオ・ランザ(歌) コンスタンティン・キャリニコス、 レイ・シナトラ指揮 | |
力強く伸びるテナー・ヴォイスで人気を得たアメリカ出身のランザは、レパートリー的にも現在の三大テノールの先輩格にあたる存在。 収録された23曲はニューヨークとハリウッドで録音されており、ゴージャスなオーケストラ・サウンドをバックにすばらしい歌声を聴かせる。オペラ・アリアもみごとだが、 CD冒頭のカンツォーネとスペイン民謡がリスナーをノックアウトしそう。 | ||
フローレンス・フォスター・ジェンキンス &フレンズ:「マーダー・オン・ザ・ハイ・シィス」 オリジナル・レコーディングス(1937-1951) モーツァルト:歌劇「魔笛」~夜の女王のアリア ドリーブ:歌劇「ラクメ」~鐘の歌 ヨハン・シュトラウス II: 喜歌劇「こうもり」~女中アデーレの笑いの歌/ 美しく青きドナウ 他(全17曲) |
フローレンス・ フォスター・ジェンキンス(S) コスメ・マクムーン(P) アレクサンダー・キプニス(B) ジミー・ドーシー&ヒズo. エツィオ・ピンツァ(B) 他 | |
有名な抱腹絶倒音痴歌唱のジェンキンスおばさん(1868-1944)が放つ悶絶歌唱集。大富豪の音楽好きが高じてレコーディングをしたすべての音源をここに復刻。本人はいたって大真面目なのだが、聞かされるほうは笑うかあきれるかのどちらか。クラシック音楽のファンなら一度は聞いておきたい歴史に残る迷唱、話のたねにぜひ一枚! | ||
マリオ・ランザ Vol.3~クリスマス・アルバム オリジナル・レコーディングス(1950-1952) O Holy Night/ The Virgin's Slumber Song/ The Lord's Prayer/ The First Noel/ O Come All Ye Faithful/ Away in a Manger/ We Tree Kings of Orient Are/ Oh Little Town of Bethlehem/ Silent Night/ Guardian Angels/ Because/ I Love Thee/ Ave Maria/ Without a Song/ The Rosary/ Through the Years/ Trees/ Song of Songs/ Somebody Bigger Than You and I/ You'll Never Walk Alone |
マリオ・ランザ(T) | |
ナポリ生まれの美声テノール歌手によるクリスマス・アルバム。映画にも出演した彼は幅広い人気を得ており、このアルバムも発売当時は大ヒット。 聖歌隊なども加わるドリーミングなアレンジで、ランザの甘い歌声が生きている。 | ||
エルナ・ザック~ドイツのナイチンゲール オリジナル・レコーディングス(1934-1950) ヨハン・シュトラウス II: 春の声/ 喜歌劇「踊り子ファニー・エル・スラー」~ ジーフェリングの郊外では(ウィナーリート)/ アルディーティ:語りたまえ!(ワルツ) フロトウ:歌劇「マルタ」~恋人の心を慰めるには シュタインバッハ:眠れ、わが子よ(子守歌) ペレス=フレイレ:眠れ、私の天使よ(子守歌) カウフマン:君の瞳が私の幸せ(タンゴ) グローテ:映画「夜の鴬」~ 私はつねに夢見てた(歌とチャールダーシュ) ミレッカー: 喜歌劇「デュバリ伯爵夫人」~ [そう、それはあなた/ 私はただひとりの人に心を捧げます] 映画「アイ・ギヴ・マイ・ハート」~ [アイ・ギヴ・マイ・ハート/ ナウ・アイ・ハヴ・ファウンド・ユー]/ 喜歌劇「ガスパローネ」~カンツォネッタ マルケージ:恋に狂う娘 ヨハン・シュトラウス II世/ハンス・メイ編曲: 南国のばら メイ:春に ブラガ:セレナータ ダル・アクィラ:ヴィラネッラ |
エルナ・ザック(S) ハンス・シュミット= イッセルシュテット、 ハンス・ブント、 ロルフ・シュレーダー指揮 他 | |
ピーター・デンプシーの復刻によって蘇った往年の名唱。R.シュトラウスら同時代の作曲家に愛され、ヨーロッパのオペラ・ハウスで活躍したソプラノ歌手の録音を集成。 J.シュトラウスほかオペレッタの作曲家たちが要求する「カナリアのようなコロラトゥーラ」を披露し、映画などにも登場して多くのファンを喜ばせたエルナ・ザックは、戦前~戦後を通じてのスターであった。 最初の4曲を若きシュミット=イッセルシュテットが振っているところにも注目。 | ||
ジョン・マコーマック Vol.2~ 「カム・バック・トゥ・エリン」 オリジナル・レコーディングス(1910-1921) Killarney/ Come Back To Erin/ The Minstrel Boy/ My Lagan Love/ Dear Little Shamrock/ Believe Me If All Those Endearing Young Charms/ Mother Machree/ The Harp That Once Through Tara's Halls/ Where The River Shannon Flows/ Molly Brannigan/ The Foggy Dew/ The Low Backed Car/ My Wild Irish Rose/ It's A Long Way To Tipperary/ Ireland, My Sireland/ That Tumble Down Shack In Athlone/ Sweet Peggy O'Neill/ The Barefoot Trail/ The Next Market Day/ A Ballynure Ballad/ Little Town In The Old County Down |
ジョン・マコーマック(T) | |
パヴァロッティがナポリ民謡ならアイルランド民謡はマコーマック。その名唱SP期に世界中で親しまれ、アイルランド音楽を広めたという功績のある彼の活動とレコードは、21世紀になっても聴き継がれていくはず。ケルト音楽ファンからクラシック音楽ファンまで、幅広くアピールできる一枚。 | ||
リヒャルト・タウバー:傑作選 Vol.3 愛のセレナード オリジナル・レコーディングス(1939-1947) (オスカー・)シュトラウス: 喜歌劇「チョコレートの兵隊」~私の英雄 レハール:歌劇「フラスキータ」~ フラスキータのセレナード「青空をしとねに」 ツェラー:喜歌劇「坑夫長」~ドント・ビー・クロス ヨハン・シュトラウス II/ティオムキン編曲: 映画「グレート・ワルツ」~ 私たちがかつて若かったとき ドリゴ:愛のセレナード ハーバート: キス・ミー・アゲイン/インディアン・サマー ポーター:ビギン・ザ・ビギン カッチャー:ホェン・デイ・イズ・ダン コーツ:静かな潟 フィビヒ:マイ・ムーンライト・マドンナ ゲーゼ:ジェラシー ビクシオ:ラヴズ・ラスト・ワード・イズ・スポークン タウバー:映画「オールド・チェルシー」~ マイ・ハート・アンド・アイ ノヴェロ:ウェル・ギャザー・ライラックス カロリス:ザ・ナイト・ハズ・ノウン・マイ・ティアーズ オリヴィエリ:オールヴォワール (ハロルド・)パーセル: 映画「リスボン・ストーリー」~ ペドロ/ザ・フィシャーマン バーリン:ミュージカル「アニーよ銃をとれ」~ みんながすばらしいと言う ロジャース:ミュージカル「オクラホマ」~ オウ・ホワット・ア・ビューティフル・モーニン |
リヒャルト・タウバー 他 | |
録音:デイヴィッド・レニック復刻。 タウバーの、もうひとつの顔であるポピュラー・シンガーの魅力があふれるアルバム。オペレッタやミュージカルからの曲、歌詞を付けて歌にしたクラシックのライト・ミュージック、映画のために自ら作曲した曲など、盛りだくさんの内容を甘い歌声で。Vol.1: 8.120513/ Vol.2: 8.120555。 | ||
チルドレンズ・フェイヴァリッツ Vol.2~ オリジナル・レコーディングス(1933-1952) マクドナルドじいさんの農場/アニマル・フェア/ ダフィ・ダックのラプソディ/ザ・リトル・フィドル/ ポパイ・ザ・セーラーマン/ オン・ザ・グッド・シップ・ロリポップ/ 大きな古時計(おじいさんの古時計)/ リトル・マン・ユーヴ・ハッド・ア・ビジー・デイ/ クリストファー・ロビン/バッキンガム宮殿/ 踊れない王様(The Worry Song)/ Bozo's Laughing Song/スージー・スノーフレイク/ クリスマスプレゼントに欲しいのは2本の前歯よ!/ ポップコーン・ソング/チューバのタビー/ パフィン・ビリー |
ダニー・ケイ スパイク・ジョーンズ ハロルド・ウィリアムズ ローズマリー・クルーニー ジーン・ケリー 他 | |
日本でもおなじみの曲と、楽しい物語の朗読+コメディ・タッチの寸劇など、子供のためではあるものの、大人が楽しめるトラックがたくさん。しかも歌(演奏)はスターのそろい踏み。Vol.1:8.120704。 | ||
マリアン・アンダーソン Vol.2~ アリア、歌曲、黒人霊歌集「精霊を感じるたびに」 オリジナル・レコーディングス(1930-1947) 伝承曲:ヘヴン、ヘヴン/時には母のない子のように/ ワー・ユー・ゼア/アイ・キャント・ステイ・アウェイ/ この世の隠れ家/精霊を感じるたびに/ おお、美しい町よ/ホールド・オン! ドビュッシー:カンタータ「放蕩息子」~ なぜおまえは私のもとを去ったのだ チャイコフスキー: 歌劇「オルレアンの少女(ジャンヌ・ダルク)」~ さようなら故郷の丘や畑よ サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」~ 愛よ、かよわい私に力を貸して ドニゼッティ: 歌劇「ファヴォリータ」~ああ、私のフェルナンド シューベルト: エレンの歌 その3「アヴェ・マリア」/ます シューマン:ミルテの花~くるみの木 マスネ:悲歌 ラフマニノフ:6つの歌~夜の静けさに 黒人霊歌:プアー・ミー/ オン・マ・ジャーニー/ゴスペル・トレイン |
マリアン・アンダーソン(歌) ウィリアム・キング(P) ウィリアム・プリムローズ(Va) フランツ・ルップ(P) 他 | |
黒人霊歌のディーヴァと呼ばれるマリアン・アンダーソンがオペラ・アリアなどを歌った録音。トスカニーニが「100年に一人の逸材」と絶賛し、メトにも登場するなど、本格的なクラシックの歌手(アルト)であることは、意外に知られてないかもしれない。彼女の評価を正当なものにするための大事な一枚だと言えよう。 | ||
ロジャーズ&ハマースタインII: ミュージカル「回転木馬」オリジナル・ブロードウェイ・キャスト(1945)/ ミュージカル「アレグロ」オリジナル・ブロードウェイ・キャスト(1947) [Carousel Waltz / You're A Queer One, Julie Jordan - Mister Snow / If I Loved You / June Is Bustin' Out All Over / When The Children Are Asleep / Blow High, Blow Low / Soliloquy / This Was A Real Nice Clambake / There's Nothin' So Bad For A Woman / What's The Use Of Wond'rin' / The Highest Judge Of All / You'll Never Walk Alone / Joseph Taylor, Jr / I Know It Can Happen Again / One Foot, Other Foot / A Fellow Needs A Girl / So Far / You Are Never Away / To Have And To Hold / Wish Them Well / Money Isn't Everything / The Gentleman Is A Dope / Allegro / Come Home / Reprise: One Foot, Other Foot] | ||
Naxos Musicals。デイヴィッド・レニック復刻。ロジャーズ&ハマースタイン・ミュージカルの傑作を、オリジナル・キャストによる録音で。ブロードウェイ上演と時を同じくして録音され、当時の熱気が伝わってくる貴重な記録でもある。映画化もされた「回転木馬」は初発売がSPで、曲が2面にわたっていたものもあり、丁寧な復刻で不具合を解消しつつ音楽の躍動感を前面に出している。 | ||
アイヴァー・ノヴェロ Vol.2 オリジナル・レコーディングス 1939-1950 ザ・ダンシング・イヤーズ/ キングス・ラプソディ |
メリー・エリス、 ダンスタン・ハート、 オリーヴ・ギルバート、 ローマ・ボーモント、 チャールズ・プレンティス指揮 管弦楽団 アイヴァー・ノヴェロ指揮 管弦楽団 ドルリー・レーン劇場o./他 | |
録音:1939年/1950年。Vol.1:8.120754/5。デヴィッド・レニック復刻。 作曲家・俳優などをこなしたイギリスのマルチ・タレントのミュージカル2作品を収録。1939年作の「ザ・ダンシング・イヤーズ」ではメリー・エリスの伴奏ピアノや指揮者で、1949年作で839回ものロングランを記録した「キングス・ラプソディ」ではナレーターとして参加。 | ||
ジョン・マコーマック Vol.3 「リメンバー」オリジナル・レコーディングス 1911-1928 ハーバート、ヤング: 軽歌劇「おてんばなマリエッタ」~だれかに恋して フォスター:おいで、愛する人のまどろむところへ トゥルコ:フニクリ・フニクラ クライスラー: オールド・リフレイン/子守歌 1915(ウィーン奇想曲) ラフマニノフ: 夜の静けさに/美しい人よ、私のために歌わないで バーリン:ユー・フォゴット・トゥ・リメンバー ハルバッハ、ハマースタイン II、フリムル:ローズ・マリー 他(20曲) |
ジョン・マコーマック(T) フリッツ・クライスラー(Vn) エトヴィン・シュナイダー(P) ロザリオ・ブールドン、 ジョゼフ・A.パスターナック、 ナサニエル・シルクレット指揮 他 | |
アイルランド生まれの名歌手マコーマックはクラシック界だけでなくポピュラー界でも引っぱりだこに。ミュージカルなどのナンバーもクラシックの歌曲も彼にとっては自分のフィールド。クラシック作品に歌詞を付けたいくつかの歌が、時代の雰囲気を伝える。 | ||
マリオ・ランザ(ランツァ) Vol.4 ~「ビコーズ・ユーアー・マイン」オリジナル・レコーディングス 1952-1954 &フィーチャリング「学生王子」 [映画「ビコーズ・ユーアー・マイン」~10曲/オペレッタ「学生王子」(ロンバーグ)~9曲] | ||
舞台からラジオなどの放送メディアで人気がますます上がった時代、1952年制作の映画「ビコーズ・ユーアー・マイン」で主役を務めたランザは、スクリーンでブラームスやR=コルサコフなどクラシックの持ち歌やコール・ポーター・ソングなどを歌っている。このCDの前半はその際にRCAへ録音されたもの。後半の「学生王子」はヒット・ミュージカルの定番であり、ランザの十八番。クラシックやポップ・ソングの枠を越えた、佳き時代の記録。 | ||
ロジャーズ&ハマースタイン2世: ミュージカル「南太平洋」 オリジナル・ブロードウェイ・キャスト (全16トラック)(*)/ ボーナス・レコーディングス(全8トラック)(+) |
メアリー・マーティン(*/+)、 エツィオ・ピンツァ(*/+)、 ジュアニタ・ホール(*)、 ウィリアム・タバート(*)、 バーバラ・ルナ(*) サルヴァトーレ・デッリソラ指揮(*) o.&男声cho.(*)、女声cho.(*) サンドラ・ディール (メアリー・マーティンの代役;+) ディキンソン・イースタン (エツィオ・ピンツァの代役;+) ギルド・コリスターズ(+) アル・グッドマン楽団(+) レーマン・エンゲル指揮(+) パーシー・フェイス楽団(+) イーディ&ラック(Pデュオ;+) | |
録音:1949年(*)/1949年&1951年(+)。 ミュージカル・シリーズ。サントラ盤の陰に隠れながらもファンが絶えないオリジナル・キャスト録音。SPでリリースされた際の瑞々しいサウンドを蘇らせるため、1950年に45回転盤としてリリースされた盤をマスターに使って復刻。さらにはRCAやColumbia、Deccaなどに録音された個別の録音をボーナス・レコーディングスとして集め、さながら初演当時の興奮を現代に伝える一枚となった。 | ||
ロジャーズ&ハマースタイン2世: ミュージカル「オクラホマ!」 ~オリジナル・キャスト・レコーディングス |
アルフレッド・ドレイク、 ジョーン・ロバーツ、 リー・ディクソン、 セレスティ・ホーム、 ハワード・ダ・シルヴァ、 ジョセフ・ブロフ、 ベット・ガルデ、 ラルフ・リッグス ジェイ・ブラックトン指揮 オクラホマo.&cho./他 | |
録音:1943年-1944年(全15トラック)/1944年(ボーナス・レコーディングス;全7トラック)。デヴィッド・レニック復刻。 ロジャーズ&ハマースタイン2世の大ヒット・ミュージカルを、ブロードウェイ上演時のオリジナル・キャストによる録音で。それに加えてR.R.ベネット編曲による交響組曲(DECCAへの録音)とVictorへの抜粋録音をボーナスとして加えた。ミュージカル・ファンなら必聴。 | ||
コール・ポーター: ミュージカル「キス・ミー・ケイト」(オリジナル・ブロードウェイ・キャスト 1949)/ [Overture / Another Op'nin', Another Show / Why Can't You Behave? / Wunderbar / So In Love / We Open In Venice / Tom, Dick Or Harry / I've Come To Wive It Wealthily In Padua / I Hate Men / Were Thine That Special Face / Too Darn Hot / Where Is The Life That Late I Led? / Always True To You (In My Fashion) / Bianca / So In Love (Reprise) / Brush Up Your Shakespeare / I Am Ashamed That Women Are So Simple / Finale] アルフレッド・ドレイク、パトリシア・モリソン、リサ・カーク、ハロルド・ラング、アナベル・ヒル、 エドウィン・クレイ、チャールズ・ウッド、ロレンツォ・フラー、ハリー・クラーク&ジャック・ダイアモンド、 エディ・スレッジ、フレッド・デイヴィス、ペンブローク・ダヴェンポート指揮の管弦楽団 ミュージカル「レッツ・フェイス・イット」(オリジナル・キャスト&スタジオ・レコーディングス 1941-1942) [Medley: Everything I Love-You Irritate Me So / You Irritate Me So / Farming / I Hate You, Darling / A Little Rumba Numba / Ev'rything I Love / Let's Not Talk About Love / Ace In The Hole / Medley: I Hate You, Darling - Ace In The Hole-Farming ] ウィリアム・スコッティ&ヒズ・コティヨン・ルーム・オーケストラ、ハリー・ソスニック指揮による管弦楽団、 ジョニー・グリーン指揮の管弦楽団&ヴォーカル・グループ、マックス・メス指揮による管弦楽団、 ヒルデガード、ダニー・ケイ、メアリー・ジェーン・ウォルシュ | ||
後に映画にもなったヒット・ミュージカルのオリジナル・キャスト・レコーディングで、名歌手たちの声を堪能できるファン必携の一枚。アルフレッド・ドレイク、ハロルド・ラング、パトリシア・モリソンら往年のシンガー、そして一流の腕前を持ったオーケストラ・プレイヤーなどが一丸となり、ブロードウェイの底力を見せつけてくれるような楽しさ。 | ||
アーティ・ショウ Vol.2~ クラリネット協奏曲オリジナル・レコーディングス 1937-1940 Sweet Adeline/ Afraid To Dream/ Chant/ The Blues/ Shoot The Likker To Me, John Boy /Indian Love Call/ Any Old Time/ Non-Stop Flight/ Softly, As In A Morning Sunrise/ Rosalie/ Pastel Blue/ Traffic Jam/ Frenesi/ Gloomy Sunday/ Summit Ridge Drive/ Star Dust /Dr Livingstone, I Presume ?/ Concerto For Clarinet |
アーティ・ショウ(Cl) | |
デイヴィッド・レニック復刻。ベニー・グッドマンと並ぶジャズ・クラリネットのスターであり、ストラヴィンスキーなどクラシックの作曲家にも影響を与えたショウの、Brunswick、Bluebird、RCA Victorという3レーベルにわたる名演集。若きビリー・ホリデイの歌うトラックも聴きもの。 | ||
デューク・エリントン Vol.12~ 「ブルー・アバンダン」ラジオ・ トランスクリプションズ &コンサート・レコーディングス 1946 A Flower is a Lovesome Thing / Blue Abandon / Crosstown / Deep South Suite / Double Ruff / Fickle Fling / Hey, Baby / Magenta Haze / Moon Mist / Sono / The Eighth Veil / The Mooche / The Suburbanite / The Unbooted Character / Tip Toe Topic |
デューク・エリントン & ヒズ 1946 o. ジョニー・ホッジス(A-Sax) キャット・アンダーソン(Tp) ハリー・カーネイ(Br-Sax) オスカー・ペティフォード、 ’ ソニー・グリアー(Ds) レイ・ナンス(Vo) アル・シアーズ(T-Sax) ローレンス・ブラウン(Tb) トリッキー・ サム・ナントン(Tb) | |
戦争が終わって、明るい気分となった時代を反映しているかのような演奏が続く1946年のバンド。ニューヨークでのスタジオ録音(ラジオ放送用)とハリウッドでのライヴ、カーネギーホールでのライヴを収録、特に1946年の目玉とも言える「ディープ・サウス組曲」(紹介ナレーション入り)は、その後のエリントン楽団を予感させるスケールが感じられるだろう。 | ||
デューク・エリントン: Vol.13 「ジャム=ア=ディティ」オリジナル・レコーディングス 1946-1947 [ Diminuendo in Blue / Magenta Haze / Blue Skies (Trumpet No End) / Sultry Sunset / Happy-Go-Lucky Local / The Beautiful Indians, Part 1: Hiawatha / The Beautiful Indians, Part 2: Minnehaha / Flippant Flurry / Golden Feather / Tulip or Turnip / Overture to a Jam Session / It Shouldn't Happen to a Dream / Jam-A-Ditty (Concerto for4Jazz Horns)/ Who Struck John? / How High the Moon / Frustration / Blue Lou / Far Away Blues / Park at 106th ] | ||
デイヴィッド・レニック復刻。第12集(8.120812)に続くニューヨーク録音であり、戦後の新しいエリントン像を確立するプロセスを垣間見ることができる一枚。Musicraft レーベルへの1946年の録音(13曲)、Capitol への1947年の録音(6曲)を収録している。 | ||
デューク・エリントン Vol.9 「ラブ・ユー・マドリー」 オリジナル・レコーディングス 1947-1953 サルトリー・セレナーデ/ハイア・スー/ゴールデン・クレス/ ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア/ プログレッシブ・ガヴォット/ラブ・ユー・マドリー/ ビルド・ザット・レイルロード/シング・ザット・ソング/ ファンシー・ダン/ヴィップス・ブーギー/ モノローグ(プリティ・アンド・ザ・ウルフ/ ジャム・ウィズ・サム/ディープ・ナイト/ プリーズ・ビー・カインド/サマダ/ テイク・ザ・‘A '・トレイン(A列車で行こう)/ ロック・スキッピン・アット・ザ・ブルー・ノート/ サテン・ドール/スキン・ディープ |
デューク・エリントン・ アンド・ヒズ・オーケストラ [タイリー・グレン(Tb) アル・ヒブラー、 イヴォンヌ・ラノーズ(Vo) ファン・ティゾール、 クエンティン・ジャクソン、 ブリット・ウッドマン(Tb) ウィリー・スミス(As) ジミー・ハミルトン(Cl) ベティー・ローチェ(Vo) レイ・ナンス(Tr) ルイ・ベルソン(Dr)] | |
スイングからビバップへ、ジャズの変革期を生き抜いたデュークのチャレンジ精神の軌跡。 1940年代の終わりから50年代初頭は、スイングからビバップへとジャズが変革していく時代。そんな時代のデューク&ザ・ヒズ・オーケストラの軌跡を辿る1枚だ。曲はほぼ時系列に並べられているが、アル・ヒブラーのブルージーなヴォーカルをフィーチャーした「ドント・ゲット・アラウンド~」他、ブルース色を強めた作品が多いのが特徴的。50年代始めに新たに迎えたドラマー、ルイ・ベルソンのダイナミックなソロが有名な「スキン・ディープ」なども、彼のジャズ変革期のさまざまな音楽的試みの一環として聴くと、また新しい遠近感で楽しめるだろう。この後の1956年、伝説の「ニューポート」を生み出す巨匠をより深く理解するために、ぜひとも聞いておきたい貴重なコレクションだ。 | ||
ジャンゴ・ラインハルト: Vol.10 「素晴らしき街」オリジナル・レコーディングス 1940-1942 [ Petite Lili / Ninouche / Hungaria / De nulle part (Out Of Nowhere) / Dinette (Dinah) / Crepuscule / Swing42/ Premiere idee d'Eddie / Nympheas / Feerie / Belleville (素晴らしき街)/ Lentement, Mademoiselle / Vous et moi / Distraction / Blues en mineur / Studio24/ Place de Brouckere / Django Rag / Mixture / Chez moi a six heures ] | ||
デイヴィッド・レニック復刻。第二次世界大戦の中、パリ( Swing レーベル)とブリュッセル( Rhythme レーベル)で録音された全20曲の記録。ホット・クラブ・クインテットとしての録音、アンドレ・エキアン(サックス)の伴奏などさまざまなスタイルでの演奏を収録している。 | ||
キング・コール・トリオ:「ザッツ・ホワット」 オリジナル・レコーディングス 1943-1947 [(Get Your Kicks On) Route66/ (I Love You) For Sentimental Reasons / Prelude 嬰ハ短調(arr. N. K. Cole) / Body And Soul / But She's My Buddy's Chick / Easy Listening Blues / Gee Baby, Ain't I Good To You / Embraceable You / If You Can't Smile And Say Yes / It's Only A Paper Moon / The Man I Love / No Moon At All / Straighten Up And Fly Right / Sweet Lorraine / That's What / The Best Man / The Frim Fram Sauce / What Is This Thing Called Love / You Call It Madness (But I Call It Love) / You Don't Learn That In School] | ||
デイヴィッド・レニック復刻。第6集までリリースのこのトリオの記録を網羅したシリーズとは別に、今回はナット・キング・コールが大ヒットを飛ばす直前の時代までを収録。ジャズとポップスの橋渡しをしたソフトな音楽性は、1940年代のアメリカにおいて新鮮な空気を送り出していた。オールド・ポップス・ファンにもおすすめしたい一枚。 | ||
ザ・ソング・イズ・ユー~ジェローム・カーン:歌曲集(オリジナル・レコーディングス) Who? / They Didn't Believe Me / Bill / Look For The Silver Lining / Why Was I Born? / She Didn't Say Yes / The Song Is You / Yesterdays / Lovely To Look At / Smoke Gets In Your Eyes / I Won't Dance / A Fine Romance / The Way You Look Tonight/ The Folks Who Live On The Hill / All The Things You Are / The Last Time I Saw Paris / Dearly Beloved / Long Ago(And Far Away) / All Through The Day / Ol' Man River] | ||
録音:1925年-1945年。 デヴィッド・レニック復刻。「恋の花園」「猫と提琴」「スウィング・タイム(日本名「有頂天時代」)」「晴れて今宵は」「ショー・ボート」といったミュージカルのヒット・ナンバーを集めた一枚で、歌手陣もフランク・シナトラ、ビング・クロスビー、フレッド・アステア、ヘレン・モーガン、ペリー・コモ、ジョー・スタッフォードなどスターぞろい。演奏も作曲者カーン自身のピアノによる「煙が目にしみる」をはじめ、アーティ・ショウ楽団による「イエスタデイズ」など聴きものばかり。「オール・マン・リヴァー」を歌うのはフランク・シナトラ。 | ||
ス・ワンダフル ジョージ・ガーシュウィン:歌曲集 (オリジナル・レコーディングス 1920-1949) George White's Scandals of 1922~ I'll Build A Stairway To Paradise/ Sinbad~Swanee/ Lady, Be Good~Fascinating Rhythm/ Oh, Kay !~Someone To Watch Over Me/ Oh, Kay !~Medley [Fidgety Feet/ Maybe/ Clap Yo' Hands/ Do, Do, Do] Funny Face~'S Wonderful/ Strike Up the Band~The Man I Love/ Show Girl~Liza/ Strike Up The Band~Strike Up The Band/ Girl Crazy~I Got Rhythm/ Embraceable You/ Bidin' My Time/ Pardon My English~My Cousin In Milwaukee/ Let' Em Eat Cake~Mine/ Porgy and Bess~It Ain't Necessarily So/ Summertime/ A Damsel In Distress~Nice Work If You Can Get It/ Goldwyn Follies~Love Walked In/ Shall We Dance/ The Barkleys of Broadway~ They Can't Take That Away From Me/ Rhapsody In Blue |
ビング・クロスビー アル・ジョルスン ジュディ・ガーランド フレッド・アステア ビリー・ホリデイ エセル・マーマン テディ・ウィルソン ガートルード・ローレンス ポール・ホワイトマン楽団 他 | |
デヴィッド・レニック復刻。数多くのミュージシャンたちが取りあげてきたガーシュウィン・ナンバー。このCDは大スターたちによる競演であり、さながら「ガーシュウィンの紅白歌合戦」。「魅惑のリズム」「私の彼氏」「アイ・ガット・リズム」「サマー・タイム」など、珠玉の名曲・名唱ばかり。 | ||
「七首マッキー(マック・ザ・ナイフ)」 クルト・ワイルの歌曲集 1929-1956 舞台音楽「三文オペラ」より [七首マッキーの殺し歌/ 不十分な人のバラード/海賊ジェニー/ 七首マッキー/モデラート・アッサイ]/ 舞台音楽「ハッピー・エンド」 (コメディ) より [ビルバオ・ソング/ スラバヤ=ジョニー]/ 舞台音楽「マハゴニー市の興亡」 (オペラ) より [アラバマ・ソング/ ベッドは自分のために作る]/ 舞台音楽「ニッカーボッカー氏の休日」 (オペレッタ)~セプテンバー・ソング/ 舞台音楽「闇の女」 (ミュージカル・プレイ)より [私の船/ チャイコフスキー (アンド・アザー・ロシアンズ)/ ジェニーの自叙伝]/ 舞台音楽「星空に消えて」(音楽悲劇)より [星空に消えて/ ラヴァー・マン(トラブル・マン)]/ 舞台音楽「ヴィーナスのワン・タッチ」 (ミュージカル)より [スピーク・ロウ(I)/ スピーク・ロウ(II)]/ 舞台音楽「街路の風景」 (ブロードウェイ・オペラ) ~ムーン=フェイスド、 スターリー=アイド/ ラヴ・ライフより [ヒア・アイル・ステイ/ グリーン=アップ・タイム] |
ベルトルト・ブレヒト、 ロッテ・レーニャ(Vo) クルト・ワイル(P/Vo) ウォルター・ ヒューストン(T) モーリス・ アブラヴァネル指揮 ヴィクター・ヤング指揮 ガートルード・ローレンス、 ダニー・ケイ(Vo) ヤッシャ・ ハイフェッツ(Vn) ベニー・グッドマン楽団 ルイ・アームストロング (Tp/Vo)他 | |
デイヴィッド・レニック復刻。クラシックとジャズ、20世紀初頭のキャバレーにおける音楽など、ジャンルの壁を越えて評価されてるワイル作品。それを証明するかのように、さまざまなアーティストが出そろったこの一枚は、ワイルの本質に迫るものだと言えるだろう。作曲者自身のピアノ弾き語りや作曲者夫人であるロッテ・レーニャの定評ある歌、さらには作家ブレヒトの歌など、聴きどころが満載。 | ||
アーネスト・ロー~ 「鳩の翼」オリジナル・レコーディングス1927-1938 メンデルスゾーン、ヘンデル、シューベルト、ブラームス、 J.S.バッハ、他の作品 |
アーネスト・ロー(ボーイS) | |
デヴィッド・レニック復刻。1911年にロンドンで生まれ、ロンドン・テンプル教会cho.のソリストとして活躍。この復刻集は少年期から青年期へと移行した彼の記録であり、メンデルスゾーンやヘンデル、シューベルト等のクラシック作品を中心に、清らかな歌声を聴くことができる。少年合唱ファン、ボーイ・ソプラノ・ファンにおすすめしたい一枚。 | ||
NAXOS "WORLD" | ||
ウー・マン~中国琵琶(ピーパ): From a Distance アベル・ドミンゲス/ウー・マン: Invocation[祈祷(情歌)] ステュアート・デンプスター/アベル・ドミンゲス/ タマラ・ワイケル/ウー・マン: Dancing![跳吧!] ステュアート・デンプスター/ウー・マン: Ancient Shadows[古老的神灵] ステュアート・デンプスター/ アベル・ドミンゲス/ウー・マン: Journey[历程] アベル・ドミンゲス/ウー・マン: Hangzhou Blues[杭州布鲁斯] ウー・マン: Vincent's Tune[文森特之歌] ステュアート・デンプスター/ アベル・ドミンゲス/ウー・マン: Crescent Moon Over the Mountain[新晴山月] ウー・マン: Ambushed Again[再遭埋伏(呐喊)] ステュアート・デンプスター/アベル・ドミンゲス/ タマラ・ワイケル/ウー・マン: Full Circle[四重奏] ウー・マン: From A Distance[来自远方] |
ウー・マン[吴蛮/呉蛮] (中国琵琶[ピーパ]) ステュアート・ デンプスター(Perc/ ディジュリドゥ/オカリナ) アベル・ドミンゲス (G/バンジョー/サンプリング) ヴィンセント・ワン(Vo) | |
マンは、ヨーヨー・マとの共演や、2005年の愛・地球博会場内での演奏などで日本でも知られる美人女流奏者。旧 MARCO POLO 8.225970HDCD(おそらく中国のみの発売)からのレーベル移行。 | ||
NAXOS "DVD-VIDEO" / DVD INTERNATIONAL "DVD-VIDEO" NAXOSのヴィデオは美しい風景と音楽で綴る「ミュージカル・ジャーニー」シリーズ。すべてNTSC方式/ドルビー・デジタル・サラウンド5.1ch/DTSサラウンド5.1ch/ドルビー・デジタル・ステレオ2ch/日本語解説書付き。演奏に関する映像は収録されていないのでご注意下さい。 DVD INTERNATIONAL レーベルのアイテムは、アイテムごとにレーベル記載をしております。 | ||
スターゲイズ~ハッブル宇宙望遠鏡より宇宙の眺望 星の川[映像:ケンタウルス座A/大マゼラン雲/渦巻銀河/他] 七夕の月[映像:エスキモー星雲/オリオン星雲/はくちょう座ループ超新星/他] 過渡期[映像:大マゼラン雲/球状星団/タランチュラ星雲/他] 輝きの世界[映像:らせん星雲/バブル星雲/わし星雲/他] スターウォーカーズ [映像:タランチュラ星雲/Quintuplet Cluster五つ子星団/天の川スターフィールド/他] コクーン[映像:ハッブル・ディープ・フィールド/エイベル221銀河団/渦巻銀河/他] 夢はかなう[映像:車輪銀河/卵星雲/超巨星シャー25/他] ザ・コーリング[映像:ハッブル・ディープ・フィールド/他] かつて古代ギリシャで[映像:ハッブルの変光星雲/リング星雲/かに星雲/他] 永遠の日[映像:火星/木星/木星&イオ/土星/天王星/海王星/冥王星] [スペシャル・フィーチャー] TVスクリーン・セーバー/Windows DVD-ROMスクリーン・セーバー/ 「スターゲイズ」ウェブサイト(英語のみ)でのWEBDVDフィーチャー | ||
収録:1998-1999年、音楽:2002(作曲・演奏)。NTSC方式(地域コード:
No Region Coding)/画像構成比:16:9/サウンド・フォーマット:ドルビー・デジタル・ステレオ/
ドルビー・デジタル・サラウンド5.1/DTS6chサラウンド/収録時間:55分/英・仏・独・西語字幕
(Nomenclature学術用語字幕)/英・仏・独・西語字幕(ナレーション)/片面一層ディスク/DVD-VIDEO,
DVD-ROM。 DVD INTERNATIONAL。宇宙に存在する無数の星雲や星座などを網羅的に紹介する天文ファン必携のアイテム。淡いオレンジの光をまとった銀河、妖しく紅いひろがりを見せる星雲、緑の砂粒をまき散らしたような星団、蒼くはじけるジェット、紫にたなびく星間ガス……。シリコンバレーの技術を結集したとさえ言われる「ハッブル宇宙望遠鏡」で捉えた映像と6チャンネルのサラウンド・サウンドにより、極めてリアルなヴァーチャル・トリップが用意されている。またこれは、インターネットのウェブサイトと連動して美しい映像や天文情報などを得ることができるという新しいタイプのメディアであることも特筆もの。なお、以下のウェブサイトにも商品情報があります:http://www.StarGazeDVD.com/。 | ||
スターゲイズ 2~ 宇宙の映像 コペルニクス/ティコ/ガリレオ/ケプラー/カッシーニ/ ホイヘンス/ニュートン/ハレー彗星/メシエ/ラグランジュ/ バーナード/ハッブル |
Opus 27(作曲、編曲、演奏) | |
NTSC方式(リージョン・コード:No Region Coding)/画像構成比:16:9/収録時間:65分/ドルビー・デジタル・サラウンド5.1、DTS6サラウンド/英語字幕付き/片面二層ディスク(DVD9))。 DVD INTERNATIONAL。ハッブル宇宙望遠鏡からの鮮やかな映像により多くの天文ファンを魅了したDVD「スターゲイズ」(DVD-I0726)の第2弾。前作に収録しきれなかった映像を収録。ハッブル宇宙望遠鏡だけでなく、X線宇宙望遠鏡チャンドラ、スピッツァー宇宙望遠鏡他がとらえた宇宙の姿。 | ||
プラネット・アース:大洋・海・島・沿岸地域 ~ 宇宙から見た地球の映像 作曲・編曲:リサ・リン、作曲:ジョージ・トートレリ:イルミネーション [映像:バハ・カリフォルニア半島/紅海/ベーリング海/インド洋/地中海/バハマ/ ソマリア北東部/キクラデス諸島/アラル海/フロリダ・キーズ北部/カプリコーン海峡]/ パヴァーヌ(フォーレ作曲) [映像:カナダ/グリーンランド/南大西洋]/ スカイライド [映像:バハマ/バハマ諸島]/ レイク・オブ・ドリームズ [映像:ロアタン島/グランド・ケイマン島/ハバナ/ジャマイカ島/イスパニョーラ島/ゴナヴ島/プエルト・リコ/セント・クロイ島/ アンチグア島/グアドループ島/ボネール島/アルバ島/他]/ミステリウム [映像:ジェット気流・雷雨・ハリケーン・台風など]/ モーニング・ソング [映像:ロシア/アラスカ]/ザ・ファーゼスト・ランド [映像:日本]/ ガーデン・グリーン(伝承曲) [映像:台湾/マニラ/フィリピン/東沙諸島/メコン・デルタ/インドネシア/ブルネイ湾/ニューブリテン島]/ スティル・ザ・ムーン [映像:オーストラリア]/オーロラ・ボレアリス [映像:ハワイ]/ サークル・オブ・ジョイ [映像:千島列島/硫黄島/ハワイ/ミッドウェー諸島/ガラパゴス諸島/キリバス共和国/ボラ・ボラ島]/ ルナ・デ・アムール [映像:グアイェコ群島/東フォークランド島/サウス・ジョージア島/アセンション島/ アゾレス諸島/カナリア諸島/マデイラ諸島/ジブラルタル海峡/コルシカ島]/ ファースト・ライト[映像:バレアレス諸島/エトナ山/メッシナ海峡/マルタ/クレタ海/ギリシャの島々/キプロス島/東地中海]/ ダンス・オブ・ヘロド [映像:トルコ/アゾフ海/カスピ海/エルブルズ山脈/カラ・ボガズ・ゴル湾/アラル海]/ ザ・ドーン [映像:死海地溝帯/ナイル川デルタ地帯/シナイ半島/アラビア半島南西部/アフリカの角/ モルジブ/アルダブラ諸島/マダガスカル南部/レユニオン島] [追加フィーチャー] Windows DVD-ROMフィーチャー [映像・音楽はDVD-VIDEOと同内容です。PCがインターネットに接続されている場合、各映像に関するミッションの詳細をご覧いただけます。 ディスクには150以上の地球の画像(低・中・高解像度フォーマット)が含まれています。] 演奏/リサ・リン(ケルティック・ハープ、マンドリン、ダルシマー)、ジョージ・トートレリ(尺八、リコーダー、ブズーキ、打楽器)他 | ||
英語字幕付き。NTSC方式/画像構成比:16:9 (1.78:1)/ 4:3 Letterbox/4:3 Pan-Scan(1.33:1)(お使いのDVD-VIDEOプレーヤーの設定によります)/Widescreen anamorphic video/追加フィーチャー16:9/サウンド・フォーマット:ドルビー・デジタル5.1サラウンド・サウンド/DTS6chサラウンド・サウンド/収録時間:80分/片面二層ディスク/DVD-ROM/DVD-VIDEO。 DVD INTERNATIONAL。地球の豊かな海と島々が、宇宙からの壮大な映像で楽しめる一枚。パソコン(Windowsマシン)を使うことで、さらに画像を楽しめる。BGVとしてもお子様への教育アイテムとしてもおすすめ。 | ||
プラネット・アース:オーストラリア ~ 宇宙から見た地球の映像 音楽(作曲:アボリジニーの伝統音楽、デーヴィッド・ハドソン)ワールド・ヘリテージ [映像:ウェスタン・オーストラリア ― ジョゼフ・ボナパルト湾/グレート・サンディ砂漠/エイティ・マイル海岸/デ・グレー川/ ポート・ヘドランド/ダンピア/ノース・ウェスト岬/ハマズリー山地/マクラウド湖/他]/ ウォークアバウト [映像:ウェスタン・オーストラリア ― グレート・ヴィクトリア砂漠/カーネギー湖/ガスコイン川/キンバリー台地/他]/ ウェッジテイル [映像:ノーザン・テリトリー ― ローパー川/メルヴィル島/ダーウィン/コバーグ半島/ブルーマッド湾/ マクドネル山脈/エアーズ・ロック/アマディーアス湖/シンプソン砂漠/アーネム・ランド/他]/ ジャーニー [映像:サウス・オーストラリア ― シンプソン砂漠/エア湖/フリンダーズ山脈/ ヘッド・オヴ・バイト湾/バックステアーズ水道/アデレード/ドンビー岬/他]/ ホーム [映像:クイーンズランド ― トムソン川/マウント・アイザ/バークリー台地/マチャティ湖/グレー山脈/他]/ シャキムラ・パート1[映像:クイーンズランド ― カーペンタリア湾/フリンダーズ川/ウェイパ/ヨーク岬半島/ タウンズヴィル/カプリコーン海峡/グラッドストン/フレーザー島/ブリズベーン/他]/ ザ・グレート・ディヴァイド [映像:ニュー・サウス・ウェールズ ― バーウォン川/ニューカースル/グレート・ディヴァイディング山脈/バラゴラン湖/シドニー/他]/ ロゼッラ・プレインズ [映像:タスマニア/ヴィクトリア ― オトウェー岬/ポートランド/メルボルン/ポート・フィリップ湾/アイルドン湖/ウィメラ川/他]/ ドルフィン・ジャーニー[映像:サンゴ海/クイーンズランド ― グレート・バリア・リーフ/インディスペンサブル諸島/ モートン湾/ウェスタン・オーストラリア ― マーメード島/ラウリー浅瀬/他]/ エコーズ・オブ・ジ・オーシャン [映像:ニュージーランド ― ワカティプ湖/クイーンズタウン/サザン・アルプス/ワナカ/ バンクス半 島/フルヌイ川/ゴールデン湾/グレート・バリア島/ナインティ・マイル海岸/ラウクマラ山脈/他] [追加フィーチャー] Windows DVD-ROMフィーチャー [映像・音楽はDVD-VIDEOと同内容です。PCがインターネットに接続されている場合、各映像に関するミッションの詳細をご覧いただけます。 ディスクには240以上の地球の画像(低・中・高解像度フォーマット)が含まれています。] | ||
英語字幕付き。NTSC方式/画像構成比:16:9 (1.78:1)/ 4:3 Letterbox/4:3 Pan-Scan(1.33:1)(お使いのDVD-VIDEOプレーヤーの設定によります)/Widescreen anamorphic video/追加フィーチャー16:9/サウンド・フォーマット:ドルビー・デジタル5.1サラウンド・サウンド/DTS6chサラウンド・サウンド/収録時間:80分/片面二層ディスク/DVD-ROM/DVD-VIDEO。 DVD INTERNATIONAL。近年は旅行先・留学先・移住地としても再注目されているオーストラリアの、広大な大地と周囲の海が、宇宙からの壮大な映像で楽しめる一枚。パソコン(Windowsマシン)を使うことで、さらに画像を楽しめる。BGVとしてもお子様への教育アイテムとしてもおすすめ。 | ||
プラネット・アース:北アメリカ~宇宙から見た地球の映像 カリフォルニア・ドリーミング/太平洋岸北西部/カナダ西部/氷で覆われた北部/ ロッキー山脈の高地/南西部/国境南部/テキサス/大草原地帯/カナダ中心地/五大湖/ ビッグ・マディ川/ディープサウス/アパラチア山道/中部大西洋/北東部/カナダ東部 [追加フィーチャー;Windows DVD-ROMトラック] 映像・音楽はDVD-VIDEOと同内容。PCがインターネットに接続されている場合、 各映像に関するミッションの詳細を閲覧可能。ディスクには300以上の地球の画像 (低・中・高解像度フォーマット)を収録。 | ||
音楽:Opus27(作曲・編曲・演奏)。NTSC方式/画像構成比:16:9 (1.78:1) 、4:3 Letterbox/音声方式:ドルビー・デジタル5.1サラウンド・サウンド、DTS6サラウンド・サウンド/100分/英語字幕付き/片面二層ディスク(DVD9)。 DVD INTERNATIONAL。北アメリカの広大な大地と周囲の海が、宇宙からの壮大な映像で楽しめる一枚。パソコン(Windowsマシン)を使うことで、さらに画像を楽しめる。BGVとしても教育アイテムとしてもおすすめ。 | ||
プラネット・アース:南アメリカ~宇宙から見た地球の映像 ソング・インデックス: ア・ラ・カサ・デル・ナンドゥ/カロ・ニーノ/ソロ・デ・ケーナ/ダンサ・デ・カラ・ルナ/ ダンサ/ウアラ/エストゥディオ・パラ・チャランゴ/ミス・リャミタス/シクリャダス/ マリアナ・キサス/ドレンシャス/カパク・チュンチュ/ラ・マルーサ/ティンク/ エル・メルカド・デ・テスタッショ/パスクラ・リンダ 追加フィーチャー: 映像・音楽はDVD-VIDEOと同内容。PCがインターネットに接続されている場合、 各映像に関するミッションの詳細を閲覧可能。ディスクには200以上の地球の画像 (低・中・高解像度フォーマット)が含まれている。 作曲・演奏:インティ・イリマニ | ||
NTSC方式/画像構成比:16:9(1.78:1)、4:3Letterbox/音声方式:ドルビー・デジタル5.1サラウンド・サウンド、DTS6サラウンド・サウンド/70分/英語字幕付き/片面二層ディスク(DVD9)。 DVD INTERNATIONAL。スペース・シャトルと国際宇宙ステーションから地球を観た美しい映像シリーズの最新盤。北アメリカ大陸ヴァージョンに続き、南アメリカ大陸を宇宙より俯瞰。各種の学習に資料として使用も可能であり、環境ヴィデオとしても楽しめるという、さまざまな用途があるだろう。Windows PCではDVD-ROMとしても利用出来るので、ますます用途が広がるはず。 | ||
サルート・トゥ・ウィーン~ シュトラウス・ガーシュウィン・ガラ ヨハン・シュトラウス II: ポルカ「ドナウのほとりから」/ 喜歌劇「ウィーン気質」から/ 喜歌劇「ジプシー男爵」から/ フランス風ポルカ「クラップフェンの森にて」/ ワルツ「春の声」/ポルカ「雷鳴と電光」/ アンネン・ポルカ「酒の歌」/ 喜歌劇「こうもり」から/ トリッチ・トラッチ・ポルカ/ ワルツ「美しく青きドナウ」 レハール: 喜歌劇「ほほえみの国」から/ 喜歌劇「メリー・ウィドウ」から 喜歌劇「この世は美しい」から ガーシュウィン: 「ザ・ショウ・イズ・オン」 (シュトラウスによる)/ ミュージカル「君がために歌わん」序曲/ クラリネットと管弦楽のためのメドレー/ 歌劇「ポーギーとベス」から/ コープランド: 「リンカーンの肖像」~フィナーレ 伝承曲:ディドント・ マイ・ロード・デリヴァー・ダニエル ヨハン・シュトラウス I:ラデツキー行進曲 グレゴリー・ペックによる紹介・曲の合間の話 |
ポール・グローヴズ(T) ゲオルク・レーナー(Br) エヴァ・リンド(S) ヘルベルト・リッペルト(T) エリザベス・ノーマン、 マルティナ・セラフィン(S) ハーレム少年cho. ウィーン少年cho. ヘンリー・ケスタ(Cl) ペーター・グート、 ジョン・モリス・ラッセル指揮 ウィーン・シュトラウス・ フェスティヴァルo. グレゴリー・ペック(司会) | |
収録:1999年9月20日、ウィーン楽友協会大ホール、ガラ・コンサート、ライヴ。NTSC方式、画像構成比4:3、ドルビー・デジタル5.1サラウンド/ドルビー・デジタル2.0ステレオ/DTS6チャンネル、
収録時間140分、日本語字幕なし、片面二層ディスク。 ウィーン・フィルのコンサートでおなじみ、ムジークフェライン・ザールで行われた楽しいガラ・コンサートの模様を収録。ウィーンの音楽家たち、ウィーン少年合唱団なども加わった演奏は、 もちろん「本場もの」の素晴らしさ。しかも先頃惜しまれて亡くなった名優グレゴリー・ペックが司会役を務め(コープランドの曲ではナレーションも担当)、エンタテインメント・ショーとして心から楽しめる、お得な内容。 | ||
アースライト特別版~NASAより提供された映像・画像 リフトオフ(スペースシャトル「アトランティス号」の打ち上げ) アースビュー(スペースシャトルより宇宙飛行士が撮影した地球の光景) アルバム(「アースビュー」とは異なるセレクションのヴァーチャル・アルバム) スナップショット(世界18カ所の高解像度写真アルバム 「アースビュー」のトラッキング・マップ モア・アースビュー・・・「アースライト」ウェブサイト(英語のみ)にある Windows PC向けに追加された壮大な100以上のアースビューを、ダウンロードせずに、 即座にコレクションに加えることが出来る(注:無料と有料の画像あり) | ||
収録:1997-1999年/音楽:ライアン・ショア(作曲・プロデュース)。NTSC方式(地域コード:0)/画像構成比:4:3/サウンド・フォーマット:ドルビー・デジタル5.1/収録時間:85分/英・伊・ヘブライ・西・独・中国・アラビア・仏・露・朝鮮・クリンゴン・日本語字幕(アースビュー、アルバム、スナップショット)/片面一層ディスク/DVD-VIDEO,DVD-ROM。 DVD INTERNATIONAL。「地球は青かった」という歴史的発言を家庭で体験するようなこのアイテムは、NASAによるスペースシャトル撮影の映像と5.1チャンネルのオリジナル音楽により、気軽に宇宙旅行ができるというDVD。映し出されるのは、地表を300~400km離れた宇宙空間から眺めるブラジル、シリア、アラビア海、モロッコ、カスピ海、インド、太平洋、そして日本……。紺碧の海に雲が模様のように渦を巻き、真青な水平線の上に薄い大気の層が浮かんでいる様子は圧巻であり、ハリケーンの立体感や夜のアメリカ西海岸に散らばる光の多さ、地球の向こうに流れる宇宙の漆黒とのコントラストなどが、極上のヒーリング・タイムを演出してくれる。同時発売の「スターゲイズ」同様、インターネットのウェブサイトにアクセスして新しい映像や情報を得ることができる「ウェブDVD」。なお、以下のウェブサイトにも商品情報があります:http://www.earthdvd.com/。 | ||
ビバ・エスパーニャ ラロ:スペイン交響曲 Op.21 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20 サン=サーンス:ハバネラ Op.83 |
マラト・ビゼンガリエフ(Vn) ヨハネス・ヴィルトナー指揮 ポーランド国立放送so. | |
風景:スペイン。 | ||
チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲* 弦楽セレナード+ |
西崎崇子(Vn;*) ケネス・ジーン指揮(*) スロヴァキアpo.(*) フィリップ・アントルモン指揮(+) ウィーンco.(+) | |
風景:ロシア。 | ||
ハイドン: 交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」/第104番 ニ長調「ロンドン」 |
パリー・ワーズワース指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
風景:イギリス。 | ||
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版) | ギュンター・ノイホルト指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
風景:オーストリア。 | ||
モーツァルト: ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415/第20番ニ短調 K.466 |
イェネー・ヤンドー(P) アンドラーシュ・リゲティ指揮 コンツェントゥス・フンガリクス | |
風景:オーストリア。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第6番ロ短調「悲愴」 Op.74(*) 歌劇「エフゲニー・オネーギン」~ワルツ(+)/ポロネーズ(+) |
アントニ・ヴィト指揮(*) ポーランド国立放送so.(*) オンドレイ・レナルト指揮(+) チェコスロヴァキア放送 ブラチスラヴァso.(+) | |
風景:ロシア、ウクライナ。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」/ロマンス第1番 | 西崎崇子(Vn) ミヒャエル・ ハラース指揮 ケネス・ジーン指揮 スロヴァキアpo. | |
風景:フランス(ブルゴーニュ、ペイ・ド・ラ・ロワール、フランシュ・コンテ)。 | ||
ショパン: ピアノ協奏曲第1番/ピアノ協奏曲第2番 |
イディル・ビレット(P) ロベルト・ スタンコフスキー指揮 スロヴァキア国立po. | |
風景:フランス(パリ、ブルゴーニュ、アルル、ニーム、フランシュ・コンテ、ロワール、ブルターニュ、ノルマンディー)。 | ||
エルガー: チェロ協奏曲/悲歌/序奏とアレグロ/弦楽のためのセレナード |
カリーネ・ゲオルギアン(Vc) コンスタンティン・ クリメッツ指揮 モスクワso. エイドリアン・リーパー指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
風景:スコットランド(スカイ島、マル島、ブレア・アソール、エディンバラ)。 | ||
フレンチ・フェスティバル シャブリエ:楽しい行進曲 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」~ シシリエンヌ/パヴァーヌ/子守歌 ゴダール:歌劇「ジョスラン」~子守歌 ドビュッシー: 月の光がそそぐテラス/ベルガマスク組曲~月の光 オッフェンバック:「ホフマン物語」~間奏曲/舟歌 サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」 |
オンドレイ・ レナールト指揮 キース・クラーク指揮 スロヴァキア放送 ブラティスラヴァso. | |
風景:フランス(タラスコン、マルセイユ、カマルグ、サン・ラファエル、ドール島、アルル、エステレル、カンヌ、フレジュス、エグ・モルト)。 | ||
グリーグ: 劇音楽「ペール・ギュント」~前奏曲/ 「ペール・ギュント」第1組曲/ 「ペール・ギュント」第2組曲/ 組曲「十字軍の兵士シグール」 |
スティーヴン・ ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキア国立po. | |
風景:ノルウェー(ハーマル、オスロ、フンネフォッセ)。 | ||
マーラー:交響曲第1番「巨人」 | ズデニェク・コシュラー指揮 スロヴァキアpo. | |
風景:スイス(シュテックボルン、シャフハウゼン)、オーストリア(ケルンテン州、南チロル)、ドイツ(ロマンティック街道)、イタリア(南チロル)。 | ||
ナイト・ミュージック Vol.2 モーツァルト:ホルン協奏曲第4番~ロマンス/ フルート協奏曲第1番~アダージョ・マ・ノン・トロッポ ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲~ラルゲット ショパン:24の前奏曲~第2番 テレマン:リコーダー組曲イ短調~イタリア風アリア ビゼー:「カルメン」第2組曲~夜想曲/ 「アルルの女」第1組曲~アダジェット フォーレ:パヴァーヌ マスネ:歌劇「ル・シッド」~バレエ音楽「アンダルーサ」 ヘンデル:12の合奏協奏曲 Op.6 No.8~シチリアーナ |
ミロス・ シュテヴォーヴ(Hr) ヨーゼフ・コペルマン指揮 カペラ・イストロポリターナ 西崎崇子(Vn) マルティン・ ジークハルト指揮/他 | |
風景:チェコ(南モラヴィア)、イタリア(南チロル、ヴェネツィア)、スイス(リゴルネット)、ドイツ(フラウエナウ)、スペイン(セビリャ、マドリード)、 フランス(エステレル、カンヌ、エガリエール)。 | ||
シューベルト: ピアノ五重奏曲「ます」/ ピアノ三重奏曲「ノットゥルノ」 |
レナード・ホカンソン指揮 アンサンブル・ヴィラ・ムジカ | |
映像:オーストリア;グリンツィング、バーデン、グンポルツキルヒェン、ザルツカンマーグート、シュタイアー、グムンデン。 | ||
ロシアの花火 イッポリトフ=イワーノフ: 組曲「コーカサスの風景」~酋長の行列 リャードフ: 8つのロシア民謡/ババ・ヤガ/魔法にかけられた湖/キキモラ カバレフスキー:組曲「道化師」~ギャロップ ムソルグスキー: 歌劇「ソロチンツィの定期市」~陽気な若者たちのゴパーク 歌劇「ホヴァーンシチナ」~ペルシャの女奴隷たちの踊り ルビンシテイン:歌劇「フェラモルス」~ [インドの舞子の踊り第2番/結婚の行進] |
リチャード・ヘイマン、 ケネス・ジーン、 スティーヴン・ガンゼンハウザー、 ミヒャエル・ハラース指揮 他 | |
映像:ロシア;クレムリン、スズダリ、ウラジーミル、サンクト・ペテルブルク、ノヴゴロド、モスクワ、ウクライナ;オデッサ、クリミア、キエフ、ヤルタ ウズベキスタン;ヒヴァ、ブハラ。 | ||
モーツァルト:レクィエム(ジュースマイアー版) | マグダレーナ・ ハヨーショヴァー(S) ヤロスラヴァ・ホルスカ(A) ヨゼフ・クンドラーク(T) ペーテル・ミクラーシュ(B) ズデニェク・コシュラー指揮 スロヴァキアpo.&cho. ヴラディーミル・ルソ(Org) | |
映像:オーストリア;ザルツブルク、ウィーン、ダッハシュタイン、ヴァッハウ渓谷、ゲットヴァイク、リンツ、ザンクト・ヴォルフガング ベルギー;ブリュッセル、トゥルネ。 | ||
チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」/ 弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」/ イタリア奇想曲 |
スティーヴン・ガンゼンハウザー、 フィリップ・アントルモン指揮 他 | |
映像:イタリア;ヴェローナ、フィレンツェ、ナポリ ロシア;クリン。 | ||
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の霊感」~ [第1番/第2番/第4番/第7番/第8番/第10番] |
ヨゼフ・コペルマン指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
映像:イタリア;ヴェネツィア。 | ||
モーツァルト: セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」/ セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」/ ディヴェルティメント第10番 |
ヴォルフガング・ソボトカ指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
映像:オーストリア;ザルツブルク、ヴァルトフィアテル、ドローゼンベ。 | ||
ヴェルディ:ルイザ・ミラー
ダリーナ・タコーヴァ(S;ルイーザ) ジュゼッペ・サッバティーニ(T;ロドルフォ) アレクサンデル・ヴィノグラドフ(B;ヴァルテル伯爵) ダミアーノ・サレルノ(Br;ミラー) ウルスラ・フェッリ(Ms;フェデリーカ) アルチュン・コチニャン(B;ヴルム) エリザベッタ・マルトラーナ(S;ラウラ) ルカ・ファヴァロン(T;農夫) マウリッツィオ・ベニーニ指揮ヴェネツィア・ラ・フェニーチェ歌劇場o.&cho. (エマニュエラ・ディ・ピエトロ:合唱指揮) 演出:アルノー・ベルナール/舞台:アレッサンドロ・カメラ | ||
収録時間:158分、音声:DolbyDigital2.0Stereo,DolbyDigital5.0、字幕:英語・伊語、画面:16:9/ NTSC/ RegionAll(Code:0)/片面 2層ディスク。 『「ルイーザ・ミラー」はヴェルディ(1813-1901)のオペラ作品としては、初期の愛国心を煽り、リソルジメント(イタリア統一運動)の気運を高めた諸作品、すなわち「ナブッコ」「第一回十字軍のロンバルディア人」「レニャーノの戦い」等とは一線を画したもので、その後の中期の傑作群、「リゴレット」「トロヴァトーレ」「ラ・トラヴィアータ」へ繋がる作品です。ナポリのサン・カルロ歌劇場で1849年12月に初演され、聴衆はそれまでのヴェルディ作品との違いに最初は戸惑ったのですが、それでも初演当時から好意的な反応で迎えられました。このプロダクションは、ロドルフォ役を得意とするヴェテランのサッバティーニ、ルイーザ役にはブルガリア出身のリリコ・スピント・ソプラノのタコーヴァを配し、ベニーニの雄弁な指揮とベルナルド・ベルトリッチ監督の名作映画《1900年》からインスピレーションを得たベルナールの演出が相俟って印象的な舞台となっています。脇を固める男性低音陣の充実度も特筆される出来映えです。』(酒井 章) | ||
ロッシーニ:結婚手形
パオロ・ボルドーニャ(Br;トビア・ミル) デジレ・ランカトーレ(S;ファニー) サイミール・ピルグ(T;エドアルト・ミルフォート) ファビオ・マリア・カピタヌッチ(Br;スルック) エンリーコ・マリア・マラベッリ(Br;ノートン) マリア・ゴルチェフスカヤ(S;クラリーナ) ウンベルト・ベネデッティ・ミケランジェリ指揮ボルツァーノ・トレント・ハイドンo. 演出:ルイージ・スカルツィーナ/舞台・衣裳:ジョヴァンニ・アゴスティヌッチ | ||
収録時間:83分、音声:DolbyDigital2.0Stereo,DolbyDigital5.0、字幕:英語・伊語、画面:16:9/ NTSC/ RegionAll(Code:0)/片面1層ディスク。 『エンツォ・ダーラを継ぐブッファ・バリトンとして人気を高めているボルドーニャ、スカラ座でも活躍中のカンタンテ・バリトンのカピタヌッチ、アルバニア出身の新進リリコ・レッジェーロ・テノールのピルグ、そしてリリック・コロラテューラ・ソプラノとして人気爆発中のランカトーレという若手実力派歌手を揃え、素晴らしい演奏になっています。アゴスティヌッチの色づかいの美しい衣装にも注目。この年ロッシーニ・フェスティヴァルへデビューしたミケランジェリが練達の指揮ぶりで音楽を引き締めています。』(酒井 章) | ||
ワーグナー(1813-1883): 歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」序曲 セレブリエール(1938-): 交響曲第3番「神秘のシンフォニー」(*) ムソルグスキー(1839-1881)/ストコフスキー編: 交響詩「禿山の一夜」/展覧会の絵 ビゼー(1838-1875):「アルルの女」~ファランドール |
キャロル・ファーレイ(S;*) ホセ・セレブリエール指揮 スペイン国立ユースo. | |
収録時間:84分/音声:24bit PCM Stereo/画面:16:9/NTSC/Region All(Code:0) 「マイスタージンガー」序曲で始まり、セレブリエールの自作の交響曲、ストコフスキー編曲によるムソルグスキーの2作品と実に凝ったプログラムも興味深く、色彩感溢れるオーケストラの若々しい響きを存分に堪能頂ける。とりわけ「展覧会の絵」は通常耳にするラヴェル版との違いを聴くのも楽しいことだろう。柔らかい弦の響きに満たされた素晴らしい演奏。アンコールに置かれた「ファランドール」では全ての音が炸裂する。名指揮者でもあり、作曲家、編曲家としても名高いセレブリエール。音の秘密を知り尽くした彼だからこそ成しえた名演と言えそう。スペインの若き才能が集結したオーケストラの情熱迸る真摯な演奏にも拍手。 | ||
コープランド: ドキュメンタリー映画「都会」 ニューイングランドの片田舎/工場の町/都市の悪面/ 消防車と軽食用カウンター/日曜日の交通手段/ 科学と飛行/野球と水泳/満足の行く共通のニーズ ・スペシャル・フィーチャー [オリジナル・サウンド・トラックによる 「都会」(1939)/ ドキュメンタリー「あなたの子どもは遊び場 だったか?緑地帯、それとも水路?」(2000年)/ ジョージ・ストニーと ジョセフ・ホロウィッツの対話] |
アンヘル・ギル・オルドネツ指揮 ポスト=クラシカル・アンサンブル ジョセフ・ホロヴィッツ(芸術監督) フランシス・ グィナン(ナレーター) | |
NTSC(REGION All(CODE: 0))/16:9/131分/モノラル/ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/英・独語字幕/片面2層ディスク。 1939年のニューヨーク万国博覧会のために制作されたこの映画は、都市計画者ルイス・マンフォードがナレーター用の文章を書き、ラルフ・シュタイナーとウィラード・ファン・ダイクが映画監督を務め、そしてアーロン・コープランドが音楽を付けるという、当時の最高人材が結集して作り上げた「永遠の財産」と言うべき作品。とりわけこの音楽はあまりにも素晴らしく、「アメリカ音楽とコープランドのスタイルの驚くべきミッシングリング」としてロサンゼルス・タイムス紙でも高く評価された。この映像では、当時のサウンド・トラックをそのまま使用した映像と、新しく演奏された瑞々しい音楽を組み合わせた映像の2種類がお楽しみ頂ける。当時のアメリカの市民たちの生き生きした生活風景は今見ても興味深い。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「ロベルト・デヴリュー」
ドミトラ・テオドッシュ(S;イギリス女王エリザベス) アンドルー・シュレーダー(Br;ノッティンガム侯爵) フレデリカ・ブラガリア(Ms;サラ) マッシミアーノ・ピサピーア(T;ロベルト・デヴリュー) ルイジ・アルヴァーニ(T;セシル卿) マルチェロ・ロータ指揮ベルガモ音楽祭o.&cho. | ||
収録:2006年9月、イタリア、ベルガモ、ドニゼッティ劇場。NTSC(リージョン・コード:0)/16:9/134分/ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.0/英・伊語字幕/片面2層ディスク。 女王三部作の一つであるこの作品は、タイトルこそ若き伯爵の名を使っているが、真の主役はやはりエリザベッタ(エリザベス女王)。舞台全体は落ち着いた色調と美しい衣装に満ち溢れていて、革新的な舞台を見慣れている人にはこれが却って斬新に映るのではないだろうか?生涯独身を貫いたとはいえ、やはりそこは生身の女。愛しい男の一人や二人はいても当たり前。そんなエリザベッタ役、ここでは名ソプラノ、テオドッシュが演じる。特にフィナーレ。刑執行の大砲が轟いてからの迫真の歌唱は聴く者全ての涙を誘うはず。 | ||
ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「抜け目のない未亡人」
アンネ=リーゼ・ソッリード(S;ロザウラ[未亡人]) マウリツィオ・ムラーロ(B;ルネビフ閣下[英国人]) エマヌエーレ・ダグアンノ(T;ムッシュー・ル・ブロー[フランス人]) マーク・ミルホファー(T;ボスコ・ネーロ伯爵[イタリア人])他 カール・マルティン指揮ヴェネツィア・ラ・フェニーチェ歌劇場o.&cho. | ||
収録時間:142分/音声:Dolby Digital2.0,Dolby Surround5.0/画面:16:9字幕:英語・伊語/NTSC/Region All(Code:0) 『「抜け目のない未亡人」はイタリア人の母親とドイツ人の父親の間に生まれたヴォルフ=フェラーリの後期のオペラ作品。ゴルドーニ原作で、ローマ歌劇場の依頼で作曲され、1931年3月6日に初演され好評を得た。このプロダクションは、ゴルドーニ生誕300周年を記念してフェニーチェ座で上演されたもの。ロザウラ役、ノルウェー出身のソプラノ、ソッリードは、バロック・オペラやモーツァルト作品で実績のある人。ルネビフ閣下役のムラーロは、ブッファもセリアもこなす芸達者のバス。ダグアンノとミルホファーの2人の若いテノールの美声も見所。チューリッヒ生まれのマルティンのリズム感溢れる指揮も楽しませてくれます。」(酒井章) | ||
ヴェルディ:歌劇「マクベス」
ジュゼッペ・アルトマーレ(B;マクベス) オルハ・ズラヴェル(S;マクベス夫人) パヴェル・クディノフ(B;バンクォー) ルーベンス・ペリッツァーリ(T;マクダフ) マルコ・ヴォレリ(T;マルコム) ダニエーレ・カッレガリ指揮マルケ州o. ヴィンチェンツォ・ベッリーニ・マルキジアーノ歌劇cho.(合唱指揮:ダヴィデ・クレシェンツィ) | ||
NTSC(リージョン・コード:0)/16:9/152分/ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.0/英・伊語字幕/片面 2層ディスク。 「マクベス」はヴェルディがシェイクスピアの作品を原作として取り上げた最初の作品だが、原作の素晴らしさを損なうことなく、特にマクベスの野心と動揺、マクベス夫人の雄弁なキャラクター描写には優れたものがあると言えるだろう。期待の若手ヴェルディ・バリトンのアルトマーレ、2005年にトゥーランドット役でオペラ・デビューしたドラマティック・ソプラノ、ズラヴェルらを、ヴェルディ作品への真摯なアプローチには定評があるカッレガリらが支え、印象的な舞台を作り上げている。 | ||
ロッシーニ:歌劇「イタリアのトルコ人」
マルコ・ヴィンコ(B;セリム) アレッサンドラ・マリアネッリ(S;フィオリッラ) アンドレア・コンチェッティ(B;ジェローニオ) フィリッポ・アダーミ(T;ナルチーゾ) ブルーノ・タッディア(Br;プロスドーチモ) エレーナ・ベルフィオール(Ms;ザイーダ) ダニエーレ・ザンファルディーノ(T;アルバザール) アントネッロ・アッレマンディ指揮ボルツァーノ・トレント・ハイドンo. プラハ室内cho.(合唱指揮:パヴェル・ヴァネク) | ||
収録:2007年8月18日,ペーザロ、テアトロ・ロッシーニ.NTSC(リージョン・コード:0)/16:9/134分/ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.0/英・伊語字幕/片面2層ディスク. 「イタリアのトルコ人」はロッシーニが22歳の時初演されたオペラ・ブッファで、当時の名台本作家ロマーニと初めて組んだ傑作。先に大成功を収めた「アルジェのイタリア女」と比べても緊張感のあるドラマ構成で聴衆を惹き付ける力は遜色ない。期待の新星マリアネッリの美声と確実な装飾歌唱技巧、レッジェーロ・テノールの声の魅力を堪能させるアダーミとザンファルディーノの競演と聴きどころ満載。 | ||
シューベルト(1797-1828):歌劇「アルフォンソとエストレッラ」 (フランツ・フォン・ショーバーの台本による3幕のロマン的オペラ) オラフ・ベーア(Br;マウレガート) リューバ・オルゴナソヴァ(S;エストレッラ) アルフレート・ムフ(B;アドルフォ) トーマス・ハンプソン(Br;フロイラ) エンドリク・ヴォトリヒ(T;アルフォンソ) ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内o.、アルノルト・シェーンベルクcho. 演出:ユルゲン・フリム/舞台:エーリヒ・ヴォンダー/衣裳:フローレンス・フォン・ゲルカン 照明:マンフレッド・ヴォス、ゲルハルト・ヒレブランド | ||
収録:1997年5月アン・デア・ウィーン劇場。ヴィデオ・ディレクター:ブライアン・ダージ/プロデューサー:アッティラ・ランORF、NHK 共同制作。NTSC(リージョン・コード:0)、16:9、140分、ドルビー・デジタル2.0 ステレオ、ドルビー・サラウンド5.0、英・伊語字幕、片面2層ディスク。 「歌曲の王」がこのような素晴らしいオペラを書いていた事に驚く方も多いのではないだろうか。この「アルフォンソとエストレッラ」はシューベルトが24~25歳の頃に友人ショーバーの台本に音楽を付けたもの。しかし当時はロッシーニの音楽が全盛であったためか、彼の生前には上演されることは無かった(初演は1854年ワイマール)。確かに台本の不備や音楽運びなど若干の綻びはあるものの、やはりメロディの美しさや語り口のうまさは評価されるべき作品と言えるだろう。 | ||
ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「マルチェッラ」(3つのエピソード)
セレーナ・ダオリオ(S;マルチェッラ) ダニロ・フォルマッジャ(T;ジョルジョ) ピエルルイジ・ディレンジーテ(Br;ドラスコ) ナタリツィア・カローネ(S;クララ) アンジェリカ・ジラルディ(S;ライモンダ) マーラ・ダンティーニ(S;エリアーナ) マリア・ローザ・ロンディネッリ(S;レーア) マルチェッロ・ロジエッロ(Br;ヴェルニエル) マンリオ・ベンツィ指揮イタリア国際o. 演出:アレッシオ・ピッツェッキ | ||
収録:2007年8月4日-6日、イタリア、マルティナ・フランカ。NTSC、リージョン・コード:0、16:9、66分、ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.0、英・伊語字幕、片面2層ディスク。 パリのレストランで物語は始まる。友人たちと語らう若き画家ジョルジョ(実は某国の王子)の前に、暴徒たちに追われ逃げてきた素朴な娘マルチェッラが現れる。2人は恋に落ち、パリを離れ愛の生活を送る。しかしジョルジョの祖国は悪政が行われており、国民が苦しんでいた。それを聞いたジョルジョは祖国へ戻ることを決意し、2人は泣く泣く別れることにする。 19世紀末ののイタリア・オペラはヴェリズモ(現実主義)の全盛期。どちらかというとワイドショーのような身近な事件が題材として取り上げられる傾向にあった。しかしジョルダーノとプッチーニは伝統に則った美しい作品を書いている。この「マルチェッラ」は、1907年11月9日にミラノで初演されたオペラ。上演時間は1時間ほどという短いものだが当時多大なる人気を博した。しかし、第2次世界大戦の爆撃で資料が焼失。上演は途絶えてしまうが、自筆譜は残っていたため2007年の上演100周年にめでたく蘇演された。ジョルジョ役のフォルマッジャは、若い王子という設定には若干無理のある風貌(どちらかというと冴えないオヤジ系)だが、甘く張りのある声は特筆物。マルチェッラ役のダオリオも表現力ある滴り落ちるような美声。幕切れの情熱的な二重唱はお決まりのパターンだが、歌い終わった後にどちらかが息絶えるというパターンではなく、全てを拒絶するかのように身を縮め横たわるマルチェッラを見つめた後、「これ以上何を言ってもムダだね」とでもいうように軽く頭に手をやり、上着の埃を払って退場するジョルジョの姿には、なんとも言えないリアリティが感じられる。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「ルクレツィア・ボルジア」 (フェリーチェ・ロマーニの台本によるプロローグと2幕のメロドラマ) ディミトラ・テオドッシュウ(S;ルクレツィア) ロベルト・デ・ビアシオ(T;ジェンナーロ) ニディア・パラシオス(Ms;マッフィオ・オルシーニ) エンリコ・ジュセッペ・ロリ(B-Br;アルフォンソ公爵) ルイジ・アルヴァーニ(T;ルスティヘッロ) ティツィアーノ・セヴェリーニ指揮ベルガモ・ドニゼッティ音楽祭o.&cho. 合唱指揮:ファビオ・タルターリ/演出:フランチェスコ・ベッロット | ||
収録:2007年11月30日、12月2日、ベルガモ・ドニゼッティ劇場。ヴィデオ・ディレクター:マッティオ・リケッティ/プロデューサー:アルベルト・デッレピアネ。NTSC(リージョン・コード:0)、16:9、138分、ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ、ドルビー・サラウンド5.0、英・伊語字幕、片面2層ディスク。 ドニゼッティの経歴のなかでも、最も輝かしい成功をおさめた作品の一つである「ルクレツィア・ボルジア」。彼がこの題材に心惹かれたのは原案であるユゴーの戯曲を読んだ時。ルクレツィアが手にかけた6人の被害者の棺が突然現れる場面が強く心に残ったのだそう(しかしこの場面はミラノの検閲に引っ掛かってしまった)。初演から再演まで3年の月日を要し、その間に様々な違稿版が出るのも当時よくあることで、最終的にドニゼッティはいくつかの変更を加え現在の形になった。この演奏で強烈な存在感を放つのはなんと言ってもタイトル・ロールのテオドッシュウだろう。最初の登場シーンから徹頭徹尾見る者の目を釘付けにする。揺れる若者を演じるビアシオはシチリア生まれの有望株。2007年には来日し「ルチア」のエドガールド役を歌ったこともある。美貌のメゾ・ソプラノ、パラシオスの小気味よい演技にも注目して頂きたい。 | ||
プッチーニ(1858-1924):歌劇「つばめ」
スヴェトラ・ヴァシレワ、マヤ・ダシュク(S) ファビオ・サルトーリ(T) エマヌエーレ・ジャンニーノ(T) マルツィオ・ジョッシ(Br) アルベルト・ヴェロネージ指揮プッチーニ祝祭o.&cho. | ||
NTSC(リージョン・コード:0)/16:9/110'54"/ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.0/英・伊語字幕/片面2層ディスク 斬新な舞台装置に目を奪われる「つばめ」。主役のマグダを歌うのはブルガリアの若手ソプラノ、ヴァシレワ。 | ||
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「マリア・ストゥアルダ」
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms) マリア・ピーア・ピシテッリ(S) ジョヴァナ・ランツァ(Ms) ロベルト・デ・ビアージョ(T) シモーネ・アルベルギーニ(B) マリオ・カッシ(B) リッカルド・フリッツァ指揮マルケ州po.、 ヴィンチェンツォ・ベッリーニ・マルケ州コーロ・リリコ(cho.) | ||
NTSC(リージョン・コード:0)/16:9/122'14"/ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.0/英・伊語字幕/片面2層ディスク ARTHAUS よりリリースされたスカラ座公演(101-361)と同演出で、衣装などは微妙に違うが、装置や演技を見比べるのはなかなか興味深い(タルボ役のアルベルギーニが共通)。本来の主役はマリエッラ・デヴィーアが予定されていたが、身内の不幸のためにキャンセル、代わりに起用されたのがポルヴェッリだった。確かにデヴィーアほどの存在感はないが、バランスの取れた歌唱と演技は見る者の心を打つ。相手役のピシテッリは文句なしの素晴らしさ。 | ||
アルファーノ(1875-1954):歌劇「シラノ・ド・ベルジュラック」
プラシド・ドミンゴ(T;シラノ・ド・ベルジュラック) ソンドラ・ラドヴァノフスキ(S;ロクサーヌ) アルトゥーロ・チャコン=クルス(T;クリスティアン) ロッド・ギルフリー(Br;伯爵ド・ギーシュ) コッラード・カルメロ・カルーソー(Br;ラグノー) ジャヴィエル・フランコ(Br;陸軍大尉カルボン) パトリック・フルニリエ指揮バレンシア州立o.&cho. 演出:ミハル・ズナニェツキ | ||
収録:2007年2月8日、11日、18日、バレンシア ソフィア王妃芸術宮殿。NTSC、リージョン・コード:0、16:9、141分、ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.1、英・仏語字幕、片面2層ディスク。 このオペラはフランスの文豪エドモン・ロスタンの「シラノ・ド・ベルジュラック」をフランコ・アルファーノが忠実に描いた作品。今までにも1950年と1990年に2度映画化されていたり(現代に置き換えた「ロクサーヌ」という映画も存在する)、オペラ以外にも多くの作曲家がこのお話を音楽で描いたことで知られている。大きすぎる鼻に強いコンプレックスを抱き、好きな女性にも愛を打ち明けられない純情な詩人、哲学者シラノ・ド・ベルジュラック。イケメンだけど文学的センスは皆無のクリスティアン。そしてクリスティアンに思いを寄せている美女ロクサーヌ。この3人の織りなす悲劇の物語。ご想像の通り、シラノが思いを寄せているのはロクサーヌ。しかしクリスティアンとロクサーヌの仲を取り持たなければならなくなったシラノは、その恋心を隠してクリスティアンになりきって恋文を書く。しかしその詩的な文章はロクサーヌの心を捉えてしまい、それを知ったクリスティアンは覚悟の戦死を遂げてしまう。それから14年後、「大切な手紙」をシラノが暗闇の中で朗読したことでロクサーヌは誰が手紙を書いていたのかを知ります。しかし時すでに遅し。大けがを負っていたシラノは最後まで自分の口から恋心を打ち明けることのできなかった愛しい人の腕の中で息を引き取るのだった。 プッチーニの未完オペラ「トゥーランドット」の補筆を行ったことで知られるアルファーノのオリジナル作。作風はプッチーニ風でもあり、ドビュッシー風でもあり、1936年に作曲された作品としてはかなり叙情的な物。目立つアリアなどはないが、重厚な管弦楽の響きや至るところに散りばめられた美しいメロディは、作曲家の力量を存分に感じさせるだろう。歌手陣は、何といっても60代半ばのドミンゴの熱唱が聴き物。舞台に立っているだけでも強烈なオーラを放つドミンゴ。さすが。ロクサーヌ役のラドヴァノフスキは舞台映えのする長身の美女。声も美しく申し分ない。指揮者のフルニリエは1952年生まれ。数々の名オペラ録音で知られるが、ここでも雄弁な音楽を見事なまでに歌に沿わせている。 | ||
ベルリオーズ(1803-1869): 歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」(2幕のオペラ・セミセーリア) ブルクハルト・フリッツ(T;チェッリーニ) マイヤ・コヴァーレヴスカ(S;テレサ) ローラン・ナウリ(Br;フィエラモスカ) ブリンドリー・シェラット(B;バルドッチ) ミハイル・ペトレンコ(B;教皇クレメンス七世) ケイト・オールドリッチ(Ms;アスカーニオ) ワレリー・ゲルギエフ指揮VPO 演出:フィリップ・シュテルツル | ||
収録:2007年8月5日、10日、15日、ザルツブルク音楽祭大祝祭劇場。NTSC、リージョン・コード:0、16:9、163分、ドルビー・ディジタル2.0 ステレオ/ドルビー・サラウンド5.0、英・仏語字幕、片面2層ディスク。 放蕩者だけど腕のよい彫刻家チェッリーニには、相思相愛の若き恋人テレサがいる。しかし恋敵とのいざこざで、ついには殺人と誘拐の罪を犯してしまい、どうにも立場が悪くなってしまった。その上教皇から依頼されている彫刻は完成しておらず絶体絶命。そこで「この作りかけの彫刻を壊してやる」と教皇を脅迫し、最後はありったけの作品を炉に投げ込んだところ爆発、溶けた金属が型に流れ込んで見事ペルセウス像が完成。全て丸く収まるというドタバタ喜劇。 16世紀イタリアで彫刻家、金工師として美術史上に名を残すベンヴェヌート・チェッリーニ(1500-1571)その破天荒な生涯に心を打たれ、感動したベルリオーズは、1834年からチェッリー二を主人公としたオペラの作曲を開始した。大変な苦労はあったものの1838年に全曲が完成。そして同年の9月10日にパリのオペラ座で初演したが、散々な不評に終わったという。様々な理由が考えられるが、何と言ってもこの題材が「オペラ向き」ではなかったことが原因のひとつだろう。混乱を極めた第2幕を改訂したりとベルリオーズは何度も手を加えたのだが、結局最終的には敗北を認めざるを得なかったという。しかしながら作品に横溢する色彩感と豊かな楽想は他には代え難い物。今では序曲と「ローマの謝肉祭」のみが演奏されるばかりだが、どこもかしこもはちきれそうな魅力が詰まっている。この演奏は時代を現代に置き換え、内容に負けず劣らずの破天荒な演出を試みている。ヘリコプターや自動車、ロボットが登場し、舞台上では花火が遠慮会釈なくあがり、また広場での「ロバの歌比べ」の場面ではかなり卑猥な踊りが繰り広げられる。上演時は賛否両論を巻き起こしたシュテルツル演出は、確かにやり過ぎで好き嫌いもあるだろうが、もしベルリオーズがこの舞台を見たならば、腹を抱えて笑ってしまうこと間違いない。もちろんゲルギエフの指揮は例の如くダイナミックなもので、このオペラの持つパワーを120%引き出している。歌手も粒ぞろい。チェッリーニ役のフリッツは、当初予定されていたシコフの代役だが、その存在感はたっぷり。申し分ない歌を聴かせる。また、テレサ役のコヴァーレヴスカも17歳という役柄にぴったりのスレンダー美人。張りのある歌声もばっちり。第2幕では「生首」で出演するアスカーニオ役のオールドリッチもいい味出している。なお、この演奏ではベルリオーズが最初に書いたスコアを使っているため、現行版(ワイマール版)とはかなりの差異がある。第1幕でテレサが歌う「愛と義務の間で」もないし、第2幕も少々長すぎる感があるが、ベルリオーズの最初の構想を伝えるまたとないプロジェクトになっていると言えそう。 | ||
マリア・クリーゲルによるチェロ・マスタークラス~技術と想像力を使って芸術的な表現を成し遂げるために この DVD について(英語) / Quintessence 1:チェロの奏法と技術について Quintessence 2:ボウ・テクニック/左手のテクニック Quintessence 3:レクチャー演奏〔ハイドン「チェロ協奏曲 ニ長調」/シューマン「チェロ協奏曲 イ短調」/ チャイコフスキー「ロココの主題による変奏曲」〕 マリア・クリーゲル(Vc) カオ・リン(P) | ||
音声:ステレオ2.0|字幕:なし|画面:16:9|リージョン・オール。ドイツの名チェリスト、マリア・クリーゲルが全てのチェリストのために、持てる技術を全て公開した素晴らしい映像。弓の使い方、左手の技術を徹底的にレクチャーし、また198ページに及ぶ詳細な解説書も彼女自身が書き起こすことでチェロ演奏の神髄をじっくり語り尽くしている。実際の演奏(ピアノ伴奏による)も、有名なパッセージだけではなく、曲の全てを詳細に取り上げ、全ての旋律を分析し、最高の演奏になるための示唆を与える。楽器から「音」ではなく「音楽」が生まれるまでの瞬間を体験して頂きたい。 | ||
ティアンワ・ヤン~サンクトペテルブルク・ライヴ Vol.1 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.23 (*) / ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 (#) イザイ:ヴァイオリン・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調「バラード」(#) ・ボーナス J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 (+) ティアンワ・ヤン〔楊天堝〕(Vn) ウラディーミル・ランデ指揮サンクトペテルブルクso. | ||
収録:2011年6月8日(*)、2011年6月12日(+)、2011年6月17日(#)、カペラ・コンサート・ホール、サンクトペテルブルク、ロシア。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|89分 + 30分〔ボーナス〕。ティアンワ・ヤンは北京生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、10歳で北京中央音楽院に入学、才能にいち早く目を付けたNAXOSの総帥クラウス・ハイマンが全力でバックアップしている。 | ||
エルダー・ネボリシン~サンクトペテルブルク・ライヴ Vol.1 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 (*) / ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 ・ボーナス ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 Op.7 (+) エルダー・ネボリシン(P) ウラディーミル・ランデ指揮サンクトペテルブルクso. | ||
収録:2011年6月8日(*)、2011年6月12日(+)、2011年6月17日(無印)、カペラ・コンサート・ホール、サンクトペテルブルク、ロシア。 リージョン・オール|16:9|PCM ステレオ|69分 + 29分〔ボーナス〕。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~ロンドン ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」~メヌエット エルガー: 行進曲「威風堂々」第1番/悲歌/ 創作主題による変奏曲「エニグマ」~ [R.P.A./B.G.N./Troyte/Nimrod] ヘンデル: オラトリオ「メサイア」~ 人によりて死のきたりしごとく/ 6つの合奏協奏曲第3番~アレグロ/ 王宮の花火の音楽~序曲 バード:4声のミサ曲~サンクトゥス ベートーヴェン:ウェリントンの勝利(戦争交響曲) ヴェルディ:歌劇「マクベス」~ スコットランド亡命者の合唱「しいたげられた祖国」 メンデルスゾーン:劇音楽「夏の夜の夢」~夜想曲 |
さまざまな演奏家 | |
撮影場所:イギリス(ロンドン/オックスフォード)。NTSC方式/画像構成比4:3/サウンド・フォーマット:ドルビー・デジタル・ステレオ、ドルビー・デジタル5.1、
DTS5.1/収録時間:56分20秒/片面一層ディスク。 日本では未発売の、ビデオ時代から好評だった都市シリーズの最新作は、新旧の歴史が混在するロンドンと古風な大学都市オックスフォードの風景にスポットを当てて、ゆかりの音楽をBGMにしたもの。 手軽な旅行気分を味わえる映像作品。今後もプラハ、ローマ、ヴェニス、パリ等引き続きリリースされる予定。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~ウィーン ベートーヴェン: 歌劇「フィデリオ」序曲/ 交響曲第6番「田園」~雷雨・嵐/ ピアノ協奏曲第4番~アンダンテ・コン・モート モーツァルト: ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンと ファゴットのための五重奏曲~アレグレット/ 行進曲 ニ長調 K.249/ ヴァイオリン協奏曲第4番「軍隊」~ロンド/ 歌劇「魔笛」~地獄の復讐がわが心に煮えかかる/ ホルン協奏曲第4番~ロマンス シューベルト: 弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」~スケルツォ/ 4つの即興曲~第3番/ 五重奏曲「ます」~スケルツォ/ ヴァイオリン・ソナティナ第3番~メヌエット |
さまざまな演奏者 | |
撮影場所:オーストリア(ウィーン)。NTSC方式/画像構成比4:3/サウンド・フォーマット:ドルビー・デジタル・ステレオ、ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/収録時間:57分04秒/
片面一層ディスク。 ウィーンの美しい風景をふんだんに盛り込んだこの一枚は、観光映像としてはもちろん音楽ファンへの啓蒙も加味されており、ウィーンで活躍した3人の作曲家とその時代に思いをはせることができる内容。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~プラハ スメタナ:歌劇「売られた花嫁」~序曲 ヤナーチェク: シンフォニエッタ~[モデラート/アレグロ]/ モラヴィア舞曲集~Kalamajka ドヴォルザーク: 8つのユモレスク~第7番/ 交響曲第8番~第3楽章/ 歌劇「アルミーダ」序曲/ スラヴ舞曲集第2集~第2番 モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」~第1楽章 フィビヒ:詩曲 レスレル(ロゼッティ): 2つのホルンのための協奏曲~ロマンス(アンダンテ) |
ざまざまな演奏家 | |
画像構成比4:3/サウンド・フォーマット:ドルビー・デジタル・ステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/収録時間:54分43秒/片面一層ディスク。撮影場所:チェコ共和国
(プラハ)。 中世からの古い城跡や建物が残るプラハの風景は、ヨーロッパのロマンティックな雰囲気そのもの。 ゆかりの作曲家の音楽をBGMにした音楽観光映像作品。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~ローマ ベートーヴェン:序曲「コリオラン」 メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」~第4楽章 プッチーニ: 歌劇「トスカ」~[第3幕への前奏曲/星は光りぬ] ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲 ロッシーニ:弦楽のためのソナタ第3番~アンダンテ ヴェルディ:歌劇「レニャーノの戦い」~第4幕開始部 レオンカヴァッロ:朝の歌(マッティナータ) リスト:交響詩「タッソ、悲哀と勝利」~抜粋 ワーグナー:歌劇「タンホイザー」第3幕の前奏曲 |
さまざまな演奏家 | |
画像構成比4:3/サウンド・フォーマット:ドルビー・デジタル・ステレオ、
ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/収録時間:57分18秒/片面一層ディスク。撮影場所:イタリア(ローマ) 名所旧跡は多数ある観光スポットの定番であるローマ。「ローマの休日」をはじめとする映画の舞台 にもなったこの街を、ゆかりの音楽と共に楽しむ一枚。 | ||
音楽の旅~ヴェネツィア コレッリ: 室内トリオ・ソナタ Op.2 No.4~ジガ/ 合奏協奏曲 Op.6 No.7~ヴィヴァーチェ/ 同 Op.7 No.3~グラーヴェ/同 Op.7 No.12~アダージョ ヴィヴァルディ: 合奏協奏曲集「調和の霊感」第11番~ ラルゴ・エ・スピッカートLargo e spiccato/ 同第4番~アンダンテ/ トレブル・リコーダー協奏曲 P.440 RV.441~ラルゴ/ トリオ・ソナタ RV.779~ラルゴ・エ・カンタービレ/ 室内ソナタ集 Op.1 No.12「ラ・フォリア」/ ギター協奏曲 P.209 RV.93 (原曲:リュート協奏曲)~アレグロ D.スカルラッティ: ピアノ・ソナタ K.159 L.104/同 K.435 L.361 プニャーニ:トリオ・ソナタ Op.1 No.3~グラツィオーソ トレッリ: 合奏協奏曲集 Op.8 No.6「クリスマス」~アレグロ/ 5声のソナタ第1番~アンダンテ A.マルチェルロ:オーボエ協奏曲 ニ短調~アダージョ アルビノーニ/ジャゾット編曲:アダージョ |
ざまざまな演奏家 | |
撮影場所:ヴェネツィア。NTSC方式/画像構成比4:3、ドルビー・デジタル・ステレオ、ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1、収録時間:55分50秒、片面一層ディスク。 あまりに多くの芸術家を輩出したヴェネツィア。観光スポットとしても歴史ある風景として世界的に有名であり、その華麗さは比類のないものがある。この地にゆかりのあるイタリア・バロック時代の音楽をBGMに、この美しい街をたっぷりと味わっていただく一枚。 | ||
音楽の旅~パリ モーツァルト:交響曲第31番「パリ」~アレグロ ドビュッシー: 小組曲~小舟にて(フルートとハープのための編曲版) ショパン:練習曲 Op.10 No.12「革命」 ビゼー: 「アルルの女」第2組曲~ メヌエット(フルートとハープのための編曲版)/ 小組曲「子供の遊び」~こま回し(即興曲) サティ/ドビュッシー編曲:ジムノペディ第1番 ドリーブ: バレエ組曲「シルヴィア」~ピッツィカート/ 付随音楽「歓楽の王」~パヴァーヌ プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」~ やわらかなレースのなかで マイアベーア:歌劇「予言者」~戴冠式行進曲 M.-A.シャルパンティエ:テ・デウム ニ長調 H.146~ 前奏曲(オルガンのための編曲版) ワーグナー:楽劇「神々の黄昏」~ ジークフリートの死と葬送行進曲 フランク: 前奏曲、コラールとフーガ~コラール(管弦楽編曲版) ヴェルディ:歌劇「椿姫」~ [導入部/第1幕への前奏曲/パリを離れて] マレ:ヴィオール組曲 ト長調~ アルマンド/前奏曲/ジグ「ラ・プティト」 フォーレ:夢のあとに(オルガンのための編曲版) |
さまざまな演奏家 | |
撮影場所:パリ、シャンティー、ヴェルサイユ、シャルトル。NTSC方式、画像構成比4:3、ドルビー・デジタル・ステレオ、ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1、収録時間:61分56秒、片面一層ディスク。 伝統と革新が共存する街パリの風景と、歴史を物語る建造物、観光スポットなどを映像で紹介。ゆかりのある音楽を聴きながら、のんびりと散歩をする感覚で。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~モスクワ&黄金の環 〔収録曲〕 カリンニコフ:付随音楽「皇帝ボリス」~アンダンテ 民謡:黒い瞳/街路に雪が降り/段々ぼんやりと/森の真っただ中で/夕べの鐘 アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番~[終曲/エレジー] チャイコフスキー:6つの小品~[夜想曲感傷的なワルツ]/ 中級程度の12の小品~ロシアの踊り/組曲第1番~小行進曲 バラキレフ:交響詩「タマーラ」~抜粋 夕べの祈り:鐘/キリストは死の淵から蘇り/喜びは嘆きに/マリア様万歳 〔映像〕 ロシア(モスクワ/黄金の環) | ||
NTSC方式/画像構成比4:3/音声方式:ドルビー・デジタル・ステレオ、ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/60分32秒/片面一層ディスク(DVD5)。 19世紀ロシア帝国の栄華を残しつつ、北国のロマンをたたえるモスクワ。そしてモスクワからヴォルガに至る地域に広がった、中世の面影を残す「黄金の環」と呼ばれる地域。カラフルで独特の形の聖堂も多く、多くの人が持つロシアのイメージが画面の中に次々と現れます。帝政ロシア時代の音楽を聴きながら、ひとときの映像観光が楽しめる。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~マドリッド、ラ・マンチャ地方、トレド 〔収録曲〕 リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲~シェーナとジプシーの歌 グリンカ:スペイン序曲第2番「マドリッドの夏の夜の思い出」 ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」~カスティーリャの獅子を目覚ましめよ/ 歌劇「ドン・カルロ」~大いなる喜びの日が始まった! ラヴェル:スペイン狂詩曲~[祭日/マラゲニャ] マスネ:歌劇「ル・シッド」のバレエ音楽~マドリレーナ ビゼー:歌劇「カルメン」第2組曲~[衛兵の交代/闘牛士の歌]/ 同第1組曲~[前奏曲/アルカラの竜騎兵] ラロ:スペイン交響曲~アンダンテ パガニーニ:大ソナタ~ロマンス 〔映像〕 スペイン;マドリード。ラ・マンチャ地方、トレド | ||
NTSC方式/画像構成比4:3/音声方式:ドルビー・デジタル・ステレオ、ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/56分04秒/片面一層ディスク(DVD5)。 情熱、フラメンコ、ギター、キリスト教とイスラム教など異なる文化が混在する風景……スペインの首都マドリードの風景をはじめ、古代よりの繁栄を現在にまで残す古都トレド、そして荒涼とした大地と青空、白い風車のコントラストが見事なラ・マンチャ地方。そうした風景をもり立てる音楽を加えてのバーチャル・スペイン旅行DVD。 | ||
「音楽の旅」シリーズ セビリャ&グラナダ [収録曲] ヴェルディ:歌劇「運命の力」~序曲 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲/同「ドン・ジョヴァンニ」序曲 ビゼー:歌劇「カルメン」第1組曲~闘牛士 ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」~序曲 アルベニス: サンブラ・グラナディーナ(ギターのための編曲版)/ スペイン組曲~アストゥリアス(伝説)(ギターのための編曲版) グラナドス: スペイン舞曲集~サンブラ(ギターのための編曲)/ スペイン民謡による小品集~サパテアード(ギターのための編曲版) ララ:グラナダ [映像]スペイン(セビリャ/グラナダ) | ||
NTSC方式/画像構成比4:3/音声方式:ドルビー・デジタル・ステレオ、ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/58分14秒/片面一層ディスク(DVD5)。 先月のマドリッド他に続くスペイン編は、アンダルシア地方のセビリャとグラナダを収録。地中海に面する南スペインの風光明媚な気候も含め、イスラムの雰囲気が色濃いこの地方独特の風景が画面から伝わってくる。アルハンブラ宮殿、ヒラルダの塔など名所も多いだけに、約1時間の音楽スペイン旅行が楽しめる。 | ||
「音楽の旅」シリーズ サンクト・ペテルブルク~皇帝たちの宮殿 [収録曲] チャイコフスキー: バレエ「眠りの森の美女」~アポテオーズ/ 四季(12の性格的描写)~[10月「秋の歌」/6月「舟歌」]/ バレエ「くるみ割り人形」組曲~ロシアの踊り/中級程度の12の小品~無言歌/ 6つの小品~夜想曲/ピアノ協奏曲第1番~アレグロ/ロマンス イッポリトフ=イワーノフ:記念祭行進曲 キュイ: 管弦楽組曲第4番「アルジャントーに」~礼拝堂にて(同名のピアノ組曲より編曲) リャードフ:ポロネーズ/挽歌 リムスキー=コルサコフ: 交響曲第1番~スケルツォ-ヴィヴァーチェ/ 交響曲第2番「アンタール」~アレグロ/ 歌劇「サトコ」~インド人の歌(フルートとハープのための編曲版) [映像]ロシア(サンクトペテルブルク) | ||
NTSC方式/画像構成比4:3/音声方式:ドルビー・デジタル・ステレオ、ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1/61分18秒/片面一層ディスク(DVD5)。 常にヨーロッパ諸国の文化を吸収しつつ、最先端の芸術を生み出してきたサンクトペテルブルク。現在もなおバレエ、オペラ、オーケストラなど、豊かな音楽文化を持っているこの街は、映像的にも絵になる建築物や名所が目白押し。まさに、この「音楽の旅」シリーズのためにあるかのようであり、約1時間をたっぷりと堪能できる内容になっている。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~フィレンツェ ロッシーニ:歌劇「ブルスキーノ氏、または替玉息子」序曲/ 同:四重奏ソナタ第2番~[アレグロ/アンダンテ] パレストリーナ:ミサ「永遠のキリストの恵み」~キリエ ボッケリーニ:ギター五重奏曲第1番~フィナーレ 同:ギター五重奏曲第2番~ポラッカ、メヌエットのテンポで 同:ギター五重奏曲第5番~アレグロ・ジュスト プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」~私のお父さん モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」~さあ、窓辺においで 同:フルートとハープのための協奏曲~アンダンテ ヴェルディ:歌劇「リゴレット」序曲 同:歌劇「オテロ」~デスデモーナの最後の情景 ヴィヴァルディ:リュート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ RV.85(ギター用編曲) パガニーニ:24の奇想曲~第9番「狩猟」(ギター用編曲) | ||
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:PCMステレオ、DTS5.1サラウンド/53分32秒/片面一層ディスク(DVD5)。 当シリーズ久しぶりのリリースは、花の都とうたわれるイタリアの古都フィレンツェ。ルネサンスの時代よりメディチ家の繁栄によって美術や音楽、建築が盛んな街であり、現代に残る名所旧跡も多数。観ているだけで優雅かつ豊かな気分になれる風景であり、この街で栄えた音楽をBGMに、バーチャル芸術観光ができる。すべてナクソスの既発売音源による。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~ブルターニュ&ノルマンディ ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/夜想曲/海(3つの交響的スケッチ) | ||
NTSC方式、画像構成比4:3、音声方式:PCMステレオ/DTS5.1サラウンド、65分20秒、片面一層ディスク(DVD5)。ドビュッシーの幻想的な音楽と共に映し出されるのは、北フランスの代表的な2つの地方の風景。ケルト文化が根深く残っているこの地方は、パリや南仏など他の地方とまったく異なっており、それがドビュッシーの音楽にマッチしている。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~ノルウェー グリーグ: 組曲「十字軍の戦士シーグル」Op.56 ~第3番 凱旋行進曲/ 人びとの生活の情景 - ピアノのためのユモレスク Op.19 ~ 通りゆく婚礼の行列/ 組曲「十字軍の戦士シーグル」Op.56 ~第2番 間奏曲「ボルグヒルの夢」/ 抒情小品集第5集 Op.54 ~第3番 小人の行進曲/組曲「ホルベアの時代より」Op.40 ~ アリア/ 抒情小品集第9集 Op.68 ~第5番 ゆりかごの歌/同 ~第4番 山の夕べ/ ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 ~ アレグロ/「ペール・ギュント」第1組曲 Op.46 ~第2番 オーゼの死 シンディング:6つの小品 Op.32 ~第3番 春のささやき ハルヴォルセン:ノルウェー舞曲集 ~第1番/同 ~第2番 | ||
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:ドルビー・デジタル、DTS5.1サラウンド/55分10秒/片面一層ディスク(DVD5) 見事にマッチした曲と映像からノルウェーの世界が目前に広がる。演奏は全てナクソスの既発売音源によるもの。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~ザルツブルク モーツァルト: 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」~序曲/フルート四重奏曲第1番~アダージョ/ 3つのドイツ舞曲~橇遊び/ピアノ協奏曲第21番~ロマンツァ/小さなジグ ト長調/ 交響曲第25番~アレグロ・コン・ブリオ/ ファゴット協奏曲~ロンド、メヌエットのテンポで/行進曲 ニ長調~マエストーソ/ セレナード第3番~アレグロ/レクィエム(ジュスマイヤー版)~ラクリモーサ/ クラリネット協奏曲~アダージョ/ディヴェルティメント K.138(125c)~アレグロ | ||
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:PCMステレオ、DTS5.1サラウンド/55分40秒/片面一層ディスク(DVD5)。 モーツァルト・イヤーにふさわしく、風光明媚な街であるザルツブルクのさまざまな風景を映像化。モーツァルトゆかりの場所も含め、歴史的にも重要でアンティークな雰囲気に満ちた街の様子を、モーツァルトの音楽と共に楽しる。すべてナクソスの既発売音源による。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~シチリア島、島の過去・現在の音楽の旅 サリエリ:歌劇「トロフォーニオの洞窟」~序曲 パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための6つのソナタ より [第4番~第2楽章/第3番~第1楽章] ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より [序曲/バレエ「四季」~夏]/ 歌劇「運命の力」~神よ、平和を与えたまえ モーツァルト:歌劇「イドメネオ」~序曲 メンデルスゾーン:劇音楽「夏の夜の夢」より[スケルツォ/間奏曲] J.S.バッハ/J.ドヴォルザーク編曲: ヴァイオリン・ソナタ第4番~第1楽章(シシリアーノ) レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より [プロローグ/鳥の歌「大空を晴れやかに」/衣装をつけろ] ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲RV.461~第1楽章 | ||
NTSC方式、画像構成比4:3、音声方式:PCMステレオ/DTS5.1サラウンド、60分34秒、片面一層ディスク(DVD5)。地中海に浮かぶシチリア島は、イタリアの中でも血気盛んで心が熱く、それゆえにオペラをはじめとする音楽の世界からも注目される場所。独特の文化を持つこの島の風景を、イタリアというキーワードで集めた名曲と共にお楽しみ頂ける。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~スコットランド メンデルスゾーン: 序曲「フィンガルの洞窟」(別名「ヘブリディーズ諸島」)Op.26/ 交響曲第3番 イ短調「スコットランド」 Op.56 ~ ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ/ 序曲「海の静けさと幸ある航海」Op.27 ダウランド:ガイヤルド エルガー:セレナード ホ短調 Op.20 ~ ラルゲット/ 創作主題による変奏曲「エニグマ」Op.36 ~第4変奏 (W.M.B.)/同 ~第11変奏 (G.R.S.) ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 ~ 見よ、くらきは地をおおい/ 合奏協奏曲 ハ長調「アレクサンダーの饗宴 - 音楽の力」HWV.318 ~ アレグロ バード:5声のミサ曲 ~ キリエ ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」 ~ 香炉はくゆり(狂乱の場) ベルリオーズ:序曲「リア王」Op.4 | ||
NTSC方式/画像構成比:4:3/音声方式:ドルビー・デジタル、DTS5.1サラウンド/57分54秒/片面一層ディスク(DVD5) 見事にマッチした曲と映像からスコットランドの世界が目前に広がる。演奏は全てナクソスの既発売音源によるもの。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~トスカーナ州:トスカーナ地方の過去・現在の音楽の旅 ドニゼッティ:シンフォニア ニ長調~第4楽章/ダ・ミラノ:第6旋法のファンタジア カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」~さようなら、ふるさとの家よ パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための6つのソナタ~第5番 プッチーニ: 歌劇「エドガール」~第3幕への前奏曲/歌劇「トスカ」~歌に生き、愛に生き/同~星も光りぬ ヴィヴァルディ:「調和の霊感」~第2番/「四季」より第3番「秋」 グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(1774年パリ版)~精霊の踊り モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」~もし、あんたがいい子にしていたら ヴェルディ:歌劇「リゴレット」~一緒に礼拝堂の祭りに行きましょう | ||
NTSC方式、画像構成比4:3、音声方式:PCMステレオ/DTS5.1サラウンド、58分24秒、片面一層ディスク(DVD5)。芸術の都フィレンツェを中心に広がるイタリア中部のトスカーナ地方は、ルネサンス文化発祥の地とも言われ、オペラの一大拠点としても有名。有名なピサの斜塔やドゥオーモなど、観光名所も多数。そして忘れてはならないのがワインの名産地であること。風光明媚な景色が広がるこの地方が、「音楽の旅」シリーズにようやく登場。 | ||
「音楽の旅」シリーズ~ロワール川流域の城 ショパン(1810-1849): ワルツ第4番「華麗なる円舞曲」/ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」/ワルツ第2番「華麗なる円舞曲」/ ワルツ第3番「華麗なる円舞曲」/ワルツ第16番(第14番)/ワルツ第5番/ワルツ第7番/ワルツ第8番/ ワルツ第9番「告別」/ワルツ第10番/ワルツ第12番/ワルツ第13番/ワルツ第15番/ワルツ第17番(第19番) | ||
NTSC方式、画像構成比4:3、音声方式:PCMステレオ/DTS5.1サラウンド、55分04秒、片面一層ディスク(DVD5)。音楽と映像の美しさがマッチする人気シリーズの最新作は、沿岸に古城が多いフランスのロワール川を旅し、ショパンの優雅なワルツが映像の伴奏を務める。 | ||
音楽の旅シリーズ イギリス エルガー:創作主題による変奏曲「エニグマ(謎)」/弦楽のためのセレナーデ/威風堂々/愛のあいさつ | ||
音楽の旅シリーズ ロンドン/ハイドン:ロンドン交響曲より | ||
音楽の旅シリーズ スコットランド メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」/交響曲第3番 イ短調「スコットランド」 | ||
音楽の旅シリーズ ロシア チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調/弦楽のためのセレナーデ | ||
音楽の旅シリーズ チェコ スメタナ:連作交響詩「わが祖国」/ドヴォルザーク: | ||
NAXOS DVD "JAZZ ICONS" | ||
ローランド・カーク:ライヴ・イン '63 &'67 Moon Song(*)/Lover(*)/Three For The Festival(*)/Yesterdays(*)/ Milestones(*)/Bag 's Groove(#)/Lover Man(#)/ There Will Never Be Another You(#)/Three For The Festival(#)/ Blues For Alice(+)/Blue Rol(+)/ The Shadow Of Your Smile (Theme from The Sandpiper)(+)/ Making Love After Hours(+)/NY Theme(+) |
ラサーン・ローランド・カーク (Ts/Manzello/Stritch/Clarinet/ Castinets/Vocals/ Various Flutes and Whistles) ジョルジュ・グルンツ(P;*/#) ガイ・ペデルセン(b;*/#) ダニエル・ユメール(Dr;*/#) ロン・バートン(P;+) ニールス・ヘニング・ エルステッド・ ペデルセン(b;+) アレックス・リール(Dr;+) | |
収録:1963年(*)、ベルギー、1963年10月、オランダ(#)、1967年、ノルウェー(+)。収録時間:80分/画面:モノクロ/画面横縦比:4:3/音声:モノラル/NTSC/Region All。 テナーサックス、マンゼロ、ストリッチ、クラリネット、フルート、ホイッスルとひとり吹きこなす奇才ローランド・カーク。 そのエキセントリックなルックスとは裏腹な、詩情を湛えた美しい音色が魅力的。マイルス・デイビスの「マイルストーンズ」、ミルト・ジャクソンの「バグス・グルーヴ」、チャーリー・パーカーの「ブルース・フォー・アリス」などジャズ・ジャイアンツの名曲をカークの自由な演奏で染め上げる。ダニエル・ユメール他、ヨーロッパ屈指のリズム陣とのセッションは見事。徹底的に手元を捉えるカメラワークなど見どころ満載、DVD作品の少ないカークの決定盤ライヴ集。 | ||
キャノンボール・アダレイ:ライヴ・イン '63 Jessica 's Birthday(*)/Angel Eyes(*)/Jive Samba(*)/ Bohemia After Dark(*)/Dizzy 's Business(*)/ Trouble In Mind(*)/Work Song(*)/Unit 7(*)/ Jessica 's Birthday(#)/Brother John(#)/Jive Samba(#) |
ジュリアン・ "キャノンボール "・ アダレイ(As) ナット・アダレイ(cor) ユセフ・ラティーフ (Ts/Fl/Ob) ジョー・ザビヌル(P) サム・ジョーンズ(b) ルイス・ヘイズ(Dr) | |
収録:1963年3月24日、スイス(*)/1963年3月22日、ドイツ(#)。収録時間:99分/画面:モノクロ/画面横縦比:4:3/音声:モノラル/NTSC/Region All。 ファンキーでソウルフルで直球勝負なジュリアン・"キャノンボール"・アダレイ。 '62年にはセルジオ・メンデスと共演、'63年には初来日の印象を綴った『ニッポン・ソウル』をリリース、精力的に活動をしていた時期の映像が登場。3本のホーンを前面に打ち出した初来日公演と同じメンバーによるセクステットには、ユセフ・ラティーフ(ts,fl,ob)や若きジョー・ザビヌル(P)の姿が見られる。クインシー・ジョーンズの「ジェシカズ・デイ」(キャノンボールは「ジェシカズ・バースデイ」とコール)で始まる迫力のサウンド。キャノンボールのパワフルなプレイが冴えわたる。 | ||
オスカー・ピーターソン:ライヴ・イン '63, '64 &'65 Reunion Blues(*)/Satin Doll(*)/But Not For Me(*)/ It Ain 't Necessarily So(*)/Chicago (That Toddling Town)(*)/ Soon(#)/On Green Dolphin Street(#)/Bag 's Groove(#)/ Tonight(#)/C-Jam Blues(#)/Hymn To Freedom(#)/ Yours Is My Heart Alone(+)/(Mack The Knife) Moritat(+)/ Blues For Smedley(+)/Misty 16.Mumbles(+) |
オスカー・ピーターソン(P) レイ・ブラウン(b) エド・シグペン(Dr) ロイ・エルドリッジ(Tp;*) クラーク・テリー(Tp/flh) | |
収録:1963年4月3日、スウェーデン(*)/1964年5月2日、デンマーク(#)/1965年3月23日、フィンランド(+)。収録時間:84分/画面:モノクロ/画面横縦比:4:3/音声:モノラル/NTSC/Region All。 軽やかで、朗らかで、優雅な音色を響かせるオスカー・ピーターソン。 おなじみレイ・ブラウン(B)、エド・シグペン(dr)の黄金期トリオに、クラーク・テリー(tp &flh)やロイ・エルドリッチ(tp)がゲスト参加する豪華なラインナップ。名曲「サテンドール」をはじめ、『ウェスト・サイド・ストーリー』から洗練されたアレンジの「トゥナイト」など、"鍵盤の皇帝"の異名どおり、鍵盤をかける手はどこまでも自由かつ的確。 | ||
ソニー・ロリンズ:ライヴ・イン '65 &'68 There Will Never Be Another You(*)/St. Thomas(*)/Oleo/ Sonnymoon For Two(*)/I Can 't Get Started(*)/ Darn That Dream(*)/Three Little Words(#)/ On Green Dolphin Street(#)/St. Thomas(#)/Four(#) |
ソニー・ロリンズ(Ts) ニールス・ヘニング・ エルステッド・ペデルセン(b) アラン・ドーソン(Dr;*) ケニー・ドリュー(P;#) アルバート・ "トゥーティ "・ ヒース(Dr;#) | |
収録:1965年10月3日、デンマーク(*)/1968年9月、デンマーク(#)。収録時間:87分/画面:モノクロ/画面横縦比:4:3/音声:モノラル/NTSC/Region All。 テナーサックス最後の巨人、ソニー・ロリンズ。2度目の活動休止の後、フリージャズへの傾倒やラテン音楽への接近、かたや憧れのコールマン・ホーキンスとの共演など、活動の幅を広げた60年代の貴重な映像。世界中のドラマーから尊敬を集めるアラン・ドーソン(dr)、若干19歳のニールス・ペデルセン(B) とのピアノレストリオ、ケニー・ドリュー(P)の参加したカルテットと見どころ満載。名曲「セント・トーマス」を聴き比べるのも一つの楽しみ。 | ||
ライオネル・ハンプトン:ライヴ・イン '63 The High &The Mighty/Hamp's ピアノBlues/ History Of Jazz/Hot Club Blues/ I Found A New Baby/The Chase (Part I &II)/ Brussels Sprouts/Sticks Ahoy/Gladys |
ライオネル・ハンプトン (Vib/Dr/P) レオン・ザシェリー(As) ボビー・プラター(As/Cl) アンディ・マッギー(Ts) ロニー・ショウ(Bs) ルイス・ブラックバーン(Tb) ウェイド・マーカス(Tb) ラリー・ウィルソン(Tb) エディ・ウィリアムス(Tp) アート・ホイル(Tp) エディ・ミューレンス(Tp) デイヴ・ゴンザレス(Tp) オスカー・デナード(P) ビリー・マッケル(G/Vo) ジュリアス・ブロウニー(b) ウィルバート・ホーガン(Dr) コーネリアス "ピノッキオ "ジェイムズ(Vo) | |
収録:1958年2月17日、ベルギー(注:上記と矛盾するが、詳細不詳)。収録時間:58分/画面:モノクロ/音声:モノラル/画面横縦比:4:3/NTSC/Region All。 ジャズ・ヴィブラフォンのオリジネイター、ライオネル・ハンプトンの巻き起こす歓喜と熱狂。 アンディ・マッギー(ts)、ルイス・ブラックバーン(tb)、ビリー・マッケル(g,vo)、ボビー・プラター(as,cl)などのソリストを擁し、名声を極めた50年代のハンプトン楽団のシャープで疾走感のある演奏をそのまま体験するようなライヴ映像。ジャズ、ジャンプブルース、R&Bがまじりあって捉われない音楽は、ハンプトン楽団の真骨頂。ハンプトンも歌にピアノにドラムにダンスステップにと、エンターテナーぶりを発揮している。ライナーノーツにはクインシー・ジョーンズの序文も。 | ||
ビル・エヴァンス:ライヴ・イン '64‐'75 My Foolish Heart(*)/Israel(*)/Detour Ahead(#)/ My Melancholy Baby(#)/Emily(+)/Alfie(+)/ Someday My Prince Will Come(+)/If You Could See Me Now(**)/ Round Midnight(**)/Someday My Prince Will Come(**)/ Sleeping Bee(**)/You 're Gonna Hear From Me(**)/ Re: Person I Knew(**)/Sareen Jurer(##)/Blue Serge(##)/ Up With The Lark(##)/But Beautiful(##)/ Twelve Tone Tune Two(##) |
ビル・エヴァンス(P) チャック・イスラエルズ(b;*) ラリー・バンカー(Dr;*) リー・コニッツ(As;#) ニールス・ヘニング・ エルステッド・ペデルセン(b;#) アラン・ドーソン(Dr;#) エディ・ゴメス(b;+/**/##) マーティ・モレル(Dr;+/**) エリオット・ジグムンド(Dr;##) | |
収録:1964年9月29日、スウェーデン(*)/1965年、フランス(#)/1970年、デンマーク(+)/1970年2月20日、スウェーデン(**)/1975年、デンマーク(##)。収録時間:98分/画面:モノクロ、カラー/画面横縦比:4:3/音声:モノラル/NTSC/Region All。 斬新さ、力強さ、そして圧倒的な美しさを放つビル・エヴァンスのピアノ。 名盤『ワルツ・フォー・デビイ』の一曲目「マイ・フーリッシュ・ハート」の静けさにはじまる、ビル・エヴァンス11年の軌跡を追いる。リー・コニッツ、ニールス・ペデルセン、アラン・ドーソンとの「メランコリック・ベイビー」ほか、映像で見ることの少ない「サーリーン・ジューレ」、「ブルー・サージ」、「トゥエルブ・トーン・チューン・トゥー」など、ビル・エヴァンス・トリオの貴重な演奏を収録している。 | ||
ニーナ・シモン:ライヴ・イン '65 &'68 Brown Baby(*)/Four Women(*)/The バラード Of Hollis Brown(*)/ Tomorrow Is My Turn / Images(*)/Go Limp(*)/ Mississippi Goddamn(*)/Go To Hell(#)/ Ain't Got No; I Got Life(#)/Backlash Blues(#)/ I Put A Spell On You(#)/Don't Let Me Be Misunderstood(#)/ Why? (The King Of Love Is Dead)(#) |
ニーナ・シモン(P/Vo) ルビー・スティーヴンソン(G;*) ライル・アトキンス(b;*) ボビー・ハミルトン(Dr;*) サム・ウェイモン (Org/Vo/Perc;#) ヘンリー・ヤング(G;#) ジーン・テイラー(b;#) バック・クラーク(Dr;#) | |
収録:1965年12月、オランダ(*)/1968年9月、イングランド(#)。収録時間:64分/画面:モノクロ/画面横縦比:4:3/音声:モノラル/NTSC/Region All。 静謐な囁きも強烈な叫びもすべて詰まったニーナの歌声。 公民権運動など、置かれた現実に対して絶えずメッセージを発し続けたニーナは、「ブラウン・ベイビー」「フォー・ウィミン」「ミシシッピ・ゴッダム」と熱のこもった力強い演奏を聴かせる。ボブ・ディランの「ホリス・ブラウンのバラッド」や、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」などカヴァー曲も秀逸。ジャジーに、また時にはフォーキーに響く彼女の音楽はカテゴライズ不要。 | ||
ジャズ・アイコンズ・シリーズ3 ボックス・セット(DVD7枚+ボーナスDVD1枚) ・ボーナスDVDの内容 ・ソニー・ロリンズ1959年スウェーデン Songs tag/Interview/It Don 't Mean A Thing(If It Ain 't Got That Swing)/Paul 's Pal/Love Letters [ソニー・ロリンズ(ts) ヘンリー・グライムズ(B) ジョー・ハリス(dr)] ・ソニー・ロリンズ1959年オランダ Songs tag/I 've Told Every Little Star/I Want To Be Happy/A Weaver Of Dreams [ソニー・ロリンズ(ts) ヘンリー・グライムズ(B) ピート・ラロカ(dr)] ・ローランド・カーク1963年ベルギー Songs tag/Stolen Moments/Everything Happens To Me/Domino/Three For The Festival [ラサーン・ローランド・カーク(ts, Fl, Stritch, Manzello, Siren, Whistle) ジョルジュ・グルンツ(P) ガイ・ペデルセン(B) ダニエル・ユメール(dr)] ・ニーナ・シモン1965年スウェーデン Songs tag/Love Me Or Leave Me/Interview/Mississippi Goddam [ニーナ・シモン(p,vo) ルビー・スティーヴンソン(G) ライル・アトキンス(B) ボビー・ハミルトン(dr)] | ||
画面:モノクロ/画面横縦比:4:3/音声:モノラル/NTSC/Region All。Jazz Icons 第3シリーズのDVD7枚(2.119008-2.119014)に、特別映像DVD1枚を加えた、特製箱入りBOXセット。 |