・国内盤マイナー・レーベル |
・輸入盤マイナー・レーベル |
・輸入盤 歴史的アイテム |
・映像アイテム |
・高音質アイテム |
輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。 |
コジマ録音 | ||
田中範康:作品集 形象I〜ヴァイオリンとピアノのための/ 形象II〜ヴァイオリンとピアノのための/ 形象III〜ヴァイオリンとピアノのための/ 形象IV〜ヴァイオリンとピアノのための/ Twilight〜クラリネット、チェロ、ピアノのための/ Air〜フルートとピアノのための/ 音の彫刻〜フルート、ヴィオラ、チェロのための/ Poem〜クラリネットとピアノのための |
三上明子(Fl) 今永靖子(Fl) ヴェンツェル・フックス(Cl) 小林美恵(Vn) ユリア・ガルテマン(Va) ダーヴィット・リニカー(Vc) 松山元(P) | |
録音:2007年6月、2009年10月、名古屋芸術大学講堂/2009年12月、ベルリン、イエス・キリスト教会。 田中範康(たなかのりやす):東京生まれ。国立音楽大学附属高等学校を経て、国立音楽大学作曲科並びに器楽科(オルガン専攻)卒業。作品は、NHK-FM、アメリカ、韓国などの放送メディアや、国内はもとより、ドイツ、オーストリア、フランス、北欧、韓国の音楽祭などで、広く紹介されている。現在、名古屋芸術大学音楽学部、同大学院音楽研究科教授。 国内外の音楽祭で広く紹介され、現在は名古屋芸術大学の教授も務める作曲家田中範康の作品集。2002年から2008年までの作品の中から代表的な室内楽を収録。各楽器の精緻な絡み合いの中に構築された透明で清楚な音空間には、楽器の自然倍音構造を追究して生み出された豊かでふくよかな余韻が残る。BPOの首席クラリネット奏者、W.フックスら第一線で活躍する演奏家陣による気鋭に満ちたアンサンブルも美しい。 | ||
コギト・エルゴ・オーディオ〔我聴く、ゆえに我在り〕〜 ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム nr.0 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 (1808)[ジャパン・ネットワークpo.](*) ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(1892-94)[広島・長崎60年平和祈念o.](#) ブーレーズ:デリーヴ1(1984)[木ノ脇道元(Fl) 菊池秀雄(Cl) 甲斐史子(Vn) 林詩乃(Vc) 加藤訓子(Vib) 鈴木貴子(P)](+) 伊東乾:匿された庭(1990) [斉藤和志(Fl) 南方総子(Ob) 大成雅志(Cl) 砂原亜紀、竹田華奈、今井博子、萩野恵美子(Vn) 幡谷久仁子、酒井雅の(Va) 岩永知樹、土田寿彦(Vc) 小池ちとせ(P)](**) 以上、伊東乾 指揮 | ||
録音:2001年6月8日、東京大学大講堂(安田講堂)(*)/2005年8月6日、東京芸術大学奏楽堂(#/+)/1992年6月15日、北とぴあ つつじホール(**)、以上ライヴ。音楽の響く場処へ・・・。 録音技術、スピーカーの発明で音と人間の関係は本質的に変化した。見失われかけた大切なものがある。それは何か・・・キーワードは「空間」そして「反響」だ。今日の脳科学は人が空間での反響を聞いて自分自身の存在を再認識する事実を教える。今こそ音楽が響く場処を取り戻そうではないか・・・ ブーレーズやシュトックハウゼンに影響を受けつつ、研究演奏団体「ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム」を立ち上げた鬼才、伊東乾の20年の軌跡、第0弾。 | ||
浜松市楽器博物館コレクションシリーズ30 ラ・カンパネッラ〜エラール・ピアノ、音の世界 リスト:「愛の夢」〜ノットルノ第3番 S.541/パガニーニ大練習曲集S.141〜第3番「ラ・カンパネッラ」 ショパン:「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」(ノクターン) 嬰ハ短調(遺作)/ ポロネーズ「英雄」 変イ長調 Op.53 サティ:「ジムノペディ」第1番/「ジュ・トゥ・ヴー」(おまえが欲しい) ドビュッシー:喜びの島 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/組曲「クープランの墓」 小倉貴久子(Fp) | ||
録音:2010年4月20日-22日、アクトシティ浜松音楽工房ホール。使用楽器:エラール パリ 1874年 突き上げ式ダブル・エスケープメント、A=430Hz、浜松市楽器博物館所蔵。楽器博物館所蔵の1874年製エラールピアノで奏でる19世紀フランスを彩った作品群。誰もが知る名曲を、当時のフランス音楽界を支えたエラール・ピアノで綴っていく。名手小倉貴久子の自由闊達で洒脱に満ちた演奏で、ロマン派時代を席巻したパリのヴィルトゥオーソの情熱から瀟洒な近代フランス音楽の響きまで、当時に思いを馳せて堪能できる。 | ||
FONTEC | ||
アルミンク&新日本フィル〜ヴェルデイ:レクイエム
ノルマ・ファンティーニ(S) マリナ・プルデンスカヤ(Ms) スコット・マクアリスター(T) ラルフ・ルーカス(Br) クリスティアン・アルミンク指揮新日本po.、栗山文昭合唱指揮 栗友会cho. | ||
録音:2010年9月10日-11日、すみだシンフォニー・ホール、ライヴ。アルミンク/新日本フィル第6弾。前作「シュミット:7つの封印を有する書」につづく歌唱を含む大規模作品、今回はヴェルディ畢生の大作「レクイエム」。 「マンゾーニの命日を記念するためのレクイエム」という原題をもつこの作品。タイトルが示すとおり、ヴェルディはイタリアの文豪を追悼するためこのレクイエムを作曲した。 アルミンクの演奏は、作品が有する壮大かつ劇的な側面を強調するアプローチとは一線を画し、純音学的表現で巨大な作品の細部まで明晰に示す。これは作曲者が望んだ「このミサ曲をオペラのように歌ってはならない」という強い意志を具現化する物。ソリスト&cho.の十全な歌唱ををもに、因習から開放された「ヴェルデイ:レクイエム」の登場。 | ||
アート・オブ・マリー・アントワネット [L'Art de Marie-Antoinette] マルティーニ:愛の喜び / アントワネット:それは私の恋人/すてきな肖像画 トラヴァネ:哀れなジャック モーツァルト:毎年恋する鳥たちよ K.307/寂しい森で K.308 グレッセ:愛のない人生 / アルバネーゼ:私がシダの葉なら ランパル公妃マリー・ルイーズ:バラの蕾 / サッキーニ:哀れな気持ち ピッチンニ:オペラ・ブッファ「お歳頃のチェッキーナ」〜腹を立てた女の怒り グレトリー:オペラ・コミック「獅子王リチャード」〜夜になるとあの人に話すのが恐い/ オペラ・コミック「ゼミールとアゾール」〜愛しい薔薇よ/ オペラ・コミック「偽りの魔法」〜稲妻のように ダレーラク:コメディ「恋狂いのニーナ」〜愛しい人が帰る時には グルック:オペラ「アウリスのイフィジェニー」より 〔さようなら、あなたの心に愛を/運命のままに〕/ オペラ「オルフェとエウリディーチェ」〜沈黙の服従 ルソー:牧歌劇「村の占い師」〜さあ、踊りましょう 唐澤まゆ子(S) 平井千絵(Fp) 渡邊さとみ(バロックVn) | ||
録音:2010年10月19日-21日、富士見市民文化会館キラリふじみ。バロックから原題まで幅広いレパートリーを持ち、その表情豊かかつ清澄な歌声に定評のあるソプラノ、唐澤まゆ子。フォンテックからのリリース第1弾は、2003年、マリー・アントワネット作詞・作曲の楽曲を日本で初めて発表、彼女のライフワークとも言うべき、王妃マリー・アントワネットにまつわる18世紀後期の楽曲を中心に収録。パリ国立高等音楽院声楽科を経てパリ国立音楽院で古楽を学び、1998年にはウィリアム・クリスティ指揮によるリュリのオペラ「テゼ(テゼウス)」のヨーロッパツアーに参加、かのレザール・フロリサンに参加した初めての日本人歌手。レパートリーは非常に広く、バロック音楽からオペラ、歌曲、宗教曲、現代曲にわたる。 パリに学び「同じ異邦人としてアントワネットにシンパシーを感じる」と言う唐澤が、その豪奢傲慢なイメージとはかけ離れた「音楽家マリー・アントワネット」の姿を浮き彫りにする。 | ||
悲しみの島〜中村滋延:弦楽四重奏曲集 「ソヴァン・マチャ [Sovan Matcha] 」弦楽四重奏のための音詩/ 「悲しみの島 [The Sorrowful Island] 」弦楽四重奏のための音詩/ 「リアップの最期 [Reap's End] 」弦楽四重奏のための音詩/ 「レリーフ [Relief] 」弦楽四重奏のための/弦楽四重奏曲「1973」 クァルテット・エクセルシオ | ||
録音:2010年8月8日-9日、入善町民会館。交響曲4曲を含む膨大な創作を続け、幅広い作曲活動を展開する中村滋延。なかでも視覚的要素を構成に取り入れた音楽作品は際だち、視覚的要素と聴覚的要素の結びつきにコンピュータを積極的に応用することによって「音楽系メディアアート」というジャンルを創成し、注目を集めている。 本CDは代表作である弦楽四重奏曲5作品を収録。クァルテット・エクセルシオの演奏は、作品への共感溢れている。 | ||
「幻想曲」をめぐる挿話〜北村朋幹の時間1(仮題) ベートーヴェン/リスト編曲: 連作歌曲集「遥かなる恋人に寄す」 シューマン:ベートーヴェンの主題による 自由な変奏形式の練習曲/ 幻想曲 ハ長調 Op.17 シューマン/リスト編曲: 「ミルテの花」Op.25〜第1曲「献呈」 |
北村朋幹(P) | |
録音:2010年9月1日-3日、軽井沢大賀ホール。フォンテックが社運を賭してリリースする若きピアノの鬼才・・・北村朋幹、初CD。北村は1991年生まれ。現在、東京芸術大学に在籍している。既に数々のコンクールに入賞しており、2005年の第3回東京音楽コンクールでは、第1位ならびに審査員大賞(全部門共通)を受賞し、鮮烈な足跡を残した。その後、浜松、シドニー各コンクールに入賞。また、2007年以来「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭」等の音楽祭に毎年出演。09年にはフランス・ドイツでリサイタルを行っている。 北村の演奏は、「作品を使っての自己表現」ではなく、「楽譜と通して作曲家の精神を実在化する」物。そこには、現在の彼の年齢でしかありえない清新な音楽が溢れており、聴く者を魅了する。デビューとなる本CDには、北村自身の選曲による「シューマン:幻想曲」にまつわる5作品を収録。「芸術家の使命は、人間の心の深奥に光を送ることである」をいうシューマンのモットーをめぐる作品群の演奏に、聴き手は心の中に暖かい光を宿す。 ブックレットには、北村執筆による詳細な解説を掲載。グールド、ブレンデル、高橋悠治の系譜を辿る多角的な音楽家の登場。 | ||
スペイン〜益田正洋、アンダルシア地方の名曲たち アルカス:ムーア人の織物による幻想曲 タレガ:エンテチャ・オレムス/アラビア奇想曲/ ムーア舞曲/アルハンブラ宮殿の思い出 グラナドス:スペイン舞曲より 〔第5番「アンダルーサ」/第2番「オリエンタル/ 第3番「ファンダンゴ」〕 アルベニス:入江のざわめき/グラナダ/コルドバ トゥーリナ:セビリャ幻想曲 |
益田正洋(G) | |
録音:2009年12月14日、16日、2010年11月24日、25日、秩父ミューズパーク音楽堂。日本を代表するギタリストの一人、益田正洋のフォンテック第7弾CD。バロック〜近現代のソナタ作品を取り上げた「SONATA」(FOCD-9455)、バッハ作品に果敢に挑んだBach on Guitar](FOCD-9482)という、いずれもレコード芸術誌(特選盤)をはじめ各所で絶賛された2枚を立て続けにリリースした2010年は、まさに益田にとって飛躍の1年だった。その2010年の勢いそのままに、さらに雄飛すべく益田が満を持して放つのは、スペイン・アンダルシア地方にちなんだ珠玉の名曲たち。 アルハンブラ宮殿に象徴されるように、アンダルシア地方はイスラムの空気を色濃く残す、色彩豊かな文化を持つ地域。19世紀後半〜20世紀初め、かの地では、その特異な風土に大きく影響を受けた「国民楽派」と称される才能豊かな作曲家たちを数多く輩出した。 日本人にとって最も有名なギター曲のひとつ「アルハンブラ宮殿の思い出」をはじめ、聴きごたえ充分な「名曲集」と呼ぶにふさわしいアルバムの誕生。 | ||
DISC CLASSICA | ||
献呈 山田耕筰:この道/かやの木山の/中国地方の子守歌/からたちの花/鐘が鳴る 中田喜直:むこうむこう/悲しくなったときは / 加藤由美子:都忘れの花に寄す ヘンデル:オンブラ・マイ・フ / ドナウディ:私の愛する人の マスカーニ:愛してる、愛してない〜花占い / チマーラ:郷愁/海の詩 プッチーニ:「蝶々夫人」〜ある晴れた日に/「トスカ」〜歌に生き恋に生き ドヴォルザーク:わが母の教え給いし歌 R.シュトラウス:ツェツィーリエ/献呈/明日の朝 桑田葉子(S) 甲山紀子(P) | ||
録音:2010年。収録時間:56分。機は熟した。桑田葉子、その多彩な魅力を余すところなく収めたベスト・アルバム。 桑田葉子(くわだようこ)ソプラノ:神奈川県出身。北鎌倉女子学園高校音楽科 卒業。国立音楽大学 声楽科 卒業。二期会 、横浜シティオペラ、(社)日本歌曲振興会 、平塚音楽家協会、二宮演奏家協会、横浜市民広間演奏会 各会員。 児島百代、戸田敏子、佐々木成子、エリック・ヴェルバ、小串昭子、仁田ちさ各氏 に師事。2001年日本演奏家コンクール2位(1位なし)これを機にソプラノに転向。第15回新・波の会日本歌曲コンクール1位、四谷文子賞 受賞、第17回日本声楽コンクール入選。第6回アンサンブルコンクール重唱部門 入選。 「フィガロの結婚」マルチェリーナでデビュー以来、伯爵夫人、「魔笛」侍女I・II、「コシ・ファン・トゥッテ」ドラべラ、「カルメン」カルメン、メルセデス、フラスキータ、「こうもり」ロザリンデ、「メリー・ウィドウ」ハンナ、「修道女アンジェリカ」「蝶々夫人」「トスカ」のタイトルロール、「金閣寺」(初演)娼婦(CD発売中)、「ヘンゼルとグレーテル」母親・眠りの精、「天国と地獄」ダイアナ等、数多くのオペラ、オペレッタに出演。特に2008年2月、飯守泰次郎氏指揮による二期会公演「ワルキューレ」ブリュンヒルデ役では確実な役作りとオペラティックな容姿、美声で公演の成功に大きく貢献した。近年では2010年9月、二期会公演「魔笛」の侍女I役を演じ、好評を博した。 コンサート出演も多く、特に日本歌曲の新作初演にも意欲的に取り組んでいる。新日本フィル、東京フィル、神奈川フィル等の定期演奏会ソリスト、宗教曲、「第九」等のソリストとしても活躍中。「ニーべルングの指輪」四部作 (朝比奈隆指揮)にも参加(CD発売中)。 これまでの主な共演指揮者は小沢征爾、岩城宏之、朝比奈隆、若杉弘、尾高忠明、飯守泰次郎諸氏。この他にもボランティア活動として地元小学校の音楽鑑賞教室に参加。また良い音楽を手軽に身近に鑑賞して頂きたいという観点から高校の音楽仲間と「アラムニ音楽お届け便」と称して県下、都下の学校、病院、老人ホーム等での演奏活動を行っている。 甲山紀子(こうやまのりこ)ピアノ:洗足学園大学音楽部 ピアノ科卒業。ピアノを西織さお里、木村富貴子、長与咲子 の各氏に、チェンバロを山田貢 氏に師事。ソロ、声楽の共演者として幅広く活動している。繊細な音色、緻密な音楽づくりと豊かな表現力には定評があり、その表現の的確さは常に共演者の信頼を受けている。テレビ朝日「題名のない音楽会」 、NHK.FM「FMリサイタル」、「土曜リサイタル」などの番組にも数多く出演している。第6回、第13回奏楽堂日本歌曲コンクール優秀共演者賞 、第2回日本演奏家コンクール特別伴奏者賞を受賞している。現在、日本演奏家連盟 、横浜シティオペラ会員。 | ||
悲しくなったときは 小林秀雄:落葉松 / 滝廉太郎:荒城の月 山田耕筰:秋の月/鐘が鳴る/待ちぼうけ/かやの木山の / 杉山長谷夫:出船 多忠亮:宵待草 / 梁田貞:城ヶ島の雨 / 越谷達之助:初恋 / 服部正:野の羊 別宮貞雄:さくら横ちょう / 中田喜直:悲しくなったときは 團伊玖磨:ひぐらし/紫陽花 / いずみたく:見上げてごらん夜の星を 武満徹:恋のかくれんぼ/ぽつねん/死んだ男の残したものは/小さな空 福井敬(T) 谷池重紬子(P) | ||
録音:2010年。収録時間:66分。5年ぶりのCDは、美しい日本の歌曲集だった。円熟の福井敬がファンの熱い要望に応え、満を持して臨んだニューアルバム!! 『日本の歌の真髄をここに聴く。』 『福井敬が、実力、名声とも日本でトップクラスのテノールであることは、よく承知していた。しかし、彼が日本の歌をうたってこれほど見事な、素晴らしい境地を示す人だとは、ここに認識を新たにした次第である。 歌というものは音楽である以上、旋律を美しく、魅力的に表現せねばなるまい。しかし、それで充分、ではない。歌は同時に旋律の付いた詩(ないし歌詞)であって、歌い手はそれもメロディーと同じだけの的確さで、聴きてに伝えねばならない。歌うのが上手なだけ“語る”ことにも秀でていなければ、本当に歌を聴かせることはできない。 福井敬の歌を素晴らしい、というのはその意味においてである。オペラが得意なテノールほどその傾向は強いようだが。達者な喉を聴かせることばかりに気持が行き、歌詞のほうはしばしば何を言っているのかよく分からない、という例はままある。福井敬の場合は、幸いにも。まったくそれに当てはまらない。彼はつねに、歌いながら“語って”いる。たとえ詩(歌詞)のテキストを持たなくとも、歌を聴けば即座によく分かるのだ。こうした、いわゆる“ディクション”の上手さ、周到さがあって初めて、日本の歌も、歌として生きる。 それにしても、このように優れた歌いぶりのもとに聴くとき、日本の歌はなんと美しいのだろう。世界中の歌の中でも、とりわけ個性的な価値と魅力をそなえたひとつのジャンルだと思う。そしてこれは、私が日本人である故の“えこひいき”には属さない判断だと信じる。日本古来の旋法はなかなかにユニークな魅力あるもので、作曲家たちもおのずとそれを生かしながら歌の数かずを生み出したのだが、山田耕筰にその顕著な例を見るとおり、作曲家たちはしばしば、日本の旋律をあからさまにではなく、むしろ、“隠し味”ほどに使って、歌としての新しい世界を拓くことができた。たとえば〈赤とんぼ〉にしても〈この道〉にしても、たんに音楽的に分析してみたところでは、ごく西欧的な近代的調性感に沿って書かれているに過ぎない。日本の作曲家たちは、すっかり“西欧かぶれ”したところから出発したのだと、そう見ることさえできる。だが実際、〈赤とんぼ〉〈この道〉にせよ、また当CDに収められた歌の多くのものにせよ、これらが私たちに与える情感は、紛れもない日本のそれにほかならない。いや、もっと強く、日本以外のどこにもない詩情であり、音楽的イマジネーションだと言ってよい。子供のうちから私たちが、ごく当り前に耳にし、口ずさんできた歌たちだが、よく考えてみると、上に言ったことは、じつは奇蹟のように素晴らしい事実ではないだろうか。 すでに触れたとおり、日本の歌をうたう、ということは、日本人により日本語で書かれた詩の数々を旋律に乗せて吟じ聞かせることでもある。とすれば、日本の歌をうたう歌手は、リート歌手がドイツ語を、メロディ歌手がフランス語を聴かせるのと同じだけのデリカシー、真の慈しみを込めて日本語を伝えねばならない……福井敬がそうするように。』(濱田滋郎) 福井敬 Tenor FUKUI, KeI; 岩手県出身。国立音楽大学声楽科卒業。同大学院修了。二期会オペラスタジオ、文化庁オペラ研修所を修了。文化庁派遣芸術家在外研修員等によりイタリアに留学。92年二期会創立40周年記念『ボエーム』ロドルフォ役での鮮烈なデビュー以来、数々のオペラに主演。輝かしい声と幅広い表現力、情感溢れる演技で今や日本のオペラ・声楽界を代表するテノールとして、最も信頼を集めている。新国立劇場では97年開場記念公演『ローエングリン』(タイトルロール)、『トスカ』、『罪と罰』(初演)など様々な作品に、またびわ湖ホールでは、99年『ドン・カルロ』タイトルロールを始め、『エルナーニ』、『群盗』、『十字軍のロンバルディア人』、Bunkamuraオペラ『マダム・バタフライ』ピンカートン、そして最高の当たり役となった『トゥーランドット』のカラフ等、大役を次々と演じ、常に絶賛されている。その後も02年『ニュルンベルクのマイスタージンガー』、03年『カルメン』等の二期会創立50周年記念シリーズや、「愛・地球博」開催記念オペラ『白鳥』(初演)、びわ湖ホール05年『スティッフェリオ』(日本初演)、06年『海賊』(同)、そして06年二期会『ボエーム』『蝶々夫人』、同07年『ダフネ』(日本初演)『仮面舞踏会』、08年新国立劇場『黒船』等、数多の主演を重ねその信頼は厚い。09年は新国立劇場『修禅寺物語』源左金吾頼家で好評を博し、『トゥーランドット』(びわ湖ホール&神奈川県民ホール)では当代一のカラフ役として最大級の賛辞を得た。さらに10年の二期会『オテロ』タイトルロールでは豊かな声量に加え、深い苦悩の表現で客席を魅了、『ファウストの劫罰』にも主演し抜群の存在感を発揮、公演の成功に大きく貢献するなど活躍は止まるところを知らない。コンサートにおいても主要オーケストラのソリストとして幅広いレパートリーで絶大な信頼を得ている他、意欲的なリサイタル活動も展開。これまでに第20回ジロー・オペラ賞新人賞、第4回五島記念文化賞オペラ新人賞、第44回芸術選奨文部大臣賞新人賞、第25回ジロー・オペラ賞、第9回出光音楽賞、第33回エクソンモービル音楽賞洋楽部門本賞など、数々の栄誉に輝いている。二期会会員 | ||
FLORESTAN | ||
Abendrot 夕べの歌 ボザ:スカラムーシュOp.53-2 / ダンディ:コラール・ヴァリエ スパーク:パントマイム / イザイ:子供の夢 / シューマン:幻想小曲集 Op.73 シュミット:コッペリウスの歌 Op.30-11 ブラームス:ソナタ 変ホ長調 Op.120-2 / シューマン:夕べの歌 Op.85-1 新井靖志(Sax) 小柳美奈子(P) | ||
録音:10月4日-5日、秩父ミューズパーク音楽堂。トルヴェール・クァルテットのメンバー、新井靖志の久々のソロ・アルバム。ロマン溢れる甘美な音色で歌う旋律は絶品。小柳美奈子の好サポートの聴き物。 新井靖志 Yasushi Arai(Sax):尚美コンクール管弦打楽器部門第1位入賞。第4回日本管打楽器コンクール、サクソフォン部門第2位入賞。東京コンセルヴァトアール尚美ディプロマコース卒業。赤松賞受賞。東京国際音楽コンクール<室内楽>奨励賞受賞(トルヴェール・ クァルテット)。東京国際音楽コンクール<室内楽>第2位入賞(トルヴェール・ クァルテット)。第5回日本吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」受賞(トルヴェー ル・クァルテット)。ソロデビューCD「ファンタジア」(マイスターミュージック)を リリース。 「マルセル・ミュールに捧ぐ」(EMIミュージック・ジャパン)が、2001年度文化庁芸術祭大賞を受賞(トルヴェール・クァルテット)。 今までにソロのCDを1枚、トルヴェール・クヮルテッ トとしてCD14枚、また2008年にはサクソフォン2本だけ でのデュオCDをリリースしている。 現在 トルヴェール・クァルテットのメンバー。サクソフォンを、武藤賢一郎、下地啓二、大室勇一の各氏に師事。 小柳美奈子 Minako Koyanagi(P):伴奏のイメージを変えてしまう、アンサンブル・ピアニスト。さまざまなプレイヤーの呼吸の機微を読み取り、それに寄り添うしなやかな感性を数多くのリサイタル、レコーディングで発揮している。国内での活動はもとより、吉松隆<サイバーバード協奏曲>の準ソリストとして、フィルハーモニアo.(イギリス)との共演、Universidad Europea Saxofon(スペイン)及び第2回若いソリストのための国際サクソフォン・コンクールでの公式伴奏者をつとめたほか、アメリカ、メキシコ、トルコなど海外での演奏は、はいずれも注目を集め、高い評価を集めた。須川展也氏をはじめとした共演でのレコーディングでは十数枚を超える一方、ソロCDには「夢の動物園」1,2、そして2005年12月にパーカッションの山口多嘉子氏とのデュオ・ユニット「パ・ドゥ・シャ」のデビューアルバム『チェシャねこ風パルティータ』をリリース。その中でも、2003年1月に発売された須川氏の3枚組アルバム「Exhibition of Saxophone」に於ける、須川氏との絶妙なコンビネーションは、演奏評において「それにしてもこのピア二ストは凄い」「万全の共演ぶりがアルバムの値打を高める」(レコード芸術2003年3月号)などの大絶賛を浴びる。 インスピレーションを喚起する好サポートが、国内外を問わず屈指のプレイヤーや評論家たちの間で、好評を博している。東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。ピアノを安川加寿子、梅谷進、秦はるひ、今井正代、長谷川玲子、本村久子の各氏に師事。 |
HET KERSJES FONDS 〔ケルシェス財団〕 (蘭)オランダ国外ではほとんど活躍しなかったため、知られざる存在となっているオランダの名指揮者、アントン・ケルシェス(1923-2004)が生前の1994年、オランダの若手演奏家を援助するために設立した財団によって発売されているBOX。おそらくリリースはこれ1点のみで、完全限定盤と思われる。 | ||
ルービンシュタイン、ロストロポーヴィチも当BOXセットで共演〜 知られざるオランダの名指揮者、アントン・ケルシェスの芸術 ベートーヴェン(1770-1827):「エグモント」Op.84 序曲 (*) /交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」 (#) [アムステルダムpo./1982年5月18日(*)、1982年5月25日(#)、コンセルトヘボウ/TROS] ショパン(1810-1849):ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調Op.21 [アルトゥール・ルービンシュタイン(P) アムステルダムpo./ 1969年、コンセルトヘボウ/ケルシェス・アルヒーフ] モーツァルト(1756-1791):コンサート・アリア「あなたは情熱的な恋人のように」K.217 [エリー・アメリング(S) アムステルダムpo./1976年10月9日/NOS]/ サン=サーンス(1835-1921):チェロ協奏曲第1番 イ短調Op.33 [ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc) クンストマーントo./1963年、場所不明/ケルシェス・アルヒーフ] アルフォンス・ディーペンブロック(1862-1921):序曲「鳥」 R.100 (1917) [アムステルダムpo./1976年、場所不明/ケルシェス・アルヒーフ] ヴィレム・ファン・オッテルロー(1907-1978):管弦楽のための序奏とアレグロ(1941) [アムステルダムpo./1979年、場所不明/ケルシェス・アルヒーフ] ハンス・コックス(1930-):ヴァイオリン協奏曲第1番(1963)[テオ・オロフ(Vn) クンストマーントo./1964年5月9日、バッハザール、アムステルダム/NCRV] バルトーク(1881-1945):舞踏組曲(1923)[アムステルダムpo./1979年、場所不明/ケルシェス・アルヒーフ] アントン・ケルシェス編曲集 〔ペルゴレージ(偽作):ニーナ (**)[ニーノ・アダミ(T;**) ベルカントo.(**)/不明/不明]/ ジャック・イェレン(1892-1991)&ルー・ポラック(1895-1946): My Jiddishe Mama (1925) (##) モイシェ・オイシェル(1907-1958): The Green Roof (##) / フィッシャー: Doina (##) 〕 [レオ・フルド(T;##) トゥスヒンスキーo.(##)/不明/原盤: Telefunken, SP ] ラヴェル(1875-1937):高雅で感傷的なワルツ[オランダpo./1986年、場所不明/ケルシェス・アルヒーフ] ベルリオーズ(1803-1969):幻想交響曲 Op.14 [アムステルダムpo./1981年4月4日、コンセルトヘボウ/TROS] ドビュッシー(1862-1918)/ハンス・ヘンケマンス(1913-1995)編曲: 前奏曲集第1巻 (1910) より(注:スリーヴ等で「第2巻 (1913) 」と誤記) 〔デルフィの舞姫たち/亜麻色の髪の乙女/パックの踊り/ミンストレル〕 [オランダpo./1986年12月2日、ブールス・ファン・ベルラー、アムステルダム/ケルシェス・アルヒーフ] ブルックナー(1824-1896):交響曲第8番 ハ短調[アムステルダムpo./1980年9月26日、コンセルトヘボウ/TROS] ・DVD モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター」〜第1楽章 [クンストマーントo./1965年1月18日、 Van der Heem Ontspanningszaal、ハーグ/KRO] サン=サーンス(1835-1921):チェロ協奏曲第1番 イ短調Op.33 [ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc) クンストマーントo./1963年6月19日、 Van der Heem Ontspanningszaal、ハーグ/KRO] ガーシュウィン(1898-1937):ラプソディ・イン・ブルー (1924) [ダニエル・ワイエンベルフ(P) クンストマーントo./1964年3月13日、コンセルトヘボウ/KRO] レックス・ファン・デルデン(1919-1988): Bafadis Op.103 (1977) マリウス・フロトゥイス(1914-2001):夜想曲 Op.77 (1977) ロベルト・ヘッペネル(1925-):スウェーリンク幻想曲(1976) [アムステルダムpo./1979年10月16日、17日、23日、場所不明/NOS] ハン・ライジガー(音楽家/放送司会者; 1934-2006)による ケルシェスのインタビュー「音楽におけるライジガー [Reiziger in Muziek] 」(+) [1991年2月24日、Studio Plantage (おそらくラジオ放送局のスタジオ)、アムステルダム/VPRO] 以上、アントン・ケルシェス(語り;+)指揮(+以外) | ||
[共演者・オーケストラ/録音年月日、場所/放送局名・ソース]。(+)の「Reiziger in Muziek」というのは、インタビュアーのライジガーがパーソナリティを務め、1989年から2001年まで続いたラジオ番組らしい。 オランダの知られざる名指揮者、アントン・ケルシェス(1923-2004)による、おそらくすべて初出か初CD化となる音源を集成したBOX。彼は当初アーネム・フィルのヴァイオリン奏者だったが、第二次世界大戦後にトゥスヒンスキー劇場(1921年築。美しいデザインで知られ、現在は映画館になっている)のオーケストラでヴァイオリニスト兼指揮者となり、1953年にはクンストマーント管を率いた。このオケは1969年にケルシェスの統治下でアムステルダム・フィルと改名、この後小林研一郎が客演指揮者となっている。1985年、アムステルダム・フィルは、ユトレヒト響(オッテルローらが指揮)とオランダ室内管(シモン・ゴールトベルクらが設立)と共に合併、オランダ〔ネーデルラント〕・フィルとして新発足したが、ケルシェスはその後も客演を続け、おそらくアムステルダム・フィル時代を含め130ものテレビ放送コンサート、様々なオペラやバレエなどを指揮し、マーストリヒト音楽院では指揮科教授として教鞭を取った。また1994年には、このBOXの発売元でもあるケルシェス財団 [Het Kersjes Fonds] を設立、オランダの若手演奏家を援助している。 オランダ以外では全く指揮しなかったと言うケルシェスの録音は非常に少なく、一般にCD発売されたのはヘルマン・クレッバースの協奏曲伴奏(EMI)と GALA などから発売されているオペラ・アリア数曲程度だと思われ、大変に貴重。当BOXは一部SP録音、私有音源、半数程度の放送音源から成るが、ルービンシュタイン、ロストロポーヴィチ(同じ曲が音声と映像の2種入っているが、クレジットも演奏時間も違い、おそらく別の演奏)、そして地元のオロフ&ワイエンベルフ〔ワイエンベルク〕と独奏陣も豪華、さらに後半生を医者と作曲家として過ごした幻のピアニスト、ハンス・ヘンケマンスによる編曲作品まで含んでいる。おそらく他でリリースされる機会はほぼ無いものと思われる音源ばかりだけに、今回の入手機会を是非お見逃し無く。 #当商品はメーカーによるシュリンク包装が無く、BOXに少々の擦れがあります。状態の良いものから先着順にお送りしますが、多少の外装不具合は仕様とお考え下さい。また、当店在庫が切れた場合には、再入荷までに半年以上かかる可能性がある上、現地在庫が切れ次第入手不可となりますので、あらかじめご了承下さい。 ご注意:DVDはPAL方式となっているため、国内の通常映像機器(NTSC方式)では視聴できません。一般に、パソコンではPAL方式のDVDも再生出来ますが、全てのパソコン機種において再生を保障するものではありません。そのため、DVD再生不可を理由とする商品不具合には応じられませんので、あらかじめご了承下さい。 | ||
DAPHENEO (仏) 1CDあたり¥2750(税抜¥2500)1990年代後期に創業したと思われるフランスのマイナー・レーベルだが、小規模過ぎるゆえか綴りを "DAPHNEO" と誤記されてしまったり、スウェーデンの DAPHNE レーベルと間違えられていることがある。今回ご案内は、すべて国内&当店未案内旧譜。ご案内済分はこちらから | ||
ピアソラの音楽〜ピアソラ: 20年後/目を閉じて、耳をすませ/ジャンゴの神/ 天使の死/Veinte anos despues/バンドネオン/追憶/ 孤独/ジータ/エスコラソ/孤独の歳月 |
サクソフォン四重奏団「キャトル」 ディディエ・ケック (ヴィブラフォン) ブルーノ・マニエ(Cb) | |
録音:1999年12月14日-15日。フランスの名門吹奏楽団、パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の首席サクソフォン奏者、バラリオリが主宰するサクソフォン・アンサンブルによるピアソラ。 | ||
マルティヌー:チェロとピアノのためのソナタ集 〔第1番/第2番/第3番〕 |
ラファエル・クレティアン(Vc) フランツ・ミシェル(P) | |
録音:2001年11月12日-13日。 | ||
エリク・フィッシャー(1960-):室内楽作品集 ナチュレ・モルト・デ・モルト・ナチュレル/ オバステ/コート=メトラージュ/ ラブレター3つの小品/Six Logia Vestibulaires/ コーダ |
クリス・ヘイワード(Fl) ジャン=ピエール・ バラリオリ(Sax) ボレアルSQ エリク・フィッシャー指揮/他 | |
MAKK RECORDS INTERNATIONAL | ||
Place in the Heart Inner nature/ Night follows the day/Unopened gift/Waltz for Terra/Crossroads/ Babbling of drunkard/ Barking at the moon/ Idle talk/Spanish stairs/ No sure sense/Place in the heart 古佐小 基史(Hp) ポール・マッキャンドレス (Ob/イングリッシュHr/ソプラノSax/バスCl) | ||
グループ歴40年を迎えたグループ、オレゴンの大中心人物、ポール・マッキャンドレスが新たにレーベルを立ち上げ。ここに本格日本上陸する。その名は、Makk Records。このレーベルでは、鬼才マルチ・リード奏者、ポール・マッキャンドレスの眼に適った良質の音楽と過去の音源のリリースもあるとのことから、とにかく期待が高まるが、そんな中で、第一弾は、新進気鋭の日本人ハープ奏者、古佐小基史氏とのデュオ作品、となった。 シンプルで、ピュア・・・それでいて、優雅さとノスタルジーが共存する世界。それは、ハープという楽器の調べと、マッキャンドレスによる唯一無二の世界。豊かで伸びやかに広がるリードの音と、天上から舞い降りるようなハープの調べが美しく交わるオープニングを始め、静謐な中にマッキャンドレスのインプロ・ソロが展開されるM-2、胸をすくような純真さを感じさせるM-5、ノスタルジーが漂うM-7、軽快で快活な二人の音の会話が楽しいM-8などなど、全12曲、独自の世界を響かせる。 東大卒にして、クラシック・ギターの演奏を経て、ハープの世界へ。全米最大のハープ・メーカーであるLyon &Healy主催のコンクールにおいて、ペダル・ハープ部門でも二位入賞。2010年には、マッキャンドレス氏を招聘したツアーも大成功を収めた古佐小氏。より自由な音世界の旅も期待させるアルバムの登場。 | ||
PENGUIN CAFE (英) 1CDあたり¥2640(税抜¥2400)「ペンギン・カフェ」は1976年のデビュー以来、ミニマル、民族音楽、現代音楽、ロックなどの要素を取り入れた音楽で新風を巻き起こし、いわゆる「環境音楽」のブームに火をつけもした、ニューエイジ界の寵児的グループだった。1997年にリーダー格であったブライアン・ジェフス(代理店記載ママ。下記も含め「サイモン」・ジェフズの誤りと思われるが、代理店からの訂正は一切無し)が亡くなって以降、実質的に活動を休止していたが、この度、ブライアンの子息であるアーサー・ジェフスが中心となって活動を再開。自主レーベルを立ち上げることとなった。日本でも、坂本龍一氏によるトリビュート・アルバムが発売されたほか、2010年秋には新国立劇場のバレエ公演でペンギン・カフェの音楽が取り上げられ再び注目が集まっている。今後、当レーベルからは、ここにご案内させていただく新録音の他、旧録音のリマスタリング盤など様々なリリースが予定されている。ニューエイジ界に注目のレーベルの登場。 | ||
A Matter of Life... That, Not That / Landau / Sundog / The Fox And The Leopard / Finland / Pale Peach Jukebox/ Harry Piers/ Two Beans Shaker / From A Blue Temple / Ghost In The Pond / Coriolis ペンギン・カフェ | ||
『ペンギン・カフェは音楽の世界でユニークな地位を変わらずに保っている。彼らのようなサウンドを聴かせるものは他にない。エキセントリックで、チャーミングで、くつろげて、驚きに満ちていて、そそるものがあって、あたたかく、信頼できて、忠誠で忘れがたい・・・まるで真の友人のようだ』(ブライアン・イーノ) 「ペンギン・カフェ」の中枢メンバーだった故ブライアン・ジェフスの子息アーサーが、父の面影とサウンドを追いかけながら新曲を作曲・演奏したアルバム。古くからの「ペンギン・カフェ」ファンにとってはサイモン・ジェフスの世界そのもので、たまらないサウンド。ミニマル・ミュージック的に繰り返される断片的に刻むリズムの上でノスタルジックな旋律が歌われたり、ジャングルの中から響いてくるようなミステリアスな世界があったり、南国風の陽気さが漂う楽曲があったり、まさにペンギン・カフェの美しく、儚く、それでいて心に沁みる世界は健在。新規ファンにとっても大変心地よく耳に響く内容となっている。 ブライアン・イーノが言うとおり、ペンギン・カフェによるサウンドは、あたたかく、居心地がとてもよい物。いつも私たちの傍にある音楽の大切さ、色々な音、世界の大切さにあらためて気付かせてくれる1枚。 | ||
VAI 特記以外
1227は詳細再案内。新譜を含め、CD-R製版のアイテムが増えており、旧譜も予告無く切り替わっていますので、あらかじめご了承下さい。旧譜はこちらから。 | ||
金の指〜ピアノ4台&8手のための音楽 モシュコフスキ:華麗なるワルツ 変イ長調(*/#/+/**) シューベルト:3つの軍隊行進曲 D.733 (*/**) ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲(#/+) ラヴェル:ラ・ヴァルス(+/**) ヘンデル:「ムツィオ・シェヴォラ」序曲(*/#/+/**) メンデルスゾーン:華麗なるアレグロOp.92 (*/+) コープランド:「ロデオ」より(#/**) 〔ホー・ダウン/土曜の夜のワルツ〕 シェラシニコフ: 列車(4手ピアノのためのギャロップ)(*/#) キュリング:ライオン狩り (4手ピアノのためのギャロップ)(*/#) ケットラー: 送電線(4手ピアノのためのギャロップ)(*/#) スーザ:星条旗よ永遠なれ(*/#/+/**) リムスキー・コルサコフ:熊蜂の飛行(*/#/+/**) |
ジョゼ・フェガーリ(P;*) ヴラジーミル・ ヴィアルドー(P;#) ラルフ・ヴォタペク(P;+) スティーヴン・ デ・フローテ(P;**) | |
録音:1989年、ライヴ。ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで優勝した4人〔フェガーリは1985年(第7回)、ヴィアルドーは1973年(第4回)、ヴォタペックは1962年(第1回)、デ・フローテは1977年(第5回)〕による、歴史的なライヴ録音。 | ||
アレクサンダー・ガヴリリュク・リサイタル バッハ/ブゾーニ編曲: トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 K.576 シューベルト: ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664 Op.120 ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.39 モシュコフスキ:練習曲 変イ長調 Op.72 No.11 バラキレフ:イスラメイ ラフマニノフ:前奏曲 嬰ト短調 Op.32 No.12 モーツァルト/ヴォロドス編曲:トルコ行進曲 |
アレクサンダー・ ガヴリリュク(P) | |
録音:2007年5月8日、アマチューロ劇場、フロリダ、ライヴ。DVD:VAIDVD-4433。 | ||
アルベルト・レイエス・プレイズ・シュ−マン シューマン: クライスレリアーナOp.16 /子供の情景Op.15 / 幻想曲 ハ長調 Op.17 |
アルベルト・レイエス(P) | |
録音:2010年6月、アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズ。1948年ウルグアイ生まれのピアニスト、アルベルト・レイエスは、1970年チャイコフスキー国際コンクール、1969年リオ・デ・ジャネイロ・国際ピアノ・コンクール、1971年レベントリット国際コンクール、1973年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールなど数々の国際コンクールで入賞し、その後世界的な演奏家として活躍している。 |
UNIVERSAL DVD/Blu−ray Disc 特記以外 | ||
DECCA | ||
ロッシーニ:歌劇「アルミーダ」 ボーナス映像:デボラ・ヴォイトが案内するMetの舞台裏 ルネ・フレミング(S) ローレンス・ブラウンリー、 ジョン・オズボーン、コビー・ヴァン・レンズブルグ(T)他 リッカルド・フリッツァ指揮メトロポリタン歌劇場o.&cho. | ||
収録:2010年5月1日、メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク。本編:171分/ボーナス:12分、LPCM Stereo/ DTS 5.1 Surround /16:9 / RegioN; 0 (worldwide)|字幕:英・仏・独・西・中。 | ||
ミュージカル・オデッセイ・イン・サンクトペテルブルク ヴェルディ:「トロヴァトーレ」〜二重唱(4幕)/「シモン・ボッカネグラ」〜二重唱(1幕) チャイコフスキー:「スペードの女王」〜エレツキーのアリア/「皇帝の花嫁」〜ナターシャのアリア/ 「エフゲニー・オネーギン」〜最終場 チャイコフスキー:舞踏会で/ドンファンのセレナーデ ラフマニノフ&メトネル:夜の静けさに/美しい人よ、私のために歌わないで/春の洪水/冬の夜 ルネ・フレミング(S) ドミトリー・ホロストフスキー(Br) コンスタンチン・オルベリアン指揮エルミタージュo. | ||
本編91分 + ボーナス映像23分、LPCM Stereo / DTS 5.0 Surround / RegioN; 0 (Worldwide) /16:9|字幕:英・仏・独・西(アリア&二重唱部分のみ)。ロシアのスター・バリトン、ホロストフスキーとともにフレミングが、ここに収録された音楽とも密接なかかわりのある美しき北の都を舞台にアリアと二重唱を聴かせる贅沢なプログラム。合間に、サンクトペテルブルクの麗しき冬の宮殿、ユスポフ宮殿、アレクサンドル・ネフスキー大修道院もクローズアップされ、絢爛な建造物、水との対比が美しい北の都の映像が目を奪う。 | ||
WARNER DVD 1枚あたり¥4840(税抜¥4400) | ||
ジョーン・サザーランド(S)〜オペラ名場面集 | ||
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」 | 演出・振付:マシュー・ボーン |