REGULUS | ||
リストをめぐる作曲家たち〜ボルトキエヴィチ、バルトーク、ジロティ J.S.バッハ/ジロティ編曲:プレリュード ロ短調 セルゲイ・ボルトキエヴィチ: ピアノ・ソナタ第1番 ロ長調 Op.9 /エレジー 嬰ハ長調 Op.46 リスト:愛の夢〜3つのノクターン S.541, R.211 バルトーク:ピアノ・ソナタ Sz.80 モーツァルト/リスト編曲:アヴェ・ヴェルム・コルプス ロ長調 S.461a 上野優子(P) | ||
録音:2015年3月3日-4日、富士見市民文化会館キラリふじみ、埼玉県。フランスを中心にヨーロッパでも活躍する上野優子のセカンド CD 。
『すばらしい芸術家であるピアニスト、上野優子さんを、私はとりわけお勧めしたいと思います。魅惑的で美しい演奏を聴くことができる私たちは、この上ない至福と幸運を手にしているのです。』(ジャン・マルク・ルイサダ/2015年6月17日 パリにて) 『肌理細やかで繊細な抒情表現、心憎いコントラストや千紫万紅の色彩変化、瑞々しい詩情と圧倒的なダイナミズムは作曲家の心象風景を丹念に紡ぎ、作曲家や楽曲に対する上野さんの計り知れない共感とリスペクト、また類稀なるイマジネーションとが融合する時、音楽は今誕生したかの新鮮さを湛えて芸術の高みに飛翔するのである。じっくりと、そして永く聴いていただきたいアルバムだ』(真嶋雄大/ライナーノーツより) 上野優子:桐朋女子高校音楽科を経て同大学2年次に渡欧、イモラ国際ピアノアカデミー(伊)ピアノ科ディプロマ取得、パリ・エコールノルマル音楽院ピアノ科コンサーティスト課程ディプロムをアルゲリッチ、エル=バシャ、カツァリス各氏に認められ取得。 '09年同音楽院室内楽科コンサーティスト課程ディプロムを首席・審査員満場一致で取得。全日本学生音楽コンクール、浜松国際ピアノアカデミーコンクール、フンメル国際ピアノコンクール他入賞多数。これまでストレーザマッジョーレ湖音楽祭、都民芸術フェスティヴァル、ラフォルジュルネ「熱狂の日」エリアコンサートなど国内外でソリストとして出演する他、モルドヴァ共和国ナショナルオーケストラ、スロヴァキアpo.、日本po.と共演。室内楽、福祉施設や学校訪問コンサートなど積極的な活動を展開する傍ら、コンクール審査や昭和音楽大学にて後進の指導も行っている。パリ・サルコルトー、ブールジュ・サンボネ劇場など海外での演奏活動も継続し、イタリア国営テレビRAI3、スロヴァキアFMに出演。これまでにピアノを深沢亮子、有賀和子、F. スカラ、L. マルガリウス、B. ペトルシャンスキー、故 G. ムニエ、M. リビツキー、J. M. ルイサダ各氏に、室内楽をG. マルティニー氏に師事。日本演奏連盟、全日本ピアノ指導者協会(PTNA)、日本ショパン協会、日本・ロシア音楽家協会各正会員。 | ||
時が止まる〜イギリス・リュート歌曲 [Time stands stil - English Lute Songs] ジョン・ダウランド(1563-1626):時が止まる/暗闇のなかにとどまりたい/さようなら、冷酷なひとよ/ 目覚めよ 甘い愛よ/流れよ、水晶のように澄んだ涙よ/プレリュード(*) ヘンリー・パーセル(1659-1695):ひとときの音楽は/わたしは恋の病から逃れようと/見事な寛容さで/ 偉大なるお方よ、お受け下さい/夕べの讃歌/これは、自然の女神の声 ロバート・ジョンソン(1583頃-1633):水深5ファザムいっぱいの所に/鮮やかに咲いた百合を見たことがあるかい? ジョン・バートレット(1606-1610頃活躍):恋ってどんなもの? フィリップ・ロセッター(1567-1623):ローラが微笑むとき / ロバート・パーソンズ(1583頃-1634頃):若い頃 作曲者不詳:ワトキンおばさんのエール(*) /ノッティンガムエール(作者不詳) (*) 青木洋也(CT;*以外) 高本一郎(リュート) | ||
録音:2013年1月28日-30日、秩父ミューズパーク音楽堂。BCJ等の独唱者、ヴォーカル・アンサンブルカペラ等のメンバー、また合唱指導者、指揮者として八面六臂の活躍を続ける青木洋也のセカンド・アルバム。イングランドの黄金期であったエリザベス朝時代、ヨーロッパで最も人気を博したダウランドとその同時代の作曲家、およびイギリス・バロックを代表するパーセルの珠玉のリュート歌曲集。日本を代表するカウンターテナーの青木洋也とリュート奏者の高本一郎による演奏は、リュート歌曲というスタイルを作り出したダウランドの“メランコリー "と、高度に芸術的な英語の「歌」を開拓したパーセルの独自の世界を見事に醸しだしている。 青木洋也:東京藝術大学大学院修士課程古楽科修了。エリザベト音楽大学大学院宗教音楽学専攻修了。バッハ・コレギウム・ジャパンを始めとする古楽アンサンブルや演奏会ソリストとして国内外の公演・録音に参加する他、アイルランド・ダブリンやドイツ・ライプツィヒ等でアルトソロをつとめるなど活躍の場を広げている。2012年10月にはグルックの歌劇「オルフエウス」(森鴎外訳)文京シビックホールのオルフエウス役で出演、絶賛される。合唱指揮の分野でも高い評価を得ている。「アンサンブル小瑠璃」メンバー。 高本一郎:5歳からギターを始め『読売ギターコンクール銀賞』受賞。 相愛大学音楽学部卒業後、フランス国立ストラスブール音楽院にてリュートを学ぶ。国内外の著名な音楽家との共演をはじめ、ヨーロッパ、アジア諸国で公演多数。TV 、ラジオ出演、オペラ、演劇、バレエ、能狂言、落語、朗読の舞台、音楽祭への出演、他ジャンルの音楽とのコラボレート、数多くのCD録音に参加するなど多彩な演奏活動を展開。自作曲によるCD『シャコンヌ・オリエンターレ』はAIR-DO機内オーディオテーマ曲、ANA国際線機内オーディオに選ばれる。リュートを今村泰典、Hopkinson Smithe 、Eugene Ferreの各氏に師事。「日本テレマン協会」ソリスト、大阪音楽大学付属音楽院講師。 | ||
ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲全集 Vol.5 ミサ「デ・ベアータ・ヴィルジネ」/ ミサ「アヴェ・マリス・ステラ」 |
花井哲郎(音楽監督) ヴォーカル・アンサンブルカペラ | |
録音:2012年4月15日-20日、北の大地美術館、中札内村、北海道。レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に活躍し、マルティン・ルターも絶賛したルネサンスを代表する天才作曲家が残した19曲のミサ曲全集録音シリーズ&本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブルカペラの第9弾。対照的な作りのジョスカンの聖母ミサ2曲を収録。親しみやすいグレゴリオ聖歌の旋律が、多声部の織りなす濃密な響きの中で多様に展開する。各パート歌手2人の緻密なアカペラのアンサンブルが曲の持ち味を最大限に引き出す。ルネサンス音楽愛好家必聴の一枚。2021年のジョスカン没後500年を記念する企画。今後残り4枚をリリース、全曲録音完成を目指す。 | ||
J.S.バッハ:インヴェンションとシンフォニア BWV.772-801
家喜美子(Cemb) | ||
録音:2013年4月10日-12日、ラッセル・コレクション、エディンバラ、スコットランド。使用楽器:二段鍵盤チェンバロ、ルイジ・バイヨン制作、シトー、1755年。おことわり:『貴重なオリジナル楽器を保護するため、録音はラッセル・コレクション内で行われました。また楽器の繊細で豊かな響きを十全に捉えるため、無指向性マイクを使用しています。そのため一部に外部交通機関による雑音が混入しています。ご承知置きください』とのこと。『これら15の調性を用いて繰り広げられるそれぞれの世界には、私たち自身の中の何か大切なものを呼び起こしてくれる、大きな力が秘められていた。』(家喜美子/ライナーノートより)『豪華に装飾を施された、このハープシコードは、セント・セシリア・ホールのロッジャー・ミレイ・コレクションの中でも、最も美しい楽器の一つである。楽器の外側には、製作者の署名はないが、底板の内側に消えかかった鉛筆の文字で次のように書かれているのが読み取れる。「1755年にCiteuxのオルガニストであり、楽器製作者であるルイジ・バイヨンが製作した。」と・・・』(ジョン・レイモンド/解説より)。既発売「ゴルトベルク変奏曲」、「エディンバラの銘器」の2枚のCD同様、今回もエディンバラの現在望みうる最高のチェンバロを使用して、演奏・録音ともに極上の作品に仕上がった。演奏は今までの同種録音とは全く異なるもので、学習者の参考には少々なりにくいが、インヴェンションの凄さを見せてくれる内容。 | ||
めでたし海の星 [Ave maris stella] 〜軽井沢のクリスマス [Christmas Concert in Karuizawa] 作曲者不詳(17世紀):めでたし海の星 / L.C.ダカン:ノエル第11番「ティエルスによるノエル」 グレゴリオ聖歌:今日、キリストは生まれたまいぬ(*) / P.&F.ダンドリュー:歌いましょうマリアのために(*) M.コレット:プロヴァンス地方のノエル / ブルゴーニュ民謡(18世紀):パティパタパン(*) イギリス民謡/早島万紀子編曲:マリアのひざに眠るのは(*) / カタルーニャ民謡/早島万紀子編曲:鳥の歌(*) J.J.ボーヴァルレ=シャルパンティエ:スイスのノエル / バルバストル:このよき日に(ブルゴーニュのノエル) ブクステフーデ:甘きよろこびのうちに / J.S.バッハ:カノン変奏曲「高き御空よりわれ来り」 BWV.769 早島万紀子(Org) 波多野睦美(Ms;*) | ||
録音:2013年4月21日-24日、軽井沢コルネ。軽井沢の別荘地にたたずむ一件の少し大型の別荘、ここに22のストップと16フィートペダルを持つ、おそらく個人蔵としては日本最大級のオルガンがある。製作者はフランスの名工ベルナール・オーベルタン、オルガン開きにはミシェル・シャピュイがわざわざやってきて即興演奏を披露したというほどの名器だ。ここでは毎月のように様々なコンサートが催されているが、ある年行われたクリスマス・コンサートがあまりにも素晴らしかったので是非CDにしようという話しが持ち上がった。しかしこの計画も東日本大震災で中断、紆余曲折を経て2013年4月末に録音。折しも軽井沢は季節はずれの大雪、クリスマスコンサートを天が再現してくれたようなひとときであった。曲はフランス周辺のノエルを中心にグレゴリオ聖歌から「鳥の歌」まで、クリスマスにふさわしい柔らかくそして時に地方色豊かで華やかな音楽が楽しめる。 早島万紀子:東京藝術大学卒業。1977年渡仏、パリ・スコラカントルム、オルセー音楽院にて、M.シャピュイ、A.イゾワールの各氏に師事する。パリを拠点として長年にわたり教会オルガニストを務めながら、ヨーロッパ各地で歴史的オルガンを訪ね研鑽をつむ。‘91年新宿文化センター専属オルガニストに就任。東京藝術大学、宮城学院女子大学、フェリス女学院大学などで後進の指導に当たる。バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーに取り組んでいる。山梨県白根町(現 南アルプス市)ホールのオーベルタンオルガン設置とともにフランスからシャピュイ氏を招き毎年アカデミーを開催、主にフランス音楽の普及に尽力し、多彩な活動を続けている。日本を代表するオルガニストとして、そのエスプリに溢れた演奏は国内外でも高く評価されている。 波多野睦美:宮崎大学教育学部卒業後、ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科を修了。イギリス・ルネサンスのリュートソング、イタリア、スペインのバロック歌曲から日本・イギリス・ドイツ・フランスの近現代の歌曲を重要なレパートリーとしてコンサートやCD録音を行い、陰影に富む表情、心に残る人物像の表現で独特の存在感を放っている。リュートソングではダウランドの作品を中心にリュート奏者つのだたかしと日本、イギリスでコンサートを重ね、ケンブリッジ、リンカーンなど各地の古楽フェスティヴァルに出演。現地のメディアから絶賛を浴びた。宗教音楽を演奏する「アンサンブル・エクレジア」、ピリオド楽器バンド「タブラトゥーラ」の多くの国内外公演、CD録音に参加。軽井沢コルネではイタリアソプラノ歌手、ロベルタ・マメリとリュートつのだたかしと共演のCDがある。 | ||
2本のリコーダーによる対話 [Dialogue] モンテクレール:対話 / 広瀬量平:オードI/オード II / L.クープラン:ファンタジー/ドゥオ ゲドロン:エール「天の示すままに」/エール「いかなる望みのあろうものか」 ボエセ:エール「我が眼よ、もはや望んではならぬ」/エール「アムール、汝のバラには棘が」 ヴィゼー:プレリュード/シャコンヌ / マレ:プレリュード/リュリ氏のトンボー ランベール:エール「かわいい私の羊飼いさんは」/エール「春の甘い魅力」/日ごとのあなたのつれなさは/ エール「秘密の炎」/エール「何をしている、シルヴィー」/エール「語りしは、そなたの魅力のみ」 クールヴィユ:エール「人知れぬ苦しみに」 柴田雄康、花岡和生(リコーダー) | ||
録音:2013年1月30日-31日、2月21日-22日、三芳町文化会館「コピスみよし」。柴田雄康は1975年に「東京リコーダー・クァルテット」の一員としてブリュージュの古楽コンクールで優勝、日本の古楽ブームのきっかけを作った。花岡和生は言わずと知れた日本のリコーダー演奏の第一人者。不思議なことにこの二人の共演は長らく行われていなかったが、ある機会でそれが実現、意気投合今回の録音へとつながった。この二人の共演ということで、あえて他の楽器を交えず、また高音楽器も入れずプログラムが作成された。広瀬量平のオードのようにオリジナルの楽器編成の曲もあるが、大部分は他の楽器のもので、柴田を中心にアレンジが行われた。特に中心となっている「エール・ド・クール」は歌の作品で細かい装飾や粋な節回しが要求される。しかしベテランの二人はそれらの要求にこびることなく、まるで本来リコーダーの曲であるがごとく、巧みに「自分たちのもの」として演奏している。なお柴田雄康は録音時に於いてすでに癌を発症していたが、CDの発売を待たず2013年10月のはじめ死出の旅にたった。このCDのジャケットデザインも本来美術の出身であった柴田が最後に作った作品。 柴田雄康:1947年東京八重洲生れ。武蔵野美術大学卒業。リコーダーを多田逸郎氏に師事。1975年、山岡重治、松島孝晴、北御門文雄と共に「東京リコーダー・クァルテット」結成。同年、ベルギー、ブルージュ国際古楽コンクール、アンサンブル部門で第1位を得る。1982年〜84年、オランダ政府留学生として、デン・ハーグ王立音楽院に学び、リコーダー奏法及び製作法をR.カンジ氏に師事。一方、1970年から歴史的スタイルのチェンバロの研究、製作を手がける。2013年10月逝去。 花岡和生:和歌山県に生まれる。1976年オランダのデン・ハーグ王立音楽院リコーダー科を卒業。リコーダーをフランス・ブリュッヘン氏に師事。 '77年帰国。帰国後は各地でコンサート活動を行っている。 '96年「トラウト・レコード」を設立。CD「笛の楽園」、「オトテール:プレリュードと組曲」(共にレコード芸術誌特選盤)などをリリース。 '05年和歌山県文化奨励賞受賞。現在、洗足学園大学非常勤講師、相愛大学古学器科非常勤講師。 | ||
ジョスカン・デ・プレ(1450/55頃-1521):ミサ曲全集 Vol.4 ミサ「フォルトゥーナ・デスペラータ [Fortuna desuperata] 」/ミサ「不幸が私を襲い [Malheur me bat] 」 花井 哲郎(音楽監督)ヴォーカル・アンサンブル・カペラ | ||
録音:2011年4月10日-13日、15日、淀橋教会小原記念聖堂、大久保、東京(震災の影響により録音場所がいつもの「北の大地美術館」から、東京へ変更になりました)。本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブルカペラの第8弾&ジョスカンのミサ全集第4弾は、むごい運命を嘆く、悲痛にしてあまりに美しい世俗歌曲を基にしたミサ曲を2曲収録。ミサは人間的な感情を霊的な意味合いに昇華する。歌曲を作品に組み込む過程で、ジョスカンの手によって嘆きは慰めへ、運命の克服へと変わっていくかのようだ。ヴォーカル・アンサンブルカペラはこの巨匠の音楽に取り組んで15年を迎える。その円熟の響きをじっくり味わえる1枚。2021年のジョスカン没後500年を記念する企画、今後残り6枚(予定)をリリース、全19曲の録音完成を目指す。 | ||
大いなる神秘 [O magnum Mysterium] J.S.バッハ:アリア「わたしは、その方の名を言い表す」 BWV.200 テレマン:ミサ・ブレヴィス クーナウ:カンタータ「私は目を上げて山々を仰ぐ」(Psalm 121) ヴィヴァルディ:カンタータ「親愛なる森よ、友なる草原よ」RV671 コレッリ:合奏協奏曲 ト短調 Op.6 No.8「クリスマス協奏曲」 (ウォルシュ版/1725年、ロンドン) ゼレンカ:降誕のためのモテット「おやすみ 幼子よ、おやすみ 神よ」ZWV171 青木洋也(CT) 北谷直樹(Cemb/リーダー)リコーダー&弦楽アンサンブル | ||
録音:2011年1月22日-24日、秩父ミューズパーク音楽堂。BCJ等の独奏者、ヴォーカル・アンサンブルカペラ等のメンバー、また合唱指導者、指揮者として八面六臂の活躍を続ける青木洋也、初のソロ・アルバム。 『18世紀前半ドイツの大都市では何と豊かで多彩な教会音楽が典礼を満たしていたことだろう!当CDに収められたライプツィヒ、ハンブルク、ドレスデンで活躍したプロテスタントとカトリック両派の作曲家によるミサ、モテット、カンタータに耳を傾けると、当時と今日を隔てる最大の違いはキリスト教典礼から優れた音楽が奪い去られたことであったかと考えてしまう。神に捧げられる麗しき音楽よ、再び会堂に響き我らの心を潤せ!と思わず叫ばせる様な素晴らしい選曲と演奏!』(藤原一弘〔音楽学〕)。 青木洋也:1976年東京生まれ。東京少年少女合唱隊のメンバーとして多くの合唱曲を、またボーイソプラノ歌手としてコンサート、レコーディングで多くのソロを歌う。東京藝術大学大学院修士課程古楽科修了。エリザベト音楽大学大学院宗教音楽学専攻修了。在学中より定期的に渡欧して研鑽を積む。 声楽を鈴木仁、宇田川貞夫、マックス・ファン・エグモント、野々下由香里、ペーター・コーイ、ゲルト・テュルク、ロビン・ブレイズの各氏に師事。J.S.バッハ:マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」など、ヘンデル:メサイア」などの宗教曲のソリストをつとめる。ダブリンで「メサイア」、ライプツィヒ・ニコライ教会において「ミサ曲 ロ短調」「クリスマス・オラトリオ」「メサイア」のソロをつとめるなど活動の場を着実に広げている。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして国内外の公演・録音に参加し、2009年ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン音楽祭公演「ヨハネ受難曲」「カンタータ」、ドイツ公演「マタイ受難曲」等でソリストを務める。近年は、音楽誌上「隙のない音楽づくりと、そのナンバーにふさわしい情景描写の的確さ、声楽・器楽の見事なまとめ方は、彼の適応性とこれまでの経験の基盤がモノを言っている」と評されるなど、合唱指揮者としても高い評価を得ている。「バッハ・コレギウム・ジャパン」「ヴォーカル・アンサンブルカペラ」「アンサンブル小瑠璃」「フィルハーモニーカンマーアンサンブル」メンバー。「早稲田大学・日本女子大学室内合唱団」「エルヴィオ・ソーヌス」「ヨハネス・カントーレス」「カルド・ムジカ」「ノヴァ・ヴォーチェ」常任指揮者。「オルフ祝祭合唱団」「JVC合唱団」「東京スコラ・カントールム」「IJCC合唱団」合唱指揮者。「東京少年少女合唱隊」特任指揮者。 | ||
ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲全集 Vol.3 ミサ「パンジェ・リングァ」/ ミサ「私はもはや」(さいころのミサ) グレゴリオ聖歌:賛歌「パンジェ・リングァ」 |
ヴォーカル・アンサンブル・カペラ 音楽監督:花井哲郎 | |
録音:2010年11月7日-11日、北の大地美術館、中札内村、北海道。レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に活躍し、マルティン・ルターも絶賛したルネサンスを代表する天才作曲家が残した19曲のミサ曲全集。本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブルカペラの第7弾(レグルスレーベルでは第6作目)。ヴォーカル・アンサンブルカペラによるジョスカンのミサ曲集第3集は、キリストが最後の晩餐で制定した御聖体の神秘をテーマとする対照的な2曲を収録。ミサ「パンジェ・リングァ」はいわずと知れたジョスカンの傑作(元歌のグレゴリオ聖歌も収録)。初期の佳作「さいころのミサ」と共に、精緻にして歌心あふれるアカペラの演奏で、巨匠の真価を生き生きと伝える。 | ||
リストそして悪魔〜作曲者自身による2台ピアノ版編曲 リスト: ゲーテによる3つの性格像「ファウスト交響曲」/ メフィスト・ワルツ第2番 |
パスカル・ドゥヴァイヨン、 村田理夏子(Pデュオ) | |
録音:2010年1月19日-21日、ヤマハ・ピアノ・テスト・スタジオ。ベルリン芸術大学とジュネーヴ音楽院の教授として後進の育成を図りつつも、演奏・録音の両面で世界的に活躍するパスカル・ドゥヴァイヨンと、現在ヨーロッパを中心に活動する村田理夏子によるサード・デュオ・アルバム。リスト・イヤーに相応しい「ありきたりでない」録音。元は1時間に及ぶ壮大な交響曲だが、さすがはリスト、2台ピアノ用のオリジナル作品に生まれ変わっている。 『リストは、ファウストとメフィストという2つの性格をはっきりと比較対照し、悪魔と人間はおそらくそれほどかけ離れていないもの・・・そして、単にそれは、全く同じ実体の2つの顔なのではないか、ということを指し示しているように感じられる』(P.ドゥヴァイヨン/ライナーノーツより) パスカル・ドゥヴァイヨン、プロフィール:ヴィオッティ、ブゾーニなど数々の国際コンクール入賞に加え、1978年チャイコフスキー国際コンクールにおける、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。レパートリーは、ベートーヴェンからバルトーク、メシアン、さらにはモリス・オハナの作品まで、非常に幅広く多彩。シャルル・デュトワをはじめとする著名な指揮者と、ロンドン・フィル、N響、モントリオール響、パリo.などと共演。室内楽分野で、スティーヴン・イサリス、タベア・ツィンマーマンをはじめとする著名な演奏家との共演も数知れない。1999年より、クールシュヴェール夏期国際音楽アカデミーの芸術監督に就任。現在ベルリン芸術大学教授。ジュネーヴ音楽院教授。2001年にはフランス政府よりフランス芸術文化勲章"シュヴァリエ "を受賞。 村田理夏子、プロフィール:東京藝術大学卒業後ドイツ政府給費留学生としてベルリン芸術大学に留学、パスカル・ドゥヴァイヨンに師事。1997年、マリアカナルス国際コンクール入賞、2000年にはポルトー国際ピアノコンクールで第3位受賞など数々の成功をおさめる。また1998年のベルリンso.との共演(モーツァルト:ピアノ協奏曲KV467)が好評を博し、以後毎年ソリストとして招待されピアノ協奏曲の公演は既に20回近くを数えている。2000年ベルリン芸術大学を満場一致の最高点で首席にて卒業、 "国家演奏家コース "へ進学。2003年より同大学講師として後進の指導にあたっている。最近ではクールシュヴェール夏期国際音楽アカデミーに講師として参加しているほか、2006年からはドゥヴァイヨンとピアノ・デュオ活動を本格化し、フランス、ドイツなど多方面の音楽祭から招待を受けている。 | ||
ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲全集 Vol.2 ミサ「フェラーラ公エルコレ」 / ミサ「ラソファレミ」 |
ヴォーカル・アンサンブル・カペラ 音楽監督:花井哲郎 | |
録音:2010年4月12日-15日、北の大地美術館、中札内村、北海道。本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブルカペラの第6弾(レグルスレーベルでは第5作目)。ヴォーカル・アンサンブルカペラによるジョスカンのミサ曲集第2集は、ルネサンス文化花開くイタリアの都市にちなんだミサ。2曲ともドレミの音名を使った短いモチーフを繰り返し用いながら、驚くほど多様な夢幻の世界を繰り広げていく名作。繊細で深みのある表現によって、その魅力を余すところなく歌い尽くしたアカペラ演奏の極致。 | ||
編曲の名手たち〜 デュカ、ドビュッシー、ラヴェル、シャブリエ デュカ:魔法使いの弟子 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/海 ラヴェル:スペイン狂詩曲/ラ・ヴァルス シャブリエ:エスパーニャ |
パスカル・ドゥヴァイヨン、 村田 理夏子(Pデュオ) | |
録音:2009年10月7日-9日、ヤマハ、ピアノ・テスト・スタジオ、ディジタル。「20世紀フランス・ピアノ・デュオの世界」(RGCD-1024)に続く第2弾。 ベルリン芸術大学とジュネーヴ音楽院の教授として後進の育成を図りつつも、演奏・録音の両面で世界的に活躍するパスカル・ドゥヴァイヨンと、現在ヨーロッパを中心に活動する村田理夏子によるセカンド・デュオ・アルバム。今回は作曲家自らの編曲による管弦楽作品のピアノ・デュオ版作品集(「ドビュッシー:海」のみ連弾)。 『私たちはこれらの作品に取り組みながら、音楽の形式美を超えてこの作曲家たちがピアノという楽器を”響かせる”術を知り尽くしていて、可能な限りのピアノの豊かな可能性を用いていることに改めて敬服しています。彼らは、オーケストラと同じように、たった一つの楽器でも作品を引き立たせる能力をも備えた創造主だったのです...私たちが彼ら自身の編曲版による作品集を手がける理由がお分かりになるでしょう。』(P.ドゥヴァイヨン/ライナーノーツより) パスカル・ドゥヴァイヨン:ヴィオッティ、ブゾーニなど数々の国際コンクール入賞に加え、1978年チャイコフスキー国際コンクールにおける、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。レパートリーは、ベートーヴェンからバルトーク、メシアン、さらにはモリス・オハナの作品まで、非常に幅広く多彩。シャルル・デュトワをはじめとする著名な指揮者と、ロンドン・フィル、N響、ロッテルダム・フィル、モントリオール響パリo.などと共演。室内楽分野で、ドンスーク・カン、スティーヴン・イサリス、タベア・ツィンマーマンをはじめとする著名な演奏家との共演も数知れない。1999年より、クールシュヴェール夏期国際音楽アカデミーの芸術監督に就任。現在ベルリン芸術大学教授。ジュネーヴ音楽院教授。2001年にはフランス政府よりフランス芸術文化勲章"シュヴァリエ "を受賞。 村田理夏子:東京藝術大学卒業後ドイツ政府給費留学生としてベルリン芸術大学に留学、パスカル・ドゥヴァイヨンに師事。1997年、マリアカナルス国際コンクール入賞、2000年にはポルトー国際ピアノコンクールで第3位受賞など数々の成功をおさめ、東京、ベルリンでリサイタル開催。また1998年のベルリンso.との共演(モーツァルト:ピアノ協奏曲KV467)が好評を博し、以後毎年ソリストとして招待されピアノ協奏曲の公演は既に20回近くを数えている。2000年ベルリン芸術大学を満場一致の最高点で首席にて卒業、 "国家演奏家コース "へ進学。2003年より同大学講師として後進の指導にあたっている。最近ではクールシュヴェール夏期国際音楽アカデミーに講師として参加しているほか、室内楽の活動も積極的に行い、2006年からはドゥヴァイヨンとピアノ・デュオ活動を本格化し、フランス、ドイツなど多方面の音楽祭から招待を受けている。 | ||
ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲全集 Vol.1 ジョスカン・デ・プレ: ミサ「御父の母にして娘」より/ ミサ「他の人を愛するなど」より/ サンクトゥス「他の人を愛するなど」 アントワーヌ・ブリュメル:「御父の母にして娘」 ヨハネス・オケゲム: ロンドー「他の人を愛するなど」(*) |
ヴォーカル・アンサンブル カペラ 花井哲郎 (音楽監督/ゴシックHp;*) 小野萬里(フィドル) | |
録音:2009年4月13日-16日、北の大地美術館(中札内美術村)/2009年8月7日、相模湖交流センターホール。 本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブル カペラの第5弾(レグルスレーベルでは第4作目)は、ついに巨匠ジョスカン・デ・プレのミサ曲全曲録音プロジェクト開始! 第1弾はブリュメルの美しい聖母モテットに基づくミサ「御父の母にして娘」と、オケゲムのトップ・ヒット・シャンソンを取り込んだミサ「他の人を愛するなど」。ますます円熟味を増すア・カペラの響きを堪能できる1枚。 | ||
20世紀ロシアを彩る3人の「セルゲイ」による作品集 ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 Op.22 ボルトキエヴィッチ:10の前奏曲 Op.33 プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」Op.83 |
上野優子(P) | |
録音:2008年1月7日、8日、横浜市港南文化センター「ひまわりの郷」、ディジタル録音。フランスを中心にヨーロッパで活躍する上野優子のファーストCD。 『収録されている3人の作曲家は、奇しくもファーストネームが同じ「セルゲイ」。そして共にロシア人でありながら、波乱の人生と流転の日々。祖国を離れながらも、心の奥底に滾る愛国の情。しかし彼らの場合は自分の都合ではなく歴史に翻弄されたのだから、思いの深さは我々には計り知れない。美しいものや本物を見抜く上野優子のセンスの嗅覚は、楽曲の核心をついている。何れも色鮮やかで品があり、そして凛と美しい。同じ女性として、音楽人として、嬉しいディスクである。』上田弘子(解説より抜粋) 上野優子プロフィール:東京都出身。桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学に入学。大学2年次にイモラ国際ピアノアカデミー(伊)に留学。2003年ピアノ科ディプロマを取得。2005年よりパリに拠点を移し、エコールノルマル音楽院においても研鑽を積む。2008年ピアノ科コンサーティスト課程のディプロムをアルゲリッチ、エル=バシャ、カツァリス各氏に認められ取得。1999年浜松国際ピアノアカデミーコンクール第4位。2002年パドゥーラ(伊)にてV.ドーニ指揮モルドヴァ共和国国立o.と共演。2004年プッチェルダ国際音楽祭コンクール(スペイン)最高位。2007年ファッラ国際音楽コンクール第1位、ナポリターノ国際ピアノコンクール第3位。2008年ブラチスラヴァ(スロヴァキア)にてR.ストゥール指揮スロヴァキアpo.と共演。日本はもとより欧州、米国各地でリサイタル、室内楽、オーケストラとの共演など精力的な活動を行っている。これまでにピアノを鬼村弘子、鍵岡眞知子、深沢亮子、有賀和子、F.スカラ、L.マルガリウス、B.ペトルシャンスキー、故G.ムニエ、M.リビツキー各氏に、フォルテピアノをS.フィウッツィ氏に、室内楽をG.マルティニー氏に師事。日本演奏連盟会員。パリ在住。 | ||
栄光のイギリス・バロック パーセル:「妖精の女王」より、 ホーンパイプ「ラウンド“O "」 ロック: 組曲 ト長調(トリプラ・コンコルディアより) ヘンデル:オルガン協奏曲 変ロ長調/ソナタ ホ短調 ブロウ:狩りのアルマンド ページブル:アリア ト長調/他 |
ラ・フォンテーヌ [江崎浩司 (リコーダー/Ob/Fg) 三宮正満(Ob/ オーボエ・ダ・カッチャ) 高群輝夫(Vc) 水永牧子(Cemb/Org)] | |
録音:2008年4月8日-10日、相模湖交流センターホール、ディジタル録音。 ソロ、アンサンブルとして、全国でコンサートを行い根強い人気のラ・フォンテーヌのレグルス録音第3弾。今回は田園の素朴さと宮廷の華麗さが同居するイギリス・バロック期がテーマ。前々作「華麗なるフランス・バロック」(RGCD-1009)、前作「ドイツ・バロックの精華」(RGCD-1014)はともに多方面から好評を得た。 『常にパフォーマンス精神にあふれたステージで聴衆にバロック音楽の魅力を伝え続けているラ・フォンテーヌは、今やわが国における代表的なバロック・アンサンブルのひとつに数えられよう。(中略)今回のこのCDは、彼らがこれまでほとんどとりあげてこなかったイギリスの音楽をまとめたもので、彼らの新たな意欲を示した一枚といえよう。』。(解説より;今谷和徳) ラ・フォンテーヌ プロフィール:1996年東京にて結成、コンサ-ト活動を開始。翌年、第11回日本古楽コンク-ル(山梨)・アンサンブル部門にて最高位受賞。99年、イギリス・ヨークで開催されたEarly Music Festivalに参加、アンサンブル・コンテストでファイナリスト。2000年、ブリュージュ国際古楽コンクール・アンサンブル部門にて第2位、併せて聴衆賞も受賞。01年秋にはP.ピケット氏に招かれロンドン・サウスバンクセンター音楽祭に出演。02年「Baroque Spirit」がイギリスのレーベル、オーボエ・クラシックスより海外版として発売、東京での自主公演の他、近江楽堂や松明堂のバロック・シリーズ、銀座ポケットパーク、資生堂ワードなどに出演する。札幌古楽祭、栃木蔵の町音楽祭をはじめ、北は札幌から南は佐世保まで全国各地で演奏している。NHK - FM「名曲リサイタル」に出演。03年4月よりNHK - BS2放送の番組「素敵にガーデニングライフ」ではテーマ音楽を担当している。2004年度より音楽事務所アスペンの協力アーティスト。バロック音楽を中心に、各メンバーの個性を生かしたプログラムと、斬新なアイデアに満ちたエキサイティングなステ-ジにより、遠い時代の音楽を生き生きと現代に蘇らせている。また楽しいトークを交えたコンサ-トづくりで、より多くの人と音楽の喜びを分かち合うことを目指している。 | ||
ドゥヴァイヨン&村田〜 20世紀フランス・ピアノ・デュオの世界 (メシアン生誕100年記念) オリヴィエ・メシアン:アーメンの幻影 クロード・ドビュッシー:白と黒で ミシェル・メルレ:2台ピアノのための音楽 |
パスカル・ドゥヴァイヨン、 村田理夏子(Pデュオ) | |
録音:2008年3月12日-14日、ヤマハ・ピアノ・テスト・スタジオ。 ベルリン芸術大学とジュネーブ音楽院の教授として後進の育成を図りつつも、演奏・録音の両面で世界的に活躍するパスカル・ドゥヴァイヨンと、同氏にベルリン芸術大学で師事し現在ヨーロッパを中心に活動する村田理夏子による初のピアノ・デュオ・アルバム。このCDは2008年のメシアン生誕100年を記念して制作された。メシアンに師事し、ローマ大賞をはじめ数々の賞を受賞しているミッシェル・メルレの作品は世界初録音。 パスカル・ドゥヴァイヨンはヨーロッパのレーベルへ多く録音しているが、今回演奏者の希望で日本録音が実現した。このCD発売を記念して2008年11月に日本全国ツァーが行われ、同時期にヨーロッパでも発売が決定しているとのこと。 メシアンの愛弟子ミシェル・メルレによる曲目解説付き。 パスカル・ドゥヴァイヨン、プロフィール:ヴィオッティ、ブゾーニなど数々の国際コンクール入賞に加え、1978年チャイコフスキー国際コンクールにおける、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。レパートリーは、ベートーヴェンからバルトーク、メシアン、さらにはモリス・オアナの作品まで、非常に幅広く多彩である。シャルル・デュトワをはじめとする著名な指揮者と、ロンドン・フィル、N響、ロッテルダム・フィル、モントリオール響パリ管弦楽団などと共演。室内楽分野で、ドンスーク・カン、スティーヴン・イッサーリス、タベア・ツィンマーマンをはじめとする著名な演奏家との共演も数知れない。1999年より、クールシュヴェール夏期国際音楽アカデミーの芸術監督に就任。現在ベルリン芸術大学教授。ジュネーブ音楽院教授。2001年にはフランス政府よりフランス芸術文化勲章"シュヴァリエ”を受賞。 村田理夏子、プロフィール:東京藝術大学卒業後ドイツ政府給費留学生としてベルリン芸術大学に留学、パスカル・ドゥヴァイヨンに師事。1997年、マリアカナルス国際コンクール入賞、2000年にはポルトー国際ピアノコンクールで第3位受賞など数々の成功をおさめ、東京、ベルリンでリサイタル開催。また1998年のベルリン交響楽団との共演(モーツァルト:ピアノ協奏曲KV467)が大好評を博し、以後毎年ソリストとして招待されピアノ協奏曲の公演は既に20回近くを数えている。2000年ベルリン芸術大学を満場一致の最高点で首席にて卒業、”国家演奏家コース”へ進学。2003年より同大学講師として後進の指導にあたっている。最近ではクールシュヴェール夏期国際音楽アカデミーに講師として参加しているほか、室内楽の活動も積極的に行い、2006年からはドゥヴァイヨンとピアノ・デュオ活動を本格化し、フランス、ドイツなど多方面の音楽祭から招待を受けている。 | ||
エディンバラの銘器 [Airs of Edinburgh] J.P.スウェーリンク: 詩篇23番/イングリッシュ・フォーチュン H.パーセル:組曲 ニ短調 W.クロフト:グラウンド ハ短調 J.H.ダングルベール:シャンボニエール氏の墓 G.ベーム:組曲 ハ短調/組曲 ヘ長調 J.S.バッハ:トッカータ ホ短調 BWV.914 |
家喜 美子(Cemb) | |
録音:2007年7月26日-28日。ラッセル・コレクション、バーンズ・コレクション、エディンバラ、スコットランド。使用楽器:J. D. ドゥルケン1740(エディンバラ・バーンズ・コレクション所蔵)、グールマン/タスカン1764-1783/4(エディンバラ・ラッセル・コレクション所蔵)。 2008年発売の「ゴルトベルク変奏曲」(RGCD-1021/22、レコ芸特選)に続く家喜の当レーベル第2弾。今回もエディンバラの現在望みうる最高のチェンバロを使用して、前作同様演奏・録音ともに極上の作品に仕上がった。 『譜面に書かれた対位法が、立体的、また遠近法的に実現されて行く・・・。これがバーンズ・コレクションのドゥルケン・チェンバロを弾いた時の私の第一印象。まさに生命を宿す銘器だと、その時確信した。』(家喜美子ライナー・ノートより) 『英国の音楽史家チャールズ・バーニーはブリュッセルにドゥルケンを訪ね、後に彼について「リュッケルス以後の最も傑出した製作家」と述べている。現存する10台のドゥルケン・チェンバロのうちエディンバラの楽器は英国にある唯一のものであり、非常に素晴らしい状態に保たれている。・・・』(ジョン・レイモンド氏の解説より) | ||
エディンバラ、ラッセル・コレクションの至宝、 グールマン/タスカンによる1764年製の オリジナル・チェンバロが奏でる100分超の 至福のゴルトベルク変奏曲 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 |
家喜 美子(Cemb) | |
録音:2007年7月23日-26日、ラッセル・コレクション、エディンバラ、スコットランド。楽器:二段鍵盤チェンバロ、ジャン・グールマン製作、パリ、1764年/パスカル・タスカンによる修正、パリ、1783-1784年。 2007年発売の最初の国内盤「三美神」(RGCD-1015)において確かな演奏技術と豊かな感性を示し、高い評価を得た家喜美子の第2弾。今回はエディンバラ、ラッセル・コレクションの最高のチェンバロを使用して、前作にも増して演奏・録音ともに望みうる最高のバッハを具現した。 当時の所有者であった ジョージ・クロウリー夫人への1959年の書簡で、レイモンド・ラッセルはこのチェンバロについて以下のように語っている。「これは間違いなく、あらゆる観点から最高の楽器のひとつです。音楽的には、私の知る最良のチェンバロであると思います。」・・・(本文内ジョン・レイモンド氏による楽器解説より) ラッセル・コレクション(Russell Collection):イギリス(スコットランド)のエディンバラにある初期鍵盤楽器のコレクションで、Mr. Raymond Russell の個人コレクションが中心。16世紀から19世紀までの鍵盤楽器が50台あまり集められている。現在では管理はエディンバラ大学に任せられており、楽器の詳細なデータがとられ研究が進められていると同時に、夏のエディンバラ音楽祭では、コレクション建物内にあるイギリスで2番目に古いコンサートホール、セント・セシリア・ホールでこれらの楽器を使った音楽祭が催されている。録音に使用された楽器はJ.グールマンが1764年に製作した楽器をP.タスカンが1783/4年に改造したもので、後期フレンチスタイルの楽器である。一説によるとタスカンはこの楽器をそのころ有名であったクーシェの楽器と偽って売ったそうである。いずれにしてもこの楽器は現在演奏可能なオリジナルのチェンバロとしては一二をあらそう名器として知られており、かのトレヴァー・ピノックもかつてCD録音した。その折りこの楽器は録音のため館外に持ち出されたが、それを最後に門外不出となった。従ってこの録音も特別の許可の元、コレクションを一週間休みにして館内で行われた。 | ||
日本人ピアニストによる初の全曲録音 ショスタコーヴィチ(1906-1975): 24の前奏曲とフーガOp.87 |
三宅 麻美(P) | |
録音:2007年4月3日-5日、6月27日-29日、笠懸野文化ホール。 ピアニスト、三宅麻美のデビューアルバムは、何と日本人初の全曲録音となるショスタコーヴィチ畢生の大作。 「作作曲家が1950年に7月に東ドイツ(当時)のライプツィヒで行われた「バッハ没後200年記念」のピアノ・コンクールに審査員として参加した際にバッハに倣って構想されたこの曲集を、21世紀に生きるピアニストの視線で、当時のスターリン体制下での迫害による作曲家の苦悩と、それに立ち向かう勇気の勝利を歌い上げた。」 「三宅麻美は「ショスタコーヴィチ生誕100年」に当たる2006年、東京オペラシティ・リサイタルホールで、3回にわけて「作品87」の全曲公開演奏を敢行。これは日本の個人ピアニストによる公開演奏としては、たぶん初めての試みだったはずである。三宅麻美による録音は、全曲公開演奏の実績を踏まえた上でのものである。(中略)全24曲を公開演奏した日本の若いピアニストによる全曲録音として、このディスクは後々まで意義を失わないのではないか。」(渡辺 和彦;ライナーノーツより) ・三宅 麻美プロフィール:5歳よりピアノを始め、第36回全日本学生音楽コンクール小学生の部 全国大会において第1位。東京芸術大学を卒業と同時に、ドイツ国立ベルリン芸術大学に入学。1994年から毎年、ベルリン交響楽団のソリストとして、ベルリン・フィルハーモニーホールにおける定期演奏会に出演。1997年、同大学を最高点で卒業し、同大学院に進学。1996年からはイタリア・イモラ音楽院でも研鑽を積み、第48回ヴィオッティ国際音楽コンクール、第25回フィナーレリグレ国際音楽コンクール、第9回TIM国際音楽コンクール等に入賞を果たす。第20回 ラロックダンテロン国際ピアノフェスティヴァルに出演。その他、ドイツ、イタリア各地でリサイタルを行い、2000年にベルリン芸術大学大学院 演奏家コース修了。国家演奏家資格取得。またイモラ音楽院を、ディプロマを得て卒業。帰国後の2001年には、王子ホールにてデビューリサイタルを開催。以来、音楽祭への出演や、毎年のソロリサイタルをはじめ、東京フィルハーモニー交響楽団等、オーケストラとの共演も多く、国内外でソリスト及び室内楽奏者として多方面にわたる演奏活動を続けている。2006年には、オペラシティ・リサイタルホールにて生誕100年を記念して全3回の『ショスタコーヴィチ・シリーズ』を開催し、注目を集めた。これまで、小笠原二郎、助川陽子、辛島輝治、クラウス・ヘルヴィッヒ、レオニード・マルガリウス、ボリス・ペトルシャンスキーの各氏に師事。 | ||
清けきおとめ [Virgo serena] 〈喜びの聖母〉 ジョスカン・デ・プレ:喜んでください、キリストの母であるおとめよ/アヴェ・マリア、清けきおとめ ピエール・ド・ラ・リュー:喜んでください、キリストの母 〈聖母被昇天の晩課より〉 ハインリッヒ・イザーク:なにもかも美しい、愛する方よ グレゴリオ聖歌:アンティフォナ「いとも賢いおとめ」 ロワゼ・コンペール:第1旋法のマニフィカト「わたしの魂は主をあがめ」 ジョスカン・デ・プレ:いとも賢いおとめ 〈サルヴェの祈り〉 アントワーヌ・ブリュメル:ゆりの花のよう ピエール・ムリュ:御母は花咲き ジョスカン・デ・プレ:サルヴェ・レジナ(めでたし元后) ヴォーカル・アンサンブル「カペラ」 | ||
録音:2007年8月27日-30日、北の大地美術館(六花亭美術村内)、中札内村。ディジパック仕様。ヴォーカル・アンサンブル カペラ当レーベル第4弾は、聖母マリアを題材としたルネサンス・フランドル楽派の珠玉の作品集。ジョスカン・デ・プレの傑作「アヴェ・マリア」も収録。 本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブル カペラの第5弾(レグルスレーベルでは第4作目)。ルネサンス時代に活躍したフランス・フランドルの作曲家たちによる、美しいマリア・モテットを集めたアルバムで、巨匠ジョスカンの「ア ヴェ・マリア」「サルヴェ・レジーナ」を始め、聖母への祈りの薫りただよう厳選された名曲ばかりを、カペラが心をこめて歌いあげている。 ヴォーカル・アンサンブル カペラ:花井哲郎によって1997年に創立された、グレゴリオ聖歌とフランドル楽派の宗教曲を主なレパートリーとするプロの声楽家によるヴォーカル・アンサンブル。芸術的に高度に洗練され、霊性の深さにおいても比類のない中世・ルネサンスの宗教的な作品の真髄を現代によみがえらせることを目的としており、そのため、古い記譜法によるコワイヤ・ブックを囲んで歌い、最もふさわしい発音・発声を追求するなど当時の演奏習慣を再現し、また、典礼のために創られた音楽を、ふさわしい枠組みのなかで歌うことによって、作品の持つ宗教的な意味を演奏に反映させ、心と魂の安らぎ、癒しの響きを実現できるよう努めている。 | ||
ジョリヴェ:ピアノ作品集 マナ/5つの儀式的舞踏(ピアノ版)/ シャンソン・ナイーヴ/コスモゴニー |
藤原 亜美(P) | |
録音:2006年9月27日-29日、相模湖交流センターホール、ディジタル録音。 「20世紀のフランスの作曲家としてピアノ作品が世界で認知されている作曲家、ジョリヴェの作品は、たとえば藤原亜美が常日頃コンサートではしばしば演奏している文字どおり「現代」の作品、21世紀の「いま」作曲されている作品とつながってくるものであり、それでいながら、ただ音によって構築された作品ということにとどまらぬ、音楽を越えた、音楽以上の何かを伝えようとする作品として、いま、あらためて注目される音楽であるのではないか。」(小沼純一[ライナーノートより])) ジョリヴェは今や20世紀を代表する作曲家と認知されているが、実際に発売されている作品数は少なく、ピアノ曲集のCDはこれが唯一のものとなる。 藤原亜美:札幌市出身。1996年東京芸術大学、並びにパリ国立高等音楽院を審査員満場一致の1等賞で卒業。1998年フランスで行われた第3回オルレアン20世紀音楽国際ピアノコンクールにて第1位受賞。在仏中、各地での演奏の他、ラジオ・フランスの音楽番組にソロ・伴奏にて出演するなど活発に演奏活動を行う。現在東京を拠点に各地でピアノソロ、伴奏の分野において活動中。また数多くの日本初演に携わる。今までに東京シンフォ二エッタのメンバーとしてドイツ、ベネズエラ公演等に参加、また文化庁舞台芸術国際フェスティヴァルの一環として、ルチアーノ・ベリオのゼクエンツァを知恩院で演奏するなど活躍の場を広げている。トリオ・デ・ジャンボウ、トリオ・リベルテ、Ensemble sans-limiteの各メンバー。現在東京芸術大学、東京音楽大学、尚美学園非常勤講師。日本各地で演奏活動を行うとともに室内楽の分野で、また東京シンフォニエッタのピアニストとしても活躍中。 | ||
三美神〜Les Gráces J.S.バッハ: 平均律クラーヴィア曲集より [ハ長調 BWV.846/ ニ長調 BWV.850]/ パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825/ 「ゴルトベルク変奏曲」 BWV.988〜アリア D.スカルラッティ: ソナタ ト長調 K.144/ソナタ ト長調 K.146 J.デュフリ:三美神(情愛をこめて) ニ長調 ラモー:ミューズたちの語らい ニ短調 |
家喜美子(Cemb) | |
録音:2004年11月8日-10日、ドープスヘズィンデ教会(ハーレム、オランダ)。 オランダを中心にヨーロッパで活躍中のチェンバリスト家喜美子初の国内発売。初録音の「バッハ:フランス組曲(全曲)」はプライヴェート・レーベルで発売、ヨーロッパで好評価を得ている。 「『響きを聴く』ことの大切さを、私は、ますます実感しているが、響きには耳で聞こえるものとそうでないものとがある。練習の一つに、私は『花から響きを聴く』ことを半年ほど続けたことがある。目に留まった花々に耳を傾けているうちに、同種類の花でも1本ずつ違う響きを発していることに気がついた。そんな花の響きとの対話がそのまま、音楽の響きとの対話に繋がっていった。チェンバロは物理的に制約のある楽器である。(中略)だから『チェンバロを弾く』というアプローチではその制約内でのことしか起こらない。ではどのようにしてバロック音楽の要求する劇的なコントラスト、あるいは繊細なニュアンスの表現を可能にしていくのだろうか?それは『チェンバロを弾く』のではなく、チェンバロと奏者が一体となって音楽の響きをキャッチし、共振していくのである。(家喜美子) 家喜美子:東京に生まれる。1975年アムステルダム・スヴェーリング音楽院チェンバロ科入学。チェンバロをグスタフ・レオンハルト氏に師事。1981年チェンバロ科をソリスト・ディプロマを得て卒業。また1981年から1986年までオルガンを、バロック奏法並びに即興演奏で高名な故クラース・ポルト氏に師事。1982年東京でデビューリサイタルを行う。以来毎年、ヨーロッパ、日本でリサイタルを行う。1985年オランダにてドメニコ・スカルラッティ生誕300年・全曲ソナタ演奏フェスティバルに招かれる。 国内外放送の出演多数。90年代に入り、チェンバロ製作家と共に、ピリオド楽器の響きの減衰カーブとそれに沿った当時の作曲・演奏法、及び、リュート奏法のチェンバロへの影響等の研究開始。2002年J.S.バッハ「フランス組曲」全曲CDをリリース。 2004年8月エジンバラ・フェスティバルにて、世界的に需要なラッセルコレクションのピリオド楽器を使用したリサイタルは高い評価を得た。 | ||
ドイツ・バロックの精華〜テレマン:室内楽曲集 クヮルテット ト長調/トリオ・ソナタ ホ短調 トリオ・ソナタ 変ホ長調(音楽の練習帳より) トリオ・ソナタ ホ短調 (ターフェルムジークより) ファンタジー ニ長調(オリジナル[vfl]) ファンタジー ニ長調(アレンジ[ob,fg,vc,cem]) トリオ・ソナタ ニ短調/ 組曲 ロ短調(6つの四重奏曲より) 終曲 変ロ長調 (ターフェルムジークより) |
ラ・フォンテーヌ [江崎浩司 (リコーダー、Ob、Fg) 三宮正満(Ob、Obダモーレ) 高群輝夫(Vc) 水永牧子(Cemb)] | |
録音:2006年3月1日-3日、花かげホール、山梨市。 個人、アンサンブルとして、全国でコンサートを行い根強い人気のラ・フォンテーヌの結成10周年を記念するレグルス録音第2弾。 前作「華麗なるフランス・バロック」は多方面から好評をいただいた。テレマンは、彼らのレパートリーの核といってもよい作曲家で、これまでにも彼らは、その愉悦感あふれる音楽を魅力たっぷりに演奏してきた。テレマンは常に聴き手のことを考えて音楽活動を行ってきた作曲家で、その点でもラ・フォンテーヌの活動姿勢と共通するところがある。10周年記念のCDを作るにあたって、彼らはまさにぴったりの作曲家を選んだと言えるだろう。ラ・ファンテーヌの活動は、これからますます充実したものになってゆくだろうが、このCDは、その節目を飾るのにふさわしいものである。(今谷和徳 解説より) CD発売記念演奏会10月12日(木) 19:00 東京オペラシティ・リサイタルホール。 ラ・フォンテーヌ プロフィール:1996年東京にて結成。翌年、第11回日本古楽コンク-ル(山梨)・アンサンブル部門にて最高位受賞。99年、イギリス・ヨークで開催されたEarly Music Festivalに参加、アンサンブル・コンテストでファイナリスト。ファースト・アルバム「バロックの泉」(アントレ)をリリース。2000年、ブリュージュ国際古楽コンクール・アンサンブル部門にて第2位、併せて聴衆賞も受賞。01年、セカンド・アルバム「Baroque Spirit」(マイスターM)をリリース、また秋にはP.ピケット氏に招かれロンドン・サウスバンクセンター音楽祭に出演。サード・アルバム「インサラータ」をリリース(トライエム)。04年「華麗なるフランス・バロック」をリリース。東京での公演の他、近江楽堂や松明堂のバロック・シリーズ、銀座ポケットパーク、資生堂ワードなどに出演する。札幌古楽祭、栃木蔵の町音楽祭をはじめ、北は札幌から南は佐世保まで全国各地で演奏している。03年4月よりNHK-BS2放送の番組「素敵にガーデニングライフ」ではテーマ音楽を担当している。2004年度より音楽事務所アスペンの協力アーティスト。バロック音楽を中心に、各メンバーの個性を生かしたプログラムと、斬新なアイデアに満ちたエキサイティングなステージにより、遠い時代の音楽を生き生きと現代に蘇らせている。また楽しいトークを交えたコンサ-トで、多くの人と音楽の喜びを分かち合うことを目指している。 | ||
ギヨーム・ド・マショー:ノートルダム・ミサ グレゴリオ聖歌:聖母マリアの祝日の固有唱/ ギヨーム・ド・マショー: ノートル・ダム・ミサ/ダヴィデのホケトゥス/ モテット第23番 〔幸いなおとめ/汚れない御母/あなたに嘆息します〕 |
ヴォーカル・アンサンブル・カペラ [vocal ensemble Cappella] | |
録音:2006年1月30日、31日、2月3日、4日、淀橋教会小原記念聖堂、大久保、東京。 本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブル、カペラの第4弾( REGULSレーベルでは第3作目)。 ルネサンスの宗教作品に取り組んできたヴォーカル・アンサンブル、カペラがレグルス録音第3弾として14世紀の作曲家マショーの大作「ノートル・ダム・ミサ曲」をとりあげた。これは一人の作曲家が全楽章を通して作曲したミサ曲としては、現存する最古のものとして知られており、優雅ななかにも生命力あふれる傑作。聖母のためのグレゴリオ聖歌とモテット、また、異色の作品「ダヴィデのホケトゥス」も含まれ、全体として聖母のミサとして聴けるように曲が組まれている。従来の解釈とは全く異なるカペラならではの斬新なマショー。 ・ヴォーカル・アンサンブル、カペラ、プロフィール: 「カペラ」は花井哲郎・尚美によって1997年に創立された、グレゴリオ聖歌とフランドル楽派の宗教曲を主なレパートリーとするプロの声楽家によるヴォーカル・アンサンブル。芸術的に高度に洗練され、霊性の深さにおいても比類のない中世・ルネサンスの宗教的な作品の真髄を現代によみがえらせることを目的としている。そのため、古い記譜法によるコワイヤ・ブックを囲んで歌い、最もふさわしい発音・発声を追求するなど当時の演奏習慣を再現し、また、典礼のために創られた音楽を、ふさわしい枠組みのなかで歌うことによって、作品の持つ宗教的な意味を演奏に反映させ、心と魂の安らぎ、癒しの響きを実現できるよう努めている。 | ||
トリスタンの哀歌 Lamento di Toristano(全17曲) 作曲者不詳:トリスタンの哀歌 F.ランディーニ: この心にかかるはなんという苦しみか/ ご婦人は哀れみを持つことはあるまい 作曲者不詳:輝く星よ マショー:恥と恐れと疑惑/心とろかす美しい女/他 |
西山まりえ (ゴシックHp/オルガネット) 濱田芳通 (コルネット/リコーダー) 石川かおり(フィーデル) | |
録音:2005年8月3日-5日、相模湖交流センター・ホール。 中世、叙情の竪琴が奏でる心情〜西山まりえ、初のゴシック・ハープによるソロ・アルバム。当レーベルへ初登場。 現在チェンバロ奏者としてソロ、アンサンブルで活躍中の西山まりえは世界でも数少ないバロック&ルネサンス・ハープの奏者でもある。このCDは中世で流布したゴシック・ハープとオルガネットによる初の録音。 祈りのような旋律や、星の輝き、花の美しさなどに例えた愛する女性への賛美、その愛の喜びや虚しさ、甘美や残酷を切々と綴る詩、ピタゴラス音律によるピュアなハーモニー、狩のドタバタ感やクルクル宙返りするような躍動する舞曲。700年前の音楽は現在に生きる私たちへの音楽でもあり、中世の音楽がかように躍動感に溢れ、また人間くさい音楽であったことを“再発見”できるCD。アンサンブル「アントネッロ」での同僚、濱田芳通と石川かおりによる絶妙のサポートも聴き物。 CD発売記念演奏会:1/21栃木・CUCINA ITALIANA一風堂、1/24 & 25 東京オペラシティ近江楽堂、1/27宇部・宇部緑橋教会、1/28福岡・あいれふホール。 西山まりえ:東京音楽大学付属高等学校、及び同大学ピアノ科を卒業。同大学研究科チェンバロ科修了。チェンバロを渡邊順生、オルガンを植田義子の各氏に師事。バーゼル・スコラ・カントールム及びミラノ市立音楽院に留学。チェンバロをリナルド・アレッサンドリーニ、ニコラウ・デ・フィゲイレド、ヒストリカル・ハープをハイドゥルン・ローゼンツヴァイク、マーラ・ガラッシ、通奏低音及びアンサンブルをイェスパー・クリステンセン、中世アンサンブルをペドロ・メメルスドルフ、中世歌唱法をキャスリーン・ディーネンの各氏に師事。アンサンブル「アントネッロ」のメンバー、またチェンバロとハープ両方の楽器を操るソリストでもあり国際的に活躍中。これまでに日本やイタリア・スペイン等のヨーロッパで多数の録音をしている。国内で高い評価を受けたCD「見果てぬ夢の先―スペイン・チェンバロ音楽」(1999年発売)は、2003年に本国スペインでもリリースされ、最優秀推薦盤(リトゥモ誌)として選ばれるなど話題を呼んだ。またALM Records(コジマ録音)からは、邦人初となるルネサンス・ハープのソロ・アルバム「王の踊りとシャンソン」とチェンバロのソロ・アルバム「ジュピター〜情熱の嵐〜 フォルクレ:クラヴサン曲集」(「CDジャーナル」2004年を彩った全CDベスト100選定盤、「毎日新聞」ベスト3推薦盤)、「J.S.バッハ〜フランス組曲・全曲」(「レコード芸術」特選盤)と、いずれも高い評価を受けている。 | ||
ドビュッシー: 前奏曲集第1巻/ベルガマスク組曲 |
藤原亜美(P) | |
録音:2005年5月20日-22日、相模湖交流センター。デジタル。 「ポーランドからドイツ、フランスへと移動していったヴィルテュオーゾ、モシュコフスキの作品や、ルーマニアのエネスク、リパッティといった作曲家を録音してきたうえでの、ドビュッシーである。つまり、ドビュッシーの地理的・歴史的な「前−後」をしっかりまわってきて後、ドビュッシーそのものにとりくむというのがどういうことなのか。その結果が、ここにある。」小沼純一(ライナーノートより) 現在までレグルスの制作ポリシーに沿って隠れた名曲を録音してきた藤原亜美が、フランス音楽の真髄ともいうべきドビュッシーの名曲を初録音。 藤原亜美:札幌市出身。1996年東京芸術大学、並びにパリ国立高等音楽院を審査員満場一致の1等賞で卒業。1998年フランスで行われた第3回オルレアン20世紀音楽国際ピアノコンクールにて第1位受賞。在仏中、各地での演奏の他、ラジオ・フランスの音楽番組にソロ・伴奏にて出演するなど活発に演奏活動を行う。現在東京を拠点に各地でピアノソロ、伴奏の分野において活動中。また数多くの日本初演に携わる。今までに東京シンフォ二エッタのメンバーとしてドイツ、ヴェネズエラ公演等に参加、また文化庁舞台芸術国際フェスティバルの一環として、ルチアーノ・ベリオのゼクエンツァを知恩院で演奏するなど活躍の場を広げている。トリオ・デ・ジャンボウ、トリオ・リベルテ、Ensemble sans-limiteの各メンバー。現在東京芸術大学、尚美学園非常勤講師。日本各地で演奏活動を行うとともに室内楽の分野で、また東京シンフォニエッタのピアニストとしても活躍中。 | ||
ジョヴァンニ・ザンボーニ: リュート・ソナタ集(ルッカ、1718)より 〔ソナタ[第6番/第1番/第9番/ 第7番/第11番]/チャッコーナ〕 |
野入志津子(アーチリュート) | |
録音:2004年8月1-5日、イタリア、ヴェンツォーネ、ピオヴェルノ村の教会。 現在ルネ・ヤーコブス率いるコンチェルト・ヴォカーレのリュート奏者等として全欧にわたって活躍する野入志津子、2年ぶりのセカンド・ソロCD。第1作:RGCD-1005 「ザンボーニのリュート曲集は、現在知られているリュートソロのレパートリーの中では最も後期の作品集のひとつ。優美なメロディーライン、洗練されたコロラトゥ−ラ(装飾)など、18世紀イタリア音楽のスタイルをリュート・ソロで堪能できる作曲家として他に例を見ません。ザンボーニの作品を弾いてみると、長年バロック・オペラや室内楽の世界で親しみ培われてきたものがそのまま息づいていて、人間的な感情表現がとても豊かに感じられるのです。ザンボーニは、音楽家であり同時に宝石商でした。彼の作品はいまだあまり知られていませんが、ヴァイスやバッハがドイツ・バロックのリュート音楽最高峰なら、イタリアン・バロックの宝石のひとつは間違いなくザンボーニだといえるでしょう。」(野入志津子) 野入志津子:京都生まれ。同志社女子大学音楽学科卒業。在学中よりリュートを岡本一朗氏に師事。同大学を卒業後、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムに留学、リュートをオイゲン・ドンボア、ホプキンソン・スミスの両氏に、通奏低音をイェスパー・クリステンセン氏に師事。1991年ソリスト・ディプロムを得て卒業。以後、ソリスト及び通奏低音奏者として世界各国で活発な演奏活動を続けている。録音ではイ・ムジチ合奏団の「四季」(1996年)等に参加、その他フランス、ドイツ・ハルモニア・ムンディ等のレーベルから多数リリースされている。日本ではトラウトレコードの2つのCDに参加。現在ルネ・ヤーコブス率いるコンチェルト・ヴォカーレ常任リュート奏者、バロック・アンサンブル「ラ・スカトラ・デリ・アーギ」メンバー。オランダ在住。 | ||
華麗なるフランス・バロック ルベル:ソナタ第5番「ラパス」 オトテール:トリオ・ソナタOp.3-3 ボワモルティエ:協奏曲第1番Op.28 マラン・マレ:組曲第2番 F.クープラン:トリオ・ソナタ「スタンケルク」 ルベル:舞踏の諸相 ロワイエ:タンブーラン |
ラ・フォンテーヌ [江崎浩司(リコーダー/Ob) 三宮正満(Ob/リコーダー) 高群輝夫(Vc) 水永牧子(Cemb)] | |
録音:2004年2月25日-27日、相模湖交流センターホール。 個人的にもアンサンブルとしても、全国でコンサートを行い根強い人気のラ・フォンテーヌ、初のレグルスへの録音。今回はこのレーベルらしく、過度なアレンジものを避け基本的にオリジナルの作品を収録。 「若手の実力派ピリオド楽器奏者4人のアンサンブル、ラ・フォンテーヌの活動は、このところますます充実してきている。最近の彼らの演奏会では、よく知られた作品などを彼らなりの編曲で実に面白く聴かせて、18世紀前半を中心とした時代の音楽が、いかに魅力にあふれたものであるかということを、新しいやり方で伝えることに成功しているが、今度のこの新しいCDの録音では、初めてフランスものだけをまとめたプログラムを組み、しかも細工を加えることなく、本格的にそれにとり組んでいる。」(今谷和徳/ライナーノーツより) ラ・フォンテーヌ;プロフィール 1996年結成。翌年、第11回日本古楽コンク−ル(山梨)・アンサンブル部門にて最高位受賞。99年、イギリス・ヨークで開催されたEarly Music Festivalに参加、アンサンブル・コンテストでファイナリスト。ファースト・アルバム「バロックの泉」(アントレ編集部)をリリース。2000年、ブリュージュ国際古楽コンクール・アンサンブル部門にて第2位、併せて聴衆賞も受賞。01年、セカンド・アルバム「Baroque Spirit」(マイスター・ミュージック)をリリース、東京カザルス・ホールにて特別公演、また同年秋にはP.ピケット氏に招かれロンドン・サウスバンクセンター音楽祭に出演。02年「Baroque Spirit」がイギリスのレーベル、オーボエ・クラシックスより海外版として発売、サード・アルバム「インサラータ」をリリース(トライエム・クラシックス)、朝日新聞クラシック視聴室では特選。サントリー小ホールにて発売記念コンサートを行い好評を博す。東京での自主公演の他、近江楽堂や松明堂のバロック・シリーズ、資生堂ワードなどに出演する。札幌古楽祭、栃木蔵の町音楽祭をはじめ、北は札幌から南は佐世保まで全国各地で演奏している。またNHK-FM「FMリサイタル」や「名曲リサイタル」にも出演。03年4月よりNHK-BS2「素敵にガーデニングライフ」ではテーマ音楽を担当している。バロック音楽を中心に、各メンバーの個性を生かしたプログラムと、斬新なアイデアに満ちたエキサイティングなステ−ジにより、遠い時代の音楽を生き生きと現代に蘇らせている。また楽しいト−クを交えたコンサ−トづくりで、より多くの人と音楽の喜びを分かち合うことを目指している。 | ||
ディドーの嘆き〜あるルネサンス写本の物語 ジャン・ムトン:見よ、マリアがわれらに救い主を産んだ ジョスカン・デ・プレ:噂こそは災い ピエール・ド・ラ・リュー:あなたを思ってわたしは悲しむ/ ラ・リュー(?;伝ジョスカン・デ・プレ):わが子、アブサロン ヨハンネス・ギゼリン、ムトン、ジョスカン、他:心惹くこの形見の衣よ ヴォーカル・アンサンブル・カペラ | ||
録音:2004年8月10-13日、淀橋教会小原記念聖堂、大久保、東京。 「幼子が生まれた!〜ルネサンスのクリスマス・ミサ」(RGCD-1006)に続く、本格的中世・ルネサンス専門ヴォーカル・アンサンブル、「カペラ」の第3弾(レグルスレーベルからは2作目)。 今回はルネサンスの豪華写本に収録されたモテットを集めた。王室にまつわる作品や聖母へ祈りの歌に加え、古代ローマ悲劇の女王ディドの嘆きの歌「心惹くこの形見の衣よ」に付けられたムトン、ジョスカン等による同一歌詞による作品5曲すべてを収録。またオクタヴィスト(バスの1オクターヴ下を歌う)の鈴木雪夫氏が参加する傑作「我が子、アブサロン」が記譜通りの超低域で歌われる。フランドルの多彩な響きを、綿密で清純な声のアンサンブルが再現している。 ジャケットに使用された「アエネアス物語図毛綴壁掛」は、江戸時代初期にオランダより伝わったアエネアス物語を描いたと思われる4枚のタペストリー。うち加賀前田藩に伝わった1枚だけが現在完全な形で残され、前田育徳会の許可を得て使用したという。 ヴォーカル・アンサンブル・カペラ、プロフィール:「カペラ」は花井哲郎・尚美によって1997年に創立された、グレゴリオ聖歌とフランドル楽派の宗教曲を主なレパートリーとするプロの声楽家によるヴォーカル・アンサンブル。芸術的に高度に洗練され、霊性の深さにおいても比類のない中世・ルネサンスの宗教的な作品の真髄を現代によみがえらせることを目的としている。そのため、古い記譜法によるコワイヤ・ブックを囲んで歌い、最もふさわしい発音・発声を追求するなど当時の演奏習慣を再現し、また、典礼のために創られた音楽を、ふさわしい枠組みのなかで歌うことによって、作品の持つ宗教的な意味を演奏に反映させ、心と魂の安らぎ、癒しの響きを実現できるよう努めている。 | ||
エネスク&リパッティ:ピアノ作品集 エネスク:ピアノ・ソナタ〔第1番/第3番〕/ ルーマニア狂詩曲第1番(ピアノ版) リパッティ:左手のためのソナチネ/ノクターン |
藤原亜美(P) | |
録音:2004年5月13日-15日、相模湖交流センター。 ルーマニアの生んだ作曲家エネスクはヴァイオリニストとして有名だが、実はピアノの名手でもあった。このアルバムに収録されているルーマニア狂詩曲第1番(ピアノ版)は作曲家自らのためにピアノ用に編曲されたもので、ソナタとともに作曲家のピアノの力量を示す超絶技巧の作品。そして伝説的ピアニスト、リパッティの技巧的な左手のためのソナチネと美しいノクターンはもっと世に知られてよい作品と言える。 藤原亜美はこの録音に先立ってパリに出向き、ルーマニア出身でパリ国立高等音楽院の恩師であるテオドール・パラスキヴェスコに教えを受けた。年毎に成長著しい彼女の現在の到達点を示すCD。 藤原 亜美プロフィール: 札幌出身。東京芸術大学附属高校を首席で卒業、東京芸術大学へ進む。1991年パリ国立高等音楽院へ留学、1996年に満場一致のプリミエ・プリで卒業、同年東京芸術大学も卒業。1998年第3回オルレアン20世紀音楽国際ピアノコンクールブランシュ・セルパ賞(最優秀賞)及びスペディダム賞を受賞。テオドール・パラスキヴェスコ、神野明、ダリア・ホヴォラ、ジャン=クロード・ペヌティエ、他各氏に師事。現在東京芸術大学、尚美学園非常勤講師。日本各地で演奏活動を行うとともに室内楽の分野で、また東京シンフォニエッタのピアニストとしても活躍中。 | ||
Puer natus est! 幼子が生まれた!〜 ルネサンスのクリスマス・ミサ グレゴリオ聖歌:入祭唱「幼子が生まれた」 ピエール・ド・ラ・リュー:ミサ「幼子が生まれた」 ジャン・ムトン:モテット「幼子が生まれた」/他 |
ヴォーカル・ アンサンブル カペラ | |
録音:2003年8月12-15日 東京、大久保、淀橋教会小原記念聖堂。 初回作「サルヴェの祈り」(女子パウロ会より発売)が大好評の、花井哲郎率いるヴォーカル・アンサンブル カペラによるクリスマス曲集。メインはフランドル楽派の巨匠ラ・リューのミサ。神秘的な雰囲気を漂わせた名曲で、その優しく暖かい響きは聴くものの心を捉えて離さない。ここで定旋律として 使われているグレゴリオ聖歌や、フランス王室の作曲家ムトンの楽しくほのぼのとしたモテットなども収録。歴史的演奏解釈に徹底的にこだわるカペラの癒しの歌声は、しなやかでどこまでも純粋。 「カペラ」は花井哲郎・尚美によって1997年に創立された、グレゴリオ聖歌とフランドル楽派の宗教曲を主なレパートリーとするプロの声楽家によるヴォーカル・アンサンブル。芸術的に高度に洗練され、霊性の深さにおいても比類のない中世・ルネサンスの宗教的な作品の真髄を現代によみがえらせることを目的としている。そのため、古い記譜法によるコワイヤ・ブックを囲んで歌い、 最もふさわしい発音・発声を追求するなど当時の演奏習慣を再現し、また、典礼のために創られた音楽を、ふさわしい枠組みのなかで歌うことによって、作品の持つ宗教的な意味を演奏に反映させ、心と魂の安らぎ、癒しの響きを実現できるよう努めている。 | ||
G.A.カステリオーノ編集・出版: 様々な作曲家によるリュート作品集(ミラノ/1536) フランチェスコ・ダ・ミラノ: トッカータ/幻想曲 アルベルト・ダ・リッパ:ファンタジア P.P.ボローノ: ファンタジア、パヴァーナとサルタレロ/漁師の歌 作曲者不詳:浮気娘のサルタレロ/他 |
野入志津子 (6コース・ ルネサンスLute) ニナード・マッシモ・ カラーノ(Perc) | |
録音:2002年6月3日-6日、FONDAZIONE ABBAZIA DI ROSAZZO(バラの修道院)ウディネ、イタリア。 オランダを中心にヨーロッパで活躍するリュート奏者野入志津子、待望のソロ・アルバム。彼女はイ・ムジチ合奏団の様々な録音にリュート奏者として参画し、現在もルネ・ヤーコブス率いるコンチェルト・ヴォカーレのリュート奏者等で全欧にわたって活躍している。 「カステリオーノが編集、出版したこのリュート選集には16世紀前半のルネサンス音楽のエッセンスが全て含まれています。宮廷で貴族達が洗練された芸術、学問、詩や恋に明け暮れている一方、広場では庶民が歌に踊りにお酒と騒いでいる・・・そして教会の鐘がなって、静かなミサの祈りの時間。あたかもルネサンス時代、イタリアの小さな城下町を歩いているような曲集です。今回、庶民の舞曲にパーカッションを加えてより一層生き生きとしたコントラストが引き出せるよう試みました。」(野入志津子) | ||
ポーランド現代ピアノ作品集 バツェヴィチ:第2ソナタ ルトスワフスキ:民謡集、牧歌集 セロツキ:ソナタ、ア・ピアチェレ シコルスキ:ぼんやりと、ただ外を眺めて |
藤原亜美(P) | |
録音:2002年、笠懸野文化ホール、群馬。 | ||
モシュコフスキ:ピアノ作品集 Vol.2 スペイン奇想曲/バルカローレとタランテラ/6つの小品/ 捧げもの/愛のワルツ/幻想曲「シューマンをたたえて」 ビゼー/モシュコフスキ編曲:「カルメン」〜ジプシーの歌 藤原亜美(P) | ||
録音:2001年7月17日-19日、笠懸野文化ホール、群馬。 | ||
モシュコフスキ:ピアノ作品集 Vol.1 エール・ドゥ・バレエ/アルブムブラット/ ゴンドリエーラ/ 「6つの幻想小品集」より 〔村のスケッチ/夜の不安/デュオ/女軽業師〕/ メロディ/火花/ノクターン/メヌエット/ 15のヴィルトゥオーゾ練習曲 |
藤原亜美(P) | |
録音:2000年8月&9月、笠懸野文化ホール、群馬。 | ||
エチュードの妙技〜20世紀の作曲家による バルトーク:3つのエチュード パセヴィチ:10のエチュード ルトスワフスキ:2つのエチュード シマノフスキ:4つのエチュード/12のエチュード プロコフィエフ:4つのエチュード |
藤原亜美(P) | |
録音:1999年9月、フランス、ルレ城。原盤:SOLSTICE (SOCD-168)。 | ||
家喜 美子〜 J.S.バッハ:フランス組曲(全曲) |
家喜 美子(Cemb) | |
録音:2002年1月30日−2月2日、オランダ、デルフト、オールド・カトリック教会。使用楽器:ジョール・カッツマン。 家喜 美子のファースト・アルバム(おそらく自主製作盤)。今回から REGULUS レーベルで取り扱うとの事。 | ||
création 〔クレアシオン〕 「古典四重奏団」「音楽三昧」「タブラトゥーラ」「アンサンブル《 BWV.2001》」など、多才な活動を繰り広げる田崎瑞博が立ち上げたレーベル。 | ||
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのための ソナタとパルティータ(全曲) |
川原千真(バロックVn) | |
録音:2007年4月12日-13日、6月12日-13日、8月7日-8日、相模湖交流センター/発売:2009年。 古典四重奏団ではモダーン・ヴァイオリンを、アンサンブル「音楽三昧」等ではバロック・ヴァイオリンと、奏法の異なる2種のヴァイオリンを弾きこなす川原千真が長年温めてきたバッハに満を持しての初挑戦。 『限られた作品空間で、どれだけ多様な表現が可能か。この課題がバッハの意欲を掻き立てたのは当然だろう。その多様な表現の中で、最終的にはソナタであれ、パルティータであれ、「一つの旋律が紡ぐ、ドラマとしての音楽」の理想像、あるいは一つの旋律が示す果てしない可能性を示すことに彼の目的があった。同時に、その多様な姿から見えてくるただ一つの響き、ただ一つの旋律とはいったい何か......それをバッハは問おうとした。』(有田栄ライナーノートより) 川原千真 プロフィール:東京芸術大学および同大学院修了。ヴァイオリンを海野義雄、田中千香士、ヴィオラ・ダ・ガンバを平尾雅子に師事。モダーン及びバロック・ヴァイオリン奏者。「古典四重奏団」の第1ヴァイオリン奏者。CD9枚をリリース。99年ギリシャ公演(国際交流基金助成)、05年10月ドイツ公演(招聘元/バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒ)。97年「村松賞」、04年「文化庁芸術祭大賞」、07年「文化庁芸術祭賞」各受賞。 アンサンブル『音楽三昧』のヴァイオリンおよびヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。CD7枚をリリース。02年アメリカ公演(国際交流基金助成)。第7回「サライ大賞」CD.DVD部門賞受賞。 アンサンブル「 BWV.2001」メンバー。使用しているバロック・ヴァイオリンは 北イタリア(18世紀末)製。バロック仕様のまま200年近くジェノヴァの農家の納屋に埋もれていたが、10年ほど前に発見された。 | ||
バルトーク:弦楽四重奏曲全集 〔第1番−第6番〕/ 解説CD:古典四重奏団から見たバルトーク |
古典四重奏団 [川原千真・花崎淳生・ 三輪真樹・田崎瑞博] | |
録音:2010年4月20日-22日、6月16日-18日、2011年4月25日-27日、6月9日。クレアシオン・レーベルより初の古典四重奏団によるアルバムが登場。 1996年の「第5番」録音、1999年・2005年の連続演奏会を経て、ついに全曲CDリリース。その精緻なアンサンブルは、鋭いリズム、清澄なハーモニー、対位法の明晰さを追求し、ゆえに作品の内面が浮き彫りとなる。モーツァルトやベートーヴェン後期で魅せた深遠な芸術が、バルトークにおいても展開される。豪華執筆陣の解説や対談、さらには彼らならではの付録解説CDが、我々をバルトークにぐんと引き寄せてくれるに違いない。 豪華執筆陣による解説書・対談。執筆:中村孝義(音楽学・大阪音楽大学学長)、伊東信宏(音楽学・大阪大学教授)。対談:ハンガリーとバッハ〜中村隆夫(コダーイ研究家・北海道教育大学名誉教授)/田崎瑞博。恒例のコンサート前のレクチャースタイルによる解説CD付。 | ||
音楽三昧 / BACH Vol.2 J.S.バッハ: 24の前奏曲 BWV.846-869 「平均律クラヴィーア曲集第1巻」より イタリア協奏曲 BWV.97 |
アンサンブル「音楽三昧」 [田中潤一 (フラウト・トラヴェルソ リコーダー) 川原千真(バロックVn バロックVa ヴィオラ・ダ・ガンバ) 田崎瑞博(バロックVa バロックVc) 蓮池仁(Cb) 加久間朋子(Cemb)] | |
音楽三昧 / BACH Vol.1 J.S.バッハ: ファンタジーとフーガ ト短調 BWV.542 コラール前奏曲集 「いと高きところには神にのみ栄光あれ」 「いと高きところには神にのみ栄光あれ」 BWV.711 「いと高きところには神にのみ栄光あれ」 BWV.662 「17のコラール」より 「いと高きところには神にのみ栄光あれ」 BWV.676 「クラヴィーア練習曲集」第3部より パッサカリア ハ短調 BWV.582 トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565 「われら悩みの極みにありて」 BWV.641 「オルガン小曲集」より |
アンサンブル「音楽三昧」 [田中潤一 (フラウト・トラヴェルソ/ リコーダー) 川原千真(バロックVn/ バロックVa/ ヴィオラ・ダ・ガンバ) 田崎瑞博(バロックVa/ バロックVc) 蓮池仁(Cb) 加久間朋子(Cemb)] | |
録音:2007年3月28日-31日、相模湖交流センターホール/発売:2008年(1100、1200共)。 待望のアンサンブル音楽三昧によるピリオド楽器によるJ.S.バッハ。CRT-1100はオルガン曲、CRT-1200はチェンバロ曲をメンバーでレーベル主宰者の田崎瑞博が編曲。音楽三昧の演奏が原曲であるかなような、あたかも「フーガの技法」で発揮される器楽による編曲の妙が、バッハの名曲に新たな息吹を与えた。2タイトル類似のデザインながら、背景色を変えての12ページ解説つき豪華ジャケット。 第5回TYサポート作品。コンサート【音楽三昧 2008「ドビュッシーとラヴェル」】2月8日(金) 19:00 ノバホール・ホワイエ 、2月9日(土) 14:30 東京オペラシティ・リサイタルホール。 | ||
Japoneira | ||
田崎瑞博/原曲・作詞:宮沢賢治: 「星めぐりの歌」による変奏四重奏曲(*) /「星めぐりの歌」による変奏二重奏曲(#) 古典 SQ (*) 川原千間(Vn;#) 田崎瑞博(Vc;#) | ||
録音:2014年4月16日-18日、笠懸野文化ホール。DVDサイズ上製本ディジパック仕様。佐藤泰平氏(宮沢賢治研究者)による「賢治のセロをめぐって」、「星めぐり」自筆原稿(宮沢賢治記念館所蔵)を含むオールカラー16ページ解説書付。本の表裏の絵は一筆書きアーティストの高橋美紀氏による作品。解説書内にも多数掲載。発売:Japoneira 。『童話「双子の星」では、星たちが歌を歌い合い、チュンセ童子とポウセ童子が銀笛で伴奏をします。 その歌が「星めぐりの歌」であり、歌詞に賢治自ら旋律をつけて歌ったものが後世に伝えられました。賢治の曲の中でも広く知られ、歌い続けられているものです。とてものびやかで楽しげ、また雄大な感じもする旋律です。賢治と音楽でつながることができる──こんなにうれしいことはありません。』『変奏四重奏曲は、4つの弦楽器のための弦楽四重奏曲で、楽章は6つ。ハイドンなどの古典派風の音楽です。チェロを愛していた賢治は、きっと弦楽四重奏に憧れていたのではないか。そんな思いからの創作です。賢治がかわいがっていた妹トシは、ヴァイオリンが上手でした。変奏二重奏曲は、そんな兄妹デュエットを想像しての作品です。舞曲など5つの楽章からなる、バロック風の組曲になりました。』(田崎瑞博) 古典四重奏団の田崎瑞博が、賢治ファンのアマチュア・チェリストより、宮沢賢治の「星めぐり」の旋律による弦楽四重奏曲の委嘱を受け作曲。2013年9月の花巻賢治祭にてアマチュア弦楽四重奏団によって初演された。同じく委嘱を受けたヴァイオリンとチェロの二重奏曲を合せて、賢治ファンの株式会社「椿」(伊豆大島の椿油メーカー)日原社長よりの依頼でCD化が実現。 | ||
KUBO YOKO 〔久保陽子〕 ヴァイオリニスト、久保陽子の自主レーベル。夫・弘中 孝とのデュオや弘中の独奏、チェロの堀 了介を加えた久保陽子トリオでの録音が発売されている。 ・久保陽子(ヴァイオリン):3歳より父の手ほどきを受け、その後J.イスナールおよび斎藤秀雄らに師事。1962年桐朋女子高等学校音楽科卒業。同年チャイコフスキー国際コンクール第3位入賞。1963年よりフランス政府給費留学生としてパリに留学しR.ベネデッティ、J.カルヴェに師事。1966年マルセイユ音楽院ディプロマコースを卒業、同時に名誉市民のメダルを授与される。1964年パガニーニ国際コンクール、1965年ロン=ティボー国際コンクールにて第2位。1967年からJ.シゲティに師事。その後クルチ国際コンクール第1位。ソリストとして世界的な演奏活動をする一方、ピアニスト弘中孝と共に桐五重奏団、久保陽子トリオまたジャパン・ストリング・クァルテットを主宰するなど室内楽奏者としても活躍中。また、2008年から09年にはベートーヴェンのピアノ・トリオ全曲演奏会を企画。いずれも高い評価を得ている。現在、東京音楽大学教授。 ・弘中 孝(ピアノ):6歳よりピアノを始め、東貞一、井口愛子、井口基成の各氏に師事。桐朋学園に学ぶ。日本音楽コンクール第1位、特賞ならびに安宅賞を受賞。その後ヴァン・クライバーン国際コンクール入賞。シフラ国際コンクール第1位金賞、ロン=ティボー国際コンクール第4位入賞。1963年から1965年フルブライト給費留学生としてジュリアード音楽院に留学、S.ゴロニツキー教授に師事。1966年から1969年マルセイユ音楽院にてP.バルビゼ氏に師事。1969年より本格的な演奏活動に入り、国内外で活躍。L.v.マタチッチ指揮NHKso.とのモーツァルトの協奏曲など、日本の主要オーケストラとの共演をはじめ、リサイタルや 室内楽の分野でも、1974年に結成した桐五重奏団を中心に充実した活動を展開している。また国際コンクールの審査員に招かれたり、音楽祭ディレクターを務めるなど多彩な活動を続けている。現在、東京音楽大学教授。 ・久保陽子トリオ、プロフィール:2005年春、弘中孝(ピアノ)、久保陽子(ヴァイオリン)、堀 了介(チェロ)のメンバーで久保陽子トリオを結成。3人はいずれも桐朋学園出身で斎藤秀雄氏の教えを受け、室内楽を中心に40余年に渡り演奏を共にしてきた旧知のメンバー。そして現在は、3人共に東京音楽大学教授を務めている。多くの経験と技術や感性など、音楽家として培ってきたものがピアノ・トリオの演奏でもいかんなく発揮されている。常設のピアノ・トリオとして、今後への期待は大きい。 | ||
弘中孝 ピアノ・ソロII〜弾き続けた熟成の世界 ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ シューマン:交響的練習曲 |
弘中孝(P) | |
録音:2011年5月17日-18日、6月21日-22日、相模湖交流センターホール。発売:KUBO YOKO。 弘中孝、4年ぶりのセカンドCD。『60年ピアノを弾いてきて、私はある心境にたどりつきました。当たり前のことかもしれませんが、自分でほんとうに好きだと思う曲以外は、人前で弾くべきではないということです。今回の、シューマンの交響的練習曲、ブラームスのヘンデル・ヴァリエーション、どちらも勿論とても好きな曲です。』(「弘中孝:シューマン&ブラームスの録音に寄せて」より)。シューマンの権威Dr. トーマス・シノフツィクによる「交響的練習曲」の解説付。 弘中孝:6歳よりピアノを始め、東貞一、井口愛子、井口基成の各氏に師事。桐朋学園に学ぶ。日本音楽コンクール第1位、特賞ならびに安宅賞を受賞。その後ヴァン・クライバーン国際コンクール入賞。シフラ国際コンクール第1位金賞、ロン=ティボー国際コンクール第4位入賞。1963年から1965年フルブライト給費留学生としてジュリアード音楽院に留学、S.ゴロニツキー教授に師事。1966年から1969年マルセイユ音楽院にてP.バルビゼ氏に師事。1969年より本格的な演奏活動に入り、国内外で活躍。マタチッチ指揮NHKso.とのモーツァルトの協奏曲など、日本の主要オーケストラとの共演をはじめ、リサイタルや 室内楽の分野でも、1974年に結成した桐五重奏団を中心に充実した活動を展開している。また国際コンクールの審査員に招かれたり、音楽祭ディレクターを務めるなど多彩な活動を続けている。現在、東京音楽大学教授。 | ||
パガニーニ:カプリース Op.1(全24曲) | 久保陽子(Vn) | |
録音:2007年5月、7月、11月、2008年11月、北の大地美術館。 自身のライフワーク、ともいうべき「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」に続き、恩師シゲティより託された宿願ともいえる「パガニーニ:カプリース」の録音がついに完成した。 久保さんの音楽の最大の特徴は、演奏の中に言葉=メッセージがあることと、音に美しい色彩があることだ。メッセージ性は演奏に陰影を与え、音色の美しさは音楽に生命を吹き込む。(中略)これは余談だが、久保さんがフランスでシゲティに教わっていたころ、恩師であるシゲティにこう言われたそう。「陽子はパガニーニで大成するよ」と…。才は才を見抜くという。シゲティはすでにこの時、彼女の感性がパガニーニの本質に大きく迫っていたことを見抜いていたに違いない。巨匠シゲティの予言が、今まさに実現したCDである(ライナーノートより)。 | ||
弘中孝〜 ブラームス:ピアノ作品集 3つの間奏曲 Op.117/ 6つのピアノ小品 Op.118/ 4つのピアノ小品 Op.119/ 2つのラプソディ Op.79 |
弘中孝(P) | |
録音:2007年3月9日-11日、水戸芸術館コンサートホール。弘中 孝初のソロCDが、KUBO YOKOレーベルより発売。山口大学の音楽の教師をしていた父の影響を受け、5歳頃から蓄音機でフルトヴェングラーのブラームスを聴いた幼児体験が、その後の氏のブラームス好きの原因となった。 「私の記憶に鮮烈に残っているのは、N響定期でのモーツァルトの ニ短調協奏曲・・・マタチッチ相手に堂々と自分を主張しながら表情豊かな音楽を奏でるピアニストにすっかり魅了されてしまった。(中略)敢えてブラームス後期の渋い小品を選んだところにも、いかにも彼らしさが窺えよう。・・・当CDのブラームスの演奏からは、そうした地道に音楽を究めた人ならではの深い洞察と味わいが伝わってくる。」(寺西基之氏のライナーノートより) | ||
久保陽子トリオ CD 第1弾 ベートーヴェン: ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調Op.97「大公」 ブラームス: ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調Op.8(改訂版) |
久保陽子トリオ [弘中 孝(P) 久保陽子(Vn) 堀 了介(Vc)] | |
録音:2006年1月11日-13日、水戸芸術館コンサートホール。 常設のピアノ・トリオとして結成から1年、久保陽子トリオ満を持してのCD第1弾。今後も年数回のコンサートとともに録音も行って行く。円熟した3人の誇張のない自然なアンサンブルは、壮大で重厚なベートーヴェンの世界と情熱的で内面的深さをもつブラームスの世界を余すところなく表現、ドイツ・ロマンティシズムを堪能させてくれる演奏。ボン・ベートーヴェン・ハウス協会Dr.ラーデンブルガー氏とウィーン楽友協会Dr.ビーバ氏の書き下ろし論文掲載。 久保陽子トリオ、プロフィール:2005年春、弘中孝(ピアノ)、久保陽子(ヴァイオリン)、堀 了介(チェロ)のメンバーで久保陽子トリオを結成。3人はいずれも桐朋学園出身で斎藤秀雄氏の教えを受け、室内楽を中心に40余年に渡り演奏を共にしてきた旧知のメンバー。そして現在は、3人共に東京音楽大学教授を務めている。多くの経験と技術や感性など、音楽家として培ってきたものがピアノ・トリオの演奏でもいかんなく発揮されている。常設のピアノ・トリオとして、今後への期待は大きい。 | ||
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ(全3曲) | 久保陽子(Vn) 弘中孝(P) | |
録音:2005年1月18日-19日、4月27日-28日、水戸芸術館コンサートホール。高校時代から40数年に及ぶ円熟のアンサンブル、2人三脚で設立した独自レーベル第3弾。 第1弾「レジェンド〜ヴァイオリン名曲集」(KBYK-1001)がレコ芸「準特選」、第2弾「バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲」(KBYK-1002/3)がレコ芸「特選」と高水準の演奏をリリースしてきたKUBO YOKOレーベルから、初めて夫妻での録音、それも2人にとって生涯の目標ともいうべきブラームスのヴァイオリン・ソナタが登場。峻厳、情熱、瞑想が織り成すブラームスの音楽と真正面から取り組んだ夫妻にしか表現しえない演奏。 | ||
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲) 〔ソナタ第1番 BWV.1001 /パルティータ第1番 BWV.1002 /ソナタ第2番 BWV.1003 / パルティータ第2番 BWV.1004 /ソナタ第3番 BWV.1005 /パルティータ第3番 BWV.1006 〕 久保陽子(Vn) | ||
録音:2004年1月-6月、水戸芸術館コンサートホール。 KUBO YOKOレーベル第2弾。「名曲集1」に続いて宿願の「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」全曲を録音。自身のライフワークともいうべき「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」に、今までの演奏家としての経験と成果の全てを注いで渾身のバッハが完成した。シゲティに師事したこともあり、強烈な個性という心棒が通った演奏は、“きれいで上手”な風潮の現在のヴァイオリン界にあって往年のヴィルトゥオーソ達が繰り広げた個性の饗宴を思い出させてくれる。 | ||
レジェンド〜久保陽子ヴァイオリン名曲集 Vol.1 クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ / フバイ:そよ風 シューベルト:アヴェ・マリア / ヴィエニャフスキ:伝説曲/華麗なるポロネーズ第1番 Op.4 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV.1004 〜シャコンヌ 久保陽子(Vn) 小林由佳(P) | ||
録音:2003年4月。 | ||
Liu MAER [Liu Mifune Art Ensemble Records] 岡山の私立ギャラリー&ホール劉生容記念館のレーベル。神童として名を残し、78歳にして初来日したアメリカの伝説的ピアニスト、ルース・スレンチェンスカ〔ご本人の発音に拠る。綴り Slenczynska の一般的カナ翻字はスレンチンスカ〕のアイテムを専門にリリースしており、2003年の初来日公演から2005年演奏会までのライヴが4点、以降は劉生容記念館でスタジオ録音が成され、1877年製グロトリアン・スタインヴェッグを使用した「クララ・シューマンに捧ぐ」、2009年録音のブラームスが発売された。そして7年振りにリリースされた台湾録音集 2013-2014 に続き、92歳時の岡山ライヴ、93歳時のサントリー・ホール・ライヴが登場。 #2019年時点でのリリース一覧: *スレンチェンスカの芸術 I 〜 2003年初来日公演 岡山ライヴ (LIU-1001/2) *スレンチェンスカの芸術 II 〜 2004年 岡山ライヴ Vol.1 (LIU-1003/4) *スレンチェンスカの芸術 III 〜 2004年 岡山ライヴ Vol.2 (LIU-1005/6) *スレンチェンスカの芸術 IV 〜 2005年 岡山ライヴ (Vol.1) (LIU-1007/8) *スレンチェンスカの芸術 V 〜「クララ・シューマンに捧ぐ」 2007年 岡山セッション (LIU-1009) *スレンチェンスカの芸術 VI 〜ブラームス集 2009年 岡山セッション (LIU-1010/1) *スレンチェンスカの芸術 VII 〜 2013-14年 台北録音集 (LIU-1012/3) *スレンチェンスカの芸術 VIII 〜 2017年 92歳岡山ライヴ (LIU-1014/5) *スレンチェンスカの芸術 9 (IX) 〜 2018年 93歳サントリー・ホール・ライヴ (LIU-1016/7) *スレンチェンスカの芸術 10 (X) 〜 2005年 岡山ライヴ (Vol.2) 協奏曲集 (LIU-1018/9) | ||
ルース・スレンチェンスカの芸術 Vol.10 (X) 〜 80歳記念岡山協奏曲ライヴ 2005 リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124 ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21 チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 |
ルース・スレンチェンスカ(P |使用楽器:1926年製スタインウェイ、 劉生容記念館蔵) 迫 昭嘉指揮 倉敷o. | |
録音:2005年1月30日、岡山シンフォニー・ホール、スレンチェンスカ80歳記念コンサート第一夜、ライヴ。翌日のショパン他のライヴは「ルース・スレンチェンスカの芸術 IV 」(LIU-1007/8) として既出。#このCDはライヴ録音のため会場ノイズがあります。 Vol.9 (IX) 「 93歳サントリーホール・リサイタル 2018 」に続き登場するのは、これまた伝説的な日本における協奏曲ライヴ(当レーベルから彼女の協奏曲録音が登場するの初で、彼女による音盤としても50年ぶりの協奏曲録音ではないかと思われる〔1963年頃、米? Decca にサン=サーンスの2番とリストの1番を入れているようだが、未CDフォーマット化〕)。当時80歳と言う年齢を一切感じさせない生気溢れる演奏は必聴。 # これらの演奏中、ショパンの演奏風景映像抜粋(全楽章から10分程)が YouTube に UP されている https://www.youtube.com/watch?v=Ba50Ns2X8hs(非公式な映像と思われるため、諸事情により予告無くリンクを削除したり、動画自体が消去される可能性があります) 『●93歳でもサントリーホールを熱狂させた超人ピアニスト、ルース・スレンチェンスカ待望の2005年岡山シンフォニーホール80歳記念コンサートの第一夜、三大ピアノ協奏曲ライヴが10数年の歳月を経てついに結実。』『●80歳記念コンサートとして3つの協奏曲を演奏し、翌日の31日のショパンのスケルツォとバラードのコンサート(ルース・スレンチェンスカの芸術W)をもって彼女の強い希望で最後のコンサートとなる予定でした。が熱烈なファンの声援が彼女を揺り動かして、以後少人数でのコンサートを経て、昨年のサントリーホール・コンサートに結実しました。』 | ||
ルース・スレンチェンスカの芸術 Vol.9 (IX) 〜93歳サントリーホール・リサイタル 2018 ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 〜第5番 ニ長調〔前奏曲/フーガ〕 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲とフーガ第5番 ニ長調 BWV.850 ブラームス:3つの間奏曲 Op.117 /2つのラプソディ Op.79 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31 No.2「テンペスト」 ラフマニノフ:絵画的練習曲 Op.33 〜第7曲 変ホ長調 ショパン:12の練習曲 Op.25 〜第12番 ハ短調/ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64 No.2 (*) ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
録音:2018年4月21日、サントリーホール、ライヴ。(*)はアンコール|#このCDはライヴ録音のため会場ノイズがあります。 『●超人ピアニスト ルース・スレンチェンスカ 93歳「昨日までの私の演奏を忘れてください。今日のほうがさらにいいから!」』『●2003年11月、78歳のときに初来日、岡山での初録音からはや15年、今回第9集の録音となりました。』『●ホフマン、ラフマニノフ、ペトリ、シュナーベル、コルトー、バックハウスなどの巨匠に学び、ロシア、ドイツ、フランスの3大ピアニズムの系譜を受け継ぎ、多くの名演奏家と親しい交友関係を結び(21歳年長のホロヴィッツとは生涯親友としての付き合いが続いた)、諸先輩をも凌ぐ独自の世界を切り開き、20世紀のピアニズム寄与したルース・スレンチェンスカは、まさに20世紀のピアノ演奏史の生きた証人であり、最後の巨匠と呼ばれるにふさわしい。』 | ||
ルース・スレンチェンスカ〔スレンチンスカ〕の芸術 VIII 〜92歳岡山ライヴ 2017 モーツアルト:ピアノ・ソナタ集 〔第3番 変ロ長調 K.281 /第11番 イ長調 K.331 / 第17(16)番 変ロ長調 K.570 /第9(8)番 イ短調 K.310 〕/ ラフマニノフ:13の前奏曲 Op.32 〜第5曲 ト長調/10の前奏曲 Op.23 〜第6曲 変ホ長調 ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
録音:2017年8月1日、劉生容記念館 [Liu Mifune Art Ensemble] 、岡山、ミニ・ライヴ形式|使用楽器:スタインウェイ、1926年製〔劉生容記念館蔵〕。『ショパンの難曲を弾くのに私も大きい筋肉を鍛えて、十二分に表現してきましたが、今は大きい筋肉がなくなってきた代わりに、私は小さい筋肉で違う美しさを表現するのです』(スレンチェンスカ談) 『●“老いは成長の始まり”92歳の巨匠が人類の身体と芸術の進化の可能性をここに示す!』 『●1934年、9歳のときにラフマニノフよりレッスンを受けた「13の前奏曲 作品32より第5曲 ト長調」は毎回のコンサートの終わりにアンコールとして取り上げる定番曲となっています。』 『●〔カデンツァ注:2018年〕4月21日、サントリーホールにて初の東京公演を行います。』 | ||
ルース・スレンチェンスカ〔スレンチンスカ〕の芸術 VII 〜台北録音集 2013-2014 モーツアルト:ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 K.570 ラフマニノフ:13の前奏曲 Op.32 〜第5曲 ト長調 Op.32 No.5 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ヴァルトシュタイン」 バーバー:夜想曲(ジョン・フィールドを讃えて) Op.33 シューマン:交響的練習曲 Op.13 /歌曲集「ミルテの花」Op.25 より(#) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 Op.26 (*) プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op.28 (*) ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
録音:2013年12月20日、ライヴ(*以外)、2014年1月9日、セッション(*)、すべて 松怡廰ホール、東呉大学、台北、台湾。(#)はアンコール。 ●89歳のルース・スレンチェンスカが日本の友人の娘の結婚式のために用意した演奏が台北で、驚異のライブ録音となって結実。ピアニズムの頂点を極め続ける巨匠の足跡。 ●2009年6月録音の前作「ブラームス:ピアノ作品集」より4年半ぶりの録音。90歳を前にして、なおも不屈の精進で進化し続けるルース・スレンチェンスカの第7弾。 ●コンサート・ライブ録音に3週間後に同ホールで録音された2曲を収録。 ●御歳92歳の今年〔カデンツァ注:2017年〕7月30日、岡山にてプライベート・コンサートを開催予定。 | ||
ルース・スレンチェンスカ〔スレンチンスカ〕の芸術 VI 〜ブラームス:ピアノ曲集 8つのピアノ小品 0p.76 /2つのラプソディ Op.79 /7つの幻想曲 Op.116 / 3つの間奏曲 0p.117 /6つのピアノ小品 0p.118 /4つのピアノ小品 Op.119 ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
録音:2009年6月12日-14日、劉生容記念館 [Liu Mifune Art Ensemble] 、岡山市、日本、セッション。使用楽器:スタインウェイ、1926年製。 知られざるブラームス・ワールドへの誘い。ラスト・コンサートから4年、84歳の伝説の巨匠ルース・スレンチェンスカが自らのピアニズムの集大成として描き出した、優しくも美しい幽玄なる未知のブラームスの内面世界! 2007年11月録音の前作より1年半ぶりの録音。80歳半ばを前にして、なおも不屈の精進で進化し続けるルース・スレンチェンスカの第6弾。 前作にも「3つの間奏曲 Op.117」が収録されているが、今回は1926年製スタインウェイによる別録音。前作で弾かれていたのは1877年製グロトリアン・スタインヴェッグなので、演奏の違いとともにピアノの違いも楽しめる。 | ||
ルース・スレンチェンスカ〔スレンチンスカ〕の芸術 V 〜クララ・シューマンに捧ぐ! シューマン: 3つのロマンス Op.28 〜第2曲 嬰ヘ長調 Op.28 No.2 / 歌曲集「ミルテの花」Op.25 〜第1曲「きみにささぐ」Op.25 No.1 (リスト編曲) ブラームス:ワルツ集 Op.39 /3つの間奏曲 Op.117 / ハンガリー舞曲集より〔第1番/第7番〕 クララ・シューマン:4つの束の間の小品 Op.15 〜第1曲「ラルゲット」 Op.15 No.1 ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.24 〜第4楽章「ロンド」 ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
録音:2007年11月12日、15日、劉生容記念館 [Liu Mifune Art Ensemble] 、岡山市、日本、セッション。使用楽器:1877年製グロトリアン・スタインヴェッグ。「レコード芸術」誌 準特選盤。20世紀最後の巨匠のひとりルース・スレンチェンスカがクララ・シューマンのピアノを弾く! 130年の時空を超えてよみがえったブラームスとシューマン夫妻の幸福な語らい! 前回、2005年の来日をもってコンサート活動に終止符を打ったスレンチェンスカ。幸いにもスタジオ・セッションでの録音が継続されることとなった。スタジオ録音第一弾は、数奇な運命を経て2007年、日本で新しい命を与えられたクララ・シューマン愛用のグロトリアン・スタインヴェッグ(No.3306 1877年製)から、ルース・スレンチェンスカが呼び寄せたクララ、ローベルト・シューマンとヨハネス・ブラームスの魂の声。驚異のラスト・コンサートから2年、82歳の幻の巨匠ルース・スレンチェンスカが極めたピアニズムの豊饒な楽園がここにある。 | ||
ルース・スレンチェンスカ〔スレンチンスカ〕の芸術 IV プロコフィエフ:「シンデレラ」からの10の小品 Op.10 より〔春の精/夏の精/秋の精/冬の精〕 ショパン:スケルツォ(全4曲)/バラード(全4曲)/ワルツ第14番(*) リスト:パガニーニによる大練習曲〜第4番「アルペジオ」(*) ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
録音:2005年1月31日、岡山シンフォニー・ホール、岡山市、日本、ライヴ。(*)はアンコール。使用楽器:1926年製スタインウェイ。「レコード芸術」誌 特選盤。 2003年、78歳にて初来日を飾ったスレンチンスカ(当レーベル表記はスレンチェンスカ。ご本人が自らそのように発音なさっているらしい)。この初来日公演は、彼女の芸術に惚れ込んだ個人のご努力で実現した演奏会だったが、あまりの素晴らしさに、知られざる巨匠が日本へ登場したと大きな話題を呼び(LIU-1001/2)、さらに2004年の第2回来日公演の模様が、2セット4枚で登場(LIU-1003/4、1005/6)し話題を呼んだが、体力的な問題もあり日本のみならず「生涯でラスト」と自ら語っていた演奏会が2005年1月に岡山で行われた(2019年注記:彼女の演奏活動はその後も続き、台湾おける2013年ライヴ&2014年セッション(LIU-1012/3)、 92歳岡山ライヴ 2017 (LIU-1014/5)、93歳サントリー・ホール・ライヴ 2018 (LIU-1016/7)が成され、さらに80歳記念岡山協奏曲ライヴ 2005 (LIU-1018/9)もアナウンスされている)。若い頃からアメリカで天才として知られたものの、1960年代以降は録音から遠ざかっていた彼女のCDは、IVORY CLASSICSから新録音を含むアルバム(IVORY-70802、70902、71004、72010)が先に発売されていたが、2005年1月の来日ドキュメンタリーがNHKで全国放送され大きな反響を呼ぶなど、その芸術性は着実に多くの人々に知られつつある。ご本人は「録音だけなら継続しても良い」とのことで、実際に2007年と2009年に岡山・劉生容記念館にてスタジオ収録が行われ、2007年分は既に発売されている。ともかくピアノを聴かれる全てのクラシック音楽ファンには大推薦。 以下、代理店の LIU-1005/6 案内文をほぼそのまま掲載(一部追加)。 ●2003年11月に初来日、初めて接する聴衆に深い感動を与えて以来2004年7月に2度目の来日を果たし、よりパワーアップした演奏で再び私たちの心の中に感動を残したスレンチェンスカ女史ですが、80歳を超えて体力的なこともあり、ご本人の希望で今回の3回目の来日が世界で最後のコンサートになりました。 ●当初は最後のコンサートを締めくくるに相応しいオール・ショパンのプログラムを予定してましたが、プロコフィエフの愛らしい小品が加わりました。常に自身のより深い音楽を追求する飽くなき求道心をもった女史らしい選曲といえるでしょう。これは一番最後のアンコールにリストの「パガニーニによる大練習曲」を取り上げたことからもいえます。 ●今回はこのCDに収録されているリサイタル以外に協奏曲のコンサートを行いましたが、このライブ・レコーディングの発売は現在のところ未定です。 ●プロフィール:1925年、カリフォルニアに生まれる。3歳の時ポーランド出身のヴァイオリニストである父親からピアノを習い、4歳でリサイタルを開き、5歳でカーティス音楽院に入学。6歳の時ベルリンでヨーロッパ・デビューをし、9歳の時ニューヨークでデビューをした。9歳の時、急病のラフマニノフの代役を務めコンサートを大成功させる。「モーツァルト以来もっとも特筆すべき神童」(ニューヨーク・タイムズ)、「彼女は私が知っている限り、最も才能のある人である」(ラフマニノフ)など最高の賛辞をほしいままに成長するも、スパルタ的な父親に反発し、14歳からステージに上がるのを拒否。19歳で家出して、大学で心理学を勉強する。26歳の時、指揮者アーサー・フィードラーによって再び見出され、ステージにカムバックし、一躍世界の楽団に熱狂的に迎えられた。ユージン・オーマンディなど大指揮者たちとの共演を重ね、1960年までに全世界で3,000回を超えるコンサートを行い、LP時代アメリカ・デッカより10数枚に及ぶLPを発売した。また小澤征爾が1962年にハチャトリアンの代役でアメリカ・デビューを果たしたときの共演者であったというエピソードもある。1960年代キャリアの絶頂期の時に、商業的な演奏会を一切中止し、サウス・イリノイ大学で教育に力を注ぎ、名教師としても数多くの優秀なピアニストを育てた。ラフマニノフ、コルトー、シュナーベル、ホフマン、バックハウスなどの巨匠にも学び、ホロヴィッツが尊敬していたピアニストであり(21歳年長のホロヴィッツとは、生涯の親友としての付き合いが続いた)、多くの名演奏家と親しい友人であったスレンチェンスカは、20世紀のピアノ演奏史の生きた証人であり、最後の巨匠と呼ばれるのにふさわしい。 | ||
ルース・スレンチェンスカの芸術 III 〜日本ライヴ 2004 Vol.2 ショパン:夜想曲第1番Op.9 No.1 (+) /スケルツォ第1番 Op.20 (+) モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 K.332 (+) ショパン:ワルツ第8番Op.64 No.3 (+) モーツァルト:ピアノ・ソナタ第9番 K.310 (+) ショパン: 即興曲第2番(+) /ピアノ・ソナタ第2番Op.35「葬送」(+) / 練習曲第13番 Op.25 No.1「牧童」(**) /練習曲第3番Op.10 No.3「別れの曲」(**) ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
ルース・スレンチェンスカの芸術 II 〜日本ライヴ 2004 Vol.1 シューマン:ロマンスOp.28 No.2 /謝肉祭 Op.9 (*) コープランド:ミッドサマー・ノクターン(*) バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲 Sz.56 (*) モーツァルト:ピアノ・ソナタ第3番 K.281 (*) ショパン:練習曲第19番 Op.25 No.7 (*) /練習曲第24番 Op.25 No.12 (*) / 夜想曲第2番 Op.9 No.2 (#) /練習曲第8番 Op.10 No.8 (#) / 練習曲第9番 Op.10 No.9 (#) /練習曲第5番Op.10 No.5「黒鍵」(#) ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
以上2タイトル、録音:2004年7月17日(*/#)、19日(*/#)、21日(+/**)、22日(+/**)、以上、劉生容記念館 [Liu Mifune Art Ensemble] 、岡山市、日本、ライヴ。(#)と(**)はアンコール。使用楽器:1926年製スタインウェイ。2タイトルとも、「レコード芸術」誌 準特選盤。 | ||
ルース・スレンチェンスカの芸術 I 〜初来日ライヴ 2003 ブラームス:ラプソディOp.79 No.1 (*) ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87 〜第5番(*) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 Op.10 No.3 (*) ラフマニノフ:ひなぎく(*) / 前奏曲集 Op.13 より(*)〔第1番/第5番/第12番〕/ 前奏曲 Op.23 No.2 (*) シューマン:「子供の情景」Op.15 〜第1曲「見知らぬ国より」 Op.15 No.1 (#) ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調Op.64 No.2 (#) / ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64 No.1「小犬」(#) / 24の前奏曲集 Op.28 (+) シューマン/リスト編曲:歌曲集「ミルテの花」Op.25 〜第1曲「献呈」 Op.25 No.1 (+) ルース・スレンチェンスカ(P) | ||
録音:2003年11月5日、8日、劉生容記念館 [Liu Mifune Art Ensemble] (*/#) /2003年11月7日、岡山シンフォニー・ホール(+) 、 すべて岡山市、日本、ライヴ。 使用楽器:1926年製スタインウェイ。「レコード芸術」誌 特選盤。 | ||
MUSIKA CLARA 〔田村明子〕 ピアニスト、田村明子の自主レーベル。 『私が6年余りを過ごしたドイツ、英国を始めヨーロッパでは300年、500年前とほとんど変わらない景色が多く残り、そこにはまだ侵しがたい程の幻想や夢想の世界が存在します。夕闇にぼうっと浮かぶ樅の木の影や、ピンと張り詰めて透明感を増した冷気の中を荘厳に響き渡る教会の鐘の音。まだ朝靄の漂う早朝には、既に葉を落とした大きな木が今にも動き出し語りかけてきそうにごつごつした枝を四方に拡げ、それはそれは近寄りがたいほどのオーラが放たれていました。私が敬愛してやまないベートーヴェン、ブラームス、シューマン、ショパン、シューベルト・・彼らの音楽の原点ともいうべき風景が現代にもあちこちに残されているのです 時の移ろいの早いこのデジタルの時代にあっては、まるで全ての事がボタン一つで実現可能だとでもいうような錯覚に捉われてしまいそうですが、年齢を重ねれば重ねるほど、弾けば弾くほど見えてくる彼らの音楽の世界の深さに畏れを感じる日々です。その神秘に少しでも近づきたく、生涯をかけて取り組んでいきたいと思います。』『田村明子(P):5歳よりピアノを始める。13歳で全日本学生音楽コンクール全国一位。桐朋学園大学にて、 故林秀光氏、故田中希代子氏に師事。在学中より関西フィル、ニューフィル千葉と協演を重ね、東京文化会館主催《春の都民コンサート》では東京シティフィルと協演。89年日本音楽コンクール第2位、及び河合賞受賞。 92年より渡独、B.グレムザー氏に師事。94年マリア・カナルス国際音楽コンクール、96年ヨーロッパ・ショパン国際コンクールでの受賞後、各地でリサイタル、放送録音など活発におこなう。97年ドイツ国家演奏家資格を首席で得て、帰国。同年秋のドイツ・ショパン協会主催《ショパン命日記念リサイタル》以後、たびたび招かれ2000年には同協会創立30周年記念演奏会に出演。国内では、97年の帰国デビューリサイタル(毎日新聞社主催)を皮切りに、98年横浜市招待国際ピアノ演奏会にて新日本フィルと協演、イ・ムジチ合奏団元リーダーのF.アゴスティーニ氏らとの室内楽や日本各地でのレクチャーコンサートのほか、自らコンサート・プロデュースも手掛けるなど多様な活動を展開する。03年東京とドイツでリサイタルを開催、そのショパン作品の演奏に対して、04年第30回日本ショパン協会賞を授与される。2009年より浜松と東京で定期的にリサイタルを開催、その深い考察に基づいた大胆かつ繊細な音楽表現でファンを魅了している。2011年夏、ベートーヴェンとシューマンの作品を収めたCDをリリース、レコード芸術誌などで高評を得る。2012年春にはウィーンにリサイタルデビュー、好評を博す。』 | ||
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 シューベルト:楽興の時 Op.94 D.780 |
田村明子(P) | |
録音:2014年12月1日-3日、天竜壬生ホール、浜松市。迸る情熱、愛、受容・・・田村明子、渾身の第二弾。『音の一つひとつに魂を込め、徹底して内面的な表現をめざしたシューベルトと、壮大で気高い叙情詩を見事に紡ぎ出したリストである。日常の喧騒から離れて、田村さんの紡ぎ出す古き良きオーストリアの佇まいと崇高なリストの音調に静かに耳を傾けていただきたい。』(道下京子/ライナーノーツより) 浜松市の天竜壬生ホールの豊かな響きの中で奏でるヤマハ掛川工場からこの録音のために運ばれたヤマハCFXピアノの音色もこのCDの特徴となっている。ファーストアルバムに対して≪田村明子は間違いなく、心の底で感じる歌を歌える、数少ないピアニストだ〜レコード芸術2011年9月号≫と高評を得る。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1/ ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.10 シューマン:色とりどりの小品 Op.99より/ 幻想曲 ハ長調 Op.17 |
田村明子(P) | |
録音:2011年4月19日-21日、天竜壬生ホール、ディジタル録音。MUSIKA CLARAレーベル第1弾。田村明子待望のファースト・アルバム。 田中希代子の薫陶を受け、現代ドイツを代表するピアニストの一人 B.グレムザーの元で研鑽を積んだ田村明子が満を持して臨んだCD第一弾。ベートーヴェンとシューマンがピアノという楽器を通して描き出した幻想の世界に、田村明子は深い考察に基づいた大胆かつ繊細な表現力と洗練されたテクニックをもって向かい合い、秀逸な作品を紡ぎ出すことに成功した。浜松市の天竜壬生ホールの豊かな響きの中で奏でるヤマハ掛川工場からこの録音のために運ばれたヤマハCFXピアノの音色もこのCDの特徴となっている。 | ||
クァルテット・ハウス・ジャパン 〔クヮルテット・ハウス・ジャパン/QUARTET HOUSE JAPAN〕 カザルスの初出音源で一躍愛好家の話題となったレーベル。#当レーベルが発売している「幸松 肇(著):世界の弦楽四重奏団とそのレコード」シリーズ他、書籍はこちらから。 | ||
遂に甦るただ一度の来日、東京公演ライヴ! バリリ四重奏団の遺産〜東京ライヴ1957 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番 ハ短調Op.18-4 音楽評論家 山根銀二氏による放送時の解説(*/#) 伝ハイドン/R.ホーフシュテッター作: 弦楽四重奏曲第17番 ヘ長調Op.3-5「セレナード」 音楽評論家 山根銀二氏による放送時の解説(*/#) ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調Op.135 (*) バリリ氏から日本の音楽ファンへのメッセージ |
バリリSQ [ワルター・バリリ(第1Vn) オットー・シュトラッサー(第2Vn) ルドルフ・シュトレンク(Va) エマヌエル・ブラベッツ(Vc)] | |
録音:1957年12月16日(無印)/1957年12月11日(*)、以上 ラジオ東京ホール、ライヴ。番組プロデューサー:門馬直美。音源提供:株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ。初出・前出:新星堂(オーマガトキ), SCW-5002(1996年/当店未案内/廃盤)(#以外)。(#)の解説部分は前出盤には含まれず、今回が初登場。既出部分はTBSラジオ所有の音源から新リマスタリング。 一度だけ新星堂からCDで初一般市販されたが、永らく市場から消えていた幻の演奏。特にハイドンの第17番はバリリ四重奏団唯一の録音と思われるだけに貴重。ウィーン・フィルのメンバ-で構成され、モノーラルLP時代に活躍、一世を風靡したバリリ四重奏団。このライヴ録音は唯一度の来日の折、ラジオ東京(現在のTBS)ホールで放送用に公開演奏された時のもの。門馬直美氏のプロデュースで録音され、山根銀二氏の解説で放送された。誇張のない端正な表現とライヴならではの躍動感は、まさに「伝統の味わいであり、ウィーンの真髄」と言える物。若きバリリ氏の日本の聴衆へのメッセージ肉声を収録。ブックレットには Prof. Dr. オットー・ビーバ(ウィーン楽友協会)の寄稿文を掲載。 | ||
巖本真理弦楽四重奏団〜相模原1976 モーツァルト: 弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調K.458「狩り」 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番 ハ長調Op.59-3 「ラズモフスキー第3番」 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 アンコール チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調Op.11 〜第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」 |
巖本真理SQ [巖本真理(第1Vn) 友田啓明(第2Vn) 菅沼準二(Va) 黒沼俊夫(Vc)] | |
録音:1976年1月25日、神奈川県立相模原青少年会館。 | ||
巖本真理弦楽四重奏団〜東京1969, 1976 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調Op.18-1 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番 イ短調Op.13 F.シュミット: ピアノ五重奏曲 ロ短調Op.51〜第2楽章(*) *モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調K.589 「プロシャ王第2番」(#) |
巖本真理SQ [巖本真理(第1Vn) 友田啓明(第2Vn) 菅沼準二(Va) 黒沼俊夫(Vc)] 坪田昭三(P;*) | |
録音:1969年12月13日、東京文化会館小ホール、1976年5月26日、イイノホール(#)、モノーラル。 | ||
巖本真理弦楽四重奏団〜所沢1974 ハイドン:弦楽四重奏曲 変ロ長調Op.76-4「日の出」 モーツァルト: 弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調K.458「狩り」 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調Op.59-1 「ラズモフスキー第1番」 アンコール モーツァルト:弦楽四重奏曲第12番 変ロ長調K.172 〜第2楽章 |
巖本真理SQ [巖本真理(第1Vn) 友田啓明(第2Vn) 菅沼準二(Va) 黒沼俊夫(Vc)] | |
録音:1974年12月23日、パイオニア所沢工場大スタジオ。 以上3点は「巖本真理弦楽四重奏団の遺産〜ライヴ録音集」全3巻。 巖本真理没後30年記念発売。巖本真理(1926-1979)が亡くなって30年。新発見!1969、74、76年の未発売ライヴ録音集。巖本真理弦楽四重奏団によるライヴならではの魅力あふれるシリーズ3タイトル同時発売。 好評の「鈴木クワルテットの遺産」(QHJ-1003)に続いて、本格的な常設の四重奏団としての先駆的な活動を繰り広げ、日本の音楽界に偉大な足跡を残した巖本真理弦楽四重奏団の未発表ライヴのCD化。3タイトル一挙発売。 『2009年、巖本真理没後30年の年にあたる今年、タイムリーなことに彼らの演奏したライヴ録音、しかも未発売の新たな音源の存在が確認され、このメモリアルな年に発売できることになりました。レコードのための演奏では味わえない、ライヴ独特のほとばしる感性に溢れた、生き生きとした伸びやかな演奏が満喫できるのも嬉しい限りです。』(CDブックレットより) | ||
『鈴木クワルテットの遺産』〜 鈴木鎮一兄弟による弦楽四重奏団 組曲「源氏物語」 ハイドン:セレナード シューベルト:セレナード ドリゴ:「セレナード」 モーツァルト:メヌエット チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ/ 旅愁/故郷の廃家/オールド・ブラック・ジョー/ 深い川/宵待草/仰げば尊し |
鈴木鎮一(第1Vn) 鈴木喜久雄(第2Vn) 鈴木章(Va) 鈴木二三雄(Vc) | |
録音:1935年頃-1938年。金属原盤から甦った、組曲「源氏物語」全曲(歌人・与謝野晶子の朗読入りとのこと)を含む、第二次大戦前の弦楽四重奏による遺産。主に埋もれたヒストリカル・レコーディングの復刻を目指すクァルテット・ハウス・ジャパン初の国内盤CD発売。今後も、未発表レコーディングを含む復刻CDの発売を予定している。 『1960年代後半から当時の日本コロムビアは金属原盤のSP音源をテープに保存する作業をしていました。最近保存テープの精査によって、組曲「源氏物語」など鈴木クワルテットのSP盤9枚分すべてが、テープ保存されていることが判明。これは驚きでした。録音されてから70年、鈴木鎮一氏没後10年の年であり、源氏物語千年紀にあたる2008年、鈴木クワルテットの演奏を世に出せた幸運に感謝しています。』(ブックレットより) | ||
ボン、ベートーヴェン・ハウスのカザルス J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV.1007(*) ベートーヴェン: ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調Op.97「大公」(#)/ チェロ・ソナタ第2番 ト短調Op.5-2(+)/ チェロ・ソナタ第5番 ニ長調Op.102-2(+)/ チェロ・ソナタ ヘ長調Op.17(ホルン・ソナタ)(+) |
パブロ・カザルス(Vc) シャーンドル・ヴェーグ(Vn;#) ミェチスワフ・ ホルショフスキ(P;#/+) | |
録音:1955年9月、モノラル(*)/1958年9月、ステレオ(#/+)、以上 ベートーヴェン・ハウス、ボン。使用楽器:ベートーヴェンが生前使用したチェロ(ベートーヴェン・ハウス所蔵)(*)。原盤&権利所有:ベートーヴェン・ハウス、ボン。旧品番:QHJ-109277(輸入盤/2003年発売/廃盤)の国内仕様化再発売。(*)はモノラルで、旧品番アイテムで初出となった音源。(#/+)は PHILIPS から出ていた物。ボン・ベートーヴェン・ハウスの Dr.ラーデンブルガー氏による解説の日本語訳。及び日本のベートーヴェン・ファンへのメッセージ付。 スペインのフランコ独裁政権に抗議し、政権下のスペインでは演奏しなかったカザルスは、平和であることの大切さを音楽家の枠を越えて訴え続けた。1961年11月のホワイト・ハウスでのコンサートや、1963年10月の国連でのコンサートはそのメッセージを今に伝える貴重な物と言える。カザルスはスペインと親密な国交関係にあった国々に対してもそのポリシーを貫いた。当時ドイツはフランコ政権と親密で、彼は公式の演奏会は行なわなかったが、例外として、ボンにあるベートーヴェンの生家であるベートーヴェン・ハウス(ここには博物館、資料室の他に小ホールがある)へは1955年と1958年の2度訪れ、「音楽の聖地」であるとの考えから演奏をしている。 当盤で特に注目されるのは、バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」。この録音テープは最近(注:2003年時の表記)ベートーヴェン・ハウスで発見されたもので、前出盤が初出。さらに、ベートーヴェン自らが使用した楽器を使ったという、弦楽器ファンにはたまらない音源と言える。当CDは通常、ベートーヴェン・ハウス内のみで販売されており、他で入手出来るのは日本のみと思われる。なお、製造は UNIVERSAL が行なっているようで、今回もディスクに PHILIPS のロゴがあるとのことだが、国内外含め UNIVERSAL系列から発売されることは無い、とのことで、実際に2010年現在他盤では一切入手出来ない録音となっている。 | ||
クァルテット・ハウス・ジャパン (書籍) 〔クヮルテット・ハウス・ジャパン/QUARTET HOUSE JAPAN〕 カザルスの初出音源で一躍愛好家の話題となったレーベル。 CD はこちらから。 弦楽四重奏団の生き字引ともいえる幸松氏の著作「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」全6巻が遂に完結〔#第2巻のドイツ・オーストリア編は既刊(アートユニオン刊)の改訂版〕。採算的には相当厳しい企画と思われるが『この著作を後世に残すために取り組みました』とのことで、完結したのは誠に目出度い。2011年発売時には宇野功芳氏が、2012年発売時には諸石幸生氏が、2013年発売時には濱田滋郎氏がそれぞれ下記コメントを寄せ、絶賛。カタログとして活用できるよう、巻末にアルファベット順団体名と4人の演奏者名のINDEX付き。 『信頼できる待望の一冊』『弦楽四重奏曲をこよなく愛するファンに宝物のような本が出版された。幸松肇さんと話をすると、その知識の豊かさ、耳の良さ、薀蓄の深さは尋常一様のものではなく、内容の面白さに時間がたちまち過ぎていってしまう。この分野の評論で最も信頼する幸松さんの新著「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」全6巻を、すべてのファンに自信を持っておすすめしたい』(宇野功芳) 『音楽好きにはたまらない、まさにお宝集』『世界的にみても類書など見いだせない画期的な労作であるが、なんとこれは全6巻で完結するという前人未到の大著でもある。今回、いよいよ第3巻「東欧諸国編」、第4巻「欧米のラテン諸国編」が上梓されるが、まさに待望の書というにふさわしい。音楽好きにはたまらない、まさにお宝集であり、座右宝として必ず手元に置くことになる値千金の著作である。』(諸石幸生) 『弦楽四重奏は西欧音楽のエッセンス』『このジャンルが秘める魅力は文字通り果てしがなく、その豊かな森を尋ね歩けばどれほど大きな喜びが待ち受けているか、まさしく計り知れない。幸松肇さんは、奥深い弦楽四重奏の世界を、おそらく誰よりもよく識り抜いた本物のエキスパートである。』『6巻から成る「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」は、作品の側からではなく、演奏団体と彼らのレコーディングという側面から光を当て、この上なく綿密に調べ上げた企画で、何よりも私もそのはしくれである「レコード・コレクター」の身になっての著作であることに、また絶大な価値を持つ。』(濱田滋郎) | ||
幸松肇 著:ウィーンの弦楽四重奏団200年史〜 弦楽四重奏の魅力にとりつかれた演奏家たち | ||
『特に今日まで途絶えることなく続いているウィーン室内楽の伝統、つまり“ウィーンのヴァイオリン流派”の様式 −イントネーションやフレージングもその中に入ります− は、演奏家たちにとりわけ大きく役立っています。演奏会の時に私が心がけることは、作曲家の考え方や様式に、自分をとけ込ませることです。』(ヴァルター・バリリ氏/『発刊に寄せて』より抜粋) ウィーンの約200年に及ぶ弦楽四重奏団の歩みを綴った歴史書。「シュパンツィヒ四重奏団とベートーヴェンの関係」「黎明期のVPOを牽引した、30年の歴史を誇るヘルメスベルガー四重奏団」「50年もの独裁時代が続いたロゼー弦楽四重奏団」「新ウィーン楽派のコーリッシュ弦楽四重奏団」「戦後のLP録音によってその名が世界中に轟いた、バリリ四重奏団とウィーン・コンツェルトハウス四重奏団」「200年の歴史の中で燦然と輝くヴェラー弦楽四重奏団」などの活動と歴史的推移を論述し、ウィーンの名弦楽四重奏団の誕生と栄枯盛衰の軌跡を総括する。その録音についても、耳で確かめられる生きた資料として重点的に取り上げた。さらに、現在活躍するウィーンの弦楽四重奏団の動向を捉え、明日への展望を予測する。 | ||
幸松肇 著:「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」 〜第6巻 日本編(日本 他?/全173団体 + 補遺3団体) | ||
#なお、第6巻は当初「日本アジア編(日本、韓国、台湾、中国他)」とアナウンスされていましたが、変更になりました。 | ||
幸松肇 著:「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」 〜第5巻 英加北欧諸国編(イギリス、カナダ、スウェーデン、オランダ他/全167団体) | ||
幸松肇 著:「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」 〜第4巻 欧米のラテン諸国編(フランス、イタリア、スペイン、中南米、他/全165団体) | ||
幸松肇 著:「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」 〜第3巻 東欧編(チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ロシア他/全152団体) | ||
幸松肇 著:「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」 〜第2巻ドイツ・オーストリア編[改定新版](全154団体) #当巻のみ既刊(アートユニオン刊)の改訂版。 | ||
幸松肇 著:「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」 〜第1巻 アメリカ編(全163団体) | ||
TROUT RECORDS ブリュッヘンに学んだリコーダー奏者、花岡和生 氏が主宰するレーベル。レーベル名の「トラウト」(鱒)は、フライフィッシングを趣味とする氏がこよなく愛する魚。 ・演奏者プロフィール 花岡和生(リコーダー):1976年オランダのデン・ハーグ王立音楽院リコーダー科をニコライ賞を得て卒業。リコーダーをフランス・ブリュッヘンに師事。'77年に帰国。帰国後は演奏、録音などの活動を行っている。'96年にトラウトレコードを設立し、これまでにCD「笛の楽園」、「オトテール:プレリュードと組曲」(共にレコード芸術誌特選盤)などをリリース。'05年和歌山県文化奨励賞受賞。2015年現在、洗足学園大学音楽部非常勤講師、相愛大学音楽部古楽器科非常勤講師。 福沢宏(ヴィオラ・ダ・ガンバ):1954年長野県に生まれる。オランダのデン・ハーグ王立音楽院を卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケンに師事。東京藝術大学古楽科、東海大学教養学部芸術学科非常勤講師。 野入志津子(リュート):京都府に生まれる。同志社女子大学、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムを卒業。リュートを岡本一郎、オイゲン・ドンボアに師事。現在オランダに在住、ヨーロッパを拠点にソリスト、また通奏低音奏者として活躍している。 小島芳子(チェンバロ):福岡県に生まれる。1986年、ブリュージュの「第2回国際モーツァルト・フォルテピアノコンクール」で第2位受賞。オランダのデン・ハーグの王立音楽院を卒業。フォルテピアノをスタンリー・ホッホランド、チェンバロをエヴァディン・ダーニェの各氏に師事。2004年逝去。 竹嶋祐子(バロック・ヴァイオリン):桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。ヴァイオリン及び室内楽を、故久保田良作氏等、レンク国際アカデミーで故シャンドゥール=ヴェーグ氏に師事。1980年、全日本学生音楽コンクール西日本第一位。現在、「バッハ・コレギウム・ジャパン」「オーケストラ・リベラ・クラシカ」などのメンバーとして活動しながら、室内楽にも意欲的に取り組む。 西沢央子(バロック・ チェロ):東京芸術大学音楽学部付属高等学校を経て同大学器楽科を卒業。これまでにチェロをヴァーツラフ・アダミーラ、三木敬之、レーヌ・フラショの各氏に師事。初期バロックを得意とする「メディオ・レジストロ」、ルネサンスアンサンブル「コントラポント」、ディヴェルティメント「ラ・バンド・サンパ」メンバー。 岡田龍之介(チェンバロ):慶応大学、東京芸術大学卒業。芸大大学院終了。音楽学を角倉一郎、チェンバロを有田千代子、渡邊順生の各氏に師事。国内外の奏者と全国各地で演奏会を行うほか、ドイツ、韓国などでも演奏する。これまでにソロCD「銀色の響き」(レコード芸術誌準特選)等をリリース。洗足学園大学音楽学部、都留音楽祭各講師。 | ||
ヘンデル:リコーダー・ソナタ集 ソナタ ト短調 HWV.360/ソナタ イ短調 HWV.362/ ソナタ 変ロ長調 HWV.377/ トリオ・ソナタ ヘ長調 HWV.389/ ソナタ へ長調 HWV.369/ソナタ ロ短調 HWV.367a/ ソナタ ハ長調 HWV.365/ トリオ・ソナタ ロ短調 HWV.386b |
花岡和生(リコーダー) 竹嶋祐子(バロックVn) 西沢央子(バロックVc) 岡田龍之介(Cemb) | |
録音:2006年3月7日-10日、相模湖交流センターホール。 ヘンデルのリコーダーソナタ6曲とヴァイオリンを加えた2曲のトリオソナタ全8曲を収録。これらの作品はバロック期のリコーダー音楽の原点であり、素朴で落ち着いた魅力に溢れている。 前作「ディヴィジョン・リコーダー」より3年ぶりの花岡和生第7作目。今回はリコーダー作品の定番ヘンデルのソナタ6曲とトリオ・ソナタ2曲を収録。このうちソナタは1988年にアルヒーフで発売された「ヘンデル:木管楽器のためのソナタ全集」(3CDs)以来、実に19年ぶりの録音となる。この19年の間にリコーダー音楽の研究をもとにその成果を発表するための自らのレーベルを立ち上げ、また後進の育成にも力を注ぐなどの諸活動の成果が今回の録音に結実。 | ||
ディヴィジョン・リコーダー フィンガーのグラウンド/ジョニーのビーヴァー卿/フィンガーのチャッコーナ/ グリーンスリーヴズ/フィンガーのグラウンド/トレッツのグラウンド/ バニスターのグラウンド/フィンガーのグラウンド/セント・ポール大聖堂の尖塔/ フィンガーのソロ/王様のサイモンじいさん/イタリアン・グラウンド/ エックルスのグランド/ファロネルのグラウンド/フィンガーのグラウンド/ フィンガーのグラウンド/ウィリアムズのグラウンド 花岡和生(リコーダー) 金子浩(Lute) 福沢宏(Vg) | ||
録音:2002年12月16日&17日、牧丘町民文化ホール/2003年3月26日&27日、相模湖交流センター。レコ芸:準特選/朝日新聞「クラシック試聴室」推薦。1706年にロンドンで出版されたリコーダーのためのディヴィジョン集「 The Division Flute 」より選曲。リュートとヴィオラ・ダ・ガンバによる静かなグラウンドの上に、リコーダーが変奏を展開していく。 | ||
シャルル・デュパール(1667頃-1740頃):6つの組曲
花岡和生(リコーダー) 福沢宏(Vg) 野入志津子(Lute) 小島芳子(Cemb) | ||
録音:2001年4月21日-4月23日、秩父ミューズパーク音楽堂。レコ芸:準特選/朝日新聞「クラシック試聴室」推薦。18世紀初頭、イギリスに渡ったフランスの音楽家デュパールについては、詳細はほとんど明らかにされていないが、イギリスのリコーダーの歴史とフランス音楽が効果的に融合しているところにこの曲の魅力はある。前作に続き、共演者にそれぞれの楽器の分野で日本を代表する奏者を迎えている。 | ||
J.M.オトテール(1674-1763):プレリュードと組曲 プレリュード ニ長調/プレリュード ト短調/ 組曲ト長調 Op.2 No.2/組曲 ト長調 Op.2 No.3/ 組曲 ホ短調 Op.2 No.4 |
花岡和生(リコーダー) 福沢宏(Vg) 小島 芳子(Cemb) 野入志津子(Lute) | |
録音:2000年3月31日-4月2日、牧丘町民文化ホール、山梨県。レコード芸術誌2000年11月号特選盤。オトテール一族を代表する18世紀フランスのフルート奏者ジャック・マルタン・オトテールによるプレリュードと組曲を収録。リュートを加えたダイナミックでかつ繊細な通奏低音が、落ちついた響きのヴォイス・フルートを包み込み、フランス・バロック音楽の優美な世界に誘ってくれる。 | ||
クヴァンツの無伴奏小品集 クヴァンツ/ギーデ編曲: 「クヴァンツのファンタジーとカプリース」から ブラウン:無伴奏小品集から |
花岡和生 (ヴォイスFl/ バス・リコーダ ー) 福沢宏(Vg) | |
録音:2000年1月28-29日、牧丘町文化ホール。山梨県。リコーダーが紡ぎ出すいにしえの調べにのって静かに安らぎの時が流れていく18世紀のドイツを代表するフルート奏者クヴァンツの、無伴奏作品を中心とした曲集“Fantasier og Capricier af Quanz”より選曲。数曲ヴィオラ・ダ・ガンバとのデュオも収録。まるで物語が聞こえてくるような独特な音の世界が広がっているギースベルトのリコーダー教本の最後にある無伴奏小品も含まれている。 | ||
笛の楽園〜ヤコブ・ファン・エイク:リコーダー作品集
花岡和生(リコーダー) | ||
録音:1998年9月18日&19日、秩父ミューズパーク音楽堂。レコード芸術誌1999年3月号特選盤。静寂に溶け入るリコーダーの響き。17世紀、オランダの教会の庭に響いたファン・エイクの美しいメロディーをリコーダーのソロで。 | ||
ブラヴェの小品集 ミシェル・ブラヴェ編曲・編纂:「小品集」 〜ブラヴェ、ラモー、クープラン、他の作品 |
花岡和生、 篠原理華(リコーダー) | |
録音:1994年12月14日-16日、聖グレゴリオの家、東京。低い音域のリコーダー2本が作り出す、静かで心地よいデュオの響き。宮廷歌謡、オペラからのアリア、舞曲などを、フランス・バロックのフルートの名手・ブラヴェが編んだ、優雅で懐かしい名旋律集。 | ||
TwyTwy ハーピスト、西村光世のプライヴェート・レーベル。 | ||
野の花に [WILD-flower] 〜千秋次郎(1962-): Prelude, Canzone(オルドル第1番より)/野の花に(オルドル第4番より)/ あそびうた、こもりうた、てまりうた、花のうた(オルドル第5番)/ 思い出の日々、流れゆくもの、再会を心に(オルドル第6番)/ ハープとフルートのための残花余情/ハープとフルートのための組曲「七つの遠い思い出」 西村光世(Hp) ペトリ・アランコ(Fl) | ||
録音:1994年、フィンボックス、ユハ・ラークスォ。発売: TwyTwy 。原盤・前出:不明。#一部録音時の若干のノイズがあります。西村光世が学んだフィンランドで録音制作発売された千秋次郎のハープ曲集をリマスタリングして発売。フィンランドのフルートの名手ペトリ・アランコとの共演によって、国を越えて日本の叙情が深く表現された。千秋次郎のハープ曲は時に筝曲の趣があり、フルートとのデュオには宮城道雄の「春の海」を思わせるような尺八と琴による日本伝統音楽を想起させらるものがある。西村光世:フィンランド国立音楽院シベリウス・アカデミーハープ科卒。同ディプロマコース修了。グランド・ハープをエリカ・バヴケ、フランスではルニエ・シグレイ各氏に師事。アイリッシュハープを雨田光示夫妻、ピアノと和声学を千秋次郎氏に師事。現在、日本各地でのホール・教会・サロン・病院・学校等の依頼公演の他、自主コンサートも行っている。西村光世ハープスタジオを主宰。後進の指導にあたっている。『NPO法人ホスピタルコンサート2001』代表。世界でも数少ないタイプのダブルアクション小型ハープをM. Dilling女史から譲り受け、演奏活動を行っている。千秋次郎〔せんしゅうじろう〕:1962年京都大学大学院工学研究科修了。京都大学工学部助手を経て作曲に転向。2005年3月まで大阪芸術大学演奏学科教授。20世紀音楽史・鍵盤音楽史等の講義を担当。2006年度京都芸術祭知事賞受賞。室内楽・声楽のための作品が多いが、ハープ関係としては、第1番から第8番までの独奏組曲「オルドル」、フルートとの二重奏「残花余情」、箏との二重奏「風の歌・水の歌」、フルート、ヴィオラとの三重奏「清月風雅」など、約30タイトルの作品がある。 | ||
渡辺範彦メモリアル 2004年2月に亡くなったギタリスト渡辺範彦氏(パリ国際ギター・コンクール優勝者)の残された演奏記録を世に出す目的で、2009年にご家族が設立したレーベル。範彦氏が亡くなった直後、家族でコンクール優勝の地パリを訪問、「第11回パリ国際ギター・コンクール」(1969年)が行われたラジオ・フランス(旧フランス国営放送)を訪ね、優勝を飾ったコンクールのライヴ録音に出会ったことが設立のきっかけ。驚き、感動と共に、パリの舞台でひと際輝いた範彦氏22歳の演奏を多くの人に聴いて頂けたらとの思いから、メモリアルCD制作を決意。 | ||
渡辺範彦〜ギター・リサイタル・ライヴ 1976 & 1987 CD(*) ヴァイス:幻想曲 J.S.バッハ: リュート組曲第4番 ホ長調 BWV.1006a〜ロンド形式のガヴォット/ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002〜テンポ・ディ・ブーレ ヘンデル:チェンバロ組曲第2巻〜第4番 ニ短調 HWV.437〜サラバンド/ エールズフォードのチェンバロ曲小品集成 より〔メヌエットI/メヌエットII〕 タンスマン:組曲「カヴァティーナ」〔プレリュード/サラバンド/スケルツィーノ/舟歌〕 スペイン民謡:愛のロマンス / アントニオ・ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番 ヴィラ=ロボス:12の練習曲〜第1番 ホ短調「アルペジオのための」/ 5つの前奏曲〔第1番 ホ短調「抒情のメロディー」/第2番 ホ長調「カバドシオの歌」/ 第3番 イ短調「バッハヘの賛歌」/第4番 ホ短調「インディオへの賛歌」/ 第5番 ニ長調「社交界への賛歌」〕 モレノ・トロバ:マドローニョス DVD(#) ヴァイス:幻想曲 J.S.バッハ:リュート組曲第4番 ホ長調 BWV.1006a フェルナンド・ソル:モーツァルト「魔笛」の主題による変奏曲 Op.9 ヴィラ=ロボス:前奏曲集(全5曲)/ブラジル民謡組曲〜第1曲「マズルカ=ショーロ」 グラナドス:スペイン舞曲集 Op.37〜第5番 ホ短調「アンダルーサ」 アルベニス:組曲「スペインの歌」Op.232〜第1曲 前奏曲「アストゥーリアス」 ・アンコール スペイン民謡:愛のロマンス 渡辺範彦(G) | ||
録音:1976年8月12日、恋ヶ窪公民館、国分寺市(*)/1987年12月8日、音楽の森ホール、国立楽器(#)。発売:渡辺範彦メモリアル。2004年2月29日に56歳で惜しまれつつ亡くなって早や8年、記録用として録画されていた貴重なリサイタルDVDを含む2枚組ライヴ集。 『この2種のライヴ録音は、まさしく貴重な宝物である。とりわけDVDは掛替えのない喜び…彼という、今の若い人びとにとっては“伝説の人”が、こうして身近に来ることには、計り知れぬ意義がある。不世出と言われたこのギタリスト=芸術家が、実際どのようなテクニックを駆使して造型し歌い上げていたのか、それを今、確かめることができるのだから。』(濱田滋郎/解説書より) 『このCD & DVDは、リサイタルのライヴ記録・資料として録音・撮影されたものです。映像は1987年に1台のビデオカメラで撮影されたものですが、演奏内容の質の高さ、及び渡辺範彦氏の映像が世に出ていないこと等を踏まえ、渡辺範彦没後8年のメモリアルとして発売するものです。』 | ||
渡辺範彦パリ・ライヴ録音集〜 コンクール&リサイタル1969, 1970 & 1976 ダウランド: 幻想曲 P.1(*)/パイパー船長のガリアード P.19/ メランコリー・ガリアード P.25/ ハンソン夫人のパフ P.54 ポンセ:ソナタ第3番 より (*) [第2楽章 ニ短調アンダンテ「シャンソン」/ 第3楽章 ニ長調アレグロ・ノン・トロッポ] タンスマン(1897-1986): マズルカ(*)/組曲「カヴァティーナ」 J.S.バッハ: 組曲第4番 ホ長調 BWV.1006a〜第1曲前奏曲(#) |
渡辺範彦(G) | |
録音:1969年10月18日、第11回パリ国際ギター・コンクール本選、メシアン・ホール、モノラル〔ソース:フランス国営放送〕(*)/1976年10月21日、第18回パリ国際ギター・コンクール客演、メシアン・ホール、ステレオ〔ソース:ラジオ・フランス〕/1970年12月5日、ギター国際フェスティヴァル・ライヴ、アミアン文化会館、モノラル〔ソース:フランス国営放送〕(#)。原盤提供:フランス国立視聴覚研究所(INA)。発売元:渡辺範彦メモリアル。 2004年2月、惜しまれつつ世を去った不世出のギタリスト渡辺範彦のINAに残された音源による未発表演奏集。『2004年春、私たちは「第11回パリ国際ギター・コンクール(1969年)が行われたラジオ・フランス(旧・フランス国営放送)を訪ね、優勝を飾った範彦の録音に出会うこととなりました。その演奏を初めて聴いて心に浮かんだ言葉は、「純粋」「無垢」でした。パリの舞台でひと際輝いた22歳の演奏を残しておきたいと思い、メモリアルCD発売への夢が膨らみました。』(渡邊悦子・史彦・恵美理/解説書より) |