モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」 シューベルト:アダージョとロンド イ長調 D.438 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 |
ヴェスコ・エシュケナジー(Vn) マルコ・ボーニ指揮 コンセルトヘボウco. | |
録音:2001年8月、オランダ、MCOスタジオ1。使用楽器:1738年製グァルネリ・デル・ジェス。 | ||
モーツァルト: 交響曲第29番 イ長調 K.201(186a)/ セレナード第6番 ニ長調 K.239 「セレナータ・ノットゥルナ」/ 交響曲第5番 変ロ長調 K.22「ハーグ」/ セレナード第13番 ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 |
マルコ・ボーニ指揮 コンセルトヘボウco. | |
録音:2001年9月、アムステルダム、ワールセ教会。 | ||
トッカータ〜ドイツ・オルガン音楽の200年 バッハ: トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565/ コンチェルト ニ短調 BWV.596 ゴットフリート・アウグスト・ ホミリウス(1714-1785):コラール前奏曲 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780): トリオ変ホ長調 ヨハン・クリストフ・ケルナー(1736-1803): 前奏曲ハ長調 メンデルスゾーン: オルガン・ソナタ ニ長調 Op.65 No.6 ヨゼフ・ラインベルガー(1839-1901): オルガン・ソナタ第11番〜カンティレーナ マックス・レーガー(1873-1916): トッカータ ニ短調 Op.59 No.5 |
ブラム・ベークマン(Org) | |
録音:2001年10月。オランダ、ミッデルベルグ・オースト教会のレイッケレ製オルガン使用。 | ||
マーラー:交響曲第5番 変ハ短調 | ハルトムート・ヘンヒェン指揮 オランダpo. | |
録音:2001年3月、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ライヴ。 | ||
タンゴ・ロイヤル カレル・クラーイェンホフ:赤いカーネーション/マキシマ/ミロンガ・パラ・ティアザ ピアソラ:天使のミロンガ/ロコへのバラード/バンドネオン協奏曲「アコンガクア」/ オブリビオン/アディオス・ノニーノ / アルバレス:マイパ カレル・クラーイェンホフ(バンドネオン) ヴェスコ・エシュケナジー(Vn) ヘーレン・クーレ(S) セステート・カンジェンゲ エド・スパンヤード指揮コンセルトヘボウ室内o.、オランダ室内cho. | ||
録音:2002年4月、MCO、ヒルヴェルスム、オランダ。発売:2012年。前出: UNIVERSAL HOLLAND (PENTATONEからのライセンス?), 472 321-2(HYBRID_SACD /発売:2002年/当店&国内未案内)。カレル・クラーイェンホフはピアソラの弟子で、オランダ皇太子の結婚式で演奏した「アディオス・ノニーノ」が話題を呼んだ同地におけるバンドネオンの代表的奏者。当盤は2002年にオランダ国内ローカルでリリースされたが、何と50000枚以上の売り上げを記録したという。この度、本家?からインターナショナル盤として再リリースされることとなった。 | ||
チャイコフスキー: 弦楽セレナード ハ長調 Op.48 フィレンツェの思い出 Op.70(弦楽合奏版) |
マルコ・ボーニ指揮 コンセルトヘボウco. | |
録音:2002年4月、アムステルダム、ワールセ教会。 | ||
映画「スナップショット」〜 オリジナル・サウンドトラック |
アダム・クレメンス指揮 シティ・オヴ・プラハpo. | |
バート・レイノルズとアジェラ・グロートホイゼンが主演した1995年の映画のサントラ。映画は日本未公開。 | ||
クリントン、ゴルバチョフ、ソフィア・ローレンの ナレーションによる「ピーターと狼」 プロローグ/ ナレーター:ミハイル・ゴルバチョフ イントロダクション/ ナレーター:ソフィア・ローレン プロコフィエフ:ピーターと狼/ ナレーター:ソフィア・ローレン 間奏曲 ジャン=パスカル・バンテュス(1966-): 狼のたどる道/ ナレーター:ビル・クリントン エピローグ/ ナレーター:ミハイル・ゴルバチョフ |
ケント・ナガノ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
PentaTone Classicsからケント・ナガノが登場!ケント・ナガノとロシア・ナショナル管弦楽団(RNO)の組み合わせによるレコーディングもこれが初めてである。そして、このアルバムの一大特徴は、ナレーターとして起用された3人。伝説的映画女優ソフィア・ローレン、アメリカ合衆国前大統領ビル・クリントン、そして元ソヴィエト大統領ミハイル・ゴルバチョフという、豪華な共演が実現したのだ。この企画はRNOの発案によるもので、その芸術監督ケント・ナガノのもとで実現へと向かって進んだという。 ケント・ナガノがRNOの指揮者協議会の一員に名を連ねたのは、2000年のことだった。RNOは、ナガノとの第一弾のレコーディングを国境を越えた複雑な問題である野生生物保護という面にも関連した、意味のあるものにしようという考え、フランスの作曲家ジャン=パスカル・バンテュスに「狼のたどる道」の作曲を依頼するとともに、それに付随するテキストの作成を、賞を取った経験もあるアメリカの放送作家ウォールト・クレーマーに依頼した。ビル・クリントン前大統領がナレーションを担当するこの新作は、自然を大切にし、守らなければならないという、現代の環境問題に対するメッセージを、魅力的に伝えた作品となった。プロコフィエフの「ピーターと狼」は人間がすべてを支配するという結末だが、「狼のたどる道」は、この関係をまったく異なった価値観で表現したものだという。 3人のナレーター全員は、印税を慈善事業に寄付すると表明している。国際エイズトラスト(IAT)、芸術療法プログラム「マジック・オブ・ミュージック」(モスクワの孤児院や身体障害児施設の子供たちにも、芸術家、芸術教師、音楽家、音楽を届けようとするプログラム)、「グリーンクロスインターナショナル」(人類と環境の調和を育て維持することを目的とした団体)がそうだ。そして、CDの売り上げの一部から、ニューヨークに拠点を置く「狼保護センター」にも寄付がおこなわれることになっている。 | ||
フランツ・シュミット(1874−1939): 交響曲第4番 ハ長調 歌劇「ノートル・ダム」〜 序奏/間奏曲/謝肉祭の音楽 |
ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダpo. | |
5.0 Multi channel SACD - 2ch SACD - Normal 2ch CD Hybrid。 「シェーンベルクと同年の生まれでありながら、ウィーン音楽院でブルックナーに師事し、ウィーン宮廷歌劇場のチェロ奏者を経て、国立アカデミーや高等音楽院の校長を務めるなど、ウィーン楽壇の保守本流として活躍した人物。それが、フランツ・シュミットである。1914年にウィーンで初演された歌劇『ノートル・ダム』の間奏曲は、彼の教え子の一人であったカラヤンが3回も録音するなど、ハンガリー系の血を受けたシュミットのほの暗い情感と滔々と流れるメロディラインが堪能できる佳作である。一方、当盤のメイン曲である交響曲第4番は、亡くなった愛娘へのレクイエムとして33年に完成された作品。 半音階が活かされ、虚空をさまようかのように提示されるトランペットのメロディで始まり、あからさまな感情の爆発こそ避けられているものの、滋味豊かなサウンドの中から底光りするような味わいと諦念が滲み出す名作である。4部から成る単一楽章構成をとりながら、第2部『アダージョ』の中間部に配された『葬送行進曲』を軸にしたシンメトリックなアーチ型構造も備えるなど、作曲技法も凝りに凝っている。シューベルト、ブラームス、マーラーが好きだという好楽家には大いにアピールすることだろう。既発売の競合盤と比べ、よりフレッシュなアプローチによる演奏も魅力的である。」(満津岡信育) | ||
ハイドン: 交響曲第44番 ホ短調「哀しみ」Hob.I-44/ 交響曲第22番 変ホ長調「哲学者」Hob.I-22/ 交響曲第63番 ハ長調 「ラ・ロクスラーヌ」Hob.I-63 |
マルコ・ボーニ指揮 コンセルトヘボウ室内o. | |
ゴードン・ゲッティー(1933-): カンタータ「ジョーンと鐘」(*) プロコフィエフ: バレエ「ロメオとジュリエット」第2組曲 |
リサ・デラン(S;*) ウラディーミル・ チェルノフ(Br:*) アレクサンドル・ ヴェデルニコフ指揮 ロシア・ナショナルo. エーリク・エリークソン室内cho. | |
ロシア・ナショナルo.がPentatone初登場。ボリショイ劇場の音楽監督アレクサンドル・ヴェデルニコフを指揮者に迎えてダイナミックな演奏を聴かせてくれる。ゴードン・ゲッティーはアメリカの作曲家。ゲッティー・オイルの資産相続人でもある。マルチチャンネル対応ハイブリッドSACD。 | ||
若尾圭介プレイズ・バッハ、 モーツァルト、ブリテン&プロコフィエフ ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782): オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロのための四重奏曲 変ロ長調 Op.8 No.6 モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 ブリテン: オーボエと弦楽三重奏のための幻想曲 Op.2 プロコフィエフ:オーボエ、 クラリネットと弦楽のための五重奏曲 ト短調 バッハ:復活祭オラトリオ BWV.249〜 オーボエと弦楽のためのアダージョ |
若尾圭介(Ob) ボストンso.団員 | |
1962年に東京で生まれた若尾圭介は1990年ボストンso.に入団。現在は準首席奏者をつとめている。アメリカン・メジャー・オーケストラで活躍する日本人管楽器奏者は決して多くないだけに、若尾の快挙はオーボエ界の一大トピックスとなった。2003年5月19日、来日中のエッシェンバッハをピアノ伴奏に迎えてリサイタルを行ったばかりだが、6月21日にはボストンso.の仲間との室内楽演奏会も予定されている。マルチチャンネル対応ハイブリッドSACD。 | ||
PTC-5186019 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」 チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」 |
ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダpo. |
フォーレ: レクイエム Op.48/パヴァーヌ Op.50/マドリガル Op.35/ 魔神たち Op.12/アヴェ・ヴェルム・コルプス Op.65 No.1/ タントゥム・エルゴ Op.55/ジャン・ラシーヌの讃歌 Op.11 |
クリスティアーネ・エルツェ(S) ハリー・ペーテルス(Br) エド・スパニャールド指揮 マーストリヒト・リンブルフso. オランダ室内cho. | |
60枚を越える録音やコンサート、多彩なレパートリーで世界中から高い評価を得ているオランダの誇る名門合唱団、オランダ室内合唱団がPentatoneから登場。マルチチャンネル録音の効果も手伝い、洗練された歌声で鳴り響くフォーレの作品の数々からは美しく神秘的な雰囲気を感じることができる。 1883年に結成されたリンブルフ交響楽団はオランダでも特に長い歴史を持つオーケストラのひとつ。2001年8月よりエド・スパニャールドが音楽監督を務めている。 | ||
魅惑のガーシュウィン ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)/ ボブ・ジンマーマン編曲: パリのアメリカ人/ ピアノのための3つのプレリュード/ ファシネイティング・リズム(魅惑のリズム)/ アイ・ガット・リズム/クラップ・ユア・ハンズ/ ララバイ(子守歌)/3つのトリビュート/ ラプソディ・イン・ブルー サムワン・トゥ・ワッチ・オーヴァー・ミー (誰かが私を見つめている)/ エンブレイサブル・ユー/七色のファンタジー/ わが愛はここに |
ヴェスコ・エシュケナジー(Vn) リュドミル・アンゲロフ(P)他 | |
オランダの映画音楽作曲家ボブ・ジンマーマンのアレンジによるガーシュウィン。ヴァイオリンを全面に押し出したアレンジで、グラッペリ風に響く。なかなか味わい深い。 | ||
PTC-5186022 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35(*) ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調Op.23(+) |
クリスティアン・テツラフ(Vn;*) ニコライ・ルガンスキー(P;+) ケント・ナガノ指揮 ロシア・ナショナルo. |
MPTC-5186022 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
PTC-5186023 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」/ 第4番 変ホ長調 Op.7/ 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」 |
児玉麻里(P) |
OPTC-5186023 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
PTC-5186024 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53 「ワルトシュタイン」 ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」 ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」 |
児玉麻里(P) |
MPTC-5186024 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
PTC-5186026 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調Op.21 カール・レーヴェ: ピアノ協奏曲第2番 イ長調 |
児玉麻里(P) ケント・ナガノ指揮 ロシア・ナショナルo. |
ラフマニノフ: 晩祷 Op.37(スモレンスキーを記念する夕べのミサ) |
ニコライ・コルニエフ指揮 サンクトペテルブルク室内cho. | |
録音:2002年、オランダ。ラフマニノフの無伴奏合唱作品をネイティヴなロシア人演奏者で聴くことができるディスク。マルチチャンネル対応ハイブリッドSACD。 | ||
シュターミツ&リヒター: 弦楽のためのシンフォニア集 ヨハン・シュターミツ(1717-1757): 4声のシンフォニア イ長調(1750以前) フランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789): 4声のシンフォニア 変ロ長調(1740頃)/ 4声のシンフォニア ハ短調(1750以前) ヨハン・シュターミツ: 4声のシンフォニア ニ長調(1750以前)/ 交響曲ニ長調Op.11 No.1〜 アンダンテ・ノン・アダージョ |
サイモン・マーフィー指揮 新オランダ・アカデミーco. | |
5.0 Multi channel SACD - 2ch SACD - Normal 2ch CD Hybrid。 オーストラリアに生まれ1996年からオランダに渡り音楽学者として、また指揮者としても活躍するサイモン・マーフィーが立ち上げたプロジェクト「マンハイム:様式の創造」シリーズの第1弾。18世紀ドイツ・プファルツ選帝侯カール・テオドールが、当時のヨーロッパ最高の音楽家たちを雇い入れて結成した宮廷オーケストラと、そこで活躍した作曲家たち(いわゆるマンハイム楽派)が書いた交響曲の諸作品は後のモーツァルト・ベートーヴェンの時代へと連なる過程において重要なものだが、後の戦乱などによって、マンハイム楽派そのものの楽譜や資料はかなり失われてしまっているのも事実。これを現時点での研究成果を駆使し、体系的に録音しようという新たな試み。第1弾となる本作はマンハイムのオーケストラで首席ヴァイオリン奏者として活躍したシュターミツと、経歴そのものはいささか謎につつまれたフランツ・クサヴァー・リヒターの作品集。古楽先進国オランダの新団体、新オランダ・アカデミーの演奏はむせかえるほどの活気に満ちており、いにしえのマンハイムの宮廷オーケストラの演奏を表現した記録に残る言葉「火の如く、魂に満ちた演奏」はとはかくありなん、と思わせる。これまで楽譜に表情記号があまり記載されていなかったため無味乾燥に演奏されがちだったマンハイム楽派の音楽だが、マーフィーの大胆なまでのクレッシェンドやアッチェレランドがいちいちツボにはまっており、驚愕せざるを得ない。そしてテオルボとチェンバロ2台による通奏低音のリズミックな響きは快感の一言。オランダの古いカトリック教会で録音されたその響きも、澄み切ったすばらしいもの。 | ||
マンハイム、様式の創造 ヨハン・シュターミツ(1717-1757): 4声のシンフォニア ヘ長調(1750年以前) フランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789): 4声のシンフォニア ハ長調「ドイツの旋律」 (1750年頃)/ 4声のシンフォニア 変ホ長調(1754)/同 ト長調 |
サイモン・マーフィー指揮 新オランダ・アカデミーco. | |
5.0 Multi channel SACD - 2ch SACD - Normal 2ch CD Hybrid。 オーストラリアに生まれ、1996年からオランダに渡り音楽学者として、また指揮者として活躍するサイモン・マーフィーが立ち上げたプロジェクト「マンハイム:様式の創造」シリーズの第2弾。いわゆるマンハイム楽派が書いた交響曲の諸作品は後のモーツァルト〜ベートーヴェンの時代へと連なる過程において重要なものだが、後の戦乱などによって、楽譜や資料はかなり失われてしまっている。これを現時点での研究成果を駆使し、体系的に録音しようという新たな試みに大きな注目が集まっている。 | ||
ヤノフスキ&スイス・ロマンド管の ブルックナー Vol.1 ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 |
マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。注目!ヤノフスキ&スイス・ロマンド管のブルックナー! ヤノフスキが2005年より首席指揮者を務めているスイスの名門オーケストラ、スイス・ロマンドo.との2枚目のリリースはブルックナーの交響曲第9番! ヤノフスキはスイス・ロマンド管との PentaTone デビュー盤(PTC-5186078)では、敢えて巨匠アンセルメが得意としていたフランク&ショーソンを取り上げており、スイス・ロマンド管新時代の構築に向け並々ならぬ意気込が感じられる。今回新たにスタートするスイス・ロマンド管とのブルックナー・チクルスは、今後数年かけて録音が進められる予定で、ヤノフスキの十八番であるブルックナーの解釈やオーケストラ・ビルダーとしての手腕に注目が集まることは必至。 | ||
PTC-5186031 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713): 合奏協奏曲第11番 変ロ長調 Op.6 No.11/ 4声のソナタ ト短調/ 合奏協奏曲第12番 ヘ長調 Op.6 No.12/ 同第4番 ニ長調 Op.6 No.4/ 同第8番 ト短調 Op.6 No.8「クリスマス協奏曲」/ 4声のフーガ |
サイモン・マーフィー指揮 ニュー・ダッチ・アカデミー |
ロシア・バレエ組曲集 プロコフィエフ: 「ロメオとジュリエット」組曲第1番 Op.64-bis ハチャトゥリアン:「スパルタカス」組曲 から ショスタコーヴィチ:「ボルト」組曲 Op.27 |
アレクサンドル・ ヴェデルニコフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
ヴェデルニコフとロシア・ナショナル管弦楽団は以前、「ロメオとジュリエット」の第2組曲をライヴで録音していた(PTC-5186017)。今回はモスクワでのセッション録音。 | ||
ミハイル・グリンカ(1804-1857): 歌劇「ルスランとリュドミュラ」(原典版) |
タラス・シュトンダ(B-Br) エカテリーナ・モロゾワ(S) ワジム・リンコフスキー(B) アレクサンドラ・ドルセネワ(A) パニフィロフ(T) 他 アレクサンドル・ ヴェデルニコフ指揮 ボリショイ劇場o.&cho. | |
録音:2003年4月、ライヴ。 ペンタトーンとボリショイ劇場の共同プロジェクト第1弾。マルチチャンネルで聴くロシアン・グランド・オペラは迫力満点。新たに発見された原典版による世界初録音で、ロシアの民族楽器なども用いられている。ヴェデルニコフの指揮も冒頭の有名な序曲からパワー全開。ロシア・オペラのファンなら絶対に聴き逃せない。 | ||
セルゲイ・タネーエフ(1856-1915): カンタータ第2番「詩篇の朗読」Op.36 |
ロリータ・セメニナ(S) マリアンナ・タラソワ(A) ミカイル・ガブスキー(T) アンドレイ・バトゥルキン(B) ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. サンクトペテルブルク 国立アカデミー・カペラcho. グリンカ合唱学校少年cho. | |
プレトニョフがペンタトーンに初登場。「朗読」のタイトルとは裏腹に、劇的に盛り上がるダイナミックなカンタータ。ロシア音楽ファン、ショスタコーヴィチ・ファンにも強くお薦め。 | ||
ヨゼフ・シュミット(1734-1791):初期交響曲と室内楽作品集 交響曲 ニ長調 Op.1 No.1/同 変ロ長調 Op.6 No.2/同 ト長調/ フルート、ヴァイオリン、 ヴィオラとチェロのための四重奏曲 ホ短調 Op.3 No.3/ フルート、ヴァイオリン、 ヴィオラとチェロのための四重奏曲 ト長調 Op.3 No.6/ 交響曲 変ホ長調「ハーディガーディ」 |
サイモン・マーフィー指揮 新オランダ・アカデミー | |
ドイツに生まれ、主にオランダを活躍の場としたヨゼフ・シュミット。マンハイム楽派の手法に従ったシュミットの音楽は当時幅広い支持を獲得していた。彼の作品はアムステルダムの楽譜出版社フンメルからの出版が多く見受けられるが、シュミット自らも楽譜出版者として活躍。その出版物は特に北欧諸国に渡っていたとされている。また、12曲以上の作品がハイドンの作品として扱われていたこともあり、「オランダのハイドン」との異名を持っている。 収録全曲世界初録音。これまでペンタトーン(PentaTone)へコレッリやシュターミッツの録音を行ってきたマーフィー&新オランダ・アカデミーがピリオド楽器を使用して演奏している。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
ゴードン・ゲッティ(1933-):合唱作品集 合唱と管弦楽のための「ヤング・アメリカ」(*)/ 合唱と管弦楽のための「古きのウェールズの歌」/ 男声合唱と管弦楽のための「アナベル・リー」(*)/ 合唱と管弦楽のための「勝利の場面」/ 独唱、合唱と管弦楽のための歌劇 「プランプ・ジャック」〜エルサレム |
マイケル・ティルソン=トーマス指揮(*) サンフランシスコso.&cho.(*) アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮 ロシア・ナショナルo. エリク・エーリクソン室内cho. | |
ゲッティ・オイル社(ゲッティ美術館などでも有名なポール・ゲッティの父が創設)の資産相続人であり、サンフランシスコ交響楽団の理事でもあるゴードン・ゲッティ。その作品は不協和音を適度に採り入れたダイナミックで情感豊かなサウンドが特色という。何よりもティルソン=トーマス&サンフランシスコ響、ヴェデルニコフ&ロシア・ナショナル管、そしてエリク・エーリクソン室内合唱団という超豪華演奏陣を惜しげも無く起用してくるあたりはさすがオイル・マネーか? | ||
ワーグナー:前奏曲&序曲集 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲/ 歌劇「リエンツィ」序曲/ 楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲/ 歌劇「タンホイザー」序曲/ 歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲/ 楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死 |
ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダpo. | |
クライツベルクが、王道をゆくプログラムを豪快に鳴らし切っている。 | ||
ブラームス: 交響曲第2番 ニ長調 Op.73/悲劇的序曲 Op.81 |
ハンス・フォンク指揮 オランダ放送so. | |
N響への客演でもおなじみ、ヴェテラン指揮者ハンス・フォンク。 当盤は全集に発展する予定だったが、病に倒れたフォンクが2004年に死去したため、管弦楽作品がもう1枚録音された(5186045) だけで、全集化は果たされなかった。 | ||
ペンタトーン・スーパーオーディオCD 新録音編 | ||
ペンタトーン・クラシックスは設立からほんの数年で、スーパーオーディオCDの分野における最も充実したカタログ数を所有するレーベルに成長。その聴きどころを収めたサンプラー。楽章を丸ごと収録してあるので、フェイドアウトはなし。まだSACDに手を出しあぐねている人でも、これなら一度試してみる価値がありそう。 | ||
ハンス・フォンク〜ファイナル・セッションズ ブラームス: 大学祝典序曲 Op.80/アルト・ラプソディ Op.53(*)/ ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a |
イヴォンヌ・ナエフ(A;*) ハンス・フォンク指揮 オランダ放送so. 同cho.(*) | |
録音:2003年8月18-21日、オランダ、ヒルフェルスム、MCOスタジオ I。 闘病の末、2004年8月29日に62歳という年齢で惜しまれつつもこの世を去ったオランダの名指揮者ハンス・フォンク(1942年生まれ)。病の発症後、1996年から務めていたセント・ルイス交響楽団の音楽監督を2002年に辞任。その後はオランダ放送響とPentatoneへの録音などの音楽活動を行っていた。今回収録のブラームス3作品は亡くなる約1年前に行われた最後のセッション録音。 音楽監督フォンクを失ったオランダ放送交響楽団(オランダ放送フィルとは別団体)は2005年7月7日に行われたラスト・コンサートを最後に活動停止、解散となってしまった。 今回リリースとなるディスクは、派手さは無いものの堅実な音楽作りで大きな支持を集めていたフォンクがオランダ放送響と共に遺してくれた「遺産」といっても言い過ぎではないだろう。 | ||
ストラヴィンスキー: 音楽劇「兵士の物語」組曲 11の楽器のための「ラグタイム」 音楽劇「兵士の物語」〜小さなコラール 協奏曲 変ホ長調「ダンバートン・オークス」 弦楽のための協奏曲 ニ長調「バーゼル協奏曲」 小管弦楽のための組曲第1番/同第2番 |
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ブレーメン・ドイツ・ カンマーフィルハーモニー | |
2003年10月に発表された、パーヴォ・ヤルヴィのドイツ・カンマーフィルハーモニー芸術監督就任のニュースは、好事家に新鮮な驚きを与えた。前監督ダニエル・ハーディングの下、CDデビューを果たしたドイツ・カンマーフィルハーモニーは、2002年には日本公演を実施。颯爽としたベートーヴェンやブラームスがモダン・ピリオドの潮流の最先端を行くものであることを強く印象づけた公演だったが、室内オーケストラとの活動はあまり日本に伝わっていなかったパーヴォが監督に就任するのは予想外の人事だった。 音楽一家ヤルヴィ家の長男としてエストニアに生まれ、ロスアンジェルスでバーンスタインの薫陶を受けたパーヴォは、衆目の一致する指揮界のトップランナー。シンシナティ交響楽団の音楽監督として日本ツアーを成功させ、バーミンガム市立交響楽団やロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニックでは首席客演指揮者を務める。 前述のように一見室内オケとは縁遠いかに思えたパーヴォだが、ドイツ・カンマーフィルへの客演は、実は1995年から始まっていたという。ハーディングとのCDデビューから5年も前のことだ。パーヴォは今回の監督就任について、英グラモフォン誌へのインタビューでこう語っている。 「私はドイツ・カンマーフィルに来ると、自分が『指揮者』だと感じない。この中での私の役目はミュージック・コラボレイターさ。そう、奏者の一人になったような気分なんだ。」 カンマーフィルの自発性の高さがそう言わせているのだろう、今回のストラヴィンスキーは、どの曲も唖然とするほど見事な出来ばえに驚嘆せずにはいられない。「兵士」の難所トランペット・ソロの見事さは、これまでのどんな演奏とも比較できないほど高いレベルだし、ヴァイオリンの重音だらけのややこしいソロもピタリと決まっている。全パートが難所だらけの「ダンバートン・オークス」など、これまでの演奏とはあまりに違う軽やかな流れ。オケの巧さに驚嘆必至だ。さらに異例なことだが、このディスクのライナーノートはパーヴォ自ら筆をとり解説している。これも新たなフィールドに踏み込むパーヴォの意欲の表れと見ていいだろう。 PentaToneでは、今後このコンビで、R.シュトラウス作品のリリース(曲目詳細未定)に加え、ベートーヴェンの交響曲全集まで予定されている。 | ||
モーツァルト: クラリネット協奏曲(*) クラリネット五重奏曲(+) |
アンドルー・マリナー(Cl) ネヴィル・マリナー指揮(*) ASMIF(*)、 同室内アンサンブル(+) | |
ネヴィル・マリナーの80歳、息子でクラリネット奏者アンドルー・マリナーの50歳を記念して制作されたアルバム。協奏曲では見事な親子共演を聴かせてくれる。 | ||
PTC-5186050 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
シューベルト: ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.99,D.898/ ピアノ三重奏曲第2番 Op.100,D.929 |
アムステルダム・ ストリオーニ・トリオ |
ブルックナー:交響曲第7番 | ヤコブ・クライツベルク指揮 ウィーンso. | |
録音:2004年6月、ウィーン・コンツェルトハウス。ライヴ。 ウィーン・フィルと並びオーストリアを代表するオーケストラ、ウィーン交響楽団とクライツベルクによる渾身のブルックナーが登場! 日本ではウィーン・フィルと混合されがちなウィーン交響楽団だが、フルトヴェングラーやカラヤンらがタクトを執った名門。これまでにも当時の音楽監督フェドセーエフと度々来日公演を行っていたが、クライツベルクとも2004年に来日公演を行い喝采を浴びたことは記憶に新しい(2005年からはファビオ・ルイジが首席指揮者に就任)。Pentatoneのサラウンド効果も含めて要注目。 | ||
PTC-5186052 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ヨハン・シュトラウス II:ワルツ集 皇帝円舞曲 Op.437/ウィーンの森の物語 Op.325/ 芸術家の生活 Op.316/北海の絵 Op.390/ 美しく青きドナウ Op.314/南国のバラ Op.388 |
ヤコフ・クライツベルク指揮 ウィーンso. |
ゴードン・ゲッティ(1933-): ソプラノのための歌曲集「ホワイト・エレクション」 〜エミリー・ディキンソンの詩による |
リサ・デラン(S) フリッツ・シュタイネッガー(P) | |
20世紀アメリカの石油王ポール・ゲッティの息子で、ゲッティ・オイルの相続者でもあったゴードン・ゲッティ作の歌曲集。19世紀アメリカの詩人エミリー・ディキンソンの32の詩を題材としたもの。 | ||
弦楽合奏のための作品集 ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10 カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963): ヴァイオリンと弦楽合奏のための「葬送協奏曲」 バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント |
ゴルダン・ニコリック指揮 オランダ室内o. | |
シモン・ゴールドベルクによって1955年に創設されたオランダ室内管弦楽団のPentatoneデビュー・アルバム。バルトーク、ブリテンの名作と共に収録されているのはナチス・ドイツで反ファシズムを掲げたハルトマンの作品。ゴルダン・ニコリックは2003年よりオランダ室内管のリーダー兼コンサートマスターをつとめているヴァイオリン奏者。 | ||
フランス音楽の旅 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲/ 組曲「鏡」〜鏡の谷(グレインジャー編曲)/ボレロ フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 |
ヤコブ・クライツベルク指揮 オランダpo. | |
ワーグナー序曲集、ドヴォルジャークの「新世界」などの録音で好評を得ているクライツベルク&オランダ・フィル。「ボレロ」、「ダフニスとクロエ」で披露されるソロは安定感抜群。録音を重ねる度に磨きのかかるパフォーマンスは今後の活躍を大いに期待させてくれる。マルチチャンネルで豊かに鳴り響くフランスの気品漂う演奏はまさに音の洪水。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949): 組曲「町人貴族」Op.60/ クラリネットとファゴットのための二重協奏曲 AV.147/ 「カプリッチョ」からの六重奏曲 |
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ブレーメン・ドイツ・ カンマーフィルハーモニー | |
パーヴォ&ドイツ・カンマーフィルハーモニーの新録音第2弾。「リヒャルト・シュトラウスとなるとつい大規模な交響詩やオペラを連想してしまいがちで、室内管弦楽のための作品となると、コンサート・ホールで聴く機会も決して多くない。このレコーディングでは愛すべきシュトラウスの別の側面を大きく掘り下げることができた」とはパーヴォ・ヤルヴィ自身のコメント。パーヴォは特に「町人貴族」は巧みで美しくチャーミングな曲の魅力をあらためて発見したという。それはパーヴォ自身が「an orchestra of soloists(ソロイストが集まったオーケストラ)」と形容するほどのドイツ・カンマーフィルの超絶技巧が大きく貢献しているのは間違いのないところ。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
チャイコフスキー:組曲第3番 ト長調Op.55 ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント (バレエ組曲「妖精の口づけ」より編曲) |
ヴラディーミル・ユロフスキ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
ヨーロッパを中心に目覚しい活躍を見せている期待の俊英、ヴラディーミル・ユロフスキの PENTATONE デビュー盤は、祖国ロシアの名門ロシア・ナショナル管を率いたロシア・アルバム。共に演奏機会の多い作品ではないが、ユロフスキの繰り広げる壮大な音楽はまさしく評判に違わぬスケールを持っている。 カプリッチョなどでお馴染みの指揮者ミハイル・ユロフスキを父に持つウラディーミル・ユロフスキは、現在グライドボーン音楽祭の音楽監督、ロンドン・フィル、ロシア・ナショナル管の首席客演指揮者のポストにある。今後の活躍にも期待大! | ||
児玉麻里、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.3 〜3つのソナタOp.31 [第16番 ト長調Op.31-1/ 第17番 ニ短調Op.31-2「テンペスト」/ 第18番 変ホ長調Op.31-3] |
児玉麻里(P) | |
PENTATONEからリリースされている全集プロジェクトは、当盤で第3巻。Vol.1(PTC-5186024/MPTC-5186024)、 Vol.2(PTC-5186023/RPTC-5186023)が両タイトルともベストセラー、世界中で高評価のレビューを次々と獲得しているだけに「テンペスト」を含む今回の第3集への期待も膨らむ。 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集 第3番 ト長調 K.216/第4番 ニ長調 K.218/ ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.261/ ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 K.269 |
ユリア・フィッシャー(Vn) ヤコブ・クライツベルク指揮 オランダco. | |
OPTC-5186064 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2005年4月、ワロン教会、アムステルダム。解説:ロナルド・フェルムーレン。 Pentatone専属録音第2弾となった前作、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ集では新鮮で風格すら漂う演奏を聴かせてくれたユリア・フィッシャー。バッハの余韻の覚めやらぬ中、第3弾となるモーツァルトがリリースされる。 今回のモーツァルトではユリア・フィッシャー自身による自作のカデンツァを随所に盛り込んでいる点に注目したい。カデンツァ作者の詳細は下記の通り。 第3番:第1楽章(ユリア・フィッシャー)/第2楽章(ヤコブ・クライツベルク)/第3楽章(サム・フランコ、ユリア・フィッシャー) 第4番:第1&2楽章(ユリア・フィッシャー)/第3楽章(ヨゼフ・ヨアヒム) アダージョ(ユリア・フィッシャー) ロンド(ユリア・フィッシャー)。 なんと全8トラック中6トラックのカデンツァをユリア・フィッシャー自身が担当している。若き名匠クライツベルクのサポートを受けたモーツァルトは22歳とは思えぬ深みと風格を感じさせてくれる充実の内容。なお今作のモーツァルト・アルバムはユリア・フィッシャーのピアノの師匠であり、彼女の音楽と人生に多大な影響を与えたアンスガー・ヤンケ教授に捧げられるという。使用楽器は1750年グァダニーニ製。 | ||
クライツベルクのドヴォルジャーク Vol.2 ドヴォルジャーク: 交響曲第8番 ト長調Op.88/ 交響詩「野ばと」Op.110/ 交響詩「真昼の魔女」Op.108 |
ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダpo. | |
新世界(PTC-5186019)に続くクライツベルク&オランダ・フィルのドヴォルジャーク第2弾がリリース。交響曲第8番と2曲の交響詩は、クライツベルクのスタイルにマッチした理想的な選曲と言える。特にメインの交響曲第8番では、独自性あるフレージングとテンポ設定、効果的なティンパニーと弦楽器セクションの使い方で、堂々たる演奏を生み出している。クライツベルクが確実に巨匠への道を進んでいることを実感することが出来る演奏。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.4 [第1番 ヘ短調Op.2-1/ 第2番 イ長調Op.2-2/ 第3番 ハ長調Op.2-3] |
児玉 麻里(P) | |
これまでの3枚では「月光」や「悲愴」、「熱情」、「告別」、「テンペスト」などピアノ・ソナタの代表作を中心に取り上げてきた児玉麻里。前作から約1年振りのリリースとなるこの4枚目の録音では、若かりしベートーヴェンが生んだ最初の3曲(第1番〜第3番)を収録。ベートーヴェンのピアノ・ソナタの原点でもある最初期3作品へのアプローチは非常に楽しみ。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第1番 ヘ短調 Op.10/同第6番 ロ短調 Op.54 |
ウラディミール・ユロフスキ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
プレトニョフの指揮による第11番に続くペンタトーンのショスタコーヴィチ・チクルス第2弾は俊英ユロフスキーが指揮台に立つ。現在はグラインドボーン音楽祭の音楽監督、ロンドン・フィル首席客演指揮者、そしてロシア・ナショナル管首席客演指揮者のポストにあり、世界中で評価急上昇中のユロフスキ。ペンタトーンへのデビュー・タイトルとなった前作(PTC-5186061)はチャイコフスキーの「組曲第3番」とストラヴィンスキーの「ディヴェルティメント」という玄人好みの選曲であったが、今回のショスタコーヴィチの第1番&第6番というユロフスキらしい粋なカップリング。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op.1 No.2/ ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70 No.1「幽霊」 |
アムステルダム・ ストリオーニ・トリオ | |
COBRAレーベルで活躍中のアムステルダム・ストリオーニ・トリオがPentatone初登場。アムステルダム・ストリオーニ・トリオはヴァイオリンのヴォウター・フォッセンの使用するクレモナの名器、ローレンティウス・ストリオーニ(1794年製)を名前の由来とする1995年結成のアンサンブル。ハイドンからコンテンポラリーまでの幅広いレパートリーを持ち、その録音、コンサートでのパフォーマンスはオランダをはじめとするヨーロッパのメディアに絶賛されている。 | ||
# PTC-5186072〔ユリア・フィッシャーのバッハ「無伴奏ソナタ&パルティータ〕→PTC-5186994でCD再発 。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 ト短調 Op.103「1905年」 | ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
録音:2005年2月14日、ライヴ。 ショスタコーヴィチ・チクルスがスタート。オーケストラをロシア・ナショナル管弦楽団で固定、各リリースごとに違った指揮者を起用していくというユニークなスタンスで進行されるプランとなっている。 リリース第1弾となる今回の「交響曲第11番」でタクトを執るのはロシア・ナショナル管の創設者であるミハイル・プレトニョフ。第11番は1905年に起きた「血の日曜日事件」を題材とした標題音楽的要素を持つ、4楽章形式からなる交響曲。互いの特徴を知り尽くしたプレトニョフ&ロシア・ナショナル管のコンビは、チクルスのスタートに相応しい。今後も大物指揮者の登場が予定されており注目を浴びる全集となることだろう。 | ||
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集&アリア集 歌劇「ローエングリン」より [第1幕への前奏曲/ 寂しい日々に神に祈った(エルザの夢)]/ ヴェーゼンドンクの5つの詩/ 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より [第1幕への前奏曲/ 穏やかに静かに(イゾルデの愛の死)]/ 歌劇「タンホイザー」〜全能のマリアよ/ 楽劇「ワルキューレ」〜君こそは春 |
シャルロッテ・マルジョーノ(S) エド・スパニャールド指揮 マーストリヒト・リンブルフso. | |
世界各国の歌劇場を活躍の舞台とし、数多くの名匠たちと共演を重ねているオランダのソプラノ、シャルロッテ・マルジョーノによるワーグナー・アルバム。深さを感じさせる歌声で聴衆に感銘を与え続けるマルジョーノだけに、ワグネリアン要注目。スパニャールド&リンブルフso.のコンビはフォーレの合唱作品集(PTC-5186020)に続く同レーベル2度目の登場。 | ||
ヤノフスキ&スイス・ロマンド管 フランク:交響曲 ニ短調 ショーソン:交響曲 変ロ長調Op.20 |
マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
サヴァリッシュの門下でもある名匠マレク・ヤノフスキが当レーベルへ初登場。彼はデュセルドルフ、ハンブルクなどのドイツの歌劇場で活躍。2000年まで音楽監督の任にあったフランス放送フィルを育て上げた後にベルリン放送so.の首席指揮者に就任するなど、オーケストラ・ビルダーとしての手腕には絶大な信頼がある。当盤では新たにシェフとして就任した名門スイス・ロマンド管とのコンビによるフランク&ショーソン。同オケの代名詞ともなったアンセルメが得意としていたフランクとショーソンを敢えて取り上げるという、熱意を感じさせるリリース。 | ||
モーツァルト: ホルン協奏曲第1番 ニ長調 K.386b(*) フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313(285c)(+) ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191(186c)(#) オーボエ協奏曲 ハ長調 K.271k(314)(**) |
ヤコブ・スローター(Hr;*) エミリー・バイノン(Fl;+) グスタヴォ・ヌニェス(Fg;#) アレクセイ・オグリンチュク(Ob;**) コンセルトヘボウco. | |
現在世界中で最も波に乗っていると言っても過言ではないオーケストラ王国オランダ。そのオランダを代表する名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者たちによるモーツァルトの協奏曲集というファン必聴の注目盤が登場。ソリストは日本でもお馴染みのバイノンやスローターはもちろんのこと、驚異的な音色とテクニックを聴かせてくれるヌニェス、1998年ジュネーヴ国際音楽コンクール第1位獲得のオグリンチュクと豪華絢爛。ロイヤル・コンセルトヘボウ管の木管セクションを牽引する世界トップ・クラスの実力者たちによる極上のモーツァルト。Pentatoneの高音質で驚嘆の名演奏の数々を存分にお楽しめる。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5番 ト長調 フランチェスコ・シュリメ(1981-):3つの即興曲 |
フランチェスコ・ トリスターノ・シュリメ(P) ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
クラシックからコンテンポラリー、そしてジャズと幅広いジャンルで才能を発揮中の俊英ピアニスト、フランチェスコ・シュリメのペンタトーン・デビュー・アルバム。1981年ルクセンブルク生まれのシュリメは、2000年に師匠であるプレトニョフ&ロシア・ナショナル管とのコンビでアメリカ・デビューを果たしヨーロッパ、アジア、南米においてもコンサートや音楽祭で活躍中。2001年にはソリスト兼指揮者として室内楽団「ニュー・バッハ・プレーヤーズ」を創設。2004年にはヴィヴァルディの「四季」(ピアノと弦楽合奏版)の公演を行い絶賛を受けるなど、ハイレベルのパフォーマンスを披露し続けている。 古典的なスタイルのクラシック作品や、ピアノとジャズ・アンサンブルのためのジャズ作品の作曲も行うなど若さと勢いに満ち溢れたシュリメの活動はまさしく多彩。しかも現在は現代音楽を学ぶためにバルセロナに居を構えるなど、その飽くなき探究心はとどまることを知らない。名匠プレトニョフが見出した素晴らしき才能に要注目。 | ||
ドヴォルジャーク
交響曲第7番 ニ短調Op.70/ 交響詩「金の紡ぎ車」Op.109 |
ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダpo. | |
第9番「新世界」(PTC-5186019)、第8番(PTC-5186065)、第6番(PTC-5186302)に続くクライツベルクのドヴォルジャーク第4弾。 | ||
プロコフィエフ: 交響曲第5番 変ロ長調 Op.100(*)/ 戦争終結に寄せる頌歌 Op.105(#) |
ウラディーミル・ ユロフスキ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
録音:2005年9月、ライヴ(*)/2007年2月(#)。 ユロフスキの才能と情熱が爆発する!驚愕の作品「戦争終結に寄せる頌歌」を振る! 2001年1月に就任したグラインドボーン音楽祭音楽監督を皮切りに、ロンドン・フィル首席客演指揮者、ロシア・ナショナル管首席客演指揮者、ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント管プリンシパル・アーティストに次々と就任。そして2007年9月からは遂に名門ロンドン・フィルの第12代首席指揮者に就任した天才、ウラディーミル・ユロフスキの PENTATONE 3枚目のアルバム。チャイコフスキーの組曲第3番(PTC-5186061)、ショスタコーヴィチの交響曲第1番&第6番(PTC-5186068)に続くものだが、今回のプロコフィエフ・アルバム、7つの交響曲の中でも絶大な存在感を持つ「交響曲第5番」では、咆哮を上げる金管セクションと最高のアダージョを聴かせる弦楽セクションが中心となって壮大な音楽が創造されている。一方の「戦争終結に寄せる頌歌」は、なんと8台のハープと4台のピアノ、管楽器セクション(吹奏楽編成)と8台のコントラバスという驚愕の編成で演奏される規格外の大曲。これまでも個性的なレパートリーを演奏してきたユロフスキのセンスが光る見事な選曲。 圧倒的なパワーとスケールで迫り来るプロコフィエフ。若き巨匠ユロフスキの計り知れぬ才能・・・恐るべし! | ||
ベルグルンドの「ショスタコ8」 ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調Op.65 |
パーヴォ・ベルグルンド指揮 ロシア・ナショナルo. | |
プレトニョフによる第11番、ユロフスキによる第1番&第6番に続くペンタトーン・クラシックスのショスタコーヴィチ・チクルス第3弾でタクトを執るのはフィンランドの大御所ベルグルンド。 戦争による惨劇や民衆の心の痛みといった悲劇を前面に押し出したこの交響曲は、1943年11月4日にムラヴィンスキーによって初演が行われたものの、ソ連当局の意に沿わず、1948年のジダーノフ批判によって演奏を禁止されてしまった作品。 シベリウスの演奏における世界的権威としてあまりにも名高いベルグルンドだが、ショスタコの第8番も彼にとって重要なレパートリーの一つ。プレトニョフ、ユロフスキの好スタートによって確立されたチクルスの勢いに拍車を掛ける凄演を聴かせてくれることだろう。 | ||
ステイ・イン・チューン グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82 から ユリア・フィッシャー(Vn) ヤコフ・クライツベルク指揮ロシア・ナショナルo. PTC-5186059 ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73 から ハンス・フォンク指揮オランダ放送so. PTC-5186042 タネーエフ:カンタータ第2番「詩篇の朗読」Op.36〜2つの合唱曲 ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナルo. PTC-5186038 コレッリ:合奏協奏曲第4番 ニ長調 Op.6 No.4〜アレグロ サイモン・マーフィー指揮新オランダ・アカデミーso. PTC-5186031 レーヴェ:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 から 児玉麻里(P)、ケント・ナガノ指揮ロシア・ナショナルo. PTC-5186026 ハイドン:交響曲第44番 ホ短調「悲しみ」Hob.1:44 から マルコ・ボーニ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウco. PTC-5186016 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」から 児玉麻里(P) PTC-5186023 シュターミツ:4声のシンフォニア ヘ長調から サイモン・マーフィー指揮新オランダ・アカデミーco. PTC-5186029 モーツァルト:ヴァイリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.261 ユリア・フィッシャー(Vn) ヤコフ・クライツベルク指揮オランダco. PTC-5186064 フォーレ:レクイエム Op.48〜天国に エド・スパニャールド指揮オランダ室内cho. リンブルフso. PTC-5186020 フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80〜シシリエンヌ ヤコフ・クライツベルク指揮オランダpo. PTC-5186058 ホミリウス:コラール前奏曲〜主なるイエスよ成就を助けたまえ ブラム・ベークマン(Org) PTC-5186003 モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622から アンドリュー・マリナー(Cl) ネヴィル・マリナー指揮ASMIF PTC-5186048 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」〜第3幕の前奏曲 ヤコフ・クライツベルク指揮オランダpo. PTC-5186041 [ボーナス・トラック(SACDレイヤーのみ収録)] サラウンド・サウンドによる効果音[ロッホ・ローモンドの川岸の下流/ シェフィールドの蒸気機関車の旅/エジンバラのミリタリー・タトゥー/ 機材セット・アップのための31種類のテスト・トーン] | ||
新録音からのべスト・サンプラー盤。Pentatone通算3枚目となる今回のベスト盤では上記アーティストたちによる新録音からの楽章ノーカットによる抜粋を収録。これらの演奏に加えてSACDレイヤーにはボーナス・トラックとしてオーディオ・ファン必聴の、実際にイギリス&スコットランドで収録を行ったサラウンド・サウンドによる効果音と31種類のテスト・トーンを収録。更にブックレットには機材セットアップのためのマニュアルまでも掲載。特に「サラウンド・サウンドによる効果音」はまるで自分がその場にいるような感覚にさせてくれる程の驚異的な録音。Pentatoneの優秀録音の数々を楽しめるだけでなく、オーディオ・ファン要注目の要素を併せ持った画期的なディスクである。 | ||
モーツァルト:ドナウシンゲン・ハルモニームジーク (歌劇「後宮からの逃走」K.384 より管楽合奏編曲版) |
バスティアン・ブロムハート指揮 アカデミー・オヴ・セント・ マーティンイン・ザ・フィールズ・ ウィンド・アンサンブル | |
「ドナウシンゲン・ハルモニームジーク」とは名作の一つとして親しまれている歌劇「後宮からの逃走」K.384をベースとして、モーツァルト自身がハルモニームジーク(管楽合奏)へ編曲を行った作品。この編曲は、1782年にモーツァルトが父レオポルドに宛てた手紙の中でその存在を伝えているものの、肝心の楽譜が所在不明となり今日まで作品の全容が謎とされてきた。しかしこの作品の楽譜をオランダの音楽学者であり指揮者としても活躍しているバスティアン・ブロムハートが、ドナウシンゲンに在るフュルステンベルク宮廷図書館で遂に発見。この歴史的発見により、今回のロンドン・ヘンリー・ウッド・ホールで行われた録音が実現の運びとなった。 レコーディングでは楽譜の発見者であるバスティアン・ブロムハート自らがタクトを執り、サー・ネヴィル・マリナーとのコンビで様々な名演奏を残しているアカデミー・オヴ・セント・マーティンイン・ザ・フィールズの管楽セクションと60分34秒に及ぶハルモニームジークを存分に再現している。 | ||
ザ・ボリショイ・エクスペリエンス グリンカ:歌劇「イワン・スサーニン」より A.ダルゴムイシスキー:歌劇「ルサルカ」より チャイコフスキー: 歌劇「イオランタ」より/歌劇「スペードの女王」より/ 歌劇「マゼッパ」より ラフマニノフ:歌劇「アレコ」より ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より |
アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮 ボリショイ歌劇場o.&cho. | |
歴史を誇る名門「ボリショイ歌劇場」音楽監督として辣腕を振るう若きマエストロ、アレクサンドル・ヴェデルニコフが再びペンタトーンに登場。チャイコフスキーやボロディンを筆頭に、ロシア・オペラの重要なレパートリーのハイライトを収録。ボリショイ歌劇場の魅力と実力が詰まった1枚。 | ||
ボリショイ・エクスペリエンス Vol.2 ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」 (リムスキー=コルサコフ補筆完成版) 〜第1幕の前奏曲、神秘の力よ リムスキー=コリサコフ:歌劇「見えざる町キーテジ と聖女フェヴローニャの物語」 〜[自然を讃える歌/ケルジェネツの戦い]/ 歌劇「サトコ」〜[ヴァイキングの歌/ インド人の歌/ヴェネツィアの商人の歌] チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」 〜[ポロネーズ/青春は遠く過ぎ去り] ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」 〜プロローグ |
エレーナ・マニスティナ(Ms) ミハイル・グブスキー(T) ウラディミール・クラソフ(Br) ウラディーミル・マトーリン(B) ヴァディム・リンコフスキー(B) マクシム・パステル(T) アントン・グリゴリエフ(Br) アンドレイ・ドゥナーエフ(T) ミハイル・カザコフ(B) アレクサンドル・ ヴェデルニコフ指揮 ボリショイ劇場o.&cho. | |
巨匠のDNAを継承するヴェデルニコフ体制下、すなわち21世紀のボリショイ劇場の姿を収めた「ボリショイ・エクスペリエンス」の第2弾もオール・ロシアン・プログラム!ハイライトが収録されたムソルグスキーやリムスキー=コルサコフなど5つのオペラも本場ロシアならではのプログラム。名門ボリショイ劇場の屋台骨を支える音楽家たちの「現在」を聴ける。 | ||
ボリショイ・エクスペリエンス チャイコフスキー: バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71/ バレエ音楽「白鳥の湖」Op.20〜パ・ド・ドゥ/ 歌劇「エフゲニー・オネーギン」Op.24〜ポロネーズ |
アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮 ボリショイ歌劇場o.&少年少女cho. | |
ロジェストヴェンスキーの辞任を受け37歳という若さで長き歴史を誇る名門「ボリショイ歌劇場」の音楽監督に抜擢された若きマエストロ、アレクサンドル・ヴェデルニコフ。「ボリショイ・エクスペリエンス」と銘打ったシリーズ期待の第2弾は、2006年2月に収録された「くるみ割り人形」を中心としたボリショイ歌劇場の現在を証明するチャイコフスキー・アルバム。若くして名門再建へ抜擢され、辣腕を振るうヴェデルニコフの冴え渡るタクトが、今後の更なる飛躍への期待を抱かせてくれる。 | ||
ユリア・フィッシャー 〜モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.2 [第1番 変ロ長調K.207/第2番 ニ長調K.211/ 第5番 イ長調K.219「トルコ風」] |
ユリア・フィッシャー(Vn) ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダ室内o. | |
RPTC-5186094 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2006年3月、ドープスヘヅィンデ教会、ハールレム、オランダ。解説:ロナルド・フェルムーレン。 卓越した実力と美しき容姿で大きな注目を集め、瞬く間にスターダムへと登りつめた若きミューズ、ユリア・フィッシャー。2006年現在、23歳という若さながら秋からは名門フランクフルト音楽大学教授への就任が予定されるなど、世界有数のヴァイオリン奏者としての地位を固めつつある。 自作のカデンツァを随所に盛り込んだ前作(PTC-5186064)に続くモーツァルトの協奏曲第2弾も、カデンツァはどれも彼女の自作、又は指揮者クライツベルクにもの。積極的なスタンスは勢いを増すばかりで、音楽に対する真摯な姿勢を示してくれる。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲全集 Vol.4 交響曲第5番 ニ短調 Op.47/ 交響曲第9番 変ホ長調Op.70 |
ヤコフ・クライツベルク指揮 ロシア・ナショナルo. | |
録音:2006年4月、モスクワ。チクルス第4弾はクライツベルク! オーケストラは一貫して「ロシア・ナショナルo.」で固定し、タイトルごとに指揮者を変更するというユニークなコンセプトで進行中のショスタコ・チクルス。プレトニョフ→ユロフスキ→ベルグルントと続いたチクルスの第4弾には、看板アーティストの1人であるクライツベルクが登壇。第5番&第9番という人気作品のカップリングという事もあり、当作への期待は高い。 | ||
ゴルダン・ニコリッチ〜モーツァルト モーツァルト: 行進曲 ニ長調K.249/ セレナード第7番 ニ長調K.250「ハフナー」 |
ゴルダン・ニコリッチ(Vn)指揮 オランダ室内o. | |
イギリスの名門ロンドン響の現役コンマスで、オランダ室内楽団の音楽監督も兼務するニコリッチによるモーツァルト。オランダ室内楽団を見事に統率、弾き振りのハフナーではカントロフによるカデンツァを使用している。既にブリテン、バルトーク、ハルトマン(PTC-5186056)、ハイドン(PTC-5186300)、ユリア・フィッシャーとの共演(PTC-5186098)、マーティン・ヘルムヘンとの共演(PTC-5186305)等、PENTATONE への録音も多い。 | ||
ユリア・フィッシャー〜 モーツァルト: ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 Vol.3 2つのヴァイオリンのための コンチェルトーネ ハ長調K.190/ ヴァイオリンとヴィオラのための 協奏交響曲 変ホ長調K.364/ ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調K.373 |
ユリア・フィッシャー(Vn) ゴルダン・ニコリッチ(Vn/Va) ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダ室内o. | |
RPTC-5186098 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2006年3月&2007年2月。解説:ロナルド・フェルムーレン。これまでにペンタトーンからリリースされた7枚のディスクの大ヒットにより、世界一流のヴァイオリン奏者としての地位を確固たるものとした若きミューズ、ユリア・フィッシャーの、3枚目となるモーツァルト・アルバムが登場。第1弾(PTC-5186064)と第2弾(PTC-5186094)の2タイトルはいずれもヴァイオリン協奏曲が中心だったが、当巻ではいよいよ協奏交響曲へチャレンジ。天賦の才を発揮し続ける彼女とコンビを組むのは、ロンドン交響楽団のコンサート・マスターとオランダ室内管弦楽団の音楽監督を兼任し、目覚しい活躍を見せているゴルダン・ニコリッチと、両者と馴染みの深いクライツベルク&オランダ室内管。天からニ物を授かった美しき天才が贈るモーツァルト・・・120% 期待したい。 | ||
アメリカの作曲家による歌曲集 ボルコム:4つのキャバレー・ソング ゲッティ:プアー・ピーター ヘギー:4つの歌曲 コリリアーノ:2つのキャバレー・ソング パール・ウルフ:オード・デ・トド・エル・ムンド |
リサ・デラン(S) スザンヌ・メンツァー(Ms) マット・ハイモヴィツ(Vc) クリスティン・パンコニン(P) | |
ボルコムとヘギー以外の作品は世界初録音。現役で活躍中のアメリカ人作曲家による作品のみでプログラムを組んだ歌曲集。リサ・デランはアメリカのソプラノ歌手で、石油で巨額の富を築いたゲッティー家の作曲家、ゴードン・ゲッティのカンタータ「ジョーンと鐘」の世界初演でもソリストを務めた。 | ||
ヘンデル: 6つの合奏協奏曲 Op.3, HWV.312-317 (全曲)(*) /12の合奏協奏曲 Op.6, HWV.319-330 (全曲)(#) ベルリン古楽アカデミー[ゲオルク・カルヴァイト(Vn/コンサートマスター;*) ベルンハルト・フォルク(Vn/コンサートマスター;#)] | ||
録音:2019年5月(*)、2018年9月(#)、2019年2月(#)、ニコデマス教会、ベルリン|既出単売SACDのセットCD化。名人集団ベルリン古楽アカデミー(Akamus)によるヘンデルの6つの合奏協奏曲 Op.3と12の合奏協奏曲 Op.6が3枚組のセットになって登場。合奏協奏曲(合奏協奏曲)とはバロック時代特有の協奏曲で、複数の独奏者によって編成される独奏楽器群と、オーケストラ全員による大合奏群との間の音量的、技巧的対比を楽しむ音楽。1734年頃に作曲された6つの合奏協奏曲 Op.3は、小規模ながら管楽器を効果的に取り入れた編成をとりヘンデルらしい豊かな旋律に加えて合奏協奏曲ならではの華やかな響きが魅力と言える。一方、12の合奏協奏曲は1739年に作曲された作品群。コレッリの協奏曲の形式に基づいたこれらの作品はヘンデルの作品中、もっとも密度の高い協奏曲として知られる。数々の名録音でも知られるベルリン古楽アカデミーが聴き手の感性に直接訴えかけてくるような刺激 的な音楽を聴かせる。 | ||
ハイドン: 歌劇「無人島」序曲/ 協奏交響曲 変ロ長調Hob.I-105/ 交響曲第100番 ト長調「軍隊」Hob.I-100 |
ゴルダン・ ニコリッチ(Vn)指揮 オランダ室内o. | |
オーヴェルニュ室内o.、ローザンヌ室内o.のコンサート・マスターを歴任してきた旧ユーゴスラヴィア出身のニコリッチは、現在名門ロンドンso.のコンサート・マスターとオランダ室内o.の音楽監督を兼任、八面六臂に活躍している凄腕のヴァイオリニスト。ロレンツォ・ストリオーニ1794のヴァイオリンを弾いた協奏交響曲は、ソリストとオケの知性と情熱が融合した秀演。「無人島」序曲と「軍隊」でも抜群の手綱捌きによる演奏を聴かせてくれ、心の底から音楽を楽しんでいるに姿が目に浮かんでくる。やはりロンドン響のコンマスの肩書きは伊達じゃない。 | ||
フェノメノン〜デイヴィッド・ガーナー(1954-)の音楽 メゾソプラノとピアノのための「スプーン・リヴァーの歌」/ テノール、木管五重奏とピアノのための「ビニェタス・フラメンカス」/ ソプラノとバリトン、ピアノのための「蛍と柳」/ ソプラノとピアノのための「フェノメナル・ウーマン」 スザンヌ・メンツァー(Ms) フランシスコ・アライサ(T) リンダ・ルーカス(Fl) ジョナサン・フィッシャー(Ob) ベン・フライムート(Cl) スティーヴ・パウルソン(Fg) ロバート・ワード(Hr) ウィリアム・ストーン(Br) ステファニー・フリーデ、リサ・デラン(S) クリスティン・パンコニン(P) | ||
サンフランシスコ音楽院の教授を務めるアメリカ人作曲家ガーナーの歌曲集。2000年に初演された1幕の歌劇「金のなる木」で成功を収めたガーナーは、スペイン語、カタルーニャ語、ドイツ語、イタリア語、ギリシャ語、日本語などを駆使した声楽作品が特に高く評価されている。 | ||
クライツベルクのドヴォルジャーク Vol.3 ドヴォルジャーク: 交響曲第6番 ニ長調Op.60/交響詩「水の精」Op.107 |
ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダpo. | |
第9番「新世界」(PTC-5186019)、第8番(PTC-5186065)に続くクライツベルク&オランダ・フィルハーモニックのドヴォルジャーク・チクルス第3弾。2003年秋から首席指揮者を務めているオランダ・フィルとの関係がさらなる充実期に突入したクライツベルク。その証拠に前作「交響曲第8番」は世界中のメディアから高い評価を獲得しており、クライツベルク&オランダ・フィルのドヴォルジャーク・チクルスの注目度は急上昇を遂げている。「第8番」&「第9番」といったドヴォルジャークの2大メジャー以外を発表して行くここからがクライツベルクの腕の見せどころ。確実に巨匠への道を歩むクライツベルクのタクトに要注目! | ||
児玉麻里〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.5 [第25番 ト長調 Op.79/ 第24番 嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼ」/ 第9番 ホ長調 Op.14-1/第10番 ト長調 Op.14-2/ 第19番 ト短調 Op.49-1/第20番 ト長調 Op.49-2] |
児玉麻里 (P) | |
録音:2008年3月、2010年1月、ファルテルモント、オランダ。使用楽器:スタインウェイ D274。Vol.1-4(巻順):PTC-5186023, 5186024, 5186063, 5186067。 1999年のロサンゼルス、2003年から東京の浜離宮朝日ホール&名古屋のスタジオ・ルンデで行われたピアノ・ソナタ全曲演奏会の成功により、日本有数のベートーヴェン弾きとしての評価を高めた児玉麻里による、同曲集のレコーディング第5弾。当盤には初期と中期の橋渡し的役割を持つ第9番と第10番、弟子の練習用として作曲されたソナチネ的なOp.49、そして傑作テレーゼ等を収録。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 [第24番 ハ短調 K.491/第13番 ハ長調 K.415] |
マルティン・ヘルムヘン(P) ゴルダン・ニコリッチ指揮 オランダ室内o. | |
また一人素晴らしき逸材が現れた。今では誰もがその看板アーティストとして認めるユリア・フィッシャーを見いだした PENTATONE レーベルが新たに起用するピアニスト、ドイツの天才マルティン・ヘルムヘン(国内招聘元の表記はマーティン・ヘルムヘン)がモーツァルトでデビュー! 1982年生まれのヘルムヘンは、難関として知られる「クララ・ハスキル・コンクール」を弱冠19歳で制覇し(コンクールのライヴがCLAVESから発売されている[50-2113])、2006年にはルツェルン音楽祭でゲルギエフ&ウィーン・フィルとシューマンで共演を果たしており、実績は十分のアーティスト。 既に2005年に来日も果たしている彼だが、2007年11月からはユリア・フィッシャーとのデュオでドイツを中心としたツアーが予定されており、期待は大きい。また2008年にはソロ・リサイタル、ピエモンテーシとのデュオ・リサイタル、NHKso.との共演などによる来日公演が予定されており、その姿を日本でも再び目にすることが出来そうだ。 | ||
PTC-5186307 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ヤノフスキのブラームス Vol.1 ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調 Op.56a / 交響曲第1番 ハ短調 Op.68 |
マレク・ヤノフスキ指揮 ピッツバークso. |
録音:2007年3月、ライヴ。 | ||
PTC-5186308 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ヤノフスキのブラームス Vol.2 ブラームス: 交響曲第2番 ニ長調 Op.73 / 交響曲第3番 へ長調 Op.90 |
マレク・ヤノフスキ指揮 ピッツバークso. |
録音:ハインツ・ホール、ピッツバーク、ライヴ。 | ||
ヤノフスキのブラームス Vol.3(完結編) ブラームス: 交響曲第4番 ホ短調Op.98/ ハンガリー舞曲集 より(*; ブラームス編/ #; ドヴォルジャーク編) [第1番 ト短調(*)/第3番 ヘ長調(*)/ 第10番 ヘ長調(*)/第17番 嬰ヘ短調(#)/ 第18番 ニ長調(#)/第19番 ロ短調(#)/ 第20番 ホ短調(#)/第21番 ホ短調(#)] |
マレク・ヤノフスキ指揮 ピッツバーグso. | |
録音:2007年11月、ハインツ・ホール、ピッツバーグ、ライヴ。巨匠ヤノフスキの大型プロジェクト、ブラームス・チクルス、当盤でついに完結。 ピッツバーク響は2008年9月からマンフレート・ホーネックを新音楽監督に迎え新たなスタートを切った。2005年から続いたアンドルー・デイヴィス、ヤン=パスカル・トルトゥリエとのトロイカ体制の集大成という意味でも、ヤノフスキの当チクルスが持つ価値は高い。ヤノフスキは1984年から1986年にかけてASVにブラームスの交響曲全集(CDRSB-405)を録音しており、ピッツバーク響とのプロジェクトは待望の新録音だった。 | ||
PTC-5186310 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
R.シュトラウス:交響詩集 交響詩「ドン・ファン」Op.20/ 交響詩「死と浄化」Op.24/ 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの 愉快ないたずら」Op.28/ 歌劇「インテルメッツォ」Op.72〜炉端の夢想 |
マルク・アルブレヒト指揮 ストラスブールpo. |
ヘレヴェッヘ〜ベートーヴェン:交響曲全集 BOX 交響曲〔第1番−第9番「合唱付き」〕
クリスティアーネ・エルツェ(S) インゲボルグ・ダンツ(Ms) クリストフ・シュトレール(T) デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br) フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮ロイヤル・フランダースpo.、 コレギウム・ヴォカーレ、アカデミア・キジアーナ・シエナ | ||
録音:2004年-2009年。PTC-5186313〜5186317 のセット化。 | ||
ヘレヴェッヘのベートーヴェン(Vol.3) ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 [第1番 ハ長調Op.21/第3番 変ホ長調「英雄」Op.55] |
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
録音:2007年6月26日-29日、ブルージュ・コンセルトヘボウ、ベルギー。 | ||
ヘレヴェッヘのベートーヴェン(Vol.4) ベートーヴェン:交響曲 [第2番 ニ長調Op.36/第6番 ヘ長調Op.68「田園」] |
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
録音:2009年2月、デ・シンゲル、アントワープ、ベルギー。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
ヘレヴェッヘ、ベートーヴェン: 交響曲全集 Vol.5(Vol.1/移行再発売) [第4番 変ロ長調Op.60/第7番 イ長調Op.92] |
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
録音:2004年11月、デ・ローマ、アントワープ、ベルギー、ライヴ。前出: TALENT (BELGIUM), DOM-2929100 (HYBRID_SACD/廃盤)。同シリーズの第1弾として発売されたものだが、なぜか第2弾からはPENTATONEへ移行、この2曲だけがこれまで宙に浮いた形となっていた。TALENT レーベルからもCDで再発(DOM-2910100)されているが、SACDではPENTATONEレーベルから移行発売されることとなった。 | ||
ヘレヴェッヘのベートーヴェン(Vol.2) ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 [第5番 ハ短調 Op.67「運命」/第8番 ヘ長調 Op.93] |
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
録音:2007年6月4日、9日-10日、フリッツ・フィリップス・ミュージックセンター、アイフォーフェン、オランダ。 | ||
PTC-5186317 [PTM-1001] (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ヘレヴェッヘのベートーヴェン(Vol.5/完結編) ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱付き」 クリスティアーネ・エルツェ(S) インゲボルグ・ダンツ(Ms) クリストフ・シュトレール(T) デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br) フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮ロイヤル・フランダースpo.、 コレギウム・ヴォカーレ、アカデミア・キジアーナ・シエナ | |
PENTATONE "ARCH MEDIA" (CD) PTC-5186318 〜 5186325 は、SACD 専門レーベルだった PENTATONEから登場する、セントルイス響の自主制作盤 "ARCH MEDIA" の名を冠した CD シリーズ。2010年現在、2回に分けて発売されたタイトルはすべて、難病との闘病の末に亡くなったハンス・フォンク指揮のアルバム。これまで( ARCH MEDIA 本体からも)発売された事が無い音源が選ばれている。 | ||
ハンス・フォンク〜ベートーヴェン&ブラームス ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調Op.21 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調Op.98 |
ハンス・フォンク指揮 セントルイスso. | |
録音:1999年11月5日-7日/2000年3月17日-18日、以上パウエル・シンフォニー・ホール、ライヴ。 1996年、スラットキンの後任としてセントルイス響音楽監督に就任したオランダの名匠ハンス・フォンクは、難病におかされて2002年には監督を辞任、2004年には亡くなってしまう。その彼が残した遺産は、"ARCH MEDIA" から5枚ほどが発売されていたが、今回 PENTATONE の配給により新たに4タイトルがリリースされる。 | ||
ハンス・フォンク〜フランス音楽集 ドビュッシー: 管弦楽のための3つの交響的素描「海」 ラヴェル: 高雅で感傷的なワルツ/ 管弦楽のための舞踏詩「ラ・ヴァルス」 ルーセル: 「バッカスとアリアーヌ」第2組曲 |
ハンス・フォンク指揮 セントルイスso. | |
録音:2001年3月30日-31日/2000年1月27日-29日/1999年1月15日-17日/2000年1月27日-29日、以上パウエル・シンフォニー・ホール、ライヴ。 フランス物での豊かな色彩感と巧みな表現力は、フォンクの力量を証明している。 | ||
ハンス・フォンク メシアン:トゥーランガリラ交響曲 |
ギャリック・ オールソン(P) ジャン・ロランドー (オンド・マルトノ) ハンス・フォンク指揮 セントルイスso. | |
録音:1999年2月12日-13日、パウエル・シンフォニー・ホール、ライヴ。 現代物にも強いオールソンと、オンド・マルトノの発明者、モーリス・マルトノの伝記も著しているベテラン、ロランドーが加わったメシアン。 | ||
ハンス・フォンク〜ブルックナー ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」 |
ハンス・フォンク指揮 セントルイスso. | |
録音:2001年4月19日-21日、パウエル・シンフォニー・ホール、ライヴ。 フォンクはブルックナーを自らの重要なレパートリーとして度々コンサートで取り上げており、高い評価を受けていた。ヨーロッパのオーケストラではなく、アメリカのセントルイス響を振ったブルックナー録音というところもポイントの一つだろう。 | ||
ハンス・フォンク・レガシー Vol.5 モーツァルト:交響曲第40番 ト短調K.550 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調Op.92 |
ハンス・フォンク指揮 セントルイスso. | |
録音;パウエル・シンフォニー・ホール、ライヴ。 今は亡きオランダの名匠ハンス・フォンクがセント・ルイス響と残したライヴを発売する時代に録音された遺産とも言うべきライヴ音源のリリースを行う「ハンス・フォンク・レガシー」の続編4タイトル。 第1回リリース4点(PTC-5186318〜321)は、オランダのグラミー賞と呼ばれる権威あるエディソン賞に選出され、母国オランダを含む世界各国で称賛の声を集めている。スラットキンの後任として1996年にセントルイス響の音楽監督に着任したハンス・フォンクは、数多くのレコーディングやコンサートを精力的にこなしていたが、度重なる病の影響で同響の音楽監督を2002年に辞任。その後、筋萎縮性側索硬化症との闘病の末、2004年8月29日に63歳でこの世を去ってしまった。だが、セントルイス響と歩んだ軌跡は、今回のリリースで計8タイトルとなる「ハンス・フォンク・レガシー」の中にしっかりと刻まれている。 ベートーヴェンは、既に交響曲第1番(PTC-5186318)がリリースされメディア、リスナーから絶賛を博しただけに当盤の出来栄えも楽しみ。 | ||
ハンス・フォンク・レガシー Vol.6 マーラー:交響曲第4番 ト長調 |
エスター・ハイデマン(S) ハンス・フォンク指揮 セントルイスso. | |
録音;パウエル・シンフォニー・ホール、ライヴ。 フォンクはハーグ・レジデンティ管首席指揮者時代等、数々のオーケストラとの共演でマーラーの名演を生み出しており、マーラー指揮者として特に欧米を中心とした海外での評価はすこぶる高い。 | ||
ハンス・フォンク・レガシー Vol.7 フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80 シェーンベルク: 交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5 |
ハンス・フォンク指揮 セントルイスso. | |
録音;パウエル・シンフォニー・ホール、ライヴ。 フォーレとシェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」のカップリングというユニークなプログラム。ハンス・フォンクのレパートリーの広さ、セントルイス響を完全に掌握していた手腕の証し。 | ||
ハンス・フォンク・レガシー Vol.8 チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」/ 交響曲第4番 ヘ短調Op.36 |
ハンス・フォンク指揮 セントルイスso. | |
録音;パウエル・シンフォニー・ホール、ライヴ。 初登場となるロシアン・レパートリーはチャイコフスキー。フォンクはドレスデン時代にもチャイコフスキーを積極的に取り上げており、アメリカのオーケストラとのコンビによるチャイコフスキー、しかも交響曲第4番という選曲には大きく期待させられる。 | ||
ローレンス・フォスター〜 シューマン:交響曲全集 Vol.1 [第1番 変ロ長調「春」Op.38/ 第2番 ハ長調 Op.61] |
ローレンス・フォスター指揮 チェコpo. | |
録音:2007年10月、「芸術の家」ドヴォルジャーク・ホール、プラハ。 | ||
ローレンス・フォスター〜 シューマン:交響曲全集 Vol.2 [第3番 変ホ長調Op.97「ライン」/ 第4番 ニ短調Op.120] |
ローレンス・フォスター指揮 チェコpo. | |
NHKso.や東京都so.への客演で日本でもお馴染み、堅実な音楽造りとストレートな表現で世界的に評価を受けているアメリカ人指揮者ローレンス・フォスター(ルーツは同じ東欧のルーマニアだという)と、東欧チェコが世界に誇るチェコ・フィルのコンビがシューマンの交響曲を携えてペンタトーンに初登場。先に登場したチクルス第1弾(PTC-5186326)は、世界各国で高く評価され、好レビューが相次いだ。 | ||
ブラームス:ピアノ三重奏曲集 [第1番 ロ長調Op.8/ 第2番 ハ長調Op.87] |
ストリオーニ・トリオ [バルト・ファン・デ・ローエ(P) ヴォウター・フォッセン(Vn) マルク・フォッセン(Vc)] | |
無限のポテンシャルを持ち、行く行くはボザール・トリオに匹敵する実力のアンサンブルに成長するであろうとまで評価されているオランダのピアノ三重奏団ストリオーニ・トリオは、ヴァイオリンのヴォウター・フォッセンの使用楽器であるローレンティウス・ストリオーニ(1794年製)を名前の由来として1995年に結成された。コブラ・レーベルでの今井信子との共演盤(COBRA-0008)などでその実力を認められペンタトーンに移籍。第1弾ベートーヴェン(PTC-5186071)、第2弾シューベルト(PTC-5186050)では、周囲からの評価に違わぬ優れた演奏を聴かせ、今後の飛躍に大きな期待が寄せられている。 ※ボーナスDVDには、ブラームスのピアノ三重奏曲第1番第2楽章の演奏風景を収録予定。ボーナスDVDはPAL方式の可能性がある。予めご了承頂きたい。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
マーティン・ヘルムソン〜シューベルト シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調D.959/ 楽興の時D.780,Op.94 |
マーティン・ヘルムヘン(P) | |
ドイツ・ピアニズムの正統なる継承者。マーティン・ヘルムヘンのシューベルト。 同レーベルへのデビュー・アルバムとなったモーツァルト「ピアノ協奏曲第24番&第13番」(PTC-5186305)で期待に違わぬ見事な演奏を聴かせてくれたドイツの若き天才、マーティン・ヘルムヘン。 弱冠19歳だった2001年には難関として知られる「クララ・ハスキル・コンクール」にてグランプリを獲得、2006年にはルツェルン音楽祭でゲルギエフ&ウィーン・フィルとシューマンで共演、日本においても、NHKso.との共演、ソロ・リサイタル、デュオ・リサイタルなど来日公演の大成功によって知名度を一気に高めた。その彼の第2弾は、最初のソロ・アルバムとなるシューベルト! ソロ・コンサートやユリア・フィッシャーとのデュオによるシューベルト(レコーディングの予定あり!)は聴衆から絶大な支持を得ており、来日公演でも演奏した第20番のソナタを含む当盤では、さらなる凄演が期待される。ドイツ・ピアニズムの系譜を継ぐ大型アーティストとして、既に実績は十分。 | ||
PTC-5186330 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
チャイコフスキー: ハムレット Op.67〜序曲と付随音楽/ 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(1869年初稿版) |
タチアナ・モノガロワ(S) マキシム・ミハイロフ(B) ウラディーミル・ユロフスキ指揮 ロシア・ナショナルo. |
ショスタコーヴィチ: 交響曲第15番 イ長調Op.141/ 劇音楽「ハムレット」Op.32からのセレクション |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
プレトニョフ&ロシア・ナショナル管。ショスタコーヴィチ最後の交響曲に挑む! "ロシア・ナショナルo."と世界屈指の指揮者陣たちによるペンタトーンのショスタコーヴィチ・チクルスの第5弾!ユロフスキ、ベルグルンド、クライツベルクといった錚々たる顔ぶれが登壇してきた指揮台には、第2弾の「交響曲第11番」(PTC-5186076)に続き、ロシア・ナショナル管の創設者にして現芸術監督プレトニョフが再び登る!10種類以上もの打楽器パート、ロッシーニやワーグナーの音楽や自身の作品からの引用、独自の十二音技法の使用など、衰え知らずの刺激的な作風を持つショスタコーヴィチ最後の交響曲「第15番」。特に終楽章で広がる恐ろしいまでの緊迫感と静寂は、ショスタコーヴィチの音楽を知り尽くしたロシアの名コンビだからこそ。ロシア・ナショナル管の全てを掌握するプレトニョフのタクトが、ショスタコーヴィチ最晩年の大作の神髄に深く切り込む。 | ||
ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編)/ 交響詩「はげ山の一夜」(リムスキー=コルサコフ編)/ 歌劇「ソロチンスクの定期市」〜序奏(リャードフ編)/ 歌劇「ホヴァンシチナ」(リムスキー=コルサコフ編) 〜モスクワ河の夜明け/ペルシャの女たちの踊り |
カルロ・ポンティ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
まさにサラブレッド!カルロ・ポンティ・ジュニア初登場! 登壇するカルロ・ポンティ・ジュニアは、20世紀イタリアの名映画監督カルロ・ポンティと大女優ソフィア・ローレンの長男。パリで音楽の勉強をスタートさせ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、ウィーン音楽大学でズービン・メータやレオポルド・ハーガーに指揮法を師事。2001年に音楽監督兼首席指揮者として迎えられたアメリカのサンバーナーディーノso.とは、2014/2015年までの長期契約を結んでおり、期待は急速に高まっている。ロシア・ナショナル管は彼が2000年から副指揮者を務めているとのムソルグスキーは、ポテンシャルの高さと大器の片鱗を窺わせる堂々たる演奏。異色のサラブレッドの今後に期待したい。 | ||
マーティン・ヘルムヘン シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54 ドヴォルジャーク:ピアノ協奏曲 ト短調Op.33 |
マーティン・ヘルムヘン(P) マルク・アルブレヒト指揮 ストラスブールpo. | |
ユリア・フィッシャーとのデュオによるシューベルト(PTC-5186347)でも次代を担う若き巨匠、ドイツ・ピアニズムの正当な継承者としての存在感を存分に発揮してくれたマーティン・ヘルムヘン。テツラフやタメスティと組んだ強力アンサンブルでの、下記シューベルトの「ます」(PTC-5186334)はクラシック・トゥディ(Classic Today)誌で最高点の10点満点を獲得している。当コンチェルト・アルバムはシューマンとドヴォルジャーク、彼の新レパートリーを支えるのは、創設から150年以上という歴史を持つフランスの名門ストラスブール・フィル。ドイツの大器が進む次なるステージにご期待頂きたい。 | ||
シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調D.667,Op.114「ます」/ 「しぼめる花」の主題による 序奏と変奏曲 ホ短調D.802,Op.160/ ピアノ三重奏曲 変ホ長調D.897,Op.148 「ノットゥルノ」 |
マーティン・ヘルムヘン(P) クリスティアン・テツラフ(Vn) アントワーヌ・タメスティ(Va) マリー・ エリザベス・ヘッカー(Vc) アロイス・ポッシュ(Cb) アルド・ベアルテン(Fl) | |
次代の楽壇を担う精鋭たちによる『ます』が登場。 ペンタトーン・クラシックスを代表する看板アーティストに成長したドイツ・ピアニズムの系譜を継ぐ大器、マーティン・ヘルムヘンは、2008年来日公演が大成功、NHKso.との共演も放映され、レコード芸術誌2008年12月号では吉田秀和氏の『之を楽しむ者に如かず』で紹介された。 このシューベルトの演奏のために組まれた五重奏は、若さと実力を兼ね備えた次代の楽壇を担う精鋭集団。ヘルムヘンいn加え、チャイコフスキー以来、久々のペンタトーン帰還となるドイツの天才テツラフ、2004年ミュンヘン国際音楽コンクールの覇者タメスティ、2005年ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールで優勝を含め3つの賞を独占という快挙を成し遂げたヘッカー、そしてコントラバスとしてウィーン・フィルで活躍してきた名匠アロイス・ポッシュがアンサンブルのまとめ役として加わっている。 | ||
デュカ:交響詩「魔法使いの弟子」 ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」 ケクラン:交響詩「レ・バンダール・ログ」Op.176 |
マルク・アルブレヒト指揮 ストラスブールpo. | |
録音:2008年10月、ストラスブール(フランス)。古豪ストラスブール・フィル健在! 1855年創設という伝統あるフランスのオーケストラ、ストラスブールpo.は、2004年のマルク・アルブレヒト音楽監督就任以降、急速に評価を高めているが、オール・フランス・プログラムが登場。王道作品2曲はもちろんのこと、再評価が進むケクランの"猿のスケルツォ"という副題を持つ「レ・バンダール・ログ」に要注目。 | ||
ベルリオーズ: 幻想交響曲 Op.14/序曲「リア王」Op.4 |
マレク・ヤノフスキ指揮 ピッツバークso. | |
録音:2009年10月、11月、ハインツ・ホール(ピッツバーク)、ライヴ。絶好調マレク・ヤノフスキ登壇!ピッツバーク響との幻想交響曲! フランス放送フィルでの成功、スイス・ロマンドo.、ベルリン放送so.との快進撃でその存在感を一気に高めたポーランドの名匠マレク・ヤノフスキ。中でもヤンソンス退任からホーネック招聘までの空白期間をA.デイヴィス、トルトゥリエとのトロイカ体制で支えたピッツバークso.との強固な信頼関係は現在も続いており、ブラームスの交響曲全集での堅実な秀演は記憶に新しいところ。そのヤノフスキがピッツバーク響との新たな共演のために選んできたのは、トロイカ体制時代の担当"ドイツ音楽"ではなくフランスのベルリオーズ!例えば第4楽章「断頭台への行進」でのテヌート気味の行進曲、金管セクションを豪快に鳴らし、木管セクションを自由自在にコントロールした第5楽章など、フランス音楽を振るヤノフスキの手腕は抜群。 | ||
R.シュトラウス: 交響詩「マクベス」Op.23/アルプス交響曲 Op.64 |
マレク・ヤノフスキ指揮 ピッツバークso. | |
録音:2008年10月、11月。 "アルプス交響曲"。マレク・ヤノフスキとピッツバーク響の集大成! ペンタトーン(PentaTone)でブラームスの交響曲全集を完成させたポーランドの名匠マレク・ヤノフスキとアメリカのメジャー、ピッツバークso.。ヤンソソンスの後を受け、2008年までトルトゥリエ、アンドルー・デイヴィスとのトロイカ体制では主にドイツ音楽を担当し、ピッツバーク響をレベルアップさせたヤノフスキがブラームスの次に選んだのは「アルプス交響曲」!"ドイツ音楽"という絆で固く結ばれたヤノフスキとピッツバーク響による「アルプス交響曲」は、アルプス山脈の光景が眼前に広がるような色彩感に富み劇的で感動的。両者が築いてきた信頼関係が生んだ充実の「アルプス交響曲」。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
シューベルト:交響曲集 第4番 ハ短調D.417「悲劇的」/ 第5番 変ロ長調D.485 |
ゴルダン・ニコリッチ (リーダー/Vn) オランダ室内o. | |
ニコリッチ&オランダ室内管のシューベルト"第4番"&"第5番"! "ブリテン、バルトーク、ハルトマン"(PTC-5186056)、モーツァルト(PTC-5186097)、ハイドン(PTC-5186300)に続くゴルダン・ニコリッチ&オランダ室内o.の第4弾となるシューベルト!LSOとオランダ室内o.のコンサートマスターを兼務し、弾き振りにも積極的に取り組むなど、ヴァイオリ奏者、指揮者として精力的な活動を展開するニコリッチ。ソリストとしてはもちろんのこと、モーツァルトでのユリア・フィッシャーとの共演(PTC-5186098)などにより、その世界有数の実力は折り紙つき。ニコリッチの豪腕ぶりとオランダ室内管の高い機動力を堪能できるシューベルト。 | ||
サ・チェン、当レーベルへ登場!〜 ショパン:ピアノ協奏曲集 [第1番 ホ短調Op.11/第2番 ヘ短調Op.21] |
サ・チェン(P) ローレンス・フォスター指揮 グルベンキアンo. | |
録音:2008年7月、カルースト・グルベンキアン財団大講堂、リスボン。 ユンディ・リ、ラン・ランと並び、中国ピアノ界における若手トップ3として注目を集めるサ・チェンが当レーベルへ登場。 中国河南省生まれのサ・チェンは名教師ダン・ジャオイ(但 昭義; ユンディ・リの師匠としても知られる)に師事。その後の活躍は目ざましく、1996年のリーズ国際ピアノ・コンクールで第4位入賞、2000年の第14回ショパン国際ピアノコンクールで第4位入賞に加えポロネーズ賞を受賞、そして2005年の第12回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでは第3位へ入賞している。また、2008年8月には、韓国の女流シヨン・ソンが指揮するロサンゼルス・フィルハーモニックとの共演でハリウッド・ボウルへデビュー、今後トゥガン・ソヒエフ指揮のトゥールーズ・キャピトル国立管、エド・デ・ワールト指揮のミルウォーキー響とも共演が予定される、世界のトップ・ピアニストへの道を邁進し続けている。 リリース第1弾は、音楽監督ローレンス・フォスターが率いるポルトガルのオーケストラ、グルベンキアン管とのコンビによるショパンの協奏曲集。ショパンのピアノ作品はサ・チェンが最も得意として弾き続けてきたレパートリーなだけに、あのユリア・フィッシャーを名実ともに世界一流のヴァイオリニストへと育て上げた実績を持つ当レーベルからのコンチェルト・アルバムも期待大。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
ユリア・フィッシャー〜シューベルト: ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.1 ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)Op.137 [第1番 ニ長調D.384,Op.137 No.1/ 第2番 イ短調D.385,Op.137 No.2/ 第3番 ト短調D.408,Op.137 No.3]/ ヴァイオリンとピアノのための 「華麗なるロンド」 ロ短調D.895,Op.70 |
ユリア・フィッシャー (Vn;グァダニーニ1742) マーティン・ヘルムヘン (P;スタインウェイ) | |
録音:2009年1月3日-5日、7月3日-5日、ファルテルモント(オランダ)。 すでに巨匠の風格を漂わせる堂々たる演奏、弱冠23歳でドイツの名門フランクフルト音楽大学の教授に就任するというカリスマ性、そしてその美しき美貌。ユリア・フィッシャーが、モーツァルトの協奏交響曲(PTC-5186098)以来2年振りにペンタトーン・クラシックスに登場、大注目のプログラムはシューベルト! これまで協奏曲や室内楽をメインに取り上げてきたユリア・フィッシャーは、意外にもピアノとのデュオによる本格的なレコーディングは当盤が初。 マーティン・ヘルムヘンは難関クララ・ハスキル・コンクールを2001年に弱冠19歳という若さで制覇したドイツの天才ピアニスト。ペンタトーンからリリースされている「ピアノ・ソナタ第20番」(PTC-5186329)、「ピアノ五重奏曲「ます」」(PTC-5186334)が全世界で絶賛を博している。 | ||
ユリア・フィッシャー〜シューベルト: ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.2 ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ) 第4番 イ長調D.574,Op.162/ ヴァイオリンとピアノのための 幻想曲 ハ長調D.934,Op.159/ 4手連弾のための幻想曲 ヘ短調D.940,Op.103(*) |
ユリア・フィッシャー (Vn;グァダニーニ1742/P;*) マーティン・ヘルムヘン (P;スタインウェイ) | |
録音:2009年1月3日-5日、7月3日-5日、ファルテルモント(オランダ)。 天からニ物も三物も与えられたユリア・フィッシャーとドイツの偉才マーティン・ヘルムヘンによる好評シリーズの完結編。シューベルト20歳の作「ソナタ第4番」と、死の前年1827年に書かれた「幻想曲D.934」を収録。さらに、余白には「幻想曲D.940」を収録しており、なんとユリア・フィッシャーによるピアノ演奏が聴ける。彼女は既に3つの音楽コンクールのピアノ部門で入賞しているそうで、この才能も確かなようだ。 | ||
PTC-5186349 [PTM-1003] (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ヘレヴェッヘのストラヴィンスキー: ジェズアルド・ディ・ヴェノーサ400年祭のための記念碑/ ミサ曲(混声合唱と2つの木管五重奏のための)/ J.S.バッハの「高き天よりわれは来れり」によるコラール変奏曲/ 詩篇交響曲 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮ロイヤル・フランダースpo.、コレギウム・ヴォカーレ | |
アラベラ・美歩・シュタインバッハー〜 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲集 [第2番/第1番] |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn) マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2009年6月-7月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ、スイス。シマノフスキ&ドヴォルジャークの協奏曲(PTC-5186353)に続く、アラベラ・美歩・シュタインバッハーのPENTATONE第2弾。 ユリア・フィッシャーやリサ・バティアシュヴィリ、ルーデンス・トゥルク、ヴェロニカ・エーベルレなど、今を輝く若き天才ヴァイオリニストたちの才能を開花させたミュンヘン音楽大学の名教授、アナ・チュマチェンコの門下に史上最年少となる9歳で加わったアラベラ・美歩・シュタインバッハー。前作のシマノフスキとドヴォルジャークでも、それぞれの作品が持つ神秘性や民族色をしっかりと描きつつ、作品全体をエレガントでスマートに聴かせるというアラベラならではのスタイルを打ち出しており、さらに濃厚なバルトークの協奏曲へのアプローチが非常に楽しみなところ。また、アラベラから大きな信頼を寄せられ、絶妙なコンビネーションを築いている名匠マレク・ヤノフスキがシマノフスキ&バルトークに続いて起用されるなど、共演陣の充実も頼もしい。ムターから直接"弓"を贈られるなど、ヴァイオリン界の"プリンセス"から"クィーン"への階段を昇り続けるアラベラ・美歩・シュタインバッハーのバルトーク。今回も聴き逃せない! | ||
PTC-5186351 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ヤノフスキの「ブル5」 ブルックナー: 交響曲第5番 変ロ長調(ノヴァーク版) |
マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. |
アラベラ・美歩・シュタインバッハー シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番Op.35 ドヴォルジャーク: ヴァイオリンと管弦楽のための ロマンス ヘ短調Op.11/ ヴァイオリン協奏曲 イ短調Op.53 |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn) マレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送so. | |
RPTC-5186353 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2009年5月、ベルリン放送局スタジオ。使用楽器:ストラディヴァリウス 1716 "Booth"。解説:フランツ・スタイガー。 1981年、ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親の間に生まれた天才女流ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハーは、ユリア・フィッシャーを育てたミュンヘン音楽大学の教授アナ・チュマチェンコにその才能を見出され、9歳でこの名教師の最年少門下生となり、脚光を浴びてきた。 これまで ORFEO へ、ハチャトゥリアン、ミヨー、ショスタコーヴィチ、ラテン作品集など6枚のアルバムを録音していた彼女が PentaTone へ移籍、その第1弾はシマノフスキ&ドヴォルジャーク。前者では神秘性、官能性を漂わせ、ボヘミアの抒情と香りが満ち溢れる後者では、作品の特色を活かしながらも過剰な表現に走らないスマートなスタイル。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
ブルックナー: 交響曲第6番 イ長調(ノヴァーク版) |
マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2009年1月。 スイス・ロマンド管に新時代到来!音楽監督マレク・ヤノフスキのブルックナー第2弾は、"交響曲第6番"! 2005年の音楽監督就任以来、スイス・ロマンド管と積極的にブルックナーを採り上げ、同時にレコーディングにも取り組んでいるヤノフスキのチクルス第2弾は「交響曲第6番」。「交響曲第5番」と「交響曲第7番」に挟まれてしまいなかなかその魅力が伝わりにくい「交響曲第6番」だが、ブルックナーを十八番とするヤノフスキが"アンセルメのオーケストラ"スイス・ロマンド管から重厚なサウンドを引き出し目覚しい演奏を展開。「交響曲第6番」の真価、スイス・ロマンド管に訪れた"新時代"を感じさせる演奏。 | ||
サ・チェン ラフマニノフ:練習曲「音の絵」より ムソルグスキー/リムスキー=コルサコフ &チェルノフ編:交響詩「禿山の一夜」 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 |
サ・チェン(P) | |
録音:2009年3月、ファルテルモント(オランダ)。 中国の名教師ダン・ジャオイ(但 昭義)からピアノを学び、ラン・ランや同門のユンディ・リと共に中国ピアノ界を代表する新世代の『トップ3』に数えられている才色兼備のピアニスト、サ・チェン。豊かな才能を存分に感じさせてくれたショパンの「ピアノ協奏曲第1番&第2番」(PTC-5186341)に続くペンタトーン第2弾が登場。1996年のリーズ国際、2000年のショパン国際、2005年のヴァン・クライバーン国際での輝かしい入賞実績を誇るサ・チェンが、"中国の大型新人"から"中国発の世界的ピアニスト"へと成長した姿と演奏を自身の両手で証明する。 | ||
ゴードン・ゲッティ(1933-): 作品集 Vol.5〜管弦楽作品集 序曲「プランプ・ジャック」/先祖の組曲/深と深/ ホームワーク組曲/バリーキールのフィドラー/ ライズ・ザ・カラーズ |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
全曲世界初録音。20世紀アメリカの石油王ポール・ゲッティの息子でゲッティ・オイルを相続、米国版長者番付「フォーブス400」にも名を連ねるゴードン・ゲッティの作品集第5弾。彼はプロの演奏家を目指し、サンフランシスコ音楽院で研鑽を積んだ経験を持つ。 | ||
PTC-5186357 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲 サン=サーンス:交響曲第2番 イ短調 Op.55 ショーソン:交響詩「祭りの夕べ」Op.32 |
マーティン・ヘルムヘン(P) マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. |
山田和樹& SRO 〜フランスの管弦楽作品集 ビゼー:「アルルの女」より〔第1組曲/第2組曲〕 グノー:「ファウスト」〜バレエ音楽 / フォーレ:マスクとベルガマスク 山田和樹指揮スイス・ロマンドo. | ||
RPTC-5186358 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
解説:ロナルド・フェルムーレン。 大反響必至、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、世界で躍進する若きマエストロ山田和樹が、2012年より首席客演指揮者を務めるスイスの名門、スイス・ロマンドo.と PentaTone へ録音をスタート。このコンビは 2014年7月にも来日公演が予定され、さらに注目が集まる。ご期待頂きたい。 | ||
サリエリ:レクイエム ハ短調(1804) ベートーヴェン:カンタータ「海の静けさと幸ある航海」Op.112 シューベルト:オッフェルトリウム「声をはり上げよ」 変ロ長調 D.963(*) アリアンナ・ズッカーマン(S) シモーナ・イヴァス(Ms) アダム・ズニコウスキ(T) ルイス・ロドリゲス(Br) アリス・キャプロー=スパークス(イングリッシュHr) アントニオ・エステイレイロ(Org) マリウス・ブレンチウ(T;*) ペドロ・リベイロ(Ob;*) ローレンス・フォスター指揮グルベンキアンo.&cho. | ||
録音:2009年11月、グルベンキアン財団大講堂(リスボン)、ライヴ。 36年間に渡ってウィーンの宮廷楽長を務め、ベートーヴェン、シューベルト、リスト、フンメル、ツェルニー、モシュレス、ジュスマイヤーらを育てたサリエリは、映画「アマデウス」のイメージからか、いまだ正当な評価が成されているとはいえない。当盤に収められた「レクイエム」は、職業音楽家という立場での最後の作品ということだが、すっかり忘れ去られてしまった不運な作品。このローレンス・フォスター指揮の新録音が、名誉回復と地位向上の大きな1歩となるかもしれない。 | ||
コダーイ:ガランタ舞曲 バルトーク:2つの肖像 Op.5,Sz.37 コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」 バルトーク:ラプソディ第1番 Sz.87 リゲティ:ルーマニア協奏曲 |
ローレンス・フォスター指揮 グルベンキアンo. | |
録音:2009年11月、グルベンキアン財団大講堂、リスボン、ライヴ。 ルーマニア系の両親を持つローレンス・フォスターが、2002年から音楽監督を務めているグルベンキアンo.のハンガリー・プログラム。リゲティの「ルーマニア協奏曲」も、コダーイやバルトークの音楽と同じく民謡を採り入れたスタイルで書かれている。 | ||
PTC-5186361 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45 | カミラ・ティリング(S) デトレフ・ロート(Br) マレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送so.&cho. |
プレトニョフ&ロシア・ナショナル管〜 リムスキー=コルサコフ:管弦楽組曲集 組曲「雪娘」/ 組曲「見えざる町のキーテジと 聖女フェヴローニャの物語」/ トリグラフの山の一夜 |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
創設者&音楽監督のプレトニョフが振るロシア・ナショナル管のリムスキー=コルサコフ。代表作「雪娘」、「見えざる町のキーテジ〜」の組曲、歌劇「ムラダ」の第3幕から編曲された「トリグラフの山の一夜」と、名作から秘曲をプレトニョフがチョイス。 | ||
ベルク: 管弦楽のための3つの小品 Op.6/ アルテンベルク歌曲集 Op.4/初期の7つの歌 J.シュトラウス II /ベルク編: ワルツ「酒、女、歌」Op.333 |
クリスティアーネ・イヴェン(S) マルク・アルブレヒト指揮 ストラスブールpo. | |
R.シュトラウスの「交響詩集」(PTC-5186310)から続く、フランスの古豪ストラスブール・フィルと現音楽監督マルク・アルブレヒトのペンタトーン第2弾は、新ウィーン楽派の三大巨頭の1人アルバン・ベルクに捧げる作品集。 ベルクの代表作「ヴォツェック」へと連なる「初期の7つの歌」、「アルテンベルク歌曲集」、「3つの小品」。徐々に徐々に、しかし確実に十二音技法に傾倒してゆくベルクの作風が表現された絶妙のプログラミング。ベルクの手によってピアノ、ハーモニウム、弦楽四重奏のために編曲されたシュトラウスの「酒、女、歌」を加えた粋な遊び心も嬉しい。 | ||
ザッパ・シンフォニー グラーフ:交響曲 ニ長調Op.14-1 ザッパ:交響曲 変ロ長調「チェロ・シンフォニー」 交響曲 ニ長調 シュヴィンドル:交響曲 ニ長調Op.9-3 モーツァルト: 交響曲第5番 変ロ長調K.22「ハーグ」 ソプラノと管弦楽のためのアリア 「誠実に身を保ち」K.23 シュターミッツ:交響曲 ハ長調Op.24-1 |
サイモン・マーフィー指揮 新オランダ・アカデミー室内o. | |
シュターミッツ、リヒター、コレッリ、ヨーゼフ・シュミットの作品を録音してきたサイモン・マーフィー率いるオランダのピリオドo.、新オランダ・アカデミー室内管の今回の舞台は18世紀オランダのハーグ。オランダ最後の総督オラニエ公ヴィレム5世のハーグ宮廷でチェリストとして活躍したフランチェスコ・ザッパ(fl.1763-1788)、宮廷楽長クリスティアン・エルンスト・グラーフ(1723-1804)、宮廷楽団のコンサートマスター、フリードリヒ・シュヴィンドル(1737-1786)の作品、またハーグで作曲されたモーツァルトの作品、ハーグで出版されたシュターミッツの作品など、"ヴィレム5世時代"の"ハーグ"に縁のある作曲家たちの珍しい作品を収録。 | ||
ヘルムヘン + ヘレヴェッヘ〜 メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲集 [第1番 ト短調 Op.25/ 第2番 ニ短調 Op.40]/ 華麗なるロンド 変ホ長調 Op.29 |
マーティン・ヘルムヘン(P) フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
録音:2010年2月、デシンゲル、アントワープ(ベルギー)。 シューベルトの「ピアノ・ソナタ第20番」&「楽興の時」(PTC-5186329)が吉田秀和氏から高く評価され、日本での知名度も高まっているドイツの若き巨匠ヘルムヘンが、PENTATONEからの協奏曲リリース第3弾として母国のロマン派における傑作メンデルスゾーンに挑戦、さらにバックはヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィル! | ||
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集 〔第1番 ト長調 Op.78/第2番 イ長調 Op.100/ 第3番 ニ短調 Op.108/ F.A.E.ソナタ ハ短調 WoO.2〜スケルツォ〕 |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn;*) ロベルト・クーレック(P) | |
RPTC-5186367 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2010年9月、ファルテルモント(オランダ)。使用楽器:ストラディヴァリス "Booth" (*)。解説:ロナルド・フェルムーレン。若干9歳でミュンヘン音楽大学の名教師アナ・チュマチェンコ女史の門下生となった天才アラベラ・美歩・シュタインバッハーによるシマノフスキ&ドヴォルジャーク(PTM-1009)、バルトーク(PTM-1007)のコンチェルト2枚に続く PENTATONE リリース第3弾。 | ||
ブルックナー: 交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版) |
マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
ポーランド出身の名指揮者ヤノフスキ&SROのブルックナー・チクルス第5弾。正攻法の解釈により、既出盤は"ClassicsToday.com"で10点満点等々高評価を得ている。 | ||
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(1890年版) | マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2010年4月&6月-7月、ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)。ヤノフスキ&スイス・ロマンドのブルックナー、第5番、第6番、第9番に続く第4弾。 | ||
シューベルト: 交響曲第9番 ハ長調D.944「ザ・グレイト」 |
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
録音:2010年7月、エリザベート王妃ホール、アントワープ(ベルギー)。レコーディング:トリトナス(アンドレアス・ノイブロンナー&マーカス・ハイランド)。ヘレヴェッヘの挑戦は次なるステージへ、シューベルトの"ザ・グレイト"登場。 | ||
コルンゴルト: 交響曲 嬰ヘ長調Op.40/組曲「から騒ぎ」Op.11 |
マルク・アルブレヒト指揮 ストラスブールpo. | |
録音:2010年3月、ストラスブール音楽会議センター(フランス)。音楽監督就任後急速に評価を高めているマルク・アルブレヒト&ストラスブール・フィルのコルンゴルト。 | ||
モーツァルト:アリア集 [私はあなた様に明かしたい、おお神よ K.418/ ああ、私の思った通り…どこかへ消えておしまい K.272/ ああ、もし空に恵み深い星があるなら K.538/私は行く、だがどこへ K.583/ 美しい恋人よさようなら…とどまれ、最愛の人よ K.528/ もし大胆にも、望むなら K.82/誰かわが恋人の苦しみを知らん K.582]/ モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」 ヘ長調K.165 レネケ・ルイテン(S) エド・スパニャールド指揮コンセルトヘボウ室内o. | ||
録音:2009年4月、アムステルダム・ヴァールゼ教会、オランダ。エリー・アメリンクが育て、2002年、オランダのスヘルトーヘンボス国際声楽コンクールで第1位、聴衆賞を含む5つの賞に輝き、一挙に注目を集める存在となったオランダのソプラノ、レネケ・ルイテンのペンタトーン・デビュー・アルバム。 オランダのハーグ王立音楽院、ドイツのバイエルン州立歌劇場アカデミーで研鑽を積んだルイテンの転機となったのは、オランダの名リリック・ソプラノ、エリー・アメリンクとの出会い。その才能を見出した彼女の指導により、ドイツ・リート、シューベルト歌曲、そしてモーツァルトのスペシャリストに成長したルイテンは、ミュンヘンのプリンツレゲンテン劇場、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、ネーデルランド・オペラへ続々とデビューを果たし、オランダ声楽界の次代を担う新星、そしてアメリンクの後継者として脚光を浴びている。ユリア・フィッシャーやマーティン・ヘルムヘンを発掘した実績を持つペンタトーンが強力にプッシュするレネケ・ルイテン。アメリンクの愛弟子の歌声をお聴き頂きたい。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Op.10 〔第7番 ニ長調Op.10 No.3/第6番 ヘ長調Op.10 No.2/ 第5番 ハ短調Op.10 No.1〕 |
児玉麻里(P) | |
録音:2010年1月、ファルテルモント(オランダ)。使用楽器:スタインウェイ D274。師であるブレンデル、ニコラーエワ、ムニエから多大な影響を受け、日本屈指のベートーヴェン弾きとして1999年ロサンゼルス、2003年東京&名古屋でピアノ・ソナタ全曲演奏会を成功させ、Penta Toneへ全曲録音進行中の児玉麻里によるシリーズ第6巻。 | ||
リムスキー=コルサコフ: 交響組曲「シェエラザード」Op.35/ スペイン奇想曲 Op.34/ナポリの歌 Op.63 |
カルロ・ポンティ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
イタリアの映画プロデューサー、カルロ・ポンティと大女優ソフィア・ローレンを両親に持ち、指揮者としての才能を開花させた真のサラブレッド、カルロ・ポンティ(ジュニア)。ムソルグスキーの「展覧会の絵」(PTC-5186332)で堂々たる演奏を披露してくれた彼が、再びロシア・ナショナルo.(RNO)を率いてリムスキー=コルサコフを振る。 | ||
チャイコフスキー:交響曲全集 Vol.4 交響曲第1番 ト短調Op.13「冬の日の幻想」/ スラヴ行進曲 Op.31 |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
録音:2011年4月、DZZスタジオ5、モスクワ。プレトニョフ&ロシア・ナショナルo.の「新」チャイコフスキー全集も折り返し地点に到達。既出の内、交響曲第5番は英BBCミュージック・マガジン誌のディスク・オヴ・ザ・マンス(月間最優秀賞)に選ばれ、ヨーロッパ各国のメディアで、すでにDGの旧全集を超えたと評されている。 | ||
PTC-5186382 [PTM-1031] (HYBRID_SACD) 廃盤 |
チャイコフスキー:交響曲全集 Vol.5 交響曲第2番 ハ短調 Op.17「小ロシア」 〔全曲(改訂版)/第1楽章(1872年原典版)〕 |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. |
チャイコフスキー:交響曲全集 Vol.6(完結編) 交響曲第3番 ニ長調 Op.29「ポーランド」/ 戴冠式行進曲 |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
旧全集から15年以上を経て、プレトニョフとロシア・ナショナルo.のチャイコフスキー「新」交響曲全集が完結。演奏機会に恵まれていない「第3番」が新全集のフィナーレを飾ることとなった。 | ||
プレトニョフ&RNO〜 チャイコフスキー:交響曲全集 Vol.1 交響曲第4番 ヘ短調Op.36/ 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(1880年第3稿) |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
録音:2010年6月、DZZ第5スタジオ、モスクワ。DGでの全集録音完結から15年、プレトニョフがロシア・ナショナルo.(RNO)を率いて Penta Tone での新たなチャイコフスキーの交響曲全曲録音をスタート。斬新すぎる解釈のベートーヴェンで賛否両論を巻き起こしたりと、話題には事欠かないコンビが決断したチャイコフスキーへの再挑戦は、はたして正統派か、それとも異端か? | ||
PTC-5186385 [PTM-1016] (HYBRID_SACD) 廃盤 |
チャイコフスキー: 交響曲第5番 ホ短調Op.64/ 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32 |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. |
PTC-5186386 [PTM-1017] (HYBRID_SACD) 廃盤 |
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」/ イタリア奇想曲 Op.45 |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. |
チャイコフスキー: マンフレッド交響曲 Op.58 |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
録音:2013年4月、DDDスタジオ5 、モスクワ、ロシア。DG での旧全集から15年を経たプレトニョフが3年をかけたチャイコフスキー新全集、真の完結編マンフレッド交響曲が登場。 | ||
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(1926-27年原典版) /狂詩曲「タラス・ブーリバ」
アガ・ミコライ(S) イリス・フェルミリオン(Ms) ステュアート・ニール(T) アルチュン・コチニャン(B) イヴェタ・アプカルナ(Org;*) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.、ベルリン放送cho. | ||
録音:2010年11月、ベルリン放送スタジオ/2012年4月、ベルリン・フィルハーモニー(*独奏のみ)。ヤノフスキ&ベルリン放送so.のヤナーチェク、原典版グラゴル・ミサとタラス・ブーリバが登場。前者では冒頭にイントラーダを配し、オルガン独奏の後奏(Varhany Solo/ Postludium)では、出版譜とは異なるオリジナルの手稿譜をベースとし「自筆譜に基づく原典版を用いている」とのこと。 | ||
ベートーヴェン:後期3大ソナタ集 〔第30番 ホ長調 Op.109 /第31番 変イ長調 Op.110 / 第32番 ハ短調 Op.111 〕 |
児玉麻里(P) | |
録音:2011年3月、ファルテルモント(オランダ)。2003年にスタートした、日本が誇るベートーヴェン弾き児玉麻里のシリーズ第7弾。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.8 〔第11番 変ロ長調 Op.22 /第12番 変イ長調 Op.26「葬送」/第13番 変ホ長調 Op.27 No.1「幻想曲風」/ 第22番 ヘ長調 Op.54 /第27番 ホ短調 Op.90 /第15番 ニ長調 Op.28「田園」〕 児玉麻里(P) | ||
録音:2012年8月、ファルテルモント、オランダ。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.9 〔第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」/ 第28番 イ長調 Op.101 〕 |
児玉麻里(P) | |
録音:2013年2月、オンデル・デ・リンデン、ファルテルモント、オランダ。使用楽器: スタインウェイ&サンズ D-274。 | ||
戦争の時代の音楽 アイヴズ:答えのない質問(*) / アダムズ:包帯係(#) ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエムOp.20 ヴォ―ン=ウィリアムズ:交響曲第4番 ヘ短調 |
カルロス・カルマー指揮 オレゴンso. ジェフリー・ワーク(Tp;*) サンフォード・シルヴァン(Br;#) ジュン・イワサキ(Vn;#) | |
アメリカ、オレゴン州ポートランドに本拠を置くオレゴンso.と、2003年から音楽監督を務めるカルロス・カルマーのコンビがペンタトーン初登場。2011年5月にカーネギー・ホールで行われた「スプリング・フォー・ミュージック・フェスティヴァル」で大絶賛を浴びた20世紀アメリカ&イギリス・プログラムがその第1弾。ジェイムズ・デプリーストの音楽監督退任以降、レコーディングに恵まれてこなかった同オケが再び表舞台へと復帰。 | ||
シューベルト/レーガー無印&ヴェーベルンW編曲:オーケストラ伴奏版歌曲集 音楽に寄せて D.547 /魔王D.328 /君はわが憩い D.776 W /老いの歌 D.778 /月に寄せて D.296 / プロメテウスD.674 /夜と夢 D.827 /3つの「竪琴弾きの歌」 D.478 /タルタロスの群れ D.583 / 美しき水車小屋の娘 D.795 〜第10曲「涙の雨」W /冬の旅 D.911 〜第20曲「道しるべ」W / メムノンD.541 /白鳥の歌 D.957 〜第9曲「君の肖像」W /万霊節の連祷 D.343 /夕映えの中で D.799 クリスティアン・エルスナー(T) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2014年9月、 Haus des Rundfunks 、RBB 、ベルリン。実力派テノール歌手エルスナーのシューベルト歌曲録音は、レーガー&ヴェーベルン編曲によるオーケストラ伴奏版&ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.のバック。ヤノフスキはエルスナーへ絶大なる信頼を置き、ワーグナーの「パルジファル」(PTC-5186401)をはじめ、頻繁に共演している。ブラームス、ブリテン、ベルリオーズ、レーガー、ヴェーベルンといった名だたる作曲家がシューベルトの歌曲のオーケストラ編曲をしてきたが、これら編曲版の演奏・録音は非常に少なく当録音は大変貴重なものと言える。今回、レーガー編曲を13曲、ヴェーベルン編曲を4曲、計17曲を収録した。レーガー版は後期ロマン主義の重厚な作風があらわれ、まるでオルガンの様に壮大。一方、ヴェーベルンはウィーン大学在籍時の作品で、透き通るような響きを追求している。両作曲家の個性のあらわれたアレンジと言え、シューベルトの歌曲の新たな魅力に出会える。クリスティアン・エルスナーはドイツ・リートを得意とし、シューベルトをはじめこれまで多くの録音を残してきた。近年ではラトル指揮 BPO アカデミー団員とともにハンス・ツェンダー編曲による「冬の旅」室内アンサンブル版を演奏し話題となった。エルスナーの抜群の歌唱とヤノフスキの見事なオーケストレーションをPENTATONEレーベルの高音質録音でお楽しみ頂きたい。 | ||
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲集 〔第1番 ニ長調Op.19 /第2番 ト短調Op.63 〕/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.115 |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn) ワシリー・ペトレンコ指揮 ロシア・ナショナルso. | |
録音:2012年1月23日-27日、モスクワ、ロシア。ミュンヘンで名教師アナ・チュマチェンコに学び、2004年のパリでの劇的なデビューによって、現代を代表するヴァイオリニストとしての確かな名声を打ち立てたアラベラ・美歩・シュタインバッハー。「シマノフスキ&ドヴォルジャーク」(PTM-1009)、「バルトーク」(PTM-1007)、「ブラームス」(PTM-1013)に続くペンタトーンでのレコーディング第4弾。ロイヤル・リヴァプール・フィルの首席指揮者を務める若手指揮者の有望株筆頭、ワシリー・ペトレンコとの共演。 | ||
リスト:ピアノと管弦楽のための作品集 ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124 / ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S.125 / 死の舞踏 S.126 /ハンガリー幻想曲 S.123 |
ナレ・アルガマニヤン(P) アラン・アルティノグル指揮 ベルリン放送so. | |
1989年ウクライナのヴァナゾル出身、ラフマニノフの練習曲集「音の絵」でペンタトーン・デビューを飾ったナレ・アルガマニヤン初の協奏曲録音。 | ||
ブラームス/シェーンベルク編曲: ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op.25 シェーンベルク:映画の一場面への伴奏音楽 Op.34 |
マルク・アルブレヒト指揮 オランダpo. | |
録音:2014年6月、アムステルダム。マルク・アルブレヒト&オランダ・フィルによるシェーンベルク。これらの作品をアルブレヒトは明快なタクトでオーケストラを見事にコントロールしている。マルク・アルブレヒトとオランダ・フィルは PENTATONEレーベルよりマーラーの大地の歌(PTC-5186502)及びマーラーの交響曲第4番(PTC-5186487)をリリースしており、いずれも高い評価を得ている。 | ||
ラフマニノフ: 幻想的小品集 Op.3 /練習曲集「音の絵」Op.33 / コレルリの主題による変奏曲 Op.42 |
ナレ・アルガマニヤン(P) | |
録音:2012年1月、ファルテルモント、オランダ。1989年ウクライナのヴァナゾル生まれ。1997年ショパン国際ピアノ・コンクール・イン・ユーゴスラヴィア第1位、2000年ジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクール(ジュニア部門)で最高位、そして2008年モントリオール国際音楽コンクールで優勝。内田光子からその実力と才能を認められ、2012年夏のマールボロ音楽祭に招待されたピアニスト、アルガマニヤンの PENTATONE デビュー盤。2012年5月に来日公演も行われ、今後の活躍が期待される。 | ||
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
マッティ・サルミネン(B;ダラント) リカルダ・メルベート(S;ゼンタ) ロバート・ディーン・スミス(T;エリック) シルヴィア・ハブロヴェツ(Ms;マリー) スティーヴ・ダヴィスリム(T;舵手) アルベルト・ドーメン(B−Br;オランダ人) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.&cho. | ||
録音:2010年11月13日、ベルリン・フィルハーモニー(ドイツ)、演奏会形式ライヴ。2013年のワーグナー生誕200周年に向けて、名匠ヤノフスキ&ベルリン放送so.がワーグナーの主要10作品を演奏会形式で上演、それらを高音質録音でリリースするワーグナー・プロジェクトが始動、その第1弾。 | ||
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」
エフゲニー・ニキーチン(Br;アンフォルタス) ドミトリー・イヴァシュチェンコ(B;ティトゥレル) フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(B;グルネマンツ) クリスティアン・エルスナー(T;パルジファル) アイケ・ヴィルム・シュルテ(Br;クリングゾル) ミシェル・デ・ヤング(Ms;クンドリ)他 マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.&cho. | ||
録音:2011年4月8日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ(演奏会形式)。ワーグナー生誕200周年の2013年完成に向け、ワーグナーの主要オペラ10作品を上演するヤノフスキ&ベルリン放送so.のワーグナー・プロジェクト、「さまよえるオランダ人」(PTM-1018)、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(PTM-1020)に続く第3弾。今回の「パルジファル」はプロジェクトの第2作目として上演された。 | ||
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
アルベルト・ドーメン(Br;ザックス) ゲオルク・ツェッペンフェルト(B;ポーグナー) マイケル・スモールウッド(T;フォーゲルザンク) セバスティアン・ノアック(B;ナハティガル) ディートリヒ・ヘンシェル(B;ベックメッサー) トゥオマス・プルシオ(B;コートナー) ロバート・ディーン・スミス(T;ヴァルター) ペーター・ゾーン(T;ダヴィッド) エディット・ハッラー(S;エヴァ) マッティ・サルミネン(B;夜警)他 マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2011年6月3日、ベルリン・フィルハーモニー、演奏会形式、ライヴ。「さまよえるオランダ人」(PTM-1018)に続くヤノフスキのワーグナー・プロジェクト第2弾。 | ||
PTC-5186403 [PTM-1021] (3 HYBRID_SACD) 2枚価格 廃盤 |
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」
マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.&cho. | |
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
スティーヴン・グールド(T;トリスタン) ニーナ・シュテンメ(S;イゾルデ) クワンチュル・ユン(B;マルケ王) ヨハン・ロイター(Br;クルヴェナール) ミシェル・ブリート(Ms;ブランゲーネ) サイモン・ポーリー(T;メロート) クレメンス・ビーバー(T;牧童) アルットゥ・カターヤ(Br;舵取り) ティモシー・ファロン(T;若い船乗り) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.&cho. | ||
録音:2012年3月27日、フィルハーモニー、ベルリン、演奏会形式ライヴ。主要オペラ10作品を演奏会形式で上演、収録するヤノフスキ&ベルリン放送so.の「ワーグナー・プロジェクト」第5弾。トリスタン役には2010年12月-2011年1月に新国立劇場で同役を披露、天性の資質を見せたスティーヴン・グールド、イゾルデ役にはパッパーノ&コヴェント・ガーデン王立歌劇場との演奏でも存在感を示したスウェーデンの名花ニーナ・シュテンメを起用。 | ||
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」
アルベルト・ドーメン(B;ヘルマン) ロバート・ディーン・スミス(T;タンホイザー) クリスティアン・ゲルハーヘル(Br;ヴォルフラム) ペーター・ゾーン(T;ヴァルター) ヴィルヘルム・シュヴィングハンマー(B;ビテロルフ) マイケル・マカウン(T;ハインリヒ) マルティン・スネル(B;ラインマル) ニーナ・シュテンメ(S;エリーザベト) マリーナ・プルデンスカヤ(Ms;ヴェーヌス) ビアンカ・ライム(S;若い羊飼い) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.&cho. | ||
録音:2012年5月5日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。絶好調マレク・ヤノフスキのワーグナー・エディション第6弾。 | ||
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
トマシュ・コニェチュニ(B−Br;ヴォータン) クリスティアン・エルスナー(T;ローゲ) イリス・フェルミリオン(Ms;フリッカ) ギュンター・グロイスベック(B;ファーゾルト) ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Br;アルベリヒ) アンドレアス・コンラート(T;ミーメ) アントニオ・ヤン(Br;ドンナー) コル=ヤン・デュッセリエー(T;フロー) リカルダ・メルベス(S;フライア) マリア・ラドナー(A;エルダ) ティモ・リーホネン(B;ファフナー) ユリア・ボルヒェルト(S;ヴォークリンデ) カタリーナ・カンマーローアー(Ms;ヴェルグンデ) キズマーラ・ペサッティ(A;フロースヒルデ) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2012年11月22日、フィルハーモニー、ベルリン、ドイツ、演奏会形式ライヴ。 ヤノフスキ&ベルリン放送so.と PentaTone による「ワーグナー・エディション」第7作は、いよいよ「ニーベルングの指輪」がスタート。ヤノフスキは1980年代前半にドレスデン・シュターツカペレと「指輪」全曲録音を完成させており、当シリーズは約30年振りとなる再録音。 | ||
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
トマシュ・コニェチュニ(Br;ヴォータン) イリス・フェルミリオン(Ms;フリッカ) ロバート・ディーン・スミス(T;ジークムント) メラニー・ディーナー(S;ジークリンデ) ティモ・リーホネン(B;フンディング) ペトラ・ラング(S;ブリュンヒルデ) アニヤ・フィデリア・ウルリヒ(S;ゲルヒルデ) フィオニュアラ・マッカーシー(S;オルトリンデ) ハイケ・ヴェッセルズ(Ms;ヴァルトラウテ) キズマーラ・ペッサッティ(A;シュヴェルトライテ) カローラ・ヘーン(S;ヘルムヴィーゲ) ウィルク・テ・ブルンメルストローテ(Ms;ジークルーネ) ニコル・ピッコロミーニ(A;グリムゲルデ) レナーテ・シュピングラー(Ms;ロスヴァイセ) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2012年11月24日、ベルリン・フィルハーモニー、演奏会形式、ライヴ。2013年のワーグナー・イヤーに新たなる金字塔を打ち立てるべく、ワーグナー主要オペラ10作品の演奏会形式ライヴ・レコーディングに取り組んでいるヤノフスキ&ベルリン放送so.のシリーズ第8弾。 | ||
ワーグナー:歌劇「ジークフリート」
ヴィオレッタ・ウルマーナ(S;ブリュンヒルデ) スティーヴン・グールド(T;ジークフリート) アンナ・ラーション(A;エルダ) トマシュ・コニェチュニ(Br;さすらい人/ヴォータン) マッティ・サルミネン(Br;ファフナー) ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Br;アルベリヒ) クリスティアン・エルスナー(T;ミーメ) ゾフィー・クルスマン(S;森の小鳥) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2013年3月1日、フィルハーモニー、ベルリン、演奏会形式、ライヴ。ヤノフスキ&ベルリン放送so.の「ワーグナー・エディション」、シリーズ第9弾はドレスデン・シュターツカペレを振った旧録音から約30年振りの「ジークフリート」。 | ||
ワーグナー:歌劇「神々の黄昏」
ランス・ライアン(T;ジークフリート) ペトラ・ラング(S;ブリュンヒルデ) マッティ・サルミネン(B;ハーゲン) マルクス・ブリュック(Br;グンター) エディット・ハッラー(S;グートルーネ) ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Br;アルベリヒ) マリーナ・プルデンスカヤ(Ms;ヴァルトラウテ) ユリア・ボルヒェルト(S;ヴォークリンデ) カタリーナ・カンマーローアー(Ms;ヴェルグンデ) キズマラ・ペッサッティ(A;フロスヒルデ) スサネ・レースマーク(A;第1のノルン) クリスタ・マイヤー(Ms;第2のノルン) ジャクリーン・ワーグナー(S;第3のノルン) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.&cho. | ||
録音:2013年3月15日、フィルハーモニー、ベルリン、演奏会形式、ライヴ。ヤノフスキの「指輪」新録音&生誕200周年記念のワーグナー・エディションが、当「神々の黄昏」で遂に完結。ヘルデン・テノールとして評価急上昇中のカナダのテノール、ランス・ライアンがジークフリート役で登場、ヤノフスキ指揮「東京の春音楽祭」でもジークフリート役として2016年の「ジークフリート」、2017年の「神々の黄昏」への出演が予定されており、当盤にも注目必至。またエディションのフィナーレにふさわしい豪華キャストも魅力。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 |
サ・チェン(P) ローレンス・フォスター指揮 グルベンキアンo. | |
録音:2011年2月、カルースト・グルベンキアン財団大講堂、リスボン。ユンディ・リを育てたダン・ジャオイ〔但 昭義〕に師事、1996年リーズ国際ピアノ・コンクール第4位、第14回ショパン国際ピアノコンクール第4位&ポロネーズ賞、第12回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール第3位となった中国のヴィルトゥオーゾ、サ・チェン(1979-)のペンタトーン専属リリース第3弾。 | ||
ゴードン・ゲッティ(1934-):歌劇「プランプ・ジャック」
クリストファー・ロバートソン(B-Br) ニコライ・シューコフ(T) メロディー・ムーア(S) ナサニエル・ウェブスター、レスター・リンチ(Br)他 ウルフ・シルマー指揮ミュンヘン放送o.、バイエルン放送cho. | ||
アメリカの石油王ポール・ゲッティの息子で、サンフランシスコ音楽院で学び、自ら「19世紀の作風を持つ現代の作曲家」と称するゴードンによる、シェイクスピアの「ヘンリー4世」や「ヘンリー5世」を題材とした2幕のオペラ。 | ||
シューベルト:交響曲集 Vol.2 〔第8番(第7番) ロ短調D.759「未完成」/ 第6番 ハ長調D.589「小 ハ長調」〕 |
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
録音:2011年10月、エリザベート王妃ホール、アントワープ、ベルギー。ベートーヴェンに続くヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィルの新プロジェクト第2弾。 | ||
ブルックナー:交響曲第1番 ハ短調(リンツ稿) | マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2011年6月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。ベルリン放送so.とのワーグナー・プロジェクトが絶好調のポーランドの名匠マレク・ヤノフスキが、名門スイス・ロマンドo.と進めるブルックナー・チクルスの第6弾。 | ||
ブルックナー: 交響曲第2番 ハ短調(1877年稿、キャラガン校訂) |
マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2012年10月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ、スイス。ヤノフスキ&SROのブルックナー・チクルス第8弾(ミサ曲第3番を含めると第9弾)。 | ||
ブルックナー: 交響曲第3番 ニ短調(1889年版/ノヴァーク版) |
マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2011年10月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ、スイス。「ワーグナー・プロジェクト」でも絶好調のヤノフスキがスイスの名門、スイス・ロマンドo.と取り組むブルックナー・チクルス第7弾。 | ||
ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」 (1878/80年稿/ノヴァーク版) |
マレク・ヤノフスキ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2012年10月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ、スイス。名匠ヤノフスキ& SRO による、2007年5月収録の第9番からスタートしたブルックナー・ツィクルスが遂に完結。 | ||
ゴードン・ゲッティ(1933-):歌劇「アッシャー家」
クリスティアン・エルスナー(T) エティエンヌ・デュピュイ(Br) フィリップ・エンス(B) リサ・デラン(S) ローレンス・フォスター指揮グルベンキアンo. | ||
録音:2011年9月、カルースト・グルベンキアン財団大講堂、リスボン。サンフランシスコ音楽院を優秀な成績で卒業、サンフランシスコso.の理事を務め、ロシア文化財団のメンバーとしてロシア・ナショナルo.のサポートを行い、総資産は20億ドルとも言われるゲッティ・オイル社の資産相続人ゴードン・ゲッティによる、エドガー・アラン・ポーの原作を題材に自ら台本を書いた自信作。2014年にウェールズ・ナショナル・オペラで初演が予定されている。イギリスの俳優ベネディクト・カンバーバッチがゲストとして出演しているとのこと。 | ||
ヘルムヘン〜シューマン:森の情景 Op.82 /交響的練習曲 Op.13 /アラベスク ハ長調 Op.18
マーティン・ヘルムヘン(P) | ||
録音:2011年11月、ジーメンス・ヴィラ、ベルリン。ピアノ協奏曲 イ短調(PTC-5186333)以来となる、ドイツ・ピアノ界の若き皇帝ヘルムヘンによるシューマン初のソロ曲録音。 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集 ヴァイオリン協奏曲 〔第1番 変ロ長調 K.207(*)/第2番 ニ長調 K.211(*)/ 第5番 イ長調 K.219「トルコ風」/第3番 ト長調 K.216/第4番 ニ長調 K.218〕/ ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.261/ ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 K.269/ ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364(#)/ ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調 K.373/ 2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190(+) ボーナスDVD映像:レコーディング・セッション ユリア・フィッシャー(Vn) ゴルダン・ニコリッチ(Va;#/Vn;+) ハンス・メイヤー(Ob;+) ヘリ=ヤン・ステヘンガ(Vc;+) ピーター=ヤン・ベルダー(Cemb;*) ヤコフ・クライツベルク指揮オランダ室内o. | ||
録音:2005年-2007年、メノナイト教会、ハールレム&ヴァールゼ教会、アムステルダム。PTC-5186064、PTC-5186094、PTC-5186098に、ボーナスDVDを付けセット化。才能と美貌。天からニ物を授けられたユリア・フィッシャーと、素晴らしい関係を築いてきたクライツベルク&オランダ室内管との共演によるモーツァルト。卓越したソロはもちろんのこと、彼女自身によるカデンツァが随所で披露されているのも大きな魅力。 | ||
ドヴォルジャーク: 弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.77 /ノットゥルノ ロ長調 Op.40 / 弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 Op.97〜第2楽章 ベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団 [トーマス・ティム(第1Vn) ヴォルフガング・ターリツ(Va) タチアナ・ワシーリエワ(Vc) ロマーノ・トマジーニ(第2Vn) ナビル・シェハタ(Cb)] | ||
録音:2011年6月、フリッツ・フィリップス音楽センター、アイントホーフェン。ロシアの女流チェリスト、タチアナ・ワシーリエワと BPO 弦楽セクション団員によって2007年にデビューした強力アンサンブルによるドヴォルジャーク。 | ||
アメリカの作曲家たちによる歌曲集 ヘギー:ブック・オブ・ナイトメアーズより / ガーナー:ヴィルナの詩 ジョン・コリリアーノ(1938-):3つのアイルランド民謡 / ゲッティ:エミリー・ディッキンソンによる4つの歌 パール・ウーフ:ルミ / ウィリアム・ボルコム(1938-):5つのキャバレー・ソング リサ・デラン(S) クリスティン・パンコニン(P) マット・ハイモヴィッツ(Vc) デイヴィッド・クラカウアー(Cl) マキシム・ルブツォフ(Fl) | ||
録音:2011年-2012年、アメリカ。 | ||
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043 (*) /ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV.1041 / ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV.1042 /オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1060a (#) ヴェスコ・エシュケナージ(Vn) チェールト・トップ(Vn;*) アレクセイ・オグリンチュク(Ob;#) コンセルトヘボウ室内o. | ||
録音:2012年5月1日-4日、ハールレム、オランダ。ロイヤル・コンセルトヘボウo.のコンサート・マスター、ヴェスコ・エシュケナージを中心とし、同じく第1ヴァイオリン奏者チェールト・トップ、首席オーボエ奏者のアレクセイ・オグリンチュクも参加したバッハ。 | ||
イン・メモリアム・ヤコフ・クライツベルク ドヴォルジャーク:交響詩集〔水の精Op.107/真昼の魔女Op.108/金の紡ぎ車Op.109/野ばとOp.110〕 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 / ワーグナー:「リエンツィ」序曲 チャイコフスキー:なつかしい土地の想い出 Op.42〜瞑想曲(*) / シュトラウスII世:ワルツ「北海の絵」Op.390(#) フランツ・シュミット:「ノートル・ダム」〜間奏曲 / ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲〜第3楽章(+) ユリア・フィッシャー(Vn;*/+) ヤコフ・クライツベルク(P)指揮 オランダpo.、ウィーンso.(#)、ロシア・ナショナルo.(+) | ||
録音:2002年-2008年。おそらく既出盤からのコンピレーション。イリヤ・ムーシンから指揮法を学び、オランダ・フィル、ウィーン響、モンテカルロ・フィルなどで堅実なスタイルと巧みなオーケストラ・コントロールで目覚ましい活躍を繰り広げながらも、51歳という若さでこの世を去ったヤコフ・クライツベルクの追悼盤。 | ||
フランク&R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ集 フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタ イ長調 R.シュトラウス(1864-1949):ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18 アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn) ロベルト・クーレック(P) | ||
録音:2012年5月、ファルテルモント、オランダ。使用ヴァイオリン:ストラディヴァリウス「ブース」、1716年製〔日本音楽財団貸与〕/使用ピアノ:スタインウェイ、 D-274 。 史上最年少の9歳で名教師アナ・チュマチェンコ門下生となり、イヴリー・ギトリスからも大きな影響を受け、2004年にパリで衝撃的なソリスト・デビューを飾ったアラベラ・美歩・シュタインバッハーが、絶大なる信頼をおいているロベルト・クーレックと、19世紀後期の2つの名作フランクとリヒャルト・シュトラウスのソナタを録音。 | ||
ディス・イングランド エルガー:序曲「コケイン」Op.40 ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番 ニ長調 ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」〜 4つの海の間奏曲/パッサカリア |
カルロス・カルマー指揮 オレゴンso. | |
録音:2012年2月18日-19日、5月12日-14日、アーリン・シュニツァー・コンサート・ホール、ポートランド、ライヴ。ジェイムズ・デプリーストの後任として2003年からオレゴンso.の音楽監督を務める南米ウルグアイ生まれのオーストリア人指揮者カルロス・カルマー。ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第4番、ブリテンの「シンフォニア・ダ・レクイエム」などを収録したペンタトーン第1弾「戦争の時代の音楽」(PTC-5186393)に続く録音。ウィーン国立音楽大学で学び、ハンブルク響、シュトゥットガルト・フィル、トーンキュンストラー管など独墺圏での活動が長かったカルマーだが、イギリス音楽、特にヴォーン・ウィリアムズは得意とするレパートリー。 | ||
エルガー:オラトリオ「ジェロンティアスの夢」 Op.38 /交響曲第1番 変イ長調 Op.55
ピーター・オーティ(T) ミシェル・ブリート(Ms) ジョン・ハンコック(Br) エド・デ・ワールト指揮ロイヤル・フランダースpo.、コレギウム・ヴォカーレ | ||
録音:2013年2月、デシンゲル・コンサート・ホール、アントワープ、ベルギー。オランダの名指揮者&オーケストラ・ビルダーのエド・デ・ワールト(1941-) & 2011年に首席指揮者に就任したロイヤル・フランダースpo.コンビによる PentaTone 第1弾。 | ||
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集 チェロ・ソナタ〔第1番 ヘ長調 Op.5 No.1 /第2番 ト短調 Op.5 No.2 /第3番 イ長調 Op.69 / 第4番 ハ長調 Op.102 No.1 /第5番 ニ長調 Op.102 No.2 〕/ ヘンデル「ユダ・マカベア」の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO.45 / モーツァルト「魔笛」の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66 / モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46 マット・ハイモヴィッツ(Vc) クリストファー・オライリー(Fp) | ||
録音:2014年1月、スカイウォーカー・サウンド、ルーカス・バレー、カリフォルニア、セッション。使用チェロ:ゴフリラー、1710年製〔ガット弦〕。 A'=430 Hz 。Pentatone レーベルとカナダの Oxingale Records レーベルとの共同企画「 PENTATONE OXINGALE Series 」が始動、第1弾は Oxingale Records レーベルの看板アーティスト、チェリストのハイモヴィッツとピアニストのオライリーによるベートーヴェン。作曲された時代の響きを追求、研究を重ねた結果フォルテピアノを用い、チェロはハイモヴィッツの愛器であるゴフリラーにガット弦を張り、A'=430 Hz で調律・調弦した。安定したテクニックと切れ味抜群の演奏により当全集の新たな名盤登場と言える。Pentatone の高音質録音によりオーディオ・ファンにもおすすめ。1970年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988年にレヴァイン指揮シカゴso. をバックにドイツ・グラモフォンへセンセーショナルにレコーディング・デビュー。その後、1999年に自身のレーベル Oxingale Records を立ちあげ、バロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦してきた。今回のベートーヴェンは膨大なレパートリーの中でも最も重要な作曲家の一人と語るハイモヴィッツにとって満を持しての録音。今後も注目。 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集 〔第3番 ト長調 K.216(カデンツァ:ヴォルフガング・シュナイダーハン)/ 第4番 ニ長調 K.218(カデンツァ:ヨーゼフ・ヨアヒム)/ 第5番 イ長調 K.219「トルコ風」(カデンツァ:ヨーゼフ・ヨアヒム)〕 アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn) ルツェルン音楽祭弦楽合奏団 | ||
録音:2013年9月、オーバーシュトラース教会、チューリヒ、スイス。アラベラ・美歩・シュタインバッハーによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集が登場。『これらのコンチェルトは私の幼少の頃よりともにあり、キャリアを通しての重要なライトモティーフのような存在になっている。』(アラベラ・美歩・シュタインバッハー)ヴァイオリンのプリンセスからクイーンへと美しく歩む、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。3歳からヴァイオリンを弾き始め、史上最年少となる9歳で名教師アナ・チュマチェンコの門下生となり、イヴリー・ギトリスからも大きな影響を受け、2004年にパリで衝撃的なソリスト・デビューを飾った美しき名手が、遂に天才モーツァルトのヴァイオリン協奏曲を奏でる時が来た。共演は、ヴォルフガング・シュナイダーハンとルドルフ・バウムガルトナーによって1956年に創設され、2012年よりダニエル・ドッズがコンサートマスター兼芸術監督を務めるルツェルン音楽祭弦楽合奏団(フェスティヴァル・ストリングス・ルツェルン)。 | ||
マッチ売りの少女〜ゴードン・ゲッティ(1933-): 娘に祈りを(合唱とオーケストラのための)【詩:ウィリアム・バトラー・イェイツ】(*) / プアー・ピーター(テノール、合唱とオーケストラのための)【詩:ゴードン・ゲッティ】(#) / マッチ売りの少女(合唱とオーケストラのための)【詩:ハンス・クリスティアン・アンデルセン】(*) / ジョアンとベル(ソプラノ、バリトン、合唱とオーケストラのためのカンタータ)【詩:ゴードン・ゲッティ】(+) ニコライ・シューコフ(T;#) メロディ・モーレ(S;+) レスター・リンチ(Br;+) アッシャー・フィッシュ指揮(*/#) ウルフ・シルマー指揮(+) ミュンヘン放送o.、バイエルン放送cho. | ||
録音:2013年11月(*/#)、2014年4月(+)、ミュンヘン放送局スタジオ。PENTATONEレーベルでおなじみのアメリカ人作曲家ゴードン・ゲッティ。声楽作品を得意とし、合唱と管弦楽のための作品集(PTC-5186040)、ソプラノのための歌曲集「ホワイト・エレクション」(PTC-5186054)、歌劇「プランプ・ジャック」(PTC-5186445)、歌劇「アッシャー家」(PTC-5186451)などをリリースしてきた。当盤は世界で愛されている童話「マッチ売りの少女」を合唱とオーケストラのための作品に仕上げた物。マッチ売りの少女をもとに作曲された作品といえばラッヘンマンの歌劇「マッチ売りの少女」、ラングの「マッチ売りの少女受難曲」があるが、ゲッティによるこの作品は豊かな混声合唱と非常に効果的なオーケストラによってたいへんに美しい世界を作り上げている。当録音もPENTATONEレーベルが誇る技術チームによる優秀録音で、オーディオ・ファンも注目の1枚。 | ||
アメリカの魂 ピストン(1894-1976):不思議な笛吹き(1938) 〔序奏/行商人たちの登場/お客さんたちの登場/商人の娘たちのタンゴ/サーカスの到着/サーカスの行進曲/ 笛吹きのソロ/メヌエット/スパニッシュ・ワルツ/シチリアーナ/ポルカ/フィナーレ〕 アンタイル(1900-1959):ジャズ・シンフォニー(1923-25) コープランド(1900-1990):交響曲第3番(1944-46) カルロス・カルマー指揮オレゴンso. | ||
録音:2013年4月、2014年1月、アーリン・シュニツァー・コンサート・ホール、オレゴン州ポートランド、ライヴ。1958年ウルグアイ生まれのカルマーは故ジェイムズ・デプリースト(1936-2013)の後任として2003年よりオレゴンso. の音楽監督を務めており、意欲的なレパートリーで当団を成長させてきた。Pentatoneレーベルからはこれまでに「戦争の時代の音楽」(ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン、アイヴズ、アダムズ/PTC-5186393)、「イギリス作品集」(エルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン/PTC-5186471)をリリース、当アルバムが第3弾。ハーバード大学で音楽を学び、パリでブーランジェやデュカに師事したピストンによるバレエ音楽「不思議な笛吹き」は、ハンス・ウィーナー・バレエ団のために作曲された作品でピストンの代表作のひとつ。アンタイルは当初は欧米でピアニストとして成功していたが、ストラヴィンスキーに強く影響された前衛音楽作曲者として頭角を現した。以後、未来派的手法を用いて、多くの実験的作品を残した。1923年に着手し改作を重ね1927年にニューヨークで初演されたジャズ・シンフォニーは名前のごとくジャズの手法を用いた交響曲で、22の楽器の室内オーケストラとピアノ、木琴が登場する華やかな単一楽章の作品。20世紀を代表するアメリカの作曲家コープランドが作曲した自身最後の交響曲となった第3番は1944年に着手46年に完成し、初演は同年ボストンで指揮者セルゲイ・クーセヴィツキー夫人の追悼のために作曲された。コープランドが繰り広げた「音楽版アメリカニズム」の作曲様式をもり込んだ作品。 | ||
ヨハン・シュトラウス II:喜歌劇「ジプシー男爵」
ニコライ・シュコフ(サンドール・バリンカイ) ハインツ・ツェドニク(カルネロ伯爵) レナート・ピッツシェイダー(ミラベッラ) クラウディア・バラインスキー(ザッフィ) マルクス・ブリュック(ホモナイ伯爵) ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(カールマン・ジュパン)他 ラリー・フォスター指揮北ドイツ放送po.&cho. | ||
録音:2015年5月、ハノーファー、ライヴ。 | ||
シュニトケ:交響曲第3番(1981) | ウラディーミル・ユロフスキ指揮 ベルリン放送so. | |
録音:2014年7月、ベルリン放送局本館〔オーケストラ〕/時期未判明、聖マティアス教会〔オルガン・パート〕、すべてベルリン。久々に録音されたシュニトケの大作、それも1972年生まれの俊英ウラディーミル・ユロフスキによるもの。同曲は1981年11月、委嘱者のクルト・マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管により初演された。52分の間、バッハ、ヘンデル、モーツァルトから新ウィーン楽派、ヴァイルからシュトックハウゼン、ヘンツェに至る30人以上の作曲家の音素材を引用し、独墺音楽史を映し出しているため「ドイツ交響曲」の異名を持つ。これまでロジェストヴェンスキーとソ連文化省管のメロディア盤、エリ・クラスとストックホルム・フィルのBIS盤があったが、ドイツで育ったロシア人ウラディーミル・ユロフスキがベルリン放送so.を指揮した当盤こそ理想的演奏陣。シュニトケならではの不安な心理やブラック・ユーモアをユロフスキ流の集中力と鋭敏な感性で描写、あっぱれな名演となっている。 | ||
イラリオン府主教(アルフェエフ)(1966-): スターバト・マーテル(2008/11) (*) /合奏協奏曲(2012) (#) / BACH のモチーフによるフーガ(2012) (+) / 死の歌【ガルシア・ロルカ詩】(全4曲;**)/深き淵より(2018) (##) スヴェトラーナ・カシヤーン(S;*/+) アルチョム・デルヴォエド(G;+) モスクワ神学校聖歌隊(*/**) タチヤナ・ポルシネワ、マクシム・ホホリコフ(Vn;#) セルゲイ・ドゥボフ(Va;#) アレクサンドル・ゴトゲルフ(Vc) ノルベルト・ゲムバチカ(Org) イラリオン・アルフェエフ府主教指揮ロシア・ナショナルo. | ||
録音:2014年4月、モスクワ(オルガンのみ、聖ルドヴィク教会、ベルリン)。現在ロシア正教会の府主教(総主教に次ぐナンバー2の高位)を務めるイラリオン・アルフェエフの作曲集を、何と作曲者本人の指揮で味わえる何とももったいなきCDの登場。イラリオン府主教ことアルフェエフは1966年モスクワ生まれ。当初グネシン音楽学校でヴァイオリンと作曲を学ぶものの、モスクワ神学大学に進み、そちらを天職とした。2003年にはオーストリア主教、2009年にヴォロコフムスク市の大主教に就任。モスクワ総主教庁渉外局長も兼務、ロシア正教信者から生神として崇拝される存在となっている。著作「信仰の機密」は邦訳も出版されている。作曲家としては宗教作品が中心で、無伴奏合唱のためのロシア聖歌多数のほか、オーケストラ付の「マタイ受難曲」(2006)などはフェドセーエフ指揮チャイコフスキー記念モスクワ放送so. のCDがreliefレーベルよりリリースされている。彼の宗教合唱曲は現代的な所のないディレツキーからチェスノコフ伝統のロシア色と敬虔さのあいまった独特の世界。オーケストレーションも巧みで感動的。 当ディスクに収められた5篇はいずれも最近作。ラテン語による「スターバト・マーテル」と「深き淵より」はポリフォニックな書法が興味津々。ロルカのスペイン語詩による「死の歌」は4曲から成るが、ギターが効果的。同じ詩ではないものの、ショスタコーヴィチが交響曲第14番「死者の歌」でロルカの詩を用いていることの遠いこだまが聞こえる。また純器楽曲「合奏協奏曲」はイラリオン府主教としては珍しく現代的な匂いのする力作。こちらはシュニトケやシルヴェストロフを思わせる。さらに「BACHのモチーフによるフーガ」はシ♭-ラ-ド-シのモチーフによるフーガで、もはや府主教の余技とはいえない高度な作曲技法に驚かされる。イラリオン府主教の指揮ぶりは見事なもので、抑制がききながらもスヴェトラーノフ風なエネルギーを感じさせるロシア流。ロシア正教信者はもちろん、あらゆるロシア音楽ファンにオススメ。録音は2014年4月にモスクワで行われたが、オルガン・パートのみ、ベルリンの聖ルドヴィク教会で収録され、ミキシングされているのも注目。 | ||
マーラー:交響曲第4番 ト長調 | エリザベス・ワッツ(S) マルク・アルブレヒト指揮 オランダpo. | |
録音:2014年6月、アムステルダム、セッション。マルク・アルブレヒト指揮オランダ・フィルによるマーラー第2弾はエリザベス・ワッツをソリストに迎えた交響曲第4番 ト長調。前作「大地の歌」(PTC-5186502)は非常にダイナミックかつ生気に富んだアプローチで大曲を見事にまとめ上げていたが、この第4番も期待以上の出来栄えといえ手兵を従え雄弁に歌い上げる。ソプラノ独唱のエリザベス・ワッツは今最も期待のされているイギリス出身の歌手で、キャスリーン・フェリアー賞(2006年)、カーディフ歌唱賞(2007年)など名誉ある賞を獲得している。ディスクとしては、ハリー・ビケット指揮イングリッシュ・コンサートとのJ.S.バッハのカンタータとアリア集(HMU-807550)があり、のびやかで洗練された歌声は非常に高い評価を得た。当録音では美声はもちろんのこと、オーケストラと対話するかのような圧倒的な歌唱を聴かせてくれる。Pentatoneレーベルが誇る技術チームによる優秀録音をお楽しみ頂きたい。マルク・アルブレヒト:ワーグナーとR.シュトラウスの解釈および現代音楽への傾倒で高く評価されているマルク・アルブレヒトは、現在、オランダpo.、オランダ室内o. の首席指揮者を務めており、ヨーロッパの権威あるオペラハウスやオーケストラにも定期的に客演している。キャリアの初期の頃はハンブルクとドレスデンの歌劇場で数シーズンを過ごし、ウィーンのグスタフ・マーラー・ユーゲントo.でクラウディオ・アバドのアシスタントに指名された。1995年、ダルムシュタット歌劇場の音楽監督に就任し6年間務めた後、2006年から2011年までストラスブールpo. の芸術監督および首席指揮者を務めた。同世代の指揮者たちの中でも高く評価されている。【情報提供:パシフィック・コンサート・マネジメント】 | ||
ヨハネス・モーザー ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調 |
ヨハネス・モーザー(Vc) ヤクブ・フルシャ指揮 プラハ・フィルハーモニア | |
録音:2015年1月、プラハ、セッション。使用楽器:グァルネリ〔グアルネリウス〕、1694年製。世界的チェリストのヨハネス・モーザーが PENTATONE レーベルと専属契約、注目の第1弾は待望のドヴォルジャークと2014年の来日公演でも話題となったラロの協奏曲。定期的に来日しているモーザーは日本でもファンが多く、硬派にして明快な演奏は高く評価されている。モーザーの十八番であるドヴォルジャークは、キャリアを十分に積んで録音してくれたことに感謝したくなるほどの出来栄えで実に濃密な演奏を披露している。同世代の実力派ヤクブ・フルシャと1994年にイジー・ビエロフラーヴェクによって創設されたプラハ・フィルハーモニアとの好サポートによりドヴォルジャークの神髄にせまる名演を聴かせてくれる。ラロのチェロ協奏曲も聞き物。ラロの代表作といえばヴァイオリンのスペイン交響曲だが、チェロ協奏曲もスペイン交響曲と同様にスペインの民族音楽の要素を取り入れており、民族的香気、管弦楽法の美しさが際立った傑作と言える。弦楽器奏者の経験をもったラロらしい技巧的なパッセージが随所にあらわれ、軽快な歯切れの良さと迫力に満ちた演奏効果の大きいこの作品をモーザーは愛奏しており、2014年5月、NHKso. の定期演奏会での熱演は話題となった。30代半ばのモーザーだが既に風格漂う演奏は感動せずにはいられない。ヨハネス・モーザー(Vc):1979年ミュンヘン生まれ。8歳からチェロを学び、1997年からダヴィド・ゲリンガスに師事、2002年チャイコフスキー・コンクールで最高位を受賞した。これまでに数多くの名門オーケストラ、名指揮者と共演し世界中に活躍の幅を広げる実力派で、バロックから現代まで豊富なレパートリーの持ち主で客観的なスタンスから巧みに難曲を弾きこなすスタイルが評判のチェリスト。愛器1694年製のグァルネリウスから奏でられる音色は奥深い響きと情熱に満ちており、その演奏は聴き手を虜にしてしまう。その卓越した演奏技術と高い表現力に、今後さらに期待されるチェリストと言えるだろう。 | ||
PTC-5186489 (7 HYBRID_SACD) 廃盤 |
プレトニョフ〜チャイコフスキー:交響曲全集、管弦楽作品集
ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナルo. | |
PTC-5186490 (8 HYBRID_SACD) 廃盤 |
児玉麻里〜ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ全集〔全32曲〕 |
児玉麻里(P) |
PTC-5186500 (11 HYBRID_SACD) 廃盤 |
ペンタトーン・ザ・ファースト10イヤーズ〜創立10周年記念 BOX | |
PTC-5186501 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ブルックナー:ミサ曲第3番 ヘ短調
レネケ・ルイテン(S) イリス・フェルミリオン(Ms) ショーン・マシー(T) フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(B) マレク・ヤノフスキ指揮スイス・ロマンドo.、ベルリン放送cho. | |
マーラー:大地の歌
アリス・クート(Ms) ブルクハルト・フリッツ(T) マルク・アルブレヒト指揮オランダpo. | ||
録音:2012年6月21日-22日、ヤクルト・ザール、アムステルダム。2011年に急逝したクライツベルクの後任としてオランダpo.(ネーデルラントpo.)の首席指揮者に就任したドイツのマエストロ、マルク・アルブレヒトによる PentaTone 第1弾。 | ||
PTC-5186503 [PTM-1038] (HYBRID_SACD) 廃盤 |
アラベラ・美歩・シュタインバッハー ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26 コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 ショーソン:詩曲 Op.25 |
アラベラ・ シュタインバッハー(Vn) ローレンス・フォスター指揮 グルベンキアンo. |
アラベラ・美歩・シュタインバッハー + デュトワ&SRO メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn) シャルル・デュトワ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2014年9月22日-24日、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ、セッション。使用ヴァイオリン:1716年ストラディヴァリウス「ブース」〔日本音楽財団貸与〕。 近年、目覚ましき活躍の麗しきヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。前作、フランクとR.シュトラウスのソナタ(PTC-5186470/KKC-5415)をメイン・プログラムとした2014年12月来日公演の興奮も冷めやらぬなか、またしても超ド級の新譜が登場。それは、不朽の名作メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。シュタインバッハーはヴァイオリニストにとっての勝負アルバムをシャルル・デュトワ指揮スイス・ロマンド管という好サポートのもと満を持して録音した。この2篇は実演にて何度も披露してきただけにファンならずとも期待せずにはいられない大注目盤と言えるだろう。メンデルスゾーンは2014年12月に飯森範親指揮日本センチュリーso. との共演も記憶に新しいところだが、一貫して落ち着いたテンポで一音一音雄弁に歌い上げる。カデンツァでは美しさと力強さを兼ね備え、近年の充実ぶりをうかがえる仕上がりと言える。第2楽章では女王の風格を感じる語り口で、一度聴いたら忘れがたき熱演。第3楽章はオーケストラとの対話も見事でデュトワとの相性のよさもさることながら、歯切れのよいメロディが立体的に聴こえる快演。 なお、2015年6月、トーマス・ヘンゲルブロック指揮ハンブルク NDR so.の来日公演にて同曲を演奏予定とのこと。一方、チャイコフスキーは2009年12月、NHKso. の定期演奏会に登場し、指揮はデュトワだった。メンデルスゾーン同様、朗々と歌い上げ毅然たるチャイコフスキーを聴かせてくれる。テンポのコントロールや豊かな音楽表情など、現在のシュタインバッハーの成熟した演奏を堪能できる名演。もちろん、今回もPentatoneの技術チームによる高音質録音。最強のメン・チャイ・アルバムのリリースと言えるだろう。 | ||
ゴードン・ゲッティ(1933-):ピアノ小品集 組曲「宿題(予習)」(1962) /組曲「先祖」3つの伝統的な小品/初めての冒険/ ライズ・ザ・カラーズ/アンダンティーノ/スケルツォ・ペンシエローソ(2012) コンラッド・タオ(P) | ||
録音:2012年7月、スカイウォーカー・サウンド(カリフォルニア)。使用楽器:シュタイングレーバー。アメリカの石油王ジャン・ポール・ゲッティの息子で、作曲家のゴードン・ゲッティによる、サンフランシスコ音楽院在学中の作から、2012年新作までのピアノ小品集。中国系アメリカ人のコンポーザー=ピアニスト&ヴァイオリニスト、コンラッド・タオ(1994-)は、レディ・ガガ、テイラー・スウィフト、ジャスティン・ビーバーも名を連ねた2011年のフォーブス誌「30 Under 30」(30歳未満の30人)の音楽部門にクラシック音楽界から唯一選出された。 | ||
ネヴィルの理髪師〜ハワード・ブレイク(1938-):木管楽器のための協奏曲集 フルート協奏曲 Op.493a /クラリネット協奏曲 Op.329a (2010年改訂版) / ファゴット協奏曲 Op.607 /木管八重奏のためのセレナード Op.419 ハイメ・マルティン(Fl) アンドルー・マリナー(Cl) グスタボ・ヌニェス(Fg) ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | ||
録音:2012年9月、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン。全曲世界初録音。アニメ「スノーマン」の「ウォーキング・イン・ジ・エアー」、クィーンと共作した「フラッシュ・ゴードン」等々の映画音楽で知られるイギリスの作曲家ハワード・ブレイクは、50年を超えるその活動で650曲超を生み出してきた。当盤は同じくイギリスの名匠ネヴィル・マリナー & ASMIF のコンビに加え、同団の首席フルート奏者マルティン、ネヴィルの息子でロンドン響の首席を務めるアンドルー・マリナー、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席ファゴット奏者ヌニェスが参加した木管楽器協奏曲集。 | ||
R.シュトラウス:家庭交響曲 Op.53 (*) /一日の4つの時 Op.76 (#)
マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. ミヒャエル・グレーザー合唱指揮ベルリン放送男声cho.(#) | ||
録音:2012年10月(*)、2014年6月(#)、ハウス・デス・ルンドフンクス、RBB 、ベルリン、2002年よりベルリン放送so. の芸術監督をつとめるヤノフスキは、2010年から2013年の間にワーグナーのバイロイト上演作品のうち重要な歌劇と楽劇10作品を演奏会形式公演としてベルリン・フィルハーモニーホールで演奏し、ライヴ収録したディスクはどれも高い評価を得た。R.シュトラウスの作品も非常に得意とし、これまでにソイレ・イソコスキを独唱に迎えた管弦楽付き歌曲集やピッツバーグ響とのアルプス交響曲(PTC-5186339)などを録音している。当録音もヤノフスキの魅力である立体的で脈動する音楽で聴き手に高揚感を与える演奏。R.シュトラウス自身の家庭を描写した家庭交響曲は1902〜3年にかけ作曲され、初演は1904年ニューヨークで、妻と子に献呈された代表作の一つ。当ディスクのジャケットにはR.シュトラウスの家族写真が使用されている。一方、1927年作曲、翌1928年に初演された一日の4つの時は、ウィーンのシューベルト協会とその指揮者ケルドルファーに献呈された作品で、男声4部合唱(アイヒェンドルフによる詩)とオーケストラにより演奏される。アイヒェンドルフの詩集「さすらいの歌」の「朝」「真昼」「夕暮れ」「夜の一日」の4曲で構成されたこの作品は、録音こそ少ないもののR.シュトラウスらしい豪華なオーケストレーションが魅力的。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.2 〔第15番 変ロ長調 K.450 / 第27番 変ロ長調 K.595 〕 |
マーティン・ヘルムヘン(P) ゴルダン・ニコリッチ指揮 オランダ室内o. | |
録音:2013年1月、アムステルダム、オランダ。Vol.1: PTC-5186305 (Nos.24 & 13) 。独墺系レパートリーを得意とするヘルムヘンのシリーズ第2作。 | ||
ベルリン大聖堂におけるガブリエリ〜金管楽器とオルガンのための音楽 ジョヴァンニ・ガブリエリ(1555頃-1612): 10声のカンツォン第15番/7声のカンツォン第6番/第8旋法による12声のソナタ/8声のカンツォン第9番/ 12声のカンツォン第16番/カンツォン ト短調/4声のカンツォン第3番/4声のカンツォン第1番/ 4声のカンツォン第1番「ラ・スピリータ」/第1旋法によるリチェルカーレ/4声のカンツォーネ第4番/ 4声によるカンツォーナ第2番/8声のピアノとフォルテのソナタ/カンツォン イ短調/5声のカンツォン第1番/ 15声のソナタ第19番/12声のカンツォン第17番/14声のソナタ第18番/22声のソナタ第20番 ルーカス・フィス指揮ベルリン・ブラス アンドレアス・ジーリング(Org) | ||
録音:2013年2月、ベルリン大聖堂、ドイツ。ベルリン・ブラスは、ベルリン放送so.、ベルリン・ドイツ・オペラ、ドレスデン・シュターツカペレ、ベルリン国立歌劇場団、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、ベルリン軍楽隊、ベルリン・コンツェルトハウスo.、ハンス・アイスラー音楽学校から集まったベルリンの精鋭メンバーによるアンサンブル。指揮のフィスはマデルナから指揮を学び、ブーレーズ、フルネ、コンスタン、ディクソンらの指揮マスター・クラスに参加、マデルナとブーレーズからは作曲に関しても助言を受けたオランダの作曲家・指揮者。 #レーベル廃盤、流通在庫限り。 | ||
ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲 変ニ長調(1936) プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26 (1921) |
ナレ・アルガマニヤン(P) アラン・アルティノグル指揮 ベルリン放送so. | |
録音:2013年10月、放送局ビル、ベルリン=ブランデンブルク放送、ベルリン、セッション。Pentatoneレーベル一押しのピアニスト、ナレ・アルガマニヤン。Pentatoneデビューとなった、ラフマニノフの幻想的小品集、音の絵、コレルリの主題による変奏曲のアルバム(PTC-5186399)では圧巻の技術とダイナミックな表現で衝撃のデビューを飾り、続く第2弾のリストの協奏曲集(PTC-5186397)では完璧なテクニックを駆使し、見事にコントロールされた演奏を披露してくれた。期待の高まる第3弾。アルガマニヤンにとってラフマニノフ、リストと並び重要なレパートリーであるプロコフィエフは、彼女のピアニズムに合った作曲家といえ、とりわけ第3番の協奏曲は最もハマった作品と言える。ハチャトゥリアンも同様で、テクニックだけではないアルガマニヤンのカラフルな音色も好印象を受ける。フランスの若手指揮者アラン・アルティノグルとベルリン放送so. の好サポートによりアルガマニヤンの生気あふれる若々しい演奏をご堪能頂きたい。ナレ・アルガマニヤン:1989年、アルメニアのヴァナゾル出身。5歳よりピアノをはじめ、その才能はすぐに開花し、8歳の頃にはエレヴァンのチャイコフスキー音楽専門学校でアレクサンドル・グルゲノフに師事。14歳のときにはウィーン国立音楽大学に史上最年少で入学を許可され、その後華やかなコンクール歴を誇る。なかでも2008年モントリオール国際コンクールでの優勝は世界的なピアニストとしての第一歩となった。アルメニアの新星として今後の活躍に期待が高まる。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番 ハ長調 Op.60「レニングラード」 |
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
録音:2014年2月、モスクワ音楽院大ホール、セッション。ロシア・ナショナルo. によるショスタコーヴィチの交響曲全曲録音シリーズにパーヴォ・ヤルヴィ登場!曲は第7番「レニングラード」。2015年9月にNHKso. の首席指揮者となるパーヴォ・ヤルヴィの日本における注目度もさることながら、世界中でひっぱりだこの指揮者による「レニングラード」は期待せずにはいられない。古典から現代作品まで膨大なレパートリーを演奏するパーヴォは、作品の時代に合わせて演奏スタイルを変えているが、オーケストラの統率力に長けた音楽の明確さ、抜群のリズム感はパーヴォのスタイルと言え、キリッとしまった演奏はこの録音でも見事にあらわれている。パーヴォにとってショスタコーヴィチも重要な作曲家のひとりで、2015年2月のNHKso. の定期演奏会で交響曲第5番を演奏、コンサートでは定期的に取り上げているが、録音は意外に少なく交響曲は2008年4月に収録したシンシナティ響との第10番のみ。進撃してくるドイツ軍を描き、これと戦う国民の英雄的な姿、最後の勝利への確信が表現された交響曲第7番「レニングラード」をパーヴォの統率力で演奏しており、抜群の切れ味と細部まで緊密な造形も見事に表現した快演。パーヴォ・ヤルヴィはペンタトーン・レーベルにR.シュトラウスの町人貴族(PTC-5186060)、ストラヴィンスキーの兵士の物語(PTC-5186046)をいずれもドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンを指揮したディスクをリリースしている。 | ||
プレトニョフ〜スクリャービン:交響曲集 交響曲第1番 ホ長調 Op.26「芸術讃歌」(*) /法悦の詩(交響曲第4番) Op.54 (#) スヴェトラーナ・シーロワ(S) ミハイル・グプスキー(T) アレクサンドル・ソロヴィヨフ合唱指揮モスクワ音楽院室内cho.(*) ノルベルト・ゲムバチカ(Org;#) ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナルo. | ||
録音:2014年3月、DZZスタジオ5、モスクワ〔(#)のオルガン・パートのみ:聖ルドヴィヒ教会、ベルリン〕。プレトニョフがスクリャービンの交響曲に挑戦した。それも独唱と合唱を含むマーラーばりの第1番と、官能音楽の代表とされる「法悦の詩」ということで興味津々。スクリャービンの交響曲第1番は、1899年から1900年にかけて作曲された全6楽章55分の大作。独自の神秘主義思想にひたる以前の作で、ひたすら美しく、初期の鮮烈な抒情と初々しさにあふれている。編成が大がかりなため演奏・録音の機会は多くなく、貴重な新録音。合唱が高らかに芸術を謳いあげるコーダは圧巻。スクリャービン円熟期の「法悦の詩」は神秘和音を駆使して性愛を抽象化した変態音楽。しかしプレトニョフの冷静極まりない解釈で、むしろ宗教的で、マーラーの音楽との類似性を感じさせるのが大発見。いずれの曲も大編成のオーケストラを駆使しながら、ピアノ型作曲家だったスクリャービンならではの書法が目立つが、そこは大ピアニストのプレトニョフ、複雑な綾を解きほぐしてくれる。録音は2014年3月にモスクワのスタジオで行われたが、「法悦の詩」のオルガン・パートのみベルリンの聖ルドヴィヒ教会で収録され、ミキシングされているのも注目。Pentatoneならではの高音質録音とSACDにより、大編成のオーケストラと合唱が驚くような効果、特にオルガンが地鳴りのようなうなりをあげていて、音響マニアだったスクリャービンの理想像となっている。 | ||
ヒアー/アフター〜失われた声の歌 ジェイク・ヘギー(1961-)&ジーン・シーア(1958-): カミーユ・クローデル〜火の中 (2012) (*) /ピーシーズ・オヴ・9.11 〜ヒューストンの追憶に/ フルートとピアノのための「独り言」/友情ある説得 − プーランクへのオマージュ(2008) (#) / ライズ&フォール/クエスチョン・オヴ・ライト/フュリー・オヴ・ライト ジョイス・ディドナート(Ms;*) タリーゼ・トレヴィーニェ(S) スティーヴン・コステロ(T;#) ネイサン・ガン(Br) キャロル・ヴィンセンス(Fl) アレクサンダーSQ エカテリーナ・ゴルロワ、アシュリー・トラウバー(S) ジェイク・ヘギー(P)他 | ||
録音:2012年9月4日-11日、10月5日-6日。コンポーザー・イン・レジデンスを務めたサンフランシスコ・オペラ等、アメリカのオペラハウスを中心に活躍するコンポーザー=ピアニスト、ヘギーと、同じくアメリカのソングライター、台本作家シーア(1958-)のコラボレーション歌曲集。世界トップ・クラスの歌手陣が参加。 | ||
山田和樹 &SRO、バレエ、劇場、舞踏のための音楽 Vol.2 〜ドイツの管弦楽作品集 R.シュトラウス:楽劇「サロメ」 Op.54 〜7枚のヴェールの踊り / リスト:メフィスト・ワルツ第1番 コルンゴルト:シュトラウシアーナ / ブゾーニ:踊りのワルツ シュレーカー:舞踏劇「ロココ」 / R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」〜ワルツ第1番 山田和樹指揮スイス・ロマンドo. | ||
RPTC-5186518 (HYBRID_SACD) 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2013年7月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ、スイス。2010年6月のセンセーショナルなデビュー以降、強い信頼関係で結ばれてきた山田和樹&スイス・ロマンドo.の「バレエ、劇場、舞踏のための音楽」、前作「フランス」に続く PENTATONE 第2弾は、唯一無二のドイツ・プログラム。 | ||
ユリア・フィッシャー〜シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 BOX ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 ニ長調 D.384 Op.137 No.1 /第2番 イ短調 D.385 Op.137 No.2 / 第3番 ト短調 D.408 Op.137 No.3 /イ長調 D.574 Op.162 〕/ 華麗なるロンド ロ短調 D.895 Op.70 /幻想曲 ハ長調 D.934 Op.159 / ピアノ連弾のための幻想曲 ヘ短調 D.940 Op.103 (#) ユリア・フィッシャー(Vn;#以外/P;#) マーティン・ヘルムヘン(P) | ||
録音:2009年1月3日-5日、7月3日-5日、オランダ、ファルテルモント。 PTC-5186347 と PTC-5186348 のセット化。 今をときめくヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャーによるシューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集がセットで登場。ジャケットはPENTATONEレーベルの新たなデザインとなりイメージも一新し、美しい仕上がりとなっている。フィッシャーのシューベルトはクールでスマートな演奏スタイルながら非常に細かいヴィブラートや情熱的なフレージングなど、これらの作品にあった名演を聴かせてくれる。ピアノはPENTATONEレーベルで長きに渡り共演しているマーティン・ヘルムヘン。完璧なデュオと言えるほどフィッシャーとの相性がよく、二人の若々しいエネルギーがシューベルトの演奏にも表れている。この録音でフィッシャーはピアノ演奏を披露している。今やドイツを代表する世界的ヴァイオリニストとして成長したフィッシャーだが、ピアノの実力もまた相当なもので、ピアノ部門で参加した3つの国際コンクールその全てで優勝!プロのピアニストとしてはグリーグのピアノ協奏曲などを弾いており、その実力は確かな物。フィッシャーの演奏する室内楽作品は一糸乱れぬアンサンブルを聴かせてくれるが、これはピアニストでもあるフィッシャーだからこその演奏と言え、まさに完全無比の演奏を披露している。フィッシャーの録音史にも残る名盤と言えるだろう。 | ||
PTC-5186520 (10 HYBRID_SACD) 廃盤 |
ヤノフスキ& SRO 〜ブルックナー(1824-1896):交響曲全集
マレク・ヤノフスキ指揮スイス・ロマンドo. | |
ペンタトーン・リミテッド Vol.1 〜クリエイティング・タイムレス・クラシックス シューマン:森の情景[マーティン・ヘルムヘン(P)] チャイコフスキー:交響曲〔第4番 ヘ短調 Op.36〜第3楽章/第2番 ハ短調 Op.17「小ロシア」〜第2楽章〕 [ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナルo. ] J.S.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1060〜アダージョ [ヴェスコ・エシュケナージ(Vn) アレクセイ・オグリンチュク(Ob) コンセルトヘボウ室内o.] コレッリ:合奏協奏曲 ニ長調 Op.6〜第4楽章[新オランダ・アカデミー室内o.] メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49〜スケルツォ [ユリア・フィッシャー(Vn) ジョナサン・ギラード(P) ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)] ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ヴァルトシュタイン」〜ロンド[児玉麻里(P)] コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35〜第3楽章[アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)] ブレイク:クラリネット協奏曲 Op.329a〜ラウンド・ダンス[アンドルー・マリナー(Cl) ネヴィル・マリナー指揮ASMIF] 幻想的小品集 Op.3〜前奏曲 嬰ハ短調[ナレ・アルガマニアン(P)] シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667, Op.114「ます」〜アンダンテ [マーティン・ヘルムヘン(P) クリスティアン・テツラフ(Vn) アントワーヌ・タメスティ(Va) マリー・エリザベス・ヘッカー(Vc) アロイス・ポッシュ(Cb)] ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 Op.10〜第2楽章[ウラディミール・ユロフスキ指揮ロシア・ナショナルo.] サン=サーンス:交響曲第2番 イ短調 Op.55〜第2楽章[マレク・ヤノフスキ指揮スイス・ロマンドo. ] | ||
既出音源からのコンピレーション。『テーマ別のプログラムを贈る新シリーズ「ペンタトーン・リミテッド」がスタート! 第1弾は、後世に伝えたい名曲、名演を集めた「クリエイティング・タイムレス・クラシックス」永遠のクラシック。』とのこと。ディジパック仕様。 | ||
フルシャ〜ドヴォルジャーク: 序曲「自然と人生と愛」〔自然の中で Op.91 /謝肉祭 Op.92 /オセロ Op.93 〕/ 序曲「我が故郷」 Op.62 /劇的序曲「フス教徒」 Op.67 ヤクブ・フルシャ指揮プラハ・フィルハーモニア ヤン・フィシェル(コンサートマスター) | ||
録音:2015年1月、プラハ。2015年現在34歳ながらも、人気・実力を兼ね備え既に充実のキャリアを誇る俊英指揮者ヤクブ・フルシャ(1981-)。 PENTATONE レーベルから母国ドヴォルジャークの管弦楽曲作品集が登場。フルシャは1981年チェコに生まれ。プラハ芸術アカデミーにてビエロフラーヴェクに学び、2004年の卒業以来、チェコの主なオーケストラでのデビューを皮きりにライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ロッテルダム・フィル、バーミンガム市響、フィルハーモニア管、クリーヴランド管など、日本では新日本フィルなどに客演し、20代にして将来を嘱望される若手指揮者として活躍。現在音楽監督を務める当プラハ・フィルハーモニアとは2010年5月にプラハの春国際音楽祭65周年記念となるオープニング公演に史上最も若い指揮者として招かれ、スメタナのわが祖国を演奏し世界から注目される指揮者となった。そのライヴをおさめたディスク(SUPRAPHON SU-4032)は高い評価を得ている。ビエロフラーヴェクより受け継いだ伝統とフルシャの新鮮な解釈により新時代のドヴォルジャークを堪能することが出来る。 | ||
シュタインバッハー〜 Fantasies, Rhapsodies, & Daydreams ワックスマン:カルメン幻想曲 / サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20 ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり サン=サーンス:ハバネラ Op.83 /序奏とロンド・カプリツィオーソ Op.28 マスネ:タイスの瞑想曲 / ラヴェル:ツィガーヌ アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn| 使用楽器:ストラディヴァリウス「ブース」1716年製〔日本音楽財団貸与〕) ローレンス・フォスター指揮モンテ・カルロpo. | ||
録音:2014年10月、レーニエ3世オーディトリアム、モンテ・カルロ。 世界的ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハーが、ローレンス・フォスター率いるモンテ・カルロpo.とヴァイオリン名曲集を録音。カルメン幻想曲でのシュタインバッハーはまるでオペラ歌手のように朗々と歌い上げている。ツィゴイネルワイゼンやツィガーヌも圧巻。左手による連続するピツィカートやフラジオレットも非常に優雅に奏している。テクニックだけではなく、歌心にあふれた演奏が魅力のシュタインバッハー。揚げひばりやタイスの瞑想曲で聞かせる美しい演奏から近年の充実ぶりをうかがい知ることが出来る。1853年設立という長い歴史をもつモナコ公国のモンテ・カルロpo.はパレー、マルケヴィッチ、マタチッチ、ヤノフスキ、クライツベルクなど、これまで名だたる指揮者が芸術監督を務めてきた。当録音での指揮者ローレンス・フォスターも1980年から10年間芸術監督をつとめた一人で、現在も続く信頼関係からオーケストラの歌わせ方を熟知しており、確かなテクニックと豊かな表現力を持ち合わせたシュタインバッハーとエキサイティングな演奏を披露している。 | ||
12月のお祝い〜7人のアメリカ人作曲家による新しいキャロル集 マーク・アダモ(1962-):ザ・クリスマス・ライフ〜混声合唱と室内オーケストラのための ジェイク・ヘギー(1961-):クリスマスへの道〜ソプラノと弦楽オーケストラのための(*) ジョアン・モリス(1943-)&ウィリアム・ボルコム(1938-):キャロル〜混声合唱とピアノのための(#) デイヴィッド・ガーナー(1954-): 3つのキャロル〜ソプラノ、バリトン、オーボエ、フレームドラムと弦楽のための(+) ルナ・パール・ウールフ(1973-): ハウ・ブライト・ザ・ダークネス〜バリトン、ボーイS、ハープ、打楽器と弦楽オーケストラのための(**) ゴードン・ゲッティ(1933-):4つのクリスマス・キャロル〜女声合唱と室内オーケストラのための ジョン・コリリアーノ(1938-):クロイスターズでのクリスマス〜バリトンとハモンド・オルガンのための(##) フランツ・グルーバー(1787-1863)/ゲッティ編曲:きよしこの夜〜混声合唱と室内オーケストラのための ドーン・ハームズ指揮ニュー・センチュリー室内o.団員 リサ・デラン(S;*/+) レスター・リンチ(Br;+/**/##) ヴォルティ・コーラス スティーヴン・ベイリー(P;#/ハモンドOrg;##) | ||
録音:2014年12月、スカイウォーカー・サウンド、ルーカス・ヴァレー、カリフォルニア。クリスマスのお祝いを盛り上げる7人のアメリカ人作曲家によるクリスマスを題材にした作品を収録。アメリカ現代音楽の巨匠ジョン・コリリアーノ、コリリアーノのパートナーとしても知られるマーク・アダモ、多作曲家ジェイク・ヘギー、グラミーを2度受賞しているジャズの作曲家ウィリアム・ボルコムと妻のジョアン・モリスとの共作、PENTATONEレーベルでもおなじみのゴードン・ゲッティなど充実の作曲家陣。また、このアルバムの締めくくりとしてゲッティ編曲による「きよしこの夜」を収録しているのも魅力的。今回もPENTATONEレーベルが誇る技術チームによる録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
ジョン・コリリアーノ: 歌劇「ヴェルサイユの幽霊」(台本:ウィリアム・M.ホフマン) ヴィクトリア・ライヴェングッド(Ms;帽子をかぶった女) ソユン・パク、ヴァネッサ・ベセッラ(S) ピーボディー・サウスウェル(Ms)(3人のおしゃべりな女たち) クリスティン・ジグムンドソン(ルイ16世) スコット・スカリー(マルキス) サマー・ハッサン、レーシー・ジョー・ベンター(うんざりしたオペラの貴族たち) クリストファー・モルトマン(ボーマルシェ) パトリシア・ラセット(マリー・アントワネット) ルーカス・ミーチャム(フィガロ) ブレントン・ライアン(レオン) ルネ・ラピエール(ケルビーノ) ルーシー・シャウファー(スザンナ) ステイシー・タッパン(フローレスティン) ジェイムズ・コンロン指揮ロサンゼルス・オペラo.&cho. | ||
録音:2015年2月-3月、ドロシー・チャンドラー講堂、ロサンゼルス・ミュージック・センター、ライヴ。メトロポリタン歌劇場 100 周年を記念して委嘱された、アメリカの作曲家ジョン・コリリアーノのオペラ「ヴェルサイユの幽霊」。フランス革命後の廃墟となった宮廷を舞台に、マリー・アントワネットやルイ16世ら貴族たちの幽霊と、同じく幽霊となった「セビリャの理髪師」「フィガロの結婚」の生みの親である台本作家のボーマルシェ、そしてフィガロやスザンナなどオペラでおなじみの登場人物たちが繰り広げる奇想天外な物語。「フィガロの結婚」の続編といわれるボーマルシェの「罪ある母」を下敷きとして進むオペラの登場人物たちの恋のもつれと、マリー・アントワネットら幽霊たちの恋愛模様が並行 して描かれ、やがて幽霊たちとオペラの顔ぶれが交錯して1つの物語となっていく。コミカルさとシリアスさが入り混じったユニークなオペラ。 | ||
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集 〔ハ長調 RV 474 /ヘ長調 RV 488 /変ロ長調 RV 501 「夜」/ハ長調 RV477 /イ短調 RV497 /ハ長調 RV467 〕 グスターボ・ヌニェス(Fg) ASMIF トモ・ケラー(コンサートマスター) | ||
録音:2015年4月、セント・ジョンズ教会、ロンドン。おそらくモダーン楽器使用。ロイヤル・コンセルトヘボウo. の首席ファゴット奏者、グスターボ・ヌニェスによるヴィヴァルディのファゴット協奏曲録音。ヴィヴァルディの同楽器協奏曲は39曲(うち2曲は未完成)あるが、当ディスクに収録された6篇はその中でも傑作とうたわれる名作ぞろい。ヌニェスとASMIFの絶妙なアンサンブルでこれらの作品の魅力が最大限に表現されている。グスターボ・ヌニェス:1965年ウルグアイの首都モンテビデオ生まれ。5歳のときにヴァイオリンをはじめるもベネズエラでファゴット奏者であった父の影響から11歳のときにファゴットに転向。その後プロを志し、16歳のときには英国王立音楽大学にてケリー・カムデンに師事。1987年のジュネーヴ国際コンクールで“スイス賞 "、ミュンヘンではカール・マリア・フォン・ウェーバー賞を受賞。その後、1989年からバンベルクso. の首席ファゴット奏者をつとめ、1995年よりアムステルダム・コンセルトヘボウo. の首席をつとめる傍らデュッセルドルフのローベルト・シューマン音楽院で教鞭をとっている現代最高のファゴット奏者の一人。 | ||
ゴードン・ゲッティ:歌劇「カンタヴィルの亡霊」
アレクサンドラ・ハットン(S;ヴァージニア) ヤン・ブルークハイゼン(Ms;オーティス夫人) デニズ・ヴェルンリ(Ms;双子1, 少年1, 声1) レイチェル・マリー・ハウゲ(Ms;双子2, 少年2, 声2) ティモシー・オリヴァー(T;セシル・チェシャー公爵) ジョナサン・ミチエ(Br;ハイラム・オーティス) アヌーシャ・ゴレソルキ(Br;カンタヴィル卿) マシュー・トレヴィーニョ(B;亡霊〔サイモン卿〕) マティアス・フォレムニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | ||
録音:2015年6月、ライプツィヒ歌劇場、ライヴ。 オスカー・ワイルドの短編を原作としたゴードン・ゲッティの歌劇「カンタヴィルの亡霊」。「アッシャー家の崩壊」に次ぐゲッティ注目の2作目のオペラが初演された。舞台はイギリス、亡霊が出ると名高い屋敷。亡霊は新しい住人であるアメリカ大使オーティス一家を怖がらせようと奮闘するが、現実主義的なオーティス一家には恐ろしい装いや高笑いも使い物にならない。すっかり自信をなくす亡霊に優しさを持って接したのは、ただ1人亡霊をからかわなかったオーティス家の娘ヴァージニア。彼女の優しさが亡霊の成仏を助け、亡霊は無事に神に許されて眠りにつきる。ワイルドの童話の中では異色であるコミカルさの中にも、彼の一貫したテーマである慈悲や信心が感じられる逸作。演奏は国際的に活躍する歌手勢と、マティアス・フォレムニーが指揮するゲヴァントハウスo.。 | ||
軌道〜現代チェロ独奏作品集 1945-2014 グラス:軌道(2014) (*) / レノン&マッカートニー/ウールフ編曲:ヘルタースケルター(1968) (*) [2014年12月5日、マルチ・メディア・ルーム、モントリオール音楽院、ケベック] サンフォード:7番街のカディッシュ(2002) / ゴリホフ:オマラモール(1991) (*) スティーヴン・マッキー:ロンド変奏曲(1983) / トッド・マコーヴァー: With Dadaji in Paradise (1983)(*) [2003年3月20日-22日、4月6日、ソニック寺院、ロスリンデール] ベリオ:セクエンツァXIV (2002) / シャリーノ: Ai limiti Della Notte (1979) (*) ダッラピッコラ:シャコンヌ、間奏曲とアダージョ(1945)[2010年8月23日-26日、聖ジョセフ礼拝堂、ケベック] エイドリアン・ポップ: Gordun (2005) (*) / リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ(1948-1953) [2005年4月20日、21日、6月1日-3日、聖オーギュスタン教会、ケベック] アナ・ソコロヴィッチ: Vez (2006) / ドゥ・ユン: San (2004) / ウールフ:サラバンド(2009) (*) エリオット・カーター:フィグメント(1994) (*) /フィグメント第2番(2001)) ジル・トランブレ:Cèdres en Voile: Thrène Pour le Liban (1989) [2009年6月13日-17日、7月9日、マルチ・メディア・ルーム、モントリオール音楽院、ケベック] トワイニング:9:11ブルース(2003) (*)[2003年7月12日、シグナチャー・サウンド・スタジオ、パーマー] ジミ・ヘンドリクス(ハイモヴィッツ編):アンセム(2002) (*)[2002年10月11日、CBGB、ニューヨーク、ライヴ] ネッド・ローレム:シェイクスピアを読んで(1980) / モラヴェック: Mark Twain Sez (2008) (*) ルイス・スプレートラン:影(2006) (*)[2007年6月21日-23日、聖オーギュスタン教会、ケベック] マット・ハイモヴィッツ(Vc) | ||
録音:[内]。(*)は世界初録音。PentatoneレーベルとカナダのOxingale Recordsレーベルとの共同企画"PENTATONE OXINGALE Series"。ベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集(PTC-5186475)に続く注目の第2弾は、マット・ハイモヴィッツ独奏で戦後1945年以降に作曲された作品を集めた「現代チェロ独奏作品集」、豪華3枚組。ジャンルはクラシックからロックまで実に多彩でハイモヴィッツの実力をうかがい知ることが出来る。収録曲のほとんどがOxingale Recordsからの音源だが、2014年の12月の新録音としてフィリップ・グラスの「軌道」、そしてビートルズのジョン・レノン、ポール・マッカートニー作曲(ウールフによるチェロ編曲版)の「ヘルタースケルター」も収録されている。1970年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988年にレヴァイン指揮シカゴso. をバックにドイツ・グラモフォンに録音し、センセーショナルなレコーディング・デビューを果たした。その後、1999年に自身のレーベルOxingale Recordsよりバロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦してきた。"PENTATONE OXINGALE Series"でリリースされたベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集は高い評価を得ている。 | ||
SHUFFLE.Play.Listen バーナード・ハーマン/クリストファー・オライリー編曲:映画「めまい」による組曲 ヤナーチェク:おとぎ話 / マルティヌー:スロヴァキアのテーマによる6つの変奏曲 ストラヴィンスキー:イタリア組曲 / ピアソラ:ル・グラン・タンゴ アーケイド・ファイア/クリストファー・オライリー編曲: Empty Room / In the Backseat レディオヘッド/クリストファー・オライリー編曲: Ryramid Song /「 Weird Fishes / Arpeggi 」 コクトー・ツインズ/クリストファー・オライリー編曲: Athol Brose / Fotzepolitic / Heaven or LasVegas ジョン・マクラフリン/クリストファー・オライリー編曲: The Dance of Maya / A Lotus on Irish Streams ブロンド・レッドヘッド/クリストファー・オライリー編曲: Misery is a Butterfly / Melody ア・パーフェクト・サークル/クリストファー・オライリー編曲: 3 Libras マット・ハイモヴィッツ(Vc|使用楽器:ゴフリラー、1710年製) クリストファー・オライリー(P) | ||
録音:2011年6月、マルチメディア・ルーム、マギル大学、ケベック、カナダ/リマスタリング:2015年11月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。Pentatone レーベルとカナダの Oxingale Records レーベルとの共同企画 PENTATONE OXINGALE Series 第4弾。当シリーズよりリリースされている「軌道」〜現代チェロ独奏作品集(PTC-5186542)と同様に今回もクラシックからロックまで実に多彩で刺激的な選曲となっており、ヤナーチェク、マルティヌー、ストラヴィンスキーからレディオヘッド、コクトー・ツインズ、ブロンド・レッドヘッドまでハイモヴィッツでしか表現することのできない異次元の演奏を味わえる。鬼才マット・ハイモヴィッツとクリストファー・オライリーがおくるチェロの新世界をご堪能頂きたい。1970年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988年にジェイムズ・レヴァイン指揮シカゴso. をバックにドイツ・グラモフォンに録音し、センセーショナルなレコーディング・デビューを果たした。その後、1999年に自身のレーベル Oxingale Records よりバロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦してきた。 PENTATONE OXINGALE Series では、ベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集(PTC-5186475/KKC-5442) 、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全集(PTC-5186555)、現代チェロ独奏作品集(PTC-5186542) が発売されており、今後も続々とリリース予定。 | ||
ハイモヴィッツ〜シューベルト: アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821 (*) / 弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 (#) |
マット・ハイモヴィッツ(Vc) イタマール・ゴラン(P;*) ミロSQ (#) | |
録音:2001年10月30日、ウースター、マサチューセッツ州(*) /2003年6月2日-5日、ニューヨーク市立大学クイーンズカレッジ、アーロン・コープランド音楽学校(#)。鬼才チェリスト、マット・ハイモヴィッツによる "PENTATONE OXINGALE Series"。最新盤は Oxingale Records からの音源の最新リマスタリングでシューベルトのアルペジオーネ・ソナタと弦楽五重奏曲がリリースされる。ハイモヴィッツの雄弁な語り口はシューベルトとも相性がよく、またイタマール・ゴラン、ミロ・クァルテットとのアンサンブルも実に見事。若かりしハイモヴィッツの名盤を最新リマスタリングでお楽しみ頂きたい。 | ||
プレトニョフ〜チャイコフスキー:管弦楽作品集 戴冠式祝典行進曲/イタリア奇想曲 Op.45 /幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32 / 幻想序曲「ロメオとジュリエット」/スラヴ行進曲 Op.31 ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナルo. | ||
録音:2011年4月、2010年6月、DZZ スタジオ5、モスクワ。同レーベル既出盤からのコンピレーション。 | ||
ヤノフスキ〜ワーグナー:管弦楽作品集(オペラ全曲録音からの抜粋) 「パルジファル」より〔第1幕前奏曲/第3幕前奏曲〕/ジークフリート牧歌/「ジークフリート」〜荒涼たる岩山の麓/ 「神々の黄昏」より〔夜明けとジークフリートのラインへの旅/ジークフリートの葬送行進曲〕/ 「さまよえるオランダ人」序曲/「ローエングリン」より〔第1幕前奏曲/第3幕前奏曲〕/ 「タンホイザー」より〔序曲/第3幕前奏曲〕/「トリスタンとイゾルデ」より〔第1幕前奏曲/第3幕前奏曲〕/ 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より〔第1幕前奏曲/第3幕前奏曲〕 マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2010-2015年、フィルハーモニー、ベルリン。演奏会形式で行われたワーグナーの主要オペラ10作品ライヴ録音全集からの抜粋。 | ||
ドヴォルジャーク:管弦楽作品集 Vol.2 交響的変奏曲 Op.78, B.70 / 3つのスラヴ狂詩曲 Op.45, B.70 |
ヤクブ・フルシャ指揮 プラハ・フィルハーモニア | |
録音:2015年1月、プラハ。人気・実力を兼ね備えた俊英指揮者のヤクブ・フルシャ。ドヴォルジャークの管弦楽作品の集第2弾。第1弾:PTC-5186532 。 | ||
ハイモヴィッツ再録音〜J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全6曲 BWV 1007-1012 〔第1番 ト長調 BWV 1007 /第2番 ニ短調 BWV 1008 /第3番 ハ長調 BWV 1009 / 第4番 変ホ長調 BWV 1010 /第5番 ハ短調 BWV 1011 /第6番 ニ長調 BWV 1012 (#) 〕 マット・ハイモヴィッツ(Vc) | ||
録音:2015年4月、芸術文化アカデミー、ニューヨーク。使用楽器:
ゴフリラー、1710年製作(#以外) /チェロ・ピッコロ、コルマー、18世紀製作、A'=415Hz (#) 。鬼才チェリスト、マット・ハイモヴィッツが15年ぶりにバッハの無伴奏チェロ組曲を全曲録音。チェリストにとって最重要レパートリーであるこれらの組曲をハイモヴィッツは常に演奏会で取り上げ、様々なアプローチに挑戦してきた。今回の録音ではA'=415Hzで調律・調弦、技術的限界を感じさせないハイモヴィッツの演奏は美しさの極みといえ、軽やかなボーイングから奏でられる音色にうっとりしてしまう。ことに重音の響きは神秘的。さらにPENTATONEの技術チームによる高音質録音により演奏の美しさを引き立てている。ハイモヴィッツの“今 "を聴くことができる名盤・代表盤の誕生。1970年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988年にレヴァイン指揮シカゴso. をバックにドイツ・グラモフォンに録音し、センセーショナルなレコーディング・デビューを果たした。その後、1999年に自身のレーベルOxingale Recordsよりバロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦してきた。 #おそらくレーベル品切。このまま廃盤となる可能性あり。 | ||
オロスコ=エストラーダ& hr so. 〜ストラヴィンスキー: バレエ音楽「春の祭典」(*) /バレエ音楽「火の鳥」(1919年版)(#) アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮 hr so. 〔フランクフルト放送so.〕 | ||
録音:2015年6月、アルテ・オーパー(*) /2015年8月、hrゼンデザール、ヘッシッシャー・ルントフンク(#) 。1977年南米のコロンビア生まれ。19歳でウィーンに渡り指揮を学んだ今最も勢いのある若手指揮者の一人、アンドレス・オロスコ=エストラーダ。2015年11月、hrso. との来日公演でも情熱的かつ見通しのよい解釈で聴衆を虜にしたのも記憶に新しい。2009年から2015年までウィーン・トーンキュンストラーo. の首席指揮者を、また2014年からhrso. の首席指揮者となり世界の音楽界から注目を集めている俊英。熱のこもった演奏で聴衆をわかせるオロスコ=エストラーダだが、歴史ある hrso. との入念なリハーサルと深い信頼関係から当団の伝統を維持しつつ若き巨匠の新鮮な解釈を取り入れているエリアフ・インバル、ドミトリー・キタエンコパーヴォ・ヤルヴィなどの歴代首席指揮者のもと世界的な評価を得てきたhrso. をこの若き巨匠により新しい息吹を吹き込む。近年オーケストラ作品で最も人気の「春の祭典」と「火の鳥」。音楽家としての力量が問われる名作をオロスコ=エストラーダがどう解釈しているか期待が高まる。 | ||
山田和樹& SRO 〜ロシアン・ダンス〔「バレエ、劇場、舞踏のための音楽」 Vol.3 〕 チャイコフスキー:組曲「白鳥の湖」 Op.20 グラズノフ:演奏会用ワルツ〔第1番 ニ長調 Op.47 /第2番 ヘ長調 Op.51 〕 ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「黄金時代」 Op.22 ストラヴィンスキー:若い象のためのサーカス・ポルカ 山田和樹指揮スイス・ロマンドo. | ||
録音:2015年7月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。世界から注目される俊英指揮者、山田和樹と名門スイス・ロマンドo. がおくるシリーズ第3弾。2010年6月のデビュー以降、絶大なる信頼関係が結ばれ、この若さにして首席客演指揮者として着実なキャリアを積んできた。2014年7月には当団と待望の来日公演を行い、倉敷、熊本、福井、愛知、東京、神奈川にて行われた演奏会は大成功をおさめ、サントリーホールでの演奏会はテレビ放映もされ話題となった。山田がもつレパートリーの広さを証明するかのような多彩なプログラムを展開する当シリーズ。第3弾はロシアの大作曲家が名を連ねますが、山田の才能が描くフレッシュな解釈でそれぞれの作品の魅力を引き出している。若きマエストロの今後の活躍にも一層期待が高まる。当シリーズは これまでに第1弾「フランス」(PTC-5186358)、第2弾「ドイツ」(PTC-5186518)がリリースされている。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、 PENTATONE レーベルが誇る技術チームによる録音で、DSD レコーディングで収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことができる。 | ||
山田和樹& SRO ルーセル:バッカスとアリアーヌ Op.43 〔第1組曲/第2組曲〕 ドビュッシー/アンセルメ編曲:6つの古代碑銘 プーランク:組曲「牝鹿」 |
山田和樹指揮 スイス・ロマンドo. [ボグダン・ズヴォリステアヌ (コンサートマスター)] | |
録音:2015年10月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。2009年第51回ブザンソン国際指揮者コンクールでの優勝を皮切りに、とどまることなく躍進を続ける希代の指揮者、山田 和樹。世界の主要オーケストラに客演を重ね、国内のオーケストラや合唱団とも多く共演、各地で高い人気を獲得している若きマエストロ。2016年より モンテカルロpo. 音楽監督兼芸術監督に就任、さらなる活躍が期待される。また2012年から現在に至るまでスイス・ロマンドo. の首席客演指揮者を務めており、当初の予定より2年契約を延長、蜜月の関係を続けている。そんな名コンビの成熟ぶりが頼もしい、 PENTATONE レーベル第4弾となるアルバムの登場。 | ||
ハイモヴィッツ〜「世の終わりのための四重奏曲」 クラカウアー:アコカ メシアン(1908-1992): 世の終わりのための四重奏曲 ソーコールド〔ジョッシュ・ドルジン〕 (1976-): Meanwhile... |
デイヴィッド・ クラカウアー(Cl) マット・ハイモヴィッツ(Vc) ジョナサン・クロウ(Vn) ジェフリー・バールソン(P) ソーコールド(電子楽器) | |
録音:2008年9月8日-日、マギル大学、モントリオール。 Pentatone レーベルとカナダの Oxingale Records レーベルとの共同企画 "PENTATONE OXINGALE Series"。当ディスク2008年に収録したメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」をSACDハイブリッドでリリースする。 「世の終わりのための四重奏曲」は、キリスト教信仰の直接の顕れと、当作品以前までの彼の技法を集成する複雑精緻なリズム、旋法、和声語法の総合とが相まった代表作の一つ。第2次世界大戦中、メシアンはゲルリッツの捕虜収容所にて「ヨハネの黙示録」第10章から啓示を受け、飢えと労働と極寒の極限状態のなか作曲した。楽器編成はヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノという特異なもので、初演は同収容所に居合わせたジャン・ル・ブーレール(Vn) アンリ・アコカ(Cl) エティエンヌ・パスキエ(Vc) そして作曲したオリヴィエ・メシアン(P)によって行われた。クラカウアー作曲の「アコカ」は、世の終わりのための四重奏曲の初演を担当したアコカへのオマージュ作品。当ブックレットには自筆譜の一部も掲載している。最後に収録されたMeanwhile…を作曲したソーコールドことジョッシュ・ドルジンは、カナダのラッパーにしてピアノ・アコーディオン奏者。クレズマー音楽とヒップホップ、R&BそしてDrum&Bassを出会わせたことでも知られるカナダの逸材。1970年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988年にレヴァイン指揮シカゴso.をバックにドイツ・グラモフォンに録音し、センセーショナルなレコーディング・デビューを果たした。その後、1999年に自身のレーベルOxingale Records よりバロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦している。 | ||
バッハへの序曲〜マット・ハイモヴィッツ、 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲からの前奏曲と新作序曲集 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲〔第1番−第6番 BWV.1007-1012 〕〜6つの前奏曲 *6曲共「序曲」として、 各前奏曲からインスピレーションを得た以下の現代作品を曲前に収録 フィリップ・グラス(1937-):序曲 / ユン・ドゥ(1977-): The Veronica (2015) ヴィジェイ・アイヤー(1971-): Run (2015) ロベルト・シエラ(1953-): La memoria (2015) デイヴィッド・サンフォード(1963-): Es War (2016) ルナ・パール・ウールフ(1973-):リリウオカラニ [Lili uokalani] (2015) マット・ハイモヴィッツ(Vc) | ||
使用楽器:チェロ・ピッコロ、コルマー、18世紀製作(第6番、ウールフ作品)/チェロ、ゴフリラー、1710年製作(左記以外)。録音:2015年4月19日、2015年12月15日-18日、2016年3月14日、芸術文化アカデミー、ニューヨーク。新作序曲集は世界初録音。 "PENTATONE OXINGALE Series" 。このアルバムはハイモヴィッツの委嘱作品とバッハの無伴奏チェロ組曲から構成。委嘱作品はバッハのチェロ組曲全6曲の各前奏曲からインスピレーションを受け、各曲の序曲として作曲。作曲家それぞれの個性を持ちつつも全12曲を通して1つの宇宙が広がる。 | ||
ヴェルディ(1813-1901):歌劇「オテロ」
ニコライ・シューコフ(T;オテロ) メロディ・ムーア(S;デスデモーナ) レスター・リンチ(Br;イアーゴ) ユンノ・ヨウ(T;カッシオ) カルロス・カルドーソ(T;ロデリーゴ) ケヴィン・ショート(B;ロドヴィーコ) ルイス・ロドリゲス(B;モンターノ) ローレンス・フォスター指揮 グルベンキアンo.、グルベンキアンcho.、リスボン聖チェリーリア音楽院少年cho. | ||
録音:2016年7月、カルースト・グルベキアン財団大講堂、リスボン。 ローレンス・フォスター率いるグルベンキアンo. との期待の新録音はヴェルディのオテロ。ワーグナーの楽劇の手法により、管弦楽のドラマティックな表現を中心とした作品であるオテロ。大迫力の冒頭からきらめく超豪華サウンドが降り注ぐ。ワルターに才能を認められ、1960年に指揮者としてデビューを果たしたローレンス・フォスターは、1971年にヒューストンso. の音楽監督に就 任して一躍その名を知られるようになった。職人芸の持ち主であるフォスターは協奏曲やオペラの指揮者としての評価が高く、PENTATONEレーベルからリリースされているアラベラ・美歩・シュタインバッハーの弾くヴァイオリン名曲集 (PTC-5186536)、ブルッフ&コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲 (PTC-5186503)、ゲッティの歌劇「アッシャー家」 (PTC-5186451)などでも確かな演奏を聴くことが出来る。当録音でも歌手陣を 引き立たせるような好サポートが光る。そしてPENTATONEが誇る技術チームによる極上の録音をお楽しみ頂ける。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123
レギーネ・ハングラー(S) エリーザベト・クールマン(Ms) クリスティアン・エルスナー(T) フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(B) マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so.、 MDR ライプツィヒ放送cho. | ||
録音:2016年9月、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。 「東京・春・音楽祭」におけるワーグナーの「ニーベルングの指輪」でも話題のマレク・ヤノフスキ。ベルリン放送so. との期待のベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」。ヤノフスキによるストイックな音楽づくりと絶妙な音量バランスは当録音でも傑出しており、神々しいまでに崇高な響きを見事に引き出している。ヤノフスキが絶大な信頼を寄せる豪華な歌手陣もさることながら、オーケストレーションも絶品でとりわけ弦楽器の雄弁さは圧倒的。さらにライナー・ヴォルタースによるヴァイオリン・ソロもこの上なく美しい旋律を奏でる。PENTATONEレーベルが誇る技術陣が結集した高音質録音であることも注目。 | ||
デニス・コジュヒン チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 |
デニス・コジュヒン(P) ワシーリー・シナイスキー指揮 ベルリン放送so. | |
録音:2015年10月、フンクハウス・ベルリン・ナレーパシュトラッセ、ベルリン。強靭なテクニックと豊かな表現力を兼ね備えたロシア期待の星、デニス・コジュヒンが PENTATONE レーベルに初登場。コンクールの実況録音をおさめたディスク (QEC-2010) をのぞけば自身初の協奏曲録音となる。2010年に開かれたエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、一躍世界から注目されたコジュヒンは翌2011年2月に初来日、その演奏会は NHK「クラシック倶楽部」で放映され、日本のクラシック・ファンにも広く知られることとなった。圧倒的なテクニックを武器に幅広いレパートリーをこなすコジュヒンが、30歳を目前とした2015年10月の当録音では、音楽に深みが増しカラフルな音色で名曲を演奏している。今後より一 層の活躍が期待できる充実の内容。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONE レーベルが誇る技術チームによる録音で、DSD レコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
モーツァルト:フルート四重奏曲集 〔第1番 ニ長調 K.285 /第2番 ト長調 K.285a / 第3番 ハ長調 K.Anh.171(285b)/第4番 イ長調 K.298 〕 |
ウルフ=ディーター・ シャーフ(Fl) フィリップ・ベッケルト(Vn) アンドレアス・ ヴィルヴォール(Va) ゲオルク・ボーゲ(Vc) | |
録音:2016年5月、ブリッツ・スタジオ、ベルリン。 ベルリン放送so.首席フルート奏者、ウルフ=ディーター・シャーフと同団のメンバーおよび元メンバーによるモーツァルト:フルート四重奏曲集。 オーケストラのみならずソリストとして、またマスタークラスなど指導者としても多忙を極めるシャーフは来日演奏会、公開レッスンを行うなど、日本にも多くのファンをもつフルート奏者。色彩感豊かな音色と丁寧な音楽づくりが魅力のシャーフが気心の知れた仲間たちと極上のモーツァルトを聴かせてくれる。 | ||
デニス・コジュヒン〜ブラームス(1833-1897): 主題と変奏 Op.18b / 4つのバラード Op.10 /幻想曲集 Op.116 |
デニス・コジュヒン(P) | |
録音:2016年3月、 MCOスタジオ5、ヒルフェルムス、オランダ。 強靭なテクニックと豊かな表現力を兼ね備えたロシア期待の星、デニス・コジュヒン。2010年に開かれたエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、一躍世界から注目されたコジュヒンは翌2011年2月に初来日を果たし、その演奏会は NHK「クラシック倶楽部」で放映され日本のクラシック・ファンにも広く知られることとなった。PENTATONEレーベルの初登場となった前作 チャイコフスキーとグリーグの協奏曲(PTC-5186566) では、圧倒的な表現力と存在感で聴き手を虜にした。期待の第2弾ではブラームスのピアノ独奏作品をとりあげた。ロマン派のなかにありながら純音楽の伝統を固執するブラームスのピアノ作品は特に若手ピアニストにとって難曲と言える。しかし、コジュヒンは独自の感性を武器に真っ向からブラームスに挑戦している。クララ・シューマンに献呈された主題と変奏は、弦楽六重奏曲第1番の第2楽章をピアノ独奏にブラームス自身が編曲した作品でコジュヒンの堂々たる演奏が印象的。また、バラード集や幻想曲集で聴く抒情的な語り口は圧巻。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONE レーベルが誇る技術チームによる録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
ヨハネス・モーザー エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85 チャイコフスキー: ロココの主題による変奏曲 イ長調 Op.33(オリジナル版) / 6つの小品 Op.19 〜 No.4「夜想曲」(チャイコフスキー自身によるチェロと管弦楽編曲版)/ アンダンテ・カンタービレ Op.11(チャイコフスキー自身によるチェロと管弦楽編曲版)/ カプリッチョ風小品 Op.62 ヨハネス・モーザー(Vc|使用楽器:グァルネリウス、1694年製) アンドルー・マンゼ指揮スイス・ロマンドo. | ||
録音:2016年7月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。 エグゼクティヴ&レコーディング・プロデューサー:ヨブ・マース|バランス・エンジニア、編集:エルド・グロート|録音・ポストプロダクション:ポリヒムニア・インターナショナル。 世界が注目する実力派チェリストのヨハネス・モーザー。2016年11月、12月の来日公演でも知性と内に秘めた情熱的な演奏で聴衆を魅了した。PENTATONEレーベルからの第3弾はエルガーのチェロ協奏曲、そしてチャイコフスキーのロココの主題による変奏曲という話題必至の注目盤。チェリストにとって最重要レパートリーであるエルガーの協奏曲。モーザーは幾多の実演経験から自身のアプローチに磨きをかけてきた。情熱的かつ理知的な解釈が求められるこの大作をモーザーは、自由に歌いつつも見通しのよい形でまとめあげている。カップリングはロココの主題による変奏曲のオリジナル版。2002年チャイコフスキー・コンクールで最高位を受賞したモーザー。1876年に作曲されたこの作品は、ウィルヘルム・フィッツェンハーゲンの演奏により1877年に初演された。その際、演奏効果を考慮し、フィッツェンハーゲンが一部改訂しており、現在弾かれているのはこの改訂版が広く普及している。モーザーは敢えてオリジナル版にこだわり、録音を実現させた。オリジナル版から聴くロココ変奏曲はチャイコフスキーが思い描いた真の姿であり、その作品を現代最高の演奏者で聴けるのは非常に喜ばしいことと言えるだろう。共演はアンドルー・マンゼ指揮スイス・ロマンドo.。マンゼはバロック・ヴァイオリンの名手として知られイングリッシュ・コンサートのディレクターも務めたのち、近年は指揮者としても精力的に演奏活動を展開している。英国出身にしてピリオド楽器の名手を共演者に選ぶモーザーの並々ならぬ思いが詰まったディスクがここに完成した。今回も PENTATONE レーベルが誇る技術チームによる録音で、DSD レコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
On My Journey Now 〜黒人霊歌と讃美歌 Nobody Knows the Trouble I 've Seen / Sometimes I Feel Like a Motherless Child / Didn 't My Lord Deliver Daniel / On My Journey Now / Give Me Jesus / Kumbaya / Go Down Moses / Deep River / Ain 't-a That Good News / Amazing Grace / Joshua Fought the Battle Of Jericho / De Blin ' Man Stood On De Road An ' Cried / Stand Still Jordan / Wade in the Water / By An ' By / My Lord, What a Morning / Were You There / Every Time I Feel the Spirit / Don 't You Weep When I Am Gone / Battle Hymn of the Republic / Let Us Break Bread Together / My Tribute (To God Be The Glory) / He 's Got the Whole World in His Hands / Ride on, King Jesus! レスター・リンチ(Br) ヴィクター・サイモンソン(編曲/P) ブライアン・ファレル(編曲/Org) ARTシンガーズ | ||
録音:2015年9月-10月、カリフォルニア。 ヴェルディを始めドラマティックなオペラを得意とするバリトン、レスター・リンチが黒人霊歌と讃美歌を歌うソロ・アルバム。まさに魂の歌、という心のこもった歌唱からも伝わってくるように、これは彼にとって非常に意味深いプロジェクト。「アメリカの歴史に大きな影響を与えた歌の数々を、自由を求め苦しんだ人々の名誉のために歌う、声楽家になって以来ずっとレコーディングすることを夢見ていたアルバム」だと自ら語っている。伴奏はピアノ、 オルガン、ギター、アンサンブルなど様々。合唱も入るなど幅広いアレンジで聴かせる。 | ||
アウト・オヴ・ザ・シャドウズ〜再発見されたアメリカの歌曲集 ポール・ノードフ(1909-1977): セレナード (Kathleen Millay) / Music I heard with you (Conrad Aiken) / Elegy (Elinor Wylie) / This is the shape of the leaf (Conrad Aiken) / Willow River (Marjorie Allen Seiffert) / There shall be more joy (Ford Madox Ford) ポール・ボウルズ(1910-1999): Blue Mounta in Ballads (Tennessee Williams) 〔4曲〕 スティーヴン・ポールズ(1949-2014): Songs of Love and Longing (All poems translated by Sam Hamill) 〔7曲〕 デイヴィッド・ガーナー(1954-)編曲: Auld Lang Syne (Traditional, poem by Robert Burns) ゴードン・ゲッティ(1933-)編曲: Shenandoah (Traditional) ジャック・パーラ(1959-)編曲: Home, Sweet Home (Original melody by Henry Bishop, poem by John Howard Payne) ジョン・デューク(1899-1984): Just-Spring / hist...whist / i carry your heart / The Mountains Are Dancing (Poems by e. e. Cummings) ノーマン・デッロ・ジョイオ(1913-2008): Three Songs of Adieu ジョン・カンダー(1913-2008): A Letter From Sullivan Ballou (Based on the letter written by Major Sullivan Ballou on July 14, 1861) ランドル・トンプソン(1899-1984): My soul doth magnify the Lord (マニフィカト) (Luke 1:46-55) / Tapestry (William Douglas) / Velvet Shoes (Elinor Wylie) リサ・デラン(S) ケヴィン・コース(P) マット・ハイモヴィッツ(Vc) | ||
録音:2015年9月-10月、2016年5月、スカイウォーカー・サウンド、カリフォルニア、 US 。2016年グラミー賞クラシック現代作品部門を受賞したスティーヴン・ポールズによる、大伴家持、壬生忠岑、小野小町といった日本の短歌の英訳をテキストに使った曲を含む、アメリカ歌曲集。リサ・デランはアメリカ生まれのソプラノ歌手。1970年イスラエル生まれの鬼才チェリストのマット・ハイモヴィッツや、ニューエイジ方面でも活躍するピアニストのクリストファー・オライリーと組んで、コリリアーノやグラスを始めとした現代アメリカの歌曲を演奏、自国の歌曲を中心に据えた演奏活動を展開している。 | ||
O=エストラーダ〜ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」/ スラヴ舞曲集第1集 Op.46 より (#) 〔第3番 変イ長調 Op.46 No.3 / 第5番 イ長調 Op.46 No.5 〕 |
アンドレス・ オロスコ=エストラーダ指揮 ヒューストンso. | |
録音:2015年9月(#)、2016年5月、ジョーンズ・ホール、ヒューストン。 1977年、コロンビアのメデジン生まれの俊英指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。PENTATONEレーベルより積極的なリリースが続いているが、現在音楽監督をつとめるヒューストンso.と本拠地ジョーンズ・ホールで収録したドヴォルジャークの第3弾が早くも登場。曲目は、交響曲第9番「新世界より」とスラヴ舞曲から2篇。オロスコ=エストラーダは1997年からウィーン国立音楽大学で指揮を学び、2004年ウィーン楽友協会にて急遽ウィーン・トーンキュンストラーo.を指揮し一躍注目を集めた。その後の活躍は華々しく2009年から2015年まで同o.の首席指揮者を、また2014年からhrso.の首席指揮者の一方、現在はヒューストンso.の音楽監督をつとめている。さらに2015/16年シーズンからロンドンpo.の首席客演指揮者に就任する世界の音楽界から注目を集めている俊英指揮者。溌剌とした演奏で聴衆を沸かせるオロスコ=エストラーダだが、ヒューストン響とのドヴォルジャークも情熱的かつ見通しのよい演奏を披露している。ドヴォルジャーク第1弾(交響曲第7&8番/PTC-5186578)、第2弾(交響曲第6番/PTC-5186575)とあわせてお楽しみ頂きたい。 | ||
O=エストラーダ&ヒューストンso. 〜ドヴォルジャーク:交響曲全集 Vol.2 交響曲第6番 ニ長調 Op.60 /スラヴ舞曲集第2集〜第3番 ヘ長調 Op.72 No.3 / スラヴ舞曲集第1集〜第8番 ト短調 Op.46 No.8 アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮ヒューストンso. | ||
録音:2015年9月、ジョーンズ・ホール、ヒューストン。1977年、コロンビアのメデジン生まれの俊英指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。PENTATONEレーベルより積極的なリリースが続いているが、現在音楽監督をつとめるヒューストンso.と本拠地ジョーンズ・ホールで収録したドヴォルジャークの第2弾が登場。オロスコ=エストラーダは1997年からウィーン国立音楽大学で指揮を学び、2004年ウィーン楽友協会にて急遽ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団を指揮し一躍注目を集めた。その後の活躍は華々しく2009年から2015年まで同o.の首席指揮者を、また2014年からhrso.の首席指揮者の一方、現在はヒューストンso.の音楽監督をつとめている。さらに2015/16年シーズンからロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任する世界の音楽界から注目を集めている俊英指揮者。溌剌とした演奏で聴衆を沸かせるオロスコ=エストラーダだが、ヒューストン響とのドヴォルジャークも情熱的な演奏を披露している。 | ||
マーラー:歌曲集 さすらう若人の歌/リュッケルト歌曲集/ 亡き子をしのぶ歌(*) |
アリス・クート(Ms) マルク・アルブレヒト指揮 オランダpo. | |
録音:2015年11月(*)、2016年6月(*以外)、アムステルダム。 マルク・アルブレヒト&オランダpo. によるマーラー・シリーズ。第3弾の当録音は歌曲に焦点を当て「、さすらう若人の歌」「リュッケルト歌曲集」「亡き子をしのぶ歌」を収録。ソロをつとめるのはイギリスのアリス・クート。クートはイギリスを拠点にバイエルン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ歌劇場などでも活躍する実力派。丁寧に歌い上げる歌唱が聴き手の感性に強く訴えかける。「大地の歌」(PTC-5186502)でも好評を博したクートは、感情と知性が一体となった表現で聴き手を魅了する。そしてアルブレヒトの明快なタクトでオーケストラを見事にコントロールしている。 | ||
デューク大学礼拝堂のエオリアン・オルガン シベリウス/フリッカー編曲:フィンランディア / ハウエルズ(1892-1983):ラプソディ 変ロ長調 Op.17 アンドレ・フルーリー(1903-1995):交響曲第2番 〜 Vif (1946/47) エドウィン・ルメア(1865-1934):デリー地方のアイルランド民謡 マルセル・デュプレ(1886-1971):3つの前奏曲とフーガ Op.7 (1912) ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):ウェールズの賛美歌による3つの前奏曲〜詩篇(1920) ハーバート・ブルワー(1865-1928):英雄的行進曲 / ウィリアム・ボルコム(1938-):主、われを愛す ジグー(1844-1925)/S.マッキントッシュ編曲):大合奏のディアローグ(オルガンとブラス六重奏版)(*) クリストファー・ジェイコブソン(Org) アマルガム・ブラス・アンサンブル(*) | ||
録音〔使用楽器〕:2015年4月、デューク大学礼拝堂、ノースカロライナ州〔エオリアン、1932年製作 No.1785 〕。録音場所のチャペル、外観は見るものを圧倒する存在感で、さらに礼拝堂には3つのパイプオルガンを擁する巨大な建造物。今回録音に使用したエオリアン・オルガンは祭壇の左右にパイプを配する後期ロマン派様式によるオルガンで、なんとパイプ6900の4段鍵盤の巨大オルガン。この録音は当オルガンの魅力を余すところなく発揮した選曲。冒頭のシベリウスのフィンランディアはオルガンでオーケストラを見事に表現している。また、ヴィエルヌ、デュプレに師事したアンドレ・フルーリーの交響曲第2番はフランス・オルガンの響きを追求した美しい作品。この他、ルメア、ヴォーン・ウィリアムズといったイギリス人作曲家の作品も様々なストップを組み合わせることにより非常に魅力的な作品となっている。最後のジグー作曲の大合奏のディアローグはスコット・マッキントッシュ編曲によるオルガンとブラス六重奏版を披露しており、チャペルに響き渡る音色をお楽しみ頂ける。 | ||
オロスコ=エストラーダ& ヒューストン響〜ドヴォルジャーク:交響曲集 〔第7番 ニ短調 Op.70 (*) /第8番 ト長調 Op.88 (#) 〕 アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮ヒューストンso. | ||
録音:2014年4月(*)、2015年3月(#)、ヒューストン、ライヴ。1977年、コロンビアのメデジン生まれの俊英指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダが現在音楽監督をつとめるヒューストンso. とドヴォルジャークの交響曲第7番、8番をライヴ収録。オロスコ=エストラーダは1997年からウィーン国立音楽大学で指揮を学び、2004年ウィーン楽友協会にて急遽ウィーン・トーンキュンストラーo. を指揮し一躍注目を集めた。その後の活躍は華々しく2009年から2015年まで同o. の首席指揮者を、また2014年からhrso. の首席指揮者の一方、現在はヒューストンso. の音楽監督をつとめている。さらに2015/16年シーズンからロンドンpo. の首席客演指揮者に就任する世界の音楽界から注目を集めている俊英指揮者。フレッシュな若々しさと情熱的な演奏で聴衆をわかせるオロスコ=エストラーダだが、手兵ヒューストン響とのドヴォルジャークは圧巻の一言に尽きる。ドゥダメルを彷彿とさせる才気とカリスマぶりを証明した快演をお楽しみ頂きたい。 | ||
児玉麻里&児玉桃姉妹初共演ディスク〜 チャイコフスキー・ファンタジー(バレエ/すべて連弾用編曲による) チャイコフスキー/ラフマニノフ編曲:「眠りの森の美女」組曲 Op.66 〔序奏/リラの精/アダージョ/パ・ダクシオン/長靴をはいた猫/パノラマ/ワルツ〕 チャイコフスキー/アレンスキー編曲:「くるみ割り人形」 Op.71 より 〔小序曲/行進曲/金平糖の踊り/アラビアの踊り〕 チャイコフスキー/ランゲリ編曲: 「くるみ割り人形」 Op.71 より 〔中国の踊り/トレパーク/葦笛の踊り/花のワルツ/パ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ)〕/ 「白鳥の湖」 Op.20 より〔情景/四羽の白鳥の踊り/パ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ)〕 チャイコフスキー/ドビュッシー編曲:「白鳥の湖」 Op.20 より 〔ロシアの踊り/スペインの踊り/ナポリの踊り〕 児玉麻里、児玉桃(Pデュオ) | ||
録音:2016年4月、 MCO スタジオ5、ヒルフェルムス、オランダ。 国内代理店企画によるペンタトーン・レーベル制作第1号。児玉麻里&桃姉妹共演のCDはいかにもありそうながら、実は初めて。その記念すべきアルバムが超魅力的ラインナップで登場。チャイコフスキーの作品のなかでもとりわけ人気の高い三大バレエ。これを意外な大物作曲家たちがピアノ・デュオ編曲を残していた。それらを児玉姉妹の演奏で聴くことができるのは最高の贅沢。ラフマニノフ編曲の「眠りの森の美女」と、ドビュッシー編曲による「白鳥の湖」は比較的知られ録音もあるが、児玉姉妹の演奏は段違いの素晴らしさ。オリジナルのオーケストラと全く遜色ないばかりか、ラフマニノフとドビュッシーのピアニズムの違いをはっきり味わえて充実の極み。どちらもラフマニノフとドビュッシーの最初の仕事だったというのが興味津々。超お宝がアレンスキー編曲による「くるみ割り人形」。アレンスキーは近年日本でも熱心なファンを増やしている作曲家だが、この編曲は楽譜が極めて入手困難なため伝説となっていた。それがついに音になった。アレンスキーはリムスキー=コルサコフの弟子ながらチャイコフスキーを崇拝し強い影響を受けていたうえ、本質的にピアノ作曲家だったので、これ以上の適役は考えられない。アレンスキーは「くるみ割り人形」全曲を4手連弾用に編曲しているが、ここでは人気の組曲ナンバーとパ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ)を披露。ピアノ・デュオ書法を知り尽くしたアレンスキーならではの効果にゾクゾクさせられる。ことに「花のワルツ」の華やかさ、「パ・ド・ドゥ」終結部のピアノがうなりをあげる音の渦はピアノ・デュオならでは。児玉姉妹の演奏はオシャレでゴージャス。これまで聴いたこともないようなピアノ・デュオの高みに達している。プレゼントにも最適。 | ||
ワールドブラス・オリジナルス〜吹奏楽と打楽器のための作品集 ブワジェヴィチ:コンツェルトシュトゥック(1998) / ラーブ: NO STRINGS ATTACHED (2013) ハロルド: SKIRLL (2010/15) / ブラントミュラー: DANSES CONCHERTANTES MIT CHORAL (1997) ケッラ/グルーネヴァルト編曲: TSUUMI SOUND SYSTEM SUITE (2012) / ラーブ: LITTLE STORY (2013) ワールドブラス | ||
録音:2015年7月-8月、ヒルフェルスム、オランダ。1995年に創立された吹奏楽団「ワールドブラス」は欧米を中心とした若手の名手により構成され、東南アジアのツアー後世界的にその名が知られるようになった。結成後20年が経った現在でも積極的な演奏活動により活躍の場を拡げている。非常に水準の高いテクニックと表現力をあわせもった当団は、吹奏楽の新たな世界を開拓し、これまでに19の委嘱と33の編曲をワールドブラスのオリジナル作品として演奏しており、ここに収録された作品は全て彼らのために書かれた作品。トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ、そしてパーカッションによって非常に豊かな響きを奏でる。録音はPENTATONEが誇る技術チーム、ポリヒムニア・インターナショナルが担当。ブラス・ファンはもちろんのことオーディオ・ファンにもおすすめのディスク。 | ||
ヤノフスキ〜ワーグナー:舞台祝典劇「ニーベルングの指環」 BOX 〔序夜「ラインの黄金」 (PTC-5186406) /第1日「ワルキューレ」(PTC-5186407) / 第2日「ジークフリート」(PTC-5186408) /第3日「神々の黄昏」(PTC-5186409) 〕 マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2012年11月-2013年3月、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。分売(品番上記)のセット化。装丁: LP サイズ・ケース(300mm×300mm×40mm)。 | ||
O=エストラーダ& hrso 〜 R.シュトラウス: 交響詩「英雄の生涯」 Op.40 (*) / 交響詩「マクベス」 Op.23 (#) |
アンドレス・ オロスコ=エストラーダ指揮 hrso.〔フランクフルト放送so.〕 | |
録音:2014年8月、クロスター・エーベルバッハ修道院(#) /2015年12月、アルテ・オーパー、フランクフルト。今最も勢いのある若手指揮者の一人、アンドレス・オロスコ=エストラーダ。2015年11月、hrso. との来日公演でも 情熱的かつ見通しのよい解釈で聴衆を沸かせた。ストラヴィンスキー「春の祭典」「火の鳥」(PTC-5186556)に続く hrso. との第2弾。アンドレス・オロスコ=エストラーダは1977年南米のコロンビア生まれ。19歳でウィーンに渡り指揮を学んだ。2009年から2015年までウィーン・トーンキュンストラーo.の首席指揮者を、また2014年からhrso.の首席指揮者となり世界の音楽界から注目を集めている俊英指揮者。熱のこもった演奏で聴衆をわかせるオロスコ=エストラーダだが、歴史あるhrso.との入念なリハーサルと深い信頼関係から当団の伝統を維持しつつ若き巨匠の新鮮な解釈を取り入れているエリアフ・インバル、ドミトリー・キタエンコパーヴォ・ヤルヴィなどの歴代首席指揮者のもと世界的な評価を得てきた hrso. をこの若き巨匠により新しい息吹を吹き込む。 | ||
ジェニファー・ヒグドン(1962-):歌劇「コールド・マウンテン」 台本:ジーン・シアー(チャールズ・フレイザーの小説「コールド・マウンテン」に基づく) ジェイ・ハンター・モリス(ティーグ) ロバート・ポマコフ(オウエン) エイドリアン・クレイマー(オウエンの息子) ネイサン・ガン(インマン) ケビン・バーデット(盲目の男) イザベル・レオナルド(エイダ・モンロー) アンソニー・マイケルズ・ムーア(モンロー) エミリー・フォンス(ルビー・テウェ) ロジャー・ハネウェル(ソロモン・ヴィージー)他 ミゲル・ハース=ベドヤ指揮サンタフェ・オペラo. | ||
録音:2015年8月、サンタフェ歌劇場、ライヴ、世界初演時。全米図書賞を受賞したチャールズ・フレイザーの人気小説「コールド・マウンテン」(1997)。2003年に映画化もされ有名な恋愛小説が、2015年にオペラ化された。すでに2003年に映画化された原作は、戦争に従軍する主人公と、その恋人との恋愛を描いた作品。作曲はあのヒラリー・ハーンにヴァイオリン協奏曲(第1楽章)を委嘱されたことでも注目されている女性作曲家ジェニファー・ヒグドンが手がけた。2016年以降も上演予定が既にある期待のアメリカ・オペラ。 | ||
マルツェル・テュベルク(1893-1944): 混声合唱とオルガンのための「ミサ曲集」 〔第1番 ト長調(1934) /第2番 ヘ長調(1941) 〕 |
ブライアン・A.シュミット指揮 サウスダコタcho. クリストファー・ ジェイコブソン(Org) | |
録音:2016年1月、ファースト・プリマス会衆派教会、ネブラスカ州、 US 。 ホロコースト犠牲者の作曲家、ヴァイオリニスト、指揮者、鍵盤楽器奏者テュベルクのミサ曲集。 テュベルクは両親から音楽教育を受け、まずヴァイオリニストとして名を馳せた。特に巨匠ヴァイオリニストのヤン・クベリークとは家族ぐるみの付合いで、息子のラファエル・クーベリックは、テュベルクの死後もその作品を演奏したという(録音は残っていない可能性がある)。作曲面では交響曲、器楽・室内楽、声楽曲など幅広く手がけたようだが、 母方の高祖父がユダヤ人であったため16分の1ユダヤ人として、最終的にアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送られ、そこで1944年12月31日に死亡したと記録された。アメリカ中西部のグレートプレーンズ(大平原)の州サウスダコタのスーフォールズに2009年に創設されたサウスダコタ合唱団の PENTATONE レーベル第2弾。 | ||
メフィストフェレスとほかの悪い奴ら グノー:「ファウスト」より〔ロンド「金の仔牛」/セレナード「眠ったふりをせずに」〕 ボーイト:「メフィストーフェレ」より〔私は精霊、常にすべてを否定する/これが世界であるか〕 ベートーヴェン/ショスタコーヴィチ編曲:「ゲーテのファウスト」〜昔あるところに王が Op.75 No.3 ベートーヴェン:「フィデリオ」〜おお神よ!おお何という瞬間だ モーツァルト:「後宮からの誘拐」より〔恋人を見つけた奴は/おお!何という勝利〕 ウェーバー:「魔段の射手」〜喋るなよ、喋るなよ・・・誰も、お前に警告せぬように! オッフェンバック:「ホフマン物語」より〔思い悩む恋人達の役をこなすには/きらめけ、ダイヤモンドよ〕 ヴェルディ:「十字軍のロンバルディア人」〜ばかな女!わたしがお前を ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」より〔今宵、バラはここに/おうちの前で〕 ゴードン・ゲッティ(1933-)〔+作詞〕:ファウストへのメフィストフェレス ムソルグスキー/ストラヴィンスキー編曲:蚤の歌 / ストラヴィンスキー:「放蕩児の遍歴」〜私が燃える凍りつく マイアベーア:「悪魔のロベール」〜冷たい石の下に眠る尼僧たちよ ワーグナー:「ラインの黄金」〜自由なのか?俺は? ケヴィン・ショート(B) ローレンス・フォスター指揮マルセイユpo. | ||
録音:2016年7月-8月、ファーロ宮殿、マルセイユ、フランス。 メフィストフェレスにまつわる作品を名唱ケヴィン・ショートが歌った。メフィストフェレスとは16世紀、ドイツの「ファウスト伝説」やそれに材を取った文学作品に登場する悪魔を意味する。ここに収録された19曲はモーツァルト、ベートーヴェン、ウェーバー、ワーグナー、マイアベーア、ベルリオーズ、グノー、オッフェンバック、ヴェルディ、ボーイト、ムソルグスキー、ストラヴィンスキー、ゲッティによる作品で、18世紀から現代まで様々な“悪魔 "の表情をみせる。カラフルともいえるこのレパートリーをアメリカが誇るバス歌手、ケヴィン・ショートが力強く歌い上げる。そして、巨匠ローレンス・フォスターがマルセイユ・フィルの好サポートも光る。 | ||
ユリア・フィッシャー〜ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 / ヴァイオリンとチェロのための 二重協奏曲 イ短調 Op.102 (#) |
ユリア・フィッシャー(Vn) ダニエル・ ミュラー=ショット(Vc;#) ヤコフ・クライツベルク指揮 オランダpo. | |
録音:2006年12月、2005年12月(#)、ヤクルト・ホール、アムステルダム。 初出・旧品番:PTC-5186066。装丁変更再発売。 | ||
主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ〜イラリオン府主教指揮 J.S.バッハ/イラリオン府主教編曲(+): コラール「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」 BWV.639 (+) / カンタータ第82番「私は、満ち足りた」 BWV.82(バリトン版)(*) / 管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV.1067 (#) /パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582 (+) シュテファン・ゲンツ(Br;*) アリヤ・ヴォドヴォゾワ(Fl;#) イラリオン・アルフェエフ府主教指揮ロシア・ナショナルo. | ||
録音:2015年12月、モスクワ。 現在ロシア正教会の府主教(総主教に次ぐナンバー2の高位)を務めるイラリオン・アルフェエフは、フェドセーエフやゲルギエフによって作品が演奏される作曲家としても注目されている。ペンタトーン・レーベルからも一2016年に自作を指揮したアルバムをリリースして注目された。また2016年には彼の大作「マトフェイ(マタイ)受難曲」が日本の団体オーケストラ・ナデージダにより東京で演奏され話題となった。イラリオン府主教ことアルフェエフは1966年モスクワ生まれ。当初グネシン音楽学校でヴァイオリンと作曲を学ぶものの、モスクワ神学大学に進み、そちらを天職とした。2009年にヴォロコフムスク市の大主教に就任。モスクワ総主教庁渉外局長も兼務、ロシア正教信者から生神として崇拝される存在となっている。2016年2月にロシア正教総主教とバチカン教皇が約1000年ぶりに会見が実現したのもイラリオン府主教が影の立役者であるなど、世界史にも残るはずの人物!当然ながらイラリオン府主教はバッハを崇拝していて、そのオルガン曲を編曲するだけでなく、自ら指揮して録音までしてしまった。アルバム・タイトルになっている「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」はオルガンのためのコラール前奏曲で、かのタルコフスキーが名作映画「惑星ソラリス」に用いて、ほとんどテーマ曲のようにその精神を表現したことで人気作となった。それをイラリオンが感動的にオーケストレーションを施し、タルコフスキーへのオマージュのように聴こえる作品に仕上げた。タルコフスキー・ファンはもちろん、あらゆる方々に聴いていただきたい逸品。また複雑な作曲技法によるオルガンの大作「パッサカリアとフーガ」の見事なオーケストレーションも聴き物。イラリオンはこのオルガン曲が大好きだったそうで、オルガンの響きを近代オーケストラに移し替えている。またドイツの俊英ゲンツを独唱に招いたカンタータ第82番「私は、満ち足りた」、ロシアの若手女流フルート奏者ヴォドヴォゾワを独奏に招いた管弦楽組曲第2番も、古楽的解釈といった次元を超えた宗教性と深さで崇高な世界をつくりあげている。イラリオン府主教の指揮ぶりは見事なもので、抑制がききながらもエネルギーを感じさせるロシア流。このうえなくありがたきアルバム。 | ||
ラフマニノフ&プロコフィエフ:チェロとピアノのための作品集 プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119 /チェロとピアノのためのアダージョ Op.97 bis ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19 /ヴォカリーズ / スクリャービン:ロマンス ヨハネス・モーザー(Vc) アンドレイ・コロベイニコフ(P) | ||
録音:2016年3月-4月、MCO 5 スタジオ、オランダ放送音楽センター。世界的チェリストのヨハネス・モーザー。ドヴォルジャーク&ラロの協奏曲アルバム(PTC-5186488)に続く PENTATONE レーベル第2弾。共演は1986年ロシア生まれのアンドレイ・コロベイニコフ。モスクワ音楽院でディエフに師事し、2004年に行われた第3回スクリャービン国際ピアノ・コンクールで優勝した実力派で、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも度々登場し、日本のファンにもおなじみ。ピアニストの作曲したこれらの作品は「伴奏」という域を超えた技術を要するが、流石コロベイニコフと言える実に見事な演奏を披露している。 | ||
マンゼ& NDR 〜メンデルスゾーン:交響曲集 〔第1番 ハ短調 Op.11 / 第3番 イ短調 Op.56 「スコットランド」〕 |
アンドルー・マンゼ指揮 ハノーファー北ドイツ放送po. | |
録音:2016年1月、ハノーファー。 もともと高名な古楽ヴァイオリニストとして知られていたマンゼだが、近年指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年からはハノーファー北ドイツ放送po.で首席指揮者を務めている。このたびPENTATONEレーベルより、当コンビ初の録音が登場した。シューマンをして「19世紀のモーツァルト」と言わしめた天才メンデルスゾーンのシンフォニーを2曲収録。突き抜けるような明るさと焼けるような熱量を併せ持つ、切れのあるマンゼ節が聴き物。第1番はメンデルスゾーン15歳の時の作品で、既に12曲の『弦楽のための交響曲』を書いているとはいえ2管編成フルo.を用いた初の交響曲。にもかかわらず早熟の天才ぶりが眩しい音楽。バロック的書法を思わせる楽想もあり、こういった箇所でのマンゼの生き生きとした音運びはやはりさすがと言える。美しく抒情的な旋律で人気の『スコットランド』も、マンゼの手にかかると切れのある白熱の演奏に。オーケストラの力量も高く、素早いメロディを完璧に吹きこなす管楽器の機動力には舌を巻く。そして第4楽章冒頭の弦楽器の刻みの鋭さ!付点リズムを強調した主題がまた鮮烈、針のように尖った実にスリリングな演奏。 | ||
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 マーラー:交響詩「葬礼」(交響曲第2番「復活」第1楽章初稿)/ 交響的前奏曲 ハ短調(アルブレヒト・ギュルシンク校訂版) ウラディーミル・ユロフスキ指揮ベルリン放送so. トビアス・ベルント(Org) | ||
録音:2016年6月、ベルリン放送局本館、 RBB (オルガン・パートのみ、聖マティアス教会)、ベルリン。 世界が注目する指揮者のひとりウラディーミル・ユロフスキ。数多くのディスクがリリースされる中、PENTATONEレーベル通 算6枚目(うちベルリン放送so. との共演は2枚目)となる期待の新録音は、R. シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」、マーラーの交響詩「葬礼」と交響的前奏曲。1972年モスクワ生まれのユロフスキは、1990年18歳のときに家族とともにドイツに移住。ドレスデンおよびベルリンで研鑽をつみ、95年ウェクスフォード音楽祭におけるリムスキー=コルサコフの「5月の夜」の演奏で世界的に注目された。翌年にはレコーディングを開始し、2007年より首席 指揮者に就任したロンドン・フィルをはじめ、ロシア・ナショナルo. と自国ロシアの作品を数多く録音をのこし、2017/18シーズンからはベルリン放送so. の首席指揮者兼芸術監督にも就任しており、当盤ではその最新録音を聴くことが出来る。当ディスクではR. シュトラウスと得意のマーラーを収録。緊迫感と情熱に満ちた「ツァラトゥストラはかく語りき」、エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo. とも録音のある交響詩「葬礼」(交響曲第2番 ハ短調「復活」の第1楽章の前身である初稿版)、そして交響的前奏曲(偽作説もあり)とこだわりのプログラムに挑んでいる。マーラーの作品に並々ならぬ思い入れのあるユロフスキの演奏に期待が高まる。 | ||
山田和樹& SRO 〜ファリャ: 交響的印象「スペインの庭の夜」(*) / バレエ音楽「三角帽子」(#) / 歌劇「はかなき人生」〜間奏曲とスペイン舞曲/ ¡ バレエ音楽「恋は魔術師」〜火祭りの踊り |
児玉麻里(P;*) ソフィー・ハームセン(Ms;#) 山田和樹指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2016年7月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。 現在世界でもっとも活躍するふたりの日本人、山田和樹と児玉麻里の豪華共演がPentatoneレーベルで実現した。スペインの巨匠ファリャの作品を集めたアルバムで、ピアノとオーケストラのための「スペインの庭の夜」の独奏を児玉麻里が務めている。ピアノのパートは至難な技巧に加え特異な民族的表現が要求されるが、児玉の演奏は見事のひとことに尽きる安定感と雄弁さ。ファリャの音楽の持つ精神的な深みまで垣間見させる。協奏作品ながらオーケストラは大編成で、交響曲のような充実感。山田和樹の統率力が光る。さらに嬉しいのがバレエ音楽「三角帽子」全曲版。南アフリカ育ちのメゾ・ソプラノ、ソフィー・ハームセンが情熱の歌唱を聴かせてくれる。名作ながら新録音は珍しく、Pentatoneならではの高音質録音でファリャの華麗なサウンドがあますところなく再現される。フィルアップの「恋は魔術師」の「火祭りの踊り」、「はかなき人生」の間奏曲とスペイン舞曲も、山田和樹の才気煥発なリズムと色彩の世界にひきこまれる。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949):歌劇「サロメ」 Op.54
エミリー・マギー(S;サロメ) ペーター・ブロンダー(T;ヘロデ) ミヒャエラ・シュースター(Ms;ヘロディアス) ヴォルフガング・コッホ(Br;ヨカナーン) ベンジャミン・ブルンス(T;ナラボート) クラウデ・アイヒェンベルガー(A;ヘロディアスの小姓) アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮フランクフルト放送so. | ||
録音:2016年9月10日、アルテ・オーパー、フランクフルト・アム・マイン、ライヴ。 今最も勢いのある若手指揮者の一人、アンドレス・オロスコ=エストラーダ。2014年よりhrso. (フランクフルト放送so. )の首席指揮者をつとめておりPENTATONEレーベルからリリースされているストラヴィンスキーの「春の祭典」と「火の鳥」(1919年版)(PTC-5186556)、R.シュトラウスの英雄の生涯とマクベス(PTC-5186582)でも濃密な演奏を聴くことが出来る。hrso. との期待の新録音はR.シュトラウスのサロメ。ワーグナー風の示導動機を用い、管弦楽は大編成をとり、魅惑的かつ官能的な響きが魅力のこの名曲をオロスコ=エストラーダは熱気あふれるタクトで演奏している。 | ||
フンパーディンク(1854-1921):歌劇「ヘンゼルとグレーテル」(演奏会形式)
キャスリン・ヴンドサム(Ms;ヘンゼル) アレクサンドラ・シュタイナー(S;グレーテル) クリスティアン・エルスナー(T;お菓子の魔女) アニカ・ゲルハルズ(S;眠りの精) リカルダ・メルベート(S;母ゲルトルート) アルベルト・ドーメン(B−Br;父ペーター) アレクサンドラ・ハットン(S;霧の精) ヴィンツェンツ・ヴァイセンブルガー合唱指揮 マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. ベルリン国立歌劇場児童cho. | ||
録音:2016年12月23日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ、演奏会形式。 マレク・ヤノフスキ。2002年から音楽監督として率いてきたベルリン放送so. とフンパーディンクの『ヘンゼルとグレーテル』をリリースする。ワーグナーの助手となり『パルジファル』の一部を書いたとされるフンパーディンク。ワーグナーの衣鉢を継ぐ彼がおとぎ歌劇 "という新しい分野で大成功したのが『ヘンゼルとグレーテル』。原作はかの有名なグリム童話のおとぎ話だが、フンパーディンクは内容を道徳的宗教的にする一方、舞台効果を考慮し巧みに脚色している。単純明快な旋律を使い分かりやすく親しみを持たせつつも、ワーグナーを思わせる緻密な構成のライトモティーフを使うなど、こだわりを持った構成となっている。人間味のある円満な人だったと伝えられるフンパーディンクの性格を垣間見ることのできるほのぼのとしたあたたかさに包まれる。内容が家族向きでかつ宗教的なところから、クリスマス前後に上演されることが多く、当録音も2016年12月23日にベルリンのフィルハーモニーにて演奏会形式にて上演された。ヤノフスキによるストイックな音楽づくりと絶妙な音量バランスは当録音でも傑出しており、各曲の様々な側面を引き出している。キャスリン・ヴンドサム、アレクサンドラ・シュタイナー、クリスティアン・エルスナーなど、ヤノフスキが絶大な信頼を寄せる豪華な歌手陣もさることながら、オーケストレーションも絶品でとりわけ弦楽器の雄弁さは圧倒的。ワーグナーの権威とも言えるヤノフスキだからこその緻密な解釈が印象的。また、PENTATONEレーベルが誇る技術陣が結集した高音質録音であることも注目。 | ||
トロイカ〔 (*):ハイモヴィッツ&オライリー編曲〕 ショスタコーヴィチ:ワルツ第2番(*) /チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40 プロコフィエフ:「キージェ中尉」〜トロイカ(*) /チェロ・ソナタ ハ長調 Op.109 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19 /ヴォカリーズ ヴォクトル・ツォイ:ククーシュカ〔かっこう〕(*) / レノン&マッカートニー:バック・トゥ U.S.S.R. (*) プッシー・ライオット:聖母マリア様、プーチンを追い出して下さい(*) マット・ハイモヴィッツ(Vc) クリストファー・オライリー(P) | ||
録音:2016年5月1日-4日、スカイウォーカー・サウンド、ルーカス・ヴァレー、カリフォルニア、 US 。 ハイモヴィッツの新譜は旧ソ連とロシアのチェロ作品を集めているが、一筋縄にいかないところが彼ならでは。アルバム・タイトルの「トロイカ」はロシアの三頭立ての馬車で、ここではラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフを指す。この馬車で帝政ロシアからソ連、そして現時点のロシアを音楽で旅する内容となっている。メインはこの三者のソナタで、ハイモヴィッツは堂々たる辛口の演奏を繰り広げている。いずれもピアノ・パートが伴奏を越えた難しさと存在感を示しますが、オライリーがヴィルトゥオージぶりを発揮して効果をあげている。そのとなりに同じ作曲家の小品を添えているが、いずれも意味深。ショスタコーヴィチの「ワルツ第2番は「ステージo. のための組曲」の一篇で、ユダヤ的な感覚を示している。ハイモヴィッツはむしろ、キューブリック監督の遺作映画「アイズ・ワイド・シャット」でセクシャリティの問題について効果的に使われていることを意識して選んだと述べている。プロコフィエフの「トロイカ」はファインツィンメル監督の映画「キージェ中尉」の一曲。存在しないのに、人々の噂でキージェを英雄にしてしまった政府の愚かさと不注意を示唆し、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」で言葉の無意味さを実証する。ジミー・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンらのロックをチェロで奏して話題になったハイモヴィッツ、ここでもロシアがらみの刺激的なものを披露。ヴィクトル・ツォイ(1962-1990)は旧ソ連末期に若者の間で絶大な人気を誇ったロックバンド「キノー」のリーダー。1990年代初めに来日予定がありましたが、自動車事故で急逝した。ツォイは朝鮮系ソ連人だったが、共産主義末期の生活の苦しさ、アフガニスタン出兵などの政策を問う歌を数多く発表し、教祖的な存在だった。その代表作「ククーシュカ(かっこう)」がクラシック界に登場。ツォイから20年後、もはや共産主義国でないロシアで物議をかもしたのがフェミニスト・パンク・ロックバンド「プッシー・ライオット」。10人ほどの若いロシア女性から成り、救世主ハリストス大聖堂で「聖母マリア様、プーチンを追い出して頂きたい」を歌ったため、2012年にメンバーが逮捕された。世界のミュージシャンが釈放を要求したことでニュースとなった。ハイモヴィッツもメッセージを込めているが、救世主ハリストス大聖堂はスターリンが破壊し、ロストロポーヴィチが中心になって再建した建造物なのが象徴的。そしてビートルズの「バック・トゥU. S.S.R」。トロイカがどこへ向かうのか、ハイモヴィッツの演奏が教えてくれる。 | ||
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集 〔第1番 ニ短調 Op.49 / 第2番 ハ短調 Op.66 〕 |
ユリア・フィッシャー(Vn) ジョナサン・ギラード(P) ダニエル・ ミュラー=ショット(Vc) | |
録音:2006年2月14日-16日、西部ドイツ放送スタジオ、ケルン、ドイツ。 初出・旧品番:PTC-5186085。装丁変更再発売。 #入荷状況によっては初出盤をお送りする可能性がございます。 | ||
ユリア・フィッシャー〜 チャイコフスキー:作品集 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 / 憂鬱なセレナード 変ロ短調 Op.26 / ワルツ・スケルツォ Op.34 / なつかしい土地の思い出 Op.42 (*) |
ユリア・フィッシャー(Vn) ヤコフ・クライツベルク (P;*)指揮(*以外) ロシア・ナショナルo.(*以外) | |
録音:2006年4月、DZZ 第5スタジオ、モスクワ、ロシア(*以外) /2006年4月、MCO スタジオ5、ヒルヴェルスム、オランダ(*) 。 初出・旧品番:PTC-5186095。装丁変更再発売。 #入荷状況によっては初出盤をお送りする可能性がございます。 | ||
マンゼ〜メンデルスゾーン:交響曲全集 Vol.2 〔第4番 イ長調「イタリア」 Op.90 (*) / 第5番 ニ短調「宗教改革」 Op.107 (#) 〕 |
アンドルー・マンゼ指揮 ハノーファー北ドイツ放送po. | |
録音:2016年1月(*)、2017年2月(#)、放送局スタジオ大ホール、NDRハノーファー。 もともと高名な古楽ヴァイオリニストとして知られていたマンゼは近年指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年からはハノーファー北ドイツ放送po. の首席指揮者を務めている。当コンビによる初ディスクとなったメンデルスゾーンの交響曲第1番&第3番 「スコットランド」(PTC-5186595)は爽快なテンポによる演奏で好評を得た。期待の第2弾は交響曲第4番「イタリア」と第5番「宗教改革」を収録した。当録音でも突き抜けるような明るさと焼けるような熱量を併せ持つ、切れのあるマンゼ節が聴き物。交響曲第4番「イタリア」はその名の通り、イタリア旅行の印象により作曲された名曲。あまりにも有名な冒頭からマンゼは躍動感とフレッシュさを失うことなくスリリングな快演を聴かせてくれる。オーケストラの力量も高く、澄み切った弦楽器と巧みに吹きこなす管楽器の演奏には舌を巻く。 交響曲第5番「宗教改革」は1830年の宗教改革300年祭に演奏する予定で作曲された作品。第1楽章の序奏に「ドレスデン・アーメン」の主題、第4楽章にM. ルターのコラール「神はわがやぐら」の主題を用いている。当演奏でも“マンゼ節 "が炸裂するスリリングな快演を展開している。記念すべき宗教改革500年に録音されたマンゼ会心の演奏を聴くことが出来る。 | ||
ハイドン(1732-1809):交響曲集 〔第53番 ニ長調「帝国」 Hob.I: 53 / 第64番 イ長調「時の移ろい」 Hob.I: 64 (#) / 第96番 ニ長調「奇跡」 Hob.I: 96 〕 |
カルロス・カルマー指揮 オレゴンso. | |
録音:2013年(#) 、2016年(#以外)、アーリン・シュニツァー・コンサート・ホール、ポートランド、オレゴン州、 US 。 オレゴンso.によるPENTATONE第4弾はハイドンを取り上げた。1958年ウルグアイ生まれのカルマーは故ジェイムズ・デプリースト(1936-2013)の後任として、2013年よりオレゴンso.の音楽監督を務めており意欲的なレパートリーで当団を成長させてきた。当録音では明朗快活な解釈で推進力のあるハイドンを聴かせてくれる。カルロス・カルマー率いるオレゴンso.は、PENTATONEレーベルより「戦争の時代の音楽(ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン、アイヴズ、アダムズ)」(PTC-5186393)、「イギリス作品集(エルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、ブリテン)」(PTC-5186471)、「アメリカの魂(ピストン、アンタイル、コープランド)」(PTC-5186481)をリリースしており、ディスクごとに異なった表情を見せてくれる。 | ||
ヒメノ〜ブルックナー: 交響曲第1番 ハ短調 WAB.101 (1890/91年ウィーン稿)/ 行進曲 ニ短調 WAB.96 /3つの小品 WAB.97 |
グスターボ・ヒメノ指揮 ルクセンブルクpo. | |
録音:2016年6月、フィルハーモニー、ルクセンブルク。
今世界が最も注目する若手指揮者の一人、スペイン、バレンシア生まれのグスターボ・ヒメノがPENTATONEレーベルより本格的なデビュー・ディスクをリリースする。ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウo.の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才が見事に花開いた若手筆頭格の音楽家。2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウo.でヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となった。指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月のロイヤル・コンセルトヘボウo.との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなった。当ディスクは2015年より音楽監督に就任したルクセンブルクpo.との本格的なデビュー・ディスクで、ブルックナーの交響曲第1番(ウィーン稿)をとりあげた。ウィーン稿は作曲から25年後(第8番第2稿より後)に作曲者自身によって改訂されており、ウィーン稿の響きは初期の作品というより、後期ロマン派をより感じさせるものとなっている。ブルックナーの交響曲では演奏機会の少ない当作品クラウディオ・アバドに招かれて多くの公演で副指揮者も務めてきたヒメノは、アバドが好んで取り上げたこの作品を真摯かつ思慮深い演奏をしている。カップリングに収録した管弦楽作品も実に見事。手兵ルクセンブルク・フィルと丁寧に作り上げた世界が広がる。 #発売予定:2017年5月上旬以降。 | ||
ハイドン(1732-1809):オラトリオ「天地創造」 Hob.XXI: 2(全曲)
ニコル・ヒーストン(S;天使ガブリエル/イヴ) トビー・スペンス(T;天使ウリエル) ピーター・ローズ(B;天使ラファエル/アダム) アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮ヒューストンso. & cho. | ||
録音:2016年9月27日-10月2日、ジョーンズ・ホール、ヒューストン。 今最も勢いのある若手指揮者の一人、オロスコ=エストラーダ。ヒューストンso. とのドヴォルジャークの交響曲の録音でも注目を集めているが、当録音ではハイドンのオラトリオ「天地創造」を収録した。アンドレス・オロスコ=エストラーダは1977年南米のコロンビア生まれ。19歳でウィーンに渡り指揮を学んだ。2009年から2015年までウィーン・トーンキュンストラーo. の首席指揮者を、また2014/15シーズンからはhrso. とヒューストンso. の音楽監督となり、現在最も注目を集めている若手指揮者の一人。歴史あるヒューストンso. との入念なリハーサルと深い信頼関係から当団の伝統を維持しつつ若き巨匠の新鮮な解釈を取り入れており、当録音でも情熱あふれる演奏を聴かせてくれる。ハイドンがロンドンから持ち帰った旧約聖書の「創世記」とミルトンの「失楽園」をもとにした英語の台本を、ヴァン・スヴィーテン男爵が自由にドイツ語訳した3部33曲の「天地創造」。第1・2部は6日間にわたる神の天地創造の物語、第3部はエデンの園におけるアダムとイヴを扱っている。壮大な合唱と豊かな旋律が魅力のこのオラトリオは和声的書法と対位法的書法が総合されており、特に独唱者と合唱とが荘重なフーガに発展し、力強いアーメンの絶唱で全曲が結ばれる終曲は非常に印象的。 | ||
R.シュトラウス: ブルレスケ ニ短調(1890) (*) / 交響詩「英雄の生涯」 Op.40 (1899) |
デニス・コジュヒン(P;*) マルク・アルブレヒト指揮 オランダpo. | |
録音:2017年2月(*)、2017年12月、アムステルダム。マルク・アルブレヒト&オランダpo. (ネーデルラントpo. )がR.シュトラウスの「英雄の生涯」とブルレスケを収録した。指揮者ゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒトの子息としてハノーファーに生まれたマルクは、アバドのアシスタントを経てドイツ各地の歌劇場で研鑽を積んだ。2011年よりオランダ・フィル、同室内管およびネーデルラント・オペラの音楽監督を務め、その後、ネーデルラント・オペラは「オペラハウス・オブ・ザ・イヤー2016」を受賞し、アルブレヒトは2020年まで契約を延長することが決定している。PENATONEレーベルからは同団との共演でマーラー・シリーズ(「大地の歌」(PTC-5186502)、交響曲第4番(PTC-5186487)、「マーラー・ソング・サイクルズ」(PTC-5186576))他、多くのディスクをリリースしており、いずれも高い評価を得ている。作曲者自身の生涯を描いた「英雄の生涯」では大音量で生気に富んだ表現が魅力のアルブレヒトらしく雄大に演奏している。一方、デニス・コジュヒンをソリストに迎えたブルレスケでは歯切れのよいピアノとオーケストラの対話が見事に表現されており、アルブレヒトの得意とする洗練されたアンサンブルに加えて、響きのバランスが絶妙に保たれた演奏を披露している。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 変ロ短調 Op.113「バビ・ヤール」
オレグ・ツィブルコ(B) キリル・カラビツ指揮ロシア・ナショナルo.、 ポポフ国立モスクワ・アカデミーcho., コジェヴニコフcho. | ||
録音:2017年11月、 DZZ スタジオ5、モスクワ|エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(ペンタトーン)|レコーディング・プロデューサー&エディター:カレル・ブリュッヘマン(ポリヒムニア・インターナショナル)|バランス・エンジニア:エルド・グルート(ポリヒムニア・インターナショナル)|レコーディング・エンジニア:ナディア・ニコラエワ。ロシア・ナショナルo. はペンタトーン・レーベルとショスタコーヴィチの交響曲シリーズを続けていて、これまでにプレトニョフで第4、10、11番パーヴォ・ヤルヴィと第7番、ユロフスキと第1、6番をリリースしたが、今回はキリル・カラビツの指揮で第13番「バビ・ヤール」が登場となる。「バビ・ヤール」は1941年にキエフ郊外で大勢のユダヤ人がドイツ軍に殺害された事件。これをソ連の詩人エフトシェンコが抗議を込めた詩作にしたものを歌詞に1962年に交響曲が作曲された。しかし「バビ・ヤール」は第1楽章のみで、残りの4つの楽章はエフトシェンコの警句的な詩に基づく。カラビツはauditeレーベルでプロコフィエフのキテレツな「革命20周年のためのカンタータ」(AU-97754)を見事な統率力と激しいエネルギーの爆発をもって演じたが、「バビ・ヤール」でも巧さ発揮。熱血でテンポは速くコンドラシンを思わせるが、21世紀的な客観性も光りまさに理想的な演奏を繰り広げている。バス独唱はモルドヴァ出身のオレグ・ツィブルコ。オペラ歌手で、カナディアン・オペラ・カンパニーをはじめ世界中の歌劇場で活躍中。堂々たる歌唱と容姿で今後スターになりそうな可能性を秘めている。男声合唱とともに、迫力の世界をSACDであますところなくとらえている。 | ||
オロスコ=エストラーダ〜アメリカの音楽 シルベストレ・レブエルタス(1899-1940):センセマヤ〜蛇殺しの唄(1938) レナード・バーンスタイン(1918-1990):「ウェスト・サイド物語」〜交響的舞曲(1961) アストル・ピアソラ(1921-1992):タンガソ(1970) ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):パリのアメリカ人(1928) アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮ヒューストンso. | ||
録音:2017年1月-2月、ジョーンズ・ホール、ヒューストン。 今最も勢いのある若手指揮者の一人、アンドレス・オロスコ=エストラーダ。ヒューストンso. とのドヴォルジャークの交響曲の録音でも注目を集めるなか、2017年1月、2月に録音した最新作は「アメリカの音楽」で、レブエルタス、バーンスタイン、ピアソラ、ガーシュウィンの作品を収録した。アンドレス・オロスコ=エストラーダは1977年南米のコロンビア生まれ。19歳でウィーンに渡り指揮を学んだ。2009年から2015年までウィーン・トーンキュンストラーo. の首席指揮者を、また2014/15シーズンからはhrso. とヒューストンso. の音楽監督となり、現在最も注目を集めている若手指揮者の一人。歴史あるヒューストンso. との入念なリハーサルと深い信頼関係から当団の伝統を維持しつつ若き巨匠の新鮮な解釈を取り入れており、当録音でも熱のこもったオロスコ=エストラーダらしく情熱的に演奏しているレオポルド・ストコフスキー、バルビローリ、プレヴィン、エッシェンバッハなどの歴代首席指揮者のもと世界的な評価を得てきたヒューストンso. をこの若き巨匠が新しい息吹を吹き込む。メキシコ生まれのレブエルタスはメキシコ国立音楽院卒業後、ヴァイオリンと作曲をシカゴで学び、その後テキサスではコンサートマスターとして、また母国では指揮者として活躍。スペイン内戦では共和派義勇軍に参加し、終戦後はメキシコに戻るも最期は貧困とアルコール中毒により41歳で急遽した作曲家。ニコラス・ギレンの詩に基づくセンセマヤが最も有名で、リズムは躍動感に富み野性味あふれるメキシコ風の趣の作品。 | ||
コジュヒン + 山田和樹 ラヴェル(1875-1937):ピアノ協奏曲 ト長調 ガーシュウィン(1898-1937):ピアノ協奏曲 ヘ調 ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調 |
デニス・コジュヒン(P) 山田和樹指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2017年7月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。 強靭なテクニックと豊かな表現力を兼ね備えたロシア期待の星、デニス・コジュヒン。コジュヒンはマドリッドのソフィア王妃高等音楽院に留学し、ドミトリー・バシキロフとクラウディオ・メーネルに師事し研鑽を積んだ。2010年に開かれたエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し一躍世界から注目されたコジュヒンは、翌2011年2月に初来日を果たし、その演奏会はNHK「クラシック倶楽部」で放映され日本のクラシック・ファンにも広く知られることとなった。以後たびたび来日し、2017年9月にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮NHKso. と共演し、ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番(1941年版)の雄大な演奏は大きな話題を集めた。ヴェルビエ音楽祭、ルール・ピアノ音楽祭、ラインガウ音楽祭など、数々の著名音楽祭にも出演している現在ヨーロッパで最も人気のある実力派ピアニストのひとり。PENTATONEからリリースしたチャイコフスキーとグリーグの協奏曲(PTC-5186566)、ブラームスのピアノ作品集(PTC-5186568)では、圧倒的な表現力と存在感で聴き手を虜にした。期待の当録音は希代の指揮者、山田和樹率いるスイス・ロマンドo. との共演で、ラヴェルとガーシュウィンのピアノ協奏曲を収録した。ラヴェルの2篇のピアノ協奏曲ではキラキラとした眩いタッチで、ラヴェルらしい理知的で古典的な明快さを見事にあらわしている。ガーシュウィンも秀逸。ガーシュウィンといえばラプソディ・イン・ブルーがあまりにも有名だが、当作品は2010年バンクーバー・オリンピックの金メダリスト、キム・ヨナが2009-2010シーズンのフリー・スケーティングで使用したことで広く知られるようになった。ラプソディ・イン・ブルー同様にシンフォニック・ジャズの異色あるメロディアスな作品として親しまれている。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONEレーベルが誇る技術チームによる録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
ゴードン・ゲッティ(1933-):管弦楽付き合唱作品集 夜の老人(詩:ゴードン・ゲッティ)/朝の老人(詩:ゴードン・ゲッティ)/バレエ・リュス(詩:ジョン・メイスフィールド)/ シェナンドー(伝承)/いたずら小僧がいた(詩:ジョン・キーツ)/最も愛した者たち(詩:サラ・ティーズデール)/ 美女が踊りながらやってくる(詩:ゴードン・ゲッティ)/死せるレディに(詩:エドウィン・アーリントン・ロビンソン)/ センナケリブの破滅(詩:バイロン卿)/シナーラ(詩:アーネスト・ダウスン)/つれなき美女(詩:ジョン・キーツ) ジェイムズ・ガフィガン指揮オランダ放送po.[ヨリス・ヴァン・リーン(コンサートマスター)] クラース・ストック合唱指揮オランダ放送cho. | ||
録音:2017年6月、10月、 MCO スタジオ5、ヒルフェルスム。 PENTATONEが力を注ぎ録音を続けているゴードン・ゲッティの作品。当アルバムは管弦楽付き合唱作品集で、オランダ放送合唱団による合唱、ジェイムズ・ガフィガン指揮オランダ放送フィルによる演奏。詩や英米文学を愛する作曲家ゲッティが、思い入れのある詩人の作品から厳選した詩を用いたこの合唱曲の数々。キーツ、バイロンからメイスフィールド、そして自作の詩までが音楽となって立ち昇る。ゲッティの歌劇「アッシャー家の崩壊」の録音でタクトを執った指揮者ローレンス・フォスターがゲッティを評した「歌手のためにいかに書くかを知っていて、またそれを楽しんでいる作曲家」という言葉通り、彼の手腕がいかんなく発揮された作品集。声楽作品への愛と文学作品への愛が重なり、まさにゲッティの魅力満載のアルバムと言えるだろう。ジェイムズ・ガフィガンは1979年ニューヨーク生まれ。サンフランシスコ響の准指揮者、クリーヴランドo. のアシスタントを務めるなどしてアメリカの一流オケに関わり、2004年のショルティ国際指揮コンクールで優勝。現在ルツェルンso. の首席指揮者を務めながら、世界中のオーケストラを指揮している逸材。 | ||
ヒメノ〜ショスタコーヴィチ: 交響曲第1番 ヘ短調 Op.10 / スケルツォ 嬰ヘ短調/主題と変奏 Op.3 / スケルツォ 変ホ長調 Op.7 /5つの断章 Op.42 |
グスターボ・ヒメノ指揮 ルクセンブルクpo. | |
録音:2016年6月、フィルハーモニー、ルクセンブルク。 今世界が最も注目する若手指揮者の一人、スペイン、バレンシア生まれのグスターボ・ヒメノ、当ディスクは2015年より音楽監督に就任したルクセンブルクpo.との本格的なデビュー・ディスクで、ショスタコーヴィチの交響曲第1番と管弦楽作品をとりあげた。RCOの打楽器奏者として長きに渡りヤンソンスと共演してきたヒメノは、ショスタコーヴィチの実演も数多く、指揮者として活躍の場をひろげてからも、得意とする作品としてショスタコーヴィチをとりあげてきた。レニングラード音楽院作曲家の卒業制作である交響曲第1番(1924-25)。ショスタコーヴィチはこの曲の初演で一躍作曲家として名声を博し、「ソビエト国家が育てた天才」と讃えられた。打楽器奏者出身であるヒメノは、抜群のリズム感とテンポ感で、実に歯切れのよい演奏を展開している。ベネルクス3国の一画、ルクセンブルクの名門ルクセンブルク・フィルの音楽監督として同団と新たな時代を切り開く。 | ||
プロコフィエフ(1891-1953):交響曲集 〔第2番 ニ短調 Op.40 /第3番 ハ短調 Op.44 〕 |
ウラディーミル・ユロフスキ指揮 ロシア国立アカデミーo. 「エフゲニー・スヴェトラーノフ」 | |
録音:2016年9月-10月、モスクワ音楽院大ホール。 世界が注目する指揮者のひとりウラディーミル・ユロフスキ。2017年10月には首席指揮者を務めるロンドン・フィルとともに初来日を果たし大きな話題となった。数多くのディスクがリリースされる中、PENTATONEレーベル通算7枚目となる録音はロシア国立アカデミーo. との共演でプロコフィエフの交響曲第2 & 3番を収録した。1972年モスクワ生まれのユロフスキは、1990年18歳のときに家族とともにドイツに移住。ドレスデンおよびベルリンで研鑽をつみ、95年ウェクスフォード音楽祭におけるリムスキー=コルサコフの「5月の夜」の演奏で世界的に注目された。翌年にはレコーディングを開始し、2007年より首席 指揮者に就任したロンドン・フィルをはじめ、ロシア・ナショナルo. と自国ロシアの作品を数多く録音をのこし、2017/18シーズンからはベルリン放送so. の首席指揮者兼芸術監督にも就任しており、同団とは R.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」、マーラーの交響詩「葬礼」、交響的前奏曲を収めたディスク(PTC-5186597)をリリースしている。ユロフスキは躍動感に満ちた抜群のリズム感で作品の魅力を大いに引き出している。 | ||
ブリテン(1913-1976):ヴァイオリン協奏曲 Op.15 ヒンデミット(1895-1963):ヴァイオリン協奏曲 |
アラベラ・美歩・ シュタインバッハー(Vn) ウラディーミル・ユロフスキ指揮 ベルリン放送so. | |
録音:2017年4月、ベルリン放送局本館、ハウス・デス・ルンドフンクス、RBB 、ベルリン。 使用ヴァイオリン:ストラディヴァリウス「ブース」、1716年製〔日本音楽財団貸与〕。 目覚ましき活躍のヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。当アルバムではユロフスキ率いるベルリン放送交 響楽団とブリテン&ヒンデミットのヴァイオリン協奏曲を収録した。20世紀イギリスの最大の作曲家ブリテン。超絶技巧の持ち主でもあるシュタインバッハーらしく実に堂々たる演奏を披露している。一方、ヒンデミットは持ち味である豊かな表現で歌い上げる。ユロフスキの絶妙な好サポートのもとシュタインバッハーの“今 " を知れる大注目盤のリリース。 | ||
コダーイ(1882-1967):管弦楽のための協奏曲 バルトーク(1881-1945):管弦楽のための協奏曲 |
ヤクブ・フルシャ指揮 ベルリン放送so. | |
録音:2017年6月15日-17日、ハウス・デス・ルンドフンクス、RBB 、ベルリン。 人気・実力を兼ね備えた俊英指揮者のヤクブ・フルシャ。PENTATONEレーベルからリリースが続いている。フルシャは1981年チェコに生まれ。プラハ芸術アカデミーにて故ビエロフラーヴェクに学び、2004年の卒業以来、チェコの主なオーケストラでのデビューを皮きりにゲヴァントハウス、ライプツィヒ管、ロッテルダム・フィル、バーミンガム市響、クリーヴランドo. などに客演。プラハ・フィルハーモニア音楽監督兼首席指揮者、東京都so. のプリンシパル・ゲスト・コンダクターとなり現在はバンベルクso. の首席指揮者としても注目されている。若きフルシャがこれらの傑作を見事に演奏している。 | ||
ドビュッシー: 3つの交響的スケッチ「海」/管弦楽のための映像第2集「イベリア」/ 「映像」第1集(コリン・マシューズ編曲)/6つの古代のエピグラフ(ルドルフ・エッシャー編曲) グスターボ・ヒメノ指揮ルクセンブルクpo. | ||
録音:2016年9月、2018年7月、フィルハーモニー・ルクセンブルク。今世界が最も注目する若手指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONEレーベル第6弾は2018年に没後100年を迎えたドビュッシー・アルバム。ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウo. の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才能が開花した若手筆頭格の音楽家。2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウo. でヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となった。指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月のロイヤル・コンセルトヘボウo. との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなった。色彩感に富むヒメノの演奏。冒頭の「海」から立体的でカラフルな演奏を聴かせる。当録音のためにコリン・マシューズが編曲した「映像」第1集ではオーケストラの豊かなサウンドを聴くことが出来る。そして、「6つの古代のエピグラフ」は1978年にルドルフ・エッシャーが編曲した管弦楽版。この作品はドビュッシーのギリシャへの深い憧憬がこめられており6つの標題それぞれが示す、詩の世界が音画風に描き出されている。 | ||
R.シュトラウス(1864-1949): アルプス交響曲 Op.64 |
アンドレス・ オロスコ=エストラーダ指揮 hrso.〔フランクフルト放送so.〕 | |
録音:2016年10月13日-14日、アルテ・オーパー、フランクフルト・アム・マイン。 今最も勢いのある指揮者の一人、アンドレス・オロスコ=エストラーダ。2014年よりhrso. (フランクフルト放送so. )の首席指揮者をつとめ、現在同団の音楽監督として精力的に演奏活動を展開している。PENTATONEレーベルからリリースされているR.シュトラウスの「英雄の生涯」と「マクベス」(PTC-5186582)、「サロメ」(PTC-5186602)に続くR.シュトラウスの第3弾は「アルプス交響曲」。R.シュトラウスが書いた管弦楽のための大曲「アルプス交響曲」は、アルプス登山のいろいろな場面を映画のように写実的に描いた作品で、自然描写の大家といわれたR.シュトラウスの傑作にかぞえられる。オロスコ=エストラーダが最も力を入れて取り上げるR.シュトラウスの作品なだけに期待の高まるリリース。 | ||
ジェイク・ヘギー(1961-):歌劇「素晴らしき哉、人生!」 台本:ジーン・シアー(フィリップ・ヴァン・ドーレン・スターンの短編「偉大なる贈り物」と フランク・キャプラの映画「素晴らしき哉、人生!」に基づく) ウィリアム・バーデン(T;ジョージ・ベイリー) タリーゼ・トレヴィーニェ(S;クララ) アンドレア・キャロル(S;メアリー・ハッチ) ロッド・ギルフリー(Br;ガワー、ポッター) ジョシュア・ホプキンス(Br;ハリー・ベイリー) アントニー・ディーン・グリフィ(T;叔父ビリー・ベイリー) パトリック・サマーズ指揮ヒューストン・グランド・オペラo. & cho. | ||
録音:2016年12月、ヒューストン・グランド・オペラ、世界初演、ライヴ。 不朽の名作映画「素晴らしき哉、人生!」がオペラとなって登場した。クリスマス・イヴに自殺を図ろうとするジョージ・ベイリーと彼を助ける使命を受けた天使クレランス(本オペラではクララ)の温もりと救済に満ちた物語が、原作を重んじながらも主になる視点をベイリーからクララに変えて、新しい角度から展開される。ジェイク・ヘギーはアメリカの現代オペラ界を牽引する作曲家。台本作家ジーン・シアーとは以前も共に歌劇「白鯨」を生み出して注目を集めている。長く愛されてきた物語に新たな光をあてる。 | ||
エミリー・ディキンソンの詩による歌曲集 アーロン・コープランド(1900-1990):エミリー・ディキンソンの8つの詩(1948/50) ゴードン・ゲッティ(1933-):ディキンソンの4つの歌(2008) マイケル・ティルソン・トーマス(1944-):エミリー・ディキンソンによる詩セレクション(2001) ジェイク・へギー(1961-):毎日、より新しく(2014) リサ・デラン(S) ローレンス・フォスター指揮マルセイユpo. | ||
録音:2017年6月-7月、マルセイユ。 1700篇以上の詩を残しつつ、ほとんど作品を発表することなく無名のまま56年の生涯を閉じた19世紀アメリカの詩人、エミリー・ディキンソン。死後、大量の作品が発見され、その型破りな作風と豊かな叙情により、ホイットマンと並んでアメリカが生んだ偉大な詩人として評されるようになった。このディスクはそんなディキンソンの詩によるオーケストラ伴奏の歌曲集。アメリカを代表する作曲家、アーロン・コープランドと、現在アメリカの作曲界を牽引する3人の作曲家、ジェイク・ヘギー、ゴードン・ゲッティマイケル・ティルソン・トーマスが、それぞれにディキンソンの世界を描く。コープランド以外の作品は本録音のために管弦楽編曲されている。演奏は、世界中の主要なホールや音楽祭で活躍するソプラノ、リサ・デランと、ローレンス・フォスターの指揮によるマルセイユpo. 。光を放つような歌声が魅力的。誰にも知られずに膨大な数の試作を続けたディキンソンの生き様は、人間にとっての創作、芸術の意味を改めて考えさせられる。そんなディキンソンの世界に、4人の作曲家の耳を通して浸ってみてはいかがだろうか。 | ||
ヨハン・シュトラウス II (1825-1899):オペレッタ「こうもり」(1874)
ニコライ・シューコフ(T;アイゼンシュタイン) ローラ・エイキン(S;ロザリンデ) ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Br;フランク) エリーザベト・クールマン(Ms;オルロフスキー公) クリスティアン・エルスナー(T;アルフレート) マティアス・ハウスマン(Br;ファルケ博士) アレクサンダー・カイムバッハー(T;ブリント博士) アニカ・ゲルハルズ(S;アデーレ) アリス・ヴァジンガー(S;イーダ) クルト・リドル(B;フロッシュ) ローレンス・フォスター指揮ハノーファー北ドイツ放送po.、 WDR 放送cho. | ||
2018年1月、放送局スタジオ大ホール、 NDRハノーファー、 ライヴ。 ローレンス・フォスター率いるハノーファー北ドイツ放送フィルによるヨハン・シュトラウスII世のライヴ・シリーズ。第1弾の「ジプシー男爵」(PTC-5186482)に続く第2弾は名作「こうもり」。こうもりの扮装をしたままアイゼンシュタインに置き去りにされたファルケが、敵をとろうとアイゼンシュタインをたぶらかし、大恥をかかせるオペレッタ「こうもり」。台本はR. ベネディクスの喜劇「牢獄」に基づき、 H.メイヤックと L.アレヴィが作ったヴォードビル劇「大晦日の晩餐会」を下書きにC. ハフナーとR. ジュネが書き上げた。ヨハン・シュトラウスII世の代表作として、今もなお演奏され続けている「こうもり」を L.フォスターは華やかに演出す。クリスティアン・エルスナー、ニコライ・シューコフなど豪華な歌手陣にも注目。 | ||
サン=サーンス(1835-1921):交響曲第3番 ハ短調 Op.78「オルガン付き」(1886) プーランク(1899-1963):オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調 FP.93 (1938) ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第5番 ヘ短調 Op.42 No.1 (1879) 〜トッカータ(*) クリストファー・ジェイコブソン(Org) 山田和樹指揮スイス・ロマンドo.(*以外) | ||
録音:2017年8月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。国内外で躍進を続ける希代の指揮者山田和樹が名門スイス・ロマンドo. を振った期待の新譜は、オルガニスト、クリストファー・ジェイコブソンを迎えてのフレンチ作品集で、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」とプーランクのオルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲を収録した。世界の主要オーケストラに客演を重ね、国内のオーケストラや合唱団とも多く共演、各地で高い人気を獲得している若きマエストロ山田和樹は2016年よりモンテカルロpo. 音楽監督兼芸術監督に就任。また2012年から現在に至るまでスイス・ロマンドo. の首席客演指揮者を務め、PENTATONEレーベルから当団との録音のリリースを続けている。サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」はサン=サーンスの魅力が凝縮された名作。繊細にして華麗なオーケストラと荘厳なパイプオルガンの響きが溶け合い、壮大な音楽を展開する。この豊かな旋律を山田和樹率いるスイス・ロマンドo. がこの上なく美しく響かせる。プーランクのオルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲はレクイエムの作曲家として知られる名オルガニストのモーリス・デュリュフレ(1902-1986)が初演をつとめたことでも知られる作品。独奏オルガン、ティンパニ、弦楽五部による編成で、オルガンの多様な音色に加えてティンパニが非常に効果的にあらわれる。プーランクらしさも堪能することができるおしゃれで魅力的な作品そして、最後に収録されたシャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)のオルガン交響曲第5番より第5楽章「トッカータ」も要注目。デューク大学の教会オルガニストをつとめ、PENTATONEレーベルからもリリースしているクリストファー・ジェイコブソンの明確な演奏も光り輝いている。演奏はもちろんのこと、PENTATONEレーベルの録音を担当しているポリヒムニア・インターナショナルの技術チームによる優秀録音であることも注目。 | ||
メンデルスゾーン(1809-1847):交響曲第2番 変ロ長調 Op.52「賛歌」
アンナ・ルチア・リヒター、エスター・ディールケス(S) ロビン・トリシュラー(T) アンドルー・マンゼ指揮ハノーファー北ドイツ放送po.&cho.、ケルン放送cho. | ||
録音:2017年6月15日-16日、大ホール、放送局スタジオ、 NDR ハノーファー、ライヴ。 もともと高名な古楽ヴァイオリニストとして知られていたマンゼは近年指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年からはハノーファー北ドイツ放送po. の首席指揮者を務めている。好評を博している当コンビによるメンデルスゾーンの交響曲シリーズ。当ディスクには大作の交響曲第2番「賛歌」がライヴ収録された。神を讃える長大なカンタータのソリストはアンナ・ルチア・リヒター、エスター・ディールケス、ロビン・トリッシュラーがつとめた。リヒターは2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2012年国際ローベルト・シューマン・コンクール優勝などの受賞歴を誇る実力派。2015年10月ハイティンク指揮LSOの来日公演では、マーラーの交響曲第4番のソリストで登場し話題となった。当演奏でも全体的に速めなテンポで切れのあるマンゼ節で聴かせる。崇高なこの名曲をマンゼの会心の演奏で聴くことが出来る。メンデルスゾーンの交響曲第1番&第3番「スコットランド」 (PTC-5186595) 、交響曲第4番「イタリア」&第5番「宗教改革」 (PTC-5186611) とあわせてお楽しみ頂きたい。 | ||
チャイコフスキー(1840-1893): バレエ音楽「白鳥の湖」 Op.20 (1877年原典版) |
ウラディーミル・ユロフスキ指揮 ロシア国立アカデミーo. 「エフゲニー・スヴェトラーノフ」 | |
録音:2017年2月、2018年2月、フィルハーモニア2、ラフマニノフ・ホール、モスクワ。 世界が注目する指揮者のひとりウラディーミル・ユロフスキ。2017年10月には首席指揮者を務めるロンドン・フィルとともに初来日を果たし大きな話題となった。PENTATONEレーベルからはベルリン放送so. およびロシア国立アカデミーo. との録音を積極的にリリースしており高い評価を得ている。当ディスクはロシア国立アカデミーo. との共演で、待ちに待ったチャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」全曲、しかも1877年世界初演時の原典譜を用いての録音。!祖父が作曲家、父親が指揮者という音楽一家に1972年モスクワで生まれたユロフスキは、1990年18歳のときに家族とともにドイツに移住。ドレスデンおよびベルリンで研鑽をつみ、95年ウェクスフォード音楽祭におけるリムスキー=コルサコフの「5月の夜」の演奏で世界的に注目された。翌年にはレコーディングを開始し、2007年より首席指揮者に就任したロンドン・フィルをはじめ、ロシア・ナショナルo. と自国ロシアの作品を数多く録音をのこし、2017/18シーズンからはベルリン放送so. の首席指揮者兼芸術監督にも就任しており、R.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」、マーラーの交響詩「葬礼」、交響的前奏曲(PTC-5186597)、アラベラ・美歩・シュタインバッハー独奏のブリテン&ヒンデミットのヴァイオリン協奏曲(PTC-5186625)をリリースしている。2019年3月には同団との来日公演を予定している。チャイコフスキーの作品中、最も親しまれているバレエ音楽「白鳥の湖」。1877年ボリショイ劇場での初演が不評に終わり、チャイコスフキーの死後、1895年にプティパとイワノフによって再構成され蘇演され日の目を見たが、ユロフスキはあえて初演時の原典譜にこだわった。チャイコフスキーの音楽がもつ旋律の美しさ、哀愁を帯びたリリシズム、甘く感傷に満ちた情緒など、チャイコフスキーが思い描いた真の世界をユロフスキが柔軟な感性で描き出す。この上なく洗練された美しさと幻想的で豪華絢爛たる物語をお楽しみ頂きたい。ユロフスキはロシア国立アカデミーo. とプロコフィエフの交響曲およびチャイコフスキーの3大バレエの全曲録音を進行中。 | ||
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「パルナッソス山の祭典」HWV.73
デイヴィッド・ハンセン(CT;アポロ) ロビン・ヨハンセン(S;クリオ) カンミン・ジャスティン・キム(CT;オルフェオ) ジェニー・ヘーグストレーム(S;カリオペ) アンドレア・マルコン指揮ラ・チェトラ・バロックo.、ヴォーカルアンサンブル・バーゼル | ||
録音:2016年10月、聖マルティン教会、バーゼル、ライヴ。 古楽界の巨匠、アンドレーア・マルコン率いるラ・チェトラ・バロックオーケストラ&ヴォーカルアンサンブル・バーゼルがヘンデルのオラトリオ「パルナッソス山の祭典」をライヴ収録した。ヘンデルの代表作「聖チェチーリアの頌歌」と同時期のこのオラトリオは、自らの弟子でもあった第1王女アンとオラニエ公との結婚の祝賀のために作曲されたヘンデルの傑作の一つ。マルコンの確かな解釈はもちろんのこと、アポロ役のデイヴィッド・ハンセン、クリオ役のロビン・ヨハンセンなど豪華ソリスト陣にも注目の録音。 | ||
プロローグ モンテヴェルディ(1567-1643): 「オルフェオ」〜トッカータとプロローグ「愛するペルメッソ川のほとりから」(音楽) ジュリオ・カッチーニ(1551-1618):「エウリディーチェ」〜プロローグ「深い溜息と涙をむさぼる私が」(悲劇) フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676): 「ディド」〜シンフォニアとプロローグ「トロイアは滅びた」(イーリス)/ 「エリトリア」〜プロローグ「アリマスペの洞窟」(イーリス) ステファノ・ランディ(1587-1639):「聖アレッシオ」〜シンフォニアとプロローグ「私はローマ」(ローマ) ルイージ・ロッシ(1597-1653):「魔法をかけられた宮殿、または恋人の戦士」〜プロローグ「きれいな川」(絵) フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676): 「オルミンド」〜シンフォニアとプロローグ「私はオリュンピアの生まれではない」(和声) アントニオ・チェスティ(1623-1669): 「黄金のリンゴ」〜シンフォニアとプロローグ「アモーレとイメネオ」(オーストリアの栄光)/ 「アルジア」〜シンフォニアとプロローグ「ゴシックの輝きの」(キューピッド) アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682): バスと2台のヴァイオリンのためのシンフォニア/ 「縛られた平和」〜縛られた平和が寝て、目覚めて、かく言う「悲しい眼ともに」 アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725): 「恋の勘違い、またはロザウラ」〜シンフォニアとプロローグ「やめなさい、稲妻よ」(ヴィーナス) 〔タイトル後の丸カッコ内:登場人物名〕 フランチェスカ・アスプロモンテ(S) エンリコ・オノフリ指揮イル・ポモ・ドーロ | ||
録音:2016年12月19日-22日、テアトロ・デッレ・ヴォーチ・ストゥーディオ、トレヴィーゾ。 バロックオペラお決まりの慣習「プロローグ」。オペラ本編には登場しない神話の中の人物や、ありとあらゆるものが擬人化されたキャラクターが登場し、その後に続くオペラ本編の前置きとなる歌を披露することで観客を物語の世界に導く。このディスクは、モンテヴェルディからスカルラッティまで、17世紀バロックオペラのプロローグだけを集めた物。当ディスクに収録されたプロローグの登場人物は「ヴィーナス」や「キューピッド」などキャラクターとしてわかりやすいものから「音楽」「悲劇」果ては「ローマ」や「和声」の擬人化まで様々。オペラの1部分でありながらも1つの小さな物語としての独立性を持つプロローグが集められたこのCDは、抜粋集ではなく統一性を持ったミニオペラ集のような趣を持つディスクとなっている。途中ストラデッラの器楽曲を「幕間の間奏曲」のように挟むなど、曲目構成の演出も粋。歌手のフランチェスカ・アスプロモンテは、20代にしてカーネギー・ホールをはじめとする世界的なホールに立ち、著名な指揮者と共演を重ねる新進気鋭のソプラノ。特にバロック、古典派を強みとし、世界中の聴衆を魅了している。共演はエンリコ・オノフリが率いるバロック・古典派のスペシャリスト集団「イル・ポモ・ドーロ」。素晴らしいチームによる「プロローグ」。バロックオペラの世界を新たな角度から楽しめる1枚。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975):交響曲集 〔第4番 ハ短調 Op.43 (1936) / 第10番 ホ短調 Op.93 (1953) 〕 |
ミハイル・プレトニョフ指揮 ロシア・ナショナルo. | |
録音:2017年2月9日-16日、第2フィルハーモニア、モスクワ。 ロシア・ナショナルo.によるショスタコーヴィチの交響曲全曲録音シリーズ。当ディスクではミハイル・プレトニョフ指揮で交響曲第4番と第10番が収録された。1978年に行われたチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門の覇者であるミハイル・プレトニョフ。自ら私財を投じ、財団や企業など様々なスポンサー獲得に奔走し1990年にロシア初となる民間出資のオーケストラとなったのがこのロシア・ナショナルo. 。楽団員の水準の高さと意欲に満ちたこのオーケストラは1990年11月のデビュー公演で大成功し、以後本拠モスクワでの定期演奏会に加え世界各国で目覚ましい活動を続けている。澄明な美しさを引き出すのに長けたプレトニョフは清新さを際立たせた演奏が印象的。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONEレーベルが誇る技術チームによる録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971): バレエ音楽「春の祭典」(1913) / 葬送の歌 Op.5 (1909) /カルタ遊び (1937) / 管弦楽のための「バーゼル協奏曲」(1947) / バレエ音楽「アゴン」(1957) |
グスターボ・ヒメノ指揮 ルクセンブルクpo. | |
録音:2017年1月、6月、2018年6月-7月、フィルハーモニー・ルクセンブルク。
今世界が最も注目する若手指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONEレーベル第5弾はストラヴィンスキー。ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウo. の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才能が開花した若手筆頭格の音楽家。2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウo. でヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となった。指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月のロイヤル・コンセルトヘボウo. との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなった。期待のストラヴィンスキー。冒頭の「春の祭典」から強烈なリズムと刺激的な不協和音で驚くほど高密度かつ、緊張感に満ちた演奏を聴かせてくれる。この他、失われたとみられていた幻の作品「葬送の歌」(2016年12月2日にゲルギエフ指揮 マリインスキー劇場o. により蘇演)、3回勝負のトランプに見立て、踊り手をトランプ・カードとして扱うアメリカ・バレエ団の委嘱作品「カルタ遊び」、バーゼル室内o. の主宰者パウル・ザッハーの委嘱作品「バーゼル協奏曲」、そして、17世紀に出版されたフランスの舞曲集の旋律を用いた12人の舞踊手のために書かれた抽象的バレエ「アゴン」が収録された。ヒメノによる躍動感に満ちたストラヴィンスキーをお楽しみ頂きたい。 | ||
ヒメノ&ルクセンブルク〜マーラー(1860-1911): 交響曲第4番 ト長調(*) / ピアノ四重奏曲 イ短調 断章(#) [速すぎないように/コリン・マシューズ編曲] |
ミア・パーション(S;*) グスターボ・ヒメノ指揮 ルクセンブルクpo. | |
録音:2017年2月(*) /2017年6月(#)、フィルハーモニー・ルクセンブルク。 今世界が最も注目する若手指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONEレーベル第4弾はマーラー。ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウo. の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才能が開花した若手筆頭格の音楽家。2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウo. でヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となった。指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月のロイヤル・コンセルトヘボウo. との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなった。第4楽章にソプラノ独唱による「子供の魔法の角笛」の「天上の生活―私たちは天上の歓喜をうける」を用いたマーラーの交響曲第4番。明るく楽しく端正であるこの作品をヒメノは非常に見通しのよい解釈でスッキリとした演奏をしている。ミア・パーションの透き通るような歌声にも注目。カップリングはマーラー10代の作品、ピアノ四重奏曲 イ短調 断章(コリン・マシューズによる管弦楽編曲版)。当作品はマーラーの初期の習作ながら陰鬱で頽廃的な印象を強く与え、まぎれもなくマーラーの世界であることを実感させる作品。ヒメノ&ルクセンブルク・フィルによるショスタコーヴィチ・アルバム(PTC-5186622)、ブルックナー・アルバム(PTC-5186613)、ラヴェル・アルバム(PTC-5186652)とあわせてお楽しみ頂きたい。 | ||
ヒメノ&ルクセンブルク〜ラヴェル: バレエ音楽「ダフニスとクロエ」/海原の小舟/ 亡き王女のためのパヴァーヌ |
グスターボ・ヒメノ指揮 ルクセンブルクpo. | |
録音:2017年3月、フィルハーモニー、ルクセンブルク。 今世界が最も注目する若手指揮者の一人、スペイン、バレンシア生まれのグスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとPENTATONEレーベル第3弾はラヴェル。ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウo. の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才が見事に花開いた若手筆頭格の音楽家。2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウo. でヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注 目される指揮者となった。指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月のロイヤル・コンセルトヘボウo. との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなった。ラヴェルの「ダフニスとクロエ」は、ギリシャの田園小説に基づき、ディアギレフのロシア・バレエ団の依頼で1909年から12年にかけて作曲された3部構成のバレエ作品。印象派音楽を大成させたラヴェルらしい理知的かつ古典的な明快さを持ち合わせた名作。打楽器出身であるヒメノらしい見通しのよい演奏であるとともにオーケストラを歌わせる術を知りえた若きマエストロの意欲的な演奏。カップリングの「海原の小舟」(ピアノ曲「鏡」第3曲を1906年管弦楽用に編曲)と「亡き王女のためのパヴァーヌ」(原曲ピアノ曲を1910年に小管弦楽用に編曲)も言葉を失う美しさで、色彩感豊かに透き通るような響きを追求したヒメノの演奏を堪能することが出来る。ヒメノ&ルクセンブルク・フィルによるショスタコーヴィチ・アルバム(PTC-5186622)、ブルックナー・アルバム(PTC-5186613)とあわせてお楽しみ頂きたい。 | ||
私にふさわしい人が〜リヒャルト・シュトラウス(1864-4949)〔代理店記載ママ〕: ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.8 (1882) (*) /ロマンス ヘ長調(1883) (*) / 5つの小品 Op.3 〜第4番 変イ長調「スケルツィーノ」(1881) /8つの歌 Op.10 〜第1番「献呈」(1885) / 3つの歌 Op.29 〜第1番「たそがれの夢」(1895) /4つの歌 Op.27 〜第2番「ツェツィーリエ」(1894) / 5つの歌 Op.41 〜第1番「子守歌」(1900) /歌劇「アラベラ」 Op.79 (1933) 〜私にふさわしい人が 〔ペーター・フォン・ヴィーンハルト編曲(*以外?)|代理店の表記は Op.3 No.4 と Op.79 のみ 〕 アラベラ・美歩・シュタインバッハー (Vn|使用楽器:ストラディヴァリウス「ブース」、1716年製〔日本音楽財団貸与〕) ローレンス・フォスター指揮ケルン WDR so. | ||
録音:2017年5月23日-24日、26日-27日、フィルハーモニー、ケルン。 人気と実力を兼ね備えた麗しきヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。ニューヨーク・タイムズは、「叙情と情熱のバランスのよさ―彼女の長所は、とりわけ磨き抜かれたテクニックと美しく多彩な音色にある」と評している。当アルバムでは“アラベラ・美歩・シュタインバッハーのトリビュート・アルバム "としてリヒャルト・シュトラウスの作品を録音した。音楽一家に生まれたシュタインバッハーはR.シュトラウスの歌劇「アラベラ」からその名をもらいた。このアルバムはヴァイオリン協奏曲を主軸に歌曲、そして「アラベラ」より“私にふさわしい人が… "など、彼女と家族が最も愛する作曲家R.シュトラウスへ敬愛を込めた渾身の録音と言える。R.シュトラウスの唯一のヴァイオリン協奏曲は初期の作品で、古典派風の協奏曲の伝統に従って3楽章構成で書かれている。整然とした形式への志向があるもののR.シュトラウスらしい感傷的なロマン性もあり、才気あふれる青年の意欲を感じさせる。シュタインバッハーは朗々とした歌い方でメリハリのある演奏を 聴かせてくれる。そして、歌曲からの編曲作品も収録した。バイエルン国立歌劇場のソロ・コレペティートルをつとめたアラベラの父は、有名な歌手を家に招き、頻繁にR.シュトラウスの作品を歌ってもらいた。シュタインバッハー家ではその音楽に満ち溢れており、アラベラにとって最も近い存在である作曲家となった。雄弁に語るように奏でるアラベラの演奏でR.シュトラウスの新たな魅力に出会える。アラベラ・美歩・シュタインバッハーの今が知れる大注目のアルバムの登場。 | ||
ローレンス・フォスター&コペンハーゲン〜シューベルト(1797-1828): 交響曲集〔第1番 ニ長調 D.82 (1813) /第2番 変ロ長調 D.125 (1815) /第3番 ニ長調 D.200 (1815) 〕/ イタリア風序曲第1番 ニ長調 D.590 (1817) /劇付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」 D.797 (1823)より 〔間奏曲第1番/間奏曲第2番/間奏曲第3番/バレエ音楽第1番/バレエ音楽第2番〕 ローレンス・フォスター指揮コペンハーゲンpo. | ||
録音:2017年10月、デンマーク王立音楽アカデミー内コンサートホール、コペンハーゲン。ローレンス・フォスター率いるコペンハーゲン・フィルがシューベルトの初期の交響曲第1-3番と劇付随音楽を録音した。ワルターに才能を認められたフォスターは1960年に指揮者デビュー。その後1969年にはイギリス・デビューを果たしロイヤル・フィルを度々指揮した。72年に帰国後はヒューストンso. の音楽監督に就任し世界的に知られるようになった。NHKso. との共演で1978年に初来日。その後は定期的に来日し、2018年11月、新日本po. の演奏会に登場したのも記憶に新しいところ。PENTATONEレーベルから数多く録音をリリースしているが、とりわけ協奏曲やオペラの指揮で高い評価を集めている。シューベルトが習得したハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの先輩作曲家からの影響をはっきりと示しつつもシューベルトの独創性がいたるところにあらわれている初期の交響曲第1番から第3番、ロッシーニの作法を模倣して作曲されたイタリア風序曲、そしてロマン劇のために作曲した劇付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」。フォスターは極めて鮮度の高く、非常に心地よいシューベルトを聴かせてくれる。 | ||
マルティヌー: 2つのヴァイオリンのための協奏曲 H.329 (1950) / ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ・コンチェルト(1952) / 2台のピアノのための協奏曲 H.292 (1943) デボラ・ネムタヌ、サラ・ネムタヌ(Vn) マガリ・ドメス(Va) 児玉麻里、児玉桃(P) ローレンス・フォスター指揮マルセイユpo. | ||
録音:2017年6月20日-30日、フリシュ・ラ・ベル・ド・メ、マルセイユ。 「チャイコフスキー・ファンタジー」 (PTC-5186579) が好評だった児玉麻里&桃姉妹デュオの第2弾。ただしマルティヌーの協奏曲を集めたアルバム中で「2台のピアノのための協奏曲」を披露。マルティヌーの作品はチェコのスプラフォン・レーベルが熱心に紹介を続けているが、壮年期の大半をパリに暮らし「エコール・ド・パリ」のメンバーとして活躍したので、フランスの音楽家にとっても自国の音楽としての自負があるのだろう、チェコの演奏陣とは異なる充実の演奏を繰り広げている。巨匠ローレンス・フォスターがマルセイユ・フィルを振り、協奏作品3点で爆演を繰り広げている。児玉姉妹の奏する「2台のピアノのための協奏曲」は1943年の作。この後マルティヌーは作風を変え、チェコの民族色香るわかりやすいものになっていくが、当曲はまだ兇暴で驚くほど複雑な様相を呈している。ひたすらガンガン弾くと混沌の世界になってしまするが、児玉姉妹は神業的バランスと明晰さでマルティヌーが頭に描いていた音響を濁ることなく再現している。非常な生命力に満ち、聴けばエネルギーをもらえる。ヴァイオリンはフランスのデボラ&サラ・ネムタヌ姉妹による「2つのヴァイオリンのための協奏曲」こちらはずいぶん穏やかな作風になっているが、マルティヌー自身ヴァイオリンに精通していたため複雑な重音やパッセージが多用された難曲となっている。ともにジェラール・プーレ門下のネムタヌ姉妹は正確かつ清潔に演奏。もともとルーマニアの家系で、マルティヌーのラプソディックな東欧色は好きだと述べている。 | ||
Domo 〜ティペット・ライズ・オーパス 2016 スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ第5番 Op.53 P1 アントン・ガルシア・アブリル(1933-): Pero me quede si ti S/P2 / Tippet Rise Songs 〜 II. Piano Maker S/P2 / Tres piezas amantinas, II P2 ラフマニノフ(1873-1943):ヴォカリーズ Op.34 No.14 Vc/P2 ストラヴィンスキー(1882-1971):「ペトルーシュカ」からの3楽章〜謝肉祭P3 ラフマニノフ:組曲第1番「幻想的絵画」 Op.5 〜夜と愛とP2/P4 ショパン(1810-1849):夜想曲第5番 嬰ヘ長調 Op.15 P5 スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」Op.54(2台ピアノ版)P2/P6/Tp エフゲニー・スドビン(PP1) エミリー・ヘレンブロック(SS) クリストファー・オライリー(PP2) マット・ハイモヴィッツ(VcVc) ジェニー・チェン(PP3) アン=マリー・マクダーモット(PP4) スティーヴン・ハフ(PP5) スヴェトラーナ・スモリーナ(PP6) エルマー・チュランピ(TpTp) | ||
録音:2016年6月24日-8月20日、ティペット・ライズ・アート・センター、モンタナ州、 US 、ライヴ。 アメリカ、モンタナ州のティペット・ライズ・アート・センターで開かれた“ティペット・ライズ・オーパス2016音楽祭 "のライヴ録音が、チェロ奏者マット・ハイモヴィッツのレーベルOxingale Recordsとの共同企画 "PENTATONE OXINGALE Series"からリリースされる。当音楽祭は大自然の中で行われ、ハイモヴィッツが主催の中心実物の一人として、様々な演奏家に出演をオファーした。その結果、エフゲニー・スドビン、スティーヴン・ハフなど世界的演奏家の出演が実現した。ブックレットには音楽祭の会場となったティペット・ライズ・アート・センターの写真も満載。驚きのスケール感に満ちた当音楽祭の模様を凝縮したアルバムがここに完成した。 | ||
ブラームス:弦楽五重奏曲集〔第1番 ヘ長調 Op.88 (*) /第2番 ト長調 Op.111 (#) 〕
ケルン WDR 交響楽団室内プレイヤーズ [イェ・ウー(Vn1) アンドレア・フロレスク(Vn2) ミーシャ・ファイファー(Va1;*/Va2;#) トマシュ・ノイゲバウアー(Va2;*/Va1;#) ズザーネ・エイミュラー(Vc)] | ||
録音:2016年12月、ケルン。 ドイツのケルンに本拠を置く放送局所属のオーケストラ、ケルンWDRso. 。同団のメンバーで構成されたケルンWDR 交響楽団チェンバー・プレイヤーズによるPENTATONEレーベル初のディスクはブラームスの弦楽五重奏曲集。名門オケのメンバーが実に正統的なブラームスを披露している。1882年に作曲、同年フランクフルトで初演された弦楽五重奏曲第1番は全体が民謡風でありながら構成が堅実で形式が緻密な作品。明るい美しさを呈する。一方、1890年に作曲、同年ウィーンで初演された第2番は、もともと交響曲第5番で発想された作品。晩年の作品とは思えないほど男性的な強さ、元気旺盛な情熱、そして新鮮な創意にあふれている。 | ||
グランド・ツアー〜バロック・ロード・トリップ ヘンデル(1685-1759):歌劇「アルチーナ」〜帰ってきて、喜ばせて テレマン(1681-1767):ヴィオラ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト長調 ヴィヴァルディ(1678-1741):リュート、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 J.S.バッハ(1685-1750):ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV.1051 ヴァッセナール(1692-1766)(伝・ペルゴレージ):弦楽合奏曲集「コンチェルト・アルモニコ第1番 ヴィヴァルディ:フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV.443 ヘンデル:歌劇「アレッサンドロ」〜なにかしらまた分からない」 ミルシニ・マルガリティ(S) カール・ニューリーン(リュート) アンネグレート・メデル(Va) エリザベス・シャンポリン(リコーダー) レイチェル・ビーズリー、朝吹園子(Vn) アレクサンドラ・レンスカ(Vc) サイモン・マーフィー(Va)指揮新オランダ・アカデミー室内o. | ||
録音:2016年3月、10月、ゴシック・ホール、デン・ハーグ、オランダ。 PENTATONEレーベルが力を注いで録音をしている新オランダ・アカデミー室内o. による演奏。演奏者が車で旅して演奏しているような構成。ブックレットには実際に乗車している写真なども掲載、ユーモラスにしておしゃれなコンセプト。1973年オーストラリア生まれのサイモン・マーフィーはオランダを拠点に活躍するヴィオラ奏者、指揮者。シドニーso. にてハンス・フォンクに師 事し、指揮者としての研鑽を積んだ。1996年よりオランダにて古楽の指揮者、ヴィオラ奏者として本格的に活動を開始し、現在は2002年創立の新オランダ・アカデミー室内o. の音楽監督としての活動を中心に、ヨーロッパ内外での幅広い演奏活動を展開している。当演奏でも見通しがよく色彩豊かな音楽を披露するマーフィーの統率力に脱帽。 | ||
『カンタータ「だが、あの甘いを聞いてよいのだろうか」』(代理店記載ママ) ヘンデル(1685-1759):カンタータ「私の胸は騒ぐ」 HWW.132c (*) J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ「われは満ち足れり」 BWV.82 (#) M.ホフマン(1679-1715):葬送音楽〜いざ、待ち望みたる時を告げよ(+) ヘンデル:カンタータ「汝らは露にぬれたばら」 HWV.162 〜露に濡れて咲く薔薇のよう ヴィヴァルディ(1678-1741):カンタータ「涙と嘆き」RV.676 J.C.バッハ(1642-1703):ああ、私の頭が水で満ちていたなら ヘンデル:私はあなたをあがめ HWV.250b 〜私はあなたをあがめ(#) ヘンデル:「ヘラクレスの選択」 HMV.69 より〔レチタティーヴォ/だが、あの甘いを聞いてよいのだろうか〕 ベジュン・メータ(CT) ベルリン古楽アカデミー クリストフ・フントゲブルト(Fl;*) クセニア・レフラー(Ob;#/チャイム;+) | ||
録音:2017年5月、ニコデモ教会、ベルリン。 アメリカのカウンターテナー、ベジュン・メータ。PENTATONE 初登場盤は、ベルリン古楽アカデミーとの共演でバッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデルなど、ドイツ、イタリア、イギリスのソロ・カンタータを録音。ズービン・メータのはとことして1968年にアメリカに生まれたベジュンは、シュタルケル5度目のバッハの無伴奏チェロ組曲録音のプロデューサーも務めたという異才で、ジョージ・ベンジャミンが彼を主役にしたオペラを書いているなど、当時から世界が注目する才能だった。ハルモニアムンディからのデビュー盤、ヘンデルのオペラ・アリア集(HMA-1902077)で注目され、ヤーコプスをはじめとする著名な演奏家との共演を重ねてきた。メータの歌唱は男性ならではの力強さと透明感あわせもった天性のカウンターテナーで、高い音域では透き通るような、低音でも自然さを失わない歌唱が魅力。長年共演を重ねてきたベルリン古楽アカデミーと最も得意とする作品を入れた期待のアルバムが完成した。 | ||
エマール〜メシアン(1908-1992):鳥のカタログ 〔べにあしがらす/こうらいうぐいす/いそひよどり/かおぐろひたき/もりふくろう/もりひばり/ヨーロッパよしきり/ むなじろひばり/ヨーロッパうぐいす/こしじろいそひよどり/のすり/くろさばくひたき/灰色だいしゃくしぎ〕 ボーナスDVD:ピエール=ロラン・エマール、メシアンの「鳥のカタログ」について語る 〔49分|言語:英|字幕:独仏(日本語字幕なし)〕 ピエール=ロラン・エマール(P) | ||
録音:2017年8月、ナレーパシュトラッセ、ベルリン・フンクハウス・ザール1、ベルリン。 1973年メシアン国際コンクールの覇者、フランスのピアニスト、ピエール=ロラン・エマール。2017年12月の来日公演ではメシアンの「幼子イエスにそそぐ20のまなざし」を全曲演奏し、精緻な解釈で大きな話題となった。高品位録音でも名高いオランダPENTATONEレーベル初登場となるエマールの2017年8月の最新録音は、メシアンの「鳥のカタログ」全曲録音。エマールは2008年にメシアン生誕100周年を祝う記念盤に「鳥のカタログ」の「もりひばり」と「ヨーロッパうぐいす」の2曲を録音しているが、このたび全13曲の録音が実現した。 メシアン弾きとして名高いエマールは、12歳の時にイヴォンヌ・ロリオのクラスに入ったことによりメシアンと直接的なつながりを持つことができ、その後様々な時間を共有したことで作曲家メシアンを深く理解することができたと言う。エマールだからこそ表現のできる魂のこもった造形深いメシアンの世界が広がる。ボーナスDVDではエマールがメシアンについて、また「鳥のカタログ」の各作品について語っている。 | ||
ソワレ〜マグダレーナ・コジェナーと仲間たち ショーソン:メゾ・ソプラノ、弦楽四重奏とピアノのための「終わりなき歌」 Op.37 (1898) ドヴォルジャーク/ダンカン・ウォード編曲: メゾ・ソプラノ、フルート、クラリネット、弦楽四重奏とピアノのための歌曲集 〔ジプシーの歌 Op.55 より[私の歌が鳴り響く、愛の賛歌/大きくゆったりとした軽い亜麻の服を着て/ わが母の教えたまいし歌/弦の調子を合わせて]/ 4つの歌 Op.2 〜私の心はしばしば痛み/民謡風の歌曲 Op.73 より[草を刈る娘/おやすみ] 〕 ブラームス:メゾ・ソプラノ、ヴィオラとピアノのための2つの歌 Op.91 ストラヴィンスキー: メゾ・ソプラノ、フルート、クラリネットとヴィオラのための「シェイクスピアによる3つの歌」 ラヴェル:メゾ・ソプラノ、フルート、チェロとピアノのための「マダガスカル島民の歌」 ブラームス:メゾ・ソプラノと弦楽四重奏のための「5つのオフィーリアの歌」 WoO.22 ヤナーチェク:メゾ・ソプラノ、クラリネットとピアノのための「韻ふみ歌」 リヒャルト・シュトラウス:明日! マグダレーナ・コジェナー(Ms) サイモン・ラトル(P) ヴォルフラム・ブランドル、ラヘル・リリング(Vn) ユリア・デイネカ(Va) ダヴィド・アドリヤン(Vc) アンドルー・マリナー(Cl) カスパル・ツェーンダー(Fl) | ||
録音:2017年7月、マイスターザール、ベルリン。これは驚きのリリース!ラトルがピアノ演奏でコジェナーとの夫婦共演が実現した。「ソワレ」(夕べ)と題された当アルバムは夕刻から仲間たちとアンサンブルを楽しむというコンセプトで、コジェナーが絶大なる信頼を寄せる名手と珠玉の歌曲を歌い上げる。選曲も秀逸。ブラームス、ドヴォルジャーク、ヤナーチェク、ショーソン、ラヴェル、R.シュトラウス、ストラヴィンスキーの歌曲をコジェナーとアンサンブルが温かみのある歌声と演奏で聴かせてくれる。また、ドヴォルジャークでは「わが母の教えたまいし歌」も収録。コジェナーの母国であるチェコへの思いも感じられる注目の録音。ラトルのピアニストとしてのデビュー盤であるとともに愛妻コジェナーが仲間たちと音楽を楽しんだディスクが完成した。 | ||
ヤノフスキ&ケルン〜ヒンデミット(1895-1963): ウェーバーの主題による交響的変容(1944) / 組曲「気高き幻想」(1938) / 弦楽合奏と金管のための 協奏音楽 Op.50「ボストン交響楽団」(1931) |
マレク・ヤノフスキ指揮 ケルン WDR so. | |
録音:2017年1月、フィルハーモニー、ケルン。 巨匠マレク・ヤノフスキがケルンWDRso. とヒンデミットの3篇を収録した。ヤノフスキといえばやはりドイツの作品の評価が高く、とりわけ20世紀ドイツを代表するヘンツェとヒンデミットは、ヤノフスキの硬質な音楽作りと相性がよく、演奏・録音ともに高い評価を得ている。ヒンデミットは1927年よりベルリン高等音楽学校で作曲の教鞭をとったが、1934年、ナチスにより無調的作風など、その現代的傾向の音楽が腐敗した芸術であるとされ圧迫をうけたために翌35年に休職。38年にスイスに移り、大戦を避けて40-47年にはアメリカに移り住みた。このアルバムに収められた作品はそうした激動の時代に作曲された。ウェーバーの主題による交響的変容はウェーバーの劇付随音楽「トゥーランドット」 Op.75、ピアノ連弾曲「8つの小品」 Op.60、「6つのやさしい小品」 Op.10の中から主題が用いられ、4つの自由な変奏曲の形をとります。組曲「気高き幻想」はアッシジの聖フランチェスコの宗教への目覚めを主題とする同名のバレエ音楽を3曲の組曲に改編した作品。そして、弦楽合奏と金管のための協奏音楽(音楽会用音楽)はボストンso. 創立50周年記念の委嘱作品。金管は4つのホルン、4つのトランペット、3つのトロンボーン、そして1つのチューバと非常に厚みのあるサウンドで、弦楽と金管の絶妙な掛け合いが魅力の作品。当録音でもヤノフスキのストイックな音楽づくりと絶妙な音量バランスは圧巻。 | ||
シューベルト(1797-1828)〔 (*):サンディ・ファン・デューク編曲/弦楽四重奏版〕: 遥かからの歌 D.107 (*) /ロマン劇「ロザムンデ」〜ロマンス D.797 (*) / 弦楽四重奏曲第8番 変ロ長調 D.112 /笑いと涙 D.777 (*) / シラー「ギリシャの神々」の一節 D.677 (*) /さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」D.768 (*) / 弦楽四重奏曲第13番 イ短調「ロザムンデ」D.804 /君こそわが憩い D.776 (*) シグヌムSQ [フローリアン・ドンダラー(Vn1) アンネッテ・ヴァルター(Vn2) サンディ・ファン・デューク(Va) トーマス・シュミット(Vc)] | ||
録音:2017年4月、エマニュエル教会、ヴッパータール。 シグヌム四重奏団がPENTATONEレーベルよりシューベルト・アルバムをリリースする。収録作品は弦楽四重奏曲第8番、13番「ロザムンデ」を主軸に多数の歌曲をサンディ・ファン・デューク編曲による弦楽四重奏版で収録した充実の内容。シグヌム四重奏団はアルバン・ベルク四重奏団、アルテミス四重奏団、メロス四重奏団に学び、数々の国際コンクールでの入賞歴を誇る実力派の弦楽四重奏団。録音ではバルトーク、ベルク、シュニトケ、ラヴェル、ドビュッシー、スーク、ドヴォルジャークなど幅広いレパートリーで高い評価を得ている。今回のシューベルトの録音は当団が最も大切にしてきた作曲家の一人で、精緻なアンサンブルから奏でられる極上のシューベルトを堪能することが出来る。歌曲の弦楽四重奏版も秀逸で各作品の新たな魅力を引き出している。 | ||
ブラームス: ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24 (*) /4つのバラード Op.10 (#) ネリー・アコピヤン=タマーリナ(P) | ||
録音:1995年11月(*)、1995年10月(#)、1996年1月(#) 、モールティングス、スネイプ、サフォーク、 US 。 才能に恵まれながらソ連時代に不遇だったピアニストは少なからずいるが、ネリー・アコピヤン=タマーリナは現存ながら名声に浴することもなく、知る人ぞ知る存在となっている。1941年にモスクワで生まれ、モスクワ音楽院で伝説的なピアニスト、アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルに師事。1963年にドイツで行われたシューマン国際声楽・ピアノコンクールで優勝し、74年にはローベルト・シューマン賞を受賞したことで順風満帆なキャリアを始めると思いきや、実姉がイスラエル移住申請をしたため、彼女の亡命も危惧した当局により演奏活動を制限された。不遇時代に始めた水彩画家としても才能を示し、展覧会も催されたほど。1983年にロンドンで公演して再発見され、以後イギリスを本拠に教育活動を行った。 彼女の師・ゴリデンヴェイゼルは帝政ロシアからソ連時代の大ピアニストで、名教授としてもニコラーエワ、ベルマン、カバレフスキーらを育てた。直接指導を受けた世代がほとんど残っていないなか、アコピヤン=タマーリナは貴重な直弟子で、その燦然たるファルテッシモ、最高のピアニッシモや銀色に光る和音など、伝説のロシア・ピアニズムを現存している。それを後世に伝えるべく、Pentatoneレーベルが彼女の遺産をCD化する。第1弾は十八番のブラームス。温かな音色、歌うようなラインなど、今日では聴くことのできないピアノ芸術が超貴重なうえ、不思議な魔法にかけられたようなひとときを味あわせてくれる。 | ||
Carnevale 1729 〜 1729年ヴェネツィアの謝肉祭で上演された歌劇からのアリア ジェミニアーノ・ジャコメッリ(1692-1740):「ジャングィール」より 〔美しいものを聞くこと/行きなさい、我が最愛の人のところへ〕 ジュゼッペ・マリア・オルランディーニ(1676-1760):「アデライーデ」より 〔いつも復讐されないわけではない/愛しい花婿よ…私の目のなんと美しいことか/ 海の子供、小舟/さらなる美しさと喜びを見る〕 トマゾ・アルビノーニ(1671-1751):「フィランドロ」より 〔贈り物の中に受け取ったあなたの心/あなたが見た花の芽吹き〕 ニコラ・ポルポラ(1686-1768):「認められたセミラーミデ」より 〔牧人よ、もし4月に戻るなら/幾千もの怒りへの餌食(*) / Bel piacer seria d 'un core 〕 レオナルド・レーオ(1694-1744):「ウティカのカトーネ」より〔時には風に苛まれ/親愛の影、崇拝の影〕 レオナルド・ヴィンチ(1690-1730):「見捨てられたアルミーダ」より「波の中で変わる船」 アン・ハレンベリ(Ms) ステファノ・モンタナーリ(Vn)指揮イル・ポモドーロ | ||
録音:2016年9月、ヴィラ・サン・フェルモ、ロニーゴ。(*)を除き世界初録音。 1729年のヴェネチア・カーニバルで上演された華麗なバロック・オペラのアリア集。1729年カーニバルにおけるヴェネチアのオペラハウスは、伝説のカストラート歌手ファリネッリをはじめとする華やかな歌手勢が、時代の寵児である作曲家たちのオペラで華やかな超絶技巧を繰り広げ、熱狂に包まれていた。ファリネッリが驚異的なテクニックを魅せたポルポラの「セミラーミデ」、ファリネッリのライバルであったファウスティーナ・ボルドーリが喝采を浴びたオルランディーニの「アデライーデ」など、再発見された作品の数々が世界初録音されている。演奏は、正統なピリオド楽器演奏でのオペラに特化したイタリアのバロックアンサンブル「イル・ポモドーロ」。指揮者としてのみならずバロック・ヴァイオリン奏者としても名高い逸材ステファノ・モンタナーリがタクトを取ります。メゾ・ソプラノのアン・ハレンバーグは2016年に自身のCD「アグリッピナ」でインターナショナル・オペラ・アワードを受賞した注目の歌手。1729年ヴェネチアの熱狂が、時空を超えてここに詰まっている。 | ||
トマス・ハンプソン|セレナード〜フランス歌曲集 グノー(1818-1893):セレナード/おお、私の美しい反逆者/猟師の歌 ビゼー(1838-1875):パストラール/てんとう虫/夢見る男の歌 / マイアベーア(1791-1864):シシリエンヌ シャブリエ(1841-1894):小さなあひるたちのヴィラネル ショーソン(1855-1899):不運な騎士/妻への賛歌/リラの花咲く頃 / マスネ(1842-1912):閉じた眼/生きられた時間 サン=サーンス(1835-1921):ジャン王の軍隊の行進/死の舞踏/僕に何も言うことがなければ マニャール(1865-1914):愛のバラ トーマス・ハンプソン(Br) マチェイ・ピクルスキ(P) | ||
録音:2015年9月-10月、ジーメンス・ヴィラ&テルデックス・スタジオ、ベルリン。 名唱トーマス・ハンプソン〔代理店記載ママ〕待望の新録音がPENTATONEレーベルよりリリースされる。フランス歌曲に焦点を当てた当ディスクではグノー、ビゼー、ショーソン、マスネ、サン=サーンスといった作曲家の作品を収録。それぞれの作曲家の個性があらわれた美しい作品が並ぶ。オペラ歌手としてだけでなくリート歌手としても活躍しているハンプソン。温かく豊かな声量と実に味わい深い抒情的な声でフランス歌曲を歌い上げる。ハンプソンから絶大なる信頼を得ているピアノのマチェイ・ピクルスキのきめ細やかな演奏にも注目。 | ||
# PTC-5186682〔ユリア・フィッシャーのバッハ「無伴奏ソナタ&パルティータ〕→PTC-5186994でCD再発 。 | ||
ビゼー(1838-1875):歌劇「真珠取り」
ジュリー・フュシュ(S;レイラ) シリル・デュボワ(T;ナディール) フロリアン・センペイ(Br;ズルガ) リュック・ベルタン・ユーゴー(B;ヌーラバット) ジェフロワ・ジュルダン合唱指揮レ・クリ・ドゥ・パリ アレクサンドル・ブロック指揮リール国立o. | ||
録音:2017年5月9日-11日、ヌーヴォー・シエクル、リール。 アレクサンドル・ブロック率いるリール国立o. が、誉れ高き合唱団のレ・クリ・ドゥ・パリと豪華ソリスト陣とともにビゼーの名作「真珠とり」を録音した。ビゼーといえば「カルメン」があまりにも有名だが、特に母国フランスで今なお人気なのが「真珠とり」。スリランカのセイロン島を背景に地方色にとんだ三角関係の悲劇を描いた「真珠とり」は「いつかのような暗い夜に」(S)「耳に残るは君の歌声」(T)「おおナディール、若き日の恋人」(Br)「神殿の奥深く」(テノールとバリトンの二重唱)などが有名な全3幕4場のオペラ。レイラ役は今をときめくソプラノ歌手、ジュリー・フュシュが歌った。2009年に本格的なデビューを果たしたフュシュは、若さあふれる瑞々しい声色と共に全体的に重心を据えた安定感のある歌唱が魅力。高音の煌びやかさはもちろんのこと、中低音のふくよかな伸びにも定評がある。録音ではマーラー&ドビュッシー歌曲集 (AP-050)などをリリースしており、曲に合わせて鮮やかに声色を変える表現力の持ち主。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、ジャン=マリー・ヘイセン、エルド・グルートなどPENTATONEレーベルが誇る技術陣による録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
ストラヴィンスキー(1882-1971):メロドラマ「ペルセフォーヌ」(1933-34)
アンドルー・ステイプルズ(T;ユーモルプ) ポリーヌ・シュヴァリエ(語り;ペルセフォーヌ) エサ=ペッカ・サロネン指揮フィンランド国立歌劇場o.、cho.&児童cho. | ||
録音:2017年8月11日、フィンランド国立オペラ&バレエ、ヘルシンキ・フェスティヴァル、ライヴ。 エサ=ペッカ・サロネンといえば30代前半にSONYに録音したストラヴィンスキーの一連の録音、またDGに録音した「春の祭典」などストラヴィンスキー振りとして名声を挙げたが当作品は初録音となる。色彩のニュアンス、鋭敏かつ柔軟なリズムも的確に振り分けるエサ=ペッカ・サロネンならではの演奏で、当作品の決定盤登場。 | ||
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):チェロ協奏曲(1970) アンリ・デュティユー(1916-2013):チェロ協奏曲「遥かな遠い国へ」(1970) ヨハネス・モーザー(Vc) トマス・スナゴー指揮ベルリン放送so. | ||
録音:2017年9月、2018年3月、ハウス・デス・ルンドフンクス、ベルリン放送局本館、RBB、ベルリン。 世界が注目する実力派チェリストのヨハネス・モーザーが20世紀を代表するデュティユーとルトスワフスキがロストロポーヴィチのために作曲したチェロ協奏曲2篇を録音した。第二次大戦以後のポーランド作曲界の中心人物ルトスワフスキ。ロストロポーヴィチの希望で書かれたチェロ協奏曲は先鋭的で全篇にエネルギーが漲っており、超絶技巧のチェロに色彩的なオーケストラが絡む立体的な作品で、ルトスワフスキの代表作のひとつ。デュティユーのチェロ協奏曲「遥かな遠い国へ」もロストロポーヴィチの委嘱で作曲された作品で全5楽章からなる。タイトルは、ボードレールの詩集「悪の華」におさめられている「髪」の一節からとられている。チェロのモノローグで幕を開けるこの曲は、繊細な響きの中で移り変わる多様な景色の中を通り抜け、再び静寂の中へと収束していく。トマス・スナゴー指揮ベルリン放送so. とともに20世紀音楽に鋭い感性を示すモーザーの腕が光る。今回もPENTATONEレーベルが誇る技術チームによる録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
メイソン・ベイツ/マーク・キャンベル(台本): 歌劇「スティーブ・ジョブズの革命<進化>」 ケリー・マークグラフ(Br;ポール・ジョブズ) エドワード・パークス(Br;スティーブ・ジョブズ) サーシャ・クック(Ms;ローレン・パウエル・ジョブズ) ウェイ・ウー(B;乙川弘文〔知野弘文〕) ガレット・ソーレンソン(T;スティーヴ・ウォズニアック〔ウォズ〕) ジェシカ・E.ジョーンズ(S;クリスアン・ブレナン) マリヤ・カガンスカヤ(Ms;教師) マイケル・クリスティ指揮サンタフェオペラo. スザンヌ・シェストン合唱指揮 | ||
録音:2018年7月-8月、サンタフェオペラ、クロスビー劇場、サンタフェ、ライヴ。 現代の鬼才、スティーブ・ジョブズがなんとオペラになって帰ってきた。サンタフェオペラが委嘱し、2017年7月に同オペラ劇場で初演されたばかりで、待望のディスク化。自らの死が近いことを悟ったジョブズが、彼の精神的メンターであった禅僧の乙川弘文に導かれ人生を回想する形を取った本作では、気鋭のパイオニアとしての面に留まらず、子供時代の1コマや最初の彼女クリスアンとの交流、そして妻のローレンに説かれ1人の人間としての自分に向き合うシーンなど、公私様々な面が描かれている。作中、彼が大きく影響を受けた禅の思想が色濃く現れる点も、日本の聴き手を惹きつける点。作曲者のメイソン・ベイツはジャズやテクノの語法や電子音響など幅広い素材を用いて固有の世界を切り開き注目を集める作曲家。台本を手がけたのはアメリカ現代オペラ界の最前線で活躍するマーク・キャンベル。爽やかなタッチの音楽の中、時系列にとらわれない鮮やかな展開を見せるジョブズの物語。彼が創り出した高度で万能な電子社会で生きる私たちにとって、人間として生きることとは何か、再度考えさせられるきっかけとなるかもしれない。 | ||
尹伊桑〔ユン・イサン〕: チェロ協奏曲(1976) (*) /ヴァイオリン協奏曲第1番 (1981) (#) /ファンファーレと追憶 (1979) [マット・ハイモヴィッツ(Vc;*) ユミ・フアン=ウィリアムズ(Vn;#) デニス・ラッセル・デイヴィス指揮リンツ・ブルックナーo.]/ グリッセ(1970)[マット・ハイモヴィッツ(Vc)]/5つの間奏曲A(1982)[滑川真希(P)]/ コントラスト(1987) /歌詞(ガサ)(1963) (**) [ユミ・フアン=ウィリアムズ(Vn) デニス・ラッセル・デイヴィス(P;**)] | ||
録音:2017年6月7日-12日、ブルックナーハウス、リンツ、ライヴ/2017年8月27日、ティペット・ライズ・アート・センター/2017年6月30日、リンツ音楽劇場。ドイツで活動を行った韓国の作曲家尹伊桑(ユン・イサン)。昨2017年は生誕100年で、それを記念してのコンサートのライヴと、新録音でのアルバム発売となる。尹伊桑は日本で学びドイツを拠点に作曲活動を行なうが、北朝鮮の工作員の疑いで韓国政府に拉致・送還され死刑を宣告される。しかし追放され、当時の西ドイツに帰化して1995年に生涯を終えた。注目はハイモヴィッツ独奏によるチェロ協奏曲。尹はもともとチェロを学び、楽器に精通していたため、チェロの機能と技巧を最大限に発揮させた超難曲となっている。作品は彼の幼時の思い出から始まり、南北朝鮮の統一を夢見て葛藤しながらも、勝利を表すラの音に半音届かないまま終る。ハイモヴィッツは撥を用いて韓国の伝統楽器コムンゴを模倣するなど情熱と絶望の混沌の世界を熱演している。ヴァイオリンは韓国の血をひく若手ユミ・フアン=ウィリアムズ。また日本のピアニスト滑川真希も好演。尹と親しく、ずっと献身的に作品を演奏してきたデニス・ラッセル・デイヴィスのオーケストラも感動的な演奏をくりひろげている。 | ||
隠された秘宝 ロカッテリ(1695-1764):劇場風序曲 ニ長調 Op.4 No.1 / コレッリ(1653-1713):ラ・フォリア Op.5 No.12 ニーナ・シモン(1933-2003):ふたりの誓い / カルロ・ジェズアルド(1566):お前は私を殺す、残酷なひとよ ニコ・マーリー(1981-):わたしを探して / 阿炳(1893-1950):二泉映月 フランク(1822-1890):前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18 ヨハン・ヴィルヘルム・ヴィルムス(1772-1847):ロンド Op.4 / サティ(1866-1925):3つのゆがんだ踊り ロン・フォード(1959-):モテット / ヤナーチェク(1854-1928):ズデンカ変奏曲 ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):森のニンフ(オケゲムの死を悼む挽歌) カレファックス・リード五重奏団 [オリヴァー・ボエクホールン(Ob/コーラングレ/ティン・ホイッスル) イヴァー・ベリックス(Cl) ラーフ・ヘッケマ(Sax) イェルテ・アルトゥイス(バスCl) アルバン・ウェズリー(Fg)] | ||
録音:2017年1月31日-2月2日、ドープスヘシンデ教会、ハールレム。 リード五重奏団の“カレファックス "がPENTATONEレーベル初登場。当団は「ポップスのメンタリティを備えたアンサンブル」と評され、圧倒的なテクニックから奏でられる見事なアンサンブルで結成時より高い評価を得ており、独MDGレーベルなどから多くのディスクがリリースされている。リード五重奏は18世紀以降の作品が多いため、当団はオリジナル作品以外も積極的に編曲また委嘱をし、レパートリーを広げてた。また、ジャズ、ポップスも演奏し国際的な音楽シーンから熱烈な支持を受けている。「隠された秘宝」と題された当ディスクでは、ジョスカン・デ・プレの「森のニンフ」、コレッリの「ラ・フォリア」、サティの「3つのゆがんだ踊り」など15世紀から現代まで、世界の魅力的な作品が並ぶ。オルガンのために書かれたフランクの前奏曲、フーガと変奏曲では原曲さながらの響きを追求し、カレファックスの真の実力を示した名演を聴かせてくれる。リード・ファンはもちろんのこと、オーディオ・ファンにもおすすめしたいディスク。 | ||
リッキー・イアン・ゴードン:室内歌劇「ツリーのないうち」(1幕) 〔原作:ゲイル・ロックの児童書「ツリーのないうち」|台本:ロイス・バフレック] ハイジ・ストーバー(S;アデレード・ミルズ、ミス・トンプソン、ヘレン・ミルズ) ローレン・スノーファー(S;アディー・ミルズ) パトリツィア・シューマン(S;グランマ・ミルズ) メーガン・ミハイロヴナ・サマリン(Ms;カーラ・メイ) マクシミリアン・マシアス(T;ビリー・ワイル) エリザベス・レオーネ(S;グローリア・コット) ダニエル・ベルチャー(Br;ジェイムズ・アディソン・ミルズ III 〔パパ〕) ブラッドリー・ムーア指揮ヒューストン・グランド・オペラo.&少年少女cho. | ||
録音:2017年12月、ウォーサム・シアター・センター、ライヴ。1972年にアメリカで放映され、2年後にゲイル・ロックにより書籍化されたテレビ映画「ツリーのないうち」が、アメリカオペラ界を牽引する作曲家リッキー・イアン・ゴードンと脚本家ロイス・バフレックによって、オペラに生まれ変わった。ヒューストン・グランド・オペラによる2017年12月の初演ライヴ録音を収めたアルバム。愛妻の死から立ち直れないジェイムズとその娘アディー、アディーを優しく見守る祖母の3人家族にとって、悲しみとわだかまりの季節であったクリスマスが再び家族の幸せな季節になるまでを描いたホームドラマ。登場人物それぞれの心情が丁寧に描かれた場面が聴き手に共感と郷愁を呼び起こす。豪華な歌手勢が送る、クリスマスの家族の物語をお楽しみ頂きたい。 | ||
ヤノフスキ〜ワーグナー:オペラ全集 「さまよえるオランダ人」(PTC-5186400) /「パルジファル」(PTC-5186401) / 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(PTC-5186402) /「ローエングリン」(PTC-5186403) / 「トリスタンとイゾルデ」(PTC-5186404) /「タンホイザー」(PTC-5186405) /「ラインの黄金」(PTC-5186406) / 「ワルキューレ」(PTC-5186407) /「ジークフリート」(PTC-5186408) /「神々の黄昏」(PTC-5186409) ・ボーナスDVD「マレク・ヤノフスキ、インタビュー」&「オランダ人」序曲、「神々」抜粋 マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送so. | ||
ヤーコプス〜シューベルト(1797-1828):交響曲集 〔第1番 ニ長調 D.82 (1813) / 第6番 ハ長調 D.589 (1818) 〕 |
ルネ・ヤーコプス指揮 ビー・ロックo. | |
録音:2018年3月、ザール・インスブルック、インスブルック会議場。
『幼少の頃、私のお気に入りの作曲家の中で初めてコンサートで歌う機会を与えられたのがシューベルトでした。やがて、母国の都市ヘントにある大聖堂の少年合唱団のメンバーとなりボーイソプラノのソリストとして歌ってきました。その当時、私はディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの歌うシューベルトの歌曲の録音を聴き、ますますシューベルトの虜になりました。私はカウンターテナー歌手としてキャリアをスタートさせ、歌手として、そして指揮者として様々な作曲家の作品を演奏してきましたが、指揮者として私が最も敬愛するシューベルトにかえってきました。』(ルネ・ヤーコプス) ルネ・ヤーコプスがPENTATONEレーベル初登場!母国ベルギー、ヘントのビー・ロックo. との共演でシューベルトの交響曲第1番と第6番を録音した。音楽家としての経験値と鋭い耳、そして深い知識を持つヤーコプスが満を持して指揮をした注目の録音。ベルギー第3の都市ヘント(ゲント)に2005年創設されたピリオド楽器のビー・ロックo. (B ' Rock Orchestra)。実力派により構成されたメンバーが音楽的に互いを刺激し合い、ルネ・ヤーコプス、アイヴァー・ボルトン、アレクサンドル・メルニコフなどの演奏家との共演で名声を高めてきた。変幻自在の音色を奏でることのできる当団がヤーコプスとともに実にカラフルにそして刺激的な演奏を聴かせてくれる。シューベルトが習得したハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの先輩作曲家からの影響をはっきりと示しつつもシューベルトの独創性がいたるところにあらわれている交響曲第1番。ヤーコプスはウィーン古典派の流れを受けた冒頭から溌剌としたテンポで明快な演奏を聴かせてくれる。一方、シューベルトが古典的連環形式の第3楽章にスケルツォの名をはじめてつけた交響曲第6番。交響曲作曲家として、精神的内容がまじりけのないシューベルトがあらわれた名曲。音楽家ヤーコプスの充実ぶりをあらわした名演登場と言えるだろう。 | ||
モーツァルト: 6つの前奏曲とフーガ K.404a (抜粋?) 〔前奏曲 Nos.1, 3, 5 /フーガ Nos.2, 4, 6 〕/ ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563 (1788) |
ジョナサン・クロウ(Vn) ダグラス・マックナブネイ(Va) マット・ハイモヴィッツ(Vc) | |
録音:2005年9月6日-8日、サントーギュスタン教会、ケベック。 PENTATONEレーベルとカナダのOxingale Recordsレーベルとの共同企画"PENTATONE OXINGALE Series"。当ディスクは鬼才マット・ハイモヴィッツによるモーツァルトの室内楽で、バッハの作品による6つの前奏曲とフーガ K.404aと大作ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563が収録された。6つの前奏曲とフーガはモーツァルトが1782年の春にバロック音楽に熱中していた音楽愛好家のスヴィーテン男爵と知り合い、男爵邸での演奏会のために編曲されたものと考えられるも、近年では偽作とする説が有力となっている。しかし、J.S.バッハ、W. F. バッハの作品を模倣して新たに作曲されたこの作品は美しい旋律を伴う弦楽三重奏曲の魅力的な作品の一つと言えるだろう。晩年の室内楽作品の中でも、クラリネット五重奏曲とともに最高傑作に数えられるディヴェルティメント 変ホ長調。構成は全6楽章からなり、充実したソナタ形式の第1楽章、一種の崇高ささえ感じられる第2楽章、非常によく練られた変奏手法の第4楽章、主題の展開を含むロンド形式の第6楽章など、3つの弦楽器という最小限の編成にして充実した響きと多様な形式を伴うモーツァルトの想像力にただ驚かされる作品。ハイモヴィッツが気心を知れたジョナサン・クロウ、ダグラス・マックナブネイとともに極上のアンサンブルを聴かせてくれる。1970年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988年にジェイムズ・レヴァイン指揮シカゴso. をバックにドイツ・グラモフォンに録音し、センセーショナルなレコーディング・デビューを果たした。その後、1999年に自身のレーベルOxingale Recordsよりバロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦してきた。"PENTATONE OXINGALE Series"より積極的なリリースが続く世界的チェリスト。 | ||
アリサ・ワイラースタイン ハイドン(1732-1809):チェロ協奏曲集〔第2番 ニ長調 Op.101 Hob.VIIb: 2 /第1番 ハ長調 Hob.VIIb: 1 〕 シェーンベルク(1874-1951):浄められた夜 Op.4(弦楽合奏のための編曲版)(rev.1943) アリサ・ワイラースタイン(Vc) トロンハイム・ソロイスツ[ガイル・インゲ・ロツベルグ(コンサートマスター)] | ||
録音:2018年4月、セルビュ教会、トロンハイム、ノルウェー。 バレンボイムの秘蔵っ子として2012年にDECCAレーベルのデビュー盤をリリースした女流チェリスト、アリサ・ワイラースタイン。エルガーの情熱的な演奏で注目され、瞬く間に世界のひのき舞台に立った。その後、ビエロフラーヴェクとのドヴォルジャーク、コダーイ等の無伴奏チェロ作品集、ラフマニノフとショパンのチェロ・ソナタ集と、リリースするたびに大きな話題となり、そのすべての録音で高い評価を得てきました。彼女のニューステージとして専属契約したのは高品位録音でも評価の高いPENTATONEレーベルで、その第1弾として録音されたのはハイドンとシェーンベルク。 | ||
カルダー四重奏団〜ベートーヴェン&ヒルボリ ベートーヴェン(1770-1827):弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18 No.3 (1798-1800) アンデシュ・ヒルボリ(1954-):コングスガード変奏曲(2006) ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131 (1826) カルダーSQ [ベンジャミン・ジェイコブソン、アンドルー・バルブルック(Vn) ジョナサン・モーシェル(Va) エリック・バイヤーズ(Vc)] | ||
録音:2018年5月22日-25日、コルバーン音楽学校、ジッパー・ホール、ロサンゼルス。高い技術と芸術性が評価されているアメリカの実力派クァルテット、カルダー四重奏団がPENTATONEレーベルと専属契約した。注目の第1弾はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第3番と14番にはさみ、アンデシュ・ヒルボリのコングスガード変奏曲を収録した。当団のこれまでの録音では近現代が中心だっただけにベートーヴェンは新境地といえ期待が高まる。 1954年ストックホルム生まれのヒルボリは、合唱と即興音楽を経験した後に1976年にストックホルムの王立音楽大学に入学。グンナル・ブクト、ラーシュ=エーリク・ロセル、アルネ・メルネス、ペール・リンドグレーンの下で対位法と作曲法と電子音楽を学び、ブライアン・ファーニホウのクラスにも参加した。合唱作品を中心に協奏曲や室内楽作品でも高い評価を集めている。コングスガード変奏曲は2006年の作品。ベートーヴェンとの相性もよくベートーヴェンの変奏曲を思わせる構成で、生き生きとしたこの上なく美しい響きが印象的。 | ||
ロッシーニ(1792-1868):歌劇序曲集 〔絹のはしご(1812) /タンクレディ(1813) /アルジェのイタリア女(1813) / セビリャの理髪師(1816) /泥棒かささぎ(1817) /マティルデ・ディ・シャブラン(1821) / セミラーミデ(1823) /コリントの包囲(1826) /ウィリアム・テル(1829) 〕 ミケーレ・マリオッティ指揮ボローニャ・テアトロ・コムナーレo. | ||
録音:2018年5月、聖ドメニコ修道院、ボローニャ。 1979年生まれのミケーレ・マリオッティがボローニャ・テアトロ・コムナーレo. とともにロッシーニの序曲集を録音しました。マリオッティといえば、「ウィリアム・テル」、「マティルデ・ディ・シャブラン」の映像商品などでもカラフルで躍動感に満ちた演奏を聴かせたが、当演奏は2018年5月にロッシーニの9つの歌劇の序曲を録音した物。豊かなハーモニーと華麗なオーケストレーション、そしてパワフルでリズミカルなロッシーニの作品を見事な熱量で演奏している。ロッシーニの生誕地、ペーザロに生まれたマリオッティだからこそ表現できる正真正銘のロッシーニをここに聴くことが出来る。そしてPENTATONEレーベルが誇る技術チームによる録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
ゴスペル・クリスマス デマーカス・ウィリアムズ:キング・オブ・キングス / ビル・ウィンストン:賛美のいけにえ ミルトン・ビッグハム:キリストの降誕 / テリー・デイヴィス:アンド・ヒズ・ネイム・シャル・ビー・コールト マイケル・マッケロイ/ジョゼフ・ジュベール/ブリル・レッド:あなたは思い知ったほうがいい ノーマン・ハッチンズ:エマニュエル / ジョゼフ・ペース II :シオン、喜べ ゲイリー・ヘメンウェイ/チャールズ・フロイド:救世主イエス、来たれ神の子 ジェイムズ・フォーチュン/アイロン・ルイス編曲:告げよ/ワンダフル・チャイルド ヘンデル/マーヴィン・ウォーレン、マイケル・ジャクソン、マーク・キブル編曲:ハレルヤ キャロル・メドレー〔エラスムス・ムタンビラ:アルファ&オメガ/伝承曲:神のみ子は今宵しも/ ゲイリー・サドラー/リン・ディシェイゾ:ビー・ウントゥ・ユア・ネーム/ イスラエル・ホートン:この世を支配する〕/ ヘンデル/マーヴィン・ウォーレン編曲:もろびとこぞりて アロンゾ・チャドウィック、ロビン・ヘンダーソン、キアナ・クリッテンデン、ジェラニ・グリーンリッジ、 チェルシー・ホステットラー、ウェンディ・ジャクソン、マーラ・サンプソン、エマニュエル・ヘンリード、 マリリン・ケラー、クライリーゼ・ロゼッティ=ヘメンウェイ、ジョナサン・ヴォーン、トレーシー・ハリス、 マーエッタ・キャリアー、サイーダ・ライト三重唱 クリス・ターナー(P) ジェリー・ハリス(Cb) ロデリック・ナイチン・ゲール(ドラム) ゲイリー・ヘメンウェイ合唱指揮 ノースウェスト・コミュニティ・ゴスペル・コーラス チャールズ・フロイド指揮オレゴンso. | ||
録音:2017年12月、アーリン・シュニツァー・コンサート・ホール、ポートランド、オレゴン州、ライヴ。 ノースウェスト・コミュニティ・ゴスペル・コーラスとオレゴンso. による演奏会「ゴスペル・クリスマス」の20周年を記念して2017年12月にライヴ収録されたアルバム。喜び讃美し歌おうというゴスペル・スピリットに浸ることができるこのアルバムにはクリスマスの定番曲であるヘンデルの「ハレルヤ」「もろびとこぞりて」はもちろんのこと、キャロル・メドレーとして「アルファ&オメガ」「崇高で神聖な」など、クラシック、ジャズ、R&B、聖歌とジャンルをこえた音楽の魅力にあふれた作品を収録している。ゴスペル・コーラスならではの力強さと心温まる歌唱で聴く心に染み入る美しきキャロル集。 | ||
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): バレエ組曲「泡立ちクリーム」 Op.70a (1924) ドビュッシー(1862-1918):舞踊詩「遊戯」(1912) リゲティ(1923-2006): 管弦楽のための「メロディーエン」(1971) |
ジョナサン・ノット指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:2018年6月、ヴィクトリア・ホール。東京都so. の音楽監督を務め日本でも人気の指揮者ジョナサン・ノットがPENTATONEレーベル初登場。2017年1月よりスイス・ロマンドo. の音楽監督の就任を記念してR.シュトラウスのバレエ組曲「泡立ちクリーム」、ドビュッシーの舞踊詩「遊戯」、そしてリゲティの「メロディーエン」を収録したアルバムをリリースする。20世紀の音楽をさかんに指揮してきたノットが当アルバムでも本領発揮。最も得意とする作品でスイス・ロマンド管とのさらなる躍進へと突き進む。リヒャルト・シュトラウス作曲によるバレエ組曲「泡立ちクリーム」。原作のバレエは台本 H.クレーラーの全2幕(全27曲)の構成で1921-22年に作曲、初演は1924年ウィーンで行われた。管弦楽のための組曲版は8曲で構成されている。R.シュトラウスらしく華麗で艶やかな響きが特徴の当組曲には各曲タイトルがついており、有名なホイップクリームのワルツなど、ユーモアに富んだ煌びやかな作品。前衛音楽を推進したリゲティ。管弦楽のための「メロディーエン」は1971年に作曲された。メロディーエンとは、クラスター的な響きの中から旋律の断片が浮かび上がる構図となっており、まるで様々な重ね塗りのパレットを用いたような作品。ノットは精緻なスコアを慎重に読み込み立体的に演奏している。2018年に没後100周年を迎えたドビュッシーの「遊戯」もノットの繊細なタクトが光る圧巻の演奏。今後のリリースにも期待が高まる。演奏の素晴らしさに加え、長年同管を録音してきたPENTATONEの技術チームによる録音であることも注目。 | ||
モーツァルト(1756-1791):フルート協奏曲〔第2番 ニ長調 K.314 /第1番 ト長調 K.313 〕 ミスリヴェチェク(1737-1781):フルート協奏曲 ニ長調 アナ・デ・ラ・ヴェガ(Fl) イギリス室内o.[ステファニー・ゴンリー(リーダー)] | ||
録音:2016年9月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 “傑出した才能 "(ウィグモアホール)、“真の芸術家 "(カドガンホール)、“ファースト・クラス "(ベルリン・フィルハーモニー)と各演奏会で絶賛されている注目のフルート奏者、アナ・デ・ラ・ヴェガがモーツァルトとミスリヴェチェクの協奏曲を録音した。イギリス人とアルゼンチン人の両親の間にオーストラリアで生まれたヴェガはシドニー大学でマーガレット・クロフォードに師事。その後パリにてレイモンド・ギオの最後の弟子として研鑽を積んだ。イギリス室内o. とは2010年以来度々共演しており、当ディスクにも収録されている忘れられし名曲ミスリヴェチェクのフルート協奏曲の演奏はBBCラジオにて生放送され話題となった。この度満を持してセッション録音された。チェコの作曲家、ヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781)は自国の教会でヴァイオリニストを務めるなどし、その後はヴェネツィアに赴き、オペラの作曲をジョヴァンニ・ペシェッティに学んだ。最初の歌劇「メデア」は1764年に上演され、好評を博すなど、作曲家としての才能を開花させました。チェコの音楽性とイタリアの影響を融合することで独自の作曲様式を生み出したミスリヴェチェクの作品はウィーン古典派の巨匠たちの先駆けとなり、軽快な声部書法と旋律面での豊かな創意によって特にイタリアで圧倒的な成功をおさめた。このフルート協奏曲も華やかな旋律が魅力の作品。モーツァルトのフルート協奏曲2篇とあわせてお楽しみ頂きたい。 | ||
エマール〜ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」/ 「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 Op.35 ピエール=ロラン・エマール(P) | ||
録音:2020年7月、シュテファニエンザール、グラーツ、オーストリア。孤高のピアニスト、ピエール=ロラン・エマール。1973年メシアン国際コンクールの覇者であるエマールといえば、メシアン、ブーレーズ、リゲティなど近現代の作品を得意とし、そのどれもが高い評価を得てきた。PENTATONEレーベル第1弾となったメシアンの「鳥のカタログ」(PTC-5186670)はレコード芸術誌特選盤、また同誌2020年11月号の特集「2001〜2020 21世紀生まれ」のベスト・ディスク100[ピアノ編]の「ベスト・オブ・ベスト30」で同盤が第3位となるなど、現代屈指のピアニストとして数多くの名盤を生み出している。そのエマールがついにベートーヴェンの大曲「ハンマークラヴィーア」を録音した。「ハンマークラヴィーア」は2020年6月の来日公演でメシアンとともに披露される予定だったが、新型コロナウィルス感染拡大により公演中止となった作品。エマール自身もこの困難な時代に自問自答の日々が続く中、真正面から取り組んだ渾身の録音となった。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」は難曲で知られる大作。その宇宙的広がりを見せるこの作品でも集中力が一切途切れることがなく、エマールのコントロールされた音楽は唯一無二の世界を作り上げている。一方、「エロイカ」変奏曲ではエマールのもつ鮮やかな色彩を放った演奏を披露。各変奏で見せる芳醇な香りもまた魅力的。今、この時代に届けたいエマール入魂の演奏。 | ||
PENTATONEレーベル初登場!世界最高の名唱コジェナー〔代理店記載ママ〕が バロック・レパートリーを歌い上げる〜「ため息の庭」 ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):歌劇「アリアンナ」(1727)より 〔プレスティッシモ/アダージョ・アッサイ/イン・メヌエット.プレスト/ レチタティーヴォ「 Dove, misera, dove 」/アリア「 Come mai puoi 」/ レチタティーヴォ「 Se fia che pensi, o caro 」/アリア「 Che dolce foco in petto 」〕 レオナルド・ヴィンチ(1690-1730):「マリア・ドロラータ」(1723) 〜シンフォニア フランチェスコ・ガスパリーニ(1661-1727):「アタリア」(1696) 〜アリア「 Ombre, cure sospetti 」 レオナルド・レーオ(1694-1744):「 Angelica e Medoro Or ch 'e dal sol difesa」(1730) より 〔アリア「 Or ch 'e dal soldifesa 」/ レチタティーヴォ「 Siedi, siedi ben mio 」 /アリア「 Che detto avranno mai 」〕 ヘンデル(1685-1759):歌劇「アグリッピナ」 HWV.6 (1709-1710) 〜シンフォニア/ カンタータ「あなたに再びお会いしようとは、おお神よ」 HWV.150 (1707) より 〔レチタティーヴォ「 Qualti riveggio, oh Dio 」/アリア「 Empio mare, onde crudeli 」/ レチタティーヴォ「 Amor, che ascoso ne'suoivaghi lumi 」/アリア「 Se la morte non vorra 」/ レチタティーヴォ「 Questi dalla mia fronte 」/アリア「 Si muora, si muora 」/ レチタティーヴォ「 Ecco, gelide labra 」〕 マグダレーナ・コジェナー(Ms) ヴァーツラフ・ルクス指揮コレギウム 1704 | ||
録音:2018年9月21-26日、聖アンナ教会、プラハ。世界最高の名唱マグダレーナ・コジェナーがPENTATONEレーベルに初登場!バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇るコジェナーだが、当ディスクではデビュー当時より大切にしてきたバロック・レパートリーを収録。悲劇的な恋愛を歌った作品を中心に、コジェナーの持ち味であるそれぞれのキャラクターを演じ分けた豊かな感情表現で歌い上げる。コレギウム1704の演奏も抜群で、悲劇的なヒロインを演じるコジェナーの歌唱に華を添える。 | ||
アメリカの様相 ショーン・シェパード(1979-):魔術 / セバスティアン・カリアー(1959-):マイクロシンフ クリストファー・ラウズ(1949-):サプリカ(*) / ケンジ・バンチ(1973-):ある象の様相 サミュエル・バーバー(1910-1981):スーヴェニール Op.28 カルロス・カルマー指揮オレゴンso. | ||
録音:2016年(*)、2017年(*以外)、アーリン・シュニツァー・コンサート・ホール、ポートランド、オレゴン州、 US 、ライヴ。 5人のアメリカ人作曲家に焦点を当てた「アメリカの様相」。バーバー以外は現在アメリカを代表する作曲家で、「アメリカの魂」(PTC-5186481)と併せ20世紀から21世紀へ脈々とつながるアメリカ音楽を堪能することが出来る。「新世代を担う最もエキサイティングな作曲家」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評されるショーン・シェパード。ここに収録された魔術は、BBCとカーネギーホールの共同委嘱作で、ゲルギエフ指揮アメリカ・ナショナル・ユースo. のヨーロッパツアーのために作曲された。チャイコフスキー、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ、グリンカ、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキーなどロシア人作曲家の作品から要素をふんだんに取り入れた、題名のごとく“魔術的 "な作品。セバスティアン・カリアーは1959年ペンシルヴァニア生まれの作曲家で、ここに収録されたマイクロシンフはピアノを含む打楽器と弦楽器との複雑な絡み方が興味深い作品。報道や文学、作曲に授与されるアメリカでも最も権威のある「ピューリッツァー賞」を受賞しているクリストファー・ラウズ。緩急に富むサプリカは2013年に作曲されたラウズの交響曲第4番との関わりの深く、弦楽器の美しさを追求した作品。数人の盲人が象の一部だけを触って感想を語り合うというインド発祥の寓話「群盲象を評す」。欧米では、19世紀のアメリカの詩人ジョン・ゴッドフリー・サックスが1872年に発表した同名の詩により有名になった。ケンジ・バンチのオレゴンso. の委嘱作「ある象の様相」はこの寓話からインスピレーションを受けて作曲。序奏、6つの変奏、論争、終曲で構成されている。雄大なサウンドが非常に聴きごたえがある。バーバーのスーヴェニールはもともとピアノ連弾組曲として作曲された全6曲の作品。のちにバレエ音楽として改編されたバーバーらしい美しい作品。1958年ウルグアイ生まれのカルマーは故ジェイムズ・デプリースト(1936-2013)の後任として2003年よりオレゴンso. の音楽監督を務めており、意欲的なレパートリーで当団を成長させてきた。手兵とともに明確なテーマを持った興味深いアルバムを発表している。 | ||
コルネーリア・フンケ原作/ルナ・パール・ウールフ音楽監修:「エンジェル・ハート」 (全13章、26トラック|新作及びトラディショナル・ソングの編曲:ゴードン・ゲッティ、 ジェイク・ヘギー、エンゲルベルト・フンパーディンク、レノン=マッカートニー、 デイヴィッド・サンフォード、ルイス・スプラットラン、ルナ・パール・ウールフ) ジェレミー・アイアンズ(ナレーター) マット・ハイモヴィッツ(Vc) ウーチェロ[チェロ・サンサンブル] リサ・デラン(S) フレデリカ・フォン・シュターデ、チェン・カオ(Ms) ダニエル・テイラー(CT) サンフォード・シルヴァン(Br) マイケル・モーガン指揮聖マルティン・デ・ポレス・スクール児童cho. カテリーナ・リヒテンベルク、マイク・マーシャル(マンドリン) | ||
録音:2011年7月27日-8月1日、スカイウォーカー・サウンド、 US 。鬼才チェロ奏者マット・ハイモヴィッツが立ち上げたOXINGALEレーベルより、ドイツの人気児童作家、ファンタジー小説家にしてイラストレーターのコルネーリア・フンケ原作の「エンジェル・ハート」にルナ・パール・ウールフが曲をつけた注目作。演奏はハイモヴィッツ率いるウーチェロに加えてリサ・デラン、ダニエル・テイラーなどの実力派声楽陣と児童合唱団が参加している。2002年に出版した「どろぼうの神様」の英訳がアメリカでベストセラーとなり、その後37か国語に訳され一躍世界的に知られる存在となったフンケ。2005年には「最も影響力のある世界の100人」に選ばれた。作曲したルナ・パール・ウールフは「エンジェル・ハート」の場面に合った選曲し、PENTATONEレーベルでおなじみのゴードン・ゲッティ、ジェイク・ヘギーに加えてレノン=マッカートニーの作品も取り入れ、それぞれウールフが編曲している。イギリスの俳優ジェレミー・アイアンズの渋いナレーションとともに、ウーフルの音楽が華を添える。児童合唱団の透き通った歌声が物語全体を包み込み心温まる。60ページに及ぶブックレットには物語とともにイメージが膨らむイラストを多数掲載。またハート形のシールと塗り絵を楽しむことができるカードも封入されており、プレゼントにも最適。 | ||
静かな国へ〜シューベルト(1797-1828) / (*):サンディ・ファン・デューク編曲、弦楽四重奏版: 静かな国へ D.403 (*) /春の思い D.686 (*) /弦楽四重奏曲第6番 ニ長調 D.74 / 死と乙女 D.531 〜あっちへ行け! 残酷な死神よ(*) /夕星 D.806 (*) /水の上で歌う D.774(*) / 墓の中 D.330 (*) /弦楽四重奏曲第14番 ニ短調「死と乙女」 D.810 シグヌムSQ [フローリアン・ドンダラー(Vn1) アンネッテ・ヴァルター(Vn2) サンディ・ファン・デューク(Va) トーマス・シュミット(Vc)] | ||
録音:2019年9月、ゼンデザール、ブレーメン。シグヌム四重奏団の好評シリーズ、シューベルト・アルバム第2弾が登場。収録作品は弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」、第6番を主軸に、今回も多数の歌曲をサンディ・ファン・デューク編曲による弦楽四重奏版で演奏している。シグヌム四重奏団はアルバン・ベルク四重奏団、アルテミス四重奏団、メロス四重奏団に学び、数々の国際コンクールでの入賞歴を誇る実力派の弦楽四重奏団。録音ではバルトーク、ベルク、シュニトケ、ラヴェル、ドビュッシー、スーク、ドヴォルジャークなど幅広いレパートリーで高い評価を得ている。今回のシューベルトの録音は当団が最も大切にしてきた作曲家の一人で、精緻なアンサンブルから奏でられる極上のシューベルトを堪能することができる。歌曲の弦楽四重奏版も秀逸で各作品の新たな魅力を引き出している。当シリーズ第1弾の「弦楽四重奏曲13番「ロザムンデ」、第8番」(PTC5186673)はドイツの権威ある音楽賞であるOpus Klassikの2019年のアワード受賞など高い評価を得ている。また、ベートーヴェンの250周年を記念してリリースした弦楽四重奏曲第13番+大フーガ(PRINTEMPS-DES ARTS DE MONTE-CARLO /PRI-031)好評発売中。 | ||
メンデルスゾーン(1809-1847):「無言歌集」より 〔第1巻 Op.19 より[第1番「甘い思い出」/第2番「後悔」/第3番「狩人の歌」/第5番「眠れぬままに」]/ 第2巻 Op.30 より[第2番「安らぎもなく」/第6番「ヴェネツィアの舟歌2」]/ 第3巻 Op.38 より[第2番「失われた幸福」/第6番「デュエット」]/第5巻 Op.62 〜第3番「葬送のマーチ」/ 第6巻 Op.67 より[第2番「失われた幻影」/第4番「紡ぎ歌」]/第8巻 Op.102 〜第3番「タランテラ」〕 グリーグ(1843-1907):「抒情小曲集」より 〔第1集 Op.12 より[第1番「アリエッタ」/第2番「ワルツ」/第4番「妖精の踊り」]/ 第2集 Op.38 より[第4番「ハリング」/第6番「悲歌」]/ 第3集 Op.43 より[第1番「蝶々」/第4番「小鳥」/第6番「春に寄す」]/第4集 Op.47 〜第7番「悲歌」/ 第5集 Op.54 より[第3番「小人のマーチ」/第4番「ノットゥルノ」/第5番「スケルツォ」]/ 第7集 Op.62 〜第4番「小川」/第8集 Op.65 〜第6番「トロルハウゲンの婚礼の日」] デニス・コジュヒン(P) | ||
録音:2018年11月、 MCO スタジオ5、ヒルフェルスム。強靭なテクニックと豊かな表現力を兼ね備えた鬼才デニス・コジュヒンがメンデルスゾーンの無言歌集とグリーグの抒情小曲集から名作を選りすぐって録音、卓越した技術とともに感受性に満ちた歌心を持って心温まるアルバムを完成させた。豊かな表現力を示した注目のリリースと言えるだろう。なお、録音はPENTATONEレーベルが誇る技術チーム「ポリヒムニア・インターナショナル」が手掛けた。コジュヒンが弾くブラームスのピアノ作品集は2018年度第56回レコード・アカデミー賞[特別部門 録音]賞を受賞しており、当録音も期待のできる高音質録音であることも注目。 | ||
Daydream 〔白昼夢〕 サミュエル・ワード(1848-1903)/ジェフリー・カヘイン(1956-): 素晴らしきアメリカ[ジェフリー・カヘイン(P)] アーロン・ジェイ・カーニス(1960-):チェロとピアノのための「ファースト・クラブ・デート」(#) [マット・ハイモヴィッツ(Vc) アンドレア・ラム(P)] J.S.バッハ(1685-1750):イギリス組曲第2番 イ短調 BWV.807 〜前奏曲[アン=マリー・マクダーモット(P)] ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):無伴奏フルートのための「映像」 Op.38[ジェシカ・シンデル(Fl)] ジョルジェ・エネスク(1881-1955):ヴァイオリンとピアノのための「幼時の印象」 Op.28 [キャロライン・グールディング(Vn) デイビッド・フング(P)] ショパン(1810-1849)/エフゲニー・スドビン(1980-):「子犬のワルツ」による変奏曲「ア・ラ・ミニュット」 [エフゲニー・スドビン(P)] ジョン・ルーサー・アダムス(1953-):赤い弧 /青いヴェール[ダグ・パーキンス(Perc)] | ||
録音:2017年7月7日-9月16日、ティペット・ライズ・オーパス 2017 音楽祭、ライヴ(#以外) /2017年12月15日-16日、セッション(#)、以上、すべてティペット・ライズ・アートセンター、モンタナ州、 US 。 モンタナ州の中央、約 41 km² の広大な草原に広がるティペット・ライズ・アートセンターは、大自然の中に巨大な屋外彫刻作品が立ち並ぶ、自然とアートの融合した空間。音楽演奏会場も併設するこのアートセンターでのマット・ハイモヴィッツをはじめ豪華演奏家たちが出演したティペット・ライズ・オーパス2016音楽祭ライヴ録音(PTC-5186660)に続く続編。2016年にも同音楽祭で名演を聴かせたチェロのマット・ハイモヴィッツ、ピアノのアンネ=マリー・マクダーモットやエフゲニー・スドビンに加え、2017年はフルートのジェシカ・シンデルや打楽器のダグ・パーキンスらを迎え、プログラムもさらに多彩さを増している。CDブックレットには、現代彫刻の第一人者パトリック・ドハティの委嘱彫刻作品「Daydream (白昼夢) 」の写真が満載。スケールの大きな自然を舞台に、彫刻と音楽、空間と時間、自然と芸術が触発し合う様を感じることが出来る。 | ||
ヘンデル(1685-1759):合奏協奏曲 Op.6 より 〔第1番 ト長調 Op.6 No.1, HWV.319 /第2番 ヘ長調 Op.6 No.2, HWV.320 /第3番 ホ短調 Op.6 No.3, HWV.321 / 第4番 イ短調 Op.6 No.4, HWV.322 /第5番 ニ長調 Op.6 No.5, HWV.323 /第6番 ト短調 Op.6 No.6, HWV.324 〕 ベルリン古楽アカデミー[ベルンハルト・フォルク(Vn/コンサートマスター)他] | ||
録音:2018年9月、2019年2月、ニコデマス教会、ベルリン。ハルモニアムンディより数多くの名録音をリリースしている名人集団ベルリン古楽アカデミー。当アルバムはPENTATONEレーベルからリリースで、ヘンデルの合奏協奏曲(合奏協奏曲) Op.6より第1番から第6番を録音した。合奏協奏曲とはバロック時代特有の協奏曲で、複数の独奏者によって編成される独奏楽器群と、オーケストラ全員による大合奏群との間の音量的、技巧的対比を楽しむ音楽で、ヘンデルが1739年に作曲した合奏協奏曲 Op.6は12曲からなる。当録音は第1番から第6番をおさめており、今後第7番から第12番もリリースされるとのこと。ベルリン古楽アカデミーによる愉悦の極みのヘンデルをお楽しみ頂ける。 | ||
ヘンデル(1685-1759):合奏協奏曲 Op.6 より Vol.2 〔第7番 変ロ長調 Op.6 No.7, HWV.325 /第8番 ハ短調 Op.6 No.8, HWV.326 /第9番 ヘ長調 Op.6 No.9, HWV.327 / 第10番 ニ短調 Op.6 No.10, HWV.328 /第11番 イ長調 Op.6 No.11, HWV.329 /第12番 ロ短調 Op.6 No.12, HWV.330〕 ベルリン古楽アカデミー[ベルンハルト・フォルク(Vn/コンサートマスター)他] | ||
録音:2019年2月、ニコデマス教会、ベルリン|レコーディング・プロデューサー&編集:カレル・ブリュッゲマン(ポリヒムニア・インターナショナル)|バランス&レコーディング・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン(ポリヒムニア・インターナショナル)。名人集団ベルリン古楽アカデミーがPENTATONEレーベルからリリースしたヘンデルの合奏協奏曲(合奏協奏曲) Op.6より第1番から第6番(PTC-5186737)の続編、第7番から第12番がリリースされる。合奏協奏曲とはバロック時代特有の協奏曲で、複数の独奏者によって編成される独奏楽器群と、オーケストラ全員による大合奏群との間の音量的、技巧的対比を楽しむ音楽で、ヘンデルが1739年に作曲した合奏協奏曲 Op.6は12曲からなる。流石ベルリン古楽アカデミーといえるアンサンブルとしての統率と、個々の奏者の自主性との絶妙なバランスが光り輝く。愉悦の極みのヘンデルをお楽しみ頂ける。 | ||
ツェムリンスキー(1871-1942): 管弦楽のための幻想曲「人魚姫」 (アントニー・ボーモント、2013年校訂版) |
マルク・アルブレヒト指揮 オランダpo. | |
録音:2018年11月10日-12日、コンセルトヘボウ、アムステルダム|エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)。管弦楽のための幻想曲「人魚姫」は、ツェムリンスキーが1902年から1903年にかけて作曲し、1905年、ウィーン音楽芸術創造家協会主催のコンサートで初演されたアンデルセンの童話「人魚姫」を基にした3楽章からなる交響詩。初演は評価されたものの、同コンサートで演奏されたシェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」により多くの注目が集まり、また一部「人魚姫」に対しての酷評もあったためか、その後演奏されることはなく、楽譜の出版もされなかった。死後、ツェムリンスキーに対する再評価が進み、この作品は1980年代に復活蘇演された。その後シャイーやダウスゴーなどが録音したことにより現在ではツェムリンスキーの代表作として評価されている。当録音ではツェムリンスキーを含む20世紀前半のドイツ、オーストリア、イギリスの作品をレパートリーとし、また音楽学者としてツェムリンスキー、マーラーに関する本も出版している指揮者アントニー・ボーモント(1949-)が2013年に校訂した版を採用している。作品は暗い海底の描写ではじまり、その後ヴァイオリンのソロで人魚姫の主題が現れる第1楽章、海の魔女の家を訪れる人魚姫から王子の結婚式を描いた第2楽章、そして人魚姫の自殺、天国への救済までを描いた第3楽章で構成。ブラームス派から離れ、新ドイツ楽派に急接近した時期の作品。当演奏の指揮はマルク・アルブレヒト。マルク・アルブレヒトは指揮者ゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒトの子息としてハノーファーに生まれクラウディオ・アバドのアシスタントを経てドイツ各地の歌劇場で研鑽を積んだ。2011年よりオランダpo.、同室内管弦楽団およびネーデルラント・オペラの音楽監督を務め、その後、ネーデルラント・オペラは「オペラハウス・オブ・ザ・イヤー2016」を受賞し、2020年まで契約を延長することが決定している。 | ||
影響 アイヴズ(1874-1954):ピアノ・ソナタ第1番(1901-10) バルトーク(1881-1945):ハンガリー農民の歌による即興曲 Op.20, Sz.74 メシアン(1908-1992):カンテヨージャーヤー(1949) J.S.バッハ(1685-1750):イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV.989 タマラ・ステファノヴィチ(P) | ||
録音:2018年6月21日-24日、テルデックス・スタジオ、ベルリン。タマラ・ステファノヴィチのPENTATONEレーベル第1弾となる新録音は自身の選曲によるアルバム「影響」。アイヴズにはじまりバルトーク、メシアンそしてJ.S.バッハと構成され、作品ごとに様々な影響をもとに作曲されている。ステファノヴィチはこれらの作品を連ねることによりアルバム全体として有機的なつながりを見事に表している。 | ||
ピエモンテージ〜シューベルト:後期ピアノ・ソナタ集 〔第19番 ハ短調 D.958 /第20番 イ長調 D.959 /第21番 変ロ長調 D.960 (*) 〕 フランチェスコ・ピエモンテージ(P) | ||
録音:2018年2月、セッション(無印) /2018年2月14日、ライヴ(*)、すべてラ・ショー=ド=フォン内音楽ホール、スイス。1983年スイス生まれの俊英フランチェスコ・ピエモンテージ、PENTATONEレーベルのデビュー盤はシューベルトの最高傑作ピアノ・ソナタ第19番〜第21番。2007年のエリーザベト王妃国際音楽コンクール第3位をはじめ華々しいコンクール歴を誇るピエモンテージはClaves, naive, Orfeoなど様々なレーベルからCDをリリースしている注目のピアニスト。繊細で透き通るような美しい演奏が魅力。雄大で華麗なシューベルトだとのこと。 | ||
夜明け ニコ・ミューリー〔マーリー〕(1981-):ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲「 Shrink 〔縮小〕」(*) フィリップ・グラス(1937-): 「 The Screens 〔画面〕」(1989) 〜ヴァイオリンとピアノのための「 The Orchard 〔果樹園〕」(#) グラス/ペッカ・クーシスト編曲:弦楽四重奏曲第3番「 Mishima 〔ミシマ〕」(弦楽オーケストラ版)(+) ペッカ・クーシスト(Vn) ノルウェー室内o.(*/+) ニコ・ミューリー(P;#) | ||
録音:2020年10月、ヤール教会、バールム、ノルウェー(*/+) /時期未記載〔2020年?〕(#)、 Reservoire 、ニューヨーク(ミューリー)(#) & Sonic Pump 、ヘルシンキ(クーシスト)(#) | (*):世界初録音。ペッカ・クーシスト(1976-)が、フィンランドのプレイヤーとして初めてシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールの第1位に選ばれたのは1995年だった。これをきっかけに彼の活躍が始まり、各国のオーケストラへの客演や器楽奏者と共演を重ね、フィンランドを代表するヴァイオリニストのひとりとして人気を集めた。その間、彼は、兄ヤーコと共同で芸術監督として室内楽音楽祭を運営、ジャズ・ピアニストのイーロ・ランタラやフォークミュージシャンのアンナ=マリ・カハラをはじめとする他ジャンルの音楽家たちと交流。自身の「芸術」の幅と奥行きを広げる活動を積極的に行った。アメリカの作曲家ニコ・ミューリー(1981-)と彼のコラボレーションは、2010年ごろ、ミューリーがテノールとヴァイオリンと弦楽のために書いた「Impossible Things」から始まった。「まれに見る芸術的技法をもったクリエーターという世評を耳にしていた彼との仕事は、心を揺り動かす、楽しい経験だった」とクーシストは言い、その後の継続的な共同作業につながっていった。ペッカ・クーシストが2021年から芸術監督を務めるノルウェー室内o. との初めての録音「夜明け(First Light)」では、彼とミューリーとのコラボレーションの成果が示される。このアルバムで演奏されるのは、「アメリカのミニマリズムが、イギリスの合唱の伝統、フランスの色彩とテクスチュアの美の強調、長い息遣いと空気のような感覚と融合した」(アンドルー・メラー)ミューリーの作品と、彼がジュリアード音楽院でアシスタントを務めたことのあるフィリップ・グラス(1937-)の作品。ミューリーの「Shrink(縮小)」は、2019年の遅い時期、「この10年の音楽といたずら心が頂点に達した」(クーシスト)ころに「ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲」として作られた。「居場所のない、追い払われた」感覚の「音程」「Ninths (9度)」、「遅く、張り詰めた」「Sixths(6度)」と「速く、神経質、散発的な」「Turns(ターン)」の3楽章の音楽。フィリップ・グラスの2曲は、いずれも「ポストミニマル」の作品。弦楽四重奏曲第3番「Mishima(ミシマ)」は、ポール・シュレーダー監督が三島由紀夫を題材にして撮った1985年の映画「MishimA; A Life ヘ長調our Chap-ters」のために書いた音楽に基づいて作曲された。「1957: Award Montage (1957年:アウォード・モンタージュ)」「November25: Ichigaya (11月25日、:市ヶ谷)」「Grandmother and Kimitake(祖母と公威)」「1962: Body Building (1962年:ボディビル)」「Blood Oath(血の盟約)」「Mishima -Closing(三島 - 終結)」。作曲家でもあるクーシストが、ミューリーを通じて出会ったフィリップ・グラスの音楽に敬意を払いながら手がけた「弦楽オーケストラの版」による録音。ヴァイオリンとピアノのための「The Orchard(果樹園)」は、ジャン・ジュネの劇「The Screens(画面)」(原題 “Les Paravents ")が、1989年、ミネアポリスのガスリー劇場でジョアン・アカライティスの演出で上演された際、グラスがガンビアのフォダイ・ムサ・ストと共同で作曲した音楽の1曲。ミューリーとクーシストのグラスへの感謝の印として選ばれ、「COVID-19の2010年の習慣」にしたがい、二人が、ニューヨークとヘルシンキの間で長距離録音して収録された。 | ||
ヴィヴァルディ×ピアソラ:「四季」 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741): ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」 Op.8 より ヴァイオリン協奏曲〔第1番−第4番〕「四季」 アストル・ピアソラ(1921-1992)/ペーター・フォン・ヴィーンハルト編曲:ブエノスアイレスの四季 アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn| 使用楽器:1716年ストラディヴァリウス「ブース」〔日本音楽財団貸与〕) ミュンヘン室内o.[ジェラルダス・ビドヴァ(コンサートマスター)] | ||
録音:2018年7月、昇天教会、ミュンヘン=ゼンドリンク、ドイツ|セッション|エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)| A&Rマネージャー:ケイト・ロケット(PENTATONE)|レコーディング・プロデューサー、バランシング、エディティング:エルド・グルート(ポリヒムニア・インターナショナル)|バランス&レコーディング・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン(ポリヒムニア・インターナショナル)。人気と実力を兼ね備えた麗しきヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。ニューヨーク・タイムズは、「叙情と情熱のバランスのよさ―彼女の長所は、とりわけ磨き抜かれたテクニックと美しく多彩な音色にある」と評している。2018年7月録音の最新アルバムはミュンヘン室内管楽団との共演でヴィヴァルディとピアソラの「四季」を録音、「春・夏・秋・冬」それぞれの作品を交互に収録している。いわずと知れたヴィヴァルディの「四季」は、優美に輝く「春」、うだるような暑さと天候の変化を見事に表現した「夏」、収穫を祝う「秋」、凍てつく「冬」と標題音楽の醍醐味を堪能できる最高傑作。シュタインバッハーの艶やかで凛としたヴァイオリンの音色で聴き手を四季の移ろいに誘う。20世紀アルゼンチンを代表する作曲家、バンドネオン奏者のアストル・ピアソラ(1921-1992)。1969年に書かれた「ブエノスアイレスの四季」は“タンゴの革命児 "としてピアソラならではの官能的で陰影のあるグルーヴ感に満ちた作品。シュタインバッハーはラテン音楽も得意とし、豪快で意志の強さを感じさせる演奏を披露している。なお、もともとバンドネオン、ヴァイオリン、ギター、ピアノ、コントラバスという編成による作品だが、当録音ではペーター・フォン・ヴィーンハルト編曲によるヴァイオリンと室内オーケストラ版で収録されている。情熱と官能で迫るシュタインバッハーがストラディヴァリウスの銘器「ブース」で気高く奏でる渾身のアルバムが完成した。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、ジャン=マリー・ヘイセン、エルド・グルートなどPENTATONEレーベルが誇る技術陣による録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
チャイコフスキー・トレジャーズ〔(#):ガイ・ブラウンシュタイン編曲〕 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (1878) /「白鳥の湖」(1876) 〜パ・ド・ドゥ(#) / 歌劇「エフゲニー・オネーギン」(1877) より(#)〔レンスキーのアリア/手紙の場〕/ 憂鬱なセレナード Op.26 (1875) /ワルツ・スケルツォ Op.34 (1877) ガイ・ブラウンシュタイン(Vn) キリル・カラビツ指揮 BBC so. | ||
録音:2018年6月26日-27日、ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール、ロンドン。BPOの元第1コンサートマスターで現在ソリストとして活躍するガイ・ブラウンシュタインが魅惑のチャイコフスキー・アルバムをリリース。1971年イスラエルのテル・アヴィヴ生まれのブラウンシュタインは7歳よりヴァイオリンをはじめ、その後ニューヨークでピンカス・ズッカーマン、グレン・ディクテロウに師事。イスラエルpo.、フランクフルト放送so. をはじめとする名門オーケストラとの共演を重ね世界にその名が知られる存在となった。また室内楽にも力を入れ、アイザック・スターン、アンドラーシュ・シフ、イェフィム・ブロンフマンなど名だたる演奏家との共演を果たしてきた。2000年よりBPOの第1コンサートマスターに就任し、2013年の退団まで数多くの演奏会に登場してきた。2017/18年シーズンにはトロンハイムso. のアーティスト・イン・レジデンスとなり指揮者としての才能も披露している。演奏家としての長いキャリアの割にブラウンシュタイン自身の録音は極めて少なくファンならずとも期待が高まるリリースと言えるだろう。ヴァイオリン協奏曲では雄弁に奏でるブラウンシュタインのソロが一際美しく光り輝き、憂鬱なセレナードでは涙腺を刺激する悲哀に満ちた繊細な情感にあふれ、ワルツ・スケルツォでは活発な主題をのびやかに演奏している。当録音ではブラウンシュタイン編曲の「パ・ド・ドゥ」(バレエ音楽「白鳥の湖」より)、「レンスキーのアリア」「手紙の場」(歌劇「エフゲニー・オネーギン」より)も収録。これぞチャイコフスキー!!といえるゾクゾクするほど美しい旋律をブラウンシュタインが情感豊かに演奏している。!共演はキリル・カラビツ指揮BBCso. 。カラビツはロシア作品での評価が圧倒的に高く、さらに協奏曲の録音でも定評があり、当演奏でも歌心あふれる魅惑的なチャイコフスキーを披露している。 | ||
テレマンの庭〜ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767): 独奏チェンバロのためのファンタジア第7番 イ短調 TWV.33: 19 〜ラントマン/ フルート、ヴァイオリンと通奏低音のための組曲第5番 イ短調 TWV.42: A3 / 独奏ヴァイオリンのためのファンタジア第9番 ロ短調 TWV.40: 22 〜シチリアーナ/ フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのパリ四重奏曲第3番 ト長調 TWV.43: G4 / 独奏フルートのためのファンタジア第1番 イ長調 TWV.40: 2 / リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ第10番 イ短調 TWV.42: A4 / ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソロ・ソナタ 第9番 ホ短調 TWV.41: e5 〜レチタティーヴォとアリオーソ エレファント・ハウス・クァルテット [ボレッテ・ロズ(リコーダー) アウレリウス・ゴリンスキ(Vn) 市瀬礼子(ヴィオラ・ダ・ガンバ) アラン・ラスムセン(Cemb)] | ||
録音:2018年5月29日-31日、ギャリソン教会、コペンハーゲン。ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の市瀬礼子も参加しているエレファント・ハウス・クァルテットが「テレマンの庭」と題したアルバムをリリースした。同団はリコーダーのボレッテ・ロズ、ヴァイオリンのアウレリウス・ゴリンスキ、ヴィオラ・ダ・ガンバの市瀬礼子、チェンバロのアラン・ラスムセンというバロック音楽のスペシャリストが集結した古楽アンサンブルで、テレマンの音楽がもつ温かくカラフルな色合いを見事に表現している。コペンハーゲンのギャリソン教会に響き渡る美しいアンサンブルをご堪能頂きたい。 | ||
マイケル・ファビアーノ〜ヴェルディ&ドニゼッティ ヴェルディ(1813-1901): 歌劇「ルイザ・ミラー」(1849) 〜ああ!この目が見たものを信じないことができたなら! - 穏やかな夕暮れ/ 歌劇「リゴレット」(1851) 〜女心の歌 ドニゼッティ(1797-1848): 歌劇「ポリウート」(1838/48) 〜ぼくの吸う空気は毒だ - 聖なる光が輝き - 神々しい光が輝きだす ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」(1859) 〜たぶん彼女は家に着いて - だが私があなたを失わなければならなくても ドニゼッティ:歌劇「ランメルムールのルチア」(1835) 〜 Tomba degli avi miei - Fra poco a me ricovero ヴェルディ:歌劇「運命の力」(1862) 〜 Qual sangue sparsi - S 'affronti la morte ドニゼッティ:歌劇「マリア・ディ・ロアン」(1843) 〜 Alma soave e cara ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」(1844) 〜この誓いを聞き給え - 生き長らえることなど軽蔑する/ 歌劇「二人のフォスカリ」(1844) 〜夜よ!ここを支配している無窮の夜よ! - 私を呪わないでくれ/ 歌劇「オベルト」(1839) 〜ああ何ということを! - 慈悲深き天よ 歌劇「海賊」(1848) 〜すべてが微笑んでいるようだった - Pronti siate a seguitarmi マイケル・ファビアーノ(T) エンリケ・マッツォーラ指揮 LPO 、ロンドン・ヴォイシズ | ||
録音:2018年8月31日-9月4日、聖ジュード教会、ロンドン。アメリカ期待のテノール、マイケル・ファビアーノがPENTATONEレーベル初登場!収録作品はヴェルディの中期とドニゼッティの後期のオペラ作品で構成。イタリア・オペラを代表する2人の作曲家の強い結びつきを示したアルバムとなっている。1984年生まれのファビアーノは2012年9月&10月、サンフランシスコ歌劇場のドニゼッティの歌劇「ルクレツィア・ボルジア」のジェンナーロ役で注目され、その後2015年10月、グラインドボーン音楽祭でのドニゼッティの歌劇「ポリウート」のポリウート役に抜擢され世界的な注目を浴びた。力強さと繊細さを併せ持った歌声が最大の魅力。共演はエンリケ・マッツォーラ指揮 LPOで、2015年のポリウートでも共演している。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲(全曲) 〔第1番 ト長調 BWV.1007 /第3番 ハ長調 BWV.1009 /第6番 ニ長調 BWV.1012 / 第2番 ニ短調 BWV.1008 /第4番 変ホ長調 BWV.1010 /第5番 ハ短調 BWV.1011 〕 アリサ・ワイラースタイン(Vc) | ||
録音:2019年7月、9月、テルデックス・スタジオ、ベルリン。エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(ペンタトーン)|レコーディング・プロデューサー:フリードマン・エンゲルブレヒト(テルデックス)。チェロ界の女王ワイラースタインがついにバッハ無伴奏全曲を録音したダニエル・バレンボイムの秘蔵っ子として2012年にDECCAレーベルのデビュー盤をリリースした女流チェリスト、アリサ・ワイラースタイン。エルガーの情熱的な演奏で注目され、瞬く間に世界のひのき舞台に立った。その後、ビエロフラーヴェクとのドヴォルジャーク、コダーイ等の無伴奏チェロ作品集、ラフマニノフとショパンのチェロ・ソナタ集など、リリースするたびに大きな話題となり、そのすべての録音で高い評価を得てきた。また、PENTATONEレーベルに移籍後にリリースしたハイドンのチェロ協奏曲集(PTC-5186717)はレコード芸術特選盤をはじめ各誌で絶賛された。待ちに待ったバッハの無伴奏全曲録音ではワイラースタインらしい非常に豊かで伸びやかな歌い回しで魅了。さらに各声部を立体的に組み立てる演奏技術の高さに改めて圧倒される。全6曲を通じて聴くことによりワイラースタインが描くバッハの大宇宙に誘われる。当作品集の新たな決定盤登場。 | ||
ミッシー・マッツォーリ(1980-):歌劇「 Proving Up 」 (原作:カレン・ラッセル|台本:ロイス・ヴァヴレック) マイケル・スラッテリー(T;マイルス・ゼンガー) ジョン・ムーア(Br; Mr. ヨハネス〔ゼンガーの父〕) タリーゼ・トレヴィーニェ(S; Mrs.ヨハネス〔ゼンガーの母〕) アビゲイル・ニムス(Ms;ゼンガーの長女) クリー・キャリコ(S;ゼンガーの次女) アンドルー・ハリス(B;農民) クリストファー・ラウントリー指揮オペラ・オマハ、インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル | ||
録音:2018年4月17日-18日、20日、ウェア・ハウス・プロダクションズ、オハマ、ネブラスカ州。アメリカ生まれの女流作曲家ミッシー・マッツォーリのオペラ「Proving Up」は2018年にオペラ・オハマで初演が行われたが、当録音はそのキャストによるセッション録音。「ブルックリンの新時代のポスト・モーツァルト(タイムアウト・ニューヨーク誌)」と称されたマッツォーリは、今日最も注目を集める若手作曲家の一人。これまでに発表したオペラ「Breaking the Waves」(2016)や「Song from the Uproar」(2012)などの作品で高い評価を得ている。「Proving Up」はカレン・ラッセル(1981-)の短編小説を基にした作品で、カナダ出身で現在ブルックリンを拠点に活躍する劇作家・脚本家のロイス・ヴァヴレックによる台本。ヴァヴレックはPENTATONEレーベルからリリースされているリッキー・イアン・ゴードン作曲「クリスマスツリーのない家」(PTC5186697)の台本もつとめている。ここに収録された「Proving Up」は、19世紀後半のネブラスカ州の一家がホームステッド(自給自足のライフスタイル)を営む物語を通して、アメリカン・ドリームに対するシュールで不穏な批評を表現している。当作品はワシントン・ナショナル・オペラ、コロンビア大学、オペラ・オマハの委嘱を受けた作品でその初演は大成功をおさめた。今後、数年のうちに米国最大のオペラハウスで上演される予定。ワシントン・ポスト紙はこの作品を「悲惨さと力強さを持った現代の真のオペラ」と評している。 | ||
ショパン:マズルカ集 〔ト短調 Op.67 No.2 /変ロ長調 Op.17 No.1 /ホ短調 Op.17 No.2 /イ短調 Op.17 No.3 / ホ短調 Op.41 No.2 /ロ短調 Op.30 No.2 /ハ短調 Op.56 No.3 /ハ長調 Op.33 No.3 /嬰ハ短調 Op.50 No.3 〕 メトネル:4つのおとぎ話〜第3番 ヘ短調 Op.26 No.3 ヤナーチェク:「霧の中で」JW8:22 / リャードフ:マズルカ ヘ短調 Op.57 No.3 ネリー・アコピヤン=タマーリナ(P) | ||
録音:2008年1月30日、2009年3月23日、ウィグモアホール、 UK 、ライヴ。前作、「ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24&4つのバラード Op.10」のアルバム(PTC-5186677)でその存在が知られることになったピアニスト、ネリー・アコピヤン=タマーリナ。彼女は才能に恵まれながらもソ連時代に不遇だったピアニストで、現在まで知る人ぞ知る存在となっていた。アコピヤン=タマーリナは1941年にモスクワで生まれ。モスクワ音楽院で伝説的なピアニスト、アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルに師事し、1963年にドイツで行われたシューマン国際声楽・ピアノコンクールで優勝した。その後、1974年にはローベルト・シューマン賞を受賞したことで順風満帆なキャリアを始めると思いきや、実姉がイスラエル移住申請をしたため、彼女の亡命も危惧した当局により演奏活動を制限された。不遇時代に始めた水彩画家としても才能を示し、展覧会も催されたほど。1983年にロンドンで公演して再発見され、以後イギリスを本拠に教育活動を行った。彼女の師・ゴリデンヴェイゼルから直接指導を受けた世代がほとんど残っていないなか、アコピヤン=タマーリナは貴重な直弟子で、その燦然たるファルテッシモ、最高のピアニッシモや銀色に光る和音など、伝説のロシア・ピアニズムを現存している。当アルバムは2008年と2009年、ウィグモアホールにおけるライヴ録音からショパン、ヤナーチェク、メトネル、リャードフを収録。哀愁漂う雰囲気をもつこの選曲はスラヴ系の舞曲や自然への憧れも感じさせ、アコピヤン=タマーリナの魅力である温かい音色と独特な魅力にあふれた演奏を聴くことができる。ます。アコピヤン=タマーリナの至芸をお楽しみ頂きたい。 | ||
モーツァルト(1756-1791): 交響曲集 〔第40番 ト短調 K.550 (1788) (*) /第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」(1788) (#) 〕 アンドルー・マンゼ指揮ハノーファー北ドイツ放送po. | ||
録音:2017年2月21日-24日(*)、2018年3月5日-8日(#)、放送局スタジオ大ホール、 NDRハノーファー。 もともと高名なバロック・ヴァイオリンとして知られているマンゼは指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年からはハノーファー北ドイツ放送po. の首席指揮者を務めている。PENTATONEレーベルからリリースしたメンデルスゾーンの交響曲全曲録音が話題となる中、当ディスクではメンデルスゾーンと並行して収録されたモーツァルトの交響曲第40 & 41番がリリースされる。バロック・ヴァイオリンの名手であるマンゼらしく、とりわけ弦楽器の細やかな表情や絶妙なテンポ設定など、当演奏でもキリリと攻め込む“マンゼ節 "で聴かせる。モーツァルトの傑作第40番交響曲 ト短調は、「最も苦悩に満ちた音程」とされる短二度を基本動機として全曲にわたって使用し、これに派生する半音階的な旋律と和声に重要な動機を与えた。一度聴いたら忘れがたいこの名曲をマンゼは緊張感を持たせながらもハッとさせられる表情付けで演奏する。一方、第40番と同年に作曲された第41番 ハ長調「ジュピター」。終楽章ではすべての人々が讃嘆してやまない偉大な音構築を置き華々しく高らかな終止に達する。マンゼは実にカラフルな演奏を聴かせる。今後、第38番&第39番のリリース予定もあるとのことで大いに期待が高まる。 | ||
パーセル/ラーフ・ヘッケマ再編成、エリック・フロイマンス編曲:「ディドとエネアス」金管版
カレファックス・リード五重奏団 [オリヴァー・ボエクホールン(Ob) イヴァー・ベリックス(Cl) ラーフ・ヘッケマ(Sax) イェルテ・アルトゥイス(バスCl) アルバン・ウェズリー(Fg)] エリック・フロイマンス(Tp) | ||
録音:2018年6月28-27日、ルター派教会、ハーレム、オランダ。カレファックス・リード五重奏団(カレファックス・リード・クインテット・アムステルダム)のPENTATONEレーベル第2弾“Dido & Aeneazz "が登場。このアルバムはヘンリー・パーセル作曲の歌劇「ディドとエネアス」を当団のラーフ・ヘッケマが再編成し、さらにトランぺット奏者エリック・フロイマンスがコンセプトに合ったアレンジをしている実に興味深い内容で、ディドとエネアス(Dido and Aeneas)にジャズ、カリプソ、クレズマーの要素をふんだんに取り入れたという意味を込めた造語Dido & Aeneazzというタイトルが付けられた。カレファックス・リード五重奏団は「ポップスのメンタリティを備えたアンサンブル」と評され、圧倒的なテクニックから奏でられる見事なアンサンブルで結成時より高い評価を得ており、独MDGレーベルなどから多くのディスクがリリースされている。リード五重奏は18世紀以降の作品が多いため、当団はオリジナル作品以外も積極的に編曲また委嘱をし、レパートリーを広げてきた。また、ジャズ、ポップスも演奏し国際的な音楽シーンから熱烈な支持を受けている。 | ||
ヤーコプス&ビーロック〜 シューベルト:交響曲全集 Vol.2 〔第2番 変ロ長調 D.125 (1815) (*) / 第3番 ニ長調 D.200 (1815) (#) |
ルネ・ヤーコプス指揮 ビー・ロックo. | |
2019年7月、デ・スピル・コンサートホール、ルセラーレ(*) /2020年2月、ザール・インスブルック、インスブルック会議場内(#) 。ルネ・ヤーコプス率いるビー・ロックo. のシューベルトの交響曲録音全集。好評を博した交響曲第1番&第6番を収録したアルバム(PTC-5186707)に続き、期待の第2弾では第2番と第3番を録音した。前作に続き音楽家としての経験値と鋭い耳、そして深い知識を持つヤーコプスが満を持して録音した。ベルギー第3の都市ヘント(ゲント)に2005年創設されたピリオド楽器のビー・ロックo. (B ' Rock Orchestra)。実力派により構成された当団は音楽的に互いを刺激し合い、ルネ・ヤーコプス、アイヴァー・ボルトン、アレクサンドル・メルニコフなどの演奏家との共演で名声を高めてきた。当団には日本人演奏家も多く所属しており、2019年9月には待望の初来日を果たし話題となった。変幻自在の音色で奏でることができる当団がヤーコプスのタクトにより自由に歌い、そしてカラフルで刺激的な演奏を聴かせてくれる。交響曲第1番の完成から1年5か月後に書き上げられた交響曲第2番は形式面で第1番よりもさらに充実し、シューベルトらしさが色濃くなった作品。一方第3番は第2番と同様、1815年に書かれた作品。同年、シューベルトは作曲家として実りの年と言え、5曲のオペラ、2曲のピアノ・ソナタ、2曲のミサ曲などを生み出した。そのような時期に作曲された第3番は歌曲作曲家としての面目をはっきりとあらわしている。声楽家であり指揮者でもある“音楽家 "ヤーコプスが溌剌としたシューベルト10代の世界観を見事に表現している。今後のリリースにも注目の録音。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、エルド・グルートなどPENTATONEレーベルが誇る技術陣による録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことが出来る。「幼少の頃、私のお気に入りの作曲家の中で初めてコンサートで歌う機会を与えられたのがシューベルトだった。やがて、母国の都市ヘントにある大聖堂の少年合唱団のメンバーとなりボーイソプラノのソリストとして歌ってきた。その当時、私はディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの歌うシューベルトの歌曲の録音を聴き、ますますシューベルトの虜になった。私はカウンターテナー歌手としてキャリアをスタートさせ、歌手として、そして指揮者として様々な作曲家の作品を演奏してきたが、指揮者として私が最も敬愛するシューベルトにかえってきた。」(ルネ・ヤーコプス) | ||
マーラー(1860-1911):大地の歌 | サラ・コノリー(Ms) ロバート・ディーン・スミス(T) ウラディーミル・ユロフスキ指揮 ベルリン放送so. | |
録音:2018年10月14日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ|エグゼクティヴ・プロデューサー:ステファン・ラング(ドイチュラントラジオ・クルトゥーア)&ルノー・ロランジェ(ペンタトーン)|レコーディング・プロデューサー:フローリアン・B.シュミット。世界が注目する指揮者のひとりウラディーミル・ユロフスキ。数多くのディスクがリリースされる中、期待の新譜はベルリン放送so. とのライヴ録音でマーラーの「大地の歌」を収録した。1972年モスクワ生まれのユロフスキは、1990年18歳のときに家族とともにドイツに移住。ドレスデンおよびベルリンで研鑽をつみ、1995年ウェクスフォード音楽祭におけるリムスキー=コルサコフの「5月の夜」の演奏で世界的に注目された。翌年にはレコーディングを開始し、2007年より首席指揮者に就任したロンドン・フィルをはじめ、ロシア・ナショナルo. と自国ロシアの作品を数多く録音をのこし、2017/18シーズンからはベルリン放送so. の首席指揮者兼芸術監督にも就任しており、当盤ではその最新録音を聴くことが出来る。本来、第9番にあたる交響曲としてマーラーが作曲した「大地の歌」は、「第9」が死につながることを避け、交響曲としなかった作品。マーラー独自の世界観を見事にあらわしたペシミスティックな耽美主義の作品。独唱はメゾ・ソプラノのサラ・コノリーとテノールのロバート・ディーン・スミス。これまでにコノリーはヤニック・ネゼ=セガン指揮 LPO (2011年収録)と、スミスはイヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭o.(2017年収録)とそれぞれ同曲の録音があり、マーラーを得意とする名唱の共演にも注目。 | ||
チャイコフスキー(1840-1893):バレエ音楽「くるみ割り人形」 Op.71 (1892)
ウラディーミル・ユロフスキ指揮 ロシア国立アカデミーo.「エフゲニー・スヴェトラーノフ」 ニーナ・クプリャノヴァ(Hp) ヴェラ・アルマゾヴァ(チェレスタ) アレクセイ・ペトロフ合唱指揮スヴェシニコフ少年cho. | ||
録音:2019年1月、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ|エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(ペンタトーン)|レコーディング・プロデュサー、バランス・エンジニア&エディター:アルド・グルート(ポリヒムニア・インターナショナル)|レコーディング・エンジニア:ローラン・ユリウス(ポリヒムニア・インターナショナル)。世界が注目する指揮者のひとりウラディーミル・ユロフスキ。ロシア国立アカデミーo. との共演盤、チャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」(PTC-5186640)が高い評価を得る中、待望の「くるみ割り人形」をライヴ収録した。この作品がもつ旋律の美しさ、甘く感傷に満ちた情緒など、チャイコフスキーが思い描いた真の世界をユロフスキが繊細な表現で優美に描き出す。ユロフスキはロシア国立アカデミーo. とプロコフィエフの交響曲およびチャイコフスキーの3大バレエの全曲録音を進行中。 | ||
カメラータ・デュ・レマン、デビュー チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」(1890)(弦楽合奏版) ムソルグスキー/シモン・ブヴレ編曲:組曲「展覧会の絵」(1874) カメラータ・デュ・レマン[シモン・ブヴレ(コンサートマスター)] | ||
録音:2017年10月24日-27日、エルネスト・アンセルメ・スタジオ、ジュネーヴ。2012年秋、ジュネーヴ湖での音楽祭にて結成されたスイスの弦楽アンサンブル、カメラータ・デュ・レマンが堂々のデビュー録音をリリースする。当団はスイスをはじめヨーロッパ各国で研鑽を積んだ精鋭15人により結成された注目のアンサンブルで、レパートリーはバロックから現代まで、演奏形態は弦楽四重奏から室内オーケストラの作品まで可変アンサンブルとして演奏活動を展開している。また声楽アンサンブルやバレエとの共演による新しいプロジェクトにも参加し活動の幅を広げている。現在ヨーロッパ各地の音楽祭に招かれるなど積極的な演奏活動で注目されている。注目のデビュー録音ではチャイコフスキーの弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」と当団コンサートマスター、シモン・ブヴレ編曲のムソルグスキーの「展覧会の絵」のいずれも弦楽合奏版を収録した。この2大名作を非常にドラマティックに演奏している。 | ||
アメリカの様相 Vol.2 〜ピューリッツァー賞受賞作品集 ウォルター・ピストン(1894-1976):交響曲第7番(1960) モートン・グールド(1913-1996):ストリングミュージック(1993) (#) ハワード・ハンソン(1896-1981):交響曲第4番 Op.34「レクイエム」(1943) カルロス・カルマー指揮オレゴンso. | ||
録音:2017年(#)、2018年(無印)、アーリン・シュニツァー・コンサート・ホール、オレゴン州ポートランド、ライヴ。カルロス・カルマー指揮オレゴンso. による「アメリカの様相」、第2弾ではピューリッツァー賞受賞の名作3篇が収録された。ハーバード大学で音楽を学び、パリにてブーランジェやデュカに師事したピストンが作曲した交響曲第7番は1961年ピューリッツァー賞受賞作。牧歌的で歓喜に満ちた構成力のある交響曲。20世紀アメリカを代表する天才音楽家モートン・グールドのストリングミュージックは1995年ピューリッツァー賞受賞作。ロストロポーヴィチに献呈された当作は弦楽オーケストラの響きを最大限に生かした晩年の傑作。スウェーデン系移民のハワード・ハンソン作曲の交響曲第4番「レクイエム」は1944年ピューリッツァー賞受賞作。父の死を悼んで作曲された。1958年ウルグアイ生まれのカルマーは故ジェイムズ・デプリースト(1936-2013)の後任として2003年よりオレゴンso. の音楽監督を務めており、意欲的なレパートリーで当団を成長させてきた。 | ||
シューベルト:連作歌曲集「冬の旅」 D.911 | イアン・ボストリッジ(T) トーマス・アデス(P) | |
録音:2018年9月、ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ|レコーディング・プロデューサー:ジョン・フレイザー|レコーディング・エンジニア:フィリップ・シニー。知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジ。これまで英ウィグモア・ホールの自主レーベルよりシューベルトの歌曲リサイタルのライヴ録音がリリースされてきたが、今回 PENTATONEレーベルよりシューベルトの最高傑作「冬の旅」がリリースされる。2004年5月、レイフ・オヴェ・アンスネスとのセッション録音以来、自身2度目の録音となった「冬の旅」。ピアノはトーマス・アデスを迎えて2018年9月、ウィグモア・ホール、ライヴ録音。ボストリッジは2014年秋にトーマス・アデスと同作品のヨーロッパツアーを大成功させ、同年、Faber & Faber社より「シューベルト's Winter Journey: Anatomy of an Obsession」(邦訳「シューベルトの「冬の旅」」)を出版。2016年にはダフ・クーパー賞のノンフィクション部門を受賞し、現在12か国語に翻訳されている。その後、アデスとの「冬の旅」アメリカツアーをはじめ、ハンス・ツェンダー編曲によるオーケストラ版「冬の旅」を台北とハース、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム、ニューヨークのリンカーン・センターで歌い話題となるなど、当作品への造詣の深さをあらわした演奏活動を展開している。現代最高のリート歌手、ボストリッジが魂を込めて表現した大注目の「冬の旅」。 | ||
アメリカン・ソング・アルバム バーバー(1910-1981):隠者の歌 Op.29 (1953) / コープランド(1900-1990):4つの初期歌曲集(遺作/1998出版) ジェイク・ヘギー(1961-):見知らぬ人(2018) /ハウ・ウェル・アイ・ニュー・ザ・ライト(2000) カーライル・フロイド(1926-):「ザ・ミステリー:母の5つの歌」(1960) ゴードン・ゲッティ(1933-): チップス先生さようなら(2018) /3つのウェールズの歌(2002) /深き河(2018) /ダニー・ボーイ(2018) メロディ・ムーア(S) ブラッドリー・ムーア(P) | ||
録音:2018年9月、メカニックス・ホール、ウースター。PENTATONEレーベルからリリースされているオテロ(PTC-5186562)のデスデモーナ役でも圧倒的な存在感をしめした実力派ソプラノ歌手メロディ・ムーアのソロ・アルバム。アメリカの作曲家による歌曲集で、PENTATONEレーベルでもおなじみの作曲家がメロディ・ムーアのために書き上げた作品も収録。温かみのある叙情的な歌声と申し分のない歌唱力でこれらの作品を歌い上げる。 | ||
フランク(1822-1890): 交響曲 ニ短調(1877/88) / 交響的変奏曲(1885) (#) |
グスターボ・ヒメノ指揮 ルクセンブルクpo. デニス・コジュヒン(P;#) | |
録音:2019年7月、2019年11月(#)、フィルハーモニー・ルクセンブルク。世界が注目する指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONEレーベル第7弾は、フランクの交響曲そして俊英ピアニスト、デニス・コジュヒンを迎えて交響的変奏曲を録音した。ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウo. の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才能が開花した若手筆頭格の音楽家。2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウo. でヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となった。指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月のロイヤル・コンセルトヘボウo. との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなった。このフランクの演奏でも見通しのよいすっきりとした演奏を聴かせてくれる。強靭なテクニックと豊かな表現力を兼ね備えた鬼才デニス・コジュヒンはマドリッドのソフィア王妃高等音楽院に留学し、ドミトリー・バシキロフとクラウディオ・メーネルに師事し研鑽を積んだ。2010年に開かれたエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し一躍世界から注目されたコジュヒンは、翌2011年2月に初来日を果たし、その演奏会はNHK「クラシック倶楽部」で放映され日本のクラシック・ファンにも広く知られることとなった。 | ||
マスカーニ(1863-1945):歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
メロディ・ムーア(S;サントゥッツァ)、ブライアン・ジャッジ(T;トゥリッドゥ) エリザベッタ・フィオリッロ(A;ルチア) レスター・リンチ(Br;アルフィオ) ロクサーナ・コンスタンティネスク(Ms;ローラ) アンナ・ラッド=マルコフスカ(S;女1) マーニャ・ラシュカ(アルト/女2) イェルン・ヒンネルク・アンドレーゼン合唱指揮ライプツィヒMDR放送cho. マレク・ヤノフスキ指揮ドレスデンpo. | ||
録音:2019年3月、ドレスデン。精力的に演奏録音活動を行う巨匠マレク・ヤノフスキ。注目の新譜はドレスデン・フィルとの共演でマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」を収録した。1888年楽譜出版社ソンゾーミョの懸賞に応募し1位入賞したのが歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」で、この作品が認められことによりヴェリズモ歌劇への道をひらいた出世作。その内容は軍隊から除隊してきたドゥリッドゥがかつての恋人ローラがアルフィオと結婚しているため、サントゥッツァに代わりの愛を求めるものの、ローラを諦めきれずに密会を繰り返し、そのことが露見し決闘となり殺されてしまうというもので、シチリア島を舞台とした1幕の歌劇として作曲された。間奏曲があまりにも有名だが、旋律美にあふれた作品として知られる。トゥリッドゥ役のブライアン・ジャッジの熱のこもった歌唱が印象的。また、サントゥッツァ役をつとめたのはヴェルディのオテロ(PTC-5186562)のデスデモーナ役でも圧倒的な存在感をしめした実力派ソプラノ歌手メロディ・ムーア。PENTATONEレーベルからリリースされているアメリカの作曲家による歌曲集(PTC-5186770)でも注目を集めている。ヤノフスキが絶大な信頼を寄せる豪華な歌手陣もさることながら、オーケストレーションも絶品でとりわけ弦楽器の雄弁さは圧倒的。 | ||
プッチーニ:歌劇「外套」(全1幕)
メロディ・ムーア(S;ジョルジェッタ) レスター・リンチ(Br;ミケーレ) ブライアン・ジャグデ(T;ルイージ) カニソ・グウェンクサーヌ(T;流しの唄うたい) ロクサーナ・コンスタンティネスク(Ms;ラ・フルゴラ) シメオン・エスパー(T;イル・ティンカ) マルティン=ヤン・ネイホフ(B;イル・タルパ) ジョアンヌ・マリー・ドメロ(S;恋人たち)他 イェルン・ヒンネルク・アンドレーゼン合唱指揮ライプツィヒMDR放送cho. マレク・ヤノフスキ指揮ドレスデンpo. | ||
録音:2019年3月、ドレスデン。精力的に演奏録音活動を行う巨匠マレク・ヤノフスキ。ドレスデン・フィルとの共演盤、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」(PTC-5186772)に続く第2弾はプッチーニの「外套」。1918年、ニューヨークのメトロポリタン劇場で初演された1幕のオペラ「外套」は、「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」を含めた3部作の第1作。原作はディディエ・ゴルドの戯曲「外套」で台本はジュゼッペ・アダーミが手掛けました。パリのセーヌ河のほとりを舞台にしたこの作品は、荷物船の老船長ミケーレが、妻ジョルジェッタを巡る争いがもとで部下のルイージを締め殺し、悲劇の中でオペラは終わるというショッキングな内容。この作品にプッチーニは実に劇的なメロディとともにシンフォニックな作品に仕上げた。当演奏のソリストはヤノフスキが信頼を寄せる歌手ばかり。ジョルジェッタ役のメロディ・ムーア、ルイージ役のブライアン・ジャグデ、ミケーレ役のレスター・リンチなどの豪華なソリストが参加している。豪華な歌手陣もさることながら、オーケストレーションも絶品でとりわけ弦楽器の雄弁さは圧倒的。巨匠ヤノフスキが描く充実の演奏。 | ||
ブルックナー:ミサ曲第2番 ホ短調 WAB 27 ストラヴィンスキー:ミサ曲(1948) |
ヘイス・レーナース指揮 ベルリン放送cho.、 ベルリン放送so.管楽メンバー | |
録音:2019年6月、 RBBハウス・デス・ルンドフンクス、マスーレンアレー、ベルリン。PENTONEレーベルからリリースされている数々の録音でも知られるベルリン放送cho. がブルックナーとストラヴィンスキーのミサ曲を録音した。ここに収録された両曲は混声合唱と管楽オーケストラ(小編成の吹奏楽)という珍しい編成をとる。大作曲家が遺した伝統と革新から生まれたミサ曲、注目の録音。 首席指揮者ヘイス・レーナースとともにベルリン放送cho. がスタイルの違う両作曲家のミサ曲をこの上ない美しさで歌う。またレコーディング・プロデューサーはBPOの録音でも知られるクリストフ・フランケが担当。質の高い録音であることも注目。 | ||
シューベルト(1797-1828): 歌曲集「美しき水車小屋の娘」 Op.25, D795 (1823) |
イアン・ボストリッジ(T) サスキア・ジョルジーニ(P) | |
録音:2019年4月、ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ。知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジ。そのレパートリーの主軸と言えるのがシューベルト。ボストリッジはこれまでシューベルトの主要な作品をセッション録音してきたが、近年はライヴ収録でのリリースが続いている。中でも英ウィグモア・ホールの自主レーベルよりリリースしているシューベルトの歌曲リサイタル・シリーズ、またPENTATONEレーベルからリリースされた「冬の旅」(PTC-5186764)は各誌で絶賛されている。期待の最新盤は2019年4月のライヴから「美しき水車小屋の娘」が登場する。ボストリッジの「美しき水車小屋の娘」と言えば、1995年10月、グレアム・ジョンソンとのセッション、2003年12月、内田光子とのセッション録音が知られるが、当ライヴは待望の3度目の録音となる。今回の共演はサスキア・ジョルジーニ。ジョルジーニは2016年モーツァルト国際コンクールで優勝した若手実力派。「確かなテクニック、美しく心動かされる音色、ファンタジーにあふれるフレージングと純粋な音楽性」とヴァイオリニストのサルヴァトーレ・アッカルドは絶賛している。ボストリッジと丁寧に音楽を作り上げた「美しき水車小屋の娘」は必聴。 | ||
ヘンデル(1685-1759):6つの合奏協奏曲 Op.3 〔第1番 変ロ長調 Op.3 No.1, HWV.312 /第2番 変ロ長調 Op.3 No.2, HWV.313 /第3番 ト長調 Op.3 No.3, HWV.314/ 第4番 ヘ長調 Op.3 No.4, HWV.315 /第5番 ニ短調 Op.3 No.5, HWV.316 /第6番 ニ長調 Op.3 No.6, HWV.317 〕 ベルリン古楽アカデミー[ゲオルク・カルヴァイト(Vn/コンサートマスター)] | ||
録音:2019年5月、ニコデマス教会、ベルリン|エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(ペンタトーン)|レコーディング・プロデューサー&編集:カレル・ブリュッゲマン(ポリヒムニア・インターナショナル)|バランス&レコーディング・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン(ポリヒムニア・インターナショナル)。ヘンデルの12の合奏協奏曲 Op.6の録音でも注目を集める名人集団ベルリン古楽アカデミー(Akamus)。今度は6つの合奏協奏曲 Op.3を録音した。合奏協奏曲(合奏協奏曲)とはバロック時代特有の協奏曲で、複数の独奏者によって編成される独奏楽器群と、オーケストラ全員による大合奏群との間の音量的、技巧的対比を楽しむ音楽。6つの合奏協奏曲 Op.3は、小規模ながら管楽器を効果的に取り入れた編成をとりヘンデルらしい豊かな旋律に加えて合奏協奏曲ならではの華やかな響きが魅力と言える。数々の名録音でも知られるベルリン古楽アカデミーが聴き手の感性に直接訴えかけてくるような刺激的な音楽を聴かせる。当団演奏によるヘンデルの12の合奏協奏曲 Op.6[第1番〜第6番(PTC-5186737)、第7番〜第12番(PTC-5186738)]も好評発売中。 | ||
プッチーニ:歌劇「西部の娘」(全3幕)
メロディ・ムーア(S;ミニー) レスター・リンチ(Br;ジャック・ランス) マリウス・ヴラド(T;ディック・ジョンソン) アミタイ・パティ(T;ニック) マルティン・ヤン・ネイホフ(B;アシュビー) ケヴィン・ショート(B−Br;ソノーラ)他 ローレンス・フォスター指揮トランシルヴァニアpo.&同合唱団「クルジュ=ナポカ」 | ||
録音:2019年6月、クルジュ・ラジオ・スタジオ。巨匠ローレンス・フォスターがトランシルヴァニアpo. を振ったプッチーニの歌劇「西部の娘」が登場する。ゴールド・ラッシュ時代のアメリカ西部の鉱山町に咲いた酒場の女主人ミニーとジョンソンの純愛を描いたこの作品はアメリカ俗謡の旋律やリズムを使うのが特徴といえ、プッチーニらしいドラマティックで煌びやかな旋律が魅力。職人芸ともいえるフォスターの細やかなタクトがこの作品の魅力を一層際立たせる。ミニー役を演じたのはPENTATONEレーベルからの数多くの録音でも知られるメロディ・ムーア。ムーアはヴェルディの「オテロ」(PTC-5186562)のデスデモーナ役、プッチーニの「外套」(PTC-5186773)のジョルジェッタ役をはじめ圧倒的な歌唱力で存在感を示している実力派ソプラノ。 | ||
フェリックス&ファニー・メンデルスゾーン フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ(1809-1847): チェロ・ソナタ〔第2番 ニ長調 Op.58 /第1番 変ロ長調 Op.45 〕/協奏的変奏曲 Op.17 / 無言歌 ニ長調 Op.109 /アッサイ・トランクィロ ロ短調 MWVQ 25 ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):幻想曲 ト短調/カプリッチョ 変イ長調 ヨハネス・モーザー(Vc) アラスデア・ビートソン(Fp) | ||
録音:2018年12月、ドレンテ・スタジオ、ファルテルモント、オランダ。世界が注目する実力派チェリストのヨハネス・モーザーのPENTATONEレーベル専属契約第5弾はメンデルスゾーン姉弟のチェロ作品集。フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)の2歳年上の姉ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847)は宮廷画家のヴィルヘルム・ヘンゼルと結婚。ピアノ曲、室内楽曲、歌曲、管弦楽曲など生涯400曲も残した女性作曲家で弟フェリックスに多大な影響を与えた。当アルバムにはフェリックス・メンデルスゾーンの有名なチェロ・ソナタ2篇と協奏的変奏曲(これらの作品は弟パウル・メンデルスゾーン(1812-1874)に献呈)、チェロとピアノのための無言歌(女流チェリスト、リザ・バルビエ・クリスティアーニ(1827-1853)に献呈)、そしてアッサイ・トランクィロを収録。一方、ファニー・メンデルスゾーンの作品は幻想曲とカプリッチョが収録されている。当録音ではアラスデア・ビートソンが1837年製のエラールのフォルテピアノを演奏。メンデルスゾーンが作曲した当時の楽器を用いていることも注目といえ、モーザーとともに息の合った演奏を聴かせてくれる。 | ||
ジェット・セット!クラシック音楽の社交界 カール・フリードリヒ・ツェルター(1758-1832):ヴィオラと管弦楽のための協奏曲 変ホ長調(#) カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):2つの交響曲 Op.14 (*) 〔ハ長調 Op.14 No.1, WK 25 /変ホ長調 Op.14 No.2, WK 26 〕 モーツァルト(1756-1791):歌劇「フィガロの結婚」K.492 〜スザンナのアリア「恋人よ、早くここへ」(+) ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752-1814):交響曲 ト長調 (*) ステファン・ストーレース(1762-1796)/サイモン・マーフィー編曲: 歌劇「ベオグラード包囲」〜アリア「国内平和」(*/+) ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740-1816):歌劇「水車小屋の娘」〜アリア「もはや私の心には感じない」(+) グードルーン・シドニー・オットー(S;+) サイモン・マーフィー(Va;#)指揮新オランダ・アカデミー室内o. | ||
録音:2017年5月、ゴシック・ホール、デン・ハーグ、オランダ|(*)は世界初録音。PENTATONEレーベルが力を注いで録音をしている新オランダ・アカデミー室内o. による演奏。毎回ユニークなコンセプトで聴き手を楽しませてくれているが、当アルバムは「ジェット・セット!クラシック音楽の社交界」と題され、18世紀に活躍した作曲家によるにロンドン、パリ、ベルリン、ウィーン、サンクトペテルブルクにまつわる作品を収録した。これらの音楽をまるで飛行機で旅をしているかのように構成している。このうち、カール・フリードリヒ・アーベル作曲の交響曲2篇、他4作品が世界初録音であることも興味深いところ。前作「グランド・ツアー―バロック・ロード・トリップ」(PTC-5186668)に引き続き、ブックレットには実際に乗車している写真なども掲載しており、ユーモラスにしておしゃれなコンセプト。1973年オーストラリア生まれのサイモン・マーフィーはオランダを拠点に活躍するヴィオラ奏者、指揮者。シドニーso. にてハンス・フォンクに師事し、指揮者としての研鑽を積んだ。1996年よりオランダにて古楽の指揮者、ヴィオラ奏者として本格的に活動を開始し、現在は2002年創立の新オランダ・アカデミー室内o. の音楽監督としての活動を中心に、ヨーロッパ内外での幅広い演奏活動を展開している。当演奏でも見通しがよく色彩豊かな音楽を披露するマーフィーの統率力に脱帽。当団のディスクは上記の他にグラーフ、ザッパの交響曲(PTC-5186365)、コレッリの合奏協奏曲集(PTC-5186031)などをリリースしている。 | ||
ヤノフスキ2018年録音〜ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」全曲
アンドレアス・シャーガー(T;マックス) リーゼ・ダヴィドセン(S;アガーテ) アラン・ヘルド(B−Br;カスパール) ソフィア・フォミナ(S;エンヒェン) マルクス・アイヒェ(Br;オトカール) クリストフ・フィラー(Br;キリアン) アンドレアス・バウアー(B;クーノー) フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(B;隠者) コリーナ・キルヒホフ(語り;ザミエル) ペーター・シモニスチェク(語り;隠者) マレク・ヤノフスキ指揮フランクフルト放送so. [hrso.] フィリップ・アーマン合唱指揮ライプツィヒ MDR 放送cho.、 アレハンドロ・ルトカウスカス(Vn/コンサートマスター) アンドレアス・ヴィルヴォール(Va独奏) | ||
録音:2018年11月、 HR ゼンデザール、フランクフルト。巨匠マレク・ヤノフスキ率いるフランクフルトso. がウェーバーの「魔弾の射手」を録音した。ヤノフスキといえば1973年から1975年にはフライブルク、1975年から1979年にはドルトムントの歌劇場の音楽総監督をつとめる等、30代半ばにはドイツを代表するオペラ指揮者として活躍してきた。「魔弾の射手」はヤノフスキが最も得意とする演目で、1994年1月にベルリン・ドイツso. との録音がある。この度、2018年11月にフランクフルト放送so. と待望の再録音が実現した。ヤノフスキによるストイックな音楽づくりと絶妙な音量バランスは当演奏でも傑出しており、各場面の様々な側面を引き出している。当演奏では充実の歌手陣にも注目。アガーテ役には期待のソプラノ、リーゼ・ダヴィドセンが抜擢された。ダヴィドセンはバイロイト音楽祭2019にてゲルギエフ指揮のタンホイザーのエリーザベト役として出演、今最も期待のされるソプラノ歌手。マックス役にはこちらも期待のテノール、アンドレアス・シャーガーが配役された。シャーガーは「東京・春・音楽祭」におけるワーグナーの「ニーベルングの指輪」でも話題となった歌手で、ヤノフスキからも信頼の厚く共演を重ねている。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONEレーベルが誇る技術陣が結集した高音質録音であることも注目。 | ||
スイス・ロマンド管〜100年の軌跡 (1918-2018) CD1「フランス音楽」 ドビュッシー/エルネスト・アンセルメ編曲:6つの古代のエピグラフ [ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮/1978年5月17日、ラジオ・ジュネーヴ、第1スタジオ、ジュネーヴ] ラヴェル:歌曲集「シェヘラザード」[マリリン・リチャードソン(S) ホルスト・シュタイン指揮/1980年4月16日] ラロ:「イスの王様」序曲[ピンカス・スタインバーグ指揮/2002年9月12日] デュカ:「ポリュークト」序曲[アルミン・ジョルダン指揮/1993年12月19日] ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲 [アルミン・ジョルダン指揮 アンドレ・シャルレ合唱指揮ロマンド室内cho./1993年12月1日] CD2「ドイツ・レパートリー」 ボリス・ブラッハー(1903-1975):パガニーニの主題による変奏曲 Op.26 (1947)[マレク・ヤノフスキ指揮/2012年1月12日] ワーグナー:「タンホイザー」より〔序曲/バッカナール〕 / リヒャルト・シュトラウス:7枚のヴェールの踊り [ピンカス・スタインバーグ指揮/2004年3月10日] シューマン:「マンフレッド」序曲 Op.115 [ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮/録音:1984年11月19日、サン=ピエール大聖堂、ジュネーヴ] R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20 [ファビオ・ルイージ指揮/2000年9月14日] CD3「20世紀の音楽」 ジェルジュ・リゲティ:管弦楽のためのメロディ(1971)[ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮/1978年3月29日] ベルント・アロイス・ツィンマーマン:フォトプトシス(大管弦楽のためのプレリュード)(1969) [ホルスト・シュタイン指揮/1985年5月31日、ヴェロドローム・ディヴェール、パリ] バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番 Sz.36[アイザック・スターン(Vn) パウル・クレツキ指揮/1961年11月8日] ハインツ・ホリガー(1939-):ゲオルク・トラークルの詩による5つの歌(1992) [コルネリア・カリッシュ(Ms) ロマンド室内合唱団(女声) アルミン・ジョルダン指揮/1993年12月1日] ベルク:パッサカリア(1913)[ファビオ・ルイージ指揮/2002年3月27日] CD4「ロシア音楽」 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「結婚」(1923) [フランシーヌ・ローラン(S) ナディーヌ・ドゥニーズ(Ms) ルイ・ドヴォ(T)他 ホルスト・シュタイン指揮 アンドレ・シャルレ合唱指揮ロマンド室内cho./1983年10月24日] ラフマニノフ:交響詩「死の島」 Op.29 [ネーメ・ヤルヴィ指揮/2013年5月29日] ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」(1913)[ジョナサン・ノット指揮/2017年6月1日] CD5「ヒストリカル・ドキュメント」 ギュスターヴ・ドレ(1866-1943):歌劇「羊飼い」(1906) [フェルナンド・コレナ(B) ユーグ・キュエノー、ジョルジュ・ジェニン、ルネ・シャンバス(T) マリー=ルイーズ・ロシャ(Ms) ユリエッテ・サルフィスベルク(S) ジョルジュ・ヘンニ合唱指揮 ヴァレザンcho. エルネスト・アンセルメ指揮/1943年1月1日] スイス・ロマンドo. | ||
録音:[内](1943年-2017年)、特記以外 ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。
1918年にエルネスト・アンセルメによって設立された名門スイス・ロマンドo. は2018年に100周年を迎えた。これを記念して100年の軌跡をたどる5枚組のBOXがPENTATONEレーベルより発売となる。アンセルメの手腕により育て上げられた当団は、独自の響きを持った一流のオーケストラに成長した。アンセルメの時代から近現代の作品や新作の初演に力を注ぎ、同時に数多くの録音も残してきた。当BOXでは当団の長い歴史を垣間見ることができる構成となっており、「フランス音楽」、「ドイツ・レパートリー」、「20世紀の音楽」、「ロシア音楽」、「ヒストリカル・ドキュメント」の5つのテーマをもとにこれまでの歴代の首席指揮者10 名の演奏を堪能することが出来る。スイス・ロマンドo. の歴代の首席指揮者はエルネスト・アンセルメ(1918-1967)、パウル・クレツキ(1967-1970)ヴォルフガング・サヴァリッシュ(1970-1980)ホルスト・シュタイン(1980-1985)、アルミン・ジョルダン(1985-1997)、ファビオ・ルイージ(1997-2002)、ピンカス・スタインバーグ(2002-2005)、マレク・ヤノフスキ(2005-2012)、ネーメ・ヤルヴィ(2012-2015)、ジョナサン・ノット(2016-)。アンセルメが築いた一流オーケストラとして、質の高い優れた演奏をし続けてきたこの100年。現在のシェフ、ジョナサン・ノットによりさらなる高みにのぼるスイス・ロマンドo. の魅力がつまった画期的なBOX 。100ページにものぼるブックレットには当時の演奏風景や貴重な写真、資料も掲載されている。CD5には1943年の歴史的録音としてアンセルメが指揮をしたスイスの作曲家ギュスターヴ・ドレの歌劇「羊飼い」が収録されている。ドレは1885年から87年までベルリンでヨアヒムに学んだ後、パリに赴きデュボワとマスネに作曲を師事した。その後、国民音楽協会のコンサート指揮者として活動。1894年12月23日には友人ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」の初演を指揮したことでも知られる。歌劇「羊飼い」は1906年にパリのオペラ-コミック座で上演され、作曲者として成功を収めるきっかけとなった作品の一つ。アンセルメが指揮したこの歴史的録音をPENATATONEの技術チーム“ポリヒムニア・インターナショナル "が丁寧にリマスタリングを施している。 #当盤は代理店より『箱&盤面表記誤りについて』『商品箱および盤面にSACD&Stereo Muti-chのロゴが印字されております。』『これは誤りでご案内通り通常のCDとなります。』と告知されています。正しく記載された商品は存在せず、再作製もなされないと思われますので、御了承の程お願い致します。 | ||
ロッシーニ(1863-1867):小ミサ・ソレムニス
エレオノーラ・ブラット(S) サラ・ミンガルト(A) ケネス・ターヴァー(T) ルカ・ピサローニ(B) ウィーン・ジングアカデミー、トビアス・ベルント(Org) グスターボ・ヒメノ指揮ルクセンブルクpo. | ||
録音:2018年3月、フィルハーモニー・ルクセンブルク。今世界が最も注目する若手指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONEレーベル第7弾はロッシーニ・アルバムで晩年の最高傑作のひとつといわれる小ミサ・ソレムニス。ヒメノは2001年にロイヤル・コンセルトヘボウo. の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才能が開花した若手筆頭格の音楽家。2012-13年、2013-14年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウo. でヤンソンスの副指揮者を務め、2014年1月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となった。指揮者としての日本デビュー公演は2013年9月の仙台フィルとの共演で、その後2015年には2度来日。そのうち同年11月のロイヤル・コンセルトヘボウo. との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなった。ロッシーニの小ミサ・ソレムニスは、1864年3月14日、パリで初演された。初稿は声楽(ソプラノ、アルト、テノール、バスの4声部)に2台ピアノとハルモニウムの伴奏という珍しい編成だったが、その後ロッシーニが1867年から68年にかけて管弦楽による伴奏に改作。69年にパリ演奏された。当初この管弦楽版は単なる編曲であるとされていたが、ダヴィデ・ダオルミの近年の研究で、管弦楽版こそが長きに渡るこのミサ曲の創作活動の終着点であったとしている。色彩感に富むヒメノ率いるルクセンブルク・フィルにウィーン・ジングアカデミー、そしてエレオノーラ・ブラット、サラ・ミンガルト、ケネス・ターヴァー、ルカ・ピサローニという豪華歌手陣による組み合わせで、まるでオペラのアリアのように美しい旋律が歌われている。さらにトビアス・ベルントが高らかにオルガンを響かせているのも印象的。 | ||
コルネーリア・フンケ[原作]&ルナ・パール・ウールフ[音楽監修]: 「エンジェル・ハート」〔全13章、26トラック|新作及びトラディショナル・ソングの編曲: ゴードン・ゲッティ、ジェイク・ヘギー、エンゲルベルト・フンパーディンク、レノン=マッカートニー、 デイヴィッド・サンフォード、ルイス・スプラットラン、ルナ・パール・ウールフ〕 コルネーリア・フンケ(ナレーター) マット・ハイモヴィッツ(Vc) ウーチェロ(チェロ・サンサンブル) リサ・デラン(S) フレデリカ・フォン・シュターデ、チェン・カオ(Ms) ダニエル・テイラー(CT) サンフォード・シルヴァン(Br) カテリーナ・リヒテンベルク、マイク・マーシャル(マンドリン) 聖マルティン・デ・ポレス・スクール児童cho. マイケル・モーガン指揮 | ||
録音:2011年7月27日-8月1日、スカイウォーカー・サウンド、アメリカ。鬼才チェロ奏者マット・ハイモヴィッツが立ち上げたOXINGALEレーベルより、ドイツの人気児童作家、ファンタジー小説家にしてイラストレーターのコルネーリア・フンケ原作の「エンジェル・ハート」にルナ・パール・ウールフが曲をつけた注目作。演奏はハイモヴィッツ率いるウーチェロに加えてリサ・デラン、ダニエル・テイラーなどの実力派声楽陣と児童合唱団が参加している。2002年に出版した「どろぼうの神様」の英訳がアメリカでベストセラーとなり、その後37か国語に訳され一躍世界的に知られる存在となったフンケ。2005年には「最も影響力のある世界の100人」に選ばれた。作曲したルナ・パール・ウールフは「エンジェル・ハート」の場面に合った選曲し、PENTATONEレーベルでおなじみのゴードン・ゲッティ、ジェイク・ヘギーに加えてレノン=マッカートニーの作品も取り入れ、それぞれウールフが編曲している。フンケによるドイツ語のナレーションとともに、ウーフルの音楽が華を添える。児童合唱団の透き通った歌声が物語全体を包み込み心温まる。60ページに及ぶブックレットには物語とともにイメージが膨らむイラストを多数掲載。またハート形のシールと塗り絵を楽しむことができるカードも封入されており、プレゼントにも最適。 | ||
シルク・バロック テレマン(1681-1767)/ユディト・ステーンブリンク(1977-)編曲: What about some bells ラモー(1683-1764):悲しい仕度、青白いたいまつ / J.ステーンブリンク/メランテ編曲: Polonois Chinois 中国伝統音楽: Pferderennen / ヴィヴァルディ(1678-1741):トリオ・ソナタ Op.1 No.12「ラ・フォリア」 ラモー/J.ステーンブリンク編曲: Prelude for Prelude / ルベル(1666-1747):混沌 ウー・ウェイ:即興「父へ」 / テレマン:ハーレキナード/ Sey tausenmahl willkommen J.ステーンブリンク:シルク・ロンドー〜マイテへ / ルクレール(1697-1764):ガヴォット 中国伝統音楽:瑶族舞曲 / J.S.バッハ(1685-1750):アンダンテ / 中国伝統音楽:夕べの音楽 ウー・ウェイ(中国笙) オランダ・バロック | ||
録音:2019年1月、 HCO ヒルフェルスム、オランダ。レイチェル・ポッジャーなど世界的なアーティストと共演をしてきたオランダ古楽界の精鋭集団オランダ・バロック(元オランダ・バロック協会)と中国笙の第一人者ウー・ウェイの奇跡のコラボレーション・アルバム。同団はこれまでソリストとのコラボレーション・シリーズを続けChannel Classicsレーベルよりリリースしてきた。J.S.バッハ、ヴィヴァルディ、テレマン、ラモーなどのバロック時代を代表する作曲家の音楽と中国伝統音楽を見事に融合させた魅惑的なアルバムが完成した。中国笙は37本の竹管からなる笙(日本の雅楽などで用いられる笙は17本の竹管)で、中国独自の響きを携える。演奏のウー・ウェイは1970年中国生まれ。上海音楽院で学んだ後ベルリン芸術大学に留学。ベルリンでは東アジアの楽器と西洋楽器との混合アンサンブル“アジアン・アート・アンサンブル "に創設メンバーとして参加し世界各国の作曲家への委嘱と初演を行ってきた。ソリストとして活躍する一方、2013年からは上海音楽院の教授として後進の育成にあたり、中国伝統音楽はもちろんのこと現代音楽、即興などの指導にも力を注いでいる。 | ||
ファイア・アンド・フラッド〜ルナ・パール・ウルフ: 混声合唱のための「トゥ・ザ・ファイア」/チェロと混声合唱のための「我が亡き後に洪水よ来たれ」(*) / 2人のソプラノ、メゾ・ソプラノとチェロのための「誰もが知っている」(#) / 混声合唱とオルガンのためのミサ曲「世界の終わり」(+) レナード・コーエン/ルナ・パール・ウルフ編曲: 2人のソプラノ、メゾ・ソプラノと混声合唱のための「 One to One to One 」(**) / 2人のソプラノ、メゾ・ソプラノとチェロのための「 Who by Fire 」(##) マット・ハイモヴィッツ(Vc;*/#/##) ジュリアン・ワクナー合唱指揮(#/##以外) トリニティ・ウォール・ストリートcho.(#/**/##以外) ノーヴス NY 団員(**) デヴォン・ガスリー、ナンシー・アンダーソン(S;#/**/##) エリーゼ・クアリアータ(Ms;#/**/##) アヴィ・スターン(Org;+) | ||
録音:2018年9月5日-6日、コンサート・ホール、アーロン・コープランド音楽院/2018年9月7日、トリニティ教会、すべてニューヨーク。 PentatoneレーベルとカナダのOxingale Recordsレーベルとの共同企画"PENTATONE OXINGALE Series"。当ディスクは現代作曲家ルナ・パール・ウルフの過去25年間に作曲した声楽作品を集めた「Fire and Flood」。非常にインパクトのあるミサ曲からレナード・コーエンの傑作をウルフが再考した声楽アンサンブル作品まで実に多様な表情を見せる6篇が収録されている。演奏はウルフが絶大なる信頼を寄せるメンバーで構成。現代作品に定評のあるソプラノ、デヴォン・ガスリー、ナンシー・アンダーソン、メゾ・ソプラノのエリーゼ・クアリアータ、実力派が揃うトリニティ・ウォール・ストリート合唱団、そして世界的チェリストでウルフの夫でもあるマット・ハイモヴィッツが参加している。ミサ曲「世界の終わり」では「キリエ」「慈悲」「平和」と構成され、地球の果てを表現した作品。2つの声楽アンサンブル作品「One to One to One」「Who by Fire」ではウルフの真骨頂ともいえる独創的な世界を表現している。現代政治への皮肉を込めた芸術的にも進歩的な新世代の作曲家ウルフらしいメッセージ性の強い内容。ニューヨークタイムズ紙で「心理的なニュアンスと感情的な深さ」と賞賛されているウルフの独創的な世界に誘われる。 | ||
グルック(1714-1787):歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(全3幕|1762年ウィーン版)
イェスティン・デイヴィス(CT;オルフェオ) ソフィー・ベヴァン(S;エウリディーチェ) レベッカ・ボットーネ(S;愛の神アモール) デイヴィッド・ベイツ指揮ラ・ヌオヴァ・ムジカ | ||
録音:2018年5月、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン、ライヴ|収録時間:88分37秒。2007年結成、デイヴィッド・ベイツ率いる気鋭の古楽グループ、ラ・ヌオヴァ・ムジカがグルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」をライヴ録音した。ソリストはオルフェオ役にイェスティン・デイヴィス、エウリディーチェ役にソフィー・ベヴァン、アモール役にレベッカ・ボットーネとイギリスを代表する実力派が揃った。ギリシャ神話のオルフェウスが、亡き妻のエウリュディケを冥界に訪ねる物語をもとにグルックが全3幕のオペラとして作曲した「オルフェオとエウリディーチェ」。当演奏では1762年作曲時のウィーン版で演奏した。オペラ改革理論を実践で示した最初の作品にしてグルックの代表作。名唱の歌声がセント・ジョンズ・スミス・スクエアの教会に響き渡る。 | ||
ブラームス(1833-1897):弦楽六重奏曲〔第1番 変ロ長調 Op.18 /第2番 ト長調 Op.36 (#) 〕
ケルンWDRso. チェンバー・プレイヤーズ [クリスティアン・スヴァイアラ、カローラ・ナスダラ(Vn) ラウラ・エスカニラ、 ミルチア・モカニッタ(Va) ヨハネス・ヴォールマッハー、スザンネ・エイミュラー(Vc)] | ||
録音:2018年2月5日-6日(無印)、2017年10月9日-10日(#)、WDRフンクハウス、ケルン、 WDR 共同制作。ドイツのケルンに本拠を置く放送局所属のオーケストラ、ケルンWDRso. 。同団のメンバーで構成されたケルンWDRso. チェンバー・プレイヤーズ。ブラームスの弦楽五重奏曲集(PTC-5186663)に続く第2弾はブラームスの弦楽六重奏曲集。ブラームスは2つの弦楽六重奏曲をのこしている。若々しさと情熱にあふれ、新鮮で色彩豊かな第1番と繊細でブラームスの芸術的な個性が浮かび上がった第2番。「弦楽六重奏」という編成のあらゆる作品の中で一際輝くこの2曲を名手が揃ったケルンWDRso. のメンバーが実に見事な演奏を披露している。 | ||
ベル・エポック ドビュッシー:第1狂詩曲(1910/12) マンフレート・トロヤーン(1949-):クラリネットと管弦楽のためのラプソディ(2002) (*) ピエルネ(1863-1937)/イェーレ・タジンズ(1979-)編曲:カンツォネッタ(1907) ブラームス/ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)編曲:クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120 ヴィドール(1844-1937)/イェーレ・タジンズ編曲::序奏とロンド Op.72 (1989) アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ(Cl) アレクサンドル・ブロック指揮リール国立o. | ||
録音:2018年12月、ヌーヴォー・シエクル、リール|(*):世界初録音。PENTATONEレーベルがベルギー期待のクラリネット奏者アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェと長期契約を発表!注目のデビュー盤「ベル・エポック」がリリースされる。収録作品はドビュッシーの第1狂詩曲、パリを拠点に活躍するマンフレート・トロヤーン(1949-)のラプソディ(世界初録音)、タジンズ編曲によるピエルネのカンツォネッタとヴィドールの序奏とロンド、そしてベリオ編曲のブラームスのクラリネット・ソナタ第1番。最難関のコンクールとして知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝(2012年)後、英BBC 選出の“新生代アーティスト "やボルレッティ=ブイトーニ財団アワード2018を受賞、今最も期待のされる新進気鋭のクラリネット奏者ヴァウヴェ。ザビーネ・マイヤー、ヴェンツェル・フックス、アレッサンドロ・カルボナーレ、パスカル・モラゲスといった錚々たるクラリネット奏者に師事してきたヴァウヴェは、2017年夏のプロムスのデビュー後、2018年にはロイヤル・アルバート・ホールやカドガン・ホールにてトーマス・ダウスゴー指揮BBCスコティッシュso. との共演でモーツァルトのクラリネット協奏曲を披露、イギリスを中心に全ヨーロッパで注目を集めている。当録音ではアレクサンドル・ブロック指揮リール国立管弦楽団の好サポートのもと、圧倒的なテクニックと感性豊かな感性で「ベル・エポック」の世界を表現している。今後の活躍も期待される注目のリリース。演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONEレーベルが誇る技術陣(ポリヒムニア・インターナショナル)による録音で、DSDで収録されたマルチチャンネル対応の高音質録音を楽しむことが出来る。 | ||
ベートーヴェン:交響曲集 〔第5番 ハ短調 Op.67 「運命」/ 第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」 |
マレク・ヤノフスキ指揮 ケルン WDR so. 〔ケルン放送so.〕 | |
録音:2018年9月24-29日、フィルハーモニー、ケルン、ケルン[WDR共同制作]|エグゼクティヴ・プロデューサー:ジークヴァルト・ビューロー(WDR)、ルノー・ロランジェ(PENTATONE)|レコーディング・プロデュサー:セバスティアン・ステイン|レコーディング・エンジニア:アルンド・カッパーズ|サウンド・エンジニア:ステファン・ザルゲルト。2020年のベートーヴェン生誕250周年を記念してPENTATONEレーベルよりの登場!巨匠マレク・ヤノフスキ率いるケルンWDRso.(ケルン放送so.)が2018年9月にフィルハーモニー、ケルンにて収録した「運命」「田園」が遂にリリースされる。ヤノフスキのベートーヴェンといえば2018年12月のNHKso. との第9演奏会が記憶に新しいところ。重厚さを持ちながら全曲を通して速めのテンポ設定の非常に見通しのよい演奏で聴衆を虜にした。ここに収録された「運命」「田園」でもヤノフスキの持ち味が十分に発揮された快演で、推進力のある演奏の中にヤノフスキでしか引き出すことのできない美しい旋律を際立たせた演奏が印象的。パワフルなエネルギーの中にも繊細な響きを作り上げる巨匠ならではの演奏を聴くことが出来る。 | ||
ハートのクイーン シューマン(1810-1856):6つの歌 Op.107 (1851-52) / プーランク(1899-1963):歌曲集「くじびき」FP 178 (1960) ツェムリンスキー(1871-1942):グレゴロヴィウスの「トスカーナの歌」によるワルツの歌 Op.6 (1898) プーランク:歌曲集「気まぐれな婚約」FP101 (1939) / シューマン:レーナウの6つの詩とレクイエム Op.90 (1850) ハンナ・エリーザベト・ミュラー(S) ユリアーネ・ルーフ(P) | ||
録音:2018年12月、テルデックス・スタジオ、ベルリン。魅惑のソプラノ、ハンナ・エリーザベト・ミュラー。PENTATONEレーベル第1弾はシューマン、プーランク、ツェムリンスキー歌曲集。ミュラーは2014年のザルツブルク復活祭音楽祭にてティーレマン指揮によるリヒャルト・シュトラウスの歌劇「アラベラ」のズデンカ役でデビューし世界のひのき舞台にのぼった。その後のキャリアは目覚ましくオペラの舞台で輝く最も注目されているソプラノのひとり。しかし、本人が原点と語るのは歌曲でここに収録されたシューマン、プーランクは最も得意とするレパートリー。表現力豊かな名花が満を持しておくる録音。 | ||
モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K.427 (1783) 〔ヘルムート・エーダー版(1985) 〕
マルク・ミンコフスキ指揮 レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル(グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊) アナ・マリア・ラビン(S1) アンブロワジーヌ・ブレ(S2) スタニスラス・ドゥ・バルビラック(T) ノーマン・パツケ(B) コンスタンス・マルタ=ベイ、レア・フルテ、ソフィー・ガルビシュ(S;合唱) オウエン・ウィレッツ、マリー=アンドレ・ブシャール=ルシュー(A;合唱) フランソワ・パルダイルエ、 リサンドロ・ネシス(T;合唱) アントワーヌ・フーロン、シドニー・フィエロ(B) | ||
録音:2018年12月、 MC2 (グルノーブル文化会館)、フランス、ライヴ|エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)|レコーディング・プロデューサー、エディティング、ミキシング&マスタリング:ローラ・カズナーヴ=ペレサウンド・エンジニア:ヴァンサン・モンス|サウンド・アシスタント:エティエンヌ・ロセ。待ちわびたミンコフスキ率いるレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル、注目の新譜登場!2018年12月、本拠地グルノーブルのMC2にてモーツァルトのミサ曲 ハ短調 K.427をライヴ収録した。当作品は2013年2月に同団との来日公演でシューベルトの未完成ともに披露され話題となった。その話題となった作品が今回ついに録音された。ミンコフスキとレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブルといえば、ハイドンの交響曲「ロンドン・セット」で2011年度レコード・アカデミー大賞を受賞、これまで同団とともに数々の名演を聴かせてきた。 ミンコフスキといえば演奏はもちろんのこと、版や編成にも並々ならぬこだわりの持ち主としても知られる。新モーツァルト全集(Neue モーツァルト-Ausgabe)に採用されたヘルムート・エーダー版(1985年)で演奏。ヘルムート・エーダー(1916-2005)はオーストリアの作曲家。モーツァルテウム音楽大学の教授をつとめ、モーツァルトの作品の研究家としても知られる。当版は1977年にポーランドのヤギエロン図書館から発見された自筆譜を底本としており、クレドには楽器の追加をしていないが「聖霊によりて」では1対のホルンを 追 加している。当演奏の編成は管弦楽は第1ヴァイオリン×8、第2ヴァイオリン×6、ヴィオラ×4、チェロ×3、コントラバス×2、フルート×1、オーボエ×2、クラリネット×1、ファゴット×2、ホルン×2、トランペット×2、トロンボーン×3、ティンパニ×1、オルガン×1。また声楽は、4人の独唱(ソプラノ×2、テノール、バス)と9人の合唱団(ソプラノ×3、アルト×2、テノール×2、バス×2)で構成。ミンコフスキによる際立ったアンサンブル力と同団そして豪華ソリスト陣が高次元の精度で演奏している。また、流石ミンコフスキ!といえる緻密なスコアの読み込みと解釈は当演奏でも際立っている。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):交響曲集 〔第5番 ハ短調 Op.67「運命」(*) / 第7番 イ長調 Op.92 (#) 〕 |
アンドルー・マンゼ指揮 ハノーファー北ドイツ放送po. | |
録音:2019年1月21日-23日(*)、2019年3月11日-14日(#)、放送局スタジオ大ホール、 NDR ハノーファー、ライヴ。『もともと高名なバロック・ヴァイオリンとして知られているアンドルー・マンゼ』(代理店記載ママ)。近年は指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年からはハノーファー北ドイツ放送po. の首席指揮者を務めており、同団とはPENTATONEレーベルよりメンデルスゾーンの交響曲全曲録音、またモーツァルトの交響曲第40 & 41番をリリースしている。注目コンビによる期待の新譜は2020年のベートーヴェン・イヤーにふさわしい1枚。交響曲第5番「運命」と第7番のカップリングでのリリース。マンゼの指揮はオーケストラ各パートの細やかな表情や絶妙なテンポ設定が魅力。決して過激な演出ではなくどこまでも清澄かつなめらかな響きと見通しのよさが好印象を受ける。“マンゼ節 "といえる爽やかさを保った新鮮なベートーヴェンを聴くことが出来る。メンデルゾーン、モーツァルトと名演を聴かせてきただけに非常に期待の高まるリリースと言えるだろう。 | ||
Old Souls〔全曲、ガイ・ブラウンシュタイン編曲〕 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調 Op.23 〔フルート五重奏版〕(*) ヴォルフ:イタリア風セレナード〔フルート四重奏版〕 クライスラー:シンコペーション〔フルート四重奏版〕(#) ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」〔フルート四重奏版〕 ギリ・シュワルツマン(Fl) ガイ・ブラウンシュタイン(Vn) アミハイ・グロス(Va) アリサ・ワイラースタイン(Vc) スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(Vn;*) | ||
録音:2016年1月31日、ナレパ通り第4スタジオ、ベルリン(無印) /2017年6月21日-22日、救世主教会内コミュニティ・ホール、ポツダム(*/#) 。元BPOの第1コンサートマスターで現在ソリストとして活躍するガイ・ブラウンシュタインと気心の知れた仲間たちが送る室内楽のアルバムが登場!メンバーは期待のフルート奏者ギリ・シュワルツマンを迎え、チェロのアリサ・ワイラースタイン、ヴィオラのアミハイ・グロス、ヴァイオリンのスザンナ・ヨーコ・ヘンケル、そしてガイ・ブラウンシュタインというなんとも贅沢な顔ぶれ。全てブラウンシュタインによる編曲でフルート四重奏曲または五重奏曲の編成の作品に仕上げた。収録作品はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第4番、ヴォルフのイタリア風セレナード、クライスラーのシンコペーション、そしてドヴォルジャークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」。シュワルツマンはエルサレムso.、イスラエル室内o.、バレンシアso.、ポツダム室内o. などとソリストとして共演するなど現在ヨーロッパを中心に活躍する若手フルート奏者。ソリストだけではなく室内楽にも積極的に取り組み、当録音でも高い技術に裏付けされた演奏を聴かせてくれる。 | ||
我が友、我が愛〜チェロとピアノためのフランス音楽 フランシス・プーランク(1899-1963):チェロ・ソナタ FP 143 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):蝶々 Op.77 / ダリウス・ミヨー(1892-1974):エレジー Op.251 リリ・ブーランジェ(1893-1918)/マット・ハイモヴィッツ編曲: ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(チェロとピアノ版) ナディア・ブーランジェ(1887-1979):3つの小品 モーリス・ラヴェル(1875-1937)/マット・ハイモヴィッツ編曲:2つのヘブライの歌〜カディッシュ クロード・ドビュッシー(1862-1918):チェロ・ソナタ ニ短調 L.135 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):夢のあとに Op.7 No.1 マット・ハイモヴィッツ(Vc|使用楽器:マテオ・ゴフリラー、1710年製作) 児玉麻里(P|使用楽器:スタインウェイ D ) | ||
録音:2019年6月25日-28日、スカイウォーカー・サウンド、ルーカス・ヴァレー、カリフォルニア。鬼才チェリスト、マット・ハイモヴィッツが世界的ピアニスト児玉麻里との共演アルバムをリリースする。このアルバムでは19世紀から20世紀にかけて活躍したフランス人作曲家に焦点を当て、プーランク、フォーレ、ミヨー、ナディア&リリ・ブーランジェ、ラヴェル、そしてドビュッシーの作品を収録した。アルバムのタイトル「MON AMI, Mon amour(我が友、我が愛)」とはハイモヴィッツの愛器“ゴフリラー "への思いを込めてハイモヴィッツが名づけた物。この愛器に悲惨な出来事が起きたのは2017年2月のこと。モントリオールで弟子のレッスンをしていたとき、スコアを見ようと立ち上がった際にバランスを崩してしまったハイモヴィッツは、とっさにチェロを投げ出しまったためネック部分が外れてしまった。倒れ込む瞬間、自身が覆いかぶさることを避けたハイモヴィッツは、苦渋の判断ながら瞬時にチェロを投げ出してしまった。その悲劇から約1年後、修理から自分の手元に戻ってきた愛器は今までと変わらない、見事なまでに朗々と歌い上げる音色を奏でることができた。そのレッスンで教えていたのがプーランクのチェロ・ソナタだった。ハイモヴィッツは悲劇に見舞われながらもそこで教えていたプーランクを録音することを決意し、オール・フレンチ・プログラムのアルバムを完成させた。この演奏で共演したのはPENTATONEレーベルをはじめ、数々の録音で高い評価を得る実力派ピアニスト児玉麻里。ベートーヴェンをはじめドイツ音楽で評価を集める児玉麻里だが、現在パリを拠点に活動を展開しておりその演奏にもフランス音楽独特の語法を捉えた美しい響きを追求した演奏を披露している。2人は2018年6月に来日し、当アルバムに収録のプーランク、ドビュッシーのソナタを含むプログラムを披露しており、その息のあった演奏は光り輝いている。洒脱な旋律と癖になる独特な拍子が魅力のプーランクのチェロ・ソナタでは終止心地よく奏でている。フォーレの「蝶々」、ミヨーの「エレジー」、ナディア・ブーランジェの「3つの小品」では優美に語らう演奏が聴き物。またドビュッシーのチェロ・ソナタでは堂々たるピアノと美しく歌いあげるチェロの演奏で円熟の至芸ともいえる出来栄え。また、ハイモヴィッツが編曲したナディアの妹、リリ・ブーランジェの「2つの小品」とラヴェルの「カディッシュ」も注目。「2019年6月の録音がまるで夢のようだ」と語るハイモヴィッツ。コロナ禍で演奏活動が制限されるなか、リリースすることになったこのアルバムの最後に置かれたのはフォーレの「夢のあとに」。その演奏は奇しくも祈りや希望を秘めた実に味わい深い締めくくりとなっている。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 Vol.1 〔第1番 ハ長調 Op.15 /第3番 ハ短調 Op.37 /第4番 ト長調 Op.58 〕/ ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲 ハ長調 Op.56 (*) イノン・バルナタン(P) アラン・ギルバート指揮 ASMIF ステファン・ジャッキーヴ(Vn;*) アリサ・ワイラースタイン(Vc;*) | ||
録音:2015年12月、2017年9月(*)、リンドハースト・ホール、エア・スタジオ、ロンドン。欧米での評価を上げるイスラエル出身のピアニスト、イノン・バルナタンが2020年のベートーヴェン・イヤーに合わせ満を持してピアノ協奏曲をリリースする。当アルバムはその第1弾でピアノ協奏曲第1、3、4番と三重協奏曲を収録している。1979年テル・アヴィヴに生まれたバルナタンは、3歳でピアノを始め、11歳でオーケストラ・デビューを果たした逸材。これまでにヴィクトル・デレヴィアンコ、マリア・クルチョ、クリストファー・エルトン、レオン・フライシャーに師 事し研 鑽 を 積んだ。その後の活 躍は目覚ましくNYPの初代アーティスト・イン・アソシエーションに任命されたバルナタンは、3シーズンに渡るその任期の間に、同オーケストラと協奏曲や室内楽を演奏するなどアメリカを中心に活動の場を広げていった。バルナタンの魅力はなんといっても色彩感豊かなピアノの音色。ロンドンのイブニング・スタンダード紙では「洗練された、緻密で、確かな伝達力を持つ、鍵盤楽器の真の詩人」と、BBCミュージック誌では「素晴らしい演奏。鋭い楽才、解釈における圧倒的な洞察力、優雅なピアニズム、それらすべてがほぼ完璧な均衡を成している」など激賞されており、確かなテクニックに裏付けされた唯一無二の演奏で聴衆を虜にしている。共演はNYPの定期公演デビュー時より厚い信頼を寄せるアラン・ギルバートの指揮、オーケストラはイギリスの名門アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ。ソリストに寄り添い、個性を発揮させながらギルバートの巧みな指揮が冴えわたる。当録音のピアノ協奏曲3篇は2015年12月だがバルナタンはその翌月2016年1月に来日を果たしギルバート指揮東京都so. との共演でベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を披露し絶賛を博した。その後バルナタンは2017年4月、2018年6月と来日しており日本の聴衆にその名が知られるようになった。三重協奏曲では注目の若手ヴァイオリニスト、ステファン・ジャッキーヴ、そして室内楽で長きに渡り共演を果たしているチェロのアリサ・ワイラースタインという豪華メンバーで実現した。まさに阿吽の呼吸から生まれる伸びやかな表現力で聴かせる。 | ||
編曲を含むフルートとオーボエのための協奏曲集 ハイドン(1732-1809):2つのリラ・オルガニザータのための協奏曲(フルート、オーボエと室内オーケストラ版) 〔第1番 ハ長調 Hob.VIIH; 1 /第3番 ト長調 Hob.VIIH; 3 〕 カール・シュターミッツ(1745-1801):フルートとオーボエのための協奏曲 ト長調/フルート協奏曲 ニ長調 アナ・デ・ラ・ヴェガ(Fl) ラモン・オルテガ・ケロ(Ob) トロンハイム・ソロイスツ | ||
録音:2019年6月、セルブ教会、トロンハイム、ノルウェー|レコーディング・プロデューサー&編集:カレル・ブリュッゲマン(ポリヒムニア・インターナショナル)|バランス&レコーディング・エンジニア:エルド・グルート(ポリヒムニア・インターナショナル)。PENTATONEレーベルからリリースしたモーツァルトとミスリヴェチェクのフルート協奏曲集(PTC-5186723)で高い評価を得たフルート界の新星アナ・デ・ラ・ヴェガ。期待の第2弾は若手オーボエ奏者ラモン・オルテガ・ケロ、トロンハイム・ソロイスツとの共演でヨーゼフ・ハイドンとカール・シュターミッツの協奏曲を収録した。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 Vol.2 (完結編) ピアノ協奏曲〔第2番 変ロ長調 Op.19 (#) /第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」〕/ ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 〔原曲:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 |作曲者編曲〕/ ピアノ、合唱と管弦楽のための幻想曲 ハ短調 Op.80 「合唱幻想曲」(*) イノン・バルナタン(P) アラン・ギルバート指揮 ASMIF リディア・トイシャー、エイミー・リドン(S;*) ロジー・オールドリッジ(Ms;*) トビー・スペンス、ベンジャミン・ベヴァン(T;*) ニール・デイヴィス(Br;*) ロンドン・ヴォイセズ | ||
録音:2015年12月(#)、2017年9月(無印)、リンドハースト・ホール、エア・スタジオ、ロンドン(*以外) /2020年1月、セント・ジュード教会、ハムステッド・ガーデン・スバーブ(*) 。欧米での評価を上げるイスラエル出身のピアニスト、イノン・バルナタン。2020年のベートーヴェン・イヤーに合わせてピアノ協奏曲集をリリースしている。第1集(ピアノ協奏曲第1番、第3番、第4番と三重協奏曲 (PTC-5186817) はレコード芸術特選盤のほか、各誌で絶賛された。期待の第2集はピアノ協奏曲第2番、第5番「皇帝」、ヴァイオリン協奏曲(ベートーヴェンによるピアノ協奏曲版)、そして「合唱幻想曲」を収録している。1979年テル・アヴィヴに生まれたバルナタンは、3歳でピアノを始め、11歳でオーケストラ・デビューを果たした逸材。これまでにヴィクトル・デレヴィアンコ、マリア・クルチョ、クリストファー・エルトン、レオン・フライシャーに師事し研鑽を積んだ。その後の活躍は目覚ましくNYPハーモニックの初代アーティスト・イン・アソシエーションに任命されたバルナタンは、3シーズンに渡るその任期の間に、同オーケストラと協奏曲や室内楽を演奏するなどアメリカを中心に活動の場を広げていった。バルナタンの魅力はなんといっても色彩感豊かなピアノの音色。ロンドンのイブニング・スタンダード紙では「洗練された、緻密で、確かな伝達力を持つ、鍵盤楽器の真の詩人」と、BBCミュージック誌では「素晴らしい演奏。鋭い楽才、解釈における圧倒的な洞察力、優雅なピアニズム、それらすべてがほぼ完璧な均衡を成している」など激賞されており、確かなテクニックに裏付けされた唯一無二の演奏で聴衆を虜にしている。共演はNYPの定期公演デビュー時より厚い信頼を寄せるアラン・ギルバートの指揮、オーケストラはイギリスの名門アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ。ソリストに寄り添い、個性を発揮させながらギルバートの巧みな指揮が冴えわたる。また、「合唱幻想曲」ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演でも知られるソプラノのリディア・トイシャー、バリトンのニール・デイヴィスなど豪華ソリスト陣にも注目。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 〔第1番−第6番 (Op.18) (*) /第7番−第9番「ラズモフスキー」 (Op.59) (#) / 第10番 変ホ長調 Op.74 「ハープ」(+) /第11番 ヘ短調 Op.95 「セリオーソ」(+) / 第12番 変ホ長調 Op.127 (**) /第13番 変ロ長調 Op.130 /第14番 嬰ハ短調 Op.131 (##) / 「大フーガ」 変ロ長調 Op.133 /第15番 イ短調 Op.132 (++) /第16番 ヘ長調 Op.135 〕 ミロSQ [ダニエル・チン(Vn1) 山本・サンディー智子(Vn2;*) ウィリアム・フェドケンホイヤー(Vn2;*以外) ジョン・ラジェス(Va) ジョシュア・ジンデル(Vc)] | ||
録音:2004年10月7日-22日、アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ&レターズ、ニューヨーク(*) /2012年5月14日-25日、テキサス大学オースティン校内イエッセン講堂、テキサス(#) /2015年3月15日-19日、ベナロヤ・ホール内イルズリー・ボール・ノードストローム・リサイタル・ホール、シアトル(+) /2016年9月28日-10月6日(無印)、2017年9月26日-29日(##)、2018年10月8日-12日(++)、2019年2月17日-20日(**)、バスタ大学内バスタ・チャペル、ケンモア(無印/**/##/++) | (**/++)は初出音源〔国内代理店は(**)のみとしているが、誤りと思われる〕、 (*)を除き国内未案内|既出CD: Vanguard Classics (Artemis Classics), ATM-CD-1655 (*) 〔廃盤〕/ ミロSQ 自主製作盤(**/++以外) 。現代アメリカを代表する弦楽四重奏団の一つ、ミロ・クァルテットが2020年のベートーヴェン生誕250周年と団設立25周年を記念してベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲を完成させた。ミロ・クァルテットは1995年にオーバリン音楽院の学生4人で結成。翌年4月には第50回コールマン室内楽コンクールで第1位を受賞、さらにフィショフ全国室内楽コンクールで第1位および大賞を受賞、若き才能が集結した注目の団として結成時より注目されていた。創設メンバーの山本サンディー智子が脱退したのちウィリアム・フェドケンホイヤーが加わり、以後現在まで同メンバーで活動している。ミロ・クァルテットのベートーヴェンといえば2015年6月にサントリーホール チェンバーミュジック・ガーデン2015にて5日間をかけて全曲演奏を披露。メンバー独自の研究をもとに非常に刺激的なまさに唯一無二の演奏を聴かせてくれた。録音は2004年より2019年まで15年の歳月をかけ完成させた。2004年に録音された第1-6番 Op.18は米ヴァンガードから、以降はミロ・クァルテット・メディアより順次リリースしてきたが、第12番 Op.127は2019年2月録音の初出音源が揃い、PENTATONEレーベルより全集の形でリリースする運びとなった。気心の知れたメンバーが織りなすベートーヴェンはまさに刺激的。精緻なアンサンブルとともに歌心にあふれた演奏を展開している。団にとっての2019/2020シーズンにふさわしい注目のリリース。 | ||
予期せぬ影〜ジェイク・ヘギー(1966-): 「 The Breaking Waves 」〜 Music / The Work at Hand (*) / 「 If I Were You 」〜 Ice Cube Aria "I don't have to do a thing " / Iconic Legacies: First Ladies at the Smithsonian / Of Gods & Cats / STATUESQUE ジェイミー・バートン(Ms) ジェイク・ヘギー(P) マット・ハイモヴィッツ(Vc;*) | ||
録音:2019年7月、スカイウォーカー・サウンド、カリフォルニア。メゾ・ソプラノのジェイミー・バートンが、ジェイク・ヘギー作曲によるアルバム「UNEXPECTED SHADOWS」をリリースする。ピアノは作曲家自身が担当し、世界的チェリスト、マット・ハイモヴィッツが参加した作品も含まれる。「UNEXPECTED SHADOWS(予期せぬ影)」は女性たちの生命力に満ちた力強い言葉がヘギーの音楽と見事に融合した歌曲集でその作者も実に幅広い。ラウラ・モイフィールドの詩に合わせた「The Work at Hand」は、モイフィールド自身とこれまで何百万人もの女性が経験したがんとの闘いについて綴った3つの歌曲。この作品におけるマット・ハイモヴィッツのチェロの演奏は、実に深く、感動的な詩にさらなる息吹を与えている。この他、ジーン・シェアーのテキストに基づき作曲された「Iconic Legacies」は4人のファーストレディについて歌った作品。また、アメリカのシンガーソングライター、ギャビン・ディラードの詩に基づく「Of Gods & Cats」では、宗教的な寓話のパロディを遊び心たっぷりに表現している。ヘギーがそれぞれの詩から思い描いた世界を旋律にし、名唱バートンが思いを込めて歌いあげた。メゾ・ソプラノのジェイミー・バートンは世界的に権威ある賞を数多く受賞している実力派。近年は数々のオペラやコンサートに出演している。ジェイク・ヘギーはアメリカの現代オペラ界を牽引する作曲家。歌劇「素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)」(PTC-5186631)やメロディ・ムーア、リサ・デランのアルバムへの書き下ろしなどでも知られる注目の作曲家。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集 〔第1番 ニ短調 BWV.1052 /第2番 ホ長調 BWV.1053 / 第4番 イ長調 BWV.1055 /第7番 ト短調 BWV.1058 〕 |
フランチェスコ・ コルティ(Cemb) イル・ポモ・ドーロ | |
録音:2019年3月1日-5日、グスタフ・マーラー・ホール、ドッビアーコ。1984年イタリア生まれの鍵盤奏者フランチェスコ・コルティが2018年よりゲスト・コンダクターをつとめるピリオド楽器オーケストラ「イル・ポモ・ドーロ」との共演で、J.S.バッハのチェンバロ協奏曲集を録音した。コルティは2006年ライプツィヒにて第15回国際ヨハン・セバスティアン・バッハ・コンクールのチェンバロ部門で第1位を受賞。翌2007年にはマルク・ミンコフスキからのアプローチでルーヴル宮音楽隊のメンバーとなり、以後チェンバロ、フォルテピアノ、オルガン奏者として活 躍している。ソリストとしては世界各国で活躍し、2017年6月に調布国際音楽祭に出演し注目を集めた。満を持してのバッハのチェンバロ協奏曲集は、コルティの魅力である雄弁な語り口で演奏。イル・ポモ・ドーロとともに息の合ったアンサンブルを聴かせてくれる。今後のより一層の活躍が期待される注目の録音。 | ||
シューベルト:歌曲集 月に寄せて D.259 /小人 D.771 /わが心に D.860 /ミニョン「ただあこがれを知る者だけが」 D.877 No.4 / ミニョンの歌1「私にいわせないで」 D.877 No.2 /ミニョンの歌2「大人になるまでこのままに」 D.877 No.3 / 郷愁 D.456 /墓堀人の郷愁 D.842 /すみれ D.786 /最初の喪失 D.226 /この世からの別れ D.829 / エレンの歌〔 I D.837 / II D.838 / III(アヴェ・マリア) D.839 〕/岩上の羊飼い D.965 (#) アンナ・ルチア・リヒター(S) ゲロルト・フーバー(P) マティアス・ショルン(Cl;#) | ||
録音:2018年5月1日、 MCO スタジオ1、ヒルフェルムス、オランダ|初出・旧品番: PTC-5186722 (HYBRID_SACD) 価格帯:S 〔廃盤〕。2019年初頭に発売されたものだが、1年経たずにSACD盤が完売したようでCDにて再発。ドイツの名唱、麗しきソプラノ歌手アンナ・ルチア・リヒターがPENTATONEレーベルより本格的なソロ・デビューとなるシューベルトの歌曲集をリリースする。アンナ・ルチア・リヒターは、9歳から母より声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となった。その後バーゼルでクルト・ヴィトマー教授に師事、その後ケルンで研鑽をつみた。主な受賞歴としては、2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2012年ツヴィッカウで行われた国際ローベルト・シューマン・コンクール優勝などがあげられる。2015年10月ベルナルト・ハイティンク指揮、LSOの来日公演では、マーラーの交響曲第4番のソリストで登場し話題となった。シューベルトの歌曲の神髄に迫る注目の録音。 | ||
バッハの音楽の捧げもの〜J.S.バッハ/ラーフ・ヘッケマ編曲: 音楽の捧げもの BWV.1079「王の命による主題と付属物をカノン様式で解決した」(*) 〔ラルゴ/3声のリチェルカーレ/アレグロ/王の主題によるカノン第1番「2声の逆行カノン」/ アンダンテ/王の主題によるカノン第2番「2声の逆行カノン」/アレグロ/ 王の主題によるカノン第3番「2声の逆行カノン」/6声のリチェルカーレ〕/ ゴルトベルク変奏曲と同じ定旋律に基づく「14のカノン」 BWV.1087 (*)/ コラール「高き天より、われ来たりぬ」に基づくカノン風変奏曲 BWV.769 〔オルガン・コラール「高き天より、われ来たりぬ」 BWV 作品番号なし〜コラール(クリスマス・オラトリオBWV.248第1部 よりクリスマス第1祝日用カンタータ1「歓呼の声を放て、喜び踊れ」)〜コラール・プレリュード「高き天より、われ 来たりぬ」 BWV.738〜コラール(クリスマス・オラトリオ BWV.248第1部よりクリスマス第1祝日用カンタータ2 「そのころ、全世界の人口を調査せよとの勅令が」〜変奏曲1「オクターヴによるカノン」 BWV.769 No.1 / コラール(クリスマス・オラトリオ BWV.248第1部よりクリスマス第1祝日用カンタータ2「そのころ、全世界の人口を 調査せよとの勅令が」〜変奏曲II「5度のカノン」 BWV.769 No.2 /コラール「高き天より、われ来たりぬ」(マニフィカト BWV.243aより)〜コラール「高き天より、われ来たりぬ」 BWV.701(降臨・降誕(クリスマス)の歌によるフーガ集より) 〜変奏曲III「7度のカノン」 BWV.769 No.3 /コラール「高き天より、われ来たりぬ」 BWV.700(降臨・降誕の歌によるフーガ 集より)〜変奏曲IV「オクターヴの拡大カノン」 BWV.769 No.4 /コラール「高き天より、われ来たりぬ」 BWV.606(オルガン 小曲集より)〜変奏曲V「6度、3度、2度、9度による反行カノン」 BWV.769 No.5 〕 カレファックス・リード五重奏団 [オリヴァー・ボエクホールン(Ob/Obダモーレ/イングリッシュHr) イヴァー・ベリックス(Cl/ E-flat Cl) ラーフ・ヘッケマ(ソプラノSax/アルトSax) イェルテ・アルトゥイス(バセットHr/バスCl) アルバン・ウェズリー(Fg)] アルテュール・クラーセンス(ルポフォン、イングリッシュHr;*) | ||
録音:2020年6月、ドープスヘシンデデ教会、ハールレム、オランダ。アルバム「隠された秘宝」(PTC-5186696)がレコード芸術誌の特選盤(2020年7月号)、朝日新聞 For yourcollection (2020年6月18日、掲載)など、国内でも高い評価を得たリード五重奏団の“カレファックス "。当団は「ポップスのメンタリティを備えたアンサンブル」と評され、結成当時から圧倒的なテクニックから奏でられる見事なアンサンブルで高水準の演奏には定評がある。録音は独MDGレーベル、蘭PENTATONEレーベルなど数多くのリリースでも知られる。コロナ禍で演奏活動が制限される中、最新アルバムは2020年6月にセッション録音が実現。オール・バッハ・プログラムに挑戦した。収録作品は「音楽の捧げもの」 BWV.1079、「14のカノン」 BWV.1087そしてコラール「高き天より、われ来たりぬ」に基づくカノン風変奏曲 BWV.769、すべて当団のラーフ・ヘッケマが編曲を手掛けました。プロイセン王フリードリヒ2世が提示したといわれる単一主題に基づく「音楽の捧げもの」は1747年夏にライプツィヒにて成立。この曲集はバッハの作品の中でもとりわけ高度なポリフォニー技巧が駆使されており、整然としてしかも謎に満ちた楽譜の印象は“音による幾何学 "とも言われる。しかし、バッハの傑作と謳われながら曲順指定や譜の問題などにより、実際の演奏に際しては奏者ごとの解釈が盛り込まれることも多い作品で、カレファックスの演奏でも趣向を凝らした曲順となっている。「14のカノン」はゴルトベルク変奏曲の主題低音部に基づく14曲のカノンで1747〜1748年8月成立と推定されている。主題とその逆行形による2声のカノンの第1曲にはじまり、主題と対位主題、およびそれぞれの転回形による4声の二重カノン(第5曲)、基礎音上の5声の二重カノン(第11曲)、6声の三重カノン(第13曲)など、全14曲がさまざまな形を示す。名人集団カレファックスならではの音のパレット豊かなに色彩感に富んだ演奏を披露している。「クリスマスのコラール「高き天より、われ来たりぬ」による2つの手鍵盤とペダルのためのカノン風変奏曲」という題名で印刷されて出版されたのは1747年。5つの変奏曲としてオルガンのために書かれたこの作品をヘッケマはコラール「高き天より、われ来たりぬ」に基づくバッハのほかの作品(クリスマス・オラトリオおよびオルガン曲)を各変奏曲の前に編み込み、より華やかにより豊かな響きを追求した作品に仕上げた。それぞれの楽器がまるでオルガンのストップのように変化にとんだ音色は当団ならではの妙技と言える充実の出来栄え。演奏はもちろんのこと、作品への造詣の深さも光るアルバムと言えるだろう。 | ||
児玉麻里〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲からのピアノ編曲集 サン=サーンス編曲:第7番「ラズモフスキー第1番」 Op.59 No.1 〜第2楽章/第6番 Op.18 No.6 〜第2楽章 バラキレフ編曲:第8番「ラズモフスキー第2番」 Op.59 No.2 〜第3楽章/第13番 Op.130 〜第5楽章 ムソルグスキー編曲:第16番 Op.135 より〔第2楽章/第3楽章〕 児玉麻里(P) | ||
録音:2019年10月、 MCO スタジオ1、ヒルフェルムス、オランダ。「チャイコフスキー・ファンタジー」に続くキングインターナショナル企画によるペンタトーン・レーベル制作第2号はベートーヴェン・イヤーに贈る最高の変化球。児玉麻里にとりベートーヴェンは特別に大切な作曲家で、これまでピアノ・ソナタとピアノ協奏曲全曲を録音し高い評価を受けた。その補巻ともいうべき当アルバムは仰天の内容。何とベートーヴェンの弦楽四重奏曲に挑戦した。しかし決してキワモノでも珍奇な企画でもない。編曲者がサン=サーンス、バラキレフ、ムソルグスキーといういずれもピアノ音楽の傑作を残しているひとかどの作曲家である点も注目。ベートーヴェンは32のピアノ・ソナタを残しているが、最後の32番も1822年の作で、その後の晩年の至高の世界はピアノと遠いものだった。ベートーヴェンが生涯にわたり作り続けたのは弦楽四重奏曲で、最後の数曲は時代を踏み越えた新次元に達している。ベートーヴェン好きのピアニストにとり、この世界を担える弦楽器奏者は羨望の存在だった。それが今回実現。編曲者は大物ながら、児玉麻里はあくまでベートーヴェン弾きの側から見た世界 を主にしている。興味深いのは、3者が原曲をただピアノに置き換えるのではなく、それぞれのピアニズムを反映させつつ完全なピアノ曲にしていること。原曲を知らなければ、オリジナルのピアノ曲として違和感なく受け入れられる。ことにサン=サーンスとバラキレフは難技巧の要求されるピアノ曲が多く、それらと同様のレベルが要求されるものとなっている。超お宝がムソルグスキー編曲による第16番。ムソルグスキーはもっぱら編曲される側の作曲家で、彼の編曲は極めて珍しい。ムソルグスキーはベートーヴェンを崇拝しており、彼の激しく革新的な音楽の原点だったことを認識させる。この編曲は楽譜が極めて入手困難なためムソルグスキー研究家の間でも伝説となっていた。それがついに音になった。ベートーヴェン最後の弦楽四重奏曲の異常な感覚がムソルグスキーの異常な感覚とあいまって世にも稀な逸品となっている。おまけとしてベートーヴェンがモーツァルトの名作「クラリネット五重奏曲」のフィナーレをピアノ独奏用に編曲したものも収められている。ベートーヴェン鍾愛の曲として知られているが、その編曲も貴重な限り。ベートーヴェンらしいピアノ書法となっていて興味津々。児玉麻里はこれまでのベートーヴェン演奏で培った理解をさらに先へ進めた神業。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を弾くのはもちろん初めての経験ながら、深みと説得力に満ちている。数々のベートーヴェンCDがリリースされる2020年にひときわ異色を放つ名盤が誕生。 | ||
情熱の狂乱〜モンテヴェルディ: 歌劇「オルフェオ」(1607) 〜プロローグ「愛するペルメッソ川のほとりから」/ 「音楽の諧謔」(1632) 〜西風が戻り(*) /「美しい歌の諧謔第4集」(1624) 〜愛しい私のトルコ女/ 「アリアンナの嘆き」(1623)〔第1部「私を死なせてください」/第2部「おおテゼオ、おお私のテゼオ」/ 第3部「あなたの真心はどこに」/第4部「ああ、あなたは答えない」〕/ 歌劇「ポッペアの戴冠」(1643) 〜ただあなたを見つめ(*) /「音楽の諧謔」(1632) 〜それは本当なのか/ 主よ、私は心を尽くして感謝を捧げる(1641) /「マドリガーレ集第8巻」(1638) 〜ニンファの嘆き(#) / 「美しい歌の諧謔第4集」(1624) より〔苦しみが甘美なものならば/ああ、私は傷つき倒れる〕 アンナ・ルチア・リヒター(S) ドミトリー・シンコフスキー(CT;*/Vn) チーロ・アローニ、テオ・アローニ(T;#) アレッサンドロ・ラヴァシオ(B;#) ルカ・ピアンカ(リュート/テオルボ/セテローネ)指揮アンサンブル・クラウディアーナ | ||
録音:2020年1月2日-5日、オーディトリウム・ステリオ・モーロ、ルガーノ。ドイツの麗しきソプラノ歌手アンナ・ルチア・リヒター。当アルバムでは技 巧的な歌唱も魅力のモンテヴェルディに挑んだ。リヒターは、9歳から母より声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となった。その後バーゼルでクルト・ヴィトマー教授に師事、またケルンで研鑽をつんだ。主な受賞歴としては2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2012年ツヴィッカウで行われた国際ローベルト・シューマン・コンクール優勝などがあげられる。2015年10月ベルナルド・ハイティンク指揮LSOの来日公演では、マーラーの交響曲第4番のソリストで登場し、その美声を披露した。PENTATONEレーベルのデビュー盤「シューベルト:歌曲集」(PTC-5186839)では澄み渡った透明感のある歌声で魅了している。当アルバムでは「アリアンナの嘆き」を中心に置き、歌劇「ポッペアの戴冠」から「ただあなたを見つめ」、歌劇「オルフェオ」から「愛するペルメッソ川のほとりから」などモンテヴェルディの作品を堪能できる1枚に仕上げた。リヒターの才能が花開いた注目盤の登場。共演はイル・ジャルディーノ・アルモニコの創立者の一人でもあるリュート奏者ルカ・ピアンカが2008年に創設したピリオド楽器団体、アンサンブル・クラウディアーナ。卓越した演奏技術と豊かな表 現力で評 価されるアンサンブルとの共演も注目。また、天才ヴァイオリニスト、指揮者、そしてカウンターテナーと多彩な顔を見せるドミトリー・シンコフスキーとのデュオも聴き物。なお、シンコフスキーは楽団メンバーとしてヴァイオリンも演奏している。 | ||
バッハ・ノスタルジア J.S.バッハ/ブゾーニ編曲: 前奏曲 変ホ長調「聖アン」 BWV.552/1 /コラール「いざ来ませ、異教徒の救い主よ」 BWV.659 / コラール「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」 BWV.645 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV.971 / J.S.バッハ/ケンプ編曲:シチリアーノ 変ホ長調 BWV.1031/2 J.S.バッハ/マクシミリアン・シュナウス編曲:コラール「イエスよ、汝いまぞ天より下りたまい」 BWV.650 ブゾーニ:トッカータ K.287 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:フーガ 変ホ長調「聖アン」 BWV.552/2 フランチェスコ・ピエモンテージ(P) | ||
録音:2019年12月、イエス・キリスト教会、ベルリン。現在ヨーロッパを中心に大活躍の若き名手フランチェスコ・ピエモンテージ。これまでに数多くのレーベルからの積極的な録音活動でも注目されている。近年はシューベルトの最高傑作ピアノ・ソナタ第19番〜第21番(PTC-5186732)でPENTATONEレーベル・デビューを果たし、若き名手の決定的名盤として話題となった。PENTATONEレーベル期待の第2弾は「バッハ・ノスタルジア」と題されたアルバムで、通称「聖アン」の名前で知られるJ.S.バッハ作曲、ブゾーニ編曲の前奏曲とフーガ変ホ長調 BWV.552を両端に配置し、ブゾーニ、ケンプ、シュナウスが編曲したバッハの作品、そしてブゾーニのトッカータを収録した。全27曲で構成されるJ.S.バッハのクラヴィーア練習曲集第3部「ドイツ・オルガン・ミサ」のすべてを挟むような形で両端に配置される前奏曲とフーガ変ホ長調 BWV.552「聖アン」は単独で演奏されることも多い名作。シェーンベルクによる管弦楽版でも知られる。ピエモンテージはこの作品の元の構成をイメージし、両端に配置し演奏した。ブゾーニが編曲したバッハのオルガン作品の中でも最も難曲として知られるこの名作を壮大で流麗なオルガンの響きを追求した名演を聴かせてくれる。バッハのシャコンヌのピアノ編曲でも有名なフェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)のオリジナル作品トッカータ K.287は小前奏曲、幻想曲、シャコンヌの3部構成の難曲。ピエモンテージが薫陶を受けたアルフレート・ブレンデルが愛奏していたことでも知られる。華麗な技巧を駆使したこの作品は作曲家ブゾーニとしての実力と存在感を示しており、ピエモンテージの詩情あふれる表現力で当作品に輝きを与える。今後一層の活躍が期待せずにはいられない充実のアルバムが完成した。 | ||
ブロムシュテット〜ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調 Op.68 (1876) (*) / 悲劇的序曲 ニ短調 Op.81 (1880) (#) |
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:2019年9月(*)、2019年10月(#)、ともにゲヴァントハイス、ライプツィヒ、ライヴ。1927年生まれのヘルベルト・ブロムシュテット。現在も精力的な演奏活動を展開している現役最高齢の巨匠、注目すべき2019年の新録音がPENTATONEレーベルから登場!オーケストラはヘルベルト・ブロムシュテットが1998年から2005年の7年間に渡ってシェフを務めたライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. 。現在も当団の名誉指揮者として定期的に指揮台に立ち、絶大な信頼を獲得している。ゲヴァントハウス、ライプツィヒ管を振ったブロムシュテットの録音といえば、ACCENTUS MUSICレーベルからリリースしているベートーヴェン交響曲全集(ACC-80322CD)がベストセラー盤だが、当録音はベートーヴェンの交響曲第10番とも称されたブラームスの交響曲第1番ということでも注目と言える。当作品はブロムシュテットの十八番であり来日公演でも何度も披露されているが、録音は1991年6月、シュターツカペレ・ドレスデンとのライヴ収録のみ。ベートーヴェンに対しての敬愛、そして系譜を正統的に受け継いだブラームスの交響曲第1番は巨匠にとって最も重要な作品であり、困難な時代における巨匠からの希望のメッセージのようだ。演奏はブロムシュテットならではの年齢を感じさせない躍動感にあふれつつ堂々たる演奏。ことに幸福感に満ちたフィナーレは、ベートーヴェンの「歓喜の歌」から着想を得たものと思われるが、この希望のメッセージと不変の力を信じるブロムシュテットの揺るぎない信念が十分に伝わって来る。交響曲第1番の演奏時間は第1楽章:16'55、第2楽章:9'32、第3楽章:5'05、第4楽章:18'35=50'07。 | ||
ブロムシュテット〜ブラームス: 交響曲第2番 ニ長調 Op.68 (1877) / 大学祝典序曲 Op.80 (1880) |
ヘルベルト・ ブロムシュテット指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:2019年10月、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。1927年生まれのヘルベルト・ブロムシュテット。現役最高齢の巨匠がライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. とライヴで録音を進めているブラームスの交響曲プロジェクト。当アルバムには交響曲第2番と大学祝典序曲を収録しているヘルベルト・ブロムシュテットは1998年から2005年の7年間に渡ってライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. のシェフを務め、その後当団の名誉指揮者として定期的に指揮台に立っており、絶大な信頼を獲得している。交響曲第1番とは対照的に伸びやかで牧歌的な交響曲第2番だが、ブラームス自身は「こんなにも悲しいものは書いたことがない」と語っており、その内に秘めたブラームスの思いを自然体に表現した名曲。カップリングは「スッペ風のポプリ」とブラームス自身が呼んだ大学祝典序曲ヘルベルト・ブロムシュテットはオーケストラの色彩感を引き出した渾身の演奏を披露。ことに弦楽器の美しさは格別でキャリア60年以上の指揮者が生命を呼び覚ますような魂のこもった演奏を聴かせてくれる。レコード芸術特選盤をはじめ各誌で絶賛されている交響曲第1番と悲劇的序曲 (PTC-5186850) も好評発売中。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」HWV.56 (1742年ダブリン版)
ジュリア・ドイル(S) ティム・ミード(CT) トマス・ホッブス(T) ロデリック・ウィリアムズ(B) ジャスティン・ドイル指揮ベルリン古楽アカデミー、、ベルリン RIAS 室内cho. | ||
録音:2020年1月、イエス・キリスト教会、ダーレム、ベルリン。 PENTATONEレーベルより積極的なリリースが続いている名人集団ベルリン古楽アカデミー。当アルバムは待望のヘンデル:メサイア。ヘンデルは、友人チャールズ・ジェネンズの台本に触発されたことにより、1741年8月22日、から9月14日のわずか3週間ほどで3部構成の「メサイア」を書き上げ、翌1742年4月13日にダブリンで初演され大成功をおさめている。その後、ヘンデルは改訂、再演を重ね、現在使用されている楽譜にはいくつかの版が存在するが、ベルリン古楽アカデミーは1742年のダブリン初演版にて録音した。ヘンデルの最も有名な作品であるだけでなく、イギリスの合唱文化の礎となったこの名作のソリストには迎えたのはソプラノのジュリア・ドイル、カウンターテナーのティム・ミード、テノールのトマス・ホッブス、そしてバスのロデリック・ウィリアムズとすべてイギリス出身の名唱が揃った。豪華なソリスト陣のもと、ベルリンRIAS 室内合唱団による合唱、そして2017/18シーズンから同団の音楽監督を務めているジャスティン・ドイルによる指揮であることも注目。ベルリン古楽アカデミーが近年集中的に録音活動しているヘンデルの「メサイア」、大注目。 | ||
PTC-5186860 (5CD) 廃盤 |
ヤノフスキ〜ベートーヴェン:交響曲全集
マレク・ヤノフスキ指揮ケルンWDRso.〔ケルン放送so.〕、NDR cho.、ケルン放送cho. | |
ブルックナー&ミヒャエル・ハイドン:モテット集 アントン・ブルックナー(1824-1896): 昇階唱「この所は神によりつくられた」WAB 23 (1869) /奉献唱「私はしもべダビデを見出し」WAB 19 (1868) / 昇階唱「キリストは従順であられた」WAB 11 (1884) /奉献唱「乙女たちは王の前に招き入れられる」WAB 1 (1861) / 讃歌「パンジェ・リングァとタントゥム・エルゴ」WAB 33 (1868) / 昇階唱「正しい者の口は知恵を語り」WAB 30 (1879) /モテット「アヴェ・マリア」 WAB 6 (1861) / 讃歌「王の御旗は翻る」WAB 51 (1892) /昇階唱「エッサイの若枝は花開き」WAB 52 (1885) ヨハン・ミヒャエル・ハイドン(1737-1806): 「主の晩餐の木曜日」〜昇階唱「キリストは従順であられた」〜 HM 628 No.2 (1796) / 「聖週間のためのレスポンソリウム集」〜聖土曜日に MH 278 No.5 (1778) / 見よ、義ただしき人が死にゆく様を MH deest /昇階唱「キリストは従順であられた」MH 38 (1761) / サルヴェ・レジナ MH deest /暗闇とはなりぬ MH 162 (1772) フィリップ・アーマン指揮ライプツィヒMDR放送cho.〔北ドイツ放送cho.〕 | ||
録音:2020年2月、パウル・ゲルハルト教会、ライプツィヒ。フィリップ・アーマン率いるライプツィヒMDR放送cho. (北ドイツ放送cho. )がブルックナーとハイドンのモテットを録音した。ブルックナーの「この所は神によりつくられた」「キリストは従順であられた」「アヴェ・マリア」は演奏会でもよく聴かれているが、ミヒャエル・ハイドン(1737-1806)のモテットは演奏機会も少なく貴重な録音と言える。フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)の弟でモーツァルトの後任としてザルツブルクの宮廷及び大聖堂のオルガニストを務めたミヒャエル・ハイドンは、ドイツ語圏、特にオーストリアの宗教曲に大きな影響を与えた。その影響は約1世紀後に作曲されたブルックナーのモテットにもよく反映されている。このアルバムでは、両者のモテットを組み合わせることでオーストリア独自の教会音楽のスタイルを聴くことができると同時に、両作曲家の個性も楽しめる充実の内容。1974年生まれのフィリップ・アーマンは、ケルンにてマーカス・クリードに師事し、2020年より同合唱団の首席指揮者を務めている。 | ||
エマーソンSQ 、PENTATONE へ移籍〜シューマン:弦楽四重奏曲全集 〔第1番 イ短調 Op.41 No.1 (*) /第2番 ヘ長調 Op.41 No.2 (#) /第3番 イ長調 Op.41 No.3 (+) 〕 エマーソンSQ [ユージン・ドラッカー(Vn1;*, #/Vn2;+) フィリップ・セッツァー(Vn1;+/Vn2;*, #) ローレンス・ダットン(Va) ポール・ワトキンス(Vc)] | ||
録音:2018年12月19日-20日(*)、2018年5月16日-17日(+)、コンコーディア大学、ブロンクビル、ニューヨーク州(*/+) /2019年1月23日-24日、ドリュー大学、マディソン、ニュージャージー州(#) 。1976年結成以来、常に世界のトップに君臨するアメリカのクァルテット、エマーソン弦楽四重奏団。長年DGレーベルとの専属契約で数多の録音を発表し、その間6つのグラミー賞、2つのグラモフォン賞ほか、数々の受賞歴を誇る。その後、2011年にSONYに移籍したが、この度新天地に選んだのはPENTATONEレーベルでその第1弾はシューマンの3つの弦楽四重奏曲。シューマンの弦楽四重奏曲はDGレーベルに録音した第3番(1984年録音)のみで、意外にもこの度団としては第1番、第2番ははじめての録音となり、現在のメンバーとなってからはもちろん初録音となる(2013年に加わったチェロのポール・ワトキンスになってからの初めてのアルバムとなる。)。1842年の夏に作曲された3つの弦楽四重奏曲は、シューマンの室内楽作品を語るうえで最も重要な作品群。ベートーヴェンの作品に触発されたシューマンは、伝統的な形式をとりながらもシューマンらしい幻想性と叙情性を、特に緩徐楽章で表現している。エマーソン弦楽四重奏団といえば、団結成以来シャープに研ぎ澄まされた演奏が持ち味だが、このシューマンでは新鮮さと独創性を引き出している。ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、バルトーク、ヴェーベルン、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集を録音してきた彼らのディスコグラフィに新たに加わる名盤の登場。当団の特徴といえば第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを固定しない体制をとっていることだが、当録音でも作品と特徴を捉えて、ユージン・ドラッカーが第1番、第2番の、フィリップ・セッツァーが第3番の、それぞれ第1ヴァイオリンを務めている。また、近年増えている演奏会における立奏スタイルだが当団は早くから取り入れていた。常に進化し続けるエマーソン弦楽四重奏団、今後さらなる活躍にも注目。また、当団の最初の録音から担当しているダー=ホン・シートーがレコーディング・プロデューサーを務めており、変わらぬサウンドをお届けする。 | ||
ウィーンから シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 Op.19 ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ コルンゴルト:ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 Op.25 シューベルト/R.シュトラウス編曲: クーペルヴィーザー・ワルツ 変ト長調 D.Anh.I 14 |
アラスデア・ビートソン(P) | |
録音:2020年9月、ザ・セイジ・ワン、ゲイツヘッド。スコットランド出身のピアノ&フォルテピアノ奏者アラスデア・ビートソン。近年はヨハネス・モーザーやヴィクトリア・ムローヴァとの共演でフォルテピアノ奏者としても高く評価されているが、久しぶりのソロ・アルバムはピアノによる演奏で「ウィーンから」と題したシューマン、シェーンベルク、ラヴェル、コルンゴルト、シューベルトの作品を収録したアルバムをリリース。師ジョン・ブレイクリー、メナヘム・プレスラーの伝統受け継ぐ瑞々しく光り輝く音色で奏でる。 | ||
ヴィヴァルディの四季〜アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741): ■「春」 協奏曲〔変ホ長調 RV.257 /イ長調「イル・ロシニョーロ」RV.335a / ホ長調「恋人」RV.271 /ホ長調「春」 Op.8 No.1, RV.269 〕/ ■「夏」 協奏曲〔ニ短調 Op.8 No.9, RV.236 /ハ長調 Op.4 No.7, RV.185 ニ短調 Op.4 No.8, RV.249 /ト短調「夏」 Op.8 No.2, RV.315 〕/ ■「秋」 協奏曲〔ハ長調 Op.8 No.12, RV.449 /ト短調 Op.4 No.6, RV.316a / イ短調 Op.4 No.4, RV.357 /ヘ長調「秋」 Op.8 No.3, RV.293 〕/ ■「冬」 協奏曲〔ト短調 Op.9 No.3, RV.334 /ロ短調 RV.389 / ハ短調 Op.4 No.10, RV.196 /ヘ短調「冬」 Op.8 No.4, RV.297 〕 ボレッテ・ロズ(リコーダー) アルテ・デイ・スオナトーリ〔ピリオド楽器使用〕 | ||
録音:2017年7月、2018年7月、2018年8月、聖ヨハネ福音教会、ミコウフ、ポーランド。デンマーク出身のリコーダーの名手ボレッテ・ロズが、今村泰典もメンバーとして参加しているポーランドの古楽アンサンブル、アルテ・デイ・スオナトーリとともにヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をリコーダー版で演奏した。当アルバムでは名曲「四季」をテーマに「春」「夏」「秋」「冬」の4つのセクションにそれぞれ4篇、計12篇の協奏曲を録音した。この選曲についてロズは、「「四季」を通じて演奏機会の少ない作品も積極的に選曲した。」と語っており、卓越したリコーダーの演奏で聴くヴィヴァルディは新たな魅力に気づかされることだろう。ロズはバロック音楽のスペシャリストが集結した古楽アンサンブル、エレファント・ハウス・クァルテットとしても活躍。PENTATONEレーベルより「テレマンの庭」(PTC-5186749)をリリースしており、その卓越した演奏で高い評価を得ている。 | ||
テレマンのポロネーズ〜ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767): Polonie 〔 Polonie 2(TWV.45)/ Polonesie(TWV.45) / Polenesie 8(TWV.45) / アレグロ(TWV.43: B2) / Tourbillon(TWV.55: D12) 〕/ Polonesie 〔 Polonoise(TWV.55: a4) / Polonesie 4(TWV.45) / Polonesie 17-18(TWV.45) / Polonoise(TWV.55: D13) / Musette(TWV.55: D13) / Bateliere(TWV.55: D13) 〕/ ポーランド風協奏曲 変ロ長調 TWV.43: B3 /ポーランド風のパルティー TWV.39 / Polonoise(TWV.41: D4) / Loure(TWV.55: g4) /ポーランド風協奏曲 ト長調 TWV.43: G7 / Hanac 〔 29 Polonie(TWV.45) / Hanaquoise(TWV.55: D3) / Hanac(TWV.45) / Hanac(TWV.45) / Hanasky(TWV.55: E1) 〕 編曲:ユディト&ティネケ・ステーンブリンク オランダ・バロック、アイスリン・ノスキー(Vn) | ||
録音:2020年8月、アーネム、オランダ。レイチェル・ポッジャーなど世界的なアーティストと共演をしてきたオランダ古楽界の精鋭集団オランダ・バロック(元オランダ・バロック協会)のPENTATONEレーベル第2弾はオール・テレマン・プログラムに挑戦した。当アルバムではテレマンがポーランドを旅していた時に聴いた舞曲を書き留めた「ポーランド風舞曲集」TWV.45を主軸にオランダ・バロックとヴァイオリニストのアイスリン・ノスキーが、テレマンの語法でポーランドのスタイルをどのように取り入れているかを卓越した演奏で証明している。ポーランドの大自然と絵のように美しい村の居酒屋の情景などその生き生きとした演奏で楽しむことが出来る。編曲はオランダ・バロックの音楽監督であるユディト・ステーンブリンクとティネケ・ステーンブリンクが担当しており、爽やかな響きを放っている。中国笙の第一人者ウー・ウェイの奇跡のコラボレーション・アルバム「シルク・バロック」(PTC-5186800)も好評発売中。 | ||
希望のヴァイオリン〜ライヴ・アット・コール・マンション ジェイク・ヘギー(1961-)(詩:ジーン・シェア(1958-)):読唱(2020) (*) シューベルト:弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」 ハ短調 D.703 (1820) メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調 Op.80 (1847) サーシャ・クック(Ms;*) ダニエル・ホープ、ショーン・モリ(Vn;*) ケイ・スターン(Vn1) ドーン・ハームス(Vn2) パトリシア・ヘラー(Va) エミール・ミランド(Vc) | ||
録音:2020年1月18日-19日、コール・マンション、バーリンゲーム、アメリカ、ライヴ。 アルバム「希望のヴァイオリン」では、ホロコースト以前からホロコーストの間にユダヤ人の音楽家が所有していた楽器で演奏。これらの楽器は「希望のヴァイオリン・プロジェクト」を立ち上げた弦楽器製作者のイスラエルのアムノン&アヴシャロム・ワインスタインによって修復され、現在では「希望のヴァイオリン・コレクション」の名がついている。収録作品はシューベルトの弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」とメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第6番、そしてヴァイオリンの歴史にインスパイアされたジェイク・ヘギーの新作「読唱」。シューベルトの未完の弦楽四重奏曲は激しい動揺と崇高なリリシズムに満ちた作品。一方、メンデルスゾーンは亡くなった妹ファニーのためにレクイエムとして四重奏曲を書いたが、そのわずか2ヶ月後に38歳という悲劇的な運命を辿ることになるとは知らずに書いていた晩年の傑作。演奏は名手ダニエル・ホープやまだ10代の注目ヴァイオリニスト、ショーン・モリなど注目のヴァイオリニストが登場。まだヘギーの作品ではメトロポリタン・オペラのでも活躍したサーシャ・クックが出演している。クックは2011年にアダムズ作曲の「ドクター・アトミック」でグラミー賞を受賞している実力派。2020年のホロコーストの記念日に行われた祈りと希望に満ちたライヴ録音。 | ||
ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」(抜粋)
エンジェル・ブルー(S;ベス/クララ/セリーナ/合唱ソロ) レスター・リンチ(Br;ポーギー) チャンシー・パッカー(T;スポーティング・ライフ) ケヴィン・ショート(B−Br;クラウン/ジェイク) アレクサンドリア・クリッチロウ(S;マリア/合唱ソロ) ダリン・スコット(T;ミンゴ/合唱ソロ) マリン・オールソップ指揮フィラデルフィアo.[デイヴィッド・キム(コンサートマスター)] エリック・コンウェイ合唱指揮モーガン州立大学cho. | ||
録音:2020年3月、ベライゾンホール、キンメル舞台芸術センター、フィラデルフィア、ライヴ。マリン・オールソップ率いるフィラデルフィアo. がガーシュウィンの「ポーギーとベス」のハイライトを豪華キャストとともにライヴ収録した。ガーシュウィン晩年の1935年に作曲された全3幕9場からなるこのオペラは、様式的にはミュージカルの先駆的な存在であり、ジャズ、ブルースをクラシックに取り入れた最も重要な作品と言える。その内容は、1920年代初頭アメリカ南部の町に住む貧しいアフリカ系アメリカ人の生活を描いており、土着の音楽であるジャズや黒人音楽を用いて作られており、そのメロディアスな歌唱が楽しめるのが最大の魅力。このハイライトでは「サマータイム」「うちの人は逝ってしまった」「くたびれもうけ」「ベス、お前は俺のもの」「そんなことはどうでもいいさ」「アイ・ラブ・ユー、ポーギー」「おお主よ、出発する」といった「ポーギーとベス」の主要曲を含む22曲を収録しており、レスター・リンチがポーギー役をエンジェル・ブルーがベス役を担当、豪華な顔ぶれにも注目。2020年3月、新型コロナウィルスのパンデミック直前に収録された貴重なライヴ録音となった。 | ||
オンブラ・コンパーニャ〜モーツァルト:コンサート・アリア集 ベレニーチェよ〜ベレニーチェにとヴォロジェーゾには昇る日の K.70 / アルカンドロよ、私は告白する〜私は知らぬ、どこからこの愛情が来るのか K.294 / 私の麗しい恋人よ〜とどまって下さい、ああ、いとしい人よ K.528 /あなたに明かしたい、おお神よ K.418 / 誰が知るだろう、いとしい人の苦しみを K.582 /ああ、語っているのは私ではない K.369 /あなたは今忠実ね K.217 / ああ、私にはわかっていたわ K.272 /私は行く、でもどこへ K.583 /ああ、情け深い星たちよ、もし天にいて K.538 リゼット・オロペサ(S) アントネッロ・マナコルダ指揮 イル・ポモドーロ[ゼフィーラ・ヴァロヴァ(コンサートマスター)] | ||
録音:2020年8月、昇天教会、ゼンドリンク、ミュンヘン。世界が注目するリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ、リゼット・オロペサのソロ・デビュー・アルバム「オンブラ・コンパーニャ」は、自身が最も得意とするモーツァルトのコンサート・アリアを集めたアルバム!共演はアントネッロ・マナコルダ指揮イル・ポモドーロ。ここに収められたコンサート・アリア集は、モーツァルトにとって重要なソプラノ歌手のために作曲したもので、声楽とオーケストラのために作曲された最も技巧的かつ贅沢な音楽と言える。当アルバムで中心に据えたのが「ああ、私にはわかっていたわ」KV.272で、愛する人の魂が消えていく生と死の狭間に最も崇高な音楽が寄り添う。オロペサにとって「オンブラ・コンパーニャ」とは、精神的に誰かと一緒にいることを意味し、その素晴らしい音楽が聴き手に寄り添いる。指揮のアントネッロ・マナコルダは細部にまでこだわり、名人集団イル・ポモドーロとともに見事なバランス感覚で演奏している。 | ||
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集 Vol.2 〔第3番 ニ長調 BWV.1054 /第5番 ヘ短調 BWV.1056 /第6番 ヘ長調 BWV.1057 (*) 〕/ フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲 イ短調 BWV.1044 (#) フランチェスコ・コルティ(Cemb| 使用楽器:アンドレア・レステッリ、1998年製作〔モデル:クリスティアン・ファーター、1738年製作〕) イル・ポモ・ドーロ [エフゲニー・スヴィリドフ(Vn/ソリスト:#) アンナ・ドミトリエワ、ロセッラ・クローチェ(Vn) ステファノ・ロッシチェロ:ルドヴィコ・ミナージ(Va) パオロ・ズッケリ(Cb) アレッサンドロ・ノゼッロ(Fg) アンドレス・ロカテッリ、アレッサンドロ・ノゼッロ (リコーダー/ソリスト;*) マルチェッロ・ガッティ(Fl−tr/ソリスト:#)] | ||
録音:2020年3月2日-8日、ヴィッラ・サン・フェルモ、ロニゴ、イタリア。1984年イタリア生まれの鍵盤奏者フランチェスコ・コルティ。当代きっての名手が2018年よりゲスト常任指揮者をつとめるピリオド楽器オーケストラ「イル・ポモ・ドーロ」との共演によるJ.S.バッハのチェンバロ協奏曲集の第2弾がリリースされる。第1集(PTC-5186837)ではフルオーケストラで演奏することでより効果の得られる4つの協奏曲(第1番 ニ短調 BWV.1052、第2番 ホ長調 BWV.1053、第4番 イ長調 BWV.1055、第7番ト短調 BWV.1057)を録音し、レコード芸術の特選盤など高い評価を得た。期待の第2集では室内楽編成でより効果の得られる作品として、第3番 ニ長調 BWV.1054、第5番 ヘ短調 BWV.1056、第6番 ヘ長調 BWV.1057、そしてフルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲 イ短調 BWV.1044を収録した。コルティは2006年ライプツィヒにて第15回国際ヨハン・セバスティアン・バッハ・コンクールのチェンバロ部門で第1位を受賞。翌2007年にはマルク・ミンコフスキからのアプローチでルーヴル宮音楽隊のメンバーとなり、以後チェンバロ、フォルテピアノ、オルガン奏者として活躍している。ソリストとしては世界各国で活躍し、2017年6月に調布国際音楽祭に出演し注目を集めた。当アルバムにはコルティがバッハの自筆譜を丹念に研究した結果が結実しており、「室内楽のような親密さがあり、極小編成で演奏すべき」という結論に至った作品が収録されている。それは基本的に各パート一人ずつでの編成とし、その結果、バッハのテクスチャの妙が音として明確に伝わって来る。コルティの魅力である雄弁な語り口は当録音でも冴えわたり、イル・ポモ・ドーロとともに息の合ったアンサンブルでこれらの作品の新たな魅力に出会うことができる。まさに新時代の名盤登場。録音は2020年3月。レコーディングを終えた翌日にイタリアはロックダウンに入ったという緊迫した状態だったが、バッハの音楽に没入しその喜びを分かち合おうとする当演奏は、人々に力を与えてくれるようなパワーを携えている。 | ||
バッハ・アンボタンド〜J.S.バッハ(1685-1750): ブランデンブルク協奏曲 〔第5番 ニ長調 BWV.1050(フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための)/ 第4番 ト長調 BWV.1049(ヴァイオリン、フルートとオーボエのための)/ 第2番 ヘ長調 BWV.1047(トランペット、フルートとオーボエのための)〕/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043(オーボエとフルートのための)/ 管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV.1067 〜第7曲 バディネリ(フルートと通奏低音のための) アナ・デ・ラ・ヴェガ(Fl) ラモン・オルテガ・ケロ(Ob) アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn) ヨハネス・ベルガー(Cemb) サイラス・アーヤル(Tp) ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内o. | ||
録音:2020年11月、ハイルブロン、バーデン=ヴュルテンベルク州、ドイツ。PENTATONEレーベルからリリースしたモーツァルトとミスリヴェチェクのフルート協奏曲集(PTC-5186723)で高い評価を得たフルート界の新星アナ・デ・ラ・ヴェガ。その後、同レーベル第2弾でリリースしたヨーゼフ・ハイドンとカール・シュターミッツの協奏曲集(PTC-5186823)では若手オーボエ奏者ラモン・オルテガ・ケロとの共演でも優れた演奏を披露した。期待の高まる第3弾「バッハ・アンボタンド」では「人間として、また作曲家としてのバッハの新しい視点」をテーマに選曲。名門ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内o. との共演で、ブランデンブルク協奏曲第2、4、5番に加えて2つのヴァイオリンのための協奏曲のフルート&オーボエ版、そして技巧的なパッセージが魅力の管弦楽組曲第2番の終曲「バディヌリー」を収録しており、ヴェガが敬愛するバッハの作品を心を込めて演奏している。イギリス人とアルゼンチン人の両 親の間にオーストラリアで生まれたヴェガはシドニー大学でマーガレット・クロフォードに師 事 。その後パリにてレイモンド・ギオの最後の弟子として研鑽を積んだ。現在、ヨーロッパを中心に精力的な演奏活動を展開しており、“傑出した才能 "(ウィグモアホール)、“真の芸術家 "(カドガンホール)、“ファースト・クラス "(ベルリン・フィルハーモニー)など、各演奏会で絶賛されている。当録音では若手の名手がソリストを務めていることにも注目!オーボエ奏者ラモン・オルテガ・ケロはグラナダ音楽院でミゲル・キロスに師事。2003年にはダニエル・バレンボイムが設立したウェスト=イースト・ディヴァンo. に入団するなど若くして才 能を開 花させて逸 材。2007年にはARDミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、以後ソロ活動を中心に世界各国で活躍している。この他、ドミトリー・シトコヴェツキーの甥でソリストとして世界的に活躍しているヴァイオリンのアレクサンドル・シトコヴェツキー、数々の国際コンクールで優勝している鍵盤奏者ヨハネス・ベルガー、プロのカメラマンとしても成功しているアメリカ出身のトランペット奏者、サイラス・アーヤルと充 実のソリスト陣の巧みな演奏をお楽しみ頂ける。 | ||
ブラバント 1653[全てユディト&ティネケ・ステーンブリンクによる再構成版] ゲメールト・グラデュアル〔フランス・イェスパース〕:全ての者の贖いぬしなるイエズスよ コルネリス・ヴァードンク(1563-1625):イエスの愛はかくも麗しく ベネディクトゥス・ア・サンクト・ヨゼフォ(1642-1716):マニフィカト Op.5 No.3 グレゴリオ聖歌:命の中で / ヴァードンク:恵みあふれる聖マリア / グレゴリオ聖歌:元后あわれみの母 ヨゼフォ:救い主のうるわしき母 Op.5 No.10 / カール・ロジェ(1640-1725):天の元后 ヨゼフォ:元后あわれみの母 Op.5 No.8 / Quis me territat? Op.6 No.8 /アダージョ Op.8 No.1 ヘルマン・オランデルス(1595-1640頃):おおあなたたち ヘルマン・フィンケルス(1954-):アヴェ・マリア / ヨゼフォ:大いなる秘跡 Op.9 No.11 ユリー・タヤーナ・ロゼット、デボラ・カシェ(S) アレックス・ポッター(CT) ミルコ・ルートヴィヒ、カルロス・ネグリン・ロペス(T) ドミニク・ヴェルナー(B) オランダ・バロック | ||
録音:2020年9月、ワロン教会、アムステルダム、オランダ。オランダ・バロックの新譜は、17世紀の北ブラバントの音楽を集めたアルバム「ブラバント1653」。その中心は17世紀後半にブラバント地方で活躍した作曲家でオルガンの名手でもあったベネディクトゥス・ア・サンクト・ヨゼフォ(1642-1716)の作品。オランダ・バロックの芸術監督のユディト&ティネケ・ステーンブリンクが彼と同時代の作曲家たちの音楽に焦点を当て、当時の音楽がいかに豊かで充実していたことを表している。声楽陣はバッハ・コレギウム・ジャパンの客演でも知られるドミニク・ヴェルナーをはじめ実力派が揃った。 | ||
死の影で〜ジャケス・デ・ヴェルト:モテット集&ヴォルフガング・リーム:7つの受難 リーム:わが心は悲しみ/われわれは見た/しかし、イエスは再び大声で叫び/暗闇とはなりぬ/ わが眼は曇り果てたり/われらが牧者は隠れ給いぬ/われは墓へくだる者らのうちに デ・ヴェルト:ラマで声が聞こえる/アーメン、アーメン私はあなたたちに言う/ われは多くの罪を犯しぬ/わが悲しみの声に耳を傾けて下さい/泣き止んで ダニエル・ロイス指揮カペラ・アムステルダム | ||
録音:2020年10月、聖ピーテルス教会、ユトレヒト。ダニエル・ロイス率いるカペラ・アムステルダムがPENTATONEレーベル初登場。ジャケス・デ・ヴェルトのモテットとヴォルフガング・リームの「7つの受難」を交互に編んだアルバムをリリースする。ルネサンス音楽の中心地フランドルに生まれ、イタリアで人生の大半を過ごしたジャケス・デ・ヴェルト(1535-1596)。ポリフォニー書法とモンテヴェルディが創り上げた新世代の書法の間を見事に繋ぐ音楽を残した。個性的で劇的な作風が特徴で、ここに収録されたモテットは高度で巧妙なポリフォニー書法と心に訴えかける素直な美しさが同居している。現代作曲家ヴォルフガング・リーム(1952-)。これまで500をこえる作品を手掛けている多作曲家としても知られる。「7つの受難」は中世の瞑想の祈りの音楽も思わせる柔らかくも神秘的なハーモニーに満ちた作品集。リームの独創的な音響世界が聴き物。カペラ・アムステルダムは1970年創立の名門。1990年より音楽監督を務める声楽アンサンブルの最高峰の指揮者ダニエル・ロイスとともに幅広いレパートリーを真摯に歌い上げてきた。 | ||
永遠〜ヴィクトル・オッリ・アウルナソン: Var (*) / The Thread (#) / Maiden (#) / Er (*/#) / The Faultline (#) / The Vision Nectar / Animal Mundi / Var - Er (*) アウルニ・ハルザルソン指揮フォウストブレーズル男声cho.(*) ベネディクト・クリスチャウンソン(T;*) グリームル・ヘルガソン(Cl;*) エーミル・フリズフィンソン、ヨーセフ・オグニベーネ(Hr;*) シーグルズル・ソルベルグソン、カルロス・カロ・アギレラ(Tb;*) 男声六重唱(##) 〔アーロン・ステイン・アウスビャルナソン、ビャルニ・クレインソン、 オットルン・イーミル・アーラソン、 グヴズムンドゥル・ヴィグニル・カルルソンハフステイン・ソウロウルソン、オットルン・アルナルソン] ヴィクトル・オッリ・アウルナソン(ソロ楽器;無印)指揮(##/無印) ブダペスト・アートo.(無印) ヤイール・エラザール・グロットマン(Cbソロ; Var, The Thread) シュテファン・バウマン(バスCl/Sax; The Vision ) ベネディクト・スマウリ・スクーラソン(G; Anima Mundi) | ||
録音:2017年-2019年。このところ、さまざまなジャンルのアイスランドの音楽家たちが注目を集めてきている。特に有名なのが、チェリストで作曲家のヒルドゥル・グヴズナドウッティル(ヒドゥル・グドナドッティル)。エレクトロニカ・バンドのメンバーでもある彼女は、「チェルノブイリ」などの映画の音楽を手がけ、「ジョーカー」でゴールデングローブ賞とアカデミー賞の作曲賞を受賞した。PENTATONEレーベルからアルバムがリリースされるヴィクトル・オッリ・アウルナソンも、注目される音楽家のひとり。彼は、アイスランド芸術大学でヴァイオリンとヴィオラ、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で作曲と指揮を学び、バンド「ヒャルタリーンHjaltalin」のメンバーとしてヴァイオリンと作詞作曲を担当、2008年には現代音楽の弦楽アンサンブル「スタルクStark」を共同で設立した。「クラシカル音楽の世界とスタジオ制作芸術の世界を衝突させること」に重点を置いて活動。自身のスタジオ「VOA Studio」をベルリンに構え、ヒルドゥルをはじめとする音楽家たちも創作の場として使っている。「永遠の(Eilifur)」は、ヴィクトル・オッリのソロ・デビュー・アルバム。「永遠に生きることの展望」を瞑想。「近い日、医学の進歩による自然死の根絶が現実となる」ことをイメージした、わかりやすい近未来の物語を、抽象的なアイスランド語の歌詞と緻密に作られた「音楽の語」りで織りあげてゆく、「生きるに値する命」を支えるものへの頌歌をコンセプトに作られた。男声合唱がメインの3曲は、レイキャヴィークの「フォウストブレーズル男声cho. (KarlakorinnFostbradur)」の創設100年記念コンサートのために委嘱された作品。「Var」(「見よ、警戒せよ、夜の空気を吸え……」)「Er」(「真ん中でひとつになれ……」)「Var -Er」(「永遠。おまえは私のそばで意識している……」)。オーケストラを中心とする6曲は、「24人の弦楽オーケストラ」「12人のチェロと10人のコントラバス」「2つのバスフルート、2つのサクソフォン、バスクラリネット、コントラバス・クラリネット、2人の打楽器奏者、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロ」と、3つの異なる編成で演奏され、男声六重唱、ヴィクトル・オッリ自身の楽器ソロ、ヤイール・エラザール・グロットマンYair Elazar Glotmanのコントラバスなどが加わる。クラシカル音楽をベースにしたメロディと調性のあるこれらの「音」は、アイスランドの教会やハンガリー放送のスタジオで録音され、ヴィクトル・オッリがベルリンの彼のスタジオでミックスした。ゆたかな感性で作られた「音風景」が美しく、余韻を残す作品。 | ||
フランシスコ・コーイ(1985-): ヴァイオリン協奏曲(2019) (*) /管弦楽のための「 Hidd'n Blue 」 Op.6 (2009-11) / 大管弦楽のための「 Mural 」(2013-15) / ヴァイオリンと室内管弦楽のための4つのイベリアのミニチュア(2014) (*) / 管弦楽のための「 Aqua Cinerea 」 Op.1 (2005/19) (#) パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn;*) グスターボ・ヒメノ指揮ルクセンブルクpo. | ||
録音:2019年7月(無印)、2020年6月-7月(*)、2020年12月(#) 、すべてフィルハーモニー・ルクセンブルク。今世界が注目する指揮者グスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとの作曲家のポートレート・シリーズ。これまでにショスタコーヴィチ、ブルックナー、ラヴェル、マーラー、ストラヴィンスキー、ドビュッシー、ロッシーニ、フランクをリリースしており好評を博している。当アルバムではスペイン期待の作曲家フランシスコ・コーイ(1985-)に焦点を当て、コパチンスカヤを迎えたヴァイオリン協奏曲などの注目録音。ロドリーゴ音楽院とマドリッド音楽院でトロンボーンを学び、その後ギルドホール音楽演劇学校にて作曲を専攻し、2010年は作曲の修士課程を優秀な成績で修了。その間トーマス・アデスにも師事している。「過去と現在が一つの空間に収束している」とも形容されるコーイの作品は、ヴァイオリン協奏曲など伝統的な形式をとりながらも現代的な音の世界を作り上げている。世界が最も注目するヴァイオリニスト、コパチンスカヤはツィンバロンの名手の父とヴァイオリニストの母との間にモルドヴァで生まれた。ヴァイオリンおよび作曲をウィーンとベルンで学んだのち、2000年にシェリング国際コンクール優勝、2002年には「クレディ・スイス・グループ・ヤング・アーティスト賞」を受賞し注目され、ヨーロッパを中心に活躍の場を拡げてきた。強烈な個性からうまれる音楽はまさに唯一無二。驚くべき演奏を聴かせてくれる。 | ||
私は勝つ!〜イタリア・オペラ・アリア集 プッチーニ(1858-1924):「トスカ」(1900) より〔妙なる調和/星は光りぬ〕 チレア(1866-1950):「アドリアーナ・ルクヴルール」(1902) より 〔あなたの中に母の優しさと微笑みを/心は疲れて/ロシアのメンチコフ将軍への命令は〕 マスカーニ(1863-1945):「カヴァレリア・ルスティカーナ」(1890) より 〔ここにいる皆さん方…万歳 泡だつワインよ(*) /母さんあの酒は強いね(*) 〕 プッチーニ:「マノン・レスコー」(1893) より〔なんと素晴らしい美人/あなた方の中に〕 ジョルダーノ(1867-1948):「アンドレア・シェニエ」(1896) より〔5月の美しい日のように/ある日青空を眺めて〕/ 「フェドーラ」(1898) 〜「愛さずにはいられぬこの思い」 レオンカヴァッロ(1857-1919):「道化師」(1892) 〜芝居か…衣装を着けろ プッチーニ:「西部の娘」(1910) 〜やがて来る自由の日/「エドガール」(1888) 〜享楽の宴/ 「ジャンニ・スキッキ」(1918) 〜フィレンツェは花咲く木のように/ 「蝶々夫人」(1904/07) 〜さらば愛の家/トゥーランドット」(1926) 〜誰も寝てはならぬ ピョートル・ベチャワ(T) マルコ・ボエミ指揮バレンシア自治州o.&cho. エフゲニヤ・ホムートワ(Ms;*) | ||
録音:2019年10月、ソフィア王妃芸術宮殿、バレンシア、スペイン|旧品番: PTC-5186733 (HYBRID_SACD) 〔廃盤、入手不能〕。世界的テノール歌手、ピョートル・ベチャワがPENTATONEと専属契約! イタリアのオペラ・アリア集。ベチャワは1966年ポーランド最南部のチェホヴィツェ=ジエジツェ生まれ。リンツ州立劇場での活躍後、1997年からはチューリヒ歌劇場に所属。その後の活躍は目覚ましくロイヤル・オペラ・ハウス、メトロポリタン歌劇場、マリインスキー劇場、パリ国立オペラ座などで活躍し、圧倒的な歌唱で注目され続けている。待望の新録音ではプッチーニ、チレア、マスカーニ、ジョルダーノ、レオンカヴァッロの名作オペラ・アリアを余すことなく収録。ベチャワの美しく力強い歌声を堪能することが出来る。 | ||
ユリア・フィッシャー〜J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ 全曲 ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001 /パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002 / ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003 /パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 / ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005 /パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006 ユリア・フィッシャー(Vn) | ||
録音:2004年12月、ドープスヘヅィンデ教会。 。 旧品番:PTC-5186072, PTC-5186682 〔ともに HYRID SACD |廃盤、入手不能〕。 CD フォーマットによる再発売〔2022年1月〕に伴い、初出・再発の SACD ハイブリッド盤は廃盤・入手不能になっています。 | ||
ユリア・フィッシャー・デビュー・アルバム〜ロシアのヴァイオリン協奏曲集 アラム・ハチャトゥリアン(1903-1978):ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19 アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936):ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82 ユリア・フィッシャー(Vn) ヤコフ・クライツベルク指揮ロシア・ナショナルo. | ||
録音:2004年5月12日-13日、DZZ スタジオ5、モスクワ。 旧品番:PTC-5186059, PTC-5186591 〔ともに HYBRID_SACD |廃盤、入手不能〕。 CD フォーマットによる再発売〔2023年7月〕に伴い、初出・再発の SACD ハイブリッド盤は廃盤・入手不能になっています。 | ||
PENTATONE "RQR" (Remastered Quadro Recordings / HYBRID_SACD ) 1970年代初頭、Philips Classicsは、マルチ・チャンネルによる音楽再生は当時使用されていたステレオ技術と比較して様々な点で有利であることを十分に認識していた。当時生み出されたクァドラフォニック(4チャンネル録音)のテープは、時代のはるか先を行く録音テクニックの古典的な例であった。マルチ・チャンネル録音技術と再生システムの優位性は明らかである。ステレオ録音に比べてサウンドはずっと自然で解像度が高く、空間感にも説得力があるからである。 Philips Classicsのような会社には当然期待されることであるが、人々は芸術面だけでなく録音技術面にも多大な関心を抱いていた。それからの長い年月の間に、録音部門は様々なマイク・セッティングを試み、その結果、いわゆるクァドラフォニック・システムが持つ潜在能力を最大限に引き出すことができるようになったのだった。こうして録音面で驚異的な結果が生み出されたにもかかわらず、当時の消費者が家庭で使用していたサウンド・システムと組み合わせてレコードの音質を大幅に改善することは、ほとんど不可能であることがわかった。この事実によって、そしてまた数多くの競合システムが覇権を争っていたという事実によって、クァドラフォニック録音は、当時の音楽再生のための新しいシステムとして成功を収めることはできなかったのである。 それから四半世紀以上が過ぎた今、マルチ・チャンネルSACD(Super Audio CD)の出現によって、ついにこのシステムを使える日が来た。これらのレコーディングをオリジナルの形でリリースすることができるようになったのである。今後これらの並はずれた音質を持つマルチ・チャンネル録音(これまでオリジナルの形でリリースされたことは一度もない)が、スペシャル・シリーズとしてPentaTone Musicからリリースされることになっている。このRQR(Remastered Quadro Recordings)と呼ばれるシリーズによって、消費者は家庭でくつろぎながら、マルチ・チャンネル再生システムを通じて、これらの美しい録音を史上初めて聴くことができるようになったのである。これらのマルチ・チャンネル・テープ(その多くは過去30年間箱から出されたこともなかった)の再録音とマスタリングを進めるなかで、この企画に関係した技術者たちは、並はずれて質の高い録音技術に驚き続けたものだった。 マスタリングにあたっては、可能な限り細心の注意が払われたことは言うまでもない。オリジナル・テープを、SACDに使用されているディジタルのDSD(Direct Stream Digital)システムに変換する際に、オリジナルの音質がまったく失われないように注意が払われているのである。たとえば、アナログ再生装置を正確にチューニングするために、オリジナルのテスト・テープとチューニング・テープが使われ、さらにアナログ装置がミキシング・コンソールや他の特別な装置(これが音質に影響を与える)を介することなく、最高のDSD A/Dコンヴァーターにダイレクト接続されている。そして、できる限りの知識を得るために、オリジナル録音を担当した人々とも連絡が取られている。ディジタル面では、オリジナル・テープの音質を最大限に維持するために、人工的なエコーはまったくかけられていない。新しいSACDの標準仕様では、5チャンネルにサブウーファー・チャンネルを加えたシステムが利用できるが、RQRのシリーズでこれらの初期録音をリリースするにあたっては、意識的にオリジナルの4チャンネルが選択されている。その背後には、アーティストと録音技術者の本来の意図を正当に評価しようという考えがあるのである。 Jean Marie Geijsen(Polyhymnia International)/英語訳:Fiona J. Stroker-Gale/日本語訳:SOREL | ||
ペンタトーン・スーパーオーディオCD クァドラフォニック編 | ||
こちらは1970年代初頭、盛んに行われたPhilips Classicsのクァドラフォニック(4チャンネル録音)を、マルチチャンネルSACDで復活させるシリーズのサンプラー。年代を感じさせない素晴らしいサウンド。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19/ ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58 |
スティーヴン・ コワセヴィッチ(P) コリン・デイヴィス指揮 BBCso. | |
録音:1974年12月、ロンドン、ブレント・タウン・ホール。オリジナル音源プロデューサー:ヴィットリオ・ネグリ。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」(*) メンデルスゾーン: 交響曲第4番イ長調 Op.90「イタリア」(+) |
コリン・デイヴィス指揮 BBCso.(*) ボストンso.(+) | |
録音:1974年12月、ロンドン、ワルサムストウ・タウン・ホール(*)/1976年1月、ボストン・シンフォニー・ホール(*)。オリジナル音源プロデューサー:ヴィットリオ・ネグリ。 | ||
ヘンデル:オルガン協奏曲集 Vol.1 [第1番−第4番] |
ダニエル・コルセンバ(Org) ヤープ・シュレーダー指揮 コンチェルト・アムステルダム | |
録音:1975年9月、オランダ、ハールレム、カトリック教会。オリジナル音源プロデューサー:ヴィルヘルム・ヘルヴィヒ。 | ||
ヘンデル:オルガン協奏曲集 Vol.2 [第5番/第6番/第8番/第11番] |
ダニエル・コルセンバ(Org) ヤープ・シュレーダー指揮 コンチェルト・アムステルダム | |
録音:1975年9月、オランダ、ハールレム、カトリック教会。オリジナル音源プロデューサー:ヴィルヘルム・ヘルヴィヒ。 | ||
モーツァルト:ホルン協奏曲全集 ホルン協奏曲第1番 ニ長調 K.386b/ ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495/ ホルンと管弦楽のためのロンド K.371/ ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447/ ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417 |
アラン・シヴィル(Hr) ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1971年9月、ロンドン、ワルサムストウ・タウン・ホール。オリジナル音源プロデューサー:ヴィルヘルム・ヘルヴィヒ。 | ||
ロッシーニ:序曲集 「セビリャの理髪師」/「アルジェのイタリア女」/ 「婚約手形」/「絹のはしご」/「タンクレディ」/ 「ブルスキーノ氏」/「イタリアのトルコ人」/ 「幸福な錯覚」 |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1974年5月、ロンドン、ブレント・タウン・ホール。オリジナル音源プロデューサー:ヴィットリオ・ネグリ。 | ||
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」/ バレエ組曲「くるみ割り人形」Op.71a |
小澤征爾指揮 パリo. | |
録音:1974年2月、パリ、サル・ワグラム。オリジナル音源プロデューサー:ヴィットリオ・ネグリ。 | ||
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲集 ヘ長調 Op.10 No.1 RV.433「海の嵐」/ ト短調 Op.10 No.2 RV.439「夜」/ ニ長調 RV.429/ト長調 RV.438/ ハ短調 RV.441/イ短調 RV.108 |
セヴェリーノ・ ガッツェローニ(Fl) イ・ムジチ | |
録音:1968年6月、1973年7月、9月、スイス、ラ・ショー・ド・フォン。オリジナル音源プロデューサー:ヴィットリオ・ネグリ。 | ||
ヘンデル:オルガン協奏曲集 Vol.3 第7番 変ロ長調Op.7 No.1/ 第9番 変ロ長調Op.7 No.3/ 第10番 ニ短調Op.7 No.4/ 第12番 変ロ長調Op.7 No.6 |
ダニエル・コルゼンパ(Org) ヤープ・シュレーダー指揮 コンチェルト・アムステルダム | |
PhilipsマスターによるハイブリッドSACD。4.0 Multi channel SACD - 2ch SACD - Normal 2ch CD Hybrid。録音:1975年9月、カトリック教会(オランダ、ハールレム)。 オリジナル音源プロデューサーはウィルヘルム・ヘルヴェック。前2作は PTC-5186103、PTC-5186104。コンチェルト・アムステルダムはモダーン楽器使用の団体。 | ||
ヘンデル:オルガン協奏曲集 Vol.4 第14番 イ長調 HWV.296/第15番 ニ短調 HWV.304/ 第16番 ヘ長調 HWV.305a |
ダニエル・コルゼンパ(Org) ヤープ・シュレーダー指揮 コンチェルト・アムステルダム | |
録音:1974年、オランダ、ハールレム。プロデューサー:ウィルヘルム・ヘルヴェーク。 | ||
シューマン: 交響曲第1番 変ロ長調 Op.38「春」/ 交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」 |
エリアフ・インバル指揮 フィルハーモニアo. | |
Philips かつての4chをRQRシステムを用いてSACDフォーマットにリマスタリング。録音:1970-1971年。 若手指揮者として台頭してきたころのインバルによる輝きに満ちた演奏。かつてのPhilpsの辣腕プロデューサー、フォルカー・シュトラウスの手になる録音。マルチチャンネル対応ハイブリッドSACD。 | ||
モーツァルト:初期交響曲集 Vol.1 第7番 ト長調 K.45a/ト長調 第12番 ト長調 K.110-75a/第18番 ヘ長調 K.130 |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1972-1973年。Philips黄金時代の立役者マリナーのモーツァルトは定評のあるもの。すでにホルン協奏曲集(PTC-5186105)もリリース済み。 | ||
モーツァルト:若き日の交響曲集 Vol.2 第20番 ニ長調 K.133/第45番 ニ長調 K.95(73n)/ 第46番 ハ長調 K.96(111b)/第47番 ニ長調 K.97(73m)/ 第51番 ニ長調 K.196(121) |
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー・オヴ・ザ・ セント・マーティン・ イン・ザ・フィールズ | |
録音:1973年。 初期の交響曲に旧番号からの続きで番号がふられているが(45, 46, 47, 51)、日本ではあまり馴染みのない表記なのでご注意下さい。 | ||
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1945): ピアノ協奏曲第2番 ハ短調Op.18 パガニーニの主題による狂詩曲Op.43 |
ウェルナー・ハース(P) エリアフ・インバル指揮 フランクフルト放送so. | |
RQRシリーズ(PhilipsマスターによるハイブリッドSACD)。4.0 Multi channel SACD - 2ch SACD - Normal 2ch CD Hybrid。録音:1974年9月、バート・ホンブルク(ドイツ、フランクフルト近郊)。 オリジナル音源はPhilipsの辣腕プロデューサーだったウィルヘルム・ヘルヴェック(サイトウ・キネン・オーケストラのプロデューサーとしてもお馴染みの人)。Philipsの廉価盤で何度も再発された音源なので、オリジナルがマルチ録音だったことを知らない人も多いのではないか。この録音の2年後に当たる1976年に自動車事故で突然世を去ってしまったウェルナー・ハース最良の遺産の一つと言われているもの。師ギーゼキングに通じるストイックな表情と磨き抜かれたタッチによる美しい演奏はこうした良質のマルチ・チャンネル・リマスターで聴くととてつもなく輝きを増す。まだフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者に就任したばかりだった頃のインバルの意欲的な演奏も素晴らしい。 | ||
ロシア正教会の音楽 イワノフ:主の祈り ボルトニャンスキー:その日神は創りたもうた リピアイエフ:クレド 他(全14曲) |
ニコライ・ゲッダ(T) オイゲン・エヴェツ指揮 パリ・ロシア正教会cho. | |
録音:1975年。 | ||
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」(*) ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 |
ダニエル・コルゼンバ(Org;*) エド・デ・ワールト指揮 ロッテルダムpo. | |
(*)はLP時代からコンセルトヘボウと並ぶ名ホール、ロッテルダム・デ・ドーレンの響きがあますところなくとらえられている名録音として誉れ高いもの。オーディオ・チェックにもよく用いられていた音源だ。この時代、バランスの面から、オルガンは別の会場で収録し、合成するのが流行ったことがあるが、この録音はそんなことはしていない。 | ||
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(*) ブルッフ:スコットランド幻想曲 Op.46(+) |
アルテュール・グリュミオー(Vn) ヤン・クレンツ指揮(*) ハインツ・ワルベルク指揮(+) ニュー・フィルハーモニアo. | |
録音:1975年9月(*)/1973年9月(+)。 巨匠グリュミオーと2004年に惜しくも亡くなったワルベルクとの共演も収録。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第1番 ハ長調Op.21 交響曲第2番 ニ長調Op.36 |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1970年9月、ロンドン、ブレント・タウン・ホール。プロデューサーはエリック・スミス(名指揮者イッセルシュテットの子息)。 | ||
モーツァルト: 交響曲第31番 ニ長調「パリ」K.297/ 同〜第2楽章、アンダンテ(第2版による)/ 交響曲第38番 ニ長調「プラハ」K.504 |
ヨゼフ・クリップス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo. | |
Philips かつての4chをRQRシステムを用いてSACDフォーマットにリマスタリング。録音:1972-1973年。 名匠クリップス最良の遺産。パリ交響曲の2種類の第2楽章が収録されているのも心憎い配慮だった。まさかこの録音にまでマルチch録音が残っているとは、ほとんど誰も知らなかったのではなかろうか。かつてのPhilpsの辣腕プロデューサー、フォルカー・シュトラウスの手になる録音だけに、コンセルトヘボウ大ホールの深々とした響きがもののみごとにとらえられている。マルチチャンネル対応ハイブリッドSACD。 | ||
アルテュール・グリュミオー ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26 |
アルテュール・グリュミオー(Vn) コリン・デイヴィス指揮 ロイヤル・コンセルトへボウo. ハインツ・ワルベルク指揮 ニュー・フィルハーモニアo. | |
フィリップスのクァドラフォニック(4チャンネル録音)の復刻シリーズ。20世紀を代表する大ヴァイオリニスト、グリュミオーの至芸を堪能できる。 | ||
シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」D.667(*) モーツァルト: クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581(+) |
ボザール・トリオ(*) [メナヘム・プレスラー(P) イシドーア・コーエン(Vn) バーナード・ グリーンハウス(Vc)] サムエル・ローズ(Va;*) ゲオルク・ ヘルトナーゲル(Cb;*) ジョージ・ピーターソン(Cl;+) グリュミオーSQ(+) [アルテュール・グリュミオー、 豊田耕兒(Vn) マックス・ルスュール(Va) ヤーノシュ・ショルツ(Vc)] | |
録音:1974-1975年、アムステルダム、コンセルトヘボウ。楽音・残響ともに艶がある。 | ||
チャイコフスキー: 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32 弦楽セレナード Op.48 |
レオポルド・ストコフスキー指揮 LSO | |
録音:1974年10月。 フィリップスのクァドラフォニック(4チャンネル録音)の復刻シリーズ。ストコフスキーのチャイコフスキー・アルバムが高音質のSACD Hybrid盤として復活。 | ||
ワーグナー:序曲・前奏曲集 楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲(*) 楽劇「ローエングリン」第3幕前奏曲(*) 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲(*) 歌劇「タンホイザー」序曲(*) ジークフリート牧歌(*) |
シルヴィオ・ ヴァルヴィーソ指揮(*) ドレスデン・シュターツカペレ(*) リヒャルト・ シューマッハー指揮(+) ロンドンco.(+) | |
録音:1975年(*)/1973年(+)。 | ||
おそらく協奏曲は初CD化、ミッシャ・ディヒター ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調Op.15 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調Op.27-2「月光」 |
ミッシャ・ディヒター(P) クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:1977年6月、ライプツィヒ。 | ||
おそらく協奏曲は初CD化、ミッシャ・ディヒター ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.83 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調Op.13「悲愴」 |
ミッシャ・ディヒター(P) クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
1945年、ポーランド系の両親が亡命していた上海で生まれたディヒターは数年後にアメリカへ移住、ジュリアード音楽院を卒業後かの地で活躍を続けている。第3回チャイコフスキー国際コクール(1966年)で第2位。同じくPHILIPSへ録音したリストの「ハンガリー狂詩曲 全集」が代表録音だが、マズアと録音していたこれらのブラームス協奏曲2曲は、これが初CDフォーマットだったはず。 | ||
ハイドン:交響曲第88番 ト長調 Hob.I:88(*) ハイドン:交響曲第99番 変ホ長調 Hob.I:99(*) ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21(+) |
コリン・デイヴィス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo.(*) BBCso.(+) | |
録音:1975年11月(*)/1975年12月。 | ||
ダニエル・コルゼンパ J.S.バッハ: トッカータとフーガ ニ短調BWV.565/ パッサカリア ハ短調BWV.582/ 前奏曲とフーガ ニ長調BWV.532/ 前奏曲とフーガ イ短調BWV.543 リスト: 前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」S.179 |
ダニエル・コルゼンパ(Org) | |
録音:1970年8月。 | ||
バッハ〜ヴィヴァルディ J.S.バッハ: カンタータ第12番 「泣き、嘆き、憂い、おそれ」BWV.12 C.P.E.バッハ:オーボエ協奏曲 変ホ長調Wq.164 J.S.バッハ: カンタータ第21番「わが心には患い多かりき」BWV.21 C.P.E.バッハ:オーボエ協奏曲 変ホ長調Wq.165 ヴィヴァルディ: オーボエ協奏曲 [変ロ長調Op.7-1,RV.465(*)/ 変ロ長調Op.7-7,RV.464(*)] |
ハインツ・ホリガー(Ob) レイモンド・レッパード指揮 イギリス室内o.、 イ・ムジチ合奏団(*) | |
現在は指揮者、作曲家としても高名なホリガーのフィリップス時代を代表するバッハ親子&ヴィヴァルディの作品集。 | ||
オーボエ協奏曲集 ベッリーニ:オーボエ協奏曲 変ホ長調 モリーク:オーボエ協奏曲 ト短調 モシェレス:フルート、オーボエと 管弦楽のためのコンチェルタンテ ヘ長調 リーツ: オーボエと管弦楽のためのコンチェルトシュトゥック ヴィヴァルディ: オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 Op.7 No.1 RV.465(*)/ 同 変ロ長調 Op.7 No.7 RV.464(*) |
ハインツ・ホリガー(Ob) オーレル・ニコレ(Fl) エリアフ・インバル指揮 フランクフルト放送so.(+以外) イ・ムジチ合奏団(+) | |
録音:1975年。 | ||
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 ハ長調 Op.7 No.2 RV188/ト短調 Op.7 No.3 RV326/ イ短調 Op.7 No.4 RV354/ヘ長調 Op.7 No.5 RV285a/ 変ロ長調 Op.7 No.6 RV374/ト長調 Op.7 No.8 RV299/ 変ロ長調 Op.7 No.9 RV373/ヘ長調 Op.7 No.10 RV294a |
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn) イ・ムジチ | |
イ・ムジチ黄金期の名演。 | ||
シューマン&シューベルト歌曲集 シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」Op.42 シューベルト: グレートヒェンの歌[若い尼 D.828 Op.43 No.1/ トゥーレの王 D.367 Op.5 No.5/ 糸を紡ぐグレートヒェン D.118 Op.2/ グレートヒェンの願い D.564]/ エレンとズライカのための歌 [ズライカ I D.720 Op.14 No.1/ ズライカ II「ああ、お前の湿った翼のために」 D.717 Op.31]/ エレンの歌 [エレンの歌 I「憩え戦士よ」D.837 Op.52 No.1/ エレンの歌 II「憩え猟師よ」D.838 Op.52 No.2/ エレンの歌 III 「アヴェ・マリア」D.839 Op.52 No.3] |
エリー・アメリング(S) ダルトン・ボールドウィン(P) | |
録音:1973、1975年、アムステルダム、コンセルトヘボウ。 かつてPhilipsレーベルの黄金時代に、声楽部門の屋台骨を支えていたといっても過言ではないアメリング。その録音にサラウンド収録されたものがあったことなんて、ほとんど誰も知らなかったのではなかろうか? 30年前の録音だが、オリジナル・マスターからリマスタリングされた音はみずみずしいの一言。 | ||
シューベルト:歌曲集 草原の歌 D.917 Op.115 No.1/蝶 D.633 Op.57 No.1/ 夜鳴きうぐいすに寄す D.497/同 D.196 Op.172 No.3/ うずらのさえずり D.742 Op.68/ 戸外で D.880 Op.80 No.3/鳥 D.691/墓掘人の歌 D.869/ 茂み D.646/森にて D.738/夕映えの中で D.799/ 星 D.939 Op.96 No.1/夜と夢 D.827 Op.43 No.2/ 愛らしい星 D.861/ 劇音楽「ロザムンデ」〜 満月は輝き(ロマンス)D.797 No.3b Op.26/ 孤独な男 D.800 Op.41/子守歌 D.527 Op.24 No.2/ シルヴィアに D.891 Op.106 No.4/乙女 D.652/ 愛の歌 D.429/愛はあざむいた D.751 Op.23 No.1/ あなたは私を愛していない D.756 Op.59 No.1/ リュートに寄す D.905 Op.81 No.2/花の手紙 D.622/ 男たちは悪いもの D.866 No.3/幸福 D.433 |
エリー・アメリンク(S) ダルトン・ボールドウィン(P) | |
録音:1975年、アムステルダム、コンセルトヘボウ。 | ||
モーツァルト&シューベルト:アリア集 モーツァルト: アリア「誰が知っているでしょう、 私のいとしい人の苦しみがなんなのか」K.582 (マルティンの歌劇への挿入曲) 歌劇「フィガロの結婚」〜[恋人よ早くここへ/ 恋とはどんなものかしら/自分で自分が分からない]/ レチタティーヴォとアリア「ひどいこと、ここはどこ! …いま話しているのは私ではない」K.369/ アリア 「われは行かん、されどいずこへ、おお神よ」K.583/ 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」〜 あっちへ行ってちょうだい!…はげしい狂気が/ 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527〜 [ぶってよ、ぶってよ、いとしいマゼット/ 恋人よ、さあこの薬で]/ シェーナとロンド「どうしてあなたが 忘れられよう…恐るるな、愛する人よ」K.505 シューベルト: 歌劇「ヴィラ・ベッラのクラウディーネ」D.239〜 [あちらこちら矢は飛びかう/恋はいたるところに]/ 歌劇「人質」〜何という夜を過ごしたのだろう/ 歌劇「双子の兄弟」D.647〜 お父さんはいつまでも私を子供と呼ぶがいいわ 歌劇「アルフォンソとエストレッラ」D.732〜 いつまでもここにとどまって/ 歌劇「陰謀者」D.787〜 私は気掛かりでそっと忍び歩きまわる |
エリー・アメリンク(S) エド・デ・ワールト指揮 ロッテルダムpo. イギリスco. | |
録音:1972年、ロンドン/1975年、アムステルダム、コンセルトヘボウ。ハイブリッドSACDのみのリリース。 | ||
ジャネット・ベイカー〜 モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトを歌う モーツァルト: 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621〜 [私は行くが君は平和に/ああこの瞬間だけでも]/ 夕べの感じ K.523/すみれ K.476 ベートーヴェン: 劇音楽「エグモント」Op.84〜[太鼓は響く/喜びと悩みに満ち] シェーナとアリア「いいえ、心配しないで」WoO.92a/ 演奏会用アリア「ああ、不実な者よ」Op.65 シューベルト: 劇音楽「ロザムンデ」D.797〜満月は輝き/セレナード D.920/ 宗教劇「ラザロ、または復活の祝日」D.689 から 歌劇「アルフォンソとエストレッラ」D.732〜 [薔薇の上で眠りこむ無垢なる人/いつまでもここにとどまって] |
ジャネット・ベイカー(Ms) レイモンド・レパード (P、Fp、Cemb)指揮 イギリスco.&cho. | |
録音:1973年8月、1976年12月。フィリップスのクァドラフォニック(4チャンネル録音)の復刻シリーズ。イギリス最高のメゾ・ソプラノとして名高いジャネット・ベイカーのソロ・アルバム。レパードの多彩なサポートも見事。 | ||
ハープ協奏曲集 ヴィラ=ロボス:ハープ協奏曲 ボワエルデュー:ハープと管弦楽のための協奏曲 ロドリーゴ:コンチェルト・セレナータ |
カトリーヌ・ミシェル(Hp) アントニオ・デ・アルメイダ指揮 モンテカルロ国立歌劇場o. | |
原盤:PHILIPS。ミシェル・ルグラン夫人で、彼のとの共演でも有名なハーピスト、カトリーヌ・ミシェルによるハープ協奏曲集。 | ||
サン=サーンス:チェロ協奏曲集 〔第1番 イ短調 Op.33/第2番 ニ短調 Op.119〕/ 組曲 Op.16 bis /アレグロ・アパッショナートOp.43 |
クリスティーヌ・ ワレフスカ(Vc) エリアフ・インバル指揮 モンテカルロ国立歌劇場o. | |
録音:1973年11月。原盤:PHILIPS。2010年に36年振りとなる来日公演を行った幻のチェリスト、ワレフスカの名盤、インバルとのサン=サーンスがHYBRID_SACDとなって復活。 | ||
タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集 [イ長調 D.96/変ロ長調 D.117/ト長調 D.78] |
サルヴァトーレ・ アッカルド(Vn) イ・ムジチ合奏団 | |
録音:1973年9月、スイス。原盤:PHILIPS。クァドラフォニック録音からの復刻(RQRシリーズ)。 トリノ生まれの大ヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルドが全盛期にレコーディングしたタルティーニのコンチェルト集。 | ||
モーツァルト:若き日の交響曲集 Vol.3 [第7番 ニ長調K.45/第8番 ニ長調K.48/ 第9番 ハ長調K.73/第19番 変ホ長調K.132]/ アンダンティーノ・グラツィオーソ |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
フィリップス「クァドラフォニック復刻」(4チャンネル録音)シリーズ。1768年〜1769年、1772年に作曲された4つの交響曲と、交響曲第19番第2楽章の初稿である「アンダンティーノ・グラツィオーソ」を収録。 | ||
モーツァルト:若き日の交響曲集 Vol.4 [第6番へ長調K.43/第48番 ニ長調K.111 120/ 第50番 ニ長調K.161 163/第51番 ニ長調K.121/ 第52番 ハ長調K.208 102/第55番 変ロ長調K.App.214] |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
フィリップス「クァドラフォニック復刻」(4チャンネル録音)シリーズ。交響曲第6番に加え、若き日のモーツァルトによる交響曲5曲を収録。このシリーズでは42番以降の番号が独自に割り当てられている。 ペンタトーン・クラシックスのアイテムを網羅したカタログを封入した特別仕様。 | ||
バッハ:フーガの技法 BWV.1080 | ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1974年、ロンドン、ブレント・タウン・ホール。プロデューサー:ウィルヘルム・ヘルヴェーク。 LP時代に一世を風靡したマリナーの代表盤のひとつ。プロデューサーはウィルヘルム・ヘルヴェーク。編成はヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1、ヴィオローネ1、オーボエ2、イングリッシュ・ホルン1、バスーン1、オルガン&チェンバロ。メンバーの移り変わりが激しいのは英国楽団の常だが、このレコーディングにおけるアカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの参加メンバーには、アンドルー・デイヴィス(オルガニスト、後に指揮者)、クリストファー・ホグウッド(チェンバリスト、指揮者)の名前が見うけられる。 | ||
マウロ・ジュリアーニ(1781-1829): ギター協奏曲第1番 イ長調 Op.30(*) ホアキン・ロドリーゴ(1920-1999): 2つのギターと管弦楽のためのマドリガル協奏曲(+)/ ハープと管弦楽のための「ヒラルダの夕べ」(#) |
ペペ・ロメロ(G;*/+) アンヘル・ロメロ(G;+) ネヴィル・マリナー指揮ASMIF(*/+) カトリーヌ・ミシェル(Hp;#) アントニオ・デ・アルメイダ 指揮モンテカルロ歌劇場o.(#) | |
録音:1973-1974年。 ペペ・ロメロとマリナーのギター協奏曲シリーズはLP時代に好評を博した。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第1番 ハ長調 Op.21 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」 |
クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:1973、1974年。全集(PTC-5186159)の分売。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第2番 ニ長調 Op.36 交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」 |
クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:1972、1974年。全集(PTC-5186159)の分売。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」 交響曲第8番 ヘ長調 Op.93 |
クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:1973、1974年。全集(PTC-5186159)の分売。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60/同第7番 イ長調 Op.92 |
クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:1972年。全集(PTC-5186159)の分売。 | ||
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」 | アンナ・トモワ=シントウ(S) アンネリース・ ブルマイスター(Ms) ペーター・シュライアー(T) テオ・アダム(B) クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:1974年。全集(PTC-5186159)の分売。 | ||
プッチーニ:歌劇「トスカ」 | モンセラット・カバリエ(S) ホセ・カレーラス(T) アン・マレー(Ms) コリン・デイヴィス指揮 コヴェント・ガーデン 王立歌劇場o.&cho. | |
フィリップス「クァドラフォニック復刻」(4チャンネル録音)シリーズ。カバリエ、カレーラス、マレーなど世界最高峰の歌手陣による名演奏がマルチ・チャンネルで聴ける。オペラ・ファン注目。 | ||
ベートーヴェン:序曲集 「フィデリオ」序曲 Op.72c/「レオノーレ」序曲〔第1番 Op.138/第2番 Op.72a/第3番 Op.72b〕/ 序曲「コリオラン」Op.62/「エグモント」Op.84〜序曲/「シュテファン王」Op.117〜序曲/ 「プロメテウスの創造物」Op.43〜序曲/序曲「献堂式」Op.124/序曲「命名祝日」Op.115/「アテネの廃墟」Op.113〜序曲 クルト・マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | ||
録音:1972年-1974年。原盤:PHILIPS。 | ||
J.S.バッハ: チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1052/ フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV.1044 ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV.208「ムガール大帝」/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV.214 セヴェリーノ・ガッゼローニ(Fl) マリア・テレサ・ガラッティ(Cemb) サルヴァトーレ・アッカルド(Vn) イ・ムジチ合奏団 | ||
録音:1973年7月、1975年7月、スイス。原盤:PHILIPS。クァドラフォニック録音からの復刻(RQRシリーズ)。 イ・ムジチが得意とするヴィヴァルディ&バッハに、ガッゼローニ、ガラッティ、そしてアッカルドという豪華な面々が参加した協奏曲集。 | ||
モーツァルト: 教会ソナタ集[第1番−第17番]/ 自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616 |
ダニエル・コルゼンパ(Org) ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮 ドイツ・バッハ・ゾリステン | |
録音:1972年9月、リンツ。原盤:PHILIPS。クァドラフォニック録音からの復刻(RQRシリーズ)。 1760年代後半から1780年にかけてザルツブルクで作曲されたモーツァルトの17曲の「教会ソナタ」。厳粛な教会音楽とは違ったモーツァルトの長調の作品らしい優しく、明るい作風の「教会ソナタ」を米国の名オルガニスト、コルゼンパとドイツ・バッハ・ゾリステンの共演で。 | ||
ブラームス:ピアノ四重奏曲集 第1番 ト短調 Op.25/第2番イ長調 Op.26/第3番 ハ短調 Op.60 |
ワルター・トランプラー(Va) ボザール・トリオ | |
録音:1973年6月、スイス。 | ||
フォン・アルペンハイム〜 メンデルスゾーン:ピアノ作品集 ロンド・カプリツィオーソ Op.14/ ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調Op.106/ 厳格な変奏曲 ニ短調Op.54/ 3つの幻想曲、またはカプリス Op.16 |
イルゼ・ フォン・アルペンハイム(P) | |
録音:1975年11月、オランダ。原盤:PHILIPS。初CDフォーマット化?。 名指揮者アンタル・ドラティの夫人としても名高い、1927年インスブルック生まれの女流イルゼ・フォン・アルペンハイムによる独奏録音。CD期に入ってから復刻される事が少なくなってしまった人だけに、当時高く評価されたメンデルスゾーンが登場するのは嬉しい。 | ||
エド・デ・ワールト ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調Op.27 リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲Op.34 |
エド・デ・ワールト指揮 ロッテルダムpo. | |
録音:1976年4月。 オランダの名匠エド・デ・ワールトがロッテルダム・フィルの音楽監督を務めていた時代の録音。特にラフマニノフはデ・ワールトの十八番で、この盤も録音以来30年以上高い評価を得ている。 | ||
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集 [ホ短調 RV.484イ短調 RV.498/ ヘ長調 RV.489/ 変ロ長調「ジョゼッピーナのために」RV.502 タルティーニ:フルート協奏曲 |
クラウス・ トゥーネマン(Fg) セヴェリーノ・ ガッゼローニ(Fl) イ・ムジチ合奏団 | |
フィリップスのクァドラフォニック(4チャンネル録音)の復刻シリーズ最新盤。ファゴット界の大御所トゥーネマンとイタリアの天才奏者ガッゼローニがイ・ムジチをバックとして演奏するヴィヴァルディは名演中の名演として親しまれてきた音源。 | ||
ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」(*) ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40(*) アンリ・ヴィニヤエフスキ(1820-1881): バラードとポロネーズ Op.38(+) |
アルテュール・グリュミオー(Vn) ジェルジ・シェベック(P) フランシス・オルヴァル(Hr) ディノラ・ヴァルシ(P) | |
録音:1973年(*)/1976年(+)。 | ||
イースト・ミーツ・ウェスト〜打楽器アンサンブル フランシス・ミローリョ(1924-): エクステンションズ 2 アラン・ルヴィエ(1945-):shima/Candrakala ヨルゴス・アペルギス:クリプトグランマ |
ストラスブール・ パーカッション・アンサンブル | |
かつてLP時代、オーディオ・チェック・レコードの代名詞だったストラスブール・パーカッション・アンサンブルの復刻だけに、注目度は高い。 | ||
サン=サーンス: 交響曲第1番 変ホ長調 Op.2/同第2番 イ短調 Op.55 |
エリアフ・インバル指揮 フランクフルト放送so. | |
録音:1975年8月。第3番「オルガン付き」のみがクローズアップされがちなサン=サーンスの貴重な交響曲2曲。 | ||
モーツァルト&ロッシーニ:オペラ・アリア集 ロッシーニ: 「セビリャの理髪師」〜今の歌声は/ 「オテロ」〜柳の木の下で腰をおろし/ 「シンデレラ」〜悲しみと涙のうちに生まれて モーツァルト: 「フィガロの結婚」〜 [自分で自分が分からない/恋とはどんなものかしら] 「皇帝ティートの慈悲」〜 [今がその時よ…もはや花飾りの冠を/私は行くが君は平和に] 「ドン・ジョヴァンニ」〜恋人よ、さあこの薬で |
フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms) エド・デ・ワールト指揮 ロッテルダムpo. | |
録音:1975年9月、ロッテルダム。 | ||
ベートーヴェン:交響曲全集 | アンナ・トモワ=シントウ(S) アンネリース・ ブルマイスター(Ms) ペーター・シュライアー(T) テオ・アダム(B) クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. | |
録音:1972-1974年。 マズアがコンヴィチュニーの後を継いでゲヴァントハウス管のカペルマイスターに就任したのが1972年、その直後の録音。1990年にもディジタルで再録音を行っているが、アナログ爛熟期のこの全集を評価する向きも多い。ペンタトーンのディスクはすべてハイブリッド仕様だが、RQRシリーズはノーマルCD層に関しても従来盤より鮮明で質が高いと評判。 | ||
コリン・デイヴィス&ボストン響 〜チャイコフスキ&シベリウス チャイコフスキー: 大序曲「1812年」Op.49/ 幻想序曲「ロメオとジュリエット」 シベリウス: 交響幻想曲「ポホヨラの娘」Op.49/ 悲しいワルツOp.44-1/「カレリア」組曲Op.11 |
コリン・デイヴィス指揮 ボストンso.&cho. | |
合唱入りの「1812年」の中でも特に高く評価されているコリン・デイヴィス&ボストン響の演奏。 | ||
クラウディオ・アラウ ショパン:前奏曲全集 [24の前奏曲Op.28/第25番 嬰ハ短調Op.45/ 第26番変 イ長調] シューマン:蝶々Op.2 |
クラウディオ・アラウ(P) | |
マーラー:交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」 | イレアナ・コトルバス、 ヘザー・ハーパー、 ハンネケ・ファン・ボルク(S) ビルギット・フィンニレ、 マリアンネ・ディーレマン(A) ウィリアム・コックラン(T) ヘルマン・プライ(Br) ハンス・ゾーティン(B) ベルナルト・ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo. アムステルダム・トンクンストcho. アムステルダム音楽院cho. コレギウム・ムジクム ・アムステルダメンセ 聖ウィリブロート& 聖ピウス教会少年少女cho. | |
録音:1971年9月、アムステルダム・コンセルトヘボウ。一世を風靡したハイティンクのマーラー交響曲全集中から。 | ||
ハイティンクのラヴェル ラヴェル: バレエ音楽「ダフニスとクロエ」 〜第1組曲&第2組曲/ 組曲「マ・メール・ロワ」 |
ベルナルト・ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo. | |
録音:1974年。 | ||
ドヴォルジャーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」/ 序曲「謝肉祭」Op.92 |
小澤征爾指揮 サンフランシスコso. | |
録音:1975年5月、サンフランシスコ。PHILIPS原盤の "RQR" シリーズ。小澤征爾がサンフランシスコso.音楽監督を務めていた時代を代表する名演。 | ||
シューマン:子供の情景Op.15 ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35 |
クラウディオ・アラウ(P) | |
録音:1974年3月。 巨匠クラウディオ・アラウの復刻第3弾は、名盤の誉れ高いシューマンの「子供の情景」。 | ||
リスト:超絶技巧練習曲集 S.139 | クラウディオ・アラウ | |
録音:1974年3月。 | ||
イタリアSQ〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 [第7番 ヘ長調Op.59-1「ラズモフスキー第1番」/ 第6番 変ロ長調Op.18-6] |
イタリアSQ [パオロ・ボルチアーニ、 エリーザ・ペグレッフィ(Vn) ピエロ・ファルッリ(Va) フランコ・ロッシ(Vc)] | |
録音:1967年-1975年。 | ||
イタリアSQ〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 [第8番 ホ短調Op.59-2「ラズモフスキー第2番」/ 第9番 ハ長調Op.59-3「ラズモフスキー第3番」] |
イタリアSQ [パオロ・ボルチアーニ、 エリーザ・ペグレッフィ(Vn) ピエロ・ファルッリ(Va) フランコ・ロッシ(Vc)] | |
録音:1973年12月。 イタリア四重奏団(活動:1945年-1980年)が、1960年代後半から1970年代中期にかけて完成させたベートーヴェンの「弦楽四重奏曲全集」からの復刻第2弾。 | ||
シベリウス:交響曲集 [第5番 変ホ長調Op.82/第7番 ハ長調Op.105]/ 交響詩「エン・サガ」Op.9(*) |
コリン・デイヴィス指揮 ボストンso. | |
録音:1975年1月/1980年3月(*)、以上ボストン・シンフォニー・ホール。 1970年代、シベリウス録音の名演として親しまれ続けてきたもの。 | ||
シェリング〜 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲集 [第1番 ニ長調 Op.6/第4番 ニ短調] |
ヘンリク・シェリング(Vn) アレグザンダー・ギブソン指揮 LSO | |
録音:1975年6月。 | ||
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 [第2番 ヘ長調Hob.XV-2/第8番 変ロ長調Op.41-3,Hob.XV-8/ 第6番 ヘ長調Op.41-1,Hob.XV-6/第5番 ト長調Hob.XV-5/ 第10番 変ホ長調Op.42-3,Hob.XV-10/ 第7番 ニ長調Op.41-2,Hob.XV-7/第9番 イ長調Op.42-2,Hob.XV-9/ 第12番 ホ短調Op.57-2,Hob.XV-12/第11番 変ホ長調Op.57-1,Hob.XV-11] |
ボザール・トリオ [メナヘム・プレスラー(P) イシドア・コーエン(Vn) バーナード・ グリーンハウス(Vc)] | |
録音:1976年5月。 2008年9月のルツェルン音楽祭を最後に、惜しまれつつも活動を停止したボザール・トリオが、フィリップスに遺した記念碑的ハイドンの名演から9曲。 | ||
PTC-5186182 (3 HYBRID_SACD) 廃盤 |
ブラームス:交響曲全集 | クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. |
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 | ベルナルト・ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトへボウo. | |
録音:1970年12月、コンセルトヘボウ、アムステルダム。 「千人の交響曲」に続くハイティンク&コンセルトへボウのマーラー。ハイティンクにとって初の当曲録音であったもので、この時40歳。 | ||
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14 | コリン・デイヴィス指揮 ロイヤル・ コンセルトヘボウo. | |
録音:1974年1月。 コリン・デイヴィス&コンセルトヘボウ管のコンビによる録音の中でも特に名盤の誉れが高いベルリオーズの「幻想交響曲」がSACDハイブリッド盤としてグレードアップ。 | ||
アメリング&デームス〜ハイドン:歌曲全集 おお、美しい声よHob.XXVIa-42/6つの最初のカンツォネッタ第1集Hob.XXVIa-25〜30/ 同第2集 Hob.XXVIa-31〜36/魂の歌 Hob.XXVIa-41/貴婦人の姿見 Hob.XXXIc-17/ 私を心から思って下さるの、恋人よ XXVIa-46/掘っ立て小屋 XXVIa-45/ 12のクラヴィーア伴奏歌曲第1部 Hob.XXVIa-1〜12/かつて女性の美しさが Hob.XXVIa-44/ 利口で忠実なプードル Hob.XXVIa-38/もうすぐ春の風が吹いて来る Hob.XXVIa-47/ 私はこの世のものを求めない Hob.XXVIa-39/心断ち切られる思いの時に Hob.XXVIa-37/ 12のクラヴィーア伴奏歌曲第2部 Hob.XXVIa-13〜24/ 別れの歌 Hob.XVI-F1/神よ、皇帝を護りたまえ Hob.XXVIa-43 エリー・アメリング(S) イェルク・デームス(P) | ||
日本でもレコード・アカデミー賞に輝き、世界的にも称賛されたアメリングの名唱が作曲者没後200年として2009年、マルチ・チャンネルで登場。 | ||
クルト・マズア〜 ブラームス:セレナード全集 [第1番 ニ長調 Op.11/第2番 イ長調 Op.16] |
クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ ゲヴァントハウスo. | |
録音:1981年9月。 | ||
イタリアSQ〜 ハイドン&ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 ハイドン:弦楽四重奏曲 [第77番 ハ長調Op.76 No.3「皇帝」Hob.III-77/ 第78番 変ロ長調Op.76 No.4「日の出」Hob.III-78] ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第5番 イ長調Op.18-5 |
イタリアSQ [パオロ・ボルチアーニ、 エリサ・ペグレッフィ(Vn) ピエロ・ファルッリ(Va) フランコ・ロッシ(Vc)] | |
録音:1976年1月、1973年7月。原盤:PHILIPS。クァドラフォニック(4チャンネル)録音をSACDフォーマットにリマスタリングした "RQR" シリーズ。1945年から1980年まで活躍したイタリア弦楽四重奏団の復刻第3弾。 | ||
モーツァルト(トリーベンゼー編): 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527(管楽八重奏版) ロッシーニ(セドラク編): 歌劇「セビリャの理髪師」(管楽十一重奏版) |
オランダ管楽アンサンブル | |
録音:1972年10月、1973年11月。原盤:PHILIPS。 | ||
ベルリオーズ:レクイエム Op.5 | ロナルド・ダウド(T) コリン・デイヴィス指揮 LSO & cho. ウォンズワース・スクール 少年cho. | |
録音:1969年。原盤:PHILIPS。 コンセルトヘボウ管との「幻想交響曲」(PTC-5186184)などに代表されるように、ベルリオーズの演奏と解釈において他の追随を許さない巨匠コリン・デイヴィスによるベルリオーズ「レクイエム」の第1回録音で、1971年のグラミー賞を獲得した名盤。 | ||
クリスマス〜ウィンチェスター大聖堂聖歌隊 ガントレット:ダビデの村に / グルーバー:きよしこの夜 / ホプキンズ:われらはきたりぬ 作曲者不詳:恵み深き救い主の母よ/キリストが生まれたとき/コヴェントリー・キャロル ベルリオーズ:羊飼いたちの別れ / ピアサル:諸人声あげ / メンデルスゾーン:天には栄え バード:子守歌 / 作曲者不詳:荒野の果てに/なんとかぐわしきこの香り/ひとりの嬰児が私たちのために生まれた ゴス:冬の雪に囲まれて / プレトリウス:エサイの根より / 作曲者不詳:天使ガブリエルは天より来たれり マーティン・ニアリー指揮ウィンチェスター大聖堂聖歌隊 クレメント・マクウィリアム(Org) | ||
録音:1973年4月。原盤: PHILIPS。 | ||
Remastered PHILIPS - quadraphonic recordings 〜 ストコフスキー& LPO 〜チャイコフスキー: 組曲「くるみ割り人形」 Op.71a /イタリア奇想曲 Op.45 / 「エフゲニー・オネーギン」より〔ポロネーズ/ワルツ〕 レオポルド・ストコフスキー指揮 LPO | ||
録音:1973年12月、ウェンブリー・タウン・ホール、ロンドン。録音プロデューサー(エンジニア?):フォルカー・シュトラウス(1936-2002)。リマスタリング:2015年11月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。91歳、音楽活動の晩年とは思えないストコフスキーと LPO によるチャイコフスキー。ことにくるみ割り人形はスピード感あふれる「行進曲」や快活な「花のワルツ」など個性爆発。 PENTATONE の RQR (Remastered Quad Recordings) 」シリーズ、元々主軸だったフィリップスの4チャンネル録音音源復刻シリーズが再始動(なお、当・新シリーズは、ディスクごとに種類の異なる鳥類のイメージをカバーに使用していく、とのこと)。現デッカよりライセンスを受け DSD マスタリング。オランダのポリヒムニア・インターナショナルは1998年にフィリップス・クラシックスの技術チームが独立して立ち上げた会社で、フォルカー・シュトラウス、オノ・スコルツェ(1935-2012)ら名エンジニアたちから技術を継承したメンバーにより丁寧に復刻、名盤を高音質の HYBRID_SACDで聴くことができる。 | ||
Remastered PHILIPS - quadraphonic recordings 〜 C.デイヴィス& ASMIF 〜パーセル:歌劇「ディドとエネアス」 ジョセフィン・ヴィージー(S;ディド) ジョン・シャーリー=カーク(Br;エネアス) ヘレン・ドナート(S;ベリンダ) デリア・ウォリス(S;第2の女/第1の魔女) ジリアン・ナイト(S;第2の魔女) エリザベス・ベインブリッジ(Ms;魔法使い) トーマス・アレン(Br精霊)他 ジョン・オールディスcho. コリン・デイヴィス指揮 ASMIF | ||
録音:1970年11月、ウォルサムストウ・タウン・ホール、ロンドン。録音プロデューサー:ヴィットリオ・ネグリ(1923-1998)。リマスタリング:2015年11月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。 コリン・デイヴィスがASMIFと収録したパーセルの「ディドとエネアス」。録音を手掛けたプロデューサー、ヴィットリオ・ネグリはハインツ・ホリガー、アルテュール・グリュミオーといったフィリップスの黄金時代の録音を支えた一人で、指揮者としても録音を残している。 | ||
Remastered PHILIPS - quadraphonic recordings レッパード& ECO 〜グリーグ: ペール・ギュント 〔第1組曲 Op.46 /第2組曲 Op.55 〕/ 4つのノルウェー舞曲 Op.35 |
レイモンド・レッパード指揮 イギリス室内o. | |
録音:1975年11月、ウォルサムストウ・タウン・ホール、イギリス。 録音プロデューサー:ヴィルヘルム・ヘルヴェック。リマスタリング:2015年12月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。 レッパードは当室内管の指揮者及び通奏低音の奏者として高く評価され、当録音は代表盤の一つ。音楽学者として名高いレッパードは、このグリーグでも見通しがよく、正統的な演奏は楽曲がもつ美しさを見事にあらわしている。★録音を手掛けたのは伝説的な名プロデューサー、ヴィルヘルム・ヘルヴェック。ヘルヴェックは内田光子、小澤征爾などフィリップスの数々の名録音を手掛けた一人で、「演奏家とともに作品を研究したのちに一度全部を解体してから、それらをひとつひとつ磨き上げ、全体を組み立て直してゆく」をモットーに常に厳格な姿勢で録音に臨んでいた。当シリーズは装丁にもこだわり、ディスクごとに種類の異なる鳥類のイメージをカバーに使用していく。揃えていく楽しみもひろがるシリーズ。 | ||
イタリアSQ 〜シューベルト:弦楽四重奏曲集 〔第13番/第10番 変ホ長調 Op.125 No.1 D.87 〕 イタリアSQ [パオロ・ボルチアーニ(Vn1) エリーザ・ペグレッフィ(Vn2) ピエロ・ファルッリ(Va) フランコ・ロッシ(Vc)] | ||
録音:1976年1月26日-27日、ラ・ショードフォン、スイス/プロデューサー:ヴィットリオ・ネグリ/リマスタリング:2016年2月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。原盤: PHILIPS 。イタリア四重奏団がフィリップス・レーベルに残した名録音からシューベルトの弦楽四重奏曲第10番と第13番「ロザムンデ」が最新リマスタリングで登場。1945年結成の当団はモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ヴェーベルンの四重奏曲の全曲録音などで幾多の賞を受けている名団として知られ、このシューベルトも誉れ高い録音の一つとして知られている。非常に優美な音色で極上のシューベルトを聴かせてくれる。録音を手掛けたプロデューサー、ヴィットリオ・ネグリはハインツ・ホリガー、アルテュール・グリュミオーといったフィリップスの黄金時代の録音を支えた一人で、指揮者としても録音をのこしてきた。この録音をフィリップス・サウンドの継承してきたポリヒムニア・インターナショナルがDSDリマスタリングしているのが最大の魅力。 | ||
PTC-5186234 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
マリナー& LSO 〜ビゼー: 「カルメン」組曲〔第1番/第2番〕/ 「アルルの女」組曲〔第1番/第2番〕 |
ネヴィル・マリナー指揮 LSO |
グリュミオー&アラウ〜 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集 〔第5番 ヘ長調 Op.24「春」/ 第1番 ニ長調 Op.12 No.1 〕 |
アルテュール・ グリュミオー(Vn) クラウディオ・アラウ(P) | |
録音:1975年2月、コンセルトヘボウ、アムステルダム/プロデューサー:エリック・スミス〔国内代理店コメントではヴィットリオ・ネグリ〕/リマスタリング:2016年5月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。原盤: PHILIPS 。 「洗練の極致」とも呼ぶべきグリュミオーが巨匠アラウと共演したベートーヴェン。細部へのこだわりと気品に満ちた豊かな響きはグリュミオーしか表現できない孤高の演奏と言え、アラウと極上のアンサンブルを展開している。 | ||
ブレンデル、マリナー& ASMIF 〜 モーツァルト:ピアノ協奏曲集 〔第12番 イ長調 K.474 /第17番 ト長調 K.453 〕 |
アルフレート・ブレンデル(P) ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1970年9月/ウェンブリー・タウン・ホール、ロンドン/プロデューサー:エリック・スミス/リマスタリング:2016年4月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。原盤: PHILIPS 。 名ピアニスト、ブレンデルによる楷書的な演奏をマリナーが好サポート、1970年から1980年代にかけて録音された誉れ高き正統派名盤のモーツァルトから。録音を手掛けたのは内田光子が「真に偉大なプロデューサー」と語るエリック・スミス(1931-2004)。ハンス・シュミット= イッセルシュテットを父に持ち、フィリップス及びデッカで35年間という長きに渡り活躍、さらにモーツァルト研究でも名高い音楽学者としての顔も持っていた。 | ||
アッカルド〜ベートーヴェン&ブルッフ ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26 |
サルヴァトーレ・ アッカルド(Vn) クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ ゲヴァントハウスo. | |
録音:1977年6月、パウル・ゲルハルト教会、ライプツィヒ。 リマスタリング:2016年6月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。原盤: PHILIPS 。 サルヴァトーレ・アッカルドの名盤が PENTATONE のリマスタリング・シリーズに登場。 | ||
モーツァルト:初期交響曲集 〔第7番 ト長調 K45a「旧ランバッハ」/ト長調「新ランバッハ」/第12番 ト長調 K.110, 75b /第18番 ヘ長調 K.130 / 第20番 ニ長調 K.133 /第45番 ニ長調 K.95, 73n /第46番 ハ長調 K.96, 111b /交響曲第47番 ニ長調 K.97, 73m / 第51番 ニ長調 K.196, 121/第7番 ニ長調 K.45 /第8番 ニ長調 K.48 /第9番 ハ長調 K.73 / 第19番 変ホ長調 K.132 /第6番 へ長調 K.43 /第48番 ニ長調 K.111, 120 /第50番 ニ長調 K.161, 163 / 第51番 ニ長調 K.121 /第52番 ハ長調 K.208, 102 /第55番 変ロ長調 K.App.214 〕 アンダンティーノ・グラツィオーソK.132 ネヴィル・マリナー指揮ASMIF | ||
録音:1972年-1973年、ロンドン。原盤: PHILIPS 。 | ||
PENTATONE "REMASTERED CLASSICS" 元々 Philips Classics Recording Center の中心として活躍していた人々が1998年、同部門を買い取って設立された録音会社ポリヒムニア・インターナショナルを母体とする PENTATONE レーベル、PHILIPS の4チャネル録音を SACD 復刻した "RQR" (Remastered Quadro Recordings) シリーズも、本家発売盤以上の好評を得ていたが、おそらく4チャネルで録音されたものはほぼすべて発売を完了し、続編が待たれていた。 新シリーズは意外にもドイツ・グラモフォン音源の再発。レーベルの公式サイトに記載されたシリーズ名は「 REMASTERED CLASSICS 」だが、代理店からは『 Remastered DG quadraphonic recordings 』『1970年代のドイツ・グラモフォン音源のDSDマスタリング復刻を開始』とアナウンスされている(ただし商品個別情報やレーベルのリリース予定アナウンスには、チャネル数に関する情報が記載されていない)。もちろんリマスタリングはポリヒムニアが行うとのこと。ライセンスの関係からか(RQR シリーズでもそうだったが)装丁がオリジナル・デザインではないのは少々残念だが、発売される各音源における、最も高品質の復刻となることは疑う余地が無い。 | ||
エッシェンバッハ〜ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集 〔第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」(*) /第3番 ハ短調 Op.37 (#) 〕 クリストフ・エッシェンバッハ(P) 小澤征爾 指揮ボストンso.(*) ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ指揮 LSO (#) | ||
録音:1973年10月、シンフォニー・ホール、ボストン(*) /1971年12月、フェアフィールズ・ホール、ロンドン(#)。原盤: DG 。 A & R プロデューサー:トーマスW.モーリー|バランス・エンジニア:C.ウルフ|レコーディング・エンジニア&エディティング:クラウス・ヒーマン、ヨアヒム・ニス|リマスタリング:2014年8月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。今や指揮者としての活動をメインとするエッシェンバッハ、ピアニストとしての代表的録音の一つで、高貴さすら感じられる。「皇帝」は小澤&ボストン響のバックも万全、第3番は作曲家ヘンツェがベートーヴェンを指揮したと言う、マニアには有名ではあるが稀少な記録。 | ||
イエペス〜ジュリアーニ、C=テデスコ、ヴィラ=ロボス:ギター協奏曲集 ジュリアーニ:ギター協奏曲第1番 イ長調 Op.30 (*) カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲第1番 ニ長調 Op.99 (#) ヴィラ=ロボス:ギターと小管弦楽のための協奏曲(#) ナルシソ・イエペス(G) ガルシア・ナバロ指揮(*/#) イギリス室内o.(*)、LSO (#) | ||
録音:1977年6月、ヘンリー・ウッド・ホール。原盤: DG 。A & R プロデューサー:ルドルフ・ウェルナー|バランス・エンジニア:ハインツ・ヴィルトハーゲン|レコーディング・エンジニア&エディティング:ヨアヒム・ニス|リマスタリング:2014年8月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。巨匠イエペスが1977年に収録した協奏曲集。50歳の時の当録音は演奏技術・音楽的内容ともに最も充実していた時期と言え、生き生きと紡ぎだされるギターの音色に酔いしれることが出来る。 | ||
ヴァーシャーリ& BPO 〜モーツァルト: ピアノ協奏曲集〔第26番 ニ長調「戴冠式」K.537 / 第14番 変ホ長調 K.449 〕 |
タマーシュ・ ヴァーシャーリ(P)指揮 BPO | |
録音:1978年10月、フィルハーモニー、ベルリン。原盤: DG 。A & R プロデューサー:コード・ガーベン|バランス・エンジニア:ギュンター・ヘルマンス|レコーディング・エンジニア&エディティング:フォルカー・マルティン、ユルゲン・ブルグリン|リマスタリング:2014年8月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。ドホナーニに師事、コダーイ晩年の助手も務めたハンガリーのピアニストで、1980年代後半以降は基本的に指揮者として活動しているヴァーシャーリが、ベルリン・フィルを弾き振りした録音。独特なタッチのため好みが別れる人だが、オケを見れば判るように当時の評価は一級。一度は聞いておくべきピアニストといえる。 | ||
小澤&ボストン響〜ラヴェル: クープランの墓/古風なメヌエット/海原の小舟/ マ・メール・ロワ/高雅で感傷的なワルツ |
小澤征爾 指揮 ボストンso. | |
録音:1974年4月、10月、シンフォニー・ホール、ボストン。原盤: DG 。A & R プロデューサー:トーマス・W.モーリー|バランス・エンジニア:ハンス・ペーター・シュヴァイクマン|レコーディング・エンジニア&エディティング:ゲルト・ヴェストホイザー、ヨアヒム・ニス|リマスタリング:2014年8月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。小澤征爾がボストン響の音楽監督に就任した直後のラヴェル。数ある小澤の録音の中でも指折りの名盤で、絶妙なバランス感覚&この上なく美しい仕上がり。 | ||
ズッカーマン& LAPO 〜J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全6曲) 〔第1番 ヘ長調 BWV1046 /第3番 ト長調 BWV1048 /第4番 ト長調 BWV1049 / 第5番 ニ長調 BWV1050 /第6番 変ロ長調 BWV1051 /第2番 ヘ長調 BWV1047 〕 ピンカス・ズッカーマン指揮ロサンゼルス・フィルハーモニック団員 | ||
録音:1977年3月、ロサンゼルス。原盤: DG 。A & R プロデューサー:ギュンター・ブレースト|バランス・エンジニア:クラウス・シャイベ|レコーディング・エンジニア&エディティング:H.R.ミュラー|リマスタリング:2014年8月、ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。指揮者としても活躍するズッカーマンの音楽は正統派と言えるが、このブランデンブルクも、とりわけ弦楽器の美しさが際立つ清潔な演奏。 | ||
ミンツ DG 専属録音第1弾 1980 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 |
シュロモ・ミンツ(Vn) クラウディオ・アバド指揮 シカゴso. | |
録音:1980年2月18日、23日、オーケストラ・ホール、シカゴ、セッション。原盤: DG 。A&Rプロデューサー&レコーディング・プロデューサー:ライナー・ブロック|バランス・エンジニア:クラウス・ヒーマン|レコーディング・エンジニア&エディティング:ウォルフ・ディーター・カールワトキー|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル〔2015年6月/バールン、オランダ〕。シュロモ・ミンツのDG専属契約第1弾となったブルッフ&メンデルスゾーンの名盤。1957年10月モスクワで生まれ2歳のときにイスラエルに移住したミンツは、幼い頃より天才少年として注目されていた。いち早く才能を見出したアイザック・スターンは彼の演奏に感銘を受け、またズービン・メータは豊かな才能に惚れこみ10代の頃より頻繁に共演し、若くして世界的ヴァイオリニストとして活動の幅を広げた。1980年のDGデビュー・レコーディングはミンツが23歳のときでクラウディオ・アバド指揮シカゴso. という豪華共演だった。既にキャリアを十分に積んでいたミンツは、濃厚でゴージャスな音色を持ち味とし、豊かな表現力で歌うように奏でている。さらにアバドの緻密なオーケストレーションにより極上の演奏を聴くことが出来る。また、当盤はDGが誇る技術チームによる録音で細かなニュアンスまで捉えた名録音の一つとして知られる。PENTATONEによるリマスタリングも実に見事。装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、さらにブックレットにはDGのオリジナル・ジャケットが掲載されている。 | ||
イエペス〜ロドリーゴ: アランフェス協奏曲(*) /ある貴紳のための幻想曲(#) /マドリガル協奏曲(+) ナルシソ・イエペス(G) ゴドリーブ・モンダン(G;+) ガルシア・ナバロ指揮(*/#/+) フィルハーモニアo.(*/+)、イギリス室内o.(#) | ||
録音:1979年4月、ワトフォード・タウン・ホール(*/+) /1977年6月、ヘンリー・ウッド・ホール(#)。原盤: DG 。A & R プロデューサー、レコーディング・プロデューサー:ルドルフ・ヴェルナー、バランス・エンジニア:ハインツ・ヴィルトハーゲン、レコーディング・エンジニア&エディティング:フォルカー・マルティン(*/+)、ヨアヒム・ニス(#)、リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル(2014年11月、バールン、オランダ)。イエペスの誉れ高き名盤であるロドリーゴのアルバムが PENTATONE リマスターシリーズから登場。イエペスのレパートリーとして有名となったアランフェス協奏曲だが、数ある録音の中でも当録音は最も優れた演奏として評価されている。演奏技術・音楽的内容ともに最も充実していた1970年代のイエペスによる、生き生きと紡ぎだされるギターの音色に酔いしれることが出来る。今回のリマスタリングによってこの名盤を新鮮に聴くことができるのは、嬉しい限り。既発のジュリアーニ、カステルヌオーヴォ=テデスコ、ヴィラ=ロボスの協奏曲集(PTC-5186202)とともにお楽しみ頂きたい。今回のリマスタリングもPentatoneレーベルが誇るオランダのポリヒムニア・インターナショナルが担当している。装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様。 | ||
ピノック〜C.P.E.バッハ:6つのシンフォニア Wq.182「ハンブルク交響曲」 〔第1番 ト長調/第2番 変ロ長調/第3番 ハ長調/第4番 イ長調/第5番 ロ短調/第6番 ホ長調] トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサート | ||
録音:1979年10月27日-31日、ヘンリー・ウッド・ホール。原盤: ARCHIV 。 A&Rプロデューサー:アンドレアス・ホールシュナイダー|レコーディング・プロデューサー: ゲルト・プレビッシュ|バランス・エンジニア:クラウス・シャイベ|レコーディング・エンジニア&エディティング:フォルカー・マルティン|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル〔2015年6月/バールン、オランダ〕。ピノックがアルヒーフ・レーベルに録音した名盤が PENTATONE の RQR シリーズからリリース。イングリッシュ・コンサートはピノック自身のアンサンブルとして1973年に結成したピリオド楽器による室内オーケストラで、当団は1978年にアルヒーフと専属契約を結び、数多くの録音をおこなってきた。当録音はその代表盤のひとつで、生き生きとした明るく絶妙な音楽表現は、今も色褪せることなく壮快。リマスタリングを施した高音質のSACDで聴くことができるのは非常に喜ばしい。スーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、ブックレットにはアルヒーフのオリジナル・ジャケットが掲載されており、マニア心をくすぐるこだわりのパッケージ。 | ||
小澤& BSO 〜ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 | 小澤征爾 指揮 ボストンso. | |
録音:1973年2月、シンフォニー・ホール、ボストン、セッション。原盤: DG 。
A&Rプロデューサー、レコーディング・プロデューサー:トーマス・モーリー|バランス・エンジニア:ハンス・ペーター・ヴェスターマン|レコーディング・エンジニア&エディティング:ゲルト・ヴェストホイザー|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル、2014年10月、バールン、オランダ。 小澤&ボストンso.の代表盤のひとつ。彼のもっとも得意とする曲目の一つで、当録音は2度目のもの。1973年より音楽監督を務めた手兵との演奏は自信に満ち溢れ、雄弁に歌い上げた名演。装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、さらにブックレットにはDGのオリジナル・ジャケットが掲載されており、マニア心をくすぐるこだわりのパッケージとなっている。 | ||
小澤& BSO 〜ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」 Op.24
ステュアート・バロウズ(T;ファウスト) エディト・マティス(S;マルグリート) ドナルド・マッキンタイア(B;メフィストフェレス) ジュディス・ディキスン(S;「天国にて」のソロ) トーマス・ポール(B;ブランデル/「地上のエピローグ」のソロ) タングルウッド祝祭cho.、ボストン少年cho. 小澤征爾指揮ボストンso. | ||
録音:1973年10月、シンフォニー・ホール、ボストン、セッション。原盤: DG 。A&Rプロデューサー(*) 、レコーディング・プロデューサー(#):トーマス・モーリー(*/#)、C.ウルフ(*) |バランス・エンジニア(**)、レコーディング・エンジニア&エディティング(##):クラウス・ヒーマン(**)、ゲルト・ヴェストホイザー(##)、ヨアヒム・ニス(**/##)|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル、2014年10月、バールン、オランダ。 小澤征爾がボストンso. の音楽監督に就任した年のセッション録音で、小澤の代表盤のひとつに数えられる。瑞々しく躍動的な感性あふれる快演は今も色褪せることなく、同作品の名録音の一つ。また、80ページをこえるブックレットには仏語歌詞と英語歌詞対訳付、そしてDGのオリジナル・ジャケットが掲載されている。 | ||
バーンスタイン& MET 〜ビゼー:歌劇「カルメン」
マリリン・ホーン(Ms;カルメン) ジェイムズ・マクラッケン(T;ドン・ホセ) トム・クラウゼ(B−Br;エスカミーリョ) アドリアーナ・マリポンテ(S;ミカエラ) コレット・ボキー(S;フラスキータ) マルシア・ボールドウィン(Ms;メルセデス) ドナルド・グラム(B;スニガ) ラッセル・クリストファー(Br;リーリャス・パスティア/ダンカイロ) アンドレア・ヴェリス(T;ロメンダード)他 ジョン・マウチェリ合唱指揮 レナード・バーンスタイン指揮メトロポリタン歌劇場o.、児童cho.、マンハッタン・オペラcho. | ||
録音:1972年9月-10月、マンハッタン・センター、ニューヨーク、セッション。原盤: DG 。A&Rプロデューサー、レコーディング・プロデューサー:トーマス・モーリー|バランス・エンジニア、レコーディング・エンジニア&エディティング:ギュンター・ヘルマンス|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル、2014年10月、バールン、オランダ。 バーンスタインのディスコグラフィ中でも、最も輝かしい録音のひとつ。同時期に上演され好評を博した後、DG がセッションを組んで録音された。全体的に遅めのテンポながらも決して重くならないのが、さすがバーンスタイン。歌手陣も豪華で、マリリン・ホーン、ジェイムズ・マクラッケンなど錚々たるメンバー。150ページに及ぶ豪華ブックレットには仏語歌詞と英語歌詞対訳がついており、さらにDGのオリジナル・ジャケットや、メト上演時の場面写真などが掲載されている。 | ||
F−ディースカウ&リヒテル〜ヴォルフ:メーリケ詩集 より 〔癒えたものが希望に寄する歌/明け方に/散歩/新しい愛/火の騎士/狩人の歌/こうのとりの使い/隠棲/ 春に/旅先で/恋人に/ペレグリーナI/ペレグリーナII /さようなら/出会い/狩人/ある結婚式/さらば〕 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br) スヴャトスラフ・リヒテル(P) | ||
録音:1973年10月、インスブルック、ライヴ。原盤: DG 。 A&Rプロデューサー、レコーディング・プロデューサー:コード・ガーベン|バランス・エンジニア:ハインツ・ヴィルトハーゲン|レコーディング・エンジニア&エディティング:J.エーベルハルト|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル〔2014年11月、バールン、オランダ〕。フィッシャー=ディースカウとリヒテルが共演したヴォルフのメーリケ詩集がPENTATONEリマスターシリーズから登場。当ライヴでは18曲が歌われた。斬新な独自性、多彩性を示したこの名曲をフィッシャー=ディースカウとリヒテル、大家同士の顔合わせで聴けるのはまさに宝のような録音。今回のリマスタリングもPentatoneレーベルが誇るオランダのポリヒムニア・インターナショナルが担当している。装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付き、さらにブックレットには DG のオリジナル・ジャケットが掲載されており、マニア心をくすぐるこだわりのパッケージ。 | ||
ヴィルヘルム・ケンプ〜リスト: 2つの伝説 S.175 /巡礼の年第2年「イタリア」S.161 / 巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」S.162 〜ゴンドラの漕ぎ手 ヴィルヘルム・ケンプ(P) | ||
録音:1974年9月、ベートーヴェン・ザール、ハノーファー。原盤: DG 。 リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル、バールン、オランダ。このディスクはヴィルヘルム・ケンプ(1885-1991)が80歳を目前にセッション録音したリスト。ベートーヴェン、ブラームス、シューベルトの作品を最重要レパートリーとし数多くの録音を残してきたケンプだが、同じドイツ物のリストは非常に少なく、当ディスクの他には1950年代に収録した2つの協奏曲(フィストゥラーリ指揮 LSO)が目立つ程度。しかし作品への思いは強く、セッションで丁寧に仕上げた当録音は実に素晴らしくケンプの思いが込められた名演・名盤。熟した芸術を堪能することが出来る。これまで同様 装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、さらにブックレットにはDGのオリジナル・ジャケットが掲載されており、マニア心をくすぐるこだわりのパッケージ。 | ||
スコット・ジョプリン(1868-1917)/ガンサー・シュラー(1925-)管弦楽編曲: 歌劇〔ラグタイム・オペラ〕「トゥリーモニシャ」(1910, rev.1975) カルメン・バルスロップ(S;トゥリーモニシャ) ベティ・アレン(Ms;モニシャ) カーティス・レイアム(B;レムス) ウィラード・ホワイト(B−Br;ネッド) コーラ・ジョンソン(ルーシー) ケネス・ヒックス(アンディ) レイモンド・ベウズモア(シモン)他 ガンサー・シュラー指揮ヒューストン・グランド・オペラ | ||
録音:1975年10月、 RCA スタジオ、ニューヨーク、セッション。
A&Rプロデューサー:トーマス・モーリー|バランス・エンジニア:ゲルト・ヴェストホイザー|レコーディング・エンジニア&エディティング:ギュンター・ヘルマンス|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル、2014年8月、バールン、オランダ。 演奏者のみならず、作曲家としてもラグタイムを土台にした作品を残し「ラグタイム王」と呼ばれたスコット・ジョプリンは、クラシック音楽の側面からも高く評価されている。ジョプリンの傑作の一つに数えられ、ゆったりと美しい終曲を持つトゥリーモニシャは長い間埋もれていたが、1970年にピアノ・スコアが発見され、1972年にトーマス・J.アンダーソン(1928-)のオーケストレーションで復活蘇演、1975年にはガンサー・シュラー指揮ヒューストン・グランド・オペラで上演され、大きな話題となった。当録音はその演奏会と前後して行われたと思われるセッション収録。約50ページのブックレットには英語歌詞とDGのオリジナル・ジャケットが掲載されている。 | ||
ズッカーマン〜ハイドン: ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa: 1 / ヴァイオリン、オーボエ、チェロとファゴットのための協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I: 105 ピンカス・ズッカーマン(Vn) ロサンゼルス・フィルハーモニック団員 ロナルド・レオンハルト(Vc) バーバラ・ウィンターズ(Ob) デイヴィッド・ブレイデンタル(Fg) | ||
録音:1977年3月、ハリウッド。原盤: DG 。A&Rプロデューサー:ギュンター・ブレースト|レコーディング・プロデューサー:ヴォルフガング・ステンゲル|バランス・エンジニア:クラウス・シャイベ|レコーディング・エンジニア&エディティング:ハンス・ルドルフ・ミュラー|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル〔2015年/バールン、オランダ〕。著名なヴァイオリニストによるハイドンの協奏曲録音は意外に少なく、モダーン楽器ではグリュミオー、アッカルド、シャハムが録音している程度で当盤も貴重。バロックから古典派の協奏曲へと推移する過渡的な様式をもつハイドンの協奏曲は音楽史上も重要な作品と言える。端正なアプローチと美音が魅力のズッカーマンはまさに理想の演奏を披露している。今回のリマスタリングもPENTATONEレーベルが誇るオランダのポリヒムニア・インターナショナルが担当している。装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様で、さらにブックレットにはDGのオリジナル・ジャケットが掲載されており、マニア心をくすぐるこだわりのパッケージとなっている。 | ||
ティルソン・トーマス& BSO 〜ストラヴィンスキー: カンタータ「星の王」(*) /バレエ音楽「春の祭典」 マイケル・ティルソン・トーマス指揮ボストンso.、ニュー・イングランド音楽院男声cho. (*) | ||
録音:1972年1月、シンフォニー・ホール、ボストン。原盤: DG 。A&Rプロデューサー:トーマス・モーリー|レコーディング・プロデューサー&バランス・エンジニア:ギュンター・ヘルマンス|レコーディング・エンジニア&エディティング:フォルカー・マルティン|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル〔2015年6月/バールン、オランダ〕。ティルソン・トーマス&ボストンso.の「春の祭典」が PENTATONE の RQR シリーズから登場する。1969年にウィリアム・スタインバーグの後任として、ボストンso. の指揮者としてデビューしたティルソン・トーマス28歳時の当録音は、指揮者として名声を博したきっかけとなったもので、若き才能を爆発させている。「春の祭典」は彼が最も得意とし、コンサートで定期的に取り上げる作品の一つで、緻密な演奏には定評がある。今回の名演を PENTATONE レーベルが誇るオランダのポリヒムニア・インターナショナルによるリマスタリングで聴けるのは非常に喜ばしいこと。スーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、ブックレットにはDGのオリジナル・ジャケットが掲載されており、マニア心をくすぐるこだわりのパッケージ。 | ||
ボストン・シンフォニー室内プレイヤーズ〜ドビュッシー: ヴァイオリン・ソナタ ト短調/チェロ・ソナタ ニ短調/フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ/シランクス ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズ [ジョゼフ・シルヴァースタイン(Vn) ジュール・エスキン(Vc) マイケル・ティルソン・トーマス(P) ドリオ・アントニー・ドワイヤー(Fl) バートン・ファイン(Va) アン・ホブスン(Hp)] | ||
録音:1970年3月、シンフォニー・ホール、ボストン、セッション。原盤: DG 。A&Rプロデューサー:ライナー・ブロック|レコーディング・プロデューサー:カール・ファウスト|バランス・エンジニア:ギュンター・ヘルマンス|レコーディング・エンジニア&エディティング:ヨアヒム・ニス|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル〔2015年6月/バールン、オランダ〕。ボストンso. のメンバーによるドビュッシーの室内楽作品集。ヴァイオリンのシルヴァースタインを筆頭に錚々たる顔触れ。さらにピアノはマイケル・ティルソン・トーマスが担当し、非常に質の高い演奏を聴かせてくれる。今回のリマスタリングもPENTATONEレーベルが誇るオランダのポリヒムニア・インターナショナルが担当している。装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、さらにブックレットにはDGのオリジナル・ジャケットが掲載されている。 | ||
ラサールSQ + ハレル&レヴァイン シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 (*) シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44 (#) ラサールSQ[ヴァルター・レヴィン(Vn1) ヘンリー・メイヤー(Vn2) ピーター・カムニツァー(Va) リー・ファイザー(Vc)] リン・ハレル(Vc2;*) ジェイムズ・レヴァイン(P;#) | ||
録音:1977年12月、ベートーヴェンザール、ハノーファー(*) /1980年10月、RCAスタジオ、ニューヨーク(#)、セッション。原盤: DG 。A&Rプロデューサー、レコーディング・プロデューサー:ライナー・ブロック|バランス・エンジニア:ヴォルフガング・ミットレーナー|レコーディング・エンジニア&エディティング:ヘルムート・カジャ(*)、クリストファー・オールダー(#)|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル〔2015年/バールン、オランダ〕。ラサール弦楽四重奏団によるシューベルトの弦楽五重奏曲とシューマンのピアノ五重奏曲。当団は、1946年にヴァイオリンのヴァルター・レヴィンによって結成され、寄贈されたアマティの楽器を用いて演奏した。1977年収録のシューベルトは第2チェロにリン・ハレル、1980年収録のシューマンではジェイムズ・レヴァインをそれぞれ迎え、豪華な共演となっている。多彩なレパートリーの中でもとりわけロマン派の作品を得意とした当団による演奏には定評があり、「アンサンブルの神」とも言える室内楽の極みを堪能させる。PENTATONEによるリマスタリングも実に見事。装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、さらにブックレットにはDGのオリジナル・ジャケットが掲載されている。 | ||
シュロモ・ミンツ〜クライスラー:ヴァイオリン小品集 道化役者/ジプシーの女/タンゴ(アルベニス作曲)/ベートーヴェンの主題によるロンディーノ/ウィーン奇想曲 Op.2 / ラルゲット(ウェーバー作曲)/ジプシー奇想曲/カプリース 変ホ長調(ヴィエニャフスキ作曲)/愛の悲しみ/ 中国の太鼓/スラヴ舞曲第2番 ホ短調(ドヴォルジャーク作曲)/レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス Op.6 / スペインのセレナーデ(グラズノフ作曲)/スペイン舞曲(グラナドス作曲)/才たけた婦人/シンコペーション/愛の喜び シュロモ・ミンツ(Vn) クリフォード・ベンソン(P) | ||
録音:1980年6月、イェルサレム・ミュージック・センター、イスラエル、セッション。原盤: DG 。A&Rプロデューサー:ヴォルフガング・ステンゲル|レコーディング・プロデューサー:スティーヴン・ポール|バランス・エンジニア:ヴォルフガング・ミットレーナー|レコーディング・エンジニア&エディティング:ユルゲン・バルジン|リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル〔2015年6月/バールン、オランダ〕。DGとの専属契約年である1980年6月に収録したシュロモ・ミンツによるクライスラー名曲集。テクニックもさることながらとろけるように甘く濃厚な音色が魅力のミンツによるクライスラーは絶品。今も色褪せることのないミンツの名盤のひとつ。今回のリマスタリングもPENTATONEレーベルが誇るオランダのポリヒムニア・インターナショナルが担当している。装丁はスーパー・ジュエルケースにスリーヴ付きの仕様、さらにブックレットにはDGのオリジナル・ジャケットが掲載されている。 | ||
プッチーニ:歌劇「西部の娘」(全3幕)
キャロル・ネブレット(S;ミニー) シェリル・ミルンズ(Br;ジャック・ランス) プラシド・ドミンゴ(T;ディック・ジョンソン) ロバート・ロイド(B;アシュビー) フランシス・エジャートン(T;ニック) ジョナサン・サマーズ(Vr;ソノーラ) ジョン・トンプソン(T;トゥリン) マルコム・リヴァーズ(Br;シッド)他 ズービン・メータ指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場o.&cho. | ||
録音:1977年6月、ワトフォード・タウン・ホール、ロンドン。原盤: DG 。エグゼクティヴ・プロデューサー:ギュンター・ブレースト、ミハエル・ホーワス|レコーディング・プロデューサー:ハンス・ウェーバー|バランス・エンジニア:カール=アウグスト・ネーグラー|レコーディング・エンジニア&エディター:ヨアヒム・ニス。 メータが1977年に収録した「西部の娘」。ネブレットの美声と全盛期のドミンゴの力強い歌声が印象的で、当時40代のメータが展開する色彩豊かでダイナミックな熱演を聴くことが出来る。録音はドイツ・グラモフォンの黄金期を支えた剛腕プロデューサー、ギュンター・ブレースト。ブレーストはカラヤン、アバド付のプロデューサーとしても有名で、数多くの名盤を残してきた。名演にして名録音である当演奏がポリヒムニア・インターナショナルによる丁寧なリマスタリング。 | ||
クーベリック〜ベートーヴェン:交響曲集 〔第1番 ハ長調 Op.21 (*) / 第4番 変ロ長調 Op.60 (#) 〕 |
ラファエル・クーベリック指揮 LSO (*) 、イスラエルpo.(#) | |
録音:1974年6月、ブレント・タウン・ホール、ロンドン(*) /1975年9月、ヘラクレスザール、ミュンヘン(#)。原盤: DG 。リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル。
チェコが生んだ巨匠ラファエル・クーベリック(1914-1996)が1971年から75年にかけて録音したベートーヴェンの交響曲全集。全9作品を、それぞれオーケストラを変えて録音したユニークな企画としても有名な録音。今回のリマスタリングもオランダのポリヒムニア・インターナショナル(1998年にフィリップス・クラシックスの技術チームが独立して立ち上げた会社)が担当。オリジナル・マスターテープからの丁寧な復刻で見事なサウンドでよみがえった。ヴァイオリン両翼型配置にも注目の立体的な演奏をお楽しみ頂きたい。 当ディスクにはクーベリック60代の2曲を収録。第1番では瑞々しい響きを情感豊かに表現し、ロンドン響の力量を最大限引き出したエネルギッシュな演奏(両端楽章の呈示部は反復実施している)。一方、イスラエル・フィルとの第4番はとりわけ弦楽パートの美しさがあらわれた演奏。雄大に広がる豊かな響きが魅力。両オーケストラの特色を導き出して演奏するクーベリックの確かな力量を再認識させられる名演。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):交響曲集 〔第2番 ニ長調 Op.36 (*) / 第5番 ハ短調 Op.67「運命」(#) 〕 |
ラファエル・クーベリック指揮 ロイヤル・ コンセルトヘボウo.(*)、 ボストンso.(#) | |
録音:1974年2月、コンセルトヘボウ、アムステルダム(*) /1973年11月、シンフォニー・ホール、ボストン(#)。原盤: DG 。リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル。 交響曲第2番ではクーベリックらしい快演を披露。情感豊かにして折り目正しい演奏は圧巻。第1楽章の呈示部反復は実施した通常配置での録音。一方、第5番「運命」は全体的に遅めのテンポ設定の名演で、ボストン響らしい重厚感のある管楽器と豊かなアンサンブルが魅力。なお、第1楽章再現部のファゴットはホルンに改変している。また、両端楽章の呈示部反復は実施をした通常配置での録音。両オーケストラの特色を導き出して演奏するクーベリックの確かな力量を再認識させられる名演を聴くことが出来る。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):交響曲集 〔第6番 ヘ長調 Op.68「田園」(*) / 第7番 イ長調 Op.92 (#) / 第8番 ヘ長調 Op.93 (+) 〕 |
ラファエル・クーベリック指揮 パリo.(*)、VPO (#)、 クリーヴランドo.(+) | |
録音:1973年1月、サル・ワグラム、パリ(*) /1974年9月、ムジークフェラインザール、ウィーン(#) /1975年3月、セヴェランス・ホール、クリーヴランド(+)。原盤: DG 。リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル。 パリ管を振った「田園」は、フランスのオーケストラらしくおしゃれな雰囲気に加えて色彩感の豊かさを感じられる音色が最大の魅力と言え、旋律の美しさを際立たせた演奏。第1楽章の呈示部反復は行わず、第3楽章の通常反復のみ実施している。第7番はVPOとの共演。ムジークフェラインザールに響き渡る美しい響きを味わえる雄大な演奏。両端楽章の呈示部反復は行わず第3楽章の通常反復のみ実施している。そしてクリーヴランドo. と共演した第8番は、軽快なリズムが立体的に聴こえる秀演。弦楽セクション、木管、金管、そしてティンパニがひとつのハーモニーにとけ込むような演奏を聴かせてくれる。第1楽章の呈示部反復と第3楽章の主部反復を実施し、第4楽章の呈示部反復は省略している。 | ||
クーベリック〜ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱付」
ヘレン・ドナート(S) テレサ・ベルガンサ(Ms) ヴィエスワフ・オフマン(T) トマス・ステュワート(B) ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送so.&cho. | ||
録音:1975年1月、ヘラクレスザール、ミュンヘン。原盤: DG 。リマスタリング:ポリヒムニア・インターナショナル。 バイエルン放送so. を振った交響曲第9番は第2楽章の反復は前半のみ実施している。クーベリックらしい密度が高い演奏で弦楽パートの美しさやティンパニのメリハリなどが印象的で合唱は堂々たる風格をみせる。クーベリックの確かな力量を発揮した名演の一つ。ヴァイオリン両翼型配置での録音。 |