ウルズラ・ホリガー〜ハープのためのフランス音楽 [Masterpieces for Harp] ラヴェル:ハープ、フルート、クラリネットと弦楽四重奏のための序奏とアレグロ アンドレ・カプレ: 「赤死病の仮面」によるハープと弦楽四重奏のための「幻想的な物語」(1919) / ハープのための2つのディヴェルティスマン(1924) ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ ウルズラ・ホリガー(Hp) ペーター=ルーカス・グラーフ(Fl) セルジュ・コロ(Va) ハンス・ルドルフ・シュタルダー(Cl) チューリヒ室内合奏団 [Kammermusiker Zürich] | ||
録音:1971年2月、ヨハネ教会、トゥーン、スイス。(P) 1986 / 1987 。国内仕様盤:K35Y-10204, 270E-7025, KICC-7118〔全て当店未案内、廃盤〕。 | ||
CD-50-0605 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します J.S.バッハ:リュート作品集 組曲〔ト短調 BWV 995 (*) /ホ長調 BWV 1006a (#) 〕 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
コンラート・ラゴスニヒ (リュート;*/G;#) |
CD-50-0803 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します カール・ライネッケ(1824-1910):オーボエ、ホルンとピアノのための三重奏曲 イ短調 Op.188 ハインリヒ・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900): オーボエ、ホルンとピアノのための三重奏曲 ニ長調 Op.61 (1889) インゴ・ゴリツキ(Ob) バリー・タックウェル(Hr) リカルド・レケホ(P) | |
CD-50-0806 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ラゴスニヒ〜スペインのギター音楽 フェデリコ・モレノ・トロバ(1891-1982): 組曲「カスティリャ」より〔ファンダンギリョ/アラダ〕/マドロニョス/夜想曲 フランシスコ・タレガ(1852-1909): マズルカ「アデリタ」/ムーア人の踊り/マズルカ「マリエタ」/アラブの奇想曲/マズルカ ト長調 アルベニス(1860-1909):12の性格的な小品 Op.92 〜第12曲 セレナタ「朱色の塔」/ サンブラ・グラナディナ/スペイン組曲 Op.47 〜第5曲「アストゥリアス」 ミゲル・リョベト(1878-1938):2つのカタルニャの歌 / グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲 Op.37 〜第10番 コンラート・ラゴスニヒ(G) | |
CD-50-0803/4 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します アルベニス(1860-1909): スペイン組曲(第1集)Op.47 / 組曲「イベリア」 B.47 / 組曲「スペインの歌」Op.232 B.44 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
リカルド・レケホ(P) |
ベートーヴェン(1770-1827): 三重協奏曲 ハ長調 Op.56/ プロメテウスの創造物Op.43 より [序曲/序奏/Nos.1, 5, 16] |
ベロリーナ・トリオ [ニコラス・リーザ(P) クリシュトフ・ポロネーク(Vn) カタジナ・ポロネーク(Vc)] ダグラス・ボイド指揮 ムジークコレギウム・ヴィンタートゥル | |
録音:2009年12月1日-3日、ヴィンタートゥル、スイス。 2004年に結成され、アルバン・ベルクSQをはじめ世界各国の著名なアンサンブルより研鑽を積んでいる新進気鋭のベロリーナ・トリオは、2007年にはクラクフ国際室内楽音楽コンクールで優勝、同年カールスルーエ・ヨーロッパ室内楽コンクールでも聴衆者賞ならびに最優秀者賞を得、2009年にはヨーゼフ・ハイドン国際コンクールで優勝したという輝かしい経歴をもつ。今回、結成当時より共演をしているダグラス・ボイド指揮ムジークコレギウム・ヴィンタートゥルとともに、満を持してベートーヴェンの傑作、トリプル・コンチェルトに挑む! | ||
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ全集 [第1番 ヘ長調/第2番 ト長調/第3番 ハ短調] |
アレクサンドラ・スム(Vn) ダヴィッド・カドゥシュ(P) | |
録音:2010年2月1日-4日、ベルリン、ドイツ、イエス・キリスト教会。 幼少の頃から神童とうたわれた実力派美人ヴァイオリニスト、アレクサンドラ・スム(1989-)は2006年、ルガーノのマルタ・アルゲリッチ音楽祭に初めて登場、『ヨエル・レヴィ指揮イスラエル・フィルハーモニーとパガニーニの協奏曲第1番など輝かしい経歴の演奏者です』(『』内代理店記載ママ)とのこと。 その端正な顔立ちからは想像できないほど力強く骨太な演奏が魅力のスムだが、20歳をむかえ技術面が前面に出ることなく知性を感じる演奏となった。Clavesレーベルにはブルッフ&パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番の録音(50-2808)がある。2011年には来日公演の予定もあり、今から要チェック。また、ピアノのダヴィッド・カドゥシュ(1985-)は2010年ラ・フォルジュルネにも参加した新進気鋭のピアニスト。録音ではAvi Musicレーベルにルール・ピアノ・フェスティヴァル・エディション第15集(4260085530533)がある。 | ||
シューマン:ピアノ作品全集 Vol.4 ピアノ・ソナタ[第1番 嬰ヘ短調 Op.11(*)/ 第2番 ト短調 Op.22(*)/ 第3番 ヘ短調 Op.14(#)]/ 幻想曲 ハ長調 Op.17(#) |
フランチェスコ・ ピエモンテーシ(P) | |
録音:2009年10月31日-11月2日(*)、2009年12月14日-16日(#)、イエス・キリスト教会、ベルリン、ドイツ。 『シューマンのピアノ曲全集を進めているシリーズ第4弾』(『』内代理店記載ママ)。演奏のピエモンテーシは2007年エリザベート王妃国際音楽コンクール第3位をきっかけに演奏活動の幅をひろげてきた。また現在、ベリンゾナ音楽祭芸術監督をつとめている。録音では、IPPNWよりアンサンブル・ベルリン-シャンハイとのシュニトケ:弦楽三重奏曲、ブラームス:ピアノ四重奏曲 ハ短調Op.60(IPPNW-56)がある。 | ||
ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953): エチュード・コンチェルト第1番 Op.65/ 2つの小品 Op.33 レーガー(1873-1916):炉辺の夢 Op.143 スクリャービン(1872-1915): ピアノ・ソナタ第4番 Op.30/ワルツ風に Op.47/ アルバムの綴り Op.58/ピアノ・ソナタ第7番 Op.64/ 2つの舞曲(「花飾り」「暗い炎」)Op.73 |
ヨーゼフ・モーグ(P) | |
録音:2009年11月7日-9日、フィルハーモニア、ルートヴィヒスハーフェン、ドイツ。 リストのピアノ協奏曲(50-2707)、珍しいピアノ編曲のアルバム「変容」(50-2905)に続くモーグの第3弾は、20世紀前半に活躍した作風の異なる3人の作曲家ジョンゲン、レーガー、スクリャービンに着目した内容。いわば「フランスの精神」「ドイツの魂」「ロシアの神秘主義」を表現している。 | ||
小糸 恵〜J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品傑作集 Vol.2 トッカータとフーガ ニ短調 BWV565/コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV659-661/ コラール「主イエス・キリスト、われらを顧みたまえ」BWV655/幻想曲 ハ短調 BWV562/ フランス風序曲 ロ短調 BWV831/トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564/ コラール「目覚めよ!と呼ばわる物見らの声」BWV645/幻想曲とフーガ ト短調 BWV542/ カンタータ「神のときは最上の時なり」BWV106/ 汝のうちに喜びあり BWV615 小糸 恵(Org) | ||
録音:2009年9月21日-23日、ホーフ教会、ドレスデン。使用楽器:ジルバーマン製。Vol.1:50-2908。第2弾には言わずと知れた名曲トッカータとフーガ ニ短調 BWV565をはじめ、「大フーガ」でお馴染みの幻想曲とフーガ ト短調 BWV542、ブゾーニのピアノ編曲でも有名なトッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564など大曲が目白押し。この他「目覚めよ!と呼ばわる物見らの声」BWV645、「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV659-661などコラールの名曲が収録された。今回も使用オルガンに注目。バッハが弾いたとされるジルバーマン制作のオルガンによる小糸恵、円熟の演奏。 | ||
ドミトリー・バシキーロフ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.61a (原曲:ヴァイオリン協奏曲/ピアノ編曲版) C.P.E.バッハ:協奏曲 ハ短調 Wq.43 No.4 |
ドミトリー・バシキーロフ(P) ペーテル・チャバ指揮 ローザンヌ室内o. | |
録音:2010年4月30日-5月2日、ローザンヌ。使用楽器: Steinway & Sons D-274 。 旧ソ連グルジア共和国トビリシ出身の名ピアニスト、ドミトリー・バシキーロフ(1931年11月1日生まれ)78歳時の新録音登場。モスクワ音楽院で学び1955年にはロン=ティボー国際コンクールで入賞、イタリアやスペインを中心に演奏活動し着実にキャリアを積む傍ら、長きに渡り母校で教鞭を執った。滑らかで透き通るような音色は今もなお健在で、まさに円熟の演奏。ちなみにバシキーロフの娘でピアニストのエレーナ・バシキーロワがクレーメルの元妻&バレンボイムの現妻であることはマニアによく知られており、文字通りの音楽一家だと言える。 収録した曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をベートーヴェン自身がピアノ編曲した作品、そしてC.P.E.バッハ:協奏曲 ハ短調Wq.43 No.4 。どちらもきらめくようなタッチで歌いあげ、バシキーロフ節炸裂で演奏している。指揮者のペーテル・チャバはパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにも受賞歴をもつヴァイオリニストでもあり、特に弦楽器のコントロールは絶妙で、バシキーロフの演奏を見事にサポートしている。 | ||
グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調 Op.36 (1883) シベリウス:4つの小品 Op.78 グリーグ:間奏曲 シベリウス:2つの小品 Op.77/メランコリー |
マッティア・ザッパ(Vc;*) マッシミリアーノ・ マイノルフィ(P;#) | |
録音:2010年5月5日-7日、ベルリン、ドイツ。使用楽器:Giovanni Baptista Gabbrielli (*) / Steinway & Sons D-274 (#)。 弟の死を悲しみ、哀愁のため作曲したとされるグリーグのチェロ・ソナタは非常に深みある名曲。この他シベリウスの小品はいずれも美しいメロディが魅力。ザッパは1973年スイス・ロカルノ出身でチューリヒ・トーンハレo.のメンバー。共演のマイノルフィとともにジュリアード音楽院で学び、以後彼らはデュオとして高い評価を得、2001年にはカーネギー・ホールでの演奏会を成功させている。彼らはマルティヌー:チェロ・ソナタ集(50-2803)をはじめ多くの録音を残している。 | ||
バスク音楽集成シリーズ Vol.13〜 バレンティン・スビアウレ(1837-1914): 交響曲 ホ長調/ オペラ「召喚されたフェルナンド」〜前奏曲/ オペラ「レダ」〜前奏曲/“Ecos de Oiz " |
ロマン・ヤブロンスキ(Vc) ジュアン・ジョゼ・オコン指揮 バスク国立o. | |
録音:2009年9月8日-10日、バスク・ナショナルo.・コンサート・ホール、サン・セバスティアン(スペイン)。スビアウレはビルバオの少年聖歌隊で合唱とオルガンを学んだ。1852年に教師を志しアルゼンチンと南アフリカを訪れたが、1966年には帰国してマドリッドで居を定め、1878年にはマドリッド音楽院の第1楽長(?)に就任した。代表曲には本アルバムに収録されている交響曲、国家賞の一つを受賞した「召喚されたフェルナンド」などがある。 | ||
DO-50-1020 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ギレリス&デュトワ〜ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
エミール・ギレリス(P) シャルル・デュトワ指揮 フランス国立o. |
DO-50-1021 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します カーゾン&ジョルダン〜モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
クリフォード・カーゾン(P) アルミン・ジョルダン指揮 ローザンヌ室内o. |
DO-50-1022 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します スターン&ジョルダン〜モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.213 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
アイザック・スターン(Vn) アルミン・ジョルダン指揮 ローザンヌ室内o. |
チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード(1852-1924): ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.126/ 「死者たちの下へ」の主題による演奏会用変奏曲Op.71 |
フィンギン・コリンズ(P) ケネス・モンゴメリー指揮 RTÉ国立so. | |
録音:2010年6月8日-11日、ナショナル・コンサート・ホール、ダブリン、アイルランド。使用楽器:スタインウェイ。アイルランドのダブリンに生まれ、1999年クララ・ハスキル・コンクールで優勝して以来、着実にそのキャリアをのばしてきたF.コリンズによるスタンフォードのピアノ協奏曲集。スタンフォードは父より法曹会に入ることを期待されていたが、大学時代ケンブリッジにおいて音楽に傾倒し、その才能を開花させた。やがて声楽の指揮者としても活躍した彼は百科全書的な知識をもち、それが作風にも表れている。 | ||
メンデルスゾーン(1809-1847): ヴァイオリン、ピアノのための協奏曲 ニ短調 (ウィンドo.+ティンパニ版)/ 弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 Op.87 (弦楽オーケストラ版) |
アンティエ・ ヴァイトハース(Vn) アレクサンダー・ ロンクィッヒ(P;*) カメラータ・ベルン | |
録音:2010年6月15日-17日、ライン、スイス。使用楽器:スタインウェイ(*)。注目のアルバム。カメラータ・ベルンのメンバーによるウィンドo.版のメンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ短調と弦楽オーケストラ版の弦楽五重奏曲第2番。そしてソリストはアルカントQ.の1stヴァイオリンで現代ドイツを代表する女流、アンチェ・ヴァイトハース、ピアノはECMにも録音のある名手ロンクィッヒ。ヴァイオリン協奏曲 ホ短調があまりにも有名なメンデルスゾーンだが、この協奏曲はメンコンに引けを取らない作品で、名手が演奏することでその魅力を十分に引き出している。 | ||
シューマン:ピアノ作品集 Vol.5 謝肉祭Op.9/アルバムの綴りOp.124/ クラーラ・ヴィークの主題による10の即興曲Op.5/ 8つのノヴェレッテOp.21/暁の歌Op.133/ フゲッタ形式の7つのピアノ小品Op.126/ シューベルトの主題による変奏曲 (アンドレアス・ボイド補筆) |
セドリック・ペシャ(P) | |
録音:2010年9月15日-16日、12月23日-27日、ジーメンスヴィラ、ベルリン、ドイツ。使用楽器: Steinway & Sons New York D-101820 (1901)。スイスClavesレーベルが誇る若手ピアニストによるシューマンピアノ曲全集、その第5弾登場。今回はシューマンの初期の作品と1830-1850年代に作曲された作品。演奏はこのシリーズの第2集(50-2603)も担当したスイスの気鋭ペシャ。ペシャは1976年フランス人とスイス人の両親のもとに生まれ、ローザンヌ、ジュネーヴ、ベルリンの音楽大学にて研鑽を積んだ。ピエール・ローラン・エマール、ダニエル・バレンボイム、クリスティアン・ツァハリアスなど世界的なピアニストに師事、またディートリヒ・フィッシャー=ディースカウに声楽の伴奏をそしてアルバン・ベルク四重奏団に室内楽を学んだ。2002年にはアメリカ、ソルト・レイク・シティーで開かれたジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールにて第1位を受賞し、その後ヨーロッパ、アメリカを中心にコンサート・ツアーで大成功をおさめた。録音ではシューマンのほかに、デビュー盤の J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(50-2407)、フランス人作曲者のピアノ作品集(50-2719)、ベートーヴェンの後期ピアノ作品集(50-2903)、そしてヴァイオリンのヌリット・スタークとのエネスコ、ブゾーニのヴァイオリン・ソナタ集 (50-2811) など、多岐にわたる室内楽作品を収録している。 | ||
シューベルト:歌曲集 「美しき水車小屋の娘」 Op.25 D.795(全曲) |
エリック・タピー(T) ルーベン・リフシッツ(P) | |
録音:1974年1月16日、KRO スタジオ1、ヒルヴェルスム、オランダ(コレクション: Chronos)。おそらく初出音源。モンテヴェルティのオルフェオやモーツァルトのオペラなどを得意とする、スイスの世界的テノール歌手、エリック・タピーが1970年代に「美しい水車小屋の娘」をスタジオ録音していた。タピーと伴奏をつとめたルーベン・リフシッツはこの録音のために何カ月も前からリハーサルをし、また公開リハーサルも行った。そして、録音の前にはコンセルトヘボウにてこのプログラムのリサイタルを行い、大成功をおさめた。その後ヒルバーシュムにもどり1日で全曲を録音した。この録音はKROドイツ・ラジオ放送(代理店記載ママ。KROはオランダの放送局なので、おそらく誤り)にて放送され話題となった物。待望のCD発売と言えるだろう。 エリック・タピー:1931年にローザンヌ生まれ、ジュネーヴ音楽院でフェルナンド・カルピに師事。タピーの音楽性と知性は特にフランク・マルタンとエルネスト・アンセルメに注目され、アンセルメ指揮のマルタン「降誕の奇跡」「プルソニャック氏」の初演で歌っている。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品傑作集 Vol.3 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544 /オルガン小曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639 / 前奏曲 イ短調 BWV894(オルガン編曲:小糸恵)/前奏曲(トッカータ)とフーガ ヘ長調 BWV540 / フーガ ロ短調 BWV579(コレッリのトリオ・ソナタOp.3 No.4の第2楽章の主題による)/ カンタータ「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」〜アリア(オルガン編曲:ジャン=エデル・ベルティエ)/ 協奏曲 ニ短調 BWV974(A.マルチェッロのオーボエ協奏曲による/オルガン編曲:小糸恵)/ コラール「主なる神よ、我れらを憐みたまえ」BWV721 /コラール「われ汝に別れを告げん」BWV736 小糸恵(Org) | ||
録音:2011年6月21日-23日、聖バフォ教会、オランダ、ハーレム。使用楽器:クリスティアン・ミューラー、1738年制作。世界的オルガニスト小糸恵が歴史的名器を弾くバッハのオルガン作品傑作集、第1集(50-2908)はオランダ、マルティニ教会にて収録されたライプツィヒ時代の傑作集、第2集(50-1008)はジルバーマン・オルガンを用いたトッカータとフーガを含む作品を収録したが、第3集の使用楽器は。かつてヘンデル、モーツァルト、メンデルスゾーン、リストなど著名な作曲家が演奏したことのあるオランダ、ハーレムの聖バフォ教会の大オルガン。1738年、オルガン・ビルダーのクリスティアン・ミューラーによって制作されたもので270年以上たった今も演奏され続けており、バロック時代に制作された最も素晴らしい響きを持つ名器として知られている。もちろん収録曲も充実で、バッハ後期の傑作の前奏曲とフーガ ロ短調、オルガン小曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639、そしてメンデルスゾーンが『まるで教会が崩れ落ちようとするかのようだ。』と評した、大胆な転調部分が魅力のトッカータ(前奏曲)とフーガ ヘ長調 BWV540など盛りだくさん。バッハ弾きのスペシャリストである小糸恵が実に絶妙な装飾音と的確な解釈で演奏を披露している。 | ||
リスト: ポロネーズ第1番/バラード第2番/即興的ワルツ/ シューベルトのワルツ D.365 No.2 による変奏曲/ ヘクサメロン〜ベッリーニ「清教徒」の 行進曲による華麗な大変奏曲/ ベートーヴェンの「アデライーデ」/ J.S.バッハの前奏曲とフーガ |
ヨーゼフ・モーグ(P) | |
録音:2010年12月20日-22日、カイザースラウテルン、SWR スタジオ。使用楽器:Steinway & Sons D-274。今、最も輝かしい才能をもつ若手ピアニストとして注目されているヨーゼフ・モーグ、Claves第4弾。デビュー盤であるリストの協奏曲集(50-2707)で高い評価を得たが、完璧なテクニックはもちろん、20 代前半とは思えないほどの豊かな音色と表現でリストのピアノ独奏曲に挑む。このアルバムはいわゆるリスト名曲集ではなく、モーグらしい選曲のこだわりがある。アルバム「メタモルフォーゼン」(50-2905) や前作「ディヴァージェンス」(50-1005) での選曲でもわかるように、モーグは単に超絶技巧のピアニストではない『大人』なピアニスト。例えばリスト編曲のバッハの前奏曲とフーガBWV 545( 原曲:オルガン) やシューベルトのワルツによる変奏曲 D365 No.2 など、リストが数多く残した編曲作品の中でも演奏機会の少ないしかし素晴らしい作品ばかりを集めて録音した。数多に存在するリストピアノ作品集とは全く違う、非常に内容の濃いアルバムであり、リスト・イヤーに捧げるにふさわしい内容と言えるだろう。モーグの今後の活躍にも期待できる充実の1枚。 | ||
リスト:12の超絶技巧練習曲集 | メロディ・チャオ 〔趙梅笛〕(P) | |
録音:2011年5月22日-25日、ラ・ショー=ド=フォン、スイス。1994年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオの Claves デビュー盤。幼いころから逸材として注目され、数々のマスタークラスに参加しその技術と音楽性が高い評価を得てきた。13歳のときにはショパンの練習曲全27曲を録音(カデンツァ注:おそらくプライヴェートな映像収録で、下記公式サイト内リンクから YouTube へ移動して鑑賞できる)し、その圧倒的なテクニックを披露し驚かせた。本アルバムは17歳の時の録音になるが、この若さでに豊かな表現力をもち、また非常にクリアなアーティキュレーションで安定した技術をもっており、まだ10代ながら風格すら感じられる。リスト・イヤーの2011年に録音されたこのアルバムは無限の可能性を秘めた彼女の代表盤になること間違いなしの充実の内容。公式サイト:http://www.melodiezhao.com/にて、当アルバムの一部を視聴可能(2012年2月11日現在) | ||
心の友 [Soul Mates] ポール・モーリス(1910-1967):プロヴァンスの風景(1955) ピョートル・グレア=モゼジョ(1961-):ムーン・ダウン(*) カロリーヌ・シャリエール(1960-):ミニチュア(2004) (#) ヴィクター・コデロ(1971-):ソウルメイト(2008) (#) シャリエール:トランクイロ・アジタート(2007) (#) グレア=モゼジョ:ヌーメン(1998) (+) ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ(1937) |
DUO ST15 [ローラン・エストピー(Sax) ヴィルジニー・フォルケ(P)] | |
録音:2010年2月28日-3月2日、ラ・ショー=ド=フォン、スイス。(*)は当デュオ初演作、(#)は当デュオへの献呈作、(+)はサックスのローラン・エストピー初演作。1970年生まれのサクソフォン奏者エストピーとピアニスト、フォルケによるデュオによるサクソフォン作品集。収録曲はポール・モーリスの代表作アルトサクソフォンとピアノのための「プロヴァンスの風景」とミヨーのスカラムーシュを除いて全てDUO ST15が関わって作曲されたもので、サクスフォンの可能性を広げた意欲的な作品ばかりを集めた。一糸乱れる演奏をご堪能頂きたい。 | ||
バルトーク:ディヴェルティメントSz.113(BB 118) シャーンドル・ヴェレシュ: ピアノ、弦楽器、打楽器のための協奏曲(1952年)(*) アンリ・デュティユー:瞬間の神秘〜 24の弦楽器、ツィンバロンと打楽器のための |
ハインツ・ホリガー指揮 ローザンヌ室内o. デーネシュ・ヴァールヨン(P;*) | |
録音:2006年8月28日-30日、ローザンヌ。近代音楽作曲家の作品委嘱に貢献したスイス人指揮者・作曲家のパウル・ザッハー(1906-1999)から依頼を受け、深いかかわりをもつバルトーク、ヴェレシュそしてデュティユーが作曲した作を集めたアルバム。指揮はあのハインツ・ホリガー。バルトークのディヴェルティメントは彼の代表作のひとつとも言える傑作となり、現在では演奏・録音も数多くされるようになった。ブダペストのリスト音楽院でバルトーク、コダーイに師事したハンガリーの作曲家ヴェレシュは、1940年東京の歌舞伎座で初演された日本の皇紀2600年祝典依頼曲の交響曲第1番を作曲したことでも有名。ここにおさめられたピアノ、弦楽器、打楽器のための協奏曲はハンガリーの民族色を色濃く残し、独特の哀愁に満ちたオーケストラの旋律とピアノの対話が実に美しい。なおこの曲はヴェルシュに師事したハインツ・ホリガーが度々演奏し、またアンドラーシュ・シフとも録音もしているホリガーの十八番の作品。そして、言わずと知れたフランスの作曲家アンリ・デュティユーの「瞬間の神秘」は、ツィンバロン、パーカッションが様々な形で登場し流動的に流れる弦のパートと見事に調和した作品。現代音楽の演奏に定評があるホリガーが満を持して挑んだ注目盤。 | ||
フランク・マルタン(1890-1974): バレエ「アシェンブレーデル〔シンデレラ〕の物語」(1942) クレメンス・ティルカン(S;アシェンブレーデル/姉) ダヴィド・エルナンデス・アンフルンス(T;王子/伝令) ヴァルドゥイ・ハチャトゥリアン(A;継母/妖精) アレクサンドラ・ヒューソン(S;妹) ガーボル・タカーチ=ナジ指揮ジュネーヴ高等音楽院o. | ||
録音:2010年9月6日、8日、ジュネーヴ。スイスの作曲家マルタンの作品はまだまだ埋もれているが、あらたに声楽付きバレエという大作がCDになった。「アシェンブレーデルの物語」は、1942年3月12日にバーゼル市立劇場で初演された作品。アシェンブレーデルAschenbrödel とは灰かぶり姫を意味し、つまりはシンデレラ(英語 Cinderella)のこと。ただしこのバレエは、有名なペローの「シンデレラ(サンドリヨン Cendrillon)」ではなく、同じ説話に基づいたグリム兄弟の童話を原作にしており、一般的に知られているシンデレラ物語とはいくらか相違がある。第二次世界大戦中に初演されたこの作品は大きな成功を収めたものの、その後長いこと埋もれていた。マルタンらしい近代的な響きに彩られた童話は、子供も大人も楽しめる物。アシェンブレーデルのクレメンス・ティルカンは、もともとチェロでソリストを目指していたものの、美声からソプラノに転向したという人。バロックの声楽作品を得意としているほか、オペラでも幅広く活躍している。王子のダヴィド・エルナンデス・アンフルンスは、1982年、バルセロナ生まれのテノール。やはりバロックを得意とする人。継母のヴァルドゥイ・ハチャトゥリアンは、アルメニアの首都エレバンの生まれ。1996年にデビューし、しばらくエレバンで活躍していたが、近年ではイタリアやフランスでの活動が増えている。ガーボル・タカーチ=ナジは、1956年、ブダペスト生まれの指揮者。かつてタカーチ四重奏団の第1ヴァイオリニストだったことでも知られている。 | ||
スヴェンセン(1840-1911):弦楽八重奏曲 イ長調 Op.3 ブルッフ:弦楽八重奏のための協奏曲 変ロ長調 遺作 シャリース・ヴィルトゥオーゾ | ||
録音:2011年8月21日-23日、パウル・クレー・センター。アムルテルダム・コンセルトヘボウo.のコンサート・マスター、リヴィウ・プルナール率いる実力派揃いの弦楽アンサンブル、シャリース・ヴィルトゥオーゾによるアルバム。スヴェンセンはノルウェー生まれ、ライプツィヒ音楽院で学び、パリのいくつかのo.でヴァイオリニストを務めた後、ライプツィヒ、オスロ、コペンハーゲンで指揮者として活躍した作曲家でグリーグとともにノルウェーの国民主義音楽を代表する一人。ここに収録された弦楽八重奏曲はスヴェンセン初期の作品で溌剌とした若々しさが際立ち、それぞれのパートに非常に美しいメロディが存在し、各パートのかけ合いが見事。一方、ブルッフの弦楽八重奏曲は、彼らしい非常に甘美な旋律とロマンティックな作風で、こちらの作品も同様に各パートの美しさが際立つ。弾かれることの少ない両作品だが、決して見逃せない内容。 | ||
シューベルト: ソナタ第21番 変ロ長調 D.960 /楽興の時 D.780 |
ファブリツィオ・ シオヴェッタ(P) | |
録音:2011年4月27日-29日、スイス。使用楽器:スタインウェイ。1976年ジュネーヴ生まれのシオヴェッタはパウル・バドゥラ=スコダ、ジョン・ペリー、ドミニク・ウェーバーなど、世界の名だたる名教師・ピアニストに師事し、ソロはもちろんのこと室内楽、声楽の伴奏、そして即興演奏など様々な演奏形態の作品を積極的に学んできた。師のバドゥラ=スコダは彼の演奏を激賞し、繊細にして熱い感情が伝わる演奏に尊敬の念をもっている。録音はこれまでにシューマンのピアノ作品があるが、Clavesレーベル初登場となる当ディスクでは得意のシューベルトを取り上げている。曲はピアニストとしての真価が問われる名作 変ロ長調のソナタ、そして楽興の時。一音一音の粒立ちの良さと美しく光り輝くタッチ、そして絶妙なペダリングと30 代半ばにして、実に見事なまでの演奏を聴かせてくれる。長らくシューベルトのリート作品の伴奏などを学んできたことからもわかるようにシューベルトの意図する解釈に真摯に向き合い音楽を丁寧に構築していることが伝わる秀演。今後のさらなる活躍を期待せずにはいられない注目のピアニスト。 | ||
アバド&モートァルト管 2013.3、マドリッド・ライヴ モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314 ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I: 105 (*) クラウディオ・アバド指揮モーツァルトo. ルーカス・マシアス・ナバロ(Ob) グリゴリー・アース(Vn;*) コンスタンチン・プフィッツ(Vc;*) ギヨーム・サンタナ(Fg;*) | ||
録音:2013年3月20日-25日、オーディトリオ・デ・サラゴサ、オーディトリオ・ナショナル・デ・ムジカ、マドリッド、おそらくライヴ。2014年1月20日に亡くなった巨匠アバドによる、前年2013年3月マドリッドでのライヴ。常に音楽に真摯に向き合い、明晰でバランスの良い演奏を目指して最善をつくすアバドの指揮は、そのどれもが素晴らしく、協奏曲では独奏者とオーケストラの演奏をコントロールするだけでなく、最良の形で音楽が表現されるように心がけおり、その姿勢は晩年も一切変わることはなかったと言える。モーツァルトo. はアバドが2004年に創設した若い演奏家を集めて創設したオーケストラでそこから多くの才能を見出してきた。アバドと当o. は2011年8月よりモーツァルトの管楽協奏曲の演奏会&ライヴ録音を行ってきたが、この演奏会でもアバドが絶大なる信頼をしている若手実力派をソリストに起用し、新鮮さ溌剌さをもった演奏を披露した。オーボエのルーカス・マシアス・ナバロは1978年、スペインのバルベルデ・デル・カミーノ生まれ。2006年第8回国際オーボエ・コンクール・軽井沢で優勝、同時にモーツァルト賞も受賞した。アバドによってモーツァルトo. の首席オーボエ奏者に招かれ、以後、ヨーロッパ室内o.、ローマ聖チェチーリア国立音楽アカデミー、マーラー室内o.、ルツェルン祝祭o.、ロイヤル・コンセルトヘボウo. などで首席オーボエ奏者を務める若手実力派。アバドから絶大な信頼を得ているナバロによるモーツァルトのオーボエ協奏曲は極上の名演。このほか、ヴァイオリンのグリゴリー・アースは、マーラー・チェンバーo. コンサートマスター、またチェロのコンスタンチン・プフィッツ、ファゴットのギヨーム・サンタナも同オケの首席をつとめる演奏者で、アバドに見出された若手演奏者たちが全身全霊をこめて演奏した記念碑的ライヴ録音と言えるだろう。 | ||
ワーグナー:ミニョンWWV 57 /夢 WWV 91 /アルバムブラットWWV 64 /黒鳥館への到着 WWV 95 /優勝の歌 WWV 96 リスト:エレジー第1番 S 130 /忘れられたロマンスS 132 /リヒャルト・ワーグナーの墓に S 135 R.シュトラウス:さびしい泉のほとり Op.9 No.2 /チェチーリエ/ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18 リサ・シャツマン(Vn) ベンヤミン・エンゲリ(P) | ||
録音:2013年3月5日-7日、ボスヴィール、スイス。1981年リヨン生まれ、 2010年からルツェルンso. の第1ソロ・ヴァイオリン奏者をつとめる一方、ミランダー四重奏団のメンバーとしても活躍し、当団としてブラームスとベートーヴェンのディスクをリリースしている丁寧な音楽づくりと美音が魅力のヴァイオリニスト、リサ・シャツマンによる、珍しい作品も収録された3作曲家のアルバム。リストの3篇はロマンティシズムをたたえた美しい作品。「忘れられたロマンス」は歌曲として1843年に作曲され、1880年にリスト自身によりヴィオラまたはヴァイオリンとピアノ用に編曲された。エレジー第1番はムハノフ伯爵夫人マリーの追悼のために作曲されたこの上なく美しい旋律が魅力。「リヒャルト・ワーグナーの墓に」の原曲は弦楽四重奏とハープのための作品で、合唱曲「シュトラスブルク大聖堂の鐘」の第1曲「より高く」と、ワーグナーの「パルジファル」を主題に用いたリストの隠れた名曲。このほか、ワーグナーの小品、そしてR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタものびやかに歌い上げる。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 〔第1番−第9番(*) /第10番−第32番〕 |
メロディ・チャオ〔趙梅笛〕(P) | |
録音:2012年7月(*)、12月、2013年1月、4月、12月、エルネスト・アンセルメ・スタジオ、ジュネーヴ。使用楽器: Bösendorfer (*) / Steinway & Sons (*以外) 。1994年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオは幼いころから逸材として注目され、10歳でバッハ、モーツァルト、シューベルトなどを収録したアルバムでCDデビュー。その後13歳のときにショパンの練習曲全27曲を収めたセカンド・アルバムをリリースし、一躍話題となった。Clavesレーベルのデビュー盤となったリストの12の超絶技巧練習曲集(50-1110)では、類いまれな才能をおしげもなく披露し、その圧倒的なテクニックと情感豊かな表現で聴き手を虜にした。当録音は2012年7月から2013年12月にかけて行われたもので、当初配信のみでリリースされていたが、全32曲が録音されたことにより10枚組BOXとしてディスク化された。これまでの偉業でもわかるように、技術的にはもちろんのこと、この若さにして音楽的に深みを感じられる演奏は信じられない。この大偉業を成し遂げてしまう実力、恐るべき才能。2014年に20歳を迎えたチャオ。今後の活躍が一層楽しみな若手ピアニストの一人。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品傑作集 Vol.4 パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582 /コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」BWV709 / コラール「我いずこに逃れ行かん」BWV694 /前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549 / コラール「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV1100 / 「おお、汝正しくして善なる神よ」によるパルティータBWV767 / コラール「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV663 / コラール「主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」BWV1103 / ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番 ハ短調 BWV1017〜アダージョ(小糸恵編曲)/ 前奏曲(幻想曲)とフーガ ハ短調 BWV537 /幻想曲 ト長調 BWV571 /前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547 小糸恵(Org) | ||
録音:2013年6月17日-19日、フローニンゲン、マルティン教会、オランダ。使用オルガン:アルプ・シュニットガー制作。京都出身の世界的オルガニスト、小糸恵によるバッハ、オルガン傑作集シリーズ。第4集は第1集(50-2908)と同じくフローニンゲン・マルティン教会のオルガンを使用。彼女はスイスをはじめとしたヨーロッパで非常に高い評価を得ており、現在ではスイス・ローザンヌで音楽大学の教授として後進の育成にも力を入れている。2013年3月には10年ぶりの帰国リサイタルを大阪のいずみホール、東京の武蔵野市民文化会館で行い、各公演絶賛され話題となった。収録内容は「ハ調」の作品を主軸にしている。帰国リサイタルでも絶賛の嵐だったパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582では、技術はもちろんのこと長年ヨーロッパで研鑽を積んできた小糸ならではのレジストレーションのセンスの良さと、徹底された楽曲解析が伺える絶品の演奏。これほどまでに的確な表現力を持った日本人演奏家は稀有な存在。その他、前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549ではバッハ初期の自由な形式の作品を見事に表現し、また前奏曲とフーガ ハ短調 BWV537では幻想的な世界観を堪能することが出来る。そして、当第4集でも小糸編曲のバッハの作品が収録されており、今回はヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番 ハ短調 BWV1017からアダージョ。今後の小糸恵の演奏活動、またレコーディングにも大注目。 | ||
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ〔変ロ長調 K.454 /ハ長調 K.296 〕 ストラヴィンスキー/ドゥシュキン編曲:ディヴェルティメント エスター・ホッペ(Vn) アリスター・ビートソン(P) | ||
録音:2012年12月17日-18日、チューリヒ放送スタジオ。エスター・ホッペは1978年生まれのスイスの女流ヴァイオリン奏者。バーゼル音楽アカデミー、フィラデルフィアのカーチス音楽学校、ロンドンのギルドホール音楽学校に学び、2002年にザルツブルクで行われた第8回モーツァルト国際コンクールで優勝。2009年から2013年までミュンヘン室内o. のコンサートミストレスを務めた。CDではパユやカピュソンと共演したサン=サーンスの「動物の謝肉祭」(EMI)が知られるが、今回Clavesレーベル初登場、得意のモーツァルトを披露している。カップリングはストラヴィンスキーのディヴェルティメント。ストラヴィンスキーが1928年にチャイコフスキーのピアノ曲や歌曲をオーケストレーションしたバレエ音楽「妖精の口づけ」を、1934年にヴァイオリニストのドゥシュキンの協力でヴァイオリンとピアノ用に再編曲した物。プレスラーの愛弟子ビートソンの柔らかなピアノも聴き物。 | ||
ハイドン: アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII: 6 /変奏曲 変ホ長調 Hob.XVII: 3 / ピアノ・ソナタ〔変イ長調 Hob.XVI: 46 /ハ短調 Hob.XVI: 20 /ホ短調 Hob.XVI: 34 〕 ファブリツィオ・キオヴェッタ(P) | ||
録音:2013年2月9日-10日、サラ・マーラー、イタリア。使用楽器: Steinway & Sons, D 。1976年ジュネーヴに生まれ、パウル・バドゥラ=スコダ、ジョン・ペリー、ドミニク・ウェーバーなど、世界の名だたる名教師・ピアニストに師事し、ソロはもちろんのこと室内楽、声楽の伴奏、そして即興演奏など様々な演奏形態の作品を積極的に学んできたファブリツィオ・キオヴェッタによるハイドン。師のバドゥラ=スコダは「繊細にして熱い感情が伝わる演奏」と激賞し、演奏者として尊敬の念をもっている。Clavesレーベル初登場となったシューベルト(50-1213)では一音一音の粒立ちの良さと美しく光り輝くタッチ、そして絶妙なペダリングと、実に見事なまでの演奏を聴かせてくれた。当ハイドンでも、キオヴェッタならではの繊細なタッチを披露している。 | ||
ブラームス:弦楽六重奏曲集〔第2番 ト長調 Op.36 (1865) /第1番 変ロ長調 Op.18 (1860) 〕
シネ・ノミネSQ [パトリック・ジュネ(Vn1) フランソワ・ゴトロー(Vn2) ハンス・エジディ(Va) マルク・ジェルマン(Vc)] ニコラス・パシュ(Va) フランソワ・ギュイエ(Vc) | ||
録音:2014年2月9日-11日、ラ・ショー=ド=フォン、スイス。2014年に結成40周年をむかえたシネ・ノミネ四重奏団が名曲ブラームスの弦楽六重奏曲集を録音。旋律を浮きだたせて雄弁に歌い上げ、各パートの聴かせどころをおさえた美しい演奏を披露している。 | ||
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6 (1837) ブラームス:創作主題による変奏曲 Op.21 No.1 ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1 シューマン/リスト編曲:献呈 S.566 |
ヨアキム・カール(P) | |
録音:2014年9月21日-24日、テルデックス・スタジオ、ベルリン。使用楽器:;Steinway & Sons 。若き才能を発掘し優秀録音でリリースするスイス Claves レーベルの「デビュー」シリーズ。ヨアキム・カールは1988年ノルウェーのベルゲン生まれ。レイフ・オヴェ・アンスネスら世界的ピアニストに師事、その後ヨーロッパを中心に演奏活動をはじめ、ウィグモア・ホール、グリーグ・ホール、コンツェルトハウス・ベルリン、ベルリン・フィルハーモニーなど、名だたるホールでの演奏歴がある。また、華やかなコンクール歴の持ち主だが、そのなかでも2014年10月に行われた第14回グリーグ国際ピアノ・コンクールの優勝は世界的にも話題となった。当録音はその直前に収録されたもの。選曲はデビュー盤としては地味とも言える内容だが、技術はもちろんこと表現力がとわれる作品ばかりでアルバムを構成しており、ピアニストとしての相当な自信がうかがえる。この若さにして大家を予感させる演奏は、一音一音の粒立ちの良さ、きらめくようなタッチ、温度を感じる音色など、非常に表現力豊か。今後の活躍に期待せずにはいられない。 | ||
シューマン夫妻の作品集 ローベルト・シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.121 (1851) (*) クララ・シューマン:ヴァイオリンとピアノための3つのロマンス Op.22 (1853) (*) ローベルト・シューマン:ヴィオラとピアノための「おとぎの絵本」 Op.113 (1853) (#) ヌリット・スターク(Vn;*/Va;#) セドリク・ペシャ(P) | ||
録音:2014年4月18日-20日、ジーメンス・ヴィラ、ベルリン、ドイツ。ヴァイオリンのヌリット・スタークは1979年テル・アヴィヴ生まれ。ジュリアード音楽院でロバート・マンに師事し、さらにケルン音楽大学でアルバン・ベルク四重奏団にも師事したのち、いくつものコンクールで優秀な成績を収めている。ペシャとのデュオをはじめBISレーベルなどからもディスクをリリースしており、今回はヴィオラにも挑戦。ピアノのセドリク・ペシャは2002年にジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールで優勝し、以後Clavesレーベルからバッハ、ベートーヴェンなどをリリースしている。のびやかで美しいスタークのヴァイオリンと、硬派なペシャのピアノをお楽しみ頂きたい。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品傑作集 Vol.5 前奏曲とフーガ ト長調 BWV 541 /オルガン小曲集〜古き年は過ぎ去りし BWV 614 / 主なる神よ、いざ天のとびらを開いたまえ BWV 1092 /幻想曲とフーガ イ短調 BWV 904 / オルガン小曲集〜キリストよ、汝神の小羊 BWV 619 /主キリスト、神の独り子 BWV Anhang 55 / オルガン小曲集〜われら悩みの極みにありて BWV 641 /前奏曲とフゲッタ ト長調 BWV 902 / ライプツィヒ・コラール〜われらの救い主なるイエス・キリストは BWV 665 /トリオ ハ短調 BWV 21 No.1 / 主よ、人の望みの喜びよ BWV147 No.6 /フーガ ニ短調 BWV 539 /甘き喜びのうちに BWV 751 / 前奏曲(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 〜第1楽章アダージョのオルガン編曲版)/ わが確き望みなるイエスは BWV 728 /オルガン小曲集〜おお、穢れなき神の子羊 BWV 618 / ライプツィヒ・コラール〜来たれ、聖霊よ、主なる神よ BWV 651 小糸恵(Org|使用楽器: 466Hz、フランツィスクス・フォルクランド製、1732-37) | ||
録音:2014年9月23日-25日、クルツィス教会、エアフルト、ドイツ。日本が世界に誇る世界的オルガニストの小糸恵が歴史的名器を用いて収録しているJ.S.バッハのオルガン傑作集の第5弾。今回はフランツィスクス・フォルクランドが1732年から37年にかけて制作した、ドイツ、エアフルトのクルツィス教会の歴史的なオルガンを使用した。見た目の壮麗さもさることながら優美な音色も魅力の名器。小糸恵はスイスをはじめとしたヨーロッパで非常に高い評価を得ており、現在ではスイス・ローザンヌで音楽大学の教授として後進の育成にも力を入れている。 収録曲は華やかな前奏曲とフーガ ト長調 BWV541にはじまり、オルガン小曲集の数曲をはさみ、最後はライプツィヒ・コラールの第1曲「来たれ、聖霊よ、主なる神よ」BWV651で締めくくる曲順で、充実の収録曲。今回小糸恵による編曲は2篇で、名曲「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147と前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539。前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539のフーガの原曲は、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001の第2楽章だが、この前奏曲は手鍵盤のみの作品で偽作とも言われている。そのため今回収録されたのは同無伴奏ヴァイオリン作品の第1楽章アダージョを前奏曲として編曲した。無伴奏のあの世界をオルガンで演奏することでより豊かな響きを楽しむことが出来る。長年ヨーロッパの名器を演奏してきた小糸恵だからこその的確な編曲・レジストレーションと言えるだろう。今後のリリースにも大注目。 | ||
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119 (1949) ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40 (1934) シュニトケ:チェロ・ソナタ第1番(1978) マッティア・ザッパ(Vc) マッシミリアーノ・マイノルフィ(P) | ||
録音:2014年6月15日-17日、バイエルン放送スタジオ2。1973年スイス、ロカルノ出身のチェロ奏者マティア・ザッパ。ジュリアード音楽院に学び、2000年からチューリヒ・トーンハレo.、2007年からはBPOのメンバーを務めている。パートナーのマイノルフィとともに様々なレーベルから多くのCDをリリースしているが、最新盤はロシアのチェロ・ソナタ集。プロコフィエフ最晩年の清明さ、ショスタコーヴィチ初期の才気煥発、シュニトケ充実期の猟奇といずれも聴き応え満点。豊かな歌心に注目。 | ||
ベルガンサの3枚セット [CD-1]スペイン歌曲集 (*) グラナドス:トナディーリャス(昔風のスペイン歌曲集)より [悲しむマハ第1−3番/内気なマホ/ 控えめなマホ/トラ・ラ・ラとギターの爪弾き] トゥリーナ: カンシオン形式の歌 Op.19 [献呈/けっして忘れないで/唄/二つの恐れ/恋に夢中] サエタ/幻影 Op.37 No.5/ファルッカ Op.45 No.1 グリーディ:6つのカスティーリャの歌 [向こう、あの山の高みに/夜番さん!/ スカーフで誘え、牡牛を/あんたのハシバミの実は欲しくない/ 当ててごらんと言ったって/サン・ホアン祭の朝] トルドラ:6つの歌 [陽気な羊飼い娘/母さん、ぼくは一対の目を見た/ サン・ホアン祭の朝/誰も幸せにはなれまい/ 小唄/おまえを知ってから] [CD-2] ファリャ:「代官と粉屋の女房」 (+)/7つのスペイン民謡 (**) [CD-3]エマよさようなら〜南米歌曲集 (#) ヴィラ=ロボス: こわれたギター/さよならエマ/18世紀の詩人の歌/ 古風なサンバ/希望/シャンゴ ブラーガ(1888-1948): オキニンバ/草むしり/子守歌/ 聖ジョアンのわらべ歌/新しい機械/小さな家 グァスタビーノ(1912-): 二人兄弟のミロンガ/兄弟よ/チャパナイのぶどうの木/ ばらと柳/パンパマーパ/鳩のあやまち/ 渇きの底から/きれいな柳の枝/サン・ペドロの男 |
テレサ・ベルガンサ(Ms) フアン・アントニオ・ アルバレス・パレホ(P;*,**,#) ヘスス・ロペス・コボス指揮 (+) ローザンヌco.(+) | |
録音:1986年10月 (*) 1983年12月 (+)(**) 1983年9月 (#)。既発売CD3枚のセット化。写真が多数掲載された60ページのブックレット付き。 | ||
バスク音楽コレクション Vol.3 〜ヘスス・アランバリ(1902-1960):作品集 交響的前奏曲「ガボン皇帝ソルヒニャーク」(1930)/ ソプラノと管弦楽のための8つのバスクの歌(1931)/ 悲歌「イン・メモリアム」(1930)/ バレエ「アイコ=マイコ」〜交響組曲(1932) |
マリア・バーヨ(S) クリスティアン・マンデアル指揮 バスク国立o. | |
アランバリはスペインの作曲家、指揮者。作曲はデュカに師事し、マドリッド音楽院教授、マドリッド響首席指揮者。スペイン指揮者連盟会長などを歴任、スペイン北部バスク地方独特の声楽方法を取り入れた作品を残した。 | ||
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉 (聖週間のための7つのレスポンソリウムを各ソナタの前に配置) |
カルミナSQ ロマン・バンワルト師指揮 スコラ・ロマーナ・ ルゲルネンシス | |
「師」というのが荘厳で良いかも。情熱と厳粛を交互に配置した意欲的なCDだ。 | ||
シューベルト:弦楽五重奏曲D.956/序曲D.8 | フランソワ・ギュイエ(Vc) ミヒャエル・ヴォルフ(Va) シネ・ノミネSQ | |
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 [第6番/第10番/第13番/第16番] |
ウルズラ・デュチュラー(Fp) | |
7人によって完成されたソナタ全集よりの分売。 | ||
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタOp.100 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタOp.18、 「ダフネ」練習曲 ト長調、 アレグレット ホ長調Op.149 シェーンベルク:幻想曲Op.47 |
ブリギッテ・ラング(Vn) イヴォンヌ・ラング(P) | |
録音:2000年3月。 | ||
2本のフルートによる作品集 バッハ:トリオ・ソナタ ト長調 BWV1039(*) W.F.バッハ:二重奏曲第4番 ヘ長調 クーラウ:三重奏曲ト長調 Op.119(*) ブリッチャルディ:協奏的二重奏曲ヘ長調 Op.100 No.2 A.F.&K.ドップラー:リゴレット幻想曲 Op.38(*) |
ペーター= ルーカス・グラーフ、 ギャビー・パ・ヴァン・リエト(Fl) ブルーノ・カニーノ(P;*) | |
録音:2000年4月17-18日、SWRスタジオ。リエトはフラーフの愛弟子で、シュトゥットガルト放送so.首席奏者兼バイロイト祝祭o.団員。 | ||
アンドレ・イサシ(1890-1940):作品集 ヴァイオリンと管弦楽のための 悲劇的子守歌 Op.22 No.1(1914)(*)/ エロな詩 Op.14(1912)/ザルファ Op.12(1911)/ 啓示 Op.18(1913)/原罪 Op.19(1913) |
ジョナサン・カーニー(Vn;*) エンリケ・ ガルシーア・アセンシオ指揮 バスク・ナショナルo. | |
イサシはスペイン、バスク地方の鉱工業都市ビルバオに生まれ、フンパーディンクに師事した作曲家。収録作品は第一次大戦直前、ドイツ滞在中に書かれたもので、後期ロマン派的作風。 (*)はショーソンの「詩曲」を思わせる。全曲世界初録音。 | ||
シューマン: ピアノ五重奏曲 Op.44 * ピアノ四重奏曲 Op.47 |
スイス・チェンバー・ソロイスツ [デイヴィッド・アボット(P) ユルク・デーラー(Vn) ヴァレリー・デーラー・ミュレ(Va) ダニエル・ヘフリガー(Vc) ウルス・ヴァルカー(Vn;*)] | |
録音:1998年2月。 | ||
ベル・エポック〜フルート・リサイタル ジョルジュ・ユー(1858-1948):幻想曲(1913) フォーレ:演奏会用小品(1898) バンジャマン・ゴダール(1849-1995): 3つの小品からなる組曲 Op.116(1890) エネスコ:カンタービレとプレスト(1904) ヴィドール:フルートとピアノのための組曲 Op.34(1898) ドビュッシー:小さな黒人の子供、美しき夕べ ビゼー/フランソワ・ボルヌ(1840-1920)/ピッチニーニ編曲: ビゼーの「カルメン」に基づく華麗なる幻想曲(1900) |
マリーナ・ピッチニーニ(Fl) アン・エッバーソン(P) | |
2000年6月の来日でも好評を博したピッチニーニ。編曲ものを含め、ベル・エポック期のフランスの美しい作品の数々を収録。 | ||
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集 フルート協奏曲ニ長調「ごしきひわ」 RV428 同 ヘ長調 RV442/同 ト長調 RV437/ 協奏曲ト短調 RV155 リコーダー、2つのヴァイオリンと 通奏低音のための協奏曲イ短調 RV108 フルート協奏曲ト長調 RV438/協奏曲 ニ短調 RV127 |
モーリス・ステジェ(リコーダー) ディゴ・ファゾリス指揮 イ・バロッキスティ | |
録音:2000年4月28-30日、6月12日、ルガーノ、オーディトリオ・ステリオ・モーロ。ステジェは1971年生まれ、メメルスドルフとベークに師事した、並外れたテクニックを持つリコーダー奏者。イ・バロッキスティは1995年に結成された、ルガーノを本拠地とするピリオド楽器アンサンブル。最近あちこちのレーベルで大活躍中のファゾリスの指揮。 | ||
バッハ:鍵盤楽器の手鍵盤のみのために書かれたトッカータ集 BWV910-916 | ウルズラ・デュチュラー(Cemb) | |
録音:2000年11月15-17日、ユトレヒト。使用楽器:1704年ミヒャエル・ミートケ製に基づき、1993年アムステルダム、ブルース・ケネディ複製。 | ||
モザイコ・バロッコ バッハ(C.P.E.バッハ?):ソナタ ト短調 BWV1020 A.マルチェッロ:協奏曲 ニ短調 ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調 RV59 バッハ:トリオ・ソナタニ短調 BWV527 ヘンデル:ソナタ ト短調 |
オマール・ゾボーリ(Ob) ディエゴ・ファゾリス(Org) | |
録音:1998年7月18-19日、ボラントゥリュイ・イエズス会教会。ゾボーリはホリガー門下でピリオド楽器も吹く名手。当録音での使用楽器は不詳。 | ||
フルートとギターによる小品集 バッハ:フルート・ソナタ BWV1033〜アレグロ 同 BWV1031〜シチリアーノ C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ Wq133〜ロンド ト長調 パガニーニ:小ポルカ ヘ長調 ゴセック:タンブーラン モーツァルト:トルコ行進曲 ショパン:ロッシーニの「シンデレラ」の主題による変奏曲 ジョプリン:オリジナル・ラグズ チャイコフスキー:感傷的なワルツ Op.51 No.6 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番 イベール:間奏曲 ラヴェル:ハバネラ形式の小品 ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」〜3つの舞曲 |
ペーター=ルーカス・ グラーフ(Fl) コンラート・ラゴスニヒ(G) | |
録音:1986年4月、シュタイネン、エンデンブルク福音教会。コンサートのアンコール・ピース集。 | ||
アンリ・コレ(1885-1951):作品集 スペインの歌(*) [カスティリャ地方の5つの通俗的な歌Op.69/ ブルゴスの7つの通俗的な歌Op.80/ ピアノ独奏のための カスティリャの歌Op.42、I&II/ 一日の詩Op.48/ 悲しみ、ガリシアの愛人] フラメンコ協奏曲第1番(#)/ フラメンコ協奏曲第2番(+)/ アルハンブラ交響曲(**) |
ラシェル・ヤカール(S;*) クロード・ラヴォア(P;*) リカルド・レケホ(P;#) レジス・パスキエ(Vn;+) ガリー・ブレイン指揮 セヴィリャ王立so.(#/+/**) | |
音楽史における「フランス六人組」の名付け親コレの貴重な作品集を、没後50年を記念してセット化。世界初録音だったもの。 | ||
ラヴェル: ピアノ協奏曲ト長調(*) 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調(*) 道化師の朝の歌 |
ホアキン・アチューカロ(P;*) ギルバート・ヴァルガ指揮 バスク・ナショナルo. | |
バスク・コレクション第5弾。ラヴェルの母親はバスク出身であった。ラローチャ引退後のスペインのピアノ界をリードするアチューカロの録音であることも特筆される。指揮のヴァルガは、ハンガリーの名ヴァイオリニスト、ティボール・ヴァルガの息子。 | ||
メンデルスゾーン: 序曲「フィンガルの洞窟」/ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.40(*) 交響曲第4番「イタリア」 Op.64 |
ダニエル・レーン(Vn;*) ダヴィッド・ヘール指揮 カペラ・イストロポリターナ | |
ナクソスでおなじみのオーケストラが登場。ダニエル・レーンはバイエルン放送so.のコンサートマスター、アンドレアス・レーンの息子。 | ||
ガスパロ・ザネッティ(1626?-1645?): ヴァイオリンとその他の楽器の奏法を習得する ためのガスパロ・ザネッティの生徒(ミラノ/1645年刊) [ロッラと呼ばれたサルタレッロ/スパニョレット/ アレマーナ/恋のカッチャとコルレンテ/ 戦争のサルタレッロ/ 愛の望み、ガリャルダ、コルレンテ/ フラスカーダのサルタレッロ/美しきペドリーナ/ バッレット〜陽気なバッサ・ダンツァ= ガイャルダ=マタチーノ/ 低音部記号上のパッソ・エ・メッソ=パッソ・エ・ メッソのサルタレッロ=リプレーザ=ツォッパ/ カラヴァッツォ侯爵のイントラーダ= 圧搾機のバッロ=バッレット/ パヴァニッリャ/トデスカ/ガリャルダ/ ベルガマスカ/コルレンテ/ 舞踏組曲〜バガラン=カナリオ= 帝国のバス・ダンス= ニンフのバス・ダンス= ドゥブル・コンジェ/ アレマーナ/愛のガッラーリア、カナリオ/ 亜麻の花と呼ばれたサルタレッロ/マントヴァーナ] |
クリスチャン・ マンドー指揮 ムジカ・アンティクァ・ プロヴァンス | |
録音:2001年7月19日〜21日、マテウス城、ポルト、ポルトガル。世界初録音 ザネッティはヴァイオリニストで音楽編集者。16世紀のペトルッチ、アテニャン、アルボー、17世紀のプレトリウス、スザートと同様に重要な舞曲集を編んだ。 この録音で聴くことができる彼の作品は、次の18世紀にバレエという劇場舞踏と宮廷の社交舞踏、器楽曲としての舞曲へと分化してゆく直前の、広範囲の人々によって実際に踊られた楽曲の集大成といえる。 | ||
ベートーヴェン:ピリオド楽器によるソナタ集 [第1番 ヘ短調Op.2-1/第14番 嬰ハ短調Op.27-2/ 第17番 ニ短調Op.31-2「テンペスト」/ 第28番 イ長調Op.101] |
マルコム・ビルソン(Fp) | |
録音:1996年、ユトレヒト&ニューヨーク。ビルソンと仲間たちによる「ソナタ全集」(50-9707/10)の分売。 | ||
フルート・リサイタル オタル・タクタシキヴィリ(1924-1989):フルート・ソナタ ハ長調 シュルホフ:フルート・ソナタ(1927) バルトーク(P.アルマ編曲):「ハンガリーの農民の歌」組曲 エルネスト・ドホナーニ:アリア Op.48 No.1(1960) マルティヌー:フルート・ソナタ H.306(1945) |
マリーナ・ピッチニーニ(Fl) エヴァ・クビェツ(P) | |
内田光子らと「月に憑かれたピエロ」で共演したピッチニーニ。ドホナーニの Op.48 は彼の絶筆のひとつ。 | ||
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季 ダニエル・シュナイダー(1961-):ピアノ三重奏曲(1999/2000) アイヴズ:ピアノ三重奏曲 |
チューリヒ・ピアノ・トリオ | |
録音:2001年2月27日〜3月2日、ケルン。シュナイダーの作品は演奏者に献呈されたもので、ジャズ風。 | ||
ライネッケ: 弦楽オーケストラのためのセレナード ト短調Op.242 弦楽オーケストラのための12の交響詩集 [「ゼノビア」Op.194〜葬送音楽/ 「目覚めよ、羊飼いよ、目覚めよ」Op.63〜パストラル/ 「おとぎ話」Op.177〜前奏曲/ 「古い北欧の歌」Op.173/「千夜一夜」Op.154より/ 夜の静寂Op.75/ノルディック・ロマンスOp.47/ 「ゼノビア」Op.194〜平和行進曲/ ホフマンのおとぎ話 「胡桃割り人形とねずみの王様」Op.46より 〜クリスマス・イヴ/ ホフマンのおとぎ話 「胡桃割り人形とねずみの王様」Op.46より 〜ドロッセルマイヤーの時計の歌/ メヌエットOp.47/ 妖精物語劇「プリンセス・ラッキー・チャイルド」 Op.177〜バレエ音楽 おもちゃの交響曲Op.239 |
ミシャ・ ラフレフスキー指揮 クレムリンco. | |
録音:2000年9月、モスクワ音楽院大ホール。 ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして、また名門ゲヴァントハウス管の指揮者でもあった楽才ライネッケの作品集。 メンデルスゾーンに始まりライプツィヒ音楽院を中心とした「ライプツィヒ楽派」最後の大物の作風は親しみ易く、クレムリン室内管の緻密なアンサンブルが映える作品ぞろい。 | ||
ロマンティック・フルート協奏曲集 ライネッケ:フルートと管弦楽のためのバラードOp.288(*) カール・ゴットリープ・ライシガー(1798-4859): フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノ ニ長調Op.60(#) ライネッケ:フルート協奏曲 ニ長調Op.283(+) |
ペーター=ルーカス・ グラーフ(Fl) ベルンハルト・ゲラー指揮(*/#) ピンカス・スタインバーグ指揮(+) シュトゥットガルトRSO | |
録音:1984年1月1日(*)/1984年1月31日(#)/1983年2月26日(+)。 (+)は膨大な作品数を誇るライネッケの代表作で、数あるフルート協奏曲中の逸品。どこか憂いを含むメロディが印象的。ライシガーはウェーバーの後任監督として、ドレスデン宮廷歌劇場を当代最高のオペラハウスにまで高めたことで知られる指揮者。 (#)はアリアを思わせる歌謡性豊かな作品。いつもながらグラーフが味わい深く歌い上げている。 | ||
レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのためのオリジナル作品集 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 P.15(1897)(*)/ 6つの小品 P.31(1902-1905)(+)/ ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110(1917) |
インゴルフ・ トゥルバン(Vn) カーチャ・ネミロヴィチ= ダンチェンコ(P) | |
録音:2001年5月22日、7月30日&31日、9月24日&26日、シュトゥットガルト。 (*/+)世界初録音。「名ヴァイオリニスト」、レスピーギに光を当てたアルバム。ボローニャ音楽院在学中に書かれた(*)は、シューマン、メンデルスゾーン、 そしてとりわけブラームスの影響を強く感じさせる内容を持つ作品。自作の編曲集である(+)も内容豊か。ネミロヴィチ=ダンチェンコはニコラーエワやバシキーロフに師事した女性ピアニスト。 | ||
フランシスコ・エスクデーロ(1912-):作品集 舞踏詩「踊り子の夢」(1944)/ ピアノと管弦楽のための「バスク協奏曲」(1946)(*)/ チェロ協奏曲(1971)/シンフォニア・サクラ(1972)(#)/ オラトリオ「洗礼者聖ヨハネ」(1987)(**)/ 交響詩「アランサス」(1955) |
マルタ・サバレタ(P;*) アシエル・ボロ(Vc;#) アンヘル・パソス(T;**) アルトゥーロ・タマヨ指揮 バスク国立o.、 アンドラ・マリcho. | |
録音:2001年9月3日〜12日、サン・セバスティアン。 スペインに生まれパリ滞在中デュカに師事した経験のあるエスクデーロ。出世作の弦楽四重奏曲 ト長調(1937)は、ラヴェルに激賞されたというエピソードが残っている。 バスク固有の民俗主題を扱い、華麗な管弦楽法を駆使して巧みに描き上げるスタイルは、ファリャやラヴェルなどに興味のある方におすすめ。バスク音楽コレクション第5弾。 | ||
テレマン:リコーダーのための独奏曲&トリオ・ソナタ集 リコーダーと通奏低音のためのソナティナ ハ短調/ リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調/ 独奏フルートのための幻想曲I イ長調/ リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ イ短調/ リコーダー、チェンバロ・オブリガートと 通奏低音のためのトリオ・ソナタ 変ロ長調/ リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバと 通奏低音のためのトリオ・ソナタ ヘ長調/ リコーダーと通奏低音のためのソナティナ イ短調/ 独奏フルートのための幻想曲VIII ホ短調/ リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調/ |
モーリス・ シュテーガー(リコーダー) きたや・なおき(Cemb) マルクス・メルクル(Cemb) ハンナ・ ヴァインマイスター(Vn) ライナー・ ツィッペリング(Vc/Gamb) ブライアン・ フィーハン(テオルボ) ケティ・ゴール(Vc) | |
録音:2001年6月5日〜9日、ボスウィル古教会、スイス。 リコーダーの魅力を頂点にまで高めたテレマンの作品を、ベルリン古楽アカデミーとの共演で知られるシュテーガーが楽しく聴かせる。 | ||
2001年第19回クララ・ハスキル・コンクール・ライヴ ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19(*) モーツァルト:ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478(+) |
マルティン・ヘルムヒェン(P) ローレンス・ フォスター指揮(*) スイス・イタリアo.(*) シネ・ノミネSQ(+) | |
録音:2001年9月(*)11日、(+)9日、スイス、ヴヴェイ劇場、ライヴ。 クララ・ハスキル・コンクール入賞者ライヴ・シリーズ。ヘルムヒェンは1982年に生まれ、アリエ・ヴァルディ、ウラディーミル・アシュケナージに師事した。 すでにチェリストのパルガメンシコフとのデュオ経験も豊富で、(+)では室内楽に長けた彼の美質がよく生かされている。同コンクール&スイス・ロマンド放送との共同制作。 | ||
バスク地方の響き〜 バスク・ナショナル管弦楽団創立20周年記念アルバム ヘスス・グリーディ:10のバスクの歌(管弦楽のための;1941)(*) ホセ・マリア・ウサンディサガ: チェロと管弦楽のための幻想曲(1908)(+) ヘスス・アラーンバリ: 8つのバスクの歌(ソプラノと管弦楽のための;1931)(#) アンドレ・イサシ: 悲劇的子守歌(ヴァイオリンと管弦楽のための;1914)(**) フランシスコ・エスクデーロ:舞踏詩「踊り子の夢」(1944)(++) ラヴェル:道化師の朝の歌(##) |
アシエル・ポーロ(Vc;+) マリア・バーヨ(S;#) ジョナサン・カーニー(Vn;**) ミゲル・A. ゴメス・マルティネス指揮(*) ガブリエル・フムラ指揮(+) クリスチャン・ マンディール指揮(#) エンリケ・ガルシーア・ アセンシオ指揮(**) アルトゥーロ・タマーヨ指揮(++) ギルバート・バルガ指揮(##) バスク・ナショナルo. | |
録音:1997-2001年、サン・セバスチャン。 CLAVESから発売された「バスク音楽集成シリーズ」の6枚のCDより編集。 | ||
ボッケリーニ:フルート五重奏曲集 変ロ長調 Op.19 No.5 (G.429)/ 変ホ長調 Op.17 No.6 (G.424)/ ト短調 Op.19 No.2 (G.426)/ ト長調 Op.17 No.5 (G.423)/ ニ長調 Op.19 No.4 (G.428)/ ニ短調 Op.17 No.1 (G.419) |
ベアトリス・ ジェルマン=ドジェ(Fl) シネ・ノミネSQ | |
録音:2002年11月1-2日、ブルーメンシュタイン教会。どの曲も全2楽章と言う構成から、ボッケリーニ自身が「オペラ・ピッコラ」と呼んでいたフルート五重奏曲は、彼がこうしともに生涯で最も充実していた時期である1773-1774年に書かれたもので、全編に陽気なムードがただよう独創的な作品。ジェルマン=ドジェはローザンヌ器楽アンサンブルのメンバー。 | ||
ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1580頃-1630頃): ヴァイオリンまたはコルネット、ファゴット、キタローネ、 ヴィオロンチーノ、または同様の楽器のための 1、2、3声のソナタ集(1641;ヴェネツィア刊) より [第1番〜第8番/第11番/第14番/第15番/第17番] |
イカルス・アンサンブル | |
録音:2001年7月5日〜8日、ユトレヒト、マリア小教会。 フォンターナはイタリア・バロック初期の器楽ソナタの発展に主導的役割を果たした一人。 | ||
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」/ マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425(*)/ 協奏曲 ニ短調 RV.128/ ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV.363/ 協奏曲 ト長調 RV.151「アラ・ルスティカ」 |
ドゥイリオ・ガルフェッティ (Vn;*以外/マンドリン;*) ディエゴ・ファゾリス指揮 イ・バロッキスティ | |
録音:2001年4月28日〜30日&6月12日、スイス・イタリア語放送ステリオ・モロ講堂、ルガーノ、スイス。 ここで超絶技巧の独奏を聴かせるガルフェッティは、1990年までイル・ジャルディーノ・アルモニコのメンバー。そこから想像のつくとおり、ここでも非常に挑発的な演奏を聴かせてくれる。 マンドリンも弾いているのも驚き。併録の協奏曲で、ヴィヴァルディの弟子でもあったヨハン・ゲオルク・ピセンデル(1687-1755)がドレスデンでのコンサートで多用した、 弦に管をダブらせる手法を復活させているところもポイント。 | ||
パブロ・ソロバサル(1897-1988): エウスカルエリア(*)/バスク組曲 Op.5(*)/ マイテ(*)/バスク・カンタータ「ゲルニカ」(*)/ 2つのバスクのスケッチ/ ハイネの詩による7つの歌曲(+)/ 民謡主題に基づく交響的変奏曲 |
マイテ・ アルアバッレーナ(Ms;+) ビルバオ・コラール・ ソサイエティ(cho.;*) クリスチャン・マンデアル指揮 バスク・ナショナルo. | |
録音:2002年6月13日〜15日、9月2日〜5日、サンセバスティアン。 スペインのバスク地方サンセバスティアンに生まれたソロサバルは、サルスエラ界最後の大物として活躍した作曲者・指揮者。バスク語で「バスク」を意味する「エウスカルエリア」、 バスク地方の舞曲ソルツィコのスタイルによる「マイテ」など、どこか哀愁を帯びたメロディが印象的。留学を通してのドイツ文化への憧れが結実した「ハイネ歌曲集」は、スペイン語への翻訳詩への作曲。 独墺系の作曲家とは異なるリズムと色彩感はまさにバスク固有のもので、不思議な魅力を放っている。 | ||
フランスのハープ協奏曲集 ピエルネ:ハープ小協奏曲 変ト長調 Op.39 ボワエルデュ:ハープ協奏曲 ハ長調 Op.82 サン=サーンス:演奏会用小品 ト長調 Op.154 アンリエット・レニエ(1875-1956): ハープ協奏曲 ハ短調(1901)(*) |
クサヴィエ・ ド・メーストル(Hp) ルー・シャオ=チア指揮 ライン国立o. | |
録音:2001年11月27日日〜12月1日、コブレンツ。 メーストルは1973年フランスのトゥーロンに生まれ、22歳でバイエルン放送so.の、その3年後にはVPOのハーピスト抜擢された俊英。 (*)はフランスの偉大なハーピスト・教育者・教則本著者であるレニエ唯一のハープ協奏曲。 | ||
シチェドリン: カルメン組曲(ビゼー原曲) ロシア写真集(弦楽のための;1994) [アレクシンの古都/モスクワのゴキブリ/ スターリン・カクテル/夕べの鐘] 賛美(1995) |
ミーシャ・ラフレスキー指揮 クレムリンco. | |
大バレリーナ、プリセツカヤの夫にして、旧ソ連時代の大物作曲家シチェドリンの代表作「カルメン」と、1990年代の2作品を収録。モスクワは北海道より高緯度にありながら、暖房が普及しているせいかゴキブリが多く棲息しているが、その大群が走り回る様子をトッカータ風音楽で描写したのが、「ロシア写真集」の第2曲「モスクワのゴキブリ」。続く「スターリン・カクテル」は、スターリン時代の輝かしいマーチを短縮し短調にした主題に基づくパッサカリアで、スターリンの愛好した民謡「黒い瞳」を引用したり、民衆の完成を弦で表現したりするなど、ショスタコーヴィチ的手法も見られる。これらは、旧ソ連時代のシチェドリンなら絶対に書けなかった作品であろう。 | ||
モーリス・シュテーガー、ポートレイト ジャコピアン様式のマスク (ル・ストレンジのコレクション、1624頃より) [古い寺院/フェアリー・マスク/ グレイの宿/ズシェ・マスク] カー:イタリアン・グラウンド ヴィヴァルディ:協奏曲 ヘ長調RV.434 フルトン:幻想曲 ト短調 テレマン:ソナタ ハ短調 ウッチェリーニ: アリア・ソプラ「ラ・ベルガマスカ」 マンチーニ:ソナタ第4番 イ短調 作曲者不詳:グラウンドに基づくディヴィジョン ヴィヴァルディ:協奏曲 イ短調RV.108 テレマン:幻想曲 イ短調 パンドルフィ・メアリ:ソナタ第1番「ラ・ベルナビー」 パーセル:新しいグラウンド |
モーリス・シュテーガー (リコーダー) ディエゴ・ファゾリス指揮 イ・バロッキスティ/他 | |
録音:1994年〜2002年。 シュティーガーが、カラヤン未亡人エリエッテ・フォン・カラヤンの設立した第2回「カラヤン賞」を受賞したことを記念しての、既出盤からのコンピレーションCD。 | ||
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲集 [第1番(コンツェルトシュトゥック) イ長調Op.20/ 第2番 ハ長調Op.58/第3番 ロ短調Op.61] |
リヴィウ・プルナル(Vn) ローレンス・フォスター指揮 アンサンブル・ オルケストル・ドゥ・パリ | |
録音:2002年5月20日-24日、ノートルダム・デュ・リバン教会、パリ。使用楽器:1676年製グァルネリ(ヤン・クーベリックが使用していたもの)。 プルナルは1969年ルーマニアのクライコヴァ生まれ。15才までにコチアン・コンクールを含む7つのコンクールに入賞、その後もカール・フレッシュ、イザイ、エリーザベト王妃の各コンクールで入賞、リピツァーやモリナーリ・コンクールでは優賞している。テクニックは抜群で、今回がCLAVESデビュー録音となる。 | ||
マクス・ドローヌ(1875-1959): 田舎教師(ヴァイオリンと管弦楽のための)(*) 哀歌(管弦楽のための)(+) ピアノと管弦楽のための幻想曲(#) 3つのチェロのための アンダンテとスケルツォ(**) |
マルク・カブラン(Vn;*) フランソワ=ジョエル・ ティオリエ(P;#) ローレンス・フォスター 指揮バルセロナso.(*/+/#) ダミアン・マルティネス、 ヴァンサン・エルジエ、 ホセ・モール(Vc) | |
ドローヌはラヴェルやアーンと同世代で、生前はオペラで成功を収めながら、忘れ去られてしまった作曲家。サン=サーンスを思わせる軽妙洒脱な魅力に満ち、 コルトーによって初演された(#)など、フランス音楽ファンなら聴き逃せない。 | ||
ブリテン: フランク・ブリッジの主題による変奏曲(*)/ カンタータ「聖ニコラス」(#) |
マーク・タッカー(T;#) ハワード・グリフィス指揮 チューリッヒ室内o. チューリッヒ少年cho.(#) | |
録音:2003年2月25日〜27日、アルトシュテッテン教会、チューリッヒ(*)/2002年12月14日&15日、チューリッヒ・トーンハレ。ライヴ(#)。 同じスイスのNOVALISでおなじみのグリフィスがCLAVESへ登場。フランク・ブリッジはブリテンに「様々な意味で」最初に手ほどきをした先生で、 ヴィオラが上手かった師の影響でブリテンも同じ楽器にのめり込んだほど。そのヴィオラも大活躍する変奏曲では極上のアンサンブルが楽しめる。 メインの「聖ニコラス」はもともとアマチュアの合唱団を念頭に書かれ、1948年オールドバラ音楽祭でピアーズが歌った催事作。こちらはライヴだけに迫力も満点。 | ||
ワインベルク:3本の椰子(レールモントフ詩) イワン・チェレプニン:風は全くなかった シュート:4つの歌(シェリー詩) ヴュースチン:小レクイエム ラスカトフ:祈り(カディッシュ) |
エレーナ・ワシーリエワ(S) シネ・ノミネSQ | |
2003年はロシア五人組、グラズノフやスクリャービンを世に出した楽譜出版者ミトロファン・ベリャーエフの没後100年にあたる。作曲家の面々は彼と何のゆかりもないものの、 ベリャーエフ百年祭に捧げられたアルバム。中では弦楽四重奏によるワインベルクの歌曲が世界初録音で、Olympiaから交響曲や器楽曲は数多くリリースされているが、歌曲は初めてなので興味津々。 また、アレクサンドル・チェレプニンと中国人の妻の間に生まれたイワン・チェレプニンの作品も貴重。 | ||
モーツァルト:断片集 ソナタ断章 変ロ長調/フーガ ト短調/サラバンド ト短調/ 2台のピアノのためのアレグロ ハ短調/フーガ ニ短調/ ソナタ断章 ニ長調/フーガ ニ長調/フーガ 変ホ長調/ 対位法的スケッチ第2番 ハ長調/ピアノ小品 ト長調/ ソナタ断章 ヘ長調/2台のピアノのためのフーガ ト長調/ フーガ ホ短調/変奏曲の主題 ハ長調/ 対位法スケッチ第1番 変ホ長調/運指練習曲/ ソナタ断章 ヘ長調/アダージョ ロ短調/ フーガ ト短調/前奏曲 ハ長調/ソナタ断章 変ロ長調 |
デュオ・クロムランク [パトリック・クロムランク(P) 桑田妙子(P)] ディートリヒ・ フィッシャー=ディースカウ (朗読) | |
1980年代のデュオ・クロムランクの録音の間に、2003年最新録音のF=Dの朗読を挟みこんだもの。 | ||
ホセ・アントニオ・デ・ドノスティア(1886-1956): バスク風前奏曲第2集(1918)/ 聖セシリアの3つの奇蹟(1920)/遠い祭り(1916)/ 鍛冶屋のミランダオラ(1930)/バスクの水彩画(1932)/ アッシジの聖フランチェスコの偉大なる人生(1926)/ バスコンガダ狂詩曲(1906) |
クリスチャン・マンデアル指揮 バスク国立so.、 アンドラ・マリcho. | |
バスクの民族主義作曲家ドノスティア。バスク系作曲家の大物といえばラヴェルがいるが、ドノスティアはより濃厚な民族色が魅力。宗教曲も独特な味わいを持っている。 | ||
アイタ・ドノスティア(1886-1956):ピアノ曲全集 バスク前奏曲(全21曲)(1912-23)/モザイク集/ 子供の小品集〜4手連弾のための(全13曲)(*) |
リカルド・レケホ(P) マリーナ・ピントス(P;*) | |
バスクの民族主義作曲家ドノスティア。彼のピアノ作品をすべて集めたアルバムの登場。全4巻から成る「バスク前奏曲」はシューマン風の様式に印象主義を思わせる斬新な和声が盛り込まれている。 陽気でひなびたピアノ音楽ファンなら、気に入ること間違いなしの珍品。 | ||
ワーグナー(ヘンツェ編): ヴェーゼンドンク歌曲集(*) ベルリオーズ: ザイド(ボレロ)Op.19-1(*)/ 捕われの女Op.12(*)/麗しき旅人Op.2-4(*) ワーグナー:ジークフリート牧歌(#) マーラー:アダージェット(#) |
イヴォンヌ・ナエフ(Ms;*) ダヴィッド・ヘール指揮 カペラ・ イストロポリターナ(*)、 ビルゼン放送so.(#) | |
録音:2002年10月26日〜29日、モイゼス・ホール、ブラチスラヴァ(*)/2003年2月、ビルゼン放送スタジオ(#)。 ナエフはスイス生まれ。2000年ザルツブルク音楽祭でノリントン&ウィーン・フィルのベルリオーズ「ロメオとジュリエット」に出演したほか、欧州の歌劇場出演経験多数の実力派。 | ||
グリーグ: 山にとらわれし者 Op32/ オスムン・オラヴィソン・ヴィニエの詩による 12の旋律集 Op33 より [目標/コケモモ/老いた母/幻/まずなすべきこと/ 流れに沿って/傷ついた心/ルンダルネにて/若者/春] マーラー:さすらう若者の歌 |
ヘルマン・ヴァレン(Br) ハンヌ・リントゥ指揮 ヘルシンボリso. | |
録音:2003年8月。 ヘルマン・ヴァレンという名前にピンときた人は耳ざとい。1978年生まれのまだ20代半ばというこのフィンランドのバリトン、ONDINEから発売されたフィンランド古典派秘曲集(ODE-971) でマイナーなアリアを2曲歌っていて、そのとき既に「大変な逸材だ」と話題になっていた。バリトンだというのに澄み切った泉のような清廉な美声、そしてひたむきで端正な歌、そんなヴァレンの本格的ソロ・アルバム。 なによりグリーグの歌曲が素晴らしい。天性の伸びやかさと細やかな神経が無理なく一体化し、気持ち良い北欧の夏を思わせる爽やかさと清涼感。「目標」の軽やかで陽気で足取り、有名な「春」 の静かな感動など、空前絶後。若いからこそ出せる魅力は、高い歌唱技術があってこそ。既にベルリンで活躍、スターへの道を歩み始めているそうだ。まずはこのグリーグを。 | ||
ウィーン1900年〜室内楽編成による歌曲集 シェーンベルク:グレの歌〜山鳩の歌(室内管弦楽版) シェーンベルク/ ハンス・アイスラー編曲:自然 Op.8 No.1 シェーンベルク/エルヴィン・シュタイン編曲: あの甘美な魅力にあふれて Op.8 No.5 ツェムリンスキー/エルヴィン・シュタイン編曲: メーテルリンクの詩による6つの歌曲 Op.13 から ベルク/ラインベルト・デ・レーウ編曲: 7つの初期の歌[夜/葦の歌/夜鶯/ 夢の冠/部屋の中で/愛を唱える/夏の日] マーラー/ライナー・リーン編曲:亡き子をしのぶ歌 |
マリア・リッカルダ・ ヴェッセリング(Ms) ピエール・アン・モレノ指揮 ヌーヴェル・ アンサンブル・コンテンポラン | |
録音:2003年8月。 マーラーと新ウィーン楽派の管弦楽伴奏歌曲の室内楽伴奏用編曲を集めたアルバムで、マーラーの「大地の歌」のシェーンベルク編曲版と同様、興味深いものがある。 ヴェッセリングはスイス生まれで将来を期待されている若手メゾ。 | ||
シューマン:弦楽四重奏曲全集 第1番 イ短調 Op.41 No.1/ 第2番 へ長調 Op.41 No.2/ 第3番 イ長調 Op.41 No.3 |
テルプシコルドSQ [ジローラモ・ボッティリェーリ、 ラヤ・ライチェヴァ(Vn) カロリーネ・ハース(Va) フランソワ・グリン(Vc)] | |
テルプシコルド四重奏団は2001年のジュネーヴ国際音楽コンクール室内楽部門で第1位を獲得した団体。全員ジュネーヴ音楽院出身で、ガーボル・タカーチ=ナジに学んだ同窓。それだけにアンサンブル能力は抜群。その実力あればこそ、デビューCDに、ドイツロマン派の弦楽四重奏曲の中でも屈指の難曲揃いのシューマンの3曲を選んだのであろう。しかも彼らは自筆譜などの資料を調べるなど、入念な準備をして臨んでいる。若い四重奏団の意欲的な取組みを楽しみたい。 | ||
フランスの三重奏 ドビュッシー: フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ フォーレ/メストレ編曲: 幻想曲 ハ長調 Op.79(フルート&ハープ版) マルセル・トゥルニエ: ハープのためのソナチネ Op.30 ショーソン/メストレ編曲: 小品 Op.39(ヴィオラ&ハープ) ラヴェル/サルセード編曲: ソナチネ(フルート、ヴィオラ&ハープ版) |
クザヴィエ・ドゥ・メストレ(Hp) ギャビー・ パ=ヴァン・リエト(Fl) グンター・トイフェル(Va) | |
録音:2001年4月6-7日、2002年2月6-7日、シュトゥットガルト、SWRスタジオ。 現在ウィーン・フィルとバイエルン放送響の首席を兼任する当代一級のハーピスト、ドゥ・メストレがオリジナル&編曲作品に大活躍の一枚。なかでも20世紀前半、ハープ音楽に大きな影響を与えたトゥルニエ作品は幻想的な美に彩られていて拾いもの。フルート、ヴィオラともシュトゥットガルト放送響首席という名手を揃え、フランスの室内楽を雰囲気満点に聴かせてくれる。 | ||
J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 |
セドリク・ペシャ(P) | |
スイス生まれ、2004年現在28歳のセドリク・ペシャは、2002年のジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクール(合衆国のソルトレイクシティで4年に一度開催)で見事優勝を勝ち取った、将来有望なピアニスト。しかも、通常国際コンクールの本選では派手な曲で技巧をアピールすることが多いにもかかわらず、彼はあえてモーツァルトの協奏曲(それもK.271)を弾いて優勝。単に腕が立つだけの人では絶対できないマネである。そんな彼が「ゴルトベルク変奏曲」を得意とするのは納得のいくところ。作為の感じられない自然な美しさに浸るうち、いつのまにか幸福感を覚える、そんな素敵な演奏である。 | ||
ハスキル&アンセルメ、初出ライヴ シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54(*) ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37(#) |
クララ・ハスキル(P) エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1956年10月10日、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。ライヴ(*)/1960年8月31日、サル・ド・パヴィヨン、モントルー。モントル−9月音楽祭ライヴ(#)。ともにモノラル。原盤:スイス・ロマンド放送。初出音源。 ここしばらくTAHRAから出ていたハスキルのライヴ新譜だが、何と今度はスイスの名門CLAVESから登場。まずはここ数年で一気に彼女のライヴが発売される事となったシューマンの協奏曲。これがライヴとしては3種めで、2種めとなったTAHRA TAH-540での1953年、クレツキとの共演が、演奏は素晴らしいながらも音質的には今ひとつだっただけに、今度こそ期待したい。 ベートーヴェンにはスウォボダとマルケヴィッチによる2種のスタジオ録音とミュンシュとのライヴの計3種がこれまでにあった。そしてやはり期待はアンセルメのバック。たしかハスキルとの共演音盤はこれが初登場であり、その意味でもおおいに注目。 音質も、特にベートーヴェンで「ステレオと見紛うばかりのモノラル」と代理店が絶賛するなど、放送局音源だけあって期待できそうだ。クララ・ハスキル財団の全面協力によるリリース。 | ||
トゥリーナ: 円 Op.91/ピアノ三重奏曲第1番 Op.35/ ピアノ三重奏曲第2番/ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.67(*) |
ダモクレス三重奏団 ローレンス・ダットン(Va;*) | |
クラーヴェスが力を入れるトゥリーナのシリーズ最新作。ダモクレス・トリオはニューヨークで活躍する若手により1996年に結成。 活動当初からトゥリーナのほかスペインの室内楽を積極的に取り上げている。ピアノ四重奏では、あのエマーソンSQのメンバーもゲスト参加。 | ||
フランス歌曲集 ドビュッシー: ロマンス/まぼろし/マンドリン/ 忘れられたアリエッタ(全6曲) デュパルク:旅への誘い/悲しき歌/戦の国で/恍惚/前世 プーランク: 偽りの婚約(全6曲)/ルイーズ・ラランヌの3つの詩/ メタモルフォーズ(全3曲)/C |
ノラ・アンセレム(S) ダルトン・ボールドウィン(P) | |
録音:2003年7月。 2004年5月に催された小澤征爾音楽塾でのプッチーニの「ボエーム」でミミを歌い好評を博したノラ・アンセレム。実は日本では2000年のモンテカルロ歌劇場の来日公演での「カルメン」で、アラーニャ相手にミカエラを歌って注目されていた逸材。そんな彼女の初のソロ・アルバムがこのフランス歌曲集、しかもドビュッシー、デュパルク、プーランクと近代歌曲で勝負に出ている。生粋のパリジェンヌだけあって的確な発音と巧みな雰囲気作り、そしてもちろん卓越した歌唱力。若いながらも将来を予見させる見事な出来映えだ。 | ||
ドヴォルザーク、スメタナ:歌曲集 ドヴォルザーク: 聖書の歌Op.99 [雲と暗闇は主のまわりにあり/あなたは私の隠れ家を/ おお神よ、私の祈りを聞きたまえ/主はわが牧者/ 神よ、神よ、新しき歌を歌わん/ おお神よ、わが願いを聞きたまえ/ バビロンの川のほとりに/主よ、われを顧みたまえ/ 山に向かいてわれ眼を上げ/ 主に向かって新しい歌を歌え]/ 民謡調でOp.73 [おやすみ/草を刈る女/ ここには心を喜ばせてくれるものがない/ 私は素敵な馬を持っている]/ ジプシーの歌Op.55 [私の歌が鳴り響く/愛の讃歌/ 聞けよトライアングル/森はひっそりと静まり返る/ わが母の教えたまいし歌/弦を整えて/ 広い袖と/鷹は自由に] スメタナ:夕べの歌 [金の弦を弾くことのできるもの/ 予言者を石で打つな/私は夢を見た/ 踊るのは何と楽しいことか/ 歌もて汝の玉座を築かん]/ 春の愛 |
バルバラ・ウルリッカ・テラー(S) ブルーノ・カニーノ(P) | |
有名な「わが母の教えたまいし歌」を含むドヴォルザークの歌曲集「ジプシーの歌」をはじめとする、ドヴォルザークとスメタナのボヘミア歌曲集。バルバラ・ウルリッカ・テラーはスイス出身で今上昇気流真只中のソプラノ。エディト・マティスとニコライ・ゲッダに学び、オペラでは娘役を中心に、またリートでも活躍している。柔らかく丁寧な歌い口。伴奏が奇才カニーノというのも聴き所。 | ||
ジェラール・スゼー〜 イタリア・スペイン古典歌曲集、リストの8つの歌曲 カヴァッリ:わたしはまだおぼこ娘 ロンターに:おお春よ カッチーニ:翼を持つ愛の女神よ カリッシミ:私を救って下さい パスキーニ:なんと馬鹿げた ミラン:愛は誰が持っている カステラーニ、ブルネッティ、ストロッツィ、 マッティス、ムダラ、メーナ、リベラ、アンチエタ、 トーレ、モラーレス、エステーベの歌曲 リスト:おお、春に来ませ/アルプスの狩人/ はじめはほとんど絶望するところだった/ ラインの美しい流れのほとりで/マーリングの鐘よ/ 金の髪の天使/陽の光を受けよ/ それはすばらしいことに違いない |
ジェラール・スゼー(Br) ダルトン・ボールドウィン(P) | |
録音:1957-1958年。 スゼーはメジャーな存在になってからは必要以上に「近代フランス歌曲のスペシャリスト」に祭り上げられてしまったきらいがなくもないが、実際の彼は非常に広範なレパートリーの持ち主で、また古楽声楽復興の先駆者でもあった。このCDに録音されているのは、スゼー・ファンにはほとんど幻とも言うべきフランスのデュクレテ・トムソン(Ducuretet-Thomson)社のLPからの復刻。古典歌曲はデンマークの作曲家アーネ・デムスゴー(1921-)の編集によるもので、16-17世紀の雅な音楽が驚くほどスゼーの声に合い、ノーブルに歌い上げられている。打って変わってリストの歌曲の入魂の歌も見事。スゼーは仏独伊と三カ国語を見事に操っている。 | ||
バスク音楽集成 Vol.8 〜トマス・ガルビズ(1901-1989):作品集 法王ヨハネ23世のミサ/アヴェ・マリア/ 5つのバスクの歌/ 一粒の小麦は一片の金のため/ ハープ、オルガン、管弦楽のためのフィナーレ |
オラツ・サイトゥア(S) クサヴィエ・ドゥ・メストル(Hp) エステバン・エリゾンド(Org) クリスティアン・マンデアル指揮 エウスカディso. (バスク・ナショナルo.) ホセ・アントーニオ・ サインツ・アルファーロ合唱指揮 オルフェオン・ドスティアラcho. | |
好評を博しているバスク音楽集成シリーズも、もう第8集。今回はトマス・ガルビズ(・サラベリア)の作品集。オルガニスト、教師として働く一方、作曲も、宗教音楽、合唱曲、歌曲、オルガン曲、オラトリオ、サルスエラ、など多数の作品を残した。このCDには5つの声楽作品を収録。オラツ・サイトゥアはスペインのソプラノで、モーツァルトを中心に活躍。ウィーン・フィル初のフランス出身のハーピストとして話題になったクサヴィエ・ドゥ・メストルも参加。 | ||
ピアソラ:タンゴ・ヌエボ フーガと神秘/ミケランジェロ/鮫/ アディオス・ノニーノ/デウス・ザンゴ/キチョ/孤独/ リベルタンゴ/コントラバヒシモ/天使の死/他 |
ブロリス5 [ステファニー・ジョゼフ(Vn) イグナシオ・ラマス(G) ジャン=サミュエル・ ラシーヌ(Cl) ジョスリーヌ・リュダシグワ(Cb) アン・ジロ(B-Cl)] | |
録音:2004年6月、ライヴ。 ブロリス5は単なるタンゴ・バンドではなく、演奏しつつ踊りつつ演じつつ、というパフォーマンス集団。当然ライヴでこそ盛りあがる。このCD はスイスのヴェヴェーでのライブの熱気をそのまま閉じ込めたもの。 | ||
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 | ジェラール・スゼー(Br:ゴロー) エルナ・スポーレンベルグ (S:メリザンド) エリク・タピー(T:ペレアス) ヴィクトール・ド・ナルケ (B:アルケル) 他 ジャン=マリ・オーベルソン指揮 スイス・ロマンドo. ジュネーブ大劇場cho. | |
録音:1969年3月20日、ジュネーブ大劇場、ライヴ。 オペラ歌手としてのスゼーの当たり役はなんと言ってもドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」のゴローであろう。1962年のドビュッシー生誕百周年にはパリのオペラコミークでの記念公演で歌って絶賛されている。ところが意外なことに、彼が歌ったゴローはクリュイタンスが指揮した1956年のEMI録音だけ。当時彼はまだ38歳で、たしかこの時スゼーはまだ舞台でゴローを歌った経験がなかったと思われる。それだけに、スゼー・ファンにとっては円熟期のスゼーが歌うゴローは夢だった。 その夢をかなわせたこのCD、ちょうど50歳のスゼーの円熟ぶりにはまさしく目を見張らせるものがある。ノーブルさと渋さ、ベテランの表現力のバランスが見事にとれている。さらにメリザンドには、アンセルメ指揮のDECCAステレオ録音でもメリザンドを歌っているオランダのソプラノ、エルナ・スポーレンベルグ、ペレアスはERATOのジョルダン指揮の録音でも歌っているスイスのテノール、エリク・タピーと、共に定評のある歌手。今年の7月に亡くなったスイスの名匠オーベルソンは、ギュンター・ヴァント、エルネスト・アンセルメ、そしてカール・シューリヒトにも学んだ「隠れ名指揮者」で、当時はハンブルク国立歌劇場の指揮者として活躍していた。 | ||
ハイドン:クラヴィーア・ソナタ集 ハ長調 Hob.XVI:50/変イ長調 Hob.XVI:43/ ト長調 Hob.XVI:39/ハ短調 Hob.XVI:20/ ト長調 Hob.XVI:40 |
マルコム・ビルソン(Fp) | |
録音:2003年8月13-14日、トロント。 マルコム・ビルソンは、1980-90年代にARCHIVレーベルなどに、フォルテピアノを用いたウィーン古典派ピアノ曲を多数録音していた古楽鍵盤楽器の大家。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトのCDはたくさんあるのに、ハイドンの録音が数えるほどしかなく、しかも現在入手可能なのは皆無の状態。そこにこのビルソンの新録音、これは歓迎されるにちがいない。さすがはフォルテピアノを知り尽くしたビルソン、ともするとベートーヴェンやモーツァルトよりも軽く見られがちなハイドンのソナタが、実に豊かな作品であることを明確に示している。この5曲の中で唯一の短調である20番がきわめて美しい。 | ||
左手のピアノのためのリサイタル〜 アントワーヌ・レプシュタイン バッハ/ブラームス:シャコンヌ サン=サーンス:6つの練習曲 Op.135/ リパッティ:ソナチネ スクリャービン: 前奏曲 嬰ハ短調Op.9 No.1/夜想曲 変ニ長調 Op.9 No.2 シュルホフ:組曲第3番 ヨハン・シュトラウス II/ゴドフスキー編曲: 「ジプシー男爵」の宝のワルツの主題による交響的変容 |
アントワーヌ・レプシュタイン(P) | |
録音:2005年5月5-8日、スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク。 レプシュタインは1978年ローザンヌ生まれ。6歳でデビューしエマールやぺライアにも薫陶を受けたが、突如右手を患うというアクシデントに見舞われた。その彼が不幸に見舞われながらも困難を克服して録音したのがこのアルバム。彼は音楽への情熱を失うことなく、今では指揮も学んでいるとのこと。ラヴェルが左手の協奏曲を書く際に参考にしたサン=サーンス、まるで3本の腕で弾いているようなゴドフスキー。どう聴いても左手だけで弾いているとは思えない難曲ぞろい。 | ||
オトマール・シェック(1886-1957): ヴァイオリン・ソナタ集 ニ長調 Op.16/ホ長調 Op.46/ニ長調 WoO.22/ アルバムの綴り WoO.70 |
シモーネ・グラッゲン(Vn) ウルリッヒ・ケッラ(P) | |
録音:2004年10月25-27日、スイス、ヴヴェイ。 スイスのクラーヴェスが力を注ぐシェックは歌曲(300曲以上)とオペラに多大な業績を残した巨匠だが、室内楽作品はわずか。Op.46 を除く若き日のシェックによるヴァイオリン・ソナタは、ハンガリーのヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエル(1888-1956)と創作上深いつながりがみられる。そのロマンティックで繊細な美しさには、シェックの彼女への想いが込められているかのようである。 | ||
ヘンデル: メゾ・ソプラノ・ヒロインの肖像(名場面集) 「テゼーオ」より[序曲/メデアのアリア(3曲)]/ 「ヘラクレス」より [序曲(2曲)/デイアネイラのアリア(5曲)]/ 「ラダミスト」より [舞曲(2曲)/ゼノービアのアリア(4曲)] |
マリア・リッカルダ・ ウェッセリング(Ms) ヴォルフガング・カッチュナー指揮 ラウテン・コンパニー・ベルリン | |
ヘンデルのアリア集はいろいろあれど、これはなかなかユニーク。イタリア・オペラの「テゼーオ」、「ラダミスト」、英語のオラトリオ「ヘラクレス」という少々珍しい演目から、メゾ・ソプラノのアリアがまとまって歌われている。歌うはヨーロッパで日の出の勢いのスイスのメゾ、マリア・リッカルダ・ウェッセリング。ベルンとアムステルダムで学び、現在ではヨーロッパ各地でバロックから近現代ものまで幅広く活躍しているが。その中でもヘンデルは彼女の要で、既に「セメレ」、「テゼーオ」、「リナルド」、「ヘラクレス」、「ジューリオ・チェーザレ」などに出演。暗めで情感たっぷりの潤いある声が素晴らしく、その本領をこのCDで聴くことが出来る。ここ数年CDが多数リリースされ何れも好評を博しているカッチュナー率いるラウテン・コンパニーの演奏も見事。 | ||
クラシック・ハープ編曲集 スメタナ:モルダウ リスト:ナイチンゲール/ため息 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲集 Sz.68 チャイコフスキー: ワルツ集[Op.40 No.8/Op.40 No.9/Op.51 No.4] プロコフィエフ:前奏曲 Op.12 No.7/ハープのための小品/ バレエ「ロミオとジュリエット」〜朝のセレナード ハチャトゥリアン:東洋の踊り/トッカータ ラヴェル:マ・メール・ロワ アルベニス:ソナタ グラナドス:スペイン舞曲 ファリャ:スペイン舞曲第1番 |
クサヴィエ・ドゥ・メストレ(Hp) | |
クサヴィエ・ドゥ・メストレは1973年、古くからの名家に生まれ9歳のときにハープを学び始める。その後パリでジャクリーヌ・ボロー、カトリーヌ・ミシェルの各氏に師事。1998年、最も権威のあるハープ・コンテストUSA国際ハープ・コンクール(ブルーミントン)において第1位と合わせて2つの賞を受賞した。22才で首席指揮者ロリン・マゼール率いるバイエルン放送交響楽団のソロ・ハーピストに就任、そして3年後、熱望していたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ハーピストとなった。ハンブルク音大教授も務めている。 | ||
ヴァイオリン超絶技巧作品集 シンディング:組曲 イ短調 Op.10 シューベルト:幻想曲 ハ長調 D.934 Op.159 ブラームス/クライスラー編曲:ハンガリー舞曲第17番 ポンセ/ハイフェッツ編曲:小さな星 フォスター/ハイフェッツ編曲:金髪のジェニー ドビュッシー/レーン編:小組曲〜メヌエット モシュコフスキ/サラサーテ編曲:ギターレ Op.45 No.2 パガニーニ/プシホダ編曲: パイジェッロの「うつろな心」による序奏と変奏曲 ワックスマン:カルメン幻想曲 |
ダニエル・レーン(Vn) ミラーナ・チェルニャフスカ(P) | |
録音:2002年3月21日、9月26日、11月5-7日、ミュンヘン、バイエルン放送スタジオ。 1979年生まれのダニエル・レーンは、フルトヴェングラー時代ベルリン・フィルの名コンマスであったエーリヒ・レーンの孫。メンデルスゾーンの協奏曲(50 2102)に次ぐクラーヴェスからの第2弾は、腕に自信のあるヴァイオリニストが好んでとり上げるナンバーを集めたもの。アルバムの最初と最後、シンディングとワックスマンではパッセージを鮮やかに弾ききって見事。なお、使用楽器はシカゴのストラディヴァリ・ソサエティから貸与された、1617年A & Hアマティ作「エクス・ロプコヴィツ」。 | ||
ブラームス: バラード集 Op.10/3つの間奏曲Op.117/6つの小品 Op.118 |
マルク・パンティヨン(P) | |
録音:2005年4月9-11日、スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク。 ラハナーのピアノ三重奏(50-98023)、ヘイレルのピアノ曲(50-9805)ヴィオラ・アルバム(50-9905)でおなじみのパンティヨン。建造(1955年)から半世紀、ヨーロッパ有数の名ホール、ラ・ショー・ド・フォンとスタインウェイの響きが印象深いブラームス。 | ||
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集 第7番 ヘ長調 Op.59 No.1「ラズモフスキー第1番」/ 第8番 ホ短調 Op.59 No.2「ラズモフスキー第2番」/ 第9番 ハ長調 Op.59 No.3「ラズモフスキー第3番」/ 第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」/ 第11番 へ短調 Op.95「セリオーソ」 |
シネ・ノミネSQ | |
録音:2004年12月19?22日、2005年6月27-30日、スイス、ヴェヴェイ。 2005年に結成30周年を迎えたスイスの名門シネ・ノミネ・カルテットが、ついに不滅の金字塔、ベートーヴェンに着手。1806年から1810年にかけて書かれたいわゆる「傑作の森」に位置する中期の5曲をみずみずしく歌い上げている。録音も優秀。 | ||
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集 オブリガート・チェンバロと フルートのためのソナタ イ長調 BWV.1032 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV.1034 無伴奏フルート・ソナタ イ短調 BWV.1013 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV.1035 オブリガート・チェンバロと フルートのためのソナタ ロ短調 BWV.1030 |
ペーター・ルーカス・グラーフ(Fl) アライア・グラフ(P) | |
グラフ親娘の共演。父のあたたかみのある音色のフルート、それをささえるピアノ。無伴奏フルート・ソナタも、アーティキュレーションをきちんと守った演奏に好感がもてる。 | ||
R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」 | ギネス・ジョーンズ(S:エレクトラ) レオニー・リザネク (S:クリテムネストラ) アン・エヴァンス(S:クリソテミス) ヴォルフガング・シェーネ (Br:オレスト) ロナルド・ハミルトン (T:エギスト)他 ジェフリー・テイト指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1990年3月10日、ジュネーヴ大劇場、ライヴ。 なんといってもタイトルロールを、当時ドラマティック・ソプラノの頂点に君臨していたデイム・ギネス・ジョーンズが歌っているのがポイント。意外やジョーンズのエレクトラは録音ではこれが初。全身を共鳴させているような彼女の爆発的エネルギーは録音を通しても絶大で、ゾクゾク来ること間違いなし。しかもクリテムネストラは偉大なレオニー・リザネク、もちろん恐ろしいほどの存在感。そしてクリソテミスには、バレンボイムのブリュンヒルデとして知られるデイム・アン・エヴァンズ、瑞々しい声が光っている。このキャストに負けじと、ジェフリー・テイトがスタジオ録音からは信じられないほど、猛烈に押して押して押しまくって有無を言わせぬ熱気。名門スイス・ロマンドがギリギリいっている。カーテンコールの大喝采付で、熱気溢れるライヴの醍醐味万点。スイス・ロマンド放送ESPACE2とのライセンス発売。 | ||
クリスティアン・フェラスとアンセルメ ベルク:ヴァイオリン協奏曲(*) ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲(+) |
クリスティアン・フェラス(Vn) エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1957年4月3日(*)/1966年10月5日(+)。初出音源か。 クリスティアン・フェラス(1933-1982)は、1950年代に頭角を現し、1960年代にはカラヤンのお気に入りのヴァイオリニストになるほどの高い評価を得たが、その後アルコール中毒のため活動が停滞、そして僅か49歳で亡くなってしまった。そのため、こと日本での評価は今一つパッとしないままで終わってしまったが、全盛期の彼の素晴らしさは格別。 当盤には1955年と1966年に彼がジュネーヴで演奏した二つの協奏曲が収録されている。ベルクでの凛とした美感はさすが。しかも伴奏はアンセルメ、オーケストラはもちろんスイス・ロマンド。アンセルメが結構とんがったベルクを演奏しているのに驚かされる。どちらも良質なモノラル録音。 | ||
フランシスコ・ドゥ・マディナ(1907-1972): 4つのギターとオーケストラのための協奏曲/ バスク・ラプソディ/ ハープと弦楽オーケストラのための協奏曲/ アイタ グレア/バスク・クリスマス組曲/ ラ・カデナ・デ・オーロ/アベ・マリア/ バスク子供序曲/クリスマス三部作/ 舞曲/バスク組曲 |
ロメロ・ギター四重奏団 グザヴィエ・ ドゥ・メストレ(Hp) アナ・サラベッラ、 エレナ・バルブ(S) アンドニー・アレマン(語り) オルフェオン・ドノスティアーラ クリスティアン・マンデール指揮 バスク・ナショナルo. | |
録音:2005年。現代バスクの新しい響きを紹介しているバスク音楽集第9集。 フランシスコ・ドゥ・マディナは1907年1月29日、オニャーテ生まれ、1972年6月30日故郷で亡くなった作曲家。1929年、ラテラン教会の司祭評議委員に任命され、アルゼンチンでのポストを得る前に故国の神学校で音楽と神学を学んだ。この頃に作曲された初期の作品は土着の音楽(南米のスペイン人とインディオとの混血)の影響を示している。マディナの音楽を愛したエドウィン・F.カルムスは彼の楽譜をいくつか出版した。またロメロ兄弟は、しばしば彼のギター音楽を演奏した。このアルバムで注目はなんと言ってもハープのグザヴィエ・ドゥ・メストレ。彼は1973年フランスのトゥーロン生まれ。16歳の時に、パリ・ハープ・コンクールで優勝以来、輝かしい経歴の持ち主。23歳のときにVPOのソロ・ハーピストに就任、ハンブルク音楽大学の教授にも就任し、今後の活躍が最も期待できる演奏者。Clavesにはこれまでにバスク音楽集成シリーズ第8集(50-2413)、「クラシック・ハープ編曲集」(50-2506)、ライネッケ:ハープ協奏曲(50-2707)をはじめ、数々の録音を残し、いずれも絶賛されている。 | ||
シューマン・ピアノ作品全集 Vol.1 幻想小曲集 Op.15/アラベスク ハ長調 Op.18 花の曲 変ニ長調 Op.19/ユモレスク 変ロ長調 Op.20 アレグロ ロ短調/子供の情景 Op.15/3つのロマンス Op.28 森の情景 Op.82/3つの幻想的小曲 Op.90 |
フィンギン・コリンズ(P) | |
ジャケットの白面の貴公子然とした容貌からは想像もつかない深みある演奏に驚かされる衝撃のシューマン。フィンギン・コリンズは1977年アイルランドのダブリンに生まれ、ジョン・オコーナーのもとで研鑽を積み1999年にはクララ・ハスキル・コンクールで見事優勝に輝いている。底知れぬエネルギーを秘めつつも決して声高ではない演奏は一度聴いたら決して忘れられない巨匠の味わい。テンポやフレージングの自然な感覚は天性のものなのだろう。「森の情景」など聴いていると、今ここで創造された音楽を聴いていると思えるほど。今後のリリースにも要注目の素晴らしい才能が現れた。 なお、このシューマン・シリーズは複数の奏者による全集となりそうです。ご注意下さい。 | ||
シューマン:ピアノ作品全集 Vol.2 蝶々 Op.2/ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6/ 天使の主題による変奏曲 遺作 WoO.24/ 子供のためのアルバム Op.68 |
セドリク・ぺシャ(P) | |
録音:2006年。 コリンズの弾く第1集(50-2601/2)につづく、シューマンのピアノ曲全集第2弾。今回はゴルトベルク変奏曲(50-2407)で鮮烈なデビューを飾ったスイスの若手ぺシャが担当している。 | ||
ショスタコーヴィチ: ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op.8/ ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67/ ブロークの詩による7つの歌 |
チューリヒ・ピアノ・トリオ グンーブリト・バルクミン(S) | |
今は幻のように消え去ったソヴィエト。その文化的抑圧の下でも巧妙に本心を披瀝し続けた作曲家の全体像が凝縮された好選曲のアルバム。作曲家が10代の時に書きモダニズムの雰囲気を湛えたピアノ三重奏曲第1番の先鋭性、親友の追悼のために書かれた第2番のまるで冥界から響いているような底知れぬ暗さ、そして最晩年に作曲された歌曲集の清澄でもはや何にも囚われない自在な境地と、この稀有の作曲家が築き上げたミクロコスモスをこの1枚からうかがい知ることができる。それぞれの曲の本質を鋭く抉り出している緻密な演奏も好感が持てる。 | ||
グレゴリオ・ザノン(1980-): 室内楽作品集 ルーマニア狂詩曲(2006) (チェロと弦楽四重奏のための)/ 弦楽四重奏曲第2番 「伝説の四人」(2005)/ コンチェルト・グロッソ(2003) (ピアノと弦楽四重奏のための)/ 弦楽四重奏曲第1番(2001/06) |
テルプシコルドSQ マルク・ドロビンスキー(Vc) ジョセリーヌ・ ルダシグワ(Cb) グザヴィエ・ダミ(P) | |
録音:2006年5月25日-28日、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク。 1980年ジュネーヴ生まれのグレゴリオ・ザノンは、ロンドンの王立音楽院を2004年に卒業、作曲家としてスタートを切ったばかり。冷え冷えとした空気感が漂う抒情的な作風という点で共通している室内楽作品集。ラプソディはドロビンスキーに、2つの四重奏曲はここで演奏するテルプシコルド四重奏団に献呈されている。 | ||
ライネッケ:ハープ協奏曲 ホ短調 Op.182(*) アルベルト・ツァーベル:ハープ協奏曲 ハ短調 Op.35(+) パリッシュ=アルヴァーズ:2台のハープのための協奏曲(#) |
クザヴィエ・ド・メストレ(Hp;*/#) エマニュエル・セソン(Hp;+/#) ハンヌ・リントゥ指揮 ラインラント=プファルツ州立po. | |
録音:2005年9月19-22日、フィルハーモニー。 ウィーン・フィルの首席で「ハープの貴公子」の異名をとるメストレ。2004年米国国際ハープ・コンクールで優勝した若きセソン(1984年生まれ)との最新録音は、きらめく技巧に彩られた協奏曲アルバム。多才で多作のライネッケをメストレが、ドイツ生まれでロシア帝国バレエの首席ハープ奏者だったツァーベルの曲をセソンが各々担当、さらにベルリオーズやリストに影響を与えたハープ奏者パリッシュ=アルヴァーズの協奏曲。テクニックはもちろん、イケメン同士の文字通り華麗なる共演が聴ける。なおメストレは2006年6月に来日が予定されている。多くの女性ファンを魅了した2005年の公演同様、今回もファンをとりこにすること必至。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集 第41番 ト長調 Op.33 No.5/第38番 変ホ長調 Op.33 No.2「冗談」/ 第37番 ロ短調 Op.33 No.1 |
テルプシコルドSQ [ジローラモ・ボッティリェーリ、 ラヤ・ライチェヴァ(Vn) カロリーネ・ハース(Va) フランソワ・グリン(Vc)] | |
録音:2005年11月20-23日、スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク。 シューマン(50-2404)に続く、若きテルプシコルド四重奏団の第2弾。前作からほぼ10年の間隔をおいて作曲され、6曲からなる「ロシア四重奏曲集」と呼ばれるこのセットは、「まったく新しい特別の方法で書いた」とハイドンが語る自信作。どこか新しい息吹を感じさせ、明るく快活な内容がキャリア上り坂のメンバーの気質に良くあっている。 | ||
ヴィオラ小品集 チャイコフスキー(アラン・アーノルド編): 感傷的なワルツ Op.51-6 ブラームス:スケルツォ遺作 グラナドス/ミルトン・ケイティムズ編: スペイン舞曲第2番「オリエンタル」 ショパン/グラズノフ&コーザ編:練習曲 Op.25-7 サン=サーンス/コーザ編: アレグロ・アパッショナート Op.43 スクリャービン/ワディム・ボリソフスキー編: 前奏曲 Op.9-1 プロコフィエフ/ボリソフスキー編: 「ロメオとジュリエット」〜騎士たちの踊り ドビュッシー/ケイティムズ編:ロマンス ラフマニノフ/ハイフェッツ&コーザ編: ひなぎく Op.38-3 ブラームス/コーザ編:ひばりの歌 Op.70-2 ブラームス/ワトソン・フォーブス編: ハンガリー舞曲第1番 シューマン/コーザ編:夕べの歌 Op.85-12 チャイコフスキー/ヨハン・パラシュコ編: 悲しい歌 Op.40-2 フォーレ/コーザ編:揺りかご Op.23-1 ブラームス/フォーブス編:ハンガリー舞曲第3番 ショパン/グラズノフ&コーザ編:練習曲 Op.10-6 メンデルスゾーン/ケイティムズ編:無言歌 Op.109 イザイ/コーザ編:子供の夢 Op.14 |
エットーレ・コーザ(Va) ウルリヒ・スタルク(P) | |
録音:2005年1月10日-12日、コペンハーゲン、マンティウス・ホール。 ナポリ生まれのコーザは、生地の音楽院でG.フランカヴィッラにヴァイオリンとヴィオラを師事した後、メニューインとリジーにも学んだヴィオラの俊英。自らも編曲を手がけた小品集は、ヴァイオリンとは一味違い暗く深い音色が染み入る。プロコフィエフの「騎士たちの踊り」は、ドラマ「のだめカンタービレ」やソフトバンクのCMで使われて有名なアレ。編曲者に名を連ねるボリソフスキーは、かのベートーヴェン四重奏団の創設メンバー。パラシュコ(1877-1932)は教則本で知られるヴィオラ・ヴィルトゥオーゾ。 | ||
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 [第1番 ニ長調 Op.12-1/第3番 変ホ長調 Op.12-3 第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」 第2番 イ長調 Op.12-2/第5番 ヘ長調 Op.24「春」 第6番 イ長調 Op.30-1/第8番 ト長調 Op.30-3 第4番 イ短調 Op.23/第7番 ハ短調 Op.30-2 第10番 ト長調 Op.96] |
コーリー・セロヴシェク(Vn) パーヴァリ・ユンパネン(P) | |
録音:2006年。 1972年バンクーバー生まれのセロヴシェクは、ジョセフ・ギンゴールドの弟子。つまり大ヴァイオリニスト、イザイの門下にあたるかれが、ベートーヴェンのソナタを一気に全集でリリース。ピアノとヴァイオリンの両方を学び、驚くことに1997年まではリサイタルで両方の楽器を弾きこなしたという逸材は数学の学位も取得している。ここに聴くヴァイオリンは音の出し入れが絶妙というか、ピアノ・パートにも目の行き届いた非凡なバランス感覚をのぞかせる。セロヴシェクの弾くのは、1728年製作ストラディヴァリウス“ミラノッロ "。ヴィオッティやパガニーニ、クリスティアン・フェラスも弾いた名器。このアルバムはカンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門に輝いた。 | ||
ジルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750): リュート・ソナタ第49番 変ロ長調 前奏曲とファンタジア ハ短調 リュート・ソナタ 第43番イ短調 |
今村泰典(リュート) | |
日本を代表するリュート奏者で、ヨーロッパでも随一の腕前を誇る今村泰典による、バロック・リュートの大家ヴァイスの作品集。スイスを拠点に活動している今村泰典は、2006年4月に一時帰国コンサートを予定している。 ヴァイスはJ.S.バッハと同時代の作曲家で、当時はバッハ以上の人気を博していた。その作品は非常に優れたものばかりで、リュートという楽器を熟知した豊かな作風、静かに柔らかく耳に響く。 | ||
ハスキル&デザルツェンス、 おそらく初CD化 モーツァルト: ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調KV.459(*)/ ピアノ協奏曲第24番 ハ短調KV.491(#) |
クララ・ハスキル(P) ヴィクトル・ デザルツェンス指揮 ローザンヌ室内o. | |
録音:1957年10月14日(*)/1956年6月25日(#)、以上テアトル・ド・ボーリュー(ボーリュー劇場)、ローザンヌ、スイス、ライヴ。これら2曲は、共に DISCOCORP から LP で発売があったが、今回が初CD化。また、マスターからの復刻は初めてと思われる。 極上のライヴをとびきりの音質で続々と送り出すスイス・ロマンド放送(RSR)のアーカイヴ・シリーズ。シューマン&ベートーヴェン第3番(50-2408)に次ぐハスキルの協奏曲ライヴは、音色、タッチ、ニュアンス、全てがきわめつけの演目であるモーツァルト。チャーミングとしか言葉が見当たらない、涙が出るほど美しい出来栄え。ハスキルのモーツァルトはどれも魅力的なものばかりだが、またひとつここに素敵なアルバムが加わる。 スイス生まれのデザルツェンス(1908-1986)はエネスコの弟子で、ヴァイオリニストとしてキャリアをスタート。スイス・ロマンド管弦楽団を経て、1940 年にローザンヌ室内管弦楽団を設立、1953 年まで当オケの指揮者を務めた。彼はまたフランク・マルタンの作品を多く初演した事でも知られている。 | ||
シェック:合唱作品集 叩け!叩け!太鼓を Op.26/御者 Op.18/ バッカス賛歌 Op.22/行楽の歌 Op.24/ 春の歌謡祭のために Op.54/ カンタータ Op.49/まぼろし Op.63/ 回顧(堅信礼のための)/格言 Op.69-1/ 立ち寄り Op.69-2/3人の男 WoO.No.39 (*)/ 大工の格言 Op.43/機械の戦い Op.67a/ 刈り込んだオーク Op.67b |
マルティン・ホムリヒ(T) ラルフ・ルーカス(B−Br) マリオ・ヴェンツァーゴ、 ハワード・アルマン指揮 MDRso.、MDR放送cho. | |
録音:2006年12月4日-6日、2007年1月3日-5日、ライプツィヒ、MDRゼンデザール。(*)の作品番号は、レーベル記載ママ。 最近ではBISも録音に手を染め始めたシェックは、母国のレーベル CLAVES が長年力を注いできたスイスの作曲家。これは400曲近くの歌曲を残して、リートの流れを汲む最後の巨匠といわれる彼の合唱作品を収めたアルバム。レーナウ、メーリケ、アイフェンドルフ、ヘッセの詩をもとに、アカペラの男声合唱、女声合唱とピアノ、混声合唱とフルオケ、またバリトンと小編成の男声合唱にピアノと打楽器とチューバと3本のトロンボーンが加わるという特殊なものまで編成は多岐にわたりる。いずれも濃厚なロマンチシズムを湛えていて、味わい深い内容。 | ||
ジャン=リュク・ダルブレー(1946-): 管弦楽のための「 Oyama 」(*)〔2001年9月21日、ワイマール・ハレ〕/ ホルン四重奏のための「 Azur 」(#)〔2006年6月6日-9日〕/ ホルン四重奏と管弦楽のための「 a quattro 」(*/#) 〔2001年9月21日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス〕/ レクイエム(*/+)〔2005年11月21日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、ライヴ〕 [ファビオ・ルイージ指揮MDRso.(*) マイケル・グレイザー合唱指揮MDRベルリン放送cho.(+) ライプツィヒ・ホルンQ(#)〔マックス・ヒルペルト、ティーノ・ボルク、ヨハネス・ウィンクラー、ミシェル・ギューン〕 ジュリー・カウフマン(S;+) イリス・フェルミリオン(A;+) クリストフ・ゲンツ(T;+) マルクス・マーコート(Br;+)]/ 5人の打楽器奏者のための「 Shadows 」〔2006年2月8日〕 [ライプツィヒ・パーカッション・アンサンブル〔ウェルナー・レグト、スヴェン・パウリ、 トーマス・ウィンクラー、ステファン・ストッポラ、 ヴィンフリード・ニッチェ、ゲルト・シェンカー〕]/ オーボエ、ヴィオラ、ファゴットとギターのための「 Sozusagen 」 〔1999年6月28日、ライプツィヒ美術館〕[アンサンブル・ソルティサティオ 〔ワルター・クリングナー、アレクセル・アンドレア、マティアス・ザンネミュラー、トーマス・ブルメンザル〕]/ ヴァイオリンとヴィオラのための「 Chant d 'adieux 」〔2006年6月6日〕 [アンドレアス・ハルトマン(Vn) マティアス・ザーネミュラー(Va)] | ||
録音:〔内日付〕、特記以外は MDRスタジオ、ライプツィヒ。 今もっとも勢力的な演奏活動をしている世界的指揮者ファビオ・ルイージも参加した、ベルン音楽学校にてクラリネット、指揮作曲を学んだのち作曲家として活躍しているジャン=リュク・ダルブレー(1946-)の作品。彼はこれまでにピエール・ブーレーズ、ハインツ・ホリガーなど現代屈指の作曲家・演奏者に師事し、ジャンルにとらわれない独自の表現を手に入れた。ルイージがダルブレーの音楽に出会ったのは「Oyama」初演時のこと。その音楽性の豊かさに感銘を受け、以後積極的に演奏会にとりあげてきた。また、2005年にはMDRへの委嘱作品レクイエムの世界初演を行った。 | ||
50-2704 (3CD) 廃盤 |
ブクステフーデと・・・、小糸恵〜ブクステフーデ・オルガン作品集
小糸恵(Org) | |
リスト:ピアノ協奏曲集 ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調/ ピアノ協奏曲第2番 イ長調/死の舞踏 |
ヨゼフ・モーグ(P) アリ・ラシライネン指揮 ラインラント=プファルツ 州立po. | |
録音:2006年12月20日-21日、2007年1月11日-13日、ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー。 1987年ノイシュタット生まれのモーグは、ジョン・オコーナーやベルント・グレムザーに師事したドイツの若手ピアニスト。すでにドイツ国内外で数多くの入賞歴があり、ウィーンのコンツェルトハウス、テル・アヴィヴ、リオ・デ・ジャネイロなど世界の舞台に立って成功を収めている。2007年2月に同じ顔合わせで実現した2番の協奏曲ライヴでもその華麗なテクニックが絶賛されたように、最新録音のリストはこれからの活躍に期待をつなぐ内容となっている。 | ||
ミルシテイン、ライヴ! おそらく初出 ラロ:スペイン交響曲(4楽章版)(*) ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77(#) |
ナタン・ミルシテイン(Vn) アンドレ・クリュイタンス指揮(*) フランス国立放送o.(*) パウル・クレツキ指揮(#) 北ドイツ放送so.(#) | |
録音:1955年9月11日(*)/1960年9月6日(#)、以上モントルー9月音楽祭、モノラル・ライヴ、初出音源。スイス・ロマンド放送による収録。(*)は先に、同日に演奏されたビゼーの交響曲が CASCAVELLE から発売されている(RSR-6202)。 収録当時、テクニックの絶頂にあったミルシテインによる協奏曲ライヴはともにスイス・ロマンド放送の音源より復刻。ミルシテインといえば、同じクリュイタンスとの顔合わせによるチャイコフスキーの協奏曲ライヴ(RSR-6202・・・と代理店は記載しているが、RSR-6193の誤記)がとんでもなく熱くはげしい内容だったモントルーの9月音楽祭ライヴ。ここでのラロもまたそれに匹敵する大爆演となっている。第1楽章冒頭のトゥッティのあとにつづく、大きく見えを切るミルシテインのソロ。そして、ちょっとした音の混濁などあえて辞さないクリュイタンスの思い切り良く突き進む熱い指揮ぶりもライヴならではの醍醐味といえるだろう。なお、ここではサラサーテ初演時の慣例にしたがって第3楽章をカットする形での演奏となっている。 いっぽう、クレツキとのブラームスもどこか逡巡するかのような第1楽章から、スタジオ盤にくらべてテンポの自由度と表現に柔軟性がみられ、ヴァイオリンの濃厚でなまめかしい表情がわすれがたい味わい。今は亡き大家たちによるスリリングなライヴ演奏が存分に楽しめる一枚は、音質もいくぶんデッドながらきわめて生々しく迫力にも欠かない。終演後の拍手入り。 | ||
ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集 花の組曲/「赤ちゃんの一族」第1組曲/ 「赤ちゃんの一族」第2組曲/ ショーロ第1番 |
ヨアンナ・ ブジェジンスカ(P) | |
録音:2006年2月23日-26日、ローザンヌ、シャトー・ファロ、サル・ド・ミュジーク。 「わたしの音楽、それは流れる滝のように自然のまま。わたしは音楽によってあらゆることをしてみたいのです。音楽で歴史を描いたり、政治、哲学や地理を語ってみたり。音楽の様式にはいっさい興味がありません。」 このような言葉を残したヴィラ=ロボスは民俗色が全面に出た作風でブラジルを代表する作曲家。タイトルが印象的な代表作「赤ちゃんの一族」は、あたかもアマゾンの鬱蒼とした森を思わせる豊かな色彩感が特徴。現在スイスで教鞭をとるブジェジンスカは、ツィンマーマン(ツィマーマン?)と同門にあたるポーランドのピアニスト。 | ||
何と価格は1枚分、サヴァリッシュとの初出協奏曲あり ミヒャエル・シュトゥーダー 〜 ザ・レガシー [CD 1; 旧品番:50-8701]J.S.バッハ: パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825/イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971/ イギリス組曲第2番 イ短調 BWV.807/フランス組曲第6番 ホ長調 BWV.817 [録音:1987年スイス、ベルン音楽院] [CD 2; 旧品番:CLF-710]モーツァルト:ピアノ協奏曲集 [第9番 変ホ長調 KV.271「ジュノーム」(*)/ 第11番 ヘ長調 KV.413(**)/第12番 ト長調 KV.414(**)] [ティボル・ヴァルガ指揮ティボル・ヴァルガ室内o.(*)/ 録音:1972年スイス、バーゼル、マルティン教会(*)/ ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮ケルン室内o.(**)/ 録音:1977年、スイス、トゥン市教会(**)] [CD 3; 旧品番:50-9019、50-9604(*)]ハイドン&シューマン ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52[録音:1995年](*) シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17/アベッグ変奏曲 Op.1/蝶々 Op.2 [録音:1990年6月、スイス、ベルン音楽院] [CD 4; 旧品番:50-9604(##)、M&S-5021/2 (#)]ショパン: 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39/ バラード[第1番 ト短調 Op.23/第4番 ヘ短調 Op.52]/ 練習曲[変イ長調 Op.25-1/ヘ短調 Op.25-2/ヘ長調 Op.10-8]/ ワルツ[イ短調 Op.34-2/嬰ハ短調 Op.64-2/変ニ長調 Op.64-1「小犬」]/ 幻想曲 ヘ短調 Op.49/夜想曲[ロ長調 Op.62-1/嬰ヘ長調]/子守歌 変ニ長調 Op.57(##) [録音:1999年&1995年(##)、以上スイス、ベルン音楽院] [CD 5; 初出、旧品番:50-9604、Luna 30-241(+)/すべてスイス・ロマンド放送収録] サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22 [フリッツ・リーガー指揮ローザンヌ室内o./ 録音:1976年2月9日、スイス、ローザンヌ、ボーリュー劇場、ライヴ、初出] リスト:スペイン狂詩曲 S.254(+)[1974年、バーゼル、マルティン教会] ブラームス: 幻想曲集Op.116〜カプリッチョ[ニ短調/ト短調/ニ短調]/ 6つの小品Op.118〜間奏曲[イ短調/イ長調]/間奏曲 変ホ長調 Op.117 ラフマニノフ: 前奏曲集[変イ長調 Op.23-8/嬰ト短調 Op.32-12/ニ長調 Op.23-4] 絵画的練習曲集[変ホ短調Op.33-6/嬰ヘ短調Op.39-3/ハ長調Op.33-2/変ホ短調Op.39-5] [1995年、ベルン音楽院] [CD 6; 初出、旧品番:CLAVES LP 505 (+)/すべてスイス・ロマンド放送収録] ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 [ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮スイス・ロマンド室内o.(注:代理店表記ママ)/ 録音:1979年9月5日、スイス、ローザンヌ、ライヴ、初出] 夜のガスパール(+) ドビュッシー:映像第1集(+)/喜びの島(+) [録音:1971年、マルティン教会] 以上すべてミヒャエル・シュトゥーダー(P) | ||
(#)はスイスの Müller & Schade AG という出版社?が発売しているCDで、日本には未案内のアイテム。(+)は LUNA という LP時代のレーベルから出た録音と CLAVESからLPのみで出ていた録音で、共に今回が初CD化。 風光明媚なことでしられるスイスのトゥンは、かつてクラーヴェス・レーベルのお膝元であった。そのトゥン近郊オーベルディースバッハで1940年に生まれたミヒャエル・シュトゥーダーは、スイスを代表するピアニスト。このたびクラーヴェスから彼の録音をまとめたお得なスリムボックスが登場する。ゲザ・アンダのマスタークラスで研鑽を積んだことからもその解釈の良さが伺える、定評あるモーツァルトなどの音源のほか、このたび初出の2曲の協奏曲ライヴが目を引く。おなじみサヴァリッシュが指揮するラヴェルは美演。ともにスイス・ロマンド放送アーカイヴからの復刻で音質良好。 | ||
フランスのフォリア〜 クープラン、ドビュッシー&メシアン F.クープラン:クラヴサン第13組曲より フランスのフォリア、またはドミノ純潔 (見えざる色のドミノ)/ 羞恥(薔薇色のドミノ)/熱情(とき色のドミノ)/ 希望(緑色のドミノ)/貞節(青色のドミノ)/ 忍耐(亜麻色のドミノ)/倦怠(紫のドミノ) / 嬌艶(色とりどりのドミノ) / 老いた伊達男たちと色あせた金持ちのご婦人たち (緋色と枯葉色のドミノ)/ お人好しのかっこうたち (黄色のドミノ) / 物言わぬ嫉妬(鳶色のドミノ) / 狂乱、または絶望(黒のドミノ) ドビュッシー:前奏曲集第2巻(全曲) F.クープラン:クラヴサン第25組曲 空想にふける人/神秘的な人/モンフランベール夫人/ 勝ち誇るミューズ/さまよう亡霊たち メシアン:「鳥のカタログ」第7巻〜ダイシャクシギ |
セドリク・ペシャ(P) | |
録音:2007年11月22日-25日、ベルリン、テルデックス・スタジオ。 ゴルトベルク変奏曲(50-2407)で注目を浴びたペシャの最新アルバムは、フランスの鍵盤作品集。繊細なタッチが印象に残るドビュッシーは、デビュー盤でも印象的だったように力み返るところのない自然な音楽とすでに大家の風格。ピアノによるクープランでは先頃タローが新境地を開いたように、表現の幅が格段に拡がり瞑想にも似た沈潜するひびきが魅力。ちなみに、おなじスタインウェイでもクープランでは現代の等分平均律ではなく、作曲者が使っていた音律に調音された楽器を使用している。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番 ト短調 アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.32 ショスタコーヴィチ: ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67 |
トリオ・ノータ・ベネ [リオネル・モネ(P) ジュリアン・ジュフレイ(Vn) グザヴィエ・ピーニャ(Vc)] | |
録音:2006年7月、スイス。 ローザンヌ音楽院のクラスメートだった若きスイス人音楽家で結成されたトリオ・ノータ・ベネ。非常な技巧派ながら若々しさと洗練された音楽作りが魅力の期待の星。アレンスキーの颯爽としたカッコ良さは、これまでのどの演奏からも得られなかったもの。まさに21世紀的なピアノ三重奏団の出現。 | ||
DO-50-2722 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します シフラ親子?〜ショパン: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ジェルジ・シフラ(P) 指揮者未記載 フランス国立o. |
DO-50-2723 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します リヒテル&マタチッチ〜グリーグ: ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 プラハpo. |
DO-50-2724 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ギーゼキング&ヴァント〜シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ヴァルター・ギーゼキング(P) ギュンター・ヴァント指揮 ケルン・ギュルツェニヒo. |
DO-50-2725 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します アラウ&クレツキ〜ブラームス: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
クラウディオ・アラウ(P) パウル・クレツキ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo. |
ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調Op.37 ヴィエニャフスキ: ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調Op.22/ グノーの「ファウスト」の主題による 華麗なる幻想曲 Op.20 |
コーリー・セロヴシェク(Vn) ハンヌ・リントゥ指揮 ローザンヌ室内o. | |
録音:2008年6月13日-15日、ローザンヌ、サル・メトロポル。 デビュー盤、ベートーヴェンのソナタ全集(50-2610/12)がカンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門に輝き、一躍大きな期待を集めるセロヴシェク。第2弾は協奏曲、それも19世紀のほぼ同じ時代を生きたヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾふたり、ヴュータンとヴィエニャフスキによる代表作という、その腕前を披露するのに絶好の一枚となっている。 旋律の美しさと独創性によりベルリオーズが絶賛したヴュータンの第5番に、こちらも第2楽章ロマンスが単独で演奏されるほど、美中の美とでもいうべき内容が魅力のヴィエニャフスキの第2番。名器1728年製作ストラディヴァリウス“ミラノッロ "を駆るセロヴシェクは、イザイ門下にあたる看板に偽りなし。絶品のリリシズムとともに速いパッセージの技巧も完璧で、これはヴァイオリン好きを興奮させずにはおかないものといえるだろう。ちなみにこのアルバムは師ギンゴールドに捧げられている。 | ||
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集& ヴィオラ編曲によるリート集 ブラームス/エットーレ・コーザ編: 6つの歌曲(ヴィオラ&ピアノ版) [歌の調べのように何かがよぎりOp.105-1 / まどろみはいよいよ浅くOp.105-2 / 失望Op.72-4 / 野に独りいてOp.86-2 / 航海Op.96-4 / わたしは改めて、虐げのすべてを見た Op.121-2(「4つの厳粛な歌」より)] ブラームス: ヴィオラ・ソナタ第1番 ヘ短調Op.120-1 ヴィオラ・ソナタ第2番 変ホ長調Op.120-2 |
エットーレ・コーザ(Va) マルク・パンティヨン(P) | |
録音:2007年10月9日-11日、スイス、グリミズア、ティボル・ヴァルガ・スタジオ。 前作のヴィオラ編曲集(50-2609)にもいくつか含まれていたブラームスのリート。このたびもまたコーザ自らアレンジを手がけた円熟期のナンバーは、渋い内容とヴィオラの陰影ゆたかなひびきがしっくりしてたまらない魅力。このムードを引き継ぐ形で始まるヴィオラ・ソナタがやはりしんみりとした味わいと、時に熱も帯びて聴かせる。ピアノは、 CLAVES にバラード集ほか(50-2508)のアルバムがあるパンティヨン。 | ||
マルティヌー: チェロ・ソナタ第1番 H.277(1939)/ チェロ・ソナタ第2番 H.286(1941)/ チェロ・ソナタ第3番 H.340(1952) |
マッティア・ザッパ(Vc) マッシミリアーノ・ マイノルフィ(P) | |
2009年はマルティヌーが世を去ってちょうど50年。チェロをこよなく愛したマルティヌーは、政治的緊張と社会の激変が著しかった15年間に、この楽器のために3曲のソナタを書いている。1940年にパリで作曲された最初のソナタは、ナチス・ドイツによる母国チェコスロヴァキアの解体を認めたミュンヘン協定に対する彼なりの反応だった。ソナタ第2番はアメリカ亡命中に書かれた最初の作品のうちのひとつ。そして最後のソナタは、まず1952年の夏、フランスのヴュー・ムーランでの休暇の間に着想され、同年の秋にニューヨークで完成されている。1973年スイス・ロカルノ出身のザッパはチューリヒ・トーンハレ管のメンバー。イタリア生まれのマイノルフィとデュオを組んで、ほかに5枚のアルバムをリリースしており、2001年には殿堂カーネギー・ホールにおけるデビューを果たしている。 | ||
シューベルト:クラリネット・ソナタ集、 クラリネット編曲によるドイツ舞曲&リート集 シューベルト: クラリネット・ソナタ ニ長調D.384 クラリネット(ヴァイオリン) ・ソナタ イ短調D.385 シューベルト/レート・ビエリ編: 10のドイツ舞曲 [D.783 Nos.12, 10, 13/D.426 No.8/D.783 No.15/ D.420 Nos.11, 5/D.783 Nos.16, 2, 7]/ クラリネット(ヴァイオリン)・ ソナタ ト短調D.408/ セレナードD.957-4 |
レート・ビエリ(Cl) ジェラール・ワイス (ヴィス?)(P) | |
録音:2007年10月22日-24日、スイス、ボスヴィル、旧教会。 1975年スイスのツークに生まれたビエリは、クラリネットをまず、バーゼル音楽院でフランソワ・ベンダに、次いでジュリアード音楽院でチャールズ・ナイディックに師事している。さらに作曲家ジェルジ・クルターグとピアニストのクリスティアン・ツィンマーマンに、室内楽のレッスンを受けたことがたいへん大きな影響を受けたとも自ら語っている。のびやかに歌う楽器の特性を活かして、このアルバムでは歌謡性を特色とするシューベルトの世界を自然に聴かせている。 | ||
ローベルト・シューマン(1810-1856): ピアノ曲全集 Vol.3 アベック変奏曲 Op.1(*)/間奏曲 Op.4(*)/ 交響的練習曲 Op.13(*)/ 色とりどりの小品 Op.99(#)/ノクターン Op.23(#)/ ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26(#) |
フィンギン・コリンズ(P) | |
録音:2008年10月13日-15日(*)/2008年11月17日-19日(#)。 子供の情景を含む第1弾(50-2601)、セドリク・ぺシャ演奏の第2弾(50-2603) に続く第3弾は、グラモフォン誌にて賞を得た第1弾に続くコリンズの演奏。彼は1999年のクララ・ハスキル国際ピアノコンクールにて優勝しており、その時のデビュー盤(50-9910)から約10年、より豊かになった音楽表現をお楽しみ頂きたい。 | ||
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6 |
アレクサンドラ・スム(Vn) ゲオルク・マルク指揮 ラインラント= プファルツ州立po. | |
録音:2007年10月5日-9日、ルートヴィヒスハーフェン、フィルハーモニー。 2002年より「プロジェクト・マルタ・アルゲリッチ」が、室内楽と若手の育成を目的として毎年6月に開催しているルガーノ・フェスティヴァル。2006年この音楽祭に登場したアレクサンドラ・ソムは、1989年ウクライナに生まれたヴァイオリニスト。アルゲリッチが見出した若き美女の演奏スタイルには、情熱の迸りに自分と似たものを感じたのか、どこか相通じるものがある。アルバム・デビューにあたっては世界的な大財閥ロスチャイルド・グループも全面的にバックアップしている。使用楽器は1735年ストラディヴァリウス・オモボノ。 | ||
シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス: ソナタ第18番 ニ長調/プレリュード/ ソナタ第51番 ト短調 |
今村泰典(リュート) | |
録音:2007年10月。使用楽器:マルティン・ブルナー(1764年)モデル・ジャーマン・バロックリュート(チェーザレ・マテウス 2007年製)。当盤の輸入盤 50-2809 は、国内代理店では扱わない物と思われます。 ヨーロッパを拠点に世界的に活躍するリュート奏者、今村泰典によるリュートの父、ヴァイスのリュート作品集第2集。ロンドン手稿譜とドレスデン手稿譜から1曲ずつ2つソナタとプレリュードを収録。今村氏自身が冒頭に新たな楽章を加え、別のソナタのものと入れ替えることによりヴァイスの作品をより大規模で構成感のある作品に仕上げた。一2007年に発売された第1集(50-2613)はディアパソン誌賞受賞するなど評価も高く、また古楽グループ、フォンス・ムジケのメンバーとして2007年の来日コンサートも成功を収め、2008年秋にはこの第2集を引き下げてソロ・コンサートを日本各地で行うなど大活躍のリュート奏者。通奏低音奏者としての豊富な経験に基づき、ヴァイスのスタイルを隅々まで熟知した今村氏ならでは創造力と音楽性でまさに現代のヴァイスが復活したかのようだ。 | ||
ファリャ: バレエ「三角帽子」第1組曲(*)/同第2組曲(*)/ 「きつね火」〜ショパンの主題による管弦楽組曲 (編曲;アントニ・ロス・マルバ) |
マリサ・マルティンス(Ms;*) アントニ・ロス・マルバ指揮 ガリシア王立po. (レアル・フィルハモニア・ デ・ガリシア) | |
録音:2007年9月15日-18日、スペイン、サンチャゴ・デ・コンポステッラ、アウディトリオ・デ・ガリシア。 1918-1919年にファリャが手掛けた3幕のコミック・オペラ「きつね火」。内容はファリャが幼い頃からあこがれていたショパンの音楽にもとづくものだったが、上演されないまま未出版に終わっている。ようやくこの幻の作品に光が当てられるのは半世紀以上も過ぎた1976年のこと。9曲からなる組曲として復活初演されている。そのときにオーケストラ編曲と初演を務めたのが、ほかならぬマルバだった。ショパンの甘く切ないメロディが、ファリャのあざやかな色彩で描かれるのはたいへん魅力的。カップリングの「三角帽子」と合わせて、ファリャの地元スペインのオケによる演奏ということで申し分ない。 | ||
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調Op.36a エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調Op.25 「ルーマニアの民俗風に」 |
ヌリット・スターク(Vn) セドリク・ペシャ(P) | |
録音:2008年3月22日、6月25日、ベルリン、テルデックス・スタジオ。使用楽器:ミラノのカルロ・アントニオ・テストーレ(1688 or 1693-c.1765)制作。 大ヴァイオリニストであったエネスコと、すぐれたピアニストとして活躍したブゾーニが書いたヴァイオリン・ソナタを収めたアルバム。なかでも、エネスコの第3番はヴァイオリンにハーモニクスとポルタメントが多用され、時おり民俗楽器ツィンバロンを思わせるピアノの扱いなど、副題の示す通り、異国情緒満点の力作として知られる。 ここでの演奏は実演でもデュオを組むふたり、「ゴルトベルク変奏曲」以降、意欲的なリリースを続けるペシャと、1979年テル・アヴィヴ生まれのスターク。彼女はジュリアード音楽院でロバート・マンに師事、さらにケルン音楽大学でアルバン・ベルク四重奏団にも師事したのち、いくつものコンクールで優秀な成績を収めている。また、ソリストとして活動するいっぽうで、ローザンヌ室内管の客演コンミスにも就任。 | ||
DO-50-2812 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します コーガン&スクロヴァチェフスキ〜ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.99 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
レオニード・コーガン(P) スタニスワフ・ スクロヴァチェフスキ指揮 パリ国立o. |
DO-50-2813 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ミルシテイン&セル〜ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ナタン・ミルシテイン(Vn) ジョージ・セル指揮 プラハpo. |
DO-50-2814 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します クライバーン&サヴァリッシュ〜ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ヴァン・クライバーン(P) ヴォルフガング・ サヴァリッシュ指揮 ケルン・ギュルツェニヒo. |
DO-50-2815 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ミケランジェリ&マルティノン〜ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ(P) ジャン・マルティノン指揮 フランス国立放送協会o. |
DO-50-2816 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します フランチェスカッティ&ドラティ〜メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ジノ・ フランチェスカッティ(Vn) アンタル・ドラティ指揮 フランス国立放送協会o. |
シューマン、チャイコフスキー、グルダ: チェロ協奏曲集 シューマン:チェロ協奏曲 イ短調Op.129 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 イ長調 フリードリヒ・グルダ(1930-2000):チェロ協奏曲 |
ニコラス・ アルトシュテット(Vc) アレクサンダー・ジョエル指揮 ライン・ドイツ国立o. | |
録音:2008年11月3日-7日、ルートヴィヒスハーフェン・フィルハーモニア。 1982年ドイツ人とフランス人を両親として生まれたニコラス・アルトシュテットは2009年現在27歳。ペルガメンシチコフとゲリンガスに師事し、これまでに数々のコンクールで優勝。既に世界各国で活躍している若手チェリスト。本録音はオーケストラとの最初の録音。19世紀の名曲、シューマンのチェロ協奏曲、チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲、さらにはフリードリヒ・グルダ作曲の管楽合奏団のためのチェロ協奏曲と盛り沢山。指揮者アレクサンダー・ジョエルとライン・ドイツ国立o.が手に手を携えて録音した入魂の録音。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):後期ピアノ・ソナタ集 ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調Op.109/ ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調Op.110/ ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調Op.111 |
セドリク・ペシャ(P) | |
録音:2009年1月2日-4日、ベルリン。 セドリク・ペシャはスイス生まれ、2002年のジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールで優勝、2009年現在30代前半の今、最も活躍するピアニスト。2004年にJ.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(50-2407)で、知的で自然な演奏が好評を得たCDデビューを皮切りに、「フランスのフォリア〜クープラン、ドビュッシー&メシアン」(50-2719)、ブゾーニ、エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ(50-2811)と Clavesにこれまで3枚のCDをリリースしている。 ピアニストにとってベートーヴェンの最後の3つのソナタを録音するのは人生をかけた大きな挑戦と言える。ペシャの演奏は深い内生を表現し、聴衆の心を動かす、30代にして既に大家の予感を感じさせるペシャ、渾身のベートーヴェン。 | ||
クララ・シューマン:くらい夢のなかにいた/海岸で/ ああ、この別れの痛みはあの人のせい/ 美しさのために愛するなら/ワルツ/民謡/ 穏やかな蓮の花が/愛の魔法/ なぜ、ほかの人にたずねるのか/おやすみの言葉を リリ・ブーランジェ:反映/夢想/限りなき悲しみ/帰路 アルマ・マーラー:頌歌/わたしは花の下をさすらう/ なま暖かい夏の夜を待ちわびて/収穫の歌/ あなたの傍らでは心おきなく/激情/静かな街/ 見分ける/わたしの夜を知っているか |
マリア・リッカルダ・ ヴェッセリング(Ms) ナタリー・ダン(P) | |
録音:2008年5月2日-6日、ジュネーヴ、エルネスト・アンセルメ・スタジオ。 スイスのグラウビュンデン出身のメッゾ、ヴェッセリングによるソロ・アルバム。音楽史上名高い3人の女性作曲家による歌曲を取り上げている。才気あふれロマンティックな作風のアルマ・マーラー。ドビュッシーの強烈な影響を感じさせる夭折のリリ・ブーランジェ。女性らしい繊細なニュアンスのクララ・シューマン。濃やかな表現で三者三様の世界を歌い分ける。 | ||
Metamorphose フランツ・リスト:ノルマの回想 S.394 レオポルド・ゴドフスキ(1870-1938): ジャワ組曲〜第8曲「ビュイテンゾルヒの庭」 J.シュトラウス II/ イグナーツィ・フリードマン(1882-1948)編:春の声 サン=サーンス/ゴドフスキ編:白鳥 ビゼー/フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)編: カルメン幻想曲 ショパン/ゴドフスキ編:子犬のワルツ 変ニ長調 ワーグナー/モシュコフスキ(1854-1925)編: 「タンホイザー」〜バッカナール |
ヨーゼフ・モーグ(P) | |
録音:2008年11月27日-30日、フィルハーモニア、ルートヴィヒスハーフェン。 編曲者の名前を見ただけでも圧倒されてしまう超絶三昧、しかも原曲は有名曲ばかりの魅力な内容。演奏のモーグは1987年ノイシュタット生まれ、ジョン・オコナーやベルント・グレムザーに師事したドイツの若手ピアニスト。すでにドイツ国内外で数多くの入賞歴があり、ウィーンのコンツェルトハウス、テル・アヴィヴ、リオ・デ・ジャネイロなど世界の舞台に立って成功を収めている。Clavesにはラシライネン指揮ラインラント=プファルツ州立フィルとリストのピアノ協奏曲(50-2707)をリリース、好評を博している。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):ミサ曲 イ長調 BWV.234/ミサ曲 ト短調 BWV.235
ミリアム・フューレルジンガー(S) アレックス・ポッター(CT) ハンス・イェルク・マンメル(T) マルクス・ヴォルペルト(Br) ローラン・ジャンドル指揮ラ・セトラ・バロックo.・バーゼル、 アンサンブル・オーランド・フリブール | ||
録音:2009年9月1日-3日、聖ドイツ教会、スウェーデン、スイス(録音場所は代理店記載ママ)。 バッハは1735年から44年にかけて作曲された4つのミサ曲を作曲した。全て6曲から成り、かつて書かれた教会カンタータの模倣も見られる。聖ドイツ教会の天より降り注ぐかのような響きが印象的。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品傑作集 Vol.1 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.548/ コラール前奏曲「いと尊きイエスよ、 われらはここに集いて」BWV.731/ 前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536/536a/ コラール前奏曲 「ああ、我等が人生とは何ぞ」BWV.743/ 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543/ アダージョ BWV.1016〜 ヴァイオリン・ソナタ第3番より/ トリオ BWV.1027/1027a(編曲:小糸恵)/ コラール・パルティータ 「ようこそ、慈悲あつきイエスよ」BWV.768/ コラール「装いせよ、わが魂よ」BWV.654 |
小糸 恵(Org) | |
録音:2009年6月21日-23日、フローニンゲン、聖マルティニ教会、オランダ。 小糸恵によるバッハのオルガン傑作集が録音開始となった。前作ブクステフーデ(50 2704)では重厚で強靭な演奏を披露した小糸恵は京都生まれ、スイス在住の世界的オルガニスト。バロックから現代までレパートリーは広いが、とりわけバッハのオルガン作品には定評があり、これまでに他のレーベルでバッハを録音し好評を博している。ヨーロッパで研鑽を積んだ、小糸だからこそ表現できる世界があり、1曲目に収録されたライプツィヒ時代の最高傑作、前奏曲とフーガ ホ短調からバッハのオルガン曲に対する小糸の音楽に聴き惚れてしまうだろう。 | ||
メンデルスゾーン(1809-1847)/ コード・ガーベン(1943-)編: ピアノ協奏曲第1番 ト短調Op.25/ 6つの無言歌集 [Ops.19-1, 30-1, 38-2, 38-6, 62-1, 67-3] / ピアノ協奏曲第2番 ニ短調Op.40 |
白神典子(P) ナタン・クァルテット [ダーナ・アンカ、 マジャ・フンツィカー(Vn) ロスヴィータ・キリアン(Va) ボリス・マッチン(Vc) ベルント・コンツェット(Cb)] | |
録音:2009年5月25日-27日、ベルリン。「ナタン・クァルテット」は四重奏名称なのにメンバ−5人となっているが、代理店記載ママ。 日本が誇る世界的室内楽ピアニスト白神典子は、これまで BIS レーベル よりショパン(BIS-847)やベートーヴェン(BIS-1177)のピアノ協奏曲室内楽版、そしてモーツァルト=フンメルのピアノ協奏曲の室内楽版(BIS-1147, BIS-1237, BIS-1537)など創意あふれる試みを行なって来たが、今回 Claves レーベルより2009年に生誕200年の、メンデルスゾーンの2つのピアノ協奏曲と無言歌集を室内楽編成による編曲版がリリースされる。 このアルバムは編曲者にも注目で、アレクサンダー・ツェムリンスキーやカール・レーヴェの全録音をしたことでも有名な指揮者でピアニストのコード・ガーベンによる。ガーベンはミケランジェリやロストロポーヴィチなど巨匠との録音で絶賛されている。 | ||
エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959): ピアノ作品集 Vol.2 アフリカの特徴的な舞曲集 [ファラッポス(若者の踊り)Op.47/ カンククス(老人の踊り)Op.57/ カンキキス(少年の踊り)Op.65]/ ブラジル風バッハ第4番/ 3つのマリア [アルニター/アルニラム/ミンチカ]/ ブラジルの詩 [カボークロの苗植え/吟遊詩人の印象/ 奥地の祭り/白色インディオの踊り]/ 野性の詩 |
ヨアンナ・ブジェジンスカ(P) | |
録音:2008年10月28日-31日、ローザンヌ、シャトー・ファロ、サル・ド・ミュジーク。 第1集(50-2709)で好評を得たシリーズ第2弾。今回はブラジル風バッハ第4番を含む充実の内容。「音楽の様式にはいっさい興味がない。音楽でいろんなことをしてみたいの。」と、語るヴィラ=ロボスの自由で多彩な音楽表現は一度聴いたら虜になってしまう。 演奏のブジェジンスカは、現在スイスで教鞭をとり、ツィンマーマンと同門にあたるポーランドのピアニスト。 | ||
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集 [第1番 ヘ長調 Op.5-1/第2番 ト長調 Op.5-2/ 第3番 イ長調 Op.69/第4番 ハ長調 Op.102-1/ 第5番 ニ長調 Op.102-2] |
セバスティアン・ サンジェル(Vc) マルク・パンティヨン(P) | |
録音:2007年12月21日-22日、2008年7月3日-5日、ヌーシャテル、スイス。 ベートーヴェンの3つの時代を堪能できるチェロ・ソナタ全集。チェロのサンジェルは室内楽を中心に活躍する期待のチェリストで、シュバイツァー・ピアノ・トリオとの共演をはじめ世界各国で活躍。 | ||
エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959): ピアノ三重奏曲第1番/ピアノ三重奏曲第3番 オスカー・ロレンツォ・フェルナンデス(1897-1948): ブラジル三重奏曲(1924) ヴィラ=ロボス:ピアノ三重奏曲第2番 |
ダモクレス三重奏団 [アダム・ケント(P) アイリ・ヨシオカ(Vn) ジビレ・ジョナー(Vc)] | |
録音:2007年9月6日-8日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。 トゥーリナのピアノ三重奏曲(50-2409)でClavesデビューしたダモクレス三重奏団、今回はヴィラ=ロボスとフェルナンデスの2枚組。ヴィラ=ロボスのピアノ三重奏曲はいずれも若かりし頃の作品で、ヴァイオリン、チェロ、ピアノがそれぞれ雄大でソリスティックなメロディが印象的。また、ヴィラ=ロボスの10歳年下にあたるフェルナンデスは、リオ・デ・ジャネイロ生まれの作曲家。詩人・教師としても知られ、音楽家になる前は化学を専攻していたという経歴の持ち主。故郷の民謡が彼の音楽の根底に存在し、またヨーロッパのロマンティシズムとフランス印象主義に強く影響を受けた最初のブラジル人作曲家と言えるだろう。 | ||
DO-50-2925 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します グリュミオー〜J.S.バッハ: ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV.1042 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
アルテュール・グリュミオー(Vn) エドモン・ド・シュトウツ指揮 チューリヒ室内o. |
DO-50-2926 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ギレリス&クレツキ〜ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
エミール・ギレリス(P) パウル・クレツキ指揮 フランス国立放送協会o. |
DO-50-2927 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します カサドシュ&マルティノン〜モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ロベール・カサドシュ(P) ジャン・マルティノン指揮 フランス国立放送協会o. |
DO-50-2928 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ミルシテイン&クレツキ〜モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ナタン・ミルシテイン(Vn) パウル・クレツキ指揮 ローザンヌ室内o. |
DO-50-2929 [CD-R] 廃盤 |
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します マガロフ&マーツァル〜ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します |
ニキタ・マガロフ(P) ズデニェク・マーツァル指揮 フランス国立o. |
モーツァルト: クラリネット五重奏曲 イ長調K.581 (バセット・ホルンと弦楽四重奏のための)/ クラリネット、バセット・ホルン、 2つのヴァイオリン、ヴィオラと チェロのためのアレグロ ヘ長調K.580a (断片/G.マース補作)/ バセット・ホルン、2つのヴァイオリン、 ヴィオラとチェロのための ロンド イ長調K.581a(D.バッハ補作) |
ディヴェルティメント・ ザルツブルク [クルト・ピルサク (バセットCl/Cl) ヤン・エンゲル (バセットCl) アンネグレート・ ディートリヒセン、 アンゲリカ・ハーゲン、 ペーター・ レフォール(Vn) カール・シャッツ(Va) マックス・ エンゲル(Vc)] | |
録音:1980年1月-2月、ORFザルツブルク・スタジオ(CD発売:1986年)。ピリオド楽器使用。以前国内盤でも KKCC-7017 / K35Y-10085 という番号で発売されたことがある録音(邦題「オリジナル楽器によるモーツァルト」)。 | ||
ジョルジュ・エネスク(エネスコ;1881-1955): 管弦楽作品集 12の楽器のための「室内交響曲」 Op.33/ 弦楽のための「2つの間奏曲」Op.12/ 管楽のための「 Dixtuor 」Op.14 |
ローレンス・フォスター指揮 ローザンヌ室内o. | |
発売:1988年。仏ディアパソン誌「音叉4本」獲得盤。 | ||
ブゾーニ&ラフ:ピアノと管弦楽のための作品集 フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924): ピアノと管弦楽のための演奏会用小品Op.31a ヨアヒム・ラフ(1822-1882): 春への頌歌Op.76 /ピアノ協奏曲 ハ短調Op.185 |
ジャン=フランソワ・ アントニオーリ(P) ローレンス・フォスター指揮 ローザンヌ室内o. | |
発売:1988年。 | ||
Nostalgien 〜インゴルフ・トゥルバン ヴェラチーニ: Sonate accademiche Op. 2 (1744) 第6番 イ長調 〜ラルゴ シベリウス:「ペルシャザールの饗宴」Op.51〜夜想曲 シューベルト:蜜蜂 Op.13 No.9 ポルディーニ:踊る人形 パガニーニ:イギリス国歌による変奏曲Op.9 マルティヌー:「リズムの練習曲集」 〜第6曲「ジャズ・リズム」 クライスラー:ウィーン風小行進曲 パラディース:シシリエンヌ アンリ・コレ(1885-1951):気苦労[ラ・ペナ] フランク: アンダンティーノ・クィエトーゾ 変ホ長調Op.6 サラサーテ:序奏とタランテラOp.43 エルガー:気まぐれな女Op.17 ストラヴィンスキー:ロシアの歌 アルベニス:「スペイン」Op.165〜第2曲「タンゴ」 フランシスコ・バッレ(1869-1906): 前奏曲第15番「火のように」(*) コルンゴルト:「空騒ぎ」〜りんごの木とりんぼく酒 ヴィエニャフスキ:カプリッチョ・ワルツOp.7 モシュコフスキ:ギター Op.45 No.2 フォーレ:夢のあとに Op.7 No.1 シュニトケ:「古い様式による組曲」〜パントマイム |
インゴルフ・トゥルバン(Vn) ジャン=ジャック・デュンキ(P) | |
録音:1989年8月、クール国立劇場。1990年に国内盤(KICC-7004/題名:「トゥルバン愛奏曲集」/廃盤)も発売されたことがある録音。 ミュンヘン・フィルのコンサート・マスターを務めていたトゥルバン(1964-)が、ソリストとして活動を開始した直後、まだ25歳頃の演奏。なお(*)は、資料によって「エドガル・ダニエル・デル・ヴァッレ(1861-1920)」の作品とされている場合があるが、誤り(国内盤でも誤記載されていた可能性がある)。 | ||
レスピーギ(1879-1936):ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 ヴァイオリン、オルガンと弦楽のためのシャコンヌ (ヴィターリ「シャコンヌ」の自由な編曲) (1908) / ヴァイオリンと管弦楽のための「古風な協奏曲」 イ短調 (1908) (#)/ ヴァイオリンと弦楽のためのパストラーレ (タルティーニ「ソナタ」の自由な編曲) (1908) / オーボエ、トランペット、ヴァイオリン、コントラバス、 ピアノと弦楽のための5声の協奏曲(1933) (*/#) インゴルフ・トゥルバン(Vn) マルチェロ・ヴィオッティ指揮イギリス室内o. ニール・ブラック(Ob;*) グレアム・アシュトン(Tp;*) スティーヴン・ウィリアムズ(Cb;*) イアン・ワトソン(P;*) | ||
録音:1990年5月、ロズリン・ヒル・チャペル、ロンドン。(P) 1990。(#)は発売当時の世界初録音。国内仕様盤:KICC-7073〔当店未案内、廃盤〕。 #既にレーベルでは廃盤で、国内代理店在庫限りの供給と思われます。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
デュカ&フォーレ:管弦楽作品集 デュカ(1865-1935):交響曲 ハ長調 フォーレ(1845-1924):ペレアスとメリザンドOp.80 |
ローレンス・フォスター指揮 モンテ・カルロpo. | |
発売:1991年。 | ||
ホアキン・トゥーリナ(1882-1949): 作品集 III〜室内楽作品集 弦楽四重奏のためのセレナータOp.87(*)/ 弦楽四重奏曲Op.4「ラ・ギターラ」(*)/ アンダルシアのムーサ(ミューズ)Op.93 (9曲;様々な編成のための)(#) |
シネ・ノミネSQ(*/#) マリア・バーヨ(S;#) リカルド・レケホ(P;#) | |
録音:1992年4月10日-12日、マヌエル・デ・ファリャ文化センター、グラナダ/1993年6月28日-30日、サル・ド・シャトネール、コルゾー、スイス。発売;1993年。一時国内盤[ KKCC-7252 ]も発売されていた。 | ||
ホアキン・トゥーリナ(1882-1949): 作品集 IV〜室内楽作品集 ピアノ四重奏曲Op.67/ピアノ五重奏曲Op.1(*)/ ピアノ六重奏曲Op.7「アンダルシアの情景」(#) |
メニューイン音楽祭 ピアノ四重奏団 [フリーデマン・リーガー(P) ノラ・チャスティン(Vn) ポール・コレッティ(Va) フランシス・グートゥー(Vc)] クリスティーネ・ブッシュ(Vn;*/#) アンナ・バルバラ・ デューチュラー(Va;#) | |
録音:1993年5月25日-28日、ヴァン・ゲースト・スタジオ、ザントハウゼン。一時国内盤[ KKCC-7275 ]も発売されていた。 | ||
ケルビーニ(1760-1842):序曲集 Vol.1 「アリ=ババ」「アベンチェラージ部族」 「二日間」「ロドイスカ」「メデア」 「アナクレオン」「ファニスカ」 「ポルトガル館 [L’Hôtellerie Portugaise] 」 |
ローレンス・フォスター指揮 バーミンガム市so. | |
発売:1991年。「Vol.1」となっているが、Vol.2以降は頓挫した模様。また、代理店によっては「品切れ」となっており、入荷までに御時間がかかる可能性があります。 | ||
ホアキン・トゥーリナ(1882-1949): 作品集 V〜:歌曲集 カンシオン形式の詩 Op.19(5曲;内1曲ピアノ独奏)/ 3つのアリアOp.26/ セビリャの歌Op.37 より [第5曲「幻影」/第6曲「ヒラルダの塔」]/ 3つのソネットOp.54/ 三連画Op.45 より [第1曲「ファルーカ」/第3曲「マドリガル」]/ Saeta en forma de Salve a la Virgen de la Esperanza Op.60 / 3つの詩Op.81/ロペ・デ・ベガ讃Op.90 |
マヌエル・シド(T) リカルド・レケホ(P) | |
発売;1997年。 | ||
ウェーバー(1786-1826):序曲集 舞踏への勧誘Op.65(ベルリオーズ管弦楽編)/ 序曲「幽霊の支配者」Op.27 / 歌劇「ペーター・シュモル」序曲Op.8/ 歌劇「アブ・ハッサン」序曲/ 序曲「歓呼」Op.59 / 劇音楽「トゥーランドット」Op.37 より [序曲/行進曲/]/ 舞踏への勧誘Op.65(ヴァインガルトナー管弦楽編) |
ローレンス・フォスター指揮 バーミンガム市so. | |
発売:1998年。「魔弾の射手」が入っておらず、「舞踏への勧誘」が2編曲という、正にマニアックな選曲。 | ||
シューベルト(ラヒレスキー編曲): 弦楽四重奏曲集(弦楽合奏版) [第12番「四重奏断章」/ 第13番「ロザムンデ」/ 第14番「死と乙女」] |
ラヒレスキー指揮 クレムリン室内o. | |
マーラーによる編曲とはまた違った迫力と緊張感を持つ、ラヒレフスキー版シューベルト。 | ||
オシポフ・バラライカ・オーケストラ Vol.3 〜ロシアの作曲家による交響作品集 クリコフ、ゴロドフスカヤ、フレンニコフ、 シチェドリン、スヴェトラーノフの作品 |
ニコライ・カリーニン指揮 オシポフ・バラライカo. | |
モーツァルト: ピアノ協奏曲第17番(*)/ピアノ・ソナタ第4番 シューマン:森の情景 |
デルフィーヌ・バルディン(P) へスス・ロペス=コボス指揮 ローザンド室内o.(*) | |
クララ・ハスキル国際コンクール優勝者、美形のデルフィーヌ嬢による優勝コンサート。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します イグナーツ・ラハナー(1807-1895):ピアノ三重奏曲全集 〔第1番 ニ短調 Op.89 /第2番 変ロ長調 Op.37 /第3番 ト長調 Op.45 / 第4番 ニ長調 Op.58 /第5番 変ホ長調 Op.102 /第6番 ハ長調 Op.103 〕 シュテファン・ミューメンタラー(Vn) アンナ・バルバラ・デューチュラー(Va) マルク・パンティヨン(P) | ||
録音:1997年5月24日-28日、1998年3月17日-20日、ヴァン・ゲースト・スタジオ、ザントハウゼン、ハイデルベルク、ドイツ/発売:1998年。発売時点における世界初録音。#ブックレットに内容・解説等は付属せず、バックインレイもCD商品とは異なります。 | ||
ヘイレル:ピアノ作品集 6つの無言歌/ルソーによる孤独な散策者の空想/ 「森の中で」第3組曲/新セリエ |
パンタロン(P) | |
ショパン、シューマン、リストらが相次いで誕生した19世紀初頭に現れた、「孤独な詩人」ヘイレル。17歳で神経症になり、ピアニストとして聴衆の前に出ることを拒否。 その後はロマン派の神髄といえるような優雅でデリケートな作品を書き続けた。 | ||
マルトゥッチ: 追憶の歌(管弦楽合奏版)/ノットゥルノ レスピーギ:日没 |
バレイズ(Ms) ヘスス・ ロペス=コボス指揮 ローザンヌ室内o. | |
カタルーニャの協奏曲集 ブロトンズ:トロンボーン協奏曲 モンサルヴァーチェ: ハープとオーケストラの協奏的カプリッチョ ベネジャム:サキソフォーン協奏曲 |
ローレンス・フォスター指揮 バルセロナ国立so. | |
カザルスなど天才を産み出す風土を持ち、独特の芸術文化を持つカタルーニャ地方の協奏作品に焦点を当てたアルバム。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します モーリス・シュテーガー、ラ・カスティーリヤ〜 17世紀を中心とするリコーダーと通奏低音のためのイタリア・バロック器楽作品集 マルコ・ウッチェリーニ(1603/10-1680):「ラ・ベルガマスカ」によるアリア ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1630頃-1669/70頃):ソナタ第4番「ラ・カステッリャ」 フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):ソナタ第4番 イ短調 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第1番 「ラ・ベルナベア」 コレッリ(1653-1713):ソナタ第10番 ト長調 / ダリオ・カステッロ(1590頃?-1630頃 or 1658頃):ソナタ第2番 ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):ソナタ第2番 ニ短調 / マルコ・ウッチェリーニ:ソナタ第4番 ヴィヴァルディ(1678-1741):ソナタ ヘ長調 RV 52 モーリス・シュテーガー(リコーダー) 北谷直樹指揮コンティヌオ・コンソート | ||
録音:1998年6月29日-7月1日、改革派教会、ラングナウ、おそらくスイス/発売:1998年。#ブックレットに内容・解説等は付属せず、バックインレイもCD商品とは異なります。 | ||
モイセイ(ミエチスワフ)・ ヴァインベルグ(1919-1996):室内交響曲集 [第1番Op.145/第3番Op.151/第4番Op.153] |
エフゲニー・ペトロフ(Cl) ミーシャ・ラフレフスキ指揮 クレムリンco. | |
実質上クラリネット協奏曲である第4番では天才クラリネット奏者ペトロフが参加。 | ||
ホセ・マリア・ウサンディサガ: チェロとオーケストラのための幻想曲/ 3つの民謡によるラプソディー/ グレゴリオ聖歌による交響的序曲/他 |
アシエル・ポーロ(Vc) ガブリエル・フムラ指揮 バスク国立o. | |
パリでダンディに師事したバスク出身の作曲家ウサンディサガ。美しく切ないメロディー満載のオーケストラ作品集。 | ||
50-9816 廃盤 |
トゥルニエ:ハープ作品集 演奏会用練習曲「朝に」/森の泉のほとりにて/ ソナチネ/映像[第1組曲−第4組曲] |
シャンタル・マチュー(Hp) |
ハープの名曲「泉」で知られるトゥルニエは、ローマ大賞も受賞しパリ音楽院の教授でもあった、れっきとした大音楽家。このアルバムは彼のハープ作品だけを集めたものだが、キワモノ臭さは全くない。 | ||
空想の翼 〜オリジナル楽器による初期イタリア音楽集 カステロ、カッツァーティ、マリーニ、 フレスコヴァルディ、カプスベルガー、他の作品 |
イカルス・アンサンブル | |
劇的で多様な声楽曲が流行した17世紀イタリア音楽界。その声楽曲の伴奏を務めた楽器たちに同様の表現が求められたのは想像に難くない。そしてそのことがやがて声楽と独立して「純楽器」様式の作品を生み出すに至る。このアルバムはその当時の最も華麗で想像力に富んだ作品ばかりを集めたもの。イカルス・アンサンブルはリコーダー、ヴァイオリン、ドラム、テオルボ、ギター、チェロ、ポジ ティヴ・オルガン、ヴァージナルという編成。 | ||
シューベルト:ピアノ連弾作品集 4つのポロネーズ/ハンガリー風ディヴェルティメント/ 3つの英雄的行進曲/ 2つのトリオを持つドイツ舞曲と2つのレントラー/ 創作主題による8つの変奏曲/ソナタ「大二重奏曲」/ ロンドD.608/ロンドD.951/アレグロ「人生の嵐」/ 幻想曲 ヘ短調/葬送大行進曲/ フランスの歌による8つの変奏曲 |
デュオ・クロムランク | |
メンデルスゾーン姉弟の声楽曲 ファニー・ヘンゼル &フェリックス・メンデルスゾーン:声楽作品集 |
フランシーヌ・ヴァン・ デア・ヘイデン(S) ウルスラ・デュチュラー(P) | |
デュチュラーの穏健ながら適切なサポートを得て、ヘイデンがさわやかでのびやかな歌声を披露。 | ||
ガブリエッラ・ダッロリオ〜ハープ・リサイタル C.P.E.バッハ:ソナタト長調Wq.139 ヒンデミット:ソナタ(1939) ブリテン:ハープのための組曲Op.83 ルーセル:即興曲Op.21 ヒナステラ:ソナティネ(1938) エライアス・パリッシュ・アルヴァーズ(1808-49): あるハープ奏者のオリエント旅行 |
ガブリエッラ・ ダッロリオ(Hp) | |
録音:1998年4月6〜11日、ユトレヒト。ボローニャ生まれの女流ダッロリオによる独奏ハープのためのオリジナル作品集。 | ||
モーツァルト: 弦楽四重奏曲第14番/弦楽四重奏曲第19番/ アダージョとフーガ |
シネ・ノミネSQ | |
メロスSQの薫陶を受けたスイスのシネ・ノミネSQ。師匠譲りの渋さよりはシャ−プで活気ある音作りが特徴。 | ||
ホアキン・トゥーリナ(1882-1949):ピアノ作品集 絵画的組曲「セビリャ」Op.2//幻想舞曲集Op.22/ 絵画的ソナタ「サンルーカル・デ・バラメーダ」Op.24/ ピアノのための版画「わがテラスより」Op.104 |
リカルド・レケホ(P) | |
録音:1999年1月31日-2月3日。 トゥーリナ・シリーズ第6弾。ドビュッシーに憧れたことからくる印象派的要素、師モシュコフスキを思わせる華麗な超絶技巧、そしてファリャ、アルベニスの強い影響から来る故国スペインの熱い情熱。初期の習作から晩年の充実した作品まで幅広く収録。スペインの名手レケホの豊かな詩情をたたえたピアノもききもの。 | ||
浪漫的ヴィオラ音楽 ヨーゼフ・ヨアヒム:ヘブライの旋律Op.9 フリードリヒ・キール:3つのロマンスOp.69 ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク:伝説曲Op.62 H.アンドリーセン:1楽章形式のソナティナ ハインリヒ24世皇太子ロイス:ソナタト長調Op.22 |
アナ・バルバラ・ ドゥッチュラー(Va) マルク・パンティヨン(P) | |
録音:1999年2月4〜7日、ザントハウゼン&ハイデルベルク。 | ||
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します ルーマニアン・ラプソディ ジョルジェ・エネスク(1881-1955): ルーマニア狂詩曲第1番 イ長調 Op.11 (1949) /ピアノ組曲第2番 ニ長調 Op.10 (1941) ディヌ・リパッティ(1917-1950):左手のためのソナチネ(1941) / リスト:ルーマニア狂詩曲 モニカ・グードマン(P) | ||
録音:1999年5月、9月、ヴァン・ゲースト・スタジオ、ザントハウゼン、ハイデルベルク、ドイツ/発売:2000年。実力派ピアニストによるルーマニアにまつわる作品集。#ブックレットに内容・解説等は付属せず、バックインレイもCD商品とは異なります。 | ||
カルロス・アルバレス(Br)〜オペラ・アリア集 「スティッフィリオ」「ロベルト・デヴリュー」「椿姫」「ファルスタッフ」「清教徒」 「ファヴォリータ」「カルメン」エフゲニー・オネーギン」「ドン・カルロ」より | ||
2オクターヴを超える豊かな声域と、安定感のある豊かな低音の響きが魅力のアルバレスによるソロ・アルバム。 | ||
C.P.E.バッハ:ソナタ集 [変ロ長調 Wq51-2(1760)/ ニ短調 Wq51-4(1758)/ ヘ長調 Wq51-5(1759)] クープラン: 著書「クラヴサン奏法」に収録された実例譜 〜前奏曲第6番 ロ短調 クラヴサン曲集第1巻〜第2組曲 ラモー:クラヴサン組曲第2番(1724) |
ラース・ウルリク・モーテンセン、 アンヌ・ギャレット、 クリスティアーヌ・ジャコテ(Cemb) | |
録音:1998年8月。使用楽器:ヤーコプ・シュティルネマン(1724-1790;スイス生まれ)がリヨン滞在中の1777年に製作したチェンバロ。中堅どころの実力者が競演した録音。 | ||
ロシアン・モザイク グリンカ/リムスキー=コルサコフ編曲: 歌劇「ルスランとリュドミラ」〜カヴァティーナ 歌劇「イワン・スサーニン」〜イワンの歌/婚礼の合唱 アントニーダのロマンス/イワンのアリア 序奏とポーランド人の合唱/スサーニンのアリア カリンニコフ:セレナード グラズノフ:主題と変奏 ラフマニノフ:ロマンス/スケルツォ アキメンコ:ノクターン アレンスキー:チャイコフスキーの主題による変奏曲 レビコフ:枯葉 ロシア民謡/アシュラマジャン編曲:イサクのろうそく/月は輝き |
M・ラフレフスキー指揮 クレムリンco. | |
モーツァルト: ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414(弦楽五重奏伴奏版)(*) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37 (+) |
フィギンズ・コリンズ(P) エマニュエル・クリヴィヌ指揮(+) ローザンヌco.(+)、同団員 (*) | |
録音:1999年9月、ライヴ。コリンズはアイルランドのダブリン出身の若手で、1999年クララ・ハスキル・コンクールの優勝者。2000年6月にはロンドン、ウィグモア・ホールでデヴュー・リサイタルを果たした。 | ||
ヴェルディ:レクイエム | マルティナ・アーロヨ(S) キャロル・スミス(Ms) アレクサンダー・ヤング(T) マルティ・タルヴェラ(B) ウィレム・ファン・オッテルロー指揮 ハーグ・レジデンティo. N.O.S.cho. | |
録音:1970年12月11日&12日、ハーグ。ライヴ。 なぜ CLAVES からこのようなレパートリーが出てくるのかわからないが、とにかく白熱ライヴ。ソリストが非常に国際色豊か(アメリカ、スイス、イギリス、フィンランド)というのもかなり謎だが、オッテルロー晩年の録音というだけでも希少価値有。マニア受けするCDと言える。 なお、収録時間が81分40秒となっており、CD本体に「全てのプレーヤーでかかるとは限らない」と注意書がある。 | ||
メンデルスゾーン: 交響曲第4番(改訂版)/ コンサート・アリア「不幸な人よ」/ コンサート・アリア 「レナのうっそうとした荒野にて」 |
オレグ・カエターニ指揮 ロベルト・シューマンpo. | |
作曲当時のオリジナル版が埋もれてしまうというのはよくある話だが、この4番のように作曲者自らが作曲後大幅に改訂したにもかかわらず、その改訂版の方が埋もれるというのは極めて珍しい。しかも微調整ではなく、かなりの改訂であるから、これは今後のメンデルスゾーンの演奏を大きく変える一枚になるに違いない。ロベルト・シューマン・フィルは即席のオケではなく、創立150年を超える由緒ある団体。ケンペを首席指揮者に迎えたこともあるらしい。ここではライヴということで、曲の珍しさ以上の白熱した演奏を聞かせてくれる。 |