AMBROISIE 2005年に国内代理店が変更となり、それまで多くのアイテムに付されていた日本語解説書は付属しなくなっております。また、初期のアイテムは多くが廃盤となりつつありますので、その旨御了承下さい。 | ||
フリオーソ・マ・ノン・トロッポ〜イタリア 1602-1717 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ(17世紀): ラ・ピアンクッチャ/ラ・ベルナベーア シジスモンド・ディンディア(1580-1629): 1声と2声の曲集第5巻(1623) 〜ディドーの嘆き「不幸なディドーネよ」 バルトロメオ・セルマ・イ・サラベルデ(?-1640頃): 丘に衣をまとわせた(1638) フレスコバルディ: トッカータ集第2巻(1627)〜トッカータ第1番 アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):ラ・ボルガ カッチーニ:「新しい音楽」(1602)〜うるわしのアマリッリ ジュゼッペ・マリア・ヤッキーニ(1670-1727):ソナタ イ短調 アントニオ・ロッティ(1666-1740): カンタータ「わかります、目隠しした神よ」 コレッリ:ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」 Op.5 No.12(1700) アンドレア・ファルコニエーリ: 「甘い調べが」とそのコレンテ |
マリセール・ヴィツォレク(S) Ens.アマリリス [エロイーズ・ガイヤール (リコーダー、Ob) ヴィオレーヌ・コシャール (Cemb、Org) オフェリー・ガイヤール(Vc)] | |
シューマン:幻想小曲集 民謡風の5つの小品 Op.102(*)/ 3つのロマンス Op.94(+)/ アダージョとアレグロ Op.70(*)/ リーダークライス Op.39より(*)/ 幻想小曲集 Op.73(*) |
Ens.アマリリス [オフェリー・ガイヤール(Vc;*) エリク・スペレール(Ob;+) オリヴィエ・ペイルブリュヌ(P)] | |
宮廷の貴婦人たちの調べ 1700-174 ピエール・ダンカン・フィリドール(11681-1731): 組曲第5番 ニ長調(1717) ジャン・バリエール(1705-1747): トリオによるソナタ第2番ニ短調(*) ラモー:クラヴサン曲集(1731)〜 ミューズ(ムーサ)たちの会話/ キュクロープ(一つ目の巨人たち) ミシェル・ド・ラ・バール(1675-1745): 組曲第9番 ト長調「知られざるソナタ」 ジャン・バリエール:組曲第4番 ヘ長調(*) ジャック=マルタン・オトテール(1674-1763): 組曲第2番ヘ短調(1715) ジョゼフ=ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755): トリオ・ソナタ第5番ホ短調(1717) |
Ens.アマリリス [エロイーズ・ガイヤール (リコーダー、Ob) ヴィオレーヌ・コシャール (Cemb、Org) オフェリー・ガイヤール(Vc)] アンヌ=マリー・ラーラ(Vg) | |
AMB-9905 廃盤 |
バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.1 [第1番 ト長調 BWV.1007/第2番 ニ短調 BWV.1008/ 第6番 ニ長調 BWV.1012] |
オフェリー・ガイヤール (Vc、ピッコロVc) |
AMB-9906 廃盤 |
バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.2 [第3番 ハ長調BWV.1009/第4番 変ホ長調BWV.1010/ 第5番 ハ短調BWV.1011] |
オフェリー・ガイヤール (Vc、ピッコロVc) |
コントラスツ ブリテン: 現代風の変奏曲(1936)(*)/ オヴィディウスによる 6つのメタモルフォーゼ Op.49(1951)(+)/ ファンタジー Op.2(#)/ 2つの昆虫の小品(1932)(*)/ 無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72(**) |
エリク・スペレール(Ob;*/+/#) オフェリー・ガイヤール(Vc;#/**) オリヴィエ・ペイユヴュルヌ(P;*) | |
ヘンデル:リコーダーとオーボエのソナタ集 リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調 HWV367/ オーボエと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 HWV363/ リコーダーと通奏低音のためのソナタ イ短調 HWV362/ リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調 HWV365/ オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ短調 HWV366/ リコーダーと通奏低音のためのソナタ へ長調 HWV369/ リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト短調 HWV360 |
アマリリス [エロイーズ・ガイヤール(Rec/Ob) ヴィオレーヌ・コチャール(Cemb) オフェリー・ガイヤール(Vc)] | |
録音:2001年4月。 | ||
バッハ:モテット集 主に向かって新しい歌を歌え BWV.225/ 聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV.226/ わが喜びなるイエス BWV.227/ 恐れるなかれ、われ汝とともにあり BWV.228/ 来たれ、イエスよ、来たれ BWV.229/ 主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV.230 |
ピエール・カオ指揮 アルシス(cho.) レ・バス・レユニ [ブリュノ・コクセ、 エマニュエル・バルサ(Vc) リシャール・ミロン(Cb) ブランディーヌ・ラヌー(Org)] | |
録音:2002年2月、パリ。アルシスは1999年に創設されたプロ合唱団で、編成はS4:A3:T3:B4。 | ||
ヴィクトル・ユゴーの詩による美しい歌曲 フォーレ:蝶と花/不在 アーン:星なき夜 ラロ:微笑みかける神/ギター フランク:バラと蝶 ビゼー: アラビア女主人の別れ/道化の歌/てんとう虫 サン=サーンス:海の夕暮れ リスト:ああ、私が眠る時 ワーグナー:心待ち |
マリー・デュヴェルロー(S) フィリップ・カサール(P) | |
シューベルト: ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960 ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664 |
フィリップ・カサール(P) | |
録音:2001年12月、スイス、シオン。 | ||
ゲオルク・ドルーシェツキー(1746-1819): 後期室内楽作品集 オーボエ協奏曲 ト短調(1806頃)/ セレナータ 変ホ長調(オーボエ、クラリネット、 ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロとコントラバスのための;1809)/ アンダンテ・モデラートの主題と6つの変奏/ オーボエ五重奏曲 ハ長調(1808) |
ゼフィーロ [アルフレード・ ベルナルディーニ(Ob) ロレンツォ・コッポラ(Cl) ディレノ・バルタン(Hr) アルベルト・グラッツィ(Fg) ステファノ・モンタナーリ(Vn) ガエターノ・ナシッロ(Vc)他] | |
録音:2001年9月。ピリオド楽器使用。 オーストリア、ハンガリー、スロヴァキアで活躍した古典派の作曲家ドルーシェツキーが、ベートーヴェンの「傑作の森」時代に書いた作品集。ゼフィーロはイタリアのピリオド木管楽器奏者を中心に編成された実力派アンサンブル。 | ||
AMB-9926 (2CD) 廃盤 |
バッハ:無伴奏チェロ組曲全集 [第1番 ト長調BWV.1007/第2番 ニ短調BWV.1008/ 第6番 ニ長調BWV.1012/第3番 変ホ長調BWV.1009/ 第4番 ハ短調BWV.1010/第5番 ニ長調BWV.1011] |
オフェリー・ガイヤール (バロックVc/ チェロ・ピッコロ) |
AMB-9905とAMB-9906をセットにしたもの。 | ||
ブリテン: チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65/ 無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80/ 無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87 |
オフェリー・ガイヤール(Vc) ヴァネッサ・ワーグナー(P) | |
オーボエのための現代作品集 アンタル・ドラティ(1906-1988): オーボエとピアノのための協奏的二重奏曲(1983)/ オーボエのための5つの小品(1980/81)/ オーボエ・ダモーレ、オーボエ、 コールアングレと12の弦楽器のための三部作(1986) ハインツ・ホリガー(1939-): 無伴奏オーボエのためのソナタ(1956-1957/1999改訂) |
エリック・スペレ(Ob) オリヴィエ・ペイルブリュヌ(P) ピエール・バルトロメー指揮 ベルギー王立フランデレン (フランダース)po. | |
録音:2002年8月&2003年4月、ティボール・ヴァルガ・スタジオ、シオン、スイス/アントヴェルペン、ベルギー/フラゲ=ブリュッセル、ベルギー。 近年、なぜか指揮者ドラティの作曲の録音が相次いでいるが、ここに素晴らしいオーボエ作品集が新たに登場。演奏者のエリック・スペレは、既に同レーベルにオフィリー・ガイヤールとともに、 シューマンやブリテンの室内楽作品集(AMB-9903、AMB-9909)を録音している気鋭のベルギー人オーボイスト。ホリガーを思わせる引き締まった音を完璧にコントロール、きわめて完成度の高い演奏を聴かせ、 ついついその音楽には引き込まれてしまう。その芸術性は、彼1人の技量にすべてが関わってくる無伴奏作品でも遺憾なく発揮されている。突然に有名曲からの引用が飛び出したりする諧謔的な「三部作(TRITICCO)」 はMD+Gの既発売録音のものとは別ヴァージョンだったりと、MD+G盤との聴き比べも楽しみだ。カップリングにホリガーの無伴奏ソナタの新版が収められているのも、ちょっとした魅力のひとつ。こちらの演奏も見事! | ||
ルイージ・ガッティ(1740-1817):室内楽作品集 オーボエ四重奏曲 ハ長調/ コーラングレ、ファゴット、ヴァイオリン、 ヴィオチェロとコントラバスのための 七重奏曲 変ホ長調/ オーボエ、2本のホルン、ヴァイオリン、 ヴィオラ、チェロとコントラバスのための 協奏的七重奏曲(セッティミーノ) ヘ長調 |
アンサンブル・ゼフィーロ | |
録音:2002年9月10日〜12日、サッケッタ・ディ・ススティネンテ教会堂、マントヴァ。ピリオド楽器使用。 ガッティははじめマントヴァで活躍し、モーツァルトとほぼ入れ替わりでザルツブルクに来てコロレド大司教に重用されたイタリア人作曲家。声楽曲も書いたが、ここに聴くことのできる室内楽作品はどれも18世紀のおだやかなディヴェルティメントのようでいて、実際はかなり手際良く練られた造りになっており、深く聴き込めば聴き込むほどに面白い。演奏はドルーシェツキーの晩年の名作をいかにも面白く聴かせてくれたイタリアの古楽団体、ゼフィーロ。ベルナルディーニの吹く珍しい楽器コーラングレ(イングリッシュホルン)の響きもたおやかに、ここでもまた熟達ぶりを味あわせてくれる。 | ||
ハインリヒ・ フランツ・イグナツ・ビーバー(1644-1704): レクィエム ヘ短調 4つのオッフェルトリウム [悔悛する魂よ、おまえの祈りをここに捧げよ/ もろもろの霊よ、恐れを抱いて死に向かうな/ どこへ去ったのか、あなたの愛する息子は/ 永遠の光が聖パウロにふりそそぎ] |
ヨハネッテ・ゾマー(S) ギュメット・ロランス(A) 他 ピエール・カオ指揮 アルシス・ブルゴーニュ (ens.&cho.) | |
シャルパンティエと同じく1704年に歿したオーストリアの作曲家ビーバーは2004年に歿後300年を迎えた。記念すべき2004年を迎えるべく、稀代の合唱指揮者カオ率いるアルシス・ブルゴーニュが昨年末に企画・制作したのがこのアルバム。ビーバーが楽長をつとめていたザルツブルク大聖堂の現・古文書館長、エルンスト・ヒンターマイアー氏のお墨付き&協力のもとに制作された1枚だ。 ビーバーのレクィエムといえば、昨今Alia Voxから出た華麗なイ長調の作品(サヴァール指揮、酔狂な器楽曲の代表格「戦争」を併録)がよく知られており、他にもDHMのレオンハルト盤など名録音は多い。だがここで演奏されている「レクイエム ヘ短調」は、かなり古いアルノンクール盤以来、新録音にはほとんど恵まれてこなかった。アルシス・ブルゴーニュのひたすら繊細で自由闊達な、表現力に富んだ演奏による新録音の登場は、ファンにとって大きな喜びだ。死者の栄誉を高らかに歌い上げる華やかなイ長調レクィエムを「陽」とすれば、死者をいたむ悲哀の情感があふれんばかりに表現されるこの悲痛なホ短調レクィエムはまさに「陰」の名曲。しっとりと、聴きごたえのある作品だ。 このアルバムではさらに、4曲の世界初録音になるオッフェルトリウム(それぞれ6分程度の、かなりしっかり作りこまれた声楽曲)も聴くことができる。まさに合唱ファン、ビーバー・ファン必携の一作であるとともに、ビーバー声楽曲をはじめて聴く人にとっても、ごく接しやすい格好の入門盤になるはず。 | ||
ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼児」 (ジャン=ピエール・アルノによる室内楽編) |
フランソワーズ・マセ(S) リオネル・ペントル(Br) クリスティアン・フロマン(語り) アンサンブル・カルペ・ディエム | |
イン・エクストレミス 〜オリジナル・タンゴ集 |
ファブリス・ラヴェル=シャピュイ(P) ジャック・トリュパン(バンドネオン) クレール・ディ・テルズィ(Vo) シリル・ギャラック(Vn) パトリック・サンテス(Cb) エリック・ルーデ(Perc) | |
AMB-9942 [AM-9942] (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ:イギリス組曲全曲 | クリストフ・ルセ(Cemb) |
ヴィヴァルディ: ソプラニーノ、リコーダー、およびチェロのための協奏曲集 ソプラニーノ(ピッコロ)、弦楽と 通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV.443/ アルト・リコーダー、弦楽、通奏低音のための 協奏曲 ト短調「夜」RV.0439/ チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ短調 RV.401/ アルト・リコーダー、弦楽と通奏低音のための 協奏曲 ヘ長調「海の嵐」RV.433/ チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ロ短調 RV.424/ ソプラニーノ(ピッコロ)、弦楽と 通奏低音のための協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」RV.428/ ソプラニーノ(ピッコロ)、弦楽と通奏低音のための 協奏曲 ハ長調 RV.443 |
アンサンブル・アマリリス エロイーズ・ガイヤール (ソプラニーノ[ピッコロ]/ アルト・リコーダー) オフィリー・ガイヤール(バロックVc) | |
録音:2003年5月、ドイツ教会、パリ。ピリオド楽器使用。 輝かしく軽やかにうたうピッコロ、表情豊かなリコーダー、皮肉っぽく美しいチェロ。編成の小ささなど、あっという間に忘れるほどの音楽の豊かさに驚嘆! 17世紀イギリスのマスク(AMB-9902)、ヘンデルのソナタ集(AMB-9910)、18世紀フランスの室内楽(AMB-9904)などでニュアンスに満ちた鮮烈な演奏を聴かせてくれたフランス気鋭の古楽アンサンブル、 アマリリス。同じAMBROISIEレーベルでのバッハの無伴奏チェロ組曲全集で知られるオフィリー・ガイヤール、リコーダーとオーボエの名手エロイーズ・ガイヤールの姉妹、 および鍵盤のヴィオレーヌ・コシャールの3人が基本メンバーだが、今度は弦楽器数名とリュート奏者を加えた拡大編成(といっても各パート1人ずつの室内楽編成)によってヴィヴァルディの協奏曲を録音。 「フルート協奏曲集作品10」から表題つきの3曲と、チェロ協奏曲、ピッコロ協奏曲を各2曲ずつ収録している。 いまさらヴィヴァルディの協奏曲の録音かと思って見過ごしてしまったとしたら大間違い! 向かうところ敵なし、という頃のビオンディや初期のジャルディーノ・アルモニコを思わせる、軽快で活気に満ちた、 しなやかで泣かせ上手の演奏のウマさには誰しも心奪われずにはおれないはず。どの曲も十分に研究したようで、音楽の運びかたや彫啄の的確さもイチイチ素晴らしい――この曲はこんなに名曲だったのか! と思う瞬間の連続だ。耳をひくピッコロの音は、それが甲高くやかましい楽音であることを忘れるくらい綺麗。現代チェロでは入魂派のオフィリーのチェロも、ここでは様式感覚に満ちた弓遣いで、 ひそやかに語りかけるような歌いまわしを聴かせてくれる。 ヴィヴァルディは単調、と勘違いしている人の目を見開かせるには絶好の1枚。 | ||
AMB-9947 廃盤 |
ペロタンとノートルダム楽派 | ドミニク・ヴラール(ディレクション) アンサンブル・ジル・バンショワ |
クロムニェージシュ修道院の音楽 シュメルツァー: 騎乗のバレット/3声のソナタ ハ長調/ ソナタ ト長調「ラ・カロリエッタ」/ 3声のソナタ イ短調 フックス:4声のソナタ/5声のソナタ ヴェイヴァノフスキー: 4声のソナタ第3番/聖霊のソナタ/ ソナタ第20番/4声のソナタ ト短調/セレナータ ヴェックマン:4声のソナタ第1番/ タイレ:5声のソナタ |
レ・サックブーティエ・ド・トゥルーズ | |
AMB-9949 (3CD) 廃盤 |
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687): 音楽悲劇「ロラン」 |
クリストフ・ルセ(Cemb)指揮 レ・タラン・リリーク |
ベルリオーズ(ジャン=ピエール・アルノ編): 「ロメオとジュリエット」からの音楽/ 「イタリアのハロルド」からの音楽/ 「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲 |
アンサンブル・カルペ・ディエム | |
室内楽ヴァージョンのベルリオーズ。 カルペ・ディエムとは「その日を摘むべし(=今日を楽しんで生きよ)」といった意味、ホラティウスの詩から採られたラテン語の教訓。 | ||
パンチョ・ヴラディゲーロフ(1899-1978): ヴァイオリンとピアノのための作品集 ブルガリア風パラフレーズOp.18〜ラチェニツァ/ 歌 Op.21/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.1/ ヴァイオリンとピアノのための四つの小品 Op.12 [幻影/間奏曲/北のロマンス/ワルツ]/ 狂詩曲「ヴァルダル」 |
スヴェトリン・ルセフ(Vn) エレーナ・ロザノヴァ(P;*) | |
録音:2003年10月、シオン、スイス。使用楽器:クレメンティ社1812年製(*)。 ロマンティックで幻惑的。20世紀ブルガリアの知られざる名作曲家のヴァイオリン音楽。バルトークやヒンデミット、スカルコッタスやメノッティらが生きた時代に、ブルガリアで活躍していた作曲家ヴラディゲーロフ。1940年から78年に没するまでの間、ソフィア芸大で教鞭をとっていた、いわば「おくれてきた国民楽派」の系譜に属する作曲家だ。 すでにピアノ連弾作品(CPO)やピアノ独奏曲(Albany Records)など数枚のCDがリリースされているので、コアなブルガリア音楽ファンにとっては馴染み深い存在となっているかもしれない。比較的堅固な書法のなかで7拍子や5拍子などブルガリア独特のリズムを多用するなど、20世紀民俗的音楽としてはかなりとっつきやすい路線の作風をみせてくれる。ここで演奏されているヴァイオリン曲は、小さな作品から大掛かりなソナタまで、どれも妖艶なバルカン・ムードをただよわせた「くせになる」充実作ばかり。 ブルガリア出身でジェラール・ブーレやカントロフに師事した若手ルセフのヴァイオリンは、祖国の音楽への過剰な思い入れに振りまわされず、自然体=本場人の音、というような姿勢で潔くも密度の濃いサウンドを創り出している。ウクライナ出身のピアニスト・ルザノヴァも、民俗的な雰囲気を見事に盛り上げるあざやかなタッチが素晴らしい。民俗音楽ファン、ブルガリア音楽ファンには大推薦の一作。 | ||
太陽王を讃える牧歌劇、 その他のいかがわしき些事こまごま 〜M=A.シャルパンティエ世俗作品集 6声部と通奏低音のための組曲 ニ短調 H.545/ モリエール台本による牧歌劇「花の王冠」 H.486(*)/ 2声部と通奏低音のための プレリュード、メヌエットとパスピエ H.520/ アンジェリークとメドールの対話 H.506/ 3声部と通奏低音のためのプレリュード ヘ短調 H.528/ エール「木々にとまった鳥たちよ」 H.456/ 2声部と通奏低音のための二つのメヌエット H.541/ 二重唱「ものみな生まれ変わり、花開く」 H.468/ エール「春を悦しもうじゃないか」/ 2声部と通奏低音のためのプレリュード/ 2声部と通奏低音のためのカプリース H.542/ 三重唱「グレゴワール、どんだけ寝てんだ」 H.470/ 三重唱「ファンション、やさしいファンション」 H.454/ 三重唱 「小さな真紅の美しい目、 真一文字のあざやかな口」 H.448/ 2声部と通奏低音のためのサンフォニー H.529 |
カッサンドル・ベルトン、 ロバート・ゲチェル(歌)他 エロイーズ・ガイヤール (bFl/tFl/Ob)指揮 アンサンブル・アマリリス | |
(*)は世界初録音。ピリオド楽器使用。 歿後300周年の最後を飾るクリーンヒット! 世界初録音の重要な牧歌劇のほか、エスプリあふれる小品を集めた「小洒落たシャルパンティエ集」 2003年はビーバー同様M=A.シャルパンティエも歿後300年にあたるが、その最後を飾るべく、本場フランスの俊英たちが素敵な小品集をリリースした。 ヴェルサイユ・バロック音楽センターで活躍するゲチェルら若手ホープの歌手たちが、すでにAMBROISIEで多数のユニークなアルバムを制作しているアンサンブル・アマリリスと渾然一体「楽器も声も1パート1人」ですばらしいアンサンブルを披露。歌い口もシリアスなものから見事にふざけたものまで多種多様で、切実な哀しさをたたえた宗教曲からは想像もつかないような磊落なシャルパンティエの一面をたっぷりと味合わせてくれる。 器楽奏者たちも、ヴィヴァルディの超絶名演(AMB-9944)で名をはせたエロイーズ・ガイヤールがオーボエやリコーダーなど様々な楽器をごく繊細に吹きこなしてみせたり、現代楽器でドラティとホリガーの室内楽を驚くべき技量で披露した(AMB-9933)エリック・スペレールがバロック・オーボエを手に参加していたり、と興味はつきない。いつもチェロで参加しているオフェリー・ガイヤールは不参加ながら、随所で英名を馳せている実力派コントラバス奏者アンヌ=マリー・ララが低音ヴィオールでサビのきいた伴奏を聴かせてくれている。 注目は本盤きっての大曲「花の王冠」。レザール・フロリサンの録音で名高い「花咲ける芸術」や「アクテオン」と同様の牧歌劇(室内小オペラのごときもの)ながら、なんと世界初録音!たおやかにして香気豊かな力強さは、フランスバロック愛好家にはたまらない発見だろう。歿後300周年の最後を飾るにふさわしい、本場からの最高の贈り物。すべての古楽ファンに聴いていただきたい傑作アルバムだ。 | ||
2004年度エリザベート国際コンクール声楽部門 セミファイナル・コンサート 1位:イヴォナ・ソボトカ ヘンデル:「オットーネ」、 ドニゼッティ:「愛の妙薬」から 他 2位:エレーヌ・ギユメット ストラヴィンスキー:「放蕩者のなりゆき」、 ヴェルディ:「ファルスタッフ」から 他 3位:シャディ・トービー コープランドとレーヴェの歌曲 ロッシーニ:「セミラーミデ」から 4位:テオドラ・ゲオルギウ |
伴奏; ポール・グッドウィン指揮 アカデミー・オヴ・ エンシェント・ミュージック マルク・スーストロ指揮 モネ劇場so. マリ=クロード・ロワ、 ジョナ・ヴィトー、 トビアス・コッホ、 マリーナ・ベルソヴァ(P) 他 | |
ベルギー王妃エリザベート国際コンクールの模様を収めた記念ライヴ盤。同コンクールは開催年毎にピアノ→声楽→ヴァイオリンと変わり、2004年度は声楽部門。セミファイナル選考はベルギー各言語のラジオやTVでも中継され、本国では半ば春の恒例イヴェントになっている。そして今回CD化されたのが、まさにそのセミファイナル選考のライヴなのである。 ファン・ダム、サザーランド、アンドレアス・ショル、イヴォンヌ・ミントン、ヨルマ・ヒンニネン、ペーテル・コーイ、ヘルムート・ドイチュ...と幅広いジャンルから草々たる名歌手・伴奏者15人が審査員に名を連ねたこの審査、入賞者たちはいわずもがな、賞にもれたアーティストたちの歌も気合い十分で実に立派。とても若手とは思えないスケールと舞台度胸を感じさせてくれる。 | ||
ヘンデル作品における聖性と俗性 〜室内楽編成による協奏曲・アリア・カンタータ 歌劇「アドメート」 〜器楽による導入曲&アリア「怖ろしき亡霊よ!」/ 歌劇「フラヴィーオ」 〜アリア「手綱はちぎれ、肌は裂け」/ 合奏協奏曲 ト長調 Op.3-3(オーボエ協奏曲)/ カンタータ「わが心臓は跳ねまわり」/ 歌劇「ロデリンダ」 〜二重唱「あなたを抱くということは」/ リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のための トリオ・ソナタ ヘ長調 HWV389/ オラトリオ「サムソン」〜アリア 「そして永遠があなたの幸福を祝い」/ チェンバロ独奏のためのアルマンド/ オラトリオ「快活な人、思慮深い人、中庸の人」 〜アリア「いつかはこの弱った心が」 |
ロベール・エクスペール(CT) パトリシア・プティボン(S) ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb) アンサンブル・アマリリス | |
ピリオド楽器使用。あたたかく表現豊かな声を持つフランスのカウンターテナーが、アマリリスの面々と織りなす緊密かつ多彩な名演! アマリリスの好調はフランスものにとどまらないのはAmbroisie初期の企画盤の数々やヴィヴァルディの傑作アルバムでご存知の通りだが、こちらのヘンデル作品集もシャルパンティエに劣らず素晴らしい。2004年、オーヴェルニュ(フランス中央やや南)で行われたシャス=デュウ音楽祭のためのプログラムを録音したもので、アリアに二重唱、トリオ・ソナタ、チェンバロ独奏にはては1パート1人で合奏協奏曲まで演奏してしまう多彩なプログラムが、いかにも音楽祭的。1枚のアルバムとして楽しみながら聴けるつくりになっている。 注目すべきはフランス気鋭のカウンターテナー、ロベール・エクスペール。ヴィス、ゼプフェル、ベルタン・・・とフランス出身のカウンターテナーには独特の色香を漂わせる声の持ち主が少なくないが、エクスペールは彼らに通じるセクシーさを残しつつ、むしろ往年のデラーやボウマンら英国のカウンターテナーに通じる滋味豊かなあたたかさを感じさせる声を持った頼もしい新人だ。ARIONやZig-Zag Territoireにも録音しているが、メイン・アーティストとして登場するのはこのCDが最初のよう。パトリシア・プティボン(!)を相手にしての二重唱も堂に入ったもので、的確なアンサンブルを聴かせてくれる。 器楽陣も小編成ながら多彩な編成で、H.ガイヤールの流麗なオーボエありコシャールのチェンバロ独奏あり(ひどく美しい音響!)俊英E.ジャック(Vc)やR.マイロン(Cb)らの心くすぐる低音あり、と、名人ニコラ・バルトロメーの繊細な録音によって「古楽器を聴く楽しみ」を満喫できる仕上がり。ヘンデル愛好家はもちろん、バロック音楽好きならきっと心に沁みるであろう1作の登場だ。 | ||
フォーレ:チェロとピアノのための作品集 ガブリエル・フォーレ(1845-1924): エレジー Op.24/ チェロとピアノのためのソナタ第1番 Op.109/ ロマンス Op.69/蝶々 Op.77/ チェロとピアノのためのソナタ第2番 Op.117/ シシリエンヌ Op.78/夢のあとで(カザルス編) |
オフェリー・ガイヤール(Vc;*) ブリュノ・フォンテーヌ(P;#) | |
使用楽器:ベルナデル=ペル1852年製(*)/弓:19世紀末(*)/スタンウェイ1960年製(#)。 何もかもオーセンティック、何もかもオリジナル。。! 今やフランス音楽界の大立者となった曲者ふたりによる、むずがゆいほどの決定盤がここに登場 エスプリ漂うERATOのトルトゥリエとユボーによる名盤からはや何十年か、本場フランスから新世紀にふさわしい新たなフォーレ・チェロ作品集の決定盤が登場した! チェロは、かつてはレ・タラン・リリークで通奏低音をつとめ、今ではバロック楽器と現代楽器両方をたくみに使い分ける俊英オフェリー・ガイヤール。2004年10月末の来日時はバロック・チェロでバッハの無伴奏組曲を表現豊かに弾いてみせたが、ここでは19世紀中庸〜末の楽器と弓を使用。「現代楽器」でのアプローチだが、演奏作品の年代に合わせた演奏様式の追究にこだわる彼女だけに、軽妙かつ深み・凄みのあるサウンドには独特の味わいが。ライナーノートも自分で執筆、なぜピアノがプレイエルやエラールではなくスタンウェイなのかも明示するこだわりぶり。本人曰く「フォーレをフランスの土産物か何かと勘違いして軽んじる人が多いが、実はたいへん深遠な作曲家。心して臨みたい」とフォーレに対する情熱も並々ならぬようだが、当盤の気合の入り方をみればそれも頷けるというもの。 ピアノのブリュノ・フォンテーヌはTRANSARTレーベルで数作のCDを制作しているが、発売中のモーツァルト・ソナタ集(TR-124)でみせた非常にユニークな音楽性や、ガーシュウィン歌曲の伴奏(TR-110)にみせるクラシック離れした軽妙なセンス(彼は2004年9月に来日、関西方面で佐渡裕とバーンスタイン作品などで共演し大きな成功を収めている)がフォーレに意外にもマッチし、作品の新しい側面をどんどん切開いてゆく。ちなみに彼はフランスでは作曲・編曲者としても名の知れた存在で、2005年1月日本公開の映画「巴里の恋愛協奏曲」の音楽も担当していたりする。侮れない異才なのだ。 フランス発のフォーレ器楽曲集は意外にも乏しいところ、ここまでこだわりぬいた快演の登場は、諸手をあげて歓迎したい。 | ||
AMB-9960 [AM-9960] (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ:フランス組曲 [第4番 変ホ長調 BWV.815/第2番 ハ短調 BWV.813/ 第6番 ホ長調 BWV.817/第5番 ト長調 BWV.816/ 第1番 ニ短調 BWV.812/第3番 ロ短調 BWV.814] |
クリストフ・ルセ(Cemb) |
ローベルト・シューマン(1810-56): 幻想小曲集 Op.12/子供の情景 Op.15/フモレスケ Op.20 |
フィリップ・カサール(P) | |
録音:2002年6月、ティボール・ヴァルガ・スタジオ、シオン、スイス。 フランスの実力派によるユニークなドイツ・ロマン派解釈,カサールの本領発揮! フランスにおいて「クラシックな」つまりドイツ・ロマン派王道のピアノ作品の解釈に定評のある俊英奏者フィリップ・カサール。演奏会ではもはや一通りのレパートリーをこなし、心機一転・新たな地平を切り開くべく一定のペースで新録音をリリースしつづけている彼だが、2002年のシューベルト・ソナタ集につづいてAMBROISIEレーベルに録音したのは、無垢な子供のイメージをはらんだシューマンの傑作作品集だ。 ウィーン留学時代にはリートの伴奏を徹底的に学んだというカサールだけあって、ドイツ・ロマン派特有の「小さきものへの愛」のような感じを表現するのが本当に上手い!冒頭の「幻想小曲集」では各楽曲が小宇宙のようにそれぞれ個性的な世界で描き分けられる一方、「子供の情景」では有機的な組曲のつながりを大切にしつつ情感ゆたかな音楽を展開してゆく。それほど録音の多くない「六つの大きなフモレスケ」での堂に入った解釈も見事なものだ。 ありきたりのピアノ演奏ではないにもかかわらず、きちんと伝統を踏まえた音作りは外さないフィリップ・カサール。映画音楽のサウンドトラックを一人で受け持った「フィリップ・カサールのピアノ・アルバム」(MA-0222)、シューベルトのソナタ集(第13/21番、AMB-9923)とともに、ピアノ・ファン、ロマン派音楽ファン、フランス音楽のファンにもアピールしてゆくであろう味わい深いアイテムがまたひとつ増えたようだ。 | ||
ハイドン:クラヴィーア・ソナタ集 ト短調 Hob.XVI:44/変ロ長調 Hob.XVI:2/ 変ロ長調 Hob.XVI:25/変イ長調 Hob.XVI:46/ 変ロ長調 Hob.XVI:18/変ホ長調 Hob.XVI:28 |
ジェローム・アンタイ(Fp) | |
録音:2004年11月。 ヴィオール奏者として名高いジェローム・アンタイは実は鍵盤楽器も達者で、時々通奏低音を弾いていたりするが、普段は弟のピエールが鍵盤楽器奏者として活躍しているのでソロはめったにない。そのジェロームが、なんとハイドンを録音。その演奏の雄弁さには目を見張るものがある。音はきりりとしているは、エネルギーは高いは踏み込みは果敢だは、聴き応えたっぷり。特に Hob.XVI:46の終楽章の一気呵成の駆け抜けは爽快。 使用楽器はフランスの王室楽器製作者だったパスカル・ジョセフ・タスカンが1788年に製作した62鍵フォルテピアノ。軽めで洒落た音色は、現代の巨大ピアノからは決して得られない独特の味わいがある。 | ||
AMB-9977 [AM-9977] (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ: ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集 |
クリストフ・ルセ(Cemb) |
フランシス王聖ルイを讃える晩課 〜アンヴァリッドの聖歌 |
マルセル・ペレス指揮 アンサンブル・オルガヌム | |
録音:2005年2月20日、フォントヴロー修道院。 アンジュー公ルイ1世が城を築いたことでも知られる町ソミュールにある、1101年に設立された修道院フォントヴロー修道院(世界遺産に指定)での録音。パリのアンヴァリッドにあるサンルイ教会で1682年から保管されていた昇階唱をもとに演奏。アンヴァリッドはもともと17世紀にルイ14世が建てた傷病兵の療養所。ドーム教会の地下埋葬所にはナポレオンの遺体が安置されている。アンサンブル・オルガヌムによる、洗練された繊細緻密な歌唱は見事。 | ||
ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774): 歌劇「見捨てられたアルミーダ」 |
エヴァ・マラス=ゴドレフスカ (S:アルミーダ) クレア・ブリュア(Ms:リナルド) ジル・ラゴン(T:タンクレーディ) ヴェロニク・ジャンス(S:エルミーニア) ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms:ランバルド) パトリシア・プティボン(S:ウバルド) セシル・ペリン(S:ダーノ) クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
録音:1994年7月24日-8月2日。 以前 fnac 社が発売していた名盤が待望の復活。ルセはクラヴサン奏者としてメキメキ台頭していた1991年にピリオド楽器アンサンブル、レ・タラン・リリクを創設し、指揮活動にも本格的に乗り出した。このヨンメッリの「見捨てられたアルミーダ」は、声楽大作としては彼の初期の録音。ナポリ出身でシュトゥットガルトで大活躍した人物として名前ばかり知られていたヨンメッリの劇的なオペラを見事に蘇らせた画期的演奏と、非常に高い評価を得、絶賛された。にもかかわらず、その後fnacがCD製作から撤退、廃盤の憂き目にあっていた。やっとの復活はうれしい限りである。 主役アルミーダはポーランドの名歌手、エヴァ・マラス=ゴドレフスカ、彼女は同時期の映画「カストラート」で歌を担当したことでも知られている。その他、ブリュア、ラゴン、さらに今や大活躍のジャンス、ポルヴェレッリ、プティボンらの若い頃まで、隙のない歌手陣。クラヴサンにはエマニュエル・アイムが参加。10年以上も前に良くぞこれだけ完成度の高い演奏を成し遂げたものだと、改めてルセの才能に驚かされる。 | ||
AMB-9986 (2CD + DVD [PAL]) 廃盤 |
サリエーリ:歌劇「トロフォーニオの洞窟」
オリヴィエ・ラルエット(Br:アリストーネ) ラファエッラ・ミラネージ(S:オフェーリア) マリー・アーネット(S:ドリ) ニコライ・シュコフ(T:アルテミドーロ) マリオ・カッシ(T:プリステーネ) カルロ・レポーレ(B:トロフォーニオ) クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク | |
AMB-9987 (3CD) 廃盤 |
2005年エリザベート王妃国際音楽コンクール ヴァイオリン部門上位入賞者たち | |
フランソワ・クープラン:クラヴサン曲集 第1組曲/第3組曲/第6番/第7番 |
ヴィオレーヌ・コチャール(Cemb) | |
クープランのクラヴサン作品は情景をありありと呼び覚ますような題名を持ち、調の選択と冒険的な和声法や不協和音によって雰囲気を表現している。ヴィオレーヌ・コチャールの気品溢れる演奏が、ルイ15 世時代の典雅を新鮮に蘇らせる。 | ||
AMB-9992 (2CD+ DVD [PAL]) 廃盤 |
ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのソナタ集 | オフェリー・ガイヤール(Vc) |
AMB-9993 (5CD) 廃盤 |
ベートーヴェン:交響曲全集 | ジョン・ネルソン指揮 アンサンブル・ オルケストラル・ドゥ・パリ (パリ・アンサンブルo.) |
グルックのレアなイタリア・オペラを、 クリストフ・ルセが世界初録音 グルック:歌劇「アリステオ」/ 歌劇「バウチとフィレモーネ」 |
アン・ハレンベリ (Ms;アリステオ/羊飼いの娘) マグヌス・スターヴェラン (T;アティ/ジョーヴェ) ディッテ・アナセン(S;チレーネ/バウチ) マリー・レノーマン(Ms; チディッペ/フィレモーネ/シルヴィア) クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク、 ナミュール室内cho. | |
録音:2006年。 クリストフ・ルセが、グルックのレアなイタリア・オペラを世界初録音!ここに収録された二つのオペラは、1769年にグルックがイタリアを訪問した際、ルイ15世の孫であるパルマ公爵フェルディナンドと、オーストリアの大公夫人マリア・アマーリアの結婚式のために作曲されたもの。全体は「アポッロの祝宴」と名付けられ、「プロローゴ(序幕)」、「バウチとフィレモーネ」、「アリステオ」、そして「オルフェオとエウリディーチェ」全部と、4つの部分からなり、それぞれが独立した作品だった。ここではそのうち、「バウチとフィレモーネ」と「アリステオ」を収録している。ルセとレ・タラン ・ リリクの見事な音楽と、スターヴェラン、ハレンベリといった北欧系のバロック歌手の気持ちのよい歌によって、グルックの幻の作品が見事に甦っている。 | ||
シャイト(1587-1654):Ludi Musici(音楽の遊戯) ガイヤルド・バタッリャ/カンツォーナ/クーラント/他 |
レ・サックブーティエ | |
シュッツ、シャインとともに、ドイツ初期バロックの「3S」の一人として名高いシャイトによる作品集。サックブーティエは、トゥールーズに拠点をおき、25年以上にわたって活動をつづけ、古楽の名アンサンブル団体として押しも押されぬ存在。いまや「伝説の」管楽器奏者、ジャン=ピエール・カニャックのコルネットによるガイヤルド・バタッリャは見もの。この曲は、シャイトが宮廷楽団のコルネット奏者に献呈したというだけあって、超絶技巧で華やかな作品なだけに、カニャックの名人ぶりが光る。ほかの作品も、メンバーたちが発する華麗な管楽器の音色に圧倒されてしまう。 | ||
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イザイ:ヴァイオリン・ソナタ Op.27 ラファエル・デハーン(1943-):ヴァイオリン・ソナタ(2003) |
ヨシフ・イワノフ(Vn) ダニエル・ブルーメンタール(P) | |
録音:2006年1月。 ヨシフ・イワノフは2005年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位に輝いた、ベルギー期待の若手ヴァイオリニスト。(ちなみに第1位は日本でも知名度を上げつつあるセルゲイ・ハチャトリアン;V-4959。)コンクールでも圧倒的実力を見せつけ聴衆を熱狂させたイワノフ。このアルバムでは、循環形式が用いられている名作、フランクのヴァイオリン・ソナタを演奏。目のくらむようなテクニック、純粋で豊かな音色を讃えた演奏は、10代とは思えない音楽的センスを感じさせる。 | ||
AM-104 (1CD+DVD) 廃盤 |
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番 |
ダヴィド・グリマル(Vn) ジョルジュ・ プルーデルマッハー(P) |
AM-105 廃盤 |
ファヴェンティーナ〜ファエンツァ写本 117 (1390-1420)
ペドロ・メメルスドルフ指揮マーラ・プニカ | |
クリストフ・ルセのチェンバロによる J.S.バッハ:オブリガート・チェンバロと ヴァイオリンのための6つのソナタ BWV1014〜1019 |
ステファノ・ モンタナーリ(Vn) クリストフ・ルセ(Cemb) | |
指揮の分野での活躍もめざましいクリストフ・ルセのチェンバロによる、バッハの最新録音の登場。 今回はバッハの「オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのための6つのソナタ」。第1番の冒頭のチェンバロが鳴ったその瞬間から、空気ががらりと変わってたちまちバッハの世界へと引き込まれる。5楽章からなる第6番は、中間の楽章にチェンバロのソロがあるが、これはパルティータの第6番にも転用されているもの。充実した楽章で、ルセのチェンバロがたっぷりと堪能出来る。 ヴァイオリンのモンタナーリは、アカデミア・ヴィザンチナでコンサートマスターを努めるなど世界でも評価の高い今もっとも活躍しているヴァイオリニストの一人。最高の組み合わせによるバッハを、アンブロワジーレーベルの極上の録音で聴く、至福のひとときを味わえる。 | ||
シェーンベルク:浄夜(弦楽六重奏版)(*) R.シュトラウス:メタモルフォーゼン(変容)(#) |
デイヴィッド・グリマル(1Vn;*) アクセル・シャッヒャー(2Vn;*) クリストフ・ コルツェルスキ(Va;*) マヤ・ラズーリー= コルツェルスキ(2Va;*) フランソワ・サルケ(Vc;*) アントワーヌ・レデリン(Vc;*) ル・ディソナンス(#) | |
特に古楽に定評のあるアンブロワジーから、新ウィーン楽派好きにはたまらないカップリング2曲の登場。「浄夜」は弦楽六重奏版、研ぎ澄まされた官能的な音色に心がどうにかなってしまいそうな逸品にしあがっている。「メタモルフォーゼ」は、どちらかというとあたたかな音色による音楽作りだが、得られる響きはこれまた至福のとろけ具合。この室内楽を率いるグリマルは、そのピンと張った音色と集中力には定評のあるヴァイオリニスト。彼の統率によるアンサンブルは一糸乱れぬ完璧さ。録音も、弦の美しい響きをたくみにとらえたもので、さすが様々な時代の楽器の様々な編成のものを録りつづけてきたレーベル、といったところ。 | ||
J.S.バッハ: 無伴奏パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 (ヴィオラ編曲版) リゲティ:無伴奏ヴィオラソナタ |
アントワーヌ・ タメスティット(Va) | |
使用楽器:Étienne Batelot,1999 / 使用弓:Sylvain Bigot,2004。 これまでにもラ・フォル・ジュルネ音楽祭や水戸芸術館のコンサート等で何度も来日し、2007年5月のヴィオラ・スペースでも来日が予定されている人気のヴィオラ奏者、タメスティット。タベア・ツィンマーマンの愛弟子で、2004年のミュンヘン国際音楽コンクールの第一位をはじめ数々のコンクールの輝かしい優勝歴はまさにヴィオラの申し子といったところ。彼の奏でる音色は、らくらくとしていて温かい魅力に満ちている。ヴィオラ独特の深い色合いの音色から、きらきらと輝く音色まで、変幻自在の表現に、引き込まれてしまう一枚。 当初、AMB-111という記号番号でご案内しておりましたが、上記へ変更となりました。 | ||
バッハ王朝 J.S.バッハ(1685-1750): チェンバロ協奏曲 ニ短調BWV 1059 C.P.E.(1714-1788): チェロ協奏曲 イ長調Wq172 / 交響曲 ハ長調Wq182-3 W.F.バッハ(1710-1784): フルート協奏曲 ニ長調BR WFB C15 |
クリストフ・ルセ(Cemb)指揮 レ・タラン・リリク 酒井 淳(Vc) ジョスリーヌ・ドビグニ(Fl) | |
バッハ親子の作品を刺激度ナンバーワンのオーケストラ、レ・タラン・リリクの演奏で。チェンバロ協奏曲のソロはもちろんルセ! そもそもバッハの息子たちは、「バッハ」と名乗った時点で間違いだった。あまりにも偉大すぎる父J.S.バッハのおかげで、音楽家の息子達はその真価を認められないままであるといっても過言ではないだろう。息子達は、偉大なる父バッハ像を超えることを求められ、結果モダーンで、さらに父の築いたものとは違うところでスタイルを築こうと必死だった。後世の音楽愛好家たちはしかし、彼らの音楽が、大バッハと違う、というだけで期待を裏切られたような気分になった。しかし、息子達があの偉大なる父とは違うことをし、何かを築こうとしただけでも賞賛に値すると考えることも出来るだろう。この後期バロックから古典派時代をつなぐ重要な音楽家たちの作品を、いま一度再認識しようではないか。ルセと、ル・タラン・リリクの面々による刺激的な演奏と、ソリストたちの名人ぶりをとくとご覧あれ。 なお、国内代理店はチェリストの漢字表記を行っておりませんが、同一代理店扱いの BIS レーベルのアイテム等から推測し、当店独自に記載しております。 | ||
AM-126 (1CD + 1DVD[PAL]) 廃盤 |
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):作品集 | オフェリー・ガイヤール (コンチェルタンテVc) 音楽監督 サンドリーヌ・ピオー(S;*) ロルフ・リスレヴァン(G) プルチネルラ |
アンリ・デマレ(1661-1741): 歌劇「ヴェニュスとアドニス」(1697) |
カリーヌ・デエイェ (Ms;ヴェニュス) セバスティアン・ ドロワ(T;アドニス) アンナ=マリア・ パンツァレッラ (S;シディプ) ヘンク・ネヴェン (Br;マルス) イングリット・ ペリューシュ (S;ベローヌ) ジャン・テジャン (B;嫉妬) アンデルス・J. ダーリン (T;マルスの従者) クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
録音:2006年4月、5月。 ルセ最新録音。デマレは、アンドレ・カンプラ(1660年生まれ)と同世代のフランスの作曲家。早くから音楽的才能を示し、順風満帆の人生を送っていたものの、教え子の若い娘と恋に落ち、結婚を娘の父から大反対されたことで、フランスから駆け落ち、華々しい活動を捨ててしまったという人物。「ヴェニュスとアドニス」は、まだリュリ時代の様式を残しつつも、音楽はずっと柔らかく色彩的で躍動感があり、バロック好きが聞いたら狂喜乱舞間違いなしの名作。演奏がまた凄い!今やバロックオペラのトップランナーというべきクリストフ・ルセが冴えに冴えた指揮で、全盛期のクリスティもかくやという素晴らしさ。当然歌手たちも全力を上げている。しかもこれはライヴ録音。とてもそうは思えない高い完成度にはただ唖然。ルセ、とんでもない領域に達しているかもしれない。 | ||
El Fuego「熱情」〜16世紀スペインの音楽(全9曲) マーテオ・フレーチャ(1481-1553): エル・フエゴ(熱情)/槍試合/黒人 フアン・バスケス(1500-1560): 私の目の命のために/ローゼルの泉 アラウショ:68音のティエント エレディア:88音の戦いのティエント/他 |
レ・サックブーティエ アディアナ・フェルナンデス(S) デイヴィッド・サガストゥム(A) ルイ・ヴィリャマヨ(T) イヴァン・ガルシア(B) | |
エンサラーダ集(スペイン語、ラテン語、イタリア語の歌曲)。すでに16世紀に、エンサラーダは成熟したジャンルとして人々に愛されていた。凝った詩の韻律の取り方など、言葉はわからなくてもそのリズムの独特の表情はいつ聴いても素敵。 | ||
フォーレ: 悲歌 Op.24/チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109 ロマンス イ長調 Op.69/蝶々 Op.77 チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117 シチリアーナ Op.78/夢のあとに(カザルス編) |
オフェリー・ガイヤール (Vc:) ブリュノ・フォンテーヌ(P) | |
旧品番:AMB-9959のカタログ付き限定盤。使用楽器:1852年ベルナデル=ペル。ガイヤールの、思わず溜息が出てしまうようなしなやかで色っぽく美しい音色の名盤に、カタログがついてお買い得価格になって再登場。フォーレのチェロ作品はどれも香り豊かで実に繊細。それをガイヤールが奏でるなんて、いつ聴いても贅沢の極みの1枚。 | ||
ヘンデル:歌劇「ロドリーゴ」
マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms;ロドリーゴ) マリア・バーヨ(S;エジレーナ) シャロン・ロストルフ=ザミール(S;フロリンダ) コビー・ヴァン・レンズブルク(T;ジュリアーノ) マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CT;フェルナンド) アンヌ=カトリーヌ・ジル(S;エヴァンコ) エドゥアルド・ロペス・バンソ指揮アル・アイレ・エスパニョル | ||
録音:2007年3月。 ヘンデル・イヤーの2009年に素晴らしい新録音が登場!「ロドリーゴ」は、ヘンデルがイタリアに留学していた1707年にフィレンツェで初演されたオペラ。当時ヘンデルはまだ22歳だったが、驚異的なまでにイタリアの音楽を吸収し、既に堂々たるイタリア・オペラを作り上げている。 音楽は「アグリッピーナ」や「リナルド」と共通したものも多く、マニアなら聞き比べも楽しいだろう。この録音は歌手が強力。暴君ロドリーゴ役は、スイス生まれのメゾ・ソプラノで、バロックオペラで大活躍のヴェッセリング。貞淑な妻エジレーナは、スペインの名歌手バーヨ。復讐に燃えるフロリンダは、イスラエルの若いソプラノ、ロストルフ=ザミール。勇ましいジュリアーノには、古楽テノールのベテラン、レンズブルク。さらに将軍フェルナンドには、カウンターテナーの雄ツェンチッチ。そしてバンソと手兵アル・アイレ・エスパニョルの演奏はいつもながら透明な美感に優れたもので、ヘンデルの青春の息吹を見事に引き出している。これはバロックオペラ・ファンには逃せない。 簡単なあらすじ:スペインのセビリャ。国王ロドリーゴは、妻エジレーナに子供がいないことから彼女を疎んじ、フロリンダに結婚を約束して子供を産ませた。しかしフロリンダとの結婚も果たさず、エジレーナもフロリンダも苦悩している。ロドリーゴと同盟していたフロリンダの兄ジュリアーノは、ロドリーゴが妹をないがしろにしたことに怒り、反旗を翻してロドリーゴの敵の王子エヴァンコと同盟、セビリャを包囲する。エジレーナは自分が玉座を棄て、フロリンダをロドリーゴの妻とすることで事態の解決を図るが、復讐に燃えるフロリンダに拒否される。ジュリアーノはロドリーゴ側の将軍フェルナンドの罠に嵌まって捕らえられるが、エヴァンコがフェルナンドを殺しジュリアーノを奪還する。戦いに敗れ捕らえられたロドリーゴはフロリンダに引き渡される。彼女がロドリーゴを殺そうとした時、エジレーナがフロリンダの子供を連れて現れ、父親を殺すなら子供も一緒に殺すべきだと告げてフロリンダを思い留まらせる。エジレーナの説得でロドリーゴの命は助けられ、二人はセビリャを立ち去る。エヴァンコがフロリンダと結婚してセビリャ王になる。 | ||
ヘンデル:歌劇「ゴールのアマディージ」 | マリア・リッカルダ・ ヴェッセリング (Ms;アマディージ) エレナ・デ・ラ・メルセド (S;オリアーネ) シャロン・ロストルフ・ザミール (S;オルガンド) ジョルディ・ドメネチュ (CT;ダルダーノ) エドゥアルド・ロペス・バンソ指揮 アル・アイレ・ エスパニョルo. | |
録音:2006年。ヘンデルの「アマディージ」は、1715年にロンドンで発表されたヘンデルの比較的初期のイタリアオペラ。 アマディージはゴール(=フランス辺り)の英雄で、幸福の島の王女オリアーナと愛しあっている。しかし魔女メリッサがアマディージに横恋慕、オリアーナを愛しているトラキアの王子ダルダーノを利用して、二人の仲を妨害。様々な困難の末、アマディージがオリアーナと結ばれる、という話。 「アマディージ」は1990年代前半まではほとんど埋もれたオペラで、録音も1989年のミンコフスキの録音だけ。ところが近年急速に人気が高まり、1996年以降十数のプロダクションで上演されている人気作になっている。バンソとアル・アイレ・エスパニョルは、2005年から数回上演、この録音は2006年7月のモンペリエでの演奏会形式上演をもとにしたもの。ヘンデルのメッゾ役で高い評価を得ているヴェッセリングを筆頭に、スペインの注目のソプラノ、メルセド、イスラエルのソプラノ、ザミール、そしてバルセロナ出身のカウンターテナー、ドメネチュと、非常に強力なキャスト。もちろんバンソのダイナミックにして繊細な音楽もヘンデルのオペラを大いに盛り上げている。 なお、バンソとアル・アイレ・エスパニョルによるヘンデルのオペラは、2008年に「ロドリーゴ」が予定されている。 | ||
ヴァネッサ・ワーグナー ハイドン(1732-1809):変奏曲 ヘ短調Hob.XVII:6 ラフマニノフ(1873-1943): コレッリの主題による変奏曲 Op.42 ベリオ(1925-2003):5つの変奏曲 ラモー(1683-1764):ガヴォットと6つの変奏 ブラームス(1833-1897): シューマンの主題による変奏曲 Op.9 |
ヴァネッサ・ワーグナー(P) | |
1973年フランスの古都レンヌに生まれた美貌のピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナー。一つ一つの曲に込められた様々なエッセンスを浮きあがらせる鋭い感性とセンス、そして確かなタッチで、様々な時代の音楽を自分の言葉で表現できる彼女は、ヨーロッパを中心に、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭などで活躍している。 今回のテーマは「変奏曲」。様々な時代の作曲家による作品も、「変奏曲」というくくりで見れば、演奏者の創造性やオリジナリティが問われるのはすべて同じ。彼女は、作曲者の創造性を借りながら、自らをも変幻自在に姿を変え、ミステリアスに私たちを魅了する。最後のブラームスは、ブラームス、シューマン、そしてクララ・シューマンの3人のそれぞれの思いがひしひしと感じられる、思わず涙の名演。 | ||
コン・パッシオーネ チャイコフスキー(Rok Klopic 編): ワルツ・スケルツォ Op.34/感傷的なワルツ Op.51-6 ラヴェル:ツィガーヌ ショーソン:詩曲 クライスラー:愛の喜び/ウィーン奇想曲 サラサーテ:バスク奇想曲 シチェドリン:アルベニス風に ワックスマン:カルメン幻想曲 |
ヨッシフ・イヴァノフ(Vn;*) イタマール・ゴラン(P) | |
使用楽器:ストラディヴァリウス Piatti, 1717。なんとも有名曲ばかりを集めた、楽しめるプログラム。演奏するはヨッシフ・イヴァノフ。彼は17歳でエリザベート国際コンクール第2位、さらに聴衆賞も獲得したというツワモノ。あのジェラール・プーレにも認められたというから、実力は間違いなし。きわめて熱い音楽だが、フェロモンで押しまくるのではなく、太さと細さの絶妙なバランスの音色で聴かせ、時に繊細さを漂わせた色気をふっと薫らせ、私たちをクラッとさせる。フランスの繊細でおしゃれな伊達男風の魅力に溢れたヴァイオリニスト。もちろんテクニックはばっちり。ツィガーヌも乱れることなくラヴェルのスペイン趣味を歌いきる。彼が奏でるこれらの有名曲はとてつもなく芳しさと瑞々しさを得て、さらなる魅力を放つ。リトアニア出身のゴランのひとくせ効いたサポートも見事。 | ||
ヘンシェル〜「白鳥の歌」他 シューベルト:歌曲集 プロメテウス D674/ガニュメート D544/ 自らの意志で沈みゆく D700/タルタロスの群れ D583/ 楽園 D584/白鳥の歌 D957(全14曲) |
ディートリヒ・ヘンシェル(Br) フリッツ・ シュヴィングハマー(P) | |
録音:2007年10月。 コントロールの行き届いた歌声、詩の内容を眼前に浮かび上がらせる、知性と伝達力に長けたヘンシェルによるシューベルトの登場。「白鳥の歌」はシューベルトの死後出版された歌曲集。当時これを「曲集」として出版した人物は、シューベルトの最期の歌曲としてこれらをまとめて出版することによって、利益が得られるとしか考えずに出版した、とされることもある。しかし、ヘンシェルはこの演奏で「この考えに真っ向から立ち向かいたい」としている。ヘンシェルの演奏によって、この歌曲集は有機的なつながりを明確にもち、一人の人間の回想、思い出への感傷、そしてそれらの感傷の克服といった大きな物語となって立ち上って来る。 | ||
ヨーロッパのバロック音楽
CD1:ヘンデル:リコーダーとオーボエのソナタ集(AMB-9910) リコーダーと通奏低音のためのソナタ[HWV367/HWV362/HWV365/HWV369/HWV360]/ オーボエと通奏低音のためのソナタ[HWV366/HWV363] CD2:ヴィヴァルディ: ソプラニーノ、リコーダー、およびチェロのための協奏曲集(AMB-9944) [ハ長調 RV.443/ト短調 RV.439「夜」/ハ短調 RV.401/ヘ長調 RV.433「海の嵐」/ ロ短調 RV.424/ニ長調 RV.428「ごしきひわ」/ハ長調 RV.443] CD3:フリオーソ・マ・ノン・トロッポ〜 イタリア 1602-1717(*)(AMB-9901) パンドルフィ:ラ・ビアンクッチャ/ラ・ベルナベーア ディンディア:ディドーの嘆き/セルマ・イ・サラヴェルデ:丘に衣をまとわせた フレスコバルディ:トッカータ第1番/ファルコニエーリ:ラ・ボルガ カッチーニ:うるわしのアマリッリ/ヤッキーニ:ソナタ イ短調 ロッティ:カンタータ「わかる、目隠しした神よ」 コレッリ:ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」Op.5-12 ファルコニエーリ:「甘い調べが」とそのコレンテ CD4:宮廷の貴婦人たちの調べ(#)(AMB-9904) フィリドール:オーボエ、通奏低音のための組曲第5番 ニ短調(1717) バリエール:トリオ・ソナタ第2番 ニ短調/チェロと通奏低音のためのソナタ第4番 ヘ長調 ラ・バール:組曲第9番 ト長調/オトテール:組曲第2番 ハ短調 ボワモルティエ:トリオ・ソナタ ホ短調 マリセール・ヴィツォレク(S;*) アンヌ=マリー・ラーラ(Vg;#) アンサンブル・アマリリス [エロイーズ・ガイヤール(ソプラニーノ[ピッコロ]/アルト・リコーダー/Ob) オフェリー・ガイヤール(バロックVc) ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb/Org)] | ||
魅惑の古楽アンサンブル集団、アンサンブル・アマリリス。エロイーズの奏でる、ヴィルトゥオーゾ性を充分に発揮したオーボエやリコーダーと、彼女を支える弦楽器奏者たちのセンスの光るアンサンブルは、常に私たちを魅了してきた。ここに収められたのは、廃盤になってしまっているものも含めた(カデンツァ注:どのアイテムか代理店資料に記載無し)名盤ばかり。なかでもバロック時代のフランス・リコーダー名門家系のオトテールの作品は、瑞々しい輝きを放っている。 #2007年年末向けの限定特価商品で、初回限定生産のため、通常1年以内にメーカー品切れ&廃盤となる形態の商品です。 | ||
フローベルガー(1616-1667):組曲集 [第2番 ニ短調/第7番 ホ短調/第8番 イ長調/ 第9番 ト短調/第10番 イ短調/第12番 ハ長調] |
クリストフ・ルセ(Cemb) | |
録音:2007年2月。使用楽器:Ioannes Couchet(アントワープ1652年、1701年フランス)[年代等の記載は代理店ママ]。 フローベルガーは、その生涯で鍵盤作品しか残していない(いくつかモテットが残されているが、彼の個人的な様式を反映したものとはいえないとルセは指摘している)。彼は自身の作品を演奏する際、当時としては極めて珍しいことに、ルバートをたっぷりかけ舞曲でもテンポを揺らして演奏した、という記録が残されている。また死の直前、彼は後見人に「自分の作品を自分のように演奏できるものはいないだろうから、手稿譜をすべて破棄してほしい」と依頼した。様々な楽曲を演奏し指揮してきて、経験も研究も充分に積んできたルセ会心の、フローベルガー作品集となっている。 使用楽器について:クシェは、オランダの名工で、リュッケルス一族の後継者でもある。当楽器は、1652年に製作され、その後鍵盤の拡張などのリニューアルと改修を重ねながら、現在まで受け継がれているまさに国宝級の物。ブックレット内には楽器の美しい写真も多数掲載されており、耳だけでなく目でも楽しめる充実の1枚。 | ||
ルセのロワイエ再録音 パンクラス・ロワイエ(1705-1755): クラヴサン曲集第1巻(1746) |
クリストフ・ルセ(Cemb) | |
録音:2007年、パリ。『使用楽器:ジャン・クロード・グジョン、J. ヨアヒムスヴァネン(1784年製)』 『クリストフ・ルセの最新盤』『今や廃盤デッカの名盤』『ロワイエ作品集から数十年を経て』『ついに再録音』『ルセの名を高らしめたロワイエの待望の新録音。実に美しい響きで収録されており、いつまでも聴きたくなります。なお収録にあたってのモニタースピーカーは今までの録音で多く使われたB&W でなく、ソナスファベールで音を決めました。また、ロワイエはF. クープランと並ぶフランスチェンバロ音楽の巨匠でペルゴレージの「スターバトマーテル」をフランスに広めた実力者。つかみのある音楽が大変うけておりましたのでどれを聴いても名曲!ロワイエのうれしい一枚。』(『内』は代理店のインフォメーションより) | ||
ラモー:インドの優雅な国々 [第1コンセール/第2コンセール/第3コンセール/ 第4コンセール/第4アントレ〜「未開人」] |
クリストフ・ルセ(Cemb) | |
録音:2007年2月。使用楽器: Jean-Henry Hemsch (1700-1769), PARIS, 1761. 鬼才ルセによるチェンバロ・ソロ最新盤。「優雅なインドの国々」は、バレエ音楽としてBoivin社から出版された。1990年にFuller & Gustafsonによって出版されたフランス鍵盤音楽集(1699-1780)には、このBoivin社に収録されているのと同じ曲が含まれている。その総数37、ルセはここから本来器楽向きではない作品を一つカットし、36曲を収録している。管弦楽のために書かれたこの「優雅なインドの国々」だが、まるでもともとチェンバロのために作曲されていたかのような楽曲もあり、興味津々の録音となっている。ルセの抜群のリズム感、激しい和音連打などの華麗なテクニックが堪能出来る。 | ||
F.クープラン:作品集 クラヴサン曲集第1巻より 第2、第4組曲(1713)/ クラヴサン曲集第2巻より 第9、第11組曲(1716-1717) |
ヴィオレーヌ・ コチャール(Cemb) | |
クリストフ・ルセの下で研鑽を積んだ実力派、ヴィオレーヌ・コチャールによるクープラン作品集。時に激しく、時に穏やかに、様々な表情を見せるクープラン作品を、実に巧みな語り口で見事に聴かせる。AMBROISIEレーベルならではの豊かなサウンドも魅力。 | ||
EUROPA ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ シマノフスキ:神話 Op.30 エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 バルトーク:狂詩曲第1番 |
ダヴィド・グリマル(Vn) ジョージ・ プルーデルマッハー(P) | |
中央ヨーロッパで生み出されたヴァイオリン名曲集。ヴァイオリニストのセンスと技量が問われる作品ばかりが並ぶ。ファンも多いヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、プルーデルマッハー(上記は当レーベルの国内代理店表記ママだが、「プルーデルマッハー」はピアニスト本人の希望する表記なので良いとしても、姓名での言語的統一が図れるとはいえ「ジョージ」としてしまっていい物かどうか?)が伴奏しているのも注目。 | ||
ヴェルサイユの音楽大噴水 リュリ:「ロラン」序曲 ラモー:「ナイス」序曲/「ザイス」序曲/ 「アカントとセフィーズ、または同情」序曲 リュリ:「ペルセ」序曲 デマレ:ヴィーナスとアドニスより(抜粋) リュリ:「ロラン」より(抜粋) グルック:「バウチとフィルモーネ」より ポルポラ:「ポリフェーモ」より |
クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
既出音源からのコンピレーション。毎年夏になると、今でも、ヴェルサイユ宮殿の贅沢な庭園で噴水を見ながら野外で音楽を鑑賞するイベントが人気だとか。まさにそんな雰囲気を味わうことのできる一枚。どれも一度はリリースされたことのある音源だが、こうして集めて聴いてみるとやはり小気味よいルセの指揮ぶりに、暑さも忘れて酔いしれてしまう。噴水のそば、マイナスイオンをたっぷりと浴びながら音楽を聴く気分を、是非ご自宅で。 | ||
シュニトケ:ヴィオラ協奏曲(*) ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタOp.147(#) |
アントワーヌ・タメスティ(Va) ドミートリー・キタエンコ指揮(*) ワルシャワpo.(*) マルクス・ハドゥラ(P;#) | |
新時代のヴィオラの天才タメスティ待望のショスタコーヴィチ。 2001年プリムローズ国際コンクールをはじめ、世界の名だたるコンクールを軒並み制覇したタメスティ。将来を最も嘱望されているヴィオラ奏者のひとり。彼のヴィオラはたっぷりと鳴り響くつややかな音色、ヴィオラならではの低音の迫力、自由なフレージングなど、まさにこの楽器のために生まれてきた天才。そのタメスティでもっとも聴いてみたかったショスタコーヴィチのソナタがついに登場する。20代の若さでここまで深遠な音楽性をみせているのは只者でない。ひさびさに鳥肌のたつショスタコーヴィチのソナタを聴くことが出来る。シュニトケも凄いのひとことで、大物キタエンコの指揮ぶりも堂に入っている。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調Op.47 | ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
最近エクストン・レーベルに積極的な録音活動を行なっているオランダ注目の指揮者ズヴェーデン。彼がヘレヴェッヘの跡目を継いだロイヤル・フランダース・フィルとの共演がさっそくリリースとなる。それもショスタコーヴィチの交響曲第5番。多くの名盤に恵まれたこの人気作を過激に解釈。定評のあるブルックナーとは全く異なるズヴェーデンの音楽性を見せてくれる。 | ||
From Shtetl to New York A Yiddish mame/ベサラビ(ユダヤ伝統)/ マイ・ファニー・ヴァレンタイン (リチャード・ロジャース)/ ラプソディー・イン・ブルー/ アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン)/他 |
ジルバ・オクテット イザベル・ジョージ(歌) | |
ユダヤ人たちにとって、「アメリカ」という国は、すべての人々が皆平等なチャンスを持つことができる、まさに「夢」の国だった。Schtetlとはユダヤ系移民が最初に住んだアメリカの町の名前。環境が整備されていないところではあったが、夢の国アメリカに住んだという希望が満ちた場所でもあった。ユダヤの伝統音楽と、アメリカに住んで活躍したユダヤ系作曲家作品のミックス。こうして聴いていると様々な思いが伝わってくるようだ。 | ||
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 |
ヨシフ・イヴァノフ(Vn;*) ピンカス・スタインバーグ指揮 ロイヤル・フランダースpo. | |
使用楽器:ストラディヴァリウス(ピアッティ、1717年)(*)。 太く歌う音色が魅力のイヴァノフ最新盤は、バルトークとショスタコーヴィチ。イヴァノフは16歳でモントリオールでの音楽コンクールで優勝、18歳でエリザベート国際コンクールで第2位、ならびに聴衆賞に輝いた。太い音色で土臭さたっぷりで野生味もあるバルトーク、そしてショスタコーヴィチでみせる機転。スタインバーグが手堅い伴奏をつけている。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 Op.36 グバイドゥーリナ:シャコンヌ メトネル:ソナタ「回想」Op.38-1 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 Op.83 |
アンナ・ヴィニツカヤ(P) | |
1983年生まれ、2007年のエリーザベト王妃国際コンクール優勝の美人ピアニスト、ヴィニツカヤ(ヴィンニツカヤ)のデビュー盤。2009年2月に来日公演を行ったばかり。超絶のテクニックとエネルギーが売りのロシア的爆演が特徴で、筋金入りの難曲を揃えたこのアルバムにも自信がうかがえる。可憐な容姿から想像できない堂々とした態度もさすが。大器の出現。 | ||
マリー=アントワネットの音楽会 ペトリーニ:スペインのフォリアによる12の変奏曲 グルック:エウリディーチェを失って クルムフォルツ:傷ついた恋人、深遠なる夜 カルドン:ソナタ 変ロ長調Op.7-1 クルムフォルツ:ソナタ ドーヴェルニュ:三つのシャンソン ヨセフ=ブーローニュ・ドゥ・サン=ジョルジュ: フルートとハープのためのソナタ 変ロ長調 マリー=アントワネット: 「それは私の恋人〜C 'est mon ami」 モーツァルト:鳥たちよ、毎年KV.307/284d デュセック:ハープのためのソナティヌ No.5 パイジェッロ:間奏曲 グレトリ:むごい運命にも マルティーニ:愛の喜び モーツァルト: ハーモニカと管弦楽のためのアダージョKV.356/617a |
サンドリーヌ・ シャトロン(Hp;*) イザベル・プルナール(S) ジャン=フランソワ・ ロンバール(T) ステファニー・ポーレ(Vn) アメリー・ミシェル(リコーダー) | |
録音:2008年6月。使用楽器:エラール社シングル・アクション・ハープ、1799年製(*)。 アントワネットのサロンで開かれていた音楽会の再現を試みるアルバム。使用楽器もすべて同時代のもので、典雅な世界を楽しむことが出来る。なお、代理店記載のヴァイオリン奏者名字「パウレ」は誤り(欧文: Stéphane Paulet /比較ご参考:ポール・パレー Paul Paray)。 | ||
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 ト短調BWV.1001 /第2番 イ短調BWV.1003 /第3番 ハ長調BWV.1005 〕/ 無伴奏パルティータ〔第1番 変ロ長調BWV.1002/第2番 ニ短調BWV.1004〕 ブリス・パウゼ(1965-):コントラパルティータ より〔クーラント/プレリュード/ルール〕 ダヴィド・グリマル(Vn) | ||
録音:2008年9月、12月。バッハの無伴奏ソナタ&パルティータの曲間に、現代作曲家パウゼによる作品からの楽章をはさみ込んだプログラム(上記曲目は収録順ではありません)。 「バッハとは私たち孤独なヴァイオリニストと似ている、彼は一人で苦しみ、彼は一人で泣き叫ぶ・・・孤独なヴァイオリニストそのものだ・・・孤独なのだ・・・」ブックレットの中でグリマルは、バッハの無伴奏ソナタとパルティータ全曲をレッスンで一度に弾いたあと、師であるヒルシュホーンのこの言葉を忘れたことはない、と述べている。音符の一つ一つが突き刺さってくるような厳しさに満ちたグリマルのヴァイオリンの音色。無伴奏の演奏は、一人、バッハが全身全霊をこめて書き込んだ音符とともに祈るもの。音楽に対して敬虔なグリマルの演奏に、驚嘆させられるバッハ。 合間に挟まれている作品の作曲家パウゼは、フランスを中心に活躍する作曲家。前衛的な作風だが、バッハのおそろしく深い世界への、心の準備のような作品。 #初回プレスにはボーナスDVDが付いていましたが、再プレス分からは省かれています。御了承下さい。 | ||
モーツァルト:交響曲集 [第31番 ニ長調K297「パリ」/ 第39番 変ホ長調K543/ 第40番 ト短調K550/ 第41番 ハ長調K551「ジュピター」] |
ジョン・ネルソン指揮 アンサンブル・ オルケストラル・ドゥ・パリ | |
ベートーヴェンの交響曲集が好評だった、ジョン・ネルソン率いるピリオド楽器編成のアンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリによるモーツァルトの有名交響曲を集めた2枚組の登場。 ネルソンは、この演奏の中で、今まで惰性的に継承されてきた悪しき演奏習慣を排除するよう心がけたという。第40番の冒頭は、アッラ・ブレーヴェでありながら、モルト・ヴィヴァーチェと記されており、矛盾のあるテンポ指定がなされている。これにどうネルソンがアプローチしているかは注目。そして、「ジュピター」の終楽章のフーガでも、音符たちがかつてないほど生き生きと語っている。ネルソンと楽団による最後のコンサートと録音レパートリーとして選ばれたこれらの作品、指揮者と楽団両者の特別な思いが込められた秀演。 | ||
24 Ways Upon the Bells ジョン・プレイフォードに基づく:L 'heure(時)/Le quart/私は妻を家に残しておけない/愛の光/ La Cloche(鐘)/ロビン・フット/La demie/Avant l 'heure(岸辺においで) ジョン・ダウランド: ダウランド氏の真夜中/ウィンター女史のジャンプ/レディー・ハンスドンのパフ/サー・ジョン・スミス/ ラクリメ・パヴァーヌ/ストラング卿のマーチ/聖なるエリザベス女王、そのガイヤルド/ミセス・ヴォーのガイヤルド/ 高貴なるエセックスのロバート・アール氏のガイヤルド/戦いのガイヤルド/On Walsingham ブリテン:ジョン・ダウランドによる夜の曲 Op.70(全8曲) ビートルズ:イエスタデイ(武満徹編曲;*)/ヒヤ・カムズ・ザ・サン(ジョージ・ハリソン&クリスティアン・リヴェ編曲) クリスティアン・リヴェ(G/アーチリュート/バロックG) | ||
録音:2008年12月、2009年12月(*)。 武満徹編曲による「イエスタデイ」がとにかくオススメ。えもいわれぬ美しさ。名手リヴェがギターやバロックギターを自在に持ち替え贅沢に綴られた、心静かに時を過ごしたいときにぴったりの1枚。 クリスティアン・リヴェ:フランス・メッツ地方音楽院でギター、指揮法、様式分析、室内楽を学び、同音楽院を首席で卒業後1984年にパリ国立高等音楽院に入学、アレクサンドル・ラゴヤに師事。1987年および88年にギターと室内楽でそれぞれプルミエ・プリ(一等賞)を獲得。以降コンクールで実績を重ねつつ国際的に活躍、エマニュエル・パユ(Fl)、ミシェル・ポルタル(Cl)、ローラン・コルシア(Vn)等とも度々共演。 | ||
ヘンリー・パーセル(1659-1685):歌曲集〜THE FOOD OF LOVE パーセル: 素晴らしく潔白なコリアンナ/ああ!愛するということはなんと甘いことか/ 私の運命はなんとむごいことか/私は彼女が私のもとへと飛ぶのを見る/おお、孤独よ/ 嘆きの歌/チェンバロのためのグラウンド ハ長調/おお!潔白なシダリアよ/ 男性は女性のために存在する/私の苦しみでも、あなたの痛みを和らげることはできない/ リッチモンドの丘の上で/セリンダは祈りに/私がオーレリアの目を初めて見つめたとき/ 恋人たちの心配事/運命の時は矢のように過ぎ/私は純白なチェチーリアを愛した/ 彼女のものを語る目が「愛」と言ったとき/朝の賛歌/大地が揺れ/ 太陽はその輝きを隠し/音楽が愛の食べ物なら フランチェスコ・コルベッタ(1615-1681):シャコンヌのカプリース クリストファー・サンプソン(1610-1669):プレリュード ニ長調 ロベール・ド・ヴィゼ(1658-1725):プレリュード ニ短調 ポール・アグニュー(T) アンヌ=マリー・ラスラ(バス・ヴィオール) エリザベス・ケニー(テオルボ/G) ブランディーヌ・ランヌー(Cemb) | ||
録音:2009年。 イギリスのバロックものを語るうえで欠かせない存在、ポール・アグニューによる新譜は、2009年生誕350周年アニヴァーサリーのパーセル作品集。 アグニューは、「燃え上がるように熱い表現に満ちた声」と絶賛されており、今もっとも注目すべき古楽界のテノール。このディスクに収められたレパートリーは、当盤で共演している奏者たちと何度も音楽祭などで演奏。満を持しての録音となっている。 | ||
水上の音楽〜ヘンデルとテレマンの管弦楽組曲 ゲオルク・フリートリヒ・ヘンデル(1685-1759): 「水上の音楽」〜組曲へ長調 HWV.348 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767): 組曲「ハンブルクの潮の満ち干」 (水上の音楽)TWV55:C3 ヘンデル: 「水上の音楽」〜組曲ニ長調 HWV.349/ 「水上の音楽」〜組曲ト長調 HWV.350 |
アルフレード・ ベルナルディーニ指揮 ゼフィーロ(バロックo.) | |
録音:2003年6月。旧品番:AMB-9946 。 当レーベルで当盤の前にドルーシェツキーやガッティといった後期古典派の知られざる室内楽を発掘、その充実した味わいを十分以上に引き出してみせたイタリアの古楽アンサンブル、ゼフィーロがさらに編成を拡張、オーケストラを名乗ってヘンデルとテレマンの名曲中の名曲を演奏したアルバム。 ヘンデルの「水上の音楽」は一般にあまりに壮麗な演奏ばかりが目立つ中、室内楽的な一体感とパート間の駆け引きのうまさにかけては随一のゼフィーロらしく、緊密にまとまった室内楽のような面白みを演出してくれる。ニケ=コンセール・スピリチュエルの録音(Glossa)とは対極にある、ちいさくていとおしい演奏。 テレマンの管弦楽組曲のなかでも古くから有名なもののひとつ「ハンブルクの潮の満ち干」でも、各楽章の描き分けや描写的楽句の仕上げ方が見事。ゲーベルやマリナーら往年の名盤に一歩もゆずらない流麗な演奏になっている。随所に出てくる妖艶で特徴的なヴィブラートがたまらなくうつくしく、ジグの“ひっぱり”と“裏打ち”が意外でエキサイティング。 | ||
クリストフ・ルセ〜J.S.バッハ BOX イギリス組曲(全曲)(旧・AMB-9942 2CDs/廃盤)/ フランス組曲(全曲)(旧・AMB-9960 2CDs/廃盤)/ ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのための クラヴィーア小曲集(旧・AMB-9977 2CDs/廃盤) |
クリストフ・ルセ(Cemb) | |
すべて廃盤となっていた、ルセのバッハ演奏の名盤がお買い得ボックスになって登場。フランス組曲での各舞曲の性格の鮮やかな描き分けは見事。また、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集は、演奏も見事だが、録音がこれまたすこぶる秀逸。ルセの霊感に満ち満ちた音が、艶かしいまでに美しく、一滴ももらさずにとらえられている。長らく入手困難だった個々のタイトルが一同に集まった。お見逃しなく! | ||
ショパン:作品集 3つの新しい練習曲/バラード第2番 ヘ長調 Op.38/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35/ワルツ第5番 変イ長調 Op.42/ 前奏曲 嬰ハ短調 Op.45/ワルツ第12番 ヘ短調 Op.70 No.2/バラード第3番 変イ長調 Op.47/ ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64 No.2/前奏曲 ハ短調 Op.28 No.20 エドナ・スターン(P) | ||
録音:2009年12月。使用楽器:プレイエル、1842年製。 イスラエル出身のピアニスト、エドナ・スターンが詩情豊かな音色で紡ぐ。半音階が多用されているプレリュード 嬰ハ短調の夢のような美しさは見事。ソナタ第1楽章のたっぷりとした歌わせ方はスターンのセンスとプレイエルの音色の完璧な調和の賜物。ショパン・イヤーに魅力的な1枚が加わった。 | ||
ベートーヴェン: プロメテウスの創造物 Op.43 (1801) / 歌劇「レオノーレ」〜マルツェリーネのアリア 「おお、私があなたと一緒になれたら」(1805)/ いいえ、心配しないで WoO92a (1801-02) / ロマンス ヘ長調(ヴァイオリンと オーケストラのための)Op.50 (1802) / ああ、不実なものよ Op.65 (1796) / 交響曲第1番 ハ長調 Op.21 (1800) |
ジュリアン・ショヴァン(Vn) アレクサンドラ・コク(S) ジェレミー・ロレル指揮 ル・セルクル・ドゥラルモニー(o.) | |
録音:2011年2月、リール・オペラ座、ライヴ。ピリオド楽器使用。ル・セルクル・ドゥラルモニーは、ミンコフスキやクリスティのもとで研鑽を積んだ1976年生まれの若き才能、指揮者のジェレミー・ロレルとヴァイオリンのジュリアン・ショヴァンが中心となって2005年に設立された。ロレルはこの楽団を率いながら、ウィーン国立歌劇場などでも華々しく活躍している。ベートーヴェン唯一の歌劇「フィデリオ」の前身、「レオノーレ」のアリアでは、クラリネットの活躍が印象的。管弦楽による伴奏も実に充実、絶妙な転調にベートーヴェンの才をあらためて感じる。ロマンスでソロを務める2003年のブルージュ古楽コンクールの優勝者、ジュリアン・ショヴァンは、ビルスマらに師事した。コンチェルト・ケルン、レ・ミュジシャン・ドゥ・ルーヴルなど名だたるピリオド楽器アンサンブルにもメンバーとして参加している。ロマンスではまっすぐに聞き手の心に響く甘い音色を存分に聴かせてくれる。音の粒立ちの美しい録音も魅力。 | ||
ルガンスキー〜リスト: 超絶技巧練習曲集より〔雪あらし/第10番 ヘ短調〕/ラ・カンパネッラ/ 巡礼の年第1年スイス〜オーベルマンの谷/巡礼の年第2年イタリア〜婚礼/ 巡礼の年第3年〜エステ荘の噴水/ペトラルカのソネット第123番/ ワーグナーの「イゾルデの愛の死」/超絶技巧練習曲集〜鬼火 ニコライ・ルガンスキー(P) | ||
録音:2011年6月、ポットン・ホール(イギリス)。ニコラーエワの秘蔵っ子として注目されたニコライ・ルガンスキーも2011年で39歳、巨匠への道を着実に歩んでいる。このたび、ルガンスキーはナイーヴ/アンブロワジー・レーベルと長期独占契約を締結、魅力的なシリーズを展開する予定。第1弾はルガンスキーがしばしば披露しているリストで、意外にも彼によるまとまったリスト・アルバムは初めて。練習曲を4篇、巡礼の年から4篇、さらにワーグナーの編曲という魅力的なラインナップで、超絶的テクニックを目の当たりに出来る。正統派ロシア・ピアニズムの継承者ルガンスキーは顔色ひとつ変えずにぞっとするほど難しい曲を弾くうえ、良く響く音、入り組んだ声部の明快な弾き分けなど、まさに超人的。こうした技量を駆使したリストは衝撃的で、人間の限界を超えた凄さを感じさせる。人気の「ラ・カンパネッラ」も絶品。 | ||
フェリシアン・ダヴィッド(1810-1876):弦楽四重奏曲集 〔第1番 ヘ短調(1868) /第2番 イ短調 (1869頃) /第4番 ホ短調(未完) (1876) 〕 カンビーニ=パリSQ[ジュリアン・ショヴァン、カリーヌ・クロケノワ(Vn) ピエール=エリック・ニミロヴィチ(Va) 酒井敦(Vc)] | ||
録音:2010年9月。グノー、ビゼー、マスネなど同時代人たちがオペラに傾倒していくのに対し、あくまでも器楽音楽に生涯を通して力を注いだフェリシアン・ダヴィッド。自作の交響的頌歌「砂漠」、歌劇「ブラジルの砂漠」などが舞台で大成功を収めてもなお、器楽作品を書き続けた。24曲の弦楽五重奏曲、4つの交響曲、管のための2曲の九重奏曲、3つのピアノ三重奏曲、そして4つの弦楽四重奏曲など。ダヴィッドの作品は、歌曲やオペラの大部分においては東欧の影響が見られるが、室内楽曲においてはドイツ音楽伝統のルーツが伺え、殊にここに収められている弦楽四重奏曲ではそれが顕著に表れている。構造、和声、表現などは、シューベルトや、またベートーヴェンの初期の弦楽四重奏曲Op.18をも思い起こさせる。また、「ベートーヴェニアン」としてパリで当時絶大な人気を誇り、ダヴィッドの師でもあった、オンスロウ(1784-1853)の影響も明らかにみられる。もちろん、メランコリックな旋律やエレガントな雰囲気も濃密に漂っており、ダヴィッドの魅了に溢れていることは言うまでもない。未完の作品も含む貴重な弦楽四重奏曲の録音がここに誕生した。 カンビーニ弦楽四重奏団は2007年に結成されて以後、メンバーの間で一貫した音楽的理想―古典派、ロマン派の中で、まだ日の目を見ていない名曲を再発掘し、当時の楽器で演奏すること―を抱いて発展してきた。シャンゼリゼ管、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、レ・タラン・リリクなど、世界の名だたる時代楽器団体でも演奏を重ねているメンバーたちが集った、猛者集団。 | ||
ロマン派のパリ [Le Paris des Romantiques] ナポレオン=アンリ・ルベル(1807-1880): 交響曲第4番 ト長調 Op.33 (+) ベルリオーズ:夢とカプリッチョOp.8 (*) リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124 (#) |
ベルトラン・シャマユ(P;#) ジュリアン・ショヴァン(Vn;*) ジェレミー・ロレル指揮 ル・セルクル・ドゥラルモニー | |
録音:2011年10月16日、アルセナル劇場、メッツ、ライヴ。(+)は世界初録音。使用ピアノ:エラール、1837年製(Edwin Beunk コレクション)。21世紀のリストの再来とも言われる若きピアニスト、シャマユが、ピリオド楽器による新進気鋭のオーケストラ「ル・セルクル・ドゥラルモニー」との共演で、リスト・イヤーに、リストのピアノ協奏曲第1番をライヴ収録。更に、当時のパリの音楽界で活躍したアンリ・ルベルの交響曲第4番、ベルリオーズのいわば唯一のヴァイオリン協奏曲となる「夢とカプリッチョ」という、19世紀当時のパリの薫りと空気に満ちたプログラムも魅力。アンリ・ルベルは1851年からパリ音楽院で教鞭をとり(和声)、アカデミーの会員や、ローマ賞の審査員も務めた重鎮。全部で4曲の交響曲を遺したが、この第4番は1857年、ベートーヴェンなどの音楽をパリの聴衆に紹介した協会主催演奏会で初演&絶賛されたもので、後にサン=サーンスが四手連弾のために編曲している。他の3曲の交響曲に比べてなぜか演奏機会が少なく、ルベルの生前には初演も含め3度演奏されたきりだったという。この録音は約150年の時を経てのコンサートの模様で、歴史的にも貴重。ベルリオーズの「夢とカプリッチョ」は、もともとは1841年にピアノとヴァイオリンのために書かれたが、同年、オーケストラとヴァイオリンのために書きなおされた。ベンヴェヌート・チェッリーニのアリアの旋律に基づいている。ヨアヒムら優れたヴァイオリニストによって演奏されたほか、ヴィエニャフスキが最後にロシアで行ったコンサートでも取り上げるなど、当時から重要なレパートリーとして重宝されたことが窺われる。リストの協奏曲でピアノを弾くベルトラン・シャマユは1981年トゥールーズ生まれ、2011年の来日ではオール・リスト・プログラムを披露、その技巧と音楽、人柄で聴衆を魅了した。ディスコグラフィはロマン派のものが中心となっており(メンデルスゾーン:ピアノ作品集(V-5131)/フランク:作品集(V-5208)/リスト:巡礼の年報(全曲)(V-5260(3CD))、今回のリストの協奏曲はまさに待望の登場。リストも愛したエラールのピアノで、完璧な技巧で色彩様々な音色を聴かせてくれる。リストもおそらくこのように演奏して人々を魅了したのでは、と思いを馳せたくなる出来栄え。 | ||
ルガンスキー〜ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ集 〔第1番 ニ短調 Op.28 /第2番 変ロ短調 Op.36(ルガンスキー版)〕 ニコライ・ルガンスキー(P) | ||
録音:2012年5月、ポットン・ホール、イギリス。21世紀ロシアン・ピアニズムの継承者として高い注目を集めている世界的名手ルガンスキーによる、圧巻の超絶技巧で魅せたリスト(AM-205)に続くアンブロワジー・レーベル第2弾は、十八番ともいえるラフマニノフ。今もなお演奏される機会の少ない第1番が彼の演奏で聴けるのは貴重。さらに第2番は、基本的にはラフマニノフの初版に基づきながら、適所に改訂版の要素を盛り込んだルガンスキーのオリジナル版というのも注目。曲の難度など物ともせず涼やかに、知的かつ強靭に弾きこなす圧倒的な演奏は今回も健在。第1番の「ファウスト」の世界に基づく荘大な世界、そして第2番の怒涛の世界も、過度な情感やテンポの揺らぎを排した完璧なコントロールで聴かせる。奔流の如く複雑に絡み合う音の一粒一粒までシャープに響かせるルガンスキーの音づくりは、壮大でありながらも繊細なラフマニノフの作品にまさにぴったりと言えるだろう。「難曲を汗一滴、顔色変えず弾きこなす超人的ピアニスト」と絶賛されるのも納得。圧巻のラフマニノフ。 | ||
ケルビーニ:歌劇「ロドイスカ」
セバスティアン・ゲーズ(T;フロレスキ) ナタリー・マンフリーノ(S;ロドイスカ) アルマンド・ノゲラ(Br;ヴァルベル) ピエール=イヴ・プリュヴォ(Br;ドゥルリンスキ) フィリップ・ド(T;ティツィカン) ヒョルディス・テボー(S;リジンカ) アラン・ビュエ(B−Br; アルタモラス) ジェレミー・ロレル指揮ル・セルクル・ド・ラルモニ、レゼレマン | ||
録音:2010年10月13日、フェニーチェ劇場、ヴェネツィア,2010年10月15-16日、ローマ。ケルビーニの作品のうちでも特に重要な「ロドイスカ」に、ピリオド演奏の新録音が登場。「ロドイスカ」は1791年7月18日、パリで初演された。直前の6月下旬には、ルイ16世の一家のパリ逃亡が発覚するというヴァレンヌ事件が起きたばかり、つまりフランス王政最末期。革命直前の極めて不安な政情の中、「ロドイスカ」は上演 200回を越す大ヒットになった。このオペラは「救出オペラ」といわれるタイプの物。捕らわれの人物を主人公が救出に向かうが、敵の手によって絶体絶命の窮地に陥ってしまう。万事休すと思った時、応援が間に合って形勢逆転、喜びで幕切れ、といった展開。このスリル満点の筋書きにロマン派を先駆けた激しい音楽を付けた舞台に、革命前後のパリの聴衆は熱狂した。ちなみに「ロドイスカ」の初演でフロレツキを歌っていたのはピエール・ガヴォーというテノール。彼は作曲家としても知られ、7年後の 1798年に「レオノール」というオペラを作曲している。その台本がベートーヴェンの「フィデリオ」の元ネタ。「フィデリオ」は「ロドイスカ」と男女の役割を入れ替えたような作品から、「ロドイスカ」は「フィデリオ」の祖先のような物。また「ロドイスカ」からおよそ四半世紀後の 1815年には、ロッシーニがこの翻案ものである「トルヴァルドとドルリスカ」を作曲している。いかに「ロドイスカ」の影響が大きかったか分かるという物。この録音は、2010年10月13日にヴェネツィア、さらに10月15日にローマのアウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ内のサラ・シノーポリでの演奏会形式上演を中心とした物。既にベートーヴェン(AM-204)とリスト(AM-207)で大きな評判を取ったジェレミー・ロレルとル・セルクル・ド・ラルモニにとって、初のオペラ録音。ピリオド演奏の鮮烈な響きと、勢いと熱のある演奏が、初演当時の興奮を今に蘇らせている。ロドイスカは、フランスの実力派美人ソプラノ、ナタリー・マンフリーノ。最近立て続けにアリア集を2枚出して話題になった。フロレスキのセバスティアン・ゲーズは、1979年、リヨン生まれのフランスの若いテノール。南仏を中心に活躍しており、しなやかによく響く美声にフランス的な気品のある情熱で今人気急上昇のテノール。悪役ドゥルリンスキのピエール=イヴ・プリュヴォは、フランスのバリトン。2000年のエリーザベト王妃国際音楽コンクールの声楽部門で4位入賞。マルゴワールら古楽系の人たちとの共演も多い歌手。ティツィカンのフィリップ・ドはベトナム系でフランスで生まれ育ったテノール。軽めの声なのに輝かしい高音を出すテノールで、バロックから近代ものまで幅広く歌っている。唯一の喜劇役ヴァルベルは、1977年アルゼンチン生まれでフランスを中心に活躍するバリトン、アルマンド・ノゲラ。ロッシーニを得意とする人。フランス革命期に大熱狂を巻き起こした「ロドイスカ」、ぜひこのピリオド楽器オーケストラの意欲的な演奏でその真価を味わって頂きたい。ケルビーニ「ロドイスカ」あらすじ:第1幕ポーランドの森。タタール人ティツィカンとその兵士たちが、彼らをさんざん苦しめてきた暴君ドゥルリンスキ男爵の城を襲撃しようとしている。一方、ポーランドの貴族フロレツキも従者ヴァルベルを連れて城へと向かっている。彼は行方不明の愛するロドイスカを捜してポーランド中を旅して回っている。用心したティツィカンはフロレツキの武器を取り上げようとするが、逆に武器を取り上げられてしまう。命を奪うつもりではなかったというティツィカンの言葉を信じ、フロレツキはティツィカンを解放する。ティツィカンは恩は忘れないと言って仲間と去っていく。フロレツキが改めてドゥルリンスキの城に入ろうとすると、中から石が飛ん出来る。それはこの城に幽閉されているロドイスカからの物。彼女は塔からフロレツキに、残虐な城主に近づかないよう警告する。ヴァルベルは怯えながらも、フロレツキがロドイスカの兄を騙って男爵に近づく策を提案し、二人は城内へ入っていく。第2幕城内。ロドイスカはフロレツキが彼女を救うためにこの城に入ろうとしているのではないかと心配している。ドゥルリンスキ男爵はロドイスカに結婚を迫るが、彼女は強硬に拒み、男爵は彼女を塔に閉じ込めさせる。フロレスキとヴァルベルが通される。ロドイスカの兄と騙っているフロレスキはドゥルリンスキに、ロドイスカの母に頼まれて彼女を引き取りに来たと告げる。しかし男爵は彼女はもういないと答える。フロレスキは城に泊まる許可を得る。一人になると、フロレスキは暴君への怒りを爆発させる。ヴァルベルは、男爵が「兄」を疑って毒入りワインを飲ませるつもりだと知らせる。男爵の手下たちが毒入りワインを運んで来るが、隙を見てヴァルベルが杯を彼らのものと入れ替え、それを飲んだ手下たちは倒れる。ドゥルリンスキが兵士を連れて戻って来る。フロレスキは正体を明かして抵抗するが捕らえられてしまう。第3幕 城内。ドゥルリンスキはロドイスカにフロレスキを捕らえたことを明かし、彼の命を救いたいなら結婚しろと強要する。捕らわれたフロレスキが現れ、ロドイスカと共に死をも辞さず抵抗すると決意する。男爵が激怒していると、城が猛攻撃されているとの報せが届く。男爵はロドイスカを塔に戻し、反撃に向かう。タタール人たちが城を攻撃し、ティツィカンがフロレスキを解放する。彼は火の手が回る塔に向ってロドイスカを救出す。なおもフロレスキを殺そうというドゥルリンスキの最後の抵抗をティツィカンとヴァルベルが妨げ、男爵は牢獄送りになる。人々の喜びで幕。 | ||
ルガンスキー&ナガノ グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26 |
ニコライ・ルガンスキー(P) ケント・ナガノ指揮 ベルリン・ドイツso. | |
録音:2013年2月、イエス・キリスト教会、ベルリン。ニコラーエワ秘蔵の天才少年として世に出たルガンスキーも40歳を超え、超絶のテクニックはそのままに、ますます自在な妙技を繰り広げる存在となっている。待望の久々となる協奏曲は、これまでラフマニノフやチャイコフスキーで高い評価を受けたが、今回は彼にとって初の2曲。共演はケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ響。グリーグは落着いたテンポで辛口の叙情を歌いあげ、どこかリヒテルの名演を彷彿させる。どんな強音でも透明さを失わない打鍵、第3楽章の若々しい推進力で、この名作を限りなく新鮮なものにしている。ケント・ナガノのバックアップも絶妙で、終始充実したオーケストラの響きを聴かせてくれる。ルガンスキー初の録音となるプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、2011年12月来日時のデュトワ指揮NHKso.との共演が語り草となっているが、約1年後の当演奏もそれを凌ぐ凄さ。ルガンスキーは轟き渡る音ながら透明な所がまさにプロコフィエフ向き。ゾッとするような難技巧を呆れる程の正確さで涼しげにこなし、テンポはアルゲリッチの超名盤ばりの速さで、ケント・ナガノの指揮ともどもボルテージの高い胸のすく快演となっている。ことに第3楽章に現れる二度重音のグリッサンドのすさまじい効果は鳥肌物。やはりプロコフィエフの3番はこのような演奏でこそ輝く理想像で、アルゲリッチ盤に優るとも劣らぬ出来のうえ、録音の新しさと鮮明さでは明らかに優っている。両曲ともにスタインウエイだが、ルガンスキーならではの奏法でとても明るく軽やかな音がするのも聴き物。暗く重いと思いこまれているロシア・ピアニズムの先入感を一新してくれる。 | ||
ショパン:ピアノ協奏曲集〔第1番 ホ短調 Op.11 /第2番 ヘ短調 Op.21 〕
ニコライ・ルガンスキー(P) アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア | ||
録音:2013年7月、ポーランド放送ヴィトルド・ルトスワフスキ・コンサートスタジオ、ワルシャワ、セッション。ルガンスキーがショパンの協奏曲に挑戦。前アルバムのグリーグとプロコフィエフ(3番)の協奏曲で著しい円熟ぶりを示していただけに、期待しないわけにはいかないリリース。ルガンスキーはラフマニノフやリスト作品の印象が強いものの、ショパン作品もエラートに「24の前奏曲」や練習曲集、ONYXにピアノ・ソナタ第3番やスケルツォ第4番などを録音しており、重要なレパートリーであることがうかがえる。ルガンスキーのショパンは、そのレパートリーが示すように、甘く叙情的な作品より複雑で辛口なものを得意とするように思われる。今回の協奏曲2篇にもルガンスキーの音楽性が明瞭に表れていて興味津々。正確無比な指の回りや轟く強音に加え、驚くほどの感情の抑制が見られ、ショパンの若書きの作品から信じ難いまでの深みを描きだしている。全体に甘さやセンチメンタリズムは皆無で、片思いの妄想が音楽と化した第2番の第2楽章でさえ、限りなく清潔かつ高貴な世界にしている。クールで辛口ながら、しっとりとした情緒や歌心にも欠けておらず、まさに甘いショパンを好まない向きに絶対のオススメ。指揮はボリショイ劇場の音楽監督だったアレクサンドル・ヴェデルニコフ。オーケストラはショパンの祖国ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアで、とかくオーケストレーションの不備を指摘される作品ながら、透明かつ潤いのある美しい響きでルガンスキーを好サポート。ポーランドの民族舞曲に基づく両曲のフィナーレでは、どこのオーケストラにも真似のできぬリズム感でノリの良さ満点。 | ||
モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」 〔第14番 ト長調「春」K.387 /第15番 ニ短調 K.421 /第17番 変ロ長調「狩り」K.458 / 第16番 変ホ長調 K.428 /第18番 イ長調 K.464 /第19番 ハ長調「不協和音」K.465 〕 カンビーニ=パリSQ [ジュリアン・ショヴァン、カリーヌ・クロケノワ(Vn) ピエール=エリック・ニミロヴィチ(Va) 酒井敦(Vc)] | ||
録音:2013年1月、12月、2014年1月。カンビーニ=パリ弦楽四重奏団は、2007年に結成された、シャンゼリゼ管、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、レ・タラン・リリクなど、世界の名だたる時代楽器団体でも演奏を重ねているメンバーが集った猛者集団。ヴァイオリン奏者・作曲家で、弦楽四重奏の発展に欠かせない存在のジュゼッペ・マリア・カンビーニ(1746-1825)の名を冠し、これまでにジャダンやフェリシアン・ダヴィドの作品などを手掛けてきた彼らだが、ここで、モーツァルトの重要曲集に挑戦した。彼らはこのハイドン・セットに対しては特別な思い入れがあり、演奏会のプログラムには必ずハイドン・セットの楽曲を組み込んでいるほど。収録順は、作曲年代順ではなく、それぞれの楽曲の初版が出版された順序によっている。ガット弦と、作曲時期にあわせた弓を用い、鋭い感性の光る演奏を展開している。レコーディングを手掛けているのはニコラス・バルトロメー。うるおいをたたえた美音に思わず息をのむ仕上がり。 | ||
NAIVE "Baroque Voices" (AMBROISIE) 「バロックの声」と題されたシリーズ。旧 Ambroisie (AM-記号)、Astree (E-記号)、OPUS 111 (OP-記号) から、永らく廃盤になっていた名盤も多数復活。演奏者の顔ぶれも豪華、曲目もどれも興味深い。第1回と第2回のインフォメーションには、それぞれのCDは『元々流通していたのと同じパッケージの上から、統一感のあるデザインの美麗スリーブケースで包装されています。』と記載されており、確かに第1回発売分に関しては、中身のCDは型番も旧盤と同一だった。 ASTREE 原盤分はこちらから、OPUS 111 原盤分はこちらから。 | ||
メディアの怒り ゴーティエ・ドゥ・マルセイユ(1642-1696):組曲 ハ短調(1707)〜シンフォニア クレランボー(1676-1749):カンタータ「メデ」(1710)〜第1巻 ジャック・デュフリ(1715-1789):チェンバロのための作品集第3巻 より〔フォルクレ/メデ〕 ゴーティエ・ドゥ・マルセイユ:組曲 ト短調 より〔前奏曲/2声のシンフォニア〕 リュリ(1632-1687):メデのアリア ジョヴァンニ・アントニオ・ジャネッティーニ(1648-1721):歌劇「アテネのメディア」(1675) より 〔 Alati Corsieri / Da gl'antri di morte / Amare e tacere〕 ドメニコ・ガブリエーリ(1651-1690): バレット Op.1 より〔ジーグ(アレグロ)/ラルゴ/サラバンド/ラルゴ〕 ミシェル・ドゥ・ラ・バレ(1675-1745):組曲第3巻 ホ短調(1707) より〔前奏曲/パッサカイユ〕 ニコラ・ベルニエ(1665-1734):カンタータ「メデ」(1703) ステファニー・ドゥストラック(Ms) アンサンブル・アマリリス [エロイーズ・ガイヤール(リコーダー/バロックOb/指揮) ジローヌ・ゴベール=ジャック(Vn) アンヌ=マリー・ラーラ(Gamb) ヴィオレーヌ・コチャール(Cemb/Org/声楽指揮)] | ||
録音:2007年8月、ノートルダム・ド・ボン・スクール教会 & シテ・ドゥ・ラ・ムジーク、パリ、フランス。前出: AMBROISIE, AM-157 。王女メディア(フランス語では「メデ」)の物語にまつわる音楽集。メディアは、祖国を捨て、実の弟を殺害までして愛する男イアソンと一緒になった。しかしすべてをささげた男イアソンは、権力に惹かれ他国の王の娘と結婚する。裏切られたメディアは復讐を誓い、まず女性を殺し、イアソンの義父にあたる王を殺害。さらに、自分とイアソンとの間に生まれた子ども2人を殺害し、すべてを失って悲嘆にくれるイアソンを尻目に立ち去る、という強烈なストーリー。この強烈な女性の物語は、多くの作曲家の心を奪い、この物語に基づくオペラや器楽作品が多く書かれた。メディアの狂おしいまでの嫉妬、強烈な愛情が入り混じった感情を、女性によるアンサンブルが濃厚に強烈に表現。激しい作品ばかりで、ドラマティックな1枚となっている。 | ||
愛と仮面舞踏〜パーセルとイタリア パーセル: 徳らに命じよ/ああ、オラニエ家の聖なる守り神よ Z.504(1695)/ マスク「妖精の女王」(1692)〜嘆き/ オード「栄あれ、輝くセシーリア」(1692)〜トランペットを吹き鳴らせ フレスコバルディ: カンツォーナ集第1巻(1628)より カンツォン Nos.3, 5, 1, 6 キュバラリ、またはグレイズィン フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):カンタータ「この情熱はなんと甘いことか」 パトリシア・プティボン(S) ジャン=フランソワ・ノヴェリ(T) Ens.アマリリス [エロイーズ・ガイヤール(リコーダー/Ob) ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb/Org) オフェリー・ガイヤール(Vc) リチャード・マイロン(Cb)] | ||
録音:1998年10月。旧品番:AMB-9902(廃盤)。 今をときめくプティボンの貴重な録音。エロイーズ・ガイヤールの奏でるリコーダーのキレのよい音色、華麗な技巧、そして冴えたアンサンブルは愉悦のきわみ。プティボンの天から降るかのような、現世のものとは思えないような美しい声も見事。パーセル、フレスコバルディ、マンチーニや同時代の作曲家たちによる作品の魅力を再発見することができる。 | ||
ヴェスペレ〜神聖ローマ皇帝の聖務日課 ヨハン・ミヒャエル・ゼッヒャー:ディクシト・ドミヌス(*)/コンフィデトール(*) ヨハン・メルヒオール・グレートレ:アニマ・クリスティ ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:ベアトゥス・ヴィル(*) ヨハン・ゲオルク・ラインハルト:ラウダーテ・プエリ(*) ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:オ・イェズ・ミ・ドゥルチッシメ ヨハン・ヨゼフ・フックス:ラウダーテ・ドミヌム(*) ヨハン・メルヒオール・グレートレ:ピエ・ペリカネ ヨハン・ヨゼフ・フックス:マニフィカト(*)/アヴェ・マリア ゲルリンデ・ゼーマン(S) パスカル・ベルタン(CT) ハンス=イェルク・マンメル(T) ヒューベルト・クラーセンス(B) クリスティーナ・プルハル(テオルボ)指揮ラルペッジャータ(金管合奏) ピエール・カオ指揮アルシス・ブルゴーニュ(cho.) | ||
録音:2002年5月、パリ、議員礼拝堂。世界初録音、ピリオド楽器使用。(*)前後にジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス作曲のアンティフォナ付き。旧品番:AMB-9924(廃盤)。 指揮者カオがチェコのクロムニェジーシュ城(世界遺産指定、17−18世紀ドイツ・オーストリア音楽の膨大な楽譜コレクションが眠っていることでも知られる)の古文書館とウィーンで発見した楽譜による、17−18世紀ウィーン宮廷での礼拝音楽集。 | ||
J.S.バッハ:アリア集 カンタータ第110番 BWV.110〜ああ主よ、人の子とは何ぞや/ ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番 ニ長調 BWV.1028 (ピッコロ・チェロとチェンバロによる)/ カンタータ第12番 BWV.12〜十字架と冠は傷つけられたり/ オルガン・ソナタ第6番 BWV.530(リコーダーとチェンバロによる)/ カンタータ第187番 BWV.187〜神はすべてに命を与えたもう/ イタリア協奏曲 BWV.971/ カンタータ第6番 BWV.6〜ああ、われらのもとにとどまりたまえ、主イエス・キリストよ アマリリス [エロイーズ・ガイヤール(リコーダー) ヴィオレンヌ・コシャー(Cemb/Org) オフェリー・ガイヤール(Vc/ピッコロVc)] コルマール少年聖歌隊ソリスト [アントワーヌ・ヴァルテル、ベルトラン・ドメニシーニ、シャルル=アンリ・モッソ] | ||
録音:2000年7月。旧品番:AMB-9907。少年のヴォーカルとピリオド楽器による癒し系(?)アルバム。アマリリスは、ピエール・アンタイ、クリストフ・ルセ、クリストフ・コワンのもとでともに学んだ若い演奏家によって結成され、国際的コンクールで3回の優勝を果たした。 | ||
ASTRÉE | ||
ジョスカン・デ・プレ: ミサ・アヴェ・マリス・ステッラと 聖母マリアのためのモテット集 |
ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮 ア・セイ・ヴォーチ | |
ボッケリーニ:ピアノ五重奏曲集 | パトリック・コーエン(Fp) モザイクSQ. | |
ブクステフーデ:クラヴサン曲集 | リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb) | |
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5/ 弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18-6 |
モザイクSQ. | |
E-8560 廃盤 |
ジョスカン・デ・プレ: ミサ「幸福な処女のミサ」/ スターバト・マーテル(悲しみに沈む御母は)/ モテット「聖処女」 |
ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮 ア・セイ・ヴォーチ |
E-8580 廃盤 |
シューベルト: 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 D.87/ 弦楽四重奏曲第13番 イ短調「ロザムンデ」 D.804 |
モザイクSQ. |
モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466/ ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 |
パトリック・コーエン(Fp) クリストフ・コワン指揮 アンサンブル・ バロック・ド・リモージュ | |
E-8592 廃盤 |
ミシェル・リシャール・ドゥラランド(1657-1726): ルソン・ド・テネブル(1730) マラン・マレ:リュリ氏のトンボー/他 |
イザベル・デロシェール(S) マウリシオ・ブラーリア(テオルボ) ニマ・ベン・ダヴィド(ガンバ) ピエール・トロスリエ (Cemb/Org) |
E-8595 廃盤 |
ヨハン・フリードリヒ・ラインハルト: 歌曲&ソナタ集 |
イザベル・プルナール(S) |
ジョスカン・デ・プレ: ミサ「フェルラーラ公エルコレ」 |
ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮 ア・セイ・ヴォーチ/他 | |
E-8603 廃盤 |
J.S.バッハ:インヴェンションとシンフォニア | ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb) |
E-8605 廃盤 |
モーツァルト: セレナード第10番「グラン・パルティータ」 K.361/ ディヴェルティメント第3番 K.166 |
アンサンブル・ゼフィロ |
ジョスカン・デ・プレ: ミサ・ガウデアムスと聖母マリアのためのモテット集 |
ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮 ア・セイ・ヴォーチ/他 | |
セバスティアン・ド・ブロサール(1655-1730): スターバト・マーテル/ Retribue Servo Tuo / Missa Quinti Toni |
オリヴィエ・シュネーベリ指揮 レ・パージェ&レ・シャント・ ド・ラ・シャペル、 ル・メルキュール・ギャラン | |
当盤は既に廃盤となっているため、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
E-8620 廃盤 |
ヴァイス:パルティータ | ホプキンソン・スミス(リュート) |
E-8621 廃盤 |
ギヨーム・ガブリエル・ニヴェール (1632頃-1714):モテットと聖歌集 |
エマニュエル・マンドラン指揮 レ・ドモワセル・ド・サン=シル |
E-8622 廃盤 |
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番 Op.12/他 | モザイクSQ. |
ポートレート・ホプキンソン・スミス | ホプキンソン・スミス | |
テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための室内楽曲集 | クリストフ・コワン指揮 アンサンブル・バロック・ド・リモージュ | |
ピエール・ユガール(1726-1761頃): ミサ曲「喜びを再び私に」 |
フレデリク・デザンクロ(Org) ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス・アンサンブル | |
使用楽器:ヴェルサイユ礼拝堂のクリコ製オルガン。 当盤は既に廃盤となっているため、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
ジョスカン・デ・プレ: ミサ「パンジェ・リングア」/モテット集 |
ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮 ア・セイ・ヴォーチ | |
ア・セイ・ヴォーチによるルネサンスの至宝! | ||
E-8641 廃盤 |
リュートのための協奏曲集 ファッシュ、ハイドン、コハウト、ハーゲンの作品 |
ホプキンソン・スミス(リュート) キアラ・バンキーニ(Vn)他 |
エリザベト=クロード・ ジャケ・ド・ラ・ゲール:クラヴサン曲集 |
ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb) | |
E-8649 廃盤 |
F.クープラン:クラヴサン曲集 | ブランディーヌ・ ヴェルレ(Cemb) |
サンチャゴ・デ・ムルチャ:写本(1732年より) | ロルフ・リルヴァン指揮 アンサンブル・カプスベルガー | |
キリスト教布教のために故国スペインからメキシコにわたり、そこで生涯を過ごしたデ・ムルチャ。彼の音楽を、20世紀になって発見された写本をもとに再現。 当盤は製造中止になっている可能性がありますので、お早めのご注文をお薦め致します。 | ||
ステファノ・ファブリ:4声のヴェスペレ | ア・セイ・ヴォーチ | |
17世紀イタリアのローマで活躍したファブリは、数多くの宗教作品を残しながら生前に出版されなかったために今では全く忘れられてしまっている。この作品も世界初録音。 当盤は製造中止になっている可能性がありますので、お早めのご注文をお薦め致します。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.5 〜Op.76「エルデーディ四重奏曲」 [第75番Op.76-1/第76番Op.76-2「5度」/第77番Op.76-3「皇帝」/ 第78番Op.76-4「日の出」/第79番Op.76-5/第80番Op.76-6「ラルゴ」] |
モザイクSQ | |
E-8674 廃盤 |
マリア・バーヨ 〜ヘンデル:オペラ・アリアとカンタータ集 |
マリア・バーヨ(S) スキップ・センペ指揮 カプリッチョ・ストラヴァガンテ |
スペインの若き名花バーヨは、ヤーコプス指揮によるカヴァッリの歌劇「カリスト」でいきなりタイトル・ロールに選ばれ、その力強く清澄な歌声によって多くのファンを魅了、ヤーコプスの慧眼ぶりを知らしめた。 | ||
E-8676 廃盤 |
バッハ:リコーダー、ヴィオラ・ダモーレと 通奏低音のためのトリオ・ソナタ集 [トリオ・ソナタ BWV.529/トリオ・ソナタ BWV.525/ カンタータ第76番のシンフォニア +トリオ・ソナタ BWV.528/ ペダル練習曲 BWV.598/トリオ・ソナタ BWV.530] |
セバスチャン・マルク(Rec, Voice Fl) フランソワ・フェルナンデス (Vn, Va d'amore) フィリップ・ピエルロ(ガンバ) ピエール・アンタイ(Cemb) |
バッハのオルガンのためのトリオ・ソナタを本来のバロック風トリオ・ソナタの形で演奏したもの。アンタイをはじめ名手揃いのアンサンブル。 | ||
E-8677 廃盤 |
ア・セイ・ヴォーチ・ポートレート | |
バッハ:ソナタとパルティータ[BWV.1001-BWV.1006] (スミスによるリュート編曲版) |
ホプキンソン・スミス(リュート) | |
無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータのリュート編曲版。名手スミスの手による手堅い編曲にまずは注目。 | ||
E-8679 廃盤 |
ヴィヴァルディ:様々な楽器のための協奏曲集 | アンサンブル・ゼフィーロ |
アンサンブル・ゼフィーロは、サバールのグループにいたメンバーによって1989年につくられたアンサンブル。 | ||
E-8718 廃盤 |
ヴァイス: ソナタ イ短調/ファンタジア ハ長調/ソナタ 嬰ヘ短調/ ロジ伯爵の死に寄せるトンボー(1721) |
ホプキンソン・スミス(リュート) |
ボッケリーニ: 3つの協奏的ピアノ五重奏曲[G.414/G.415/G.418] |
パトリック・コーエン(Fp) モザイクSQ. | |
E-8744 廃盤 |
J.S.バッハ: 組曲 BWV.1010(無伴奏チェロ組曲第4番)/ 組曲 BWV.1012(無伴奏チェロ組曲第6番) |
ホプキンソン・スミス(リュート) |
E-8756 廃盤 |
パスカル・コラス(1649-1709): ジャン・ラシーヌによる宗教的聖歌(ラシーヌ讃歌)(*) ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747): ヴァイオリンのための組曲第2番(#) |
イザベル・ブールナール、 ミリアム・ルッジェリ(S;*) ジャクリーヌ・マヨー(Ms;*) パトリック・ビスミュット(Vn;#)指揮 ル・コンセール・ロワイヤル |
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.1 〜Op.77「ロプコヴィツ四重奏曲」 [第81番 ト長調Op.77-1/第82番 ヘ長調Op.77-2] |
モザイクSQ | |
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.2 〜Op.33「ロシア四重奏曲」 [第37番 ロ短調Op.33-1/第38番 変ホ長調Op.33-2「冗談」/ 第39番 ハ長調Op.33-3「鳥」/第40番 変ロ長調Op.33-4/ 第41番 ト長調Op.33-5/第42番 ニ長調Op.33-6] |
モザイクSQ | |
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.3 〜Op.20「太陽四重奏曲」 [第31番 変ホ長調Op.20-1/第32番 ハ長調Op.20-2/ 第33番 ト短調Op.20-3/第34番 ニ長調Op.20-4/ 第35番 ヘ短調Op.20-5/第36番 イ長調Op.20-6] |
モザイクSQ | |
当盤は廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱いです。本体に「1CD価格」との記載がある可能性がありますが、上記のとおり2枚分価格でのご提供となっています。また、カット盤での入荷となる可能性がありますので、御了承下さい。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.4 〜十字架上のキリストの最期の7つの言葉Op.51 |
モザイクSQ | |
E-8804 廃盤 |
バッハ:トリオ・ソナタ集 [ニ短調 BWV.527(オルガンのための)/ ト短調 BWV.1030/ハ長調 BWV.1037/ イ短調 BWV.1029/ ト長調 BWV.530(オルガンのための) |
レア・フルーツ・カウンシル [マンフレード・クレーマー(Vn) パブロ・マテ(Va) バルサス・マテ(Vc) ディルク・ブルナー(Cemb) アレッサンドロ・ デ・マルキ(Org)] |
レア・フルーツ・カウンシルは、ヨーロッパではすでにかなり人気の高いヴァイオリニスト、クレーマーが1997年に結成したグループ。 | ||
E-8805 廃盤 |
フローベルガー:チェンバロ作品集 Vol.2 | ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb) |
ピエトロ・パオロ・ベンチーニ(1670頃-1755): ミサ・デ・オリヴェリア/アヴェ・マリア |
ア・セイ・ヴォーチ | |
18世紀にイタリアで活躍したベンチーニ一族のなかでもっとも重要なピエトロ・パオロは、アレッサンドロ・スカルラッティと並び称され、ヘンデルを魅了し、ハイドンやモーツァルトにも影響を与えた。 | ||
インタヴォラトゥーラ〜バッハ:リュート作品集 組曲ト長調 BWV.995/フーガ ト短調 BWV.1000 組曲ホ短調 BWV.1006a/パルティータ ハ短調 BWV.997 |
ロルフ・リスレヴァン(リュート) | |
録音:2000年10月。ノルウェー生まれの名手で、サバールの信頼厚いリスレヴァンによるバッハ。 | ||
ジョスカン・デ・プレ: ミサ「ロム・アルメ」(ヘクサコードによる)/ ミサ「ロム・アルメ」 スーペル・ヴォーチェス・ムジカーレス |
ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮 ア・セイ・ヴォーチ | |
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 | ジェローム・アンタイ(Fp) フィーリプ・コヴェール(Vn) アリクス・ヴェルツィエール(Vc) | |
フォルテピアノ奏者はピエール・アンタイのまちがいではなく、これがヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ジェローム・アンタイのフォルテピアニスト・デビュー盤だったもの。 | ||
E-8813 (2CD) 廃盤 |
モーツァルト:歌劇「シピオーネの夢」 | マリン・ハルテリウス、 リサ・ラーション、 ブルース・フォード/他 ゴットフリート・ フォン・デア・ゴルツ指揮 フライブルク・バロックo. |
録音:2000年9月、モントルー音楽祭、ライヴ。 モーツァルトが15歳の時に作曲した歌劇の、ピリオド楽器による初録音。 | ||
世の無常と空しさ 〜16世紀フランスとサヴォイの宮廷音楽 クロード・ルジュヌ、アルフォンソ・フェラボスコ、 アントニー・ホルボーン、他の作品 |
アンヌ・カンタン指揮 アンサンブル | |
E-8815 廃盤 |
モンテヴェルディ: 「倫理的、宗教的な森」/他、宗教作品集 |
ベルナール・ファブル=ガリュ指揮 ア・セイ・ヴォーチ |
E-8816 (5CD) 廃盤 |
17世紀のリュート作品集 カスプベルガー、サンス、ゲロー、ゴーティエ、ムートンの各作品集 |
ホプキンソン・スミス(リュート) |
E-8553、E-8576、E-8722、E-8703、E-7728のボックス仕様。 | ||
E-8818 (5CD) 廃盤 |
ヴェルレ〜バッハ:チェンバロ作品集 ゴルトベルク変奏曲/平均律クラヴィーア曲集 第1巻&第2巻 幻想曲、トッカータ&フーガ集 |
ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb) |
旧 E-8745(廃盤)、E-8510(2CD;廃盤)、E-8539(2CD;廃盤)、E-8565E-8565(廃盤)のボックス仕様。 | ||
E-8819 (5CD) 廃盤 |
ルイ・クープラン:クラヴサン曲全集 | ブランディーヌ・ ヴェルレ(Cemb) |
旧 E-8506(廃盤)。 | ||
カプスベルガー: タブラチュアによるリュート曲集 第1巻 |
ホプキンソン・スミス(リュート) | |
ガスパル・サンス(1645/1650-?): 「スパニッシュ・ギターのための音楽入門」(ガスパル・サンス著、1674年刊)より クラリナとトロンペタ/ Marizápalos (*) /ナポリの厚かましい女/ポルトガルの少女/カタルニャの女中/ カタルニャの浮気女/サラバンド、少々下品な有名な舞曲/第2旋法のパッサカリア/イギリス風ジグ/タランテラ/ スペイン風の変奏を伴ったパヴァヌ/ハカラス、少々下品な有名な舞曲とメロディ/フーガ/コミカルな舞曲/ アルペジオによる前奏曲、あるいはカプリス/フランス風サラバンド/音楽的な様々な不協和音による前奏曲と幻想曲/ フランス王のマスケット銃兵のクラリオン/貴族風に様式化されたフォリア/ハカラス II / 第4旋法のパッサカリア/兵士の歌/カンシオン/カナリオス、急速でにぎやかな舞曲ダンス ホプキンソン・スミス(バロックG) | ||
録音:1995年12月、マンデルスロー、ノイシュタット、ドイツ / (C) 1996 。使用楽器:ジョエル・ヴァン・レンネップ(ボストン)、1985年製作。廃盤になっていた同品番商品〔当店未案内〕の再発売(装丁は初出盤と異なります)。以前、再プレスの際にジャケットの絵が左右逆になってしまっていたが、今回の再発分は初回と同じ向きに修正されている。ガスパル・サンスは、バロック時代のスペインの最重要ギター演奏家にして作曲家。作家、さらには僧侶としても活動をしていた。この「スパニッシュ・ギターのための音楽入門」は全3巻から成り、1674-75年にかけて出版、1697年には再版もされた。当時のギターは5弦で、現代とは異なる調弦だった。限られた音域の中で「カンパネッラ」(鐘)と呼ばれる独自の効果を生み出す奏法を考案、画期的な作品を生み出したサンス。ホプキンソン・スミスはここで当時の調弦を施したバロック・ギター用い、この「カンパネッラ」効果も印象的に聴かせる。(*)は少女の名前、また、この曲の変奏曲の主題となった当時の有名民謡の名前。 | ||
フランシスコ・ゲラウ(1659-1717/1722): スパニッシュ・ギターのための「ポエマ・アルモニコ」(1694) カナリオ舞曲(3つのディフェレンシアス)/第7旋法によるパッサカリア/マリオナ(ディフェレンシア第18番)/ 平民(3つのディフェレンシアス)/第1旋法によるパッサカリア/海岸のハカラス(ディフェレンシア第29番)/ マリアサパロス(ディフェレンシア第12番)/第8プント・アルトによるパサカリェス・デ・パティリャ/ ハカラス(ディフェレンシア第39番) ホプキンソン・スミス(バロックG) | ||
録音:1990年3月、サン=マルタン協会、メジャン、アルル、フランス/ (C) 1990 。使用楽器:ジョエル・ヴァン・レンネップ(ボストン)、5弦。廃盤になっていた同品番商品〔当店未案内〕の再発売(装丁は初出盤と異なります)。宮廷礼拝堂の歌手として活躍したゲラウはカストラートではなかったが、変声期を迎えたあともアルトの声を保った。大きなミサなどは作曲しなかったためかガスパル・サンスのほうが有名だが、歌い手として活躍していただけあって、多声による声楽曲を思わせるような作風。 | ||
ヴェルサイユの音楽 ブロサール: In Convertendo Dominus: Preludio/ Canticum Eucharisticum Pro Pace: Sonata ad libitum/ Messe de Noel: Elevation マレ:組曲〜ロンドーとパッサカイユ/戯れ マルシャン:シャコンヌ M−A.シャルパンティエ: Messe pour le Port Royal: Ave maris stella リュリ:「アルセスト」序曲 F.クープラン:神秘的な門 バレ:Rondeau, le Proveneal ルクレール:ミュゼット ニヴェール:Beata es Maria ロベルディ:フーガ第11番 ムートン:La Belle Homicide モンドンヴィユ:Caeli enarrant L.クープラン:リゴードンとドゥブル ヴィセー:Les Sylvains クレランボー:ナザール管のレシ/グラン・ジュによるカプリース |
ミシェル・シャピュイ(Org) スティーヴン・プレストン(Fl) ジョルディ・サバール (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ホプキンソン・スミス(リュート) アンサンブル・バロック・ ド・リモージュ フィッツウィリアム・アンサンブル | |
ディジパック仕様。ヴェルサイユ宮殿にちなむ音楽で編纂したアンソロジー。 | ||
モーツァルト: 弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調 K.589/ 弦楽四重奏曲第20番 ニ長調 K.499 |
モザイクSQ | |
D.スカルラッティ: チェンバロ・ソナタ集(全22曲) |
ピエール・アンタイ(Cemb) | |
旧・E-8502。 | ||
バッハ: 合奏協奏曲 イ短調 BWV.1044/ チェンバロ協奏曲第1番BWV.1052/ チェンバロ協奏曲第3番BWV.1054/ |
ピエール・アンタイ(Cemb)指揮 ル・コンセール・フランセ | |
旧・E-8523。 | ||
E-8838 廃盤 |
ジョン・ブル(1562頃-1628): チェンバロ曲集「ブル博士のおやすみ」 |
ピエール・アンタイ(Cemb) |
旧・E-8543。 | ||
E-8839 廃盤 |
フレスコバルディ:パルティ−タ&トッカータ集(全16曲)
ピエール・アンタイ(Cemb) | |
旧・E-8585。 | ||
稀少性と周辺性〜 珍しいバロック・ヴァイオリン曲集 ベデッカー:宗教作品集(1651、ストラスブール刊)〜 ソナタ ニ長調/「モニカ」によるソナタ 作曲者不詳(伝シュトルンク): コラール変奏曲「暁の星のいと美しきかな」 ヴェストホフ:ソナタ「戦争」 ボヴィチェッリ:パレストリーナの「私は傷ついた」の ディミニューション ムファット:ヴァイオリン独奏のためのソナタ ベルターリ:チャコーナ |
マンフレード・クレーマー(Vn)指揮 レア・フルーツ・カウンシル | |
コレッリ、バッハなどバロック音楽の巨匠たちにほめたたえられたにもかかわらず、歴史に埋もれてしまった作曲家の珍しい作品を中心に構成されたアルバム。しかしながら、バロック音楽を聴き慣れた耳にはなじみのある主題に基づく作品が多く、特にベデッカーの「モニカ」によるソナタとベルターリのチャコーナには、珍しさよりは親近感を覚えるかもしれない。 | ||
ヴァージナル奏者たち バード: パヴァーヌ「ウィリアム・ピーター卿」/ パヴァーヌ/ガイヤルド/ソールズベリー伯爵 作曲者不詳:3つの舞曲/ガイヤルド マーティン・ピアソン(1571頃-1651):落葉/アルマンド ロバート・ジョンソン(1500頃-1560頃):アルマンド フェルディナンド・ リチャードソン(1558頃-1618):パヴァーヌ ブル:エリザベス女王の/トランペット・パヴァーヌ トムキンズ:4声のファンタジア/パヴァーヌ ジョン・テイラー(?-1569以降):パヴァーヌ ダウランド:ヘンリー・アンプトン卿の葬送 フィリップス/モーリー:フィリップスのパヴァーヌ エル・マエストロ:パヴァーヌ カヴァリエーリ/スヴェーリンク:大公のバレット モーリー:かえるのガイヤルド ニコラス・ストロージャース(1560頃-1575):ファンタジア フアン・ディ・スパーニャ:パヴァーヌ ダウランド/ウィリアム・ランドール(1550頃-1604): ラクリメ(パヴァーヌ) ダウランド/モーリー: ディゴリー・パイパー大佐のガイヤルド |
スキップ・センペ (ヴァージナル/Cemb) オリヴィエ・フォルタン(Cemb) ピエール・アンタイ(Cemb) | |
イギリスにおいて、ヴァージナルという言葉は撥弦楽器全般を指す言葉であった。それゆえ、イギリスのヴァージナル楽派の作品は、ヴァージナルのためだけでなく、チェンバロをも想定した、つまり両方の楽器のための曲であったことが現在ではわかっている。この録音ではそれをふまえて両方の楽器が使われており、それに加え、センペを中心とした3人の息もぴったりで、すばらしい仕上がりとなっている。 | ||
E-8842 廃盤 |
ルクレール&ロカッテリ:ソナタ集 ルクレール: 序曲 イ長調Op.13-3/ソナタ 変ロ長調Op.7-6/ ソナタ ホ短調Op.2-1 ロカテッリ: トリオ・ソナタ ニ長調Op.5-1/ トリオ・ソナタ ト長調 Op.8-7/ ソナタ ハ長調Op.8-4/ソナタ イ長調Op.8-10 |
マンフレード・クレーマー (リーダー) レア・フルーツ・カウンシル |
バッハのトリオ・ソナタ集やビーバーのアルバムでおなじみのバロック・アンサンブル、レア・フルーツ・カウンシルのルクレールとロカッテリのソナタ集。 | ||
モーツァルト: 弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K.387/ 弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421 |
モザイクSQ | |
旧 E-8746。 | ||
E-8844 廃盤 |
モーツァルト: 弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K.428/ 弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.458「狩り」 |
モザイクSQ |
旧 E-8747。 | ||
モーツァルト: 弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464/ 弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465「不協和音」 |
モザイクSQ | |
旧 E-8748。 | ||
E-8849 (2CD) 廃盤 |
バッハ: 6つのパルティータ[BWV.825-830] |
ブランディーヌ・ ヴェルレ(Cemb) |
ベートーヴェン:アイルランド&スコットランド歌曲集 女というもの/貞節/エオリアン・ハープに寄せて/ 古老が教えてくれてから/別れのキス/女房と子供と友達/ もう一度わたしのリラよ/ゴッド・セイヴ・ザ・キング/ アルスターへの帰還/ジャミーは最も優しい若者だった/ 優しい乙女よ、そなたの唇が残したくちづけは/ みんな楽しく輪になって/満たせ杯を、よき友よ/ グレンコウの虐殺で/ どんなに彼女を愛しているかを、どう示したらよいのか/ 別れの歌/インヴァネスの愛らしい乙女/ おお、ウィリー、おまえはわが心の若者/夢/ アイルランドの男の胸は高鳴る/クルーイドの谷/ バンゴアの修道士の行進/忠実なジェニー/兵士の夢 |
ソフィー・ダヌマン(S) ポール・アグニュー(T) ピーター・ハーヴェイ(B) アレッサンドロ・モッキア(Vn) アリックス・ヴェルツィァー(Vc) ジェローム・アンタイ(Fp) | |
ベートーヴェンはイギリスの出版商からの依頼で、アイルランドやスコットランド、ウェールズの民謡を数多く編曲しており、その数は優に150曲を超えるほど。このアルバムでは3人の独唱者に加えて、ヴァイオリン、チェロとフォルテピアノが伴奏を務め、この作曲家の知られざる分野の労作を紹介している。「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」などはかなり興味深く、演奏陣は強力。伴奏者はピエール・アンタイの誤表記ではなく、その兄弟でガンバ奏者だがフォルテピアノも弾くようになったジェローム・アンタイ。 | ||
E-8852 廃盤 |
18世紀のギター音楽(アルファベット Alfabeto) フォスカリーニ、ペレグリーニ、 グラナダ、コルベッタの作品 |
ロルフ・リスレヴァン(G) アンサンブル・カプスベルガー |
タブラチュア譜で書き残されている18世紀のギター作品集。 | ||
ロッシーニ:オペラ・アリアとシンフォニア集 ロッシーニ: 「幸運な間違い」 〜イザベッラのアリア「優しくいとしい方に」/ 「泥棒かささぎ」より 〜ニネッタのメロドラマとカヴァティーナ 「Di piacer mi balza il cor」/ 「セビリャの理髪師」より [序曲(*)/ロジーナのカヴァティーナ「今の歌声は」/ ロジーナのアリア「ah se e ver che in tal momento」]/ 「タンクレディ」 〜アメナイーデのレチタティーヴォとアリア 「愛のためなら死は苦しみではない」/ 「絹のはしご」より [序曲(*)/ジュリアのレチタティーヴォとアリア 「いとしい方のために吐息をつき」] |
マリア・バーヨ(S;*以外) リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:2001年7月、ローマ。 もちろん主役はバーヨで、彼女の上手さが前面に出たアルバムだが、アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノによるロッシーニの序曲が2曲聴けると言う、意外な面白さを持った盤。旧代理店と新代理店が交代する狭間に、新譜案内から抜け落ちた準新譜だったため、国内では多くの方が見逃していると思われる。是非ご注目を。 | ||
E-8854 廃盤 |
ピエール・アテニャン、王の楽譜印刷販売人 〜ルネサンス盛期のリュート曲集 陽気なブランル/パヴァーヌとサルタレッロ/ ポワトゥのブランル/プレリュード/黄色と白/ 陽気なブランル、それは我が友/ ラ・マグダレーナ、バス・ダンス、 ルクプ、トゥルディオン/ オルベロワ/プレリュード/ベルジュレット/ ラ・ロック(バス・ダンス)/本当の恋人/ 陽気なブランル/彼は私を満足させる/ プレリュード/「友よ、あなたは苦しみ」/ ガイヤルド/花咲く時を生きる限り(セルミジ作曲)/ ラ・ブロス、バス・ダンス、 ルクプ(トゥルディオン)/ プレリュード/あわれな出発/ 不安な心/バス・ダンス |
ホプキンソン・スミス(リュート) |
楽譜印刷出版が始まった16世紀、ヴェネツィアのペトルッチとともに、この新しい仕事を代表することとなったパリのアテニャン。彼が出版した楽譜集からリュートのための作品を集めたのがこのアルバム。名手ホプキンソン・スミスの手になる演奏は、ルネサンス盛期の器楽曲特有の、聴くものをふわりと音が包み込むような安らぎを感じさせてくれる。 | ||
E-8864 廃盤 |
モーツァルト: 幻想曲とフーガ ハ長調 K394(383a)/ 「ああ、お母さんきいてください」 の主題による変奏曲(キラキラ星変奏曲) K265/他 |
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp) |
E-8865 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1 [第1番/第2番/第3番/第4番/第5番] |
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp) |
E-8866 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2 [第6番 ニ長調「デュルニッツ」/第7番/第9番]/ アレグロ ト短調 K312/アレグロ 変ロ長調 K400(372a) |
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp) |
E-8867 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.3 [第8番/第10番/第11番 イ長調「トルコ行進曲付」] |
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp) |
E-8868 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4 [第12番/第13番/第14番]/幻想曲 ハ短調 K475 |
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp) |
E-8869 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集 Vol.5 [第18番/第15番/第16番/第17番] |
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp) |
E-8870 廃盤 |
地中海の歌 スカンデッロ、マルヴェッツィ、エンシーナ、サンス、 オルティス、フレスコバルディ、ランベルディ、 フィリップス、アルカデルト、アッツァイオーロ、 マリーニ、ヴェッキ、作者不祥の作品 |
ギユメット・ロランス(Ms) スキップ・センペ指揮 カプリッチョ・ストラヴァガンテ |
E-8871 (4CD) 廃盤 |
ルネサンス作品集 ラッスス:モドリ・クイニス・ヴォチブス(*) ジョスカン・デプレ:ミサ・パンジェ・リングァ(+) ヴィヴァ・ナポリ〜16世紀ナポリの音楽(#) 喜びの音楽(リヨン、1550)(**) |
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮(*) コレギウム・ヴォカーレ(*) ベルナール・ファブル=ガリュス 指揮ア・セイ・ヴォーチ(+) ドニ・レザン=ダドル指揮(#) Ens.ドゥルス・メモワール(#) ジョルディ・サバール指揮(**) エスペリオンXX(**) |
ASTRÉEが擁してきた古楽アンサンブルによるアンソロジー。(*)はヘレヴェッヘ初期の録音の一つ。 | ||
リュリ:歌劇「ペルセウス」 | ポール・アグニュー(CT) アンナ・マリア・パンザレッラ(S) ジェローム・コレアス(B)他 クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリーク | |
世界初録音。現国内代理店はクリストフ・「コワン」指揮としているが、誤り。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.6 〜Op.64「第3トスト四重奏曲」 Vol.1 [第64番 ロ短調Op.64-2/ 第66番 ト長調Op.64-4/ 第67番 ニ長調Op.64-5「ひばり」] |
モザイクSQ [エーリヒ・ヘーバルト(Vn) アンドレア・ビショフ(Vn) アニタ・ミッテラー(Va) クリストフ・コワン(Vc)] | |
ハイドンの弦楽四重奏曲のなかから名曲として知られる数々を中心に録音を続けるモザイクSQ。「ひばり」を含む当盤では、風格を増した彼らの的確で繊細な技術と独特の雰囲気をたっぷりと楽しめる。 | ||
モーツァルト:オペラ・アリア集 「ポントの王ミトリダーテ」「魔笛」 「牧人の王」「ルーチョ・シッラ」他 |
サンドリーヌ・ピオー(S) ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ指揮 フライブルク・バロックo. | |
独唱のための夕べの祈り タルディーティ:主よ、急ぎわれを助けたまえ バンキエーリ:わが主に賜った主の御言葉 フレスコバルディ:カンツォーナ「ラ・ベルナルディニア」 グランディ:王なる主よ、われは御身に感謝す」 モンテヴェルディ:主に向かいて歌え タルディーティ:いかに幸いなるか、主を畏れる者 マリーニ:「陽気な愛人より逃れよ」によるソナタ メルラ:主のしもべらよ、主を賛美せよ レグレンツィ:「ラ・ブスカ」(6声) コッツォラーニ:すべての国よ、主を賛美せよ ファルコニエーリ:チャコーナ(3声) フレスコバルディ: ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラによるカプリッチョ モンテヴェルディ:いかに広くとも フレスコバルディ: ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ドによるカプリッチョ ボヴィチェッリ:マニフィカト |
カルロス・メナ(CT) ジャン・テュベリ指揮 ラ・フェニーチェ | |
「夕べの祈り」(晩課)といえばモンテヴェルディの大作が思い起こされるが、それはサン・マルコ寺院のような大きな教会で演奏されるもので、小さな教会での晩課でも演奏できるように書かれた曲も数多くあった。イタリアで書かれたそのような曲で晩課の音楽を構成したのがこのアルバム。 | ||
美しき殺人者〜バルベ写本のリュート音楽 ドニ・ゴティエ(パリのゴティエ): 美しき殺人者 イ短調/穏やかな人 エヌモン・ゴティエ(老ゴティエ): 前奏曲 ニ短調/前奏曲 イ短調/カナリー ニ短調/ 不滅 ニ短調/カリヨン ニ短調/駅馬車 ニ短調/ メザンジョーのトンボー(墓) ルネ・メザンジョー:サラバンド ニ短調 ジャック・ガロ: モンテスパン風 イ短調/プシュケ イ短調/ カスタネット イ短調/対話 ハ短調 ルクレティウス風 シャルル・ムトン: 王女様 イ長調/ラ・マラシーズ/ガヴォット/ ル・ムトン/シャコンヌ/ル・ペリエ/ 出発-ドゥブル ニコラ・デュビュ:サラバンド フランソワ・デュフォ:壮麗 ニ短調 シャルル・ボケ:シャコンヌ ハ短調 |
ロルフ・リスレヴァン (11弦バロック・リュート) | |
録音:2003年4月、フランス、パラヴァ・レ・フロ。 ゴティエ、ガロに代表されるフランスの初期リュート音楽の名曲を集めたバルベ写本から編まれた好企画盤。名曲の調性をそろえて組み合わせた、まるでクープランの組曲のような、 5つの部分から構成されている。ちなみに2人のゴティエはいとこ同士で、1577年生まれのエヌモンが28歳年上。2人とも17世紀フランスを代表する最も重要なリュート奏者で、他に収録されている作曲家たちはその仲間や弟子の間柄。 | ||
パーセル:歌曲集 おお、孤独よ、わが甘き選択 Z.406/ 音楽が愛の糧であるならば Z.379(c)/ 運命の時がたちまちやって来る Z.421/ なんと悲しきわが運命 Z.428(b)/ ティルシスは柔らかな眠りに包まれ Z.437/ エア・インストルメンタル/エア・レント/ 恋の悩みから自由になろうと (「インドの女王」より;器楽)/ 私にこれ以上愛を求めるなかれ Z/385/ うっそうとした木立の下で Z.461/ もしも祈りと涙が Z.380/ インカアッスム、レスビア、ローガス (女王のエピケディウム)Z.383/ クローリスの優しい魅力はみな Z.384/ 幾多の方法を私は試みた Z.359/ パックスは神通力なり Z.360/間奏曲1/同2/同3/ 丘よ、森よ、若きティルシスの死を嘆け Z.473/ 太陽がその光を覆い隠したる今 (グラウンドに基づく夕べの賛歌)Z.193 |
ジェラール・レーヌ(CT) イル・セミナリオ・ ムジカーレ | |
パーセルが精力的に書き続け、そのほとんどが当時出版されるほどの人気を博した独唱曲をレーヌが歌う。 | ||
レオナルド・ダ・ヴィンチ〜宇宙の音楽(全21曲) トロンボンチーノ、アテニャン、ダルツァ、ファレーズ、カーラ、リシャフォール、 ヴィアダーナ、フォーグ、アンサヌス・S(セネセ?)、ロラン・ド・ヴォ、他の作品 ドニ・レザン=ダドル指揮ドゥルス・メモワール | ||
録音:2003年1月、シャンボール城、フランス。ルネサンス時代を代表する天才レオナルド・ダ・ヴィンチは、音楽作品こそ残さなかったものの、リラ・ダ・ブラッチョという楽器を得意とする即興演奏の名手であった。フィレンツェを振り出しにミラノ、マントヴァ、ローマ、そしてフランスと旅の人生を送った彼の軌跡をたどり、音楽家レオナルドが聴き、演奏したであろう作品を集めた好企画盤。「宇宙の音楽」というタイトルは、リラ・ダ・ブラッチョが諸天体の調和もしくは7つの天体を象徴する楽器だったことにちなむもの。 | ||
アフロディーテ、ゼフュロス、セイレーン バッサーノ、ブオナメンテ、カスタルディ、チーマ、ファルコニエーリ、フレスコバルディの作品 アンサンブル・タービュラント [メールマイヤー、トゥヴノ(リコーダー) C.ジャルデッリ(Vc/ピッコロVc) M.ジャルデッリ(Cemb/Org) モンテイエ(テオルボ)] | ||
アンブロネー・バロック音楽祭シリーズ第4作は、17世紀初めのイタリアの音楽から。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.7 〜Op.64「第3トスト四重奏曲」 Vol.2 [第63番 変ホ長調Op.64-1/ 第65番 変ロ長調Op.64-3/ 第68番 ハ長調Op.64-6] |
モザイクSQ | |
ピリオド楽器の弦楽四重奏団として押しも押されぬ存在のモザイクSQによるハイドン第7弾はE-8875に続く、ハイドンの筆にアブラがのりにのった時期に書かれたOp.64完結編。 きわめて格調高く、純度の高いハイドン味を堪能できる名演。 | ||
ヴィセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806): 歌劇「こらしめられたわがまま女」 |
マルゲリーテ・クルッル (ドンナ・チプリーニャ) エンリケ・バケリソ(ボナーリオ) ラファエッラ・ミラネージ(チリア) カルロス・マリン(ドン・ジーリオ)他 クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
録音:2003年1月、パリ。 モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」にオペラ「稀なこと」の一節が引用されていることで知られているヴィセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806)。スペインのバレンシア生まれで、ナポリで学び、 ウィーンを中心に活躍、そしてイタリアオペラ好きのエカテリーナ女帝からサンクト・ペテルブルクに招かれ、ここで没した。 「こらしめられたわがまま女」は、1795年ロンドンで初演され大成功を収めた作品。ロレンツォ・ダ・ポンテが台本を書き、ペテルブルクからイ・ソレルを呼び出して作曲させたもの。 ボナーリオ氏の若い後妻チプリーニャはわがまま放題で、先妻の子供のヴァレーリオとイザッベラ、それに召使いたちも大弱り。そこで一芝居うち、不思議な島をでっち上げそこで彼女を懲らしめ改心させる、 という筋。モーツァルトのように手が込んだ音楽ではないが、爽快。若い演奏家たちが中心のキャストに、ルセとレ・タラン・リリクがノリ良く演奏している。モーツァルトの同時代のイタリアオペラを知るにはうってつけ。 | ||
モーツァルト:弦楽四重奏曲集 [第14番 ト長調 K.387/第15番 ニ短調 K.421(417b)/ 第16番 変ホ長調 K.428/第17番 変ロ長調「狩」 K.458/ 第18番 イ長調 K.464/第19番 ハ長調「不協和音」 K.465/ 第20番 ニ長調「ホフマイスター」 K.499/ 第21番 ニ長調 K.575/第22番 変ロ長調 K.589/ 第23番 ヘ長調 K.590 |
モザイクSQ | |
E-8843、E-8844、E-8834、E-8859(廃盤)をまとめたもの。 ピリオド楽器系四重奏団の代表的存在、モザイク・クァルテット。交響曲やオペラではピリオド楽器が当たり前の昨今でも、弦楽四重奏曲でピリオド楽器を用いた団体、そして録音はまだまだ少数。 | ||
ピエール・アンタイ ・J.S.バッハ: 合奏協奏曲 イ短調BWV.1044/ チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調BWV.1052/ チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調BWV.1054/ 平均律クラヴィーア曲集第1巻より [前奏曲とフーガ ヘ長調BWV.880/ 前奏曲とフーガ ロ長調BWV.892] ・ブル:クラヴィア曲集「ブル博士のお休みなさい」 ・フレスコバルディ:パルティータとトッカータ集 ・D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集 ・テレマン:「種々な楽器のための練習曲」より |
ピエール・ アンタイ(Cemb)指揮 ル・コンセール・フランセ | |
E-8837、E-8838、E-8839、E-8836、E-8554(廃盤)をまとめたもの。 | ||
アヴェ・マリア〜 15−18世紀のアヴェ・マリアとアニュス・デイ ジョスカン・デプレ: アヴェ・マリア/ ミサ「パンジェ・リングァ」、ミサ「いざ喜ばん」、 ミサ「ロム・アルメ」(任意の旋法による)、 ミサ「ロム・アルメ」(第6旋法による)、 ミサ「幸運な聖処女」、 ミサ「アヴェ・マリス・ステラ」、 ミサ「フェラーラ公エルコーレ」〜 アニュス・デイ(全7曲) ゲレーロ:アヴェ・マリア ベンチーニ:アヴェ・マリア アレーグリ: ミサ「われは大いなる群れを見たり」〜 アニュス・デイ シャルル・デルフェール: レクイエム〜アニュス・デイ エスコベード: ミサ「スペイン王フェリペ」〜アニュス・デイ |
ベルナール・ ファブル=ガリュ指揮 ア・セイ・ヴォーチ フェリクス・ レクス・イスパニエcho. ペ・ド・ロレーヌ聖歌隊 レ・サクブティエ・ ド・トゥールーズ ラ・プサレット・ド・ロレーヌ | |
録音:1993-2000年。既発売音源編集盤。 | ||
ピオー&ルセ〜ヘンデル:オペラ・セリア集 シピオーネ、オルランド、ジュリオ・チェーザレ、パルテノペ、アマディージ、アレッサンドロ、 ロデリンダ、ファラモンド、タメルラーノ、デイダミア、クレタのアリアンナ から サンドリーヌ・ピオー(S) クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク | ||
録音:2004年2月。仏 Opéra International 誌「 Le Timbre de Platine 〔プラチナの切手〕」、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」獲得盤。故・吉田秀和氏も絶賛していたフランスのソプラノ、ピオーはパリ音楽院在学中からバロック音楽の分野で注目され、大御所ウィリアム・クリスティを始め、フィリップ・ヘレヴェッヘ、トン・コープマン、マルク・ミンコフスキらと多く共演し、絶賛されている。世代が近く昔からの友人であるクリストフ・ルセとは、ヘンデルのオペラでもしばしば共演している。 ピオーの声は、古楽系のソプラノならではの透明感やスラリとした歌唱フォルム、正確なコントロールなどが申し分ないのはもちろん、加えて、ほのかに翳りのある湿潤の感触がたまらない魅力。今回のアリア集でも、ヘンデルというと思い浮べる力強さや超絶技巧曲よりも、悲しみに打ちひしがれるような曲、例えば「ロデリンダ」でタイトルロールが夫の墓の前で嘆く「蔭よ、木々よ、不運な墓よ!」、「ジューリオ・チェーザレ」で急遽戦いに向かったカエサルを心配してクレオパトラが天に祈る「もし哀れみを」、「アマディージ」で魔女メリッサが勇者アマディージへの愛を突っぱねられて歌う「ああ冷たい人」など、涙がこぼれ出すような切々としたアリアが多く集められているのが特徴。 ピオーはミュンヘンの図書館でヘンデルのオペラを徹底的に調べ、自分の声と感性にあった曲を探しあげたというから、さすが。あまりバロック向きとは思えない歌手までバロック・アリア集を出すような御時世になったが、このCDには紛れもなくヘンデルの魅力が詰まっているといえよう。 | ||
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):ファンタジア集 6声のファンタジア第5番/6声のイン・ノミネ第1番/ 2つのヴァイオリン、2つのヴィオールと 通奏低音のための組曲第3番/6声のパヴァーヌ/ 2つのヴィオールのためのディヴィジョン/ 6声のファンタジア第8番/6声のファンタジア第3番/ ニューアークの攻防/ガイヤール/ ヴァイオリン、ヴィオールと オルガンのための組曲第1番/6声のイン・ノミネ第2番 |
アンサンブル・ジェローム・アンタイ [フランソワ・フェルナンデス(Vn) サイモン・ハイアリック(Vn) ジェローム・アンタイ(ヴィオール) 上村かおり(ヴィオール) カテリーヌ・アルヌ(ヴィオール) アリックス・ヴェルツィール(ヴィオール) モド・グラットン(Org) ピエール・アンタイ(Org)] | |
録音:2004年4月。 ジョン・ジェンキンズはパーセルより半世紀前に生まれた、17世紀前半の英国を代表する作曲家。自身リュートやヴィオールの名手だったために合奏曲の分野で非常に優れた作品を残し、ことにファンタジアという17世紀ロンドンで人気の高かった形式は傑作が揃っている。しかし、ジェンキンズのCDはこれまであまりにも少なかった。 ヴィオール奏者ジェローム・アンタイを中心に、上村かおりも参加したこのアルバムは、ジェンキンズの生き生きとした表現力、17世紀英国音楽だけが持つ独特の気品と華やかさを望みうる最上の状態で再現。「ニューアークの攻防」の長絵巻のような活劇描写、組曲第1番における各楽器の激しい攻めのやり取り、そしてイン・ノミネ第2番の気宇壮大な楽想。パーセルの半世紀前にこんなトテツモナイ音楽があったのかと、古楽ファンを歓喜させること間違いない。 | ||
ダウランド:リュート曲集(全20曲) 蛙のガリアード/夢/レディー・ハンズドンのパフ/ 私のバーバラ/クリフトン夫人のスピリット/ ガイヤール/物憂げなガイヤール/ サー・ジョン・スミスのアルメイン/涙のパヴァン/ 幻想曲/モーリティウス/デンマーク王のガイヤール/ 告別/エリザベス女王のガイヤール/ エセックス伯のガイヤール/リッチ夫人のガイヤール/他 |
ホプキンソン・スミス(リュート) | |
録音:2004年7月。 2001年、2004年と来日、ますますの人気を博したリュート界の大御所、ホプキンソン・スミス。類稀な美音と知情のバランスの優れた演奏はさすが。2004年10月の来日でもダウランドの作品が中心で、これはその直前の録音。コンサートで大感動した人も、行き損ねてしまった人も、このCDは大いに楽しめるにちがいない。 | ||
E-8898 (2CD) 廃盤 |
16世紀の宗教、世俗音楽 | ドニ・レザン=ダドル指揮 アンサンブル・ ドゥルス・メモワール |
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 第1番 ヘ長調 Op.18 No.1/ 第4番 ハ短調 Op.18 No.4 |
モザイクSQ | |
数あるピリオド楽器使用のアンサンブルにあって人気も実力もずば抜けているモザイク四重奏団。ハイドンやモーツァルトに取り組んできたモザイクが次にベートーヴェンに取り掛かるのは自然の成り行きであったが、10年近くのブランクが発生していた。このたびようやく全集チクルスが再始動。 Op.18 が書かれたのはベートーヴェン20代の終わりから30歳の頃。先輩作曲家たちの影響を受けながらも、新しいことをしようと溢れんばかりの感性と才気が弾けていたわけで、まさにピリオド・アプローチが送り込む新鮮な持ち味が活きる内容。デリケートな弱音の美しさ。ヴィブラートを排した、じつに刺激的なフレージング。軽みと気品も湛えて、なんともたまらない魅力。 今回のリリースにあたり、第5番&第6番もディジパック新装丁で再発売される。2006年には第2番&第3番のリリースも予定されており、初期の6曲が揃う見通し。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 第5番 イ長調 Op.18 No.5/ 第6番 変ロ長調 Op.18 No.6 |
モザイクSQ | |
旧型番 E-8541からの移行再発売。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集Op.18 Vol.3 [第2番 ト長調 Op.18-2/第3番 ニ長調 Op.18-3] |
モザイク弦楽四重奏団 | |
最高に薫り高いベートーヴェンの登場。初期の若々しい溌剌とした魅力に満ちた作品18の2曲が、モザイクの名手たちによって瑞々しくフレッシュな音色で奏でられている。緩徐楽章の重音は聴くものの心に染み渡る。スケルツォ楽章のテンポも速すぎず遅すぎず、なんとも絶妙な設定で気品を漂わせたものとなっている。実に自然にして雄弁なベートーヴェン。この1枚で作品18が6曲揃った。モザイクSQのベートーヴェンOp.18 既出:E-8899(第1番&第4番)/E-8901(第5番&第6番) | ||
マルゴワール〜 モーツァルト:ダ・ポンテ3大歌劇集 歌劇「フィガロの結婚」/ 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」/ 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」 |
ユベール・クレサン、 ニコラス・リヴァンク(Br) ダニエル・ボルスト、 ソフィー・マラン・ドゴル、 ラウラ・ポルヴェレッリ(S) パトリック・ドヌリー(B−Br) ヴェロニク・ジャンス(Ms) ソフィー・フルニエ(S) サイモン・エドワーズ(T) ジャン=クロード・ マルゴワール指揮 王室大厩舎・王宮付楽団 | |
旧品番:E-8606。単売ではE-8635(ドン・ジョヴァンニ)、E-8657(フィガロの結婚)、E-8658(コシ・ファン・トゥッテ)で発売されていたが、既に全点廃盤となっている。今回は豪華ブックレットつき。 「コジ・ファン・トゥッテ」に、今まで単独曲として伝わっていたアリアを含めるなど、マルゴワールの研究成果もいたるところに反映されている。当レーベルの常で限定生産と思われるので、是非お早めに。 | ||
E-8905 (6CD) 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ・ソナタ&作品集 ソナタ K.279-284, 309-311, 330-332, 333, 457, 475, 494, 533, 545, 576/ 幻想曲とフーガ K.394(383a)/小葬送行進曲 K.453a/ アダージョ ロ短調 K.355(576b)/小さなジグ ト長調 K.574/ 幻想曲 ニ短調 K.397(385)/ロンド イ短調 K.511/ 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲 ハ長調 (キラキラ星変奏曲)K.265(300e) |
パウル・バドゥラ=スコダ(Fp) |
ベスト・オヴ・マリア・バーヨ ヘンデル: 歌劇「ジューリオ・チェーザレ」〜嵐から(*) 歌劇「リナルド」〜私を泣かせて(*) マルティン・イ・ソレル: 歌劇「こらしめられたわがまま女」 〜セギディーリャ・デ・ヴィオランテ(#) モーツァルト: 歌劇「イドメネオ」〜そよ吹く風(+)/ 歌劇「ツァイーデ」〜アリア(+)/ 演奏会用アリア(詳細不詳)(+) ロッシーニ: 歌劇「どろぼうかささぎ」 〜この心は喜びに踊っているわ(**)/ 歌劇「絹のはしご」 〜いとしい人を呼び、ため息をつくの(**) ヘンデル:カンタータHMV140 〜アリア(*) トルドラ:La zagala alegre(##) グラナドス:トナディーリャス(##) ラヴェル: 「5つのギリシア民謡」〜むこうの教会へ(##) モンサルヴァーチェ:黒人の子守歌(##) オヴァーレ:ブラジル風の歌 Op.21(##) カントルーブ:「オーヴェルニュの歌」より(++) [羊飼いのおとめ/紡ぎ女/子守歌] |
マリア・バーヨ(S) マルコルム・マルティノー(P;##) スキップ・センペ指揮(*) カプリッチョ・ ストラヴァガンテ(*) クリストフ・ルセ指揮(#) ル・タラン・リリク(#) ヴィクトル・ パブロ・ペレス指揮(+/++) ガリシアso.(+)、 テネリフェso.(++) リナルド・ アレッサンドリーニ指揮(**) コンチェルト・イタリアーノ(**) | |
マリア・バーヨのベスト・アルバム。エレガンスさ、カリスマ性、そして一度聴いたら忘れられない不思議な力をもつ歌声を、存分に堪能できる一枚。伴奏陣も実に豪華で、実に贅沢。 | ||
ポートレイト・オブ・ホプキンソン・スミス J.S.バッハ:パルティータ第1番 BWV 1002〜テンポ・ディ・ボレア ムートン(1626-1670):La Mallassis. Sarabande ダウランド:カエルのガイヤルド/涙のパヴァーヌ ナルバエス(ca.1500-1558):Veynte y dos diferencias sobre Conde Claros J.S.バッハ:リュート組曲BWV 1012 〜サラバンド ヴァイス(1686-1750):リュートのためのパルティータ ニ短調より[前奏曲/クーラント] ガスパール・サンス(ca.1640-1710):マリサパロス/タランテラ アロンソ・ムダラ(c.1510-1580): 3巻のビウエラ譜集〜第1巻第14曲「ロマネスカ『おお牛を見張れ』」 B.J.ハーゲン(c.1720-1787): リュート、2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための協奏曲〜ラルゴ カプスベルガー(ca.1580-1651):トッカータ第6番/ガイヤルダ J.S.バッハ:ソナタ第1 番 BWV1001 〜 アダージョ アテニャン(ca.1494-1551/52):パヴァーヌとサルタレッロ/ポワトー地方のブランル ゴーティエ(1575-1651):ラ・カスケード フランシスコ・ゲレーロ(1649-1722):カナリオス ジャック・ドゥ・ギャロット(ca.1625-ca.1690):サラバンド「 la sans Pareille 」」 J.S.バッハ:パルティータ第3番BWV 1006 〜プレリュード ホプキンソン・スミス(リュート) | ||
ホプキンソン・スミスの奏でるリュートはきわめて哲学的な思考と深い静けさに満ちたもの。今までのリリースの中から、あらためて名曲ばかりを集めて一枚のCDに。心も荒む忙しい日々の喧騒の中、リュート哲学者の奏でる古の楽器の音色で、心に平安を取り戻すことができる。 | ||
フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):作品集 ファンタジア(51)/ファンタジア(30)/ サルタレッロ・イル・ペスカトーレ/ ファンタジア(39)/ファンタジア(41)/ バッロ・ドマ・ラ・ドンナ/ クアンド・イオ・ペンソ・アル・マルティール/ ファンタジア(64)/ファンタジア(40)/ パヴァーヌ/ファンタジア(33)ミ-ファ-ミ |
ホプキンソン・スミス(リュート) | |
リュート界孤高の巨匠、ホプキンソン・スミス最新盤はフランチェスコ・ダ・ミラノの作品集。フランチェスコは「神の」と称されることもあるくらいに生前名手として活躍した人物で、あたたかな雰囲気を持ちつつ随所に効果的に響く音型もちりばめられている魅力的な作品を残している。ニューヨーク生まれ、ハーヴァード大学卒業の、知性と情のバランスが絶妙なスミスによる演奏は、丹念に築き上げられた、あたたかみのあるニュアンスが魅力となっている。親密な雰囲気を心ゆくまで味わうことのできる1枚。 | ||
ユスタシュ・デュ・コーロワ(1549-1609):作品集 フランス王のレクイエム(*)/レクイエム(*) 詩篇第120番(*)/詩篇第130番(*)/ 5声のファンタジア第37番(*)/ 王のためのパヴァーヌ(*)/ 天の子ども(#)/レ・メランジェ(#)/他 |
ドニ・レザン=ダドル指揮 アンサンブル・ ドゥルス・メモワール | |
旧品番:E-8660(*)、E-8900(#)(共に当店未案内)のセット化再発売。 ルネサンス時代当時の響きを再現するために結成されたアンサンブル、ドゥルス・メモワールによる名録音のボックス化。目を閉じて聴くと、ルネサンス時代、深深と冷え切った石造りのお城か教会の中にいるような気分になって来る。 | ||
モザイクSQ〜ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.2-4 Op.33「ロシア四重奏曲」 [第37番 ロ短調Op.33-1/第38番 変ホ長調Op.33-2「冗談」/ 第39番 ハ長調Op.33-3「鳥」/第40番 変ロ長調Op.33-4/ 第41番 ト長調Op.33-5/第42番 ニ長調Op.33-6] Op.20「太陽四重奏曲」 [第31番 変ホ長調Op.20-1/第32番 ハ長調Op.20-2/ 第33番 ト短調Op.20-3/第34番 ニ長調Op.20-4/ 第35番 ヘ短調Op.20-5/第36番 イ長調Op.20-6] 十字架上のキリストの最期の7つの言葉Op.51 |
モザイクSQ | |
E-8801 (2CDs)、E-8802 (2CDs)、E-8803 をまとめたもの。 | ||
モザイクSQ〜ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.1, 5-7 Op.77「ロプコヴィツ四重奏曲」 [第81番 ト長調Op.77-1/第82番 ヘ長調Op.77-2] Op.76「エルデーディ四重奏曲」 [第75番Op.76-1/第76番Op.76-2「5度」/ 第77番Op.76-3「皇帝」/第78番Op.76-4「日の出」/ 第79番Op.76-5/第80番Op.76-6「ラルゴ」] Op.64「第3トスト四重奏曲」 [第64番 ロ短調Op.64-2/第66番 ト長調Op.64-4/ 第67番 ニ長調Op.64-5「ひばり」/第63番 変ホ長調Op.64-1/ 第65番 変ロ長調Op.64-3/第68番 ハ長調Op.64-6] |
モザイクSQ | |
E-8800、E-8665 (2CDs)、E-8875、E-8886 をまとめたもの。 ピリオド楽器系四重奏団の代表的存在、モザイク・クァルテット。交響曲やオペラではピリオド楽器が当たり前の昨今でも、弦楽四重奏曲でピリオド楽器を用いた団体、そして録音はまだまだ少数。 | ||
オルフェオの声 第1部 "Amor che deggio far " エドゥアルド・エグエス:シンフォニア 〜ベネデット・フェッラーリ(1603-1681):私は金色の髪の乙女に恋をした フランチェスコ・ラージ(1574-1621):私のピュリス、愛しいピュリス トルカート・タッソ(1544-1595):愛は私に翼をあたえ シギスムント・ディンディア(1582-1629):おおピュリスよ、お前にキスをしよう エグエス:パッサメッツォ カッチーニ(1546-1618):いと甘き溜め息/東の門より 第2部 "Vedrò il mio sol " エグエス:シンフォニア/モンテヴェルディ:天のバラよ ラージ:私の心は幸せ/むごく非道な死/わが心をなぐさめよ モンテヴェルディ:歌劇「オルフェーオ」よりハープ・ソロ ディンディア:私の親愛なるリラよ/カッチーニ:私は太陽を見る ラージ:一目見よ/私は何を見るのか 第3部 "Vettene pur crudel " エグエス:シンフォニア/モンテヴェルディ:これは事実だった リヌッチーニ:私の心の病みが/ディンディア:夏の日が/ ジョスカン・デ・プレ:Mille regretz/作曲者不明:私の思いを ブルネッリ:フェーブスは未だ フリオ・ザナージ(Br) ジューリオ・カサーティ(語り) フランソワ・フェルナンデス(Vn) エドゥアルド・エグエス(アーチリュート/リュート/テオルボ/バロックG)指揮 ラ・キメーラ [サビーナ・コロンナ=プレティ(Gamb/リローネ) マリーナ・ボネッティ(トリプルHp)] | ||
録音:2009年1月。 モンテヴェルディの「オルフェーオ」初演でタイトルロールを務めたとされているラージの作品を中心とした、オルフェオの悲劇をめぐる音楽物語。鬼才エグエスが奏でるリュートは、神話の神々を虜にしたオルフェオの竪琴の音色を連想させる。ザナージの歌声も知的で実に素晴らしく、二人が奏でるハーモニーは、まるで神話の世界からオルフェオが現代によみがえったかのように響く。ラージの師であったカッチーニや、ラージと親交のあったモンテヴェルディ、その他同時代の作曲家たちの作品が、オルフェオの物語、オルフェオの人間としての側面に光を当てた秀逸の1枚。 | ||
黒人のオデュッセイア譚、記憶の海 サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1759)/エグエス編曲:ハカラス カルミート・ガンボア(?-1974): La Josa / アブライ・キッソコ: Ali ガスパール・フェルナンデス(1565-1629):私は率直に言う / セネガル民謡:Fatouyo(韻文) ギルバート・バルデス(1905-1971):Ogguere(ハバネラ) セネガル民謡:ウルカムラ/わが友アントニオよ、よい知らせだよ 彼ら(マヌエル・デル・カブラル(1907-1999)による詩) / エグエス: Douna /メスクラオ ミゲル・マタモロス:黒い涙/小さな黒人のためのララバイ(ニコラス・ギランの詩)/エル・コンゴ 歌と語り:イヴァン・ガルシア(ベネズエラ) アブライ・キッソコ(セネガル) テレサ・パズ(キューバ) タト・ルイス(ベネズエラ) カロリーナ・エグエス(イタリア) エドゥアルド・エグエス(リュート)指揮ラ・キメラ | ||
録音:2010年7月、スペイン。エグエスと、ガルシアが以前より暖めていたプロジェクトが満を持してCDとなった。アメリカ中部、カリブ海周辺で演奏されてきた音楽の起源を探ると共に、現代に至るまでの軌跡を追う。16世紀頃から今日に至るまで、カリブ海が記憶してきた曲の数々をエグエスやテルッギがアレンジ。様々な人種、言葉、文化の坩堝とも言えるカリブ海で、現地の人々はどのような音楽を奏でてきたのか……時に語りを交えながら演奏される弦の軽やかな響き、軽快な打楽器のリズム、そして美しくも力強い歌声に魅了される。ラ・キメラは元々2001年に結成されたヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブル団体。その正確な演奏で一躍注目を集め、現在までオリジナルなプロジェクトを展開しながら活動の幅を広げている。様々な人種が入り混じったメンバーから構成されるラ・キメラは、言わば卓越した音楽家の坩堝!エグエスのリードの下、そこから生み出される透明感のある無限大の響きが、聴く者をカリブの海原へと導いてくれる! | ||
モザイクSQ BOX [CD1](E-8800)ハイドン:ロプコヴィツ四重奏曲 Op.77(全曲)[録音:1989年] [CD2](E-8845)モーツァルト:弦楽四重奏曲〔第18番 イ長調 K464/第19番 ハ長調「不協和音」K465〕[録音:1991年] [CD3](E-8899)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲〔第1番 ヘ長調 Op.18 No.1/第4番 ハ短調 Op.18 No.4〕[録音:2004年] [CD4](E-8580)シューベルト:弦楽四重奏曲〔第10番 変ホ長調 D87/第13番 イ短調「ロザムンデ」D804〕[録音:1996年] [CD5](E-8622)メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲〔第1番 Op.12/第2番 Op.13〕[録音:1998年] | ||
#録音年・既出盤番号は代理店記載ママで、当店ではチェックしておりません。ピリオド楽器クァルテットの雄、モザイクによる珠玉の名盤のお買得ボックス化。感動の名演「ロザムンデ」のほか、心にしみるメンデルスゾーンも入った注目ボックス。 | ||
クリストフ・コワン・ボックス [CD1](E-8617)ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1702-1771):ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽 ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲 ハ短調/2挺のヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ ト長調/ ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲 イ短調/ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオールと通奏低音のためのトリオ イ長調 [ジル・コリアール(Vn) ブリュノ・コセ(Gamb/ヴィオール) ヴィレム・ジャンセン(Cemb) クリストフ・コワン(Gamb)指揮アンサンブル・バロック・ド・リモージュ/録音:1998年] [CD2](E-8632)テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための室内楽曲集 四重奏曲(Fl、Gamb、Fg、通奏低音)〔ロ短調 TWV43: H3/ニ長調 TWV43: C2〕/四重奏曲(Fl、2Gmb、通奏低音) ト長調TWV43: G12/ ソナタ(Vn、Gamb、通奏低音)へ長調TWV42: F10/ソナタ(Fl、Gamb、通奏低音) ト短調TWV42: G7 [クリストフ・コワン(Gamb)指揮アンサンブル・バロック・ド・リモージュ/録音:1998年] [CD3](E-8517)ボッケリーニ:チェロ協奏曲集〔第9番 変ロ長調 G482/第7番 ト長調 G480/第3番 ニ長調 G476〕/アリア・アカデミカG557 [マルタ・アルマハーノ(S) クリストフ・コワン(Vc)指揮アンサンブル・バロック・ド・リモージュ/録音:1993年] [CD4](E-8897)J.S.バッハ:カンタータ集〔第180番/第49番/第115番〕 [シュリック(S) ショル(A) プレガルディエン(T) シュヴァルツ(B) クリストフ・コワン(ピッコロVc)指揮アンサンブル・バロック・ド・リモージュ/録音:1994年] | ||
#録音年・既出盤番号は代理店記載ママで、当店ではチェックしておりません。バロック・チェロの帝王、クリストフ・コワンの録音集大成。弓や指揮棒を自在に操り、ボッケリーニでは華麗に聴かせ、また、テレマンの典雅な世界も実に見事。 | ||
J.S.バッハ:ソナタ&パルティータ、組曲集 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ BWV 1001-1006 〔一部転調〕 / 無伴奏チェロ組曲〔第1番−第3番 BWV 1007-1009 〔転調〕(*) / 第4番 〔転調〕 BWV 1010 (#) /第6番 BWV 1012 (#) 〕/ リュート組曲 ト短調 BWV 995 (+) ホプキンソン・スミス(リュート;*以外 /テオルボ;* ) | ||
分売商品の BOX 化。録音:1980年6月(+) 、1992年10月(#)、1999年9月-11月(無印)、2012年10月(*) 。使用楽器:13コースバロック・リュート〔ヨエル・ファン・レンネップ(無印/#) 、ボストン、1980年(無印) /ニヴォ・ファン・デア・ワールス(+) 〕/ジャーマン・テオルボ〔ヨエル・ファン・レンネップ、ニューハンプシャー、1986年〕(*) 。今日のリュート界におけるもはや神の領域に達した存在ともいえる、ホプキンソン・スミス。ハーヴァードで音楽学を学び、1973年に渡欧、タレガに師事したエミリオ・プジョル(プホール)(1886-1980)、オイゲン・ドンボワ(1931-2014)両名の芸術的影響を大きく受けた。1970年代はエスペリオンXXのメンバーとしてサバールと活動を共にし、演奏家としてのセンスをさらに磨き、80年代半ばになるとソロ活動に専念、ヴィウエラ、ルネサンス・リュート、テオルボ、ルネサンスおよびバロック・ギター、そしてバロック・リュートと様々な楽器を演奏、20 を越えるソロ録音も行った。その指先から紡ぎだされる静謐な世界と真摯な音楽性は、世界を魅了し続けている。このたび、無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲、およびチェロ組曲などを収めたディスクをボックス化。ホプキンソン・スミスの芸術を骨の髄まで味わえるセットとなっている。 | ||
NAIVE "Baroque Voices" (ASTREE) 「バロックの声」と題されたシリーズ(2009年8月新譜で計30タイトルとなる予定)。旧 Ambroisie (AM-記号)、Astree (E-記号)、OPUS 111 (OP-記号) から、永らく廃盤になっていた名盤も多数復活。演奏者の顔ぶれも豪華、曲目もどれも興味深い。第1回と第2回のインフォメーションには、それぞれのCDは『元々流通していたのと同じパッケージの上から、統一感のあるデザインの美麗スリーブケースで包装されています。』と記載されており、確かに第1回発売分に関しては、中身のCDは型番も旧盤と同一だった。 AMBROISIE 原盤分はこちらから、OPUS 111 原盤分はこちらから。 | ||
グレゴリオ・アッレーグリ(1582-1652): 「ミゼレーレ」(オリジナル版/バロック風装飾法版)/モテトゥス(3曲)/ ミサ曲「私は大いなる群れを見た」/ミゼレーレ(9声のための/18・19世紀編曲版) ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮ア・セイ・ヴォーチ | ||
録音:1993年。旧品番:E-8524(廃盤;当店未案内)。 古楽の声楽アンサンブルとして名声を確立しているア・セイ・ヴォーチによるアッレーグリ作品集。システィナ礼拝堂のために書かれた「ミゼレーレ」は、長い間、教会の外で演奏されることはなく、しかも毎年1回、イースターの日曜日の前日のみ、真っ暗闇のなかで演奏されていたという極めて特別な存在。幼い頃のモーツァルトがこの曲をローマで聴き、衝撃を受け、一回しか聴いていないのに全声部をあとで楽譜に書いたという伝説の名曲。 | ||
北京イエズス会のミサ曲 ジョゼフ=マリ・アミオ(1718-1793): 宗教音楽「イエス・キリストへの祈り」/ 宗教音楽「聖務日課後の祈り」/ 中国風ディヴェルティスマン[第1番/第2番]/ アヴェ・マリア ダンブルヴィル:ミサ曲 ペドリーニ: ソナタ第12番〜アダージョ/パストラーレ/他 |
XVIII-21 ミュジーク・ デ・リュミエール [ジャン=クリストフ・ フリシュ(Fl) パトリック・ ビスミュート(Vn) アジェ・アナナ(Vc) クレール・アントニーニ (テオルボ) マルティーヌ・シャピュイ (Cemb)] アンサンブル Meigua Fleur de Prunus 中国中欧キリスト教会 cho.(パリ) | |
旧品番:E-8642(廃盤;当店未案内)。日本にもイエズス会があるなら北京にもあった。中国テイスト漂う教会音楽は、不思議と心地よく耳に響く。伴奏に、中国の楽器も用いられており、いってみれば京劇風、あるいはトゥーランドット風の教会音楽といったところ。 | ||
J.S.バッハ:カンタータ集 [第85番「われはよき羊飼いなり」BWV85 第175番「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV175 第183番「彼らは汝らを追放せん」BWV183 第199番「わが心は血にまみれ」BWV199 |
バルバラ・シュリック(S) アンドレアス・ショル(CT) クリストフ・ プレガルディエン(T) ゴットホルト・ シュヴァルツ(B) クリストフ・コワン (ピッコロVc)指揮 アンサンブル・バロック・ ド・リモージュ、 コンチェルト・ヴォカーレ・ デ・ライプツィヒ | |
旧品番:E-8893(廃盤;当店未案内)。ピッコロ・チェロが重要な役目を果たすバッハのカンタータを集めたもの。バロック・チェロの王者、クリストフ・コワンの妙技を今一度。ショル、シュリックの清澄な歌声も魅力を放っている。 | ||
マルカントワーヌ・ シャルパンティエ(1643頃-1704):作品集 ポール・ロワイヤルのためのミサ曲 H.5/ きたれ、創り主なる聖霊よ/マニフィカト |
ミシェル・シャピュイ(Org) エマニュエル・マンドラン指揮 レ・ドモワゼル・ ド・サン・シルcho. | |
旧品番:E-8598(廃盤;当店未案内)。フランスのポール・ロワイヤル修道院では、ヤンセン派の教義に基づき音楽にも力を入れていた。シャルパンティエのこれらの作品も彼らによって歌われた。 | ||
マラン・マレ:リュリ氏のトンボー ミシェル・リシャール・ドゥラランド(1657-1726): 水曜日のルソン・ド・テネブル ロベール・ド・ヴィゼ:ド・ヴィゼ嬢のトンボー ドゥラランド:木曜日のルソン・ド・テネブル ルイ・クープラン:ブランクロシェル嬢のトンボー ドゥラランド:金曜日のためのルソン・ド・テネブル マラン・マレ:サント・コロンブのトンボー |
イザベル・デロシェール(S) マウリシオ・ ブラーリア(テオルボ) ニマ・ベン・ダ・ヴィ (Gamb) ピエール・トロスリエ (ポジティフOrg) | |
旧品番:E-8592(廃盤)。1730年に出版されたドゥラランドの感動的なルソン・ド・テネブルを核に、名曲をあつめた1枚。ルソン・ド・テネブルとは、聖書のエレミア哀歌の中の言葉に音楽をつけたもので、受難の日の聖金曜日の前後の日をあわせた3日間の朝の礼拝で演奏された。この礼拝は、ろうそくの灯が日を追って順に消され、最後は真っ暗闇の中執り行われたが、15世紀末以降、それぞれの前日の夕刻に礼拝が行われていた(現在ではまた当日の朝に演奏するように戻されている)。キリスト教にとって最も重要な受難を思う礼拝の音楽だけに深い世界が広がり、挿入されたトンボーの名曲とあわせ、涙なしには聴けない名盤。 | ||
マリア・バーヨ 〜ヘンデル:オペラ・アリアとカンタータ集 |
マリア・バーヨ(S) スキップ・センペ指揮 カプリッチョ・ ストラヴァガンテ | |
旧品番:E-8674(廃盤)。まさに宝石のような、バーヨによるヘンデルのアリア集。時に力強く、時に輝かしく、時にやさしく・・・センペ率いるカプリッチョ・ストラヴァガンテの名サポートもあらためて驚嘆に値する名演奏。 | ||
パーセル:歌曲集 おお、孤独よ、わが甘き選択 Z.406/ 音楽が愛の糧であるならば Z.379(c)/ 運命の時がたちまちやって来る Z.421/ なんと悲しきわが運命 Z.428(b)/ ティルシスは柔らかな眠りに包まれ Z.437/ エア・インストルメンタル/エア・レント/ 恋の悩みから自由になろうと (「インドの女王」より;器楽)/ 私にこれ以上愛を求めるなかれ Z/385/ うっそうとした木立の下で Z.461/ もしも祈りと涙が Z.380/ インカアッスム、レスビア、ローガス (女王のエピケディウム)Z.383/ クローリスの優しい魅力はみな Z.384/ 幾多の方法を私は試みた Z.359/ パックスは神通力なり Z.360/間奏曲1/同2/同3/ 丘よ、森よ、若きティルシスの死を嘆け Z.473/ 太陽がその光を覆い隠したる今 (グラウンドに基づく夕べの賛歌)Z.193 |
ジェラール・レーヌ (CT)指揮 イル・セミナリオ・ ムジカーレ | |
旧品番:E-8882。パーセルが精力的に書き続け、そのほとんどが当時出版されるほどの人気を博した独唱曲をレーヌが歌う。 | ||
J.S.バッハ:カンタータ集 [第6番「わがもとにとどまれ、 はや夕べとなれば」BWV6/ 第41番「イエスよ、いまぞたたえられん」BWV41/ 第68番 「かくのごとく神は世を愛したまえり」BWV68] |
バルバラ・シュリック(S) アンドレアス・ショル(CT) クリストフ・ プレガルディエン(T) ゴットホルト・ シュヴァルツ(B) クリストフ・コワン (ピッコロVc)指揮 アンサンブル・バロック・ ド・リモージュ、 アクサンテュス室内cho. | |
旧品番:E-8555(当店未案内)。ピッコロ・チェロが重要な役目を果たすバッハのカンタータを集めたシリーズの第3集だった物。バロック・チェロの王者、クリストフ・コワンの妙技を今一度。ショル、シュリックの清澄な歌声も魅力を放っている。 | ||
ジェラール・レーヌ、ダウランドを歌う わが過ちを許してくれようか? (エセックス伯のガリアード)/ もし罪人の溜め息が/静かな夜から/ さあもういちど、愛が呼んでいる/溢れよ、わが涙/ おいで、さあかわいい人/暗闇に住まわしておくれ/ 力強き神よ/行け、水晶の涙/ご婦人向きの素敵な小間物/ 晴れても曇っても/言葉であの人に訴えるべきか/ ファンタジー「来たれ、深き眠り」/悲しみよ来たれ/ リュートのためのプレリュード/ 私の嘆きで人の心が動かせるものなら/ このふるえる影の中で/この生命を捨てて/ 言っておくれ、まことの愛よ/ 今こそ別れねばならぬ(蛙のガリアード)/ 目覚めよ、愛、追放は終わった |
ジェラール・レーヌ(CT) アンサンブル・オルランド・ギボンズ [アンヌ=マリ・ララ、 上村かおり、シルヴィ・モケ、 エマニュエル・バルサ (Gamb) ジェイコブ・ヘリングマン (リュート)] | |
録音:2002年10月、フロヴィル小修道院、フランス。旧品番:E-8881(廃盤)。 円熟の境地を迎えたレーヌによるダウランド歌曲集。あの名曲「溢れよ、わが涙」を重すぎず、軽すぎず、弱すぎず、強すぎず、まさにこれしかないよいう絶妙の歌いぶりで表現している。また、アンサンブル・オルランド・ギボンズも、歌曲では声を包み込むような絶妙のバランスで伴奏、器楽曲では収録曲全体の流れを生かしている。 | ||
バロック時代のサルスエラ〜 スペイン・バロック・オペラ・アリア集 ボッケリーニ:「クレメンティーナ」 マルティン・イ・ソレル:「マドリエーニャ」 他、ネブラ・ブラスコ、 ロドリゲス・デ・イタの作品から |
マリア・バーヨ(S) クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
旧品番:E-8885(廃盤)。スペインの美声派バーヨによるお国もの。サルスエラとは本来19世紀から20世紀にかけて書かれたスペイン色のつよいオペラのことだが、ここに収められたバロック時代のスペイン風の作品は、すでに当時からスペイン趣味が独自の様式として存在していたことを感じさせる。バロック好きだけでなく、スペイン好きの方にもお勧めしたい1枚。 | ||
J.S.バッハ:カンタータ集 [第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」BWV.180 / [第49番「われは生きて汝をこがれ求む」 BWV.49/ [第115番「備えて怠るな、わが霊よ」BWV.115 バルバラ・シュリック(S) アンドレアス・ショル(A) クリストフ・プレガルディエン(T) ゴットホルト・シュヴァルツ(B) クリストフ・コワン指揮アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、 コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ | ||
旧品番:E-8530(廃盤)。ピッコロ・チェロが重要な役目を果たすバッハのカンタータを集めたシリーズ。バロック・チェロの王者、クリストフ・コワンの妙技を今一度。ショル、シュリックの清澄な歌声も魅力を放っている。 | ||
シャルパンティエ:3つの聖史曲 (歴史的聖歌/オラトリオ) [サウルとヨナタンの死 H.403 / アブラハムのいけにえ H.402 / 主の割礼の祝日に H.406 / |
ジェラール・レーヌ(CT)指揮 イル・セミナリオ・ムジカーレ | |
録音:2000年10月。旧品番:E-8821(廃盤)。レーヌ&セミナリオ・ムジカーレのASTRÉEからの第1作だったもの。オペラかと思ってしまうような劇的聖歌集。 | ||
ヘンデル:オペラ・アリア集 「シピオーネ」、「オルランド」、 「ジュリオ・チェーザレ」、「パルテノペ」、 「アマディージ」、「アレッサンドロ」、 「ロデリンダ」、「ファラモンド」、 「タメルラーノ」、「デイダミア」、 「クレタのアリアンナ」から |
サンドリーヌ・ピオー(S) クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
録音:2004年2月。旧品番:E-8894。 | ||
F.クープラン:劇場趣味のコンセール[プロローグ/5つのディヴェルティスマン/終曲]
カリーナ・ゴヴァン、サンドリーヌ・ロンド、 イザベル・デロシェル(S) ヴァンサン・ルクルニエ(B) スキップ・センペ指揮カプリッチョ・ストラヴァガンテ | ||
録音:2000年10月/初発売:2001年。旧品番:E-8820。『クープランの「新しいコンセール」はもともと4幕か5幕のバレとして書かれた』という音楽学者ピーター・ホルマンの仮説に基づき、クープランによるコンセールの素材といくつかのエール・ド・クール(宮廷歌曲)を組み合わせて構成されたコンセプト・アルバム。『F.クープランの劇場的側面を打ち出したかった』(センペ談) | ||
ピエトロ=パオロ・ベンチーニ(1670頃-1755): ローマ、サン・ピエトロ大聖堂マリア礼拝堂のための晩課 招詞/詩篇第109番「主は言われた」/詩篇第121番「われ、喜べリ」/詩篇第111番「主を恐れる者は幸いなり」/ 詩篇第112番「子らよ、主をたたえよ」/詩篇第110番「主よ,われは心より汝に感謝せん」/讃歌「めでたし海の星」/ マニフィカト/サルヴェ・レジナ/ベネディカムス・ドミノ/グレゴリオ聖歌:5曲の交唱と応唱] ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮ア・セイ・ヴォーチ | ||
録音:1994年8月/初発売:1995年。旧品番:E-8540。世界初録音だった物。 18世紀にイタリアで活躍したベンチーニ一族のなかでもっとも重要なピエトロ=パオロは、アレッサンドロ・スカルラッティと並び称され、ヘンデルを魅了し、ハイドンやモーツァルトにも影響を与えた。 | ||
バッハ一族のアリアとカンタータ集 ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694): カンタータ「ああ、いかにこの時を待ち望んでいたことか」/アリア「いざ、われら主をたたえん」/ カンタータ「信心は、満ち足りることを知る者には大きな利得の道である」 ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703): 独唱カンタータ「ああ、たっぷりと水さえあれば」/カンタータ「おお神よ、あなたはなにゆえその時」 J.S.バッハ:カンタータ第54番「いざ、罪に抗すべし」BWV.54 J.S.バッハ/ゲオルク・メルヒオール・ホフマン(1685-1715): カンタータ第53番「いざ、待ち望みたる時を告げよ」 BWV.53 ジェラール・レーヌ(CT) イル・セミナリオ・ムジカーレ | ||
録音:2001年11月、ヴェルサイユ、サン・ジュヌヴィエーヴ学校礼拝堂。旧品番:E-8873。ヨハン・クリストフとヨハン・ミヒャエルは兄弟で、ともにヨハン・セバスティアン登場以前のバッハ一族の重要人物。ドイツ中部におけるアリア・モテットとコラール・モテットの様式完成者としても知られている。 | ||
ASTRÉE "tête á tête" 2枚組で1枚分のお求めやすい価格で。全てディジパック、様々な一脚の椅子の写真をメインにカヴァーをデザインしたシリーズ。 | ||
ビーバー: 技巧的で楽しい合奏(全7曲)/ 祭壇、または宮廷用ソナタ集 |
マンフレード・クレーマー指揮 レア・フルーツ・カウンシル | |
神秘の防壁〜F.クープラン:クラヴサン作品集 | ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb) | |
E-3004 (2CD) 廃盤 |
ヘンデル/モーツァルト編曲:オラトリオ「メサイア」(ドイツ語版)
ジャン=クロード・マルゴワール指揮ナミュール室内cho.、 ラ・グランド・エキュリエ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ | |
旧品番:E-8509(廃盤)。 | ||
E-3005 (2CD) 廃盤 |
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 [第6番/第9番「ジュノム」/第20番/第21番] |
パトリック・コーエン(Fp) クリストフ・コワン指揮 アンサンブル・バロック・ ド・リモージュ |
ヴィヴァルディ:聖母マリア生誕のための晩課 | リン・ドーソン(S) ジェイムズ・ボーマン(CT) ジョン・エルウィズ(T) スティーヴン・ヴァーコー(Br) ジャン=クロード・ マルゴワール指揮 ラ・グランド・エキュリエ・エ・ ラ・シャンブル・デュ・ロワ ボレアル聖歌隊 | |
EDITION SAVALL ASTRÉE, FONTALIS 一部を除き当店未案内旧譜。当シリーズは既に全点製造中止のようで、下記でご注文可能な商品も流通在庫限りのお取扱いとなります(番号が飛んでいる物は既に廃盤です)。また、海外の在庫をお取り寄せしますので、高額となっております。御了承下さい。 | ||
ES-8532 廃盤 |
アリアーガ:交響曲 ニ長調/歌劇「幸福な奴隷たち」序曲/他 | ジョルディ・サバール指揮 ル・コンセール・デ・ナシォン |
ES-9919 廃盤 |
トバイアス・ヒューム: 「音楽の諧謔(ユーモア)」(ロンドン、1605)より |
ジョルディ・サバール(Gamb) |
録音:1982年。使用楽器:1697年、ロンドンのバラク・ノーマン製。 サバールの旧録音(新録音はALIA VOX AV-9837)。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 マシュー・ロック(1621 or 1622年-1677): 4つの部分からなるコンソート集より 組曲[第1番−第6番] |
ジョルディ・サヴァール指揮 エスペリオン XX | |
録音:1993年6月、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:E-8519(廃盤)。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 ジョン・コプラリオ(1570頃-1626): コンソート・ミュージック [Consort Musicke] 幻想曲[ I - X ]/ アルマンド[ I - V ]/コラント |
ジョルディ・サヴァール、 クリストフ・コワン、 セルジ・カサデムント (ヴィオラ・ダ・ガンバ) | |
録音:1979年8月、ベルシュウィルの教会、スイス。旧品番:E-7779(廃盤)。 | ||
ES-9926→ALIA VOXからAVSA-9866でSACD&セット化再発売予定。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 ルイス・デ・ミラーン(1500頃-1560頃): 幻想曲、パヴァーヌ&ガリアルダ集 パヴァーヌ[ Nos.1, 3, 2, 5 ]/ ガリアルダ[ Nos.6, 3, 2 ]/ 幻想曲[ Nos.11, 1, 5, 19, 10, 26, 8, 40, 12, 9 ]/ ティエント第1番 |
ジョルディ・サヴァール、 セルジ・カサデムント、 ユーニス・ブランデオ、 ローレンツ・ドゥフトシュミット (ヴィオラ・ダ・ガンバ) アンドルー・ ローレンス=キング (Hp/プサルタリー) | |
録音:1994年、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:E-8535(廃盤)。 | ||
ES-9930 廃盤 |
F.クープラン:ヴィオール曲集(1728) [第1組曲 ホ短調/第2組曲 イ長調] |
ジョルディ・サバール、 アリアーヌ・モレット(ガンバ) トン・コープマン(Cemb) |
ジョルディ・サヴァール〜 ユスタシュ・デュ・コロワ(1549-1609): 幻想曲集(全23曲) |
ジョルディ・サヴァール指揮 エスペリオン XX | |
録音:1982年10月、セーヴェンのカトリック教会、ソルール、スイス。旧品番:E-7749(廃盤)。 | ||
ES-9932 廃盤 |
マレ:ヴィオール曲集第4巻(1717)より異国風の組曲 | ジョルディ・サバール(ガンバ) トン・コープマン(Cemb) ホプキンソン・スミス(テオルボ/バロックG) |
ジョルディ・サヴァール〜 ハイドン(1732-1809): 十字架上のキリストの最後の7つの言葉 |
ジョルディ・サヴァール指揮 コンセール・ド・ナシオン | |
録音:1990年12月、Chiesa Assunta Beata Virgine、ソマーリア、イタリア。旧品番:E-8739(廃盤)。 # 既に在庫切れの可能性がございます。 | ||
ES-9936 (2CD) 廃盤 |
モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」(1610) | ジョルディ・サバール指揮 ラ・カペリャ・レイアル・ デ・カタルーニャ/他 |
ALIA BOX レーベル AVSA-9855 にて再発。 | ||
ES-9939 廃盤 |
タイ:神をたたえよ | ジョルディ・サバール(ガンバ) エスペリオン XX |
ES-9940 廃盤 |
アルフォンソ10世賢王 編:聖母マリアのカンティガ集 | ジョルディ・サバール(ガンバ) ラ・カペリャ・レイアル・ デ・カタルーニャ |
アロンソ・ムダラ(1510-1580): ビウエラと声のための曲集(全15曲) |
モンセラート・フィゲーラス(S) ホプキンソン・スミス(ビウエラ) | |
録音:1994年2月、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:E-8533(廃盤)。 サヴァールのエディションだが、彼は当盤に参加していない。 | ||
ES-9942 廃盤 |
シビラ(巫女)の歌 Vol.2 | モンセラート・フィゲーラス(S) ラ・カペリャ・レイアル・ デ・カタルーニャ |
ES-9943 廃盤 |
王宮の歌曲集 1474-1516 | ジョルディ・サバール(ガンバ) モンセラート・フィゲーラス(S) エスペリオンXX |
ジョルディ・サヴァール〜 シュール・ド・マシー(1685-1692頃活躍): ヴィオール組曲集 [第1組曲 ニ短調/第3組曲 ト短調/ 第4組曲 ト長調] |
ジョルディ・サヴァール (ヴィオラ・ダ・ガンバ) | |
録音:1976年12月、サン・ランベール・デ・ボワのローマ教会、イヴリーヌ、フランス。旧品番:E-7746(廃盤)。 | ||
ES-9947 廃盤 |
クープラン:リュリ讃/コレルリ讃 | ジョルディ・サバール(ガンバ) エスペリオンXX |
ES-9948 (2CD) 廃盤 |
ジョルディ・サヴァール〜 J.S.バッハ; ブランデンブルグ協奏曲 全曲 BWV.1046-1051 |
ジョルディ・サヴァール指揮 ラ・カペッリャ・レイアル、 コンセール・ド・ナシオン |
録音:1991年3月、ジャルディーノのジュスティ宮殿、パドゥア、イタリア。旧品番:E-8737(廃盤)。 | ||
ES-9950 廃盤 |
ギボンズ:13のファンタジア/イン・ノミネ | ジョルディ・サバール、 クリストフ・コワン(ガンバ)他 |
旧 E-7747。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 16世紀のビリャンシーコとエンサラーダ集 (全11曲) |
ジョルディ・サヴァール指揮 ラ・カペッリャ・レイアル [モンセラート・ フィゲーラス(S)他] | |
録音:1990年1月、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:E-8723(廃盤)。 | ||
ES-9952 廃盤 |
エスペリアのリラ | ジョルディ・サバール(リラ) ペドロ・エステバン(Perc.) |
旧 ES-8547。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599): サクレ・カンティオネス (4声、5声、6声、8声、12声のモテット集) |
ジョルディ・サヴァール指揮 ラ・カペッリャ・レイアル、 コンセール・ド・ナシオン | |
録音:1991年12月&1992年3月、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:E-8766(廃盤)。 ALIA VOXからAVSA-9866でSACD&セット化再発売予定(2009年6月)。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 コロンビーナの歌集 1451-1506 (クリストファー・コロンブス時代の音楽) (全22曲) |
ジョルディ・サヴァール指揮 エスペリオン XX | |
録音:1991年6月&7月、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:E-8763(廃盤)。 | ||
ES-9957 廃盤 |
マラン・マレ:ヴィオール曲集 Vol.4 ヴィオール曲集第3巻(1711)より [組曲 イ短調/組曲 ニ長調/組曲 ト長調] |
ジョルディ・サバール(ガンバ) トン・コープマン(Cemb) ホプキンソン・スミス(G/テオルボ) |
旧 E-8761。 | ||
ES-9958 (2CD) 廃盤 |
バッハ:管弦楽組曲 | ジョルディ・サバール指揮 ル・コンセール・デ・ナシオン カペリャ・レイアル・ デ・カタルーニャ |
旧 E-8727。 | ||
ES-9960 廃盤 |
カラブリア公爵の歌曲集(全17曲) バレンシア・アラゴン王国 フェルディナンド公宮廷で奏された歌曲集より |
ジョルディ・サバール指揮 ラ・カペリャ・レイアル・ デ・カタルーニャ |
旧 E-8582。 | ||
ES-9961 廃盤 |
エンサラーダ集 老マテオ・フレーチャ、アラウホ、エレディアの作品 |
ジョルディ・サバール指揮 エスペリオンXX |
旧 E-7742。 | ||
ES-9962 廃盤 |
ジェンキンズ:ヴィオール曲集 | ジョルディ・サバール指揮 エスペリオンXX |
旧 E-8724。 | ||
ES-9963 廃盤 |
マレ:ヴィオール曲集 第1巻 より 組曲 ニ短調/シャコンヌ ト長調/組曲 ト長調 |
ジョルディ・サバール、 クリストフ・コワン(ガンバ) トン・コープマン(Cemb) |
旧 E-7769。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 モーツァルト: レクイエム ニ短調K.626/ フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調K.477 |
ジョルディ・サヴァール指揮 ラ・カペッリャ・レイアル、 コンセール・ド・ナシオン | |
録音:1991年8月、セーヴェンのドミニコ会教会、ゲブヴィレール、アルザス、フランス。旧品番:E-8759、ES-9915(共に廃盤)。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 「喜びの音楽」(1550;リヨン刊)(全26曲) |
ジョルディ・サヴァール指揮 エスペリオン XX | |
録音:1978年1月、ネンツリンゲンの教会、スイス。旧品番:E-7724(廃盤)。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 メディナセリの歌集 1516-1556 (カルロス5世時代の音楽)(全17曲) |
ジョルディ・サヴァール指揮 エスペリオン XX | |
録音:1991年11月&1992年1月、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:E-8764(廃盤)。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 フォリアとカナリー集(全20曲) カベソン、ムダラ、カバニーリェス、サンス、 作曲者不詳、カプスベルガー、ゴルツァニス、 ドルタファ、リバダヤス(リバヤス?)、 ピッチニーニ、アラウホの作品 |
ジョルディ・サヴァール (ヴィオール)指揮 エスペリオン XX [アンドルー・ ローレンス=キング(Hp) ロルフ・リスレヴァント (G/テオルボ) セルジ・カサデムント (ヴィオール) ローレンツ・ドゥフトシュミット (ヴィオローネ)他] | |
録音:1993年1月&1992年1月、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:E-8516(廃盤)。 | ||
ES-9975 廃盤 |
ビクトリア:祝福されし処女の讃歌集 | ジョルディ・サバール指揮 エスペリオンXX、 ラ・カペリャ・レイアル・デ・カタルーニャ |
ALIA VOXからAVSA-9866でSACD&セット化再発売予定(2009年6月)。 | ||
ルイス・デ・ミラーン(1500頃-1560頃): ビウエラ作品集「エル・マエストロ」(1536) より ロマンス、ビリャンシーコ、ソネット(計16曲) |
モンセラート・フィゲーラス(S) ホプキンソン・スミス(ビウエラ) | |
録音:1984年6月、サン・ランベール・デ・ボワのローマ教会、イヴリーヌ、フランス。旧品番:E-7777(廃盤)。 サヴァールのエディションだが、彼は当盤に参加していない。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 アントワーヌ・フォルクレ(1671/72-1745): ヴィオール組曲集 [第1番 ニ短調/第2番 ト長調] |
ジョルディ・サヴァール、 クリストフ・コワン (バス・ヴィオール) トン・コープマン(Cemb) | |
録音:1977年10月、サン・ランベール・デ・ボワのローマ教会、イヴリーヌ、フランス。旧品番:E-7762(廃盤)。 | ||
ジョルディ・サヴァール〜 ザムエル・シャイト(1587-1654): 「音楽の楽しみ」第1部 より(17曲) |
ジョルディ・サヴァール指揮 エスペリオン XX | |
録音:1995年1月、Colegiata del Castillo de Cardona、カタルーニャ。旧品番:ES-8559(廃盤)。 | ||
ES-9982 (5CD) 廃盤 |
ジョルディ・サバール・ボックス・セット〜 ヴィオラ・ダ・ガンバ編 マレ: ヴィオール曲集第1巻(1686)〜 [組曲 ニ短調/シャコンヌ ト長調/組曲 ト長調]/ ヴィオール曲集第4巻(1717)〜異国風の組曲 サント・コロンブ: 2つのヴォールのためのコンセール集第2巻〜 [会議/ダラン/優しさ/ルージュヴィル/比喩] フォルクレ:ヴィオール曲集〜 [組曲第1番 ニ短調/組曲第2番 ト長調] F.クープラン:ヴィオール曲集(1728)〜 [第1組曲 ホ短調/第2組曲 イ長調] |
ジョルディ・サバール、 クリストフ・コワン、 ヴィーラント・クイケン、 アリアーネ・モレット(ガンバ) トン・コープマン(Cemb) ホプキンソン・スミス(G) (テオルボ、バロックG) |
ES-9963、ES-9932、ES-9933、ES-9977、ES-9930のセット化。 | ||
ES-9983 (5CD) 廃盤 |
ジョルディ・サバール・ボックス・セット〜 宗教曲編 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(1610) シャルパンティエ:聖母マリアのカンティクム集 セレロールス:死者のためのミサ/戦時のミサ ハイドン: 十字架上のキリストの最後の七つの言葉」(管弦楽版) |
ジョルディ・サバール指揮 ラ・カペリャ・レイアル・ デ・カタルーニャ ル・コンセール・デ・ナシオン パドヴァ古楽センターcho. ラファエル・タイボ(福音史家)他 |
ES-9936 (2CD)、ES-9929、ES-9924、ES-9935のセット。 | ||
ES-9984 (5CD) 廃盤 |
ジョルディ・サバール・ボックス・セット〜 中世音楽編 シビラ(巫女)の歌 第1巻 シビラ(巫女)の歌 第2巻 王宮の歌集(1474-1516) リラ(・ヴィオール)による中世の音楽(1474-1516) アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ集 |
モンセラート・フィゲーラス(S) ジョルディ・サバール指揮 ラ・カペリャ・レイアル・ デ・カタルーニャ エスペリオンXX ペドロ・エステバン(Perc) |
ES-9971、ES-9942、ES-9943、ES-9952、ES-9940のお買い得セット化。 | ||
ES-9986 (5CD) 廃盤 |
ジョルディ・サバール ・パーセル:ヴィオル合奏のためのファンタジア全集 ・ダウランド:「ラクリメまたは7つの涙」 ・ロック:4声のコンソート集[組曲第1番−第6番] ・ヒューム:「音楽の諧謔」より ・タイ:「神を讃えよ」 〜ヴィオル・コンソートによる器楽合奏曲集全集 |
ジョルディ・サバール指揮 エスペリオンXX/他 |
原盤:AETREE。ES-9922、ES-9949、ES-9921、ES-9919、ES-9939のセット化。 今や古楽界の大御所サバールによる質の高い録音。 | ||
MONTAIGNE #当レーベルの新譜リリースは2008年頃で止まっており、以降は発売がありません。そのため下記アイテムもほぼ入手不能と思われますので、あらかじめご了承ください。 | ||
ジェイムズ・ディロン: 夢の作品/弦楽四重奏曲第2番/ パルジャンヤ・ヴァータ/春のシャワー |
アルディッティQ 新アンサンブル | |
1950年グラスゴー生まれのイギリスの作曲家ディロンの作品集。ヴァレーズ等の影響を感じさせる個性的な作風。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
マデルナ:弦楽のための作品集 弦楽四重奏曲/2つのテンポによる四重奏曲/ カデンツァ/ヴァイオリンのための WIDMUNG/DIALODIA |
アルディッティSQ | |
イタリア前衛音楽の開拓者のひとりマデルナの「弦楽作品」。20代のものから死の前年まで幅広い年代の作品を収録。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
ウェーベルン、ベルク:初期作品集 ウェーベルン: ピアノ五重奏曲(1907)/ ヴァイオリンとピアノのための 4つの小品 Op.7(1910)/ チェロ・ソナタ(1914)/ チェロとピアノのための 3つの小品 Op.11(1914) ベルク:9つの小品 |
アルディッティSQ ステファン・リトヴィン(P) トーマス・カクシュカ(Va) | |
近・現代音楽の演奏においては押しも押されぬ存在であるアルディッティSQが、アルバン・ベルクSQ団員で2005年に急逝したカクシュカ、現代音楽を得意とするメキシコ生まれのリトヴィンを迎えて聴かせる、シェーンベルク門下の二大作曲家の初期作品集。ウェーベルンの作風の変遷をたどれるのも興味深い。 | ||
マルク・モネ(1947-): Pieces Rompues / Siecle Pierre Tombeau / 4本のフレンチ・ホルンと 4本のトロンボーンのための「 Wa-Wa 」/ 器楽アンサンブルのための「 Chants Tenus 」/ 独奏ヴィオラのための「 Fantasia Bruta 」/ 弦楽四重奏のための「 Close 」 |
フィリップ・ナオン指揮 アンサンブル・アルス・ノヴァ ガース・ノックス(Vc) アルディッティSQ/他 | |
当盤は既に廃盤で、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
ブリテン:無伴奏チェロ組曲 全曲 [第1番〜第3番] |
ローアン・デ・サラム(Vc) | |
デ・サラムはアルデッティSQのチェリスト。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
MO-782082 廃盤 |
現代ソロ・ヴィオラ作品集 リゲティ、クルターク、デュサパン、 ディロン、ベリオ、シャリーノの作品 |
ガース・ノックス(Va) |
アルディッティQのヴィオラ、ノックスによるソロ作品集。 | ||
ロジャー・レイノルズ(1934-): Coconico...a shattered landscapE-Visions |
アルディッティSQ | |
デトロイト生まれでセリー技法やコンピューター音楽の影響を受け、一部ではかなり注目されているアメリカの前衛、レイノルズがアルディッティのために書いた作品。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
カイヤ・サーリアホ(1952-):プライヴェート・ガーデンズ Lonh(ソプラノと電子音のための)(*) Pres(チェロと電子音のための)(+) NoaNoa(フルートと電子音のための)(#) 6つの日本庭園(打楽器と電子音のための)(**) |
ドーン・アプショー(S;*) アンシ・カルトゥネン(Vc;+) カミラ・ホティエンガ(Fl;#) フロラン・ジョデレ(Perc;**) | |
サーリアホはフィンランド生まれの女性作曲家で、1982年からIRCAMで主として電子音楽の作成に従事している。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
ハンス・ツェンダー:ヘルダーリン朗読[I/II/III] | アルディッティSQ | |
ヘルダーリンの詩の朗読会のために作曲した弦楽四重奏曲。文学と音楽との共存を主張した彼らしい実験的作品。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
シュトックハウゼン:ヘリコプター・クァルテット | アルディッティSQ | |
アルディッティSQのために書かれたシュトックハウゼンの弦楽四重奏曲の世界初録音。 | ||
ロベルト・ジェラード(1896-1970): 交響曲第1番/交響曲第3番 |
ビクトル・パブロ・ペレス指揮 テネリフェso. | |
旧 V-4728。当盤は既に廃盤となっている可能性が高く、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
ロベルト・ジェラード(1896-1970): ドン・キホーテ/ペドレリアーナ/アルバダ/ 間奏曲と舞曲 |
ビクトル・パブロ・ペレス指揮 テネリフェso. | |
旧 V-4660。当盤は既に廃盤となっている可能性が高く、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
ロベルト・ジェラード(1896-1970): パンドーラ/組曲「バルセロナの夜会」/アリエル |
エドモン・コロマー指揮 カタルーニャ国立バルセロナso. | |
当盤は既に廃盤で、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
ロベルト・ジェラード(1896-1970): 声と管弦楽のためのカンタータ/ カタルーニャ民謡集(6曲)/ 協奏曲「ペドレル頌」/サルダナI/サルダナII |
アナ・コルス(S) フランセスク・ガリゴーサ(Br) エドモン・コロマー指揮 カタルーニャ国立バルセロナso. | |
当盤は既に廃盤で、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
アルノルト・シェーンベルク: 地には平和をOp.13/ オラトリオ「ヤコブの梯子」(未完) |
ジークフリート・ローレンツ(Br) 秋山和慶指揮 東京so. | |
MO-782146 として再発されたが、新盤も製造中止。当盤は既に廃盤で、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
パスカル・デュサパン:レクイエム(1998) | ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス室内cho. アルス・ノヴァEns. | |
初演メンバーによる録音。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
アペルギス:独唱のための「レシタシオン」(1977-78) | マルティーヌ・ヴィアール(Vo) | |
旧 MO-782007。当盤は既に廃盤となっている可能性が高く、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
ベルク:弦楽四重奏曲/抒情組曲 | アルディッティSQ | |
旧 MO-789001。 | ||
ブーレーズ:ピアノ・ソナタ(全3曲) | クロード・エルフェ(P) | |
旧 アストレ E-7716。 | ||
ジョン・ケージ: 龍安寺/18回目の春を迎えた素晴らしい未亡人/ A Flower/「 59 1/2 」 ジョエル・レアンドル(1951-):J.のオマージュ |
ニン・レ・クァン(Vo) ジョエル・レアンドル(Cb) | |
旧 MO-782076。「J.」とはジョン・ケージのこと。 | ||
エリオット・カーター:室内音楽集 | アルディッティSQ | |
旧 MO-782091。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
ジェイムズ・ディロン:イグニス・ノステル/明るい夜 | アルトゥーロ・タマヨ指揮BBCso. | |
旧 MO-782038。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
パスカル・デュパサン: 詳細/先端/ラ・メランコリア |
エマニュエル・ クリヴィヌ指揮リヨンo. | |
旧 MO-782073。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
デュパサン&デュティユー:弦楽四重奏曲 | アルディッティSQ | |
旧 MO-782016。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
MO-782126 廃盤 |
フェルドマン: お定まりの探求/フランク・オハラのために/ 私はフェルステンバーグでハイネに会った/ ヴィオラ・イン・マイ・ライフ |
アンサンブル・ルシェルシュ |
旧 MO-782018。 | ||
ロベルト・ジェラード(1896-1970): 語り手、混声合唱と管弦楽のための「The Plague」(*)/ 管弦楽のための「Epithalamion」(#) |
マイケル・ロンズデール(語り;*) エドモン・コロマー指揮(*/#) BBCso.&cho.(*)、スペイン国立o.(#) | |
旧 MO-782101。当盤は既に廃盤となっている可能性が高く、流通在庫のみのお取扱いです。また、カット盤での入荷となる可能性がございます。 | ||
ジョナサン・ハーヴェイ:Bhakti | ヌーベル・ アンサンブル・モデルヌ | |
旧 MO-782086。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
カーゲル:弦楽四重奏曲集[第1番−第3番/他] | アルディッティSQ | |
旧 MO-789004。 | ||
ヘルムート・ラッヘルマン: 弦楽四重奏曲「精霊の踊り」/ドイツ国歌を伴う舞踏組曲 |
アルディッティSQ オラフ・ヘンツォルト指揮 ベルリン・ドイツso. | |
旧 MO-782019。 | ||
メシアン: 7つの俳諧/天国の色彩/ ステンド・グラスと鳥たち/異国の鳥たち |
イヴォンヌ・ロリオ(P) ピエール・ブーレーズ指揮 アンサンブル・ アンテルコンタンポラン | |
旧 MO-781111 | ||
MO-782132 廃盤 |
ノーノ: シェーンベルク「ナポレオンへの頌歌」 Op.41のセリーに基づくカノン変奏曲(1950)/ 建築家カルロス・カルバに捧ぐ/ 道なき道を行かねばならぬ |
ミヒャエル・ギーレン指揮 南西ドイツ放送so. |
旧ASTRÉE E-8741。 | ||
MO-782133 廃盤 |
ノーノ:「未来の理想郷への望郷の念を誘う距離」 (ノスタルジー的ユートピア的未来の遠景; ヴァイオリン独奏のための) |
アーヴィン・アルディッティ(Vn) |
旧 MO-782004。 | ||
MO-782134 廃盤 |
リーム:弦楽四重奏曲 | アルディッティSQ |
旧 MO-782001。 | ||
MO-782135 (2CD) 廃盤 |
シェーンベルク:弦楽四重奏曲全集 | アルディッティSQ |
旧 MO-782024。 | ||
MO-782136 廃盤 |
ウェーベルン:弦楽四重奏曲集 | アルディッティSQ |
旧 MO-789008。 | ||
クセナキス:ピアノと弦楽器のための作品集 | クロード・エルフェ(P) アルディッティSQ | |
旧 MO-782005。 | ||
モーリス・オアナ: 10弦ギターのための作品集 |
シュテファン・シュミット(G) | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
アメリカの弦楽四重奏曲集 ナンカロウ:弦楽四重奏曲第1番 カーター:エレジー アイヴズ:スケルツォ ケージ:フォー/他 |
アルデッティSQ | |
カーゲル: 羅針盤による5つの作品/幻想的小品 |
ラインベルト・デ・レーウ指揮 シェーンベルクEns. | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
スカンディナヴィアから リンドベリ、ソアンセン、サーリオの作品 |
アルデッティSQ | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
メシアン:峡谷から星たちへ | ラインベルト・デ・レーウ指揮 シェーンベルクEns./他 | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
エマヌエル・ヌネス:クオベリ | デ・ルー指揮 アンサンブル・モデルン | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
クセナキス:エルの伝説 | ケルン放送電子スタジオ | |
モートン・フェルドマン&サミュエル・ベケット: 語りと音楽 |
アンサンブル・ルシェルシュ | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
グバイドゥーリナ、クルターグ、ルトスワフスキ: 弦楽四重奏曲 |
アルデッティSQ | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
クセナキス: 児童合唱と男女各18人の混声合唱 および器楽アンサンブルのための「オレステイア」/他 |
スピロス・サッカス(Br)他 ロベール・ヴェドル指揮 ストラスブール大学音楽学部Cho. | |
サーリアホ: フルート独奏曲「翼の簡潔さ」(1981-1982)(*)/ 鳥(サン=ジョン・ペルス作、ガリマール社1963年刊)〜 第1/2/4/9/10/13篇(2002)(+)/ フルート協奏曲「夢の翼」(2001)(#) |
カミラ・オイテンガ(Fl;*/#) アミン・マーロウフ(語り;+) カイヤ・サーリアホ(音響;+) ユッカ=ペッカ・サラステ指揮(#) フィンランド放送so.(#) | |
サン=ジョン・ペルス(本名アレクシス・サン=レジェ;1887-1975)はノーベル賞受賞詩人。(+)では、サーリアホが音響を構成する中、彼女のオペラの台本作者でもある、 レバノン出身のジャーナリスト・作家、マーロウフが朗読。 | ||
ベリオ:弦楽四重奏のための作品集 ノットゥルノ(1993)/シンクロニー(1963/4)/ グロス(1997)/弦楽四重奏曲第1番(1956) |
アルディッティSQ [アーヴィン・ アルディッティ(Vn) グレイム・ シェニングス(Vn) ドーヴ・ シェインドリン(Va) ローン・デ・サラム(Vc)] | |
アルディッティSQのMONTAIGNEレーベルでの25作目。彼等の演奏は、抜群の技術力に加え近年では円熟味も加味されつつある。ディジパック仕様。 | ||
カーゲル:バッハ受難曲 | オッター(Ms) ブロホヴィツ(T) ヘルマン(Br) ロギッシュ(ナレーター) カーゲル指揮 シュトゥットガルト放送so. NDRcho. リンブルク大聖堂少年cho. ツァッハー(Org) | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
MO-782158 廃盤 |
ブルーノ・マデルナ:弦楽四重奏のための作品集 | アルディッティSQ |
ダルバヴィー: コロール/ヴァイオリン協奏曲(*)/チャッコンナ |
千々岩英一(Vn;*) クリストフ・エッシェンバッハ指揮パリo. | |
色彩感のある響きが持ち味のダルバヴィーの作品集。パリ管でプリンシパルを務める千々岩英一のヴァイオリンの超絶技巧は聴きもの。3曲目のチャッコンナは、テーマの音型がアメーバのように変幻自在に姿を変えて繰り返しあらわれるという一筋縄ではいかないシャコンヌで、サーリアホに献呈された作品。どれもエッシェンバッハの鬼才ぶりとパリ管のうまさが冴え渡る。 | ||
ブーレーズ:管弦楽作品集 ブルーノ・マデルナ追悼のリチュエル(儀式)/ ノタシオン[第1番〜第4番/第7番]/ フィギュール=ドゥーブル=プリズム |
デイヴィッド・ロバートソン指揮 リヨン国立o. | |
ワーク・イン・プログレスと言う作曲哲学を支柱にかかれた、ブーレーズの代表的管弦楽作品集。ことに「リチュル」は、盟友マデルナを追悼した作品だけに、規模や完成度の点において特に優れたものを感じさせてくれる。ロバートソンは、アンサンブル・アンテルコンタンポランを師ブーレーズから引き継ぎ、日本ではN響にも出演、HMFからもバルトークを出している。手兵リヨン国立o.との演奏は入魂のもの。 | ||
MO-782164 (2CD) 廃盤 |
デュサパン: 7つの練習曲(1998-2001)(*) ピアノ協奏曲「ア・キュイア」(2002)(+) |
イアン・ペイス(P;+) クリストフ・エッシェンバッハ指揮 パリo.(+) |
録音:2003年1月(*)/2002年9月7日、ボン。ライヴ(+)。 | ||
スティーヴ・ライヒ(1936-): ディファレント・トレインズ (1988/オーケストラ版;2000年) トリプル・クァルテット(1998) フォー・セクションズ(1987) |
デイヴィッド・ロバートソン指揮 リヨン国立o. | |
「ディファレント・トレインズ」は、話し声・サイレンの音などを録音したテープと、弦楽四重奏のために書かれたライヒの代表作で、15年ほど前に発表され一世を風靡した、ミニマルミュージックの代名詞ともいえる作品。1940年頃、まだ幼かったライヒは、離婚した両親を訪ねるたびにしばしば汽車でアメリカ大陸を旅した。当時は汽車旅を楽しんでいたライヒだが、大人になってふと「もし自分があの当時ヨーロッパにいたなら、ユダヤの血をひく自分は、まったくちがう列車(ディファレント・トレインズ)に揺られてゲットーに連れて行かれたかもしれない」と後に語っている。 機関車のシュシュシュシュというリズムは基本的に弦楽が担当。テープに録音された話し声は途切れ途切れに曲中に現れる、「シカゴからニューヨークに行くんだ」や、戦時のユダヤ人のことなのだろうか、「腕に刺青で番号を入れられた」という台詞が入れられている。ミニマルミュージックというとどこか無機的、あるいはストイックなイメージがあるが、ライヒのは不思議と人間味に溢れている。常に色彩を変えながら絶えず繰り返し刻まれる機関車のリズムに身を委ねていると、母の胎内にもどったような錯覚すらおぼえる。 ここに収められているのは、作曲家自身の手による48の弦楽器によるオーケストラ版。指揮は、ブーレーズの演奏などでかなり評価の高かった実力派ロバートソン。弦楽オケのメンバーは、現在準・メルクルが常任指揮者を務める名門リヨン管。機関車のリズムが大編成の弦で刻まれるさまは、まったくもって圧巻。こちらも新装の「トリプル・クァルテット」、そして、ゆったりとしたテンポで刻まれるミニマルの「フォー・セクションズ」オケ版久々の新録音。 | ||
デュサパン:歌劇「ペレラ」(2003) | ジョン・グレアム=ホール(T;ペレラ) イザベル・フィリップ(S;女王) シャンタル・ペロー(S;アローロの娘) ノラ・グビッシュ(オリーヴァ男爵夫人)他 アラン・アルティノグル指揮 モンペリエ国立o. モンペリエ国立歌劇場cho. | |
録音:2003年5月、モンペリエ。 デュサパンがパリのバスティーユのオペラ座から委嘱され、自身で台本を書き作曲したオペラで、2003年2月24日にジェームズ・コンロンの指揮で初演されて大成功を収めた。これはその3ヶ月後にモンペリエで録音されたもの。イタリアの詩人、アルド・パラッツェスキ(1885-1974)の「ペレラの法典」に基づいており、台本もイタリア語。副題に「煙の男」とあるように、主人公のペレラは謎めいた存在、突然人々の前に現われ、宮廷に招かれ、歓迎されたかと思うと人殺しと非難される。不思議な物語の奥に鋭い視線が感じられる。 | ||
ブライアン・ファーニホー(1943-): 弦楽四重奏曲第4番(*)/短い影II(#) G.S.のための三部作(+)/地形(**) |
ブレンダ・ミッチェル(S;*) アルディッティSQ(*) マグヌス・アンダーソン(G;#) ステファノ・ スコダニッビオ(Cb;+) アーヴィン・ アルディッティ(Vn;**) ジョナサン・ノット指揮 ASKOアンサンブル(**) | |
旧 MO-782029。ファーニホーは「新しい複雑性」運動を代表者するイギリスの作曲家。演奏者を能力の限界まで追い込む極限的に複雑な作風が特徴。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
メシアン: われらの主イエス・キリストの変容(1969) |
イヴォンヌ・ロリオ(P)他 ラインベルト・デ・レーウ指揮 ヒルヴェルスム放送so. | |
旧 MO-782040。極彩色のゴシック建築のような音世界。 | ||
モリス・オアナ(1914-1992): 託宣式(預言の聖務)/ミサ/ ユリのマドリガル/アヴォアー |
ローラン・エラベディアン指揮 ムジカトレーズ、 エクサン・プロヴァンス・ コンテンポランcho. | |
旧OPUS111レーベル、OPS-30-246とOPS-30-109のレーベル変更&カップリング化で。 ドビュッシー、バルトーク、ウェーベルン、さらにはスペインのカンティガ、フラメンコ、黒人霊歌、キューバ音楽といった多様な音楽から影響を受けたオアナ。無調をベースに、微分音を駆使した先鋭的な語り口で聴かせる。 | ||
MO-782172 廃盤 |
ルイジ・ノーノ: 断章/進まねば、と夢見つつ |
アルディッティSQ |
旧 MO-789005。 | ||
クセナキス、デュサパン: フルート独奏とフルートをともなう作品集 |
セシル・ダロー(Fl)他 | |
おそらくSALABERTレーベル、SCD-9603。 現代音楽を得意とするダローには、シュトックハウゼンやベリオも作品を献呈している。クセナキスの収録作品のきわめて独特なリズムは、日本風でもありペルシャ風でもあるというなんともおもしろいもの。 | ||
ブルーノ・マデルナ:歌劇「サティリコーン」 | 独唱者たち サンドロ・ゴルリ指揮 ディヴェルティメント・ アンサンブル | |
旧SALABERTレーベルから出ていた音源。 「ポップ・アートが初めてこの世に現れたときの人々の気持ちを音楽で語ろうとした」とは、マデルナ自身がこの作品の初演時に語った言葉。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
トリスタン・ミュライユ: ゴンドワナ/崩壊/繰り返し(Time and again) |
イヴ・ブラン指揮 フランス国立o.、 アンサンブル・ ドゥ・リティネレール | |
旧SALABERTレーベル、SCD-8902。 地球上のすべての大陸の原形とされる「ゴンドワナ大陸」が分裂する様子を音にしたという、なんともスケールの大きい作品などを収録。 #レーベル側で廃盤となっており、代理店にも在庫が無く流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
デュサパン:歌劇「ファウスト、最後の夜」 | ゲオルク・ニーグル (Br;ファウスト) ウルバン・マルムベルク (Br;メフィストフェレス)他 ヨナタン・ シュトックハンマー指揮 リヨン国立歌劇場o. | |
デュサパンによるオペラ映像の登場。題材はゲーテの「ファウスト」。デュサパンはファウストという人物について、「現代にはびこっている、ナルシスティックで異常な精神の病理を体現しているような人物である」と語っている。黄昏時から物語は始まり、朝焼けの時刻に物語は終る。まさにファウストの最後の夜の恐ろしい心の闇をえぐりだすこのオペラの演出は、なんとペーター・ムスバッハ。日本公演もあった、ケント・ナガノによる武満の「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」の世界とどこか似た舞台が寒々と観る者の心に忍び寄る。 | ||
オリヴィエ・メッラーノ(1971-):作品集 ペルペトゥス・アニマルム・モートゥス第1番 (アルトのための;2005)/ リヴィエレ(弦楽四重奏曲第1番;2005)/ 天使の椅子(オルガンを含む;2005)/ そして、炎のような舌があらわれ (7つの電子ギター、1つの電子ベース、 2人の歌手のための、2005年改訂)/ 電子の歌(2005)/ eterre(チェンバロのための;2003)/ ペルペトゥス・アニマルム・モートゥス第2番 (4声のための;2005) |
ドビュッシーSQ オリヴィエ・メッラーノ/他 | |
オリヴィエ・メッラーノの作品集。エレクトリック・ギターなどを用いてはいるが、響きは実に美しく、クラシックを基礎に学んだ作曲家であることがうかがわれる。3曲目の「天使の椅子」は、チェンバロのソロから始まる佳作。オルガンの荘厳な響きと相俟って、不思議な世界が展開。 | ||
OLIVIER MESSIAEN 1908-1992
[CD1-2/原盤:MO-782170] 我らの主イエス・キリストの変容(1969) [イヴォンヌ・ロリオ(P) ラインベルト・デ・レーウ指揮/1991年、ライヴ] [CD3/原盤:MO-782159] アーメンの幻影(1943) [ラインベルト・デ・レーウ、マールテン・ボン(P)/録音:1988年、オランダ] [CD4/原盤:MO-782131] 7つの俳諧/天の都市の色彩/ステンド・グラスと鳥たち/異国の鳥たち [イヴォンヌ・ロリオ(P) ピエール・ブーレーズ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン/ シャンゼリゼ劇場コレクション/1988年、メシアン生誕80年記念コンサート、ライヴ] [CD5-6/原盤:MO-782142] 峡谷から星たちへ(1974) [マルヤ・ボン(P) ハンス・ドゥラエル(Hr) ジェル・デ・ゼーウ(シロフォン) ヴィム・フォス(グロッケンシュピール) ラインベルト・デ・レーウ指揮シェーンベルク・アンサンブル、 アスコ・アンサンブル、ハーグ打楽器グループ/1990年10月、ユトレヒト、ライヴ] | ||
2008年はメシアン生誕100周年にあたる、メシアン・イヤー。メシアン解釈、演奏を語る上で欠かせない重要メンバーによるきわめて王道の演奏が、一気にボックスセットになって登場。「我らの主イエス・キリストの変容」は、呪文のような朗唱が印象的な、極彩色の伽藍のような音世界。レーウの指揮のもと、独特な色彩を帯びた祈りが積み重ねられて行く。「7つの俳諧」は、メシアンが日本を旅してかかれたもの。メシアンの目と耳を通して再現される雅楽はいつ聴いても興味津々。ロリオ女史の明晰なハーモニーのセンスが光る。メシアンの織り上げた音世界を再認識するのに最適なボックスセットとなっている。 # 当レーベルのBOXは完全限定生産で、早いと発売後1か月、遅くとも1年半程度で入手不能となりますので、お早めのご注文をお薦め致します。 | ||
パスカル・デュサパン(1955-):管弦楽のための7つの「ソロ」 [ go(第1番)/ extenso(第2番)/ apex(第3番)/ clam(第4番)/ exeo (第5番)/ reverso(第6番)/ uncut(第7番)] パスカル・ロフェ指揮リエージュ・ワロニー・ブリュッセルpo. | ||
録音:2008年-2009年。 現代もののエキスパート指揮者、パスカル・ロフェによるデュサパン作品集。オーケストラの各パートが見事に重なって、ひとつの大きな怪物のように聴く者に迫る。迫力満点の2枚組。 | ||
パスカル・デュサパン(1955-):協奏曲集 トロンボーン協奏曲「 watt 」(1994) (*) / 無伴奏フルートと弦楽オーケストラのための 協奏曲「 galim 」 (1998) (#) / チェロ協奏曲「 celo 」 (1996) (+) / ピアノ協奏曲「ア・キュイア」 (2002)(**) |
アラン・トリュドル(Tb;*) ジュリエット・ユレル(Fl;#) ソニア・ ヴィーダー=アサートン(Vc;+) イアン・ペイス(P;**) パスカル・ロフェ指揮(**以外) モンペリエ国立o.(**以外) エッシェンバッハ指揮(**) パリo.(**) | |
録音:2002年9月(**以外)/2002年9月7日、ボン(**)、ともにライヴ。旧・MO-782153(**以外)に、MO-782164からの(**)を足したカップリング変更盤(旧盤はともに廃盤)。なお、再発盤であることは代理店のインフォメーションでは一切触れられていない。また、ピアニストの名字 Pace は今回「パーチェ」とカナ記載されているが、イギリス人なので誤り(他にも妙な表記を訂正済)。 クセナキスに唯一の弟子と認められ、1970年代後半20代の若さでその才能を世界に知らしめたデュサパンは、今日のフランス現代音楽シーンを語るうえで欠かせない存在。音楽以外の分野への広い視野、多様な状況への開かれた感性を創作の根底とする彼は、現在に至るまでさまざまな話題作を提供し続けている。ノーベル賞作家サミュエル・ベケットの小説「ワット」にインスパイアされた(*)は、街の喧騒を思わせるオーケストラの響きと、ソロ・トロンボーンの刺戟的な音色がたまらない作品。(**)はベートーヴェンの没後175周年を記念して委嘱されボンで初演。これはまさにその初演時のライヴで、エッシェンバッハも本領を発揮している。「ア・キュイア」は、「(言葉に)詰まる」とか「(状況が)窮する」という意味。他の協奏曲でも、ソロ楽器の音色がどれも切っ先鋭く響く。 | ||
オリヴィエ・メッラーノ:「見えないもの、さらには永遠を抱くものを見せるために、 我々はいかにして新しい音を試みたか」(全4楽章) [CD1] クラシック・ヴァージョン[ヴァレリー・ガバイユ(S) ジャン=ミカエル・ラヴォワ指揮ブルターニュo.] [CD2] ギター・ヴァージョン[サイモン・ヒュー・ジョーンズ(Vo) オリヴィエ・メラノ(バリトンG/B) ニコラ・クレ(Dr)] [CD3] ヒップホップ・ヴァージョン[ブラック・シフィチ(語り) MCダレク(語り) オリヴィエ・メラノ(Kb/プログラミング/語り)他] [DVD] 映像作品「我々がいかにして新たな光の組み合わせを試みたか」[映像監督:アランテ・カヴァイテ 音楽:ヴァレリー・ガバイユ(S) ジャン=ミカエル・ラヴォワ指揮ブルターニュo. 出演:タニヤ・ロペール、ジュリア=ヴェディス・ボガール、トム・デュピュイ] | ||
20年以上にわたって音楽ジャンルの垣根を越えた幅広く活躍しているギタリスト、オリヴィエ・メッラーノによる、naïve レーベル 2nd アルバムとなるクラシック作品。舞台音楽やポップス、ロック音楽界での活動が多く知られる彼だが、実はアルヴォ・ペルトやギャヴィン・ブライアースを敬愛し、クラシック現代にも精通した作曲家で、新たな音楽表現の開拓に余念がない。今作は、ある1つの主題を3つの異なる演奏形態で表現した意欲的な連作。「見えないもの、さらには永遠を抱くものを見せるために、我々はいかにして新しい音を試みたか」という題のもと、クラシック・ヴァージョン、ギター・ヴァージョン、ヒップホップ・ヴァージョンという3つの演奏が収録されている。クラシック・ヴァージョンでは、ソプラノにヴァレリー・ガバイルを採用。ジャズ・ヴォーカルとしてデビューした後、その歌声がミンコフスキの目にとまり、レ・ザール・フロリサンやレ・タラン・リリクなどでも活躍する名手。現代音楽と古楽を融合したペルトを敬愛するメッラーノの作品を表現するにはまさに適役。今回の音楽作品について、「音楽の神秘と、そこから生まれるイルミネーションについての戦士の詩。そしてまた、自らの誕生を賛美し、創造のプロセスを隠喩した旅でもある。」と語ったメッラーノ。いずれも4楽章からなり、用いられている歌詞のテクストもほぼ共通している。主題が共通する分、それぞれのヴァージョンが持つ表現の魅力がより際立って感じられようだ。本アルバムに収録されている映像作品「我々がいかにして新たな光の組み合わせを試みたか」では、彼が語る「旅」が強く感じられる。神秘的なクラシック・ヴァージョンの音楽に合わせ、照明効果を果敢に駆使した斬新な演出は魅力的。本作は2013年12月にフランスのレンヌで行われるトランス・ミュージカル・フェスティヴァルでも演奏される予定。 | ||
ブーレーズ(1925-): 独奏フルートと8つの楽器のための「メモリアル」(1985) [Fl, 2Hrn, 3Vn, 2Vla, Vc] / 6つの楽器のための「デリーヴ第1番」(1981) [Fl, Cl, ヴィブラフォン, Pf, Vn, Vc]/ 11の楽器のための「デリーヴ第2番」(1988, rev.2001, 2006) [Ob, Cl, Fg, Hrn, ヴィブラフォン、マリンバ、 Hrp, Vn, Vla, Vc, Pf] (*) ファブリス・ユンガー(ソロFl) ダニエル・カウカ指揮 アンサンブル・オルケストラル・コンタンポラン | ||
録音:2011年6月。(*)の電子楽器なしヴァージョンは世界初録音。ブーレーズによる非常に関わり合いの深い3作品。IRCAMオープン後の1976年以降の作であること、中規模の室内アンサンブル、電子楽器をもたない(メモリアルには2ヴァージョンあり、ここに収録されているのは電子楽器なしのヴァージョン)といった共通点をもつ。これらの作品はカノンやヘテロフォニーの技法を取り入れており、作曲者の身近の人物に捧げられている。メモリアルとデリーヴ第1番は、比較的短時間で作曲されたが、デリーヴ第2番はほぼ20年かけて作曲された。メモリアルは、フランコ・ドナトーニの「Tema」(1981年)という作品の編成にヒントを得たもので、1985年11月29日にブーレーズ自身の指揮アンサンブル・アンテルコンタンポランによって初演された。アンサンブル・アンテルコンタポランでフルート奏者を務めていたロランスボールガー・ル(1956-85)の思い出に捧げられている。シェーンベルクの「月につかれたピエロ」の器楽パート編成と同じ(ヴィブラフォンが加えられている)デリーヴ第1番は、1984年6月8日、オリヴァー・ナッセン指揮のロンドン・シンフォニエッタによって初演された。イギリスの音楽界の重要人物であり、ブーレーズに三作品を委嘱したこともあるサー・ウィリアム・グロック(1949-2000)に捧げられている。デリーヴとは、英語でderive(引用する)の意。ここでも引用の技法が用いられており、パウル・ザッハー(Sacher)の名の6文字のアルファベットから導かれる6つの音を素材とし、その素材を何度も「引用」して展開していく作品。エリオット・カーター80歳の誕生日、1988年12月1日に初演される予定だったデリーヴ第2番が初演されたのはそれから約1年半後の1990年6月21日のことだった。ブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランによって演奏された。しかしこの初演時の版も最終形ではなく、何度かの上演を経て今のかたちに決まったのは2006年11月7日のパリでの演奏会のときだった。楽器編成はブーレーズオリジナルのもので、2つの3楽器(管楽器:コールアングレ、A管クラリネット、ファゴット/弦楽器:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)、2つの2楽器(打楽器:マリンバ、ヴィブラフォン/ハープとピアノ)、一人のホルンという楽器編成は、3+2+1+2+3という数字で表すことができ、この数字が曲の発展の鍵となっている。第1番と同じく「引用」を意識したこの作品で、ブーレーズはカーターやリゲティの作品に見られる型を用いており、これら2人の作曲家が作品の中で投げかけている問いや挑戦を受けて立っているほか、曲の終結部付近では中世のホケトゥスの技法も模しているなど、時代やスタイルを問わない広い展開をしている。電子楽器を含まない版の録音は、これが世界初ということで、注目。アンサンブル・オルケストラル・コンタンポランは1992年に現在の音楽監督であるダニアル・カウカによって創立された。19人の演奏者を中核メンバーとし、曲によって規模を自在に変えて演奏している。20,21世紀の作品に力を入れており、これまでに手がけたレパートリーは180人の作曲家による400作品にのぼっている。そのうち70作品は彼らが初演している。ダニエルカウカは現代音楽に力を入れているほか、・ワーグナーのニーベルングの指環を一日で演奏する版の演奏も手がけるなど、興味深い活動を展開している。 | ||
ファーニホウ: 弦楽四重奏曲第2番/弦楽四重奏曲第3番/他 |
アルディッティSQ | |
NAÏVE | ||
SONGS 〜 Ensemble contraste 虹の彼方に(オズの魔法使い)KD / チーク・トゥ・チーク(トップ・ハット)EL シェルブールの雨傘KD/SD / 踊り明かそう(マイ・フェア・レディ)KD そんなことはどうでもいいさ(ポーギーとベス)RS / メモリー(キャッツ)SP マクサンスの歌(ロシュフォールの恋人たち)KD/AS / 虹の彼方に(オズの魔法使い)RI/JF クレイジー・ワールド(ビクター/ビクトリア)IG/RI/JF / グッド・モーニング(雨に唄えば)KD/ML/AB マリア(ウェストサイド物語)KD / 夢やぶれて(レ・ミゼラブル)による即興KB ワン・ハンド、ワン・ハート(ウェストサイド物語)KD/JF/cho すべての山にのぼれ(サウンド・オブ・ミュージック)KD/SP / ベス、お前は俺のもの(ポーギーとベス)ML/AB モノポリス(スターマニア)KD/SG / アイ・ガット・リズム(パリのアメリカ人)RI ストーン(スターマニア)KD/SD / ラ・ボエーム カリーヌ・デエ(Ms;KD) エミリー・ロワゾー(Vo;EL) セバスティアン・ドロワ(T;SD) ローズマリー・スタンドリー(Vo;RS) サンドリーヌ・ピオー(S;SP) アルバン・ド・ラ・シモーヌ(Vo?;AS) イザベル・ジョルジュ(Vo;IG) マガリ・レジェ(S;ML) アラン・ビュエ(B;AB) セバスティアン・グエズ(T;SG) ラファエル・アンベール(Sax;RI) カロル・ブファ(P;KB) コントラストcho.cho、アンサンブル・コントラスト [アルノー・トレット(Va) ジョアン・ファルジョ(P;JF) ピエール・フシェネレ(Vn) アントワーヌ・ピエルロ(Vc)] | ||
録音:2010年7月。なお、代理店の氏名記載はかなり怪しいものがあったので、当店で全面的に改訂した。超豪華演奏者陣によるミュージカルの名曲集!アンサンブル・コントラストはクラシックの演奏家たちによって構成され、ジャンルの垣根を越えて魅力的なアンサンブルを聴かせてくれる彼らの新譜は、様々な豪華ソリストをゲストに迎え、ミュージカルの名曲をずらりと並べたアルバム。吉田秀和氏も絶賛したピオーとデエによる「すべての山にのぼれ」は、映画の名シーンよりもより神々しく厳かに響き、それでいてしゃれたアレンジも施されており感動的。ピオーの澄んだ歌声の魅力は言うまでもないが、オペラを中心に活躍するデエのまっすぐな声も非常に楽しめる。バッハ/コルトレーンなどのアルバムでも新境地を示したジャズ・サックス奏者アンベールによるアイ・ガット・リズムなどは洒脱の極み。これがサックスの音かと思わずにはいられない明るさと軽やかさ。エスプリに満ちたnaïveレーベルならではの贅沢な1枚。 | ||
Gustavo Beytelmann / ¡Sigamos! Los mareados [Juan Carlos Cobian, Enrique Cadicamo] Niebla del Riachuelo [ Juan Carlos Cobian, Enrique Cadicamo] Caseron de tajas [Sebastian Piana, Catulo Castillo] La cachila [Eduardo Arolas, Hector Polito] Corralera [Anselmo Aieta] Palomita blanca [Anselmo Aieta, Francisco Garcia Jimenez] Griseta [Enrique Delfino, Jose Gonzalez Castillo] !Sigamos! [Gustavo Beytelmann] | ||
1945年アルゼンチン生まれの作曲家・ピアニスト、グスタボ・ベイテルマン。1976年からはパリに移住し、ピアソラの楽団でピアニストとして活躍したのち、トリオを組んで各国をツアー、また、映画音楽を手がけるなど作曲家としても活躍している。 本作は、アルゼンチン・タンゴの古典曲を中心とした彼のソロ作品。タンゴのピアノ・ソロというと、ついシンプルな作品という印象を持ってしまうが、グスタボの演奏は、緩急自由自在で非常にダイナミック。鍵盤の端から端までを駆使するような場面では、オーケストラに匹敵する迫力をもってせまって来る。 | ||
CLASSIC MANIA selected by Beatrice Ardisson Opera Orquestra: Gymnopédie pour piano n.1(サティ:ジムノペディ第1番) The String Quartet: Boys don'T cry(ボーイズ・ドント・クライ) Klaus Nomi: The Cold song(パーセル:冷たい歌) Mozart l'Egyptien: Lamma bada yatathenna(エジプトのモーツァルト:哀しみのシンフォニー) The Swingle Singers: Eine kleine nachtmusik K.525 (モーツァルト〜スウィングル・シンガーズ:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク) Balduin: Sugar fairy(チャイコフスキー:金平糖の踊り) Klazz Brothers & Cuba Percussion: Mambozart (symphonie n.40) (クラッズ・ブラザーズ&キューバ・パーカッション: “マンボーツァルト”〜モーツァルト「哀しみのシンフォニー」) Montserrat Caballe : Hijo de la luna(モンセラート・カバリエ) Keiko Matsui: Tribal Mozart (JAZZ)(マツイ・ケイコ:トリバル・モーツァルト) The Modern Jazz Quartet: Precious joy (モダン・ジャズ・カルテット:プレシャス・ジョイ〜J.S.バッハ「主よ人の望みの喜びよ」) Bob James: In the garden (Pachelbel's canon) (ボブ・ジェームス:イン・ザ・ガーデン:パッヘルベル「カノン」) Patrick Husson: HeyJude(パトリック・ユッソン:ヘイ・ジュード) Opera Orquestra: Adagio(オペラ・オーケストラ:アルビノーニのアダージョ) Antoine Herve: Laudate,lanuit(アントワーヌ・エルヴェ:ラウダーテ・ラ・ニュイ) Boris Vian: Mozartavecnous(ボリス・ヴィアン:私たちと一緒のモーツァルト「トルコ行進曲」) Mary Schneider: Yodelling Mozart (マリー・シュナイダー:ヨーデリング・モーツァルト 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、交響曲第40番、「トルコ行進曲」) | ||
2006年はモーツァルトの生誕250周年に始まり、クラシック版 FUJIROCK ?「ラ・フォルジュルネ」、そしてエキセントリックな音大生が主人公の月9(注:「のだめカンタービレ」のことだろう)。こんなヒロイン、今までになかった! と大盛り上がり、今や鍵盤バッグまで流行中。そう、世の中はまさにクラシック・ブーム!そこに今回「 Classic mania 」がとどめを刺する!“ Cloclomania、 Indomania、 Riomania "に続き第4段となる本作も、意表をつくセンス&おふざけが効いていて、クラシック音楽に縁遠い方には、ようこそ! クラシックの世界へ!(意外としきりが高くないだろう) 記念すべき第一歩に、心優しい真のファンには・・・遥か遠方 へ冒険できる刺激的なアルバムに。直球クラシックよりもこんなに楽しい、笑える、ゆるい、アルバムは多くの場で活用できるはず。カフェやサロン、デートにこんなBGMが流れてきたらと、考えただけでワクワクする。“サティのジムノペディ" にはエレクトロのエッセンスが混じり、江口寿史のマンガに登場したジャーマン・オペラ歌手“クラウス・ノミ "が スネークマン・ショウの1stに収録された“TheColdsong "実に懐かしいトラックを披露、アラビアン・ファンタジーに 包まれた“エジプトのモーツァルト "、クラシカル・高速スキャット、いやこれぞヒューマンビートボックスと言えよう “アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク "、ディズニー映画を彷彿するスターティング“チャイコフスキー /金平糖の踊り " にはブレイクビーツを取り入れ、「あ〜ぁ、うっ」威勢の良いマンボの掛け声をミックスした“モーツァルト/哀しみのシンフォニー "、ジャズとエスニック極上のスパイスが入った“トリバル・モーツァルト "、ヴィブラフォン主役のトイ・ミュー ジック“J.S.バッハ/主よ人の望みの喜びよ "、涙をそそるオーガニック・サーフ・ミュージック“パッヘルベル 「カノン」 "、ギンギンなエレキも嫌味に聞こえない“ヘイ・ジュード "は、オペラとドスの効いたヴォーカルまで出演、パリの街角に早代わり、哀愁漂うサックスをフィーチャーした“アルビノーニのアダージョ "、空耳要素が盛り沢山キュートなウイスパー・ヴォイスがお見えになる“カルメン "、閉めには渋ジャズ〜賛美歌へ、気分はすっかりクリスマスモード一色 “ラウダーテ・ラ・ニュイ "。ここまで来れば、サプライズ・トラックの一つ二つをお付けして、ありきたりのコンピレーションとは一線を置く、注目の一枚! | ||
NAÏVE CLASSICS, VALOIS | ||
V-4693 廃盤 |
ベートーヴェン: フルート・ソナタ 変ロ長調(1792)/ ソナタ Op.17(ホルン・ソナタの編曲)/ フルートとピアノのためのセレナード Op.41 |
エマニュエル・パユ(Fl) エリック・ル・ルサージュ(P) |
V-4694 廃盤 |
アレクサンドル・ラビノヴィチ:ピアノ作品集 2台ピアノのための「Musique Populaire」(1980)(*)/ 4台の増幅ピアノのための 「 La Belle Musique N- 4 」(1987)(#)/ 4手のための「 Liebliches Lied 」(1980)(+)/ Musique triste, parfois tragique (1976)(**) |
アレクサンドル・ ラビノヴィチ(P;*/+、増幅P;#) マルタ・アルゲリッチ(P;*) ミハイル・アダモヴィッチ(増幅P;#) アレクセイ・イエリオミネ(増幅P;#) アントン・バタゴフ (増幅P;#、P;+/**) |
V-4714 廃盤 |
スクリャービン:3つの練習曲集 | ニキタ・マガロフ(P) |
V-4733 廃盤 |
チェロ名曲集、カザルス編 「パブロ・カザルスの思い出」〜彼の作品と編曲 カタルーニャ民謡(カザルス編):「鳥の歌」/他 |
ルイス・クラレト(クラレット)(Vc) シャン=ヒー・ミョン(P) |
V-4747 廃盤 |
フォーレ:歌曲集(全21曲) ユゴー、ゴーティエ、ボードレール、他の詩による |
ヴァンサン・ル・テクシエ(Br) フィリップ・ビロス(P) |
V-4792 廃盤 |
ラファエル・オロスコ、リサイタル グラナドス:スペイン舞曲第5番 モンポウ:歌と踊り シューマン:トッカータ/アラベスク リスト:夜想曲第3番/鬼火 ショパン:華麗なる大ポロネーズOp.22/夜想曲Op.15-2 ラフマニノフ:前奏曲Op.3-2 |
ラファエル・オロスコ(P) |
V-4800 廃盤 |
ブラームス: ティークの「マゲローネ」によるロマンスOp.33 |
ベルナール・クリュイセン(Br) ノエル・リー(P) |
V-4811 廃盤 |
カントルーブ: オーヴェルニュの歌/バスク地方の歌 |
マリア・バーヨ(S) ビクトル・パブロ・ペレス指揮 テネリーフェso. |
V-4815 廃盤 |
ロドリーゴ: アランフェス協奏曲(ハープ版)/ セレナード協奏曲/セビリャ幻想曲 |
イザベル・モレッティ(Hp) エドモン・コロメル指揮 セビリャso. |
V-4817B 廃盤 | ブラームス:チェロ・ソナタ集 | アンヌ・ガスティネル(Vc) フランソワ・フレデリク・ギ(P) |
V-4825 廃盤 |
シャルル・ミュンシュ、ライヴ ベートーヴェン:交響曲第7番/交響曲第4番 |
シャルル・ミュンシュ指揮 フランス国立o. |
V-4834 廃盤 |
ライヒャ:交響曲 ヘ長調/交響曲 ハ短調 | カイェルス指揮 ベートーヴェン・アカデミー |
V-4837 廃盤 |
勝利の行進曲 ヴェルディ、J.シュトラウス、エルガー/他 |
ギャルド・レピュブリケーヌo. |
V-4839 (2CD) 廃盤 |
ビゼー:歌劇「アルルの女」(オリジナル版) | メギシュ(語り) マルゴワール指揮 アンサンブル・ ジャン・スリス |
V-4842 廃盤 |
バルトーク: ピアノ協奏曲第3番/ 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 |
フセイン・セルメット(P) 大友直人指揮 東京so. |
V-4843 廃盤 |
ヴィラ=ロボス: チェロ協奏曲集[第1番/第2番] |
アントニオ・メネセス(Vc) ペレス指揮 ガルシアo. |
V-4845 (2CD) 廃盤 |
エミリオ・アリエタ:サルスエラ「マリーナ」 | マリオ・バーヨ(Ms) アルフレート・クラウス(T) フアン・ポンス(B) ビクトル・パブロ・ペレス指揮 テネリフェso. |
V-4846 廃盤 |
ルーセル: ピアノ協奏曲/チェロ小協奏曲/ 小管弦楽のための協奏曲/組曲 |
ジャン・ギャン・ケラス(Vc) アレクサンドル・タロー(P) デヴィッド・スターン指揮 パリ・アンサンブルo. |
V-4848 廃盤 |
アーン:ピアノ五重奏曲/弦楽四重奏曲 | アレクサンドル・タロー(P) パリジーSQ |
V-4853 廃盤 |
ビゼー:歌劇「カルメン」(抜粋) | ベアトリス・ウリア・モンソン(Ms) クリスティアン・パピス(T) アラン・ロンバール指揮 ボルドー・アキテーヌ国立o. |
V-4857 (6CD) 廃盤 |
アンゲルブレシュト〜ドビュッシー名演集 |
デジレ=エミール・ アンゲルブレシュト指揮 フランス国立o. |
V-4858 廃盤 |
ラヴェル: ピアノ協奏曲/左手のためのピアノ協奏曲/ 組曲「クープランの墓」 |
フセイン・セルメット(P) エマニュエル・クリヴィヌ指揮 フランス国立o. |
V-4860 廃盤 |
ヒナステラ: バレエ「エスタンシア」/バレエ「パナムビ」 ハープ協奏曲(*) |
イザベラ・モレッティ(Hp;*) デイヴィッド・ロバートソン指揮 リヨン国立o. |
V-4861 (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ:リュート作品全集 | ステファン・シュミット(G) |
V-4863 廃盤 |
エマニュエル・パユ・コンピレーション | エマニュエル・パユ(Fl) エリック・ル・サージュ(P) |
V-4867 (2CD) 廃盤 |
1900年のヨーロッパ音楽 | |
V-4868 廃盤 |
マリー〜 女声合唱によるグレゴリオ聖歌集 |
オルガ・ルダコヴァ指揮 パリ・グレゴリアン女声cho. |
V-4870 (3CD) 廃盤 |
バルトーク:弦楽四重奏曲全集 | ヴェーグSQ |
旧 V-4809〔廃盤〕。 | ||
V-4871 (8CD) 廃盤 |
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 | ヴェーグSQ |
録音:1972年-1974年、ステレオ。原盤・旧品番: VALOIS, V-4400。 | ||
V-4873 廃盤 |
リスト:晩年のピアノ作品集 | フセイン・セルメト(P) |
V-4874 廃盤 |
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 | フレディ・ アイヒェンベルガー(Cemb) ナンシー・ヒューストン(朗読) ミシェル・ゴダール(セルパン) |
V-4879 廃盤 |
フォーレ、プーランク、ロパルツ:アヴェ・ヴェルム 他、アラン、デュリュフレの宗教作品 |
ジョエル・スービエ指揮 レゼレマン室内cho. オリヴィエ・ヴェルネ(Org) |
V-4880 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.8 「デルウィーシュの最初の祈り」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4881 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.9 「円」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4882 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.10 「クリスマスの讃歌」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4883 廃盤 |
プーランク:合唱作品集 7つの歌(1936)/カンタータ「人間の顔」(1943) 小室内カンタータ「雪の夕暮れ」(1944) |
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス室内cho. |
V-4884 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.1 「近づき難い場所への旅」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4885 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.2 「真理の探求」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4886 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.3 「聖なる賛歌」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4887 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.4 「瞑想」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4888 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.5 「サイードの歌と踊り」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4889 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.6 「スフィ教の儀式」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4890 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.7 「震えるデルウィーシュ(回教の修道者)」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4893 (2CD) 廃盤 |
アマデオ・ビベス: サルスエラ「ドニャ・フランシスキータ」 |
アルフレード・クラウス(T) マリア・バーヨ/他 アントニオ・ロス・マルバ指揮 テネリフェso.&cho. |
V-4897 廃盤 |
シューマン: チェロ協奏曲イ短調 Op.129/幻想小曲集 Op.73 民謡風の5つの小品 Op.102/アダージョとアレグロ Op.70 |
アンヌ・ガスティネル(Vc) クレア・デゼール(P) ルイ・ラングレー指揮 リエージュpo. |
V-4983 (HYBRID_SACD) 廃盤 | ||
V-4898 廃盤 |
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82/ ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84 |
フランソワ=フレデリク・ギィ(P) |
V-4900 (5CD) 廃盤 |
ミヨー:弦楽四重奏曲全集 (全18曲) |
パリジイSQ |
V-4901 廃盤 |
カテドラルの20世紀 | ア・セイ・ヴォーチ オックスフォード・カメラータ スコラ・カントルム ヴィットリアcho. アンサンブル・ヴォカーレ アンサンブル・バロック・ ド・リモージュ/他 |
V-4903 廃盤 |
H.ジャダン&L.E.ジャダン: 3つの弦楽四重奏曲 |
モザイクSQ |
V-4906 (5CD) 廃盤 |
フランスのピアノ&室内楽作品集 | フセイン・セルメット、 クン・ウー・パイク(P) ジェラール・プレ(Vn) イサベル・モレッティ(Hp) モザイクSQ、プラートSQ/他 |
V-4909 廃盤 |
ピエール・オクターヴ・フェルー: イ調の交響曲(1930)/セレナード/ タイプ/群集(世界初録音) |
ラロシュ(P) クリヴィヌ指揮 リヨン国立o. |
V-4912 (5CD) 廃盤 |
フランス管弦楽作品集 | モンテカルロpo. リヨン国立o. |
V-4917 (5CD) 廃盤 |
フランス歌曲集 | ベルナルド・クルイセン(Br) ノエル・リー(P) |
V-4919 廃盤 |
オルセー美術館の音楽 | アクサンテュス(cho.) アンネ=ソフィー・ フォン・オッター(Ms) ハイティンク指揮 シュロモ・ミンツ(Vn) ロザンタール指揮 アルディッティSQ/他 |
V-4923 (3CD) 廃盤 |
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」 |
ベルナルト・ハイティンク指揮 フランスo. |
V-4924 廃盤 |
スオミ〜20世紀フィンランドの合唱曲集 | エリク・エリクソン指揮 アクサンテュス室内cho. |
V-4925 廃盤 |
20世紀フランスのフルート音楽集 | ジュリエット・ユレル(Fl) エレーヌ・クヴェール(P) |
V-4927 廃盤 |
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集 [第2番 ト短調 Op.5 No.2/ 第4番 ハ長調 Op.102 No.1/ 第5番 ニ長調 Op.102 No.2] |
アンヌ・ガスティネル(Vc) フランソワ・ フレデリク・ギィ(P) |
ドビュッシー:歌曲集 歌曲集「忘れられた小唄」 [やるせない夢心地/巷に雨の降るごとく/ 木々の陰は/木馬/グリーン/憂鬱]/ 蝶々(未出版)/薄明の静けさ/出現/後悔/ロマンス/ 歌曲集「抒情的散文」[夢に/砂浜に/花に/夕べに]/ 歌曲集「ステファヌ・マラルメの3つの詩」 [ため息/ささやかな願い/扇] |
サンドリーヌ・ピオ(S) ジョス・ファン・ インマゼール(P) | |
使用楽器:1897年エラール製グランド・ピアノ。 ピオの深い声と隙のないフレージングが、インマゼールの弾くドビュッシー時代のピアノの繊細な響きと相まって、作品の求める透明感・清澄感を最高レヴェルに達せしめた理想的な演奏。ディジパック仕様。 | ||
スペイン歌曲集 トルドラ:カスティーリャの歌(6曲) グラナドス:トナディーリャス(5曲) ラヴェル:トリパトス/5つのギリシャ民謡 モンサルバジェ:歌曲とハバネラ(2曲) グリーディ:3つのカスティーリャの歌 オヴァッレ:ブラジルの歌 |
マリア・バーヨ(S) マルコム・マルティノ(P) | |
今スペインで一番脂の乗っている名歌手バーヨによる、ひとひねり加えた選曲によるスペイン歌曲集。ラヴェルについては、母方がスペイン北部バスクの家系であること、 スペインを含む地中海諸地域に痕跡を残したギリシャの民謡であることが選曲の理由になったとのこと。 | ||
ベルリオーズ:幻想交響曲 | クリストフ・エッシェンバッハ指揮 パリo. | |
録音:2002年4月、パリ。2003年のベルリオーズ生誕200年を記念してのリリース。 パリ管久々の最新スタジオ録音は、ヨーロッパで大活躍中のエッシェンバッハによるベルリオーズの「幻想」。非常に遅い第1楽章序奏部からして、名門パリ管ということもプラスに働いてか、えもいわれぬ美しさがある。 全体に誇張が少なく、あくまで自然な音楽ながらもここまで引き込まれるのはエッシェンバッハの実力を思わせるが、さらに第3楽章コーダーのティンパニ、フィナーレのバスドラムとコントラバスの迫力など、 やるべき所ではキチンと鳴らしており、これは近年中でも出色の出来。 北ドイツ放響の首席、パリ管の首席、フィラデルフィア管の監督、ラヴィニア音楽祭、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭の各監督と、次々に射止めているのも頷ける。 | ||
ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」(抜粋) [ハ短調Op.39-1/イ短調Op.39-2/ ハ長調Op.33-2/変ホ短調Op.33-6/嬰ハ短調Op.33-9] ラヴェル:ソナチネ/鏡 |
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P) | |
KDC-5006 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2002年夏。 なんと録音時14才の少女の演奏によるラフマニノフとラヴェル。フランスとロシアの血を引くド・ラ・サール(1988-)は9才でコンサート・デビュー、その年以降数多くのコンクールで一等を得、このCD発売後、2004年にはYCA国際コンクールで優賞している。ラフマニノフでのテクニックと熱さ、ラヴェルでの硬質なタッチなど、完成度は既に高い。もちろんCDデビュー盤。 | ||
V-4937 廃盤 |
マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」 | ベルナルト・ハイティンク指揮 フランス国立o. |
録音:2001年10月24日&27日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。 | ||
V-4940 (2CD) 廃盤 |
ビゼー:歌劇「イワン4世」 (ハワード・ウィリアムズ校訂版;1947) |
ミカエル・ションヴァント指揮 フランス国立o. ラジオ・フランスcho. |
ピカソとマティスに関する音楽 ファリャ:バレエ「三角帽子」から(*) プーランク: カンタータ「人間の顔」から(+)/ 2台のピアノのためのソナタ〜プロローグ(#) 歌曲集「画家の仕事」〜パブロ・ピカソ(**) ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 Op.10〜第1楽章(++) ストラヴィンスキー: 交響詩「うぐいすの歌」〜前半(##) バレエ「プルチネッラ」から(***) サティ:「パラード」(+++) ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲(###) ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー から($) バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番($$) 他、フラメンコ、ジャズ |
エドモン・コルマー指揮(*) スペイン国立青少年o.(*) ロランス・エキルベイ指揮(+) アクサンテュス室内cho.(+) ラディスラフ・スロヴァーク指揮(#) チェコスロヴァキア放送so.(#) アレクサンドル・タロー、 フランソワ・シャプラン(P;**) ベルナール・クルイセン(Br;++) ノエル・リー(P;++) エルネスト・ブール指揮(##) 南西ドイツ放送so.(##) デュオ・キャンピオン= ヴァション(P;+++) イアン・ボストリッジ(T;+++) シュテファン・ザンデルリング指揮(+++) ボーンマス・シンフォニエッタ(+++) アルフレッド・コルトー(P;###) シャルル・ミュンシュ指揮(###) パリ音楽院o.(###) ジョージ・ガーシュウィン(P;$) ポール・ホワイトマン指揮彼の楽団($) ユーディ・メニューイン(Vn;$$) ピエール・モントゥー指揮パリso.($$) | |
録音:1939年5月12日、ロンドン(###)/1924年6月10日、ニューヨーク($)/1936年2月21日、パリ($$)。 | ||
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 | フランソワ=フレデリック・ギィ(P) パーヴォ・ベルグルンド指揮 LPO | |
録音:2003年3月、ロンドン。 実に美しいブラームスの協奏曲。ベルグルンドとロンドン・フィルの組み合わせもバツグンでドイツ的に重心の低い演奏ながらもイギリス的に弦のサウンドが実にブレンディで大変な魅力。 ギィのピアノも素晴らしい一品。 | ||
V-4945 (3CD) 廃盤 |
バッハ:オルガン作品集〜 ベスト・オヴ・ミシェル・シャピュイ |
ミシェル・ シャピュイ(Org) |
V-4946 廃盤 |
エフゲニー・スヴェトラーノフをたたえて ドビュッシー:海(3つの交響的スケッチ)(*) スクリャービン:交響曲第4番 Op.54「法悦の詩」(+) |
エフゲニー・ スヴェトラーノフ指揮 フランス国立o. |
V-4947 廃盤 |
アクサンテュス〜合唱トランスクリプション集
ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス室内cho. | |
V-4982 (HYBRYD_SACD) 廃盤 | ||
V-4952 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.11 「旅からの帰還」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4953 廃盤 |
ジョルジュ・グルジェフ(1877-1949) &トマス・ド・ハルトマン(1886-1956):作品集 Vol.12 「慈悲への祈り」 |
アラン・クレムスキ(P) |
V-4954 廃盤 |
ファジル・サイ〜ブラック・アース 〜スーパー・コンポーザーピアニスト! |
ファジル・サイ(P) |
V-4955 (2CD) 廃盤 |
シャガールをめぐる音楽 | 様々な演奏家 |
ブラームス:ドイツ・レクイエム(ロンドン版)
サンドリーヌ・ピオー(S) ステファヌ・ドゥグー(Br) ボリス・ベレゾフスキー、ブリジット・アンジュレ(P) ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス | ||
第一曲目の冒頭「悲しんでいる人たちは幸いである。彼らは慰められるであろう」から神秘的な響きに前進包みこまれる。慰め、あたたかさ、やさしさに溢れた音作りで全曲首尾一貫しており、まさに究極の癒し。ドビュッシー「歌曲集」(V-4932)の記憶も新しいサンドリーヌ・ピオの天使のソプラノ、ステファン・デグーの力強いバリトン、そしてベレゾフスキーとアンジュレ(エンゲラー)という2大名手によるピアノは、皆を幸せな気分にしてくれること間違いなし。 ブラームスはこの作品を書き上げるのに約10年間費やした。まずは声楽と管弦楽のために作曲し1868年に完成、1869年には彼自身の手で2台ピアノ版に編曲し、この版は英国ヴィクトリア女王を前に初演されたため「ロンドン版」と呼ばれている。 | ||
V-4957 (2CD) 廃盤 |
プッチーニ:歌劇「エドガール」 |
ヨエル・レヴィ指揮 フランス国立o. ラジオ・フランスcho. |
V-4958 廃盤 |
プッチーニ:歌劇:「妖精ヴィッリ」 |
マルコ・グイダーニ指揮 フランス国立o. ラジオ・フランスcho. |
V-4959 廃盤 |
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47 ハチャトゥリヤン: ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 |
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn) エマニュエル・クリヴィヌ指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア |
V-4960 (2CD) 廃盤 |
ダッラピッコラ: 「ウリッセス(オデュッセウス)」 |
エルネスト・ブール指揮 フランス国立放送o.&cho. |
V-4961 廃盤 |
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 バーバー:チェロ協奏曲Op.22 |
アンヌ・ガスティネル(Vc) ジャスティン・ブラウン指揮 バーミンガムso. |
V-4964 (2CD) 廃盤 |
ビゼー:歌劇「カルメン」(オペラコミック版) |
アラン・ロンバール指揮 ボルドー=アキテーヌ国立o.、 ボルドーc.n.r.児童cho.、 ボルドー大劇場cho. |
V-4969 (3CD) 廃盤 |
アンヌ・ガスティネルBOX | アンヌ・ガスティネル(Vc) |
チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」 |
リッカルド・ムーティ指揮 フランス国立o. | |
録音:2003年4月26日、シャンゼリゼ劇場、パリ。ライヴ。CD-R使用のEN LARMEからELS-03-381として出ている演奏。 ムーティ&フランス国立管&悲愴という不思議な興味を感じさせる組み合わせによる1枚。これが極めて個性的な演奏で、旋律の歌わせ方が最高に美しく、円熟味が加わった自在なテンポ感と徹底した歌い込みは、 巨大なスケールとあいまって強烈な印象を与える。 パリでも大変評判になり熱狂的歓迎を受けたもので、マニアもびっくりの痛快な演奏といってよいだろう。 | ||
ベートーヴェン: 交響曲第2番 ニ長調/ 交響曲第6番 ヘ長調「田園」 |
クルト・マズア指揮 フランス国立o. | |
録音:2002年11月7日&14日、シャンゼリゼ劇場、パリ。ライヴ。初出音源。 ドイツの長老マズアによる名人のみ許される自信のカップリング。 フランス国立管の明るい響きと美しいアンサンブル、マズアの簡潔にして見事な指揮というこのコンビの妙が、シューリヒト&パリ音楽院管のコンビに通じる味わいを醸し出しており、必聴。 | ||
V-4973 廃盤 |
ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番 ホ短調Op.93 |
クルト・ザンデルリング指揮 フランス国立so. |
V-4974 廃盤 |
セルゲイ・リャプノフ(1859-1924): 交響曲第2番 変ロ短調Op.66(1917) |
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮 フランス放送o. |
ロマンティック ショパン:前奏曲Op.28-16(*)/前奏曲Op.28-8(*)/葬送行進曲(*)/ 練習曲Op.25-2(*)/練習曲Op.25-6(*)/前奏曲Op.28-24(*)/ 夜想曲Op.15-2(#)/マズルカOp.68-2(+)/マズルカOp.17-4(+)/ ポロネーズOp.40-1(+)/ポロネーズOp.53「英雄」(+)/ 前奏曲Op.28-4(*)/前奏曲Op.28-1(*)/前奏曲Op.28-20(*)/練習曲 Op.25-12(*) リスト:ペトラルカのソネット第1番(#)/鬼火(#)/ダンテを読んで(#)/ 愛の夢(#)/忘れられたワルツ第1番(**)/ハンガリー狂詩曲第15番(##) シューマン:謝肉祭 Op.9 より[ショパン/キアリーナ](##)/ 子供の情景 より[第1曲/第7曲](##)/クライスレリアーナ(++)/ 森の情景(***)/幻想小曲集より[飛翔/夢のもつれ](++)/暁の歌(++)/ 4つの夜曲より(++)/アラベスク(#)/3つの幻想的小曲(###)/ メンデルスゾーン:無言歌集 より(+++)[Op.62-2/Op.67-4/Op.30-6/Op.19-2/Op.62-3]/ ロンド・カプリチオーソ(****)/カンツォネッタ(****) グリゴリー・ソコロフ(P;*) ラファエル・オロスコ(P;#) ヤーヌシュ・オレイニチャーク(P;+) フィリップ・カッサール(P;**) イェネー・ヤンドー(P;##) ロラン・カバッソ(P;++) パウル・グルダ(P;***) カール・エンゲル(P;###) ペーテル・ナジ(P;+++) ダニエル・ラヴェル(P;****) | ||
NAÏVE傘下のレーベルとNAXOSの音源から取られていると思われる。 | ||
Dances ヴァルスーズ(タマツブシ) (ベルトラン・ブリエの映画音楽(1973)より)(*) ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 ト短調(+)/同第2番 ホ短調(*) チコ・ブォーケ:パラトドス(#) ヴィエニャフスキ:ポロネーズ ニ長調 Op.4(*) ブラームス:ハンガリー舞曲第4番(+) ラヴェル:ハバネラ形式の小品(*) ミシェル・ポルタル:甘いワルツ(#) ピアソラ:Cafe 1930「タンゴの歴史」 アルベニス/クライスラー編曲:タンゴ(*) チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ(ピアノ編曲版)Op.34(*) フランチェスカッティ:ポルカ Op.22(*) ブラームス:ハンガリー舞曲 ニ短調(+) ファリャ/クライスラー編曲:スペイン舞曲(歌劇「はかない人生」より)(*) ローラン・コルシア編曲:ラ・ヴィレット(**) ローラン・コルシア(Vn) ジャン=エフラム・バウゼ(P;*) ゲルガナ・テルツィスカ(Cb;+) シリル・デュピュイ(ツィンバロン;+) レオナルド・サンヘス(G;#) ジュリー・ドパルデュ(歌;**) アルノウド・ブキティン(Tu;**) | ||
フランス古今東西の踊りにまつわる名曲ばかりを集めたアルバム。ローラン・コルシアのヴァイオリンの音はとても伸びやかできれいで流麗、しかし流れる空気はきわめて男クサイ(いい意味で)という、不思議でステキなアンビヴァレントさがなんともたまらない。さらに、演奏はもちろん、選曲もオツなら伴奏もまたオツ。実に凝っていて、ハンガリー舞曲にツィンバロン、これは熱い哀しみに満ちている。15曲目のシャンソン「ラ・ヴィレット」は、往年の名映画「天井桟敷の人々」(マルセル・カルネ監督、アルレッティ主演)の主題歌。初めて聴いてもどこか懐かしさを感じさせる、魅力的な曲。 | ||
ミシェル・ルグラン(1932-): ピアノ・コンチェルティーノ「思い出の夏」 アンドレ・オッセン(1907-1983): ピアノ協奏曲第3番「ファンタジア」 バーナード・ハーマン(1911-1975)):死の協奏曲 ジャン・ウィエネ(1896-1982): ピアノ協奏曲第1番「フランコ=アメリカン」 |
ダニエル・ラヴェル(P) パスカル・ヴェロ指揮 モンテカルロpo. | |
録音:1995年。 映画音楽で名を馳せた4人によるピアノ協奏曲集。ミシェル・ルグランは「シェルブールの雨傘」、「華麗なる賭け」などの多数の映画音楽を担当、 また、ジャズとクラシックの両ジャンルで活躍するピアニストとしても有名。 アンドレ・オッセンも「傷だらけの用心棒」などの映画音楽で知られる。バーナード・ハーマンはなんといってもヒッチコックの映画音楽などでカリスマ的人気を誇る。 「サイコ」の効果音は40年以上経っても使われており、「トワイライト・ゾーン」のテーマもあまりにも有名。 ジャン・ウィエネは1950年代のフランス映画でおなじみで、「巴里の空の下セーヌは流れる」、「現金に手を出すな」、「奥様にご用心」などを手がけている。 この四人が作るピアノ協奏曲はどれも個性的で、映画音楽ファンならずとも楽しめる1枚。 | ||
至高の婚礼音楽 ベンチーニ:アヴェ・マリア・ステラ / アルビノーニ:アダージョ ヴィヴァルディ:聖母マリアの晩課 / ヘンデル/モーツァルト編曲:オラトリオ「メサイア」〜ハレルヤ バッハ:トッカータとフーガ ニ短調/目覚めよと呼ぶ声あり/憧れて探し求めん/ ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲〜アレグロ ペルゴレージ:スターバト・マーテル から / モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番〜第2楽章 シューベルト:アヴェ・マリア / メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」〜結婚行進曲 ワーグナー:歌劇「ローエングリーン」〜結婚行進曲 / フォーレ:エレジー /他 | ||
NAÏVEの音源から、結婚式でよく使われたり、ふさわしい音楽を集めた編集盤。 | ||
ティエリ・マシュエル(1962-):合唱作品集 タゴールの詩による夜想曲/詩篇/ 私のように暗い/トゲの向こうに/ジヴ |
ロランス・エキルベイ指揮 パリ青年cho. ジュフロワ・ジュルダン指揮 クリ・デ・パリ室内cho. | |
緻密に折り込まれたテクスチュアと神秘主義風の響きが特徴的な合唱作品集。エキルベイは合唱団アンクサンテュスの指揮者としておなじみ。 なお、当盤は発売半年経過後、なぜかV-5004という品番に変更されましたが、まだ旧盤のお取扱いが可能のため、こちらでご案内致します。在庫がなくなった場合は自動的に5004ヘ振り替えてお送り致します。 | ||
ツェムリンスキー:歌劇「フィレンツェの悲劇」 | イリス・フェアミリオン (Ms:ビアンカ) ヴィクトール・ルチュク (T:グイード) アルベルト・ドーメン (Br:シモーネ) アルミン・ジョルダン指揮 フランス国立放送po. | |
録音:2003年9月。 オスカー・ワイルド原作によるの1幕オペラ。フィレンツェの商人シモーネの妻ビアンカがフィレンツェの王子と浮気、それを知ったシモーネがグイードを殺すのだが、ビアンカは「うちの旦那はこんなに力強かったのか」と惚れ直す、という話。世紀末的だ。規模が小さく上演が容易なため、近年ヨーロッパ各地で上演されており、日本でも2002年7月に名古屋フィルが、2004年4月には日本フィルが演奏会形式で上演、2005年7月には二期会による舞台上演も予定されている。 | ||
フラーヴィオ・テスティ(1923-):「サウル」 | ヴァンサン・ル・テクシエ (Br:サウル) アニー・ヴァヴリーユ(Ms:王女) ハンナ・シェール(Ms:魔法使い) ファブリス・マンテーニャ (T:ヨナタン) ダニエル・ガルベス=バレホ (T:ダヴィデ) ティエリ・フェリクス (B:サムエルの亡霊) 他 マッシモ・ザネッティ指揮 フランス国立放送po. | |
2003年10月。 フィレンツェ生まれのイタリア人作曲家による、旧約聖書中のサウルとダヴィデの物語をもとに文豪アンドレ・ジイド(1869-1951)が書いた戯曲「サユル」を原作とする作品。 指揮者ザネッティはミラノ音楽院で学んだ後アバドのアシスタントを務め、若くしてフランダース・オペラの音楽監督に就任した(1999-2002)逸材で、2003年末にNHKso.に客演しマーラーの第5番を指揮した。 | ||
バルトーク(1881-1945): ヴァイオリン協奏曲第2番(*) コントラスト (ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための)(+/#) 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ヴァイオリン・ソナタ第1番(+) |
ローラン・コルシア(Vn) ミシェル・ポルタル(Cl;#) ジャン=エフラム・バウゼ(P;+) サカリ・オラモ 指揮バーミンガム市so.(*) | |
ローラン・コルシアのnaive第2弾。エネルギーに満ち溢れたヴァイオリン協奏曲第2番。オケとの息もぴったり、音色も変幻自在、縦横無尽に駆け巡る。第1楽章の展開部のオーケストラとのかけあいは迫力満点、一糸乱れぬタイミングで聴くものにたたみかけるような演奏で、説得力十分。コントラストのどことなく土臭い雰囲気も、コルシアにかかれば見事に現代風に処理されていく。ヴァイオリン・ソナタのバウゼのピアノも、形式を十分に理解したうえでの名サポート。 | ||
空から見た地球 アルマン・アマール:見知らぬ土地/われらを救いたまえ/カオスモス/ 君を愛する/映像/感覚/バベル/他 マリオ・クレメンス指揮プラハ市po. ロズリーヌ・ミナシャン、 ルヴォン・ミナシャン、ハルン・テブル、セリマ・アル=カラフ(歌)他、多数の演奏家 | ||
フランスの写真家ヤン=アルチュス=ベルトランの写真集「空から見た地球」は世界中でベストセラーとなった。この本は映画化されたが、そのオリジナル・サウンドトラックに、カラー96ページの写真を加えた豪華美麗なCD BOOKがこの商品。目と耳で楽しむ新機軸のヒーリング・アイテム。製造中止となっていたものだが、今回再プレス。 | ||
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ集 ソナタ第1番 ヘ長調 Op.5 No.1/ モーツァルトの「魔笛」の 「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調/ ヘンデルの「マカベウスのユダ」の 「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ヘ長調/ モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の 主題による7つの変奏曲 変ホ長調 ソナタ第3番 イ長調 Op.69 |
アンヌ・ガスティネル(Vc) フランソワ=フレデリック・ ギー(P) | |
録音:2004年7月。 なんともフレッシュなベートーヴェン作品集。ガスティネルとギーの絶妙なコンビネーションも実にすがすがしい一枚。 | ||
V-5000 廃盤 |
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 | ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 フランス国立o. |
ドメニコ・アラレオーナ(1881-1928):「ミラ」(1920) | デニア・マッツォーラ= ガヴァッツェーニ(:ミラ) マリオ・マラニーニ(:ペレオ) フランク・フェラーリ(:チニロ)他 ユライ・ヴァルツハ指揮 フランス国立o. フランス放送cho. | |
録音:2003年11月21日、ライヴ録音。 アラレオーナはイタリアの作曲家にして音楽学者。レスピーギ(1879年生まれ)やピッツェッティ(1880年生まれ)、カゼッラ(1883年生まれ)といった作曲家と同世代で、彼ら同様、イタリアの古い音楽を研究してイタリアに新古典主義の美学による音楽を広めたことで知られている。「ミラ」はローマで初演された。 キプロス王チニロの娘ミラは、王子ペレオとの結婚を突如破談にし、ペレオは自殺してしまう。チニロが娘に訳を問いただすと、彼女は実は父を愛していることを告白、剣を胸に刺し息絶える。おどろおどろしい話にアラレオーナが与えた音楽は、リヒャルト・シュトラウスのような近代オーケストレーション全開の部分もあれば、擬古典的な格調高い美しさに神秘主義的な妖しさもあり、で聴き応え十分。プッチーニの後の世代のイタリア・オペラは録音が多くないので、これは歓迎すべきもの。今が盛りのデニア・マッツォーラのヒロインも充実。ユライ・ヴァルツハは1976年ブラチスラヴァ生まれのまだ非常に若いスロヴァキアの指揮者。 | ||
J.シュトラウス II:喜歌劇「ジプシー男爵」 | ゾラン・トドロヴィッチ (T:バリンカイ) ナターリャ・ウシャコワ (S:サッフィ) マルティン・ホムリヒ (T:オットカール) ハンナ・シャウアー (Ms:ミラベラ) エヴァ・ヴォラク(Ms:ツィプラ) ルドルフ・ヴァッサーロフ (T:ジュパーン) 他 アルミン・ジョルダン指揮 フランス国立o. フランス放送cho. | |
録音:2004年7月11日、モンペリエ音楽祭、ライヴ。 ヨハン・シュトラウスのお気楽オペレッタの代表が「こうもり」なら、もうちょっと本格的にオペラを意識して書いた傑作がこの「ジプシー男爵」。指揮が巨匠ジョルダンなら、歌手は若手の注目株が集められている。ゾラン・トドロヴィッチはユーゴスラヴィア、ベオグラード生まれの期待のホープで、ドイツで学び、ミュンヘンやウィーンを中心に活躍、2000年には新国立劇場でのチャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」でレンスキーを歌った。ナターリャ・ウシャコワも最近名前を良く見かける、ウズベキスタンのタシケント生まれのソプラノ。ペテルスブルグで学んだ後、スカラ座研修所でレイラ・ゲンジェルに学び、スカラ座でも何度か歌っている。2003年のメルヴィッシュ音楽祭でレハールの「ジュディッタ」のタイトルロールを歌って話題になった。 | ||
ターナー、ホイッスラー、モネ ベルリオーズ:「トロイ人」〜王の狩と嵐[ヨアフ・タルミ指揮サンディエゴso.] ディーリアス:二枚の水彩画[デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮ノーザン・シンフォニア] マーラー:交響曲第5番〜アダージェット[ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス室内cho.] ドビュッシー: 「夜想曲」より[雲/祭]/牧神の午後への前奏曲[アレクサンダー・ラハバリ指揮ブリュッセルRTBFpo.] 海[エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮フランス国立o.] ベートーヴェン:アイルランドとスコットランドの歌(3曲) [ソフィー・デインマン(S) ポール・アグニュー(T) ジェローム・アンタイ(P)他] リスト:忘れられたロマンス/夢[フセイン・セルメット(P)] ドビュッシー:歌曲(4曲)[サンドリーヌ・ピオー(S) ジョス・ファン・インマゼール(P)] ラヴェル:水の戯れ/オンディーヌ[フセイン・セルメット(P)] ドビュッシー:映像〜(2曲)/版画〜(1曲)[ノエル・リー(P)] フォーレ:クリメーヌに/ラヴェル:聖女/デュパルク:悲しい歌 [ベルナール・クリュイセン(Br) ノエル・リー(P)] | ||
この2枚組CDのタイトル「Turner Whistler Monet」というのは、2004年10月13日から2005年1月17日まで、パリのグラン・パレ美術館で開催される展覧会のことで、ロンドン滞在中のモネがターナーの絵を見たこと、さらにウィスラーと交流したことを踏まえて、この三人の画家立ちの関係を見直そうという試み。このCDには、画家と関連性の見出せそうな音楽を様々に集めている。 | ||
バッハ、リスト〜リーズ・ドゥ・ラ・サール J.S.バッハ: 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903/ コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.659 (ブゾーニ編曲)/ トッカータ ニ長調 BWV.912/ コラール前奏曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」 BWV.639(ブゾーニ編曲)/ 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543(リスト編曲) リスト: 伝説 第2番 「水の上を歩くパウラの聖フランチェスコ」S175 No.2/ 「巡礼の年 第2年 イタリア」〜 ペトラルカのソネット第104番 S.161/ 悲しみのゴンドラ S.200/メフィスト・ワルツ第1番 S.514 |
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P) | |
録音:2004年12月。 14歳の時のデビュー・アルバム、ラフマニノフ&ラヴェル集(V-4936/国内仕様:KDC-5006[今回の新譜と番号が重なってしまいますが、旧譜ですのでご注意下さい])から2年、天才美少女ピアニストが一層の成長を遂げて帰ってきた。リーズ・ドゥ・ラ・サール、1988年生まれの今年(2005年)17歳。13才から国外コンサートに招かれているとか、既に数々のコンクールで一等を獲得しているとか、そんなことは二の次。とにかくこのCDで聴ける演奏にただただ驚くばかり。完成度の高い抜群のテクニックは当たり前。神経が隅々まで通ったきめの細かさ、天才少女だけがもつ繊細で嫌味なく香る音色、そして一撃で虜になりそうな若葉の優しさ柔らかさ。いずれ彼女は大ピアニストになることだろうが、その時から振りかえってもこのCDの演奏は「素晴らしかった」といえる、思春期の感性が宿った若き名演だ。 2004年に続き2005年にも来日公演が予定されている。今回はリサイタル中心。 | ||
シェーンベルク: 地には平和を Op.13(合唱&管弦楽版;1911)(+) 色彩(5つの管弦楽曲 Op.16第3曲/フランク・クラフチク編曲合唱版) 3つの民謡(1929)[遊びに来た二人の仲間/ いとしい人よ、別れより/照らせ、いとしい太陽よ] 地には平和を Op.13(無伴奏合唱版;1907)/室内交響曲 Op.9(*) 団結(6つの男声合唱曲 Op.35第6曲) 千年を三たび Op.50a/詩篇130「深き淵より」Op.50b |
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス室内cho. ジョナサン・ノット指揮(*) アンサンブル・ アンテルコンタンポラン(*/+) | |
2005年5月の「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」来日公演でも実に素晴らしい演奏で感動をよんだアクサンテュス合唱団。エキルベイのしみいるような表現で聴く「地には平和を」はじっくりと感動的。この合唱団の表現はどこまでもあたたかく深く、シェーンベルク作品もていねいにかみ砕いてくれているので、安心して聴くことができる。 「色彩」を合唱版に編曲したのは、世に旋風を巻き起こした旧譜「トランスクリプション集」(V-4947)でショパンの作品を編曲したクラウチク。ちょっと奇怪なもそもそとしたこの作品を、喉から出す独特な声を使わせて、音の色彩の微妙な変化を味わうことのできる無伴奏合唱に仕上げている。ジョナサン・ノット&アンサンブル・アンテルコンタンポランの「室内交響曲」も収録されており、新ウィーン楽派愛好家にもたまらない一枚。 | ||
ファジル・サイ〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 [第23番 ヘ短調Op.57「熱情」/ 第21番 ハ長調Op.53「ヴァルトシュタイン」/ 第17番 ニ短調Op.31 No.2「テンペスト]] |
ファジル・サイ(P) | |
国内盤は AVEX CLASSICS から AVCL-25092 という品番で発売されている物。 当輸入盤は契約の関係上、当レーベルの国内代理店からは供給されません。そのため輸入業者の在庫が尽きた場合は入荷が困難となる可能性がありますので、お早めにどうぞ。 | ||
グレツキ: 交響曲第3番 カンティクム・グラドゥム Op.27(1969)(*) |
イングリッド・ペルーシュ(S) アラン・アルティノグル指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア | |
世界初録音となる(*)(1969年ギーレンが初演)は、打楽器を含まない大編成オケによってオルガンのような音世界が織り上げられる作品。荘厳な和音の連続にのってソプラノが歌いあげるさまはなんとも近未来的で、宇宙遊泳をしているような感覚にもたらし、35年以上たった今の私たちにも圧倒的な力をもって迫って来る。 交響曲第3番は10年ほど前に大ヒット、当時イギリスではポップスも含むヒットチャートでトップ10入りをしたというなんとも化け物な作品。3楽章ともポーランド語の歌つきで、第1楽章は15世紀のポーランドの聖者の言葉、第2楽章はゲシュタポの房の壁に少女が「お母様、泣かないで、私のことはいつも天国の女王様が守ってくれるから」と遠くにいる母に宛てて書いた言葉、第3楽章は、わが子を亡くした母が「息子がすやすや眠れるようにかわいい花をたくさん咲かせてください」と神に祈る内容の民謡。すべて、心に傷をおった人の穏やかでやさしく、気高い祈りに満ちており、あらためて「平和ってなんだろう、しあわせって何だろう」としみじみと考えさせられる内容。 ソプラノのペルーシュはマルゴワール指揮のオペラなどでも活躍している若手で、リサイタルなどではアレクサンドル・タローがいつも伴奏をつとめる有望株。アラン・アルティノグリュもまだ若手ながら、ザルツブルクの音楽祭にも登場したことがあるなどまさに人気実力ともに急上昇中の実力派。平和のこと、幸福のこと、色々と考えながらグレツキに癒されてみるのもいいかもしれない。 | ||
アンリ・ガスティネル〜シューベルト: アルペッジョーネ・ソナタ D.821 /ソナチネ Op.137, D.384(チェロ編曲版)/ 歌曲トランスクリプション〔セレナード/音楽に寄す/万霊節の日のための連祷/ ます/影法師/水の上で歌う/幻覚/水車屋と小川〕 アンヌ・ガスティネル(Vc) クレール・デセール(P) | ||
録音:2005年6月。使用楽器:テストリーノ、1690年製。エルガーのチェロ協奏曲(V-4961)、ベートーヴェン作品集(V-4927、V-4995)、さらにはエマールとの共演のCDなど着々とリリースを重ねてきている今注目株のガスティネル、今度は名曲アルペジオーネの登場。彼女ならではのどこまでもすっきりと澄み切った音にはさらに磨きがかかり、個性的な解釈もまた聴きもの。歌曲はすべてガスティネル本人によるトランスクリプション。絹の衣のように肌にしっとりと吸い付くような音色がなんともいえない。 「いとしのフランツ」(ライナーノーツ、ガスティネルからシューベルトに宛てた手紙[要旨]):フランツ、あなたって最低よ!もちろんあなたはチェロを含むいろんな室内楽を書いてくれてるわ、でもなんでチェロのための(=私だけのための)協奏曲を書いてくれなかったのよ!あなたを独り占めするためにどうしたらいいか、私は考えたわ。そしてあなたの歌曲をチェロで弾くことを思いついたの。私の楽器はあなたのおかげでヴァイオリン、声、アルペジオーネ・・いろんなものになったわ。気に入ってくれますように!かしこ アンヌ・ガスティネル。 | ||
恍惚のとき アーン:クローリスへ/牢獄より/捧げ物/恍惚のとき/ はなやかな饗宴/私は口づけをしたから/ぶどう収穫期の3日/ 5つの小さな歌[揺れ/風吹く夜/船と私/星/良い少年]/ 星のない夜には ショーソン:アホウドリ/不運な騎士/慰め/いとも甘き歌 エネスコ:クレマン・マロの詩による7つの歌 Op.15 ドビュッシー:牧神/無邪気な人たち/感傷的な対話 |
マリー=ニコル・ルミュー(A) ダニエル・ブルーメンタール(P) | |
カナダ、ケベック出身のマリー=ニコル・ルミューは、2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、2004年にパリで上演された「怒りのオルランド」で、代役としてタイトルロールを歌い大絶賛、これはNAÏVEで録音され、まだ20代ながら期待の大型アルトとして一躍世界に名を知られた。バロックの分野での活動が中心だが、彼女の器はそれに留まるものではなく、歌曲も実に素敵。そんな彼女の魅力がタップリ詰まったこのCD、選曲にも注目。アーン、ショーソン、エネスコといった、あまり録音される機会のない、けれどとびきり気の利いた曲が多数。ことに近年人気がうなぎ昇りのアーンの歌曲は歓迎されるにちがいない。秋の夜にはうってつけのCD。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」/ 第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」/ 第19番 ト短調 Op.49 No.1 |
フランソワ=フレデリク・ギィ(P) | |
2005年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも来日したギィ。ガスティネルとの共演のCD(ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.5 No.2 他(V-4927)/ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ集(V-4995))、また巨匠ベルグルント&LPOと共演したブラームス:ピアノ協奏曲第2番(V-4944)もリリースされており、ますます活躍著しい。作品の魅力を引き出す手法は彫刻家を思わせる、まさに芸術家肌のピアニストである。「ハンマークラヴィーア」は難曲だが、いとも簡単に作品をまとめあげ、さらりと演奏しているのは驚異的ですらある。 | ||
ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.77 ヴァイオリン協奏曲第2番 嬰ハ短調 Op.129 |
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn) クルト・マズア指揮 フランス国立o. | |
2005年のエリザベート王妃国際コンクールで優勝した若きヴァイオリニスト、セルゲイ・ハチャトリャン。お待ちかねのCD第2弾はショスタコーヴィチの協奏曲2篇。長大な第1番はスターリンの恐怖政治時代、それも悪名高きジダーノフ批判の時期に作曲され、ショスタコの代表作に数えられはするものの、屈折した神経質な音楽は一筋縄にはいかない難物。それを弱冠21歳のハチャトリャンが驚嘆すべき張り詰めた緊張感と深い音楽性で再現している。大人でもなかなか実現できぬ稀代の名演。オイストラフを思わせるつるつるした美音も魅力。第1番の陰に隠れた存在の感のある第2番も、久々の注目演奏の登場。日本でも人気急上昇のセルゲイ・ハチャトリャン、目が離せない。 | ||
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 | ベルナルト・ハイティンク指揮 フランス国立o. | |
録音:2004年6月30日、7月1日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。 白熱の第6番(V-4937)から2年半あまり、ふたたびハイティンク&フランス国立管のマーラーが帰ってきた。ハイティンクの指揮ではベルリン・フィル(1988年)、2度のコンセルトヘボウ(1970年、1986年ライヴ)との録音が知られる第5番。とくにコンセルトヘボウとのライヴは、音楽評論家山崎浩太郎氏が「買った。聴いた。驚いた。心地よい呼吸をさせてくれる理想的な例。」と絶賛していたもの。 さて、当フランス国立管との第5番もやはりライヴ。よどみない音楽の流れと高揚感。真摯な巨匠といえどもライヴとなるとここまでやるとは。円熟の巨匠が音楽に傾けるひたむきな取り組みに触発されたオケは、なんと充実した響きを聴かせることか。前半2楽章の振幅の大きな表現、クラクラめまいがするほど濃厚なアダージェットなど印象深い箇所を挙げてゆけばきりがない。 年輪を重ねながら着実にキャリアを積み上げてきたハイティンク。「彼のしてきたことは間違っていなかった」と心から実感させる迫真の演奏。ラジオ・フランスによる生々しい録音もポイント。 | ||
ルディ・シュテファン(1887-1915):歌劇「最初の人類」 (作曲:1909-14年、オットー・ボルングレーバー原作の エロティックな神秘劇に基づく、1920年7月1日初演) |
ナンシー・グスタフソン (S;チャヴァ) フランツ・ハヴラタ (B;アダム) ヴォルフガング・ミルグラム (T;チャベル) ドニー・レイ・アルベルト (Br;カイン) ミッコ・フランク指揮 フランス国立o. | |
将来を嘱望されながら、28歳という若さで惜しくも戦死したルディ・シュテファンによるオペラ。 舞台は春の荒れた大地。アダムとチャヴァの夫婦がいて、チャベルとカインはその息子。アダムはまじめに農業に従事して熱心に働いている。チャベルは毎日祈りを捧げる敬虔な息子だが、一方のカインは、その正反対で、さながら歩く煩悩といった人物。生贄の子羊を神に捧げる儀式もそこそこに、女性の姿を求めて荒野の果てまで駆けて行ったり、はては自分の母親に迫ったり・・・。おそらくは聖書の天地創造のその後についての創作だが、最後はアダムの「多くの人物が現われてはカインのようなことをするだろう、そしてこの果てしない世界の中を嵐のように駆け巡るだろう、しかし、星々もまた彼と同じように現われ、彼と同じように光を放ち、この安らぎのない世界における永遠の帆のように立ち続けるだろう」という暗示的な台詞で終る。物語はあまり救いのない感じだが、つけられた音楽はいたって感情豊か、官能的で、後期ロマンから新ウィーン楽派のごく初期にかけての、ドロドロ濃厚の世界。 キャストは、日本でも小澤の第九などで来日しているフランツ・ハヴラタ、つい最近もロリン・マゼール率いるトスカニーニso.とともに来日したナンシー・グスタフソンをはじめ、豪華な面々。彼らをまとめるは、ミッコ・フランク。深い読み込みで、この複雑なストーリーとからみあう音楽を見事にときほぐして聴かせてくれる。 | ||
ハンス・アイスラー(1898-1962):ドイツ交響曲 Op.50 | エリアフ・インバル指揮 ラジオ・フランスo. ゾフィー・コッホ(S) キャロリン・マズア(A) アイケ・ヴィルム・シュルテ(Br) ジャン=ルイ・デュポワ、 ピエール・ルー(B) | |
録音:2004年11月19日、ライヴ。 エリアフ・インバル、naiveに初登場。曲はアイスラーの問題作「ドイツ交響曲」。アイスラーはナチに激しく抵抗し、様々な地を亡命しながら生きた作曲家。盟友ブレヒトの詩に基づいてつけた音楽の内容はかなり生々しく、辛い現実を感じさせる。 「ドイツ交響曲」は、激しくファシズムを批判した内容のカンタータと器楽楽章とで構成される。冒頭のプレリュードはヴェーベルンの初期作品を思わせるネットリ系の和声で濃厚に展開され、つづく作品では、ナチの抑圧への怒りや恐ろしさ、ポツダムでのできごとなどが歌われてゆく。そして作品が進むにつれて、曲の反乱ムードは次第に高まり、より具体的な集団の怒りや叫びが7曲目の「反乱者の鉛の棺での埋葬」、8曲目の「農民のカンタータ」、そして9曲目の「労働者のカンタータ」で爆発する。 作品の最後は、ソプラノと合唱が「絶望して血まみれの顔の子供たちを見てください、凍ったタンクから逃げ出して来る子供たちを見てください。獰猛な狼でさえ隠れ家をもっています。子供たちをあたためてあげてください、彼らの手足はかじかんでしまっています。子供たちを見てください」と訴え、静かに幕を閉じるというなんとも悲痛な幕切れ。 インバルは実にみごとな指揮ぶり。曲が終わった後の拍手も収録されているが、鳴り止む気配がないほど。 | ||
ルイーズ・ファランク(1804-1875):室内楽作品集 弦・管楽器のための九重奏曲 変ホ長調 Op.38(*) クラリネット、 チェロとピアノのための三重奏曲 変ロ長調 Op.44(+) ピアノのためのメロディー 変ロ長調(#) ヴァイオリンとピアノのための演奏会用変奏曲 Op.204(**) ピアノのための練習曲 Op.26〜Nos.17,12,18(++) |
フィリップ・ベルノルド(Fl;*) フランソワ・ル・ルー(Ob;*) ロメイン・ギュイヨ(Cl;*) アンドレ・カザレ(Hr;*) ジルベール・オダン(Fg;*) ジローム・サトレ(Vn;*/**) ミゲル・ダ・シルヴァ(Va;*) フランソワ・サルケ(Vc;*) ヴィンセント・パスキエ(Cb;*) ブリジット・エンゲラー(P;+/#/**) ロメイン・ギュイヨ(Cl;+) フランソワ・サルケ(Vc;+) ジャン=フレデリク・ ノイブルガー(P;++) | |
録音:2005年1月、パリ、ルーヴル美術館、ライヴ。 近年その再評価が進んでいる、女性作曲家にしてヴィルトゥオーゾピアニスト、ルイーズ・ファランク。カザレ、ル・ルー、イザイ弦楽四重奏団のトップであるサトレら、豪華メンバーによる演奏は、ファランクの親しみやすく美しいメロディーを美しく歌いながらも骨太な構成もしっかりと意識させる。 | ||
メランコリー バーバー:アニュス・デイ(「弦楽のためのアダージョ」合唱版) ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス室内cho. フォーレ:チェロと管弦楽のためのエレジー アンヌ・ガスティネル(Vc) エマニュエル・クリヴィヌ指揮リヨン国立o. モーツァルト:歌劇「魔笛」〜ああ、愛の喜びは露と消え サンドリーヌ・ピオ(S) ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ指揮フライブルク・バロックo. パーセル:歌劇「アーサー王」〜なんという力だ スティーヴン・ヴァーコー(Br) ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ グルック:バレエ音楽「ドン・ファン」〜幽霊と復讐の女神達の踊り ジョヴァンニ・アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコ ヴィヴァルディ:ニシ・ドミヌス RV.608 から サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 から ファジル・サイ(P) ハワード・グリフィス指揮チューリヒco. モーツァルト:レクィエム K.626〜ラクリモーザ クリストフ・シュペリング指揮ダス・ノイエo. コルス・ムジクス・ケルン ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18 No.6 から モザイクSQ デュサパン:「ラ・メランコリア」から ナン・クリスティ(S) セシル・エロワ(Ms) ティモシー・グリーセン(CT) マーティン・ヒル(T) デイヴィッド・ロバートソン指揮リヨン国立o. ドビュッシー:前奏曲集第1巻〜雪の上の足跡 ノエル・リー(P) グラッペリ:レ・ヴァルスーズ ロラン・コルシカ(Vn) ジャン=エフラム・バヴゼ(P) ヘンデル:歌劇「リナルド」〜私を泣かせてください マリア・バーヨ(S) スキップ・センペ指揮カプリッチョ・ストラヴァガンテ シューマン:「クライスレリアーナ」 Op.16 から ロラン・カバッソ(P) J.S.バッハ/メンデルスゾーン編曲:マタイ受難曲〜憐れみたまえ アンゲラ・カジミェルシュク(S) クリストフ・シュペリング指揮ダス・ノイエo. ポルポラ:歌劇「ポリーフェモ」〜いと高きジョーヴェ エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S) デレク・リー・レイギン(CT) クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク シベリウス:悲しいワルツ Op.44 No.1 ヨルマ・パヌラ指揮トゥルクpo. ダウランド:溢れよ、わが涙 ジェラール・レーヌ(CT) アンサンブル・オーランド・ギボンズ ショパン:前奏曲 Op.28 No.4 から グリゴリー・ソコロフ(P) モンテヴェルディ:「ニンファの嘆き」から リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ マーラー/ジェラール・プソン編曲:交響曲第5番〜アダージェット ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス室内cho. リスト:悲しみのゴンドラ アンヌ・ガスティネル(Vc) ピエール=ロラン・エマール(P) グラス:ヴァイオリン協奏曲〜第2楽章 アデーレ・アンソニー(Vn) 湯浅卓雄指揮アルスターo. チャイコフスキー:子守歌 Op.16 No.1 リーナ・ムクルチャン(A) エフゲニー・タリスマン(P) | ||
naive が誇る音源をふんだんに使った2枚組コンピレーション(一部NAXOS等、ライセンスによる他社音源も含まれる)。コンピレーションといっても、そこはフランスのとんがったセンスの持ち主たち、選曲が実にユニーク、単なる名曲選となっていないのがさすが。 | ||
North〜北欧の合唱音楽 シベリウス:私の心の歌/恋人/夢/歌いつぶした声 ラウタヴァーラ:喜びながらぼくらは踊る/夏の夜/初めての悲歌 クーラ:日の出/もう長いこと花が咲いているリンゴの木/ 私の恋人は美しい/わが子をトゥオネラに/おやすみ ステーンハンマル:3つの合唱曲 [九月/後宮の庭で/ああ、もしも孫息子がいたなら] ヴィカンデル:スズランの王様/春の晩 アルヴェーン:私たちの牧場で/晩 ニーステッド:おお、十字架よ イェアシル:わたしの好きな谷 サンドストレム:2つの合唱曲 ヴェーレ:ペトラルカの歌 第126番 |
エーリク・エーリクソン指揮 アクサンテュスcho. | |
録音:1999年1月、2001年9月。 合唱の神様エーリクソンが、今や大人気のアクサンテュス合唱団を指揮した録音。半分は、「スオミ〜20世紀フィンランドの合唱曲集」と題されたアルバム(V-4924)から(ただしマンテュヤルヴィの「偽りの陽光」が外されている)、もう半分は ASSAIレーベルから出ていた「スカンジナヴィアの合唱音楽」というアルバムから。全24トラック、1時間半以上にわたって名作揃いの北欧合唱音楽の極上演奏を楽しめる。 | ||
ウィーン 1990 R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 アラン・ロンバール指揮ボルドー=アキテーヌ国立o. ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章 アルディッティSQ ブラームス:間奏曲 変ホ長調 Op.117 No.1/バラード ト短調 Op.118 No.3 アンドレア・ボナッタ(P) シェーンベルク:「浄められた夜」から アルディッティSQ トマス・カクシュカ(Va) ヴァランタン・エルベン(Cb) マーラー:交響曲第5番〜アダージェット/同第6番〜スケルツォ ベルナルト・ハイティンク指揮フランス国立o. ヨハン・シュトラウス II/シェーンベルク編曲:南国のバラ アルディッティSQ ルイーズ・ベセット(P) ホーコン・オーストビュ(ハルモニウム) ツェムリンスキー:「フィレンツェの悲劇」序曲 アルマン・ジョルダン指揮フランス国立放送po. ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3 アルディッティSQ マーラー/クリュトゥス・ゴットヴァルト編曲:私はこの世に捨てられて ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス室内cho. シェーンベルク:弦楽四重奏曲 ニ長調〜第1楽章 アルディッティSQ R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」 アラン・ロンバール指揮ボルドー=アキテーヌ国立o. ウェーベルン:弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5 アルディッティSQ シュレーカー: 低声のための歌曲集〜[鉛のように暗闇が重々しく沈む/あなたはとても美しい] アンナ・ホルロイド(Ms) アモーリ・デュ・クローセル指揮カメラータ・ヴェルサイユ シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番 Op.10 ドーン・アップショウ(S) アルディッティSQ R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 Op.6 アンヌ・ガスティネル(Vc) ピエール=ロラン・エマール(P) ブラームス:弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111〜アダージョ ダノワSQ セルジュ・コロ(Va) マーラー/シェーンベルク編曲:「さすらう若者の歌」 アルディッティSQ マルク・マルデ(Cb) ジャン=リュック・シェニョー(Br) ミシェル・モラゲス(Fl) ポール・メイエ(Cl) ホーコン・オーストビュ(ハルモニウム) ルイーズ・ベセット(P) ベルク:シューマンの主題による5つの変奏曲 アルディッティSQ 同:ヴァイオリンとピアノのための主題と5つの変奏曲 アーヴィン・アルディッティ(Vn) ステファン・リトウィン(P) | ||
naiveといえば古楽というイメージが強いかもしれない、実は後期ロマン派のカタログも充実している。だからこそ出来たこのコンピレーション。ブラームス,R.シュトラウス,マーラーから、ツェムリンスキー、シュレーカー、さらには新ウィーン楽派のシェーンベルク、ベルク、ウェーベルンまで網羅。演奏家は、20世紀初頭の音楽を得意とするアルディッティ四重奏団を中心に、ロンバール、ジョルダン、さらに巨匠ハイティンク、ソリストにはアップショウ、合唱団にはアクサンテュスという豪華な面々。クリムト的官能美をたっぷりと楽しめる。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64 | クルト・マズア指揮フランス国立o. | |
RADIO FRANCE COLLECTION。録音:2005年6月2-3日、サン=ドゥニ大聖堂、サン=ドゥニ音楽祭、ライヴ。 フランスの代表的な音楽祭のひとつとしてすでに30回以上の歴史を数えるサン=ドゥニ音楽祭。2005年も1ヶ月(5/28〜6/29)にわたり開催され大成功の中に閉幕したが、なかでも注目を集めたのが音楽監督マズアと手兵フランス国立管によるチャイコフスキーの夕べ。ルノー・カプソンとのヴァイオリン協奏曲に続いて、メイン・プロとして演奏されたのがこの第5交響曲。フランス国立管では、ムーティとの悲愴(2003年;V-4970)に次ぐライヴによるチャイコフスキーで、マズアも過去にゲヴァントハウス管と交響曲全集を完成させているが、第5番は1987年以来18年ぶりの再録音。近年ますます結びつきを強めている両者だけに、果たして、全篇きわめてダイナミックで熱い演奏を繰り広げており、フィナーレまで一気に駆け抜ける。また、会場となるサン=ドゥニ大聖堂は、フランス最古のゴシック建築と云われ、フランス歴代の王族が眠る由緒ある建造物。豊かな響きも印象深く、優秀な録音がこれを余すところなく捉えている。 | ||
メランコリー(1CDヴァージョン) バーバー:アニュス・デイ(「弦楽のためのアダージョ」合唱版) ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス室内cho. フォーレ:チェロと管弦楽のためのエレジー アンヌ・ガスティネル(Vc) エマニュエル・クリヴィヌ指揮リヨン国立o. ヘンデル:歌劇「リナルド」〜私を泣かせてください マリア・バーヨ(S) スキップ・センペ指揮カプリッチョ・ストラヴァガンテ アルビノーニ:アダージョ ト短調(*) カロル・トイチュ指揮ヴロスラウ・レオポルディヌムco. シューマン:「クライスレリアーナ」 Op.16 から ロラン・カバッソ(P) ポルポラ:歌劇「ポリーフェモ」〜いと高きジョーヴェ エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S) デレク・リー・レイギン(CT) クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク グルック:バレエ音楽「ドン・ファン」〜幽霊と復讐の女神達の踊り ジョヴァンニ・アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコ ヴィヴァルディ:ニシ・ドミヌス RV.608 から サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ ショパン:前奏曲 Op.28 No.4 から グリゴリー・ソコロフ(P) モンテヴェルディ:「ニンファの嘆き」から リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ モーツァルト:レクィエム K.626〜ラクリモーザ クリストフ・シュペリング指揮ダス・ノイエo. コルス・ムジクス・ケルン モーツァルト:歌劇「魔笛」〜ああ、愛の喜びは露と消え サンドリーヌ・ピオ(S) ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ指揮フライブルク・バロックo. | ||
2枚組(V-5036)から半分の12曲に絞り込んだもの(とされているが、(*)は代理店のインフォメーションでは2枚組の方には記載が無い)。ジャケットも同じ絵が用いられている。 | ||
モーツァルト:ミサ ハ短調 K.427 | サンドリーヌ・ピオ、 アンネ=リーゼ・ソリード(S) ポール・アグニュー(T) フレデリック・カトン(B) エマニュエル・クリヴィヌ指揮 ラ・シャンブル・フィルハーモニク アクサンテュス(cho.) ロランス・エキルベイ(合唱指揮) | |
モーツァルト生誕250年の2006年、どっと出てくるであろうCDに先駆け、naiveが贈るモーツァルト未完の大作、ハ短調ミサ。まずは指揮、こだわり派で天才肌のクリヴィヌが、実に考え抜かれた、神経の通ったモーツァルトを奏でている。しして合唱はエキルベイ率いるアクサンテュス。これはもうまちがいなしの一言。そしてソリストには、ピオー、アグニュー、カトンという古楽系の名歌手たちに加え、ここ数年メキメキ頭角を現しているノルウェイのソプラノ、ソリードを配している。楽譜はベーレンライターの新全集版を使用。モーツァルティアンなら見逃せない。 | ||
ハイドン: 十字架上のキリストの最後の七つの言葉(合唱版)Hob.XX:2 |
サンドリーヌ・ピオー(S) ルート・サンドホフ(A) ロベルト・ゲッチェル(T) ハリー・ファン・デル・カンプ(B) ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュスcho. ベルリン古楽アカデミー | |
人気のアクサンテュス合唱団とベルリン古楽アカデミーの共演によるハイドンの名曲。ハイドン自身が、これを作曲した当時に「音楽をはじめて聴くものにも、深い感銘を与えずにはおかない」と自信満々で発表しただけに、冒頭から雷に打たれたかのような衝撃をおぼえる作品。終曲の「地震」の文字通り地を揺るがすような迫力の管弦楽と声楽は圧巻である。ソリスト陣も、今や押しも押されぬバロック歌いのピオーをはじめ、なんとも豪華な布陣。一音一音からキリストやキリストの周りにいた人々の血や涙が滴り落ちてくるかのような戦慄的瞬間に満ちた名演奏。合唱版の決定盤がここに誕生。 | ||
アクサンテュス〜トランスクリプションvol.2 ヴィヴァルディ:「四季」〜冬(*) シューベルト:リタニー (万霊節の日のための連祷 D.343)(#) プロコフィエフ: 「アレクサンドル・ネフスキー」〜死の大地 マーラー:別離と忌避 (「若き日の歌」第12曲) ワーグナー::温室にて (ヴェーゼンドンク歌曲集」〜第3曲)(+) シューベルト: 葬送の歌(死と乙女)/ 道しるべ(「冬の旅」〜第20曲)/ 夜と夢(「夜と夢」 D.827) マーラー:恋人の青い眼 (「さすらう若人の歌」〜第4曲)/ J.S.バッハ: 贖罪の歌(詩篇88篇;フランス組曲」第1番 ニ短調 BWV.812〜サラバンド)/ バビロンの流れのほとりに(詩篇137篇; イギリス組曲第3番 ト短調 BWV.808〜サラバンド/ イェルサレム(詩篇122篇;パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825〜メヌエット II ドビュッシ−:雪の上の足跡 (「前奏曲集」第1集〜第6曲) ラヴェル:魅惑の笛/つれない人 (歌曲集「シェエラザード」より)(+) スクリャービン: If, like the moon (源為義の短歌/11世紀; 24の前奏曲Op.11〜第13曲)/ The Moon Appears (サッフォーの詩; 3つの小品 Op.45〜アルバムの綴り) ラヴェル: 眠りの森の美女のパヴァーヌ (マ・メール・ロワ」〜第1曲)(+)/ 妖精の園(マ・メール・ロワ〜第5曲)(+) |
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス室内cho. ソランジェ・アニョルハ(S;+) ブリジット・エンゲラー(P;#) ル・モン・ デュ・ルイユ(通奏低音;*) | |
「トランスクリプション」(V-4979)で世界を仰天させた、エキルベイ&アクサンテュスの十八番、名曲合唱編曲集の第2弾が登場 ! 今回は第1弾よりさらにパワーアップ、冒頭のヴィヴァルディから超絶技巧の合唱をこれまた超越的な美しさで聴かせている。また、今回は原曲が声楽のものも多数収録。シューベルトの「道しるべ」や「夜と夢」は、声楽パートと原曲のピアノのパート、すべてを声のみで演奏。「夜と夢」の神々しいまでの美しさと優しさは、オリジナルによる演奏とは違った新しい魅力に満ちている。6曲目の「葬送の歌」は「死と乙女」の死のパートのみを編曲したもの。とにかく癒されたい人に聴いて頂きたい1枚。 | ||
クラウディオ・モンテヴェルディ: アリアンナの嘆き/タンクレディとクロリンダの戦い ピエトロ・アントニオ・ジラーモ:狂った女 バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):嘆き |
アンナ・カテリーナ・ アントナッチ(S) フェデリコ・マリア・サルデッリ 指揮モード・アンティクォ | |
アンナ・カテリーナ・アントナッチはフェラーラ生まれのソプラノで、リッカルド・ムーティがスカラ座など重要な舞台で重用したことで知られている。ソプラノ役からメゾソプラノ役まで柔軟に歌いこなし、ドニゼッティ、ベッリーニなどロマン派のオペラ、グルック、モーツァルト、パイジェッロといった古典派を得意とする一方で、バロック・オペラでも幅広く活躍している。 このアルバムは、御大モンテヴェルディの2つの名作に加え、17世紀前半に活動したナポリの作曲家ジラーモの「狂った女」、そしてモンテヴェルディ支持者だった作家の娘で、作曲家として活躍したバルバラ・ストロッツィの「嘆き」と、かなり野心的な選曲。今まさに円熟期を迎えている名歌手の深々とした歌が楽しめる。バックを務めるのは、ヴィヴァルディなどバロック時代のヴェネツィア音楽のスペシャリスト、サルデッリ率いるモード・アンティクォ。 | ||
リーズ・ドゥ・ラ・サール ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番(*) リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 Op.10 |
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P) ローレンス・フォスター指揮 グルベンキアンo. ガボル・ボルドツキ(Tp;*) | |
1988年生まれの美貌と才能に恵まれたピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。次なる新譜は初の協奏曲。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番では、プラハ室内管でも活躍するトランペッター、ガボル・ボルドツキ(ソニーからリリースあり)がソロ・パートで演奏しているのも注目の点。ピアノのパートも、シンプルな響きの中にリーズの感性がきらりと光る名演。リストの協奏曲も冒頭、華々しいピアノ・パッセージのものすごい迫力には圧倒される。第3楽章のスケルツァンドの雰囲気も軽妙洒脱。プロコフィエフも、ちりばめられた技巧のひとつひとつをリーズはいとも簡単にこなしており、見事。指揮のローレンス・フォスターは2007年5月のN響定期でも来日が決まっている。グルベンキアンo.は創立40年以上の中堅オケだが、若き才能を好サポートしている。 | ||
レクイエム集 コーロワ、モーツァルト、ブラームス、ハッセ、 ケルビーニ、デュリュフレ、ベルリオーズ、 ヴェルディ、サン=サーンス、フォーレ、 ビーバー、デュサパン、ラヴェル(編曲) 他のレクイエムから(抜粋) |
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス/他、多数 | |
当レーベルから今までにリリースされた「レクイエム」と冠された作品から、聴きどころを選りすぐったもの。一曲目のコーロワのレクイエムなど、あらためてその美しさに驚かされるばかり。通してかければ究極の癒し、一曲一曲聴いても、それぞれの作品についてのあらたな発見がある。 | ||
リスト(1811-1886): 「詩的で宗教的な調べ」より [アヴェ・マリア/死者の追憶/パーテル・ノステル]/ 十字架への道(14の苦難の行程)(合唱とピアノ) |
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス(cho.) ブリジット・エンゲラー(P) | |
ますますそのカッコよさにも磨きがかかっているロランス・エキルベイが率いる「アクサンテュス」。クラシックの名曲を合唱にアレンジして新たな魅力を発見させる合唱名人集団の最新作はリスト。 リストが30代後半で書いた「詩的で宗教的な調べ」は、もともとはピアノ・ソロ曲だが、ここでは無伴奏合唱に編曲されている。原曲は重厚で美しい和声が魅力だが、ここではアクサンテュスによる心あらわれるような美しいハーモニーで聴くことが出来る。「十字架への道」は、キリストの死が決定され、キリストが重い十字架を背負い、人々の嘲笑と罵声を浴びながらゴルゴタの丘にたどり着き、十字架につけられ埋葬されるという受難の物語が、14の「場面」として音楽化されたもの。リストはオルガンのための版などいくつかのこしているが、この録音では、合唱とピアノによる演奏が収録されている。典礼音楽のような厳粛で静謐な世界が、見事に融けあった合唱によって繰り広げられている。名録音の登場と言えるだろう。 | ||
サンドリーヌ・ピオー〜 エボカシオン évocation ショーソン: ヘベ Op.2-6/魅惑 Op.2-2/セレナード Op.13-2/ 蜂雀 Op.2-7/ 愛と海の詩 Op.19〜リラの花咲くころ R.シュトラウス:おとめの花 Op.22(全4曲) ドビュッシー: 星月夜/ 2つのロマンス(ブールジェ詩) 〜そぞろな悩める心/ 麦の花/西風 ツェムリンスキー: 愛と春/バラのリボン/春の歌/ 私が夜の森を歩くと/誘拐/夏 Op.27 ケックラン: グラディスのための7つの歌 Op.151 [愛は私に言った/ おまえは彼をとりこにしたと思った/ 罠にとらわれて/ナイアス(The Naiad)/ サイクロン/ハト/運命] シェーンベルク:四つの歌 Op.2 [期待/イエスの物乞い 「あなたの金の櫛を渡しにおくれ」 (代理店表記ママ)/ 高揚/森の木漏れ日] |
サンドリーヌ・ ピオー(S) スーザン・マノフ(P) | |
録音:2006年7月。 「鈴を転がすような」という表現がぴったりの可憐な声、それでいて深くしっとりとした表情もたっぷりと含んだ歌声。魅惑のソプラノ、サンドリーヌ・ピオーによる最新録音の登場。吉田秀和氏をして「どんな時も、人肌のぬくもりから、遠く離れることはない。この声の与える手ざわり、その感触は――そう、精妙なガラス細工を思わせる」(レコード芸術2003年7月号)と絶賛せしめたピオーがとりあげたのは、女性にまつわる歌曲たち。ケックランで聴かせる甘い表現、ツェムリンスキー作品で聴かせる深い表現・・・。一音一音、一声一声すべてが違った表情をみせてくれる。曲ごとに、様々な色・素材のやわらかな布でくるまれるようなあたたかな気持ちになれる。アメリカ出身でラトヴィアとドイツの血を引くピアニスト、スーザン・マノフは現在パリ国立高等音楽院でも教鞭をとる傍ら、言葉と音に焦点を当てたコンサートやパフォーマンスで注目を集めている実力派。歌詞への深い洞察から生まれるタッチは絶妙。 「歌曲集『おとめの花』を録音することは私の夢でした。年を重ねて花が散っていくというのではなく、むしろ、年を重ねるほどにその神秘性を増していくものを喚起させるもの、すなわち『花−女性』あるいは『女性−花』、これは、私に、子ども時代に遊んだ万華鏡―爆発する色彩、何か暗示的な形、美のプリズム、謎めいた女性のように決してひとつの形に留まってはいない万華鏡―のことを思い起こさせます。 このアルバムには何も特別な『ストーリー』はありません。そのかわりに、欠如や幸せ、悲しみといった感覚。また、意識と無意識のあやふやな境界線上にある夢。時に女性性や愛といった偉大なる神秘を背景に立ち上ってくる、くらくらするようなエロティシズムへの招待、といったものが存在しているのです。」(ピオーが寄せたコメント;ブックレットより) この商品は代理店からのインフォに「特別価格帯」と記され、他より高額の商品となっております。 | ||
ローラン・コルシア 〜 Doubles Jeux (二人のたのしみ) ラインハルト/グラッペリ:マイナー・スウィング(*) ミシェル・ポルタル:マイナー・ワルツ(#) ラヴェル:ブルース(+) ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(+) ヴィエニャフスキ: カプリース=エチュード第1番 Op.18(**) ローラン・コルシア:マイナー・タンゴ(#) バルトーク: 2つのヴァイオリンのための44のデュオSz.98 より(**) [第35番/第18番/第28番/第44番] ギデオン・クライン:デュオ(##) ラインハルト=グラッペリ:ティアーズ(++) ミシェル・ルグラン:シェルブールの雨傘〜テーマ(++) マスネ:エレジー(***) ルイジ・デンツァ:Si vouz l'aviez compris (***) |
ローラン・コルシア(Vn) フロリン・ニクレスク(Vn;*) ミヒャエル・ ヴェンデベルク(P;+/***) ミシェル・ポルタル (バンドネオン;#) ネマニャ・ラドゥロヴィチ(Vn;**) タチヤーナ・ワシリエワ(Vc;##) クリストフ・ラルティユー(G;*/++) ジャン=フィリップ・ ヴィレ(Cb;*/++) ピエール・ブサージュ(Cb;#) ジャン=ルイ・ オーベール(Vo;***) | |
「ヴァルスーズ」(V-4978)でも確実な技術でおしゃれな音楽を聴かせたローラン・コルシアの当レーベル第2弾。 コルシアは、かの名優ジェラール・ドパルデューの娘と交際しているということで、フランスでは一流の色男ヴァイオリン弾きとして有名。ドビュッシーのソナタなどクラシック王道の曲ではあるが、彼の手にかかるとまるで即興のジャズ。名曲の新しい魅力をたっぷりと味わえる。最後の2曲に参加しているジャン=ルイ・オーベールは、1970年代のフランスで一世を風靡したバンド、TELEPHONEのヴォーカリスト。薬物中毒などに苦しんだが、人種差別反対やエイズ撲滅の運動の旗手でもある。また、クラリネットの大家、ミシェル・ポルタルによる作品ではポルタル自身がバンドネオンで参加、これもポイント。いかにも「フランス」という感じのおしゃれなセンスが光るアルバム。 | ||
ゲルギエフと同郷、トゥールーズの 若きシェフ、ソヒエフ登場 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 チャイコフスキー:交響曲第4番 |
トゥガン・ソヒエフ指揮 トゥールーズ・キャピトル国立o. | |
「新時代のゲルギエフ」、若きカリスマ、トゥガン・ソヒエフ、デビュー! トゥガン・ソヒエフは 1977年、ゲルギエフと同郷の北オセチアに生まれた。ムーシン、テミルカーノフの下で学んで頭角をあらわし、2003年、アメリカのメトロポリタン歌劇場で「エフゲニー・オネーギン」を指揮、賞賛の嵐をうけた。そして2005年、28歳という若さでミシェル・プラッソンの後継者としてトゥールーズ管の首席客演指揮者・兼音楽アドヴァイザーに就任している。初顔合わせの時から団員のハートをわしづかみにし、練習の際、指揮台の椅子に座る様子だけでも団員を魅了したというおそろしいカリスマ性の持ち主。 ここで演奏している2曲は、ムソルグスキーの「展覧会の絵」と、チャイコフスキーの第4番交響曲。ロシア人であるムソルグスキーの作品を、フランス系のラヴェルが編曲したものを、ロシア系のソヒエフとバリバリのフランス・オケであるトゥールーズ管が演奏しているのは理想的なかたちであると言える。管楽器の明るい音色とソヒエフの濃厚な音楽性が絶妙なブレンド具合。つづくチャイコフスキーの第4番は、ソヒエフがメトロポリタン歌劇場で華々しいデビューを飾った得意の演目エフゲニー・オネーギンとまったく同時期に書かれたもの。ソヒエフの棒も冴え渡り、よくないはずがない。ソヒエフ、これからの活躍に期待大、要注目株の新人の登場。 ソヒエフは、2006年2月19日放送の NHK教育テレビ「芸術劇場」で、海外音楽情報のコーナーで「俊英ソヒエフの活躍」としてとりあげられた。オーケストラのマネージャーが、団員の意見の一致により、まだ若く実績も経験も豊富とはいえないソヒエフを抜擢して大正解であった、とソヒエフを手放しで大絶賛している。 | ||
クリヴィヌのメンデルスゾーン メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」/ 交響曲第5番「宗教改革」 |
エマニュエル・クリヴィヌ指揮 ラ・ションブルpo. | |
ラ・ションブル・フィルハーモニックは、クリヴィヌによって結成されたオーケストラ。その作品の時代にあった編成をその作品ごとにとる、きわめてフレキシブルな形態をとっており、個々のメンバーのレベルは世界のトップクラス。 ここに収録されたメンデルスゾーンの演奏は、実に色彩鮮やか、ひとつひとつのフレーズが実に颯爽と薫り立つ演奏。「イタリア」をかけた途端に広がる明るい音世界、弦の美しさ、管楽器の音の粒立ちのよさ、どれをとっても実にキラキラと輝かしい「イタリア」に仕上がっている。続く「宗教改革」は一変、実に厳しい表情ながら決して鈍重になることなく、鮮烈な内容となっている。実にさわやかな一枚。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ハ長調 Op.60 | クルト・マズア指揮 フランス国立o. | |
録音:2006年5月18日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。 2004年の来日公演で、明るい音色とメンバーのラテン系のノリのよさで聴衆を魅了したマズア率いるフランス国立o.期待の新譜は、ショスタコーヴィチの「レニングラード」。行進曲風の曲調はマズアの十八番なのだろうか、特に第1楽章などはきわめて健康的に響く。もともとこの曲はドイツがレニングラードを包囲していたことにたいする抵抗の音楽ということもあって様々な解釈があるが、マズアは、渋面を作って曲に立ち向かうというよりもむしろ、曲そのものの持つ旋律やリズム、第1楽章での楽器同士のかけあいの面白さなどを際立たせている。マズアのスポーツ的ともいえる解釈とオケのうまさがあいまって、ショスタコーヴィチの味わいが120パーセント引き出された。 | ||
佐渡裕&ワールド・フィルハーモニック・ オーケストラ〜2006年ライヴ ラヴェル:ボレロ ビゼー:「カルメン」組曲第1番&第2番 デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」 ベルリオーズ:幻想交響曲〜断頭台への行進 |
佐渡裕指揮 ワールドpo. | |
録音:2006年6月、ライヴ。 佐渡がナイーヴ・レーベルから登場。ワールド・フィルハーモニック・オーケストラはすべて世界最高水準の奏者達によって構成されており、まさに音楽界の「ドリーム・チーム」といったところ。演奏曲目も佐渡のエネルギッシュさが遺憾なく発揮されるプログラミングで、盛り上がること間違いなし。すべてライヴ録音ということもあって、丁々発止のアンサンブル、ちりばめられたソロ・パートの上手さ、すべてが息をつく間もなく押し寄せてくる。まさに怒涛のライヴ録音。 当初、V-5067という型番でお知らせしておりましたが、ジャケット写真が日本国内向けに変更になったのに伴い、型番も上記へ変更となりました。 また、当初オーケストラを「スーパー・ワールド・オーケストラ」と表記しておりましたが、2006年9月に代理店から以下のような謝罪文が届き、当店も表記を変更致しました。 「(前略)V-5072『佐渡裕/スーパー・ワールド・オーケストラ・ライブ』と日本語表記されているCD ですが、これは現在日本で公演中のスーパー・ワールド・オーケストラとはまったく別の演奏団体です。(中略)次回出荷分からは、『ワールド・フィルハーモニック・オーケストラ』と表記された商品を出荷させていただきます。(後略)」 | ||
ソヒエフのロシア音楽集 プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」Op.67 リャードフ: バーバ・ヤーガ/魔法にかけられた湖/キキモラ R=コルサコフ:「サルタン皇帝の物語」より [三つの奇蹟/熊蜂の飛行] |
ヴァレリー・ルメルシェ(語り) トゥガン・ソヒエフ指揮 トゥールーズ・キャピトール国立o. | |
目下のところ、ロシアものにその持てる才気を存分に発揮している1977年生まれの俊英ソヒエフ。「展覧会の絵」&チャイコの第4交響曲(V-5068)につづく最新アルバムも、「ピーターと狼」や「熊蜂の飛行」をふくむきわめつけのロシア音楽集。 前作同様に、若きカリスマのスケールの大きく濃厚な音楽性のもと、生っ粋のフランスのオケにいまも息づく色彩ゆたかな音色がみごとに開花、否が応でも想像力をかきたてる。音楽運びがすばらしければ、ここではなめらかに流れるフランス語のディクションもまたうつくしく音楽的。語り役はヴァレリー・ルメルシェ。フランスの人気コメディエンヌで、映画にステージにと活躍している女優。「ピーターと狼」のアルバムを20種も自らコレクションしているというだけあって、naïveからのオファーがあったときに飛び上がって喜んだという彼女は、このたびアルバムの装丁、イラストまで手がけている。彼女はまた、「ピーターと狼」のほか、すべての収録作品ひとつひとつについての案内役を務める。 | ||
V-5074 (3CD) 廃盤 |
アンヌ・ガスティネル BOX | |
シューベルト: アルペッジョーネ・ソナタ D.821 ヴァイオリン・ソナティナ Op.137 D.384(チェロ編曲版) 歌曲トランスクリプション [セレナード/音楽に寄す/万霊節の日のための連祷/ ます/影法師/水の上で歌う/幻覚/水車屋と小川] |
アンヌ・ガスティネル(Vc) クレール・デセール(P) | |
シューマン: チェロ協奏曲イ短調 Op.129/幻想小曲集 Op.73 民謡風の5つの小品 Op.102/アダージョとアレグロ Op.70 |
アンヌ・ガスティネル(Vc) クレール・デセール(P) ルイ・ラングレー指揮 リエージュpo. | |
ブラームス:チェロ・ソナタ集 | アンヌ・ガスティネル(Vc) フランソワ・フレデリク・ギ(P) | |
単売品番:V-5021、V-4897、V-4817 のセット化。 | ||
ジャン=フランソワ・ジジェル〜 インプロヴィゼーション カリヨン/バリ/ロマンティーク/エピファニー/他 |
ジャン=フランソワ・ ジジェル(P) フィリップ・ベロ(Cl) トーマス・ブロッホ (グラスハーモニカ) ジャン・ブコール、 ジョニー・ラッセ(鳥の声) | |
ジャン=フランソワ・ジジェルは、フランスで大人気の教育者にして、テレビでもひっぱりだこのピアニスト。彼が出演する番組は毎回100万人以上の人が視聴していると言われる。ちょっと違うかもしれないが、さしずめ「フランスの青島広志」といったイメージだろうか。そんな彼はこれまた即興演奏の達人でもある。ここに収められているのはすべて即興演奏。鳥の声やグラスハーモニカも加わり極めてかわいらしくそれでいてスタイリッシュな、新しい感覚の一枚。 | ||
エリック・タンギー(1968-):チェロ協奏曲集 チェロ協奏曲第1番(1994-95)/ チェロ協奏曲第2番(2000) |
アンヌ・ガスティネル(Vc) アラン・アルティノグル指揮 フランス国立o. | |
使用楽器: 1960年 Carlo Giuseppe Testore。チェロ界の新しい女王アンヌ・ガスティネルの新譜は、今もっとも人気のある作曲家の一人、エリック・タンギーによる協奏曲集。現代もの、というと敬遠されてしまうかもしれないが、聴いてみると非常に聴きやすい響き。自身ヴァイオリニストでもある彼が書く室内楽作品で、チェロはいつも特別な地位を占めており、この協奏曲でもチェロの美点が遺憾なく発揮されている。94年に作曲された第1番はコッペイに、2000年に作曲された第2番はロストロポーヴィチに献呈されている。指揮者は同じくフランスの辣腕指揮者、アルティノグル。明晰な様式で書かれたこれらの作品を、クリアーに響かせる。 #著作費支払いのためか、当盤は価格が通常より高めに設定されております。ご了承下さい。 | ||
リーズ・ドゥ・ラ・サール モーツァルト: ロンド イ短調 K.511/ ソナタ第9番 ニ長調 K.311/ 「ああ、お母さんきいて」による 12の変奏曲(キラキラ星変奏曲) プロコフィエフ: トッカータ Op.11/ ピアノ・ソナタ第3番 イ短調Op.28/ 組曲「ロメオとジュリエット」からの 10の小品より(抜粋) [少女ジュリエット/メヌエット/仮面舞踏会/ モンタギュー家とキャピュレット家/ マキューシュオ/ 別れの前のロメオとジュリエット] *ボーナスDVD (PAL方式) ([CD2;デュアル・ディスク]の裏側): ドキュメンタリー・オブ・ リーズ・ドゥ・ラ・サール (撮影:ジャン=フィリップ・ペロー) |
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P) | |
disc2 はデュアルディスク仕様、ドキュメンタリー(26分)収録(PAL) 2007年1月にも来日した天才美少女ピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。好評だったハクジュホールでのリサイタルと同プログラムによるCDがリリースされる。かっちりとしたタッチで、「大人になると難しい」といわれるモーツァルトを難なくこなしている。 ディスク2のプロコフィエフでは一転、幅広い音色とものすごいエネルギー。ソフトバンク社のコマーシャルでも話題となった『モンタギュー家とキャピュレット家』でも、重厚な和声で弾ききっている。ボーナス映像はPAL方式だが、パソコンなどでリーズの映像が見られるものとあって貴重。撮影したジャン=フィリップ・ペローは、主に自然の写真などを多く手がけるフォトグラファー。写真家ならではのアングルによるリーズの映像の数々もみもの。 | ||
fantasie_fantasme 〜 デイヴィッド・グライルザンマー J.S.バッハ: 半音階的幻想曲とフーガ〜幻想曲 ケレン:ファンタジーってゆーか、 2つのファンタストローフ〜 その最初のやつ ブラームス: 幻想曲集 Op.116〜間奏曲 イ短調 シェーンベルク:6つのピアノ曲 〜第1、2、3番 リゲティ: クジカ・リチェルカータ〜第6楽章 ヤナーチェク: ピアノ・ソナタ「1905年10月1日」〜予感 ケージ: プリペアド・ピアノのためのソナタ第5番 モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475 ケージ: プリペアド・ピアノのためのソナタ第12番 ヤナーチェク: ピアノ・ソナタ「1905年10月1日」〜死 リゲティ: クジカ・リチェルカータ〜第8楽章 シェーンベルク: 6つのピアノ曲〜第4、5、6番 ブラームス: 幻想曲集 Op.116〜奇想曲 ニ短調 ケレン: ファンタジーってゆーか、 2つのファンタストローフ〜 [ファンタジー/その最後のやつ] J.S.バッハ: 半音階的幻想曲とフーガ〜フーガ |
デイヴィッド・ グライルザンマー(P) | |
2007年11月に彩の国さいたま芸術劇場のピアノ・エトワールシリーズ出演予定のデイヴィッド・グライルザンマー。1977年イスラエル出身、パリとフィレンツェで学び、母国での兵役を経た後、ニューヨークのジュリアード音楽院でピアノのみならず指揮も専攻した。現在最も将来を嘱望されている若手のひとり。クラシックの演奏家らしからぬとっぽさと虚無感あふれる雰囲気ながら、選曲はオタクそのもので、バッハ、モーツァルト、ブラームスの精神性にみちた傑作からヤナーチェクやシェーンベルクの難解な作品、さらにケージやリゲティの猟奇的なものまで、「ファンタジー」をテーマに集めている。それをモーツァルトの名作を軸として対称に配置するという凝りよう。いわくありげな東洋女性たちがヒソヒソ話をするのを尻目に、焦点定まらぬ表情でたたずむ前衛的なジャケットも秀逸、超ユニークな逸材の登場。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第1番 ハ長調Op.15/ ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」 |
フランソワ= フレデリク・ギィ(P) フィリップ・ジョルダン指揮 ラジオ・フランスo. | |
2005年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭(ベートーヴェン)でも来日し、極めて自然な流れで、どこも奇を衒うことのない「ハンマークラヴィーア」の名演を披露したフランソワ=フレデリク・ギィと、巨匠アルミン・ジョルダンの息子、フィリップ・ジョルダンによるベートーヴェンの登場。第1番の颯爽として見通しのよいオケの序奏から、やや控えめに入るピアノ・ソロと続く軽やかなパッセージに、胸がウキウキして来る。「皇帝」の有名なピアノの冒頭は極めて華麗。続くオーケストラのトゥッティはたっぷりとオーケストラを響かせながら、骨太かつ颯爽とした気持ちのよいもの。新世代の音楽家による、颯爽としたベートーヴェンの登場。 | ||
ロッシーニ:歌劇「試金石」
ソーニャ・プリーナ(Ms;クラリーチェ) ジェニファー・ホロウェイ(S;アスパージア) ラウラ・ジョルダーノ(S;フルヴィア) フランソワ・リス(Br;アスドルバーレ伯爵) ホセ・マヌエル・サパタ(T;ジョコンド) クリスティアン・セン(B;パクーヴィオ) ホアン・マルティン=ロヨ(Br;マクロービオ伯爵) フィリッポ・ポリネッリ(Br;ファブリツィオ) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス、パルマ・レージョ劇場cho. 演出:ジョルジョ・バルベリオ、ピエリック・ソラン | ||
2h 39m、リージョン・オール、NTSC、字幕:英仏。2007年1月に、パリのシャトレ座を大いに湧かせた「試金石」がDVDになった。 「試金石」は、ロッシーニが1812年にスカラ座で初演したオペラで、当時は大変な人気作だった。ロッシーニ・ルネサンスを受けて、近年上演が増えている。このシャトレ座の上演は、前年12月にパルマで上演を行い、万全で臨んだものだった。バルベリオとソランの演出は、歌っている歌手をセットと合成して舞台上の巨大スクリーンに映写するという、映像を活用した斬新なもの。しかもフランス人らしい美感がたっぷりで、これは楽しめる。歌手は、ヒロインのプリーナを始め、バロックで活躍する若い歌手を多く起用。さらに、スペイン生まれの期待のロッシーニ・テノール、サパタを起用。そして何と言ってもスピノージ!ここでもバリバリッとした音楽が効果絶大。 DVDは特典映像として、スピノージ、ソランへのインタビュー、オーディオ・トラックを収録。さらに88ページのブックレットを附録。 | ||
ドヴォルザーク:スターバト・マーテル (1876年オリジナル版) アレクサンドラ・コク(S) レナータ・ポクピック(A) パヴォル・ブレスリク(T) マルクス・ブッター(B) ブリジット・エンゲラー(P) ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス | ||
ピアノ版による世界初録音。最愛の子供たちと妻を相次いで亡くしたドヴォルザークが、深い哀しみの中で作曲した「スターバト・マーテル」。この作品は「当初1876年2月から5月にスケッチとしてピアノと合唱のために書かれ、1877年にオーケストラ伴奏の作品として完成された」といわれてきた。しかし、実際にドヴォルザークの自筆譜にあたってみると、ピアノ版のスコアにも、細やかにアーティキュレーションや強弱の指示が書き込まれていることから、ピアノ版がスケッチではなく完成された作品であることが判明した。 冒頭の美しさはピアノで聴くとことさら格別。半音階で下がるくだりなど、エンゲラーの濃密な音楽も相俟って、感涙もの。アクサンテュスの声も、いつもながらの独特のあたたかく優しく深い表情を湛えており、この作品の裏にあるドヴォルザークの深い哀しみ、妻と子に対する愛、すべてを包括している。エンゲラーの濃密なピアノとアクサンテュスの柔らかな声がエキルベイの統率を得、我々を深い感動へと導く。 2007年の「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」公演曲目だったので(当初はピアニストにエンゲラーが予定されていたが、急病のため急遽アラン・プラネスが演奏した)、感動に酔いしれたご記憶をお持ちの方もいらっしゃることだろう。 | ||
トラフィック・クインテット〜 noulelles vagues アントワーヌ・デュアメル:気狂いピエロ(1965)(*) ジョルジュ・ドリリュー: 軽蔑(1963)(*)/突然炎のごとく(1962)(#)/Garde a vue (1981)(+)/ まぼろしの市街戦(1966)(**)/柔らかい肌(1964)(#)/ 大切なのは愛すること(1975)(+++)/かくも長き不在(1961)(****) アレクサンドル・デプラ: つつましき詐欺師(1996)(##)/リード・マイ・リップス(2001)(##)/天使が隣で眠る夜(1994)(##) エンニオ・モリコーネ:恐怖に襲われた街(1975)(++) ガトー・バルビエーリ:ラストタンゴ・イン・パリ(1972)(***) モーリス・ジャール:インドへの道(1984)(###) 以上監督:ジャン・リュク・ゴダール(*)、フランソワ・トリュフォー(#)、クロード・ミレール(+)、 フィリップ・ド・ブロカ(**)、ジャック・オディアール(##)、アンリ・ヴェルヌイユ(++)、 ベルナルド・ベルトルッチ(***)、デイヴィッド・リーン(###)、 アンジェイ・ズラウスキー(+++)、アンリ・コルピ(****) | ||
ジャック・タチの「トラフィック」をアンサンブル名にしたトラフィック・クインテット(2Vn,Va,Vc,Cb)による映画音楽集。サントラというより「リード・マイ・リップス」のアレクサンドル・デプラによる編曲を駆使した室内楽のアルバム。映画好きにはこたえられない内容。「夜を喰らう」の作家トニーノ・ベナキスタによるエッセイ(「ゴッドファーザー」「ロッキー」「北北西に進路をとれ」「M*A*S*H」「81/2」「エルム街の悪夢」「マーズ・アタック」「ターミネーター」が登場)も付いて興味は尽きない。 | ||
ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス〜トランスクリプション集 【第1部】 マーラー:「さすらう若人の歌」〜第4曲「恋人の青い眼」 ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」〜「魅惑の笛」 マーラー/ジェラール・ペソン編:「いかなるドイツの空も」 (原曲:交響曲第5番第4楽章アダージェット) ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」〜つれない人 ワーグナー:「ヴェーゼンドンク歌曲集」〜第3曲「温室にて」 シューベルト:「葬送の歌」(死と乙女)/夜と夢D.827 バーバー/作曲者編:「アニュス・デイ」(弦楽のためのアダージョOp.11) 【第2部】 ヴィヴァルディ:「四季」〜冬 ドビュッシー/クリュトゥス・ゴットヴァルト編:夕べの鐘 ラヴェル:「マ・メール・ロワ」より [第5曲「妖精の園」/第1曲「眠りの森の美女のパヴァーヌ」] プロコフィエフ:「アレクサンドル・ネフスキー」〜死の大地 マーラー:「若き日の歌」〜第12曲「別離と忌避」 ドビュッシー:「前奏曲集」第1集〜第6曲「雪の上の足跡」 マーラー:リュッケルトの詩による歌曲集〜私はこの世に捨てられて ショパン:「ラクリモーサ」(練習曲 変ホ短調 Op.10-6) | ||
録音:2001年-2006年。NTSC方式、リージョンフリー。#映像は演奏風景ではありません。 2007年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭で来日し、その端正な指揮姿で聴衆を魅了したロランス・エキルベイ率いる、名人ヴォーカル集団アクサンテュス。「トランスクリプションズ」(V-4947、V-5048)は、ヨーロッパを中心に大ブレイクしたタイトル。クラシックの名曲を合唱用に編曲し、様々な詩人が詩をつけたものだが、その独特のいやしの世界と声の重なりの魅力に誰もがとりこになった。 2枚リリースされている「トランスクリプション集」から選りすぐりの作品たちを、アンディ・ゾマー監督の美しい映像で目でも耳でもたのしんでしまえるのがこのDVD。幻想的な風景、演奏シーンがうまくコラージュされており、見ていて心が浄化されてゆき、日常のいやなことが身体から抜け出て、昇華してゆくのを感じる。 | ||
ギュスターヴ・クールベ〜画家クールベの音楽世界 ショパン、ベルリオーズ、マーラー、リスト、ドビュッシー、デュパルク、ショーソンらの作品 | ||
ギュスターヴ・クールベ(1819年6月10日 -1877年12月31日)の絵画は力強い革命の力に満ちている。クールベは、印象派の画家達がサロンに挑み、絵画の常識を覆すその前から、たった一人でに伝統に挑戦していた。ちょうどベートーヴェン、ベルリオーズ、ワーグナーが音楽で成し遂げた革命を思い起こさせる。彼が生涯にわたってのこした絵画を、革命を起こした音楽家たちのことを想いながら鑑賞することを提案するセット。パリで開催された「クールベ展」用特別企画 CD。 | ||
映画音楽〜バッハからワーグナーまで ・ヒロイック・ムービー 2001年宇宙の旅(R.シュトラウス:ツァラトゥストラはこう語った) 地獄の黙示録(ワーグナー:ワルキューレ)/ベイブ(ビゼー:カルメンより「闘牛士の歌」) ゴッドファーザーIII(ヴェルディ:ナブッコより合唱曲)/大逆転(フィガロの結婚序曲) ファンタジア(チャイコフスキー:雪の精の踊り)/バリー・リンドン(ヘンデル:グランド・サラバンド) シャイン(ショパン:ポロネーズ Op.53-6)/愛と宿命の泉(ヴェルディ:運命の力(序曲)) カジノ(R=コルサコフ:熊蜂の飛行)/プリティー・ウーマン(ヴェルディ:椿姫) バベットの晩餐会(モーツァルト:お手をどうぞ)/時計仕掛けのオレンジ(ベートーヴェン:歓喜の歌) ・ロマンティック・ムービー アイズ・ワイド・シャット(ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲より「ワルツ」) エレファント・マン(バーバー:弦楽のためのアダージョ)/ファリネッリ(ヘンデル:私を泣かせて頂きたい) アウト・オブ・アフリカ(モーツァルト:クラリネット協奏曲)/伴奏者(R.シュトラウス:子守歌) 禁じられた遊び(愛のロマンス)/007 私を愛したスパイ(バッハ:管弦楽組曲第3番よりアリア) 007ムーンレイカー(ショパン:前奏曲第28番)/アマデウス(モーツァルト:レクイエム[ラクリモサ]) 炎のランナー(アッレーグリ:ミゼレーレ)/ヴェニスに死す(マーラー:アダージェット) さよなら子供たち(シューベルト:楽興の時第2番)/007私を愛したスパイ(モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番) 深夜カフェのピエール(バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番) | ||
往年の名画で特に印象的に響いたクラシックの名曲がずらり勢ぞろい。ブックレットには、ここに収められたもののほかにも、主要な映画とその音楽のリストが掲載されており、映画好きにはたまらないセットとなっている。 | ||
サルスエラ・コレクション エミリオ・アリエータ(1823-1894):サルスエラ「マリーナ」(*) トマス・ブレトン(1850-1923):サルスエラ「ラ・パロマの前夜祭」(#) アマデオ・ビベス(1871-1932):サルスエラ「ボヘミアン」(+) サルスエラ「ドニャ・フランシスキータ」(**) マリア・バーヨ(S;*/#/+) アルフレード・クラウス(T;*/**) ジョアン(フアン)・ポンス(Br;*) プラシド・ドミンゴ(T;#) ルイス・リマ(T;+)他 ビクトル・パブロ・ペレス指揮(*) アントニ・ロス=マルバ指揮(#/+/**) テネリフェso.(*/+/**)、マドリッドso.(#) | ||
サルスエラとは、スペインの国民的な小規模のオペラ。もともとは神話から題材をとるものも多く書かれたが、18世紀頃から、民衆的なテーマによるものがかかれるようになった。ここに収められているのは、19世紀から20世紀にかけて書かれたサルスエラ。いずれもスペインの村の薫りが濃厚に漂い、恋あり揉め事ありのシンプルなドラマの中に魅力的なアリアがちりばめられている。10年ほど前に録音されたバーヨの歌声は見事、可愛らしい声ながら難曲を聴かせる。ほかにもアルフレード・クラウスのスペインものがたっぷり聴けるのも嬉しい限り。もちろんドミンゴの力強い歌声も、色気もたっぷり湛えた魅力的なもの。名歌手たちによるサルスエラがこれだけまとまってお買い得になっているのは、見逃せないところ。 | ||
ガスティネル〜 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) [第1番 ト長調/第4番 変ホ長調/第5番 ハ短調/ 第2番 ニ短調/第3番 ハ長調/第6番 ニ短調] |
アンヌ・ガスティネル(Vc) | |
使用楽器:Carlo Giuseppe Testore (1690) 。しなやかな音楽性と、力強い音色、気品高い音楽で我々を魅了しているチェロ界の新しい女王、ガスティネルの新譜は、ここで堂々のバッハの登場と相なった。第1番のプレリュードから、まるで水が流れたり撥ねたりしているような自然な流れの音楽で、非常にリラックスできる演奏。第5番のプレリュード冒頭、地の底で苦しむ人間のうめき声のような音色は圧倒的な説得力。サラバンドは、自由に天と地とを行き来する魂を感じる。どの曲も極めて深い世界が広がっているのだが、その精神は自由そのもの。ガスティネルと一緒に、天空から地底までを自由に行き来する天使か魂になったような感じになり、日常生活の瑣末なこと、煩雑な気持ちが開放され、目の前に新たな地平が広がってくるのを感じる。バッハの無伴奏チェロ組曲、というと、聴く方も身構えてしまう部分があるが、ガスティネルの演奏は、堅苦しさがまったくなく、バッハのそれぞれの曲が持つ魅力をあっけらかんと私たちに示してくれている。 ガスティネルは、1971年リヨン生まれ(誕生時の体重は4500グラム)。5歳ころからチェロをはじめた。幼い頃は、野球チームのキャプテンを務めるなど、活発な女の子だった。97年には、パブロ・カザルスも奏でていた伝説の楽器、ゴフリラーの使用を未亡人から認められた才女。現在はリヨン国立高等音楽院の教授も務める、二児の母。 | ||
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ Op.134 |
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn) ルシーネ・ハチャトリャン(P) | |
アルメニア出身の天才ヴァイオリニスト、ハチャトリャン待望の第3弾はフランクとショスタコーヴィチの名作ソナタ。演奏者に深い精神性が求められるフランクと、内面的に屈折した炎が燃えるショスタコーヴィチという難物2篇を22歳のハチャトリャンが驚くべき成熟ぶりで再現。艶のある美音、異常なまでの集中力と激しさ、さらにフレッシュな感性と、いかなる巨匠にも負けぬ世界を創りあげている。実姉ルシーネの好サポートも聴きもの。 | ||
宗教音楽集 CD1:(OPUS 111 OP-30390 or OP-30220) ホルトゥス・デリキアルム〜12世紀、修道女ヘラート・フォン・ランツベルク (ホーエンブルク)編纂の百科事典、他より ブリジット・レーヌ(S)指揮ディスカントゥス CD2:(OPUS111 OP-30195;単売は廃盤) ヴィヴァルディ: グローリア ニ長調 R.589/協奏曲 ニ短調 R.128 /マニフィカト R.611(ヴェネツィア版)/ 2本のトランペットとオーボエの協奏曲 ニ長調 R.781(旧563) デボラ・ヨーク、パトリツィア・ビチーレ(S) サラ・ミンガルド(A) アンドレア・ミオ(Ob) カブリエレ・カッソーネ(Tp) アカデミア(合唱) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ CD3:J.S.バッハ:カンタータ集(ASTREE E-8530;単売は廃盤) 第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」/第49番「われは生きて汝をこがれ求む」/ 第115番「備えて怠るな、わが霊よ」 バルバラ・シュリック(S) アンドレアス・ショル(A) クリストフ・プレガルディエン(T) ゴットホルト・シュヴァルツ(B) クリストフ・コワン(ピッコロVc)指揮 コンチェルト・ヴォカーレ・ライプツィヒ、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ CD4:モーツァルト:ミサ ハ短調 K.427(V-5043) サンドリーヌ・ピオ、アンネ=リーゼ・ソリード(S) ポール・アグニュー(T) フレデリック・カトン(B) エマニュエル・クリヴィヌ指揮ラ・シャンブルpo. ロランス・エキルベイ合唱指揮アクサンテュス(cho.) | ||
コワンの指揮するカンタータなど、今きいてもまったく色褪せることのない感動をおぼえる名演奏。クリヴィヌ指揮のモーツァルトは、ピオーの心洗われる歌声と深い解釈が光っている逸演。ヴィヴァルディのにぎやかな作品からビンゲンの清澄な世界、バッハ、モーツァルトと、こころゆくまで堪能出来る。 # 2007年末発売で、1年程度で売切れとなることが多い形態の商品です。品切れの歳はご容赦下さい。 | ||
V-5127 (4CD) 廃盤 |
イザベル・モレッティ〜ハープのための音楽
CD1:ロドリーゴ:協奏曲集(V-4815) アランフェス協奏曲(ハープ版)/ヒラルダの調べ(セビリャ幻想)/セレナード風の協奏曲 イザベル・モレッティ(Hp) エドモン・コロメル指揮セビリャso. CD2:ヒナステラ:協奏曲集(V-4860) バレエ「エスタンシア(農場)」Op.8/バレエ「(楽園の鳥)」Op.1b/ ハープ協奏曲Op.25(*)/ パウ・カザルスの主題によるグロッサ Op.4 イザベル・モレッティ(Hp;*) デイヴィッド・ロバートソン指揮リヨン国立o. CD3:無伴奏ハープによるフランス作品集(V-4779;単売は廃盤) カプレ:ハープのための2つのディヴェルティメント トゥルニエ:ハープのための演奏会用練習曲「朝に」/さめない夢 フォーレ:即興曲 Op.86/塔の中の奥方 Op.110/ピエルネ:即興曲―カプリス Op.9 ドビュッシー:小さな羊飼(子どもの領分より)/ サンカン:主題と変奏/コンスタン:ハルパリュケ イザベル・モレッティ(Hp) CD4:ハープのための室内楽作品集(V-4739;単売は廃盤) ラヴェル:序奏とアレグロ ドビュッシー/ピエルネ編:ハープ、2Vn、Va、Vc、Cb のための舞曲 カプレ:弦楽四重奏とハープのための幻想的な物語/ジャン・クラ:ハープ五重奏曲 イザベル・モレッティ(Hp) ミシェル・モラゲス(Fl) パスカル・モラゲス(Cl) パリジイSQ ドミニク・デジャルダン(Cb) | |
ハープ界の大御所中の大御所、イザベル・モレッティ女史による名盤4枚。後半の2枚、特にラヴェルの序奏とアレグロは名盤の誉れ高いもの。 | ||
エマニュエル・パユ&ジュリエット・ユレル〜フルートのための音楽
CD1:ベートーヴェン:作品集(V-4693) フルート・ソナタ 変ロ長調(1792)/ソナタ Op.17(ホルン・ソナタの編曲)/ フルートとピアノのためのセレナード Op.41 CD2:シューベルト:作品集(V-4717;単売は廃盤) ソナティナ第2番D.385/アルペジオーネ・ソナタ イ短調D.821/ 「しぼめる花」による変奏曲 ホ短調D.802 CD3:ウェーバー(1786-1826):作品集(V-4751;単売は廃盤) ソナタ 変イ長調Op.39 /6つのソナタOp.10 以上、エマニュエル・パユ(Fl) エリック・ル・ルサージュ(P) CD4:20世紀フランスのフルート音楽集(V-4925) ドビュッシー:シランクス/ヴァレーズ:比重21.5/デュティーユ:フルート・ソナタ ジョリヴェ:リノスの歌/メシアン:黒つぐみ/デュサパン:i pesci / エリック・タンギー:wadi /フィリップ・エルサン:5つのミニアチュール ジュリエット・ユレル(Fl) エレーヌ・クヴェール(P) | ||
泣く子もだまるエマニュエル・パユの若き日の録音。シューベルトはいつ聴いても名演奏で、うっとりしてしまう。ピアノはこれまた豪華にルサージュ。ユレル女史のフランス音楽集も、名手ぶりとセンスが光る逸品。名手による名曲ばかり。 # 2007年末発売で、1年程度で売切れとなることが多い形態の商品です。品切れの歳はご容赦下さい。 | ||
ミンコフスキ移籍第1弾 ビゼー: 「アルルの女」組曲/「カルメン」前奏曲と間奏曲 |
マルク・ミンコフスキ指揮 レ・ミュジシャン・ デュ・ルーヴル、 リヨン歌劇場cho. | |
録音:2007年。ミンコフスキがnaïveに移籍! デビューCDは、ビゼーの「アルルの女」と「カルメン」! ミンコフスキは近年「カルメン」を積極的に取り上げて大好評を得ていた。このビゼーの二大傑作の録音も大名演!「アルルの女」は、通常演奏される第1組曲(4曲)、第2組曲(4曲)に加え、合唱曲を伴なった音楽などを7曲を両組曲の間に置き、劇附随音楽の主要な音楽をあらかた網羅している。有名なファランドールの熱狂はさすがミンコフスキ!「カルメン」は、前奏曲と、間奏曲3つを収録。2008年のミンコフスキはますますの飛躍間違いなし!今後naïveでの活躍にご期待頂きたい。 120ページ豪華フルカラーブックレット付きのためか、高額商品です。 | ||
メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ作品集 プレリュード ロ短調Op.104a-2/ ロンド・カプリツィオーソ Op.14/ 歌の翼に Op.34-2(トランスクリプション)/ 3つの練習曲 Op.104b/無言歌 Op.38-2/ 3つの幻想曲、またはカプリス Op.16/ 無言歌 Op.19-2/厳格な変奏曲 Op.54/ 無言歌 Op.102-5/ 3つのカプリス Op.33〜[第2、3曲]/ ズライカ Op.4(トランスクリプション)/ 無言歌 Op.67-2&5/ 「真夏の夜の夢」〜スケルツォ(ラフマニノフ編) |
ベルトラン・シャマユ(P) | |
録音:2007年12月。 なんときらきらとしたメンデルスゾーン作品集だろう! 「天才の煌きぶりがあまりにまぶしくて、ためらいを感じる人が多く、とりあげられる機会が少ない」とシャマユが語るメンデルスゾーンの作品、彼が奏でると、天才の閃きとはかなさと彗星のようなきらめき、すべてが自然に共存する。シャマユは1981年トゥールーズ生まれのピアニスト。エッセールやマリア・クルチオに師事、パリ高等音楽院で学び、ペライアの薫陶も受けており、端正で清潔感のある音色は他ではなかなか得がたい味わい。協奏曲のレパートリーは既に30曲以上、現代ものから室内楽まで実に幅広く活躍している。2007年のラ・フォル・ジュルネでも、フランスの大人気ヴァイオリニスト、ローラン・コルシアと共演したほか、ソロに室内楽に活躍し、その端正な音色と甘いマスクで聴衆を魅了した。若さゆえ、だけではない輝きと躍動感を感じさせる。 #当アイテムはレーベルで品切&廃盤となっており、流通在庫を取り寄せますので高額となります。また、入手出来ない場合はご容赦下さい。 | ||
クリヴィヌのピリオド楽器使用「新世界」 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 シューマン:コンチェルトシュトゥック(*) |
デイヴィッド・グリアー、 アントワーヌ・ドレイファス、 エマニュエル・パデュ、 ベルナール・シラー(Hr;*) エマニュエル・クリヴィヌ指揮 ラ・シャンブルpo. | |
録音:2008年1月。ピリオド楽器使用。 ピリオド楽器による「新世界」の登場。管楽器の咆哮がとても刺激的に響き「こんな旋律を吹いていたのか」と思う瞬間もあるほど。ディナーミクも楽譜に忠実に施されており、何度も聴いたことのある名曲が、楽器の音色のおかげもあって実に新鮮に響く。またスラー記号も細かく遵守、それぞれのフレーズが生き生きしており、まったく飽きることがない。(*)に1984年生まれの新進気鋭にして、フランス国立管の首席ホルン奏者を務めるグリアーが参加しているのも注目に値する。 | ||
フォーレ: レクイエム Op.48(1893年版)/ ラシーヌの賛歌 Op.11 |
ロランス・エキルベイ指揮 フランス国立o.団員、 アクサンテュス サンドリーヌ・ピオー(S) ステファン・デグー(Br) | |
エキルベイ率いるアクサンテュスによる、フォーレのレクイエムの登場。ふくよかで優しい響きの声に包まれていると、合唱のメンバーたちと同じ目線から天を仰ぎ、祈っているかのような錯覚をおぼえる。木を思わせるあたたかな録音で、熱い涙が目頭にじわりと浮かぶ感動が押し寄せる。天上から聴こえてくるかのような美しい演奏は数多くあるが、同じ目線に立っている名演の誕生といえるだろう。5曲目の「ピエ・イエス」のソプラノ・ソロは鈴を転がすような声色のピオーが担当。透き通った声での祈りに思わず自分の祈りも重ねて聴き入ってしまう。 | ||
ミンコフスキの「ロ短調ミサ」 バッハ:ミサ曲 ロ短調BWV.232(10人の独唱者版) ルーシー・クロー、ジョアン・ラン、ユリア・レージネヴァ、ブランディーヌ・スタスキェヴィチ(S) ナタリー・シュトゥッツマン(A) テリー・ウェイ(CT) コリン・バルザー、 マークス・ブルチャー(T) クリスティアン・インムラー、ルカ・ティットート(B) マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル | ||
録音:2008年7月、スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、サン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会。 ミンコフスキの naïve レーベル第2弾は、なんとバッハの ロ短調ミサ曲! 2008年7月、ミンコフスキとレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルは、世界遺産で知られるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラで行われるヴィア・ステラエ(ラテン語で「星の道」)音楽祭に参加、7月10日にサン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会で ロ短調ミサを上演しており、それと並行して収録されたもの。ミンコフスキは、成立の複雑なこの曲を再検討し、合唱ではなく、10人のソリストを起用している。彼らの優れた歌唱が緻密に絡み合う演奏は、従来にない新鮮な ロ短調ミサ曲を打ち立てることに成功している。 CD2枚に加え、ミンコフスキのインタビューを収録した100ページの解説冊子付き。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 Op.58 ト長調(*)/ 五重奏曲 変ホ長調Op.16(#) |
フランソワ=フレデリク・ ギィ(P) フィリップ・ジョルダン指揮(*) ラジオ・フランスo.(*) エレーヌ・デュヴィユンヌ(Ob;#) ジェローム・ヴォアザン(Cl;#) アントワーヌ・ドレイファス(Hr;#) ジャン=フランソワ・ デュケスノワ(Fg;#) | |
ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」(V-5084)が好評だったギィ&ジョルダンによるベートーヴェンの第2弾は、名曲第4番。ギィのピアノの音色は一切クセがなく、澄み切ったもの。指揮者アルミン・ジョルダンの息子にして若手有望株、フィリップ・ジョルダンによるオーケストラの伴奏も、見通しのよいストレートな演奏。ピアノとオケが見事に融けあって、美しい模様を織り成している名演奏。若き世代によるフレッシュかつ感動的なベートーヴェン。目が離せない。 | ||
グレイルザンマー〜モーツァルト:初期ピアノ協奏曲集 [第5番 ニ長調/第6番 変ロ長調K.238/ 第8番 ハ長調K.246「リュッツォウ」] |
デイヴィッド・ グレイルザンマー(P)指揮 アンサンブル・スエダマ | |
録音:2005年9月、アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズ、ニューヨーク。ディジタル。旧 VANGUARD CLASSICS ATM-CD-1789の、レーベル移行再発売。 グレイルサマー(1977-)はイスラエル出身で、生地とフランスで学んだ後、ジュリアード音楽院でリチャード・グードの教えを受け、2004年のジュリアード音楽院コンチェルト・コンクールで優勝したピアニスト。アンサンブル・スエダマはジュリアード音楽院とニュー・イングランド音楽院のより選りすぐられた若手アーティスト達で構成されており、SUEDAMA という名称は、おそらくモーツァルトのファーストネーム、アマデウス AMADEUS を逆から読んだもの。 個性派のグレイルザンマーnaïveレーベルから一風変ったデビュー・アルバムをリリースし、2008年行なった来日公演で強い印象を与えた。当盤はカデンツァも自作ということで、グレイルザンマーらしいオタク性たっぷり。しかし音楽はごく正統派で、曖昧なところの全くない清潔な名演。 | ||
映画「カストラート」サウンド・トラック | エヴァ・マラス= ゴドレフスカ(S) デレク・リー・ レイギン(CT) クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
旧 K-1005(V-5114)に、クリストフ・ルセ・ベスト(指揮とチェンバロ)をCD1枚分加えたもの。 | ||
アクサンテュス〜 合唱トランスクリプション集 Vol.1 & Vol.2 |
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス室内cho. | |
V-4947 と V-5048のセット化。 | ||
シューベルト: アルペッジョーネ・ソナタ D.821/ ヴァイオリン・ソナティナ Op.137 D.384(チェロ編曲版)/ 歌曲トランスクリプション [セレナード/音楽に寄す/万霊節の日のための連祷/ ます/影法師/水の上で歌う/幻覚/水車屋と小川] [DVD] アンヌ・ガスティネル〜ポートレイト Si j 'avais su〜もし私が知っていたら |
アンヌ・ガスティネル(Vc) クレール・デセール(P) | |
DVDは初登場か。CDはV-5021と同内容。 シューベルトの名演奏を「際上程」(代理店記載ママ)。DVDは、ガスティネルが自身の生い立ちを語るシーンや、演奏シーンを様々収録。「自分勝手かもしれないけれど」と前置きをしつつ、「私は自分の喜びのために舞台に向う。そしてそれを聴衆の方も喜んでくれたら至上の幸せ。私はこれ以上の喜びを見出すことはできない」と率直に語る彼女。その率直さがガスティネルの音楽を体現しているかもしれない。彼女のまっすぐな音楽にあらためて打たれるセット。 | ||
Coffret Sacred Musical Story 〜「宗教音楽ボックス」
バッハ:モテット集[AMBROISIE AMB-9917] 主に向かって新しい歌を歌え BWV.225/聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV.226/ わが喜びなるイエス BWV.227/恐れるなかれ、われ汝とともにあり BWV.228/ 来たれ、イエスよ、来たれ BWV.229/主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV.230 ピエール・カオ指揮アルシス(cho.) レ・バス・レユニ[ブリュノ・コクセ、エマニュエル・バルサ(Vc) リシャール・ミロン(Cb) ブランディーヌ・ラヌー(Org)] ベートーヴェン:オラトリオ「オリブ山上のキリスト」Op.85[OPUS111 OP-30281] ジモーネ・ケルメス(S;天使セラフィム) シュテーフェ・ダフィスリム(T;イエス・キリスト) アイケ・ヴィルム・シュルテ(B;ペテロ) クリストフ・シュペリング指揮ノイエ・オルケスター(管弦楽)、コルス・ムジクス(合唱) シャルパンティエ:3つの聖史曲(オラトリオ)[ASTRÉ E-8821] 「サウルとヨナタンの死」 H.403/「アブラハムのいけにえ」 H.402/「主の割礼の祝日に」 H.406 ジェラール・レーヌ(CT)指揮イル・セミナリオ・ムジカーレ ヴィヴァルディ:協奏曲とカンタータ集[OPUS111 OP-30181] 協奏曲 ハ長調「フランス風」R.117/カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」R.683/チェロ協奏曲 イ短調R.422/ 協奏曲(シンフォニア) ホ短調R.134/カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」R.684/ ラ・ストラヴァガンツァOp.4〜ヴァイオリン協奏曲 ニ短調R.249 Op.4-8/協奏曲 ト長調「田園風」R.151 サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
お買い得BOX。2007年発売盤の中には、発売後数日で代理店完売となったものがあるので、お早めに。 | ||
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」 レナート・ブルゾン(Br;ナブッコ) マリア・グレギーナ(S;アビガイッレ) フェルッチョ・フルラネット(B;ザッカリア) ファビオ・アルミリアート(T;イズマエーレ) エレナ・ザレンバ(Ms;フェネーナ) ダニエル・オーレン指揮東京so.、東京オペラ・シンガーズ | ||
録音:1998年4月、サントリー・ホール、ライヴ。旧品番:V-4852。 東京交響楽団が 旧 AUVIDISと契約して行った録音の第2弾だったもの。カラヤン・コンクールで優勝した俊英オーレンに加え、歌手に相当な力量を求めるこのオペラに、ブルゾン、フルラネットはいうまでもなく、メト来日公演で絶賛されたグレギーナ、アルミリアートとオペラ・ファンも興味津々の配役。 さらに今回は1枚価格ということで、大変お買い得になって再発売される。 | ||
シューマン: リーダークライス Op.39(全12曲)/ 歌曲集「女の愛と生涯」Op.42(全8曲)/ ライオンの花嫁 Op.31-1/くるみの木 Op.25-3/ 時は春 Op.79-23/ローレライ Op.53-2/ 君に捧ぐ Op.25-1 |
マリー=ニコル・ルミュー(A) ダニエル・ブルメンタール(P) | |
録音:2008年11月、ケベック。 バロック音楽で高い評価を得ているコントラルトのマリー=ニコル・ルミューが歌うシューマンのリート集。元々彼女は歌曲を非常に得意とする歌手で、naïveから先に発売されたアーンを中心としたフランス歌曲集(V-5022)も大きな評判を呼んだ。今回はシューマンの二つの傑作歌曲集「リーダークライス」Op.39と「女の愛と生涯」に挑戦。2009年で34歳になるルミューの声は、若々しい瑞々しさを湛えつつも、コントラルトならではの深々とした美しさもたっぷりで、しかも温もりと柔らかに優れているもの。まさにシューマンには打ってつけの声。表現力も豊かで、「女の愛と生涯」では、抑えようとしても溢れる喜びの冒頭から、悲しみを噛み締めるような終曲まで、まだ30代前半とはとても思えない完成度の高さ。さらに特筆すべきは「ライオンの花嫁」、決して有名とは言えない、9分もかかるこの大曲を、ルミューは真っ正面から攻め、感動的に歌い上げている。リート・ファンも要注目のルミュー! | ||
ピカソをめぐる音楽 アルベニス、モレンテ、サティ、ファリャ、モンポウ、ラヴェル、グラナドス、ストラヴィンスキー/他 | ||
ピカソが好んで聴いた音楽、ピカソの世界を具現化しているような音楽、そしてスペイン色濃厚な音楽・・・ピカソをめぐる音楽が、ここにある。 | ||
ザック・ミスキン:お客様の安全のために ワズント・ザット・ラッキー/ バット・アイ・グレイブド・ア・ブランチ/ クロスチェック/イディオッツ/オーヴァー・アナド・アウト/ シャディ・ガリー/イン・ジ・オーシャン/ シートベルト・アッセンブリ/ロング・ウィンター/ アイ・フィール・オフ・ア・クリフ |
ザック・ミスキン(Vc) ニック・ツァムート(Vo/G) トッド・レイノルズ(Vn) パウル・デ・ヨング(Vc) ブライス・デスナー(電気G)他 | |
一見全くクラシック音楽ではないアルバム。ザック・ミスキンはニューヨーク生まれでパリ在住のチェリスト。もともとはアラン・ムニエ門下の正統派のはずながら、チェロをクラシックの箱から解き放ちたいと、ポップスらロックのミュージシャンとコラボした革命的アルバムをリリース。ユニットThe Booksのメンバーらのエレキギターやドラムス、ヴォーカルとチェロが不思議な融合を見せている。 | ||
ハイドン:交響曲集 第93番−第104番 [第93番 ニ長調 Hob.I-93/第94番 ト長調「驚愕」Hob.I-94/第95番 ハ短調 Hob.I-95/ 第96番 ニ長調「奇跡」Hob.I-96/第97番 ハ長調 Hob.I-97/第98番 変ロ長調 Hob.I-98/ 第99番 変ホ長調 Hob.I-99/第100番 ト長調「軍隊」Hob.I-100/第101番 ニ長調「時計」Hob.I-101/ 第102番 変ロ長調 Hob.I-102/第103番 変ホ長調「太鼓連打」Hob.I-103/第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.I-104] マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル | ||
録音:2009年6月、ウィーン、コンツェルトハウス、ライヴ。2011年度レコード・アカデミー大賞受賞、「湧きあがる音楽の愉悦!ハイドンの創造性を鮮明に表出」と絶賛された名盤。演奏の素晴しさはもちろんのこと、音質でも高い評価を得た。 2009年11月、待望の初来日となったミンコフスキ率いるレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの演奏会は、充実極まりない演奏が大評判になり、音楽の友誌恒例の音楽批評家たちが選ぶ年間ベスト公演で堂々の一位を獲得、さらに第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞のコンサート・パフォーマンス(外国人アーティスト)も受賞。今まさにヨーロッパの台風の目である彼らの実力をまざと見せ付けられた機会となり、中でもハイドンの「驚愕」、「太鼓連打」、「ロンドン」の3曲は、ハイドン・イヤーを祝うにこの上ない、語り草となる名演だった。今回、来日公演に先立つ6月にウィーンのコンツェルトハウスで収録された、この3曲も含めたザロモン・セット12曲が一気にCD化。 『ミンコフスキのハイドン演奏は、何よりも楽しく、しかも聴き手を啓発、触発する鮮度とアイディアに溢れている。それは20世紀後半に激変した演奏様式の総決算であると同時に、未来への展望すらもうかがわせる立派な仕事というべき演奏である。』〔諸石幸生/レコード・アカデミー賞選考委員長/レコード芸術2012年1月号より〕 『ハイドン自身が、あらゆるアイディアを駆使して楽しんでもらおうという職人気質の権化であり、《ロンドン・セット》は名人の域に達した師匠が、初見参の大都市の寄席で、全て内容の違う新作を披露しようと、腕によりをかけて12の噺を用意したようなもの。その中には「海の向こうは大変なことになっているのに、呑気に落語なんか聴いている場合じゃありませんぞ」という、自虐的な時事ネタもあれば、ラヴェルばりの精緻な管弦楽法の至芸や、ショスタコーヴィチを予見するような奇想天外な転調もあるという具合。「その名人気質を、あらゆる刺激に慣れきった現在の聴衆を相手に再現するには、どうするか?」というのがミンコフスキの狙いであり、それを手兵のレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブルが、大学祭や大道芸的な乗りで実践した典型が《驚愕》というわけだ・ギャグだけでも聴きものだが、アンサンブルの精度や純音楽的な側面も見事で、ライヴならではの活気もテンションを高めている。』〔金子健志/レコード芸術2012年1月号より〕 『演奏のすばらしさはもちろんだが、爽やかにして豊かに展開するオーケストラ音場(演奏空間)、爽快感溢れる響き、一定時期の一気の収録による各曲間の整った同質感、全12曲を同質感をもって完成させた持続のエネルギー、バロック編成オーケストラらしいサウンドのリアリティなどなどが選択のポイントになっている。』〔神崎一雄/オーディオ評論/レコード芸術2012年1月号より〕 | ||
スラヴの歌 ラフマニノフ:シメオンの賛歌〜晩祷 Op.37より ドホナーニ:ルラリア・フンガリカ Op.32b 〜アンダンテ、プレスト ユダヤ民謡:シューベルトの思い出/舞曲 チェレプニン:歌と踊り Op.84〜タタール舞曲 クラフチク: ヤナーチェクのモラヴィア民謡〜子供の遊び プロコフィエフ: アレクサンドル・ネフスキー〜死の戦場 マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲 マーラー:私はこの世に捨てられて |
ソニア・ヴィーダー=アサートン (Vc) クリストフ・マング指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア | |
ロストロポーヴィチとジャンドロンの薫陶を受け、フランスを中心に活躍する女流チェロ奏者ソニア・ヴィーダー=アサートン。その渋く沈思するような独特な音楽性は根強いファンを獲得している。今回はスラヴ系諸国の音楽を集め、彼女ならではのチェロで奏でている。活躍は独墺でもチェコ出身のマーラーやユダヤの伝統音楽まで入っていて多彩。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.19/ ピアノ協奏曲第3番 ハ短調Op.37 |
フランソワ=フレデリック・ ギィ(P) フィリップ・ジョルダン指揮 ラジオ・フランスo. | |
録音:2008年12月。 ベートーヴェンのソナタ全曲を1週間で演奏するリサイタル企画で話題を呼んだギィと、ベルリン国立歌劇場の首席客演指揮者もつとめ、スカラ座、チューリヒ歌劇場での客演など、活躍著しいフィリップ・ジョルダン指揮による、新時代のベートーヴェン・ピアノ協奏曲シリーズ。ジョルダン率いるラジオ・フランス管は、実にすっきりと見通しのよい明るい音が魅力。突如として爆発するエネルギーなど、ベートーヴェンの譜面を効果的に鳴らする。ギィのピアノも終始隙のない音作りで、ロンド楽章でみせるオケとの掛け合いでは、絶妙なバランスで聴かせる。キビキビとした厳密な音作りで、決して表現に溺れず、凄い推進力で音楽を進めていく。 | ||
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ [BWV-1001-1006] |
セルゲイ・ハチャトリャン(Vn) | |
録音:2008年12月、2009年2月。 アルメニアに生まれた天才セルゲイ・ハチャトリャン(1985-)による注目録音は、きわめてやわらかで繊細な音色で聴くバッハ。深い集中と呼吸、多すぎず少なすぎずの絶妙なヴィブラートのかかり方がまさに絶妙で、聴き手の心と耳をとらえて離さない。けっして気負うことなく、装飾音では意外なほどの軽やかさをみせるなど、自由度と繊細さが見事なバランスで共存している、新時代のバッハの登場。 | ||
イベリカ ファリャ: スペイン舞曲第1番(「はかなき人生」より)/ 7つのスペイン民謡(全7曲)/ 粉屋の踊り(「三角帽子」より)/ きつね火の踊り(「恋は魔術師」より)/漁夫の物語 カサド:カタルーニャの伝説(*)(ギター・ソロ)/ カタラネスカ(*)(ギター・ソロ)/ レオナルドの歌(*)(ギター・ソロ)/ 無伴奏チェロのための組曲 グラナドス: インテルメッツォ(歌劇「ゴイェスカス」より)/ マハの流し目/トラ・ラ・ラ・とギターのつまびき/ 愛と憎しみ/人気をなくしたマホ/控えめなマホ/ 悲しむマハ/内気なマホ/ゴヤのマハ/ スペイン舞曲第5番 |
アンヌ・ガスティネル(Vc) パブロ・マルケス(G) | |
録音:2009年4月、(*)世界初録音。編曲:パブロ・マルケス、アンヌ・ガスティネル。使用楽器【チェロ】:カルロ・ジュゼッペ・テストーレ(1690年)、【ギター】:ダニエル・フリーデリヒ(1972年、1983年)。 チェロ界の新女王、待望の新譜はスペインもの。スペインものというと、熱く騒ぐ濃厚な血のにおいが勝つイメージが多いが、ガスティネルのは一味も二味も違う。抜けるような青空、スペインバルの夜の喧騒などのイメージが、さわやかな風とともに立ち上り、自在に空を飛び交うような軽さ。しかし、軽いだけではなく、たとえばファリャの7つのスペイン民謡では、土臭さと物悲しさが見事に調和しており、スペインがその昔イスラムに支配されていて、イスラム文化の影響が色濃く残っていることなど、聴き手は実に様々なことに思いを馳せさせられる。ガスティネルも、ギターのパブロ・マルケスも、自身が熱くなって音楽の世界にドップリ陶酔してしまったりせず、聴き手を一息にスペイン・アンダルシアの世界へと誘う。マルケスは、バーゼル音楽院で教鞭をとり、ECMなどからリリースもある実力派。ガスティネルの軽く熱く香る音色と、マルケスの見事なギターが心憎いまでにマッチした、おしゃれなスペインものとなっている。 イベリカ〜ガスティネルの言葉から「私はこの国が好き。スペイン。その色。そのにおい、暖かさ、エネルギー、リリシズム、刺激、ダイナミズム、プライド、熱狂。音楽はこれらすべての、パラドックスに満ちた危険な融合物。・・・(後略)」この上なく薫り高く、一度聴いたらやみつきになってしまうスペインの世界を堪能して頂きたい。 | ||
パーセル:聖セシリアの祝日のためのオード 「万歳、輝かしいセシリア」 ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌 ハイドン:ミサ曲 ハ長調「聖チェチーリア・ミサ」 |
マルク・ミンコフスキ指揮 ルーブル宮音楽隊 ルーシー・クロウ(S) ナタリー・シュトゥッツマン (Ms) アンデシュ・J.ダーリン(T) リチャード・クロフト(T) ルカ・ティットート(B)/他 | |
録音:2009年1月、グルノーブル。 ミンコフスキとルーブル宮音楽隊。今回はローマ帝国時代の聖人にして音楽の守護神である聖セシリアを讃える楽曲を三曲収録。パーセルの曲では、彼が受けたリュリからの影響が顕著に感じられる気品ある演奏が映えている。一方のヘンデル、ミンコフスキはヘンデルで名声を高めただけに、ここでも颯爽としつつ力強く、様式感確かでしかも鮮烈という見事な演奏に仕上げてくれている。ルーブル宮音楽隊合唱団の優秀さも特筆。そしてハイドン。ミンコフスキは、この8月のザルツブルク音楽祭でも英語版の「天地創造」を大成功に導き、今ハイドンの音楽を演奏するのが楽しくてたまらないといった様子。キリエの冒頭の柔らかい出だしにウットリするかと思えば、グローリアでの疾走する快感もたまらない! | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.2 [第24番 ハ短調 K491/第22番 変ホ長調 K482] (カデンツァ:デイヴィッド・グレイルザンマー) |
デイヴィッド・ グレイルザンマー(P)指揮 スエダマ・アンサンブル | |
録音:2009年1月。Vol.1[第5番/第6番/第8番]:V-5149 (旧 VANGUARD ATM-CD-1789; 廃盤)。 2008年、グレイルザンマーはパリでモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を1日で演奏するという脅威のマラソン・リサイタルを敢行、質・企画ともに批評家から絶賛された。また、ヴェルビエ・フェスティヴァルでモーツァルトの6曲のピアノ協奏曲を演奏、グレイルザンマーにとってモーツァルトは特別な存在。ここに収録された比較的後期のコンチェルト2曲からは、天衣無縫や純粋、といった、モーツァルトの形容にしばしば現れる言葉は彼にふさわしくない。24番の有名な冒頭で聴かせるデモーニッシュな側面や、第3楽章の語り口など、実に巧み。ティンパニが要所要所で効果的に鳴り響くのも印象的。カデンツァも彼の閃きに満ちていて、聴かせる。オーケストラも、サラサラと流れるなにげなさでいながら、不協和音が耳に残るように演奏していたり、フォルテピアノが実に刺激だったりと、常に新鮮。名曲を巧妙に蘇らせ響かせる名人、グレイルザンマーの才能を実感できる1枚。 | ||
CANTARE ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856): ロッシーニ「セビリャの理髪師」の「黙って、黙って」に基づくロンドー グリンカ/バラキレフ編曲:ひばり アルベルト・ツァーベル(1834-1910):グノー「ファウスト」の幻想曲 Op.12 ポール・ベルナール(1827-1829):鳥がどこかに行ってしまうから(*) ジャン・ルノワール:愛について(*)/ドビュッシー:眠れる森の美女(*) プーランク:ギターに寄せる(*)/マルティーニ:愛の喜び(*) ブリテン:民謡「夏の最後のばら」(*)/父の家にいたとき(*) オキャロラン:エレアノール・プランケット エリアス・パリッシュ=アルヴァース:ベッリーニ「ノルマ」による序奏と変奏 リスト:「うぐいす」(アリャビエフの歌曲に基づく) フェリックス・ゴドブロワ:ヴェニスの謝肉祭 ハロルド・アーレン:虹の彼方に(オズの魔法使い;*) フェリシティ・ロット(S;*) イザベル・モレッティ(Hp;*) | ||
録音:2009年2月。使用楽器:フランス、カマック社製(*)。 フランスの大歌手、フェリシティ・ロットが参加した、ハープ・ソロ曲集+ハープ伴奏による歌曲集。フェリシティ・ロットといえば、クライバー指揮の「ばらの騎士」の元帥夫人役の活躍は言うまでもない、まさに女王。ここでは、モレッティの奏でる典雅な音色に乗って、軽やかに、情景感たっぷりに聴かせる。 イタリアの血が流れているというモレッティの家庭では、彼女が幼い頃から常に歌があふれていた。父が歌う「オー・ソレ・ミオ」は今でも忘れられない、と語っている。彼女にとって大切な「歌」を、自身が奏でるハープで再現することに成功している。また、イザベルが崇拝する歌手フェリシティ・ロットとコンビを組むことにより、彼女の歌に対する様々な思いが増幅されて見事に花開いた1枚となっている。 | ||
ラルペッジャータ&キングズ・シンガーズ ロス・インポシブレス〜メキシコ、スペイン、イタリア各地に伝わる音楽集 作曲者不詳(コインブラ、1643年):サ・クィ・トゥーロ ルカス・ルイス・リバヤス:ホアカラス(1677;ペペ・ハビクエイラによる即興) 伝統音楽(メキシコ):ラ・ロローナ(泣き女)/ディエゴ・オルティス:リチェルカーダ I + II (1553) 作曲者不詳:ファララン(1556)/作曲者不詳(ペルー):マリツァパロス(1730) 作曲者不詳(コインブラ、1643年):バスチャオ(作曲者不詳、コインブラ、1643年) ニコラ・マッテイ:ラ・ディア・スパニョーラ/モレスカ(即興) サンティゴ・デ・ムルシア:ファンダンゴ(メキシコ、1730) 伝統音楽(カタルーニャ):ビリャンシーコ「 Forget me 」 伝統音楽(マドリッド):エスパニョレータス(1677) 伝統音楽(メキシコ):ラ・ロロンチータ/ファンダングイート クリスティーナ・プルハル指揮ラルペッジャータ、キングズ・シンガーズ | ||
旧品番:V-5055(廃盤)から、特典DVDを除いた再発売。 メキシコには、18世紀初頭に生きたスペインのバロックギター奏者サンティアゴ・デ・ムルシアの手稿譜が残されている。その曲のタイトルは「ロス・インポシブレス」。これは、イタリアでは16世紀から続く伝統をもつ「ロマネスカ」というジャンルと同様の音楽だった。南米からはるか遠くヨーロッパまで、16-17世紀という時代に、すでに音楽が伝えられていた。この事実に注目したプルハルは、当時の南米とヨーロッパの音楽における共通点を探求することを決意。時空を超えて、我々の祖先が紡いでいた音楽の根底に流れる共通のテーマをこのアルバムに込めている。 クリスティーナ・プルハルはアルファレーベルでもお馴染みの女性ギター奏者、指揮者。佐藤豊彦の愛弟子の一人で、ハーグ王立音楽院にてギターを学び、ルネサンス・リュート、バロック・ギター、リュート、テオルボ、バロック・ハープなど幅広く楽器をこなし、また指揮者としてもその名声を高めている。2000年に「ラルペッジャータ」を設立、世界の名手たちとアンサンブルを繰り広げている。 | ||
ヴァイオリンX | ||
「X線にかけられたヴァイオリン」、というタイトルのこのアルバム、ナイーブの歴史に燦然と輝くヴァイオリン音楽の名盤から、選りすぐりのトラックを集めた1枚。 | ||
R.シュトラウス〜ア・カペラ ドイツ語のモテット「天地創造はなしとげられた」(*)/ 夢の光(男声合唱) AV123 /2つの歌Op.34[夕べ/賛歌] ジェーン・アーチボルド(S) ダグマール・ペツコヴァー(A) エリック・ストクロッサ(T) ロバート・グリードウ(B−Br) ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス、ラトヴィア放送cho. | ||
録音:2009年6月。 アクサンテュスとラトヴィア放送cho.とのコラボレーションによるR.シュトラウス。(*)は20のパートから成り、広い音域とテクニックが要求されるため、なかなか良い演奏に接する機会がない。このリリースは、合唱ファンにとってもシュトラウス声楽ファンにとっても待望の名録音の登場といえるだろう。「天地創造」とタイトルにもあるとおり、最初は混沌とした雰囲気で始まり、光が差し、様々な劇的場面を経て、最後は子守唄のような、まるで天上の世界を思わせる優しさに満ちて幕を閉じる。半音階や異名同音の転調が随所に現れる複雑な作品だが、エキルベイの指揮にかかると、不思議なやさしさをもって聴き手を包み込む。2つの歌Op.34も16の声部からなる大規模な合唱作品で、滋味溢れる声による芸術を堪能出来る、管弦楽と声の扱いに長けていたシュトラウスならではの、効果的な合唱作品集。 なお、テノール歌手は「 Eric Soklossa 」と NAIVE側で誤記(これを国内代理店は『スコロッサ』とさらに誤記)されているようだが、Eric Stoklossa が正しい。 | ||
=太陽= クラシック・ザ・サン(既出音源仕様のコンピレーション) | ||
ルイ14世の音楽〜室内楽・教会音楽編 シャルパンティエ:テ・デウム ブロサール:グラン・モテ マレ:ヴィオール&リュートのための作品/他 |
アクサンテュス、 ホプキンソン・スミス(Lute) アンサンブル・アマリリス/他 | |
ルイ14世の音楽〜バレエ・オペラ音楽編 リュリ、クープラン、シャルパンティエ、ド・ヴィゼらの声楽・バレエ作品集 | ||
以上2枚、「太陽王」とも称されるルイ14世は、歌い手であり、踊り手であり、様々な楽器の名人だった。彼の周りには常に音楽があり、宮廷での生活は、王を中心とした華やかなバレエのようでもあった。音楽を深く理解し、偉大なるパトロンでもあったルイ14 世の生涯を彩った音楽集。 | ||
ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853):弦楽四重奏曲集 [第28番 変ホ長調 Op.54/ 第29番 ニ短調 Op.55/第30番 ハ短調 Op.56] |
ディオティーマSQ | |
録音:2009年7月。 オンスロウはその生涯に36曲の弦楽四重奏曲を遺したとされている。ベートーヴェンやメンデルスゾーンなどと同時代に生き、フランスの音楽史上に大きな足跡を遺したとして近年再評価が高まっている。 ここに収められているのは、オンスローがベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲のパリ初演を聴いて、その衝撃にどっぷりと浸かっていた時期の作品。4人の奏者に一貫して緊密なアンサンブルが要求される29番、冒頭のチェロの広い音域が印象的な30番など、興味深い作品が並ぶ。 ディオティーマ弦楽四重奏団は、細川俊夫やファーニホウや現代作曲家たちからの信頼も厚く、幅広いレパートリーを誇るカルテット。ここでも鮮やかで切れ味のよいアンサンブルで聴かせる。 | ||
Ne me refuse pas〜マリー=ニコル・ルミュー マスネ(1842-1912):「エロディアード」〜私を拒まないでおくれ[フランソワ・リ(B)] ケルビーニ(1760-1842):「メデア」〜ああ、私たちは共に悲しみを[フィリップ・アノン(Fg)] アレヴィ(1799-1862):「シャルル6世」〜鉄の王笏の下に―つつましい野の娘が ベルリオーズ:「ロメオとジュリエット」〜第1のジュリエットの葬送 アンドレ・ヴォルムゼル(1851-1926):「クリテムネストラ」 〜アポロを賞賛せよ! アガメムノンの影に(ティボー・ペリーヌによるオーケストラ版) トマ:「ミニョン」〜君よ知るや南の国 / マスネ:「ヴェルテル」〜手紙の歌 ビゼー:「カルメン」〜恋は野の鳥 /ベルリオーズ:「トロイ人」〜私は死ぬだろう サン=サーンス:「サムソンとダリラ」〜あなたの声にわたしの心も開く マリー=ニコル・ルミュー(A) フャビアン・ギャベル指揮フランス国立o. | ||
録音:2010年7月。 2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールでカナダ人として初めて優勝し、一挙に世界の注目を集めたマリー=ニコル・ルミュー。アルトというと、ともすると深く掘り下げすぎた声もあるが、ルミュウの声はやわらかさと甘さと深さが絶妙のバランスで共存しており、聴いていて実にリラックスできる。このアルバムではアルトのための名アリアのほか、アレヴィの「シャルル6世」など珍しい作品が収められているのも魅力。1875年にローマ大賞を受賞したヴォルムゼルの作品の題名となっているクリテムネストラの名前はR.シュトラウスの「エレクトラ」でお馴染みだが、夫アガメムノンを殺して夫の影(亡霊)に苦しんでいる場面のアリアで、極めてドラマティック。ルミュウの歌唱力の高さを堪能出来る。終曲のダリラの有名なアリアは、ダリラの妖艶さというよりも、女性としての優しさを感じさせる歌唱となっている。なお『、ディスクの最後のトラックには、おまけの楽曲も収録されています』とのこと(詳細不明)。 | ||
クリヴィヌ&シャンブル・フィル〜ベートーヴェン:交響曲全集 Vol.1 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 ジネアド・ミュレーン(S) カロリン・マズア(A) ドミニク・ヴォルティヒ(T) コンスタンティン・ヴォルフ(B) エマニュエル・クリヴィヌ指揮ラ・シャンブルpo.、シャンブル・レ・エレメンツcho. | ||
収録時間:63 '26。 ピリオド楽器を用いたオーケストラで、古典派とロマン派の派境期の作品の新たな魅力に気づかせてくれるクリヴィヌ率いるラ・シャンブル・フィルハーモニックの新譜は第九。レパートリーに応じて、テクニックやアンサンブルのサイズを自在に変化させるこの団体、ここでもまさに納得の響きで迫力の演奏を展開している。細かな部分まで手入れが行き届いており、かつ、迫力に満ちた新しい第九をおたのしみ頂きたい。 なお、ソプラノはアイルランドの人で綴りは "Sinéad Mulhern"。カナ表記は代理店ママだが、誤っている可能性有。後の独唱3人はすべてドイツ人。 | ||
フランク(1822-1890): 前奏曲、コラールとフーガ(1884)(*)/ 交響詩「魔神」(1884)(*)/ 前奏曲、アリアと終曲(1886-87)(*)/ 交響変奏曲(1885)(*)/ 前奏曲、フーガと変奏曲 嬰ヘ短調 Op.18 (ピアノとハルモニウム版;#) |
ベルトラン・シャマユ(P) オリヴィエ・ラトリー (ハルモニウム) 指揮者記載無し ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:2009年11月、MC2、グルノーブル、フランス(*)/2009年12月、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー、スコットランド(#)。 ラ・フォル・ジュルネ出演でも好評を得ている若手実力派ピアニスト、シャマユ期待の新譜はフランクのピアノ作品。作品の真価が認められた1880年代にフランクはピアノを含む作品を集中的に作曲した。本アルバムでは、有名なピアノ・ソロばかりではなく演奏されることの少ないピアノと管弦楽との作品も収録されている充実の内容。確実なテクニックと気品に満ちた1981年生まれのシャマユの演奏は、深い精神性のあるフランクの音楽を見事に演奏しており、今後一層の飛躍が期待される。注目は、前奏曲、フーガと変奏曲作品18。この曲はサン=サーンスに献呈されたオルガン曲だが、ここでは作曲者自身の編曲によるピアノとハルモニウム版での演奏。ハルモニウム演奏は世界的オルガニスト、オリヴィエ・ラトリー。ハルモニウムでフランス・オルガン独特のペダル効果を見事に表現しており、さすがフランス音楽を知り尽くしたラトリーの演奏。また、交響詩「魔神」は、ピアノ協奏曲ともいえる作品だが、ピアノパートが超難関ということもあり、かなり久々の新録音の登場なので、こちらも必聴。 | ||
ステファヌ・ドゥグー〜Melodies ドビュッシー:3つの歌曲 (1891) / デュパルク:ギャロップ/ラメント/悲歌/前世 サン=サーンス:墓地で/「ペルシャの歌」〜渦巻き シャブリエ:幸福の島/ジャンヌのための歌/ジャンヌのための歌/蝉 アーン:ぶどう収穫期の3日/郊外の墓地 / ラヴェル:博物誌 ドビュッシー:フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード ステファヌ・ドゥグー(Br) エレーヌ・リュカ(P) | ||
録音:2010年7月。ラトルがメトで指揮した「ペレアスとメリザンド」でも絶賛された、今世界が注目するバリトン、ステファヌ・ドゥグー(代理店の名前表記は東欧・南欧風に誤記された『ステファン』だったが、当店で訂正した)によるフランス歌曲集。非常に端正で言葉がくっきりとした彼の歌唱スタイルは、ネイティヴということもあってまさにフランス歌曲むきといえるだろう。サン=サーンスの「渦巻き」などはピアノも無窮動的な難曲だが、音楽院時代から共演を重ねるお互いを知りつくしたピアニスト、リュカのピアノとともに、動き回る風を見事に表現している。ドビュッシーのフランソワ・ヴィヨンの3つのバラードでも、エスプリに満ちた世界を展開している。フランス歌曲の粋が詰まった魅力的な1枚。 | ||
vivaldi! 〜マリー=ニコル・ルミュー、私のヴィヴァルディ 「オルランド・フリオーゾ」「グリゼルダ」「忠実なニンファ」からのアリア/ 「クレド」RV.591より/スターバト・マーテル より(抜粋) マリー=ニコル・ルミュー(A) サンドリーヌ・ピオー、ヴェロニカ・カンジェミ(S) フィリップ・ジャルスキー(CT) ステファノ・フェラーリ、トピ・レーティプー(T)他 クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス | ||
(P) & (C) 2004-2008 /発売:2009年? 。おそらく既出録音からのコンピレーション。#限定盤 BOX, OP-30562 に含まれます。また、国内代理店で扱いが無い商品のため、高額となります。 | ||
サルスエラ・ハイライト集 アッリエータ(1823-1894):「マリーナ」 / トマス・ブレトン(1850-1925):「ラ・パロマの前夜祭」 ビベス:「ドニャ・フラスキータ」/「ボヘミアン」 からのハイライト集 プラシド・ドミンゴ、アルフレード・クラウス(T) ジョアン(フアン)・ポンス(Br) マリア・バーヨ(S) ビクトル・パブロ・ペレス指揮 アントニ・ロス=マルバ指揮/他 | ||
ショパン(1810-1849): バラード 全曲(*)〔第1番−第4番〕/ ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21(#) |
リーズ・ド・ラ・サール(P) ファビオ・ルイージ指揮 ドレスデン国立歌劇場o. | |
録音:2009年9月、ライヴ(#)/2010年2月、スタジオ(*)。 1988年生まれ、天才美少女として抜群のテクニックで私たちを驚嘆させてきたリーズ。20歳を過ぎ、さらに磨きのかかったテクニックに、深みと凄みを増した熱い表現が加わり、堂々たるショパンを聴かせる。バラードでメロディを歌う折のルバートのかけ方は貫禄たっぷり。協奏曲でのルイージ、オーケストラとのアンサンブルもばっちりで、ピアノの音色がキラキラとまぶしいほど。 | ||
きよしこの夜〜アクサンテュス・クリスマス・アルバム パッヘルベル:カノン J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ/「クリスマス・オラトリオ」〜歓呼の声を放て、喜び踊れ バッハ/グノー編:アヴェ・マリア / ブクステフーデ:アレルヤ ヘンデル:「メサイア」〜[ひとりのみどりごがわれわれのために生れた/ハレルヤ] サン=サーンス:「クリスマス・オラトリオ」〜ベネディクトゥス / フランク:天使の糧 モーツァルト:「エクスルターテ・ユビラーテ」〜アレルヤ ビゼー:「アルルの女」〜ファラドール 聖歌:オー・ホーリー・ナイト(さやかに星はきらめき)/三人の天使(クリスマス)/きよしこの夜 ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス | ||
BOX : V-5248 でも同時発売予定。 | ||
フィリップ・マヌリ(1952-): fragments d 'héraclite / Inharmonies / slova / Trakl gedichte |
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス | |
録音:2009年10月、2010年6月。マヌリは現代フランスの最も重要な作曲家の一人。打楽器が美しく鳴り響く中、遠くから徐々に聴こえてくる声が魅力の第1曲目は、ギリシャの吟遊詩人が残した詩をうたう物。3つのグループにわかれた合唱団が、詩をささやき、美しく不協和音を響かせる。2曲目は24パートからなる大曲。五線譜に書き起こせない音もたくさん含まれる迫力ある音が聴く者に襲い掛かる。4曲目は、ドイツの表現主義最大とも評される夭折の詩人、ゲオルク・トラークル(1887-1914)の詩による物。「詩自体が非常に音楽的」と語るマヌリは合唱団を二つのグループに分け、ひとつのグループは詩をささやくように語り、もう一つは歌の旋律ラインを構築しては不協和音へとバラバラに解体されていくことを繰り返す。大変不思議な音世界だが、アクサンテュスの抜群の技量で聴くとすべての音が生き生きと伝わって来る。 | ||
シューベルト:作品集 アルペジオーネ・ソナタ D821/「白鳥の歌」〜愛の使い/月に寄せる D193/ それらがここにいたことは D775/憂い D772/夜と夢 D 827/「白鳥の歌」〜鳩の便り/ 歌劇「謀反人たち」D787〜私は不安な思いでさまよい歩く(*)/岩の上の羊飼い D965(*) アントワーヌ・タムスティ(Va) サンドリーヌ・ピオー(S;*) マルクス・ハドゥラ(P) | ||
録音:2009年4月、6月。 世界で活躍するヴィオラ奏者、タムスティのシューベルト作品集。アルペジオーネ・ソナタでは知的な解釈で、ヴィオラ独特の高すぎずしかし決して低くもない音域と音色を存分に活かした独特の世界を展開している。(*)は声とクラリネットのために書かれたものだが、こちらもより人の声に近いヴィオラで演奏することにより、絶妙なポルタメントなども可能となり、新たな魅力に満ちたものとなっている。リートのヴィオラ編曲版では、歌詞をもつ歌よりも雄弁に感じてしまうほど見事な集中で聴かせる。シューベルト作品の深さ、ヴィオラの魅力を200%味わうことのできる1枚。ピオーの鈴を転がすような声もまた特筆に価する。 | ||
ロッシーニ:アリア集 「湖上の美女」〜たくさんの気持ちが/ 「ウィリアム・テル」〜暗い森/ 「セミラーミデ」〜美しい光が/ 「オテロ」〜柳の根本に腰を下ろし/ 「チェネレントラ」序曲/悲しみと涙のうちに生まれ/ 「コリントの包囲」〜宿命の時が近づいた |
ユリア・レージネヴァ(Ms) マルク・ミンコフスキ指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア | |
録音:2010年1月、ワルシャワ。今若手のオペラ歌手でもとりわけ注目されている一人がユリア・レージネヴァ。1989年、ロシアはサハリンのユジノサハリンスク生まれ、つまりはまだ20代はじめ。2007年、エレナ・オブラスツォワ国際声楽コンクールにおいて優勝して一躍注目を浴び、翌2008年8月には、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの開幕演奏会のオール・ロッシーニ・コンサートで、アルベルト・ゼッダ指揮のもと、フアン・ディエゴ・フローレスと共演。またバロック音楽でも活躍しており、naïveからは既にヴィヴァルディの「離宮のオットーネ」(OP-30493)とバッハのミサ曲 ロ短調(V-5145)に参加している。 そのレージネヴァ、録音時まだ20歳そこそことは思えないほどの実力。高難易度のロッシーニの音楽、ことに込み入った装飾歌唱を、いとも簡単にサラサラと歌い切ってしまう力量には、空恐ろしさを感じてしまうほど。まさにロッシーニにピタリの歌手。 マルク・ミンコフスキは、バッハのミサ曲でレージネヴァの実力を高く評価し、今回のアリア集を全面バックアップすることになった。今回は、ミンコフスキのルーツであるポーランドのオーケストラ、シンフォニア・ヴァルソヴィア(ラ・フォル・ジュルネでおなじみ)を指揮しているのも注目。 ちなみに、Minkowskiはポーランド近辺に由来する姓。フランスにおいては明らかに異国からもたらされた名前として認知されており、そのため、フランスの音楽関係者もフランスの放送もすべて「ミンコフスキ」と発音、もちろんご本人もミンコフスキと名乗っている。Wikipedia日本語版に『本当はマンコフスキと発音する』と書かれていたりするが、誤りということのようだ。 | ||
ドゥーブル・ムッシュー〔ふたりのオヤジ/ double messieurs 〕 [CD] ヴィシー/サン=マロ/ソー/ナンテル/パリ/トゥールーズ / [DVD] 4つの即興 アントワン・エルベ、ジャン=フランソワ・ジジェル(P) | ||
モダーン・ジャズ界でも人気のあるアントワン・エルベと、フランスで大人気のマルチミュージシャン、ジジェルという今をときめくカッコいい「オヤジ」2人による豪華コラボ・アルバム。ミニマル・ミュージック風なドライな響き、疾走感溢れる活きのよさ、おしゃれな和音など、2人の抜群のセンスが光る1枚。付録DVD(NTSC仕様)も2人の丁々発止の即興試合を興味深く見ることが出来る。 | ||
ストラヴィンスキー:映画「シャネル&ストラヴィンスキー」サウンドトラック ストラヴィンスキー: 「春の祭典」(全曲)(*)[サイモン・ラトル指揮BPO]/ 5つのやさしい小品(#)/5本の指で(#)[クリストフ・ブクディアン(P)]/ ガブリエル・ヤレド: Préambule(予兆;+)/ココ&イゴール (+)/ Départ pour Grasse、Les Amants(恋人たち;+)/手紙 (+)/ Désaccord parfait(不和;+)/La Balancelle(ぶらんこ;+)/ 過去の香(+)/Derniers instants(最後のとき;+)/ Générique de fin(クレジット;+)/エヴォカシオン(+) [ジェフ・アタマジアン指揮] ストラヴィンスキー:5本の指で(**) [アナ・ムグラリス(シャネル役)&マッツ・ミケルセン(ストラヴィンスキー役)(P)] | ||
録音:2009年(#/+/**)/2003年(*)。 2010年1月公開の映画「シャネル&ストラヴィンスキー」のサウンドトラック盤。「春の祭典」の初演で出会った、シャネルとストラヴィンスキーの激しい恋の物語が、美しい映像と音楽で描かれる。この映画のストーリーの要となっている「春の祭典」は、映画をとおして印象的に響く。その演奏がラトル指揮ベルリン・フィルハーモニーのものとあれば、音楽ファンにも、映画ファンにも、大変興味深いCDの登場。 ガブリエル・ヤレド書き下ろしの映画シーンのための曲も、「春の祭典」の冒頭のファゴットの旋律が、朦朧としたなかでリフレインされるものなど、一度映画を見た人なら誰でも印象的にのこるものばかり。映画の芳しい官能の世界が眼前に蘇る。ディスクの最後に収められている「5本の指」は、主演のアナ・ムグラリス(シャネル役、実際にCHANELブランドのミューズとしても活躍するモデル・女優)とマッツ・ミケルセン(ストラヴィンスキー役の俳優)による演奏。すでに親密な仲となった二人がピアノで連弾をする映画シーンの音がそのまま収録されており、ストラヴィンスキーとシャネルの話し声や笑い声もどことなくセクシーに響く。 | ||
タンスマン:ピアノ協奏曲第2番(1927)(*) ナディア・ブーランジェ: ピアノと管弦楽のための幻想曲(*) ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー |
デイヴィッド・ グレイルザンマー(P) スティーヴン・スローン指揮 フランス国立放送po. | |
録音:2009年11月、ライヴ。(*)は世界初録音。 最近交響曲もすべてリリースされ、ようやく全貌が掴め始めた20世紀の巨匠タンスマン。チャーリー・チャップリンに献呈され、アメリカの音楽評論家オーリン・ダウンズに「20世紀音楽の傑作」と激賞された、彼の最高傑作とされるピアノ協奏曲第2番がついに世界初録音された。1933年のタンスマン来日時も作曲者自身のピアノとシフェルブラット指揮新響により東京で演奏されたにもかかわらず、その後録音・演奏に恵まれず、幻の作品となっていた。2007年にデイヴィッド・グレイルザンマーが久々に蘇演し、非常な話題となって録音へとつながった。 魅力的なメロディやポーランド風味に富みるが、全体の大半が急速でピアノも両手のオクターヴ以上のダイナミックな奏法を延々と要求される難曲。グレイルザンマーの繊細ながら高度な技巧が光る。 もうひとつの世界初録音が、名教師として多くの門弟を育てたナディア・ブーランジェの珍しい作曲。彼女は才能に恵まれた妹リリー・ブーランジェの夭折とともに筆を置いてしまったため、初期の作品しか残っていないが、これはピアノと管弦楽のための演奏時間20分の本格的作品。ブーランジェは母親がロシア人だったが、この作品もロシア民謡に基づき、フランス風というよりロシア色濃厚な重厚さと情念に満ちている。 虚無的な容姿がオシャレなグレイルザンマーは、2010年11月に来日予定。 | ||
ユダヤの歌〜14のストーリー ジャン=フランソワ・ジジェル:ニーグン/東方聖歌/シェマ / ラヴェル:ヘブライの歌 ブロッホ:ニーグン/祈り/哀願/ユダヤの歌/ヘブライの旋律 伝承曲:コル・ニドレ/問い/詩篇/会話/祈り/歌/カディッシュ/疑念/踊り/ハシディムの歌/悲歌 ソニア・ヴィーダー・アサートン(Vc) ダリア・オヴォラ(P) | ||
ジャンドロンとロストロポーヴィチの愛弟子でユニークな活動を行うヴィーダー・アサートンによる、ユダヤ性に強いこだわりを示したアルバム。自身で14のストーリーを作り、それぞれに関係した曲で表現している。興味深いのは、フランスでクラシックを分かりやすく面白く解説することで絶大な人気を得ているジャン=フランソワ・ジジェルが作曲作品を提供していること。作曲家としても凄いことを証明している。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 〔第1番/第5番/第4番/第2番/第3番〕/五重奏曲 変ホ長調 Op.16(*) フランソワ=フレデリク・ギィ(P) フィリップ・ジョルダン指揮ラジオ・フランスo. エレーヌ・デュヴィユンヌ(Ob;*) ジェローム・ヴォアザン(Cl;*) アントワーヌ・ドレイファス(Hr;*) ジャン=フランソワ・デュケスノワ(Fg;*) | ||
V-5084、5148、5179のセット化。 | ||
インプレッション・オン・ショパン [IMPRESSIONS ON CHOPIN] 前奏曲 Op.26(遺作)/マズルカ ハ長調Op.24-2/練習曲 Op.10-6/マズルカ ニ長調Op.33-2/ ノクターン へ長調Op.15-1/エチュード 変ト長調Op.25-9/マズルカ へ長調Op.68-3/エチュード イ短調Op.25-4/ マズルカ ト短調Op.24-1/プレリュード イ長調Op.28-7/マズルカ イ短調Op.57-4/プレリュード ト長調Op.28-3/ ノクターン ト短調Op.15-3/コントルダンス 変ト長調 遺作/マズルカ ト短調Op.24-1 レシェック・モジジェル(P) | ||
録音:1999年。旧 OPUS 111 OP-30263 [OPS-30-263](当店未案内)の、レーベル移行再発売。ポーランドの名ジャズ・ピアニストによるショパン。しっかりショパンなのだが、同時にしっかりジャズ。 エチュードOp.10-6など、最初はショパンの作品そのままだが、次第にジャズへと移行し、時空と次元を超えた感覚になる。エチュードOp.25-4では、左手パートの跳躍する和音はほぼショパンそのままで、右手がチャーリー・パーカー風のパッセージを奏でるなど、変幻自在。 なお、国内代理店は邦題を『キープ・スインギング・ショパン』としているが、ジャケット等に記載は見当たらない。 | ||
ガイターニ ブルガリア伝承曲:昨夜集いへ行った/ おお、日の出よ/かわいいヤナよ トルコ伝承曲:彼女は手で合図する/お前の黒髪/ わが魂はうぐいすに/私は家を建てた ギリシャ伝承曲:小さな林檎の木/子守歌/ 乙女のミロローグ/おお川よ、わが魂 |
トリオ・ツァーヌ [クサントゥーラ・ダコヴァノウ、 サンドリーヌ・モンルジュン、 ギュル・ハセル・トルク]他 | |
記載順に、ギリシャ、フランス(と記載されており名前もフランス風だが、ブルガリアという別資料あり)、トルコ出身の女性3人によるヴォーカル・ユニット「トリオ・ツァーヌ」。ブルガリア、ギリシャ、トルコの伝承曲をピュアかつ優しさ満点の声で絶妙に再現している。アルファ波をタップリ含んでいそうな響きに包まれ、癒しのひとときを味わえる。酷暑の折、一服の清涼剤のようなアルバム。 | ||
R.シュトラウス:アルプス交響曲 Op.64 | パリ国立オペラ座o. フィリップ・ジョルダン指揮 | |
録音:2009年11月、ライヴ。1974年生まれの注目指揮者、フィリップ・ジョルダンが、パリ国立オペラ座o.の音楽監督に就任した。これはその就任記念コンサートのライヴ録音。 輝かしい山の頂で高らかに鳴り響く管楽器の明るい音色、弦楽器の甘い調べ、木管の柔らかな音色、オーケストラの素晴らしさがあますところなく発揮されている。フィリップ・ジョルダンの指揮は実に明快、次々と現れる様々な風景を、鮮やかに描き、場面転換も実にスピーディで心地よい物。しかし聴かせ所や見せ場ではたっぷりとオーケストラを響かせ、これからのプロジェクトに大いに期待したいところ。 フィリップ・ジョルダンの言葉:「私の音楽監督就任記念コンサートプログラムにアルプス交響曲が含まれているのは、偶然ではない。山々の頂で過ごしたこの日の音楽的変遷は、旅の始まりを描いていると思う。これは私が最初にこの作品をリハーサルしたときに感じたことだ。この偉大なる作品は、西洋のオーケストラ音楽の最高結晶であると考えている。この作品を最高点とすることもできるが、しかし、これを出発点としたい、この私の思いに、オーケストラの面々が共感してくれたことに大きな喜びを感じている。この交響曲は、私たちの最初のオペラ・プロジェクトであるワーグナーのリング・サイクルへの理想的な導入にもなる。」 #2013年に廃盤となりましたので、流通在庫限りとなります。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
ミンコフスキ〜ヘンデル:水上の音楽&ロドリーゴ序曲 「水上の音楽」[組曲 ヘ長調 HWV.348/組曲 ト短調 HWV.350/組曲 ニ長調 HWV.349]/ 歌劇「ロドリーゴ」HWV.5 〜序曲 [序曲/ジーグ/サラバンド/マトロット/メヌエット/ブレー/ガヴォット/パッサカリア] マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル | ||
録音:2010年1月、(グルノーブルMC2)。 naïve移籍後も絶好調のミンコフスキ、好評だったハイドンの交響曲集に続く待望の新譜は、録音では初登場レパートリー、ヘンデルの水上の音楽!何度もコンサートで取り上げてきてからの録音ということもあり、まさに期待を裏切らない出来栄え。有名なホーンパイプの楽章での、生き生きとしたリズムとホルンの高らかな咆哮、 ニ長調の終曲ブレーでの限界スレスレの急速なテンポ設定によるファンファーレでのトランペットの超絶技巧と華やかな音色!ゴージャスに掻き鳴らされる通奏低音の厚みもあいまって、音の花火のような豪華さと大迫力。ロンドンのテムズ河を舞台に1717年7月17日に行われた豪華絢爛な川遊びのお祭りのために、ヘンデルが腕によりをかけて書いた豪華な作品を、ミンコフスキはこれまた贅沢に華やかに鳴り響かせる。 「ロドリーゴ」は、ヘンデルの最初のイタリア・オペラで、1707年秋にフィレンツェで初演された作品。序曲とそれに続く7つの舞曲からなる管弦楽曲で幕を開ける。ヘンデルのこのロドリーゴの幕開けの音楽の一部分はロンドンで17世紀から18世紀に特に流行していたベン・ジョンソン作の舞台「アルケミスト」の音楽に、用いられていたため、1710年にヘンデルがロンドンを訪れるよりも前に既に、イギリスの聴衆はヘンデルの音楽を耳にしていたことになる。このロドリーゴの音楽は、ヘンデルが体験したロンドンでの祝宴へのいわば序曲であったといえるだろう。特に印象的なのが、最終曲のパッサカリアでのヴァイオリン・ソロ。ルーヴル宮音楽隊の弦楽奏者の音色のたっぷりとした瑞々しさ、そして録音の巧みさを実感する出来栄え。 | ||
ジプシック〜サラ・ネムタヌ・デビュー モンティ/チリー・ゴンザレス編:チャルダーシュ エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番「ルーマニア民俗調」(*) サラサーテ/ヌーブルジェ編:ツィゴイネルワイゼン ラヴェル/チリー・ゴンザレス編: ツィガーヌ/フォーレの名による子守歌/ヴァイオリン・ソナタ〜ブルース ジョルジュ・ブーランジェ:わが祈り サラ・ネムタヌ(Vn) チリー・ゴンザレス(P/Org/コンボOrg/Dr/Perc) ロマン・デシャルム(P;*) ルリー・モラール(ツィンバロン) オレリアン・アザン・ジリンスキ指揮アンサンブル | ||
映画「オーケストラ!」のクライマックス・シーンでメラニー・ロラン奏でるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を吹替演奏したことで話題となったサラ・ネムタヌ。ジェラール・プーレ門下で、フランス国立o.の奏者も務める優等生の彼女が異色のアルバムをリリース。変態ピアニスト兼敏腕プロデューサーとして名高いチリー・ゴンザレスのプロデュース(調教?)により、ジプシーがらみの作品をカルメンばりの「ちょいワル姐さん」に変身して濃厚に繰り広げる。ゴンザレスも凝った編曲を施したうえピアノ、コンボ・オルガンやドラムスでも参加、ラヴェルの「ブルース」など本物のジャズ風。 さらに名作「ツィゴイネルワイゼン」は注目の若手ピアニスト、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェの編曲というのが驚き。一聴、何の曲かわからないツィンバロンのソロが延々続くマニアックさ。一心に弾く真面目なネムタヌと不思議なギャップを生んでいる。ヨーロッパでヒット中のアルバム。 | ||
V-5238 廃盤 |
アンナ・ヴィニツカヤ プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.16 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 |
アンナ・ヴィニツカヤ(P) ギルバート・ヴァルガ指揮 ベルリン・ドイツso. |
ラフマニノフ: 聖ヨハネ・クリソストムスの典礼 Op.31(抜粋) 〔主よ、わたしの祈りを聞いて下さい(詩篇102)/ 王国では(幸福に関する章句)/ケルビム讃歌/ われらは汝を讃美する(聖餐のカノン)/母なる神への讃歌/ われらの父/天より主を称賛せよ(聖体拝領讃歌)〕/ 晩祷 Op.37(抜粋) 〔主を讃美せよ(詩篇103)/幸いなるかな(詩篇1)/ おお喜びの火よ/シメオンの歌/母なる神への讃歌/小栄光頌/ 大栄光頌/汝は墓からよみがえり/天なる女王よ〕 |
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンテュス、 ン エーリク・エーリクソン室内cho. ジョアンナ・ドブラコフスカ(A) ロマン・シャンピオン(T) ヴラディミール・ミレー(B) エヴァ・エーリクソン= ベリルンド(S) | |
録音:2010年5月。 無伴奏4声合唱のためにラフマニノフが作曲した2つの宗教的大作を、世界中を虜にする合唱団アクサンテュスが録音した。2010年は、1910年にラフマニノフの「聖ヨハネ・クリソストムスの典礼」が初演されてからちょうど百年目にあたる。ラフマニノフは当初この作品を実際の典礼の際に演奏するための音楽として作曲した。しかし、スラヴに古くから伝わる旋法とラフマニノフの豊かな書法の融合である壮大なこの作品は、実際の典礼で演奏するにはあまりに壮大で、感動的すぎるために、典礼音楽としてではなく、壮大な合唱曲として残されている。アクサンテュスは、名門団体エーリク・エーリクソン室内合唱団の助演を得て、総勢65名という大規模な陣営で、この作品のもつ美しさ、真摯な信仰の表明、壮麗にして厳粛な響きを、現代を生きる私たちの心に温かく響かせる。 | ||
シェーンベルク: 弦楽四重奏曲第2番 嬰ヘ短調 Op.10(*) ヴェーベルン: 6つのバガテル(#)/ 声を伴う弦楽四重奏のためのバガテル "Langsam" (#) アルバン・ベルク:抒情組曲(第6楽章付)(#) |
ディオティマSQ サンドリーヌ・ピオー(S;*) マリー=ニコル・ルミュー(A;#) | |
録音:2010年6月。ピオーの声がたまらない魅力を放つ、新ウィーン楽派の感情の起伏に富んだ作品集。シェーンベルクの弦楽四重奏第2番は、ソプラノ独唱を含む作品で、調と無調の狭間を官能的に行き来する器楽パートに、夢見るような透明な声で絡むピオーによるソプラノパートがなんともいえない高貴さを漂わせる。また、抒情組曲は、第6楽章の「奈落よりわれは叫びぬ」つき版。こちらはアルトのマリー=ニコル・ルミュウが魅惑的な声で聴かせる。ボードレールの「悪の華」に含まれる詩の一部をうたったこの詩は、ボードレールのジャンヌ・デュヴァルへの思いを歌った物。無調ながら感情の起伏に富み、聴いている自分の心の闇がざわざわと波立つのを感じる。 | ||
フォン・オッター、NAIVE移籍専属第1弾 愛の歌〜アンネ・ゾフィー・フォン・オッター&ブラッド・メルドー ジャック・メルドー: it may not always be so / We Met at the End of the Party / Child, Child / Twilight / Because / Dreams / Did You Never Know? レオ・フェレ:時の流れに / バルバラ:ピエール / ジョン・ミッチェル:マーシー リチャード・ロジャーズ:「サウンド・オブ・ミュージック」〜何かよいこと ミシェル・ルグラン:「ロシュフォールの恋人たち」〜マクサンスの歌 ジャック・ブレル:懐かしい恋人の歌/ウォーキング・マイ・ベイビー・バック・ホーム/ オ・アンユーラ・エン・ブリッガ(桟橋に近づく) バルバラ:いつ帰ってくるの ミシェル・ルグラン:「ハッピー・エンディング」〜これからの人生 ボブ・テルソン:「バグダッド・カフェ」〜コーリング・ユー ジョン・レノン/ポール・マッカートニー:ブラックバード バーンスタイン:「オン・ザ・タウン」〜いつかほかの時に アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms) ブラッド・メルドー(P) | ||
世界的なメゾ・ソプラノ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターが、このたびnaiveレーベルとの専属契約を結んだ。第1弾はジャズ・ピアノのスター、ブラッド・メルドーとのコラボで、オッターが心から愛する曲ばかりが並んだ魅惑のアルバム「ラヴ・ソングス」。 彼女のとてもくつろいだ歌声と、ひとつひとつの言葉とメロディを愛おしく味わいながら歌っているのがよくわかる。ピアノをつとめるブラッド・メルドーは、ジャズ・ピアニストして当代一の人気を誇り、ジャンヌの垣根を越えたコラボレーションなどで、常に話題の中心にいる存在。このアルバムでも、抜群のセンスが光る和音やメロディをちりばめた演奏を展開している。[CD1]はメルドーの作による歌曲集で、オッターのくつろいだ雰囲気の歌声を彩っている。それぞれの曲がまったく違う表情をもっており、メルドーの才能を感じる。[CD2]は「ザ・フランス」的な、フランスの映画人気曲などが並ぶ。ロシュフォールのマクサンスの歌も映画のオリジナルとは雰囲気が大分違って、極めて素敵な大人の雰囲気。メルドーのピアノも絶妙なハーモニーで彩りを添える。決してセンチメンタルにならず、詩や音楽に引きずられず、軽やかにさらりと、愛について歌う。大人のリラックスした雰囲気が大変魅力的。 | ||
モーツァルト:オペラ・アリア集&序曲集 「フィガロの結婚」より〔シンフォニア/もう飛ぶまいぞこの蝶々/自分で自分がわからない/ 恋とはどんなものかしら/失くしてしまった/愛の神よ、安らぎを/伯爵様が踊るなら〕/ 「ドン・ジョヴァンニ」より〔序曲/カタログの歌/お手をどうぞ/シャンパンの歌〕/ 「コジ・ファン・トゥッテ」より〔序曲/風よ、おだやかなれ〕/「魔笛」〜愛の喜びは露と消え 「ツァイーデ」〜安らかにお休みなさい、愛しい人よ/後宮からの誘拐〜序曲 ピオー、ポルヴェレッリ、ヴァンサン・ルコック他 アレッサンドリーニ、マルゴワール、ゴルツ指揮 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741):マンドリン、リュートのための協奏曲集 2つのマンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 RV532/ ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオ ト短調 RV85/ マンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV425/ ヴィオラ・ダモーレ、リュート、弦と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV540/ ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオ ハ長調 RV82/ 2つのヴァイオリン、リュートと通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV93 ロルフ・リスレヴァン(リュート/バロック・キタラ/マンドリン)アンサンブル・カプスベルガー | ||
オリジナル・リリース:OPUS111, OP-30429。 | ||
バッハ/メンデルスゾーン編曲:マタイ受難曲(1841年、ライプツィヒ上演版)〔抜粋〕
ヴィルフリート・ヨッヘンス(T:福音史家) ペーター・リカ(B:キリスト) アンゲラ・カジミェシュク(S) アリソン・ブラウナー(A) マルクス・シェーファー(T) フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(B) クリストフ・シュペリング指揮ノイエo.、コルス・ムジクス | ||
オリジナル・リリース:OPUS111, OP-30-72/3(全曲/廃盤)。2011年現在、全曲盤は再発も含め廃盤で入手不能。 | ||
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1645頃-1704): テ・デウム/モテット「ガリア国王聖ルイをたたえるカンティクム」/ モテット「ガリア国王聖ルイをたたえて」/ダヴィデの詩篇第75 サロメ・アレル、ブリジット・シェヴィニュー(S) フランソワ=ニコラ・ジェスロ(CT) ステファン・ヴァン・ダイク(T) アルノー・マルゾラティ(B) マルタン・ジェステル指揮ル・パルルマン・ド・ミュジーク、ブルターニュ聖歌隊/他 | ||
オリジナル・リリース・旧品番:OPUS111, OP-30297、OP-30463。2008年に30463が同価格帯で再発されているので、そちらをお勧めしたい。 | ||
アンヌ・ガスティネル サン=サーンス:チェロ協奏曲 イ短調Op.33 ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調 フォーレ:エレジー |
アンヌ・ガスティネル(Vc) ユーリ・バシュメット指揮 モスクワ・ソロイスツ | |
オリジナル・リリース: VALOIS, V-4754。 | ||
アクサンテュス ・トランスクリプション集(V-4947) ・トランスクリプション集 Vol.2(V-5048) ・フォーレ:レクイエムOp.48(1893年版)/ラシーヌの賛歌 Op.11 (V-5137) ・きよしこの夜〜アクサンテュス・クリスマス・アルバム | ||
クラシックの名曲を無伴奏混声合唱に編曲し、柔らかな響きの新しい世界を私たちに聴かせてくれるアクサンテュスの名盤がお買い得ボックス化。 | ||
夢のあとに [APRÈS UN RÊVE] R.シュトラウス:夜Op.10-3/秘めごとOp.17-3/あすの朝Op.27-4 フォーレ:夢のあとにOp.7-1/月の光Op.46-2/ゆりかごOp.23-1 メンデルスゾーン:夜の歌Op.71-6/新しい恋Op.19-4/眠れぬ瞳のともしび/魔女の歌Op.8-8 ショーソン:昔の恋人Op.2-2/魔法と魅惑の森でOp.36-2/時の女神Op.27-1 ヴァンサン・ブショー:Galgenlieder(絞首台の歌)月のこと/カワカマス/真夜中のネズミ/水/絞首台の子供の子守歌 プーランク:モンパルナス/ハイド・パーク/セー≪C≫/華やかな宴 ブリテン(民謡編曲):サリーの園/なぐさめる人もなく/なにゆえイエスは サンドリーヌ・ピオー(S) スーザン・マノフ(P) | ||
録音:2010年6月。吉田秀和氏も「鈴をころがすような声」と絶賛したピオー、歌曲集の登場。「夢のあとで」と題されたこのアルバムのコンセプトは「夢」。眠るときに見る夢、夜の象徴である夢、恋人とみる夢、恋人のことを見た夢、さらに夢には魔女やネズミなど様々な不思議な生き物が登場するちょっとおかしな夢・・・。様々な「夢」にまつわる歌を集めたアルバム。2007年にリリースされた「エボカシオン」(V 5063) のテーマは「女性」だったが、これにつづくコンセプト・アルバム。「朝の光が差し込んでくるまで、私たちは一緒に神を拝むのだ」(アイヒェンドルフ)夜の帳が下りてから、朝の光が差し込んでくるまでに人が見る様々な物語を、ピオーが表情豊かに歌う。フォーレの「夢のあとに」での言葉の美しさにはハッとさせられる。ブリテン編曲による民謡もしみじみと温かく聴かせる。室内楽で様々なアーティストから絶大な信頼を得ているスーザン・マノフのピアノも光っている。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64 ショスタコーヴィチ:祝典序曲 Op.96 |
トゥガン・ソヒエフ指揮 トゥールーズ・キャピトル国立o. | |
録音:2010年7月、ラ・アル・オ・グレン、トゥールーズ。2009年の来日公演でも披露されて、聴いた人々を熱狂させたソヒエフとトゥールーズ・キャピトル管のチャイコフスキーの5番が登場する。その翌年のセッション録音ではあるが、これは確かに凄い。ムーシンとテミルカーノフの弟子のソヒエフは、いわゆるペテルブルク派指揮者ながら、5番の解釈はむしろスヴェトラーノフにソックリで、ことに1990年の伝説的な東京ライヴを強く思い出させる。特徴的なのは、第1楽章と第4楽章の主部に入ってからのテンポの速さで、いきおい聴く者をぐいぐい引っ張っていく。分厚い音、抜群のリズム感とメリハリのきいたフレージング、巨大な盛り上がりは、フランスのオーケストラながら久々にソ連時代のモスクワ派チャイ5を聴く感があり、感涙にむせぶひとときを与えてくれる。カップリングのショスタコーヴィチは屈折のない爆演で、オケを盛大に鳴らしているのが流石。フランスのオーケストラならではの金管の美しさも際立ち、ショスタコーヴィチのオーケストレーションの見事さを最大限に発揮させている。ソヒエフ恐るべし。 | ||
プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63(*) ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45 |
ジュヌヴィエーヴ・ ロランソー(Vn;*) トゥガン・ソヒエフ指揮 トゥールーズ・キャピトル国立o. | |
録音:2010年7月。テミルカーノフ、ゲルギエフのもとでオペラと管弦楽の両方を研鑽、世界が注目する指揮者ソヒエフ(1977-)のプロコフィエフ&ラフマニノフ。2009年にはトゥールーズ管を率いて来日し、その迷いのない、一切の無駄のない確かな指揮ぶりとカリスマ性をご記憶の方も多いのでは。オケの明るい音色と、ソヒエフの濃厚な音楽性のベストマッチぶりを実感できる魅力の1枚。 プロコフィエフでソロをつとめるロランソーもソヒエフと同じ1977年生まれ。カントロフらのもとで研鑽を積んでおり、トゥールーズ管の首席ヴァイオリン奏者でもある。ここでも繊細な音色と芳しい音楽性を存分に発揮、第1楽章冒頭のソロから聴き手の心をわしづかみにしている。続くラフマニノフはとにかくカッコいい!ラテン系の明るく華やかな管楽器の音色の魅力を存分に生かしつつ、ソヒエフは甘美な旋律をたっぷりと歌わせ、うねるような情熱を漂わせる。終楽章での盛り上げ方など思わず聴く側のヴォルテージも上がる。 | ||
VITA〜モンテヴェルディ&シェルシ モンテヴェルディ:麗しいアンジョレッタが/セネカよ死ぬなかれ/他の者は愛の神について歌えばよい/ 天と地と風が沈黙し/タンクレディとクロリンダの戦い(抜粋) シェルシ: Triphon II / Triphon III / Dithome / YgghurI ソニア・ヴィーダー=アサートン、サラ・イアンク、マテュー・ルジュヌ(Vc) | ||
録音:2010年9月-10月。モンテヴェルディより以前の時代、声楽曲においてはポリフォニーの技法を追求することが重視され、歌詞はその下のレベルのものとされていた。モンテヴェルディは、それとは逆に、歌詞の内容や表現に沿って音楽をつくることを重要視した。歌詞の内容に即して作曲されたマドリガル集の楽曲は、しかし、歌詞無しのチェロで聴いても説得力満点、劇的な熱さに満ちている。アサートンの巧みな語り口によって、モンテヴェルディのマドリガルが新しい魅力をもって甦った。組み合わされたシェルシ作品でもアサートンは実に雄弁。 | ||
V-5258 (5CD) 廃盤 |
クリヴィヌ〜ベートーヴェン:交響曲全集
ジネアド・ミュレーン(S) カロリン・マズア(A) ドミニク・ヴォルティヒ(T) コンスタンティン・ヴォルフ(B) エマニュエル・クリヴィヌ指揮ラ・シャンブルpo.、シャンブル・レ・エレメンツcho. | |
フランク(1822-1890)/ジュール・デルサール編曲: ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ) ドビュッシー(1862-1918):チェロ・ソナタ ニ短調 プーランク(1899-1963):チェロ・ソナタ |
アンヌ・ガスティネル(Vc;*) クレール・デゼール(P) | |
録音:2011年4月。使用楽器:1690年製、テストーレ(Fonds Instrumental Français 貸与)。現代最高の女流チェリスト、ガスティネルによる魅惑のフランスのソナタ3曲。ディスク冒頭、フランクの実に静かでゆったりとした入りから一気に二人が繰り広げる魅惑の世界に引き込まれる。一切の小細工なし。充実度と肩の力の抜け具合の絶妙なバランスが魅力。同じくフランスを中心に活躍する名アンサンブル奏者、クレール・デセールのピアノが見事。フランクは全体的に抑えを効かせた表現ながら、ひとつひとつのパッセージをふくんで語るように響かせ、曲自体と楽器自体の魅力を心行くまで堪能させる。激情的にガンガン弾きまくる演奏も魅力だが、このガスティネルとデゼールの演奏は、しっとりとした余裕を感じさせ、歴史上燦然と輝くこの名曲の魅力をあらためて味わわせてくれる。ドビュッシーもプーランクも、さすがフランスで活躍する二人ならではのドライで洒落た、くるくるとかわる表情は見事だが、時折愛らしさも感じられるところがなんともいえぬ味わい。ガスティネル自身、「自分のルーツを探るよう」で、このプログラムに取り組めることにとても幸せを感じている、そして、いつも豊かな心でインスピレーションを与えてくれるクレール、私の「クラリエット」と一緒に演奏できることにも喜びを感じるとブックレットで述べている。充実した二人の女性演奏家による魅力の1枚の誕生。 | ||
リスト:巡礼の年報(全曲) 第1年「スイス」/第2年「イタリア」/ 第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」/第3年 |
ベルトラン・シャマユ(P) | |
録音:2011年3月、6月、7月、ポワティエ(フランス)。リスト生誕200周年となる2011年、幼い頃より神童と称され、ピアノ界において常に注目されてきたフランス期待の若手ピアニスト、シャマユが巡礼の年全曲をリリース。ラ・フォル・ジュルネにおいて来日した際は、その卓越した演奏技術が絶賛された。その透明感のある繊細な音色と迫力に満ちたフォルテの響きは絶品、リストの世界を堪能できる。 | ||
Streams of pleasure〜ヘンデル: ベルシャザル/テオドーラ/アレクサンダー・バルス/スザンナ/ ユダス・マカベウス/ヨセフと兄弟たち/ヨシュア/ソロモン/ ヘラクレス からのアリア、二重唱 |
カリーナ・ゴヴァン(S) マリー=ニコル・ルミュー(A) アラン・カーティス指揮 イル・コンプレッソ・バロッコ | |
録音:2011年1月、ロニゴ。ヘンデルを得意とするカナダ生まれの二人の女声歌手によるヘンデルのアリア、二重唱集。ゴヴァンはカナダのモントリオール出身のソプラノ。バロック音楽を得意とし、ヨーロッパ、特にフランスでの人気は非常に高く、ヨーロッパでバロック声楽作品を聞く機会の多い人からは、今日最高のヘンデル・ソプラノという評価もあるくらいの逸材。既にATMAレーベルからヘンデルのアリア集(ACD2-2589)、ポルポラのアリア集(ACD2-2590)など数枚のCDがある他、naïveからはヴィヴァルディの「ティート・マンリオ」(OP-30413)に参加、他にも数社のオペラ全曲録音に主役として参加している。ルミューは、ケベック州のドルボー=ミスタシーニ出身のメゾ・ソプラノ。彼女もやはりバロック声楽音楽を得意としており、naïveに録音した「ヴィヴァルディ:怒れるオルランド」のタイトルロールは非常に話題になった。彼女はレパートリーが広いことでも知られており、ロマン派や近代フランス音楽、さらにはシェーンベルクの歌曲の録音もある。バックを受け持つのは大御所アラン・カーティス。手兵イル・コンプレッソ・バロッコを率い、腰の据わったベテランの味わいのヘンデルを聞かせてくれる。 | ||
マリー=ニコル・ルミュー、オペラ・アリア集 モーツァルト(1756-1791):「ポントの王ミトリダーテ」K.87〜厳格な父よ、脅かしにやって来るがいい ハイドン(1732-1809) :「無人島」〜もし不幸が泣くことができなければ モーツァルト:幸せの影よ〜私はあなたに別れを告げる K.255 グルック(1714-1787) :「アウリーデのイフィゲニー」〜全能の神よ モーツァルト:「ポントの王ミトリダーテ」 K.87 序曲 カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):「モンテズマ」〜私は恐ろしさを感じる モーツァルト:オラトリオ「解放されたべトゥーリア」K.74c, K.118〜私は武装せずに行く、何も恐れずに グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜エウリディーチェを失って モーツァルト:「フィガロの結婚」K.492〜恋とはどんなものかしら/ 「皇帝ティートの慈悲 K.621〜この今のときだけでも ハイドン:「トビアの帰還」〜彼は栄光を勝ち取り マリー=ニコル・ルミュー(A) ベルナール・ラバディ指揮レ・ヴィオロン・デュ・ロワ | ||
録音:2010年9月、カナダ。2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、世界にその名を馳せたカナダ出身のアルト歌手、マリー= ニコル・ルミュー。タイトルロールで鮮烈なデビューを果たした「ヴィヴァルディ:怒れるオルランド」(OP-30393)を始めとする数々のバロック・オペラや、シューマンの歌曲集「女の愛と生涯」(V-5159)など、まだ記憶に新しいが、そんな彼女による待望の古典派オペラ・アリア集がついに登場。モーツァルトの「恋とはどんなものかしら」で魅せる初々しさ、グルックの「エウリディーチェを失って」で聴かせる演技力など、ルミューの魅力が満載。聴いているとオペラの一場面が目の前に浮かびあがるような、イメージの喚起力に満ちた表現力と、柔らかくも深い声で、魅惑の世界を展開している。レ・ヴィオロン・デュ・ロワによるエッジの効いた伴奏にも注目。 | ||
メンデルスゾーン: 我らに平和と恩恵をお与えください (1831)/オラトリオ「キリスト」(未完/全2部/1846-47) / カンタータ「おお、血潮したたる主のみかしら」/カンタータ「高き天より、われは来たり」(1830) サンドリーヌ・ピオー(S) マルクス・ブッター(B) ロベルト・ゲッチェル(T) ロランス・エキルベイ指揮 アクサンチュス、アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ | ||
録音:2011年6月11日、ノートルダム・デュ・リバン教会(パリ)。アクサンチュス&エキルベイコンビ待望の最新盤。今回収録されたのは、晩年のメンデルスゾーンが「エリヤ」の次に手掛け、彼の最後のオラトリオとなった作品「キリスト」。全3部の予定であったが、激務の過労と姉の死による心労で未完の作品となってしまった。キリスト降誕と題された第1部はソプラノの美しいレチタティーヴォから始まり、東方三賢者との会話が繰り広げられる。稀代のソプラノ歌手ピオーの透明感あふれる声はまさに天使のようだ。荘厳なコラールの余韻をしっとりと残して終わる第1部から一変、第2部ではピラトと民衆の場面がテノールと合唱による劇的な音楽に冒頭から圧倒される。未完でも十分なほどの魅力があるオラトリオ、第3部では一体どのような音楽が展開される予定であったのか…存在しない最終部へと想いを馳せる余韻に満ちた作品。今回は残された2部を全て収録しただけでなく、第3部「キリスト復活」への展開を想起させるような他のカンタータ作品も合わせて収録。エキルベイ率いるアクサンチュス合唱団の表現力は本CDでも健在。ピオーと共演したフォーレのレクイエム(V-5137)にも劣らぬ名演といえるのではないだろうか。ピオーらをはじめとする名歌手達によるソロはもちろん、メンデルスゾーンならではの表現豊かな器楽伴奏も聴きどころのおすすめ盤。 | ||
ベルリオーズ:イタリアのハロルドOp.16(*)/夏の夜 Op.7(#)/ 「ファウストの劫罰」Op.24〜テューレの王のバラード(#) アントワーヌ・タムスティ(Va;*) アンネ=ゾフィー・フォン・オッター(Ms;#) マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル | ||
録音:2011年4月、ヴェルサイユ宮オペラ・ロワイヤル。使用楽器;1672年ストラディヴァリウス「マーラー」(ハビスロイティンガー・ファンデーションより貸与)(*)。ミンコフスキ待望のベルリオーズ。当代一の注目ヴィオラ奏者、ミュンヘン国際コンクール優勝者でもあるタムスティ(1979-)をソリストに迎えた「イタリアのハロルド」、そして2003年レコード・アカデミー大賞に輝いた「ジュリアス・シーザー」と同じ顔合わせとなるオッターとの「夏の夜」というカップリング。ミンコフスキ自身、プログラム的にもアーティスト的にも「これ以上の組み合わせはない」と語る自身作。 ミンコフスキは、タムスティについて「彼はこの作品を演奏するのに必要な「熱」と類まれなる耳の良さを持っている。パガニーニが現代によみがえってストラディヴァリウスのヴィオラでこの作品を奏でたらきっとこのようになっただろう。これ以上の結果を他で得られるだろうか?」と手放しで称賛している。夢幻的で時に荒れ狂い、しかし最後は山賊の荒れ狂う騒ぎの中で自ら命を落とすハロルドの姿が眼前に立ち上って来る。主人公ハロルドが体験する世界を描く管弦楽パートも見事。第1楽章での最後の盛り上がりとキレの良さ、終楽章での回想部分の気分の穏やかさと激しい盛り上がりの対比、最後の狂乱の騒ぎぶりは圧巻。 オッターとミンコフスキの顔合わせも嬉しい限り。「夏の夜」は各曲の表情の豊かさが魅力の歌曲集。繊細さ、ほの暗いロマン、深い絶望、遠くへ行ってしまった恋人への思い、色彩豊かに繰り返す転調が生みだす微妙なうねりなど、それぞれの曲の魅力をオッターと、ミンコフスキ率いる名手ぞろいのルーヴル宮音楽隊のメンバーが凝縮して聴かせる。最後に収録された「テューレの王のバラード」は、ファウストの劫罰第3幕でマルグリートが歌う子守歌風の曲。ここでもヴィオラが活躍するが、ヴィオラとメゾ・ソプラノの子守歌のような穏やかさの中でこのCDが幕を閉じるというなんとも心憎いミンコフスキの采配が光る。 | ||
リスト:ピアノ作品集 ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」/ラクリモサ(原曲:モーツァルト)/ バラード第2番 ロ短調/愛の歌(献呈)(原曲:シューマン)/ 超絶技巧練習曲〜第4番「マゼッパ」/灰色の雲/セレナード(原曲:シューベルト)/ 葬送(詩的で宗教的な夕べより第7曲)/イゾルデの愛の死(原曲:ワーグナー) リーズ・ドゥ・ラ・サール(P) | ||
録音:2011年1月。1988年生まれの若く美しきピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールの新盤。独特の深く強靱なタッチとたしかなテクニックが光る「ダンテを読んで」や「バラード第2番」など規模の大きな作品から、シューベルトやシューマンの歌曲トランスクリプション、さらに、熱のある歌が湧き上がるような「愛の歌(献呈)」など、リーズの魅力に満ちた1枚となっている。 | ||
ロシア魂 [CD1](V-5068) ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 / チャイコフスキー:交響曲第4番 [トゥガン・ソヒエフ指揮トゥールーズ・キャピトル国立o./録音:2006年7月] [CD2](OP-30386) プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84 スクリャービン:ピアノ・ソナタ〔第3番 嬰ヘ短調 Op.23/第9番 ヘ長調「黒ミサ」Op.68〕 ラフマニノフ:前奏曲第10番 ニ長調 Op.23-4[ソコロフ(P)/録音:1984年、1988年] [CD3](V-5025) ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲〔第1番 イ短調 Op.77/第2番 嬰ハ短調 Op.129〕 [セルゲイ・ハチャトリャン(Vn) クルト・マズア指揮フランス国立o./録音:2006年7月] [CD4](V-4666) ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ホ短調 Op.40 プロコフィエフ:バレエ「シンデレラ」〜アダージョOp.97bis/ソナタ ハ長調 Op.119/バラードOp.15 [ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc) ロラン・カバッソ(P)/録音:1992年9月] | ||
アメリカ音楽集 ライヒ:ディファレント・トレインズ(1988年、弦楽四重奏とテープのための) バーバー(1910-1981):弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.11(1936-38) ジョージ・クラム(1929-):電子四重奏のため「ブラック・エンジェルズ」(印象第1集)/ 暗黒世界からの13のイメージ ディオティマSQ | ||
録音:2011年4月。ヨーロッパ席巻中の新興弦楽四重奏団、ディオティマ弦楽四重奏団による大変魅力的な1枚の登場。バーバーの弦楽四重奏曲の第2楽章はあの「弦楽のためのアダージョ」原曲(バーバー自身が編曲した、「アニュス・デイ」の歌詞による無伴奏合唱版も知られている)だが、弦楽四重奏での録音(しかも全曲)は極めて珍しいだろう。弦楽四重奏は若手作曲家にとっては近づきがたいジャンルだが、バーバーは若いころからこのジャンルにも積極的に取り組んでいた。初めて出版されたバーバーの作品は、弦楽四重奏のための「セレナーデ」(1928年作曲、44年に改訂された弦楽オーケストラ版で演奏されることが多い)だった。ほかに弦楽四重奏のための作品には、ドーヴァービーチOp.3(1931年、バリトンと弦楽四重奏のための)があり、そしてこの ロ短調Op.11が続く(1936-38作曲、43年改訂)。巨匠トスカニーニはすぐにこの作品(特に第2楽章)に着目し、1938年11月5日に弦楽オーケストラのために編曲したかたちでアダージョを放送、1942年に録音もして、一挙にこの作品の人気に火がつきた。ケネディ大統領の葬儀や映画などでも広く使われたこの名曲、弦楽オーケストラで聴く濃厚なアンサンブルと激しい慟哭はもちろん魅力だが、弦楽四重奏で聴くと高音で展開されるアンサンブルのハーモニーの美しさがひとしお心に響く。全楽章通して聴ける、貴重な盤の登場。 ライヒの「ディファレント・トレインズ」は、話し声・サイレンの音などを録音したテープと、弦楽四重奏のために書かれたライヒの代表作。1988年作曲、89年のグラミー賞最優秀現代音楽作品賞を受賞、一世を風靡した。ミニマルミュージックの代名詞ともいえる名曲。1940年頃、まだ幼かったライヒは、離婚した両親を訪ねるたびにしばしば汽車でアメリカ大陸を旅した。当時は汽車旅を楽しんでいたライヒだが、大人になってふと「もし自分があの当時ヨーロッパにいたなら、ユダヤの血をひく自分は、まったくちがう列車(ディファレント・トレインズ)に揺られてゲットーに連れて行かれたかもしれない」と語っている。機関車のシュシュシュシュというリズムや汽笛のような音色は楽器が担当。テープに録音された途切れ途切れの「シカゴからニューヨークへ」「ニューヨークからロサンゼルスまで」「1940」というセリフなどが常に耳に残る。このテープは、古い音素材からの抜粋が中心となっていたが、この度ライヒの立ち会いのもと、新たに制作された。ディオティマ弦楽四重奏団が奏でる音色は非常に機械的な物。しかし、ライヒ独特の人間味に満ちたミニマルの書法のせいか、まったく違和感なく耳に響く。列車に一人ゆられてぼんやり座っていて、ふと別世界に入り込んでいくような不思議な旅へ、ライヒとディオティマのメンバーが仕立てた素敵な列車で是非ご一緒に。 クラムの作品は、「7」「13」というふたつの数字をキーに展開され、黒ミサのような秘密めいた儀式のような物。13の楽章から成り、ちょうど7曲目を中心として鏡のような構造になっている。弦楽四重奏が奏でる不思議な音色が音楽の亡霊を呼び覚まし(イメージ的には「アダムス・ファミリー」テーマのホヨヨヨの音)、なんとも奇妙な世界が繰り広げられている。 ジャケット写真はスタンリー・キューブリック監督撮影の写真。どこまでも「アメリカ」にこだわりぬいた意欲的かつ大変魅力的なアルバムとなっている。 | ||
Indispensable Vivaldi〜ヴィヴァルディ: セレナータ「祝されたセーナ」/グローリアRV589/歌劇「狂乱のオルランド」/ニシ・ドミヌス/ フルート協奏曲第2番「夜」/歌劇「貞節なニンフ」/ヴァイオリン協奏曲「四季」より「夏」/ セレナータ「祝されたセーナ」〜第1部/ヴァイオリン協奏曲「四季」〜春/歌劇「嵐の中のドリラ」 サンドリーヌ・ピオー(S) フィリップ・ジャルースキー(T) リナルド・アレッサンドリーニ指揮/他 | ||
おそらくコンピレーション盤。歌劇には収録曲記載が無いが、代理店記載ママ。『バロック期を代表する作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ。ルイ15 世の結婚を祝し依頼作曲された「祝されたセーナ」、出版された歴史上最初の作品とされるフルート協奏曲より第2番「夜」、ヴァイオリン協奏曲「四季」より「夏」と「春」などが収録。当時から高い人気を得ていたヴィヴァルディの魅力を証明する珠玉の作品を、多岐に渡って堪能できる1枚です。曲目だけでなく、卓越した演奏者達の共演にも注目です。』(以上、『内』代理店記載ママ) | ||
Sur les Traces de Vivaldi〜ヴィヴァルディ: 『CD1:オペラ名曲集り』 「貞節なニンフ」「狂乱のオルランド」「アデナイーデ」「離宮のオットーネ」「オリンピアーデ」他 『CD2 より宗教曲・協奏曲集』 マンドリン協奏曲、「主は言われた」「悲しみの聖母」、チェロ協奏曲、「四季」より「秋」・「冬」、他 ユリア・レージネヴァ、サンドリーヌ・ピオー(S) サラ・ミンガルド(Ms) ロレンツォ・レガッツォ(B) リナルド・アレッサンドリーニ指揮/他 | ||
おそらくコンピレーション盤。『2011 年7 月、当時のヴェネツィアで行われていた祭典を現代のヴェルサイユ宮で再現し、ヴィヴァルディの曲を演奏するという祭典、「ヴェネツィア・ヴィヴァルディ・ヴェルサイユ」が開催されました。この試みに関連して、ヴィヴァルディの人生の軌跡を集約した作品集が発売。2枚組構成で、1枚目はオペラ名曲の数々、1枚目は宗教曲と協奏曲を収録しています。さらに、このCD には90 ページを超える豪華なリーフレットも同封。ヴィヴァルディに関する詳細な解説だけでなく、当時のヴェネツィアの音楽状況についての解説もなされています。直筆譜や古地図など、当時を知る貴重な挿絵も必見。豪華な内容を綴じるにふさわしい、美しいパッケージデザインがなされています。ヴィヴァルディをよく知る方にも、初めて聴く方にもおすすめの名盤です!』(以上曲目欄も含め、『内』代理店記載ママ〔一部カッコ形状を除く〕) | ||
アルカン、ボエリ、ブラームス、リスト、シューマン〜 オリヴィエ・ラトリー、エラール製ペダル・ピアノを弾く アレクサンドル・ピエール・フランソワ・ボエリ(1785-1858): 幻想曲とフーガ 変ロ長調 Op.18 No.6/トッカータ ロ短調 Op.43 No.13/ アンダンテ・コン・モート〔変ロ長調 Op.18 No.1/ト短調 Op.43 No.7〕/ アレグロ・マ・ノン・トロッポ ヘ短調 Op.18 No.7 フランツ・リスト:システィーナ礼拝堂への祈り/バッハの名による前奏曲とフーガ シューマン:ペダル・ピアノのためのスケッチ(4小品) Op.58 ブラームス:プレリュードとフーガ ト短調 WoO10 アルカン:前奏曲〔変ロ短調 Op.66 No.10/変ホ短調 Op.66 No.5〕 オリヴィエ・ラトリー(ペダルP) | ||
録音:2011年3月。使用楽器:エラール製、1853年パリ(博物館所蔵)。パイプオルガンと同じ配列の足鍵盤2オクターブを持ち、手鍵盤は7オクターブ85鍵(現代のピアノは88鍵)という貴重なペダル・ピアノを用いたCD。この名を持つ楽器には、足鍵盤を操作すると手鍵盤と同じ弦が鳴るものと、足元に足鍵盤用の弦が張られ響板がついているものの2種あるが、この録音における楽器は後者。モーツァルトが自身のコンサートの即興演奏でペダル・ピアノを用いたという記述がのこっているほか、19世紀にリストやアルカン、メンデルスゾーンらがこの楽器に興味を示し、いくつかの作品が残されている。当盤はフランス宮廷に仕える音楽家の身分から、フランス革命の激動でパリの地でピアノ教師、オルガニストとして余生を送ったボエリの作品から、シューマンの作品、さらに、モーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」からの引用も聴かれるリストの「システィーナ礼拝堂への祈り」も入った充実の内容を世界的オルガン奏者のラトリーが弾いている。リストのバッハの名による前奏曲とフーガでは、楽器が割れんばかりに響きまくる熱演ぶりだが、このペダル・ピアノ、通常のピアノのダンパー・ペダルにあたるペダルがあるにはあるが、そもそも奏者は足鍵盤を演奏しなければならないので、あまりダンパー・ペダルを使うことができない。足鍵盤の効果があるとはいえ、ダンパー・ペダルほぼ無しでリストの超絶技巧作をここまで聴かせるとは。楽器マニア、ラトリー・ファン、広く聴いていただきたい1枚。 | ||
ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌
ルーシー・クロウ(S) リチャード・クロフト(T) マルク・ミンコフスキ指揮ルーブル宮音楽隊/他 | ||
録音:2009年1月、グルノーブル。前出:V-5183(2CDs; To Saint Cecilia/他にパーセルとハイドンの作品)から、ヘンデル作品のみを抜き出した物。ローマ帝国時代の聖人にして音楽の守護神である聖セシリアを讃える楽曲。ミンコフスキはヘンデルで名声を高めただけに、ここでも颯爽としつつ力強く、様式感確かでしかも鮮烈という見事な演奏に仕上げている。なお、国内代理店は他にナタリー・シュトゥッツマンらが参加していると記載しているが、これはV-5183の他曲に参加している物をそのまま転載したもので、当曲には加わっていない可能性が高い。 | ||
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 |
ローラン・コルシア(Vn) ジャン=ジャック・カントロフ指揮 リエージュ・ロイヤルpo. | |
録音:2011年7月2日、4日-7日。リエージュ・フィルハーモニック・ホール。ローラン・コルシアがnaïveレーベルに帰ってきた!期待の新録音は今やヴァイオリニスト必須レパートリー、アメリカ人作曲家のコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲とファン待望チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲!この2曲には共通点が多く、いずれも ニ長調で書かれ、作品番号も同じ35、そして映画やフィギュアスケートなどでも使用されることの多いメロディアスで演奏技術を求められる難曲。コルシアはこの2大コンチェルトを組み合わせた。 コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は自作の4つの映画音楽に基づく作品で、低音から高音まで、ヴァイオリンの特性を生かした非常にダイナミックな構成になっている。コルシアの野太い低音や息を飲んでしまうほどの美しい高音までまさにコルシア向きの曲を見事に演奏している。 またチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はコルシアの十八番のコンチェルトで、待ちに待ったレコーディング。パガニーニ国際コンクールの最高位の受賞歴をもつコルシアなので、テクニックは言わずもがなだが、コルシアの特徴はなんと言っても独特のフィンガリングとボーイングではないだろうか。チャイコンのような名曲もコルシアにかかれば唯一無二の“コルシア・サウンド " を聴かせてくれる。なお、第2楽章カンツォネッタでは現代のヴァイオリニストでは珍しく、ヴァイオリン・ソロ冒頭(12小節)から34小節まで弱音機を使用し、また第3楽章ではいわゆるカット版で演奏している。 指揮は名ヴァイオリニストで近年指揮者としても活躍しているジャン=ジャック・カントロフ(ちなみにカントロフは1964年に行われた第11回パガニーニ国際コンクール優勝)がつとめている。カントロフは過剰な演出を一切しない非常に端正なオーケストレーションに仕上げ、コルシアの濃厚なアプローチとは正反対だが、寧ろそれが驚くほど絶妙なバランスを生んでいる。コルシアの自由な歌い方に見事に合わせることができるのは、流石!ヴァイオリニストのカントロフのタクトと言えるだろう。 | ||
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲 Op.120 シューベルト: さすらい人幻想曲 ハ長調 D.760/ ディアベッリのワルツによる変奏曲 D.718 |
ローラン・カバッソ(P) | |
録音:2011年4月。1961年パリ生まれ、端正な音色が魅力で、1990年代初頭のVALOISレーベルへ5枚程度の録音を行ったピアニスト、ローラン・カバッソがその後継 naïve へ約20年ぶりに復帰。ここ10年ほどはフランスの他レーベルへ伴奏&共演者として録音を続けていたが、独奏新録音はおそらくこの間皆無だったと思われる。「十代の頃から好きでたまらなかった」と自ら語るベートーヴェンのディアベッリ変奏曲と、シューベルトのさすらい人幻想曲、というなんともぜいたくなプログラム。実に丁寧で自然な語り口、端正なタッチは見事。分厚い和音も、重さの全くない、壮麗な響きで聴かせる。輝かしいパッセージでの明るさは、ラテン系フランス人ピアニストならではの魅力といえるだろう。1819年、作曲家および出版業者でもあったディアベッリは、当時ウィーンで活躍していた総勢50名の音楽家達に自分のワルツ主題でひとつずつ変奏曲を作るよう依頼した(ベートーヴェンだけが、独りで33からなる壮麗な変奏曲を書いた)。ここでカバッソが取り上げたシューベルトの手による変奏はしっとりとした物。ほの暗く上品な雰囲気でさらりと締めるという、カバッソのセンスが光る、なんとも心憎い1枚。 | ||
MUSIC - PAINTERS [CD1]モネの音楽〜ラヴェル、ドビュッシー、プーランクらの作品 [CD2-3]シャガール(1887-1985)をめぐる音楽 ユダヤ民謡「ドナ、ドナ」/ロシア民謡「カリンカ」/チャイコフスキー:もし私が知っていたら/子守歌/ ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番〜ワルツ第1番&第2番/小ポルカ/他 [CD4-5]ギュスターヴ・クールベ〜画家クールベの音楽世界 ショパン、ベルリオーズ、マーラー、リスト、ドビュッシー、デュパルク、ショーソンらの作品 [CD6-7]マティスとピカソをめぐる音楽 ファリャ、プーランク、ショスタコーヴィチらの作品 | ||
ナイーブ・レーベルがフランスの美術館の企画展示にあわせて作る画家をテーマにしたコンピレーションのボックス化。画家に思いをはせながら、美しい音楽に耳をかたむける贅沢なひと時。 | ||
ラヴェル(1875-1937): 亡き王女のためのパヴァーヌ/鏡/夜のガスパール |
アンナ・ヴィニツカヤ(P) | |
録音:2011年8月、ベルリン。1983年ロシアのノボシビルスク生まれ、2007年のエリザベート王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門で優勝、すでにヨーロッパ全土で演奏活動を展開し、2011年のアルバムに対しドイツのエコー・クラシック賞授与などの輝かしいキャリアを持つ美しきピアニスト、アンナ・ヴィニツカヤ。かねてよりリサイタルで演奏を重ねてきたラヴェルのピアノ曲を収録した。「鏡」の「道化師の歌」の導入部の絶妙なテンポ設定は見事、一気に引き込まれる。中間部の歌の部分も朝もやのけだるげな空気たっぷり。最後のクライマックスでも音色の美しさが損なわれることは決してない。「夜のガスパール」のオンディーヌでの、クリスタルを思わせる硬質で透明な響きと幻想的な描写力は圧倒的。以前リリースされたプロコフィエフのピアノ協奏曲で魅せたダイナミックさとはまた一味違う、繊細でクリアーなラヴェルを完璧なテクニックをもって聴かせ、冴え渡るタッチと徹底的に深めた解釈が、聴く者をあっという間に魅了する。 | ||
SOGNO BAROCCO〜バロックの夢 モンテヴェルディ:苦しみはかくも甘き / カヴァッリ:歌劇「ヘレナの誘拐」〜器楽曲〔2曲〕(+) モンテヴェルディ?/フェラーリ?/カヴァッリ?:歌劇「ポッペアの戴冠」〜二重唱「ただあなたを見つめ」(*) プロヴァンツァーレ:明け方に輝くかすかな光 / ロッシ:スウェーデン女王のラメント モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」〜二重唱「陛下、私は今日生まれ変わり」(*) カヴァッリ:歌劇「ラ・カリスト」より〔あなたのために私は生きる/二重唱「甘い口づけ」(*)〕/ 歌劇「ヘレナの誘拐」〜シンフォニア(+) /歌劇「ドリクレーア」〜ドリクレーアのラメント モンテヴェルディ:歌劇「ウリッセの故郷への帰還」〜哀れな女王の苦しみは終わることがない(#) アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms) サンドリーヌ・ピオー(S;*) スザンナ・サンドバーグ(A;#) レオナルド・ガルシア・アラルコン指揮 アンサンブル・カペラ・メディテラネア | ||
録音:2012年1月、スウェーデン。(+)は世界初録音。世界的メッゾ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターによるバロック・オペラ歌曲集。モンテヴェルディやカヴァッリといったイタリア初期バロックの大家たちの珠玉の作品の中から、女性を主人公にしたオペラのアリア、さらにはロッシやプロヴェンツァーレによる珍しい作品も収録されており、愛の二重唱から悲嘆にくれる独唱まで、ピリオド楽器の美しい伴奏と共にオッターの知的な歌声に酔いしれるアルバムとなっている。また、豪華共演者にも要注目。「ポッペアの戴冠」から抜粋した二重唱でソプラノを担当するのは、来日も間近に控え、今最も注目を集めている歌姫ピオー!2003年に上演されたクリスティ指揮の「セルセ」でも共演、好評を博している二人だけに、まさに待望の共演と言えるだろう。ズボン役でも定評高いオッターの艶やかなメッゾと、「鈴を転がすような声」とも称されるピオーの透明なソプラノの相性は抜群。ネロとポッペアの、愛と瑞々しさに溢れた二重唱は必聴。なお、作曲者名が3名ならんで「?」となっているが、これは、ポッペアの戴冠がある種ワークショップ的な作品で、曲によっては自分の弟子のフェラーリやカヴァッリが書いたものもあるとされているから。この二重唱は当時のポピュラー音楽の様式で書かれていて、宝石のように美しいオスティナートの書法などは当時好まれた書法。もちろん現代の私たちが聴いても非常に魅力的なものとなっている。また、アルトを担当するのはスウェーデンの名手スザンナ・サンドバーグ。夫の不在を嘆く王妃ペネロペとそれを慰める浮母エリクレーアの二重唱を、哀しくも美しく歌いあげる。器楽伴奏は、アラルコン率いるアンサンブル・カペラ・メディテラネア。2005年に結成されたばかりのピリオド楽器団体だが、早くもヨーロッパを中心に幅広い活躍を遂げている。2011年にはオッターと共にフランス、ロンドンへ演奏ツアーを行っており、オッターの歌声とのアンサンブルも抜群。ミンコフスキやラトルといった指揮者らと共演を果たし、今もなお、オペラ界に一層の存在感を放つオッター。まだまだ若手歌手には譲れない、オットーならではの魅力あふれる歌声に酔いしれる1枚。 | ||
アクサンチュス・ベスト20 フォーレ:レクイエム (1896年版)より / バーバー/作曲者編曲:アニュス・デイ(原曲:弦楽のためのアダージョ)他 ロランス・エキルベイ指揮アクサンチュス室内cho./他 | ||
1992年に設立され、柔らかい歌声と抜群の歌唱力で今やフランスを代表する合唱団と名高いアクサンチュス室内合唱団。naïveレーベルでの活動も長く、2000年より10年以上にわたって様々な名盤を発信してきた。今回は18枚にも及ぶ過去のCDから珠玉の20曲を選曲。エキルベイ&アクセンチュス室内合唱団の名を一躍有名にした「トランスクリプション集」(V-4947)や、癒しの歌声で高い評価を集めたブラームスの「ドイツ・レクイエム」(V-4956)など、これまで話題を集めてきた名演の数々を一つに集約した豪華内容。ブックレットには抜粋元のCDリストもあり、気に入ったCDを探すことも可能。 | ||
Ladies Sing Baroque naïveレーベル傘下の各レーベルから、女性歌手たちによるバロック・アリアをまとめたコンピレーション | ||
パスティッチョ「オリンピーアデ」 〔レーオ、ハッセ、ガルッピ、サルティ、ミスリヴェチェク、パイジエッロ、 ダヴィデ・ペレス、ヴィヴァルディ、ガスマン、カルダーラ、トラエッタ、 ヨンメッリ、ケルビーニ、ペルゴレージ、ピッチンニ、チマローザの同名作から〕 ロミーナ・バッソ(Ms;メガークレ) フランチスカ・ゴットヴァルト(Ms;リチーダ) カリーナ・ゴヴァン(S;アルジェーネ) ニコラス・ファン(T;クリステーネ) ルース・ロジク(S;アリステア) ニコラス・スパノス(CT;アミンタ) マルケロス・クリシコス指揮ヴェニス・バロックo. | ||
録音:2011年8月、モンドヴィ。18世紀のイタリア・オペラで最も広い影響力を持っていたのは、作曲家ではなくて台本作家だった。ローマ生まれのピエトロ・メタスタージオ(1698-1782)は、1730年夏にウィーンの宮廷詩人になると、優れたオペラ台本を多数執筆、多くの作曲家がメタスタージオの台本に曲をつけた。たとえばモーツァルトが1791年に発表した「ティートの慈悲」もメタスタージオの台本を基にしているが、このオリジナルは1734年のカルダーラのオペラで、その間に40人近い作曲家が音楽を付けているという。そのメタスタージオの台本の中でも特に人気が高かった一つが「オリンピーアデ」。1733年のカルダーラのオペラから60人以上の作曲家によってオペラ化されたという。最も有名なものはヴィヴァルディで、naïveからアレッサンドリーニが指揮したCDがある(OP-30316)。またペルゴレージとガルッピの同名作も既に復活している。 今回のCD は、メタスタージオの台本に曲をつけたレオナルド・レーオ、ヨハン・アドルフ・ハッセ、バルダッサーレ・ガルッピ、ジュゼッペ・サルティ、ヨゼフ・ミスリヴェチェク、ジョヴァンニ・パイジエッロ、ダヴィデ・ペレス、アントーニオ・ヴィヴァルディ、フロリアン・レオポルト・ガスマン、アントーニオ・カルダーラ、トマゾ・トラエッタ、ニコロ・ヨンメッリ、ルイージ・ケルビーニ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ、ニッコロ・ピッチンニ、ドメニコ・チマローザのオペラから曲を選んで一本にまとめた物。当然曲ごとに個性は異なるものの、同じ台本を下地にしていることで意外に連なりで聞くことが出来る。一方、レチタティーヴォが含まれていないので、18世紀半ばから末にかけてのイタリア・オペラの曲集としても楽しめる。naïve が擁する優秀な歌手が集められている。カリーナ・ゴヴァン、ロミーナ・バッソ、ルース・ロジクなど近年バロックオペラ好きなら御存知の名歌手に加え、ドイツのメッゾ、フランチスカ・ゴットヴァルト、ギリシャのカウンターテナー、ニコラス・スパノスら、いずれも高水準。ヴィヴァルディで有名なヴェニス・バロックo.を指揮するのは、ギリシャ生まれの若いチェンバリスト、マルケロス・クリシコス。颯爽と引き締まった音楽作りで快適に聞かせてくれる。olimpiadeは「オリンピアーデ」というカナ表記が多く見られるが、正しくは「オリンピーアデ」。 簡単なあらすじ:古代ギリシャのシキオン。当地の支配者クリステネはオリンピックの試合を催し、その優勝者に褒美として娘アリステアとの結婚を認めることにしている。アステリアはアテネ人メガークレと相思相愛の仲だったが、クリステネは二人の仲を認めなかった。一方、クレタでメガークレを暴漢から救ったリチーダは、メガークレに自分の名で試合に出場してほしいと頼み、優勝の褒美が恋人とは思ってもいなかったメガークレはこれに応じる。リチーダはクレタの王女アルジェーネという婚約者がいたのだが、彼女の父王に結婚を反対されてしまい、結果アルジェーネは行方不明になってしまった。実はアルジェーネは羊飼いの娘リコーリと偽り、やはりシキオンにやって来る。リチーダとして優勝したメガークレは、絶望してアステリアに真実を告げる。事が発覚しリチーダは捕らえられる。アリステアとメガークレはそれぞれ自殺を図るが失敗。リチーダを助けるため、正体を明かしたアルジェーネがリチーダからの贈り物をクリステネ示すと、リチーダは幼い頃に捨てられたクリステネの息子と判明。クリステネは全てを許し、リチーダとアルジェーネ、そしてメガークレとアリステアが結ばれる。 | ||
ラフマニノフ(1873-1943):前奏曲集 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3 No.2 / 10の前奏曲 Op.23 /13の前奏曲 Op.32 |
ギヨーム・ヴァンサン(P) | |
録音:2012年6月、MC2、グルノーブル。2012年7月に初来日し、ミンコフスキ指揮アンサンブル金沢と、エスプリに満ちたプーランの2台のピアノのための協奏曲を披露し話題となったギヨーム・ヴァンサンのソロ・デビュー盤。ラフマニノフの24の調性による前奏曲を集めた意欲的な重量級の2枚組での登場。disc1の冒頭、前奏曲Op.3 No.2は、1892年の作品で、作曲の師であるアレンスキーに捧げた幻想小品集Op.3の第2曲。フィギュアスケート浅田真央氏のフリー・プログラムの音楽としても話題となった「鐘」の荘重な楽想で始まる。ヴァンサンは、壮麗な鐘を思わせるよく響く磨かれた音色で、荘重な空気の中、音楽を運んでいく。続くOp.23(1903年(第5曲のみ1901))、そしてdisc2のOp.32(1910年)と、近代的手法もみられる、しかし非常に濃厚なロマンティシズムに満ちた音楽を、強靭なテクニックと流麗な音色で聴かせる。深淵で、センチメンタルで、苦悩に満ちた柔らかさ。とりわけ濃厚に「ロシア的魂」が体現されていると言われるラフマニノフのピアノ音楽。ヴァンサンの濃厚な語り口に注目。ギヨーム・ヴァンサン [Guillaume Vincent] :1991年生まれ。7歳でピアノを始める。その3年後には初リサイタルを開催。その才能は間もなくアンリ・ゴーティエとフランソワ=ルネ・デュシャブルの目にとまり、13歳でパリ国立高等音楽院に入学。音楽院では名教師ジャック・ルヴィエ、すしてプリスカ・ブノワに師事。その後エッセール、ジュード、また和声をイヴ・アンリに師事。2011年には演奏者ディプロマを取得。世界の名だたるコンクールで入賞を果たしており、また、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭など世界の音楽祭に招待され、また、オーケストラとの共演も多数。ルノー・カピュソンらと室内楽の分野でも共演を重ねている、今急成長中のアーティスト。 | ||
オペラ・ファンタジー エリアス・パリッシュ=アルヴァース(1808-1849):ベッリーニの「ノルマ」による主題と変奏 エカテリーナ・カルター・キューネ(1870-1930):チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」による幻想曲 セイソン(1984-):ビゼー「カルメン」によるパラフレーズ シュポア(1784-1859):メユール「私は再び春に生き」による変奏曲 Op.36 A.ザベル(1834-1910):グノー「ファウスト」による変奏曲 ジャン=ミシェル・ダマース(1928-):オッフェンハック「ホフマン物語」による幻想曲 エリアス・パリッシュ=アルヴァース:ドニゼッティ「ランメルムールのルチア」による幻想曲 エマニュエル・セイソン(Hp) | ||
録音:2012年1月、パリ、マナン寺院。使用楽器:;ライオン&ヒリー、サルセード・モデル(2010年/シカゴ製)。2006年からパリ国立オペラ座o.の首席ソロ奏者を務める天才、エマニュエル・セイソン(1984-)の注目ソロ・デビュー盤。彼がピットで奏でるハープの音色はオペラ批評家達にもしばしば絶賛され、ハープ界の「恐るべき子供」とも呼ばれている。コンクールでも、難関ミュンヘン国際コンクールで優勝(2009年)したほか、USA国際ハープコンクール(ブルーミントン、2004年)、ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスト・オーディションでも優勝(2006年)。3つの主要なコンクールを制覇した初めてのハープ奏者。若くしてロンドンの王立アカデミーの客員教授も務めている。 卓越した技巧、溢れるエネルギーとともに醸し出される豊かな詩情は圧倒的。パワフルなタッチから繰り出されるグリッサンドはなんともゴージャス。そして弱音でも幻想的かつ魅惑的な世界を展開している。セイソンの魅力がたっぷりと味わえる極めつけのプログラムとなっている。なお、オペラ三昧のこの1枚、セイソン自身オペラ座o.の団員ということもあり、ジャケットの写真でセイソンがまとっているマントは実際にパリのオペラ座でも使用されたことのあるものだそう。オペラ座の怪人ならぬ、天才ハーピスト・セイソン、注目。 | ||
ミンコフスキ〜シューベルト(1797-1828):交響曲全集(ベーレンライター版使用) 〔第3番 ニ長調 D200 (1815) /第1番 ニ長調 D82 (1813) /第2番 変ロ長調 D125 (1814-1815) / 第5番 変ロ長調 D485 (1816) /第4番 ハ短調 D417「悲劇的」(1816) /第6番 ハ長調 D589 (1817-1828) / 第7番(第8番) ロ短調 D759「未完成」(1822) /第8番(第9番) ハ長調 D944「グレート」(1825?-1828) 〕 マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル | ||
録音:2012年3月、コンツェルトハウス、ウィーン、ライヴ。ミンコフスキによる待望&注目の新譜、シューベルトの交響曲全集。先にハイドンの交響曲全集(V-5176)で2011年のレコード・アカデミー大賞を受賞したコンビであり、さらにミンコフスキは、2012年7月末にアンサンブル金沢と素晴しく精緻なフランス音楽を聴かせてくれただけに期待が高まる。シューベルトの初期の6つの交響曲は、シューベルト16歳の1813年から1818年にかけて作曲された。第4番は歌曲「魔王」の後、1816年4月に作曲されたが、ミンコフスキは「ハイドンの『十字架上のキリストの最後の七つの言葉』を思い起こさせる。『悲劇的』という副題がついてはいるが、この作品はドラマティックなもの、というよりも、宗教的なインスピレーションに基づいたものだ」と語る。初期の6作から5年ほどの間をおいて書かれた「未完成」について、ミンコフスキは、「ロ短調という調性で、作曲者は、彼自身のことや、彼の運命についてのかなしみを語っている。彼は新しい扉を開け、そしてその先には、底なしの暗い裂け目があり、それはアンダンテの絶望的なピアニッシモであらわされているようだ。シューベルトの交響曲の中で初めて、シューベルトの音楽に特有のあの哀しみの昇華、胸が苦しくなるような光景がみられる。弦楽五重奏曲や「死と乙女」の緩徐楽章にもどこか似ているようだ」と語る。楽器配置は、ヴィーンの伝統に基づき、ヴァイオリンは指揮者の両脇に、コントラバスは指揮者の正面に配置。オーボエもウィーン仕様で、鼻にかかったような、柔らかな音色。コントラバスは、通常は4台だが、第5番では2台のみ。そして、「グレート」では、「シューベルトの野心があらわれており、ハイドンの天地創造やベートーヴェンの第九のような何かがある」として、5台のコントラバスを採用。さらに、第Iフルート、オーボエ、第IIクラリネットを倍増、ファゴットを強化し、各楽器が3人となることで、ブルックナーのような、どこかオルガンのようなスケールの音色が生まれている。ミンコフスキの緻密なスコアの読み込みと洞察には興味が尽きない。そして、とくに初期6作品での演奏の溌剌としたリズム、「未完成」と「グレート」でとりわけ生々しく感じられるシューベルトの人間味の表出など、現代のぞみうる最高のシューベルトの交響曲全集がここに完成している。 2013年2月には、ミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブルの来日公演でシューベルトの未完成も演奏されることになっており、非常に注目度の高いボックス。 | ||
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 より 〔第1番 BWV1007 /第3番 BWV1009 /第5番 BWV1011 〕 |
アントワーヌ・タムスティ(Va) | |
録音:2012年5月、9月、ドイチュラントフンク・カンマームジークザール、ケルン。使用楽器:ストラディヴァリウス「マーラー」(1672年、クレモナ/ハビスロイティンガー財団より貸与)/弓:デュブロカ製バロックボウ(2011年、パリ)。トリオ・ツィンマーマンのヴィオラ奏者としても知られるタムスティが、バッハの無伴奏チェロ組曲を収録。奇数番号のみの抜粋だが、バッハの作品を手掛けたのは無伴奏パルティータの第2番を収録したデビュー・アルバム(AM-111)以来。本アルバムはチェロのための作品をヴィオラで演奏したが、ヴィオラはチェロと同じ弦配列を持つために編曲の必要がなく、原曲そのままの調性で演奏がなされている。原曲の雰囲気はそのままに、ヴィオラの魅力の真髄をたっぷりと堪能できるアルバムと言えるだろう。タムスティの演奏は、舞曲それぞれのリズムが際立つ溌剌とした物。柔らかな音色の中にスパイスのごとくピリッときいた鮮やかなアクセントが素晴らしく、見通しのよいクリアな発音と爽やかな音運びでシンプルでありながらも奥深いJ.S.バッハの音楽世界を鮮やかに表現している。今回の収録にあたり、タムスティは2008年より貸与されている1672年製のストラディヴァリウス「マーラー」を使用!比較的明るく華やかな音色で、体にすっと沁み込んでくるような素朴な響きが絶品。タムスティの演奏スタイルとの相性も抜群。ヴィオラのストラディヴァリウスはとりわけ貴重なだけに、その音色だけでも一聴の価値ありと言えるだろう。アントワーヌ・タムスティは1979年、パリ生まれ。タベア・ツィンマーマンの愛弟子として研鑽をつみ、2004年のミュンヘン国際音楽コンクールで堂々の1位に輝いたことで一躍注目を集めた。ミンコフスキ、ヤルヴィ、ムーティなど数々の名指揮者たちと共演を重ね、ヴィオラ界屈指の実力派として世界的に活躍している。近年は名門トリオ・ツィンマーマンのヴィオラ奏者として精力的に活動するほか、ラ・フォル・ジュルネやヴィオラ・スペースなどで来日も果たしており、今後ますますの活躍が期待されるアーティストの一人と言えるだろう。 | ||
アクサンチュス〜ロランス・エキルベイ CD1(V-5137) フォーレ:レクイエム CD2(V-4947) トランスクリプションズ CD3(V-5045) ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉 CD4(MO-782116) パスカル・デュサパン:レクイエム(1998) CD5(V-4956) ブラームス:ドイツ・レクイエム | ||
人気合唱グループ、アクサンチュス名盤5枚がお買い得セット化。一大ヒットとなった、古今東西のクラシック名曲に聖書のテキストなどの歌詞をあてはめて歌った「トランスクリプション」をはじめ、ピオーをソロに迎えたフォーレのレクイエム、ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」、そしてベレゾフスキーとエンゲラーという豪華ピアニストを迎えての2台ピアノ版によるドイツ・レクイエムが入っているだけでもすでにお得。さらに今回のボックスでは、デュサパンのレクイエムも収録。ラインの神学者エックハルトの神秘的な世界のテキストによる「グラヌム・シナピス」や、オケゲムのレクイエムのパロディ的な「ウンブレ・モルティス」は、アクサンチュスの技巧と融合する声が存分に味わえる無伴奏仕立て。奇抜な効果は一切排除され、あくまでも自然な声が織り成す不思議な世界が展開されている。「ドナ・エイス」は複雑なパート区分とリズムが圧巻。アンサンブル・アルス・ノヴァが雰囲気を盛り立てる。アクサンチュスの魅力を存分に味わえる、うれしいボックス。 | ||
ヴェルレ2度目の同曲、久々の再発〜 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 ブランディーヌ・ヴェルレ(Cemb) | ||
録音:1992年9月、サンティポリート〔聖イポリート〕教会 [Eglise St-Hippolyte]、タルヌ県、フランス。原盤・前出: Astrée, E-8745。使用楽器:アンリ・エムシュ、1751年製作。絶賛されながらも近年入手困難となっていた、ヴェルレ女史による同曲2度目の録音だった名盤が再登場。比較的速めのテンポながらふくよかなアリアで幕を開け、響きも極めて豊かで、独自の世界に一気に引き込まれる。続く変奏も絶妙なテンポ設定と、繰り返しごとに、決して過度ではないが細やかにほどこされゆく装飾に、彼女の信念とこだわり、節度が感じられる。終結のアリアのテンポもまさに絶妙。ヴェルレ(1942年生まれ)は、パリ国立高等音楽院にチェンバロ科を設立したマルセル・ド・ラクールに師事、1963年ミュンヘン国際コンクールのチェンバロ部門で満場一致の第1位と特別賞を受賞した。その後ユゲット・ドレフュスのもとでさらに研鑽を積んだ他に、ランドフスカの弟子ルッジェーロ・ジェルリン(1899-1983)や、D.スカルラッティ作品のK番号の頭文字でおなじみのラルフ・カークパトリック(1911-1984; ブーランジェにピアノ、ランドフスカにチェンバロを師事した)らの薫陶も受けた。1970年代からフィリップスに、1990年代からはアストレでレコーディングを行い、特にこの92年のゴルトベルクは「チェンバロによる演奏のカタログの中でもっとも優れたもの」と絶賛された。 | ||
L’Italie Renaissance - Denis Raisin Dadre & Doulce Mémoire バルダッサール・カスティリョーネ著:宮廷人の書(1528/ヴェネツィア)に関する音楽(全28曲)(*) イザーク:バス・ダンス「スパーニャ」 / ヨハネス・マルティーニ:私は恋にねらいを定めた ジャン・ジャパール:私は恋にねらいを定めた / ジャコモ・フォリャーノ:愛しい人、君に捧げる愛は/他 [録音:1996年9月29日-10月2日、セリニ、フランス/旧品番:E-8604〔当店未案内/廃盤〕] ロレンツォ・イル・マニーフィコ〔ロレンツォ・メディチ〕:Trionfo di Bacco 〜謝肉祭の歌(全21曲)(*) イザーク、作曲者不詳、ダルツァ、ジョスカン・デ・プレ、ギゼリン、デモフォーンの作品 [録音:1997年、Église de Saint-Rémy de Savigny 、フランス/旧品番:E-8626〔当店未案内/廃盤〕] モラーレス(1500頃-1553):テネブレ/聖木曜日のための哀歌・讃課(1564; 13曲) [録音:2002年8月、フロヴィル小修道院、フランス/旧品番:E-8878〔廃盤〕] Le Siecle du Titien 〔ティツィアーノの世紀〕〜ヴェネツィアの音楽(1490-1576)(全22曲) カーラ、トロンボンチーノ、ヴェルドロ、アルカデルト、ヴィラールト、 ヴィツェンティーノ、パラボスコ、アバンダンテ、ガストルディ、他の作品 [録音:2001年5月、領事館ホール、ナルボンヌ、フランス/旧品番:E-8626〔廃盤〕] Viva Napoli〜16世紀のナポリ音楽(全21曲) ベンドゥージ、カローゾ、ダ・ノーラ、コスタンツォ・フェスタ、アントニオ・ヴァレンテ、アドリアン・ヴィラールト、 オルランド・ディ・ラッスス、ガスパーロ・ザネッティ、チェーザレ・ネグリ、ジョヴァンニ・ナスコ、他の作品 [録音:1998年9月、マゲローネ司教座大聖堂、フランス/旧品番:E-8648〔廃盤〕] レオナルド・ダ・ヴィンチ〜宇宙の音楽[録音:2003年1月/単売:E-8883] ドニ・レザン=ダドル指揮ドゥルス・メモワール | ||
特に(*)の2枚分は21世紀に入るとほぼ同時に入手出来なくなっていたものなので、待望の再発売。ルネサンス音楽ファンの方に朗報。ドニ・レザン=ダドル率いる、16世紀ルネサンスの情景を鮮やかに描く名門ドゥルス・メモワールの名盤をまとめた6枚組BOXが特別価格でリリース。5枚はすでに廃盤で現在では入手困難。収録されているのは世俗音楽から宗教音楽、声楽作品から器楽作品まで様々。謝肉祭の愉快な響き、修道院に響く瞑想の響き、宮廷音楽の典雅な響き…現代の我々には神秘的で、それでいてどこか懐かしいルネサンスならではの多彩な魅力を堪能出来る。ドゥルス・メモワールは1990年にパリで結成されたアンサンブル団体。ルネサンス時代の世俗・宗教音楽を再検討し、新たな再現演奏を試みることを目的として結成された。これまでアンブロネー、バース、ボストンといった数々の著名な音楽祭に出演し、再現演奏という話題性だけでなく、完成度の高い演奏で世界中のルネサンス・ファンを釘付けにしてきた。1999年には第5回北とぴあ国際音楽祭で初来日している。 | ||
ラヴェル: 博物誌/マダガスカル先住民の歌(*) /花のマント/おもちゃのクリスマス/5つのギリシャ民謡/ トリパトス/大風は海から/草の上/ロンサールここに眠る/夢/2つのヘブライの歌 ノラ・グビッシュ(Ms) アラン・アルティノグル(P) マガリ・モスニエ(Fl;*) ジェローム・ペルノー(Vc;*) | ||
録音:2011年6月、サル・コロンヌ、パリ。ビゼーの『カルメン』のカルメン役を得意とするフランスが誇るメゾ、ノラ・グビッシュによるラヴェル。多彩な作風を見事表現し分け、力強くも艶やかな歌声で聴かせる異国趣味あふれる作品から、フランス詩的な響きが美しい作品では透明感あふれる繊細な歌声で、様々な曲調の作品を聴かせてくれる。豪華伴奏陣にも注目。近年指揮者としても活躍しているアラン・アルティノグルは、音楽院時代から彼女の伴奏を務めるピアニスト。デュパルクの歌曲集に引き続き(VEL-3150)、20年越しの息の合ったアンサンブル。「マダガスカル先住民の歌」では、2004年ミュンヘン国際音楽コンクールに優勝して以来るます注目を集める若手マガリ・モスニエと、バロック・チェロの名手としても知られるジェローム・ペルノーが共演。時に柔らかく、妖しく歌を盛り上げている。 | ||
Royal Handel 〜ヘンデル:作品集〔既出アルバムからの曲単位コンピレーション〕
プティボン、ピオー、ミンコフスキ、アレッサンドリーニ、カーティス、マルゴワール/他多数 | ||
アン・ハレンベリ〜マリエッタ・マルコリーニのためのアリア集 ヨハン・シモン・マイアー〔マイール〕(1736-1845):歌劇「イフィゲニアの犠牲」〜死だけが(**) ロッシーニ:歌劇「とてつもない誤解」〜あなたのおかげで、私は再び幸せになった ヨーゼフ・ヴァイグル(1766-1846):歌劇「待ち伏せ」〜愛していると彼女に伝えて(*/**) フェルディナンド・パエール:歌劇「愛の勇士」〜私は死ぬだろう(#/**) ジュゼッペ・モスカ:歌劇「男の中の獣 [Le bestie in uomini] 」〜私は自分の姿を見つめながら ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」より〔私が愛する彼のために(+) /我らの祖国を思え〕 カルロ・コッチャ(1782-1873):歌劇「野生の女」〜「あなたは私を抱きしめ」(**) ロッシーニ:歌劇「バビロニアのチロ」〜「私はあなたに口づけし、強く抱きしめる」(#) アン・ハレンベリ(Ms) ブリジット・クリステンセン(S;#) シリ・カロリーネ・トルンヒル(S;#) マリウス・ロト・クリステンセン(T;#/+) フレドリク・アクセルベルグ(T;#) ヨハネス・ヴァイザー(*/#/+) ハルヴォル・F.メリン(*/+) ファビオ・ビオンディ指揮スタヴァンゲルso.、SSO室内cho. | ||
録音:2011年8月、スタヴァンゲル・コンサートホール、ノルウェー。(**)は世界初録音。「ナイーヴ・ディスカヴァリーズ」第1弾。ヴィヴァルディ新発見シリーズと並び、今日演奏されなくなってしまった作品を世界的名手たちによる演奏によって再発見していこうという意欲的なシリーズ。記念すべきファースト・アルバムは、1780年にフィレンツェに生まれ、19世紀のイタリアで一斉を風靡した名コントラルト、マリエッタ・マルコリーニのために作曲されたアリア集。スタンダールの「ロッシーニの一生」によればロッシーニと恋人関係にもあったともいわれるが、いずれにせよ彼女の成功にロッシーニとの出会いが不可欠であったことは確かなようだ。名コントラルトとして大成したマルコリーニは北イタリアを中心に高い人気を集め、彼女のために数々のオペラの役が用意された。力強さと美しさを兼ね備えた技巧的なアリアの数々からは、マルコリーニの名手ぶりを窺い知ることが出来る。録音される機会の少ないロッシーニの1810年代の歌劇のアリアを数多く収録しているほか、現在では殆ど演奏されることのない同時代の音楽家たち、マイヤー、パエール、ヴァイグルなどの作品も収録。彼女の生きた軌跡ともいうべき作品の数々を歌いあげるのは、バロック・オペラを中心に大活躍のメッゾ、アン・ハレンベリ。世界各地の劇場、音楽祭に引っ張りだこのハレンベリは、まさに本アルバムの“マルコリーニ役 " にふさわしき名手と言えるだろう。重唱では、B.クリステンセンやJ.ヴァイサーをはじめとするノルウェー屈指の名歌手らとの鮮やかな掛け合いも堪能出来る。器楽演奏は名匠ビオンディが2006年より芸術監督を務めているノルウェーのスタヴァンゲルso.。名手たちによる質の高い演奏で希少なプログラムを堪能できるのも、本シリーズ最大の魅力の一つとなりそう。 | ||
A Portrait - Lise de la Salle ・CD〔既出盤からのコンピレーション/録音:2002年-2011年〕 モーツァルト:ソナタ第9番 ニ長調 K.311 (284c) 〜第1楽章アレグロ ラフマニノフ:絵画的練習曲集第1番 ハ短調 Op.39 No.1〜アレグロ・アジタート J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903〜フーガ / ラヴェル:「鏡」〜洋上の小舟 ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調〜第1楽章[ファビオ・ルイージ指揮ドレスデン国立歌劇場o.] プロコフィエフ:組曲「ロメオとジュリエット」からの10の小品〜モンタギュー家とキャピュレット家 ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調〜第2楽章[ローレンス・フォスター指揮グルベンキアンo.] プロコフィエフ:トッカータOp.11 / リスト:献呈(原曲:シューマン)/超絶技巧練習曲〜第4番マゼッパ ・DVD 〔新発売映像〕 リスト:バラード第2番 ロ短調/詩的で宗教的な調べ〜第7曲「葬送」 灰色の雲/ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」 シューマン:交響的練習曲/5つの変奏曲 / ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 リーズ・ドゥ・ラ・サール(P) | ||
収録(DVD):2011年、ブッフ・ドュ・ノール劇場、ライヴ。2010年-2012年に続けて来日し、最も注目熱きピアニストの一人ドゥ・ラ・サールのポートレイト・アルバム。既出音源からのCDに加え、代理店によると『劇場を貸し切って収録を行った』『シックな衣装に身を包み、がらんどうの劇場の中で圧倒的な存在感を放つリーズの熱演はファン必見です!』という1時間半ほどの初発売DVD映像付き。 | ||
クリスマス・ボックス・セット〜フランス歌曲集 ・フォーレ:3つの歌Op.18 /5つのヴェネツィアの歌 Op.58 /優しき歌 Op.61/他 [ベルナール・クリュイセン(Br) ノエル・リー(P)/ V-4804 (1CD) + ? [V-4915 (2CDs)] 廃盤] ・アーン、ショーソン、エネスク、ドビュッシー[ルミュー(A)/V-5022] ・夢のあとに〜フォーレ、プーランク、R.シュトラウス/他[ピオー(S)/V-5250] ・ドビュッシー[ピオー(S) インマゼール(Fp)/V-4932] ・ドビュッシー、デュパルク、ラヴェル/他[ドゥグー(Br)/V-5209] | ||
2枚分収録されているクリュイセンによるフォーレ歌曲集は1965年と1973年に録音されたもので、単売は廃盤のため入手不能。 | ||
クリスマス・ボックス・セット〜ヘンデル:声楽作品集 ・オラトリオ「メサイア」(モーツァルト編曲/ドイツ語版)[マルゴワール指揮/ E-8509 [E-3004] 廃盤] ・オラトリオ「時と悟りの勝利」[アレッサンドリーニ指揮/OP-30440 [OP-30321]] ・聖セシリアの祝日のための頌歌[ミンコフスキ指揮/V-5183 (2CDs) より] ・アリア・二重唱集[ゴヴァン(S) ルミュー(A) カーティス指揮/V-5261] | ||
マルゴワールによるモーツァルト編曲版「メサイア」の単売は、廃盤のため入手不能。 | ||
クリスマス・ボックス・セット〜バロック宗教作品集 ・J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232[ミンコフスキ指揮/V-5145] ・モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り[アレッサンドリーニ指揮/OP-30403] ・ペルゴレージ&A.スカルラッティ:スターバト・マーテル[アレッサンドリーニ指揮/OP-30441 [OP-30406]] ・アッレーグリ:ミサ曲とモテット集[ファブル=ガッリュ指揮ア・セイ・ヴォーチ/E-8909 [8524] ] | ||
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集 〔第1番 ト長調「雨の歌」 Op.78 /第2番 イ長調 Op.100/第3番 ニ短調 Op.108 〕 セルゲイ・ハチャトリャン(Vn) ルシーネ・ハチャトリャン(P) | ||
録音:2012年7月-8月、ウィグモア・ホール、ロンドン。「naïve」レーベル5枚目となる今回、セルゲイが選んだのは甘露な旋律美しきブラームスのソナタ。驚くべき集中力と深い呼吸、そして中低音の響き厚き艶やかな美音の魅力が遺憾なく発揮された、期待を裏切らぬ白眉の出来栄え。また、フランク&ショスタコーヴィチ(V-5122)以来となる、ルシーネとの姉弟共演も本アルバムの大きな見所。気品のある落ち着いたルシーネとの絶妙なアンサンブルに、抒情性にあふれながらも決して我を失うことのない、セルゲイの成熟した表現力が光る。日本音楽財団より貸与されている1740年製グァルネリ・デル・ジェス『イザイ』の極上の音色も聴きどころ。驚くべき軽やかさと深奥さを併せ持った絶美の響きは、ハチャトリャンの巧みな運指と運弓あってのたまものだろう。静かな夜に一人きり、じっくりと味わいたくなるような滋味あふれる演奏に魅入られる1枚。 | ||
世界各国のクリスマス・キャロル集 クリスマスおめでとう [We wish you a merry christmas] /お生まれだ、イエス様が/ プレトリウス:清しこの夜/諸人声あげ/幼子イエスへの子守唄/ジングル・ベル/ 王様たちのクリスマス/牛と灰色のロバの間に/荒野の果てに/山上より告げよ/ ホワイト・クリスマス/マサイアス:今日キリストが生まれた/Tebe Pojem/聖母の御子/ En Belen Tocan a Fuego/ああベツレヘムよ/スザンニ/ひいらぎ飾ろう/ プロヴァンス地方のクリスマス/プレトリウス:エサイの根より/ メンデルスゾーン:クリスマス/こよなく素晴らしく鐘は鳴る/サンタが街にやってくる ピエール・カオ指揮アルシス・ブルゴーニュ | ||
録音:2010年12月22日-23日、フランス。ベテラン指揮者ピエール・カオ(1937-)&アルシス・ブルゴーニュによる世界各国に伝わるクリスマス・キャロルを集めたアルバム。お馴染みの曲を多く収録、時に明るく、時に静謐、曲調に合わせて多彩な歌声を使い分ける。演奏は全てアカペラ。ソプラノ、アルト、テノール、バスが各5人ずつ、合計20人の精鋭たちが織り成す。「アルシス・ブルゴーニュを聴くのは専ら古楽で」という方にとっては、このアンサンブルが持つ新たな魅力に気づく1枚になるかもしれない。とはいえ、プレトリウスの作品や讃美歌ではクリスマス・ミサを想起させる荘厳な響きが美しく、濁りのない澄んだ歌声の調和に聴き入る。「ホワイト・クリスマス」や「幼子イエスへの子守唄」、「今日キリストが生まれた」などで魅せる天上へと響き渡るような美しい独唱も聴き所。 | ||
サラ・ネムタヌ〜チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (*) /弦楽六重奏曲 ニ短調 Op.70「フィレンツェの想い出」(#) サラ・ネムタヌ(Vn) クルト・マズア指揮フランス国立o.(*) リュック・ヘリー(Vn;#) ザビーヌ・トータン(Va;#) クリストフ・ゴーグ(Va;#) ラファエル・ペロー(Vc;#) ジャン=リュック・ブーレ(Vc;#) | ||
録音:2012年4月、シャトレ座、ライヴ(*)、2012年9月、ラジオ・フランス、スタジオ106 (#)。(#)の独奏者陣カナ表記は欧文不明のため代理店記載ママ。サラ・ネムタヌの演奏楽器:ジョヴァンニ・バッティスタ・ガダニーニ、1784年製作。映画「オーケストラ」で吹き替え演奏したことで話題となった女流ヴァイオリニスト、サラ・ネムタヌ。このアルバムでは映画で演奏したチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を指揮をクルト・マズア、そして自身も所属するフランス国立管との演奏で収録している。サラ・ネムタヌの演奏スタイルはオーソドックスでパワフル、そして圧倒的なテクニックで聴かせる。マズアもソリストに遠慮することなく、しかしソリストを引き立てることを忘れない絶妙な演奏。カップリングは弦楽六重奏曲「フィレンツェの想い出」。フランスの実力派中堅演奏家が集まり、情熱的で抒情性溢れる演奏をしている。 | ||
隠されたヘンデル〜ヘンデル:オペラ・アリア集 歌劇「ピッロとデメトリオ」〜最初は激情に駆られて(*)/歌劇「リナルド」(1714)〜このむごい別離が(*)/ 歌劇「ピッロとデメトリオ」〜全く美しくない、軽蔑に満ちたお前の目は(*)/管楽器のためのアリア ヘ長調 HWV410/ 弦楽器のためのアリアあるいはホーンパイプ ハ短調 HMV355/歌劇「ピッロとデメトリオ」〜おいで、愛しい人(*)/ 歌劇「オットーネ」〜愛は軽蔑と嫉妬に屈し/歌劇「リナルド」(1717)〜おいで、最愛の人(*)/ 歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」より〔私は別の国の女王になるのだろう/教えて、残酷な愛〕/行進曲 ト長調 HWV418/ 歌劇「ゴールのアマディージ」〜我が心はわずかな喜びにおだてられ(*)/管楽器のためのアリア ヘ長調 HWV410/ 歌劇「テゼオ」〜彼は私の心が深く悲しむ訳を知っているのに(*)/ 歌劇「アドメート」より〔泣かないで、友よ/私はもっと美しくなるわ〕(*)/ 歌劇「ベレニーチェ」〜運命の女神の気まぐれが(*)/行進曲 ヘ長調 HWV346/「アレッサンドロ」〜孤独な愛 アン・ハレンベリ(Ms) アラン・カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコ | ||
録音:2010年6月-7月、ロニーゴ、イタリア。(*)は世界初録音。ヘンデリアンの方必見の朗報。アラン・カーティス率いるイル・コンプレッソ・バロッコがまたまたやってくれた。1979年結成以来30年以上のキャリアを重ね、ますます円熟した演奏を見せている当団が、ゴーヴァン&ルミューを迎えた二重唱集(V-5261)に引き続き、今回も注目必至のヘンデル・アルバムをリリースする。なんと12曲のアリアのうち、9曲が世界初録音!まさに「隠されたヘンデル」というアルバム・タイトルに違わぬ再発見プログラムとなっている。珠玉のアリアの数々を歌うのは、W.クリスティやミンコフスキらとの共演も厚いメッゾ歌手アン・ハレンベルク。これまでにない蘇演プログラムだけに、アン・ハレンベリ&イル・コンプレッソ・バロッコが織りなす抜群の演奏で聴くことができるのは嬉しい限り。 今回収録されているのは、ヘンデルが1710-20年代に作曲した歌劇のアリア。器楽作品もすべて歌曲のアリアから編曲されたものになる。代表作の歌劇『リナルド』で世界初録音?という疑問はごもっとも。作曲年に注目して頂くとお分かりのように、それぞれ再演時に新たに追加されたアリアが収録されている。「このむごい別離が」は、1714-15シーズンの公演のために追加されたアリア。さらに1717年に行われた公演の際、このアリアと差し替える形で「おいで、最愛の人」が作曲された。テクストの内容は共通していても、音楽作品としては全く異なる2つのアリア。ヘンデルの作品に対する飽くなき向上心を垣間見ることが出来る。さらに今回のプログラムでもう一つ注目されるのが、歌劇『ピッロとデメトリオ』のアリア!この歌劇は元々アレッサンドロ・スカルラッティの代表作として知られているが、本アルバムに収録されているアリアはこの歌劇が1716年にロンドンで再演される際、ヘンデルが新たに追加した物。名カストラート、アントニオ・ベルナッキのために作曲されたアリアであり、歌手の妙技を見せつけるかの如き非常に華やかな旋律が聴き所。ヘンデルが他の作曲家のオペラにアリアを補填するという例はこの歌劇以外には見つかっておらず、ファンならば是非とも押さえておきたいところ!その他にも数々の希少作品を収録しており、まさにファン必携の注目盤。 | ||
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 (*) ドヴォルジャーク:ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33 (#) |
フランチェスコ・ ピエモンテージ(P) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 BBCso. | |
録音:2012年12月1日、バービカン・センター、ロンドン、ライヴ(*) /2012年11月、ロンドン(#)。
1983年生まれ、すでに世界各地に活躍の幅を広げ、メータ、ヤノフスキ、マンゼといった指揮者たちとも共演を重ね、2013年4月には来日し注目度急上昇中の俊英ピエモンテージ初となる協奏曲集が、2012年より専属契約を交わしたnaïveレーベルから登場。独特のふわりとした軽やかなタッチと繊細な音運びの魅力の真髄を味わうに十分なプログラム。来日公演で都響とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を披露した際は、その流れるような運指から生まれる繊細な音運びで反響を呼んだピエモンテージ。シューマンは来日リサイタルでも好評を博したレパートリーなだけあり、その期待を裏切らぬ出来栄えといったところ。ピエモンテージの演奏は明暗と強弱のコントラストが絶妙で、切なくも美しい旋律をぐぐっと聴かせてくれる。オーケストラはビエロフラーヴェク率いる名門BBC響。シューマンは2012年末にロンドンで行われ好評を博したライヴ録音。チェコ随一の名匠が指揮をとるドヴォルジャークも聴き所。演奏は全体的に澱みのない清廉なテンポ感で進められており、冷静の中にも熱さを秘めた盤石のアンサンブルを組み上げている。 フランチェスコ・ピエモンテージ:1983年スイス生まれ。ハノーファーでA.ヴァルディに師事する傍ら、A.ブレンデル、内田光子、A.ワイセンベルクといったアーティストと親しい交流を育み、重要なインスピレーションを得る。エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞ほか、数々の国際コンクールで輝かしい受賞歴を誇る。室内楽ではE.パユ、H.シフ、D.ミュラー=ショットらからの信頼も厚い。すでに数々の名門オーケストラと共演を重ねており、今後もR.ノリントン&N響、M.ヤノフスキ&ベルリン放送so.、A.マンゼ&サン・パウロ響といった注目必至の共演が予定されている。これまでにClavesレーベルの下でシューベルト全集録音に取り組んでいるほか、Avanti Classicレーベルからリリースしたヘンデル、ブラームス、バッハ、リストの作品を収録したリサイタルCDは2012年のBBCミュージック・マガジン・アワードの新人賞を受賞。2012年よりnaïveレーベルと専属契約を交わし、これからの更なるリリース活動にも期待が集まっている。 | ||
カウンターテナーたち ヴィヴァルディ:「主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)」RV.608〜主は愛する者に眠りをお与えに [原盤: OP-30453/フィリップ・ジャルスキ(CT)ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス/2007年7月] J.S.バッハ:教会カンタータ「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV.175〜来たりて我を導きたまえ [原盤: E-8911(廃盤)/アンドレアス・ショル(CT)クリストフ・コワン(ピッコロVc)指揮] パーセル:おお孤独よ、我が甘き選択Z.406[原盤: E-8915/ジェラール・レーヌ(CT)指揮] グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」 (1762年/ウィーン初校版)第三幕〜エウリディーチェを失って(オルフェオ) [原盤: E-8538(廃盤)/ジェイムズ・ボウマン(CT)ジャン=クロード・マルゴワール指揮王室大厩舎・王宮付楽団] ヴィヴァルディ:「主は言われた」RV.595〜彼は道ばたの渓流から水を飲み [原盤: E-3006/ジェイムズ・ボウマン(CT)ジャン=クロード・マルゴワール指揮王室大厩舎・王宮付楽団] ダウランド:エセックス伯のガリアード「わが過ちを許してくれようか?」 [原盤: E-8919(廃盤)/ジェラール・レーヌ(CT)アンサンブル・オルランド・ギボンズ] J.S.バッハ:教会カンタータ「われはよき羊飼いなり」BWV.85〜イエスはよき羊飼いなり [原盤: E-8911(廃盤)/アンドレアス・ショル(CT)クリストフ・コワン(ピッコロVc)指揮] ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」RV.728第一幕〜そなたの下でだけだ、愛しい人よ(ルッジェーロ) [原盤: OP-30393/フィリップ・ジャルスキ(CT)ジャン=マルク・グノン(Fl)ジャン=クリストフ・スピノージ指揮] ヴィヴァルディ:「グリゼルダ」RV.718第二幕より〜ツバメの恋人(コッラード) [原盤: OP-30419/イェスティン・デイヴィス(CT)ジャン=クリストフ・スピノージ指揮/2005年12月] シャルパンティエ:劇的モテット(オラトリオ)「サウルとヨナタンの死」〜ecquid a d s urdos n unc s pargo c armina ? [原盤: E-8927/ジェラール・レーヌ(CT)指揮イル・セミナリオ・ムジカーレ/2000年10月] ヘンデル:「エジプトのジューリオ・チェーザレ」HWV.17第一幕〜抜け目の無い狩人は(チェーザレ) [原盤: E-8558(廃盤)/ジェイムズ・ボウマン(CT)ジャン=クロード・マルゴワール指揮王室大厩舎・王宮付楽団] ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」 (1714年版)RV.819第二幕〜「私は泣こう、涙の波が和らぐまで」(ルッジェーロ) [原盤: OP-30540/デイヴィッド・DQ.リー(CT)フェデリーコ・マリア・サルデッリ指揮/2012年7月、フィレンツェ] ヴィヴァルディ:「モンテズマ」(ジローラモ・ジェスティ台本)RV.723第一幕〜 gl ' oltraggidella sorte [原盤: E-8501(廃盤)/ドミニク・ヴィス(CT)ジャン=クロード・マルゴワール指揮王室大厩舎・王宮付楽団] ダウランド:アリア「溢れよ、わが涙」[原盤: E-8919(廃盤)/ジェラール・レーヌ(CT)] ・ボーナストラック 映画「カストラート」〜R.ブロスキ:「アルタセルセ」〜私は揺れる船のように [原盤: V-5191(廃盤)/[マラス=ゴドレフスカ(S) デレク・リー・レイギン(CT) クリストフ・ルセ指揮] | ||
成人男性でありながら、女性が得意とする高音域を見事に歌いこなしてしまう驚異のパート、カウンターテナー。20世紀にイギリスの名手アルフレッド・デラーによってその存在が再認されて以来、今では声楽ファンにもすっかりお馴染みのパートとなっている。女声の柔らかな艶やかさと男声の力強さを併せ持った不思議な歌声に虜となっている方もいらっしゃるのではないだろうか。このたび、そんな独特の魅力あふれるカウンターテナーの響きだけを存分に堪能させるスペシャル・アルバムが、naïveレーベルからリリースされた。アンドレアス・ショル、フィリップ・ジャルスキ、ジェラール・レーヌといった世界屈指の名カウンターテナーたちがnaïveレーベルに残してきた素晴らしいアルバムの中から、珠玉の録音の数々が抜粋・収録されている。様々な世代のカウンターテナー達の歌声がひとつになっているのも興味深いところで、それぞれの特徴ある歌唱を聴き比べられるのは本アルバムならではの楽しみ。すでに廃盤となり、今では入手困難なアルバムから多く抜粋されているのも嬉しい限り。マルゴワール、コワン、スピノージといった古楽界の大御所が顔を揃えた伴奏陣の豪華さにも注目される。ルネサンスからバロック時代のアリアやモテットを中心に据えたプログラムとなっているため、古楽ファンの方々にもおすすめしたいアルバム。また、アルバムの最後にはボーナストラックとして、1994年に公開された映画「カストラート(原題はファルネッリ)」のOSTから、ファリネッリの兄、リッカルド・ブロスキの歌劇「アルタセルセ」のアリアが収録されている。カウンターテナーとは似て非なるが、この映画で男声高音域歌手の存在を知った方も多いのでは。ソプラノとカウンターテナーの歌声を合成し、今となっては聴くことの叶わないカストラートの歌声を再現したことでも話題を呼んだ。こちらも原盤は廃盤となってしまっているため、今回の再録は喜ばしい限り。 | ||
ヒンデミット: ヴィオラ・ソナタ ヘ調 Op.11 No.4 (*) / 無伴奏ヴィオラ・ソナタ Op.25 No.1 / 白鳥を焼く男(#) /葬送音楽(#) |
アントワーヌ・タムスティ(Va) マルクス・ハドゥラ(P;*) パーヴォ・ヤルヴィ指揮(#) hr so.〔旧・フランクフルト放送so.〕(#) | |
録音:2012年12月、2013年4月、9月、ヘッセン放送協会、フランクフルト。20世紀の大家パウル・ヒンデミットの没後50周年となる2013年、今をときめく世界的ヴィオラ奏者タムスティによる注目必至のヒンデミット・アルバム。ピアノ伴奏には、共演歴厚きドイツの名手マルクス・ハドゥラを迎えているほか、協奏曲では、パーヴォ・ヤルヴィ率いるhrso.(旧フランクフルト放送so.)をバックに配している。タムスティは、ヤルヴィ&hrso.と2012年末にフランクフルトで「白鳥を焼く男」と「葬送音楽」を演奏し、高い評価を集めたばかりなだけに、本アルバムでも盤石のアンサンブルを聴かせてくれる。本アルバムで、タムスティはヴィオラ・ソロ、ヴィオラとピアノ、ヴィオラとオーケストラという3つの異なる編成の作品を選曲し、ヒンデミットが持つ響きの魅力を様々な視点から愉しませてくれる。ヒンデミットといえば調性の枠を超えた独特の響きを持った作風が印象的だが、その随所に郷愁の念を誘う美しい旋律が散りばめられているのも大きな魅力の一つ。2つのヴィオラ・ソナタは、タムスティの演奏技術の粋をたっぷりと堪能出来る仕上がり。ヴィオラ界の第一線で活躍する名手の面目躍如といったところ。「白鳥を焼く男」はヴィオラと小規模オーケストラのために書かれた作品。古い民謡を旋律に織り込んだ協奏曲で、チェロとコントラバス、木管、金管、ティンパニ、ハープを伴奏に、ヴィオラ・ソロが民謡の美しい旋律を朗々と歌いこんでいく。技巧的なパッセージにおいても歌心を決して失わないタムスティのソロはまさに圧巻。弦楽アンサンブルを伴奏に伴う「葬送音楽」は、聴く人の心を凪ぐような瞑想的な旋律が美しい名曲。2011年に新日フィルと共演した折には、予定のプログラムに先んじてこの曲を震災犠牲者への追悼として演奏し、讃嘆の喝采を集めた。10分にも満たない短い作品だが、清澄な旋律を情感深く歌い上げる卓越した表現力に聴き入る。 | ||
デ・ボエル&アクサンテュス〜ヤナーチェク: 無伴奏混声合唱のための「野鴨」/無伴奏男声合唱のための「鳩」/ ソプラノ、女声合唱とフルートのための「フラッチャニの歌」〜嘆く泉/ テノール、混声合唱とピアノのための「娘オルガの死に寄せるエレジー」/ ピアノ独奏のための「霧の中で」/テノール、女声合唱とピアノのための「狼の足音」/ 戯れ歌(全19曲/E.シュタインによる10人の合唱、ヴィオラ、ピアノのための編曲版) アラン・プラネス(P) リーズ・ベルトー(Va) ラケル・マガリャエス(Fl) ロマン・シャンピオン(T) カロリーヌ・シャサニー(S) ピーター=ジェル・デ・ボエル指揮アクサンテュス室内cho. | ||
録音:2013年1月、サル・ラヴェル、ルヴァロワ=ペレ、フランス。2011年で結成20周年を迎えた名門アクサンテュス室内合唱団、同年エキルベイに代りオランダ生まれの俊英ピーター=ジェル・デ・ボエルが首席指揮者に就任し、それ以降としては初の録音。民族調の響きが美しいモラヴィアの大家ヤナーチェクは、これまで彼らが大きくは取り上げたことのないレパートリーだが、期待通りの絶美のコーラスで聴かせる。今回はピアノ、フルート、ヴィオラといった小規模な器楽伴奏を伴う作品を中心に選曲し、コーラスと器楽のハーモニーの魅力を前面に押し出したプログラム。最初の2曲に持ち味のア・カペラ作品を持ってきて一気に聴き手をアクサンテュスの世界へ引き込んだかと思うと、様々な編成作品を織り交ぜた多彩な作品で楽しませてくれる。最後に収録された「戯れ歌」はヤナーチェクが1927年に作曲した民謡集。原曲はオカリナ、木管、コントラバス、子供用の太鼓、ピアノという中規模な伴奏を伴いるが、アクサンテュスが今回選んだのはエルヴィン・シュタイン編曲による小規模編成版。ヴィオラとピアノだけの静謐な伴奏に合わせ、10人のコーラス隊が子供の無邪気さあふれる活き活きとした旋律を愉しく歌いあげている。プログラムを通してピアノの清廉な旋律の美しさが際立つのも、本アルバムの大きな魅力の一つ。独奏曲「霧の中で」はもちろんのこと、アクサンテュスの歌声を絶妙にサポートするフランスの名手アラン・プラネスの繊細な音運びに終始魅了される。ヴィオラには、樫本大進やE/パユとの共演でも注目される若手実力派リーズ・ベルトーが登場。テノール・ソロにはバロック・オペラを中心に活躍するロマン・シャンピオンを配し、素朴な民俗調の音世界を創り上げている。 【ピーター=ジェル・デ・ボエル】:1978年オランダ生まれ。アムステルダム音楽院でピアノとオルガンを学ぶ。その後フランスの名オルガニスJ/ボワイエの目にとまり、リヨン国立高等音楽院へと進学。ここで指揮を学び、2007年に首席で卒業を果たす。2010年のアントニオ・ペドロッティ国際指揮コンクールで注目を集め、これまでにリエージュ国立po.、バーデン=バーデン&フライブルクSWRso.といったヨーロッパの著名なオーケストラを指揮している。2011年からは、2012年から新たなオーケストラ団体を立ち上げることで多忙となったエキルベイの後任としてアクサンテュスの首席指揮者に就任。結成20周年を迎えた名門に新風を吹かせる逸材として、アクサンテュス共々更なる注目を集めている。 | ||
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163, D.956 | アンヌ・ガスティネル(Vc) ディオティマ SQ | |
録音:2013年7月、ポワティエ・オーディトリアム劇場、フランス。2013年5月にはイタリアで細川俊夫の作品を世界初演、これまでもシェーンベルク、ライヒといった20世紀の音楽に重きを置いた録音を行ってきたフランスを代表する実力派団体が、初めてリリースするロマン派プログラム。チェリストに迎えたのは、フランスの名手アンヌ・ガスティネル。ガスティネルはnaïveレーベルから数多くのタイトルをリリースしているが、とかくシューマンやシューベルトといったロマン派の洗練された演奏で高い評価を得ているだけに、今回の録音は盤石の布陣を組み上げての収録。ディオティマ弦楽四重奏団:リヨンとパリの音楽院出身のメンバーからなる弦楽四重奏団。幅広いレパートリーを有しているが、とりわけベートーヴェンの後期作品、フランス音楽、20世紀初期の作品などに造詣が深い。ピエール・ブーレーズ、細川俊夫らの作品の演奏にも積極的で、現代音楽界の活躍も著しい実力派として注目されている。ヨーロッパの著名なフェスティヴァルに招待されているほか、日本を含め、世界をまたにかけた演奏活動に取り組んでいる。 | ||
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(*) ストラヴィンスキー:春の祭典 ラヴェル:ボレロ |
フレデリック・シャトー(Fl;*) フィリップ・ジョルダン指揮 パリ国立オペラ座o. | |
録音:2012年5月、オペラ・バスティーユ、パリ。2009年よりパリ国立歌劇場の音楽監督に就任し、手腕を発揮しているフィリップ・ジョルダン。オケとの相性は非常に良く、就任記念コンサートが収録されたアルバム(R.シュトラウス:アルプス交響曲/V-5233)では、早くも信頼感の高さを感じさせる演奏聴かせてくれた。またフィリップ・ジョルダンは2014-15シーズンからウィーンso.の首席指揮者に就任することが決まっており、今最も勢いのある若手指揮者の一人。このアルバムはパリ国立オペラ座管の魅力である洗練された響きと表現力を存分に堪能できるプログラム。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は、エスプリ漂う洗練された響きで、フランス音楽を聴く醍醐味を味わう事のできる演奏。ストラヴィンスキーの最高傑作「春の祭典」では、木管の独特の響きがミステリアスな雰囲気を醸し出し、上品かつ洗練された金管、艶のある弦楽器群はオケの上手さが際立っている。ラヴェルの「ボレロ」では、音の輪郭が演奏空間に溶け込み柔らかで時には官能的に聴かせてくれる。 | ||
V-5333 廃盤 |
カッファレッリのためのアリア集 フランコ・ファジョーリ(CT) リッカルド・ミナージ指揮イル・ポモ・ドーロ | |
V-5338 廃盤 |
オルガンの三世紀〜パリ・ノートルダム大聖堂 N.セジャン(1745-1819):スイスのノエル / G.A.カルヴィエール(1695-1755):オルガンのための小品 ダカン(1694-1772):ノエル、グランジュと二重奏 / C.バルバトル:マルセイエーズによる行進曲と「サ・イラ」 J−JB.シャルパンティエ(1734-1794):タンブランのノエル / ギルマン(1837-1911):ソナタ第1番〜フィナーレ ヴィエルヌ(1870-1937):24の幻想的小品集 より〔月の光/鬼火/ウェストミンスターの鐘〕 J.P.ルゲ(1939-):19の前奏曲集 より Nos.9, 6, 7 / ラトリー(1962-):サルヴェ・レジナの主題に基づく即興 P.コシュロー(1924-1984):大オルガンと打楽器のためのボレロ(*) オリヴィエ・ラトリー(Org) エマニュエル・キュルト、フロラン・ジョドゥレ(Perc;*) | |
ミラー(ズ) [miroir(s)] ファルジョ編曲:パラフレーズ・グノシエンヌ(サティ:3つのグノシエンヌに基づく) ベッファ:チャイナ・タウン(グレゴリオ聖歌:「ディエス・イレ」の主題に基づく) ファルジョ編曲:嘆き(パーセル:歌劇「ディドとエネアス」のアリア「ディドの嘆き」より) ベッファ編曲:われ汝を呼ぶ(J.S.バッハ:オルガン曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV.639より) アンベール編曲:ステラ・イムニス(ライヴ録音) / J.S.バッハ:主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV.639 ファルジョ編曲:「ラクリモーサ」(モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626より) / ファルジョ:クラクフ ベッファ:カテドラル(即興)(+) / アンベール:エコーズ・オブ・ゴスペル(即興)(+) ウォーカー:アメイジング・グレイス(ファルジョによる即興版)(*/+) / ファルジョ:もう一言(+) /合唱 J.S.バッハ:教会カンタータ「心と口と行いと命もて」BWV.147 (#) / ベッファ:鏡に アンサンブル・コントラスト[アルノー・トレット(Va) ヨハン・ファルジョ(ローズP/P;*/#) ラファエル・アンベール(Sax) カロル・ベッファ(P/ローズP;#)] | ||
録音:2012年10月、メネ、フランス、(+)のみライヴ。ミュージカルの名曲集(NAIVE, 3770001-901114)をピオーと録音したことでも話題となった「アンサンブル・コントラスト」。今回はクラシックの名曲の数々をジャズ・アレンジしたプログラムを中心としつつ、作曲家としても活躍するピアノ奏者、ベッファとファルジョの作品を、彼らが得意とする即興演奏も共に収録。また、今回は二人が通常のピアノだけでなく、ローズ・ピアノ(エレクトリック・ピアノの一種)を重用している所にも注目。その理由について、ヴィオラ奏者のトレットは『(ローズ・ピアノは)バロック音楽に関わり深いオルガンの役割と、ジャズ音楽をはっきりと連想させる楽器の役割を同時に担うことが出来る。作品によっては、ピアノよりも時代錯誤が最小限に抑えられる』と語っている。ジャズとクラシック、2つの音楽を「鏡」合わせにした、クラシック、ジャズ両方のファンにお勧めしたいアルバム。アンサンブル・コントラストはクラシック音楽界の演奏家たちによって2000年に結成された器楽団体。クラシック、ジャズ、現代音楽といった様々なジャンルの作品を独自にアレンジし、型にはまらない演奏スタイルで注目を集めている。2013年7月にはLa Dolce Voltaレーベルから バッハ作品の編曲集(LDV-04)もリリース予定。 | ||
ラ・パッション・ルミュー ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」〜チェーザレのアリア「Empio, dirò, tu sei」 [アラン・カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコ/2011年11月、ロニゴ(OP-30536)] グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜オルフェオのアリア「エウリディーチェを失って」 [ベルナール・ラバディ指揮レ・ヴィオロン・デュ・ロワ/2010年9月、カナダ(V-5264)] サン=サーンス:「サムソンとダリラ」(1877年)〜ダリラのアリア「あなたの声にわたしの心も開く」 [フャビアン・ギャベル指揮フランス国立o./2010年7月(V-5201)] ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」RV.714〜エルピーナとオズミーノの二重唱「dimmi pastore」 [フィリップ・ジャルスキ(CT)ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス/2008年(OP-30410)] モーツァルト:「フィガロの結婚」K.492〜ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」 [ベルナール・ラバディ指揮レ・ヴィオロン・デュ・ロワ/2010年9月、カナダ(V-5264)] ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」〜エルピーナのアリア「aure lievi che spirate」 [ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス/2008年4月、5月(OP-30410)] グルック:「アウリーデのイフィゲニー」〜クリテムネストラのアリア「全能の神よ」 [ベルナール・ラバディ指揮レ・ヴィオロン・デュ・ロワ/2010年9月、カナダ(V-5264)] オッフェンバック:「鼓手隊長の娘」〜公爵夫人のアリア「私の顔を良く見て頂きたい」 [フャビアン・ギャベル指揮フランス国立o./2010年7月(V-5201)] ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」〜オルランドのアリア「深い闇の世界へ」 [ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス(OP-30393)] モーツァルト:「ポントの王ミトリダーテ」K.87〜ファルナーチェのアリア「厳格な父よ、脅かしにやって来るがいい」 [ベルナール・ラバディ指揮レ・ヴィオロン・デュ・ロワ/2010年9月、カナダ(V-5264)] ベルリオーズ:「トロイア人」〜ディドンのアリア「私は死ぬだろう」 [フャビアン・ギャベル指揮フランス国立o./2010年7月(V-5201)] ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」〜チェーザレのアリア「武器のきらめきに」 [アラン・カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコ/2011年11月、ロニゴ(OP-30536)] モーツァルト:「皇帝ティートの慈悲」K.621〜セストのアリア「この今のときだけでも」 [ベルナール・ラバディ指揮レ・ヴィオロン・デュ・ロワ/2010年9月、カナダ(V-5264)] ヴィヴァルディ:「グリゼルダ」RV.718〜[グリゼルダのアリア「不幸なグリゼルダ!」/もう私の心は引き裂かれ] [ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス/2005年12月(OP-30419)] マスネ:「エロディアード」〜エロディアードのアリア「私を拒まないでおくれ」 [フランソワ・リ(B)フャビアン・ギャベル指揮フランス国立o./2010年7月(V-5201)] ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」〜チェーザレとクレオパトラの二重唱「愛しい人よ!美しい人よ!」 [カリーナ・ゴーヴァン(S)アラン・カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコ/2011年、ロニゴ(OP-30536)] マリー=ニコル・ルミュー(A) | ||
既出録音からのコンピレーション。カナダが誇るコントラルトの歌姫、マリー=ニコル・ルミューの珠玉の歌唱をまとめたアリア集。2003年から2012年にかけてnaïveレーベルからリリースされた6つのアルバムの中から、ヴィヴァルディやヘンデル、モーツァルト、そしてマスネやベルリオーズといった幅広いレパートリーのオペラ・アリアを漏れなく収録した1枚。2000年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、2004年にパリで上演された「怒りのオルランド」で代役のタイトルロールを見事に務めあげたことで、若手ながら一躍注目を集めたルミュー。早くも10年に及ぶ、レコーディング活動の初期から近年の録音までを一挙に聴き比べることが出来る。これまでルミューを聴く機会のなかった方にも、あるいはバロック・タイトルしか聴いてこなかったという方にもおすすめのアルバム。 | ||
ロマンティスムの夜明け ベートーヴェン:セレナード ニ長調 Op.41 シューベルト:「しぼめる花」の主題による序曲と変奏曲 ベートーヴェン(偽作?):フルート・ソナタ 変ロ長調 WoO.A4 ジュリエット・ユレル(Fl) エレーヌ・クヴェール(P) | ||
録音:2013年5月、フランス。『今回録音した 3 作品は、正真正銘のデュオを創り上げたい演奏家にとっ ての宝物です。美しいパートがソリストと伴奏者、それぞれの楽器に与えられているのです(中略)今回の新録音で、私達の共演が 20 年となることを祝います』(ジュリエット・ユレル)。ロッテルダム・フィルの首席ソロ・フルート奏者として活躍し、2013年のラ・フォル・ジュルネ来日でも多くの注目を集めたジュリエット・ユレル。2013年にデュオ結成20周年を迎えたパートナー、エレーヌ・クヴェールと共に、優美かつ洗練された掛け合いで魅せてくれる。Op.41の「セレナード」は、ベートーヴェンがフルート、ヴァイオリン、ヴィオラのために書いた作品25の「セレナード」の編曲版。作曲者自身による編曲ではなく、F.X.クラインハインツによるものとされているが、フルートとピアノの緊密なアンサンブルが美しく、終楽章でのフルートの技巧的な旋律の数々も聴き所。シューベルトの「しぼめる花の主題による変奏曲」は、「美しき水車小屋の娘」の第18曲「しぼめる花」の旋律をフルート・ソロのために編曲した物。内向的な哀傷にみちたフルート・ソロの美しい序曲に始まり、ピアノと共に主題の変奏を展開していく。ユレルの言葉通り、美しい主題の旋律が2つのパートに散りばめられているのも大きな特徴で、情感豊かなクヴェールのピアノ・ソロも見事。ユレルの深いフルートの音色が、この作品の魅力を更に引き出している。最後に収録されたベートーヴェンの「フルート・ソナタ 変ロ長調」は、その死後遺品の中から見つかったソナタ。筆跡がベートーヴェンのものと異なることから現在では偽作とも考えられているが、フルート・ソロとピアノともに織りなす清廉な旋律の数々が美しく、非常に濃密な掛け合いの数々を堪能することが出来る。【ジュリエット・ユレル】:フルート界の中堅を担う女流フルート奏者。パリのコンセルヴァトワールでフルートおよび室内楽の両部門を首席で卒業し、ダルムシュテット、神戸、ブカレスト、ジャン=ピエール・ランパルといった世界各国の国際コンクールで華々しい受賞歴を誇る。現在は室内楽奏者およびソロ奏者として活躍しており、日本でもラ・フォル・ジュルネを始めとする数々の演奏会を行い、注目を集めている。1998年から長らくロッテルダム・フィルの首席フルート・ソロ奏者の地位を務めており、当団の中核を担っている。2013年を以て結成 20 周年を迎えたピアニストのエレーヌ・クヴェールとのデュオは彼女のライフワークの一つであり、世界各国のコンクールおよびリサイタルで高い評価を集めている。 | ||
Douce France〔優しきフランス〕
・CD 1:歌曲 アーン:灰色の歌 より〔いみじき時/最も美しき今〕/離れ家に閉じ込められたとき/私は口づけをしたから/田舎の墓地 サン=サーンス:月の光/私に何も言うことがないのなら/行け、行け、船よ / フォーレ:秘密 Op.23 No.3 ラヴェル:クレマン・マロの2つの風物詩 / ドビュッシー:ビリティスの3つの歌 レフナー:4つの詩 Op.5 より〔ひびの入った鐘/セレナード〕 / サン=サーンス:死の舞踏 [ベンクト・フォシュベリ(P) ビョルン・ガフヴァルト(ハルモニウム) アントワーヌ・タムスティ(Va)/録音:2013年2月、ベールヴァルドホール、ストックホルム] ・CD 2:シャンソン バルバラ/ペル・エクダール編曲:ゲッティンゲン / グランツベルク/ペル・エクダール編曲:パダム・パダム フェレ/ペル・エクダール編曲:サン=ジェルマン=デ=プレ / バルバラ/カール・バッジ編曲:なんて美しい季節 ルマルク/ベンガン・ヤンソン&ペル・エクダール編曲:パリで / ハジダキス/ペル・エクダール編曲:若い郵便屋 ルグラン/ペル・エクダール編曲:双子姉妹の歌 / ルグラン/カール・バッジ編曲:君なしで生きていく コスマ/ペル・エクダール編曲:枯葉 / ショーリアック/トレネ/ペル・エクダール編曲:優しきフランス トレネ/ペル・エクダール編曲:ブン! / フェレ/ペル・エクダール編曲:ミラボー橋 ムスタキ/ペル・エクダール編曲:タンドル国の地図 / アーン/ペル・エクダール編曲:秋の歌 ルイジ/モノ/ペル・エクダール編曲:バラ色の人生 / ショーリアック/トレネ/ペル・エクダール編曲:残されし恋は ルノワール/マルガレータ・ベングトソン編曲:聞かせてよ愛の言葉を [マルガリータ・ベンクトソン(歌/Hp) ペル・エクダール(Perc) カール・バッゲ、 ベンクト・フォシュベリ(P) マッツ・ベルグストロム(G) オーリー・リンダー(Cb) ベンガン・ヤンソン(アコーディオン) ペール・グレバッケン(Cl/バスCl/アルトSax) カール・オランドソン(Tp) マグヌス・ヴィークルンド(Tb) ウルス・フォシュベリ、 アンデシュ・ヤコブソン(Vn) マリン・ブロマン(Va) カティ・ライチネン(Vc)/ 録音:2013年5月、アトランティス・スタジオ、ストックホルム] アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms) | ||
世界の歌姫アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、naïve レーベルからは3枚目のリリース。今回のプログラムは、19世紀の印象派歌曲と20世紀のシャンソンをカップリングしたもので、当レーベルからの 1st アルバム、「ラブ・ソングス」(V-5241)のコンセプトも思い起こさせる内容。ピアノ伴奏はオッターからの信頼厚き名手ベンクト・フォシュベリが担当。日本でも高い評価を得ているヴィオラ奏者タムスティ、スウェーデンの歌姫マルガリータ・ベンクトソンなど、盤石の共演陣を据えて収録に挑んでいる。肩肘の張っていない自然な歌いぶりで聴く人を包み込むように魅せてくるその歌唱力は流石の一言。いずれのジャンルもメジャーな楽曲が多く集められているため、このジャンルはあまり馴染みがない……という方にもお薦め出来るアルバム。幅広いレパートリーを持ち、フランスものでも安定した歌唱を聴かせてくれるオッター。過去にもフランス歌曲集をリリースし、高い評価を得ているだけに、本アルバムも期待必至といったところだろう。アーン、フォーレ、サン=サーンス、ラヴェル、ドビュッシー……甘美な旋律の数々に乗って、オッターのふくよかな歌声に聴き入る。フォシュベリの伴奏はオッターの歌声にぴったりと寄り添い、二人で優美なハーモニーを生み出している。また、本アルバム最大の魅力の一つは、やはりクラシックの歌曲とシャンソンそれぞれで全く異なる歌声を聴かせてくれる、オッターの多彩な表現力だろう。ディスクを2枚目へ入れ替え、シャンソン・ディスクの1曲目「ゲッティンゲン」が始まった途端、舞台は小さなサロンから街角のカフェへと早変わり。しっとりと歌い上げる楽曲では艶やかな歌声に舌鼓を打ち、さらに「双子姉妹の歌」や「ブン!」といった愉しい楽曲では、軽妙洒脱な歌いぶりに魅せられる。タイトルにもなっている「優しきフランス」では、歌う道化師の異名も持つトレネに負けず劣らずのチャーミングさを見せてくれる。「パダム、パダム」や「バラ色の人生」は、いずれもシャンソン界を代表するピアフのヒットソングだが、オッターはピアフよりもすっきりとした歌運びで、この名曲を優しく歌い上げている。収録されているシャンソンは、いずれも本アルバムのためにアレンジがなされており、原曲とはまた一味違った楽しみを味わえる。 | ||
ローラン・コルシア〜ミスター・パガニーニ パガニーニ/クライスラー編曲:ヴァイオリン協奏曲第1番第1楽章(*) /ラ・カンパネッラ(#) アルベニス/クライスラー編曲:マラゲニャ(#) / イザイ:パガニーニ変奏曲(#) クライスラー:ジプシー女(#) /小ワルツ(オリジナルのピアノ曲;#) パガニーニ:ロッシーニの「タンクレディ」〜アリア「こんなに胸騒ぎが」による変奏曲 Op.13 (*) ローラン・コルシア(Vn) ジャン=ジャック・カントロフ指揮パリ室内o.(*) 上田晴子(P;#) | ||
録音:2013年8月、サル・コロンヌ(#) /2013年9月、サンキャトル、パリ(*) 。濃厚な情感と色気で人気のフェロモン系ヴァイオリニスト、ローラン・コルシアがパガニーニへのオマージュ盤をリリース。パガニーニを縦糸に、クライスラーとイザイという偉大なヴァイオリニストを横糸に、コルシアならではの凝ったコンセプトをとりつつも、ヴァイオリンの美感を最大限に活かした作品ばかりで、まさに彼の独壇場。パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番のパガニーニ自身による管弦楽パートは、よく鳴るものの単純すぎる感もあるため、クライスラーが第1楽章のみ近代オーケストレーションを施し、独奏ヴァイオリンと絡んだり展開させた再創造版があり、クライスラー自身も録音を残している。コルシアはあえてクライスラー版を用い、もとのロッシーニ風ベルカント・オペラ調にレハール風な世紀末風味をまとわせ、ゾクゾクするほど魅力的な世界を創り上げている。イザイの「パガニーニ変奏曲」。有名な「カプリス第24番」に基づく15の変奏が繰り広げられる。パガニーニの原曲も変奏曲だが、ここではイザイ特有の近代味と屈折感に置き換えられ、コルシアのシブいオトナの音楽が光る。ピアノを担当しているのは、パリ音楽院でも教鞭をとる上田晴子。注目はクライスラーのオリジナル・ピアノ作品「小ワルツ」。ピアノも巧かったクライスラーならではの洒落た小品。ピアノ音楽ファンはこの1曲だけでもCDを持っていたくなる知られざる逸品。ローラン・コルシアは「ピープル」誌が「最もセクシーな男」に選んだカッコ良さだけでなく、オークレール門下で1983年の第30回パガニーニ国際コンクール最高位入賞者という実力派でもある。LVMHグループから貸与されている1719年製ストラディヴァリウスの銘器「ザーン」を手に、むせび泣くような音色、扇情的な歌い回しと超絶技巧を誇る、最高に魅力的なヴァイオリニスト。 | ||
ツェートマイアー&パリ室内管〜ラヴェル&ドビュッシー ラヴェル:ツィガーヌ/亡き王女のためのパヴァーヌ/組曲「クープランの墓」 ドビュッシー:小組曲(ビュセール編曲)/神聖な舞曲と世俗的な舞曲(*)/ サラバンド(ラヴェル編曲)/ダンス〔スティリー風タランテラ〕(ラヴェル編曲) エマニュエル・セイソン(Hp;*) トーマス・ツェートマイアー(Vn)指揮パリ室内o. | ||
録音:2013年7月、ル・サン・キャトル、パリ、セッション。1961年ザルツブルク生まれ、古典音楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ名ヴァイオリニストで、室内楽活動のほか、近年は指揮者としての活躍も目覚ましいトーマス・ツェートマイアー&彼が2012/13年のシーズンより首席指揮者と音楽監督を務めるパリ室内o.の naïve ファースト・アルバム。ヴァイオリニストとして世界的評価を確立してきたツェートマイアーが今回プログラムに選んだのは、フランス近代を代表する二人の大家、ラヴェルとドビュッシー。1曲目の「ツィガーヌ」では、ツェートマイアー自身がヴァイオリン・ソロを担当しており、曲の冒頭、およそ4分にもわたって繰り広げられるヴァイオリン・ソロからぐっと聴く人を引きつける。凝縮した骨太の音色が素晴らしく、ハンガリー民俗音楽の響き色濃い旋律の数々を鮮烈に聞かせてくれる。濃厚な1曲目から一転、2曲目の「亡き王女のためのパヴァーヌ」では清廉とした響きにうっとり。この音色の切り替えは名門パリ室内o.の面目躍如といったところだろう。ツェートマイアーは全体的に澱みのないテンポ感を保っており、過度なルバートや情感表現を控え、色彩明るい爽やかなハーモニーを作り上げている。柔和なフレンチ・サウンドを響かせつつ、随所のアクセントを印象的に効かせているのも聴き物。ハープ界の寵児として大きな注目を集める俊英、エマニュエル・セイソンのソロも注目どころ。 | ||
シュポア:クラリネット協奏曲第4番 ホ短調(*) ニルセン:クラリネット協奏曲 Op.57 (*) ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲(#) |
ディオニシス・グラメノス(Cl) アリ・ラシライネン指揮(*) ウィーン放送so.(*) カリーナ・スポソビナ(P;#) | |
録音:2013年4月、メガロン・アテネ・コンサート・ホール、アテネ。ギリシャ出身で2013-2014シーズンのエコー賞ライジング・スターに選出、若手世代の中でも一際大きな注目を集めるクラリネット奏者ディオニシス・グラメノスのファースト・アルバム。魅力は何よりもまずその演奏の艶やかさ。高音域から低音域までぶれることのない深みのある音色が絶品で、その薫り高い演奏に思わず溜息が漏れてしまう。収録曲目はいずれもクラリネット奏者としては欠かすことのできないレパートリーであり、とりわけ高い表現力を要する難曲揃いのプログラムとあって、聴き応え十分。シュポアやニルセンで魅せる、広音域を目まぐるしく駆け回る超絶技巧も見事だが、長いフレーズ感で聴かせるドビュッシーでの表現力も圧巻。2つの協奏曲でバックを演奏するのは、北欧の匠アリ・ラシライネン率いる名門ウィーン放送so.。ドビュッシーではロシアの若手実力派カリーナ・スポソビナが伴奏を担当。いずれも綿密なアンサンブルで、グラメノスのソロを引き立てている。【ディオニシス・グラメノス】:ギリシャ出身の若手クラリネット奏者。2008年、ヨーロッパの若手演奏家の登竜門といわれるユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャンズで1位を獲得。1982年にこのコンクールが始まって以来、管楽器奏者が優勝を飾るのは初の快挙であり、一躍若手屈指の実力派としての評価を確立した。以降、グラメノスはウィーン響、サンクトペテルブルク響、フェスティヴァル・ストリングス・ルツェルンといった名門と共演を重ね、世界各国で演奏活動を行っている。2009年には初来日リサイタルも行い、好評を博した。2013-2014シーズンの「エコー賞ライジング・スター」に選出されたことで、近年はヨーロッパ各地の名うてのコンサート・ホールでツアーを行っている。 | ||
ミンコフスキ〜「さまよえるオランダ人」初期稿 &同時期同題材のディーチュ「幽霊船」、世界初録音 ワーグナー(1813-1883):歌劇「さまよえるオランダ人」(1841年稿)(*) ピエール=ルイ・ディーチュ(1808-1865):歌劇「幽霊船」(1842) (#) エフゲニー・ニキーチン(Br;オランダ人;*) インゲラ・ブリンベリ(S;ゼンタ;*) エリック・カトラー(T;ゲオルク;*/エリック;#) ミカ・カレス(B;ドナルト;*) ベルナール・リシュテ(T;舵手;*/マグニュス;#) ヘレネ・シュナイダーマン(Ms;マリー;*) ラッセル・ブラウン(Br;トロイル;#) サリー・マシューズ(S;ミンナ;#) ユゴー・ラベク(Br;バルロー;#) マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル ヘリ・ユルゲンソン合唱指揮エストニア・フィルハーモニック室内cho. | ||
録音:2013年5月、グルノーブル。ミンコフスキ、なんとオペラ二本立て。ご存知ワーグナーの「さまよえるオランダ人」の珍しい初期稿と、それと因縁のあるピエール=ルイ・ディーチュの「幽霊船」。若き日のワーグナーはパリで成功を収めようとして果たせず、1842年にドレスデンで初演した「リエンツィ」が大成功、その成功によって「オランダ人」もドレスデンで初演された。しかし「オランダ人」も本来はパリでの上演を期待して構想されたものだった。ワーグナーはオペラ座と交渉したものの、題材が買い取られただけで終った。この題材に他の素材を加味してポール・フシェとベネディクト=アンリ・レヴォワルが「幽霊船」の台本を作成、オペラ座の合唱指揮者を務めていたピエール=ルイ・ディーチュ(1808-1865)が作曲、1842年11月9日、オペラ座で初演された。ワーグナーが自身の台本に作曲した「さまよえるオランダ人」が初演されたのはその僅か2ヶ月後の1843年1月2日のこと。先を越されたことにワーグナーはかなり腹を立てたそう。こうした事情から「さまよえるオランダ人」に関連して「幽霊船」は必ず触れられるのに、音楽は長らく埋もれて、両者は比べることすら侭ならなかった。ミンコフスキが二本立てで両作品を世に出すのは非常に意義深い。「オランダ人」は1841年の初期稿を用いている。通常演奏される楽譜はワーグナーの死後に総合的にまとめられたもので、今日では正統性に問題があるとみなされている。初期稿にもいくつかあり、1841年稿は初演前の段階の物。舞台はスコットランドで、ダーラントでなくドナルト(ドナルド)、エリックでなくゲオルク(ジョージ)と人名が異なる。またゼンタのバラードが本来あるべき調性で、現行のような奇妙に下げられたものではない。オーケストレーションにも多くの相違が。もちろんハープを用いた取って付けたような救済の音楽はない。もっとも首尾一貫しているのがこの1841年稿の特徴。一方の「幽霊船」は、いかにも19世紀半ばのパリのオペラらしい娯楽性に富んでいる。ミンナは軽やかなコロラトゥーラを披露し、トロイルは逞しく力強いアリアを歌い、マグニュスは輝かしい最高音を出すなど、ワーグナーのような先進性こそないものの、とても楽しめる作品。歌手はいずれも強力。「さまよえるオランダ人」では、タイトルロールに「あの」エフゲニー・ニキーチンという豪華さ。ゼンタのインゲラ・ブリンベリはスウェーデン、ストックホルムの生まれ。メゾ・ソプラノから2003年にソプラノに転向、現在は北欧を中心にトスカやサロメなどドラマティックなソプラノ役で活躍している。近々ワーグナー・ソプラノとして国際的に活躍すること間違いなしだろう。ドナルトのミカ・カレスはフィンランド、ライティラの生まれ。まだデビューして10年ほどの若いバスだが、よく響く低音で人気急上昇中。ゲオルクのエリック・カトラーは、米国、アイオワの生まれ。すでにメトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ベルリン国立歌劇場、モネ劇場など、国際的に活躍している。「幽霊船」も負けていない。トロイルのラッセル・ブラウンは、トロント在住のカナダのバリトン。メトロポリタン歌劇場、スカラ座、ロイヤル・オペラハウスなどで活躍する人気の高いバリトン。ミンナのサリー・マシューズは英国のソプラノ。バロックから古典派の音楽で活躍する一方、プーランクの「カルメル会修道女の対話」のブランシュなど近代ものも得意としている。マグニュスのベルナール・リシュテ(ベルナルト・リヒター)は、スイスのテノール。バロック音楽のテノールとして知られる他、モーツァルト・テノールとしても非常に人気が高く、2012年夏にはザルツブルク音楽祭でアーノンクールが指揮する「魔笛」のタミーノを歌っている。もちろんミンコフスキの指揮の生き生きした音楽が両作品にそれぞれ新たな命を吹き込んでいる。「さまよえるオランダ人」は若きワーグナーの冴えた音楽を取り戻し、「幽霊船」にはたっぷりと娯楽精神が盛り込まれ、どちらも非常に面白く聞ける。『なお日本では両オペラの題名の関係が混乱しているので、整理しておきます。日本では「Holländerには幽霊船という意味もある」という誤った俗説が広まってしまっていますが、Holländerはあくまでオランダ人で、この言葉そのものに幽霊船という意味はありません(ちなみにドイツ語で幽霊船はGeisterschiff)。したがってワーグナーのオペラDerfliegende Holländerは議論の余地なく「さまよえるオランダ人」を意味します。一方フランスでは、先に初演されたディーチュのオペラ「幽霊船 Le Vaisseaufantôme」の題名が、ずっと後になって上演されたワーグナーのDerfliegende Holländerに当てはめられ、今日に至るまで「幽霊船」と呼ばれています。しかしこれはあくまでフランス独自の呼び方で、Derfliegende Holländerのフランス語訳が幽霊船Le Vaisseaufantômeなわけではありません。さまよえるオランダ人はフランス語ではLe Hollandaisvolantと言います。』とのこと。 ディーチュ「幽霊船」簡単なあらすじ:第1幕 スコットランドのシェットランド、裕福な商人バーローの館。男たちが陽気に騒いでいるところに、バーローの娘ミンナが現れ、幽霊船とその船長トロイルの物語を歌う。船長トロイルは人間には禁じられた岬を回った罰として命を懸けてでも彼を誠実に愛する娘に出会うまで海をさまよう運命にあった。トロイルは7年に一度だけ上陸が許された。第2節まで歌ったところで、彼女の婚約者の祭司マグニュスが現れ、トロイルは船乗りと争い彼を殺したものの腕に閉じぬ傷を負い血を流し続けている、と歌を足す。実は殺された船乗りこそマグニュスの父だった。二人になり、ミンナとマグニュスは愛を歌う。一人になったミンナは、嵐の海から父が無事に戻るよう祈る。そこにバーローの船が無事帰港したことが伝えられ、ミンナは喜ぶ。シェットランドに戻ったバーローは、航海中、嵐で命を落とすところを救ってくれた外国船の船長に、そのお礼としてミンナとの結婚を認めたと告げる。スウェーデン人ワルデマールを名乗るその船長こそトロイルだった。はじめは戸惑ったミンナだったが、彼に会うや、彼女の心はトロイルに惹かれてしまう。彼女の心変わりを聞かされたマグニュスは悲しむ。第2幕 トロイルはミンナの愛で自らの呪われた運命が終わりになることを期待している。一方マグニュスはミンナに、祭司である自分が引いてミンナの幸せを望むと告げる。ところがトロイルは突然ミンナに理由も明かさず別れを告げる。困惑したミンナが自らの決意を明かそうと結婚で交換する指輪をトロイルに差し出すと、トロイルはそれを受け取ろうと手を出す。その時、マグニュスは彼の手の傷を見つけ、ワルデマールこそが幽霊船の船長トロイルであると見抜く。ミンナはトロイルの呪われた運命を救うべく、岩の上から海に身を投げる。すると幽霊船は沈む。そして遥か遠くに許しを得られたトロイルとミンナの姿が見える。 | ||
ソプラノたち ロッシーニ:「湖上の美女」第二幕〜たくさんの気持ちが[原盤: V-5211/ユリア・レージネヴァ(Ms) マルク・ミンコフスキ指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア/2010年1月、ワルシャワ] モーツァルト:「魔笛」第二幕〜愛の喜びは露と消え(パミーナ)[原盤: E-8877/サンドリーヌ・ピオー(S) ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ指揮フライブルク・バロックo./2001年10月] ヴィヴァルディ:モテット「正しい怒りの激しさに」RV626[原盤: OP-30416/サンドリーヌ・ピオー(S) オッターヴィオ・ダントーネ指揮アカデミア・ビザンチーナ] パーセル:「メアリー女王の誕生日のための頌歌」〜来たれ、汝ら芸術の子[原盤: AM-187/パトリシア・プティボン(S)] ヘンデル:「聖セシリアの祝日のための頌歌」〜憂いを含んで、やさしい横笛は[原盤: V-5183/ルーシー・クロウ(S) マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーブル・グルノーブル/2009年1月、グルノーブル] フォーレ:「夢のあとに」 Op.7 No.1[原盤: V-5250/サンドリーヌ・ピオー(S)スーザン・マノフ(P)/2010年6月] ヘンデル:「リナルド」第二幕〜泣くがままにさせて下さい[原盤: OP-30466/ヴェロニカ・カンジェミ(S)] ヴィヴァルディ:「離宮のオットーネ」第一幕〜嫉妬よ、おまえは私の魂にもたらした(カイオ) [原盤: OP-30493/ユリア・レージネヴァ(Ms)ジョヴァンニ・アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコ] ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」第三幕〜この胸に息のある限り(クレオパトラ) [原盤: OP-30536/カリーナ・ゴーヴァン(S)アラン・カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコ/2011年11月、ロニゴ] ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」第ニ幕〜私を哀れんで下さらないなら(クレオパトラ) [原盤: E-8928/サンドリーヌ・ピオー(S)クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク/2004年2月] モンテヴェルディ:マドリガル「ニンファの嘆き」[原盤: OP-30435(廃盤)/ベルティーニ(S)アレッサンドリーニ指揮] ペルゴレージ:「スターバト・マーテル」〜嘆き悲しみ[原盤: OP-30441/ベルタニョッリ(S)アレッサンドリーニ指揮] J.S.バッハ:教会カンタータ「おお愛する魂よ、汝を飾れ」BWV.180〜「命の太陽、意識を照らす光」 [原盤: E-8926/バルバラ・シュリック(S)クリストフ・コワン(Vc)指揮/1993年] モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」K.165[原盤: V-4790/マリア・バーヨ(S)ペレス指揮ガリシアso.] モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」第二幕〜あの恩知らずは私を裏切り(エルヴィーラ) [原盤: E-8904(廃盤)/ヴェロニク・ジャンス(Ms)ジャン=クロード・マルゴワール指揮王室大厩舎・王宮付楽団] ヴィヴァルディ:「怒れるオルランド」 (1714年版)RV.819第一幕〜常に変わらぬ愛(ブラダマンテ) [原盤: OP-30540/ガエル・アルケス(S)フェデリーコ・マリア・サルデッリ指揮モード・アンティクォ/2012年7月] マルティーニ:愛の喜び[原盤: V-5186/フェリシティ・ロット(S)イザベル・モレッティ(Hp)/2009年2月] | ||
声楽ファン必見のスペシャル・アルバム!「カウンターテナーたち(V-5328)」に引き続き、今回リリースされるのは「ソプラノたち」。今を時めく稀代のソプラノ、メゾ・ソプラノの歌手たちが、naïveレーベルでこれまでに残してきた珠玉の歌唱をひとつにまとめたアルバムになる。一重に「ソプラノ」と言っても、実際は各々に得意とする声域やその声質によって様々な「ソプラノ」が存在し、それぞれに異なる魅力がある。最高音域の超絶技巧で世界を圧倒する「コロラトゥーラ・ソプラノ」のパトリシア・プティボン、軽やかで愛らしい歌声が美しい「ソプラノ・レッジェーロ」のサンドリーヌ・ピオー、落ち着いた声質とその表現力で魅せる「ソプラノ・リリコ」のルーシー・クロウ、広い声域を歌いこなす「メッゾ・ソプラノ・コロラトゥーラ」のユリア・レージネヴァ、メッゾ域にも被る重い声質で存在感のある「メッゾ・ソプラノ・ドラマティコ」のヴェロニカ・ジェンス……今現在、オペラ界の第一線で引っ張りだこの名手たちが揃い踏み。ソプラノの全て…とは参りませんが、彼女たちの歌声を聴き比べ、その多彩な魅力を実感できるアルバムとなっている。また、多彩なプログラムも魅力のひとつ。モンテヴェルディからロッシーニまでの幅広い時代から、オペラ・アリア、教会カンタータのアリア、世俗歌曲など多岐にわたる選曲がなされている。それぞれの作品に適した「ソプラノ」を見つけられるのも本アルバムならでは。バックのオーケストラも新旧問わずの名門ばかりで、一つ一つの演奏の質が非常に高いのも嬉しいところ。 | ||
Lemieux - Chansons perpétuelles ルクー(1870-1894):3つの詩〔墓にて/ロンド/夜想曲〜濃くなる影(*) 〕 ヴォルフ(1860-1903):イタリア歌曲集 より〔小さいものでも/私を紐で縛ろうとするのか/恋人が歌っている/ あなたがたの身分はよくわかっている〕 フォーレ(1845-1924):5つのヴェネツィアの歌 / ラフマニノフ(1873-1943):6つの歌 Op.4 /12の歌 Op.14 〜小鳥 ケックラン(1867-1950):5つの歌曲 Op.5 より〔お望みなら/メヌエット〕/7つのロンデル集 Op.8 より〔桃/冬/月〕 ショーソン(1855-1899):終わりなき歌(*) マリー=ニコル・ルミュー(A) ロジャー・ヴィニョールズ(P) プソフォスSQ (*) | ||
録音:2014年2月。マリー=ニコル・ルミューのnaïveレーベルアルバム第6弾は、19世紀末、最後の10年の間に書かれた歌曲を集めた物。19世紀末は、実に様々な芸術のスタイルが存在した時代。それを反映して、このプログラムも、ロマン色濃厚なものから、無調かと思う瞬間もあるような爛熟した作品まで、様々なものが並ぶ。ルミュー自身、この1枚が「19世紀末という時代のひとつの精確なポートレイトとなる」と述べている。リサイタルにオペラにと、北米やヨーロッパ、ロシアを中心に着実に活躍の場を広げているルミューの充実ぶりを感じる1枚。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 〔第11番 ヘ短調「セリオーソ」 Op.95 / 第1番 ヘ長調 Op.18 No.1 /第8番 ホ短調 「ラズモフスキー第2番」 Op.59 No.2 〕 |
ヴォーチェSQ [サラ・デイヤン、 セシル・ルーバン(Vn) ギヨーム・ベケール(Va) フロリアン・フレール(Vc)] | |
録音:2012年10月、サン=ピエール寺院、パリ。フランスが誇る若手実力派カルテットの、naïve レーベル第1弾。2004年にパリで結成されるや否や数々の国際コンクールで華々しい成績を残し、新進気鋭の実力派として名を馳せた当団も結成10年を間近に控え、ますますアンサンブルに磨きをかけているところの録音なだけに、注目も高まる。デビュー盤のシューベルトで高い評価を得ている当団が今回録音する運びとなったのは、大家ベートーヴェンの弦楽四重奏曲!第1番、第8番、第11番の3つをカップリングし、ベートーヴェンの前中期の作品に焦点を当てた内容となっている。3つの作品はそれぞれ異なる作風を持っており、ベートーヴェンの作風の変化も感じさせるが、いずれも緊張感あふれる密なアンサンブルを必要とされる濃厚なプログラム。第11番ではデイヤンが1stVnを、第1番と第8番ではルーバンが1stVnを担当する形で収録されている。麗しい2人の女流ヴァイオリニスト達が力強く聴かせる華々しい高音域を、男性陣が担う深みのある中低音域がしっかりと支え、安定感のあるアンサンブルで魅せてくれる。当団の大きな魅力である、若手らしい溌剌とした音の立ち上がりと、力強くもしなやかなハーモニーを存分に堪能出来るアルバムとなっている。【ヴォーチェ四重奏団】:2004年に、パリ国立高等音楽院の卒業生メンバーによって結成されたカルテット。その後数年間でジュネーヴ、クレモナ、ウィーン、ボルドー、グラーツ、ロンドンの国際弦楽四重奏コンクールで優秀な成績を残し、瞬く間に国際的な評価を確立する。室内楽をイザイ四重奏団、アルバン・ベルク四重奏団のメンバー、ターリヒ四重奏団、クリストフ・コワンなどに師事し、新世代の室内楽の中核を担う団体として期待を集めた。ヴィオラとチェロのみメンバーの交代があり、2010年から現在のメンバーで活動している。シテ・ド・ラ・ミュジークの推薦により、2013-2014シーズンの「エコー賞ライジング・スター」に選出され、大規模なヨーロッパ・ツアーを遂行している。レパートリーは多岐にわたるが、近現代ものを中心とし、ベートーヴェン、シューベルト、ラヴェル、リゲティ、ベルクなどに定評がある。伸びやかなフレーズ感と、躍動感あふれる力強い音運びが魅力的で、今後の更なる円熟と活躍が期待されるアンサンブル。 | ||
ハイドン:弦楽四重奏曲集 太陽四重奏曲 Op.20[1990年-1992年]/ロシア四重奏曲 Op.33[1995年-1996年]/ 弦楽四重奏曲「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」 Op.51[1992年]/ 6つの弦楽四重奏曲集 Op.64[2001年-2002年]/ エルデーディ四重奏曲 Op.76[1998年-2000年]/ロプコヴィツ四重奏曲 Op.77[1989年] モザイクSQ | ||
ピリオド楽器使用。原盤: ASTREE 。BOX 化されるのは初で、分売(半数以上当店未案内)はほぼ廃盤の模様。1987年にオーストリアで結成され、ピリオド楽器ならではの清廉かつ柔らかな音色と、持ち味ともいえる軽妙洒脱な音運びで高い人気を誇る「モザイク四重奏団」。ピリオド弦楽器の柔らかく伸びやかな音色、澄みきったハーモニー、澱みないアンサンブル・・・持ち味が遺憾なく発揮された至高のハイドン。 | ||
ピエール・アンタイ、 NAIVE 系列録音全集 ・OP-549118(廃盤) シックハルト:リコーダー・ソナタ〔第12番 変ロ長調/第4番 ヘ長調〕 (原曲:コレッリ 合奏協奏曲 Op.6 Nos.5, 1, 2) コレッリ/レーヌ&マルク編曲:ソナタ ヘ長調(合奏協奏曲 Op.6 Nos.2, 4, 12 より) コレッリ:合奏協奏曲〔ハ長調 Op.6 No.10 /ト短調 Op.6 No.8/ Op.6 No.3〕 [ル・コンセール・フランセ[ユーゴー・レーヌ、セバスティアン・マルク(BFl) ダニー・ボンド(Fg) ライナー・ツィパーリング(Vc) ピエール・アンタイ(Cemb)/1991年8月、パリ] ・OP-3084 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988[ピエール・アンタイ(Cemb)/1992年6月、オランダ] ・E-8676(廃盤) J.S.バッハ:トリオ・ソナタ集〔BWV529/BWV525/BWV530〕/ペダル練習曲 BWV598/カンタータ第76番 およびトリオ・ソナタ ホ短調 BWV528〜シンフォニア/無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008(リコーダーによる) [ル・コンセール・フランセ[セバスティアン・マルク(BFl/ヴォイスFl) フランソワ・フェルナンデス (Vn/Vaダモーレ) フィリップ・ピエルロ(Gamb) ピエール・アンタイ(Cemb)/1999年6月、オランダ] ・E-8836(廃盤) D.スカルラッティ:チェンバロ・ソナタ集[ピエール・アンタイ(Cemb)/録音:1992年6月] ・E-8837 J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲集[アンタイ(Cemb)指揮ル・コンセール・フランセ/1993年11月、オランダ] ・E-8838 ジョン・ブル(1562-1628):クラヴィーア曲集[アンタイ(Cemb)/1994年6月、シャルトル美術館、フランス] ・E-8839(廃盤) フレスコバルディ:パルティータとトッカータ集[ピエール・アンタイ(Cemb)/1996年3月、オランダ] ・E-8554(廃盤) テレマン:種々な楽器のための12の独奏曲と12の三重奏曲[セバスティアン・マルク(BFl) ピエール・アンタイ(Cemb)指揮ル・コンセール・フランセ/1994年10月、スイス] | ||
コントラルトたち
サラ・ミンガルド、マリー=ニコル・ルミュー、ナタリー・シュトゥッツマン、デルフィーヌ・ガルー、ソニア・プリナ(A) | ||
既出盤からのコンピレーション。「ソプラノたち」(V-5351)、「カウンターテナーたち」(V-5328)に続く、ひとつの声域に絞ったシリーズ第3弾。 | ||
ストラヴィンスキー: バレエ組曲「火の鳥」(1919年版) / バレエ音楽「春の祭典」 |
トゥガン・ソヒエフ指揮 トゥールーズ・キャピトル国立o. | |
録音:2011年9月 。1977年生まれ、若手ロシア系指揮者のなかでも最も将来を嘱望されているソヒエフがストラヴィンスキーに挑戦。抜群のリズム感とメリハリのきいたフレージング、エネルギーに満ちた推進力の持ち主である彼にとり、ストラヴィンスキーのバレエ音楽はまさに待ち望まれていた。これが期待以上の快演。ソヒエフは若手のなかでも特に旧ソ連系大指揮者へ先祖返りしたような傾向が感じられ、ゲルギエフ、スヴェトラーノフ、ムラヴィンスキーからゴロワーノフの最良なロシア指揮伝統が想い起こさせられる。またフランスのオーケストラながら、時に旧レニングラードpo.やソヴィエト国立響を想わせる響きとパワーにワクワクさせられると同時に、「火の鳥」と「春の祭典」両曲がフランス音楽の影響を強く受けていることも示す。切れ味抜群ながら重量感あふれるリズム、オケの豪快な鳴り響きはもちろんだが、ゆっくりした部分での弦のポルタメント多用や旋律の溜めなど、往年のロシア音楽好きの熱い涙を絞る嬉しさも満載。名演、名盤の多い「火の鳥」と「春の祭典」だが、久々に興奮させられるトップ・クラスの演奏の登場。ブックレットに掲載されたソフィー・ショサードの幻想的なイラストも魅力的。
「火の鳥」組曲は2012年12月日本公演での演目。コンサート後の感動の記録としても持っていたいアルバム。 #初回プレス盤 (V-5192) には「初の祭典」の特典映像がボーナスDVDで付いていましたが、既にCDのみの品番変更再プレス盤へ切替わっています。DVD付き商品の御注文はお受け出来ません。 | ||
invocation 〔祈り〕 J.S.バッハ: 主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる BWV.639 /いざ来ませ、異邦人の救い主よ BWV.659 / カンタータ BWV.127 〜アリア「魂はイエスの御手に憩うなり」(ハロルド・バウアー編曲) ミュライユ:別離の鐘〜オリヴィエ・メシアンの思い出に リスト:パーテル・ノステル/詩的で宗教的な調べ より〔孤独の中の神の祝福/葬送〕 メシアン:苦悶の鐘と告別の涙 / ラヴェル:「鏡」〜鐘の谷 ヘルベルト・シュフ(P) | ||
録音:2013年9月。1979年ルーマニア生まれ、1988年に家族とともにドイツへ移住。2005年、ウィーン・ベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝した逸材、ヘルベルト・シュフのnaïveデビュー盤。これまでに、シューマン、ホリガー、またラッヘンマンとシューベルトを組み合わせたCDなど、プログラムにもこだわりを見せたリリースをしている彼の、当盤のテーマは祈り。神への祈りから、死者を思っての祈りなど、作曲家が様々な祈りの心をこめた作品を、バロックから現代まで並べたプログラム。ミュライユの「別離の鐘」での透明感ある音色は絶品。メシアン作品も抜群の集中で聴かせる。 | ||
シューマン(1810-1856): 子供の情景 Op.15 /アベッグ変奏曲 Op.1 / 幻想曲 ハ長調 Op.17 |
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P) | |
録音:2013年12月。世界を翔ける活躍ぶり、そして来日も重ね、人気・実力ともに急上昇のリーズ・ドゥ・ラ・サールのシューマン。アベッグ変奏曲は、シューマンの最初期の作品のひとつで、シューマンが法学の勉強をやめ、音楽に本格的に取り組み始めたころの物。音楽を書くことへの純粋な喜びのようなものを感じるとリーズは語っており、彼女の演奏も非常に素直に華麗にこの作品を紡いでいる。「子供の情景」も、彼女の深くあたたかみのあるタッチで紡ぐ第1曲から、シューマンの世界に引き込まれる。ひとつひとつのメロディーを慈しみながら、リズムのセンスも非常に優れていて、推進力のあるシューマンを展開している。幻想曲も、ほとばしるようなシューマンの情感たっぷり。ピアニストとして、女性として、ますます深みを増していることを感じさせる出来栄え。 | ||
フォーク・ソングス ファリャ:7つのスペイン民謡 / グラナドス:トラ・ラ・ラとギターのつまびき フェルナンド・J.オブラドロス(1897-1945): Aquel sombrero de monte / El bito ベリオ(1925-2003):フォーク・ソングス(メゾソプラノと7つの楽器のための)(*) グラナドス:かなしみのマハ/マハの流し目 ブラームス:アルトのための2つの歌 Op.91 (#) /5つのリート Op.49〜子守歌 ノラ・グビッシュ(Ms) アラン・アルティノグル(P) ジェラール・コセ(Va;*/#) ラファエル・ペロー(Vc;*) バスティアン・ペラ(Fl;*) ラファエル・セヴェール(Cl;*) イリス・トロシアン(Hp;*) アドリアン・ペルション、カミーユ・バスレ(Perc;*) | ||
録音:2013年11月。フランスが誇るメッゾ、ノラ・グビッシュ。ラヴェル歌曲集(V-5304)につづき、「フォーク・ソングス」と題し、ファリャの7つのスペイン民謡をはじめ民族色豊かな作品を並べた1枚が登場。オブラドロスの歌はスペイン古典歌曲集の1曲として声楽学習者の間でも広く歌われる作品。ベリオの作品は妻キャシー・バーベリアンのために書かれた物。とんがった現代作品ではなく、アメリカの霊歌から、シチリア、アルメニア、アゼルバイジャンなどのフォーク・ソングが集められた歌曲集で、7人の器楽奏者とともに作り上げられる詩情たっぷりの世界が魅力。近年指揮者としても活躍しているアラン・アルティノグルは、音楽院時代から彼女の伴奏を務めるピアニスト。ラヴェル作品集につづき、実に20年越し、グビッシュの表情にぴたりとよりそったピアノを聴かせている。ベリオ作品での豪華器楽奏者にも注目。コセのヴィオラも聴き物。 | ||
DESPARATE HEROINES〔打ち拉がれたヒロインたち〕〜モーツァルト:オペラ・アリア集 「フィガロの結婚」第4幕〜なくしてしまった、どうしよう(バルバリーナのアリア)/ 「ドン・ジョヴァンニ」第2幕〜酷いって〜そんな事はおっしゃらないで(ドンナ・アンナのアリア)/ 「偽りの女庭師」第1幕〜ああ小鳩は嘆く(サンドリーナのアリア)/ 「ポントの王ミトリダーテ」第3幕〜 ah ben ne fui presaga… pallid 'ombre(アスパージアのアリア)/ 「フィガロの結婚」第4幕〜とうとうその時が来たわ〜さぁ、早く来て、喜びのとき(スザンナのアリア)/ 「偽りの女庭師」第2幕〜crudeli, oh dio! Fermate(サンドリーナのアリア)/ 「イドメネオ」第2幕〜たとえ父を失い(イーリアのアリア)/ 「ルーチョ・シッラ」第3幕〜sposo, mia vita… frà i pensieri(ジューニアのアリア)/ 「牧人の王」第2幕〜l 'amerò(アミンタのアリア) サンドリーヌ・ピオー(S)アイヴァー・ボルトン指揮ザルツブルク・モーツァルテウムo. | ||
録音:2013年11月、スティッフング・モーツァルテウム、ザルブルク〔代理店記載ママ〕。故・吉田秀和氏が「鈴を転がすような声」と絶賛したソプラノ、サンドリーヌ・ピオーが13年ぶりにモーツァルトのアリアを録音。今回も、プログラミングをひとひねりするピオーらしく、つらい状況にあるヒロインが歌うアリアを中心に収録。オペラの中のひとつのアリアではあるが、それぞれのアリアのヒロインの心情にピオーが自然に同化しており、どのアリアも、それぞれのヒロインの独白のようだ。ボルトン指揮のモーツァルテウムo. も、ピオーが歌うそれぞれのヒロインの繊細な表情にそっと寄り添った演奏を展開している。 | ||
モーツァルト: 幻想曲 ニ短調 K.397 /ロンド〔ニ長調 K.485 /イ短調 K.511 〕/ ピアノ・ソナタ〔第6番 ニ長調「デュルニツ」K.284 /第15番 ヘ長調 K.533, 494 〕 フランチェスコ・ピエモンテージ(P) | ||
録音:2013年9月、ルガーノ(スイス)。2013年に来日し注目度急上昇中のフランスの俊英、フランチェスコ・ピエモンテージ。2012年より専属契約を交わした「naïve」レーベルからの第2弾は、モーツァルト。「幻想曲 ニ短調」の瞑想的な冒頭から深く繊細な音色にぐっと惹きこまれる。彼独特のふわりとした柔らかなタッチは今回も健在で、特に澄みきったピアニッシモの響きは絶品。明暗と強弱のコントラストも素晴らしく、清爽な演奏を聞かせてくれる。 | ||
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 ジョン・アダムズ:ヴァイオリン協奏曲(1993) |
チャド・フープス(Vn;) クリスティアン・ヤルヴィ指揮 ライプツィヒMDRso. | |
録音:2013年11月、MDRスタジオ、ライプツィヒ。使用ヴァイオリン:ストラディヴァリウス「 Cooper Hakkert, ex Ceci 」、1713年製。アメリカ出身で、19歳(2013年録音時)の若き逸材チャド・フープスは、当盤がディスク・デビューとなるヴァイオリニスト。2008年メニューイン国際コンクール・ジュニア部門で優勝、一躍注目を集めた。バックは、2012年より新たにクリスティアン・ヤルヴィを常任指揮者に迎え、ますますの躍進を遂げるMDR so. 。いずれもヴァイオリン・ソロに負けず劣らずオーケストラ・パートが活躍する作品なだけに、フープスとの丁々発止の掛け合いが大きな聴きどころ。特にアダムズの3楽章は息を呑む圧巻の仕上がり。フープスとオーケストラが一心となった熱演に、思わず呼吸も忘れるほど。その面影に未だあどけない雰囲気も残すフープスだが、その演奏は決して若さゆえの勢いに任せない物。途切れることなく朗々とメロディを歌いこむフレーズ感は特に素晴らしく、1713年製ストラディヴァリウス≪ Cooper Hakkert, ex Ceci ≫のまろやかな音色を、細かな一音にいたるまで丁寧に、煌びやかに聴かせている。メンデルスゾーンでは躍動感あふれる若々しい演奏を見せる一方、アダムズでは瞑想的な深みのある音楽を作り上げており、その表現の幅に驚かされる。その卓越した演奏技術に唸ると共に、今後の躍進に大きな期待を寄せさせる、注目の1stアルバム。 | ||
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):アリア集 「エツィオ」〜 Se tu la reggi al volo / 「捨てられたディドーネ」〜 Già si desta la tempest / 「認められたセミラーミデ」より〔 Vorrei spiegar l 'affanno / Il pastor se torna aprile 〕/ 「リクレア」〜 Torbido intorno al core /「 Il verbo in carne 」〜 Distillatevi o cieli / 「メリーデとセリヌンテ」〜 Con alma intrepid /「 Il ritiro 」〜 A voi ritorno champagne amene / 「ポリフェーモ」より〔 Nell 'attendere il mio bene / Alto giove 〕/ 「カルロ・イル・カルヴォ」〜 Spesso di nubi cinto /「ヴルカーノ」〜 Non lasciar chi t 'ama tanto フランコ・ファジョーリ(CT) アレッサンドロ・デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス | ||
録音:2013年6月。「カッファレッリのためのアリア集」(V-5333)でも評価の高かったカウンターテナー、フランコ・ファジョーリの naïve 第2弾。ポルポラは18世紀ナポリの偉大な作曲家であっただけでなく、当時活躍していたカウンターテナー歌手のカッファレッリ、ファリネッリ(映画『カストラート』の主人公のモデル)らの教師でもあった。そんなポルポラが書いたカウンターテナーのためのアリアは、豊かな表情、そして怒涛の超絶技巧に満ちた華やかな作品ばかり。ファジョーリの比類なきヴィルトゥオジティにはますます磨きがかかっており、どの曲も抜群の出来栄え。管弦楽は、アレッサンドロ・デ・マルキ率いるアカデミア・モンティス・レガリスで、心地よい刻みから激しい情熱、嵐の表現までと、変幻自在。ファジョーリが超絶技巧のちりばめられたアリアの数々を難なく聴かせてくれる。 | ||
モーツァルト:レクイエムKV.626(ジュスマイヤー版)
サンドリーヌ・ピオー(S) サラ・ミンガルド(A) ヴェルナー・ギューラ(T) クリストファー・ピュルヴ(B) ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス、インスラo. | ||
録音:2014年2月、ヴェルサイユ宮殿内王室礼拝堂、フランス。ロランス・エキルベイ率いる人気合唱アンサンブル・アクサンテュスが、ついにモーツァルトのレクイエムを録音した。アクサンテュスは、指揮者エキルベイによって20年前に結成された32名からなる声楽アンサンブル。基本的には無伴奏のレパートリーを中心に演奏するが、オペラや宗教作品などにも登場する。クラシック名曲を無伴奏合唱に編曲した「トランスクリプション」のCD(世界で13万枚以上のセールス)で一躍話題となり、その澄んだ歌声が織り成す世界で人々を魅了し続けている。声楽ソロは、故・吉田秀和氏も「鈴をころがすような声」と絶賛したピオー、世界をうならせるアルトのミンガルド、ハルモニアムンディの数々の録音でもおなじみのギューラ、そしてバスはロックバンドでも演奏していたクリストファー・ピュルヴという注目の布陣。そして注目なのが、今回CDデビューとなるオーケストラ、インスラo. 。insula (インスラ)とは脳の一領域、島皮質(とうひしつ)を指し、感情や感覚的な体験に関連がある部分のこと。2012年にやはりエキルベイによって設立され、古典派からロマン派までの作品を中心に、ピリオド楽器で演奏する団体。2014/15のシーズンには、ミンコフスキが音楽監督を務めるモーツァルト週間音楽祭でモーツァルト=ベートーヴェン=ウェーバーのプログラムを演奏することになっているなど既に注目の活動を展開している。このレクイエムでも、「怒りの日」での管楽器の炸裂ぶりや「ラクリモサ」での氷のような弦の音色など、聴き手の心を直に刺すような演奏を繰り広げている。ヴェルサイユ宮殿内の王室礼拝堂で録音されており、抜群の音響効果の中、美しい歌声、オーケストラの鮮烈な音色が見事に響き合っている。 | ||
ストラヴィンスキー:兵士の物語(フランス語上演)
キャロル・ブーケ(語り手) ジェラール・ドパルデュー(悪魔) ギヨーム・ドパルデュー(兵士) シュロモ・ミンツ(Vn)指揮 パスカル・モラゲス(Cl) セルジオ・アッツォリーニ(Fg) マルク・バウアー(コルネット) ダニエル・ブレシンスキ(Tb) ヴァンサン・パスキエ(Cb) ミシェル・セルッティ(Perc) | ||
録音:1996年12月、シャンゼリゼ劇場、「エイズ撲滅」特別演奏会、ライヴ。旧品番:V-4805〔廃盤〕。かつてヴァロワから、その後ナイーヴからリリースされ、非常に評価の高かったミンツの「兵士の物語」。長年入手困難が続いていたが、今回番号も新たに再発売。語り手と俳優、7人の器楽奏者で演じられるが、いずれも一級の腕でないと真価が発揮できない難しい作品。その点、この演奏は凄すぎる。語り手はブニュエルの映画「欲望のあいまいな対象」で知られるブーケ、悪魔役は名優ジェラール・ドパルデュー、兵士をその息子ギヨーム・ドパルデューが担っている。器楽はミンツがヴァイオリンと指揮、クラリネットをモラゲス、他はパリ音楽院の名手たちが担当という贅沢さ。もともとこの作品のパリ初演の場シャンゼリゼ劇場で行われたライヴだが、アルバムの主役は何といってもジェラール・ドパルデュー。邪悪さに満ちた悪魔そのものの怪演で、過剰なまでの熱演を披露。フランス語がわからなくとも、完全にその世界へ引き込まれてしまう。あっという間の54分。 | ||
ヘンデル:歌劇「タメルラーノ」(1724)
シャヴィエ・サバータ(CT;タメルラーノ) ジョン・マーク・エインズリー(T;バヤゼット) マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CT;アンドローニコ) カリーナ・ゴヴァン(S;アステリア) ルクサンドラ・ドノーセ(Ms;イレーネ) パヴェル・クディノフ(B;レオーネ) リッカルド・ミナージ指揮イル・ポモ・ドーロ | ||
録音:2013年4月、ロニゴ。ヘンデルの全オペラの中でも近年特に人気が高いのが「タメルラーノ」。あの傑作「ジューリオ・チェーザレ」と同じ1724年に初演された作品で、ヘンデルが最も充実していた時期のオペラ、しかも非常に劇的な意欲作。タメルラーノとは、14世紀後半から15世紀初頭にかけて西アジアを広く支配した伝説的支配者ティムールのこと。1402年、オスマン帝国との戦いに勝利し、スルタンのバヤジット1世を捕らえている。この史実に基づき、タメルラーノが捕えたバヤゼット(バヤジット)の娘アステーリアを強引に后にしようとし、父がそれに苦悩し、ついにバヤゼットが気高く壮絶に自害する、という物語。事実上の主役バヤゼットに、当時脇役が普通だったテノールを当て、悲劇的な色彩を際立たせている。かのプラシド・ドミンゴがテノールとして最後にレパートリーに入れた役がこのバヤゼットで、それだけやり甲斐のある役、作品なのだろう。今回の録音は非常に強力。バヤゼットは、英国の美声古楽テノール、ジョン・マーク・エインズリー。この録音の少し前に50歳を迎えたエインズリーは、持ち前の柔らかい美声に深みと表現力を加え、敗北した支配者として、娘を奪われそうになる父として、苦悩するバヤゼットを見事に歌っている。対するタメルラーノは、ヘンデルの悪役アリア集(AP-048)が大評判だったスペイン、カタルーニャ州バルセロナ生まれのカウンターテナー、シャヴィエ・サバータ。タメルラーノは悪役とは言っても威厳と気品の求められる役で、ここでのサバータはまさに万全。バヤゼットの娘アステーリアは、カナダ出身の古楽プリマドンナ、カリーナ・ゴヴァン。彼女がヘンデルのイタリア・オペラの録音に参加するのは実に9種目で、まさに現代を代表するヘンデル・ソプラノ。アステーリアと恋仲のギリシャの王子アンドローニコは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する大人気カウンターテナーのマックス・エマヌエル・ツェンチッチ。さらにタメルラーノの婚約者であるイレーネには、モーツァルトやロッシーニのメッゾ役で活躍するルーマニアのメゾ・ソプラノ、ルクサンドラ・ドノーセと、たいへんに贅沢に優れた歌手を投入している。リッカルド・ミナージは、バロック・ヴァイオリニストとして名を馳せた後、近年は指揮者として精力的に活躍している。彼が2012年に創設したイル・ポモ・ドーロを率いて、ヘンデルの気迫に満ちた音楽をしっかり引き出している。ちなみに彼は母親が日本人の日伊ハーフ。この録音は1731年の再演時の楽譜に基づいている。ただし初演時との主な相違2点、多くのレチタティーヴォの短縮と第3幕のレオーネのアリアの追加は、今日の上演ではむしろ採用される方が一般的で、また1731年再演では削除された第2幕のアステーリア、タメルラーノ、バヤゼットの三重唱はこの録音では残されているので、結果的に今日の標準的な「タメルラーノ」になっている。17世紀後半に建てられたヴィチェンツァのヴィッラ・サン・フェルモでの収録。 | ||
リトル・ガール・ブルー〜ニーナ・シモン ジャン・カルロ・メノッティ:ブラック・スワン(1946) / 民謡: black is the colour of my true love's hair リチャード・ロジャース: little girl blue (1935) / デューク・エリントン: hey buddy bolden (1956) ニーナ・シモン: fodder on my wings (1981) / images / come ye (1966) / return home (1959) バッハ/ブラームス:装いせよ、おお愛する魂よ Op.122 No.5 / M. B. Abair, M. W. Hagerstars: stars (1974) スティーヴ・ダイアモンド、スーザン・シェリダン: you can have him (1949) ビリー・テイラー: I wish I knew how it would feel to be free (1954) フリッツ・ロッター: that's all I want from you (1955) / オスカー・ブラウン Jr.: brown baby (1959) ラフマニノフ:ソナタ ト短調 Op.19 〜アンダンテ ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc) ブルーノ・フォンテーヌ(P/コラボレーション) ローラン・クレフ(Perc/コラボレーション) | ||
録音:2014年4月。 フランスの人気女性チェロ奏者ヴィーダー=アサートンによる、独特な歌声で世界を魅了したジャズ歌手ニーナ・シモン(1933-2003)へのオマージュ・アルバム。クラシック&ジャズ・ピアニスト、アレンジ等マルチな才能のフォンテーヌと、打楽器にジャズ風モーツァルトの編曲などで魅せるローラン・クレフを迎えた、魅力的なトリオによる。 | ||
ラモー(1683-1764): オーボエ、ヴァイオリン、声とチェンバロのための「第2コンセール」/ テノール、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のためのカンタータ「オルフェ」/ ヴァイオリン、ヴィオールとチェンバロのための「第5コンセール」 テノール、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のためのカンタータ「誠実な羊飼い」 マティアス・ヴィダル(T) アンサンブル・アマリリス [エロイーズ・ガイヤール(バロックOb/リコーダー) ヴィオレーヌ・コシャール(Cemb) アリス・ピエロ(Vn) マリアンヌ・ミュレル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)] | ||
録音:2014年、ヴェルサイユ宮殿。ラモー没後250年を記念してのリリース。フランス・バロック界を牽引するオーボエおよびリコーダー奏者のエロイーズ・ガイヤール率いるアンサンブル・アマリリスと、マティアス・ヴィダルという豪華布陣。ラモーは当時、なんといってもオペラで作曲家としての地位を確立していたが、ここに収められているような親密な空気感をもつ作品も多く残している。第5コンセールおよび第2コンセールは、2種の編成譜が残されており、七重奏、管弦楽、チェンバロ独奏などさまざまな編成で演奏されることが多いが、ここでガイヤールは、第5コンセールはその当初の版(ヴァイオリン、ヴィオール、チェンバロ)の編成で、そして第2コンセールは、当初の版とは異なるが、ハーモニーに含まれる声部を減らしたりすることなく演奏している。また、カンタータでは、ソプラノではなく、より深く力強い表現力の声を求めて、マティアス・ヴィダルをゲストに迎えて演奏している。ラモー没後250年を飾るにふさわしい充実した演奏。 | ||
V-5381 (2CD) 発売延期中 |
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245 (1724年版) 補遺(1725年版より):コラール・アリア「 Himmel reisse, Welterbebe 」/ テノールのアリア「Zerschmettert mich」 ディテ・ヘイゴー・アナセン、レネケ・ルイテン(S) デルフィーヌ・ガルー(A) デイヴィッド・ハンセン(CT) ローター・オディニウス(T;福音史家) コリン・バルツァー(T) クリスティアン・イムラー(B;イエス) フェリクス・シュペーア(B) マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル | |
J.S.バッハ: 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV.1043 (*/+) / ヴァイオリン協奏曲〔第2番 ホ長調 BWV.1042 (+) /第1番 イ短調 BWV.1041 (*) 〕/ 2声のインヴェンション より〔第1番 BWV.772 (#/+) /第8番 BWV.779 (#/+) 〕 シュニトケ:合奏協奏曲第3番(*/+) デボラ・ネムタヌ(Vn;*/Va;#) サラ・ネムタヌ(Vn;+) サッシャ・ゲッツェル指揮パリ室内o. | ||
録音:2014年7月、サル・コロンヌ、パリ)。フォル・ジュルネ音楽祭でもおなじみのデボラ・ネムタヌと、映画「オーケストラ!」で、メラニー・ロラン奏でるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を吹替演奏して話題となったサラ・ネムタヌ姉妹が夢の共演。息の合った演奏を繰り広げている。バッハの協奏曲3篇のうち、第1番を姉のデボラが、第2番を妹のサラが独奏し、BWV1043で両者共演。情熱的なデボラと正確かつ丁寧なサラの個性の違いを堪能出来る。さらに、ピアノ学習者が必ず練習する「2声のインヴェンション」第1番と8番をサラがヴァイオリン、デボラがヴィオラで奏しているのも注目。ピアノやチェンバロでは減衰してしまう長い音符も、弦楽器は指示通りに弾くことができるのが目から鱗の驚きの発見。フィル・アップはバッハ作品から約250年後に作られたシュニトケの「合奏協奏曲第3番」。シュニトケは生涯に6篇の「合奏協奏曲」を作ったが、第3番は実質上2本のヴァイオリンのための協奏曲。バロック的精神で書かれた同時代音楽をネムタヌ姉妹が雄弁に解釈。バッハも含め、2人の美女の共演ゆえ全体に華やいだ雰囲気に満ちている。指揮を務めるのは2013年以来神奈川フィルの首席指揮者を務めるサッシャ・ゲッツェル。推進力あふれる音楽作りが魅力。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第16番 ト長調 Op.31 No.1 / 「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 Op.35「エロイカ変奏曲」 シューベルト:16のドイツ舞曲 Op.33 D783 /さすらい人幻想曲 Op.15 D760 アーロン・ピルサン(P) | ||
録音:2014年1月、スタジオ2、バイエルン放送。1995年生まれの天才ピアニスト、アーロン・ピルサンのデビュー盤。ピルサンは、オーストリアのドルンビルン出身。オーストリアの音楽学校で学んだあと、モーツァルテウムで、現在はハノーファー音楽院でラルス・フォークトのもと研鑽を積んでいる。コンクールなどで入賞多数、また、2011年にはFono Forum誌の「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、また、2014-15のシーズンにはECHO(ヨーロッパ・コンサート・ホール協会)から「ライジング・スター」に指名され、世界の名だたるコンサートホールでのリサイタル・ツアーが予定されているなど、注目の存在。非常にカッチリとした滑舌のよいベートーヴェンは非常に好感度大。シューベルトの16のドイツ舞曲(レントラー)は、各曲のキャラクターを的確につかんだ演奏。さすらい人幻想曲は、壮大な作品に対して大上段にかまえることなく、19歳の等身大の演奏を展開しており、こちらも好感度大。テクニックが完ぺきなことは言うまでもない。怒涛の終楽章も力で押しきるのではなく、細かな緩急をつけながらもクライマックスにもっていく技は圧巻。アーロン・ピルサン、非常に清潔感のある音色とハキハキとした音楽で好感のもてる逸材の登場。 | ||
アンヌ・ガスティネル(Vc)〜 Romantique ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集&変奏曲全集[フランソワ=フレデリック・ギィ(P)/ V-4995, 4927 ] シューベルト:アルペジオーネ・ソナタD.821 /他歌曲編曲集[クレール・デセール(P)/ V-5021 ] シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129 /他[デセール(P) ラングレ指揮リエージュpo./ V-4897 ] ブラームス:チェロ・ソナタ全集[フランソワ=フレデリク・ギィ(P)/ V-4817 ] | ||
Lamento 〜ロミーナ・バッソ カプスベルガー(1580頃-1651):トッカータ・アルペッジャータ第2番 ルイジ・ロッシ(1598-1653):スウェーデン女王のラメント カリッシミ(1605-1674):マリア・スチュアルダの死のラメント バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):わが涙よ フレスコバルディ(1583-1643): さまざまな主題とアリアによる12のカプリッチョ第1巻〜第9番「 di durezze 」 モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1624-1704):夜が明けないうちに ロミーナ・バッソ(Ms) マルケロス・クリシコス(Cemb/Org)指揮 ラティニタス・ノストラ ハリス・アンドリアノス(Br) テオドラ・バーカ(Ms)他 | ||
録音:2010年2月。バロック界で活躍しているメゾ、ロミーナ・バッソ初のソロ・リサイタル・アルバム。naïve レーベルの人気シリーズ「ヴィヴァルディ・エディション」への出演も多いほか、ミンコフスキ、クリスティ、スピノージら様々な指揮者と共演を重ね、バロック界になくてはならない存在の一人。このアルバムでも非常に強烈な表情と、やわらかさを兼ね備えた声で、様々なオペラを劇的に聴かせている。歌声を盛り上げる通奏低音(Cemb)はギリシャ出身の注目株、クリシコス。アテネの音楽院で学んだあと、パリでオリヴィエ・ボーモンやスイスで最晩年のクリスティアーネ・ジャコッテに学んだ。同じくギリシャ出身の音楽家たちで構成されたアンサンブル、ラティニタス・ノストラの面々が、バッソが歌い描く世界を盛り上げている。 | ||
マイ・フェイヴァリット・ショパン ・グレゴリー・ソコロフ・プレイズ・ショパン(原盤: OP-30456) 24の前奏曲 Op.28 /ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 /練習曲 Op.25(全曲)[グリゴリー・ソコロフ(P)] ・リーズ・ドゥ・ラ・サール・プレイズ・ショパン(原盤: V-5218) バラード 全曲 /ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調(#)[リーズ・ドゥ・ラ・サール(P) ファビオ・ルイージ指揮] ・ IMPRESSIONS ON CHOPIN 〜キープ・スインギング・ショパン(原盤: V-5229/OPS-30-263) [レシェック・モジジェル(P)録音:1999年] | ||
バルカン・フィーバー [BALKAN FEVER] 〜クリスティアン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト ジョルジェ・エネスク(1881-1955):ルーマニア狂詩曲 / バルカン伝統音楽: iovka kamarovka / strange occation マケドニアの伝統的な歌とダンス〔ゲストによる即興〕: koljo (*) バルカン音楽: say bob / Eleno / Kite / yunus emre /スケルツォ/ Fire feast 即興: kalajdzisko oro (*) / バルカン伝統音楽:ジプシー・ダンス クリスティアン・ヤルヴィ指揮 MDRso. (*以外) テオドシー・スパソフ(カヴァル) ミロスラフ・タヂチ、ヴラトコ・ステファノフスキ(G) | ||
録音:2013年1月、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。2012年よりクリスティアン・ヤルヴィを常任指揮者に迎え、ますますの躍進をみせるMDRso.が「クリスティアン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト」を始動、今後7年間にわたってジャンルを越えた幅広い音楽活動を反映させた興味深いプログラムをお届けする。シリーズ第1弾は、「バルカン・フィーバー(バルカンの熱(熱狂)」。諸民族が集う文化のるつぼ、バルカン半島。かつて『ヨーロッパの火薬庫』と称されたこともあるこの地域は、古くはビザンツ帝国の時代より現代にいたるまで、大国の侵略と支配、そして民族同士の動乱を数多く経験してきた。ここではそんなバルカンの様々な民族音楽に影響を受けたエネスクやコダーイ作品、また、バルカンの伝統音楽を中心にプログラムが編まれている。ゲスト音楽家として、カヴァル(アゼルバイジャン地方で特に広く演奏される横笛)奏者のテオドシー・スパソフ、また、ギターの名手ミロスラフ・タヂチとヴラトコ・ステファノフスキが登場、クラシック―フォーク、そしてフュージョンがミックスされた即興演奏を展開し、コンサートを盛り上げる。クリスティアン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト、今後はR.シュトラウスからクレズマー音楽、さらにはスティーヴ・ライヒらの作品も登場予定。クリスティアン・ヤルヴィの熱い音楽活動に、目が離せない! | ||
ロマンスと鳥にまつわる歌曲集 ドビュッシー:ロマンス/薔薇/アリエルのロマンス/華やかな宴/ピエロ/中国のロンデル/セレナード/星月夜 ベネディクト:ジプシーと鳥(*) / サン=サーンス:とんぼ/ナイチンゲールと薔薇 フェリシアン・ダヴィッド:ローラの歌〔ブラジルの真珠〕(*) ルイ・ベイツ:鳥たちへの歌〔傷ついた鳩/青い小鳩/青い鳥/籠の小カナリア〕 フェデリコ・ロンガス:ナイチンゲールと皇帝(*) / マニュエル・ロザンタール:3つの大切なもの エリザベート・ヴィダル(コロラチューラS) スーザン・マノフ(P) フィリップ・ベルノルド(Fl;*) | ||
録音:1993年10月、ドメーヌ・ド・グラン・メゾン、ヴィルプル/初発売:1994年。初出・旧品番: Valois (AUVIDIS), V-4707〔当店未案内、廃盤〕。十数年以上廃盤状態だった名盤の再発。コロラチューラはしばしばナイチンゲールやうぐいすの鳴き声に例えられるが、やはり鳥を描いた作品があった。作曲家たちは、さらにフルートのオブリガートをつけることで、さらに囀りの効果を盛り込んだ。1960年生まれのエリザベート・ヴィダルはフランス風の軽い声質と超人的なコロラチューラ・テクニックで人気のソプラノ。サン=サーンスの「とんぼ」はマスネに溺愛された歌手シビル・サンダーソンのために書かれたもので、2オクターヴ以上の音域が要求されるが、ヴィダルはいとも易々と達成。またリリー・ポンスのために書かれたフェデリコ・ロンガスの「ナイチンゲールと皇帝」のスペイン風味も粋の極み。近年ではラドゥロヴィチとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ録音で話題となっているスーザン・マノフの伴奏もオシャレ。 | ||
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ集 〔ニ長調 K96 /ホ長調 K.381 /ニ長調 K.119 /ロ短調 K.197 /ホ長調 K.135 /イ長調 K.322 / イ短調 K.109 /ニ短調 K.141 /ニ長調 K.492 /ト長調 K.146 /ハ短調 K.11 /ヘ長調 K.17 / ロ短調 K.27 /ロ短調 K.87 /ホ長調 K.380 /イ長調 K.209 /イ長調 K.101 /ニ長調 K.29 〕 イーゴリ・カメンツ(P) | ||
録音:2013 年10月。使用楽器:スタインウェイ。超人ピアニスト、カメンツが NAIVE より登場。カメンツのプロフィールは、映画にできるのではと言う人もあるくらいに超人的なもの。1968年、ロシア東部のアムール川流域、中国との国境が近い地域に生まれた。1975年にはノヴォシビルスク・フィルハーモニーを指揮。10歳に満たない1977年、ボリショイ・オーケストラを指揮して演奏会で指揮者デビュー。伝説のピアニスト、ヴィタリー・マルグリス、そしてチェリビダッケに長い間師事した。1978 年にドイツに移住してからはピアニストとして演奏活動を展開。国際的な 18 のコンクールで優勝、クープランからケージまで広いレパートリーを持つ。2014年、モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァルでニューヨークでリサイタル・デビューするなど、世界が注目する存在。これまでにもリスト作品などの CD をリリースしているが、naïve からは初登場。カメンツは、ドメニコ・スカルラッティが遺した 555 ほどもあるソナタから18曲を選択し、調性や曲のキャラクター、全体の流れを考えて配曲。完璧無比な技巧とカラリとした音色で、ユーモアや哀愁など様々な表情に富むスカルラッティの作品を一気呵成に聴かせる。 | ||
フェリシアン・ダヴィッド(1810-1876): 交響的オード「砂漠」(1844)〔2種の同一演奏:CD1 語りなし/CD2 語りあり(*) 〕 シリル・デュボワ、ザカリー・ワイルダー(T) ロランス・エキルベイ指揮 パリ室内o.、アクサンテュス室内cho. ジャン=マリー・ヴァンラン(語り;*) | ||
録音:2014年5月、シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ。フェリシアン・ダヴィッドはサン・シモンの教義(空想的社会主義)に深く共鳴し、その布教のためエジプトからトルコ、ギリシャから中東を旅した。そこで接したエキゾチックな音楽要素を作品に盛り込み、異国趣味ひいては国民主義のさきがけを成した。1844年に発表した交響的オード「砂漠」はテノール独唱と男声合唱と管弦楽による3部分9楽章45分の大作。発表当時、その異様なメロディと絵画的なオーケストレーションがセンセーションを巻き起こし、ベルリオーズに絶賛された。その影響はビゼーやサン=サーンスからボロディンやリムスキー=コルサコフ、さらにはケテルビーにまで世界中に及んでいる。音楽史上の重要作ながら、これまであまり録音に恵まれておらず、耳にしたことのない方も多いはず。アカペラ合唱団アクサンテュスを率いて話題盤を数多く生み出していた女性指揮者のロランス・エキルベイが、パリ室内管と理想的な演奏を実現した。イスラム教徒たちの祈りを表す男声合唱は手兵アクサンテュスが担当。絶妙な表現を繰り広げている。「キャラヴァンの行進」や「アラブ幻想曲」「日の出」などはベルリオーズも感心したオーケストレーションで、さながら映画音楽のようだ。学校教材にも使えるようにわかりやすく魅力的なのにポピュラーにならなかったのが不思議。CD は2枚組だが、演奏は同じもので、CD2の方はスコアに記されたフランス語のテキストを朗読している。フランスの名優ジャン=マリー・ヴァンランの美しいフランス語の発音にも注目。 | ||
ロッシーニ(1792-1868):小ミサ・ソレムニス(ダヴィデ・ダオルミ校訂による管弦楽版使用)
ユリア・レージネヴァ(S) デルフィーヌ・ガルー(A) マイケル・スパイアズ(T) アレクサンドル・ヴィノグラードフ(B) クリストフ・アンリ(Org) オッターヴィオ・ダントーネ指揮パリ室内o.、アクサンテュス | ||
録音:2014年6月22日-24日、サン=ドニ大聖堂、ライヴ。ロッシーニの小ミサ・ソレムニスは、1864年3月14日、パリで初演された。この演奏は、初演150年を記念して行われた演奏会のライヴ。オッターヴィオ・ダントーネといえば、近年ではムローヴァ(Vn)とのバッハのヴァイオリン協奏曲の録音でも非常に話題になったが、ここでは名門パリ室内o. を非常に細かな彫琢をもって響かせている。本作品は、声楽、2台ピアノとハルモニウムによる室内楽版が決定稿であり、ロッシーニが1867-68年にかけて書いた管弦楽版は単なる編曲であるとされていたが、ダヴィデ・ダオルミの近年の研究は、管弦楽版こそが、長きに渡るこのミサ曲の創作活動の終着点であった、としている。この見地にたって近年ためされた改訂版を使用したのがこの演奏。さらに、近年の研究(ダヴィデ・デオルミとクルト・リューダースによる)は、このロッシーニの小ミサ・ソレムニスは、ロッシーニが、古くからの友人ニデルメイエールへの追悼のために書いたとする説を確信的なものとしている。ルイ・ニデルメイエール(1802-1861)は、スイスに生まれ、1819年にイタリアに移り、ローマで出会ったロッシーニと永遠の友情を結んだ。ニデルメイエール自身は作曲家としては成功しなかったが、教会音楽学校の再興を行う(この学校ではサン=サーンスが教鞭をとり、フォーレはここの学生の一人だった)など、教会音楽の演奏と典礼の伝統の擁護などにも一役買った人物。このニデルメイエールの影響は、このロッシーニの小ミサ・ソレムニスでも、たとえば「Et incarnatus est」などのパレストリーナ的な部分に見られるといえるだろう。この管弦楽版はロッシーニが亡くなった翌年の1869年に初演され、大成功をおさめた。それからほどなくした1876年、ヴェルディは、ロッシーニ追悼のために書いたレクイエムを同じ会場で演奏している。ソプラノは、ミンコフスキも大絶賛、いまや世界が注目する1989年サハリン生まれのレージネヴァ。コントラルトのデルフィヌ・ガルーは、ヨーロッパの音楽祭では欠かせない存在。マイケル・スパイアズはアメリカ、ウィーンで声楽を学びリッカルド・ムーティ指揮CSOの「オテロ」でロデリーゴ役に抜擢されるなど、活躍めざましい歌い手。1976年モスクワ生まれのバスのヴィノグラードフは、新国立劇場などで何度も来日している実力派。充実した歌唱陣に加え、近年無伴奏合唱のレパートリーを越えさらなる活躍を広げているアクサンテュス。最高の布陣によるロッシーニ。 | ||
エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959): ギター協奏曲(1951)(*)/ブラジル民謡組曲(1908-1912)/ ショーロ第1番(ギターのための)(1920) ロラン・ディアンス(1955-):ヴィラ=ロボス讃 |
ロラン・ディアンス(G) ジャン=ヴァルテル・オードリ指揮(*) オードリ器楽アンサンブル(*) | |
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第30番−第32番/ディアべッリ変奏曲 |
ジャン=フランソワ・エイセ(P) | |
AUVIDISやOPUS111を傘下に収め、フランスの1大マイナーに成長したNAÏVE第1弾リリースだったもの。エイセはペルルミュテールに師事、フランスやスペイン物をERATOに録音している。 当盤は既に廃盤となっているため、流通在庫のみのお取扱いです。また、バーコード部とケースにドリル穴がありますが、再生に支障はありません。 | ||
ストラヴィンスキー/ラミューズ:「結婚」(映画)
ドミニク・レイモン(女優役) ミレッラ・ジャルデリ(音楽家役) オルガ・ココリナ(ビデオ作家役) ミレナ・デュルフォ(パーカッショニスト役)/他 映像監督/シナリオ:フィリップ・ベジア 音楽監督:ミレッラ・ジャルデリ | ||
言語:フランス語(英語字幕付)。音楽と映画を融合させた新たな映像作品を発信し、フランスを中心に大きな注目を集めている映像監督フィリップ・ベジアが2011年に公開した話題作「結婚」がDVDリリース。2009年にドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」を映画化したベジアが次に題材としたのは、ストラヴィンスキーのバレエ・カンタータ「結婚」。あるアーティストたちが「結婚」を上演するまでの過程を描いたあらすじとなっており、練習風景や打ち合わせの情景を通して、「結婚」という作品そのものに迫っていく。映画の終盤、「結婚」を上演するシーンは必見。ロシア民謡に出てくる婚礼風景をモチーフに、斬新な演出がなされている。ただ単純に音楽に映像を張り付けたものではなく、ショットの切り方や映像の合成といったこだわりから視覚的にも非常に魅力的な作品となっている。また、特典として、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」の語り手を、作詞家のラミューズ自身が担当している貴重な演奏録音も収録。2012年10月には最新作「椿姫と私達」を公開し、またしても注目されているベジア。PAL-DVDであるため、通常のNTSC方式のDVDプレイヤーやTVで再生できないのが大変残念だが、この再生環境がある方にはぜひともおすすめしたい映像作品。 【作品概要】バレエ・カンタータ「結婚」は、ストラヴィンスキーが自ら収集したロシア民謡の婚礼風景をもとに台本を作り上げたものの、終戦後の疲弊した環境のために小編成版での初演を余儀なくされた作品。1923年、パリのゲテ・リリック座で行われた初演では、シャルル・フェルディナン・ラミューズの翻訳によるフランス語版の台本が用いられた。ベジアの映画は、当時の記録資料を背景に作曲経緯を語るナレーションから静かに始まる。ビデオ作家の女性と、今回の上演の指揮を執る女性がレマン湖のほとりで出会い、二人はラミューズが翻訳した「結婚」の歌詞を読み上げ、作品への理解を深めていく。やがて練習風景が始まると、演奏家たちが稽古を通して「結婚」という作品、ひいてはストラヴィンスキーの音楽そのものを理解していく過程が描かれていく。終盤の上演シーンは、まるで現代の演出によるオペラの1シーンを見ているようだ。この鮮烈な印象はぜひとも実際に体感して頂きたい物。 #PAL方式のため、国内の通常映像機器では再生出来ません。また、パソコン等での再生保証もございません。 | ||
マスネ:歌劇「ドン・キショット」
ジョゼ・ヴァン・ダム(B;ドン・キショット) ジュリ・モセ(S;ペドロ) シルヴィア・トロ・サンタフェ(Ms;ドゥルシネ) ウェルナー・ヴァン・メヘレン(B−Br;サンチョ・パンサ) カミーユ・メルクス(S;ガルシアス) ハイス・ヴァン・デア・リンデン(T;ジュアン) ヴァンサン・デルーム(T;ロドリゲス) ベルナール・ヴィリエ(Br;山賊の頭)他 マルク・ミンコフスキ指揮モネ劇場o.&cho. ロラン・ペリ(演出・衣装) バルバラ・ド・ランブルフ(舞台装飾) ジョエル・アダム(照明) | ||
収録:2010年5月、モネ劇場、ブリュッセル。リージョーン・オール、NTSC、16:9、111m + 61m|字幕:仏英蘭。マスネ晩年の名作「ドン・キショット」の映像が登場。ドン・キショットとはドン・キホーテのこと。風車に戦いを挑む場面など、セルバンテスの原作で有名な場面が盛り込まれたたいへん分かりやすい作品。1910年、天下の大バス、フョードル・シャリアピンのタイトルロールで初演、以来歴代の名バスがドン・キショットに挑んできた。この上演でドン・キショットを歌ったのは1940年生まれ、ベルギーが誇る名バス=バリトン、ジョゼ・ヴァン・ダム。この時69歳、同年での引退を公表しており、これが地元モネ劇場での引退公演だった。美声かつ知性派のバス=バリトンとしてカラヤンからも絶大な信頼を置かれたヴァン・ダム、ここではさらに豊かな深みも加わった比類ないドン・キショットを歌い演じている。ドゥルシネのシルヴィア・トロ・サンタフェは、バロック音楽で活躍するメゾ・ソプラノ。バレンシアの生まれだけにスペイン情緒には事欠かず、品の良い官能性を漂わせてくれる。サンチョ・パンサのウェルナー・ヴァン・メヘレンはオランダ、トゥルンハウト生まれのバス=バリトン。主役を立てつつ、印象的な従者を堅実に演じている。 マルク・ミンコフスキは近年、19世紀中ごろから20世紀初頭にかけてのフランスオペラの復興に力を入れており、マスネもその一人。この「ドン・キショット」も躍動感とファンタジーに溢れた名演で、単なるスター興行に終わらせていない。ロラン・ペリの演出は、時代を初演の頃に移しており、ちょっとマスネを思わせる風貌のドン・キショットは老作家、舞台には原稿が山と積まれている。ドン・キホーテというと単なる荒唐無稽な夢想家に描かれがちなところを、ペリは人生の終わりに近づいた知性豊かな芸術家に仕立てる、引退を目前にしたヴァン・ダムの味を絶妙に引き出した舞台を作りあげている。およそ1時間のメイキング、インタビュー映像付き。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「怒れるオルランド」
マリー=ニコル・ルミュー(A;オルランド) ジェニファー・ラーモア(Ms;アルチーナ) ヴェロニカ・カンジェミ(S;アンジェリカ) フィリップ・ジャルースキ(CT;ルッジェーロ) クリスティアン・セン(Br;アストルフォ) クリスティーナ・ハンマーストレム(Ms;ブラダマンテ) ロミーナ・バッソ(Ms;メドーロ) ピエール・オーディ(演出) ウィレム・ブルルス(ドラマトゥルギ) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮 アンサンブル・マテウス、シャンゼリゼ劇場cho. パトリック・キンモンス(装置・衣装) ペーター・ヴァン・プレト | ||
収録:2011年3月、シャンゼリゼ劇場、パリ、ライヴ。リージョン・オール、NTSC、16:9、190 m、DOLBY DIGITAL|字幕:仏英。パリで話題沸騰となった上演がDVD になった。ヴィヴァルディのオペラの中でも傑作として知られる「怒れるオルランド」。naïveからは既にスピノージ指揮の全曲録音(OP-30393)が発売されて絶賛されていたが、今回は舞台上演の収録なので、手応えも倍増。歌手はルミュー、ラーモア、ジャルースキ、カンジェミはCDと何人も共通している。いまやオルランドが当たり役のマリー=ニコル・ルミュー、歌はもちろん見事、しかも大柄な体格にヒゲ面男のメイクがバッチリ決まっていて、狂乱の場面は物凄い迫力。ロッシーニメゾ・ソプラノとして一世を風靡したジェニファー・ラーモア、歌が素晴らしいのはもちろん、50代になって妖艶さを増した美貌がアルチーナにドンピシャ、強い存在感を発揮している。しかもメゾ・ソプラノには、スウェーデンのクリスティーナ・ハンマーストレム、イタリアのロミーナ・バッソと、女声低音に4人も優秀な人材が集められているという贅沢さ。また今や絶大な人気を誇るカウンターテナー、フィリップ・ジャルースキ、ベテランのバロックソプラノ、ヴェロニカ・カンジェミも最高レベル。この中で唯一の男声低音、アストルフォのクリスティアン・センの逞しさも映えている。スピノージは、いつもながらの剛速球のヴィヴァルディ。上演時間がかなり長い作品にもかかわらず、一気に聞かせる。演出は、ネーデルラント・オペラの監督として知られる大御所ピエール・オーディ。アルチーナを18世紀あたりの高級娼婦にし、その館の中で愛に苦しむ登場人物を深く抉っている。ことに、ともするとオルランドのハチャメチャ振りばかり目立ちがちな第3幕が、猛烈に胸に迫るものに。カーテンコールが大盛り上がりしているのも当然。しばしば気楽な作曲家扱いされるヴィヴァルディ、そんな人もヴィヴァルディ観が一変するであろう、物凄い舞台。ディジパック、76ページの豪華カラー冊子付き。 「怒れるオルランド」簡単なあらすじ 第1幕:アルチーナの魔法の島。アンジェリカは恋人メドーロが海で行方不明になったことを嘆いている。アルチーナの力でメドーロは海から救われ、アンジェリカと再会を喜ぶ。そこにアンジェリカを愛するオルランドがやって来て、恋敵メドーロに食って掛かる。アルチーナの助力もあり、アンジェリカは彼を愛している振りをして事なきを得るが、それにルッジェーロが嫉妬する。一方、やはり海で難破したルッジェーロは、島に到着するやアルチーナの魔法にかかって彼女の虜になり、恋人ブラダマンテを忘れてしまう。しかしブラダマンテは名をオリンピアと騙り、ルッジェーロとアルチーナに近づく。 第2幕:以前からアルチーナの魔力にかかっているアストルフォは、ルッジェーロに心を移したアルチーナを詰る。ブラダマンテは指環の力によってルッジェーロにかかっていた魔力を払う。だが二人はすぐには和解できない。アンジェリカは一人でオルランドに会い、愛するふりをして彼に絶壁を登らせる。だがオルランドはそこでアルチーナの魔力によって洞窟に閉じ込められてしまう。騙されたことに気づいたオルランドは、怪力で岩を動かし脱出す。メドーロとアンジェリカの結婚式が祝われ、アルチーナは、偽りの愛しか得られない我が身を嘆く。カップルは木に愛の言葉を掘り込む。だがその言葉をオルランドが読んでしまい、嫉妬のあまり取り乱してしまう。 第3幕:アストルフォ、ルッジェーロ、男装したブラダマンテは、アルチーナの魔力の源である壷を奪おうと計画する。アルチーナは地獄に助けを求める。そこにすっかり狂乱したオルランドが現れ、支離滅裂なことを言いながら暴れまくる。アンジェリカがオルランドを宥めてももはや手遅れ。だが混乱したオルランドが魔法の像を抱き倒すと、アルチーナは魔力を失ってしまい、さらにアストルフォによって追い詰められる。アルチーナは逃げ去る。正気を取り戻したオルランドが二組の恋人を祝う。 | ||
シャンタル・アケルマン監督の映像によるソニア・ヴィーダー=アサートン 演奏会でのトーク映像/ユダヤの祈り/ モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り〜二人のセラフィムが叫んだ ベリオ:言葉は消える / ヤナーチェク:プレスト / ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 モンテヴェルディ:リトルネッロ / シューベルト:連梼 / デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフェ [ソニア・ヴィーダー=アサートン、サラ・イアンク、マシュー・ルジュヌ(Vc) イモジェン・クーパー(P)〕 ラフマニノフ:晩祷 / ハンガリー牧歌(*) / ユダヤ民謡:シューベルトの思い出(*) チェレプニン:タタール舞曲「歌と踊り」(*) / クラフチク:ヤナーチェクのモラヴィア民謡〜子供の遊び(*) コダーイ:ハンガリーのロンド / プロコフィエフ:死の戦場 / マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲 マーラー:リュッケルト歌曲集 / ユダヤ民謡:舞曲 [ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc) シリル・デュピュイ(ツィンバロン) クリストフ・マング指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア] 「カウチ・イン・ニューヨーク」(オリジナル・サウンドトラックより抜粋)(#) | ||
収録:2007年10月、ポーランド。NTSC、DVD1:1h04 'm、DVD2:1h25m、Extra CD; 31m (#)|字幕:英。映像監督:シャンタル・アケルマン。(#)はCDのみの収録。なお、(*)は作曲家と曲名の関係が不自然で、一つづつズレがあるのではないかと思われるが、欧文不明のためそのまま掲載した。ロストロポーヴィチ、ジャンドロンらに師事し、力強くも優美な演奏と独創性ある音楽活動で高い評価を受けるフランス人チェリスト、ソニア・ヴィーダー=アサートン。フランス映画界を代表する名匠シャンタル・アケルマンを監督に迎えた演奏映像DVD。音楽に合わせてゆっくりと変化する光と影の演出はまるでフェルメールの絵画を思わせる繊細な美しさ。特にユニークなのはデュティユーの作品。ヴィーダー=アサートンが演奏するアパルトマンの窓越しに向い部屋の男女の日常生活が見える演出は、まるで一つの短編映画を見ているよう。演奏も映像のインパクトに負けぬ素晴らしいもの。デュティユーの3つのストローフェでは超絶技巧をいかんなく披露し、「東欧諸国の歌」と題された DISC2 では、得意の民族調Op.で艶やかな演奏をたっぷりと聴かせてくれる。各DVDの最初では、ヴィーダー=アサートンが自身の人生や作品について語る映像も収録。さらに、彼女が音楽を担当したアケルマンの映画「カウチ・イン・ニューヨーク」のサウンドトラックを抜粋収録した特典CD付。単なる演奏映像ではなく、ヴィーダー=アサートンという一人のアーティストの真に迫る作品に仕上がったこだわりのBOX。 | ||
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」
ステファヌ・ドゥグー(Br;ペレアス) エレナ・ツァラゴワ(S;メリザンド) アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms;ジュヌヴィエーヴ) ヴァンサン・ル・テクシエ(Br-Br;ゴロー) ジュリー・マトヴェ(S;イニョルド) フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(B;アルケル) ジェローム・ヴァルニエ(医師) フィリップ・ジョルダン指揮パリ・オペラ座o.&cho. ロバート・ウイルソン(演出) ジュゼッペ・フリジェーニ(演出補) フリーダ・パルメッジャーニ(衣装) ハインリヒ・ブルンケ(照明) | ||
収録:2012年3月、パリ、オペラ座〔バスティーユ歌劇場〕、おそらくライヴ。リージョ:0|NTSC|16:9|2時間49分|DOLBY DIGITAL|字幕:仏英。オペラ座とザルツブルク音楽祭の共同制作のために1997年に作られた、ロバート・ウィルソン演出による評判の高い「ペレアス」。ウィルソン独特の極度にスタティックで照明の妙と歌手のポージングによって美しさを醸す舞台は、「ペレアス」のような象徴性の高い物語では極めて効果的で、これまで様々な劇場で再演されてきた名舞台。今回パリでの再演に当たって待望の映像収録がなされた。そうした舞台なので、演じる歌手も歌だけ良くても務まらない。今回の目玉はメリザンドのエレナ・ツァラゴワ。ロシア、北オセチア共和国の首都ウラジカフカスの生まれ。若く美人のソプラノとしてデビューしてすぐに注目され、2008年10月にバスティーユ歌劇場で上演されたヤナーチェク「利口な女狐の物語」のビストロウシカは大きな評判となった( Euro Arts/DVD:30-78388、Blu-ray Disc:30-78384 でリリース)。特にパリとミュンヘンで人気の高い人。ここではまさにウィルソンのイメージした通りのメリザンドになっている。ペレアスは、今乗りに乗っているフランスのバリトン、ステファヌ・ドゥグー。バロックオペラでの活躍が知られるドゥグーだが、ペレアスも当たり役で、既にブリュッセルのモネ劇場、アン・デア・ウィーン劇場、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも歌っている。のびのある美声がよく響き、しかも品と節度が感じられるペレアス。ゴローは、フランスのベテランのバス=バリトン、ヴァンサン・ル・テクシエ、非常に存在感がある。そしてジュヌヴィエーヴにはなんとアンネ・ゾフィー・フォン・オッターが。アルケルのフランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ、イニョルドのジュリー・マトヴェら、いずれも適役。フィリップ・ジョルダンの密度の濃い音楽作りも見事。数ある「ペレアスとメリザンド」の映像の中でも屈指のものだろう。 | ||
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」製作ドキュメント(*)
ジャン=セバスティアン・ブ(Br;ペレアス) ソフィー・マラン=ドゥゴール(S;メリザンド) フランソワ・ル・ルー(Br;ゴロー) ディミトリー・ステパノヴィチ(Br;アルケル) マルク・ミンコフスキ指揮スタニフラスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ劇場o.&cho. | ||
「ペレアスの死」〜マニュエル・ロザンタールによる「ペレアスとメリザンド」の リハーサル風景など(オリヴィエ・オルン監督/1988年、カラカス/60分) | ||
「私のペレアス」(フランソワ・ル・ルーの語るペレアスとゴロー/20分) | ||
収録:2007年6月(*)。演出:オリヴィエ・ピー(*)。リージョン2|PAL|16:9|Dolby SRD|字幕:仏英、1h48m。2007年6月、フランスの名指揮者ミンコフスキはモスクワで「ペレアスとメリザンド」を上演、作品の美しさと残酷さを鮮烈に描いた鬼才オリヴィエ・ピーの演出ともども、大きな話題を攫った。このDVDにはその時のリハーサル風景、インタビューなどを収録。総練習と思われる舞台収録は時間として長くないものの、上演の素晴らしさを伝えるものとして貴重。もちろんミンコフスキの指揮姿はあちこちで見られる。ミンコマニアならば見る価値大の映像。しかも、あの名匠マニュエル・ロザンタール(1904-2003)による「ペレアスとメリザンド」のリハーサル風景がたっぷり収録されている。 ご注意:このDVDは PAL 仕様です。日本の一般的なDVDプレイヤーなどでは再生できません。PAL対応の機器か、コンピュータでの再生となりますことを予めご承知ください。 | ||
マイケル・ナイマン: 映画「ブラウン夫人の秘めごと(原題:女の24時間)」 オリジナル・サウンドトラック |
マイケル・ナイマン(P)指揮 マイケル・ナイマンo. | |
2003年秋に日本公開予定の話題作のサウンドトラック自作自演盤。「マリー・ブラウンはアントンと共に一生で最も激しい一日を過ごすため、とんでもない行動に・・・」 という、男女の異常な行為を描いていると思われる映画。 | ||
トランペットの王様 ツァラトゥストラはかく語りき/魔笛/ トルコ行進曲/ピーターと狼/エリーゼのために/ オンリー・ユー/ホテル・カリフォルニア/ イン・ザ・ムード/ニューヨーク・ニューヨーク/ イパネマの娘/ロック・アラウンド・ザ・クロック 他(全50曲) |
ヴァンサン・マローヌ(Tp) | |
ジャンル的にはジャズやワールド・ミュージックになる。少なくとも正統派クラシック・ファンには全くお薦めできないアイテムだが、キワモノもお好きな方なら大受け間違いなし。特に「ツァラトゥストラ」は絶品。脱力というか括約筋がゆるんでるというか、形容を絶するおもしろさ。かなりのテクニシャンがわざとやっているのだろう。 | ||
NAÏVE CLASSICS 「LA COLLECTION」〜LES GRAND MILLESIMES de NAÏVE CLASSIQUE ビンテージもののバック・カタログを2枚組のCDにして、縦形ブック装丁でリリースするシリーズ。廃盤になってしまって久しいものも含まれる。 なお、各巻頭に「」で示したのは、本体の背部分にある数字。どうも作曲家アルファベット順に付いているようだが、それでは何故品番と関係を持たせなかったのか。過去、このような混乱した番号を付けるようになってしまったレーベルは、悉く凋落しているだけに、豊富な音源を山と抱えている当レーベルがそうならないよう願いたい。 | ||
「01」ピエール・アンタイ〜J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV988(*)/チェンバロ協奏曲[第1番 ニ短調 BWV.1052/第3番 ニ長調BWV.1054]/ フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV.1044/ 平均律クラヴィーア曲集第2巻 より[第11番 ヘ長調 BWV.880/第21番 変ロ長調 BWV.890] ピエール・アンタイ(Cemb)指揮ル・コンセール・フランセ(*以外) [フランソワ・フェルナンデス、ルイス・オッターヴィオ・サントス、寺神戸亮(Vn) シモン・ヘイリック(Va) 鈴木秀美(Vc) ジェイムズ・マンロー(Cb)] | ||
録音:1992年(*)/1993年(*以外)。原盤:OPUS 111 (*) / ASTRÉE (*以外)。使用チェンバロ:ブルース・ケネディ製作、1985年[ミヒャエル・ミートケ・モデル 1702-1704 のレプリカ]。 1992年録音のゴルトベルクを収録したセット。アンタイは1964年生まれから28歳頃の演奏だが、さすがの集中力でストレートに聴かせる。[CD2] の協奏曲も圧巻。通奏低音陣も魅力的に響く。 | ||
「02」
ホプキンソン・スミス〜J.S.バッハ:リュート作品全集 組曲[ト短調 BWV.995/ホ短調 BWV.996]/ 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998/ 組曲 ハ短調 BWV.997/パルティータ ホ長調 BWV.1006a/ 前奏曲 ハ短調 BWV.999/フーガ ト短調 BWV.1000 ホプキンソン・スミス(リュート) | ||
録音:1980年6月/1981年10月。原盤:ASTRÉE/旧品番:E-3000 他。名盤中の名盤。今回の代理店の文書では『ホプキンソン・スミスによる禁欲的なバッハ。スミスの熱さとバッハの音楽の禁欲的な感じのせめぎあいがスパークしています。』という矛盾した書き方が成されている。 | ||
「03」ヴェーグSQ〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 [第6番 変ロ長調 Op.18-6/ 第7番 ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキー」/ 第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」/ 第14番 嬰ハ短調 Op.131] |
ヴェーグSQ | |
録音:1972年/1973年。原盤:VALOIS。彼ら2度目の全集[廃盤中]からの抜粋。 | ||
「05」ピエール・ブーレーズ:作品集 ピアノ・ソナタ(*)[第1番/第2番/第3番][クロード・エルフェ(P)]/ ブルーノ・マデルナ追悼のリチュエル(儀式)(#)/ ノタシオン[第1番−第4番/第7番](#)/フィギュール=ドゥーブル=プリズム(#) [デイヴィッド・ロバートソン指揮リヨン国立o.] | ||
録音:1980年7月(*)/2002年9月(#)。原盤: ASTRÉE E-7716, MO-782120 (*) / MONTAIGNE MO-782163MO-782163。 | ||
「11」ゼフィーロ〜モーツァルト: グラン・パルティータ KV361(*)/ ディヴェルティメント KV166(*)/ 「フィガロの結婚」より(#)/ 「ドン・ジョヴァンニ」より(#)/ 「コジ・ファン・トゥッテ」より(#) (ベルナルディーニによる13楽器版) |
アルフレート・ ベルナルディーニ指揮 ゼフィーロ [2Ob、2Cl、 2Hr、2Fg/他] | |
録音:1996年9月(*)/2004年2月(#)。原盤:NAÏVE E-8605 (*) /AMBROISIE AMB-9962[廃盤](#)。 | ||
「06」ソコロフのショパン ショパン: 24の前奏曲集Op.28(*)/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35(#)/ 12の練習曲集 Op.25 (+) |
グリゴリー・ソコロフ(P) | |
録音:1990年6月17日(*)/1992年11月(#)/1995年6月(+)。原盤:OPUS 111。 | ||
「12」アンヌ・ガスティネル シューマン: チェロ協奏曲 イ短調Op.129(*)/ 幻想小曲集 Op.73(*)/ 民謡風の5つの小品 Op.102(*)/ アダージョとアレグロ Op.70(*) ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調(#) サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調Op.33(#) フォーレ:チェロと管弦楽のための「エレジー」(#) |
アンヌ・ガスティネル(Vc;+) クレール・デセール(P;*) ルイ・ラングレー指揮(*) リエージュpo.(*) エマニュエル・クリヴィヌ指揮(#) リヨン国立o.(#) | |
録音:2001年(*)/1995年(#)。原盤:VALOIS (NAÏVE)。使用楽器: GIUSEPPE TESTORE, 1690 (+)。 | ||
「07」ア・セイ・ヴォーチ〜デルフェール&ジョスカン・デ・プレ シャルル・デルフェール:レクイエム〜ロレーヌ大公の葬送のためのミサ曲 (シャルル3世(1608)、アンリ2世(1624)の葬送音楽の再構成)(*) ジョスカン・デプレ(c.1440-1521): ミサ曲「ロム・アルメ(武装した人)」(ヘクサコードによる)(#)/ 「ロム・アルメ」(スーペル・ヴォーチェス・ムジカーレス)(#) ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮ア・セイ・ヴォーチ、ロレーヌ聖歌隊(*)、 トゥールーズ・サックバット・アンサンブル(*)、ロワール地方聖歌隊(#) | ||
録音:1993年(*)/2000年7月(#)。原盤:ASTRÉE E-8521(*)[当店未案内]/E-8507(#)。 1977年に設立され、一度解消したが1991年にガッリュによって再結成されたアンサンブル、ア・セイ・ヴォーチによるミサ曲集。作品に敬意を払いつつ、必要に応じて伝統を逸脱することも厭わないフレキシブルさをあわせもっている。1608年に63年に及ぶ支配を終えて亡くなったシャルル3世の葬送音楽は、特に盛大なものだった。1624年のアンリ2世の葬送のための音楽もまた盛大なものだった。デルフェールは、これらの音楽をあわせてロレーヌ大公のためのミサ曲を作り上げた。雰囲気は荘厳にして清新。ア・セイ・ヴォーチの面々のアンサンブルは実に見事で、語尾の最後の子音までキッチリと合っている。 | ||
「10」リナルド・アレッサンドリーニ〜 ルカ・マレンツィオ(1553-1599):マドリガーレ集 4声のマドリガーレ集第1巻(1585 ローマ;*)/ マドリガーレ集第2集 (5、6、9声のための各巻より21曲;#) |
リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:1994年4月(*)、2000年2月(#)。原盤:OPUS 111 /旧品番:OP-30117(*)[廃盤]、OP-30245。 感動を呼び起こす純粋なハーモニーと、声部間のやりとりに最も心を砕いた作曲家、マレンツィオによるマドリガーレ集。生前ローマでもっとも偉大なマドリガーレ作曲家と絶賛された。モンテヴェルディの劇的要素の強い作風とは一味違う魅力に満ちている。 | ||
「15」トルバドゥールとトルヴェール ゴティエ・ド・コワンシ(1177-1236):作品集(*) 聖母の奇跡「全てを聴いて下さい」(2声)/ 私のフィドルは(声、フィドル)/ 今朝、夜明け(声、フィドル、Bfl)/他(全14曲) リチャード獅子心王〜 トルバドゥールとトルヴェール(#) |
アッラ・フランチェスカ | |
録音:1995年(*)、1996年(#)。原盤:OPUS 111。 アッラ・フランチェスカは、ピエール・アモンとブリジット・レーヌによって設立されたアンサンブルで、そのメンバーは2人から10人以上まで、曲によって自在に変化する名人集団。 | ||
「04」ボッケリーニ:ピアノ五重奏曲集 [ホ短調 Op.56 No.1 G.407/ヘ長調 Op.56 No.2 G.408/ ニ長調 Op.56 No.5 G.411/変ロ長調 Op.57 No.2 G.414/ ホ短調 Op.57 No.3 G.415/ハ長調 Op.57 No.5 G.418] |
パトリック・コーエン(Fp;*) モザイクSQ [エーリヒ・ヘーバルト、 アンドレア・ビショフ(Vn) アニータ・ミッテラー(Va) クリストフ・コワン(Vc)] | |
録音:1989年11月(Op.57)/1993年10月(Op.56)。使用楽器:クリストファー・クラーク製[アントン・ヴァルター・モデル](*)。原盤:ASTRÉE/旧品番:E-3001 他。 | ||
「08」タロー、ケラス、パリジーSQ 他〜アーン&ルーセル アーン: ピアノ五重奏曲 ヘ短調(*)/弦楽四重奏曲 イ短調(*) ルーセル: 小管弦楽のためのコンセール Op.34(#)/ ピアノ協奏曲 Op.36(#)/小組曲 Op.39(#)/ チェロと管弦楽のためのコンチェルティーノ Op.5(#) |
アレクサンドル・タロー(P;*/#) パリジーSQ(*) ジャン=ギアン・ケラス(Vc;#) デイヴィッド・スターン指揮(#) パリ・アンサンブルo.(#) | |
録音:1998年12月。原盤:VALOIS V-4848 (*) / V-4846 (#)。 2枚ともタローやケラスらが参加していることもあり嬉しい復活。 | ||
「13」ビオンディ&エウローパ・ガランテ〜ヴィヴァルディ:協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲 ハ短調RV761(*)/弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調「マドリガル風」RV129(*)/ 2挺のヴァイオリンのための協奏曲 ト短調RV517/ヴァイオリンとチェロの協奏曲 変ロ長調RV547(*)/ ヴァイオリン協奏曲 ハ短調RV202(Op.11-5)/弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ホ長調「聖なる墓にて」RV130(*)/ 弦楽と通奏低音のためのシンフォニア ロ短調「聖なる墓にて(聖墓のそばで)」RV169(*)/ ヴァイオリン協奏曲 ホ短調RV281/協奏曲 ホ短調RV133/チェロ協奏曲 ニ短調RV407/ ヴァイオリンとオルガンの協奏曲 ニ短調RV541/ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「聖ロレンツォの祝日のために」RV286/ 2挺のヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調RV511/2挺のチェロのための協奏曲 ト短調RV531 ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ | ||
録音:1990年3月(*)/1993年4月(*以外)。原盤:OPUS111。 | ||
「09」エキルベイ&アクサンテュス〜ハイドン&ドヴォルザーク ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(合唱版)Hob.XX/2(*) ドヴォルザーク:スターバト・マーテル(1876年オリジナル版)(#) サンドリーヌ・ピオー(S;*) ルート・サンドホフ(A;*) ロベルト・ゲッチェル(T;*) ハリー・ファン・デア・カンプ(B;*) アレクサンドラ・コク(S;#) レナータ・ポクピック(A;#) パヴォル・ブレスリク(T;#) マルクス・ブッター(B;#) ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス(cho.)、 ベルリン古楽アカデミー(*) ブリジット・エンゲラー(P;#) | ||
録音:2005年12月(*)/2007年7月(#)。原盤:NAÏVE V-5045、5091。 | ||
「14」 クセナキス:室内楽作品集 テトラス/ミストス/コットス/ヘルマ/エンベリー/ rへ(ラヴェルに捧ぐ)/ミッカ&ミッカS/アケア/ ディクタス/テトラ/ノモス・アルパ/イコール/ エヴリアリ/ "st/4-1, 080262" |
アルディッティSQ クロード・エルフェ(P) | |
録音:1991年。原盤:MONTAIGNE。 | ||
NAÏVE CLASSICS "LA COLLECTION naïve" NC-40017〜40032は、世界各誌から絶賛された名盤16タイトルを一挙に廉価盤でお送りする企画『ラ・コレクション・ナイーヴ』。すべてデジパック仕様で、黒の背景に花や果実をあしらった鮮やかなジャケット写真、新しいライナーノーツ(歌曲アルバムには歌詞も)を記載したポスター型ブックレット付。 | ||
ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調 RV.589 (*) /詩篇「主は言われた」RV.594 (#)
サラ・ミンガルド(A) ジェンマ・ベルタニョッリ、ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;#) アンナ・シンボリ(A;#) ジャンルカ・フェッラリーニ(T;#) マッテオ・ベッロット(Br;#) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2003年7月(*)、2009年3月(#)。旧レーベル・品番: OPUS 111, OP-30485〔アレッサンドリーニ再構成による「聖母被昇天のための晩祷」〕 (#)、OP-30383(*) (共に入手可能)からのカップリング変更。 | ||
ビオンディの「四季」第1回録音〜ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」/ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV.171 / 弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調「コンカ」 RV.163 ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮エウローパ・ガランテ | ||
録音:1991年。旧レーベル・品番: OPUS 111, OP-569120 [OPS 56-9120](入手可能)。仏ディアパゾン誌「ディアパゾン・ドール」、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」獲得盤。 | ||
ヴィヴァルディ:主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)RV.608 / クレド ト長調 RV.592 〜十字架にはりつけられ [Crucifixus] / スターバト・マーテル RV.621 フィリップ・ジャルスキ(CT) マリー=ニコル・ルミュー(A) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス | ||
録音:2007年7月。旧レーベル・品番: OPUS 111, OP-30453(入手可能)。 | ||
シビラ〔巫女〕の歌(第1巻/カタルーニャ) ラテンのシビラ(バルセロナ、10世紀-11世紀)/ プロヴァンスのシビラ (モンペリエ、 Lectionariu, 12世紀-13世紀)/ カタルーニャのシビラ (セウ・デ・ウルヘル、15世紀) |
モンセラート・ フィゲーラス(Vo) ジョルディ・サバール指揮 ラ・カペリャ・レイアル・ デ・カタルーニャ | |
録音:1988年3月、カルドナ城参事会教会、カタルーニャ。原盤・前出 CD: ASTRÉE, E-8705, ES-9971(以上入手不能)/ SACDハイブリッド盤: ALIA VOX, AVSA-9879 。 フィゲーラスの独唱と、地中海地方に伝わる古謡を集めたことにより評価が高いアルバム。 | ||
アンリ・ガスティネル〜シューベルト: アルペッジョーネ・ソナタ D.821 /ソナチネ Op.137, D.384(チェロ編曲版)/ 歌曲トランスクリプション〔セレナード/音楽に寄す/万霊節の日のための連祷/ ます/影法師/水の上で歌う/幻覚/水車屋と小川〕 アンヌ・ガスティネル(Vc) クレール・デセール(P) | ||
録音:2005年6月。使用楽器:テストリーノ、1690年製。旧レーベル・品番: NAÏVE CLASSICS, V-5021(入手可能)。歌曲はすべてガスティネル本人による編曲。 | ||
シェーンベルク:浄められた夜 Op.4
アルディッティSQ [アーヴィン・アルディッティ(Vn1) デイヴィッド・アルバーマン(Vn2) ガース・ノックス(Va) ロハン・デ・サラム(Vc)] トマス・カクシュカ(Va) ヴァレンティン・エルベン(Vc) | ||
録音:1993年5月-6月、BBC メイダ・ヴェイル・スタジオ、ロンドン、イギリス。旧レーベル・品番: MONTAIGNE, MO-782025( 2CDs /当店未案内/廃盤|旧題名: Arnold Schoenberg 3: Chamber music / arditti quartet edition 22-23 )からの抜粋。代理店は上記1曲のみの収録としており、これが正しければ27分ほどしか収録されていないことになる(旧盤の CD 1 には、他に弦楽三重奏曲 Op.45 も収められていた)。 | ||
モーツァルト: クラリネット五重奏曲 K.581 / ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲「ケーゲルシュタット・トリオ」 K.498 ウォルフガング・マイヤー(Cl) モザイクSQ アニタ・ミッテラー(Va) パトリック・コーエン(Fp) | ||
録音:1992年10月-11月、カジノ・ツェーゲルニッツ、ウィーン。ピリオド楽器使用。原盤・初出 CD:ASTRÉE, E-8736(入手不能)/ 前出 CD: NAÏVE CLASSICS, V-5059(おそらく製造中止)。 仏ディアパゾン誌「ディアパゾン・ドール」、仏ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌「ショック・ドゥ・モンド」獲得盤。なお代理店は『2006年にリリースされたオリジナルのヴァロワ盤』と書いているが、これは再発の NAÏVE 盤が VALOIS と同じ "V" 記号を使っているための誤謬。初出の ASTRÉE 盤品番も記載されているのだが、そこへたどり着けなかったのは、少々情け無いように思われる。ザビーネ・マイヤーの兄ヴォルフガングと、モザイク弦楽四重奏団の名盤、モーツァルトのクラリネット五重奏曲と、ヴォルフガング、モザイクのヴィオリスト、ミッテラー、そしてコーエンの参加した「ケーゲルシュタット・トリオ」。オリジナル楽器の音色があたたかに捕らえられた極めて優秀な録音。 | ||
アレッサンドリーニ〜ペルゴレージ&A.スカルラッティ:スターバト・マーテル ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736):スターバト・マーテル アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):スターバト・マーテル ジェンマ・ベルタニョッリ(S) サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:1998年1月。旧レーベル・品番: OPUS 111, OP-30160 [OPS 30-160] , OP-30406, OP-30441(以上、廃盤か製造中止)。 仏ディアパゾン誌「ディアパゾン・ドール」、仏テレラマ誌「 ffff 」、仏 Opéra International 誌「 Le Timbre de Platine 〔プラチナの切手〕」、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」獲得盤。A.スカルラッティとペルゴレージという、半世紀離れたイタリアの二人の作曲家によるスターバト・マーテル。作曲年代が近いことから類似性を指摘されたりすることもあるが、アレッサンドリーニはここで弦5人+アルチリュート、オルガンの系7人だけという最少編成で演奏、前者は激しく劇的に、後者は格調高く崇高に演奏することで、それらの作品がもっている本来の性格を明確に浮き彫りにする。ベルタニョッリとミンガルドが完璧なのは言うまでもない。 | ||
ミンコフスキ〜ハイドン:交響曲集(3枚組からの抜粋) 第102番 変ロ長調 Hob.I-102 /第103番 変ホ長調「太鼓連打」Hob.I-103 /第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.I-104 〕 マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル | ||
録音:2009年6月、コンツェルトハウス、ウィーン。旧レーベル・品番: NAÏVE CLASSICS, V-5176 (4CDs; ハイドン:交響曲集 第93番−第104番/入手可能)からの抜粋。元のセットは仏ディアパゾン誌「ディアパゾン・ドール」、日レコード芸術誌「 レコード・アカデミー大賞」獲得盤。 | ||
ピオー&ルセ〜ヘンデル:オペラ・セリア集 シピオーネ、オルランド、ジュリオ・チェーザレ、パルテノペ、アマディージ、アレッサンドロ、 ロデリンダ、ファラモンド、タメルラーノ、デイダミア、クレタのアリアンナ から サンドリーヌ・ピオー(S) クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク | ||
録音:2004年2月。旧レーベル・品番: ASTRÉE, E-8894(入手可能)。仏 Opéra International 誌「 Le Timbre de Platine 〔プラチナの切手〕」、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」獲得盤。故・吉田秀和氏も絶賛していたフランスのソプラノ、ピオーはパリ音楽院在学中からバロック音楽の分野で注目され、大御所クリスティを始め、ヘレヴェッヘ、コープマン、ミンコフスキらと多く共演、世代が近く昔からの友人であるルセとは、ヘンデルのオペラでもしばしば共演し、絶賛されている。ピオーはミュンヘンの図書館でヘンデルのオペラを徹底的に調べ、自分の声と感性にあった曲を探しあげたというから、さすが。 | ||
ショパン:24の前奏曲 Op.28 | グリゴリー・ソコロフ(P) | |
録音:1990年6月、パリ。旧レーベル・品番: OPUS 111, OP-309006 [OPS 30-9006] , OP-30290 [OPS 30-290] , OP-30336(以上、廃盤か製造中止)。単売では久々の再発(ただし、ソナタの第2番、練習曲集Op.25と組んだ2枚組 OP-30456 が入手可能)。 仏ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌「ショック・ドゥ・モンド」、仏テレラマ誌「 ffff 」獲得盤。20世紀後半のロシアを代表するピアニスト、グリゴリー・ソコロフ。1980年代より東側諸国だけでなく国際的に活躍するようになり、特に OPUS 111 から発売された一連の録音によって、その卓越した演奏技術と圧巻の表現力が広く知られるようになった。しかしその経歴から比べると、録音は稀少といわざるをえず、特にここ10年ほどは演奏会のみで一切新録音を行っていない。 | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエム(ロンドン版)
サンドリーヌ・ピオー(S) ステファヌ・ドゥグー(Br) ボリス・ベレゾフスキー、ブリジット・エンゲラー(P) ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス | ||
旧レーベル・品番: NAÏVE CLASSICS, V-4956(入手可能)。英国ヴィクトリア女王を前に初演されたことから、「ロンドン版」と呼ばれているピアノ2台編成版の「ドイツ・レクイエム」。 | ||
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988 | ピエール・アンタイ(Cemb) | |
録音:1992年6月、メノナイト教会 [Doopsgezinde Kerk] 、ハールレム、オランダ。使用楽器:ブルース・ケネディ〔アムステルダム〕、1985年製(ミヒャエル・ミートケ〔ベルリン〕、1702-4年製に基づく)。旧レーベル・単売品番: OPUS 111, OP-3084 [OPS 30-84] (入手可能), OP-2024 [OPS 2024] (入手不能)。仏ディアパゾン誌「ディアパゾン・ドール」、仏ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌「ショック・ドゥ・モンド」、仏テレラマ誌「 ffff 」、英グラモフォン誌 1994年「グラモフォン賞 "Baroque Non-vocal" 部門」獲得盤。ケーテン時代のバッハが実際に弾いたとされるミートケ製チェンバロのコピーを使用した、アンタイの同曲第1回録音。彼は2003年、MIRARE へ同曲を再録音している。 | ||
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(抜粋) 〔第1番 BWV1046 ヘ長調/第3番 BWV1048 ト長調/第4番 BWV1049 ト長調/第5番 BWV1050 ニ長調〕 リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2005年3月、パラッツォ・ファルネーゼ〔ファルネーゼ宮/現・フランス大使館〕、ローマ、イタリア。 旧レーベル・前出: OPUS 111, OP-30412 (2CDs+DVD; ブランデンブルク協奏曲全集/他)からの抜粋。 元の全集は、英 BBC ミュージック・マガジン「ベスト・レコーディング」、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、ウェブ・サイトのクラシックス・トゥデイ「10/10」獲得盤。 | ||
クリストフ・コワン〜J.S.バッハ:カンタータ集 (旧・Vol.1) 〔装いせよ、おお、わが魂よ BWV180 /われは生きて汝をこがれ求む BWV49 /備えて怠るな、わが霊よ BWV115 〕 バルバラ・シュリック(S) アンドレアス・ショル(CT) クリストフ・プレガルディエン(T) クリストフ・コワン(Vc)指揮 アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、コンチェルト・ヴォカーレ・デ・ライプツィヒ | ||
録音:1993年11月。 原盤・旧 CD:ASTRÉE, E-8530(入手不能), E-8897(単売では国内未案内/入手可能)、E-8926(入手可能)/カンタータ全3巻他のBOX: OPUS 111, OP-30509 (4CDs/入手可能|ちなみにコワンが OPUS 111 レーベルへ録音したのは、オレイニチャクのショパン伴奏指揮とヴィヴァルディのチェロ協奏曲2枚の、計3枚だけと思われる) 。 仏ディアパゾン誌「ディアパゾン・ドール」、仏テレラマ誌「 ffff 」、仏「ヴィクトワール・ド・ラ・ムジーク賞」獲得盤。 | ||
グレゴリオ・アッレーグリ(1582-1652): 「ミゼレーレ」(オリジナル版/バロック風装飾法版)/モテトゥス(3曲)/ ミサ曲「私は大いなる群れを見た」/ミゼレーレ(9声のための/18・19世紀編曲版) ベルナール・ファブル=ガッリュ指揮ア・セイ・ヴォーチ | ||
録音:1993年。原盤・旧 CD:ASTRÉE, E-8524(入手不能), E-8909(入手可能) 。名・声楽古楽アンサンブルのア・セイ・ヴォーチが、アストレ・レーベル時代ジョスカン・デ・プレから始めたルネサンス・ミサ曲シリーズの一つ、アッレーグリ作品集。システィナ礼拝堂のために書かれた「ミゼレーレ」は、長い間、教会の外で演奏されることはなく、しかも毎年1回、イースターの日曜日の前日のみ、真っ暗闇のなかで演奏されていたという極めて特別な存在。幼い頃のモーツァルトがこの曲をローマで聴き、衝撃を受け、一回しか聴いていないのに全声部をあとで楽譜に書いたという伝説の名曲。 | ||
NAIVE "instants classiques" 「クラシックの瞬間」と題された全15タイトル。大ヒット映画「カストラート」のサントラが復活していたりと、熱心なファンにも見逃せないものが含まれている。 | ||
アルビノーニとイタリアのバロック・マスターピース アルビノーニ:アダージョ/ヴィヴァルディ:ファゴット、弦、通奏低音のための協奏曲 イ短調〜アレグロ パスクイーニ:ジーガ/ボッケリーニ:五重奏曲 ホ短調〜アレグロ/ スカルラッティ:ソナタ ニ短調〜 アレグロ/ボッケリーニ:チェロ協奏曲 ト長調〜アダージョ/ クープラン:パルナッソス山、またはコレッリ讃 より/ フレスコバルディ:2声のためのカンツォーナ第3番/モンテヴェルディ:5声のシンフォニア/ ヴィヴァルディ:モンテズーマ〜シンフォニア/ファルコニエーリ:件の悪魔たちの踊り ペルゴレージ:スターバト・マーテル〜なんと嘆き悲しみ傷つく/カプスベルガー:チャッコーナ | ||
「バロック」と聴いて思い浮かぶ曲から、あまり有名ではない珠玉の名曲まで、幅広く収録。 | ||
ミシェル・シャピュイ〜 J.S.バッハ:オルガン作品集(全13曲) トッカータとフーガ ニ短調/ コラール[目覚めよ、と呼ぶ声あり/ いざ来たれ、異邦人の救い主よ/他]/ プレリュードとフーガ イ短調/ トッカータ ハ長調/ ファンタジーとフーガ ト短調/他 |
ミシェル・シャピュイ(Org) | |
原盤:VALOIS。ナイーブ系列にもシャピュイは名録音をのこしていた。その中でもバッハの有名曲ばかりがピックアップされている。 | ||
ベートーヴェンと他のロマンティック・ピアノ小品集(全15曲) ベートーヴェン:ソナタ第14番「月光」〜アダージョ/メンデルスゾーン:無言歌集第6番 シューマン:子どもの情景〜見知らぬ国と人々から/ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番〜スケルツォ/ シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番より/ブラームス:バラード Op.10〜インテルメッツォ/他 ローラン・カバッソ、フランソワ=フレデリク・ギイ、グレゴリー・ソコロフ(P)他 | ||
ビゼー:歌劇「カルメン」(抜粋) | ベアトリス・ウリア・ モンゾン(カルメン) クリスティアン・パピス (ドン・ホセ) レオンティナ・ヴァドゥヴァ (ミカエラ) アラン・ロンバール指揮 ボルドー= アキテーヌ国立o. | |
ブラームス: ハンガリー舞曲集(全21曲)/ワルツ集Op.39 |
マリー=ジョセフ・ジュード、 ジャン=フランソワ・エイセ(P) | |
旧品番:V-4892 。「ディアベッリ変奏曲」に続くこのデュオのNAÏVEへの録音だったもの。エイセはエイセールとも表記され、ソロでも活躍している。 | ||
TRISTESSE〜ショパン:作品集 練習曲 Op.10-3「別れの曲」(*)/前奏曲 Op.28-4(#)/練習曲 Op.25-6(#)/ ソナタ第2番〜「葬送行進曲」(#)/前奏曲 Op.28-16(#)/前奏曲 Op.28-24(#)/マズルカ Op.68-1(+)/ ポロネーズ Op.40-1(#)/マズルカ Op.67-4(+)/マズルカ Op.17-4/同 Op.17-2/ポロネーズ Op.40-2(+)/ ノクターン 嬰ヘ長調 Op.15-2(**)/練習曲 Op.25-1(#)/前奏曲 Op.28-8(#)/ 前奏曲 Op.28-6(#)/前奏曲 Op.28-17(#)/前奏曲 Op.28-20(#)/練習曲 Op.25-12(#) イディル・ビレット(P;*)、ヤヌス・オレイニチャク(P;+) ラファエル・オロスコ(P;**) グリゴリー・ソコロフ(P;#) | ||
原盤(推定):NAXOS、OPUS111、VALOIS。 | ||
管弦楽名曲集 ヘンデル:グラン・サラバンド/パッヘルベル:カノン/ ヴィヴァルディ:フルート協奏曲第2番 ト短調 RV.439「夜」 コレッリ:合奏協奏曲第8番 Op.6/J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番より ラモー:第5組曲〜第6コンセール「めんどり」/モーツァルト:ディヴェルティメント第17番より ベートーヴェン:ロマンス第2番/ハイドン:交響曲第45番「告別」より ロッシーニ:「セビリャの理髪師」序曲 カロル・トイチュ指揮ヴロツワフ・レオポルディヌム室内o. | ||
結婚行進曲と他の結婚式の音楽 ヘンデル/モーツァルト編:メサイア〜ハレルヤ・コーラス J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調/シューベルト:アヴェ・マリア モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番〜アンダンテ/アルビノーニ:アダージョ ヴィヴァルディ:聖母マリアの生誕のための晩祷〜イスラエルがエジプトを出で J.S.バッハ:カンタータ第140番「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」より カンタータ第49番「われは行きて汝をこがれ求む」〜シンフォニア メンデルスゾーン:結婚行進曲/ワーグナー:「ローエングリン」より婚礼の合唱 ペルゴレージ:スターバト・マーテルより/J.S.バッハ:協奏曲BWV.1060a〜アレグロ フォーレ:エレジー/ベンチーニ:アヴェ・マリス・ステラ ゴスペル/マリオン・ウィリアムズ、ジェローム・ヴァン・ジョーンズ編): グローリー、グローリー、ハレルヤ!/オー、ハッピー・デイ!」 | ||
モーツァルト: レクイエム K.626(ジュスマイヤー版)/ レクイエム K.626〜モーツァルト自身の手によるフラグメント集 [セクエンツィア/オッフェルトリウム/アーメン・フーガ] |
イリデ・マルティネス(S) モニカ・グループ(A) スティーヴ・ デイヴィスリム(T) ワングチュル・ユーン(B) クリストフ・ シュペリング指揮 コルス・ムジクス・ケルン ノイエ・オルケスター | |
旧レーベルと品番:OPUS111 OP-30307 。ピリオド楽器使用。モーツァルトの同時代人ジュスマイヤーに敬意を払い、そして完成に近い形で残された冒頭の2曲以外に関してはモーツァルトが書き残したフラグメント(スケッチ)もそのまま音にしてしまおうという発想でレコーディングされたもの。中でも、「ラクリモーサ」の終結部に挿入される予定だったとされる16小節の断片、「アーメン・フーガ」(1961年、ベルリンで発見)をそのまま、いっさいの手を加えず演奏しているのは注目。この断片を「ラクリモーサ」に挿入した版は、これまでにもモーンダー版、ロバート・レヴィン版、ドゥールース版があったが、そのままの形では挿入しての演奏ができないため様々な加工が必要であり、「アーメン・フーガ」が何も手を加えず音になるのはこのディスクが始めてだった。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 第9番 変ホ長調 KV.271「ジュノム」/ 第21番 ハ長調 KV.467 |
パトリック・コーエン(Fp) クリストフ・コワン指揮 アンサンブル・バロック・ ド・リモージュ | |
原盤:ASTREE。カップリング変更。天才のきらめきと、めいっぱい幸福なムードにあふれたモーツァルトのコンチェルトを、典雅で繊細なフォルテピアノのひびきで。 | ||
ペルゴレージ:スターバト・マーテル(*) ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル(#) |
ジェンマ・ ベルタニョッリ(S;*) サラ・ミンガルド(A;#) リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
原盤:OPUS111。旧 OP-30160(廃盤)とOP-30367からのカップリング変更。 | ||
ロドリーゴ: アランフェス協奏曲(ハープ版)/ ヒラルダの調べ(セビリャ幻想)/ セレナード風の協奏曲 |
イザベル・モレッティ(Hp) エドモン・コロメル指揮 セビリャ王立o. | |
旧品番:V-4815。傑作「アランフェス」のハープ版ほか、名手モレッティによるロドリーゴ。 | ||
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」Op.8/ ヴァイオリン協奏曲 ホ短調/ チェロ協奏曲 ニ短調 R.407/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト短調/ ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 変ロ長調 |
ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ | |
原盤:OPUS 111。カップリング変更。それまでの演奏スタイルをひっくり返したビオンディの「四季」ほか、新編集によるきわめつけのヴィヴァルディ。刺激満載の内容。 | ||
ヴィヴァルディ: グローリアRV.589/マニフィカトRV.611/ 弦楽とチェンバロのための協奏曲 ニ短調RV.243/ トランペットとオーボエの協奏曲第2番 ニ長調RV.563 |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
旧レーベルと品番:OPUS111 OP-30195(廃盤) の再発。同月再発のOP-30448と同一内容。 | ||
映画「カストラート」サウンド・トラック リカルド・ブロスキ: ハッセの歌劇「アルタセルセ」〜私はあの船のように ニコラ・ポルポラ: 歌劇「ポリフェモ」〜偉大なジュピターよ リカルド・ブロスキ/ルセ編: もし私の唇を信じないのなら/ 歌劇「イダスペ」〜忠実な影よ、私も ヨハン・アドルフ・ハッセ:歌劇「アルタセルセ」序曲 ヘンデル:歌劇「リナルド」より [涙を流させて下さい/いとしい花嫁よ/序曲] ハッセ:歌劇「クレオフェーデ」 〜立ち上がれ、勇気を出せ、わが心よ ペルゴレージ:サルヴェ・レジナ ニコラ・ポルポラ/ルセ編: 歌劇「ポリフェモ」〜偉大なジュピターよ |
エヴァ・マラス= ゴドレフスカ(S) デレク・リー・ レイギン(CT) クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
旧レーベルと品番:TRAVELLING K-1005(廃盤) 。1994年製作の映画「カストラート(原題: "Farinelli - Il Castrato" )」。この作品は伝説のカストラート「ファリネッリ」(本名カルロ・ブロスキ1705-1782)の数奇な生涯を描いて、当時一大ブームを巻き起こした。そのサントラを担当したのはルセ率いるレ・タラン・リリク。演奏も高水準でサントラばなれした本格的な内容。3オクターブ半に及ぶ驚異的な声域をカバーしたというファリネッリの歌声を再現するにあたって、カウンターテナーのデレク・リー・レイギンとソプラノのエヴァ・マラス・ゴドレフスカの声をコンピュータで合成させたことでも話題となった。これもまたしばらく廃盤だったが、晴れて復活。 | ||
NAÏVE-CLASSICS "tête á tête " 旧 VALIOSの音源を使用、2枚で1枚分の価格。全てディジパック仕様。 | ||
バルトーク: 2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲 Sz98(*)/ 弦楽四重奏曲第1番(+)/第2番(+) |
シャンドル・ヴェーグ(Vn:*) アルベルト・リジー(Vn:*) ヴェーグSQ(+) | |
原盤:VALOIS。 | ||
ドビュッシー: 前奏曲集/版画/仮面/映像/子供の領分 |
ノエル・リー(P) | |
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集 第1番 変ロ長調 K.207/第2番 ニ長調 K.211/ 第3番 ト長調 K.216/第4番 ニ長調 K.218(「軍隊」)/ 第5番 イ長調 K.219「トルコ風」/他 |
レジス・パスキエ(Vn) ピエール・バルトロメー指揮 リエージュpo. | |
ニーノ・ロータ:ピアノ作品&協奏曲集 BACHの名による2つのワルツ/ BACHの名による変奏曲とフーガ/ 子供のための7つの難曲/イッポリート・ジョーカ/ 15の前奏曲/夕べの協奏曲/小管弦楽団のための舞曲集/ 「ドン・ジョヴァンニ」による幻想曲/ 室内管弦楽のためのソナタ |
ダニエル・ラヴァル(P) 、 ジュゼッペ・ グラツィオーリ指揮 フェラーラ市o. | |
録音:1993年。 映画音楽の巨匠として知られるロータだが、もともとクラシック音楽の世界で神童として認められ、ピッツェッティ、カセッラといった近代イタリア・クラシック音楽の巨匠に師事した天才だった。 その彼のクラシック音楽における業績は、近年、次第に録音されるようになっている。このラヴァルによる録音は、ピアノのためにかかれた作品の大半を収録している。 ポピュラリズムにあふれる映画音楽と違い、非常にシリアスな作風。 | ||
シューマン: クライスレリアーナ/幻想小曲集 Op.12 色とりどりの小品(雑記帳)Op.99 4つの夜曲 Op.23/暁の歌 Op.133 |
ロラン・カバッソ(P) | |
NAIVE "ESPRIT" 他レーベルの音源も使用した、おそらく全て抜粋のコンピレーション。 | ||
エスプリ・バロック ヴィヴァルディ:フルート協奏曲 RV44より/グローリア RV589より/「海のあらし」RV433より/グリゼルダ RV718〜アリア マルチェッロ:オーボエ、弦と通奏低音のための協奏曲 ニ短調より/コレッリ:合奏協奏曲 Op.6〜第6番より バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番より/他、テレマン、シャルパンティエらの作品集 アレッサンドリーニ、スピノージ、ルセ/他 | ||
エスプリ・サクレ ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル/バッハ:マタイ受難曲より「憐れみたまえ」/他 サンドリーヌ・ピオー、アレッサンドリーニ/他 | ||
エスプリ・ロマンティック ブラームス:交響曲第3番/ベルリオーズ:幻想交響曲より ショパン:ノクターン Op.9-1/シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ/他 エッシェンバッハ指揮パリo.、ソコロフ、カッサール、ビオンディ、ガスティネル/他 | ||
エスプリ・禅 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 アーン:恍惚のとき/ショパン:プレリュード Op.28-4/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番〜第2楽章/他 マリー=ニコル・ルミュー、ファジル・サイ、ジャルスキー/他 | ||
エスプリ・メランコリック バーバー:アニュス・デイ/ヘンデル:「私を泣かせて下さい」(リナルドより)/ ショパン:プレリュード Op.28-4/モーツァルト:魔笛より/グラッペリ:ヴァルスーズ エキルベイ指揮アクサンテュス、ソコロフ コルシア/他 | ||
エスプリ・スペイン ファリャ:恋は魔術師/ロドリーゴ:アランフェス協奏曲より/アルベニス:セギディーリャ/他 モレッティ、バーヨ、アントニ・ロス・マルバ/他 | ||
NAÏVE CLASSICS "naïve 創立15周年記念シリーズ" 既出盤2タイトルを纏めた (2CDs or 3CDs) 記念限定盤。 | ||
ニコライ・ルガンスキー ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ〔第1番 ニ短調 Op.28 /第2番 変ロ短調 Op.36(ルガンスキー版)〕 [録音:2012年5月、ポットン・ホール、イギリス/オリジナル盤: AM-208 ] リスト:超絶技巧練習曲集(抜粋)/ラ・カンパネッラ/オーベルマンの谷/婚礼/エステ荘の噴水/ ペトラルカのソネット第123番 / ワーグナー/リスト編曲:イゾルデの愛の死 [録音:2011年6月、ポットン・ホール、イギリス/オリジナル盤: AM-205 ] ニコライ・ルガンスキー(P) | ||
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター ベルリオーズ:イタリアのハロルド Op.16 /夏の夜 Op.7 / テューレの王のバラード(「ファウストの劫罰」 Op.24より) [アントワーヌ・タムスティ(Va) アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms) マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル/ 録音:2011年4月、ヴェルサイユ宮オペラ・ロワイヤル/オリジナル盤: V-5266 ] ラブ・ソングス[アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms) ブラッド・メルドー(P)/ 録音:2010年4月/オリジナル盤: V-5241 (2CDs) ] | ||
サンドリーヌ・ピオー〜ヘンデル: アリア集[サンドリーヌ・ピオー(S) トピ・レーティプー(T) ステファノ・モンタナーリ指揮 アカデミア・ビザンチーナ/録音:2008年11月/オリジナル盤: OP-30484 ]/ オペラ二重唱集[サンドリーヌ・ピオー(S) サラ・ミンガルド(Ms) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/オリジナル盤: OP-30483 ] | ||
マルク・ミンコフスキ〜ヘンデル: 水上の音楽/ロドリーゴ 序曲[録音:2010年1月/オリジナル盤: V-5234 ]/聖セシリアの祝日のための頌歌 [ルーシー・クロウ(S) ナタリー・シュトゥッツマン(Ms)他/録音:2009年1月/オリジナル盤: V-5279 ] マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル | ||
マリー=ニコル・ルミュー フランスのオペラ・アリア集[フャビアン・ギャベル指揮フランス国立o./録音:2010年7月/オリジナル盤: V-5201 ] ヘンデル:アリア&二重唱集[カリーナ・ゴヴァン(S) アラン・カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコ/ 録音:2011年1月、ロニゴ/オリジナル盤: V-5261 ] マリー=ニコル・ルミュー(A) | ||
ソニア・ヴィーダー=アサートン ユダヤの歌〜14のストーリー[ダリア・オヴォラ(P)/録音:1989年-2006年/オリジナル盤: V-5226 ] VITA〜モンテヴェルディ_シェルシ(#) [録音:2010年/オリジナル盤: V-5227 ] ソニア・ヴィーダー=アサートン(Vc) サラ・イアンク、マテュー・ルジュンヌ(Vc;#) | ||
ローラン・コルシア Doubles Jeux(二人のたのしみ)[オリジナル盤: V-5066 ] コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 / チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 [ジャン=ジャック・カントロフ指揮リエージュ・ロイヤルpo. /録音:2011年/オリジナル盤: V-5280 ] ローラン・コルシア(Vn) | ||
アンヌ・ガスティネル シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129 /幻想小曲集 Op.73 /民謡風の5つの小品 Op.102 / アダージョとアレグロ Op.70[ルイ・ラングレ指揮リエージュ・ロイヤルpo. /オリジナル盤: V-4897 ] フランク/ジュール・デルサール編曲:ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ) ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調/プーランク:チェロ・ソナタ[録音:2011年4月/オリジナル盤: V-5259 ] アンヌ・ガスティネル(Vc) クレール・デセール(P) | ||
リナルド・アレッサンドリーニ モンテヴェルディ:マドリガーレ曲集第6巻(5声)[録音:2005年12月/オリジナル盤: OP-30423(廃盤) ] 1600年〜17世紀イタリア・バロック小品集[録音:2011年3月/オリジナル盤: OP-30531 ] リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb/Org)指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
アクサンテュス アクサンテュス〜トランスクリプション Vol.2[ブリジット・エンゲラー(P)他/オリジナル盤: V-5048 ] メンデルスゾーン:作品集[サンドリーヌ・ピオー(S)他/録音:2011年/オリジナル盤: V-5265 ] ロランス・エキルベイ指揮アクサンテュス | ||
トゥガン・ソヒエフ プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」 Op.67 リャードフ:バーバ・ヤーガ/魔法にかけられた湖/キキモラ R=コルサコフ:「サルタン皇帝の物語」〜[三つの奇蹟/熊蜂の飛行] [ヴァレリー・ルメルシェ(語り)/録音:2007年8月/オリジナル盤: V-5073 ] チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64 / ショスタコーヴィチ:祝典序曲 Op.96 [録音:2010年7月、ラ・アル・オ・グレン、トゥールーズ/オリジナル盤: V-5252 ] トゥガン・ソヒエフ指揮トゥールーズ・キャピトル国立o. | ||
OPUS111 | ||
ショパンを求めて 第5巻 〜1831年製プレイエル・ピアノを囲む夜会 前奏曲Op.28-4/ポロネーズ第5番Op.44/ 前奏曲Op.28-7/ ピアノ・ソナタ第2番〜葬送行進曲/ マズルカ Op.17-2/マズルカOp.17-4/ マズルカ Op.41-2/マズルカOp.24-4 ワルツOp.64-1/練習曲Op10-12/ 夜想曲Op.48-1/ピアノ協奏曲〜ラルゲット |
ヤーヌシュ・ オレイニチャク(P) クリストフ・コワン指揮 アンサンブル・モザイク | |
ショパンが実際に持っていたプレイエルを使用しての、社交界におけるミニ・コンサートの再現。 「ショパンを求めて」シリーズは3つの巻以外廃盤となった。 | ||
ショパンを求めて第6巻 〜ショパンとサンドの私生活「手紙と音楽」 (OPUS111のショパン作品録音(40曲)を バックに、ショパンの手紙を朗読) |
ソニア・リキエル (朗読;ジョルジュ・サンド) アンジェイ・セヴェリン (朗読;フレデリク・ショパン) グリゴリー・ソコロフ(P) ヤーヌシュ・オレイニチャク (Fp/1831年プレイエル製) クリストフ・シュペリング指揮 ダス・ノイエ・オルケスター | |
ショパンとサンドとの書簡のやりとりを、ピアノ曲とともに綴ったアルバム。朗読にファッション・デザイナーのソニア・リキエルを迎えている。 製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
ショパンを求めて 第7巻 〜1848年2月16日、最後のパリ・コンサート ショパン: 夜想曲 嬰ハ短調/舟歌/練習曲 Op10-12「革命」/ 前奏曲 Op.28-7/マズルカ Op17-4/マズルカ Op24-1/ ワルツ Op.64-12/チェロ・ソナタ〜スケルツォ楽章 モーツァルト:ピアノ三重奏曲第5番〜アレグロ ベルリーニ:行け、幸せなバラよ/他 ドニゼッティ:たそがれ/他 マイヤベーア:大空の娘、初恋の人 |
ヤーヌシュ・ オレイニチャク(P) クリスティナ・ポルチンスカ(P) ヤニーナ・アンナ・パフルク(P) マレク・モス(Vn) アンジェイ・パウエル(Vc) オルガ・パシェフニク(S) リシャルド・カルチコフスキ(T) | |
サル・プレイエルで開かれたコンサートの再現アルバム。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
OP-3062 廃盤 |
カステッロ:作品集 | ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ |
OP-3063 廃盤 |
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ[第4番/第28番] | グリゴリー・ソコロフ(P) |
OP-3064 廃盤 |
ガーシュウィン: ラプソディ・イン・ブルー(オリジナル版) |
ラボル(P) ジャゾジェーヌo. |
OP-3065 廃盤 |
ヴィラ=ロボス:歌曲集(全35曲) | マルセル・クィレヴェーレ(T) ノエル・リー(P) ベルナール・デグロープ指揮 アンサンブル・エルヴァルトゥング |
OP-3066 廃盤 |
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725): 聖週間のためのエレミア哀歌 |
ノエミ・リーム(S) マルティナ・リンス(S) マルタン・ジェステル指揮 ル・パルルマン・ド・ミュジーク |
OP-3068 廃盤 |
ラス・ウエルガス写本〜13世紀スペインの聖歌集 | ブリジット・レーヌ(S)指揮 ディスカントゥス |
OP-3069 廃盤 |
ブロサール:聖歌集 |
マルタン・ジュステル(Org)指揮 ル・パルルマン・ド・ミュジーク |
OP-3075 (2CD) 廃盤 |
A.スカルラッティ:オラトリオ「カイン、人類最初の殺人者」(1707)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)指揮コンチェルト・イタリアーノ ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮エウローパ・ガランテ | |
OP-3077 廃盤 |
ローベルト・シューマン: ヴァイオリン・ソナタ集〔第1番 イ短調Op.105/第2番 ニ短調Op.122〕 クララ・シューマン:ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンスOp.22 ファビオ・ビオンディ(Vn;*) ルイジ・ディ・イリオ(Fp;#) | |
OP-3078 廃盤 |
ヨアンネス・クリソストモスの聖体礼儀 | リクルゴス・ アンゲロプロス指揮 ギリシャ・ビザンチンcho. |
OP-3079 廃盤 |
ロシア正教のミサ | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集 〔ハ長調Op.45-4 G.358(1792)/ ト短調Op.46-4 G.362(1793)/ ニ長調Op.11-6 G.276「鳥小屋」〕 |
ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ [ファブリツィオ・チプリアーニ(Vn) エットーレ・ベッリ(Va) マウリツィオ・ナッデオ(Vc) アントニオ・ファンティヌオーリ(Vc)] | |
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988 | ピエール・アンタイ(Cemb) | |
録音:1992年6月、メノナイト教会 [Doopsgezinde Kerk] 、ハールレム、オランダ。使用楽器:ブルース・ケネディ〔アムステルダム〕、1985年製(ミヒャエル・ミートケ〔ベルリン〕、1702-04年製に基づく)。 仏ディアパゾン誌「ディアパゾン・ドール」、仏ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌「ショック・ドゥ・モンド」、仏テレラマ誌「 ffff 」、英グラモフォン誌 1994年「グラモフォン賞 "Baroque Non-vocal" 部門」獲得盤。ケーテン時代のバッハが実際に弾いたとされるミートケ製チェンバロのコピーを使用した、アンタイの同曲第1回録音。彼は2003年、MIRARE へ同曲を再録音している。 | ||
OP-3085 廃盤 |
ハイドン:オルガンのための協奏曲と作品集 | マルタン・ジュステル指揮 ル・パルルマン・ド・ミュジーク |
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 RV.281/ 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調 RV.133/ チェロ協奏曲 ニ短調 RV.407/ ヴァイオリンとオルガンのための 協奏曲 ニ短調 RV.541/ ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 「聖ロレンツォの祝日のために」 RV.286/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 RV.511/ 2つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV.531 |
ファビオ・ビオンディ(Vn) エウローパ・ガランテ | |
OP-20009で廉価再発されている。 | ||
OP-3088 廃盤 |
ペルゴレージ: サルヴェ・レジナ イ短調/ソナタ 変ロ長調/ サルヴェ・レジナ ハ短調/ソナタ ト長調 レーオ:サルヴェ・レジナ ヘ長調 |
バルバラ・シュリック(S) ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ |
2007年、OP-30444で再発。 | ||
OP-3089 廃盤 |
ル・シュール: シャルル10世戴冠式のためのオラトリオ |
クリストフ・シュペリング指揮 |
OP-3090 (2CD) 廃盤 |
トラエッタ:歌劇「ブオヴォ・ダントーナ」(1756) (台本:カルロ・ゴルドーニ) |
アラン・カーティス指揮 フェニーチェ劇場o. |
OP-3092 廃盤 |
コスマ:歌曲集 | アトリエ・リリーク・ ド・オペラ・ド・リヨン |
OP-3094 廃盤 |
ラッスス: ヴィラネッラ、モレスカ、カンツォーネ集 |
リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
OP-3095 廃盤 |
詩人ヴァイオリニスト | ファビオ・ビオンディ(Vn) |
OP-3097 廃盤 |
17世紀ロシア正教のレクイエム | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-3099 廃盤 |
ザムエル・カプリコルヌス(1628-1665): テアトルム・ムジクム |
マルタン・ジェステル指揮 ル・パルルマン・ ド・ミュジーク |
J.S.バッハ:オルガン作品集 プレリュードとフーガ ト長調 BWV 541/ ファンタジーとフーガ ト短調 BWV542/ プレリュードとフーガ ホ短調BWV548/ トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564/ フーガ ト長調 BWV577/フーガ ハ短調 BWV575/ カンツォーナ ニ短調 BWV588/ 「われは神より離れまじ」 BWB658/ 「われらの主イエスキリスト、 ヨルダンの川に来れり」 BWV684 |
グンナー・イーデンスタム(Org) | |
旧OPS-51-9115。イーデンスタムはスウェーデン出身のオルガンの名手。シャルトル大聖堂のオルガンコンクールでも優勝している。バッハのオルガンの名曲ばかりを集めたもの。足鍵盤にも技巧を凝らした曲、絶え間なく動く16分音符がちりばめられている曲など、イーデンスタムの名手ぶりが存分に味わえる。 | ||
OP-10003 廃盤 |
シャルパンティエ: テネブレの聖務日課とミゼレーレ |
ル・パルルマン・ド・ミュジーク |
旧OPS-55-9119。 | ||
OP-10004 廃盤 |
シャルパンティエ:四季/「ダヴィテ詩篇集」より | マルタン・ジェステル指揮 ル・パルルマン・ド・ミュジーク |
OP-10008 廃盤 |
ハイドン: 6つの創作されたカンツォネッタ集 Vol.1 /他 |
マイリ・ローソン(S) オルガ・トヴェルスカヤ(Hf) レイチェル・ポッジャー(Vc) オレグ・コーガン(Vc) |
OP-10009 廃盤 |
ヴィヴァルディ:「四季」〜秋/他 | ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ/他 |
OP-10015 廃盤 |
ロッシーニ:ミサ・ソレムニス | クリストフ・シュペリング指揮 コルス・ムジクス/他 |
旧OPS-30-123。 | ||
OP-30101 廃盤 |
チコーニア: モテット、ヴィラネッラ、バッラータ、マドリガル集 |
アラ・フランチェスカ |
OP-30102 廃盤 |
星の野へ 〜12世紀リモージュのサン・マルシャル修道院と サンティアゴ・デ・コンポステラの写本より |
ブリジット・レーヌ(S)指揮 ディスカントゥス |
OP-30104 廃盤 |
ロカテッリ: 12の合奏協奏曲Op.1より [第5曲 ハ長調/第2曲 ハ短調/第12曲 ト短調]/ 12の合奏協奏曲集Op.7〜第6曲 変ホ長調/ フルート・ソナタ ヘ短調 |
ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ |
OP-30105 廃盤 |
フレスコバルディ:アリエ・ムジカーリ 第1巻 | リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
フレスコバルディ:アリエ・ムジカーリ 第2巻 | リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
OP-30107 廃盤 |
ヤンケレ〜イディッシュ語の歌(全16曲) | アミ・フラマー(Vn) ジェラール・バロー (アコーディオン) モシュ・イレーザー(G) |
OP-30110 廃盤 |
ロシア・ロマン派の宗教合唱曲集 | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30112 廃盤 |
ランディーニと14世紀フィレンツェの音楽 | ミクロログス |
OP-30113 (3CD) 廃盤 |
ヘンデル:歌劇「インドの王ポーロ(ポロス)」 |
ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ |
OP-30116 廃盤 |
ケルビーニ:レクイエム | クリストフ・シュペリング指揮 コルス・ムジクス、 ノイエ・オルケスター |
OP-30117 廃盤 |
ルカ・マレンツィオ(1553-1599):マドリガーレ集 Vol.1〜4声のマドリガーレ集 (1585、ローマ)
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)指揮コンチェルト・イタリアーノ | |
Vol.2:OP-30245。 | ||
OP-30120 廃盤 |
ヨアンネス・クリソストモスの聖体礼儀 | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30122 廃盤 |
光り輝く星〜中世から20世紀まで | ピエール・アモン(Fl)他 |
OP-30124 廃盤 |
ロシアの宗教曲集 | モスクワ児童cho. |
OP-30126 廃盤 |
シューベルト: ヴァイオリン・ソナタ(二重奏曲) イ長調 Op.162 D.574/ ヴァイオリン・のためのソナチネOp.137 |
ファビオ・ビオンディ(Vn) オルガ・トヴェルスカヤ(Fp) |
OP-30130 廃盤 |
バルセロナ・ミサ、シビラの歌 | エマニュエル・ボナルド指揮 オプシディエンヌ |
OP-30131 廃盤 |
モンセラートの朱い本 〜聖母マリアのカンディガ集 |
アラ・フランチェスカ |
OP-30134 廃盤 |
アヴェ・マリア〜12世紀&13世紀の女性の歌 | ブリジット・レーヌ (Vo/Hp/Perc) |
OP-30135 (2CD) 廃盤 |
メンデルスゾーン:オラトリオ「聖パウロ」 | クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター(管弦楽) コルス・ムジクス(合唱) |
OP-30137 廃盤 |
マドリガル・コメディ集 | リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
OP-30138 廃盤 |
ヴェラチーニ: ヴァイオリンと通奏低音のための 12のアカデミック・ソナタOp.2 より |
ファビオ・ビオンディ(Vn) リナルド・ アレッサンドリーニ(Cemb) |
OP-30140 廃盤 |
ブラームス:ドイツ・レクイエム(ロンドン版) | クリストフ・シュペリング指揮 コルス・ムジクス(合唱) |
OP-30141 廃盤 |
ダモール・カンタンド(ロッシ写本の音楽) 〜14世紀ヴェネチアのマドリガーレとバッラータ集 |
ミクロログス |
OP-30143 廃盤 |
エヤ・マーテル 〜聖母マリアを歌ったグレゴリオ聖歌と 初期ポリフォニー(11世紀&12世紀) |
ブリジッド・レーヌ指揮 ディスカントゥス |
OP-30145 廃盤 |
ロシアの復活祭〜 ダマスカスのヨアンネスのカノン |
アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30146 廃盤 |
ゴティエ・ド・コワンシ:聖母の奇蹟 全てを聴いて頂きたい/私のフィドルは/ 今朝、夜明け/他、全14曲 |
アラ・フランチェスカ |
OP-30148 (2CD) 廃盤 |
シューベルト: ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960/ ピアノ・ソナタ第18番 ト長調「幻想」D.894 |
グリゴリー・ソコロフ(P) |
OP-30149 廃盤 |
マルチェッロ: ラ・ストラヴァガンツァ〜アリアと二重唱曲集 |
ラ・ヴェネクシアーナ |
OP-30150 廃盤 |
モンテヴェルディ:宗教作品集 | リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・ イタリアーノ |
OP-30151 廃盤 |
プニャーニ:8声部の管弦楽組曲 | ルイジ・マンジョカヴァッロ指揮 アカデミア・ モンティス・レガリス |
ヴィヴァルディ:ドレスデン・ソナタ集 ヴァイオリン・ソナタ [ハ短調 RV.5/ニ短調 RV.15/ト短調 RV.26/ ト短調 RV.28/変ロ長調 RV.34] |
ファビオ・ビオンディ(Vn) マウリツィオ・ナッデオ(Vc) リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb) | |
OP-30156 廃盤 |
クリスマス・イヴのためのカンタータ集 |
リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
OP-30157 廃盤 |
世界の歌 | ヴェスナ児童cho. |
OP-30158 廃盤 |
さあ、たたえよう〜15世紀&16世紀の フランスとイタリアの宗教音楽 |
エマニュエル・ボナルド (ディレクター) オブシディエン |
聖ペテロと聖パウロの祝祭のための典礼 | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 | |
OP-30162 廃盤 |
スタッファルダ写本の音楽 | タッビア指揮 ダルトロカント(合唱) |
OP-30163 廃盤 |
ジャルディーニ:5つの四重奏曲集 | アストレ |
OP-30164 廃盤 |
古きロシアの歌 | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30165 廃盤 |
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番/室内交響曲 | エラベディアン指揮 ムジカトレーズ |
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第5巻(1605) |
リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・ イタリアーノ | |
第2巻:OP-30111、第4巻:OP-3081、第8巻:OP-30187&OP-30196、5枚セット:OP-30348。 | ||
OP-30167 廃盤 |
シューベルト:歌劇「謀反人たち」D.787 | ソイレ・イソコスキ(S) ペーター・リカ(B) クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター(管弦楽) コルス・ムジクス(合唱) |
OP-20008で再発されている。 | ||
OP-30168 廃盤 |
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):交響曲集 [ニ短調Op.37 No.3/ハ長調Op.37 No.1 イ長調Op.37 No.4] |
ルイジ・ マンジョカヴァッロ指揮 アカデミア・ モンティス・レガリス |
OPS-2032としても出ていた。 | ||
OP-30169 廃盤 |
おおイエス 〜15世紀北イタリアのラウダ集 |
ミクロログス |
OP-30170 廃盤 |
獅子心王リチャード〜トルバドゥールとトルヴェール | アラ・フランチェスカ |
OP-30171 廃盤 |
ああ、私の気高い人 〜マショー:レとヴィルレ集 |
エマニュエル・ボンナルド (Vo/フィドル/レベーク/ シターン/ビウエラ・ダルコ) |
OP-30172 廃盤 |
ジェミニアーニ: ラ・フォリア/合奏協奏曲集Op.3(全6曲) |
ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ |
OP-30174 廃盤 |
ヘンデル:アリア集と愛の二重唱曲集 | サンドリーヌ・ピオ(S) グロリア・バンディテッリ(Ms) ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ |
OP-30178 廃盤 |
サンクトペテルブルク宮廷の音楽 Vol.1〜ピアノ音楽 | オルガ・トヴェルスカヤ(P) |
OP-30179 廃盤 |
サンクトペテルブルク宮廷の音楽 Vol.2〜歌曲と室内楽 | イヴァニロヴァ(S) オルファリオンEns. |
OP-30180 廃盤 |
サンクトペテルブルク宮廷の音楽 Vol.3〜室内楽 | グリンデンコ(Vn) MAMAo. |
OP-30181 廃盤 |
ヴィヴァルディ:協奏曲とカンタータ集 | サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
2007年、OP-30447で再発。 | ||
OP-30182 廃盤 |
愛と影 〜ガスパリーニ:二重唱とカンタータ集 |
ラ・ヴェネクシアーナ |
OP-30183 廃盤 |
メンデルスゾーン:無言歌集 | オルガ・トヴェルスカヤ(Fp) |
OP-30184 廃盤 |
オペラ・ブッファの誕生 〜黄金時代ナポリのオペラ・ブッファよりの声楽曲&器楽曲 ヴィンチ、レーオ、ペルゴレージ、 アウレッタ、メレの作品 |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30185 廃盤 |
ロシア民謡集 | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
創意と狂想〜17世紀イタリアのヴァイオリン音楽 カルロ・ファリーナ:4声の狂想的奇想曲 ウッチェリーニ: シンフォニア「最も甘美な女・・」/ シンフォニア「「大戦争」 レグレンツィ:4声のソナタ第5番/4声のソナタ第6番 マッツァフェラータ: 2つのヴァイオリン、低音楽器と 通奏低音のためのソナタ ヴィターリ:4声のカプリッチョOp.32 ファルコニエーリ:ソナタ「変わり者の女王」 マリーニ:パッサカリア ト長調 サロモーネ・ロッシ:ソナタ第1番「当世風」 |
ファビオ・ビオンディ エウローパ・ガランテ | |
ビオンディがVirginに移籍する前にOPUS111へ残していた最後の録音。声楽の伴奏楽器から独立して、様々な技巧、表現方法が模索されていた17世紀イタリアの作品は、形式的な弱さはあっても個性の点ではロマン派の作品をも上回る。ビオンディはあえて実験色の強い、自由で個性的な作品ばかりを集め、自らの技巧と表現能力を試すかのように楽しみながら演奏していく。 | ||
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」 Vol.1 シンフォニア/ 人々よ、愛の神のことを歌うがいい/ ニンファの嘆き(第1部)/ 「愛の神よ」、乙女は足を止め(第2部)/ さすらいの小鳥よ/ フィッリデよ、どうして逃げるのか/ 人々よ、軍神マルスと その軍勢を歌うがいい(第1部)/ 彼女の武器は二つの美しい瞳(第2部)/ 恋するものはみな戦士(第1部)/ 怠惰のなかに生まれ(第2部)/ だが、恐れ知らずの恋する者よ(第3部)/ 戻れ、なぜなら、私の歌と冒険には(第4部)/ いまや天も地も風も(第1部)/ こんこんと清水が湧き出る泉から(第2部)/ 好智にたけた敵、愛の神が/ こよなくやさしい小夜鳴き鳥よ/ 燃える、燃える、燃え尽きる |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
第2巻:OP-30111、第4巻:OP-3081、第5巻:OP-30166、第8巻:OP-30187&OP-30196、5枚セット:OP-30348。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
OP-30188 廃盤 |
ショパンのルーツ ポーランド民族古楽器による舞曲とショパンのマズルカ(9曲) |
ポーランド・アンサンブル |
OP-30189 廃盤 |
ロシア正教会の夕べの祈り 〜ヴィルコラムスクの聖ヨセフのための晩課 |
アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30190 廃盤 |
シューマン:オラトリオ「ばらの巡礼」Op.112 | クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター(管弦楽) コルス・ムジクス(合唱) |
OP-30192 廃盤 |
シューベルト:交響曲第8番「未完成」/交響曲第5番 | クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター |
OP-20008で再発。 | ||
OP-30193 廃盤 |
シューベルト: ピアノ・ソナタ第6番/ ピアノ・ソナタ第13番/即興曲集 |
オルガ・トヴェルスカヤ(Fp) |
OP-30194 廃盤 |
受難についての対話曲〜ナポリにおける聖週間の音楽 |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30195 廃盤 |
ヴィヴァルディ: グローリアRV.589/マニフィカトRV.611/ 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調RV.128/ トランペットとオーボエの協奏曲第2番 ニ長調RV.563 |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
2007年にOP-30448で再発。 | ||
OP-30196 廃盤 |
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」 Vol.2 リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | |
OP-30197 (2CD) 廃盤 |
プニャーニ:音楽劇「ウェルテル」 | ジョルジョ・ マンジョカヴァッロ指揮 アカデミア・ モンティス・レガリス |
OP-30199/200 (2CD) 廃盤 |
ガーシュウィン: マンハッタン・ラプソディ/パリのアメリカ人/ ラプソディ・イン・ブルー/他 |
ジャン=リュック・フュヨン指揮 |
OP-30201 廃盤 |
笛のハーモニー | フランダース・ リコーダー・クァルテット |
OP-30205 廃盤 |
パイシェッロ:歌劇「裏切られたプルチネッラ」(1770) |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30206 廃盤 |
イザベラ・レオナルダ:宗教曲とソナタ集 | モンティチェリ指揮 カペラ・ストルメンターレ・ デル・ドゥオモ・ディ・ノヴェーラ/他 |
OP-30207 廃盤 |
エヤ・プエリ〜12世紀と13世紀のクリスマス歌曲集 | ブリジット・ レーヌ(S)指揮 ディスカントゥス クサルバ・ラルロ指揮 EASO児童cho. |
OP-30208 (2CD) 廃盤 |
プロヴェンツァーレ: 怪我をした鳥(聖ロザリアの宗教作品) |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30210 廃盤 |
オラトリオ・ディ・ジロラミーニでの夕べの祈り |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30211 廃盤 |
プロヴェンツァーレ:モテット集 アヴィトラーノ:ソナタ マルキテッリ:ソナタ |
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) ジュゼッペ・ディ・ヴィットーリオ(T)他 アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30212 (2CD) 廃盤 |
レオナルド・ヴィンチ(1690-1730): オペラ・ブッファ「ガレー船に乗った恋人たち」 |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30214 廃盤 |
ナポリターナ〜1537年から1570年の ムーア人の歌とヴィラネッラ(全19曲) |
ミクロログス
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30215 廃盤 |
ナポリのアラゴネーゼ | ミクロログス |
OP-30216 廃盤 |
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 | ファビオ・ビオンディ(Vn) オルガ・トヴェルスカヤ(Fp) |
OP-30217 廃盤 |
ミシェル・リシャール・ドラランド(1657-1726): グラン・モテ第45番「神は私たちの避けどころ」 S.54 ピエール・デュマージュ(1676-1751): 第1旋法によるオルガンのための組曲 ドラランド:グラン・モテ第29番「主を誉めたたえよ」 |
マルタン・ジェステル指揮 パルルマン・ド・ミュジーク メトレス・ド・ブルゴーニュ |
OP-30219 廃盤 |
チャイコフスキー:歌曲集 | リナ・ムクルチヤン(A) |
OP-30221 廃盤 |
アルム、アムール〜 14世紀&15世紀のシャンソン集 |
アラ・フランチェスカ、 アルタ |
OP-30223 廃盤 |
キエフ修道院の徹夜課 | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30224 廃盤 |
春のミサ | ヴェスナ (モスクワ児童cho.) |
OP-30225 廃盤 |
アルフォンソ10世賢王編纂: 「聖母マリアのカンティガ集」より(15曲) |
ミクロログス |
OP-30227 廃盤 |
グリンカ:歌曲集 | リーナ・ムクルチャン(A) エフゲニー・タリスマン(P) |
OP-30228 (2CD) 廃盤 |
ドゥムキー〜ウクライナの歌曲集 | オルガ・パシフニク(S) ナターリャ・パシフニク(P) |
OP-30229 廃盤 |
正教会のモザイク | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30231 廃盤 |
サンクトペテルブルクの宮廷音楽 Vol.4 | ムジカ・ペトロポリターナ |
OP-30232 廃盤 |
ブロッホ:チェロのための作品集 | ペーター・ブルンス(Vc) ログリット・イシャイ(P) |
OP-30233 廃盤 |
トマーゾ・ジョルダーニ: チェンバロ、ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロのための五重奏曲集/ フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、 チェロのための四重奏曲 |
アストレ |
OP-30235 廃盤 |
ムソルグスキー: 「ホヴァンシチナ」〜マルファの歌/ 歌曲集「死の歌と踊り」 スヴィリドフ:歌曲集「漂流するロシア」 |
リナ・ムクルチヤン(A) エフゲニー・タリスマン(P) |
OP-30236 廃盤 |
フェルグシオ:コンチェルト様式の モテットとディアローゴ集 |
クラウディオ・キアヴァッツァ指揮 リ・アフェッティ・ムジカーリ、 コラーレ・ポリフォニカ・ ディ・ソマリーヴァ・ボスコ |
ピエモンテの至宝シリーズ Vol.6 | ||
OP-30239 廃盤 |
アモール万歳 〜バッサーノ一族とイングランド宮廷の音楽 |
フランダース・ リコーダー・クァルテット、 カピーリャ・フラメンカ |
OP-30240 廃盤 |
瞑想〜四句節のためのロシア正教聖歌 | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30241 廃盤 |
ヤン・ヴァーツラフ・ ヴォルジーシェク(1791-1825): ピアノ・ソナタ 変ロ短調 Op.20/ 主題と変奏 変ロ長調 Op.19 / 幻想曲ハ長調 Op.12/即興曲 Op.7 |
オルガ・トヴェルスカヤ(Fp) |
OP-30242 廃盤 |
フォーレ:チェロとピアノのための作品全集 | ペーター・ブルンス(Vc) ログリット・イシャイ(P) |
OP-30243 廃盤 |
バルゼレッタ〜16世紀北イタリアのフロットラ集 | マルクス・タピオ指揮 レトローヴェル |
OP-30244 廃盤 |
ジュゼッペ・マリーア・カンビーニ: 交響曲 ホ短調/交響曲 ヘ長調/ 2つのヴァイオリンと管弦楽のための 協奏交響曲第12番 ハ短調/ オーボエ、ファゴットと管弦楽のための 協奏交響曲第5番 変ロ長調 |
ルイジ・マンジョカヴァッロ指揮 アカデミア・ モンティス・レガリス |
ルカ・マレンツィオ(1553-1599):マドリガーレ集 Vol.2 口づけを、何千回も口づけを(5声、第5巻)/ アモルよもう十分だ、こんなに苦しむ恋人に(6声、第2巻)/ 苦しき殉難、過酷な責め苦(5声、第1巻)/ ご婦人よ、激しい怒りでさえ わたしを遠ざけはしなかった(6声、第4巻)/ アモルは真珠の涙をこぼし(5声、第1巻)/ アモルは真珠の涙をこぼし(第1巻/テオルボ演奏)/ 美しく陽気な子供ら(6声、第2巻)/ ああ、もっと激しく涙を流したまえ(6声、第1巻)/ ご婦人がたよ、天の光が(9声、第4巻)/ 聞きたまえ、涙する冥界の魂たちよ、 聞きたまえ(5声、第6巻)/ 幼いアモルたちのいるところ(6声、第2巻)/ 愛よ、もしわたしが後悔するなら(6声、第2巻)/ 逃げるのか、わが希望(6声、第2巻)/ ティルシは死にたいと思った(5声、第1巻)/ ティルシは死にたいと思った(第1巻/チェンバロ演奏)/ 憔悴しつつわたしは野山をさすらう(5声、第5巻)/ おお緑なす森よ、心地良い森よ小川よ(6声、第6巻)/ いとしいアミンタ、おまえの望みは(6声、第4巻)/ 残酷なアマリリ、その名の示すごとく(5声、第7巻)/ 2つの燃える珊湖に(6声、第1巻)/ 我が言葉はかくも強くありたし(5声、第9巻) |
リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ [モニカ・ピッチニーニ、 エリザベッタ・ティソ(S) ロサ・ドミンゲス(Ms) アレッサンドロ・ カルミニャーニ(CT) パオロ・ファンチュラッチ、 ジャンルカ・ フェラリーニ(T) セルジョ・フォレスティ(B) マーラ・ガラッシ(Hp) アンドレア・ダミアーニ (テオルボ)] | |
Vol.1:OP-30117。 マレンツィオは作曲家として活動した20年あまりのほとんどをマドリガーレと宗教曲の作曲に費やし、膨大な数の作品を残した。彼のマドリガーレは様式が非常に幅広く、また、多岐にわたる詩に作曲している。 彼は特に5声のためのマドリガーレを好み、初期から晩年にいたるまで10巻あまりを出版した。 | ||
OP-30246 廃盤 |
モリス・オアナ:預言の聖務/ミサ | ローラン・エラベディアン指揮 ムジカトレーズ |
OP-30247 廃盤 |
ロッシーニ:スターバト・マーテル |
クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター(管弦楽) コルス・ムジクス(合唱) |
OP-30248 廃盤 |
D,スカルラッティ: スターバト・マーテル(10声)/4声のミサ |
リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
OP-30249 (2CD) 廃盤 |
ジョゼッペ・ジョルダーニョ: 聖金曜日のための受難曲 |
アレッサンドロ・ デ・マルキ指揮 アカデミア・モンティス・ レガリス、 アンサンブル・ヴォカーレ・ ディ・ナポリ |
ヴィヴァルディ:室内ソナタ集 2挺のヴァイオリンと 通奏低音のためのソナタ ヘ長調 R68(Op.13-3)/ フルート、ファゴットと 通奏低音のためのソナタ イ短調 R86(Op.15-1)/ 2挺のヴァイオリンと 通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 R77(Op.13-2)/ 2挺のヴァイオリンと 通奏低音のためのソナタ ヘ長調 R70(Op.13-4)/ ヴァイオリン、チェロと 通奏低音のためのソナタ ハ短調 R83(Op.16-1)/ 2挺のヴァイオリンと 通奏低音のためのソナタ ト長調 R71(Op.13-1) |
アストレ [フランチェスコ・ドラツィオ(Vn) アレッサンドロ・タンピエリ(Vn) パオロ・ファルディ(Fl) アリジ・ヴァルタン(Fg) エミリア・グリオッツィ(Vc) マウリツィオ・ピアンテッリ(テオルボ) ジョルジオ・タバッコ(Cemb)] | |
録音:2001年6月モンティス・レガリス古楽アカデミー、ピエモンテ州モンドヴィ、イタリア。 ヴィヴァルディ・エディションで室内協奏曲を録音しているアストレによる室内ソナタ集。華やかな協奏曲のイメージが非常に強いヴィヴァルディだが、この録音で繰り広げられるのは同じような技巧に優れた演奏者を必要とするとはいえ、親密な雰囲気の作品世界。協奏曲の緩徐楽章が持つ雰囲気をさらに磨き上げた音楽がそこには現前している。 | ||
OP-30253 廃盤 |
エピタフ〜アイスランドの伝統音楽 | スヴェリール・グッド・ ジョンソン(CT) |
OP-30254 廃盤 |
ヨンメッリ: 来れ、創造主である聖霊よ/シャコンヌ/ シンフォニア/来れ、キリストの花嫁 ポルポラ:天高き避難所に住む者 バルベッラ:おばあちゃんの子守歌 サバティーノ:のばとは巣から花へ飛ぶ カファーロ:主は埋葬され |
ロベルタ・インベルニッツィ(S) アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トルキーニ |
OP-30255 廃盤 |
サロン・ナポリタン 〜革命から王政復古期にかけてのナポリのサロン音楽 |
ロベルタ・ インヴェルニッツィ(S) ルチア・ナヴィーリオ(Ms) ロザリオ・トターロ(T) フランチェスコ・ カラミエーロ(Fp) |
OP-30256 廃盤 |
魂の情熱〜モンテヴェルディ・アンソロジー | リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・ イタリアーノ |
OP-30257 廃盤 |
初期スカンジナヴィアの合唱曲集 | マルクス・タピオ指揮 レトロヴァー |
OP-30258 廃盤 |
バッハ・ア・ラ・マニエラ・イタリアーナ | リナルド・ アレッサンドリーニ(Cemb) |
OP-30259 廃盤 |
イワン・ハンドシキン: ロシアのサロンのための民謡に基づく作品集 |
オルガ・パシェフニク(S) ムジカ・ペトロポリターナ |
OPS-30-261は、OP-30367へ番号が変更になり、再発されています。 | ||
OP-30262 廃盤 |
ジュゼッペ・カヴァッロ(?-1684): オラトリオ「最後の審判」(1681) |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30266 廃盤 |
トルコ〜トプカピ宮殿の栄光 | ベズマラ、 カラカヤ |
OP-30267 廃盤 |
プトニク〜ロシアの巡礼者たち | シリネ・アンサンブル |
OP-30268 廃盤 |
歌のナポリ 〜ギター伴奏によるアルトのためのナポリ歌曲集 |
ダニエラ・デル・モナコ(A) アントニオ・グランテ(G) |
OP-30269 廃盤 |
キリストの音楽劇「汝らが求める主よ」 (12世紀〜13世紀成立、4部) |
ブリジット・レーヌ指揮 ディスカントゥス |
OP-30270 廃盤 |
1830年3月17日、伝説のワルシャワ・コンサート |
ヤーヌシュ・ オレイニチャク(P) オルガ・パシフニク(S) クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター |
OP-30271 廃盤 |
アーマ〜真実のバスク | EASOcho. |
OP-30272 廃盤 |
マジック | フランダース・ リコーダー・クァルテット |
OP-30275 (2CD) 廃盤 |
ガエターノ・ラティッラ(1711-1788): オペラ・ブッファ「偽りの小間使い」 |
アントニオ・フローリオ指揮 ラ・カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30277 廃盤 |
大地の歌〜13世紀イタリアの宗教音楽と世俗音楽 | クァルテット・ヴォカーレ・ ディ・ ジョヴァンナ・マリーニ、 ミクロログス |
OP-30280 廃盤 |
ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774): インテルメッツォ「ドン・トラストゥッロの歌と決闘」 (2幕、1749) |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ |
OP-30281 廃盤 |
ベートーヴェン: オラトリオ「オリブ山上のキリスト」Op.85 |
クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター(管弦楽) コルス・ムジクス(合唱) |
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲 ト短調 「ドレスデンの管弦楽団のために」 RV.577/ 2つのコルノ・ダ・カッチャ、オーボエと ヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 RV.569/ ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ト短調 RV.576/ シンフォニア第20番 ハ長調 RV.192/ 各2つのコルノ・ダ・カッチャ、オーボエと ヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 RV.574 |
ゴットフリート・フォン・ デア・ゴルツ(Vn)指揮 フライブルク・バロックo. | |
録音:2002年2月、スタジオ・テルデックス。ピエモンテの財宝シリーズ Vol.14。ヴィヴァルディ・エディション。 1548年にザクセン選帝侯によって創設されたドレスデン宮廷歌劇場管弦楽団(現シュターツカペレ・ドレスデン)のためにヴィヴァルディが書いた作品を収録。 | ||
OP-30284 廃盤 |
ハイドン: オラトリオ「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」 |
クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター(管弦楽) コルス・ムジクス(合唱) |
OP-30289 廃盤 |
ショパン: ピアノ・ソナタ第2番/12の練習曲 Op.25 |
グリゴリー・ソコロフ(P) |
OP-30291 廃盤 |
エルサレム〜5世紀から13世紀の グレゴリオ聖歌と初期ポリフォニー音楽 |
ブリジット・レーヌ(S)指揮 ディスカントゥス |
OP-30293 廃盤 |
エナジー〜現代のチェンバロ | エリザベト・ ホイナツカ(Cemb) |
ヴィヴァルディ・エディション〜 フラウト・トラヴェルソ協奏曲集 ヴィヴァルディ: ホ短調 RV.432/ト長調 RV.436/ニ長調 RV.429/ イ短調 RV.440/ト長調 RV.438/ニ長調 RV.427/ ホ短調 RV.431/ 2つのフルートのための協奏曲 ハ長調 RV.533 |
バルトルト・ クイケン(Fl-tr) アカデミア・ モンティス・レガリス | |
2002年新譜(既案内)。ピエモンテの財宝シリーズ Vol.11。有名な Op.10の協奏曲集をのぞいたすべてのフルート協奏曲を収録するという玄人好みの選曲。その演奏が巨匠バルトルトというのだから文句無し。 | ||
OP-30299 廃盤 |
サンクトペテルブルクの女性たちのサロン | オルガ・パシフニク(S) マラ・ガラッシ(Hp) ムジカ・ペトロポリターナ |
OP-30300 廃盤 |
聖なる声 〜エフレム・ポドガイツ(1949-):児童合唱のための作品集 |
アレクサンドル・ ポリョマノフ指揮 ヴェスナ(モスクワ児童合唱団) |
ヴィヴァルディ:協奏曲集 ヴィヴァルディ: 協奏曲 ニ短調 RV.565/同 ト短調 RV.316a/ 同 ト短調「夜」RV.439 バッハ: イタリア協奏曲 BWV.971(ヴァイオリン協奏曲復元版) ベネデット・マルチェッロ:協奏曲 ホ短調 アレッサンドロ・マルチェッロ:協奏曲 ニ短調 |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
ヴィヴァルディを軸にバッハとマツチェッロ兄弟をからめた興味深い企画。RV.565はバッハによって「オルガン協奏曲 ハ長調 BWV.596」、RV.316は「クラヴィーア協奏曲 ト短調 BWV.975」へと編曲された。またバッハの「イタリア協奏曲」はもともとヴィヴァルディの様式を模倣した独奏楽器とオーケストラのための協奏曲だったのではないかとも推測されており、ここではヴァイオリン協奏曲の形に「復元」され演奏されている。ベネデット・マルチェッロは人気作曲家ヴィヴァルディ憎さから「当世流行劇場」なる誹謗中傷本を書いた人物で、アレッサンドロはその兄。 | ||
OP-30302 廃盤 |
神聖なる劇場〜ロシア教会の宗教的作品集 | アナトリー・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 |
OP-30303 廃盤 |
ローマの薔薇 〜13世紀から15世紀にかけての中世の音楽 |
アラ・フランチェスカ |
OP-30304 廃盤 |
チャイコフスキー: 四季Op.37b/ドゥムカ(ロシアの田舎の風景)/ 主題と変奏 |
オルガ・ トヴェルスカヤ(Fp) |
OP-30306 廃盤 |
ケルビーニ:歌劇「二日間」(または「水運び」;1800) |
クリストフ・シュペリング指揮 ダス・ノイエo.、 コルス・ムジクス・ケルン |
OP-30307 廃盤 |
モーツァルト: レクイエム K.626(ジュスマイヤー版) レクイエム K.626〜モーツァルト自身の手によるフラグメント集 [セクエンツィア/オッフェルトリウム/アーメン・フーガ] |
クリストフ・シュペリング指揮 コルス・ムジクス・ケルン ノイエ・オルケスター |
OP-30308 廃盤 |
アルフォンソ10世編纂: 聖母マリアのカンティガ集(17曲) |
ブリジット・レーヌ(S)指揮 アラ・フランチェスカ |
OP-30309 廃盤 |
アルミソニス・メロス〜 イヴレア写本(14世紀末)のラテン語モテットとミサ曲断章 |
ジュゼッペ・マレット指揮 カンティカ・シンフォニア |
ヴィヴァルディ: 歌劇「勝利のユディータ(凱旋するユーディト)」 RV.644 |
マグダレーナ・コジェナー(S;ユディータ) マリア・ホセ・トゥルール (Ms;オロフェルネス) マリア・コンパラート (Ms;ヴァガウス) アンケ・ヘルマン(A;アブラ) ティツィアナ・カラーロ(A;オジアス) アレッサンドロ・デ・マルキ指揮 アカデミア・モンティス・レガリス 聖チェチーリア国立アカデミー室内cho. | |
ピエモンテの財宝シリーズ Vol.10。ヴィヴァルディ・エディション。 「勝利のユディータ」の自筆楽譜は1926年にトリノ大学図書館で発見されたが、この録音はその譜面を参照しただけでなく、失われた冒頭のシンフォニアを復元し、声楽パートの割り振りも新たな考察を加えている。指揮のデ・マルキはルネ・ヤーコプスの元で助手兼鍵盤楽器奏者を務め、バレンボイムに招かれてベルリン国立歌劇場でバロック・オペラの指揮を担当している。 | ||
ヴィヴァルディ: 歌劇「オリンピアーデ」 RV.725 (1734;アレッサンドリーニ新校訂版) |
サラ・ミンガルド(A) ロベルタ・ インヴェルニッツィ(S) ソニア・ブリーナ(A) マリアンナ・クリコワ(Ms) ラウラ・ジョルダーノ(S) リッカルド・ノヴァロ(Br) セルジョ・フォレスティ(B) リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
ヴィヴァルディ・エディション。 ミンガルド、インヴェルニッツィ、若手の超有望株ラウラ・ジョルダーノらを揃え高い評価を得たボーヌ・バロック音楽祭での上演キャストそのままに録音。みずから楽譜校訂を手がけたアレッサンドリーニ、入魂の一作だ。 メタスタージオによる脚本は、古代ギリシャ時代のシチリアにおけるオリンピックで、優勝者と結婚するように定められた王女を中心に、2組の恋人たちがさまざまな試練をくぐり抜け、 幸福な結末にたどり着くというもの。160ページの豪華リブレット付き。 | ||
OP-30319 (2CD) 廃盤 |
ハイドン:歌劇「無人島」 |
アレッサンドロ・デ・マルキ指揮 アカデミア・ モンティス・レガリス |
OP-30321 (2CD) 廃盤 |
ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」 |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
2007年、OP-30440で再発。 | ||
OP-30323 (2CD) 廃盤 |
エクス・リブリス〜J.S.バッハの音楽蔵書 | ジャン・トゥベリー指揮 ラ・フェニーチェ |
OP-30325 廃盤 |
イスタンピッタ〜 14世紀ヴィスコンティ家宮廷での祝祭音楽 |
ピエール・アモン指揮 アラ・フランチェスカ |
OP-30333 廃盤 |
足跡〜14・15世紀イタリアの手稿譜に記録された口承楽曲 | パトリツィア・ボヴィ (歌/タンブラン) ジルベルテ・ カサビアンカ(歌) |
マレ:トリオ・ソナタ集 マラン・マレ(1656-1728): トリオ・ソナタ ハ短調/トリオ・ソナタ ホ長調/ 組曲 変ロ長調 「音階、およびさまざまな合奏の小品」〜マレ風のソナタ ジャン・フェリー・ルベル(1666-1747): ソナタ第9番 ニ短調 |
アマンディーヌ・ベイエ(Vn) アントワーヌ・トルンチーク(Ob) バルドメロ・バルシエラ(Vg) チャオ=ピン・クー(Cemb) | |
フランスで活躍する若手ピリオド楽器奏者たちによるマレ。ベイエは1974年生まれで、トリノ・アントニオ・ヴィヴァルディ・バロック・ヴァイオリン・コンクール優勝、 古楽からシュトクハウゼンまでをレパートリーとするマルチ・ヴァイオリニスト。チェンバリロのクーは台湾出身でヨーロッパで活躍中。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
ヴィヴァルディ:セレナータ「セーヌ川の祝典」 RV.693 | フラニータ・ラスカッロ(S) ソニア・ブリーナ(A) ニコラ・ウリヴィエーリ(Br) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
ピエモンテの財宝シリーズ Vol.12。ヴィヴァルディ・エディション。 活動当時はむしろ声楽の作曲家として知られていたヴィヴァルディだが、現在、世俗声楽曲の大作が演奏される機会は少ない。この分野におけるヴィヴァルディの真価を問う期待の録音だ。 | ||
ガーシュウィン: ラプソディー・イン・ブルー (オリジナル・ジャズ・アンサンブル版)(*) 3つのプレリュード キューバ序曲(*) 「ポーギーとベス」(ピアノ独奏版) |
ジョルジュ・ラボル(P) ジャン=リュック・ フェロン指揮(*) ジャズオジェーヌo.(*) | |
OPS-30-64。フランスのピアニストとジャズ・オーケストラによるパリ風ガーシュウィン。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
エクスルターテ・ユビラーテ〜10世紀にわたる宗教音楽の歴史 「フォン・ビンゲンからヘンデルまで」 「バッハからプーランクまで」 |
さまざまな演奏家 | |
OPUS111音源から宗教音楽を集めたハイライト集。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
J.S.バッハ: フーガの技法BWV.1080/パルティータ第2番BWV.826 |
グリゴリー・ソコロフ(P) | |
旧OPS-52-9116/7、OPS-2025/6。 | ||
OP-30347 (4CD) 廃盤 |
ヴィヴァルディ:「四季」&弦楽のための協奏曲集 | ファビオ・ビオンディ(Vn) リナルド・ アレッサンドリーニ(Cemb) エウローパ・ガランテ |
OP-3086、OP-30154、OP-309004、OP-569210のセット。 | ||
モンテヴェルディ:マドリガーレ集 [第2巻/第4巻/第5巻/第8巻(抜粋)] |
リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
イタリアの血がたぎるモンテヴェルディのマドリガーレ。これも各国の賞を総ナメ状態。どこをとっても名盤。それにしても全集録音は果たされないのか? 製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
OP-30349 廃盤 |
シャルパンティエ:声楽作品集 テネブレ集/ミゼレーレ/四季/ダヴィデ詩篇/テ・デウム |
マルタン・ジェステル指揮 パルルマン・ ド・ミュジーク |
OP-30351 廃盤 |
性格的小品集 | ルカ・ビアンカ (アーチリュート/ パルデスュ・ ド・リュート) ヴィットーリオ・ ギェルミ(Gamb) |
いざ信徒らの御母よ〜中世の音楽 「いざ信徒らの御母よ」; グレゴリオ聖歌、11&12世紀のポリフォニー音楽 「ノートルダムの奇跡」;ノートルダム楽派の音楽 14世紀ヴェネツィアのマドリガーレとバッロ |
ディスカントゥス ブリジット・レーヌ アラ・フランチェスカ ミクロログス | |
OPUS111がこだわる中世の音楽から、どれも傑作として誉れ高いアルバムをセットにしたもの。製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
ヴィヴァルディ:宗教音楽集 Vol.2 室内協奏曲 ヘ長調 RV.97/ 室内カンタータ「懐かしき森、友なる牧場」 RV.671(*)/ 室内協奏曲 ト短調「夜」 RV.104/ 室内カンタータ 「エルヴィーラ、エルヴィーラ、わが魂よ」 RV.654(*)/ 室内協奏曲 ト短調 RV.105/ 室内カンタータ「狩りへ、狩りへ」 RV.670(*) |
ラウラ・ ヴォルヴェレッリ(Ms;*) アストレ | |
2002年新譜(既案内)。録音:2000年7月、ピエモンテ州モンドヴィ、アカデミア・モンティス・レガリス古楽研究所。ピエモンテの財宝シリーズ Vol.13。ヴィヴァルディ・エディション。 ヴィヴァルディの生前には出版されず、20世紀初頭に発見された手稿譜(トリノ国立図書館所蔵、ジョルダーノ手稿31、フォア手稿28、29)による録音。ボヴィレッリが自分の声質を生かした歌唱で、 作品の持つ落ち着いた親密な雰囲気を表現している。Vol.1:OP-30367(旧OPS-30-261)。 | ||
ロシアの復活祭〜17世紀ロシアの典礼音楽 ダマスカスのヨアンネスのカノン ヨアンネス・クリソストモスの聖体礼儀 |
アナトーリ・グリンデンコ指揮 ロシア府主教庁聖歌隊 | |
録音:1994年12月、イタリア/1994年7月、スイス。単発既発売盤の組み合わせ再発売。スリップケース仕様。 | ||
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」 [春 R.269(*)/夏 R.315(#)/秋 R.293(+)/冬 R.297(**)] *ボーナス・トラック(以下、全て抜粋収録) ヴィヴァルディ: セーヌ川の祝典/オリンピアーデ/協奏曲集(##) ヘンデル:時と悟りの勝利 A.スカルラッティ:マニフィカト(##) D.スカルラッティ:スターバト・マーテル ロッシーニ:セビリャの理髪師/タンクレディ マレンツィオ:マドリガーレ集 バッハ:ヴァイオリン協奏曲(##) |
ステファニア・アッザーロ(Vn;*) マウロ・ロペス・フェルレイラ(Vn;#) アントニオ・セコンディ(Vn;+) フランチェスカ・ヴィカーリ(Vn;**) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
古くはイ・ムジチやミュンヒンガー、そしてイル・ジャルディーノ・アルモニコやビオンディの演奏まで、「四季」は20世紀後半以降、常に新しい響きをリスナーに提供してきた名作と言える。そして、OPUS111のヴィヴァルディ「四季」と言えば、ビオンディ&エウローパ・ガランテの演奏だったが、彼等はVIRGINに移籍。そして、遂にイタリア古楽界の風雲児、アレッサンドリーニが「四季」を録音。曲の内的関連が強く、さらにはヴァラエティに富んだ佳演が展開、新たな発見が満ちあふれており、彼自身「ミクロコスモスの小旅行」とこの曲を表現しているのも頷ける。正に「四季」の決定盤となるべく録音されたCDの登場ではなかろうか。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「試練のなかの真実」RV739 | ナタリー・シュトゥッツマン (A;ダミラ) サラ・ミンガルド(A;メリンド) ジェンマ・ベルタニョッリ(S;ロザーネ) ギュメット・ロランス(Ms;ルステーナ) フィリップ・ジャルスキ(CT;ゼリム) アントニー・ロルフ=ジョンソン (T;マムド) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮 アンサンブル・マテウス | |
ヴィヴァルディ・エディション。低音アルトのミンガルドと超低音アルトのシュトゥッツマンをメイン・キャストに、華麗な技巧で歌い進められてゆく大作オペラ。 ヘンデルの次はヴィヴァルディ・オペラのリヴァイヴァルだ、と思わせる。アンサンブル・マテウスはヨーロッパで人気急上昇中の団体で、特にヴィヴァルディの作品の演奏を高く評価されている。 | ||
ブラームス: 4つのバラード Op.10/ ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5 |
グリゴリー・ソコロフ(P) | |
録音:1992年11月10日&1993年10月29日、パリ、サル・ガヴォー、ライヴ。再発売。 | ||
ヴィヴァルディ:宗教音楽集 Vol.1 協奏曲 ハ長調 「聖ラウレンティウスの祝日のために」 RV.556/ 明るく輝く星 RV.625(モテット)(*)/ ヴァイオリン、チェロと オルガンのための協奏曲 ハ長調 RV.554a/ 葬送協奏曲 変ロ長調 RV.579/ スターバト・マーテル ヘ短調 RV.621(*)/ 協奏曲 変ホ長調「聖墓に寄せるソナタ」 RV.130(*) |
サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
旧 OPS-30-261。録音:1999年4月、ローマ、サンタ・マリア・デラ・スカラ教会。ピエモンテの財宝シリーズ Vol.7。ヴィヴァルディ・エディション。Vol.2:OP-30358 | ||
リコーダー協奏曲集〜夜 ヴィヴァルディ: フルート協奏曲集Op.10 より [第1曲 ヘ長調「海の嵐」R.433/ 第2曲 ト短調「夜」R.439/ 第3曲 ニ長調「ごしきびわ」R.428]/ リコーダー協奏曲 ハ長調R.441/ フランティーノ協奏曲 ト長調R.443/ フラウティーノ協奏曲 ト長調R.312 |
セバスチャン・マルク(B−Fl) シャン=クリストフ・ スピノジ(Vn)指揮 アンサンブル・マテウス | |
マルクはフランスに生まれたリコーダーの名手。オランダでベーケ・ファン・ハウヴェなどに師事し、スウェーリンク音楽院を1等賞で卒業、現在世界各地で活躍中。レパートリーも、コプラリオ、テレマンからコレッリまでと多岐にわたっている。なお、フラウティーノとは高音域のリコーダーのこと。スピノジ率いるアンサンブル・マテウスは2001年に結成10周年を迎えた。フランスを拠点に活躍し、ヴィヴァルディを得意とする彼等、深い音楽性と高い技術力が産み出す絶妙の調和を聴くことができる。ディジパック仕様。 | ||
感動的な声〜サラ・ミンガルド(A) ヴィヴァルディ: スターバト・マーテルR.621(抜粋)/ カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」R.684/ 弦楽のための協奏曲 ハ長調「フランス風」R.117〜アレグロ/ グローリアR.589(抜粋)/マニフィカトR.611(抜粋)/ 歌劇「オリンピアーデ」R.725 〜クレタ王子リチダのアリア「眠っている間に」 ペルゴレージ:スターバト・マーテル(抜粋) A.スカルラッティ:スターバト・マーテル(抜粋) ヘンデル:オラトリオ「時と心理の勝利」(抜粋) |
サラ・ミンガルド(A) ジェンマ・ベルタニョッリ(S) リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ/他 | |
OPUS111レーベルの音源から歌姫サラ・ミンガルドの録音を集めたコンピレーション盤。ディジパック仕様。 | ||
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集 [イ長調 RV.159/ト短調 RV.153/ニ長調 RV.121/ ニ短調 RV.129/ト短調 RV.154/ハ長調 RV.115/ ヘ短調 RV.143/ヘ長調 RV.141/ハ短調 RV.120/ ト短調 RV.156/イ長調 RV.158/ニ長調 RV.123] |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
ヴィヴァルディ・エディション。「四季」等のヴァイオリン協奏曲に比べると知名度は劣るものの、弦楽合奏と通奏低音のチェンバロだけというシンプルな編成から生まれるヴィヴァルディの音楽はソネットなしでも目に鮮やか耳に快感。 | ||
ヴィヴァルディ:ファゴット、オーボエ協奏曲 Vol.1 フォゴット協奏曲 イ短調 RV.498/オーボエ協奏曲 ハ長調 RV.451/ オーボエとファゴットのための協奏曲 ト長調 RV.545/ ファゴット協奏曲 ニ短調 RV.481/オーボエ協奏曲 イ短調 RV.461/ ファゴット協奏曲 変ロ長調 RV.501「夜」 |
セルジオ・アッツォリーニ(Fg) ハンス・ペーター・ヴェスターマン(Ob) ジュルジョ・ファーヴァ指揮 ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカ | |
ヴィヴァルディ・エディションの新刊。ヴィヴァルディは様々なタイプの協奏曲を作っていおり、もちろんヴァイオリンが多数だが、意外に多いのがフォゴットで40曲弱もあるというから驚き。それだけヴィヴァルディがこの楽器を好んでいた証拠だろう。あまりソロには向かないと思われているこの楽器も、ヴィヴァルディの手にかかると軽やかに歌い躍るのから面白い。オーボエ協奏曲も20曲ほどあり、こちらも独特の哀愁がよく出ている。 ジョルジョ・ファーヴァ率いるソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカは既に20年のキャリアを持つ結構なベテラン団体で、ヴィヴァルディ・エディション初登場。セルジオ・アッツォリーニは1967年ボローニャ生まれ。ボローニャ、ローマ、ハノーファーと学び、コンクールで軒並み優勝をさらったという凄腕。普通想像するようなファゴットの音色とだいぶ違う明るく軽やかな音がヴィヴァルディに打ってつけ。ハンス・ペーター・ヴェスターマンはオーボエ界では有名な人で、録音も多数ある。 | ||
ヴィヴァルディ:室内協奏曲と室内カンタータ集 Vol.3 リコーダー、オーボエと 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 RV.87/ カンタータ「愛よ、おまえの勝ちだ」ホ短調 RV.683/ フルート、オーボエと ファゴットのための協奏曲 ヘ長調「海の嵐」RV.98/ カンタータ「恋人から遠く離れて」ト短調 RV.680/ リコーダー、 オーボエとファゴットのための協奏曲 ト短調 RV.103/ カンタータ「憧れのひとみのもとへ」ハ長調 RV.682 |
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms) ジョルジョ・タバッコ指揮 ラストレ | |
好評のヴィヴァルディ・エディション新譜。Vol.2(OP-30358)同様、ラウラ・ポルヴェレッリをソリストに招いている。協奏曲はいずれも弦楽合奏を含まないもので、ラストレの緊密なアンサンブルにはうってつけ。カンタータ3曲ではポルヴェレッリのメッゾが美質を最大限に生かしている。 | ||
OP-30382 (2CD) 廃盤 |
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676): 歌劇「スタティーラ」(1655) |
アントニオ・フローリオ指揮 カペッラ・デ・トゥルキーニ |
ヴィヴァルディ: 聖母被昇天のための晩祷 (アレッサンドリーニによる再現版) |
ジェンマ・ベルタニョーリ(S) ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) アンナ・シンボリ(A) サラ・ミンガルド(A) ジャンルカ・フェッラリーニ(T) マッテオ・ベッロット(Br) アントニオ・デ・セコンディ(Vn) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:2003年7月。 奇才にして鬼才のアレッサンドリーニ、あまりのもすべてがピタッとはまりすぎて仰天の名演の登場。 ヴィヴァルディ(1678-1741)は、1700年代初頭にすでに宗教音楽家として認められていた。晩課のための音楽はその中でも重要な仕事で、ヴィヴァルディはそれらの曲を数多く書いたが、 残念ながら現在その音楽のほとんどが部分的にしか残されていない。それらのかけらをつなぎあわせて晩課のための音楽を再現しようとする試みは、音楽学の重要な課題の一つ。 この「聖母被昇天のための晩祷」も、ヴィヴァルディがヴェネツィアで演奏したであろうかたちを再現したもので2つのオーケストラ編成によるかなり華やかな晩祷。 ヴィヴァルディのきびきびしたリズムが実に心地良い演奏。 8月15日の「聖母被昇天の大祝日」とは・・・ カトリックではこの日に聖母マリアの「被昇天」(=天に召された日)を祝う。聖母マリアは14才でイエスをみごもり、15才で出産、60才で亡くなった。 イエス・キリストについては「昇天」、聖母マリアについては「被昇天」という受け身の語を用いるのは、キリストの母といえどもマリアは人間であったので、キリストによって天に挙げられたからである。 | ||
OP-30388 (5CD) 廃盤 |
グリゴリー・ソコロフ | グリゴリー・ソコロフ(P) |
OP-429106、OP-30148、OP-30289、OP-409104のセット化。 | ||
ファビオ・ビオンディ ・ボッケリーニ:弦楽三重奏曲集Op.47(6曲) ・ジェミニアーニ:合奏協奏曲集Op.3(6曲) ・ロカテッリ: 合奏協奏曲集(4曲)/フルート・ソナタ ・タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ集(5曲) ・「創意と狂想」 〜17世紀イタリアのヴァイオリン音楽 (ヴィターリ、ファルコニエーリ、 ウッチェリーニ、レグレンツィ/他の作品) |
ファビオ・ビオンディ(Vn) エウローパ・ガランテ リナルド・ アレッサンドリーニ (Cemb) トリオ・エウローパ・ガランテ | |
OP-419105、OP-30172、OP-30104、OP-599205、OP-30186をまとめたもの。 OPUS111を一躍有名レーベルに押し上げたヴィヴァルディの「四季」で大ブレイクしたビオンディの音楽は、それまでバロック音楽の堅苦しさを次々と打ち破り、滅法面白い。その中でも初期の録音を中心にしたお買い得セット。 | ||
ホルトゥス・デリキアム (12世紀ホーエンブルクの修道女、 ヘラート・フォン・ランツベルク編纂)よりの作品 |
ブリジット・レーヌ(S)指揮 ディスカントゥス | |
旧 OP-30220 のジャケット変更再発売。 | ||
ヴィヴァルディ: 歌劇「狂人を装ったオルランド」(1714) |
アントニオ・アベーテ(B:オルランド) ジェンマ・ベルタニョッリ(S:エルジッラ) マリーナ・コンバラート(Ms:ティグリンダ) ソーニャ・プリーナ(A:アルジッラーノ) マルティン・オーロ(T:グリフィーネ) マリアンナ・ピッツォラート (Ms:ブランディマルテ) アレッサンドロ・デ・マルキ指揮 アカデミア・モンティス・レガリス トリノ歌劇場cho. | |
ヴィヴァルディがヴェネツィアで上演するために書いた最初のオペラの、世界初録音。この作品が大成功を収めたため、ヴィヴァルディは長くこの地でオペラ作曲家として活躍することになった。物語は、魔女エルジッラを騎士オルランドが打ち破るという筋に、恋のもつれが絡むというバロック・オペラららしいもの。 大成功しながら初演後ほぼ完全に忘れ去られたこの作品を蘇らせたのは、もはやヴィヴァルディの権威と呼ぶにふさわしいアレッサンドロ・デ・マルキ。2003年12月に復活上演を行い、絶賛された。ヴィヴァルディの音楽の、当時としては驚くべき斬新さを知らしめてくれる演奏。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「怒れるオルランド」(1727) | マリー=ニコール・ルミュー (Ms:オルランド) ジェニファー・ラーモア(Ms:アルチーナ) ヴェロニカ・カンヘミ(S:アンジェリカ) フィリップ・ジャルスキ(CT:ルッジェーロ) ロレンツォ・レガッツォ(B:アストルフォ) アン・ハレンベルク(ブラダマンテ)他 ジャン=クリストフ・スピノージ指揮 アンサンブル・マテウス レゼレモンcho. | |
ヴィヴァルディのオペラの録音もついにここまできた。大スター、ラーモアを筆頭に、ルミュー、カンヘミ、ジャルスキ、ハレンベルクと古楽系の優秀な歌手がずらり、そしてとどめに日本でも大人気のレガッツォ。 「怒れるオルランド」はヴェネツィアで初演されたオペラ。やはりNAÏVEから発売された「狂気を装うオルランド」と同様、騎士オルランドが主役の物語だが、話の筋も音楽も異なる。「怒れるオルランド」はヴィヴァルディのオペラの中でも特に評価が高く、既に1978 年には復活蘇演され、録音もなされた。今回は、剛速球系バロック指揮者スピノージが極めつけの優秀な歌手たちを見事に操って、ふさわしい様式観によるはるかに完成度の高い演奏を見せてくれる。ことにタイトルロールのルミューはパリで大絶賛されている。続々と復活するヴィヴァルディのオペラの中でもこれは横綱、しかも双葉山クラス(古い…)。広くオペラ・ファンの方々にお勧め。 | ||
ヴィヴァルディ:室内協奏曲集 Vol.1 ヘ長調 RV.99/ニ長調 RV.91/ト長調 RV.101/ ニ長調 RV.90「ごしきひわ」/ト短調 RV.106/ ニ長調 RV.95「羊飼いの娘」/ハ長調 RV.88/ ニ長調 RV.94/ト短調 RV.107 |
ラストレー [パオロ・ファルディ(Ob) エミリア・リョッツィ(Vc) アンドレア・ミオン(Ob) フランチェスコ・ ドラーツィオ(Vn) マウリツィオ・ピアンテッリ (テオルボ) ウーバルド・ロッソ(Fl-tr) ジョルジョ・タバッコ(Cemb) アリージ・ヴォルタン(Fg)] | |
録音:2000年7月。旧OP-30264の新装再発売。 弦楽合奏のオーケストラを持たない小規模な協奏曲を集めたアルバム。編成は曲ごとに微妙に異なり、ヴァイオリンに複数の管楽器(フラウト・トラヴェルソ、オーボエ、ファゴットなど)とこれに通奏低音が加わる。弦楽合奏を用いないため、快活さよりも和やかな雰囲気が優っている。RV.90 の「ごしきひわ」とRV.101は通常フルート協奏曲 Op.10の中の曲として知られているもの(RV.428、RV.437)の原型。 ラストレーは1991年にトリノで結成されたアンサンブルで、17世紀から18世紀の音楽をピリオド楽器を用いて演奏している。小人数の協奏曲という難しさを微塵も感じさせない技術的余裕と、寛ぎを感じさせてくれる力みのなさが魅力。 ラストレー(アストレ)は1991年に結成されたイタリアのアンサンブル。はじめ SYMPHONIAレーベルに録音していたが、本拠地であるピエモンテ地方の音楽録音プロジェクトのスタートを機に OPUS111に移籍した。 | ||
さあ、眠りなさい〜カンツォネッタとカンタータ集 メルラ:さあ、眠りなさい (子守歌による宗教的カンツォネッタ) サルヴァトーレ:カンタータ「ティルシが聞いたとき」 カリッシミ:カンタータ「ああ、思い出よ」/恋文 モンテヴェルディ:あなたに口づけしたい(二重唱曲) カヴァッリ:歌劇「カリスト」第2幕 から レグレンツィ:カンタータ「この女は顔の中に」 ヘンデル: カンタータ「私から離れて、むごい思いよ」HWV.125a ヴィヴァルディ: カンタータ「涙、嘆き、そして慈悲の求め」RV.676 |
サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
ミンガルドは女声低音歌手の中でも特別な声の持ち主で、メゾソプラノとしての最高音から低音域までむらがなく、しかもビロードのような高級な質感がある。このような特質はバロック声楽曲にぴったりで、このアルバムはまさに彼女の声を生かしたものといえる。メルラの「さあ、眠りなさい」は、半音しか動かない2つの音が延々と繰り返される伴奏にのって幼いイエスに向けて歌われる劇的な子守歌で、ミンガルドの深い声が胸に迫る。他の収録曲での多彩な表現力も聴きもの。 | ||
アントワーヌ・ド・ロワイエ(1768-1852): ギターと弦楽合奏のための協奏曲 Op.16(*) ギターのための3つの協奏二重奏曲(#) [第1番 イ長調/第2番 ハ長調/第3番 ホ短調] |
フィリップ・スピノージ(G;*) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮(*) アンサンブル・マテウス(*) デュオ・スピノージ(#) [ジョジアーヌ・ ラベマナンジャラ(G) フィリップ・スピノージ(G)] | |
録音:2001年12月。 フランス革命期の知られざる作曲家の傑作の発掘。はフランス中南部、オーヴェルニュー地方クレルモン・フェランの生まれ。幼い頃にギターを知り、1774年にパリに移住して本格的に学び、やがてパリでも屈指のギターの名手として活躍した。一方軍人としても知られており、ルイ14世の護衛についたり、コブレンツに亡命していた後のルイ18世の軍隊に入って戦場で名を上げたり、かと思えば1804年にはザンクト・ペテルブルグの宮廷に音楽家として雇われ10年間も厚遇された。さらに国王になったルイ18世のもとでも厚遇されたものの、1830年の7月革命で失脚、貧困の中亡くなった。何という波乱万丈の人生。 音楽はいかにも革命期のフランスの音楽らしいキビキビとした鋭い生命力と高度な技巧が施された華やかさがあるもので、これぞまさにフランス・ギター革命。時代物のギターを使ったデュオ・スピノージとアンサンブル・マテウスのズバリとした伴奏が、刺激と楽しさを振りまく。 | ||
OP-30397 (HYBRYD_SACD) 廃盤 |
ヴィヴァルディ: 聖母被昇天のための晩祷 (アレッサンドリーニによる再現版;抜粋) [詩篇「ドミネ・アド・アデュヴァンドゥム・メ」RV.593/ 詩篇「ディクシト・ドミヌス」RV.594/ 詩篇「ニシ・ドミヌス」RV.608/ 詩篇「ラエタトゥス・スム」RV.607/ 2つのオーケストラ、2つのヴァイオリンと 2つのオルガンのための協奏曲 ヘ長調RV.584] |
ジェンマ・ベルタニョーリ(S) ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) アンナ・シンボリ(A) サラ・ミンガルド(A) ジャンルカ・フェッラリーニ(T) マッテオ・ベッロット(Br) アントニオ・デ・セコンディ(Vn) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
録音:2003年7月。通常CD:OP-30383(2CDs)からのハイライトをSACD盤とした物だが、元々アレッサンドリーニによる再現作品であるため、今回含まれている5曲をお聞きになりたい方なら、問題無いかもしれない。 | ||
イル・ジャルディーノ・アルモニコ 〜悪魔の棲む家 グルック: バレエ「ドン・ファン」〜幽霊と復讐の女神たちの踊り C.P.E.バッハ:シンフォニア ロ短調 Wq.182 No.5 ロカテッリ: 合奏協奏曲 変ホ長調 Op.7 No.6「アリアドネの涙」 W.F.バッハ:チェンバロ協奏曲 ヘ短調 ボッケリーニ: シンフォニア ニ短調 Op.7 No.4「悪魔の棲む家」 |
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮 イル・ジャルディーノ・アルモニコ エンリコ・オノーフリ(Vn) オッターヴィオ・ ダントーネ(Cemb) | |
録音:2004年3、8、10月、クレモナ。 イル・ジャルディーノ・アルモニコがTELDECからNAÏVEに移籍、その第1弾。過激なまでの鋭角系バロック・アンサンブルとして1990年代に一世を風靡したイル・ジャルディーノ・アルモニコ。TELDECの縮小路線のあおりを受けて近況が伝わって来なかったが、このアルバムを聴けば、彼らの骨太のダイナミックな音楽に一層磨きがかかっていることがわかる。 今回のアルバムは前古典派から古典派の作曲家の作品集。聴きものはなんといっても、表題となっているボッケリーニのシンフォニア。まさしく悪魔的。W.F.バッハの美しいチェンバロ協奏曲では、オッターヴィオ・ダントーネがソロ。ダントーネは近年指揮者としても目覚しい活躍をしており、2005年4月にはスカラ座(アルチンボルディ)でヘンデルの「リナルド」を指揮する予定。 | ||
ヴィヴァルディ:オペラからの抜粋集 「勝利のユーディタ」、「オリンピアーデ」、 「試練の中の真実」、「狂気を装うオルランド」 からのアリア、場面(全17トラック) |
フィリップ・ジャルスキ(CT) サラ・ミンガルド、 ナタリー・シュトゥッツマン(A) マグダレーナ・コジェナー(Ms) アントニー・ ロルフ=ジョンソン(T) 他 リナルド・アレッサンドリーニ、 アレッサンドロ・デ・マルキ、 ジャン=クリストフ・ スピノージ指揮 | |
ヴィヴァルディ・エディションで発売された4つのオペラからの聴き所セレクション。全曲盤には手が伸びなかった方にはうれしい企画のはず。ヴィヴァルディ・オペラ入門 にも最適の一枚。 | ||
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(晩課) | ロベルタ・インヴェルニッツィ、 モニカ・ピッチニーニ、 アンナ・シンボリ(S) サラ・ミンガルド(A) フランチェスコ・ ゲラルディーニ(CT) ヴィンツェンツォ・ディ・ドナート、 ルカ・ドルドロ、 ジャンルカ・フェラリーニ(T) ピエトロ・スパニョーリ、 フーリオ・ザナージ(Br) アントニオ・アベーテ、 ダニエレ・カルノヴィク(B) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:2004年4月、ローマ,ファルネーゼ宮殿。 音楽史上の偉大な巨人、クラウディオ・モンテヴェルディの傑作の中でも、とりわけ彼の革新的表現意欲が明確に示さた傑作として名高いのがこの「聖母マリアの夕べの祈り」。演奏至難な上に規模も巨大という途方もない作品が故に、多くの演奏家を惹き付け続けている。そしてついに登場したのが御存知リナルド・アレッサンドリーニ。かつてまだ30歳そこそこの時に画期的なモンテヴェルディのマドリガーレ集を立て続けにリリース、その完成度の高さで世界中をアッと言わせたアレッサンドリーニだけに、それから十年を経て成熟したこの録音の充実振りはたいへんなもの。 驚くべきことに、この録音では合唱団を用いておらず、歌手は全てソリスト。しかも、歌っている人たちは全員、いずれも単独でもお客を呼べる古楽界のスター歌手ばかり。しかも彼らがピタリとアンサンブルを決めるのだからたまらない。ついにイタリア古楽勢による「ヴェスプロ」決定盤の登場か、おおいに期待したい。 | ||
ヴィヴァルディ:室内協奏曲と室内カンタータ集 Vol.2 協奏曲 イ短調 RV.108(フラウト・ディリット、 2つのヴァイオリンと通奏低音のための)/ カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」RV.651/ 協奏曲 ニ長調 RV.92(フラウト・ディリット、 ファゴット、ヴァイオリンと通奏低音のための)/ カンタータ「泣け、涙の泉よ」RV.656/ 協奏曲 へ長調 RV.100(フラウト・トラヴェルソ、 ファゴット、ヴァイオリンと通奏低音)/ カンタータ「立ち去る波のざわめきに」RV.657 |
ジェンマ・ベルタニョッリ(S) ジョルジョ・タバッコ (Cemb)指揮 ラストレー | |
ヴィヴァルディ・エディション。協奏曲は、縦笛か横笛を中心としたもので、編成が小さいので派手さはない代わり、部屋の中で親しい友人と歓談するような喜びに満ちている。一方、カンタータは、小規模ながらソプラノの魅力を存分に引き出した高度なもの。先日発売された「狂人を装ったオルランド」で魅力的な魔女役を演じたジェンマ・ベルタニョッリが申し分ない美感、技術で難しいソロ・パートを歌い切っている。ヴェネツィアの貴族の館の一室での贅沢な時間を味わえるアルバム。 | ||
ヴィヴァルディ:様々な楽器のための協奏曲集 2つのオーボエ、2つのクラリネット、 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV.559/ ファゴット、 弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV.497/ 2つのヴァイオリン、2つのリコーダー、 2つのオーボエ、ファゴット、 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV.566/ 2つのオーボエ、 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV.534/ オーボエ、ヴァイオリン、 弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 RV.548/ オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV.454/ 2つのオーボエ、2つのクラリネット、 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV.560 |
アルフレード・ベルナルディーニ (Ob)指揮 ゼフィーロ・バロックo. | |
録音:2004年11月。 2005年1月に来日、モーツァルトの素晴らしい演奏を聴かせてくれたアルフレード・ベルナルディーニとゼフィーロ。彼らは既に1枚ヴィヴァルディ・アルバムをリリースしている(E-8679)が、今回はOPUS111のヴィヴァルディ・エディションとして初の参戦。卓越したオーボエ奏者であるベルナルディーニとその仲間だけに、さすが木管楽器の特性を完璧に知り尽くした演奏が見事。来日公演でも絶賛された彼らの温かい音色と表情の豊かさは、ヴィヴァルディでも大きく生きている。「ヴァイオリン協奏曲ばかりがヴィヴァルディじゃない」と改めて認識させられること間違いなし。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」RV714
サンドリーヌ・ピオー(S;リコリ) ヴェロニカ・カンヘミ(S;モラスト) マリー=ニコル・ルミュー(A;エルピーナ) ロレンツォ・レガッツォ(B;オラールト) フィリップ・ジャルスキ(CT;オズミーノ) トピ・レーティプー(T;ナレーテ) サラ・ミンガルド(A;ジュノーネ) クリスティアン・セン(B−Br;エオーロ) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス | ||
録音:2008年4月、5月。 ヴィヴァルディ・エディション、シリーズ9作目となるオペラ。なんといっても歌唱陣の豪華さが目立ち、このヴィヴァルディ・エディションがいよいよ音楽界の重要プロジェクトとなっていることを感じさせる。オズミーノ役のジャルスキの長大なオペラは思わず息をのんで聴き入ってしまう。スピノージの演奏は、エレガントさを失わず、しかし極めて鮮やかな見事な出来栄え。 このオペラの物語の舞台はナクソス島、海賊オラールトの領地。二人の兄弟オズミーノとティルシは幼い頃に誘拐され、お互いが兄弟であることも知らぬまま海賊に育てられる。海賊オラールトが他の島から羊飼いのネレーテ、そして彼の娘リコリとエルピーナを新たな捕虜として連れて来る。若き男女の恋の物語をはさみつつ、最後は二人が兄弟であることが判明、神々の助けをかりて、海賊の支配からも逃れるといった内容。 | ||
J.S.バッハ: ブランデンブルク協奏曲 BWV.1046-1051 カンタータ第174番「われ心より至高なる神を愛する」〜 シンフォニア [特典DVD] ローマ・ファルネーゼ宮殿における録音セッションの映像 |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:2005年3月、パラッツォ・ファルネーゼ〔ファルネーゼ宮/現・フランス大使館〕、ローマ、イタリア。
英 BBC ミュージック・マガジン「ベスト・レコーディング」、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、ウェブ・サイトのクラシックス・トゥデイ「10/10」獲得盤。
ヴィヴァルディで名演を破竹の勢いで続々リリースしたアレッサンドリーニが、ついにバッハの大傑作ブランデンブルク協奏曲の全曲を録音。これが期待に違わぬ名演。イタリア人の中でもリズムの闊達とシャッキリした覇気ではピカイチのアレッサンドリーニだけに、聞きなれたはずのブランデンブルク協奏曲から、驚くばかりの弾ける喜びを見事に引き出している。ドイツ風のゴツゴツした演奏とはもちろん別物、作為丸出しでガリガリと弾いた演奏とも違い、生命力の喜びに溢れたイタリア的美感の極上演奏。 併録のカンタータ第174番のシンフォニアは、ブランデンブルク協奏曲第3番の第1楽章(弦9声部)に、ホルン、オーボエを加えるなどして15声部の華やかな音楽へと編曲したもの。「こんな風になるのか!」と驚くこと必至の、隠れた名曲。 うれしいことに、特典DVDで収録風景を見ることができる。ローマでも屈指の名建築の一つで、現フランス大使館であるファルネーゼ宮殿の一室という、贅沢な演奏風景を見るのもまた一興。DVD:NTSC region 0。 | ||
ヴィヴァルディ: 歌劇「ティート・マンリオ」(1719年初演;2003年校訂版) |
ニコラ・ウリヴィエーリ (Br:ティート・マンリオ) カリーナ・ゴーヴァン(S:マンリオ) デボラ・ベロネージ(Ms:ルーチオ) アン・ハレンベリ (Ms:セルヴィーリア) マリヤーナ・ミヤノヴィッチ (A:ヴィテッリア)他 オッターヴィオ・ダントーネ指揮 アカデミア・ビザンチナ | |
録音:2005年7月。 ヴィヴァルディ・エディション。マントヴァで初演されたオペラ。ティート・マンリオとは、紀元前4世紀のローマの執政官ティトゥス・マンリウス・トルクゥアトゥスのことで、執政官、独裁官を何度も務めた名将。彼はまた、敵との一騎打ちを禁じた命に背いた息子を罰し、首を跳ねたことでも後世に知られている。このオペラでも、父と息子の話が軸となりながら、敵と味方、血縁、恋愛が複雑に絡み合った、大変にドラマティックな物語となっている。 今回の録音は、ボーヌでの上演と連携したもの。イタリアの美形美声バスのウリヴィエーリのタイトルロール、カナダ出身でメキメキと頭角を現しているゴーヴァン、その他ミンコフスキやクリスティから引っ張りだこのハレンベリにミヤノヴィッチと、隙のないキャスト。そして3時間を越す大作をバッチリ纏め上げたダントーネの手堅い手腕と、文句なしの出来ばえ。ブックレットにダントーネのインタビューを掲載。 | ||
ヴィヴァルディ・エディション ヴィヴァルディ: モテット「正しい怒りの激しさに」RV.626 シンフォニア ロ短調 「聖なる墓にて」RV.169 詩篇「主の僕たちよ、主を讃えよ」RV.601 ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲 ニ短調 RV.541 ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 「聖ロレンツォの祝日のために」RV.286 |
サンドリーヌ・ピオー(S) オッターヴィオ・ダントーネ指揮 アカデミア・ビザンチナ | |
「ティート・マンリオ」で大絶賛されたオッターヴィオ・ダントーネとアカデミア・ビザンチナ、しかもいま古楽界でもっとも人気の高いソプラノの一人サンドリーヌ・ピオーが参加という話題のアルバム。ヴィヴァルディのモテットの中でも人気が高い「正しい怒りの激しさに」と、技巧的にも高度な「主の僕たちよ、主を讃えよ(ラウダーテ・プエリ)」を収録、どちらも胸がスカッとする出来ばえ。ピオーの歌は、透明な声と高度な装飾テクニックはもちろん、メカニカル臭さが微塵もない、思わずうっとりと微笑んでしまうような愛らしさに満ちている。もちろん、ここ数年進境著しいダントーネの音楽も抜群。 | ||
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.1 ニ長調 RV.208「モグール」/ト短調 RV.332/ ニ長調 RV.234「不安」/ハ短調 RV.199「疑い」/ 変ロ長調 RV.362「狩」/ホ長調 RV.270「休息」 |
エンリコ・オノーフリ(Vn)指揮 アカデミア・モンティス・レガリス | |
長年イル・ジャルディーノ・アルモニコのソロ・ヴァイオリニストとして活躍しているエンリコ・オノーフリが、いよいよ指揮も兼ねての本格的なソロ活動に乗り出し、naiveレーベルの看板とも言うべき「ヴィヴァルディ・エディション」のヴァイオリン協奏曲シリーズに着手。 さすがは有名古楽団体をリードしてきた人物、見事にヴィヴァルディのエネルギーを迸らせている。日本でのヴィヴァルディ人気がうなぎ昇りの昨今、またまた刺激的な企画の登場だ。 | ||
ヴィヴァルディ:「グリゼルダ」 | マリー=ニコル・ルミュー (Ms:グリゼルダ) ヴェロニカ・カンヘミ (S:コスタンツァ) シモーネ・ケルメス (S:オットーネ) フィリップ・ジャルスキ (CT:ロベルト) ステーファノ・フェッラーリ (グアルティエーロ) イェスティン・デイヴィス (CT:コッラード) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮 アンサンブル・マテウス | |
録音:2005年12月。 ヴィヴァルディ・エディション第25弾、スピノージとアンサンブル・マテウスによる「グリゼルダ」。 この作品は、1735年にヴェネツィアで初演されたオペラ。台本はアポストロ・ゼーノで、先にHMFから発売された父スカルラッティの同名オペラ(HMC-901805)と話の大筋は同じ、テッサリアのグァルティエーロ王とその妻グリゼルダの物語。ただしヴィヴァルディの用いた台本は、かのゴルドーニが大幅に加筆修正したもの。今回の録音は、2005年9月10月にスピノージがパリのシャンゼリゼ劇場、アンブロネ音楽祭などで上演、大喝采を得た後に収録されたもの。ルミュー、カンヘミ、ケルメス、ジャルスキといった豪華なメンバーを揃え、万全の出来栄え、ヴィヴァルディの醍醐味にタップリ浸りたい。 | ||
グリゴリー・ソコロフ〜スペシャル・ボックス J.S.バッハ:フーガの技法/パルティータ第2番 BWV.826 ベートーヴェン:ロンド Op.51 Nos.1,2/同 Op.129/ ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 Op.4 No.7/同第28番 Op.101 ショパン:24の前奏曲 Op.28 ブラームス:バラード Op.10/ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.5 |
グリゴリー・ソコロフ(P) | |
OP-30346、OP-30420、OP-30336、OP-30366をまとめてのBOX化(単売は廃盤もあり)。演奏会やCDも少ないながら、その演奏を聞いた者は必ずといって言いほど絶賛し、生きながら既に伝説となりつつあるピアニスト、ソコロフのきわめつけの名演をまとめたボックス・セット。正確無比のテクニックと考え抜かれた構成は、聴く者を自然と引き込ませる力をもっている。人ぎらい、やや変わり者というイメージとは程遠い、奇をてらわない演奏である。 | ||
クリストフ・コワン& イル・ジャルディーノ・アルモニコ〜 ヴィヴァルディ: チェロのための協奏曲集 Vol.1 チェロ、弦と通奏低音のための 協奏曲 イ短調 RV419/ チェロ、弦と通奏低音のための 協奏曲 ヘ長調 RV410/ チェロ、ファゴット、弦と通奏低音の ための協奏曲 ホ短調 RV409(*)/ ピッコロ・チェロ、弦と通奏低音の ための協奏曲 ト長調 RV414/ チェロ、弦と通奏低音のための 協奏曲 ニ長調 RV406/ チェロ、弦と通奏低音のための 協奏曲 ハ長調 RV398/ チェロ、弦と通奏低音のための 協奏曲 イ短調 RV421 |
クリストフ・コワン(Vc) アルベルト・ゲッラ(Fg;*) ジョヴァンニ・アントニーニ指揮 イル・ジャルディーノ・ アルモニコ [エンリコ・オノーフリ (コンサートマスター)] | |
録音:2006年2月、8月、グスタフ・マーラー・ザール、トーブラッハ(ドッビアーコ)、イタリア。絶好調のヴィヴァルディ・エディション、最新盤はバロック・チェロの帝王クリストフ・コワンをソリストに迎えてのチェロ協奏曲。 チェロの心を震わす美しい音色に思わず息をのみ、その雄弁な語り口には圧倒される。オノーフリ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコも、テンションの高い丁々発止のアンサンブルで、学者肌の帝王コワンを挑発しているかのよう。録音が非常によく、すべての音が肉声のように、潤いを帯びつつ鮮やかにとらえられているのも魅力2006年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭で、オノーフリ指揮コワンのソロによるハイドンのチェロ協奏曲が演奏され、大絶賛だったことをご記憶の方もいらっしゃるかもしれない。今をときめくスターたちによるヴィヴァルディの協奏曲、演奏の面でも録音の面でも、期待を裏切らないものとなっている。 | ||
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集 Vol.2 [ニ長調RV 232/ホ長調RV 264/ ト短調RV 325/イ長調RV 353/ ニ長調RV 243「 senza cantin 」/ 変ロ長調RV 368] |
アントン・シュテック(Vn) フェデリコ・マリア・ サルデッリ指揮 モード・アンティコ | |
絶好調のヴィヴァルディ・エディション最新盤は、大きな反響を得た「ヴァイオリン協奏曲集第1集/オノーフリ(OP-30417)」に続くヴァイオリン協奏曲第2弾。 流浪の名人、コンチェルト・ケルンのメンバーであり、ドイツのトロッシンゲンにある音楽院で後進の指導にもあたっている、アントン・シュテックの登場。シュテックは、インタビューで、「鬼才パガニーニの先駆者は、ロカテッリ(1695-1764)であったと考えていた。しかし、ロカテッリにはヴィヴァルディというものすごいライバルがいた、ということを痛感させられたレコーディングとなった」と語っているように、超絶技巧の嵐に息つく暇もない! 高度なテクニックと知力とを兼ね備えたシュテックによる演奏は、音符ひとつひとつが溌剌としていて踊っているかのよう。デュナーミクの対比、ふとした瞬間に翳るニュアンス、どの曲もどの小節どの音も、驚きと喜びに満ちている。一度聴いたらやめられない刺激的な一枚。 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741):マンドリン、リュートのための協奏曲集 2つのマンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲 ト長調 RV532/ ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオ ト短調 RV85/ マンドリン、弦と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV425/ ヴィオラ・ダモーレ、リュート、弦と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV540/ ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオ ハ長調 RV82/ 2つのヴァイオリン、リュートと通奏低音のための協奏曲 ニ長調 RV93 ロルフ・リスレヴァン(リュート/バロック・キタラ/マンドリン) アンサンブル・カプスベルガー [リッカルド=マサヒデ・ミナシ、ヴァレリオ・ロジート、パブロ・ヴァレッティ、ブリギッテ・トイブル、 エヴァ・ポスヴァネク(Vn) マンフレート・クレーメル(Vn/ヴィオラ・ダモーレ) エンリコ・パリッツィ、ラウラ・ジョンソン(Va) ローレンツ・ドフトシュミット(ヴィオローネ) ルドヴィコ・ミナシ、バラージ・マーテー(Vc) トーマス・C.ボイセン(テオルボ/キタラ) ベアトリス・ポルノン、エドゥアルド・エゲツ、ブライアン・フェーハン(テオルボ) トール=ハロルド・ヨンセン(*)、エドゥアルド・エグエズ(#)、ブライアン・フェーハン(+) (キタラ・バテンテ;*, # /キタラ・バロック;#, +) グイド・モリーニ(ポジティヴOrg)] | ||
リュート、マンドリン界の流浪の詩人にして名人、ロルフ・リスレヴァンがヴィヴァルディ・エディションに登場。ここに彼の紡ぎだす音は、緩叙楽章で聴かせる空気に溶け込む典雅な音色から、一音一音が明確な主体性をもったテンポの速い楽章まで、実に雄弁で変化に富んでいる。ヴィヴァルディがちりばめた細かなパッセージや急速なピツィカートもいとも軽がると弾きこなしており、きらびやかな音の玉手箱のよう。テレビなどでも耳にする機会の多いRV425では、マンドリンのどこか「エキゾチック」ともいえる雰囲気の音色が楽しめる。 ヴィヴァルディが生きていた当時、リュートやマンドリンはもっぱら通奏低音演奏のために用いられていた楽器だった。リスレヴァンによって選ばれここに収録された曲は、もちろんすべてリュートやマンドリンが大活躍。刺激的なリズム、和声的効果、各楽器の音色を熟知した上での編成のとりかた、マンハイム楽派を思わせるような起伏に富んだディナーミク、すべての要素がふんだんにもりこまれており、まるで劇場音楽のような豪華さと楽しさに満ちており、ヴィヴァルディがいかにこれらの楽器を愛していたかがうかがわれる。録音も実に色彩鮮やか、瑞々しくカラフルなフルーツを思わせる仕上がりとなっている。 | ||
アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):モテット集(全10曲) 聖なる処女のためのリタニー/アヴェ・レジーナ・チェロルム/ クラメムス・アンテ・デウム/サルヴェ・レジーナ/マニフィカト/他 リナルド・アレッサンドリーニ(Org)指揮コンチェルト・イタリアーノ アレーナ・ダンチェヴァ、モニカ・ピッチニーニ、アンナ・シンボリ(S) ガブリエッラ・マルテッラッチ(A) アンドレア・アッリヴァベーネ(CT) ルカ・ドルドーロ、ラッファエレ・ジョルダーノ(T) マッテオ・ベッレット、セルジョ・フォレスティ(B) クレイグ・マルキテッリ、ミケル・レオポルド(テオルボ) | ||
録音:2006年。すべて世界初録音。 音楽一家に生まれ、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の楽長も務めたメラーニによる宗教作品は、手稿譜の大多数が大聖堂の古文書室に眠ったままになっており、生前の活躍と比べると不当な程、近年に至るまでほぼ知られないままだった。彼は16声のためのミサ曲、10のオラトリオ、オペラなどものこしている。 | ||
Vivaldi, il furioso! 〜ヴィヴァルディ・エディション・ハイライト集 管弦楽曲、協奏曲、オペラからのハイライト 「ティート・マンリオ」/「怒ったオルランド」 「オリンピアーデ」/「狂乱を装ったオルランド」 「セミラーミデ」/「勝利のユディータ」 からのアリア |
アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ 他、多数の演奏家 | |
美人モデルをジャケットに起用したナイーブの人気シリーズ、ヴィヴァルディ・エディションのハイライト集。オペラを全曲聴くのはちょっと・・・という人や、声楽もの、器楽もの、いいところだけ聴いてみたい!という人に是非おすすめしたい一枚。 | ||
アレッサンドリーニ〜モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第8巻「戦と愛のマドリガル集」(全曲) 新録音[CD3] 導入と踊り/こんなに素晴らしい勝利を 行け、可愛い羊飼いの娘よ/私は恋の炎に燃えて 心に幸せと喜びを持ちたいのは誰 ダイヤモンドのような忠誠で武装された心 行かないでおくれ、恥じらう娘よ/海が静かであろうとも 麗しいアンジョレッタが/裸足のニンファが 旧 OP-30196[CD1] タンクレーディとクロリンダの戦い(10曲) 情け知らずの女たちのバッロ(10曲) 旧 OP-30187[CD2] シンフォニア/人々よ、愛の込みのことを歌うがいい ニンファの嘆き(2曲)/かわいい小鳥よ どうして逃げるのだ、ああフィリッデよ 軍神マルスのために歌え(2曲) 恋する者はみな戦士(4曲)/天も地も風も今や沈黙し(2曲) 愛という狡猾な敵が来る/この上なく優しい小夜鳴き鳥よ 心に燃え、焦がれ、憔悴し |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
リナルド・アレッサンドリーニがついにモンテヴェルディのマドリガーレ集第8巻「戦と愛のマドリガル集」の全曲録音を完成した。アレッサンドリーニは、1997年と98年に2枚のマドリガーレ集第8巻のCDをリリース、大変高い評価を得て、指揮者アレッサンドリーニの活路を開いたといってよいだろう。しかし第8巻にはまだ数々の優れたマドリガーレが残っていた。今回、それらを新たに録音し、前の録音と併せ、ついに第8巻全曲録音を達成した。もちろん、単なる収録曲数の多さが重要なのではなく、その演奏がことごとく素晴らしい点こそ、この全集の大きな価値。イタリア人ならではの明瞭な母音の歌唱、ダイナミックで切り込みの激しい音楽、濃い官能性など、これぞ決定盤の名にふさわしい大名演。 英仏伊語による100ページの解説冊子付き。 | ||
なんとアレッサンドリーニのトゥーマ! フランティシェク・イグナーツ・ アントニーン・トゥーマ(1704-1774): 4声のソナタ イ短調/パルティータ(4声) イ短調/ シンフォニア(4声) 変ロ長調/ シンフォニア(3声) 変ロ長調/ パルティータ(3声) ハ短調/ ソナタ(4声) ホ短調/ソナタ(3声) イ短調 |
リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
「刺激的な古楽演奏」を語る上ではずせないアレッサンドリーニ、待望の新譜はトゥーマ。チェコに生まれ、その後ウィーンに移り、キンスキー伯の庇護を受け、フックスの下で学ぶ傍ら教会音楽家として活動、そして宮廷や貴族に仕える副楽長を務めた。シンコペーション、ため息のような旋律、長・短調の突然の交替といった、ギャラント様式を思わせる作風で、さらに二重フーガがあちこちで用いられるなど、卓越した作曲技法の持ち主だった。 といえば、アレッサンドリーニほど彼の作品を演奏するのに適した人物はいないだろう。彼が心地よく刻むチェンバロの和音は、うつろう気分を濃厚に反映させ、さらに声部の絡み合い、コントラストのつけ方など、実に見事。嬉しい驚きに満ちた1枚となっている。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「アテナイデ」 RV702 | サンドリーヌ・ピオ (S;アテナイデ) ポール・アグニュー (T;レオンティーノ) ギユメット・ロランス (Ms;プルケリア) ナタリー・シュトゥッツマン (Ms;マルツィアーノ) ヴィヴィカ・ジュノー (S;テオドージョ) ロミーナ・バッソ (Ms;ヴァラーネ) ステーファノ・ フェルラーリ (T;プローボ) フェデリーコ・マリア・ サルデッリ指揮 モード・アンティクォ | |
ヴィヴァルディ・エディション。世界初録音! 「アテナイデ」は、1728年にフィレンツェで初演されたオペラ。アテナイデとは、東ローマ皇帝テオドシウス2世の皇后アエリア・エウドキア(401-460;元々アテナイスという名前だった)のこと。皇后になったにもかかわらず、後半生を聖地エルサレムで暮らしたことで知られている。台本は高名なアポストロ・ゼーノ。今回の起用された歌手の豪華なこと!バロックものではおなじみのサンドリーヌ・ピオ、ポール・アグニュー、ギルメット・ロランス、ご存知超絶技巧の歌姫ヴィヴィカ・ジュノーに加え、低音女王ナタリー・シュトゥッツマンまで起用、また「救われたアンドロメダ」の日本公演で好評だったロミーナ・バッソが参加しているのもうれしいもの。ヴィヴァルディを得意とするサルデッリとモード・アンティクォの演奏も万全。イタリア・アントニオ・ヴィヴァルディ研究所のクリティカル・エディションを使用している。 | ||
これぞ400年記念の本命! アレッサンドリーニの「オルフェオ」! モンテヴェルディ:「オルフェオ」 |
フリオ・ザナージ (Br;オルフェオ) アンナ・シンボーリ (S;エウリディーチェ、 プロセルピナ) サラ・ミンガルド (A;使者、希望) モニカ・ピッチニーニ (S;音楽) セルジョ・フォレスティ (B;カロンテ) アントーニオ・アベーテ (B;プルトーネ) ルカ・ドルドロ (T;アポロ) リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音: 2007年2月、ローマ。 2007年は、モンテヴェルディの「オルフェオ」がマントヴァで初演されてからちょうど400年。各地で記念公演が催され、新録音も登場している。その中にあって最も注目されているのが、このアレッサンドリーニの待望の録音!マドリガーレでの豊かな経験を駆使し、劇的でありながら、隅々まで考え抜いた知性が行き渡り、そして心を揺さぶる「オルフェオ」を作り上げている。アレッサンドリーニの指揮による「オルフェオ」は、2008年スカラ座でも上演されることになっている。キャストも充実。フリオ・ザナージは近年オルフェオ役として最も信頼されている歌手。テノールで歌われることの多いオルフェオ役、しかしザナージのような柔らかい気品と情熱を兼ね備えたバリトンで歌われてこそ、神の血を引いた者の気高さが感じられる。重要な役どころである使者の女には、サラ・ミンガルドを配し、冥界の王プルトーネにはアントーニオ・アベーテ、幕切れを引っ張るアポッロにはルカ・ドルドロと、磐石。 多数の_図版を含む160ページを越す豪華なハードカバー仕様(縦横はCDと同じサイズ)のためか、通常アイテムよりも高額となっている。また、この形では限定販売とのこと。 | ||
発見されたアリア ヴィヴァルディ: 「試練の中の真実」/「スカンデルベグ」 「テウッツォーネ」/「ティート・マンリオ」 「怒れるオルランド」からのアリア 弦楽のための協奏曲 ヘ長調 RV136 ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 RV369 |
ソーニャ・プリーナ(A) オッターヴィオ・ダントーネ指揮 アッカデミア・ビザンティナ ステーファノ・ モンタナーリ(Vn) | |
好評のnaïveヴィヴァルディ・エディション、新刊はヴィヴァルディのアリア集。 珍しいのは「スカンデルベグ」、オペラは失われ、収録されている2つのアリアが現存するのみ。「怒れるオルランド」、「テウッツォーネ」、「試練の中の真実」からのアリアも、全曲CDに収録されたものとは異なった版を使用するというこだわりぶり。歌うはソーニャ・プリーナ。1975年生まれのイタリアのアルトで、バロックを中心に活躍している。ヴィヴァルディ・エディションには、アレッサンドリーニ指揮の「オリンピアーデ」(OP-30316)、同じく「セーヌ川の祝典」(OP-30339)、デ・マルキ指揮の「狂人を装ったオルランド」(OP-30392)に出演する常連で、さらにサバール指揮の「ファルナーチェ」(AV-9822)にも出演、ヴィヴァルディのアルト歌手として絶大な信頼を置かれている。気品と情熱を兼ね備えた彼女の歌は、このアリア集に収録されたヴィヴィアルディの多種多様なアリアの魅力を存分に引き出している。しかも伴奏がなんとダントーネとアッカデミア・ビザンティナ。ステーファノ・モンタナーリのソロによる協奏曲も聞きもの。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「勝利のユディータ」 RV.644(抜粋)
マグダレーナ・コジェナー(S;ユディータ)他 アレッサンドロ・デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス | ||
OP-30314からの抜粋。 | ||
ヴィヴァルディ: 歌劇「オリンピアーデ」 RV.725(1734;アレッサンドリーニ新校訂版)(抜粋) サラ・ミンガルド(A) ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)他 リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
OP-30316からの抜粋。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「試練のなかの真実」RV.739(抜粋)
ナタリー・シュトゥッツマン(A;ダミラ) サラ・ミンガルド(A;メリンド他) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス | ||
OP-30365からの抜粋。 | ||
ヴィヴァルディ:主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)RV.608 / クレド ト長調 RV.592 〜十字架にはりつけられ [Crucifixus] / スターバト・マーテル RV.621 フィリップ・ジャルスキ(CT) マリー=ニコル・ルミュー(A) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス | ||
録音:2007年7月。飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者スピノージと、うるおいをたっぷりと湛えながら、一音一音が鋭利な刃物のように耳と心に突き刺さってくるような鮮烈な音色のアンサンブル・マテウスのヴィヴァルディ。「Nisi Dominus」は、詩篇に基づくカウンターテナー(またはアルト)のためのソロ・カンタータ。オペラ作曲家としても名高いヴィヴァルディならではの声楽パートのドラマティックな書法、また、歌を支える弦楽オーケストラの洗練された書法、そして神に対する信仰の深さ、すべてが一体となって感動を呼び起こす。スターバト・マーテルは世に様々な録音があるが、これは新たな名演の誕生と断言出来る。ルミューの美しい声は言うまでもないが、カウンターテナー界の新星ジャルスキの、深く力強いパッションを内に秘めながらもまっすぐで澄んだ声が、見逃すことのできない輝きを放っている。もちろん、スピノージ率いるアンサンブル・マテウスの潤いをたっぷりと湛えた弦の音色の美しさもあますところなくとらえられた、鮮やかな録音となっている。 この商品は代理店からのインフォに「特別価格帯」と記され、他より高額の商品となっております。 | ||
OP-30455 (4CD) 廃盤 |
ヴィヴァルディ:作品集 CD1:(OP-569120) ヴァイオリン協奏曲集「四季」/ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV.171/ 弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調「コンカ」 RV.163 ファビオ・ビオンディ(Vn) エウローパ・ガランテ CD2:様々な楽器のための協奏曲集(OP-30409) [RV.559/RV.497/RV.566/RV.534/RV.548/RV.454/RV.560] アルフレード・ベルナルディーニ(Ob)指揮ゼフィーロ・バロックo. CD3:弦楽のための協奏曲集(OP-30377) [RV.159/RV.153/RV.121/RV.129/RV.154/RV.115/RV.143/RV.141/RV.120/RV.156/RV.158/RV.123] リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ CD4:ファゴットとオーボエの協奏曲集 Vol.1(OP-30379) [RV.498/RV.451/RV.545/RV.481/RV.461/RV.501「夜」] セルジョ・アッゾリーニ(Fg) ハンス・ペーター・ヴェスターマン(Ob) ジョルジョ・ファーヴァ指揮ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカ | |
原盤:OPUS 111。絶好調のヴィヴァルディ・エディションからもスペシャル・ボックスの登場。名盤がずらり、近年発売され、話題となったファゴットとオーボエのための協奏曲集も含まれている。 #代理店完売のため、廃盤となりました。 | ||
ソコロフのショパン、セット化 ショパン: 24の前奏曲集Op.28(*)/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35(#)/ 12の練習曲集 Op.25 (#) |
グリゴリー・ソコロフ(P) | |
旧 OPS-30-9006、OPS-30-290 (OP-30290) 、OP-30336[以上(*)]、OP-30289 (OPS-30-289)、OP-30385[以上(#)] 。 1966年、16歳でチャイコフスキー・コンクールに優賞するも、極めて演奏活動に慎重で、さらに録音とくれば数えるほどしか存在しないソコロフ。彼は OPUS 111 の創業者ヨランタ・スクラと息が合ったのかこのレーベルに7タイトルほどの録音を残したが、スクラ引退後は 親会社となった NAIVE から DVD 映像を一枚発売したのみ(それも2002年の演奏)で、再び録音からは遠ざかってしまっている。このショパンも既に愛好家なら所持しているべき名演だが、まだの方には(特に(#)が単売ではしばらく廃盤だっただけに)嬉しい再発売。 | ||
ヴィヴァルディ:チェロのための協奏曲集vol.2 [ヘ長調RV.411/ハ短調RV.401/変ロ長調RV.408/ ト短調RV.417/ハ長調RV.399/ニ長調RV.403/ イ短調RV.422] |
クリストフ・コワン(Vc) ジョヴァンニ・アントニーニ指揮 イル・ジャルディーノ・アルモニコ エンリコ・オノーフリ (コンサートマスター) | |
毎度毎度鮮烈なジャケットでおなじみのヴィヴァルディ・エディション、チェロ協奏曲集の第2弾がついに登場する。ソリストのコワンはもとより、オケ、指揮者も同じメンバーとくれば、期待しないわけにはいかない。ディスクの冒頭から、ヴィヴァルディのオペラを思わせる、華やかで軽快、さっそうとした作品が耳に飛び込ん出来る。特に印象的なのが、3曲目のRV.408。ヴィヴァルディお得意の 変ホ長調でかかれており、シンプルな旋律でありながら、実に洗練された伴奏がつけられている。ますますその芸に磨きがかかり脂の乗ったコワン、また、瑞々しい音でアンサンブルを展開するイル・ジャルディーノ・アルモニコの面々に脱帽の、胸のすくような爽快な1枚。 | ||
ペルゴレージ(1710-1736): 聖エミディオのためのミサ(ローマ・ミサ)(1734年) A.スカルラッティ(1660-1725): サンティッシモ・ナターレ・ミサ (クリスマス・ミサ)(1707年) |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:2008年1月、ローマ。 切れ味鋭い器楽アンサンブル、そして効果的に響きあう声。器楽と声楽の音色をうまくバランスをとりながらブレンドし、一枚の豪奢なタペストリを織り上げることにかけて当代随一の指揮者、アレッサンドリーニ。彼の新譜はペルゴレージとスカルラッティのミサ曲。 ペルゴレージのミサ曲として残されているもののうち、本人の作と断言できるのはミサ曲 ニ長調と ヘ長調の2作のみとされている。ここに収められている聖エミディオのためのミサ(ヘ長調)は2つのオーケストラと合唱が活躍するミサ曲。第1曲の「キリエ」は19小節と大変短いながらも華やかなファンファーレ的な役割を果たす楽章となっている。超高速フーガの終曲ではコンチェルト・イタリアーノの声楽メンバーのテクニックがひときわ輝来る。 スカルラッティのミサ曲(クリスマス用)は2つの合唱隊が効果的に用いられた華やかな作品で、1707年の作品。2つの合唱隊は重なることが殆どなく、また、器楽パートも声楽パートをなぞるだけでなく、華やかな装飾旋律を奏でているなど、大変手の込んだ作品だけにアレッサンドリーニの統率力が光る。 | ||
カンジェミ〜1600年イタリア、1900年アルゼンチン ポルポラ:「ポリフェーモ」〜偉大なジュピターよ/「ヘスペリデスの園」〜私は海の只中に ヴィヴァルディ:「ウティカのカトーネ」〜荒れ狂う海のように/ 「忠実なニンフ」〜言って下さい、ああ モンテヴェルディ:苦しみはとても甘く ピアソラ:アイ短調のミロンガ ヘンデル:「リナルド」〜泣くがままにさせて下さい/ 「時と悟りの勝利」〜 神によって選ばれた天の使者よ/ スペイン語のカンタータ「私の心は決して」 カッチーニ:「エウリディーチェ」〜翼を持つ愛の神よ/グァスタビーノ:鳩は間違えた ブロスキ:私はあの船のように/パイジェッロ:「水車小屋の娘」〜私は心に感じない ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番〜アリア ヴェロニカ・カンジェミ(S) ウナ・ステッラ・アンサンブル [ティボー・ノアリ、ニコラス・マッツォレーニ(Vn) ナディーヌ・ダヴァン(Va) フィリップ・スピノージ(G) アンヌ=ガランス・ファブル・ディト・ガルス(Vc/バスヴィオル) ニコラウ・デ・フィゲイレド(Cemb)] | ||
アルゼンチン出身で、いま充実真っ盛りのソプラノ、ヴェロニカ・カンジェミ。バロック音楽で高い評価を得ている彼女が、ユニークなアルバムを発表した。基本は、カッチーニからパイジェッロまでのイタリアの作曲家の作品。そこに、ピアソラ、グァスタビーノ、ヴィラ=ロボスの作品を入れるというもの。これが不思議に違和感がなく楽しめてしまうのから不思議。ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第5番からの有名なアリアは、フィリップ・スピノージの編曲による室内楽編成の演奏。趣味の良い編曲で、原曲とはまた違った素敵な魅力を醸している。 | ||
シャコンヌ〜リナルド・アレッサンドリーニ フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ集第1巻(1637年版)〜パッサカリア カバリニェス(1644-1712):2つのパッサカリア[第1旋法/第4旋法] ベルナルド・ストラーチェ(c.1637-c.1707): チェンバロとオルガンのタブラチュアの作品の森〜シャコンヌ L.クープラン(1626-1661):シャコンヌ ト長調 J.K.ケルル(1627-1693):チャコーナ / パーセル(1659-1695):シャコンヌ G.リゲティ(1923-2006):英国風パッサカリア L.クープラン(1626-1661):パッサカイユ ト短調 ゲオルク・ムッファト(1653-1704):「オルガン音楽の練習」〜パッサカリア フランソワ・ダジャンクール(1684-1758):シャコンヌ「ラ・ソニング」 J.K.F.フィッシャー(1656-1746):「音楽のパルナッソス山」 より [組曲「エウテルペ」〜シャコンヌ/組曲「ウラニア」〜〜パッサカリア] ヘンデル(1685-1759):シャコンヌ フォルクレ(1672-1745): ヴィオール組曲第2番〜ラ・ビュイソン、シャコンヌ Gratieusement リナルド・アレッサンドリーニ:シャコンヌ「無分別の美」 リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb) | ||
録音:2008年2月。 近年、ヴィヴァルディ・エディションなど指揮に専念していたアレッサンドリーニが、久々に鍵盤ソロ作品をリリース! テーマはシャコンヌとパッサカリア。シャコンヌというと、伝統的な定型バスが反復する上で、メロディー部が様々なかたちであらわれるというのが一般的だが、 『この伝統的なやり方に則っているのはここに収められた作品のうちフレスコバルディとストラーチェのものだけである。他の作曲家たちは、自身で定型となるモティーフを造りだしている。フランスの作品は、パッサカリアのルフランと、無数のクプレが交互に現れる反復というロンドーのエッセンスが盛り込まれている。反復というものは聴者に頭がくらくらするような喜びをもたらす。限られたモティーフの反復、さらにその反復に加速や音量の増加(アッチェレランド)が加わることにより、聴き手は目が回るようなトランス状態に陥るのだ』とアレッサンドリーニはコメントしている(ブックレットより)。 緩急自在、隙のないテンポ設定、創造性にあふれた1枚。 | ||
ヴィヴァルディ・エディション・スペシャル・ボックス 歌劇「狂人を装ったオルランド」[アレッサンドロ・デ・マルキ指揮/OP-30392] 歌劇「勝利のユディータ」[アレッサンドロ・デ・マルキ指揮/OP-30314] 歌劇「ティート・マンリオ」[オッターヴィオ・ダントーネ指揮/OP-30413] 歌劇「試練のなかの真実」[ジャン=クリストフ・スピノージ指揮/OP-30365] 歌劇「怒れるオルランド」[ジャン=クリストフ・スピノージ指揮/OP-30393] 歌劇「アテナイデ」[フェデリーコ・マリア・サルデッリ指揮/OP-30438] 歌劇「ファルナーチェ」[ジョルディ・サバール指揮/AV-9822] 歌劇「オリンピアーデ」[リナルド・アレッサンドリーニ指揮/OP-30316] 歌劇「グリゼルダ」[ジャン=クリストフ・スピノージ指揮/OP-30419] | ||
人気シリーズ、ヴィヴァルディ・エディションからオペラをピックアップ、ALIA VOX原盤の「ファルナーチェ」(サバール指揮/下記OP-30471でレーベル移行&分売)とともにLPサイズの豪華な箱(縦横31センチ、厚さ6センチ、重さ約4.0kg)に収めたもの。豪華ブックレットには、自筆譜の写真が掲載されていたり、ヴェネチアの町の写真が載っていたり、もちろん興味深い内容の文章も豊富。原語のみだが、すべてのオペラのリブレットも含まれる。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「ファルナーチェ」
フリオ・ザナッシ(Br;ファルナーチェ) アドリアーナ・フェルナンデス(S;ベレニーチェ) サラ・ミンガルド(A;タミリ) グロリア・バンディテッリ(S/A;セリンダ) ソニア・プリナ(Ms;ポンペオ) チンツィア・フォルテ(S;ジラーデ) フルヴィオ・ベッティーニ(Ms;アクィリオ) ジョルディ・サバール指揮ル・コンセール・デ・ナシォン エドゥアルド・エグエス(Lute) サルスエラ劇場cho. | ||
録音:2001年10月26日、28日、マドリッド、サルスエラ劇場、ライヴ。旧 ALIA VOX AV-9822 のレーベル移行再発売。 ヴィヴァルディ・エディション。1731年成立時に含まれていたアリアや合唱曲、さらに1738年に初演された際の改変楽曲も含む、文字通りの全曲版。恐ろしいまでの臨場感をもつレチタティーヴォ、また、ダ・カーポ・アリアで歌手たちが見せる素晴らしい装飾など、今なお鮮烈な印象を私たちに与えてくれる。 | ||
ヘンデル: 「シローエ」/「オルランド」/「アグリッピーナ」/ 「セルセ」/「アルチーナ」/「タメルラーノ」/ カンタータ「愛の戦から逃れよ」/ カンタータ「アポッロとダフネ」 からのアリア |
ロレンツォ・レガッツォ(B) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:2008年3月。 ソプラノやテノールに比べ、バスがアリア集になることは極めて稀。それがバロックものなら尚のこと。その状況を突き破ったのが、ヴェネツィア生まれの名バス歌手、レガッツォ。既にnaïveからヴィヴァルディのバスのためのアリア集(OP-30415)が発売され賞讃されたレガッツォ、ここでも期待に違わぬ素晴らしい歌で、深々とした味わいに加え、知性的な歌と鮮やかなコロラトゥーラは最高。様々な役がいずれも強い個性を放っている。レガッツォだからこそできたヘンデルのバスのためのアリア集、ご堪能あれ! | ||
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.3 「Il ballo〜ザ・バレエ」 [RV.352 イ長調/RV.307 ト長調/ RV.268 ホ長調/ RV.333 ト短調/RV.210 ニ長調/ RV.312 ト長調/RV.350 イ長調] |
ドゥイリオ・ M.ガルフェッティ(Vn) ディエゴ・ファゾリス指揮 イ・バロッキスティ | |
録音:2007年11月、2008年1月。 ヴィヴァルディ・エディションの人気シリーズ、ヴァイオリン協奏曲集第3弾の登場。今回のソリストは、マンドリンも華麗に奏でるヴァイオリン弾き、ガルフェッティ。冴え渡る華やかな技巧は胸がスッとする気持ちよさ。乗りのよいリズム、そしてぶんぶんうなる低音は、ジャズかと思ってしまうほど。ヴィヴァルディ自身も気に入っていたとされるRV.210(1725年頃の作)は、最近まで出版されていなかった版を採用しての演奏。強弱のコントラストが鮮やかであること、また、最後の部分にファンタジアが挿入されていることから、ここで採用された版は、オペラの幕間に演奏されたものではないかとされている。大掛かりなヘミオラのリズムや特徴的なアクセントなど、リズムの要素が非常に凝っているのが特徴で、耳に残る。他にも、田舎のお祭り騒ぎを思わせるにぎやかなRV.312など、名曲ばかり。はっとさせられる即興、見事なリズム。聴き所満載、実に楽しめる1枚となっている。録音もいつもながら瑞々しく秀逸。 | ||
ヴィヴァルディ:聖母被昇天のための晩祷(アレッサンドリーニによる再現版)
ジェンマ・ベルタニョーリ、ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) アンナ・シンボリ、サラ・ミンガルド(A) ジャンルカ・フェッラリーニ(T) マッテオ・ベッロット(Br) アントニオ・デ・セコンディ(Vn) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2003年7月。旧 OP-30383 。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「狂人を装ったオルランド」(抜粋)
アントニオ・アベーテ(B:オルランド) ジェンマ・ベルタニョッリ(S:エルジッラ) マリーナ・コンバラート(Ms:ティグリンダ) ソーニャ・プリーナ(A:アルジッラーノ)他 アレッサンドロ・デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス、トリノ歌劇場cho. | ||
全曲:OP-30392 からの抜粋1枚に、スピノージ&アンサンブル・マテウスによるヴィヴァルディ・ハイライトを1枚分加え、さらに「ヴィヴァルディ・エディション」のカタログを付した物。 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741):オーボエ協奏曲集 [RV447 ハ長調(*)/RV455 ヘ長調(#)/RV451 ハ長調(*)/ RV463 イ短調(#)/RV457 ヘ長調(*)/ RV453 ニ長調(#)/RV450 ハ長調(*)] |
アルフレート・ ベルナルディーニ(Ob)指揮 ゼフィーロ | |
録音:2008年(*)/1994年(#)。(#)は15年ほど前の録音であり、特に記載は無いが再発売だろうか。 ベルナルディーニのオーボエ・ソロによるヴィヴァルディのオーボエ協奏曲集。どの曲も、切れ味鋭い超絶技巧の見せ場満載、それでいて情感たっぷり色彩豊か。毎度ながら、ヴィヴァウルディの作品の面白さ、多様性に驚かされる。 17世紀中ごろにフランスで確立された楽器、オーボエ。ヴェネツィアでオーボエに関する記述が見られる最古の資料は1692年のものだという。当時比較的新しい楽器だったオーボエをソロ楽器として抜擢、楽器のもつ可能性を限界まで書きつくしたヴィヴァルディの才には、驚嘆するほかない。 | ||
モーツァルト:オペラ序曲集 「皇帝ティートの慈悲」〜序曲、行進曲/ 「魔笛」〜序曲、僧侶の行進/ 「フィガロの結婚」 〜序曲、行進曲(第3幕フィナーレ)/ 「コシ・ファン・トゥッテ」〜序曲/ 「ドン・ジョヴァンニ」〜序曲/ 「レ・プティ・リアン」(バレエ)〜序曲/ 「後宮からの誘拐」〜序曲/ 「劇場支配人」〜序曲/ 「ポントの王ミトリダーテ」 〜序曲、行進曲(第1幕第10曲)/ 「イドメネオ」 〜序曲、行進曲(第3幕第7曲)、パスピエ/ 「バスティアンとバスティエンヌ」〜導入 |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 ノルウェー国立オペラo. | |
録音:2008年5月。モダーン楽器使用。 オペラの序曲は、オペラ全体への期待を高めるために様々な仕掛けがなされているもの。聴きどころのメロディーがギュギュッと詰まっていて、なおかつちょうど良い長さのものばかり。アレッサンドリーニは、古楽演奏での経験を活かしながら、モダーン・オケを見事に統率。色彩豊かな音色の選び方、時にドキッとするような和音の響かせ方、効果的な強弱のつけ方、絶妙なテンポ選び。どこをとっても全く新しい序曲集となっている。 | ||
「新発見」のヴィヴァルディ作品集 アリア「まだ光が遅いなら [Se lento ancora il fulmine] 」/ 2つのヴァイオリン、チェロ、弦と通奏低音のための 協奏曲 ト短調RV478a / フラウト・ドリットと通奏低音のための ソナタ ト短調RV806 / アルト、弦と通奏低音のためのモテット 「私はあなたを喚ぶ [Vos invito] 」/ ヴァイオリンと通奏低音のための ソナタ ニ長調RV798 / オーボエ、チェロ、弦と通奏低音のための 協奏曲 ト短調 / アリア「星よ、おまえたちが美しいのと同じくらいに 誠実ならば [Se fide quanto belle] 」 RV749.32 / ソナタ ニ長調RV810 |
ロミーナ・バッソ(Ms) パオロ・パッラストリ(Ob) エンリコ・カサッツァ(Vn) ベッティーナ・ホフマン(Vc) フェデリコ・ マリア・サルデッリ指揮 モード・アンティコ | |
録音:2008年5月。 ヴィヴァルディ・エディション。サルデッリが2007年に発見したヴィヴァルディの作品集。サルデッリは膨大な資料にあたり、これらがヴィヴァルディの真作であることを証明。新たなRV番号つきヴィヴァルディ作品の誕生、そして録音のはこびと相成った。サルデッリは、これらの作品は、ヴィヴァルディの未発掘作品群の氷山の一角に過ぎず、いたるところにまだまだ解明されるべき資料が散在していると言っている。 この録音の目玉のひとつであるモテットは、アッシジの図書館にのこされていた楽譜のもので、ヴィヴァルディ自身も1712、1713年に演奏したもの。超絶技巧のパッセージが散りばめられた楽章、しっとりとしたレチタティーヴォとアリアをはさみ、最後は極端に音域の広い「アレルヤ」で華やかに幕を閉じる。ほかにもヴィヴァルディ・ファンならずとも興味をそそられる作品ばかり。ヴィヴァルディのさらなる作品発掘に期待したいところ。 | ||
天と地の間に〜サンドリーヌ・ピオー、ヘンデルを歌う ヘンデル:アリア集 アリア「開くことだ、地獄の門よ」 (オラトリオ「復活」HWV.47より)/ アリア「いかなる苦難も 音楽を高めることも鎮めることもできない」 (聖チェチーリアの祝日のための頌歌 HWV.76より)/ アリア「おお、この憎むべき光から私を」、 アッコンパニャート:「私の魂を慰めて頂きたい」、 アリア「私を平和なる海岸へと連れて行って頂きたい」 (アレクサンダー・バルス HWV.65より)/ ラルゴ(合奏協奏曲 変ロ長調 Op.3-2 HWV.313より)/ 「シオンの娘よ、大いに喜べ」 (オラトリオ「メサイア」より)/ 二重唱「As steals the morn upon the night」(*)、 「金色の翼に乗って」、 アリア「スウィート・バード」 (「陽気な人、憂鬱な人、中庸な人」HWV.55より)/ レチタティーヴォ「汝輝かしき太陽!」、 アリア「私の苦悩と同じくらい深い暗闇」 (「テオドーラ」HWV.67より)/ 「輝けるセラフィムを」(「サムソン」HWV.57より)/ レチタティーヴォ「汝はツァフェナトではないか?」 アリア「預言者の言葉が私の胸を狂喜させる」 (「ヨセフとその兄弟」HWV.59より)/ 'Pure del cielo '、 'Tu del Ciel ministro eletto ' (「時と真理の勝利」HWV.46aより) |
サンドリーヌ・ピオー(S) トピ・レーティプー(T;*) アカデミア・ビザンチーナ ステファノ・モンタナーリ指揮 | |
録音:2008年11月。 ヘンデルの教会音楽から、ピオー自身の選曲による珠玉のアリア集。ピオーの声は、まるで天使のように天と私たちの間を自在に行き来する。「天からきこえる声は、鳥や天使が飛び交う遠く高い空を連想させる。空高いところにある世界の純粋さは、私たちに、人間であるがゆえの不完全性を束の間、忘れさせる。(中略)美は、儚いもの。しかし、美は、音楽という芸術に姿を変え、私たちの眼前に姿を表してくれる。ヘンデルが残してくれたたくさんの素晴らしい作品を通して、我々は、自身が歩むべき道、生きる意味といった問題に対する天からの声(答)を聴くことが出来る。(ピオーの言葉)」。宗教アリア集という枠を超え、天と地、天と我々を結んでくれるかのような美しい1枚。 | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741): 色は紅(聖歌序唱)/ グローリア ニ長調RV.589/グローリア ニ長調RV.588 |
サラ・ミンガルド(A) コンチェルト・イタリアーノ (合唱&管弦楽) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 | |
録音:2009年3月。 ヴィヴァルディ・エディションの最新盤は、アレッサンドリーニ指揮による声楽曲。「今もっとも脂がのった歌手」と世界中で絶賛されているコントラルト、ミンガルドをソリストに迎えた最高の布陣。華やかなグローリア(RV589)と、これより何年か前に書かれたいわば初稿にあたるグローリア(RV588)を収録。録音の少ない「色は紅」が導入として収録されているのも、心憎い選曲。ヴィヴァルディが、華やかな劇場型作風と敬虔なポリフォニーの作風、両方を自在に操ることができた、偉大な作曲家であったことを改めて認識できる1枚。 「私がヴィヴァルディのグローリアを2バージョン録音しようと決めたのは、RV589は有名なのに、RV588はあまり知られていないこと、さらに、二つの作品の性格が大きく違うから。初版(588)ではポリフォニックな書法が目立ち、第2版(589)ではより劇場型に書かれており、モダーン。最終楽曲のフーガはもともとはルッジェーリという作曲家のもので、この2 バージョンでヴィヴァルディがどう料理しているか、注目に値するだろう。」(アレッサンドリーニの言葉の抄訳) | ||
ヴィヴァルディ:「エジプトの戦場のアルミーダ」RV699
サラ・ミンガルド(A;アルミーダ) フリオ・ザナージ(Br;カリッフォ) モニカ・バチェッリ(Ms;オズミーラ) ラッファエッラ・ミラネージ(S;エルミーニャ) マリーナ・コンパラート(Ms;エミレーノ) ロミーナ・バッソ(Ms;アドラスト) マーティン・オロ(CT;ティザフェルノ) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2009年。 「エジプトの戦場のアルミーダ」は、1718年2月にヴェネツィアで初演されたオペラ。トルクァート・タッソの「解放されたエルサレム」で有名な魔女アルミーダが、リナルド誘惑に失敗した後の物語といった物。 リナルドに復讐する勇士たちを募るため、アルミーダはイスラム軍勢のエジプト王カリッフォのもとにやって来る。アドラストとティザフェルノが彼女の魅力に捕らえられる。アンティオキアの王女エルミーニャは将軍エミレーノから求愛されているが、彼女はこれを拒んでいる。一方カリッフォの姪オズミーラはアドラストを愛しており、彼が魔女に夢中になってことに苦しむ。アルミーダはエミレーノも誘惑しようとするが、彼が拒絶するので怒る。アルミーダは、エルミーニャの手紙を利用してエミレーノをおびき寄せ、カリッフォに彼がアルミーダを誘惑したと思わせて罠に嵌める。その上で都合の悪いエルミーニャを男装させ追い出す。さらにアルミーダを巡って張り合うアドラストとティザフェルノを決闘させることにする。エミレーノの処刑が決まるが、しかしさ迷っていたエルミーニャが見つかり、アルミーダの与えた衣装を来ていたことからアルミーダの企みが露見。最後は一同が許されて幕となる。 「エジプトの戦場のアルミーダ」は、1710年代のヴィヴァルディのオペラの中でも特に人気が高かったもので、初演からおよそ20年後の1738年にも再演されているほど。しかし残念なことに第2幕が失われてしまい、残された音楽は傑作だったにもかかわらず上演ができなかった。今回、ヴィヴァルディ研究の第一人者フレデリック・ドゥラメアの助言を得てアレッサンドリーニが第2幕にヴィヴァルディの既存の音楽を当て嵌め、全曲を演奏可能にした。2009年10月のパリとウィーンでの二度の上演を踏まえての録音は万全。タイトルロールには古楽界の名コントラルト、ミンガルドを配し、さらにバチェッリ、コンパラート、バッソと優秀なメッゾがずらり。近年活躍を広げているソプラノのミラネージ、ベテランのバス、ザナージと完璧なキャスト。仏英伊独語による136ページのブックレット付き。ついに甦ったヴィヴァルディのオペラをたっぷり楽しもう! | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「離宮のオットーネ」(1713)
ソーニャ・プリーナ(A;オットーネ) ヴェロニカ・カンジェミ(S;クレオニッラ) ユリア・レージネヴァ(Ms;カイオ) トピ・レーティプー(T;デチオ) ロベルタ・インヴェルニッツィ(A;トゥッリア) ジョヴァンニ・アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコ | ||
録音:2010年5月-6月、バリャドリッド。ヴィヴァルディ・エディション。 ヴィヴァルディ最初のオペラ。登場人物5人&2時間半程度と、比較的小規模ながら、ヴィヴァルディの筆が冴えてヴィチェンツァでの初演は大成功となった。 今回の新録音は実に超豪華キャスト。オットーネはソーニャ・プリーナ、クレオニッラにカンジェミ、トゥッリアにインヴェルニッツィと、バロック音楽のスター女声歌手を三人も投入。注目すべきはカイオを歌うレジネーヴァ。1989年、サハリン南部のユジノサハリンスクという北海道の近くで生まれたソプラノ。まだ20歳という若さながら、ミンコフスキのバッハの ロ短調ミサにも起用された逸材。さらにデチオを歌うレーティプーは、モーツァルト・テノールとしてザルツブルク音楽祭でも活躍する若いテノール。そしてアントニーニ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコとあれば、これが名演にならないはずがない。2010年5月に、クラカウ、ロンドン、カステリョンでの演奏会形式上演を踏まえての録音で、万全のできばえ。 簡単なあらすじ 第1幕:ローマ皇帝オットーネの離宮。クレオニッラは、ローマ皇帝オットーネから愛されているものの、カイオと恋仲で、しかも最近新たに仕えた小姓のオスティーリョに心を移りしている。それでもクレオニッラは、なかなか離宮まで来ないオットーネに小言を言うなど、皇帝をうまくあしらっている。カイオにはかつてトゥッリアという許婚がいたのだが、実はオスティーリョこそカイオに近づくためトゥッリアが変装した姿なのだ。オットーネが不在がちのローマでは皇帝への不満がくすぶっており、忠臣デチオがたびたび諫言するも、オットーネは一向に気にしない。一方、クレオニッラがオスティーリョに急接近していることにカイオは激しく嫉妬する。 第2幕:トゥッリアは愛と怒りの板挟みにあっている。心変わりしたクレオニッラに対して、カイオは気持ちを綴った手紙を渡す。その手紙をオットーネが読んでしまうが、これはカイオからトゥッリア宛ての手紙とごまかす。オットーネに呼び出されたカイオは、コロッと騙されている皇帝の姿を見て、クレオニッラのやり口に感心する。一方トゥッリアは愛の神に祈る。 第3幕:再三のデチオの警告にも、オットーネは政務に戻ろうとしない。オスティーリョに愛を語るクレオニッラの姿に乱心したカイオは、オスティーリョを短剣で襲おうとする。それを止めたオットーネだったが、カイオから、クレオニッラとオスティーリョがキスしていたと聞き、殺害を命じる。するとトゥッリアが正体を明かし、原因はカイオだと非難する。皇帝としての威厳を取り戻したオットーネは、トゥッリアとカイオを結婚させ、クレオニッラに許しを求める。一同の喜びで幕となる。 | ||
ソコロフ&オレイニチャク、ショパン BOX ピアノ・ソナタ第2番(*)/12の練習曲 Op.25(*)/ 24の前奏曲 Op.28(*)/ 23のマズルカ集(#)/9つのポロネーズ集(#) |
グリゴリー・ソコロフ(P;*) ヤーヌシュ・ オレイニチャク(P;#) | |
OP-30456(*)/OP-20002(#; 廃盤)のセット化。 既に伝説と化している巨匠ソコロフと、根強いファンのいるオレイニチャク。2人のピアニストによる、極めつけのショパン名演が、大特価ボックスで登場。 ソコロフの異常なまでに研ぎ澄まされた世界はショパンそのもの。オレイニチャクの演奏も、繊細にして香り豊か。これ以上ない組み合わせで、ショパン・イヤーへのスタートを! | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741):ファゴット協奏曲集 Vol.1 [ト長調 RV.493/ト短調 RV.495/ハ長調 RV.477/ ヘ長調 RV.488/変ロ長調 RV.503/ ハ長調 RV.471/ホ短調 RV.484] |
セルジョ・アッゾリーニ(Fg) ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ | |
録音:2009年11月-12月。ヴィヴァルディ・エディション第45弾。 ファゴット奏者たちに頻繁に取り上げられる名曲RV.484 も、バロック楽器によるこれだけの充実の演奏で聴くと、新たな魅力満載! ヴィヴァルディは、1721年代から死の年1741年までに、39曲(うち2曲は未完成)ものファゴット協奏曲を作曲した。バロック時代に書かれたファゴット協奏曲は、ボワモルティエによるものが少し、他の作曲家によるものもごくわずか。時代を下っても、モーツァルトやフンメルがファゴット協奏曲を書いてはいるが、それも数えるほど。ヴィヴァルディの全作品をみわたしても、ひとつの楽器のために30曲以上の協奏曲を書いたものは比較的珍しく、いかにヴィヴァルディがこの楽器にいれこんでいるかがわかる。ヴィヴァルディが若い頃のイタリアでは、ファゴットは、フルートやオーボエのパートをなぞるくらいだった。ヴィヴァルディは、1720年前後にフランスやヨーロッパ北部の音楽家たちと交流の機会があり、当時最先端のファゴット製作を目の当たりにし、創作意欲が多いに刺激されたと考えられる。 RV.493は、ヴィヴァルディお好みの調性 ト短調で書かれており、充実した和声が魅力。RV.477は、のんびりとした雰囲気の中始まるが、ファゴット・パートは超絶技巧の連続。ヴィヴァルディという人は、どんな楽器に対しても、その可能性を存分に引き出すようなパッセージを書く天才だったのだとあらためて実感させられる。アッゾリーニは、1967年生まれの当代きってのファゴット名人。バーゼル音楽院にて教鞭をとっている。 | ||
ヴィヴァルディ:テノールのためのアリア集 「ティート・マンリオ」/「アルジルダ」/ 「勝利した貞節」/「ティグラーネ」/ 「ダリオの戴冠」/「試練の中の真実」/ 「テンペのドリッラ」/「ファルナーチェ」/ 「バヤゼット」からのアリア(全18曲) 協奏曲 RV110 |
トピ・レーティプー(T) ディエゴ・ファゾリス指揮 イ・バロッキスティ | |
録音:2010年4月、5月、ルガーノ。 オーストラリア生まれのフィンランド人で、。柔らかい声と端正な歌い口が持ち味のテノール、トピ・レーティプーはモーツァルトで高い評価を得ており、グラインドボーン音楽祭やザルツブルク音楽祭で歌った「コジ・ファン・トゥッテ」のフェランドが特に大きな話題となった。バロック音楽でもたいへんに活躍しており、naïveのヴィヴァルディ・エディションでは既に「忠実なニンファ」で起用、今回はCD1枚たっぷりとレーティプーのヴィヴァルディが楽しめる。 伴奏は、スイスが誇るバロック団体、ディエゴ・ファゾリスが率いるイ・バロッキスティ。スイスでも最もイタリア寄りのルガーノということで、知性的な堅実さとノリの良さを兼ね備えた素晴らしいヴィヴァルディを聞かせてくれる。 | ||
Per la Vergine Maria モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(6声) ベンチーニ(c.1675?-1755):マニフィカト(8声) メラーニ(1639-1703):サルヴェ・レジーナ(9声) ソレル(1729-1783):マニフィカト(8声) A.スカルラッティ:サルヴェ・レジーナ(4声) カリッシミ(1605-1674):マニフィカト(8声) ストラヴィンスキー:アヴェ・マリア(4声) |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ、 フランコ・パヴァン(テオルボ) フランチェスコ・モイ(Org) | |
録音:2010年6月。聖母マリアを讃えるラテン語のテキストには様々な作曲家が様々な編成で曲を書いた。ここに集められたのは、17世紀から20世紀にかけて生まれた、声を中心とした作品たち。鬼才アレッサンドリーニが指揮、そして、輝かしい声で超絶技巧の装飾も難なくこなしてしまう兵揃いのコンチェルト・イタリアーノによる演奏ということで期待が高まる。オラトリオの礎を築いたともいわれる巨匠カリッシミの充実の二重合唱(8声)によるマニフィカトは見事。メラーニのサルヴェ・レジーナではソプラノ・ソロが活躍する。スペインの巨匠ソレルのストラヴィンスキーは最初(1934年)ロシア語による「アヴェ・マリア」を作曲したが、その後(1949年完成)ラテン語による歌詞に変え、作品にも手を加えた。一聴するとシンプルな美しい作品だが、旋律的にもハーモニー的にも熟考されており、ストラヴィンスキーの技が光っている。アレッサンドリーニ率いる声楽家グループ、コンチェルト・イタリアーノの妙技を存分に堪能できる1枚。 | ||
ヴィヴァルディ・エディション〜オペラ・ハイライト・スペシャル・ボックス オラトリオ「勝利のユディータ」R.644 [マグダレーナ・コジェナー(ユディータ;S)他 アレッサンドロ・デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス] オリンピアーデRV.725(抜粋) [サラ・ミンガルド(A;クレタ王子リチダ)他 リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ] 試練の中の真実 RV.739(抜粋) [サラ・ミンガルド(A;メリンド)他 ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス] | ||
OP-30450、30451、30452 のセット化。 | ||
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)、スペシャル・ボックス
ペルゴレージ:スターバト・マーテル A.スカルラッティ(1660-1725):スターバト・マーテル [ジェンマ・ベルタニョッリ(S) サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:1998年1月] ペルゴレージ:サルヴェ・レジナ イ短調/ソナタ 変ロ長調/サルヴェ・レジナ ハ短調/ソナタ ト長調 レオ(1694-1744):サルヴェ・レジナ ヘ長調 [バルバラ・シュリック(S) ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮エウローパ・ガランテ] ペルゴレージ:聖エミディオのためのミサ(ローマ・ミサ)(1734) A.スカルラッティ:サンティッシモ・ナターレ・ミサ(クリスマス・ミサ)(1707) [リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:2008年1月] | ||
旧・OP-30160, 30406, 30441、OP-30444、OP-30461 のセット化。 | ||
「ヴィヴァルディ!」(コンピレーション盤) ヴィヴァルディ:オペラ、宗教作品のアリア集 |
サンドリーヌ・ピオー(S) | |
J.S.バッハ:カンタータ&アリア集
カンタータ集・第2巻 (E-8544(廃盤))/第3巻(E-8555(廃盤))/(E-8893(廃盤)) 〔われはよき羊飼いなりBWV85/彼は羊らの名を呼びたもうBWV175/ 彼らは汝らを追放せんBWV183/わが心は血にまみれBWV199〕 わがもとにとどまれ、はや夕べとなれば」BWV6/イエスよ、いまぞたたえられん BWV41/ かくのごとく神は世を愛したまえりBWV68/装いせよ、おお、わが魂よ BWV180/ われは生きて汝をこがれ求む BWV49/備えて怠るな、わが霊よBWV115〕 [バルバラ・シュリック(S) アンドレアス・ショル(CT) クリストフ・プレガルディエン(T) ゴットホルト・シュワルツ(B) クリストフ・コワン(ピッコロVc)指揮アンサンブル・バロック・ド・リモージュ] アリア集(AM-198) 笑いはわれらの口に満ちBWV110/ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番 ニ長調 BWV1028/ 泣き、嘆き、憂い、怯えBWV12/トリオ・ソナタ第6番 ト長調 BWV530/ものみな汝を待てりBWV187/ イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971/われらと共に留まりたまえBWV6 [アンサンブル・アマリリス 〔エロイーズ・ガイヤール(リコーダー/Ob) ヴィオレンヌ・コシャール(Cemb/Org) オフェリー・ガイヤール(Vc)〕 コルマール青少年聖歌隊] | ||
ヘンデル:オペラ・アリア、オラトリオ、カンタータ集 BOX オラトリオ「時と悟りの勝利」 [デボラ・ヨーク、ジェンマ・ベルタニョーリ(S) サラ・ミンガルド(A) ニコラス・シアーズ(T) リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)指揮コンチェルト・イタリアーノ] オペラ・アリアとカンタータ集[マリア・バーヨ(S) スキップ・センペ指揮カプリッチョ・ストラヴァガンテ] アリア集[サンドリーヌ・ピオー(S) クリストフ・ルセ指揮レ・タラン・リリク] | ||
OP-30440(2CD)、E-8674、E-8894のボックス化。 | ||
モンテヴェルディ:マドリガーレ集 〔第2巻(OP-30487)/第4巻(OP-3081)/第5巻(OP-30166)/第8巻「戦と愛のマドリガーレ集」(1638)第1集(OP-30465)〕 リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
ヴィヴァルディ:宗教音楽集 グローリア ニ長調 R.589//マニフィカトR.611(ヴェネツィア版)/ 協奏曲〔R.781(旧 563)/R.128/R.556/R.554a/R.579/R.130/R.117/R.422/R.134/R.249/R.151〕/ モテット ヘ長調「明るく輝く星」R.625/セクエンツィア ヘ短調「スターバト・マーテル」R.621/ カンタータ〔愛よ、お前の勝ちだR.683/やめてくれ、もうやめてくれR.684〕 [リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)指揮コンチェルト・イタリアーノ] モテット集〔草原にて歌えR.623/汝ら不屈に戦うべしR.628/闇の恐怖の長い苦しみR.629/ まことの安らぎはこの世にはなくR.630/おお天にても地にても清きものR.631/あなたがたの聖なる元首にR.633〕 [アレッサンドロ・デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス] | ||
OP-30448、30488、30501、30447のセット化。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「テウッツォーネ」
パオロ・ロペス(ソプラニスタ;テウッツォーネ) ラファエッラ・ミラネジ(Ms;ジディアーナ) デルフィーヌ・ガルー(A;ゼリンダ) ロベルタ・マメリ(S;チーノ) フリオ・ザナージ(Br;シヴェニオ) アントニオ・ジョヴァンニーニ(CT;エガーロ) 櫻田亮(T;トロンコーネ/アルゴンテ) ジョルディ・サバール指揮ル・コンセール・デ・ナシォン | ||
録音:2011年6月、オペラパレス、ヴェルサイユ宮殿内、Venise - Vivaldi - Versailles フェスティヴァル、おそらくライヴ。同音楽祭の目玉公演、サバール指揮によるヴィヴァルディ「テウッツォーネ」復活上演。充実したアリアが並ぶヴィヴァルディの意欲作ながら、録音に恵まれなかった作品に、豪華演奏陣の極めつけの録音の登場。テウッツォーネの物語の舞台は中国、いってみればヴィヴァルディによるトゥーランドット。物語の内容は、恋模様と皇帝の跡継ぎをめぐる問題を軸に、その当事者たちの、裏切り、陰謀などといったものが、ドラマティックなアリアや充実した器楽パートなど、聴きどころ満載。 テウッツォーネは、1718年12月26日、マントヴァ総督フィリッペがグァスタッラ妃との結婚を発表した翌日の祝典行事の一環として、アルチドゥカーレ劇場で初演された。1718年から1720年にかけて、ヴィヴァルディは、破格の条件で(オペラのキャスティングはヴィヴァルディの意のまま、オペラ公演に赤字が出た場合はすべて総督が補填してくれるという夢のような条件)、マントヴァで音楽監督の職を得ていた。マントヴァ時代、ヴィヴァルディは器楽作品を多く書いており、「四季」もちょうどこの時期に書かれた物。オペラは8つ(うち4つは改訂だが)を残している。詩人アポストロ・ゼーノによるこの台本は、ヴィヴァルディが1718年に発表するまでにも幾度かオペラ化されていた。ヴィヴァルディも、他の作曲家による上演をみて、この台本を見出したと考えられている。マルコ・ポーロ以降ますます高まっていた異国趣味の風潮もあって、中国が舞台となっているが、中国の法や式典行事などの具体的なディテールも取り入れた台本となっている。アリアなど、自作の引用もしているが、同時に、レチタティーヴォ→ダ・カーポ・アリアという伝統の枠にとらわれずないアリアの形式など、新しいスタイルの追求が見られ、また、充実した器楽の書法など、大変な意欲的な作品となっている。 サバール率いるル・コンセール・デ・ナシォンの確かな管弦楽、ラ・ヴェネシアーナでも注目度の高いロベルタ・マメリ、さらにバッハ・コレギウム・ジャパンでもお馴染の世界的に活躍する日本人テノール、櫻田亮が出演しているのも注目。また、タイトルロールを歌うソプラニスタ、パオロ・ロペスは、パレルモ出身で、パレルモ・マッシモ劇場でコーラスとして研鑽を積み、クリスティやビオンディ指揮のオペラで主役を務めるなど注目度急上昇中の実力派。演奏陣、そして資料価値としても大変貴重なヴィヴァルディのオペラ、是非ご堪能頂きたい。 ・あらすじ:中国の首都。時は定かでない。 【第1幕】中国の皇帝トロンコーネは戦に敗れ、後を継ぐのは息子のテウッツォーネだという遺言を遺してこの世を去る。亡きトロンコーネの妻ジディアーナは、実はひそかにテウッツォーネに思いを寄せており、皇帝の死を機に、帝位とテウッツォーネの心を手に入れようとたくらみ、使用人であるチーノとシヴェニオに協力を求める。トロンコーネの葬儀が準備されるなか、テウッツォーネの許嫁でお互いに愛し合っているタタールの妃ゼリンダが宮殿にやってくる。テウッツォーネはゼリンダと、葬儀が終わって自分が王位についたら結婚しようと誓い合う。しかし、葬儀の場で、ジディアーナ一味は、偽造した遺言状を読み上げ、王冠はジディアーナのものとなってしまう。 【第2幕】テウッツォーネはゼリンダ率いる謀反軍との戦に敗れ、囚われの身となる。裁判で、テウッツォーネは死刑を言い渡される。許嫁であったゼリンダは、ジディアーナに、テウッツォーネはもはや自分のことを愛してはいないと偽りを言い、テウッツォーネを死から救ってほしいと懇願する。ジディアーナはテウッツォーネを呼び出し、もし自分と結婚するならば死刑を取り消すと申し出るが、テウッツォーネはこの申し出を即座に断る。 【第3幕】テウッツォーネは、ジディアーナからの再三の申し出を拒絶し、ゼリンダの説得にも応じず、死刑を受け入れる覚悟をする。ジディアーナは自分の手下として働いたチーノとシヴェニオに、よく働いた褒美として、中国の掟(支配者は複数の者との結婚が許されるというもの)に基づいて二人と結婚をすると告げる。この申し出に納得いかないチーノは、テウッツォーネに死刑の最終宣告をするはずの公の場で、ジディアーナのこれまでの陰謀をすべて明らかにする。ジディアーナとその手下一味は捉えられる。最後には王冠はテウッツォーネのものとなり、ゼリンダと結ばれ、幕となる。 | ||
ヴィヴァルディ〜スピノージ&アンサンブル・マテウス、スペシャル・ボックス [CD1](OP-30453) 主が家を建てられるのでなければRV608/十字架に磔られRV592より/スターバト・マーテルRV621 [フィリップ・ジャルスキ(CT) マリー=ニコル・ルミュー(A) スピノージ指揮/録音:2007年7月] [CD2](OP-30371) リコーダー協奏曲集〜夜 フルート協奏曲 Op.10 より〔第1曲 へ長調「海の嵐」R433/第2曲 ト短調「夜」R439/第3曲 ニ長調「ごしきひわ」R428〕/ リコーダー協奏曲 ハ短調 R441/フラウティーノ協奏曲 ト長調 R443/フラウティーノ協奏曲 ト長調 R312 [セバスティアン・マルク(BFl) スピノージ(Vn)指揮アンサンブル・マテウス/録音:2000年、2001年] [CD3] 「怒れるオルランド」(ハイライト) [CD4] 歌劇「忠実な(貞節な)ニンファ」RV714[録音:2008年4月、5月] | ||
ヴィヴァルディ〜アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ、スペシャル・ボックス [CD1](OP-30397 [当盤のみSACDハイブリッド]) 聖母被昇天のための晩祷(抜粋)(アレッサンドリーニ再現版) [ジェンマ・ベルタニョッリ、ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) アンナ・シンボリ、サラ・ミンガルド(A) ジャンルカ・フェッラリーニ(T) マッテオ・ベッロット(Br) アレッサンドリーニ指揮/録音:2003年7月] [CD2](OP-30377) 弦楽のための協奏曲集(全12曲)[アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:2003年2月] [CD3] グローリア[RV589/RV588]/深紅色で描かれた女 RV642 [デボラ・ヨーク、パトリツィア・ビッチーレ(S) サラ・ミンガルド(A) アンドレア・ミオ(Ob) ガブリエーレ・カッソーネ(Tp) アレッサンドリーニ(Cemb)指揮/録音:2009年3月] [CD4](OP-30451) オリンピアーデRV725(抜粋)[ミンガルド(A)他 アレッサンドリーニ指揮] | ||
ヴィヴァルディ〜ビオンディ&エウローパ・ガランテ、スペシャル・ボックス [CD1](OP-569120) 四季[録音:1991年] [CD2](OP-3086) ヴァイオリン協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 R281/協奏曲 ホ短調 R133/チェロ協奏曲 ニ短調 R407/ヴァイオリンとオルガン協奏曲 ニ短調 R541/ ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「聖ロレンツォの祝日のために」R286/2挺のヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 R511/ 2挺のチェロのための協奏曲 ト短調 R531[ビオンディ(Vn)指揮 アレッサンドリーニ(Org)/録音:1993年4月] [CD3](OP-309004(現状入手不可) 弦楽のための協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 R761/弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調「マドリガル風」R129/2Vn協奏曲 ト短調 R517/ ヴァイオリンとチェロの協奏曲 変ロ長調 R547/ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 R202(Op.11-5)/ 弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ホ長調「聖なる墓にて」R130/弦楽と通奏低音のためのシンフォニア ロ短調R169 [CD4](OP-30154(現状入手不可商品) ドレスデン・ソナタ集 ヴァイオリン・ソナタ〔ト短調 R26/変ロ長調 R34/ハ短調 R5/ニ短調 R15/ト短調 R28〕/サラバンド ハ長調 [ファビオ・ビオンディ(Vn) マウリツィオ・ナッデオ(Vc) リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)/録音:1995年11月] | ||
ヴィヴァルディ(1678-1741):ファゴット協奏曲集 Vol.2 〔イ短調 RV.499/ハ長調 RV.472/ヘ長調 RV.490/ト短調 RV.496/ 変ロ長調 RV.504/変ホ長調 RV.504/ハ長調 RV.470〕 |
セルジョ・アッツォリーニ(Fg) ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ | |
録音:2011年4月、ブレシア(イタリア)。Vol.1 (OP-30496) で好評を博したアッツォリーニ(アッゾリーニ)による待望の第2 弾。ヴィヴァルディは数多くの協奏曲を残した作曲家として有名だが、ヴァイオリン以外の独奏楽器のための協奏曲として最も多く作曲されたのが、バロック期においては作曲されることの少なかったファゴット協奏曲。未完も含め、その数は39曲にも及ぶ。今回はそこから7曲が収録されている。現代曲から古楽に至るまで幅広いレパートリーを持つ稀代のファゴット奏者アッツォリーニが再びヴィヴァルディに挑む。 | ||
グリゴリー・ソコロフ(P) BOX [CD1-2](OP-30346)J.S.バッハ:フーガの技法/パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826[録音:1982年] [CD3-4](OP-30420、30384)ベートーヴェン:ロンド〔Op.51 Nos.1-2 /Op.129〕/ソナタ〔第4番 変ホ長調 Op.4 No.7/ 第28番 Op.101〕/ディアベッリ変奏曲[録音:1992年、2000年] [CD5-6](OP-30387)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960/同第18番 ト長調「幻想」D894[録音:1996年] [CD7](OP-30365)ブラームス:4つのバラード Op.10[録音:1992年11月10日]/ ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5[録音:1993年10月20日、パリ、サル・ガヴォー、ライヴ] [CD8-9](OP-30456)ショパン:24の前奏曲 Op.28/ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35/12の練習曲 Op.25(全曲)[録音:1990年-1995年] [CD10](OP-30386)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84 スクリャービン:ピアノ・ソナタ〔第3番 嬰ヘ短調 Op.23/第9番 ヘ長調「黒ミサ」Op.68〕 ラフマニノフ:前奏曲第10番 ニ長調 Op.23 No.4[録音:2003年] | ||
#録音年は代理店記載ママですが、ソコロフが OPUS111 へ録音したのは1993年が最後なので、少なくとも以降の日付になっている物は誤りです(2002年の映像が一時NAIVEから発売されましたが、 OPUS111 レーベルではありません)。また、既出盤番号も当店ではチェックしておりません。コンサート嫌い、録音嫌い、もはや生ける伝説と化した感もあるソコロフの、ナイーブ・レーベル録音大全集。ベートーヴェン作品の正確無比でクリアなタッチ、プロコフィエフやスクリャービン作品で魅せる説得力、ショパンのOp.25の練習曲全曲での音楽性は他に類を見ないものとなっている。 | ||
バッハ=ヴィヴァルディ〜リナルド・アレッサンドリーニ [CD1](OP-30363)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」[アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:2003年] [CD2-3](OP-30412)J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲[アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:2005年] [CD4](OP-30258)バッハ・アラ・マニエラ・イタリアーナ 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903/組曲 ヘ短調 BWV823/最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョBWV992/ フランス組曲第1番 ニ短調 BWV812/アルビノーニの主題によるフーガBWV951a/イタリア様式のアリアと変奏 BWV989/ トッカータ ニ短調 BWV913/ソナタ ト長調 BWV968〜アダージョ[リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)/録音:1999年] [CD5](OP-30301) ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ短調 RV565/協奏曲 ト短調 RV316a/協奏曲 ト短調 RV439「夜」 バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971(ヴァイオリン協奏曲復元版) / ベネデット・マルチェッロ:協奏曲 ホ短調 アレッサンドロ・マルチェッロ:協奏曲 ニ短調[アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:2000年] [CD6](OP-30377)ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集(全12曲)[アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:2003年] | ||
#録音年・既出盤番号は代理店記載ママで、当店ではチェックしておりません。リズムの刻みが心地よいヴィヴァルディに、鬼才ぶりが発揮されたチェンバロ・ソロなど、アレッサンドリーニの魅力が存分に味わえるボックス。 | ||
1600 作曲者不詳(ロッシ?):幻想曲 / ブリエーリ:4声のカンツォーネ「悪魔につかれた女」 メルラ:4声の器楽カンツォーネ第1集〜第5番「ラ・クレマスカ」 デ・マック:コンソナンツェ・ストラヴァガンティ / フレスコバルディ:4声のカンツォーナ第5番 メールラ:半音階的カプリッチョ / サルヴァトーレ:フランス風カンツォーネ第2番 カステッロ:4声のソナタ第16番 / ガスパロ・ツァネッティ:ヴァイオリンの演奏を学ぶ学生(全7曲) マリーニ:「さまざまな楽器のための教会ソナタと室内ソナタに分けられたジャンル」〜4声と3声のパッサカリア レグレンツィ:4声のためのソナタ第2番 / G.ボノンチーニ:「シンフォニア・ダ・キエーザ」〜シンフォニア トレッリ:合奏協奏曲第1番 ト長調 Op.6 No.1 / ダッラーバコ:4声の教会協奏曲第1番 Op.2 No.1 リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb/Org)指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2011年3月、教皇庁立宗教音楽院、ローマ。17世紀の器楽アンサンブル小品集。より表情豊かな音楽が好まれるようになった「1600年」という時代をテーマに、イタリア・バロック初期を代表する作曲家たちの珠玉の作品が詰まった1枚。弦楽器と鍵盤楽器によって奏でられる、軽やかかつ高貴なイタリア・バロックの響きに心癒されることだろう。アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノは今回も美しいアンサンブルを聴かせてくれる。作業の片手間に聴くもよし、ゆったりと聴きいるもよし。イタリア・バロックの多様な曲調を存分に楽しめるおすすめ盤。 | ||
愛の勝利 グレトリー:「嫉妬深い恋人」第2幕第1場〜私を束縛していた鎖を、私は断ち切った リュリ:「アティスとガラテア」第3幕第8場〜ついに私は恐怖を追い払った ラモー:[アナクレオン]第5場〜キューピッドは平和の神! カンプラ:「イドメネ」第4幕第1場〜希望はねじまげられた ルベル/フランクール:「スカンデルベルグ」より〔序曲/第3幕第1場「用意はととのった」〕 シャルパンティエ:「ダヴィドとヨナタン」第4幕第3場〜これほどつらい苦悩を受けた人が他にいるだろうか? ラモー:「レ・パラダン」第2幕第9場〜私は飛んでゆく、愛よ、お前が呼ぶところに ファヴァール:「ボヘミア娘」第2幕第7場〜かわいそうなニース! サッキーニ:「ルノー」第3幕第10場〜勝利の女神がほほえみるように ラモー:「優雅なインドの国々」第2幕第2場〜私が慕うあの方と一緒になれるように サンドリーヌ・ピオー(S) ジェローム・コレア指揮レ・パラダン | ||
録音:2011年10月、ロワイヨーモン修道院(フランス)。 『17-18世紀のフランス音楽は、私の生活を変えました。もともとハープ奏者として活動していた私は、まさか歌手としての道を歩むことになろうとは想像もしていませんでした。果てしなく肥沃な音楽という大地での様々な出会いが、想像力と厳格さがものをいうバロック音楽の世界へと私を導いたのです。バロック音楽との出会いは、あらゆる音楽に対するアプローチの仕方に影響を与えています。』(サンドリーヌ・ピオー/ブックレットより) 吉田秀和氏が絶賛するソプラノ、サンドリーヌ・ピオー。鈴を転がすような軽やかさと、熟成された深みをあわせもつ魅力の声の持ち主の最新盤は、「愛の勝利」と題されたアリア集。ナイーブで録音を始めてちょうど10年、10枚目のソロ・アルバムにあたる。ラモーやリュリなどのフランス・バロックものは、ピオーにとって特別な存在。「勝利」とタイトルにあるように、実に輝かしくも力強いアリアから、しっとりと愛を歌うアリアまで多彩なプログラムで、ピオーの魅力が炸裂。ピオーの素晴しい演奏をささえるアンサンブルはレ・パラダン。「レ・パラダン」といえば、ラモーによる傑作を思い浮かべるが、この名前を冠したアンサンブルも、フレンチ・バロックの精神(ファンタジーやイマジネーション)を大切にしようという意思のもと、2001年に指揮者のコレアによって設立された。ピオーとは設立当初からしばしば共演しているだけあって、ピオーが歌う歌詞の内容の機微をとらえ、表情の微妙な変化にも敏感に反応。オペラの情景が鮮やかに眼前に浮かぶような演奏。 | ||
L 'imperatore 〔皇帝〕〜ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.4 〔ト短調 RV 331 /ハ長調 RV 171 /ヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」〜第12番 ロ短調 RV 391 Op.9 No.12 / ホ長調「恋人」RV 271 /ト短調 RV 327 /ホ長調 RV 263a / ハ長調 RV 181(第3楽章は「ラ・チェトラ」第1番 RV 181aを使用)〕 リッカルド・ミナージ(Vn)指揮イル・ポモ・ドーロ | ||
録音:2011年10月、ロニーゴ(イタリア)。ヴィヴァルディ・ディション第46弾。今回のタイトルは「皇帝」ということで、音楽をこよなく愛したことでも知られるカール6世(神聖ローマ皇帝)のために作曲された(献呈・あるいは御前演奏があった)ヴァイオリン協奏曲がセレクトされている(手稿譜はトリノの国立図書館所蔵)。ヴィヴァルディ自身が素晴しいヴァイオリニストだったことを再認識させる華やかなパッセージ、豊かな表現、ヴィルトゥオーゾ性、そして創造性に満ちた力作ぞろい。1978年生まれのリッカルド・(マサヒデ・)ミナージは、イタリアのバロック・ヴァイオリン界を牽引する存在で、指揮者としても活躍している。コンセール・デ・ナシォンやアッカデミア・ビザンチーナ、イル・ジャルディーノ・アルモニコなどで活躍、ジュリアード音楽院で演奏習慣に関しての講義も行っている、若くして実力と見識を兼ね備えた注目の音楽家。イル・ポモ・ドーロは、古楽の優れた団体で活躍する奏者たちによって結成された新進気鋭のアンサンブル団体。この団体名は、アントニオ・チェスティ作曲のオペラ「イル・ポモ・ドーロ」からとられている。このオペラは、1666年にウィーンで執り行われたオーストリア皇帝のレオポルト1世と、スペインのマルガリータ・テレサとの結婚式を題材にしており、最後の祝宴の場面では300頭の馬が動員され、73000発の花火、50人の役名をもった歌手、そして10時間におよぶ演奏時間など、信じがたいほどに豪華で美しい作品という。リッカルド・ミナージのしたたる美音で聴く華やかなソロと、時にアグレッシブ、時にエレガントと変幻自在のアンサンブルで聴くヴァイオリン協奏曲集、見事な出来栄え。 | ||
ヴィヴァルディ:「新発見」 Vol.2 フルウト・トラヴェルソ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調「偉大なるムガール人」RV 431a / アリアRV 721.II.10「 Son nel mar d 'aspri tormenti 〔むごい苦悩の海の上で〕」 (L 'Inganno trionfante in amore)/ アリアRV.721 II.2「 S 'Odoquell Rio Che mormora 〔小川のささやきを聞いたなら〕」/ ヴァイオリン独奏、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ長調 RV 817 / アリアRV 721.I.8「 Palpita il core, e freme 〔私の心は高鳴り震え〕」/ アリアRV 721.II.13「 Langue il fior su l 'arsa sponda 〔乾いた岸辺で花は萎れる〕」/ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 RV 816 / アリアRV 722.I.1「 Vaghe luci, luci belle 〔美しい目よ、愛らしい目よ〕」/ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 RV 815 アン・ハレンベリ(S) フェデリコ・マリア・サルデッリ指揮モード・アンティコ アレクシス・コセンコ(Fl−tr) アントン・シュテック(Vn) | ||
録音:2011年11月、テアトロ・デッラ・ペルゴラ、フィレンツェ。ヴィヴァルディ作品の「新発見」シリーズ第2弾。第1弾(OP-30480)へは2000-2007年にかけてヨーロッパで新たに発見された作品が収録されたが、今回はその後に発見された作品を収録。存在するはずなのに誰も目にしたことのなかった楽譜や、新たにヴィヴァルディの真正の作と認められたものなど、今回も宝箱のような力作。楽譜が散逸して伝えられてきたオペラ「L 'Inganno trionfante in amore」から、新たに発見されたアリア2つは、ベルギーのアンギャンで発掘。イタリアのオペラ団が、ベルギーに遠征演奏旅行に出かけた際、これらの楽譜も持ちだしてそのままベルギーの地に眠ることになったのではと考えられる。ファースト・ヴァイオリン譜が消失等、伴奏パートの楽譜は完全な形では無かったが、ヴィヴァルディの音楽が身体の隅々にまで叩き込まれているサルデッリが、まるでヴィヴァルディがすべてを書いたとしか思えないほどに見事に再構築した版による演奏。RV 817として世界初録音された素晴しくヴィルトゥオジティが発揮されるヴァイオリン協奏曲は、ドイツ・ドレスデンで眠っていた物。以前、音楽研究家のフェヒナーが、ヴィヴァルディがその弟子ピゼンテルのために書いた協奏曲の様式の典型例だと指摘していたものの、偽作RV Anh.86として伝えられていた作品が、このたび真正にヴィヴァルディの作品であることが認められた。サルデッリが実に溌剌とした魅力を存分に引き出している。音楽的にも、歴史的にも、極めて貴重なプロジェクトに臨んでいるという自負も感じられる、力のこもった1枚。 | ||
ヴィヴァルディ:室内ソナタ集 Op.1 より 〔第12番 ニ短調「ラ・フォリア」RV63/第9番 イ長調 RV75/第1番 ト短調 RV73/第11番 ロ短調 RV79/ 第8番 ニ短調 RV64/第4番 ホ長調 RV66/第3番 ハ長調 RV61/第7番 変ホ長調 RV65/第10番 変ロ長調 RV78〕 レストラヴァガンテ[ステファノ・モンタナーリ、ステファノ・ロッシ(Vn) フランチェスコ・ガッリジョーニ(Vc) マウリツィオ・サレルノ(Cemb)] フランコ・パヴァン(テオルボ) ピエトロ・パスキーニ(Org) | ||
録音:2010年11月、ジャルディーノ・スタジオ(イタリア)。ヴィヴァルディ・エディション。このシリーズからは既に40タイトル以上のCDがリリースされているが、室内協奏曲ジャンルとしてはラストレの協奏曲&カンタータ集(OP-30381)に続いて本CDが5枚目。心地よい舞曲のリズムに乗せて、ヴィヴァルディならではの清廉かつ優美な音楽を堪能出来る。演奏を担当するのはイタリア古楽界を代表する名手達からなるレストラヴァガンテ。透明感ある音色と活気あふれる清々しい演奏で高い評価を得ているピリオド楽器演奏団体。1stヴァイオリンを担当するのはバロック・ヴァイオリン界を代表する名手ステファノ・モンタナーリ!近年は指揮者としても注目を集めるモンタナーリだが、本CDでは持ち味の艶のある音色と溌溂とした発音で魅せてくれる。モンタナーリがコンサートマスターを務めるアカデミア・ビザンティーナで活躍するヴァイオリニスト、ロッシとの息の合った掛け合いは圧巻。繊細かつ大胆、優美かつ快活な魅力あふれるアンサンブルを堪能出来る。 | ||
ヘンデル:歌劇「ジューリオ・チェーザレ」
マリー=ニコル・ルミュー(A;ジューリオ・チェーザレ) カリーナ・ゴーヴァン(S;クレオパトラ) ロミーナ・バッソ(Ms;コルネリア) エメーケ・バラート(S;セスト) フィリッポ・ミネッチャ(CT;トロメーオ) ヨハネス・ヴァイサー(Br;アキッラ) ミレーナ・ストルティ(Ms;ニレーノ) ジャンルカ・ブラット(B;クーリオ) アラン・カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコ | ||
録音:2011年11月、ロニゴ。共にカナダ、ケベック出身のバロックの歌姫、マリー=ニコル・ルミューとカリーナ・ゴーヴァンが組んでヘンデルの傑作「ジューリオ・チェーザレ」を録音、これはワクワクしないわけにはいかない! ルミューは1975年生まれ。2000年のエリザベート王妃国際音楽コンクールの声楽部門で優勝。深い味わいのあるコントラルトとして、主としてバロック声楽作品と、ロマン派から近代にかけてのフランス声楽作品で活躍している。ゴーヴァンは1966年生まれ。カナダのバロック音楽界の看板歌手であるのみならず、パリ、ロンドン、アムステルダム、ウィーンなどヨーロッパ諸都市で大活躍するバロックのプリマドンナ。両者ともヴィヴァルディやヘンデルを得意にしており、二人が共演したヘンデルのアルバム(naïve V5261)は大きな話題になった。ヘンデルの傑作「ジューリオ・チェーザレ」には多くの録音があるが、しばしばチェーザレにはベテランのメゾ・ソプラノやカウンターテナー、クレオパトラには若手のソプラノが配されがち。この録音では、ルミューの若く雄々しい野心に燃えるチェーザレと、ゴーヴァンの熟した美に包まれた魔性の女風クレオパトラが、また新鮮な味わいになっている。コルネリアには、やはり今バロックオペラで大活躍しているイタリアのメゾ・ソプラノ、ロミーナ・バッソ。2005年、ヴェニス・バロックオーケストラによるヴィヴァルディ:救われたアンドロメダ公演に参加、当時まだ国際的活動を始めて間もないにもかかわらず、優秀な若いメゾ・ソプラノが現れたと話題になった。あれからずっと成長したバッソの歌が聞ける。注目はセストのエメーケ・バラート。1985年生まれのまだ本当に若いハンガリーのソプラノ。素晴らしく透明で伸びる美声の持ち主で、ここ数年多くのバロック声楽コンクールで優勝している逸材。悪役トロメーオのフィリッポ・ミネッチャは、フィレンツェ生まれのカウンターテナー。2010年に北とぴあでペルゴレージの演奏会を開いたのはまだ記憶に新しいところ。もう一人の悪役、アキッラに、ヤーコプスがドン・ジョヴァンニに起用したノルウェーのバリトン、ヨハネス・ヴァイサーを起用している。指揮は、大ベテランのアラン・カーティス。カーティスはほぼ同じキャストで、2011年11月23日にアン・デア・ウィーン劇場、11月2日にパリのシャンゼリゼ劇場、11月27日にドイツのブラウンシュヴァイク州立劇場と演奏会形式上演を行っており、これは同時期の録音。ベテランらしく要所をしっかり押さえつつ、所々に音楽学者でもあるカーティスらしいこだわりを見せている。CD3枚にたっぷりの221分収録、大いに楽しめる。 | ||
アントニオ・マリア・ボノンチーニ(1677-1726): 独唱、合唱、弦楽器と通奏低音のための 5声のミサ・コンチェルタータ ト短調(*) / 独唱、合唱、弦楽器と通奏低音のための 4声のスターバト・マーテル ハ短調 シルヴィア・フリガート、ラファエッラ・ミラネージ(S) サラ・ミンガルド、 エレーナ・ビスキュオーラ、(A) アンドレア・アリヴァベーネ(CT) ヴァレリオ・コンタルド、ラファエレ・ジョルダーノ(T) サルヴォ・ヴィターレ(B) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2012年1月、ウィーン・コンツェルトハウス、ウィーン、ライヴ。(*)は世界初録音。お馴染み、アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの大御所コンビの最新盤。2012年1月、レゾナンツェン古楽祭に沸く真冬のウィーン・コンツェルトハウスに一際熱き話題を提供したボノンチーニのミサ・コンチェルタータとスターバト・マーテルが、早くもアルバムとしてリリースされた。ボノンチーニはモデナ(ボローニャやフェッラーラ近くの都市)の音楽一家に生まれた。父は作曲家でヴァイオリニストであるジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ。兄は同じく作曲家でチェリストであるジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニだった。若い頃からローマとボローニャの2都市で活躍したのち、1705-13年まではウィーンで宮廷のカペルマイスターとして勤務。13年にモデナに戻ってからは、エステ家に仕え、オペラ作品や様々なパトロンのための宗教的作品を作っていた。ボノンチーニだけを取り上げることだけでも希少なうえ、5声のミサ・コンチェルタータは本アルバムが世界初録音。この作品は今までに一度も出版されないままで、この2012年1月の演奏まで、公の場で演奏されることもない幻の作品だった。 ハ短調のスターバト・マーテルも、既にヴェラルディやコセンディヤクなどの録音で知られているとはいえ、その数は決して多くはなく、やはり希少であることに変わりはない。ボノンチーニの音楽は、対位法を駆使し堅固に組み上げられたアンサンブルとイタリア・バロックならではの技巧的な装飾にあふれる煌びやかなアリアが絶品。ソリストたちの重唱部分では会話のごとく密に絡み合うアンサンブルが美しく、合唱部分では1つの壮大な音響世界を生み出すような一体感のある極上のハーモニーを味わえる。ミラネージ、ミンガルド、ジョルダーノといったアレッサンドリーニと共演深い名手たちのソロも聴き所。コンチェルト・イタリアーノの演奏は今回も抜群で、柔らかくも清澄なハーモニーがソリストの歌声を優しく支える。ピリオド楽器の暖かな音色と共に、優しく包み込まれような荘厳さに静かに聴き入る1枚。 | ||
ピゼンデルのために [Per Pisendel] 〜ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Vol.5 〔ハ長調 RV.177 /ニ長調 RV.212a /ニ短調 RV.246 /変ロ長調 RV.370 / ニ短調 RV.242,Op.8 No.7「ピゼンデル氏のために」/変ロ長調 RV.379 /ト短調 RV.328 〕 ドミトリー・シンコフスキー(Vn;*)指揮イル・ポモ・ドーロ | ||
録音:2012年3月、ロニーゴ、イタリア。使用楽器:フランチェスコ・ルジェリ(1680)〔オランダの機関から貸与〕(*)ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルはドレスデン宮廷楽団で楽長として活躍、アルビノーニやテレマンなどからも曲を献呈された高名なヴァイオリン奏者でもあった。当時のドレスデンはザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト一世の時代。ピゼンデルはアウグストのイタリア旅行に随行しヴェネツィアに滞在。そこでヴィヴァルディと出会い師弟関係を結び友人としても関係を深める。ピゼンデルはヴィヴァルディの創作意欲を刺激し、ソナタ(RV2, 6, 19, 25, 29)、協奏曲(RV172, 205, 237, 242, 314, 340 & 328) をピゼンデルに捧げている。独創性と表現力に満ちた意欲的な作品ばかりで、ピゼンデルが素晴らしいヴァイオリニストであった事を認識出来る。モスクワ出身のバロック・ヴァイオリニスト、ドミトリー・シンコフスキーは指揮者、カウンターテナーとしても才能を発揮する実力派。気鋭の古楽アンサンブル、イル・ポモ・ドーロとの共演で、見事な技巧と華麗なソロを披露している。 | ||
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集 Vol.3 〔ヘ長調 RV.485 /変ロ長調「ジョゼッピーナ」RV.502 / ハ長調 RV.474 /ハ短調 RV.480 /ト長調 RV.494 /ハ長調 RV.475 〕 セルジオ・アッツォリーニ(Fg) ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ | ||
録音:2012年4月、マドンナ・デッラ・フォルミゴラ教会、コルティチェッレ・ピエーヴェ、イタリア。ファゴットが旋律楽器として定着していないバロック期にこの楽器のために多くの協奏曲を残し、他の誰よりもファゴットという楽器を愛した音楽家、ヴィヴァルディ。第1集(OP-30496)、第2集(OP-30518)に引き続き、今回もファゴット・ソロに名手セルジオ・アッツォリーニが登場し、これまでの名演の期待裏切らぬ素晴らしいソロを聴かせてくれる。第1集より共演しているラウラ・ソアーヴェ・クレモナの洗練されたオーケストラの伴奏も聴き所。ピリオド楽器が織り成す柔らかな響きがアッツォリーニの奏でる甘美なファゴットの音色と見事に混じり合い、極上のハーモニーを生み出している。協奏曲 ハ長調RV.484ではヴァイオリン2台、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、リュートとファゴットという当時を意識した小編成での演奏。一つ一つのパートが際立つ綿密なアンサンブルで魅せてくれる。また、ヴァイオリン協奏曲「パトヴァの聖アントニウスの舌の祝日のために」RV.212を思わせる協奏曲 ヘ長調RV.485では、アッツォリーニがこのヴァイオリン協奏曲のカデンツァから作ったファンタジアを加筆した興味深い演奏での収録。単なる“ファゴット協奏曲の寄せ集め " に留まらない、ヴィヴァルディ・エディションにふさわしい注目盤となっている。本アルバムでファゴット協奏曲シリーズも3枚目。とはいえ、ヴィヴァルディは生前に39曲(うち2曲は未完成)ものファゴット協奏曲を作曲しており、今後の協奏曲集のリリースにさらなる期待がかかる。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「怒れるオルランド」RV.819 (1714年版)
リッカルド・ノヴァーロ(Br;オルランド) ロミーナ・バッソ(Ms;アルチーナ) ガエル・アルケス(S;ブラダマンテ) テオドーラ・ゲオルギュー(S;アンジェリカ) デルフィーヌ・ガルー(A;メドーロ) デイヴィッド・DQ.リー(CT;ルッジェーロ) ロベルタ・マメリ(S;アストルフォ) フェデリーコ・マリア・サルデッリ指揮モード・アンティクォ | ||
録音:2012年7月、フィレンツェ。世界初録音。naïveのヴィヴァルディ・エディション「怒れるオルランド」。OP-30393でもう出ていた? と思う方もいらっしゃるだろうが、それは1727年に上演された「有名な方」。今回発売されるのは1714年に上演された別の作品。この1714年の「怒れるオルランド」にまつわる事情はかなり複雑だが、大雑把にまとめると以下のような物。1713年秋、ヴィヴァルディはヴェネツィアのサンタンジェロ劇場の興行主に就任。11月にアルベルト・リストーリという作曲家の「怒れるオルランド」が上演され、大当たりになる。このリストーリの楽譜は今日では紛失。翌1714年にも「怒れるオルランド」が上演されており、これは不完全ながら楽譜が伝わっていた。従来、この1714年の楽譜はリストーリの音楽でヴィヴァルディ作ではないとして、リオム番号で偽作を示すRV Anh.84が与えられていた。しかし残された楽譜を調べたところ、1714年の上演ではヴィヴァルディはほとんどの音楽を自分の曲に差し替えていたと判断され、ヴィヴァルディのオペラ「怒れるオルランド」RV819と新たに認定された。1714年の楽譜は第3幕を欠いており、他の曲にも多くの問題が残っていた。第1、2幕はヴィヴァルディの他の曲を参照、借用するなどして補筆完成させる一方、第3幕の補完は断念している。ただ第2幕の幕切れが一番の聞き所であるオルランドの狂乱の場なので、あまり尻切れの印象はない。サルデッリは2012年7月20日、フランスのボーヌ音楽祭で、このCDとまったく同じキャストでこの作品を演奏会形式で復活させている。これはそれと同時期に、フィレンツェの由緒あるペルゴラ劇場(1656年建立)で録音された物。歌手はバロックオペラで活躍している旬の歌手がズラリと並んでいる。タイトルロールのリッカルド・ノヴァーラはイタリアのバリトン。バロック、モーツァルト、ロッシーニのオペラを得意としており、ことにフランスで人気の高い人。アルチーナのロミーナ・バッソは、バロックオペラで大活躍しているイタリアのメゾ・ソプラノ。ブラダマンテのガエル・アルケスはフランスのソプラノ。バロックが活動の中心だが、モーツァルトの娘役にも定評がある。アンジェリカのテオドーラ・ゲオルギューは、ルーマニア生まれのソプラノ。2011年、クリストフ・ルセがバックを務めたアリア集(APARTE AP021)が話題となった。ルッジェーロのデイヴィッド・DQ. リーは、韓国生まれのカナダのカウンターテナー。現在ではヨーロッパのバロック・オペラ上演で大活躍している。端役のアストルフォに日本でも人気の高いロベルタ・マメリが参加している。そしてヴィヴァルディの権威サルデッリの生き生きとした指揮の素晴らしいこと。数々のヴィヴァルディの埋もれた名曲を発掘してきたnaïve のヴィヴァルディ・エディションだが、これは特筆すべき成果と言えるだろう。 簡単なあらすじ:魔女アルチーナの魔法の島。カタイ(中国)の王女アンジェリカは、彼女を愛する騎士オルランドがアルチーナの魔法を解くため島に到着したことを知る。一方アンジェリカの恋人メドーロは、船が難破し浜に打ち上げられたところをアンジェリカと再会。しかしそれを目撃したオルランドが怒り出すので、アンジェリカはオルランドを愛しているふりをしてうまく逃げる。アルチーナは島にやって来た騎士ルッジェーロを魔力で虜にする。後から来た彼の恋人ブラダマンテは絶望する。オルランドの仲間アストルフォは、魔法の指環の力でルッジェーロにかかっていた魔法を解く。アンジェリカを追ったオルランドは絶壁の魔法の洞窟に捕らわれてしまう。その間にアンジェリカとメドーロは結婚。脱出したオルランドは、木の幹に刻まれたアンジェリカとメドーロの名前を見つけ、怒りのあまり狂乱する。 | ||
クリスマス・ボックス・セット〜ヴィヴァルディ:宗教作品集 ・聖母被昇天のための晩祷[アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/OP-30383] ・モテット集[デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス/OP-30501 [OP-30340] ] ・モテット、シンフォニア、他[ピオー(S) ダントーネ指揮/OP-30416] ・聖歌序唱、グローリア[ミンガルド(A) アレッサンドリーニ指揮/OP-30485] ・スターバト・マーテル[ルミュー(A) ジャルスキー(CT) スピノージ指揮/OP-30453] | ||
クリスマス・ボックス・セット〜ヴィヴァルディ:協奏曲集 ・ファゴット協奏曲集 Vol.1〔RV 493, 495, 477 他 〕[セルジョ・アッツォリーニ(Fg)/OP-30379] ・弦楽のための協奏曲集〔RV 159, 153, 121 他〕[アレッサンドリーニ指揮/OP-30377] ・マンドリン、リュートのための協奏曲集[ロルフ・リスレヴァン/OP-30429] ・リコーダー協奏曲集〜夜[セバスティアン・マルク(リコーダー)/OP-30371] ・チェロのための協奏曲集 Vol.1[クリストフ・コワン(Vc)/OP-30426] ・ドレスデン合奏協奏曲集[フォン・デア・ゴルツ指揮フライブルク・バロックo./OP-30283] | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「ウティカのカトー」RV.705
トピ・レーティプー(T;カットーネ) ロベルタ・マメリ(S;チェーザレ) アン・ハレンベリ(Ms;エミリア) ソニア・プリナ(A;マルツィア) ロミーナ・バッソ(Ms;フルヴィオ) エメケ・バラート(S;アルバーチェ) アラン・カーティス指 イル・コンプレッソ・バロッコ | ||
録音:2012年9月、ロニーゴ、イタリア。naïve レーベルを代表する一大企画、「ヴィヴァルディ・エディション」記念すべき50タイトル目となる盤は、ヴィヴァルディが最晩年に残した歌劇『ウティカのカトー』。オペラ・ジャンルでは15タイトル目となる今回、ヴィヴァルディ最後のオペラが満を持しての登場となった。序曲のシンフォニアと第一幕が欠けていたため、これまでなかなか陽の目を見る機会に恵まれない本作。ヴァイオリニストとしても活躍するアレッサンドロ・チッコリーニにより作曲/編曲によって失われた部分が補完され、全三幕、160分にわたる大作が見事蘇った。『ウティカのカトー』の復活演奏は、2002年にマルゴワール監修の下でも行われているが、それとはまた異なった切り口による再現が成されている。初演当時のヴィヴァルディの手紙から読み解くに、シンフォニアと第一幕が現存していないのは、この部分が新たに作曲されたものではなく、既存の作品を寄せ集めて作り上げられたからではないかと考えられている。チッコリーニはヴィヴァルディの他のアリアや器楽作品を入念に研究し、後に続く二幕の作風を手堅く把握した上で、第一幕のアリアとレチタティーヴォを再現した。アリアの多くはヴィヴァルディの他のオペラ・アリアからの編曲からなる一方、レチタティーヴォの多くはチッコリーニ自身による作曲となっている。序曲には歌劇『オリュンピアス』RV.725のシンフォニアを採用している。どの作品から借用したのかはブックレット内でしっかり明記されているので、確認しながら聴くのもまた違った楽しみがある。ヴィヴァルディ・エディションの中でも屈指の意欲作と言える本アルバムの演奏指揮を任されたのは、音楽学者としても知られる名匠、アラン・カーティス。2012年で結成20周年を迎えた名門イル・コンプレッソ・バロッコを率い、確かな解釈と洗練した音運びで本作の蘇演に大きく貢献している。主役のカットーネはフィンランドが誇る名テノール、トピ・レーティプー。チェーザレ役には、北とぴあ国際音楽祭2013でも来日予定のソプラノ、ロベルタ・マメリを配している。復讐に揺れる未亡人エミリアを歌うのは、古楽界屈指のメッゾ、アン・ハレンベリ!卓越した歌唱力で魅せる、技巧的なアリアの数々に圧倒される。ヒロイン、マルツィア役にはイタリア人コントラルトのソニア・プリナ、王子アルバーチェには近年の国際コンクールで上位を獲得し続けているハンガリーの若手実力派、エメケ・バラートを抜擢。バロック・オペラ界の第一線で活躍する名手たちによる熱き応酬も聴きどころ。古代ローマのカエサルとウティカの小カトーの争いを主題とした『ウティカのカトー』。史実では自殺を遂げる小カトーだが、当時は舞台上で人が死ぬという演出は忌避されていた上に小カトーの人気が高かったため、メスタージオの台本を変更し、彼を殺さないストーリーが練り上げられているのも興味深いところ。 【あらすじ】舞台はポンペイウスとの争いに勝利したジュリオ・チェーザレ(カエサル)が独裁者の地位に就いた古代ローマ帝国。ポンペイウスの友であったカットーネ(小カトー)は、ウティカの地へ逃げ延び、ポンペイウスの妻エミリアと共にチェーザレへの復讐を誓う。そのために、カットーネは娘のマルツィアを同盟国ヌミディアの王子アルバーチェの下へ嫁がせようと思っていたのだが、当のマルツィアは宿敵チェーザレと恋に落ちていた。一方、チェーザレの部下であるフルヴィオはエミリアを愛しており、彼女がチェーザレ側に恭順するよう説得を重ねる。チェーザレも劣勢にあるカットーネに降伏するよう説得するが、決戦は避けられず、ウティカはチェーザレの軍によって陥落した。敗将カットーネは自殺を企てるが、マルツィアとアルバーチェに阻止され、事なきを得る。エミリアがウティカの地を離れ、チェーザレとマルツィアが見事結ばれた所で幕はとじる。 | ||
ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集 ヴイヴァルディ・エディション・シリーズ、オペラ・タイトルから | ||
2013年発売の「ウティカのカトー」(OP-30545)で50タイトルを数えた同シリーズ中、15のオペラ・アルバムの中から、珠玉のアリアを選曲。 | ||
愛と愛の死〜イタリア・バロック歌曲集 モンテヴェルディ:砕かれた希望/愛らしいキューピットが B.マルチェッロ:もし私の死を望むなら / ヘンデル:二重唱「多くの矢を私の胸に放ち」 モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」〜二重唱「ただあなたを見つめ」(陛下を見つめ) ロッティ:愛の誓い / D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.20 モンテヴェルディ:ああ、私の愛しい人はどこに / デュランテ:残酷な女、それは私 モンテヴェルディ:君に口づけたい / ヘンデル:二重唱「愛の絆は楽しく幸福」 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) ソニア・プリナ(A) ルカ・ピアンカ(リュート)指揮アンサンブル・クラウディアーナ | ||
録音:2012年12月、ティボール・ヴァルガ・スタジオ、スイス、シオン。イル・ジャルディーノ・アルモニコの創立者の一人でもあるリュート奏者、ルカ・ピアンカの起案で生まれた、愛にまつわる喜びと悲しみを歌ったイタリア・バロック歌曲集。イタリアの歌曲にとって、「愛」は最重要テーマのひとつ。イタリア・バロックの大家、モンテヴェルディが膨大に残したマドリガルを見ても、「愛」にまつわる作品を多く見ることが出来る。本アルバムでは、モンテヴェルディ、マルチェッロ、D.スカルラッティ、ヘンデル、ロッティらの独唱曲・二重唱曲を収録。情熱的なイタリアバロック・アリアの魅力の髄を存分に味わうプログラムとなっている。また、歌曲の合間には、D.スカルラッティのソナタを収録。現代屈指のリュート奏者、ピアンカの巧みかつ繊細なリュート・ソロも聴きどころ。今回の収録に際し、ピアンカはイル・ジャルディーノ・アルモニコとの共演経験もある二人の中堅を抜擢。ロベルタ・インヴェルニッツィはその超絶的な歌唱力が絶賛されるソプラノで、アーノンクールからの信頼も厚き実力派。ヘンデルのスペシャリストとして知られるコントラルトのソニア・プリナは、2015年からウィグモア・ホールと専属契約を交わし、更なる活躍に期待がかかる注目の歌手。バックを務めるのは2008年に設立されたばかりの「アンサンブル・クラウディアーナ」。ウィーンのコンツェルトハウスで、2020年までにJ.S.バッハのカンタータ全てを演奏するという大プロジェクトを遂行中で、古楽界から熱き視線を集める新進気鋭のピリオド楽器団体。 | ||
ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲集 Vol.1 〔イ短調 RV.523 /ハ短調 RV.510 (*) /ハ短調 RV.509 /ト短調 RV.517 (*) /変ホ長調 RV.515 /ハ長調 RV.508 (*) 〕 リッカルド・ミナージ(Vn1;*/Vn2;無印) ドミトリー・シンコフスキー(Vn1;無印/Vn2;*) イル・ポモ・ドーロ | ||
録音:2013年1月、ヴィラ・サン・フェルモ、ロニーゴ、イタリア。「ヴィヴァルディ・エディション」。これまでにもソナタ集や協奏曲集の一部としていくつか取り上げられてきたものの、ヴァイオリン二挺のための作品だけを集めたものは本アルバムがシリーズ初。独奏の両者共に目が覚めるような清々しい音運びで、ヴィヴァルディならではの溌剌としたリズムとヴィルトゥオジテあふれる旋律の数々を聴かせてくれる。バックを務めるイル・ポモ・ドーロは、ヴァイオリン協奏曲集の第4集(OP-30533)でミナージと、第5集(OP-30538)でシンコフスキーとそれぞれ共演し、見事なアンサンブルを披露してくれている。ピアニッシモでも緩むことのない明瞭な音の立ち上がりと、切れ味鋭い痛快な音運びはイル・ポモ・ドーロの面目躍如といったところ。1曲目のイントロから聴く人をぐぐっと惹きつける清澄なハーモニーを聴かせてくれる。二人のソリストの息もぴったりで、清爽としたアンサンブルが絶品。ヴィヴァルディは生涯のうちに2つのヴァイオリンの協奏曲を20曲ほど残しており、今後の更なるリリースからも目が離せない。第1集から聴き逃せない、大注目のシリーズ。 | ||
ジューリオ・カッチーニ(1545頃-1618頃):歌劇「エウリディーチェ」(1600)
フリオ・ザナージ(Br;オルフェオ) シルヴィア・フリガート(S;エウリディーチェ/悲劇) サラ・ミンガルド(CA;ダフネ/プロセルピーナ) アントーニオ・アベーテ(B;プルトーネ) ルカ・ドルドロ(T;ティルシ/アミンタ) ジャンパオロ・ファゴット(T;アルチェトロ) モニカ・ピッチニーニ(S;ヴェーネレ/ニンファ) マッテオ・ベッロット(B;ラダマント) マウロ・ボルジョーニ(Br;カロンテ) アンナ・シンボリ(S;ニンファ)他 リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2013年8月、インスブルック。最初期のオペラの一つとして音楽史に高名なカッチーニの「エウリディーチェ」をアレッサンドリーニが録音。史上最初のオペラは1590年代中頃に作られてフィレンツェで上演されたヤコポ・ペーリ作曲の「ダフネ」と言われているが、これは楽譜が消失してしまった。1600年、やはりペーリが「エウリディーチェ」を作曲、これが現存する最古のオペラ。この「エウリディーチェ」がアンリ4世とマリア・デ・メディチ(マリー・ド・メディシス)の結婚祝賀で上演された際には、カッチーニの曲が数曲含まれていた。カッチーニは歌唱指導者でもあり、一門の歌手たちの出演と引き換えに自作を含めることを容認させた。その後カッチーニも自分で全曲を作曲、1600年12月に出版している。こうした経緯からペーリの「エウリディーチェ」の方が「現存する最古のオペラ」の誉れを担い、カッチーニの「エウリディーチェ」は存在はよく知られているものの取り上げられることはあまりなく、CDもこれが2種目。それだけにアレッサンドリーニによる録音は貴重。これら最初期のオペラは楽譜が極めてシンプルな上、まだアリアらしい歌が乏しいので、しばしば単調と評されてしまうが、そこはアレッサンドリーニ、マッシミリアーノ・ポッリオと共に音楽を豊かに彩り、7年後のモンテヴェルディの「オルフェオとエウリディーチェ」までそう遠くないことをしっかり示している。ちなみに物語は、冥府下りまではモンテヴェルディの「オルフェオとエウリディーチェ」と大筋で同じ、その後はオルフェオがエウリディーチェを無事に地上に連れ帰って一同の喜びで幕となる。オルフェオは、バロックオペラではおなじみのフリオ・ザナージ。彼はモンテヴェルディの方のオルフェオでも有名で、アレッサンドリーニはそちらの録音でもザナージを起用していた。エウリディーチェのシルヴィア・フリガートは、透明で伸びのある美声で近年バロック・ソプラノとして台頭しているイタリアのソプラノ。エウリディーチェの死を告げるダフネにはサラ・ミンガルド、冥府の王プルトーネにはアントーニオ・アベーテ、牧人2役にはルカ・ドルドロと、アレッサンドリーニの録音で常連の歌手が参加、いつも通りの素晴らしい歌を聞かせてくれる。20世紀の贋作「カッチーニのアヴェ・マリア」(バヴィロフ作曲)で不本意に知名度を得たカッチーニだが、このCD を聞けばいかに声楽表現に熟知した優れた音楽家だったか分ることだろう。オペラが産声を上げたころの興奮と驚きを蘇らせた名盤。 | ||
ヴィヴァルディ:歌劇「ダリオの戴冠」(1717)
アンデシュ・ダーリン(T;ダリオ) サラ・ミンガルド(A;スタティーラ) デルフィーヌ・ガルー(A;アルジェーネ) ロベルタ・マメリ(S;アリンダ) ルチア・チリッロ(Ms;オロンテ) ソフィア・ソロヴィ(S;アルパーゴ) リッカルド・ノヴァロ(Br;ニチェーノ) ジュゼッピーナ・ブリデッリ(A;フローラ) オッターヴィオ・ダントーネ指揮アッカデミア・ビザンティーナ | ||
録音:2013年9月、ブレーメン。ヴィヴァルディ・エディション。「ダリオの戴冠」は1717年1月23日、ヴェネツィアのサンタンジェロ劇場で初演されたオペラ。この1716-1717年のシーズンではヴィヴァルディが実施的にこの劇場の運営を任されていた。ところが1716年12月の開幕公演を受け持ったフォルトゥナート・ケレーリという作曲家が途中で上演を放棄して楽譜を携えて去ってしまった。窮地に陥ったヴィヴァルディは自作の再演で凌ぎつつ、急遽この「ダリオの戴冠」を作り上げ、騒動から一月も経たずに上演に漕ぎ着けた。しかもこれが大成功を収め、ヴィヴァルディの明細はいや増したとか。物語はペルシャのダレイオス大王の戴冠に基づいた物。近年の上演は極めて稀で、今回は実に27年ぶりの録音。ダントーネは2013年7月にフランスのボーヌ音楽祭で「ダリオの戴冠」を演奏会形式で上演、さらに何人かの歌手を代えて同年9月14日にドイツのブレーメン音楽祭で演奏会形式上演、これと前後してドイツ放送との共同できちっと収録された物。ダリオは、バロックオペラで大活躍しているスウェーデンのテノール、アンデシュ・ダーリン。スタティーラは、naïveではおなじみの絶大な人気を誇るコントラルト、サラ・ミンガルド。アルジェーネは、今バロックオペラ、宗教曲などでバリバリに活躍しているフランスのコントラルト、デルフィーヌ・ガル。アリンダに、日本でも人気の高いイタリアのソプラノ、ロベルタ・マメリが起用されているのも嬉しい物。もちろん、オッターヴィオ・ダントーネ率いるアッカデミア・ビザンティーナの演奏はいつもながら見事なもの、颯爽としたヴィヴァルディもラメントなヴィヴァルディも文句なし。窮地を成功へと転じたヴィヴァルディの傑作を、充実した演奏でお楽しみ頂きたい。 ヴィヴァルディ:ダリオの戴冠 簡単なあらすじ:亡くなったペルシャ王チーロには二人の娘、姉のスタティーラと妹のアルジェーネがいた。王位を継ごうと名乗り出た三人、ダリオ、アルパーゴ、オロンテは、スタティーラに求婚している。実は妹のアルジェーネはダリオを愛しており、彼を得るため姉を妨害しようと思いつく。求婚者の一人、オロンテにはメディアの王女アリンダという恋人がいるのだが、ペルシャ王になるため彼女を棄ててしまっていた。神託の結果、スタティーラは三人と婚約することになり、混乱に拍車がかかるが、彼女はダリオだけを愛していると打ち明ける。アルジェーネはダリオを騙して怒りを煽り、さらにスタティーラを愛するニチェーノを利用して、スタティーラを城壁外に連れ出させてしまう。そうしてアルジェーネはダリオに愛を打ち明けるが、様子がおかしいと見抜いたダリオはスタティーラを探しに出て行ってしまう。女王に収まろうとするアルジェーネだったが、スタティーラを連れて戻ったダリオが策略を暴く。アルパーゴとオロンテはダリオに忠誠を近い、オロンテはアリンダと結ばれる。ダリオはスタティーラと結ばれ、ペルシャ王となる。 | ||
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集 Vol.2(全11曲) 〔ト長調 RV.150 /ホ短調 RV.134 /ト長調「田園風」RV.151 /ハ短調 RV.119 /ハ長調 RV.110 / イ長調 RV.160 /ニ短調 RV.128 /変ロ長調 RV.164 /ニ短調 RV.127 /変ロ長調 RV.166 /ト短調 RV.175 〕 リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2013年、ローマ。レーベルの看板シリーズ、ヴィヴァルディ・エディション、アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノによる、2004年にリリースされた Vol.1 (OP-30377) 以来約10年ぶりとなる第2弾。ヴァイオリン2人、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、テオルボ、チェンバロが各1人という小編成&今回も活気あふれる溌剌とした音運びで、ヴィヴァルディの魅力を最大限に聴かせる。 | ||
マニフィカト・ボックス ・OP-30525 A.スカルラッティ:主は言われた/マドリガーレ(全5曲)/マニフィカト(全10曲)[2000年2月、ローマ] ・OP-30431 アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):モテット集[2006年、ローマ] ・OP-30383 ヴィヴァルディ:聖母被昇天のための晩祷(アレッサンドリーニによる再現版)[2013年7月、ローマ] ・OP-30505 聖母マリアのための作品集 モンテヴェルディ、ソレル、A.スカルラッティ、ストラヴィンスキー他[2010年6月] ・OP-30403 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り[2004年4月] リナルド・アレッサンドリーニ(Org)指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
ヴィヴァルディ:協奏曲集 Vol.2 ・OP-30298 Fl−tr協奏曲集[バルトルド・クイケン(Fl−tr) アカデミア・モンティス・レガリス] ・OP-30409 様々な楽器のための協奏曲集[アルフレード・ベルナルディーニ(Ob)指揮ゼフィーロ/2004年11月] ・OP-30417 ヴァイオリン協奏曲集 Vol.1[エンリコ・オノフリ(Vn) アカデミア・モンティス・レガリス] ・OP-30457 チェロ協奏曲集 Vol.2[クリストフ・コワン(Vc) イル・ジャルディーノ・アルモニコ] ・OP-30478 オーボエ協奏曲集[アルフレート・ベルナルディーニ(Ob)指揮ゼフィーロ/2008年、1994年] ・OP-30518 ファゴット協奏曲集 Vol.2[セルジョ・アッツォリーニ(Fg) ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ/2011年4月] | ||
モンテヴェルディ(1567-1643)/ アレッサンドリーニ編曲:聖マルコ大聖堂のための晩課 |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:2013年12月、聖バルバラ教会、マントヴァ。アレッサンドリーニがコンチェルト・イタリアーノ30周年記念を記念し、モンテヴェルディ「倫理的、宗教的な森」と他作品から楽曲を選び出し、編曲したもの。彼はヴィヴァルディでも同様の編曲を手掛けているが、今回の編曲に関しては「モンテヴェルディが宗教的目的のために書いたこれらの作品の核心を再認識した」と語っており、音楽的にも内容的にも優れ、違和感はない。非常に真摯で厳粛さすら漂う演奏が、豊かで繊細な音響によってひときわ輝かしく厳粛なものになっている。ボーナスDVD は、マントヴァの聖バルバラ教会での録音風景や、モンテヴェルディの生涯の説明のパネルなどの合間に、イタリアらしい美味しそうな食事風景なども収録された、ちょっとおもしろい内容になっている(日本語字幕なし)。 | ||
ヴィヴァルディ(*):主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)RV.608 / クレド ト長調 RV.592〜 十字架に磔られ/スターバト・マーテルRV.621 [マリー=ニコル・ルミュー(A) フィリップ・ジャルスキー(CT) ジャン=クリストフ・スピノージ指揮アンサンブル・マテウス/録音:2007年7月] ペルゴレージ:スターバト・マーテル(#) / スカルラッティ:スターバト・マーテル(#) [ジェンマ・ベルタニョッリ(S) サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:1998年1月] | ||
旧品番: OP-30453 (*) 、OP-30406 (#; 廃盤) 。古楽界に活躍する二人の奇才、リナルド・アレッサンドリーニとジャン=クリストフ・スピノージの「スターバト・マーテル」がセット化。ペルゴレージ、スカルラッティ、ヴィヴァルディという3人の大家が残した「スターバト・マーテル」を一度に堪能出来る。アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの演奏は、今聞いても新鮮さのあせぬ痛快な音運びに魅せられる。スピノージ&アンサンブル・マテウスがバックをつとめたヴィヴァルディのスターバト・マーテルでは、当時は新進気鋭の若手だったジャルスキーの瑞々しい歌声を聴くことが出来る。 | ||
ドミトリー・シンコフスキ〜ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」〔春 RV 269 /夏 RV 315 /秋 RV 293 /冬 RV 297 〕/ コントラルト、弦と通奏低音のためのカンタータ「去れ、むごい思い出よ」 RV 684 / 歌劇「ファルナーチェ」〜第2幕第5場「身体中を凍った血液が流れ」 ドミトリー・シンコフスキ(Vn/CT)指揮ラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレ | ||
録音:2014年1月。指揮、ヴァイオリン、カウンターテナーとマルチにこなす鬼才シンコフスキによる、なんとも刺戟的なヴィヴァルディの登場。シンコフスキはモスクワ音楽院出身でヴァイオリンを学び、卒業後バロック音楽にめざめ、2008年のブルージュコンクールで第1位、聴衆賞、批評家賞に輝くなど、数々の大きなコンクールで輝かしい成績をおさめている。同時にカウンターテナーの才能も素晴らしく、豊かな倍音と力強い表現力を兼ね備えた歌声は世界が認めるところ。弾むような「春」の第1楽章、鳥のさえずりがこんなにも鮮やかに美しく響いたことがあるだろうか、まるで本当に春の緑も美しい木立に迷い込んだような気分になる。『四季』の合間に収録されているアリアでは、カウンターテナーの才を遺憾なく発揮。気持ちよく一本筋の通った、倍音ゆたかな歌声で表情豊かにあぶなげなく、音域も自在に行き来して聴かせる。鬼才シンコフスキの圧倒的な力を感じる1枚。 | ||
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 BOX ・OP-30363 ヴァイオリン協奏曲集「四季」[アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/2003年] ・OP-30417 ヴァイオリン協奏曲集 Vol.1[エンリコ・オノフリ(Vn) アカデミア・モンティス・レガリス/2005年6月] ・OP-30427 ヴァイオリン協奏曲集 Vol.2[アントン・シュテック(Vn) モード・アンティコ/2006年2月、8月] ・OP-30474 ヴァイオリン協奏曲集 Vol.3[D.M.ガルフェッティ(Vn) イ・バロッキスティ/2007年11月、2008年1月] ・OP-30533 ヴァイオリン協奏曲集 Vol.4[リッカルド・ミナージ(Vn) イル・ポモ・ドーロ/2011年10月] ・OP-30533 ヴァイオリン協奏曲集 Vol.5[ドミトリー・シンコフスキー(Vn) イル・ポモ・ドーロ/2012年3月] | ||
ヴィヴァルディ・エディションの中でも人気の高いヴァイオリン協奏曲集をまとめたボックスセット。「四季」は今聴いても新鮮度抜群。ヴァイオリン協奏曲集も第1集から第5集まで一挙に手に入る大変お買得なセット。 | ||
ヴィヴァルディ:声楽作品集 ・OP-30411 [廃盤] →OP-30523 オペラ・アリア、重唱集[ピオー(S) ハレンベリ(Ms)他 サルデッリ指揮/2005年1月] ・OP-30415 バスのためのアリア集[レガッツォ(B) アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/2005年5月] ・OP-30416 モテット、シンフォニア、他[ピオー(S) ダントーネ指揮アカデミア・ビザンチーナ/2005年7月] ・OP-30443 発見されたアリア[プリーナ(A) ダントーネ指揮アカデミア・ビザンチーナ/2007年6月] ・OP-30504 テノールのためのアリア集[レーティプー(T) ファゾリス指揮イ・バロッキスティ/2010年4月-5月、ルガーノ] ・V-5212 vivaldi! 〜マリー=ニコル・ルミュー、私のヴィヴァルディ[おそらくコンピレーション] | ||
ヴィヴァルディのアリア集6枚セット。ルミューを中心とした盤(V-5212)も初登場でボックスに組み込まれている。 | ||
Trent’anni a Roma 〜アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ30周年記念 モンテヴェルディ:オルフェオ、音楽の諧謔、マドリガーレ集〔第5巻/第8巻〕、マレンツィオ:マドリガーレ集第7巻、 フィリッポ・デ・モンテ:マドリガーレ集第17巻、ルッツァスコ・ルッツァスキ:マドリガーレ集第5巻、より、 ジェズアルド: Asciugate i begl 'occhi、A.スカルラッティ:アニュス・デイ、ベンチーニ:8声のマドリガーレ、 ヘンデル:歌劇「アレッサンドロ」HWV21 序曲/歌劇「インド王ポーロ」HWV28 〜二重唱アリア ボノンチーニ:スターバト・マーテルより / ヴィヴァルディ:協奏曲 他より、トゥーマ:シンフォニア 変ロ長調〜アンダンテ、 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV971、フーガの技法、協奏曲 BWV1057、ブランデンブルク協奏曲 BWV1049 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り より(以上基本的に全て既出音源からの抜粋) | ||
アメリカのクラシック音楽 Vol.1 ゴッチョーク(ゴットシャルク)、セルバンテス、 サウメル(・ロブレド):ピアノ曲集 |
ジョルジュ・ラボル(P) | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
OP-309002 廃盤 |
グァスタビーノ:歌曲集 | パレス=レイナ(S) ジョルジュ・ラボル(P) |
OP-309004 廃盤 |
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV.761/ 弦楽と通奏低音のための 協奏曲 ニ短調「マドリガーレ風」 RV.129/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト短調 RV.517/ ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 Op.11 No.5 RV.202/ 弦楽と通奏低音のための 協奏曲 変ホ長調「聖なる墓に」 RV.130/ 弦楽と通奏低音のための シンフォニア ロ短調「聖なる墓に」 RV.169 |
ファビオ・ビオンディ(Vn) エウローパ・ガランテ |
OP-20009で廉価再発されている。OPS-2031としても出ていた。 | ||
OP-409104 廃盤 |
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調Op.84 スクリャービン: ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調Op.23/ ピアノ・ソナタ第9番 ヘ長調「黒ミサ」Op.68 ラフマニノフ:前奏曲第10番 ニ長調Op.23-4 |
グリゴリー・ソコロフ(P) |
ボッケリーニ:弦楽三重奏曲Op.47 G107-112 [変イ長調/ト長調/変ロ長調/変ホ長調/ニ長調/ヘ長調] |
トリオ・ エウローパ・ガランテ [ファビオ・ビオンディ(Vn) アンジェロ・ バルトレッティ(Va) マウリツィオ・ ナッデオ(Vc)] | |
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲Op.120 | グリゴリー・ソコロフ(P) | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
レスピーギ: ヴァイオリンとピアノのための6つの小品(1904) [ロマンツァ/オバド/マドリガーレ/ 子守歌/ユモレスク/メロディア] カセッラ: スカルラッティアーナOp.44(1927)〜メヌエット マリピエロ: 果てしない歌/夕暮れの歌/別離の歌/夜の歌 ピッツェッティ:婚約した娘に与える3つの歌(1924) |
ファビオ・ビオンディ(Vn) ルイジ・ディ・イリオ(P) | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
OP-459109 (2CD) 廃盤 |
ヘンデル:聖チェチーリアのためのオード モーツァルト:アティスとガラテア |
バルバラ・シュリック(S) メヒトヒルト・バッハ(S) クリストフ・プレガルディエン(T) ヴィルフリート・ヨッヘンス(T) マルクス・シェーファー(T) ペーター・リカ(B)他 クリストフ・シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター |
アメリカのクラシック音楽 Vol.3 バリオス:ギター作品集 |
へスス・ カストロ・バルビ(G) | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
アメリカのクラシック音楽 Vol.4 ゴッチョーク(ゴットシャルク):ピアノ作品集 |
ジョルジュ・ラボル(P) | |
製造中止となっている可能性があります。お届けできない場合はご容赦下さい。 | ||
OP-549118 廃盤 |
コレッリ: 合奏協奏曲 変ロ長調Op.6-5/合奏協奏曲 ハ長調Op.6-10/ 合奏協奏曲 ト短調Op.6-8「クリスマス協奏曲」/ 合奏協奏曲 ニ短調(原曲 ハ短調)Op.6-3/ ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調Op.5-4/他 |
ユーゴ・レーヌ(B−Fl) セバスチャン・マルク(B−Fl) ピエール・アンタイ (Cemb)指揮 ル・コンセール・フランセーズ |
ビオンディの「四季」第1回録音〜ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」/ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV.171 / 弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調「コンカ」 RV.163 ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮エウローパ・ガランテ | ||
録音:1991年。仏ディアパソン誌「ディアパソン・ドール」、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」獲得盤。 | ||
OP-599205 廃盤 |
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ集 [ト短調Op.2-7/変ロ長調「美しき季節」(遺作)/ ト短調「捨てられたディド」Op.1-10/ イ長調Op.1-9/ト長調Op.1-4] |
ファビオ・ビオンディ(Vn) リナルド・ アレッサンドリーニ(Cemb) マイリツィオ・ナッデオ(Vc) パスカル・ モンテーイエ(テオルボ) |
OP-609206 廃盤 |
ランディーニと14世紀イタリアのアルス・ノヴァ | アラ・フランチェスカ |
NAIVE (OPUS111) "Baroque Voices" 「バロックの声」と題されたシリーズ(2009年8月新譜で計30タイトルとなる予定)。旧 Ambroisie (AM-記号)、Astree (E-記号)、OPUS 111 (OP-記号) から、永らく廃盤になっていた名盤も多数復活。演奏者の顔ぶれも豪華、曲目もどれも興味深い。第1回と第2回のインフォメーションには、それぞれのCDは『元々流通していたのと同じパッケージの上から、統一感のあるデザインの美麗スリーブケースで包装されています。』と記載されており、確かに第1回発売分に関しては、中身のCDは型番も旧盤と同一だった。 AMBROISIE 原盤分はこちらから、ASTREE 原盤分はこちらから。 | ||
リナルド・アレッサンドリーニ ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」 |
デボラ・ヨーク(S) ジェンマ・ ベルタニョッリ(S) サラ・ミンガルド(A) ニコラス・シアーズ(T) リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
旧品番:OP-30321(廃盤)。ヘンデルがまだヨーロッパ各地を転々としていた時代の作品で、ローマの枢機卿宮殿での演奏のために作曲されたと伝えられている。アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノは熱血漢だった当時のヘンデルを彷彿とさせる熱い演奏を聴かせる。 | ||
ビオンディ〜 ペルゴレージ&レーオ:作品集 ジョヴァンニ・バッティスタ・ ペルゴレージ(1710-1736): サルヴェ・レジナ イ短調/ソナタ 変ロ長調/ サルヴェ・レジナ ハ短調/ソナタ ト長調 レオナルド・レーオ:サルヴェ・レジナ ヘ長調 |
バルバラ・シュリック(S) ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ | |
旧品番:OP-3088(廃盤)。ペルゴレージの心洗われるサルヴェ・レジーナと愛らしいソナタ、さらに同時代人レーオのサルヴェ・レジーナを収録し、興味深い内容となっている。 | ||
リナルド・アレッサンドリーニ〜 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第5巻 (1605) つれなきアマリッリ/ おおミルティッロ、我が魂のミルティッロ/ すでに我が魂は最期のときを間近にし/ さあ、シルヴィオ/だがもし慈悲の心とともに/ ドリンダよ、おまえを我がものと呼ばん/ こうして大地にひざまずき/ その胸を傷つけるとは、シルヴィオよ/ おまえを愛し、自分の命よりも愛すよう/ ああ美しくいとしい人/ だがたとえようもなく無情なる人よ/ これ以上あなたに何をあげられよう/ アマリッリゆえに苦しむほうが快い/ ああ、あたかも美しい太陽に/ この愛の暴君はあまりにも強く/ 愛よ、もしおまえが正しいのなら/ 我が命、君を愛す/ こうして少しずつわたしは無邪気な蝶のように/ この美しい響き |
リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・ イタリアーノ | |
旧品番:OP-30166。第2巻:OP-30111、第4巻:OP-3081、第8巻:OP-30187&OP-30196(分売は廃盤あり)、5枚セット:OP-30348。 モンテヴェルディのマドリガーレ集第5巻は、「言葉が音楽の上にたつ」第2作法を打ち立てた作品集。この曲集とともにバロック時代が始まった、とも言われる程の重要作。歌詞の言葉や感情を音楽で表現するため、以前よりも更にドラマティックな作品が生み出されることとなった嚆矢のような作品集を、綺羅星の如く並んだ名手たちの演奏によってたっぷりとご堪能いただきたい。 | ||
リナルド・アレッサンドリーニ ドメニコ・スカルラッティ: スターバト・マーテル(10声)/4声のミサ |
リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:1999年5月、イタリア、フラスカーティ、ヨハネ23世センター。旧品番:OP-30248(廃盤)。 深い信仰心、マリアに対する感情の感動的な表出に溢れたドメニコ・スカルラッティの「スターバト・マーテル」も見逃せない魅力に満ちている。鮮烈な10の声による歌唱を、アレッサンドリーニの冴えた棒で。 | ||
アレッサンドリーニ〜 ヴィヴァルディ:協奏曲とカンタータ集 協奏曲 ハ長調「フランス風」R.117/ カンタータ「愛よ、お前の勝ちだ」R.683/ チェロ協奏曲 イ短調R.422/ 協奏曲(シンフォニア) ホ短調R.134/ カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」R.684/ ラ・ストラヴァガンツァOp.4 〜ヴァイオリン協奏曲 ニ短調R.249 Op.4-8/ 協奏曲 ト長調「田園風」R.151 |
サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
旧品番:OP-30181(廃盤)。どの瞬間をとっても、喜びと鮮やかさに満ちた素晴らしい作品。ミンガルドの深い魅惑の声も聴きもの。 | ||
ヴィヴァルディ: グローリアRV.589/マニフィカトRV.611/ 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調RV.128/ トランペットとオーボエの協奏曲第2番 ニ長調RV.563 |
デボラ・ヨーク(S) パトリツィア・ビチーレ(S) サラ・ミンガルド(A) アンドレア・ミオ(Ob) カブリエレ・カッソーネ(Tp) アカデミア(合唱) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
旧品番:OP-30195(廃盤) の再発。同月再発のV-5113と同一内容。 「グローリアに生気を吹き込んだ」と発売当初話題となった物。ヴェネツィアとその同盟軍の対オスマン・トルコ戦における戦勝を記念したことが作品成立の背景にあるとされ、全12曲からなる大規模な「グローリア」は、劇的なパッセージと穏やかなパッセージとの対比や、輝かしいトランペットにパワフルな合唱とじつに聴きどころが多い。 | ||
キリストの誕生による 〜バロック期ナポリのクリスマス劇 クリストファロ・カレザーナ(c1640-1709): 5声と器楽による「雄牛のカッチア」(狩)/ 5声と器楽のための「タランテラ」/ 5声と器楽のための「パストラーレ」 オラツィオ・ジャッチョ(17世紀): チャッコーナによるパストラーレ ベルナルド・ストラーチェ(17世紀): パッサカリアとパストラーレのパルティータ クリストファロ・カレザーナ:御子の勝利 |
アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デ・トゥルキーニ | |
旧品番:OP-30152 (OPS-30-152)(廃盤)、OP-2035 (OPS-2035)(廃盤)。旧シリーズ:「ナポリの至宝」 Vol.1。 バロック時代、ナポリにおいてクリスマスというのは大イヴェント、お祭り事だった。祝祭行事、劇場催事などが次から次へと催されていた。ナポリっ子、カレザーナ(カレサーナ)たちによるこれらの作品は、当時のナポリのクリスマスのにぎやかさを生き生きと伝えてくれている。 | ||
さあ、眠りなさい〜カンツォネッタとカンタータ集 メルラ:さあ、眠りなさい (子守歌による宗教的カンツォネッタ) サルヴァトーレ: カンタータ「ティルシが聞いたとき」 カリッシミ:カンタータ「ああ、思い出よ」/恋文 モンテヴェルディ: あなたに口づけしたい(二重唱曲) カヴァッリ:歌劇「カリスト」第2幕 から レグレンツィ:カンタータ「この女は顔の中に」 ヘンデル:カンタータ 「私から離れて、むごい思いよ」HWV.125a ヴィヴァルディ: カンタータ「涙、嘆き、そして慈悲の求め」RV.676 |
サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
旧品番:OP-30395。ミンガルドは女声低音歌手の中でも特別な声の持ち主で、メゾソプラノとしての最高音から低音域までむらがなく、しかもビロードのような高級な質感がある。このような特質はバロック声楽曲にぴったりで、このアルバムはまさに彼女の声を生かしたものといえる。メルラの「さあ、眠りなさい」は、半音しか動かない2つの音が延々と繰り返される伴奏にのって幼いイエスに向けて歌われる劇的な子守歌で、ミンガルドの深い声が胸に迫る。他の収録曲での多彩な表現力も聴きもの。 | ||
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1645頃-1704): テ・デウム/モテット「ガリア国王聖ルイをたたえるカンティクム」/ モテット「ガリア国王聖ルイをたたえて」/ダヴィデの詩篇第75 サロメ・アレル、ブリジット・シェヴィニュー(S) フランソワ=ニコラ・ジェスロ(CT) ステファン・ヴァン・ダイク(T) アルノー・マルゾラティ(B) マルタン・ジェステル指揮ル・パルルマン・ド・ミュジーク、ブルターニュ聖歌隊/他 | ||
旧品番:OP-30297(廃盤)。有名なテ・デウムは1692年のスタインケルクでの勝利を祝って作曲された。他の3曲も王の勝利や戦いの様子を描いた作品。一度OPUS111を離れたジェステル&パルルマンの復帰第1作となったもの。 | ||
ハッセ:レクイエム ハ長調/ミゼレーレ ホ短調
グレタ・デ・レイヘル(S) ズザンナ・モンカーヨ・フォン・ハッセ(A) イアン・ハニーマン(T) ディルク・シュネリングス(B) パウル・ドンブレヒト指揮イル・フォンダメント | ||
旧品番:OPS 30-80(廃盤)。ハッセは、生前からヨーロッパで非常に有名な作曲家だった。あらためてその素晴らしさを感じさせる名演奏。 | ||
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より ニンファの嘆き(第1部)/他 |
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」 Vol.1(OP-30187)の再発売と思われるが、レーベルからのインフォメーションには、上記以外の情報が無く、確定不能。 | ||
ジェズアルド:マドリガーレ集 フィリップ・デ・モンテ(1521-1603):わたしの悲しげな雑記帳 ポンポニオ・ネンナ(1556-1618):マドリガーレ集 第4巻より〜 Occchi miei che vedeste ジョヴァン・ドメニコ・モンテッラ(1570-1607):もし遠くにいるあなたたちののどが渇くなら カルロ・ジェズアルド(1560-1613): マドリガーレ集 第6巻 より [悲しやわたしは死ぬ、苦しみゆえに/もしもおまえがわたしの死を望むなら/ 美しい人よ、心を持ち去るのなら]/ カンツォーネ・デル・プリンシプ/ マドリガーレ集 第5巻 より [あなたは歌って喜んでいる/見つめなくてもわたしは死なず/ もしわたしとともに悲しんでくれるなら/美しい目をぬぐいなさい/ お願いだ、とわたしは泣いて叫ぶ/やつれ衰えて命に別れを告げる/ わたしはお前を殺す、おお、残酷な人] ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545-1607): ああ、残酷なわたしの運命/マドリガーレ集第5巻〜わたしはあなとの遠くに離れて/ マドリガーレ集 第6巻〜わたしの訴えよ、急ぎ飛んでいけ リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:1999年5月。旧品番:OP-30238(廃盤)。 アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの初ジェズアルドだったもの。彼のマドリガーレ芸術の成熟を示す第5巻および第6巻からの抜粋と、ほぼ同じ世代でありそれぞれ交流があったと考えられるマドリガーレ作曲家たちの作品が採り上げられている。ジェズアルドは特にルッツァスキを尊敬しており、ルッツァスキのマドリガーレと同じ歌詩を採用したこともあり、作風においてもルッツァスキの深刻で表現豊かな中身の濃い作曲法を手本とすることもあった。 | ||
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):マドリガーレ集第2巻(1590)
リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:1999年5月。旧品番:OP-30111(廃盤)。深い洞察、音節に従って自在に変化する強弱、変幻自在、フレキシブルに動くテンポ・・・言葉と音楽、両方のもつニュアンスが、アレッサンドリーニの知的な指揮により見事に薫りたつ。 | ||
ヴィヴァルディ:宗教音楽集 Vol.1 協奏曲 ハ長調 「聖ラウレンティウスの祝日のために」 RV.556/ 明るく輝く星 RV.625(モテット)(*)/ ヴァイオリン、チェロと オルガンのための協奏曲 ハ長調 RV.554a/ 葬送協奏曲 変ロ長調 RV.579/ スターバト・マーテル ヘ短調 RV.621(*)/ 協奏曲 変ホ長調「聖墓に寄せるソナタ」 RV.130(*) |
サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ | |
録音:1999年4月、ローマ、サンタ・マリア・デラ・スカラ教会。旧品番:OP-30367/OPS-30-261(後者は廃盤)。 | ||
ジローラモ・フレスコバルディ:マドリガーレ集 第1巻 我がために幸い多き暁が/もしもこの苦しみが/ああ美しき人よ/いかなる天体から/なぜたびたび見ると/ 愛よ、世界がおまえを呼んでいる/おまえもわたしを避けるのか/もしもわたしの内気な凍りついた舌に/ いとも愛らしきフィッリ/なぜ逃げるのか/リディアもやってきて/あなたを見つめていると/ ああ、わたしは力尽きて死んで行く/我が心よ/あなたがわたしを捨てたときに/ああ、それではここに/ もしあなたが遠く離れてしまったら/どうして失うことができよう リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:1995年5月、ブリオスコ、イタリア。旧品番:OP-30133 [OPS-30-133]。欧文題名にも「第1巻」とあるが、声楽作品をあまり残さなかったフレスコバルディのマドリガーレ集は元々1巻しかないので、これで全作品ということになる。 | ||
A.スカルラッティ:オラトリオ「人間とルチフェル」 A.スカルラッティ:オラトリオ「人間とルチフェル」第1部 アルカンジェロ・コレッリ:ソナタ ハ長調Op.4 No.1 A.スカルラッティ:オラトリオ「人間とルチフェル」第2部−1 アルカンジェロ・コレッリ:ソナタ 変ロ長調Op.3 No.3 A.スカルラッティ:オラトリオ「人間とルチフェル」第2部−2 ロッサーナ・ベルティーニ(S;人間) マッシモ・クリスピ(T;ルチフェル) ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮エウローパ・ガランテ | ||
録音:1995年7月/初発売:1995年。旧品番:OP-30129 [OPS-30-129]。 | ||
ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ:オラトリオ「敗れた死」(1696)
エマヌエラ・ガッリ(S;信仰) ダニエラ・デル・モナコ(A;死) フィリップ・ジャルスキー(CT;栄光) フランソワ・ピオリーノ(T;正義) ジャン=クロード・サラゴス(B;悪魔) ジャン・テュベリ指揮ラ・フェニーチェ | ||
録音:2001年8月、オランダ、デルフト。ピリオド楽器使用。旧品番:OP-30332。 フェラーラを中心に活躍したバッサーニによる、モンテヴェルディとペルゴレージをつなぐ線上に位置する作品。 | ||
ドンナ・バロック〜バロック時代の女性作曲家たち エリザベト=クラウディ・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729): ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第2番 ニ長調/ 前奏曲(クラヴサンのための小品集 から)/組曲 ニ短調/ アルマンド「2人のフラマン人」(クラヴサン組曲第1番 ニ短調 から) バルバラ・ストロッツィ(1619頃-1677): セレナータ「今、アポロの胸に抱かれて眠るティティスは」/アリエッタ「私の想い」 アントニア・ベンボ(1643-1715):ソプラノのためのカンタータ「聖母マリアの嘆き」 ローザ・ジャチンタ・バダッラ(1660-1715頃):モテット「悲しまないで」 イザベラ・レオナルダ(1620-1704):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 ビアンカ・マリア・メダ(1665頃-1770頃):モテット「音楽に乾杯」 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) ビッツァーリエ・アルモニケ [リッカルド・マサヒデ・ミナシ、ステファノ・バルネスキ(Vn) エレナ・ルッソ(Vc) ジャンジャコモ・ピナルディ(テオルボ) サルヴァトーレ・カルキオーロ(Cemb)] | ||
録音:2001年1月-2月/初発売:2001年。旧品番:OP-30341。多くのレコーディングに参加しているソプラノ、インヴェルニッツィのソロと、コンチェルト・イタリアーノの主要メンバーであるヴァイオリニスト、ミナシをはじめとするメンバーを擁するビッツァーリエ・アルモニケとの共演で贈る、バロック時代の女性作曲家たちの作品集。 | ||
ヴィヴァルディ:モテット集 草原にて歌え RV.623/汝ら不屈に戦うべし RV.628/闇の恐怖の長い苦しみ RV.629/ まことの安らぎはこの世にはなく RV.630/おお、天にても地にても清きもの RV.631/ あなたがたの聖なる元首に RV.633 アンケ・ヘルマン(S) ラウラ・ボルヴェレッリ(Ms) アレッサンドロ・デ・マルキ指揮アカデーミア・モンティス・レガリス | ||
録音:2001年10月/初発売:2001年。旧品番:OP-30340。旧・ヴィヴァルディ・エディション。宗教曲であってもやはりヴィヴァルディ。華やかこそ抑え目ながら、外向的な表現力に満ちている。 | ||
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):マドリガーレ集第4巻(1603) ああ悲しい別れ/我が心、おまえを見つめていると/我が心、おまえは死なないのか/星に打ち明けたものだった/ 我が魂は優しくまなざしを向け/我が魂よ許しておくれ/おまえが我が心だというのなら/明るく澄んだひとみ/ 我が心に抱く傷/あなたはやはりわたしのもとを去りゆく/その美しい輝くひとみを巡らせただけで/ おお、あなたがそれほど愛しているなら/わたしは若い娘/あのさえずる小鳥は/お願いだ、もう争いはやめておくれ/ わたしは死にたいのです/苦しみに満ちた魂/我が心の魂/我が心よ、おまえから遠く離れて/泣いてはため息をつき リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ [ロッサーナ・ベルティーニ、クリスティーナ・ミアテッロ(S) ビアンカ・シモーネ(Ms) クラウディオ・カヴィーナ(CT) ジュゼッペ・マレット(T) マルチェッロ・ヴァルジェット(B)] | ||
録音:1993年5月。旧品番:OP-3081 [OPS-30-81]。 言葉と音楽の両方の美しさが極限まで追求され、双方の内容が見事に一致しているモンテヴェルディのマドリガーレを、技術と美が完璧なかたちで共存するコンチェルト・イタリアーノによる理想的な演奏で。 | ||
フェスタ・ナポリターナ〜18世紀ナポリの歌劇より ピエトロ・アントニオ・ジラーモ:誰もわたしを知らない オラシオ・ジァッシオ:わたしの空虚な心 / 作曲者不詳:パストラーレ フランチェスコ・グリッロ:結婚 / クリストファロ・カレサーナ:タランテラ レオナルド・ヴィンチ:チェチーマは不実 ニコロ・ヨンメッリ:シャコンナOp.5 No.13/ああ、何という炎 ニコロ・ピッチーニ:愛想のよいジュピター / ジェンナロ・ネグリ:小さなばら テオドロ・コットロウ:カトのタランテラ / 作曲者不詳:ガルガーノのタランテラ アントニオ・フローリオ指揮カペラ・デ・トゥルキーニ | ||
録音:1999年5月/初発売:2001年。旧品番:OP-30273(「ナポリの財宝」シリーズ Vol.12)。 | ||
ピオー、ミンガルド&アレッサンドリーニ〜ヘンデル:オペラの二重唱集 「ポーロ」「オルランド」「ラダミスト」「フラーヴィオ」「タメルラーノ」「エツィオ」 「リナルド」「アレッサンドロ」「アマディージ」「オットーネ」からの二重唱、アリア/他 サンドリーヌ・ピオー(S) サラ・ミンガルド(Ms) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2008年/初発売:2009年。旧品番:OP-30483。バロック音楽界の二大女声スター、ピオーとミンガルドが共演、歌うは全てヘンデルの二重唱とアリア。二人の歌が絡むと、ヘンデルの音楽の愉悦がグッと増す。ゆったりした曲の情感に浸るも良し、急速な曲のスリルに興奮するもよし。しかも伴奏はアレッサンドリーニ! 初夏のイタリアの風を思わせるようなサラリとした風合いのヘンデル。 | ||
アレッサンドリーニ〜モンテヴェルディ(1567-1643):マドリガーレ曲集第6巻(5声) 〔アリアンナの嘆き/西風がかえり、美しい季節を運ぶ/すべての中のただひとりの女/さようなら、美しいフロリダ/ いとしい女の墓に注ぐ恋人の涙/ああ美しい顔/ティルシよ、ここで美しいクローリが笑い/ あわれなアルチェーオ/バットよ、エルガストの涙/静かな川のほとりで〕 リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2005年12月、ファルネーゼ宮、ローマ、イタリア/初発売:2006年。旧品番:OP-30423。当レーベルの前作から約8年ぶりとなるリリースだったもので、アレッサンドリーニにとっては再録音。なお、ARCANAへの旧録音は 2005年に新装再発売されている(A-321/(旧・A-66)。以下は初出時代理店記載の案内文『オペラに器楽にますます活躍著しいアレッサンドリーニが、久々にコンチェルト・イタリアーノとのマドリガーレ集をリリースします。モンテヴェルディの時代の人々の耳にさぞや鮮烈に響いたであろうこれらの曲を、これまたさらに刺激的にして演奏しています。アリアンナの嘆きの冒頭『私を死なせてください』を聴くだけで、身体の中を頭の先からつま先まで戦慄が走るような衝撃です。この上なく明瞭に一語一語を発音することにより、言葉がわからなくても、血や涙が滴る様が目の前に広がるような、実に見事な演奏です。中世、ルネッサンス時代の禁欲的で言葉よりも縦の響きが重視された時代を脱しようとしたモンテヴェルディの目指した、劇的で高い表現性があますところなく発揮された名演の登場です。』 | ||
ピオー、ハレンベリ、ロランス、アグニュー〜ヴィヴァルディ:オペラ・アリア&重唱曲集 「カンダーチェ」「シルヴィア」「試練の中の真実」「ティート・マンリオ」 「ティエテベルガ」「メデアとジャゾーネ」「春風がささやき」から サンドリーヌ・ピオー(S) アン・ハレンベリ(Ms) ギユメット・ロランス(CT) ポール・アグニュー(T) フェデリコ・マリア・サルデッリ指揮モード・アンティクォ | ||
録音:2005年1月、 L'Oratorio dei Vanchetoni 、フィレンツェ、イタリア/初発売:2005年。旧品番:OP-30411(ヴィヴァルディ・エディション)。まずは参加している歌手の豪華さにびっくり。いずれもバロック・オペラで大活躍の名歌手ばかり。かなり珍しい選曲が成されており、たとえば本体の大半が失われ僅かに伝わっている「カンダーチェ」からはアリア4曲と四重唱を収録、「ティエテベルガ」も当盤以前の録音はなかったと思われる。なお「メデアとジャゾーネ」と「春風がささやき」はカンタータに分類されている作品。 | ||
レガッツォ&アレッサンドリーニ〜ヴィヴァルディ:バスのためのアリア集 「エジプトの戦場のアルミーダ」RV.699-A、「ティート・マンリオ」RV.738-A、「怒りのオルランド」RV.Anh84、 「セミラーミデ」RV.733、「ファルナーチェ」RV.711-D、「シルヴィア」RV.734、 「アデライーデ」RV.695、「オリンピアーデ」RV.725 からのアリア、序曲/ 弦楽のための協奏曲 ロ長調 RV.162 ロレンツォ・レガッツォ(B) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2005年5月、サンタ・チェチーリア音楽院講堂、ローマ、イタリア/初発売:2006年。旧品番:OP-30415(ヴィヴァルディ・エディション)。このアルバムは単なるアリア集ではなく、内容が非常に凝っている。というのも、「ティート・マンリオ」「オリンピアーデ」「ファルナーチェ」以外は、全て部分的にしか楽譜が残っていないものばかりで、つまり復活の可能性が低いものだからだ。そうした作品でももちろんアリアは素晴らしい。歌うは日本でもロッシーニのバス役を歌って人気の高いロレンツォ・レガッツォ。美しく朗々とした声と鮮やかな装飾歌唱では当代ピカイチ。あらゆるタイプのアリアで、いずれも非の打ち所のない歌唱を聴かせる。そして今やもっともヴィヴァルディで信頼の置ける、アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノがバックを務めるというのだからぜいたく。 | ||
国内未案内アルバム アレッサンドリーニ〜A.スカルラッティ(1660-1725): Dixit Dominus / Madrigali [ Sdengno la Fiamma Estinse / Mori, mi Dici / O Selce, o Tigre, o Ninfa / O Morte / Arsi un Tempo ] / Magnificat アンナ・シンボリ、エリザベッタ・ティソ(S) パオロ・コスタ(CT) ジャンルカ・フェラリーニ(T) セルジョ・フォレスティ(B) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ | ||
録音:2000年2月/初発売:2007年。旧品番:OP-30350。旧・初出盤はなぜか国内代理店からアナウンスされず、日本国内へは全く流通していない。実質的に国内初案内となるアルバム。 | ||
Un Concert Spirituel À Rome ca. 1650 カリッシミ(1604-1674):3つのオラトリオ 〔罪に定められた者たちの嘆き/イェフタの物語/祝福された者たちの幸福〕 レリオ・コリスタ(1629-1680):2つのシンフォニア〔ニ短調/変ロ長調〕 フレスコバルディ(1583-1643): おお死よ、そなたに(2声のモテット)/パッサカリアによるパルティータ/ 神はわれらの避け所(1声のモテット) エリーザ・フランゼッティ、メルセデス・エルナンデス、エマニュエル・アリミ(S) ステファン・ファン・ダイク、ルカ・ドルドロ(T) ステファン・インボーデン(B) マルタン・ジェステル(Org)指揮ル・パルルマン・ド・ミュジーク | ||
録音:2000年10月/初発売:2003年。旧品番:OP-30296。1650年頃、ローマのコンチェルト・スピリトゥアーレ(宗教音楽演奏会)で歌われていたと考えられる作品によるプログラム。カリッシミはオラトリオというジャンルを確立した作曲家。コリスタはローマで一生を過ごしたリュート奏者・作曲家。 | ||
ナポリの宗教音楽 フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1624-1704):パンジェ・リングァ(9声)/宗教的対話 クリストフォロ・カレザーナ(1640-1709):ミサ「エクスルテート・オルビス・ガウディス」 アントニオ・フローリオ指揮ラ・カペラ・デ・トゥルキーニ | ||
録音:2002年3月、ナポリ古楽センター/初発売:2004年。旧品番:OP-30360。「ナポリのバロック音楽」シリーズをSYMPHONIAレーベル時代から延々と続けているフローリオ&トゥルキーニ。プロヴェンツァーレは彼らが中心的に取り上げている作曲家で、「パンジェ・リングァ」における多声部をクリアに響かせる書法にその才能がうかがえる。彼は教育家としても高名で、カレザーナも教え子の一人。収録のミサは控えめで親近感のある作風。 | ||
OPUS 111 "tête á tête" NAÏVEのシリーズ、「テト・ア・テト」に組み込まれて再発されるオーパス111(1タイトル除く)の名盤。2CD for 1 Priceでお買い得。 | ||
OP-20001 (2CD) 廃盤 |
J.S.バッハ/メンデルスゾーン編曲:マタイ受難曲(1841年、ライプツィヒ上演版)
ヴィルフリート・ヨッヘンス(T:福音史家) ペーター・リカ(B:キリスト) アンゲラ・カジミェシュク(S) アリソン・ブラウナー(A) マルクス・シェーファー(T) フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(B) クリストフ・シュペリング指揮ノイエo.、コルス・ムジクス | |
旧OPS-30-72/3。音楽史におけるバッハの評価を確立したにもかかわらず長らく忘れられていた、メンデルスゾーン編曲によるマタイ受難曲の蘇演。 | ||
OP-20002 (2CD) 廃盤 |
ショパン:9曲のポロネーズと23のマズルカ |
ヤーヌシュ・ オレイニチャク(P) |
録音:1991年1月(*)/1990年5月(+)。 ショパン・コンクール入賞、ショパンのスペシャリストであり、映画でショパン役を演じたこともあるオレイニチャクが、Opus111レーベルの初期に録音していたもの。 #当盤発売後、OP-30287、OP-30288 という品番で分売されたようですが、それも廃盤となっています。 | ||
OP-20003 (2CD) 廃盤 |
フレスコバルディ: フィオリ・ムジカーリ(音楽の花束) Op.12 [主日のミサ/使徒のミサ/聖母のミサ] |
リナルド・ アレッサンドリーニ(Org) エンリコ・オノフリ(Vn) ピエトロ・ スパニョーリ(Br) ロベルト・ アッボンダンツァ(B) ジョゼ・カブレ(Br) スコラ・グレゴリアーナ |
録音:1989年。このアイテムは旧ASTRÉEレーベルからの移行。 | ||
OP-20004 (2CD) 廃盤 |
ハッセ: レクイエム ハ長調/ ミゼレーレ ホ短調 |
グレタ・デ・レイヘル(S) ズザンナ・モンカーヨ・ フォン・ハッセ(A) イアン・ハニーマン(T) ディルク・ シュネリングス(B) パウル・ドンブレヒト指揮 イル・フォンダメント |
ハッセ: 地獄の野蛮な者ども(独唱モテット)/ 照らされた高い雲は(独唱モテット)/ サルヴェ・レジナ イ長調/ サルヴェ・レジナ ト長調 |
モニク・ザネッティ(S) ジェニファー・レイン(A) マルタン・ジェステル指揮 ル・パルルマン・ ド・ミュジーク | |
旧OPS-30-100(OPS-10-007)他から。 | ||
OP-20005 (2CD) 廃盤 |
宗教曲と魂の苦悩 モンテヴェルディ: 祝福されし聖母マリアの祝日の第2晩課の音楽(*) [モテット「神よわれらを助けたまえ」/ アンティフォナ「あの方が左手をわたしの頭の下に伸べ」/ 詩篇第109(110)番「わが主に賜った主の御言葉」(++)/ アンティフォナ「もう冬が過ぎ去り」/ 詩篇第112(113)番「主の僕らよ、主を讃美せよ」 (II;「倫理的・宗教的な森」から)、 アンティフォナ「わたしは色が黒いが美しい」/ 詩篇第121(122)番「主の家に行こう、 と人々が言ったとき、わたしはうれしかった」 (I;「4声のミサ曲と詩篇集」から) アンティフォナ 「あなたの恋人はどこに行ってしまったの」/ 詩篇第126(127)番「主御自身が建てるのでなければ」/ アンティフォナ「王様が食卓についていられたとき」/ 詩篇第147番「エルサレムよ、主をほめたたえよ」/ アンティフォナ 「いつの世の人も、私を幸いな者と言うでしょう」 4声のためのマニフィカト (II;「倫理的・宗教的な森」から) (以上、特記のない曲は「聖母マリアの晩課」より)] モテット(*) [おお、あなたはなんと美しいことか/ 主よ、怒ってわたしを責めないでください/ 私は野の花/ 私たちはあなたを拝みます、キリストよ/ 主を讃美せよ/ 眠っていても、わたしの心は目覚めていました/ キリストよ、わたしたちはあなたを拝みます/ 主に向かって歌え] シンフォニア(歌劇「ウリッセの帰郷」第1幕第6場から)/ 美しさにふさわしき称賛/黄金の髪、美しき宝/ シンフォニア(歌劇「オルフェーオ」第2幕から)/ アリアンナの嘆き/美しき絆/ シンフォニア(歌劇「ウリッセの帰郷」第2幕第12場から)/ 苦悩もかほどに甘く/私には死も恐ろしくない/ その愛らしい唇は高貴なルビーだ (歌劇「ポッペアの戴冠」第2幕第6場から)/ 愛よ、私はどうすればよいのか/麗しき乙女/ 眠っているのああむごい心/ シンフォニア(歌劇「ポッペアの戴冠」第2幕第1場)/ 美しい羊飼いのまなざしより/ リディア、わ心に刺さったとげよ/ バレエ「ティルシとクローリ」 |
リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
録音:1996年1月、ブリオスコ、ヴィラ・メディチ(*)/1999年、ローマ、サンタ・マリア・デラ・スカラ教会。 モンテヴェルディの音楽の聖・俗両面を聴くことのできる2枚組。(++)は有名な「聖母マリアの晩課(夕べの祈り)」(1610)の最初に歌われる詩篇曲の異版で、小編成での演奏用と考えられる。 それに合せて晩課の他の詩篇曲やマニフィカトが「晩課」以外の曲集から選ばれている。 | ||
プロヴェンツァーレ:宗教曲集 『受難についての対話曲 ナポリにおける聖週間のための音楽』(*) フランチェスコ・プロヴェンツァーレ(1626頃-1704): 受難についての対話曲(5声) 作曲者不詳(伝承曲):スターバトの唱句 ジョヴァンニ・サルヴァトーレ: 同胞の神よ、われを守りたまえ/スターバト・マーテル/ 主を恐れる者は幸いなり/トッカータ第1番/ フランス風カンツォーナ/ 「祝福されし聖母マリア」による5声のリタニア ジョヴァンニ・カルロ・カイロ: 3つのヴァイオリンとオルガンのためのソナタ 『オラトリオ・デイ・ジロラミーニでの晩課』(+) プロヴェンツァーレ: わが主に賜った主の御言葉/ わたしは心に尽くして主に感謝をささげる/ いかに幸いなことか/歓喜の声をあげよ/ 私の心の中/僕らよ、讃美せよ/マニフィカト/ エルサレムよ、主をほめたたえよ フランチェスコ・ロッシ: 5声のシンフォニア/ 神よ、わが保護に心を向けたまえ、 主よ、われを助けに/ 主は高い天から火を送り ジュゼッペ・トリカリコ: 輝く喜びを受けなさい/ 心は内に熱し、呻いて火と燃えた ジュゼッペ・ジャンベルティ: 岩の上にその家を建てた 賢い人にたとえられる/ 私の心も私の肉も クリストファロ・カレザーナ: 空の空なるかな/ わたしの肉もわたしの心も朽ちるであろうが/ 主を讃美せよ/この主の証聖者は/私の家は |
エマヌエラ・ガッリ(S) ロベルタ・アンダロー(S) ダニエラ・デル・モナコ(A) ジュゼッペ・ デ・ヴィットーリオ(T) ロザリオ・トタロ(T) ジュゼッペ・ ナヴィーリオ(B) ロベルタ・ インヴェルニッツィ(S;+) アントニオ・フローリオ指揮 カペッラ・デ・トゥルキーニ | |
録音:1996年10月、ナポリ、サンテルモ城(*)/1998年2月、ナポリ、ピエタ・デ・トゥルキーニ古楽センター。 プロヴェンツァーレはA.スカルラッティたちナポリ楽派の先駆者とみなされる作曲家。前半生は歌劇の作曲で、後半生はナポリ市の楽長やいくつかの音楽院の教師をつとめ、宗教音楽の作曲で功績を残した。 作曲家ゆかりの音楽院をその名に戴くカペラ(・デ・ラ・ピエタ)・デ・トゥルキーニは、OPUS111のナポリ・シリーズの中心アーティストとして、 プロヴェンツァーレとその周辺の音楽家たちの作品を積極的に取り上げてきた。 | ||
OP-20007 (2CD) 廃盤 |
ロッシーニ: 荘厳ミサ(*)/ スターバト・マーテル(+) |
マルゴット・ パレス=レイナ(S;*) ウッラ・シッポラ(A;*) トーマス・デワルド(T;*) ペーター・リカ(B;*) イリデ・マルティネス(S;+) サラ・ミンガルド(Ms;+) チャールズ・ カストロノーヴォ(T;+) ジョン・リライー(B;+) クリストフ・ シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター コルス・ムジクス |
数多くの歌劇の名作を書いたロッシーニの二大宗教曲。 | ||
シューベルト: 歌劇「謀反人たち」(または「家庭の戦争;1幕)/ 交響曲第8番 ロ短調「未完成」D.759/ 交響曲第5番 変ロ長調 D.485/ 劇付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」D.797 より [バレエ音楽第2番/間奏曲第3番 変ロ長調] |
ゾイレ・イソコスキ(S) ペーター・リカ(B) リサ・ラーション、 アンケ・ホフマン(S) メヒティルト・ ゲオルク(Ms) ロドリーゴ・オレゴ(T) クリストフ・ シュペリング指揮 ノイエ・オルケスター コルス・ムジクス | |
旧OP-30192&OP-30167。 | ||
ヴィヴァルディ:協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV.761/ 弦楽のための協奏曲 ニ短調「マドリガル風」 RV.129/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト短調 RV.517/ ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 変ロ長調 RV.547/ ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV.202/ 4声のためのソナタ「聖墓にて」RV.130/ シンフォニア ロ短調「聖墓にて」RV.169/ ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 RV.281/ 弦楽のための協奏曲 ホ短調 RV.133/ チェロ協奏曲 ニ短調 RV.407/ ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲 ニ短調 RV.541/ ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV.286/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 RV.511/ 2つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV.531 |
ファビオ・ ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ | |
OP-3086とOP-309004のセット。名盤「四季」で一気に有名になったビオンディ&エウローパ・ガランテが、ほぼ前後して録音した弦楽器のための様々な編成の協奏曲集。これまた名盤。 | ||
バッハ:無伴奏チェロ組曲 | ペーター・ブルンス(Vc) | |
旧OP-30176(OPS-2020/1)。1730年トノーニ製のチェロを使用。 | ||
OP-20011 (2CD) 廃盤 |
バッハ: フーガの技法BWV.1080(*)/ チェンバロ協奏曲集(#) [第1番 ニ短調BWV.1052/ 第6番 ヘ長調BWV.1057/ 第3番 ニ長調BWV.1054]/ フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための 三重協奏曲(合奏協奏曲) イ短調BWV.1044(#) |
リナルド・アレッサンドリーニ (Cemb)指揮 コンチェルト・イタリアーノ |
旧OP-30191(OPS-2019)(*)&OP-30153(OPS-2018)(#)。 なにせイタリア人のバッハだけあって、ドイツ人や日本人のような思索的な深みや渋さはない。あくまで感覚的で刹那的。なのにそこにこれまで聞いたことのない新鮮な感動や喜びを生み出すのであるから、やはりルネッサンスの地の芸術家であり、まるでバッハすらイタリアの長い歴史の一部であるかのように聞こえてくる。 | ||
コレッリ:合奏協奏曲集 Op.6 [第1曲 ニ長調/第2曲 ヘ長調/第3曲 ハ短調/ 第4曲 ニ長調/第5曲 変ロ長調/第6曲 ヘ長調/ 第7曲 ニ長調/第8曲 ト短調「クリスマス協奏曲」/ 第9曲 ヘ長調/第10曲 ハ長調/ 第11曲 変ロ長調/第12曲 ヘ長調] |
ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ | |
旧OP-30147&OP-30155。 | ||
A.スカルラッティ: オラトリオ「人間とルシフェル」/ オラトリオ「マッダレーナ」 |
グロリア・バンディテッリ(A) ロッサーナ・ベルティーニ、 シルヴィア・ピッコロ(S) マッシモ・クリスピ(T) ファビオ・ビオンディ(Vn)指揮 エウローパ・ガランテ | |
旧OP-30129&OP-3096。 | ||
TRAVELLING(映画音楽) | ||
マルセル・バニョル監督作品映画音楽集 「マリウス」/「ファニー」/「セザール」/「アンジェル」 音楽:ヴァンサン・スコット、フランシス・グロモン | ||
マルセル・カルネ監督作品映画音楽集 「北のホテル」/「天国の子供たち」/「夜の門」/他 音楽:ジョゼフ・コスマ、モーリス・ジョベール | ||
クロード・ボリング:映画音楽集 「ボルサリーノ」/「フリック・ストーリー」/他 | ||
ジョルジュ・ドルリュー:映画音楽集 「ジュールとジル」/「軽蔑」/「ヒロシマ」/他 | ||
ジャン・クロード・プティ:映画音楽集 「シラノ・ド・ベルジュラック」/「フロレッタ家のジャン」 「新・三銃士」/「チャタレイ夫人」/「妻への恋文」/他 | ||
ポール・ミラスキ:映画音楽集 Nous irons a Paris / Mademoiselle s'amuse / Battements de couer | ||
ブランス映画で使われたクラシック音楽集 「めぐり逢う朝」/「カストラート」/「ルイ少年王」 「愛の報酬」/「ジャンヌ」/「無伴奏シャコンヌ」/「伴奏者」/他 | ||
NAÏVE ESPANA スペインにあるフランス・ナイーヴの関連会社。かつてのAuvidis Ibericaを継承する形で、バレンシア地方に本拠を置くピリオド楽器アンサンブル、カペーリャ・デ・ミニストレルスの録音をリリースしている。 ただし、徐々に当レーベルでは廃盤となり、COLUMNA MUSICA、LICANUS などのレーベルへ発売が移行しているようだ。 | ||
カラブリア公爵家の歌集(ウプサラの歌集) マテオ・フレーチャ、フアン・バスケス(?)、 フアン・デル・エンシーナ、フアン・アドマール、 作曲者不詳の2−5声のビリャンシーコ |
イサベル・モナール(S) チュ・シ=チャオ(CT) ペーレ・ボウ、 リカルド・サンフアン(T) カルロス・ロペス・ガラルサ(Br) カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス | |
録音:1990年10月8-11日、バレンシア市ジレト、サン・エスプリト(聖霊)教会。 スウェーデン、ウプサラの図書館で発見された歌集で、「王宮の歌集」などと並び、スペイン・ポリフォニー音楽の黄金世紀の遺産を今に伝える重要な資料の一つ。スペインの民衆伝統的旋律にイタリアやフランドルのポリフォニーの新潮流を組み合わせたビリャンシーコの数々を収録。 | ||
スペインの副王領〜 リマ司教座聖堂聖歌隊のマエストロたち(1676-1765) トマス・トレホン・イ・ベラスコ(1644-1728): もし、私の声が夜明けに 響き渡ることになるのなら (1719年のクリスマスのための 2声のビリャンシーコ)/ 私の崇拝するすばらしい方が (主の昇天のための二重唱曲) ロクェ・チェルーティ(1683頃-1760): カンタータ「あの果てしない広大な海について」 (無原罪の御宿りのための;1声)/ サイネテ(*)「ビリャンシーコを歌うために」 (われらが救い主の降誕のための;2声) ホセ・デ・オレホン・イ・アパリシオ(1705-1765): 歓喜に満ちて(われらが主のための二重奏曲)/ カンタータ「マリポーサ」(聖体拝領のための;1声)/ コパカパーナ・デュオ「今日この日」 |
オルガ・ピタルク(S) ピラール・エステバン(Ms) カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス | |
録音:1993年9月22-24日、バレンシア県ハティパ市、サン・フェリウ礼拝堂。 スペインの植民地、ペルー副王領のリマ司教座聖堂で歌われていた聖歌集。 | ||
AVI-8019 廃盤 |
アントニオ・リテレス(・カリオン)(1673-1747): 歌劇「四大元素」(イタリア様式の歌劇) |
イサベル・モナール(S:風) パトリシア・リョレンス(S:地) エストレーリャ・ エステベス(S:火) オルガ・ピタルク(S:水、時) チェシ・シ=チャオ(CT:曙光) ミケル・ラモン(Br) カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス |
録音:1994年2月4-7日、バレンシア音楽堂。 18世紀スペインの重要な作曲家リテレスが、主人であるメディーナ・デ・ラス・トーレス公夫人の誕生日のために書いたオペラ。副題にあるとおり、当時の国際基準であったイタリアの書法で作曲されているが、音楽には独特の魅力的な美しさがある。スリップケース仕様。 | ||
シビラの歌〜ガンディア公爵家の歌集 [ガンディア公爵家の歌集〜] コンスタンツォ・フェスタ(1490頃-1545): 恋人よ、美しい人よ ノエル・バルルデヴェイン(1480頃-1530): 聖母マリア、処女のなかの処女 バルトロメウ・カルセレス: 主は花婿に祝福されし聖ヨゼフを選び ミサ「婚約せし聖母マリア」〜 [出でよ、シオンの乙女たちよ/導かれ] 至高の父の救い/初めにありしごとく/ フアン、おまえはラバレホを鳴らし カルセレス/セパ:あばずれと処女が カルセレス/アロンソ:シビラの歌「裁きの日は」 作曲者不詳: 誰にもまして美しい乙女よ/サルヴェ・レジナ/ 聖夜を眠らずに過ごそう、みんな/ 母よ、あの若者は/テ・デウム [グレゴリオ聖歌(リーベル・ウズアーリス)] 御言葉は肉となり(LU.407)/ 主の天使はヨゼフの前に現れり(LU.1402)/ おお、大いなる神秘が(LU.382)/ 一人の幼児が(LU.408) |
イサベル・モナール(S) チュ・シ=チャオ(CT) アルベルト・フォルチュ、 リカルト・サンフアン(T) エンリク・マルティネス= カスティニャーニ(Br) カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス | |
録音:1997年1月4-6日、ガンディア公爵家、宮殿の冠の間。 ガンディア公爵家は、当レーベルに関連したディスクのある教皇アレクサンデル6世の、息子を初代とする家柄で、4代目に当たる聖フランシスコ(1510-1572)が特に有名。彼が生きていた頃のレパートリーを中心に収録した「ガンディア公爵家の歌集」は、「カラブリア公爵家の歌集」(ウプサラの歌集)と関連のある内容を持ち、ともにこの時代のバレンシア地方における音楽の質の高さを示している。 | ||
アルフォンソ5世寛大王〜 15世紀ナポリ、アラゴン宮廷の音楽 [ブリュッセル写本、王宮の歌集、モンテカッシーノ歌集、 シャンソニエ・コルディフォルム、コロンビーナ歌集から] ジャン・ヴェルドレ(*): バス・ダンス「ラ・ヴェルデレーテ」(器楽) コルナーゴ: なぜなら、疑いなく、ますますあなたは創り出すから/ あなたが私の人生を問うと言うことは/ 神が汝をそのように信じるゆえに/ 上品な貴婦人よ、稼がないで/ 奥様、私が着きましたように/ モーロ人よ、汝は信用を与えられないのか ティンクトーリス: 思い出/ああ、良き時よ(器楽)/あなたの視線は/ ああ、嫉妬深き運命の女神よ アリオト・ニコラ(*): バス・ダンス「新しいアリオト」(器楽) アレクサンドル・アグリコラ: すべての幸せに満ちて 第1番(器楽)/ 同 第2番(器楽) エンリケ・デ・パリ: 私の愛があなたをとても欲している(器楽)/ あまりに悲しみを抱えるならば(器楽) 作者不詳の作品 |
イサベル・モナール(S) チュ・シ=チャオ(CT) カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス | |
録音:1998年9月24、27、28日、バレンシア県アルバイダ市、アルバイダ公爵宮。 アラゴン=カタルーニャ連合王国の王アルフォンソ5世(1396-1458)は、1416年アラゴン王に、1443年には支配下に組み入れたナポリの王となり、国土回復以降のスペイン繁栄の基礎を築いた大王。音楽を愛し、各地から音楽家を呼び寄せた彼は、スペイン音楽の黄金世紀の基礎をも築いたといえよう。その聖歌である「王宮の歌集」と「コロンビーナ(コロンブス家の)歌集」を中心にプログラムを組んだアルバム。(*)の二人はアルフォンソ5世付きのミンストレル(吟遊詩人)。 | ||
マティアス・ナバロ(1668-1727): 1、2、3声のためのカンタータ集 「注意深いまじめな熱情」(聖体拝領のための;1声)/ 「私を照らし、光を与えよ(同;同)/ 「汝がわれに放った愛の矢のごとく」(同;3声)/ 「神の奇跡」(同;同)/ 「さえずれ小鳥よ」(われらが主のための;2声)/ 「天の神聖なる球体について」(同;同)/ 「至高の愛」(聖体拝領のための;1声& 処女の治癒のためのトロープス)/ 「小鳥にびくびくするな」(聖体拝領のための;1声)/ 「気高き太陽」(同;同) |
イサベル・モナール(S) チュ・シ=チャオ(CT) ランベール・クリマン(T) カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス | |
録音:1991年8月7-9日、カスティーリャ・ラ・マンチャ自治州アルバセテ県リエトール、サンティアゴ・アポストル(使徒ヤコブ)教区教会。 ナバロは聖歌隊員・聖歌隊長としてその生涯のほとんどをアリカンテ県のオリウエラ司教座聖堂で過ごした。当アルバムには、その聖堂に残された350曲ほどの彼の作品から8曲が収録されているが、いずれにおいても、イタリア的カンタータ語法とスペイン的素材の融合がみごとに成されている。 | ||
愛の歌〜 ジョアン・プリュデュー(1520頃-1591):マドリガル集 「4声のマドリガル集」(1585、バルセロナ刊)〜 [第5曲「愛と威厳が葦竹の茎を折って 槍として馬上で戦い」/第13−15曲] |
カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス | |
録音:1997年5月28、30-31日、バレンシア県トルレント市、オーディトリアム。 プリュデューはフランスに生まれ、カタルーニャ地方、ウルヘル大聖堂の常任聖歌隊長として生涯のほとんどを過ごした作曲家。「マドリガーレ集第4巻」は、後にフェリペ2世の娘婿となるザヴォイア公シャルル・エマニュエル1世に献呈された作品で、冒頭と第13−16曲はカタルーニャ語で、その他はスペイン語(カスティーリャ語)で書かれた詩が用いられている。第5曲は、一部でジャヌカンの「戦争」を手本とした7部構成の大作。 | ||
AVI-8025 廃盤 |
バレンシア地方のバロック音楽 |
カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス |
AVI-8026 廃盤 |
これほどの苦しみはなかった〜 教皇アレクサンデル6世をめぐる宗教音楽 |
カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス |
次のAVI-8027と併せて1枚物に圧縮され、LICANUS レーベルから CDM-0616 という番号で再発売されました。 | ||
AVI-8027 廃盤 |
快楽と浪費〜 教皇アレクサンデル6世時代の宮廷音楽 |
カルレス・マグラネル指揮 カペーリャ・デ・ミニストレルス |
前項のAVI-8026と併せて1枚物に圧縮され、LICANUS レーベルから CDM-0616 という番号で再発売されました。 | ||
イベリア半島のオルガン カベソン(1510-1566): イタリア風パヴァーヌ/ティエント 第4旋法/ ヴェルドロのマドリガーレ 「私の最後のため息」に基づく変奏曲 セバスティアン・ アギレラ・デ・エレディア(1561-1627): ティエント 第4旋法/ティエント 第1旋法/ エンサラーダ 第8旋法 フランシスコ・ コレア・デ・アラウホ(1584-1654): モラーレスの「戦争」に基づくティエント 第6旋法/ クレキヨンの「陽気な羊飼い」に基づく変奏曲/ 聖母マリアの無原罪の御宿りの 単旋律聖歌に基づく3つの変奏曲 カバニーリェス(1644-1712): パッサカリア 第4旋法/ガイヤルド 第1旋法/ ハカラ 第1旋法/ 「戦争」に基づくティエント 第5旋法 ソレル(1729-1783): ソナタ ト長調 |
ジュゼプ・M・ マス・イ・ボネ(Org) | |
録音:2000年10月16日、カタルーニャ自治州タラゴナ県モンブランス、サンタ・マリア・ラ・マヨール教会。モンブランスのオルガンによるスペイン古楽国際演奏講座20周年記念。 ルネサンス中期からバロック後期に至る3世紀にわたるスペイン・オルガン名曲集。 |