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HYPERION

価格帯記載無し
 特記以外 1枚あたり¥2970(税抜¥2700)

価格帯D:1枚あたり¥4620(税抜¥4200)
〔DVD盤〕


 イギリスの有名レーベルHYPERION。1980年の創業で、25年を経る間にCHANDOSと並び、かの国の2大インディペンデント・レーベルとなった。大事業としてはレスリー・ハワードによるリスト「ピアノ作品全集」、グレアム・ジョンソンが伴奏したシューベルトやシューマンの「歌曲全集」、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」など、大きな話題となった労作も手がけ、評価を高めた。1999年には廉価レーベル HELIOS も開始、他にも幾つかサブ・レーベルを擁し、生長を続けている。
 *以下リストは一部旧譜を除き、基本的に1998年当店創業以降に発売されたアイテムを掲載しています。また、説明文の多くは発売当初の物を使用しており、内容が古くなっている場合もございます。また、一時期ハイブリッドSACD盤をリリースしていましたが、すべて廃盤になっています。
 発売が古いアイテムの内、一部にCD-R製版品が出ています〔「レーベルで廃盤になり、以前『アーカイヴ・サーヴィス』と呼ばれたレーベル直販のみのCD-R製版品」とは異なり、全世界的に供給が続いているもの〕。これらの商品は国内代理店から供給が続きますが国内代理店より『※一度CD-R盤となった後、通常プレスで再生産される可能性もございます。』『※まことに恐れ入りますが、工場プレス盤、CD-R盤を指定してのご注文は承ることが出来ません。予めご了承下さい。』『※対象タイトルに関しましては定期的に更新情報をご提供させていただく予定です。』とアナウンスされています。基本的にブックレット等は完品が付属すると思われますが、今後変更される可能性もあります。
 #廃盤になった商品をレーベル側がCD-R製版直販で提供していた「アーカイヴ・サーヴィス」(上記とは異なり、各国代理店へは配給されないもの)は、レーベル側の提供が中止され入手できなくなりました。
 ##当レーベルにおける廃盤&再発売一覧は、こちら (http://www.hyperion-records.co.uk/n.asp?n=4&vw=dc/欧文のみ) から閲覧可能です。
 ### CDA-30 xxx 番台は「ハイペリオン・レーベル創設30周年記念盤」で、当初は「特別価格の限定盤」でしたが、当シリーズが残存し継続発売される例〔=通常盤が先に廃盤〕が出始め、2023年6月以降は価格も通常盤と同一になりました。装丁は通常盤と異なります。
 **当ページには沢山のアイテムを掲載しているため、読み込みには時間がかかります。
CDA-66031
廃盤
イギリスのクラリネット協奏曲集 Vol.1
 アラン・ロースソーン(1905-1971):クラリネットと弦楽オーケストラのための協奏曲
 ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):クラリネットと弦楽オーケストラのための小協奏曲
 アーノルド・クック(1905-1971):クラリネットと弦楽オーケストラのための協奏曲
 シア・キング(Cl) アラン・フランシス指揮シアトル・ノースウェスト室内o.
 録音:1981年2月、ホーリー・ネームス・アカデミー礼拝堂、シアトル、アメリカ|後出: HELIOS , CDH-55069 〔廃盤、入手不能〕。
神の息のかかった翼〜
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):セクエンツィアとヒムヌス集

 鳩はじっと見つめていた/アヴェ、高潔なお方/おお、聖霊の火よ/おお、エルサレム/
 おお、聖エウカリウス/おお、青々とした枝よ/おお、忠実な町の舞いの長/おお、教会よ
  エマ・カークビー(S) クリストファー・ペイジ(ディレクター)
  ゴシック・ヴォイセズ
   [エミリー・ヴァン・イーヴラ、ポピー・ホールデン、ジュディス・スティル(S)
    マーガレット・フィルボット(A) アンドルー・パロット、ハワード・ミルナー(T)
    ドリーン・マスケット(シンフォニア)、ロバート・ホワイト(リード・ドローン)]
 録音:1981年9月14日、ハムステッド聖ユダ教会、ロンドン。
 英グラモフォン誌 1983年度アーリー・ミュージック部門年間最優秀賞。ヒルデガルト・フォン・ビンゲン復興のきっかけとなった名演。ゴシック・ヴォイセズのディレクターをつとめるクリストファー・ペイジが、自らビースバーデンのヘッセン州立図書館の写本に基づき楽譜を校訂し用いた。
CDA-66047
廃盤
ハワード・シェリー〜
 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ全集

 ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調Op.28/
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.36(改訂版)
ハワード・シェリー(P)
 録音:1982年1月24日-25日、ADD。レコーディング・エンジニア:トニー・フォークナー。
CDA-66065
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):アポニー四重奏曲集 Vol.1(弦楽四重奏曲集 Vol.1)
 〔第69番 変ロ長調 Op.71 No.1 /第70番 ニ長調 Op.71 No.2 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1982年6月26日-27日、ロズリン・ヒル・チャペル、ロンドン。ピリオド楽器使用。
CDA-66098
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):アポニー四重奏曲集 Vol.2(弦楽四重奏曲集 Vol.2)
 〔第71番 変ホ長調 Op.71 No.3 /第72番 ハ長調 Op.74 No.1 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1983年6月9日-10日、聖バーナバス教会、ノース・フィンチリー、ロンドン。ピリオド楽器使用。仏ディアパゾン誌ディアパソン・ドール獲得盤。
シア・キング〜
 ブラームス:クラリネット五重奏&三重奏曲

  クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115 (*) /
  クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114 (#)
シア・キング(Cl)
ガブリエリSQ(*)
[ケネス・シリトー、
 ブレンダン・オライリー(Vn)
 イアン・ジュウェル(Va)
 キース・ハーヴィー(Vc)]
カリーネ・ゲオルギアン(Vc;#)
クリフォード・ベンソン(P;#)
 録音:1983年1月24日-25日、聖バーナバス教会、北フィンチュリー、ロンドン、 DDD |後出: Hyperion, CDS-44331/42 (*) 廃盤、入手不能〕。
 デッカの名エンジニア、ケネス・ウィルキンソンが録音エンジニアを担当している。
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
 モテット「なんと栄光に満ちた」/
 ミサ「なんと栄光に満ちた」/
 ミサ「めでたし海の星よ」
デイヴィッド・ヒル指揮
ウェストミンスター
 大聖堂聖歌隊
 録音:1983年11月2-4日、ウェストミンスター大聖堂、ロンドン。
 英グラモフォン誌 1985年度アーリー・ミュージック(中世&ルネサンス)部門年間最優秀賞。
CDA-66117
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.1

 弦楽四重奏曲第7番(1977)/弦楽四重奏曲第8番(1979)
デルメSQ
 録音:1983年11月9日-10日。
CDA-66124
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):アポニー四重奏曲集 Vol.3(弦楽四重奏曲集 Vol.3)
 〔第73番 ヘ長調 Op.74 No.2 /第74番 ト短調 Op.74 No.3「騎士」〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1983年11月。ピリオド楽器使用。
CDA-66127
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.2

 弦楽四重奏曲第9番
  「ハイドンの主題による32の変奏曲とフーガ」(1982)
デルメSQ
 録音:1984年3月15日-16日。
CDA-66139
廃盤
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):
 弦楽四重奏曲第3番「グロスタシャーにて」
ジョージ・ダイソン(1883-1964):
 3つのラプソディ
ディヴェルティメンティ
 録音:1984年12月13日&14日、ロズリン・ヒル・チャペル、ロンドン。HELIOS で再発売(CDH-55045)されたが、そちらも廃盤となっている。
CDA-66159
廃盤
ブラームスチェロ・ソナタ全集
 〔第1番 ホ短調 Op.38 /第2番 へ長調 Op.99 〕
スティーヴン・イッサーリス(Vc)
ピーター・エヴァンズ(P)
 録音:1984年11月、ロズリン・ヒル・チャペル、ハムステッド、ロンドン、 UK |後出: Hyperion, CDS-44331/42 廃盤、入手不能〕。イッサーリスの同曲第1回録音〔2回目: CDA-67529〕。
ヴィヴァルディ(1678-1741):リュート&マンドリン協奏曲集
 2つのマンドリンのための協奏曲 ト長調 RV.532/
 リュートとヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ ト長調 RV.85/
 マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425/リュート協奏曲 ニ長調 RV.93/
 リュートとヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ ハ長調 RV.82/
 ヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲 ニ短調 RV.540
  ポール・オデット(リュート/ソプラノ・リュート/マンドリン)
  ロビン・ジェフリー(マンドリン) ロイ・グッドマン(Vn/Vaダモーレ)指揮
  ピーター・ホルマン(室内Org)指揮パーリー・オヴ・インストゥルメンツ
 録音:1984年12月1日-2日。ピリオド楽器使用。
CDA-30007
buyボタン
限定盤
フォーレ(1845-1924):ピアノ四重奏曲集
 [第1番 ハ短調Op.15/第2番 ト短調Op.45]
  ドーマス[スーザン・トムズ(P) クリシア・オソストヴィッチ(Vn)
       ロビン・アイルランド(Va) ティモシー・ヒュー(Vc)]
 録音:1985年2月25日-26日、ロズリン・ヒル・チャペル、ハムステッド| Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDA-66166〔廃盤〕。
 英グラモフォン誌 1986年度室内楽部門年間最優秀賞。
CDA-66178
廃盤
#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
デルメSQ 〜ブリス(1891-1975):弦楽四重奏曲集
 〔第1番 変ロ長調(1941) /第2番 ヘ短調(1950) 〕

#CDショップ・カデンツァ独自翻訳・編集・製作のため、無断転載・使用は堅くお断り致します
デルメSQ
CDA-66191
buyボタン
[CD-R]
モーリス・デュリュフレ(1902-1986):
 レクイエム(*)/
 グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット
アン・マリー(Ms;*)
トマス・アレン(Br;*)
マシュー・ベスト指揮
コリドン・シンガーズ
イギリスco.(*)
CDA-66202
廃盤
ブラームス:クラリネット・ソナタ全集
 〔第1番 ヘ短調 Op.120 No.1
  第2番 変ホ長調 Op.120 No.2 〕
シア・キング(Cl)
クリフォード・ベンソン(P)
 録音:1984年9月、セント・バーバナス教会、ノース・フィンチリー、ロンドン、 UK | 後出: Hyperion, CDS-44331/42 / Helios, CDH-55158 〔ともに廃盤、入手不能〕。
CDA-66225
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.3

 弦楽四重奏曲第10番「平和のために」(1983)/
 弦楽四重奏曲第11番(1984)
カウルSQ
 録音:1986年6月9日-10日、聖オーガスティン教会、カーディフ。
CDA-66227
廃盤
エマ・カークビー・コレクション エマ・カークビー(S)
さまざまな
 アーティストたち
ビクトリア:レクイエム
 作曲者不詳(中世):われは信ず、わが贖い主は生きたまう
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):わが魂は生活に疲れたり
 作曲者不詳(中世):
  われは甦りであり、生命である − ほめたたえよ、イスラエルの神である主を
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア:
  レクイエム/わがハープは悲しみの調べに変わり/主よ, 私を永遠の死より解き放ち給え
 デイヴィッド・ヒル指揮ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 録音:1987年1月28日-30日、ウェストミンスター大聖堂、イギリス。
CDA-66269
廃盤
モンドンヴィル:モテット集
 [ヴェニテ・エクスルテムス/レグナ・テレ/
  イン・デカコルド・プサルテリオ/
  デ・プロフンディス/ベネファク・ドミネ]
ジリアン・フィッシャー(S)
スティーヴン・ヴァーコー(B)他
エドワード・ヒギンボトム指揮
ロンドン・バロック、
オックスフォード・
 ニュー・カレッジ聖歌隊
 録音:1987年7月13日&14日。HELIOS で再発売(CDH-55038)されたが、そちらも廃盤となっている。
ブラームス(1833-1897):弦楽六重奏曲全集
 〔第1番変ロ長調 Op.18 /第2番 ト長調 Op.36 〕
ラファエル・アンサンブル
 録音:1988年4月、セント・ポール教会、ニュー・サウスゲート、ロンドン、 UK |後出: Hyperion, CDS-44331/42 廃盤、入手不能〕。
 1988年11月の発売以来、30年以上現役盤としてプレスされ続けているベスト・セラー。
CDA-66280
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):交響曲全集 Vol.1
 交響曲第6番(1977)/交響曲第7番(1977)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
ロイヤル・リヴァプールpo.
 録音:1987年9月3日-4日、フィルハーモニック・ホール、リヴァプール。
CDA-66291
廃盤
ヒューバート・パリー(1848-1918):九重奏曲
 (フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、
   2つのクラリネット、2つのファゴットと2つのホルンのための)
チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード(1852-1924):九重奏曲 Op.95(1905)
 (フルート、クラリネット、ファゴット、ホルン、
   2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための)
 カプリコーン
 録音:1987年11月26日-27日。HELIOS で再発売(CDH-55061)されたが、そちらも廃盤となっている。
フォーレ(1845-1924):
 レクイエムOp.48(1893年版)/ラシーヌ讃歌Op.11/小ミサ曲/
 タントゥム・エルゴOp.65 No.2/アヴェ・ヴェルム・コルプスOp.65 No.1
  メアリー・シアーズ、イザベル・プルナール(S) マイケル・ジョージ(Br)
  マシュー・ベスト指揮イギリス室内o.、コリドン・シンガーズ ジョン・スコット(Org)
 録音:1987年11月20日-21日、1988年1月25日、1989年2月10日、以上 セント・ジュード=オン=ザ=ヒル教会、ハムステッド、ロンドン。
 1973年にマシュー・ベストによって結成され、合唱王国イギリスでもトップ・クラスであり続けたコリドン・シンガーズによる代表的名盤。
ジョヴァンニ・バティスタ・ペルゴレージ(1710-1736):
 スタバト・マーテル/サルヴェ・レジナ イ短調/
 アンティフォン「天国にて」
ジリアン・フィッシャー(S)
マイケル・チャンス(CT)
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート
CDA-66298
廃盤
16&17世紀のフルート音楽
 クレメンス・ノン・パパ/カベソン、
 アルカデルト/オルティス、ゼンフル、
 ホフハイマー、フェスタ、セルミジ、
 ゴンベール、ローレ/ロニョーニ、
 クレキヨン/エネストローサ、ジェルヴェーズ、
 エイク、リッチオ、フレスコバルディ、
 カステッロ、マリーニの作品
ナンシー・ハデン(Fl-tr)
アンドルー・
 ローレンス=キング(Hp) 他
 HELIOS で再発売(CDH-55096)されたが、そちらも廃盤となっている。
ロバート・シンプソン(1921-1997):交響曲全集 Vol.2
 交響曲第9番(1987)/
 シンプソンによる当作品の解説(約18分)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
ボーンマスso.
 録音:1988年2月7日-8日、プール芸術センター・ウェセックス・ホール、ドーセット。英グラモフォン誌 1989年度コンテンポラリー部門年間最優秀賞。「ブルックナー交響曲第9番の1楽章以降、これほど大聖堂が荘厳な響きに満ちたことはなかった」とまで言われる交響曲。
CDA-66327
廃盤
スペイン音楽の黄金時代(1600-1700)
 作曲者不詳:フォリア/パバナ/パサカッレ/サラバンダ/ヴィラーノ舞曲
 ガスパル・サンス:ルヘーロ/バラデータス/牛/タランテラ/カナリオス/グランデュケ
 マリン:迷いからさめ/歌のない娘/あの山脈の積雪/乾草もないメンギュリア
 イダルゴ:パッサカリア、たしかにメンギュリアの乾草
 ゲラウ:マリツァバロス/ハチャス(古いイスパニアの踊り)/フォリア/道化役者
 セリス:メンギュリア、私は死ぬ
 リバヤス:愛の回廊/くりかえし/サラバンド/スペイン風の/シャコンヌ
  マリア・デル・マー・フェルナンデス・ドヴァル(S)
  ジョージ・ウェイガンド指揮エクステンポリ弦楽アンサンブル
 録音:1988年9月16日-18日。HELIOS で再発売(CDH-55098)されたが、そちらも廃盤となっている。
 「活気と確信に満ちた演奏」(米ファンファーレ誌)との批評通り、黄金時代のスペインの熱気を彷彿させる演奏。
CDA-66348
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):
 ロプコヴィツ四重奏曲集Op.77 &最後の四重奏曲(弦楽四重奏曲集 Vol.4)

 〔第81番 ト長調 Op.77 No.1 /第82番 ヘ長調 Op.77 No.2 /第83番 ニ短調Op.103(未完)〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1989年1月28日-30日、キンプトン教区教会、ハートフォードシャー、イギリス。ピリオド楽器使用。
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
 4つの戴冠アンセム
 [司祭ザドク/わが心は満たされ/
  汝の手は強くあれ/王は喜びを与えられ]/
 王宮の花火の音楽
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート、
オックスフォード・
 ニュー・カレッジ聖歌隊
CDA-66376
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.4

 弦楽四重奏曲第3番(1954)/
 弦楽三重奏曲「前奏曲、アダージョとフーガ」(1987)/
 弦楽四重奏曲第6番(1975)
デルメSQ
 録音:1989年7月19日-21日。
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.5

 弦楽四重奏曲第2番(1953)/弦楽四重奏曲第5番(1974)
デルメSQ
 録音:1989年10月25日-27日。
Spem in alium & other choral works〜トマス・タリス(1505頃-1585):合唱作品集
 おお、救い主なるいけにえよ/断食し、嘆きつつ/世の救い主よI/主よ、御身が手に/
 世の救い主よ II/エレミアの哀歌I/おお、聖なる宴/おお、光より生まれし光/
 光の消ゆる前に/エレミアの哀歌II/御身よりほかにわれは(40声のモテット)
  デイヴィッド・ヒル指揮ウィンチェスター大聖堂聖歌隊
 録音:1989年7月5日-7日、ウィンチェスター大聖堂、イギリス。
CDA-66401
廃盤
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
 〔Op.18 Nos.1, 2〕
新ブダペストSQ
CDA-66402
廃盤
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.2
 〔Op.18 Nos.3, 4, 6〕
新ブダペストSQ
CDA-66403
廃盤
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.3
 〔Op.18 No.5 /Op.59 No.1 〕
新ブダペストSQ
CDA-66404
廃盤
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.4
 〔Op.59 Nos.2, 3〕
新ブダペストSQ
CDA-66405
廃盤
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.5
 〔Ops.74, 131〕
新ブダペストSQ
CDA-66406
廃盤
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.6
 〔Ops.95, 132〕
新ブダペストSQ
CDA-66407
廃盤
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.7
 〔Op.130 /大フーガ〕
新ブダペストSQ
CDA-66408
廃盤
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.8
 〔Ops.127, 135〕
新ブダペストSQ
 以上9点、録音:1989年-1991年。HELIOS でセット化再発売(CDH-55021)されたが、そちらも廃盤となっている。
CDA-66414
廃盤
シャルル・ケクラン(1867-1950):
 フルート作品集

 フルートとピアノのための14の小品 Op.157b/
 2つのフルートのためのソナタ Op.75/
 ピアノとフルートのためのソナタ Op.52/
 リリアンのアルバム 第1巻 Op.139/
 リリアンのアルバム 第2巻 Op.149〜
  フルートとピアノのための4つの小品/
 初見視奏曲
フェニック・スミス(Fl)
マーティン・アムリン(P)
 録音:1989年。HELIOS で再発売(CDH-55107)されたが、そちらも廃盤となっている。
 多作だったケクランの、フルートとピアノのための作品をほぼ網羅的にカバーしたディスク。エスプリ溢れる作風がスミスのフルートの澄み渡る音色と相俟って小気味よい。
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.6

 弦楽四重奏曲第1番(1951)/弦楽四重奏曲第4番(1973)
デルメSQ
 録音:1990年2月22日-24日。
CDA-30025
buyボタン
限定盤
ヴォーン・ウィリアムズ
 音楽へのセレナード/5つの神秘的な歌/
 クリスマス・キャロルによる幻想曲/組曲「野の花」
マシュー・ベスト指揮
コリドン・シンガーズ、
イギリス室内o.
 録音:1990年2月18日-19日、6月4日| Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDA-66420〔廃盤〕。
J.S.バッハ:オルガン作品集(Vol.2)
 トッカータとフーガ ニ短調BWV.565/トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV.564/
 トッカータとフーガ ヘ長調BWV.540/トッカータとフーガ ニ短調「ドリア調」BWV.538/
 パッサカリア ハ短調BWV.582
  クリストファー・ヘリック(Org)
 録音:1990年5月6日-8日、ゾーフィンゲン市教会(スイス)/使用オルガン:メッツラー社、1983年製作。
 ヘリックによるJ.S.バッハ:オルガン作品全集(BOX: CDS-44121/36〔廃盤〕)の第2弾(第1弾:トリオ・ソナタ集 CDA-66390〔廃盤〕)だった物だが、全集 BOX &分売とも、半数以上が廃盤となってしまっている。
CDA-66449
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 ブラス作品集

 ブラスバンドのための交響的習作「エナジー」(1971)/
 4つの気質(1983)/ヴォルテックス(1989)/
 ブラスバンドのための交響的習作「ヴォルカノ」(1979)/
 マックス・レーガーの低音部による序奏とアレグロ(1987)
ジェイムズ・ワトソン指揮
デスフォード・カリアリー・
 キャタピラー・バンド
 録音:1990年8月3日-5日、ラターワース中等学校(グラマー・スクール)、レスターシャー。
グランヴィル・
 バントック(1868-1946):管弦楽作品集 Vol.1

  ケルティック交響曲
   (弦楽オーケストラと6つのハープのための)/
  アトラスの魔女/海の略奪者/ヘブリディーズ交響曲
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 録音:1990年8月。
 生粋のロンドン子でありながら、ケルト音楽の旋法を用いて作曲されたケルティック交響曲はエンヤやチーフタンズの登場から半世紀以上前にも、辺境ケルトに対する音楽的な興味と関心を喚起した人がいたことを知らしめるもの。ヘブリディーズ交響曲は、あの「フィンガルの洞窟」で有名なスタッファ島があるスコットランドのヘブリディーズ諸島がモティーフになっている。このCD、リリース時には圧倒的な反響を呼んだ。CDレヴュー誌は「これまでのわれわれの記憶の中で最も素晴らしいバントック」と絶賛。以降hyperionのバントック・シリーズが継続されてゆくことになる。
CDA-66454
廃盤
スペイン宮廷歌曲集〜クリストファー・コロンブスの時代の音楽
 フアン・デル・エンシナ、バダホス、フランシスコ・デ・ラ・トレ、フランチェスコ・ダ・ミラノ、
 ホアン・アンブロシオ・ダルサ、ヴィンチェンォ・カピローラ、ガブリエル、作曲者不詳の作品

  マーガレット・フィルポット(A) シャーリー・ラムゼイ、
  クリストファー・ウィルソン(ビウエラ/リュート/G)
 録音:1991年5月21日&22日。HELIOS で再発売(CDH-55097)されたが、そちらも廃盤となっている。
ラフマニノフ:徹夜祷 Op.37
 マシュー・ベスト指揮コリドン・シンガーズ
 録音:1990年9月21日-23日、セント・オールバンズ教会、ホルボーン、ロンドン。イギリスの作曲家イヴァン・ムーディ(1964-)の校訂譜を使用。
CDA-66503
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.7

 弦楽四重奏曲第12番(1987)/
 1楽章の弦楽五重奏曲(第1番)(1987)(*)
カウルSQ
ロジャー・ビグリー(Va;*)
 録音:1991年5月22日-24日。
ロバート・シンプソン(1921-1997):交響曲全集 Vol.3
 交響曲第2番(1955/56)/交響曲第4番(1970/72)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
ボーンマスso.
 録音:1991年11月8日-9日&1992年7月29日、プール芸術センター・ウェセックス・ホール、ドーセット。
CDA-66510
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):交響曲全集 Vol.4
 交響曲第10番(1988)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
ロイヤル・リヴァプールpo.
 録音:1991年2月4日-5日、フィルハーモニック・ホール、リヴァプール。
CDA-66558
廃盤
ウィリアム・バード(1540頃-1623):鍵盤楽器のための作品集
  デイヴィット・モロニー
   (Cemb/Org/室内Org/クラヴィコード/ミュゼラー・ヴァージナル)
 2000年のGramophone Awardを受賞した鍵盤作品全集(CDA-66551/7〔廃盤〕→CDS-44461/7 へ移行)からの分売。構想に15年をかけ、世界初の単独アーティストによる全曲録音として実現したこの企画では、録音に6種類の楽器が用いられた。ミュゼラー・ヴァージナルはこのレコーディングのために特注されたもの。
バッハ=ブゾーニ Vol.1
 バッハ/フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)編曲:
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565/
  コラール「われらは汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV.639/
  カプリッチョ 変ロ長調「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 BWV.992/
  コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV.659/
  オルガン前奏曲とフーガ 変ホ長調「聖アン」 BWV.522/
  コラール「いざ喜べ、愛するキリストのともがらよ、もろともに」 BWV.734/
  トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564
 ニコライ・デミジェンコ(P)
 録音:1991年8月。
 まさにデミジェンコの記念碑的録音の一つ。「トッカータとフーガ」BWV.565のブゾーニ版ピアノ編曲は3度、6度、そしてオクターヴが重層的に連なる編曲だが、デミジェンコは一点の曇りもなく易々と弾いてのける。そして一転してしとやかな「コラール・プレリュード」を経て「トッカータ、アダージョとフーガ」の壮麗な演奏で締めくくられている。
 このアルバムがリリースされてからのち、ブライトコプフから8巻にわたって刊行されている膨大なバッハ=ブゾーニ編曲作品集が様々なピアニストに取り上げられるようになった。つまりバッハ=ブゾーニ編曲の多彩さを世に知らしめる役割を果たしたのがこのアルバムと言っても過言ではないだろう。グールドが「ゴルトベルク変奏曲」を復権させたのと同様、デミジェンコはブゾーニの作品に、新たな地平を開いたのかもしれない。
CDA-66621
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):太陽四重奏曲集Op.20 Vol.1(弦楽四重奏曲集 Vol.5)
 〔第31番 変ホ長調 Op.20 No.1 /第32番 ハ長調 Op.20 No.2 /第33番 ト短調 Op.20 No.3〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1991年12月10日、11日、17日、ホルンバリー聖マリー女子大学ホール、サリー、イギリス。ピリオド楽器使用。
CDA-66622
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):太陽四重奏曲集Op.20 Vol.2(弦楽四重奏曲集 Vol.6)
 〔第34番 ニ長調 Op.20 No.4 /第35番 ヘ短調 Op.20 No.5 /第36番 イ長調 Op.20 No.6〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1991年12月18日、21日、22日、ホルンバリー聖マリー女子大学ホール、サリー、イギリス。ピリオド楽器使用。
CDA-66626
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.8

 弦楽四重奏曲第14番(1990)/
 クラリネット、バス・クラリネットと
  弦楽三重奏のための五重奏曲(1983)(*)
 弦楽四重奏曲第15番(1991)
ヴァンブルーSQ
ジョイ・ファーラル(Cl;*)
フィオナ・クロス(バスCl;*)
 録音:1992年8月17日-19日。
CDA-66630
廃盤
グランヴィル・バントック(1868-1946):
 管弦楽作品集 Vol.2

  異教徒の交響曲/
  緑日広場のフィフィネ/2つの英雄的なバラード
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 「異教徒の交響曲」はバントックの作品の中でも最も充実した力がみなぎっている。特にギリシャ神話のファウヌスとサテュロスを描いたといわれるスケルツォ楽章は白眉とされる。緑日広場のフィフィネ(市のフィフィネ)はトマス・ビーチャムのレパートリーとして人気があった作品。
J.S.バッハ:
 音楽の捧げ物 BWV.1079より
  [3声のリチェルカーレ/6声のリチェルカーレ]/
 4つのデュエット BWV.802-805
  [第1番 ホ短調BWV.802/第2番 ヘ長調BWV.803/
   第3番 ト長調BWV.804/第4番 イ短調BWV.805]/
 フーガの技法 BWV.1080
タチアナ・ニコラーエワ(P)
 録音:1992年。解説:ハワード・スミス
CDA-66681
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):ロシア四重奏曲集Op.33 Vol.1(弦楽四重奏曲集 Vol.7)
 〔第37番 ロ短調 Op.33 No.1 /第38番 変ホ長調 Op.33 No.2 /第39番 ハ長調 Op.33 No.3「鳥」〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1992年3月。ピリオド楽器使用。
CDA-66682
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):ロシア四重奏曲集Op.33 Vol.2, Op.42(弦楽四重奏曲集 Vol.8)
 〔第40番 変ロ長調 Op.33 No.4 /第41番 ト長調 Op.33 No.5 /第42番 ニ長調 Op.33 No.6 /第43番 ニ短調 Op.42 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:記載無し/発売:1993年5月。ピリオド楽器使用。
CDA-66695
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲(1984)/
 ホルン、ヴァイオリン、
  チェロとピアノのための四重奏曲(1975)
リチャード・ワトキンズ(Hr)
ポーリーン・ロウバリー(Vn)
クリストファー・
 グリーン=アーミテージ(P)
キャロライン・ディーンリー(Vc)
 録音:1993年10月4日-6日、12月20日&21日。
CDA-66728
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):交響曲全集 Vol.5
 交響曲第3番(1962)(*)/交響曲第5番(1972)(#)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 録音:1994年2月14日(#)&1994年5月24日(*)。
CDA-66737
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1984)(*)/
 ヴァイオリン、
  チェロとピアノのための三重奏曲(1988/9)(#)
ロウバリー・ピアノ・トリオ(#)
[ポーリーン・ロウバリー(Vn;*)
 ウルスラ・スミス(Vc)
 エリザベス・バーリー(P)]
クリストファー・
 グリーン=アーミテージ(P;*)
 録音:1993年10月4日-6日、12月20日-21日。
CDA-66746
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[CD-R]
アンジェラ・ヒューイット
 J.S.バッハ:
  2声のインヴェンション BWV.772-786/
  3声のシンフォニア BWV.787-801/
  幻想曲 BWV.906/
  半音階的幻想曲とフーガ BWV.903
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:1994年1月、ベートーヴェンザール、ハノーヴァー
 # CD-R 製版盤での入荷となる可能性があります。
CDA-66766
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[CD-R]
ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
 ピアノ五重奏曲第1番 ニ短調Op.89/
 ピアノ五重奏曲第2番 ハ短調Op.115
アントニー・マーウッド(Vn)
ドーマス
 録音:1994年7月9-11日。
 英グラモフォン誌 1995年度室内楽部門年間最優秀賞。旋律の横の流れが流麗でありながら、和声や縦の線もピシリと決まった名演。この時参加していたゲスト・ヴァイオリンのマーウッドと、ドーマスからのレスターとトムズの3人が後にフロレスタン・トリオとなる。
 # CD-R 製版盤での入荷となる可能性があります。
CDA-66191
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[CD-R]
モーリス・デュリュフレ(1902-1986):
 レクイエム(*)/
 グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット
アン・マリー(Ms;*)
トマス・アレン(Br;*)
マシュー・ベスト指揮
コリドン・シンガーズ
イギリスco.(*)
 # CD-R 製版盤で入荷する可能性があります。
CDA-66769
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[CD-R]
ヴィヴァルディ(1678-1741):教会音楽集 Vol.1
 マニフィカト RV610a/
 エルサレムよ/主をほめたたえよ RV609/
 キリエ RV587/クレド RV591/
 ディクシト・ドミノス RV594
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート 他
  BOX: CDS-44171/81
 # CD-R 製版盤で入荷する可能性があります。
CDA-66774
廃盤
トマス・ムーア(1779-1852):
 アイルランドのメロディ

 [庭の千草(夏の最後の薔薇)/他](全31曲)
インヴォケイション
[ジュリア・グッディング(S)
 アナ=マリア・リンコン(S)
 ルーファス・ミュラー(T)
 クリストファー・パーヴェス(B)
 フランセス・ケリー(Hp)
 ギレス・レヴィン(フィドル)
 ティモシー・ロバーツ(キーボード)]
 録音:1995年1月17日-19日。
 アイルランドの大詩人、トマス・ムーアが民謡などから編作曲した作品。
CDA-66780
廃盤
イギリスのオルフェウス Vol.34〜18世紀イギリスの弦楽四重奏曲
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):弦楽四重奏曲 イ長調 Op.8 No.5
 ウィリアム・シールド(1748-1829):弦楽四重奏曲 ハ短調Op.3 No.6
 ジョン・マーシュ(1752-1828):弦楽四重奏曲 変ロ長調
 サミュエル・ウェッブ(1770頃-1843):「神の御子は今宵しも」による変奏曲 イ長調
 サミュエル・ウェズリー(1766-1837):弦楽四重奏曲 変ホ長調
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1995年3月16日-18日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。ピリオド楽器使用。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.11
 フランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924):
  ピアノ協奏曲第4番 ヘ短調Op.82
 エミール・フォン・ザウアー(1862-1942):
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調
スティーヴン・ハフ(P)
ローレンス・フォスター指揮
バーミンガム市so.
 録音:1994年12月18-19日、ダッドリー・タウン・ホール、イギリス・ウォ リックシャー州。
 英グラモフォン誌 1996年度大賞&協奏曲部門年間最優秀賞。
CDA-66794
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[CD-R]
シャルル・ヴァランタン・アルカン(1813-1888):
 大ソナタ「4つの時代」 Op.33/ソナチネ Op.61/
 舟歌 Op.65-6/イソップの饗宴 Op.39-12
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 # CD-R 製版盤で入荷する可能性があります。
CDA-66799
廃盤
ヴィヴァルディ:宗教曲集 Vol.5
 渦巻く海で RV.627/草原ではなく RV.641/
 スターバト・マーテルRV.621/
 おお、天にても地にても清きものRV.631/
 神よ、あなたの勇士たちのRV.612/
 主よ、わたしはあなたに感謝しますRV.596
スーザン・グリットン(S)
ジーン・リグヴィ(A)
ロビン・プレイズ(CT)
チャールズ・ダニェルズ(T)
二一ル・デイヴィス(B)
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート
  BOX: CDS-44171/81
CDA-66804
廃盤
ブラームス:弦楽五重奏曲集〔第1番 ヘ長調 Op.88/第2番 ト長調 Op.111〕
 ラファエル・アンサンブル
 録音:1995年4月18日-20日、セント・ジョージ教会、ブランドン・ヒル、ブリストル| 後出: Hyperion, CDS-44331/42 / Helios, CDH-55369 〔ともに廃盤、入手不能〕。
ヴィヴァルディ:教会音楽集 Vol.6
 主を恐れるものは幸いなり RV795/サルヴェ・レジナ RV617
 ラウダーテ・ドミヌム BWV606
 イスラエルの民はエジプトを出て RV604
 主が家を建てるのでなければ RV608
スーザン・グリットン(S)
ナタリー・ストゥッツマン(A)
ヒラリー・サマーズ
アレクサンドラ・ギブソン
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
 ストゥッツマンがハイペリオンに初登場! BOX: CDS-44171/81
CDA-66810
廃盤
グランヴィル・
 バントック(1868-1946):管弦楽作品集 Vol.3

  交響曲第3番「キプロスの女神」/
  ヘレナ(HFBの主題による管弦楽のための変奏曲)/
  交響詩「ダンテとベアトリス」
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 バントックの晩年と初期の作品が対照的にならべられたディスク。 交響曲「キプロスの女神」はバントック晩年に当たる1938〜39年の作品で、この作品も異国趣味が素直にあらわれている。作曲家としてのデビューからすでに近代的な管弦楽法を会得していたバントック。したがって初期作品である「ヘレナ」と「ベアトリス」も決して聞き劣りしない傑作との評価。
CDA-66819
廃盤
ヴィヴァルディ:教会音楽集 Vol.7
  われ、喜べり RV607
  子らよ主をたたえよ RV601
  汝らが神の王子 RV633
  愛すべき人々よ、喜びの叫び声をあげよ RV639
  グローリア RV588
スーザン・グリットン、
キャロリン・サンプソン(S)
ナタリー・ストゥッツマン(A)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート
 定評あるシリーズ。今回はシュトゥッツマンの参加にも注目したい。 BOX: CDS-44171/81
CDA-66821
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):プロシャ王四重奏曲集Op.50 Vol.1(弦楽四重奏曲集 Vol.9)
 〔第44番 変ロ長調 Op.50 No.1 /第45番 ハ長調 Op.50 No.2 /第46番 変ホ長調 Op.50 No.3 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1993年5月24日-26日、聖マリー教会、フェチャム、サリー。ピリオド楽器使用。
CDA-66822
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):プロシャ王四重奏曲集Op.50 Vol.2(弦楽四重奏曲集 Vol.10)
 〔第47番 嬰ヘ短調 Op.50 No.4 /第48番 ヘ長調 Op.50 No.5 /第49番 ニ長調 Op.50 No.6「蛙」 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1993年5月31日-6月2日、聖マリー教会、フェチャム、サリー。ピリオド楽器使用。
CDA-66827
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):ピアノ独奏作品全集
 ピアノ・ソナタ(1946)/
 ハイドンの主題による変奏曲とフィナーレ(1948)(*)/
 マイケル・ティペット、彼のミステリー(1984)
 ベートーヴェンの主題による変奏曲とフィナーレ(1990)(#)
レイモンド・クラーク(P)
 録音:1995年5月14日&15日。 (*) はハイドンのピアノ・ソナタ イ長調 Hob.XVI: 26 第2楽章開始部に、 (#)はベートーヴェンの「アレグレット ロ短調 WoO.61 」による。
CDA-66829
廃盤
ヴィヴァルディ:宗教音楽集 Vol.8
 モテット「私は嵐の真っただ中にいる」ヘ長調 RV.632/
 詩篇第112篇
  「主の僕たちよ、主をほめたたえよ」ハ短調 RV.600/
 「グローリア」の導入歌「なぜ矢を」変ロ長調 RV.637/
 讃歌「神聖な功績」ハ長調 RV.620/
 アンティフォナ「サルヴェ・レジーナ」 RV.616
スーザン・グリットン(S)
トゥーバ・
 セミングセン(Ms)
ナタリー・
 シュトゥッツマン(A)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート
  BOX: CDS-44171/81
CDA-66838
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[CD-R]
スティーヴン・ハフ〜
 ヨーク・ボウエン(1884-1961):ピアノ作品集

 すべての長調と短調による24の前奏曲集 Op 102 より
 [第1番 ハ長調/第2番 ハ短調/第10番 ホ短調/
  第7番 変ホ長調/第8番 変ホ短調/第22番 変ロ短調/
  第21番 変ロ長調/第15番 ト長調/第16番 ト長調/第6番 ニ短調/
  第19番 イ長調/第20番 イ短調/第18番 変ト短調]/

 バラード第2番 Op.87 /
 ピアノ・ソナタ第5番 ヘ短調Op.72 /子守歌Op.83 /
 小組曲Op.39 〜第3楽章「無窮動」/
 トッカータ イ短調Op.155 /
 2つのロマンス[第1番 変ト長調Op.35 No.2 /
         第2番 ヘ長調 Op.45 ]
スティーヴン・ハフ(P)
 録音:1995年9月、セント・ジョージズ、ブランドン・ヒル、イギリス。
CDA-66839
廃盤
ヴィヴァルディ:宗教音楽集 Vol.9
 主の僕たちよ、主をほめたたえよ イ長調
   RV.602(詩篇112[113])/
 サルヴェ・レジナ(めでたし元后)RV.618
  (アンティフォナ)/
 喜ばしき聖母よ、昇天したまえ イ長調 RV.635
  (ディクシット・ドミヌスへの導入歌)/
 ガウデ・マーテル・エクレシア
  (喜べ、母なる教会よ)RV.613(讃歌)/
 あなたがたの光輝は山々を越えて イ長調 RV.634
  (モテット)/
 主の僕たちよ、主をほめたたえよ イ長調〜
  グローリア・ピュエリ
   (栄光あれ、僕たち)RV.602a
キャロライン・サンプソン、
スーザン・グリットン、
ジョアン・ラン(S)
ジョイス・ディドナト(Ms)
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
 聖職者ヴィヴァルディの真の姿を明らかにする画期的なシリーズ。1994年にスタートしたこのシリーズ、平均年に1作というゆっくりとした歩みながら、着実に評価されている。重要な役割を担う声楽ソロイストもますます充実。スーザン・グリットンやシュトゥッツマンがキングズ・コンソートの活気あふれる器楽陣と一体となって水際立った歌唱を聴かせてくれる。最新の研究成果をふまえ網羅的に録音されているのもセールス・ポイント。冒頭におさめられた詩篇第112篇については、一部変更された楽章「グローリア・ピュエリ」RV.602aも別トラックに収録している。 BOX: CDS-44171/81
CDA-66840
廃盤
ヨゼフ・ミズリチェク(1737-1781):ヴァイオリン協奏曲第4番 変ロ長調
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824):ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調G.97
フランツ・シューベルト(1797-1828):ヴァイオリンと弦楽のためのロンド イ長調D.438
ルイ・シュポア(1784-1859):ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調Op.47

 エリザベス・ウォルフィッシュ(Vn)
 ロイ・グッドマン指揮ブランデンンブルクo.
 HELIOS で再発売(CDH-55157)されたが、そちらも廃盤となっている。
CDA-66849
廃盤
ヴィヴァルディ:宗教音楽全集 Vol.10(完結編)
 グローリア RV.589/
 ニシ・ドミヌス(主ご自身が建ててくださる
  のでなければ)RV.803/
 グローリアへの導入歌
  「深紅色で描かれた女」RV.642
ジョヴァンニ・マリア・
 ルッジェーリ(1690-1720頃活動):
 グローリア RV.Anh.23
キャロリン・サンプソン、
ジョアンヌ・ラン(S)
ジョイス・ディドナト、
ヒラリー・サマーズ、
トゥヴァ・セミンゼン(Ms)
ロビン・ブレイズ(CT)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
  BOX: CDS-44171/81
CDA-66868
廃盤
ブリティッシュ・ライト・ミュージック・クラシックス Vol.1
  ロナルド・コープ指揮ニュー・ロンドンo.
CDA-66887
廃盤
モーツァルト:管楽セレナードと序曲集
 歌劇「フィガロの結婚」序曲/
 セレナード第11番 変ホ長調 K.375/
 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲/
 セレナード第12番 ハ短調 K.388/
 歌劇「魔笛」序曲
イングリッシュ・
 コンサート・ウィンズ
 録音:1996年2月14日-16日、ブリストル。HELIOS で再発売(CDH-55092)されたが、そちらも廃盤となっている。
 イングリッシュ・コンサート・ウィンズはイギリスの各オーケストラの首席奏者たちによって1973年に結成された。メンバーそれぞれがピリオド楽器のスペシャリストとしても知られ、ソリストとしても幅広く活動している。
ロバート・シンプソン(1921-1997):交響曲全集 Vol.6
 交響曲第1番(1951)(*)/交響曲第8番(1981)(#)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 録音:1996年7月16日-17日。
CDA-66899
廃盤
グランヴィル・
 バントック(1868-1946):管弦楽作品集 Vol.4

  前奏曲と9つのフラグメント「サッフォ」
    (ソプラノと管弦楽のための)(*)/
  サピックの詩(チェロと管弦楽のための)(#)
スーザン・ビックリー(S;*)
ジュリアン・
 ロイド・ウェッバー(Vc;#)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 ワーグナー、シュトラウス、チャイコフスキー、シベリウス、エルガーから影響を受け、後期ロマン派の最後の花を咲かせたバントック最良の独奏・独唱付き作品2点。一部の楽器だけが突出することを嫌がったせいで協奏的作品は全く書かなかったとも伝えられるバントックだが、「サピックの詩」はもともとピアノとチェロのために書かれた作品を編曲したものだという。ジュリアン・ロイド・ウェッバーの、静かに歌い上げるチェロの響きが美しい。そして「サッフォ」で歌っているソプラノ、スーザン・ビックリーの豊かな表現力も特筆して置きたい。
CDA-66905
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 弦楽四重奏曲全集 Vol.9

 クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲(1968)(*)
 弦楽四重奏曲第13番(1989)/
 弦楽五重奏曲第2番(1991-1994)(#)
シア・キング(Cl;*)
クリストファー・
 ヴァン・カンペン(Vc;#)
デルメSQ
 録音:1997年2月16日-19日。
 ハーバート・ハウエルズに学んだシンプソンは、ブルックナーとニルセンに影響を受けたと公言してはばからず、20世紀を生きた作曲家としては時代錯誤とさえ思える重厚長大な交響曲を11曲も生み出し、一方で弦楽四重奏曲も15曲残したり、バッハの「フーガの技法」を弦楽四重奏用に編曲(CDA-67138)するなど、室内楽の分野でも多くの作品を残した。1992年に卒中で倒れたが、作曲中だった弦楽五重奏曲第2番(#)は、後遺症で麻痺が残る中1994年に完成させ、これが最期の作品となった。
CDA-66936
廃盤
ラトランド・ボウトン(1878-1960):
 谷間の風景/丘の上からの風景/サタイア/丘の歌/
 弦楽四重奏曲第1番/
 弦楽四重奏曲「ギリシャ民謡による」/
 オーボエ五重奏曲
サラ・フランシス(Ob)
ラズモフスキーSQ
 HELIOS で再発売(CDH-55174)されたが、そちらも廃盤となっている。
ジョン・ラッター(1945-):
 レクイエム/光の創造主への讃歌/わが心の中の神/ゲール人の祝福/カンターテ・ドミノ/
 わたしの目を覚まさせよ/セント・パトリックの祈祷/コラール・ファンファーレ/
 甘い夜の誘い/わが真の愛はわが心に/神は汝を賛美せし
 ローザ・マニオン(S) スティーヴン・レイトン指揮
 ポリフォニー(cho.)、ボーンマス・シンフォニエッタ
 録音:1997年1月7日-9日、ラムジー修道院、ハンプシャー。
フェデリコ・モンポウ(1893-1987):ピアノ作品集 スティーヴン・ハフ(P)
 録音:1996年7月22-23日、聖ヨハネ教会、イギリス・ブリストル。
 英グラモフォン誌 1998年度器楽曲部門年間最優秀賞。ハフの演奏は「静かなる革命児」モンポウ独自の個性的なピアノ作品群に対して客観的にアプローチ。彼ならではのクールなタッチを堪能できる。
CDA-66971
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):第1トスト四重奏曲集Op.54 (弦楽四重奏曲集 Vol.11)
 〔第57番 ト長調 Op.54 No.1 /第58番 ハ長調 Op.54 No.2 /第59番 ホ長調 Op.54 No.3 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1994年6月29日-7月1日、8月8日-10日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。ピリオド楽器使用。
CDA-66972
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):第2トスト四重奏曲集Op.55 (弦楽四重奏曲集 Vol.12)
 〔第60番 イ長調 Op.55 No.1 /第61番 ヘ短調 Op.55 No.2 「剃刀」/第62番 変ロ長調 Op.55 No.3 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1994年6月29日-7月1日、8月8日-10日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。ピリオド楽器使用。
CDA-66983
廃盤
デオダ・ド・セヴラック(1873-1921):歌曲集
 リトゥルネル/復活/山羊飼い/沈み行く太陽/ミュゼット/
 梟/ Ne dérangez pas le monde /空は屋根のかなたで/
 王は太鼓を打たせた/夢/角笛/雪の時/
 王たちの一日のために/子馬のための歌/不実/フィリス/
 永遠の夜の歌/薔薇色のコティヨン/ブレジーヌの歌/
 過ぎ越しの目覚め/バ・ベ・ビ・ボ・ブ!/
 ジャックの歌/献呈/かわいい人形/クリスマスの歌/
 オバド/山の夜明け
フランソワ・ル・ルー(Br)
パトリシア・ロザリオ(S)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:1997年5月19日-21日。
レーガー:
 バッハの主題による変奏曲とフーガ/
 5つのユモレスク/
 テレマンの主題による変奏曲とフーガ
マルク=アンドレ・アムラン(P)
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 合唱作品&オルガン作品全集

 ブラスのためのカンツォーナ(1958)/
 In media morte vita sumus (1975)/
 Tempi (1988)/
 オルガンのための「けれどもそれは動く」(1985)(*)
  [リチェルカール/パッサカリア]
イアン・クイン(Org;*)
マシュー・ベスト指揮
クロイドン・シンガーズ、
クロイドン・ブラス・アンサンブル
 録音:1997年10月4日-6日、聖ジュード・ハムステッド・ガーデン、ロンドン郊外/1998年1月13日&14日、ウィンチェスター大聖堂(*)。シンプソンは1997年11月21日に死去したため(*)以外が、おそらく存命中に行われた最後の録音であろう。
フランク・マルタン(1890-1974):
 2つの合唱のための無伴奏ミサ曲/
 オルガンのためのパッサカリア
イルデブランド・ピッツェッティ(1880-1968):
 レクイエム/深き淵より
ジェイムズ・
 オドンネル(Org)指揮
ウェストミンスター
 大聖堂聖歌隊
 録音:1997年7月7-11日、ウェストミンスター大聖堂、ロンドン。
 英グラモフォン誌 1998年度大賞&合唱部門年間最優秀賞。
CDA-67019
廃盤
エルガー:合唱作品集
 2つの合唱歌Op.71〔驟雨/噴水〕/愛する人は北の地にありてOp.18-3/
 ギリシャの詩集による5つのパート・ソングOp.45/丘陵地の死Op.72/行け、わが歌/
 さすらい人/Zut, zut, zut/2つの合唱歌Op.73〔愛の嵐/セレナーデ〕/
 4つの合唱歌Op.53〔快い音楽がある/精神への没頭/強い西風よ/Owls (an Epitaph)〕/
 The Reveille Op.54/The Herald/Weary Wind of the West/Evening Scene/The Prince of Sleep
  ヴァーノン・ハンドリー指揮ロンドン・シンフォニーcho.
CDA-67011
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):第3トスト四重奏曲集Op.64 Vol.1(弦楽四重奏曲集 Vol.13)
 〔第63番 ハ長調 Op.64 No.1 /第64番 ロ短調 Op.64 No.2 /第65番 変ロ長調 Op.64 No.3 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1995年10月4日-6日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。ピリオド楽器使用。
CDA-67012
廃盤
ザロモンSQ〜ハイドン(1732-1809):第3トスト四重奏曲集Op.64 Vol.2(弦楽四重奏曲集 Vol.14)
 〔第66番 ト長調 Op.64 No.4 /第67番 ニ長調ヘ長調 Op.64 No.5 「ひばり」/第68番 変ホ長調 Op.64 No.6 〕
  ザロモンSQ[サイモン・スタインデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
        トレヴァー・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)]
 録音:1995年10月11日-13日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。ピリオド楽器使用。
CDA-67025
廃盤
ヒューバード・パリー(1848-1918):オラトリオ「ヨブ」
 ピーター・コールマン=ライト(B;ヨブ) トビー・スペンス(T;サタン)
 ニール・デイヴィス(Br;ナレーター)
 ジェイム・モーゲン・ヒッチコック(トレブル;羊飼いの少年)
 ヒラリー・デイヴァン・ウェットン指揮 RPO 、同cho.
 エルガーの「ジェロンティウスの夢」などに影響を与えながら、これまで一度も録音されることのなかったパリーの大作。
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 [第14番/第21番/第10番(未完)]
スティーヴン・ハフ(P)
 アムランと並ぶHYPERIONの看板ピアニスト、ハフ。天国的な美しさの第21番といっしょに、ほとんど知られていない未完の第10番をいきなり演奏するあたりは、やはりただものではない。
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全集 Vol.2
 〔第1番 変ニ長調Op.10/
  第4番 変ロ長調Op.53/第5番 ト長調Op.55〕
ニコライ・デミジェンコ(P)
アレクサンデル・ラザレフ指揮
LPO
CDA-67033
廃盤
ルクレール:ソナタ集 Vol.1
 ヴァイオリン・ソナタ集第3巻 Op.5 より
  [第3、4、6、10、11番]
コンヴィヴィウム
CDA-67037
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[CD-R]
サン=サーンス:練習曲(全曲)
 [6つの練習曲Op.52/6つの練習曲Op.111/
  左手のための6つの練習曲Op.135/
  主題と変奏Op.97]
ピアーズ・レーン(P)
 ピアノ愛好家だけではなく、学習者にも探している方の多いサン=サーンスの同作品群だが、録音は少なく、このレーンの録音は定番として喜ばれよう。
CDA-67039
廃盤
エルサレム〜ヴィジョン・オヴ・ピース
 12-13世紀の歌曲と聖歌集、
  十字軍王国の聖なる墓地の
   教会での復活祭のミサからの音楽
クリストファー・ペイジ指揮
ゴシック・ヴォイシス
CDA-30022
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限定盤
シューマン(1810-1856):ピアノ三重奏曲集
 〔第1番 ニ短調Op.63/第2番 ヘ長調Op.80〕
フロレスタン・トリオ
[アントニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)
 スーザン・トムズ(P)]
 録音:1998年5月2日-4日、セント・ジョージ教会、ブランドン・ヒル、ブリストル、イギリス| Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDA-67063〔廃盤〕|英グラモフォン誌 1999年度室内楽部門年間最優秀賞受賞盤。
 フロレスタン・トリオは旧ドーマスのメンバーから枝分かれして1998年に結成された。
フォーレ:ピアノ作品集
 3つの無言歌〜第3番/即興曲第2番/即興曲第3番/
 舟歌第1番/舟歌第5番/
 「夜想曲集」より[第1、3、4、6、13番]/
 8つの小品
キャスリン・ストット(P)
 ピアノ作品全集(CDA-66911/4 4CDs)からの抜粋。
CDA-67065
廃盤
イギリスのオーケストラ伴奏歌曲集
 パリー、スタンフォード、ガーニー、フィンジの作品
クリストファー・マルトマン(Br)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.2
 [第2番/第3番/第6番/第7番]
コンヴィヴィウム
 ヴァイオリンの名手ウォルフィッシュを中心に、元ロカテッリ・トリオのメンバーが集まったコンヴィヴィウム。元舞踏家だったルクレールの華やかで、優美な世界。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.20
 イグナーツ・ブリュル(1846-1907):
  ピアノ協奏曲第1番 ヘ長調Op.10(*)/
  アンダンテとアレグロOp.88(*)/
  ピアノ協奏曲第2番 ハ長調Op.24
マーティン・ロスコー(P)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 (*)は世界初録音。
 オーストリア生まれのブリュル。15歳で作曲され、初演されるや大反響を呼んだ第1番、20代前半に作られたヴィルトゥオーゾ要素たっぷりの華やかな第2番と、ピアノ・ファンを楽しませてくる。
ロマンティック・ヴァイオリン・・コンチェルト Vol.1
 サン=サーンス:
  ヴァイオリン協奏曲全集[第1番−第3番]
フィリップ・グラファン(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」シリーズの好評を得てスタートしたシリーズ。難曲と知られるサン・サーンスのヴァイオリン協奏曲は、突出して人気が高い第3番を除くと意外に録音は少ない。ヴァイオリンは、パリ音楽院を16歳で卒業してしまった天才グラファン。今後いっそうの飛躍が期待される若手のホープ。
4月の夕べのすべてのもの〜イギリス合唱曲集
 ロバートン、ヴォーン・ウィリアムズ、バントック、
 パーセル、モーリー、ベネット、バード、
 グラント、パリー、エルガー、ワーロック、
 スタンフォード、サリヴァンの作品(全24曲)
マイケル・ブリューワー指揮
ラウディバス
 ラウディバスはナショナル・ユース合唱団から選び抜かれた22人の精鋭からなる合唱グループ。
CDA-67077
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[CD-R]
フレデリック・ジェフスキ:
 「不屈の民」変奏曲/北米のバラード
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 この難物をレパートリーとしているアムランが、いつこの曲をリリースしてくれるのか、ファンの間ではずっと話題だった。 超前衛作曲家ジェフスキーが実験的手法を捨て民族的素材によって新たな境地を見出そうとして作り上げた「不屈の民」変奏曲。チリの革命歌を主題とした政治的楽曲であるが、 現在ではその存在は20世紀最高のピアノの難曲として知られる。現在でもこの曲を完璧に弾きこなしうるピアニストは数えるほどしかいない。
ジョン・マッケイブ:弦楽四重奏曲集
 [第3番/第4番〜第1楽章/第5番]
ヴァンブルグSQ
 イギリスの現代作曲家を代表するマッケイブの生誕60周年を記念して発売されるアルバム。すべて世界初録音。
リスト:ソナタ、バラードとポロネーズ集
 2つのポロネーズ S.223
  [憂鬱なポロネーズ ハ短調/ポロネーズ ホ長調]
 バラード第1番変ニ長調 S.170/第2番ロ短調 S.171
 子守歌 S.174(第1版)/ソナタ ロ短調 S.178
スティーヴン・ハフ(P)
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.21
 テオドール・クラク:ピアノ協奏曲
 アレクサンダー・ドライショク:ピアノ協奏曲
ピアーズ・レーン(P)
二クラス・ヴィレーン指揮
BBC スコティッシュso.
 クラクはプロイセン宮廷のピアニストに任命されシュテルン音楽院を設立した教育家。シャルヴェンカやモシュコフスキーは彼の生徒である。ドライショクはボヘミアでトマシェクに学び、師の教えとは反対にヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしてヨーロッパ中で活躍。「彼には左手がない。右手が2本ある」と評され、自身の高度な技術を披露するために作った作品は、当然難易度の高い超絶技巧ピアノ作品ばかりである。
イングリッシュ・アンセム Vol.7
 スタンフォード、ゴース、サムション、ラッター、
 ベアストー、ウォルトン、パリー、アトウッド、レイトン、
 ハウエルズ、ブリテン、ルイス、ウッド、ムーアの作品
ジョン・スコット指揮
セント・ポール大聖堂聖歌隊
CDA-67088
廃盤
宮廷のバス・ヴァイオール
 (バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ)
パリー・オヴ・
 インストゥルメンツ
CDA-67089
廃盤
ジョン・マッケイブ(1939-2015):
 交響曲第4番「時と川」/
 フルート協奏曲
エミリー・バイノン(Fl)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
BBC so.
アームストロング・ギブス:
 前奏曲とアンダンテとフィナーレ/
 ダールとフェル/
 ワルター・デ・ラ・メアのための哀歌/
 春の花飾り/アルマイン/弦楽のための組曲
ロバート・ソルター指揮
ギルドフォール・ストリングス
 1889年イギリス生まれの作曲家ギブスはケンブリッジ大学で音楽と歴史を学んだが、商業的に彼の「作品集」が世に出るのは当盤が初めてだった。
イギリスのクライスラー〜
 アルバート・サモンズ(1886-1957):ヴァイオリン作品集

 ダンス・カプリスOp.15/子供の夢Op.10/ブーレOp.12/
 小さな歌/バガテルOp.3/農園の踊りOp.24/子守歌
 ユモレスクOp.13-2/悲しみのメヌエットOp.17-1/
 子守歌Op.6/ルーマニアの歌とジプシーの踊りOp.23/
 無言歌Op.13-2/間奏曲Op.21/ゆりかごの歌/
 カンツォネッタOp.20/気まぐれな思いOp.9/朝の歌Op.4
 春のセレナードOp.5/バレエの歌Op.17-2/忠実な鳥
ポール・バーリット(Vn)
キャスリン・エドワーズ(P)
 歴史的録音ファンなら名前はご存じであろう、今世紀前半のイギリスの名ヴァイオリニスト、アルバート・サモンズの作品集が登場! サモンズは社交界の花形としても活躍し、クライスラー同様、自分でもサロンのための気の利いた小品を作曲しては演奏していた。企画的にはライト・ミュージックが大受けしている現在のイギリスならではの物ともいえるが、実はこのあたり、結構聴いてみると面白いものが多い。サモンズ・ファンだけでなく、小品集ファンにもお勧め。
サン=サーンス:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番/
 三部作/エレジーOps.143 & 160/
子守歌
フィリップ・グラファン(Vn)
パスカル・ドヴァイヨン(P)
 ベートーヴェンの「クロイツェル」に影響を受けた第1番はハイフェッツも演奏したが、リストを思わせる第2番はあまり知られていない。サンサーンスのヴァイオリン曲を楽しむには最高の1枚。
CDA-67103
廃盤
スヴェーリンク:カンツィオ・サクラ集 Vol.1
 [第1番−第21番]
リチャード・マーロウ指揮
トリニティ・カレッジ礼拝堂聖歌隊
CDA-67104
廃盤
スヴェーリンク:カンツィオ・サクラ集 Vol.2
 [第22番−第37番]
ロシア歌曲集(全22曲) ワシーリー・サヴェンコ(B)
アレクサンドル・ブロク(P)
 ワシーリー・サヴェンコが1994年にウィグモア・ホール・デビューを果たしたときの再現。
CDA-67109
廃盤
アダルベルト・ギロヴェツ(1763-1850):3つの弦楽四重奏曲 Op.44
 〔ト長調 Op.44 No.1/変ロ長調 Op.44 No.2/変イ長調 Op.44 No.3〕
 ザロモンSQ[サイモン・スタンデイジ、ミカエラ・コンバーティ(Vn)
       サイモン・ジョーンズ(Va) ジェニファー・ウォード・クラーク(Vc)
 ピリオド楽器使用。ボヘミア生まれの作曲家ギロヴェツは50以上の弦楽四重奏曲を残した。
CDA-30029
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限定盤
フランスのピアノ三重奏曲集
 フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調Op.120
 ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト短調
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調
フロレスタン・トリオ
[アントニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)
 スーザン・トムズ(P)]
 録音:1999年3月10日-12日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン| Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDA-67114〔廃盤〕。
CDA-67115
廃盤
一番清らかな島〜イギリス国民唱歌集(全15曲) パーセル、アーン、フック/他
 キャサリン・ボット(S) ジョセフ・コーンウェル(T)
 ピーター・ホルマン指揮パーリー・オブ・インストゥルメンツ
グリーグ:弦楽四重奏曲
 〔第1番/第2番〕
チリンギリアンSQ
 グリーグは弦楽四重奏曲を3曲作曲したが、最初の曲は紛失、最後の曲は未完で終わった。俗に第1番「ノルウェー四重奏曲」と呼ばれているト短調は、もっと演奏されるべき情感豊かな美しい作品。また第2番は第2楽章までしか残されていないが、当CDでは奇才チリンギリアンが3、4楽章を作曲して完成させ全曲版として演奏している。
ゴッツチョーク(ゴットシャルク):
 ピアノ作品集 Vol.4
(全15曲)
 鳩/刈り取る女/夏の夜の夢/詩的な思い/火花/
 キューバの想い出/ジプシー娘/死!!/幸運な幽霊/
 記憶、夜想曲、瞑想、ロマンス/過去の反映/他
フィリップ・マーティン(P)
 19世紀のアメリカを代表する作曲家ということで知られるゴッツチョークだが、その詳しい生涯はあまりあきらかではない。ショパン的ピアニズムとラグタイムを先取りしたような独特のリズムを持っている。
CDA-67119
廃盤
アンティーク・ブラス
 クリストファー・ラーキン指揮ロンドン・ガブリエリ・ブラス・アンサンブル
CDA-67120
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[CD-R]
アムランのシューマン、第2集
 シューマン:蝶々 Op.2(*)/幻想小曲集 Op.12(*)/
        謝肉祭 Op.9(#)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2002年8月29日&30日(*)/1999年12月21日(#)、以上、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:ミッシャ・ドナート
 アムラン自身2度目の録音となるシューマン。ピアノ・ソナタ第2番などを取り上げた1作目(CDA-67166)はグラモフォン誌、ガーディアン誌、ファンファーレ誌などで絶賛された。ほとんど知られていないレパートリーの達人というイメージの強いアムランだが、2005年9月に行われた来日公演では素晴らしいベートーヴェンを聴かせるなど、主要レパートリーのパフォーマンスも抜群。
 ちなみに「幻想小曲集 Op.12」では1935年に出版された第9曲は収録されておらず、1838年に出版された8曲が録音されている。スーパー・ヴィルトゥオーソとしての高い技術と豊かな音楽性に裏打ちされた期待のシューマン。アムランにとって久々のポピュラーなレパートリーなだけにピアノ・ファンにとっては注目度大。
J.S.バッハ:フランス組曲
 [第1番−第6番 BWV.806-811]/
 小前奏曲集 BWV.924-928, 930, 933-943
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:1995年8月、ベートーヴェンザール、ハノーヴァー。
スタンフォード:歌曲集 Vol.1
 無慈悲な美女/歌曲集「スペインのジプシー」より(8曲)/歌曲集 Ops.4 & 7 より「ハイネの詩による8つの歌」/
 歌曲集「アイルランドの古い50の歌」より(2曲)/歌曲集「エリンの歌」より(2曲)/
 歌曲集「アントリムの峡谷」より(6曲)/歌曲集「レインスターの歌の束」より(3曲)/ヘラクリトゥス

  スティーヴン・ヴァーコー(Br) クリフォード・ベンソン(P)
スタンフォード:歌曲集 Vol.2
 悲劇Op.14-5/十二夜Op.65〜3つの道化師の歌/ピーブロックOp.157-1/ポイベOp.125-3/
 海の歌集Op.91(全6曲)/永遠にわたしのもの/風の強い夜Op.30-4/子守歌Op.19-2/バラにOp.19-3/
 忠誠の歌集 第2集Op.97〜より第4曲&第6曲/妖精の入り江Op.77-2/トム・レミン/芝火事Op.39(全7曲)

  スティーヴン・ヴァーコー(Br) クリフォード・ベンソン(P)
 19世紀末のイギリス音楽ルネサンスの立役者としてV.ウィリアムスやハウエルスらを導いたスタンフォード。そのブラームスばりの堅固でしかも甘い抒情性は、歌曲集にも如実に表れている。英語歌曲のスペシャリスト、ヴァーコーの歌唱にも注目。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.23
 ジョセフ・ホルブルック(1878-1958):
  ピアノ協奏曲第1番
   「グウィン・アプ・ニースの歌」Op.52
 ヘイドン・ウッド(1882-1959):ピアノ協奏曲 ニ短調
ヘイミッシュ・ミルン(P)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 録音:1999年6月4日&5日、ケアード・ホール、ダンディー。
 ホルブルックはエドガー・アラン・ポーなどに刺激され、多くの文学的な音楽を作った。ピアノ協奏曲第1番も「グウィン・アプ・ニースの歌」という作者不詳の詩に則した作品で、もともと交響詩として作られていたようだ。ワーグナーやリヒャルト・シュトラウスに刺激されて、バントック、ブライアンと3人で「大オーケストラによる壮大な作品を作るグループ」を結成し、とんでもないスケールの作品を連発した。スクリャービンやブライアンなどと並ぶ誇大妄想的作曲家。
 一方のヘイドン・ウッドは、実はヨアヒムやサラサーテを驚嘆させたヴァイオリニスト。美人ソプラノと結婚して彼女に贈った多くのバラッドで有名になったという抒情派である。後半生はどちらかというと軽音楽的作品が作曲の主となるが、この作品は本格的ロマン派作品。ただ1951年以降演奏されたことがなく、もちろん世界初録音。
ヘンデル
 歌劇「ロタリオ」より[序曲/ Scherza in Mar ]/
 歌劇「パルテノペ」〜Io ti levo /
 歌劇「エツィオ」〜Caro padre /
 歌劇「メディア王ソザルメ」より
  [ Dite pace / Vorrei ne pur saprei ]/
 歌劇「アタランタ」序曲/
 歌劇「クレタ島のアリアンナ」〜 Sol qual stanco /
 歌劇「アルチーナ」〜 Ah! Ruggiero /
 歌劇「エジプト王妃ベレニーチェ」〜 Chi t'intende? /
 歌劇「デイダミア」より
  [序曲/ M'hai resa infelice ]
エマ・カークビー(S)
ロイ・グッドマン指揮
ブランデンブルク・コンソート
イングランドとブルゴーニュの婚礼
 作曲者不詳(ウォルター・フライ?):
  ミサ・シネ・ノミネ
 アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):
  レジナ・チェリT/レジナ・チェリU
 ウォルター・フライ(?-1474):
  ミサ・スンメ・トリニターティ
 作曲者不詳(アントワーヌ・ビュノワ?):
  O pulcherrima mulierum/Girum coeli circuivi/
  Incomprehensibilia firme/Praeter rerum ordinem
アンドルー・カークマン指揮
バンショワ・コンソート
 ファーガス・マクラスキー、
 ロビン・タイソン(CT)
 ジェイムズ・ギルクリスト、
 クリストファー・ウォトソン(T)
 ダミアン・オキーフィー(Br)
 ロブ・マクドナルド(B)
 録音:1999年8月10-12日、2000年1月12日、グロスターシャー、トディントン、聖アンドルー教会。1468年に挙げられた、イングランド王エドワード4世の姉妹であるマーガレット・オヴ・ヨークと、ブルゴーニュのシャルル豪胆公の婚礼を祝う音楽。実は何が演奏されたかはわかっていないのだが、 「ブルゴーニュ宮廷の写本」に収められた楽曲がそれに関係していと推測されている。ビュノワはシャルル豪胆公の宮廷音楽家であった。フライはイングランドの作曲家で、ブルゴーニュ楽派に大きな影響を与えたとされている。
CDA-67130
廃盤
ヴォルフ:ゲーテ歌曲集
  ジェラルディン・マクグリーヴィー(S) グレアム・ジョンソン(P)
CDA-67131/2
buyボタン
[2CD-R]
アムラン〜
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ全集
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:1995年6月25日-29日。
素晴らしい音楽!〜エマニュエル・シャブリエ(1841-1894):歌曲集
 子供(*)/リート(+)/セレナード(#)/スゾンの別れ(+)/鳥の歌(*)/暗い小道(+)/ガリア人のロンド(#)/
 マリエットの歌(*)/おお、小さい悪魔(+)/ジャン王の軍隊の足跡(#)/陶酔(*)/旅への誘い(*/##)/
 ルイ・ブラスのセレナード(*)/無礼な警告(#)/愛のクレド(+)/スペイン(*)/お前の青い瞳(*)/リート(#)/
 ジャンヌに寄せる歌(#)/Duo de l'ouvreuse de l'Opera Comique et de l'employe du Bon Marche(**/++) /
 Les plus jolies Chansons du pays de France
  [メタモルフォーセス(*)/Entrez、la belle、en vigne(+)/Nique nac no muse!(#)/La mie du voleur(*)/
   Les filles de trente ans(*)/脱走者(+)/ボルドーの若者(#)/Sur le bord de l'ile(*)/
   Que les amants ont de la peine!(#)/ブルネの死(+)/金色の花(#)/消えた松明(*)/愛されて(+)/
   羊飼いと猟師(*)/かわいい竜(+)/Marion s'en va-t-a l'ou(*)/太った七面鳥のバラード(#)/
   小さなあひるのヴィラネル(*)/赤い豚の牧歌(*)/蝉(*)/すべての花(+)/幸福な島(*)/音楽のオード(**/***)]

 フェリシティ・ロット(S;*) ジェラルディン・マクグリーヴィー(S;**)
 ウィリアム・バーデン(T;+) トビー・スペンス(T;++)
 スティーヴン・ヴァーコー(Br;#) グレアム・ジョンソン(P)
 ウルスラ・ルヴォー(Fg;##) スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー(***)
 ハイペリオンの「フレンチ・ソング・エディション」第14作目。19世紀のフランスにおいて最も創意に富み、色彩豊かな作品を書いた作曲家の一人であるシャブリエはオペラ、オーケストラ曲、ピアノ曲、声楽曲と幅広いジャンルにわたって作品を残した。音楽のみならず絵画や詩にも多大な興味を持っていたシャブリエが生み出した歌曲には、フランスのエスプリを凝縮したような美しく叙情的な旋律の中にウイットや風刺、ユーモアといった様々な要素が盛り込まれたものが多い。シャブリエの歌曲を録音したものはこれまでにもいくつかあるが、このCDには世界初録音となる「Les plus jolies Chansons du pays de France]が収録されている。彼の歌曲を知る上ではこれ以上ない録音といえるであろう。フェリシティ・ロットをはじめとする歌手も最高だ。
ジョン・マッケイブ(1939-):
 バレエ「エドワード2世」(1993-1994)
バリー・ワーズワース指揮
ロイヤル・バレエ・シンフォニア
 イングランド王エドワード2世(1307-1327在位)を題材とするバレエ(1995年、シュトゥットガルト・バレエ初演)の音楽。
メンデルスゾーン:歌曲とニ重唱曲集 Vol.2
 恋する女の手紙Op.86-3/歌の翼にOp.34-2/夜ごとの夢にOp.86-4/小舟にて/3つの民謡〜第3曲「舟旅」/女友達の歌/
 ズライカOp.34-4/朝の挨拶Op.47-2/おお青春よOp.57-4/3つの民謡〜第2曲「夕べの歌」/
 2つの歌〜第2曲「私は鳥の声を聞く」/遠く離れた人にOp.71-3/小舟Op.99-4/花束Op.47-5/
 木の葉が聞き耳を立てていたOp.86-1/穀物の実った畑Op.77-2/収穫の歌Op.8-4/シンチェレンが鳴り響く/
 秋の歌Op.84-2/日曜の朝Op.77-1/冬の歌Op.19a-3/新しい愛Op.19a-4/捨て去られし者/羊飼いの歌Op.57-2/
 「ルイ・ブラス」からの歌Op.77-3(未完の歌劇より)/春の歌Op.100-3/待って(ロマンス)Op.9-3/
 ラインへの警告/船乗りの別れの歌

  ソフィー・デーネマン(S) スティーヴン・ロジス(Br)
  ウェジェーヌ・アスティ(P)
CDA-67138
廃盤
ロバート・シンプソン(1921-1997):フーガの技法 デルメSQ
CDA-67140
廃盤
聖と俗〜ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):無伴奏合唱曲集
  スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー(cho.)
ブゾーニ:ピアノ協奏曲 マルク=アンドレ・アムラン(P)
マーク・エルダー指揮
バーミンガム市so.
 アムランによる名演、ブゾーニのピアノ協奏曲。彼の手にかかるとこの難曲が如何に簡単に聞こえてしまう事か。
オルガンの夢 Vol.2
 テオドール・デュボワ:
  イン・パラディズム(新しい10の小品No.9)
 ブリッジ:3つの小品〜アダージョ ホ長調
 ギルマン:オルガン・ソナタ第7番〜夢
 エルガー:晩課のためのヴォランタリー集Op.14
 ハウエルズ:荘厳な儀式のためのシチリアーノ
 シューマン:練習曲変イ長調Op.56-4
 バーバー(スティックランド編):アダージョ
 リスト:システィーナ礼拝堂へのエヴォカシオンS.658
 ウェスリー:12の小品とヴォランタリー〜Nos.5/8/9/11
クリストファー・ヘリック(Org)
 リポン大聖堂のオルガンを使用。
ヤナーチェク:ミサ曲 変ホ長調
コダーイ:ミサ・ブレヴィス/
      ラウデス・オルガニ(オルガン讃歌)
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 ヤナーチェクは、1908年頃に書き始めたミサ曲を途中で中断した。そして20年後に彼はこの未完成作品のほとんどの部分をグラゴル・ミサに取りこんだが、その後の改訂作業でまた取り除いてしまった。その幻の「ミサ曲」は破棄されてしまったと思われていたが、弟子の一人が保管しており1972年に出版された。今回の「ミサ曲 変ホ長調」は、その出版譜と「グラゴル・ミサ」第一稿に基づくもので、ヤナーチェク専門家のポール・ウィングフィールドがさらに補筆完成させたものである。CHANDOSからその「グラゴル・ミサ」第一稿(同じポール・ウィングフィールドによる校訂)がマッケラスの指揮でリリースされているので、両者を比較してみるのもよいかもしれない。
 一方コダーイのラウデス・オルガニはコダーイが完成させた最後の作品。「勝利の喜びに満ちたフィナーレはハンガリー合唱音楽史上最大の作曲家のキャリアの幕引きにふさわしい」と語られている。
ブリティッシュ・
 ライト・ミュージック・クラシックス Vol.3
(全20曲)
 ヘイドン・ウッド:モンマルトル
 リチャードソン:メロディ・オン・ザ・ムーヴ
 ストレイチー:イン・パーティー・ムード
 ダンカン:コルシカから来た少女
 モンクトン:公園の兵士たち
 ゴディン:9月のワルツ
 ビンジ:ミス・メラニー
 ケテルビー:ペルシャの市場にて
 E.コーツ:どこでも音楽/他
ロナルド・コープ指揮
ニュー・ロンドンo.
 イギリスのクラシカルな軽音楽をリヴァイヴァルさせるシリーズの第3弾。「9月のワルツ」は映画「タイタニック」の挿入曲にもなっていた。
ハイドンと彼のイギリスの友人たち
 ハイドン(1732-1809):
  芸術が表現するもの/6つのイギリス詩篇―ヤコブの神の御名をたたえよ/
  万物の創り主、わが砦たれ/おお、われに名誉を行わせよ
 ジョン・スタフォード・スミス:不正なる一族の末期は恐ろしい
 チャールズ・バーニー:われら教えておくれ、おお女よ
 ハイドン:皇帝の賛歌
 ハイドン/レイチェスターのウィリアム・ガーディナー編曲:神にわれらの感謝の歌を捧げん
 サミュエル・ウェッブ・シニア:主よ、わが逃げ所はいずこに見つかるや
 ウィリアム・シールド:わが神、喜ばしきわが王
 ヨハン・アーノルド・ダーメン:わが祈りを聞きたまえ、おお神よ/
  おお、汝等は天国の一番高きところに住み/Ye winged inhabitants of the grove
 ハイドン:6つのイギリス詩篇―長い生命がイスラエル王に与えられるであろう/
      いかに神の慈悲に満ちて/全能の王なる神が言われた
 ジョン・フォスター:主と呼ばれる神の神
  ピーター・ホルマン指揮サーモディ(声楽Ens.)、パーリー・オブ・インストゥルメンツ
 ハイドンは2度(1791-2、1794-5)にわたってロンドンを訪れた際に、多くの作品を書いている。その中でも交響曲や弦楽四重奏曲などは良く知られており、録音も数多くあるが、 ここに収録されている「6つのイギリス詩篇」はほとんど知られていない。その世界初録音とともに、ロンドンでのハイドンの音楽仲間たちの作品を収録。
CDA-67153
廃盤
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1
 〔第2番/第3番〕
サンクト・ペテルブルクSQ
 録音:1999年。
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.2
 〔第4番/第6番/第8番〕]
サンクト・ペテルブルクSQ
 録音:1999年。
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.3
 〔第5番変ロ長調 Op.92/第7番嬰ヘ長調 Op.108/
  第9番変ホ長調 Op.117〕
サンクト・ペテルブルグQ
 録音:2000年。
CDA-67156
廃盤
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.4
 〔第10番 変イ長調 Op.118/第12番 変ニ長調 Op.133/
  第14番 嬰ヘ長調 Op.142〕
サンクト・ペテルブルクSQ
 録音:2003年。
CDA-67157
廃盤
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.5
 〔第11番 ヘ短調 Op.122/第13番 変ロ短調 Op.138/
  第15番 変ホ短調 Op.144〕
サンクト・ペテルブルクSQ
 録音:2001年。
CDA-67158
廃盤
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.6
 ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67/
 弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 Op.49/
 ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
サンクト・ペテルブルクSQ
イーゴリ・ウリャーシュ(P)
 録音:2003年。全集セット (CDS-44091/6) も廃盤。
  BBC ミュージック・マガジン誌上で「断固として推薦するだけの価値があり、次のリリースまでじっと我慢できないほどのショスタコーヴィチ」とまで批評せしめた若きロシアのホープ、サンクト・ペテルブルク弦楽四重奏団のシリーズ。1985年結成、旧 全ソビエト弦楽四重奏コンクールで優勝し、その後全世界で活躍している。
ニコライ・カプースチン(1937-2020):
 ピアノ・ソナタ第1番Op.39「ソナタ幻想曲」/
 ジャズ・スタイルによる24の前奏曲Op.53 より
  Nos.3, 7, 15, 13, 19, 5, 18, 17, 23, 11, 12, 10, 9
 ピアノ・ソナタ第2番Op.54
スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:1999年9月10日-12日、ヘンリー・ウッド・ホール。解説:スティーヴン・オズボーン
 マルク=アンドレ・アムランは語った。「カプースチンはわたしにとって20世紀のピアノ音楽の巨匠作曲家の一人で、ひょっとすると最も偉大な "知られざる作曲家" かもしれません。」
 カプースチンはモスクワ音楽院で学んだ作曲家で、とくにピアノのために数多くの作品を書いている。彼のスタイルはクラシックとジャズの融合、すなわちジャズ的なメロディとリズムのクラシック的構築を特徴としている。すでに10曲のピアノ・ソナタが発表されているが、今回の2曲はともに1989年の作で、カプースチンのスタイルの典型を示している。シンコペーション、ウォーキング・ベース、スウィング、ブギウギなどのジャズ的諸要素が巧みにコントロールされ、ソナタ形式の枠組みのなかで展開されていく。タイトルがいかにもそそる前奏曲は各曲ごとにブルース、バラッド、ジャズ・ワルツを表現した作品。
 イギリスの若きピアニスト、スティーヴン・オズボーンは、アムラン同様カプースチンに心酔し、苦労の末ロシアから(曲によっては作曲者自身から)スコアを取り寄せ、このレコーディングのために徹底的に研究を重ねた。このようなピアニストが居るとは、頼もしいことである。そして、ハイペリオンの着眼の良さと懐の広さに、また感嘆させられるのである。
CDA-67160
廃盤
ゼバスティアン・クニュプファー(1633-1676):
 高き天よりわれ来たれり/
 わが神の望むことはつねに成される/
 少しでも時間のあるときは/
 ああ主よ御身の怒りでわれを責めることなかれ/
 鹿が谷川の水を求めあえぐように/
 バビロン川のほとりで/
 イエス・キリストわれらの救い主/
 キジバトよ鳴け
ジェイムズ・
 ボウマン(C−T)
チャールズ・ダニエルズ(T)他
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート
ジョゼ・ヴィアンナ・ダ・モッタ(1868-1948):
 ピアノ協奏曲イ長調(1887)/
 ピアノ独奏のためのバラード Op.16(1905)/
 ピアノと管弦楽のための劇的幻想曲(1893)
アルトゥール・ピザロ(P)
マーティン・ブラビンズ指揮
グルベンキアンo.
 録音:1999年7月12、13日、リスボン、カルーステ・グルベンキアン博物館、大オーディトリアム。ロマンティック・ピアノ協奏曲シーリーズ Vol.25。このシリーズでポルトガルの作品が取り上げられるのは初めて。ヴィアンナ・ダ・モッタはリストの最後の弟子の一人でブゾーニの親友、そして非常に優秀なピアニストであった。ベルリンで長く活躍した後ポルトガルに帰国してリスボン音楽院院長に就任、教育者としての活動を中心にしながら歌曲、室内楽、交響曲などの作曲を続けた(かなり変った人物であったという話もある。だが、その残された数少ないピアニストとしての録音からは確かなピアニズムが伝わってくる。DANTEから復刻が出ていた[HPC-028;廃盤])。当盤に収録された2つのピアノ協奏作品はいずれも初期のもので未出版、協奏曲イ長調にいたっては作曲者の生前から一度も演奏されたことがなく、当レコーディングの直前に行われた演奏会において世界初演をみた。協奏曲は珍しい2楽章構成だが、第2楽章が2組の変奏曲になっており、それぞれ緩徐楽章と終楽章の役割を果たしている。劇的幻想曲は3楽章構成で、こちらのほうがむしろ協奏曲らしい。1893年に作曲者自身によって初演された。2曲とも作曲当時らしい和声語法が用いられているが、同時に個性も際立っている。古典的な協奏曲書法に代わってピアノの管弦楽の統合が曲の大部分において試みられ、抒情的な楽想が逝かされているされている半面、作曲者のピアニストとしての卓越した技巧を示す部分にも欠けてはいない。バラードはヴィアンナ・ダ・モッタが自身のもっとも優れたピアノ曲だと述べていた作品である。
マルク・ロジェ・ノルマン・クープラン:
 クラヴサン曲集
(全57曲)
デヴィッド・モロニー
(Cemb/
 イタリアン・ヴァージナル)
 ご存知フランスの音楽一族クープラン家。その中の知られざるクープラン、マルク・ロジェ・ノルマンがこのアルバムの主役。フランソワ&ルイの甥にあたる。これまでまともに紹介されたことは無く、もちろんこうして1枚のCDに彼の作品ばかりが収められたのは初めて。
ロマンティック・ピアノ協奏曲シリーズ Vol.25
 エドワード・マクダウェル(1861-1908):
  ピアノ協奏曲第1番イ短調 Op.15 (*) /
  モダーン組曲第2番 Op.14
セタ・タニエル(P)
マーティン・ブラビンズ指揮(*)
BBCスコティッシュso.(*)
 2000年9月14-15日、ダンディー、ケアード・ホール 12月17日、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール。
 アメリカ人作曲家としてヨーロッパで最初に認められたマクダウェルのピアノ協奏曲第1番は、同じイ短調によるグリーグの作品と比べても遜色のない名曲。
シューマン:ピアノ作品集
 幻想曲ハ短調 Op.17(*)
 ピアノ・ソナタ第2番ト短調 Op.22(+)
 交響的練習曲 Op.13(+)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:1999年8月25日(*)、12月20-21日(+)、ロンドン・ヘンリー・ウッド・ホール。
 ピアノの鉄人アムランが、「正統派」ドイツ・ロマンティック・レパートリーに挑戦。シューマンのピアノ曲には、性格的小品集(「謝肉祭」、「子供の情景」など)と抽象的な大規模曲の2種があるが、今回アムランが選んだのは後者である。彼はこれら3曲に長年親しんでおり、特に「幻想曲」はコンサートでも頻繁に演奏し、多方面から高く評価されてきた。その詩的でロマンあふれる感覚は、今回のレコーディングでもみごとにとらえられている。シューマンのピアノ曲には演奏が非常に難しいパッセージがあり、「幻想曲」第2楽章のコーダや「交響的練習曲」のなかのいくつかのヴァリアントにその例を見ることができるが、アムランは持ち前の超絶技巧で苦もなく演奏してしまうので、聴き手は技術的な面に気をとられることなく、音楽そのものに集中することができる。彼ならではの澄んだ音色、明快な旋律線、そして心のこもった表現力が、シューマンの詩情を余すところなく伝えきるのである。とかく演奏技術面に偏った評価をされてきたアムランだが、このようなレコーディングによって、21世紀を代表するピアニストの一人に数えられていくであろう。
CDA-67167
廃盤
アンドレア・ガブリエリ(1510頃-1586):
 第1旋法による4声のリチェルカーレ/モテット「深き淵より」/
 フランス風カンツォン「小さなジャケ」/
 ミサ曲「父よ、われは天に対し罪を犯せり〔パーテル・ペッカーヴィ〕」より
  〔キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ I - III 〕/

 第6旋法のイントナツィオーネ/第6旋法による4声のリチェルカーレ/
 マドリガル「別れのときには〔たとえ立ち去っても〕」/
 第12旋法による4声のリチェルカーレ/第7旋法によるリチェルカーレ/
 モテット「おお、聖なる宴よ」/8声のリチェルカーレ・ペル・ソナーレ
  ティモシー・ロバーツ指揮ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ・アンド・コルネッツ、
              ヒズ・マジェスティーズ・コンソート・オヴ・ヴォイシズ
 後出: HELIOS, CDH-55265 。 ルネサンス後期におけるもっとも高名な作曲家一人で、ヴェネツィア楽派の巨匠、ジョヴァンニ・ガブリエリの叔父アンドレア・ガブリエリの作品をたっぷり収録。ミサ曲の各章のあいだに器楽曲が演奏される。16世紀ヴェネツィアの最高の芸術を味わえる一枚。
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):歌曲集
 無情な美女/3つのロンデル(テナーまたはソプラノ、2つのヴァイオリンとチェロのための)/
 2つのイギリス民謡〔仔羊を探して/弁護士〕/
 ブレイクの詩による10の歌
  〔子供の喜び/毒の木/笛吹き/ロンドン/仔羊/羊飼い/ああ,ひまわりよ/残酷には人の心がある/神の似姿/永遠〕/
 野を渡って(声とヴァイオリンのための)/ウェンロック・エッジにて(テナー、ピアノ、弦楽四重奏のための)
  ジョン・マーク・エインズリー(T) ナッシュ・アンサンブル
 イギリスを代表するヴォーン・ウィリアムズの歌曲を名テナーであるエインズリーが叙情豊かに歌い上げる。
シュトラウス父子:ワルツ、ポルカ、ギャロップ集
ヨハン・シュトラウスI:
 カチューシャ(ギャロップ) Op.99/サロン・ポルカ Op.161/中国人(ギャロップ) Op.20/
 ティヴォリ小旅行(ワルツ) Op.39/若者の情熱(ギャロップ) Op.90/
 アイゼレとバイゼレ、飛躍(ポルカ) Op.202/ローレライ、ラインの響き Op.154/
 アンネン・ポルカ Op.137/ウィーン情緒(ワルツ) Op.116/
 ジプシー(ギャロップ) Op.108/エクゼター(ポルカ) Op.249/ため息(ギャロップ) Op.9
ヨハン・シュトラウスII:温泉(ワルツ) Op.245/愛の歌(ワルツ) Op.114/
            冗談(ポルカ) Op.72/レモンの花咲くところ Op.364
  ゴーディア・アンサンブル
 ダンス・ホール風小アンサンブルによる演奏。
レナード・バーンスタイン(1918-1990):
 交響曲第2番「不安の時代」
  (ピアノとオーケストラのための)
ウィリアム・ボルコム(1938-):
 ピアノと大オーケストラのための協奏曲
マルク=アンドレ・
 アムラン(P)
ドミトリー・
 シトコヴェツキー指揮
アルスターo.
 幅広いレパートリーを持つアムランであるが、ハイペリオンからアメリカ音楽を発売したのはジェフスキーのみ。アメリカの現代音楽にも深い造詣を持つアムランは、ボルコムの「12の新しい練習曲」を NEW WORLD レーベルから発売(録音は1987年)、ピューリツァー賞を受賞している。バーンスタインは交響曲を3つ書いているが、ピアノとオーケストラという編成はこの第2番のみ。W.H.オーデンの小説である『不安の時代』を基に1947−49年にかけて書かれたこの曲は、宗教的な内容を持ちつつもジャズ的な要素も併せ持つ興味深い作品。初演は1949年にボストンで行われた。ボルコムはアメリカの作曲家、ピアニストで早くから作曲活動を行い、パリでミヨーとメシアンに師事した。その後、アメリカで教鞭をとり、ニューヨーク大学芸術学校の専属作曲家に就任した。1976に作曲された「ピアノと大オーケストラのための協奏曲」は、アメリカのポピュラー歌曲からの引用も見られるが、彼の作品の特徴のひとつでもあるアメリカに対する皮肉も込められている。
シューマン:
 ピアノ三重奏曲第3番ト短調 Op.110/
 幻想小曲集 Op.88/
 ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.47
フロレスタン・トリオ
トマス・リーブル(Va)
 大成功を収めグラモフォン賞を獲得したピアノ三重奏曲第1番&第2番(CDA-67063)に続き、当盤の第3番で全集が完成。
エイトール・ヴィラ=ロボス:
 3人のマリア/
 『赤ちゃんの一族』〜組曲第1番「赤ちゃんの家族」/
 『赤ちゃんの一族』〜組曲第2番「小さな動物たち」/
 野性の詩
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 これまでハイペリオンから発売されたアムランのアルバムは、ロシア音楽が多く北方志向がうかがえたが、今回、南米ブラジルに急転回、アムランの万能ぶりがまたもや示されることとなろう。メイン・プログラムである「赤ちゃんの一族」は、かなり不思議なタイトルだが、ブラジルの子供が持っている人形やおもちゃの動物たちを、大人の視点から描いた組曲。よほどのピアノ・ファンでも全曲聴いた事のある人は少ないだろうから、ぜひこの機会に。何せアムラン、悪いはずがない。
ヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739-1813):
 コントラバス協奏曲ニ長調
  (カデンツァ;伝ヨハン・マティアス・シュペルガー作)
カール・ディッタース・
 フォン・ディッタースドルフ(1739-1799):
  コントラバス協奏曲第1番 ニ長調(Krebs171)
   (カデンツァ;ヨハン・マティアス・シュペルガー作)
  コントラバス協奏曲第2番 ニ長調(Krebs172)
   (カデンツァ;ヨハン・マティアス・シュペルガー作)
  コントラバス協奏曲第2番 ニ長調(Krebs172)
   〜第1楽章 アレグロ・モデラート
     (カデンツァ;チ=チ・ンワノク作)
チ=チ・ンワノク(Cb)
ポール・グドウィン指揮
スウェーデンco.
 録音:2000年3月6-10日、スウェーデン、オレブルー、コンサート・ホール。ソロ楽器は1631年クレモナのニコラス・アマーティ製だがピリオド・タイプの弦・弓を使用しているかは不明。 オーケストラはモダーン楽器使用と思われる。1739年にそれぞれボヘミアとウィーンで生まれたヴァンハルとディッタースドルフによる生気あふれる協奏曲。二人ともウィーン楽壇の大物となり、 ハイドンとディッタースドルフのヴァイオリン、モーツァルトのヴィオラ、ヴァンハルのチェロで弦楽四重奏を演奏したことも少なくとも1回はあったという。収録の3曲はコントラバスのレパートリーとしては比較的よく知られているが、ディッタースドルフ2曲を収めたCDは他にないようだ。ンワノクはロンドンの数多くのピリオド楽器演奏団体に参加しており、オーケストラ・オヴ・ジ・エイジ・オヴ・インライトゥンメントでは首席コントラバス奏者を務めているが、ソロ・レコーディングは今回が初めてである。彼女ははじめ100メートル走選手として活躍していたが、ひざのけがで断念、趣味でピアノを弾いていたことから音楽の道に進み、18歳でコントラバス奏者になることを決意、ロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージック、さらにローマのフランコ・ペトラッキのもとで学んだ。現在、ロンドンのトリニティ・カレッジ・オヴ・ミュージックのコントラバス科教授、ロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージックの特別研究員を務めている。
シューマン:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番/第2番
  3つのロマンス
アントニー・マーウッド(Vn)
スーザン・トムズ(P)
 フロレスタン・トリオのメンバー2人によるシューマン。シューマンのピアノ三重奏曲ですばらしい演奏を聴かせてくれていただけに、デュオでも期待できる。
ジョスカン・デ・プレと同時代の音楽
 ジョスカン・デ・プレ?:女より生まれし者のうちにて
 ジョスカン・デ・プレ:ダビデは嘆き(*)
 ニコラウス・クラーン(?-1507):トタ・プルクラ・エス
 アドリアン・ヴィラールト(c1490-1562):善き言葉よ
 ジョスカン・デ・プレ/マトゥリン・フォレスター:
  来たりたまえ、精霊よ
 ジョスカン・デ・プレ/ニコラス・キャンピオン:深き淵より
 ジョスカン・デ・プレ/ニエル・ボドウェイン:
  めでたし、生け贄となりたまいしキリストよ
 ジョスカン・デ・プレ?:聖母よ思い起こしたまえ
 ジョスカン・デ・プレ/ペテル・ノステル:アヴェ・マリア
アンドルー・カークマン指揮
バンショワ・コンソート
 「〜とその時代」シリーズで、まさかジョスカンが取り上げられるとは!と思った人はすくなくないはず。ルネッサンス時代における最高の音楽家、ジョスカンは偽作も多く出回ってしまった人であり、ここでは(*)をのぞきすべてジョスカンの偽作と判明したか、または研究者によって疑わしいと証明されたもの、確証がないが疑惑の目が向けられている作品を取り上げている。注目に値するCD。
オードブル
 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):
  「から騒ぎ」Op.11〜ホーンパイプ/
  ロマンス・アンプロンテュ 変ホ長調
 パーシー・グレインジャー(1882-1961):
  サセックスの役者たちのクリスマス・キャロル
 シベリウス:「5つの小品」Op.11〜ロンディーノ/
        「6つの小品」Op.79〜子守歌
 レオポルド・ゴトフスキー(1870-1938):
  「12の即興曲」〜ラルゲット・ラメントーソ
 ヨゼフ・ヨンゲン(1873-1938):ワルツ/ハバネラOp.86
 クサヴァー・モンテサルヴァージ(1912-)
  (リドストレム編):カント・ネグロ
 エルネスト・アルフテル(1905-1989)
  (モーリス・ジャンドリン編):ハバネラ
 エルンスト・ジョン・モーラン(1894-1950):前奏曲
 フリッツ・クライスラー(1875-1962)
  (ラフマニノフ&リドストレム編):愛の喜び
 スクリャービン(リドストレム編):
  詩曲 嬰ヘ長調Op.32-1/ロマンス イ短調
 マルティヌー:アラベスク第1番
 ポール・トルトゥリエ(1914-1990):
  演奏会用練習曲第5番「ピシュネット」
 ヤコブ・アドルフ・ヘーグ(1850-1928):
  アンダンテ/アルバムブラット
 レノックス・バークレー(1903-1989):
  アンダンティーノOp.21-2a
 マッツ・リドストレム(1959-):
  チェロ独奏のためのエレジー「花の海は高みに」
 ラモー(1983-1764)(リドストレム編):
  「レ・ボレアデス」〜Torture d'Alphise
 フランシス・ルーカス・ティーレ(1712-1772):
  「ラモーのトンボー」〜クーラント
 オッフェンバック(1819-1880):
  スーヴェニール・デュ・ヴァル(ロマンス)Op.29-1
 フォーレ(1854-1924):チェロのための小品Op.29-1
 ウィルヘルム・ステンハンマー(1871-1927)
  (リドストレム編):「5つの歌」Op.20〜アダージョOp.20-5
マッツ・リドストレム(Vc)
ベンクト・フォシュベリ(P)
 ストックホルムに生まれ、今はロンドンを拠点に活動するリドストレムの評価も高まってきている。 ゴダールとベールマンのソナタを取り上げたCD(CDA-66888)、ケックランとピエルネの作品をおさめたCD(CDA-66979)、サン=サーンスのチェロのための作品集(CDA-67095)に続く4枚目。リドストレムの自作や、編曲も聴くことができる。 アンネ・ゾフィー・フォン・オッターの伴奏等でお馴染みのフォシュベリも、 かなり上手い人だけに聞き物。
ラトランド・バウトン(1878-1960):
 3つの民俗舞曲/アイルスベリー・ゲイムズ
 フルートと弦楽のための協奏曲ニ長調
 弦楽のための協奏曲
エミリー・ベントン(Fl)
ロナルド・コープ指揮
ニュー・ロンドンo.
 録音:2000年3月22、23日。イギリス音楽ファンなら歌劇「不滅の時」の作曲家として記憶しているかもしれないバウトンの管弦楽作品集。
CDA-67186
廃盤
愛の歌曲集
 グラナドス:愛の歌曲集/ドロローサのマハ
 ロドリーゴ:
  聖なる羊飼い/ベレンの小歌/5月に/アデーラ/決闘の歌
 ホアキン・ニン(1879-1949):20のスペイン歌曲〜
  アストゥリアーナ/ムルシアの布/エル・ヴィート
 カルロス・グァスタビーノ(1912-2000):
  ばらと柳/会う約束/ラ・パロミタ
 アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):
  もの忘れの木の歌 Op.3 No.2/5つのアルゼンチン民謡
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ロジャー・
 ヴィニョールズ(P)
 スペインとラテンアメリカの愛にまつわる歌曲集。
 ベルナルダ・フィンクはブエノスアイレスに生まれ、同地で音楽を学んだ後、1985年にヨーロッパに移住。ウィーン・フィルハーモニック、ロンドン・フィルハーモニック、チェコ・フィルハーモニックなど一流オーケストラとの共演、そしてリサイタルで名声を高め、世界的な歌手としての地位を確立した。ハイペリオンでは「ヴォルフ:アイヒェンドルフ歌曲集」(CDA-66909)をすでに発売。今後もっとも注目されるメゾ・ソプラノの一人である。
アーサー・ブリス:歌曲集(全24曲)
 謎の結び目/心の天使たち/4つの歌曲/
 放浪者たち/悲しきソネット/他
ジェラルディン・マクグリーヴィ(S)
トビー・スペンス(T)
ヘンリー・ハーフォード(Br)
カストン・ストゥロック(P)
マーティン・ブラビンズ指揮
ナッシュ・アンサンブル
 世界初録音を多数集めた、ブリスの初めてと言っていい歌曲集。ブリスはその生涯すべての時期において歌曲を多く書いており、作品の重要な位置を占めている。
J.S.バッハ:6つのパルティータ
 [第1番−第6番 BWV.825-830]
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:1996年6月、1997年1月、以上 ベートーヴェンザール、ハノーヴァー。解説:アンジェラ・ヒューイット
ペトル・エベン(1929-):オルガン作品集 Vol.1
 ラウデス/ヨブ/ブクステフーデへのオマージュ
ハルゲイル・シアゲル(Org)
 使用楽器:ストックホルム、ヘードヴィグ・エレオノーラ教会のオルガン。
 エベンは現代のチェコにおけるもっとも重要な作曲家の一人で、「ラウデス」と「ヨブ」は彼の代表的なオルガン作品。
ペトル・エベン(1929-):
  ファウスト(1976)/4つの聖書の踊り
ハルゲイル・シアゲル(Org)
 ペトル・エベンはチェコの作曲家で、シュレジェン地方の民謡への関心と中世音楽への興味が結び付いた新古典的な作風を持つ。ユダヤの家系に生まれたエベンは1943年、ナチスによりブッヘンワルドの強制収容所に抑留されるという厳しい体験をしている。戦後作曲家として頭角をあらわし、1978年からはイギリスのマンチェスター王立音楽院教授を務め、西側諸国での活動を活発化しつつある。今回収録された「ファウスト」はウィーンのブルグ劇場で上演されたゲーテの「ファウスト」のために書かれた。
ペトル・エベン(1929-):オルガン曲集 Vol.3
 ヘンリー・パーセルへのオマージュ/10のコラール前奏曲/
 オルガンのためのモーメント/
 「受けたる賜物 献げまつる」に基づく
   小コラール・パルティータ/
 ヴァーセット/2つの祝祭前奏曲/交換所
ハルゲイル・
 シアゲル(Org)
 エベンはチェコの作曲家。シュレジェン地方の民謡への関心と中世音楽への興味が結び付いた、新古典的な作風を持つと言われているが、音を聞く限りかなりの前衛ぶり。ユダヤの家系に生まれたエベンは1943年、ナチスによりブッヘンヴァルトの強制収容所に抑留されるという厳しい体験を持っている。戦後作曲家として頭角をあらわし、 1978年からはイギリスのマンチェスター王立音楽院教授をつとめ、西側諸国での活動を活発化しつつある。
ペトル・エベン(1929-):オルガン作品集 Vol.4
 祝典のヴォランタリー/コラール幻想曲/
 2つのコラール幻想曲(1972)/
 プロテスタントのコラール/日曜の音楽
ハイゲイア・シアゲル(Org)
 現代チェコを代表する作曲家・オルガン奏者の一人であるエベン。彼のオルガン作品は伝統的な教会音楽の旋律や現代の手法などを取り入れている。シアゲルは1955年ノルウェー生まれ。現在はオスロにあるグレフセン教会のオルガン奏者をつとめている。
ペトル・エベン(1929-):オルガン作品集 Vol.5
 オルガンと打楽器のための「パトモスの風景」/プレリュード I/
 グローリア(プレリュード II)/三部作/ Campanae gloriosae/
 トランペットとオルガンのための「窓」
ハルゲイル・シアゲル(Org)
エイリック・ラウデ(打楽器)
ヤン・フレデリク・
 クリスチャンセン(Tp)
 現代チェコを代表する作曲家の一人であるエベン。オルガン奏者でもある彼のオルガン作品には、伝統的な教会音楽の旋律から現代の手法までが取り入れてられている。
 シアゲルは現在オスロのグレフセン教会のオルガニストを務めている1955年生まれのノルウェーの奏者。
フランツ・リスト(1811-1886):
 ミサ・コラーリス S.10
  (混声合唱、独唱とオルガンのための;1865)
 十字架の道行き(混声合唱、独唱とオルガンのための、
           受難の14の段階;1866-78)
マシュー・ベスト指揮
コリドーン・シンガーズ
トマス・トロッター(Org)
 録音:2000年3月24-26日、ロンドン、ホルボーン、聖アルバン教会。教会音楽の作曲が軽視されていた19世紀中盤、リストはあえてこのジャンルに積極的に取り組み、改革を図った。「ミサ・コラーリス」はグレゴリオ聖歌やパレストリーナのミサ曲からインスピレーションを得ながらも半音階的和声など独自の表現に富んだ作品。「十字架への道行き」は、十字架を背負わされたキリストが処刑場の丘まで歩かされた道行きにおける、14の場面に集中した特異な作品。カトリック教会にはそれらの場面を描いた壁画や模型などがよくあるが、リストは、もし小編成で演奏するのであれば、教会内を移動しながらそれら一つ一つの画や模型の近くで歌うよう指示している。
ロシアの印象 Vol.2
 グリンカ:旅の歌/スタンザ/疑い
 チャイコフスキー:
  涙は震える Op.6-4/狂おしい夜 Op.60-6/
  わたしの守り神、わたしの天使、わたしの友
 アレンスキー:夢 Op.17-3/わたしは死を見た Op.27-6/
         魅惑の歌は遠い昔のこと Op.49-5
 タネーエフ:
  うっそうとした森 Op.26-5/
  そして敵たちは震えながら立っていた Op.26-8/冬の旅
 メトネル:
  たそがれ Op.24-4/予期せぬ雨 Op.28-1/祈り Op.29-7
 ラフマニノフ:
  美しい人よ、わたしのために歌わないでOp.4-4/
  ミューズ Op.34-1/アリオン Op.34-4
 アレクサンドル・モソロフ(1900-1973):3つのロマンス
ワシーリー・サヴェンコ(BーBr)
アレクサンドル・ブローク(P)
 グリンカから「鉄工場」で知られるモソロフまで、世代を追った構成で、1830年代から1940年代まで、すなわち国民楽派、ロマン主義、革命前の「白銀の時代」、そしてソ連時代へと続くロシア歌曲&ロマンスの系譜を概観できる。
ペーター・コルネリウス(1824-1874):合唱曲集
 レクイエム/祖先の墓 Op.19/3つの合唱曲 Op.11/
 聖三博士 Op.8 No.3/愛/3つの連作合唱曲 Op.18/
 老兵 Op.12 No.1/3つの詩篇歌 Op.13/
 これほど柔らかく、暖かく/葬送歌 Op.9/
 望みなく涙にくれ Op.14
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー(cho.)
ロマンティック・ヴァイオリン協奏曲 Vol.2
 スタンフォード:
  ヴァイオリンと管弦楽のための組曲 Op.32
  ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.74
アントニー・マーウッド(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
 フロレスタン・トリオのメンバー、マーウッドがソロ・レコーディング・デビュー。
ヴィクトル・デ・サバタ(1892-1967):管弦楽作品集
  交響詩「プラトンの夜」(1923)
  交響詩「ゲッセマネ」(1925)
  交響詩「ユヴェントゥス」
アルド・チェッカート指揮
LPO
 イタリア・オペラ最高の解釈者、デ・サバタが亡くなった1967年の時点で、彼が作曲家でもあったということはすでにヨーロッパ人の記憶からさえ薄れていた。確かにデ・サバタが指揮者として、あまりにも比類なき存在だったことは、マリア・カラスと共演した「トスカ」などの歴史的な名盤を引き合いに出すまでもなく、疑う余地などない。しかし、今回リリースされるディスクを聴けば、後期ロマン派の系譜にデ・サバタも作曲家として名を連ねているのだ、という事実を認識することになるだろう。
 デ・サバタはジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の作曲課程で学んでおり、1917年には24歳の若さでミラノ・スカラ座の委嘱になるオペラ作品「砂岩」を作曲、上演している(第二次大戦の爆撃でフル・スコアは焼失)。デ・サバタはまず作曲家としてミラノの聴衆に認識されたようだ。トスカニーニは「若き作曲家」デ・サバタを積極的に後押しし、1925年にはこのディスクにもおさめられている交響詩「ユヴェベントゥス」を自らの手で再演している。
 デ・サバタは1919年から指揮者としても活動を始めるが、キャリア初期はまだ「指揮もする作曲家」だったようだ。1930年になると、スカラ座での「トリスタン」上演でセンセーショナルな成功をおさめ、完全に指揮活動の方へ比重が移るが、それでも生涯作曲の筆を折ることはなかった。1931年に書いたバレエ音楽「千一夜物語」に、死の前年に当たる1966年、健康を害してすでに指揮者としては引退していたデ・サバタは自らの手で改訂を加えている。
 デ・サバタの管弦楽作品の特徴は、レスピーギ、R.シュトラウスなどと同じく、極限にまで拡大された編成が用いられていること。その筆致も、そのサウンドもゴージャズ極まりないもので、まさに後期ロマン派の音世界なのである。
 「プラトンの夜」はギリシャの哲学者で数学者でもあったプラトンの、祝宴の様子を描いた交響詩。「ゲッセマネ」とは新約聖書に登場するキリスト受難の地のことで、キリストの受難劇が交響詩として描かれる、ありそうでなかった作品。グレゴリオ聖歌から転用した主題が用いられており、それはデ・サバタの先達、レスピーギもよく用いた手法である。「ユヴェントゥス」という語は当然ながらセリエAのサッカー・チーム名ではなく、「青年」を表すラテン語(輸入元によればイタリア語)である。
 ハイペリオンはこの録音にLPOを起用したわけを以下のように説明している。「第二次大戦後すぐ、デ・サバタは敗戦国イタリアからロンドンに指揮者として招かれました。それは終戦後、旧同盟国から旧連合国に、一番初めに演奏家が招かれたケースだったのです。そのときデ・サバタを招聘したのが、ここで演奏しているロンドン・フィルハーモニック。デ・サバタとロンドン・フィルハーモニックのコンビはDeccaのためにベートーヴェンの「英雄」とシベリウスの「エン・サガ」を録音しました。これも歴史的な演奏の一つです。その後、このコンビはロイヤル・アルバート・ホールでベートーヴェンの交響曲サイクルを開催しました。今のロンドン・フィルハーモニックにそのときのメンバーは残っていないだろうけれども、デ・サバタゆかりのオーケストラのひとつが、何十年もの時を経てイタリアの指揮者を指揮台に迎え、作曲家としても傑出していたデ・サバタの、壮大な交響詩を復活させることができたのです。」
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.26
 アンリ・リトルフ(1818-1981):
  ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.45
  ピアノ協奏曲第5番ハ短調 Op.123
ピーター・ドノホー(P)
アンドリュー・リットン指揮
BBCスコットランドso.
 フランスでピアニスト兼作曲家として活躍したアンリ・リトルフの協奏曲第2番、第4番はすでにこのシリーズで、オーケストラ以外すべて同じ顔ぶれによりリリース済み(CDA-66889)。ピーター・ドノホーは1982年のチャイコフスキー・コンクール優勝者で、EMIなどへの録音も多いヴェテラン。ブゾーニのピアノ協奏曲を弾きこなすなどそのテクニックには定評がある。イヴォンヌ・ロリオに師事したドノホーのフランスものに対する評価は高い。
CDA-67213/4
(2CD)
廃盤
バッハ:オルガン作品集 Vol.9
 クラヴィーア練習曲集より/
 教理問答書コラール/27のコラール/他
クリストファー・
 ヘリック(Org)
バッハ:ノイマイスター・コラール集(全36曲) クリストファー・ヘリック(Org)
 18世紀にノイマイスターが編纂したバッハ「コラール・プレリュード集」が発見されたのは1985年。その中でバッハの初期作品と確定されたものを集めたアルバム。ヘリックによるバッハ「オルガン大全集」の一環。
ジョン・タヴナー(1944-):
 ザ・ワールド(弦楽四重奏とソプラノのための;1997)
 ディオディア(弦楽四重奏曲第3番)
 メニー・イヤーズ
  (チャールズ皇太子生誕50周年のために;
    ソプラノと弦楽四重奏のための;1998)
 アフマトーヴァの詩による歌曲集
  (ソプラノと弦楽四重奏のための)
パトリシア・ロザリオ(S)
ヴァンブラQ
 「ザ・ワールド」は優れた詩人であり学者でもあるキャスリーン・レインの90歳の誕生日を記念して、彼女の詩を基に作曲。初演は1999年、ウェスト・コーク室内音楽祭でパトリシア・ロザリオとヴァンブラQによって行われた。「メニー・イヤーズ」はタヴナーの友人でもあるチャールズ皇太子のために作曲された。ちなみにメニー・イヤーズという言葉は正統派(宗教上)の国々では挨拶として使われている。「ディオディア」はカリフォルニアの修道士であるセラフィム・ローズ神父の同タイトルの本にインスパイアされて作曲された、スケールの大きな作品。「アフマトーヴァの詩による歌曲集」は、もともとはタヴナーがもっとも気に入っているソプラノのパトリシア・ロザリオとチェリストのスティーヴン・イサーリスのために作曲されたが、ナッシュ・アンサンブルの委嘱により弦楽四重奏版に編曲された。
アルカン
 ピアノ独奏のための「シンフォニー」 Op.39 No.4-7/悲劇的な3つの小品 Op.15/
 アレルヤ Op.25/ピアノのためのパラフレーズ「貧しき者の亡骸に幸いあれ!」 Op.45/
 ピアノのためのパラフレーズ「バビロンの川のほとり」 Op.52
  マルク=アンドレ・アムラン(P)
 アルカンの「ピアノ独奏のためのシンフォニー」は、「短調の12のエチュード」(Op.39)と題された12曲からなる作品の第4曲から第7曲までにあたる。謎に満ちた作曲家アルカンは、作品にも謎のタイトルを命名することで知られている。まだロマン主義全盛の時代に、作曲家の総決算としての意味合いが強い「シンフォニー」形式を、練習曲集のなかに盛り込んでしまうという特に風変わりなこの作品、アムランは昨年、フーズム音楽祭など重要なコンサートがあるたびにこの作品を取り上げている。いわゆる「勝負曲」としていたようだ。
 アルカンはフランス音楽史上でもっとも謎の多い人物である。神童と形容された少年期、ショパンと交遊があった青年期、時々コンサートを開き、シューマンやリストからも恐れられたヴィルトォーゾぶりを発揮した時代まではまだともかく、徐々に内気で人間嫌いの傾向が表れてからは、20年も隠匿生活を送ったり、一切の公の職に就かなかったりで、その間の記録も残っていない。ユダヤ教の厳格な信者であり続けたアルカンは、地味で時代遅れな聖職者風の服を着て、訪れる人をおじけさせていたという。ときどき思い出したように出版されるピアノ作品は、どれも野心的で型破り。表題はどれも抽象的で、解釈の手助けにはならない。そして演奏者にまったく気を使わない書法(三重♯を平気で書き込むなど)を用い、指使いへの配慮も一切なしの作品ばかりだった。技巧、体力ともに最高の資質を持ったピアニストだけに挑戦の権利が与えられると言われている怪作揃いなのだ。
 アムランは、アルカンのグランド・ソナタ(CDA-66794)で世界中の賞を総なめにしたが、この「シンフォニー」はそのグランド・ソナタにも匹敵するアルカンの傑作。作曲者の生前には、1回きりしか公の場で演奏されることはなかったという。何人かのピアニストによってこの「シンフォニー」が録音されてはいるが、アムランの余人を寄せ付けない華麗なテクニックによって、出版以来140年、初めて作品の真の姿が明らかにされることだろう。
ジェームズ・マクミラン(1959-)ミサ、宗教作品集
  新しい歌/ミサ/キリストの勝利
  すべての者よ、主に向かいて喜べ(オルガン・ソロ)
  聖母マリア/子供の祈祷/変革
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂cho.
アンドルー・レイド(Org)
 今、イギリスで最も注目されている若手作曲家の一人、マクミランはスコットランド民族主義者であり、時には政治的なメッセージを発する硬派。熱心なカトリック教徒でもある彼は1990年代から集中的に宗教作品を発表、ここにおさめられたミサもそうしたものの一つで、西暦2000年の、ミレニアムの祝典のために書かれたもの。このミサの作曲を委嘱したのは、ここでも歌っている英国の名門、ウェストミンスター大聖堂合唱団。この他、マクミランの近作の宗教作品が収められている。どれも強いメッセージ性を持つ音楽。
ゴルトマルク、ワルター:
 ヴァイオリンとピアノのための作品集

 ブルーノ・ワルター(1876-1962):
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 カール・ゴルトマルク(1830-1915):
  ヴァイオリンとピアノのための組曲ニ長調 Op.11
フィリップ・グラファン(Vn)
パスカル・デヴォヨン(P)
 大指揮者ブルーノ・ワルターの作品は多くないので、これは注目に値するだろう。また、グラファンのヴァイオリンはかつて日本でブームになったローラ・ボベスコと同様、典型的なフランコ=ベルギー楽派の奏法で、世界の主流(ガラミアン門下あたり)とは音色も節回しも違う。
CDA-67221/4
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(4CD)
3CD価格
メトネル:ピアノ・ソナタ全集
 ソナタ ヘ短調Op.5/2つのお伽話Op.8/
 ソナタ三部作Op.11/ソナタ ト短調 Op.22/
 お伽話ソナタ ハ短調Op.25-2/
 ソナタ ホ短調Op.25-2「夜の風」/
 ソナタ=バラーダ 嬰へ長調Op.27/ソナタ イ短調Op.30/
 忘れられた調べ第1集Op.38(全8曲)/
 忘れられた調べ第2集Op.39(全5曲)/
 ソナタ 変ロ長調Op.53-1「ロマンティックなソナタ」/
 ソナタ ヘ短調Op.53-2「風のソナタ」/
 牧歌風のソナタ ト長調Op.56
マルク=
 アンドレ・アムラン(P)
 現代最高のテクニシャン、アムランが放った大作。今だその真価が認められているとは言い堅いメトネルのピアノ曲に新たな境地を切り開いた。ピアノ・ファンなら是非手元に置いておきたい。
サルヴェ・レジナ〜モンテヴェルディとヴェネツィアの同僚たちの教会音楽
  ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1595頃-1668):サルヴェ・レジナ(1647)
 アレッサンドロ・グランディ(?-1630頃):アモ・クリストゥム(1629)/
                     アヴェ・マリス・ステラ(1629)
 ビアージョ・マリーニ(1587頃-1665):2つの弦楽器のためのソナタ(Op.8;1626 から)
 フランチェスコ・マリア・マリーニ(17世紀前半):優しきイエスよ(1637)
 ダリオ・カステッロ(17世紀前半):エクスルターテ・デオ(1626)
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):聖母の嘆き(1641)
 ジョヴァンニ・アントニオ・リガッティ(1615-1649):
  クム・インヴォカーレム(1646)/ヌンク・ディミティス(1646)
 ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1680):
  ソナタ ト長調「ラ・ぺッツォーリ」(Op.4;1656 から)/
  オー・ミランドゥム・ミステリウム(Op.17;1692 から)
 ヨハン・ローゼンミュラー(1619頃-1682):
  アシェンデンス・クリストゥス・イン・アルトゥム
 ロビン・ブレイズ(CT) ピーター・ホルマン指揮パーリー・オヴ・インストルメンツ
 録音:2000年6月27-29日、ロンドン、ハムステッド、セント・ジュード=オン=ザ=ヒル教会。
 バッハ・コレギウム・ジャパンにも招かれ日本でも人気が出てきたブレイズが「モンテヴェルディとその周辺」を歌う。モンテヴェルディによって本格的に教会音楽に導入されたモノディー楽曲を集めた好企画である。
C.P.E.バッハ(1714-1788):
  フルート協奏曲イ長調 H.438(Wq168)
  フルート協奏曲 ニ短調 H.425(Wq22)
  フルート協奏曲ト長調 H.445(Wq169)
レイチェル・ブラウン(Ft)
ロイ・グッドマン指揮
ブランデンブルク・コンソート
CDA-67227
廃盤
この島国で〜イギリス歌曲集 リン・ドーソン(S)
マルコム・マルティヌ(P)
オルガン・ファイヤーワークス Vol.9
 パトリック・ゴーウェルズ:アン・オケイジョナル・トランペット・ヴォランタリー
 バルトーク/クリストファー・ヘリック編曲:6つのルーマニア民謡 Sz56
 バッハ/レーガー編曲:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
 スヴェレ・エフテスタル:ノルウェー民話「鐘の音」をもとにした7つの寓話的絵画
 ジャン・ラングレ:グレゴリオ聖歌による3つのパラフレーズ Op.5
 ウィリアム・ヴォルステンホルメ:ボヘメスク
 ノエル・ロースソーン:舞踏組曲〜ラインの踊り
 シャルル=マリー・ヴィドール:オルガン交響曲第5番〜トッカータ
  クリストファー・ヘリック(Org)
シューベルト:オペラ・アリア集
 歌劇「双子の兄弟」〜嵐、雷、稲妻になれ!/最愛の、母なる大地/
 歌劇「悪魔の悦楽城」〜私は湿原の国をどうすれば?/
 歌劇「アルフォンソとエストレッラ」〜ごきげんいかが、おお太陽よ/狩人の休息/
 歌劇「サラマンカの友人たち」〜男はとても幸せ、そしてとても自由/
 歌劇「グライヒェン伯爵」〜おお天国よ、わたしにほほえんでもらえるか?/
 城は私の祖先、家族の礎(*)/
 歌劇「アドラスト」〜もし伯爵自身が祈りを捧げるなら(*)/歌劇「人質」より(*)
  オリヴァー・ヴィドマー(Br) ヤン・シュルツ指揮ハンガリー国立po.
 (*)世界初録音。歌曲王シューベルトのオペラは、アバドが指揮した「フィエラブラス」など後期の作品がいくつか全曲録音されてはいるが、とても広く一般に認知されたとは言い難く、ヨーロッパでも上演の機会は決して多くない。シューベルトのオペラやジングシュピール(音楽芝居)は台本が凡庸なわりに筋が複雑、かつ舞台装置も半端でないくらい大規模なものを揃える必要がある作品ばかりで、なかなか公演に踏み切れないでいるオペラ・ハウスが多いらしい。シューベルトの歌曲全集を完結させたHYPERIONにふさわしい、こうしたこだわりの企画が今回実現したのは、シューベルトの膨大な作品群の中でもっとも手がつけられていないジャンルにも果敢に踏み込んでゆこうとするフロンティア・スピリッツに他ならない。歌曲同様、魅力的で美しいアリアの旋律は、このジャンルがシューベルトの作品の中で決して軽視できないものだということを、あらためて知らしめる。最晩年の作で、草稿のみに終わってしまった「グライヒェン伯爵」からのアリアなど、「冬の旅」や「白鳥の歌」にも通じる、哀愁に満ちた旋律が多くの人の胸を打つことだろう。
CDA-67230
廃盤
ナポリタン〜ペルゴレージ、デュランテ、レーオの音楽 エリザベス・
 ウォルフィッシュ(Vn)
ニコラス・クレーマー指揮
ラグラン・
 バロック・プレイヤーズ
リスト:ピアノ独奏曲全集 Vol.52
 ハンガリーのロマンツェ詩集S.241a(1853)(全18曲)、
 2つのハンガリー風行進曲S.693(c.l840?)
レスリー・ハワード(P)
 リストの未出版の手稿にハワードが手を加えたもの。世界初録音。
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637頃-1707):
 7つのソナタ Op.1 BuxWV.252-258
コンヴィヴィウム
[エリザベス・
  ウォルフィシュ(Vn)
 ポール・ニコルソン
 (Cemb)
 リチャード・
  タニクリフ(Vc)]
 デンマーク生まれのドイツ作曲家ブクステフーデは優れた声楽曲とオルガン曲を書いたことで知られており、ことオルガン曲に関してはバッハやヘンデルに多大な影響を与えた。多数の声楽曲、オルガン曲を書いたブクステフーデだが、生前に出版されたものはごくわずかで主要な出版物としてはここに収録されている「7つのソナタ」をはじめとするいくつかの室内楽曲集くらいである。「7つのソナタ」と題される作品は2つあり、ここに収録されている Op.1は1694年頃に作曲された。ヴァイオリン、ガンバ、チェンバロによるこのソナタの編成は北ドイツの室内楽曲の伝統に倣った編成で、当時トリオ・ソナタを多く創出していたイタリア作曲家たちがトリオのためのソナタに用いた編成(2つのヴァイオリンと通奏低音)とは異なる。
 当盤はコンヴィヴィウムのハイペリオン・レーベル第5作目。以前ロカテッリ・トリオとして活動していた時から彼らの評判は高く、現在のイギリスにおける重要なピリオド楽器アンサンブルの一つである。
ブラームス:
 ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5/4つのバラード Op.10
スティーヴン・ハフ(P)
 打鍵のパワフルさにおいて他に比類のないハフだから、ソナタ第3番のような作品に本領を発揮するのは当然だとしても、このオーソドックスな選曲は近年のハフの自信をうかがわせるものだ。
17世紀のヴァイオリンの巨匠たち
 ビーバー(1644-1704):パッサカリア ト短調
 シュメルツァー(1620/23頃-1680):
  ソナタ第4番 ニ長調(ウォルフィッシュ編曲)
 ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):
  6つの無伴奏ヴァイオリン組曲 より
   [第1番/第2番/第4番/第5番/第6番]
 ニコラ・マッテイス(?-1695頃):
  音楽の墓(ウォルフィッシュ編曲)/
  アンダメント・マリンコニコ(ウォルフィッシュ編曲)/
  ファンタジア 変ロ長調/
  アルマンダ・ファシル(ウォルフィッシュ編曲)/
  スカラムチア(ウォルフィッシュ編曲)
エリザベス・
 ウォルフィッシュ(Vn)
 17世紀にチェコ、オーストリア、ドイツ、イギリスで活躍したコンポーザー=ヴァイオリニストたちの作品を集めたもの。ビーバーはボヘミアの作曲家で傑出したヴァイオリニスト。彼の作品は変則的調弦によるものと通常の調弦によるものがあるが、ここに収録されている「パッサカリア」は通常の調弦による作品。シュメルツァーはウィーンの宮廷礼拝堂の指揮者を務めたヴァイオリニスト。当時オーストリアでは天才ヴァイオリニストとして評されていた。ヴェストホフはドイツの作曲家、ヴァイオリニスト。ヴァイオリン奏法においては特に左手のテクニックに優れ、当時ドイツでは第1級のヴァイオリニストと称された。イギリス作曲家、ヴァイオリニストのマッテイスもまたヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストとして活躍した人物。このCDに収録されているシュメルツァーとマッテイスの作品はオリジナル・スコアでは多数の楽器のための作品であるが、ここではウォルフィッシュがソロ・ヴァイオリン用に編曲した版で演奏されている(マッテイスの「ファンタジア」を除く)。
ウォルトン:「ファサード」(追加曲含む)
コンスタント・ランバート:劇付随音楽「サロメ」〜組曲
エリナー・ブロン、
リチャード・スティルゴー
 (ナレーター)
デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ
 指揮ナッシュ・アンサンブル
ミヒャエル・プレトリウス(1571?-1621)編纂:「テルプシコーレ」(1612)の音楽
 フランシス・カルベル:パッサメッツォ=ガイヤルド=ガイヤルド/ブランル/単純なブランル
 ニコラス・ヴェレ:戦いの神マルス
 ミヒャエル・プレトリウス:スパニョレッタ/国王ルイ13世のバレット/村のブランル/
              クーラント「愛の光」/クーラント「グリムシュトック」/
              クーラント「パッキントンのパウンド」/料理人のバレット
 ジョン・バティスタ・ブザール:大公の舞踏会−幼い少女−村のブランル
 ジョン・ダウランド/ミヒャエル・プレトリウス編曲:
  クーラント「Mistris Winter's Jump」
 トマス・キャンピオン/ミヒャエル・プレトリウス編曲:
  クーラント「I care not for these ladies」
 ピーター・ホルマン指揮パーリー・オブ・インストゥルメンツ・
  ルネサンス・ヴァイオリン・バンド
 バロック初期に現れたドイツ音楽最大の理論家で作曲家だったミヒャエル・プレトリウスの器楽作品「テルプシコーレ」は、プレトリウスの時代の舞曲旋律を4声−6声へ器楽編曲したもので、全317曲からなる。曲集には自作の器楽作品に加え、フランスの宮廷ヴァイオリニスト、カルベルや、キャンピオンなど当時流行の作曲家の作品も収められている。
 ホルマンとパーリー・オブ・インストゥルメンツはウェストミンスター大聖堂合唱団と「クリスマス音楽集」(CDA-66200)をリリースしており、これが2枚目のプレトリウス作品集となる。今回はパイプやタブラー、バグパイプも加わり、生き生きとした演奏を繰り広げている。もともとテルプシコーレ(テレプシコラ)とはギリシャ神話の9人のムーサ(ミューズ)の一人で、合唱と舞踏をつかさどる神のこと。
セヴァーン川の牧草地〜アイヴァー・ガーニー(1890-1937):歌曲集
 古い様式の墓碑/あなたは私の空/すべての月夜/慰められる愚行/棺桶台のそば/セヴァーン川の牧草地/
 フランダースにて/そんな時間に/ハナッカーの水車/パンとさくらんぼ/聖なる夜/春の願い/9つの時計/
 ゆりかごの歌/歌曲集「5つのエリザベス朝の歌」〔オルフェウス/涙/緑の森の木の下で/眠り/春〕/
 エピタフ/広々とした野原/サリー・ガーデンを下って/天国の布/歌手たち/父と一緒に耕しに行く

  ポール・アグニュー(T) ジュリアス・ドレイク(P)
 イギリスの作曲家で詩人でもあったガーニーの歌曲集。第一次大戦時、兵役に招集され参戦したガーニーは1917年に毒ガス攻撃を受けたことによる神経症で入院、大戦後には作曲に没頭できた時期がわずかにあったが、やがて戦争のショックと作曲家として認められない焦りなどが重なって精神に異常をきたし、入院してそのまま亡くなることになる。しかしその晩年、フィンジ、ハウエルズ、ファーガソンなどの友人が一致して協力し、ガーニーの作品を出版。非常な人気を博した時期があったという。
CDA-67244
廃盤
フランスのチェロ音楽 マッツ・リンドストレーム(Vc)
ベンクト・フォシュベリ(P)
ジョン・ラッター(1945-):クリスマスのための音楽
 Shepherd's Pipe Carol / Nativity Carol / There is a Flower / Sans Day Carol / What Sweeter Music /
 I wonder as I wander / Jesus Child / Wild Wood Carol / The very best time of year / Away in a Manger /
 Angel Tidings / Christmas Lullaby / Dormi Jesu / Love came down at Christmas / Star Carol / Mary's Lullaby /
 Carol of the Children / Silent Night / Angels' Carol / Candlelight Carol / Second Amen / Donkey Carol

  スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー(cho.)、シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
 ブリテンのアルバムでグラモフォン賞を獲得した名合唱団、ポリフォニーの通算3枚目となるラッター。
CDA-67246
廃盤
モーツァルト:
 ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
  ディヴェルティメント 変ホ長調K.563/
 ヴァイオリンとヴィオラのためのニ重奏K.424
レオポルド弦楽三重奏団
バッハ・アルバム〜バッハ/ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ&コルネッツ編曲:
 シンフォニア BWV.29 No.1より/「深き悩みの淵より、われ汝に向かいて呼ばわる」 BWV.686より/
 同 BWV.38 No.1より/BWV.687/BWV.38 No.6より/BWV.715a/14のカノン BWV.1087/「わが魂は主をあがめ」 BWV.648より/
 「おお、イエス・キリスト、わが生命の光」 BWV.118/「われら悩みの極みにありて」 BWV.432/BWV.641より/
 われいまや汝の御座の前に進みい出」 BWV.668より/ 「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」(第1節)BWV.659より/
 同 BWV.36 No.8より/BWV.660より/BWV.62 No.6より/BWV.661より/「讃美と誉れと栄光」BWV.29 No.7より

  ヒズ・マジェスティーズ・コンソート・オヴ・ヴォイセス
  ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ&コルネッツ
 解説:エドワード・ブラックマン
 バッハ作品のバッハ自身による編曲は概ねよく知られ、資料も残っているが、ここでは、ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ&コルネッツによる編曲が取り上げられている。すでに本国イギリスのコンサートで大成功を収めた作品ばかりだ。
 アルバムの冒頭を飾る「シンフォニア」の原曲はカンカータ「われら汝に感謝す、神よ、われら感謝す」BWV.29のシンフォニアだが、この曲自体、バッハの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ ホ長調」第1楽章の有名な旋律を、バッハ自らが編曲したものである。もちろん2曲目以降も素晴らしい作品が続く。特に注目すべきは、ゴルトベルク変奏曲のテーマをもとにした「14のカノン」。1974年、バッハ自身の使用していたゴルトベルク変奏曲の楽譜の未使用ページに書かれているのが発見されたものだ。そして美しいコラール「おお、イエス・キリスト、わが生命の光」が、ここでは、バッハ自身が弦楽、オーボエ、通奏低音用に編曲する以前の、原曲のままのスタイルで演奏される。
 今やロンドンの古楽界において、並ぶもののない金管アンサンブル、ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ&コルネッツ芸術の頂点というべきバッハ演奏。これまでに聴いたことがない、このうえなく美しく、豊かで新鮮な音楽として楽しめることは、まさに貴重な体験と言えるだろう。
ルイ・モロー・ゴットシャルク(1829-1869):ピアノ作品集 Vol.5
 ため息(詩的なワルツ)/マルガリータ(華麗なる大ワルツ)/演奏会用練習曲「バタイーレ」/
 私にこたえて(キューバ風ダンス、カプリース・ブリランテ)/ソリチュード/9階のバラード/
 演奏会用大練習曲「トレモロ」/グランド・ポルカ「オルファ」/
 エル・ココヤ(グランド・カプリース、キューバのブラヴーラ)/
 ポルカ・デ・サロン/レーヨン・ダジュール(ポルカ・デ・サロン)/ジュネ・アンリの狩り(演奏会用小品)

  フィリップ・マーティン(P)
 このシリーズもついに5作目。1980年代までは、ゴットシャルクの作品がこんなに録音されるようになるとは思いもよらなかったものである。
グランヴィル・
 バントック(1868-1946):管弦楽作品集 Vol.5

  「雅歌」への前奏曲/
  「オマル・ハイヤーム」への前奏曲/
  「オマル・ハイヤーム」〜らくだのキャラバン隊/
  「2つのヘブライの海の詩」
    〜第1番「キャリスティオーナ」/
  「管弦楽のための2つの情景」〜第1番「行列」/
  破壊者サラバ
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 ハンドリーとロイヤル・フィルによるバントック管弦楽作品集もこれでもう第5作目となる。指揮者としてキャリアをスタートさせたバントックは、シベリウスを最も早くからフィンランドの外で取り上げ、イギリスにおける北欧音楽ブームの火付け役のような役割を果たした。インドの文官勤務を目指す教育を受けたバントックは、東洋、北欧といった異国の文化に高い興味と関心を抱いていたのだ。これはバントック自身の作品タイトルを見てもよくわかる。今回収録された「オマル・ハイヤーム」とは11世紀ペルシャの天文学者兼数学者兼詩人のこと。そのハイヤームが多く書き記した四行詩をフィッツジェラルドが自由な形で英訳、それにバントックが曲をつけたもの。そしてこのCDのタイトルにもなっている焉u破壊者サラバ」はアラブ民族の古い伝承物語。悪魔オクバによって家族全員を殺され、復讐の戦いへと向かう男サラバだが、最後には慈悲の心を持って敵を許すという物語が交響詩として描かれる。「ティル」のようなはっきりとしたストーリーを持つプログラム・ミュージック。時節がら、物語の意味を考えさせられる作品である。
 シュトラウス、ワーグナー、チャイコフスキー、シベリウスといった作曲家の影響――後期ロマン派と異国情緒をスパイスに、管弦楽を主なフィールドとして生涯に多くの作品を生みだしたバントックもまた、エルガーやヴォーン・ウィリアムズとはまた違う意味でイギリス近代音楽史上における重要な人物だったことを、職人指揮者ハンドリーが見事に証明してくれている。
プーランク:室内楽作品全集
 六重奏曲/ヴァイオリン・ソナタ/
 2台のクラリネットのためのソナタ/
 ホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタ/
 チェロ・ソナタ/クラリネット・ソナタ/
 ギター独奏のためのサラバンド/
 ピッコロとピアノのためのヴィラネッラ/
 オーボエ・ソナタ/
 ホルンとピアノのためのエレジー/
 ピアノ/オーボエ/ファゴットのための三重奏曲/
 クラリネット・ソナタ/フルート・ソナタ
ナッシュ・アンサンブル
CDA-67257
廃盤
ルイ・デュレ(1888-1979):歌曲集 フランソワ・ル・ルー(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
レイナルド・アーン(1875-1947):ピアノ五重奏曲
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):ピアノ五重奏曲 Op.42
スティーヴン・クームズ(P)
チリンギリアンQ
 104曲にも及ぶ歌曲が有名なアーンだが、室内楽にもいいものがあることを教えてくれるディスク。旋律の美しさは歌曲の世界そのまま。ヴィエルヌはオルガニストらしく、構成的な作風。
ジョン・ラッター(1945-):宗教音楽集
 グローリア/おお愛する神よ、降りて来たもう(*)/
 主よ、われをあなたの平和の道具となされよ/
 何事にも時期がある(*)/
 わたしはわたしを最も愛する(*)/主をたたえよ/
 われは眼差しを上げ/選ばれた花婿/クレアの祝祷(*)/
 主はわが光にしてわが救済者/
 世界に向かって旅立つ/汝の完璧なる愛/テ・デウム
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー(cho.)
シティ・オブ・ロンドン・
 シンフォニア
ウォーレス・コレクション
 世界初録音(*)。すでに20世紀の名作宗教作品として評価を確立した感のあるジョン・ラッターの「グローリア」。
アイアランド:
 宗教的歌曲と世俗的歌曲(全32曲)/
 放浪者の歌(全37曲)
リサ・ミルン(S)
ジョン・マーク・エインズリー(T)
クリストファー・モルトマン(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
 スタンフォードに師事したイギリスの作曲家アイアランドの歌曲集。
CDA-67263
廃盤
バッハ作とされていたオルガン曲集
  クリストファー・ヘリック(Org)
CDA-67266
廃盤
古典派トランペット協奏曲集 クリスピアン・
 スティール・パーキンス(Tp)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート
CDA-67267
buyボタン
[CD-R]
スティーヴン・ハフのイングリッシュ・アルバム
 アラン・ロースソーン:バガテル
 スティーヴン・レイノルズ:
  ディーリアスの思い出に捧げる2つの詩
 スティーヴン・ハフ:エニグマ(謎)のワルツ第1番/
             エニグマ(謎)のワルツ第2番
 エドワード・エルガー:スミルナにて
 スティーヴン・レイノルズ:
  フォーレの思い出に捧げる2つの詩
 グランヴィル・バントック
  (スティーヴン・ハフ編):封印された歌
 ヨーク・ボーウェン:
  愛の夢 Op.20-2/シリアスな踊り Op.51-2/
  ポルデンへの道 Op.76
 フランク・ブリッジ:しずくの妖精/気楽な心
 ケネス・レイトン:
  6つの練習曲(練習用変奏曲)より(5曲)
スティーヴン・ハフ(P)
 今やイギリスを代表するピアニストに成長したハフ。そのイギリス近代音楽プログラム。「スティーヴン・ハフのニュー・ピアノ・アルバム」(CDA-67043)が好評を博し、その続編として企画された。ハフ自作の「エニグマ・ワルツ」のあとにエルガーをもってくるあたり、気がきいている。
さあ行こう、慎重に〜トマス・キャンピオン歌曲集
 トマス・キャンピオン(1567-1620):
  ある夏の日に/こういうご婦人は嫌い/
  かわいいイザベラ/汝の苦しみは長く続き/
  火よ!火よ!火よ!火よ!/非の打ちどころのないご婦人/
  今やフローラは憩いの場を離れ/コンフェス氏のコラント/
  さあ行こう、慎重に/ロード・ヘイの仮面/
  夜の暗いとばりが下りて/幻想/すべてが見た塀/
  そしてあなたは分かれて/休まれ私の心、そして死/
  彼女に求婚し、彼女を手に入れよ/むしろ私は結婚したい/
  美しい人よ、あなたがほしい/
  第2のロードの仮面劇の踊り/生意気な態度を恨む/
  あなたの音楽はあなたの心に戻り/
  明かりを作った人/暴風雨に打たれる帆
ロビン・ブレイズ(C−T)
エリザベス・ケニー(Lute)
ディヴィッド・ミラー(Lute)
ジョアンナ・レヴァイン(Gamb)
マーク・レヴィ(Gamb)
 ダウランドと並び称された歌曲作曲家キャンピオンの作品は以外にまとまったものがないだけに貴重。今この手の歌曲を歌わせたらロビン・プレイズの右に出るものはいないだろう。
“冥王星”付き「惑星」
 ホルスト:組曲「惑星」(*)
  ヴィオラと小オーケストラのための抒情的断章(+)
 コリン・マシューズ(1946-):冥王星−再生をもたらす神
ティモシー・ポーリー(Va;+)
マーク・エルダー指揮
ハレo.
ハレo.女声cho.(+)
SACDA-67270
(HYBRID_SACD)
廃盤
 2000年5月11日、ハレ管弦楽団が本拠を置くマンチェスター・ブリッジウォーター・ホールは、歓喜と興奮に包まれた。音楽監督ケント・ナガノの指揮でホルストの組曲「惑星」に加えられた新たな楽章「冥王星」が、初演されたのだ。ホルストが「惑星」作曲当時まだ天文学上発見されていなかった「冥王星」を、今回新たに作曲して書き加えたのは、1946年生まれで現代イギリスの気鋭の作曲家として人気が高いコリン・マシューズ。マシューズとホルストはこれまでにも接点があり、ホルストの歌曲集「夢の都市」H.174の編曲をマシューズが手がけているし、さらに2曲ある吹奏楽のための組曲の校訂を行ってもいる。マシューズはもともとオールドバラ音楽祭などを通じてホルストの愛娘イモジェン女史とも交流があり、ホルスト協会の理事も務めている。
 新たに書き加えられた「冥王星」は、「海王星」の最後の女性コーラスを引き継ぐように始まり、やがて「火星」をさらに荒涼とさせたような、まるで宇宙の果てを思わせるような音楽になる。ホルストの「惑星」自体、決して単なるスペクタキュラーな効果を狙っただけの外面的なものでなく、サンスクリットなどの東洋思想、神秘主義、民謡復興運動、占星術など多くの思想や要素が混ざり合わさって生まれた作品だということが、徐々に語られるようになってきている。マシューズの今回の試みでは作曲当時のホルストの思想、作曲スタイルなどがあらためて議論となるだろう(ホルスト自身はスコアにいかなる変更が加えられることも許さない、という遺言を残したことも含めて)。さらには、「惑星」以外はまだ市民権を得たとは言い難いホルストの、作曲家としての全体像が見直されるきっかけとなるかもしれない。この録音には、多くの問題提起が込められているのだ。
 ここで指揮をしているマーク・エルダーは、2000/2001年のシーズンからケント・ナガノの後を受け継ぎ、このオーケストラのシェフに就任した。1981年、バイロイトでの「マイスタージンガー」を振って注目され、以後は長くイングリッシュ・ナショナル・オペラなどで活躍したヴェテラン指揮者。アムランと組んだブゾーニのピアノ協奏曲など、音盤上での活躍も近年充実しつつある。バルビローリ、ロッホランなど英国の名匠によって育まれたこのオーケストラに新たな伝統を築きあげるものと期待されている。
シューベルト:
 ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調D.898/
 夜想曲 変ホ長調D.897/
 ピアノ三重奏曲断章 変ロ長調D.28
フロレスタン・トリオ
 フロレスタン・トリオはスタープレイヤーが集まる「お遊び型」ピアノ三重奏とは異なる志の高いアンサンブル。 今回のシューベルトはブラームス、シューマンと続いたドイツ・ロマン派シリーズの最新作。第二弾も2002年リリース予定。
英国の詩、露西亜のロマンス
 アントン・アレンスキー:
  リコレクション
   〜ナウ・ザ・ラスト・デイ・オブ・メニー・デイズ/
  私たちは松林を放浪する/アルバムにて/他
 リムスキー=コルサコフ:眠らない太陽/ズレイカの歌/他
 グリンカ:イネジラ/私はここに/他
 バラキレフ:ヘブライのメロディ
 ムソルグスキー:「皇帝サウル」〜戦いの前のサウルの歌
 セルゲイ・タネーエフ(1856-1915):
  小鳥/私が考える始まりと終わり/他
 ラフマニノフ:小鳥
 ボリス・リャトシンスキー(1895-1968):時が長く過ぎて
 ショスタコーヴィチ:王の作戦/ソネット
 カバレフスキー:
  ソネット第27番/ソネット第153番/ソネット第8番
ヴァシーリー・
 サヴェンコ(B−Br)
アレクサンダー・ブロック(P)
カレイドスコープ(万華鏡)〜マルク=アンドレ・アムラン
 エドナ・ベンツ・ウッズ:幻想的ワルツ / セルゲイ・ラフマニノフ:V.R.のポルカ
 ヨーゼフ・ホフマン:夜想曲/カレイドスコープ(万華鏡)
 マルク=アンドレ・アムラン:練習曲第3番(パガニーニ/リスト「ラ・カンパネラ」に基づく)
 フェリクス・ブルーメンフェルド:左手独奏のための練習曲
 ヤコブ・ギンペル:「海兵隊賛歌」による演奏会用パラフレーズ
 マルク=アンドレ・アムラン:短調による練習曲第6番(ドメニコ・スカルラッティを讃えて)
 ジュール・マスネ:狂ったワルツ / モリツ・モシュコフスキ:練習曲変イ短調
 フランシス・プーランク:間奏曲変イ長調 / レオポルド・ゴドフスキー:古きウィーン
 アレクサンドル・ミハウウォスキ:ショパンの「即興曲第1番」変イ長調に基づく練習曲
 アーサー・ルリエ:ジーグ / エミール・ブランシェ:古い後宮の庭で
 アルフレート・カゼッラ:2つのコントラスト〔グラツィオーソ(ショパンを讃えて)/反グラツィオーソ〕
 ジョン・ヴァリアー:トッカティーナ
 アレクサンドル・グラズノフ:小アダージョ(バレエ「四季」から)
 ニコライ・カプースチン:トッカティーナ
  マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2001年2月2日-4日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:ジェレミー・ニコラス
 このディスクはアムランならではのアンコール・ピースで、彼にしか弾けないような難易度の高い作品が含まれている。たとえばアムラン自作の練習曲第3番は、パガニーニ/リストの「ラ・カンパネラ」を複雑にしたもの。リストの原曲より難易度もはるかに高い。演奏時間は3−4分だが、有名な旋律だけに初めてこの編曲を聴いたらびっくりするだろう。ギンペルは、ケンペとEMIに録音したブラームスのピアノ協奏曲第1番がファンには知られているが、この「海兵隊賛歌」はホロヴィッツ版「星条旗よ永遠なれ」の伝統を踏襲したかのような派手なパフォーマンスが聴きもの。録音では実直な演奏が多いギンペルだが、晩年はアメリカで過ごしたようなので、このような曲も書いたのだろうか。マスネの「狂ったワルツ」は昨年、一昨年のアムラン来日公演でのアンコール曲目。それこそ「狂ったように」難しい曲。ゴドフスキーばりのショパン作品編曲にも注目。最後のカプースチンの作品はロック・リズムを大胆に導入した小トッカータ。カプースチンの自作自演CDがすでにリリースされているが、アムランは作曲者本人と親交がある数少ないピアニストの一人でもある。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.29
 イグナツ・モシェレス:
  ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調 Op.56/
  ピアノ協奏曲第3番 ト短調 Op.58/
  スコットランドを見越して Op.75
ハワード・シェリー(P)
タスマニアso.
 モシェレスはベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」のロンドン初演の指揮者であり、またシンドラーの「ベートーヴェンの生涯」英語版の翻訳・編集者でもあった。また、若い頃には「フィデリオ」全曲をピアノ用に編曲したこともあったという。ショパンのような華麗な技巧に背を向け、あくまで古典的な形式に固執したモシェレス。8曲あるピアノ協奏曲は、モシェレスの作品の中核をなすもので、第7番が「悲愴」、第8番が「田園」と名付けられていることからも、いかにベートーヴェンからの影響が大きかったかがわかろうというもの。ここにおさめられた作品の中でも、特に協奏曲第3番はモシェレスの代表作とされる。  このCDは、オーストラリアのそばのタスマニア諸島に根を下ろして活動するタスマニアso.のHYPERIONへのデビュー作。すでにCHANDOSレーベルで、ライネッケの交響曲を指揮していたハワード・シェリーがここでは弾き振りを披露している。
ヘンデル:フルート・ソナタ全集
  フルート・ソナタ ロ短調 HWV.376 (ハレ・ソナタ第3番)
  フルート・ソナタ ホ短調 HWV.375 (ハレ・ソナタ第2番)
  フルート・ソナタ イ短調 HWV.374 (ハレ・ソナタ第1番)
  ソナタ ホ短調 Op.1 No.1a HWV.379
  ソナタ ト長調 Op.1 No.5 HWV.363b
  ソナタ ホ短調 Op.1 No.1b HWV.359b
  ソナタ ロ短調 Op.1 No.9 HWV.367b
  ソナタ ニ長調 HWV.378
リザ・ベズノシュク(Fl)
リチャード・タニクリフ(Vc)
ポール・ニコルソン(Cemb)
 1980年代から90年代半ばまでの録音の再編集盤。とはいえイギリス古楽界の重鎮、ベズノシュクの演奏だから、 決してあなどれない。ノリントン、ガーディナーのタクトの下で聞こえるフルートはすべて彼女だった、という時代があったことはフルートに興味のある方ならご存じのことだろう。 ブリュッヘンと18世紀o.による、室内楽編成を採用したことで話題になったバッハ:管弦楽組曲(PHILIPS)でフルートを吹いていたのもベズノシュクである。
CDA-67280
廃盤
アーサー・サリヴァン(1842-1900):カンタータ「黄金伝説」
 ジャニス・ワトソン(S) ジーン・リグビー(Ms) マーク・ワイルド(T)
 ジェフリー・ブラック(Br) ローランド・コープ指揮ニュー・ロンドンo.、ロンドンcho.
ヘンデル:合唱曲「快活の人、沈思の人、温和の人」 スーザン・グリットン(S)
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート&cho.
CDA-67286
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(2CD)
1CD価格
国王ジョージ2世の戴冠式
 ウェストミンスター寺院の鐘の音  <準備>
  トランペット・ファンファーレ/太鼓の行進/ヴィヴァントトランペット・ファンファーレ
  ウィリアム・チャイルド(1606-1697):おお主よ、偉大なる王が長くあらんことを
 <行列>
  ヘンデル:器楽合奏による堂々とした行列
 <入場>
  ヘンリー・パーセル(1659-1695):アンセム「彼らの言いたる時、われ喜ぶ」 Z.19
 <承認>
  ゴッド・セイヴ・ザ・キング・ジョージ/トランペット・ファンファーレ
  ヘンデル:戴冠式アンセム「汝の御手は強くあれ」HWV.259
 <連祷>
  トマス・タリス(1505頃-1585):おお神よ、天国の父よ
 <聖別>
  ジョン・ファーマー(1591-1601頃活動):来たれ聖霊よ
  ヘンデル:戴冠式アンセム「祭司ザドク」 HWV.258
 <叙任>
  トランペット・ファンファーレ
  ジョン・ブロウ(1649-1708):アンセム「神よ、私たちが盾とする人を御覧になり」
 <即位>
  トランペット・ファンファーレ/ゴッド・セイヴ・ザ・キング
  ヘンデル:戴冠式アンセム「主よ、王はあなたの力によって喜び」 HWV.260
 <テ・デウム>
  オーランド・ギボンズ:テ・デウム(第2サーヴィスより)
 <インスロニセーション>
  トランペット・ファンファーレ
 <忠誠の誓い>
  ジョン・ブロウ:アンセム「神は幻によって語る」
  太鼓/トランペット・ファンファーレ/ゴッド・セイヴ・ザ・キング・ジョージ
 <女王の戴冠>
  ヘンデル:戴冠式アンセム「わが心はうるわしい言葉にあふれ」 HWV.261
 <退場>
  トランペット・ファンファーレ
  ヘンデル:行進曲
  トランペット・ファンファーレ/太鼓の行進/ロンドンの鐘の音

 ロバート・キング指揮キングズ・コンソート、キングズ・コンソートcho.
 イギリス史上の歴史の一コマ――1727年、ジョージ2世の戴冠式における、「戴冠式アンセム」初演の模様をリアルに再現!  これは要するにヘンデルの名作「戴冠式アンセム」(全4曲)のディスクだ。しかしそれだけではつまらないということで、 1727年、このアンセムが作曲されるきっかけとなったイギリス国王ジョージ2世の戴冠式の「式次第」すべてを音で再現してしまおう、というものである。HYPERION らしい超こだわりの企画である。 この頃のヘンデルはロンドンに居を構えすでに14年が経過していた。「リナルド」から始まり「ラダミスト」、「オットーネ」、「ジュリアス・シーザー」、「タメルラーノ」、 「ロデリンダ」など、ヒット作を次々と連発し、オペラ作曲家として不動の地位を築き上げていたヘンデルは、ちょうどこの戴冠式があった年にイングランドへの帰化を果たしている。 帰化後ただちに王室礼拝堂付作曲家、および宮廷作曲家となったヘンデルにとって、その4ヶ月後のジョージ2世の戴冠式は初の大仕事だった。 オペラ作家として国民的な人気を得ていたヘンデルの新作!それも国家的行事である、新国王戴冠式用のアンセム! 一般聴衆のヴォルテージが上がったのも当然である。 戴冠式に先立ち行われた公開リハーサルは、混乱を恐れて日程を公表しなかったらしい。にもかかわらず、口づてのウワサだけでとんでもないくらい多くの群衆が押しかけ、 ウェストミンスター寺院始まっていらいの人出を記録したという。演奏者そのものも相当な数であったらしい。ヘンデルの伝記にもこの公開リハーサルの記述がある。 「合唱は40人、オーケストラはヴァイオリン、トランペット、オーボエ、ティンパニとそれに見合った低音とでおよそ160人。さらに、祭壇の後方にはオルガンが一台据えられている。」 (東京書籍「ヘンデル」/クリストファー・ホグウッド著・三澤寿喜訳)。 しかしながら、直前に戴冠式の式次第が変更されたことによる混乱などから、本番の演奏そのものはあまりうまくいかなかったらしい。それでもヘンデルのアンセムの1曲「祭司ザドク」は、 冒頭の霊感豊かなクレッシェンドと、トランペットを伴う、息をのむような7声の合唱の登場により、多くの人の心をつかんだという。そしてこれ以降、戴冠式の際に必ず演奏される曲として定着した。
 この18世紀の一大ページェントを音で再現するためにHYPERION はこれ以上ないほど思い切りこだわった。たとえば、冒頭の18世紀ウェストミンスター寺院の鐘の音を再現するため、 1727年当時の記録にある鐘と同じ種類の鐘を持つ教会を探索し、当時の響きにもっとも近い音を収録したという。たった50秒の鐘の音にそこまでこだわる――まるでカルショーの「ニーベルンクの指環」 効果音収録のための数々の逸話を思わせるようなエピソードである。
 そして、このディスクは通常盤だけでなく、1ビットによる2チャンネル&5.1チャンネルのサラウンド音響を持ったハイブリッドスーパーオーディオCDとしても発売される。 イギリス音楽史上空前の一大ページェントが、300年の時を経て、サラウンド音響でよみがえる。テクノロジーの変革期には、こだわりの企画があっていい。
CDA-67287
廃盤
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):
 弦楽五重奏曲 ホ長調G.275/弦楽五重奏曲 ヘ短調G.348/
 弦楽五重奏曲 ト長調G.351
リチャード・レスター(Vc)
ヴァンブラSQ
モーツァルト:
 ファゴット協奏曲 変ロ長調K.191(K.186e)
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):
 コンチェルティーノ 変ロ長調
カール・シュターミツ(1746-1801):
 ファゴット協奏曲 ヘ長調
カルロ・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826):
 ハンガリー風アンダンテとロンド/
 ファゴット協奏曲 ヘ長調
ローレンス・パーキンス(Fg)
ダグラス・ボイド指揮
マンチェスター・カメラータ
 ローレンス・パーキンスは、1974年からハレ管弦楽団の首席奏者をつとめるイギリスのヴェテラン・バスーン奏者。ここで演奏しているマンチェスター・カメラータの首席奏者も兼務している。ソロイストとして日本で来日公演をおこなった経験もあるようだ。カデンツァはすべて自作のものを使用。
わが父が教えたまいし歌〜トマス・アレン(Br)愛唱歌集
 エドワード・パーセル:通り過ぎて
 民謡(ィリス・テイト編):雲雀は揚がる
 アーサー・サリヴァン:私の切ない気持ち
 ウィルフリッド・サンダーソン:やがて
 ハイドン・ウッズ:愛しい薔薇の園
 民謡(ロジャー・クィルター編):私に乾杯
 ハイドン・ウッズ:とても小さな庭
 J.M.カペル:汝にのみ語る愛
 アリソン・トレヴァーズ:気分
 アーサー・A.ペン:スミリンのために
 アーサー・サリヴァン:失われた心
 スティーヴン・アダムス:聖なる街
 ジャック・ロブソン:チェビオット丘陵
 ポール・ドレッシャー:ウォバシュ川のはるかに
 ハイドン・ウッズ:茶色い小鳥は歌う
 フランク・ランバート:彼女は遙かな国に
 グレアム・ペール:ブレドンのサマータイム
 J.エアリー・ディックス:トランペット吹き
 ハイドン・ウッズ:鳥の聖なる愛
 フランク・ランバート:神の庭
 アイヴォール・ノヴェッロ:少年が帰ってくるまで
 オスカー・ラスバック:樹木
 フレデリック・オコーナー:古い家
 エリック・コーツ:夕まぐれの鳥の歌
 アラン・マレー:私はあなたの横についていく
トマス・アレン(Br)
マルコム・
 マルティノー(P)
 ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場など、 世界のオペラハウスを股にかけて活躍するイギリス出身のバリトン、サー・トマス・アレンのプライヴェートな思い出から選曲されたアルバム。アレンの父の思い出に捧げられている。アルバム・タイトルは「母が教えたまいし歌」(ドヴォルザーク)のもじりらしい。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.39
 フレデリック・ディーリアス(1862-1934):
  ピアノ協奏曲 ハ短調(1904年原典版)
 ジョン・アイアランド(1879-1962):
  伝説/ピアノ協奏曲 変ホ長調(1930)
ピアーズ・レーン(P)
デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ
 指揮アルスターo.
 ディーリアスとアイルランドのピアノ協奏曲という、イギリス音楽ファンにとって目の離せないプログラミング。特にディーリアスの「ピアノ協奏曲」は現在1楽章形式で演奏されている1906年版ではなく、3楽章形式として作曲されたオリジナル・ヴァージョンとなる1904年原典版を収録というから要注目。アイアランドの「ピアノ協奏曲」もクリフォード・カーゾンやアルトゥール・ルービンシュタインが演奏したこともある注目作。
 これまでにもHyperionでエキサイティングな演奏を披露してきたピアーズ・レーンとロイド=ジョーンズ&アルスター管のパートーナーシップによる聴き応え十分の演奏。
アルフレード・シュニトケ(1934-1998):
 合唱協奏曲/自然の声/ミンネザンク
スティーヴン・
 レイトン指揮
ホルスト・シンガーズ
 シュニトケの合唱協奏曲は40分を超える大作で、1985年に発表された。いわゆる宗教曲ではなく、アルメニアの神秘主義者グリゴリー・ナレチカの「悲歌の書」の詩篇を歌詞に持つ無伴奏合唱曲で、中世・ルネサンス的な部分もあれば、不協和音が突き刺さるように響く部分もありながら、全体は一貫した雰囲気を保っている。ワーグナーのタンホイザーや、R.シュトラウスのグントラムに通じる官能性に、シュニトケならではの詩的な雰囲気を付け加えた作品で、日本でも合唱関係者を中心に人気が高いようだ。
 52声のための「ミンネザンク」はとんでもない難曲だといわれているが、2001年度のグラモフォン・アウォーズ受賞団体であるレイトンとホルスト・シンガーズの歌唱は徹底的に磨き抜かれている。
ジョージ・フレデリック・ヘンデル(1685-1759):
 「ヘラクレスの選択」(*)
モーリス・グリーン(1696-1755):
 われに耳を傾けたまえ、聖なる子らよ(#)
スーザン・
 グリットン(S;*)
アリス・クート(Ms;*)
ピーター・
 ハーヴェイ(B;#)
ロビン・ブレイズ(C−T)
チャールズ・
 ダニエルズ(T)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
 ロンドンで「メサイア」をはじめとするオラトリオや室内楽曲などを多数発表し、成功を収めていったヘンデルだった、偉大な作曲家としての地位を確立していくにつれて、いわゆるヘンデル支持派とヘンデル不支持派の間で次シーズン(1751年)の上演についての対立が高まるようになった。結果としてはヘンデル支持派たちが勝利し、ヘンデルの再編物が次シーズンで上演(「エステル」、「マカベウスのユダ」、「アレクサンダーの饗宴」など)されることになった。ヘンデルは、自分を支持してくれた人たちのために「アレクサンダーの饗宴」に新たな一幕を付け加えることを考え、そして作曲したのが「ヘラクレスの選択」である。この曲はもともとは付随音楽「アルチェステ」のために書かれた音楽であるが、結局使われなかった音楽に新たな歌詞をつけたもの。ギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスを題材に1750年の夏に作曲し、1751年のシーズンで上演された。
 モーリス・グリーンはイギリスの作曲家、オルガニスト。ヘンデルと同時期に活躍した作曲家でヘンデルとは親交もあったとされている。生涯にわたって声楽曲を中心に多数の作品を書いたグリーンの当時の名声は高く、1735年には国王付き楽団の楽長の地位を得、イギリス全土にその名を轟かせた。作風は優雅で気品に溢れたもので、その旋律の美しさはイギリスの教会音楽作曲家の中でも群を抜く存在であった。
 1960年生まれのロバート・キングは世界的に有名なケンブリッジのセント・ジョーンズ・カレッジ聖歌隊に入隊し活躍した後、ケンブリッジ大学でさらなる音楽の研鑚を積み、1980年にピリオド楽器のオーケストラ、キングズ・コンソートを設立した。創設以来、バロック音楽を主とした作品を次々と発売(Hyperionでの発売数はおよそ70タイトルにも及ぶ)、いずれも高い評価を得ている。
中世セント・アンドルースの聖歌
 「スコットランドの聖母ミサ」

  作曲者不詳:キリエ、グローリア、アレルヤ、
    アニュス・デイ、サンクトゥスなど全15曲
レッド・バード
 最近発見されたという中世スコットランド、セント・アンドルースで演奏されていた作曲者不詳の聖歌「スコットランドの聖母ミサ」をHyperionが録音を行った貴重なタイトル。
 レッド・バードは新たに発見された作品やパレストリーナ、バード、モンテヴェルディ、パーセルなどを主に取り上げている声楽グループ。アメリカ、フランス、スペインなど世界中で活動を行っておりこれまでにもHyperionからCDのリリースを行っている。
レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):
 ピアノ・ソナタ ホ短調/
 パッサカリア(シューベルトの「未完成」冒頭主題
         による44の変奏曲、カデンツァとフーガ)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 アムランに刺激されたせいか、多くの技巧派ピアニストが取り上げる兆しが見え出してきたゴドフスキーの作品。ショパン・エチュードによる53の練習曲を始め、 シュトラウス・パラフレーズなど、編曲作品を中心に、かつてLP時代にはなかなか聴く機会のなかった作品が聴ける時代になった。編曲が大家ゴドフスキーにはオリジナル作品も多く、かつてアムランがカナダCレーベルに録音していた「ジャワ組曲」や、ハイフェッツが楽譜出版の際に序文を寄せた「ヴァイオリンとピアノのためのワルツ」など、その総数は46点に及ぶという。ここに収録された2曲はその中でも最大規模を誇る壮絶極まりない作品。ゴドフスキーが死して60年あまり、いまだに多くのコンサート・ピアニストたちを震え上がらせる驚異のピアニズムは、オリジナル作品にも、これでもかといわんばかりに詰め込まれている。ここにおさめられた2作品は、決してあの「ショパンのエチュードに基づく53の練習曲」にもひけをとらないだろう。
 しかし、ゴドフスキーがアメリカに渡る前の1911年に発売された「グランド・ソナタ」は規模こそ巨大だが、決して先進的な作品ではない。ハーモニー、リズム、構成、といった要素は20世紀初頭のソナタと比較してそう新味があるわけではないのだ。その意味ではプロコフィエフのソナタ第2番(1912年)、ラフマニノフの第2番(1913年)といった、ほぼ同時期にあらわれた作品と比べようもない。しかし、このソナタはそんな表面的なことをまるであざ笑うかのように威風堂々としているのもまた事実。特に長大な第1楽章と終楽章は「マンモス」と形容されるだけであって、それぞれ20分もかかる。全5楽章、トータルで1時間のソナタなんて、ほかに誰が書くだろうか。なにしろ、ピアノの楽譜で56ページ、1003小節である!もちろん長ければいいというものではない。音楽そのものも充実している。全くの独学でピアノを習得したゴドフスキーならではの自由な発想が目一杯詰まっているのだ。特に終楽章、バッハの名(B-A-C-H)をモティーフにした壮大なフーガからコーダまでは、ピアノ音楽史上類を見ない、雄大なスケールの音楽だ。
 アムランは「グランド・ソナタ」の異名を持つ二つの作品ーアルカンとゴドフスキーの同曲を、ついにこれで両方とも制覇することになる。
 「未完成」交響曲の冒頭、低弦で静かに奏されるあのメロディーをもとに、ゴドフスキーが創造した曲が「パッサカリア」。この作品は、シューベルト没後100年を記念して1927年に作られたものであり、これも16分もかかる大作である。複雑な技法を駆使したとてつもない編曲を盛んに発表したゴドフスキーらしい、「未完成」の主題による44の変奏、そしてカデンツァを経て、最後はフーガで壮大に締めくくられる。
アンジェラ・ヒューイット〜
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第1巻
アンジェラ・ヒューイット(P)
アンジェラ・ヒューイット〜
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第2巻
アンジェラ・ヒューイット(P)
 「現在彼女がモダン・ピアノでバッハを演奏することにかけて傑出したピアニストの一人であることを証明した」(Vol.1の批評)。
 #2008年の再録音盤は CDA-67741/4。
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:1999年8月28日-9月1日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用ピアノ:スタインウェイ。
 ハイペリオンのバッハ・ピアノ・チクルスを一手に引きうけ、堅実に名演を残してきたヒューイット。その彼女が最も敬愛している「ゴルドベルク」。当盤より前はドイツでのレコーディングだったが、当盤では特別にロンドンにスタジオを移し、プロデューサーやピアノ技師も呼び寄せ、徹底した調整の元、彼女自身満足する録音ができたという。
CDA-67306
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[CD-R]
J.S.バッハ
 イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971 /
 カプリッチョ 変ロ長調
  「最愛の兄の旅立ちにあたって」 BWV.992 /
 カプリッチョ ホ長調
  「ヨハン・クリストフ・バッハをたたえて」BWV.993 /
 4つのデュエットBWV.802-805 /
 フランス風序曲 ロ短調BWV831
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2000年10月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。2000年のバッハ・イヤーを機に、人気が爆発したヒューイット。当盤ではバッハが「クラヴィーア練習曲集」と題して出版したうち第2部と第3部に収められている作品から選曲されている。
J.S.バッハ:鍵盤楽器のための協奏曲集 I
 チェンバロ(ピアノ)協奏曲
 〔第1番 ニ短調 BWV.1052/第7番 ト短調 BWV.1058〕/
 ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV.1050(*)/
 三重協奏曲 イ短調 BWV.1044(*)
アンジェラ・ヒューイット(P)
アリソン・ミッチェル(Fl;*)
リチャード・トネッティ(Vn;*)
 指揮オーストラリアco.
SACDA-67307
(HYBRID_SACD)
廃盤
J.S.バッハ:鍵盤楽器のための協奏曲集 II
 チェンバロ(ピアノ)協奏曲
 〔第4番 イ長調 BWV.1055/第3番 ニ長調 BWV.1054/
  第2番 ホ長調 BWV.1053/第5番 へ短調 BWV.1056/
  第6番 へ長調 BWV.1057(*)〕
アンジェラ・ヒューイット(P)
アリソン・ミッチェル、
エマ・ショル(Fl;*)
リチャード・トネッティ指揮
オーストラリアco.
SACDA-67308
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2005年2月、シドニー音楽院フェアブリュッヘン・ホール、オーストラリア。使用ピアノ:ファツィオーリ。解説:アンジェラ・ヒューイット
 アンジェラ・ヒューイットによるJ.S.バッハ「独奏作品集」はピアノ小品集(CDA-67499)をもって完結となったが、今回、協奏曲集が一挙2枚のリリースとなった。
 共演のオーストラリア室内管弦楽団は多彩な演奏スタイルやプログラミング高い評価を受けている世界有数の小編成オーケストラ。芸術監督トネッティらがソリストとしてヒューイットと繰り広げる協奏曲でのパフォーマンスも楽しみなところ。また、ヒューイットは今回の録音の通奏低音の使用に関して独自の工夫を加えており、解説の中でも次のように述べている。
 「このレコーディングでは、多少珍しいことをやっている。独奏パッセージとトゥッティ・パッセージを明瞭に区別するために、伝統的な通奏低音の役割を果たす部分には、ハープシコードを用いているのである。(中略)賢明に使えば、ハープシコードは独奏パートをまったく邪魔することなく、オーケストラに適切な色彩を加えることができる。」アンジェラ・ヒューイット(訳:SOREL)
CDA-67309
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[CD-R]
バッハ・アレンジメンツ
 バッハ/ヴィルヘルム・ケンプ編曲:
  シンフォニア ニ長調(カンタータ第29番「神よ、われら汝に感謝す」BWV29より)/
  シシリアーノ ト短調(フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV1031より)/
  いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV659(さまざまな手法による18のライプツィヒ・コラール集 より)/
  目覚めよと呼ぶ声あり BWV645(シューブラー・コラール集 より)/
  主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV639(オルゲルビュヒライン より)
 メアリー・ハウ編曲:羊は安らかに草をはむ(世俗カンタータ「楽しき狩りこそわが喜び」BWV208 より)
 マイラ・ヘス編曲:主よ、人の望みの喜びよ(カンタータ第147番「心と口と行いと命もて」BWV147 より)
 アンジェラ・ヒューイット編曲:
  われら悩みの極みにありて BWV641/古き年は過ぎ去り BWV614(共に オルゲルビュヒライン より)
 ロード・バーナーズ編曲:甘き喜びのうちに BWV729(27のコラール より)
 ウィリアム・ウォルトン編曲:わが心の切なる願い BWV727(27のコラール より)
 ジョン・アイアンド編曲:わが魂は主をあがめ BWV648(シューブラー・コラール より)
 ハーバート・ハウエルズ編曲:おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV622(オルゲルビュヒライン より)
 ハリエット・コーエン編曲:汝の慈愛によりて、われを死なしめたまえ
  (カンタータ第22番「イエスは12使徒を引き寄せたまえり」BWV22 より)
 ハロルド・バウアー編曲:イエスの手に抱かれて魂は安らぐ
  (カンタータ第127番「まことの人にして神なる主イエス・キリスト」BWV127 より)
 オイゲン・ダルベール編曲:パッサカリア ハ短調 BWV582
 アンジェラ・ヒューイット編曲:人みな死すべきもの BWV643(オルゲルビュヒライン より)

  アンジェラ・ヒューイット(P)
 ケンプ、マイラ・ヘス、ウォルトン、ダルベール、そしてヒューイット自身の編曲作品から見えてくる、「ピアノによるバッハ」。
 音楽性とヴィルトゥオーゾ性によって、アンジェラ・ヒューイットは世界じゅうの聴衆の心を捉え続けている。1985年にトロントで開催された国際バッハ・ピアノ・コンクールに優勝して以来、ヒューイットは、「同世代では群を抜いたバッハ・ピアニスト」(ザ・サンデイ・タイムズ紙、ロンドン、1999年)、「今後長きにわたって、ピアノによるバッハ演奏を決定づけるピアニストにほかならない」(ステレオファイル誌、1998年)など、各方面で絶賛されている。日本でも最近のHYPERIONの録音に対する評価は高く、グールドを日本に初めて紹介した吉田秀和氏による絶賛批評(朝日新聞、レコード芸術)により、多大な注目を集めた。
 オタワの教会のオルガン奏者の娘として、音楽一家に生まれたヒューイットは、3歳でピアノの勉強を始め、9歳のときには、トロントの王立音楽院で最初のリサイタルを開いている。この音楽院では、彼女はアール・モスとマートル・ゲレーロに師事している。その後はオタワ大学でフランスのピアニスト、ジャン=ポール・セヴィリヤに師事し、18歳で音楽士の資格を得ている。
 ゴルドベルク(CDA-67306/国内盤 MCDA-67306)、イタリア協奏曲(CDA-67305/国内盤 MCDA-67305)により、アンジェラ・ヒューイットのバッハ弾きとしての実力は日本でも注目を集めているのはご承知の通りだが、このリリースはこれまでのヒューイットの盤歴からは完全に意表をついた「編曲作品集」。ピリオド奏者の活躍が目立つ昨今、「なぜ21世紀になってもピアノでバッハなのか?」というアンチテーゼに対する、ヒューイットなりの解答がここに表明されることとなるだろう。
 曲目リストを一見して気づくのが、バッハのピアノ編曲といえば定番になっている、ブゾーニ編曲版があえて採用されていないこと。「目覚めよと呼ぶ声あり」はブゾーニ版の編曲もあるが、ケンプ版の方がより重厚なのも、この編曲が採用された理由かもしれない。
J.S.バッハ:トッカータ集
 トッカータ ハ短調 BWV.911/
 トッカータ、アダージョとフーガ ト長調 BWV.916/
 トッカータ 嬰ヘ短調 BWV.910/トッカータ ホ短調 BWV.914/
 トッカータ ニ短調 BWV.913/トッカータ ト短調 BWV.915/
 トッカータ ニ長調 BWV.912
アンジェラ・ヒューイット(P)
 2002年5月12日に水戸芸術館でただ一度行われた日本公演は、御大 吉田秀和氏を始めとする多くのクリティーク、音楽ジャーナリスト、各地から駆けつけたファンで満員の盛況。その多くの聴衆が注目する中で、まず弾かれたのがバッハ。今後長く語り継がれるであろう感動的なリサイタルを聴けた人はわずか数百人だったわけだが、会場でのCD即売は水戸芸術館の開館以来、最高記録を塗り替えたという。
 これであと大きな独奏のための曲集といえば「イギリス組曲」を残すのみとなった。トッカータ7曲すべてがCD1枚に収まっているのもうれしい。
ヴォルフ:メーリケ歌曲集
 苦悩から癒えて希望に寄せる/子供と蜜蜂/夜明け前の楽しいひと時/狩人の歌/鼓手/時は春/捨てられた娘/めぐりあい/
 飽くことを知らぬ恋/散歩/エオルスの竪琴に/隠棲/春に/アグネス/旅先にて/妖精の歌/庭師/4月の黄色い蝶/真夜中に/
 クリスマス・ローズにI/同II/ため息/古い絵に寄せて/明け方に/眠る幼な児イエス/聖週間/新しい年に/祈り/
 眠りに寄せて/新しい愛/どこに慰めを求めよう/愛する人にペレグリーナ〔I/II〕/問いと答え/さようなら/郷愁/
 風に寄せる歌/思いみよ、おお心よ/狩人/乙女の初めての恋の歌/恋する男の歌/火の騎士/葦の根の精/ヴァイラの歌/
 ムンメル湖畔の精霊/こうのとりの使い/いましめに/ことづて/ある婚礼にのぞんで/打ち明け話/別れ

  ジョーン・ロジャーズ(S) シュテファン・ゲンツ(Br)
  ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 全集が完結したシューベルト、現在進行形のシューマンに続き、ヴォルフにまで及ぶHYPERION の歌曲プロジェクトは全盛期のEMI、DGにかわるものと言っても過言ではないであろう。 当盤の演奏者も、2001年新年にエリザベス女王からCBE勲章を授与されたジョーン・ロジャーズ、ベートーヴェンの歌曲集(CDA-67055)でグラモフォン賞を獲得したゲンツ&ヴィニョールスという注目の布陣。
ヴォーン・ウィリアムズ:室内楽作品集
  山脈の中の湖/イギリス民謡による6つの練習曲/
  幻想的五重奏曲/ヴァイオリン・ソナタ イ短調(1952)/
  弦楽四重奏曲第2番イ短調「ジーンの誕生日に寄せて」
ナッシュ・アンサンブル
 ヴォーン・ウィリアムズの作品は交響曲だけでなく様々なジャンルに注目が集まっているだけに、こうした企画はありたがたい。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.28
 シジスムンド・ストヨフスキ(1870-1946):
  ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調Op.3/
  ピアノ協奏曲第2番 変イ長調
   (序奏、スケルツォと変奏曲)
ジョナサン・
 プロウライト(P)
マーティン・
 ブラビンス指揮
BBC スコティッシュso.
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ最新刊は、ポーランドに生まれ、アメリカで没したストヨフスキのピアノ協奏曲。 ワーグナーのようなドイツ・ロマン派的な雰囲気が根底にあり、そこにサン=サーンスやフランクのテイストを加えた感じの作品であり、ソロ・ピアノ・パートは技巧的で華麗。
 これがHyperionではデビュー盤となるイギリスのピアニスト、ジョナサン・プロウライトは、1983年に王立アカデミー音楽院でゴールド・メダルを受賞、 以降ヨーロッパ・ピアノ・コンクールで優勝するなど着実にキャリアを積んでおり、 自らホームページも運営している(http://www.jonathanplowright.com/)。伴奏のブラビンスは、今のイギリス指揮界で成長注目株No.1との呼び声も高く、イギリスの若手同士のフレッシュな演奏は澄み渡る空のようにヌケきっている。
オヴ・レディース・アンド・ラヴ〜歌曲集
 ベートーヴェン:
  アデライーデ Op.46/憂いの歓び Op.83 No.1/
  アリエッタ「くちづけ」 Op.128
 シューベルト:
  慰め−エリーザへ D.97/ピアノを弾くラウラ D.388/
  シルヴィアに寄す D.891/泉のほとりの若者 D.300
 リスト:ペトラルカの3つのソネット
 ラヴェル:5つのギリシャ民謡
 フォーレ:
  ネル Op.18 No.1/別れ Op.21 No.3/
  シルヴィ Op.6 No.3/捨てられた花 Op.39 No.2/
  リディア Op.4 No.2
 R.シュトラウス:
  ツェツィーリエ Op.27 No.2/献呈 Op.10 No.1/
  ひそかなる誘い Op.27 No.3/何も知らない Op.10 No.2
ミヒャエル・シャーデ(T)
マルコム・
 マルティヌー(P)
 ウィーン国立歌劇場のモーツァルト上演で、今やなくてはならない存在となったミヒャエル・シャーデ初のソロ・アルバム。
CDA-67316
廃盤
くじゃくのパイ〜イギリスのピアノ小協奏曲集 マーティン・ロスコー(P)
ギルドホール・
 ストリングス
オルガン・ドリームズ Vol.3
 エドウィン・ルメア:アンダンティーノ 変ニ長調 Op.83 No.2
 ケテルビー:修道院の庭で
 スヴェーレ・エフテストール:君の父親への舞曲
 オスカル・リンドベリ:Gammal Fabodsalm fran Dalarna
 カール・ニールセン:前奏曲第3番 ホ長調/第11番 ト長調/
  第15番 イ長調/第27番 嬰ヘ短調/第28番
 ギルマン:教会の2つの歌のための行進曲 Op.44 No.3
 ハウエルズ:ラプソディ 変ニ長調 Op.17 No.1
 パーシー・ホワイトロック:民謡(5つの短い小品より)
 ブラームス:11のコラール前奏曲 Op.122
クリストファー・ヘーリック
 (Org)
レオ・オーンスタイン(1892/3-2002):ピアノ作品集
 飛行機に乗って自殺/ア・ラ・シノワ(中国風に) Op.39/
 未開人の踊り Op.13 No.2/1917年の詩 Op.41/
 アラベスク Op.42/テムズ川の印象 Op.13 No.1/
 ピアノ・ソナタ第8番
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2001年8月、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール。
 3世紀をまたがって生きたオーンスタインも偉大なコンポーザー=ピアニストの系譜につらなる一人。長寿だったこととか、「濃い」音楽というだけではオーンスタインの音楽の内容はまったく伝わらないだろう。レオ・オーンスタインは1892年または1893年にウクライナに生まれた。反ユダヤ政策のツァーリズムを逃れて1906年に家族とともにアメリカに逃れた際に、出生を記録した書類を紛失したため、生年月日ははっきりわかっていない。オーンスタインはピアノの天才児として早くから注目され、12歳のときにはヨーゼフ・ホルマンの推薦でサンクト・ペテルブルグ音楽院に入学するが、正式に入学を求められる年齢に達していなかったため、父親が年齢を詐称した。これもまた、彼の生年不詳の原因となった。音楽院では、後にホロヴィッツの師ともなったウラディーミル・プチャルスキーにピアノを師事し、グラズノフに作曲を学んでいる。
 オーンスタインの作風は独自のもので、ピアノを打楽器のように用い、野蛮なリズムと凶暴とも言えるほどのクラスターによって、原始のエネルギーに溢れている。まさに狂気がそのまま音になったような音楽だが、オーンスタイン自身はまったく狂ってなどいなかった。シェーベンルクとはまったく違う方法で無調を探求し、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を知ることもなく原始的リズムを探求したオーンスタインは、20代で作曲家としての名声を築いた。ブゾーニも彼のことを認め、グレインジャーは彼をドビュッシー、ラヴェル、シュトラウス、シェーンベルク、ストラヴィンスキーと同列で論じている。
 ピアニストとしても大胆なプログラミング(アメリカでの初コンサートは、シェーンベルク、ストラヴィンスキー、ドビュッシー、ラヴェル、バルトーク、コダーイの作品だった)で名声を築き上げたオーンスタインだが、1922年にはコンサート活動を停止して教職活動に入り、1953年に引退している。しかし作曲活動はその後も続け、数多くのピアノ作品、オーケストラ作品、歌曲、室内楽作品を生み出している。リリカルなチェロ・ソナタ第1番は、ラフマニノフのチェロ・ソナタにも匹敵する名曲で、ピアノ四重奏曲は傑作と言われている。
 オーンスタインは2002年2月24日に亡くなった。年齢は109歳と推定される。老齢になっても彼の頭脳は明晰で、記憶も鮮明だった。最後のインタビューも、死の3週間前に行われている。 ここに収められたピアノ・ソナタ第8番は作曲者100歳のときの、最後のピアノ・ソナタだが、音楽のエネルギーはまったく衰えていない。
 オーンスタインは、作曲をしてもなかなか楽譜に書き留めることをせず、ときには記譜するまでに何年も間を置くことがあった。頭のなかでは細部まで音楽ができあがっており、それを自信を持って演奏することができたからだ。仕方なく妻が書き留めた曲も多いという。オーンスタインのピアノ作品を全集としてまとめたのは、息子のセヴェーロで、現在もピアノ曲以外の作品をまとめる作業を続けている。アムランが今回取り上げた作品は、狂気に満ちた超絶技巧曲が揃うオーンスタイン作品の中でも、譜面をみるだけでもぞっとするような、異常なまでに難易度の高い曲が取り上げられている。まさに「スーパー・ヴィルトゥオーゾ」アムランの名に恥じない完成度を誇るディスク。オーンスタインの音楽以上に強烈極まりないエネルギーを放射するアムランには、ひたすら脱帽である。
エルネスト・ショーソン(1855-1899):歌曲集
 蝶々 Op.2 No.3/最後の一葉 Op.2 No.4/
 魅惑 Op.2 No.2/イタリアのセレナード Op.2 No.5/
 エべ Op.2 No.6/隣の女の窓掛け sn7/
 あほうどりsn10/夜 Op.11 No.1(二重唱)/
 セレナード Op.13 No.2/目覚め Op.11 No.2(二重唱)/
 愛し合いましょうsn19/歌sn2/木霊sn3/
 リラの花咲く頃/悲しい春 Op.8 No.3/
 ノクターン Op.8 No.1/わたしたちの思い出 Op.8 No.4/
 昔の愛 Op.8 No.2/せみ Op.13 No.4/ナニー Op.2 No.1/
 はちどり Op.2 No.7/キャラヴァン Op.14/
 告白 Op.13 No.3/亡き人々 Op.17 No.1/
 雨 Op.17 No.2/和らぎ Op.13 No.1/
 温室 Op.24[温室/倦怠の温室/疲労/疲れた野獣/祈り]/
 カミーユ・モクレールの3つの歌 Op.27
  [時間/バラード/冠]/
 聖母信仰あつい船乗りたち sn27/
 魅惑と魔法の森で Op.36 No.2/
 ヴェルレーヌの2つの詩 Op.34
  [いとも甘い歌/不運な騎士]
 シェイクスピアの3つの歌 Op.28
  [道化役者の歌/愛の歌/オフェ-リアの歌]
 妻への讃歌 Op.36 No.1/果てしなき歌 Op.37
フェリシティ・ロット(S)
アン・マレー(Ms)
クリス・ぺドロ・トラカス(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
ジェラルディン・
 マクグリーヴィー(S)
チリンギリアンSQ
 録音:1999年6月30日、7月1-2日、11月9-11日。ドイツ・リートだけでなくフランス歌曲にも力を入れるハイぺリオンがついにショーソンをリリース。
ジャン・フランセ(1912-1997):管弦楽作品集
 交響曲 ト長調/セレナード/序曲「アナクレオン」/
 生ける天才のためのパヴァーヌ/バレエ「バレエ学校」
ティエリー・
 フィッシャー指揮
アルスターo.
 フランス人作曲家フランセは、フランスの印象派音楽を大成したドビュッシーやロシア的民族主義を持ちつつ20世紀の音楽の方向を決定的にしたストラヴィンスキー等の影響を受け、新古典的様式に現代的感覚を取り入れた都会的で上品な作品を数多く作曲した。「セレナード」はニューヨークのシティ・バレエのために作曲。序曲「アナクレオン」は戦争のない世界を描写した作品。「生ける天才のためのパヴァーヌ」はラヴェル没後50周年を記念し、ラヴェルへの敬意をあらわした曲。「バレエ学校」は1幕のバレエでボッケリーニの音楽が基となっている。オペラ、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、声楽など幅広いジャンルにわたって作品を残したフランセだが、ここに収録されている管弦楽曲は彼の作品の中でも最もドラマティックで魅力的なものである。
 北アイルランドの首都であるベルファストを拠点に活動するアルスターo.は1966年に創設された。ヴァーノン・ハンドリーやブライデン・トムソンといった名指揮者のもとで高い評価を得た同管弦楽団は、ごく短期間のうちにイギリスを代表するオーケストラとなる。2001年8月からスイスの指揮者ティエリー・フィッシャーが首席指揮者兼アーティスティック・アドバイザーに就任した。
バッハ=ブゾーニ Vol.2
 バッハ/フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)編曲:
  幻想曲、アダージョとフーガ BWV.906、BWV.968、BWV.906(ブゾーニ補筆完成版)/
  コラール「来たれ、神にして創造主なる御霊よ」 BWV.667/
  コラール「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」 BWV.645/前奏曲とフーガ〔ホ短調 BWV.533/ニ長調 BWV.532〕/
  コラール「主なる神、いざ天の御門を開かせ給え」 BWV.617/
  コラール「アダムの堕落によってみな朽ちぬ」 〔BWV.637/BWV.705〕/
  コラール「あなたのうちに喜びがある」 BWV.615/コラール「われらが救い主、イエス・キリスト」 BWV.665/
  シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番から)

 ニコライ・デミジェンコ(P)
 解説:ニコライ・デミジェンコ。
 ニコライ・デミジェンコは1976年のモントリオール国際コンクール、78年のチャイコフスキー国際コンクールを征し、以来、その驚異的な技巧と広大なレパートリーで常に世界からの注目を浴びてきた。スカルラッティからグバイドゥーリナに至る広大なレパートリーを、類いまれなヴィルトゥージティで弾いてのけるこの男、今やコンサート・チケットがヨーロッパで最もとりにくいアーティストの一人だという。1990年、モスクワからロンドンに居を移してからはHyperionに多くのレコーディングを実施、実演でもさらに幅を広げ、協奏曲のソロイストとしての活躍も目立つことになる。デミジェンコはこの録音までに Hyperion から21タイトルの録音を出しているが、中でも1991年に収録されたバッハ=ブゾーニ・ピアノ編曲作品集Vol.1(CDA-66566)は、この希代のヴィルトゥオーゾの代表的なレコーディングのひとつである。
 10年ぶりとなったこの続編でも聴きどころは多い。中でもコラール前奏曲第1巻からの抜粋は、ブゾーニ版の「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」BWV.645が含まれているだけに注目だ。
 そして、この第2巻の末尾を飾るのはあのブゾーニ版「シャコンヌ」。ブゾーニによるバッハ編曲の代名詞となっている作品だけに、他の録音も多い。バッハに厳格なアプローチをしていたことで知られるニコラーエワも、この編曲だけは特別だったようで、レコーディングまで残した。多くのピアニストは、音符が敷き詰められたこの華麗な編曲を、効果的なオープニング曲目と考え、プログラムのアタマに持ってくることがほとんどだが、あえてこれをアルバムの締めくくりに持ってきたデミジェンコの真意や如何に?
CDA-67325
廃盤
太陽王のための音楽
 ミシェル・リシャール・ドラランド(1657-1726):
  テ・デウム・ラウダームス S.32(1684)/
  パニス・アンジェリクス(天使の糧)S.74
  王宮の大曲 S.161
キャロリン・サンプソン
ナタリー・
 クリフトン=グリフィス
ジェームズ・ギルクリスト
ポール・アグニュー
ジョナサン・ガンソープ
ジェイムズ・マスタード
ジェフリー・スキッドモア指揮
エクス・カシドラ・バロックo.
エクス・カシドラcho.
CDA-67326
buyボタン
[CD-R]
セルゲイ・ミハイロヴィッチ・リャプノフ(1859-1924):
 ピアノ協奏曲第1番 変ホ短調 Op.4(*)/
 ウクライナの主題による狂詩曲 Op.28/
 ピアノ協奏曲第2番 ホ長調 Op.38
ヘイミッシュ・ミルン(P)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.30。(*)世界初録音。
 リャプノフはロシアの作曲家、ピアニスト。優れたピアニストであった母からピアノの手ほどきを受けた後、モスクワ音楽院に入学し、クリントヴォルト等にピアノを、チャイコフスキー、タネーエフ等に作曲を学んだ。1883年に同音楽院を卒業したリャプノフは新ロシア楽派の作品に見られる民族主義的な音楽に惹かれ、当時、国民音楽の代表的作曲家であったバラキレフに師事。バラキレフの教えはその後のリャプノフの作品に多大な影響を与えることとなった。
 ここに収録されている3曲はいずれも色彩豊かなオーケストレーションと民謡の旋律にインスパイアされたメロディーが印象的であり、バラキレフの影響が少なからずも現われている作品である。また、ピアノ・パートに関してはリャプノフ自身がコンサート・ピアニストであり、リストの影響を受けていることから難易度の高いフレーズが多く、ピアニストへの高度な技巧が要求される。
 CRD、Chandos、Danacordなどでもお馴染みのヘイミッシュ・ミルンは録音だけでなく、オーケストラとの共演やソロ・リサイタル、または室内楽奏者との演奏など幅広い活動をしているピアニスト。日本でも2002年9月に来日し公演を行った。現在はロンドンのロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージックの教授としても活躍している。
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 Vol.1
 [第5番 ニ長調 Op.70 No.1「幽霊」/
  第6番 変ホ長調 Op.70 No.2/
  第8番 変ロ長調 WoO.39]
フロレスタン・トリオ
[アンソニー・
  マーウッド(Vn)
 リチャード・
  ラスタ(Vc)
 スーザン・トムズ(P)]
 1999年の Gramophone Awards 室内楽部門受賞グループとして英国ナンバー・ワン・ピアノ三重奏団の地位を築いたフロレスタン・トリオ。そんな彼らが、絶賛を博したシューベルトのピアノ三重奏曲全集に続いて、新たなプロジェクトに乗り出す。これから2〜3年計画で、ついにベートーヴェンピアノ三重奏曲全集をリリースしていくというのだ。完成すればCD4枚分になるこのプロジェクトの特長は、おなじみの有名作品は当然のことながら、あまり知られていない作品番号なしの断片も収録していくという点。第1作となる当盤は、「幽霊」トリオを含む作品70の2作品のほか、1812年に作曲された変ロ長調のアレグレットWoO.39を収録。ベートーヴェン・トリオ演奏の新しいスタンダードが、生まれつつある。
CDA-67328
廃盤
アナトリー・アレクサンドロフ:ピアノ作品集
  6つの前奏曲 Op.1/ソナタ第4番 Op.19/
  長く忘れられた狂気 Op.6/3つの練習曲 Op.31/
  ロマンティック・エピソード Op.88 No.6/10
  ソナタ第3番 Op.18/光景 Op.111/悲歌と円舞曲 Op.89
ハーミッシュ・ミルン(P)
魂と風景
 テューレ・ラングストレム(1884-1947):
  メロディー/夏の夜/最後の時/風と木/
  新しい月の下の少女/パン/
 ウィルヘルム・ステンハンマル(1871-1927):
  アダージョOp.20-5/メロディー(1917)/
  森にて(1885)/月光Op.20-4/
  真夏の夕暮れOp.4-2/娘は尋ねたOp.8-2/
  少女は恋人と会ってやってきたOp.4-1
 エミル・シェーグレン(1853-1918):
  ユリウス・ヴォルフの
   「タンホイザー」による6つの歌曲Op.12
 ヨスタ・ニューストレム(1890-1966):
  歌曲集「魂と風景」(1950)/
  歌曲集「岩礁にて」(1949)/
  「海の交響曲」(1948)〜それがすべて
ミア・ペアション(S)
ロジャー・
 ヴィニョールズ(P)
 スウェーデンのソプラノ、ミア・ペアションは1998年から国外でも主にオペラの分野で活躍している注目の逸材。持ち役を見ると「フィガロの結婚」のスザンナ、「ヘンゼルとグレーテル」のグレーテル、「薔薇の騎士」のゾフィーとあり、主にドイツ・オペラを中心に活躍しているようだ。hyperionへのデビュー盤であり、ソロとしてのデビューでもある本作では故郷スウェーデンの美しい歌曲をセレクト。
ウォルトン:戴冠式テ・デウムと合唱曲集
 女王のファンファーレ/戴冠式テ・デウム/リタニー(第1版)/12(キリストの12使徒)/
 私を刻みつけてください/マニフィカト/ヌンク・ディミティス/
 音楽は生まれてどこへ行くのか?/ユビラーテ・デオ/ミサ・ブレヴィス/太陽の頌歌/
 リタニー(第2版)/われらこの祝祭を喜び/ヘロデド王とコック/
 オール・ディス・タイム/ホワット・チアー/リタニー(第3版)/アンティフォン
  スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー(cho.)、ウォーレス・コレクション
 ウォルトン生誕100周年とエリザベス女王2世戴冠50周年を記念して発売されるCD。
 少年期のウォルトンは、美声の持ち主であり歌唱力もあったことから、オックスフォードのクライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊に入隊し活躍した。この頃からすでに音楽的才能を発揮したウォルトンはかなりの数の無伴奏合唱曲、独唱曲などを作曲し、声楽家であった両親をはじめ、周囲を驚嘆させた。ここに収録されている作品の多くは彼の中期に書かれたものが多く、円熟した作曲技法による官能的で知的な合唱曲が集められている。アルバム・タイトルである「戴冠式テ・デウム」はオーケストラ、オルガン、合唱のための作品。オルガンと合唱の掛け合いを主とした曲で、ちょっと大げさでドラマティックなウォルトンならではの個性が十二分に反映されており、数あるイギリスの合唱曲の中でも傑出した作品といえる。
 ポリフォニーはスティーヴン・レイトンによって1986年に創設された声楽アンサンブル。イギリスで大成功を収めた後、フランス、スペインをはじめとするヨーロッパ各国でも高く評価され、さまざまなフェスティヴァルに出演し好評を得ている。録音も精力的に行い「ブリテン:合唱曲集」(CDA-67140)は2001年のグラモフォン・アウォーズでコーラル部門賞を獲得した。
 エリザベス・ウォルフィッシュはイギリスを代表する女流ヴァイオリニスト(ピリオド楽器を使用)。その抜群のテクニックと豊かな音楽性は他の演奏家たちからも一目置かれる存在。ソロおよび自身のグループであるコンヴィヴィウムでの活動のほか、一流アーティストとの共演も数多い。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.27
 カミーユ・サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集

  [第1番 ニ長調Op.17/第2番 ト短調Op.22/
   第3番 変ホ長調Op.29/第4番 ハ短調Op.44/
   第5番 ヘ長調Op.103]/
  ワルツ・カプリース「ウェディング・ケーキ」/
  ラプソディ狂詩曲Op.73/アレグロ・アパッショナートOp.70/
  ピアノと管弦楽のための幻想曲「アフリカ」Op.89
スティーヴン・ハフ(P)
サカリ・オラモ指揮
バーミンガム市so.
 録音:2000年1月&9月、バーミンガム・シンフォニー・ホール。録音完了以来、外誌でハフとオラモの絶妙のコンビネーションがリリース前から話題になっていたもの。1978年から2007年までの「英グラモフォン誌年間最優秀ディスク」の中から選出された最高の1枚に贈られる「ゴールド・ディスク賞」に輝いた、文字通り名盤中の名盤。
 サン=サーンスのピアノ協奏曲全集はここ10年ほど、ほとんど新録音がなかった。それは、曲の性格がどれも大きく異なり、一筋縄で押し切れる作品ではないせいでもあるだろう。小気味よいテンポで駆け抜けるハフのピアノと、若くしてラトルの後任となったオラモによるアイディアいっぱいの演奏、両者の対話は雄弁で、かつ変化に富んでいる。
 この録音のセッションが成功裏に完了したことが2000年中に英誌で伝えられるなど、既にイギリスでは発売前から注目されていた。知性派ハフはこのロマンティック・コンチェルト・シリーズに3回目の登板。これまでのシャルヴェンカ&ザウアー(CDA-66790)、メンデルスゾーン(CDA-66969)も高い評価を得ている。なお、ラトルの後任としてバーミンガムに着任した注目の逸材、サカリ・オラモが起用されたことも注目に値する。
フォーレ:歌曲全集 Vol.1
 水夫たち Op.2 No.2/ただひとり! Op.3 No.1/
 漁師の歌 Op.4 No.1/舟歌 Op.7 No.3/
 タランテラ Op.10 No.2/河のほとりで Op.8 No.1/
 ゆりかご Op.23 No.1/墓地で Op.51 No.2/
 涙 Op.51 No.1/歌曲集「ヴェネツィア」Op.58/
 黄金の涙 Op.72/伴奏 Op.85 No.3/
 波にただよう花 Op.85 No.2/歌曲集「幻影」Op.113/
 それこそ平和 Op.114/歌曲集「幻想の水平線」Op.118
フェリシティ・ロット、
ジェニファー・スミス、
ジェラルディン・マクグリーヴィー、
ステッラ・ドゥフェクシス(S)
ジョン・マーク・エインズリー(T)
クリストファー・モルトマン、
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
 世評高いシューベルト歌曲全集(完結)、シューマン歌曲全集(進行中)のみならず、フランス芸術歌曲の分野におけるhyperionの意気込みも尋常ならざるもので、すでにコンプリートなセットだけでも、シャブリエ、ショーソン、デュパルク、デュレ、セヴラックがある。また、全集ではないもののビゼー、グノー、アーン、サン=サーンスの歌曲もカタログにある。
 そんな流れから当然出てくるだろうと思われたフォーレの第1弾。1970年代前半に行われたアメリング、スゼー&ボールドウィンの全集を過去のものとするべく組まれた布陣もロット、ヴァーコーを中心とした強力なもの。また「現代のジェラルド・ムーア」と形容される名伴奏者グレアム・ジョンソンの参加もhyperionなら当然。なお、フランス語の詩の解釈者としても一家言あるジョンソンが各曲ごとに注釈コメントを書いている点も貴重といえる。
ガブリエル・フォーレ(1845-1924):歌曲全集 Vol.2
 5月 Op.1-2/この世のすべての魂 Op.10-1/
 ある僧院の廃墟で Op.2-1/リディア Op.4-2/
 君なくて Op.5-3/秋の歌 Op.5-1/悲しみ Op.6-2/
 夢のあとで Op.7-1/旅人 Op.18-2/ただひとり! Op.3-2/
 秋 Op.18-3/歌を教える妖精 Op.27-2/降誕祭 Op.43-1/
 月の光 Op.46-2/憂鬱 Op.51-3/生まれ給うた聖なる御子が/
 祈りに/牢獄 Op.83-1/9月の森で Op.85-1/
 歌 Op.94/歌曲集「閉じられた庭」 Op.106
ジェニファー・スミス(S)
ジェラルディン・マクグリーヴィー(S)
フェリシティ・ロット(S)
ステッラ・ドゥーフェクシス(S)
ジョン・マーク・エインズリー(T)
ジャン=ポール・フシェクール(T)
クリストファー・モルトマン(Br)
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
 第1巻(CDA-67333)が大きな反響を呼び、音楽雑誌等でも高い評価を獲得するなど素晴らしいスタートを切ったフォーレ歌曲全集、第2巻。
 今回も第1巻同様フェリシティ・ロット、スティーヴン・ヴァーコー、そして名伴奏者グレアム・ジョンソンといった強力アーティスト陣は健在。
フォーレ:歌曲全集 Vol.3
 私は口づけをしたから/オリンピオの悲しみ/
 讃歌 Op.7 No.2/シルヴィ Op.6 No.3/
 歌曲集「ある1日の詩」Op.21/ネル Op.18 No.1/
 二人の愛 Op.23 No.2/秘めごと Op.23 No.3/
 愛の歌 Op.27 No.1/捨てられた花 Op.39 No.2/
 贈り物 Op.46 No.1/「シャイロック」組曲 Op.57/
 町人貴族のセレナード/歌曲集「優しい歌」Op.61/
 山鳩 Op.87 No.2/沈黙の贈り物 Op.92
フェリシティ・ロット、
ジェニファー・スミス(S)
ジョン・マーク・エインズリー、
ジャン=ポール・フシェクール(T)
クリストファー・モルトマン、
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
ロナン・オホーラ、
グレアム・ジョンソン(P)
 Vol.1(CDA-67333)、Vol.2(CDA-67334)の発売以来、豪華演奏者陣による素晴らしいパフォーマンスが大きな反響を呼び高い評価を獲得しているシリーズの。今回もこれまでと同じくフェリシティ・ロット、スティーヴン・ヴァーコー、ジェニファー・スミス、そして名伴奏者グレアム・ジョンソンといったHyperionならではの強力アーティスト陣が名を連ねている。
フォーレ:歌曲全集 Vol.4
 蝶々と花 Op.1 No.1/愛の夢 Op.5 No.2/
 ある僧院の廃墟で Op.2 No.1/あけぼの/罪の償い Op.8 No.2/
 朝の歌 Op.6 No.1/この世で Op.8 No.3/夜明け Op.39 No.1/
 夢の国 Op.39 No.3/イスファハーンのばら Op.39 No.4/
 夜想曲 Op.43 No.2/ばら Op.51 No.4/夕暮れ Op.83 No.2/
 消えない薫り Op.76 No.1/アルペッジョ Op.76 No.2/
 劇音楽「ペレアスとメリザンド」Op.80〜メリザンドの歌/
 もっとも心地好い道 Op.87 No.1/ヴォカリーズ=エチュード/
 歌曲集「イヴの歌」Op.95
フェリシティ・ロット、
ジェニファー・スミス、
ジェラルディン・マクグリーヴィー(S)
ジャン=ポール・フシェクール(T)
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
 世界一流の歌手たちの歌声による演奏が絶賛され、大きな反響を呼んできたフォーレの歌曲全集も今回の第4巻で遂に完結。今回のアーティスト陣もフェリシティ・ロット、ジェニファー・スミス、スティーヴン・ヴァーコー、そしてHyperionの誇る名伴奏者グレアム・ジョンソンなど超一級の演奏家ばかり。
 ブックレットには原語であるフランス語による歌詞とグレアム・ジョンソンによる英語訳の歌詞を併記。また全4巻に収録されている楽曲のインデックスも記載されており、演奏同様充実の内容と仕上っている。
アームストロング・ギブズ(1889-1960):歌曲集
 鐘 The Bells Op.14 No.2/
 夜じゅう口笛を吹いて過ごす人へ/夏の夜/
 野原にいっぱい/気をつけて、未熟な心/
 私が21だったとき/樺の木/子守歌/
 眠れる森の美女/夏の水のバラード/
 トム・オベドラム/狂った王子/鬱病患者/
 怠惰な月!/拒まれた恋人/威張ったパピー/
 航海の帰路/オニユリ/みごとな滝/
 タイターニア/デーンジャー島/
 暗闇がやってくる/シルバー/ヤドリギ/
 雄牛たち/高地にて/ビアサイドにより/
 アラビア/アンのゆりかごの歌/5つの眼/
 さまよう人/氾濫した小川/
 狂った船長の4つの歌
ジェラルディン・
 マクグリーヴィー(S)
スティーヴン・
 ヴァーコー(Br)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 指揮者サー・エイドリアン・ボールトの強いすすめで作曲家になったといわれるイギリス・エセックス生まれのアームストロング・ギブズ。合唱付きの交響曲など大規模な作品もある人だが、絶妙な味わいを見せる歌曲の方がより重要とされている。
ボルトキエヴィチ:
 交響曲第1番 Op.52/交響曲第2番 Op.55
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコットランドso.
 ロシア生まれでウィーンに移ったボルトキエヴィチのチャイコフスキー的な交響曲。2曲とも初録音。イギリス指揮界の成長株、ブラビンズの演奏で。
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):
 ピアノ四重奏曲/
 無名作家の愛(テノールとギターのための)/
 「ファサード」〜ワルツ(ピアノ独奏のための)/
 パッサカリア(チェロ独奏のための)/
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ナッシュ・アンサンブル
 ウォルトンの個人的なつきあいから生まれた小品ばかりが収められた粋な企画。「無名作家の愛」はピーター・ピアーズとジュリアン・ブリームのコンビのために、 「パッサカリア」はロストロポーヴィチのために書かれたもの。ウォルトンの格調高い管弦楽作品とは違った、肩の力が抜けた作品が聴き手を楽しませてくれる。ナッシュ・アンサンブルの演奏はいつもながら極上。
CDA-67341/2
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[2CD-R]
ラヴェル:ピアノ独奏作品全集
 古風なメヌエット/亡き王女のためのパヴァーヌ/
 ソナチネ/高雅にして感傷的なワルツ/クープランの墓/
 グロテスクなセレナード/水の戯れ/夜のガスパール/
 ハイドンの名によるメヌエット/前奏曲/
 ボロディン風に/シャブリエ風に/鏡
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2000年3月20日-23日、ライトシュタッデル、ノイマルクト、ドイツ/2001年8月11日-14日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:アンジェラ・ヒューイット
バッハ・トランスクリプションズ3
 バッハ/
 パーシー・グレインジャー(1888-1961)編曲:
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
 イグナツ・フリードマン(1882-1948)編曲:
  コラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV.599
 ウィリアム・マードック(1888-1942)編曲:
  協奏曲 ニ短調(ヴィヴァルディ原曲)
 イグナツ・フリードマン編曲:
  カンタータ第66番 BWV.66〜喜べ、汝らもろびとの心よ
  ブランデンブルク協奏曲第3番/朝の歌/
  ヴァイオリンのためのパルティータ第2番〜ブーレ/
  世俗カンタータ「狩りこそがわが喜び」BWV.208 〜
   アリア「羊は安らかに草をはみ」/
  ヴァイオリンとチェンバロのための6つのソナタ〜
   ガヴォット(ロンドー)
 パーシー・グレインジャー編曲:
  平均律クラヴィーア曲集第1巻〜第20曲 フーガ イ短調/
  平均律クラヴィーア曲集第2巻〜第6曲 フーガ ホ長調
 イグナツ・フリードマン編曲:
  フルート・ソナタ第2番〜
 パーシー・グレインジャー編曲:楽しい鐘の音
   (世俗カンタータ「狩りこそがわが喜び」BWV.208 の
   アリア「羊は安らかに草をはみ」に基づく
   フリー・ランブル)
 イグナツ・フリードマン編曲:
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
ピアーズ・レーン(P)
 「バッハ・トランスプリクションズ」がシリーズ化。「ブゾーニ篇」に続く「フリードマン、グレインジャー&マードック篇」。
 19世紀半ば、ロマン派の揺籃期(偉大な作曲家たちがあらためてバッハを再認識した時代)から、第2次大戦後までバッハのオルガン、合唱、管弦楽作品に対して、様々なピアノ・トランスクリプションのアプローチがなされてきた。その数はなんと数千にも及ぶといわれている。Hyperionは好評を持って迎えられたデミジェンコによるブゾーニ編盤の成功を受けて「バッハ・トランスクリプションズ」のシリーズ化を実施、様々な作曲家たちによるバッハ再創造の試みを体系化してゆくという。
 ヒューイットの「バッハ・アレンジメンツ」(CDA-67309)が一昨年のhyperion年間ワールド・セールス・チャートのトップに輝いたことは、以前にもお伝えしたとおり。ニコライ・デミジェンコによる2つの「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ」(Vol.1;1992年リリース、CDA-66566/Vol.2:2002年リリース、CDA-67324)も世界で大好評を博した。かつてグレン・グールドの寡占状態が長く続いたレコード業界の「ピアノによるバッハ」は、いまやhyperion勢がその王座奪取を虎視眈々とうかがうほどの勢いを持つ、といってもあながち誇張にはならないだろう。今回再スタートした「トランスクリプションズ」シリーズに起用されたのは、当代きっての知性派ピアーズ・レーンその人。アムラン、ヒューイット、デミジェンコ、ハフ、オズボーンといった名手揃いのhyperionのピアニストの中でもとびきり端正なアプローチで、違いの分かるコアなファンを唸らせている。これまでサン=サーンス、スクリャービン、ダルベールの演奏でみせた一陣の風のようなタッチを武器にトランスプリクションズの華麗な舞いを見せてくれることだろう。
 ロマン派の揺籃期に生を受け、20世紀半ばまで生きたフリードマン、マードック、グレインジャーは、非ドイツ語圏のコンポーザー=ピアニストという共通項でも括ることができる。ポーランドのクラコフに生まれ、「ショパンの詩情とリリシズム」を受け継いだといわれるフリードマンは、ヨゼフ・ホフマンと並び称されるほどの、ヨーロッパでも指折りのショパン弾きだった。オーストラリアのメルボルンに生まれ、18歳でロンドンに渡ったマードックは、レコード・ファンにとってはハミルトン・ハーティと組んでベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を世界初録音したピアニストとして長く記憶されるべき人物。そして、同じくメルボルンに生まれ、8歳で渡欧、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして活躍する一方、作曲、民謡収集とその編曲、自動演奏機械の製作、執筆活動など、あらゆる場面で持ち前のヴァイタリティーを発揮したグレインジャーは古楽復興運動にもまた熱心だった。グレインジャーのバッハ・トランスクリプションズはこのCDにすべて収められているのだ。ピアーズ・レーンは、生まれこそロンドンだが、現在オーストラリア国籍を保持し、ブリスベンに居を構えている。今回レーンが起用されたのはグレインジャーに敬意を表する意味もあったかもしれない。
 トラックリストを見ればわかるように、このCDでは、主としてフリードマンとグレインジャーのコントラストに焦点が当てられている。それは、有名な「トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565」の「グレインジャー版」が冒頭に置かれ、12曲を経て同じ曲の「フリードマン版」で締めくくられるところに象徴されている。
新発見のリスト Vol.1
 フランツ・リスト:
  「マリー・ツー・ザイン・
    ウィットゲンシュタイン王女のアルバム」より(1847)
    [アルバムの綴り S.166n/リリー S.166m-1/
     ハルヤ Hrya S.166m-2/マツレク Mazurek S.166m-3/
     クラコヴィアク Krakowiak S.166m-4]/
  ツィゴイネル叙事詩 S.695b(ca.1848)
   [第1番 ハ短調/第2番 ハ長調/第3番 変ニ長調/
    第4番 嬰ハ長調/第5番 変ニ長調/第6番 ト短調/
    第7番 イ短調「ラコッツィ行進曲」/
    第8番 ニ長調/第9番 変ホ長調/
    第10番 ヘ長調/第11番 イ短調]/
  ハンガリーの有名な旋律 S.243a(1866以降)/
  「巡礼の年第3年」〜3つの初期の草稿/
  アンジェラス、守護天使への祈り
    S.162a/1bis(第1版の第2草稿)/
  ものみな涙あり S.162d(中間版)/
  後奏曲「スルスム・コルダ
       (心を高めよ)」(第1草稿)/
  悲しみのゴンドラ S.199a(ヴェネチアでの初稿)/
  3つのアルバムの綴り
   [変ヘ短調 S.163/イ長調「フリスカ」S.166k/
   ト長調(ダンテ交響曲の発展形)]/
  おお、愛しうる限り愛せ! S.540b
レスリー・ハワード(P)
 まだまだ続く!!! ハワードのリスト。CDにして全95枚、編曲ものも含めたリストのピアノ作品の完全な全集を録音するという前人未踏の偉業を成し遂げたレスリー・ハワード。hyperionがハワードにつけたキャッチは「飽くなき挑戦を続ける男」だが、その挑戦には続きがあった。新たに発見された遺稿、草稿を丹念に拾い、それをすべて録音してしまうという。これはその第1弾。「マリー・ツー・ザイン・ウィットゲンシュタイン王女のアルバム」「ツィゴイネル叙事詩」など新発見の作品もさることながら、名作の誉れ高き「巡礼の年第3年」「悲しみのゴンドラ」の草稿ヴァージョンまで加わった、興味津々の逸品。もちろんすべて世界初録音。
CDA-67347
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[CD-R]
シューベルト:
 ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D.929/
 ピアノ三重奏曲第2番
  〜フィナーレ;アレグロ・モデラート(初版)
フロレスタン・トリオ
[スーザン・トムズ(P)
 アンソニー・
  マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)]
 シューベルトが亡くなる1年前の1827年に作曲され、1828年に出版された「ピアノ三重奏曲第2番」は、シューベルトの室内楽曲の中でも最も特徴的な作品のひとつである。それは強烈なリズムを持った第1楽章、スウェーデンの民謡を思わせるメロディーが印象的な第2楽章、優しいワルツと力強いダンスを融合したような第3楽章、歌心あふれる第4楽章、とそれぞれの楽章がシューベルトの晩年の感情をあますところなく表現しているからだ。ピアニスト、スーザン・トムズは今回のレコーディング・セッションで「私たちのレパートリーの中でも最も記念碑的な作品である」と語ったという。それは長い間、多くのピアノ三重奏曲を演奏してきた彼女にとって最重要曲であることを意味するものだ。そしてこの録音では第4楽章のファースト・ヴァージョンが収録されていることが注目される。この作品を出版する際にシューベルトは第4楽章から98小節をカットしている。オリジナル版と従来演奏されている版が両方聴けるこの録音は貴重だ。
 イギリスを代表する名手たちによって1995年に結成されたフロレスタン・トリオは瞬く間に「世界第1級のピアノ・トリオ」と称され、ウィグモア・ホールをはじめ世界各国で公演(日本へも2000年に来日し、素晴らしい演奏を披露した)。その演奏力の高さと表現力は世界の音楽誌、批評家からも絶賛され、Hyperionから発売された「シューマン:ピアノ三重奏曲」(CDA-67063)は1999年度のグラモフォン・アウォーズ、チェンバー部門賞に輝いた。トリオの中心人物であるスーザン・トムズは以前ドーマス(ピアノ五重奏団)を主宰し、約15年間活動(ちなみにこのドーマスが発売したフォーレ:ピアノ五重奏曲(CDA-66766/MCDA-66766)もグラモフォン賞を受賞している、現在はフロレスタン・トリオの主宰者、ソリスト、教授として活躍している。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.34
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):
  ピアノと管弦楽のための作品全集

  ピアノ協奏曲 ハ短調 Op.12
  詩的交響曲 Op.37/幻想的バレエ Op.6
  スケルツォ=カプリス Op.25
スティーヴン・クームズ(P)
ロナルド・コープ指揮
BBC スコットランドso.
 ピエルネが「ロマン派」かという議論はさておき、ここに収録されている曲目はOp.12の協奏曲を除いて、ほとんどインターナショナルなカタログから抜け落ちてしまっているので、こうしたまとまった形で出るとなれば、フランス音楽ファンなら見逃せない。
ルイス・モロー・ゴッチョーク(1829-1969):
 ピアノ作品集 Vol.6

  ヴェニスの謝肉祭 Op.89/葬送行進曲 Op.64/
  ヴィジョン・エチュード(遺作)/
  悲しみのカプリス Op.56/春の愛のマズルカ Op.40/
  2つのマズルカ Op.6〜金の首飾り/
  オシアン舞曲 Op.12/空気の精のダンス Op.86/
  Le Sourire d'une jeune fille/
  ジュネス(青春時代)Op.70/
  ドニゼッティの「ファヴォリータ」による大幻想曲
フィリップ・マーティン(P)
 19世紀のアメリカ生まれのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ゴッチョークのピアノ作品をまとめた世界初の全集も、好評のうちに6作目を迎えた。 ラテン・アメリカ風の親しみやすいメロディがゴッチョークのトレードマークといえるが、今回は彼が学んだヨーロッパの影響が色濃く残った作品を集めた、シリーズの中でも異色の1枚といえる。
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
 幼な児イエスに注がれる20の眼差し
スティーヴン・オズボーン(P)
 「若々しさに溢れた演奏」(吉田秀和|朝日新聞紙上にて)。 hyperionレーベルが、その誇る強力なピアノの布陣 ―― アムラン、ヒューイット、ハフ、デミジェンコ ―― に続けとばかりに強力プッシュしているのが、このスティーウン・オズボーン。カプースチンのピアノ作品集(CDA-67159)もロングセラー。
CDA-67354
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[CD-R]
ロマンティック・ピアノ協奏曲シリーズ Vol.31
 ローベルト・フックス(1847-1927):
  ピアノと管弦楽のための協奏曲 変ロ短調 Op.27
 フリードリヒ・キール(1821-1885):
  ピアノ協奏曲 変ロ長調 Op.30
マーティン・ロスコー(P)
マーティン・
 ブラビンズ指揮
BBC スコットランドso.
 ロマン派ピアノ・コンチェルトの隠れた名作を次々と掘り起こすこのシリーズの31枚目。フックスはブラームスの友人であり、またウィーン音楽院の教授としてマーラー、シベリウス、フランツ・シュミット、シュレーカー、ヴォルフ、ツェムリンスキーを育てた人物だけにあなどれない。
ロシア歌曲集
 ムソルグスキー:歌曲集「子供部屋」
 プロコフィエフ:5つの詩 Op.27
 ショスタコーヴィチ:
  S.チョールヌイの詩による5つの風刺 Op.109
 ブリテン:
  歌曲集「詩人のこだま」Op.27(プーシキンの詩による)
ジョーン・ロジャーズ(S)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 2001年にCBE勲章を授与されるなど、イギリスで絶大な人気を誇るロジャーズの歌曲アルバム第4弾。ロシアものとしては1992年に録音されたチャイコフスキー歌曲集(CDA-66617)以来12年ぶり。
天のエルサレム
 〜ビクトリア朝時代のヴォランタリーと賛美歌、
   コラール、讃歌を基にした
    オルガンのための演奏会用小品

 メンデルスゾーン(W.T.ベスト(1826-1897)編):
  オラトリオ「聖パウロ」の序曲
 エドワード・シラス(1827-1909):
  聖アンの賛美歌によるファンタジアOp.93
 ジョージ・アレクサンダー・
  マクファーリン(1813-1887):
   「ウィンザー」の讃歌旋律によ変奏曲
 オリヴァー・キング(1855-1923):
  レントのためのプレリュードOp.10-2
 ウィリアム・スパーク(1826-1897):
  古い夕べの讃歌(主題、変奏とフーガ)
 チャールズ・ステッガール(1826-1905):
  ポストリュード(天のエルサレム)
 チャールズ・ウィリアム・ピース(1858-1928):
  シンフォニック・ポエムOp.27より
グレアム・バーバー(Org)
 オルガンのための非常に珍しい作品集。
ドビュッシー:歌曲集
 星月夜/麦の花/春が来た/マンドリン/
 ボードレールの5つの詩
 [バルコニー/夕べの調べ/
  噴水/黙想/恋人たちの死]/
 夕べの鐘/ロマンス/鐘/
 3つの歌曲(ヴェルレーヌの詩による)
  [海はさらに美しく/角笛の音は悲しく/
   垣根のつらなり]/
 艶なる宴 第2集
  [無邪気な人たち/牧神/感傷的な会話]/
 フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード
  [恋人に捧げたヴィヨンのバラード/
   母の願いにより聖母に祈るために
   ヴィヨンが作ったバラード/
    パリの女のバラード]
クリストファー・
 マルトマン(Br)
マルコム・
 マルティノー(P)
 「ボードレールの5つの詩」などの、ドビュッシーおなじみの名曲に加え、1880年から90年代に書かれた初期の知られざる名曲をバランスよく収録した1枚。特に1880年、ドビュッシーが18歳の時に初めて出版された作品として知られる「星月夜」も聴けるのがうれしいところ。スタイリッシュな歌唱が持ち味のバリトン歌手マルトマンが、ここでは歌詞の1字1句に対して敏感に反応し、きわめて繊細な世界を奏でている。マルコム・マルティノーの好サポートも聴きどころ。
イタリアのバロック音楽
 〜2本のトランペット、弦楽と通奏低音のための音楽

   アレッサンドロ・メラーニ(1693-1703):
    5声のソナタ ハ長調
   マウリツィオ・カッツァーティ(c1620-1677):
    4声のソナタ ト短調「ラ・センピエーラ」
   アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):
    セレナータ「船遊び」〜シンフォニア ニ長調
   ジュゼッペ・マリア・ジャッキーニ(c1663-1727):
    5声のソナタ ニ長調
   ジョヴァンニ・バティスタ・
    ヴィターリ(1644-1692):
     ソナタ イ短調「サッサテッリ」Op.5-10
   フェルディナンド・アントニオ・
    ラッツァーリ(1678-1754):6声のソナタ ニ長調
   ジョヴァンニ・レグンツィ(1626-1690):
    ソナタ ホ短調Op.10-17
   アンドレア・グロッシ(17世紀後半):
    5声のソナタ ニ長調Op.3-10
   ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709):
    ソナタ ニ長調G7
   アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
    4声のソナタ第1番 ヘ短調
   アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
   2つのトランペットのための協奏曲 ハ長調RV.537
アリソン・バルサム(Tp)
クリスピアン・スティール・
 パーキンス(Tp)
ピーター・ホルマン
(Org/ディレクター)
パーリー・オヴ・
 インストゥルメンツ
 イギリスの新進女性トランペット奏者、アリソン・バルサムのデビュー・レコーディング。ギルドホール音楽演劇学校で学び、さらにパリ音楽院を2001年に首席で卒業、1998年Bのヤング・ミュージシャンズ・コンペティション第1位、2000年モーリス・アンドレ国際コンクールで「最も美しいサウンド」部門のプリミエ・プリを獲得。今回のレコーディングではイギリス古楽界の大御所、クリスピアン・スティール・パーキンスがサポートしているのも注目。バルサムはイギリス古楽のトランペットをしょって立つ存在になるかもしれない。
CDA-67360
(2CD)
廃盤
ロビン・ホロウェイ(1943-):
 金色のゴルトベルク
ミカレフ=イナンガ・
 ピアノ・デュオ
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
 セレナータ「セーヌ川に祝う」RV.693(*)/
 セレナータ「グロリアとヒメネオ」
  (別名:我が素晴らしき王宮にて)RV.687
キャロライン・
 サンプソン(S)
ヒラリー・サマーズ(A)
アンドルー・フォスター=
 ウィリアムス(B)
チャールズ・
 ダニエルズ(T)
ロバート・キング
(ディレクター)
キングズ・コンソート
 &cho.
 (*)は完全版による初録音。キングズ・コンソートによるヴィヴァルディの宗教音楽作品全集のリリースはすでに8巻を数えている。 これまでだれも本格的には手を付けなかった意義ある仕事だけに、派手な動きではないものの、古楽・バロック・ファンの関心はリリースのたびに盛り上がりをみせている。今回のディスクは、 その宗教音楽のシリーズとはまた別もの。これまであまり顧みられなかったセレナータを本格的に取り上げた。セレナータとは様式的にはカンタータとオペラの中間に位置するもので、ある出来事や特定の人物を祝うためにつくられたものだという。「セーヌ川に祝う」は、一言でいうならヴィヴァルディ版「水上の音楽」とでもいうべき機会音楽。この作品、楽譜に失われた部分があり、完全な演奏は今まで存在しなかった。 これはロバート・キングが補筆・改訂したもので、フィナーレに到達する前に終わってしまっていたこれまでの録音とは比較にならないほど大規模(約85分)でちゃんと完結したものだ (OPUS111のアレッサンドリーニ盤はCD1枚分)。オーケストレーションも鮮明で、通奏低音はリズムと生命力にあふれている。この新しい版では、ロバート・キングにより、 カラフルな管楽器セクションが復元され、加えられている。「グロリアとヒメネオ」はルイ15世の結婚を祝うために書かれた作品。これもめったに録音されないだけに、ヴィヴァルディ・ ファンにとって貴重な録音となることは間違いない。 この2曲のセレナータが書かれた1725年から26年というのは、「調和の霊感」「ラ・ストラヴァガンツァ」「和声の創意と試み」(「四季」が含まれている)がヨーロッパ全土で話題になり、当時としては珍しく、 次々と楽譜出版がなされた時期のすぐ後にあたる。創作活動の絶頂期だった頃のヴィヴァルディの作品も、掘ればまだまだ宝の山なのだということを実感させてくれるディスク。
エドワード・エルガー(1857-1934):
 オルガン・ソナタ第1番 ト長調 Op.28
 エニグマ変奏曲 Op.36(キース・ジョン編曲)
キース・ジョン(Org)
 1980年代の初頭からCD時代の到来とともに、「展覧会の絵」や「威風堂々」など、つまり「オーケストラル・ショウピース」と呼ばれる作品をオルガンで演奏する試みがちょっとしたブームになったことを覚えておいでの方もいるだろう。イギリス・グロースター生まれのキース・ジョンもそうした作品を自ら編曲していたオルガニスト。彼は「展覧会の絵」、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」、ヘンデルの「水上の音楽」から、シューマンの「トッカータ」、さらにはバッハ/ブゾーニの「シャコンヌ」までレパートリーにしている。今回の「エニグマ変奏曲」は、キースが教会で演奏しているところをたまたま電話で聴いた合唱団ポリフォニーの指揮者スティーヴン・レイトンが驚き、その強い勧めで録音される運びになったという。もともとオルガン的な旋律やハーモニーが頻出するエルガーの作品だけに、これは要注目。ちゃんとエルガー自身のオルガン・ソナタをカップリングしているのはインテリジェンス漂うhyperionらしいところ。
ロマンティック・ピアノ協奏曲シリーズ Vol.33
 クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924):
  ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.56/
  ピアノ協奏曲第3番 嬰ハ短調 Op.80
セタ・タニエル(P)
タデウシュ・ストルガワ指揮
NDRハノーヴァー放送po.
 録音:1996年。Collinsからリリースされていた音源の移行再発売。タニエルがhyperionを拠点に活動するようになったので、このシリーズに組み込まれた。ハフが演奏した第4番もこのシリーズでリリースされていたので、4曲あるシャルヴェンカのピアノ協奏曲はこれで第1番を残すのみとなった。ポーランド生まれのシャルヴェンカはヨーロッパだけでなく、ニューヨークにも活動の拠点をかまえて精力的に活動していた。そのため特に英語圏での支持率が高い作曲家でもある。ラフマニノフにもひけをとらないロマンティックな作風は意外に多くのファンがいる。
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
 アーメンの幻影(1943)(*)
 ポール・デュカスのトンボー(墓)のための小品(1935)
 ロンドー(1943)
 ファンタジー・ブルレスク(滑稽な幻想曲)(1932)
スティーヴン・オズボーン(P)
マーティン・ロスコー(P;*)
 「幼な子イエスにそそぐ20の眼差し」(CDA-67351/2)が「深い詩情と魅惑的な色合いを伴う堂々としたヴィルトゥージティ(英グラモフォン誌)」と絶賛された気鋭のピアニスト、スティーヴン・オズボーンの最新作。前作から2年を経て、ついにメシアン・ファン待望の第2弾が登場。名作「アーメンの幻影」は先発の「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ−4/フェインベルク編(CDA-67468)」でも見事な演奏を聴かせてくれたマーティン・ロスコーとのコンビネーションが話題。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.3
 イェネ・フバイ(1858-1937):
  ヴァイオリン協奏曲第3番ト短調 Op.99/
  ヴァイオリン協奏曲第4番イ短調 Op.101
   「コンチェルト・オール・アンティカ」/
  ハンガリーの主題による変奏曲 Op.72
ハガイ・シャハム(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコットランドso.
 hyperion名物ロマンティック・ピアノ・コンチェルトに呼応すべく企画されたヴァイオリン・コンチェルト・シリーズ、これが早くも第3弾となる。ハンガリー系の演奏家たち(オーマンディ、ティボール・ヴァルガ、カール・フォン・カラグリ・・・など)のプロフィールには、「フバイに師事」という一行が出てくる。19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍し、多くの後進を育てたヴァイオリニスト兼作曲家フバイのコンチェルト作品集。第3番は作曲の師リストのピアノ協奏曲からの投影が色濃く残る作品。第4番は擬似バロック・コンチェルト。伝統的なバロックのスタイルを用い、フバイならではの色づけを加えたもの。変奏曲はハンガリーの民族色が色濃くにじみ出た作品。
 イスラエルのヴァイオリニスト、ハガイ・シャハムはたしかギル・シャハムの弟だったと思われる(プロフィールには明記されていないが)。すでにヨー・ヨー・マやスターンと共演するなど、国際的なキャリアも豊富。これがhyperionへのデビュー盤。
ベートーヴェン:
 ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97「大公」/
 アレグレット 変ホ長調 Hess.48/
 ヴェンツェル・ミュラーの歌劇より
  「私は仕立屋カカドゥ」の主題による変奏曲
   (カカドゥ変奏曲)Op.121a
フロレスタン・トリオ
 フロレスタン・トリオのベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集第2作。「大公」はルドルフ大公への献呈作。ベートーヴェンがオーストリア皇太子のルドルフにピアノを教えるようになったのは、1803年頃から。やがて友情が芽生え最大のパトロンとなった、というのは有名な話。
アムランのリスト!
  パガニーニによる大練習曲 S.141(1851)
  [ト短調「トレモロ」/変ホ長調「オクターヴ」/
   嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」/ホ長調「アルペッジョ」/
   ホ長調「狩り」/イ短調「主題と変奏」]
  シューベルトによる3つの行進曲
   [葬送行進曲/アレグレット・フオコーソ/騎兵隊行進曲]
マルク=アンドレ・
 アムラン(P)
 録音:2002年2月。
 フランツ・リストは、1832年、パリでヴァイオリンの名手パガニーニの超人的技巧と悪魔的容貌に接し、「ピアノにおけるパガニーニ」になることを決意したという逸話が有名だ。その若きリストの思いがストレートに出たのがこの「パガニーニ大練習曲」だと言われる。リスト初期の成功作となったこの作品、実質的には「24のカプリース」をとことん技巧的にピアノ編曲したもの。有名な第3番「ラ・カンパネッラ」のみヴァイオリン協奏曲第2番から編まれている。「リスト弾き」といわれる人でも、特に有名なこの「ラ・カンパネッラ」のみを弾くことが多いこの曲、デジタル録音時代になって録音こそ増えたが、今ひとつ決定盤に欠けていた。
 空前絶後の技巧で不滅の金字塔を打ち立ててきたアムランの、これが待望の最新作。アムランにとってCD一枚丸ごとリスト作品というのは、1996年録音のライヴ盤「プレイズ・リスト」(CDA-66874)以来となる。今回入念なセッション・レコーディングだ。
 今考えればアムランは「パガニーニ・エチュード」全曲録音のための伏線も、実はしっかり張り巡らしていたのだった。2001年2月に録音された「万華鏡(カレイドスコープ)」(CDA-67275)でアムラン自作のエチュード第3番「パガニーニ=リスト:ラ・カンパネッラによる」を入れていた。このアムラン流・超絶技巧てんこ盛りの「ラ・カンパネッラ」は、明らかに今回のアルバムへとつらなる道しるべだったのだ。
 コンポーザー=ピアニストにこだわり続けるアムランの評価はヨーロッパでもこのところますます鰻登りだ。前作のゴドフスキー:ピアノ・ソナタ ホ短調/パッサカリア(CDA-67300)はhyperionの数あるニュー・リリースの中でも空前のセールスを記録した。持ち前の超絶技巧に加え、音楽的にも深みを増しつつある、アムランの躍進ぶりには目を見張るばかり。 パガニーニ=リスト=アムラン、という3人のコンポーザー=ヴィルトゥオーゾの時空を越えた邂逅は、聴く者に最高のカタルシスを与えてくれるだろう。
ショパン:夜想曲&即興曲全集
 夜想曲;
  嬰ハ短調 Op.posth/ハ短調 Op.posth/
  変ロ短調 Op.9 No.1/変ホ長調 Op.9 No.2/
  ロ長調 Op.9 No.3/ヘ長調 Op.15 No.1/
  嬰ヘ長調 Op.15 No.2/ト短調 Op.15 No.3/
  嬰ハ短調 Op.27 No.1/変ニ長調 Op.27 No.2/
  ロ長調 Op.32 No.1/変イ長調 Op.32 No.2/
  ト短調 Op.37 No.1/ハ短調 Op.48 No.1/
  嬰ヘ短調 Op.48 No.2/ヘ短調 Op.55 No.1/
  変ホ長調 Op.55 No.2/ロ長調 Op.62 No.1/
  ホ長調 Op.62 No.2/ホ短調 Op.72 No.1/
 即興曲;
  第1番 変イ長調 Op.29/第2番 嬰ヘ長調 Op.36/
  第3番 変ト長調 Op.51/
  幻想即興曲(即興曲第4番)嬰ハ短調 Op.66
アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67371/2
(2 HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2003年11月16日-20日。解説:アンジェラ・ヒューイット
 バッハ独奏作品全集を完結させたヒューイット。初のショパンだった当アルバムは、よくある「名曲集」ではなく、夜想曲と即興曲を網羅した2枚組。ヒューイットはこれまでの録音で一貫してスタインウェイを用いていたが、このショパンでは新しく購入した現代イタリアの銘器ファツィオーリを用いている。
モーツァルト(1756-1791):ピアノ四重奏曲集
 [第1番 ト短調 K.478/第2番 変ホ長調 K.493]
ポール・ルイス(P)
レオポルド弦楽三重奏団
 録音:2002年12月6日-8日、ポットン・ホール、サフォーク。ブレンデルの弟子ポール・ルイスは、1994年のロンドン国際ピアノコンクール2位受賞をきっかけに成功を収め、新世代を代表するピアニストと賞賛、近年はHMFを中心に積極的な録音を行っている。レオポルド弦楽三重奏団はすでに3枚のCDをハイペリオンから発売。モーツァルト:ディヴェルティメントK.563 &424(CDA-67246)はサンディ・タイムズをはじめとする各メディアで絶賛されている。
わが父が教えたまいしさらなる歌
 タイン川の水(伝統曲)/
 私はあなたの歌うのを聴いた
  (エリック・コーツ/ロイデン・バリー)
 私と一緒に行く?(アラン・マーレー/
   H.J.ブランドン&P.パーク)
 子守歌(メリー・シェルドン/パドライク・コルン)
 眠りのための歌(ロード・ヘンリー・サマセット)
 ソマーセットの緑の丘
  (コーツ/フレッド・E.ウェザリー)
 山岳愛好家(W.H.スクエア/ウェザリー)
 アラビアの歌を歌ってあげよう
  (フレデリック・クレイ)
 マザー・マクリー(C.オルコット&
   E.R.ボール/A.ジョンソン・ヤング)
 ピアカデリーのバラ
  (ハイドン・ウッド/ウェザリー)
 There's a long, long trail a winding
  (ゾー・エリオット/ストダード・キング)
 古き軍隊(オドアルド・バリー/ウェザリー)
 Yes! Let me like a soldier fall
  (W.ヴィンセント・ウォーレス)
 ビコーズ(ガイ・ハーデロット/
   エドワード・テシェマハー)
 ラヴズ・オールド・スウィート・ソング
  (J.L.モロイ/G.クリフトン・ビンガム)
 神の星(コーツ/ウェザーリー)
 わが友(ウィルフォード・サンダーソン/
   ウェザーリー)
 サイモン・ザ・セラーラー
  (J.L.ハットン/W.H.ベラミー)
 タイム・トゥ・ゴー
  (W.サンダーソン/ウェザリー)
 エコー(ロード・H・サマセット/
   クリスティーナ・ロゼッティ)
 今日の歌(スターンダール・ベネット/
   ベレスフォード・ロード)
 Just a‘wearyin’for you
  (カリー・ジェイコブス・ボンド/
   フランク・スタントン)
 サリー・ガーデンへ下りて
  (ハーバート・ヒューズ/W.B.イェーツ)
 オルフェウスと彼のリュート
  (アーサー・サリヴァン/シェイクスピア)
 カシミリの歌
  (エミー・ウッドフォード・フィンデン/
   ローレンス・ホープ)
 夕暮れに
  (アニー・フォーテスキュー・ハリソン/
   メタ・オレッド)
 ダウン州の星(伝統曲)
 完璧な日(カリー・ジェイコブス・ボンド)
 シー・ムーヴド・スロー・ザ・フェア(伝統曲)
トマス・アレン(Br)
マルコム・マルティノ(P)
 『わが父が教えたまいし歌』(CDA-67290)の続編。イギリス生まれの世界的バリトン歌手トマス・アレンが幼少の頃から親しんでいたポピュラー曲をメローな歌声でしっとりと聴かせる。
トリオディオン
 アルヴォ・ペルト:
  勝利の後(*)/シメオンの頌歌(*)/息子はどこへ.../
  我は真なる葦/ルトルモア・トラクトゥス/
  トリオディオン/高地にある私の心/
  サルヴェ・レジナ(聖母マリア讃)(*)
デイヴィッド・
 ジェームズ(CT)
クリストファー・バワーズ・
 ブロードベント(Org)
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー
SACDA-67375
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2003年1月2日-5日、テンプル教会、ロンドン。8曲中5曲(*)は世界初録音。作曲者臨席のもと収録されたアルバム。
 レイトン&ポリフォニーのコンビによるペルトはこれで2枚目(前作は「ベルリン・ミサ」他4曲が収められていた CDA-66960→CDH-55408)。
CDA-67376
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[CD-R]
ラフマニノフ:
 前奏曲Op.2 No.1/東洋風舞曲Op.2 No.2/
 チェロ・ソナタ ト短調Op.19
フランク:
 シルフOp.73(*)/天使のパン(*)/
 チェロ・ソナタ イ長調Op.8
  (ヴァイオリン・ソナタより編曲)
スティーヴン・
 イッサーリス(Vc)
スティーヴン・ハフ(P)
レベッカ・エヴァンス(S;*)
 録音:2002年8月23日-25日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:スティーヴン・イッサーリス
 チェロの名手スティーヴン・イッサーリスとヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして世界のピアノ・ファンを魅了するスティーヴン・ハフがハイペリオンで初めて共演したCD。
 スティーヴン・イッサーリスは1958年ロンドン生まれ。10歳でチェロをはじめた彼は、その類いまれな才能で瞬く間にイギリスを代表するチェリストとなった。確かな技巧と幅広いレパートリーを持つイッサーリスは、1993年に米国ピアティゴルスキー賞、また英国のロイヤル・フィルハーモニック協会からは年間最優秀器楽演奏家賞を受賞するなど世界の栄誉ある賞を数多く受賞。まさに世界的チェリストとして国際的に認められている。伴奏を務めるスティーヴン・ハフはイギリスを代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。Chandosで発売された「フンメル:ピアノ協奏曲」(CHAN-8507)はグラモフォン・アウォーズのコンチェルト部門賞、またhyperionから発売された「サン・サーンス:ピアノ協奏曲全集」(CDA-67331/2)は2002年度のグラモフォン・アウォーズでコンチェルト部門賞&年間最優秀賞を受賞している。
シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888):
 エスキース(スケッチ集)
  (4つの組曲による48のモチーフ)Op.63/
 神を讃えん
スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2002年7月28日-30日、ヘンリー・ウッド・ホール。解説:スティーヴン・オズボーン、ミッシャ・ドーナト
 アルカンのこれら全曲ディスクにはNAXOS( 旧 Marco Polo )のローラン・マルタン演奏のCD(8.555496)があるだけに、このリリースはいっそう注目に値する。この曲集の聴きどころは多い。まるでアルカン自身の性格を投影したような〈頑固 Inflexibilite 〉(第28曲)、弦楽四重奏の音を見事な正確さで模した〈四重奏の冒頭部 Debut de quatuor〉(第31曲)、タイトル通り、荘厳な管弦楽をともなったピアノ・コンチェルト演奏の風景をたった1分程度の曲で表現してしまった〈古いジャンルの協奏曲のテュッティ Tutti de Concerto dans le genre ancien〉(第15曲)など。そして組曲全体の最後を締めくくる後奏曲として作曲されたわずか36小節の〈神を讃えん Laus Deo〉は、短いながらも感動的。
旅の歌
 アーサー・ソマーヴィル(1863-1937):
  A BROKEN ARC (Robert Browning)
 ウィリアム・デニス・ブラウン(1888-1915):
  To Gratiana Dancing and Singing/
  Diaphenia/Epitaph on Salathiel Pavy
 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
  旅の歌
 ジョージ・バターワース(1885-1916):
  Bredon Hill/他
クリストファー・
 モルトマン(Br)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
CDA-30030
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限定盤
ニュー・ワールド・シンフォニー〜ラテン・アメリカのバロック合唱音楽
 作曲者不詳:Hanacpachap kusikuynin (Ritual,1631)
 ジュアン・グティエレス・デ・パディリャ(1590-1664):
  ミサ「われはシャロンの花」より〔キリエ/グロリア〕
 ガスパル・フェルナンデス(1570-1629): Xicochi conetzintle
 ジュアン・グティエレス・デ・パディリャ:ミサ「われはシャロンの花」〜クレド
 ジュアン・デ・アラウホ(1648-1712):星の仲間の兄弟は
 ジュアン・グティエレス・デ・パディリャ:
  ミサ「われはシャロンの花」より〔サンクトゥス/ベネディクトゥス〕
 アロンソ・ロボ(1555頃-1617):モテット「わが竪琴は悲しみに」
 ジュアン・グティエレス・デ・パディリャ:ミサ「われはシャロンの花」〜アニュス・デイ
 エルナンド・フランコ(1532-1585):サルヴェ・レジナ
 作曲者不詳: Qhapaq eterno Dios (Symbolo Catholico Indiano, 1598)
 ジュアン・デ・アラウホ: Ut queant laxis
 ドメニコ・ツィポリ(1668-1726):ミサ・サン・イグナシオ より〔キリエ/グロリア〕
 ジュアン・グラシア・デ・セスピデス(1619-1678): Convidando esta la noche
  ジェフリー・スキッドモア指揮エクス・カシドラ
 録音:2002年10月10日-12日、オール・セインツ教会、ロンドン| Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDA-67380〔廃盤〕。
 かつてはマヤ・アステカ文明やインカ文明など、高度の神殿文化を生み出しながら、16世紀以降、外部からの征服に従属してきたラテン・アメリカ諸国。その発端となったスペイン・ポルトガルからの侵略、続く植民地支配の時代から急激にヨーロッパ文明も流入することとなり、それはやがて現地の文化と交配を重ね、ラテン・アメリカ独自の独自の芸術を生み出す原動力となった。そうした事例は音楽分野においても例外ではなかったことを検証できるのがこのディスク。1590年スペインのマラガに生まれ、後にヌエバ・エスパーニャ(現在のメキシコ)に渡ったジュアン・グティエレス・デ・パディリャの名作ミサ「われはシャロンの花」を軸に、スペイン、ポルトガル、イタリアからラテン・アメリカ諸国に渡り、そこで没した作曲家たちの珠玉の作品をちりばめたこのディスクは、中世音楽史ジャンルに興味を持つ人たちにとって大いに注目に値するものといえるだろう。デビュー作『ラランド:太陽王の音楽』(CDA-67325)がすばらしかったロンドンの声楽&器楽アンサンブル、エクス・カシドラによるみずみずしい演奏。
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:初期室内楽作品集
 ピアノ五重奏曲 ハ短調(1903)(*)/
 弦楽四重奏のためのノクターンとスケルツォ(1906)(*)/
 フルートとピアノのためのバレエ組曲(1913 1924?)/
 ヴァイオリンとピアノのための
  ロマンスとパストラル(ca.1914)/
 ヴィオラとピアノのためのロマンス(ca.1914)/
 弦楽四重奏曲 ハ短調(1898)(*)/
 クラリネット、ホルン、ヴァイオリン、
  チェロとピアノのための五重奏曲 ニ長調(1898)(*)/
 弦楽四重奏のためのスケルツォ(*)/
 ウェールズの賛美歌による3つのプレリュード
  (ハウスホールドの音楽)(弦楽四重奏のための)(#)
ナッシュ・アンサンブル
 (*)は世界初録音、(#)はこの版による初録音。 生前から録音が多かったヴォーン・ウィリアムズにまだ録音されていない曲がたくさんあった事自体驚きだ。こういう企画の時、ちょっと変わった編成にもフレキシブルに対応できるナッシュ・アンサンブルは、まさにうってつけの起用だ。
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):
 チェロ五重奏曲集 Vol.2

 [第46番 ハ長調 G.310(Op.28 No.4)/
  第85番 ハ長調 G.349(Op.42 No.2)/
  第86番 変ロ短調 G.350(Op.42 No.3)/
  第89番 ニ長調 G.353(Op.43 No.2)]
リチャード・レスター(Vc)
ヴァンブーラSQ
 これらの五重奏曲におけるの独奏チェロは、もともとチェリストであったボッケリーニ自身が演奏するためのものであり、技術的、音楽的に難易度が高い。彼のパトロンであったプロイセンの王子フリードリッヒ・ヴィルヘルムへの献呈作品であり、自らもチェロを演奏する王子はこれらの作品を非常に気に入っていたという。Vol.1:CDA-67287。
ジャン・フランセ(1912-1997):管弦楽作品集
 バレエ音楽「ソフィーの不幸」(1948)/
 ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ ヘ長調(*)
 シテーレ島のバスク
フィリップ・カッサール(P;*)
ティエリー・フィッシャー指揮
アルスターo.
 自作自演を除けば、木管五重奏曲あたりが実用的な意味で取り上げられる傾向が強かったフランセ。近年、そのディスク・カタログの充実に貢献しているのがhyperionで、前回フランセ唯一の交響曲(CDA-673223)を取り上げたコンビ=フィッシャー&アルスター管が起用されており、おそらく今回も充実した演奏を聴かせてくれることだろう。バレエ音楽は、ストラヴィンスキーと新古典主義の影響を如実に受けていたフランセにとって、特にこだわりのあったジャンル。セギュール伯爵夫人の童話をもとに書かれた「ソフィーの不幸」はパリ・オペラ座で初演された作品で、33分ほどかかる大規模な作品。ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノは9分弱の短い曲だが、名曲として知られている。この新録音は、作曲者の娘クロードがドラティ指揮ロンドン響と組んだ古いレコーディングがあったが、それ以来久々に登場した新録音となると思われる。
CDA-67385
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[CD-R]
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.32
 〜イグナツ・モシェレス(1794-1870)

 ピアノ協奏曲第1番 ヘ長調Op.45/
 ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調Op.90「幻想的」/
 ピアノ協奏曲第7番 ハ短調Op.93「悲愴」
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 モシェレスはチェコ生まれのドイツのピアニスト。幼少の頃からピアノ演奏に非凡な才能を発揮させた彼は、当時多くの作曲家たちが暮らしていたウィーンに移住。その類いまれな技巧により、ウィーンで最も有名なヴィルトゥオーゾ・ピアニストと呼ばれるようになった。モシェレスは1819年から1838年の約20年の間にピアノ協奏曲を8曲書いている。第1番は1819年の作で、敬愛していたベートーヴェンの影響が見られる。第6番、第7番は1830年代にロンドンで作曲された。これら後期の協奏曲は、初期のものに比べるとベートーヴェンの影響は薄くなり、より独自性を強く持った協奏曲へと変化している。世界初録音となるこの3曲はピアノ・ファン必聴盤といえるであろう。
 Chandosでもお馴染みのハワード・シェリーによるモシェレス第2弾。第1弾(ピアノ協奏曲第2番、第3番;CDA-67276)はデイリー・テレグラフをはじめ、世界各国のメディアで絶賛を博した。そしてベートーヴェン全集のリリースが話題となったタスマニアso.の好サポートぶりにもあらためて注目が集まりそうだ。
CDA-67386
廃盤
モーツァルト:
 ディヴェルティメント第10番 ヘ長調 K.247
 ディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334
ゴーディエ・アンサンブル
オイゲン・ダルベール(1864-1932):
 復活祭への序曲 Op.8
フレデリック・ラモンド(1868-1948):
 交響曲 イ長調 Op.3/スコットランド高地からの序曲/
 剣の踊り(「スコットランド高地での生活」から)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 スコットランドに生まれた2人のピアノ・ヴィルトゥオーゾ、ダルベールとラモンドの管弦楽作品を取り上げた企画。ダルベールとラモンドはグラスゴーの「歩いていける距離」に住んでいた幼なじみ。ともにドイツに渡り、リストの弟子となっている。ラモンドの交響曲は作曲者21歳(1885年)に書き始められ、1993年に出版された。ベートーヴェンとマーラーの間を埋める作品がここにも。
メンデルスゾーン:歌曲と二重唱曲集 Vol.3
 フェリクス・メンデルスゾーン:
  挨拶 Op.19a No.5/日曜日の歌 Op.34 No.5/
  あきらめ Op.9 No.11/星が見ている Op.99 No.2/
  古いドイツの歌 Op.57 No.1/
  ズライカ Op.57 No.3/月 Op.86 No.5/
  夕べの歌 Op.8 No.9/朝の歌 Op.86 No.2/
  春に Op.9 No.4/ロマンス Op.8 No.10
 ファニー・メンデルスゾーン(1805-1847):
  尼僧 Op.9 No.12(フェリクスの曲集に収録)
  春の歌 Op.34 No.3/憧憬 Op.9 No.7
  葦の歌 Op.71 No.4/夜の歌 Op.71 No.6
   他(全26曲)
ソフィー・デインマン(S)
サラ・コノリー(Ms)
マーク・パドモア(T)
シュテファン・ロージス(Br)
ユージン・アスティ(P)
 シューベルト、シューマンなどドイツ歌曲のコンプリート企画で他のレーベルの追随を許さないhyperionの中では比較的目立たないシリーズだが、前2作も評価が高かっただけにあなどれないのがこのメンデルスゾーン。フェリックス名義だが実際には姉ファニーが作曲したと伝えられている「尼僧」Op.9 No.12まで選ばれているあたり、歌曲ファンへのにくい心遣いである。
ロマンティック・ヴァイオリン協奏曲集 Vol.4
 ミエチスワフ・カルヴォヴィチ(1854-1925):
  ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.8
 モリツ・モシュコフスキ(1876-1909):
  バラード ト短調 Op.16 No.1/
  ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Op.30
タスミン・リトル(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 Chandosからリリースされた管弦楽作品集(2タイトル)が好評を博しているカルヴォヴィチだが、Hyperionからのリリースはこれが初めて。タスミン・リトルもHyperion初登場。2003年のプロムスでラトル指揮ベルリン・フィルと共演するなど、今最も輝かしい成功を収めているヴァイオリニストの一人だ。
CDA-67390
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[CD-R]
ヨハン・ネーポムク・フンメル(1778−1837):
 ピアノ・ソナタ集

 嬰ヘ短調 Op.81/ニ長調 Op.106/ヘ短調 Op.20
スティーヴン・ハフ(P)
 CD時代になって復権著しいフンメル。ウィーン古典派の芸術が「ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン」という図式だけでは語れなかったことが次第に明らかになるのは喜ばしい。3度にわたってグラモフォン・アウォードを受賞しているハフだが、1回目に当たる受賞はフンメルの協奏曲集だった(Chandos)。あれから15年を経て、ハフならソナタでも画期的な演奏を聴かせてくれるだろう。
マーラー:歌曲集
 「若き日の歌」から/「さすらう若人の歌」/
 リュッケルト歌曲集/「亡き子をしのぶ歌」
シュテファン・ゲンツ(Br)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 ポスト・フィッシャー・ディースカウの呼び声高いゲンツが、その真価を問うマーラー。「さすらう若人の歌」はご存じF=Dの十八番だったレパートリー。リート・ファンでなら見逃せない。
ベートーヴェン:ピアノ三重奏作品全集 Vol.3
 第1番 変ホ長調 Op.1 No.1/
 第2番 ト長調 Op.1 No.2/
 変ホ長調 WoO.38(第9番)
フロレスタン・トリオ
 [アントニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)
 スーザン・トムズ(P)]
 この全集は番号付きの曲だけでなく、ピアノ三重奏の形態で書かれた曲すべてを収録する予定なので、他の全集よりも枚数は増えることになりそう。今回、幻の「第9番」もしっかり収録されている。
グランヴィル・バントック(1868−1946):
 ギリシャ悲劇への序曲
 オラトリオ「荒野のキリスト」〜荒野と孤独な場所
 ピエロ・オヴ・ザ・ミニット
 雅歌〜3つの情景
エリザベス・コンネル(S)
キム・ベッグレイ(T)
ウィリアム・ブリドー(Br)
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 ボールト、トムソン亡き後、ヒコックスと並んでイギリス音楽の守護神とまで言われるハンドリー。彼のバントック・アルバムもこれで第6作目となる。指揮者としてキャリアをスタートさせたバントックは、シベリウスを最も早くからフィンランドの外で取り上げ、イギリスにおける北欧音楽ブームの火付け役のような役割を果たした。そもそもインドの文官勤務を目指す教育を受けていたバントックは、東洋、北欧といった異国の文化に大きな興味と関心を抱いていたのだ。エルガーやヴォーン・ウィリアムズとは違うバントックのエキゾチックなムードは、これらオーケストラ歌曲にも反映されている。
メンバランス
 グレゴリオ聖歌:主よ、永遠の憩いを
 ジェフリー・バーゴン(1941-):シメオンの頌歌
 トマス・タリス(1505頃-1585):世の救い主よ
 ジョン・アイアランド(1879-1962):至上の愛
 ユベール・パリー(1848-1918):日没と宵の明星
 チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード
  (1852-1924):永遠の父 Op.135 No.2
 賛美歌:主よ、わが助けよ
 ヤコブ・ハンドル(1550-1591):
  見よ、正しきものの死を
 ヘンリー・パーセル(1659-1695):
  わが祈りを聞きたまえ
 ヨゼフ・ジェリノー(1920-):詩篇23
 キーウ〔キエフ〕民謡:
  おお、キリストよ休息を与えください
 フォーレ:慈悲深き主イエスよ
 モーリス・デュリュフレ(1902-1986):
  愛と慈しみのあるところ Op.10 No.1
 賛美歌:日暮れて四方は暗く
 シューベルト:サンクトゥス
 マーク・ブラッチリー(1960-):
  フォー・ザ・フォーレン
 ウィリアム・ハリス(1883-1973):
  ホーリー・イズ・ザ・トゥルー・ライト
 イアン・ケラム(不明):神の子羊
 モーリス・デュリュフレ:楽園にて
ジョン・スコット指揮
セントポール大聖堂cho.
ヒュー・ウィリアムズ(Org)
 「この新しい録音のために選ばれた音楽が慰めになることを熱く希望する」−ジョン・スコット(解説より)。このディスクは、スコットとセントポール大聖堂合唱団による、2001年9月11日の同時テロによる犠牲者への追憶、並びに2003年2月に亡くなったHyperionの創始者で、オーナーでもあったテッド・ペリー氏に対する哀悼を込めて制作されている。
カロル・シマノフスキ(1882-1937):マズルカ全集
 5つのマズルカ Op.50/
 ロマンティックなワルツ/
 4つのポーランド舞曲/
 2つのマズルカ Op.62
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 解説:マーティン・アンダーソン
 カロル・シマノフスキの晩年は、当時全盛を極めた印象派からの影響色濃い作風からガラリと趣を変え、民族主義に傾倒した時代だ。1920年、40歳だったシマノフスキは療養も兼ねてタトラ山麓ザコパネ地方に移住。そこにはポトハレ音楽という民族音楽があり、それは刺繍模様のある民族衣装を着た山人たちが地声で叫ぶような歌だったり、ヴァイオリンやドュディと呼ばれるバグパイプのアンサンブルであったらしい。決して格調高い音楽ではないが、野生的で神秘に満ち、飾り立てない「原石」の美しさを湛えていたという。シマノフスキはそれに魅せられた。奇しくもかつての仲間だった作曲家カルヴォヴィチが遭難したザコバネで、民衆の創造のなかに泉のごとく沸き上がる芸術の原点を見、新たな響きとの邂逅を果たし、新たな霊感を得たのだ。このディスクに収められた作品はすべてそれからのもので、新しい響きを用いてピアノ作品だけでなく、バレエ、オペラ、コンチェルトの大作を次々と発表し、ポーランド民族楽派の旗手としての名声を確立したシマノフスキの個性が最も輝いていた晩年時代の集大成と呼べるものになっている。
 シマノフスキの親友、アルトゥール・ルービンシュタインに捧げられた「5つのマズルカ Op.50」は、当のルービンシュタインが全20曲のうち4曲しか録音を残せなかった作品。ほかのピアニストの録音なら折に触れて出ていたとはいえ、当代きってのヴィルトオーゾであるアムランが遂に全曲録音を果たしてくれたわけだから、これからはこの演奏が世界標準となること請け合い。ピアノ演奏史に末永く語り継がれる予感さえする。
 なお、ピアノの楽譜で有名な春秋社が1993年に「世界音楽全集 ピアノ篇/シマノフスキ全集1〜4(伊達純、岡田敦子−編集・校訂・運指)」を刊行して、シマノフスキのピアノ作品は日本のピアノ教育現場でも着々と静かなブームを呼んでいる。この春秋社版全集は作品が年代順に収められているため、その第4巻に収められた楽譜はこのCDの収録内容とピッタリ一致する。
ブリティッシュ・
 ライト・ミュージック・クラシックス Vol.4

  マーシャル・ロス:マーチング・ストリングス
  ピーター・ホープ:二輪馬車
  トレヴァー・ダンカン:ハイ・ヒール
  フレデリック・カーゾン:仲間はずれの腕白小僧の踊り
  ジョン・フォールズ:ケルトの哀歌
  チャールズ・ウィリアムズ:レールの上のリズム
  エリック・コーツ:羊飼いラグーンの踊り
  アーサー・ベンジャミン:ジャマイカのルンバ
  アルバート・W.ケテルビー:修道院の庭園にて
  チャールズ・ウィリアムズ:静かな散歩
  パーシー・フレッチャー:乙女の人名
  ジャック・ビーヴァー:若い行列
  フレドリック・バイコー:エリザベス朝の仮面
  H.バルフォー・ガーディナー:羊飼いフェネルの踊り
  チャールズ・アンクリフ:スリル
  フレデリック・ロッセ:総督行進曲
  サミュエル・コールリッジ=テイラー:演奏会用小組曲
ロナルド・コープ指揮
ニュー・ロンドンo.
 ライト・ミュージック・クラシックスはアメリカ編とヨーロッパ編が1枚づつ、英国編が3枚リリースされており、これはその続編にあたるもの。
リスト:ピアノ独奏曲全集 Vol.53a
 〜ピアノとオーケストラのための作品 Vol.1

 [ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調S.124/
  ベートーヴェンの「アテネの廃墟」による幻想曲S.122/
  死の舞踏(最終版)S.126ii/
  ベルリオーズの「レリオ」の主題による交響的大幻想曲S.120/
  呪い ホ短調S.121/ピアノ協奏曲 変ホ調S.125a(c1836-39)/
  演奏会用大独奏曲S.365/ヘクサメロンS.365b/
  華麗なポロネーズS.367]
レスリー・ハワード(P)
カール・アントン・
 リッケンバッハー指揮
ブダペストso.
CDA-67403/5
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(3CD)
2CD価格
リスト:ピアノ独奏曲全集 Vol.53b
 〜ピアノとオーケストラのための作品 Vol.2

 [ピアノ協奏曲第2番 イ長調S.125/
  深き淵より(オーケストラとピアノによる器楽詩篇)S.691/
  さすらい人幻想曲 S.366/悲愴協奏曲 ホ短調S.365a/
  ウェーバーのコンツェルトシュトゥック
  (リストによるソロ・パート)S.367/
  死の舞踏S126i(1849)/ハンガリー幻想曲S.123/
  ハンガリーのジプシー旋律S.714(弟子の
   ゾフィー・メンテル(1846-1918)との合作?)]
 最後の「ハンガリーのジプシー旋律」は、リストが晩年彼の世話をしたメンテルのために独奏曲として書き、彼女はそれを自作と称し、チャイコフスキーにオーケストレーションを依頼した、ともいわれる。ここでは、そのチャイコフスキーによる編曲版が収録されている。いつもながら全体にかなり珍しい版が多く、世界初録音も多い。
リスト:ピアノ独奏曲全集 Vol.54
 〜リスト・アット・ジ・オペラ VI

   オベール「許婚」のティロリェンヌ
    による大幻想曲(第1版)S.385i/
   ヴェルディ「エルナー二」の主題に基づく
    漬奏会用パラフレーズS.431a(ハワード補筆)/
   マイヤーベーア「ユグノー教徒」による
    追想(第2版)S.412ii/
   ベッリー二「夢遊病の女」の愛好された
    動機による幻想曲(第1版)S.393i/
   グリンカ「ルスランとリュドミラ」より
    チェルケッスク行進曲(第1版)S.406i/
   「ルチア」と「パリジーナ」の2つの動機による
    カプリッチョ風ワルツ(第1版)S.401/
   ワーグナー「タンホイザー」序曲S.442/
   ベッリー二「清教徒」による迫想(第2版)S.390ii/
   ウェーパー「魔弾の射手」の主題による
    幻想曲S.451(ハワード補筆)/
   ラ・スカラの迫想(主にメルカダンテによる
    イタリア・オペラより)S.458(ハワード補筆)
レスリー・ハワード(P)
 「リスト・アット・ジ・オペラ」の最終巻。例によってそのほとんどが世界初録音。
CDA-67408
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(3CD)
リスト:ピアノ独奏曲全集 Vol.55
 パガニーニ「鐘」による華麗な大幻想曲&
 第1草稿と第2草稿の作品集/他(全26曲)
レスリー・ハワード(P)
レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):
 ショパンのエチュードに基づく練習曲「全曲」
マルク=アンドレ・
 アムラン(P)
 録音:1998年8月-1999年10月。ピアノ・マニアならもちろん御存知のこの世で最も難しいといわれるピアノ曲ゴドフスキー版ショパンのエチュード。 アムランならではの華麗なるピアニズムが十分に発揮された佳演が繰り広げられる。
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996):
 室内オーケストラのための音楽

  弦楽のためのシンフォニエッタ/室内交響曲/
  オルガンと弦楽オーケストラのためのエチュード/
  前奏曲「鐘」(オーケストレーション:
          ピョートル・クリモフ)
リュドミラ・ゴルブ(Org)
アレクサンドル・ルジン指揮
ムジカ・ヴィーヴァ室内o.
 ショスタコーヴィチの弟子の一人で、96年に亡くなったボリス・チャイコフスキーの見直しもこれから進んでいくことだろう。その意味で、初期の作品「シンフォニエッタ」から、生涯最後の曲「鐘」までをバランスよく並べたこのディスクは、彼の作風の変遷を端的に集約しているといえるだろう。
CDA-67414
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(4CD)
リスト:ピアノ独奏曲全集 Vol.56
 レアリティーズ、キュリオシティーズ、
  アルバム・リーヴズ、&フラグメンツ
(全81曲)
レスリー・ハワード(P)
 小品、断片からなる大全集第56弾。これまでの巻で収録し切れなかったものを一気にかきあつめ、70曲以上が世界初録音。貴重極まりない。
リスト:ピアノ独奏曲全集 Vol.57
 〜ハンガリー狂詩曲 全曲
レスリー・ハワード(P)
 全57巻、ハワードが15年の歳月をかけたリスト大全集の完結編。
ロマンティック・ヴァイオリン協奏曲 Vol.5
 サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):
  ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.80
 アーサー・サマヴェル(1863-1937):
  ヴァイオリン協奏曲 ト短調
アントニー・マーウッド(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 コールリッジ=テイラーは作曲をスタンフォードに師事し、作品に黒人の題材、旋律や民謡を積極的に取り入れたイギリスの作曲家。ヴァイオリン協奏曲も多数の民謡を用いて作曲され、ドヴォルザークやエルガーに匹敵する作品に仕上げられた。
 歌曲の作曲家として有名なサマヴィルもコールリッジ=テイラーと同じくスタンフォードのもとで作曲を学んだ。1930年に作曲されたヴァイオリン協奏曲は牧歌的で心温まる旋律を持った作品であり、この録音が世界初録音となる。
 フロレスタン・トリオのメンバーであるイギリスの名手マーウッドはVol.2(スタンフォード)に続いて2度目の登場。
CDA-67421/2
(2CD)
廃盤
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク
 (1562-1621):オルガン作品集
クリストファー・
 ヘーリック(Org)
アーサー・サリヴァン(1842-1900):
 オラトリオ「放蕩息子」(1869)
 ボーア戦争のテ・デウム(1900)
クレア・ラッター(S)
キャサリン・デンリー(Ms)
マーク・ワイルド(T)
ゲイリー・マギー(Br)
ロナルド・コープ指揮
ニュー・ロンドンo.
ロンドンcho.
 サリヴァンにこのようなオラトリオがあったとは驚き。
リスト:
 巡礼の年 第1年 スイス S.160
 グノー/リスト編曲:
  別れ S.409/ファウストのワルツ S.407/
  Les sabeennes S.408(歌劇「シバの女王」より)
スティーヴン・ハフ(P)
 ラフマニノフのピアノ協奏曲全集(CDA-67501)、スティーヴン・ハフ・ピアノ・コレクション(HOUGH-1)の大好評で勢いを増したスティーヴン・ハフが挑むのはリストの作品集。第2作目となる今回のリストでは「巡礼の年 第1年 スイス」を全曲録音。ハフ自身も今回の録音でリストの作品へ新たなるアプローチを行うなど並々ならぬ意欲を感じさせる。カップリングであるグノーのオペラからの編曲3作品でも見事な技巧と抒情的な感情を使い分けるなど円熟味溢れる一枚に仕上っているという。ハフの快進撃に期待したい。
CDA-67425
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[CD-R]
ショスタコーヴィチ:
 ピアノ協奏曲第1番 ハ短調Op.35/
 ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調Op.102
ロディオン・シチェドリン(1932-):
 ピアノ協奏曲第2番(1966)
マルク=アンドレ・
 アムラン(P)
アンドルー・リットン指揮
BBC スコットランドso.
SACDA-67425
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2003年3月31日-4月1日、ケアード・ホール、ダンディー、イギリス。解説:デイヴィッド・ファニング
 稀代のスーパー・ヴィルトゥオーゾ、アムランのショスタコーヴィチ!というだけでファンには鳥肌もの。指揮者アンドルー・リットンは「ピアニスト」としてこの2曲をすでに録音したことがあり、第2番(弾き振り)はまだ現役(Delos)。弦楽オーケストラと打楽器によるバレエ組曲版「カルメン」がよく知られているシチェドリンのピアノ協奏曲は、独奏ピアノと管弦楽どちらも輝かしい書法で書かれた、実に楽しめる作品とのこと。終楽章にはカプースチンばりにジャズ・トリオ(ピアノ+ヴィヴラフォン+ドラムス)の書法まで登場する。
 年間100タイトルもの新録音をリリースするhyperionからはこのディスクについて「One of our records of the year !(われわれのレコード・オヴ・ザ・イヤー・ディスクのひとつ!)という自信に満ちたコメントが出ている。
フランク・ブリッジ(1879-1941):
 初期室内楽作品集

 弦楽六重奏曲 変ホ長調(1906/1912)/
 2つのヴィオラのためのラメント/
 弦楽五重奏曲
ラファエル・アンサンブル
 [ジェイムズ・クラーク、
 デイヴィッド・アダムズ(Vn)
 ルイーズ・ウィリアムズ、
 アスディス・
  ヴァルディマルスドッティル
  (Va)
 アンドレア・ヘス、
 ティム・ギル(Vc)]
 特に注目されるのは「ラメント」だろう。ヴィオラ演奏もたしなむブリッジが伝説の名手ライオネル・ターティスと共演するために作曲したもの。楽譜は出版もされず、自筆譜は散逸したとされていたが、ロイヤル・カレッジ・オヴ・ミュージックのライブラリーに完全な形でスケッチが残っており復元が可能になったという、いわく付きの曲。
 初期作品の中でも最も豊かな肌触りと広がりを感じさせる弦楽六重奏曲、ブリッジがまだ21歳で、スタンフォードから作曲の手ほどきを受けていた時代の弦楽五重奏曲もなかなか聴けない作品だけに、イギリス音楽ファン注目。
ピエール・ド・ブレヴィル(1861-1949):
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 嬰ハ短調
ジョゼフ・カントルーブ(1879-1957):
 組曲「モンターニュ風の踊り」
フィリップ・グラフィン(Vn)
パスカル・ドヴォヨン(P)
 ヴィオッティを開祖にロート、クロイツェル、グリュミオー、ボベスコへと受け継がれていったフランコ=ベルギー楽派のヴァイオリニスト、フィリップ・グラフィンの最新作。フランスの作曲家ブレヴィルのヴァイオリン・ソナタはエネスコが初演している。永らく埋もれていた曲だが、フォーレやショーソンに通じるリリシズムが秀逸。カントルーブはもちろんあの「オーヴェルニュの歌」の作曲者。
モンテヴェルディ:宗教作品全集 Vol.1
 詩篇109「主は言われた」
 詩篇110「われ、主に感謝せん」
 詩篇111「主を恐るる者は幸いなり」
 詩篇112「しもべらよ、主をたたえよ」
 詩篇116「すべての国々よ、主をたたえよ」
 すべてのものの贖い主なるキリストよ
 4声の無伴奏ミサ曲
キャロライン・サンプソン、
レベッカ・アウトラム(S)
ロジャーズ・
 カーヴィー=クランプ、
ニコラス・マルロイ(ハイT)
チャールズ・ダニエルズ、
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ピーター・ハーヴィー、
ロバート・エヴァンズ(B)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
SACDA-67428
(HYBRID_SACD)
廃盤
 リストのピアノ作品全集、シューベルト歌曲全集、ヴィヴァルディ宗教作品全集、ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズなど、hyperionが総力をあげて行う網羅的なプロジェクトの評価は常に高い。今回スタートするモンテヴェルディ宗教作品全集も注目に値する企画といっていいだろう。1990年代以降、それまでにも増してスゴ腕のメンバーが集うようになったといわれるキングズ・コンソートの充実ぶりがうかがえる、みごとな演奏に仕上がっていることだろう。集められたソロイストも、「モンテヴェルディ歌いとして定評のある歌手たちを一同に集めた」というコメントがhyperionから出ているだけに、相当の実力派揃いなのは間違いないところ。クリスマス・シーズンのリリースということで、時節柄にふさわしいキリスト関連の作品やミサなどが選ばれている。録音エンジニアはLINNレーベルでもお馴染み、フィリップ・ホッブス。
エルネー・ドホナーニ(1877-1960):
 弦楽三重奏のための「セレナーデ」 ハ長調 Op.10
アルノルト・シェーンベルク(1874-1951):弦楽三重奏曲 Op.45
ボフスラフ・マルチヌー(1874-1951):弦楽三重奏曲第2番
レオポルド弦楽三重奏団
 ドホナーニ、シェーンベルク、マルチヌーといった19世紀後半から20世紀にかけて活躍した作曲家の弦楽三重奏曲を集めた1枚。
 民謡の旋律などを引用して作曲されたドホナーニのセレナーデとマルチヌーの弦楽四重奏曲の間に12音技法を駆使し傑作と名高いシェーンベルクの弦楽三重奏曲を置くといったプログラミングも面白い。レオポルド弦楽三重奏団はこれまでにHyperionよりベートーヴェン、モーツァルトのCDを計4枚リリース。中でもモーツァルトのディヴェルティメント集(CDA-67246)、ピアノ四重奏曲集(CDA-67373)は高い評価を受けている。
CDA-67430
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[CD-R]
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.36
 〜イグナーツ・モシェレス(1794-1870) Vol.3

  ピアノ協奏曲第4番/ピアノ協奏曲第5番/
  アイルランドの想い出
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ第36集はハワード・シェリーによるモシェレスの協奏曲集第3弾(残るは第8番のみ)。モシェレスはチェコ生まれ。幼少よりピアノ奏者として将来を渇望されていた彼はウィーンに移住後ヴィルトゥオーゾとして大活躍、そのピアノ奏者としての経験を活かし、彼は1819年から1838年の間に8曲のピアノ協奏曲を作曲している。今回収録の第4番、第5番はモシュレス独自の作風を確立し始める中期の作品となる。今回も第1集&第2集と同じくハワード・シェリー、タスマニア交響楽団のコンビが担当。
サン=サーンス:室内楽作品集
 七重奏曲 変ホ長調 Op.65/
 フルート、クラリネットと
  ピアノのためのタランテラ イ短調 Op.6/
 ファゴット・ソナタ ト長調 Op.168/
 ピアノ四重奏曲 変ロ長調 Op.41/
 ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.14/
 オーボエ・ソナタ ニ長調 Op.166/
 クラリネット・ソナタ 変ホ長調 Op.167
 ピアノ、フルート、オーボエとクラリネットのための
  デンマークとロシアの歌による奇想曲 Op.79
ナッシュ・アンサンブル
 これまでにもプーランク、スーク、ヴォーン・ウィリアムズ等多数の録音を行い、室内楽作品の演奏に定評のあるナッシュ・アンサンブル。管楽器のためのソナタからピアノを加えたアンサンブルや七重奏曲までといった幅広い編成の作品を収録しており、リスナーだけでなく管楽器奏者にもお勧めしたいアルバム。
ニコライ・カプースチン(1937-):ピアノ音楽集
 変奏曲 Op.41/8つの演奏会用エチュード Op.40/
 バガテル Op.59 No.9/古い形式による組曲 Op.28/
 ソナタ第6番 Op.62/ソナティナ Op.100/
 異なるインターヴァルによる5つのエチュード
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2003年6月23、24、26日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:ジェド・ディスラー
 ロシア伝統のヴィルトゥオーゾ・ピアニズムと、ジャズ(特にバップ系)が融合したカプースチンの音楽は、自作自演のリリースや、ニュース・ステーションでのTV 紹介で、次第に一般的にも認知されるようになっている。クラシック音楽の構造とジャズのイディオムを融合させようと考えたのはなぜかと問われたカプースチンは、「そんなことをしたという話を聞いたことがなかったからだ。いったん始めてみたら、それが現実にあり得るものだということがわかった。友人たちに聴かせると、みなとても興奮していたので、正しい道を歩んでいると思ったのだ(訳:SOREL)」と答えている。どちらかといえば自作自演盤がジャズ的なスタイルで演奏されているのに対し、アムランの演奏はよりクラシカルなアプローチであり、その路線による最右翼に位置づけられるのは間違いないところ。ピアノ・ファンのみならず、一般音楽ファンまで巻き込むこと必至の大注目作!
マルカントワーヌ・
 シャルパンティエ(1645頃-1704):
 サルヴェ・レジナ/4つの合唱のためのミサ
 待降節の聖歌集/聖ペテロの否認
ギヨーム・ガブリエル・ニヴェール(1632頃-1714):
 聖母マリアの昇天(+)/めでたし海の星(+)
ジェフリー・スキッドモア指揮
エクス・カシドラo.&cho.
 エクス・カシドラは1969年にジェフリー・スキッドモアによって創設され、イギリスのバーミンガムを本拠地として活動している。デビュー作であるドラランド:「テ・デウム」(CDA-67325)、第2作「ラテン・アメリカのバロック合唱音楽」(CDA-67380)のどちらのアルバムもスキッドモアのこだわりが感じられるすぐれたものだったが、今回も「4つの合唱のためのミサ」に(*)を挿入するなど、往時の演奏の復元に注意が払われている。
オルガン・ドリームス Vol.4
 フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18
 デュリュフレ:シシリエンヌ
 アルカン:祈り
 リスト:前奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」
  他(全9曲)
クリストファー・へリック(Org)
 録音:スウェーデン、ハルムスタード、聖ニコライ教会。
シジスムンド・ストヨフスキ(1870-1946):
 ピアノのための音楽

  2つの心の音楽Op.1/2つの東洋風Op.10/
  ピアノのための4つの即興曲Op.26より(2曲)/
  幻想曲Op.38/「憧れ」Op.39より(4曲)/
  オリジナル主題による変奏曲とフーガOp.42
ジョナサン・プロウライト(P)
 ポーランドのロマン派作曲家ストヨフスキのピアノ・ソロ・アルバム。hyperionは既にロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズでも協奏曲1&2番をリリースしており(CDA-67314)、起用されたピアニスト=プロウライトも共通することから、それと対をなす企画と見ることもできる。ワーグナーのようなドイツ・ロマン派的な雰囲気にサン=サーンスやフランクのフレンチ・テイストを加えたようなストヨフスキのピアノ作品。その復権に大きな役割を果たすであろうアルバムの登場となる。イギリスのピアニスト、ジョナサン・プロウライトのこれまでのディスコグラフィーを眺めてみると、定番曲のリサイタル盤以外に、パデレフスキの作品を集めた凝ったアルバムが目を惹く。東欧系の作品にも大きな関心を抱いているピアニストのようだ。
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 宗教音楽全集 Vol.2

 天はわきかえり天使は喜ばん(1629)/
 来たれ、汝ら渇ける者よ/人々よ、馳せ来たれ/
 われは眠りたれども/
 4声の合唱とオルガンのためのミサ(1650)/
 カンターテ・ドミノ(主に向かいて新しき歌を歌え)/
 おお、めでたき道/主をたたえよ/
 祝福されし聖母のためのリタニア
キャロライン・サンプソン、
レベッカ・アウトラム(S)
ロジャーズ・
 カーヴィー=クランプ、
ニコラス・マルロー、
ダニエル・オーチンクロス(ハイT)
チャールズ・ダニエルズ、
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ピーター・ハーヴィー、
ロバート・エヴァンズ(B)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
SACDA-67438
(HYBRID_SACD)
廃盤
 「聖母マリアの夕べの祈り」、「倫理的・宗教的な森」など、傑作にこと欠かないモンテヴェルディの宗教作品だが、1つの団体が宗教関連作を全集化させるべく録音を進めるという試みは他に例を見ない。ルネサンスのポリフォニー様式から、より感情を強く打ち出すモノディー様式を経て、半音階進行や不協和音まで用いたモンテヴェルディの「作風の変遷ぶり」はピカソやストラヴィンスキーにも例えられよう。生涯関わってきた宗教作品には変遷の軌跡が鮮明に刻印されているから、全集完成の暁には、一貫した演奏によって示される意義は大きい。
 1650年に刊行された「ミサ」と、同じ曲集に収められていた「祝福されし聖母のためのリタニア」が今回のメイン。イギリス古楽界の総力を結集した、素晴らしい演奏がくりひろげられることだろう。
ブロッホ:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番/同第2番「神秘の詩」
 メロディー/エキゾチックな夜/アボダー
ハガイ・シャハム(Vn)
アーノン・エレツ(P)
 フバイの作品集で大好評を博したイスラエルのヴァイオリニスト、ハガイ・シャハムのHyperionへのレコーディング第3作。Hyperionはブロッホのヴァイオリンとピアノのための作品をCD2枚に収めるとのことで、これはその第1弾にあたる
ティク−トク−ショック
 〜フランソワ・クープラン(1668-1733):鍵盤音楽集 Vol.1

 クラヴサン曲集第1巻 より
  第6組曲
   [収穫をする人々/心地よい恋やつれ/さえずり/
    ベルサン/神秘的なバリケード/
    牧歌(ロンドー)/おしゃべり女/羽虫]/
  第18組曲
   [ヴェルヌイユの女(アルマンド)/
    ヴェルヌイユの娘/修道女モニク/騒がしさ/感動/
    ティク・トク・ショック、
     またはオリーヴしぼり機/
    片足の不自由な元気者]/
  第8組曲
   [女流画家/女流詩人(アルマンド)/
    クラント1/クラント2/
    風変わり(サラバンド)/ガヴォット/
    ロンドー/ジグ/パッサカリア/ラモン嬢]
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2002年12月16-19日、ロンドン、へンリー・ウッド・ホール。アンジェラ・ヒューイット、画期的なクープラン・オン・ピアノの試み。
 すでに2002年からヒィーイット自身がインタビューなどで語っていたとおり、「ピアノによるクープラン」は全部で3枚のCDがリリースされることになっている。その第1弾となる本作、 ヒューイットの新たな試みに大きな注目が集まること必至。
 われわれはバッハ、スカルラッティ、ヘンデルの偉大なチェンバロ作品はピアノによる演奏でも耳にすることができる。しかしなぜ大クープランの作品にはまとまったピアノ演奏アイテムがなかったのだろうか? まあ、この問いはさておき、アンジェラ・ヒューイットが今回取り組み始めた新たな領域へのアプローチは、彼女のバッハをはじめとするバロック・レパートリーに宝石のようなフランス小品集が加わったということになる。ラヴェルやメシアンの演奏にもひとかたならぬ演奏を聴かせるヒューイットが、時代をさかのぼってフランス音楽の新たな側面を、前例にとらわれずピアノで表現した画期的なディスクの登場。
 クープランのクラヴサン曲集は組曲を構成する小曲にそれぞれユニークな標題が付いていることでも知られている。今回演奏された3つの組曲の中にはその中でもよく知られた「修道女モニク」「ティク・トク・ショック、またはオリーヴしぼり機」「神秘的なバリケード」「パッサカリア」などが含まれており、シリーズのファースト・リリースにふさわしい、華やかなものとなっている。
イェネー・フバイ(1858-1937):
 チャールダーシュの情景 第1番−第14番
 6つのハンガリーの詩
 新・6つのハンガリーの詩
ハガイ・シャハム(Vn)
アーロン・エルツ(P)
 ヴァイオリン・ファン必聴のディスク。20世紀初頭のヴァイオリンの歴史を今の時点からふりかえる意味からも注目に値する。
 フバイはハンガリーのヴァイオリン奏者だった父親(カール)から手ほどきを受け、幼少より才能を発揮、11才で演奏会にデビューした神童。13才でベルリンの高等音楽学校に入学、18才までヨアヒムに師事。リストの推薦により1878年にパリでデビュー。そこでヴュータンに認められ師事する。1882年にブリュッセル音楽院の教授に就任するが,1886年にはブダペスト音楽アカデミーの教授となり、その後、同ブダペスト・アカデミー音楽院の校長として、後進の指導に当たっている。門下からシゲティ、ヴァルガ、ヴェチェイ、マルツィ、テルマニー、レナー、オーマンディ、セーケイ、フランシス・ダラニー、エルダリング(ブッシュの師)などを輩出。20世紀の偉大なヴァイオリニストたちが並ぶこれら門下生リストは壮観の一言に尽きる。作曲家として4つのヴァイオリン協奏曲、オペラ、バレエ、交響曲、室内楽曲を残しているフバイ。近代ヴァイオリン奏法の開祖ともいえるフバイだが、ルーツはやはりハンガリーのジプシー音楽。その旋律がナマにあらわれているのがここに収められたヴァイオリンとピアノのための3つの曲集というわけ。コンプリートな形で収録されるのは世界初だけに、これは大注目。H・シャハムも前作の協奏曲録音(CDA-67367)が素晴らしかっただけに大いに期待できる。
イングランドのオルフェウス Vol.49〜
 キリスト降誕(イングランドの
  グレゴリオ聖歌からクリスマスの歌)
ピーター・ホルマン指揮
パーリー・オヴ・
 インストゥルメンツ
サーマディー(cho.)
ロビン・ミルフォード(1903-1959):
 月明かりで釣りOp.96(ピアノと管弦楽)/
 ミニチュア・コンチェルト ト長調 Op.35
  (弦楽オーケストラ)/
 哀愁の瞑想Op.83(ヴィオラと弦楽)/
 2つの管弦楽のためのインターリュード
  (フルート、弦楽、ピアノ)/
 組曲「ゴー・リトル・ブック」Op.18
  (フルート、ソプラノ、弦楽)/
 ジェームズ・スコットのためのエレジー
  (弦楽オーケストラ)/
 インターリュード(フルート、弦楽)
ジュリアン・スペリー(Fl)
ジュリアン・ミルフォード(P)
クララ・フィニモア(Va)
カリース・レーン(S)
ロバート・ソルター(ディレクター)
ギルドホール・ストリングス
 ロビン・ミルフォードはホルスト、ヴォーン=ウィリアムズ、R.O.モリスに師事した作曲家で、作曲に専念できる環境にあったため、大規模なオペラ、オラトリオ、交響曲をはじめとするあらゆるジャンルに多くの作品を残しているという。とはいえ民謡旋律に多大な影響を受けた作曲家だけに、こうした小品が最も本領を発揮できる分野だっただろう。なお、ピアニストとして参加しているジュリアン・ミルフォードは作曲者の親戚筋(甥の息子)。
CDA-67445
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(2CD)
1CD価格
リスト:詩的で宗教的な調べ S.173
 [祈り/アヴェ・マリア/孤独な中の神の祝福/
 死者の追憶/主の祈り/
 眠りから覚めた御子への讃歌/葬送曲/
 パレストリーナによるミゼレーレ/
 アンダンテ・ラグリモーソ/愛の讃歌
スティーヴン・オズボーン(P)
 2002年にリリースされたメシアン:「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」(CDA-67351)で英Gramophone誌から「hyperion史上最強のレコーディングのひとつ」と絶賛され、BBCミュージック・マガジンでは "Best of 2002" に選出、さらにデイリー・テレグラフの "Best of the Year"にも選出されるなど、イギリスでセンセーションに近いブームを巻き起こしたスティーヴン・オズボーン。日本でも同年のN響定期への客演、吉田秀和氏をはじめとするクリティークの記事により、着々とピアノ・ファンにその名が浸透。2003年のアルカン:「エスキス」全曲(CDA-67377)も高く評価された。オズボーン初のリスト作品だけに注目度は高い。大作「詩的で宗教的な調べ」の全曲盤はレスリー・ハワードのかつての録音(CDA-66421;1989年)も発売当時評判になったが、世界のインディペンデント・レーベルを見渡しても、「詩的で宗教的な調べ」の全曲録音を2回も行っているところは、そうそうないはず。2枚組で1枚分価格の設定は、hyperionの期待の大きさの 表れかもしれない。
CDA-67446
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(2CD)
1CD価格
カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):
 受難カンタータ「イエスの死」
ウタ・シュワベ、
インヘファン・
 デ・ケルクホーフェ(S)
クリストフ・ゲンツ(T)
シュテファン・ゲンツ(Br)
シギスヴァルト・クイケン指揮
ラ・プティット・バンド
エクス・テンポレ
 C.H.グラウンは、プロイセンの宮廷楽長をつとめ、フリードリヒ大王の寵愛を受けた作曲家で、ハンブルク市の音楽総監督の地位にあったテレマンと並び称された高名な人物。歌手でもあったグラウンはイタリア語オペラを得意としていた。そして自らも28ものオペラを作曲している。この「イエスの死」はカール・ヴィルヘルム・ラムラーの福音テキストに作曲したものだが、ほぼ同時期にテレマンも同じテキストを用いた作品にとりかかっており、当世風に言えば「競作」になったという。後期バロックの厳格なスタイルを用いたテレマンと、イタリア・オペラを思わせる抒情的でのびのびとした旋律を用いたグラウンの作品とは、際立った対照を示したという。グラウンの作品は1755年に初演、以降100年にわたって毎年受難週間に取り上げられるほどの名作となった。今回、それがS.クイケン&ラ・プティット・バンドの入念な演奏で復活することを喜びたい。
愛の支配〜ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764):
 オペラの愛の歌

  歌劇「優雅なインドの国々」より
  [Fra le pupille, Rigaudon I/Rigaudon II/
   Fuyez, Tambourin I/Tambourin II
   Partez, Regnez, Amour, Tempete
   : La nuit couvre les cieux !]/
  歌劇「遍歴の騎士」〜C'est trop soupirer
  歌劇「プラテー」〜 Soleil, fuis de ces lieux !
  歌劇「ゾロアストル」〜 愛の支配 ( Regne Amour )
  歌劇「ダルダニュス」より
  [Marche pour les differents nations/
   Par tes bienfaits, Air gracieux/
   L'Amour, le seul Amour,
    Si l'Amour coute des soupirs, Tambourin I/
   Tambourin II]
  歌劇「ピグマリオン」〜 Du pouvoir de l'Amour
  歌劇「イッポリートとアリシー」〜 Rossignols amoureux
  歌劇「優雅なインドの国々」〜 Musettes, resonnez
  歌劇「プラテー」
   〜 Honneur a la Folie - Je veux finir - Hymen
カロリン・サンプソン(S)
ジェフリー・スキッドモア指揮
エクス・カシードラ
 ラモーのオペラから愛の歌を抜粋。カロリン・サンプソンはキングズ・コンソートでソロイストをつとめるソプラノ。イギリスの古楽系歌手の中でも特に成長株。 エクス・カシードラも前作のシャルパンティエが素晴らしかっただけに、今回も期待がもてる。
モーテン・ラウリセン(1943-):合唱作品集
 永遠の光/
 イタリア・ルネサンス時代の詩による
  「6つの炎の歌」〜マドリガル/
 アヴェ・マリア/慈しみと愛のあるところ/
 おお、大いなる神秘
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー、
ブリテン・シンフォニア
SACDA-67449
(HYBRID_SACD)
廃盤
 イギリス合唱界の誇る黄金コンビ、レイトン&ポリフォニーの新作はアメリカの作曲家、ラウリセンの合唱作品集。
 ラウリセンは、アメリカはワシントン生まれの作曲家(バイオに特に記載は無いが、名字からして北欧系と思われる)。1994年から2001年までアメリカの名合唱団であるロサンゼルス・マスター・コーラルのコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなど20世紀の新しい合唱レパートリーの作曲、普及を活発に行っている。 「慈しみと愛のあるところ(Ubi caritas et amor)」はリリカルで優美な旋律を持ち、日本でもアマチュアからプロの合唱団と幅広い団体により演奏されており、「おお、大いなる神秘」はアメリカで吹奏楽に編曲されるなど国、ジャンルを越えて幅広く親しまれている。
 ポリフォニーは1986年にレイトンの呼びかけで結成されて以来、瞬く間にイギリスのトップ・クラスの合唱団の地位を獲得。そのレパートリーはイギリスの作品を中心に中世ルネサンス時代から近・現代作品と多岐に渡っており、その実力はグラモフォン・アウォーズでの合唱部門年間最優秀賞の獲得(2004年、CDA-67375「ペルト:合唱作品集」/2001年、CDA-67140「ブリテン:無伴奏合唱作品集」)や数々のレコーディング、コンサートなどで実証されている。SACDはマルチチャンネル対応。
オルフェウスとリュート〜
 シェイクスピアのための音楽(パーセルからアーンまで)

 ジェレマイア・クラーク(1674頃-1707):
  Overture to Titus Andronicus "Overture" "Minuet"
 ジョン・ウェルドン(1676-1736):
  Take, O take those lips away
 ジョン・エクルズ(1668-1735):
  Can life be a blessing
 トマス・チルコット(1700頃-1766):
  Pardon, goddess of the night
 モーリス・グリ−ン(1696-1755):
  Orpheus with his lute
 トマス・チルコット:
  Orpheus with his lute/ Hark, hark the lark
 トマス・アーン(1710-1778):
  To fair Fidele's grassy tomb
 ロバート・ウッドコック(1690-1728):
  Concerto No 9 in E minor "Vivace" "Largo" "Allegro"
 リチャード・レヴェリッジ(1670/1-1758):
  When daisies pied, and violets blue
 トマス・アーン:
  When daisies pied and violets blue/
  When icicles hang by the wall
 ジョン・クリストファー・スミス(1712-1795):
  You spotted snakes/Full fathom five
 ウィレム・デ・フェッシュ(1687?-1757):
  All fancy sick
 ジョン・ウェルドン:
  Dry those eyes which are o'erflowing
 ヘンリー・パーセル(1659-1695):Dear pretty youth
 トマス・アーン:
  Honour, riches, marriage, blessing/
  Where the bee sucks there lurk I
キャスリーン・ボット(S)
レイチェル・ブラウン(Fl-tr)
ピーター・ホルマン指揮
パーリー・オヴ・
 インストゥルメンツ
 地味ながら高い評価を受けている『イングリッシュ・オルフェウス』シリーズの第15巻。
バッハ:イギリス組曲第1番−第6番 BWV.806-811 アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67451/2
(2 HYBRID_SACD)
廃盤
 解説:アンジェラ・ヒューイット
 「ゴルトベルク変奏曲」(CDA-67305)、「イタリア協奏曲&フランス風序曲」(CDA-67306)、「平均律・第1巻&第2巻」(CDA-67301-2&67303-4)、「フランス組曲」(CDA-67121-2)、「パルティータ」(CDA-67191-2)、「トッカータ」(CDA-67310)まで、一貫した明晰なタッチとしなやかさで内外の多くの称賛を勝ち得たヒューイット。英サンデー・タイムズ紙は、「ヒューイットのバッハは、これまでどんな偉大なチェンバロ奏者も与えてくれなかった、生き生きとした音楽を与えてくれた」と評している。必ずヒューイット自ら記すブックレット解説での、研究・分析・考察もすでにおなじみ。今回も多くのファンの期待に違わぬ素晴らしい演奏を聴かせてくれる。
ファゴットと管弦楽のためのミニチュア集
 ヨハン・ヴィルヘルム・ガングルベルガー
  (1876-1938):ポルカ「私のテディ・ベア」
 エルガー:「ロマンス」Op.62
 ジャン・バティスト・スナイエ(1688頃-1730):
  アレグロ・スピリトーソ
 フォーレ:小品
 グノー:あやつり人形の葬送行進曲
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  イギリス民謡からの4つの練習曲 他
ローレンス・パーキンス(Fg)
ニュー・ロンドンo.
 マンチェスター・カメラータの首席ファゴット奏者であるパーキンスの小品集。熊倉一雄のナレーション&吹き替えでお馴染みのTV番組「名探偵ポワロ」のテーマ曲に使われて有名になった「あやつり人形の葬送行進曲」もパーキンス自身のアレンジで収録されている。
ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-):
 ミサ・パルウラ/ミサ/
 来たれ、創り主なる聖霊よ(オルガン独奏)/
 聖霊降臨祭の夕食礼拝(無伴奏合唱)/
 Reliqui domum meum(オルガン独奏)/
 来たりたまえ、聖霊よ(無伴奏合唱)
ロバート・クィニー(Org)
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
新発見のリスト Vol.2
 フランツ・リスト(1811-1886):
  「詩的で宗教的な調べ」へのプレリュードS.171d/
  管弦楽をともなわない協奏曲S.524a/
  アルバムの綴り変ロ短調S.164e;2/
  ハンガリー行進曲変ロ長調S.229a/
  「夜想曲」追憶S.168b/
  4つのアルバムの綴り
  [ニ長調S.164h?/前奏曲S.164j/変イ長調S.166l/S.167h]/
  おお、愛しうる限り愛せS.540
レスリー・ハワード(P)
 ハワードのリスト全集は一旦完結したのかと思ったが、新発見の作品がまだまだあった! これは新シリーズの第2弾となるもの。
ショパン:バラード&スケルツォ集
 バラード第1番 ト短調Op.23/
 スケルツォ第1番 ロ短調Op.20/
 バラード第2番 ヘ長調Op.38/
 スケルツォ第2番 変ロ短調Op.31/
 バラード第3番 変イ長調Op.47/
 スケルツォ第3番 嬰ハ短調Op.39/
 バラード第4番 ヘ短調Op.52/
 スケルツォ第4番 ホ長調Op.54
スティーヴン・ハフ(P)
 スティーヴン・ハフ初のショパン・アルバム。ハフの売れっ子ぶりはすさまじい。彼の個人webサイトをのぞいてみると、2003年だけでもリサイタル22回、協奏曲27回、室内楽2回の本番をこなしているから、平均してほぼ1週間に1回はどこかでコンサートをやっていることになる。そんな中ショパンは長年にわたって頻繁に取り上げていることがわかる。 2003年11月にもショパンのバラード&即興曲を中心としたプログラムによるリサイタル・ツアーを実施、各地で好評を博している。
 ハフはショパンのピアニズムを古典派=フンメルからの延長線上にとらえ、そこにベルカント的な歌心を加えた表現を心がけているという。フンメルの協奏曲やソナタで名演をものしたハフならでは、といえるだろう。長いキャリアを誇るハフだが、ショパンのアルバムは意外にも初録音(最初期のVirginへのオムニバス・アルバムに、リストがショパンの歌曲を編曲したピアノ曲が1曲含まれていた)。満を持したその演奏には、ハフのトップ・フォームが刻まれている。輝かしいピアニズム、鋭い洞察力と知性、美しいサウンドとクリアーなメロディー・ラインはまさにこの人ならではのもの。さらにハフがここでバラードとスケルツォを交互に配置したのは、それぞれが個々に独立した作品ではなく、対で一繋がりのものだと認識し、聴き手にそれを感じて欲しいからだという。
 hyperionのコメントには「真に記憶されるべきディスク、これぞトップ推薦に値する」とある。
ロンドンの誇り〜歌でつづるロンドン祝賀
 モンクトン:
  チョーク・ファームからカマーベル・グリーンへ
 ドリング:ビジネス・ガール
 ガーシュウィン:霧の日
 ウォルトン:ライム
 ノリス:ビッグ・ベンのブルース
 シャーウィン:バークリー・スクエアのうぐいすの歌
 スワン:楽しい騒音
 カワード:ロンドンの誇り 他
キャスリーン・ボット(S)
デイヴィッド・
 オーウェン・ノリス(P)
オルガン・ファイアーワークス Vol.10
 モンス・レイドヴィン・タックル(1942-):
  ブルース・トッカータ
 ジョン・ラッター(1945-):
  復活祭の歌「O Filii et Filii」の
   主題による変奏曲
 デイヴィッド・N・ジョンソン(1922-1988):
  トランペットの調べ ト長調
 モーリス・デュリュフレ(1902-1986):
  組曲〜トッカータ Op.5
 ジャコモ・マイアベーア(1791-1864):
  再洗礼派のコラール
 フランツ・リスト:
  コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・
   ウンダム」による幻想曲とフーガ S.259
  他(全11曲)
クリストファー・ヘリック、
ジェレミー・スパージョン(Org)
この子らはだれか?
 ティペット:少年時代の終わり
 フィンジ:若人の訓戒 Op.14
 ブリテン:
  この子らはだれか? Op.84/
  ヘルダーリンの6つの断章/真夜中に
マーク・パドモア(T)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 少年を題材にした歌曲を集めたアルバム。
ジェイムズ・マクミラン(1959-):
 十字架上のキリストの最後の七つの言葉
 聖母マリアのお告げ/テ・デウム
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー(cho.)
ブリテン・シンフォニア
SACDA-67460
(HYBRID_SACD)
廃盤
 現代スコットランド音楽界をリードする作曲家マクミランの宗教的な内容を持つ合唱作品集。「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」はタイトルの通り、キリストが十字架上で語ったとされている最後の言葉を題材とした合唱と弦楽合奏のための作品。日本でも1998年の日本初演以降、度々取り上げられている大作である。「聖母マリアのお告げ」、「テ・デウム」の2曲も貴重な録音。
 1986年に指揮者スティーヴン・レイトンの呼びかけによって結成されたポリフォニー。2度のグラモフォン・アウォーズでの合唱部門年間最優秀賞の獲得(2004年、CDA-67375:ペルト合唱作品集/2001年、CDA-67140:ブリテン無伴奏合唱作品集)などその存在は際立っており、これまでにリリースされたディスクはいずれも絶賛されている。
CDA-67461/2
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[2CD-R]
マイケル・ティペット(1905-1998):
 ピアノのための作品全集

 ピアノ協奏曲/ヘンデルの主題による幻想曲/
 ピアノ・ソナタ
  [第1番/第2番/第3番/第4番]
スティーヴン・
 オズボーン(P)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 俊英オズボーンが弾くティペットのピアノ作品全集。20世紀イギリスを代表する作曲家として特にイギリス音楽ファンから大きな支持を得ているマイケル・ティペット。音楽家としての経歴のスタートは比較的遅かったティペットだが、独創的なリズムと和声を用いた独自色の強い作品を打ち出すことによって評価を確立した。
 1991年にクララ・ハスキル国際コンクールで優勝を果たしたスコットランド生まれの俊英スティーヴン・オズボーンはティペットの権威でもあるそうで、今回の新録音はスペシャリストの名に相応しい一大事業。これだけまとまった形でのリリースは珍しいだけに、オズボーン・ファンとティペット・ファンの両方から重宝されることは間違いない。
CDA-67463
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[CD-R]
ヘンデル:
 聖セシリアの祝日のための頌歌 HWV.76
 カンタータ
  「チェチーリアよ、まなざしを向けたまえ」HWV.89
キャロライン・サンプソン(S)
ジェイムズ・ギルグリスト(T)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート
SACDA-67463
(HYBRID_SACD)
廃盤
 パーセル、ヴィヴァルディ、そして最近はモンテヴェルディと、体系的な録音をコツコツと積み重ねているロバート・キング。彼のヘンデルは、これでなんと17作目となる。聖セシリアの祝日のための頌歌はイギリス時代の中期に当たる1739年の作で、ちょうどその頃はオペラから劇的オラトリオへその歩みを変えた時期に当たる。
ウェーバー(1786-1826):
 クラリネット五重奏曲 変ロ長調 J.182
 フルート、チェロとピアノのための三重奏曲 ト短調 J.259
 ピアノ四重奏曲 変ロ長調 J.76
ゴーディエ・アンサンブル
 これまでにもベートーヴェン、フランセ、モーツァルトやシューベルトの室内楽曲の録音で質の高い演奏を聴かせてくれているゴーディエ・アンサンブル。 ウェーバーの室内楽作品は現在でも頻繁に取り上げられている名作。室内楽のスペシャリスト、ゴーディエ・アンサンブルがどのような解釈を披露してくれるのか注目したい。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.35
 アンリ・エルツ(1803-1888):
  ピアノ協奏曲第1番 イ長調Op.34/
  ピアノ協奏曲第7番 ロ短調Op.207/
  ピアノ協奏曲第8番 変イ長調
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 アンリ・エルツは19世紀フランスの作曲家で、ニュー・グローヴ音楽事典によれば、生前は著名で人気のあったヴィルトゥオーゾだったとされる。リストやショパンをはじめとする作曲家たちの合作「ヘクサメロン」にも加わっている。後半生はパリ音楽院でピアノ課の教授をつとめるかたわら、ピアノ製作にも興味を示し、工場への出資、あげくには自分で工場を建設、経営までしていたらしい。ここに収められた3曲のコンチェルトは世界初録音。
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集 Vol.4
 第3番ハ短調 Op.1 No.3/
 創作主題による14の変奏曲 変ホ長調 Op.44/
 第4番 変ロ長調 Op.11「街の歌」
フロレスタン・トリオ
 シリーズ完結。21世紀最初の全集にふさわしいフレッシュな名演。
CDA-67468
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(2CD)
1CD価格
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ Vol.4
 J.S.バッハ/
  サムイル・フェインベルク(1890-1962)編曲:
  前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.548/
  トリオ・ソナタ第5番 ハ長調 BWV.529〜ラルゴ/
  13のコラール前奏曲
   [いと高きところ神にのみ栄光あれ BWV.663/
   同 BWV.711/同 BWV.662/
   バビロンの流れのほとりで BWV.653/
   われらが神は堅き砦 BWV.720/
   われ神より離れじ BWV.658/
   ただ神の摂理に任す者 BWV.647/
   イエスよ、いまぞ汝御空より降り来たりて BWV.650/
   イエス・キリストよ、われを顧みたまえ BWV.655/
   われらが救い主、イエス・キリスト BWV.665/
   いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV.659/
   ああ、わがもとに留まれ、
    主イエス・キリストよ BWV.649/
   さらば別れを告げん BWV.735]/
  オルガン協奏曲第2番 イ短調 BWV.593
   (原曲:ヴィヴァルディの Op.3 No.8)
マーティン・ロスコー(P)
 2枚の「ブゾーニ編」、グレインジャーなど「オーストラリア編」に続く、ハイペリオン名物バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ最新作。今回はロシアの伝説の巨匠サムイル・フェインベルグに焦点が当てられている。ピアニストとしての活動がリヒテルやギレリスが西側で活躍する前の時期に当たっていたため、レコードも少なく、日本で馴染みがあるとは言いがたいが、注目すべきヴィルトゥオーゾであり、ショパン、リスト、ブゾーニ、ゴドフスキーに連なる「コンポーザー=ピアニスト」の系譜に連なる人物である。チャイコフスキー「悲愴交響曲」の恐ろしいほど難易度の高い編曲があるため、日本の「体育会系」ピアノ・マニアの注目を集めたこともある。また、ロシアにおけるバッハ演奏の開祖とでもいうべき存在でもあった。
 リヒテルは「私以前に平均律クラヴィーア曲集の全曲をプログラムに組み入れていたのはフェインベルグだけだった」という趣旨のコメントをしている。これらバッハのオルガン作品の編曲は、ロシア国内でさえあまり知られていない貴重な楽譜であり、すべて初録音となるものばかりという。最も注目なのは最後に収められたヴィヴァルディ原曲のオルガン協奏曲のピアノ版。ヴィヴァルディの原曲にバッハ流ポリフォニーと和声感覚がミックスされた作品を、ロシアン・ヴィルトゥオーゾの面目躍如たる妥協なき編曲によって、双方の個性を殺すことなく、ピアニスティックに仕上げるという離れ業をやってのけている。またしてもその筋のピアノ・マニアが快哉を叫びそうな内容である。
 今回のピアニストはイギリスのヴェテラン、マーティン・ロスコー。ドホナーニやイグナッツ・ブリュールのピアノ・コンチェルトを華麗に弾ききる技巧派だ。
 全編で90分に及ぶため2枚組となったが、1枚分価格が設定されている。
チャールズ・アイヴズ(1874-1954):
 ピアノ・ソナタ第2番
  「マサチューセッツ州コンコード 1840-1860」
   (コンコード・ソナタ)Op.19(*)
サミュエル・バーバー(1910-1981):
 ピアノ・ソナタ Op.26
マルク=アンドレ・アムラン(P)
ジェイミー・マーティン(Fl;*)
 録音:2004年4月5日-6日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:ジェド・ディスラー
 アムランが「コンコード・ソナタ」を再録音した。アムランがカーネギー・ホール国際ピアノ・コンクールで優勝したのが1985年、前回のNew Worldでの録音はそのわずか3年後のものだったから、「コンコード・ソナタ」はアムランがキャリア初期からレパートリーに組み入れている曲であったといえる。旧録音ではピアノのみのヴァージョンを用いていたが、今回は第4楽章にオプションのフルートが加わる版が用いられている。ジェイミー・マーティンはヨーロッパco.とASMIFの首席奏者。
 このソナタ、レノーア・パーセルが1920年から29年にかけて楽章ごと別々に初演した後、1939年にジョン・カークパトリックが10年もの準備期間を経て全4楽章を通して初演。その後1948年に米Columbiaがカークパトリックの演奏を録音し発売、何ヶ月にもわたるベストセラーを記録したという。カークパトリックはステレオ時代に再録音も行っている。大変な難曲だが、それがアイヴズの代表作のひとつとして急速に認められたのは、レコードという新時代のメディアが大きく作用しているからに他ならない。バーンスタインがラジオ中継されるコンサートでアイヴズの交響曲第2番を取り上げて大きなセンセーションを巻き起こしたのと同様、メディアを通じたアイヴズのポピュラリティー向上を考える上で重要な出来事だ。
 アイヴズが信奉する「超絶主義」(マサチューセッツ州コンコードの4人の哲人によって形成された、性善説に基づく宗教的・哲学的倫理)を骨格に、複調、クラスター、拍子なしのリズム・・・などアヴァンギャルドな要素と、ベートーヴェンの運命交響曲の動機、ハンマークラヴィア・ソナタの様式感とが細胞となって生み出された有機生命体が「コンコード・ソナタ」。来るべき前衛の幕開けを告げるターニング・ポイントとなった重要な作品だけに、これまでにも腕に覚えがあるピアニストたちによって機会あるごとに取り上げられてきてはいる。しかし2度も録音を実施したのは、初演者カークパトリックを除けばアムランしかいないはず。
 バーバーのソナタも、常に長い間“グレイト・アメリカン・ピアノ・ソナタ・ステークス”のトップを走り続けてきた作品。アイヴズとはまったく価値観が異なり、歩んだ道も異なる2人だが、どちらの作品も、力感、流動性、確固たる自信に溢れ、その思想が作品全体に見事に行き渡っている。どちらの作品も、(流儀こそ違うものの)ピアノのダイナミック・レンジと音域を徹底的に探求し、奏者のヴィルトゥオーゾ性とスタミナを試すものとなっている。そしてまた、目的こそ異なるが、どちらの作品も伝統的な調性の概念を超えているのである。キャリア初期の段階から人間離れした超絶技巧を誇ったアムランのさらなる進化が凝縮された演奏となること必至の話題作だ。
パーシー・ホワイトロック(1903-1946):
 オルガン作品集

 ソナタ ハ短調/5つの小品/
 ファンタジー・コラール第1番 変ニ長調
ジョン・スコット(Org)
 42歳で早逝したため、あまり知られることのなかったイギリスのオルガニスト兼作曲家ホワイトロックの名作選。
アムラン初の室内楽作品録音
 〜ブラームス:ピアノ四重奏曲集

 ピアノ四重奏曲第1番 ト短調Op.25/
 ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調Op.60/
 ピアノ四重奏曲第2番 イ長調Op.26/
 3つの間奏曲Op.117
マルク=アンドレ・アムラン(P)
レオポルド弦楽三重奏団
 後出: Hyperion, CDS-44331/42 廃盤、入手不能〕。
 既にHYPERIONを中心に数多くの録音を行っているアムランだが、新境地開拓となる初の室内楽録音は、評判となったピアノ協奏曲第2番(CDA-67550/OCDA-67550)に続き、ブラームスとなった。3曲のピアノ四重奏曲の中でも第1番は、シェーンベルクの手によって管弦楽編曲が行われるなど特に親しまれている。カップリングとして、神秘的ともいえる晩年作「3つの間奏曲」を収録。
 来日公演でも期待に違わぬブラームスとショパンを聴かせたアムラン。共演のレオポルド弦楽三重奏団も、ヴィオラ奏者のローレス・パワーなど実力者揃いで、これは楽しみな発売だ。
ギヨーム・デュファイ(1397?-1474):
 聖アンソニー・アボットのためのミサ
ジル・バンショワ(c.1400-1460):
 へクトルに打ち勝った者はパリスによって/
 キリエ「単誦祝日に」/サンクトゥス/
 アニュス・デイ/新しい旋律の歌を
アンドルー・カークマン指揮
バンショワ・コンソート
 ギヨーム・デュファイ2番目の“アンソニー・ミサ”である「聖アンソニー・アボットのためのミサ」、ジル・バンショワの合唱曲といったバンショワ・コンソートのならではのレパートリーを収録。
 バンショワ・コンソートはアンドルー・カークマンによって1995年に結成された男声合唱グループ。同じデュファイの「聖ヤコブのための音楽」で1999年グラモフォン・アウォーズ、アーリー・ミュージック部門年間最優秀賞を獲得し、14世紀-15世紀の声楽作品の演奏で高い評価を受けている。
ジョン・タヴナー(1944-):合唱新作集
 Birthday Sleep / Butterfly Dreams /
 The Second Coming / Schuon Hymnen /
 As one who has slept / The Bridal Chamber /
 Exhortation and Kohima / Shunya
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー
SACDA-67475
(HYBRID_SACD)
廃盤
 「癒し系」の大御所、ジョン・タヴナーの最新作をいち早く収録したディスク。イギリス人ながらギリシャ正教に帰依したタヴナーは、昨今話題になったシャンティクリアのための作品などでは、自身の宗教的信条を全面に打ち出していたが、ここではイェーツの詩を用いるなど、また新たな変節が見てとれるのが興味深い。
イサーク・アルベニス(1860-1909):
 イベリアと後期ピアノ作品集

  組曲「イベリア」(全曲) B.47/
  ラ・ベーガ(草原) B.46
   (組曲「アルハンブラ宮殿」〔未完〕の
     第1曲として作曲)/
  イヴォンヌの訪問 B.48/スペイン(想い出草) B.45/
  ナバーラ B.49
   (ウィリアム・ボルコムによる補筆完成版)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2004年4月7日-8日、8月25日-26日。解説:ウォルター・クラーク
 前作アイヴズ、バーバーに続くアムラン待望の新作は19世紀スペインで活躍し、スペインの音楽史上で最も重要な作曲家の1人と言われる大家イサーク・アルベニスの情熱溢れる後期ピアノ作品集。
 アルベニスの前期作品はリストの影響を受けた技巧的で速いパッセージを持った作品が中心だったが、後期の作品ではそこにスペインの民族音楽を取り入れるなど民族色が色濃くなっている。アルベニス自身も超絶技巧を得意としたピアニストであり、その為かピアノ作品には高度な技巧を必要とする作品が多いが、やはり注目は代表作である「イベリア」全曲。1906年から1909年にかけて4巻に分けて出版されたこの作品は、極めて複雑なピアノ技法と自由で大胆な和声法を用いて作曲された超難曲。また未完の「ナバーラ」B.49は通常、245小節目以降をデオダ・ド・セヴラックが補筆完成させた版が用いられることがほとんどであるが、ここではウィリアム・ボルコムによる補筆完成版を収録しているという点も興味深い。
CDA-67478
廃盤
ルイ・モロー・ゴッツチョーク(1829-1969):ピアノ作品集 Vol.7
  フィリップ・マーティン(P)
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
 アヴェ・レジナ・チェロールム(8声)
 ミサ「アヴェ・レジナ・チェロールム」(8声)
 アヴェ・マリア(4声)/主、わが主にのたもう(8声)
 僕らよ、主を讃めたたえよ(8声)
 主を讃めたたえよ(8声)/われは喜びに満ちたり(4声)
 主が家を建てるのでなければ(4声)
 第7旋法のマニフィカト(4声)/アヴェ・マリア(8声)
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂cho.
SACDA-67479
(HYBRID_SACD)
廃盤
 伝統と格式を備えたウェストミンスター大聖堂聖歌隊のビクトリア第8作は、名作「アヴェ・マリア」を収録。
フランソワ・クープラン:鍵盤音楽集 II
 クラヴサン曲集第4巻〜
  第25組曲[空想にふける女/神秘的な女/
   モンフランベール夫人/勝利したミューズ/
   さまよう亡霊たち〕/
  第21組曲[慕わしき王妃/跳躍/クープラン/
   ハープ型/小さな皮肉屋]/
  第24組曲〜
   [毒槍/二重生活者(パッサカリアの動き)]
  第26組曲[病み上がりの女/ガヴォット/ソフィ/
   とげのある女/パントマイム]/
  第27組曲[上品な女/けしの実/中国風/頓知]
アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67480
(HYBRID_SACD)
廃盤
 解説:アンジェラ・ヒューイット。クープランの「クラヴサン曲集」を収録した3巻シリーズの2枚目にあたるアルバム。
 バッハやスカルラッティのチェンバロ作品はピアノでも演奏する習慣が定着しているのに、クープランでは試みられてこなかった。ヒューイットが長年暖めていたこの企画は、定評あるバッハと同様、高い評価を得ている。「全226曲を前もって検討した後、私は現代のピアノにいちばん合うと感じられたもの、そしてもっとも興味深いと思われたものを選び出した」と語るヒューイット。前回のCD(CDA-67440/国内仕様MCDA-67440)では、クラヴサン曲集の第2巻と第3巻から、組曲を3つ選んで演奏していたが、今回は第4巻から5つの組曲を選択。第24組曲のみ2曲を抜粋、他はすべて演奏している。クープランの最後の出版作品で、1730年、死のわずか3年前に刊行されたものである。この頃には彼の健康状態は急速に衰えていたとされている。
 各曲につけられた奇抜なタイトルは見ているだけで想像力をかき立てずにいられない。クープランは明らかに彼の身近な人物を描いたのだが、具体的なことを明らかにしていないため、謎も多い。ヒューイットによれば、当時の演劇の登場人物、クープランがつきあっていた人たちにしかわからないような、様々な「内輪の冗談」がタイトルに含まれているという。もともと曲に絵画的なあるいは奇抜な題名を付ける伝統は、16世紀末のリュート奏者が始めたものだが、フランスの数多くのクラヴサン奏者が採用するようになった。クープランもその一人だった。後の時代になってこの伝統に倣ったのがエリック・サティ。つまりピアノで聴くクープランはヒーリング・ミュージックの開祖サティの原点を探る旅なのかもしれない。
 ヒューイット自ら書き記す各曲のライナー・ノーツも毎回お馴染みだが、彼女はこの第4巻について「クープランの作品のなかにずっと存在していた憂鬱と神秘性が、以前にも増してはっきりと表明されている」と感じるという。
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ Vol.6
 J.S.バッハ/ワルター・ルンメル(1887-1953)編曲:
  Ertodt' uns durch dein' Gute(カンタータ第22番より)/
  ああ、いかにはかなき、ああ、いかに空しき
   (カンタータ第26番より)/
  最愛のイエス、われらここにあり BWV.731/
  天にましますわれらの父よ BWV.760/
  神なしたもう御業こそいと善けれ(カンタータ第99番より)/
  古き年は過ぎ去りぬ BWV.614/
  イエス・キリスト、神の御子は(カンタータ第4番より)/
  わたしたちは急ぎます、弱くとも、たゆまぬ足取りで
   (カンタータ第78番より)/
  泣き、嘆き、憂い、おそれ(カンタータ第12番より)/
  私の信仰厚い心(カンタータ第68番より)
  O Menschen, die ihr taglich sundigt
   (カンタータ第122番より)/
  激しい風が荒れ狂い(カンタータ第92番より)/
  世は煙や影のようなものであり(カンタータ第94番より)/
  Zu Tanze, Zu Sprunge(カンタータ201番より)/
  われらあまたの苦難を経て(カンタータ146番より)/
  Dein Name gleich der Sonnen geh(カンタータ第173番より)/
  Lass dich nimmer von der Liebe berucken
   (カンタータ第203番より)/
  Sturze Zu Boden(カンタータ第126番より)/
  Dich hab' ich je und je geliebt(カンタータ第49番より)/
  おお神、汝善なる神よ(カンタータ第94番より)/
  飢えた人々を良い物で満たし(マニフィカト BWV.243より)/
  わが神なる主は讃えられん(カンタータ第129番より)/
  Die Seele ruht in Jesu Handen(カンタータ第127番より)/
  主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め
   (カンタータ第130番より)/
  高き御空よりわれは来れり
   (クリスマス・オラトリオ BWV.248より)
ジョナサン・プロウライト(P)
 デミジェンコの演奏によるバッハ=ブゾーニ編曲集から始まった「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ」シリーズも第6集に到達。本作は20世紀前半アメリカ・ピアノ界の巨匠、ワルター・ルンメルの手による現存する25の編曲全てを収録というハイペリオンならではの興味深い内容。
 ルンメルはゴドフスキーの弟子で、ドビュッシーの友人でもあり、卓越したピアニストとして知られていた音楽家である。収録されている25作品全てがバッハのオルガン作品や器楽曲などからの編曲ではなく、カンタータやマニフィカトなどからの編曲であるという点が今回最大のポイント。
 演奏を務めるジョナサン・プロウライトは、ハイペリオンに録音を行ったストヨフスキのピアノ協奏曲集などでのパフォーマンスが絶賛されたイギリス期待のピアノ奏者。バッハの合唱(声楽)作品がルンメルの編曲とプロウライトの演奏でどのように生まれ変わるのか? 斬新なバッハの姿を聴き、知ることのできる貴重かつ楽しみなリリースとなることは間違いない。
イギリスのアンセム集 Vol.8
 サミュエル・セバスチャン・ウェスリー(1810-1876):
  Praise the Lord, my soul
 スタンリー・ヴァン(1910-):
  Behold, how good and joyful a thing it is
 パーシー・ホワイトロック(1903-1946):
  Glorious in heaven
 クリストファー・ディーンリー(1930-2000):Jubilate
 ジョン・シェパード(1515頃-1558):Libera nos
 オーランド・ギボンズ(1583-1625):
  Great Lord of Lords
 ジョン・ゴス(1800-1880):
  O pray for the peace of Jerusalem
 ジョン・スタイナー(1840-1901):
  They that wait upon the Lord
 エドワード・ベアストー(1874-1946):
  Lord, I call upon thee
 ウィリアム・マッキー(1901-1984):
  We wait for thy loving kindness O God
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード
  (1852-1924):Ye choirs of new Jerusalem
 ヒューバート・パリー(1848-1918):
  Lord, let me know mine end
 ヒューバート・ミドルトン(1890-1959):
  Let my prayer be set forth
 ドブリンカ・タバコヴァ(1980-):Praise
 ジョン・スコット(1956-):
  Behold, O God our defender
 ジョン・ラター(1945-):A crown of glory
ジョン・スコット指揮
セント・ポール大聖堂聖歌隊
ヒュー・ウィリアムズ(Org)
ニコライ・ロースラヴェツ(1881-1944):
 室内交響曲(*)/ In the hours of the New moon
イラン・ヴォルコフ指揮
BBC スコティッシュso.
 (*)は世界初録音。ヤナーチェクの管弦楽作品集に続く、イスラエルの若きマエストロヴォルコフと手兵BBCスコティッシュ響のハイペリオン第2弾は、アムランによるピアノ作品集(CDA-66926/MCDA-66926)で再びその名を知られるようになったロシア・アヴァンギャルドの鬼才ロースラヴェツ。彼はロシアにおける無調音楽の創始者で、「ロシアのシェーンベルク」という異名を持っていた。
メンデルスゾーン:
 ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.49
 ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66
フロレスタン・トリオ
[アントニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)
 スーザン・トムズ(P)]
 シューマンのピアノ三重奏曲でグラモフォン・アウォードを獲得するなど、イギリスの常設ピアノ・トリオとして広く認知されているフロレスタン・トリオ。ソリストとしても高い実力と人気を誇るマーウッド、レスター、トムズによるアンサンブルの実力は既述のシューマンやベートーヴェン、ブラームス、フランス作品集の録音で証明されており、メンデルスゾーンの名作でも期待に違わぬ演奏を聴かせてくれるに違いない。
 なお、以前ほぼ同名の団体が DISCOVER (PROFILからメンデルスゾーンのピアノ作品集と共に再発予定)へ同2曲を録音していたが、それはオランダの「フロレスタン・フォルテピアノ・トリオ」という別の団体による物だった。
アーサー・サリヴァン(1842-1900):
 喜歌劇「密輸入者」
 喜歌劇「森の住人」
独唱者たち
ロナルド・コープ指揮
ニュー・ロンドンo.
ロンドン・コーラス
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 教会音楽集 Vol.3

 主、わが主にのたもう II/聖なるマリアよ/
 イェルサレムよ、主をたたえよ I/思いだしたまえ/
 われ主に感謝せん III/われらはあなたをあがめ/
 サルヴェ・レジナ II/主が建てられるのでなければ I/
 主に向かいて新しき歌を歌え/
 神がととのえたもう宴を見よ/グローリア
キャロライン・サンプソン、
レベッカ・アウトラム(S)
ダニエル・オーチンクローズ、
ロジャーズ・
 カーヴィー=クランプ(ハイT)
チャールズ・ダニエルズ、
ジェイムズ・ギルグリスト(T)
ピーター・ハーヴィー、
ロバート・エヴァンズ(B)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
SACDA-67487
(HYBRID_SACD)
廃盤
 最終トラックに収められた7声の「グローリア」はモンテヴェルディの全作品の中でも最も輝かしいもののひとつ。
R.シュトラウス:歌曲全集 Vol.1
 献呈 Op.10 No.1/ゲオルギーネ Op.10 No.4/
 ぼくの頭に君の黒髪を Op.19 No.2/
 二人の秘密をなぜ隠すのか Op.19 No.4/
 幸せに満ち足りて Op.37 No.1/君を愛す Op.37 No.2/
 婚礼の歌 Op.37 No.6/ひそやかな歌 Op.39 No.1/
 解き放たれた心 Op.39 No.4/子守歌 Op.41 No.1/
 カンパーニャにて Op.41 No.2/春の饗宴 Op.56 No.5/
 東の国から来た聖なる3人の王たち Op.56 No.6/
 歌曲集「オリエントの歌」Op.77/万霊節 Op.10 No.8
クリスティーン・ブリュワー(S)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 シューベルト、シューマン、フォーレなどの歌曲集が好評を得ているHyperionから新シリーズ、リヒャルト・シュトラウス歌曲集がスタート。今後8〜9枚のCDで全歌曲を録音していくとのことで、これまでの実績からもクオリティの高い全集が期待できそうだ。
 ブリュワーはオペラ、リサイタル、レコーディングで活躍中のアメリカ出身のソプラノ。2005年のスケジュールではゲルギエフ指揮ロッテルダム・フィルのマーラーの交響曲第8番にソプラノとして出演を行ったのを皮切りに、クルト・マズア、オスモ・ヴァンスカら大物指揮者たちとの共演を数多く控えている。
ジャン・フランセ(1912-1997):
 バレエ音楽「裸の王様」/バレエ音楽「夜の娘たち」
ティエリー・フィッシャー指揮
アルスターo.
 フランスの作曲家、ジャン・フランセの管弦楽作品集第3集。器楽曲や室内楽曲の作曲家として名を馳せている彼の管弦楽作品を発掘するという、Hyperionならではの意欲的なシリーズ。
マーティン・ピアソン(1572頃-1651):
 ラテン語モテット集

 Deus omnipotens/ Redemptor mundi/
 Pater fili paraclete/ Levavi oculos meos/
 Ecce non dormitabit/ Mulieres sedentes/
 Christus factus est/ Hora nona/ Latus eius/
 O rex gloriae/ Quid vobis videtur/
 O domine Jesus Christe/ Laboravi in gemitu meo/
 Nolite fieri sicut equus/ Multa flagella peccatoris
ジェフリー・スキッドモア指揮
エクス・カシードラ・コンソート
 ピアソンはウィリアム・バードより少し後の世代に属するイギリスの作曲家。セント・ポール大聖堂の楽長をつとめるなどして活躍したが、宗教曲よりも作品はヴァージナル曲で知られることが多かった。これはめったに取り上げられない宗教曲にスポットをあてたCD。
CDA-67491/2
廃盤
ヘイミッシュ・ミルン〜メトネル:ピアノ作品集
 おとぎ話(全曲)(*)/
 若い人のためのロマンティックなスケッチOp.54
ヘイミッシュ・ミルン(P)
ジョセフ・シュワントナー(1943-):天使の炎
 突然の虹/ヴァイオリンと管弦楽のための「天使の炎」/
 ホルンと管弦楽のための「秋を越えて」/
 オルガン、金管、打楽器、
  ピアノと弦楽のための幻想曲「九月の頌歌」
アン・アキコ・マイヤーズ(Vn)
グレゴリー・フスティス(Hr)
ジェイムズ・ディアズ(Org)
アンドリュー・リットン指揮
ダラスso.
 日本では吹奏楽作品や合唱作品の作曲家として近年急速に評価を高めているシュワントナーの管弦楽作品集がHyperionから登場。アメリカ出身のシュワントナーは神秘的な作風で人気を獲得し、その作品はグラミー賞にノミネートされるなど絶賛を受けている注目の作曲家。
 アーティストもハフとのラフマニノフ・ピアノ協奏曲全集でのハイ・パフォーマンスが記憶に新しいリットン&ダラスso.、ヴァイオリン独奏にはアン・アキコ・マイヤーズを起用するなど豪華な面々が顔を揃える。今までHyperionではあまり見られなかったレパートリーの登場であり、このシュワントナーの作品集でHyperionは新たな境地を切り開いたと言っても過言では無いかもしれない。
アドルフ・フォン・ヘンゼルト(1814-1889):
 ピアノのための練習曲集

 12の性格的な演奏会用練習曲集 Op.2/愛の詩 Op.5/
 サロンのための12の練習曲 Op.5
ピアーズ・レーン(P)
 サン=サーンス、モシェレス、スクリャービンなど珍しい練習曲集を次々レコーディングしているピアーズ・レーン。誰が呼んだか「エチューディスト」とさえ形容されることもあるという。そんなレーンが今回取り組んだのはヘンゼルト。19世紀ドイツの作曲家で、ワイマールでフンメルにピアノを学んだ後ロシアに渡り、今日まで隆盛を誇るロシアン・ピアニズムの礎を築いた作曲家。古典派とロマン派との架け橋となったヘンゼルト流ピアニズムは代表作とされるエチュードでたっぷり味わえる。
クルト・ヴァイル(1900-1950):
 ヴァイオリンと管楽合奏ための協奏曲 Op.12
ペトリス・ヴァスクス(1946-):
 ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲
アントニー・マーウッド(Vn)指揮
アカデミー・オヴ・セント・
 マーティン・イン・ザ・フィールズ
 20世紀音楽の代表的作曲家の一人クルト・ヴァイルと、ペルトやグレツキと並び賞されるラトヴィアの作曲家ヴァスクスによるヴァイオリン協奏曲。この2曲に挑むヴァイオリンのマーウッドはソロ奏者としてはもちろんのこと、フロレスタン・トリオのメンバーとしてコンサート、Hyperionへのレコーディングで大活躍中のイギリスのトップ・ヴァイオリニスト。
エドワード・ベアストウ(1874-1946):
 合唱作品集

 Jesu, the very thought of thee /
 Blessed city, heavenly Salem /夕べの礼拝 ニ長調/
 主よ、あなたはわれらの避難所である/
 If the Lord had not helped me /
 Let all mortal flesh keep silence /
 夕べの礼拝 ト長調/5つの心の詩/ Save us, O Lord
デイヴィッド・ヒル指揮
ケンブリッジ・セント・
 ジョンズ・カレッジcho.
ポール・プロヴォスト(Org)
ロデリック・
 ウィリアムス(Br)
ブリテン・シンフォニア
 スタンフォードから続く伝統的な形式による教会音楽を残したベアストーは、ウィガン教区教会やリーズ教区教会、ヨーク・ミンスターのオルガン奏者としても活躍したイギリスの作曲家、オルガン奏者、そして指揮者。長い伝統を誇るイギリスの名門合唱団がデイヴィッド・ヒルの見事な統率によって荘厳な歌声を響かせている。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.6
 イェネー・フバイ(1858-1937):
  ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調「劇的協奏曲」Op.21
  ヴァイオリンと管弦楽のための組曲 Op.5
  ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 Op.90
ハガイ・シャハム(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 ピアノ、チェロと並び好評を博しているハイペリオンの人気シリーズ「ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト」。グラファン、マーウッド、そしてリトルといった世界的アーティストがソリストを務めるこのシリーズ、今回はVol.3に引き続きイスラエル出身の名手ハガイ・シャハムが登場。
 フバイはブダペスト音楽院の教授としてシゲティらを輩出したハンガリーの演奏家であり作曲家。ちなみにハガイ・シャハムはこれまでに「チャールダーシュの情景」(CDA-67441/2)や「ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.3(フバイの協奏曲第3番&第4番)」(CDA-67367)でフバイの作品の録音を行っている。ヴァイオリン協奏曲集の完結盤となる今回も、ブラビンズ&BBCスコティッシュ管のサポートを受けて絶妙の演奏を披露してくれることだろう。
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
 幻想曲とフーガ イ短調BWV.904/
 イタリア風アリアと変奏 イ短調BWV.989/
 ソナタ ニ長調BWV.963/パルティータ イ長調BWV.832/
 組曲 ヘ短調BWV.823/アダージョ ト長調BWV.968/
 フーガ ハ長調BWV.953/
 コラール「イエス、わが頼り」BWV.728/
 コラール「ただ神の御旨に従う者は」BWV.691/
 幻想曲とフーガ イ短調BWV.944
アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67499
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2004年2月3日-5日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:アンジェラ・ヒューイット
 ヒューイットのバッハ・シリーズ第11作目。イ長調のパルティータは偽作だと考えられているため、「パルティータ集」(CDA-67191/2)のセットには収録せず、今回のアルバムで取り上げられている。その他今回は偽作の可能性がある作品でも遠慮なく取り上げているのが特徴で「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」第3番のアダージョ楽章であるBWV.968もW.F.バッハの編曲ではないかと推察されている曲だし、3曲の断片からなる組曲 ヘ短調、フーガ ハ長調も偽作の可能性が高いとされている。おそらく話題を呼んだクープランのシリーズと同様、ヒューイット自身がピアノに向いていると感じた作品を、真贋にこだわらず、あくまで音楽性のみで判断し抽出した結果であろうと思われる。長いバス声部の持続音が印象的なフーガBWV.944は後にバッハ自身がオルガン曲(BWV.543)に改作したことで知られる作品。ペルシャ絨毯にも例えられる複雑な対位法を織り込み、いかにもバッハらしい悲劇的な色彩を帯びたこの曲のフーガが、アルバム全体を締めくくる・・・という、いつもながらの見事な構成。ますますヒューイット・ファンの心を熱くしてくれるアルバムの登場だ。
ロバート・シンプソン(1921-1997):
 交響曲第11番
 ニルセンの主題による変奏曲
マシュー・テイラー指揮
シティ・オヴ・
 ロンドン・シンフォニア
 シンプソン交響曲全集完結編。「ブルックナー交響曲第9番の第1楽章以降、これほど大聖堂が荘厳な響きに満ちたことはなかった」とまで言われるシンプソンの交響曲。ブルックナーとニルセンに影響を受けたと公言してはばからず、20世紀を生きた作曲家としては時代錯誤とさえ思える重厚長大な交響曲を11曲も生み出したシンプソン。その作品紹介にひとかたならぬ使命感を持ち続け、1997年に作曲者が亡くなってからは、「シンプソン協会」の設立に奔走したhyperionレーベルの創設者テッド・ペリーも、2003年、ついに鬼籍に入ってしまった。このディスクはそんなテッド・ペリーの思い出に捧げられている。
 交響曲第11番はここで指揮をしているマシュー・テイラーが初演している。彼もヴァーノン・ハンドリーと同様、シンプソンの作品紹介にひとかたならぬ情熱を捧げる人物だ。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集
 第1番 嬰ヘ長調 Op.1/第4番 ト短調 Op.40/
 パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43(*)/
 第2番ハ短調 Op.18/第3番ニ短調 Op.30
スティーヴン・ハフ(P)
アンドルー・リットン指揮
ダラスso.
SACDA-67501/2
(2 HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2004年4月-5月(*以外)/2003年6月29日(*)、以上ユージン・マクダーモット・コンサート・ホール、モートン・H.メイヤーソン・シンフォニー・センター、ダラス。解説:スティーヴン・ハフ、デイヴィッド・ファニング
 「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」シリーズの成果を見るまでもなく、ロマン派ピアノ協奏曲に対してひとかたならぬ情熱を注ぐハイペリオン・レーベルが、満を持してリリースしたラフマニノフ全集。
 1996年から継続してHYPERIONにレコーディングを行っているハフは、すでに世界で最も権威あるレコード賞であるグラモフォン・アウォードに4度輝くなど、世界のレコード賞を総なめしていることでも知られる。グラモフォン・アウォードに関してはCHANDOS時代のフンメルを含め、コンチェルト部門での受賞が特に目立つ(HYPERIONの2つの協奏曲アルバムはレコード・オヴ・ジ・イヤー[年間最優秀賞]も獲得)。
 ハイペリオンのコメントによればこのレコーディングに関して「ラフマニノフ協奏曲全集にふさわしい指揮者とオーケストラを見つけることがここ数年来の課題だった」とある。その結果、白羽の矢が立ったのはアルドルー・リットンとその手兵ダラス響。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲を弾き振りで演奏してしまうなど、ピアニストとしても比類ない才能を持つリットンは、すでにラフマニノフの交響曲全集を(ピアニストならではの視点を加味して)レコーディングした経験を有し、ダラスso.も、昔ながらの味わいを保ちながら輝かしさをも兼ね備えた、ラフマニノフを演奏するに最適の弦楽セクションを持っている。
 演奏は「パガニーニ狂詩曲」を除き、すべてライヴ録音となった。18日間の間に11回のコンサート(ラフマニノフ・フェスティヴァル)が行われ、各協奏曲を数回ずつ演奏し収録が行われた。蔓延する「ハリウッド的な」センチメンタル・アプローチを排し、作曲家自身の演奏を原点として構築されたハフの演奏は、すでにWeb上での先行レビューで大きな称賛を集めている。中でも、ニューヨークの高名な批評家で、カンヌ・クラシカル・アウォードの議長もつとめるデイヴィッド・ハーヴィッツの絶賛ぶりはすさまじい。
 http://www.classicstoday.com/review.asp?ReviewNum=8115
 ハーヴィッツは、アシュケナージ、ワイルド、コチシュからアルゲリッチ、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、リヒテル、ロドリゲス、そしてリファレンスとされるラフマニノフの自作自演と比較してさえ「ベスト」だと断言するに至ったと述べている。
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
 テ・デウム ト長調/ミサ ト短調/すべての国人よ/
 真理への雄々しさ/飛行機からのビジョン
ジュディス・ビンガム(1952-):ミサ
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂cho.
 合唱王国イギリスの中でもトップクラスに君臨するウェストミンスター大聖堂聖歌隊による、教会音楽の重要レパートリーであるヴォーン・ウィリアムズのミサ曲を中心とした作品と、イギリスの中堅作曲家ビンガムのミサ。
 ウェストミンスター大聖堂聖歌隊は中世ルネサンス時代からストラヴィンスキー以降に至る幅広い時代の宗教音楽をレパートリーとしており、さらには新作の委嘱も積極的に手がけるなどまさに宗教音楽のスペシャリスト。
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第1番 へ長調 Op.8/第2番 ト長調 Op.13/第3番 ハ短調 Op.45〕
グリーグ/ジョゼフ・アクロン編曲:
 故郷で Op.43 No.3/小さな妖精 Op.71 No.3/孤独なさすらいびと Op.43 No.2/
 即興的スケルツォ Op.73 No.2/おばあさんのメヌエット Op.68 No.2/イェールステルの踊り Op.17 No.5

  ハガイ・シャハム(Vn) アーノン・エレツ(P)
 リリカルで春を感じさせるフレッシュな「第1番」から北欧の民謡から影響を受けて作曲された「第2番」、エネルギーに満ちた3曲の中で最も高い人気を誇る「第3番」を全曲収録した北欧音楽ファン要チェックのアルバム。カップリングされている6曲のピアノのための小品からの編曲は、バルト三国の小国リトアニア出身のヴァイオリン奏者アクロンによるもの。美しい旋律の数々は心に響くことだろう。
 フバイのヴァイオリン協奏曲集(CDA-67498)でも冴え渡る演奏を聴かせてくれたハガイ・シャハムと、イスラエルの名手アーノン・エレツはブロッホのヴァイオリン・ソナタ集(CDA-67439)に引き続いてのコンビとなる。
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ Vol.5
 J.S.バッハ:
  前奏曲とフーガ ト長調 BWV.541(+)/
  前奏曲 ロ短調 BWV.855a(**)/
  カンタータ第35番〜前奏曲(**)/
  前奏曲とフーガ ニ短調BWV539(+)/
  管弦楽組曲第3番 ニ長調〜アリア(**)/
  ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第5番
   ヘ短調 BWV.1018〜アダージョ(**)/
  フーガ ハ短調 BWV.575(+)/
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調
   BWV.1003〜アンダンテ(**)/
  パッサカリア ハ短調 BWV.582(*)/
  フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調
   BWV.1031〜シチリアーノ(**)/
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.538(#)

 ゲオルギー・カトワール編曲(*)
 アレクサンドル・ゲディケ編曲(+)
 ドミトリー・カバレフスキー編曲(#)
 アレクサンドル・ジローティ編曲(**)

ヘイミッシュ・ミルン(P)
 これまでにリリースされている2枚の「ブゾーニ編」、グレインジャーを中心とした「オーストラリア編」、そして前作「フェインベルク編」に続く第5弾は、ロシアの作曲家4人の編曲を集めた「ロシア編」。当時の東欧で一流ピアニストとして評価を受け指揮者としても活躍していたジローティ。作曲家、オルガニストとして活躍しモスクワ音楽院で教鞭をとっていたゲディケ。言わずと知れたロシアの大作曲家カバレフスキー。そのカバレフスキーの師であり、あのアムランも作品を取り上げたカトワール。今作のVol.5にはこの「ロシア」という共通点を持った4人の個性溢れる作曲家達の手によって生まれ変わったバッハが凝縮されており「ロシア」と「バッハ」の融合を聴くことのできる注目タイトルである。
 ヘイミッシュ・ミルンはロシアの作曲家メトネルの世界的なスペシャリストとしても名高く、現在は英国王立音楽院で教鞭を執りながら演奏や録音活動も盛んに行っているピアニスト。Hyperionにはリャプノフをはじめ得意とするロシア音楽の録音を行っており今回の起用はまさにピンポイントといえる。
アントニー・ピッツ(1969-):宗教的合唱小曲集
 アドロ・テ/主の祈り/始まりと終わり/7つの手紙/
 愛/神の知恵/聖域/アーメン
アントニー・ピッツ指揮
トヌス・ペレグリヌス
 2004年のカンヌ・クラシカル・アウォードを獲得するなど、そのパフォーマンスが世界中から注目を浴びているアントニー・ピッツ&トマス・ペレグリヌスのコンビがHyperionに登場。今回取り上げる作品はアントニー・ピッツ自身が作曲を行った聖歌集。収録曲は1997年から2000年に作曲された新しい作品ばかり。レイトン&ポリフォニーのコンビをはじめ世界に名高い合唱団体を多数擁するHyperionにまた1つハイレベルの合唱団が加わった。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.38
 フランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(1850-1924):
  ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.32
 アントン・ルビンシテイン(1829-1894):
  ピアノ協奏曲第4番 ニ短調 Op.70
マルク=アンドレ・アムラン(P)
マイケル・スターン指揮
BBC スコティッシュso.
SACDA-67508
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2005年2月18日-19日、ケアード・ホール、ダンディー。解説:ジェレミー・ニコラス
 アムラン自身久々のシリーズ登場となる今回では、シャルヴェンカとアントン・ルビンシテインのが取り上げられている。彼らはともに作曲家であると同時にコンサートホールで大喝采を浴びた19世紀を代表するヴィルトゥオーソ・ピアニストとして知られている。その彼らが書き上げた協奏曲に挑むのが、現代最強のヴィルトゥオーソ・ピアニストであり作曲家であるアムランだというのだから聴き逃す手はない。
 アムランをサポートするオーケストラはお馴染みのBBCスコティッシュ響。タクトを執るマイケル・スターンはあのアイザック・スターンの息子であり今作がHyperion初登場。
ルイス・シュポア(1784-1859):
 クラリネット協奏曲第1番 ハ短調 Op.26/
 ポプリ ヘ長調 Op.80/
 クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 Op.57/
 変奏曲 変ロ長調 WoO.15
マイケル・コリンズ(Cl)
ロビン・オニール指揮
スウェーデン室内o.
 19世紀前半のドイツ音楽に大きな影響を残したルイス・シュポアのクラリネットのための作品集。
 シュポアは作曲家としてだけでなくヴェイオリン奏者、指揮者、教育者としても活躍。その作品は器楽、室内楽のための作品が多数を占め、中でもクラリネット協奏曲は現在も重要なレパートリーとして多く取り上げられる名作。演奏はイギリスを代表するクラリネット奏者マイケル・コリンズ。22歳でカーネギー・ホールにデビューを果たし、これまでに数多くのレコーディングやコンサートを行っている世界的奏者の1人。今回のシュポア作品集がHyperionへの初めてのソロ・レコーディングとなる。
CDA-67510
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(2CD)
1CD価格
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):
 大司教ジギスムント追悼のための「レクイエム」/
 聖ウルスラのミサ
キャロリン・サンプソン(S)
ヒラリー・サマーズ(A)
ジェームズ・ギルクリスト(T)
ピーター・ハーヴェイ(B)
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート&cho.
 ヨーゼフ・ハイドンの弟、ミヒャエル・ハイドンの代表作「レクイエム」がピーター・ハーヴェイら実力派ソリストとキングス・コンソートの演奏により登場。「レクイエム」はパトロンであり当時の大司教でもあったジギスムント追悼のために作曲され、兄であるヨーゼフ・ハイドンの葬儀でも演奏されたほど評価の高い作品。また、この20年後に作曲されたモーツァルト「レクイエム」には同曲との数多くの類似点が見受けられるため、モーツァルトはM.ハイドンの同曲を参考に自らの「レクイエム」に取り組んだという有名な説がある。
ロマンティック・ピアノ協奏曲集 Vol.37
 エドゥアルド・ナプラヴニク(1839-1916):
  交響的協奏曲 イ短調 Op.27/ロシア幻想曲 ロ短調 Op.39
 フェリックス・ブリューメンフェルド(1863-1931):
  演奏会用アレグロ イ長調 Op.7
エフゲニー・ソイフェルティス(P)
アレクサンドル・ティトフ指揮
BBC スコティッシュso.
 ナプラヴニクはほとんどその名を知られていないが、19世紀ロシア音楽界において重要な役割を担った音楽家である。現在も世界有数の歌劇場として知られるマリインスキー歌劇場の指揮者としてチャイコフスキーや五人組の作品を多数手掛けるなど活発な指揮活動を展開していた。ナプラヴニクはその生涯で数曲の交響曲とこのCDに収録されている2つのピアノと管弦楽のための作品を作曲している。ロシア民謡の旋律を採り入れたメロディックな作風である。
 ブリューメンフェルドはあのホロヴィッツ、バレルの師としても知られているロシアのピアニストであり、指揮者、教育者、そして作曲家としても活躍した人物。演奏会用アレグロはグリンカ、ルビンシテインやバラキレフを思わせる東洋の雰囲気が溢れる作品。
 ウクライナのキーウ〔キエフ〕出身で現在ロンドン在住のピアノニスト、ソイフェルティスがティトフ&BBCスコティッシュ響のサポートを受けて情緒豊かに弾きこなしている。
ゲオルギー・リヴォヴィッチ・
 カトワール(1861-1926):
  ピアノ三重奏曲へ長調Op.14/
  ヴァイオリンとピアノのための「悲歌」Op.26/
  ピアノ四重奏曲イ長調Op.31
ルーム・ミュージック
[スティーヴン・クームズ(P)
 チャールズ・セワート(Vn)
 井上祐子(Va)
 フィリップ・デ・グロート(Vc)]
 アムランもピアノ作品を取り上げた(CDA-67090)ロシアの作曲家、カトワールの室内楽作品集。演奏はレイナルド・アーン室内楽作品集(CDA-67391)でデビュー、好評を博したルーム・ミュージック。
アムラン〜デュカス&ドゥコー
 ポール・デュカス(1865-1935):ピアノ・ソナタ 変ホ短調(*)
 アベル・ドゥコー(1869-1943):月の光(#)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2004年8月26日-27日(*)/2005年12月15日(#)、以上ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:ロジャー・ニコルズ。なんとアムランのデュカス!驚嘆のフランス・ワールドを展開!!
 アルベニス、ルビンシュテイン&シャルヴェンカ、シューマン第2弾・・・2005年は続々と多種多様なレパートリーのリリースを行い、聴き手に感動と衝撃を与えてくれたスーパー・ヴィルトゥオーソ、マルク=アンドレ・アムラン。
 「魔法使いの弟子」、「ラ・ペリ」などの代表作で知られるデュカス。パリ音楽院で作曲法、編曲法の教授として後進の育成にあたるなど教育者としての一面も持ち、弟子にはデュリュフレ、メシアンといった大作曲家が名を連ねている。完璧志向の強かったデュカスは大半の作品を破棄してしまい、出版された作品は僅か13曲と非常に少ない。デュカスのピアノ・ソナタは高い技巧を必要とする難曲であるもののロマンティックな作風を持っており、アムランの最も得意とするスタイルの作品であると言える。カップリングはこれまた貴重なレパートリーであるドゥコーの「月の光」。ドゥコーはマスネ、ギルマン、ウィドールらに師事しアメリカでは「フランスのシェンーンベルク」と呼ばれるなど無調音楽の作曲に取り組んだ作曲家である。その作品はほとんど知られておらず、「月の光」が現在演奏される唯一の作品と言っても過言ではない。
 フランスのロマン派的作品と無調音楽の対比。アムランの実力を余すことなく体験できる驚嘆のフランス・ワールドの展開に乞うご期待。
イヴラギモワ〜プロコフィエフヴァイオリン・ソナタ集
 ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 ヘ短調 Op.80 /第2番 ニ長調 Op.94 bis 〕/
 ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ Op.35bis
  アリーナ・イヴラギモワ(Vn) スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2013年7月11日-13日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用ヴァイオリン:アンセルモ・ベッロージオ(イタリア)、1775年頃製作。ロシアの妖精イブラギモワ、メンデルスゾーン(CDA-67795)、シューベルト(CDA-67911/2)に続きプロコフィエフが登場、ピアノ・パートナーにはオズボーンを起用。
CDA-67515
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[CD-R]
ヒューイットのシャブリエ
 エマニュエル・シャブリエ(1841-1894):ピアノ作品集

 即興曲/田園風のロンド/絵画的な10の小品/朝の歌/踊るように/
 奇想曲/アルバムの綴り/ハバネラ/気まぐれなブーレ
アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67515
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2004年6月19日-22日、クルトゥアツェントルム・グランド・ホテル、ドッビアーコ、イタリア。解説:ジャン=ポール・セヴィラ
 クープランの鍵盤作品集を完結させたヒューイットが次に取り上げたのは、シャブリエのピアノ作品集。シャブリエは代表作である狂詩曲「スペイン」があまりにも有名なためにスペインの作曲家と思われがちだが、ラヴェルやドビュッシーへの橋渡し的な役割を果たしたフランス人作曲家である。
 53年の生涯を送ったシャブリエは39歳まではフランス内務省で公務員として働いていたサラリーマンであり、脱サラ後にデビューしたプロの作曲家としては14年間と短い期間の活躍であった。短い作曲家生活の中で様々なジャンルの作曲を行ったシャブリエだが、最も力が発揮されているのはピアノ作品であると言われている。
 今回はシャブリエのピアノ作品の代表作である「絵画的な10の小品」などを収録。ラヴェルなどフランス音楽の演奏にも定評ある鍵盤の女神ヒューイットが繰り広げるシャブリエの演奏からは魅惑の世界が広がっていくことだろう。CDとSACDハイブリッド盤が同時発売。
アイヴズ:歌曲集
 野の寂しさ/われらの先祖が愛したもの/思い出/
 ストックブリッジのフートニック河/水泳をする人々/かご/
 最も偉大な人/ブース将軍天国へ行く/リメンブランス/子守歌/
 ウェスト・ロンドン/トムが船出する/
 When stars are in the quiet skies/私の上にとどまれ/
 私は恨まない/Du alte Mutter/鷲が見ることのできない所/散歩/
 黄色い葉/余興/エレジー/ニュー・リヴァー/病みたる鷲のように/
 アン・ストリート/スラッギング・ア・ヴァンパイア/ソロー/
 静けさ/Tolerance/チャーリー・ラトレッジ/1,2,3/
 A Song for Anything
ジェラルド・フィンリー(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
 これまでのリリースがいずれも高い評価を受けているHyperionの歌曲シリーズに、アメリカ音楽の歴史に偉大なる足跡を残したアイヴズの歌曲集が登場。本業は保険業であったアイヴズだが、管弦楽曲、ピアノ曲、声楽曲などを数多く作曲。存命当時は中々日の当らなかったアイヴズの作品も現在ではアメリカ音楽の重要なレパートリーとなっている。今回のアイヴズ・アルバムを歌うのは世界中で活躍中の期待の若手バリトン歌手、ジェラルド・フィンリー。多くの録音やコンサートをこなしているフィンリーだが当盤が初のソロ・アルバムとなる。
レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928):管弦楽作品集
 永遠の福音(ソプラノ、テノール、合唱と管弦楽のための)(*)/
 交響詩「ブラニーク山のバラード/
 ヴァイオリン独奏と管弦楽のためのバラード
  「ヴァイオリン弾きの子供たち」/
 管弦楽のための組曲「ブロウチェク氏の旅行」
グウィニス=アン・
 ジェファーズ(S;*)
エイドリアン・トンプソン(T;*)
イラン・ヴォルコフ指揮
BBC スコティッシュso.
エジンバラ祝祭cho.(*)
SACDA-67517
(HYBRID_SACD)
廃盤
 ヤナーチェクは現在のチェコ東部に位置するモラヴィア出身の作曲家で、民族音楽の旋律を用いるなどして数多くの名曲を残した。「シンフォニエッタ」、「グラゴル・ミサ」、「タラス・ブーリバ」、「イェヌーファ」などが代表作としてよく知られているが、今回リリースとなるタイトルに収録されている作品はどれも滅多に聴く事の出来ない貴重な作品ばかりである。
 演奏は毎度安定したパフォーマンスを披露してくれるBBCスコティシュ交響楽団。今回の録音でタクトを執るのはイスラエル出身の現首席指揮者イラン・ヴォルコフ。
アンジェラ・ヒューイット
 〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1

  ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調Op.10-3/
  ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調Op.7/
  ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調Op.57「熱情」(*)
アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67518
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2005年9月7日-10日、クルトウア・ツェントルム・グランド・ホテル。使用ピアノ:ファツィオーリ。解説:アンジェラ・ヒューイット。遂にスタート!鍵盤の女神ヒューイットによるベートーヴェン! SACDはマルチチャンネル。
 ピアノによる当代最高のバッハ弾きとして注目され、近年はショパンやラヴェル、シャブリエ、クープラン、メシアンなど幅広いフランス物でもその才能を発揮したヒューイットの新境地は、ベートーヴェン。掘り下げられた解釈と聴き手の心に響く表現力に支えられた演奏が常に大きな感動を呼んでいることは周知の通り。収録曲の(*)は、2006年10月に予定される来日公演の演奏予定曲目。
 アンジェラ・ヒューイット来日公演スケジュール:2006年10月25日(水) 7:00pm 東京オペラシティコンサートホール。
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
 宗教音楽集 Vol.4

 われ喜びに満てり I/めでたし天の女王/
 主よ、われらを懲らしめたもうなかれ/
 サルヴェ・レジナ I(めでたし天の女王)/
 主、わが主にのたもう II/いざ殉教者らを讃め歌え II/
 われらはあなたをあがめ/主を畏るる者は幸いなり/
 喜び踊れ、シオンの娘よ/マニフィカト II/めでたし元后/
 よろずの国よ、主をほめたたえよ II
キャロリン・サンプソン、
レベッカ・アウトラム、
チェチーリア・オズモンド(S)
ダニエル・オーチンクローズ、
ロジャーズ・
 カーヴィー=クランプ(ハイT)
チャールズ・ダニエルズ、
ジェイムズ・ギルグリスト(T)
ピーター・ハーヴェイ、
ロバート・エヴァンズ(B)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
SACDA-67519
(HYBRID_SACD)
廃盤
SACDA-67519
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(HYBRID_SACD)
価格帯:S
 Hyperionから数々の宗教作品集をリリースしているロバート・キング&キングス・コンソートと一流のソリストたちによって進められているモンテヴェルディの宗教作品シリーズ。
ヒューイット
 〜フランソワ・クープラン(1668-1773):鍵盤音楽集 III

 クラヴサン曲集第3巻;
  第13組曲〜[花開くゆり/葦/胸飾りのリボン/
   フランスのフォリア、またはドミノ/煉獄の魂]/
  第14組曲〜[恋するうぐいす/おじけた紅ひわ/
   嘆きのほおじろ/ささいなこと]/
 クラヴサン曲集第1巻;第2組曲〜幸せな想い/
 クラヴサン曲集第3巻;
  第15組曲〜子守歌、またはゆりかごの中の愛/
 クラヴサン曲集第2巻;第10組曲〜ラ・メザンジェール/
 クラヴサン曲集第3巻;第19組曲〜ミューズ=プランタン/
 クラヴサン組曲第1巻;第4組曲〜目覚まし時計/
 同;第3組曲〜[お気に入り/茶目っ気な女]/
 クラヴサン曲集第3巻;第16組曲〜[軽率な女/結婚−愛]/
 クラヴサン曲集第2巻;第7組曲〜メヌトゥ嬢
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2004年9月8日-12日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。
 ヒューイットが並々ならぬ意欲を持って取り組んできたピアノ演奏によるクープラン再発見の試みも、遂に完結となる第3集に到達。
 今回は第1集(CDA-67440、MCDA-67440)、第2集(CDA-67480、OCDA-67480)とは収録曲の傾向が少々異なっている点も興味深い。前2作では組曲単位での収録だったが、今回はクラヴサン曲集第3巻第13組曲を中心として、第1巻−第3巻からヒューイットが組曲の枠にとらわれずにセレクトした小品を散りばめてプログラミングされている。
イグナツ・モシェレス(1794-1870):
 チェロ・ソナタ ホ長調 Op.121
 旋律・対位法練習曲集 Op.137 から Nos.4,8,9
ヨハン・ネーポムク・フンメル(1778-1837):
 チェロ・ソナタ イ長調 Op.104
イジー・バールタ(Vc)
ヘイミシュ・ミルン(P)
 リストが登場する以前のピアノのヴィルトゥオーソとしても名高いモシェレスとフンメルのチェロ作品集。モシェレスの「Op.137」はバッハの平均律クラヴィーア曲集中の前奏曲10曲を編曲したもの。
 次代のチェコを担う若手随一のチェリストと称される名手イジー・バールタがハイペリオン初登場。彼は来日コンサートにおいてもその類まれなる才能を存分に発揮し聴衆を魅了し続けている。ミルンのサポートを得て同郷モシュレスとフンメル(現在のスロヴァキア出身)をどのように仕上げてくるのか。期待を上回るパフォーマンスを披露してくれることは間違いないだろう。
ウェストミンスター大聖堂の
 クリスマスの祈り
(全36トラック)
 スヴェーリンク:Gaude et laetare
 タリス:5声のマニフィカト
 ビクトリア:うるわしき救い主の御母よ
 シュッツ:この日キリスト生まれしぬ
 J.ラングレ:フェテ
 他、交唱や詩篇など
マシュー・マーティン(Org)
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 ロンドンのウェストミンスター大聖堂でクリスマスに歌われる音楽集。
美しき時代のメロディー
 ジュール・クレソノー(1823-1883):旅へのいざない
 レオ・ドリーブ(1836-1891):
  デパール/こんにちはシュゾン/リグレッツ
 シャルル・ルコック(1832-191):
  セミとアリ/La Chauve-souris et les deux Belettes
 エミール・パッサール(1843-1918):薔薇の精/おお私が眠るとき
 ベンジャミン・ゴダール(1849-1895):
  羊飼いの歌/ギター/旅へのいざない/ヴィアン!
 ポール・ピュージェ(1848-1917):
  マドリッド/どうやってと彼らは言った
 ポール・イルマシェ(1852-1933)&
  ルシアン・イルマシェ(1860-1909):ため息/
  私の詩に翼があったなら/旅へのいざない/この世/セレナード
 エミール・パラディーレ(1844-1926):
  プシケ/蝶々/ブロンドの歌/インディアンの踊り
 アンリ・デュパルク(1848-1933):旅へのいざない
ジョン・マーク・エインズリー(T)
グレアム・ジョンソン(P)
 豪華演奏者陣の起用と見事なパフォーマンスで好セールスを記録したフォーレ歌曲全集が記憶に新しい、ハイオペリオンの歌曲シリーズの最新盤。「ハイペリオン・フレンチ・ソング・エディション」と銘打った一連のシリーズの最新作となる今回は「La Belle Epoque(ベル・エポック)」の時代に書かれた作品を集めた歌曲集。「La Belle Epoque」とは「美しき時代」という意味を持ち、19世紀末から第一次世界大戦が勃発する前の時期のことを表している。デュパルクやゴダール、イルマシェといった作曲家たちが、19世紀フランスの詩人であるシャルル・ボードレールの詩を題材とした作曲を行った歌曲「旅へのいざない」を中心に全24作品を収録。
 耳にすることの少ない作曲家による作品も収録されるなど、各方面から絶賛を受けているハイペリオンの歌曲シリーズなだけに期待は高まるばかり。シューベルトやフォーレ、クィルター、ワーロックなどの歌曲集で素晴らしい歌声を聴かせてくれているエインズリーと、もはや右に出るものはいない名伴奏者ジョンソンのコンビによる演奏は高い感銘を与えてくれることだろう。
月、太陽と全てのもの〜ラテンアメリカのバロック音楽 Vol.2
 作曲者不詳:Hanacpachap Cussicuinin/ Dulce Jesus mio
 フアン・グチエレス・デ・パディーラ(1590-1664):
  主よ、早く私を助けに
 フアン・デ・アラウージョ(1648-1712):
  主は言われた/Aqui,Valentones!/Ay,andar!
 ディエゴ・ホセ・デ・サラサール(1660頃-1709):
  Salga el torillo hosquillo
 ドメニコ・ツィポリ(1688-1726):
  幸いなるかな/アヴェ・マリス・ステラ
 ガスパール・フェルナンデス(1570-1629):
  ビバ!イグナシオ!ビバ!
 フランチェスコ・ロペス・カピージャス(1605頃-1674):
  主をほめ讃えよ/マニフィカト/Cui luna,sol et omnia
 エルナンド・フランコ(1532-1585):Dios itlazonantzine
 マヌエル・デ・スマヤ(1678頃-1755):Albricias mortales
 フランチェスコ・エルナンデス(1517-1587):聖マリアよ!
ジェフリー・スキッドモア指揮
エクス・カシドラ(cho.)
SACDA-67524
(HYBRID_SACD)
廃盤
 2003年にリリースされたVol.1「ニュー・ワールド・シンフォニー〜ラテン・アメリカのバロック合唱音楽」(CDA-67380)が「Classic fM Magazine」や「Gramophone」で絶賛されるなど高い評価を獲得したシリーズの第2集。収録曲はスキッドモア自らがアメリカ、メキシコ、ボリビアなどを訪れて調査を行い発見した作品だという。演奏は第1集と同じくスキッドモアとエクス・カシドラのコンビが担当。17−18世紀ラテン・アメリカのバロック音楽の歴史を知ることの出来る重要なシリーズとなることは間違いなさそうだ。
 CD盤とハイブリッドSACD盤が同時リリース。
アイヴズ:交響曲全集 Vol.1
 交響曲第2番/交響曲第3番「キャンプの集い」/
 ブース将軍天国へ行く(ジョン・J.ベッカー編曲)
ドニー・レイ・アルバート(Br)
アンドルー・リットン指揮
ダラスso.&cho.
SACDA-67525
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(HYBRID_SACD)
価格帯:S
 Vol.2:CDA/SACDA-67540。
ベートーヴェン:
 クラリネット、チェロとピアノのための
  三重奏曲 変ロ長調 Op.11/
 ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16/
 セレナード ニ長調 Op.25
ゴーディエ・アンサンブル
 ウェーバーやモーツァルト、ベートーヴェン、ベールヴァルドなど様々な室内楽作品の録音をハイペリオンに行っているゴーディエ・アンサンブル。
「五重奏曲変ホ長調Op.16」はピアノ付きの木管アンサンブル作品として重宝されている作品。三重奏曲、セレナードも演奏頻度の高い室内楽の重要レパートリーとして親しまれている作品である。
シューベルト:
 ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667「ます」
 弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調 D.471(未完)
 弦楽三重奏曲第2番 変ロ長調 D.581「ソナタ」
ポール・ルイス(P)
レオポルド弦楽三重奏団
グレアム・ミッチェル(Cb)
 各メディアから高く評価された「モーツァルト:ディヴェルティメント集」(CDA-67246)など計5タイトルを既にハイペリオンからリリースしているレオポルド弦楽三重奏団のニュー・アルバム。
 メイン・プログラムである「ます」は、1994年の世界ピアノ・コンクールでの演奏がBから賞賛され、更には熱烈なシューベルティアンであるというイギリスのピアニスト、ポール・ルイスとモーツァルトのピアノ四重奏曲集(CDA-67373)に続いての共演。
バーバー:歌曲集
 そんなひばりはいない/物乞いの歌/小暗き松林に/
 世捨て人の歌Op.29/雨は降り続くOp.10-1/
 さあ眠れOp.10-2/軍勢がこの国にOp.10-3/
 メロディ・パサジェールOp.27/ひなぎくOp.2-1/
 わが心は後悔に苦しむOp.2-2/夜想曲Op.13-4/
 この輝ける夜にOp.13-3/ドーヴァー・ビーチOp.3
ジェラルド・
 フィンリー(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
アロノヴィツ・アンサンブル
 多彩なレパートリーで好評を博しているハイペリオンの歌曲シリーズに加わるのは、20世紀アメリカの大作曲家バーバー。「弦楽のためのアダージョ」で知られるバーバーだが、膨大な数の歌曲は20世紀の重要レパートリーとして位置付けられるなどバーバーの最重要分野としての声も多い。このバーバーの歌曲集に起用されたのは世界中から引く手あまたのバリトンジェラルド・フィンリー。作曲者自身も録音を残した「ドーヴァー・ビーチ」などの演奏も楽しみなところ。
ブラームス:チェロ・ソナタ
 〔第1番 ホ短調 Op.38/第2番 へ長調 Op.99〕
ドヴォルザーク:森の静けさ Op.68 No.5/
         ロンド ト短調 Op.94
スク:バラード ニ短調 Op.3 No.1/
     セレナード イ長調 Op.3 No.2
スティーヴン・イッサーリス(Vc)
スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2005年5月2日-4日、セント・ジョージ教会、ブランドン・ヒル、ブリストル(イギリス)。
 ブラームスのソナタ2曲は、若き日のイッサーリスが21歳でデビュー・レコーディングした Hyperion 初期のベストセラー(CDA-66159 〔廃盤/レーベル・オフィシャルのオンデマンド生産盤のみ〕
 絶賛を受けた旧録音があるだけに、この新録音にはイッサーリス自身、並々ならぬ決意と意欲、そして覚悟を持って臨んだことは想像に難くない。また、ブックレットにはイッサーリス自身のブラームスのチェロ・ソナタへの想いなどが綴られている。
 ピアノ伴奏はラフマニノフのチェロ・ソナタで抜群のコンビネーションを聴かせてくれた盟友スティーヴン・ハフ。
ドビュッシー:前奏曲集 全曲 スティーヴン・オズボーン(P)
 1971年スコットランドに生まれ、1991年にクララ・ハスキル国際コンクールで優勝、一躍世界にその名を轟かせた俊英スティーヴン・オズボーン。アムラン、ヒューイット、ハフやシェリー、ハワード、デミジェンコなど世界に名高い超一流ピアニストを擁するハイペリオンがレーベルを挙げて強力にプッシュしている逸材でもある。これまでにオズボーンはリストを除くとカプースチン、アルカン、メシアンといった比較的珍しいレパートリーのリリースを行ってきたが、今回は王道ドビュッシーに着手。彼の名を更に知らしめるリリースとなるだろう。ちなみに演奏時間約78分で1枚のCDに収録されている。
モンテヴェルディ:
 聖母マリアの夕べの祈り/マニフィカト(6声)/
 ミサ曲「その時イエス入りたまえり」
キャロリン・サンプソン(S)
レベッカ・オートラム(S)
ダニエル・オーキンクロス(ハイ・テノール)
ニコラス・マルロイ(ハイ・テノール)
チャールズ・ダニエルズ(T)
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
ピーター・ハーヴェイ(B)
ロバート・エヴァンス(B)
ロバート・マクドナルド(B)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート&cho.
SACDA-67531/2
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(2 HYBRID_SACD)
価格帯:S
 豪華ソリスト陣で贈るモンテヴェルディの最高傑作!
モンテヴェルデイの宗教作品の録音に対して非常に高い意欲を持って取り組んできたハイペリオン。そんなハイペリオンが満を持してモンテヴェルディのみならずヨーロッパの教会音楽史上に輝く最高傑作の1つであると同時に、多くの議論や仮説を呼んできた大作「聖母マリアの夕べの祈り」を世に送り出す。
 モンテヴェルデイは「聖母マリアの夕べの祈り」において宗教音楽に当時としては最新の世俗音楽の手法を取り入れ、ゴンベールのモテットによるパロディ・ミサを加えるなど斬新な作曲法を披露している。また「聖母マリアの夕べの祈り」は作曲が行われた経緯や初演、1610年に出版された理由、通常ならば晩歌の典礼に用いられないソナタやモテットが含まれているなど不明な点も多く、現在までに多くの議論が行われてきた作品でもある。
 今回のレコーディングは、キャロリン・サンプソンやジェイムズ・ギルクリスト、ピーター・ハーヴェイといった大物ソリストからハイペリオンが発掘した実力派歌手を余すことなく起用し、キングズ・コンソートの25周年コンサート・シリーズの一環として万全の体制で行われたという。「聖母マリアの夕べの祈り」のライブラリーに決定盤として加わるであろう名演の誕生である。
ウィリアム・バード(1539/40-1623):
 大典礼曲(グレート・サーヴィス)
  [いざ来たりて/テ・デウム/ベネディクトゥス/キリエ/信条/
  マニフィカト/今こそ汝は行かしめたもう]/
 おお主よ、御身のしもべエリザベスが/導きたまえおお主よ/
 ヴォランタリー、ネヴェル夫人のために/深き淵より/
 ファンシー、ネヴェル夫人のために/キリストは死より蘇り/
 神に向かいて喜びもて歌え
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター寺院聖歌隊
ロバート・クウィニー(Org)
 ウェストミンスター寺院聖歌隊のHyperion第2弾。16世紀イギリスを代表するルネサンス音楽の大家であったバードの「大典礼曲」は、カトリックであったバードがイギリス国教会のために残した7曲構成の作品。
ショスタコーヴィチ:
 チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
 チェロとピアノのための8つの小品
シュニトケ:
 マドリガル(オレグ・カガンの追憶に)/
 チェロ独奏のための「Klingende Buchstaben」/
 チェロ・ソナタ第1番
アルバン・ゲルハルト(Vc)
スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2005年8月26日-28日、ウィグモア・ホール、ロンドン。解説:ポーリン・フェアクラフ
 「ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.1」(CDA-67544)で専属アーティストとしてハイペリオン・デビューを飾ったドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルトのソナタ・アルバムが登場。
 1966年よりベルリン・フィルで活躍するヴァイオリン奏者の父と声楽家の母を両親に持つという、絵に描いたようなベルリンの音楽一家に生まれたアルバン・ゲルハルト。16歳でビシュコフ指揮のベルリン・フィルとの共演でデビューを果たした彼は、フィラデルフィア管(コンロン指揮)、ボストン響(ドホナーニ指揮)、サンフランシスコ響(ティルソン=トーマス指揮)といった世界トップクラスの実力を誇る名門へのデビューも果たし、約150にも及ぶオーケストラとの共演を重ねるなど驚異的な活躍を続けている。しかも来る2007年4月には、ティーレマンのタクトによるベルリン・フィル定期演奏会に団員以外のドイツ人チェリストとしては戦後初のソリストとしてシューマンのチェロ協奏曲で登壇予定となっている。
 芸術監督サイモン・ラトルの強い要請で実現するベルリン・フィルとの共演は、ゲルハルトへの尋常ならざる期待と評価の証明であると同時に、その素晴らしき実力と才能が認められた証拠でもある。ちなみにシューマンのチェロ協奏曲は、現在ゲルハルトが最も重要で中心的レパートリーとして取り組んでいる作品。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.41
 フレデリック・カルクブレンナー(1785-1849):
  ピアノ協奏曲第1番 ニ短調Op.61/
  ピアノ協奏曲第4番 変イ長調Op.127(*)
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 (*)は世界初録音。大好評シリーズ第41集はフランスで栄華を極めたカルクブレンナーによる世界初録音を含む2曲。
 ドイツ系フランスのピアニストであり作曲家でもあったフレデリック・カルクブレンナーは、ハイドンの指導を受け、1810年末から10年間に渡って活躍したイギリスでは一流ピアニストとしての名声を獲得、プレイエルから絶賛を受けた。そして、続く1825年から1930年代までの約10年間はパリにて人気、実力とも絶頂を極め、様々な勲章を贈られるなどヨーロッパ最高のピアニストとして絶大な評価を受けることとなる。その後、ショパンやリスト、タールベルクといった新世代の名手たちの台頭によってカルクブレンナーの活躍は徐々に陰りを見せ始めるものの、その演奏と作品は19世紀ロマン派音楽に多大な足跡を残した。ちなみにショパンのピアノ協奏曲第1番はカルクブレンナーに捧げられている。今回の演奏もハワード・シェリー&タスマニアso.という強力コンビによるもの。
CDA-67536
廃盤
ルイス・モロー・ゴッツチョーク(1829-1869):
 ピアノ作品集 Vol.8
フィリップ・マーティン(P)
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.40
 アンリ・エルツ(1803-1888):
  ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.87/
  同第4番 ホ長調 Op.131/同第5番 へ短調Op.180
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 19世紀フランスの作曲家エルツはヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして人気を得ていた、作曲と演奏の両面で実力を発揮してきた音楽家。また、パリ音楽院でピアノ科の教授をつとめるかたわら、ピアノ製作にも興味を示し自分で工場を建設、経営までしてしまったというのだから驚きである。
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ第40集としてのリリースとなる今回は、同じくシリーズの第35集としてリリースされ好評を得た前作(CDA-67465)に続くエルツの第2巻となり、収録されている3曲はすべて世界初録音である。
 シェリー&タスマニア響のコンビは、既にエルツのピアノ協奏曲集第1巻やモシュレスのピアノ協奏曲集などで抜群のコンビネーションを披露している。
サン=サーンス:
 ピアノ三重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18/同第2番 ホ短調 Op.92
フロレスタン・トリオ
 ハフのピアノ協奏曲全集(CDA-67331/2)、ナッシュ・アンサンブルによる室内楽作品全集(CDA-67431/2)などリリースされているディスクがいずれも好セールスを記録しているハイペリオンのサン=サーンスの作品集。今回そのラインナップにフロレスタン・トリオの演奏によるピアノ三重奏曲集という強力なタイトルが加わることになった。
 イギリスの常設ピアノ・トリオの代表格として内外に広く認知されているフロレスタン・トリオ。既にハイペリオンからはベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集、ブラームス、シューマン、シューベルト、メンデルスゾーン、そしてフランス作品集と数多くのリリースを行っており、ハイペリオンを代表するピアノ・トリオとして高い評価と名声を誇る。
ピエール・ヴィレット(1926-1998):合唱作品集
 おお、聖なる饗宴よ Op.27/聖母の賛歌 Op.24/
 聞きたまえ主よ Op.45/Notre Pere d'Aix Op.75/
 穢れなく、罪なく Op.66/汝はペテロ Op.29(*)/
 ああ、何と甘美な Op.76/Salutation Angelique Op.20(*)/
 Strophes Polyphoniques Pour Le Veni Creator Op.28/
 天使の糧 Op.80/おお、救いのいけにえよ Op.21/
 アヴェ・ヴェルム Op.3/めでたし元后 Op.5/
 おお、なんと御身の愛すべきことよ Op.71/イエスの面影 Op.78/
 アドロ・テ Op.31/大いなる神秘 Op.53
スティーヴン・レイトン指揮
ホルスト・シンガーズ
ジェームズ・ヴィヴィアン(Org;*)
 20世紀フランスの作曲家ヴィレットによる15曲の無伴奏合唱曲と2曲のオルガン伴奏付き合唱曲を収録。グレゴリオ聖歌や宗教的内容を題材としたヴィレットの作品は、日本の合唱団にもコンサートやコンクールなどで演奏され親しまれている。
 ポリフォニーの指揮者としてお馴染みスティーブン・レイトンとイギリスのヴィルトゥオーソ・タレント集団ホルスト・シンガーズ。その歌声の素晴らしさはハイペリオンやヘリオスからリリースとなっているタイトルで実証済み。
アイヴズ:交響曲全集 Vol.2
 交響曲第1番/交響曲第4番/宵闇のセントラル・パーク
アンドルー・リットン指揮
ダラスso.&cho.
SACDA-67540
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(HYBRID_SACD)
価格帯:S
 Vol.1:CDA/SACDA-67525。現代音楽の実験に取り組み前衛的な作品を多数遺したアイヴズだが、さまざまなアメリカ民謡や民族音楽、カントリー・バンドの旋律を採り入れ、ロマン的な旋律に満ちた作品も書いたという点にはあまり触れられないことが多い。しかし、そんな「アイヴズ=前衛的で難解」という印象や先入観を一掃する見事なアルバムをハイペリオンが送り出す。
 ブラームスやドヴォルザーク、チャイコフスキーなど19世紀後半の作曲家たちの作品を思わせる「交響曲第1番&第2番」。マーラーからも注目され室内交響曲的な特色を持つ「交響曲第3番」。そしてストコフスキによって取り上げられた「交響曲第4番」をリットン&ダラス響が熱演。中でもライヴの「交響曲第2番」は白熱の圧倒的演奏で、圧巻のサウンドに度肝を抜かれること必至。ちなみに同一指揮者&オーケストラによる同種音盤は僅かで、一貫した演奏で作風の移り変わりを聴くことが出来る貴重なリリースとなる。
J.S.バッハ:
 無伴奏チェロ組曲 全曲
BWV.1007-1012/
 無伴奏チェロ組曲第1番〜プレリュード
  (3種の写譜による3種の演奏)
 [アンナ・マグダレーナの筆写譜/
  ヨハン・ペーター・ケルナーの筆写譜/
  ヨハン・クリストフ・ヴェストファル・
   コレクションの筆写譜]
カタルーニャ民謡/サリー・ビーミッシュ編曲:鳥の歌
スティーヴン・
 イッサーリス(Vc)
 録音:2005年12月4日-8日、2006年7月17日-19 日、以上ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:スティーヴン・イッサーリス。「ミスター・ガット弦」、名手イッサーリス初のバッハ無伴奏。
 2005年にリリースされたブラームス以来となるイッサーリスの最新作は、遂に登場となるバッハの無伴奏チェロ組曲全曲。多種多様なレパートリーで数多くのコンサートやレコーディングを行ってきたイッサーリスにとっても「バッハは究極の存在」だと言う。
 それはバッハの無伴奏組曲という偉大なる作品と対峙する覚悟、そして決して衰えることのない音楽への情熱が実現させた真の芸術と言えるだろう。響きや音色を重視してスチール弦ではなくガット弦を用い続けているため「ミスター・ガット弦」との異名を持つイッサーリス。単純なモダーン楽器の演奏でもなく、ピリオド楽器の演奏でもない新たなバッハの無伴奏チェロ組曲がここに姿を現すこととなる。
クラウドバースト〜エリック・ウィテカー(1970-):合唱作品集
 神よ、私はこの素晴らしい日に感謝します/我は花の中に自らを潜ませ/眠り/
 I will wade out/行け、美しいバラよ/ダヴィデが聞いたとき/希望、信仰、命、愛/
 クラウドバースト/君の手のユリとともに/この結婚 [This Marriage] /水の夜/
 少年と少女/彼女の聖なる魂が舞い上がる/ルクス・アルムクェ(黄金の光)
  スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー(cho.)
  ロバート・ミレット(打楽器) スティーヴン・ベターリッジ(P)
 録音:2005年1月3日-5日、テンプル教会、ロンドン。
 エリック・ウィテカーは「ラスベガスを食い尽くすゴジラ」、「ゴースト・トレイン」といった斬新な吹奏楽作品などで日本での知名度も非常に高いアメリカ人作曲家。「クラウドバースト」や「Water Night(水の夜)」を筆頭に合唱作品の地位も急上昇中で、彼の作品は全世界で35万部以上のセールスを記録しているという。
 歌うのはハイペリオンが誇る最強コンビ、レイトン&ポリフォニー。ペルトの合唱作品集「トリオディオン」では2003年度のハイペリオン・ワールド・セールスのトップを記録するなど、リリースされたタイトルはいずれも世界中で高い評価を受けている。ポリフォニーの演奏がウィテカーの合唱音楽のファースト・チョイスとなるのは間違いない。合唱ファン必聴。
ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.1
 エルネ・ドホナーニ(1877-1960):協奏的小品 ニ長調 Op.12
 エネスコ:チェロと管弦楽のための協奏交響曲 変ロ短調 Op.8
 オイゲン・ダルベール(1864-1932):チェロ協奏曲 ハ長調 Op.20
アルバン・ゲルハルト(Vc)
カルロス・カルマー指揮
BBC スコティッシュso.
 ロング・セラーとして根強い人気を持つHyperionの「ロマンティック・コンチェルト」シリーズ。ピアノ、ヴァイオリンに続きチェロのシリーズがスタートする。期待の第1集には、ハンガリーの名匠ドホナーニ、ルーマニア音楽界を代表するエネスコ、グラスゴー出身のダルベールの3人による作品を収録。
 ドイツの若手チェロ奏者アルバン・ゲルハルトは、ソリストとしてのデビューがベルリン・フィルとの共演であったという脅威の経歴の持ち主。シカゴ響、ゲヴァントハウス管などの名門オーケストラとの共演も数多く、レコーディングも活発に行っている。2005年9月にはサンフランシスコ響、10月にはフィラデルフィア管との初共演も行い、多忙を極める期待のチェリスト。
コンスタント・ランバート(1905-1951):
 バレエ音楽「ロメオとジュリエット」
 エレジー風のブルース−フローレンス・ミルズの追憶に
 ピアノ協奏曲(ピアノ独奏、2つのトランペット、
  弦楽とティンパニによる;1924)
 序曲「バード・アクターズ」/懸賞試合
ジョナサン・プロウライト(P)
デイヴィッド・
 ロイド=ジョーンズ指揮
イングリッシュ・
 ノーザン・フィルハーモニア
 かのディアギレフとロシア・バレエ団によって初めて作品が上演されたイギリス人作曲家であるランバートの作品集。バレエ音楽の作曲家として人気の高かったランバート。中でも「ロメオとジュリエット」は代表作として名高い作品である。カップリングも、特殊な編成で演奏される1924年作曲の「ピアノ協奏曲」(1931年作曲のピアノ協奏曲は CDA-66754→CDH-5597 に収録)など魅力的。
ヨーク・ボーウェン(1884-1961):
 ヴィオラ協奏曲 ハ短調 Op.25(*)
セシル・フォーサイス(1870-1941):ヴィオラ協奏曲 ト短調
ローレンス・パワー(Va)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 ヨーク・ボーウェンとセシル・フォーサイスは共に19世紀後半から20世紀にかけて活躍したイギリス出身の作曲家。なかなか取り上げられることの少ないヴィオラ協奏曲の貴重なレパートリーを収録。(*)世界初録音。
 ローレンス・パワーはナッシュ・アンサンブル、レオポルド弦楽三重奏団のメンバーとして活動を行いながらソリストとして世界中のオーケストラと共演を行うなど新世代のヴィオラ奏者として高い評価を受けている。
カール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963):
 ヴァイオリンと管弦楽のための
  「葬送協奏曲」(1959年版)/
 無伴奏ヴァイオリンのための組曲
  [第1番/第2番]/
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
  [第1番/第2番]
アリーナ・イブラギモワ(Vn)
ブリテン・シンフォニア
 芸術家の一家に生まれたハルトマンは、ナチス・ドイツの政権下で国内亡命を余儀なくされながらも作曲活動を続けた20世紀ドイツの作曲家。ナチスの台頭に激しい怒りと深い悲しみを覚えたハルトマンは、第2次世界大戦が勃発した1939年に「葬送協奏曲」を作曲した。
 ハイペリオンにとっても新たなレパートリーへの第1歩となるこのディスクにソリストとして起用されたのは、1985年ロシア生まれの若きヴァイオリン奏者アリーナ・イブラギモワ。才色兼備のアリーナ・イブラギモワはヨーロッパを中心に、ここ日本でも注目度が急上昇中。今後の動向から目が離せない新星がまた1人登場。
タリス生誕500年記念アルバム
 トマス・タリス(1505-1585頃):
  世の救い主なるイエスよ/誉れある神の御母よ/
  天使は優しい言葉で/マニフィカト/
  ヌンク・ディミティス/私にとっていかに/
  ぬぐいさって下さい、主よ/捨て去れ、不信心な者よ/
  さまざまな国の言葉で話した/
  聞いてください、お願いです/おお、光から生まれた光よ
アンドリュー・カーウッド指揮
カージナルズ・ミュージック
 カトリックとプロテスタントとの間で揺れ動いたイングランド、で長きに渡って宮廷音楽家として活躍した大作曲家タリス。これは、2005年がタリスの生誕500年に当るのを記念してHyperionが制作したCDである。
 カーウッド率いるカージナルズ・ミュージックは15年の歴史を持つ合唱グループ。これまでにASV、Gaudeamusから約20枚の録音のリリースを行うなど、実力派団体のひしめく合唱王国イギリスにおいてもその演奏は高く評価されている。今後Hyperionへはウィリアム・バードのラテン語による教会音楽作品集などの録音が予定されている。
喜びの天使たち〜愛、憧れと嘆きの音楽
 不詳(13世紀イングランド):捕虜たちの歌/イングランドの踊り
 ジョン・ベディンガム(?-1459/60頃):おお美しきバラよ
 ベルナルト・デ・ヴェンタドルン(1147頃-1470頃活躍):
  ひばりが羽ばたき
 ジャン・ヴァイヤン(1360頃-1390頃活躍):Par Maintes Foys
 ティエンヌ・ド・モー(13世紀活躍):Trop Est Mes Maris Jalos
 フランチェスコ・ランディーニ(1325頃-1397):麗しき美しさに
 ヨハネス・チコーニア(1335頃-1411):
  ペル・クゥエッラ・ストラーダ/ウナ・パンテラ
 ギヨーム・デュファイ(1400頃-1474):
  気高く美しいお前/ああ死なんばかりの悲しみ/
  陽の輝きを装われた美しい処女マリアよ
 マッテオ・ダ・ペルージャ(?-1418頃):Le greignour bien
 不詳(スペイン、1300頃):4つのプランクトゥス
キャサリン・ボット(S)
パヴロ・ベズノシュク、
マーク・レヴィ(フィドル)
 デュファイら中世に活躍していた作曲家たちによる歌曲をソプラノとフィドルで演奏したアルバム。今回のレコーディング・プロジェクトはベズノシュクの家での昼食中に始まったという。
 キャサリン・ボットは中世、ルネサンス、バロック時代の作品に精通したスペシャリストとして活躍中のイギリスのソプラノ。ベズノシュク、レヴィはそれぞれバロック・ヴァイオリンとヴィオールの名手として高い評価を受けている。
アムランのブラームス、協奏曲第2番登場!
 ブラームス:
  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調Op.83(*)/
  4つのピアノ小品Op.119(#)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
アンドルー・リットン指揮(*)
ダラスso.(*)
SACDA-67550
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(HYBRID_SACD)
価格帯:S
 録音:2006年1月12日-15日、ユージン・マクダーモット・コンサート・ホール、ライヴ(*)/2006年2月11日、ポットン・ホール、サフォーク(#)。解説:カラム・マクドナルド。ブラームスのピアノ協奏曲第2番をアムランが弾く!!
 2006年の第1弾リリースとなったデュカス&ドゥコーのフレンチ・アルバム(CDA-67513)では、予想以上の凄まじい演奏を聴かせてくれた世界最強のスーパー・ヴィルトゥオーソ、マルク=アンドレ・アムラン。続いて世に送り出す最新作は、意外にも、ピアノ協奏曲の名作中の名作であるブラームスのピアノ協奏曲第2番。この作品はその壮大なスケールから「ピアノ付き交響曲」とも呼ばれるなど、ブラームスの代表作の一つとして人気が高い。これまでのアムランの録音からすると、今回の選曲は意外と言えなくも無いが、超絶技巧と研ぎ澄まされた音楽性を必要とするこの作品こそアムランに最も相応しいのではないだろうか。伴奏にはスティーヴン・ハフとのラフマニノフのピアノ協奏曲全集(CDA-67501)で実力を如何なく発揮したリットン&ダラスso.のコンビを起用、冒頭のホルン・ソロから引き込まれる演奏であることは想像に難くない。
 しかもアムランは2006年9月の来日時にこの協奏曲を演奏。まさに必聴盤と言えるだろう。
ハフ&タカーチSQのブラームス
 ブラームス:
  ピアノ五重奏曲 ヘ短調Op.34/
  弦楽四重奏曲第2番 イ短調Op.51-2
スティーヴン・ハフ(P)
タカーチSQ
 スティーヴン・ハフとタカーチ弦楽四重奏団の共演がここに実現。大成功を収めたハイペリオンでのリリース第1弾「シューベルトの弦楽四重奏曲集」(CDA-67585)から約1年、さらに進化したタカーチ弦楽四重奏団の最新盤は、4度のグラモフォン・アウォードを筆頭に世界中のレコード賞を獲得しているイギリスの名手スティーヴン・ハフを迎えてのブラームス。
 世界屈指の弦楽四重奏団と英国の誇るヴィルトゥオーソ・ピアニストの才能が融合する「ピアノ五重奏曲」は注目度絶大。またブラームスの「弦楽四重奏曲第2番」で展開される楽譜を研究し尽くした演奏もシューベルトに続いて再び話題となるだろう。
 1975年にハンガリーのリスト音楽院に在学していた学生たちによって結成されたタカーチ弦楽四重奏団。ハンガリーより騎士十字勲章を授けられるなど、その実力と名声は周知の通り。数度のメンバー交代を経ながらも、長年にわたって世界最高の弦楽四重奏団の一つとして活躍を続けている。
タカーチSQ〜ブラームス:
 弦楽四重奏曲集 Vol.2(完結編)

  [第3番 変ロ長調Op.67/
   第1番 ハ短調Op.51-1]
タカーチSQ
[エドワード・ドゥシンベル
 (第1Vn)
 カーロイ・シュランツ(第2Vn)
 ジェラルディン・ウォルサー(Va)
 アンドラーシュ・フェエール(Vc)]
 タカーチ弦楽四重奏団の新たなブラームスがここに完成!
 2006年にリリースされ大成功を収めたハイペリオン移籍第1弾「シューベルトの弦楽四重奏曲集」(CDA-67585)、グラモフォン・ゴールド・ディスク賞受賞で話題のスティーヴン・ハフとの共演が実現した2007年リリースの「ブラームスのピアノ五重奏曲&弦楽四重奏曲第2番」、そして今回ハイペリオンからのリリース第3弾として登場するタカーチ弦楽四重奏団の最新作は、前作に引き続きブラームスの「弦楽四重奏曲集」。タカーチ弦楽四重奏団はブラームスのピアノ五重奏曲、3曲の弦楽四重奏曲をデッカ時代にも録音しており、今回のリリースで4作品の新録音が揃うことになる。円熟味を増した世界有数のクァルテットが奏でる新たなブラームスが、聴衆に新たな感動をもたらしてくれることだろう。
 1975年にハンガリーのリスト音楽院に在学していた学生たちによって結成されたタカーチ弦楽四重奏団は、ハンガリーより騎士十字勲章を授けられるなど、その実力と名声は周知の通り。数度のメンバー交代を経ながらも、長年にわたって世界最高の弦楽四重奏団の一つとして活躍を続けている。また2006年にはレコーディングの舞台をハイペリオンへ移しており、新たな環境で飛躍するタカーチ弦楽四重奏団の歩みから目が離せない。
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集
 [ト短調RV.416/イ短調RV.420/ハ短調RV.401/
  ト短調RV.417/イ短調RV.418/ト長調RV.415]/
 2つのチェロのための協奏曲 ト短調RV.531(*)
ジョナサン・コーエン(Vc)
サラ・マクマーン(Vc;*)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート
 2006年6月にケンブリッジ・クレア・カレッジを卒業したイギリスの若きチェリスト、ジョナサン・コーエンがヨーロッパ屈指の実力を誇るピリオド・オーケストラ、キングズ・コンソートとの共演で登場。コーエンは2001年よりフィルハーモニア管、エイジ・オブ・エンライトメント管、ガブリエリ・コンソート、レスリー・ハワード、ヒュー・ワトキンスらと共演を重ねるなど、第一線で活躍中。ロンドン・ハイドン・クヮルテットのメンバーとしても活動、将来を渇望されるアーティスト。
CDA-67554
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(2CD)
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何とアムランがハイドンのソナタを録音!
 ハイドン:ピアノ・ソナタ集

 [第50番 ハ長調Hob.XVI-50/
  第40番 ト長調Hob.XVI-40/
  第46番 変イ長調Hob.XVI-46/
  第41番 変ロ長調Hob.XVI-41/
  第52番 変ホ長調Hob.XVI-52/
  第23番 ヘ長調Hob.XVI-23/
  第43番 変イ長調Hob.XVI-43/
  第24番 ニ長調Hob.XVI-24/
  第32番 ロ短調Hob.XVI-32/
  第37番 ニ長調Hob.XVI-37]
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2005年12月13日−15日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:リチャード・ウィグモア。アムランの2007年第1弾はなんとハイドン! これはブレイク必至!!
 2006年はブラームスのピアノ協奏曲第2番(CDA-67550)や同じくブラームスのピアノ四重奏曲集(CDA-67471/2)、そして初のDVD-Videoとなった「イッツ・オール・アバウト・ザ・ミュージック」(DVDA 68000)を世に送り出した世界最強の「スーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト」マルク=アンドレ・アムラン。2007年のリリース第1弾は、なんとも意外なハイドンとなった。
 ウィーン古典派の中心的な役割を担い、「交響曲の父」や「弦楽四重奏曲の父」とも称される大作曲家ハイドンのピアノ・ソナタは、まさに古典派音楽の集大成。全62曲という膨大な数に及び、学習用として用いられることも多い。
 アムランは62曲のピアノ・ソナタの中から中期〜後期にかけて作曲された10曲を厳選。作品の本質を徹底的に研究してレコーディングに臨んでおり、今回のハイドン・アルバムへの並々ならぬ意気込みが窺い知れる。キャリアの初期から驚異的な技巧を必要とする作品を数多く演奏してきたアムランだが、古典派から現代曲までを弾きこなすレパートリーの広さと演奏の素晴らしさは、絶賛を博したブラームスやコンサートでのパフォーマンスで既に証明済。アムランの手によってその輝きと魅力が完全に解き放たれるであろうこの録音、アムラン・ファン、ピアノ・ファンの必聴盤といっても過言ではない。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.42
 アイヴィン・アルネス(1872-1932):
  ピアノ協奏曲 ニ長調Op.27(*)
 クリスティアン・シンディング(1856-1941):
  ピアノ協奏曲 変ニ長調Op.6
ピアーズ・レーン(P)
アンドルー・リットン指揮
ベルゲンpo.
 (*)は世界初録音。シューベルトの歌曲全集やレスリー・ハワードのリスト全集以上に絶大な人気を誇る、ハイペリオンの大好評シリーズ第42集に登場するのは北欧のロマン派作品、必聴の最新盤。このシリーズは膨大なカタログ数を誇りながらも、意外なことに北欧の作品がラインナップされていなかったのだが、遂に今巻にてノルウェーの作品集が登場となった。
 初の北欧作品集に選ばれたのはノルウェー・ロマン派を代表する作曲家であるシンディングと、同世代ながら、かなりの北欧音楽愛好家でなければご存知無いであろうアルネス。アルネスはシンプルで美しい旋律を持った歌曲を多数残した人だが、ピアノ協奏曲は当作が唯一のもので、もちろん今回が世界初録音。そしてグリーグに次ぐノルウェーを代表する名匠シンディングのピアノ協奏曲は、後期ロマン派のドイツ音楽の影響を色濃く受けた作品であり、ノルウェーの抒情との融合が素晴らしい傑作。こちらはNKFレーベルからグナルダールの演奏がリリースされていた。
 ピアニストは、数々の名手を揃えるハイペリオンの中でも当代随一の知性派、ピアーズ・レーン。共演にはダラス響を鍛え上げたリットンが、現音楽監督兼首席指揮者を務めるノルウェーのベルゲン・フィル務めており、期待は高まる。
モーツァルト:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第3番 変ロ長調K.502/
 ピアノ三重奏曲第4番 ホ長調K.542/
 ピアノ三重奏曲第6番 ト長調K.564
フロレスタン・トリオ
[アントニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)
 スーザン・トムズ(P)]
 ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト、シューマン、そしてフランス作品など様々な録音を行い、ハイペリオンを代表するピアノ・トリオとして知られるようになったフロレスタン・トリオ。今回のモーツァルト・アルバムは、1786年と1788年という死の数年前に書かれた3曲。3人とも世界的名手として活躍を続ける名手たちであり、その類稀なアンサンブル能力はこれまでのパフォーマンスで証明済み。
ウェストミンスター寺院の三位一体の主日
 [朝の祈り]
 ウェストミンスター寺院の鐘
 トマス・トムキンズ:祈り
 ジョージ・エルヴェイ:詩篇115
 ブリテン:テ・デウム ハ長調
 ウォルトン:ユビラーテ
 トマス・トムキンズ&ジョン・ファーマー:応答歌
 [聖餐式]
 フランシス・グリアー:三位一体のミサ
 [夕べの祈り]
 エドワード・ベアストー:詩篇107
 ハーバート・ハウエルズ:ウェストミンスター・サーヴィス〜
   [マニフィカト/ヌンク・ディミティス]
 ジョン・スタイナー:われは主を見たり
 チャールズ・スタンフォード:幻想曲とトッカータ ニ短調 Op.57
ロバート・クウィニー(Org)
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター寺院聖歌隊
 Hyperionとウェストミンスター寺院聖歌隊とのコラボレーションがスタート。エリザベス1世、シェイクスピア、ダーウィンなど王室や歴史上の有名人が眠る場所であり、ゴシック建築の代表作といわれるウェストミンスター寺院。そのウェストミンスター寺院が誇る聖歌隊がHyperionデビュー。(これまでHyperionに様々な名演を残しているウェストミンスター大聖堂聖歌隊とは別団体。)今回収録されているウォルトン、スタイナー、グリアーの作品は1991年にウェストミンスター寺院聖歌隊のために作曲されたもの。
メンデルスゾーン:宗教合唱作品集
 3つのモテットOp.23
 [深き苦しみの淵よりわれ汝を呼ぶ Op.23-1/
  アヴェ・マリア Op.23-2/
  われら人生の半ばにありて Op.23-3]/
 主よわが祈りを聞きたまえ/
 3つの詩篇Op.78 より
 [いかなれば諸々の民の立ち騒ぎ Op.78-1/
  神よ、われを審き Op.78-2]/
 夕べの祝福/キリエ・エレイソン/聖なるかな/
 いと高きところ神に栄光あれ/
 われらに平安を与えたまえ/
 O for the wings of a dove
デイヴィッド・ヒル指揮
ケンブリッジ・
 セント・ジョンズ・カレッジcho.
 これまでにウェストミンスター大聖堂聖歌隊と数多くの名演奏を残してきたデイヴィッド・ヒルが、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団とコンビを組んだリリースの第1弾。
ブラームス:
 カノン・ミサ ハ長調/救いはわれらより来る Op.29 No.1/
 ああ、神よわが内に清き心を Op.29 No.2/
 宗教的歌曲「惜しみなく与えよ」 Op.30/アヴェ・マリア Op.12/
 おお救世主よ天を開け Op.74 No.2/
 いかなれば艱難にある者に光を賜い Op.74 No.1
ヨゼフ・ラインベルガー(1839-1901):ミサ曲 変ホ長調 Op.109
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 ブラームスと、オルガン作品の大家として知られるラインベルガーのミサ曲とモテットを集めた宗教作品集。ハイペリオンへ多くの録音を行っているウェストミンスター大聖堂聖歌隊は、中世ルネサンス時代からストラヴィンスキー以降に至るの宗教音楽を主なレパートリーとして幅広い活動を継続中。さらには新作の委嘱にも積極的に取り組むなど、イギリスの教会合唱の最高峰に君臨する名合唱団である。
CDA-30012
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限定盤
モーツァルト:踊れ、喜べ、幸いなる魂よ!〜ソプラノのためのアリア集
 喜ばしき天の女王 K.108/証聖者の盛儀晩課 ハ長調 K.339〜主をほめたためよ/
 主の保護のもとに K.198/グラドゥアーレ「神の母、聖なるマリア」ヘ長調 K.273/
 モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」K.165/戴冠式ミサ ハ長調 K.317〜神の子羊/
 主日のための晩課 ハ長調 K.321〜主をほめたたえよ/喜ばしき天の女王 K.127
  キャロリン・サンプソン(S) ロバート・キング指揮キングズ・コンソート&cho.
 録音:2005年10月29日-31日、カドガン・ホール、ロンドン| Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDA-67560〔廃盤〕。
 ヨーロッパを中心として世界中で大活躍中のソプラノ、キャロリン・サンプソンが歌う極上のモーツァルト。
 サンプソンとロバート・キング&キングズ・コンソートのコンビは、ミヒャエル・ハイドンのレクイエム&ミサ(CDA-67510)の録音でもそのパフォーマンスが絶賛されるなど、見事なコンビネーションを聴かせてくれているだけに、今回も期待が高まる。収録曲はアルバムのタイトルにもなっている「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」をはじめ、キャロリン・サンプソンの歌声を余すことなく堪能することの出来る充実のラインナップ。
シュポア:クラリネット協奏曲集Vol.2
 [第3番 ヘ短調 WoO.19/
  第4番 ホ短調 WoO.20]
マイケル・コリンズ(Cl)
ロビン・オニール指揮
スウェーデン室内o.
 19世紀前半のドイツで活躍したシュポアの重要作「クラリネット協奏曲」の続編。当時の名奏者ヨハン・サイモン・ヘルムシュタットのために作曲されたこれら4つの協奏曲の内今回は、ヴィルトゥオジティが全ての局面で要求される第3番、シュポアの作品の中でも傑作と評される第4番の2作品を収録。当時の名奏者のために書かれた作品を、現代イギリスを代表する奏者マイケル・コリンズが演奏する。
イグナツィ・ヤン・
 パデレフスキ(1860-1941):ピアノ作品集

 ピアノ・ソナタ 変ホ短調 Op.21 (1903)/
 創作主題による変奏曲とフーガ
  [イ短調 Op.11/変ホ短調 Op.23]
ジョナサン・プロウライト(P)
 “作曲家 "パデレフスキにスポットを当てる。
 来たる2010年が生誕150年となるポーランドの巨星パデレフスキ。ここではピアニスト、コンポーザー=ピアニストとしてのパデレフスキではなく、純粋に「作曲家」としてのパデレフスキの姿にスポットライトを当てている。プログラムの中心に置かれた、壮大な「ピアノ・ソナタ」は、演奏者に高度な技巧と音楽性が要求されるパデレフスキの最高傑作。
 ジョナサン・プロウライトは、ハイペリオンから既にストヨフスキのアルバムを2枚リリース、ロマン派時代のポーランドで生まれたピアノ作品に対する世界有数の理解者として大きな支持を集めている。
女性たちの人生と恋(全46曲)
 シューマン:
  いまあなたは最初の苦しみを私に与えた Op.42-8/
  最初の出会い/あの人を見た時から/
  すべての人にまさって Op.42-2/私の指に光る指環/
  私の胸に/いまあなたは最初の苦しみを私に与えた
 ブラームス:ああ、この眼差しをそむけておくれ
 カール・レーヴェ(1796-1869):
  あの人を見た時から/私の指に光る指環/私の胸に/
  いまあなたは最初の苦しみを私に与えた/他
フェリシティ・ロット(S)
アンゲリカ・
 キルヒシュラーガー(Ms)
グレアム・ジョンソン(P)
 シューマンとカール・レーヴェの歌曲を中心として、女性の人生と恋を1つの物語として構成した歌曲集。押しも押されぬ世界的ソプラノ歌手としての地位を確立しているフェリシティ・ロット、ザルツブルク出身で1993年よりウィーン国立歌劇場のメンバーとして活躍中のメゾ、キルヒシュラーガー、そしてハイペリオンが誇るピアノ伴奏の世界的権威グレアム・ジョンソンという強力トリオ。ハイペリオンの歌曲タイトルのクォリティの高さは実証済みなだけに今回も楽しみなリリースである。
ジョージ・ツォンタキス(1951-):
 ピアノと管弦楽のための「悲しみの人」/サラベスク
シェーンベルク:ピアノのための「6つの小品」Op.19
アルバン・ベルク:ピアノ・ソナタOp.1
アントン・ウェーベルン:ピアノのための変奏曲Op.27
スティーヴン・ハフ(P)
アンドルー・リットン指揮
ダラスso.
 2007年3月に行われたロイヤル・リヴァプール・フィルのコンサートで自作のチェロ協奏曲(ソリストはイッサーリス!)の世界初演を行い、指揮者デビューを果たしたスティーヴン・ハフの新たな協奏曲録音は、権威あるグロマイヤー賞、チャールズ・アイヴズ・リヴィング賞を得たアメリカ人作曲家、ツォンタキスの作品。この曲はハフのために作曲され、2005年初演。キリストが描かれた中世ビザンチンの絵画から受けたインスピレーションと、ベートーヴェン&メシアンからの影響によって誕生した「キリストの受難」を描いている。カップリングの新ウィーン楽派ピアノ作品に対するハフのアプローチも非常に興味深いところ。 今回も気心知れたリットン&ダラス響のサポートを受けてハフが新たな旋風を巻き起こす。
スティーヴン・ハフ〜スパニッシュ・アルバム
 ソレル:ソナタ 嬰へ長調
 グラナドス:詩的な情景
 アルベニス:エヴォカシオン/トゥリアーナ
 モンポウ:「内なる印象」より
  [悲しい鳥/小舟/秘めごと/ジプシー]
 フェデリコ・ロンガス(1895-1968):アラゴン
 ドビュッシー:
  グラナダの夕べ/途絶えたセレナード/ヴィーニョの門
 ラヴェル(モーリス・デュメニル編曲):
  ハバネラ形式による小品
 アルベニス/ゴドフスキー編曲:タンゴ
 F.X.シャルヴェンカ:スペインのセレナードOp.63-1
 W.ニーマン:セビリャの夕暮れ
 スティーヴン・ハフ:オン・ファリャ
スティーヴン・ハフ(P)
 アムラン、ヒューイットを筆頭に、超一流の世界的ピアニストを擁する当レーベルの中でも、際立った存在感を見せるスティーヴン・ハフ期待の最新作。
 アルバム・タイトルだけでも思わず血が沸き踊る今回の新譜は「スペインの作曲家による作品」、「フランスの作曲家によるスペインを題材とした作品」、「その他の国の作曲家や編曲作品」という3つの大きなコンセプトで構成されている。
 ハフはスペイン音楽への造詣も非常に深く、既にモンポウのピアノ作品集(CDA-66963/MCDA-66963)で1998年度グラモフォン・アウォードを獲得するなど、実績も満点。 その技巧と音楽性で、色彩と情熱に満ちた作品を存分に堪能させてくれることは疑いない。
ウィリアム・バード(1539/40-1623):宗教音楽集 Vol.10
 人生に望みを持つ人は誰か/苦難が近づき/
 彼は終わりの時に現われん/めでたし、聖なるみ母よ/
 アレルヤ、めでたし、めぐみに満てるマリア/
 祝福されし乙女/幸いなるかな、乙女マリアのみ体/
 天の女王、喜びませ/めでたし、女王、憐れみ深きみ母/
 御身のしもべに御身の慈悲もてはからいたまえ/
 見よ、何という幸せ、何という喜び/主よ、御身が手に/
 われは主にひとつの事を望みぬ/
 主よ、訪れたまえ、とわれらは願う/
 主よ、わが祈りを聞きたまえ、御耳を/聖なる讃美のうちに
アンドルー・カーウッド指揮
カージナルズ・ミュージック
 タリス・スコラーズのメンバーであると共に、自らが10年に渡って音楽監督を務めるカージナルズ・ミュージックを率い、精力的な活動を行っているアンドルー・カーウッド。今回のリリースは、同じくイギリスのレーベル Gaudeamus (旧 ASV)で第9巻まで発売されていたバード「宗教作品集」の続編。今回からハイペリオンへ活躍の場を移すとのことで、当シリーズは更に3枚がリリースされ、全13巻で完結の予定。
アムランのアルカン「協奏曲」再録音
 シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888):
  ピアノ独奏のための協奏曲 Op.39 Nos.8, 9, 10
  (「短調による12の練習曲」Op.39
     より 第8曲−第10曲)/
  歌曲集第3集Op.65
マルク=アンドレ・
 アムラン(P)
 アルカンの作品の中でも最大最強の難曲とされる「独奏ピアノのための協奏曲」にアムランが再び挑む!
 ショパンやリストに匹敵するヴィルトゥオーソとして活躍した、歴史上で最も偉大なコンポーザー=ピアニストの1人、アルカン。このアルバムのメインである「ピアノ独奏のための協奏曲」は「短調による12の練習曲集」の8曲目から10曲目までの3曲で構成され、第1楽章に当たる Op.39 No.8 だけで約30分、全曲で約50分という、大規模かつ超絶技巧を要する途方もない作品として知られている。
 アムランはキャリアの初期から現在に至るまで、要所要所でアルカンを取り上げている。あまりにも高い技巧を必要とするため、長く忘れられていたアルカンの復興にかける彼の情熱には並々ならぬものがあり、その作品が少しづつ一般音楽ファンの目に触れる機会が増えてきたのも、この世界最強の“スーパー・ヴィルトゥオーソ”、マルク=アンドレ・アムランの功績の一つであるといって過言ではない。
 なおアムランは、1990年代初頭にこの「独奏ピアノのための協奏曲」を Music & Artsへ録音しており、当録音は十数年の時を経て実現した、待望の再録音ということになる。この間のアムランの成長を、是非ファンには聞き取って見ていただきたい。
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス(1863;原典版) キャロリン・サンプソン(S)
ヒラリー・サマーズ(A)
アンドルー・トルティス(T)
アンドルー・
 フォスター=ウィリアムス(B)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソートcho.
ゲイリー・クーパー(P)
マシュー・ホール(P)
マーク・ウィリアムズ(ハルモニウム)
 モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」(CDA-67531)、ジョナサン・コーエンを迎えたヴィヴァルディの「チェロ協奏曲集」(CDA-67553)など、意欲的なリリースが反響を呼ぶロバート・キング&キングズ・コンソートの最新盤。ロッシーニ晩年の1863年に作曲された「小ミサ・ソレムニス」は、4声の独唱と合唱、2台のピアノとハーモニウムの伴奏という編成で書かれた傑作。ちなみにこの作品は、1864年に初演後1867年に管弦楽伴奏への改訂が行われたが、今回収録されているのは1863年原典版。 演奏者はキング&キングズ・コンソートと良好な関係を築いているキャロリン・サンプソン、チャンネル・クラシックスで活躍中のピアニスト、ゲイリー・クーパーなど錚々たる陣容。約79分の演奏時間が至福となるのは間違いない。
ブロッホ:
 「バール・シェム」組曲/ヘブライ組曲/
 無伴奏ヴァイオリン組曲[第1番/第2番]
パウル・ベン=ハイム(1897-1984):
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.44
 Berceuse Sfaradite /即興と舞曲 Op.30
ハガイ・シャハム(Vn)
アーノン・エレツ(P)
 フバイのヴァイオリン協奏曲集のリリースによって、さらにその名声を高めたハガイ・シャハムによるブロッホのヴァイオリン作品集第2弾。第1弾(CDA-67439)ではヴァイオリン・ソナタがメインだったが、第2弾では無伴奏ヴァイオリン組曲を中心に、イスラエルの作曲家ベン=ハイムの作品も収録。力強さと情熱、そして民族性を併せ持ったブロッホ&ベン=ハイムの作品でシャハムのスリリングな妙技と輝かしい音色が冴え渡る。
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲全集 Vol.2
 ドヴォルザーク:
  ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調Op.21
 スーク:エレジー 変ニ長調Op.23
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第2番 ト短調Op.26
フロレスタン・トリオ
 2000年にはロイヤル・フィルハーモニック協会室内楽部門賞を授与されるなど、長きにわたってハイペリオンの室内楽シーンを牽引してきた世界屈指のピアノ三重奏団フロレスタン・トリオ。スラヴの熱き情感にあふれた2つピアノ三重奏曲。既にリリースされている「第3番Op.65&第4番Op.95「ドゥムキー」」(CDA-66895)とあわせてここにフロレスタン・トリオのドヴォルザーク全集が完成となる。また2曲のピアノ三重奏曲に挟まれるようにカップリングされた「エレジー」は、ユリウス・ゼイエルの追悼のためにスークによって1902年に書かれた美しき珠玉の小品。
タネーエフ:弦楽三重奏曲集
 [変ホ長調Op.31/ロ短調/ニ長調]
レオポルド弦楽三重奏団
[イザベル・ファン・
  クーレン(Vn)
 ローレンス・パワー(Va)
 ケイト・グールド(Vc)]
 シャンドスからリリースされた2枚の交響曲集(CHAN-9998/CHAN-10391)の録音などの登場によって一気に知名度を高めたロシアの音楽家タネーエフ。当時のロシアでは珍しい編成でもあった「弦楽三重奏」のために書かれた作品は洗練されたフォルムの音楽内容だけでなく、師であるチャイコフスキーからも絶賛された対位法の大家としてのタネーエフの実力を示すという重要な役割も備えている。このタネーエフの弦楽三重奏曲集を演奏するのは、英国の有望株ローレンス・パワーを擁するレオポルド弦楽三重奏団。2005年のロイヤル・フィルハーモニック協会賞受賞に代表されるように、その成熟されたスタイルと演奏は国際的にも高い評価を得ている。ロシア音楽ファン要チェック。
R.シュトラウス:
 メタモルフォーゼン/ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.13/
 カプリッチョ Op.85〜前奏曲
ナッシュ・アンサンブル
 イギリスのヴィルトゥオーソ集団ナッシュ・アンサンブルの最新作は、なんとリヒャルト・シュトラウス。23の弦楽器のために書かれた「メタフォーゼン」だがここで収録されているのは、初稿版とも言える弦楽七重奏版。そして「メタモルフォーゼン」より約60年前に作曲された「ピアノ四重奏曲」のカップリングも、シュトラウスの作風の変遷を知ることの出来る興味深い選曲。これまでとは一風変わったジャケット・デザインも含め、聴き手を唸らせるような演奏が期待できる。
われらの時代の子供たち
 アントニー・ピッツ(1969):Thou knowest my lying down
 マイケル・ティペット(1905-1998):
  われらの時代の子供たち〜5つの黒人霊歌
 ニコラス・オニール(1970-):アヴェ・ヴェルム・コルプス
 ルース・バークモア(1966-):夜の静けさ
 マーク・エッグレイ・スミス(1955-):
  E.E.カミングスの詩による5つのマドリガル
 エウヘニオ・マヌエル・ロドリゲス(1961-):Eres...
 フランシス・ポット(1957-):Amore langueo
ジェレミー・サマーリー指揮
スコラ・カントルム・
 オブ・オックスフォード
 ティペットの「5つの黒人霊歌」を中核として6人の作曲家たちによる新しい作品を集めた合唱アルバム。スコラ・カントルム・オブ・オックスフォードは若手声楽家たちによる新進気鋭の合唱団。
セント・ジョンズのクリスマス(全22曲)
 O.ゴールドシュミット:A Tender Shoot
 H.ハウエルズ:A Spotless Rose
 E.ネイラー:Vox dicentis:Clama
 J.ビンガム:The Clouded Heaven
 J.ラッター:There is a Flower
 ホルスト:This have I done for my true love
 F.ポット:Lullay me liking
 P.ウォーロック:Bethlehem Down
 M.ラウリッドソン:大いなる神秘/他
デイヴィッド・ヒル指揮
ケンブリッジ・
 セント・ジョンズ・カレッジcho.
 メンデルスゾーンの宗教作品集(CDA-67558)でも美しい歌声を響かせたヒル&ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団による、イギリスの作曲家中心のクリスマス・アルバム。
オルガン・ファイヤーワークス Vol.11
 アーロン・コープランド(1900-1990):パラブル
 エドウィン・ルメア(1865-1934):モダンなマーチOp.2
 ヤナーチェク:オルガン・ソロ
 ジャン・ラングレー(1907-1991):
  リパブリック賛歌(1985)
 ジョン・ベーンケ(1953-):Go tell it on the mountain
 デイヴィッド・ジャーマン(1954-):
  フェスティヴ・トランペット・チューン
 マティアス・ナーゲル(1958-):Danke-Swingfuglein
 ウジェーヌ・ジグー(1844-1925):大合唱の応答
 アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):コラールとフーガ
 モンス・レイドヴィン・タクレ(1942-):祝祭音楽
 シャルル=マリー・ウィドール(1844-1937):
  アメリカ行進曲 Op.31
 イアン・ファリントン(1977-):ファスト・ダンス
 ハンス=マルティン・キーファー(1956-):
  ブルース・コラール
 ヨゼフ・ヨンゲン(1873-1953):英雄的ソナタOp.94
クリストファー・ヘリック(Org)
 使用楽器:ユージン・マクダーモット・コンサートホール、カナダ。
 ラングレーの「リパブリック賛歌」と言う面白い曲も入っている。この年に「 American Folk–Hymn Settings 」として、アメイジング・グレイスなどのアメリカ民謡をまとめて編曲しているようだ。
メトネル:
 忘れられた調べ第1集 Op.38/同第2集 Op.39/
 2つのおとぎ話 Op.8
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 ディアパゾン・ドール、グラモフォン・クリティック・チョイスに選ばれるなど、高い評価を獲得したアムランによるメトネルのピアノ・ソナタ全集(CDA-67221/4)から「忘れられた調べ」と「2つのおとぎ話」をピック・アップした再発売盤。
マクシミリアンII世時代の宮廷音楽
 ヤコブス・ファート(c.1529-1567):
  イエスは、彼女が泣き/星の創り主/
  おお王国は栄光に満ちて/
  Ascendetis post filium /
  コンティヌオ・ラクリマス
 アントニウス・ガッリ(?-1565):
  ミサ「 Ascendetis post filium 」
 ピーター・マーセンス(c.1505-1562):Discessu
 オルランド・デ・ラッスス(1532-1594):
  平和を愛する者
チンクェチェント
 神聖ローマ皇帝マクシミリアンII世から絶大な信頼を受けていた臣下ヤコブス・ファートや、貴族として認められたラッススなど、同皇帝に仕えた音楽家たちによる宮廷音楽を存分に堪能出来るハイペリオンの意欲企画。2004年10月にウィーンで結成された「チンクェチェント」は、16世紀の合唱作品を主なレパートリーする新進気鋭の男声5人によるヴォーカル・アンサンブル。今回のリリースがデビュー盤で、今後の活躍が期待されている。
モーテン・ローリドセン(1943-):
 合唱作品集 Vol.2

 真冬の歌(管弦楽伴奏版)/薔薇の歌/
 I will lift up mine eyes /
 O come let us sing unto the Lord /
 めでたし、いと優しきマリア/夜想曲
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー、
ブリテン・シンフォニア、
アンドルー・ラムスデン(Org)
モーテン・ローリドセン
(P/フィンガーシンバル)
 2曲を除き世界初録音。このところ各レーベルからのリリースが相次ぐ現代アメリカを代表する合唱作曲家、ローリドセンの作品集。彼は1994年から2001年まで、アメリカの名門合唱団ロサンゼルス・マスター・コーラルのコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなど、現代の新しい合唱レパートリーの作曲、普及を活発に行っている。またその作品の数々は、代表作「おお、大いなる神秘」を筆頭に日本でも大きな人気を獲得しており、国やジャンルを越えて幅広く親しまれている。
 この第2集では、日本でも歌われる機会の多い「真冬の歌」や「薔薇の歌」を収録、前述の2作品以外は世界初録音。作曲者自身も録音に参加しており、合唱愛好家必聴の注目盤と言えるだろう。Vol.1:CDA-67449。
レーガー:チェロ・ソナタ&無伴奏チェロ組曲集
 チェロ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.5
 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 Op.131c-1
 チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.28
 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 Op.131c-2
 チェロ・ソナタ第3番 ヘ長調 Op.78
 無伴奏チェロ組曲第3番 イ短調 Op.131c-3
 チェロ・ソナタ第4番 イ短調 Op.116
アルバン・ゲルハルト(Vc)
マルクス・ベッカー(P)
 アルバン・ゲルハルト最新作、希代のチェリストが孤高の音楽家レーガーの真髄に迫る!
 ハイペリオンの専属アーティストとしてこれまでに「ロマンティック・チェロ・コンチェルト・シリーズ第1集」(CDA-67544)、「同第2集」(CDA-67583)、「ショスタコーヴィチ&シュニトケ作品集」(CDA-67534)で名声に相応しい演奏を披露してくれたアルバン・ゲルハルト。ハイペリオン4作目となる最新盤は、祖国ドイツの作曲家レーガーのチェロ・ソナタ&無伴奏チェロ組曲集。
 当盤では、演奏はもちろんのことプログラムにも注目。ソナタと無伴奏ソナタを番号順かつ交互に配し、作風の変遷と対比を感じ取ることが出来る。生命力あふれる音楽を奏でる希代のチェリストが、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスの作品から大きな影響を受け、「ドイツ三大B」の後継者とも言われるレーガーの真髄に迫る。
 ゲルハルトは去る2007年4月、音楽監督サイモン・ラトルの強い希望で実現したティーレマン&BPOとの共演(シューマンのチェロ協奏曲)で大喝采を浴びた。共演のマルクス・ベッカーは、12枚に及ぶレーガーの作品集をリリースしたレーガーのスペシャリスト。
ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.2
 ローベルト・フォルクマン(1815-1883):
  チェロ協奏曲 イ短調 Op.33(*)
 アルベルト・ディートリヒ(1829-1908):
  チェロ協奏曲 ト短調 Op.32(*)
 フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916):
  チェロ協奏曲 ホ短調 Op.78(*)
 ローベルト・シューマン(1810-1856):
  チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
アルバン・ゲルハルト(Vc)
ハンヌ・リントゥ指揮
ベルリン放送so.
 (*)の3作品は世界初録音。
 期待を集めるドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルトが、自身の中心的レパートリーとしている十八番の(*)を含め、19世紀ドイツ・ロマン派の作曲家として当時成功を収め、かつブラームスの友人でもあった人々の作品ばかりを集めたアルバムを携え登場。ゲルハルトは既に当レーベルから「ロマンティック・チェロ・コンチェルト・シリーズ Vol.1」(CDA-67544)、「ショスタコーヴィチ&シュニトケ作品集」(CDA-67534)をリリースしており、このアルバムは3枚目。
 ゲルハルトは2007年4月14日-16日、ベルリンのフィルハーモニーでティーレマン&BPOとシューマンのチェロ協奏曲を共演することが決定している。芸術監督サイモン・ラトルの強い要望によって実現したプログラムだけに、彼にかかる期待は半端ではない。ドイツ系チェリストの中でも大器だとの世評も高いゲルハルトだけに、その演奏は聴き手の心に新たなる風を吹き込むことだろう。
CDA-67584
廃盤
ブラームス:
 ヴィオラ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1/
 ヴィオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120-2/
 三重奏曲 イ短調 Op.114
ローレンス・パワー(Va)
ティム・ヒュー(Vc)
サイモン・クロフォード=
 フィリップス(P)
 後出: Hyperion, CDS-44331/42 〔廃盤、入手不能〕。
タカーチSQのハイペリオン第1弾〜
 シューベルト:弦楽四重奏曲集

 〔第14番 ニ短調D.810「死と乙女」/
  第13番 イ短調D.804, Op.29「ロザムンデ」〕
タカーチSQ
 録音:2006年5月22日-25日、セント・ジョージ教会、ブリストル。
 1975年、ハンガリーのリスト音楽院に在学していた学生たちによって結成されたタカーチ弦楽四重奏団は数度のメンバー交代を経ながらも、長年にわたり世界最高レベルの弦楽四重奏団として活躍、母国ハンガリーより騎士十字勲章を授けられるなど、その実力と名声は周知の通り。
 彼らは1988年から17年間に渡ってDECCAと専属契約を結んでいたが、活動とレパートリーの自由を求めてハイペリオンへと移籍することとなり、この度その第1弾となるシューベルトの後期四重奏曲集が登場。ちなみに「死と乙女」は2006年6月の来日公演でも喝采を浴びた作品。2005年8月からヴィオラがロジャー・タッピングに代わってサンフランシスコ響の首席奏者ジェラルディン・ウォルサーへと交代しており、新生タカーチ弦楽四重奏団のサウンドを堪能できることも見逃せない。
 今後は年1枚のペースでブラームス、ヤナーチェクやシューマンのリリースが予定されるなど、HYPERIONにおける彼らの活躍にもまた期待は大きい。
ウェストミンスター寺院における
 聖エドワード証聖王のための祝祭

 ・朝の祈り・
  グレゴリオ聖歌: Laudes Regiae
  W.スミス:祈り
  W.クラッチ:詩篇132番
  スタンフォード:テ・デウム/ベネデイクトゥス
  W.スミス&R.ストーン: The Responses
  パーセル:アンセム「おお神よ、あなたはわが神」
 ・聖餐式・
  ジョナサン・ハーヴィー(1939-):ミサ・ブレヴィス
  ブルックナー:
   グラドゥアーレ「正しい者の口は知恵を語る」
  W.モーリー:詩篇99番
  パーセル:マニフィカト/ヌンク・ディミッティス
  P.ムーア:キングとロビン
  ジャンヌ・ドゥメッシュー(1921-1968):
   テ・デウムOp.11
ロバート・クィニー(Org)
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター寺院cho.
 ウェストミンスター寺院聖歌隊とハイペリオンのコラボレーション・アルバム第3弾。アルバムのタイトルにもなっている「聖エドワード証聖王」とは、11世紀初期、キリスト教への深い信仰心を持ち、ウェストミンスター寺院を再建したイギリスの王。
ウォルトン:ヴィオラ協奏曲(原典版)
エドマンド・ラッブラ(1901-1986):
 無伴奏ヴィオラのための
  「ビザンチン賛歌による瞑想曲」(*)/
 ヴィオラ協奏曲 イ長調Op.75
ローレンス・パワー(Va)
イラン・ヴォルコフ指揮
BBC スコティッシュso.
 (*)は世界初録音。ウォルトン&ラッブラという特にイギリス音楽ファンには嬉しいカップリングのヴィオラ協奏曲集。ウォルトンのヴィオラ協奏曲では、1928年に作曲された原典版を使用しており非常に貴重な録音。対するラッブラのヴィオラ協奏曲は、自身の6つの交響曲やチャイコフスキーとシベリウスからの影響を見せており、ラッブラの代表作1つに数えられている。ローレンス・パワーはナッシュ・アンサンブル、レオポルド弦楽三重奏団のメンバーとして活動を行いながらソリストとしても世界中のオーケストラと共演を行い、新世代のヴィオラ奏者として既にその名声を確立。2007年7月にはヴェンゲーロフ&UBSヴェルビエ・フェスティヴァル室内オーケストラとの共演による来日公演が予定されている。卓越したパフォーマンスによってさらに話題を呼ぶことになるだろう。
R.シュトラウス:歌曲全集 Vol.2
 夜 Op.10-3/待ちわびて Op.10-5/私の心は沈黙し冷える Op.19-6/
 ぼくのすべての想い Op.21-1/あなたこそ心の冠 Op.21-2/
 ああ、恋人よ、私は別れねばならない Op.21-3/
 ああ、あなたが私のものなら Op.26-2/わが魂よ、憩え Op.27-1/
 たそがれの愛 Op.29-1/ときめく胸 Op.29-2/夜の散歩 Op.29-3/
 青い夏 Op.31-1/白いジャスミン Op.31-3/ばらの花環 Op.36-1/
 森の幸せ Op.49-1/金色の光あふれる中 Op.49-2/子守歌 Op.49-3/
 愛そうと思う者は Op.49-7/ああ、何という悲しみ Op.49-8/
 盲目の嘆き Op.56-2/オフェーリアの3つの歌 Op.67
アンネ・
 シュヴァネヴィルムス(S)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 シューベルト、シューマンに代表されるように抜群の評価を獲得し、ベストセラーとして好評を得ているハイペリオンの歌曲シリーズ。クリスティーネ・ブルワーが好演した第1集(CDA-67488)に続く当作では、アンネ・シュヴァネヴィルムスがハイペリオンに初登場。ラトル、コリン・デイヴィス、アンドルー・デイヴィス、ビシュコフ、エルダーなどの巨匠たちとの共演経験も豊富な歌手で、世界中の歌劇場で感動を与えている歌声の持ち主がまた1人、ハイペリオンに加わった。
ロウズ兄弟の歌曲集(全27曲)
 ウィリアム・ロウズ(1602-1645):
  まだ間に合ううちに薔薇のつぼみを摘みなさい/
  おお我がクラリサ我が恋人よ/
  おのが罪に人があなたの裁きを感じるとき/
  「ロイヤル」コンソートより
   [クーラント/カントリー・ダンス/
    アルマン/クーラント]
 ヘンリー・ロウズ(1596-1662):
  A Tale out of Anacreon /
  Oh that joy so soon should waste /
  春のアマリリス/ The Angler's Song /
  A Pastoral Elegie /他
ロビン・ブレイズ(CT)
エリザベス・ケニー
(リュート/テオルボ)
レベッカ・アウトラム(S)
ロバート・マクドナルド(B)
ウィリアム・カーター
(リュート/G/テオルボ)
フランシス・ケリー(ダブルHp)
 Jへの客演などで日本でもお馴染みの世界的カウンターテナー、ロビン・ブレイズによる、キャンピオンの歌曲集(CDA-67268)、バードの歌曲集(CDA-67397)に続くハイペリオン第3弾。ヘンリーとウィリアムのロウズ兄弟は、共に17世紀イギリスで活躍した作曲家、歌手。兄のヘンリーは作曲範囲を声楽曲に絞っていたのに対し、弟のウィリアムは声楽曲のみならず器楽曲、劇音楽も手がけるなど対照的な1面を持っていた。同郷のロビン・ブレイズだからこそ存分に表現が出来るレパートリーと言える。
サミュエル・
 コールリッジ=テイラー(1875-1912):
  室内楽作品集

 ピアノ五重奏曲 ト短調Op.1/
 ヴァイオリンとピアノのための「バラード」Op.73/
 クラリネット五重奏曲 嬰ヘ短調Op.10
ナッシュ・アンサンブル
 驚異的な活動を展開しているイギリスのヴィルトゥオーソ集団ナッシュ・アンサンブルの新録音は、コールリッジ=テイラーの室内楽作品集。シエラレオネ人の父親とイギリス人の母親の間に生まれ、スタンフォードに作曲を支持したコールリッジ=テイラーの初期と晩年の3作品を収録しており作風の変化の聴き比べも面白い。ちなみにハイペリオンからは既に「ヴァイオリン協奏曲」(CDA-67420)がリリースされており好セールスを記録している。
ニルセン:ピアノのための作品全集
 交響的組曲Op.8/「楽しいクリスマス」の夢FS.34/
 祝典前奏曲FS.24/
 若い人と年寄りのためのピアノ音楽第1巻Op.53/
 ピアノ小品 ハ長調FS.159/シャコンヌOp.32/
 若い人と年寄りのためのピアノ音楽第2巻Op.53/
 5つの小品Op.3/組曲「堕天使」Op.45/
 主題と変奏Op.40/3つの小品Op.59
マーティン・ロスコー(P)
 ニルセンのピアノ作品全集がHYPERIONから登場。「交響的組曲」や「組曲堕天使」、「主題と変奏」といった比較的大部の作品から、「楽しいクリスマス」の夢、祝典前奏曲等の小品まで、独創性に富んだ作品群。また、51歳で作曲された円熟味あふれる重要作「シャコンヌ」は、バッハよりもベートーヴェンとブラームスの影響を受けたと言われている。
 演奏は、若手というよりは既にベテランと呼ぶべきイギリスのヴィルトゥオーソ・ピアニスト、マーティン・ロスコー。ソリストとしてのエネルギッシュな活動はもちろんのこと、イギリスのレーベルを中心にレコーディングも数多く行っており、ハイペリオンからもドホナーニ、ブリュル、フックス&キールのピアノ協奏曲やメシアン、フォーレ、バッハ・トランスクリプション IV などの話題作を発表している。
エルガー:教会音楽集
 大いなる主Op.67/They are at rest/
 Queen Alexandra Memorial Ode/
 アヴェ・マリア Op.2-2/
 「使徒たち」Op.49
   〜 The Spirit of the Lord/
 テ・デウムとベネディクトゥス Op.34/
 おお救い主なるいけにえよ/
 アヴェ・ヴェルム Op.2-1/
 見よ大いなる司祭/主よ聞かせ給え Op.64
 Give unto the Lord Op.74
ロバート・クウィニー(Org)
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター寺院聖歌隊
 ウェストミンスター寺院聖歌隊とハイペリオンのコラボレーション・アルバム第4弾。1912年に「大いなる主Op.67」がウェストミンスター寺院で初演されるなど、縁の深い音楽家であったエルガーの合唱作品を集めたもの。
ディーリアス:歌曲集
 ノルウェーの7つの歌/後宮の庭にて/イルメリンのばら/
 巷に雨の降るごとく、わが心にも涙の雨が降る/
 空は屋根の上に/月白く/秋の歌/夏の晩/あこがれ/日没/
 夜鳴きうぐいすは金の竪琴を持っている/イ=ブラジル/
 夏の景色/急げ、我が馬/
 Aus deinen Augen fliessen meine Lieder/
 彼女はとても色白で柔らかく優しい/らっぱ水仙に/
 愛の哲学/夏の夜
イヴォンヌ・ケニー(S)
ピアーズ・レーン(P)
 絶大な支持を獲得しているハイペリオンの歌曲シリーズ最新作。スウェーデン、ノルウェー、そしてデンマークを訪れた若き日のディーリアスは北欧の環境に大きな感銘を受け、シンディングやグリーグといった作曲家と交流を深めたことは有名なエピソード。ディーリアスはその生涯に62曲の歌曲を作曲しているが、その約半数の作品からは北欧の音楽からの影響が見られると同時に、美しい香りと哀愁が漂っている。様々な文化をその身で体感してきた英国系オーストラリア人のソプラノ、イヴォンヌ・ケニーと名手ピアーズ・レーンのデュオが美しきディーリアスの世界を作り上げる。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.43
 ウィリアム・スタンデイル・ベネット(1816-1875):
  ピアノ協奏曲第4番 ヘ短調Op.19/カプリッチョ ホ長調Op.22
 フランシス・エドワード・ベイシュ(1833-1858):
  ピアノ協奏曲 ホ長調Op.18(世界初録音)
ハワード・シェリー(P)指揮
BBC スコティッシュso.
 ハイペリオンの大人気シリーズ第43集は、ディーリアス&アイアランドを収録した第39集以来のイギリス物で、師弟関係にあった19世紀の2人の作曲家にスポットを当てている。
 エドワード・ベイシュはW.S.ベネットの弟子で、将来を嘱望されながらも結核に冒され、わずか24歳で世を去った。ベイシュのピアノ協奏曲は魅力ある曲ながらも未出版であり、ほとんど演奏されたこともなかったが、ロンドンの王立音楽院に残されていた楽譜が発見されたことによって今回録音が実現。卓越した作曲技法によって書かれた当曲は、短い生涯を駆け抜けたベイシュの大きな遺産と言える。
 一方、メンデルスゾーンとシューマンから称賛を受け、イギリスのロマン派最大の作曲家とされるスタンデイル・ベネットの作品は2曲を収録。メンデルゾーンからの影響とベネット自身の個性が巧みに表現されている。演奏も久々にハワード・シェリーが登場し、万全の構え。
トマ・クレキヨン(1505頃-1557):シャンソンとモテット集
 Oeil esgare/ミサ曲「Mort m'a prive」/Mort m'a prive a 5/
 Caesaris auspiciis/Mort m'a prive a 4/Cur Fernande pater/
 Le monde est tel/Premia pro validis/Congratulamini mihi
スティーヴン・ライス指揮
ブラバント・アンサンブル
 クレキヨンは16世紀のフランドル楽派の作曲家であったということと、作品以外の詳しいことは明らかにされていない音楽家である。数百曲に及ぶ膨大な数のモテットとシャンソンを残しているがこれだけまとまった形での録音は貴重。
 Signum Classicsにクレメンス・ノン・パパの録音(SIGCD-045)があるブラバント・アンサンブルは、1998年に結成された15人の声楽家によるアンサンブル。音楽学者でもあるスティーヴン・ライスの解釈に基づいた演奏は高く評価されており、これがハイペリオンへのデビュー盤となる。
ヒューイットのラモー、登場
 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  クラヴサン曲集(1724)〜第2組曲 ホ短調/
  新クラヴサン曲集
   [第4組曲 イ短調/第5組曲 ト短調]
アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67597
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(HYBRID_SACD)
価格帯:S
 2006年10月の来日公演でも聴衆に大きな感動を与え、イギリスでも2006年グラモフォン・アウォード「年間最優秀アーティスト賞」に選出されるなど更なる飛躍を見せている鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。10年という歳月をかけたバッハの鍵盤作品集に続き、クープラン、シャブリエ、そしてベートーヴェンと、その新たなる挑戦は留まる事を知らない。
 今回ヒューイットが贈る最新盤は、来日時の演奏も記憶に新しいラモーのクラヴサン曲集から。18世紀フランス音楽界の巨匠で近代和声学の父とも称されるラモーはロマン派の多くの作曲家たちにも多大な影響を与えた。綿密な研究と解釈による革新的なラモーを聴かせてくれるであろうことは疑いが無い。
スティーヴン・ハフ〜モーツァルト・アルバム
 モーツァルト:
  幻想曲 ハ短調 K.475
  ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333
  幻想曲 ハ短調 K.396(シュタードラー補完)
 ヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858):
  練習曲「モーツァルトへのオマージュ」Op.103-6
 イグナーツィ・フリードマン(1882-1948):
  メヌエット ニ長調(モーツァルトの
   ディヴェルティメント第17番 ニ長調K.334より)
 スティーヴン・ハフ:モーツァルトの3つの変容
 リスト/ブゾーニ編曲:モーツァルトの
  「フィガロの結婚」の2つの主題による幻想曲
スティーヴン・ハフ(P)
 英国が誇るヴィルトゥオーソ・ピアニスト、スティーヴン・ハフの「ニュー・ピアノ・アルバム」(CDA-67043)、「イングリッシュ・アルバム」(CDA-67267)、「スパニッシュ・アルバム」(CDA-67565)に続くコンセプト・アルバム第4弾はモーツァルト。名作「幻想曲 ハ短調K.475」でスタートし、モーツァルトの作品を題材としたアレンジ、モーツァルトに対するオマージュ作、そしてハフの自作とバラエティに富んだ内容が特徴。ハフは2007年3月にイッサーリスをソリストに迎え、自らのチェロ協奏曲を初演、作曲家としても新境地見せている。ハフの並外れた芸術的手腕の結晶でもある「モーツァルト・アルバム」が驚きと新たな発見をもたらしてくれる。
フロラン・シュミット(1870-1958):
 詩篇第47番Op.38/
 組曲「 sans esprit de suite 」Op.89/
 バレエ音楽「サロメの悲劇」Op.50
チャールズ・ハンフリーズ(Org)
ジェニファー・ウォーカー(S)
ティエリー・フィッシャー指揮
B ウェールズ国立o.&cho.
 高度な技術を必要とする超大編成の吹奏楽曲「ディオニソスの祭」の作曲者として日本ではお馴染みのフロラン・シュミットの作品集。その作品の中で最も重要な位置を占めている「詩篇第47番」、ディアギレフ&ロシア・バレエ団によって初演が行われ、ストラヴィンスキーに衝撃と影響を与えたバレエ音楽「サロメの悲劇」の2大作品を余すことなく収録。後者は異国情緒、特に東洋への感情が込められた作品で、最終場面の「戦慄の舞」では「春の祭典」に通じる作風が見られる。指揮はフランス音楽へ絶対の自信を持つティエリー・フィッシャーが担当しており、フローラン・シュミットの決定盤誕生を予感させる。
雪の中で燃える炎
 作曲者不詳:Hanacpachap Cussicuinin
 ジュアン・デ・アラウホ(1646-1712):
  Dixit Dominus/Silencio/Dime, amor/
  A, de la región de luces!/A, del cielo!/
  Fuego de amor!/En el muy gran Padre Ignacio
 ディエゴ・ホセ・ダ・サラザール(c.1660-1709):
  Salga el torillo hosquillo!
 ジュアン・デ・アラウホ:Dios de amor/A, del tiempo!
ジェフリー・スキッドモア指揮
エクス・カシドラ・コンソート、
バロック・アンサンブル
SACDA-67600
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 2003年リリースの「ニュー・ワールド・シンフォニー〜ラテンアメリカのバロック音楽」(CDA-67380)、2005年にリリースされた「月、太陽と全てのもの〜ラテンアメリカのバロック音楽第2集」(CDA-67524)の2タイトルがBBCミュージック・マガジン、グラモフォン、デイリー・テレグラフ、サンデー・タイムズなどの各メディアから絶賛されたスキッドモア&エクス・カシドラの新作。
 前2作と同じくラテン・アメリカの音楽を取り上げた「雪の中で燃える炎」で中心となっているのは、18世紀ラテンアメリカ最大の作曲家と名高いジュアン・デ・アラウホの作品。アラウホは、幼い頃にスペインから渡ったペルーを追放されパナマへと逃れ、その後ペルーのリマに戻りボリビアのラプラタでその生涯を閉じたとされている。18世紀ラテンアメリカ最大の作曲家という名声とは反比例するように演奏の機会に恵まれないアラウホの作品だが、その桁外れの創造力と音楽的才能を確かめることの出来る重要な記録がこの「雪の中で燃える炎」なのだ。バロック時代、特にラテンアメリカ音楽の演奏と発掘では他の追随を許さないエクス・カシドラの歌声と音色が、ベールに包まれたアラウホの音楽を解き明かす。
ヴェルヨ・トルミス(1930-):合唱作品集
 エルンスト・エンノの詩による2つの歌/
 3つのエストニアの遊び歌/
 叙事詩「カレヴィポエグ」による3つの歌/
 リーブ語の遺産/船上に歌う/秋の風景/
 4つのエストニアの子守歌/幼き日の想い出
スティーヴン・レイトン指揮
ホルスト・シンガーズ
 合唱作品で知られるヴェルヨ・トルミスは、アルヴォ・ペルトと並び、北欧の合唱王国エストニアを代表する巨匠の1人。エストニアの民族音楽の専門家としての一面も持つトルミスは母国に伝わる伝統音楽を作品の礎とし、卓越した合唱作品を数多く生み出しており、音楽と言葉が密接に結びついたその作品は世界中で親しまれている。トルミスの合唱作品はここ日本でもプロからアマチュアまでの幅広い層で歌われ、根強い人気を誇っているだけに、ハイペリオンからの新しい録音のリリースは広く歓迎されることだろう。
 ヴィレッテの合唱作品集(CDA-67539)に続く2枚めのリリースとなるレイトン&ホルスト・シンガーズ。レイトンは手兵ポリフォニーとのコンビによるペルトの合唱作品集「トリオディオン」でエストニアの合唱作品に対する造詣の深さを実証している。
R.シュトラウス:歌曲全集 Vol.3
 なにも!Op.10-2/サフランOp.10-7/
 もの言わぬ花Op.10-6/
 あなたの眼差しが私を見た時からOp.17-1/
 セレナードOp.17-2/秘めごとOp.17-3/
 暗いヴェールに覆われてOp.17-4/
 さあ、勇気を!Op.17-5/舟歌Op.17-6/
 それがなんの役に立つのOp.19-1/
 星影は美しく、しかし冷たくOp.19-3/
 希望と失望Op.19-5/ああ、何と不幸な私Op.21-4/
 女たちも時にはつつましくOp.21-5/
 ひそかなる誘いOp.27-3/愛を抱いてOp.32-1/
 憧れOp.32-2/愛の讃歌Op.32-3/
 ああ、うるわしい5月よ!Op.32-4/天の使者Op.32-5/
 15ペニヒでOp.36-2/愛慕Op.36-4/
 冬の捧げものOp.48-4/冬の愛Op.48-5/
 したしき幻影Op.48-1
アンドルー・ケネディ(T)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 ハイペリオンの「リヒャルト・シュトラウス歌曲集」に、各方面から引く手あまたのイギリスの俊英、アンドルー・ケネディが登場。既に欧州の歌劇場を中心としたオペラへの出演やオーケストラとの共演を重ね、2006年には権威あるロイヤル・フィルハーモニック協会のヤング・アーティスト賞を受賞している。テノールが歌うリヒャルト・シュトラウスの歌曲集は非常に珍しく、有名な交響詩が書かれた期間とほぼ同時期(1882年-1900年)の歌曲を収録しているこの第3集では、これまでのイメージとは一味違った作品の“色 "を感じ取ることができるかもしれない。伴奏のピアノは第1集、第2集と同じく名手ロジャー・ヴィニョールズが担当しており、ケネディの歌唱を最大限に引き出してくれることだろう。
ジョンゲン(ヨンゲン):
 聖体秘蹟のためのミサ曲Op.130/アブラハムの神W.150/
 慈悲深き主イエスよW.71/憐れなる我W.99
フロール・ペーテルス(1903-1986):祝祭ミサOp.62
デイヴィッド・ヒル指揮
ケンブリッジ・
 セント・ジョンズ・カレッジcho.
ポール・プロヴォー(Org)
ロンドン・シティ・ブラス
 「メンデルスゾーン」、「クリスマス」に続くヒル&ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団のハイペリオン第3弾は、20世紀ベルギーの宗教作品集。特に20世紀ベルギーを代表する作曲家ジョンゲンのミサ曲は、合唱とオルガンに金管アンサンブルが加わるという壮大壮麗な大作で、ベルギー音楽ファン注目の作品と言えるだろう。
マンシクール&リシャホール:作品集
 ピエール・ド・マンシクール(c.1510-1564):
  天の女王/日々罪を犯したるわれを/
  ミサ「 Cuidez vous que Dieu nous faille 」/
  その口でわれに口づけを/主よ思い出したもうことなかれ/
  第2旋法によるマニフィカト
 ジャン・リシャフォール(c.1480-a.1547):
  Cuidez vous que Dieu nous faille
スティーヴン・ライス指揮
ブラバント・アンサンブル
 謎の多い16世紀フランドル楽派の作曲家クレキヨンの作品集(CDA-67596)でハイペリオン・デビューを飾ったブラバント・アンサンブルの第2弾は、同じく16世紀の音楽家マンシクールの作品集。フランドルの作曲家だが、スペイン国王フェリペII世の下でルネサンス音楽の発展に尽力した。
アンジェラ・ヒューイット
 〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2

 [第15番 ニ長調 Op.28「田園」/
  第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」/
  第3番 ハ長調 Op.2-3]
アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67605
(HYBRID_SACD)
廃盤
 録音:2006年12月19日-22日、クルトウアツェントルム・グランド・ホテル、イタリア。解説:アンジェラ・ヒューイット
 ピアノによる当代最高のバッハ弾きとして注目され、近年は幅広いフランス物でもその才能を発揮したヒューイットの新境地第2弾。2006年10月の来日公演曲目でもあった「熱情」を収録した第1集(CDA-67518/SACDA-67518)は、ヒューイットの類稀なる音楽性が余すことなく発揮され、さらにイタリアの銘器ファツィオーリの豊かな響きとあいまって、世界各国から絶大な評価を受けている。
 第2弾のメインは、同じくベートーヴェン「3大ソナタ」の1つ「悲愴」。ベートーヴェン自らの不安や苦悩を、ヒューイットが聴き手へダイレクトに伝える。ちなみに第2楽章「アダージョ・カンタービレ」は2006年の来日公演でアンコールとして演奏され、ホール全体を包み込む美しい響きが、全ての聴衆に深い感動を与えた。あの大いなる感動が今ここに蘇る。
アンリ・エルツ(1803-1888):ピアノ作品集
 創作主題第2番による主題と変奏Op.81/
 ロッシーニの歌劇「シンデレラ」の
  「悲しみは消えて」による変奏曲Op.60/
 3つの性格的な小品Op.45/バラード第1番Op.117-1/
 無窮動Op.91-3/劇的幻想曲Op.89/
 バラード第2番Op.117-2/幻想曲と変奏曲Op.158
フィリップ・マーティン(P)
 当レーベルの人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」シリーズからも2枚がリリースされている19世紀フランスの作曲家アンリ・エルツだが、その独奏ピアノ作品集が登場。エルツは当時著名で人気のあったヴィルトゥオーソで、パリ音楽院ピアノ科の教授を務めたが、ピアノ製作にも興味を示し、自分で工場を建設、経営までしてしまったという異色の人物。演奏は8枚に及ぶゴッツチョークの膨大なピアノ作品集でリスナーを満足させてくれたダブリン生まれの奏者フィリップ・マーティン。フランスの知られざるロマン派作品をどのように聴かせてくれるのか、楽しみなアルバム。
J.S.バッハ:鍵盤楽器のための協奏曲集
 協奏曲第1番−第7番ト短調 BWV.1052-1058/
 ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV.1050/
 三重協奏曲 イ短調 BWV.1044
アンジェラ・ヒューイット(P)
リチャード・トネッティ指揮
オーストラリアco.
 ヒューイット初の協奏曲・室内楽曲録音として日本でも大きな絶賛を受けたJ.S.バッハの協奏曲集。その第1巻(CDA-67307)と第2巻(CDA-67308)をまとめたセットがスリム・ケース仕様で登場。グラモフォン誌でエディターズ・チョイス&CDオブ・ザ・マンス、サンデー・タイムズではクラシカル・CD・オブ・ザ・ウィークに選出されるなど、世界中で高い評価を獲得している。
 セット化はノーマルCDのみとなります。SACD Hybrid盤のセットはございません。
モーツァルト:ピアノ三重奏曲集 Vol.2
 [第2番 ト長調 K.496/
  第5番 ハ長調 K.548/
  第1番 変ロ長調 K.254]
フロレスタン・トリオ
[アントニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)
 スーザン・トムズ(P)]
 ハイペリオンの室内楽を牽引するフロレスタン・トリオによるモーツァルト第2集。第1集(CDA-67556)でも素晴らしい解釈と技術を堪能させてくれたが、今回も深い抒情性と完璧な完成度を誇っている。
パレストリーナ:エレミアの哀歌第3巻 マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター
 大聖堂聖歌隊
 デイヴィッド・ヒル、ジェイムズ・オドンネル、マーティン・ベイカーの指揮の下で様々な名演奏を残してきたウェストミンスター大聖堂聖歌隊の最新録音。現在でもベストセラーとして高い評価を受けている「教皇マルチェルスのミサ」(CDA-66266)に代表されるパレストリーナの演奏は、同団体の根幹をなす重要なレパートリーである。更に透明感の増した純粋無垢なハーモニーは多くの人々に感銘を与えてくれる。
CDA-67611
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(2CD)
1CD価格
ハイドン:弦楽四重奏曲集Op.9 ロンドン・ハイドンSQ
 ハイドンの成熟した様式と創作力を証明している「弦楽四重奏曲集Op.9」を演奏するのは、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲集(CDA-67553)で充実の演奏を聴かせてくれてジョナサン・コーエンを中心にイギリスの若手奏者によって結成されたロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。グロッサではホープリッチとの共演でブラームスやモーツァルトの録音を行っている同アンサンブルは、ガット弦とバロック弓の使用を大きな特徴としている。
オルガン・ファイヤーワークス XII
 ブクステフーデ:
  前奏曲、フーガとシャコンヌ ハ長調/
  前奏曲とフーガ ト短調
 ペトル・エベン(1929-2007):
  ブクステフーデへのオマージュ
 ニルス・ゲーゼ:交響的小品 ヘ長調
 ラインベルガー:トヌス・ペレグリヌスの幻想曲
 ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘
 マルセル・デュプレ:前奏曲とフーガ ト短調
 ブラームス/E.ルメア編:大学祝典序曲Op.80
 ジークフリート・カルク=エーレルト:
  B-A-C-Hによるパッサカリアとフーガ Op.150
クリストファー・
 ヘリック(Org)
 使用楽器:デンマーク、ハーザースレウ大聖堂のオルガン。
ヒューイット〜ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集
 〔ニ短調 K.9 /ハ長調 K.159 /ロ短調 K.87 /ニ長調 K.29 /イ長調 K.113 /ニ長調 K.430 /
  ト短調 K.8 /ト長調 K.13 /ロ短調 K.27 /ニ長調 K.140 /ニ短調 K.141 /ヘ短調 K.69 /
  ト長調 K.427 /イ短調 K.109 /ニ長調 K.96 /ホ長調 K.380 〕
 アンジェラ・ヒューイット(P|使用楽器:ファツィオーリ)
 録音:2015年2月25日-27日、ベートーヴェンザール、ハノーファー。 鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。2015年4月の来日公演でも披露されたドメニコ・スカルラッティのソナタ集が登場。555曲に及ぶソナタの中から選ばれた16のソナタが、ファツィオーリの優しく気高い音色に包まれて輝く。トラック1からトラック8までが来日公演で演奏された曲順通りに収録され、アンコールで弾いたK.380のソナタでアルバムも締めくくられる。
ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1560):
 苦難と不安/Hortus conclusus es/主よ、顧みたまえ/
 Virgo sancta Katherina/けがれなく(モノフォニー)/
 けがれなく、罪なく、貞節なり、マリア/
 主よ、思い出したもうことなかれ/我らが父よ/
 アヴェ・マリア/Ergone vitae/
 めでたし、いとも聖なるマリア
スティーヴン・ライス指揮
ブラバント・アンサンブル
 クレキヨン(CDA-67596)、マンシクール(CDA-67604)などフランドルの作曲家たちの作品を次々と手懸けてきた好調ブラバント・アンサンブル3枚目のリリース。
 ここにはルネサンス時代のフランドル楽派において、ジョスカンとパレストリーナの橋渡しとして重要な役割を果たしたとされるゴンベールの4声&5声のモテットを収録している。著名な音楽学者でもあるスティーヴン・ライスが率いるヴォーカル・アンサンブルが、知られざる16世紀合唱作品の宝石を掘り起こす。
ニコラス・モー(1935-):合唱作品集
 3つの賛歌/5つのエピグラム/天使ガブリエル/
 Our Lady's song /子守歌(*)/聖体祝日のキャロル/
 Swete Jesu /5つのアイルランド歌曲集/
 One foot in Eden still I stand (*)
マーク・シェパード指揮
スコラ・カントルム・
 オブ・オックスフォード
 (*)の2曲を除き、世界初録音。イギリスの現代作曲家ニコラス・モー。近年ではジョシュア・ベル独奏によるヴァイオリン協奏曲が話題となった。スコラ・カントルム・オブ・オックスフォードは新進気鋭の若手演奏家が集結して結成された室内合唱団。
ルイ・シュポア(1784-1859):
 交響曲集、管弦楽作品集

 交響曲第1番 変ホ長調/
 交響曲第2番 ニ短調 Op.49/
 演奏会用大序曲 ヘ長調 WoO.1(*)
ハワード・シェリー指揮
スイス・イタリア語放送o.
 (*)は世界初録音。ブラウンシュバイクで生を受けたシュポアは、19世紀ドイツのみならず初期ロマン派の器楽曲作曲家として優れた作品を残している。ヴァイオリン協奏曲やクラリネット協奏曲など、現代でも頻繁に演奏されるレパートリーがクローズアップされがちなシュポアだが、実は交響曲の作曲家としても知られていた。同世代のベートーヴェンと同じく9曲の交響曲(第10番も同じく未完)を書き上げており、今回は初期の2作品がハワード・シェリーのタクトによって収録されている。続編のリリースも予定されており、特にドイツ・ロマン派音楽のファンは要注目。カップリングの「演奏会用大序曲」は世界初録音。
アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):
 オラトリオ「洗礼者聖ヨハネ」
アンケ・ヘルマン(S)
マルティン・オロ(CT)
アントニオ・アベテ(B)
フレドリク・アクセルベルク(T)
エレーナ・
 チェッチィ・フェーディ(S)
アレッサンドロ・デ・マルキ指揮
アカデミア・
 モンティス・レガリス
 合奏協奏曲様式の土台を誕生させた17世紀イタリア・バロックを代表する大作曲家、アレッサンドロ・ストラデッラは、「洗礼者聖ヨハネ」や「スザンナ」などの優れたオラトリオによって当時の音楽に大きな功績を残したが、私生活は波乱に満ちていた。枢機卿の怒りを買ってローマから追放され、その後貴族の愛人に手を出すなど以前からの女性関係で相変わらず周囲を騒がせ、最期は刺客に暗殺されてしまう。
 現代有数のイタリア・バロック音楽、特にヴィヴァルディの権威としての名声を確立したアレッサンドロ・デ・マルキがハイペリオンに初登場。オーケストラはもちろんこれまでにデ・マルキとのコンビで多くの成功を収めてきた若手ピリオド楽器奏者の精鋭集団アカデミア・モンティス・レガリス。ハイペリオンでの最初の録音がストラデッラ、しかも代表作「洗礼者聖ヨハネ」という組み合わせは、両者の今後の更なる快進撃を予感させるに相応しい。
ヒューイットのシューマン
 シューマン:
  ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調Op.11/
  フモレスケ変ロ長調Op.20
アンジェラ・ヒューイット(P)
SACDA-67618
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
 バッハの録音を完結させ、6大陸25ヶ国での「アンジェラ・ヒューイット・バッハ・ワールド・ツアー」もスタート、ベートーヴェンのピアノ・ソナタにも取り組み(Vol.1(CDA-67518/「熱情」他)、Vol.2(CDA-67605/「悲愴」他)共新たなベートーヴェンの解釈として世界各国で称賛を浴びている)目下絶好調のアンジェラ・ヒューイットが贈る最新作はシューマン。
 のちに妻となる最愛のクララに対する「君への私の心の叫びだ」というシューマンのあふれんばかりの愛情と切ない思いが込められた大作ピアノ・ソナタ第1番と、シューマンがクララを追って向かったウィーンで1839年2月に作曲された「フモレスケ」の2作品をカップリング。クララに対する熱き想いと葛藤、結婚が認められない状況への苦悩といった複雑に入り混じるシューマンの感情を、ヒューイットがピアノを通じて伝えてくれる。バッハやショパン、ベートーヴェンとはまた違ったヒューイットの魅力を感じさせてくれるアルバムの登場だ。
ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト
 (1814-1865):ヴァイオリンのための作品集

 ロッシーニの「オテロ」のアリアによる幻想曲 Op.11
 6つの多声的練習曲/エレジー Op.10
 シューベルトの「魔王」による大奇想曲 Op.26
イリヤ・グリンゴルツ(Vn)
アシュリー・ウェイス(P)
 グリンゴルツのハイペリオン第1弾。ベルリオーズやメンデルスゾーン、ヨアヒムらからも絶賛を受けたモラヴィア生まれのヴィルトゥオーソ・ヴァイオリニスト、ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストは、作曲家としてもパガニーニを彷彿とさせる技巧性の高い作品を生み出し、豊かな才能を証明している。
 ロシアの若き天才イリヤ・グリンゴルツは1998年、弱冠16歳でパガニーニ国際コンクールを制覇しており、難曲であるエルンスト作品には理想的な演奏者と言える。
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):
 ソプラノのためのカンタータ集

 Or si m'avveggio, oh Amore/
 Credimi pur che t'amo/Gia la notte s'avvicina/
 Or che d'orrido Verno
エレーナ・
 チェッチィ・フェディ(S)
カルロ・イパータ指揮
アウセル・ムジチ
 ハイペリオンからリリースされているボッケリーニのフルート五重奏曲(CDA-67646)、リダルティのヴァイオリン協奏曲集(CDA-67685)の2タイトルが古楽&バロック・ファンの間で話題を呼んでいるイタリアの古楽演奏団体アウセル・ムジチ。ハイペリオン移籍第3弾となる新譜は、ボッケリーニ、リダルティと同じ18世紀イタリアの作曲家ニコラ・ポルポラのカンタータ集!18世紀イタリアにおけるオペラ、声楽の大家、声楽の教師として国際的な名声を得ていたポルポラ。イギリスの「貴族オペラ」から招聘を受けて渡ったロンドンでのヘンデルとの覇権争いや、若きハイドンを育てた教育者としての優れた手腕は、ポルポラの有名なエピソード。名声楽教師として教育に携わり声楽を追求し続けたことにより生まれた美しい旋律や華麗な装飾を持つポルポラのカンタータを歌うのは、イタリアのソプラノ歌手エレーナ・チェッチィ・フェディ。アカデミア・モンティス・レガリスとの共演に代表されるように、特にバロックの分野で華々しい活躍ぶりを見せる今注目のソプラノ。
ルイ・シュポア(1784-1859):交響曲全集 Vol.2
 カンタータ「解放ドイツ」序曲(1814)(*)
 交響曲第4番 へ長調「音の奉献」Op.86
 交響曲第5番 ハ短調 Op.102
ハワード・シェリー指揮
スイス・イタリア語放送o.
 (*)は世界初録音。Vol.1:交響曲第1番&第2番(CDA-67616)。シュポアの交響曲全9曲(第10番は未完)は、クラリネット協奏曲やヴァイオリン協奏曲などに比べると演奏機会も少ないが、ドイツ・ロマン派音楽の傑作。当盤の交響曲第4番で、終楽章を「 Larghetto - Allegretto 」とした手法は当時非常に画期的であり、後のチャイコフスキーやマーラーに影響を与えたとされる。
プーランク:宗教的合唱作品集
 グローリア/サルヴェ・レジナ
 悔悟節のための4つのモテット
 クリスマスのための4つのモテット
 エクスルターテ・デオ
スーザン・グリットン(S)
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー
ブリテン・シンフォニア
ケンブリッジ・
 トリニティ・カレッジcho.
 イギリス合唱シーンの黄金コンビ、レイトン&ポリフォニーの最新作は20世紀合唱作品の名作「グローリア」を含むプーランクの宗教作品集。「グローリア」は1959年、60歳のプーランクがクーセヴィツキー財団からの委嘱によって作曲、プーランク自身が「天使たちが舌を出しているゴッツォーリのフレスコ画や、敬虔なベネディクト会修道士たちがサッカーに興じる姿を想像しながら作曲した。」と語っており、ユニークな手法が見られる反面、全曲を通してプーランクの深い信仰心を感じることも出来る傑作。
アルカン:チェロ・ソナタ ホ長調Op.47
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調Op.65
アルバン・ゲルハルト(Vc)
スティーヴン・オズボーン(P)
 チェロの貴公子アルバン・ゲルハルトとスコットランドの風雲児スティーヴン・オズボーンの強力タッグによる最新盤は、アルカン&ショパンのチェロ・ソナタ集という期待度満点のプログラム!
 歴史に輝く名作だけでなく、19世紀の知られざるチェロ作品の発掘に並々ならぬ情熱を注ぎ続けているゲルハルト。その飽くなき探究心の成果は、2つの「ロマンティック・チェロ・コンチェルト・シリーズ」や「レーガー:チェロ作品全集」などで確実に証明されており、ヒューイットやアムランと並び立つハイペリオンの柱としてその双肩に懸かる期待は大きい。
  " ショパン" と" アルカン"。この2人には19世紀の同世代の作曲家という部分だけでなく、共にチェロ・ソナタを当時の大チェリストであるオーギュスト・フランショームのために作曲したという共通点を持っている。
  アルカンのチェロ・ソナタもピアノ作品と同じく非常に高度なテクニックを要求される難曲であるがため演奏機会に恵まれずあまり知られてこなかったが、その完成度と作品の持つ煌びやかで濃厚な魅力は間違いなく19世紀を代表するチェロ作品。
 そしてショパンのチェロ・ソナタもアルカンと同様にチェロとピアノの両方に高度なテクニックが求められる作品であり、その大半がピアノ作品だったショパンの作品の中でも一味違った輝きを放っている。
 またショパンとアルカンのチェロ・ソナタでは、チェロ以上にピアノが重要な役割を担う部分が少なくないだけにオズボーンの存在は頼もしい限り。19世紀の大チェリスト、オーギュスト・フランショームのために書かれた2つのチェロ・ソナタに、現代の天才アルバン・ゲルハルトがどのように挑むのか?楽しみが尽きないゲルハルトのアルカン&ショパンに乞うご期待!
ブリテン:ピアノと管弦楽のための作品全集
 ピアノ協奏曲 ニ長調Op.13(1945年版)/
 ピアノ協奏曲 ニ長調Op.13(原典版)
  〜第3楽章「レチタティーヴォとアリア」/
 若きアポロOp.16/
 左手のピアノと管弦楽のための
  「ディヴァージョンズ」Op.21
スティーヴン・オズボーン(P)
イラン・ヴォルコフ指揮
BBC スコティッシュso.
 録音:2007年9月。
 『オズボーンが弾くブリテンは、偉大なるリヒテルにもまったく引けを取らない。』(英グラモフォン)/『1983年版の第3楽章、目も眩むほど美しいレチタティーヴォとアリアを聴くことになる・・・これはぞくぞくさせられるディスクだ!』(英サンデー・タイムズ)  カプースチン、アルカン、リスト、ドビュッシー、メシアン、そしてティペットなど、圧倒的なレパートリーを誇るスコットランドの風雲児スティーヴン・オズボーン。去る2007年のプロムスでは、イラン・ヴォルコフ&BBCスコティッシュ響とのコンビと共にブリテンのピアノ協奏曲を携えて出演、驚異的なパフォーマンスで聴衆を熱狂の渦に巻き込んだ。
 その直後に行われた当盤のレコーディングでは、「ピアノ協奏曲」はもちろんのこと、「若きアポロ」、「ディヴァージョンズ」といったブリテンのピアノと管弦楽のための作品を収録。左手のために書かれた「ディヴァージョンズ」(主題、10の変奏と終曲)はこれまでにほとんど録音が行われなかっただけに、名手オズボーンの演奏による新録音はイギリス音楽ファン要チェック。また、1945年の改定の際に破棄されてしまったピアノ協奏曲(原典版/1938年)の第3楽章も併せて収録。ブリテンの「ピアノと管弦楽のための作品」の持つ魅力を世界中に伝えるという重要な役割を持った録音の登場。
マルク=アンドレ・アムラン〜
 レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):
  シュトラウス・トランスクリプションズ

 J.シュトラウス II/ゴドフスキー:
  「芸術家の生涯」による交響的変容
 ゴドフスキー:24の性格的小品「仮面舞踏会」より
  [第2番「パステル」/第14番「フランス」/
   第22番「ウィーン風」/第24番「ポートレート」]
 J.シュトラウス II/ゴドフスキー:
  「こうもり」の主題による交響的変容
 ゴドフスキー:
  30の雰囲気と光景「トリアコンタメロン」より
  [第4番「ランデヴー」/
   第11番「懐かしきウィーン」/
   第13番「テルプシコーリアン・ヴィンドボナ」/
   第21番「サロン」/第25番、「思い出」]
 J.シュトラウス II/ゴドフスキー:
  「酒・女・歌」による交響的変容
 オスカー・シュトラウス/ゴドフスキー:最後のワルツ
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 前作の興奮冷めやらぬ中、早くも登場するアムランの最新作はゴドフスキーの「シュトラウス・トランスクリプションズ」!
 「ピアノ・ソナタ&パッサカリア」(CDA-67300)、「ショパンのエチュードに基づく練習曲集」(CDA-67411)に続くアムランのゴドフスキー第3弾は、“ワルツ王 "ヨハン・シュトラウスII世の音楽を“ピアノの魔王 "ゴドフスキーが超絶にアレンジした「交響的変容」三部作がメイン。ゴドフスキーの特徴でもある綿密で複雑な対位法に加え、シュトラウスのメロディーが複数同時に姿を見せる、凄まじいまでの超絶的な技巧が求められるアレンジの傑作。数々の超難曲を制覇してきたアムランに相応しいレパートリーと言えるだろう。三部作の間に置かれたゴドフスキーのオリジナル作品「仮面舞踏会」と「トリアコンタメロン」から選りすぐられた「懐かしきウィーン」などの珠玉の小品たちも聴き逃せない。
 アルバムの最後の収録されているオスカー・シュトラウスの「最後のワルツ」は、元々アムランの父と関りを持つユニークな逸品。1920年の初演後にゴドフスキーがアレンジ、1925年にはゴドフスキー演奏によってピアノ・ロール収録が行われたものの出版はされなかった。1970年代前半にアムランの父ジル・アムラン(息子以上の秘曲マニア!)がこのゴドフスキーのピアノ・ロール録音から採譜を行い編集、1975年にようやく出版が実現したという。
ヘンデル:
 9つのドイツ・アリアとオーボエ・ソナタ集

 暗い穴の中からHWV.208/快い茂みの中にHWV.209/
 オーボエ・ソナタ ヘ長調HWV.363a/
 はかなく悲しき未来もHWV.202/
 快い静けさ、安らぎの泉HWV.205/
 オーボエ・ソナタ 変ロ長調HWV.357/
 魂よ、神をほめたたえて歌えHWV.206/
 かわいい矢車草の花HWV.204/
 たわむれる波のきらめきがHWV.203/
 オーボエ・ソナタ ハ短調HWV.366/
 燃えたつばらHWV.210/
 わが魂は見ながらにして聴くHWV.207
キャロリン・サンプソン(S)
アレクサンドラ・ベラミー(Ob)
キングズ・コンソート
 世界的に活躍するキャロリン・サンプソンは、ハイペリオンのモーツァルト・イヤー・アルバムとなった前作(CDA-67560)で聴かせてくれた美声が記憶に新しいが、待望のソロ・アルバム最新作、ヘンデルのドイツ・アリア集が登場。
 サンプソンは既にハイペリオンへ「聖チェチーリアの祝日のための頌歌」(CDA-67463)の録音を行っており、ヘンデル作品への取り組みも積極的。今回のアルバムでは、アリア2曲〜3曲ごとにオーボエ・ソナタが挿入され、非常に独創的な構成。1枚のアリア集で終わらないところはさすがで、待望のアリア集には期待させられてしまう。共演はもちろんサンプソンと阿吽の呼吸を生み出しているキングズ・コンソート。
C.F.アーベル:
 無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽

 アダージョ/ヴィヴァーチェ/アレグロ/
 メヌエットのテンポで/アダージョ/アルペジオ/
 メヌエットと変奏曲/モデラート/アダージョ/
 フーガ/ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調/
 アレグロ/メヌエットのテンポで/アンダンテ/
 アルペジオ/アレグロ/メヌエットのテンポで/
 アンダンテ/アレグロ/アレグレット/アレグロ
スザンヌ・ハインリッヒ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ヴィオラ・ダ・ガンバを語るうえで外せないのがドイツに生まれイギリスを主な活躍の場とした音楽家アーベル。ここには自らが名奏者としてヴィオラ・ダ・ガンバの復権に力を尽くしたアーベルが残した数多くの無伴奏作品とソナタをカップリングしている。スザンヌ・ハインリッヒは、キングズ・コンソートやパラディアン・アンサンブルなど著名なアンサンブルで活躍する女流奏者。ギルドホール音楽院で後進の育成にも力を注いでいる。
ブルックナー:宗教合唱作品集
 アヴェ・マリア/この所は神が作り給いぬ/
 ミサ曲第2番 ホ短調/キリストはおのれを低くして/
 王の御旗は翻る/正しい者の口は/
 エサイの杖は芽を出し/パンジェ・リングヮ
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー、
ブリテン・シンフォニア
 ラッター、ペルト、ウィテカー、マクミラン、ラウリッドソン(ローリゼン)など独自のプログラミングと高いクォリティを兼ね備えたアルバムを続々と打ち出しているレイトン&ポリフォニー。特にペルトの作品集「トリオディオン」(CDA-67375)は2003年度のハイペリオン・ワールド・セールスのトップに輝くなど、歌声とレパートリーの両面が世界中から絶賛されている。合唱王国イギリスの中でも特筆した実力を誇る黄金コンビの最新作はブルックナーの宗教作品集。ブルックナーのシンフォニーを連想させる大作「ミサ曲第2番」や美しきモテットで、レイトン&ポリフォニーの魂を揺さぶる神秘なるハーモニーが響く。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.44
 ヘンリク・メルツェル(1869-1928):ピアノ協奏曲集

  [第1番 ホ短調/第2番 ハ短調]
ジョナサン・プロウライト(P)
クリストフ・ケーニヒ指揮
BBC スコティッシュso.
 ロマン派時代の知られざる作曲家による、知られざるピアノ協奏曲を次々とリリースしてきたハイペリオンの超人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」第44集は、ポーランドのコンポーザー・ピアニスト、ヘンリク・メルツェルによる2曲。メルツェルは当時のポーランドを代表するピアニストとしてアントン・ルビンシテイン・コンクール、パデレフスキ・コンクールなどに入賞、教育者としてはワルシャワ音楽院の教授、院長を務め、ポーランドの音楽の水準を一気に引き上げた功労者。ピアノ協奏曲第1番はリストとショパンのスタイルを踏襲したスタイルで書かれた作品で、スリリングなフィナーレが特徴。対する第2番はポーランドの旋律を創造性豊かに用いて1898年に作曲された。
 高度な技巧とスタミナを要求されるメルツェルの協奏曲に挑むのは英国の実力者ジョナサン・プロウライト。既に当レーベルへストヨフスキの協奏曲とソロ作品、パデレフスキのソロ作品と、ポーランドの音楽ばかりを録音しており、そのこだわりぶりは注目に値する。ロマンと情熱が同居するポーランドのピアノ協奏曲、大注目!
アムラン&タカーチSQ〜シューマン
 弦楽四重奏曲第3番 イ長調Op.41 No.3/
 ピアノ五重奏曲 変ホ長調Op.44
マルク=アンドレ・アムラン(P)
タカーチSQ
[エドワード・ドゥシンベル(第1Vn)
 カーロイ・シュランツ(第2Vn)
 ジェラルディン・ウォルサー(Va)
 アンドラーシュ・
  フェイェール(Vc)]
 録音:2009年5月14日-17日、ブランドン・ヒル、セント・ジョージ教会、ブリストル。
 世紀のスーパー・ヴィルトゥオーソ、マルク=アンドレ・アムランと、1975年にハンガリーで結成され世界最高峰に上り詰めたタカーチ弦楽四重奏団の共演によるシューマンが登場、いわゆる「室内楽の年」と呼ばれる1842年に作曲された2曲。
 10月に完成し、献呈者である愛妻クララとゲヴァントハウス弦楽四重奏団によって翌月初演された「ピアノ五重奏曲」は、シューマンの室内楽作品を代表する傑作。アムランのシューマンと言えば、知的なセンスと確かな技巧が存分に発揮された2つの録音(CDA-67120&CDA-67166)が名演として大きく評価されているだけに、タカーチ弦楽四重奏団との共演による「ピアノ五重奏曲」への期待は高い。
CDA-67632
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(2CD)
1CD価格
クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集 Vol.1
 [変ホ長調Op.1-1/ト長調Op.1-2/変ホ長調Op.1-3/
  へ長調Op.1-4/イ長調Op.1-5/ホ長調Op.1-6/
  ハ長調Op.2-2/イ長調Op.2-4/変ロ長調Op.2-6/
  ト長調WO.14(Op.1-2 第1楽章の異版)/変ホ長調Op.7-1/
  ハ長調Op.7-2/ト短調Op.7-3/ト短調Op.8-1/
  変ホ長調Op.8-2/変ロ長調Op.8-3/変イ長調WO.13]
ハワード・シェリー(P)
 今後3年間をかけてリリースされる予定の、ハイペリオンの新シリーズ「クレメンティのピアノ・ソナタ集」が始動! クレメンティのピアノ・ソナタはまとまった形での録音自体僅かで、「6つのピアノ・ソナタOp.1」の全曲収録もおそらく初めてとなるだけに、この全曲を網羅するシリーズは意義深い。18世紀後半から19世紀前半にかけてピアニスト、作曲家、教師そして楽器製作者など広い分野で活躍したクレメンティは、現在では「ソナチネ」が最も有名だが、1781年には同世代で当時25歳のモーツァルトとピアノの競演を行ったという有名な逸話も残っている。
 約100曲というクレメンティのピアノ・ソナタに取り組むのは、ハワード・シェリー。ちなみにピアニスト、指揮者として驚異的な活動を続ける彼にとって、今回のリリースが自身通算100枚目のアルバムとなる。
ミュラー=ショット&ヒューイット〜
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集 Vol.1

 [第1番 ヘ長調Op.5-1/第2番 ト短調Op.5-2/
  第3番 イ長調Op.69]
ダニエル・
 ミュラー=ショット(Vc)
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2008年1月2日-5日、イエス・キリスト教会、ベルリン。鍵盤の女神ヒューイットとドイツの天才ミュラー=ショット!ベートーヴェンのチェロ・ソナタがハイペリオンから登場!
 2007年8月より6大陸25ヶ国という壮大なスケールで開催されている「アンジェラ・ヒューイット・バッハ・ワールド・ツアー」が遂に完結を迎える鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。当代最高のバッハ弾きとしての評価を確立し、次のステージであるベートーヴェンのピアノ・ソナタ集の録音に取り組んでいるヒューイットが"バッハ・ワールド・ツアー"と並行して完成させた最新録音は、ドイツの若き天才チェリスト、ダニエル=ミュラー・ショットとのタッグによるベートーヴェンのチェロ・ソナタ集の第1巻!!
 "チェロ・ソナタ"と言うとチェロ→ソロ、ピアノ→伴奏と考えられてしまうが、ここではベートーヴェンの優れた書法や作品の完成度はもちろんのこと、ヒューイットとミュラー=ショットの高い技術と深い音楽性がチェロとピアノをソロと伴奏としてではなく、あくまでも対等なデュオとして音楽を奏でていくことを実現させている。ヒューイットとミュラー=ショットは、これまでにもレコーディングやバッハ・ワールド・ツアーのコンサートなどで共演を重ねてきており両者のコンビネーションは万全!またミュラー=ショット愛器1727年製マッテオ・ゴッフリラーとヒューイットが愛用する銘器ファツィオーリが奏でるサウンドのブレンドもこのデュオだからこそ聴ける大きな魅力と言えるだろう。鍵盤の女神とドイツの天才が紡ぐベートーヴェンのチェロ・ソナタ。素晴らしき感動と美しき響きが聴き手の魂を揺さぶる――。
愛の言葉〜
 トルバドゥールとトルヴェールの歌

 作曲者不詳(13世紀):Por coi me bait mes maris ?
 作曲者不詳:Dansse Real
 ガウセルム・ファイディット(c.1150-c.1220):
  Lo rossinholet salvatge
 作曲者不詳:La Tierche Estampie Roial
 作曲者不詳(13世紀):En un vergier
 作曲者不詳:En ma forest
 ベルナルト・デ・ヴェンタドルン(c.1130-c.1190):
  Can l'erba fresch'
 コリン・ミュゼ(fl.c.1200-1250):
  Volez oir la muse Muset ?
 作曲者不詳(13世紀):Bele Doette
 作曲者不詳:La Prime Estampie Royal
 ギラウト・デ・ボルネーユ(c.1140-c.1200):
  Reis glorios
デュオ・トロバイリッツ
[フェイ・ニュートン(S)
 ヘイゼル・ブルックス
 (ヴィエル)]
 フランスで騎士道や宮廷での恋愛を歌った吟遊詩人トルバドゥールとトルヴェール。ここに収録された12曲は、12世紀から13世紀にかけて実際に吟遊詩人たちによって歌われたとされる作品で、歌と詩によって“愛 "がストレートに表現されている。デュオ・トロバイリッツは今回のCDがデビュー・アルバムとなる。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.53
 レーガー:ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op.114
 R.シュトラウス:ブルレスケ ニ短調
マルク=アンドレ・アムラン(P)
イラン・ヴォルコフ指揮
ベルリン放送so.
 録音:2010年3月16日-18日、ベルリン放送局スタジオ。
 人気シリーズの第53集にアムランが登場。曲目は重厚で力強く構築され特有の渋さを持つレーガー作品と、アムランが「パーティー・ピース」と位置づけているという「ブルレスケ」。彼による当シリーズへの録音は、Vol.38(ルビンシテイン&シャルヴェンカ; CDA-67508)以来となるだけに、ファン待望の登場と言えそうだ。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.47〜
 ドレーゼケ&ヤダスゾーン

 ザロモン・ヤダスゾーン(1831-1902):
  ピアノ協奏曲第1番 ハ短調Op.89/
  ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調Op.90
 フェリクス・ドレーゼケ(1835-1913):
  ピアノ協奏曲 変ホ長調Op.36
マルクス・ベッカー(P)
ミヒャエル・ザンデルリング指揮
ベルリン放送so.
 録音:2008年1月28日-31日、イエス・キリスト協会、ベルリン。ヤダスゾーン(ヤーダースゾーン)の2作品は世界初録音。
 没後忘れられた2人の作曲家たちによる3曲。共にリストから大きな影響を受け、ライプツィヒ音楽院で学んだ点で共通している(ただし後者については、ドレーゼケが在学中殆ど評価や進歩を得られず、最終的にドレスデンへ落ち着いたのに対し、ヤダスゾーンは後年母校の教職に就いている)が、「忘れられた」時期や理由はかなり異なる。
 先に再評価されつつあるドレーゼケはワーグナーの後継者といわれたが、大変気難しい人柄で、没後直後までは良く演奏されたものの、一般にはあまり人気がなかった。しかし彼が忘れられてしまう最も大きな要因は、第2次大戦中ナチスからブルックナー、レーガー、シュポアと同列に扱われるほど高く評価された事による。これが徒となり、戦後は全く顧みられなくなってしまった。20世紀末頃からは徐々に再評価が進んでいるが、このピアノ協奏曲はドレスデンで生活を始め、作風も古典的で充実したものになり始めていた頃のもの。
 一方ヤダスゾーンは、前記のとおり後年母校で教え、グリーグ、チャドウィック、スマイス(スミス)、シンディング、R.フランク、フィビフ(フィビヒ)、レズニチェク、アルベニス、カヤヌス、ディーリアス、ブゾーニ、ワインガルトナー、ボルトキエヴィチ、アルファーノ、カルク=エーレルト等々、錚々たる面々を育成した(対位法の第一人者であったが、各国語に翻訳され教科書として当時広く使われた著書「音楽作曲法」においては、旋律の美しさが作曲においては基本的に重要であるということを述べた)。彼が忘れられる原因は、ユダヤ系であった事に尽きる。第二次大戦中おおいに賞賛されたドレーゼケと異なり、ヤダスゾーンは没後、19世紀後半から始まっていたドイツ帝国における反ユダヤ主義の台頭の荒波に消えてしまったと言われる。また、ライプツィヒ音楽院の同僚に、世界的ヴィルトゥオーゾ、カール・ライネッケがいたことも問題で、後年音学院長にまで上りつめ、指揮者としても活躍したライネッケの影に隠れてしまったのだとも言われている。
 今回の演奏は、ドイツの THOROFON レーベルへレーガーのピアノ作品全集12枚(RTCH-2501)を完成させたまりクス・ベッカーが、当シリーズへ初登場。巨匠クルト・ザンデルリンクの血筋を受け継ぐミヒャエル・ザンデルリンク&ベルリン放送響のドイツ・トリオが、忘れられた作品を復活させる。
ブロッホ:室内楽作品集
 ピアノ五重奏曲第1番/夜/
 2つの小品/ピアノ五重奏曲第2番
ピアーズ・レーン(P)
ゴールドナーSQ
 スイスに生まれ、アメリカに渡ってバルトークの教えを受けたユダヤ人ブロッホの中期から晩年にかけて作曲された室内楽作品集。ブロッホはユダヤの題材を用いた作品から新古典主義、十二音技法、無調音楽などその生涯で大きな作風の変化を見せている。ゴールドナー弦楽四重奏団は、1995年から活動を開始したオーストラリア屈指の弦楽四重奏団。ハイペリオンの看板アーティストの1人である知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンが加わっているのも魅力的なポイント。
パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):合唱作品集
 幸いなり、聖パウロ/幸いなり、聖アントニウス/
 幸いなり、聖マルティヌス/四旬節の2つのモテット/
 アヴェ・マリア/交唱聖歌集/詩篇102番/
 ヌンク・ディミティス
スティーヴン・レイトン指揮
ケンブリッジ・
 トリニティ・カレッジcho.
 ヘンデルの「デッティンゲン・テ・デウム」(CDA-67678)でベールを脱いだ新音楽監督スティーヴン・レイトンが率いる新体制のケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。ヘンデルに続いてハイペリオンからリリースとなるのは、合唱界を中心として急激に注目を集めているポーランドの作曲家パヴェウ・ウカシェフスキの合唱作品集。ウカシェフスキは1994年のショパン音楽アカデミー・コンクール優勝を皮切りにポーランド内外で実績を重ねており、1996年からはワルシャワのショパン音楽アカデミーで作曲の指導を行っている。スティーヴン・レイトンは逸早く美しく精神的なウカシェフスキの作品に取り組み、2007年には「ヌンク・ディミティス」を提供されるなど作曲者から厚い信頼を受けているだけに、ポーランドの新しい宗教合唱作品の解釈と演奏に期待が懸かる。
ヤコブ・ルニャール(c.1540-1599):
 Quod mitis sapiens nulli virtute secundus /
 ミサ曲「 Super Oeniades Nymphae 」/
 Exsultent iusti /
 わが魂よ、何ゆえに悲しみたるか?/
 Stetit Jesus /けがれなく、罪なく/
 ヤコブは嘆きぬ/東方の三博士の見た星/
 Ut vigilum densa silvam cingente corona
チンクェチェント
 ヤコブ・ルニャールはハプスブルク家に仕え16世紀のプラハで活躍したフランドル楽派の音楽家。教会音楽の作曲家としても際立った作品と功績を残したことも知られている。
 「マクシミリアンII世時代の宮廷音楽」(CDA-67579)で鮮烈なデビューを飾った「チンクェチェント」は、2004年10月に結成された新進気鋭の男声ヴォーカル・アンサンブル。チンクェチェントがルネサンス音楽の分野において重要な地位を確保するのは時間の問題だろう。
ケネス・レイトン(1929-1988):
 オール・セインツのシークエンス Op.75/
 ロッキンガムのコラール前奏曲/
 おお神よ、日なたで我を包みたまえ(*)/
 朝のカンティクル(*)/
 ワールド・デザイア Op.91(*)
デイヴィッド・ベドナル(Org)
マシュー・オウエンス指揮
ウェールズ大聖堂聖歌隊
 (*)は世界初録音。20世紀イギリスの作曲家ケネス・レイトンがキャリアの後期に作曲した世界初録音を含む教会音楽集。特にメイン・プログラムの「ワールド・デザイア(The World's Desire)」は、主顕節を祝う祭りのために東方教会、西方教会それぞれの典礼を反映させた作品依頼を受けて書かれた約30分の大作。西暦700年に初めて教会が建てられたのを起源とし、それが西暦1180年に大聖堂となり、今日まで800年という歴史を持つ由緒あるウェールズ大聖堂。ハイペリオンでのオウエンス指揮による録音は、バーゴンの合唱作品集(CDA-67567)に続いて2枚目。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・
 シリーズ Vol.7

 アレンスキー:ヴァイオリン協奏曲 イ短調Op.54
 タネーエフ:
  ヴァイオリンと管弦楽のための「協奏的組曲」Op.28
イリヤ・グリンゴルツ(Vn)
イラン・ヴォルコフ指揮
BBC スコティッシュso.
 第7集は、人気シリーズ初となるロシアン・プログラム。
 巨匠にして名教師、レオポルト・アウアーに献呈されたアレンスキーの「ヴァイオリン協奏曲」とタネーエフの「協奏的組曲」。作品の形式こそは違うものの、アウアーの超絶技巧を活かすために散りばめられた高度な技巧を要する難解なパッセージ、ロシア・ロマン派ならではの哀愁漂う旋律など共通点は多く、献呈者のアウアー、作曲者のアレンスキー、タネーエフの3人それぞれがチャイコフスキーにまつわるエピソード、親交を持っている。
 ソリストは、エルンストのヴァイオリン作品集(CDA-67619)で衝撃的な登場を飾ったロシアの若き鬼才イリヤ・グリンゴルツ。1995年メニューイン国際ヴァイオリン・コンクール優勝、98年に弱冠16歳でパガニーニ国際コンクールで優勝という実力派。
ウェストミンスター寺院の
 聖ミカエルおよび諸天使の日

 R.デリング:Factum est silentium
 K.レイトン:祈り、応答
 スタンフォード:詩篇148番
 ヴォーン・ウィリアムズ:テ・デウム ト長調
 ブリテン:神をたたえよ ハ長調
 ジャン・ラングレー:荘厳ミサ
 ティペット:
  天使祝詞/
  Collegium Sancti Johannis Cantabrigienseb
 W.G.アルコック:詩篇91番
 ハーバート・ハウエルズ:聖ミカエルへの続唱
 J.ハーヴィー:神を讃えよ
ロバート・クウィニー(Org)
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター寺院聖歌隊
 前作エルガーの作品集(CDA-67593)に続くハイペリオンとウェストミンスター寺院のコラボレーション・アルバム第5弾。「聖ミカエルおよび諸天使の日」とは教会歴の9月29日(祝日)のことを指している。
セントラル・パークのロマンス〜
 アイヴズ:歌曲集

 オン・ザ・カウンター/サーカス・バンド/
 2つの小さな花(その花に捧げる)/イルメナウ/
 ナイト・ソング/ダウン・イースト/プレモニション/
 予言者/母が教えてくれた歌/裏通りで/霞/
 ゼイ・アー・ゼアー!/フランダースの野で/南風/
 わが祖国/ウォッチマン/子供たちの時間/
 エヴィデンス/ワールド・ワンダラー/
 ゆっくりしたマーチ/オーメンとオラクル/夕暮れの鐘/
 アレグロ/夕暮れ/ラスト・リーダー/エディスへ/
 川のほとり/クリスマス・キャロル/
 ライト・ザット・イズ・フェルト/
 セントラル・パークのロマンス
ジェラルド・フィンリー(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
マグヌス・ジョンストン(Vn)
 シューベルト、シューマン、フォーレなど世界中のリスナーやメディアから称賛を浴びるハイペリオン歌曲集シリーズで一味違ったカラーを打ち出したアイヴズの歌曲集の第2弾。第1巻(CDA-67516)と同じく、若き期待のバリトン歌手ジェラルド・フィンリーと、一流の歌い手たちから厚い信頼を受けるジュリアス・ドレイクのコンビはここでも健在。アルバム・タイトルにもなっている「セントラル・パークのロマンス」など30の歌曲からは、アイヴズの多彩な表情を感じ取ることができるだろう。
シュテファン・ゲンツ〜
 マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」

 死んだ少年鼓手/高き知性への讃歌/ラインの伝説/
 塔に囚われ迫害を受けるものの歌/
 トランペットが美しく鳴り響くところ/
 番兵の夜の歌/この世の生活/
 魚に説教するパドゥアの聖アントニウス/
 この歌をこしらえたのは誰だろう/不幸な時の慰め/
 むだな骨折り/少年の鼓手/原光
シュテファン・ゲンツ(Br)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 旧東ドイツで生まれた世界的な歌手兄弟、ゲンツ兄弟。その弟シュテファンによるマーラー歌曲集第2集。ゲンツは聖トーマス教会聖歌隊のメンバーとしても活躍した経歴を持ち、フィッシャー=ディースカウやシュヴァルツコップから伝えられた歌唱力で世界を舞台に活躍している。伴奏のピアノは第1集に引き続いてゲンツが全幅の信頼を寄せるロジャー・ヴィニョールズが務めており、スケールも兼ね備えた繊細な表現でゲンツの歌声を支えている。
ボッケリーニ:
 6つのフルート小五重奏曲 Op.19

 [第1番 変ホ長調 G.425/第2番 ト短調 G.426/
  第3番 ハ長調 G.427/第4番 ニ長調 G.428/
  第5番 変ロ長調 G.429/第6番 ニ長調 G.430]
アウセル・ムジチ
 これまでイタリアの Tactus からCDが発売されていたイタリアの声楽&器楽アンサンブル、「アウセル・ムジチ」のハイペリオン・デビュー・ディスク。当盤の作品19は、複数あるボッケリーニのフルート五重奏曲の中でもあまり知られていないもので、18世紀イタリア音楽の研究を進めるアウセル・ムジチにとって格好のレパートリー。このボッケリーニに続いてはリダルディとポルポラの録音が予定されている。
ロッシーニ:歌曲&二重唱曲集
 音楽の夕べ[第1番−第11番]/亡命者/
 何も言わずにやつれはてるだろう/赤ちゃんの歌/
 チロルのみなしご/さらば人生よ/
 セビリャの恋人たち/
 3つのカンツォネッタ「ヴェネツィアの競艇」
ミア・ペアション、
ステラ・ドゥフェクシス(S)
ブルース・フォード(T)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 世界的に定評あるハイペリオンの歌曲シリーズに、新たにイタリア・オペラの大作曲家ロッシーニが加わる。37歳で「ウィリアム・テル」を完成させたロッシーニはオペラ作曲から引退したが、ここに収録されている「音楽の夕べ(ソワレ・ミュージカル)」など歌曲やピアノ小品を後半生で数多く産み出した。シューベルト、シューマンの歌曲全集にも登場しているソプラノのドゥフェクシス、熱い視線を浴びるスウェーデン期待のソプラノ歌手ペアション、そしてテノールにはロッシーニのスペシャリスト、フォードという3人のトップクラスの歌い手たちが起用されている。
ダウランドのリュート歌曲集と
 ブリテンのノクターナル

 ダウランド:
  騒ぎ立つ思いよ/
  愛の神よ,かつて出会ったことがあるか/
  悲しみよとどまれ/去れ自己愛の若者たちよ/
  ファンタジア第7番(リュート独奏)/
  来たれ甘い愛よ/眠れ定まらぬ思いよ
 ブリテン:ノクターナル
 ダウランド:
  来たれ深き眠り/流れよわが涙/わが嘆き/
  私の嘆きに心が動くなら/
  ディゴリー・パイパー大佐の
   ガリアード(リュート独奏)/
  この思い遂げられぬとしたらどうしよう/
  君たち愛と運命に/今こそ別れねばならぬ/
  暗闇に住まわしておくれ
マーク・パドモア(T)
エリザベス・ケニー(リュート)
クレイグ・オグデン(G)
 20世紀イギリスの歌曲集「この子らはだれか?」(CDA-67459)以来となるマーク・パドモア、ハイペリオンからの久々のリリース。定評ある豊かな歌と表現、そしてエリザベス・ケニーのリュートがダウランドの世界を物悲しく、そして美しく描いている。またパドモアとケニーはダウランドの手稿譜による異版も取り入れており、さらに魅力的な演奏を実現させている。またジュリアン・ブリームのために1963年に作曲されたブリテンのノクターナルは、世界を駆けるイギリス人ギタリスト、クレイグ・オグデンによる演奏。
ラフマニノフ:
 ピアノ協奏曲第2番 ハ短調Op.18/
 ピアノ協奏曲第3番 ニ短調Op.30
スティーヴン・ハフ(P)
アンドルー・リットン指揮
ダラスso.
 協奏曲全集(CDA-67501/2)からの分売。
ボブ・チルコット(1955-):
 レクイエム(2010) /ソールズベリー・モテット集/ダウニング・サーヴィス/
 預言者イエス9つの贈り物/ジーザス・スプリンギング
  ローリー・アシュワース(S) アンドルー・ステイプルズ(T)
  ジョナサン・ヴォ―ン(Org) ナッシュ・アンサンブル
  マシュー・オウエンス指揮ウェールズ大聖堂聖歌隊
 録音:2011年5月25日-26日、6月21日-22日、ウェールズ大聖堂聖アンドルー教会(イギリス)。全曲世界初録音。合唱作品は日本でも絶大な人気を誇り、ラッターなどが築いてきたイギリス合唱音楽の伝統を受け継ぐコンポーザー=コンダクター、チルコット。1985年から1997年までキングズ・シンガーズのテノールとして活躍し、常にイギリス合唱界の中心に身を置いてきた。
ヨーク・ボウエン(1884-1961):
 ヴィオラとピアノのための作品全集

 ヨーク・ボウエン:
  ヴィオラ・ソナタ第1番 ハ短調Op.18/
  ロマンス 変ニ長調/
  4つのヴィオラのための幻想曲 Op.41 No.1 (*)/
 ベートーヴェン(1770-1827)/ボウエン&パワー編:
  ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27 No.2
   〜第1楽章「アダージョ・ソステヌート」
 ヨーク・ボウエン:
  幻想曲 ヘ長調Op.54/
  ヴィオラ・ソナタ第2番 ヘ長調Op.22/
  ロマンス イ長調/演奏会用アレグロ/
  G線上のメロディOp.47/C線上のメロディOp.51-2/
  狂詩曲 ト短調
ローレンス・パワー(Va)
サイモン・クロフォード=
 フィリップス(P)
フィリップ・デュークズ、
ジェイムズ・ボイド、
スコット・
 ディッキンソン(Va;*)
 録音:2007年10月29日-31日&11月5日-7日、ポットン・ホール、ダンウィッチ、サフォーク州、イギリス。
 ハイペリオンからのレコーディング、ソリスト、ナッシュ・アンサンブルやレオポルド弦楽三重奏団としての活動が実を結び、新時代のヴィオラ奏者として急速に注目を集めているローレンス・パワーの最新盤。
 「イギリスのラフマニノフ」と呼ばれ再評価が進む作曲家ヨーク・ボウエンのヴィオラのための作品は、そのほとんどがヴィオラを独奏楽器として確立させたイギリスの名匠、ライオネル・ターティス(1876-1975)のために書かれた。ロンドン王立音楽院の学生時代にターティスと出会ったボウエンは、彼の空前の妙技と大きな音色に応えるべく、2つのソナタと協奏曲を始めとするヴィオラのための作品を、生涯にわたって書き続けた。
 パワーはすでに、ボウエンのヴィオラ協奏曲を録音している(CDA-67546)ので、今回の録音は嬉しい所。新時代の旗手が受け継ぐボウエンのヴィオラ作品集に期待したい。
バード:宗教音楽集 Vol.11
 天より主が降りたまいぬ/あなたは羊飼い/
 主よ、われを憐れみたまえ/死の悲しみがわれをとりまく/
 汝が地にてつなぐものはみな/
 主よ、御身の契約を思い起こしたまえ/
 主よ、立ち上がりたまえ、何ゆえ眠りたもうや/
 リタニア/今こそわれは真に知る/
 御身は彼らを長となしたもう/汝はペテロなり/
 われらは天の主に手とともに心を上げん/
 きょう、シモン・ペテロは/主はかく言われたもう/
 ペテロよ、神の命によりこの世の鎖を解け
アンドルー・カーウッド指揮
カージナルズ・ミュージック
 タリス・スコラーズのメンバーでもあるアンドルー・カーウッドが音楽監督として率いるイギリスのア・カペラ・グループ、カージナルズ・ミュージックのバード・エディション最新盤。
 前作の第10巻(CDA-67568)は2007年英グラモフォン賞の古楽部門賞を獲得、ハイペリオン移籍後も絶好調を維持し続けているバードの代弁者たちが歌うのは、1585年に国教会忌避者とされた後のバードの宗教作品。ロンドンからエセックスに移住したバードが生んだ1591年の「聖歌集第2巻(カンティオネス・サクレII)、1607年の「グラドゥアリアまたは宗教声楽曲集第2巻」からカージナルズ・ミュージックが選りすぐった15の宗教曲。イギリス国教会とカトリックを巡る騒乱の中を生き抜いたバードの音楽に、カーウッド&カージナルズ・ミュージックの歌声が新たな息吹きを吹き込む。
CDA-67654
廃盤
ライオネル・モンクトン(1861-1924):
 ショーからの歌曲
キャサリン・ボット(S)
リチャード・スアート(Br)
ロナルド・コープ指揮
ニュー・ロンドンo.m
ニュー・ロンドン・
 ライト・オペラcho.
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.45
 フェルディナント・ヒラー(1811-1885):
  ピアノ協奏曲集

  [第1番 ヘ短調Op.5(*)/第2番 嬰ヘ短調Op.69/
   第3番 変イ長調「コンチェルト・
    エスプレッシーヴォ」Op.170(*)]
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 (*)は世界初録音。
 裕福なユダヤの商人の息子として生まれ、幼少の頃から音楽に突出した才能を見せたヒラーは、ワイマールでフンメルに師事。フンメルの下でさらに才能を開花させたヒラーは、親交の厚かったシューマンからもピアノ協奏曲に対して称賛を受け、歴史に名を残す同世代の大音楽家たちからも一目置かれた。メンデルスゾーン、ブラームス、ベルリオーズ、ショパン、ワーグナー、アルカン、そして前述のシューマンらとの親交を深め、名声を確立したヒラーであったが、その作品はロマン派音楽の作風の変遷によって次第に埋もれてしまうことになる。
 「作曲家ヒラー」を語るうえで外すことのできない3つのピアノ協奏曲、特に「ピアノ協奏曲第2番」に関してはハイペリオンが長く録音の機会を模索し「忘れられた本物の傑作である」として強力に推薦している。また他の2曲が世界初録音となる事も見逃せない。このシリーズを代表するコンビ、ハワード・シェリー&タスマニア響は、これまでにモシュレス、エルツ、カルクブレンナー、ベネット&ベイシュでも名演を聴かせているだけに、今回も期待。
アムラン〜イン・ア・ステイト・オヴ・ジャズ
 フリードリヒ・グルダ(1930-2000):
  エクササイズ第1番〜
  「プレイ・ピアノ・プレイ」より
 ニコライ・カプースチン(1937-):
  ピアノ・ソナタ第2番 Op.54
 フリードリヒ・グルダ:エクササイズ第4番〜
  「プレイ・ピアノ・プレイ」より
 アレクシス・ワイセンベルク(1929-):ジャズ・ソナタ
 フリードリヒ・グルダ:エクササイズ第5番〜
  「プレイ・ピアノ・プレイ」より/前奏曲とフーガ
 アレクシス・ワイセンベルク:シャルル・トレネに
  よって歌われた6つの歌曲のアレンジ
 ジョージ・アンタイル(1900-1959):ジャズ・ソナタ
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 早くも話題沸騰、アムラン待望の最新作は、独自のスタイルを貫き、歴史に新たなページを刻んだ4人の巨星、グルダ、カプースチン、ワイセンベルク、そしてアンタイルがジャズからインスピレーションを得て生み出した「ジャズ・スタイル」の作品を集めた衝撃のアルバム。
 2000年、東京オペラシティで開催されたリサイタルで圧倒的名演を残し、のちのブームの火付け役となったカプースチンの「ピアノ・ソナタ第2番」、2005年の来日公演でアンコールとして演奏され、聴衆の度肝を抜いたアンタイルの「ジャズ・ソナタ」などに、熱望されていたアムランのレコーディングが遂に実現。また「ジャズ・スタイル」の作品を語る上で外せないワイセンベルクの「ジャズ・ソナタ」や、フランスを代表する往年のシャンソン歌手シャルル・トレネのヒット・ナンバー・アレンジ集、そして世紀の奇才グルダが遺した傑作「ピアノ・プレイ・ピアノ」や「前奏曲とフーガ」とくれば、ピアノ・マニアならば興味を引かれずにはいられない。
ローベルト・ホルの「白鳥の歌」
 シューベルト:
  歌曲集「白鳥の歌」D.957/
  鳩の便りD.965a/秋D.945/冬の夕べD.938
ローベルト・ホル(B-Br)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 リートの巨星ローベルト・ホル、"白鳥の歌"でハイペリオン初登場!
 オランダ生まれの現代を代表するリート歌手、ローベルト・ホルがハイペリオンに初登場!偉大なるリートの巨星が歌曲王国ハイペリオンでの最初のプログラムとして選んだのは、シューベルト最後の歌曲集「白鳥の歌」。シューベルトの死後ウィーンの楽譜出版者ハスリンガーによって、ハイネとレルシュタープの詩による歌曲13曲とザイドルの詩による「鳩の便り」が1つにまとめられ出版が行われた「白鳥の歌」だが、ローベルト・ホルはここに2つの歌曲を加えた形で1つの"歌曲集"を形成。1890年代まで手稿譜が発見されず、レルシュターブの詩を題材とした歌曲でありながらも「白鳥の歌」には加えられなかった「秋」。そしてシューベルトの死の年である1828年に作曲された「冬の夕べ」を一連の歌曲の最後に据えるというアイディアはリートの巨匠と呼ばれるローベルト・ホルならでは!
フィリップ・デ・モンテ(1521-1603):
 神よ我を憐れみたまえ(ミゼレーレ)/
 ミサ・ウルティミ・ミエイ・ソスピリ/
 第6旋法によるマニフィカト/
 あなたに向けてわが魂を/
 兄弟らよわれは主に対し/我に注ぎたまえ/
 御空には喜びあり/おそれるなマリアよ
フィリップ・ヴェルドロ(1470/80-1552以前):
 わたしの最後のため息
チンクェチェント
 イタリア語で「500」を意味するチンクェチェントの第3弾。皇帝マクシミリアンII世の宮廷楽長を務めたフィリップ・デ・モンテは16世紀のフランドルを代表する作曲家の1人で、世俗歌曲を中心に膨大な作品数を遺した多作家でもある。
 チンクェチェントは、2004年10月に結成され「マクシミリアンII世時代の宮廷音楽」(CDA-67579)でデビューを飾った男声ルネサンス・ヴォーカル・アンサンブル。繊細な表現と豊かなハーモニーで評価を高めている。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.46〜
 ヨーク・ボウエン(1884-1961):ピアノ協奏曲集

 [第3番 ト短調Op.23(幻想曲)/
  第4番 イ短調Op.88(*)]
ダニー・ドライヴァー(P)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 (*)は世界初録音。
 イギリスのラフマニノフ"、ヨーク・ボウエンのピアノ協奏曲集!
 歴史の陰に隠れながらも、眩い輝きを放ち続けてきたロマン派の知られざるピアノ協奏曲を発掘しているハイペリオンの超人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCシリーズ)」。19世紀ドイツの音楽家フェルディナント・ヒラーを取り上げた第45集に続く最新作第46集は、"イギリスのラフマニノフ"ことヨーク・ボウエンのピアノ協奏曲が登場!
 生前や没後の直後はその才能と実力に見合うだけの評価がされていなかったものの、現在では録音を中心として急速に再評価が進むヨーク・ボウエン。1907年に作曲された"ピアノ協奏曲第3番"は幻想曲の形式で書かれた単一楽章の作品であり、モデラートで始まり次々と表情を変えアレグロ・コン・フオーコで幕を閉じる作風はボウエンの最高傑作の1つとして高く評価されている。"ピアノ協奏曲第4番"は、単一楽章の第3番とは対照的に3楽章形式で作曲され、演奏時間の約40分を要する大規模な協奏曲であり、今回が世界初録音となる。またこの"ピアノ協奏曲第4番"には、かの奇才ソラブジをして「イギリス人によってこれまでに書かれたピアノ協奏曲の中で最も優れた作品だ」とまで言わしめたというエピソードが残されている。
 ヨーク・ボウエンのピアノ協奏曲集でソリストを務めるのは、ハイペリオン&RPCシリーズ初登場となるイギリスの若き天才ダニー・ドライヴァー。2001年のウィグモア・ホールへのデビューを皮切りにキャリアを重ねてきたドライヴァーは、2009年4月にはルイジアナ・フィルハとの共演でボウエンのピアノ協奏曲第3番のアメリカ初演が予定されており、既に"ボウエンのスペシャリスト"と称されるほどの評価の持ち主なのだ。RPCシリーズのイギリス音楽に欠かせないブラビンズ&BBCスコティッシュ響のコンビがドライヴァーを熱くサポート。第46集も話題必至!
ルビンシテイン:チェロ・ソナタ集
 [第1番 ニ長調Op.18/
  第2番 ト長調Op.39]
イジー・バールタ(Vc)
ヘイミッシュ・ミルン(P)
 天才バールタと鬼才ミルンのコンビ再び!ルビンシテインのチェロ・ソナタ集!
 19世紀を代表するピアノの巨匠であり、サンクトベテルブルク音楽院の創設者としてロシア音楽の発展の礎を築いたアントン・ルビンシテイン(1829-1894)。歴史に名を残す偉大なピアニストであると同時に、ルビンシテインの作曲家としての活動も凄まじく、膨大な数の作品を生み出した多作家としての一面を持ち合わせていたことも知られている。当時の主流であった"ロシア民族主義"とは一線を画すかのように、"ドイツ・ロマン主義"を自らの作品の柱に据えたルビンシテイン。後の1870年代には"ロシア民族主義"を取り入れることにはなるものの、若かりし20代のルビンシテインが作曲した1852年の「第1番」、1857年の「第2番」は、メンデルスゾーンを彷彿とさせる"ドイツ・ロマン主義"的な作風が特徴的。次代を担うチェコの天才イジー・バールタとロシア音楽の鬼才ヘイミッシュ・ミルンのコンビが、19世紀ロシアの眠れる傑作の魂を呼び覚ます!
イッサーリス〜シューマン:チェロ作品集
 幻想小曲集 Op.73/
 アダージョとアレグロ 変イ長調Op.70/
 ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調WoO.27
  (イッサーリス編)/
 夕べの歌 Op.85-12(ヨアヒム編)/
 3つのロマンス Op.94/民謡風の5つの小品 Op.102
スティーヴン・
 イッサーリス(Vc)
デーネシュ・ヴァールヨン(P)
 録音:2008年6月28日-30日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用楽器:1730年製ストラディヴァリウス「フォイアマン」(日本音楽財団より貸与)/1726年製ストラディヴァリウス(ロンドン王立音楽院所蔵)。
 モダーンでもなくピリオドでもないJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」全曲(CDA-67541/OCDA-67541)で全世界を席巻、その存在感を改めて証明した「ミスターガット弦」スティーヴン・イッサーリス待望の新録音。没後150年の2006年には日本でも「シューマン・プロジェクト」を開催、心の底から愛するシューマンのチェロ作品集を取り上げる。
 「子供の頃からシューマンは最愛の友人であり、シューマン以上に身近な作曲家はいない」とまで語るイッサーリスは、シューマンへの功績が讃えられツヴィッカウ市(シューマン生地)から「シューマン賞」を授与されているほど。当盤では、様々な楽器で演奏される名作だけでなく、イッサーリス自身のアレンジによる「ヴァイオリン・ソナタ第3番」が加えられ、さらには2種のストラディヴァリウスを弾き分けたという意欲的な録音となっている。
スティーヴン・オズボーン〜
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集

 [第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」/
  第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」/
  第25番 ト長調 Op.79/
  第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」]
スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2008年9月13日-15日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)。解説:ミッシャ・ドナート1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝、2009年度の英グラモフォン賞協奏曲部門賞受賞(ブリテンの「ピアノと管弦楽のための作品全集」/CDA-67625)など、数々の栄誉に輝いてきたスコットランドの風雲児スティーヴン・オズボーン。これまでカプースチン、アルカン、ティペットなどのレア・レパートリーに加え、ドビュッシー、ラフマニノフの前奏曲を録音して来たが、同レーベルでヒューイットがファツィオーリを弾いてのソナタ全集を進行中にもかかわらず、ベートーヴェンに挑戦した。
ブラームス/ヨアヒム編:ハンガリー舞曲集WoO.1
ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907):変奏曲 ホ短調
ハガイ・シャハム(Vn)
アーノン・エレツ(P)
 40年間に渡って有意義で実り多き友好関係を築いたブラームスとヨアヒムは、ヴァイオリン協奏曲と二重協奏曲を巡る仲違い、和解のエピソードも有名だが、その交流から生まれた作品の1つがこのヴァイオリンとピアノのための「ハンガリー舞曲集」。オーケストラ、4手連弾、ピアノ独奏を筆頭に様々な形で演奏される名作中の名作「ハンガリー舞曲集」をヨアヒムがアレンジし「ヴァイオリンとピアノのための作品」として確立。ヴァイオリン奏者には超絶技巧が要求されるなど、ジプシー音楽に基づく「ヴァイオリン作品」の最高峰と言っても過言ではないだろう。フバイやブロッホ、ベン=ハイムなどの作品を録音してきたヴァイオリニスト、ハガイ・シャハムが魅せるエキサイティングなハンガリー舞曲に乞うご期待。
フランク:弦楽四重奏曲 ニ長調
フォーレ:弦楽四重奏曲 ホ短調Op.121
ダンテSQ
[クリシア・オソストヴィチ、
 ジル・フランシス(Vn)
 ジュディス・
  バスブリッジ(Va)
 バーナード・グレゴール=
  スミス(Vc)]
 フランスのフォーレとベルギーのフランク。19世紀ヨーロッパを代表する2人の作曲家が共に最晩年に完成させた2つの「弦楽四重奏曲」をカップリング。
 この録音がハイペリオン・デビューとなるダンテ弦楽四重奏団は1995年創設、2007年にはロイヤル・フィルハーモニック協会賞の室内楽部門賞を受賞した。これまでは DUTTON や MERIDIAN にイギリス物やロシア&チェコ物を録音していたが、フランス物はこれが初めて。
ルイス&オズボーン〜
 シューベルト:ピアノ・デュオ作品集

 アレグロ イ短調「人生の嵐」D.947 /
 フランス風の主題による
  ディヴェルティスマン ホ短調 D.823〜
   第2楽章「アンダンティーノと変奏曲 ロ短調」/
 フーガ ホ短調D.952 /ロンド イ長調D.951 /
 自作の主題による変奏曲 変イ長調D.813 /
 幻想曲 ヘ短調D.940
ポール・ルイス、
スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2010年2月12日-14日、ポットン・ホール、サフォーク。
 ブレンデルの弟子として知られ、HMFへのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全集」が好評を得たルイスが、レオポルドSQとのモーツァルト「ピアノ四重奏曲集」(CDA-67373, CDA30011)&シューベルト「ます」他(CDA-67527)に続き、同レーベルへ登場。今回は技巧的作品に精通する同レーベルでもお馴染みのオズボーンとのシューベルトという少々意外な顔合わせとなっているが、彼らは長年の友人なのだという。サンプルを聴く限り過不足のないノーブルな仕上がりで、レーベル側も『(これらの曲を録音するのに)この2人より最適な人材がいるだろうか?』と自信を示している。
ブクステフーデ:オルガン作品全集 Vol.1
 前奏曲 ニ長調 BuxWV.139/
 コラール「いまぞ喜べ、
  愛するキリスト者の仲間よ」BuxWV.210/
 フーガ ハ長調 BuxWV.174/
 コラール「ああ主よ、
  哀れな罪人なるわれを」BuxWV.178/
 コラール「われ神より去らじ」BuxWV.221/
 コラール「汝の御子によりてのみ
  われ汝に感謝す」BuxWV.195/
 カンツォーナ ニ短調BuxWV.168/
 コラール「いざ我ら、聖霊に願わん」BuxWV.208/
 前奏曲 ト短調 BuxWV.150/
 シャコンヌ ハ短調 BuxWV.159/
 トッカータ ヘ長調 BuxWV.157/
 第9旋法によるマニフィカト BuxWV.205/
 前奏曲 ト長調 BuxWV.162/
 コラール「わがいとしの神に」BuxWV.179/
 コラール「われらが神はかたき砦」BuxWV.184/
 前奏曲 イ長調 BuxWV.151
クリストファー・
 ヘリック(Org)
 使用楽器:デンマーク、ヘルシンゲル大聖堂のオルガン。多くのレコーディングを行ってきた名手、クリストファー・ヘリックによる新シリーズ。収録曲は序曲、フーガ、トッカータなどの「オスティナート形式」による作品、コーラルと単旋律聖歌に基づく作品という2つのカテゴリーに区分されている。
アルパとオメガ〜
 アントニー・ピッツ(1969-):合唱作品集

 エルサレムの平和/サンクトゥスとベネディクトゥス/
 1000年/鳩/イエスが言われた“我は "
       (The 'I AM' Sayings of Jesus)
アントニー・ピッツ指揮
トヌス・ペレグリヌス
 名匠エドワード・ヒギンボトムの下で研鑽を積んだアントニー・ピッツによって結成され、鮮烈なデビューによってイギリスの合唱シーンに旋風を巻き起こした若き精鋭集団トヌス・ペレグリヌス。「7つの手紙」(CDA-67507)に続くハイペリオンからの2枚目のリリースとなる「アルパとオメガ」もディレクターを務めるアントニー・ピッツの合唱作品集。「我はアルパなり、オメガなり」などキリストが残した言葉を題材とした「イエスが言われた“我は "」といった宗教的な題材を持った5つの合唱作品を収録している。
ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):
 マニフィカトとモテット集

 第4旋法のマニフィカト/おお、善きイエスよ/
 太陽の昇る地平から/ベネディクティオ・メンサ/
 ガウデーテ・オムネス/第2旋法のマニフィカト/
 おお、汝らみな/ラウダーテ・ドミヌム/
 イエスは彼女が泣き/主の祈り/
 第5旋法のマニフィカト
アンドルー・カーウッド指揮
カージナルズ・ミュージック
 タリスの宗教作品集(CDA-67568)が2007年グラモフォン賞の古楽部門賞に輝いた実績を持つアンドルー・カーウッド率いるカージナルズ・ミュージックにとって約1年振りとなる新録音は、プレトリウスの宗教合唱作品集。ルネサンス時代の音楽家でハンブルクの聖ヤコビ教会でオルガン奏者を務めたヒエロニムス・プレトリウス(テレプシコーレ舞曲集の作曲者ミヒャエル・プレトリウスとは別人)。プレトリウスの宗教合唱作品は、当時の北ドイツにヴェネツィア楽派の手法を取り入れた画期的な作品としても名高い。カージナル・ミュージックの極上のハーモニーが、傑作 "第5旋法のマニフィカト "や初めて録音されるプレトリウスの作品が持つ魅力と価値を知らせてくれる。また音楽史の資料としても価値ある作品集。
グリーグ(1843-1907):歌曲集
 5つの歌曲Op.25/6つの歌曲Op.48/
 連作「山の乙女」Op.67/心のメロディOp.5/
 王女EG.133
カタリナ・カルネウス(Ms)
ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2007年12月10日-12日、オール・セインツ教会、ダラム・ロード、イースト・フィンチリー、ロンドン、イギリス。
 その高いクォリティが世界的評価を得ているハイペリオンの歌曲シリーズの最新作は、シベリウス以来となる北欧の作曲家グリーグ。特に“詩 "と“旋律 "の融合という奇跡を幾度となく実現させた歌曲やピアノ小品に際立った才能を示したグリーグの才能は周知の通り。彼の最高傑作との呼び声も高く、数ある女声のための歌曲集の中でも屈指の作品と言われる連作「山の乙女」ももちろん収録されている。スウェーデンのメゾ・ソプラノ、カタリナ・カルネウスは、シベリウスの歌曲集(CDA-67318)に続いての登場。
マルティヌー:
 ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集 Vol.1

 フルート、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲H.252/
 2つのヴァイオリンと管弦楽のための
  デュオ・コンチェルタンテH.264
 2つのヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲 ニ長調H.329
ボフスラフ・
 マトウシェク(Vn)
ヤンネ・トムセン(Fl)
レジス・パスキエ(Vn)
ジェニファー・コー(Vn)
クリストファー・ホグウッド指揮
チェコpo.
 全4巻予定の、20世紀ボヘミアの大作曲家マルティヌーのプロジェクト、「ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集」がスタート。世界初録音となる作品や、祖国チェコでは演奏が行われているものの国際的な知名度はこれからといった作品など豊富なレパートリーによって構成される。ヴァイオリンにはミルシテイン門下で読売日本so.の元コンサートマスターとして活躍したマトウシェク、指揮者にはホグウッド、オーケストラはマルティヌーにも縁の深いチェコ・フィルを起用、豪華な陣容が実現!
マルティヌー:
 ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集 Vol.2

 ヴァイオリンとピアノ、打楽器を伴う
  弦楽オーケストラのための室内協奏曲H.285/
 ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための協奏曲H.342/
 チェコ狂詩曲H.307a
  (イジー・テムル編曲による管弦楽伴奏版)
ボフスラフ・マトウシェク(Vn)
カレル・コシャーレク(P)
クリストファー・ホグウッド指揮
チェコpo.
 第1巻(CDA-67671)が好評の同全集、第2集が早くも登場。マトウシェク、ホグウッド&チェコ・フィルという強力な演奏者陣を中核とするこのシリーズは、世界初録音となる作品や祖国チェコ以外では演奏機会に恵まれていない傑作など豊富なレパートリーによって構成される。ヴァイオリンにはミルシテインの門下生で読売日本so.の元コンサートマスターとして活躍したマトウシェク、指揮者とオーケストラには前作同様、名匠ホグウッドとマルティヌーにも縁の深いチェコ・フィルが起用されているのも嬉しい。
マルティヌー:
 ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集Vol.3

 ヴァイオリンと管弦楽のための「協奏的組曲」
 [ H.276; 初稿 (*)/ H.276a; 第2稿]/
 ヴィオラと管弦楽のための
  「ラプソディ・コンチェルト」
ボフスラフ・
 マトウシェク(Vn/Va)
クリストファー・ホグウッド指揮
チェコpo.
 (*)は世界初録音。第1巻(CDA-67671)、第2巻(CDA-67672)とも、貴重な曲目と質の高い演奏を兼ね備えたと評価されているマルティヌーの当全集、第3巻では、ヴァイオリンのための「協奏的組曲」を2種類収録。世界初録音となる「初稿版」と改定が加えられた「第2稿版」、それぞれの魅力を聴き比べることが出来る。数少ないヴィオラ協奏曲の重要レパートリーである「ラプソディ・コンチェルト」も聞き逃せない。
 演奏はこれまでの2枚と同様、ミルシテイン門下で1970年代に読売日本so.のコンサートマスターとして活躍したチェコの名匠マトウシェクとホグウッド&チェコ・フィルのコンビ。
マルティヌー:ヴァイオリンと
 管弦楽のための作品全集Vol.4
(完結編)
 ヴァイオリン協奏曲[第1番H.226/第2番H.293]
ボフスラフ・マトウシェク(Vn)
クリストファー・ホグウッド指揮
チェコpo.
 世界初録音作や祖国チェコ以外では演奏機会に恵まれていない傑作など豊富なレパートリーを取り上げてきたマルティヌーの「ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集」が完結!そして最終巻となるこの第4集ではシリーズのトリを飾るに相応しい大本命、ヴァイオリン協奏曲の第1番と第2番を収録!
 ポーランド生まれのアメリカ人ヴァイオリニスト、サミュエル・ダシュキンのために作曲されたマルティヌーのヴァイオリン協奏曲第1番。作品自体は1933年に完成したものの第2次世界大戦の動乱に巻き込まれスコアを紛失。作曲者の死後1968年にスコアが発見され、完成から40年後の1973年にようやく初演が行われている。委嘱者サミュエル・ダシュキンの演奏を想定して書かれた協奏曲第1番は、まばゆいばかりのエネルギーと技巧的な作風を持つ。続く第2番は、ウクライナ出身のヴァイオリニスト、ミッシャ・エルマンのために作曲が行われれ1943年に初演が行われた作品。民族的なカラーを持ち技巧的な第1番とは対照的に、穏やかで美しいフレーズが印象に残り、どことなくロマン派の音楽を彷彿とさせるマルティヌーの秀作。
 もちろん第4集の演奏も、これまでの第1集から第3集で見事な演奏を聴かせてくれたマトウシェクとホグウッド&チェコ・フィルのコンビ。ミルシテインの門弟であり1970年代には読売日本so.のコンサートマスターとしても活躍したマトウシェクが、2つのヴァイオリン協奏曲でシリーズを劇的に締め括る。
バード:宗教音楽集 Vol.12(グラドゥアーレ集第1巻(1605) より)
 めでたし、聖なるみ母よ/祝されたまいし者、尊ぶべき者、尊ぶべき者/聖なる乙女マリアよ、御身は幸いなり/
 乙女マリアよ、御身は祝福されたもう/幸いなるかな、乙女マリアのみ体/地と大海と天とを育みたもう/めでたし女王/
 おお、誉れある女性/民のうちの富める者はみな御身が御顔を/御身が唇には慈しみが置かれぬ/アヴェ・マリア/
 見よ、乙女がみごもりて/思い出したまい、救いの創造主よ/めでたし、神の唯一なるみ母/めでたし、海の星/
 いざ我ら主によりて喜べ/真理のため/マリアは天に昇らせたもう/マリアは最良の部分を自ら選びたまいぬ

  アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 1989年の結成以来、教会音楽の分野で数多くの成功を収めてきたアンドルー・カーウッド率いるイギリスのア・カペラ・グループ、カージナルズ・ミュージックのハイペリオン移籍第5弾。"バード・エディション"は第10巻(CDA-67658)が2007年の英グラモフォン賞古楽部門賞に選出されている。
 1585年には国教会忌避者のリストに加えられ、カトリックと英国国教会の板挟みにあいながらもカトリック教徒としての信念を貫き通し通したバード。この"バード・エディション"第12巻には、カトリック的様相がはっきりと表現されている1605年出版の「グラドゥアーレ集第1巻」から19曲を収録。火薬陰謀事件の発生と同年に出版された曲集に込められたバードのメッセージを、カーウッド&カージナルズ・ミュージックのハーモニーが描く。
シューマン:詩人の恋とハイネの詩による歌曲
 悲劇Op.64-3/2人の擲弾兵Op.49-1/尼僧Op.49-3/
 憎しみ合う兄弟Op.49-2/哀れなペーターOp.53-3/
 ベルサツァールOp.57/蓮の花Op.25-7/
 孤独な涙は何を望むOp.25-21/
 君は花のごとくOp.25-24/
 君の頬を寄せたまえOp.142-2/
 私の愛は輝くOp.127-3/君の顔Op.127-2/
 ぼくの馬車はゆるやかにOp.142-4/
 歌曲集「詩人の恋」Op.48
ジェラルド・フィンリー(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
 世界中から引く手あまたのカナダ人バリトン歌手、ジェラルド・フィンリーと名手ジュリアス・ドレイクのコンビによる4枚目のリリースはこれまでのアイヴズ、バーバーから一転、シューマンの「詩人の恋」。フィンリーのシューマン歌曲集は収録作品が非常にユニーク。名曲「詩人の恋」とカップリングされているのは同じく「ハイネの詩」による歌曲であり、「詩人の恋」に含まれるはずだった4つの歌曲(Op.142-2、127-3、127-2、142-4)を「詩人の恋」の直前に配置しているというプログラミングからもフィンリーの強いこだわりが窺える。ハイペリオンの顔とも言える「歌曲シリーズ」にまた1つ光り輝くアルバムが加わった!
ブゾーニ:ピアノ作品集
 リスト/ブゾーニ編:コラール
  「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」
  による幻想曲とフーガ
 モーツァルト/ブゾーニ編:アンダンティーノ
  (ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調K.271の第2楽章)
 ブゾーニ:対位法的幻想曲
ヘイミッシュ・ミルン(P)
 メトネルの世界的権威、ミルンの新録音はブゾーニ!
 独創的なプログラムやコンセプトを持った作品集を世に送り出してきたメトネルの世界的権威でありイギリスのベテラン・ピアニスト、ヘイミッシュ・ミルンの最新作はブゾーニのピアノ作品集。ピアニスト、作曲家、理論家としても優れた実力を持っていたブゾーニだが、最も有名なのはやはり"トランスクリプション"だろう。ミルンは今回の作品集を録音するにあたって、ブゾーニが特別な存在として意識し敬意を表していたJ.S.バッハ、モーツァルト、リストの3人に着目。そしてリストとモーツァルトそれぞれの作品からのトランスクリプション、バッハの「フーガの技法」の未完成フーガに基づいた難曲「対位法的幻想曲」の3作品を収めたヘイミッシュ・ミルン流のブゾーニ・アルバムが完成となった。ブゾーニの弟子であるグィド・アゴスティを師に持ち、ブゾーニの孫弟子としてその系譜を受け継ぐミルンの新たな録音。"メトネル"に続き"ブゾーニ"の権威としての称号が加わることになるだろう。
ヘンデル:
 デッティンゲン・テ・デウムHWV.283/
 オルガン協奏曲第14番 イ長調HWV.296a/
 戴冠式アンセム「祭司ザドク」HWV.258
リチャード・マーロウ(Org)
スティーヴン・レイトン指揮
ケンブリッジ・
 トリニティ・カレッジcho.、
アカデミー・オヴ・
 エンシェント・ミュージック
 イギリスの名門合唱団による壮麗で壮大なヘンデルのテ・デウム! ハイペリオンの看板合唱団の1つ「ポリフォニー」と共にイギリス合唱界最強コンビを組んできた合唱指揮者スティーヴン・レイトンが、同じくイギリスの名門混声cho.ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団の音楽監督に就任、新体制での初録音はヘンデルの「デッティンゲン・テ・デウム」となった。
 1740年から始まったオーストリア継承戦争で、イギリス国王ジョージII世自らが率いるオーストリア連合軍が1743年に「ディッティンゲンの戦い」でフランス軍を撃破。この勝利と国王の凱旋帰国を祝うためにヘンデルに依頼されたのが、壮麗で壮大な大作「デッティンゲン・テ・デウム」。戦勝記念として書かれただけに、華々しくまばゆい作品となっており、レイトン&ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団の門出に相応しい。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックとの共演はもちろんのこと、「オルガン協奏曲第14番」では前音楽監督リチャード・マーロウがオルガン独奏を担当しており、聴きどころも満載。
ランドル・トンプソン(1899-1984):
 平和な王国/アレルヤ/最後の祈り/
 精霊のミサ/フェア・ウェル
ジェイムズ・バートン指揮
オックスフォード・スコラ・
 カントルム
 合唱作品でその名を知られる20世紀アメリカの作曲家ランドル・トンプソン。あのエマ・カークビーを輩出した1960年創設のイギリスの混声cho.オックスフォード・スコラ・カントルムによる新録音は、旧約聖書の1つイザヤ書のテキストを題材として作曲された「平和な王国」がメイン・プログラム。またクーセヴィツキーからの依頼によって作曲され1940年7月に初演が行われた「アレルヤ」は、ここ日本でもランドル・トンプソンの代表作品としてアマチュアからプロの合唱団で広く歌われている。ちなみに解説(英文)は、アメリカの人気作曲家モーテン・ローリドセンによるもの。
ウェストミンスター寺院の昇天祭
 スタンフォード:Caelos ascendit hodie
 B.ローズ:プリーシーズ
 J.バーンビー:詩篇第24番
 ブリテン:祝祭テ・デウム
 シュッツ:詩篇第100番
 B.ローズ:応唱
 ヴォーン・ウィリアムズ:O clap your hands
 ウォルトン:ミサ・ブレヴィス
 ジェラルド・フィンジ:神は上れり
 P.フィリップス:神は歓呼のうちに
 G.マクファーレン:詩篇第93番
 ウォルトン:チチェスター・サーヴィス
 P.ゴワーズ:ガリラヤ人たちよ
 B.ローズ:The Dismissal
 F.ポット:トッカータ
ロバート・クウィニー(Org)
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター寺院聖歌隊
 ハイペリオンがウェストミンスター寺院とのコラボレーションで進めているレコーディング・プロジェクト第6弾のテーマは「キリストの昇天祭」。
ヘンデル:オラトリオ「時の悟りと勝利」HWV.46a
 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;ベレッツァ) ケイト・オールドリッチ(Ms)
 マルティン・オロ(CT) イェルク・ダルミュラー(T)
 アレッサンドロ・デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス
 ハイペリオン移籍第1弾となったストラデッラのオラトリオ「洗礼者聖ヨハネ」(CDA-67617)で鮮烈な演奏を聴かせてくれた名匠デ・マルキの第2弾は、20代前半、イタリア時代の若きヘンデルが枢機卿ベネデット・パンフィーリの歌詞を用いて1707年にローマで作曲したとされる最初のオラトリオ。初期の作品らしく、若々しくみなぎる力を存分に感じさせる凝縮された傑作。独唱にも、最近でもヘンデル「イタリアン・カンタータ集」(GLOSSA)等で知られるベテランのインヴェルニッツィらを起用、万全の陣容で望んでいる。
CDA-67683
(2CD)
廃盤
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ Vol.7〜
 レーガーによるトランスクリプション全集
マルクス・ベッカー(P)
CDA-67684
廃盤
シマノフスキ、ルジツキ:弦楽四重奏曲集 ロイヤルSQ
クリスティアン・ヨーゼフ・
 リダルティ(1730-1793以降):ヴァイオリン協奏曲集

 ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調/
 ヴァイオリン協奏曲第3番 イ長調/
 四重奏曲(シンフォニア) ト長調/
 ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調
フランチェスコ・
 ドラーツィオ(Vn)
アウセル・ムジチ
 「ボッケリーニ」(CDA-67646)に続く、イタリアの声楽&器楽アンサンブル、アウセル・ムジチのハイペリオン移籍第2弾は、18世紀イタリアのオーストリア系作曲家リダルティ。高度な技巧を要する3曲のヴァイオリン協奏曲はこの録音が世界初録音で、イタリアのバロックから古典派への橋渡しとしての役割を担った作品でもある。
スティーヴン・ハフ・イン・リサイタル
 メンデルスゾーン(1809-1847):
  厳格な変奏曲 ニ短調Op.54
 ベートーヴェン(1770-1827):
  ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調Op.111
 ウェーバー(1786-1826):舞踏への勧誘 J260 Op.65
 ショパン(1810-1849):2つのワルツ
  [嬰ハ短調 Op.64 No.2/変イ長調Op.34 No.1]
 サン=サーンス(1835-1921):なげやりなワルツOp.110
 シャブリエ(1841-1894):アルバムの綴り
 ドビュッシー(1862-1918):レントより尚遅く
 リスト(1811-1886):
  忘れられたワルツ第1番 S.215 No.1/
  メフィスト・ワルツ第1番
   「村の居酒屋の踊り」S.514
 作曲者不詳(民謡)/スティーヴン・ハフ(1961-)編曲:
  マティルダのワルツ
スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2008年7月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。
 「イギリスで最もすばらしいピアニスト」(サンデー・タイムズ誌)、「今日世界で演奏活動を行なっているピアニスト中、最も偉大な6人のひとり」(ザ・ガーディアン誌)と最大級の賛辞を浴びているハフの新作。
 今回のアルバムに含まれる曲目は、彼が2007-2008年シーズンに世界各地で行った「気まぐれな主題による変奏曲とワルツ」をともなった演奏会プログラムを反映した物。前半は、並外れた変奏曲を第2楽章に持つベートーヴェン第32番ソナタで締め括られ、後半は様々なワルツで彩られている。そして、ディスクはハフ自身の編曲による奇抜なワルツで終わる。大変にチャーミングで驚きに満ちた内容。
ローザ:ヴィオラ協奏曲 Op.37
バルトーク:ヴィオラ協奏曲
 (シェルイ・ティボール補完)
シェルイ・ティボール
 ヴィオラと管弦楽のための狂詩曲
ローレンス・パワー(Va)
アンドルー・リットン指揮
ベルゲンpo.
 録音:2009年8月17日-20日、グリーグ・ホール、ベルゲン、ノルウェー。ナッシュ・アンサンブルのメンバーとしても活躍する英国ヴィオラ界のホープ、ローレンス・パワーのハンガリー・プログラム。弟子で助手のシェルイ・ティボール〔ティボール・シェルイ〕によって補筆完成されたバルトーク唯一の「ヴィオラ協奏曲」。師バルトークのカラーを漂わせるシェルイ・ティボールの「狂詩曲」。そして3度のアカデミー賞受賞歴を持つ映画音楽の巨匠ローザの「ヴィオラ協奏曲」。
オネゲル:作品集
 交響詩「勝利のオラス」H.38/
 チェロ協奏曲 ハ長調H.72/
 前奏曲、フーガとポストリュードH.71a/
 クリスマス・カンタータH.212
アルバン・ゲルハルト(Vc)
ジェイムズ・ラザフォード(Br)
ティエリー・フィッシャー指揮
Bウェールズ・ナショナルo.&cho.
 近代フランスの傑作。オネゲルの"クリスマス・カンタータ"!
 フランセの"交響曲"やフロラン・シュミットの"詩篇第47番"&"サロメの悲劇"など、近代フランスの管弦楽作品集のヒット作を送り出してきたティエリー・フィッシャー&Bナショナルo.・オヴ・ウェールズのフランス路線を継続した最新作はなんとオネゲル。
 バリトン独唱、大編成オーケストラ、混声合唱、オルガンという巨大編成を要し、フランス語、ドイツ語、ラテン語という3つの言葉の歌詞を持つ"クリスマス・カンタータ"は、ザッヒャー率いるバーゼル室内管によって初演されたオネゲル最後の作品であり、近代フランスで生まれた知る人ぞ知るクリスマスのための傑作。アルカン&ショパンのチェロ・ソナタ集(CDA-67624)をリリースしたばかりのドイツ系チェリスト最大の大器、アルバン・ゲルハルトがソリストを務める"チェロ協奏曲"も期待度抜群!"勝利のオラス"、"前奏曲、フーガとポストリュード"を含めて、4つの交響曲やパシフィック231以外の傑作の存在、オネゲルの優れた作曲技法を伝えてくれるハイペリオンの意欲作である!
ステーンハンマル:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ ト短調/晩夏の夜Op.33/
 3つの幻想曲Op.11/ピアノ・ソナタ 変イ長調Op.12
マルティン・
 ストゥルフェルト(P)
 北欧のロマン。ステーンハンマルのピアノ作品集!
 名手マーティン・ロスコーのピアノによる"ニルセンのピアノ作品全集"(CDA-67591/2)のリリースが記憶に新しいハイペリオンからの北欧音楽最新盤は、ファン要注目のステーンハンマルのピアノ作品集!ここではステーンハンマルの創作活動の原点でもあるピアノ作品の中から、最後のピアノ曲"晩夏の夜"を含む番号付きの作品を3曲、ストックホルムで音楽を学んでいる最中の若かりし時代(1890年)に書かれた"ピアノ・ソナタ ト短調"の計4作品を収録している。アルヴェーンと並び、近代スウェーデンの音楽の発展に絶大な影響を与えたステーンハンマルのピアノ作品集が"ピアノ王国ハイペリオン"から全世界に向けて発信される。
 1979年ストックホルム生まれの若手ピアニスト、マルティン・ストゥルフェルトはこのステーンハンマルがハイペリオン・デビュー盤。ヒューイットやアムラン、ハフ、デミジェンコなど世界屈指のピアニストを擁するハイペリオンに加わった新たな才能にも注目が必要だ。
ダンディ:管弦楽作品集
 交響詩「ヴァレンシュタイン」Op.12/
 ヴィオラと管弦楽のための
  「コラール・ヴァリエ」Op.55/
 交響詩「花咲くサルビア」Op.21/
 ヴィオラと管弦楽のための「歌」Op.19
ローレンス・パワー(Va)
ティエリー・フィッシャー指揮
Bナショナルo.・オヴ・ウェールズ
 "三十年戦争"の英雄ヴァレンシュタインを主人公としたシラーの戯曲に基づく"交響詩「ヴァレンシュタイン」"は、ダンディのドイツとその文化に対する敬意と親近感を反映した大作であり、この作品集のメイン・プログラム。またワーグナーの影響とフランスの作曲技法が同居する「花咲くサルビア」の巧みなオーケストレーションも魅力的。そして「コラール・ヴァリエ」と「歌」の2作品では、ソリスト、ナッシュ・アンサンブルのメンバーとして大活躍する次代の巨匠ローレンス・パワーが参加。
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ
(全曲)
 [ソナタ第1番 ト短調BWV.1001/
  パルティータ第1番 ロ短調BWV.1002/
  ソナタ第2番 イ短調BWV.1003/
  パルティータ第2番 ニ短調BWV.1004/
  ソナタ第3番 ハ長調BWV.1005/
  パルティータ第3番 ホ長調BWV.1006]
アリーナ・イブラギモワ(Vn)
PCDA-67691/2
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(2CD)
\5866(税抜\5333)
国内盤
日本語解説書付
 録音:2009年2月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用楽器:1738年ピエトロ・グァルネリ製。解説:ニコラス・アンダーソン(国内盤のみ、日本語訳:SOREL)。
 1985年、ロシアのポレフスコイで音楽一家に生まれた可憐なる妖精アリーナ・イブラギモワが、これまで HYPERION へ録音した近現代レパートリーから一転、ヴァイオリン奏者にとっての永遠のバイブル、J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」を取り上げる。
 既に2005年10月の来日公演でバッハの無伴奏作品(パルティータ第3番など)を披露しており、その模様がNHK-BSやNHK-FMで放送され、大きな反響を巻き起こした。祖国ロシアの大地のように雄大でありながらも繊細さを持ち合わせたイブラギモワのバッハが聴き手の魂を揺さぶる。
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲集
 [変ホ長調Op.4/ハ長調Op.29]
ナッシュ・アンサンブル
[マリアンネ・トールセン、
 マリン・ブロマン(Vn)
 ローレンス・パワー、
 フィリップ・デュークス(Va)
 ポール・ワトキンス(Vc)]
 録音:2007年9月、セント・ポール教会、ロンドン。作品の特徴に合わせて自在に編成を組み、英タイムズ誌から「イギリス最高の室内楽団」と称賛されたヴィルトゥオーソ集団、ナッシュ・アンサンブルがベートーヴェンを録音。
クリストバル・デ・モラーレス(1500頃-1555):
 マニフィカト、モテットと哀歌

 哀歌[Coph. Vocavi / Zai. Candidiores /
    Nun.Vigilavit ]/
 モテット
 [ Gaude et Laetare Ferrariensis Civitas /
  Sancta Maria, succurre miseris /
  幸いなるかな女王/天の女王/
  スペム・イン・アリウム/すべての者は幸いなり]/
 第1旋法によるマニフィカト(*)
スティーヴン・ライス指揮
ブラバント・アンサンブル
 (*)の全曲は世界初録音。
 これまでクレキヨン、マンシクール、ゴンベールの作品集をリリースしたきたブラバント・アンサンブルのハイペリオン第4弾は、スペインのレーベル「グロッサ(Glossa)」から歴史に埋もれたままとなっていた作品などが続々と発表されている16世紀スペインの作曲家モラレス。国際的な名声を得た最初のスペイン人作曲家とも言えるモラレスは、同時代の人々から「音楽におけるスペインの光」と称されるなどビクトリアが登場する以前のスペイン音楽を発展させた人物。音楽学者としても高名なライスが率いるブラバント・アンサンブルの解釈も聴きどころ。
チャーク・キャッスルの写本からの音楽
 マンディ:テ・デウム、ベネディクトゥス
 バード:O God give ear and do apply
 パーソンズ:Deliver me from mine enemies
 タリス:Christ rising again
 フーパー:Behold it is Christ
 タイ:Blessed Are They That Fear the Lord
 パーソンズ(?):ベリアル・サーヴィス
 ディーン:O Lord, thou hast dealt graciously
 タリス:With all our hearts and mouths
 コーストゥン:Yield unto God the mighty Lord
 タリス:Not every one that saith unto me
 シェパード:Submit yourselves one to another
 パーソンズ(?):The Litany"for trebles"
 シェパード:
  O God be merciful unto us, and bless us
 ディーン:The grace of our Lord Jesus Christ
スティーヴン・ライス指揮
ブラバント・アンサンブル
 14世紀に建築されたウェールズ北部の古城チャーク・キャッスルの書庫で300年以上という月日を過ごしてきたチューダー朝時代の写本からの音楽を、スティーヴン・ライス率いるヴォーカル・アンサンブル、ブラバント・アンサンブルが歌う。これまでにハイペリオンからリリースされた4枚のレコーディング、"モラレス"、"マンシクール"、"ゴンベール"、"クレキヨン"の宗教音楽で鮮烈な印象を与えてくれたブラバント・アンサンブルへの評価は急上昇!今回の収録作品の中では、特にマンディの「テ・デウム」と「ベネディクトゥス」が貴重な発見であるという。ハイペリオンも大きな期待を寄せる新世代の精鋭集団による綿密なハーモニーに期待。
ドミニク・フィノ(1510頃-1561以前):宗教作品集
 父よ、われは天に対し/ミサ・シ・ボナ・スシェピムス(われらは幸を受けたるゆえ)/
 タント・テンポレ/もはやあなたがたをしもべとは呼ばず/おお、聖なる宴よ/
 預言者エレミヤの祈り/第8旋法のマニフィカト/われ主に感謝せん
セルミジ:シ・ボナ・スシェピムス(われらは幸を受けたるゆえ)
  スティーヴン・ライス(ディレクター)ブラバント・アンサンブル
 ブラバント・アンサンブルが、歴史に埋もれた16世紀フランス・フランドルの作曲家、ドミニク・フィノの音楽を取り上げる。悲劇的な最期を遂げたとも伝わるが、生前はゴンベールたちと並び称され、8声の二重合唱を劇的に発展させた。
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「妖精の口づけ」/バレエ音楽「バレエの情景」
 イラン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュso.
 イラン・ヴォルコフとBBCスコティッシュso.(BBC SSO)の新シリーズ、ストラヴィンスキーのバレエ音楽集第2弾は、ストラヴィンスキーとチャイコフスキーがテーマ。ロシアの名バレリーナ、イダ・ルビンシテインからの依頼で作曲された「妖精の口づけ」。このバレエ、ストラヴィンスキーの完全なオリジナルではなく、チャイコフスキーの歌曲やピアノ曲をベースとして作曲されており、両者のカラーが顔を出すユニークな作品として知られている。対する「バレエの情景」は、1944年にハリウッドで作曲されたオリジナル作品。約16分という短い演奏時間、新古典主義的な作風が特徴。
ストラヴィンスキー:バレエ音楽集
 バレエ音楽「カルタ遊び」/バレエ音楽「アゴン」/
 バレエ音楽「オルフェウス」
イラン・ヴォルコフ指揮
BBC スコティッシュso.
 ヴォルコフ&BBCスコティッシュ響の熱く濃厚なストラヴィンスキー!
 1976年イスラエル出身の若きマエストロ、イラン・ヴォルコフが2003年から首席指揮者のポストを務めているBBCスコティッシュ響(B SSO)との新たなプロジェクト。原始主義時代に書かれた「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」のいわゆる"3大バレエ"ではなく、新古典主義時代に突入してからの「カルタ遊び」「アゴン」「オルフェウス」の3作品を選ぶなど、ヴォルコフ&BBCスコティッシュ響の燃え上がらんばかりの意欲と並々ならぬ自信が演奏とプログラムからビシビシと伝わってくる。ロンドンにLSOとLPOがあるならば、グラスゴーには輝かしい金管セクション、表現力豊かな木管セクション、柔軟性の高い弦楽セクションを持つB SSOがある!熱く濃厚なストラヴィンスキーに乞うご期待!
ドホナーニ:ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調Op.21 /ハンガリー牧歌 Op.32c/ロマンツァ(ハイフェッツ編曲)
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ/ドゥムカ/ロマンス/アレグロ/散り行く木の葉(ステドロン編曲)

 ハガイ・シャハム(Vn)  アーノン・エレツ(P)
 フバイ、ブロッホ、ヴェイネルなど東欧のヴァイオリン作品を取り上げてきたハガイ・シャハムとアーノン・エルツによる、ハンガリーのドホナーニとチェコのヤナーチェク。
CDA-30015
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限定盤
ラフマニノフ:24の前奏曲
 前奏曲 嬰ハ短調Op.3-2/
 10の前奏曲 Op.23/13の前奏曲 Op.32
スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2008年8月7日-8日、20日-21日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン| Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDA-67700〔廃盤〕。
 ヴォルコフ&BBCスコティッシュ響とのブリテン:ピアノ協奏曲(CDA-67625)が各方面から絶賛をされたスコットランドの風雲児スティーヴン・オズボーンが、いよいよ近代ロシア音楽の傑作ラフマニノフの「24の前奏曲」を取り上げる。
 メシアンやティペット、アルカンなど膨大な作品を弾きこなすオズボーンは、既にこの作品集をコンサートで取り上げ、聴衆、評論家共に熱狂的な支持を得ている。
CDA-67701/2
(2CD)
廃盤
ヘンデル:セレナータ「パルナス山の祭典」HWV.73
 キャロリン・サンプソン、ルーシー・クロウ、レベッカ・アウトラム(S)
 ダイアナ・ムーア(Ms) ルース・クレッグ(A) ピーター・ハーヴィー(B)
 マシュー・ホールズ指揮キングズ・コンソート
シマノフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op.9/
 夜想曲とタランテラ Op.28/神話 Op.30/
 ロマンス ニ長調Op.23/
 3つのパガニーニのカプリース Op.40/
 アイタコ・エニアの子守歌 Op.52
アリーナ・イブラギモワ(Vn)
セドリク・ティベルギアン(P)
 録音:2008年7月。
 ハイペリオンからリリースされた「ハルトマン(CDA-67547)」、「ロースラヴェツ(CDA-67637)」の作品集での素晴らしい演奏と個性豊かなプログラミング、またNHK-BSで放送された2005年来日公演の演奏で多くの聴衆を魅了した1985年(!)ロシア生まれの女流ヴァイオリン奏者アリーナ・イブラギモワ。大きな話題を呼んだ「ハルトマン」と「ロースラヴェツ」に続くハイペリオンからのリリース第3弾は、インパクト特大のシマノフスキ!
 その生涯で数度にわたり自らの作風を変遷させたポーランドの巨星シマノフスキ。イブラギモワは、初期のヴァイオリン・ソナタOp.9(1904年)から後期の「アイタコ・エニアの子守歌Op.52」(1925年)までを取り上げており、" 官能的"、" 神秘的"、" エキゾチック"など様々なシマノフスキの世界を見事なまでに表現している。1738年製ピエトロ・グァルネリのヴァイオリンを手に舞い降りたロシアの可憐な妖精が奏でる魅力的で衝撃的なシマノフスキ。
ウェストミンスター寺院の
 メアリー女王とエリザベス女王

 タイ:全ての者よ、手を叩き
 マンディー:天なる父の声
 タリス:ヴィデーテ・ミラクルム
 シェパード:リベラ・ノス・サルヴァ/
  セカンド・サーヴィス
 バード:おお神よ我に教え給え/主よ怒りたもうな/
  おお主よ御身のしもべエリザベスが
 ホワイト: 主は汝の声を聞き
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター寺院聖歌隊
 クリスマス・アルバムと同時リリースとなるもう1枚のウェストミンスター寺院聖歌隊の最新盤は、メアリー1世とエリザベス1世の時代における宗教や政治の混乱の中で生まれた音楽がテーマ。カトリックを擁護しプロテスタントを弾圧したメアリー1世の統治下で生み出された音楽と、その跡を継ぎ中道政策を打ち出したエリザベス1世の時代での音楽を英国屈指の聖歌隊の歌声で聴き比べることが出来る。
プロコフィエフ
 チェロ協奏曲 ホ短調Op.58/
 交響協奏曲 ホ短調Op.125
アルバン・ゲルハルト(Vc)
アンドルー・リットン指揮
ベルゲンpo.
 録音:2008年9月1日-5日、グリーグ・ホール(ベルゲン)。
 ドイツの若き巨匠アルバン・ゲルハルト最新作!プロコフィエフの"チェロ協奏曲第1番"と"交響協奏曲"!
 レーガーやショパン&アルカンのチェロ・ソナタ集、2つの"ロマンティック・チェロ・コンチェルト・シリーズ"など、独創的なプログラムと圧巻の演奏でリスナーを沸かせてくれているドイツ系チェリスト最大の大器アルバン・ゲルハルト。サー・サイモン・ラトル自身の強い希望でBPOのソリストにも招かれたゲルハルトが、リットン&ベルゲン・フィルのサポートを得てプロコフィエフとロストロポーヴィチを繋いだ2つの「チェロ協奏曲」をレコーディング!
 ピアティゴルスキーからの依頼を受けて1934年から1938年にかけて作曲されたものの、ミャスコフスキーや聴衆から厳しい評価を受けた「チェロ協奏曲第1番」。1947年、若きロストロポーヴィチが演奏する「チェロ協奏曲第1番」に感銘を受けたプロコフィエフは作品の大幅な改訂を決断。「チェロ協奏曲第1番」は、1952年に発表された「チェロ協奏曲第2番」を経て最終稿「交響協奏曲」へと進化を遂げることになる。
 ゲルハルトは2008年のBプロムスでヴォルコフ&BSSOと「交響協奏曲」を取り上げ、その壮絶な演奏が各方面から絶賛された実績を持つだけに今回のリリースへの期待も大きい。プロコフィエフとロストロポーヴィチの共同作業の歴史とも言える「チェロ協奏曲第1番」と「交響協奏曲」。一足先にリリースされた超人ウィスペルウェイの録音と双璧を成す21世紀の名演誕生の予感大!
アムランのショパン
 ショパン:
  子守歌 変ニ長調Op.57/
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35「葬送」/
  2つの夜想曲Op.27/舟歌 嬰ヘ長調Op.60/
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2008年3月15日-17日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。
 超絶技巧やレア・レアレパートリーがクローズアップされるため、意外とも思えるアムランのショパンだが、これまでにロマン派でもシューマン、リストやブラームス、古典派ではハイドンを録音、いずれも世界的大成功を収めて来ている。
ウェストミンスター大聖堂の地下墓地より
 ビクトリア:天使たちは降り来たる
 バード:天より露をしたたらせよ/
  支配者らよ門を上げよ/見よ乙女がみごもりて
 マーティン:アダムは縛られて
 マルコム:キリエ・、グローリア/アニュス・デイ
 モンテヴェルディ:グローリア/
  サンクトゥス&ベネディクトゥス
 ラッスス:すべての者は皆サバより来たらん
 モンテヴェルディ:アニュス・デイ
 ベヴァン:マニフィカト
 ウッド:ヌンク・ディミッティス/他
マーティン・
 ベイカー(Org)指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
マシュー・マーティン(Org)
 録音:2007年7月、ウェストミンスター大聖堂、ロンドン。
 ハイペリオン初期から美しいハーモニーを響かせ続けるイギリスの名門、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊による、ビクトリア、バード、グレゴリオ聖歌などによる待降節や主顕節のための音楽。このアルバムは、ロンドンのローマ・カトリック教会の音楽に新たな道標を示した、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊初代音楽監督リチャード・ランシマン・テリー(1865-1938)に捧げられている。
ガブリエル・ジャクソン(1962-):合唱作品集
 朝まで/ Song 'I gaze upon you' / Cecilia Virgo /
 三位一体の賛歌/ Not no faceless Angel /
 おお、聖なる宴よ/ Lux mortuorum /
 サルヴェ・レジナ/サルヴェ・レジナ II
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー
 北大西洋の英国領、バミューダ諸島生まれのイギリス人作曲家ジャクソン。作風は中世の作曲技法やアイディアをリスペクト、チューダー朝時代の音楽に通ずる部分を持つ。彼の合唱作品は、イギリスの大聖堂聖歌隊や大学の合唱団によって歌われており、日本でもチルコットやローリゼン(ラウリッドソン)などに続く作曲家として注目を集めている。レイトン&ポリフォニーの英国黄金コンビによる決定盤。
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ Vol.8〜
 ダルベール・トランスクリプション全集

 J.S.バッハ/オイゲン・ダルベール編曲:
  パッサカリア ハ短調BWV.582/
  前奏曲(幻想曲)とフーガ ハ短調BWV.537/
  前奏曲とフーガ ト長調BWV.541/
  トッカータ(前奏曲)とフーガ ヘ長調BWV.540/
  前奏曲とフーガ イ長調BWV.536/
  前奏曲とフーガ ヘ短調BWV.534/
  前奏曲(トッカータ)とフーガ ニ短調BWV.538
   「ドリア調」/
  前奏曲とフーガ ニ長調BWV.532
ピアーズ・レーン(P)
 録音:2009年6月18日-21日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。第3集に続きオーストラリアの名ピアニスト、ピアーズ・レーンがどうシリーズ2度目の登場。スコットランドのグラスゴーで生まれたイギリス人ながら、最終的にはドイツへ帰化したオイゲン・ダルベール(1864-1932)は、幼少の頃から才能を発揮してルビンシテインやリストを唸らせ、後にはバックハウスを育成した。
CDA-67710
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(2CD)
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アムラン〜ハイドン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2
 [第31番 ホ長調Hob.XVI-31/第42番 ニ長調Hob.XVI-42/
  第35番 ハ長調Hob.XVI-35/第34番 ホ短調Hob.XVI-34/
  第26番 イ長調Hob.XVI-26/第49番 変ホ長調Hob.XVI-49/
  第33番 ニ長調Hob.XVI-33/第39番 ト長調Hob.XVI-39/
  第48番 ハ長調Hob.XVI-48]/

 幻想曲(カプリッチョ) ハ長調Hob.XVII-4/
 ソナタ「小さなディヴェルティメント」
  (アンダンテと変奏曲) ヘ短調Hob.XVII-6
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2008年8月27日-30日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用楽器:スタインウェイ。解説:リチャード・ウィグモア
 ハイペリオン2007年最大のベストセラーとなり、全世界の聴衆とメディアを熱狂の渦に巻き込んだアムランのハイドン第1集(CDA-67554)から2年、没後200年のハイドン・イヤーを記念する特大リリースとして待望の第2集が登場!!
 これまでにアルカンやカプースチン、ゴドフスキー、ブゾーニなどの超絶レパートリーを次々と制覇、それだけにアムランには「超絶技巧」というイメージが定着しているが、このハイドンがそのイメージを大きく変えることは間違いない。真正面からハイドンの音楽と向きあったアムランが導き出した結論がここにある。話題必至の大注目盤にご注目を。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・
 シリーズ Vol.50〜チャイコフスキー

 ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23/
 協奏的幻想曲 ト長調 Op.56/
 かつてのように私はひとりに Op.73-6(ハフ編)/
 ただ憧れを知る者だけが Op.6-6(ハフ編)/
 ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Op.44/
 ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.75/
 ピアノ協奏曲第2番 ト長調Op.44
  〜第2楽章(ジロティ編)/
 ピアノ協奏曲第2番 ト長調Op.44
  〜第2楽章(ハフ編)
スティーヴン・ハフ(P)
オスモ・ヴァンスカ指揮
ミネソタo.
 解説:マリナ・フロロワ=ウォーカー&スティーヴン・ハフ
 1991年の第1巻にはじまり、19年間ものロングセラー・シリーズとなっている「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」(RPCシリーズ)が遂に50巻へ到達、区切りとなる当盤は意外にも王道中の王道、チャイコフスキーとなった。
 満を持して登場する巻だけに、協奏曲3作品と協奏的幻想曲はもちろんのこと、第2番第2楽章のアレクサンドル・ジロティ編曲版(約7分)、そして同楽章のスティーヴン・ハフによる編曲版(約14分)を網羅、さらにハフによる歌曲編曲2曲までもが含まれている。
 スティーヴン・ハフは、先に同シリーズでもメンデルスゾーン(CDA-66969)、シャルヴェンカ&ザウアー(CDA-66790)、そしてサン=サーンスの全集(CDA-67331/2)を担当、特にサン=サーンスは英グラモフォン誌の「グラモフォン・ゴールド・ディスク賞(過去30年間で最高の1枚)」に輝き、他に近年では、スコアの原点へ立ち帰ったラフマニノフの「ピアノ協奏曲全集」(CDA-67501/2)も大好評を得た。
サン=サーンス(1831-1921):オルガン作品集
 前奏曲とフーガ第3番 変ホ長調Op.99 No.3/
 幻想曲第2番 変ニ長調Op.101/
 前奏曲とフーガ第1番 ロ長調Op.99 No.1/
 糸杉と月桂樹Op.156/幻想曲第3番 ハ長調Op.157/
 宗教的行進曲 ヘ長調Op.107/
 前奏曲とフーガ第2番 ホ長調Op.99 No.2/
 祝婚曲 ヘ長調Op.9/幻想曲 変ホ長調
アンドルー=ジョン・
 スミス(Org)
 録音:2004年9月21日&22日、ラ・マドレーヌ(マドレーヌ寺院)、パリ。
 サン=サーンスは交響曲第3番「オルガン付き」の絶大な知名度に比べ、純粋なオルガン作品についてはあまり知られていないが、選ばれた者しかその地位に就けなかったマドレーヌ寺院のオルガニストを務めるほどの実力を持っていた。この録音はそのマドレーヌ寺院のオルガンを使用した物。
 ハイペリオン・デビューとなるアンドルー=ジョン・スミスは、シャルトル・グランプリやセントオールバンズ国際オルガン・フェスティヴァルでの入賞実績を持つ王立音楽院のオルガニスト。
A.スカルラッティ:オラトリオ「ダビデの戦いと勝利」
 ロベルタ・インヴェルニッツィ、ロビン・ヨハンセン(S) マルティン・オロ(CT)
 フレードリク・アクセルベルグ(T) アントニオ・アベーテ(B)
 アレッサドロ・デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリス
 録音:2008年3月、 Oratorio Santa Croce, モンドヴィ、イタリア。
 ストラデッラ「洗礼者聖ヨハネ」(CDA-67617)、ヘンデル「時の悟りと勝利」(CDA-67681/2)というオラトリオ2曲に続くマルキ&アカデミア・モンティス・レガリスのハイペリオン移籍第3弾。
 ドメニコの父でありナポリ楽派の始祖でもあるイタリアの巨匠アレッサンドロ・スカルラッティの現存する唯一のラテン語オラトリオは、四旬節の期間中、世俗作品の上演が禁止されていた17世紀-18世紀に旧約聖書のダビデとゴリアテの戦いを題材として作曲された。5人のソリストと二重合唱、弦楽と通奏低音という編成で描かれ、ラテン語の歌詞と音楽が見事なまでに融合した傑作。ロベルタ・インヴェルニッツィやアントニオ・アベーテなどソリスト陣の充実も見逃せない。
CDA-67715
廃盤
デュファイとサヴォイ宮殿 アンドルー・カークマン指揮
バンショワ・コンソート
ウェストミンスター寺院のクリスマス・キャロル
 伝承曲(ピアソール編):甘き喜びに
 プーランク:クリスマスの4つのモテット
 レイトン:クリスマス・キャロル
 ウォルトン:今の時期にはいつも
 ラヴィーノ:イエスの降誕
 ラッター:おやすみなさい、イエスよ
 チルコット:羊飼いのキャロル
 ドーヴ:3人の王/
 伝承曲(クロウバリー編):7つの喜び
 グルーバー(ボーワーズ=ブロードベント編):
  きよしこの夜
 伝承曲(オドンネル編):3隻の船
 ヘッド:ベツレヘムへの小径
 マサイアス:アヴェ・レクス
ロバート・クウィニー(Org)
ジェイムズ・オドンネル指揮
ウェストミンスター寺院聖歌隊
 カトリックの聖堂である「ウェストミンスター大聖堂」の聖歌隊による素晴らしい演奏を発表してきたハイペリオン。現在ハイペリオンが継続的にリリースを行っているイギリス国教会の「ウェストミンスター寺院」聖歌隊による7枚目と8枚目の録音が同時リリース。ウェストミンスター寺院聖歌隊のクリスマス・アルバムには、「甘き喜びに」や「きよしこの夜」といった長く親しまれる定番Op.から、大御所ラッター、チルコットやレイトン、ドーヴといったイギリスの人気作曲家たちによるクリスマス・キャロルを収録。楽しく、ユニーク、そして厳かなクリスマス・アルバムとなっている。
CDA-67717
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(2CD)
1CD価格
クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
 ソナタ
 [変ロ長調Op.9-1/ハ長調Op.9-2/変ホ長調Op.9-3/
  イ長調Op.10-1/ニ長調Op.10-2/変ロ長調Op.10-3/
  変ホ長調Op.11-1]/
 トッカータ 変ロ長調Op.11-2/
 ソナタ
 [変ロ長調Op.12-1/変ホ長調Op.12-2/
  へ長調Op.12-3/変ホ長調Op.12-4]
ハワード・シェリー(P)
 前作第1集(CDA-67632)が自身の通算100枚目のアルバムとなったハワード・シェリーのピアノによる「クレメンティのピアノ・ソナタ全集」第2巻はOp.9からOp.12までを収録。シェリーの新しいプロジェクトである「クレメンティのピアノ・ソナタ全集」は3年間の月日をかけて全6巻での完結が予定されており、年代順に沿って収録&リリースが進められている。幾分か明るく軽やかな作品が主となっていた第1集と比べ、第2集はシリアスで重みを持った作品が1つの特徴。中でも「Op.12」のソナタは、傑作と言われる「Op.13」へと続く優れた手法が発揮された隠れた傑作。ピアニスト、指揮者としているます勢いを増しているハワード・シェリーが推し進めるクレメンティの今後が非常に楽しみ。
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 Vol.1
 [第24番 ニ長調Op.73-1,Hob.XV-24/
  第25番 ト長調Op.73-2,Hob.XV-25「ハンガリー風」/
  第26番 嬰ヘ短調Op.73-3,Hob.XV-26/
  第27番 ハ長調Op.75-1,Hob.XV-27]
フレスタン・トリオ
[スーザン・トムズ(P)
 アントニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)]
 ロンドンのギルドホール音楽院の卒業生によって結成され、2000年のロイヤル・フィルハーモニック協会室内楽部門賞に輝くなど、ハイペリオンの歴史を語る上で欠かすことのできない世界有数のピアノ三重奏団、フロレスタン・トリオの新シリーズは、没後200周年記念となるハイドンのピアノ三重奏曲集。第1集には、イギリス滞在時代に書かれた傑作「ピアノ三重奏曲第25番「ハンガリー風(ジプシー・ロンド)」」が収録されており、アニヴァーサリーの"ハイドン"とハイペリオンの本拠地"ロンドン"を収録曲でリンクさせている。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.48
 ジュリアス・ベネディクト(1804-1885):
  ピアノ協奏曲 ハ短調Op.45/
  ピアノ協奏曲 変ホ長調Op.89
 ウォルター・マクファーレン(1826-1905):
  演奏会用小品 ホ短調
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 全曲世界初録音。ドイツ生まれの"サー"・ジュリアス・ベネディクトと英国楽壇の主流派マクファーレン、英国ロマン派のピアノ協奏曲集。
 ドイツのシュトゥットガルトに生まれ、15歳という若さでフンメルの門下生となり、ドレスデンではウェーバーにも師事、ロマン派の巨匠たちから直接教えを受け、ウィーン、ナポリ、パリを経て1835年に終生の地となるロンドンに到着、その後イギリスへ帰化し、1871年にはナイトに叙せられた。彼による2つのピアノ協奏曲は、欧州各地で吸収した作風を織り交ぜながらも、最初の師であるフンメルからの影響を色濃く感じさせる輝かしく叙情的な作品。
 ウォルター・マクファーレンは、王立音楽院のピアノ科教授としてマテイ、マクファーソン、H.ウッドを育成。教育者としてだけでなくピアニストとしても高い名声を得ていたが、兄に英国王立音楽院のプリンシパルやケンブリッジ大学音楽学部の教授などの要職を歴任したジョージ・マクファーレンがおり、歴史の表舞台に出る機会に恵まれてこなかった。当盤に収録された「演奏会用小品」は、メンデルスゾーンやスタンデイル・ベネットを思わせる重要な遺産。
 第48集は、既にシリーズの看板アーティストとして定着したハワード・シェリー&タスマニア響のゴールデン・コンビによる演奏。
ヒンデミット:ヴィオラのための作品全集 Vol.1
 ヴィオラ・ソナタ(1939)/
 ヴィオラ・ソナタ ヘ長調Op.11-4/
 ヴィオラ・ソナタOp.25-4/瞑想曲
ローレンス・パワー(P)
サイモン・
 クロフォード=フィリップス(P)
 録音:2008年4月、ワイアストーン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス、UK。
 ウォルトンのヴィオラ協奏曲(CDA-67587)やボウエンのヴィオラ作品全集(CDA-67651/2)などでの圧巻の演奏により、一気に名を知られるようになったローレンス・パワーの新シリーズ。
 ヒンデミットは20世紀ドイツを代表する作曲家でありながら、モダーンな作風がナチスの標的となり退廃音楽の烙印を押され、「画家マティス」など一部の作品を除き過小評価されてきた、多くの楽器のために「ソナタ」書いたが、自身がヴィオラ奏者でもあったため、ヴィオラ・ソナタの完成度は突出している。
CDA-67722
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[2CD-R]
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ハイドン:弦楽四重奏曲集Op.17
 [第28番 ハ短調Op.17-4/第27番 変ホ長調Op.17-3/
  第26番 ヘ長調Op.17-2/第25番 ホ長調Op.17-1/
  第29番 ト長調Op.17-5/第30番 ニ長調Op.17-6]
ロンドン・ハイドンSQ
 ガット弦とバロック弓を使用、18世紀オーケストラの名奏者ホープリッチとのモーツァルト&ブラームス(GCD-920607)、ハイペリオンからのリリース第1弾「弦楽四重奏曲集Op.9」(CDA-67611)での新鮮な演奏が好評価を受けたイギリスの若手奏者たちによるアンサンブル。Op.17はエステルハージ家の楽長時代(1771年)に作曲された6曲で、作曲当時のスタイルによる演奏を追求、ダイナミクスやアーティキュレーションの指示が異なる1774年頃出版のロンドン・エディションを使用している。
CDA-67723
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(2CD)
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
 ヴァイオリンとピアノのための作品全集

 ペルゴレージによる組曲/パストラール/
 「夜鳴きうぐいすの歌」と「中国の行進曲」/
 協奏的二重奏曲/子守歌/序奏と王女たちのロンド/
 スケルツォ/ロシアの歌/ディヴェルティメント/
 ロシアの踊り/タンゴ/バラード/スケルツィーノ/
ルジェ・ド・リール(1750-1836)/
 ストラヴィンスキー編曲:ラ・マルセイエーズ
アントニー・マーウッド(Vn)
トーマス・アデス(P)
 録音:2008年12月。ストラヴィンスキーが盟友ドゥシュキンと産み出したヴァイオリンとピアノのための作品は、バレエ音楽、歌曲やオペラからのアレンジ物がほとんどで、オリジナル作品は「協奏的二重奏曲」など極僅か。フロレスタン・トリオのヴァイオリン奏者アントニー・マーウッドとラトルからの信頼も厚い英国の俊英トーマス・アデスという才気あふれるタッグがこれらの作品に挑む。
パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):十字架の道 [Via Crucis] (2000)
 スティーヴン・レイトン指揮ブリテン・シンフォニア、ポリフォニー
 録音:2008年3月29日-30日、ウェスと・ロード・コンサート・ホール、ケンブリッジ。既にケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.を指揮した合唱作品集(CDA-67639)を上梓しているレイトンのウカシェフスキ作品集第2作。
 主に宗教的合唱分野で活躍するポーランドの作曲家ウカシェフスキは、1996年からワルシャワのショパン音楽アカデミーで作曲を指導している。スティーヴン・レイトンは逸早く美しく精神的なウカシェフスキの作品に取り組み、2007年には「ヌンク・ディミティス」を提供されるなど作曲者から厚い信頼を寄せられている。
ロマンティック・レジデュース〜
 テノールとハープのための歌曲集

 アレック・ロス(1948-):カリフォルニアより/
  ロマンティック・レジデュース(ロマン派の残存)
 ブリテン:民謡編曲集より
 ハワード・スケンプトン(1947-):
  ジェニーのための3つ歌
 フォーレ:コンクール用小品
 ラヴェル:5つのギリシャ民謡
 アンドレ・カプレ(1878-1925):2つのソネット
 サン=サーンス:見えざる笛
 マルセル・トゥルニエ(1879-1951):庭師の手紙
ジェイムズ・ギルクリスト(T)
アリソン・ニコルス(Hp)
ジェイミー・マーティン(Fl)
 同じイギリスの Linn レーベルからフィンジ(CKD-253)、ヴォーン・ウィリアムズ(CKD-296)の作品集をリリースしてきたイギリスのテノール歌手、ジェイムズ・ギルクリストのハイペリオン第1弾となるハープを伴うイギリス、フランス、そしてアメリカの歌曲。アルバム・タイトルにもなっている「ロマンティック・レジデュース」は、現代インドの詩人ヴィクラム・セトの詩を題材としたイギリス生まれの作曲家アレック・ロスの歌曲集。キングズ・コンソート、バッハ・コレギウム・ジャパン、イギリスの名門オーケストラとの共演で名を上げたギルクリストの歌がハープの調べに乗って美しく、抒情的に響く。
フランク・ブリッジ(1879-1941):室内楽作品集
 ピアノ五重奏曲 H.49a/
 3つの牧歌 H.67/弦楽四重奏曲第4番 H.188
ピアーズ・レーン(P)
ゴールドナーSQ
 録音:2008年7月。
 当時の流行とは違う道を歩み、「ブリテンの師」という一面のみが強調されがちなブリッジの、エレガントな初期の「牧歌」、野心的な「ピアノ五重奏曲」、晩年の急進的な「弦楽四重奏曲第4番」という、フランス音楽からの影響も感じさせる3作品。オーストラリアの俊英弦楽四重奏団と、当代随一の知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンの演奏で。
ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):「真実の物語」からの歌曲集
 恋人よ、悼んで/恋人よ、あなたが気付かなければ/星を数えられたなら/意気消沈して/長く私は続けた「希望のレ」/
 17、5、13、14、15/忘れられたので/テセウスが/見たくもない/そのために涙にむせぶとも

  オルランド・コンソート[マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、
              アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2012年7月2日-5日、パリッシュ教会、ラフトン、エセックス、イギリス。1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソートのハイペリオン・デビュー・タイトル。彼等のマショーは2007年発売の「シャンソン集」 (ARCHIV, 477 673-1) 以来。「真実の物語」は、マショーの詩と音楽に関心を抱いた19歳の女性ペロンヌ・ダルマンティエーヌへの愛を描いた詩集。マショーの作品集にはこの詩集からの数曲が収められていることも多いが、「真実の物語」のみで1枚と言うCDは、もしかすると初かもしれない(曲集としての収録を謳ったものでも、1996年に6曲がノートルダム・ミサと組んで NAXOS から発売された程度か)。
ラヴェル:歌曲集
 歌曲集「博物誌」/ロンサールここに眠る/
 ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ/
 暗く果てしない眠り/激しい風が海のかなたから/
 草の上で/民謡集/おもちゃのクリスマス/
 クレマン・マロの2つの碑銘/5つのギリシャ民謡/
 2つのヘブライの歌
ジェラルド・フィンリー(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2008年7月、オール・セインツ、ロンドン。
 2008年グラモフォン賞声楽部門賞にバーバーの歌曲集(CDA-67528)が輝き(アイヴズの歌曲集(CDA-67644)も同時ノミネート)、目下絶好調の世界的バリトン歌手フィンリーが、ドレイクとの名コンビで贈るラヴェル。師であるフォーレにもカルチャーショックを与え、論争を巻き起こした傑作「博物誌」や、伝承曲を題材とした「民謡集」、「5つのギリシャ民謡」と選曲も魅力的。ハイペリオンの歌曲集への世界的評価は絶大なだけに、このラヴェル歌曲集への期待も高まる。
CDA-67729
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[2CD-R]
1枚価格
クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集 Vol.3
 [変ロ長調Op.13-4/ヘ長調Op.13-5/ヘ短調Op.13-6/
  ハ長調Op.20/ヘ長調WoO.3/変ホ長調Op.23-1/
  へ長調p.23-2/変ホ長調Op.23-3/
  へ長調Op.24-1/変ロ長調Op.24-2]
ハワード・シェリー(P)
 絶好調ハワード・シェリー!クレメンティのソナタ全集第3弾!
 世界的評価を得ているラフマニノフのピアノ独奏作品全集(CDS-44041/8)やRPCシリーズでの弾き振りなど、ピアニスト、指揮者として大車輪の如き活躍を展開するイギリスの名匠ハワード・シェリー。"ソナチネ"の作曲家として定着してしまったため、過小評価を受け続けてきたムツィオ・クレメンティの『ピアノ・ソナタ』全曲をたどるハワード・シェリーの新たなプロジェクトも折り返し地点となる第3集に到達。この第3集には、1781年12月24日皇帝ヨーゼフII世の御前で行われた不運であまりにも有名なモーツァルトとの競演、リヨンでの騒動の直後からロンドン帰還後にかけて作曲された「ピアノ・ソナタ」を収録。ロンドンに戻ったクレメンティは、ピアニスト、作曲家、教育者、楽器製造会社の経営者として名声を確立しており、充実した音楽活動を反映するかのような優れた作品が数多く生み出された時期でもある。全6集での完結が予定されているクレメンティの「ピアノ・ソナタ」全集。"ソナチネ"の作曲者というイメージをハワード・シェリーのピアノが覆す。
チェコのピアノ三重奏曲集
 スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト長調 Op.15
 マルティヌー:ピアノ三重奏曲第1番「5つの小品」
 ペトル・エベン(1929-2007):ピアノ三重奏曲
フロレスタン・トリオ
 2000年に栄誉あるロイヤル・フィルハーモニック協会室内楽部門賞に輝き、結成以来イギリスを代表するピアノ・トリオとして絶大な支持を得てきたフロレスタン・トリオはベートーヴェンやハイドン、シューベルトなどの王道録音して来たが、ドヴォルザーク(CDA-66895&67572)以来となるチェコ物 に挑戦。
スティーヴン・オズボーン〜ラヴェル:ピアノ独奏作品全集
 夜のガスパール/ソナチネ/鏡/ラ・ヴァルス/クープランの墓/メヌエット/古風なメヌエット/
 グロテスクなセレナード/水の戯れ/前奏曲/ハイドンの名によるメヌエット/
 ボロディン風に/シャブリエ風に/亡き王女のためのパヴァーヌ/高貴で感傷的なワルツ
  スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2010年7月12日-14日、9月12日-14日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)。
 『このレコーディングは、愛のなせる業であった。私は10代の頃からずっとラヴェルの音楽に取り憑かれ、無垢、陰鬱、情熱、遊び心、そしてある種の脅威を思わせるような感じが混然と溶け合った音楽に夢中になってきた。彼は、私が徹底的に探求した最初の作曲家であり、知らない曲があったら聴いてみたいと、私は熱望したのだった。そして彼のピアノ作品は、私の演奏家としてのキャリアの中で、常に私のそばにあったのである。この関係は、私が彼の作品と格闘してきた結果生まれたものである。』(スティーヴン・オズボーン/ブックレットより/日本語訳:SORE)。
 既にHYPERIONレーベルは、鍵盤の女神ヒューイットによるラヴェルのピアノ作品全集(CDA-67341/2)を2002年にリリースしているが、『我々としては、彼に " ノー " という理由は、なにひとつありませんでした。』と、同レーベルとしては稀少な重複レパートリーを発売。これこそ、すでにイギリスを中心とした海外でアムラン、ヒューイットらを凌ぐとも言われるオズボーンの人気と評価を裏づけるものだろう。
ヤコブス・ファート(1529頃-1567):
 Missa Ego flos campi

 Missa Ego flos campi (*)/ Ecce apparebit Dominus (#)/
 Magnificat octavi toni (#)/ Miserere mei, Deus (#)
 Filiae Jerusalem (#)/ Spiritus Domini (#)/
 Musica Dei donum (#)/サルヴェ・レジナ(#)

ヤコブ・クレメンス・ノン・パパ(1510頃-1555頃):
 Ego flos campi (#)
ベルント・オリヴェル・
 フレーリヒ(T;*/#)
サイモン・ウィテリー(B;*)
チンクェチェント
 録音:2008年5月25日-28日。
オルガン・ファイアーワークス Vol.13
 ウェイツ:
  グラン・クール「ベネディカムス・ドミノ」
 ブルジョア:前奏曲とフーガ
 ルフト:変奏曲と終曲
 オルソン:前奏曲とアレグロ
 ウィリアム・ロイド・ウェッバー:献身行進曲
 ルメア:トッカータとフーガ ニ短調Op.98
 グレインジャー:ストランド街のヘンデル
 ヴォーン・ウィリアムズ:前奏曲とフーガ ハ短調
 デュリュフレ:コラール・ヴァリエ
 マサイアス:退出賛美歌
クリストファー・
 ヘリック(Org)
 録音:2008年6月。1984年1月収録の第1集から綿々と続く同シリーズの最新刊。
レオー・ヴェイネル(1885-1960):
 ヴァイオリン・ソナタ集

 ヴァイオリン・ソナタ
  [第1番 ニ長調Op.9/第2番 嬰ヘ短調Op.11]/
 ペレグの徴兵の踊り p.40/結婚の踊りOp.21b/
 3つのハンガリー民族舞曲(ネイ編)/
 12のやさしい小品(フェレプ編)
ハガイ・シャハム(Vn)
アーノン・エレツ(P)
 ヴェイネルは、当時のハンガリーを代表するバルトーク、コダーイやドホナーニらと同じく、ハンス・ケスラーに作曲を師事。母国ハンガリーの民族音楽を重要視すると共に、ベートーヴェン、ブラームスやメンデルスゾーンなどからの影響も受けて独自の路線を貫き、当時のメディアからはハンガリー最大のシンフォニスト候補と絶賛されながらも、敢えて室内楽に活躍の場を求めた。イスラエルの名手ハガイ・シャハムの演奏で。
アンジェラ・ヒューイット・
 プレイズ・ヘンデル&ハイドン

 ヘンデル:シャコンヌ ト長調HWV.435/
  組曲第2番 ヘ長調HWV.427/
  組曲第8番 ヘ短調HWV.433
 ハイドン:変奏曲 Hob.XVII-6/
  ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調Hob.XVI-52
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2008年9月17日-18日、2009年3月17日-18日、ベルリン・イエス・キリスト教会。使用ピアノ:ファツィオーリ。解説:アンジェラ・ヒューイット
 17世紀と18世紀を代表する大作曲家、ヘンデルとハイドンのアニヴァーサリー・イヤーを鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットがファツィオーリのピアノで華麗に、そして盛大に祝う! 代名詞となったバッハだけでなく、ラモーやクープランをモダーン・ピアノで演奏、録音するという画期的かつ意欲的なチャレンジを成功させてきているだけに、バッハと同世代のヘンデル&古典派のハイドンの作品集が大きな話題を呼ぶことは間違いない。彼女の奏法、ヘンデル&ハイドンの音楽と銘器ファツィオーリとの相性など、楽しみの尽きないアニヴァーサリー・アルバムの登場!
ヘンデル:シャンドス・アンセム集
 シャンドス・アンセム第9番「おお、こぞりて主をほめ讃えよ」HWV.254/
 シャンドス・アンセム第11番「神よ立ちて」HWV.256a/
 シャンドス・アンセム第7番「とこしえにあなたのいつくしみの歌を歌い」HWV.252
  エマ・カークビー(S) イエスティン・デイヴィス(CT)
  ジェイムズ・ギルクリスト(T) ニール・デイヴィス(B)
  スティーヴン・レイトン指揮アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック、
  ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2008年6月-7月。ヘンデル・イヤー記念リリース!ハイペリオンの「シャンドス・アンセム」!
 ソリストには大ソプラノ歌手エマ・カークビー、Jとの共演でもお馴染みのジェイムズ・ギリクリストなどが集結。
 牧歌劇「エイシスとガラテア」などが作曲されたいわゆる「キャノンズ時代」のヘンデルにより、カーナーヴォン伯爵(シャンドス公爵)の私的礼拝のための作曲された格調高いアンセム集。没後250年という節目の年を祝うに相応しい演奏家たちによる素晴らしい録音の登場。
CDA-67738
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(2CD)
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クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4
 6つのピアノ・ソナタOp.25
 [ハ長調/ト長調/変ロ長調/イ長調/嬰ヘ短調/ニ長調]/
 ピアノ・ソナタ ヘ長調Op.26
 3つのピアノ・ソナタOp.33[イ長調/ヘ長調/ハ長調]/
 ピアノ・ソナタ 変ホ長調Op.41
ハワード・シェリー(P)
 録音:2009年2月、聖シラス教会、ケンティッシュ・タウン。
 イギリスを代表するピアニストとしてだけでなく、近年ではRPCシリーズでの弾き振りなど指揮者としても大活躍中の名匠ハワード・シェリーによる当シリーズも後半に突入。当巻にはロンドン時代に作曲されたOp.25、Op.26、Op.33と、ヨーロッパ旅行中ウィーンで作曲されたOp.41をカップリング。
メンデルスゾーン:歌曲&デュエット集 Vol.4
 春の憩い Op.9-8/捨て去られし者/
 Seltsam, Mutter, geht es mir/滝/
 グロッソ/4つの歌曲/
 やわらかな月明かりの夜の湖岸で/
 Durch Fichten am Hugel/僕は君を想う/
 Tanzt dem schonen Mai entgegen/ファウヌスの悲歌/
 緑の中で Op.8-11/旅の歌/別れ/気をつけなさい/
 夜鳴きうぐいす/挨拶/なぜバラは色あせているの?/
 Rausche leise, grunes Dach/追憶/
 5月の歌 Op.8-7/別の5月の歌(魔女の歌)Op.8-8
キャスリーン・ブロデリック(S)
ハンナ・モリソン(S)
アンナ・グレヴェリウス(Ms)
フィンヌール・ビャルナソン(T)
シュテファン・ローゲス(Br)
ユージン・アスティ(P)
 1820年代から1830年代前半にかけて作曲され、未出版となっていた珍しい歌曲を数多く収録。2007年キャスリーン・フェリアー賞の受賞者ブロデリック、イヴリン・タブの愛弟子モリソン、スウェーデンの名花グレヴェリウス、アイスランド期待のビャルナソン、ドイツ歌曲の申し子ローゲスによる歌唱。また、シリーズの大黒柱ユージン・アスティは当盤の歌曲を含む楽譜を校訂し、ベーレンライターから新たに出版した。
ウィリアム・マサイアス(1934-1992):宗教合唱作品集
 おお神よ、人々に汝を讃えさせよ Op.87/
 マニフィカトとヌンク・ディミティス Op.53/
 御子が生まれた Op.55/荒野の果てに/入場(オルガン独奏)/
 ミサ・ブレヴィス Op.64/アヴェ・ヴェルム・コルプス/
 カリヨン(オルガン独奏)/オール・ウィスダム Op.88-3/
 頭を上げよ Op.44-2/おお光より生まれし光/
 祝祭テ・デウム Op.28/主にありて喜べ Op.90-2
マシュー・オウエンズ指揮
ウェールズ大聖堂聖歌隊
ジョナサン・ヴォーン(Org)
 録音:2008年6月。
 ウェールズを代表する作曲家の1人マサイアスの宗教合唱作品集。ケルトの伝統文化や神秘主義、深い精神性が反映された彼の作品は、ドラマティックで親しみやすい。
CDA-67741/4
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(4CD)
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ヒューイット、何と平均律を再録音!〜
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第1巻&第2巻
   [48の前奏曲とフーガ BWV.846-893]
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2008年9月、ベルリン・イエス・キリスト教会、ドイツ。使用楽器:ファツィオーリ。
 既に1998年から1999年にかけて全曲[CDA-67301/2(第1巻)、CDA-67303/4(第2巻)、CDS-44291/4(全集)]を録音しているヒューイットだが、2007年8月から2008年10月まで世界6大陸の21ヶ国58都市で開催された「バッハ・ワールド・ツアー」のため同曲を1から見つめ直した上、世界各国での公演を重ねていく中手にした自由と発見、そしてイタリアの銘器ファツィオーリの存在もあって再録音を決意。11年の歳月をかけたバッハによる主要鍵盤作品のレコーディング・プロジェクトが「現代のレコード界における栄光のひとつ」と評され、さらなる高みへと昇り続ける現代最高のバッハ弾きが満を持して贈る新録音、絶対に聴き逃せない。
ベートーヴェン
 弦楽五重奏曲 ハ短調Op.104/
 二重奏曲 変ホ長調
  〜2つのオブリガート眼鏡を持つWoO.32/
 ピアノ四重奏曲 変ホ長調Op.16
ナッシュ・アンサンブル
[マリアンネ・トールセン、
 マリン・ブロマン(Vn)
 ローレンス・パワー、
 フィリップ・デュークス(Va)
 ポール・ワトキンズ(Vc)
 イアン・ブラウン(P)]
 録音:2008年6月、セント・ポール教会、ロンドン。
 どんな時代のどんな編成の作品にも対応できる脅威のレパートリーと柔軟なスタイルを持ち、これまでに240曲を超える新作初演も行なったイギリスの超絶室内楽団ナッシュ・アンサンブル。楽聖の名作を取り上げてきたと思いきや、他人が編曲した「ピアノ三重奏曲Op.1-3」にベートーヴェン自身がさらに手を加えて完成、出版したという「弦楽五重奏曲 ハ短調Op.104」、モーツァルトの作品から影響を受けて作曲した「五重奏曲」を自ら四重奏に書き換えた「ピアノ四重奏曲 変ホ長調Op.16」というユニークな曲目はさすが。
R.シュトラウス:歌曲全集 Vol.5
 乙女の花 Op.22/春のにぎわい Op.26 No.1/明日は!Op.27 No.4/言われたら、何でも言う通り Op.36 No.3/
 わが子に Op.37 No.3/私のまなざし Op.37 No.4/春よ Op.37 No.5/若い魔女の歌 Op.39 No.2/
 母親の自慢話 Op.43 No.2/宿屋 Op.47 No.4/私は空中をただよう Op.48 No.2/響け!Op.48 No.3/
 クレメンス・ブレンターノの詩による6つの歌曲 Op.68

  キーラ・ダフィー(S) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2010年11月24日-25日、27日、オール・セインツ教会(ロンドン)。ブルワー(Vol.1)、シュヴァネヴィルムス(Vol.2)、A.ケネディ(Vol.3)、マルトマン(Vol.4)の歌唱に続くシリーズ第5集は、METをはじめとする歌劇場等で大活躍中のアメリカ人ソプラノ、キーラ・ダフィーが登場。
CDA-67747
廃盤
バルティック・エクスチェンジ〜
 バルト三国の合唱作品集
スティーヴン・レイトン指揮
ケンブリッジ・
 トリニティ・カレッジcho.
ビクトリア:ミサ曲「いざ喜ばん」/
 われは鳩のごとき美しものを見たり
フレスコバルディ:前奏のトッカータ/
 書簡の朗読の後のカンツォーナ/
 クレドの後のリチェルカーレ/
 リチェルカーレ〜聖なるマリア
マシュー・マーティン指揮
ウェストミンスター大聖堂
 レイ・クラークス
トーマス・ウィルソン(Org)
 長年にわたってハイペリオンの合唱を支え続けてきたウェストミンスター大聖堂聖歌隊の新録音は、教区書記たちの男声合唱によるビクトリアのミサ曲。録音場所となったウェストミンスター大聖堂に響く男声のハーモニーが、名盤の誉れ高いビクトリアの「レクイエム」(CDA-66250)や 「テネブレ」(CDA-66304)などとはまた違う荘厳な響きと崇高な祈りを生み出している。ビクトリアのミサ曲の楽章間にフレスコバルディのオルガン作品を組み合わせるなど、演奏効果を劇的に高めるプログラミングも秀逸。
アドリアン・ヴィラールト(c.1490-1562):
 ミサ曲「心を尽くして」/あなたに賛美があるように/すべてのものの創り主なる神/
 おお光りよ、 私たちの救いの証しよ/善き甘き御言葉/酔ったのではない
ジョスカン・デ・プレ:心を尽くして
デ・ローレ:Concordes adhibete animos
  チンクェチェント
 フランドルのポリフォニー様式をイタリアへと持ち込み、ヴェネツィア楽派の始祖となったヴィラールトの作品を中心にしたプログラム。歌うのは男声ヴォーカル・アンサンブル、チンクェチェント。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.49〜
 ヴィルヘルム・
  ステーンハンマル(1871-1927):ピアノ協奏曲集

  [第1番 変ロ短調Op.1(原典版)/
   第2番 ニ短調Op.23]
セタ・タニエル(P)
アンドルー・マンゼ指揮
ヘルシンボリso.
 録音:2008年11月24日-28日、ヘルシンボリ・コンサート・ホール(スウェーデン)。
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズの第49集は、Vol.42(アルネス&シンディング)以来となるシリーズ2巻目の北欧作品。
 22歳のステーンハンマルが初めて完成させた大規模作品ながらも、第2次世界大戦の戦渦に巻き込まれオリジナル・スコアが消失、1983年にアメリカ議会図書館で手稿譜のコピーが発見され、ようやく完全な姿を取り戻した第1番はブラームスなどドイツ後期ロマン派からの影響を色濃く感じさせる。1904年から1907年にかけて作曲、翌1908年に初演、ヴィルトゥオージックで即興的なピアノ・パートとオーケストラの対話、適度な緊張感と見事な構成力を感じさせる第2番は円熟期を迎えたステーンハンマルの代表作。
 ピアニストはルイス・ケントナーの門弟で、シャルヴェンカやモシュコフスキのスペシャリストとしても高名なイスタンブール生まれの女流セタ・タニエル、しかも共演として、バロック・ヴァイオリンの名手アンドルー・マンゼが2006年から首席指揮者を務めるヘルシンボリ響を引き連れてハイペリオンに初登場。ピアノ王国ハイペリオンが敷いた強力布陣で、濃厚かつ感動的なスウェーデン・ロマン派のピアノ協奏曲を思う存分ご堪能頂きたい。
ヨーク・ボウエン(1884-1961):ピアノ・ソナタ集
 [第1番 ロ短調Op.6(*)/第2番 嬰ハ短調Op.9(*)/
  第3番 ニ短調Op.12(*)/
  短いソナタ 嬰ハ短調Op.35 No.1/
  第5番 ヘ短調Op.72/第6番 変ロ短調Op.160]
ダニー・ドライヴァー(P)
 録音:2008年8月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。(*)は世界初録音。「イギリスのラフマニノフ」ボウエンの、手稿譜を用いたピアノ・ソナタ集が登場。
 ボウエンのピアノ作品は、既にCHANDOSがソナタ以外の作品も含むヨープ・セリスによるアルバムを3集まで(CHAN-10277、10410、10506)、またHYPERIONからは、スティーヴン・ハフによる作品集(CDA-66838/ソナタ第5番を含む)が発売されているが、当盤は最初の3曲が初録音。また第4番が抜けているが、この作品には "Op 35 No 3" という作品番号が与えられ「出版された」という文章まであるのに、今日まで発見されていないのだという。そのため、当盤では同じ作品番号Op.35からの小ソナタが加えられている。
 英国の新鋭ダニー・ドライヴァーは、同じくボウエンによるピアノ協奏曲集(CDA-67659/RPCシリーズ Vol.46)で衝撃的なデビューを飾った、自他共に認めるボウエンのスペシャリスト。
CDA-67753
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(2CD)
1CD価格
メンデルスゾーン:歌曲&デュエット集 Vol.5(完結編)
 私の父親の誕生日を祝う歌/貧しいジャネット/最初の喪失 Op.99-1/少女の歎き/
 穏やかな夕方の風の中で/さすらいの歌 Op.57-6/森の城/誰も知らない Op.99-6/
 シャルロットはウェルテルに/6つのスコットランド民謡の編曲/アヴェ・マリア/
 憩いなさい、兵士よ/民謡/愛の歌 Op.47-1/Es rauscht der Wald, es springt der Quell/
 問い Op.9-1/告白 Op.9-2/進め、休みなく/クリスマスの歌/Von allen deinen zarten Gaben/
 子守歌/Vier trube Monden sind entflohn/Lieben und Schweigen/ズライカ/
 So schlaf in Ruh/領主の死の歌/期待/Und uber dich wohl streut der Wind/
 Weinend seh' ich in die Nacht/Ch'io t'abbandono in periglio/民謡 Op.47-4
  キャスリーン・ブロデリック、ハナー・モリソン(S) アンナ・グレヴェリウス(Ms)
  フィンヌル・ビャルナソン(T) シュテファン・ローゲス(Br)
  ジェイムズ・ルーサーフォード(Br) ユージン・アスティ(P)
 録音:2008年11月8日-12日、ワイアストン・コンサート・ホール。Vol.1-Vol.4(巻順): CDA-66906, CDA-67137, CDA-67388, CDA-67739 。
 ギルドホール音楽院教授を務めるユージン・アスティが10年以上をかけて来た「歌曲&デュエット集」の完結編。10歳のメンデルスゾーンが父親に贈ったバースデー・ソングや、6つのスコットランド民謡からの編曲など、珍しい作品が多く含まれる。キャスリーン・フェリアー賞に輝いたブロデリック、イヴリン・タブの愛弟子モリソン、アイスランドのテノール、ビャルナソンなどの歌唱。
イギリスの舞台のジグ
 作曲者不詳(b.1633):黒い男
 作曲者不詳(b.1656):ロビンとジョアンの陽気な求婚
 ケンプ(1595):シンギング・シンプキン
 作曲者不詳(c.1665):ビリングスゲートの血戦
 ジョーダン:いかさま師のいかさま
ルーシー・スキーピング
 (ディレクター)
シティ・ウェイツ
 1970年代から16世紀〜17世紀のイギリスで演奏された音楽の研究を進めてきた古楽演奏団体シティ・ウェイツ。1980年10月に録音された「17世紀イギリス人の社交音楽」(CDH-55013)以来となるハイペリオンからの録音では、17世紀イギリスの娯楽的な舞台作品だった「ジグ」を取り上げる。当時の大衆音楽文化を掘り起こす画期的な試み。
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集 Vol.2
 ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカウベス」の
  「見よ勇者は帰る」の主題による
    12の変奏曲 ト長調WoO.45/
 チェロ・ソナタ第4番 ハ長調Op.102-1/
 モーツァルトの歌劇「魔笛」の「恋人か女房か」の
  主題による12の変奏曲 ヘ長調Op.66/
 モーツァルトの歌劇「魔笛」の「恋を知る男たちは」
  の主題による7つの変奏曲 変ホ長調WoO.46/
 チェロ・ソナタ第5番 ニ長調Op.102-2
ダニエル・
 ミュラー=ショット(Vc;*)
アンジェラ・ヒューイット(P;#)
 録音:2009年3月20日-23日、イエス・キリスト教会(ベルリン)。使用楽器:マッテオ・ゴリフラー、1727年製作(*)/ファツィオーリ(#)。Vol.1: CDA-67633。ドイツの天才チェリスト、ダニエル・ミュラー=ショットと鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。2007年に世界6大陸25ヶ国で開催されたヒューイットのバッハ・ワールド・ツアーや、レコーディングで共演を重ねてきた2人の世界的名手によるベートーヴェンの第2集は、ベートーヴェン、そしてヘンデルとモーツァルトへ捧げるオマージュ。
イコン II〜19世紀ロシアの合唱音楽
 ゴロワノフ:我らの父 / チェスノコフ:神よ、爾は救を地の中になせり
 グレチャニノフ:神秘の晩餐
 チェスノコフ:我が祈りは香炉の香りの如く/汝のよき魂に/わが魂よ、主をほめたたえよ
 シェヴェドフ:ケルビム賛歌 / チャイコフスキー:来たれ我らの王、神に
 カリンニコフ:来たれ我らの王、神に/神への讃歌/生神童貞女や喜べよ
 トルスティアコフ:わが魂よ、主をほめたたえよ / リムスキー=コルサコフ:我らの父
 ラフマニノフ:生神童貞女や喜べよ / カリンニコフ:神への讃歌
 チェスノコフ:いつも主にあって喜びたまえ / バラキレフ:生けるもの全て
 チェスノコフ:
  Ne imamï inïya pomoshchi (We have no other help) /全ての創造は汝が喜び
 シェヴェドフ:聖三祝文 / カスタリスキー:聖にして福たる常生なる天の父
 キュイ:マニフィカト「生神女のための歌」
  スティーヴン・レイトン指揮ホルスト・シンガーズ
 録音:2010年1月8日-11日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。
 特にロシア正教会や東方教会の物が有名な、キリスト教で用いられる聖画「イコン」を題名とし、ハイペリオンのディレクター、サイモン・ペリーが温め続けてきた19世紀ロシア正教のための新しい聖歌を集めたシリーズの、13年ぶりとなる第2弾(Vol.1 [1997年発売]: CDA-66928/当店未案内)。第1弾はイギリスで大ベストセラーを記録した。
 ロシア革命とソヴィエト共産党の正教弾圧によって歴史の闇に葬られた、名指揮者ニコライ・ゴロワノフによる物も含むこれらの作品を、英国合唱界の旗手レイトン&ホルスト・シンガーズが現代に蘇えらせる。
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 Vol.2
 [第28番 ホ長調Op.75 No.2 Hob.XV-28/
  第29番 変ホ長調Op.75 No.3 Hob.XV-29/
  第30番 変ホ長調Op.88 Hob.XV-30/
  第31番 変ホ短調Op.101 Hob.XV-31]
フロレスタン・トリオ
[スーザン・トムズ(P)
 アントニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)]
 録音:2009年2月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。
 ロンドン・ギルドホール音楽院の卒業生によって結成され、2000年のロイヤル・フィルハーモニック協会室内楽部門賞に輝く英国屈指の三重奏団フロレスタン・トリオによるシリーズ第2集は、第1集[CDA-67719/第24番−第27番]に番号的に続く4曲を収録。ロンドン滞在中のハイドンが出会ったクレメンティの弟子テレーズ・ジャンセンのために書かれ、1979年(カデンツァ注:おそらく1797年の誤り)に同地ロンドンで出版されたOp.75等、ハイドン晩年の作品。
CDA-67758
廃盤
オルガン・ファイアーワークス Vol.14
  クリストファー・ヘリック(Org)
ダンテSQ〜ドビュッシー&ラヴェル
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調Op.10
 ラヴェル:
  ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調(*)/
  弦楽四重奏曲 へ長調
ダンテSQ
[クリシア・オソストヴィツ、
 ジル・フランシス(Vn)
 ジュディス・バスブリッジ(Va)
 バーナード・
  グレゴール=スミス(Vc)]

クリシア・
 オソストヴィツ(Vn;*)
サイモン・クロフォード=
 フィリップス(P;*)
 録音:2009年3月。
 2007年にはロイヤル・フィルハーモニー協会室内楽部門賞に選出され、前作フランク&フォーレ(CDA-67664)がBBCミュージック・マガジン・アウォーズ2009の室内楽部門賞に輝いたダンテ弦楽四重奏団。メニューイン門下の名女流ヴァイオリニスト、クリシア・オソストヴィツが率いる同団体のハイペリオン第2弾はレーベルも大推薦。フランスの名作に新たな名演の誕生。
CDA-67760
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[CD-R]
アムランのリスト「ソナタ」
 リスト:
  ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 /
  B-A-C-Hの主題による幻想曲とフーガS.529A /
  孤独な中の神の祝福 S.173 No.3 /
  巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」
マルク=アンドレ・アムラン(P)
PCDA-67760
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\3142(税抜\2857)
国内盤
日本語解説書付
 録音:2010年8月25日-27日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:ケネス・ハミルトン(国内盤のみ、日本語訳:SOREL)。アムランが、HYPERION では3枚目となるリスト・アルバムで遂にピアノ・ソナタを初録音! 彼のリストは2002年の「パガニーニ大練習曲S.141」他(CDA-67370)以来となるだけに、ファン待望。今回は技巧派好みの「ヴェネチアとナポリ」も初録音されており、一層期待が高まる。
ピエール・ムリュ(1484?-1550頃):
 御母は栄え/ミサ曲「天使ガブリエルが遣わされ」/
 平安に/ミサ曲「アルマ・レデンプトリス・マテル」
ジョスカン・デ・プレ
 ミサ曲「天使ガブリエルが遣わされ」
スティーヴン・ライス指揮
ブラバント・アンサンブル
 合唱指揮者、音楽学者としても高名なスティーヴン・ライスが率い、クレキヨン、ゴンベール、フィノらフランドル楽派知られざる作曲家を紹介して来たブラバント・アンサンブル。当盤のピエール・ムリュもフランドルの作曲家だが、フランス王室礼拝堂に奉職していたという以外、生涯については殆ど知られていない。「天使ガブリエルが遣わされ」はジョスカン・デ・プレの同名モテットを題材としたパロディ・ミサで両者は師弟関係にあったという説もあるという。
レーガー(1873-1916):合唱作品集
 隠者Op.144a /3つの6声の合唱曲Op.39 /3つの合唱曲Op 6 /
 3つの歌Op.111b /枝の主日の朝/レクイエムOp.144b
  アンドルー=ジョン・スミス指揮コンソルティウム
 録音:2009年9月15日-17日、聖ジュード=オン=ザ=ヒル、ロンドン。2006年の結成からわずか数年で合唱王国イギリスのトップ・アンサンブルへ躍進したコンソルティウム(コンソーシアム)による、ブラームスの合唱作品(CDA-67775)に続くハイペリオンへの2枚目となる録音。
ベッカー=ベンダー〜
 パガニーニ(1782-1840):24のカプリスOp.1
ターニャ・
 ベッカー=ベンダー(Vn)
 録音:2007年1月、ソリテュード宮殿礼拝堂、シュトゥットガルト、ドイツ。
 1978年シュトゥットガルト生まれの女流、ベッカー=ベンダーのハイペリオン・デビュー盤。既に20歳の時、ベルギーの PAVANE レーベルへドヴォルザークの作品集(ADW-7418)を録音していたが、その後数々のコンクールへ入賞、室内楽奏者としてもクレーメル、バシュメット、ペルガメンシチコフらと共演を重ねている。彼女はメロスSQのヴィルヘルム・メルヒャー、アルバン・ベルクSQのギュンター・ピヒラー、ジュリアードSQのロバート・マンら錚々たる面々に教えを受けており、バルトークの弟子だったピアニスト、ジェルジ・シャーンドルからも学んでいるという。
ショパン:後期ピアノ作品集
 舟歌 嬰ヘ長調Op.60/
 マズルカ〔ヘ短調Op.63-2 /ト短調Op.67-2 /嬰ハ短調Op.63-3 /ヘ短調Op.68-4 〕/
 幻想ポロネーズ 変イ長調Op.61/夜想曲〔ロ長調Op.62-1 /ホ長調Op.62-2 〕/
 ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58/子守歌 変ニ長調Op.57
  スティーヴン・ハフ(P)
 スティーヴン・ハフが贈るショパン生誕200周年記念盤。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.51
 ヴィルヘルム・タウベルト(1811-1891):
  ピアノ協奏曲第1番 ホ長調Op.18 (1833) /
  ピアノ協奏曲第2番 イ長調Op.189 (1874頃)(*)
 ヤコブ・ローゼンハイン(1813-1894):
  ピアノ協奏曲 ニ短調Op.73 (1842頃?)(*)
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 録音:2009年4月21日-24日、連邦コンサート・ホール、ホバート、タスマニア。(*)の2曲は世界初録音。
 ハイペリオンの大人気シリーズ最新刊は、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、ワーグナー、ヴェルディらと同世代で、ドイツの音楽家タウベルトとローゼンハインの計3曲。
 ベルリン生まれのタウベルトは、ベルリン王立歌劇場でメンデルスゾーンとマイアベーアと共に活躍、教育分野でも実力を発揮した。その才能には親交の深かったメンデルスゾーンも一目置いていたという。第1番の協奏曲は師ロートヴィヒ・ベルガーとメンデルスゾーン姉弟に献呈されているが、この曲を聴いたシューマンが最大級の賛辞を送ったという逸話も残されている。約40年を経て書かれた第2番は、ヴィルトゥオージティックな作品。
 マンハイム生まれのピアニスト、作曲家ローゼンハインは、フランクフルトでのデビュー後、フランスのパリとロンドンで名声を確立した。このピアノ協奏曲は、ファゴット、フルート、クラリネット、オーボエ、ホルンが活躍する冒頭が印象的な第1楽章、弦楽セクション、木管セクションがじっくりと歌う第2楽章、ピアノ・ソロが解放されたかのように躍動する第3楽章と、作曲技術の高さが随所で発揮されている。
CDA-67766
廃盤
ロデウィーク・モルテルマンス(1868-1952):
 管弦楽作品集

  ホメロス交響曲/朝/春の神話
マーティン・ブラビンズ指揮
ロイヤル・フランダースpo.
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ Vol.9 〜
 ハリエット・コーエンのためのバッハ・ブックとブリティッシュ・トランスクリプションズ

 J.S.バッハ/
  レナード・ボーウィック編曲:小フーガ ト短調BWV.578/
  ハリエット・コーエン編曲:カンタータ第155番「わが神よ、いかに久しく」BWV.155
                〜満ち足りている、我が魂/
  マイラ・ヘス編曲:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV.564〜アダージョ/
           カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまは」BWV.147〜主よ、人の望みの喜びよ
 「ハリエット・コーエンのためのバッハ・ブック」
   J.S.バッハ/
    グランヴィル・バントック編曲:コラール「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ」BWV.645
    アーノルド・バックス編曲:幻想曲 ト長調BWV.572
    ジェラルド・ヒュー・ティリット=ウィルソン〔ロード・バーナーズ〕編曲:
     コラール「甘き喜びのうちに」BWV.729
    アーサー・ブリス編曲:コラール「古き年は過ぎ去りぬ」BWV.614
    フランク・ブリッジ編曲:甘き死よ来たれBWV.478
    ユージン・グーセンス編曲:ブランデンブルク協奏曲第2番BWV.1047〜アンダンテ
    ハーバート・ハウエルズ編曲:コラール「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV.622
    ジョン・アイアランド編曲:コラール「わが魂は主をあがめ」BWV.648
    コンスタント・ランバート編曲:コラール「かくも喜びに満てるこの日」BWV.605
    レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ編曲:コラール「ああ、わがもとに留まれ、主イエス・キリストよ」BWV.649
    ウィリアム・ウォルトン編曲:コラール「わが心からの望み」BWV.727
    ウィリアム・ギリス・ウィタカー編曲:コラール「われらはみな唯一の神を信ず」BWV.740
 J.S.バッハ/
  レナード・ボーウィック編曲:コラール「おお汚れなき神の小羊」BWV.656
  ヒューバート・フォス編曲:カンタータ第85番「われはよき牧人なり」BWV.85〜見よ、愛はいかなることをなすかを
  ハーバート・フライヤー編曲:無伴奏チェロ組曲第6番BWV.1012 〜サラバンド
  ロナルド・スティーヴンソン編曲:甘き死よ来たれBWV.478

 ジョナサン・プロウライト(P)
 録音:2008年9月18日-20日、ポットン・ホール、サフォーク。デミジェンコが弾くブゾーニのトランスクリプション集(CDA-66566)からスタートしたハイペリオンの人気シリーズ、「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ」の第9集は、エルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、バックスらの作品を多く世界初演したイギリスの女流ピアニスト、ハリエット・コーエン(1895-1967)のために12人の作曲家たちが編曲、1932年にオックスフォード・ユニバーシティ・プレスから出版されたトランスクリプション集「ハリエット・コーエンのためのバッハ・ブック」を中心とした選曲。演奏は東欧ピアノ音楽を得意とし、第6集(CDA-67481/2)以来2度目の登場となるのジョナサン・プロウライト。
ジョナサン・ダヴ:合唱作品集
 我が魂よ、主をたたえよ/ミサ・ブレヴィス/生まれくる日/ウェルカム、オール・ワンダーズ・イン・ワン・サイト!/
 星の歌/3人の王/走れ、羊飼いよ、走れ!/見よ、祝福されたる光が/
 イン・ビューティ・メイ・アイ・ウォーク/七つの星を作る者を求めよ/あなたの御手に

  マシュー・オウエンス指揮ウェールズ大聖堂聖歌隊 ジョナサン・ヴォーン(Org)
 現代イギリスの作曲家ジョナサン・ダヴ〔ドーヴ〕の合唱作品集。「フライト」、「ピノキオの冒険」、新作「トビアスと天使」など、これまではどちらかというとオペラ作曲家として知られていたが、合唱作品は英国国内でプロ、アマチュアを問わず支持率急上昇中だという。
ヒンデミット(1895-1963):
 ヴィオラのための作品全集 Vol.2〜
  無伴奏ヴィオラ・ソナタ集

 [Op.11 No.5/Op.25 No.1/
  Op.31 No.4/
 無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1937)
ローレンス・パワー(Va)
 イギリスのナッシュ・アンサンブルのレギュラー・メンバーで、レオポルド弦楽三重奏団でも活躍するローレンス・パワーによるヒンデミット第2弾。
 4つの無伴奏ヴィオラ・ソナタは、「ウェーバーの主題による交響的変容」や「画家マティス」と並びヒンデミットの代表作と評される様々な楽器のために書かれた数々の「ソナタ」に属し、ヒンデミット自身が優れたヴィオラ奏者だったいうこともあって、完成度は群を抜いている。バッハの無伴奏ソナタからの影響が見受けられる「Op.11-5」など、ヒンデミットの4つの無伴奏ソナタに英国の天才ヴィオラ奏者が堂々と挑む。
ウェストミンスター寺院の使徒聖ペテロの祝日
 モーリス・デュリュフレ(1902-1986):汝はペテロなりOp.1 No.3
 フィリップ・ラドクリフ(1905-1986):祈りと応答〜第1部「祈り」
 ヘンリー・ジョージ・レイ(1887-1962):詩篇第138番
 スタンフォード(1852-1924):礼拝 変ロ長調 Op.10 より
  [朝の聖歌1「テ・デウム」/朝の聖歌2「ユビラーテ」]
 フィリップ・ラドクリフ:祈りと応答〜第2部「応答」
 バード(1539/40-1623):5声のミサ曲 / パレストリーナ(1525/6-1594):汝はペテロなり
 ウィリアム・クロッチ(1775-1847):詩篇第124番
 スタンフォード(1852-1924):礼拝 変ロ長調 Op.10 より
  [晩の聖歌1「マニフィカト」/晩の聖歌2「ヌンク・ディミティス」]
 ウォルトン(1902-1983):12使徒
 J.S.バッハ(1685-1750)/デュプレ(1886-1971)編:カンタータ第29番〜シンフォニア
  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
  ロバート・クィニー(Org)
 録音:2009年2月12日、13日、23日、24日、ウェストミンスター寺院、イギリス。
 ウェストミンスター寺院は「聖ペテロ」を奉るために建立されたイギリス国教会の教会で世界遺産に指定されている。
アントニオ・チェスティ(1623-1669):歌劇「愛の不幸」(1667)
 クリスティアーナ・アルカーリ(S;アレグリア) フリオ・ザナージ(T;ヴルカーノ)
 マリア・グラツィア・スキアーヴォ(S;ヴェネーヴェ) パオロ・ロペス(男性S;アモーレ)
 エネア・ソリーニ、アントニオ・アベーテ、ルイージ・デ・ドナート(B)
 カルロス・ナターレ(T) ガブリエラ・マルテラッチ(A) マルティン・オーロ(CT)
 エレーナ・チェッチ・フェーディ(S) フランチェスコ・ゲラルディーニ(CT)
 アニーチョ・ゾルジ・ジュスティニアーニ(T)
 カルロ・イパタ指揮アウセル・ムジチ
 録音:2009年2月9日-15日、Villa Agostini della Seta, Corliano, San Giuliano Terme, ピサ、イタリア。カヴァッリの同世代人で、カリッシミとアッバティーニから作曲を学んだイタリアの音楽家チェスティは、1652年からインスブルックの宮廷に使えた後にイタリア・ローマ教皇庁聖歌隊に所属、その後再びインスブルックへ戻るが、十分な待遇が得られずウィーンの宮廷劇場音楽監督、礼拝堂名誉司祭に就任、最後はストラデッラのように暗殺により生涯を閉じたと言われている。台本作家フランチェスコ・ズバッラと組んだ、この3幕からなるコミック・モラル・オペラ「愛の不幸」は、「黄金のりんご」と並ぶチェスティの最高傑作で、ギリシャ神話の神々の愛をめぐる物語。
プーシュキンのロマンス
 グリンカ:告白/アデーリ/美しい人、私の前で歌わないで/
      わたしは素晴らしい瞬間を覚えている/イェズィリヤ、わたしはここにいる
 リムスキー=コルサコフ:
  流れたなびく雲が切れ切れになって Op.42-3/美しい人よ, 私のために歌わないで Op.51-2/
  あなたにとって私は何だろう Op.4-1/グルジアの丘で Op.3-4/
  あなたに語る私の甘く悩ましげな声 Op.7-1/こだま Op.45-1/お前とあなた Op.27-3
 メトネル:
  ミューズ Op.29-1/ばら Op.29-6/バラはもうしおれ Op.36-3/ワルツ Op.32-5
 ルビンシテイン:歌手 Op.36-7/夜 Op.44-1
 チャイコフスキー:ゼムフィーラの歌/夜鳴きうぐいす Op.60-4
 ムソルグスキー:夜/おしゃべりのかささぎ
 ダルゴムイシスキー:彼の友人へ/少女と少年
 ショスタコーヴィチ:ある若者に Op.46-2
 ラフマニノフ:ミューズ Op.34-1/歌うな美しい女よ私の前で Op.4-4
 キュイ:ツァースコエ・セロの銅像 Op.57-17/あなたと貴方 Op.57-11/願い Op.57-25
 ヴラソフ:バフチサライの中庭の噴水

  ジョーン・ロジャーズ(S) マルコム・マルティノー(P)
 録音:2009年1月、All Saints, Durham Road, East Finchley, ロンドン。
 歌曲王国ハイペリオンの最新盤は、19世紀ロシアの詩人アレクサンドル・プーシュキンの詩を題材としたロシアの作曲家たちによる歌曲コレクション。
ヒンデミット:ヴィオラ作品全集 Vol.3
 ヴィオラと大室内管弦楽のための演奏会用音楽Op.48/
 デア・シュヴァーネンドレーア/葬送音楽/
 ヴィオラと大室内管弦楽のための室内音楽第5番 Op.36-4
ローレンス・パワー(Va)
デイヴィッド・アサートン指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2010年3月30日-31日、4月1日、シティ・ホール、グラスゴー。ナッシュ・アンサンブル団員で、ソリストとしても世界トップレベル&次代の巨匠ローレンス・パワーによるヒンデミット第3集。
ブラームス:世俗合唱作品集
 6つの歌曲とロマンス Op.93a/3つの四重唱曲 Op.64/
 5つの歌 Op.104/ジプシーの歌 Op.103
アンドルー=ジョン・スミス指揮
コンソーシアム
クリストファー・グリン(P)
 録音:2007年10月。
 オルガン奏者としても知られるアンドルー=ジョン・スミスによって2006年に結成された室内合唱団コンソーシアムによるブラームス。
天駆ける馬〜MLリュート・ブックからの音楽
 ダウランド:戦いのガリアード/ホルボーン:ホルボーン氏の遺言/
 作曲者不詳:ベドラムのトム/ジョン、来て、すぐにキスして/ジョンソン:パヴァン/
 作曲者不詳:コラント/ペリション:コラント/作曲者不詳:戦い/ジョンソン:パヴァン/
 バチェラー:バチェラー氏のガリアード/ダウランド:ガリアード/
 作曲者不詳:コラント(2曲)/バラール:ラ・クーラント・サラバンド/
 作曲者不詳:コラント/ドレルアン:ヴォルト/ストゥルト:ヴォルト/
 ジョンソン:パヴァン、アルメイン、ノーブル・マン、アルメイン/
 作曲者不詳:アルメインとコラント/グレイ・イン・マスク/天駆ける馬
  エリザベス・ケニー(リュート)
 大英図書館に所蔵されている「MLリュート・ブック」は、1912年に発見されたリュート曲集で、イニシャル"ML"、走り書きされた"マーガレット"の文字、作曲者不詳の作品の数々等、謎も多い。この魅力に惹かれた英国屈指の女流リュート奏者エリザベス・ケニーによる録音。
CDA-67777
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(2CD)
1CD価格
ブラームス:変奏曲全集
 主題と変奏曲 ニ短調/
 ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調Op.24/
 創作主題による変奏曲 ニ長調 Op.21-1/
 ハンガリーの歌による変奏曲 ニ長調 Op.21-2/
 シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9/
 パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 Op.35
ギャリック・オールソン(P)
 録音:2009年12月5日-8日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。1970年第8回ショパン国際ピアノ・コンクールの覇者で、ショパンのピアノ作品全集(ARABESQUE→現・HYPERION CDS-44351/66)を既に当レーベルから再発売しているギャリック・オールソンによる新録音。
ブリテン:歌曲集
 素敵な娘レマディ/つばめのような娘/アイ・ワンダー・アズ・アイ・ワンダー/トム・ボウリング/
 ウィリアム・ブレイクの歌と格言 Op.74/ティト・フォー・タト/真夜中に/毒の木/夕べ/朝/夜/
 白い岩場のダヴィズ/グリーンスリーヴス/クロコダイル/The Deaf Woman's Courtship/鳥刺しの歌

  ジェラルド・フィンリー(Br) ジュリアス・ドレイク(P)
 2008年のバーバー歌曲集(CDA-67528)と2009年のシューマン歌曲集(CDA-67676)で英グラモフォン賞歌曲部門賞を2年連続受賞、ラヴェルの歌曲集(CDA-67728)もグラモフォン誌やサンデー・タイムズ誌で絶賛された、カナダ人バリトンのジェラルド・フィンリーがブリテンを録音。
ウィリアム・バード(1539/40-1623):
 宗教音楽集 Vol.13
(完結編)
 われら来たりて、主に喜びの声を上げん/
 主よ、われは価せず/
 主よ、訪れたまえとわれらは願う/
 主よ、われを助けたまえ/この日こそ/
 われは今、戦いに明け暮れたる毎日ゆえ/
 いざ我ら主によりて喜べ/
 主のすべての聖人らは主を畏れよ/正しき者の魂/
 幸いなるかな、心清き者/神に感謝を/
 日々自らの罪に悩まされるわれらは/
 主に向かいて新しき歌を歌え/
 すべての国々よ、主をたたえよ/われは不幸なり
アンドルー・カーウッド指揮
カージナルズ・ミュージック
 録音:2009年4月。
 タリス・スコラーズのメンバーとしても活躍したアンドルー・カーウッド率いるイギリスのア・カペラ・グループ、カージナルズ・ミュージックによるバードの宗教音楽集がいよいよ完結、1591年にロンドンで出版された「カンツィオ・サクラ集(聖歌集)第2巻」からの15作品を収録。
 第10巻(CDA-67658)は2007年の英グラモフォン賞古楽部門賞に輝き、第11巻(CDA-67653)も2008年度の同賞にノミネートされ、当シリーズは欧米のみならず日本など世界的にも高い評価を得てきた。
ヒューイット〜シューマン Vol.2
 子供の情景Op.15/ダヴィット同盟舞曲集Op.6/
 ピアノ・ソナタ第2番 ト短調Op.22
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2009年11月6日-9日、クルトウアツェントルム、グランド・ホテル、トーブラッハ(ドッビアーコ)、イタリア。使用楽器:ファツィオーリ。解説:アンジェラ・ヒューイット
 ヒューイットがファツィオーリで弾くシューマンの第2集(第1弾:フモレスケ&ソナタ第1番/CDA-67618)。現代最高のバッハ弾きから巨匠への道を歩むヒューイットによる、ドイツ・ロマン派作品の代表的名演となることだろう。
タカーチSQ〜 ハイドン:弦楽四重奏曲集Op.74「アポニー四重奏曲集」
 〔第72番 ハ長調Op.74 No.1/第73番 ヘ長調Op.74 No.2/第74番 ト短調Op.74 No.3「騎士」〕
 タカーチSQ[エドワード・ドゥシンベル(第1Vn) カーロイ・シュランツ(第2Vn)
       ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェエール(Vc)]
 録音:2010年11月15日-17日、2011年1月30日-2月2日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス。タカーチSQはDECCA時代からハイドンを取り上げているが、これらは初録音。
リスト(1811-1886):歌曲全集 Vol.1(全16トラック)
 やさしく響け、わが歌S.301(第1稿)/愛の喜びの中S.318/なぜかくも美しくひばりは歌うS.312(第2稿)/
 静かな睡蓮S.321/シラーの「ヴィルヘルム・テル」からの3つの歌S.292(第1稿)/幸福な男S.334/
 金髪の天使S.269(第3稿)/ペトラルカの3つのソネットS.270(第1稿)/あなたはS.277(第2稿)/
 風がざわめくS.294(第1稿)/ゆれよ、青い眼S.305(第2稿)/ラインの美しい流れのS.272(第1稿)

  マシュー・ポレンザーニ(T) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2010年2月24日-26日、オール・セインツ教会、ロンドン。
 「歌曲のHYPERION」レーベルが、新シリーズとなるリストを、生誕200周年となる2011年の完成を目指し始動。第1巻に選ばれたのは、近年METで重用されているテノールのポレンザーニ。オペラ畑では既にDVDで、レヴァイン&METの「マイスタージンガー」(DG 073 094-9)、ビリー&VPOの「ドン・ジョヴァンニ」(2008年/MEDICI ARTS 20-72548)があるほか、VAIからリサイタルCD等も発売されている。
CDA-67783
廃盤
グラジナ・バチェヴィチ(1909-1969):
 弦楽オーケストラのための作品集
ロナルド・コープ指揮
ニュー・ロンドンo.
ナポリのフルート協奏曲集
 デ・マーヨ:フルート協奏曲 ト長調
 ナヴァ:フルート協奏曲 ロ短調
 プロタ:フルート協奏曲 ハ長調
 ヨンメッリ:フルート協奏曲 ニ長調
 パレッラ:フルート協奏曲第2番 ト長調
カルロ・イパタ(バロックFl)
アウセル・ムジチ
 ボッケリーニの「フルート五重奏曲集」(CDA-67646)でハイペリオン移籍デビュー、2009年にはチェスティの歌劇「愛の不幸」(CDA-67771/2)を復活再演したイパタ&アウセル・ムジチのハイペリオン第5弾。イタリア後期バロックの大家ポルポラと同世代で、18世紀イタリアの音楽発信地ナポリで活躍した5人の作曲家たちのフルート協奏曲集。
CDA-67785
廃盤
パレストリーナ
 ミサ曲「テ・デウム」/
 6声の「汝はペテロなり」/ミサ曲「汝はペテロなり」
ビクトリア:ミサ曲「テ・デウム」
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
C.P.E.バッハ:鍵盤楽器のためのソナタ集
 [ト短調H.47 Wq.65-17/イ長調H.29 Wq.48-6/
  変ロ長調H.25 Wq.48-2/
  ハ短調H.27 Wq.48-4/変ホ長調H.50 Wq.52-1]
ダニー・ドライヴァー(P)
 これまでヨーク・ボウエンのピアノ協奏曲集(CDA-67659)やピアノ・ソナタ集(CDA-67751/2)を録音して来たドライヴァーが、大バッハの次男C.P.E.バッハのソナタ集に挑む。
エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-):合唱作品集
 ガルシア・ロルカの詩による組曲/我が時代の歌/
 聖処女マリアの雅歌/マニフィカト/
 われらがいと楽しき祭の日/柳の木陰で/最初の悲歌
ジェイムズ・バートン指揮
オックスフォード・
 スコラ・カントルム
 録音:2009年3月。多くの優れた合唱作品集を紹介しているハイペリオンから、シベリウス以降の北欧フィンランドを代表する作曲家、ラウタヴァーラの作品集が登場。代表作「ガルシア・ロルカの詩による組曲」など日本でも演奏機械の多い作品を収録。エマ・カークビーを育てた英国の精鋭集団オックスフォード・スコラ・カントルムによる演奏。
ルイ・シュポア:交響曲集 Vol.3
 オラトリオ「バビロンの陥落」WoO.63 序曲(*)/
 交響曲第3番 ハ短調Op.78/
 交響曲第6番 ト長調Op.116「4つの
  異なる時代の様式と趣味による歴史的交響曲」
ハワード・シェリー指揮
スイス・イタリア語放送o.
 録音:2009年3月。(*)は世界初録音。
 近年ではピアニストとしての活躍はもちろんのこと、指揮者としても目覚しい活躍を繰り広げている名匠ハワード・シェリーが、スイスのイタリア語圏ルガーノを本拠地とするスイス・イタリア語放送o.とのコンビにより進めているシュポアの交響曲サイクルも中盤に突入。
 当巻には、古典派音楽の流れを汲む前半5作品の中で最高傑作とされる「交響曲第3番」。チャイコフスキーの「モーツァルティアーナ」、グリーグの「ホルベルク組曲」、ストラヴィンスキーの「プルチネラ」、R.シュトラウスの「クープランによる舞踏幻想」など、次世代の作曲家たちの作風を先取りしたかのような新しいスタイルを用い、古典派音楽に馴染んだ当時の聴衆を驚かせた「交響曲第6番」の2作に加え、世界初録音の(*)を収録。
マルク=アンドレ・アムラン自作自演集
 短調による12の練習曲(2009)
 [第1番 イ短調「トリプル・エチュード」(ショパンの練習曲による)/
  第2番 ホ短調「昏睡したベレニケ」/第3番 ロ短調「パガニーニ〜リストによる」/
  第4番 ハ短調「無窮動風練習曲」(アルカンによる)/
  第5番 ト短調「グロテスクなトッカータ」/第6番 ニ短調「スカルラッティ讃」/
  第7番 変ホ短調「チャイコフスキーの左手のための練習曲による」/
  第8番 変ロ短調「ゲーテの魔王による」/
  第9番 ヘ短調「ロッシーニによる」(#)/第10番 嬰ヘ短調「ショパンによる」(#)/
  第11番 嬰ハ短調「メヌエット」/第12番 変イ短調「前奏曲とフーガ」]]/
 小さなノクターン(+)/
 「コン・インティミッシモ・センティメント〜最も親密な思いをこめて」より(**)
  [第1番:レントラーI/第4番:アルバム・リーフ/第5番:オルゴール/
   第6番:ペルゴレージにちなんで/第7番:子守歌]/
 主題と変奏(キャシーの変奏曲)
  マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2009年11月8日-10日、ワイアストン・エステート・コンサート・ホール(無印)/1998年1月25日-26日、EMIアビー・ロード・スタジオI(#)/2009年5月15日、ブリストル、ブランドン・ヒル、セント・ジョージ教会(+)/2008年8月30日(**)。解説:マルク=アンドレ・アムラン
 超絶!"短調による12の練習曲"!衝撃のアムラン自作自演集登場!
 超絶技巧でアルカン、ゴドフスキーやカプースチンなどの超難曲を次々と制覇してきた世紀の「スーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト」マルク=アンドレ・アムランが、遂に自作自演アルバムを発表。超大作「短調による12の練習曲」は、構想&作曲に約25年を費やし、「独奏ピアノのためのシンフォニー」や「独奏ピアノのための協奏曲」を含むあのアルカンの難曲「短調による12の練習曲Op.39」をモチーフとして作曲された。難易度はもはや異次元レベルで、オマージュ的な作品「ショパン・エチュード」「ラ・カンパネッラ」、そして完全自作と思われる「グロテスクなトッカータ」や「前奏曲とフーガ」等、かつてないインパクトを与えてくれる。またフィアンセで、ボストンの WGBH 放送局のホストも務めるキャシー・フラー(前妻で歌手だったジョディ・カリン・アップルバウムとは離婚したようだ)に贈るメッセージでもある「主題と変奏」なども収録されており、話題必至!
ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.6 〜ヴュータン&イザイ
 ヴュータン(1820-1881):チェロ協奏曲〔第1番 イ短調 Op.46 /第2番 ロ短調 Op.50 〕
 イザイ(1858-1931):瞑想曲 ロ短調「詩曲」 Op.16 /セレナード イ長調 Op.22
  アルバン・ゲルハルト(Vc)
  ジョゼプ・カバリエ=ドメネク指揮ロイヤル・フランダースpo.
 録音:2013年4月3日-5日、デシンゲル、アントワープ、ベルギー。同シリーズ第6弾は、共にヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストとして活躍した二人によるチェロ作品。独奏は既出5巻中、第1巻、第2巻&第4巻でも演奏を担ったアルバン・ゲルハルト。指揮は、シュターツカペレ・ハレの音楽総監督、コロラド・スプリングス・フィルの音楽監督を務めるスペイン出身の新星ジョゼップ・カバリエ=ドメネクが務めている。
CDA-67791
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[CD-R]
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.52
 ヘルマン・ゲッツ
(1840-1876):
  ピアノ協奏曲(第2番) 変ロ長調Op.18 (1867)
 ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):
  ピアノ協奏曲 ト短調Op.20 (1860) (*)
ハミッシュ・ミルン(P)
ミハウ・ドヴォルジニスキ指揮
BBC スコティッシュso.
 録音:2009年9月16日-17日、グラスゴー・シティ・ホール。(*)は世界初録音の可能性有。イギリスのベテラン・ピアニスト、ミルンの同シリーズ登場はVol.30(リャプノフ/CDA-67326)以来。ドヴォルジニスキは、近年ヨーロッパを中心に活躍の場を広げているポーランド出身の若手指揮者。
 歌劇「じゃじゃ馬馴らし」などで知られるドイツの作曲家ヘルマン・ゲッツは、シュテルン音楽院(現在のフンボルト大学ベルリンの前身の一つで、後にブルーノ・ワルターも学んだ)でハンス・フォン・ビューローにピアノを学んだ。1862年、自作のピアノ協奏曲第1番を弾いて音楽院を卒業後、カール・ライネッケの口利きでヴィンタートゥールにてオルガニスト(テオドール・キルヒナーの後任)となり、その後ピアニスト・作曲家・音楽教師・評論家としても活躍したが、結核のため夭折した。
 ヴァイオリニスト・作曲家として著名なヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880)の弟ユゼフはパリ音楽院で学び、ピアニスト・ピアノ教師・作曲家として活躍した。作品は兄ほどには認められなかったが、近年ポーランドにおいて録音が増えてきており、国際的にも再評価されそうな勢いとなっている。ここに収録されたピアノ協奏曲はショパンやリストを彷彿とさせる作風で、ワルシャワで出版、ベルギー国王レオポルド2世に献呈されている。
われらが主をたたえよ
 チャイルド:われらが主をたたえよ / ブロウ:ヴォランタリー/神はわれらの希望、来たれ
 ターナー:詩篇第113番 / ブロウ:ヴォランタリー ニ短調
 パーセル:サーヴィス 変ロ長調Z.230/おお主よ万軍の神よ / ブロウ:ヴォランタリー ニ短調/この世の救い主よ
 パーセル:主よなぜにすべての民はさからうや/ヴォランタリー ニ短調/主よ願わくばわが祈りを聞きたまえ
 ターナー:詩篇第54番 / パーセル:ヴォランタリー ハ長調/主よいかに永く怒りたもうや/ヴォランタリー ト長調

  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊 ロバート・クウィニー(Org)
 イギリス国教会の教会であり世界遺産にも登録されているウェストミンスター寺院の聖歌隊にとって同レーベル8枚目となる録音は、王政復古時代の教会音楽集。
タカーチSQ〜 ハイドン:弦楽四重奏曲集Op.71「アポニー四重奏曲集」
 〔第69番 変ロ長調 Op.71 No.1/第70番 ニ長調 Op.71 No.2/第71番 変ホ長調 Op.71 No.3〕
 タカーチSQ[エドワード・ドゥシンベル(第1Vn) カーロイ・シュランツ(第2Vn)
       ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェエール(Vc)]
 録音:2010年11月15日-17日、2011年1月30日-2月2日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス。タカーチSQはDECCA時代からハイドンを取り上げているが、これらも初録音。
ウォルトン(1902-1983):交響曲集
 交響曲第1番 変ロ長調/シエスタ/交響曲第2番
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2010年11月20日-21日、12月4日-5日、シティ・ホール、グラスゴー。
イブラギモワ〜メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 /序曲「フィンガルの洞窟」Op.26 /ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 (1822)
  アリーナ・イブラギモワ(Vn) ウラディミール・ユロフスキ指揮
  エイジ・オヴ・インライトゥメントo.
 録音:2011年9月2日-4日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。解説:R.ラリー・トッドロシアに舞い降りたヴァイオリンの可憐なる妖精アリーナ・イブラギモワ。2011年来日時のインタビューで予告され、大きな期待が寄せられてきた超強力新譜、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲集」がいよいよ登場。バックは、ロシア指揮界の雄ウラディミール・ユロフスキとエイジ・オヴ・インライトゥメントo.というピリオド・アプローチによる演奏。437Hzのピッチが織り成す新世代の天才たちのメンデルスゾーンに期待せずにはいられない。
エリクス・エセンヴァルズ(1977-):合唱作品集
 受難と復活(2005)(*)/夕べ/夜の祈り/大海の一滴/
 幽閉された女の伝説/長い道
キャロリン・サンプソン(S;*)
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー、
ブリテン・シンフォニア
 録音:2010年4月10日、12日-13日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。2010年に行われたコンサートで、その音楽に接した聴衆と評論家に大きな衝撃を与え、新たな才能の登場を確信させたバルト三国ラトヴィア出身の作曲家エセンヴァルズ。キリストの受難と復活を題材とした「受難と復活」は、早くもペルト(1935-)の「ヨハネ受難曲」と並ぶバルト三国の宗教音楽の重要レパートリーとなっている大作。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.3
 [第12番 変イ長調Op.26「葬送」/
  第6番 ヘ長調Op.10-2/第27番 ホ短調Op.90/
  第14番 嬰ハ短調Op.27-2「月光」]
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2009年8月30日-31日、9月1日-2日、クルトゥアチェントルム・グランド・ホテル、ドッピアーコ、イタリア。使用楽器:ファツィオーリ。
 アンジェラ・ヒューイットが銘器ファツィオーリと共に継続中のベートーヴェン・シリーズ第3弾は「月光」を含む4つのソナタ。2010年4月東京オペラシティでの来日公演でも演奏した第6番も含まれており、話題必至!
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.8
 ヴュータン:
  ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調Op.37
   「ル・グレトリ」/
  ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ短調Op.31/
  ファンタジア・アパッショナータ Op.35
ヴィヴィアーネ・
 ハークナー(Vn;*)
マーティン・ブラビンズ指揮
ロイヤル・フランダースpo.
 録音:2009年7月8日-10日、フリッツ・フィリップス音楽センター、アイントホーフェン。使用楽器:ストラディヴァリウス「サセルノ」、1717年製作(*)。ヴュータンは超絶技巧と作曲作でパガニーニやベルオーズを驚嘆させ、ロシアでは宮廷ヴァイオリニストとサンクト・ペテルブルク音楽院の指導者として活躍。ベルギー帰還後教授となったブリュッセル音楽院でイザイを育成し教育者としても実力を発揮した。ヴュータンの7曲のヴァイオリン協奏曲(第7番は弟子のフバイが補完)の中でも特に高度な技巧を要求される「第4番」と「第5番」に挑むのは、知性、技巧、才能、情熱を兼ね備えたミュンヘン生まれの逸材でハイペリオン初登場のヴィヴィアン・ハーグナー。
CDA-67799
廃盤
リハルツ・デュブラ [Rihards Dubra] (1964-):合唱作品集 ルパート・ゴフ指揮
ロンドン大学
 ロイヤル・ホロウェイcho.
CDA-67800
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(2CD)
1CD価格
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」HWV.56
 ジュリア・ドイル(S) イェスティン・デイヴィス(CT)
 アラン・クレイトン(T) アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(B)
 スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー、ブリテン・シンフォニア
 録音:2008年12月、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン。
 世界トップクラスの合唱指揮者レイトンと、彼が創設しディレクターも務める、合唱王国イギリス随一の実力を誇る合唱団ポリフォニーによる「メサイア」。ハイペリオン・レーベルの同曲と言えば、既にクリストファーズ&ザ・シックスティーンの名盤(CDD-22019)が存在しており、ポリフォニーの新録音に敢えて選んだハイペリオンの意気込みが感じられる。
CDA-67801
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[CD-R]
ブリテン
 ヴァイオリン協奏曲 Op.15/
 ヴァイオリンとヴィオラのための「二重協奏曲」(*)/
 ラクリメOp.48a(ダウランドの歌曲の投影)
アンソニー・マーウッド(Vn)
ローレンス・パワー(Va)
イラン・ヴォルコフ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2011年1月12日-13日、シティ・ホール、グラスゴー。フロレスタン・トリオに長く在籍したマーウッドと、ナッシュ・アンサンブル、レオポルド弦楽三重奏団などで活躍するパワーをソリストに迎えたブリテンの協奏曲集。(#)は王立音楽大学在学中18歳の時に作曲され、コリン・マシューズの補筆を経て1997年の第50回オールドバラ音楽祭で初演された。
ルイ・シュポア(1784-1859):交響曲全集 Vol.4
 交響曲第8番 ト長調 Op.137/
 交響曲第10番 変ホ長調 WoO.8
  (未完/ユージン・マイナー補筆)/
 「恋人との一騎打ち」序曲
ハワード・シェリー指揮
スイス・イタリア語放送o.
 録音:2010年4月12日-16日、アウディトリオ・ステリオ・モロ、ルガーノ。
 未完&未出版の第10番は、アメリカ人指揮者マイナーが補筆し、ニュージャージーのバーゲン・ユースo.が1998年に初演したシュポア最後の交響曲。円熟期の第8番に併せ、世界初録音となる若き日の秀作「恋人との一騎打ち」の序曲をカップリング。
ショパンへのオマージュ
 バラキレフ(1837-1910):
  ショパンの2つの前奏曲の主題による即興曲
 フランツ・ベンデル(1833-1874):
  ショパンへのオマージュ Op.111 No.1
 グリーグ(1843-1907):
  練習曲(ショパンへのオマージュ)Op.73 No.5
 ブゾーニ(1866-1924):
  ショパンの前奏曲 ハ短調による10の変奏曲
 エドゥアルド・ナプラヴニク(1839-1916):
  夜想曲(ショパンの追憶)Op.48 No.1
 チャイコフスキー(1840-1893):18の小品Op.72
  〜第15曲「ショパン風に」 Op.72 No.15
 オネゲル(1892-1955):ショパンの思い出
 レノックス・バークリー(1903-1899):
  3つのマズルカ Op.32 No.1
 ヴィラ=ロボス(1887-1959):ショパンへのオマージュ
 モンポウ(1893-1987):ショパンの主題による変奏曲
 バンジャマン・ゴダール(1849-1895):
  Lanterne magique, Op 66〜
   第2曲「ショパンへのオマージュ」 Op.66 No.2
 ゴドフスキー(1870-1938):「仮面舞踏会」
  〜第7番「プロフィール(ショパン)」
 テオドール・レシェティツキ(1830-1915):
  ショパンへのオマージュ Op.46 No.9
ジョナサン・プロウライト(P)
 録音:2009年8月、ポットン・ホール、サフォーク。
 ハイペリオンが贈るショパン生誕200年記念盤は、13人の作曲家が先人ショパンへの敬意を表わした作品集。たとえば、バークリーのマズルカは3曲で "Op.32 No.1" という番号が与えられているが、これは同じく、3曲であたかも1曲のような番号となっているショパンの「3つのエコセーズ Op.72 No.3」を想起させ、その意味でも面白い。また、一般にはほとんど知られていないであろう作曲家で、リストに学んだピアニストでもあったフランツ・ベンデルの作品が入っているのも当レーベルならでは。
 演奏はヨークシャー生まれで、東欧圏の作品を得意とするプロウライト。これまでにもパデレフスキ、ストヨフスキ、メルツェルらポーランドの作曲家たちの録音を成しており、最適の人選と言えるだろう。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.9
 フェルディナント・ダーヴィト
(1810-1873):
  ヴァイオリン協奏曲第4番 ホ長調 Op.23/
  ヴァイオリン協奏曲第5番 ニ短調 Op.35/
  アンダンテとスケルツォ・カプリツィオーソOp.16
ハガイ・シャハム(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2009年12月9日-10日、グラスゴー・シティ・ホール。19世紀ドイツのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストで、メンデルスゾーンが信頼を寄せた音楽家。ダヴィッドの協奏曲集。ダヴィッドはルイ・シュポアとモーリッツ・ハウプトマンに師事し、ベルリン国立歌劇場o.のヴァイオリニスト、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のコンサートマスターを歴任、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64」を初演し、この傑作を成功へと導いた。これまでは「メンコンの初演者」として、またトロンボーン奏者の聖典「トロンボーン小協奏曲(コンチェルティーノ)」の作曲者として知られてきたが、ヴァイオリン協奏曲集の登場により作曲家としての評価もさらに高まることは間違いない。
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲集
 [第1番 イ長調Op.5 (1872)/
  第2番 イ長調Op.81 (1887)]
ピアーズ・レーン(P)
ゴールドナーSQ
 ブロッホの「ピアノ五重奏曲集」(CDA-67638)に続き、ピアーズ・レーンが、シドニー響やオーストラリア室内管の首席奏者たちで構成されるオーストラリアのアンサンブル、ゴールドナー弦楽四重奏団と組んだアルバム。
バラキレフ:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ 変ロ短調 Op.5/夜想曲第2番 ロ短調/
 マズルカ第1番 変イ長調/マズルカ第2番 嬰ハ短調/
 ワルツ第4番 変ロ長調/スケルツォ第1番 ロ短調/
 ポルカ 嬰ヘ短調
タネーエフ/バラキレフ編曲
 ワルツ・カプリス第2番 変ニ長調
グリンカ/バラキレフ編曲:ひばり
ダニー・ドライヴァー(P)
 録音:2010年3月2日-4日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。ボウエンのピアノ協奏曲集(CDA-67659/ RPCシリーズ Vol.46)、同じくボウエンのピアノ・ソナタ全集(CDA-67751/2)、C.P.E.バッハの鍵盤楽器のためのソナタ集(CDA-67786)に続く、HYPERION期待のピアニスト、ドライヴァーの新録音。
 ロシア五人組のリーダーとして知られるものの、作品は2つの交響曲、2つのピアノ協奏曲、イスラメイあたりが聴かれる程度のバラキレフの音楽だが、情感豊かな旋律と華麗なパッセージ、劇的な楽曲構成を持つピアノ作品は、出版楽譜もあることからか、近年急速に再評価が進んでいる。
フィリップ・ロジエ(1561頃-1596):
 ミサ曲「我は在りて在るところの者なり」/
 博士らは星を見て/オルガンが奏でられるとき/
 私の眼は曇った/われは舌にて語りぬ/
 わたしは嘆き疲れ/言葉は肉となり
デイヴィッド・トレンデル指揮
キングス・カレッジ・ロンドンcho.
 フィリップ・ロジエは、スペイン国王フェリペ2世に認められ宮廷楽長を務めたフランドルの作曲家。
デイヴィッド・ブリッグス(1962-):
 ノートル・ダム・ミサ/われは見上げて/
 トリニティ・カレッジ・サーヴィス/
 テ・デウム・ラウダムス/
 トッカータ・オン・テ・デウム・ラウダムス/
 おお神よ、我らを助けよ
スティーヴン・レイトン指揮
ケンブリッジ・
 トリニティ・カレッジcho.
デイヴィッド・
 ブリッグス(Org)
 ブリッグズはフランスの名オルガニスト、ジャン・ラングレの門下生で、セント・アルバンズ国際オルガン音楽祭のコンクールで英国人として初のトゥルヌミール賞(最優秀即興演奏賞)に輝いたオルガニスト・作曲家。グロスター大聖堂の名誉オルガニストでもある。多作家としても知られる彼の合唱作品は英国で注目度急上昇中という。
ブクステフーデ:オルガン作品全集 Vol.2
 前奏曲 ト短調BuxWV.149/カンツォーナ ハ長調BuxWV.166/テ・デウム BuxWV.218/
 コラール「人は幸せに生きんとするや」BuxWV.206/前奏曲 イ短調BuxWV.153/
 コラール「来たれ聖霊よ、主なる神よ」BuxWV.199/
 コラール「天にいるわれらの父よ」BuxWV.207/トッカータ ト長調BuxWV.165/
 チャコーナ ホ短調BuxWV.160/コラール「神われらと共になかりせば」BuxWV.222/
 コラール「われ汝に感謝す、主イエス・キリスト」BuxWV.224/トッカータ ニ短調BuxWV.155/
 コラール「今ぞわが魂よ、主をたたえよ」BuxWV.213/前奏曲 ハ長調BuxWV.138
  クリストファー・へリック(Org)
 録音:2009年9月、ニダロス大聖堂、トロンハイム、ノルウェー。使用楽器:ヨアヒム・ヴァーグナー(1690-1749)製作。
CDA-67810
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(2CD)
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新発見のリスト Vol.3〜リスト
 スペインのロマンセ [Romancero espagnol] S.695c
  〔序奏と変奏付きファンダンゴ/不明な主題による労作 [Elaboration of an unidentified theme] /
   ホタ・アラゴネーサとコーダ〕/

 オラトリオ「キリスト」からの2つの小品 S.498c
  〔第1a番「序奏」/第1b番「パストラル」/第2番「奇跡」〕/
 マニフィカトS.182a/
 3つのシャンソンS.510a〔コンソレーション/戦いの前に [Avant la bataille] /希望 [L'espérance] 〕/
 アルバムの一葉〔アンダンティーノ 変イ長調 S.166p/ト長調 S.166q〕/
 「ティサ川地方の美しい乙女」による変奏曲 [Variations 'Tiszántuli szép léany'] S.384a (*)/
 ロマンス「ヴィールホルスキーの『君を愛す』」S.577i, bis /子守歌 S.186 No.7a /
 即興的ワルツ S.213 bis /ロマンス「ヴィールホルスキーの『君を愛す』」S.577i, ter /
 ベルリオーズ「イタリアのハロルド」の巡礼の行進 S.473i /
 ワーグナー「タンホイザー」の「来賓のヴァルトブルク入城」 S.445 No.1a /
 アダージョ・ノン・トロッポS.151a /
 アルバムの一葉
  〔アンダンティーノ 変ホ長調 S.163a No.2 /アンダンテ 変ホ長調 S.167r /ハ長調「リヨン」S.167s /
   マズルカ風に ハ長調 S.163e /アダージョ=レリジョーソ ハ長調 S.164l /アジタート ト長調 S.167l /
   アンダンテ・レリジョサメンテ ト長調 S.166j /行進曲のテンポで 変ホ長調 S.167o /
   「半音階的フーガ」=アレグロ ト短調 S.167j /変ホ長調 S.167k /ト短調 S.166l No.2 /
   Langsam 嬰ハ短調 S.166o /モデラート 変ニ長調 S.164k /
   ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ 変ニ長調 S.167g /ラルゲット 変ニ長調 S.167p /
   「解き放たれたプロメテウスのための合唱」= Andante solenne 変ニ長調 S.167q /
   ハンガリー 変ニ長調 S.164e No.3 〕/

 ピアノのためのプロジンスキー・フラグメント [Prozinsky Fragment] S.701v /
 アルバムの一葉
  〔アレグレット イ長調 S.167n /イ長調 S.166a /ホ長調 S.167t /アンダンティーノ ホ長調 S.163d No.ii /
   「煉獄」=アンダンテ ロ短調 S.166r No.1 /「ダンテ交響曲の煉獄」=ラメントーソ ロ短調 S.166r No.2 /
   パガニーニによる大練習曲第6番への前奏曲 S.141 No.6bis 〕/

 カデンツァS.695f /
 アルバムリーフ「メフィスト・ワルツ(第1番)より、
  レーナウのファウストからのエピソード」=村の居酒屋での踊り S.167m /
 狩り=スケルツォS.176a
 レスリー・ハワード(P)
 録音:2009年4月20日-22日、オール・セインツ教会、ロンドン。全曲世界初録音。(*)は「ティサ川の向こうの美しい乙女による変奏曲」と訳される場合があるが、英語訳が "Pretty girl from Tisza district" となっており、これからすると誤り。
 全57巻に及ぶリスト「ピアノ作品全集」完成後も未出版曲や異稿を追い続け、先に2巻の「新発見のリスト」を発表していたハワードだが、さらに第3巻目が、しかも2枚組で登場。異稿や新発見曲というのは大作曲家に付き物だが、多くても一度に数曲程度が披露されるのが常。これだけまとまった作品を校訂しアルバムとして発表できるのも、イギリス・リスト協会の会長も務めるハワードの執念ならではと言えるだろう。言うまでもなく、リストのマニアやコレクタは必聴!
パッションとディヴィジョン〜トバイアス・ヒューム:エア集第1巻 より
 愛の気晴らし/ジーグ/聞け、聞け/Now I come/ロザモンド/やさしく触れて/ホルストーン公爵のアルメイン/
 兵士の決意/私は憂鬱/Tickell, tickell/フランスのエア/死/生/ガンバの魂/Tinckeldum, twinckeldum/
 ヒューム大尉のパヴァン/兵士のガイヤルド/愛よ去らば

  スザンヌ・ハインリヒ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ハイペリオンからリリースされた初ソロ録音、アーベルの無伴奏作品集(CDA-67628)が英グラモンフォン賞のエディターズ賞や仏ディアパゾン賞に選ばれた女流ガンバ奏者で、パラディアン・アンサンブル、シャリヴァリ・アグレアブルのメンバーでもあるスザンヌ・ハインリヒのソロ第2弾。ロシアやスウェーデンの職業軍人で、音楽家としてもヴィオール演奏、作曲に才能を発揮した奇才トバイアス・ヒュームの大作「エア集第1巻(音楽の諧謔)」からの18作品。
CDA-67812
(2CD)
廃盤
ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(1933-2010):弦楽四重奏曲集
 ロイヤルSQ
夜鳴きうぐいすのこだま〜
 フラグスタート、ファレル、トラウベル、スティーバーの愛唱アンコール集

 ホーマー: Sing to me, sing Op.48 / マッカーサー:夜 / クレーマー: Now like a lantern Op.44 No.5
 タイソン: Sea Moods / ロナルド:おお、愛しい夜よ! / J.H.ロジャーズ:別れに臨んで
 カーペンター:赤ん坊の目を軽やかに過ぎていく眠り / P.サージェント:ヒッコリー・ヒル
 ユーマンス: Through the years / ノードフ: There shall be more joy / ラ・フォージ:ヒルズ
 ブリッジ:愛はペガサスに乗って / ファイアストーン:私の庭で / ロンバーグ:覚えているか?
 ファイアストン:もし私があなたに伝えることができるなら / フロトウ:庭の千草 / ヴィカーズ:雅歌
 ラ・モンテーヌ:雪の夕べ森のそばにたたずんで / アーレン: Happiness is a thing called Joe
 バーンスタイン: Some Other Time / E.チャールズ: When I have sung my songs / ドハティ:レヴュー

  クリスティーネ・ブルワー(S) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2009年12月14日-16日、オール・セインツ教会、ロンドン。キルステン・フラグスタート、アイリーン・ファレル、ヘレン・トラウベル、エリナー・スティーバーが愛したアンコール・ピース集を、R.シュトラウス&ワーグナー歌いとして絶賛されているアメリカのソプラノ、クリスティーネ・ブルワーがうたったアルバム。
CDA-67814
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[2CD-R]
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クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集 Vol.5
 ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.34-1/
 ピアノ・ソナタ ト短調 Op.34-2/
 段階的な6つのソナチネ Op.36
 〔ハ長調/ト長調/ハ長調/ヘ長調/ト長調/ニ長調〕/
 ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.37-1/
 ピアノ・ソナタ ト長調 Op.37-2/
 ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.37-3/
 ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op.46
ハワード・シェリー(P)
 第5集には1790年代後半に出版されたソナタ(Op.46のみ1820年出版)に加え、同時期のソナチネを収録。
サン=サーンス:オルガン作品集 Vol.2
 前奏曲とフーガ第3番 ハ長調 Op.109 No.3/7つの即興曲 Op.150 より〔第4番 イ長調/第2番 ロ短調〕/
 前奏曲とフーガ第2番 ト長調 Op.109 No.2/唱句 ホ短調/
 7つの即興曲 Op.150 より〔第6番 ロ短調/第3番 変ロ長調〕/
 前奏曲 ヘ長調/唱句 ヘ長調/前奏曲とフーガ第1番 ニ短調 Op.109 No.1/
 7つの即興曲Op.150 より〔第5番 ト短調/第1番 ホ長調/第7番 イ短調〕

  アンドルー=ジョン・スミス(Org)
 録音:2009年5月26日-28日、マドレーヌ寺院、パリ。使用楽器:アリスティド・カヴァイエ=コル、1846年製。Vol.1:CDA-67713 。
メシアン(1908-1992):トゥーランガリラ交響曲
 スティーヴン・オズボーン(P) シンシア・ミラー(オンド・マルトノ)
 ジュアンジョ・メナ指揮ベルゲンpo.
 録音:2011年6月20日-24日、グリーグホール、ベルゲン、ノルウェー。没後20周年を迎えたオリヴィエ・メシアンの大作を、2002年にリリースされベストセラーを記録した「幼な子イエスにそそぐ20の眼差し」(CDA-67351/1)、「アーメンの幻影」(CDA-67366)を既に録音をしているスティーヴン・オズボーンを迎え、ジュアンジョ・メナ&ベルゲン・フィルが録音。
CDA-67817
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[CD-R]
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.55〜
 シャルル=マリー・ウィドール
(1844-1937):
  ピアノ協奏曲第1番 ヘ短調Op.39 (*) /
  幻想曲 変イ長調 Op.62 /
  ピアノ協奏曲第2番 ハ短調Op.77 (*)
マルクス・ベッカー(P)
ティエリー・フィッシャー指揮
BBCウェールズ・ナショナルo.
 録音:2010年6月30日-7月2日、BBCホディノット・ホール、カーディフ、ウェールズ。(*)の2曲は世界初録音。
 好評シリーズの55巻目はフランスのウィドール。オルガン作品が有名なためピアノ協奏曲は忘れられていたようで、2曲とも世界初録音。演奏は第47集(ヤーダースゾーン&ドレーゼケ)に続きマルクス・ベッカーが担当する。
ヴィータウタス・ミシュキニス(1954-):合唱作品集
 すべてのものが静寂の中にあった時 (2008) /おお、聖なる饗宴 (2000) /我らの父 (1994) /
 地上は暗闇となった (1995) /私のもとを去らないで下さい、太陽よ (2007) /
 7つのアンティフォン (1995-2003) /おお、寒くなってきた (1994) /
 おお、大いなる神秘 (2008) /アヴェ・マリア II (1988) /
 サルヴェ・レジナ (1997) /アヴェ・マリア III (1990) / Time is endless (2007)
  ルパート・ゴフ指揮ロイヤル・ホロウェイcho.
 録音:2010年1月7日-9日、聖オールバン教会、ホルボーン、ロンドン。
 バルティック・エクスチェンジ(CDA-67747)、ラトヴィアの作曲家リハルト・デュブラ(CDA-67799)に続く、ハイペリオンからのバルト三国合唱作品集。リトアニア合唱協会会長、米国合唱団長連盟名誉会員などを務めたミシュキニスは、神秘性と独特の和声法を兼ね備えた作品で日本における人気も高い。
CDA-67819
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(2CD)
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クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集 Vol.6(完結編)
 〔ト長調 Op.40-1 /ロ短調 Op.40-2 /Op.40-3 /イ長調 Op.50-1 /
  ニ短調 Op.50-2 /ト短調 Op.50-3「捨てられたディドーネ」〕
 ハワード・シェリー(P)
 録音:2009年12月1日-4日、セント・シラス・ザ・マーター、ロンドン。クレメンティのソナタの中でもヴィルトゥオージックで大規模な作品を収録。
ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ〔第1番 イ長調/第2番 ト長調〕/
      ツィガーヌ/ガブリエル・フォーレの名による子守歌
 ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
  アリーナ・イブラギモワ(Vn;*) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2010年11月26日-28日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用楽器:ピエトロ・グァルネリ、1738年製。解説:ロジャー・ニコルズ。 ロシアの妖精アリーナ・イブラギモワのラヴェル&ルクー。
CDA-67821/3
(3CD)
廃盤
フランク・マルタン:歌劇「嵐」
 ティエリー・フィッシャー指揮オランダ放送po.&cho.
ハフのリスト&グリーグ
 リスト:ピアノ協奏曲
  〔第1番 変ホ長調 S.124/第2番 イ長調 S.125〕
 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
スティーヴン・ハフ(P)
アンドルー・リットン指揮
ベルゲンpo.
 録音:2011年6月14日-16日、18日、グリーグ・ホール、ベルゲン(ノルウェー)。現代イギリスを代表するピアニストの一人、スティーヴン・ハフが、グリーグの故郷ノルウェーのベルゲンでリットン&ベルゲン・フィルと共に録音したリスト&グリーグのピアノ協奏曲集。リスト生誕200周年とハフ自身の50歳をともに記念したアルバム。
フロール・ペーテルス(1903-1986):オルガン作品集
 演奏会小品 Op.52a/アリアOp.51/モーダル組曲 Op.43/
 フランドル地方の古謡による変奏とフィナーレOp.20/
 オルガン・コラールOp.39より/エレジーOp.38/
 トッカータ、フーガとアヴェ・マリス・ステラOp.28/
 花の歌 Op.66-3/太陽の歌 Op.66-5
ダルシー・
 トリンクウォン(Org)
 録音:2009年10月29日-30日。ペーテルスはメヘレンの聖ロンバウツ大聖堂(スコットランドの宣教師であった聖ランボールド(?-775)から取られた名を持つが、代理店記載の『サント・ロンボウツ』は適切ではない)のオルガニストを務め、教会音楽、グレゴリオ聖歌、中世の音楽に精通するコンポーザー・オルガニストとして活躍した。ケントのトンブリッジ・スクール・チャペルのオルガンを使用。
J.S.バッハ/シトコヴェツキー編曲:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(弦楽三重奏版)
 レオポルド弦楽三重奏団
  [イザベル・ファン・クーレン(Vn) ローレンス・パワー(Va) ケイト・グールド(Vc)]
 録音:2010年1月5日、10月11日-12日、ワイアストン財団コンサート・ホール、モンマス。
デイル&ボウエン:ピアノ作品集
 ベンジャミン・デイル(1885-1943):
  ピアノ・ソナタ ニ短調 Op.1 (1902-05) /
  プルーネラ (1923) /夜の空想 (1909)
 ヨーク・ボウエン(1884-1961):
  小組曲 ハ長調 Op.14 (1904) (*)
ダニー・ドライヴァー(P)
 録音:2010年7月15日-17日、12月18日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。(*)は世界初録音。
 俊英ダニー・ドライヴァーがバックスと同世代にあたるデイルとボウエンを録音。後に王立音楽院の和声法教授や院長も務めたデイルは、天才的才能を持ちながら、作曲ではその資質を全て開花できなかったといわれている。代表作「ピアノ・ソナタ ニ短調」は王立音楽院在学中に作曲され、友人のヨーク・ボウエンに献呈された。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.57〜アードルフ・ヴィークルンド(1879-1950):
 ピアノ協奏曲〔第1番 ホ短調 Op.10 /第2番 ロ短調 Op.17 〕/演奏会用小品 ハ長調 Op.1
  マッティン・ステュルフェルト(P) アンドルー・マンゼ指揮ヘルシングボリso.
 録音:2010年9月21日-25日、ヘルシングボリ・コンサート・ホール、スウェーデン。人気シリーズ第57弾は、Vol.49のステーンハンマル(CDA-67750)以来となるスウェーデンの作曲家。アドルフ・ヴィークルンドはストックホルム音楽院を卒業後パリ、ベルリンへ渡り、作曲家、指揮者、ピアニストとして欧州各国で成功を収めた。ピアノ協奏曲はラフマニノフを彷彿とさせる濃厚なカラーと劇的なスタイル、グリーグのような北欧の清澄感にあふれた美しい旋律が共存する。ソリストはシリーズ初登場となるスウェーデンの俊傑マッティン・ステュルフェルト、バックはマンゼ&ヘルシングボリ響。
コダーイ:チェロのための作品集
 無伴奏チェロ・ソナタOp.8/
 ソナチネ(ギンズブルク編)/9つのエピグラム/
 叙情的なロマンス/アダージョ
ナタリー・クライン(Vc;*)
ジュリアス・ドレイク(P)
 使用楽器:グァダニーニ、1777年製作(*)。世界的チェリストとしての実力に加え美貌と、天からニ物を与えられたイギリスの女流、ナタリー・クラインはこれまで EMI と専属契約していたが、HYPERION へ移籍した模様で、当盤が第1弾。既録音はショパン、ラフマニノフ、エルガーなどだった。
バラッドの歌い手
 ベートーヴェン:ゲーテのファウストから Op.75-3
 レーヴェ:エドワードOp.1-1/歩きまわる鐘 Op.20-3 / シューベルト:魔王D.328
 シューマン:ライオンの花嫁 Op.31-1/宝探しの男 Op.45-1
 ブラームス:ライン川の向こうに辺境伯がいた WoO.33-29 / ヴォルフ:火の騎士
 マーラー:トランペットが美しく鳴り響ところ / スタンフォード:つれなき乙女
 スコット:ロード・ランダル / サリヴァン:失われた和音
 エマニュエル:砂漠 / ポーター: The Tale of the Oyster
  ジェラルド・フィンリー(Br) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2010年2月1日-3日、オール・セインツ教会、ロンドン。
 シューベルト「魔王」、ヴォルフ「火の騎士」などの有名どころから、サリヴァン、エマニュエル等の秘曲まで、物語性に富んだ歌曲を集めた、グラモフォン賞歌曲部門で2年連続受賞したカナダのバリトン、フィンリーならではのアルバム。
ゲルハルト&リカド〜カザルス・アンコールズ
 ポッパー:村の歌 Op.62-2 / ドビュッシー:メヌエット
 ゴダール:ジョスランの子守歌 / ズガンバーティ:ナポリのセレナーデOp.24-2
 ラッセン:君の青い瞳で / ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2
 フォーレ:夢のあとに Op.7-1 / ポッパー:マズルカ ト短調 Op.11-3
 ワーグナー:夕星の歌 / ポッパー:ヴィトーOp.54-5 / エルガー:愛の挨拶 Op.12
 ボッケリーニ:アレグロ・モデラート / ファリャ:子守歌
 マクダウェル:ロマンスOp.35 / グラナドス:アンダルーサOp.37-5
 クライスラー:ルイ13世のシャンソンとパヴァーヌ
 ショパン:前奏曲第15番 変ニ長調 Op.28-15「雨だれ」
 サン=サーンス:白鳥/アレグロ・アパッショナート ロ短調 Op.43 / カザルス:鳥の歌
  アルバン・ゲルハルト(Vc) セシル・リカド(P)
 録音:2010年6月25日-27日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。
 「B級C級の演奏で珍品を録音することは、レパートリー的になんの貢献も残さない」という強い信念を持ち、作品を理解するために全て暗譜で演奏するというアルバン・ゲルハルトによる、初めて憧れた「特別なチェリスト」カザルスへのオマージュ・アルバム。フィリピン生まれで、アバドやプレヴィンとの競演録音でも名高いリカドによる、約9年ぶりの新録音としても注目。
Beyond all mortal dreams 〜アメリカのア・カペラ
 ルネ・クローセン(1953-): Tonight eternity alone
 スティーヴン・スタッキー(1949-):新しい3つのモテット「トマス・タリスの思い出に」
 ウーラ・ヤイロ(1978-):サンクトゥス
 フランク・ファーコ(1950-):ヒルデガルドの三連画
 エドウィン・フィッシンガー(1920-1990):ルクス・エテルナ
 ヒーリー・ウィラン(1880-1968): Fair in face / I beheld her, beautiful as a dove /
              Rise up, my love, my fair one / How they so softly rest
 スティーヴン・ポールズ(1949-):
  The day is done / Pilgrims' Hymn (Excerpt from The Three Hermits) /
  Hymn to the Eternal Flame (Excerpt from To be Certain of the Dawn)
 ウィリアム・ホーリー(1950-):2つのモテット / ウーラ・ヤイロ: Phoenix
  スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2010年7月2日-5日、トリニティ・カレッジ・チャペル、ケンブリッジ。
シュールホフ:ヴァイオリン・ソナタ集
 ヴァイオリンとピアノのための組曲/
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 WV.24/
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタWV.83/
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 WV.91
ターニャ・
 ベッカー=ベンダー(Vn)
マルクス・ベッカー(P)
 録音:2010年4月3日-5日、ベートーヴェンザール、ハノーファー。パガニーニ「24のカプリース」(CDA-67763)で鮮烈なデビューを果たしたドイツの女流ベッカー=ベンダーのセカンド・レコーディング。神童時代はマックス・レーガーとフリッツ・シュタインバッハに師事し、その後、ジャズ、ダダイズムと共産主義に傾倒し作風を変化させていくシュールホフの音楽。
ショスタコーヴィチ
 ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op.8「詩曲」/
 アレクサンドル・ブロークの詩による
  7つのロマンスOp.127(*)/
 ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 Op.102
フロレスタン・トリオ
[アンソニー・マーウッド(Vn)
 リチャード・レスター(Vc)
 スーザン・トムズ(P)]
スーザン・グリットン(S;*)
 録音:2010年1月11日-13日、10月30日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)。
 旧来のドーマス四重奏団から発展、1996年以来16年に渡りイギリスにおけるピアノ三重奏団のトップであり続けたフロレスタン・トリオは、2012年1月のウィグモア・ホール・リサイタルを最後に解散することとなった。代理店によると当盤が『ラスト・レコーディング』になるとのこと。当盤では現代イギリスの大ソプラノ、スーザン・グリットンが花を添えている。
ジョナサン・ハーヴィー(1939-):合唱作品集
 天使たち(*)/ Ashes Dance Back / Marahi / The Summer Cloud's Awakening
  カスパルス・プトニンシュ指揮(*) ジェイムズ・ウッド指揮ラトヴィア放送cho.
 録音:2005年4月19日(*)、2008年11月1日、以上 リガ(ラトヴィア)。ジョナサン・ハーヴィーは、ブーレーズからの招きでIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)で活動した経歴を持つ現代イギリスのリーディング・コンポーザーの1人。エレクトロニクスと人間の声をコラボレートさせた合唱作品を得意とする。
フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):
 ミサ曲「われを祝賀せよ」/王が宴におられる間/ Maria Magdalena et altera Maria /
 Post dies octo /天の女王(4声)/アヴェ・マリア/天の女王(8声)
トマ・クレキヨン(1505頃-1557頃):われを祝賀せよ
  アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 録音:2009年11月9日-11日、アランデル城フィッツアラン教会、イギリス。タリス・スコラーズのメンバーとしても活躍したアンドルー・カーウッドをリーダーとして1989年に結成された英国の古楽系ア・カペラ・グループ、カージナルズ・ミュージック。結成以来、長年に渡り取り組んでいたウィリアム・バードの宗教音楽集録音全13巻を完成させた彼らによる新録音は同じく16世紀のスペインへ。
CDA-67837
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[CD-R]
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.54
 フレデリック・ハイメン・カウエン(1852-1935):
  コンチェルトシュトゥック(1897)(*)
 アーサー・サマヴェル(1863-1937):
  交響的変奏曲「ノルマンディー」/
  ピアノ協奏曲 イ短調「ハイランド」
マーティン・ロスコー(P)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2010年1月13日-14日、シティ・ホール、グラスゴー。全曲世界初録音。スタンフォードやパリーと同世代人で、ハレ管、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管などで常任指揮者を務めたカウエンは優れた歌曲を生み「イギリスのシューベルト」とも呼ばれた。(*)はポーランドの大ピアニスト、パデレフスキのために作曲され、彼をソリストとした初演でも大喝采を浴びた。歌曲や小規模管弦楽作品の秀作を遺したサマヴェルによる知られざる2曲をカップリング。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.10
 フレデリック・デルランジェ(1868-1943):
  ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.17/詩曲 ニ長調
 フレデリック・クリフ(1857-1931):
  ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
フィリップ・グラファン(Vn)
デイヴィッド・
 ロイド=ジョーンズ指揮
BBCウェールズ・ナショナルo.
 録音:2010年3月30日-31日、4月1日、BBCホディノット・ホール、カーディフ。
 ヴュータン(CDA-67798)、ダヴィッド(CDA-67804)と続いてきたロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズ(RVnC シリーズ)第10集は、フランスのヴィルトゥオーゾ、フィリップ・グラファンを第1集以来のソリストに迎え、「イギリス」をテーマにお送りする。
 ドイツ人を父、アメリカ人を母にパリで生まれたフレデリック・デルランジェは10歳でロンドンへ移住、同地で銀行マンのみならずロンドン・フィルの理事としても活躍、さらに作曲家としても、ドラティ&ロンドン響の録音もあるバレエ音楽「 Les cent baisers [100回のキス]」が大成功を収めたという異色の経歴を持つ。
 フレデリック・クリフは王立音楽大学、王立音楽アカデミーで教鞭を執った人で、門下にアイアランドとベンジャミンがいる。ヴァイオリン協奏曲や交響曲は高い評価を得たものの、1905年頃自ら作曲家としては筆を折っており、その作品に接する機会は非常に少ない。それだけにハンガリーの語法を感じさせるフィナーレを持ったこのヴァイオリン協奏曲は貴重な音源と言える。
ヴォーン・ウィリアムズ:ヴィオラのための組曲
ジョン・マキューアン:ヴィオラ協奏曲(1901)
ヴォーン・ウィリアムズ:組曲「野の花」(*)
ローレンス・パワー(Va)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCウェールズ・ナショナルo.、
BBCウェールズ・ナショナルcho.(*)
 録音:2011年1月17日-19日、BBCホディノット・ホール、カーディフ。イギリスのトップ・クラス奏者パワーが、独奏楽器としてのヴィオラの地位を確立したライオネル・ターティスのために作曲された3つのイギリス音楽を弾く。
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.1
 〔第6番 変ロ長調 K.238/
  第8番 ハ長調 K.246「リュッツォウ」/
  第9番 変ホ長調 K.271「ジュノム」〕
アンジェラ・ヒューイット(P)
マントヴァ室内o.
 録音:2010年11月30日、12月1日-2日、ドッビアーコ(イタリア)。使用楽器:ファツィオーリ。現代最高のバッハ弾きと称されるアンジェラ・ヒューイットがモーツァルトのピアノ協奏曲集をスタート、まずは初期3作品から。
CDA-67841
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(2CD)
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ジョゼフ・アクロン(1886-1943):ヴァイオリンとピアノのための組曲全集
 ヘブライの旋律 Op.33 /2つのヘブライの小品 Op.35 /エリ・シオン/前奏曲 Op.13 /ヴァルソヴィの思い出 Op.14 /
 コケットリーOp.15 /セレナーデOp.17 /レ・シルフィードOp.18 /子守歌 Op.20 /即興的な踊り Op.37 /
 シェールOp.42 /おとぎ話 Op.46 /愛の献呈 Op.51 /カンツォネッタOp.52 No.2 /2つの印象 Op.32 /
 2つの印象 Op.36 /2つのパステル画 Op.44 /組曲「ステンペーニュ」/組曲第1番「古風な形式による」Op.21 /
 組曲第2番 Op.22 /4つの幻想的小品「組曲第3番」Op.23 /風変わりな組曲「リズムの連作、組曲第4番」Op.41/
 子供のための組曲(ハイフェッツ編曲)/レオポルド・アウアーへの思い/ラ・ロマネスカ

  ハガイ・シャハム(Vn) アーノン・エレツ(P)
 録音:1996年2月26日-28日、2009年3月8日-10日、イェルサレム音楽センター(イスラエル)。シェーンベルクから「現代の作曲家たちの中で最も過小評価された1人」とその才能を称賛されたユダヤ系ポーランド人のヴァイオリニスト=コンポーザー、アクロンは、ポーランド、ロシア、ドイツを経てアメリカへ渡り、ユダヤ民俗音楽協会に参加、代表作「ヘブライの旋律」などユダヤの民族音楽を題材とした小品を数多く残している。東欧のヴァイオリン作品の伝承者たち、ハガイ・シャハムとアーノン・エレツのデュオがここでも冴えまくる。
ヘンデル:バスのためのアリア集
 歌劇「リナルド」HWV.7a〜Sibilar gli angui d 'Aletto /
 牧歌劇「エイシスとガラテア」HWV.49a より〔俺は怒り狂う、溶ける、燃え尽きる/さくらんぼよりなお赤い〕/
 カンタータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」HWV.72〜 Fra l'ombre e gl'orrori /
 オラトリオ「快活の人、沈思の人、中庸の人」HWV.55〜 If I give thee honour due、Mirth, admit me of thy crew /
 オラトリオ「復活」HWV.47〜 Qual'insolita luce、Caddi, e ver /
 オラトリオ「デボラ」HWV.51〜 Tears, such as tender fathers shed /
 オラトリオ「ベルシャザール」HWV.61〜 To pow'r immortal my first thanks are due /
 歌劇「オルランド」HWV.31〜 Impari ognun da Orlando、Sorge infausta una procella /
 オラトリオ「テオドーラ」HWV.68〜 Racks, gibbets, sword and fire /
 歌劇「ムツィオ・シェーヴォラ」HWV.13〜 Volate piu dei venti /
 歌劇「アグリッピーナ」HWV.6〜こちらへ、愛する人よ/
 歌劇「イングランド王リッカルド」HWV.23〜Nel mondo e nell'abisso /
 カンタータ「アポロとダフネ」HWV.122 より〔足よ急げ!/ Cara pianta 〕/
 オラトリオ「アレグザンダーの饗宴」HWV.75〜 Revenge, Timotheus cries /
 オラトリオ「セメレ」HWV.58〜 Leave me, loathsome light

  クリストファー・パーヴェス(B) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2012年1月、オール・ハロウズ教会、ゴスペルオーク、ロンドン。イギリスのバス歌手、パーヴェスによるヘンデル。イタリア語と英語のオペラ、英語による古典劇、聖書に基づくオラトリオ、頌歌、仮面劇などからセレクト。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.56〜
 カルクブレンナー
(1785-1849) [Vol.2] :
  ピアノ協奏曲第2番 ホ短調 Op.85 /
  ピアノ協奏曲第3番 イ短調 Op.107 /
  アダージョと華麗なアレグロOp.102
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 録音:2010年6月23日-26日、フェデレーション・コンサート・ホール、タスマニア。全曲世界初録音。
 第41集の第1番&第4番(CDA-67535)に続きフレデリック・カルクブレンナーの協奏曲集がリリース。当巻で全集完結。ドイツ生まれでフランスを中心としたヨーロッパでピアニストとして大成し、人気の絶頂を極めたカルクブレンナーは、ピアノ・メーカーのプレイエルに役員として参加、そして次代の天才ショパンから「ピアノ協奏曲第1番」を献呈された。そのピアノ協奏曲は華麗かつ優雅な作風を持ち、古典派末期からロマン派への架け橋として、ショパンを筆頭とした次世代の音楽家たちに大きな影響を与えた。
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):歌曲全集 Vol.6
 変わらぬもの Op.69 No.3 /星 Op.69 No.1 /森を行く Op.69 No.4 /ひどい天気 Op.69 No.5 /赤いばら TrV.119 /
 目覚めたばら TrV.90 /めぐり合い TrV.98 /僕らは踊りだしたい気持ちだ TrV.175 /小川 Op.88 No.1 /
 ベルヴェデーレ上宮からの眺め Op.88 No.2 /歌曲集「商人の鑑」Op.66 /誰がしたのか? TrV.142 /あおい TrV.297

  エリザベス・ワッツ(S) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2012年1月16日-18日、オール・セインツ教会、ロンドン。当レーベル初登場のエリザベス・ワッツはヨーロッパで急速に評価を高めてるイギリスの若いソプラノ。1921年に出版された歌曲集「商人の鑑」や、シュトラウス生前には出版されず、1985年にキリ・テ・カナワが初演した「あおい」などを収録。
シベリウス:弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.56「親愛なる声」
スメタナ
 弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「わが生涯より」/
 弦楽四重奏曲第2番 ニ短調
ダンテSQ
 録音:2010年7月、ポットン・ホール、サフォーク。
 英BBCミュージック・マガジン賞、仏ディアパゾン賞を得たフォーレ&フランク(CDA-67664)に続くダンテ四重奏団3枚目のアルバム。
グラナドス
 組曲「ゴイェスカス」/
 わら人形〜ゴヤ風の情景/演奏会用アレグロ
ギャリック・オールソン(P)
 録音:2011年5月31日-6月2日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用楽器:スタインウェイ。ブラームス「変奏曲全集」(CDA-67777)に続く、1970年第8回ショパン国際ピアノ・コンクールの覇者ギャリック・オールソンによるHYPERIONへの新録音。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.13
 シューマン
:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 WoO.23 /
       ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.129 /
       幻想曲 ハ長調 Op.131
アンソニー・マーウッド(Vn)
ダグラス・ボイド指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2011年11月10日-11日、シティ・ホール、グラスゴー。人気シリーズの13弾は意外ともいえる大作曲家シューマンだが、もちろん彼のヴァイオリン協奏曲は2曲とも秘曲とも言える作品。WoO.23 は1937年に発見・初演されるまで封印状態にあった遺作、Op.129はシューマン自身がチェロ協奏曲から編曲したものだが、発見されたのは1987年。今回はさらにヨアヒムによって初演されたOp.131をカップリング。演奏の元フロレスタン・トリオのメンバー、アンソニー・マーウッドは、第5集のコールリッジ=テイラー&サマヴェル以来の登場。
クレメンス・ノン・パパ
 死者のためのミサ曲(レクイエム)/悲しみと不安が/
 バビロンとシリア/羊のごとくさまよい(5声)/
 深き淵より/ラーマの声/日々罪を犯し/
 主よ、いざわれらに
スティーヴン・ライス指揮
ブラバント・アンサンブル
 録音:2010年3月16日-18日、マートン・カレッジ・チャペル、オックスフォード。音楽学者としても高名なルネサンス音楽のスペシャリスト、スティーヴン・ライスと、フランドル楽派の音楽の申し子たち、ブラバント・アンサンブルによるクレメンス・ノン・パパの宗教作品集。
ハフ〜ショパン:ワルツ全集(全19曲)
 ワルツ〔第1番−第20番〕/
 夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9 No.2
スティーヴン・ハフ(P)
PCDA-67849
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\3142(税抜\2857)
国内盤
日本語解説書付
 録音:2010年10月17日-20日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。解説:ジェフリー・コールバーグ(国内盤のみ、日本語訳:SOREL)。
 2003年録音の「バラード&スケルツォ全集」(CDA-67456)、2009年録音のソナタ第3番を含む「後期作品集」(CDA-67764)に続くハフのショパン・アルバム。
CDA-67850
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(2CD)
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ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):奇想曲&変奏曲集
 奇想曲〔変ロ長調 Op.17/イ長調 Op.34 No.3/ヘ長調 Op.34 No.4/ホ短調 Op.47 No.1/ハ長調 Op.47 No.2〕/
 21の変奏曲つきブラック・ジョーク ト長調 WO.2/狩り Op.16/12のモンフェリーナOp.49/月の光による変奏曲 Op.48/
 モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「打て、打て」による変奏曲 WO.10/
 コリック氏によるメヌエットによる変奏曲 WO.5/ロンド 変ロ長調 WO.8/音楽的性格描写 Op.19

  ハワード・シェリー(P)
 録音:2010年10月25日-28日、殉教者聖サイラス教会、ロンドン。
 クレメンティのソナタ全集を完成させたシェリーによる続編が登場。
アラベスク、ディデュランボス、エレジー〜
 ニコライ・メトネル
(1880-1951):ピアノ小品集
 8つの情景画 Op.1 /3つの即興曲 Op.2 /4つの小品 Op.4 /3つのアラベスクOp.7 /
 3つのディデュランボスOp.10 /3つのお話 Op.17 /4つの抒情的断片 Op.23 /
 練習曲 ハ短調/3つの小品 Op.31 /3つの労働の賛歌 Op.49 /
 主題と変奏 嬰ハ短調 Op.55 /2つのエレジーOp.59
  ヘイミッシュ・ミルン(P)
 録音:2010年9月20日-22日、2011年3月10日-12日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。ロンドン王立音楽アカデミーの教授でロシア音楽とメトネル作品の世界的権威、ミルンが長年の研究成果を自ら世に問う録音。
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):ウィンチェスター・サーヴィスと後期作品集
 ユビラーテ・デオ「 St Peter ad Vincula 」/神の力を/ウィンチェスター・サーヴィス/
 ラプソディ第4番/来たれ、我が魂よ(*) /テ・デウム「 St Mary Redcliffe 」/
 Coventry Antiphon /A Flourish for a Bidding (*) /Antiphon /神を畏れる/主を讃えよ
  アンドルー・ラムスデン指揮ウィンチェスター大聖堂聖歌隊 サイモン・ベル(Org;*)
 録音:2010年3月、ウィンチェスター大聖堂(イギリス)。単旋律聖歌をルーツとして1969年に作曲された「ウィンチェスター・サーヴィス」は、ハウエルズの後期を代表する作品の1つ。
フィリップ・シェーンドルフ(1565/70-1617以降):作品全集
 ミサ曲「主よ、いつまでもわれを」/第6旋法によるマニフィカト/
 賛歌が捧げられ/聖霊来たりたまえ/ミサ曲「やさしい眼差し」
フィリップ・デ・モンテ(1521-1603):
 主よ、いつまでもわれを/第4旋法によるマニフィカト/やさしい眼差し
  チンクェチェント
 録音:2010年4月、Kloster Pernegg , ヴァルトフィアテル(オーストリア)。
 男声6人のルネサンス系ヴォーカル・アンサンブルによる、当時隆盛を誇ったハプスブルク家の神聖ローマ皇帝ルドルフ2世に仕え、プラハ宮廷では聖歌隊指揮者を務めた音楽家の作品全集。彼の師であるフィリップ・デ・モンテの作品も収録。
ブクステフーデ:オルガン作品全集 Vol.3
 前奏曲 ニ短調 BuxWV.140/主に感謝せよ、彼は恵み深きがゆえに BuxWV.181/
 カンツォネッタ ト長調 BuxWV.172/主よ、われらを御言葉のもとに留めたまえ BuxWV.185/
 今ぞわが魂よ主をたたえよ BuxWV.212/前奏曲 ヘ長調 BuxWV.145/
 主イエス・キリストよ、我は知れり BuxWV.193/第1旋法によるマニフィカトBuxWV.203/
 イエス・キリスト、汝はたたえられよ BuxWV.189/救い我らに来たれり BuxWV.186/
 御子はベツレヘムに生まれたまう BuxWV.217/前奏曲 ハ長調 BuxWV.136/
 来たれ聖霊、主なる神 BuxWV.200/カンツォーナ ト長調 BuxWV.170/
 神のひとり子なる主キリストBuxWV.191/前奏曲 嬰ヘ短調 BuxWV.146
  クリストファー・へリック(Org)
 録音:2010年4月20日-22日、サン・ルイ・アン・リル教会、サン=ルイ島(パリ)。使用楽器:オーベルタン製。「オルガン・ファイアーワークス」シリーズでもお馴染みのへリックが取り組んでいるシリーズ第3集。パリ、セーヌ川のサン=ルイ島にある唯一の教会にて録音。
リスト:葬送頌歌
 交響詩「ゆりかごから墓場まで」S.107/
 3つの葬送頌歌 S.112 (1860-1866) (#)
  〔死者(*)/夜/タッソーの葬送的凱旋〕
 レーナウの「ファウスト」からの
  2つのエピソードS.110
イラン・ヴォルコフ指揮
BBCスコティッシュso.
グラスゴー・シンガーズ(*)
 録音:2010年6月2日-4日、シティ・ホール(グラスゴー)。(#)は管弦楽版による世界初録音。ハイペリオンが2011年のリスト・イヤーに掲げた3つのキーワード「ピアノ」「歌曲」「オーケストラ」のうち、オーケストラを担うアルバム。
エルガー
 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.83 (*) /ミーナ(#) /
 ラウラ・ワルツ(#) /行進曲 ニ長調(#) /
 即興曲(#) /ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.84 (*/#)
ピアーズ・レーン(P;#)
ゴールドナーSQ (*)
 録音:2010年7月3日-5日、ポットン・ホール、サフォーク。
ジェイムズ1世時代の音楽
 トムキンズ:強くあれ、雄々しくあれ
 ギボンズ:神々の中の偉大なる神よ/おお、まことに忠実なるすべての心よ/ファンシー
 フーパー:大礼拝曲(グレート・サーヴィス)
 トムキンズ:主に向かって新しき歌を歌え / ギボンズ:ファンシー
 トムキンズ:ダヴィデが聞きしとき/ダヴィデの嘆き
 ラムゼイ:勇士たちは戦いのさなかに倒れた
 ギボンズ:見よ、御言葉は肉体となりぬ/4声のファンタジア/ダヴィデの子に栄あれ/
      おお主よ、御身の怒りにてわれを責めたもうな/
      全能にして永遠なる神/前奏曲/おお、ともに手を打ち鳴らせ
  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
  ロバート・クィンニー(Org)
 録音:2010年3月16日-17日、オール・ハロウズ教会、ロンドン。西暦960年に建設され、現在も英国王室と縁の深いウェストミンスター寺院の聖歌隊が歌うイングランド王ジェイムズ1世時代の典礼音楽集。
ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.3〜
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード
(1852-1924):
  チェロ協奏曲 ニ短調/チェロと管弦楽のためのロンド ヘ長調(*) /
  バッラータとバッラビーレOp.160 (*) /アイルランド狂詩曲第3番 Op.137
 ジェンマ・ローズフィールド(Vc) アンドルー・マンゼ指揮BBCスコティッシュso.
 録音:2011年1月6日-7日、シティ・ホール、グラスゴー。(*)の2曲は世界初録音。
 ドホナーニ、エネスコ、ダルベール(CDA-67544)、フォルクマン、ディートリヒ、ゲルンスハイム、シューマン(CDA-67583)に続く同シリーズ第3集は、初のイギリス物となるスタンフォード。イギリスのチェロ協奏曲で真っ先に思い浮かぶのはエルガーだが、抒情的で明るく快活な旋律を持つスタンフォードのチェロ協奏曲 ニ短調はイギリス・ロマン派音楽の知られざる名作で、イギリスのチェロ協奏曲のランドマークになるだけの魅力を持った作品。1981年ロンドン生まれのジェマ・ローズフィールドは、16歳で国際的にコンチェルト・デビュー(欧文記載ママ)し、2007年にはピエール・フルニエ賞を受賞、次代の巨匠候補として期待される逸材。当盤は本格的なレコーディング・デビューとなる。また、指揮がアンドルー・マンゼであることも話題となるだろう。
CDA-67860
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[CD-R]
アレグリのミゼレーレとローマの音楽
 アネリオ:めでたし元后
 7人の作曲家による12声のミサ曲「ミサ・カンタンティブス・オルガニス」(ミサ曲「チェチーリアは楽器を奏で」)
  〔スタービレ:キリエ / ソリアーノ:キリストよ、憐れみたまえ / ドラゴーニ:キリエ/
   パレストリーナ:グローリア / 作曲者不詳:主なる神よ、神の小羊/
   ドラゴーニ:世の罪を除きたもう / スタービレ:クレド/十字架に磔られ / ソリアーノ:天に昇りて
   ジョヴァンネッリ:我は信ず、主なる聖霊を / サンティーニ:サンクトゥス / マンチーニ:アニュス・デイ〕

 アレグリ:エレミアの哀歌/ミゼレーレ/預言者エレミヤの哀歌が始まる
 パレストリーナ:チェチーリアは楽器を奏で / アレグリ:味わいて見よ
  アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 録音:2010年4月19日-21日、セント・オールバンズ教会、ロンドン。バードの宗教音楽集第13巻(CDA-67779)で1987年のタリス・スコラーズ以来、古楽部門からは史上2度目の英グラモフォン賞2010年最優秀賞を獲得したカーウッド&カージナルズ・ミュージックの新アルバム。バチカンのシスティーナ礼拝堂で歌われた門外不出の聖歌で、モーツァルトのエピソードがよく知られているアレグリのミゼレーレを含む12声のミサ曲「チェチーリアは楽器を奏で」を含む。
モーツァルト:弦楽五重奏曲集
 〔第1番 変ロ長調K.174 /第2番 ハ短調K.406 /第3番 ハ長調K.515/
  第4番 ト短調K.516 /第5番 ニ長調K.593 /第6番 変ホ長調K.614 〕
 ナッシュ・アンサンブル
 [マリアンネ・トールセン、マリン・ブロマン(Vn) ローレンス・パワー(Va)
  ポール・ワトキンス(Vc) フィリップ・デュークス(Va)]
 新旧どんな時代の作品、編成にもたちどころに対応してしまうイギリスのスーパー室内楽団、ナッシュ・アンサンブルによるモーツァルトの弦楽五重奏曲集。
CDA-67864
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[CD-R]
タカーチSQ〜シューベルト
 弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 (*) /弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D.703「四重奏断章」
  タカーチSQ[エドワード・ドゥシンベル(第1Vn) カーロイ・シュランツ(第2Vn)
        ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
  ラルフ・カーシュバウム(Vc;*)
 録音:2012年5月18日-21日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。移籍第1弾となった「死と乙女&ロザムンデ」(CDA-67585)以来となるタカーチ弦楽四重奏団のシューベルトは、約20年振りのレコーディングとなる「弦楽五重奏曲」と「四重奏断章」。前者ではアメリカの名チェリスト、ラルフ・カーシュバウムが参加。
ショスタコーヴィチ:ヴィオラとピアノのための音楽
 「24の前奏曲」Op.34〜7曲
  (エフゲニー・ストラーホフ編曲)/
 ヴィオラ・ソナタOp.147/
 「馬あぶ」Op.97〜5つの小品
  (ワディム・ボリソフスキー編曲)
ローレンス・パワー(Va)
サイモン・クロフォード=
 フィリップス(P)
 録音:2010年10月24日-26日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。
カール・レーヴェ(1796-1869):歌曲&バラード集
 エドワードOp.1 No.1/詩人トムOp.135a/魔王Op.1 No.3/オルフ殿 Op.2 No.2/山々に憩いあり Op.9 BookI No.3a/
 天上から来たあなた Op.9 BookI No.3b/エーベルシュタイン伯爵 Op.9 BookVI No.5/
 塔守リュンコイスがファウストの見張り台で歌う Op.9 BookVIII No.3/甘美な埋葬 Op.62 BookI No.4/
 足の揃わぬ短長格 Op.62 BookI No.5/歩きまわる鐘 Op.20 No.3/通り過ぎる時に Op.81 No.1/巡礼者 Op.99 No.3/
 海を行くオーディンOp.118/時計 Op.123 No.3/宿屋の若い娘 Op.1 No.2/
 ほの光る海 Op.145 No.1/嵐に遭って Op.145 No.3/秘め事 Op.145 No.4/騎兵の歌 Op.145 No.5

  フローリアン・ベッシュ(Br) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2010年5月、オール・セインツ教会、ロンドン。オペラから古楽までを高いレベルで歌うことのできるオーストリアのバリトン歌手フローリアン・ベッシュは、ローベルト・ホルの愛弟子で、次代のリート界を担う逸材として期待されている。
ジェイムズ・マクミラン(1959-):合唱作品集
 ユビラーテ・デオ(*)/セレニティ(*)/マニフィカトとヌンク・ディミティス/
 Tremunt videntes angeli /オン・ラヴ (*)/...ここに身を隠し.../我に正義を/
 ダヴィデの家から小羊が来たり/ジョルジュ・ルオーの墓碑銘(*)
  マシュー・オウエンズ指揮ウェールズ大聖堂聖歌隊 ジョナサン・ヴォーン(Org)
 録音:2010年6月、ウェールズ大聖堂(イギリス)。(*)は世界初録音。
ヘンリー5世とランカスター家の音楽
 ヘンリー5世(1386-1422):グローリア
 聖歌(交唱&応唱):ブリドリントンのセント・ジョンのための日課/キリエ/グローリア/クレド/アニュス・デイ
 パワー:めでたし天の女王/栄光の聖母 / ダメット:創造主の母よ / クック:アルマ・プロールス
 スタージョン:めでたし女王 / フライ:4声の「めでたし天の女王」

  アンドルー・カークマン指揮バンショワ・コンソート
 録音:2010年5月11日-13日、殉教者聖サイラス教会、ロンドン。
ピッツェッティ&カステルヌオーヴォ=テデスコ:ヴァイオリン・ソナタ集
 イルデブランド・ピッツェッティ(1880-1968):ヴァイオリン・ソナタ イ長調/3つの歌
 マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):幻想曲風ソナタ/3つのヴォカリーズ
  ハガイ・シャハム(Vn) アーノン・エレツ(P)
 録音:2010年6月20日-23日、エルサレム音楽センター、イスラエル。フバイ、ブロッホ、ヴェイネル、アクロン等、東欧作品を続々取り上げてきたハガイ・シャハムとアーノン・エレツが挑む、20世紀初期イタリア作品。日本では交響曲 イ長調が「皇紀2600年奉祝曲」として知られると、彼に師事したイタリア系ユダヤ人作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコのヴァイオリン・ソナタ。ピッツェッティのソナタはメニューインに愛され、カステルヌオーヴォ=テデスコのソナタはハンガリーの女流ヴァイオリニスト、アディラ・ファキーリに献呈された。また、前者の「3つの歌」はチェロとピアノ用に書かれ、作曲者自身によってヴァイオリン用へと編曲、後者の「3つのヴォカリーズ」はマリオ・コルティによってヴァイオリン版が書かれた。
ストラヴィンスキー(1882-1971):ピアノと管弦楽のための作品全集
 ヴォルガの舟歌(管楽器と打楽器のための)/ピアノと管楽器のための協奏曲/
 ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ/ピアノと管弦楽のための楽章(ムーヴメンツ)/
 弦楽のための協奏曲 ニ長調/ロシア民謡によるカノン
  スティーヴン・オズボーン(P) イラン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュso.
 録音:2012年5月19日-20日、シティ・ホール、グラスゴー。ラフマニノフの「前奏曲全集」(CDA-67700)、ムソルグスキーの「展覧会の絵」&プロコフィエフの「サルカズム」(CDA-67896)に加わるオズボーンの新ロシアン・プログラム。2009年の英グラモフォン賞協奏曲部門賞に輝いたブリテンの「ピアノ協奏曲」(CDA-67625)でコンビを組み、イラン・ヴォルコフ&BBCスコティッシュso.(ストラヴィンスキーの5つのバレエ音楽集(CDA-67697&CDA-67698)で高評価を獲得している)との共演。
エルネー・ドホナーニ(1877-1960):ピアノ独奏作品全集 Vol.1
 4つのラプソディOp.11 /冬の輪舞〜10のバガテルOp.13/パストラーレ〜ハンガリーのクリスマスの歌/
 3つの風変わりな小品 Op.44/ワルツ〜ドリーブの「コッペリア」より

  マーティン・ロスコー(P)
 録音:2011年2月20日-22日、ポットン・ホール、サフォーク。フランツ・リスト音楽院の院長、ブダペスト・フィルの指揮者、ハンガリー放送の音楽監督を務め、ショルティやフリッチャイを育成したハンガリーの大音楽家ドホナーニのピアノ独奏作品全集がスタート。母国ハンガリーの民謡を取り込むだけでなく、19世紀のロマン派音楽やブラームスからの影響が色濃いその音楽は、同世代のバルトークやコダーイの音楽とは一線を画すスタイルを持つ。イギリスの名ピアニスト、マーティン・ロスコーは、"ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.6"(CDA-66684)のドホナーニでもソリストを務めており、まさに適役。
フォーレ(1845-1924):チェロ・ソナタ集
 チェロ・ソナタ〔第1番 ニ短調 Op.109 /第2番 ト短調 Op.117 〕/エレジーOp.24/
 ロマンスOp.69/蝶々 Op.77/セレナードOp.98/シシリエンヌOp.78/
 アレグロ・コモド(チェロ・ソナタ第1番 Op.109の第3楽章)
  アルバン・ゲルハルト(Vc) セシル・リカド(P)
 録音:2010年10月21日-23日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。ドイツのチェロ界を担う至宝アルバン・ゲルハルトのハイペリオン第9弾。常に新しい作品、解釈を求め数々の世界初録音で知られるゲルハルトは、解釈が分かれる「チェロ・ソナタ第1番」第3楽章の「四分音符=80」というテンポ設定に注目し、遅いテンポ(7'28)と速いテンポ(5'54)の2つの演奏を当盤でも録音・提示している。
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ Vol.10
 サン=サーンス:J.S.バッハからの6つのトランスクリプション第1集(1862)
  〔序曲〜カンタータ第29番より/アダージョ〜カンタータ第3番より/
   アンダンティーノ〜カンタータ第8番より/ブーレ〜パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002より/
   アンダンテ〜ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003/プレスト〜 カンタータ第35番より〕

 J.S.バッハ/イシドール・フィリップ(1863-1958)編曲:
  協奏曲 イ短調 BWV.593(原曲:ヴィヴァルディ RV.522)
 サン=サーンス:J.S.バッハからの6つのトランスクリプション第2集(1873)
  〔序奏とアリア〜カンタータ第15番より/フーガ〜ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005より/
   ラルゴ〜ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005より/レシタティーフとエア〜カンタータ第30番より/
   ガヴォット〜パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006/アリア〜カンタータ第36番より/合唱〜カンタータ第30番より〕

 J.S.バッハ/イシドール・フィリップ(1863-1958)編曲:
  協奏曲 ニ短調 BWV.596(原曲:ヴィヴァルディ RV.565)
  ナジェジダ・ヴラエワ(P)
 録音:2010年11月8日-10日、殉教者聖サイラス教会(ロンドン)。
 シリーズの第10集は、仏デュラン社から2巻に分けて出版されたサン=サーンスのバッハ・トランスクリプション全集。原曲が「カンタータ」と「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ」に限定されているのも興味を引くが、カップリング2曲がサン=サーンスの弟子、イシドール・フィリップによる編曲だと言うのも当レーベルならではのこだわり。HYPERION 初登場と思われるヴラエワは故・ラザール・ベルマンがその才能を「神が与えたものだ・・・」と賞賛した、ブルガリア生まれの奏者。
CDA-67874
廃盤
ロバート・パーソンズ(1535頃-1572):宗教音楽集
  アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
ヒューイット〜ガブリエル・フォーレ(1845-1924):ピアノ作品集
 主題と変奏 嬰ハ短調 Op.73 /ヴァルス・カプリス〔第1番 イ長調 Op.30 /第2番 変ニ長調 Op.38 〕/
 夜想曲〔第5番 変ロ長調 Op.37 /第6番 変ニ長調 Op.63 /第13番 ロ短調 Op.119 〕/バラード 嬰ヘ長調 Op.19

  アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2012年8月11日-14日、イエス・キリスト教会、ベルリン。使用楽器:ファツィオーリ。ラヴェル、シャブリエ、ドビュッシーに続くヒューイットのフランス音楽。
ブクステフーデ:オルガン作品全集 Vol.4
 前奏曲とフーガ イ短調 BuxWV.158/コラール「われ汝を呼びまつる」BuxWV.196/
 前奏曲とフーガ ト短調 BuxWV.148/カンツォネッタ ハ長調 BuxWV.167/トッカータ ヘ長調 BuxWV.156/
 コラール「われらの主キリスト、ヨルダン川に来れり」BuxWV.180/フーガ 変ロ長調 BuxWV.176/
 コラール「今ぞわが魂よ主をたたえよ」BuxWV.214/カンツォネッタ ト短調 BuxWV.173/
 トッカータ ト長調 BuxWV.164/コラール「父なる神、我らがもとに住み給え」BuxWV.190/
 カンツォネッタ イ短調 BuxWV.225/パッサカリア ニ短調 BuxWV.161/
 コラール「暁の星のいと美しきかな」BuxWV.223/コラール「われ神より離れじ」BuxWV.211/
 コラール「かくも喜びに満てるこの日」BuxWV.182/コラール「甘き喜びのうちに」BuxWV.197/前奏曲 ホ短調 BuxWV.142

  クリストファー・へリック(Org)
 録音:2011年1月9日-11日、トリニティ・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ)。
CDA-67877
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ロンドン・ハイドンSQ〜ハイドン:6つの弦楽四重奏曲集 Op.20「太陽四重奏曲集」
 〔第31番 変ホ長調/第32番 ハ長調/第33番 ト短調/第34番 ニ長調/第35番 ヘ短調/第36番 イ長調 〕
 ロンドン・ハイドンSQ[キャサリン・マンソン、マイケル・グレヴィチ(Vn)
            ジェイムズ・ボイド(Va) リチャード・レスター(Vc)]
 録音:2010年9月6日-10日、オール・セインツ教会、ロンドン。ロンドン・ハイドン四重奏団はガット弦&バロック弓を組み合わせ、ホープリッチをソリストに迎えたのモーツァルト&ブラームス(Glossa, GCD-920607)でデビュー、ハイドンの弦楽四重奏曲に情熱を注ぐイギリスの古楽系アンサンブル。1801年に出版されたアルタリア版楽譜を使用。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.12〜
 アンリ・ヴュータン
(1820-1881) [Vol.2]:
 ヴァイオリン協奏曲
  〔第1番 ホ長調Op.10 /第2番 嬰ヘ短調Op.19 〕/
 アメリカへの挨拶Op.56
クロエ・ハンスリップ(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
ロイヤル・フランダースpo.
 録音:2011年7月6日-8日、デ・シンヘル、アントワープ。解説:カラム・マクドナルド。 Vol.8 〔ヴュータン Vol.1 /協奏曲第4番&第5番他/ヴィヴィアーネ・ハークナー(Vn)〕:CDA-67798。 好評シリーズの第12弾は、パガニーニの死後、ヨーロッパ最高のヴァイオリニストと称された19世紀フランスのコンポーザー・ヴァイオリニスト、ヴュータンの第2巻。作曲家として名声を決定付けたヴァイオリン協奏曲第1番と才気あふるる華麗な書法と緩徐楽章でのベルカントを思わせる美しさを持ちパガニーニの影響が見られるヴァイオリン協奏曲第2番などヴュータン初期の秀作を収録。ソリストはハイペリオン初登場となる、メニューイン・スクールの超エリート、クロエ・ハンスリップ。彼女は2歳でヴァイオリンを始め、5歳でメニューイン・スクールへ入学、神童としてその名を轟かせたイギリスの天才女流ヴァイオリニスト。ドイツで名教師ザハール・ブロンの下で学び、現在も成長を続けている。
ベートーヴェン:バガテル集
 7つのバガテルOp.33 /11のバガテルOp.119 /6つのバガテルOp.126 /
 アレグレット・クワジ・アンダンテ ト短調WoO.61a /バガテル ハ長調WoO.56 /バガテル ハ短調WoO.52 /
 バガテル 変ロ長調WoO.60 /アレグレット ロ短調WoO.61 /バガテル イ短調「エリーゼのために」WoO.59

  スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2011年7月26日-28日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用楽器:スタインウェイ。ラヴェル「ピアノ独奏作品全集」(CDA-67731/2)に続くスコットランドの風雲児オズボーンの新作は、レコード芸術特選盤&英インターナショナル・レコード・レビューの「アウトスタンディング」賞選出盤となったピアノ・ソナタ集「月光、悲愴、ワルトシュタイン」(CDA-67662)に続くベートーヴェン第2弾。
エリック・チザム(1904-1965):ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲第1番「ピーブロック」/
 ピアノ協奏曲第2番「ヒンドゥスターニー」(*)
ダニー・ドライヴァー(P)
ロリー・マクドナルド指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2011年6月8日-9日、シティ・ホール、グラスゴー。(*)は世界初録音。ハイペリオンが見出した逸材ダニー・ドライヴァーが、スコットランド・グラスゴー出身の作曲家エリック・チザム〔チゾーム〕のピアノ協奏曲を弾く。チザムはエディンバラ大学でドナルド・フランシス・トーヴィーに作曲を師事、後に南アフリカへ渡り教育者として同地の音楽の発展に尽力、さらにラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」とバルトーク「ピアノ協奏曲第1番」のスコットランド初演者として、バルトーク「青ひげ公の城」のイギリス初演者としても名を残している。第1番の協奏曲はハイランド・バグパイプのための音楽「ピーブロック [Piobaireachd] 」をベースとした物。第2番は第2次世界大戦中、連合軍東南アジア司令部の一員として参加したアジアの音楽、ラーガとの出会い、ソラブジとの友好から誕生したものだという。
ブー・ハンソン(1950-):合唱作品集
 Som när handen 'As when day dawns' /めでたし女王/ Then I heard the singing / For as the rain /
 The place amongst the trees /ミサ・ブレヴィス/わたしの目を明らかに/終わりなき境界線 [Endless border]

  ルパート・ゴフ指揮ロイヤル・ホロウェイcho.
 録音:2011年1月6日-8日、ドゥエ・アビー、バークシャー。ブー・ハンソンは、ギタリスト、フォーク&ジャズのコンポーザーとして活動をスタートさせ、1990年代からは合唱音楽の作曲家として一気に頭角を現した北欧スウェーデンの音楽家。幼少期ボーイ・ソプラノ時代の体験を自らの合唱作品のルーツとし、その神秘的な音楽空間は北欧発の合唱の新しいレパートリーとして期待されている。
CDA-67882
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アムラン〜ハイドン:ピアノ・ソナタ集 Vol.3
 〔第6番 ト長調 Hob.XVI-6 /第1番 ハ長調 Hob.XVI-1 /第2番 変ロ長調 Hob.XVI-2 /第47番 ホ短調 Hob.XVI-47bis /
  第44番 ト長調 Hob.XVI-44 /第25番 変ホ長調 Hob.XVI-25 /第20番 ハ短調 Hob.XVI-20 /
  第36番 嬰ハ短調 Hob.XVI-36 /第22番 ホ長調 Hob.XVI-22 /第29番 ヘ長調 Hob.XVI-29 /第51番 ニ長調 Hob.XVI-51 〕

 マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2011年8月27日-29日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。使用楽器:スタインウェイ。 Vol.1(CDA-67554/PCDA-67554)、Vol.2(CDA-67710/PCDA-67710)が共にレコード芸術誌特選となった超人アムランのハイドン第3弾。
ドビュッシー(1862-1918):歌曲集 Vol.2
 艶なる宴第1集/抒情的散文/ビリティスの歌/
 忘れられたアリエッタ/3つのフランスの歌/
 ステファヌ・マラルメの3つの詩
ロルナ・アンダーソン、
リサ・ミルン(S)
マルコム・マルティノー(P)
 録音:2011年5月4日-5日、7月14日、オール・セインツ教会、ロンドン。クリストファー・マルトマンが歌った Vol.1(CDA-67357)に続くシリーズ第2弾。
ナポリのフルート協奏曲集 Vol.2
 ジェラーソ:フルート協奏曲 ト長調 / ペレス:フルート協奏曲 ト長調
 カルロ・チェチェーレ(1706-1761):フルート協奏曲 ト長調 / パパ:フルート協奏曲 ニ長調
 アントニオ・パレッラ(1672-1761):フルート協奏曲 ト長調

  カルロ・イパタ(バロックFl) アウセル・ムジチ
 録音:2011年3月、5月、モンテマーニョ、ピサ、イタリア。イパタ&アウセル・ムジチの「ナポリのフルート協奏曲集」第2弾。修道院の聴衆を楽しませるため風刺的な喜歌劇を作曲し、国王や教会を激怒させたカルロ・チェチェーレ、オペラ・ブッファの優れた作曲者アントニオ・パレッラら、歌劇や声楽作品で知られるナポリの作曲家たちのフルート協奏曲を収録。
ヒューイット〜シューマン(1810-1856):協奏曲集
 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 /
 序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調 Op.92 /
 序奏と協奏的アレグロ ニ短調 Op.134
アンジェラ・ヒューイット(P)
ハンヌ・リントゥ指揮
ベルリン・ドイツso.
 録音:2011年8月15日-18日、イエス・キリスト教会、ベルリン。使用ピアノ:ファツィオーリ。アンジェラ・ヒューイットが「フモレスケ」「子供の情景」「ピアノ・ソナタ第1番&第2番」の独奏作品に続き、シューマンのピアノ協奏曲をハンヌ・リントゥとベルリン・ドイツ響との共演で録音。
シマノフスキ:ピアノ作品集
 12の練習曲 Op.33 /仮面劇 Op.34 /
 4つの練習曲 Op.4 /メトープ〜3つの詩 Op.29
セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2013年3月10日-12日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。ティベルギアンによるハイペリオンへの初ソロ・アルバムは、イブラギモワとのデュオでも録音(CDA-67703)していた、ショパン後のポーランド楽壇を支えたシマノフスキの作品集。パデレフスキが絶賛し人気の高い若書きの秀作「4つの練習曲 Op.4」等、個性と魅力が詰まった重要作を収録。
ラッスス
 シビラの預言/マニフィカト「千年もの間、天はどれほどの」/義人らの魂は/
 わが生命は嘆きのうちに尽きたり/私の魂死ぬがごとく悲し/ Missa Amor ecco colei
  スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2010年9月3日-5日、ハーコート・ヒル・キャンパス・チャペル、オックスフォード。
愛の力〜イングリッシュ・ソングブック
 モロイ:懐かしき愛の歌 / ホワイト:さまようのはやめよう/春が来た/誠実な恋人
 エルガー:語れ音楽よ Op.41 No.2/懇願 Op.48 No.1
 レーマン:ああ、わが麗しの月/愛、もしあなたが光を知っているならば
 ヴォ―ン=ウィリアムズ:真昼の静けさ / ピール:アーモンド、ワイルド・アーモンド/朝早く
 クィルター:美の女神の娘に/深紅の花びらは眠りにつき/愛の哲学 / グレインジャー:愛の力
 アームストロング:ヒポコンドリアクス / レーマン:パス・バンク / アームストロング:影の歌
 ウォーロック:その唇を奪って/夜/アン女王 / モーラン:若き日の喜び
 ガーニー:おやすみ草原よ/ The boat is chafing / Lights Out / ホルスト:旅の終わり/ベテルギウス

  アリス・クート(Ms) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2010年12月14日-15日、17日、オール・セインツ教会、ロンドン。イギリスのメゾ・ソプラノ、アリス・クートのハイペリオン・デビュー・アルバム。
トゥーリナ:室内楽作品集
 ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.67 /ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 Op.82「スペイン風」/
 アンダルシアの情景 Op.7 /ピアノ三重奏曲第1番 Op.35 /闘牛士の祈り Op.34
 ナッシュ・アンサンブル
 [マリアンネ・トゥーシェン、ローラ・サミュエル(Vn) ローレンス・パワー、
  ヴィッチ・ワードマン(Va) ポール・ワトキンス(Vc) イアン・ブラウン(P)]
 録音:2010年12月17日-19日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。イギリスのスーパー・アンサンブルが、留学先のパリで出会ったドビュッシーに代表される印象派やフランクの影響、アルベニスやファリャとの関係で再開眼したスペイン国民楽派の作風を併せ持つスペインのトゥーリナの室内楽作品を取り上げた。
スティーヴン・ハフのフレンチ・アルバム
 J.S.バッハ/コルトー&ハフ編曲:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
 J.S.バッハ/コルトー編曲:チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV.1056〜アリオーソ
 フォーレ:夜想曲第6番 変ニ長調 Op.63 /即興 嬰ハ短調 Op.84 No.5 /
      即興曲第5番 嬰ヘ短調 Op.102 /舟歌第5番 嬰ヘ短調 Op.66
 ラヴェル:「鏡」〜道化師の朝の歌 / マスネ/ハフ編曲:「田園詩」〜たそがれ
 シャブリエ:「絵画的な10の小品」〜憂鬱 / シャミナード:秋 Op.35 No.2
 プーランク:憂鬱/夜想曲第4番 ハ短調「幻の舞踏会」/即興曲第8番 イ短調
 アルカン:海辺の狂女の歌 Op.31 No.8 / ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」〜月の光
 ドリーブ/ハフ編曲:バレエ組曲「シルヴィア」〜ピチカート
 リスト:ユダヤの回想〜アレヴィの歌劇のモチーフに基づく華麗な幻想曲
  スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2009年6月6日、ミネアポリス、アメリカ/2010年10月19日-20日、2011年5月23日-24日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス、イギリス。使用楽器:ヤマハ&スタインウェイ。
 「スティーヴン・ハフの [Stephen Hough's] 」シリーズ第4弾。これまでに 1999年リリースの「ニュー・ピアノ・アルバム」(CDA-67043)、 2002年リリースの「イギリス・アルバム」(CDA-67267)、 2006年リリースの「スパニッシュ・アルバム」(CDA-67565) が発売されているが、久々の新作。 アルフレッド・コルトーの編曲をさらに発展させたバッハの「トッカータとフーガ」、さらに確か彼初のアルカン録音となる「海辺の狂女の歌」など、マニア受けする曲目が並ぶ注目の一枚。
ビクトリア Salve regina a 5 1583 / Missa De Beata Maria Virgine / Missa Surge propera
パレストリーナ:わが愛する者よ、立ちて急げ
 マーティン・ベイカー指揮ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 録音:2010年7月5日-6日、10月4日-5日、ウェストミンスター大聖堂、ロンドン。ビクトリア没後400周年記念リリース。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.11
 マックス・レーガー(1873-1916):
  ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.101/
  2つのロマンスOp.50
ターニャ・
 ベッカー=ベンダー(Vn)
ローター・ツァグロゼク指揮
ベルリン・コンツェルトハウスo.
 録音:2011年2月23日-25日、イエス・キリスト教会、ベルリン。レーガーの「ヴァイオリン協奏曲」は全曲約57分という長大さ、時折顔をのぞかせるベートーヴェンやブラームス風の旋律、まるでオルガンのように重厚なサウンドを響かせるオーケストラと、まさにレーガーといった感の作品だが、オルガン作品、変奏曲、対位法分野での功績があまりにも有名で、歴史に埋もれてしまった。演奏のベッカー=ベンダーは既にパガニーニ「24のカプリース」(CDA-67763)とシュールホフ作品(CDA-67833)で好評を得ているシュトゥットガルト出身の女流。
CDA-67893
廃盤
ケルビーニ:アリアと序曲集
  マリア・グラツィア・スキアヴォ(S) カルロ・イパタ指揮アウセル・ムジチ
CDA-67894
廃盤
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):カンタータ集〜
 「ウェールズ王子フレデリックに献呈された12のカンタータ集」(1735/ロンドン)より Nos.7-12

 イェスティン・デイヴィス(CT) ジョナサン・コーエン(Vc/ディレクター)
 アルカンジェロ[クリスティアン・ベザイデンホウト(Cemb/Org)他]
ハフ〜スクリャービン&ヤナーチェク:ソナタ集&詩曲集
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ〔第5番 Op.53 (*) /第4番 嬰ヘ長調 Op.30 (*) 〕/
         詩曲〔嬰ヘ長調 Op.32 No.1 /焔に向かって Op.72 〕
 ヤナーチェク:草かげの小径にて第1集 JW. VIII. 17 /
        ピアノ・ソナタ「1905年10月1日、街頭にて」(*)
  スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2011年5月24日-25日(*)、2013年5月7日-8日(無印)、コンサート・ホール、ワイヤストン財団、モンマス、 UK 。使用楽器:スタインウェイ(無印) & YAMAHA CFX (*)。
スティーヴン・オズボーン
 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
 プロコフィエフ:風刺 Op.17 /束の間の幻影 Op.22
スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2011年12月17日-18日、20日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。アシュケナージ以来の決定的名演とも評されたラフマニノフの「前奏曲全集」(CDA-67700)に続くスティーヴン・オズボーンのロシア・レパートリー。「展覧会の絵」は、彼がこの数年間演奏会レパートリーとして深く掘り下げ本質を追究してきた作品で、閃き、知性とセンス、作品の構成力は、聴き手に大きな驚きを与えてくれること必至。
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
 〔変ホ長調 BWV.1031 /ト短調 BWV.1020 /ハ長調 BWV.1033 /ホ短調 BWV.1034 /ホ長調 BWV.1035 /ロ短調 BWV.1030〕
 アンドレア・オリヴァ(Fl) アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2011年12月16日-19日、イエス・キリスト教会、ベルリン。 神戸国際フルートコンクール(第6回)を制覇し、サンタ・チェチーリア国立アカデミーo.(ローマ聖チェチーリア音楽院o.)の首席奏者を務め、巨匠ゴールウェイに「世界最高のフルート奏者の1人」と称された1977年イタリア、モデナ出身のフルーティスト、アンドレア・オリヴァが、鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットとのデュオで Hyperion に初登場。
ドビュッシー(1862-1918):ピアノ作品集
 組曲「子供の領分」/ベルガマスク組曲/舞曲/
 2つのアラベスク/ピアノのために/仮面/
 喜びの島/レントよりおそく
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2011年12月12日-15日、イエス・キリスト教会、ベルリン。使用楽器:ファツィオーリ。ラヴェル(CDA-67341/2)、シャブリエ(CDA-67515)以来となるヒューイットのフレンチ・レパートリー、生誕150周年のアニヴァーサリー・イヤーにふさわしい内容が期待できる。
マイケル・ヘッド(1900-1976):歌曲集
 歓喜に寄せて/おお3月の風よ/思わず足を運んだ素敵な偶然/テュークベリー・ロード/河口/
 ライムハウス・リーチ/歌曲集「月の光の向こうへ」/10月の谷/ガーデン・シート/キツネノテブクロ/
 バイパー/ハッド・アイ・ア・ゴールデン・パウンド/窓から身を乗り出して/笛吹き/
 グリーン・コーンフィールド/愛の哀歌/星のキャンドル/ベツレヘムへの小道/
 金よ、おお!3つのヴェニスの歌/王のための私の剣/You cannot dream things lovelier

  アイリッシュ・タイナン(S) キャスリン・ウィン=ロジャーズ(Ms)
  ロデリック・ウィリアムズ(Br) クリストファー・グリン(P)
 録音:2009年7月8日-9日、2010年1月22日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。王立音楽アカデミーのピアノ科教授を務めたマイケル・ヘッドは、歌曲作曲家としても名を残している。シンプルな旋律と伝統的なスタイルを持つその歌曲は、クィルター、ガーニー、ウォーロックを思い起こさせる。歌曲王国ハイペリオンならではの選曲。
タカーチSQ + パワー〜ブラームス:弦楽五重奏曲集
 〔第1番 ヘ長調 Op.88 /第2番 ト長調 Op.111 〕
  ローレンス・パワー(Va) タカーチSQ
   [エドワード・ドゥシンベル(Vn1) カーロイ・シュランツ(Vn2)
    ジェラルディン・ウォルサー(Va)  アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2013年5月19日-22日、ワイアストン・コンサート・ホール、イギリス。リスト音楽院のメンバーで結成される世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団のブラームス第3弾。ソリスト、ナッシュ・アンサンブルやレオポルド弦楽三重奏団員としても活躍する共演のパワーも、ブラームスのピアノ四重奏曲とヴィオラ・ソナタを Hyperion へ録音している。
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245
 イアン・ボストリッジ(T;福音史家) ニール・デイヴィス(B;イエス)
 キャロリン・サンプソン(S) イエスティン・デイヴィス(CT)
 ニコラス・マルロイ(T) ロデリック・ウィリアムズ(B)
 スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー、エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo.
 録音:2012年1月10日-13日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。豪華メンバーによる「ヨハネ受難曲」が登場。当曲はポリフォニーにとってヘンデル「メサイア」と並ぶ結成当初からの中心レパートリーの1つで、2005年以来毎年、ロンドンのバービカンやセント・ジョンズ・スミス・スクエア等で演奏、特に福音史家のイアン・ボストリッジとは共演を重ねてきた。
パデレフスキへのオマージュ
 ヴィエニャフスキ:練習曲 Op.44 No.22 / シェリング:夜想曲
 ・「パデレフスキへのオマージュ」(1942年/出版:ブージー&ホークス)
  〔バルトーク:3つのハンガリー民謡 Sz.66 / ベンジャミン:エレジアク・マズルカ
   チャンラー:アフターマス / ラブンスキ:哀歌
   カステルヌオーヴォ=テデスコ:パデレフスキへのオマージュ / グーセンス:オマージュ(献呈)
   ハモンド:舞曲 / ミヨー:コラール / マルティヌー:マズルカH.284
   ニン=クルメル:パデレフスキの追憶に / ウィットホーン:オマージュ(献呈)Op.58 No.2
   リエーティ:アレグロ・ダンザンテ / シェリング:愛情を込めて
   ラートハウス:クヤヴィアク / ストヨフスキ:子守歌 / ヴァインベルゲル:練習曲 ト長調〕
 ブリテン:マズルカ・エレジアカOp.23 No.2 (*) / ザジツキ:春の歌Op.34 No.1
 シャミナード:交響的練習曲 Op.28 / ブリュメンフェリト:クヤヴィアク=オベルタス

  ジョナサン・プロウライト(P) アーロン・ショーア(P;*)
 録音:2010年12月20日、2011年1月28日-30日、ポットン・ホール、スコットランド王立音楽院。「ショパンへのオマージュ」(CDA-67803)に続くプロウライトのオマージュ・アルバム第2弾。ポーランドのピアニスト、作曲家、そして首相を務めたパデレフスキが没した翌1942年、ニューヨークでブージー&ホークス社から出版された16人の作曲家たちによる小品集「パデレフスキへのオマージュ」に、6つの作品を加えたもの。
18世紀ポルトガルの愛の歌
 作曲者不詳:ガニンハ、私のガニンハ
 アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ(1759-1833):
  Tempo que breve passaste / Tocata do Sr Francisco Gerardo
 作曲者不詳: Foi por mim, foi pela sorte / アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ: Onde vas linda Negrinha
 ペドロ・アントニオ・アヴォンダーノ(1714-1782):メヌエット第4番
 作曲者不詳: A minha Nerina / É delícia ter amor
 マルコス・アントニオ・ポルトガル(1762-1830): Você trata amor em brinco
 アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ:メヌエット / マルコス・アントニオ・ポルトガル: Já, já me vai, Marília
 ジョゼ・マウリシオ(1752-1815): Sobre as asas da ternura / セイシャス(1704-1742):トッカータ第8番
 ジョゼ・マウリシオ: Que fiz eu à natureza? / ペドロ・アントニオ・アヴォンダーノ:メヌエット第6番
 マルコス・アントニオ・ポルトガル: Cuidados, tristes cuidados / ジョゼ・マウリシオ: É amor a lei suave
 D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ヘ短調 K.466 / 作曲者不詳: Os 'me deixas' que tu dás

  ザク・オズモ指揮ラヴェントゥーラ・ロンドン
 録音:2012年1月19日-21日、オール・セインツ教会、ロンドン。ハル大学の古楽学科ディレクターで、ピリオド楽器奏者のザク・オズモが2009年に結成、16世紀-18世紀西ヨーロッパの音楽をレパートリーとするイギリスのピリオド・アンサンブル、ラヴェントゥーラ・ロンドンのハイペリオン・デビュー録音。
ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.61
ユリウシュ・ザレンプスキ(1854-1885):ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.34
 ジョナサン・プロウライト(P) シマノフスキSQ
 録音:2011年12月4日-6日、ポットン・ホール、サフォーク。リストに作曲を学び、独創的な作風でショパン後のポーランドを担う事を嘱望されたが、結核のため31歳でこの世を去ったザレンプスキと、クラクフ音楽院の院長を務め教育分野にも大きく貢献したジェレンスキという19世紀2作曲家によるピアノを伴う室内楽作品。特にポーランド音楽のスペシャリストとして個性が輝くヨークシャー生まれのプロウライトと、ポーランドとウクライナのメンバーで結成されたシマノフスキ弦楽四重奏団との共演。
ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.4 〜
 プフィッツナー
(1869-1949):チェロ協奏曲全集
  〔イ短調 Op.posth. (1888) /イ短調 Op.52 (1944) /ト長調 Op.42 (1935) 〕/
 ヴァイオリン、チェロと小管弦楽のための二重奏曲 Op.43 (*)
  アルバン・ゲルハルト(Vc) ゲルガナ・ゲルゴヴァ(Vn;*)
  セバスティアン・ヴァイグレ指揮ベルリン放送so.
 録音:2012年6月18日-21日、ベルリン放送局スタジオ、ベルリン。好評のシリーズ第4弾。プフィッツナーのチェロ協奏曲は、まず1888年にイ短調の作品が書かれたが、未初演のままとなり(日本語版 Wikipedia には、総譜をブルッフに送った所料金不足で返送されてしまい、プフィッツナー自身は紛失したと思いこんでいた、と書かれている)、次にガスパール・カサドのために Op.42 が書かれ、さらに1888年の作から主題を取って同調性で Op.52 が書かれた。1888年の作は1975年にプフィッツナーの異稿から再発見されており、日本では初演・出版順に番号が振られる( Op.52 → Op.42 → 遺作)が、海外では歴史的経緯からか一般に番号は与えられない。当盤ではヴァイオリンとチェロの二重奏曲(二重協奏曲)を併録、演奏は、既にこのシリーズ三度目の登場となるドイツの俊英ゲルハルトに、HYPERION 初登場のヴァイグレ指揮。
チャールズ・トムリンソン・グリフェス(1884-1920):ピアノ作品集
 3つの音画 Op.5 /幻想小曲集 Op.6 /4つのローマのスケッチ Op.7 /
 ピアノ・ソナタ/深き淵より/冬景色/3つの前奏曲
  ギャリック・オールソン(P)
 録音:2012年6月4日-6日、ワイアストン財団コンサート・ホール、モンマス。ブラームス「変奏曲集」(CDA-67777)、グラナドス「ゴイェスカス」(CDA-67846)にオールソンの HYPERION 新録音第3弾。「4つのローマのスケッチ」に含まれる代表作「白孔雀」で知られる夭折のアメリカ人作曲家グリフェスは、留学先のベルリンでフンパーディンクに作曲を学び、ドビュッシーやスクリャービンからも影響を受けたが、病によって急逝した米印象主義音楽の旗手。
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):鍵盤楽器のためのソナタ集 Vol.2
 ソナタ〔嬰ヘ短調 H.37, Wq.52-4 /ホ長調 H.39, Wq.62-5 /ハ短調 H.121, Wq.65-31 /イ長調 H.135, Wq.65-32 〕/
 幻想曲 嬰ヘ短調 H.300,Wq.67 /ロンド ニ短調H.290,Wq.61-4
  ダニー・ドライヴァー(P)
 録音:2012年1月19日-21日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。ハイペリオンが次代のエースとして期待を寄せる逸材、ダニー・ドライヴァーのシリーズ Vol.2 。
ジュディス・ビンガム(1952-):合唱作品集
 ウェールズ・サーヴィス(*) /収穫祭(*) /ミサ・ブレヴィス「目覚めよ、わが魂」/よき羊飼い/
 アヴェ・ヴェルム・コルプス/あなたはナザレのイエスを求め(*) /聖体拝領のキャロル/
 クリスマスは過ぎて(*) /公現祭/エディントン・サーヴィス(*) /神は私の頭に(*) /我らが信仰は光り(*)

  マシュー・オウエンス指揮ウェールズ大聖堂聖歌隊 ジョナサン・ヴォ―ン(Org)
 録音:2012年6月12日-13日、19日-20日、セント・アンドルー教会、サマセット。(*)は世界初録音。長年BBCシンガーズ団員(Ms)として活躍し、現在イギリスを代表する合唱作曲家の1人となっているビンガムの作品集。近現代のイギリス音楽を得意とし、2009年で創立1100周年を迎えたウェールズ大聖堂聖歌隊の演奏。
CDA-67910
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エルネスト・ブロッホ(1880-1959):
 ヘブライ狂詩曲「シェロモ」/
 チェロ、弦楽とハープのための「ユダヤの生活から」
  (クリストファー・パルマー編)/
 交響詩「荒野の叫び」
マックス・ブルッフ(1838-1920):コル・ニドライOp.47
ナタリー・クライン(Vc)
イラン・ヴォルコフ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2011年9月7日-8日、シティ・ホール、グラスゴー。コダーイ「チェロ作品集」(CDA-67829)に続くナタリー・クラインの Hyperion 第2弾は、19世紀後半-20世紀前半のユダヤ音楽。
シューベルト(1797-1828):ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ/デュオ)
  〔第1番 ニ長調 D.384 /第2番 イ短調 D.385 /第3番 ト短調 D.408 /第4番 イ長調 D.574 〕/
 ロンド ロ短調 D.895 /幻想曲 ハ長調 D.934 /私の挨拶を D.741
  アリーナ・イブラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2012年7月27日-29日、8月3日-4日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。ロシアが生んだヴァイオリンの妖精イブラギモワと名パートナー、ティベルギアンとのデュオによるシューベルト「ヴァイオリンとピアノのための作品全集」が登場。
チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16頃-1565):
 ミサ曲「甘き思い出」/おお、知恵深き/兄弟たちよ/今、聖なる日が明けて/ミサ曲「ノーテ・ネーレで」
  スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2012年8月7日-9日、セント・マイケル・アンド・オール・エンジェルス教会、オックスフォード。ネーデルラント&フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘&研究に情熱を注ぐブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライスによるデ・ローレ。自作のシャンソンと、ピエール・サンドラン(1490頃-1560以降)のシャンソンを題材とした2つのミサ曲。
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):
 レクイエム/聖チェチーリアへの讃歌/めでたし天の女王/グロスタシャー・サーヴィス/
 大地よ、彼を抱きていつくしめ/セント・ポール・サーヴィス/神への希望は揺るがじ
  スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2011年7月1日-6日、イーリー大聖堂&リンカン大聖堂(イギリス)。
CDA-67915
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ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.58
 ヨハン・ペーター・ピクシス(1788-1874):
  ピアノ協奏曲 ハ長調 Op.100 (*) /ピアノ小協奏曲 変ホ長調 Op.68 (*)
 ジギスモント・タールベルク(1812-1871):ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op.5
  ハワード・シェリー(P)指揮タスマニアso.
 録音:2011年5月10日-14日、フェデレーション・コンサート・ホール、タスマニア。(*)は世界初録音。人気シリーズ第58弾は、フランツ・リストらの合作「ヘクサメロン」に参加している2人のコンポーザー=ピアニスト。タールベルクは当時ヨーロッパで人気、評価をリストと二分し、1837年パリで「ピアノによる決闘」を行なった事でも知られるが、唯一のピアノ協奏曲は、高度なヴィルトゥオージティとスタミナが求められるロマン派の大作。ピクシスはドイツのマンハイムで音楽一家に生まれ、ウィーンで学びオペラ作曲家になろうとしたが成功せず、1825年から1830年代にかけてパリでピアニスト・作曲家・教師として成功、1845年頃に演奏家としては一線を退いたようだが、バーデン=バーデンへ移住し、教師として生涯を過ごした。ピアノ協奏曲は、ウェーバーやフンメルからの影響を感じさせるもの。
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 ドナルド・ラニクルズ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2012年5月8日-9日、シティ・ホール、グラスゴー。2000年のヴァンスカ指揮による第3番(CDA-67200/廃盤)以来12年振りとなるハイペリオンのブルックナー。スコットランドの雄、BBCスコティッシュso.と、2009年9月から首席指揮者を務めるエディンバラ生まれで、フライブルク歌劇場音楽総監督、サンフランシスコ歌劇場の音楽監督を歴任し、現在はベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督、BBCスコティッシュso.の首席指揮者、アトランタso.の首席客演指揮者を兼任しているオペラ畑のマエストロ、ロナルド・ラニクルズ(1954-)による演奏。
イッサーリス、ハーディング&マーラー室内管〜ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲集
 チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 /
 私にかまわないで Op.82 No.1(B.レオポルド(生没年不祥)編曲/管弦楽版)(*) /
 チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 オリジナル・エンディング/
 チェロ協奏曲 イ長調 B.10(ギュンター・ラファエル(1903-1960)復元・校訂)
  スティーヴン・イッサーリス(Vc;*以外)
  ダニエル・ハーディング指揮マーラー室内o.
 録音:2012年10月20日-21日、フェラーラ市立劇場、フェラーラ、イタリア。使用チェロ:ストラディヴァリウス「 Marquis de Corberon 」、1726年製〔英国王立音楽院から貸与〕。世界で最も愛されているチェロ協奏曲を、世界で最も愛されているチェリストの1人イッサーリスが、機会を40年間待ち続けついに録音、パートナーはダニエル・ハーディング&マーラー室内o.。さらに同曲のオリジナル・エンディング、同曲の第2楽章と第3楽章に引用された歌曲のオーケストラ・ヴァージョン、そしてドヴォルジャーク最初のチェロ協奏曲 イ長調のギュンター・ラファエル復元版を併せて収録。
CDA-67918
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ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.65 〜アルベニス&グラナドス
 アルベニス(1860-1909):ピアノ協奏曲第1番 イ短調 Op.78「幻想的協奏曲」
              (オーケストレーション:トマス・ブレトン)/
             スペイン狂詩曲 Op.70(サン・セバスティアン版)(*)
 グラナドス(1867-1916)/メラニ・メストレ編曲:ピアノ協奏曲 ハ短調「悲愴」(#)
  メラニ・メストレ(P) マーティン・ブラビンズ指揮BBCスコティッシュso.
 録音:2012年1月6日-7日、シティ・ホール、グラスゴー。(*/#)は世界初録音。人気シリーズ、スペインを代表する2人の作曲家ながらピアノ協奏曲は珍品揃いという当レーベルらしいアルバム。当レーベル初登場となるメラニ・メストレは、スペインの作曲家を中心に、シャルヴェンカ、メトネル、バラキレフらのレアな協奏曲をレパートリーに持つスペインのピアニスト。(#)はメストレ自身が第1楽章をスケッチから再構築、第2楽章と第3楽章は「スペイン舞曲集」「スペイン奇想曲」「演奏会用アレグロ」をピアノと管弦楽版へ編曲、3楽章形式のピアノ協奏曲として完成させたもの。(*)はサン・セバスティアン音楽院(現フランシスコ・エスクデロ音楽院)に所蔵されるオーケストラ譜を使用。
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.2
 〔第17番 ト長調 K.453 /第27番 変ロ長調 K.595 〕
アンジェラ・ヒューイット(P)
ハンヌ・リントゥ指揮
マントヴァ室内o.
 録音:2011年7月11日-13日、グランド・ホテル、ドッビアーコ、イタリア。使用楽器:ファツィオーリ。ヒューイットがファツィオーリの音色で贈る天才モーツァルトのピアノ協奏曲集第2集。シューマンの「ピアノ協奏曲」(CDA-67885)でのコンビが記憶に新しいフィンランドのマエストロ、ハンヌ・リントゥと前作に引き続き1981年創設のイタリアの室内オーケストラ、マントヴァ室内o.と共演。
アムラン〜ドビュッシー
 映像〔第1集/第2集〕/前奏曲集第2巻(#)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2011年4月22日(#)、2012年8月25日(無印)、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。遂にアムランのドビュッシーが登場。絶対的評価を得ている一連のアルカン作品、レコード芸術特選& BBC ミュージック・マガジン Instrumental Choice 等に選出されたデュカ&ドゥコー(CDA-67513)に続くフランス物だけに、これまた大きな話題となること必至。
モーツァルト:ミサ曲 ハ長調 K.337「荘厳ミサ」/教会ソナタ ハ長調 K.336 /
       レジナ・チェリ(天の女王)K.108 /主日のための晩課 K.321
 リンダ・ラッセル(S) リナ・マーケビー(Ms) ジェイムズ・オクスリー(T)
 デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br) アンドルー・カーウッド指揮
 セント・ポール大聖堂聖歌隊、セント・ポール・モーツァルトo.
 録音:2011年7月4日-6日、11日-12日、セント・ジャイルズ・クリップルゲート、ロンドン。ハイペリオンの黎明期を支えた名門セント・ポール大聖堂聖歌隊が、カージナルズ・ミュージックのディレクターとして手腕を発揮してきたアンドルー・カーウッドを新音楽監督を迎え、モーツァルトでレコーディングに復帰。
サン=サーンス:オルガン作品集 Vol.3
 ブルターニュの古謡による3つの狂詩曲 Op.7/怒りの日/おお救い主なるいけにえよ ニ長調/
 サラバンド/聖体奉挙 Op.13/幻想曲(1906) 〜エオリアン・オルガンのための(*)
  アンドルー=ジョン・スミス(Org)
 録音:2009年5月、2011年6月、マドレーヌ寺院、パリ。(*)は世界初録音。
 オックスフォード大学、スウェーリンク音楽院を経て、オルガニスト、合唱団コンソルティウムの指揮者として活躍するアンドルー=ジョン・スミス。サン=サーンス自身もオルガン奏者を務めていたパリ、マドレーヌ寺院のアリスティド・カヴァイエ=コル製のオルガンによる作品集第3巻では、復元された1906年の「幻想曲」が世界初録音となる。
シューマン:室内楽作品集
 アダージョとアレグロ 変イ長調Op.70 /おとぎの絵本Op.113 /幻想小曲集Op.73 /
 おとぎ話Op.132 /3つのロマンスOp.94 /ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調Op.105
  ナッシュ・アンサンブル
  [マリアンネ・トゥーシェン(Vn) ローレンス・パワー(Va) ギャレス・ハルス(Ob)
   リチャード・ハスフォード(Cl) リチャード・ワトキンズ(Hr) イアン・ブラウン(P)]
 録音:2011年7月12日-14日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。
グァダーニのためのアリア集
 ヘンデル:おお主よ、あなたの慈しみは限りなく/歓喜した魂/
      だがあの甘いさえずりを聞いてよいのだろうか/ Destructive War, thy limits know
 ハッセ:ああ, 私はなんと言っているのか!/ここにとどまることにより/
     フリギア人のトランペットを聴いたか?/勝つため呼ばれ
 クリストファー・スミス:言って下さい、美しい夢を! / アーン:平和の鳩は空高く
 C.P.E.バッハ:シンフォニア第1番 ニ長調 H.663
 グルック:ああ、彼の危機に心をわずらわせてはいけない/精霊の踊り/なんて澄んだ空!/
      ああ、私は何をしたのだろう?/エウリディーチェを失って
 ガエターノ・グァダーニ(1728-1792):私への愛をとどめておいて

  イェスティン・デイヴィス(CT) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2011年8月10日-12日、殉教者聖サイラス教会、ロンドン。イギリス古楽界の新星カウンターテナー、イェスティン・デイヴィスのソロ・レコーディング第2弾は、18世紀イタリアのカストラート、グァダーニのために書かれたアリア集で、グァダーニ自身の作品も収録されている。
CDA-67925
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[CD-R]
ハイドン:ピアノ協奏曲集
 〔第11番 ニ長調 Hob.XVIII-11 (カデンツァ:ワンダ・ランドフスカ)/
  第3番 ヘ長調 Hob.XVIII-3 (カデンツァ:マルク=アンドレ・アムラン)/
  第4番 ト長調 Hob.XVIII-4 (カデンツァ:マルク=アンドレ・アムラン)〕
マルク=アンドレ・アムラン(P) ベルナール・ラバディ指揮ル・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
 録音:2012年10月1日-4日、パレ・モンカルム、ケベック、カナダ。使用楽器:スタインウェイ。世界的に高い評価を得た「ピアノ・ソナタ集 Vol.1〜3」で、現代最高峰のハイドン弾きであることを証明したアムランが、今度はカナダのピリオドo.、ル・ヴィオロン・ドゥ・ロワと協奏曲を録音。カデンツァに自作と往年の大チェンバリスト、ランドフスカの作品を使用しているのにも注目したい所。
ヘンデルシャンドス・アンセム集 Vol.2
 〔第8番「おお、来たりて主に向かい歌え」HWV.253/
  第6番「鹿が谷川を慕いあえぐように」HWV.251b /第5番「私はあなたをあがめ」HWV.250a 〕

 スーザン・グリットン(S) イェスティン・デイヴィス(CT)
 トーマス・ホッブス(T) スティーヴン・レイトン指揮
 エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo.、ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2012年7月22日-24日、トリニティ・カレッジ・チャペル、ケンブリッジ。英国最高峰の混声cho.ポリフォニーの創設者で、ホルスト・シンガーズの音楽監督と、2006年からケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団の音楽監督を務めるスティーヴン・レイトンによる、ヘンデルの「シャンドス・アンセム集」第2集。
CDA-67927
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(2CD)
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ハミルトン・ハーティ(1879-1941):室内楽作品集
 ピアノ五重奏曲 ヘ長調Op.12 /
 弦楽四重奏曲集〔第2番 イ短調Op.5 /第1番 ヘ長調Op.1 〕
ピアーズ・レーン(P)
ゴールドナーSQ
 録音:2011年6月23日-25日、ポットン・ホール、サフォーク。ハレo.の指揮者としても活躍したアイルランドの作曲家ハーティによる弦楽四重奏を伴う室内楽作品集。オーストラリア陣による演奏。
クリストファー・タイ(1505頃-1573以前):
 西風のミサ/ Missa Euge bone /ヌンク・ディミティス/ Give almes of thy goods /
 Christ rising / Quaesumus omnipotens et misericors Deus
  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
 録音:2011年6月20日-22日、オール・ハロウズ教会、ロンドン。 、イーリー大聖堂聖歌隊の音楽監督を務め、ラテン語と英語&カトリックとプロテスタントのための音楽を手掛けた、トマス・タリスと同世代にあたるイギリス・ルネサンスの作曲家タイによる、代表作 中世イングランドの俗謡「西風」のパロディ・ミサを含む宗教音楽集。
アメリカン・ポリフォニー
 ランドール・トンプソン(1899-1984):アレルヤ/フェア・ウェル
 バーンスタイン(1918-1990):ミサ・ブレヴィス / コープランド(1900-1990):4つのモテット
 バーバー(1910-1981):アニュス・デイ/リインカーネーションズ Op.16 /十二夜 Op.42 No.1 /
            水の上で歌う Op.42 No.2 /天国 − 安息の地:修道女はヴェールをかぶる Op.13 No.1 /
            殉教の乙女たち Op.8 No.1 /柵を開け、おお死よ Op.8 No.2

 スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー
 録音:2011年8月22日-24日、2013年7月31日、2013年8月3日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。20世紀アメリカの大作曲家たちによる貴重な合唱レパートリーを、イギリスの一流合唱団の歌声で味わう。バーバー「弦楽のためのアダージョ」の合唱版「アニュス・デイ」の美しさは白眉。
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):
 ヴァイオリンとピアノのための作品集
 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調/5つの小品/
 ヴァイオリン・ソナタ ロ短調/
 愛らしいワルツ/セレナード
ターニャ・
 ベッカー=ベンダー(Vn)
ペーテル・ナジ(P)
 録音:2011年11月15日-17日、イエス・キリスト教会、ベルリン。使用ヴァイオリン:ジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェス、1728年製作。パガニーニの「24のカプリース」(CDA-67763)で衝撃的なハイペリオン・デビューを飾り、以降もシュールホフ、レーガーを録音しているドイツの才女ベッカー=ベンダーが、久々のイタリア物レスピーギに挑戦。レスピーギは自らがヴァイオリニスト・ヴィオリストでもあったが、このジャンルの作品は意外な程冷遇されており、まとまったCD録音も数点しか存在しない。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.60 〜テオドール・デュボワ(1837-1924):
 コンチェルト・カプリツィオーソ ハ短調 (1876) /ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 (1897) /
 ピアノと弦楽オーケストラのための組曲 ヘ短調 (1917) (*)
  セドリック・ティベルギアン(P) アンドルー・マンゼ指揮BBCスコティッシュso.
 録音:2012年6月13日-14日、シティ・ホール、グラスゴー。(*)は世界初録音。フランスの人気ピアニスト、ティベルギアンがシリーズ初登場。テオドール・デュボワは1861年にローマ賞を受賞、サン=サーンスの後任としてマドレーヌ寺院のオルガニストを務め、1896年にパリ音楽院院長に就任、作曲家、オルガニスト、教育者として卓越した手腕を発揮した。デュボワ。協奏曲第2番はウェーバーやメンデルスゾーンを思わせ、組曲は新古典的。
エルネー・ドホナーニ(1877-1960):ピアノ独奏作品全集 Vol.2
 4つのピアノ小品 Op.2 / EG の主題による変奏曲とフーガOp.4 /
 組曲の形式によるユーモレスクOp.17 /高雅なワルツ
  マーティン・ロスコー(P)
 録音:2011年12月7日-9日、ポットン・ホール、サフォーク。ロスコーが進めるハンガリーのコンポーザー=ピアニスト、ドホナーニのピアノ独奏作品全集第2巻。ウィーンで称賛された「EGの主題による変奏曲とフーガ」を含む、1897年から1907年にかけて作られた初期の4作品を収録。
CDA-67933
廃盤
ジャン・ムトン(1459以前-1522):
 ミサ曲「汝はペテロなり」/貞節な聖なる母/アヴェ・マリア、清らかな処女よ/
 Exsultet coniubilando /善き甘き御言葉/ Bona vita, bona refectio /天には静けさがあり
  スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
フランツ・リスト(1811-1886):歌曲全集 Vol.2
 御身天から来たり S.279(第1稿)/マルリングの鐘たちよ S.328 /唐桧の木が孤独に立つ S.309(第1版、第1稿)/
 僕の歌には毒がある S.289(第3稿)/喜びにあふれ S.280(第1版、第3稿)/3人のジプシーS.320(第1稿)/
 すべての山頂に安らぎがある S.306/私は力と生気をなくした S.327/火刑台上のジャンヌ・ダルクS.293(第3稿)/
 トゥーレの王S.278(第2稿)/5月の聖母の花束 S.316/さあ、話せ S.329/彼女の眼 S.310(第2稿)/
 ライン河、その美しい流れの S.272(第2稿)/すばらしいことに違いない S.314/
 真珠S.326(第2稿)/御身、天から来たり S.279(第3稿)

  アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2011年10月11日-13日、ポットン・ホール、サフォーク。 2010年にスタートしたリスト歌曲全集、マシュー・ポレンザーニによる第1巻(CDA-67782)に続き、第2巻にはブラームス(CDJ-33121)で大絶賛を博したオーストリアの名花アンゲリカ・キルヒシュラーガーが登場。ハイネ、ゲーテ、レーナウ、デュマなどの詩によるドイツ語、フランス語、イタリア語の歌曲を収録、プログラムの最初と最後には「御身、天から来たりS.279」の 第1稿と第3稿がおかれている。
メンデルスゾーン:ピアノ独奏作品全集 Vol.1
 カプリッチョ 嬰ヘ短調 Op.5 /
 ピアノ・ソナタ第1番 ホ長調 Op.6 /
 7つの性格的小品 Op.7 /無言歌集第1集 Op.19b
ハワード・シェリー(P)
 録音:2012年3月26日-27日、聖マイケル教会、ハイゲイト、ロンドン。クレメンティ「ピアノ・ソナタ全集」に続くハワード・シェリーによる独奏作品プロジェクト、メンデルスゾーンが始動。当巻では1825年から1827年にかけて出版された最初のピアノ作品3つと、1832年に出版された「無言歌集」の第1集を収録。
メトネル&ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ集
 メトネル:2つのおとぎ話 Op.20 /ピアノ・ソナタ 変ロ短調 Op.53 No.1「ソナタ・ロマンティカ」
 ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42 /ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36(オズボーン版)

  スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2012年12月21日-23日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。スティーヴン・オズボーンのラフマニノフは大絶賛された前奏曲全集(CDA-67700)に続く物だが、ピアノ・ソナタ第2番をホロヴィッツと同様自らの改訂版で演奏しているのがポイント。
The Great Service 〜ウィリアム・バード(1539/40-1623):
 グレート・サーヴィス〔大礼拝曲〕/諸々の異邦人よ、主をほめまつれ/われはわが目を丘の上に上げ/
 全地よ、神に向かいて歓呼せよ/おお主よ、われらをとらわれの身より/この日キリストは生まれ

  アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 録音:2011年11月14日-16日、フィッツアラン・チャペル、アランデル城、ウェスト・サセックス。イギリスが誇るウィリアム・バードのスペシャリストたちの新作は、英語の歌詞を持つ「英国国教会のための礼拝音楽」集。先に完成させたラテン語による教会音楽全集は高く評価され、特に第13巻(CDA-67779)は2010年の英グラモフォン誌年間最優秀賞を受賞した。
ミゼレーレ
 グレゴリオ聖歌:主よ聞き給え / マルコム:ミゼレーレ / バード:よりよき生活のうちに
 パレストリーナ:ミサ曲「よりよき生活のうちに」 / マルコム:主はその翼にて
 グレゴリオ聖歌:聞き給え、憐れみ深き創造主よ / クローチェ:主よ、深くへりくだり
 マニフィカト〔 Evigilia super nos /ビーヴァン:第4旋法によるマニフィカト/ Evigilia super nos 〕
 モービー:正しき者はヤシの如く栄え / グレゴリオ聖歌:ミサ曲第9番「喜び持て」より〔キリエ/グローリア〕
 マルコム:真理は我が光 / グレゴリオ聖歌:クレド第4番 / パーソンズ:アヴェ・マリア
 グレゴリオ聖歌:ミサ曲第9番「喜び持て」より〔サンクトゥス&ベネディクトゥス/アニュス・デイ〕
 ゲレロ:めでたし聖なる乙女 / タリス:光の消ゆる前にI / ヌンク・ディミティス
  〔主よ、われらを救いたまえ/マルコム:第3旋法によるヌンク・ディミティス/主よ、われらを救いたまえ〕

 マーティン・ベイカー指揮ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 録音:2011年7月12日-13日、10月4日-5日、ウェストミンスター大聖堂、イギリス。四旬節、聖ヨゼフの祝日、受胎告知を記念する祝日のための音楽集。ルネサンス時代の大作曲家たちと、1947年から1959年にかけてウェストミンスター大聖堂聖歌隊の音楽監督を務めたジョージ・マルコム(1917-1997)の宗教作品。
ルイ・シュポア(1784-1859):交響曲集 Vol.5
 交響曲第9番 ロ短調 Op.143「四季」/
 交響曲第7番 ハ長調 Op.121「人生の世俗と神聖」
  (2つのオーケストラのための)/
 序曲 ニ長調 WoO.5/祝祭行進曲 ニ長調 WoO.3
ハワード・シェリー指揮
スイス・イタリア語放送o.
 録音:2011年8月16日-19日、アウディトリウム・ステリオ・モロ、ルガーノ。シュポアの交響曲第10番はベートーヴェンやブルックナーと同じく未完に終わった。副題付きの「第7番」と「第9番」は、古典派様式から標題音楽へと作風を変化させた後期の2大傑作。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.14
 アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936):
  ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82 (1904) /瞑想曲 ニ長調 Op.32 /マズルカ=オベレク
 オトマール・シェック(1886-1957):ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 Op.21「幻想曲風」
  クロエ・ハンスリップ(Vn)
  アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮スイス・イタリアーナo.
 録音:2011年10月18日-21日、アウディトリオ・ステリオ・モロ、ルガーノ。人気シリーズに、女流ヴァイオリニスト、クロエ・ハンスリップが第12集アンリ・ヴュータン(CDA-67878/ PCDA-67878)以来2度目の登場。グラズノフの協奏曲はレオポルト・アウアーに献呈された、作曲者自身のカデンツァをはさんで切れ目なく演奏される充実期の大作。300曲以上の歌曲を遺した20世紀スイスの大作曲家オトマール・シェックによるヴァイオリン協奏曲は、若き日の彼が想いを寄せたハンガリーの女流ヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルに捧げられた、第1次世界大戦前の知られざる傑作。
アルバン・ゲルハルト〜ブリテン(1913-1976):チェロのための作品集
 チェロ交響曲 Op.68 /チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65 /テーマ「ザッハー」/
 無伴奏チェロ組曲〔第1番 Op.72 /第2番 Op.80 /第3番 Op.87 〕
  アルバン・ゲルハルト(Vc) スティーヴン・オズボーン(P)
  アンドルー・マンゼ指揮BBCスコティッシュso.
 録音:2011年12月19日-22日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン/2012年3月10日-11日、シティ・ホール、グラスゴー。2013年 生誕100周年を迎えるブリテンの記念盤。1960年以降、ロストロポーヴィチとの親交から生まれた作品群を、ゲルハルトの緊迫感に満ちた演奏で。既に「ピアノ協奏曲」(CDA-67625)で2009年の英グラモフォン賞に輝いたスティーヴン・オズボーン、ヴァイオリンをタクトに持ち替え大活躍中のアンドルー・マンゼとBBCスコティッシュso.がバックを務める。
ペンデレツキ&ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲集
 ペンデレツキ:弦楽四重奏曲集〔第1番/第2番/第3番「書かれなかった日記のページ」(2008) 〕
 ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲(1964)
  ロイヤルSQ
 録音:2012年3月26日-28日、ポットン・ホール、サフォーク。ポーランドの若いアンサンブル、ロイヤル弦楽四重奏団による、シマノフスキ&ルジツキ(CDA-67684)、グレツキ(CDA-67812)に続くハイペリオン第3弾。ルトスワフスキ作品は、彼唯一の弦楽四重奏曲。
シューマン
 リーダークライスOp.39 /
 ある画家の詩集からの6つの詩 Op.36 /
 リーダークライスOp.24
ジェラルド・フィンリー(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2011年11月2日-4日、2012年5月8日、ポットン・ホール、サフォーク。カナダの名バリトン、ジェラルド・フィンリー&ジュリアス・ドレイクによる熱情的な「詩人の恋」(CDA-67676)の続編となるシューマン。
CDA-67945
廃盤
ピーター・フィリップス(1560/1-1628):8声のカンツィオネス・サクレ集(1613)より
 ルパート・ゴフ指揮ロイヤル・ホロウェイcho.、
 イングリッシュ・コルネット&サクバット・アンサンブル
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
 キャロルの祭典 Op.28 /カンタータ「聖ニコラス」Op.42
  サリー・プライス(Hp) アラン・クレイトン(T) スティーヴン・レイトン指揮
  ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.、ホルスト・シンガーズ、
  テンプル教会少年聖歌隊、
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
 録音:2007年9月10日-13日、トリニティ・カレッジ・チャペル、ケンブリッジ/2012年1月15日-16日、オール・ハロウズ教会、ロンドン。2013年に生誕100周年を迎えるブリテンのアニヴァーサリー・アルバム。英国合唱界の名指揮者スティーヴン・レイトンの指揮による、合唱作品の中でも最も有名で、クリスマスに関連した2作品。特にヒル&ウェストミンスター大聖堂聖歌隊の名盤(CDA-66220)が存在する「キャロルの祭典」が含まれている所に、レーベル&演奏者の意気込みが感じられる。
ルイ・シュポア(1784-1859):ピアノ・ソナタ 変イ長調 Op.125 /ロンドレット ト長調 Op.149
ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853):
 ピアノ・ソナタ ハ短調 Op.2 /6つの小品/トッカータ ハ長調 Op.6
 ハワード・シェリー(P)
 録音:2011年11月14日-15日、殉教者聖サイラス教会、ロンドン。ピアニストとしてクレメンティのソナタ全集を完成させて約1年、シェリーが次に挑んだのは、指揮者として交響曲全集を完成させたばかりのシュポアに加え、同年生まれのオンスロウ。共に室内楽で名をあげた人だけに ピアノ独奏曲の録音となると、シュポアはほぼ皆無、オンスロウはロラン・マルタン盤 (LIGIA DIGITAL) くらいしかCDが無かっただけに、シェリーの演奏で聴けるのは嬉しい所。
イッサーリス&アデス、見出された場所〜チェロとピアノのための音楽
 リスト:忘れられたロマンスS.132 /ノンネンヴェルト島の僧房 S.382 /悲しみのゴンドラS.134
 ヤナーチェク:おとぎ話 / フォーレ:チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117
 クルターク:スティーヴンのために〜ポーリン・マラの追憶に
 ピリンスキー・ヤーノシュ:ジェラール・ド・ネルヴァル/影/ロー・ジェルジー・イン・メモリアム
 アデス:見出された場所 [Lieux retrouves] (2009)

  スティーヴン・イッサーリス(Vc) トーマス・アデス(P)
 録音:2011年12月13日-15日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。「ミスター・ガット弦」スティーヴン・イッサーリスとブリテンの再来と称される英国の奇才トーマス・アデスのデュオによるリサイタル・プログラム。現代ハンガリーの巨匠クルタークの作品は、2010年に他界したイッサーリスの愛妻ポーリン・マラへの哀悼作。また、アデスの作品はイッサーリスによって世界初演されている。
コンドゥクトゥス Vol.1〜13世紀フランスの歌と詩
 Quo vadis, quo progrederis? / Genitus divinitus / Quod promisit ab eterno / Artium dignitas /
 Relegentur ab area / Qui servare puberem monophonic / Ut non ponam / Qui servare puberem /
 Porta salutis / Ista dies celebrari / Qui servare puberem / Stephani sollempnia /
 Beate virginis / Qui servare puberem / Heu quo progreditur/ Stella serena

  ジョン・ポッター、クリストファー・オゴーマン、ロジャーズ・カヴィ=クランプ(T)
 録音:2011年10月26日-28日、ヨーク国立古楽センター、イギリス。ヒリアード・アンサンブルの新旧メンバーが共演。コンドゥクトゥスは1100年前後に南フランスで発祥、パリ・ノートルダム楽派の音楽家たちが用いた音楽形式。歌詞はラテン語韻文で、厳粛で宗教的な内容と自由なテノール旋律を持ち、13世紀後半モテトゥス(モテット)の登場まで歌われた。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.61
 テオドール・デーラー(1814-1856):ピアノ協奏曲 イ長調 Op.7
 アレクサンダー・ドライショク(1818-1869):
  演奏会用小品 ハ短調 Op.27 (*) /ヴィーンへの挨拶「華麗なロンド」 Op.32
  ハワード・シェリー(P)指揮タスマニアso.
 録音:2012年7月23日-26日、フェデレーション・コンサート・ホール、タスマニア。(*)を除き世界初録音。
 今回の2人の内、特に忘れられているデーラーは、ドイツ系の父がカペルマイスターを務めていたイタリアのナポリ生まれ。劇場指揮者としてドイツから同地へ招かれていたユリウス・ベネディクトに学んで神童として名を馳せ、その後ウィーンでカール・ツェルニーにも師事した。イタリア、ドイツ、フランス、ロシアなどへ演奏旅行を行って名声を獲得し、援助を受けていたルッカ公国(現在のイタリア・トスカーナ地方の一部)から貴族の地位を得てロシアの皇女と結婚、以降はピアニストとしては引退し作曲家として活躍を続けたが、30歳過ぎから背中の痛みを伴う脊髄の病に侵されており、その悪化によって41歳で世を去った。
 まだ名前だけはピアノ・マニアには知られているドライショクはボヘミア生まれ。プラハでヤン・ヴァーツラフ・トマーシェクに学び、20歳前半でデーラー同様ヨーロッパを演奏旅行し、こちらも名声を得た。彼は特に左手の強靭さで知られており、ショパンの練習曲「革命」の左手部分のアルペッジョをすべてオクターヴで、それも楽譜に指定された本来の速さで弾くことができたと言う。40歳代半ばでアントン・ルビンシュテインからペテルブルク音楽院の教員に招かれ(この時の生徒には、後にニコライ・ロースラヴェツを輩出する事となるアルカディ・アバザがいる)、6年間ロシアでピアニスト等としても活躍したが結核に侵されてしまい、1868年にイタリアへ転地療養するも翌年ヴェネチアで亡くなった。
 2人とも今日ではその作品が演奏される機会はほとんどないので、この録音は大変貴重。
アムラン〜ブゾーニ(1866-1924):後期ピアノ作品集
 悲歌集 BV249 /クリスマスの夜 BV251 /J.S.バッハによる幻想曲 BV253 (*) /
 カノン風変奏曲とフーガBVB40 /「青春に寄す」BV254 〜ジーグ、ボレロと変奏/
 ソナチネ〔第1番 BV257 /第2番 BV259 /第3番「幼子のために」BV268 /
      第4番「1917年のキリスト降誕の日」BV274 〕/
 小ソナチネ「大ヨハン・セバスティアン氏に」BV280 /
 カルメンによる室内幻想曲 BV284(ソナチネ第6番)/インディアンの収穫の歌/
 インディアンの日記第1巻 BV267 /3つのアルバムの綴り BV289 /
 トッカータ「前奏曲、幻想曲、シャコンヌ」BV287 /序奏 BV279 /
 「ピアノ練習曲」より/ショパンの前奏曲による9つの変奏 BV213a /
 多声演奏の訓練のための5つの小品 BV296 /常動曲 BV293 /
 アルペッジョのための前奏曲と練習曲 BV297
  マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2011年4月15日-17日、2012年8月15日-16日、24日、ヘンリー・ウッド・ホール /1998年1月、アビー・ロード・スタジオ(*)。(*)のみ CDA-67050 (コンポーザー=ピアニストたち [The Composer-Pianists] ) からの再録。圧倒的技巧でピアノ協奏曲(CDA-67143)の演奏・録音史に新時代を築いてから十余年、アムランが再びブゾーニのアルバムをリリース。今回は初の独奏作品集で、1907年以降に作曲・出版された後期作品が集められている。
カンシオネス・エスパニョラス〜スペイン歌曲集
 グラナドス:マハと夜鳴きうぐいす/歌曲集「トナディーリャス」 / トゥーリナ:3つの詩 Op.81
 グリーディ:カスティーリャの6つの歌 / モンサルバジェ:5つの黒人の歌

  シルヴィア・シュヴァルツ(S) マルコム・マルティノー(P)
 録音:2012年2月26日-28日、オール・セインツ教会、ロンドン。ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ボリショイ劇場、フィレンツェ五月音楽祭劇場、そしてエディンバラ、バーデン=バーデン、ヴァルビエ等の音楽祭で活躍するスペインのリリック・ソプラノ、シルヴィア・シュヴァルツが母国の大作曲家たちの歌曲集で HYPERION へデビュー。
CDA-67955
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ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.33「ロシア四重奏曲集」
 〔第38番 変ホ長調 Op.33 No.2, Hob.III-38「冗談」/第40番 変ロ長調 Op.33 No.4, Hob.III-40 /
  第37番 ロ短調 Op.33 No.1, Hob.III-37 /第42番 ニ長調 Op.33 No.6, Hob.III-42 /
  第41番 ト長調 Op.33 No.5, Hob.III-41「ご機嫌いかが?」/第39番 ハ長調 Op.33 No.3, Hob.III-41「鳥」〕

 ロンドン・ハイドンSQ [キャサリン・マンソン、マイケル・グレヴィチ(Vn)
             ジェイムズ・ボイド(Va) リチャード・レスター(Vc)]
 録音:2012年6月25日-30日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール、モンマス。ピリオド楽器使用。使用楽譜:シュミット・エディション、1782年出版。クラシカル・ボウ&ガット弦というピリオド・スタイルでの高度なアンサンブル、演奏に使用する楽譜のエディションにも徹底的にこだわり、ハイドンのスペシャリストとして高評価を確立、アムステルダム・バロックo.のコンサート・ミストレス、キャサリン・マンソン、ヨーロッパ室内o.、エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo.の首席チェリスト、リチャード・レスターなど、英国古楽界の名手たちのアンサンブルによるハイドン・シリーズの第4弾。
リスト(1811-1886):歌曲全集 Vol.3
 朝起きると胸に尋ねる S.290(第3稿)/唐桧の木はひとり立つ S.309(第2版)/
 私はまさに絶望しようとした S.311(第4稿)/ヴァイマルの死者たち S.303 /
 涙とともにパンを食べたことのない者は S.297(第2版)/漁師の娘 S.325(第2稿)/
 そしてわれわれは死者を思い起こした S.338 /祖先の墓 S.281(第2稿)/ガスティベルザ(ボレロ) S.286 /
 墓とバラS.285 /老いた放浪者 S.304 /幸福な日よ、行かないで S.335

 ジェラルド・フィンリー(B−Br) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2013年4月22日-24日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。2010年にスタートしたリストの歌曲全集、第1巻(CDA-67782)のマシュー・ポレンザーニ、第2巻(CDA-67934)のアンゲリカ・キルヒシュラーガーに続き、第3巻では3度の英グラモフォン賞声楽部門賞に輝いたカナダの名バリトン、ジェラルド・フィンリーが登場。
CDA-67957
廃盤
ジョヴァンニ・ガブリエリ(1554/7頃-1612:サクラ・シンフォニア集
  ジェフリー・スキッドモア指揮エクス・カセイドラ、
  ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ&コルネッツ、コンチェルト・パラティーノ
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.59
 ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):ピアノ協奏曲 変ホ長調 Op.60 (1903) (*)
 アレクサンデル・ザジツキ(1834-1895):
  ピアノ協奏曲 変イ長調 Op.17 (1859-60) /大ポロネーズ 変ホ長調 Op.7 (1859-60) (*)
 ジョナサン・プロウライト(P) ウカシュ・ボロヴィチ指揮BBCスコティッシュso.
 録音:2012年6月28日-29日、シティ・ホール、グラスゴー。(*)の2曲は世界初録音。19世紀のポーランドの作曲家2人による作品集を、東欧ピアノ音楽のスペシャリスト、プロウライトと、2007年にポーランド放送so.首席指揮者に抜擢されたボロヴィチの指揮で。ワルシャワ音楽院教師、ワルシャワ音楽協会芸術監督、クラクフ音楽アカデミー院長を歴任し、19世紀のポーランド・ロマンティシズムの中心的役割を担ったジェレンスキのピアノ協奏曲は若き日のイグナーツ・フリードマンに献呈され、1904年に初演された。ジェレンスキと同世代のザジツキはベルリンでピアノを学び、パリでライネッケとルベルから作曲を学んだ。当盤の2作は共に同時期の作品で、2楽章形式のピアノ協奏曲はロシアの大ピアニスト、ニコライ・ルビンシテインに捧げられている。
ジャン・リシャフォール〜ジョスカン・デ・プレ追悼のレクイエム
 ジョスカン・デ・プレ:ニンフたち、ナパイアたち/彼らはわたしを取り囲み、金がないのは
 リシャフォール(1480頃-1547以降):死者のためのミサ曲「レクイエム」(ジョスカン・デ・プレ追悼)
 ジョスカン・デ・プレ:森のニンフ、泉の女神/永遠の安息
 アッペンツェラー:最も大いなるユピテルの娘ムーサたちよ
 ジョスカン・デ・プレ:ミゼレーレ(われを憐れみ給え、神よ)
 ゴンベール:最も大いなるユピテルの娘ムーサたちよ / フィンデルス:おお避けがたき死よ

  チンクェチェント
 録音:2010年7月30日-8月1日、ヴァルトフィアテル、オーストリア。気品あふれるハーモニーで一躍スターダムに上り詰めたルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブル、チンクェチェントによる、フランドル楽派におけるジョスカン・デ・プレの次世代を代表するリシャフォールを中心としたアルバム。
R.シュトラウス
 交響詩「ドン・キホーテ」 Op.35 /
 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの
      愉快な悪戯」 Op.28
アルバン・ゲルハルト(Vc)
ローレンス・パワー(Va)
マルクス・シュテンツ指揮
ケルン・ギュルツェニヒo.
 2012年2月6日-9日、プローベンザール、ケルン、ドイツ。HYPERION へケルン・ギュルツェニヒo.&音楽監督シュテンツが初登場、ソリストはアルバン・ゲルハルト&ローレンス・パワーという強力コンビ。
CDA-67961
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ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲全集
 〔第1番 ニ短調 Op.15 /第2番 変ロ長調 Op.83 〕
スティーヴン・ハフ(P)
マーク・ウィッグルスワース指揮
ザルツブルク・モーツァルテウムo.
 録音:2013年1月11日-15日、ザルツブルク祝祭大劇場、オーストリア。1989年に VIRGIN へ録音された第1回録音(第1番はなぜか長年お蔵入りとなり、1998年にようやく全集として発売された)から二十数年、近年もブラームス作品を精力的に録音しているハフが 遂に当曲集を再録音。前回はA.デイヴィス&BBC響との共演だったが、今回はバックを一新、Hyperion 初登場となるモーツァルテウムo.&イギリスの指揮者ウィッグルスワースとの録音。
アリス・クート、恍惚の時〜フランスの歌曲集
 プーランク:愛の小径 FP 106 /歌曲集「月並み」FP 107より〔パリへの旅/ホテル〕/
       ラ・グルヌイエール FP 96 /歌曲集「カリグラム」 FP 140 〜旅
 レイナルド・アーン:「歌曲集」〜恍惚の時/「12のロンデル」〜星たち/「傷ついた木の葉」〜煙/いとしい傷
 フォーレ:秘めごと/捨てられた花 / グノー:セレナード/春に / シャブリエ:すべての花/幸福な島
 ショーソン:リラの花咲く頃 / ベルリオーズ:「夏の夜」 Op.7 〜ばらの精
 サン=サーンス:愛し合おう/海の夕暮れ / バシュレ:愛しの夜 / ドビュッシー:「3つのフランスの歌」〜洞窟
 サティ:あなたが欲しい / ケクラン:「4つのメロディー」 Op.22 〜 11月

  アリス・クート(Ms) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2012年10月18日-20日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。世界で活躍するイギリスのメゾ・ソプラノ、アリス・クート、前作 ヘンデル:アリア集(CDA-67979)では、Hyperion 初登場となったイングリッシュ・コンサートと共演し話題を呼んだが、今回はグレアム・ジョンソンと共にフランス歌曲へ挑戦。
ニコライ・メトネル(1880-1951):
 ヴァイオリン・ソナタ集
 〔第3番 ホ短調 Op.57「エピカ」(1938) /
  第1番 ロ短調 Op.21 〕
クロエ・ハンスリップ(Vn)
イーゴリ・チェトゥーエフ(P)
 録音:2012年2月18日-20日、ワイアストン財団コンサート・ホール、モンマス。英国の天才女流ハンスリップがメトネルを弾く。"叙事詩" の副題を持つ「第3番「エピカ」」は1936年の兄エミーリィの死に衝撃を受けたメトネルが、兄への想い、積み重ねられてきた作曲活動、人生の重みが込めて作曲した後期の大作。ハンスリップとデュオを組むイーゴリ・チェトゥーエフは、1980年生まれのウクライナの実力派ピアニストで、当盤がハイペリオン・デビュー。
ブクステフーデ:オルガン作品全集 Vol.5(完結編)
 カンツォネッタ ト長調BuxWV.171 /コラール「わが許に来たれ、かく神の子は語り」BuxWV.201 /
 前奏曲 ハ長調 BuxWV.137 /コラール「天にまするわれらの父よ」BuxWV.219 /
 コラール「イエス・キリスト、汝はたたえられよ」BuxWV.188 /
 コラール「われらの救い主、イエス・キリスト」BuxWV.198 /
 コラール「今ぞ主をたたえよ、わが魂」BuxWV.215 /コラール「愚かな口はよき言葉を語る」BuxWV.187 /
 前奏曲 ホ短調 BuxWV.143 /コラール「神のひとり子なる主キリスト」BuxWV.192 /
 コラール「汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよ」BuxWV.202 /フリギア旋法による前奏曲 BuxWV.152 /
 コラール「アダムの堕落によりてすべては罪にそみぬ」BuxWV.183 /前奏曲 ヘ長調BuxWV.144 /
 第1旋法によるマニフィカトBuxWV.204/フーガ ト長調 BuxWV.175 /コラール「いまぞわれら聖霊に乞わん」BuxWV.209 /
 前奏曲 ホ長調 BuxWV.141 /コラール「われ神より離れじ」BuxWV.220 /前奏曲 ト長調 BuxWV.147 /
 コラール「われ汝に感謝す、いとしき主よ」BuxWV.194 /コラール「ああ主なる神よ」BuxWV.177

  クリストファー・へリック(Org)
 録音:2012年2月18日-20日、マリアガー修道院、デンマーク。使用楽器:オーベルタン・オルガン。
タネーエフ&アレンスキー:ピアノ五重奏曲集
 タネーエフ:ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.30
 アレンスキー:ピアノ五重奏曲 ニ長調 Op.51
ピアーズ・レーン(P)
ゴールドナーSQ
 録音:2012年12月17日-19日、ポットン・ホール、サフォーク、イギリス。エルガー(CDA-67857)、ブロッホ(CDA-67638)、ドヴォルジャーク(CDA-67805)に続く、オーストラリアの名手たちによるタネーエフとアレンスキー。
ヴァーツラフ・ヤン・クシティチェル・トマーシェク(1774-1850):歌曲集
 ゲーテ歌曲集 より〔5月の歌 Op.53 No.3 /羊飼いの嘆きの歌 Op.56 No.1 /憩いのない恋 Op.58 No.1 /
           夜 Op.55 No.5 /湖上にて Op.57 No.3 /去っていった人に Op.55 No.1 /
           さすらい人の夜の歌 Op.58 No.4 /魔王 Op.59 No.1 /野ばら Op.53 No.1 /
           秘密 Op.58 No.3 /お澄まし娘 Op.54 No.2 /心変わりした娘 Op.54 No.3 /
           憂い Op.57 No.4 /川のほとりで Op.55 No.3 /糸紡ぎの娘 Op.55 No.2 〕/
 ヴァーツラフ・ハンカによる6つのボヘミアの歌 Op.71 /老人の葬送の歌 Op.69 No.1 /歌曲 Op.37 No.2 /
 アルプスの少女の歌 Op.96 No.3 /セレナード Op.107 No.3 /3つの歌 Op.92

 レナータ・ポクピチ(Ms) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2013年12月5日-6日、2014年5月2日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。ベートーヴェンやハイドンと親交を持ち、その歌曲やピアノ作品がシューベルト、シューマン、ショパンら後世に影響を与えたボヘミアの作曲家トマーシェクの歌曲集。書簡を交わす間柄ともなっていた文豪ゲーテの詩による歌曲を中心に、チェコの詩人ヴァーツラフ・ハンカの詩による作品など、28の魅力的な歌曲を収録。当盤が HYPERION 初登場となる レナータ・ポクピチは、クロアチア(当時のユーゴスラビア)生まれのメゾ・ソプラノ。ヴィニョールズとはリサイタル・パートナーとして定期的に共演している。
ピアーズ・レーン〜ゴーズ・トゥ・タウン
 パーカー:ダウン・ロングフォード・ウェイ / アラン・レーン:トッカータ
 ドヒニー:ピアーズ・レーンのためのトッカータ / アイアランド:バレリーナ(*)
 J.S.バッハ/ヘス編曲:主よ、人の望みの喜びよ / メイヤール:マリーゴールド
 ドリーブ/ドホナーニ編曲:ナイラ・ワルツ(花の踊り) / ラフマニノフ:ひなぎく Op.38 No.3
 コンフリー:ディジー・フィンガーズ / プーランク:夜想曲第4番 ハ短調「幻の舞踏会」
 サヤ:舟歌 / シャーウィン/ダニロン編曲:バークリー・スクエアのナイチンゲール
 テンプルトン:バッハが街へやってくる「スウィング風前奏曲とフーガ」 / ベンジャミン:ジャマイカン・ルンバ
 キーン:タイガー・タンゴ / ホプキンス:有名な主題による変奏曲
 カルク=エーレルト:アラベスク第1番 変ト長調 Op.5「フィリグラン」
 ムーア:ベートーヴェン・パロディ「アンド・セイム・トゥ・ユー」 / グレインジャー:ロンドンデリーの歌

  ピアーズ・レーン(P)
 録音:2012年6月6日-8日、ポットン・ホール、サフォーク。(*)は世界初録音。知性派レーンによる20世紀のアンコール&パーティ・ピース集。
クレークの音楽帳〜バルト諸国の宗教歌曲集
 トヌ・コルヴィッツ(1969-):クレークの音楽帳(8曲)/夜は私のまわりで闇を深め
 アルトゥルス・マスカッツ(1957-):ラクリモーサ/夜への祈り
 ペテリス・プラキディス(1947-):イン・メモリアム/ファタ・モルガーナ
  ルパート・ゴフ指揮ブリテン・シンフォニア、ロイヤル・ホロウェイcho.
 録音:2012年6月21日-23日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。エストニアのバルトークあるいはグレイジャーと呼ばれ、20世紀前半に活躍した作曲家、民謡蒐集家ツィリルス・クレーク(1889-1962)へのオマージュ・アルバム。エストニアの作曲家コルヴィッツによる「クレークの音楽帳」を中心に、ラトヴィアのマスカッツとプラキディスの作品を収録。
アーサー・ベンジャミン(1893-1960):
 ヴァイオリン・ソナチナ/ヴィオラ・ソナタ/ヴァイオリンとピアノのための3つの小品/小人のためのチューンと変奏/
 ラヴェルの墓(ヴァルス・カプリース)/サン・ドミンゴより/ジャマイカン・ルンバ(ウィリアム・プリムローズ編)

  ローレンス・パワー(Vn/Va) サイモン・クロフォード=フィリップス(P)
 録音:2012年12月7日-9日、オール・セインツ教会、ロンドン。ナッシュ・アンサンブルやレオポルド弦楽三重奏団のメンバーやソリストとして30を超えるアルバムを録音しているローレンス・パワーによるベンジャミン。オーストラリア出身のベンジャミンはスタンフォードの高弟で共にブラームスに心酔、ブリテンの師となったイギリスの作曲家。彼最大のヒット作「ジャマイカン・ルンバ」のプリムローズによるヴィオラ版を含む。
ジェイムズ・マクミラン:テネブレ・レスポンソリウム
 汝はペテロなり/テネブレ・レスポンソリウム/いと高き三位一体へ/我らは主をたたえ/めでたし,海の星/美徳なき時代/
 すべてが美しく/セレニティ/エディンバラ・テ・デウム/見よ,偉大なる司祭よ/「汝はペテロなり」のプロセッショナル

  マーティン・ベイカー指揮ウェストミンスター大聖堂聖歌隊、ロンドン・ブラス
 録音:2012年3月12日-13日、7月9日-11日、ウェストミンスター大聖堂、ロンドン。英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、英BBCミュージック・マガジン誌「年間最優秀CD」に選出された2000年7月録音の「ミサ曲」(CDA-67219)以来となる、英国を中心にヨーロッパで圧倒的な人気を誇るスコットランドのリーディング・コンポーザー、ジェイムズ・マクミランの2000年代を中心とした宗教合唱作品。
ブライアンの「ゴシック」交響曲新録音、2011年プロムス・ライヴ〜
 ハヴァーガル・ブライアン
(1876-1972):交響曲第1番 ニ短調「ゴシック」(1919-27)
  スーザン・グリットン(S) クリスティーネ・ライス(Ms)
  ピーター・オーティー(T) アラステア・マイルズ(B) デイヴィッド・グード(Org)
  マーティン・ブラビンズ指揮BBCウェールズ・ナショナルo.、BBCコンサートo.
  バッハ・クワイアー、BBCウェールズ・ナショナルcho.、ブライトン祝祭cho.、
  バーミンガム市so.ユース・コーラス、ウェールズ合唱団(コル・カエルディーズ)、
  エルサム・カレッジ少年cho.、ハダースフィールド合唱協会、ロンドン交響cho.、サウスエンド少年少女cho.
 録音:2011年7月17日、ロイヤル・アルバート・ホール、BBCプロムス、ライヴ。
 96歳まで長命し、交響曲だけでも32曲を作ったブライアンの交響曲第1番「ゴシック」は、オーケストラ、バンダ、ソリスト、混声合唱、児童合唱 合わせて演奏者800人以上を要し、演奏時間も110分を超える、まさに超弩級の作品。録音も少なく、2011年までに一般市販されたのは ボールト&BBC響によるプロ演奏家初演時のライヴ録音(1966年/TESTAMENT, SBT2-1454)と、1990年のO.レナルド指揮スロヴァキアpo.盤(MARCO POLO → NAXOS, 8.557418/9 )の2種のみだが、もちろん生演奏を聴く機会がむやみにあるはずもない。
 そんな大作がプロムスで演奏されるとなったからチケットも即完売となり、英国内外で公演前から大きな話題を呼んでいたという。なお、当盤で指揮を執るブラビンズは、チャールズ・マッケラスが亡くなるまで務め、約一年間空席だったハヴァーガル・ブライアン協会の新会長に2011年に選ばれた。今後、当曲を聴くのに最適となる盤となることはほぼ間違い無いであろう、期待のアイテム。
ブルンディバール〜テレージエンシュタットの作曲家たち
 ハンス・クラーサ(1899-1944)/デイヴィッド・マシューズ(1943-)編曲:
  子どものためのオペラ「ブルンディバール」からの組曲
 ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):弦楽四重奏曲第3番 Op.46
 ギデオン・クライン(1919-1945):弦楽三重奏曲
 パヴェル・ハース(1899-1944):弦楽四重奏曲第2番 Op.7「猿山より」
  ナッシュ・アンサンブル
  [イアン・ブラウン(P) ステファニー・ゴンリー(Vn) ローレンス・パワー(Va)
   フィリッパ・デイヴィス(Fl) マーク・デイヴィッド(Tp) ローラ・サミュエル(Vn)
   ポール・ワトキンス(Vc) リチャード・ホスフォード(Cl) クリス・ブランニック(Perc)]
 録音:2012年2月27日-29日、聖マイケル教会、ハイゲイト。テレージエンシュッタット強制収容所にて死亡した4人のユダヤ系作曲家たちによって作された音楽集。
ベートーヴェンピアノ・ソナタ集 Vol.4
 〔第11番 変ロ長調 Op.22 /第18番 変ホ長調 Op.31 No.3 /第28番 イ長調 Op.101 〕
  アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2012年8月15日-18日、ベルリン・イエス・キリスト教会、ドイツ。使用楽器:ファツィオーリ。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.62 〜
 グノー
(1818-1893):
  ペダル・ピアノとオーケストラのための作品全集
 協奏的組曲 イ長調(1886) /ルーマニア舞曲(1888) /
 ペダル・ピアノ協奏曲 変ホ長調(1889) /
 ロシア国歌による幻想曲(1885)
ロベルト・プロッセダ(ペダルP)
ハワード・シェリー指揮
スイス・イタリアーナo.
 録音:2012年10月24日-26日、アウディトリオ・ステリオ・モーロ、スイス。使用楽器:スタインウェイ D 2台(ピンチ・システムによるペダル・ピアノ改造版)。
 グノーはアレヴィに学んだ歌劇作曲家として知られるが、母がピアノ教師であった事や、パリ音楽院で名教師ジメルマンに学んだ(彼の妻はジメルマンの娘)事もあってピアノにも精通しており、生涯で50曲強の作品を書いている。彼は50歳前後に普仏戦争を避けてイギリスへ赴き合唱指揮に携わったため、後半生の作品は宗教曲・合唱曲が多くなったが、今回録音された最晩年のペダル・ピアノ作品は Lucie Palicot (1860頃-?, 1895年頃再婚をきっかけに引退) という若いペダル・ピアノ奏者に触発された作品だと言う。今回 HYPERION へ初登場するイタリアの奏者プロッセダは、既に通常のピアノ録音を伊 DECCA、BORGATO(ピアノ・メーカーの自主レーベル)等から発売しているが、今回の録音に当って使用された「ピンチ・システム」は、クラウディオ・ピンチというイタリアのオルガン建造家とプロッセダの共同作業によって、2012年に新考案された。2台のグランドピアノを上下に重ね、下方の楽器をずらして設置しその前にペダル・ボードを置き、下の楽器はこの足鍵盤で演奏すると言う物。19世紀のペダル・ピアノ演奏技術は現代に伝わっておらず、これら作品(の特に足鍵盤部分)をオリジナルのペダル・ピアノでどのように「オルガンではなくピアノのように」演奏するかが不明で、この新システムが採用された。
ガブリエル・ジャクソン(1962-):合唱作品集 Vol.2
 吟遊詩人の声(*) /私は知っている、おお神よ/おお、最良の師よ(*) /トルーロー・ミサ/
 トマス、カンタベリーのユダヤ人/真の光は神聖なもの/天使、大天使(*) /
 広げられた帆と船(*) /永遠なる天の栄光よ(*) /めでたし天の女王(*/#)
  マリス・シルマイス指揮ラトヴィア国立cho. カスパルス・ゼミティス(電気G;#)
 録音:2010年3月11日-19日、4月21日、セント・ジョンズ教会、リガ、ラトヴィア。(*)は世界初録音。バミューダ諸島出身の合唱作曲家ジャクソンの合唱作品集第2弾。ラトヴィアの詩人ドリス・カレヴァ(1958-)のテキストによる作品、同国の至宝シルマイスとラトヴィア国立合唱団の演奏と、ラトヴィアに縁の深いアルバム。
ヒンデミット(1895-1963):ピアノ・ソナタ集(1936)
 〔第1番 イ長調/第2番 ト長調/第3番 変ロ長調〕/変奏曲
マルクス・ベッカー(P)
 録音:2012年12月10日-12日、2013年3月26日、ポットン・ホール、サフォーク。 HYPERION のヒンデミット没後50周年リリース第1弾。ドイツ音楽のスペシャリスト、マルクス・ベッカーによるピアノ・ソナタ集。「変奏曲」はピアノ・ソナタ第1番の破棄された第2楽章。
パレストリーナ
 ミサ・アド・チェナム・アニ(ミサ曲「小羊の正餐を準備し」)/よき羊飼いは見出した/天の女王I/
 この日こそ/アレルヤ、わが主を彼らが運び去りぬ/地は震えたり/主の天使が天より下りぬII /
 神よ、わが神よ/わが心よ、主をたたえよ/民よ、われらの神なる主を祝福せよ/小羊の正餐を準備し

 スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2012年6月7日-9日、聖マイケル&オール・エンジェルズ教会、サマータウン、オックスフォード。フランドル楽派の知られざるポリフォニーの復興に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルによる、後期イタリア・ルネサンスの巨匠パレストリーナ。1554年にローマで出版されたミサ曲集第1巻に収録された「小羊の正餐を準備し」に基づくカノン・ミサ「ミサ・アド・チェナム・アニ」は、パレストリーナを抜擢した当時の教皇ユリウス3世に献呈されている。
ヘンデルアリア集
 歌劇「ラダミスト」HWV.12 〜 Quando mai, spietata sorte /
 歌劇「アルチーナ」HWV.34 より〔 Mi lusinga il dolce affetto / Verdi prati / Sta nell 'Ircana 〕/
 オラトリオ「ヘラクレス」HWV.60 より
  〔 There in myrtle shades reclined / Cease, ruler of the day, to rise / Where shall I fly? 〕/
 歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」HWV.17 〜 Cara speme, questo core /
 歌劇「アリオダンテ」HWV.33 より〔 Con l'ali di costanza / Scherza infida! / Dopo notte 〕

  アリス・クート(Ms) ハリー・ビケット指揮イングリッシュ・コンサート
 録音:2012年6月6日-9日、2013年9月6日-7日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。イギリスのメゾ・ソプラノ、アリス・クートによるヘンデルのアリア集。バックを務めるピリオドo.、イングリッシュ・コンサートは意外にも Hyperion 初登場。
CDA-67980
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(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ
 フーガの技法 BWV.1080 /
 コラール「われ汝の御座の前に進みいで」 BWV.668a
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2013年8月7日-9日、イエス・キリスト教会、ベルリン。使用楽器:ファツィオーリ。解説:アンジェラ・ヒューイットCD15枚組に及ぶバッハのピアノ作品集(CDS-44421/35)が「現代のレコード界における栄光のひとつ」と評されるアンジェラ・ヒューイット、意外にも彼女にとって初録音となる「フーガの技法」が登場。 2012年から弾き始めたという比較的新しいレパートリーで、2013年8月に録音後、10月には来日公演でも2夜を要して全曲演奏されている。未完成のコントラプンクトゥス14は補完せず楽譜通りに弾いた後、出版譜の最後に掲載されたコラール前奏曲 BWV.668a を収録。
イッサーリス&レヴィン〜ベートーヴェンチェロ・ソナタ&変奏曲全集
 チェロ・ソナタ〔第1番 ヘ長調 Op.5 No.1 /第2番 ト短調 Op.5 No.2 /第3番 イ長調 Op.69 /
         第4番 ハ長調 Op.102 No.1 /第5番 ニ長調 Op.102 No.2 〕/
 ヘンデル「ユダス・マカベウス」の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO.45 /
 モーツァルト「魔笛」の「娘か女か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66 /
 モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46 /
 ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17(チェロ演奏版)

  スティーヴン・イッサーリス(Vc;*) ロバート・レヴィン(Fp;#)
 録音:2012年12月14日-18日、ヘンリー・ウッド・ホール、イギリス。使用楽器:ストラディヴァリウス「マルキ・ド・コルブロン(ネルソヴァ)」、1726年製作、ガット弦使用(*) /ポール・マクナルティ製作〔ワルター&サン、1805年頃製作のコピー〕(#) 。スティーヴン・イッサーリス、日本を含む2012年ワールド・ツアーの集大成として録音されたベートーヴェンが登場。コンビはツアーでも相方を務めたピリオド、モダーンの両方に精通する世界的名手ロバート・レヴィン。
ダニー・ドライヴァー〜シューマン
 ノヴェレッテ Op.21 /夜想曲集 Op.23 /
 ロマンス第2番 嬰ヘ長調 Op.28 No.2
ダニー・ドライヴァー(P)
 録音:2013年9月16日-18日、ポットン・ホール、サフォーク。 ヨーク・ボウエンを筆頭に秘曲を中心に録音、さらにC.P.E.バッハ、ヘンデル等をリリースしているダニー・ドライヴァーがシューマンに挑戦。
CDA-67984
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[CD-R]
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.64 〜オスワルド&Al.ナポレアン
 エンリキ・オスワルド(1852-1931):ピアノ協奏曲 ト短調 Op.10 (1886頃)
 アウフレド・ナポレアン・ドス・サントス(1852-1917):
  ピアノ協奏曲第2番 変ホ短調 Op.31 (1880年代?)
 アルトゥル・ピザロ(P) マーティン・ブラビンズ指揮 BBC ウェールズ・ナショナルo.
 録音:2013年10月21日-23日、BBCホディノット・ホール、カーディフ。人気シリーズは今回、同年に生まれた知られざるポルトガル語圏の作曲家を発掘。演奏のアルトゥル・ピザロ〔ピッツァロ〕は、第24集のヴィアナ・ダ・モッタ作品以来の当シリーズ登場。 外交官も務めたブラジルの作曲家・ピアニスト・音楽教師エンリキ〔エンリケ〕・オスワルドは、20世紀に入りブラジル民族主義的音楽台頭後は忘れられたが、まだ録音は少々ある。さらに珍しいのがイタリア人の父を持ち、2人の兄アルトゥール(1843-1925)とアニバル(1845–1880) も作曲家というポルトガル人、アウフレド・ナポレアン。彼はブラジルや本国を含むポルトガル圏、さらにロンドン、パリ等で作曲家、ピアニスト、教師として活躍、ブラジルではピアノ販売業も営んだ(兄のアルトゥールが同地で楽譜出版に携わっていた)が、今日ではほぼ完全に忘れられている。作曲年不詳ながらオスワルド作品と同年代と思われるナポレアンの作品は、初演が作曲者ピアノ独奏のみで行われ、きちんとオーケストラを伴った演奏は1941年まで待たねばならなかった。そしてこのオケ付初演を担当したピアニストのエヴァリスト・デ・カンポス・コエーリョ(1903-1988)は、アルトゥル・ピザロが少年の頃学んだ師だったと言う繋がりがある。秘曲マニアのみならず、ポルトガル語圏のピアニズムを理解するのには欠かせない録音の一つと言えるだろう。
ツェムリンスキー(1871-1942):
 交響曲集〔ニ短調/変ロ長調〕
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC ウェールズ・ナショナルo.
 録音:2013年2月10日-12日、BBCホディノット・ホール。2013年4月より名古屋po. の第8代常任指揮者を務め、日本のオーケストラへも客演も重ねているマーティン・ブラビンズ。ブライアンの交響曲第1番「ゴシック」(CDA-67971/2)に続く BBCウェールズ・ナショナルo. (BBC NOW)とのディスクはツェムリンスキーの交響曲。20代前半のニ短調(第1番)、20代半ばの変ロ長調(第2番)とも、マーラーやブラームスらからの影響を感じさせながら、若い感性が発揮されている大作。
ウォルトン
 ヴァイオリン協奏曲 ロ短調(*) /
 管弦楽のためのパルティータ/
 ヒンデミットの主題による変奏曲/
 映画「スピットファイア」 前奏曲とフーガ
アンソニー・マーウッド(Vn;*)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC スコティッシュso.
 録音:時期未判明、シティ・ホール、グラスゴー。 2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているマーティン・ブラビンズ。2011年に発売された「ウォルトンの交響曲第1番&第2番(CDA-67794)」が同曲の決定盤として高い評価を得るなど、英国近現代音楽に定評のあるマーティン・ブラビンズが振るウォルトンの新録音が登場。ウォルトンと交流のあったヒンデミットの作品を元に書き上げた管弦楽のための傑作「ヒンデミットの主題による変奏曲」の新盤は、英国音楽ファン要注目。「ヴァイオリン協奏曲」では、元フロレスタン・トリオのメンバーとして活躍し、ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズなど数多くの協奏曲録音でもお馴染みの名ヴァイオリニスト、アンソニー・マーウッドがソリストを担当。
タカーチSQ + アムラン〜ショスタコーヴィチ
 弦楽四重奏曲第2番 イ長調 Op.68 /ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57 (*)
  マルク=アンドレ・アムラン(P;*) タカーチSQ
   [エドゥアルド・ドゥシンベル(Vn1) カーロイ・シュランツ(Vn2)
    ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2014年5月14日-17日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス。リスト音楽院出身のメンバーで結成され、世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつとして活動するタカーチ弦楽四重奏団、シューマンのピアノ五重奏曲(CDA-67631)以来となる、マルク=アンドレ・アムランとの録音が登場。
オールソン〜スクリャービン:詩曲全集
 2つの詩曲 Op.32 /悲劇的詩曲 Op.34 /悪魔的詩曲 Op.36 /詩曲 Op.41 /2つの詩曲 Op.44 /
 アルバムの綴り Op.45 No.1 /おどけた詩曲 Op.45 No.2 /スケルツォ Op.46 /ワルツ風に Op.47 /夢想 Op.49 No.3 /
 儚さ Op.51 No.1 /翼のある詩曲 Op.51 No.3 /けだるい舞曲 Op.51 No.4 /3つの小品 Op.52 /皮肉 Op.56 No.2 /
 ニュアンス Op.56 No.3 /2つの小品 Op.57 /アルバムの綴り Op.58 /詩曲 Op.59 No.1 /詩的夜想曲 Op.61 /
 2つの詩曲 Op.63 /2つの詩曲 Op.69 /2つの詩曲 Op.71 /詩曲「焔に向かって」 Op.72 /2つの舞曲 Op.73

 ギャリック・オールソン(P)
 録音:2013年12月20日-22日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。1966年ブゾーニ、1968年モントリオール、第8回ショパンの各コンクールで第1位となったアメリカのピアニスト、ギャリック・オールソンによる Hyperion 第4弾。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.15 〜ムイナルスキ&ザジツキ
 エミル・ムイナルスキ(1870-1935):ヴァイオリン協奏曲
  〔第1番 ニ短調 Op.11 (*) /第2番 ニ長調 Op.16 〕
 アレクサンデル・ザジツキ(1834-1895):
  序奏とクラコヴィアク Op.35 (#) /マズルカ ト長調 Op.26(サラサーテのためのマズルカ)
  ユージン・ウゴルスキー(Vn) ミハウ・ドヴォジンスキ指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2013年3月27日-28日、シティ・ホール、グラスゴー。(*)は世界初録音、(#)は当版による世界初録音。人気シリーズ、今回はポーランドの2作曲家。作曲をリムスキー=コルサコフとリャードフに学んだムイナルスキはリトアニアに生まれ、ポーランドで活躍したヴァイオリニスト・指揮者・作曲家。(*)はパデレフスキ作曲コンクールの優勝作で、ヴァイオリンの師レオポルト・アウアーへ献呈された。ポーランド人のザジツキは、ベルリンでピアノを、パリでライネッケとルベルから作曲を学んだ。(#)は当時人気があった作品だと言うが、これまで録音に恵まれず、管弦楽伴奏版はこれが世界初録音。Op.26 はオイストラフの名演によっても知られるザジツキの代表作。ウゴルスキー(1989-)はロシア生まれの若手で、確かなテクニックと高貴な音色を持ち、既に「若きオイストラフ」と呼ばれているという。
ヨーク・ボウエンヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.112 /アレグレット Op.105 /組曲 ニ短調 Op.28 /
 G線上のメロディ Op.47 /幻想曲 ホ短調 Op.34 /歌/ボレロ/メロディ/アルバムの綴り/
 ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Op.7 /ロマンス変ニ長調/セレナーデ/ヴァルス・アルモニク
  クロエ・ハンスリップ(Vn) ダニー・ドライヴァー(P)
 録音:2012年3月29日-4月2日、ポットン・ホール、サフォーク。ピアノ協奏曲(CDA-67659)、ピアノ・ソナタ集(CDA-67751/2)、ヴィオラ作品全集(CDA-67651/2)等、ボウエン作品の発掘に情熱を注ぎ続けるダニー・ドライヴァーが、今回は若手のハンスリップと組み、ヴァイオリンとピアノのための知られざる室内楽作品を録音。
イブラギモワ〜イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集 Op.27
 〔第1番 ト短調/第2番 イ短調/第3番 ニ短調「バラード」/第4番 ホ短調/第5番 ト長調/第6番 ホ長調〕

  アリーナ・イブラギモワ(Vn)
 録音:2014年5月12日-13日、19日-20日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス。 ロシアの逸材アリーナ・イブラギモワ、2014年4月-5月の来日公演(トッパンホール&電気文化会館)でも披露、好評を博したイザイ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」をレコーディング。イブラギモワの「無伴奏」と言えば、2009年にJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」(CDA-67691/2)を発売し瞬く間に大ヒット、来日公演でもたびたび演奏された。その流れを汲むイザイ作品のディスクはファン待望。
トマス・タリス(1505頃-1585):ミサ曲「めでたし、けがれなき乙女」
 おお主よ、御身の聖霊を与えたまえ/ミサ曲「めでたし、けがれなき乙女」/祝福されし者は疑いなく/
 おお主よ、われは御身に呼びかけ/汝ら我を愛さば/主よ、御身の神殿に住まんとするは誰か/
 新しき戒律を/アレルヤ、われらのために祈りたまえ/神が威厳もって立ち上がり/めでたし、けがれなき乙女

  アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 録音:2012年11月12月-14日、フィッツアラン・チャペル、アランデル城、ウェスト・サセックス。カージナルズ・ミュージックによるトマス・タリスの教会音楽集第2弾。
C.P.E.バッハヴュルテンベルク・ソナタ集(1744)
 〔イ短調 H.30 /変イ長調 H.31 /ホ短調 H.33 /変ロ長調 H.32 /変ホ長調 H.34 /ロ短調 H.36 〕
 マハン・エスファハニ(Cemb)
 録音:2013年1月2日-4日、ヘンリー・ウッド・ホール、イギリス。エスファハニは1984年生まれ、チェンバロ奏者として初めて BBC ラジオ3の「新世代アーティスト」に選ばれた若手で、来日公演が2013年6月にJ.S.バッハ、バード、リゲティという意欲的選曲で行われた。ヴュルテンベルク大公に献呈されたこの6つのソナタはC.P.E.バッハ30歳の年に出版されており、演奏時のエスファハニとある意味同世代の作品といえる。
イン・ザ・ナイト
 シューマン:幻想小曲集〜「夜に」 Op.12 No.5
 ベートヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」
 ショパン:夜想曲〔第7番 嬰ハ短調 Op.27 No.1 /第8番 変ニ長調 Op.27 No.2 〕
 ハフ:ピアノ・ソナタ第2番「夜の光」 / シューマン:謝肉祭 Op.9
  スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2013年5月9日-10日、ワイアストン・コンサート・ホール、イギリス。アムラン、ヒューイットと並ぶ HYPERION レーベルのトップ・ピアニスト、スティーヴン・ハフ。2013年11月の来日公演ではリストのピアノ協奏曲第1番で圧巻の演奏を見せ、2月のNHK「クラシック音楽館」での放映も話題になった。優れたレパートリーをセンスよくまとめたコンセプト・アルバムは彼の得意とする所で、当レーベルだけでも、これまでに「ニュー・ピアノ」、「イングリッシュ」、「スパニッシュ」、「フレンチ」、「イン・リサイタル」が発売されている。今回の「夜に」は、ピアノ・ソナタ第2番「夜の光(notturno luminoso)」自作自演を含む物で、作曲家として、ピアノ・ソナタのような大作は初収録。
ヤナーチェク&スメタナ:弦楽四重奏曲集
 スメタナ:弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「わが生涯より」
 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲〔第1番「クロイツェル・ソナタ」 JW VII. 8 /
               第2番「ないしょの手紙」 JW VII. 13 〕
 タカーチSQ [エドワード・ドゥシンベル(Vn1) カーロイ・シュランツ(Vn2)
          ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2014年8月16日-20日、コンサート・ホール、ワイヤストン財団、モンマス、 UK 。 当レーベルへは主に独襖物を録音していたタカーチSQ が久々にチェコ物を録音。ヤナーチェクは2曲とも同団初録音、スメタナの第1番は約10年ぶりの再録音。
コンドゥクトゥス Vol.2 〜 13世紀フランスの音楽と詩
 Bulla fulminante / Ave, virga decoris incliti / Celorum porta / Quid ultra tibi facere /
 Gaude, virgo virginum / Veste nuptiali / Ave, tuos benedic / Ave Maria Salus hominum /
 Dic, Christi veritas / Ave, tuos benedic / Excutere de pulvere / Librum clausum et signatum /
 Aurelianis civitas / Dic, Christi veritas / Veste nuptiali / Naturas Deus regulis / Bulla fulminante

  ジョン・ポッター、クリストファー・オゴーマン、ロジャーズ・カヴィ=クランプ(T)
 録音:2013年1月16日-18日、国立古楽センター、ヨーク、イギリス。ヒリヤード・アンサンブル新旧メンバーによる「コンドゥクトゥス」集第2弾。「コンドゥクトゥス」は自由なテノール旋律が特徴の、パリ・ノートルダム楽派の音楽家たちが用いた音楽形式。元々は1100年ごろに南フランスを起源として発祥した「行列歌」を指したが、時代と共にラテン語の宗教的内容のみならず、フランス語の世俗的内容も含まれるようになり、13世紀後半の「モテトゥス(モテット)」登場まで歌われた。
ゾルターン・コダーイ(1882-1967):
 弦楽四重奏曲〔第1番 Op.2 /第2番 Op.10 〕/弦楽三重奏のための間奏曲/ガヴォット
  ダンテSQ [クリシア・オソストヴィッツ、ジル・フランシス(Vn)
        レイチェル・ロバーツ(Va) リチャード・ジェンキンソン(Vc)]
 録音:2013年2月1日-3日、ポットン・ホール、サフォーク。2011年&2012年にヴィオラとチェロが交代し、新メンバーとなったダンテ弦楽四重奏団初の録音。
ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.5 〜サン=サーンス:チェロ協奏曲集
 チェロ協奏曲〔第1番 イ短調 Op.33 /第2番 ニ短調 Op.119 〕/
 ミューズと詩人たち Op.132 (*) /アレグロ・アパッショナート ロ短調 Op.43 /白鳥(#)
 ナタリー・クライン(Vc) アンドルー・マンゼ指揮 BBC スコティッシュso.
 アンティエ・ヴァイトハース(Vn;*)ジュリア・リンチ、ジュディス・キーニー(P;#)
 録音:2013年6月12日-13日、シティ・ホール、グラスゴー、イギリス。コダーイ(CDA-67829)、ブロッホ&ブルッフ(CDA-67910)と、民族色の強いプログラムで並外れた音楽性を披露したナタリー・クラインのハイペリオン移籍第3弾。ロマンティック・コンチェルト・シリーズでは既に、スティーヴン・ハフによるピアノ協奏曲集(CDA-67331/2)、フィリップ・グラファンによるヴァイオリン協奏曲集(CDA-67074)でサン=サーンスがリリースされているが、今回も指揮者にはアンドルー・マンゼを迎え Hyperion が総力を挙げて取り組んでいる。
ナッシュ・アンサンブル〜フランク・ブリッジ(1879-1941):
 幻想的ピアノ四重奏曲 嬰ヘ短調/チェロ・ソナタ/アイルランドの旋律「ロンドンデリーの歌」/
 熟したさくらんぼ/横丁のサリー/ロジャー・ド・カヴァリー卿/ヴァイオリン・ソナタ

  ナッシュ・アンサンブル
   [マリアンネ・トゥーシェン、ローラ・サミュエル(Vn) ローレンス・パワー(Va)
    ポール・ワトキンス(Vc) イアン・ブラウン(P)]
 録音:2012年10月22日-24日、ポットン・ホール、サフォーク、イギリス。1964年から続く名門団体で、ウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルでもあるナッシュ・アンサンブルのブリッジ作品集。
ブリテン(1913ー1976):弦楽四重奏曲集
 〔第1番 ニ長調 Op.25 (1941) /第2番 ハ長調 Op.36 (1945) /第3番 Op.94 (1975) 〕
  タカーチSQ [エドワード・ドゥシンベル(Vn1) カーロイ・シュランツ(Vn2)
         ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2013年2月12日、15日、ワイアストン・コンサート・ホール、イギリス。リスト音楽院のメンバーで結成され、2012年にスタートした英グラモフォン誌「殿堂 [Hall of Fame] 」入りの初代リストに、バーンスタイン、ハイフェッツ、ジャネット・ベイカーらと共に、弦楽四重奏団としては唯一選ばれたタカーチ弦楽四重奏団による、生誕100周年のブリテン。完成度の高い番号付きの3曲を収録。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.18 〜ジョンゲン&ラザーリ
 ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953):ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.17 (1900) /
                 幻想曲 ホ長調 Op.12 /交響的アダージョ ロ長調 Op.20
 シルヴィオ・ラザーリ(1857-1944):狂詩曲 ホ短調
 フィリップ・グラファン(Vn) マーティン・ブラビンズ指揮ロイヤル・フランダースpo.
 録音:2013年7月9日-11日、フリッツ・フィリップス・ミュージックホール、アイントホーフェン、オランダ。人気シリーズの18集は、リエージュ音楽院でイザイ、ダンディ、R.シュトラウスらに学んだ近代ベルギーを代表する作曲家ジョンゲンがメイン。ヴァイオリン協奏曲は、温かい叙情、豊かな主題やリズムを備え、フロラン・シュミットから「最高級のヴァイオリン協奏曲の1つ」と賞賛された。 また、ジョンゲンと同じくセザール・フランクの影響を受けたフランキストであるイタリアの作曲家、ラザーリの狂詩曲も併録。ソリストは、16歳でパリ音楽院を卒業したフランスの天才ヴァイオリニスト、フィリップ・グラファン。
ヒンデミット管弦楽作品集
 弦楽と金管のための協奏音楽 Op.50(演奏会用音楽)/
 交響曲「画家マティス」/
 ウェーバーの主題による交響的変容
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2012年12月15日-16日、シティ・ホール、グラスゴー。2013年4月より名古屋po.の第8代常任指揮者を務め、日本のオーケストラへの客演も重ねているマーティン・ブラビンズと、BBC スコティッシュ so.との没後50周年を迎えたヒンデミットが登場。
メランコリーの芸術〜ジョン・ダウランド(1563-1626):歌曲集
 悲しみよ、とどまれ/さあもういちど、愛が呼んでいる/行け、透明な涙よ/ウィンター夫人のジャンプ/
 わが恋人が泣くのを見た/溢れよ、わが涙/彼女は私の過ちを許してくれるだろうか?/見よ、この不思議を/
 常にダウランド、常に悲しく/暗闇に住まわしておくれ/時は停止する/君たち、愛と運命に/
 恋人よ、知っているなら話しておくれ/ラクリメ/おいで、さあ、可愛い人/言葉であの人に訴えるべきか/
 噴きこぼれよ、わが涙/運命よ/来たれ、深き眠り/今、別れねばならぬ(蛙のガリアード)

  イェスティン・デイヴィス(CT) トーマス・ダンフォード(リュート)
 録音:2013年4月6日-8日、ポットン・ホール、サフォーク。イギリス系カウンターテナーの伝統を受け継ぐ新世代の旗手イェスティン・デイヴィス。2012年英 Gramophone 賞「リサイタル部門賞」に輝いた「グァダーニのためのアリア集(CDA-67924)」に続く Hyperion へのソロ録音。アンサンブル・マルシュアスなどで活躍するトーマス・ダンフォードは、当盤が Hyperion 初登場。
ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):愛のダーツ
 Il m 'est avis qu 'il n 'est dons de nature / Se vous n 'estes pour mon guerredon nee / Quant en moy /
 Amour et biaute parfaite / Amara valde / S'Amours ne fait par sa grace adoucir /
 Phyton, le mervilleus serpent / Ay mi, dame de valour / Lasse! comment oublieray / Se j'aim mon loial amy /
 Pour quoy me bat mes maris? / Pour ce que tous mes chans fais / Helas, tant ay doleur et peinne /
 DENIS LE GRANT (d1352) Se je chant mains que ne suelh / Sans cuer, m 'en vois / Amis dolens /
 Dame, par vous / Dame, je sui cils / Fins cuers dous / Fins cuers dous / Rose, lis, printemps, verdure

 オルランド・コンソート[マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、
               アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2013年1月21日-24日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス、イギリス)。1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソートのハイペリオン第2弾。
さすらい人〜シューベルト
 さすらい人 D.489 /さすらい人 D.649 /さすらい人が月に寄せて D.870 /ヘリオポリス〔 I D.753 / II D.754 〕/
 ドナウ河の上で D.553 /ブルックにて D.853 /舟乗り D.536 /郷愁 D.456 /十字軍 D.932 /
 別れ D.475 /さすらい人の夜の歌〔 第1作 D.224 / 第2作 D.768 〕/秋 D.945 /
 海の静けさ D.216 /巡礼者 D.794 /ギリシャの神々 D.677 /森にて D.708 /母なる大地 D.788

  フローリアン・ベッシュ(Br) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2012年11月11日-13日、オール・セインツ教会、ロンドン。オペラから古楽までを高いレベルで歌うことのできるオーストリアのバリトン歌手で、ローベルト・ホルの愛弟子、次代のリート界を担う逸材フローリアン・ベッシュの、「レーヴェ:歌曲&バラード集(CDA-67866)」に続く Hyperion 第2弾は十八番のシューベルトの「放浪」をテーマにした歌曲。ONYXレーベルで録音した「冬の旅」、「美しき水車小屋の娘」は既に国内外で高い評価を得ている。
マルコム・ウィリアムソン(1931-2003):ピアノ協奏曲全集
 ピアノ協奏曲〔第1番 イ長調/第2番 嬰ヘ短調/第3番 変ホ長調/第4番 ニ長調(#) 〕/
 2台のピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲 イ短調(*) /
 ピアノ、3本のトランペットと弦楽オーケストラのための協奏交響曲 嬰ヘ長調
  ピアーズ・レーン(P) ハワード・シェリー(P;*)指揮タスマニアso.
 録音:2012年7月18日-21日、2013年4月17日-20日、フェデレーション・コンサート・ホール、オーストラリア。(#)は世界初録音&世界初演。マルコム・ウィリアムソンはグーセンスに学び、イギリス人以外で初の「女王の音楽師範(英国王室学長)」に任命されたオーストラリア出身の作曲家。様々な音楽の影響を受け、1960年代には「イギリスでもっとも委嘱作品の多い作曲家」と言われ、クラシックから映画音楽まで自身も幅広い作品を遺した。ソリストは、ウィリアムソンと同じアングロ・オーストラリアン(イギリス系オーストラリア人)で、当代きっての知性派ピアニスト、ピアーズ・レーン、そして、ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズでもお馴染みの、英国の名匠ハワード・シェリーとタスマニアso.の絶妙コンビ。
喜べ、主を賛美せよ〜ウェストミンスター寺院の賛歌集
 ヴォーン・ウィリアムズ:よろずのくにびと / ゴス:わが魂よ、天なる王を賛美せよ
 アーヴァイン、グラント、ロス:主は我が導師 / ローランズ:天なる喜び / ヒューズ:我を導きたまえ
 ヘンデル:喜べ、主は王であらせられる / パーセル:キリストは堅固な土台となり
 ギボンズ:父なる愛/涙はゆるやかに流れ / ヘンデル:よろこべやたたえよや
 ハウエルズ:神への我が希望は揺るがず / スタンフォード:聖パトリックの胸当て
 パリー:人々の父なる主よ/おお、主を賛美せよ! / ウェズリー:おお、天上より来たりしあなたよ
 作曲者不詳:生けるものすべて / クロフト:天地の御神をば
 ヴォーン・ウィリアムズ:イエスの声がかく語るのが聞こえた/降り来れ、おお神の愛よ
 作曲者不詳:ちからの主を ほめたたえまつれ / モンク:日暮れて四方は暗く / パリー:エルサレム

  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
  ロバート・クィニー(Org)
 録音:2012年10月4日-5日、2013年1月17日-18日、ウェストミンスター寺院、ロンドン。
ヒンデミット(1895-1963):ヴァイオリン・ソナタ集
 〔変ホ長調 Op.11 No.1 /ニ長調 Op.11 No.2 /ホ長調/ハ長調〕/瞑想曲
 ターニャ・ベッカー=ベンダー(Vn) ペーテル・ナジ(P)
 録音:2012年11月20日-22日、イエス・キリスト教会、ベルリン。 HYPERION のヒンデミット没後50周年リリース第2弾。!ヴィオラ弾きでもあったヒンデミット、Hyperionからはローレンス・パワーによる「ヴィオラ作品全集(全3巻)」が人気を博しており、ヴィオラだけでなくヴァイオリンやピアノなど様々な楽器も弾きこなしたという才人ヒンデミットのヴァイオリン・ソナタも、後期ロマン派からバロック、対位法など様々な語法が活かされた秀作揃い。
 ドイツ物と言えばこの人、ドイツの才女ターニャ・ベッカー=ベンダー! 銘器ジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェスでまたも絶品のヒンデミットを聴かせてくれる。
アレンスキー:ピアノ三重奏曲集
 〔第1番 ニ短調 Op.32 /第2番 ヘ短調 Op.73 〕
ラフマニノフ/ユリウス・コニュス(1869-1942)編曲:
 ヴォカリーズ(ピアノ三重奏版)
レオノーレ・ピアノ三重奏団
[ティム・ホートン(P)
 ベンジャミン・ナバロ(Vn)
 ジェマ・ローズフィールド(Vc)]
 録音:2013年3月9日-11日、ワイアストン・コンサート・ホール。イギリスの若い精鋭たちによる室内楽団「アンサンブル360」団員3人によるトリオのデビュー録音。チェリストは、ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.3 のスタンフォード(CDA-67859)でソリストを務めたローズフィールド。アレンスキーの代表作2曲に、彼に師事し、ラフマニノフとも親交があったコニュス編曲による名作をカップリング。
ドビュッシー歌曲集 Vol.3
 音楽L.54 /ロマンスL.53 /アリエルのロマンスL.58 /哀惜 L.59 /弓 L.22 /悲しい歌 L.24 /愛の口づけ L.23 /
 エルフたち L.25 /愛し合い、そして眠ろう L.7 /祈願 L.18 /セレナードL.29 /夢想 L.3 /眠りの森の美女 L.81 /
 彼はまだ眠っている L.34 /ばら L.28 /ピエロL.30 /口づけ L.9 /庭で L.107 /リラL.36 /カプリスL.6 /
 そよ風 L.19 /華やかな宴 L.31 /歌曲集「2人の恋人の散歩道」 L.129 /感傷的な風景 L.55

  ジェニファー・フランス(S;*) ジョナサン・マクガヴァン(Br;#)
  マルコム・マルティノー(P)
 録音:2013年2月10日(#)、2013年2月14日-15日(*)、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。名伴奏者マルティノーのピアノで贈る、ドビュッシーの歌曲シリーズ第3弾は、近年発見された「エルフたち L.25 」などを含む。2014年キャスリーン・フェリアー賞を受賞した若いソプラノ、ジェニファー・フランスは当レーベル初登場。
ヴィンチェンツォ・ガリレイ:ウェル=テンパード・リュート
 タブラチュア・リュート曲集(1584)より〔トーンI − トーン IV 〕
  ザク・オズモ(リュート)
 録音:2014年11月10日-11日、12月12日-13日、2015年1月5日、聖三位一体教会、ウェストン、サウサンプトン。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ生まれ、2015年現在ハル大学のディレクターをはじめ、イギリスを中心に活躍するリュート奏者、音楽学者のザク・オズモによる、天文学者ガリレオ・ガリレイの父でルネサンス後期に活躍、音響学、音楽理論の発展に大きな功績を残したリュート奏者、ヴィンチェンツォ・ガリレイのリュート作品集。
 #日本先行発売。
アントン・ルビンシテイン(1829-1894):ピアノ四重奏曲集
 〔ヘ長調 Op.55 bis (ピアノ四重奏のための編曲版/
   原曲:ピアノと管楽のための五重奏曲 Op.55)(*) /ハ長調 Op.66 (#) 〕
 レスリー・ハワード(P) リタ・マニング(Vn)
 モーガン・ゴフ(Va) ジャスティン・ピアソン(Vc)
 録音:2013年5月15日-17日、ポットン・ホール、サフォーク。(#)は世界初録音、(*)は当版の世界初録音。(#)は、作曲当時作曲者のもっとも人気のある曲の1つでありながら、現代では忘れ去られてしまっていた作品。
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):愛と喪失のマドリガーレ集
 マドリガーレ集第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より
  〔天によって導かれ SV.154 /タンクレディとクロリンダの戦い SV.153 /天と地と風が沈黙し SV.147 〕/
 マドリガーレ集第7巻〜ああ、恋人はどこに SV.140 /
 マドリガーレ集第6巻 より〔西風が帰り、美しい季節を運ぶ SV.108 /ああ、美しいその顔 SV.112 /
               愛する女の墓で流す恋人の涙 SV.111 〕
メルラ:チャコナ
 ジェイムズ・ギルクリスト(T) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2013年3月11日、13日-15日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。大作曲家モンテヴェルディの代表作マドリガーレ集の後期巻から、名作「タンクレディとクロリンダの戦い」など、熱烈で情熱的な傑作を、チェリストのジョナサン・コーエンが創設したイギリスのピリオド・アンサンブルの演奏で。アルカンジェロは、ヴァイオリンにボヤン・チチッチ、ヴィオラ・ダ・ガンバにジョナサン・マンソンなどを擁し、2011年よりHyperionからリリースを開始、これが4作目。2作目の「グァダーニのためのアリア集(CDA-67924)」は、2012年の英Gramophone賞「リサイタル部門賞」を受賞している。
追憶のための音楽
 デュリュフレ:レクイエム Op.9 / ヴォーン・ウィリアムズ:主よ、あなたはわれらの避難所である
 ムーア:ディートリヒ・ボンヘッファーの3つの祈り / ハウエルズ:地よ、慈しみもてこの人を収め給え
 タヴナー:ザ・ピース・ザット・サーパセス・アンダスタンディング

  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
  ブリテン・シンフォニア ロバート・クィニー(Org)
 録音:2013年2月4日-5日、7日、2014年2月4日、ウェストミンスター寺院、2013年5月24日、聖アルバンズ教会、すべてイギリス。2つの世界大戦の影を写すように、イギリスとフランスで作曲された、モーリス・デュリュフレを代表する名作「レクイエム」を含むメモリアル・ミュージック集。
CDA-68021/4
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プーランク:歌曲全集
 メタモルフォーズ〔ルイーズ・ラランヌの3つの詩 FP57 /4つの子供の歌 FP75 /
            ルイーズ・ド・ヴィルモランの3つの詩 FP91 /肖像画 FP92 /歌曲集「偽りの婚約」 FP101 /
            小象ババールの物語 FP129 (#)/メタモルフォーズ(変身)FP121 /
            「2つの詩」 FP162 〜雲/歌曲集「くじ」 FP178 〕

 手は心の意のまま〔ポール・エリュアールの5つの詩 FP77 /歌曲集「ある日ある夜」FP86 /
            歌曲集「燃える鏡」 FP98 /あのやさしい小さな顔 FP99 /愛の小道 FP106 /
            ルイ・アラゴンの2つの詩 FP122 /消えた男 FP134 /手は心の意のまま FP135 /
            ...だが、それは滅ぶこと FP137 /歌曲集「カリグラム」FP140 /歌曲集「冷気と火」FP147 /
            歌曲集「画家の仕事」FP161 /最後の詩 FP163 /磁器の歌 FP169 〕

 パリジアーナ〔闘牛士 FP11 /歌曲集「動物詩集」FP15a /「動物詩集」の未発表の2つの歌曲 FP15b /
          歌曲集「コカルド」FP16 /歌曲集「歌の調べ」FP46 /ギヨーム・アポリネールの4つの詩 FP58 /
          ピエロ FP66/ギヨーム・アポリネールの2つの詩FP94 /ラ・グルヌイエールFP96 /矢車菊FP102 /
          歌曲集「月並み」FP107 /会話 FP108 /ギヨーム・アポリネールの2つの詩 FP127 /
          ギヨーム・アポリネールの詩による2つの歌FP131/ポールとヴィルジニーFP132/ロズモンドFP158/
          歌曲集「パリの風景」FP157 /「2つの詩」FP162〜ねずみ/のみ/モンテ・カルロの女 FP180 〕

 気まぐれ〔ロンサールの詩 FP38 /歌曲集「陽気な歌」FP42 /ヴォカリーズ FP44 /墓碑銘 FP55 /
       マックス・ジャコブの5つの詩 FP59 /8つのポーランドの歌 FP69 /ギターに寄せて FP79 /
       平和への祈り FP95 /歌曲集「村人の歌」FP117 /フェデリコ・ガルシア・ロルカの3つの歌 FP136 /
       讃歌 FP144 /マズルカ FP145 /気まぐれ FP174 〕

 フェリシティ・ロット、アイリッシュ・タイナン、アニエシュカ・アダムチャク、ニコル・ティブルズ、
 サラ・フォックス、サラ=ジェーン・ブランドン、ジェラルディン・マクグリーヴィ(S)
 スーザン・ビックリー(Ms) ベン・ジョンソン、ロビン・トリッチュラー(T)
 イヴァン・ラドロウ、クリストファー・マルトマン、ブランドン・ヴェラルデ(Br) ニール・デイヴィス、
 アシュリー・リッチズ(B) グレアム・ジョンソン(P) ピエール・ベルナック(語り;#)
 録音:2008年7月、2010年5月、2011年3月、5月、9月、2012年1月、オール・セインツ教会/1977年9月、BBC メイダ・ヴェイル・スタジオ(#)。収録:BBC (#)。「歌曲全集の HYPERION 」からプーランクが登場、「ピエール・ベルナック(1899-1979)の思い出に」と副題が付けられ、最晩年のベルナックが BBC へ録音していた「象のババール」の語りも収録されている。これはおそらく TESTAMENT から CD化されていた物。 作品はグレアム・ジョンソンによって4枚のディスクそれぞれが作曲家プーランクのストーリーとして構成され、各時系列順に収録されている。フェリシティ・ロットを筆頭に、タイナン、マクグリーヴィ、マルトマンら世界的歌手&ジョンソンが見込んだ若手歌手が共演。
ユリウス・イセルリス〔ジュリアス・イッサーリス〕(1888-1968):ピアノ作品集
 2つのバラード Op.3 〔ト短調 Op.3 No.1 /変ホ短調 Op.3 No.2 〕/モメント・トリステ/
 10の前奏曲 Op.2 より〔第1番 ハ長調/第2番 ハ短調/第4番 ロ短調/第6番 ヘ短調/
            第7番 ヘ短調/第8番 変ホ長調/第10番 ト短調〕/
 異国風前奏曲 Op.10 No.2 /四度のトッカータ Op.10 No.1 /3つのピアノ小品 Op.8 /
 チェロとピアノのためのバラード イ短調(*) /おとぎ話 Op.6 /ロシアの思い出 Op.9 /
 カプリッチョ イ短調 Op.12 /子供の頃の思い出 Op.11 /何故?/ロシアの踊り Op.7
  サム・ヘイウッド(P) スティーヴン・イッサーリス(Vc;*)
 録音:2013年1月2日-4日、ポットン・ホール、サフォーク、イギリス。プロデューサー:アネッテ・イッサーリス。スティーヴン・イッサーリスの祖父、ユリウス〔ジュリアス〕のピアノ作品集。ユリウスは旧・ロシア帝国のキシニョーフ(現・モルドヴァ共和国の首都キシナウ)出身、サフォーノフにピアノを、タネーエフとウィドールに作曲を師事した作曲家&ピアニスト。ロシアにおけるユダヤ人迫害によって1922年にウィーンに移り、さらにナチのユダヤ迫害で1938年にロンドンへ定住、後世をイギリスで過ごした。演奏のヘイウッドは2011年のスティーヴン・イッサーリス来日公演に参加していたオーストラリア、ブリスベーン出身のピアニスト。1989年に「ロイヤル・フィルハーモニック協会ジュリアス・イッサーリス奨学金」を獲得、後年スティーヴンとも知り合って交友を重ねる中、ユリウス〔ジュリアス〕の息子(スティーヴンの父)ジョージの家にあったピアノ作品譜(印刷譜?)を発見、印刷時におけるミスが散見されたものの、ショパンからの影響を感じさせる作品群にヘイウッドは強く惹かれ、彼自ら校訂して今回の録音にこぎつけたという。
幼子われらに生まれ〜トマス・タリス(1505頃-1585):
 世の救い主なる主よ/幼子われらに生まれ(単旋律聖歌)/ミサ曲「幼子われらに生まれ」/
 合唱隊が予言を/ベネディクトゥス(ほめたたえよ、イスラエルの神である主を)/
 4声のマニフィカト/われは天の声をききぬ/見よ奇跡を
  アンドルー・カーウッド指揮カーディナルズ・ミュージック
 録音:2013年2月20日-22日、フィッツアラン・チャペル、アランデル城、ウェスト・サセックス。カーディナルズ・ミュージックによるタリスの教会音楽集第3弾。
クラシカル・ピアノ・コンチェルト Vol.1 〜
 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク
(1760-1812):ピアノ協奏曲集
 〔ト長調 Op.1 No.3, C.4 (1873以前) /ハ長調 Op.29, C.125 (1795) /変ホ長調 Op.70, C.238 (1810) 〕
  ハワード・シェリー(P)指揮アルスターo.
 録音:2013年9月3日-5日、アルスター・ホール、ベルファスト、アイルランド。好評の「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」シリーズに続き、古典派の知られざるピアノ協奏曲を発掘・蘇演する新シリーズが開始。ボヘミアの作曲家ドゥシーク〔ドゥシェク〕は、ロシアのエカテリーナ2世、フランスのマリー・アントワネットらに才覚を愛されたが、陰謀、革命によりイギリスへ逃れ、その後ジャン=バティスト・クルムフォルツの妻と駆け落ちし、さらにソフィア・ジュスティーナ・コッリと再婚、その義父と楽譜出版社を共同設立するも、これが倒産してドイツへ逃亡、晩年は凋落したという、まるでドラマのような人生を送った。また「ソナチネ・アルバム」への収録でも知られ、イギリスのピアノ製作者ジョン・ブロードウッドと親交を結んで「英国式アクション」の発展に関わり、演奏会でピアノを横方向に置く様式を確立したのも彼である。
チャイコフスキー
 四季 Op.37b /6つの小品 Op.19
パヴェル・コレスニコフ(P)
 録音:2013年8月16日-18日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス。 1989年ロシアのノヴォシビルスクに生まれ、2012年のカナダ「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝、2014年現在はイギリスを拠点に活動し、世界が注目する次世代のピアニスト、パヴェル・コレスニコフが Hyperion に初登場。日本においても2013年4月、オーギュスタン・デュメイ&関西フィルの公演において、エレーヌ・メルシエの代役として急遽来日、急な公演にも関わらず堂々たる演奏を見せ、その美麗なピアニズムと甘いマスクで多くの来場者を魅了した。
CDA-68029
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アムラン〜モーツァルトピアノ・ソナタ集
 〔第17番 ニ長調 K.576 /第5番 ト長調 K.283 /第12番 ヘ長調 K.332 /第16番 変ロ長調 K.570 /
  第10番 ハ長調 K.330 /第13番 変ロ長調 K.333 /第15番 ハ長調 K.545 /第4番 変ホ長調 K.282 〕/

 ロンド〔ニ長調 K.485 /イ短調 K.511 〕/ジーグ ト長調 K.574 /幻想曲 ニ短調 K.397
  マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2013年7月5日-6日、8日-9日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。大成功を収めたハイドンのピアノ・ソナタ集(CDA-67554、CDA-67710、CDA-67882)に続く、アムランのウィーン古典派プログラム続編が登場。
アムラン〜ヤナーチェク&シューマン
 ヤナーチェク:草かげの小径にて第1集
 シューマン:森の情景 Op.82 /子供の情景 Op.15
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2013年3月30日-31日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。カナダのスーパー・ヴィルトゥオーゾ、アムランによるヤナーチェクの曲集「草かげの小径にて」は、ピアノ・レア・レパートリーの祭典「フーズム城音楽祭」の2000年ライヴ(DACOCD-559)で抜粋(4曲)が収録されていた。今回の第1集全10曲の新録音は、アムラン・ファン、ヤナーチェク・ファン、稀少ピアノ作品ファンにとっても、待望の録音。そして、蝶々&幻想小曲集(CDA-67120)、ピアノ・ソナタ第2番&交響的練習曲(CDA-67166)、タカーチ弦楽四重奏団と共演したピアノ五重奏曲(CDA-67631)に続くシューマンの曲集が2つ。「子供の情景」は、同レーベルから2010年にヒューイットの演奏も発売されているだけに、期待も高まると言う物。
スティーヴン・レイトン& AOE 〜J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV.248
 ジェイムズ・ギルクリスト(T;福音史家) キャスリン・ワトソン(S)
 イェスティン・デイヴィス(CT) マシュー・ブルック(B)
 スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.、
 エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo.
 録音:2013年1月10日-14日、トリニティ・カレッジ・チャペル、ケンブリッジ、イギリス。自ら創設したポリフォニーとの共演による「ヨハネ受難曲」(CDA-67901/2)で大成功を収めたスティーヴン・レイトン & AOE のJ.S.バッハ第2弾は、合唱団を彼が音楽監督を務めるケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.に交替しての「クリスマス・オラトリオ」。エヴァンゲリストにバッハ演奏で実績抜群のテノール、ギルクリストを起用、進境著しいカウンタテナーのデイヴィスも参加。
エルネー・フォン・ドホナーニ(1877-1960):ピアノ独奏作品全集 Vol.3
 ハンガリー牧歌 Op.32a /ハンガリー民謡による変奏曲 Op.29 /3つの小品 Op.23 /ガヴォットとミュゼット
ドリーブ/ドホナーニ編曲:花のワルツ
ヨハン・シュトラウス II /ドホナーニ編曲:宝のワルツ Op.418 /あなたとあなた Op.367

 マーティン・ロスコー(P)
 録音:2014年4月3日-5日、ポットン・ホール、サフォーク。全4集が予定されるシリーズ、当3巻ではドリーブとシュトラウスII世作品の珍しい編曲も収録。
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911 ジェラルド・フィンリー(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2013年2月26日-28日、オール・セインツ教会、ロンドン。2008年にバーバー、2009年はシューマン、そして2011年にはブリテンと、3度の英グラモフォン賞声楽部門賞を受けたカナダの名バリトン、ジェラルド・フィンリーとジュリアス・ドレイクの名コンビによる初の本格的シューベルト録音(ただしフィンリーは、当レーベルの「シューベルト:歌曲全集」に一部参加していた)。
フランス・バロックの歌姫〜マリー・フェルのためのアリア集
 ラコスト:「ピロメラ」〜ああ!いつになったら幸せな日々が帰ってくるのだろう?
 ドラランド:「神よ立ち上がって」S 71 〜地のもろもろの国よ/「テ・デウム・ラウダムス」S 32 より/
       「カンターテ・ドミノ」S 72 〜地のもろもろの果ては見た
 ルソー:サルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) / フィオッコ:「ラウダーテ・プエリ」より
 ラモー:「カストルとポリュクス」〜優しい興味があなたを呼び寄せる − 悲しい飾り付け/「プラテー」
      〜恋愛の神よ、おまえの投げ矢を投げよ/アムールの驚きからのディヴェルティスマン「魅惑のリラ」
 モンドンヴィル:「ダフニスとアルシマデュール」〜さえずる小鳥よ/
         「来たれ、喜びの声をあげよ」より〔さあ、われらは拝み/今日汝らがその御声を聞くように〕

  キャロリン・サンプソン(S) ジェフリー・スキッドモア指揮エクス・カセイドラ
 録音:2013年6月3日-5日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。古楽系ソプラノのサンプソンと、スキッドモア率いるバーミンガムの団体エクス・カセイドラによる、18世紀のフランスで人気を誇ったオペラ歌手、マリー・フェル(1713-1794)のために1734-1769年にかけて書かれ、パリ・オペラ座、ルイ15世の宮廷、コンセール・スピリテュエルなどで歌われ人々を魅了したアリア集。
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):ピアノ五重奏曲 ホ短調 Op.41 (*)
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.12
 ゴールドナーSQ ピアーズ・レーン(P;*)
 録音:2013年5月8日-10日、ポットン・ホール、サフォーク。オーストラリアの名手たちによるフランス物。
イッサーリス&P.ヤルヴィ〜プロコフィエフ&ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲集
 プロコフィエフ:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.58 (*)
 ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107 (#)
 プロコフィエフ/ピアティゴルスキー編曲:
  子供のための音楽 Op.65 〜行進曲(*)(チェロ独奏版)
 スティーヴン・イッサーリス(Vc) パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送so.
 録音:2013年7月3日-4日、フランクフルト放送ホール(#) /2013年12月12日-13日、フランクフルト旧オペラ座、ライヴ(*)。 ダニエル・ハーディングとのドヴォルジャーク(CDA-67917)に続くイッサーリスの協奏曲録音は近代ロシアの2人、それもパーヴォ・ヤルヴィとの共演、首席指揮者を経て2015年現在桂冠指揮者のポストにあるフランクフルト放送so.とともに Hyperion 初登場。最後にプロコフィエフのチェロ協奏曲 ホ短調のアメリカ初演者でもあるグレゴール・ピアティゴルスキーの編曲による行進曲を収録。
バード:3つのミサ曲
 5声のミサ/4声のミサ/3声のミサ/
 アヴェ・ヴェルム・コルプス
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 録音:2013年7月11日-12日、10月14日-15日、ウェストミンスター大聖堂、ロンドン。
ケネス・レイトン(1929-1988):合唱作品集
 マニフィカトとヌンク・ディミッティス/神の威厳/信仰の翼を与えたまえ/ミサ・ブレヴィス Op.50 /
 グローリア・ミサ Op.82 〜イテ・ミサ・エスト(オルガン独奏)/ What love is this of thine /
 セカンド・サーヴィス Op.62 /クルチフィクス・プロ・ノビス Op.38

 スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2013年7月4日-5日、トリニティ・カレッジ・チャペル/2013年7月8日-10日、リンカン大聖堂。ケネス・レイトンは、第2次大戦後のイギリスを代表する作曲家の一人で、Chandosレーベルからは管弦楽曲を中心に、室内楽曲、ピアノ曲、合唱曲が録音されている。Hyperion からは、セント・ポール大聖堂聖歌隊(CDH-55195)、ウェールズ大聖堂聖歌隊(CDA-67641)らの演奏が発売されており、当盤が合唱作品3作目。なおカナでは同じレイトンだが、作曲家は Kenneth Leighton 、指揮者は Stephen Layton で、血縁関係は無い。
クライスラー(1875-1962):ヴァイオリン作品集
 クライスラー:前奏曲とアレグロ/シンコペーション/美しきロスマリン/
        愛の悲しみ/愛の喜び/道化役者/中国の太鼓 Op.3
 グルック/クライスラー編曲:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」〜メロディ
 クライスラー:おもちゃの兵隊の行進曲/狩/ウィーン奇想曲 Op.2 /ボッケリーニの様式によるアレグレット
 ファリャ/クライスラー編曲:歌劇「はかなき人生」〜スペイン舞曲
 ドヴォルジャーク/クライスラー編曲:スラヴ舞曲 Op.72 No.2 〜マズルカ ホ短調
 クライスラー:ウィーン風小行進曲 / タルティーニ/クライスラー編曲:ソナタ ト短調「悪魔のトリル」 Bg.5

  ジャック・リーベック(Vn) カーチャ・アペキシェワ(P)
 録音:2013年4月2日-4日、セント・ジョージ教会、ブランドン・ヒル、ブリストル。使用ヴァイオリン;、G.B.グァダニーニ、「 Ex-Wilhelmj 」、1785年製。 アンサンブル「フィボナッチ・シークエンス」のリーダーを務め、日本では福間洸太朗とのデュオ・パートナーとしても活躍するイギリスのヴィルトゥオーゾ、ジャック・リーベックが HYPERION 初登場。
ヘンデル8つの大組曲
 〔第1番 イ長調 HWV.426 /第2番 ヘ長調 HWV.427 /第3番 ニ短調 HWV.428 /第4番 ホ短調 HWV.429 /
  第5番 ホ長調 HWV.430 /第6番 嬰ヘ短調 HWV.431 /第7番 ト短調 HWV.432 /第8番 ヘ短調 HWV.433 〕/

 組曲 ハ短調「パルティア」HWV.444 /組曲 ホ短調 HWV.438 /シャコンヌ ト長調 HWV.435
  ダニー・ドライヴァー(P)
 録音:2012年11月11日-13日、オール・セインツ教会。ヨーク・ボウエンのスペシャリストとして知られるダニー・ドライヴァーは、近年C.P.E.バッハ演奏で賞賛を浴びているが、続いて、第5番の第4曲「エアと変奏」が「調子の良い鍛冶屋」の愛称で知られる人気曲、ヘンデルの組曲に挑戦。即興的に書き下ろされた印象も受ける作品だが、その分、奏者のイマジネーションに委ねられる余地も大きく、ドライヴァーのセンスと力量が存分に発揮されている。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.63 〜
 バンジャマン・ゴダール
(1849-1895):ピアノ協奏曲集
 〔第1番 イ短調 Op.31 /第2番 ト長調 Op.148 〕/序奏とアレグロ Op.49
 ハワード・シェリー(P)指揮タスマニアso.
 録音:2013年4月23日-24日、26日-27日、フェデレーション・コンサート・ホール、タスマニア。人気シリーズ第63集。19世紀フランスの作曲家バンジャマン・ゴダールは、ライナーノートで『サン=サーンスの構成技術とマスネのセンチメンタルな旋律の魅力を兼ね備えた作曲家』(ジェレミー・ニコラス)と評価されている。様々なジャンルの作品を書いたゴダールはピアノ作品も多く残しており、ピアノ協奏曲はリストやルビンシテインを連想させるような華麗で技巧的な場面も現れる。演奏は、RPCシリーズで既に10タイトル超を録音している、ハワード・シェリーとタスマニア響の名コンビ。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.16 〜ブゾーニ&R.シュトラウス
 フェルッチョ・ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35a
 ベートーヴェン/フェルッチョ・ブゾーニ編曲:ミサ・ソレムニス Op.123
  〜ベネディクトゥス(ヴァイオリンと管弦楽のための版)(*)
 リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.8
  ターニャ・ベッカー=ベンダー(Vn)
  ギャリー・ウォーカー指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2013年6月27日-28日、シティ・ホール、グラスゴー。(*)は当版による世界初録音。人気シリーズ第16弾は、ドイツ・ロマン派を代表するR.シュトラウスによる、10代の若書きにして唯一の作品と、イタリア出身でドイツを中心に活躍したブゾーニによる、2つの偉大なベートーヴェンとブラームスの協奏曲(ブゾーニはこの2曲のカデンツァも書いた)と同じニ長調作品、さらに彼がヴァイオリンと管弦楽のために編曲したベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」からのベネディクトゥスと、盛り沢山の内容。演奏は、レーガーの協奏曲が「 International Records Review 」で特選盤 [IRR Outstanding] となった、ドイツの才女ターニャ・ベッカー=ベンダー。スコットランドの指揮者ギャリー・ウォーカーはハイペリオン初登場。
イッサーリス&エガー〜ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
 J.S.バッハ:ソナタ〔ト長調 BWV.1027 /ト短調 BWV.1029 /ニ長調 BWV.1028 〕/
         われ汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ BWV.639
 スカルラッティ:ソナタ ニ短調 KK.90 (*)
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 HWV.364b (*)
  スティーヴン・イッサーリス(Vc) リチャード・エガー(Cemb)
  ロビン・マイケル(Vc〔通奏低音〕;*)
 録音:2014年5月28日-30日、ワイアストン財団コンサート・ホール、モンマス、イギリス。イッサーリスとエガーが組んでのJ.S.バッハ、ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集が登場。(*)で参加するロビン・マイケルは、ガーディナーの設立したオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークで首席チェロ奏者を務める他、スコットランド室内管、エンシェント室内管、ENO 、OAEなどでも活躍、王立音楽アカデミー時代にはイッサーリスにも教わっている。
フランク(1822-1890):交響的オルガン作品集
 交響曲 ニ短調 M48(サイモン・ジョンソン(1975-)編曲/オルガン版)/カンタービレ ロ長調 M36 /
 英雄的小品 ロ短調 M37 /「贖罪」〜交響的間奏曲(ダニエル・ロート(1942-)編曲/オルガン版)

  サイモン・ジョンソン(Org)
 録音:2012年4月10日-12日、セント・ポール大聖堂、ロンドン。使用楽器:バーナード・シュミット、1697年製作(1872年、1900年、1925年-1930年、1946年、1949年、1960年、1972年-1977年、2007年-2008年 改装・修復)。オルガンで聞くフランクの「交響曲」。
聖チェチーリアへの賛歌
 マクミラン:チェチーリア・ヴァーゴ(2012) (#) / ヴォーン・ウィリアムズ:サイレンス・アンド・ミュージック
 ジャクソン:ラ・ミュジーク(2013) (*) / ローズ:聖チェチーリアのための祝祭の歌
 ベネット:聖チェチーリアの祝日のヴァース / エルガー:4つの合唱曲 Op.53〜第1番「甘い調べ」
 ブリテン:聖チェチーリア賛歌 Op.27 / ハウエルズ:聖チェチーリアへの賛歌
 ダイソン:ライヴ・フォー・エヴァー/グロリアス・ロード
 ガードナー:聖チェチーリアの祝日のための歌 Op.119 / ブリス:死すべき者よ歌え

  ルパート・ゴフ指揮ロイヤル・ホロウェイcho. フェリシティ・ロット(S;*)
 録音:2013年4月25日、ロチェスター大聖堂/2013年4月26日-27日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。(*/#)は世界初録音。キリスト教の守護聖人、聖チェチーリア(セシリア)への賛歌を集めた近現代イギリスの宗教合唱作品集。
アムラン〜モートン・フェルドマン(1926-1987):
 バニタ・マーカスのために
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2016年6月6日-7日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステート、モンマス、 UK 。 現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムランによるフェルドマン。アメリカの現代音楽・実験音楽の作曲家であり、図形楽譜の発案者としても知られるモートン・フェルドマン。フェルドマンの晩年の作品「バニタ・マーカスのために(For Bunita Marcus)」は、高弟バニタ・マーカスに捧げられた総演奏時間72分を越すピアノ独奏のための大作。キャリアの初期には、ニコライ・ロースラヴェツ、レオ・オーンスタイン、ニコライ・カプースチン、フレデリック・ジェフスキーなどの近現代作曲家のレコーディングでも名を馳せてきたアムランが挑むフェルドマン。カプースチンのような超絶技巧作品ではなく、静謐の中から生み出されるピアノの様々な表情と色彩を、アムランの奇跡の両手が表現する。
モーツァルトピアノ協奏曲集 Vol.3
 〔第22番 変ホ長調 K.482 /第24番 ハ短調 K.491 〕
アンジェラ・ヒューイット(P)
ハンヌ・リントゥ指揮
ナショナル・アーツ・センターo.
 録音:2013年7月18日-20日、ナショナル・アーツ・センター、オタワ、カナダ。使用ピアノ:ファツィオーリ。鍵盤の女神ヒューイットがファツィオーリの音色で贈るモーツァルトのピアノ協奏曲第3集。モーツァルトの第2集でも共演したフィンランドの若手指揮者リントゥのもと、オケはカナダの首都オタワのナショナル・アーツ・センターo.がHyperion へ初登場。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.17 〜マックス・ブルッフ(1838-1920):
 ヴァイオリン協奏曲第3番 ニ短調 Op.58 /スコットランド幻想曲 変ホ長調 Op.46
  ジャック・リーベック(Vn) マーティン・ブラビンズ指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2013年8月24日-25日、シティ・ホール、グラスゴー。 アンサンブル「フィボナッチ・シークエンス」のリーダーとして、また日本では福間洸太朗とのデュオ・パートナーとして活躍するイギリスの若いヴィルトゥオーゾ、ジャック・リーベックによる、クライスラー作品集(CDA-68040)に続く Hyperion 第2弾。ブルッフの作品中でも滅多に演奏・録音されない第3番と、サラサーテに献呈され、ハイフェッツの演奏により知られるようになった名曲「スコットランド幻想曲」の2曲で当シリーズ初登場。
J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232
 リディア・トイシャー、イーダ・ファルク・ヴィンランド(S)
 ティム・ミード(CT) サミュエル・ボーデン(T) ニール・デイヴィス(B)
 ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
  [ジョナサン・マンソン(Vc) ケイティ・バーチャー(Fl) アレクサンドラ・ベラミー(Ob)他]
 録音:2013年10月6日-8日、セント・メアリー教会、テットベリー。チェリストのジョナサン・コーエンが創設、これまでポルポラ、ヘンデル、モンテヴェルディなどを録音してきた合唱と器楽の実力派ピリオド・アンサンブル、アルカンジェロが、遂にバッハ作品を録音。
愛の想い〜ハプスブルク宮廷のための歌
 フィリップ・デ・モンテ:愛の想い/ Ombra son io /かぐわしき唇よ/痛ましい心よ/
  Que me servent mes vers /ある日シュザンヌが/ Sortez regretz
 ジャン・ギヨー: En lieux d 'esbatz m 'assault melancolie /少女に恋をしている/あなたはとても甘く優しい/
  愛の木と悲しみの果実/ Vous perdez temps de me dire mal d 'elle / Tel en mesdict qui pour soy la desire
 ヤコブス・ファート:不動の愛/ Sans vous ne puis / En l 'ombre d 'ung buissonet
 ヤコブ・ルニャール: Ach weh der Zeit, die ich verzert /愛は私の心にない/ヴィーナス/あなたとあなたの子は/
            Du hast mich sollen nemen /誰が私を慰める/私は愛さなければならない/
            Vola vola pensier / Alarm', alarm' o fidi miei pensieri

  チンクェチェント
 録音:2010年9月1日-3日、ドイツ放送局ホール、ケルン。5ヶ国の6人によって2004年10月に結成、以来瞬く間に頭角を表しルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰へと上り詰めたチンクェチェント。Hyperion では既にリシャフォール、シェーンドルフなどのアルバムで人気を博しているが、今回は16世紀ハプスブルク家のために歌われた、ポリフォニックでメランコリー、美しく官能的な愛を歌った歴史的&芸術的価値のあるアルバム。
エルネー・ドホナーニ(1877-1960):ピアノ独奏作品全集 Vol.4(完結編)
 6つの演奏会用練習曲 Op.28 /古い様式による組曲 Op.24 /6つの小品 Op.41 /
 パッサカリア 変ホ短調 Op.6 /ジプシー風ロンド(ブラームス「ピアノ四重奏曲第1番 Op.25」〜第4楽章)

 マーティン・ロスコー(P)
 録音:2018年3月21日-23日、ポットン・ホール、サフォーク。マーティン・ロスコーが2011年にスタートしたエルネー・ドホナーニ(1877-1960)のピアノ独奏作品全集。ついに最終巻となる第4巻では、リストの影響を受ける演奏会用練習曲やバロック・スタイルによる「古い様式による組曲」、そして後期の「6つの小品」を中心に、ブラームスの「ピアノ四重奏曲第1番第4楽章ジプシー風ロンド」のピアノ・アレンジ版も収録。Hyperionのロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズでもドホナーニのピアノ協奏曲集(CDA-66684)を弾いているドホナーニ弾き、マーティン・ロスコーの深い解釈、鋭く華麗なピアニズムにご注目頂きたい。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.21 〜ブルッフ Vol.3(完結編)
 ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.44 /コンツェルトシュトゥック 嬰ヘ短調 Op.84 /
 イン・メモリアム 嬰ハ短調 Op.65 /アダージョ・アパッショナート ヘ短調 Op.57
  ジャック・リーベック(Vn) マーティン・ブラビンズ指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2014年12月10日-11日、シティ・ホール、グラスゴー。協奏曲第3番&スコットランド幻想曲(Vol.17/CDA-68050)、協奏曲第1番&セレナード(Vol.19/CDA-68060) に続く当シリーズのブルッフ完結編。 ジャック・リーベックは Quartz レーベルより劇的にデビュー(QTZ-2002)、メジャー・レーベルへ録音、アンサンブル「フィボナッチ・シークエンス」のリーダー等で話題を呼び、福間洸太朗とのデュオで来日公演も果たしているヴィルトゥオーゾ。
アルヴォ・ペルト:合唱作品集
 エルサレムに平安あれ/明けの明星/雪花石膏の壺を持つ女/鹿の叫び/ビルヘンシタ [Virgencita] (2012) (*) /
 ソルフェジオ(1963) /二人の祈祷者/スンマ/メメント/アレルヤ・トロプス(*) /主よ、平安を与えたまえ

  スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー
 録音:2013年8月1日-3日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。(*)は世界初録音。レイトン&ポリフォニーによる、1997年録音の「ベルリン・ミサ」(CDH-55408)、2003年録音の「トリオディオン」(CDA-67375/「2004年グラモフォン賞合唱部門賞」「2004年BBCミュージック・マガジン年間TOP20」等獲得)に続く、約10年ぶりのペルト第3弾、1963年から2012年にかけての作品を収録。折しもペルトは2014年7月16日、第26回高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門賞を受賞したばかり。 正にベスト・タイミングでの発売で、話題となること必至。
レーガー(1873-1916):歌曲集
 私の夢 Op.31 No.5 /望まれない Op.31 No.3 /ライラック Op.35 No.4 /民謡 Op.37 No.2 /
 満ち足りた幸せ Op.37 No.3 / Zwischen zwei Nachten Op.43 No.1 /わが子に Op.43 No.3 /子守歌 Op.43 No.5 /
 Sag es nicht Op.43 No.8 / Am Dorfsee Op.48 No.6 /夢見よ、夢見よ、わが可愛い生命 Op.51 No.3 /
 二羽のガチョウ Op.55 No.8 /愛のヴィオラ Op.55 No.11 /森の幸せ Op.62 No.2 /憧憬 Op.66 No.1 /
 朝! Op.66 No.10 /子供の物語 Op.66 No.12 /エオリアンハープ Op.75 No.11 /あなたは私の心の王冠 Op.76 No.1 /
 Hat gesagt - bleibt's nicht dabei Op.75 No.12 /森の孤独 Op.76 No.3 / Wenn die Linde bluht Op.76 No.4 /
 幸せ Op.76 No.16 /バラ園で Op.76 No.18 /子供の祈り Op.76 No.22 / Die Mutter spricht Op.76 No.28 /
 小さな雲 Op.76 No.33 /正午 Op.76 No.35 / Schelmenliedchen Op.76 No.36 /マリアの子守歌 Op.76 No.52 /
 ネズミ捕り Op.76 No.58 / Zum Schlafen Op.76 No.59 /天のいと高きところには神に栄光あれ

  ソフィー・ベヴァン(S) マルコム・マルティノー(P)
 録音:2013年6月18日-19日、&2015年4月26日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。当レーベル初登場のソフィー・べヴァンは、「 The International Opera Awards 2013 」で Young Singer 賞を受賞したイギリスの若手実力派ソプラノ。
セント・ポール大聖堂からのカンティクル集
 アーチャー:賛美せよ / ウォルミズリー:マニフィカトとヌンク・ディミッティス ニ短調
 ティペット:マニフィカトとヌンク・ディミッティス「 Collegium Sancti Johannis Cantabrigiense 」
 グレイ:マニフィカトとヌンク・ディミッティス ヘ短調 / ウォルトン:戴冠式テ・デウム
 スタンフォード:モーニング、コミュニオンとイヴニング・サーヴィス 変ロ長調 Op.10
 ロス:ユビラーテ / ウッド:マニフィカトとヌンク・ディミッティス ヘ長調「コレギウム・レガーレ」

  アンドルー・カーウッド指揮セント・ポール大聖堂聖歌隊 サイモン・ジョンソン(Org)
 録音:2013年5月11日、13日、17日、20日、セント・ポール大聖堂、ロンドン。セント・ポール大聖堂聖歌隊と、2007年から音楽監督を務めるカーウッド(12世紀から続くセント・ポール大聖堂の歴史上、初となる「非オルガニスト」のリーダー)との第2弾は、セント・ポール大聖堂で歌われたカンティクル(賛歌)集。19世紀の作品から、エリザベス女王戴冠式のために書かれたウォルトンの「戴冠式テ・デウム」、現代の作曲家アレック・ロスの「ユビラーテ」や、アンドルー・カーウッドの前任マルコム・アーチャーの「賛美せよ」まで。
メンデルスゾーンピアノ独奏作品全集 Vol.2
 ロンド・カプリツィオーソ ホ長調 Op.14 /「夏の名残りのばら」による幻想曲 ホ長調 Op.15 /
 3つの幻想曲、またはカプリス Op.16 /幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド風ソナタ」 Op.28 /
 無言歌 変ホ長調(1828) /無言歌 イ長調(1830) /無言歌集第2集 Op.30 /無言歌集第3集 Op.38

  ハワード・シェリー(P)
 録音:2013年6月24日-26日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。ラフマニノフ、クレメンティに続きシェリーが取り組んでいるメンデルスゾーンの第2集。姉ファニー・メンデルスゾーンのために書かれた未出版の無言歌2曲も収録。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.19
 〜マックス・ブルッフ
(1838-1920) (Vol.2):
 セレナード イ短調 Op.75 /ロマンス イ短調 Op.42 /
 ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
ジャック・リーベック(Vn)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2014年9月16日-17日、シティ・ホール、グラスゴー。 ブルッフ Vol.1 (ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.17): CDA-68050 〔協奏曲第3番/スコットランド幻想曲〕。 Quartzレーベルより劇的デビュー(QTZ-2002)、メジャー・レーベルでの録音や、変幻自在のアンサンブル「フィボナッチ・シークエンス」のリーダーとして、また日本では福間洸太朗とのデュオ・パートナーとして活躍するジャック・リーベックのブルッフ第2弾。
タカーチSQ &アムラン
 フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 M.7 (*)
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 L.91
マルク=アンドレ・アムラン(P;*)
タカーチSQ
[エドワード・ドゥシンベル(Vn1)
 カーロイ・シュランツ(Vn2)
 ジェラルディン・ウォルサー(Va)
 アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2015年5月22日-25日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス。シューマン (CDA-67631)、ショスタコーヴィチ (CDA-67987) に続く、現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ、マルク=アンドレ・アムランと、世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団のコラボレーション第3弾。
オールソン〜スメタナ:チェコ舞曲集&海辺にて
 チェコ舞曲集〔第1集 JB 1: 107 /第2集 JB 1: 114 〕/
 海辺にて JB 1: 80
ギャリック・オールソン(P)
 録音:2015年1月9日-11日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。2015年はショパン国際ピアノ・コンクールの審査員も務めたアメリカの名ピアニスト、ギャリック・オールソンがチェコの国民的大作曲家、スメタナのピアノ作品を録音。ショパン風の4つのポルカで構成される「チェコ舞曲第1集」。より様々なボヘミアの舞曲で構成され、ドヴォルジャークのスラヴ舞曲集からも影響を受けた「チェコ舞曲集第2集」。そして、スウェーデンの海岸を見たスメタナが書いた「海辺にて(思い出)」で締めくくるプログラム。
ロマンティック・チェロ・コンチェルト Vol.7 〜
 ヴィルヘルム・フィッツェンハーゲン
(1848-1890):
  チェロ協奏曲〔第1番 ロ短調 Op.2 /第2番 イ短調〕/ファンタスティック Op.4 /
  演奏会用小品「バラード」 Op.10 /宗教的無言歌「あきらめ」 Op.8
 チャイコフスキー/フィッツェンハーゲン編曲:ロココの主題による変奏曲 Op.33
 アルバン・ゲルハルト(Vc) ステファン・ブルニエ指揮ベルリン・ドイツso.
 録音:2013年8月19日-23日、イエス・キリスト教会、ベルリン。人気シリーズの第7弾。 フィッツェンハーゲンはドイツの優れたチェリスト&作曲家。ロシアでもソリスト及び教育者として活躍し、チャイコフスキーの名曲「ロココの主題による変奏曲」を献呈された。同曲はフィッツェンハーゲン編曲版の方が広く知られており、ここでもその版が使用されている。ソリストはシリーズ常連の、ドイツ・チェロ界の新皇帝アルバン・ゲルハルト。
Missa super Dixit Joseph & motets 〜ラッスス(1530/32-1594):
 主をほめたたえよ/ヨゼフは11人の兄弟に言いぬ/「ヨゼフは言いぬ」に基づくミサ/
 怒りを身に負い/おお死よ、汝への思いは/王座に座したもう神よ/神よ、新しき歌を/
 われらは幸を受けたるゆえ/来たれ、わが愛する者よ/喜びは偽り/恐れと震えが
  ベルント・オリヴァー・フレーリヒ(T) チンクェチェント
 録音:2013年8月2日-4日、ペルネック修道院、ヴァルトフィアテル、オーストリア。5ヶ国から集まった6人のプロフェッショナルたちにより結成されたルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰チンクェチェントによるラッスス。
アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1512/13):
 ミサ曲「祝福された聖処女」/全ての者は/祝福されたマリア/シオンよ救い主を讃えよ/アヴェ・チェロールム・ドミナ
 スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2013年8月29日-31日、セント・マイケル・アンド・オール・エンジェル教会、オックスフォード。ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぐブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライスによる、いわゆる「地震ミサ」以外ほとんど知られていないブリュメルのミサ曲「祝福された聖処女」&4曲のモテット。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.67 〜
 ルドミル・ルジツキ
(1883-1953):ピアノ協奏曲集
  バラード ト長調 Op.18 /ピアノ協奏曲〔第1番 ト短調 Op.43 (1918) /第2番〕
 ジョナサン・プロウライト(P) ウカシュ・ボロヴィチ指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2014年8月22日-23日、シティ・ホール、グラスゴー。人気シリーズの第67集は、シマノフスキやフィテルベルクらと共に「若きポーランド」の一員となったポーランドの作曲家、ルドミル・ルジツキのピアノ協奏曲集。第1番は後期ロマン派の香り漂う作品。第二次世界大戦中に作曲された第2番は、重厚な第1楽章と軽快な第2楽章で構成される。ソリストは、これまでもパデレフスキ、ストヨフスキ、ジェレンスキ、ザジツキなど、数々のポーランド音楽を世に広めてきたスペシャリスト、ジョナサン・プロウライト。指揮は、ポーランド指揮界の次代を担う存在であり、同じく、知られざるポーランド音楽を紹介し続けてきたウカシュ・ボロヴィチ。
ヒューイット〜リスト
 ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 /
 巡礼の年第2年「イタリア」より
  [3つのペトラルカのソネット Nos.47, 104, 123, S.161 Nos.4-6 /
   ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」S.161 No.7 〕
 アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2014年5月19日-22日、イエス・キリスト教会、ベルリン。使用楽器:ファツィオーリ。解説:アンジェラ・ヒューイット。ヒューイット初のリスト録音が登場。
イブラギモワ〜J.S.バッハヴァイオリン協奏曲集
 〔第1番 イ短調 BWV.1041 /第2番 ホ長調 BWV.1042 /
  イ長調 BWV.1055(原曲:チェンバロ協奏曲第4番 イ長調 BWV.1055 )/
  ト短調 BWV.1056(原曲:チェンバロ協奏曲第6番 ヘ短調 BWV.1056 )/
  ニ短調 BWV.1052(原曲:チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1052 )〕
 アリーナ・イブラギモワ(Vn|使用楽器:アンセルモ・ベッロシオ、1775年頃製作
 ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2014年8月8日-10日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、イギリス。解説:リチャード・ウィグモア 2009年発売の「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ」 (CDA-67691/2)以来となる、 音楽の神ミューズに選ばれたヴァオリニスト、アリーナ・イブラギモワによるバッハ・プロジェクト。不朽の名作である番号付きの2曲に加え、鍵盤楽器協奏曲からの編曲3曲を収録。共演は、イギリスのみならずヨーロッパで今最も注目を集める精鋭揃いのピリオド・アンサンブル、ジョナサン・コーエン率いるアルカンジェロ。。
ロイゼ・コンペール(1445頃-1518):マニフィカト、モテとシャンソン集
 第1旋法によるマニフィカト/ Tant ay d 'ennuy /おお、すべての人よ/あなたの思いのすべてを私に話して下さい/
 Une plaisant fillette ung matin se leva / Vous me faites mourir d'envie / Ung franc archier /
 Ne doibt on prendre quant on donne / Au travail suis sans espoir de confort /
 Mes pensees ne me lessent une heure /おお、慈悲深きイエスよ

 オルランド・コンソート[マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、
              アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2013年9月24日-27日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス、イギリス。1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソートのハイペリオン第3弾。フランスの作曲家コンペールは、魅力的な旋律を備えた数々のシャンソンやモテットなどの小品において優れた功績を残している。
ハフ〜グリーグ抒情小曲集
 アリエッタ Op.12 No.1 /子守歌 Op.38 No.1 /エレジー Op.38 No.6 /蝶々 Op.43 No.1 /
 孤独なさすらい人 Op.43 No.2 /故郷で Op.43 No.3 /小鳥 Op.43 No.4 /愛の歌 Op.43 No.5 /
 春に寄す Op.43 No.6 /即興的なワルツ Op.47 No.1 /メロディ Op.47 No.3 /エレジー Op.47 No.7 /
 こびとの行進 Op.54 No.3 /夜想曲 Op.54 No.4 /鐘の音 Op.54 No.6 /郷愁 Op.57 No.6 /風の精 Op.62 No.1 /
 家路 Op.62 No.6 /青春の日々から Op.65 No.1 /サロン Op.65 No.4 /トロルドハウゲンの婚礼の日 Op.65 No.6 /
 おばあさんのメヌエット Op.68 No.2 /あなたのそばに Op.68 No.3 /ゆりかごの歌 Op.68 No.5 /
 夏の夕べ Op.71 No.2 /パック Op.71 No.3 /回想 Op.71 No.7

  スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2014年5月11日-14日、聖ジョージ教会、ブランドン・ヒル、ブリストル、イギリス。名匠スティーヴン・ハフが弾くグリーグの抒情小曲集、全66曲中、人気作を含むハフ選りすぐりの27曲を作品番号順に収録。
CDA-68071/2
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[2CD-R]
エスファハニ〜ラモー:クラヴサン曲集
 クラヴサン曲集第1巻(1706)〔第1組曲 イ短調〕/
 クラヴサン曲集第2巻(1724)〔第2組曲 ホ短調/第2組曲 ニ長調/ロンドー形式のメヌエット〕/
 新クラヴサン曲集(1729-30頃)〔第4組曲 イ短調/第5組曲 ト短調〕/王太子妃(1747頃)/小さなハンマー(1754以前?)

 マハン・エスファハニ(Cemb)
 録音:2013年11月26日-28日、2014年2月18日-20日、ミュージック・ルーム、ハッチランド・パーク、サリー。編曲作品等を除きラモーのクラヴサン独奏作品すべてを収録した、1984年生まれのマハン・エスファハニによるアルバム第2弾。デビュー作C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ集(CDA-67995)は、英グラモフォン賞2014「ピリオド楽器部門賞(Baroque Instrumental)」受賞、更に最優秀アーティスト賞(Artist of the Year)にもノミネートされた。
オズボーン〜ベートーヴェンピアノ・ソナタ集 Vo.2
 〔第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」/第28番 イ長調 Op.101 /第27番 ホ短調 Op.90 〕

 スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2015年3月31日-4月2日、ワイアストン・コンサート・ホール、 UK 。「月光」「悲愴」「ヴァルトシュタイン」(CDA-67662)に続く、オスボーンのベートーヴェン:ソナタ集第2弾。 第1集はレコード芸術「特選」、英インターナショナル・レコード・レビュー [IRR] 「アウトスタンディング」アウォード等に選出、高く評価されている。オズボーンは1991年クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール、1997年ニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクールを共に制覇した、当レーベル主要ピアニストの一人。
R.シュトラウス歌曲全集 Vol.7
 クリスマスの想い TrV198 /クリスマスの歌 TrV2 /宿泊 TrV3 /冬の旅 TrV4 /疲れた旅人 TrV16 /軽騎兵の歌 TrV42 /
 漁師 TrV48 /つぐみ TrV49 /死者たちを憩わせよ TrV50 /歓喜と苦悩 TrV51 /役者とツィター TrV58 /子守歌 TrV59 /
 夕焼けと朝焼け TrV60 /森で TrV62 /霧 TrV65 /兵士の歌 TrV66 /庭で野ばらをつんできた TrV67 /風刺の歌 TrV282 /
 森の歌 TrV75 No 1 /アルプホルンTrV64 /格言 TrV239 /すべての音と響きを通して TrV251 /生き返り Op.47 No.3 /
 整いすぎたリズム TrV269 /ある子供に Op.47 No.1 /7人の飲み仲間について Op.47 No.5 /聖ミヒャエル Op.88 No.3

 ルビー・ヒューズ(S) ギュンター・ハウメル(Br)
 ベン・ジョンソン(T) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2013年12月7日、16日、17日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。2004年にスタートしたリヒャルト・シュトラウスの歌曲全集、第7巻は青年期の作品を若手歌手たちによる歌唱で。
ドビュッシー:歌曲集 Vol.4
 悲劇 L.12 /ジェーン L.13 /ロンドー L.17 /中国のロンデル L.11 /亜麻色の髪の乙女 L.15 /
 アラベスク L.74-1(ピアノ・ソロ)/蝶々 L.21 /セギディーリャ L.44 /眠れぬ夜 L.101 (*) /
 操り人形 L.26 /ひそやかに L.42 /マンドリン L.43 /月の光 L.45 /パントマイム L.47 /
 波、棕櫚、砂 L.68 (#) /死後のなまめかしさ L.50 /スペインの歌 L.49 (+) /まぼろし L.57 /
 美しき夕べ L.84 /もう家もない子供たちのクリスマス L.147

 ルーシー・クロウ(S) マルコム・マルティノー(P) クリストファー・マルトマン(Br;*)
 ルーシー・ウェイクフォード(Hp;#) ジェニファー・フランス(S;+)
 録音:2013年10月30日-11月1日、2016年5月17日(*)、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。 名伴奏者、マルコム・マルティノーのピアノで贈る、フランス印象派の大家クロード・ドビュッシーの歌曲集。2018年のドビュッシー没後100周年アニヴァーサリーの年に発売される第4弾は、モダーン、ピリオドの両ステージで美しい歌声を響かせている英国のリリック・ソプラノ、ルーシー・クロウが登場。1881年に書かれた「悲劇」に始まり、晩年の1915年に書かれた「もう家もない子供たちのクリスマス」まで、ドビュッシーのキャリア全体に及ぶリサイタル・プログラム。
トマス・タリス(1505頃-1585):めでたし棘なき薔薇
 おお、救い主なるいけにえよ/わが罪を拭い去りたまえ/めでたし棘なき薔薇/主の御名をたたえん/

 大司教パーカーのための9つの詩篇歌 より
  〔第3番「なぜ国々は騒ぎ立ち」/第4番「 O come in one to praise the Lord 」/
 光の消える前に〔 I/ II 〕主よ、御身が手に/世の救い主よ II /イエスがパリサイ人シモンの家に招かれた時/
 万歳、天上の門/4声のミサ/主を褒め称えよ/我らを憐れみたまえ

 アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
  [エイミー・ハワース、セシリア・オズモンド、キャロライン・トレヴァー、パトリック・クレイグ/他]
 録音:2013年11月11日-13日、フィッツアラン・チャペル、アランデル城、ウェスト・サセックス。カージナルズのタリス第4弾。聖母マリアのための賛歌「めでたし棘なき薔薇」、ヴォーン・ウィリアムズ「タリス幻想曲」の原曲ともなった「なぜ国々は騒ぎ立ち」など、崇高な音楽を収録。
エルガー&ウォルトン:チェロ協奏曲集
 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
 グスターヴ・ホルスト:チェロと管弦楽のための「祈り」 H75, Op.19 No.2
 ウォルトン:チェロ協奏曲
 イモジェン・ホルスト(1907-1984):無伴奏チェロのための「落ち葉」
  スティーヴン・イッサーリス(Vc) パーヴォ・ヤルヴィ指揮フィルハーモニアo.
 録音:2014年11月14日、2015年4月10日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。スティーヴン・イッサーリスが、2015年のトップ・セラー・アルバムとなった「プロコフィエフ&ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲集」(CDA-68037)に続き、パーヴォ・ヤルヴィとの共演でイギリス・アルバムを録音。イギリスのチェロ協奏曲を代表するエルガーとウォルトンの名曲2作に加え、グスターヴ・ホルストによる「祈り」、そしてその娘イモジェンによる無伴奏作品。ブックレットには、イモジェン本人と共に「落ち葉」演奏のリハーサルに臨む若きイッサーリスの写真も含まれ、彼にとっても思い入れの深い作品である事が伺える。NHKso. の首席指揮者に就任し、ますます注目を浴びるパーヴォ・ヤルヴィと、イギリスの至宝スティーヴン・イッサーリス。チェロ協奏曲ファン、イギリス音楽ファンは見逃せない、2016年にもっとも期待を集めるディスクの1枚となるだろう。
ベヌッチのためのアリア集
 パイジエッロ:歌劇「ヴェネツィアのテオドーロ王」序曲
 サリエリ:歌劇「トロフォニオの洞窟」〜 Spirti invisibili /
      歌劇「Axur, re d 'Ormus 」〜 Idol vano d 'un popol codardo
 マルティン・イ・ソレル:歌劇「 Una cosa rara 」より〔 Ah mal aya, a quella mano! / In quegli anni 〕
 モーツァルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」より〔かれに眼を向けなさい/ご婦人がたよ、大勢の男に〕/
        歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より〔序曲/ Eh consolatevi /奥様、これが恋のカタログ〕/
        歌劇「フィガロの結婚」より〔序曲/結構な、殿様/もし踊りたければ/準備はできた/
                      目をちょっと開いて/ Ehi, sor paggio! /もう飛ぶまいぞこの蝶々〕/
        歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」〜あなたにささげた心(*) /
        歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より〔ここにいなさい。(#) /あなたのかわいい手で(#) 〕
 サルティ:歌劇「 I contrattempi 」より〔 Oime! che innanzi agli occhi / Penso, che per morire 〕

 マシュー・ローズ(B) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 キャサリン・ワトソン(S;*) アナ・デヴィン(S;#)
 録音:2013年11月6日-7日、9日-10日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。 Stone Recordsから発売された「シューベルト:冬の旅」(5060192-78022-2)が、英グラモフォン誌のディスク・オヴ・ザ・マンスや BBC Radio3 の CD オヴ・ザ・ウィークに選出、大きな注目を浴びたイギリスのバス、マシュー・ローズが、モーツァルト「フィガロの結婚」のフィガロ役、「コシ・ファン・トゥッテ」のグリエルモ役などを務めた伝説的ブッフォ・バス・バリトン、フランチェスコ・ベヌッチのために書かれたアリア集で Hyperion に初登場。イェスティン・デイヴィスが歌い、英グラモフォン賞2012で「リサイタル部門」に輝いた「グァダーニのためのアリア集(CDA-67924)」の続編となるコーエン&アルカンジェロの意欲的プロジェクト。
グリーグ、ハフ、メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ集
 グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調 Op.36 (*)
 ハフ:チェロと左手ピアノのためのソナタ「告別」(*)
 メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58 (#)
  スティーヴン・イッサーリス(Vc) スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2013年12月17日-18日(*)、2014年6月16日(#)、洗礼者聖ヨハネ教区教会、ロートン、エセックス、イギリス。ブラームス(CDA-67529)、ラフマニノフ&フランク(CDA-67376)等の名演を残しているイッサーリス&ハフの名コンビによる久しぶりの録音。当盤はグリーグ、メンデルスゾーンに加え、近年録音が急増している、ハフ自作自演曲も収録。今回注目の「告別」は、幽玄に絡み合うチェロとハフの左手の名妓が神秘的に響く美しいソナタ。もちろん、名曲であるグリーグのチェロ・ソナタ、メンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第2番の情熱的でロマン溢れる演奏も聴き物。
ドビュッシー、プロコフィエフ、バルトーク:練習曲集
 ドビュッシー:12の練習曲 L 143
 プロコフィエフ:4つの練習曲 Op.2
 バルトーク:3つの練習曲 Op.18, Sz72, BB81
ギャリック・オールソン(P)
 録音:2013年12月16日-18日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。アメリカの名ピアニスト、ギャリック・オールソンの Hyperion 第5弾。フランス、ロシア、ハンガリーと国は違えど、それぞれ1915年、1909年、1918年と近い時期に作曲された3つの練習曲。
シェーンベルク(1874-1951):グレの歌
 バルバラ・ハーヴェマン(S;トーヴェ) ブランドン・ジョヴァノヴィチ(T;ヴァルデマール)
 トーマス・バウアー(Br;農夫) ゲルハルト・シーゲル(T;道化クラウス)
 クラウディア・マーンケ(Ms;山鳩) ヨハネス・マルティン・クレンツレ(語り)

 マルクス・シュテンツ指揮ケルン・ギュルツェニヒo.、
 オランダ少女cho.、ケルン大聖堂聖歌隊、ケルン大聖堂cho.男声パート、ケルン大聖堂声楽アンサンブル、
 ケルン・バッハ=フェラインcho.、ケルン・カルトジオ聖歌隊
 録音:2014年6月1日-4日、フィルハーモニー、ケルン。R.シュトラウス「ドン・キホーテ」&「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(CDA-67960)で鮮烈な Hyperion デビューを飾ったシュテンツ&ケルン・ギュルツェニヒ管第2弾。
ノーザン・ライツ〜エリクス・エセンヴァルズ(1977-):合唱作品集
 おお、救いの生贄よ/新月/詩篇第67篇/トリニティ・テ・デウム/ノーザン・ライツ/ヘヴンズ・フロック/
 アーリー・ローズ/マートン・カレッジ・サーヴィス/リヴァーズ・オヴ・ライト/ウビ・カリタス/スターズ/
 アメイジング・グレイス/オー・エマニュエル/風もないのに船を走らせているのは誰?/オンリー・イン・スリープ

 スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2013年7月3日、2014年1月10日-11日、トリニティ・カレッジ・チャペル。ラトヴィア出身の注目合唱曲作曲家エセンヴァルズ、スティーヴン・レイトン指揮による合唱作品集第2弾。
アムラン&パシフィカSQ 〜レオ・オーンスタイン(1893-2002):
 ピアノ五重奏曲 Op.92 /弦楽四重奏曲第2番 Op.99
  マルク=アンドレ・アムラン(P) パシフィカSQ
 録音:2014年4月2日-4日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 前衛的作品&108歳と言う長寿で知られるオーンスタイン、当盤の室内楽作品2曲は、最先端のモダニズムからは退き、より温和な作品を書くようになった頃のもの。 アムランにとって、オーンスタインの録音はピアノ作品集(CDA-67320)以来13年ぶり&アルバムとしては2点目。 メインを務めるパシフィカ弦楽四重奏団は、全米室内楽協会クリーヴランド・クァルテット賞やグラミー賞を受賞しているアメリカの団体。2014年6月には来日公演も行われ、その様子は2015年3月のNHKクラシック倶楽部でも放映された。
シマンスキ&ミキェティン:弦楽四重奏のための作品集
 パヴェウ・シマンスキ(1954-):弦楽四重奏のための小品集
   〔5つの小品/4つの小品/2つの小品〕

 パヴェウ・ミキェティン(1971-):弦楽四重奏曲第2番
  ロイヤルSQ
 録音:2014年2月14日-16日、ポットン・ホール、サフォーク。ワルシャワのショパン音楽大学で結成されたポーランドの俊英団体が録音している母国の近現代弦楽四重奏曲集、シマノフスキ&ルジツキ(CDA-67684)、グレツキ(CDA-67812)、ペンデレツキ&ルトスワフスキ(CDA-67943)に続く第4弾。
ヒューイット〜ベートーヴェンピアノ・ソナタ集 Vol.5
 〔第2番 イ長調 Op.2 No.2 /第5番 ハ短調 Op.10 No.1 /
  第24番 嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼ」/第31番 変イ長調 Op.110 〕
 アンジェラ・ヒューイット(P|使用楽器:ファツィオーリ)
 録音:2014年1月23日-26日、イエス・キリスト教会、ベルリン。ヒューイット同プロジェクト第5巻は、前作に引き続き初期、中期、後期それぞれから選び年代順に配置されている。これまで国内仕様盤として発売されたものはすべて「レコード芸術特選」。
ユールフェスト〜ケンブリッジ・トリニティ・カレッジからのクリスマス音楽
 ピアポント/パリー編曲:ジングル・ベル / グルーバー/ラスボーン編曲:きよしこの夜
 ホルスト/イェイロ編曲:冬のさなかに / バーリン/デイヴィス編曲:ホワイト・クリスマス
 ラッター/パーク編曲ザ・ヴェリー・ベスト・タイム・オヴ・イヤー / パーク:羊飼いの子守歌
 トーメ&ウェールズ/グリットン編曲:ザ・クリスマス・ソング / プレトリウス/ペデルセン編曲:エサイの根より
 マーティン&ブレイン/パーク編曲:ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
 マンツ:主イエスはすぐにやってくる / バッシ:羊飼いたちは賛美した / パーク:明日は僕の踊りの日
 スウェーデン民謡/エリクソン編曲:聖母子 / フランス民謡/ジャックス編曲:飼い葉の桶で
 サミュエルソン:アヴェ・マリス・ステラ / イギリス民謡/ライス編曲:ベツレヘムまでどれくらい?
 スウェーデン民謡&スヴェンテリウス/エリクソン編曲:ザ・スター / ヌードクヴィスト:ピース・ピース
 アンダーソン&ヴォーン・ウィリアムズ/ライス編曲:そりすべり
 デンマーク民謡/ボイェセン編曲:オー・ヘヴンリー・ワード / ラスボーン:オキセン

 スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2014年1月8日-9日、12日、トリニティ・カレッジ礼拝堂、ケンブリッジ。
わが愛する者よ、立ちて急げ〜
 ジャケット・デ・マントゥア
〔マントヴァのジャケット〕(1483-1559):
  ミサ曲「わが愛する者よ、立ちて急げ/3声のアヴェ・マリア/おお、道行くすべての者よ/
  イエスが話しているちょうどその時・・・恐れることはない/おお、この上なく美しき女性よ/主よ、私達の罪ゆえに

  スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2014年4月24日-26日、聖ミカエル及諸天使教会、サマータウン、オックスフォード。イタリアで活躍したフランスの作曲家で、ジョスカン・デ・プレとパレストリーナの間に位置する宗教ポリフォニーの第一人者ジャケット・デ・マントゥアの作品集。ミサ曲「わが愛する者よ、立ちて急げ」と、いくつかのモテットを収録。
パリー:合唱作品集
 〔(*):グレイストン・アイヴズ(1948-)編曲、ブラス&オルガン伴奏版/
  (#):エルガー管弦楽伴奏版より、ジョゼフ・ウィックス(1993-)編曲、オルガン伴奏版〕
 私は歓喜した(*) /恵みを受けし二人のセイレーン/人々の親愛なる主にして父/
 わが言葉を聞きたまえ(*) /イヴニング・サーヴィス ニ長調「グレート・サーヴィス」/
 ファンタジアとフーガ ト長調/エルサレム(#)/戴冠式テ・デウム(*)
  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
  ダニエル・クック(Org) オニックス・ブラス(*)
 録音:2014年2月3日-4日、6月19日-20日、23日、ウェストミンスター寺院。 (*)の3曲で参加するオニックス・ブラスはロイヤル・フィル、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、イギリス室内管、ロイヤル・バレエ・シンフォニア等の奏者たちで構成される金管アンサンブル。グレイストン・アイヴズは元キングズ・シンガーズのメンバーでもある作曲家。ジョゼフ・ウィックスはケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団のオルガニスト。
グリンゴルツ、ベルナルディーニ、コーエン&アルカンジェロ〜ハイドン&モーツァルト
 ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I: 105 (*)
 モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314, 271K (#) /
        ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191, 186e (+)
 イリヤ・グリンゴルツ(Vn;*) ニコラス・アルトシュテット(Vc;*)
 アルフレード・ベルナルディーニ(Ob;*/#) ピーター・ウィーラン(Fg;*/+)
 ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2012年2月6日(+)、2013年11月8日(#)、2014年4月22日-23日(*)、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。イギリスの優れた若手チェリスト、指揮者ジョナサン・コーエンが創設したピリオドo.「アルカンジェロ」は Hyperionからの録音も増え注目度急上昇中。当盤はグリンゴルツ、ベルナルディーニやウィーランなど錚々たるメンバーがソリストを務める、ハイドンとモーツァルトの協奏曲集。オーケストラにも、プラムゾーラー、チチッチ、トラスコット、デブレツェニ、ブラウン、ベラミーなど、今をときめく古楽界の名手たちが名を連ねている。
CDA-68091
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イブラギモワ&ティベルギアン〜モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.1
 〔第18番 ト長調 K.301 /第5番 変ロ長調 K.10 /第33番 変ホ長調 K.481 /
  第27番 ト長調 K.379 /第15番 ヘ長調 K.30 /第9番 ハ長調 K.14 /第21番 ホ短調 K.304 〕

 アリーナ・イヴラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2014年9月29日-10月1日、ワイアストン・コンサート・ホール、イギリス。音楽の神ミューズに愛されたヴァオリニスト、21世紀ロシアの名手アリーナ・イブラギモワ。2015年から2016年にかけての来日公演で全曲演奏会が行われるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。レコード芸術2015年5月号に掲載されたインタビューでも録音の予定が語られていたモーツァルトのソナタ集が、Hyperionよりついに登場。第1弾は、K.10からK.481まで7曲のソナタを収録した2枚組。よく知られた名作から若きモーツァルトが書いた初期のソナタまでをバランスよく組み合わせるというコンセプトは演奏会を踏襲。イブラギモワが愛器アンセルモ・ベッロシオ1775年頃製作のヴァイオリンを携え、ティベルギアンとともに描く極上のモーツァルト。
CDA-68092
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イブラギモワ〜モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2
 〔第24番 ヘ長調 K.376 /第10番 変ロ長調 K.15 /第29番 イ長調 K.402 /第1番 ハ長調 K.6 /
  第14番 ニ長調 K.29 /第4番 ト長調 K.9 /第2番 ニ長調 K.7 /第22番 イ長調 K.305 〕

 アリーナ・イヴラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2015年1月29日-31日、ワイアストン・コンサート・ホール、 UK 。使用ヴァイオリン:アンセルモ・ベッロシオ、1775年頃製作。解説:ミーシャ・ドナット 21世紀ロシアを代表するヴァオリニストの一人、アリーナ・イブラギモワ。2015年から2016年にかけての来日公演でも全曲演奏会が行われたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集、第2集がさっそく登場。 初期作から有名な名作までバランスよく組み合わせるというコンセプトで選ばれている8つのソナタは、2015年10月2日の王子ホール「全曲演奏会第2回」でも演奏されたプログラム。
フランソワ・クープラン(1668-1733):リュリ賛(*) /ルソン・ド・テネブレ(#)
 ジョナサン・コーエン(Cemb;*/Org;#/芸術監督)アルカンジェロ
  [ステファヌ・ドゥグー(語り;*) ソフィー・ジェント、ボヤン・チチッチ(Vn;*)
   ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ;*) トーマス・ダンフォード(リュート;*/#)
   キャサリン・ワトソン、アンナ・デニス(S;#) アンヌ=マリー・ラスラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ;#)]
 録音:2013年3月16日-17日(#)、2014年1月23日(*)、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ハムステッド、ロンドン。イギリスの優れた若手チェリスト、指揮者であるジョナサン・コーエンによって2010年に結成された新鋭ピリオド・アンサンブル、「アルカンジェロ」。カウンターテナーのイェスティン・デイヴィスとの録音(CDA-67924)で英グラモフォン賞を受賞、世界で注目を浴びているアルカンジェロの新録音は、クープランが書いた器楽のためのコンセール集「リュリ賛」と、キャサリン・ワトソン、アンナ・デニスの二人のソプラノが歌う「ルソン・ド・テネブレ」を収録。偉大なる先人リュリへのオマージュとして大クープランが残した組曲「リュリ賛」を、ソフィー・ジェント、ボヤン・チチッチ、ジョナサン・マンソンらの名手が美しく紡いで行く。
アメリカの室内楽作品集〜ハーマン、ガーシュウィン、ワックスマン、コープランド
 ハーマン:クラリネットと弦楽四重奏のための「旅の思い出」
 ガーシュウィン:独奏ピアノのための「ジョージ・ガーシュウィンのソングブック」
 ワックスマン:ヴァイオリンとピアノのための「4つの子供の情景」
 ガーシュウィン:クラリネットとピアノのための「プロムナード(犬の散歩)」/
         弦楽四重奏のための「子守歌」
 コープランド:「ビリー・ザ・キッド」〜チェロとピアノのための「ワルツと祝賀会」
  ナッシュ・アンサンブル
 録音:2014年3月16日-18日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。パワー、トゥーシェン、ブラウンら世界トップレベルの名手を擁するイギリスの超人集団、ナッシュ・アンサンブルによる近代アメリカの室内楽作品集。
めでたし、父なる神のいと高貴なる娘〜トマス・タリス(1505頃-1585):教会音楽集 Vol.6
 誉れと徳と力と/そのナザレは清くされぬ/大いなる宴を行ったる人が/めでたし、父なる神のいと高貴なる娘/
 キリストはよみがえりたまい/深き淵より(ウィリアム・パーソンズ作?)/
 主よ、わたしの唇を開いて下さい(プリースとリスポンスI)/ヴェニテ(ショート・サーヴィス「ドリアン」)/
 追われし鹿が流れの水を求めるごとく/おお、主よ、わが言葉の嘆きを/
 テ・デウム(ショート・サーヴィス「ドリアン」)/ベネディクトゥス(ショート・サーヴィス「ドリアン」)/
 主はあなたとともに(プリースとリスポンスI)/リタニー

 アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 録音:2014年3月3日-5日、フィッツアラン・チャペル、アランデル城。カージナルズ・ミュージックによるトマス・タリスの教会音楽集第6弾。第1弾(CDA-67548)はグラモフォン賞古楽部門賞に輝いている。
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
 ソプラノとバリトン、合唱、管弦楽のためのカンタータ「我らに平和を与え給え」
スティーヴン・ハフ(1961-):合唱と管弦楽のための「ミサ・ミラビリス」
  サラ・フォックス(S) クリストファー・マルトマン(Br)
  アンドルー・リットン指揮コロラドso. & cho.
 録音:2014年3月26日-30日、ベッチャー・コンサート・ホール、コロラド。コロラドso. の音楽監督を務めるアンドルー・リットンが、ヴォーン・ウィリアムズ作品に加え、名ピアニスト、スティーヴン・ハフの声楽作品を録音。
モーツァルトホルン協奏曲全集、ホルン五重奏曲
 ホルン協奏曲(*)〔第2番 変ホ長調 K.417 /第4番 変ホ長調 K.495 /
          第3番 変ホ長調 K.447 /第1番 ニ長調 K.412 〕/
 ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407 (#)
 ピップ・イーストップ(ナチュラルHr) アントニー・ハルステッド指揮(*)
 ハノーヴァー・バンド(*) エロイカ四重奏団(#)
 録音:2011年2月18日(#)、2013年10月15日-18日(*)。ハイドンの交響曲集(CDH-55111〜55127)以来久々の当レーベル登場となるイギリスのピリオドo.、ハノーヴァー・バンドのモーツァルト。ピップ〔フィリップ〕・イーストップ・は、極めて広いジャンルとスタイルを吹きこなすイギリスのホルニスト。モダーンとピリオドの使い分けのみならず、クラシックから、ジャズ、ポップス、ロック、映画音楽やTV 、CMのセッション、そして王立音楽アカデミーや王立音楽大学の教授職、ホルンと管楽器奏者のための呼吸法の論文などアカデミックな分野まで、まさにオールラウンドで活躍するヴィルトゥオーゾ。タクトを振るうのも、ナチュラル・ホルンの名手として名高く、近年は指揮者としても活躍、グッドマン指揮ハノーヴァー・バンド、ホグウッド指揮エンシェント室内管と、2度モーツァルト:ホルン協奏曲全集の名録音を残しているアントニー・ハルステッド。
メンデルスゾーンピアノ独奏作品全集 Vol.3
 練習曲 ヘ短調 WoO.1 /スケルツォ ロ短調 WoO.2 /スケルツォ・ア・カプリッチョ 嬰ヘ短調 WoO.3 /
 3つのカプリス Op.33 /ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.105 /無言歌集第4集 Op.53 /無言歌 嬰ヘ短調

  ハワード・シェリー(P)
 録音:2014年3月31日-4月1日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。2012年から続くシェリーによるメンデルスゾーンのピアノ独奏作品全集シリーズ、第3巻は「無言歌集」の第4集とピアノ・ソナタ第2番が中心。
ハフ〜ドヴォルジャーク&シューマン:ピアノ協奏曲集
 ドヴォルジャーク:ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33 (*)
 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54 (#)
スティーヴン・ハフ(P)
アンドリス・ネルソンス指揮
バーミンガム市so.
 録音:2014年11月26日-29日(#)、2015年3月17日-19日(*)、シンフォニー・ホール、バーミンガム、 UK 。ピアノ王国ハイぺリオンを代表するイギリス・ピアノ界の名匠で、これまでサン=サーンス、ラフマニノフ、シャルヴェンカ、チャイコフスキー、グリーグ、リスト、ブラームスなど、数々の協奏曲名録音を生み出してきた(英グラモフォン賞を3回、うち2回は「Recording of the Year」を受賞)ハフによる、2014年の来日公演で披露したドヴォルジャーク、そして名曲シューマンが登場。さらに次代の巨匠候補の一人アンドリス・ネルソンスが Hyperion 初登場、2015年まで音楽監督を務めたバーミンガム市so.を振り、ハフの新たな名演をサポート。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.66 〜アンリ・エルツ Vol.3
 ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.74 /ドニゼッティの歌劇「連隊の娘」による軍隊大幻想曲 Op.163 /
 ロッシーニの歌劇「オテロ」の行進曲による幻想曲と変奏曲/華麗なる大ポロネーズ Op.30

  ハワード・シェリー(P)指揮タスマニアso.
 録音:2014年5月28日-31日、フェデレーション・コンサート・ホール、タスマニア。同レーベルの定番シリーズ第66弾は、同じくシェリー独奏による第35巻(CDA-67465)と第40巻(CDA-67537)に続く、オーストリア生まれでフランスで活躍したピアニスト&作曲家、アンリ・エルツの作品集第3巻。
ブラビンズ、エニグマ変奏曲〜エルガー
 序曲「南国にて」 Op.50 /エニグマ変奏曲 Op.36 /
 カリヨン Op.75 (*) /砂漠での声 Op.77 (*/#) /
 ベルギーの旗 Op.79(*) /プリーディング Op.48 (+)
フローレンス・
 ダゲル・ドゥ・ウルー(語り;*)
ケイト・ロイヤル(S;#)
ヤン・ギロ(Cl;+)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2015年9月9日-10日、シティ・ホール、グラスゴー。2013年より名古屋po.の第8代常任指揮者を務め、日本のオーケストラへの客演も重ねているイギリスの名匠、マーティン・ブラビンズ。ウォルトン(CDA-67794)、ヒンデミット(CDA-68006)に続く BBC スコティッシュso.とのアルバム。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.20
 シグムント・ストヨフスキ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.22 /ロマンス 変ホ長調 Op.20
 ヘンリク・ヴィエニャフスキ:グノー「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲 Op.20
 バルトウォミェイ・ニジョウ(Vn) ウカシュ・ボロヴィチ指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2015年6月24日-25日、シティ・ホール、グラスゴー。ロマン派の知られざる協奏曲を発掘、蘇演する人気シリーズの第20集は、ポーランドの作曲家2人の作品。ソリストは、ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールやロン=ティボー国際コンクールなどで優勝、ヴィエニャフスキのヴァイオリン作品やヴァイオリン協奏曲アルバムも録音済のバルトウォミェイ・ニジョウ、指揮は知られざるポーランド音楽の紹介者として活躍するウカシュ・ボロヴィチというポーランド勢の演奏。
燃える心〜ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):
 He, dame de vaillance / Cinc, un, trese / Tous corps / De souspirant / Suspiro / Esperance qui m'assuere /
 Helas, pour quoy se demente et complaint / Pas de tor en thies pais / Se mesdisans en acort /
 Une vipere en cuer ma dame maint / Plus dure que un dyamant / Vos dous resgars, douce dame, m'a mort /
 Tuit mi penser / Se je me pleign je n'en puis mais / Aucune gent / Qui plus aimme / Fiat voluntas tua

 オルランド・コンソート
  [マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2014年4月28日-5月1日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス。オルランド・コンソートによるマショー第3弾。
クラシカル・ピアノ・コンチェルト Vol.2 〜ダニエル・シュタイベルト(1765-1823):
 ピアノ協奏曲〔第3番 ホ長調「嵐」 Op.33 /第5番 変ホ長調「狩り」 Op.64 /
        第7番 ホ短調「軍隊風大協奏曲」〕
 ハワード・シェリー(P)指揮アルスターo.
 録音:2014年11月18日-20日、アルスター・ホール、ベルファスト、アイルランド。ハイペリオンの大人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト(RPC)」シリーズから派生、古典派のピアノ協奏曲を発掘していく「クラシカル・ピアノ・コンチェルト(CPC)」シリーズ第2弾。ドイツ生まれ、パリやイギリスで活躍し、後年はサンクトペテルブルクで過ごした作曲家&ピアニスト、ダニエル・シュタイベルトは8つのピアノ協奏曲を含む多くのピアノ作品を残しており、ここでは、「嵐」を模したロンドで人気を博したピアノ協奏曲第3番「嵐」など、代表作を収録。
ハウエルズ:コレギウム・レガーレ(抜粋)
 〔ユビラーテ(モーニング・カンティクル第2番)/マニフィカト(イヴニング・カンティクル第1番)/
  ヌンク・ディミッティス(イヴニング・カンティクル第2番)/詩篇第122篇/全ての美しきものを愛で/
  聖餐式/詩篇第121篇/見よ, おお, われらが庇護者なる神よ/狂詩曲 変ニ長調 Op.17 No.1(オルガン独奏)/
  テ・デウム(モーニング・カンティクル第1番)〕

 スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2014年6月30日-7月3日、コヴェントリー大聖堂。スティーヴン・レイトンが音楽監督を務めている名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団による、2012年英グラモフォン賞を受賞したレクイエム(CDA-67914)に続くハウエルズ・アルバム。コレギウム・レガーレは20世紀の英国国教会でもっとも重要なレパートリーのひとつと言われる。
ロボ:エレミアの哀歌集
 ゲレロ:マリア・マグダレーナ・エ・アルテラ・マリア
 ロボ:マグダラのマリアのミサ/エレミアの哀歌集/レジナ・チェリ/おお主よ、何と心地よきことか

  マーティン・ベイカー指揮ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 録音:2014年7月10日-11日、2015年2月9日-10日、ウェストミンスター大聖堂。 Hyperion 初期より宗教合唱作品録音の中枢をになってきた英国の名門ウェストミンスター大聖堂聖歌隊によるスペイン・ルネサンス物。
スティーヴン・オズボーン〜シューベルト
 4つの即興曲 D.935, Op.142 /3つの小品 D.946 /
 アンセルム・ヒュッテンブレンナーの主題による変奏曲 D.576
  スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2014年12月7日-9日、コンサート・ホール、ワイヤストン財団、モンマス、 UK 。スコットランドの風雲児、オズボーンのシューベルト。死の前年(1827年)に書かれた「4つの即興曲 D.935」と、その翌年に書かれた「3つの小品 D.946」。
フェルドマン&クラム:ピアノ作品集
 モートン・フェルドマン(1926-1987):インターミッション5/ピアノ・ピース1952 /エクステンションズ3/マリの宮殿
 ジョージ・クラム(1929-):プロセッショナル/1979年のクリスマスのための小組曲

  スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2014年12月10日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス。 1991年クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールと1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクールでそれぞれ優勝、 Hyperion レーベルを代表するピアニストの一人として活躍する、スティーヴン・オズボーンによる、アメリカの2人の現代作曲家それぞれの代表作「マリの宮殿」と「クリスマスのための小組曲」に小品を加えた内容。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.68
 モリツ・モシュコフスキ
(1854-1925):ピアノ協奏曲 ロ短調 Op.3
 アドルフ・シュルツ=エヴラー(1854-1905):ロシア狂詩曲 Op.14
  ルドミル・アンゲロフ(P) ヴラジミール・キラジエフ指揮BBCスコティッシュso.
 録音:2015年6月11日-12日、シティ・ホール、グラスゴー。世界初録音。モシュコフスキのピアノ協奏曲は ホ短調 Op.59 (当シリーズでは第1集[CDA-66452] に収録)が知られるが、Op.3 は2008年に再発見され、2014年に当盤の奏者アンゲロフが初演したと言う物。
クラウセン&パウルス:合唱作品集
 ルネ・クラウセン(1953-):安らかに/ラスト・インヴォケーション/歓喜の歌/クリア・ミッドナイト/光/
              我らの父/カーム・オン・ザ・リスニング・イヤ・オヴ・ナイト(*)
 スティーヴン・パウルス(1949-2014):ガブリエルのお告げ/イエスのキャロル/アリーゼ・マイ・ラヴ/
                   夕べの祈り/イリュージョン/リッチ・ブロケード/家路

  ルパート・ゴフ指揮ロイヤル・ホロウェイcho.
  ルーシー・ウェイクフォード(Hp;*) レイチェル・ゴフ(Vn;*)
 録音:2014年6月26日-28日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。バルト諸国の合唱作品のスペシャリストとして知られるルパート・ゴフ&ロイヤル・ホロウェイ合唱団による、現代アメリカの2人の合唱作曲家の合唱作品集。
CDA-68111
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[CD-R]
J.S.バッハカンタータ集
 〔第170番「満ち足れる安らい、嬉しき魂の悦びよ」 BWV.170 /
  第52番「偽りの世よ、われ汝に頼らず」 BWV.52 〜シンフォニア/
  第54番「罪に手むかうべし」 BWV.54 /
  第174番「われいと高き者を心を尽くして愛しまつる」 BWV.17 〜シンフォニア/
  第82番「われは満ち足れり」 BWV.82 〕
 イェスティン・デイヴィス(CT) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2015年5月11日-13日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、ロンドン。イギリス系カウンターテナーの伝統を受け継ぎ、新世代カウンターテナーの筆頭として目覚ましい活躍を見せる、イェスティン・デイヴィス。レコード芸術誌2016年6月号に掲載されたインタビューでも語られていたJ.S.バッハのカンタータ集がついに登場!。2012年の英Gramophone賞で見事「リサイタル部門賞」に輝いた「グアダーニのためのアリア集」(CDA-67924)に続き、ジョナサン・コーエンが率いる「アルカンジェロ」との共演。
C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集
 〔イ短調 H.432, Wq.170 /変ロ長調 H.436, Wq.171 /イ長調 H.439 Wq.172 〕
 ニコラス・アルステット(Vc) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2014年11月24日-26日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。 1982年生まれのチェリスト、ニコラス・アルステットがコーエン&アルカンジェロと共に Hyperion へ本格登場。2010年クレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞、2010年-2012年 BBC ヤング・ジェネレーション・アーティスト、 さらに日本を含む世界で演奏している。チェリストとしてはモダーン、ピリオドの双方に精通し、アダム・フィッシャーから、オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルの芸術監督職を受け継ぎ、指揮者としても才覚を発揮。先に Channel Classicsから「ショスタコーヴィチ、ルトスワフスキ、ワインベルク」(CCS-38116) が発売されたが当盤は、こちらも先にハイドンの協奏交響曲(CDA-68090)で共演していたジョナサン・コーエン率いるピリオドo.のアルカンジェロとともに、C. P. E. バッハで本格デビュー。
エドゥアール・ラロ(1823-1892):ピアノ三重奏曲集
 〔第1番 ハ短調 Op.7 /第2番 ロ短調/
  第3番 イ短調 Op.26 〕
レオノーレ・ピアノ三重奏団
[ティム・ホートン(P)
 ベンジャミン・ナバロ(Vn)
 ジェマ・ローズフィールド(Vc)]
 録音:2014年12月19日-21日、ワイヤストン・コンサート・ホール。イギリスの若い精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」のメンバーによるレオノーレ・ピアノ三重奏団、アレンスキー(CDA-68015)に続くセカンド・アルバム。
ブラジリアン・アドヴェンチャーズ
 作曲者不詳: Matais de incêndios
 ジョゼ・マウリシオ・ヌネス・ガルシーア(1767-1830):
  Missa pastoril para a noite de natal
 ジョゼ・ジョアキン・エメリコ・ロボ・ジ・メスキータ(1746-1805):
  Padre nosso /アヴェ・マリア/グローリア
 テオドロ・シロ・ジ・ソウザ(1761-?):神は昇りたまいぬ
 アンドレ・ダ・シルヴァ・ゴメス(1752-1844):8声のミサ
 ルイス・アルヴァレス・ピント(1719?-1789):
  祝福されし乙女/ソルフェージュのレッスン第25番/わが愛するものよ
 ジェフリー・スキッドモア指揮エクス・カセイドラ [o. & cho.]
 録音:2014年9月2日-4日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。ピリオド楽器使用。おそらく多くが世界初録音。
コンドゥクトゥス Vol.3 〜13世紀フランスの音楽と詩
 Fas et nefas / A globo veteri / Vite perdite / A l 'entrant del tans salvage /
 Per dan que d 'amor mi veigna / O qui fontem gratie / Transgressus legem Domini /
 Sede, Syon, in pulvere / Olim sudor Herculis / Eclypsim passus totiens / Homo, natus ad laborem

  ジョン・ポッター、クリストファー・オゴーマン、ロジャーズ・カヴィ=クランプ(T)
 録音:2014年4月7日-8日、国立古楽センター、ヨーク、イギリス。1100年ごろの南フランスが起源で、パリ・ノートルダム楽派の音楽家たちが用いた「行列歌」を意味する音楽形式「コンドゥクトゥス」シリーズの第3弾。ヒリヤード・アンサンブル新旧メンバーのポッター&カヴィ=クランプ、ブラバント・アンサンブル、エクス・カセイドラ、バンショワ・コンソート、ガブリエリ・コンソートなどに参加したオゴーマンという超一流の古楽系テノールたちが共演、中世&ルネサンスの貴重なレパートリーとして賞賛を浴びるシリーズ。
ブラームス:最後のピアノ小品集
 7つの幻想曲集 Op.116 (*) /3つの間奏曲 Op.117 /
 6つの小品 Op.118 /4つの小品 Op.119
スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2014年5月14日、セント・ジョージ教会、ブランドン・ヒル、ブリストル(*) /2018年12月10日-14、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン(*以外 。近年では作編曲の才能でも広く注目を浴び、多くの作品が出版・録音されているスティーヴン・ハフの新録音は、ヨハネス・ブラームスが最晩年に作曲し、生前最後に出版された4つの独奏ピアノのための作品集。いずれも2分〜5分程度の小品ばかりで、詩的で郷愁的な曲を中心にブラームスの成熟した音楽が凝縮されている。これまでブラームスのアルバムでは、ピアノ・ソナタ(CDA-67237)からチェロ・ソナタ(CDA-67529)、ピアノ五重奏曲(CDA-67551)、ピアノ協奏曲(CDA-67961)など様々なジャンルで充実した演奏を聴かせてくれたハフが、その深淵なピアニズムでブラームスの哀愁に迫る。
リスト(1811-1886):歌曲全集 Vol.4
 昼の騒々しい声が静まり S.337 /私を休ませて S.317 /愛とはなに S.288(第1版)/見捨てられて S.336 /
 かつて S.332 /私は別れよう S.319(第2稿)/愛とはなに S.288(第2版)/ローレライS.273(第2稿)/
 涙と共にパンを食べたことのない者は S.297(第1版、第2稿)/愛とはなに S.288(第3版)/
 ミニョンの歌 S.275(第2稿)/静かに S.330 /再びあなたに会えるだろうか S.322 /花と香り S.324(第2稿)/
 死んだ夜鳴きうぐいす S.291(第2稿)/彼は私を深く愛した S.271 /誓い S.331

  サーシャ・クック(Ms) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2014年12月4日-6日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。2010年にスタートしたリストの歌曲全集、第1巻(CDA-67782)マシュー・ポレンザーニ、第2巻(CDA-67934)アンゲリカ・キルヒシュラーガー、第3巻(CDA-67956)ジェラルド・フィンリーに続く第4巻はグラミー賞受賞者でもあるサーシャ・クックが登場。ジョン・アダムズの「ドクター・アトミック」の世界初演で称賛を浴び、欧米で高い評価を得ているアメリカ出身のメゾ・ソプラノ。2014年にはジョナサン・ノット指揮東京so. とも共演している。
セルゲイ・ボルトキエヴィチ
 6つの前奏曲 Op.66 より〔第1番 嬰ヘ長調/第3番 変ホ短調〕(第2番、第4番−第6番は紛失)/
 幻想小曲集 Op.61 /リリカ・ノヴァ Op.59 /3つのマズルカ Op.64 /
 ヴァイオリンとピアノのための「スペイン」 Op.63 No.4(作曲者編曲/ピアノ独奏版)/
 ユーゴスラビア組曲 Op.58 /ピアノ・ソナタ第2番 嬰ハ短調 Op.60

  ナデジダ・ブラエワ(P)
 録音:2014年11月22日-24日、Dekelboum Concert Hall 、メリーランド大学。『作品の多くは近年発見されたもので、世界初録音』とのこと。ラーザリ・ベルマンから「神から与えられた才能だ」と称賛された、ブルガリア、ソフィア生まれの女流ピアニストで、「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ」シリーズ第10巻で Hyperion へデビューしたブラエワの第2弾。ロシア(現ウクライナ)に生まれ、二度の世界大戦を経験したピアニスト、作曲家のセルゲイ・ボルトキエヴィチの録音は、既 Hyperion からもスティーヴン・クームズによるピアノ協奏曲(CDA-66624)とピアノ作品集(CDD-22054)、マーティン・ブラビンズによる交響曲集(CDA-67338)が発売され、再評価が進んでいる。
ユリウス・ロイプケ(1834-1858):ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ 変ロ短調(1857) /
 詩篇第94篇によるソナタ(1857)(原曲:オルガンのための)
  〔全曲(アウグスト・ストラーダル(1860-1930)編曲)/第2楽章「アダージョ」(作曲者編曲)〕

 マルクス・ベッカー(P)
 録音:2014年10月14日-16日、ポットン・ホール、サフォーク。リストのピアノ・ソナタとよく比較されるロイプケのソナタだが、彼のピアノ作品は3曲(他にマズルカとスケルツォ)しか現存していないので、ピアノ作品だけで1枚というアルバムは貴重。オルガン作品が有名な事もあって、それと組んだ物はいくつかあるが、その中でも大部な詩篇94ソナタのピアノ版と言うのはこれまた珍しい。
ブルッフ
 弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 Op.9 (#) /ピアノ五重奏曲 ト短調/
 ヴァイオリンとピアノのためのスウェーデン舞曲集 Op.63 (*)
  ゴールドナーSQ (*)以外 [ディーン・オールディング(Vn;*)、ディミティ・ホール(Vn)
              イリーナ・モロゾヴァ(Va) ジュリアン・スマイルズ(Vc)]

  ピアーズ・レーン(P;#以外)
 録音:2015年2月18日-20日、ポットン・ホール、サフォーク。イギリスで活躍するオーストラリアの知性派ピニアスト、ピアーズ・レーンと、ムジカ・ヴィヴァ・オーストラリアの創設者リチャード・ゴールドナーの名を冠して結成されたゴールドナー弦楽四重奏団によるブルッフ。
エレミアの哀歌〜トマス・タリス(1505頃-1585):教会音楽集 Vol.2
 エレミアの哀歌〔 I /II 〕/平安のうちに/戒律へのリスポンス(ショート・サーヴィス「ドリアン」)/
 クレド(ショート・サーヴィス「ドリアン」)/わたしにむかって「主よ、主よ」と言う者が/
 サンクトゥス(ショート・サーヴィス「ドリアン」)/グローリア(ショート・サーヴィス「ドリアン」)/
 今やキリストは天にのぼりたまいぬ/聖なる神/安息日が過ぎて/
 大司教パーカーのための9つの詩篇〜第7番「何故汝はその悪意を誇りたるか」/世の救い主よ I /
 テ・デウム(for meanes)/来たりたまえ、聖霊よ

  アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 録音:2014年11月11日-13日、フィッツアラン・チャペル、アランデル城。Vol.1 (CDA-67548) がグラモフォン賞古楽部門賞に輝いた、 タリス・スコラーズ、オルランド・コンソート、オックスフォード・カメラータなどのメンバーとして活躍し、現在はセント・ポール大聖堂の音楽監督を務めるアンドルー・カーウッドと、1989年に設立され、イギリス・ルネサンスの広範な研究と実践で知られるア・カペラ・グループ、カージナルズ・ミュージックによる、 トマス・タリスの教会音楽集第2弾。
CDA-68122
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ハイドン弦楽四重奏曲集 Op.50「プロシャ王」
 〔第44番 変ロ長調 Op.50 No.1, Hob.III: 44 /第45番 ハ長調 Op.50 No.2, Hob.III: 45 /
  第46番 変ホ長調 Op.50 No.3, Hob.III: 46 /第47番 嬰ヘ短調 Op.50 No.4, Hob.III: 47 /
  第48番 ヘ長調 Op.50 No.5, Hob.III: 48「夢」/第49番 ニ長調 Op.50 No.6, Hob.III: 49「蛙」 〕

 ロンドン・ハイドンSQ [キャサリン・マンソン、マイケル・グレヴィチ(Vn)
             ジェイムズ・ボイド(Va) ジョナサン・マンソン(Vc)]
 録音:2014年10月24日-28日、ポットン・ホール、サフォーク。クラシカル・ボウ&ガット弦というピリオド・スタイルでの高度なアンサンブル、演奏に使用する楽譜のエディションにも徹底的にこだわり、ハイドンのスペシャリストとして高評価を確立したロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。新たにジョナサン・マンソンが加わった今回は、プロイセン王に献呈された Op.50「プロシャ王」セット。
バルトークミクロコスモス第6巻
 組曲 Sz.62, Op.14, BB.70 /戸外にて Sz.81, BB.89 /15のハンガリー農民の歌 Sz.71, BB.79 /
 3つのブルレスクSz.47, Op.8c, BB.55 /ミクロコスモス第6巻 Sz.107, BB.105

  セドリック・ディベルギアン(P)
 録音:2014年11月13日-16日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。1998年にロン=ティボー国際コンクールで優勝、国際的なキャリアを歩むフランスの天才セドリック・ティベルギアン。Hyperion ではアリーナ・イブラギモワとのデュオで知られるが、英グラモフォン誌、仏ディアパソン誌で絶賛されディアパソン・ドールも獲得したシマノフスキ(CDA-67886)に続く独奏作品録音第2弾が登場。
フリードマン&ルジツキ:ピアノ五重奏曲集
 ルドミル・ルジツキ(1883-1953):ピアノ五重奏曲 ハ短調 Op.35
 イグナツィ・フリードマン(1882-1948):ピアノ五重奏曲 ハ短調
  ジョナサン・プロウライト(P) シマノフスキSQ
  シマノフスキ、フィテルベルクらとともに「若きポーランド」を組織し活躍したルジツキと、 当代最高のピアニストとして活躍したフリードマンによるピアノ五重奏曲集。 「ルジツキ:ピアノ協奏曲集」(CDA-68066)でも高評価を得たばかりで、ポーランドを中心とする東欧音楽のスペシャリスト、プロウライト&シマノフスキ弦楽四重奏団の共演第2弾(第1弾:「ジェレンスキ:ピアノ四重奏曲&ザレンプスキ:ピアノ五重奏曲」(CDA-67905) )。
メンデルスゾーンピアノ独奏作品全集 Vol.4
 前奏曲とフーガ〔第1番 ホ短調 Op.35 No.1 /第2番 ニ長調 Op.35 No.2 /第3番 ロ短調 Op.35 No.3 /
         第4番 変イ長調 Op.35 No.4 /第5番 ヘ短調 Op.35 No.5 /第6番 変ロ長調 Op.35 No.6 〕/
 アンダンテ・カンタービレとプレスト・アジタート WoO.6 /無言歌 イ長調(1837) /無言歌集第5集 Op.62

  ハワード・シェリー(P)
 録音:2014年12月17日-19日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。膨大なレパートリーを誇り、ピアニスト、指揮者の両面で活躍するイギリスの名匠、ハワード・シェリーが鋭意取組中のプロジェクト第4巻。J.S.バッハへの大きな敬意が込められた6つの前奏曲とフーガ、単独のコンサート・ピースとしても人気の高い「春の歌」を含む「無言歌集第5集」などを収録。
クラシカル・ピアノ・コンチェルト Vol.3
 F.X.モーツァルト:ピアノ協奏曲〔第1番 ハ長調 Op.14 /第2番 変ホ長調 Op.25 〕
 クレメンティ:ピアノ協奏曲 ハ長調
  ハワード・シェリー(P)指揮ザンクト・ガレンso.
 録音:2015年2月9日-12日、トーンハレ、ザンクト・ガレン、スイス。古典派のピアノ協奏曲を発掘していくシリーズ第3弾。大モーツァルトの末子、フランツ・クサヴァー・モーツァルトとムツィオ・クレメンティ。
ローベルト・フランツ(1815-1892):歌曲集 ロビン・トリッチュラー(T)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2015年2月、12月、オール・セインツ教会、ロンドン。シューベルト(CDS-44501/40)やシューマン(CDS-44441/50)の歌曲全集など録音史上に輝く偉大な歌曲集を完成させてきた名伴奏者グレアム・ジョンソンがリードする歌曲集最新作。2014年にイアン・ボストリッジの代役として成功させたリサイタルが注目を浴び、2016年には下野竜也指揮読売日響との共演で初来日も実現させたアイルランド出身の新世代テノール、ロビン・トリッチュラーが歌うのは、19世紀ドイツの重要なリート作家、ローベルト・フランツ(1815-1892)の歌曲集。ローベルト・フランツが長い生涯のなかで書いた279曲の歌曲から、グレアム・ジョンソンとロビン・トリッチュラーが47の作品(約半分はハイネの詩による歌)を選びぬいた、珠玉のリサイタル・プログラム。
パワー・オヴ・ライフ〜ポブレー修道院のメッツラー・オルガン
 タクル:パワー・オヴ・ライフ / シアリング:アメイジング・グレイス
 ウォルトン/マッキー&ヘリック編曲:戴冠行進曲「宝玉と勺杖」 / ヴィラ=ロボス/ヴァン・ハルス編曲:アリア
 モニケンダム:トッカータ第2番 / モーツァルト/ニールド編曲:アンダンテと変奏曲 ト長調 K.501
 シュタム:ラテン風ラプソディ / デュプレ:アヴェ・マリス・ステラ
 サン=サーンス:ブルターニュの歌によるラプソディ第3番 Op.7 No.3 / ペトラリ:アレグロ・フェストーソ
 ウォーロック/ヘリック編曲:ピエ・アン・レール / フランツ・ワーグナー:幻想小曲集「人生の勝利」 Op.7

 クリストファー・ヘリック(Org)
 録音:2014年10月20日-22日、ポブレー修道院、カタルーニャ州、スペイン。使用楽器:メッツラー・オルガン、2012年製作。
CDA-68130
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[CD-R]
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.70
 ドロシー・ハウエル(1898-1982):ピアノ協奏曲 ニ短調
 エイミー・ビーチ(1867-1944):ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 Op.45
 セシル・シャミナード(1857-1944):コンツェルトシュトゥック 嬰ハ短調 Op.40
  ダニー・ドライヴァー(P) レベッカ・ミラー指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2015年8月27日-28日、シティ・ホール、グラスゴー。人気シリーズ第70集は女性作曲家による作品集、指揮者も女性を起用。 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘を発掘・録音し、ハイペリオンを代表する人気シリーズとなった「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。3月8日の国際女性デーに向けて発売される記念すべきシリーズ第70集は、ビーチ、シャミナード、D.ハウエルといった偉大なる女流作曲家たちが書いたピアノ協奏曲集!アメリカ最初の成功した女性作曲家、エイミー・ビーチ、パリに生まれイギリスやアメリカで高い人気を博し、エイミー・ビーチとも親交のあったセシル・シャミナード、トバイアス・マッセイに師事し王立音楽アカデミーの教師を務め、「イギリスのシュトラウス」と称されたドロシー・ハウエルのピアノと管弦楽のための作品を、ハイペリオンの次代を担うエース・ピアニスト、ダニー・ドライヴァーが弾来る。第4回エドゥアルド・マータ国際指揮者コンクールで最優秀賞を受賞し、OAE 、LPO 、ロイヤル・ノーザン・シンフォニア、BBC NoW 、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズなどのゲスト・コンダクターとして活躍する女流指揮者、レベッカ・ミラーの華麗なるタクトにも注目。
ベートーヴェンピアノ・ソナタ集 Vol.6
 〔第9番 ホ長調 Op.14 No.1 /第19番 ト短調 Op.49 No.1 /第20番 ト長調 Op.49 No.2 /
  第16番 ト長調 Op.31 No.1 /第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」〕

 アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2015年9月26日-29日、ドッビアーコ文化センター、イタリア。使用楽器:ファツィオーリ。国内仕様盤として発売されたものはすべて「レコード芸術特選」となった、アンジェラ・ヒューイットのベートーヴェン・ツィクルス。
北の星の下に〜イギリス・ポリフォニーの台頭 1270-1430
 リオネル・パワー、ジョン・ダンスタブル、ヨハネス・アラヌス、(トマス?・)ダメット、
 ビタリング、(ロバート?・)チャーベリー、作曲者不詳、他の作品

 オルランド・コンソート
  [マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2015年9月21日-24日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス。 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、ド・マショーなど中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動している。新録音「Beneath the northern star」は、13世紀後半から15世紀半ばまでのイギリス・ポリフォニーにおける急進的な音楽の発展を描いている。
ティベルギアン〜バルトーク:ピアノ作品集 Vol.2 〜ミクロコスモス第5巻/他
 ルーマニア民俗舞曲 Sz.56(BB.68) /14のバガテル Sz.38, Op.6, (BB.50) /アレグロ・バルバロ Sz.49(BB.63) /
 ハンガリー農民の歌による即興曲 Sz.74, Op.20 (BB.83) /ミクロコスモス Sz.107(BB.105) 〜第5巻

  セドリック・ディベルギアン(P)
 録音:2015年3月1日-3日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。1998年にロン=ティボー国際コンクールで優勝、国際的なキャリアを歩むフランスのピアニスト、セドリック・ティベルギアンによるバルトーク第2弾。既出:ミクロコスモス第6巻/他(CDA-68123)
ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):ソヴリン・ビューティ
 オルランド・コンソート[マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、
               アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 オルランド・コンソートの中心プロジェクトとなっている、ギヨーム・ド・マショーの作品集第4弾!1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動している。「ソヴリン・ビューティ(Sovereign Beauty)」は、これまでコンサートとレコーディングの両面で高い評価を確立してきたマショー・シリーズの最新作。14世紀の詩人であり"アルス・ノヴァ"を代表するフランスの音楽家、の詩的で美しい音楽を、オルランド・コンソートの完璧なアンサンブルで歌う。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.69 〜ヒル&ボイル:ピアノ協奏曲集
 アルフレッド・ヒル(1869-1960):
  ピアノ協奏曲 イ長調(1941初演) (*) /ピアノ・ソナタ イ長調(1920) (+)
 ジョージ・フレデリック・ボイル(1886-1948):ピアノ協奏曲 ニ短調(1911初演) (#)
 ピアーズ・レーン(P) ヨハネス・フリッチュ指揮アデレードso.
 録音:2015年3月31日-4月2日、タウン・ホール、アデレード、オーストラリア。(#/+)は世界初録音。人気シリーズの第69集は、オーストラリアにまつわる2人の作曲家の作品を、同地の知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンの演奏で。アルフレッド・ヒルは、メルボルンに生まれ、ライプツィヒ音楽院で学び、ゲヴァントハウスo.のヴァイオリン奏者として活躍、その後オーストラリアとニュージーランドで教師、演奏家、指揮者、作曲家として過ごした。(*)は、(+)の改作で、当盤では併収録されているのもポイント。ジョージ・フレデリック・ボイルは、シドニーに生まれ、ベルリンでブゾーニに師事。1910年以降はアメリカのカーティス音楽大学や音楽芸術研究所(現ジュリアード音楽院)などで教鞭を執り、生徒にはコープランドやバーバーなどがいる。1911年にウスター音楽祭で初演された(#)は、「オーストラリア人作曲家による最初のピアノ協奏曲」として評価された。
ロストロポーヴィチ・アンコールズ
 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ:ユモレスク Op.5 /モデラート(*)
 プロコフィエフ:バレエ「シンデレラ」〜アダージョ Op.97bis
 シンディング:組曲 Op.10 〜プレスト(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
 ラフマニノフ:東洋風舞曲 Op.2 No.2 /ヴォカリーズ Op.34 No.14
 ストラヴィンスキー/作曲者&ドゥシュキン、ロストロポーヴィチ編曲:
  「ディヴェルティメント」〜パ・ド・ドゥ(原曲:ヴァイオリンとピアノ)
 プロコフィエフ/ロストロポーヴィチ編曲:
  歌劇「3つのオレンジへの恋」〜行進曲/バレエ「シンデレラ」〜ワルツ − コーダ
 ドビュッシー/ロストロポーヴィチ編曲:月の光/ミンストレル
 スクリャービン/ピアティゴルスキー編曲:練習曲 変ロ短調 Op.8 No.11
 ストラヴィンスキー/ディミトリー・マルケヴィチ編曲:歌劇「マヴラ」〜ロシアの娘の歌
 ポッパー:妖精の踊り Op.39 / ドビュッシー:夜想曲とスケルツォ
 ショパン/グラズノフ編曲:練習曲第19番 嬰ハ短調 Op.25 No.7 / ラヴェル:ハバネラ形式の小品

  アルバン・ゲルハルト(Vc) マルクス・ベッカー(P;*以外)
 録音:2015年9月25日-27日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステート、モンマス、 UK 。カザルス・アンコールズ (CDA-67831) に続くアルバン・ゲルハルトの「アンコール」シリーズ第2弾、ロストロポーヴィチへのオマージュ・アルバム。ロストロポーヴィチ自身の作品とトランスクリプション作品を含む。
コレスニコフ〜ショパンマズルカ集(24曲)
 〔変イ長調 Op.50 No.2 /ハ長調 Op.56 No.2 /ホ短調 Op.17 No.2 /変イ長調 Op.17 No.3 /嬰ヘ短調 Op.59 No.3 /
  嬰ト短調 Op.33 No.1 /イ短調 Op.68 No.2 /ト短調 Op.24 No.1 /イ短調 Op.17 No.4 /変ロ短調 Op.24 No.4 /
  変ロ長調 KK.IIa-3 /変ロ長調 Op.17 No.1 /ハ長調 Op.33 No.3 /変イ長調 Op.24 No.3 /ホ短調 Op.41 No.1 /
  ロ短調 Op.30 No.2 /嬰ハ短調 Op.50 No.3 /ハ長調 Op.24 No.2 /イ短調 KK.IIb-5 /嬰ヘ短調 Op.6 No.1 /
  イ短調 KK.IIb-4 /ト長調 Op.50 No.1 /ハ短調 Op.56 No.3 /変イ長調 Op.59 No.2 〕

 パヴェル・コレスニコフ(P)
  チャイコフスキー「四季 Op.37b 」(CDA-68028) に続く、ロシアの逸材パヴェル・コレスニコフ(1989-)の Hyperion 第2弾。シベリアに生まれ、2012年カナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝。2016年現在はイギリスを拠点に活動、2014年-2016年 BBCの「ニュー・ジェネレーション・アーティスツ」にも選ばれた。世界が注目する逸材。今回のショパン「マズルカ集」は、10代の頃から晩年の作品まで選びぬかれた24曲を収録。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.71 〜
 チェルニー:ピアノ協奏曲集

  ピアノ協奏曲
   〔ヘ長調 Op.28 (*) /イ短調 Op.124 〕/
  華麗なるロンド 変ロ長調 Op.233 (*)
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 録音:2015年5月6日-9日、フェデレーション・コンサート・ホール、タスマニア、オーストラリア。(*)は世界初録音。 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの超人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」第71集は、オーストリア初期ロマン派の偉大なる音楽家、カール・チェルニー(1791-1857)のピアノ協奏曲集。ベートーヴェンに師事しリストを育てたチェルニー(ツェルニー)は、現在では「ピアノ練習曲」の作曲家としてよく知られているが、教則的作品の他に、ピアノ・ソナタや数多のパラフレーズ、室内楽曲、交響曲、協奏曲など1, 000以上の作品を残した多作家でもあり、20世紀後半より再評価が進んでいる。RPCシリーズ常連となった名匠ハワード・シェリーの鮮やかな弾き振りで、世界初録音となる「協奏曲 ヘ長調」や「華麗なるロンド(ロンド・ブリランテ)」など、知られざるチェルニーの姿を蘇らせる。
ハフ〜ドビュッシー:ピアノ作品集
 版画 L.108 /映像〔第1集 L.105 /第2集 L.120 〕/
 子供の領分 L.119 /レントよりおそく L.128 /
 喜びの島 L.109
スティーヴン・ハフ(P
 使用楽器: Yamaha CFX
 録音:2015年6月18日-19日、セント・ジョージ教会、ブランドン・ヒル/2016年8月30日-31日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト。ドビュッシー没後100周年記念盤。 イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニスト。近年では作編曲の才能でも広く注目を浴び、多くの作品が出版・録音されている。スティーヴン・ハフの約2年ぶりとなるソロ・アルバムは、2018年のドビュッシー没後100周年を彩るアニヴァーサリー・アルバム!ハフのきらめくようなテクニック、想像力豊かな知性で贈る極上のドビュッシー。
イギリス・ロマン派のマドリガル集
 ロバート・ルーカス・ピアサル(1795-1856):
  Sing We and Chaunt It / Light Of My Soul / Summer is y'coming in / Great God of Love / Lay a garland
 ヘンリー・レスリー(1822-1896): My love is fair / Thine eyes so bright
 ジョン・ステイナー(1840-1901):
  Disappointment / Dry your sweet cheek / Like as a ship / The castle by the sea / Flora's Queen
 アーサー・マレイ・グッドハート(1866-1941):Lady on the silver throne
 エルガー(1857-1934): To her beneath whose steadfast star
 ヒューバート・パリー(1848–1918): Who can dwell with greatness! / La belle dame sans merci
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852–1924): God and the universe Op.97 No.2 / On Time Op.142

  ルパート・ゴフ指揮ロイヤル・ホロウェイcho.
 録音:2015年4月23日-25日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。取り上げられることの少ないヴィクトリア朝の世俗音楽、イギリス・ロマン派のマドリガルを再発見する意欲的なプログラム。
ベルナルディノ・デ・リベラ(1520頃?-1580):マニフィカト&モテット集
 ダビデ王/栄光なる聖母マリア/祝福されしみ母(*) /われらを許し給え/第1旋法によるマニフィカトI/
 アンティフォン「われ汝らを孤児とはせず」/ラマの声/天の女王/おお、栄光の王/
 第2旋法によるマニフィカトI/アンティフォン「いと賢き乙女よ」/われを守り給え、主よ/イエスがペトロを連れて/
 アンティフォン「イン・フェルヴェンティス」/第4旋法によるマニフィカト II /今日、聖霊降臨の日は来たりぬ

  デイヴィッド・スキナー指揮デ・プロファンディス
 録音:2014年5月14日-17日、セント・ジョージ教会、チェスタートン、ケンブリッジ。(*)を除き世界初録音。 アンドルー・カーウッドとともにカージナルズ・ミュージックを共同創設した音楽学者&合唱指揮者デイヴィッド・スキナーと、2011年にケンブリッジで設立された古楽専門男声ヴォーカル・アンサンブル「デ・プロファンディス」の当レーベル初録音。ベルナルディノ・デ・リベラは、アビラ大聖堂、トレド大聖堂の聖歌隊長を務めたスペインの作曲家。アビラ大聖堂時代には、当時聖歌隊員であった若きビクトリアを教え、影響を与えたと言われる。
タカーチSQ 〜ドヴォルジャーク
 弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 Op.97 /弦楽四重奏曲第14番 変イ長調 Op.105
  タカーチSQ [エドワード・ドゥシンベル(Vn1) カーロイ・シュランツ(Vn2)
           ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]

  ローレンス・パワー(Va)
 録音:2016年5月18日-21日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステート、モンマス、 UK 。 1975年にリスト音楽院のメンバーで結成され、現在はアメリカを拠点に世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつとして活動するタカーチ弦楽四重奏団。2006年から専属録音を行っているHyperion(ハイペリオン)では、スティーヴン・ハフやマルク=アンドレ・アムラン、ローレンス・パワーといったHyperionを代表するトップ・アーティストたちと共演しており、この新たな録音では、「ブラームス:弦楽五重奏曲集(CDA-67900)」以来となる、ローレンス・パワーと共演。新世界アメリカに滞在しはじめたドヴォルジャークが書いた弦楽五重奏曲第3番は、有名な弦楽四重奏曲第12番と同様「アメリカ」の愛称も持つ作品。ナッシュ・アンサンブルやレオポルド弦楽三重奏団のメンバーとして活躍した現代最高峰のヴィオリスト、ローレンス・パワーが加わった五重奏で、ドヴォルジャークの傑作を描く。
CDA-68143
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(2CD)
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イブラギモワ〜モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.3
 〔第32番 変ロ長調 K.454 /第12番 ト長調 K.27 /第17番 ハ長調 K.296 /
  第36番 ヘ長調 K.547 /第16番 変ロ長調 K.31 /第23番 ニ長調 K.306 〕

 アリーナ・イヴラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2015年5月26日-28日、ワイアストン・コンサート・ホール、 UK 。使用ヴァイオリン:アンセルモ・ベッロシオ、1775年頃製作。解説:ミーシャ・ドナット 音楽の神ミューズに愛されたヴァオリニスト、21世紀ロシアの名手、アリーナ・イブラギモワ。2015年から2016年にかけての来日公演でも全曲演奏会が行われたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。よく知られた名作から若きモーツァルトが書いた初期のソナタまでをバランスよく組み合わせるというコンセプトで各巻が選曲されており、第3巻は2015年10月3日の王子ホール「全曲演奏会第3回」で演奏されたプログラム。愛器アンセルモ・ベッロシオ1775年頃製作のヴァイオリンを携えたアリーナ・イブラギモワが、朋友セドリック・ティベルギアンと奏でる麗しく清新なるモーツァルト。2017年にも、コンチェルトやティベルギアンとのデュオで複数来日公演を予定しているアリーナ・イブラギモワの大活躍は止まらない!
ア・タイム・トゥ・ダンス〜アレック・ロス(1948-):
 独唱、合唱と管弦楽のためのカンタータ「ア・タイム・トゥ・ダンス」/
 合唱とチェンバー・オルガン(左手)のための
  「マニフィカトとヌンク・ディミットゥス(ハトフィールド・サーヴィス)」/
 無伴奏合唱のための「メン・アンド・エンジェルズ」
  ジェフリー・スキッドモア指揮エクス・カセイドラ ティム・ハーパー(チェンバーOrg)
  グレイス・デイヴィッドソン(S) マシュー・ヴェナー(CT)
  サミュエル・ボーデン(T) グレッグ・スキッドモア(B)
 録音:2014年8月14日-16日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン。ジェフリー・スキッドモア&エクス・カセイドラにとって「 Shared Ground 」(SIGCD-270)以来となる、イギリスの現代作曲家アレック・ロスの合唱作品集。ア・タイム・トゥ・ダンスは4人の独唱と合唱、オーケストラによる60分に及ぶ大作カンタータ。
マルク=アンドレ・アムラン
 メトネル:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.50 (*) /
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30 (#)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
ウラディミール・ユロフスキ指揮
LPO
 録音:2016年3月7日(*)、10日(#)、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン 現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムランの久しぶりとなるコンチェルト・レコーディング! メトネルとラフマニノフのピアノ協奏曲集が登場!アムランが弾いたメトネルと言えば、4枚組に及ぶ「ピアノ・ソナタ全集(CDA-67221/4)」の名盤で知られているが、なんとこのピアノ協奏曲第2番は、2004年にアムランが日本初演(オッコ・カム指揮東京フィル)を行っていたレア・レパートリー。(ちなみに、メトネル日本初演の数日前には、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番も弾いている。)名曲中の名曲ラフマニノフと秘曲メトネルの刺激的な組み合わせで贈る、アムランのロシアン・コンチェルトにご期待頂きたい。Hyperionではアリーナ・イブラギモワのメンデルスゾーン(CDA-67795)以来の登場となる、ウラディミール・ユロフスキとの共演にも注目!
ヒューイット、2015年録音
 J.S.バッハ
:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2015年12月14日-17日、キリスト教会、オーバシェーネヴァイデ、ベルリン。使用楽器:ファツィオーリ。解説:アンジェラ・ヒューイット ピアノ王国ハイぺリオンの中核をなす1人 アンジェラ・ヒューイットがゴルトベルク変奏曲を16年ぶりに再録音。「当代最高のバッハ弾き」として君臨、1999年録音のゴルトベルク変奏曲(CDA-67305)は定番となっていただけに、総タイム82分超の新録音には期待がかかる。
ジョン・タヴァナー(1490-1545):
 キリストのいと聖なる御母/ミサ曲「キリストのいと聖なる御母」/西風のミサ
  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
 録音:2015年6月16日-17日、聖オルバン教会、ホルボーン、ロンドン。
オズボーン〜ラヴェル&ファリャ:ピアノ協奏曲集
 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
 ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」
 ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
スティーヴン・オズボーン(P)
ルドヴィーク・モルロー指揮
BBC スコティッシュso.
 録音:2016年5月25日-26日、シティ・ホール、グラスゴー。 1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝を果たし、ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)を代表するピアニストの一人として活躍する、スコットランドの俊英、スティーヴン・オズボーン。新たなコンチェルト・レコーディングは、ラヴェルのピアノ協奏曲&左手ピアノのための協奏曲にファリャの「独奏ピアノと管弦楽のための交響的印象「スペインの庭の夜」」をカップリング。オズボーンのラヴェルといえば、2011年に発売された「ピアノ独奏作品全集(CDA-67731/2)」が、レコード芸術「特選盤」、英グラモフォン「Critics' Choice」、英BBCミュージック「Disc of the Month」など各誌で絶賛され、ラヴェルの"新たな決定盤"として話題を集めただけに、この「ピアノ協奏曲集」にも大きな期待がかかる。指揮者には、2011年からシアトルso. の音楽監督を務め、NYP 、ボストン響、シカゴso. などアメリカのトップ・オケとも密接な関係を築いているフランスの若き巨匠候補、ルドヴィーク・モルローがHyperion初登場。
ジョン・ブロウ(1649-1708):ヘンリー・パーセル氏の死に寄せる頌歌
 ビギン・ザ・ソング!/4声のシャコンヌ ト長調/ヘンリー・パーセル氏の死に寄せる頌歌/
 グラウンド ト短調/泉のニンフ/ソナタ イ長調/光の王子、ドレッド・サー
  サミュエル・ボーデン、トーマス・ウォーカー(T)
  ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2015年7月16日-18日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。 イギリスの優れた若手チェリスト、指揮者であるジョナサン・コーエンによって2010年に結成された新鋭ピリオド・アンサンブル、「アルカンジェロ」。カウンターテナーのイェスティン・デイヴィスとの録音(CDA-67924)で英グラモフォン賞を受賞、急成長著しいアルカンジェロの新録音。パーセルの師であり、ウェストミンスター寺院のオルガニストや、セント・ポール大聖堂のオルガニスト&聖歌隊指揮者といった要職を務めたイギリス音楽史の偉大な音楽家、ジョン・ブロウの作品集。36歳という若さで亡くなった弟子、ヘンリー・パーセルの死を悼んで作曲されたブロウの代表作「ヘンリー・パーセル氏の死に寄せる頌歌(オード)」を中心に、声楽を伴うジョン・ブロウの作品を収録。「シャコンヌ」や「グラウンド」、「ソナタ」といった、間に挿入される器楽作品の真摯な演奏も素晴らしく、アルカンジェロの演奏能力の高さやレパートリーの多彩さが実証される、素晴らしいリサイタル・アルバム。
ピエール・ド・ラ・リュー(1452頃-1518):
 ミサ曲〔これほどの苦しみはかつてなく/汚れなく、罪なく〕/
 サルヴェ・レジナ第6番/第6旋法によるマニフィカト
  スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
  ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぐブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライスが、フランドル楽派を代表する作曲家の一人ピエール・ド・ラ・リューによる2つのミサ曲などを録音。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.72 〜
 チプリアーニ・ポッター
(1792-1871):
 ピアノ協奏曲〔第2番 ニ短調/第4番 ホ長調〕/
 ロッシーニの主題による華麗な変奏曲
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 録音:2016年5月11日-14日、フェデレーション・コンサート・ホール、タスマニア。全曲世界初録音。 チプリアーニ・ポッターはロンドン生まれの作曲家・ピアニスト・教育者・指揮者。 モーツァルトのピアノ協奏曲数曲、ベートーヴェンの協奏曲3曲、ブラームス「ドイツ・レクイエム」2台ピアノ版(ロンドン版と呼ばれる)をピアニストとして、さらにメンデルスゾーンの第1番協奏曲を指揮者として(ピアノは作曲者本人)、それぞれイギリス初演した。 作曲家としては、1817年にベートーヴェンから助言を受け、 ワーグナーから交響曲 ト短調(1832)〔作曲順では第6番、作曲者による番号は混乱があり第10番と第2番の両方〕を称賛され、教育者としては、1822年から当時新設されたロンドン王立音楽アカデミーで教鞭を執り、1832年から1859年まで学長を務めた。
ヘンデル:低声部のためのアリア集 Vol.2
 歌劇「ペルシャ王シローエ」 HWV.24 より〔 Gelido in ogni vena / Tu di pieta mi spogli 〕/
 仮面劇「エステル」 HWV.50a 〜 Turn not, O Queen, thy face /
 オラトリオ「アタリア」 HWV.52 より〔 When storms the proud / Ah, canst thou but prove me! 〕/
 オラトリオ「ベルシャザール」 HWV.61 〜 Oh, memory! - Opprest with never-ceasing
 歌劇「カトーネ」 HWV.A7 〜 E ver che all 'amo intorno /合奏協奏曲第4番 ヘ長調 Op.3 No.4, HWV.315 /
 歌劇「エジプト王トロメーオ」 HWV.25 〜 Piangi pur /カンタータ「アフリカの森で」 HWV.136a /
 オラトリオ「ヨシュア」 HWV.64 より
  〔The walls are levell 'd - See, the raging flames arise / Shall I in Mamre 's fertile plain 〕/
 仮面劇「エステル」 HWV.50a 〜 How art thou fall 'n /歌劇「リナルド」 HWV.7a 〜 Vieni, o cara

 クリストファー・パーヴェス(Br) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2016年2月26日-28日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。 イギリスのバスバリトン歌手、クリストファー・パーヴェスが歌うヘンデルのアリア集第2弾!イタリア語のオペラとカンタータ、英語のオラトリオと仮面劇など多彩な作品から選ばれた充実のプログラムを、パーヴェスの豊かな歌声とアルカンジェロの洗練された響きで贈る。パーヴェスとアルカンジェロによるヘンデル第1弾(CDA-67842)は、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、英BBCミュージック・マガジン「オペラ・チョイス」にそれぞれ選ばれ、グラモフォン賞& BBCミュージック・マガジン賞の両方にノミネートするなど高く評価されている。
ティべルキアン〜バルトークピアノ作品集 Vol.3
 ピアノ・ソナタ Sz.80 /シク地方の3つのハンガリー民謡 Sz.35a /ソナチネ Sz.55 /
 スロヴァキア民謡による3つのロンド Sz.84 /3つの練習曲 Sz.72( Op.18, BB.81) /
 2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz.110(BB.115) (*)
  セドリック・ディベルギアン(P) フランソワ=フレデリック・ギィ(P;*)
  コリン・カリー、サム・ウォルトン(Perc;*)
 録音:2014年11月13日、15日-16日、2015年3月1日-3日、6月28日-29日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 1998年にロン=ティボー国際コンクールで優勝し、国際的なキャリアを歩むフランスの天才セドリック・ティベルギアン。Hyperionには、アリーナ・イブラギモワとのデュオで幾つもの名録音を生み出し、「デュボワ(CDA-67931)」で協奏曲デビュー、「シマノフスキ(CDA-67886)」で独奏作品デビュー。2017年10月にも、アリーナ・イブラギモワとともに来日公演を予定している。繊細な表現で高い評価を受けてきたベーラ・バルトークのピアノ作品集。第3弾では、フランスの名ピアニスト、フランソワ=フレデリック・ギィや、イギリスの超絶のパーカッショニスト、コリン・カリーとサム・ウォルトンと共演し2台ピアノのための名作、「2台ピアノと打楽器のためのソナタ」を収録。
クラシカル・ピアノ・コンチェルト Vol.4 〜コジェルフ(1747-1818):ピアノ協奏曲集
 〔第1番 ヘ長調/第5番 変ホ長調/第6番 ハ長調〕
 ハワード・シェリー(P)指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
 録音:2015年12月10日-11日、殉教者聖サイラス教会、ロンドン。 ハイペリオンの大人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト(RPC)」シリーズから派生した、古典派のピアノ協奏曲を発掘していく"クラシカル・ピアノ・コンチェルト(CPC)" シリーズ第4弾。1780年代のウィーンで活躍したモーツァルトと同世代の作曲家、レオポルト・コジェルフのピアノ協奏曲集。ピアニスト、音楽教師、出版業者と多彩な才能を持ち、モーツァルトの死後に宮廷作曲家も務めたコジェルフ。当時のヨーロッパでは高い評価を得ながらも、モーツァルトの影に隠れ現在では忘れ去られてしまっているコジェルフの優美なるピアノ協奏曲を、名手ハワード・シェリーが現代に蘇らせる。また、Chandosの「モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ」でも、コジェルフを含む同時代の作品を多数録音してきたロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの溌剌とした演奏もポイント。
無伴奏チェロのための作品集
 ブロッホ:無伴奏チェロ組曲〔第1番/第2番/第3番〕
 ダッラピッコラ:チャコーナ、インテルメッツォとアダージョ
 リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
 ナタリー・クライン(Vc)
 録音:2015年10月5日-7日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス。 世界的チェリストとしての実力と美しき容姿。天からニ物を与えられたイギリスの麗しき女流チェリスト、ナタリー・クライン。Hyperion移籍後は、コダーイ(CDA-67829)、ブロッホ&ブルッフ(CDA-67910)と、民族色の強い濃密なプログラムでその並外れた音楽性を披露してくれたクラインのハイペリオン第4弾。エルネスト・ブロッホの無伴奏チェロ組曲第1番〜3番に、ガスパール・カサドのために書かれたルイジ・ダッラピッコラの無伴奏作品と、ジェルジュ・リゲティの無伴奏チェロ・ソナタを加えた、これまでの流れを踏襲するプログラム。愛器グァダニーニ1777 "シンプソン"の深く哀愁を帯びた音色で、第二次世界大戦後の偉大な無伴奏チェロ作品を描く。
御身よりほかにわれは〜トマス・タリス(1505頃-1585):教会音楽集
 断食し、嘆きつつ/道に従いてけがれなき者は幸いなり/おお主よ、われを清めたまえ/
 40声のモテット「御身よりほかにわれは」/おお主よ、われらの唇を開かせたまえ(プリースとリスポンスII)/
 大司教パーカーのための9つの詩篇〜第8番「神はわれらに恩寵を与えたまい」/何によりて若者はその道を/
 おお、御身のしもべのために/わが魂は塵に着いたり/主はあなたとともに(プリースとリスポンスII)/
 マニフィカトとヌンクディミッティス(ショート・サーヴィス「ドリアン」)/おお、聖なる宴/声と祈りを聴きたまえ/
 思い出したもうことなかれ、おお神なる主よ/まことにわれ汝らに告げん/おお主よ、御身にすべてをゆだね奉る/
 今日、天の王がわれらのために/歌え、賛美せよ(「御身よりほかにわれは」の英語版)

  アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 録音:2015年11月9日-11日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン 第1弾(CDA-67548)がグラモフォン賞古楽部門賞に輝いた、カーウッド&カージナルズ・ミュージックのトマス・タリス:教会音楽集。ルネサンス音楽における最大規模の作品の1つとして知られる傑作「御身よりほかにわれは(Spem in alium)」を中心としたモテット集。 Spem in alium を英語のテキストで歌う「歌え、賛美せよ(Sing and glorify)」も収録。
CDA-68157
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[CD-R]
バッハ・ファミリーによるマニフィカト集
 ヨハン・セバスティアン・バッハ:マニフィカト ニ長調 BWV.243
 ヨハン・クリスティアン・バッハ:マニフィカト ハ長調 E.22
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:マニフィカト ニ長調 H.772
  ジョエル・ハーヴィー(S) オリヴィア・フェルミューレン(Ms)
  イェスティン・デイヴィス(CT) トーマス・ウォーカー(T)
  トーマス・バウアー(Br) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 イギリスの優れた若手チェリスト、指揮者であるジョナサン・コーエンによって2010年に結成された新鋭ピリオド・アンサンブル、「アルカンジェロ」。カウンターテナーのイェスティン・デイヴィスとの録音では2度にわたり英グラモフォン賞を受賞(CDA-68111、CDA-67924)、近年急速に評価を高めている。新たな録音は、「大バッハ(J.S.バッハ)」、末子「ロンドンのバッハ(J.C.バッハ)」、次男「ベルリンのバッハ(C. P. E. バッハ)」のバッハ・ファミリーそれぞれによる「マニフィカト」を収録した意欲的なプログラム。傑作としてよく知られたJ.S.バッハの「マニフィカト」と、取り上げられる機会の少ない息子たちの「マニフィカト」を、ジョナサン・コーエンが華やかに描く。これまで度々アルカンジェロと共演を重ねてきたイェスティン・デイヴィスはもちろん、Hyperion初登場となるアメリカのジョエル・ハーヴィー、オランダのオリヴィア・フェルミューレンの歌声にも注目。
エルンスト・クシェネク(1900-1991):
 連作歌曲集「オーストリア・アルプスからの旅日記」 Op.62
ツェムリンスキー:遠い地で/夜の森を歩くとき/おやかな睡蓮/森の対話
  フローリアン・ベッシュ(Br) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2015年10月5日-7日、ポットン・ホール、サフォーク。 ローベルト・ホルの愛弟子で、ONYX へ録音したシューベルトの三大歌曲集で高い評価を受けた、次代オーストリアのリート界を担うバリトン歌手、フローリアン・ベッシュの Hyperion 第3弾。
タネーエフ&リムスキー=コルサコフ:ピアノ三重奏曲集
 タネーエフ:ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.22
 リムスキー=コルサコフ/シテインベルク補完:ピアノ三重奏曲 ハ短調
 レオノーレ・ピアノ三重奏団
  [ティム・ホートン(P) ベンジャミン・ナバロ(Vn) ジェマ・ローズフィールド(Vc)]
 録音:2016年1月24日-26日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー。 イギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」のメンバーによるトリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団。アレンスキー(CDA-68015)、ラロ(CDA-68113)に続くサード・アルバムは、リムスキー=コルサコフのピアノ三重奏曲(弟子であり義理の息子でもあるマクシミリアン・シテインベルク補完)と、リムスキー=コルサコフに師事したアレクサンドル・タネーエフのピアノ三重奏曲を収録。スタンフォードのチェロ協奏曲で華々しいHyperionデビューを飾ったジェマ・ローズフィールド、ナッシュ・アンサンブルやスコットランド室内o. のゲスト・メンバーとしても活躍してきたベンジャミン・ナバロらによる、豊かな表現力によるタネーエフ& R=コルサコフをどうぞ。
CDA-68160
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[2CD-R]
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ハイドン:弦楽四重奏曲集 Ops.54-55
 〔第57番 ト長調 Op.54 No.1, Hob.III: 58 /第58番 ハ長調 Op.54 No.2, Hob.III: 57 /
  第59番 ホ長調 Op.54 No.3, Hob.III: 59 /第60番 イ長調 Op.55 No.1, Hob.III: 60 /
  第61番 ヘ短調 Op.55 No.2, Hob.III: 61「剃刀」/第62番 変ロ長調 Op.55 No.3, Hob.III: 62 〕

 ロンドン・ハイドンSQ
  [キャサリン・マンソン(Vn) マイケル・グレヴィチ(Vn)
   ジェイムズ・ボイド(Va) ジョナサン・マンソン(Vc)]
 録音:2015年11月5日-10日、ポットン・ホール、サフォーク。ピリオド楽器使用。 クラシカル・ボウ&ガット弦というピリオド・スタイルでの高度なアンサンブル、演奏に使用する楽譜のエディションにも徹底的にこだわり、ハイドンのスペシャリストとして高評価を確立したロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。新たなハイドン・アルバムは、1788年に出版された作品番号54と55の偉大なる6つの弦楽四重奏曲。ここでは、1789年7月にロンドンで出版されたロングマン&ブロデリップ・エディションを使用し、ピリオド演奏による至高のハイドンを聴かせてくれる。2017年9月には、バセット・クラリネットの第一人者、エリック・ホープリッチとの来日公演も予定しているロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。前作より新たにジョナサン・マンソンが加わるなど、英国古楽界の名手たちからなるアンサンブルにご注目頂きたい。
オズボーン〜ドビュッシー:ピアノ作品集 (Vol.2)
 仮面 L.110 /スケッチ帳より L.112 /喜びの島 L.109 /
 映像第1集 L.105 /映像第2集 L.120 /版画 L.108 /子供の領分 L.119
  スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2016年10月31日-11月2日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝を果たし、ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)を代表するピアニストの一人として活躍する、スコットランドの俊英、スティーヴン・オズボーン。2006年に発売され高い評価を得てきた「前奏曲全集(CDA-67530)」以来となるオズボーンのドビュッシー・アルバム。映像第1集&第2集や子供の領分などを収録した輝かしい新録音が登場。オズボーンのフランスものといえば、"新たな決定盤"として世界中から絶賛されたラヴェルの「ピアノ独奏作品全集(CDA-67731/2)」を始め、2017年の来日記念盤として発売された「ラヴェル:ピアノ協奏曲集(CDA-68148)」など名盤が並ぶだけに、オズボーンの高い知性と卓越した表現力で生み出される新たなドビュッシー録音にも期待が高まる。
イッサーリス〜ハイドン&C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲集
 ハイドン:チェロ協奏曲〔第1番 ハ長調 Hob.VIIb: 1 /第2番 ニ長調 Hob.VIIb: 2, Op.101 〕
 モーツァルト/イッサーリス編曲:歌劇「偽の女庭師」 K.196 〜ああ小鳩は嘆く
 C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲 イ長調 H.439, Wq.172
 ボッケリーニ:チェロ協奏曲 ト長調 G.480 〜アダージョ

  スティーヴン・イッサーリス(Vc)指揮ドイツ・カンマーpo.
 録音:2016年9月25日-27日、カンマーフィルハーモニー、ブレーメン。 イギリスが誇る世界的チェリスト、スティーヴン・イッサーリス。古楽から近現代まで、幅広いレパートリーを誇るイッサーリスがこれまで「J.S.バッハ(CDA-67541/2)」、「ベートーヴェン(67981/2)」、「J.S.バッハ、ヘンデル、スカルラッティ(CDA-68045)」と大成功を続けてきた古典派プロジェクトの最新作は、ハイドンとC. P. E. バッハのチェロ協奏曲集! 18世紀に書かれたチェロ・レパートリーの傑作であるハイドンの2つのチェロ協奏曲と、ハイドンやベートーヴェンにも大きな影響を与えた「ベルリンのバッハ」こと、大バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハのチェロ協奏曲をメインに、ボッケリーニのチェロ協奏曲から緩徐楽章(アダージョ)、そしてイッサーリス自身が編曲した、モーツァルトの歌劇「偽の女庭師」からの音楽を収録。王立音楽院より貸与されたストラデヴァリウス1726"Marquis de Corberon (Nelsova)"を携えたイッサーリスが、ドイツ・カンマーフィル(ブレーメン・ドイツ室内・フィルハーモニーo. )を弾き振りした至高のハイドン& C. P. E. バッハにご期待頂きたい。
CDA-68164
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[2CD-R]
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モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.4
 〔第25番 ヘ長調 K.377 /第3番 変ロ長調 K.8 /第20番 ハ長調 K.303 /
  第30番 ハ長調 K.403(マクシミリアン・シュタードラー補完)/第8番 ヘ長調 K.13 /
  第13番 ハ長調 K.28 /第11番 変ホ長調 K.26 /第26番 変ロ長調 K.378 〕/

 「ああ、私は恋人を失った(泉のほとりで)」の主題による6つの変奏曲 ト短調 K.360
 アリーナ・イブラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2015年10月29日-31日、ワイアストン・コンサート・ホール、イギリス。 音楽の神ミューズに愛されたヴァイオリニスト、21世紀ロシアの名手アリーナ・イブラギモワ。2015年から2016年にかけての来日公演でも全曲演奏会が行われたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。よく知られた名作から若きモーツァルトが書いた初期のソナタまでをバランスよく組み合わせるというコンセプトで各巻が選曲されており、第4巻は2016年3月24日の王子ホール「全曲演奏会第4回」で演奏された8つのソナタと1つの変奏曲。「ロンドン・ソナタ集」や「ハーグ・ソナタ集」といった神童時代の作品に、K.377やK.378など円熟期の傑作、そしてK.403の未完のソナタ(シュタードラー補完)を、アンセルモ・ベッロシオ1775年頃製作のヴァイオリンで優雅に麗しく奏でる。
ファン・ド・シエクル [Fin de siecle] 〜ヴィオラとピアノのための作品集
 アンリ・ビュッセル:アパッシオナート Op.34 (*) / ジョルジュ・ユー:主題と変奏(*)
 レイナルド・アーン:独白とフォルラーヌ / ドビュッシー:美しき夕暮れ / ショーソン:小品 Op.39
 レオン・オノーレ:演奏会用小品(*) / ルイ・ヴィエルヌ:2つの小品
 リュシアン・デュロゾワール:ヴィトライユ / ジョルジュ・エネスク:演奏会用小品
 ラヴェル:2つのヘブライの旋律〜第1番「カディッシュ」

  ローレンス・パワー(Va) サイモン・クロフォード=フィリップス(P)
 録音:2015年10月21日-23日、ワイアストン・コンサート・ホール、 UK 。(*)は世界初録音。 現代最高峰のヴィオリスト、ローレンス・パワー久々のソロ録音は、19世紀末フランスのヴィオラ作品集。
ボロディン
 ピアノ五重奏曲 ハ短調/弦楽四重奏曲第2番 ニ長調/
 チェロ・ソナタ ロ短調(ミハイル・ゴリトシテイン再構成)
  ピアーズ・レーン(P) ゴールドナーSQ
   [ディーン・オールディング、ディミティ・ホール(Vn)
    イリーナ・モロゾワ(Va) ジュリアン・スマイルズ(Vc)]
 録音:2016年4月21日、23日-24日、ポットン・ホール、サフォーク。 イギリスで活躍するオーストラリアの知性派ピニアスト、ピアーズ・レーンと、ムジカ・ヴィヴァ・オーストラリアの創設者リチャード・ゴールドナーの名を冠して結成されたゴールドナー弦楽四重奏団。エルガーやブリッジなどのイギリスものから、タネーエフ&アレンスキー、ピエルネ、ドヴォルジャーク、ブルッフ、ブロッホなど様々なピアノ五重奏曲を録音してきたオーストラリアの名コンビの新録音。INTERNATIONAL RECORD REVIEW 'OUTSTANDING' AWARDを受賞した「タネーエフ&アレンスキー(CDA-67965)」以来となるロシア作品、アレクサンドル・ボロディンのピアノ五重奏曲が登場。ユダヤ系ウクライナの作曲家、音楽学者のミハイル・ゴリトシテインが未完となっていた第3楽章をスケッチから再構築し補完した「チェロ・ソナタ」も、ジュリアン・スマイルズのチェロで収録。
合唱作品集
 フィンジ:私の愛しいもの Op.27 No.1 /神は召された Op.27 No.2 /甘美で神聖なる祝祭を迎えて Op.27 No.3 /
      高名なる彼らを称え Op.35 /見よ, 満ち足りた最後の生贄 Op.26 /マニフィカト Op.36
 バックス:私はひとりの乙女の歌を歌う/この世界の喜び
 アイアランド:これ以上に大きな愛はない/エクス・オレ・イノセンティウム/テ・デウム ヘ長調

 ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊 ダニエル・クック(Org)
 録音:2016年2月4日-26日、ウェストミンスター寺院。 世界遺産にも指定されている英国国教会の教会、ウェストミンスター寺院の聖歌隊は、30名の少年合唱と12名のプロの成人歌手からなる合唱団で、教会聖歌隊の最高峰として知られている。かつて"カトリック"のウェストミンスター大聖堂聖歌隊の音楽監督として活躍した名合唱指揮者、ジェイムズ・オドンネルとウェストミンスター寺院の聖歌隊による新たな録音は、ジェラルド・フィンジ、アーノルド・バックス、ジョン・アイアランドの作品を収録したイギリスの宗教合唱作品集。それぞれ合唱以外の分野でよく知られる作曲家だが、いずれも20世紀聖公会の合唱の発展に重要な役割を果たした作曲家でもある。
ブルッフ(1838-1920):弦楽五重奏曲集&八重奏曲
 弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op posth. (1918) /
 弦楽五重奏曲 イ短調 Op posth. (1918) /
 弦楽八重奏曲 変ロ長調 Op posth. (1920)
ナッシュ・アンサンブル
 録音:2016年4月18日-20日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。世界トップレベルの名手たちを擁し、様々な編成、様々なスタイルの音楽を録音・演奏してきたイギリスの超人集団、ナッシュ・アンサンブル。50年超にわたる活動のなかで、300曲以上の世界初演を果たしてきたナッシュ・アンサンブルの新録音は、マックス・ブルッフが晩年に書き上げた2つの弦楽五重奏曲と弦楽八重奏曲。今作では、スコットランド室内管やイギリス室内管のコンサートマスターを務める名手、ステファニー・ゴンリーを第1ヴァイオリンに迎え、第一次世界大戦の直後に書かれたブルッフの暖かく豊かな室内楽作品を披露する。
シューベルト:21の歌曲
 月に寄せて D.259 /さすらい人の夜の歌 I D.224 /春に D.882 /小人 D.771 /「白鳥の歌」〜セレナーデ D.957 No.4 /
 至福 D.433 /夕星 D.806 /死と乙女 D.531 /万霊節の日のための連祷 D.343 /憩いなき愛 D.138 /
 ガニュメート D.544 /シルヴィアに D.891 /ミューズの子 D.764 /笑いと涙 D.777 /魔王 D.328 /夜と夢 D.827 /
 水の上で歌う D.774 /夕映えの中で D.799 /春の想い D.686 /さすらい人の夜の歌 II D.768 /月に寄せて D.296

 アリス・クート(Ms) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2017年12月18日-21日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。イギリスの名メゾ・ソプラノ、アリス・クートが歌うシューベルトの歌曲プログラム。クートは現代のイギリスにおいて最高峰のメゾ・ソプラノの一人とされ、2018年にはOBE (大英帝国勲章)にも叙されている。リサイタルやオペラへの出演、レコーディングの実績は膨大な量におよび、サンクトペテルブルクのマリインスキー音楽祭ではシューベルトの「冬の旅」のメゾ・ソプラノ版の初演も務めており、彼女の美しく繊細なシューベルトは一級品。今回のアルバムにはシューベルトが数多くの名曲を生み出した1815年の作品から、遺作となった作品まで幅広く収録。ゲーテの詩を用いた歌が多く含まれているが、ゲーテの詩は非常に音楽的で、話すというより歌うために書かれた詩が多いといわれており、シューベルトが多くの作品を遺した。伴奏を務めるのはHyperionレーベルの大きなプロジェクトの一つ、リストの歌曲全集などでも一貫して伴奏を務めた名伴奏者、ジュリアス・ドレイク。
百年戦争の音楽〜王位と繁栄/イングランドの守護者
 聖トマス・ベケット/
 イングランドの守護者 ― 聖エドマンド殉教王/
 ヘンリー6世の戴冠/コンクルージョン
アンドルー・カークマン指揮
バンショワ・コンソート
 録音:2016年1月7日-9日、アスコット小修道院、バークシャー。 アンドルー・カークマンにより1995年に結成され、15世紀のフランスとイギリス、ブルゴーニュ楽派の音楽を主なレパートリーとする男声ヴォーカル・アンサンブル、バンショワ・コンソート。約5年ぶりとなる新録音は、リオネル・パワーやジョン・ダンスタブル、ヨハネス・アラヌスらが書いた、ヘンリー6世の戴冠やアジャンクールの戦いなどにまつわる百年戦争と王室の音楽。
シャルパンティエ:ルソン・ド・テネブル
 聖母マリアへの連祷 H.83 /3声のマニフィカト H.73 /司教叙階式のための序曲 H.536 /
 聖水曜日のルソン・ド・テネブル〔第1番 H.120 (*) /第2番 H.138 (#) /第3番 H.123 (*) 〕
 ステファヌ・ドゥグー(Br;*) サミュエル・ボーデン(T;#)
 ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
  [ボヤン・チチッチ、ソフィー・ジェント(Vn) ジェーン・ロジャーズ(Va)
   レイチェル・ブラウン(Fl) ジョナサン・マンソン(ガンバ)他]
 録音:2014年1月19日-20日、22日(*/#)、 2016年10月29日-30日(*, #以外)、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ハムステッド、ロンドン、 UK 。 イギリスの優れた若手チェリスト、指揮者であるジョナサン・コーエンによって2010年に結成された新鋭ピリオド・アンサンブル、「アルカンジェロ」。2度にわたり英グラモフォン賞を受賞(CDA-68111、CDA-67924)、急速に評価を高めるアルカンジェロから、ヴェルサイユ楽派のもっともすぐれた宗教音楽の作曲家、マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)の作品集が登場! 旧約聖書の"エレミアの哀歌"(のフランス語版)をテキストとし、復活祭に先立つ聖週間に行われる朝課「ルソン・ド・テネブル」。シャルパンティエの「ルソン・ド・テネブル」は、グレゴリオ聖歌の哀歌の歌い方と17世紀半ばのメリスマ風の装飾を伴った宮廷歌謡"エール・ド・クール"のスタイルとを融合させた、フランス・バロック独特のジャンルを代表する物。BBCラジオ3で「ディスク・オヴ・ザ・ウィーク」に選ばれるなど高い評価を得た大クープランの「ルソン・ド・テネブル」(CDA-68093)に続く、アルカンジェロの清廉なるフランス・バロック第2弾にご期待頂きたい。
CDA-68172
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ドナルド・スワン(1923-1994):歌曲集
 フェリシティ・ロット(S) キャスリン・ラッジ(Ms)
 ジョン・マーク・エインズリー(T)
 ロデリック・ウィリアムズ(Br) クリストファー・グリン(P)
 作家、俳優のマイケル・フランダースと組んだ「フランダース&スワン」のコミックソング作家としても知られるウェールズの音楽家、ドナルド・スワン(1923-1994)の歌曲集。ここでは、シェイクスピアやロバート・バーンズからエドナ・ミレイ、エミリー・ディキンソン、ジョン・ベッチェマン、ウィリアム・ブレイクなど、フランダース以外の様々な詩に曲を付けたスワンの作品を収録。フェリシティ・ロットやジョン・マーク・エインズリー、ロデリック・ウィリアムズといったイギリスを代表する豪華歌手たちが、再評価の機運高まるドナルド・スワンの歌曲を歌う。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.73 〜
 ロジャー・サシェヴェレル・クック
(1912-1972):ピアノ協奏曲集
  〔第3番 変ホ長調 Op.30 /第4番 嬰ハ短調 Op.38 /第5番 ニ短調 Op.57 〜第2楽章〕

 サイモン・キャラハン(P) マーティン・ブラビンズ指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2016年7月21日-22日、シティ・ホール、グラスゴー。全曲世界初録音。第5番は収録されている第2楽章のみが現存しており、他の楽章は消失した(あるいは書かれなかった)と考えられると言う。レーベル曰く『ロジャー・サシェヴェレル・クックの後期ロマン主義は、ラフマニノフ、ディーリアス、グレインジャー、スクリャービン愛好家なら誰でも気に入るであろう物だ。』 その作品に惹かれたキャラハン自身が親戚にまで取材して研究しているクックのピアノ作品、2014年にリリースされたソロ作品集(SOMM, SOMMCD-0147)に続き協奏曲が登場。当盤の協奏曲第4番と第5番は出版されていないため、キャラハン自らが自筆譜からスコアやパート譜を作成した。クック自身はラフマニノフとも親交があり、バックスの信奉者であったという。
スタンフォード:合唱作品集
 見よ、私はカルデア人を起こす Op.145 /テ・デウム ハ長調 Op.115(*) /3つのモテット Op.38 /
 暗闇を照らす光よ/ベネディクトゥス ハ長調 Op.115 /み神とともなる Op.113 No.6b /
 ユビラーテ ハ長調 Op.115/8声の合唱のためのマニフィカト 変ロ長調 Op.164 /
 幻想曲とトッカータ ニ短調 Op.57 (+) /永遠なる父 Op.135 No.2 /聖パトリックの胸当て(*)

  スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
  トリニティ・ブラス(*) オーワイン・パーク(Org;+) アレクサンダー・ハミルトン(Org)
 録音:時期未判明、ヘレフォード大聖堂&ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ礼拝堂。 イギリス合唱界の名指揮者、スティーヴン・レイトンが音楽監督を務めている名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。ヘンデルからケネス・レイトン、エセンヴァルズ、ウカシェフスキなど広いレパートリーを誇り、2012年の英グラモフォン賞を受賞した「ハウエルズのレクイエム(CDA-67914)」など多くの名盤を録音してきた同コンビによる、スタンフォードの合唱作品集が登場。英国国教会の伝統に根ざした感情豊かな宗教合唱作品を、スティーヴン・レイトンが磨き上げた名門カレッジ聖歌隊の歌声で。「幻想曲とトッカータ Op.57」は、現在若き作曲家としても注目を浴びている(CDA-68087、SIGCD-471等)、ケンブリッジ・トリニティ・カレッジのオルガン・スカラー、オワイン・パークによる演奏。
CDA-68175
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モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.5(完結編)
 〔第28番 変ホ長調 K.380 /第7番 イ長調 K.12 /第6番 ト長調 K.11 /
  第19番 変ホ長調 K.302 /第35番 イ長調 K.526 〕/
 ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570(ヴァイオリン・パート付き)/
 「羊飼いの娘セリメーヌ」による12の変奏曲 ト長調 K.359

 アリーナ・イブラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2016年2月1日-3日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス、 UK 。解説:ミッシャ・ドーナット 音楽の神ミューズに愛されたヴァイオリニスト、21世紀ロシアの名手アリーナ・イブラギモワ。2015年から2016年にかけての来日公演でも全曲演奏会が行われたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集、ついに最終巻となる第5巻が登場!よく知られた名作から若きモーツァルトが書いた初期のソナタまでをバランスよく組み合わせるというコンセプトで各巻が選曲されており、第5巻は2016年3月25日の王子ホール「全曲演奏会第5回」で演奏された5つのヴァイオリン・ソナタと1つの変奏曲、そして「ヴァイオリン・パート付きピアノ・ソナタ」としても演奏される「ピアノ・ソナタ K.570」を収録。巻数を進める度に評価が高まり、第3巻と第4巻ではレコード芸術特選盤に輝いたイブラギモワとティベルギアンの輝かしきモーツァルト。モダーン楽器とピリオド楽器の両方を演奏することが当たり前となった新たな世代の名手たちが贈る、新時代の名全集、堂々の完結。
スティーヴン・ハフの夢のアルバム
 スティーヴン・ハフ:ラデツキー・ワルツ(原曲:ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」 Op.228)
 ヘンリー・ラヴ/ハフ編曲:古い歌 / ユリウス・イッサーリス:子供の頃の思い出 Op.11 〜イン・ザ・ステップス
 ルートヴィヒ・ミンクス/ハフ編曲:バレエ音楽「ドン・キホーテ」より〔キトリの変奏曲/ドルシネアの変奏曲〕
 ヴァシリー・ソロヴィヨフ=セドイ/ハフ編曲:モスクワの夜
 リスト:超絶技巧練習曲 S.139 より〔第11番 変ニ長調「夕べの調べ」/第10番 ヘ短調〕
 アルベニス/ハフ編曲:組曲「スペイン」 Op.165 〜第5番 カタルニャ奇想曲 / ポンセ:間奏曲第1番
 エルネー・ドホナーニ:狂詩曲 ハ長調 Op.11 No.3 / シベリウス:5つの小品 Op.75 〜第5番 もみの木
 ヴィリアム・セイメル:夏のスケッチ Op.11 〜第3番 キンポウゲ
 セシル・シャミナード:バレエ「カリロエ」の主題によるピアノ組曲〜スカーフの踊り
 ハフ:ニコロのワルツ(原曲:ニコロ・パガニーニ)/オスマンサス・ロンプ/オスマンサス・レヴリー
 エリック・コーツ:バイ・ザ・スリーピー・ラグーン / アーサー・F.テイト/ハフ編曲:どこかで呼ぶ声が(
 伝承曲/ハフ編曲:マチルダのルンバ / ハフ:アイヴァー・ソング(子守歌)
 ドヴォルジャーク:ユモレスク 変ト長調 Op.101 No.7 /わが母の教え給いし歌 Op.55 No.4(ハフ編曲)
 エルガー:愛の挨拶 Op.12 / 伝承曲/ハフ編曲:ブロウ・ザ・ウィンド・サザリー
 ハフ:子守歌 / モンポウ:子供の情景〜第5番 庭の乙女たち

 スティーヴン・ハフ(P|使用楽器: Yamaha
 録音:2016年9月1日-2日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス、 UK 。 イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニスト。近年では作編曲の才能でも広く注目を浴び、多くの作品が出版・録音されているハフのニュー・アルバムは、人気の小品や有名な編曲作品から、自作の小品、自身によるピアノ・トランスクリプションやアレンジ作品などがふんだんに収録された、夢のようなリサイタル・アルバム。ラデツキー行進曲を元にした「ラデツキー・ワルツ」、パガニーニの主題による「ニコロのワルツ」、セゴビアのギター版からピアノ版へ"再トランスクリプション"した「カタルーニャ奇想曲」、オーストラリアの国民的愛唱歌ワルチング・マチルダから編曲した「マチルダのルンバ」など、アレンジ・ファン、トランスクリプション・ファン必聴のピアノ・コレクション。
ベティカ幻想曲〜ファリャピアノ作品集
 4つのスペイン風小品/「三角帽子」からの3つの踊り/ヴォルガの舟歌/バレエ組曲「恋は魔術師」/
 讃歌「クロード・ドビュッシーの墓のために」/スペイン舞曲第2番(歌劇「はかなき人生」より)/ベティカ幻想曲

  ギャリック・オールソン(P)
 録音:2016年11月23日-25日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン、 UK 。多彩で華麗な数々のアルバムを送り出してきたオールソンの新たな録音は、スペインの大作曲家、マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946)のピアノ作品集!スペイン民族主義を濃厚に反映させた名作「ベティカ幻想曲(アンダルシア幻想曲)」を始めとするピアノのためのオリジナル作品から、バレエやオペラからのトランスクリプションを含めた、刺激的で魅力的なファリャのピアノ・リサイタル・アルバム。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.74
 ウィリアム・スタンデイル・ベネット(1816-1875):ピアノ協奏曲集
  〔第1番 ニ短調 Op.1 /第2番 変ホ長調 Op.4 /第3番 ハ短調 Op.9 〕
 ハワード・シェリー(P)指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2016年7月26日-28日、シティ・ホール、グラスゴー。 メンデルスゾーンとシューマンから称賛を受け、ケンブリッジ大学音楽科の教授、王立音楽アカデミーの学長を歴任し、イギリス・ロマン派最大の作曲家と称されるコンポーザー・ピアニスト、ウィリアム・スタンデイル・ベネット(1816-1875)のピアノ協奏曲集。RPCシリーズではベネットのピアノ協奏曲第4番は既に録音されており(第43集CDA-67595)、今作には作品番号1が振られた習作のピアノ協奏曲第1番、自身のピアニスト・デビューを飾ったピアノ協奏曲第2番、メンデルスゾーン指揮の下ライプツィヒ・デビューを成功させたピアノ協奏曲第3番を収録。ピアノと指揮は、第4番に引き続きRPCシリーズの顔でもある名匠ハワード・シェリーが担当。2016年には生誕200週年を迎え、様々な作品が録音・演奏されるなど再評価の機運が高まりつつあるベネットのピアノ協奏曲集に、名手ハワード・シェリーによる新たな名録音が加わる。
リスト:歌曲全集 Vol.5
 喜びと悲しみとS.280(第1版、第1稿)/喜びと悲しみとS.280(第2版)/ローレライS.273(第4稿)/
 すべての峰に安らぎがあるS.306(第1稿)/青春の幸福 S.323 /君は花のような人S.287(第2稿)/
 尼僧院の僧房 S.274(第3稿)/エドリタムに寄すS.333 /おお、私が眠るときS.282(第1稿)/
 彼らは何と言ったS.276(第1稿)/わが子よ、私が王ならばS.283(第1稿)/私は死にたいのS.296(第2稿)/
 美しい芝生が広がるところS.284(第1稿)/君を愛すS.315 /朝起きると胸に尋ねるS.290(第1稿)/
 愛の夢〔高貴なる愛 S.307 /私は死んだS.308 /おお、愛しうる限り愛せS.298(第2稿)〕

  アラン・クレイトン(T) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2016年12月1日-2日、ポットン・ホール、サフォーク/ 2017年11月24日-25日、オール・セインツ教会、ロンドン。 歌曲大国ハイペリオンが2010年にスタートしたフランツ・リスト(1811-1886)の歌曲全集。第1巻マシュー・ポレンザーニ(CDA-67782)、第2巻アンゲリカ・キルヒシュラーガー(CDA-67934)、第3巻ジェラルド・フィンリー(CDA-67956)、第4巻サーシャ・クック(CDA-68117)に続く第5巻では、バロック・オペラから現代の新作オペラまで大活躍中のイギリスのテノール歌手、アラン・クレイトンが登場。アラン・クレイトンはケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジの聖歌隊出身、ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、BBCニュー・ジェネレーション・アーティスト(2007-2009)、ボルレッティ=ブイトーニ財団フェローシップ(2008-2011)など有望な若手アーティストに贈られる主要な賞を受賞。その後ヨーロッパ各地のオペラ・ハウスや音楽祭で歌い、近年では2017年にグラインドボーン音楽祭で世界初演されたブレット・ディーンの「ハムレット」の主役を務め称賛を浴び、それらの功績を認められ、2018年5月に発表されたロイヤル・フィルハーモニック協会音楽2017では「歌手賞」を受賞している。
ジャン・ギュイヨ [Jean Guyot] (1520?-1588):宗教的作品集
 テ・デウム・パトレム/おお、咲き誇るバラよ/まことにまことにあなたがたに言う/ Accepit Jesus panem /
  Prudentes virgines / Omni tempore benedic Deum /アドルナ・タラムム/
  Noe, noe, genuit puerpera /アヴェ・マリア・・・ シニュム・マニュム/テ・デウム・ラウダムス

 チンクェチェント
 録音:2016年5月6日-8日、オーストリア。なお、作曲家のカナ翻字は「ギュヨー」「ギヨー」当りが好適なようにも思われるが、代理店表記(同名のワイン・ドメーヌがあり、その国内輸入元表記によって ある程度定着している)にしたがった。 5ヶ国から集まった6人のプロフェッショナルたちにより結成された"ルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブル"の最高峰、「チンクェチェント」。ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャールなど、ルネサンスの知られざる魅力を伝えてくれたチンクェチェントの新たな録音は、リエージュのサン=ポール大聖堂やサン=ランベール大聖堂の楽長を務めたポスト・ジョスカン世代の作曲家、ジャン・ギュイヨの「テ・デウム・ラウダムス」を中心とした宗教作品集。
レイトン&トリニティ・カレッジ〜J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232
 キャサリン・ワトソン(S) ヘレン・チャールストン(Ms)
 イェスティン・デイヴィス(CT) グウィリム・ボウエン(T)
 ニール・デイヴィス(B) スティーヴン・レイトン指揮
 ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.、エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo.
 録音:2017年1月12日-16日、トリニティ・カレッジ・チャペル、ケンブリッジ、 UK 。 イギリス合唱界の名指揮者、スティーヴン・レイトンが名門ピリオドo. 、エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo. (OAE)と繰り広げる至高のバッハ・シリーズ。ヨハネ受難曲(CDA-67901/2)、クリスマス・オラトリオ(CDA-68031/2)と高い評価を得てきた2作品に続き、バッハ4大宗教曲の1つ、「ミサ曲 ロ短調 BWV.232」が登場!レイトンが音楽監督を務める名門カレッジ聖歌隊、ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団の美しい合唱、そしてキャサリン・ワトソン、イェスティン・デイヴィス、ニール・デイヴィスなどの超豪華ソリスト達の歌声にもご注目頂きたい。
スタンフォード:前奏曲集(38曲)〜
 「ピアノのための全調による24の前奏曲集」 第1巻 Op.163 & 第2巻 Op.179 より
  〔第21番 変ロ長調 Op.163 No.21「カリヨン」/第8番 変ホ短調 Op.163 No.8「スタディ」/
   第37番 変ト長調 Op.179 No.13「フゲッタ」/第32番 変ホ短調 Op.179 No.8 /
   第38番 嬰ヘ短調 Op.179 No.14「バッソ・オスティナート」/
   第22番 変ロ短調 Op.163 No.22「イン・メモリアム M.G.」/第44番 イ短調 Op.179 No.20 /
   第45番 変ロ長調 Op.179 No.21 /第36番 ヘ短調 Op.179 No.12 /第35番 ヘ長調 Op.179 No.11 /
   第6番 ニ短調 Op.163 No.6 /第15番 ト長調 Op.163 No.15 /第1番 ハ長調 Op.163 No.1 /
   第39番 ト長調 Op.179 No.15 /第34番 ホ短調 Op.179 No.10 /第20番 イ短調 Op.163 No.20 /
   第43番 イ長調 Op.179 No.19 /第33番 ホ長調 Op.179 No.9 /第18番 嬰ト短調 Op.163 No.18「トッカータ」/
   第47番 ロ長調 Op.179 No.23 /第23番 ロ長調 Op.163 No.23「アン・ロンドー」/第26番 ハ短調 Op.179 No.2 /
   第41番 変イ長調 Op.179 No.17 /第42番 嬰ト短調 Op.179 No.18「ミュゼット」/
   第41番 変イ長調 Op.179 No.17(リピートなし)/第3番 変ニ長調 Op.163 No.3 /第4番 嬰ハ短調 Op.163 No.4 /
   第9番 ホ長調 Op.163 No.9「ユモレスク」/第10番 ホ短調 Op.163 No.10 /第28番 嬰ハ短調 Op.179 No.4 /
   第27番 変ニ長調 Op.179 No.3 /第16番 ト短調 Op.163 No.16 /第30番 ニ短調 Op.179 No.6 /
   第12番 ヘ短調 Op.163 No.12 /第5番 ニ長調 Op.163 No.5 /第14番 嬰ヘ短調 Op.163 No.14 /
   第17番 変イ長調 Op.163 No.17 /第24番 ロ短調 Op.163 No.24 /第48番 Op.179 No.24「アッディーオ」〕

 サム・ヘイウッド(P)
 録音:2016年6月20日-22日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。 サム・ヘイウッドは2011年のスティーヴン・イッサーリスの来日公演でもデュオを組んだオーストラリア、ブリスベン出身のイギリスのピアニスト。スティーヴン・イッサーリスの祖父、ユリウス・イッサーリスのピアノ作品集(CDA-68025)でHyperionデビューを果たしたヘイウッドの第2弾は、スタンフォードの前奏曲集というこだわりのプログラム。J.S.バッハへのオマージュとしてすべての長調と短調のために作曲された2セットの「24の前奏曲集」、第1巻( Op.163)と第2巻( Op.179)の計48曲から選び抜かれた38曲の前奏曲を、輝かしい感性と鋭いタッチで弾きこなす。英ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティからは権威あるユリウス・イッサーリス・スカラシップを贈られ、スティーヴン・イッサーリスやジョシュア・ベルらと定期的に共演する名手、サム・ヘイウッドのスタンフォードにご注目頂きたい。
ヒューイット〜スカルラッティ:ソナタ集 Vol.2
 〔ニ長調 K.491 /ニ長調 K.492 /ト長調 K.146 /ロ短調 K.377 /イ長調 K.24 /ホ長調 K.206 /
  イ長調 K.428 /イ長調 K.429 /ト長調 K.63「カプリッチョ」/ニ短調 K.64「ガボタ」/
  ト短調 K.426 /ト長調 K.547 /変ホ長調 K.474 /ハ短調 K.513 /ヘ長調 K.82 /ヘ短調 K.481〕

 アンジェラ・ヒューイット(P|使用楽器:ファツィオーリ
 録音:2017年1月4日-6日、ベートーヴェンザール、ハノーファー。 解説:アンジェラ・ヒューイット 向こう4年間をかけてバッハのソロ鍵盤作品を演奏するという壮大なプロジェクト、「バッハ・オデッセイ」(バッハ遍歴)が日本でも2017年からスタートし大きな話題を呼んでいる"鍵盤の女神"アンジェラ・ヒューイット。第1巻が2016年に発売され、レコード芸術「特選盤」を始め、全英チャート最高2位(15週連続掲載)、英グラモフォン誌や英BBCミュージック・マガジン、仏ディアパソン誌、米オールミュージック、デンマークのクラシック・マガジンなど世界中のメディアで最高評の五つ星を獲得するなど大成功を納めたドメニコ・スカルラッティの鍵盤ソナタ集、待望の第2巻がついに発売!今作もスカルラッティが遺した膨大なソナタの中からヒューイットが選び抜いた魅力的でまばゆい作品群を、イタリアの銘器ファツィオーリ・ピアノで軽妙洒脱に描く。
R.シュトラウス:歌曲全集 Vol.8
 ツェツィーリエ Op.27 No.2 /いつ Op.31 No.2 /道楽者 Op.41 No.4 /あの人に Op.43 No.1 /
 ヒルザウのにれの樹 Op.43 No.3 /雨風をしのぐ宿 Op.46 No.1 /昨日私はアトラスだった Op.46 No.2 /
 7つの封印 Op.46 No.3 /朝やけ Op.46 No.4 /鏡の中を見るように Op.46 No.5 /
 あなたは知らない Op.49 No.5 /若者の誓い Op.49 No.6 /不満の書より「3つの歌」
  〔誰がこの世に求めよう Op.67 No.4 /あれほど忠告したのに Op.67 No.5 /旅人の心の安らぎ Op.67 No.6 〕/
 さかずき Op.69 No.2 /4つの最後の歌 Op.posth (#) 〔春/9月/眠りにつく時/夕映えに〕

 ニッキー・スペンス(T) レベッカ・エヴァンズ(S;*)
 ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2016年9月5日-6日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。 2004年にスタートした歌曲大国ハイペリオンの長期プロジェクトの一つ、名伴奏者ロジャー・ヴィニョールズが率いるリヒャルト・シュトラウスの歌曲全集。第8巻は、2015年に国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」に名を連ねたスコットランドの若きテノール、ニッキー・スペンスが歌う。R.シュトラウス最晩年の名作「4つの最後の歌」のピアノ伴奏版では、2008年にグラミー賞のオペラ部門を受賞したウェールズの名ソプラノ、レベッカ・エヴァンズが高い歌唱力を披露。
シューマン
 フモレスケ 変ロ長調 Op.20 /
 花の曲 変ニ長調 Op.19 /ダヴィト同盟舞曲集 Op.6
ルカ・ブラット(P)
 録音:2016年6月3日-5日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、モンマス。2015年ホーネンス国際ピアノ・コンクールで優勝したルカ・ブラットのデビュー盤。アムランやヒューイットを筆頭に、ハフ、オズボーン、シェリー、レーン、ティベルギアンら世界最高峰のピアニスト達が集うピアノ王国ハイペリオン。そのHyperionが見出した次代のスター・ピアニストは、2015年にホーネンス国際ピアノ・コンクールで見事優勝を果たしたルカ・ブラット! カナダのカルガリーで行われる「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」は、世界最高クラスの賞金と音楽活動への手厚いサポートで知られる権威ある国際コンクール。ピアノ独奏だけでなく、室内楽や歌曲の伴奏も審査され、音楽家としての幅広い才能を持つ若きアーティストが発掘されている。栄誉あるホーネンス賞2015に輝き、世界の主要な音楽祭、コンサート・ホールで活躍を始めているルカ・ブラットのデビュー・スタジオ・レコーディングは、深い表現力と高い技巧が要求されるシューマンのピアノ曲集。ピアノ王国ハイペリオンに新たに加わる、イタリアの若き天才ピアニストにご期待頂きたい。
ジョン・シェパード(1515頃-1558):
 われら生のただ中にありて/
 喜べ、乙女マリアよ/ミサ・カンターテ
マーティン・ベイカー指揮
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
 録音:2016年7月14日-15日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン、 UK 。 Hyperion の創設初期より宗教合唱作品録音の中枢を担ってきた英国の名門ウェストミンスター大聖堂聖歌隊が歌う、16世紀イギリスの教会音楽。チューダー朝に活躍したジョン・シェパードの傑作「われら生のただ中にありて(Media vita in morte sumus)」を含む宗教作品を、美しい少年聖歌隊と伝統の男声合唱で歌う。
ラフマニノフ
 練習曲集「音の絵」 Op.33 & Op.39(全曲)
スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2017年8月9日-11日、殉教者聖シラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。 BBCミュージックやグラモフォン各誌「特選盤」、サンデー・タイムズやデイリー・テレグラフ各紙の「CD of the Week」に選ばれた「24の前奏曲(CDA-67700)」や、レコード芸術特選盤を獲得した「ピアノ・ソナタ第2番(PCDA-67936)」に続くオズボーンのラフマニノフ。1911年に作曲された8つ「音の絵」 Op.33(第4番は Op.39 No.6に転用)と、1916-17年に作曲された9つの「音の絵」 Op.39の全曲盤が登場。高度な技巧と同時に深い解釈や多彩な表現力が求められるラフマニノフの「音の絵」を、オズボーンの高い知性と卓越したピアニズムで描き出す。
アムラン&アンスネス|春の祭典〜ストラヴィンスキー:2台ピアノのための音楽
  〔編曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー(*)、スリマ・ストラヴィンスキー(#)、ヴィクター・バビン(+) 〕

 春の祭典(*) /2台のピアノのための協奏曲/
 マドリッド(#) /タンゴ(+) /サーカス・ポルカ(+)
  マルク=アンドレ・アムラン、レイフ・オヴェ・アンスネス(P)
 録音:2017年4月6日-8日、テルデックス・スタジオ、ベルリン。 マルク=アンドレ・アムラン、ノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスとの2台ピアノ、それもストラヴィンスキーの「春の祭典」という弩級のアルバムが登場!2017年にはヨーロッパ各地とアメリカの主要都市でコンサートを行ってきた、アムランとアンスネスの奇跡のピアノ・デュオ。二人のヴィルトゥオーゾが刺激的に描く難曲「春の祭典」を始め、「2台ピアノのための協奏曲」といくつかの編曲作品を収録したストラヴィンスキーの「2台ピアノのための作品集」にご期待頂きたい。
ヴォーン・ウィリアムズ
 交響曲第2番 ト長調「ロンドン交響曲」 /
 女声と小管弦楽のための「サウンド・スリープ」(*) /
 声楽と小管弦楽のための「オルフェウスと竪琴」(#) /
 ブラス・バンドのための変奏曲(+)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCso.(+以外)、ロイヤル・
 カレッジ・オヴ・ミュージック・
  ブラス・バンド(+)
エリザベス・ワッツ(S;*/#)
メアリー・ベヴァン(S;*)
キティ・ホエートリー(Ms;*)
 録音:2016年11月16日-17日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、2017年にも5月と9月に二度来日、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているマーティン・ブラビンズ。ウォルトンやエルガーなど英国音楽の優れた録音で注目を集めてきたブラビンズが、ヴォーン・ウィリアムズの「交響曲第2番を録音! 「ロンドン交響曲」の名前を持つヴォーン・ウィリアムズの交響曲第2番は、1913年に原典版が完成し1914年に初演、その後何度か改訂が重ねられている。ブラビンズが演奏するのは、1918年に改訂され1920年に最初に出版されたバージョンという珍しい版での録音。また、エリザベス・ワッツやメアリー・ベヴァンらが歌う声楽と小編成オーケストラのための小品、そしてブラス・バンド(軍楽隊)のために書かれた「変奏曲」など、ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品の収録もポイント。
オーワイン・パーク(1993-):合唱作品集
 風の翼/ Upheld By Stillness / Trinity Fauxbordons 〔マニフィカト/ヌンク・ディミティス〕)/
 我が救い主が星の上に/ Phos Hilaron /アヴェ・マリス・ステラ/悪の商人ユダは/正しき人の魂/今日、昇天せり/
 まったき道を歩む者は幸いなり/ For The Fallen /主の祈り/ I Wonder As I Wander /聖霊の息吹

 スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2017年7月4日-7日、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ礼拝堂。 オーワイン・パークは1993年イギリス生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェールズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動し、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加、またヴォーカル・アンサンブル「ジェズアルド・シックス」も主宰している。特に優れた作曲家として華々しく活動しており、その作品はヴォーチェス8やレイチェル・ポッジャー、テネブレ、タリス・スコラーズ、ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団等によって演奏・録音されている。ブックレットの解説(英語)は師であるジョン・ラッターが執筆。
ミサ「主のみ母の奇跡を見よ」〜ニコラス・ラドフォード(1490頃-1557):
 ニンフォールド・キリエ/アレルヤ、 我らのために祈り給え/この明るい日に群衆は/
 アヴェ・マリア、 三位一体のはしためよ/ミサ曲「主のみ母の奇跡を見よ」
 ジェイムズ・オドンネル(Org)指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
 録音:2017年3月20日-21日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン、 UK 。 ウェストミンスター宮殿の聖スティーヴンス礼拝堂に務めたとされるチューダー朝の音楽家、ニコラス・ラドフォード(c.1490-1557)の宗教作品集が登場。トマス・タリスやジョン・タヴァナーなど有名な作曲家の陰に隠れながらも、イングランドの伝統を踏襲する流麗なミサ曲や素晴らしきアンティフォナの数々が、ランベス・クワイアブックやカイウス・クワイアブック、いくつかのパートブックに残されている。
マンゼ&パワー「イタリアのハロルド」〜
 ベルリオーズ

  イタリアのハロルド Op.16 /
  囚われの女 Op.12(作曲者編曲/管弦楽版)
 マルティーニ/ベルリオーズ編曲:愛の喜びは
 ウェーバー:アンダンテとハンガリー風ロンド
 ウェーバー/ベルリオーズ編曲:舞踏への勧誘
ローレンス・パワー(Va)
アンドルー・マンゼ指揮
ベルゲンpo.
 録音:2017年5月4日-7日、グリーグホール、ベルゲン、ノルウェー。 英国の名匠アンドルー・マンゼがノルウェーの名門オーケストラ、ベルゲン・フィルを振ったベルリオーズの管弦楽作品集。注目は、ローレンス・パワーがソロを務める"ヴィオラ独奏付き交響曲"「イタリアのハロルド」!ローレンス・パワーはナッシュ・アンサンブルやレオポルド弦楽三重奏団のメンバーとして活躍し、ソリストとしても30を超えるアルバムを送り出している現代最高峰のヴィオリスト。「イタリアのハロルド」だけでなく、自作の歌曲「囚われの女」やマルティーニの歌曲「愛の喜びは」からベルリオーズが編曲したオーケストラ伴奏版でもローレンス・パワーの妖艶なるヴィオラの音色が堪能出来る(ちなみに、両歌曲のソロパートをヴィオラ版へと編曲したのは、名ヴァイオリニストとしても名を馳せたアンドルー・マンゼ)。また、ベルリオーズが編曲したウェーバーの「舞踏への勧誘」などカップリングも秀逸。パワー、マンゼ、ベルゲン・フィルの情熱的なパフォーマンスによるベルリオーズの「イタリアのハロルド」にご期待あれ。
ティべルキアン〜ショパン
 24の前奏曲集 Op.28 /
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」/
 スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
セドリック・ディベルギアン(P)
 録音:2016年12月17日-18日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 1998年にロン=ティボー国際コンクールで優勝し、国際的なキャリアを歩むフランスの天才セドリック・ティベルギアン。Hyperionでは、アリーナ・イブラギモワとのデュオで幾つもの名録音を生み出し、「デュボワ(CDA-67931)」で協奏曲デビュー、「シマノフスキ(CDA-67886)」で最初のピアノ・ソロ・アルバムを発売、その後バルトークのピアノ作品集を3巻続けて録音し、いずれも世界で高い評価を得ている。Hyperionからのソロ・アルバム第5弾では、ついにショパン、それも24の前奏曲とピアノ・ソナタ第2番という偉大な傑作の録音が登場する。
マショー:フォーチュンズ・チャイルド
 オルランド・コンソート
 [マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2016年4月27日-29日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス、 US 。 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動している。これまでオルランド・コンソートがコンサートとレコーディングの中心プロジェクトとして演奏を続けてきたマショー・シリーズの第5作目は、「フォーチュンズ・チャイルド(Fortune 's Child)」と題された、運命の女神に翻弄される人々の愛の喜びと苦しみの歌。14世紀の詩人であり"アルス・ノヴァ"を代表するフランスの音楽家、ギヨーム・ド・マショー(c.1300-1377)の詩的で物悲しい音楽を、オルランド・コンソートの精緻なア・カペラで描く。
ジェイムズ・マクミラン(1959-):弦楽四重奏曲集
 〔第1番「11月の春の幻影」/第2番「なぜ今夜は違う?」/第3番〕
 ロイヤルSQ
 録音:2017年7月13日-15日、ポットン・ホール、サフォーク。 ポーランド音楽の普及に重要な役割を果たしてきたロイヤル弦楽四重奏団が新たなレコーディング・レパートリーとして取り上げるのは、現代スコットランドのリーディング・コンポーザー、ジェイムズ・マクミラン(1959-)の3つの弦楽四重奏曲集。2018年に創立20周年を迎えるロイヤル弦楽四重奏団が、卓越したテクニックとダイナミックな音楽性で、ジェイムズ・マクミランの新たな名盤を創り上げる。
シューベルト
 連作歌曲集「冬の旅」 D.911, Op.89
フローリアン・ベッシュ(Br)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2016年9月11日-13日、ポットン・ホール、サフォーク。 ローベルト・ホルの愛弟子で、2010年にはハイドンの「天地創造」でアーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと共演を果たした次代のリート界を担うオーストリアのバリトン、フローリアン・ベッシュ。「さすらい人(CDA-68010)」に続く、Hyperionでのシューベルト・アルバム第2弾は、なんとベッシュ2度目の録音となる「冬の旅」が登場! Onyxレーベルでは、マルコム・マルティノーの伴奏による「冬の旅(ONYX-4077)」、「美しき水車小屋の娘(ONYX-4012)」、「白鳥の歌(ONYX-4131)」、「リート・リサイタル(ONYX-4149)」といったシューベルトのリート・アルバムでいずれも高い評価を得、「美しき水車小屋の娘」は2015年のグラミー賞で「Best Classical Vocal Solo」にノミネートしている。
ヨセフ・スク(1874-1935):ピアノ作品集
 春 Op.22a /夏の印象 Op.22b /
 ピアノ小品 Op.7 /気分 Op.10
ジョナサン・プロウライト(P)
 録音:2017年9月6日-8日、ポットン・ホール、サフォーク。 東欧系ピアノ音楽のスペシャリストとして、ピアノ王国ハイペリオンの中でもその個性が輝くヨークシャー生まれの名ピアニスト、ジョナサン・プロウライトの新ソロ・レコーディングは、ドヴォルジャークに学び、ボヘミア四重奏団の第2ヴァイオリニストとして活躍したチェコの作曲家、ヨセフ・スクの初期作品集。
ヒューイット〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 〔第17番 ニ短調 Op.31 No.2「テンペスト」/
  第13番 変ホ長調 Op.27 No.1 /
  第25番 ト長調 Op.79 /第30番 ホ長調 Op.109 〕
アンジェラ・ヒューイット
(P|使用楽器:ファツィオリ
 録音:2016年11月28日-12月1日、イエス・キリスト教会、ベルリン、ドイツ。解説:アンジェラ・ヒューイット 「バッハ・オデッセイ」と題された壮大なコンサート・シリーズが世界的な注目を浴びる鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。「バッハのピアノ作品集」、「モーツァルトのピアノ協奏曲集」と並び、ヒューイットの録音プロジェクトの柱となっている「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集」。最新巻ではピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」や、後期3大ピアノ・ソナタの一つ「ピアノ・ソナタ第30番を含む4曲を収録。女神ヒューイットが、ファツィオリ・ピアノの美しく気高い音色で贈る至上のベートーヴェン。
イブラギモワ〜ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン・ソナタ全集
 〔第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」/第2番 イ長調 Op.100 /第3番 ニ短調 Op.108 〕

クララ・シューマン(1819-1896):アンダンテ・モルト Op.22 No.1 (3つのロマンスより)
 アリーナ・イブラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2018年5月9日-11日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、 UK 。音楽の神ミューズに愛されたヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモワと、フランスの清新なるピアニスト、セドリック・ティベルギアン。2018年度レコード・アカデミー賞において、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集全5巻が「特別部門 特別賞」を受賞し、前作「フランク&ヴィエルヌのヴァイオリン・ソナタ集(CDA-68204)」も大反響を巻き起こしている黄金コンビによるブラームス、3つのヴァイオリン・ソナタが登場。イブラギモワのしなやかなヴァイオリンとティベルギアンの明晰なピアノが呼応し、最上級のブラームスが醸成される。アルバムの最後には、クララ・シューマンの「3つのロマンス」からの1曲も収録。「3つのロマンス」は、ブラームスがシューマン夫妻に出会った1853年に作曲され、ヨアヒムに献呈された作品。第1曲「アンダンテ・モルト」は、ヴァイオリンの旋律が長く紡がれ、優しいピアノ伴奏に包まれる美しい曲。
「オルガン付」〜サン=サーンス
 「誓い」による3つの交響的絵画/
 「サムソンとダリラ」 Op.47 〜バッカナール/
 交響曲第3番 ハ短調「オルガン付き」 Op.78 (*)
ポール・ジェイコブズ(Org;*)
ティエリー・フィッシャー指揮
ユタso.
 録音:2017年12月1日-2日、アブラヴァネル・ホール、ソルトレイクシティ、ユタ州、 US 。 ティエリー・フィッシャーは、アルスターo. 首席指揮者、BBCウェールズ・ナショナルo. 首席指揮者、名古屋po. 常任指揮者(現名誉客演指揮者)を歴任し、現在ユタso. の音楽監督、2017年からはソウル市立so. の首席客演指揮者を務めているスイスの名指揮者。Hyperionからはフランセ、オネゲル、フロラン・シュミット、ダンディ、ウィドール、マルタンといった数々のフランス系音楽の名盤をリリースしてきたティエリー・フィッシャー。2011年に発売されたウィドール(CDA-67817)以来となるHyperion録音は、十八番のフランス音楽、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」という傑作が登場!アメリカ、ユタ州のオーケストラ「ユタso. 」には2009年から音楽監督へ就任し、その優れた手腕でアメリカ古豪オーケストラを再興、充実の関係を築き上げ現在2022年まで契約が延長されている。重要なオルガンを担うポール・ジェイコブズは、ジュリアード・スクールのオルガン学部長を務め、オルガニストとして初めてグラミー賞を受賞している。
リスト巡礼の年第3年&後期ピアノ作品集
 調性のないバガテル S.216a /ゆりかごの歌 S.198 /メフィスト・ワルツ第4番 S.216b /
 悲しみのゴンドラ第2番 S.200 No.2 /夜想曲「眠られぬ夜、問いと答え」 S.203i /
 夜想曲「夢の中に」 S.207 /巡礼の年第3年 S.163
 セドリック・ティベルギアン(P|使用楽器: YAMAHA CFX
 録音:2017年12月5日-7日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン、 UK 。 1998年にロン=ティボー国際コンクールで優勝し、国際的なキャリアを歩むフランスの清新なるピアニストセドリック・ティベルギアン。Hyperionでは、アリーナ・イブラギモワとのデュオで幾つもの名録音を生み出し、「デュボワ(CDA-67931)」で協奏曲デビュー、「シマノフスキ(CDA-67886)」で最初のピアノ・ソロ・アルバムを発売、その後バルトークのピアノ作品集を3巻続けて録音し、いずれも世界で高い評価を得ている。レコード芸術で「特選盤」となったショパン・アルバム(CDA-68194)に続く、Hyperionからのソロ・アルバム第6弾は、晩年のリストの宗教的な作風が色濃く現れている「巡礼の年第3年」他、後期のピアノ作品集。無調的や印象主義的な作品など深い表現力が求められるようになっていく晩年のリストのピアノ作品を、セドリック・ティベルギアンの両手とYAMAHA CFXのピアノで描いて行く。
マイケル・ティペット(1905-1998):
 交響曲集〔第1番(1945) /第2番(1956-57) 〕
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
 録音:2017年2月11日-12日、シティ・ホール、グラスゴー、 UK 。 2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているマーティン・ブラビンズ。ウォルトンやエルガー、ヴォーン・ウィリアムズらの録音で高い評価を得てきたブラビンズの新たな近代イギリス音楽は、マイケル・ティペットの交響曲が登場! ブラビンズのティペットといえば、スティーヴン・オズボーンが独奏を務めた「ピアノ協奏曲(CDA-67461/2)」が、グラモフォン賞とBBCミュージック・マガジン賞にノミネートし、ディアパゾン・ドール受賞など各誌で絶賛され、2017年5月の来日公演でも同曲が披露された。2016/17シーズンのプログラムとしても演奏され既にイギリスで話題を呼んでいる、ブラビンズ& BBCスコティッシュso. によるティペットの交響曲集。熟練コンビによるティペットの新たな名盤として期待が高まる。イギリス音楽ファン、レア交響曲ファンも要注目!
フランク&ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタ集
 イザイ:悲劇的な詩 Op.12 / フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.23 / リリ・ブーランジェ:ヴァイオリンとピアノのための夜想曲

  アリーナ・イブラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2018年1月11日-13日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン、 UK 。音楽の神ミューズに愛されたヴァイオリニスト、21世紀ロシアの名手アリーナ・イブラギモワと、フランスの清新なるピアニスト、セドリック・ティベルギアン。2018年度レコード・アカデミー賞において、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集全5巻(CDA-68091、68092、68143、68164、68175)が「特別部門 特別賞」を受賞し注目を浴びている黄金コンビの新録音。ロマン派ヴァイオリン・ソナタの最高傑作の1つ、セザール・フランクのヴァイオリン・ソナタとルイ・ヴィエルヌのヴァイオリン・ソナタをカップリング。ヴィエルヌのソナタは、録音や演奏の機会は少ないものの、フランクと同じくウジェーヌ・イザイのために書かれた作品で、ヴァイオリンにもピアノにも華麗な技巧が使われた隠れた逸品。
ディミタール・ネノフ(1901-1953):
 ピアノ協奏曲/バラード第2番
イーヴォ・ヴァルバノフ(P)
エミール・タバコフ指揮
ロイヤル・
 スコティッシュ・ナショナルo.
 録音:2016年1月20日-21日、ロイヤル・コンサート・ホール、グラスゴー。 「ピアノ王国ハイペリオン」に、東欧ブルガリアを代表する名ピアニスト、イーヴォ・ヴァルバノフが登場!バリー・ダグラスやデニス・リー、アレクサンダー・ロンクヴィヒ、そしてレフ・ナウモフらからピアノを学んだイーヴォ・ヴァルバノフは、欧米各国での演奏活動やICSM Recordsの設立など、ブルガリアの音楽と文化を世界へ伝える活動によってイヴァン・ヴァゾフ賞、シルヴァー・ライオン賞を受賞。ヴァルバノフがHyperionへのデビュー・アルバムに選んだのは、1933年に設立された現代音楽協会(後のブルガリア作曲家ユニオン)の創設メンバーでもあり、20世紀前半のブルガリアでピアニスト、作曲家、音楽教師、建築家として活躍したディミタール・ネノフのピアノ協奏曲と、ピアノと管弦楽のためのバラード第2番。
マショー:ザ・ジェントル・フィジシャン
 オルランド・コンソート
 [マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2017年1月30日-2月1日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス。 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動している。現在オルランド・コンソートがコンサートとレコーディングの中心プロジェクトとして演奏を続けているギヨーム・ド・マショー(c.1300-1377)。第6弾では、「ザ・ジェントル・フィジシャン(優しい医者)」をテーマに、14世紀フランスの音楽様式 "アルス・ノーヴァ" を代表するマショーの詩的な音楽を、オルランド・コンソートの成熟したアンサンブルで歌う。
ヨハン・ペーター・ピクシス(1788-1874):
 ピアノ三重奏曲〔大三重奏曲〕集
 〔第1番 変ホ長調 Op.75 (1824頃出版) /第3番 ロ短調 Op.95 (1829頃出版) 〕
ヨハン・ペーター・ピクシスアントン・ボーラー(1783-1852)、
 マックス・ボーラー(1785-1867)共作:協奏的三重奏曲第1番(1828頃出版)
  レオノーレ・ピアノ三重奏団
   [ティム・ホートン(P) ベンジャミン・ナバロ(Vn) ジェマ・ローズフィールド(Vc)]
 録音:2016年12月21日-23日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、 UK 。 イギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」のメンバーによるトリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団。アレンスキー(CDA-68015)、ラロ(CDA-68113)、リムスキー=コルサコフ&タネーエフ(CDA-68159)に続く4枚目のアルバムは、フランツ・リストの「ヘクサメロン」の完成に貢献したドイツのコンポーザー=ピアニスト、そして名教師であったヨハン・ペーター・ピクシス(1788-1874)のピアノ三重奏曲集。行進曲風の勇壮なテーマやロマンティックな楽想、美しいメロディーなどが散りばめられたピクシスの華麗なピアノ三重奏曲を、イギリスの名手たちによるアンサンブルで。ピクシス最後の作品となった協奏的三重奏曲(トリオ・コンチェルタント)は、オンスローの歌劇「行商人」の主題に基づく作品で、ヴァイオリニストであったアントン・ボーラー、チェリストであったマックス・ボーラーの兄弟と共に作曲された物。
エリック・チザム(1904-1965):ヴァイオリン協奏曲&舞踏組曲
 ヴァイオリン協奏曲(*) /管弦楽とピアノのための「舞踏組曲」(#) /
 前奏曲集「トゥルー・エッジ・オヴ・グレイト・ワールド」より Nos.9, 1, 8
  (原曲:ピアノのための/作曲者編曲管弦楽版)

 マシュー・トラスラー(Vn;*) ダニー・ドライヴァー(P;#)
 マーティン・ブラビンズ指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2016年10月5日-6日、シティ・ホール、グラスゴー。 20世紀スコットランドの知られざる作曲家エリック・チザム(1904-1965)第2弾!ダニー・ドライヴァーが弾いた「ピアノ協奏曲(CDA-67880)」に続き、「ヴァイオリン協奏曲」や「管弦楽とピアノのための舞踏組曲」を収録したアルバムが登場!グラスゴー出身のエリック・チザムは、エディンバラ大学でドナルド・フランシス・トーヴィーの作曲を師事。南アフリカへと渡り同地の音楽の発展に尽力した教育者として、またラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番とバルトークの「ピアノ協奏曲第1番のスコットランド初演者、バルトークの「青ひげ公の城」のイギリス初演者として歴史にその名を残している。マシュー・トラスラーは、ウォルトンやベルク、ブリテンなど、近現代のヴァイオリン作品を得意とするイギリスのヴァイオリニスト。レコード・レーベルの"Orchid Classics"や、病気の赤ちゃんのための財団"Lenny Trusler Children 's Foundation"を設立、多彩な活動でも知られている。「舞踏組曲」では、「ピアノ協奏曲」に引き続き、ヨーク・ボウエンなど知られざる作品のスペシャリストとして活躍するダニー・ドライヴァーが独奏ピアノを担当。「トゥルー・エッジ・オヴ・グレイト・ワールド」は、独奏ピアノのための24の前奏曲として作曲され、作曲者自身によりオーケストレーションを施された物。
フォーレ/デイヴィッド・ヒル編曲:レクイエム Op.48 /ラシーヌ賛歌 Op.11
フォーレ小ミサ曲/恵み深き御母マリア Op.47 No.2 /アヴェ・マリア Op.67 No.2 /
      アヴェ・ヴェルム Op.65 No.1 /フーガ イ短調 Op.84 No.3 /アヴェ・マリア Op.posth. /
      タントゥム・エルゴ Op.65 No.2 /フーガ ホ短調 Op.84 No.6 /タントゥム・エルゴ Op.55

 デイヴィッド・ヒル指揮イェール・スコラ・カントルム
 ロバート・ベネシュ(Org)
 録音:2015年2月16日-22日、キリスト教会、ニューヘイブン、コネチカット州、 US 。 サイモン・キャリントンによって2003年に創設され、2009年から2013年には鈴木雅明が指揮を務めた(現在は首席客演指揮者)イェール・スコラ・カントルム(イェール大学スコラ・カントールム合唱団)がHyperion初登場!アメリカの名門イェール大学のすべての学科からオーディションによりメンバーが集められ、イェール大学教会音楽研究所の支援を受けてハイレベルな教会音楽を演奏しているイェール・スコラ・カントルム。現在ディレクター兼首席指揮者を務めるデイヴィッド・ヒルは、これまでウィンチェスター大聖堂やウェストミンスター大聖堂、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジなどの名門聖歌隊を率いてきたイギリスの名匠。「レクイエム」と「ラシーヌ賛歌」は、デイヴィッド・ヒル自身の編曲バージョンを収録。アメリカの一流聖歌隊が歌う、フォーレの宗教作品集にご注目頂きたい。
パレストリーナ
 ミサ曲「主よ、われは心をあげて」(*) /モテット「主よ、われは心をあげて」(*) /
 第6旋法によるリチェルカーレ(#)(オルガン独奏)/王はわれを酒倉に連れてゆき(#/+) /
 第5旋法によるリチェルカーレ(#/+) /聖なる三位一体に祝福あれ(#/+) /
 様々な国の言葉で(#/+) /第1旋法による8声のマニフィカト(*)
 デイヴィッド・ヒル指揮 イェール大学スコラ・カントールムcho.(*)
 ブルース・ディッキー(コルネット;*/+) リウヴェ・タミンハ(Org;*/#)
 録音:2014年11月10日-15日、キリスト教会、ニューヘイヴ、コネチカット州、 US 。 サイモン・キャリントンによって2003年に創設され、2009年から2013年には鈴木雅明が指揮を務めた(現在は首席客演指揮者)、イェール大学スコラ・カントールム合唱団(イェール・スコラ・カントルム)。アメリカの名門イェール大学のすべての学科からオーディションによりメンバーが集められ、イェール大学教会音楽研究所の支援を受けてハイレベルな教会音楽を演奏している。現在ディレクター兼首席指揮者を務めるデイヴィッド・ヒルは、これまでウィンチェスター大聖堂やウェストミンスター大聖堂、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジなどの名門聖歌隊を率いてきたイギリスの名匠。デイヴィッド・ヒル自身の新たな編曲による「フォーレ:レクイエム(CDA-68209)」で話題を呼んでいるイェール大学スコラ・カントールム合唱団のHyperion第2弾は、パレストリーナのミサ曲が登場。生涯で100曲を超えるミサ曲を作曲したパレストリーナの膨大な作品の中から、自作のモテットに基づくパロディ・ミサ「主よ、われは心をあげて(ミサ・コンフィテボル・ティビ・ドミネ)」を歌う。
クラシカル・ピアノ・コンチェルト Vol.5 〜
 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク〔ドゥセク〕
(1760-1812):ピアノ協奏曲集 (Vol.2)
  〔変ホ長調 Op.3 /ヘ長調 Op.14 /ト短調 Op.49 〕
 ハワード・シェリー(P)指揮アルスターo.
 録音:2017年9月11日-13日、アルスター・ホール、ベルファスト、アイルランド。 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812)は、ロシアのエカテリーナ2世、フランスのマリー・アントワネットにその才覚を愛されながらも、陰謀、革命によりイギリスへと逃れ、その後はジャン=バティスト・クルムフォルツの妻との駆け落ち、ソフィア・ジュスティーナ・コッリとの再婚、義父と共同設立した楽譜出版社の倒産、ドイツへの逃亡、晩年の凋落など、激動の人生を送ったボヘミアの作曲家。「ソナチネ・アルバム」への収録で知られ、イギリスのピアノ製作者ジョン・ブロードウッドと親交を結び「英国式アクション」の発展に関わり、コンサートではピアノを横向きに置くスタイルを確立、音楽史に大きな功績を刻んだ。
サン=サーンス
 交響曲第2番 イ短調 Op.55 (*) /
 死の舞踏 Op.40 (#) /
 交響曲 ヘ長調「首都ローマ」(+)
ティエリー・フィッシャー指揮
ユタso.
 録音:2017年9月22日-23日(*)、2017年12月8日-9日(+)、 2018年2月23日-24日(#)、アブラヴァネル・ホール、ソルトレイクシティ、 US 。ティエリー・フィッシャーは、アルスターo. 首席指揮者、BBCウェールズ・ナショナルo. 首席指揮者、名古屋po. 常任指揮者(現名誉客演指揮者)を歴任し、現在ユタso. の音楽監督、2017年からはソウル市立so. の首席客演指揮者を務めているスイスの名指揮者。アメリカ、ユタ州のオーケストラ「ユタso. 」には2009年から音楽監督へ就任し、その優れた手腕でアメリカ古豪オーケストラを再興、充実の関係を築き上げ現在2022年まで契約が延長されている。かつてHyperionからはフランセ、オネゲル、フロラン・シュミット、ダンディ、ウィドール、マルタンといった数々のフランス系音楽の名盤をリリースしてきたティエリー・フィッシャーと、現在蜜月時代を築くユタso. による魅惑のサン=サーンス第2弾。交響曲第2番、そして「死の舞踏」と「交響曲 ヘ長調「首都ローマ」」を収録。「首都ローマ(Urbs Roma)」はサン=サーンスの生前には出版されなかったため番号が振られていないが、作曲順としては第1番と第2番の間、21歳のサン=サーンスによって1856年に書かれた作品。
アムラン、シューベルトを弾く
 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960 /
 4つの即興曲 D.935, Op.142
マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2017年5月12日-14日、ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス、 UK 。解説:リチャード・ウィグモア 現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムラン。2006年以来、12年ぶりとなる来日公演がついに決定!来日記念盤となるアムランの新録音は、シューベルトが最晩年となる1828年に作曲された最後のソナタ「ピアノ・ソナタ第21番 D.960」と、同じく晩年の1927年に作曲された「4つの即興曲 D.935, Op.142」。活動初期にはレア・レパートリー&超絶技巧作品で世界的名声を得、現在は古典派やロマン派の名作録音でも圧倒的な支持を獲得しているアムラン。シューマン、ブラームスといったドイツ・ロマン派の名録音に続く、超人アムランのシューベルトにご注目頂きたい。
オルガン・ファイアーワークス〜ワールド・ツアー
 D.ジョンソン:トランペットの調べ ニ長調 / ルメア:演奏会用幻想曲 Op.91 / ジュアン・アラン:リタニー
 ボッシ:英雄的小品 ニ短調 Op.128 / ルフェビュール=ウェリ:ソルティ 変ホ長調
 ロイプケ:詩篇第94篇によるソナタ / ゴワーズ:アン・オケージョナル・トランペット・ヴォランタリー
 リスト: BACHによる前奏曲とフーガ S.260 / ボネ: Matin provencal / タクル: Festmusikk
 エベン:ブクステフーデへのオマージュ / ヴァイツ:グラン・クール「ベネディカムス・ドミノ」
 コッカー:テューバの調べ / ヴェルディ/ルメア&ヘリック編曲:歌劇「アイーダ」〜凱旋行進曲

 クリストファー・ヘリック(Org)
 録音:1984年-2008年。ヘリックの生誕75周年記念リリース、「オルガン・ファイアーワークス」全14巻からのコンピレーション。
ナッシュ・アンサンブル〜エルネー・ドホナーニ
 弦楽三重奏のためのセレナーデ ハ長調 Op.10 /弦楽四重奏曲第3番 イ短調 Op.33 (*) /
 ピアノ、クラリネット、ホルンと弦楽三重奏のための六重奏曲 ハ長調 Op.37 (#)
  ナッシュ・アンサンブル
   [ステファニー・ゴンリー(Vn1) ローラ・サミュエル(Vn2;*)
    ローレンス・パワー(Va) エイドリアン・ブレンデル(Vc) イアン・ブラウン(P;#)
    リチャード・ホスフォード(Cl;#) リチャード・ワトキンズ(Hr;#)]
 録音:2017年6月24日-26日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。 1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、様々な編成、様々なスタイルの音楽を録音・演奏してきたイギリスの超人集団、ナッシュ・アンサンブル。名指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニの祖父であり、ドイツ・ロマン派の作風を貫いたハンガリーの大作曲家、エルンスト・フォン・ドホナーニ(エルネー・ドホナーニ)の室内楽作品を録音。それぞれがソリストとしても多彩に活動する名手たちが、ブラームスやバルトークらに賞賛されたドホナーニの濃密で美しい様式を表現。
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ヤコブ・オブレヒト(1457/8-1505):ミサ・グレコルム&モテット集
 6声のサルヴェ・レジナ/ミサ・グレコルム/父の御母/聖なる神の御母/その聖なる御胎/おお祝福されしバシリウス/
 おお祝福されし父/アニュス・デイ(作曲者不詳/ロブ・C.ウェグマンによりオブレヒトの作とされる)

 スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2017年1月26日-28日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。
ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライス。これまでも、様々な知られざる宗教音楽を録音し、グラモフォン賞に3度ノミネートしてきたスティーヴン・ライスとブラバント・アンサンブルが新たに発見するルネサンスの宝物は、当時ジョスカン・デ・プレに次ぐ優れた作曲家として高く評価されていたフランドル楽派の作曲家、ヤコブ(ヤーコプ)・オブレヒト(1457/8-1505)のミサ曲とモテット。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.75 〜フェルディナント・リース(1784-1838):
 ピアノ協奏曲第8番 変イ長調 Op.151「ラインへの挨拶」/
 序奏とポロネーズ Op.174 /ピアノ協奏曲第9番 ト短調 Op.177
  ピアーズ・レーン(P) レオン・ボットスタイン指揮ジ・オーケストラ・ナウ
 録音:2017年1月11日-13日、リチャード・B.フィッシャー・センター、バード・カレッジ、 US 。 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの超人気シリーズ第75集は、ベートーヴェンにピアノを師事し、ベートーヴェンの回想録「ベートーヴェンに関する覚書」の共同執筆者として知られるフェルディナント・リース(1784-1838)。1820年代には「現在最高のピアニストの一人」として賞賛され、多くのジャンルの作品を書き、ピアノ協奏曲だけでも9曲残している。長い間音楽家としての功績は忘れられながらも、20世紀の終わりより徐々に再評価が行われてきたリースの最後のピアノ協奏曲2曲を、オーストラリアの知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンが説得力のある演奏で復権を果たす。レオン・ボットスタインとボットスタインが音楽監督を務めるアメリカの若手オーケストラ、「ジo. ・ナウ(TON)」はHyperion初登場。
オズボーン、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vo.3 〜後期三大ソナタ集
 〔第30番 ホ長調 Op.109 /第31番 変イ長調 Op.110 /第32番 ハ短調 Op.111 〕
 スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2018年2月5日-7日、パース・コンサート・ホール、スコットランド。スコットランド出身、1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝を果たし、ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)を代表するピアニストの一人として活躍する、スティーヴン・オズボーン。「月光」や「悲愴」などの名曲を収録し、レコード芸術で「特選盤」に選ばれた、第1巻(CDA-67662)、「ハンマークラヴィーア」を含む後期の3作品を収録した第2巻(CDA-68073)に続く、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。期待の第3巻は、円熟のベートーヴェンが書き上げた最後の3つのピアノ・ソナタ、第30番〜第32番の後期三大ソナタが登場。 解説執筆は、ベートーヴェン:交響曲第10番の補筆完成版でも有名なベートーヴェン研究の世界的権威であるマンチェスター大学教授、バリー・クーパー。
ヒューイット〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 〔第1番 ヘ短調 Op.2 No.1 /第10番 ト長調 Op.14 No.2 /
  第21番 ハ長調 Op.53「ヴァルトシュタイン」/第22番 ヘ長調 Op.54 〕
 アンジェラ・ヒューイット(P|使用楽器:ファツィオリ
 録音:2018年1月8日-11日、ベルリン・イエス・キリスト教会、ドイツ。「バッハ・オデッセイ」と題された壮大なコンサート・シリーズが世界的な注目を浴びる鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。ヒューイットがファツィオリ・ピアノで弾く「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集」は、「バッハのピアノ作品集」、「モーツァルトのピアノ協奏曲集」と並ぶ大型録音プロジェクトの1つであり、前作「テンペスト」(PCDA-68199)もレコード芸術「特選盤」となるなど全世界で絶大な評価を築いている。最新巻は、難聴に苦しむ時期のベートーヴェンが生み出した中期の傑作のうちの1つ、フェルディナント・フォン・ヴァルトシュタインに献呈された「第21番「ヴァルトシュタイン」」をはじめとする Op.53, Op.54の2曲、そして Op.2 No.1, Op.14 No.2の初期からの2曲を収録。イタリアの銘器ファツィオリの高貴で洗練された音色が紡ぐ至高のヴァルトシュタイン。もちろん、毎度おなじみヒューイット自身が執筆した充実のブックレットもポイント。
CDA-68221
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ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.7 〜第3トスト四重奏曲集 Op.64
 〔第63番 ハ長調 Op.64 No.1, Hob.III: 65 /第64番 ロ短調 Op.64 No.2, Hob.III: 68 /
  第65番 変ロ長調 Op.64 No.3, Hob.III: 67 /第66番 ト長調 Op.64 No.4, Hob.III: 66 /
  第67番 ニ長調 Op.64 No.5, Hob.III: 63「ひばり」/第68番 変ホ長調 Op.64 No.6, Hob.III: 64 〕

 ロンドン・ハイドンSQ [キャサリン・マンソン、マイケル・グレヴィチ(Vn)
               ジョン・クロカット(Va) ジョナサン・マンソン(Vc)]
 録音:2017年12月5日-10日、ポットン・ホール、サフォーク。クラシカル・ボウ&ガット弦使用。 高度なアンサンブル、演奏に使用する楽譜のエディションにも徹底的にこだわり、ハイドンのスペシャリストとして高評価を確立してきたロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。リリースのたびに堅実な評価を積み重ねてきたこのハイドン・シリーズ。第7集では、傑作「ひばり」を含む、作品64の6曲を収録。前作(CDA-68160)の作品54&作品55の三作品合わせて、エステルハージ楽団のヴァイオリニスト、ヨハン・トストにちなんだ「トスト弦楽四重奏曲集」が揃う。2006年以降アムステルダム・バロックo. のリーダーを務めるスコットランドの名手キャサリン・マンソンが率い、幾度かのメンバー交代を経ながらも徹底したスタイルを貫いてきたロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。今回は、ヴィオラ奏者にジョン・クロカット(アムステルダム・バロックo. やOAE 、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ等で活動)が加わった、2017年来日公演時と同じメンバーでの録音。
フィンジ:合唱作品集
 マニフィカト Op.36 /甘美で神聖なる祝祭を迎え Op.27 No.3 /私の愛しいもの Op.27 No.1 /白い花咲く日々 Op.37 /
 神は召された Op.27 No.2 /この一晩中 Op.33 /ロバート・ブリッジズの7つの詩/見よ、満ち足りた最後の生贄 Op.26

デイヴィッド・ベドナル(1979-):ヌンク・ディミッティス
 スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.、トリニティ・ブラス
 録音:2017年7月9日-11日、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ礼拝堂/2018年7月2日-5日、ヘレフォード大聖堂。イギリス合唱界の名指揮者、スティーヴン・レイトンが音楽監督を務めている名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。バッハ、ヘンデルからケネス・レイトン、エセンヴァルズ、ウカシェフスキなど広いレパートリーを誇り、「ハウエルズのレクイエム(CDA-67914)」では、2012年の英グラモフォン賞を受賞し、「スタンフォードの合唱作品集(CDA-68174)」でも英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど、近代英国音楽のパフォーマンスに定評のある同コンビが、ジェラルド・フィンジの合唱作品を録音。20世紀に書かれたもっとも精巧な英国合唱作品のいくつかである、フィンジの傑作の数々を歌う。
サン=サーンス
 交響曲第1番 変ホ長調 Op.2 /
 動物の謝肉祭/交響曲 イ長調
ティエリー・フィッシャー指揮
ユタso.
 録音:2017年12月8日-9日(動物の謝肉祭)/2018年2月23日-24日(交響曲第1番)/2018年3月2日-3日(交響曲 イ長調)、アブラヴァネル・ホール、ソルトレイクシティ、 US 。ティエリー・フィッシャーは、アルスターo. 首席指揮者、BBCウェールズ・ナショナルo. 首席指揮者、名古屋po. 常任指揮者(現名誉客演指揮者)を歴任し、現在ユタso. の音楽監督、2017年からはソウル市立so. の首席客演指揮者を務めているスイスの名指揮者。アメリカ、ユタ州のオーケストラ「ユタso. 」には2009年から音楽監督へ就任し、その優れた手腕でアメリカ古豪オーケストラを再興、充実の関係を築き上げ現在2022年まで契約が延長されている。現在蜜月時代を築くティエリー・フィッシャーとユタso. による魅惑のサン=サーンス・プロジェクト。第3弾は、サン=サーンスの代表的傑作の1つ「動物の謝肉祭」に、初期のあまり知られていない2つの交響曲をカップリング。交響曲第1番は1853年(18歳)、交響曲 イ長調は1850年頃(約15歳)という若きサン=サーンスが書いた作品だが、若いながらも驚くべき技術的・音楽的完成度を誇った交響曲。第1弾(CDA-68201)、第2弾(CDA-68212)でも世界で称賛されたユタso. の見事な合奏力と優秀録音にもご期待頂きたい。
ルイ・クープラン:ボーアンの手書き譜からの舞曲集
 組曲 ニ短調〔前奏曲/アルマンド/クーラント/サラバンド/ガヴォット/カナリー/シャコンヌ〕/
 アルマンド・グラーヴェ ヘ長調/シャコンヌ ヘ長調/シャコンヌまたはパッサカリア ト短調/
 組曲 ト短調〔アルマンド/クーラント/サラバンド/ジグ ハ短調/パッサカリア〕/パヴァーヌ 嬰ヘ短調/
 ブランクロシェ氏のトンボー/組曲 イ長調〔前奏曲/クーラント/サラバンド/サラバンド イ短調/ジグ〕

 パヴェル・コレスニコフ(P|使用楽器: Yamaha CFX
 録音:2017年3月14日-16日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、モンマス UK 。解説:エイドリアン・パウニー パヴェル・コレスニコフは、1989年ロシアのシベリアに生まれ、2012年には世界最高クラスの賞金と音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝。現在はイギリスを拠点に活動し、2014年〜2016年のBBCの「新世代アーティスト・スキーム」にも選ばれた世界が注目する逸材。日本には2013年4月のオーギュスタン・デュメイ&関西フィルの公演において、急病により来日中止となったエレーヌ・メルシエの代役としてデュメイからの強い推薦を受け急遽来日。急な公演にも関わらず堂々たる演奏を見せ、その美麗なピアニズム多くの来場者を魅了した。そして2018年1月、ついに日本初リサイタルが行われる。コレスニコフのHyperion第3弾は、17世紀から19世紀にかけてのフランスのもっとも偉大な音楽名家のひとつであったクープラン家で、フワンソワ・クープラン(大クープラン)に次いで重要な、そして17世紀のもっとも偉大な鍵盤音楽作曲家のひとりであった、ルイ・クープラン(c.1626-1661)のクラヴサン曲。ボーアンの手書き譜(ボーアン手稿譜、ボーアン写本)として残された多くの舞曲の中から、コレスニコフが組曲の形に構成し、表情豊かなピアノで表現している。ルイ・クープランのパワフルで鋭利な独特のサウンドを具現化するために2つの異なるアクション(明るく直接的なものと、なめらかで丸みのある音)を使用することにしたと語る、最先端のYAMAHAピアノの使用もポイント。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.76 〜ラインベルガー&ショルツ
 ヨーゼフ・ラインベルガー(1839-1901):ピアノ協奏曲 変イ長調 Op.94
 ベルンハルト・ショルツ(1835-1916):ピアノ協奏曲 ロ長調 Op.57 (*) /ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ(*)

  サイモン・キャラハン(P) ベン・ジャーノン指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2017年5月25日-26日、シティ・ホール、グラスゴー。(*)は世界初録音。人気シリーズ第76集。 ともにブラームスとも親交があったドイツ・ロマン派の作曲家2人の作品集。 ラインベルガーは専らオルガン作品で知られる。ショルツはブレスラウ管弦楽協会の指揮者やホーホ音楽院の学長を務めた。彼のピアノ協奏曲は、クララ・シューマンがレパートリーとしたことで有名になったという。
ブラームス:後期ピアノ作品集
 7つの幻想曲 Op.116 /3つの間奏曲 Op.117 /
 6つのピアノ小品 Op.118 /スケルツォ 変ホ短調 Op.4
ギャリック・オールソン(P)
 録音:2017年11月12日-14日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、 UK 。 1966年ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、1968年モントリオール国際コンクール、そして第8回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いたアメリカの名ピアニスト、ギャリック・オールソン。2018年のホーネンス国際ピアノ・コンクールでは、参加者へ指導などを行うメンター・イン・レジデンスにも選ばれている。Hyperionへと活躍の場を移してから、ブラームス、グラナドス、グリフス、スクリャービン、スメタナ、ドビュッシー、プロコフィエフ、バルトークと多彩で華麗な数々のアルバムを送り出してきたオールソンの新録音は、Hyperionでの最初の録音となった「変奏曲全集」(CDA-67777)以来となるブラームス:アルバム。最晩年のピアノ作品である Op.116〜 Op.118の曲集に、ブラームスが18歳の頃に書いた「スケルツォ Op.4」をカップリングして初期と後期の対比も表現。オールソンの魅惑のピアニズムで、ブラームスの優美で詩的な魅力に迫る。
スティーヴン・イッサーリス〔 (*):イッサーリス編曲〕
 ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3 /
      チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 /あるべきものなく Op.74 No.13 (*)
 オーギュスト・フランショーム:夜想曲 ハ短調 Op.15 No.1
 シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821 /夜と夢 D.827 (*)
  スティーヴン・イッサーリス(Vc|使用楽器:
   ストラデヴァリウス「 Marquis de Corberon 」、1726年製〔英国王立音楽アカデミーより貸与〕

  デーネシュ・ヴァールヨン(P|使用楽器:エラール、1851年製
 録音:2017年12月3日-5日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、モンマス、 UK 。 イギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリスによるショパン&シューベルトの至高の名曲アルバム。伴奏は、シューマン:チェロ作品集(CDA-67661)で共演したハンガリーのデーネシュ・ヴァールヨン。
百合と薔薇〜中世後期イギリスの聖母マリア崇拝の音楽
 ジョン(?)・クック: Stella celi extirpavit / 聖歌:めでたし聖なるみ母よ/母のなかの母
 ウォルター・フライ:キリエ「So ys emprentid」/ミサ・フロス・レガリス
 ギヨーム・ル・ルージュ: Stella celi extirpavit / ジョン・ベディンガム: Superno nunc emittitur
 ジョン・ダンスタブル:アヴェ・マリス・ステラ/ガウデ・ヴィルゴ・サルタータ/聖なるマリア、不幸な者を助け
 トマス(?)・ダメット:めでたし楽園の扉 / ベディンガム、またはフライ:聖なるマリア、不幸な者を助け
 ジョン(?)・フォーラー:オー・クアム・グロリフィカ / フォレスト: Qualis est dilectus
 作曲者不詳:エサイの若枝より / /ジョン・プラマー:キリストの母の母アンナ

 アンドルー・カークマン指揮バンショワ・コンソート
 録音:2017年5月7日-9日、アスコット小修道院、バークシャー。 アンドルー・カークマンにより1995年に結成され、15世紀のフランスとイギリス、ブルゴーニュ楽派の音楽を主なレパートリーとする男声ヴォーカル・アンサンブル、バンショワ・コンソート。ヘンリー6世の戴冠やアジャンクールの戦いなどにまつわる百年戦争と王室の音楽を歌った「百年戦争の音楽(CDA-68170)」に続くバンショワ・コンソートのニュー・レコーディングは、聖母マリアのための宗教音楽集。ブックレットには、大英博物館、ノッティンガム市博物館、フィラデルフィア博物館などに所蔵されているアラバスター(雪花石膏)のマリア像写真が掲載され、音楽と石(美術)によって表現されてきた15世紀イギリスの聖母マリア崇拝の芸術を辿る。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.77 〜ブロンザルト&ウアシュプルフ
 ハンス・ブロンザルト・フォン・シェレンドルフ(1830-1913):
  ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 Op.10 (1873)
 アントン・ウアシュプルフ(1850-1907):ピアノ協奏曲 変ホ長調 Op.9 (1882)
  エマニュエル・デスパ(P) ユージン・ツィガーン指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2017年6月14日-15日、シティ・ホール、グラスゴー、 UK 。共にリスト(1811-1886)に学んだ2人のドイツ人作曲家によるピアノ協奏曲。ブロンザルト・フォン・シェレンドルフは、リストのピアノ協奏曲第2番を1857年に初演したピアニスト、指揮者、作曲家。ワーグナー、ベルリオーズ、ハンス・フォン・ビューローらと友人でもあった。リストのお気に入りであったというウアシュプルフ〔ウルシュプルフ〕は、他にラハナー(1803-1890)とラフ(1822-1882)から教えを受け、ホッホ音楽院(現・フランクフルト音楽・舞台芸術大学の一部)とラフ音楽院(ラフの死後、ホッホ音楽院から離反したラフの信奉者たちが1883年に設立)で長く教えたピアニスト、教師、作曲家。独奏のデスパ(1984-)はイギリスでの評価を高めているフランス人ピアニスト、指揮のツィガーン(1981-)は東京都生まれの日系アメリカ人指揮者。
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ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.71 & Op.74「アポニー四重奏曲集」
 〔第69番 変ロ長調 Op.71 No.1, Hob.III: 69 /第70番 ニ長調 Op.71 No.2, Hob.III: 70 /
  第71番 変ホ長調 Op.71 No.3, Hob.III: 71 /第72番 ハ長調 Op.74 No.1, Hob.III: 72 /
  第73番 ヘ長調 Op.74 No.2, Hob.III: 73 /第74番 ト短調 Op.74 No.3, Hob.III: 74「騎士」〕

 ロンドン・ハイドンSQ
  [キャサリン・マンソン、マイケル・グレヴィチ(Vn)
   ジョン・クロカット(Va) ジョナサン・マンソン(Vc)]
 録音:2018年10月1日-6日、ポットン・ホール、サフォーク。クラシカル・ボウ&ガット弦というピリオド・スタイルでの高度なアンサンブル、演奏に使用する楽譜のエディションにも徹底的にこだわり、ハイドンのスペシャリストとして高評価を確立してきたロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。2006年以降アムステルダム・バロックo. のリーダーを務めるスコットランドの名手キャサリン・マンソンが率い、幾度かのメンバー交代を経ながらも徹底したスタイルを貫いて堅実な評価を積み重ねてきたハイドン・シリーズ。第8集は、2度目のロンドン訪問に向けて1793年に書かれ、アントン・アポニー伯爵へ献呈された作品71と作品74の「アポニー四重奏曲集」。1796年に出版されたアルタリア社(ウィーン)とジーバー社(パリ)のエディションを使用。
マイケル・ティペット(1905-1998):交響曲集 Vol.2
 〔3番(1970-72) (*) /第4番(1976-77) /
  変ロ長調(1932-33, rev.1934, 1938 (#) 〕
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCスコティッシュso.
レイチェル・ニコルズ(S;*)
 録音:2018年2月3日-5日、シティ・ホールズ、キャンドルリッグス、グラスゴー| (#) は世界初録音。英グラモフォン賞2018にノミネートされた第1番&第2番(CDA-68203) に続く、おそらく完結編。 2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているマーティン・ブラビンズ。ウォルトンやエルガー、ヴォーン・ウィリアムズらの録音で高い評価を得てきたブラビンズの新たな近代イギリス音楽としてスタートしたマイケル・ティペット(1905-1998)の交響曲集。第1巻(交響曲第1番&第2番/ CDA-68203)は、英グラモフォン賞2018にノミネートするなど高い反響を得ている。第2巻となる今作では、ソプラノ独唱が参加する中期の作品、交響曲第3番、単一楽章による後期の交響曲第4番、そして世界初録音となる「交響曲 変ロ長調」を収録している。交響曲 変ロ長調は、1933年に初稿が完成したティペット最初期の作品で、34年に改訂されながらもわずか5回しか公演されず、作曲者本人が撤回したため出版されることもなく、以来陽の目を見ることがなかった交響曲。近年発見された手稿譜によるスコアを使い、ブラビンズ& BBCスコティッシュ饗によって2018年に80余年ぶりの公演(1938年の改訂を含めた版としては初演)が実現している。スティーヴン・オズボーンと共演したピアノ協奏曲(CDA-67461/2)から高い評価の続くブラビンズのティペット録音プロジェクト、イギリス音楽ファン、レア交響曲ファン大注目。
アムラン〜サムイル・フェインベルク:ピアノ・ソナタ集 第1番−第6番
 〔第1番 イ長調 Op.1 /第2番 イ短調 Op.2 /
  第3番 「ト短調/嬰ト短調」 Op.3 (フェインベルクの手稿譜によるオリジナル・ヴァージョン)/
  第4番 変ホ短調 Op.6 /第5番 ホ短調 Op.10 /第6番 ロ短調 Op.13 〕

 マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2018年12月13日-15日、テルデックス・スタジオ、ベルリン。ウクライナ生まれ、20世紀ロシア(ソ連)を代表するコンポーザー=ピアニストの一人であるサミュエル・フェインベルク(1890-1962)。ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしてはバッハやスクリャービンの演奏を得意とし(ソ連のコンサートで最初にバッハの「平均律クラヴィーア曲集」全曲を演奏したピアニスト)、モスクワ音楽院の教授としては数世代のピアニストに影響を与えている。そんなフェインベルクが書いた12のピアノ・ソナタのうち第1番から第6番までを、現代のヴィルトゥオーゾ、アムランが録音した。まだまだ録音も演奏の機会も少ないフェインベルクだが、ピアノ・ソナタ第1番〜第3番は2018年の来日公演でも披露され、その幻想的な魅力が話題となっただけに、今回の録音は待望のリリースとなることだろう。2020年最大級のピアノ・アルバムの1つとして期待が掛かるアムランのフェインベルク。ピアノ・ファン、ロシア音楽ファンは特に要注目。
ジュピター・プロジェクト〜 19世紀のドローイング・ルームにおけるモーツァルト
 「魔笛」 K.620 序曲(フンメル編曲室内楽版)/
 ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467(クラーマー編曲室内楽版)/
 「フィガロの結婚」 K.492 序曲(フンメル編曲室内楽版)/
 交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」 K.551(クレメンティ編曲室内楽版)
  デイヴィッド・オウエン・ノリス(P) ケイティ・バーチャー(Fl)
  キャロライン・ボールディング(Vn) アンドルー・スキッドモア(Vc)
 録音:2018年6月11日-13日、クーパー・ホール、サマセット、イギリス。デイヴィッド・オウエン・ノリスは、サンサンプトン大学の教授、王立音楽カレッジとロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージックの客員教授、王立音楽アカデミーとオックスフォード大学キーブル・カレッジのフェローなどを務める英国楽壇の重鎮にして、ピアニストとしては様々な協奏曲、ピアノ独奏、室内楽、歌曲伴奏など多数の録音に参加、また作曲家としてもアルバムをリリースし、音楽TV番組やラジオでもお馴染みの名音楽家。オウエン・ノリスによる「ジュピター・プロジェクト」は、19世紀ロンドンのドローイング・ルーム(客間)で流行した、モーツァルトのオーケストラ作品からの室内楽版アレンジを再現するという注目のプロジェクト。モーツァルトの室内楽版といえば、ハルモニームジーク(管楽アンサンブル)編成も親しまれているが、ここでは「ピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロ」のピリオド楽器による四重奏で、プロジェクト名ともなっている交響曲第41番「ジュピター」を中心に、ピアノ協奏曲第21番、そして「魔笛」と「フィガロの結婚」序曲の人気曲をお贈りする。ケイティー・バーチャーを始め、ブレコン・バロック、イングリッシュ・コンサート、フロリレジウム、OAE 、ダニーデン・コンソート、コレギウム・ムジクム90、エイヴィソン・アンサンブルなどで活躍するピリオド楽器の名手たちによる演奏。
リスト:歌曲全集 Vol.6
 さまよえ、さまよえ、青い目よ S.305(第1稿)/尼僧院の僧房 S.274(第1稿)/
 静かに響け、わが歌よ S.301(第2稿)/わが子よ、私が王ならば S.283(第2稿)/
 もし美しい芝生だったら S.284(第2稿)/彼らは何と言った S.276(第2稿)/おお、夢に来ませ S.282(第2稿)/
 ミニョンの歌 S.275(第1稿)/彼はどこに止まるの S.295(第2稿)/ローレライ S.73(第1稿)/
 シラーの「ヴィルヘルム・テル」からの3つの歌 S.292(第2稿)/音楽の力 S.302(第2稿)/あなたが歌う時 S.306a

 ユリア・クライター(S) ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2018年11月19日-20日、22日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。歌曲大国ハイペリオンが2010年にスタートしたフランツ・リスト(1811-1886)の歌曲全集第6巻。チューリヒ歌劇場を中心に主要なオペラ・ハウスに出演し、ザルツブルク音楽祭などの国際的な音楽祭に参加、コンサート・シンガーとしてはニコラウス・アーノンクールとバッハのカンタータを録音するなど広く活躍するドイツのソプラノ、ユリア・クライターがHyperionに初登場。名盤奏者ジュリアス・ドレイクが一貫して伴奏を務め、ヴァージョンの選択やプログラムにもこだわってきた、Hyperionが誇るリスト歌曲集。
デュファイ:コンスタンティノープルのための哀歌
 コンスタンティノープルのための哀歌「すべての希望の泉, 憐れみ深い父よ/その朋はこれに背き」/
 とても優しい恋人よお願いから/心蕩かすその姿/哀れにもわが身をかこつ/親しい友よ/恵まれぬ心よ/
 私の美しい人よお願い/果たしてあなたのお恵みが得られようか/ああいつの日にあなたに会えるだろうか/
 私はもうかつての私ではない/私は満ちた心で歌いたい/月は五月/
 美しい人よどんな過ちを犯したのかこの私が/酷い痛手でもって勝ち誇りながら/あなたの美しい眼差ゆえに/
 あなたの評判そしてあなたの高い名声は/好遇を享けるしもべとして/あなたは戦士なのだから

 オルランド・コンソート
  [マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2017年10月3日-5日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス、 UK 。1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動している。とりわけ、6巻にわたるギヨーム・ド・マショーの作品集で国際的な評価を高めたオルランド・コンソートの新録音は、中世からルネサンス音楽への転換期を生き、ルネサンスの開拓・転換を果たしたブルゴーニュ楽派の巨匠ギヨーム・デュファイ(c.1397-1474)の音楽。1453年のオスマン帝国によるコンスタンティノープル陥落事件に寄せてデュファイが作曲したとされる4つの哀歌のうち、現存する唯一の作品「コンスタンティノープルのための哀歌(コンスタンティノープル聖母マリア教会の嘆き)」から始まる、モテット、シャンソン、バラード(バッラータ)、ロンドーなどフランス語とイタリア語の世俗作品集。
ベートーヴェン
 アンダンテ ハ長調 WoO.211 /プレスト ハ短調 WoO.52 /アレグレット ハ長調 WoO.56 /
 アレグレット ハ短調 WoO.53 /ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27 No.2「月光」/
 7つのバガテル Op.33 /ピアノ・ソナタ第10番 ト長調 Op.14 No.2 /創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80

 パヴェル・コレスニコフ(P)
 録音:2017年6月21日-23日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、モンマス、 UK 。 パヴェル・コレスニコフは、1989年ロシアのシベリアに生まれ、2012年には世界最高クラスの賞金と音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝。現在はイギリスを拠点に活動し、2014年〜2016年のBBCの「新世代アーティスト・スキーム」にも選ばれた世界が注目する逸材。日本には2013年のデュメイ&関西フィルの公演において、エレーヌ・メルシエの代役として急遽来日し堂々たる演奏で多くの来場者を魅了した。2018年1月には日本初リサイタルも成功を収めている。レコード芸術準特選盤に選ばれた前作ルイ・クープラン(CDA-68224)に続くニュー・レコーディング。コレスニコフのHyperion第4弾となるのは、「月光ソナタ」を中心としたベートーヴェン・アルバム。ホーネンス・コンクールのセミファイナルでも披露された「月光」に、作品番号なしの小品や変奏曲を組み合わせたこだわりの選曲。コレスニコフは、フランスの音楽サイトResMusicaのインタビューに「今シーズンは私にとっての"ベートーヴェン・イヤー"」と答えており、2018年はこのアルバムの発売の他、ヨーロッパでベートーヴェン・コンチェルト・ツアー(BBCフィル、ロイヤル・フィル、フランダース響、チェコ国立響、クリスチャンサン響等)も予定している。
アムラン&タカーチSQ 〜エルネスト・フォン・ドホナーニ
 ピアノ五重奏曲(*) 〔第1番 ハ短調 Op.1 /第2番 変ホ短調 Op.26 〕/
 弦楽四重奏曲第2番 変ニ長調 Op.15
  マルク=アンドレ・アムラン(P)
  タカーチSQ [エドワード・ドゥシンベア(Vn1) ハルミ・ローデス(Vn2)
         ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2018年8月12日-15日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、モンマス、 UK 。ピアノの超人マルク=アンドレ・アムランと世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団の共演というHyperionだからこそ成しえた究極のコラボレーション。シューマン、ショスタコーヴィチ、フランクと鮮烈な話題を振りまいてきたこの共演によるレコーディング第4弾は、エルンスト・フォン・ドホナーニのピアノ五重奏曲集! タカーチ弦楽四重奏団は、2018年に設立メンバーであったカーロイ・シュランツに代わり、ハルミ・ローデスが加わった新体制(2019年来日メンバー)による最初の録音。ドホナーニの室内楽作品の重要な再評価となるであろう注目リリース。
ショスタコーヴィチ&カバレフスキー:チェロ・ソナタ集
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40 /モデラート
 プロコフィエフ:バラード ハ長調 Op.15 /アダージョ「シンデレラと王子」 Op.97bis
 カバレフスキー:チェロ・ソナタ 変ロ長調 Op.71 /ロンド「プロコフィエフの追憶に」 Op.79

 スティーヴン・イッサーリス(Vc) オリ・ムストネン(P)
 録音:2018年3月、ポットン・ホール、サフォーク、 UK 。イギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリス。20世紀チェロ作品の代表的傑作、ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタを筆頭に、1962年作曲、ロストロポーヴィチによって初演されたカバレフスキーのチェロ・ソナタや、プロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」からの作品などチェロとピアノのための小品を組み合わせたロシアン・プログラム。ピアニストは、Hyperion初登場となるフィンランド出身の才人オリ・ムストネン。ムストネンはピアニスト、指揮者、作曲家の三役として多才に活躍しており、イッサーリスとは30年以上にわたって共演しているパートナー。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.78 〜
  C. シューマン、ヒラー、エルツ、カルクブレンナー

 クララ・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.7
 フェルディナント・ヒラー:演奏会用小品 Op.113
 アンリ・エルツ:演奏会用ロンド Op.27
 フリードリヒ・カルクブレンナー:夢 Op.113
ハワード・シェリー(P)指揮
タスマニアso.
 録音:2018年5月1日-4日、フェデレーション・コンサート・ホール、ホバート、オーストラリア。ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。第78集は、2019年に生誕200周年を迎える偉大な女流作曲家、クララ・シューマンのピアノ協奏曲が登場!1833年、当時既に若き天才ピアニストとして名を馳せていたクララ・ヴィークが、14歳になる年で書き始めたピアノ協奏曲 イ短調。そして、クララやローベルト・シューマンと関係の深かった3人の作曲家、ヒラー、エルツ、カルクブレンナーの「ピアノと管弦楽のための作品」もカップリング。RPCシリーズ常連の名匠ハワード・シェリーとタスマニアso. は、同シリーズでヒラー、エルツ、カルクブレンナーのピアノ協奏曲集もすべて担当しており、熟練の技術と解釈も万全。
ミサ曲「バビロンの王」〜ヨハネス・デ・クレーヴェ(1528/9-1582):
 皇帝からの名、カール/ミサ曲「バビロンの王」(ミサ・レクス・バビロニス)/
 主を褒め称えよ/主を畏れよ/我が救い主を信ず/豊かな平和からの名、カール
ヤコブス・ファート(1529頃-1567):バビロンの王
 チンクェチェント
 録音:2019年7月8日-10日、ペルネック修道院、ヴァルトフィアテル、オーストリア。ヨーロッパ各国(、オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクェチェント」。これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャールなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクェチェントが、今度はオーストリアのハプスブルク家の宮廷で活躍した作曲家、ヨハネス・デ・クレーヴェのミサ曲を録音。オーストリアのハプスブルク家の始祖となった神聖ローマ皇帝フェルディナント1世のもとウィーンの礼拝堂で歌手を務め、フェルディナントの息子カール2世が新しく設立したグラーツの礼拝堂では最初のカペルマイスターになるなど、16世紀後半のハプスブルク宮廷で活躍したクレーヴェの知られざるミサ曲を、チンクェチェントの緻密なポリフォニーで再興する。
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45(室内アンサンブル版)
 〔室内アンサンブル・オーケストレーション:イアン・ファリントン〕
 デイヴィッド・ヒル指揮イェール大学スコラ・カントールムcho.
 マット・サリヴァン(Br) ナターシャ・シュヌーア(S)
 録音:2017年1月23日、25日-27日、セント・ジョセフ教会、ニューヘイブン、コネチカット。 サイモン・キャリントンによって2003年に創設され、2009年から2013年には鈴木雅明が指揮を務めた(現在は首席客演指揮者)、イェール大学スコラ・カントールム合唱団(イェール・スコラ・カントルム)。アメリカの名門イェール大学のすべての学科からオーディションによりメンバーが集められ、イェール大学教会音楽研究所の支援を受けてハイレベルな教会音楽を演奏している。現在ディレクター兼首席指揮者を務めるデイヴィッド・ヒルは、これまでウィンチェスター大聖堂やウェストミンスター大聖堂、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジなどの名門聖歌隊を率いてきたイギリスの名匠。デイヴィッド・ヒル自身の新たな編曲による「フォーレ:レクイエム(CDA-68209)」で話題を呼んだ合唱団の新たな録音は、ブラームスの傑作「ドイツ・レクイエム」。ブラームス自身の「ピアノ・リダクション版」からインスパイアされて作られた、「室内アンサンブル(vn, va, vc, cb, fl, ob, cl, pの八重奏)版」。編曲を施したのは、ロンドンの王立音楽アカデミーとケンブリッジ大学で学んだイアン・ファリントン。ピアニスト、オルガニスト、作編曲家として多彩に活動しながら、特に大規模なオーケストラ作品の小編成版アレンジで知られており、この「室内アンサンブル版ドイツ・レクイエム」や15人の奏者のために編曲されたマーラーの交響曲第1番は世界中で演奏されている。
チャールズ・ヒューバート・パリー(1848-1918):ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲(*)〔第1番 ホ短調/第3番 ト長調〕/パルティータ ニ短調(#)
 レオノーレ・ピアノ三重奏団(*)
  [ティム・ホートン(P;#) ベンジャミン・ナバロ(Vn;#) ジェマ・ローズフィールド(Vc)]
 録音:2017年9月7日-9日(*)、2018年6月7日(#)、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。イギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」のメンバーによるトリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団。アレンスキー(CDA-68015)、ラロ(CDA-68113)、リムスキー=コルサコフ&タネーエフ(CDA-68159)、ヨハン・ペーター・ピクシス(CDA-68207)と、不当に無視されてきた優れたレパートリーに光を当ててきたレオノーレ・ピアノ三重奏団が、イギリスの国民的聖歌「エルサレム」で知られる19世紀の作曲家、チャールズ・ヒューバート・パリー(1848-1918)のピアノ三重奏曲第1番&第3番、そしてヴァイオリンとピアノのための「パルティータ」を新たな録音レパートリーに加える。
J.S.バッハ:トッカータ集 BWV.910-916
 〔嬰ヘ短調 BWV.910 /ハ短調 BWV.911 /ニ長調 BWV.912 /ニ短調 BWV.913 /
  ホ短調 BWV.914 /ト短調 BWV.915 /ト長調 BWV.916 〕

 マハン・エスファハニ(Cemb)
 録音:2018年6月20日-23日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス。マハン・エスファハニは、1984年テヘラン生まれの若きイラン系アメリカ人チェンバリスト。チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた他、ボルレッティ=ブイトーニ財団賞受賞、2014年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞の「インストゥルメンタリスト・オヴ・ジ・イヤー」と2014年グラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートするという栄誉を、それぞれチェンバロ奏者として初めて達成。2015年にはBBCミュージック・マガジンの「ニューカマー・オヴ・ジ・イヤー」に選ばれ、2015年と2017年にもグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートしている。 Hyperion(ハイペリオン)からは、第1弾「C. P. E. バッハ(CDA-67995)」がグラモフォン賞2014でピリオド楽器部門賞を受賞し華々しいデビューを飾り、メジャー・レーベルからもチェンバロで弾くミニマル・ミュージックやバッハ・アルバムをリリースし話題を呼んだ。Hyperion復帰作となった2018年来日記念盤「パッシング・メジャーズ(PCDA-68249)」はレコード芸術「特選盤」や、英BBCミュージック・マガジンの「インストゥルメンタル・チョイス」に選ばれている。Hyperionからついに登場するJ.S.バッハ・レコーディング第1弾は、若きバッハが恐らく自身のまばゆいテクニックを証明するために書いたと考えられている鍵盤楽器のための7つのトッカータ。Hyperionにおける「ピアノによるバッハ録音」がアンジェラ・ヒューイットであるならば、「チェンバロによるバッハ録音」はマハン・エスファハニであると位置付けられた重要プロジェクトにご期待頂きたい。
ヴォーン・ウィリアムズ
 交響曲第1番「海の交響曲」/合唱と弦楽のための「勇気はあるのか、おお魂よ」(1925)
  マーティン・ブラビンズ指揮BBCso. & cho.
  エリザベス・ルウェリン(S) マーカス・ファーンズワース(Br)
 録音:2017年10月14日-15日、ブラックヒース・コンサート・ホール、ロンドン。 アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩を用いて、ソプラノとバリトンの独唱、合唱と管弦楽のために書かれた大作「海の交響曲」をブラビンズの繊細な表現力、BBC響の濃密なオーケストラで描写する。カップリングには、「海の交響曲」と同じくウォルト・ホイットマンの「草の葉」からテキストが取られた知られざる合唱と弦楽のための作品「勇気はあるのか、おお魂よ(Darest thou now, O soul)(1925)」を収録。
もう私のことを悲しまないで〜タヴナー:チェロ作品集
 祈りと応答(2013)(スティーヴン・イッサーリスによる8つのチェロのための編曲) (2014) 8VC /
 イワン・イリッチの死(2012) (*) /マハマタール(2000) (#) /ポプレ・メウス(わが人々よ)(2009) (+) /
 もう私のことを悲しまないで(スティーヴン・イッサーリスによる8つのチェロのための編曲) (2017) 8VC

 スティーヴン・イッサーリス(Vc) マシュー・ローズ(B;*)
 アビ・サンパ(スーフィー歌手;#) トリニティ・ボーイズ・クワイア(#)
 オマー・メイア・ウェルバー指揮フィルハーモニアo.(*/#/+)
 キャロライン・ディアンリー、キアラ・エンデルレ、マシュー・ヒューバー、ヴァシュティ・ハウンター、
 バーソロミュー・ラフォレット、エイミー・ノリントン、デイヴィッド・ウォーターマン(Vc8VC
 録音:2017年9月8日、ベリオール・カレッジ礼拝堂、オックスフォード/2019年12月17日-18日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン、 UK 。イギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリスの新録音は、なんとジョン・タヴナー。神秘主義を貫いたイギリス現代音楽を代表する作曲家の一人、ジョン・タヴナー(1944-2013)とイッサーリスは、音楽家としてだけでなく個人的にも深い絆を持っており、イッサーリスのプロムス・デビュー(1989年)のためには「奇跡のヴェール」を作曲している(「奇跡のヴェール」は、その後ヨーヨー・マ他、名だたるチェリストたちが取り上げるタヴナーの代表作ともなった)。そんなイッサーリスが再び取り上げるタヴナー・アルバムは、自ら「8本のチェロ」のためにアレンジした2つの合唱作品と、管弦楽、合唱、独唱(バスとスーフィー歌手)等と共演した作品など、タヴナーの5つの後期作品を収録。
夢と幻想〜新発見のリスト Vol.4
 ハンガリー狂詩曲第23番 嬰ハ短調「夢と幻想」 S.242 No.23 /葬送前奏曲 S.205b /
 悲しみのゴンドラ(第2ドラフト) S.199a / Ii /ビューロー行進曲(第1ドラフト) S.229b /
 ペテーフィの追悼に(改訂版) S.195ii /守護天使(アンジェラス)(第1ヴァージョン、第1スケッチ) S.162aI /
 エステ荘の糸杉に1(第1ヴァージョン) S.162b1 /アルバムの綴り「メフィスト・ワルツより」 S.167m2 /
 ベルリオーズ「ファウストの劫罰」より妖精の踊り(第1ヴァージョン) S.474a /
 ロッシーニの歌劇「マホメット2世」による幻想曲 S.421b /アルバムの綴り「デュッセルドルフ前奏曲」 S.163f2 /
 アルバムの綴り「アヴェ・マリア」/アルバムの綴り「ダブリン」 S.164r /
 アルバムの綴り「芸術家に寄す1」 S.166t1 /アルバムの綴り「芸術家に寄す2」 S.166t2 /
 ラルゴ ロ短調 S.692p1 /無関心論 S.692p2 /ピアノ小品 変ホ短調 S.692n /騎兵の急行軍 S.460

 レスリー・ハワード(P)
 録音:2017年11月8日-9日、ポットン・ホール、サフォーク、 UK 。すべて、おそらく世界初録音であると考えられている作品。 フランツ・リストの世界的権威であり、全98枚(+ボーナスCD1枚)におよぶ「リスト:ピアノ作品全集(CDS-44501/98)」の完成という前人未到の偉業(ギネス・ブックにも登録)を達成したピアニスト、レスリー・ハワード。ハワードは、リストの主要な作品を網羅したあと、「新発見のリスト」と題して異稿や断片、新発見作品などを全3巻にわたって録音してきたが、ハワードの生誕70周年となる2018年に、ついに続編となる「新発見のリスト第4巻」が登場する。「新発見のリスト第3巻」までは「リスト:ピアノ作品全集(CDS-44501/98)」に含まれているため、この第4巻を加えることで、このプロジェクトの記念すべき100枚目のCD(ボーナス・ディスク含む)となる。全集BOX完成後も、飽くなき探究心で更なる「新発見」を求め、各地の手稿譜や断片を研究したレスリー・ハワードが新たに録音したのは、近年発表された「ハンガリー狂詩曲第23番 S.242/23」を中心に、様々な作品の初稿、別稿、初期スケッチ、スケッチブックに残されていた習作など全19曲。
シベリウス
  ソプラノとバリトン独唱、男声合唱と管弦楽のための交響曲「クッレルヴォ」 Op.7
 トーマス・ダウスゴー指揮 BBC スコティッシュso.、ルンド男声cho.
 ヘレナ・ユントゥネン(S) ベンヤミン・アップル(Br)
 録音:2018年5月19日-20日、シティ・ホール、グラスゴー。トーマス・ダウスゴーは、現在BBCスコティッシュso. (BBC SSO)の首席指揮者、スウェーデン室内o. の首席指揮者、シアトルso. の首席客演指揮者(2019シーズンより音楽監督)、トスカーナo. の名誉指揮者、デンマーク国立so. の名誉指揮者(2004年〜2011年まで首席指揮者)という多くの重要ポストを務めるデンマーク出身の名指揮者。2019年10月&11月に初開催となる「BBCプロムス・ジャパン」では、メイン指揮者&オーケストラとしてBBCスコティッシュso. とともに来日公演を予定している。ダウスゴーのHyperionデビューとなるアルバムは、2016年の来日公演でも演奏され、2019年のBBCプロムス・ジャパンでも演奏予定の得意作曲家、ジャン・シベリウス。独唱と男声合唱を伴う交響曲(交響詩)「クッレルヴォ」という大作で、その優れた手腕を披露。
イギリスのヴァージナリストたちの音楽
 トマス・トムキンズ:バラフォスタスの夢/パヴァナ / リチャード・ファーナビー:誰のでもないジグ
 ジャイルズ・ファーナビー:ファンタジア/ウッディ・コック/話してダフネ/ホワイ・アスク・ユー?
 作曲者不詳:彼女は私の過ちを許してくれるだろうか?(ジョン・ダウランドの歌に基づく)/
       スコットランドのジグ/ロマネスカによる変奏曲
 オーランド・ギボンズ:パヴィン「オーランド・ギボンズ氏」/荒れ果てた森 / ウィリアム・イングロット:葉は緑に
 ウィリアム・バード:パヴァンとガリアード第9番「 the Passinge mesures 」/ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ
 ジョン・ブル:半音階的(エリザベス女王の)パヴァンとガリアード/ファンタジア「 Mr Dr Bull 」

 マハン・エスファハニ(Cemb)
 録音:2017年11月25日-27日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、モンマス、 US 。 マハン・エスファハニは、1984年テヘラン生まれの若きイラン系アメリカ人チェンバリスト。チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた他、ボルレッティ=ブイトーニ財団賞受賞、2014年ロイヤル・フィルハーモニック教会賞の「インストゥルメンタリスト・オヴ・ジ・イヤー」と2014年グラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートするという栄誉を、それぞれチェンバリストとして初めて達成している。2015年にはBBCミュージック・マガジンの「ニューカマー・オヴ・ジ・イヤー」に選ばれ、再びグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートしている。Hyperion(ハイペリオン)からは、第1弾「C. P. E. バッハ(CDA-67995)」がグラモフォン賞2014でピリオド楽器部門賞を受賞し華々しいデビューを飾り、第2弾「ラモー(CDA-68071/2)でもグラモフォン賞2015ノミネート&ライムライト・マガジン「レコーディング・オヴ・ザ・マンス」を受賞するなど大成功を収めた。その後、メジャー・レーベルからチェンバロで弾くミニマル・ミュージックやバッハ・アルバムをリリースし話題を呼んだエスファハニが、ついにHyperionへと帰還。原点回帰となる正統派プログラムは、バード、トムキンズ、ファーナビーら、イギリスの「ヴァージナリスト(Virginalist)」と呼ばれた作曲家たちの鍵盤作品を集めた、16世紀頃イギリスの偉大なるチェンバロ・リサイタル・アルバム。
タリス:アンティフォナ集
 聞いて下さい、お願い/誉れある神の御母よ/聖なる神/めでたし棘なき薔薇/
 めでたし、父なる神のいと高貴なる娘/めでたし、けがれなき乙女/おお、光から生まれた光よ

 アンドルー・カーウッド指揮カージナルズ・ミュージック
 録音:フィッツアラン・チャペル、アランデル城、ウェスト・サセックス、 UK 。既出盤からのコンピレーション。 タリス・スコラーズやオルランド・コンソート、オックスフォード・カメラータなどのメンバーとして活躍し、現在はセント・ポール大聖堂の音楽監督を務める英国古楽界の名匠アンドルー・カーウッドと、カーウッド率いるイギリスのア・カペラ・グループ、カージナルズ・ミュージック。ウィリアム・バードに続くカージナルズ・ミュージックのメイン・レパートリーとして録音されてきたトマス・タリスの名録音からのハイライトが登場!英グラモフォン賞2006で古楽部門賞に輝いたCDA-67548を始め、カージナルズ・ミュージックが築いてきたタリスの名唱の数々が収められている。
セシリア・マクドウォール(1951-):宗教合唱作品集
 救い主のうるわしき母/おお昇る朝日よ/スタンディング・アズ・アイ・ドゥ・ビフォー・ゴッド/
 アドロ・テ・デボーテ/デウス、ポルトゥス・パシス/ゴッド・イズ・ライト/ラヴ・インコラプティブル/
 3つのラテン語のモテット〔アヴェ・レジナ/アヴェ・マリア/レジナ・チェリ]/
 オー・アンティフォン・シークエンス(オルガン独奏)/ザ・ロード・イズ・グッド

 スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2018年1月12日-14日、2019年1月2日、2020年1月9日-11日、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ礼拝堂/2020年3月9日、セント・ジョージ・チャペル(オルガン独奏)。イギリス合唱界の名指揮者、スティーヴン・レイトンが音楽監督を務めている名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。バッハ、ヘンデルからケネス・レイトン、エセンヴァルズ、ウカシェフスキなど広いレパートリーを誇り、なかでもハウエルズ、スタンフォードなどの近現代英国音楽のパフォーマンスに定評のあるレイトン&トリニティ・カレッジ合唱団が、2014年に英国作曲家賞(現:アイヴァーズ作曲家賞)を受賞した現代イギリスのもっとも著名な作曲家の一人、セシリア・マクドウォール(マクダウォール)(1951-)の宗教的合唱作品を録音。マクドウォールの70歳を記念したアルバムで、幅広い音楽を手掛けながら、特に神秘的で独創的な響きを生み出す合唱音楽で人気を誇るマクドウォールの過去約10年間の宗教曲を集成している。これまでもザ・シックスティーン、マリアン・コンソート、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ、オックスフォード・クイーンズ・カレッジ、オックスフォード・マートン・カレッジ、ウィンチェスター・カレッジ礼拝堂合唱団など、イギリスの有力合唱団たちが度々レコーディングで取り上げながらも、マクドウォールの合唱作品だけを集めたアルバムは少なかったため、この録音が改めてセシリア・マクドウォールの才能を世に広める好機ともなることだろう。
レクイエム〜マヌエル・カルドーゾ(1566-1650):
 聖木曜日のための哀歌/死者のためのミサ曲「レクイエム」/主よ、あなたがわたしの足をお洗いになるのか?/
 第2旋法によるマニフィカト/まことに、あなたがたに告げます/ヨハネは獄中で/わが魂はかわいているように/
 それがわたしのあとにおいでになる方であって/すべての谷は埋められ/なぜ、何もしないで/あなたはちから

 ルイス・トスカノ指揮クペルチノス
 録音:2016年9月21日-23日、ボム・ジェズ教会、ブラガ、ポルトガル。ルイス・トスカノは、ブラバント・アンサンブル、アルス・ノヴァ・コペンハーゲン、ムジカ・フィクタなどのアンサンブルに参加するポルトガルのテノール。2009年にクペルチノ・デ・ミランダ財団によって設立されたクペルチノス(Cupertinos /元: Cappella Musical Cupertino de Miranda)は、コインブラ大学とのパートナーシップ、ディレクターのルイス・トスカノ、音楽学者のホセ・アブレウらの研究によって、広大なポルトガルのポリフォニー音楽を専門的に取り上げている。Hyperionからリリースされるファースト・アルバムも、もちろんポルトガルの音楽。ドゥアルテ・ローボやジョアン4世とともにポルトガル・ポリフォニーの黄金時代を築いたマヌエル・カルドーゾ(1566-1650)のレクイエム(死者のためのミサ曲)を中心に、哀歌、マニフィカト、モテットを収録している。
クラーク:ヴィオラ・ソナタ&ブリッジ:チェロ・ソナタ
 レベッカ・クラーク:ヴィオラ・ソナタ(チェロ版) / ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの習作
 フランク・ブリッジ:セレナーデ H.23 /春の歌 H.104 No.2 /スケルツォ H.19a /チェロ・ソナタ H.125

 ナタリー・クライン(Vc) クリスティアン・イーレ・ハドラン(P)
 録音:2017年12月14日-16日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。 愛器グァダニーニ1777"シンプソン"を操るイギリスの麗しき女流チェリスト、ナタリー・クライン。Hyperion移籍後は、コダーイ(CDA-67829)、ブロッホ&ブルッフ(CDA-67910)と、民族色の強い濃密なプログラムでその並外れた音楽性を披露してくれたクラインの新録音。20世紀前半に活動したイギリスの女流作曲家、そして優れたヴィオラ奏者としても活躍したレベッカ・クラーク(1886-1979)の代表作「ヴィオラ・ソナタ」(このアルバムではチェロで演奏)と、クラークの友人であり同じスタンフォード門下の兄弟子でもあったフランク・ブリッジ、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの作品をカップリング。クーリッジ夫人の作曲コンクールでブロッホと優勝を争ったというクラークの「ヴィオラ・ソナタ」と、高い親和性を有するブリッジの「チェロ・ソナタ」、そして対照的に軽く穏やかなヴォーン・ウィリアムズの作品を組み合わせた、こだわりのチェロ・リサイタル。
CDA-68254
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(2CD)
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エルガー:カラクタクス Op.35
 マーティン・ブラビンズ指揮オペラ・ノースo.、ハダースフィールド合唱協会
 エリザベス・ルウェリン(S) エルガン・スィール・トマス(T)
 ローランド・ウッド(Br) クリストファー・パーヴェス、アラステア・マイルズ(B)
 録音:2018年4月11日-13日、ハダースフィールド・タウン・ホール、 UK 。2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているマーティン・ブラビンズ。ウォルトンやエルガー、ヴォーン・ウィリアムズ、ティペットらの録音で高い評価を得てきたブラビンズの英国音楽最新作は、「エニグマ変奏曲」の直前に書かれた合唱と管弦楽のための作品「カラクタクス」が登場。「カラクタクス」は、「黒騎士」(1893)、「生命の光」(1896)、「オラフ王」(1896)、「聖ジョージの旗」(1897)など、大規模な合唱作品を発表し名声を高めていった1890年代のエルガーによる最後の合唱作品。オペラハウスとコンサートホールの両面で活躍するオペラ・ノースo. と、同じウェスト・ヨークシャー州のハダースフィールド合唱協会(マーティン・ブラビンズとは、ブライアンの交響曲第1番[CDA-67971]でも共演)、そしてエリザベス・ルウェリン、クリストファー・パーヴェスらの名歌手たちを見事にまとめ上げ、エルガーの揺るぎない価値と栄光を表現している。
CDA-68255
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[CD-R]
ジョン・タヴナー:合唱作品集
 神はわれらとともに/神の御母への賛歌/愛はようこそといった/ They are all gone into the world of light /
 受胎告知/眠っていた者のように/アテネのための歌/子羊/主の祈り/天使/「神殿の幕」〜5つの頌歌

 アンドルー・ラムスデン指揮ウィンチェスター大聖堂聖歌隊
 録音:2018年2月5日-6日、26日-27日、ウィンチェスター大聖堂。名匠デイヴィッド・ヒルが磨き上げた、英国を代表する大聖堂聖歌隊の1つ、ウィンチェスター大聖堂聖歌隊。2002年からオルガニスト&音楽監督を務めるアンドルー・ラムスデンとの新録音は、現代の神秘主義を代表する作曲家、ジョン・タヴナー(1944-2013)の合唱作品集!ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ、サウスワーク大聖堂、ウェストミンスター寺院などでオルガンと宗教合唱の腕を磨き、ウェインフリート・シンガーズの指揮者としてもフロリレジウム、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、ボーンマスso. などと定期的に活動しているアンドルー・ラムスデン。少年聖歌隊、少女聖歌隊、男声のレイ・クラークスを曲によって組み合わせ、ジョン・タヴナーが残した美しき宗教合唱を歌う。
イングランドのモテット集
 タリス:主よ, 願わくば信ずる者の声を受け入れたまえ/使徒らは口々に/汝らわれを愛さば
 バード:目覚めていよ/神よ, われをあわれみたまえ/主よ, 怒りたもうことなかれ、聖なる町々は
 トムキンズ:ダヴィデが聞きしとき / シェパード:われらを解き放ちたまえ、われらを救いたまえ〔 I / II 〕
 ホワイト:光にして日なるキリストよ I  / ダンスタブル:来たりたまえ, 聖霊よ / モーリー:この日こそ
 タヴァナー:谷川慕いて鹿のあえぐごとく / コーニッシュ:めでたしマリア/神のみ母
 ギボンズ:主よ, あなたの怒りをもってわたしを責めず / パーソンズ:わが敵から助け出し

 オーワイン・パーク(B)指揮ジェズアルド・シックス
  [ガイ・ジェイムズ、アレックス・チャンス(CT) ジョゼフ・ウィックス、
   ジョシュ・クーター(T) マイケル・クラドック(Br) サミュエル・ミッチェル(B)]
 録音:2017年3月27日-29日、トリニティ・カレッジ礼拝堂、ケンブリッジ、 UK 。 2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若きヴォーカル・コンソート、「ジェズアルド・シックス」のファースト・アルバムが登場!ディレクターを務めるオーワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェールズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェールズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加している。オーワイン・パーク以外のメンバーも、マリアン・コンソートのメンバーであるアレックス・チャンス(アレクサンダー・チャンス)を始め、若き有望な歌手が集いる。セント・ジョンズ・スミス・スクエアのヤング・アーティスト2015-2016に選ばれたジェズアルド・シックスのデビュー・レコーディング、英語とラテン語による中世〜チューダー朝イングランドのモテット集にご期待頂きたい。
セバスティアン・デ・ビバンコ(1551頃-1622):
 ミサ曲「イエスの昇天」/深き淵より/我がハープは悲しみの音に変わり/恋人よ、さあ、立って/
 マリアは天に昇らされたまいぬ/おいで、おいで恋人よ/第1旋法によるマニフィカト

 ロバート・ホリングワース指揮デ・プロファンディス
 録音:2017年月3日-5日、セント・ジョージ教会、チェスタートン、ケンブリッジ。 イ・ファジョリーニやケンブリッジ・タヴァナー合唱団のメンバーとして活動したマーク・ドゥーリッシュによって2011年に結成されたルネサンス音楽専門の男声cho.デ・プロファンディス。ベルナルディーノ・デ・リベーラの知られざるモテット集(CDA-68141)に続く第2弾は、ビクトリアと同時代に活躍し、セゴビア大聖堂、アビラ大聖堂、サラマンカ大聖堂などの楽長を歴任したスペインの作曲家、セバスティアン・デ・ビバンコのミサ曲&モテット集。デ・プロファンディスは、これまでアンドルー・パロット、アンドルー・カーウッド、ジェフリー・スキッドモアなど古楽界をリードする世界的アーティストたちが指揮しており、今回の録音では、イ・ファジョリーニの創設者、ロバート・ホリングワースが重厚な男声ポリフォニーを率いている。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.79 〜プフィッツナー&ブラウンフェルス
 ハンス・プフィッツナー(1869-1949):ピアノ協奏曲 変ホ長調 Op.31
 ヴァルター・ブラウンフェルス(1882-1954):昼と夜の小品(ピアノ・オブリガートを伴う管弦楽のための) Op.44

 マルクス・ベッカー(P) コンスタンティン・トリンクス指揮ベルリン放送so.
 録音:2018年2月12日-15日、放送局ホール、ベルリン、ドイツ。ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」が、ついに第79集まで到達。マックス・レーガーのピアノ作品全曲録音という偉業を成し遂げたことでその名を轟かせ、その後も"ピアノ王国ハイペリオン"で活躍するドイツの鬼神マルクス・ベッカーが、「ヤーダスゾーン&ドレーゼケ(CDA-67636)」、「ウィドール(CDA-67817)」以来となるRPCシリーズへ登壇。シューマン、ブラームス、ワーグナーの精神的伝統に立つと自他共に認めるロマン主義者であったハンス・プフィッツナー。古典・ロマン主義の伝統を尊重し作品に反映してきたヴァルター・ブラウンフェルス。20世紀前半、戦間期のドイツで活躍し、ドイツ・ロマンティシズムを継承してきた2人の作曲家によるピアノ協奏曲を、レーガーを始めとするドイツ音楽のスペシャリストでもあるマルクス・ベッカーが気高く描く。新国立劇場、東京フィルとの共演でもお馴染みのドイツの指揮者コンスタンティン・トリンクスとベルリン放送so. のサポートも抜群。
ベアストウ、ハリス、スタンフォード:合唱作品集
 エドワード・カスバート・ベアストウ(1874-1946):祝福されし都市、天のセイラム/生けるものすべて/エレミヤの哀歌
 ウィリアム・ハリス(1883-1973):
  神なる主よ、我らを導きたまえ/あなたがたは弱った手を強くし/天は美し/ Flourish for an Occasion
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):
  知恵の歌 Op.113 No.6a /み神とともなる Op.113 No.6b /見よ, 私はカルデア人を起こす Op.145 /
  イヴニング・サーヴィス イ長調 Op.12(マニフィカトとヌンク・ディミッティス)/
  グロリア・イン・エクチェルシス(フェスタル・コミュニオン・サーヴィス 変ロ長調 Op.128より)

 ジェイムズ・オドンネル(Org)指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
 録音:2018年2月15日-16日、3月5日-7日、ウェストミンスター寺院。世界遺産にも指定されている英国国教会の教会、ウェストミンスター寺院の聖歌隊は、30名の少年合唱と12名のプロの成人歌手からなる合唱団で、教会聖歌隊の最高峰として知られている。かつてウェストミンスター大聖堂聖歌隊の音楽監督としても活躍した名合唱指揮者、ジェイムズ・オドンネルとウェストミンスター寺院聖歌隊による新たなレコーディングは、エドワード・カスバート・ベアストウ、ウィリアム・(ヘンリー・)ハリス、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードの合唱作品集。戴冠式や王室の婚礼、そして大戦の惨禍など国民的な祝祭や記念、哀悼などと深く結びついてきた、19世紀末から20世紀前半の英国国教会の伝統を歌う。プロの歌手によるLay Vicarsには、ロビン・ブライズ、マーク・ドーベル、ロバート・マクドナルドなど世界的名歌手も名を連ねている。
はかなき人生 〜バッハ、ブゾーニ、ショパン、リスト、ハフ、グノー
 J.S.バッハ(ブゾーニ編曲):シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004より)
 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35
 リスト:葬送曲(詩的で宗教的な調べ S.173より)/無調のバガテル(メフィスト・ワルツ) S.216a
 ブゾーニ:カルメンによる室内幻想曲(ソナチネ第6番) BV.284
 スティーヴン・ハフ:ピアノ・ソナタ第4番「はかなき人生」 / 韓国民謡(ハフ編曲):アリラン
 グノー(ハフ編曲):J.S.バッハのピアノ前奏曲第1番による瞑想曲「アヴェ・マリア」

 スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2018年12月10日-14日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニスト。「イン・ザ・ナイト(CDA-67996)」や、「夢のアルバム(CDA-68176)」など、独自の選曲で綴ったコンセプト・アルバムでも人気を博してきたハフの新たな録音は、作曲家としても注目を浴びるハフ自作のピアノ・ソナタ第4番「はかなき人生」を軸に、ショパンの葬送ソナタ、リストの葬送曲など、はかない人生と「死」をテーマにした名曲をプログラミング。バッハ=ブゾーニのシャコンヌやグノーのアヴェ・マリアなどの珠玉の逸品、ハフが編曲した韓国民謡「アリラン」などを含む、眩いばかりの魅惑のラインナップでお贈りする。ファリャが作曲したオペラのタイトルでも知られる「はかなき人生(Vida breve)」を副題に冠したハフのピアノ・ソナタ第4番は、ミシガン州で行われているギルモア国際鍵盤音楽祭によって2016年ギルモア・ヤング・アーティスト賞を受賞したミカ・マクロホリンのために作曲され、2018年にスティーヴン・ハフ自身によって初演。シャルル・トレネの「四月のパリ」など5つの小さなモチーフによって構成され、約10分間の単一楽章のなかで、シンプルな美しいメロディから次第に複雑なフーガが発展し、情熱的な激動まで、儚くも濃密な人生を描いている。
アルバン・ゲルハルト〜J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
 〔第1番 ト長調 BWV.1007 /第2番 ニ短調 BWV.1008 /第3番 ハ長調 BWV.1009 /
  第4番 変ホ長調 BWV.1010 /第5番 ハ短調 BWV.1011 /第6番 ニ長調 BWV.1012 〕
 アルバン・ゲルハルト(Vc)
 録音:2018年3月21日-25日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、 UK 。ドイツ・チェロ界の新皇帝、アルバン・ゲルハルトが弾くバッハ無伴奏チェロ組曲が登場!1969年にベルリンの音楽一家に生まれたアルバン・ゲルハルトは、8歳でピアノとチェロを始め、20歳の時からチェロ奏者としてのキャリアを歩み、1991年にBPO&セミヨン・ビシュコフと共演して以来、国際的なキャリアを築いている。コンサート・ホールでの公演に加え、学校、病院、公共スペースなどでの演奏にも情熱を向けており、特に2012年にはドイツの主要な鉄道駅でバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を演奏し話題を呼んでいる。そんなゲルハルトが「究極の挑戦」と語るチェロの聖典、J. Sバッハの無伴奏チェロ組曲のレコーディングがついに実現。愛用している銘器マッテオ・ゴフリラー1710のチェロで、バッハの超越的な美しさと魅惑的なシンプルさを描く。Hyperionにとっては、スティーヴン・イッサーリスの名盤(CDA-67541/2)以来となるバッハ無伴奏チェロ組曲、大注目の新録音。
王女と熊
 R.シュトラウス:二重コンチェルティーノ TrV.293 (*)
 ベートーヴェン:三重奏曲 変ホ長調 Op.38 (#) / グリンカ:悲愴三重奏曲 ニ短調(#)
 サラ・ワッツ(Cl) ローレンス・パーキンス(Fg) マーティン・ロスコー(P;#)
 シャン・エドワース指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.(*)
 録音:2014年7月7日-8日(#) /2015年3月11日(*) 、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー。 リヒャルト・シュトラウスの最後の器楽作品である二重コンチェルティーノ(デュエット・コンチェルティーノ)は、ハープと弦楽オーケストラを伴うクラリネットとファゴットのための協奏的作品。VPOの首席ファゴット奏者を務めたフーゴー・ブルクハウザーに献呈されており、シュトラウスからブルクハウザーへの手紙には、クラリネットを王女(プリンセス)に、ファゴットを熊に例えた小話が書かれていたという。1974年から2017年まで長きにわたりマンチェスター・カメラータの首席ファゴット奏者を務め、ソリストとしても多くの名演・名録音を残すローレンス・パーキンスが、この「王女と熊」のアイディアを元に、ベートーヴェンとグリンカの「クラリネット、ファゴットとピアノ」による三重奏曲をカップリングし1つのアルバムとして完成させた。王女役のクラリネットは、ロンドンの王立音楽アカデミー、オランダのロッテルダム音楽院で研鑽を積んだイギリスの女流奏者、サラ・ワッツが担当。ベートーヴェンとグリンカの三重奏曲では名手マーティン・ロスコーがピアノを担い、クラリネット(王女)とファゴット(熊)が織りなす不思議でユニークな空間を演出。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.80 〜デュポン&ブノワ:ピアノ協奏曲
 オーギュスト・デュポン(1827-1890):ピアノ協奏曲第3番 ヘ短調 Op.49
 ピーテル・ブノワ(1834-1901):ピアノと管弦楽のための交響詩 Op.43
  ハワード・シェリー(P)指揮ザンクト・ガレンso.
 録音:2018年2月12日-16日、ザンクト・ガレン・トーンハレ、スイス。ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。1990年にそのアイディアが生み出されてから30年の歳月を積み重ねた2020年に、ついに第80集がリリース。1827年ベルギーのヴェルヴィエ生まれ、ドイツ、イギリス、オランダで演奏活動を行い、ブリュッセル王立音楽院の教授を務めたピアニスト&作曲家のオーギュスト・デュポン。1834年ベルギーのアントウェルペン生まれ、ベルギーの「ローマ賞」を受賞し19世紀フランドル音楽の発展に寄与した作曲家、ピーテル〔ペーテル〕・ブノワ。ベルギーにおけるピアニズムや教育、音楽理論に確かな功績を残した二人の知られざるピアノ協奏曲を、RPCシリーズの初期から現在まで、もっとも多くのピアノ協奏曲を録音してきた名匠ハワード・シェリーが披露する。
アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1511/12):
 フェヴァン:ミサ・アヴェ・マリア(ミサ曲「めでたしマリア」)/キリストは高みに昇りたまいて/
 聖なる三位一体(4声)/聖なる三位一体(6声/追加パート:アルノルト・フォン・ブルック)/
 ミサ・サルヴェ・サンクタ・パレンス(ミサ曲「ようこそ聖なる御母」) / 聖歌:ようこそ聖なる御母

 スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2018年1月29日-31日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。 ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライス。これまでグラモフォン賞に3度ノミネートしてきたブラバント・アンサンブルが新たに読み解くフランドルの至宝は、ジョスカン・デ・プレと同時代に活躍したフランドル楽派の作曲家、アントワーヌ・ド・フェヴァン(c.1470-1511/12)の聖母マリアを讃える2つのミサ曲。ジョスカン・デ・プレの弟子や信奉者であったという研究もあり、ジョスカンが切り開いた進歩的なスタイルと共通点を多く持つ知られざる作曲家。
マンテュヤルヴィ(1963-):合唱作品集
 アヴェ・マリア/シュトゥットガルト詩篇/我が魂よ主を祝福せよ/
 あなたは美しい/トリニティ・サーヴィス/おお大いなる神秘

  スティーヴン・レイトン指揮ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.
 録音:2018年1月、2019年1月、2020年1月、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ礼拝堂。イギリス合唱界の名指揮者、スティーヴン・レイトンが音楽監督を務めている名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。バッハ、ヘンデルからケネス・レイトン、エセンヴァルズ、ウカシェフスキなど幅広いレパートリーを誇り、「ハウエルズのレクイエム(CDA-67914)」では、2012年の英グラモフォン賞を受賞した名門聖歌隊が、現代フィンランドを代表する合唱音楽の作曲家、ヤーコ・マンテュヤルヴィ(マントゥヤルヴィ)(1963-)の宗教合唱作品を歌う。自らも合唱団のメンバーとして、フィンランドの複数の合唱団で歌い、2015年からはフィンランドの音楽を世界に発信することを目的とした自身の合唱団も設立して活動しているマンテュヤルヴィ。古来からの伝統的なハーモニーに現代的なサウンドを取り込み、刺激的で親しみやすい21世紀の合唱作品を作り上げている。
ショスタコーヴィチ:前奏曲&ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ〔第1番 Op.12 /第2番 Op.61 〕/
 24の前奏曲 Op.34 /夜想曲(バレエ音楽「明るい小川」 Op.39より)
  アンドレイ・ググニン(P)
 録音:2018年9月3日-5日、殉教者聖サイラス教会。1987年ロシア生まれのピアニスト、アンドレイ・ググニンがピアノ王国Hyperionに初登場!ググニンは2013年ウィーンのベートーヴェン国際コンクール第2位、2014年ジーナ・バッカウアー国際コンクール優勝、2016年シドニー国際コンクール優勝という輝かしい経歴を誇り、ゲルギエフ&マリインスキー劇場などと共演。2019年5月には渋谷と広島で公演を行い、9月には名古屋でも来日公演を予定。名門レーベルHyperionが大推薦する注目の若手ピアニスト。チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院で磨いた強靭なタッチと揺るぎない音楽性で、2つのピアノ・ソナタと24の前奏曲による壮観なオール・ショスタコーヴィチ・プログラムを披露する。
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト Vol.22 〜
  ラッセン、P. シャルヴェンカ、ランゴー

 エドゥアルト・ラッセン(1830-1904):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.87
 ルートヴィヒ・フィリップ・シャルヴェンカ(1847-1917):ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Op.95
 ルーズ・ランゴー(1893-1952):ヴァイオリン協奏曲 BVN 289

  リナス・ロス(Vn) アントニー・ヘルムス指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2018年6月20日-22日、シティ・ホール、グラスゴー。ロマン派の知られざる協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの超人気シリーズ、「ロマンティック・コンチェルト・シリーズ」。メイン・シリーズの「ピアノ・コンチェルト」の姉妹シリーズとしてスタートした「ヴァイオリン・コンチェルト」もついに第22集。デンマーク系のベルギーの作曲家で、ドイツで活躍しワイマールではリストの後任として宮廷音楽監督を務めたエドゥアルト・ラッセン。ロマンティク・ピアノ・コンチェルト・シリーズからは4つのピアノ協奏曲がリリースされているフランツ・クサヴァー・シャルヴェンカの兄であるポーランド系ドイツの作曲家&教師ルートヴィヒ・フィリップ・シャルヴェンカ。20世紀前半のデンマークにおいて新古典主義など当時の主流とは対立し、ロマン派的様式の作品を多く残した作曲家&オルガニスト、ルーズ・ランゴー。いずれも優れた魅力を持ちながらも、現在では忘れられてしまった3つのヴァイオリン協奏曲を、Hyperion初登場となるドイツのヴァイオリニスト、リナス・ロスが披露。リナス・ロスはこれまでも、ワインベルクなど歴史に埋もれた作品の録音で評価を高めており、彼が高く支持するこの3つのヴァイオリン協奏曲も、いつの日かスタンダード・レパートリーとして演奏されるようにと録音に臨んでいる。
ジャン・ルイ・ニコデ(1853-1919):ピアノ作品集
 6つの小品「ローベルト・シューマンの思い出」 Op.6 /
 創作主題による変奏曲とフーガ Op.18 /愛の人生 Op.22
  サイモン・キャラハン(P)
 録音:2018年6月15日-17日、ポットン・ホール、サフォーク|レーベルの特記は無いが、初録音の可能性有。
 ニコデはドイツの作曲家、指揮者、ピアニスト、教師。ユグノー教徒の家系だったためフランス系の名を持つ。ピアノ・マニアには、トルコのピアニスト、セトラクが録音した一連のショパン協奏曲編曲集の内、ショパン「演奏会用アレグロ」のオーケストレーションを手がけていた作曲家〔 Le Chat du Monde/Wifon |録音:1989年|カップリングはコルトー編曲のショパン「協奏曲第2番」と、A.アイベンシュッツ編曲のタウジヒ「ハンガリー・ジプシーの歌」〕として記憶されているかもしれない。
 プロイセン王国のイェルジッツ〔現・ポーランドのイェジツェ(ポズナン近郊)〕生まれで、父に才能を見いだされ1869年にベルリン新音楽院に入学、フリードリヒ・キールらに学んだ。彼は当時の現代音楽にあたるリスト、ドレーゼケ、リヒャルト・シュトラウスらの擁護者で、1888年から作曲に専念したが1893年に指揮活動を再開している。1900年以降はドレスデン近郊のランゲブリュックに定住し、この地で亡くなった。
 作曲家としては、少年合唱、男声合唱、オルガン、ハープ、大オーケストラのためかかれ、演奏に丸一夜かかるという大曲「グローリア!」 Op.34 (1904) も残しているが、多くは録音自体が存在しない。室内楽作品集に1曲、といった形での録音はあったが、1枚丸ごとニコデの作品集というのは当盤が初登場だと思われる。秘曲マニアは注目されたい。
クラシカル・ピアノ・コンチェルト Vol.6 〜
 ヨハン・バプティスト・クラーマー
(1771-1858):
  ピアノ協奏曲集〔第4番 ハ長調 Op.38 /第5番 ハ短調 Op.48 〕
 ハワード・シェリー(P)指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
 録音:2018年7月16日-17日、福音史家聖ヨハネ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン、 UK 。ドイツの音楽一家に生まれロンドンで育ち、クレメンティにピアノを教わったヨハン・バプティスト・クラーマー。優れたピアニスト&作曲家として名声を高め、ベートーヴェンやハイドン、その他同時代の主要な作曲家たちと交流を持ち、また、教育者、楽器製作者、楽譜出版者としても功績を残し、クラーマー一族の中でももっとも傑出した音楽家となった。モーツァルトなどウィーン古典派の伝統を色濃く残しつつ、独自の流麗で感情豊かな作品を書いたクラーマーのピアノ協奏曲を、「クラシカル・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」のソリストをすべて担当し、モーツァルトやフンメルの名録音も残す名手ハワード・シェリーが弾きこなしている。
ヒューイット〜J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830 (2018年新録音)
 〔第1番 変ロ長調 BWV.825 /第2番 ハ短調 BWV.826 /第3番 ニ長調 BWV.828 /
  第4番 イ短調 BWV.827 /第5番 ト長調 BWV.829 /第6番 ホ短調 BWV.830 〕

 アンジェラ・ヒューイット(P|使用楽器:ファツィオリ
 録音:2018年12月1日-6日、文化センター・グランド・ホテル、ドッビアーコ、イタリア。4年間全12公演にわたってJ.S.バッハの主要な鍵盤作品全曲を演奏するという壮大なコンサート・シリーズ「バッハ・オデッセイ」が世界的な注目を浴びている鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。ヒューイットがイタリアの銘器ファツィオリで再録音してきた「平均律クラヴィーア曲集(CDA-67741/4)」、「ゴルトベルク変奏曲(CDA-68146)」に続き、「6つのパルティータ」もファツィオリによる新録音バージョンをリリース! バッハの音楽と共に生きる人生を「最高の贈り物と生涯の冒険」と称するアンジェラ・ヒューイット。長いキャリアの中で世界中で繰り返してきたバッハ演奏、そしてその集大成となる「バッハ・オデッセイ」で進化し続けるバッハを魅せてくれたヒューイットが、様々なスタイルが交錯する「パルティータ」の真髄を描く。
コレスニコフ〜ショパン:即興曲、ワルツ、マズルカ集
 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66 /
 ワルツ〔変イ長調 Op.69 No.1「別れ」/変ニ長調 Op.70 No.3 /変イ長調 K K.IVa-13 〕/
 ソステヌート 変ホ長調「ワルツ」 K K.IVb-10 /即興曲第1番 変イ長調 Op.29 /
 マズルカ〔ハ短調 Op.30 No.1 /嬰ハ短調 Op.30 No.4 /イ短調 Op.7 No.2a(Op.7 No.2 初期稿)/
      ホ長調 Op.6 No.3 /嬰ハ短調 Op.41 No.4 〕/
 即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36 /
 マズルカ〔ロ長調 Op.56 No.1 /ロ長調 Op.63 No.1 /ヘ短調 Op.63 No.2 /変イ長調 Op.41 No.3 〕/
 幻想曲 ヘ短調 Op.49 /即興曲第3番 変ト長調 Op.51

 パヴェル・コレスニコフ(P)
 録音:2018年7月12日-14日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、モンマス。 パヴェル・コレスニコフは、1989年ロシアのシベリアに生まれ、2012年には世界最高峰の賞金と音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝。現在はイギリスを拠点に活動し、2014年〜2016年のBBCの「新世代アーティスト・スキーム」にも選ばれた世界が注目する逸材。日本では2013年のデュメイ&関西フィルの公演においてエレーヌ・メルシエの代役を務め、2018年1月には日本初リサイタルも成功。2019年6月にもヤマハホールとサントリーホールチェンバーミュージック・ガーデンに出演し、日本でのファンを増やし続けている。仏ディアパゾン・ドール受賞、英グラモフォン賞ノミネートなど国際的に高い評価を得た「マズルカ集(CDA-68137)」に続くショパン・アルバム第2弾。「幻想即興曲」を含む4つの即興曲と珠玉のワルツ、マズルカを組み合わせて知的に構成されたリサイタル・プログラムを、ヤマハコンサート・グランドCFXの輝かしい音色でお贈りする。
アレクサンドリアの聖カタリナのための音楽
 ウォルター・フライ(?-1475):ミサ・ノビリス・エト・プルクラ
  〔キリエ「神よ万物の創造主」/グローリア/クレド/サンクトゥス&ベネディクトゥス/アニュス・デイ〕
 トマス(?)・ビターリング(活動:1410頃-1420頃):カタリナの祝祭を見よ
 作曲者不詳/フィリップ・ウェラー再構築):グローリア「かの処女はむちで打たれ」
 チャント&フォーブルドン:ノビリス・エト・プルクラ/かの処女はむちで打たれ
 ジョン・ダンスタプル(c.1390-1453):喜びたまえ処女カタリナ/聖なる御姿に栄光あれ
 ロバート(?)・ドライフェルド(活動:1424-1468):
  サンクトゥス&ベネディクトゥス「世界の王国」/アニュス・デイ「わが心より」

 アンドルー・カークマン指揮バンショワ・コンソート
 録音:2018年5月7日-9日、アスコット小修道院、バークシャー。アンドルー・カークマンにより1995年に結成され、15世紀のフランスとイギリス、ブルゴーニュ楽派の音楽を主なレパートリーとする男声ヴォーカル・アンサンブル、バンショワ・コンソート。最新アルバムは、壊れた車輪や剣(どちらも彼女の処刑に使われた道具)等を象徴とする聖人、アレクサンドリアの聖カタリナがテーマ。ウォルター・フライの「ミサ・ノビリス・エト・プルクラ(高貴にして美しい)」を中心に、現代までも高い人気を誇る聖女カタリナのために作曲された15世紀イギリスのミサ曲とモテットを収録。前作「百合と薔薇(CDA-68228)」同様、ブックレットに多数のアラバスター(雪花石膏)像の写真を掲載。
J.S.バッハ:カンタータ集 第106番&第182番
 カンタータ〔第106番「神の時こそいと良き時」 BWV.106 /第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」 BWV.182 〕
 「おお神よ、慈しみ深き神よ」〜 パルティータ VIII BWV.767-8 /モテット「来たれ、イエス、来たれ」 BWV.229

 アミチ・ヴォイシズ
  [ベサニー・パートリッジ、レイチェル・アンブローズ・エヴァンズ(S) ヘレン・チャールストン(Ms)
   ガイ・ジェイムズ(CT) スティーヴン・ケネディ、尼子広志(T) マイケル・クラドック、
   ヘンリー・ホークスワース(B) アシュリー・ソロモン(リコーダー/トラヴェルソ)
   エルスペス・ロバートソン(リコーダー) マグダレーナ・ロス=ヒル、アガータ・ダラスカイテ(Vn)
   ステファニー・ハイチェルハイム、ケイティー・ヘラー(Va) 市瀬礼子(テナー・ヴィオール)
   ヘンリク・パーソン(Vc/バス・ヴィオール) ピーター・マーカーシー(ヴィオローネ)
   ジュリアン・パーキンズ(通奏低音Org) テレンス・チャールストン(ソロOrg)]
 録音:2017年2月13日-15日、セント・マイケル教会、ロンドン、 UK 。 創立当初より優れた古楽録音を築いてきたHyperion(ハイペリオン)に新たな声楽グループ。アミチ・ヴォイシズ(Amici Voices)は、2012年にバッハのヨハネ受難曲の演奏のために創設。多くはスティーヴン・レイトンの指揮するケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団で学び、現在はポリフォニーやタリス・スコラーズ、テネブレ、キングズ・コンソート、ジェズアルド・シックスなどに参加、またオペラ、オラトリオなどの分野で活躍する優れた若手声楽家たちによって構成。ドイツ・バロックのレパートリーを中心に、バッハのクリスマス・オラトリオ、ミサ曲 ロ短調、2つの受難曲から小規模な作品までを定期的に演奏している。Hyperionデビュー・アルバムでは、人気作「神の時こそいと良き時」を含むバッハのカンタータ2曲とモテットを収録。
チャールズ・ヒューバート・パリー(1848-1918):
  ピアノ三重奏曲集 Vol.2 + ピアノ四重奏曲
 ピアノ三重奏曲第2番 ロ短調/ピアノ四重奏曲 変イ長調(*)
  レオノーレ・ピアノ三重奏団
   [ティム・ホートン(P) ベンジャミン・ナバロ(Vn) ジェマ・ローズフィールド(Vc)]

  レイチェル・ロバーツ(Va;*)
 録音:2018年6月7日-9日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。イギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」のメンバーによるトリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団。アレンスキー(CDA-68015)、ラロ(CDA-68113)、リムスキー=コルサコフ&タネーエフ(CDA-68159)、ヨハン・ペーター・ピクシス(CDA-68207)など、歴史に埋もれた優れたレパートリーに光を当てた活動で高い評価を得ている。イギリスの国民的聖歌「エルサレム」で知られる19世紀の作曲家、チャールズ・ヒューバート・パリー(1848-1918)の室内楽作品集。前作「ピアノ三重奏曲第1番&第3番(CDA-68243)」に続き、残った「ピアノ三重奏曲第2番と、「ピアノ四重奏曲」を収録。ピアノ四重奏曲では、フィルハーモニアo. の首席奏者を10年間務め、室内楽奏者としてクリスティアン・テツラフ、イザベル・ファウスト、ジョシュア・ベル、スティーヴン・イッサーリスらと共演してきた名ヴィオリスト、レイチェル・ロバーツが参加している。
マショー:ザ・シングル・ローズ
 オルランド・コンソート
 [マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2018年7月17日-19日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーを務めた名バリトン、ドナルド・グレイグが低声部を支え、ルネサンスと中世ポリフォニー音楽の最高峰として世界的な地位を獲得している。現在オルランド・コンソートがコンサートとレコーディングの中心プロジェクトとして演奏を続けているギヨーム・ド・マショー(c.1300-1377)。第7弾では、愛と恋人の象徴であるバラをテーマに「ザ・シングル・ローズ(一輪のバラ)」のタイトルで愛の詩を歌う。14世紀フランスの音楽様式 "アルス・ノーヴァ" を代表するマショーの詩的でポリフォニックなシャンソンを、オルランド・コンソートの精緻で雄弁なア・カペラ・アンサンブルでお楽しみ頂きたい。
辛き死に〜カルドーゾ、ゴンベール、ラッスス、モラレス、
      パレストリーナ、フィノ&ビクトリア:哀歌とモテット集

 ドミニク・フィノ:預言者エレミアの祈りここに始まる
 ラッスス:メディア・ヴィタ/エレミアの哀歌第1日〜第3曲/レジナ・チェリ / ゴンベール:メディア・ヴィタ
 カルドーゾ:聖木曜日のエレミアの哀歌レクティオ2 / ビクトリア:レジナ・チェリ/第1旋法によるマニフィカト
 モラレス:レジナ・チェリ / パレストリーナ:しもべらよ, 主をたたえよ

 ピーター・フィリップス指揮エル・レオン・デ・オロ
 録音:2016年9月9日-11日、サンティアゴ・エル・マジョル教会、アストゥリアス、スペイン。「エル・レオン・デ・オロ」は、マルコ・アントニオ・ガルシア・デ・パスが創設し2017年には20周年を迎えているスペインの合唱団。世界的ポリフォニー・グループ、タリス・スコラーズの創設者兼ディレクターとして名声を誇り、日本を含む世界各地でマスタークラスや合唱ワークショップを開いているピーター・フィリップスがエル・レオン・デ・オロの名誉指揮者を務めており、毎年タリス・スコラーズとのコラボレーションなども行っている。「辛き死に(Amarae morti)」は、パレストリーナやビクトリア、ラッススといったルネサンスの巨人たちから、ドミニク・フィノ(c.1510-c.1556)といった恐らくあまり知られていない作曲家を含めた、エレミアの哀歌とモテット集。
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲集
 交響曲〔第3番「田園交響曲」(*) /第4番 ヘ短調〕/サラバンド「ヘレン」(#)
  マーティン・ブラビンズ指揮 BBC so.、BBC交響cho.(#)
  エリザベス・ワッツ(S;*) デイヴィッド・バット・フィリップ(T;#)
 録音:2018年11月26日-27日、12月2日、ワトフォード・コロセウム、 UK 。2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、2017年にも5月と9月に二度来日、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているイギリスの名指揮者マーティン・ブラビンズ。1920年版の「ロンドン交響曲(CDA-68190)」で話題を呼んだブラビンズのヴォーン・ウィリアムズ・サイクル第3弾は、交響曲第3番(田園交響曲)と第4番の組み合わせ。第1巻、第2巻ともヴォーン・ウィリアムズの知られざる管弦楽作品を併録しており、今回は1913年〜14年頃に作曲されながらも未完成で未出版となっていたテノール、合唱と管弦楽のためのカンタータ、サラバンド「ヘレン」を収録。クリストファー・マーロウの戯曲「フォースタス博士の悲劇」のテキストが歌詞に使われている。第1巻はレコード芸術誌「海外盤REVIEW」で大絶賛され、第1巻&第2巻とも英グラモフォン誌では「エディターズ・チョイス」に選ばれた大注目のRVWサイクル。
ウィンザー城セント・ジョージ礼拝堂のクリスマス
 *アドヴェント
  聖歌:夜の星の創造主 / バード:目覚めていよ / ホディノット:世界の救世主よ / ギボンズ:ヨハネの証し
  ラインベルガー:天よ露をしたたらせ / マイケル・フィニスィー:テリング / ペルト:喜びたまえ、聖母
  オットー・ゴルトシュミット:ア・テンダー・シュート / ジョン・ガードナー:明日はわたしが踊る日

 *クリスマス
  聖歌:幼な子われらに生まれ / タリス:幼な子われらに生まれ
  作曲者不詳/フィリップ・レッジャー編曲:サセックス・キャロル / アドルフ・アダン:さやかに星はきらめき
  ミコラ・レオントヴィチ:ベルのキャロル / リチャード・マッデン:ワッツのゆりかごの歌
  作曲者不詳/レッジャー編曲:三隻の船 / カークパトリック/デイヴィッド・ブリッグズ編曲:飼い葉の桶で
  作曲者不詳/ウィリアム・ホワイトヘッド編曲:聖母マリアの7つの喜び
 *主の顕現
  聖歌:見よ主の降臨を / バード:見よ主の降臨を / アラン・バラード:ザ・グレイシャス・ギフト
  作曲者不詳/レジナルド・ジャック編曲:ギャラリー・キャロル / ピーター・ウォーロック:ベツレヘム・ダウン
  マシュー・マーティン:ノエルを歌おうわれら

 ジェイムズ・ヴィヴィアン指揮ウィンザー城セント・ジョージ礼拝堂聖歌隊
 リューク・ボンド(Org)
 録音:2018年6月27日、セント・マシューズ教会、ノーサンプトン[伴奏付き作品]/2018年6月28日-29日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク。2018年にもユージェニー王女とハリー王子の両ロイヤル・ウェディングが執り行われるなど、英国王室と縁が深く、世界でもっとも有名な教会の1つ、ウィンザー城セント・ジョージ礼拝堂の聖歌隊がHyperion初登場。その歴史は14世紀まで遡り、現在もウィンザー城での毎日の礼拝と、女王と王室のための重要な儀式で歌ってきた名門聖歌隊が、ウィンザー城で歌われてきた古今のクリスマス・キャロルを歌う。
ヤナーチェク
 歌曲集「消えた男の日記」 JW V/12 /歌によるモラヴィア民俗詩 JW V/2 /
 わらべ歌 JW V/6 (1〜3声、クラリネットとピアノのためのオリジナル・ヴァージョン)
  ニッキー・スペンス(T) ジュリアス・ドレイク(P)
  ヴァーツラヴァ・ホウシュコヴァー(Ms) ヴィクトリア・クーパー、
  クレミー・フランクス、エミリー・バーン(Vo) ヴィクトリア・サメク(Cl)
 録音:2018年7月27日-29日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。ニッキー・スペンスは、2015年に国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」に名を連ね、国際的なオペラ・シーンで活躍を続けるスコットランドの若きテノール歌手。Hyperionでは、「リヒャルト・シュトラウスの歌曲全集 Vol.8(CDA-68185)」以来となるニッキー・スペンスのソロ・レコーディング。テノール独唱を中心に、一部ソプラノと合唱(3声の女声合唱による小規模なもの)によって歌われるヤナーチェクの歌曲集「消えた男の日記」は、「弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」」と同じく、40歳近くも年下であった人妻カミラ・ストスロヴァーへの強い恋愛感情と関係の深い作品。
スタンフォード:管弦楽作品集
 悲劇的様式による序曲 Op.90 /「ヴェルダン」〜 厳粛な行進曲と英雄的エピローグ Op.151
  (オルガン・ソナタ第2番「英雄」第2&第3楽章からの作曲者自身によるオーケストレーション)/
 ウェルカム・マーチ Op.87 /妖精の日 Op.131 (*) /アジャンクールの歌 Op.168

 ハワード・シェリー指揮アルスターo.、コデッタ [cho.] (*)
 録音:2018年8月27日-29日、アルスター・ホール、ベルファスト、北アイルランド。Hyperionの「クラシカル・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」で華麗な弾き振りを披露してきた名匠ハワード・シェリーと北アイルランドの名門オケ、アルスターo. 。今回のシェリーは指揮に専念し、19世紀〜20世紀アイルランドの偉大な作曲家、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードのオーケストラ作品を指揮!アルスターo. のスタンフォードといえば、ヴァーノン・ハンドリー指揮による交響曲全集(Chandos / CHAN-9279)が名盤として君臨しているだけに、新たな管弦楽作品集のクオリティにも期待がかかる。1903年エドワード7世のアイルランド訪問時に作曲された「ウェルカム・マーチ」、同じく1903年に作曲されながらも生前には演奏記録がなく、2010年にアルスターo. によって初演された「悲劇的様式による序曲」、「ヴェルダンの戦い」をテーマにしたオルガン・ソナタ第2番「英雄」からアレンジされた「ヴェルダン」、「アジャンクールの戦い」に基づく「アジャンクールの歌」など、知られざるスタンフォードの管弦楽作品の魅力を披露する。アイルランドの詩人ウィリアム・アリンガムの詩による「妖精の日」では、アイルランドの室内合唱団「コデッタ」が参加。
パレストリーナ:エレミヤの哀歌第2巻
 聖木曜日のための哀歌/聖金曜日のための哀歌/聖土曜日のための哀歌
 チンクェチェント
 録音:2018年9月11日-13日、マウアーバッハ・カルトジオ会修道院、オーストリア。ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクェチェント」。ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャールなど、ルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクェチェントが、パレストリーナの「エレミヤの哀歌」という傑作を録音。前作「ジャン・ギュイヨ」(CDA-68180)では英グラモフォン賞の古楽部門にノミネート、国際的に高く評価されてきた柔らかく精巧なアンサンブルで、16世紀の聖週間に歌われた崇高な音楽を再現する。
フェイディング〜終課集
 タリス:光消ゆる前に / ジェズアルド:み顔をしもべの上に輝かせ
 ジョナサン・シーアズ(1954-):見下ろしたまえ, おお主よ / パーク:おお喜ばしき光(フォス・ヒラロン)
 ジョアンナ・マーシュ(1970-):フェイディング(アラベスク第3番)/シーズ・イン・フライト(アラベスク第4番)
 バード:子守歌「おやすみ, かわいい子」 / ヴェルヨ・トルミス(1930-2017):4つのエストニアの子守歌
 ゴンベール:生涯の真中で / タイ:われら追放されしエバの子らは叫ぶ「サルヴェ・レジナ」
 アロンソ・ロボ:わがハープは悲しみの音に変わり / マレンツィオ:光がなくて生きてゆけるだろうか
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おおエクレシア / サラ・リムクス(1990-):私の心は歌う鳥のよう
 ゲルダ・ブロック=ウィルソン(1955-):おお小さなバラ、暗いバラ

 オワイン・パーク指揮ジェズアルド・シックス
  [ガイ・ジェイムズ、アレクサンダー・チャンス(CT) ジョゼフ・ウィックス、ジョシュ・クーター(T)
   マイケル・クラドック(Br) サミュエル・ミッチェル(B)]
 録音:2019年2月21日-23日、セント・ジョージ教会、ケンブリッジ。2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェールズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェールズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加している。オワイン・パーク以外のメンバーも、タリス・スコラーズやマリアン・コンソートのメンバーを務めるアレクサンダー・チャンス(著名なカウンターテナー、マイケル・チャンスの子息)を始め、若き有望な歌手が集っている。サード・アルバム「フェイディング(Fading)」は、一日の終わりに行われる祈り「終課(終祷)」をテーマに、12世紀のヒルデガルト・フォン・ビンゲンから21世紀の作曲家(オワイン・パーク自身を含む)の作品までを幅広く集成。一日の終わりの音楽なので子守歌として歌われているバードの「おやすみ, かわいい子」や、20世紀エストニアの作曲家ヴェルヨ・トルミスの「4つのエストニアの子守歌」、光と闇を題材にした作品などが含まれ、神秘的で瞑想的な音楽が、息をのむような美しいアンサンブルで歌われている。
リゲティ:18の練習曲
 第1巻〔無秩序/開放弦/妨げられた打鍵/ファンファーレ/虹/ワルシャワの秋〕/
 第2巻〔悲しい鳩/金属/眩暈/魔法使いの弟子/不安定なままに/組み合わせ模様/悪魔の階段/無限の円柱〕/
 第3巻〔白の上の白/イリーナのために/息切れ/カノン〕

 ダニー・ドライヴァー(P)
 録音:2019年10月28日-30日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。「ピアノ王国ハイペリオン」が誇るピアニストの一人に名を連ね、ヨーク・ボウエンやエリック・チザム、ベンジャミン・デイルなどの20世紀の知られざるレパートリーの録音で話題を呼んできたイギリスの名手、ダニー・ドライヴァー。近年はクロエ・ハンスリップとの共演によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集でも人気を博していたドライヴァーの久しぶりとなるソロ・レコーディングは、20世紀後半の重要なピアノ・エチュードとなる、ジェルジュ・リゲティの「18の練習曲」。現代のピアノとピアニストの限界を探求し、超人的な技術が演奏者に要求されるリゲティのエチュードに、ダニー・ドライヴァーが大胆不敵に立ち向かう。
音楽?〜チェンバロのための現代作品とエレクトロ・アクースティック作品
 武満 徹(1930-1996):夢みる雨(1986)
 ヘンリー・カウエル(1897-1965):4つのセット(1960) 〔ロンド/オスティナート/コラール/フーガ - レジュメ〕
 カイヤ・サーリアホ(1952-):秘密の花園 II (1986)
 ギャヴィン・ブライヤーズ(1943-):ヘンデルの「夕べの祈り」によって(1995)
 アナヒタ・アッバシ(1985-):絡み合った距離(2018)
 リュック・フェラーリ(1929-2005):プログラム・コマン(共通のプログラム)「社会主義の音楽?」(1972)

 マハン・エスファハニ(Cemb)
 録音:2019年7月1日-4日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス。16世紀〜17世紀イギリスのヴァージナリストたちの音楽という非常に硬派なプログラムから、王道のJ.S.バッハ、そしてミニマル・ミュージックまでの驚異的な広さのレパートリーを誇り、世界中に衝撃を与えてきたエスファハニがその真価を証明するプログラム。武満徹から、ヘンリー・カウエル、カイヤ・サーリアホ、ギャヴィン・ブライヤーズ、リュック・フェラーリら現代を代表する作曲家たち、そしてエスファハニと同郷のイラン出身であり友人でもあるという若き作曲家、アナヒタ・アッバシがエスファハニのために書いた作品まで、マハン・エスファハニの精密な指使いで(時には拳で)表現される現代のチェンバロ(+エレクトロニクス)の作品集。タイトルの「音楽?(Musique? )」は、フェラーリの作品「社会主義の音楽?(Musique socialiste ? )」より。
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」
 シューベルト:白鳥の歌 D.957 〔第1部(レルシュタープの詩による)/第2部(ハイネの詩による)/
                 鳩の便り D.965a(ザイドルの詩による)〕
 ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121

 ジェラルド・フィンリー(Br) ジュリアス・ドレイク(P)
  Hyperionからリリースした3枚のアルバム、バーバー(CDA-67528)、シューマン(CDA-67676)、ブリテン(CDA-67778) が英グラモフォン賞の独唱部門(Solo Vocal)賞を受賞するという圧倒的な評価を得ているカナダの名バリトン、ジェラルド・フィンリー。名伴奏者ジュリアス・ドレイクとの新録音は、シューベルトとブラームスの遺作、「白鳥の歌 D.957」と「4つの厳粛な歌 Op.121」。対照的でありながら補完的でもある2つの「白鳥の歌」を組み合わせたプログラム。 Hyperionでのシューベルト録音では「冬の旅(CDA-68034)」でグラモフォン誌「エディターズ・チョイス」とカナダのジュノー賞を受賞し、グレアム・ジョンソン伴奏による「シューベルト歌曲全集」にも参加しているジェラルド・フィンリーによる新たなシューベルト録音にご期待頂きたい。
アーリー・ホルン
 レオポルト・モーツァルト(1719-1787):
  ホルン、ヴァイオリン、2本のヴィオラと通奏低音のためのシンフォニア・ダ・カメラ
 作曲者不詳:ホルン、オーボエ・ダモーレと通奏低音のための協奏曲 ホ長調
 カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):ホルン、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ ニ長調/
                      オーボエ・ダモーレと通奏低音のための協奏曲 ニ長調
 ハイドン(1732-1809):ホルン、ヴァイオリンとチェロのための3声のディヴェルティメント Hob.VI: 5
 テレマン(1681-1767):リコーダー、ホルンと通奏低音のための3声の協奏曲 ヘ長調 TWV.42: F14
 作曲者不詳:ホルン、2本のオーボエと通奏低音のための協奏曲 変ホ長調
 モーツァルト(1756-1791):ホルン、ヴァイオリン、2本のヴィオラとチェロのための
               ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407

 ウアスラ・パルダン・モンベア(ナチュラルHr)
 ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
 録音:2018年11月14日-16日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。イギリスの優れた若手チェリスト、指揮者であるジョナサン・コーエンによって2010年に結成された新鋭ピリオド・アンサンブル、「アルカンジェロ」。カウンターテナーのイェスティン・デイヴィスとの録音では2度にわたり英グラモフォン賞を受賞(CDA-68111、CDA-67924)、急速に評価を高めてきたアルカンジェロの新録音は、デンマーク出身の気鋭のナチュラル・ホルン奏者、ウアスラ・パルダン・モンベアを迎えてのアーリー・ホルン作品集。1982年にデンマークのオールボーに生まれたウアスラ・パルダン・モンベアは、2007年から2013年はコンチェルト・コペンハーゲンの首席ホルン奏者としてキャリアを積んだ。同時にOAEエクスペリエンス・スキーム(エイジ・オヴ・エンライトゥンメントo.[OAE]による若い演奏家向けの教育プログラム)でも学び、その後もOAEとは定期的にゲスト・プリンシパルとして共演するなど関係を保っている(ジョナサン・コーエンとの出会いもOAEでのもの)。2012年からは名門イングリッシュ・コンサートの首席ホルン奏者となり、2012年に行われたバッハの「ミサ曲 ロ短調」の2つの公演(BBCプロムスとライプツィヒ聖トーマス教会)で重要な役割を担った。モンベアのソロ・デビュー録音となる「アーリー・ホルン」は、モーツァルトの傑作「ホルン五重奏」から、父レオポルト・モーツァルトの作品、グラウンや作曲者不詳の協奏曲まで、18世紀におけるナチュラル・ホルンの「ソロ楽器」としての発展を辿る秀逸なプログラム。
バルトーク&コルンゴルト:ピアノ五重奏曲集
 バルトーク:ピアノ五重奏曲 ハ長調 Sz.23 / コルンゴルト:ピアノ五重奏曲 ホ長調 Op.15
  ピアーズ・レーン(P) ゴールドナーSQ
   [ディーン・オールディング、ディミティ・ホール(Vn)
    イリーナ・モロゾヴァ(Va) ジュリアン・スマイルズ(Vc)]
 録音:2018年12月8日-10日、ポットン・ホール、サフォーク。イギリスで活躍するオーストラリアの知性派ピニアスト、ピアーズ・レーンと、ムジカ・ヴィヴァ・オーストラリアの創設者リチャード・ゴールドナーの名を冠して結成されたゴールドナー弦楽四重奏団。エルガーやブリッジなどの英国作品から、タネーエフ&アレンスキー、ピエルネ、ドヴォルジャーク、ブルッフ、ブロッホなど様々なピアノ五重奏曲を録音してきたオーストラリアの名コンビによる新録音は、バルトークとコルンゴルト。どちらも20代前半に書かれた作品で、コルンゴルトのロマンティックなピアノ五重奏曲と、前近代的なバルトークのピアノ五重奏曲を魅力的に比較する、20世紀初頭のオーストリア=ハンガリーにおける個性的な2つの室内楽のスナップショット。
CDA-68291/3
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ハフ〜ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
 〔第1番 ハ長調 Op.15 /第2番 変ロ長調 Op.19 /
  第3番 ハ短調 Op.37 /第4番 ト長調 Op.58 /
  第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」〕
スティーヴン・ハフ(P)
ハンヌ・リントゥ指揮
フィンランド放送so.
 録音:2019年6月3日-7日、ヘルシンキ音楽センター、フィンランド。イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニスト。中でも、録音史上最高峰と誉れの高い「ラフマニノフ」(OCDA-67501/2)や、グラモフォン・ゴールド・ディスク賞に輝いた「サン=サーンス」(MCDA-67331/2)など、特に協奏曲録音で極めて高い評価を築いているスティーヴン・ハフが満を持してベートーヴェン・イヤーに贈るピアノ協奏曲全集。フィンランドの俊英ハンヌ・リントゥ率いるフィンランド放送so.とともに2019年5月にベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会を行い、その約1か月後に万全の体制でスタジオ録音されたベートーヴェン。ハフの知的で探究的なピアニズムで、偉大な楽聖の調べを華麗に祝う。
ミサ・サブリネンシス〜ハウエルズ
 ミサ・サブリネンシス〔セヴァーン川のミサ曲〕/マイケル(ア・ファンファーレ・セッティング)
  (作曲者による編曲、クリストファー・パーマー&デイヴィッド・ヒルによる補筆完成)

 ヘレナ・ディックス(S) クリスティーン・ライス(Ms)
 ベンジャミン・ヒューレット(T) ロデリック・ウィリアムズ(Br)
 デイヴィッド・ヒル指揮 BBC コンサートo. 、バッハcho.
 録音:2019年5月10日-12日、ワトフォード・タウン・ホール。 ハーバート・ハウエルズの偉大な合唱作品であり、知られざる傑作の1つ「ミサ・サブリネンシス」。イギリス最長の川「セヴァーン川」をタイトルにしたラテン語のミサ曲で、4人の独唱と合唱&管弦楽のための大規模な編成で演奏時間も1時間を超すという大作。1954年のスリー・クワイア・フェスティヴァル(エルガーやヴォーン・ウィリアムズなどの作品の初演でも知られる歴史ある音楽祭)のために書かれ、ハウエルズ自身の指揮で初演された後マルコム・サージェントがロンドンとハダースフィールドで指揮したが、その後1982年にハウエルズの90周年記念としてバッハ合唱団(デイヴィッド・ウィルコックス指揮)が取り上げるまで再演されることは無かった。商業録音としても、恐らく1994年録音のロジェストヴェンスキー盤(CHAN-241-27)以来となる稀少作品。バッハ合唱団(ザ・バッハ・クワイアー/ The Bach Choir)は1876年に設立され、「世界でもっとも素晴らしい独立系合唱団」と称される名門合唱団。歴代音楽監督にはレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ、エイドリアン・ボールト、レジナルド・ジャックス、デイヴィッド・ウィルコックスらの偉大な音楽家たちが名を連ね、1998年以降は英国有数の指揮者&合唱トレーナーであるデイヴィッド・ヒルが音楽監督を務めている。
エルガー&ビーチ:ピアノ五重奏曲集
 エイミー・ビーチ:ピアノ五重奏曲 嬰ヘ短調 Op.67 / エルガー:ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.84

  ギャリック・オールソン(P) タカーチSQ
   [エドワード・ドゥシンベル(Vn1) ハルミ・ローデス(Vn2)
    ジェラルディン・ウォルサー(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2019年5月19日-22日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト。これまで、マルク=アンドレ・アムラン、スティーヴン・ハフ、ローレンス・パワーらの強力ハイペリオン・アーティストたちと共演し素晴らしいアルバムを送り出してきた世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団。最新作では、1970年の第8回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いたアメリカの名ピアニスト、ギャリック・オールソンと共演!最初期のアメリカの女流作曲家であり、卓越したピアニストでもあったというエイミー・ビーチ(1867-1944)のピアノ五重奏曲と、エルガーのピアノ五重奏曲というインスピレーションと驚きに満ちたカップリング。20世紀初頭の2つの傑作で、オールソンの華麗なピアノとタカーチQの充実のアンサンブルを魅せてくれる。
デランジェ&ダンヒル:ピアノ五重奏曲集
 フレデリック・デランジェ(1868-1943):ピアノ五重奏曲
 トマス・ダンヒル(1877-1946):ピアノ五重奏曲 ハ短調 Op.20

  ピアーズ・レーン(P) ゴールドナーSQ
   [ディーン・オールディング、ディミティ・ホール(Vn)
    イリーナ・モロゾヴァ(Va) ジュリアン・スマイルズ(Vc)]
 録音:2019年2月7日-9日、ポットン・ホール、サフォーク。イギリスで活躍するオーストラリアの知性派ピニアスト、ピアーズ・レーンと、ムジカ・ヴィヴァ・オーストラリアの創設者リチャード・ゴールドナーの名を冠して結成されたゴールドナー弦楽四重奏団。エルガーやブリッジから、タネーエフ&アレンスキー、ピエルネ、ドヴォルジャーク、ブルッフ、ブロッホ、ボロディンまで、多様なピアノ五重奏曲を録音してきたオーストラリアの名コンビ。レーン&ゴールドナーSQの新たな歩みは、20世紀初頭のイギリスの知られざる室内楽の調べに到達。パリで生まれイギリスに帰化した作曲家、そして銀行員や芸術家のパトロンとしても活動したフレデリック・デランジェ(1868-1943)と、イギリスの高級ブランド「ダンヒル」の創業者の弟でもある作曲家トマス・ダンヒル(1877-1946)のピアノ五重奏曲。どちらもほとんど知られていない作曲家だが、20世紀の夜明けを彩った爽やかで親しみやすい英国室内楽の楽しさを伝えてくれる佳品。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.81 〜ラッブラ&ブリス
 エドマンド・ラッブラ(1901-1986):ピアノ協奏曲 ト長調 Op.85
 アーノルド・バックス(1883-1953):朝の歌「サセックスの5月」
 アーサー・ブリス(1891-1975):ピアノ協奏曲 変ロ長調
  ピアーズ・レーン(P) レオン・ボットスタイン指揮ジ・オーケストラ・ナウ
 録音:2019年1月16日-20日、リチャード・B.フィッシャー・センター、アメリカ。ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。貫禄の第81巻は、ホルストやヴォーン・ウィリアムズに師事、あるいは影響を受けた20世紀イギリスの作曲家、エドマンド・ラッブラとアーサー・ブリスのピアノ協奏曲。1939年のニューヨーク万博でソロモンが初演したブリスのヴィルトゥオージックなピアノ協奏曲と、1955年にBBCの委嘱により作られ、英国の牧歌的な伝統が反映されたラッブラの優美なピアノ協奏曲。作曲年代は20世紀の中頃でありながらも、ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズの精神に忠実な、ロマンの香り高き作品。1946年のエリザベス王女の誕生日に向けてアーノルド・バックスが作曲した、ピアノと管弦楽のための爽やかな小品「サセックスの5月」のカップリングもこのアルバムの魅力に花を添える。演奏は、フェルディナント・リースのピアノ協奏曲集(CDA-68217)でも充実のコンビネーションを魅せてくれた、オーストラリアの知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンと、レオン・ボットスタインが音楽監督を務めるアメリカの若手オーケストラ、「ジ・オーケストラ・ナウ(TON)」。
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番、第7番&第8番 〜戦争ソナタ集
 〔第6番 イ長調 Op.82 /第7番 変ロ長調 Op.83 /第8番 変ロ長調 Op.84 〕
 スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2019年2月13日-15日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。 スコットランド出身、1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝を果たし、ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)を代表するピアニストの一人として活躍する、スティーヴン・オズボーン。2019年10月の来日公演でも、メシアンとベートーヴェンの研ぎ澄まされた演奏で大きな反響を巻き起こした(ベートーヴェンはNHK「クラシック倶楽部」にて放送予定)。オズボーンの、記念すべきHyperionでの30枚目のレコーディングは、円熟期のプロコフィエフによって第二次世界大戦期に書かれた第6番〜第8番のピアノ・ソナタ。書かれた時期とその完成度の高さから「戦争ソナタ集」と呼ばれる傑作を、オズボーンの驚異的な集中力と並外れた感性で見事に表現している。
クリスマス
 伝承曲/フィリップ・ローソン編曲:久しく待ちにし主よとく来たりて
  M. プレトリウス:いざ来ませ、異邦人の救い主よ/エサイの根より
 ジョナサン・ハーヴィー/ジョゼフ・ウィックス編曲:受胎告知 / タリス:見よ、天主の御母の奇跡を
 シェリル・フランシス=ホード:ザ・プロミスド・ライト・オヴ・ライフ
 作曲者不詳/ブライアン・ケイ編曲:喜ぼう / ヴォーン・ウィリアムズ/オワイン・パーク編曲:天から送られた真実
 作曲者不詳:天使が乙女のもとに/ゼア・イズ・ノー・ローズ/コヴェントリー・キャロル
 ホルスト:おねむりなさい、いとしい子よ / ラッター:ゼア・イズ・ア・フラワー
 ヘンデル:角笛をふきならし / ハンス・レオ・ハスラー:御言葉は人となり
 オワイン・パーク:我が救い主の幼き頃 / エレナー・デイリー:ラヴ・ケイム・ダウン・アット・クリスマス
 伝承曲/J.S.バッハ編曲:もろびと声あげ / ジョナサン・ラスボーン:雄牛
 カークパトリック/フィリップ・ローソン編曲:飼い葉の桶で
 ピアポント/ゴードン・ラングフォード編曲:ジングル・ベル

 オワイン・パーク(B)指揮ジェズアルド・シックス
  [ガイ・ジェイムズ、アレクサンダー・チャンス(CT) ジョゼフ・ウィックス、ジョシュ・クーター(T)
   マイケル・クラドック(Br) サミュエル・ミッチェル(B)]
 録音:2019年1月3日-5日、トリニティ・カレッジ礼拝堂、ケンブリッジ。2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェールズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェールズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加している。オワイン・パーク以外のメンバーも、タリス・スコラーズやマリアン・コンソートのメンバーを務めるアレクサンダー・チャンス(著名なカウンターテナー、マイケル・チャンスの子息)を始め、若き有望な歌手が集っている。中世〜チューダー朝イングランドのモテット集(CDA-68256)に続くレコーディング第2弾は、中世の聖歌「久しく待ちにし主よとく来たりて」から、ジングル・ベルまで、幅広い時代のクリスマス・キャロルを集めた珠玉のクリスマス・アルバム。
パリー:告別の歌
 スタンフォード:3つのモテット Op.38 /8声の合唱のためのマニフィカト 変ロ長調 Op.164
 アラン・グレイ(1855-1935):マニフィカトとヌンク・ディミティス ヘ短調
 チャールズ・ウッド(1866-1926):ヌンク・ディミティス 変ロ長調 / パリー:告別の歌

 ジェイムズ・オドンネル(Org)指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊
 録音:2019年6月12日-13日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン、 UK 。 世界遺産にも指定されている英国国教会の教会、ウェストミンスター寺院の聖歌隊は、30名の少年合唱と12名のプロの成人歌手からなる合唱団で、教会聖歌隊の最高峰として知られている。プロの歌手によるLay Vicarsには、ロビン・ブライズ、マーク・ドーベル、ロバート・マクドナルドなど世界的名歌手も名を連ねている。かつてウェストミンスター大聖堂聖歌隊の音楽監督としても活躍した名合唱指揮者、ジェイムズ・オドンネルとウェストミンスター寺院聖歌隊によるニュー・アルバム。パリーの「告別の歌」(Songs of farewell)を中心に、パリーに捧げられたスタンフォードの「8声のマニフィカト」、そしてアラン・グレイやチャールズ・ウッドの作品を含む、第一次世界大戦期の感動的で表現豊かな音楽を歌う。
クラシカル・ピアノ・コンチェルト Vol.7 〜
  ヨハン・バプティスト・クラーマー
(1771-1858):ピアノ協奏曲集
 〔第1番 変ホ長調 Op.10 /第3番 ニ長調 Op.26 /第6番 変ホ長調 Op.51 〕

 ハワード・シェリー(P)指揮ロンドン / モーツァルト・プレイヤーズ
 録音:2018年7月16日-17日、2019年9月5日-6日、福音史家聖ヨハネ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン。ハイペリオンの大人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト(RPC)」の姉妹シリーズとしてスタートした、古典派の知られざるピアノ協奏曲を発掘していく"クラシカル・ピアノ・コンチェルト(CPC)"シリーズ。第7弾は、ベートーヴェンと同時代にロンドンで活躍したヨハン・バプティスト・クラーマーのピアノ協奏曲集第2巻! ドイツの音楽一家に生まれロンドンで育ち、クレメンティにピアノを教わったヨハン・バプティスト・クラーマー。優れたピアニスト&作曲家として名声を高め、ベートーヴェンやハイドン、その他同時代の主要な作曲家たちと交流を持ち、また、教育者、楽器製作者、楽譜出版者としても功績を残し、一族の中でももっとも傑出した音楽家となった。第4番と第5番を収録した前作(CDA-68270)に引き続き、「クラシカル・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」のソリストをすべて担当し、モーツァルトやフンメルの名録音も残す名手ハワード・シェリーがロンドン・モーツァルト・プレイヤーズを弾き振り。当時急速に進化・発展していたピアノのテクノロジーと奏法に対応して、クラーマー自身の驚異的な技術を披露するために作曲された、優雅で快活なクラーマーのピアノ協奏曲をご堪能頂きたい。
ボウエン:ピアノ作品集
 ハンス・アンデルセンによる断片集 Op.58/61 /ピアノのための12の練習曲 Op.46 /
 演奏会用練習曲〔第1番 変ト長調 Op.9 No.2/第2番 ヘ長調 Op.32 〕
 ニコラス・ナモラーゼ(P)
 世界最高峰の賞金と、世界の主要ホールへのリサイタル・デビューやHyperionからのCDデビューなど音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」。2018年のホーネンス国際ピアノ・コンクールで優勝し「ホーネンス賞」を受賞した若き才能、ニコラス・ナモラーゼのHyperionデビュー・アルバムが登場。ニコラス・ナモラーゼは1992年ジョージア(グルジア)生まれハンガリー育ち、ブダペスト、ウィーン、フィレンツェの音楽大学を経てジュリアード音楽院でも研鑽を積んだ。2018年のホーネンス賞受賞後、2019年2月にカーネギー・ホールでリサイタル・デビュー。2019年6月には初来日公演を果たしている。作曲家としても活躍しており、来日公演でも、シューマン、バッハ、スクリャービンに自作の練習曲などを組み合わせたプログラムを披露した。ナモラーゼのハイペリオン・デビュー・アルバムは、「イギリスのラフマニノフ」と呼ばれたヨーク・ボウエン(1884-1961)のピアノ作品集。アンデルセンの童話のタイトルが付けられた小品集「ハンス・アンデルセンによる断片集」に、練習曲集を組み合わせ、ボウエンの豊かな魅力、輝き、ウィットを成熟したテクニックで描いて行く。
ルプス・ヘリンク(1493/4-1541):ミサ曲「良き牧者が蘇りたまいぬ」
ヨハネス・ルピ(1506頃-1539):
 ようこそ、最も名高き乙女/あなたはなんと美しく/ほめたたえよ、イスラエルの神である主を/テ・デウム

 スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2019年1月24日-26日、洗礼者聖ヨハネ教区教会、ラフトン、エセックス。ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライス。これまでグラモフォン賞に3度ノミネートしてきたブラバント・アンサンブルが歩む次なるフランドルの旅はルプス・ヘリンク(1493/4-1541)のミサ曲と、ヨハネス・ルピ(c.1506-1539)のテ・デウム&モテット集。どちらも16世紀前半のフランドルの作曲家&聖職者で、ルプス・ヘリンクはブルージュのノートル・ダム教会や聖ドナース教会で楽長を務め、ヨハネス・ルピはカンブレ大聖堂で少年聖歌隊長や司祭を務めている。ミサ曲の分野において大きな貢献を果たしたヘリンクの現存する13曲のミサ曲の中から「良き牧者が蘇りたまいぬ(ミサ・スレクシト・パストル・ボヌス)」を、33年の短い生涯で2つのミサ曲、30以上のモテット、約25のフランス語のシャンソンを残しているルピの作品からは、3曲のモテットとテ・デウム(われら神であるあなたを讃えん)を収録し、16世紀フランドルの知られざる宝物を発掘して行く。
リトルフ:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲〔第1番 ニ短調 Op.47 /第2番 変ホ長調 Op.56 〕/
 ヴァイオリンとピアノのためのセレナード Op.91
  レオノーレ・ピアノ三重奏団
   [ティム・ホートン(P) ベンジャミン・ナバロ(Vn) ジェマ・ローズフィールド(Vc)]
 録音:2019年1月21日-23日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。 イギリスの若き精鋭たちによって結成された室内楽団「アンサンブル360」のメンバーによるトリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団。アレンスキー(CDA-68015)、ラロ(CDA-68113)、リムスキー=コルサコフ&タネーエフ(CDA-68159)、ピクシス(CDA-68207)、パリー(CDA-68243、CDA-68276)など、歴史に埋もれた優れたレパートリーに光を当てた活動で高い評価を得ている。ロンドンで生まれ、フランスで活躍した19世紀のピアニスト&作曲家アンリ・シャルル・リトルフ(ヘンリー・チャールズ・リトルフ)のピアノ三重奏曲。交響的協奏曲(ピアノ協奏曲)第4番の第2楽章「スケルツォ」がコンサート・ピース、アンコール・ピースとして親しまれている他はほとんどの作品が知られていないリトルフの優れた才能を、これらの上質で魅力的な室内楽作品で再評価する。交響的協奏曲と同じように、2つのピアノ三重奏曲でもスケルツォ楽章が含まれており、その軽やかなピアノと愉悦のリズムは一聴の価値あり。また第2番とセレナードは商業録音としては初のリリース。
ドゥアルテ・ロボ:ミサ曲集
 我は天の声を聞き/ミサ・サンクタ・マリア/4声のクリスマス・レスポンソリウム集
  〔今日われらのために天の王が生まれた/今日われらのために天より真の平和が降り来た/
   何を見たのか羊飼いたちよ/おお大いなる神秘/祝福された神の御母/
   神聖にしてけがれなき処女/マリアの胎に祝福あれ/言葉は肉を受け〕
 ミサ・エリザベト・ザカリア/救い主のうるわしき母

 ルイス・トスカノ指揮クペルチノス
 録音:2019年7月24日-26日、ボム・ジェズ教会(ブラガ、ポルトガル)ファースト・アルバムの「カルドーゾ」で堂々の「グラモフォン賞」を受賞したクペルチノスのセカンド・アルバムは、ドゥアルテ・ロボのミサ曲とレスポンソリウム&モテット集! ルイス・トスカノは、ブラバント・アンサンブル、アルス・ノヴァ・コペンハーゲン、ムジカ・フィクタなどのアンサンブルに参加するポルトガルのテノール。2009年にクペルチノ・デ・ミランダ財団によって設立されたクペルチノス(元: Cappella Musical Cupertino de Miranda)は、コインブラ大学とのパートナーシップ、ディレクターのルイス・トスカノ、音楽学者のホセ・アブレウらの研究によって、広大なポルトガルのポリフォニー音楽を専門的に取り上げている。Hyperionからリリースされたファースト・アルバム「カルドーゾのレクイエム」(CDA-68252)が、いきなりグラモフォン賞を受賞してしまうという快挙を達成したクペルチノス。期待の高まるセカンド・アルバムは、ポルトガル黄金時代の巨匠のひとり、ドゥアルテ・ロボ(c.1565-1646)の世界初録音となる2つのミサ曲と8つのクリスマス・レスポンソリウム集を録音。ルイス・トスカノとクペルチノスがもっとも得意とするポルトガル・ルネサンスの深淵で、更なるポテンシャルを発揮する。
クララ・シューマン&ファニー・メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
 クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.17
 ファニー・メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.11 /弦楽四重奏曲 変ホ長調
  ナッシュ・アンサンブル
   [ステファニー・ゴンリー、ジョナサン・ストーン(Vn) ローレンス・パワー(Va)
    エイドリアン・ブレンデル(Vc) サイモン・クロフォード=フィリップス(P)]
 録音:2019年5月27日-29日、殉教者聖シラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めている。約2年ぶりとなるHyperionでの新録音は、クララ・シューマンとファニー・メンデルスゾーン、ロマン派を代表する女流音楽家のピアノ三重奏曲と弦楽四重奏曲。それぞれが「ロベルトの妻」、「フェリックスの姉」として大作曲家の陰に隠れ、近年は再評価の機運が高まりつつあるも、まだ録音・演奏機会の少ない室内楽作品をハイ・クオリティなパフォーマンスで聴くことのできる好機。それぞれがソリストとしても多彩に活動する名手たちの手によって、19世紀の偉大な女流作曲家の真価を再興する。
ラフマニノフ:歌曲集
 6つの歌 Op.38 /乙女よ、私のために歌わないで Op.4 No.4 /ああ、私の畑よ Op.4 No.5 /
 昔のことだろうか、友よ Op.4 No.6 /悩み Op.8 No.3 /夢 Op.8 No.5 /祈り Op.8 No.6 /
 春の水 Op.14 No.11 /夕暮れ Op.21 No.3 /ライラック Op.21 No.5 /
 ここはすばらしい場所 Op.21 No.7 /何という苦しさ Op.21 No.12 /わが窓辺に Op.26 No.10 /
 ミューズ Op.34 No.1 /何という幸せ Op.34 No.12 /ヴォカリーズ Op.34 No.14

 ジュリア・シトコヴェツキー(S) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:2019年2月25日-27日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。 グレアム・ジョンソン、ジュリアス・ドレイクらと並んで「歌曲大国ハイペリオン」の屋台骨を支える名歌曲伴奏者、ロジャー・ヴィニョールズのあでやかなピアノで導くラフマニノフの歌曲集。歌うのは、アメリカのソプラノ歌手スーザン・ロバートとロシアのヴァイオリニスト、ドミトリー・シトコヴェツキーの間にロンドンで生まれ、ギルドホール音楽院で学んだコロラトゥーラ・ソプラノ、ジュリア・シトコヴェツキー。16歳でグラインドボーン音楽祭とイングリッシュ・ナショナル・オペラにプロ・オペラ・デビューを果たし、代表役の1つ「夜の女王」(魔笛)では、スコティッシュ・オペラ、サンティアゴ市立劇場、ドレスデン・ゼンパーオーパー、ライン・ドイツ・オペラハウスに出演。近年はコンサート・ホールでのリサイタルも、ウィグモア・ホール、スネイプ・モルティングス、マドリッドのフアン・マーチ財団(Fundacion Juan March)などでロジャー・ヴィニョールズと共演している。ユリアン・シトコヴェツキー、ドミトリー・シトコヴェツキーらロシアの偉大な音楽家の血を引くジュリアが、ラフマニノフの深淵なメランコリーを豊かに表現して行く。
ゴドフスキーへのオマージュ
 ヨーゼフ・ホフマン(1876-1957):性格的なスケッチ集 Op.40 〔幻影/むかしむかし/どこでもなく/万華鏡〕
 フェリックス・ブルーメンフェリト(1863-1931):左手のための練習曲 Op.36
 エミール・フォン・ザウアー(1862-1942):演奏会用練習曲第19番「幻影」
 エウジェニオ・ピラーニ(1852-1939):スケルツォ練習曲 Op.67
 エイブラム・チェイシンズ(1903-1987):前奏曲第13番 変ト長調 Op.12 No.1
 イグナーツ・フリードマン(1882-1948):3つのピアノ小品 Op.33 〔エチュード/マズルカ/オルゴール〕
 オシップ・ガブリローヴィチ(1878-1936):左手のための練習曲 Op.12 No.2
 ジョセフ・ホルブルック(1878-1958):ラプソディー練習曲集 Op.42より
  〔第4番「素敵なひと」 Op.42 No.4 /第5番「漆黒の夜」 Op.42 No.5 〕
 コンスタンティン・フォン・シテルンベルク(1852-1924):演奏会用練習曲第5番 ヘ長調 Op.115
 テオドール・レシェティツキ(1830-1915):3つの小品 Op.48
  〔ユーモラスな前奏曲/おどけた間奏曲/英雄的なエチュード〕
 テオドール・サーントー(1877-1934):東洋的練習曲第3番
 モリツ・モシュコフスキ(1854-1925):情熱的メロディー Op.81 No.6
 リスト(1811-1886)/フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)編曲:
  パガニーニによる大練習曲 S.141 〜嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」

 アンドレイ・ググニン(P|使用楽器:ベヒシュタイン D282
 録音:2019年5月20日-22日、殉教者聖サイラス教会。1987年ロシア生まれの新鋭ピアニスト、アンドレイ・ググニンのHyperionレコーディング第2弾!ググニンは2013年ウィーンのベートーヴェン国際コンクール第2位、2014年ジーナ・バッカウアー国際コンクール優勝、2016年シドニー国際コンクール優勝という輝かしい経歴を誇り、ゲルギエフ&マリインスキー劇場などと共演。2019年に行われたチャイコフスキー国際コンクールでは特別賞も受賞し、5月と9月に二度の来日公演を成功させた。その2019年9月の来日公演で披露され聴衆の度肝を抜いたのが、このゴドフスキー・オマージュ・プログラム。2020年に生誕150周年を迎える19世紀"ピアニズムの神"、超絶技巧派の天才、伝説の巨匠レオポルド・ゴドフスキーへと捧げられた華麗で技巧的なピアノ作品の数々を集めた、ピアノ・ファン必聴の濃密プログラム。前作のショスタコーヴィチ・アルバム(PCDA-68267)でも、その硬派なピアニズムが高く評価され、レコード芸術特選盤やBBCミュージック・マガジン「レコーディング・オヴ・ザ・マンス」に選ばれたアンドレイ・ググニンの遥かな才能にご注目頂きたい。
J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-829 マハン・エスファハニ(Cemb)
 録音:2020年3月22日-25日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト、モンマス。マハン・エスファハニは、1984年テヘラン生まれのイラン系アメリカ人チェンバロ奏者。チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた他、ボルレッティ=ブイトーニ財団賞受賞、2014年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞の「インストゥルメンタリスト・オヴ・ジ・イヤー」と2014年グラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートするという栄誉を、それぞれチェンバロ奏者として初めて達成。2015年にはBBCミュージック・マガジンの「ニューカマー・オヴ・ジ・イヤー」に選ばれ、2015年と2017年にもグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートしている。16世紀〜17世紀イギリスのヴァージナリストたちの音楽という非常に硬派なプログラムから、王道のJ.S.バッハ、そしてミニマル・ミュージックや現代音楽までの驚異的な広さのレパートリーを誇り、世界中に衝撃を与えてきたエスファハニ。レコード芸術「特選盤」、BBCミュージック・マガジン「インストゥルメンタル・チョイス」、ICMA(国際クラシック音楽賞)2019ノミネート、Presto「レコーディング・オヴ・ザ・イヤー2019」などに輝き大成功を収めた「トッカータ集」(PCDA-68244 / CDA-68244)に続く待望のバッハ第2弾。クラヴィーア練習曲第1巻として出版され、バッハの持つ様々な音楽表現やスタイルが詰め込まれた鍵盤楽器組曲の最高峰「6つのパルティータ」を、知的で感情的なエネルギーに満ちた至高のパフォーマンスで贈る。
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲集
 〔第1番 イ短調 Op.77 (*) /第2番 嬰ハ短調 Op.129 (#) 〕
アリーナ・イブラギモワ(Vn)
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
スヴェトラーノフ記念
 ロシア国立so.
 録音:2019年2月7日-8日、チャイコフスキー・コンサート・ホール(#) /2019年7月3日-4日、7日、ニューエルサレム博物館(*)、すべてモスクワ。音楽の神ミューズに愛されたヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモワ。2018年度のレコード・アカデミー賞受賞後、「フランク&ヴィエルヌ」(CDA-68204)、「ブラームス」(CDA-68200)」と大ヒットを飛ばしてきたイブラギモワの新録音は、なんとショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲!注目の共演は、ウラディーミル・ユロフスキと彼が音楽監督を務めるロシア国立so. (スヴェトラーノフ記念)という理想的な布陣。ピリオド楽器とモダーン楽器の双方を自然に使いこなし、バロックから近現代までを深い感性で仕上げ、新時代を象徴するヴァイオリニストとしての道を華麗に歩むイブラギモワが、ダヴィド・オイストラフに献呈されたロシアの偉大な協奏曲を圧倒的なパフォーマンスで贈る。
ニュー・イングランドの合唱作品集
 タウニー・オルソン(1974-):マニフィカト(*)
 ロデリック・ウィリアムズ(1965-):ニュー・イングランド・シンフォニー
 デイヴィッド・ヒル(1957-):ゴッド・ビー・イン・マイ・ヘッド
 ダニエル・ケロッグ(1976-):シャウト・ジョイ!
 リーナ・イーズメイル(1983-):ディス・ラヴ・ビトゥイーン・アス「プレイヤー・フォー・ユニティ」(+)

 デイヴィッド・ヒル指揮イェール大学スコラ・カントールムcho.、
 レベッカ・ローゼンバウム指揮エルム・シティ少女cho.(*) ジュリアード 415 (+)
 ラビンドラ・ゴスワミ(シタール;+) ラムチャンドラ・パンディト(タブラ;+)
 録音:2016年1月、2017年3月、2018年1月、コネティカット州、 US 。サイモン・キャリントンによって2003年に創設され、2009年から2013年には鈴木雅明が指揮を務めた(現在は首席客演指揮者)、イェール大学スコラ・カントールム合唱団(イェール・スコラ・カントルム)。アメリカの名門イェール大学のすべての学科からオーディションによりメンバーが集められ、イェール大学教会音楽研究所(Yale Institute of Sacred Music)の支援を受けてハイレベルな教会音楽を演奏している。現在ディレクター兼首席指揮者を務めるデイヴィッド・ヒルは、これまでウィンチェスター大聖堂やウェストミンスター大聖堂、ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジなどの名門聖歌隊を率いてきたイギリスの名匠。デイヴィッド・ヒル自身の新たな編曲による「フォーレ:レクイエム(CDA-68209)」や"室内アンサンブル版"の「ブラームス:ドイツ・レクイエム(CDA-68242)」などの画期的なプログラムで評判を得てきたハイペリオン・レコーディング第4弾は、イェール大学のあるコネティカット州を含むアメリカの地方の1つ「ニュー・イングランド」にまつわる作曲家、作品を集めた現代の合唱作品集。イギリスの名バリトン、ロデリック・ウィリアムズや指揮者のデイヴィッド・ヒル自身が作曲した作品等、合唱関係者要注目。
シュッツ:クリスマス物語
 今日キリストは生まれたまえりSWV.456 /御言葉は肉体となりSWV.385 /天使が牧人にいったSWV.395 /
 アヴェ・マリアSWV.334 /御子が生まれたもうSWV.384 /マニフィカトSWV.468 /
 イエス・キリストの喜ばしき降誕の物語「クリスマス物語」 SWV.435

 デイヴィッド・ヒル指揮イェール大学スコラ・カントールムcho.
 録音:2018年1月24日-27日、セント・トマス米国聖公会教会、コネティカット州、 US 。デイヴィッド・ヒルとイェール大学スコラ・カントールム合唱団(イェール・スコラ・カントルム)によるクリスマス・アルバムは、ドイツの巨匠ハインリヒ・シュッツ(1585-1672)の傑作の一つ、キリストの降誕の物語を描いたオラトリオ「クリスマス物語」を中心に、降誕と聖母マリアを祝うモテットを収録したシュッツの宗教合唱作品集。
ジェイムズ・マクミラン(1959-):
 交響曲第4番/ヴィオラ協奏曲(2013)
ローレンス・パワー(Va)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBCフィルハーモニック
 録音:2019年5月23日-24日、BBCスタジオ、メディア・シティ UK 、サルフォード、 UK。合唱からオーケストラ作品まで様々なシーンで活躍を続けている現代スコットランドのリーディング・コンポーザー、ジェイムズ・マクミラン(1959-)の管弦楽作品を、マーティン・ブラビンズが振るという意欲盤。注目は、ナッシュ・アンサンブルやレオポルド弦楽三重奏団のメンバーとして活躍し、ソリストとしても30を超えるアルバムを送り出している現代最高峰のヴィオリスト、ローレンス・パワーのために書かれたヴィオラ協奏曲(2013)。意外にも(?)ハイペリオン(Hyperion)では初登場となるBBCフィルハーモニックを見事にコントロールする名匠マーティン・ブラビンズの手腕、マクミランのスリリングで雄大な書法も見どころ。
マショー:高貴なる獅子
 オルランド・コンソート[マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル(T)
              アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動している。現在オルランド・コンソートがコンサートとレコーディングの中心プロジェクトとして演奏を続けているのが、14世紀アルス・ノーヴァを代表する作曲家・詩人ギヨーム・ド・マショー(c.1300-1377)。これまで、レコード芸術海外盤REVIEW「今月の特選盤」や英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、グラモフォン賞ノミネート、ICMA(国際クラシック音楽賞)ノミネートなど極めて高い評価を獲得してきたマショー・プロジェクトの第7巻は、(おそらく)フランスのジャン2世のことを指す「The lion of nobility(高貴なライオン)」をタイトルに、百年戦争の戦いのうちの1つ「ポワティエの戦い」でのフランスの敗北を嘆いた作品などを、オルランド・コンソートが誇る高品質なアンサンブルで歌う。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.82 〜ステファン・エルマス(1862-1937):
 ピアノ協奏曲〔第1番 ト短調/第2番 ニ短調〕
  ハワード・シェリー(P)指揮タスマニアso.
 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。第82巻は、19世紀後半から20世紀前半に活動したアルメニアのコンポーザー=ピアニスト、ステファン・エルマスのピアノ協奏曲。ステファン・エルマス(1862-1937)はオスマン帝国スミュルナ(現在のイズミル)の裕福な家庭の下に生まれ、13歳でリストのすべての作品を演奏するなど神童として育ちました。17歳で憧れのリストにも出会い、リストの薦めでウィーン国立音楽大学へ留学。1885年にはウィーンでデビューし、その後フランス、イギリス、ドイツ、オーストリア、イタリアなどで演奏旅行を行うコンサート・ピアニストとして活躍。旅行中にアントン・ルビンシテインやジュール・マスネらとも親交を深め、1912年以降はスイスのジュネーヴに永住し、演奏、作曲とともに教師としても活動した。1988年にはアルメニアの作曲家の遺産を世界に広めるため、ステファン・エルマス財団が設立され、エルマスの作品も再評価が進められている。このアルバムでは、エルマスが書いた3つのピアノ協奏曲のうち、どちらも1880年代に書かれた第1番(1882)と第2番(1887)の2曲を収録。新しい世紀になってもロマン派のスタイルを保ち、優雅で上質なサロン音楽を生み出してきたエルマスの、勇壮でロマンティックなピアノ協奏曲。
アムラン、ヘクサメロン〜
  リスト&タールベルク:オペラ・トランスクリプションズ

 リスト、タールベルク、ピクシス、エルツ、チェルニー、ショパン共作:
  演奏会用小品「ヘクサメロン」 S.392 (ベッリーニ「清教徒」の行進曲による華麗な大変奏曲)
 タールベルク:ドニゼッティ「ドン・パスクヮーレ」のモティーフによる大幻想曲 Op.67
 リスト:ヴェルディ「エルナーニ」による演奏会用パラフレーズ S.432
 タールベルク:ロッシーニ「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲 Op.33
 リスト:ベッリーニ「ノルマ」の大幻想曲「ノルマの回想」S.394

 マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2019年5月15日-17日、テルデックス・スタジオ、ベルリン。現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムラン。ファン垂涎、待望の超絶技巧アルバムが登場!初期ロマン派を代表し、ライバル同士でもあった二人のコンポーザー=ピアニスト、フェレンツ・リスト(1811-1886)とジギスモント・タールベルク(1812-1871)による、華麗なるオペラ・トランスクリプション&ファンタジー集。二人の「ピアノ対決」の逸話でも知られる「ヘクサメロン」は、ベッリーニの主題を元に、タールベルク、ショパン、エルツ、チェルニー、ピクシスら当時の錚々たるヴィルトゥオーゾたちの作品も含めてリストがまとめた変奏曲集。そして、リストとタールベルクそれぞれのトランスクリプション作品を交互に配置し、当時のライバル対決の様子を現代のヴィルトゥオーゾ、マルク=アンドレ・アムランが表現する。
ジョスカン・デ・プレモテット&ミサ曲楽章集
 主はこの乙女に/うるわしき救い主のみ母/めでたし, 天の女王/輝くオリュンポスの山より(6声)/
 スターバト・マーテル(6声)/おお慈悲深く, いと優しきイエスよ(6声)/主よ, 御身の怒りにて... ミゼレーレ/
 主よ, いつまでもわれを/ある人が大いなる宴を催し/祝福された聖処女のグローリア/受難のサンクトゥス

 スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2020年1月16日-18日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライス。これまでグラモフォン賞に3度ノミネートしてきたブラバント・アンサンブルによる、ジョスカン・デ・プレ(c.1450/55-1521)の没後500周年記念レコーディング。一つの定旋律でミサ曲の各楽章を統一した定旋律ミサ曲(循環ミサ曲)としては、タリス・スコラーズがジョスカンのミサ曲全集録音という偉業を達成したが、ここではそういった定旋律ミサの形式が定着する前の15世紀初頭に一般的であった、単独の楽章による2つのミサ曲(「祝福された聖処女〔ベアテ・ヴィルジネ〕」と「受難〔パッシオーネ〕」)を含む、モテットとミサ曲楽章の珍しい小品を取り上げている。
イブラギモワ〜メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ集
 〔ヘ長調 MWV Q26 (1838) /ヘ短調 Op.4, MWV Q12 (1823)/
  ヘ長調 MWV Q7 (1820) / ニ調 MWV Q18(断片|おそらく1820年代後半)〕

 アリーナ・イブラギモワ(Vn) セドリック・ティベルギアン(P)
 録音:2021年1月19日-21日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。バロックから新作委嘱作品までをモダーン楽器とピリオド楽器の双方で演奏するロシアのヴァイオリンのミューズ、アリーナ・イブラギモワ。ロックダウン中に鋭く磨き上げ、レコード芸術「特選盤」他、BBCミュージック・マガジン「Instrumental Choice」、ICMA(国際クラシック音楽賞)ノミネート、Presto「レコーディング・オヴ・ザ・イヤー2021」ノミネートなど世界中で絶賛を浴びたパガニーニ(PCDA-68366 / CDA-68366)に続く大注目の新録音は、メンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタ集!2012年にリリースされたメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲集 (CDA-67795)でも、有名な ホ短調の協奏曲に加え、演奏される機会の少ない ニ短調の協奏曲も収録して大成功を収めたイブラギモワ。今回のソナタ集でも、唯一生前に出版された Op.4の ヘ短調ソナタに加え、メニューインが発掘・校訂・出版した1838年作曲の ヘ長調ソナタ(ここではメニューインが大幅に手を加えていない、オリジナル版を収録)、1820年(メンデルスゾーンが11歳頃)に書かれた ヘ長調ソナタ、そして1820年代後半に着手され第1楽章の断片だけが残された ニ長調/ニ短調のソナタ、計4曲を収録。これまで、モーツァルト、シューベルト、ラヴェル、ブラームス、フランクなど多くのアルバムで共に素晴らしい芸術を作り上げてきたセドリック・ティベルギアンの繊細で豊かなピアノとともに、メンデルスゾーンの多彩なヴァイオリン作品の真髄に迫る。
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.83
 イェジ・ガブレンツ(1888-1937):ピアノ協奏曲 変ニ長調 Op.25
 パデレフスキ(1860-1941):ポーランド幻想曲 Op.19
  ジョナサン・プロウライト(P) ウカシュ・ボロヴィチ指揮 BBC スコティッシュso.
 録音:2019年9月11日-12日、シティ・ホール、グラスゴー、スコットランド。ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」。第83巻は、知名度の点で全く正反対な2人のポーランドの作曲家、イェジ・ガブレンツ(1888-1937)とイグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941)のカップリング。イェジ・ガブレンツがほとんど知られていないのに対し、パデレフスキは20世紀の最初の40年間、世界で最も有名な人物のひとりだった。ソリストは、これまでもパデレフスキ、ストヨフスキ、ジェレンスキ、ザジツキなど、数々のポーランド音楽を世に広めてきたスペシャリスト、ジョナサン・プロウライト。指揮は、ポーランド指揮界の次代を担う存在であり、同じく、知られざるポーランド音楽を紹介し続けてきたウカシュ・ボロヴィチ。ガブレンツはポーランドのクラクフで生まれ、音楽の才能に恵まれながらも、大学では法学を学び、のちに父親から工場を経営を任されるなど、学問や仕事と創作活動の両立に悩まされた作曲家だった。彼は手紙の中でこう書き残している。「即興や作曲をしたいが、頭が自由にならず、うまくいかない。時折、ピアノの前に座ることはあるが、頭の中は常に無意識に本や勉強のことに戻っているので、とても難しい。」未完成や未演奏のままの作品が多いことも、ガブレンツが無名であることの原因のひとつだと考えられる。「ピアノ協奏曲 変ニ長調」は1926年の9月に完成した作品だが、1977年まで実演を聴くことはできなかった。このピアノ協奏曲は演奏時間約45分の大作で、うち約半分を第1楽章が占めている。モシュコフスキからの影響やショパンのバラードの引用、魅力的なメロディーと充実のオーケストレーションで満たされた、まさにポーランドのロマンティック・ピアノ・コンチェルトの王道を行くような作品。グロッケンシュピールの印象的な5つの音で導入され、1930年代のハリウッドのようなテーマがロマンティックな雰囲気を高める第2楽章〜第3楽章の流れも非常に魅力的。パデレフスキの「ポーランド幻想曲」は、パデレフスキがピアノとオーケストラのために書いた最後の作品。テーマはパデレフスキのオリジナルで、エルガーが交響的前奏曲「ポローニア」の中でポーランド国歌やショパンの主題とともに引用したことでも知られている。オーケストラの編成には、トライアングル、グロッケンシュピール、タンバリン、ハープが加えられ、演奏効果を高めている。アメリカの代表的な批評家・音楽学者ヘンリー・エドワード・クレビエル(パデレフスキのリサイタルのプログラムの多くに注釈をつけている)は、この作品について分析ノートの中で「大いなる華やかさと誇りの宣言、最も自由な歓喜のほとばしり、優しい嘆き、夢のような思索、そして荒々しい情熱の発露が見られる」と書いている。
T.フィッシャー〜ベルリオーズ
 幻想交響曲 Op.14 /夢とカプリス Op.8 (*) /
 オフィーリアの死 Op.18 No.2 (#) /
 水浴びをするサラ Op.11 (#)
ティエリー・フィッシャー指揮
ユタso.
フィリップ・クイント(Vn;*)
ユタ交響cho.(#)、ユタ大学室内cho.(#)
 録音:2019年2月、アブラヴァネル・ホール、ソルトレイクシティ、 US 。ティエリー・フィッシャーは、アルスターo. 首席指揮者、BBCウェールズ・ナショナルo. 首席指揮者、名古屋po. 常任指揮者(現名誉客演指揮者)を歴任し、現在ユタso. の音楽監督、2017年からはソウル市立so. の首席客演指揮者を務めているスイスの名指揮者。アメリカ、ユタ州のオーケストラ「ユタso. 」には2009年から音楽監督へ就任し、その優れた手腕でアメリカ古豪オーケストラを再興、充実の関係を築き上げ現在2022年まで契約が延長されている。ユタso. とのコンビでHyperionに復帰し、サン=サーンスの交響曲録音でその実力を見せつけてくれたティエリー・フィッシャーが、今度はベルリオーズの「幻想交響曲」をレコーディング。得意とするフランスのシンフォニック・ロマンティシズムを存分に発揮して行く。比較的珍しい小品も3曲併録しており、「夢とカプリス」では、ロシア系アメリカの名ヴァイオリニスト、フィリップ・クイントがソロを担当。また、合唱が参加する2曲では、ユタ交響合唱団にユタ大学の室内合唱団も加わって素晴らしいハーモニーを響かせている。
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番 ニ長調/バニヤンの「天路歴程」からのシーン(*)
 マーティン・ブラビンズ指揮 BBC so.、BBC 交響cho.(*)、BBCシンガーズ・クァルテット(*)
 エミリー・ポートマン(フォークVo;*)
 キティ・ホワイトリー(Ms;*) マーカス・ファーンズワース(Br;*)
 録音:2018年12月2日、(天路歴程)&2019年11月4日-5日、(交響曲第5番)、ワトフォード・コロセウム、 UK 。2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、その後も度々来日公演を成功させ、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているイギリスの名指揮者マーティン・ブラビンズ。1920年版の「ロンドン交響曲(CDA-68190)」で話題を呼んだブラビンズのヴォーン・ウィリアムズ・サイクル第4弾は、日本でも比較的人気の高い交響曲第5番が登場!そして、ヴォーン・ウィリアムズの知られざる管弦楽作品を併録するというコンセプトもこのサイクルのポイントの一つ。今回は、ジョン・バニヤンの物語「天路歴程(Pilgrim 's Progress)」に音楽を付けた作品で、交響曲第5番と共通の素材が使われていることでも知られるヴォーン・ウィリアムズの歌劇「天路歴程」からのセレクションを収録。第1巻〜第3巻まで連続で英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」に選ばれ、レコード芸術「海外盤REVIEW」でも絶賛されてきた絶好調のRVWサイクル。
エスキベル:ミサ曲「閉ざされた園」
 フアン・エスキベル(1560頃-1630以前):
  ミサ曲「閉ざされた園」/レジナ・チェリ/来たれ主よ/我は生ける糧なり/救い主のうるわしき母/
  第5旋法によるマニフィカト/アヴェ・レジナ・チェロルム/ヌンク・ディミッティス/
  サンクタ・マリア/この日の終わる前に/サルヴェ・レジナ
 ロドリーゴ・デ・セバーリョス(1530頃-1581):閉ざされた園

  イーモン・ドゥーガン指揮デ・プロファンディス
 録音:2019年5月7日-9日、セント・ジョージ教会、チェスタートン、ケンブリッジ。イ・ファジョリーニやケンブリッジ・タヴァナー合唱団のメンバーとして活動したマーク・ドゥーリッシュによって2011年に結成され、その独創的な活動で注目を浴びるルネサンス音楽専門の男声cho. デ・プロファンディス。Hyperionからのリリース第3弾は、シウダー・ロドリーゴ大聖堂の楽長を務めた後期ルネサンス時代のスペインの作曲家、フアン・エスキベル(c.1560-1630以前)のミサ曲「閉ざされた園」(ミサ・ホルトゥス・コンクルスス)とマニフィカト&モテット集。当時のスペインではもっとも多作で優れた作曲家の一人として知られていながらも、現代では顧みられることの少ないエスキベルの音楽を復権する。また、決まった音楽監督置かず、プロジェクトごとにその道のスペシャリストを指揮者に招くというのもデ・プロファンディスの特徴の1つ。録音第1弾(CDA-68257)ではカージナルズ・ミュージックの共同創設者である音楽学者&合唱指揮者のデイヴィッド・スキナーを、第2弾(CDA-68141)ではイ・ファジョリーニの創設者ロバート・ホリングワースを招き高い評価を得ている。第3弾では、ザ・シックスティーンのアソシエイト・コンダクターであり、Coroレーベルでは知られざるポーランド・バロックの録音シリーズでその手腕を発揮した実力者、イーモン・ドゥーガンが指揮を担当している。
パンチョ・ヴラディゲロフ
 6つのエキゾチックな練習曲 Op.17 /
 10のインプレッション(印象) Op.9
ナデジダ・ブラエワ(P)
 録音:2019年8月28日-30日、殉教者聖シラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。ラーザリ・ベルマンに「彼女の才能は神から与えられたものだ」と称賛された、ブルガリア、ソフィア生まれの女流ピアニスト、ナデジダ・ブラエワ。「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ」シリーズの第10巻(CDA-67873)でHyperionデビューを果たし、世界初録音を含むセルゲイ・ボルトキエヴィチのピアノ作品集(CDA-68118)では英MusicWeb Internationalの「レコーディング・オヴ・ザ・イヤー2016」の1枚に選ばれたヴラエワのHyperion第3弾。ソフィアの国立音楽アカデミー(現在は彼の名が冠されている音楽院)でピアノ、室内楽、作曲の教授を務め、ブルガリア国民楽派の創設者とされるブルガリアの作曲家・ピアニスト・教師、パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)のピアノ作品集。スペイン、ブルガリア、アラブ、スラヴなどの旋法が使われた「6つのエキゾチック(異国風)な練習曲」と、2度目のメンデルスゾーン賞を受賞した作品「10のインプレッション(印象)」で、ヴラディゲロフが取り入れた豊かなイディオム、エキサイティングなリズムとピアニスティックな挑戦を鮮烈に描く。
イェーカブス・ヤンチェフスキス [Jēkabs Jančevskis] (1992-):合唱作品集
 引き潮/冷たさ(*) /愛すべき御母よ/永遠の/おお幸いなる光よ、三位一体よ(#) /
 その時には(+) /静かな星の光(**) /ボタン(++)
  ユルジス・ツァーブリス指揮リガ大聖堂合唱学校混声cho.
  アルトゥールス・シュヴァルツバハス(バスドラム;*) イェーカブス・ヤンチェフスキス(オルガン・パイプ;#)
  アルトゥールス・オスカルス・ミトレヴィチス(Perc;#) クリスタプス・ベルグス(Vc;+)
  アンシス・ヤンソンス(クアクレ;**) カトリーナ・キフレニエツェ=ツァーブレ(ソプラノSax;##)
  アルティス・シーマニス(アルトSax;##) アイナルス・シャブロフスキス(テナーSax;##)
  マルタ・カウリニャ、エルネスツ・メディンシュ(Perc;##) クリスティーネ・アダマイテ(Org;##)
 録音:2018年12月5日-7日、Aスタジオ、リガ録音会社/2019年2月27日-28日、4月30日、5月2日、ラトヴィア放送第1スタジオ、すべてリガ、ラトヴィア。これまで、エリクス・エセンヴァルズ(CDA-67796、CDA-68083)やヴィタウタス・ミシュキニス(CDA-67818)、「バルティック・エクスチェンジ」(CDA-67747)など、バルト三国の優れた合唱作品を録音してきたHyperionレーベルがリリースする「バルトの合唱音楽」の新作は、ラトヴィアの若い作曲家イェーカブス・ヤンチェフスキスの作品の特集。ヤンチェフスキスは、ヤーセプス・メディンシュ・リガ第1音楽学校でピアノを学び、リガ大聖堂合唱学校(Riga Cathedral Choir School)で合唱指揮のディプロマを取得。ヤーセプス・ヴィトリス・ラトヴィア音楽アカデミーでセルガ・メンセに作曲を学び、現在、ヤーニス・ペトラシュケヴィチスのクラスで修士号のための研究を行っている。ヤンチェフスキスの音楽は、心に触れるメッセージを知識人のフィルターを通すことなく内に込め、「美しい謎(エニグマ)」と言われる。ポーランド語の詩に作曲した「引き潮」、ラトヴィア語の歌詞を歌う「冷たさ」、ラテン語による宗教的作品、「ロメオとジュリエット」(第3幕第2場)から採った「その時には」など8曲。ヤンチェフスキスのリガ大聖堂合唱学校のクラスメート、2012年まで一緒に混声cho. で歌ったユルジス・ツァーブリス [Jurģis Cābulis] (1992-) が、リガ大聖堂合唱学校の混声cho. を指揮している。
フレンチ・デュエット集
 フォーレ:組曲「ドリー」 Op.56 / プーランク:4手のためのソナタ FP 8 / ラヴェル:マ・メール・ロワ
 ドビュッシー:6つの古代の墓碑銘 L.139 /小組曲 L 71 / ストラヴィンスキー:3つのやさしい小品

 スティーヴン・オズボーン、ポール・ルイス(P)
 録音:2020年3月22日-23日、サフロン・ホール、サフロン・ウォルデン、エセックス、イギリス。スティーヴン・オズボーンとポール・ルイス。ともにソリストとしても国際的な活動し、イギリス・ピアノ界を担う名手として活躍を拡げる2人のピアニストによる豪華ピアノ・デュオの新録音が再びHyperionから登場!前作「シューベルト:ピアノ・デュエット集」(CDA-67665)は、その卓越したミュージシャンシップと高い完成度が絶賛され、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」&グラモフォン賞ノミネート、英デイリー・テレグラフ紙「クラシカル・CD.オヴ・ザ・ウィーク」、英サンデー・タイムズ紙「CD.オヴ・ザ・ウィーク」、英インターナショナル・レコード・レビュー誌「アウトスタンディング・アウォード」などに選出された。そのシューベルト・アルバムの録音から早10年、まさに待望となるオズボーン&ルイス・デュオ第2弾は、フォーレ、プーランク、ラヴェル、ドビュッシーなどフランス音楽の大家たちによるピアノ・デュオのための名曲たち。主に子ども向けに書かれたシンプルで魅惑的な作品から、奥に隠された音楽の深みをその長年のパートナーシップと成熟したピアニズムで探り当てる。
タカーチSQ 〜メンデルスゾーン姉弟:弦楽四重奏曲集
 ファニー・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 変ホ長調
 フェリクス・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲〔第6番 ヘ短調 Op.80 /第2番 イ短調 Op.13 〕
 タカーチSQ
  [エドワード・ドゥシンベア(Vn1) ハルミ・ローズ(Vn2)
   リチャード・オニール(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2020年11月9日-12日、ローン・ツリー・アーツ・センター、コロラド。1975年にブダペストのフェレンツ・リスト音楽院の学生であったガーボル・タカーチ=ナジらによって結成され、1977年エヴィアン国際弦楽四重奏コンクールで一等賞と批評家賞を獲得し国際的な注目を浴び、ポーツマス、ボルドー、ブダペスト、ブラチスラヴァ等多くのコンクールで優勝してきた世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団。2020年6月には、グラミー賞受賞(+3度のノミネート)で知られる世界的ヴィオリスト、リチャード・オニールが新たなメンバーとして加わり、新体制となってからの新録音は、ファニー / メンデルスゾーンとフェリクス・メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲を組み合わせた姉弟プログラム。作曲の約2か月前に亡くなった姉へと捧げる「レクイエム」であると考えられている情熱的で悲劇的な ヘ短調の四重奏曲(第6番)を中心に、未完成のピアノ・ソナタに基づいて1834年に書かれたファニーの唯一の弦楽四重奏曲(そして、女性が書いた現存する最初の弦楽四重奏曲の1つ)を、見事に対比させて描いている。
スコットランド王のための音楽〜ジェイムズ4世のプレジャー・パレスの内側
 作曲者不詳:聖カタリナのためのレスポンソリウム「 Horrendo subdenda rotarum machinamento 」/
       聖カタリナのためのミサ曲の入祭唱「 Dilexisti iustitiam 」
 作曲者不詳(カーヴァー・クワイアブックより):
  ミサ曲「 Horrendo subdenda rotarum machinamento 」/マニフィカト
 ウィリアム・コーニッシュ (dc1502):アヴェ・マリア/マーテル・デイ

 アンドルー・カークマン指揮バンショワ・コンソート
 録音:2019年9月8日-11日、AudioLab, Genesis 6 、ヨーク、イギリス。アンドルー・カークマンにより1995年に結成され、15世紀のフランスとイギリス、ブルゴーニュ楽派の音楽を主なレパートリーとする男声ヴォーカル・アンサンブル、バンショワ・コンソート。ニュー・アルバム「スコットランド王のための音楽」は、ジェイムズ4世の別荘(Pleasure Palace)として、壮麗な装飾や彫刻に囲まれ、熟達した音楽家たちが歌う音楽が響いていたリンリスゴー宮殿で行われたであろう15世紀初頭の典礼音楽を再現。宗教改革前のスコットランドから生き残る大規模な音楽コレクションのうちの1つ「カーヴァー・クワイアブック」からの作曲者不詳のミサ曲(以前は大陸もしくはイングランドのものとされていたが、現在ではスコットランド起源のもっとも古く現存するミサ・サイクルと信じられている)を中心に、ジェイムズ4世の宮殿を彩ったスコットランドの宗教音楽を、バンショワ・コンソートの熟練のポリフォニーが再現する。
ブラームス:ピアノ・ソナタ&ラプソディ集
 ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1 /
 ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調 Op.2 /
 2つのラプソディ Op.79
ギャリック・オールソン(P)
 録音:2019年11月23日、25日-26日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。1966年ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、1968年モントリオール国際コンクール、そして第8回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いたアメリカの名ピアニスト、ギャリック・オールソン。2018年のホーネンス国際ピアノ・コンクールでは、参加者へ指導などを行うメンター・イン・レジデンスにも選ばれている。Hyperionへと活躍の場を移してから、ブラームス、グラナドス、グリフス、スクリャービン、スメタナ、ドビュッシー、プロコフィエフ、バルトークと多彩で華麗な数々のアルバムを送り出してきたオールソンの新録音は、Hyperionでの最初の録音となった「変奏曲全集」(CDA-67777)、2018年にリリースされた「後期ピアノ作品集」(CDA-68226)に続く、ブラームス・アルバム第3弾。作品番号1と2が付けられた、若きブラームスが書いた2つのピアノ・ソナタ(最初に書かれた第2番は10代の頃の作品)に、成熟期の作品「2つのラプソディ(狂詩曲)」をカップリング。2018/2019シーズにはニューヨーク、サンフランシスコ、モントリオール、ロサンゼルス、ロンドン、および北米の多くの都市における4つのプログラムで、ブラームスの独奏ピアノ作品全曲を探求するという野心的なプロジェクトも立ち上げたオールソンが描く新たなブラームスにご期待頂きたい。
CDA-68335
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ハイドン:弦楽四重奏曲全集 Vol.9 〜 Op.76「エルデーディ四重奏曲集」
 〔第75番 ト長調 Op.76 No.1, Hob.III: 75 /第77番 ハ長調 Op.76 No.3, Hob.III: 77「皇帝」/
  第79番 ニ長調 Op.76 No.5, Hob.III: 79「ラルゴ」/第76番 ニ短調 Op.76 No.2, Hob.III: 76「五度」/
  第78番 変ロ長調 Op.76 No.4, Hob.III: 78「日の出」/第80番 変ホ長調 Op.76 No.6, Hob.III: 80 〕

 ロンドン・ハイドンSQ[キャサリン・マンソン、マイケル・グレヴィチ(Vn)
              ジョン・クロカット(Va) ジョナサン・マンソン(Vc)]
 録音:2020年2月27日-3月3日、ポットン・ホール、サフォーク。クラシカル・ボウ&ガット弦というピリオド・スタイルでの精緻なアンサンブル、演奏に使用する楽譜のエディションにも徹底的にこだわり、ハイドンのスペシャリストとして高評価を確立してきたイギリスの名カルテット、ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団。2006年以降アムステルダム・バロックo. のリーダーを務めるスコットランドの名手キャサリン・マンソンが率い、幾度かのメンバー交代を経ながらも徹底したスタイルを貫いて堅実な評価を積み重ねてきたハイドン・シリーズ。いよいよ全集の終わりが近づいてきたハイドン第9巻では、ハンガリーのエルデーディ伯爵に献呈され「エルデーディ四重奏曲」の名で愛される作品番号76の傑作四重奏曲セットを録音。1799年に出版されたロングマン&クレメンティ社(ロンドン)アルタリア社(ウィーン)のエディションを使用。
マハン・エスファハニ〜J.S.バッハイタリア協奏曲&フランス風序曲
 イタリア協奏曲 BWV.971 /フランス風序曲 BWV.831 /カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 BWV.992 /
 カプリッチョ「ヨハン・クリストフ・バッハを讃えて」 BWV.993

 マハン・エスファハニ(Cemb)
 録音:2021年3月15日-17日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス。マハン・エスファハニは、1984年テヘラン生まれのイラン系アメリカ人チェンバロ奏者。チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた他、ボルレッティ=ブイトーニ財団賞受賞、2014年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞の「インストゥルメンタリスト・オヴ・ジ・イヤー」と2014年グラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートするという栄誉を、それぞれチェンバロ奏者として初めて達成。2015年にはBBCミュージック・マガジンの「ニューカマー・オヴ・ジ・イヤー」に選ばれ、2015年と2017年にもグラモフォン賞の「アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」にノミネートしている。16世紀〜17世紀イギリスのヴァージナリストたちの音楽という非常に硬派なプログラムから、王道のJ.S.バッハ、そしてミニマル・ミュージックや現代音楽までの驚異的な広さのレパートリーを誇り、世界中に衝撃を与えてきたエスファハニ。これまで、レコード芸術「特選盤」、BBCミュージック・マガジン「インストゥルメンタル・チョイス」、グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」に選ばれ、ICMA(国際クラシック音楽賞)2019にもノミネート、絶大な評価を得てきたエスファハニのバッハ第3弾は、「クラヴィーア練習曲第2巻」として出版された「イタリア協奏曲」と「フランス風序曲」。バッハ初期の名作「最愛の兄の旅立ちに寄せて」の説得力ある演奏も含め、解釈の豊かさと優れた学問的な洞察が融合したエスファハニのバッハにご注目頂きたい。ブックレット(英、仏、独語)には、作品解説やチェンバロ演奏における考察、楽譜の問題などに鋭く切り込んだエスファハニ自身によるエッセイが収録されている。
どうしたら楽しみを手に入れられるだろう〜イザーク、ジョスカン
 ハインリヒ・イザーク:ミサ曲「どうしたら楽しみを手に入れられるだろう」(*)
 ジョスカン・デ・プレ:どうしたら楽しみを手に入れられるだろう
 イザーク:思い出してください, イエス・キリストよ/ Quis dabit pacem populo timenti? /
       Sive vivamus, sive moriamur / Parce, Domine, populo tuo /
       O decus ecclesiae /ユダとエルサレム

 チンクェチェント
  [テリー・ウェイ(CT) アヒム・シュルツ、トーレ・トム・デニス(T)
   ティム・スコット・ホワイトリー(Br) ウルフリード・スターバー(B)]
 ヤン・ペトリカ(T;*)
 録音:2020年1月6日-8日、マウアーバッハ教会、ウィーン。ヨーロッパ各国(、オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクェチェント」。これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテ、ヤコブ・ルニャールなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクェチェントの新録音は、ハインリヒ・イザーク!同世代の巨匠ジョスカン・デ・プレのライバルでもあり、フィレンツェのロレンツォ・デ・メティチや神聖ローマ帝国のマクシミリアン1世に重用されるなどルネサンス全盛期に大きな影響力を持ちながらも、現代ではジョスカンの陰に隠れてしまっていたイザークのミサ曲とモテット集。ミサ曲「どうしたら楽しみを手に入れられるだろう」(Missa Wohlauff gut Gsell)は、当時のポピュラー・ソング(恐らく元々はフランス語で、後に別のドイツ語のテキストが付けられた)の旋律を基にしたパロディ・ミサで、ジョスカン・デ・プレが同じ旋律を基に作ったポリフォニック・バージョンのモテット(Comment peult avoir joye?)でも知られている。1490年頃に4声のミサとして作曲された後に声部が拡張され、6声のミサ曲として完成したイザークのもっとも素晴しい作品の1つ。ゲスト・メンバーとして、ミサ曲ではポーランド出身のテノール、ヤン・ペトリカが参加している。
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
 パヴェル・コレスニコフ(P|使用楽器:ヤマハ CFX
 録音:2019年12月16日-18日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。 パヴェル・コレスニコフは、1989年ロシアのシベリアに生まれ、2012年には世界最高峰の賞金と音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝。現在はイギリスを拠点に活動し、2014年〜2016年のBBCの「新世代アーティスト・スキーム」にも選出され、ピアノ王国ハイペリオンが絶大の信頼と期待を寄せる次世代のトップ・ピアニスト候補の一人。日本では2013年のデュメイ&関西フィルの公演においてエレーヌ・メルシエの代役を務め、2018年1月には日本初リサイタルも成功。2019年6月にもヤマハホールとサントリーホールチェンバーミュージック・ガーデンに出演し、日本でのファンを増やしてきた。チャイコフスキー、ベートーヴェン、ショパンらの詩的で優雅な演奏、そしてバロック・レパートリーではピアノで弾く「ルイ・クープラン」というプログラムで聴衆を魅了してきたコレスニコフの最新アルバムは、なんとJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」が登場!この謎めいた作品には子供のころから魅了されていながらも、最近までレパートリーに追加するこをと真剣に検討していなかったというコレスニコフだが、ベルギーの世界的ダンス・カンパニー"ローザス"の芸術監督を務める偉大なダンサー&振付師、アンネ・テレーザ・デ・ケースマーカー(アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)とのコラボレーションで「ゴルトベルク変奏曲」を演奏し、その解釈を発展させていったという充実の作品。今回の録音でもコレスニコフはYamaha CFSのピアノを選択。コンテンポラリー・ダンスとの共演から舞曲としての側面を磨き上げたコレスニコフの独創的な「ゴルトベルク変奏曲」をお楽しみ頂きたい。
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲集
 〔第1番 変ホ長調 Op.107 /第2番 ト長調 Op.126 〕
アルバン・ゲルハルト(Vc)
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮
ケルンWDRso.
 録音:2018年11月6日-9日、フィルハーモニー・ケルン(ドイツ)。アリーナ・イブラギモワの「ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲集」(CDA-68313)がさっそく話題を呼んでいるイギリスのハイペリオン(Hyperion)より、今度はショスタコーヴィチの2つのチェロ協奏曲録音も登場!ロストロポーヴィチに捧げられた20世紀に屹立する偉大なチェロ協奏曲を弾くのは、ドイツ・チェロ界の新皇帝、アルバン・ゲルハルト。1969年にベルリンの音楽一家に生まれたアルバン・ゲルハルトは、8歳でピアノとチェロを始め、20歳の時からチェロ奏者としてのキャリアを歩み、1991年にBPO&セミヨン・ビシュコフと共演して以来、国際的なキャリアを築き、コンサート・ホールでの公演に加え、学校、病院、公共スペースなどでの演奏にも情熱を注いでいる。共演は、ケルンWDRso. とともにHyperion初登場。ユッカ=ペッカ・サラステ。スコットランド室内管、フィンランド放送so.、トロント響、BBC響、オスロ・フィル、ラハティ響など、フィンランドと世界の一流オーケストラで主要ポストを務め、2010年から2019年までドイツの名門WDRso. で首席指揮者を担ったフィンランドの名匠。
ラヴ・ソングズ
 シューマン/リスト編曲:愛の歌 S.566 /春の夜 S.568
 シューマン/ゴドフスキ編曲:あなたは花のようだ Op.25 No.24
 シューベルト/リスト編曲:セレナード「ささやかな祈り」(第2版) S.560 No.7
 シューベルト/ジェラルド・ムーア編曲:音楽に寄せて D.547
 R.シュトラウス/ギーゼキング編曲:心地良い幻影 Op.48 No.1
 R.シュトラウス/レーガー編曲:明日! Op.27 No.4 /夜の逍遙 Op.29 No.3 /
                 万霊節 Op.10 No.8 /ツェツィーリエ Op.27 No.2
 グルック/ケンプ編曲:オルフェオの嘆きと精霊の踊り(歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より)
 シュテルツェル/ヒューイット編曲:あなたが私とともにいるのなら(「ディオメデス」より)
 マーラー/ヒューイット編曲:アダージェット:非常に遅く(交響曲第5番 嬰ハ短調より)
 グリーグ:最後の春 Op.34 No.2 /あなたを愛している Op.41 No.3
 フォーレ/グレインジャー編曲:ネル Op.18 No.1
 ファリャ/アルフテル編曲:「7つのスペイン民謡」より
  〔第3番 アストゥリアス地方の歌/第4番 ホタ/第5番 子守歌/第6番 歌/第7番 ポロ〕
 ガーシュウィン/グレインジャー編曲:ラヴ・ウォークト・イン
 グレインジャージロティ編曲:デリー州のアイルランド民謡(ロンドンデリーの歌)

 アンジェラ・ヒューイット(P|使用楽器:ファツィオリ
 録音:2020年11月26日-30日、マリーエンミュンスター文化財団、ドイツ。鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットのニュー・アルバムは、シューベルト、シューマン、シュトラウス、ガーシュウィンなどが書いたラヴ・ソングからのピアノ・トランスクリプション集という注目プログラムが登場!これまでヒューイットはこういった様々な作曲家のコンピレーション的アルバムは録音してこなかったため意外にも思われるかもしれないが、実はこの「ラヴ・ソング・トランスクリプション」の録音のアイディアは20年以上前に思いついていたとのこと。当時のハイペリオンのプロデューサー(兼創設者)のテッド・ペリーも好意的だったが、テッド亡き後は他のレパートリーの追求やワールド・ツアーに終われ、そのアイディアを実現する時間が見つけられずにいた。そして、2020年のCOVID-19のパンデミックによって数か月先のコンサートまでが一夜にして消え去り、代わりに自宅の孤独の中で自身のアイディアを研究しこの録音をまとめるために何時間も費やす機会が与えられた。こうして実現した、ヒューイットが親密に紡ぐ珠玉のトランスクリプション集。マーラーの「アダージェット」と、アンナ・マクダレーナ・バッハのための音楽帳に収録された BWV.508としても知られるシュテルツェルのアリア「あなたが私とともにいるのなら」は、アンジェラ・ヒューイット自身の編曲。
ヴォルデマール・バルギール(1828-1897):
 ピアノ三重奏曲〔第1番 ヘ長調 Op.6 /
         第2番 変ホ長調 Op.20 〕
レオノーレ・ピアノ三重奏団
 録音:2021年2月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。ロマン派の知られざる名作を掘り起こすイギリスの俊英トリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団!これまでアレンスキー、ラロ、タネーエフ&リムスキー=コルサコフ、ピクシス、パリー、リトルフと続いてきた彼らのディスコグラフィに新たに加わるのは、クララ・シューマンの異父弟にしてブラームスの親友でもあった、ヴォルデマール・バルギール(1828-1897)のピアノ三重奏曲! 1828年、ドイツ・ベルリンで生まれたバルギールは、18歳の時にメンデルスゾーンの推薦とシューマン夫妻の支援を受けライプツィヒ音楽院に入学、そこでピアノをモシェレスに、作曲をニルス・ゲーゼとユリウス・リーツに師事する。バルギールの才能はローベルト・シューマンによって重要視されたほか(シューマンは自身の管弦楽作品のピアノ連弾用編曲をバルギールに依頼している)、ブラームスからも高く評価された。お互いの作品について語り合い、時には批評し合う関係となったバルギールとブラームスは、協力してショパンとシューマンの作品校訂に取り組んだことでも知られている。ベートーヴェンの交響曲第9番とよく似たスケルツォ主題を持つピアノ三重奏曲第1番は、出版時に有益な助言を与えてくれたローベルト・シューマンに「深い尊敬の念」を込め献呈されている。その約6年後に作曲された第2番は、恩師ユリウス・リーツに捧げられた。どちらも工夫が凝らされ、親しみやすい旋律がふんだんに用いられた、魅力あふれる作品となっている。
ナッシュ・アンサンブル〜ブルッフ
 ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.5 vn1/vc/p /4つの小品 Op.70 vc/p /
 ロマンス Op.85 va/p /弦楽四重奏曲第2番 ホ長調 Op.10 vn1/vn2/va/vc

 ナッシュ・アンサンブル
  [ステファニー・ゴンリー(Vnvn1) ジョナサン・ストーン(Vnvn2
   ローレンス・パワー(Vava) エイドリアン・ブレンデル(Vcvc)]

 サイモン・クロフォード=フィリップス(Pp
 録音:2020年9月28日-30日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めている。今回のアルバムではそれぞれがソリストとしても多彩に活動する名手5人が参加。ピアノ三重奏、弦楽四重奏、チェロとピアノ、ヴィオラとピアノなど様々な編成で、マックス・ブルッフ(1838-1920)の魅惑的な室内楽作品をレコーディング。ブラームスとドヴォルジャークの呼び声が遥かに聞こえる魅惑のレパートリーで、ヴァイオリン協奏曲だけではない、知られざるブルッフの魅力を多くのリスナーへと届く。
メンデルスゾーン:ピアノ独奏作品全集 Vol.5
 厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54 /6つの子供の小品 Op.72 「クリスマスの小品集」/2つの子供の小品(1842) /
 変奏曲 変ホ長調 Op.82 /ゴンドラの歌 イ長調 WoO.10 /無言歌 ヘ長調「 An Fraulein Doris Loewe 」 (1841頃) /
 歌 ニ長調(1843) /変奏曲 変ロ長調 Op.83 /3つの前奏曲 Op.104a /3つの練習曲 Op.104b /無言歌集第6集 Op.67

 ハワード・シェリー(P)
 録音:2019年11月21日-23日、殉教者聖シラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。膨大なレパートリーを誇り、ピアニスト、指揮者の両面で活躍するイギリスの名匠、ハワード・シェリーが鋭意取組中のプロジェクト。あまり馴染みのない作品も含めたメンデルスゾーンのピアノ独奏作品を体系的に探求するシリーズの第5巻。「無言歌集第6集」や「クリスマスの小品集」、作品104の前奏曲&練習曲に、作品番号のないいくつかの小品を組み合わせ、不当に無視されてきたメンデルスゾーンのピアノ作品の魅力に光を当てて行く。
ヒューイット〜ベートーヴェン:変奏曲集
 創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80 /創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 Op.34 /
 「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ Op.35 /
 パイジエッロの歌劇「水車小屋の娘」による2つの変奏曲
  〔アリア「田舎の愛ほど美しいものはない」による9つの変奏曲 WoO.69 /
   二重唱「もはや私の心には感じない」による6つの変奏曲 WoO.70 〕/
 「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲 WoO.78 /
 「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲 WoO.79

 アンジェラ・ヒューイット(P|使用楽器:ファツィオリ)
 録音:2020年1月27日-30日、ベルリン・イエス・キリスト教会、ドイツ。
 『このアルバムは、私自身のピアノ「ファツィオリ F 2781009」を使ってHyperionに行った数多くのレコーディング(2003年の10月以来、他のファツィオリを使った2点を除く、すべてのレコーディング)の、最後の1点である。この変奏曲集の録音セッションが終わった時、運送業者がふとしたはずみでこのピアノを落としてしまい、早すぎる最期を迎えることになったのである。この損失は壊滅的だった。というのも、私はこのピアノをとても愛しており、このピアノは私がやってほしいと思うことをすべてやってくれたからである。このレコーディングが、常に音楽に見事に奉仕してくれたそのきわめて幅広い色彩の、あかしとなってくれることを願っている。』(アンジェラ・ヒューイット|日本語訳:SOREL)

 2020年2月、アンジェラ・ヒューイットが長年愛用してきたファツィオリのピアノが事故によって修復不可能な損傷を受けるという悲しいニュースが報じられた。イタリアの新興ピアノ・メーカーFazioliのピアノに出会い、その素晴らしさを世界に広めてきたアンジェラ・ヒューイットが、2003年以降はヨーロッパでのすべてのレコーディングで使用してきたという愛器だった。この衝撃的な事故の直前に録音されていた最新アルバム、ベートーヴェンの変奏曲集がついに発売となる。「エロイカ変奏曲」や「創作主題による32の変奏曲」を中心に、現在のイギリス国歌「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」やイギリスの愛国歌「ルール・ブリタニア」の主題による作品など、比較的あまり知られていない変奏曲も収録した、ヒューイットのベートーヴェン生誕250周年記念アルバム。ハンマー交換などのリフォームを終え、最高の状態にあったファツィオリ・ピアノ、そしてファツィオリと同じくヒューイットの録音を長年支え続けてきた名エンジニア、ルドガー・ベッケンホフによる万全のサポートで、彼女が思い描いた自由で自然なベートーヴェンを実現している。軽快なリズム、勇壮なテーマ、慈愛に満ちたメロディーなど、変奏ごとに豊かに彩られる至福の変奏曲集にご期待頂きたい。
ゲレーロ:マニフィカト、哀歌、カンシオン集
 第4旋法によるマニフィカト/ようこそ, いと聖なる乙女(アヴェ・ヴィルゴ・サンクティッシマ)/
 主よ, なんと悲しいことか/哀歌集/ Beatus Achacius oravit(祝福されしアチャシウスの祈り)/
 神聖で不可侵な/ 8声のレジナ・チェリ/天の主を褒めたたえよ(ラウダーテ・ドミヌム・デ・カエリス)/
 宗教的カンシオンとビリャネスカ集より〔 Los reyes siguen la 'strella / Antes que comais a Dios /
                     Sanctissima Maria / Si tus penas no pruevo / Mi ofensa's grande 〕

 ピーター・フィリップス指揮エル・レオン・デ・オロ
 録音:2019年10月25日-27日、サン・サルバードル・デ・コルネッジャーナ王立修道院教会、アストゥリアス、スペイン。「エル・レオン・デ・オロ」は、マルコ・アントニオ・ガルシア・デ・パスが創設し2017年には20周年を迎えているスペインの合唱団。2014年ロンドン国際ア・カペラ合唱コンクール最優秀賞や、スペイン・クラシック音楽祭協会の「 Circuitos Fest Clasica 2020 award 」の古楽部門など、多くの賞を受賞してきた実力派。世界最高峰のポリフォニー・グループ、タリス・スコラーズの創設者兼ディレクターとして名声を誇り、日本を含む世界各地でマスタークラスや合唱ワークショップを開いているピーター・フィリップスがエル・レオン・デ・オロの名誉指揮者を務めており、毎年タリス・スコラーズとのコラボレーションなども行っている。そんな名匠ピーター・フィリップスとエル・レオン・デ・オロによるレコーディング第2弾は、スペイン・ルネサンスの巨匠の一人、フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599)の音楽。マニフィカトやエレミヤの哀歌などラテン語によるポリフォニーから、スペイン語によるカンシオン&ヴィリャネスカまでの幅広いプログラムで、スペイン・ポリフォニーの黄金時代の歴史においては偉大な同胞ビクトリアの陰に隠れていたゲレーロの正当な評価を確立して行く。
ジェズアルド:テネブレ・レスポンソリア
 トマス・タリス(1505頃-1585):エレミアの哀歌〔 I / II 〕
 ジュディス・ビンガム(1952-):ウォッチ・ウィズ・ミー
 カルロ・ジェズアルド(1561頃-1613):聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリア
 ジョアンナ・ウォード(1998-):キリストは我らのために

 オワイン・パーク(B)指揮ジェズアルド・シックス
  [ガイ・ジェイムズ、アンドルー・レスリー・クーパー(CT) ジョゼフ・ウィックス、
   ジョシュ・クーター(T) マイケル・クラドック(Br) サミュエル・ミッチェル(B)]
 録音:2020年8月11日-13日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。 2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェールズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェールズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加している。今作ではいよいよアンサンブルの名にもなっているカルロ・ジェズアルドの大作「聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリア」を中心に据え、トマス・タリスの傑作「エレミアの哀歌」、そして2人の現代作曲家による21世紀の短いモテットを並行して演奏するという、ジェズアルド・シックスならではの緻密なリサイタルを敢行。「テネブレ・レスポンソリア」は、ジェズアルドが作曲した宗教音楽の中では最も知られた作品のひとつで、「テネブレ」とは復活祭前週の最後の3日間に行う、キリストの受難を記念した朝課(真夜中または夜明けの祈り)と賛歌を意味する。前作「ジョスカンの遺産」(CDA-68379)では、レコード芸術「特選盤」、グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど好評を博したジェズアルド・シックス。今作も大注目盤。
ザ・フロランタン・ルネサンス
 ◆1430年代-1450年代、デュファイとバンショワ
  ギヨーム・デュファイ(1397-1474):
   若々しいバラの花/ここは畏るべきところ/ Salve flos Tuscae gentis / Vos nunc Etruscae iubeo /
    Viri mendaces 、Vanne mio core 'Va t'en mon cueur' / Mirandas parit haec urbs Florentina
  デュファイ?〔聖歌〕: Nuper almos rosae flores
  ジル・バンショワ(1400頃-1460): Vanne mio core 'Pour prison'
 ◆1460年代-90年代、ロレンツォ・デ・メディチ、イザークとサヴォナローラ
  作曲者不詳: Hora mai che fora son'、Quando riguardo el nostro viver rio / Ben venga maggio /
         Ora mai sono in eta / Che fai qui core? /Viva, viva in nostro core
  作曲者不詳/ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517)?:
    Canto de' profumi Sian galanti di Valenza / Canto dello zibetto / O maligno e duro core
  イザーク: Prophetarum maxime / Trionfo delle dee "Ne piu bella di queste", Corri, Fortuna /
        Lasso quel ch'altri fugge / Quis dabit capiti meo aquam? / Quis dabit pacem populo timenti?

 オルランド・コンソート
  [マシュー・ヴェンナー(CT) マーク・ドーベル、アンガス・スミス(T) ドナルド・グレイグ(Br)]
 録音:2020年1月8日-9日、11月27日、洗礼者聖ヨハネ教区教会、ラフトン、エセックス。1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クァルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動している。7巻に及ぶギヨーム・ド・マショーの録音プロジェクトでも注目を浴びてきたオルランド・コンソートの新録音は、「フロランタン(フィレンツェの)・ルネサンス」。1430年代のコジモ・デ・メディチの庇護から、1490年代のサヴォナローラの時代まで、15世紀フィレンツェの宗教的&世俗的プログラムで、この時代の文化的・芸術的な視点の移り変わりを歌う。
ダヴ、ウィア、マーティン:合唱作品集
 ジョナサン・ダヴ(1959-):光の巨大な海/ミサ・ブレヴィス/鷲のように翼をはってのぼることができる
 ジューディス・ウィア(1954-):まことの光/そのいつくしみはとこしえに絶えることがない/よく聞いておくがよい
 マシュー・マーティン(1976-):汝の寺院の中に/ウェストミンスター・サーヴィス(ウェストミンスター寺院典礼音楽)/
  〔マニフィカト、ヌンク・ディミッティス〕/わが魂はかわいているように神を慕い/おお夜明けよ/見よ、主をほめよ

  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊、ピーター・ホルダー(Org)
 録音:2020年3月12日、 13日、11月30日、12月1日、ウェストミンスター寺院、ロンドン。かつてウェストミンスター大聖堂聖歌隊の音楽監督としても活躍した名合唱指揮者、ジェイムズ・オドンネルとウェストミンスター寺院聖歌隊が贈る、現代イギリスの合唱作品集。2002年から2019年にかけて書かれたこれらの作品の多くは、ウェストミンスター寺院の聖歌隊のために特別に書かれたもので、とりわけ合唱音楽の分野で活躍する3人の現役イギリス人作曲家、ジョナサン・ダヴ、ジューディス・ウィア(ジュディス・ウィアー)、マシュー・マーティンが、時代ごとに移り変わるア・カペラやオルガン付きの合唱音楽を現代的なイラストで、鮮やかに、そして力強く表現している。世界遺産にも指定されている英国国教会の教会、ウェストミンスター寺院の聖歌隊は、30名の少年合唱と12名のプロの成人歌手からなる合唱団で、教会聖歌隊の最高峰として知られており、長年に亘って典礼や祝典の場で国際的に重要な役割を果たしている。
CDA-68351
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(2CD)
ハフ〜ショパン:夜想曲全集
 ショパン:夜想曲〔第1番 変ロ短調 Op.9 No.1 /第2番 変ホ長調 Op.9 No.2 /第3番 ロ長調 Op.9 No.3 /
          第4番 ヘ長調 Op.15 No.1 /第5番 嬰ヘ長調 Op.15 No.2 /第6番 ト短調 Op.15 No.3 /
          第7番 嬰ハ短調 Op.27 No.1 /第8番 変ニ長調 Op.27 No.2 /第9番 ロ長調 Op.32 No.1 /
          第10番 変イ長調 Op.32 No.2 /第11番 ト短調 Op.37 No.1 /第12番 ト長調 Op.37 No.2 /
          第13番 ハ短調 Op.48 No.1 /第14番 嬰ヘ短調 Op.48 No.2 /第15番 ヘ短調 Op.55 No.1 /
          第16番 変ホ長調 Op.55 No.2 /第17番 ロ長調 Op.62 No.1 /第18番 ホ長調 Op.62 No.2 〕/
      夜想曲遺作&偽作〔レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ 嬰ハ短調 KKIVa/16 /ホ短調 Op.72 No.1 /
               ハ短調 KKIVb/8 (シャルロット・ド・ロートシルド
                         〔ロチルド/ロスチャイルド〕(1825-1899)作の可能性有)〕/
 作曲者不詳:ラルゲット 嬰ハ短調「忘れられた夜想曲」 KKAnh.Ia/6
 ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9 No.2b (作曲者による追加装飾付き)

 スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2020年7月18日-23日、クイーン・エリザベス・ホール、ロンドン。
 『史上最高の、ある種のオペラ・アリア』(スティーブン・ハフ|ショパンの夜想曲について)
 ▼ハ短調 KKIVb/8 (旧・第19番)について、当盤解説より機械翻訳&当店簡易修正『夜想曲 ハ短調はショパン自身による手稿が3つ残されてはいるものの、スイスの音楽学者ジャン=ジャック・アイゲルディンガーによる近年の発表によると、この夜想曲とワルツ イ短調は1847年にショパンの弟子であるシャルロット・ド・ロートシルド〔ロチルド/ロスチャイルド〕が主に作曲したものである。これら作品のショパンによる手稿は、彼がどのように作曲を教えていたのか、なぜそうしていたのかを知る事のできる貴重な資料である。生徒が鍵盤をしっかりと弾けるようになるためには、ある程度の作曲の知識が必要だった。ショパンの熟練したアマチュアの生徒の中には、師のような「ピアニスト」=「ピアニスト・コンポーザー」に近い力量を持った人がいたのではないだろうか。』(ジェフリー・コルバーグ| (C) 2021 )
 ▼ラルゲット KKAnh.Ia/6 について、当盤解説より機械翻訳&当店簡易修正『別名「夜想曲」とも呼ばれる嬰ハ短調の「ラルゲット」の起源はほとんど知られていない。ロシアでショパンの名前で出版されたが、ショパンの作品ではない。この作品は、後世の作曲家たちがショパンのスタイルをどのように模倣したかを示す、魅力的な作品である。』(ジェフリー・コルバーグ| (C) 2021 )
スクリャービン:マズルカ集
 10のマズルカ Op.3 /9つのマズルカ Op.25 /
 2つのマズルカ Op.40 /マズルカ ヘ長調 WoO.16 /
 マズルカ ロ短調 WoO.15
アンドレイ・ググニン(P)
 録音:2020年10月27日-29日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。 1987年ロシア生まれの新鋭ピアニスト、アンドレイ・ググニンのHyperionレコーディング第3弾!ググニンは2013年ウィーンのベートーヴェン国際コンクール第2位、2014年ジーナ・バッカウアー国際コンクール優勝、2016年シドニー国際コンクール優勝という輝かしい経歴を誇り、ゲルギエフ&マリインスキー劇場などと共演。2019年に行われたチャイコフスキー国際コンクールでは特別賞も受賞し、その年の5月と9月に二度の来日公演を成功させた。そして今回アンドレイ・ググニン、母国ロシアの作曲家スクリャービンのマズルカ集が登場。マズルカはポーランドの民族舞踊だが、それを芸術の域まで発展させたのは言わずと知れたショパンだった。幼少期からショパンの音楽が大好きだったスクリャービンは、その影響もありロシアの作曲家の中でも多数のマズルカを作曲したことでも知られている。他にもバラキレフ、グリンカ、チャイコフスキー、ボロディンといったロシアの作曲家がマズルカを作曲しており、それらのいわゆるロシアのマズルカの影響も受けていると思われる。そのように母国の音楽にも根付いている作品をググニンが、持ち前の硬派なピアニズムで奏でる。レコード芸術「特選盤」やBBCミュージック・マガジン「レコーディング・オヴ・ザ・マンス」に選ばれたショスタコーヴィチ・アルバム(CDA-68267)でロシア音楽に対する高い評価を得たググニンの腕が冴えわたる、スクリャービンのマズルカ集にご期待頂きたい。
マンドリン版〜ヴィヴァルディ&ピアソラ:四季
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
  〔ヘ短調「冬」 RV.297 /ホ長調「春」 RV.269 /ト短調「夏」 RV.315 /ヘ長調「秋」 RV.293 〕/
 ピアソラ:ブエノスアイレスの冬/ブエノスアイレスの春/ブエノスアイレスの夏/ブエノスアイレスの秋

 ジェイコブ・ルーヴェン(マンドリン) オマー・メイア・ウェルバー
  (アコーディオン/Cemb)指揮シンフォニエッタ・ライプツィヒ
 録音:2021年3月24日-26日、大ホール、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ドイツ。イスラエル出身のマンドリン奏者、ジェイコブ・ルーヴェンがヴィヴァルディの「四季」と、タンゴの語法にヴィヴァルディの引用を巧みに織り込んだピアソラの「四季」を組み合わせたアルバムでHyperionデビュー!ベエルシェバ音楽院とエルサレム音楽舞踊アカデミーで学んだルーヴェンはバロックから現代音楽まで幅広い音楽的視野を持ち、圧倒的な技巧と妥協を許さない演奏で聴衆を魅了。既に多くの国際音楽祭に出演し、ズービン・メータムスティスラフ・ロストロポーヴィチといった著名な指揮者やオーケストラと共演しているほか、イスラエル・マンドリン・ソロイスツやケルマン・クァルテットのメンバーとしてトッププレイヤーの地位を確立。現在最も人気のあるヴィルトゥオーゾの一人として高く評価されている。この「四季」アルバムでルーヴェンの演奏を好サポートしているのは同じくイスラエル出身で、ジュアンジョ・メナに代わり2019/2020シーズンからBBCフィルハーモニックの首席指揮者に就任した若きホープ、オマー・メイア・ウェルバー。シンフォニエッタ・ライプツィヒの指揮に加え、アコーディオン、チェンバロの演奏でも参加。主役のマンドリンを引き立てる。ルーヴェンが使用する楽器は世界的に有名なイスラエルのマンドリン職人、アリク・ケルマン氏に特注した物。ケルマン氏の作るマンドリンは世界中に模倣品が出回るほど画期的で完成度の高い楽器といわれ、ルーヴェンも「長年にわたり、多くのマンドリン奏者や製作者に出会い、世界各地の数多くのマンドリンで演奏してきた。しかし、アリク・ケルマン氏のマンドリンが生み出す可能性や音の陰影に匹敵する楽器には出会ったことがない。」と絶賛する。他の弦楽器に比べ注目されることの少ないマンドリンが秘めた魅力を、ルーヴェンがHyperionの大舞台で解き明かする。
クリスマスの秘宝
 スウェーリンク:今日キリストが生まれた / ジョヴァンニ・ガブリエリ:おお, 大いなる神秘
 聖歌:アレルヤ「聖なる日は」 / ハンス・レオ・ハスラー:肉体となりたまいしみ言葉はまことのパンを
 ジャン・ムートン:処女なる御母は / ザムエル・シャイト:ベツレヘムに幼な子生まれぬ
 ゲレーロ:羊飼いらは互いに言った / ラッスス:賛美のうちに歌わん
 ビクトリア:おお, 大いなる神秘/救い主のうるわしき母(5声) / パレストリーナ:立て、輝け、エルサレムよ
 ラッスス:サバの民よ / ジョン・シェパード:タルシスと島々の王らは
 クレメンス・ノン・パパ:東方より博士たちが / タリス:御母の奇跡をみよ

 チャールズ・コール(ディレクター)ロンドン・オラトリー・スコラ・カントルム少年cho.
 録音:2020年3月16日、19日-20日、聖オーガスティン教会、キルバーン、ロンドン。
スペインの秘宝
 ゲレーロ:レジナ・チェリ(8声)/おお, 主イエス・キリストよ/めでたし、いと聖なる乙女/おお, 聖なる饗宴よ
 ベルナルディーノ・デ・リベーラ:ディミッテ・メ・エルゴ / モラレス:日々過ちを犯す私を
 メルチョ-ル・ロブレ-ド:サルヴェ・レジナ / フアン・エスキベル:われは命の糧なり
 セバスティアン・デ・ビバンコ:いと優しきマリア
 ビクトリア:アヴェ・マリア(2種)〔4声/8声〕/おお、なんと栄えあることか
 アロンソ・ロボ:わがハープは悲しみの音に変わり/おお、なんと甘美な

 チャールズ・コール(ディレクター)ロンドン・オラトリー・スコラ・カントルム少年cho.
 録音:2017年11月16日-17日、20日、聖オーガスティン教会、キルバーン、ロンドン。1996年に設立されたロンドン・オラトリー・スクールの聖歌隊、ロンドン・オラトリー・スコラ・カントルムがHyperionに初登場。ルネサンス・ポリフォニーの偉大なる遺産を紹介する「Sacred treasures」シリーズとして、「クリスマス」と「スペイン」の2タイトルが一挙リリース。ロンドン・オラトリー・スコラ・カントルムは、7歳から18歳のカトリックの少年たちが公的な教育制度の中で高度な合唱教育の機会を享受し、毎週土曜日の典礼と主要な祝祭日でミサを歌いながら、アメリカとヨーロッパの演奏ツアーや多くのレコーディングに参加している。
クラシカル・ピアノ・コンチェルト Vol.8 〜ゲオルク・ベンダ(1722-1795)ピアノ協奏曲集
  〔ヘ短調/ト短調/ト長調/ロ短調〕
 ハワード・シェリー(P)指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ
 録音:2020年9月15日-16日、福音史家聖ヨハネ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン。ハイペリオンの大人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト(RPC)」の姉妹シリーズとしてスタートした、古典派の知られざるピアノ協奏曲を発掘していく"クラシカル・ピアノ・コンチェルト(CPC)"シリーズ。第8弾では、モーツァルトにも影響を与えたという前古典派の音楽家ゲオルク・ベンダの4つのピアノ協奏曲が登場。モーツァルトの父やJ.S.バッハの子供たちと同世代であるゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795)は、ボヘミア起源の有名な音楽一家に生まれ、作曲家、ヴァイオリニスト、カペルマイスターとして活動したチェコ系ドイツ人音楽家。ヴァイオリニストのフランツ・ベンダは兄。ゲオルク・ベンダが作曲したメロ・ドラマはモーツァルトにも影響を与えるなど、当時から高い評価を得ており、ここでは、18世紀の優雅さと冷静さを内包したベンダの知られざる魅力を、お馴染みハワード・シェリーとロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの上質な演奏で蘇らせる。
ハフ〜シューマン
 アラベスク ハ長調 Op.18 /
 クライスレリアーナ Op.16 /幻想曲 ハ長調 Op.17
スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2020年4月24日-26日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニスト。前作では、自作のピアノ・ソナタ第4番とショパン、リスト、バッハ、グノーなどの作品を組み合わせたコンセプト・アルバム「はかなき人生」(PCDA-68260 / CDA-68260)でレコード芸術特選盤、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」などに選ばれたハフだが、注目の新アルバムでは、ローベルト・シューマンの音楽に真正面から対峙!20代後半のシューマンの複雑な私生活の変遷(クララ・ヴィークとの婚約と彼女の父親からの猛反対)が反映され、クララへの愛情や文芸的インスピレーションが色濃く表れた作品番号16〜18の3つのピアノ曲、「クライスレリアーナ」、「アラベスク」、「幻想曲」。ロマン派ピアノ文学を最高の状態で表現したこれらの傑作を、作品の内面に鋭く生きる表現力、そして2つの小説を出版するなど文学的才能も持ち合わせたスティーヴン・ハフの優れた芸術性でお贈りする。
タカーチSQ 〜ハイドン弦楽四重奏曲集 Opp.42, 77 & 103
 〔ニ短調 Op.42 /ト長調 Op.77 No.1 /ヘ長調 Op.77 No.2 /ニ短調 Op.103 〕

 タカーチSQ [エドワード・ドゥシンベア(Vn1) ハルミ・ローズ(Vn2)
       リチャード・オニール(Va) アンドラーシュ・フェイェール(Vc)]
 録音:2021年4月、ローン・ツリー・アーツ・センター、コロラド、 US 。グラミー受賞ヴィオリスト、リチャード・オニールが参加した新体制によるタカーチ弦楽四重奏団のハイドン!1975年にブダペストのフェレンツ・リスト音楽院の学生であったガーボル・タカーチ=ナジらによって結成され、1977年エヴィアン国際弦楽四重奏コンクールで一等賞と批評家賞を獲得し国際的な注目を浴び、ポーツマス、ボルドー、ブダペスト、ブラチスラヴァ等多くのコンクールで優勝してきた世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団。2020年6月には、グラミー賞受賞(+3度のノミネート)で知られる世界的ヴィオリスト、リチャード・オニールが新たなメンバーとして加わり、新体制となった。Hyperionレーベル移籍後のハイドンの弦楽四重奏曲は、過去に Op.71(CDA-67793)と Op.74(CDA-67781)をリリースしているが、新体制ではこれが初。本作は「ロプコヴィッツ四重奏曲」として知られる Op.77 No.2曲と、老ハイドンの衰えぬ創意を物語る晩年の Op.103(最後の弦楽四重奏曲、未完)、そして短いながらも豊かな内容を持つ Op.42 No.4作品を収録している。過去作のハイドンは弦楽器の専門誌「The Strad」で非常に高く評価されており、新体制でのアプローチにも期待が高まる。
オズボーン、ソナタ第1番&楽興の時〜ラフマニノフ
 ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.28 /前奏曲 ニ短調 Op.posth /破片 [Oskolki] /東洋のスケッチ/
 「徹夜祷」〜ヌンク・ディミッティス(作曲者編曲|ピアノ独奏版)/楽興の時 Op.16

 スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2020年12月2日-4日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。スコットランド出身、1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝を果たし、ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)を代表するピアニストの一人として活躍する、スティーヴン・オズボーン。レコード芸術特選盤を獲得し、グラモフォン賞ノミネート、BBCミュージック・マガジン賞器楽部門賞受賞を果たしたプロコフィエフの戦争ソナタ集 (CDA-68298 / CDA-68298) 以来、約2年ぶりとなるソロ・アルバムはラフマニノフ!ゲーテの「ファウスト」を題材としたピアノ・ソナタ第1番とラフマニノフの華麗な技巧や表現力が昇華された6つの「楽興の時」をメインに、ラフマニノフ自身が編曲した「晩祷」からの1曲や、ロシアを離れる前のラフマニノフが1917年に書いた3つの作品から、「東洋のスケッチ」と「Oskolki」(英語で「Fragments」のタイトルから誤解されやすいが、断片的な作品ではなく、ロシア語の「Oskolki」は例えば壊れた鏡の破片などを意味する言葉)を加えた興味深いプログラミング。オズボーンのラフマニノフといえば、2018年にリリースされた「音の絵」(CDA-68188)ではグラモフォン誌で「ラフマニノフ・ファンには見逃せない(ラフマニノフ fans won 't want to miss this)」と絶賛され「Editor's Choice」を獲得、ライムライト・マガジン「Recordings of the Year2018」にもノミネートし、2014年リリースの「メトネル&ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ集」 (CDA-67936) はグラモフォン誌「Editor's Choice」& BBCミュージック・マガジン「Instrumental Choice」に選定。2009年にリリースされた「24の前奏曲」(CDA-67700)でもグラモフォン賞にノミネートするなど毎回安定した高評価を維持しており、オズボーンの素晴しき集中力と繊細な表現力が活かされる「ピアノ・ソナタ第1番&楽興の時」にも期待が高まる。
CDA-68366
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アリーナ・イブラギモワ〜
 パガニーニ
:24のカプリス Op.1
アリーナ・イブラギモワ(Vn)
 録音:2020年5月18日-19日、 31日、6月1日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。音楽の神ミューズに愛されたヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモワ。ハルトマンの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&組曲、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタに続く新たな無伴奏プログラム。1挺のヴァイオリン、4本の弦によって可能な技術的限界を試し、何世代にもわたるヴァイオリニストたちに究極の試練を与えてきたパガニーニの「24のカプリス Op.1」のレコーディングが実現。Hyperionはこのパガニーニ Op.1の録音を以前からアリーナに提案してきたものの、スケジュールの都合上、作品に対峙する時間が無く先送りが続いていた。しかし今回、新型コロナ禍におけるロックダウンにより時間的余裕を得たアリーナが遂に提案を受け入れ、録音を決断した。「これらの作品に隠れる場所はなく、練習の近道もない」と語ったアリーナ・イブラギモワが、この機会に真摯に取り組み磨き上げたパガニーニ。ピンと張り詰めたレコーディング・スタジオの空気に、深く鋭く響くアンセルモ・ベッロシオ1775年頃製ヴァイオリンの音色。技術と表現力のすべてを注いで完成させた素晴らしき「24のカプリス」にどうぞご期待頂きたい。
含・世界初録音〜複数台ピアノのための協奏曲全集
 3台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ヘ長調 K.242 (*) /
 2台のピアノと管弦楽のためのラルゲットとアレグロ 変ホ長調(1781頃)
  (補筆完成:トメル・レフ(1967-) )(#) /
 2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 変ホ長調 K.365 (+)‡*
  マルチピアノ・アンサンブル
   [トメル・レフ(P;*/#/+) ダニエル・ボロヴィツキ(P;*)
    ベレニカ・グリックスマン(P;*/+) アーロン・カリフ(P;#)]

  イギリス室内o.
 録音:2014年9月13日-14日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン| (#):世界初録音。「マルチピアノ・アンサンブル」は、テル・アヴィヴ大学とイスラエル・フィルが共同運営するブッフマン=メータ音楽学校(BMSM)傘下のプロジェクトとして2011年に発足した、イスラエルの注目アンサンブル。4手連弾から複数台の鍵盤楽器、あるいは複数台ピアノと別の楽器の組み合わせなど、とにかく「マルチピアノ」に特化したユニークな編成のアンサンブルで、マルチピアノのためのオリジナル作品から様々なアレンジ作品、新発見の作品や補筆完成させた作品などに取り組み、イスラエルの著名なピアニスト、トメル・レフ(BMSM学長)をフィーチャーしたパフォーマンスで、国際的な注目を集めてきた。期待のレコーディング第1弾は、モーツァルトの「複数台ピアノ」のための協奏曲全集。注目は、1781年ころに書かれたとされ、未完の断片のみが残された「ラルゲットとアレグロ」。世代を超えて多くのピアニスト、作曲家、音楽学者らがこの作品に魅了され、古くはマクシミリアン・シュタードラー(1748-1833)から、20世紀後半にはパウル・バドゥラ=スコダやロバート・レヴィンなどによって「2台のピアノのため」の完成版が作られてきたが、このアルバムではトメル・レフが「オーケストラを伴う2台のピアノを対象としていた可能性」を探り、「2台のピアノと管弦楽のため」として、補筆・完成させたバージョン(世界初録音)が収録されている。
シェリー〜メンデルスゾーン:ピアノ独奏作品全集 Vol.6 (完結編)
 アルバムの綴り ホ短調「無言歌」 Op.117 /歌 イ短調 Op.19b No.2(初期版, 1830)/カプリッチョ ホ長調 Op.118 /
 無窮動 ハ長調 Op.119 /前奏曲とフーガ ホ短調 WoO.13 /音楽のスケッチ WoO.19 /騎手の歌 ニ短調/
 ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op.106 /無言歌集第7集 Op.85 /無言歌集第8集 Op.102

 ハワード・シェリー(P)
 録音:2020年6月23日-24日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。膨大なレパートリーを誇り、ピアニスト、指揮者の両面で活躍するイギリスの名匠、ハワード・シェリーが2013年にスタートし、じっくりと進行してきたレコーディング・プロジェクト。あまり馴染みのない作品も含めたメンデルスゾーンのピアノ独奏作品を体系的に探求するシリーズの最終巻となる第6巻は、後期の作品と死後に出版された遺作などに焦点を当てたプログラム。まったく異なるスタイルと感性を持ち、様々な魅力を内包するメンデルスゾーンのピアノ作品の新たな魅力を、円熟のハワード・シェリーが明らかにする。
ルニャール:ミサ曲「キリストが復活した」
 聖歌(インスブルック、1588):キリストが復活した
 ヤーコプ・ルニャール(1540頃-1599):ミサ曲「キリストが復活した」/主がなされたすべてを称えよ/
                   あなたしかいない時に/たとえ肉体と魂が/すばらしいマリア/明るい輝き
 聖歌(インスブルック、1588):喜べ, 価値あるキリスト教徒たちよ
 ルニャール:ミサ曲「喜べ, 価値あるキリスト教徒たちよ」

 チンクェチェント
  [テリー・ウェイ(CT) アヒム・シュルツ、トーレ・トム・デニス(T)
   ティム・スコット・ホワイトリー(Br) ウルフリート・シュターバー(B)]
 録音:2020年6月30日-7月2日、マウアーバッハ教会、ウィーン。ヨーロッパ各国(、オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクェチェント」。これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクェチェント。ニュー・アルバムは、Hyperion第2弾となったミサ曲「Super Oeniades Nymphae」(CDA-67640)以来、ルニャールの音楽に回帰。ヤーコプ・ルニャール(ヤコブ・ルニャール)(1540頃-1599)は、プラハとインスブルックのハプスブルク宮廷で活躍したフランドル楽派の音楽家。教会音楽の作曲家としても際立った作品と功績を残し、同世代のラッススからも「trefflich(素晴しい)」と絶賛されたというルニャールの2つのミサ曲とモテットを、チンクェチェントのしなやかで、メロウで、表現力豊かな歌声が彩る。ちなみに、チンクェチェントのアルバムでもお馴染みとなったこの刺激的なジャケット・デザインは、ルニャールらと同じ16世紀に活動したイタリアの画家ジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593)の作品が使われている。
ハフ〜シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 〔(第18番) ト長調 D.894 /
  ホ短調 D.769a (D.994) (断片) /
  (第13番) イ長調 D.664 〕
スティーヴン・ハフ(P)
 録音:2020年4月20日-22日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニスト。2021年にシューマン(CDA-68363)、ショパン(CDA-68351)と、ロマン派の傑作アルバムを続けてリリースしクラシック・チャートを賑わしてきたスティーヴン・ハフが2022年にリリースする新録音は、前作のピアノ・ソナタ集 (CDA-67027) 以来20数年ぶりとなったシューベルト・アルバム。ウィーン古典派からロマン派の幕開けを担った大作曲家フランツ・シューベルトの生誕225周年を祝うピアノ・ソナタ集は、「グレイト」や最後の弦楽四重奏曲などのランドマークを辿り、同じように広大な領域を探索する後期の ト長調ソナタ D.894(第18番)、小規模で優雅な イ長調ソナタ D.664(第13番)、そして短い断片だけが残されたD769aのソナタによって、ユニークで素晴しいリサイタルが完成する。天性のシューベルティアンであるスティーヴン・ハフが、シューベルトの儚き音楽性に鋭敏に反応して創り上げる至高のピアノ・ソナタ集にご期待頂きたい。
CDA-68371/2
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[2CD-R]
海神の航海〜ファゴットが導く20世紀の音楽の旅
 リチャード・ヘンリー・ウォルシュー(1872-1951):序奏とアレグロ(*)
 プロコフィエフ:ユーモラスなスケルツォ Op.12bis / サン=サーンス:ファゴット・ソナタ ト長調 Op.168
 バントック:マクベスからの付随音楽(*) / バックス:哀歌とスケルツォ / ヒンデミット:ファゴット・ソナタ
 ウィリアム・シューマン(1910-1992):4本のファゴットのための小四重奏曲
 デュティユー:サラバンドとコルテージュ / ハウエルズ:メヌエット「 Grace for a fresh egg 」
 エリザベス・マコンキー(1907-1994):ファゴットと弦楽オーケストラのためのコンチェルティーノ(*)
 アラン・リダウト(1934-1996):キャリバンとエアリエル(*)
 アンジェイ・パヌフニク(1914-1991):ファゴットと小管弦楽のための協奏曲
 リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):ファゴット・ソナタ(*)
 デイヴィッド・ベッドフォード(1937-2011):スタック・ポレイドの夢(*)

 ローレンス・パーキンス(Fg) マイケル・ハンコック(P)
 エイミー・トンプソン、マシュー・キタリンガム、カトリーナ・マクダーミド(Fg)
 エイラ・リン・ジョーンズ(Hp) カルドゥッチSQ
 スージー・メーサーロシュ(Va) マイケル・エスクリート(Cb)
 ウィリアム・グッドチャイルド指揮バーミンガム市so.
 録音:2019年2月、9月、2020年1月、 UK | (*):初商業録音。1974年から2017年まで長きにわたりマンチェスター・カメラータの首席ファゴット奏者を務め、ソリストとしても多くの名演・名録音を残すイギリスのベテラン・ファゴット奏者、ローレンス・パーキンス。ヨーク大学、王立ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック、ノッティンガム大学、リーズ大学など各地でファゴット講師も務め、世界をリードするファゴット奏者の一人であるパーキンスは、非常に興味深いプログラム(そしてアルバム・タイトル)を考案する術にも長けており、2018年にはクラリネットを王女(プリンセス)、ファゴットを熊に例えた「王女と熊」(CDA-68263)というユニークなアルバムを企画し評判を呼んだ。パーキンスの新たな注目企画「海神の航海(Voyage of a SEA-GOD)」は、1900年に作曲されたウォルシューの「序奏とアレグロ」から、1999年に作曲されたベッドフォードの「スタック・ポレイドの夢」まで、パーキンスと仲間たちによって行われた、20世紀のファゴットの並外れた多様性を祝う勇敢な音楽の旅。無伴奏のファゴット独奏から、ファゴットとピアノ、ファゴット三重奏&四重奏、ファゴットとハープと弦楽六重奏、そしてファゴットと弦楽合奏のための協奏的作品まで、バラエティに富んだファゴット作品全14曲の2枚組。そのうち6曲はファースト・コマーシャル・レコーディングとなる。
イッサーリス〜イギリスの無伴奏チェロ作品集
 ブリテン:テーマ「ザッハー」/無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
 伝承曲/イッサーリス編曲:チェロ組曲で使われたテーマ集
  〔悲しげな歌「小さなリンゴの木の下で」(*) /秋(*) /
   ストリート・ソング「灰色の鷲」(*) /コンタキオン「休息を与える」〕
 ウォルトン:王子のための主題/パッサカリア / ジョン・ガードナー(1917-2011):コラント・ピッツィカート
 フランク・メリック(1886-1981):18世紀の様式による組曲 / トマス・アデス(1971-):ソラ [Sola]

  スティーヴン・イッサーリス(Vc) ミシュカ・ラシュディ・モーメン(P;*)
 録音:2020年8月16日-18日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。イギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリス。前作では編曲物を含むジョン・タヴナーの作品集という意欲的なアルバム (CDA-68246) で、2021年のBBCミュージック・マガジン賞(Premiere Award)やグラモフォン誌「エディターズ・チョイス」に選ばれたイッサーリスだが、次なるアルバムでも近現代のプログラムをフォーカス!ベンジャミン・ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番とフランク・メリックの「18世紀の様式による組曲」を中心に、ウォルトン、アデス、ジョン・ガードナーなど有名無名を問わないイギリスの無伴奏チェロ作品を集成。また、ブリテンの無伴奏チェロ組曲第3番に使われた伝承曲の主題をアレンジして収録、イッサーリスならではのこだわりもポイント。歌心に溢れ、インスピレーション豊かなスティーヴン・イッサーリスのチェロが濃厚に響く、至高の無伴奏プログラムにご期待頂きたい。
ヒューイット〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
 〔第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」/
  第32番 ハ短調 Op.111 〕
アンジェラ・ヒューイット(P)
 録音:2020年11月23日-25日、マリーエンミュンスター文化財団、ドイツ|使用楽器:ファツィオリ。様々な愛の歌のピアノ・トランスクリプション集「ラヴ・ソングズ」(PCDA-68341 / CDA-68341)が世界中で大ヒットとなっている、鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット。2006年にスタートし、16年かけてじっくりと編み上げてきた大型プロジェクト、ヒューイットがファツィオリ・ピアノで弾く「ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集」がついに最終巻に到達。ヒューイットのレパートリーとしても最近追加されたという2つの後期重要ソナタ、第29番「ハンマークラヴィーア」と、ベートーヴェン最後のピアノ・ソナタである第32番で、偉大なシリーズの掉尾を飾る。これまで、レコード芸術「特選盤」を始め、グラモフォン誌「EDITOR'S CHOICE」やデイリー・テレグラフ紙「CD OF THE WEEK」、クラシックFMマガジン「INSTRUMENTAL DISC OF THE MONTH」などに選ばれ、国際的な評価を確立してきたヒューイットの至高のベートーヴェン。どうぞご期待頂きたい。
J.S.バッハ:カンタータ集
  〔第169番「神にのみ, わが心を捧げん」 BWV.169 (*) /第35番「心も魂も乱れまどいて」 BWV.35 〕

 ハインリヒ・シュッツ:われを憐れみたまえ, おお主なる神よ SWV 447
 ディートリヒ・ブクステフーデ:悲歌 BuxWV 76b
  イェスティン・デイヴィス(CT) ジョナサン・コーエン指揮アルカンジェロ
  キャロリン・サンプソン(S;*) ジョン・マーク・エインズリー(T;*)
  ニール・デイヴィス(B−Br;*) トム・フォスター(Org)
 録音:2020年10月7日-9日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、ロンドン。 イェスティン・デイヴィスは、その美しく器用な声と知的なミュージシャンシップによって、世界でもっとも優れた歌手の一人として広く知られるイギリスのカウンターテナー。これまで2度のグラモフォン賞受賞、グラミー賞受賞、ローレンス・オリヴィエ賞ノミネートなどの実績を誇り、その功績から2017年には大英帝国勲章(MBE)を授与されている。イェスティン・デイヴィスが、ジョナサン・コーエンが率いるピリオド・アンサンブル「アルカンジェロ」と共演し見事2017年グラモフォン賞を受賞した「J.S.バッハ:カンタータ集」(CDA-68111)の続編がついにリリースされる。今作では、バッハがライプツィヒで非常に才能のある少年アルトのために書いたと考えられる2つのカンタータに加え、シュッツのコラール・カンタータとブクステフーデのアリア集を組み合わせた秀逸なプログラムで、イェスティン・デイヴィスの気高き知性と深い感性の歌声を贈る。 BWV.169のカンタータでは、キャロリン・サンプソン、ジョン・マーク・エインズリーらの豪華ソリストも参加。アルカンジェロのメンバーは、エンシェント室内o. やクラシカル・オペラ・カンパニー、OAEなどで活躍するジェイムズ・トール(Vn)をリーダーに据え、ウェールズ・ナショナルオペラのアシスタント・コンサートマスターを務めるベアトリーチェ・フィリップス(Vn)ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団の最新メンバーであるマイケル・グレヴィチ(Vn)とジョン・クロカット(Va)、フロリレジウムやフレットワークのメンバーとして活躍した市瀬礼子(gamba)など、気鋭のピリオド楽器奏者たちが名を連ねている。
ノーザン・ライツ〜ニーダロス大聖堂のオルガン
 モンス・レイドヴィン・タクレ(1942-):イエス! / イアン・ファリントン(1977-):アメイジング・グレイス
 テオドール・デュボワ(1837-1924):フィーアト・ルクス
 クリスティアン・プレストホルム(1972-):
  海から昇る黄金の太陽を見る Op.32 No.1 /太陽は東へ昇っている Op.11 No.13
 パーシー・フレッチャー(1879-1932):夢の泉/フェスティヴァル・トッカータ
 アンデシュ・S.ボリエソン(1975-):トッカータ「 Herren, var Gud, ar en konung 」
 ハンス=アンドレ・シュタム(1958-):トッカータ・ジョコーサ / ジグー(1844-1925):トッカータ ロ短調
 ブラームス(1833-1897):前奏曲とフーガ ト短調 WoO.10
 ピエトロ・ヨン(1886-1943):第2演奏会用練習曲「フライング・フィート」
 スヴェッレ・エフテストル(1952-):結婚行進曲

 クリストファー・ヘリック(Org)
 録音:2020年8月6日-8日、ニーダロス大聖堂、トロンハイム、ノルウェー。「オルガン・ファイアーワークス」や「オルガン・ドリームス」、「J.S.バッハ:オルガン作品全集」、「ブクステフーデ:オルガン作品全集」など、数多の名録音でハイペリオンのオルガン作品の歴史を築いてきたイギリスの名オルガニスト、クリストファー・へリック。スペイン、ボブレー修道院のオルガンを弾いた「パワー・オヴ・ライフ」(CDA-68129)以来、約6年ぶりとなる新録音では、ノルウェーのもっとも壮麗な教会建築とも呼ばれるトロンハイムのニーダロス大聖堂に1930年に建造され、2012〜14年に修復されたシュタインマイヤー・オルガンを選択。オーロラ(Northern Lights)の降り注ぐ極北の大聖堂に壮麗に響き渡るオルガンの音色で、スカンディナヴィア(北欧)の現代の作曲家たちの作品と、ブラームス、デュボワ、ヨン、ジグーなどのロマン派作品を見事に組み合わせたリサイタル・プログラムを創出している。
シューベルト
 歌曲集「美しき水車小屋の娘」 D.795
ジェラルド・フィンリー(Br)
ジュリアス・ドレイク(P)
 録音:2021年2月22日-24日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。カナダのモントリオール生まれのバリトン歌手ジェラルド・フィンリーは、ケンブリッジ大学のキングス・カレッジやロンドンの王立音楽カレッジなどで研鑽を積んだ。モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」や「フィガロの結婚」などに定評があるフィンリーは、グラミー賞を受賞しており、そのドラマティックな歌声は世界各地で絶賛されている。また、ピアノ伴奏のジュリアス・ドレイクとのコンビは素晴らしく、2008年のバーバー、2009年のシューマン、2011年のブリテンと、3度の英グラモフォン賞声楽部門賞に輝いている。この名コンビで、これまでにもHyiperionから「冬の旅」(CDA-68034)と「白鳥の歌」(CDA-68288)をリリースしており、このアルバムでシューベルトの三大歌曲集をすべて録音することになる。「白鳥の歌」と「冬の旅」は両アルバムとも英グラモフォン賞の声楽部門にノミネートし、「冬の旅」はカナダのグノー賞を受賞、国際的な評価を得ているそのシューベルト解釈は、この「美しき水車小屋の娘」でも変わることはない。三大歌曲集の集大成ともいえる、フィンリー&ドレイクによる「美しき水車小屋の娘」にご期待頂きたい。
ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集
 4つの讃歌(*) /生命の家/15のイングランド東部の民謡集より
  〔第10番 The saucy bold robber /第15番 Harry the tailor 〕/
 6つのイギリス民謡集〜 The brewer /ウェンロック・エッジで(#)

 ニッキー・スペンス(T) ジュリアス・ドレイク(P)
 ティモシー・リダウト(Va;*) ピアッティSQ (#)
 録音:2020年11月、殉教者聖シラス教会、ロンドン。前作のヤナーチェク歌曲集(CDA-68282)がグラモフォン賞& BBCミュージック・マガジン賞ダブル受賞!2015年の国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」に名を連ね、国際的なオペラ・シーンで活躍を続けるスコットランドの若きテノール歌手、ニッキー・スペンスがヴォーン・ウィリアムズの生誕150年に贈る1枚。師であったラヴェルの作風を思わせる、テノールとピアノ、弦楽四重奏のための連作歌曲「ウェンロック・エッジで」、ダンテ・ゲイブリエル・ロゼッティの詩集に基づく初期作品「生命の家」、そしてヴォーン・ウィリアムズの芸術の本質であった「民謡」に基づく作品まで、イマジネーションに満ちた多彩な楽曲が集められている。「生命の家」がラヴェルに師事する前の、スタンフォードやブルッフに教わっていた頃の遺産に出会うことができる作品であるのに対し、「4つの讃歌」「ウェンロック・エッジで」「15のイングランド東部の民謡集」の3曲はラヴェル介入直後の作品であり、それぞれ作風の変化も楽しめる。「4つの讃歌」には若きスター・ヴィオラ奏者、ティモシー・リダウトが参加している。
ジョスカンの遺産
 ヨハネス・オケゲム(1410頃-1497):汚れ無き神の御母
 ジョスカン・デ・プレ(1450頃/55-1521):森のニンフ/レクイエム・エテルナム/神の御母なる穢れなき乙女/
                    いと聡明なる乙女/汝のみ奇蹟をなし給う者なり
 ロワゼ・コンペール(1445頃-1518): Quis numerare quest
 アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1512/13): Tous les regretz
 ピエール・ド・ラ・リュー(1452頃-1518)&ジョスカン・デ・プレ:わが子、アブサロンよ
 アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1511/12):処女なる御母
 ジャン・ムートン(1459以前-1522): Qui ne regrettoit
 アドリアン・ウィラールト(1490頃-1562):不幸なる我が身 / ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517): Esto mihi
 ジャン・レリティエ(1480頃-1551以降):ミゼレーレ・メイ・ドミネ

 オワイン・パーク(B)指揮ジェズアルド・シックス
  [ガイ・ジェイムズ、アンドルー・レスリー・クーパー(CT) ジョゼフ・ウィックス、
   ジョシュ・クーター(T) マイケル・クラドック(Br) サミュエル・ミッチェル(B)]
 録音:2020年11月20日-22日、オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク、ロンドン、 UK 。2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェールズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェールズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加している。 Hyperionとジェズアルド・シックスが贈るジョスカン・デ・プレ没後500周年記念プログラムは、ジョスカン・デ・プレと同世代の様々な作曲家たちによるモテットをセレクトし、巨匠ジョスカンが与えた偉大な影響と素晴しき遺産を辿る。
フェルディナント・リース(1784-1838):ピアノ三重奏曲&六重奏曲集
 大六重奏曲 ハ長調 Op.100 (*) /序奏とロシア舞曲 Op.113 No.1 (#) /
 ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.143 (+) /六重奏曲 ト短調 Op.142 (**)

 ナッシュ・アンサンブル
  [サイモン・クロフォード=フィリップス(P;*/+) ステファニー・ゴンリー(Vn;*/+)
   ジョナサン・ストーン(Vn;*) ローレンス・パワー(Va;*) エイドリアン・ブレンデル(Vc;*/#/+)
   グレアム・ミッチェル(Cb;*/**) ベンジャミン・フリス(P;#/**) ヒュー・ウェブ(Hp;**)
   リチャード・ホスフォード(Cl;**) ウルスラ・ルヴォー(Fg;**)リチャード・ワトキンス(Hr;**)]
 録音:2021年5月10日-12日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。多種多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めてきた。Hyperionを中心にこれまで90タイトル以上のアルバムを録音し、イギリスのグラモフォン賞やBBCミュージック・マガジン賞にも度々ノミネートや受賞を果たしており、2021年にもジョン・ピカードの作品集でグラモフォン賞の現代曲部門に輝いている。本作では、ベートーヴェンの弟子、同僚、友人として知られてきたフェルディナント・リースの様々な編成の室内楽曲を取り上げた。生涯に渡って数多く書かれたリースの室内楽作品の中から、ピアノ三重奏曲(第4番)、ピアノと弦楽五重奏による「大六重奏曲」(第2楽章では「夏の名残のばら」で知られるアイルランドの旋律が使われる)、チェロとピアノのための「序奏とロシア舞曲」、そして当時流行していたピアノとハープのデュオ(もしくは2台ピアノ)にクラリネット、ファゴット、ホルン、ダブルベース(もしくはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)が伴奏するという珍しい編成の「六重奏曲」を収録。作曲家としての評価は未だ途上にありながらも、非常に魅力的な音楽を遺してきたリースの遺産を知る絶好の機会となるだろう。今回も一流のソリストとしても活躍する名手たちが一堂に会し、その妙技を存分に発揮している。
アムラン〜C.P.E.バッハ:ソナタ&ロンド集
 ソナタ イ短調 H.247, Wq.57/2 /ロンド ホ長調 H.265, Wq.57/1 /ファンタジア ハ長調 H.291, Wq.61/6 /
 ソナタ ホ短調 H.66, Wq.62/12 /わがジルバーマン・ピアノへの別れ H.272, Wq.66 /
 アリオーソと9つの変奏 ハ長調 H.259, Wq.118/10 /行進曲 ト長調 BWV.Anh.124 /
 ソルフェッジョ ハ短調 H.220 , Wq.117/2 /ロンド ハ短調 H.283, Wq.59/4 /ソナタ ヘ短調 H.173, Wq.57/6 /
 アリ・ルーパリヒ H.95, Wq.117/27 /ソナタ ニ長調 H.286, Wq.61/2 /ソナタ 変イ長調 H.31, Wq.49/2 /
 ロンド 変ロ長調 H.267, Wq.58/5 /ソナタ ホ短調 H.281, Wq.59/1 / La complaisante H.109, Wq.117/28 /
 ロンド ホ長調 H.274, Wq.58/3 /クラヴィーアのための自由な幻想曲 嬰ヘ短調 H.300, Wq.67 /
  L 'Herrmann H.92, Wq.117/23 / La Prinzette H.91, Wq.117/21

 マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2021年1月21日-25日、メカニクス・ホール、ウースター、マサチューセッツ|解説:マハ ン・エスファハニ。現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムラン。待望の超絶技巧アルバムとして人気を博し、レコード芸術「特選盤」、グラモフォン賞ノミネートなどを果たした「リスト&タールベルク」(CDA-68320)以来、約1年数ヵ月ぶりのリリースとなる新録音!アメリカ在住のアムランがCOVID-19パンデミックの影響により渡英できず、コンサートとともにレコーディング計画も大きな変更を余儀なくされていたが、Hyperionが交渉・紹介したアメリカの名プロデューサー&エンジニア、ジュディス・シャーマンとの出会いによって新たなレコーディングが実現。グラミー賞を10度受賞(そのうち5度は「Producer of the Year, Classical」)している名プロデューサーとの運命的な出会いによってお贈りするのは、J.S.バッハの息子たちのなかでももっともラディカルに成功したカール・フィリップ・エマヌエル・バッハのソナタ&ロンド集。その明晰なリズムとタッチで、ハイドンやモーツァルトの古典派ソナタ集でも圧倒的な評価を確立してきたアムランが弾くC.P.E.バッハに乞うご期待!
レイナルド・アーン(1874-1947):詩曲&ワルツ集
 ピアノのための53の詩曲集「当惑したナイチンゲール」より
   Nos.1-2, 5, 7-9, 16, 19-22, 29, 32, 38, 41, 48, 50, 52-53 /
 「ワルツ集第1巻」より Nos.1, 3-4, 6, 9-10

 パヴェル・コレスニコフ(P|使用楽器:ヤマハ CFX
 録音:2021年1月7日-9日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。 パヴェル・コレスニコフは、1989年ロシアのシベリアに生まれ、2012年には世界最高峰の賞金と音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝。現在はイギリスを拠点に活動し、2014年〜2016年のBBCの「新世代アーティスト・スキーム」にも選出され、ピアノ王国ハイペリオンが絶大の信頼と期待を寄せる次世代のトップ・ピアニスト候補の一人。日本では2013年のデュメイ&関西フィルの公演においてエレーヌ・メルシエの代役を務め、2018年1月には日本初リサイタルも成功。2019年6月にもヤマハホールとサントリーホールチェンバーミュージック・ガーデンに出演し、日本でのファンを増やしてきた。バッハやショパン、ベートーヴェンなどの名曲録音でも、英タイムズ紙「Records of the Year2020」、レコード芸術誌「特選盤」、ICMAノミネートなど着実な評価を積み重ねてきたコレスニコフが、最新録音ではレイナルド・アーンという新たな境地に到達。ピアノ独奏のために書かれた53の詩曲集「当惑したナイチンゲール(Le rossignol eperdu)」と、全10曲からなる「ワルツ集第1巻」からの素敵なセレクション。非常に繊細で魅力的な、世紀末のパリのサロンを精巧に再現した音楽。アーンの洗練された音世界を、英国のオンライン音楽誌"Bachtrack"から「ピアノの詩人」と称されたパヴェル・コレスニコフがニュアンス豊かにお届けする。
イブラギモワ〜テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
 〔第1番 変ロ長調 TWV.40: 14 /第2番 ト長調 TWV.40: 15 /第3番 ヘ短調 TWV.40: 16 /第4番 ニ長調 TWV.40: 17 /
  第5番 イ長調 TWV.40: 18 /第6番 ホ短調 TWV.40: 19 /第7番 変ホ長調 TWV.40: 20 /第8番 ホ長調 TWV.40: 21 /
  第9番 ロ短調 TWV.40: 22 /第10番 ニ長調 TWV.40: 23 /第11番 ヘ長調 TWV.40: 24 /第12番 イ短調 TWV.40: 25 〕

 アリーナ・イブラギモワ(Vn|使用楽器:アンドレア・アマティ、1570
 録音:2021年4月5日-7日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。バロックから新作委嘱作品までをモダーン楽器とピリオド楽器の双方で演奏するロシアの輝かしきヴァイオリンのミューズ、アリーナ・イブラギモワ。イブラギモワが2009年にバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(CDA-67691 / OCDA-67691)のアルバムを贈り出し、一躍その名を世界に響き渡らせてから早10数年。イザイやパガニーニなどロマン派〜近代の無伴奏ヴァイオリンのためのレコーディングでも絶大な評価を屹立してきたイブラギモワが、ついにテレマンの無伴奏ファンタジアを録音した。バロック時代の無伴奏ヴァイオリンのための聖典としてバッハの傑作と比肩しうる名作でありながら、近年になってようやく様々な録音が普及してきた、テレマンの無伴奏ファンタジア。1730年代のハンブルクでアマチュア演奏家に楽譜を売るために出版されたこれらの無伴奏作品(ヴァイオリンの他に、フルート、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品があり、いずれも近年録音が充実し始めている)は、技術的にも音楽的にも複雑すぎることがなく、演奏する楽しみと同時に聴く楽しみが追求されている。また、今回のテレマン録音では、普段使用しているアンセルモ・ベッロシオ1775年頃製のヴァイオリンではなく、Jumpstart Jr / Foundationから貸与されたアンドレア・アマティ1570年製のヴァイオリンを使用している点も大きなポイント。アマティ1570の艶やかな音色を活かしたイブラギモワが、たった4本の弦だけで何を表現できるかという音楽の可能性を雄弁に表現する。
 #当タイトルは2022年9月予定のイブラギモワ来日公演にて会場先行販売を予定。一般発売予定:2022年10月7日。
ジャン・ムトン(1459以前-1522):ミサ・フォルト・ダルジャンとモテット集
 コンフィテミニ・ドミノ/聖女カタリーナの喜び/われ主を讃えん/輝け、照らせよ、エルサレム/
 ああ、空をどう照らしてくれるのか/聖所で主を賛美せよ/おお、救いのいけにえよ/
 ミサ・フォルト・ダルジャン(ミサ曲「お金がないことは」)

 スティーヴン・ライス指揮ブラバント・アンサンブル
 録音:2021年4月28日-30日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、ラフトン、エセックス。ネーデルラント、フランドル楽派の未知なる音楽、ポリフォニーの発掘、研究に情熱を注ぎ続けるブラバント・アンサンブルとスティーヴン・ライス。これまでグラモフォン賞に3度ノミネートしてきたブラバント・アンサンブルによるジャン・ムトンの作品集。フランス・ルネサンス期の作曲家ジャン・ムトンは、幼少期の詳細は分かっていないが、1450年代の後半までに生まれたと考えられている。その後特にアミアン大聖堂の聖歌隊長として活躍したとされ、1502年から亡くなるまでパリの宮廷で過ごしたと考えられている。教育者としても知られており、アドリアン・ウィラールトの師でもあった。ムトンの作品は現存するものだけでも、10曲以上のミサ曲、100曲以上のモテットがあるなど多数の作品を残している。没後500年を記念して、フランドル楽派の音楽の伝承者であるブラバント・アンサンブルの美しいポリフォニーをお聴き頂きたい。
永遠の光
 ニール・コックス:ひとみのようにわたしを守り / トマス・タリス:断食をし、泣きながら
 ドナ・マッケヴィット:光 / ジョン・タヴナー:葬儀のイコス
 ハワード・スケンプトン:さて、天では戦いが起こった
 クリストバル・デ・モラレス:主よ、わたしに構わないでください / ウィリアム・バード:日々罪を犯し
 ヘンリー・パーセル:主よ、あなたはわたしたちの心の秘密をご存じ / オワイン・パーク:セクエンツィア
 ダグラス・ゲスト:倒れた者たちのために / エレナ・デイリ:覚えておいてください
 ジェイムズ・オドネル:あなたがたのからだを、生きた、聖なる供え物としてささげなさい
 ジョアンナ・マーシュ:わたしはあなたを連れていく / クリストバル・デ・モラレス:コンムニオ
 リチャード・ベネット:おやすみ

 オワイン・パーク(B)指揮ジェズアルド・シックス
  [ガイ・ジェイムズ、アンドルー・レスリー・クーパー(CT) ジョゼフ・ウィックス、
   ジョシュ・クーター(T) マイケル・クラドック(Br) サミュエル・ミッチェル(B)]
 録音:2021年5月、オール・ハロウズ教会、ロンドン。 2014年に設立されたルネサンス・ポリフォニーを専門とするイギリスの若き男声ア・カペラ・アンサンブル、「ジェズアルド・シックス」。ディレクターを務めるオワイン・パークは、1993年生まれ、若くして作曲家、指揮者、歌手、オルガニストなど多彩に活動を拡げる天才ミュージシャン。ケンブリッジ・トリニティ・カレッジとウェールズ大聖堂のシニア・オルガン・スカラーを務め、その作品は既にテネブレやケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団、ウェールズ大聖堂合唱団によって録音されており、歌手としてはテネブレのアソシエイト・アーティストとして活動、ポリフォニーやダニーデン・コンソートの演奏にも参加している。無力感を見事に表現したタリスとバードの作品、人生の終わりを迎えようとする人々の安心のため一連の問いかけを提示するタヴナーとモラレスの作品、悲しみに打ちのめされないように人生のすべてを楽しむよう呼びかけるエレナ・デイリとジョアンナ・マーシュの作品など、本作は追悼や喪失の悲しみに対する音楽がテーマとなっている。「このアルバムを制作する際、私たちは特に、ポジティブな色合いを追求したいと思った。誰かがこの世にもたらした良いものが、彼らが過ぎ去った後も生き続けるということを知って見つかる希望がある。これは、亡き人を偲ぶ人たちが聴く、亡き人の魂のためのシークエンスとでもいうべき物。」(オワイン・パーク)
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト Vol.84 〜
  アロイス・シュミット
(1788-1866):ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲〔第1番 ハ短調 Op.14 /第2番 ニ短調 Op.34 〕/華麗なるロンド Op.101
  ハワード・シェリー(P)指揮アルスターo.
 録音:2021年6月15日-17日、ウォーターフロント・ホール、ベルファスト。ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。第84巻は、19世紀に活躍したアロイス・シュミット(1788-1866)のピアノ協奏曲集。彼は教育者として非常に優れていて、その指導法や、練習曲は評判がよく広く知れ渡っており、当時フェレンツ・リストなどからも高く評価されていた。ドイツで生まれたアロイス・シュミットは、最初オルガン奏者であった父親から音楽を学んだ。その後、オッフェンバッハで、モーツァルト研究で知られた作曲家兼音楽出版者であるヨハン・アントン・アンドレに師事した。1810年にはフランクフルトでピアニストとしてデビューし、この頃から彼はピアノ教師としても評判を高めていった。作曲家としては、4曲のオペラや2曲のオラトリオ、その他にも交響曲や弦楽四重奏曲、4曲のピアノ協奏曲、そして歌曲やカンタータと幅広いジャンルで100曲以上の作曲したが、現在ではあまり知られておらず、今回収録された2つのピアノ協奏曲と「華麗なるロンド」は世界初録音となる。これらのピアノ協奏曲はベートーヴェンやモーツァルトのような響きも感じられ、随所に優れた教育者であったアロイス・シュミットの工夫がみられる。
オズボーン〜ドビュッシー:初期&後期ピアノ作品集
 ボヘミア風舞曲 L 4 /マズルカ L 75 /2つのアラベスク L 74 /夢想 L 76 /ロマンティックなワルツ L 79 /
 スラヴ風バラード L 78 /ベルガマスク組曲 L 82 /スティリー風タランテラ L 77 /夜想曲 L 89 /
 忘れられた映像 L 94 /コンクール用小品 L 117 /ハイドンを讃えて L 123 /小さな黒人「ケークウォーク」 L 122 /
 戦傷者の衣服のための小品(アルバムのページ) L 141 /エレジー L 146 /燃える炭火に照らされた夕べ L 150

 スティーヴン・オズボーン(P)
 録音:2021年8月2日-4日、殉教者聖サイラス教会、ケンティッシュ・タウン、ロンドン。スコットランド出身、1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝を果たし、ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)を代表するピアニストの一人として活躍する、スティーヴン・オズボーン。レコード芸術「特選盤」に選ばれた前作ラフマニノフ(PCDA-68365 / CDA-68365)に続く新録音はドビュッシーの初期&後期作品集!オズボーンのドビュッシーと言えば、「映像」や「版画」、「子供の領分」などを収録した名作集(CDA-68161)、前奏曲集(CDA-67530)、ポール・ルイスとのフレンチ・デュエット集 (CDA-68329)など、いずれも名盤ばかり(すべてグラモフォン誌の「Editor's Choice」や「Recording of the Month」に選ばれている)。このフランスの巨匠の音楽との強い親和性を証明してきたオズボーンの新たなドビュッシー・アルバムは、最初のピアノ作品(1880年の「ボヘミア風舞曲」)から最後の作品(2001年に発見された、1917年作曲の「燃える炭火に照らされた夕べ」)までをつなぐプログラム。初期と後期の異なる音楽的ムードに等しく対応し、ドビュッシーのもっとも愛されている名曲「月の光」を含む「ベルガマスク組曲」や「2つのアラベスク」、「ハイドンを讃えて」、「小さな黒人」などの名作を作曲年代順にならべて俯瞰する。
M−A.アムラン〜ボルコム:ラグ全集
 ユービーズ・ラッキー・デイ/祝婚歌/タビー・キャット・ウォーク/ノックアウト「ア・ラグ」/ラグ=タンゴ/
 ザ・ガーデン・オヴ・エデン/カリフォルニア・ポーキュパイン・ラグ/ザ・ガーデニア/ザ・ブルックリン・ドッジ/
 コンテントメント3つのゴースト・ラグ/ラギン・ルディ/ルイス・ショービンのための碑銘/シービスケット・ラグ/
 エステラ「ラグ・ラティーノ」/フィールズ・オヴ・フラワーズ/インシネレイトラグ/ナイト・ヒューバート/
 ロスト・レディ・ラグ/グラッド・ラグ/ラスト・ラグ/ブラス・ナックルズ(ウィリアム・オルブライトとの共作)

 マルク=アンドレ・アムラン(P)
 録音:2021年1月24日-25日、3月27日-28日、メカニクス・ホール、ウースター、マサチューセッツ集、 US 。現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、マルク=アンドレ・アムラン。新録音はウィリアム・ボルコムが書いたラグタイム(ピアノ・ラグ、クラシック・ラグ)を網羅したファン垂涎の濃厚アルバム! 1938年シアトル出身のウィリアム・ボルコムは、ラグタイムを中心に、ジャズの語法に基づく多くの作品を生み出し、ピューリッツァー賞、グラミー賞、アメリカ国民芸術勲章、デトロイト音楽賞、ミュージカル・アメリカの2007コンポーザー・オヴ・ザ・イヤーなど華々しい受賞歴を誇る作曲家。「タビー・キャット・ウォーク」の気楽な優雅さから、「ユービーズ・ラッキー・デイ」の陽気さ、「ブラス・ナックルズ」のワイルドな悪ふざけまで、ボルコムが生涯をかけて積み上げた魅惑のラグタイムをアムランの超絶技巧が華麗に彩る。アムランのジャズ・インスパイア作品と言えば、カプースチン(CDA-67433)や、「イン・ア・ステイト・オヴ・ジャズ」(CDA-67656)などの超大ヒット盤があるだけに、この「ボルコムのピアノ・ラグ」にも大きな期待がかかる。
ヴォーン・ウィリアムズ
 交響曲第6番/イギリス民謡集(*)
  〔煤けたズボン/ The Carter / Ward the Pirate 〕/

 交響曲第8番/イングランド・マイ・イングランド(#)
マーティン・ブラビンズ指揮
BBC so.、 BBC 交響cho.(*/#)
ロデリック・
 ウィリアムズ(Br;#)
 録音:2019年11月5日(*/#)、2021年9月21日-22日(無印)、ワトフォード・コロシアム、ワトフォード、イギリス。2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、その後も度々来日公演を成功させ、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているイギリスの名指揮者マーティン・ブラビンズ。1920年版の「ロンドン交響曲(CDA-68190)」で話題を呼んだブラビンズのヴォーン・ウィリアムズ・サイクル第5弾は、作曲者本人はその影響を否定したが、第2次大戦を反映したかのような作品で「戦争交響曲」ともいわれる問題作、「交響曲第6番」と、指揮者であるジョン・バルビローリに捧げられ古典的な要素を含んだ「交響曲第8番」を収録。その他にもBBC交響合唱団が参加した「イギリス民謡集」や、2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られるイギリスの名バリトン、ロデリック・ウィリアムズを迎えた「イングランド・マイ・イングランド」といった珍しい声楽曲も収録されており、充実の内容となっている。第1巻〜第3巻まで連続で英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」に選ばれ、第4巻は同誌「クリティクス・チョイス」にも選ばれグラモフォン賞2021にノミネート、レコード芸術「海外盤REVIEW」でも絶賛されてきた絶好調のRVWサイクル。今作も目が離せない。
モーツァルト:
 弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」
ザロモンSQ
 録音:1985年/1986年。
CDS-44021/3
廃盤
モーツァルト:6つのピアノ三重奏曲集
 [第1番/第3番−第7番]
ロンドン・
 フォルテピアノ・トリオ
 録音:1983年/1984年。
CDS-44031/8
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(8CD)
4.5CD価格
ヘンリー・パーセル(1659-1695):オードとウェルカム・ソング全集
 起きよ、わがミューズ/なべての歓びをいざ迎えん/いま輝かしき日は現われた/めでたし!輝かしきセシリアよ/
 誰か喜ばぬものありや/大胆な反逆者よ失せよ/大胆な反逆者よ失せよ/この祝典を祝い奉れ/調べ美しきミューズたちよ/
 天上の調べ/厳しき国と戦乱を逃れて/ようこそ、栄光の朝/偉大な創立者を讃えよ/夏の不在をさり気なく忍ぶ/
 愛の女神は盲目なり/高らかに歌え/セシリアをほめ讃えよ/かくも静謐で激しき歓びから/
 英雄たちが古きものに礎を見出しし時/イシスよ、さらに迅く行け/いざ、全能の王の代理人を迎えん/
 来たれ、汝ら芸術の子/いざ、全能の王の代理人を迎えん/なぜ、なにゆえミューズたちは黙しているのか?

  イヴリン・タブ(S) ジェイムズ・ボウマン、ナイジェル・ショート、
  マイケル・チャンス(CT) ジョン・マーク・エインズリー、
  ロジャーズ・カヴィー=クランプ、チャールズ・ダニエルズ(T)
  サイモン・キーンリーサイド(Br) マイケル・ジョージ(B)他
  ロバート・キング(Cemb/Org)指揮キングズ・コンソート/他
 録音:1988年-1992年。単売:CDA-6631466349664126645666476664946658766598(以上、すべて廃盤)。
 以前も同番号でセット化発売されていたが、今回スリム・ボックス化&値下げ再発売。72ページのブックレット付き。
CDS-44041
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(8CD)
6CD価格
ラフマニノフ:ピアノ独奏曲全集 ハワード・シェリー(P)
 CDA-66081、66184、66198、66082、66091、66047、66009、66486の8枚をセット化したもの。
ブルックナー:
 3つのミサ曲
[第1番−第3番]/
 テ・デウム/エクァーレ第1番 ハ短調/
 主よ、われを解きはなちたまえ/
 エクァーレ第2番 ハ短調/詩篇第150番
マシュー・ベスト指揮
コリドン・シンガーズ/他
 CDA-66177、66599、66650の3枚をセット化したもの。
メンデルスゾーン:弦楽のための12の交響曲 ロス・ポプル指揮
ロンドン・フェスティヴァルo.
 HYPERION初期の名演をセット化。旧品番:CDA-66561/3。
CDS-44091/6
(6CD)
廃盤
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集
 第1番−第15番/ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67/
 ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
サンクト・ペテルブルクSQ
イーゴリ・ウルヤシュ(P)
 録音:1999年-2003年、サンクト・ペテルブルク・レコーディング・スタジオ。分売:CDA-67153-67158
CDA-44101/12
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(12CD)
7CD価格
様々な作曲家によるダヴィデ詩篇集〜
 セント・ポール大聖堂の詩篇全集

  詩篇1−150
ジョン・スコット(音楽監督)
セント・ポール大聖堂cho.
アンドルー・ルーカス、
ヒュー・ウィリアムズ(Org)
 セント・ポール教会が編纂し、出版した「大聖堂の詩篇」が最初に出版されたのは1845年。新たにそれを編纂しなおしたのがここで指揮をしているジョン・スコット。112人の作曲家による新版「ダヴィデ詩篇」集大成ボックス・セット。
CDS-44121/36
(16CD)
廃盤
バッハ:オルガン作品全集 クリストファー・ヘリック(Org)
CDS-44141/51
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(11CD)
7CD価格
パーセル:教会音楽全集
 アンセムとサーヴィス
ロバート・キング指揮
キングズ・
 コンソート&cho.、
オックスフォード・
 ニュー・カレッジcho.
 CDA-66585、66609、66623、66644、66656、66663、66677、66686、66693、66707、66716のBOX化。
 キングズ・コンソートによるパーセル教会音楽作品の集大成ボックス。
CDS-44161
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(3CD)
ヘンリー・パーセル(1659-1695):
 世俗的独唱歌曲全集

 恋人たちよ、近くへおいで Z.462
 ティルシスが安らかな眠りに包まれている時 Z.437
 恋は盲目なれど聞く耳を持つ Z.396
 私は美しいセリアに恋をした Z.381
 あの人が去った今、
  われらに何の希望が残ろうぞ? Z.472
 つぼみの時のパストラの美しさ Z.407
  他(全87曲)
バーバラ・ボニー、
スーザン・グリットン(S)
ジェイムズ・ボウマン(CT)
ロジャース・
 カヴィー=クランプ、
チャールズ・ダニエルズ(T)
マイケル・ジョージ(B)
ロバート・キング
 (Cemb、Org)指揮
キングズ・コンソート
マーク・コードル、
スザンナ・ペル(ガンバ)
デイヴィッド・ミラー
 (テオルボ、アーチリュート)
 CDA-66710、66720、66730の3枚をセット化したもの。定評あるロバート・キングのパーセル・ボックスは、「オードとウェルカム・ソング集」(CDS-44031/8)、「宗教音楽全集」(CDS-44141/51)に続いてこれが3つ目。
CDS-44171/81
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(11CD)
7CD価格
ヴィヴァルディ(1678-1741):宗教音楽全集 様々なソリストたち
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソートo.&cho.
 ロバート・キング&キングズ・コンソートの金字塔であるヴィヴァルディの宗教音楽全集は、録音のリリースだけでなく、キングズ・コンソートが校訂した演奏用楽譜の出版も並行して行われていた大規模なプロジェクトである。このプロジェクトによってリリースされ、全世界から好評を得ていたヴィヴァルディの宗教音楽の全てを網羅した11枚のDISCをこの度BOX化。CDA-66849に収録されていた2003年発見の「ニシ・ドミヌス」(世界初録音)などの貴重な録音も漏れなく収められており、ヴィヴァルディの宗教音楽の全貌をハイレベルの演奏で聴くことの出来る貴重なセットである。
CDS-44191/7
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(7CD)
5CD価格
ロバート・シンプソン(1921-1997):交響曲全集
 交響曲[第1番−第11番]/ニルセンの主題による変奏曲
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO、ボーンマスso.、
ロイヤル・リヴァプールpo.
マシュー・テイラー指揮
シティ・オヴ・
 ロンドン・シンフォニア
 ハイペリオンの創設者 故テッド・ペリー氏が、作品の紹介を使命と考えていたイギリスの作曲家、ロバート・シンプソンの交響曲全集(2004年完結)がセットで登場。ちなみに指揮の2人は「シンプソン協会」の会長(ハンドリー)&副会長(テイラー)としてその作品普及に尽力している。
CDS-44201/40
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(40CD
+解説書)
19CD価格
シューベルト:歌曲全集(37CD)
 [ボーナスCD(3CD)]
 シューベルトの友人と同時代の作曲家たちによる歌曲集
フェリシティ・ロット、
ルチア・ポップ、
クリスティーナ・シェーファー(S)
ペーター・シュライアー、
イアン・ボストリッジ(T)
トマス・ハンプソン、
マティアス・ゲルネ(Br)
 他、60人の歌手たち
グレアム・ジョンソン(P)
 高い名声を得ている世界的アーティストや旬を迎えた若手実力派アーティストを続々と起用し、英グラモフォン誌から「大いなる技が成し遂げられた」と評されるなど、長大で画期的な試みが世界中からの賞賛を受けているシューベルト歌曲全集。そのシューベルト歌曲全集がHyperion創立25周年を記念し、本編CD37枚に加えてボーナスCD3枚&448ページからなる解説書付きという豪華BOX仕様でリリースされる。
 DISC 1-37では分売とは収録順を変更し、作曲年代順で収録し直されている点もポイント。ボーナスCDとなるDISC 38-40ではシューベルト友人と同時代の作曲家たちによる歌曲を収録(当セットのボーナスCDの分売は2006年春を予定)。そして全トラック数はなんと812トラックで収録時間はなんと約48時間半。連続で聴き通すには丸2日間必要となるのだから物凄い収録時間である。
 特別価格、限定リリースとなる可能性が高いため、お早めのオーダーのご検討をお願い致します。
BKS-44201/40
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解説書
2CD価格
シューベルト:歌曲全集解説書
 リチャード・ウィグモアによる収録全歌曲の歌詞、英語対訳
 グレアム・ジョンソンによる録音の紹介(英・仏・独語)
 グレアム・ジョンソンによるシューベルトの年代記
 楽曲のインデックス
 上記シューベルト歌曲全集BOXに封入されている210×142mm、448ページからなる豪華解説書を分売。解説、対訳など資料としても大きく重宝すること間違い無し。CDではございませんのでご注意下さい。また、日本語訳&表記はございません。
フランチェスコ・マリア・
 ヴェラチーニ(1690-1768):
  アカデミック・ソナタ集Op.2

 [第1番−第12番]
ロカテッリ・トリオ
 旧品番:CDA-66871/3 の再発売。ロカテッリ、アルビノーニ、タルティーニ、ヘンデルなど多くの名盤を残しているロカテッリ・トリオのヴェラチーニが復刻!
ゴシック・ヴォイセズ
 グラモフォン・アウォード・ウィナーズ・コレクション

 ・神の息のかかった翼
 〜ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
   セクエンツィアとヒムヌス集
(CDA-66039)(*)・
 鳩はじっと見つめていた/アヴェ、高潔なお方/
 おお、聖霊の火よ/おお、エルサレム/
 おお、聖エウカリウス/おお、青々とした枝よ/
 おお、忠実な町の舞いの長/おお、教会よ
 ・ヴィーナスとマルスに仕えて、愛と美と戦争のために
 〜ガーター騎士団のための音楽 1340-1440
(CDA-66238;廃盤)(#)・
 ・フランチェスカに捧げる歌
 〜1330年から1430年のイタリア音楽
(CDA-66286;廃盤)(+)・
エマ・カークビー(S)
エマ・カークビー(S)
アンドルー・
 ローレンス=キング(Hp;#/+)
クリストファー・ペイジ
(ディレクター)
ゴシック・ヴォイセズ
 録音:1981年9月14日(*)/1986年9月30日-10月1日(#)/1987年9月28日-29日(+)、以上ハムステッド聖ユダ教会、ロンドン。
 初期のハイペリオンを支え、数々の名盤を世に送り出してきたイギリスのヴォーカル・グループ、ゴシック・ヴォイセズによる名盤の中から、1983年、1988年、そして1989年にグラモフォン・アウォードに輝いた屈指の演奏をBOX化。
 (*)は英グラモフォン誌 1983年度アーリー・ミュージック部門年間最優秀賞。ヒルデガルト・フォン・ビンゲン復興のきっかけとなった名演。ゴシック・ヴォイセズのディレクターをつとめるクリストファー・ペイジ自ら、ビースバーデンのヘッセン州立図書館の写本に基づき楽譜を校訂し用いた。
 (#)は英グラモフォン誌 1988年度アーリー・ミュージック(中世&ルネサンス)部門年間最優秀賞。英・仏間の百年戦争時代に活躍したガーター騎士団にまつわる音楽を集めたもので、時の王や総督ごとにセクションで区切り、各自が愉しんだといわれる作品を連ねたコンセプト・アルバム。
 (+)は英グラモフォン誌 1989年度アーリー・ミュージック(中世&ルネサンス)部門年間最優秀賞。1300年代のイタリアは、独自の豊かな音楽文化を誇っていた。しかし1400年代のはじめにイタリアの音楽の聴き手たちはフランスやヨーロッパの作曲家たちに深い関心を寄せるようになった。このディスクは生来のイタリアと、導入したフランスという二つのレパートリー間のコントラストを探求したもの。完全なイタリア伝統様式の音楽から、変遷を経て、ロクヴィル、ユゴー・デ・ランタン、デュファイといった「フランス様式による」イタリアの甘美さまでの、その変遷を克明に描いたディスク。
イギリスの
 ライト・ミュージック・クラシックス・シリーズ
(全77曲)
 E.コーツ:Calling All Workers
 G.トーイ:ホーンテッド・ボールルーム
 C.ウィリアムス:悪魔のギャロップ
 A.ケテルビー:Bells Across The Meadows
 E.バカロッシ:バッタの踊り
 R.ファーノン:ウェストミンスター・ワルツ
 エルガー:カリッシマ
 R.ビンジ:ミス・メラニー
 S.コールリッジ=テイラー:演奏会用小組曲/他
ロナルド・コープ指揮
ニュー・ロンドンo.
 45人の作曲家による77曲に及ぶ珠玉の軽音楽を、4枚のディスク(演奏時間5時間10分)に収めたもの。
ヘンデル:オペラ・アリアと序曲集
 歌劇「アルミーラ」(1704)より/歌劇「リナルド」より/
 歌劇「シッラ」より/歌劇「アマディージ」より/
 歌劇「ジュリアス・シーザー」より/
 歌劇「アレッサンドロ」より/
 歌劇「テッサリアの王アドメート」より
 歌劇「ペルシャ王シローエ」より/
 歌劇「パルテノーペ」より/
 歌劇「クレタのアリアンナ」より/
 歌劇「ダイダミア」(1741)より/他
エマ・カークビー(S)
キャサリン・ボット(S)
ロイ・グッドマン指揮
ブランデンブルク・
 コンソート
 CDA-66860、CDA-66950、CDA-67128 で分売されていた、エマ・カークビーの歌うヘンデルのオペラ・アリア集3枚のBOX化新装再発売。ブランデンブルク・コンソートの溌剌とした演奏もリリース当時から好評を博している。
CDS-44281/6
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(6CD)
5CD価格
グランヴィル・バントック(1868-1946):
 管弦楽作品集

 ケルティック交響曲/アトラスの魔女/海の略奪者/
 ヘブリディーズ交響曲/異教徒の交響曲/
 緑日広場のフィフィネ/2つの英雄的なバラード/
 キプロスの女神/ヘレナ/交響詩「ダンテとベアトリス」/
 サッフォー/サピックの詩/「雅歌」への前奏曲/
 「オマル・ハイヤーム」への前奏曲/
 らくだのキャラバン隊/ キャリスティオーナ/行列/
 破壊者サラバ/ギリシャ悲劇への序曲 /荒野と孤独な場所/
 ピエロ・オヴ・ザ・ミニット/「雅歌」より 三つの情景
ヴァーノン・ハンドリー指揮
RPO
 バントックのスペシャリストであるハンドリー、ロイヤル・フィル、そしてハイペリオンが打ち立てた金字塔、バントックの管弦楽作品集6タイトルがセットになって新装発売。収録時間:7時間33分。
CDS-44291/4
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(4CD)
2.5CD価格
アンジェラ・ヒューイットの「平均率」全集
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846-869/
  平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV.870-893
アンジェラ・ヒューイット(P)
 ヒューイットのバッハは、ピアノによる現代の名演として全世界から絶賛されているが、当盤は「バッハ・ワールド・ツアー」と連動する形で、そのプログラムである「平均律クラヴィーア曲集」全曲ボックス・セットが限定盤として登場したもの。
 #2009年2月現在、レーベル在庫はあるとの事/2008年の再録音盤は CDA-67741/4。
CDS-44301/5
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(5CD)
3.5CD価格
マッケラスの「ベト全」
 ベートーヴェン:交響曲全集
  [第1番−第8番/第9番(*)]
ジャニス・ワトソン(S;*)
キャスリーン・
 ウィン=ロジャース(Ms;*)
ステュアート・スケルトン(T;*)
デトレフ・ロート(B;*)
チャールズ・マッケラス指揮
スコットランド室内o.、
フィルハーモニアo.(*)
エディンバラ祝祭cho.(*)
 録音:2006年、エディンバラ音楽祭、ライヴ。巨匠マッケラス登場、円熟のベートーヴェン全集!
 なんとハイペリオンから巨匠の円熟味あふれる至芸に満ちたベートーヴェンの交響曲全集が衝撃のリリース! 80歳を超えてますます精力的な活動を展開しているオーストラリア生まれの巨匠チャールズ・マッケラスが、長年にわたってパートナーシップを築いてきたスコットランド室内管(桂冠指揮者を務めている)とフィルハーモニア管(第9番のみ)を率いてライヴ録音したもの。音楽祭での人気は相当のものだったようで、マッケラスが織り成す絶妙のテンポと緊張感、そして湧き上がるエネルギーが聴衆に衝撃を与え、大喝采を受けたというのだから期待せずにはいられない。確か交響曲全曲はマッケラスにとっても初録音となるはずで、独唱にも彼が全幅の信頼を置く名手たちが集い、マエストロにとっての理想的な布陣が実現した最高のセットが登場する。
CDS-44311/3
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(3CD)
2CD価格
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):宗教合唱作品集(旧・Vol.1-3)
 Service 変ロ長調 Op.10 〜マニフィカトとヌンク・ディミティス/主は私の羊飼い/正しき人の魂は/いかに幸いな事か/
 マニフィカトとヌンク・ディミティス イ長調 Op.12 /口でイエスは主であると公に言い表し Op.37 No.2 /
 マニフィカトとヌンク・ディミティス ヘ長調 Op.36 /そして、私は別の天使を Op.37 No.1 /我らの父/
 マニフィカトとヌンク・ディミティス 変ホ長調/ Service 変ロ長調 Op.10 〜ユビラーテとテ・デウム/
 マニフィカトとヌンク・ディミティス ト長調 Op.81 /聖書の歌と6つの賛歌 Op.113 /
 Service ハ長調 Op.115 より〔テ・デウム/ベネディクトゥス/サンクトゥス/マニフィカト/ヌンク・ディミティス〕/
 新しいエルサレムの聖歌隊 Op.123 /グローリア/聖パトリックの胸当て/栄光と力強き神 Op.135 No.3 /
 永遠なる父 Op.135 No.2 / For lo, I raise up Op.145 /マニフィカト 変ロ長調 Op.164/暗闇を照らす光よ/
 正しきことを述べる者の足は美しい

  デイヴィッド・ヒル指揮ウィンチェスター大聖堂聖歌隊
 録音:1997年1月、4月、ウィンチェスター大聖堂、イギリス。旧品番:CDA-66964CDA-66965CDA-66974(以上すべて当店未案内、廃盤)のセット化。
ヴォーン・ウィリアムズ:合唱作品集
 音楽へのセレナード5つの神秘的な歌/
 クリスマス・キャロルによる幻想曲/野の花/
 我らに平和を与えたまえ/4つの讃美歌集/
 知られざる地方へ/手を打ち鳴らせ/
 モテット「主よ、あなたはわれらの隠れ家である」/
 劇音楽「天路歴程」/感謝祭の歌/3つのコラール賛歌/
 マニフィカト/楽しい山の羊飼い/詩篇100番
マシュー・ベスト指揮
コリドン・シンガーズ
トーマス・アレン(Br)
今井信子(Va)
ジョン・マーク・
 エインズリー(T)
ブリン・ターフェル(Br)
 CDA-66420、CDA-66655、CDA-66511、CDA-66569のBOX化。ハイペリオンのヴォーン・ウィリアムズ没後50年記念盤。これまでに好評を博してきたベストセラー4枚をセットにしたもので、大規模な劇音楽「天路歴程」からマニフィカトや賛歌など幅広い作品を網羅。
CDS-44331/42
(12CD)
廃盤
ブラームス:室内楽作品全集
CDS-44351/66
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(16CD)
9CD価格
オールソン〜ショパン:ピアノ作品全集 ギャリック・オールソン(P)
カジミエシュ・コルド指揮
リーラ・
 ジョセフォウィッツ(Vn)
カーター・ブレイ(Vc)
エヴァ・ポルデス(S)
エリザベス・マン(Fl)
 旧 ARABESQUE レーベルからの移行再発売。
 オールソンのショパン全集がボックスで登場!
 1970年の第8回ショパン国際ピアノコンクールを制覇したニューヨーク生まれのアメリカ人ピアニスト、ギャリック・オールソン。アメリカのレーベル「アラベスク(アラベスク)」で1980年代末から1990年代にかけて録音、リリースが行われたオールソンの金字塔、ショパンのピアノ作品全集がハイペリオンからボックス・セットで復活登場!ピアノのための独奏作品、コンチェルトの網羅だけでなく、チェロ・ソナタやピアノ三重奏曲、ポーランド歌曲集Op.74など室内楽曲や歌曲の録音に臨んだ熱意には改めて脱帽させられる。
ハイドン:ロンドン交響曲集
 [第93番 ニ長調Hob.I-93/
  第94番 ト長調「驚愕」Hob.I-94/
  第95番 ハ短調Hob.I-95/
  第96番 ニ長調「奇跡」Hob.I-96/
  第97番 ハ長調Hob.I-97/
  第98番 変ロ長調Hob.I-98/
  第99番 変ホ長調Hob.I-99/
  第100番 ト長調「軍隊」Hob.I-100/
  第101番 ニ長調「時計」Hob.I-101/
  第102番 変ロ長調Hob.I-102/
  第103番 変ホ長調「太鼓連打」Hob.I-103/
  第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.I-104]
ハワード・シェリー指揮
スイス・イタリア語放送o.
 録音:2007年-2008年。今回初発売。
 "交響曲の父"フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの没後200周年を祝うハイペリオンからのアニヴァーサリー・リリース。ペーター・ザロモンの招きでロンドンを訪れたハイドンが、1791年から1795年にかけて作曲した12の交響曲の中には「驚愕」「軍隊」「時計」「ロンドン」といった後期代表作が含まれている。演奏はハワード・シェリー&スイス・イタリア語放送o.のコンビ、シュポアの交響曲集(CDA-67616&CDA-67622)で一気に株を上げているだけに、ドイツ作品の演奏への期待度は高い。テムズ川に架けられたウェストミンスター橋の絵画を使ったジャケット・アートワーク。
パーセル:劇場のためのエア全集
 歌劇「予言者、またはダイオクリージャン」Z.627/歌劇「アーサー王、またはブリテンの守護者」Z.628/
 歌劇「妖精の女王」Z.629/歌劇「インドの女王」Z.630/劇音楽「女房持ちの色男」Z.603/
 劇音楽「老いたるやもめ」Z.607/劇音楽「アンフィトリオン、2人のソシア」Z.572/
 劇音楽「二枚舌」Z.592/劇音楽「悲しむ乙女、ペルシャの王女」Z.577/
 劇音楽「ゴルディウスの結び目はほどかれた」Z.597/劇音楽「アブデラザール」Z.570/
 劇音楽「ボンドゥカ、イギリスの女傑」Z.574/劇音楽「貞淑なる妻、幸運の到来」Z.611/以上からの音楽、
 歌劇「妖精の女王」Z.629〜シンフォニー/歌劇「アントニー・ラヴ卿」Z.588 序曲/
 劇音楽「アテネのタイモン」Z.632からの音楽/歌劇「インドの女王」Z.630〜 シンフォニー

  ロイ・グッドマン(Vn/ディレクター) パーリー・オヴ・インストゥルメンツ
 録音:1994年9月17日-19日、10月3日-8日。CDA-67001/3(当店未案内)の再発売。
 バロック・ヴァイオリンの達人ロイ・グッドマンとイギリス屈指のピリオド・オケ、パーリー・オヴ・インストゥルメンツ(レッド・プリーストのメンバー、ジュリア・ビショップ、ヴィオールのウィリアム・ハント、テオルボ&ギターのエリザベス・ケニー、ポール・オデットらの名手たちが参加)によるリッチなパーセル。
CDS-44391/3
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(3CD)
2CD価格
ロカテッリ:ヴァイオリンの技法 Op.3 エリザベス・
 ウォルフィッシュ(Vn)
ニコラス・クレーマー指揮
ラグラン・バロック・プレイヤーズ
 録音:1992年-1993年。旧品番:CDA-66721/3(当店未案内)。
 イギリスのヴァイオリン界におけるピリオド・アプローチのパイオニア、名手エリザベス・ウォルフィッシュのロカテッリ。英BBCミュージック・マガジン誌年間最優秀賞、1995年 MIDEM カンヌ・クラシック・アウォード受賞盤。
CDS-44401/10
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(10CD)
4.5CD価格
ザ・シックスティーン&イギリス・ポリフォニーの黄金時代
 ロバート・フェアファクス(1464-1521):永遠の称賛にふさわしいユリ(*)/ミサ・アルバヌス(*)
 ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):作品集[5CDs](#)
 トーマス・シェパード(1515頃-1558):作品集[3CDs]
  カンタータ・ミサ(+)/世の救い主なる主よ(+)/言葉は肉となり(+)/ Laudem dicite Deo (+)/
  タルシスの王らは (+)/あなたの御手にI (+)/エルサレムの娘らよ (+)/平安のうちに (+)/
  復活祭のキリエ (+)/イエス、この世の救い主よ(**)/西風のミサ(**)/セカンド・サーヴィス(**)/
  テ・デウム(**)/Spiritus Sanctus procedens I (+) / Iusti in perpetuum vivent (+) /
  われらを解き放ちたまえI(+) &II (**)/我は天の声を聞きI(+)/おお神よ、真心をつくして戦った(+)/
  アヴェ・マリス・ステラ(+)/イエス、この世の救い主よ(+)/Spiritus Sanctus procedens II (**)/
  Beata nobis gaudia (**)/あなたの御手にII (**)/喜びたまえ、喜びたまえ、喜びたまえ、乙女マリアよ (**)/
  この日こそ主の創りたまいし日 (+)/ Impetum fecerunt unanimes (**)/安息日が過ぎてI(**)/
  Sancte Dei pretiose (**)/この聖なる儀式にあたり (**)/むごい敵ヘロデよ (**)/
  我は天の声を聞きII (**)/あなたの御手にIII (**)/ Aeterne rex altissime (**)
 ウィリアム・マンディ:大聖堂の音楽(##)

  ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーン
 録音:1982年-1992年。CDA-66073(当店未案内/廃盤)(*)/CDH-55051, 52, 53, 54, 55, 56(HELIOS/分売)(#)/ CDA-66259(廃盤) or CDD-22021(共に当店未案内)(+)/ CDA-66603(廃盤) or CDD-22022(共に当店未案内)(**)/CDH-55086(HELIOS)(##) のセット。 (*/##)を除き原盤と枚数が異なるが、カップリング変更により全曲収録されている模様。
CDS-44411/3
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(3CD)
2CD価格
ヘンデル20のソナタ集 Op.1
 ヴァイオリン・ソナタ〔ニ長調 HWV.371 /ニ短調 HWV.359a /ト長調 HWV.358 /イ長調 HWV.361 /ト短調 HWV.364a 〕/
 フルート・ソナタ〔ロ短調「ハレ・ソナタ第3番」HWV.376 /ホ短調「ハレ・ソナタ第2番」HWV.375 /イ短調「ハレ・
       ソナタ第1番」HWV.374 /ホ短調 HWV.379 /ト長調 HWV.363b /ホ短調 HWV.359b /ロ短調 HWV.367b 〕/
 リコーダー・ソナタ〔ト短調 HWV.360 /ヘ長調 HWV.369 /ニ短調 HWV.367a /
           イ短調 HWV.362 /変ロ長調 HWV.377 /ハ長調 HWV.365 〕/
 オーボエ・ソナタ〔変ロ長調 HWV.357 /ハ短調 HWV.366 〕

  レイチェル・ベケット(リコーダー) リサ・ベズノシウク(Fl)
  ポール・グッドウィン(Ob) エリザベス・ウォルフィッシュ(Vn)
  リチャード・タニクリフェ(Vc) ポール・ニコルソン(Cemb)
 録音:1994年3月15日-17日、6月20日-22日、12月20日-21日。ピリオド楽器使用。旧品番: CDA-66921/3〔当店未案内/廃盤〕。
CDS-44421/35
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(15CD)
6.5CD価格
アンジェラ・ヒューイット・プレイズ・バッハ〜J.S.バッハ:ピアノ独奏作品集
 幻想曲 ハ短調BWV.906/2声のインヴェンションBWV.772-786/3声のシンフォニアBWV.787-801/
 イギリス組曲[第1番−第6番 BWV.806-811]/ソナタ ニ短調BWV.964/
 フランス組曲[第1番−第6番 BWV.812-817]/小前奏曲集 BWV.924-928, 930, 933-943/
 前奏曲 ハ短調BWV.999/前奏曲とフーガ イ短調BWV.894/
 6つのパルティータ[第1番−第6番 BWV.825-830]/
 平均律クラヴィーア曲集第1巻&第2巻 BWV.846-893/イタリア協奏曲 ヘ長調BWV.971/
 カプリッチョ 変ロ長調「最愛の兄の旅立ちにあたって」BWV.992/
 カプリッチョ ホ長調「ヨハン・クリストフ・バッハをたたえて」 BWV.993/
 4つのデュエットBWV.802-805/フランス風序曲 ロ短調BWV.831/ゴルトベルク変奏曲 ト長調BWV.988/
 6つのトッカータ[BWV.910-915]/トッカータ、アダージョとフーガ ト長調BWV.916/
 幻想曲とフーガ イ短調BWV.904/イタリア風アリアと変奏 イ短調BWV.989/ソナタ ニ長調BWV.963/
 パルティータ イ長調BWV.832/組曲 ヘ短調BWV.823/アダージョ ト長調BWV.968/フーガ ハ長調BWV.953/
 コラール「イエス、わが頼り」BWV.728/コラール「ただ神の御旨に従う者は」BWV.691/幻想曲とフーガ イ短調BWV.944

  アンジェラ・ヒューイット(P)
  CDA-66746, CDA-67451/2, CDA-67121/2, CDA-67191/2, CDA-67741/4, CDA-67306, CDA-67305, CDA-67310, CDA-67499 をセット化。新旧2種がある「平均律」は、タイミングからすると新録音が収められている模様。伝説の始まりとなった「インヴェンションとシンフォニア」、"当代屈指のバッハ弾き"としての名声を不動のものとした「ゴルトベルク変奏曲」や「トッカータ集」など、バッハの音楽に愛情を注ぎ続けるヒューイットが成し遂げた集大成。
CDS-44441/50
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(10CD)
4.5CD価格
シューマン:歌曲全集
 クリスティーネ・シェーファー、ユリアーネ・バンゼ、ジェラルディン・マグリーヴィ、
 ドロテア・レシュマン、フェリシティ・ロット、ケイト・ロイヤル(S)
 シュテラ・ドゥフェクシス、アン・マレイ(Ms)
 エイドリアン・トンプソン、イアン・ボストリッジ、マーク・パドモア(T)
 サイモン・キーンリサイド、オリヴァー・ヴィドマー、クリストファー・モルトマン、
 シュテファン・ローゲス、ジョナサン・レマル、ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Br)
 グレアム・ジョンソン(P)
 歌曲王国ハイペリオンにおける至宝の一つ、ローベルト・シューマンの歌曲全集が、創立25周年盤の「シューベルト:歌曲全集」(CDS-44201/40)に続きセット化。このBOXでは分売 (CDJ-33101〜33111) より1枚少なくなった事もあってか収録順が異なっており、初期のツヴィッカウ時代から最晩年のデュセルドルフ時代へと、作曲年代順に並び替えられている。
CDS-44451/8
(8CD)
廃盤
ルイス・モロー・ゴッツチョーク〔ゴットシャルク〕(1829-1869):ピアノ作品全集
  フィリップ・マーティン(P)
CDS-44461/7
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(7CD)
4CD価格
バード:鍵盤作品全集
 ウィロビー卿のご帰還/フランスのクーラント/第2のフランスのクーラント/第3のフランスのクーラント/ヒュー・アシュトンのグラウンド/
 カリーノ・カストゥラーメ/ヴォランタリーのレッスン/御者の口笛/セリンジャーのラウンド/パーソンズのイン・ノミネ/第2グラウンド/
 ホーンパイプ/ミゼレーレ〔I/II〕/
 パヴァンとガリアード/プレリュード/「おお、愛しき君よ」のガリアード/プレリュード/パヴァンとガリアード/アルマン/パヴァンとガリアード/
 Have with yow to Walsingame /ラクリメのパヴァン/ハーディングのガリアード/戦争ごっこ/ソールズベリー伯爵のパヴァンとガリアード/
 ハーディングのガリアード「エコー」/ウィルソンズ・ワイルド/ジグ/プレリュード/ジョン、さあキスしてちょうだい/光なり日なるキリスト/
 ファンシーへのプレリュード/ヴォランタリー/ド・ミ・レ・ファ・ソ・ラ/ド・ミ・レ/三位一体に栄光あれ/ミゼレーレ〔I/II〕/2声のヴァース/
 グラウンド/ファンシー/ネヴェル夫人のファンシー/グラウンド/父よ、我を明らかにしたまえ〔I//II/III〕/ファンタジア/世の救い主よ〔I/II/III〕/
 ネヴェル夫人のためのヴァランタリー/森はこんなに荒れて/プレインソング「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」/私の窓へ行こう/ファンタジア/運命は我が敵/
 ファンタジア/クーラント/グラウンド/ファンシー/おお偉大なるかな/狩りは終わった/おお、愛しき君よ/ヴォルタ舞曲/
 クヮドランのパヴァンとガリアード/グラウンド/パイパーズのガリアード/女王のアルマン/パヴァンとガリアード/ブライのパヴァンとガリアード/
 ラ・ヴォルタ、L.モーリー/
 パヴァーナとガリアルダ/ジプシーのラウンド/パヴァーナとガリアルダ/ガリアルダ/アルメイン/パヴァン/ガリアード/アルメイン/
 ガリアード・ジーグ/パヴァンとガリアード/Qui passe, ネヴェル夫人のために/ファンシー、ネヴェル夫人のために/パヴァンとガリアード〔第1−第5〕/
 パヴァンとガリアード「キンブルー・ゴッド」/第7パヴァンと2声のカノン/第8パヴァン/第9パヴァンとガリアード/ネヴェル夫人のグラウンド/
 ネヴェル夫人のヴォランタリー/プレリュード/ウィリアム・ピーター卿のパヴァン/戦争の前の行進/戦争/勝利に寄せるガリアード/園はみな緑/
 ムッシュのアルマン〔I/II/III〕/幽霊/パヴァンとガリアード/パヴァンとガリアード/モンテグレ夫人のパヴァン/パヴァンとガリアード/
 ファンシーへのプレリュード/ファンシーへのプレリュード/ファンシーへのプレリュード/ファンシーへのプレリュード/ファンタジア

  デイヴィット・モロニー(Cemb/ミューゼラー/Org/室内Org/クラヴィコード)
 旧品番:CDA-66551/7モロニーが構想に15年という歳月を費やした、世界初の単独アーティストによるバードの鍵盤作品全集。
CDS-44471/4
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(4CD)
2.5CD価格
ベートーヴェン:ピアノ三重奏のための作品全集
 ピアノ三重奏曲〔第5番 ニ長調 Op.70 No.1「幽霊」/第6番 変ホ長調 Op.70 No.2 /
         第7番 変ロ長調 Op.97「大公」/第1番 変ホ長調 Op.1 No.1 /
         第2番 ト長調 Op.1 No.2/変ホ長調 WoO.38/第3番 ハ短調 Op.1 No.3 /
         第4番 変ロ長調 Op.11「街の歌」〕/
 アレグレット〔変ロ長調 WoO.39/変ホ長調 Hess.48〕/
 カカドゥ変奏曲 ト長調 Op.121a/14の変奏曲 変ホ長調 Op.44
  フロレスタン・トリオ[アンソニー・マーウッド(Vn)
             リチャード・レスター(Vc) スーザン・トムズ(P)]
 2012年1月のウィグモア・ホールでのコンサートを最後に解散が決まっているフロレスタン・トリオによるベートーヴェン。CDA-67327、67369、67393、67466 のセット化。
CDS-44501/98
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(98CD+Bonus CD)
20CD価格
リスト:ピアノ作品全集
 練習曲&初期作品集/有名なオリジナル作品/舞曲、行進曲、リスト自作のトランスクリプション/
 国歌からの小品/オペラによる幻想曲、トランスクリプションとパラフレーズ/
 演奏会用、ベートーヴェン&シューベルト作品のトランスクリプション/
 レア作品集&新発見のリスト/ピアノと管弦楽のための作品集
  レスリー・ハワード(P)
 録音:1987年-2009年。
 ルイス・ケントナーの後任としてイギリス・リスト協会の会長も務めるレスリー・ハワードが築いた金字塔、フランツ・リストのピアノ作品全集が、2011年のリスト生誕200周年を記念してボックス・セット化され登場。全57巻で分売された全集と、その完成後に追加された「新発見のリスト」3巻分も含む。CD枚数計99枚、収録時間は7320分26秒(約5日間!)いうスケールを誇る。
CDS-44511/3
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(3CD)
2CD価格
ヘンデル:歌劇「オットーネ」HWV.15
 ジェイムズ・ボウマン(CT;オットーネ) クラロン・マクファーデン、ジェニファー・スミス(S)
 ドミニク・ヴィス(CT;アデルベルト) マイケル・ジョージ(B) キャスリン・デンリー(Ms)
 ロバート・キング指揮キングズ・コンソート
 録音:1993年1月27日-23日。旧品番:CDA-66751/3(当店未案内)。
CDS-44601/4
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(4CD)
3CD価格
キャスリン・ストット〜フォーレ:ピアノ作品全集
 即興曲集〔第1番 変ホ長調 Op.25 /第2番 ヘ短調 Op.31 /第3番 変イ長調 Op.34 /
      第4番 変ニ長調 Op.91 /第5番 嬰ヘ短調 Op.102 /第6番 変ニ長調 Op.86 bis 〕/
 主題と変奏 嬰ハ短調 Op.73 /3つのロマンス(無言歌集) Op.17 /
 ヴァルス・カプリス
  〔第1番 イ長調 Op.30 /第2番 変ニ長調 Op.38 /第3番 変ト長調 Op.59 /第4番 変イ長調 Op.62 〕/
 舟歌〔第1番 イ短調 Op.26 /第2番 ト長調 Op.41 /第3番 変ト長調 Op.42 /第4番 変イ長調 Op.44 /
    第5番 嬰ヘ短調 Op.66 /第6番 変ホ長調 Op.70 /第6番 変ホ長調 Op.70 /第7番 ニ短調 Op.90 /
    第8番 変ニ長調 Op.96 /第9番 イ短調 Op.101 /第10番 イ短調 Op.104 No.2 /第11番 ト短調 Op.105 /
    第12番 変ホ長調 Op.105 No.2 /第13番 ハ長調 Op.116 〕/
 ピアノのためのバラード Op.19 /バイロイトの思い出(*) /組曲「ドリー」 Op.56 (*) /
 夜想曲集〔第1番 変ホ短調 Op.33 No.1 /第2番 ロ長調 Op.33 No.2 /第3番 変イ長調 Op.33 No.3 /
      第4番 変ホ長調 Op.36 /第5番 変ロ長調 Op.37 /第6番 変ニ長調 Op.63 /第7番 嬰ハ短調 Op.74 /
      第8番 変ニ長調 Op.84 No.8 /第9番 ロ短調 Op.97 /第10番 ホ短調 Op.99 /
      第11番 嬰ヘ短調 Op.104 No.1 /第12番 ホ短調 Op.107 /第13番 ロ短調 Op.119 〕/
 8つの小品 Op.84〔カプリッチョ 変ホ長調 Op.84 No.1 /幻想曲 変イ長調 Op.84 No.2 /フーガ イ短調 Op.84 No.3 /
          アダージェット ホ短調 Op.84 No.4 /即興曲 嬰ハ短調 Op.84 No.5 /フーガ ホ短調 Op.84 No.6 /
          喜び ハ長調 Op.84 No.7 /夜想曲第8番 変ニ長調 Op.84 No.8 〕/
 9つの前奏曲 Op.103 /マズルカ 変ロ長調 Op.32

  キャスリン・ストット(P) マーティン・ロスコー(P2;*)
 録音:1994年6月20日-23日、9月4日-8日、セント・ジョージ教会、ブランドン・ヒル、イギリス。旧品番:CDA-66911/4〔当店未案内、廃盤〕。「キャスリン・ストットは現在最も素晴らしいフォーレ弾きの地位にある」(英BBCミュージック・マガジン誌/おそらく初出時の評)
CDS-44611/4
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(4CD)
3CD価格
マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集
 フルート、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲 H.252 (*) /
 2本のヴァイオリンと管弦楽のためのデュオ・コンチェルタンテ H.264 (+) /
 2本のヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲 ニ長調 H.329 (#) /
 ヴァイオリンとピアノ、打楽器を伴う弦楽オーケストラのためのコンチェルト・ダ・カメラ H.285 (**) /
 ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための協奏曲 H.342 (**) /
 チェコ狂詩曲 H.307a(イジー・テムル編曲|ヴァイオリンと管弦楽のための版)/
 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲〔 H.276(初稿)/ H.276a(第2稿)〕/
 ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ・コンチェルト/ヴァイオリン協奏曲〔第1番 H.226 /第2番 H.293 〕

 ボフスラフ・マトウシェク(Vn/Va) クリストファー・ホグウッド指揮チェコpo.
 ヤンネ・トムセン(Fl;*) レジス・パスキエ(Vn;+)
 ジェニファー・コー(Vn;#) カレル・コシャーレク(P;**)
 録音:2001年5月、2004年4月、6月、2005年12月、ドヴォルジャーク・ホール、プラハ、チェコ。単売: CDA-67671, 67672, 67673, 67674 〔発売:2007年-2008年|基本的に廃盤〕。初出当時世界初録音の作品を含む。
CDA-30020
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限定盤
シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795
 イアン・ボストリッジ(T) グレアム・ジョンソン(P)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(語り;*)
 録音:1995年10月26日-28日(*以外)/1994年12月10日(*) | Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDJ-33025〔廃盤〕。
 知性派テノール、イアン・ボストリッジによる初期の録音。ミュラーの一連の原作詩から、シューベルトが選ばなかった6つのテキストをフィッシャー=ディースカウが朗読している。
CDA-30021
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限定盤
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911 マティアス・ゲルネ(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:1996年8月4日-7日| Hyperion 30周年記念 (2010) シリーズ|通常盤: CDJ-30030〔廃盤〕。
 ドイツ・リートの第1人者、マティアス・ゲルネによる初期の録音。
シューベルト歌曲全集 Vol.32
 〜1816 シューベルティアーデ

   精霊の舞踏/乙女の嘆き/光と愛/
   サリエリ氏の50歳祝賀に寄せて/ボンス酒に/
   騎士トッゲンプルク/どんなに幕っていることか/
   自然のよろこぴ/太陽に寄す/恍惚/大ハレルヤ/
   ある兵士によせる挽歌/戦いの歌/それは私だった/
   誤りしとき/満足/遠ざかった人/さすらい人/
   嵐の中の神/世界の創造者たる神
クリスティーネ・シェーファー(S)
アン・マリ一(Ms)
クリストフ・プレガルディエン(T)
スティーヴン・ヴァーコ一(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
スティーヴン・レイトン指揮
ロンドン・シューベルト・コーラル
シューベルト:歌曲全集 Vol.33
 〜ヤング・シューベルト
マリー・マクロホリン(S)
アン・マレー(Ms)
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
サイモン・キーンリーサイド(Br)
スティ−ヴン・レイトン指揮
ロンドン・シューベルトcho.
 1810年(シューベルト13歳)から1814年(同17歳)にかけて書かれた歌曲を集めた巻。歌詞もなく、タイトル名もなかった「人生の夢」を始め、世界初録音をいくつか収録。
シューベルト:歌曲全集 Vol.34
 〜シューベルティアーデ 1817-1821
マリヤナ・リポヴシェク(M)
トーマス・ハンプソン(T)他
グレアム・ジョンソン(P)
 1817年から1821年までにシューベルトが作曲した歌曲。16曲目の「あらゆる魔力を超えた愛」は4小節の未完成部分があるため、これまで聞かれてこなかったが「もし完成していれば名曲のひとつに数えられただろう」と紹介されている。
シューベルト:歌曲全集 Vol.35
 〜1822-1825年、さまざまな歌手たち

 自然における神D.757/姉妹の挨拶D.762/
 怒れる吟遊詩人D.785/巡礼の歌D.789/
 美も愛もここにいたことをD.775/笑いと涙D.777/
 老人の歌D.778/君はわが憩いD.776/巡礼D.778a/
 ゴンドラの舟人D.809/勝利D.805/祈りD.815/
 兵士の歌D.822/墓堀人の郷愁D.842/ボートの歌D.835/
 挽歌D.836/捕らわれた狩人の歌D.843/ダンスD.826
リン・ドーソン、
ジェラルディン・マクグリーヴィ(S)
フィリップ・ラングリッジ(T)
トマス・ハンプソン、
マールテン・コニングスベルヘル、
クリストファー・モルトマン(Br)
ニール・デイヴィス(B)
パトリシア・ロザリオ、
ローナ・アンダーソン(S)
キャサリン・デンリー、
キャサリン・ウィン=ロジャース(Ms)
イアン・ボストリッジ、
ダニエル・ノーマン、
トビー・スペンス(T)
ステファン・ロージズ(Br)
マイケル・ジョージ(B)
スティーヴン・レイトン指揮
ロンドン・シューベルトcho.
グレアム・ジョンソン(P)
シューベルト・エディション Vol.36
 〜1827年のシューベルティアーデ

 獅子王リチャードのロマンスD.907/
 狩人の愛の歌D.909/舟人の別れの歌D.910/
 春の歌D.919/眼の魔力D.902-1/
 欺かれた裏切り者D.902-2/妻を得る法D.902-3/
 楽しい別れD.896/あらゆる歌に彼女がD.896A/
 涙D.926/秘められた恋D.922/星D.939/
 酒を飲むヴァレンシュタインの傭兵D.931/
 十字軍D.932/カンタータ「婚礼の焼肉」D.930/
 イレーネ・キーゼヴェッターの
  全快を祝うカンタータD.936
ユリアーネ・バンゼ(S)
ミヒャエル・シャーデ(T)
ジェラルド・フィンリー(Br)
リン・ドーソン(S)
グレアム・ジョンソン(P)他
 2つのカンタータは世界初録音。
シューベルト・エディション Vol.37(歌曲全集 完結編)
 フランツ・シューベルト(1797-1828):
 川の上で D943*/秋 D945
 ただあなたのそばに D866-2
 現世の幸福 D866/生きる力 D937
 歌曲集「白鳥の歌」 第1部 ―
  愛の便り D957-1/戦士の予感 D957-2/
  春のあこがれ D957-3/
  セレナード D957-4/わが家 D957-5/
  遠い国で D957-6/別れ D957-7
 信仰と希望と愛 D955/
 歌曲集「白鳥の歌」 第2部 ―
  アトラス D957-8/君の姿 D957-9/
  漁夫の娘 D957-10/都市 D957-11/
  海辺で D957-12/影法師 D957-13/
  鳩の便り D965A(957-14)
ジョン・マーク・エインズリー、
アントニー・ロルフ・ジョンソン、
ミヒャエル・シャーデ(T)、
グレアム・ジョンソン(P)
デヴィッド・パイアット(Hr)(*)
 ハイペリオンの大プロジェクトがついに完結。最終巻を飾るのは三大歌曲集の最後の一つ、「白鳥の歌」。この曲集はシューベルトの死後、出版業者 T・ハズリンガーがまとめて出版したものだが、全14曲中13曲はシューベルトの生前に「レルシュタープとハイネの詩による13」として出版される予定であった。歌うのは現在、人気、実力ともに世界のトップ・クラスである3人のテナーたち。ブックレットには、112ページに及ぶグレアム・ジョンソンによる解説と全巻の作品の索引(52ページ)が記載されている。
シューベルトの友人と
 同時代の作曲家たち40人による歌曲集

 ハイドン:白髪の老人
 J.F.ライヒャルト:憩いなき恋心/魔王
 A.サリエーリ:君を思いて
 J.ツムシュテーク:期待/テクラ
 ベートーヴェン:星きらめく夕べの歌
 L.ベルガー:「水車屋の娘ローゼ」から/
 L.シュポア:ミニョンの歌
 ウェーバー:戦の間の祈り
 メンデルスゾーン:愛の歌
 リスト:風がざわめく 他(全81曲)
スーザン・グリットン(S)
アン・マレー、
ステラ・ドゥフェクシス(Ms)
マーク・パドモア(T)
ジェラルド・フィンリー(B)
グレアム・ジョンソン(P)
 ハイペリオン創立25周年を記念してリリースされたシューベルト歌曲全集(CDS-44201/40)にボーナスCDとして封入されていた「シューベルトの友人と同時代の作曲家たち40人による歌曲集」が装いも新たに単品として初リリース。
 3枚のディスクに及ぶセットには、40人の作曲家による81曲という膨大な数の作品を収録。ハイドン、ベートーヴェン、サリエリ、リスト、ウェーバー、メンデルスゾーン、シューマンといった作曲家の作品から、初期のシューベルトに大きな影響を与えたとされるヨハン・ルドルフ・ツムシュテーク、ルートヴィヒ・ベルガーの作品など多彩で幅広いラインナップを誇っている。
 この多彩な収録曲の中でも特に注目なのは、ルートヴィヒ・ベルガーの「水車屋の娘ローゼ」(全曲中7曲を収録)だろう。この作品はシューベルト歌曲の代表作の一つである歌曲集「美しき水車屋の娘」の原点とされており、現在までほとんど録音が存在していなかったという作品。また、スーザン・グリットンやアン・マレー、マーク・パドモアといった強力布陣も健在。
 ハイペリオンは今回のリリースを行うにあたって、これまでのシューベルト歌曲集シリーズで使用されていたジャケットデザインを踏襲。ブックレットも新たに作成を行うなど、これまで単品でシリーズを揃えてきたユーザーにとってもまさに朗報。ボックス・セットからの単なる分売としてではなく、シューベルトと同時代のリートの時代的背景を知ることの出来る大きな意味を持つタイトルである。
シューマン:歌曲全集 Vol.1〜後期の歌曲
 6つの歌Op.89 〜第6曲「ばらよ、かわいいばらよ」Op.89 No.6 /
 4つの歌Op.142 〜第3曲「少女、憂い」Op.142 No.3 /3つの歌Op.83 〜第2曲「堪え忍ぶ花」Op.83 No.2 /
 スペインの歌芝居Op.74 〜第6曲「憂鬱」Op.74 No.6 /
 子供のための歌のアルバムOp.79 〜第7曲「ジプシーの小さな歌 I & II 」Op.79 No.7 /
 5つの快活な歌Op.125〜第3曲「海の妖精」Op.125 No.3 /6つの歌Op.107 /
 リートと歌第4集Op.96 より[第3曲「あの人の声」Op.96 No.3 /第1曲「夜の歌」Op.96 No.1 ]/
 ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」にもとづくリートと歌Op.98a より
  [第7曲「悲しい響きで歌わないで下さい」 Op.98a No.7 /第3曲「ただ憧れを知る者のみ」 Op.98a No.3 /
   第5曲「語らずともよい」 Op.98a No.5 /第9曲「もうしばらくこのままの姿に」 Op.98a No.9 /
   第1曲 ミニョンの歌「御存知ですか、レモンの花咲く国」 Op.98a No.1 ]/
 レーナウの6つの詩とレクィエムOp.90 & Op.90bis /
 ロマンスとバラード第4集Op.64 〜第2曲「捨てられた乙女」Op.64 No.2 /
 子供のための歌のアルバムOp.79 〜第23曲「時は春」Op.79 No.23 /3つの歌Op.119 〜第2曲「いましめ」Op.119 No.2 /
 5つのリートと歌Op.127 〜第1曲「歌人の慰め」Op.127 No.1 /リートと歌第3集 Op.77 〜第5曲「言伝」 Op.77 No.5

  クリスティーネ・シェーファー(S) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:1995年9月、オール・セインツ教会、イースト・フィンチュリー、ロンドン。
シューマン:歌曲全集 Vol.2
 ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」にもとづくリートと歌Op.98a より
  [第2曲「竪琴弾きのバラード」 Op.98a No.2 /
   第4曲「涙と共にパンを食べたことのない者は」 Op.98a No.4 /
   第6曲「孤独に身を委ねる者は」 Op.98a No.6 /
   第8曲「戸口に忍び寄って」 Op.98a No.8 ]/
 4つの軽騎兵の歌Op.117 /3つの詩Op.30 /
 3つの歌Op.31 〜第1曲「魔法の角笛を持つ少年」Op.31 No.1 /
 ケルナーの詩による12の歌曲 Op.35
  サイモン・キーンリーサイド(Br) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:1997年3月、オール・セインツ教会、イースト・フィンチュリー、ロンドン。
シューマン:歌曲全集 Vol.3
 ローレライ/ジャスミンの茂み/
 言っておくれ、ああ僕の可愛い小鳥よ/
 トランプ占いをする娘/ブロンデルの歌/
 女の愛と生涯/心の近さ/兵士の花嫁/
 まつゆき草/ひそやかな非難/歌われて/天と地/
 7つの歌/メアリー・スチュアート女王の詩
ユリアーネ・バンゼ(S)
グレアム・ジョンソン(P)
 若きドイツ系スイス人の才人、バンゼのHYPERION初登場だったアルバム。シューマンは17歳で亡くなった女流詩人E.クルマンの「7つの詩」に曲をつけると同時に紹介文まで残し、バンゼはその紹介文も朗読している。
シューマン:歌曲全集 Vol.4
 歌曲集Op.51
  [憧れ/民謡/ぼくは放浪なんてしない/
   ライン川で/愛の歌]/
 ロマンスとバラード第1集Op.45
  [宝を掘る男/春の旅/夕べ岸で]/
 夏の歌Op.146-4/O weh dES-Scheidens das er tat/
 星に寄せてOp.141-1/
 「愛の春」より12の詩
  [天は一滴の涙を流した/
   Er ist gekommen in Strum und Regen/
   ああ、あなたがた紳士たち/Liebst du um Schonheit/
   ぼくは吸い込んだ/恋人よ、どうして別れられよう/
   春の饗宴は美しい/翼よ、翼よ、飛ばせておくれ/
   ばらと海と太陽は/ああ太陽よ、ああ海よ、ああばらよ/
   Warum willst du andrE-fragen?/まさしく太陽が輝くように]
 小屋Op.119-1/花婿と白樺Op.119-3/
 軽騎兵の撤収Op.125-2/春の喜びOp.125-5/春の歌Op.125-4/
 ユング・フォルカーの歌Op125-3/おやすみOp.59-4/
 DiE-gutE-Nacht, diE-ich dir sage
(曲目がドイツ語表記のものは、クララ・シューマン作曲)
ステラ・
 ドゥフェリクス(Ms)
オリヴァー・ヴィドマー(Br)
スティーヴン・レイトン指揮
ロンドン・シューベルトcho.
グレアム・ジョンソン(P)
 ドゥフェリクスはドイツ人とギリシャ人を両親に持つメゾソプラノ。ヴィドマーはスイスのバリトン。
シューマン:歌曲全集 Vol.5〜ハイネの詩による歌曲
ローベルト・シューマン:
 ベルシャザール Op.57/ミンネゼンガー Op.33 No.2(*)
 憎み合う兄弟 Op.49 No.2/はすの花 Op.25 No.7
 はすの花 Op.33 No.3(*)/君の頬を寄せて Op.142 No.2
 あなたの顔 Op.127 No.2/わたしの恋は輝く Op.127 No.3
 わたしの馬車はゆっくりと Op.142 No.4
 二人のてき弾兵 Op.49 No.1/悲劇 Op.64 No.3
 哀れなペーター Op.53 No.3/歌曲集「詩人の恋」 Op.48
クララ・シューマン:
 彼らは愛し合っていた/あなたの肖像/ローレライ/民謡
クリストファー・マルトマン(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
スティーヴェン・レイトン指揮(*)
ポリフォニー(cho.;*)
 録音:2000年4月15-16日。
シューベルトに続くハイペリオンの意欲的企画。第5弾では遂に「詩人の恋」に到達。
ロベルト・シューマン:歌曲全集 Vol.6
 ロベルト・シューマン(1810-1856):
  スペインの歌芝居Op.74
  [初めての出会いOp.74-1(*/#/##)/
   間奏曲Op.74-2(+/**/##)/
   愛の痛みOp.74-3(*/#/##)/
   夜にOp.74-4(*/+/##)/
   裏切られたのだOp.74-5(*/#/+/**/##)/
   憂鬱Op.74-6(*/##)/告白Op.74-7(+/##)/
   便りOp.74-8(*/#/##)/
   私は愛されているOp.74-9(*/#/+/**/##)/
   密輸入者Op.74-10(**/##)]/
  5つの歌曲Op.40
  [においすみれOp.40-1(**/##)/
   母親の夢Op.40-2(**/##)/
   兵士Op.40-3(**/##)/音楽師Op.40-4(**/##)/
   裏切られた恋Op.40-5(**/##)]
 クララ・シューマン(1819-1896):
  ヘルマン・ロレットの「喜び」より6つの歌曲Op.23
  [花よ、なぜ君は泣くのか(*/##)/
   ある輝く朝に(*/##)/秘密があちこちで(*/##)/
   ある緑の丘で(*/##)/
   それはある響きわたるような一日(*/##)/
   おお喜び、おお喜び(*/##)]
 ロベルト・シューマン(1810-1856):
  スペインの愛の歌Op.138(1849)
  [前奏(##/++)/
   心の奥深く苦しみを抱きOp.138-2(*/##/++)/
   ああ、何と愛らしい娘Op.138-3(+/##/++)/
   「私を花で覆ってほしい」Op.138-4(*/#/##/++)/
   ロマンツェ「豊かなエブロ川の
          流れに」Op.138-5(**/##/++)/
   間奏曲「民俗舞曲」Op.138-6(##/++)/
   ああ、あんなにあの子が
    怒るとはOp.138-7(+/##/++)/
   山々は高く、高くOp.138-8(#/##/++)/
   乙女は青い瞳をしているOp.138-9(+/**/##/++)/
   盲いた目の輝きOp.138-10(*/#/+/**/##/++)]
ジェラルディン・
 マクグリーヴィー(S;*)
ステッラ・
 ドゥフェクシス(Ms;#)
エイドリアン・
 トンプソン(T;+)
シュテファン・
 ロゲス(Br;**)
グレアム・
 ジョンソン(P;##)
スティーヴン・
 ハフ(P;++)
 オペラを聴くような楽しみが味わえる「スペインの愛の歌」ではピアニストが二人必要で、ゲスト参加したのはグレアム・ジョンソンの古くからの友人でもあるスティーヴン・ハフ。とてつもない豪華さである。
 クララ・シューマンの歌曲のみ「クララ・シューマン」歌曲集(CDA-67249)から取られた既出の音源が用いられている。
シューマン:歌曲全集 Vol.7
 4つの二重唱曲 Op.34/ミルテの花 Op.25
 ジョーン・アンダーソン Op.145 No.4
 4つの二重唱曲 Op.78
ドロテア・レシュマン(S)
イアン・ボストリッジ(T)
グレアム・ジョンソン(P)
 今回がhyperionデビューとなるドロテア・レッシュマンは1995年、ザルツブルク音楽祭でデビューしたドイツ生まれのソプラノ。同音楽祭での演奏が大評判となった彼女は、ヨーロッパで注目され、アントニオ・パッパーノ指揮LSO、ニコラウス・アーノンクール指揮コンセルトヘボウo.およびVPOをはじめとする世界的な指揮者&オーケストラと共演。録音もDG、EMIなどに行いいずれも絶賛されている。イアン・ボストリッジはいうまでもなく英国が生んだ現在最高のテノール歌手。
シューマン:歌曲全集 Vol.8
 憧れ/泣いている女/漁師/秋に/つかの間の目覚め/
 アンナに/朝の目覚め/アンナに II/歌による慰め/
 製材所のさすらい人/思い出/羊飼いの少年/
 道化師のお開きの歌/
 歌曲集「リーダー・クライス」/
 僕の恋人は赤い薔薇に似て/陽気な放浪者/
 赤毛のハンネ/夜の観閲式/
 ほほえみのまなざしだけが/思い/
 騎兵とボーデン湖/歌による慰め/
 ドイツなるライン
マーク・パドモア(T)
ジョナサン・レマル、
クリストファー・
 モルトマン(Br)
エクス・カシドラcho.
グレアム・ジョンソン(P)
 当盤が hyperion 初登場となったジョナサン・レマルは、2002年にキャスリーン・フェリアー賞、ロイヤル・フィルハーモニー・ソサエティ・ヤング・アーティスト・オブ・ジ・イヤー賞を獲得した、ニュージーランド出身の若手バリトン歌手。
シューマン:歌曲集 Vol.9
 二重唱曲「マリーとパパの歌」WoO.26 No.3/
 無題 Op.68 No.21/宵の明星 Op.79 No.1/
 小さな練習曲 Op.68 No.14/森の乙女 Op.69 No.2/
 春の使い Op.79 No.3/春の挨拶 Op.79 No.4/
 なまけものの天国 Op.79 No.5/田舎風の歌 Op.68 No.20/
 日曜日 Op.79 No.6/騎手の曲 Op.68 No.23/
 ジプシーの歌 I Op.79 No.7/同 II Op.79 No.8/
 少年の山の歌 Op.79 No.9/五月の歌 Op.68 No.13/
 五月の歌 Op.79 No.10/小さな民謡 Op.68 No.9/
 ふくろう Op.79 No.11/小さな民謡 Op.68 No.9/
 野外に出て行こう Op.79 No.12/眠りの精 Op.79 No.13/
 小さな民謡 Op.68 No.9/みなし児 Op.79 No.14/
 哀れな孤児 Op.68 No.6/幸せ Op.79 No.15/
 クリスマスの歌 Op.79 No.16/さまよう鐘 Op.79 No.17/
 サンタクロース Op.68 No.12/春の歌 Op.79 No.18/
 装飾されたコラール Op.68 No.42/
 春の到来 Op.79 No.19/つばめ Op.79 No.20/
 子供のお守り Op.79 No.21/牛飼いの別れ Op.79 No.22/
 時は春 Op.79 No.23/紡ぎ歌 Op.79 No.24/
 少年の狩人の歌 Op.79 No.25/狩りの歌 Op.68 No.7/
 まつゆき草 Op.79 No.26/冬の季節 I Op.68 No.38/
 塔守りリュンコイスの歌 Op.79 No.27/
 ミニョン Op.79 No.28/ミニョン Op.68 No.35/
 ミニョン Op.79 No.29/
 イタリアの水夫の歌 Op.68 No.36/兵士の歌 WoO.6
フェリシティ・ロット(S)
アン・マレイ(Ms)
グレアム・ジョンソン(P)
シューマン:歌曲集 Vol.10
 リーダークライスOp.39/
 美しいヘートヴィヒOp.106/2つのバラードOp.122/
 3つの詩Op.29/尼僧Op.49-3/
 私に何がいえようOp.27-3/春の挨拶/
 3つの2声部の歌曲Op.43/私の園Op.77-2/
 夏の安らぎWoO.7/乙女の歌Op.103/
 オレンジとミルテWoO.26-4
ケイト・ロイヤル、
フェリシティ・ロット(S)
アン・マレー(Ms)
クリストフ・
 バンツァー(語り)他
グレアム・ジョンソン(P)
 2004年に第9巻(CDJ-33109)がリリースされてから早数年、シューマン歌曲集に待望の第10巻が登場。豊かな才能を感じさせる若手奏者と、実績十分のベテラン奏者をバランス良く起用しているところもこの歌曲集の特徴の1つ。今回の第10巻でも実力、人気ともに評価急上昇中のケイト・ロイヤルや、数々の名演を世に送り出してきたフェリシティ・ロットとアン・マレー、そして名伴奏者グレアム・ジョンソンが顔を揃えている。当巻では名作中の名作「リーダークライス」が聴けるのも注目点で、いよいよ佳境に突入したシューマン歌曲集からは目が離せそうに無い。
シューマン:歌曲集 Vol.11(完結編)
 「6つの歌」Op.89より
  [夕空に嵐が吹きすさびOp.89-1/
   ゆく春に寄せてOp.89-2/
   秋の歌Op.89-3/森との別れOp.89-4/
   野外へOp.89-5]/
 あきらめOp.83-1/世捨て人Op.83-3/
 私の老いた馬Op.127-4/3つの歌Op.95/
 ミンネの歌Op.101/
 ある画家の詩集からの6つの詩Op.36/
 プロヴァンスの歌Op.139-4/バラードOp.139-7/手袋
ハンノ・
 ミュラー=ブラッハマン(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
キャスリン・ブロデリック(S)
ジェラルディン・
 マグリーヴィ(S)
ステラ・ドゥフェクシス(Ms)
エイドリアン・トンプソン(T)
シュテファン・ローゲス(Br)
 クリスティーネ・シェーファーが歌う第1集(CDJ-33101)からスタートしたハイペリオンの「シューマン歌曲集」もこの第11集で遂に完結。最終巻の主役は、ブーレーズ&ベルリン・シュターツカペレのコンビによるマーラー交響曲第8番「千人の交響曲」ではバリトン(法悦の神父)を歌い、2007年に行われたバレンボイム&ベルリン国立歌劇場の来日公演でも大反響を呼ぶなど、いま最も熱いバリトン歌手として熱い視線を浴びるハンノ・ミュラー=ブラッハマン。彼はベルリン国立歌劇場のオペラ歌手としてだけでなく、ドイツ・リートの名手としても高く評価されており、名匠グレアム・ジョンソンのサポートを得て歌われるシューマンに聴き手はいつの間にか魅せられてしまうことだろう。また、共演者陣もキャスーリン・フェリアー賞を受賞したソプラノ歌手キャスリン・ブロデリックなど一流揃い。
ブラームス:歌曲全集 Vol.1
 別れ Op.19-2/異郷 Op.19-3/永遠の愛 Op.43-1/恋人のもとへ Op.48-1/裏切り Op.48-2/乙女の愛の嘆き Op.48-3/
 黄金は愛にまさる Op.48-4/涙の慰め Op.48-5/幸福と平和は私から去った Op.48-6/秋の気配 Op.48-7/
 おお来たれ、やさしい夏の夜よ Op.58-4/たそがれが降りて来る Op.59-1/湖上にて Op.59-2/わが恋は緑 Op.63-5/
 にわとこの木に夕風が Op.63-6/サロメOp.69-8/夕べの雨 Op.70-4/テレーゼOp.86-1/野の寂しさ Op.86-2/
 夢にさまよう人 Op.86-3/荒野を越えて Op.86-4/思いに沈んで Op.86-5/私の思いはあなたの許で Op.95-2/
 別れの時に Op.95-3/狩人 Op.95-4/あの下の谷の底では WoO.33-6/月はこれより輝かないで WoO.33-35/
 可愛い人 WoO.33-12/お母さん、ほしいものがある WoO.33-33

  アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms) グレアム・ジョンソン(P)
 歌曲のハイペリオンがスタートする新シリーズは、ブラームスの歌曲全集。第1巻はキルヒシュラーガーの歌唱。シューベルトやシューマンの全集でも見られた、作品番号順や年代順という括りにこだわらない独創性豊かなプログラムはこのブラームスでも踏襲されており、色々な角度からブラームスの歌曲や人生を旅することが出来る。
ブラームス:歌曲全集 Vol.2
 万歳!Op.6 No.4/太陽に向かう雲のように Op.6 No.5/水車小屋 Anh.III No.13/恋人の手紙 Op.47 No.5/
 あなたが時折ほほえむのなら Op.57 No.2/私は夢を見た Op.57 No.3/ああ、この眼差しをそらして Op.57 No.4/
 時にはやわらかな光が Op.57 No.6/真珠の首飾り Op.57 No.7/雨の歌 WoO.23/雨の歌 Op.59 No.3/残響 Op.59 No.4/
 オフェリアの歌 WoO.22/嘆きI Op.69 No.1/嘆きII Op.69 No.2/別れ Op.69 No.3/恋人の誓い Op.69 No.4/
 乙女の歌 Op.95 No.6/乙女の歌 Op.85 No.3/乙女の歌 Op.107 No.5/乙女は語る Op.107 No.3/乙女の呪い Op.69 No.9/
 乙女 Op.95 No.1/こんばんは、おずるさん WoO.33 No.4/グンヒルデはつつましく WoO.33 No.7/
 この世で一目なりとも WoO.33 No.19/美しい恋人、私の天使 WoO.33 No.20/
 月はこれより輝かないで WoO.33 No.35/ヴァイオリン弾きが住んでいる WoO.33 No.36

  クリスティーネ・シェーファー(S) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2010年6月1日-3日、オール・セインツ教会、ロンドン。
 キルヒシュラーガーの素晴らしい歌声により最高の幕開けとなったハイペリオンの『ブラームス歌曲全集』、第2弾の担当は現代最高のソプラノの1人、クリスティーネ・シェーファー。若き日の佳作から円熟期の歌曲、「乙女の歌」や「ドイツ民謡集WoO.33」から選ばれた作品を収録。
ブラームス:歌曲全集 Vol.3
 目覚めよ、私の最愛の美人よ WoO.33-16/可愛い乙女よ、私を許して WoO.33-2/私の恋人はばら色の唇 WoO.33-25/
 あるソネットOp.14 No.4/セレナードOp.14 No.7/くちづけ Op.19 No.1/エオールスの竪琴に寄せて Op.19 No.5/
 マジャールの女 Op.46 No.2/忘却の杯 Op.46 No.3/5つの歌 Op.49/傷ついた私の心 Op.597/海辺の庭に Op.70 No.1/
 ひばりの歌 Op.70 No.2/セレナードOp.70 No.3/月に寄す Op.71 No.2/森の静寂の中で Op.85 No.6/
 船の上で Op.97 No.2/菩提樹に霜がおり Op.106 No.3/どこへ行くのか誇り高い女よ WoO.33-22/1本の菩提樹 WoO.33-41

  ジーモン・ボーデ(T) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2009年11月23日-25日、オール・セインツ教会。キルヒシュラーガー(CDJ-33121)、シェーファー(CDJ-33122)歌唱に続く、同シリーズ初の男声編。ドイツの新星ボーデはドルトムント歌劇場、ハノーファー州立歌劇場、ブラウンシュヴァイク州立歌劇場など、ドイツのオペラハウスを中心に急速にその存在感を高めている歌手。
ブラームス:歌曲全集 Vol.4
 ナイチンゲールに寄せて Op.46 No.4 /憂鬱 Op.58 No.5 /あなたの青い瞳 Op.59 No.8 /
 郷愁I「何と悲しい」Op.63 No.7 /郷愁II「帰り道が分かるなら」Op.63 No.8 /
 郷愁III「子供の時に」Op.63 No.9 /昔の恋 Op.72 No.1 /蜘蛛の糸 Op.72 No.2 /
 涼しい森よ Op.72 No.3 /落胆 Op.72 No.4 /死への憧れ Op.86 No.6 /5つの歌曲 Op.94 /
 早くおいで Op.97 No.5 /メロディのように Op.105 No.1 /湖上にて Op.106 No.2 /
 柳の花Op.107 No.4 /4つの厳粛な歌Op.121
  ローベルト・ホル(B−Br) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2010年9月27日-29日、オール・セインツ教会、ロンドン。キルヒシュラーガー、シェーファー、ボーデに続きブラームス歌曲全集に登場するのは、オランダが生んだリートの巨星、ローベルト・ホル。
ブラームス歌曲全集 Vol.5
 歌曲集「マゲローネのロマンス」 Op.33
クリストファー・
 マルトマン(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2013年2月11日-13日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。シューベルト(CDS-44501/40)、シューマン(CDS-44441/50)に続くグレアム・ジョンソン伴奏による金字塔シリーズ、ブラームス第5巻。過去のプロジェクトにも多く参加しているイギリスのバリトン、クリストファー・マルトマンによる「マゲローネのロマンス」。
ブラームス歌曲全集 Vol.6
 9つの歌曲と歌 Op.32 /花の冠 Op.46 No.1 /便り Op.47 No.1 /恋の炎 Op.47 No.2 /春には愛が芽吹く Op.71 No.1 /
 秘め事 Op.71 No.3 /私が行くことを望むのか? Op.71 No.4 /愛の歌 Op.71 No.5 /克服できぬもの Op.72 No.5 /
 夏の夕べ Op.85 No.1 /月の光 Op.85 No.2 /4つの歌曲 Op.96 /教会の墓地にて Op.105 No.4 /
 セレナード Op.106 No.1 /私の歌 Op.106 No.4 /気位の高い女に Op.107 No.1 /サラマンダー Op.107 No.2

 イアン・ボストリッジ(T) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2013年6月3日-5日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン。好評のシリーズにイアン・ボストリッジが登場。
ブラームス:歌曲全集 Vol.7
 愛と春〔 I Op.3 No.2 / II Op.3 No.3 〕/名残り Op.6 No.3 /窓辺で Op.14 No.1 /別れ Op.14 No.5 /
 嘆きの谷間に角笛を吹く Op.43 No.3 /ファルケンシュタインの領主の歌 Op.43 No.4 /おおいとしき頬よ Op.47 No.4 /
 あこがれの夜に Op.57 No.5 /目かくし鬼 Op.58 No.1 /雨の降る間 Op.58 No.2 /セレナード Op.58 No.8 /
 安らかな夜を Op.59 No.6 /春の慰め Op.63 No.1 /追憶 Op.63 No.2 /ある肖像に Op.63 No.3 /はとに Op.63 No.4 /
 セレナード Op.70 No.3 /夜鳴きうぐいす Op.97 No.1 /裏切り Op.105 No.5 /
 49のドイツ民謡集 WoO.33 より〔第14曲「マリアの巡礼」/第17曲「ああ神よ、別れとは何と辛いことか」/
   第18曲「こうして私は彼女に安らかな夜を願う」/第24曲「褐色のきれいな乙女が私に」/
   第27曲「私は高い丘の上に立って」/第28曲「主人が家来をつれて馬で行く」/
   第32曲「こうして私は新鮮でさわやかでありたい」/第39曲「美しい眼の美しい光」〕

 ベンヤミン・アップル(Br) グレアム・ジョンソン(P)
 録音:2016年12月12日-15日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。 「歌曲大国ハイペリオン」の礎を築いてきた、名伴奏者グレアム・ジョンソンによる歌曲シリーズ。録音史上に輝く金字塔となったシューベルト(CDS-44501/40)、シューマン(CDS-44441/50)に続いてスタートしたヨハネス・ブラームスの歌曲全集。第7巻では、フィッシャー=ディースカウの最後の弟子であり、2015/2016シーズンではBBCニュー・ジェネレーション・アーティストとECHOライジング・スター・アーティストに選出、2016年の英グラモフォン賞で「ヤング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤー」に選ばれたドイツの若手バリトン歌手、ベンヤミン・アップルがHyperion初登場。
ブラームス:歌曲全集 Vol.8
 スペインの歌 Op.6 No.1 /夜鳴きうぐいすは羽ばたく Op.6 No.6 /6つの歌 Op.7 /あこがれ Op.14 No.8 /
 鍛冶屋 Op.19 No.4 /秋の気配 Op.48 No.7 /過ぎたこと Op.58 No.7 /アグネス Op.59 No.5 /岸辺から Op.69 No.6 /
 海を越えて Op.69 No.7 /ひばりの歌 Op.70 No.2 /春の歌 Op.85 No.5 /軽率な誓い Op.95 No.5 /別れ Op.97 No.6 /
 49のドイツ民謡集 WoO.33 より
  〔第8曲「ああ、天使のような羊飼いの娘」(*) /第15曲「お姉さん、私たちはいつ家に帰るの」(*) /
   第11曲「娘さん、いっしょに行こうか」(*) /第21曲「やさしい娘が歩いていった」/
   第31曲「牧場に一軒の家が立っていた」/第34曲「どうやって門から入ろう」(*) /第42曲「静かな夜に」〕

 ハリエット・バーンズ(S) グレアム・ジョンソン(P) ロビン・トリッチュラー(T;*)
 録音:2018年4月19日-21日、10月15日、17日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。「歌曲大国ハイペリオン」の礎を築いてきた、名伴奏者グレアム・ジョンソンによる歌曲シリーズ。録音史上に輝く金字塔となったシューベルト(CDS-44501/40)、シューマン(CDS-44441/50)に続いてスタートしたヨハネス・ブラームスの歌曲全集。第8巻では、英国最大級の歌曲音楽祭「オックスフォード・リーダー・フェスティヴァル」を主催するオックスフォード・リーダー(Oxford Lieder)より「ヤング・アーティスト・プラットフォーム」2018を受賞したイギリスの若き注目ソプラノ、ハリエット・バーンズが登場。既に多くの音楽祭に出演し、2018年にはグレアム・ジョンソン伴奏によるシューベルトのリサイタルでウィグモア・ホール・デビューも果たしているハリエット・バーンズ。細やかな技巧と豊かな表現が認められ、Hyperionの重要シリーズがデビュー・アルバムに選ばれるという期待のソプラノにご注目頂きたい。
ブラームス:歌曲全集 Vol.9
 月の夜 WoO.21 /異国にて Op.3 No.5 /歌 Op.3 No.6 /春 Op.6 No.2 /夜うぐいすは羽ばたく Op.6 No.6 /
 傷ついた若者 Op.14 No.2 /恋人のもとへ Op.14 No.6 /日曜日 Op.47 No.3 /すみれに寄せて Op.49 No.2 /
 気取った女 Op.58 No.3 /街路にて Op.58 No.6 /鼓手の歌 Op.69 No.5 /甲斐なきセレナード Op.84 No.4 (*) /
 緊張 Op.84 No.5 (*) /さらば! Op.85 No.4 /森の静寂の中で Op.85 No.6 /野の静寂 Op.86 No.2 /
 私の思いはあなたの許に Op.95 No.2 /あなたに捧げたものは Op.95 No.7 /誘惑 Op.97 No.3 /猫柳 Op.107 No.4 /
 49のドイツ民謡集 WoO.33 より
  〔第1曲「美しい羊飼いの娘よ、話しておくれ」(*) /第3曲「麗しき仲」/第10曲「ひとりの騎士」(*) /
   第13曲「目覚めよ/私の恋人よ」/第25曲「私の恋人はばら色の唇」/第26曲「ああ今晩にでも」(*) /
   第38曲「眠れぬ夜」/第40曲「私の知っている娘は」/第30曲「私の思いはすべて」〕

 ロビン・トリッチュラー(T) グレアム・ジョンソン(P) ハリエット・バーンズ(S;*)
 録音:2018年10月15日-17日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。権威ある歌曲伴奏者、研究家、エッセイストであるグレアム・ジョンソンが統率する、「歌曲大国ハイペリオン」の柱となる歌曲シリーズ。録音史上に輝く金字塔となったシューベルト(CDS-44501/40)、シューマン(CDS-44441/50)に続いてスタートしたヨハネス・ブラームスの歌曲全集もいよいよ大詰めとなる第9巻に到達。第9巻を歌うのは、アイルランド出身、アイルランド王立音楽アカデミーとロンドン王立音楽アカデミーを卒業し、2014年までBBCニュー・ジェネレーション・アーティストの一員として活躍した有力テノール歌手、ロビン・トリッチュラー。ロイヤル・オペラ・ハウスなどオペラ分野での活動はもちろん、優れたリート歌手としてHyperion 、Vivat 、Signum 、Delphian 、Onyx 、Champs Hill Records 、Wigmore Hall Liveなど多くのレーベルの歌曲録音プロジェクトに参加してきた。
ブラームス:歌曲全集 Vol.10 (完結編)
 愛のまこと Op.3 No.1 /歌 Op.3 No.4 /マレーの殺害 Op.14 No.3 /永遠の愛 Op.43 No.1/5月の夜 Op.43 No.2 /
 森に囲まれた丘から Op.57 No.1 /なまぬるい風 Op.57 No.8 /夏の夕方 Op.84 No.1 /花冠 Op.84 No.2 /
 いちご畑で Op.84 No.3 /アルト、ヴィオラとピアノのための2つの歌 Op.91 (*) /あそこの牧場に Op.97 No.4 /
 ジプシーの歌 Op.103 /まどろみはいよいよ浅く Op.105 No.2 /嘆き Op.105 No.3 /セレナード Op.106 No.1 /
 49のドイツ民謡集 WoO.33より
  〔第6曲「その下の谷間には」/第9曲「ひとりの美しいユダヤ女がいた」/第23曲「騎士はマントを広げ」/
   第29曲「ライン川の向こうに辺境伯がいた」/第37曲「お前は私のただひとつの光」/第41曲「1本の菩提樹」〕

 ソフィー・レナート(Ms) グレアム・ジョンソン(P) ローレンス・パワー(Va;*)
 録音:2018年10月29日-31日、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、 UK 。権威ある歌曲伴奏者、研究家、エッセイストとして君臨するグレアム・ジョンソンが統率する、「歌曲大国ハイペリオン」の柱となる歌曲シリーズ。録音史上に輝く金字塔となったシューベルト(CDS-44501/40)、シューマン(CDS-44441/50)に続いてスタートしたヨハネス / ブラームスの歌曲全集もついに最終巻となる第10巻がリリース。シリーズの掉尾を飾るのは、オーストリアの若き注目メゾ・ソプラノ、ソフィー・レナート。様々なの時代、スタイル、ジャンルを歌いこなし、オペラ、コンサート、リサイタルのあらゆる場面で目覚ましい活躍を遂げるソフィー・レナートが、若きブラームスが書いた作品3の歌曲集から晩年に出版されたドイツ民謡集まで、40年間にわたるブラームスの歌曲芸術の粋を歌いあげる。
CDP-11009
廃盤
セントポールの詩篇集 Vol.9 ジョン・スコット指揮
セントポール大聖堂聖歌隊
CDP-11010
廃盤
セントポールの詩篇集 Vol.10
 [第114−135番]
ジョン・スコット指揮
セントポール大聖堂聖歌隊
CDP-11011
廃盤
セントポールの詩篇集 Vol.11
 [119番/136番/137番/138番]
ヒュー・ウィリアムズ(Org)
ジョン・スコット指揮
セントポール大聖堂聖歌隊
CDP-11012
廃盤
セント・ポールの詩篇歌集 Vol.12
 詩篇139−150
ヒュー・ウィリアムズ指揮
セント・ポール大聖堂聖歌隊
ジョン・スコット(Org)
キリストの勝利〜20世紀の名讃歌集 マルコム・アーチャー指揮
ウェールズ大聖堂聖歌隊
 「イギリスの讃歌」第1巻。ヴォーン・ウィリアムズ、アイルランド、ハウエルズの作品も収録されている。
黄金のエルサレム〜イギリスの賛美歌集 Vol.2
 主を賛美せよ/われとともに/わが心の太陽/
 歓呼せよ、喜ばしき光を/神を賛美せよ/わが心を賛美せよ/
 おお、力の支え/おおイエスよ、われは誓う/
 ハレルヤ、ハレルヤ、神への心と奮起の声/
 キリストはわれらの礎石/汝への親密なるわが神/
 王位とたくさんの王冠/金色に輝く曙/イエスの名において/
 おお完璧なる愛/汝にあたえられし日/教会の創設/
 主よ、彼女の見守る汝らの教会は保たれよう/
 天使の声はいつも歌なり/黄金のエルサレム/
 天上の輝きの中での主の即位
マルコム・アーチャー指揮
ウェールズ大聖堂聖歌隊
ルパート・ゴーフ(Org)
イギリスの賛美歌 Vol.3 マルコム・アーチャー
 (ディレクター)
ウェールズ大聖堂cho.
ルパート・ゴフ(Org)
英国賛美歌集 Vol.4〜子供のための賛美歌
 踊りの主/すべてのものは輝きと美しさをもって
 遠くの緑の丘/他(全25曲)
マルコム・アーチャー指揮
ウェルズ大聖堂聖歌隊
ルパート・ゴフ(Org)
英国賛歌集 Vol.5〜
 「たえなる道しるべの」信仰と誓約の賛歌
マルコム・アーチャー指揮
ウェールズ大聖堂cho.
ルパート・ゴフ(Org)
セント・ポール大聖堂の音楽
ヒューバート・パリー:わたしは喜んだ
 チャールズ・ストゥワート:主はわが羊飼いなり(詩篇23)
 メンデルスゾーン:われは主を待った
 バルフォア・ガーディナー:夕べの賛歌
 ウィリアム・マシアス:民に汝をたたえさせよ/おお神よ
 マルセル・デュプレ:Placare Christe servulis Op.38-16
 ハーバート・ハウエルズ:
  マニフィカトとヌンク・ディミティス(聖パウロの務め)
 グレゴリオ・アレーグリ:ミゼレーレ
 ジョン・ラター:神よわが頭のなかにあれ
 チャールズ・ヴィラーズ・スタンフォード:
  マニフィカトとヌンク・ディミティス ハ長調
 賛美歌:
  親愛なる主にして人類の父/汝が与えたまいし日/
  神の慈悲は広し/不滅にして見えざるもの
ジョン・スコット指揮
セント・ポール大聖堂聖歌隊
 ロンドン名所の一つであるセント・ポール大聖堂は、900年を越える歴史を誇る聖歌隊をかかえている。そのすばらしい音楽的伝統をたたえるコンピレーション・アルバム。
スティーヴン・ハフ・ピアノ・コレクション
 ショパン:バラード第3番 変イ長調 Op.47
 モンポウ:噴水と鐘
 ベン・ウェバー:ファンタジア
 ケ雨賢/ハフ編曲:春風に焦がれる思い
 ブラームス:
  ピアノ・ソナタ第3番 へ短調 Op.5〜スケルツォ
 ヨーク・ボーウェン:子守歌
 シューベルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 D.613〜フィナーレ
 フンメル:
  ピアノ・ソナタ 嬰へ短調 Op.81〜ヴィヴァーチェ
 チャイコフスキー/ワイルド編曲:4人の踊り
 スティーヴン・レイノルズ:秋の歌
 リスト:ポロネーズ第2番 ホ長調 S.223 No.2
 スティーヴン・ハフ:組曲「木犀」
 フランク/ハフ編曲:コラール第3番
スティーヴン・ハフ(P)
 ラフマニノフのピアノ協奏曲全集(CDA-67501)での見事なパフォーマンスが記憶に新しい名ピアニスト、スティーヴン・ハフの魅力が詰まったアルバムが登場。これまでにリリースされている既存音源と新録音(*)収録。ハフ自身による作品や編曲も含まれている。さらにブックレットにはハフのバイオグラフィー、ディスコグラフィーが掲載されておりスティーヴン・ハフの魅力満載の一枚。
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エッセンシャル・ハイペリオン 2
 ヘンデル:王宮の花火の音楽 から/ユトレヒト・テ・デウム から
       「アレクサンダーの饗宴」から
 モンテヴェルディ:カンターテ・ドミノ
 ドビュッシー:ピアノ三重奏曲ト短調 から
 タリス:サルヴァトール・ムンディI
      われらのすべての神に感謝を(讃歌)
 リンリー:ヴァイオリン協奏曲 から
 ベートーヴェン:弦楽三重奏曲ハ短調 Op.9 No.3 から
 シューベルト:交響曲 D708A から
 カトワール:故郷から遠く離れて Op.2 No.2
 ベートーヴェン:七重奏曲 Op.20 から
 バッハ:カンタータ第208番 から
 パーセル(ブリテン編曲):来たれ、芸術の子ら」
 ブラームス:弦楽五重奏曲第2番 から
 バード:ウォルシーのワイルド
 作曲者不詳:ドゥルシア/ブリテン:キャロルの祭典 から
 パーセル:メアリー女王の葬送の音楽 から
 ショーソン:シシリアンヌ/アーン:ヴェネツィアより
 アーノルド:フルートのためのソナティナ Op.19 から
 ロッシーニ(リスト編曲):「音楽の夜会」 から
 グラズノフ:小ワルツ Op.36
 シューベルト:「冬の旅」 から
 エルガー:晩祷のための11のヴォランタリー から
 デュファイ「:聖ヤコブのミサ」 から/スヴィリドフ:神聖なる愛
 マリーニ:4つのトロンボーンのためのソナタ/ロマネスカ
 オルティス:レセルカーダ第1番/シューベルト:セレナード D.920
 ジョーンズ:「芸者」 から
 ヴィヴァルディ:「勝利のユディータ」 から
 作曲者不詳:アルカンサス・トラヴェラー
 バッハ:ゴルトベルク変奏曲 から
 メンデルスゾーン:恋人よ打ち明けておくれ
 アーン:ラテンのエチュード から
 ウッドフォーデ−フィンデン:カシュミリ・ソング
 シャルヴェンカ:ピアノ協奏曲第4番 から
 アーン:私の歌に翼があったなら
 サン=サーンス:長3度と短3度/マックーン:最後の吟遊詩人のレー
 ベートーヴェン:皇帝ヨゼフ2世追悼カンタータ から
 アーン:もうため息をつかないで、ご婦人がた
 パーセル:わが祈りを聞きたまえ、おお主よ
 スタンフォード:トゥルフの火災 から
 ハールストン:4つの性格的小品 から/ベートーヴェン:五月の歌
 シューマン:歌手の慰め/アーン:アルフレッド から
さまざまな演奏家
 創立12周年を記念して8年前に発売された「エッセンシャル・ハイペリオン」に続き20周年を記念して発売される企画盤。収録時間156分。
英国歌曲の宝石
 ジョン・アイアランド:海の香り
 アイヴァー・ガーニー:サリー・ガーデンを下って
 ヴォーン・ウィリアムズ:オルフェウスとリュート
 ブリッジ:行かないで幸せな日々よ
 フィンジ、ブリテン、コリンズ、ソマーヴィル、
 バントック、スタンフォード、ウォーロック、
 ハーディ、ミルフォードの作品
トマス・アレン、
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
イアン・ボストリッジ、
アンソニー・
 ロルフ=ジョンソン、
ロバート・ホワイト(T)
他、多数の歌手たち
 「歌曲帝国」ハイペリオンの既存音源から再編集。これだけの名歌手を揃えられるのはさすが。
ドリームランド〜ハイペリオンの合唱作品集より
 ジャクソン:朝まで/タヴナー:眠っていた者のように/ローリゼン:幸いあれ、いと優しいマリアよ
 トンプソン:アレルヤ/ヴィレット:おお、聖なる饗宴/トルミス:「4つのエストニアの子守歌」より
 バーゴン:聖体拝領のキャロル/ピッツ:アドロ・テ/ペルト:マニフィカト/デュブラ:天使が祭壇のそばに
 マクミラン:子供の祈り/チルコット:羊飼いのキャロル/モー:子守歌/
 ウカシェフスキ:ヌンク・ディミッティス/バークモア:歌/ウィテカー:スリープ

  スティーヴン・レイトン指揮ポリフォニー、ホルスト・シンガーズ、
  ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.、アントニー・ピッツ指揮トヌス・ペレグリウス、
  マーティン・ベイカー指揮ウェストミンスター大聖堂聖歌隊、
  ジェイムズ・オドンネル指揮ウェストミンスター寺院聖歌隊/他
 コンピレーション盤。
エッセンシャル・バッハ
 「クリスマス・オラトリオ」より/
 「トリオ・ソナタ」より/「マタイ受難曲」より/
 「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」より/
 「ロ短調ミサ」より/カンタータ BWV.1, 169. 170より/
 「2台のヴァイオリンのための協奏曲」より
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート
 キングス・コンソートがこれまで発売したバッハ作品の中からのオムニバス・アルバム。初CD化の曲もいくつか含まれている。
エッセンシャル・ヘンデル
 ヘンデル:
  オケイジョナル・オラトリオ〜序曲/
  オラトリオ「ソロモン」〜Welcome as the dawn of day/
  聖チェチーリアの祝日のためのオード〜
   The trumpet's loud clangour/
  カンタータ「チェチーリアよ、まなざしを向けたまえ」/
  戴冠式アンセム「祭司ザドク」/
  オラトリオ「ヘラクレスの選択」から
  水上の音楽〜アレグロ/合奏協奏曲 Op.3 No.2〜ラルゴ
  オラトリオ「サムソン」〜輝かしき天使が訪れますように/
  他(全20曲)
エマ・カークビー、
スーザン・グリットン(S)
クリスピアン・
 スティール=パーキンス(Tp)
ロバート・キング指揮
キングズ・コンソート.
キングス・コンソートcho.
オックスフォード・
 ニューカレッジcho.
 キング&キングス・コンソートの既存音源からヘンデルの作品を集めた編集盤。実力派演奏家が名を連ねる。
キングス・コンソート・コレクション(全20曲)
 モンテヴェルディ:われは喜びに満ちたり
 ヴィヴァルディ:アレグロ/私は嵐の真っただ中にいる
 ヘンデル:ラルゴ
 フンメル:トランペット協奏曲〜第3楽章
 モーツァルト:教会ソナタ/他
様々なソリスト
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート&cho.
 イギリスが世界に誇るピリオド楽器によるグループ、キングス・コンソートの結成25周年記念盤。今まで発表したCDの中から厳選した作品を集めたコンピレーション。
LISZT-1
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(2CD)
1CD価格
エッセンシャル・リスト〜リスト:ピアノ作品全集ハイライト レスリー・ハワード(P)
 前人未踏の偉業、レスリー・ハワードによるリスト・ピアノ作品全集から、「詩人・リスト」「愛国者・リスト」「フランシスコ修道会士・リスト」「ロマン主義者・リスト」 「予言者・リスト」というテーマごとに選曲しCD2枚に収めた、確固たるポリシーのもとに編集されたハイライト盤。
時代を超えたクリスマス 様々な演奏家
 既発売盤からクリスマス関係の楽曲を集めた編集盤。
合唱団「ポリフォニー」からのクリスマス・プレゼント
 ラッター:サイレント・ナイト
 ハウェルズ:シング・ララバイ
 ウォルトン:オール・ディス・タイム
 グリーグ:アヴェ・マリア・ステラ
 コルネリウス:三人の王
 ペルト:おお明けの明星よ
 ブリテン:古いフランスのキャロルによるコラール
 ウォーロック:眠れイエスよ
 モーテン・ラウリゼン:おお、大いなる神秘(*)
  他(全19曲)
スティーヴン・レイトン指揮
ポリフォニー(cho.)
シティ・オヴ・
 ロンドン・シンフォニエッタ
 合唱王国イギリスの中でも特に抜きんでた実力を誇るポリフォニー合唱団のクリスマス・コンピレーション。
HYPERION "DYAD"
CDD-22018
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[2CD-R]
価格帯:R
ブラームス
 弦楽四重奏曲全集
  〔第1番 ハ短調Op.51 No.1 /第2番 イ短調 Op.51 No.2 /第3番 変ロ長調Op.67 (#) 〕/
 ピアノ五重奏曲 ヘ短調Op.34 (*)
  ピアーズ・レーン(P;*) 新ブダペストSQ
 録音:1992年2月19日-21日(無印)、25日-27日(*/#)、オール・セインツ教会、イースト・フィンチリー、ロンドン、UK |初出: Hyperion, CDA-66651 (無印), CDA-66652 (*/#) |後出: Hyperion, CDS-44331/42 〔すべて廃盤、入手不能〕。
CDD-22019
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(2CD)
1CD価格
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
 リン・ドーソン(S) キャサリン・ディンリー(A) デイヴィッド・ジェームズ(CT)
 モルドウィン・デイヴィス(T) マイケル・ジョージ(B)
 ハリー・クリストァーズ指揮ザ・シックスティーンo.&cho.
 録音:1986年12月、聖ジョンズ・スミス・スクエア
 シックスティーンは、指揮者ハリー・クリストファーズを中心にケンブリッジ、オックスフォード両大学出身の音楽家たちによって1977年に結成。1992年4月には「メサイア」初演250周年記念ツアーを実施、日本も訪れた。ヘンデル自身も1741年作曲のオリジナル・スコア通りに演奏したことがない「メサイア」は、歌手陣容などの制約からダブリン初演版、ロンドン初演版、捨て子養育院版などの様々な版があるが、クリストファーズは特定の版に固執するのではなく、全ての版を子細に検討、全曲の推移を鑑みつつ、各曲についてどの版を選択するか決定していったという。その成果がこのディスクに収められている。
CDD-22030
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(2CD)
1CD価格
バラキレフ:交響曲&交響詩集
 [交響曲第1番 ハ長調/交響詩「ルーシ」/
  ロシアの歌の3つの主題による序曲/
  交響詩「タマーラ」/交響曲第2番 ニ短調]
エフゲニー・
 スヴェトラーノフ指揮PO
CDD-22041
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(2CD)
1CD価格
バッハ:
 カンタータ第82番「われは満ち足れり」 BWV82
 カンタータ第202番「今ぞ去れ、悲しみの影」 BWV202
 カンタータ第208番「わが楽しみは元気な狩りのみ」 BWV208
エマ・カークビー、
ジェニファー・スミス(S)
サイモン・デイヴィス(T)
デイヴィッド・トマス、
マイケル・ジョージ(B)
アンドルー・パロット指揮
タヴァナー・プレーヤーズ
ピーター・ホルマン指揮
パーリー・オヴ・
 インストルメンツ
CDD-22042
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(2CD)
1CD価格
ブリテン:民謡編曲集
 イングランド、スコットランド、
 ウェールズ、アイルランド、フランスの51の民謡
ローナ・アンダーソン
レジナ・ネイザン
ジャイミー・マクドゥガル
マルコム・マルティニュー
ブリン・ルイス、クレイグ・オグデン
CDD-22043
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(2CD)
1CD価格
フランス・ベールヴァルド
 (フランツ・ベルワルド;1796-1868):交響曲と序曲集

  「ソリアのエストレッラ」序曲/
  交響曲第3番 ハ長調「風変わりな」/
  「ゴルコンダの女王」序曲/
  交響曲第2番 ニ長調「気まぐれ」/
  交響曲 イ長調断章/交響曲第1番「厳粛な」/
  交響曲第4番「ナイーヴ」
ロイ・グッドマン指揮
スウェーデン放送so.
 旧 CDA-67081。
CDD-22044
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(2CD)
1CD価格
シュロップシャーの青年〜詩人A.E.ハウスマンの
 「シュロップシャーの青年」の朗読とそれによる歌曲の集大成

  サミュエル・バーバー、レノックス・バークリー、
  ジョージ・バターワース、メルヴィン・ホルダー、
  ジョン・アイアランド、エルンスト・ジョン・モーラン、
  C.W.オアーによる歌曲
アラン・ベイツ(語り)
アンソニー・
 ロルフ・ジョンソン(T)
グレアム・ジョンソン(P)
 旧CDA-66471/2の番号変更による値下げ再発売。
CDD-22045
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(2CD)
1CD価格
ヘンデル:チェンバロ組曲集
 クラヴィーア組曲(レッスン)第1巻
  [第1番 イ長調HWV.426/第2番 ヘ長調HWV.427/
   第3番 ニ短調HWV.428/第4番 ホ短調HWV.429/
   第5番 ホ長調HWV.430/第6番 嬰ヘ短調HWV.431/
   第7番 ト短調HWV.432/第8番 ヘ短調HWV.433]/
 6つのフーガ、またはヴォランタリー
  [フーガ(またはヴォランタリー) ト短調HWV.605/
   フーガ(またはヴォランタリー) ト長調HWV.606/
   フーガ(またはヴォランタリー) 変ロ長調HWV.607/
   フーガ ロ短調HWV.608/フーガ イ短調HWV.609/
   フーガ ハ短調HWV.610/フーガ ホ長調HWV.612/
   フーガ ヘ長調HWV.611]
ポール・
 ニコルソン(Cemb)
 旧CDA-66931/2。dyadシリーズでの再発売。
CDD-22046
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(2CD)
1CD価格
フランツ・クサヴァー・
 シャルヴェンカ(1850-1924):室内楽作品全集

  ピアノ三重奏曲第1番 変ヘ短調Op.1/
  ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op.2/
  チェロ・ソナタ ホ短調Op.46/
  ヴァイオリンとピアノのためのセレナードOp.70/
  ピアノ四重奏曲 ヘ長調Op.37(*)/
  ピアノ三重奏曲第2番 イ短調Op.45(*)
リディア・
 モルドコヴィッチ(Vn)
レヴォン・
 チリンギリアン(Vn)
イーヴォ=ヤン・
 ファン・デル・ヴェルフ(Va)
ガービス・アトマカヤン(Vc)
コリン・カー(Vc)
セタ・タニエル(P)
 録音:1995年2月10日-12日、フォード・アビー、サマーセット/1994年5月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン(*)。原盤:Collins (14192, 14482)。dyadシリーズでの再発売。
CDD-22047
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(2CD)
1CD価格
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
 ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5(全12曲)
 同〜第9番 イ長調(ジェミニアーニ校訂版)
コンヴィヴィウム
 [エリザベス・
 ウォルフィッシュ(Vn)
 リチャード・タニクリフ(Vc)
 ポール・ニコルソン
  (Cemb、Org)]
 旧 CDA-66381/2の廉価再発売。エリザベス・ウォルフィッシュの鮮やかな技巧が堪能できる名盤。最後(Op.5 No.12)の「ラ・フォリア」に向かって、ゆっくりじわじわと盛り上がる。
CDD-22048
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(2CD)
1CD価格
トマソ・アルビノーニ(1671-1751):
 6つの教会ソナタ Op.4/室内での和声の楽しみ Op.6
ロカテッリ・トリオ
 CDA-66831/2からの移行再発売。
CDD-22049
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[2CD-R]
1枚価格
ヴォーン・ウィリアムズ:歌劇「牛追いヒュー」 レベッカ・エヴァンズ
ボナヴェンテュラ・ボットーネ
サラ・ウォーカー
リチャード・ヴァン・アラン
アラン・オピー
ニール・ジェンキンズ 他
マシュー・ベスト指揮
コリドンo.&シンガーズ
ニュー・ロンドン児童cho.
 旧 CDA-66901/2の廉価再発売。
CDD-22050
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(2CD)
1CD価格
ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」HWV.71 ジリアン・フィッシャー(S)
エマ・カークビー(S)
チャールズ・ブレット(CT)
イアン・パートリッジ(T)
スティーヴン・ヴァーコー(B)
デニス・ダーロー指揮
ロンドン・ヘンデルo.&cho.
 旧 CDA-66071/2からの移行再発売。
CDD-22051
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(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ:ミサ ロ短調 BWV.232 マヌエル・ムラーゼク、
マティアス・リッター(ボーイS)
マクシミリアン・フラース、
マティアス・シュローデラー
 (ボーイA)
アントニー・
 ロルフ=ジョンソン(T)
マイケル・ジョージ(B)
ロバート・キング指揮
キングス・コンソート
テルツ少年cho.
 HYPERION CDA-67201/2からの移行再発売。演奏、録音とも高い評価を得た名盤。
CDD-22052
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(2CD)
1CD価格
ヘンデル:オルガン協奏曲集
 第1番−第5番/第7番−第12番/
 ハープ協奏曲 変ロ長調 Op.4 No.6
ポール・ニコルソン(Org)
フランシス・ケリー(Hp)
ロイ・グッドマン指揮
ブランデンブルク・コンソート
 CDA-67291/2からの移行再発売。
CDD-22053
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(2CD)
1CD価格
フランス・ベールヴァルド(1796-1868):室内楽作品集
 ピアノと木管楽器のための四重奏曲 変ホ長調/
 ピアノ三重奏曲第2番 へ短調/大七重奏曲 変ロ長調/
 ピアノ五重奏曲第1番 ハ短調/
 ピアノとヴァイオリンのための二重奏曲 ニ長調/
 ピアノ三重奏曲第4番 ハ長調
ゴーディエ・アンサンブル
 現代スウェーデン音楽の基礎を築いた人気作曲家ベールヴァルドの魅力溢れる室内楽作品を凝縮。既発売2タイトル(CDA-66834&CDA-66835)のセット化による廉価再発売。
CDD-22054
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(2CD)
1CD価格
セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952):
 ピアノ作品集 Vol.1 & Vol.2

 嘆きと慰め Op.17/アンデルセンの童話より Op.30/
 10の前奏曲 Op.33/バラード 嬰ハ短調 Op.42/
 エレジー 嬰ハ長調 Op.46/4つの小品 Op.3/
 4つの小品 Op.65/ピアノ・ソナタ ロ長調 Op.9
スティーヴン・クームズ(P)
 録音:1996年/1998年。旧品番:CDA-66933(当店未案内)&CDA-67094 をセット化しての値下げ再発売。
 ロシア生まれのオーストリアのピアニスト、作曲家ボルトキエヴィチは当時名声をはせ、それは自作自演よる「ピアノ協奏曲第1番」で頂点に達した。彼のピアノ曲は様式的にはロシアのポスト・ロマン派に従ったもので、リスト、ショパンを基本とし、チャイコフスキーやロシアの民謡に影響を受けたものとなっている。数多くの名ピアニストを輩出しているロシアにあっても、重要な人物のひとりであることは疑いの余地がない。「ピアノ・ソナタ ロ短調」は彼のピアノ独奏曲の中でもっとも大規模な作品であり、「バラード」と「エレジー」は彼の最高傑作といわれている。
 クームズは、13歳で「国際ピアノ・コンクール」第2位を獲得した後、2年後にウィグモア・ホールでデビュー・コンサートを行った天才ピアニスト。その後も数多くのコンクールに出演し、栄誉ある賞を獲得している。彼の代表盤の一つでありながら、しばらく入手不能だっただけに、この復活はピアノ・ファン待望。
CDD-22055
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(2CD)
1CD価格
ジョン・ブロウ(1649-1708):アンセム集(全14曲)
 God spake sometime in visions /
 How Doth The City Sit Solitary /
 The lord is my shepherd /
 God is our hope and strength /他
デイヴィッド・ヒル指揮
パーリー・オヴ・インストゥルメンツ、
ウィンチェスター大聖堂聖歌隊/他
 旧 CDA-67031/2 のシリーズ移行再発売。パーセルの師としてもその名を知られる作曲家ジョン・ブロウのアンセム集。
CDD-22056
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(2CD)
1CD価格
オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):ダヴィデの懺悔の詩篇 ヘンリーズ・エイト
 フランドル楽派最後の巨匠が残した7曲からなる詩篇集。旧型番 CDA-67271/2。
CDD-22057
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(2CD)
1CD価格
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(1695-1764):
 独奏ヴァイオリンと通奏低音のための10のソナタ Op.8
ロカテッリ・トリオ
レイチェル・イッサーリス(Vn)
 「18世紀のパガニーニ」と称されたロカッテリのヴァイオリン技法が凝縮された作品。CDA-67021/2からの移行再発売。
CDD-22058
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(2CD)
1CD価格
ブリテン:パーセル・リアライゼーション集
 「イギリスのオルフェウス」より/「ハルモニア・サクレ」より
フェリシティ・ロット、
スーザン・グリットン(S)
サラ・ウォーカー(Ms)
ジェイムズ・ボウマン(CT)
ジョン・マーク・エインズリー、
イアン・ボストリッジ、
アントニー・
 ロルフ・ジョンソン(T)
リチャード・ジャクソン、
サイモン・キーンリーサイド(Br)
グレアム・ジョンソン(P)
 CDA-67061/2からの移行再発売。第一線で活躍中の豪華アーティストたちが集結した、パーセルの作品を題材としたブリテンの名盤が復活。
CDD-22059
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(2CD)
1CD価格
マルセル・デュプレ(1886-1971):オルガン作品集
 3つの前奏曲とフーガOp.7[ロ長調(*)/ヘ短調(#)/ト短調(*)]/
 エスキス ハ長調Op.41 No.1(*)/
 エスキス第1番 ホ短調Op.41 No.2(*)/
 エスキス第2番 変ロ短調Op.41 No.3(*)/
 Placare Christe Servulis Op.38 No.16 (*) /
 コラールとフーガOp.57(*)/
 Te Lucis Ante Terminum Op.38 No.6 (*)/
 受難交響曲 Op.23(#)/
 Le monde dans l'attente du Sauveur (#)/
 Cort�ge et Litanie Op.19 No.2 (#)/
 オルガン交響曲第2番Op.26(#)/
 エヴォカシオン Op.37〜Allegro deciso(#)
ジョン・スコット(Org)
 録音:1986年3月9日-11日(*)/1998年1月5日&6日(#)。使用楽器:ロンドン、セント・ポール大聖堂のオルガン。旧 CDA-66205 (*) & CDA-67047 (#)のセット化再発売。
CDD-22060
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(2CD)
1CD価格
チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):
 スカルラッティのソナタによる12の合奏協奏曲
ロイ・グッドマン指揮
ブランデンブルク・
 コンソート
 CDA-66891/2からの移行再発売。ニューカッスルが生んだ18世紀イギリス最大の作曲家、エイヴィソンがスカルラッティを題材として書き上げた代表作。
CDD-22061
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(2CD)
1CD価格
悪魔のトリル〜
 タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ集

 ヴァイオリン・ソナタ
  [ト短調Op.1-10「捨てられたディドーネ」/
   ハ短調Op.1-8/ヘ長調Op.1-2]/
 パストラーレ イ長調Op.1-13/
 ヴァイオリン・ソナタ
  [ヘ長調Op.1-12/ト短調「悪魔のトリル」/
   ニ長調/変ロ長調/イ長調/変ロ長調Op.5-6]
ロカテッリ・トリオ
 旧CDA-66430CDA-66485のセット化再発売。
 現在は「コンヴィヴィウム」という名称で活動を続けるロカテッリ・トリオ。アルビノーニやヴェラチーニ、ヘンデルなどと並ぶ代表盤であるタルティーニがセットになって新装リリース。
CDD-22062
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(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ:
 幻想曲とフーガ[ト短調BWV.542/ハ短調BWV.537]/
 幻想曲[ハ短調BWV.562/ト長調BWV.572]/
 前奏曲とフーガ
  [BWV.543、532、544、541、552、546、
     548、547、534、536、545]
クリストファー・ヘリック(Org)
 ハイペリオン初期から今日に至るまで活躍を続けるイギリスの名手によるバッハ・アルバム。旧・CDA-66791/2
CDD-22063
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(2CD)
1CD価格
ウィリアム・ボイス(1711-1779):
 トリオ・ソナタ集
[第1番−第15番]
ピーター・ホルマン指揮
パーリー・
 オヴ・インストゥルメンツ
 録音:1995年10月15日-20日。旧・CDA-67151/2(当店未案内)。
 元々は「12のトリオ・ソナタ」だが、ケンブリッジのフィッツウィリアム・ミュージアム所蔵の未出版曲3曲を加え、15曲版で録音されたもの。
CDD-22064
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(2CD)
1CD価格
ロカテッリ:ソナタ Op.4
 〜6つの劇場風序曲と6つの協奏曲
エリザベス・ウォルフィッシュ
 (Vn)
ラグラン・バロック・プレイヤーズ
 イギリスにおけるバロック・ヴァイオリンの先駆者的存在、才女エリザベス・ウォルフィッシュの名盤がアルビノーニ、コレッリ、タルティーニ、ロカテッリのOp.8に続き復刻リリース。旧・CDA-67041/2
CDD-22065
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(2CD)
1CD価格
ヴィヴァルディ(1678-1741):チェロ・ソナタ全集
 〔変ロ長調RV.47 /イ短調RV.44 /変ロ長調RV.45 /
  変ホ長調RV.39 /ト短調RV.42 /ホ短調RV.40 /
  ヘ長調RV.41 /変ロ長調RV.46 /イ短調RV.43 〕
デイヴィッド・ワトキン(Vc;*)
キングズ・コンソート
[ヘレン・ゴフ(Vc;通奏低音)
 デイヴィッド・ミラー(テオルボ/
  アーチリュート/バロックG)
 ロバート・キング
 (室内Org/Cemb)]
 録音:1993年11月8日-11日。使用楽器:クライヴ・モリス製作、1982年(ストラディヴァリウス・モデル)。旧品番:HYPERION CDA-66881/2(当店未案内)。
CDD-22066
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(2CD)
1CD価格
ピエトロ・ロカテッリ(1695-1764):合奏協奏曲集 Op.1
 エリザベス・ウォルフィッシュ(Vn)
 ニコラス・クレーマー指揮ラグラン・バロック・プレイヤーズ
 録音:1994年6月27日-30日、9月5日-8日。旧品番:CDA-66981/2(当店未案内、廃盤)。2014年はロカテッリの没後250年にあたる。イギリスのピリオド・ヴァイオリン奏者のパイオニア的存在エリザベス・ウォルフィッシュとラグラン・バロック・プレ―ヤーズによるロカテッリは、ヴァイオリンの技法 Op.3(CDS-44391/3)、ソナタ集 Op.4(CDD-22064)が復刻されている。
CDD-22067
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(2CD)
1CD価格
ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼児」Op.25,H.130
 ジェーン・リグビー(Ms) アラステア・マイルズ(B)
 ジェラルド・フィンリー(Br) ジョン・エイラー(T)
 グウィン・ハウエル(B) ピーター・エヴァンス(T)
 ロバート・プールトン(Br)
 マシュー・ベスト指揮コリドン・シンガーズ&オーケストラ
 録音:1994年10月2日-5日。旧・CDA-66991/2
 新約聖書に記されている王位を奪われることを恐れたヘロデ王の幼児大虐殺と、その手から逃れるためにエジプトへ向ったキリストの物語を題材とした三部構成のベルリオーズの大作「キリストの幼児」。ベルリオーズが自らの名を伏せて作品を発表、いわく付きのオラトリオをマシュー・ベスト&コリドン・シンガーズ、そしてフィンリーやエヴァンスなど一流歌手たちの演奏で。
CDD-22068
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(2CD)
1CD価格
アルベリク・マニャール(1865-1914):交響曲全集
 [第1番 ハ短調Op.4/第2番 ホ長調Op.6/
  第3番 変ロ短調Op.11/第4番 嬰ハ短調Op.21]
ジャン=イヴ・オッソンス指揮
B スコティッシュ so.
 録音:1997年9月10日-11日、12月16日-17日。旧品番:CDA-67030CDA-67040のセット化。
CDD-22069
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(2CD)
1CD価格
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲全集
 弦楽三重奏のためのセレナード ニ長調 Op.8/
 弦楽三重奏曲〔第1番 変ホ長調 Op.3/第2番 ト長調 Op.9-1/
        第3番 ニ長調 Op.9-2/第4番 ハ短調 Op.9-3〕
  レオポルド弦楽三重奏団
  [マリアンネ・トールセン(Vn)
   サラ=ジェーン・ブラッドリー(Va) ケイト・グールド(Vc)]
 録音:1998年3月24日-26日、4月3日-5日。旧・CDA-67253CDA-67254のセット化。
 作曲年代が早い時期であるためにベートーヴェンの作品の中で不当に無視される弦楽三重奏曲。しかしその劇的な展開、充実した趣は弦楽四重奏曲への明らかな伏線となっている。抜群のアンサンブル、と賞賛された女性3人のレオポルド三重奏団の初期メンバーによる演奏で、若きベートーヴェンの傑作を味わいたい。
CDD-22070
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(2CD)
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ジェラルド・フィンジ(1901-1956):歌曲集
 大地と空気と雨 Op.15/地球が朽ちるまで Op.19a
 /私は恋人に言った Op.19b/ある若者の訓戒 Op.14/
 夏の前と後 Op.16
マーティン・ヒル(T)
スティーヴン・ヴァーコー(Br)
クリフォード・ベンソン(P)
 旧・CDA-66161/2。2フィンジがトーマス・ハーディの詩を題材として作曲した歌曲集。
CDD-22071
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(2CD)
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フランク・ブリッジ(1879-1941):歌曲集
 Sonnet, When most I wink / If I could choose / The primrose / A dirge / The Devon maid / Dawn and evening /
 Where'er my bitter teardrops fall / E'en as a lovely flower / Blow, blow, thou winter wind /
 Go not, happy day / Night lies on the silent highways / A dead violet / Cradle song / Lean close thy cheek/
 Fair daffodils / Adoration / So perverse / Tears, idle tears / The violets blue / Come to me in my dreams /
 My pent-up tears oppress my brain / Music, when soft voices die / Far, far from each other /
 Where is it that our soul doth go? / All things that we clasp and cherish / Love is a rose /
 Dear, when I look into thine eyes / Isobel / O that it were so! / Strew no more red roses /
 Where she lies asleep / Love went a-riding / Thy hand in mine / So early in the morning, O: –/
 Mantle of blue / The last invocation / When you are old and gray / Into her keeping /
 What shall I your true love tell? / Tis but a week / Day after day /
 Speak to me, my love! / Dweller in my deathless dreams / Goldenhair / Journey's end

  ジャニス・ワトソン(S) ルイス・ウィンター(Ms) ジェイミー・マクドゥガル(T)
  ジェラルド・フィンリー(Br) ロジャー・ヴィニョールズ(P)
 録音:1996年6月17日-21日、11月18日-19日、1997年1月15日-16日。旧品番:CDA-67181/2〔当店未案内、廃盤〕。時系列順に収録。
CDD-22072
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(2CD)
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Lo Sposalizio 〜ヴェネツィアとアドリア海の婚礼の音楽
 A.ガブリエーリ: Vieni, vieni Himeneo / グァミ:カンツォーナ24番
 カプスベルガー:カプスベルガー / A.ガブリエーリ: Cantiam di Dio /バタリャ
 G.ガブリエリ:四月の訪れに / ピッチニーニ:「ラ・フォリア」による変奏曲
 グッサーゴ:ラ・レオナ / 作曲者不詳:「シャコンヌ」による変奏曲
 G.ガブリエリ: Udite, chiari e generosi figli / ヴィアダーナ:ラ・ヴェネツィアーナ/他

  ロバート・キング指揮キングズ・コンソート
 録音:1998年2月22日-25日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン。旧品番:CDA-67048(当店未案内)。ヴェネツィアでキリストの昇天祭に行われる「ヴェネツィアとアドリア海の結婚の儀」を、キングズ・コンソートが16世紀の音楽とサン・マルコ寺院の鐘の音、ドラム、トランペットのファンファーレなどで再現。
CDD-22073
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トマス・アーン(1710-1778):歌劇「アルタクセルクセス」(1762)
 クリストファー・ロブソン(CT) イアン・パートリッジ(T)
 パトリシア・スペンス(Ms) リチャード・エドガー=ウィルソン(T)
 キャサリン・ボット、フィリッパ・ハイド(S)
 ロイ・グッドマン指揮パーリー・オヴ・インストゥルメンツ
 録音:1995年3月25日-30日。旧品番:CDA-67051/2(当店未案内)。
 イギリス劇場音楽の先駆者アーンが、アケメネス朝ペルシャのアルタクセルクセス1世王を題材として作曲、生涯で最も大きな成功を収めた英語オペラ。なお、代理店表記の「1692年2月に初演」というのは誤り。
CDD-22076
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[2CD-R]
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ウェーバー:ピアノ・ソナタ全集
 〔第1番 ハ長調 Op.24/第2番 変イ長調 Op.39/
  第3番 ニ短調 Op.49/第4番 ホ短調 Op.70〕/
 舞踏への勧誘 Op.65/華麗なロンドOp.62/
 モメント・カプリツィオーソOp.12
ギャリック・オールソン(P)
 録音:1987年4月9日-11日、1988年1月4日-6日、コンコーディア・カレッジ、ニューヨーク。前出: ARABESQUE (U.S.A.), Z-6584 (2CDs/廃盤/入手不能)。
CDD-22077
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(2CD)
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J.S.バッハ:フルート・ソナタ全集
 ソナタ〔ホ短調 BWV.1034/イ長調 BWV.1032/ロ短調 BWV.1030/ホ長調 BWV.1035/
     ト短調 BWV.1020/ハ長調 BWV.1033/変ホ長調 BWV.1031〕/
 パルティータ イ短調 BWV.1013/トリオ・ソナタ ト長調 BWV.1039
  リサ・ベズノシウク(Fl) リチャード・タニクリフ(Vc)
  ポール・ニコルソン(Cemb) レイチェル・ブラウン(Fl)
  エリザベス・ケニー(アーチリュート)
 録音:2001年1月、ウォルコット・ホール、シュロップシャー。旧品番:CDA-67264/5バッハが主にケーテン時代に作曲したフルート・ソナタ集。ウクライナとアイルランドの家系を持つ女流フルーティスト、ベズノシウクはイギリス生まれ。ギルドフォード音楽学校でスティーヴン・プレストンにフルートを学んだ後、イングリッシュ・コンサート、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ、ニュー・ロンドン・コンソートなど一流のピリオド楽器アンサンブルと共演。オーケストラとの共演も多く、・ガーディナー、マッケラス、ノリントン、ホグウッド、ラトル、ブリュッヘンら世界的な指揮者たちと共演。またリサイタルも多くこなし、ポール・ニコルソン、マギー・コール、リチャード・エガー等をパートナーとして世界各国で演奏。その確かな技巧と美しい音色は世界中のファンを魅了している。このCDに参加しているリチャード・タニクリフは彼女の夫。
CDD-22082
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[2CD-R]
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ブラームス三重奏曲全集
 ピアノ三重奏曲〔第1番 ロ長調 Op.8 /第2番 ハ長調 Op.87 /第3番 ハ短調 Op.101 〕/
 ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40 /クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114
  フロレスタン・トリオ スティーヴン・スターリング(Hr)
  リチャード・ホスフォード(Cl)
 録音:1997年6月2日-4日、8月11日-12日、16日-18日、セント・ジョージ教会、ブランドン・ヒル、イギリス。英グラモフォン誌「クリティクス・チョイス」選出盤。旧品番: CDA-67251/2〔当店未案内/廃盤〕。
HYPERION "DVD"
DVDA-68000
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(DVD)
価格帯:D
マルク=アンドレ・アムラン
 〜イッツ・オール・アバウト・ザ・ミュージック

 第1部:イッツ・オール・アバウト・ザ・ミュージック
      〜マルク=アンドレ・アムランの芸術
 第2部:リサイタル
  〜アムラン・イン・シャルルヴォワ
   ゴドフスキー:
    「ショパンの練習曲に基づく練習曲集」より/
    「ジャワ組曲」〜ボイテンゾルフ植物園
   ワーグナー/リスト編:イゾルデの愛の死
   ヴェルディ/リスト編:
    エルナーニ・パラフレーズS.432
   シャリーノ:アナモルフォーゼ
   アンタイル:ピアノ・ソナタ第4番「ジャズ・ソナタ」
   ビュッシー:水に映る影  第3部:特典映像
  〜ジェイ・ライズ(作曲家)とのインタビュー/
   ハーヴィー・ウッディーン
    (テンプル大学ピアノ科教授)、
     ロバート・リム(マルク=アンドレ・アムランと
      8人のコンポーザー・ピアニスツの著者)との
       インタビュー/
   ブゾーニ:ピアノ協奏曲Op.39〜第4楽章「イタリア人」(*)
マルク=アンドレ・アムラン(P)
オスモ・ヴァンスカ指揮(*)
ラハティso.
 世界最強の「スーパー・ヴィルトゥオーゾ」、アムランのDVD-Videoが遂に登場!しかも日本語字幕付き!
 内容は3部構成となっており、第1部はロナルド・スティーヴンソン、ロバート・リム、アンドルー・キーナーのインタビューなどによる約48分のドキュメンタリー映像、第2部はカナダ・ケベック郊外の街、シャルルヴォワで行われたリサイタルを約48分収録。ゴドフスキーやリストの編曲集、シャリーノなど超絶技巧満載の作品に加えて、2005年の来日公演のアンコール曲として演奏を行い、爆発的な反響を呼んだアンタイルのジャズ・ソナタを収録しているところが大きなポイント。ボーナス・トラックとなる第3部では、アムランの師匠であるテンプル大学教授ハーヴィー・ウッディーンとのインタビューや、あのブゾーニのピアノ協奏曲の演奏映像(抜粋)が収められるなど“超”充実の内容に仕上がっている。
 DVDフォーマット〜All Regions/NTSC/DVD 5/ドルビー・デジタル2.0/16:9/字幕:英語、フランス語、ドイツ語、日本語。
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(2DVD)
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価格帯:D
アンジェラ・ヒューイット〜
 バッハ・パフォーマンス・オン・ザ・ピアノ

 DISC-1(約148分)
 アンジェラ・ヒューイットのリサイタル講座
  (レクチャー)〜ピアノによるバッハ演奏
 チャプター1:イントロダクション
 チャプター2:要点/チャプター3:解釈
 チャプター4:バッハの“ 舞曲 "
 チャプター5:フーガの学習/チャプター6:装飾音
 チャプター7:実用的なアドバイス
 DISC-2(約62分)
 アンジェラ・ヒューイット・
  ライヴ・イン・コンサート
 J.S.バッハ:
  パルティータ第4番 ニ長調 BWV.828
  イタリア協奏曲 BWV.971
  半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
アンジェラ・ヒューイット(P)
 All Regions / NTSC / 16:9、DISC-1:DVD9、片面二層、ドルビー・ディジタル2.0、DISC-2:DVD5、片面一層、ステレオ、DTS5.1、ドルビー・ディジタル5.1、字幕:日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、中国語、ロシア語。
 遂にアンジェラ・ヒューイットのDVDが登場、現代最高のバッハ弾きが贈る究極のレクチャーと至高のコンサート!
 1994年にスタートした一大事業、「バッハの鍵盤作品集」のレコーディング・プロジェクトが11年という歳月を経て完結、現在ヒューイットが全精力を注いでいる「バッハ・ワールド・ツアー」は、2007年8月から2008年10月にかけて世界6大陸25ヶ国で開催され、室内楽公演を除き全てのコンサートが「平均律クラヴィーア曲集」で統一されるという話題性もあって、全世界から称賛を浴びている。
 今回、遂に登場となるヒューイットのDVDは、「ピアノによるバッハ演奏のためのレクチャー」、「コンサートのライヴ(もちろんバッハ!)」という超充実の豪華二本立て、しかも日本語字幕付き。DISC-1に収録されているレクチャーでは、ヒューイットが映像を通じてマスター・クラスを開催。ピアノでバッハを演奏するための7つのポイントを直々に伝授してくれるという濃密で貴重な内容。またコンサート・ライヴを収めたDISC-2では、オール・バッハ・プログラムで至福の時間を味わうことが出来る。


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