バッハ〜コンダクターズ・トランスクリプションズ J.S.バッハ:(1685-1750): トッカータとフーガ ニ短調BWV.565 (スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ編)/ カンタータ第147番〜コラール「イエス、わが喜び」 (ユージン・オーマンディ編)/ コラール「われ心より待ち望む」BWV.727 (エーリヒ・ラインスドルフ編)/ フル・オーケストラのための組曲第6番 (ヘンリー・ウッド編)/ G線上のアリア(マルコム・サージェント編)/ カンタータ第208番「楽しき狩こそわが悦び」 〜アリア「羊は安らかに草を喰み」BWV.208 (ジョン・バルビローリ編)/ 幻想曲とフーガ ト短調BWV.542 (ディミトリー・ミトロプーロス編)/ コラール「われ御身に呼びかけん、 主なるイエス・キリストよ」BWV.639 (ヴィットリオ・グイ編)/ アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳第2巻 〜アリア「わが傍らにいまし給え」BWV.508 (オットー・クレンペラー編)/ コラール「われらが神はかたき砦」BWV.720 (ワルター・ダムロッシュ編) |
レナード・スラットキン指揮 BBCso. | |
録音:2003年10月7日-8日、オール・セインツ教会、ロンドン。SACDハイブリッド盤のみの発売。 スクロヴァチェフスキ編曲の「トッカータとフーガ」! 大指揮者たちのバッハ観を映し出す、画期的なリリース。すでにバーメルト指揮による「ストコフスキー・シンフォニック・バッハ」(CHAN-9259)と、スラットキン指揮の「バッハ・トランスクリプションズ」(CHAN-9835)という2枚のバッハ編曲作品集をリリースしているChandosであるが、またしても前回同様スラットキンを起用して、今度は「偉大な指揮者たち」の編曲によるバッハ作品集のみを集めてしまったというから、その執念たるや尋常ならざるものがある。バッハ作品の編曲ものは一説にその数3000とも5000とも言われるが、「オーセンティック」のかけ声のもと、不当に忘れ去られた、優れたアレンジがあるのも事実。hyperionのバッハ=ピアノ編曲集(現在第3集までリリース済)と期せずして対をなす、興味深い企画である。 「こうした大指揮者たちの編曲は、自身でアンコールに演奏するためや、高名なストコフスキー版に対抗するために書かれたものがほとんどで、ライヴ盤でしか聴けない作品が大半です。こうしたものに価値を見い出し、録音するとは、かつて複数の編曲者による「展覧会の絵」を演奏したこともある知性派スラットキンならではといえるでしょう」とは音楽ライター満津岡信育氏のコメント。 冒頭を飾る「トッカータとフーガ ニ短調」は名匠スクロヴァチェフスキの編曲。1997年にライヴ収録された演奏がミネソタ管弦楽団の創立100周年記念盤に収められていたが、正式なレコーディングとしては今回が初となろう。作曲家としても名をなすスクロヴァチェフスキだけに、前述満津岡氏によれば「ストコフスキーが響きを豊かにしてゴージャスな仕上げているのに対し、スクロヴァチェフスキの編曲はシャープそのもの。作曲家らしく、楽曲の構造が透けて見えるような編曲」だという。なお、フーガの後半はグロッケンなどが加わって細かい音形に疾走するようなスピード感を与えているほか、コーダはドラの音が響き、まるで「キエフの大門」のごとき気宇壮大なスケール感が加わるなど、盛り上がりにも欠けていない。 バッハの作品を編曲したことで、そのレコーディングも含めて有名なのはオーマンディだが、ここにおさめられたコラールはオーマンディ自身の録音がなく世界初録音となるという。また、また、ブラームスのオルガンのためのコラール前奏曲集や「四つの厳粛な歌」をオーケストレーションしたことでも知られているラインスドルフによるコラール「われ心より待ち望む」も世界初録音である。 英国の名指揮者で、「プロムス」の創始者としてその名を残すヘンリー・ウッドの「フル・オーケストラのための組曲第6番」は、全部で18分半ほどかかる作品。6つの楽章からなり、原曲はそれぞれ平均律クラヴィーア曲集第1巻の3番(第1曲プレリュード)、カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV.992(第2曲ラメント)、パルティータ第3番BWV.827(第3曲スケルツォ)、イギリス組曲第6番BWV.811(第4曲ガヴォットとミュゼット)、平均律クラヴィーア曲集第1巻の22番(第5曲アンダンテ・ミスティコ)、パルティータ第3番BWV.1006のプレリュード(第6曲フィナーレ)である。 BBC交響楽団との一連の録音の完成度の高さが評判となっているスラットキンの凝った企画であり、綺羅星のごとく居並ぶ大指揮者たちの「バッハ観」を知る上でも重要なリリースとなること必至。 | ||
シェイクスピア・イン・ソング〜合唱作品集 マシュー・ハリス(1956-):シェイクスピアの歌 フランク・マルタン(1890-1974): シェイクスピアの「テンペスト」より〜 エアリエルの歌 スティーヴン・サミッツ(1954-):彼が死ぬとき ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963-): 4つのシェイクスピアの歌 ニルス・リンドベリ(1933-): あなたを夏の日にたとえようか? ドミニク・アージェント(1927-):ソネット第64番 アラン・マレー(1890-1952):おお、わが愛しの人よ! レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 3つのシェイクスピアの歌 |
チャールズ・ブラッフィー指揮 フェニックス・バッハcho. | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。多くの作曲家たちにインスピレーションを与えたシェイクスピアの詩作を歌詞に用いた合唱作品をコレクションしたアルバム。ちなみにこのタイトルは映画「恋に落ちたシェイクスピア(Shakespeare in Love)」のパロディーである。イギリスのインディペンデント・レーベルならではの好企画、と言いたいところだが、合唱団はアメリカ合衆国、それも砂漠で有名なアリゾナ州フェニックスに本拠をおく団体なのは、必ずしも作品がイギリスの作曲家の手になるものばかりではないからだろう。 | ||
バーバー:歌劇「ヴァネッサ」Op.32 | スーザン・グレアム(Ms) クリスティーン・ブルワー(S) ウィリアム・バーデン(T) レナード・スラトキン指揮 BBCso. BBCシンガーズ | |
1958年にメトで、ミトロプーロス指揮により初演された全3幕の「ヴァネッサ」。初演メンバーを中心とした古い録音くらいしかめぼしいものはなかったところに待望の新録音が登場。バーバーのスペシャリストとして現在右に出るものはいないであろうスラトキンと、CHANDOSに初登場のスーザン・グレアムと、役者が揃えている。ハイブリッドSACDのみの発売。 | ||
ウィリアム・ウォルトン: 音楽の旅「クリストファー・コロンブス」/ ハムレットとオフィーリア |
ジュリアン・グローヴァー(語り) ジェイミー・グローヴァー(語り) カロリン・キャラハー(S) ジーン・リグビー(Ms) トム・ランドル(T) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo.&cho. | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。 「クリストファー・コロンブス」はコロンブスの新大陸発見450周年を記念してウォルトンが作曲を行った作品でその名の通りコロンブスの軌跡を描いた作品。フルスコアによる全曲録音は世界初。 指揮を振るヒコックスはこれまでにも数点ウォルトンの作品をリリースしておりいずれも高い評価を受けている。 | ||
ジョン・コリリアーノ(1938-): 交響曲第2番/ 映画「レッド・ヴァイオリン」 〜ソロ・ヴァイオリン、ティンパニー、 打楽器、ハープのための「組曲」 |
エレオノーラ・トゥロフスキー(Vn) ユーリ・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。 アメリカの作曲家、ジョン・コリリアーノの代表作2曲を収録した作品集。交響曲第2番はボストン交響楽団創立100周年に際して作曲された室内管弦楽団のための作品で、2000年11月に小澤征爾指揮ボストン交響楽団の演奏で初演が行われた。2001年にはアメリカの権威ある文化賞の1つであるピューリツァー賞を受賞するなど絶賛された。映画「レッド・ヴァイオリン」は第11回東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞し1998年カナダ・ジェニー賞では主要8部門を総ナメした作品。そして1999年のアカデミー賞では「最優秀作曲賞」を獲得しコリリアーノの名前を世界に広めるきっかけとなった。アメリカではコープランドに続く作曲家として高い評価を受けている。 演奏はユーリ・トゥロフスキーと彼自身が創設したカナダを代表する室内管弦楽団、イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール。これまでに40タイトル近くのタイトルをChandosからリリースしており室内楽や弦楽合奏の演奏には定評がある。 | ||
リチャード・ロドニー・ベネット(1936-):歌劇「硫黄の鉱山」 | クリストファー・イルミテール(B-Br) ベス・クレイトン(Ms) 他 スチュワート・ロバートソン指揮 グリマーグラス・オペラo. | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。現在イギリスで最も有名な作曲家といっても過言ではないリチャード・ロドニー・ベネットの貴重なオペラ。「硫黄の鉱山」は2005年秋にアメリカ・ニューヨーク・シティ・オペラで作曲40周年を記念した上演が行われる。 | ||
エルガー: 序曲「南国にて」Op.50/交響曲第2番Op.63 |
リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ国立o. | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。最近は声楽付き作品の録音が目立っていたヒコックスだが、今回はエルガーの管弦楽作品をSACDフォーマットでリリース。ヴォーン・ウィリアムズなど一連のイギリスの交響曲の録音で好評価を得ているヒコックスが取り上げるエルガー。どのような解釈を展開してくるのか注目したい。 | ||
マイケル・ティペット(1905-1998): 歌劇「真夏の結婚」〜典礼の踊り(1952)/ 薔薇の湖(1993) |
リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。これまでもChandosへ精力的にティペットの録音を行ってきたヒコックスが再びティペットの作品を取り上げる。最近はBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団とのコンビによる演奏を聴かせてくれるヒコックス。イギリス音楽のスペシャリストとしての実力を十二分に発揮してくれることだろう。 | ||
ルディ・シュテファン(1887-1915):管弦楽作品集 管弦楽のための音楽(1910)(*)/ ヴァイオリンと管弦楽のための音楽/ 管弦楽のための音楽(1912) |
セルゲイ・スタッドラー(Vn) オレグ・カエターニ指揮 メルボルンso. | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。日本でもファンが多く、既に「マルケヴィッチの息子」というフレーズが必要のないくらいの活躍を見せているオレグ・カエターニ。そのカエターニが現在首席指揮者をつとめているメルボルン交響楽団率いてのChandosデビュー盤。オーストラリア室内管、タスマニア響などオーストラリアのオーケストラとの録音を積極的に行っているChandosに加わったメルボルン響。2006年からイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督への就任が決まっているカエターニ共々Chandosデビューの演奏が楽しみなところだ。 ルディ・シュテファンは28歳という若さで夭折した、表現主義者として名を馳せていたドイツの作曲家。(*)は世界初録音。 | ||
アレクサンドル・タンスマン(1883-1953): 交響曲全集 Vol.1 [第4番/第5番/第6番「追憶」(*)] |
オレグ・カエターニ指揮 メルボルンso.&cho. | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。ポーランド生まれのフランスの作曲家タンスマンの交響曲全集録音がスタート。ポーランドで大成功を収めたタンスマンだったが、第二次世界大戦中はアメリカに移住。タンスマンはそこでストラヴィンスキーと親交を深め、作品にも影響を受けたとされている。 演奏を担当するのはルディ・シュテファンの管弦楽作品集でシャンドス・デビューを飾ったオレグ・カエターニとメルボルン響。(*)世界初録音。 | ||
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924): 歌曲集「海の歌」/艦隊のバラード/歌曲集「艦隊の歌」 |
ジェラルド・フィンリー(Br) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo.&cho. | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。アイルランドの民謡を取り入れた作品をはじめ、膨大な作品を残したアイルランドの作曲家スタンフォード。日本でもその歌声を響かせたバリトン歌手、ジェラルド・フィンリーをソリストとして迎えている点もポイント。ヒコックス&BBCウェールズ・ナショナル管はエルガーの交響曲第2番(CHSA-5038)がガーディアン誌、BBCミュージック・マガジン誌などで高く評価されるなど、新たなコンビとして今後が期待されている。 | ||
アレクサンドル・ グレチャニノフ(1864-1956):受難週 |
チャールズ・ブラッフィー指揮 フェニックス・ バッハ・クワイヤー、 カンザス・シティcho. | |
アメリカ有数の合唱団のコラボレーションによるリリース第2弾はグレチャニノフの宗教作品。キリスト教の「復活祭」の前1週間を指す「受難週」を題材とし、厳粛にして荘厳。アメリカ有数の合唱指揮者ブラッフィーの優れた統率力が2つの合唱団を見事に融合させている。 | ||
永遠の安息 F.マルタン:二重合唱のためのミサ ヤーッコ・マンテュヤルヴィ(1963-): Canticum Calamitatis Maritimae フランク・ティチェリ(1958-):There Will Be Rest ルネ・クローセン(1953-):In Pace |
チャールズ・ブラフィー指揮 フェニックス・バッハcho.、 カンザス・シティcho. | |
シャンドスのSACDシリーズ、「永遠の安息」と題された今回のアルバムにはフランスの大家マルタン、現代フィンランドの俊英マンテュヤルヴィ、共にアメリカのティチェリとクローセンという4人による合唱作品を収録。演奏にはシェイクスピア・イン・ソング(CHSA-5031)での美しい歌声が高く評価されたフェニックス・バッハ・クワイヤーが再び登場。 | ||
クルト・ワイル(1900-1950): 交響曲第1番/クォドリベット Op.9/交響曲第2番 |
アントニー・ボーモント指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ ブレーメン | |
SACDハイブリッド盤のみの発売。タンスマンやシュテファンといった作曲家たちの作品集のリリースに力を入れ始めたシャンドスのSACD Hybridシリーズの続編は、クルト・ワイルの交響曲集。ブゾーニのもとで学びベルリンで1921年に作曲された「第1番」、1934年にブルーノ・ワルター&ロイヤル・コンセルトへボウ管によって初演が行われた「第2番」。「第2番」はワイル自身による打楽器のパートが加えられた版を使用した世界初録音でもある。 演奏は20世紀後半の作品を得意としツェムリンスキーのシリーズで指揮を振ったボーモントと、ドイツの誇る超高性能オーケストラ、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン。ワイルが「三文オペラ」やブロードウェイ作品だけの作曲家ではなかったことを知るために最適なディスクといえよう。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: 海の交響曲(交響曲第1番)(*)/ 劇音楽「すずめばち」序曲 |
スーザン・グリットン(S;*) ジェラルド・フィンリー(Br;*) リチャード・ヒコックス指揮 LSO&cho. | |
録音:2006年6月、ライヴ(*)/他。 シャンドスのイギリス音楽を担う名匠、ヒコックスのヴォーン・ウィリアムズ・チクルス最新盤。「海の交響曲」は、スタジオでのセッション録音を基本としているシャンドスにとっては非常に珍しいコンサートのライヴ録音。ゲルギエフを首席指揮者に迎え、勢いに乗るロンドンso.と、イギリス音楽のスペシャリストによるファン必聴盤。 | ||
勝利の幻想曲 アレクサンドル・ギルマン: 幻想行進曲/スターバト・マーテルによる瞑想曲/ アレグロ/シューマンを讃えるフィナーレ マルセル・デュプレ:Cortege et Litanie サン=サーンス:Cypres et Litanie ピエール・マックス・デュボワ:勝利の幻想曲 グノー:ロシア国歌による幻想曲 ウジェーヌ・ジグー:大合唱の応答 |
イアン・トレイシー(Org) ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
タンスマンやワイルの作品集、合唱作品集、ヒコックスのライヴなど独自路線を進む CHANDOSの SACD ハイブリッド・シリーズ最新作は、オール・フレンチ・プログラムによるオルガン作品集。名奏者イアン・トレイシーがイギリス最大級を誇るリヴァプール大聖堂のヘンリー・ウィリス・オルガンを用い、壮麗なサウンドを響かせる。 | ||
エルガー: 交響曲第1番 変イ長調Op.55/ オルガン・ソナタ第1番 ト長調Op.28 (ゴードン・ジェイコブ編曲/管弦楽版) |
リチャード・ヒコックス指揮 BBC ウェールズ国立o. | |
イギリス音楽の旗頭シャンドスが遂に出したエルガーの生誕150年記念盤は、レーベルの代名詞的存在であるイギリス音楽の達人ヒコックスによる「交響曲第1番」。マエストロ・ヒコックスと素晴らしい関係を築いているBBCナショナル・オーケストラ・オヴ・ウェールズが、エルガー最大の仕事の1つとされる「交響曲第1番」を堂々と、そして広大に演奏しており新たな決定盤となることは必至。またカップリングの「オルガン・ソナタ」もアニヴァーサリーに相応しい非常に重要な音源。なぜならばこの管弦楽版は、エルガーの死の数年後、巨匠エイドリアン・ボールトがゴードン・ジェイコブを編曲者に推薦したことで実現した管弦楽編曲版なのだ。ちなみにヒコックスのエルガー・チクルス第3弾は、交響曲第3番&行進曲「威風堂々」第6番の予定。 | ||
地上の王らは〜カール5世時代の音楽 ピエール・ド・ マンシクール(c.1510-1564): 乙女の中の乙女よ/ ミサ曲「地上の王らは」 〜アニュス・デイ 他、クリストバル・デ・ モラーレス(c.1500-1553)、 クレメンス・ ノン・パパ(c.1510/15-1555/56)、 フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599)、 ニコラ・ゴンベール(c.1495-c.1560) の作品 |
ノルディック・ヴォイセズ | |
神聖ローマ皇帝カール5世と同時期に生きた5人の作曲家たちによる合唱作品集。2005年に京都で開催された「世界合唱シンポジウム」で来日し、斬新な演奏スタイルで大きなインパクトを与えてくれたノルウェーのア・カペラ・アンサンブル「ノルディック・ヴォイセズ」がシャンドスに初登場。 | ||
グランヴィル・バントック(1868-1946): オマル・ハイヤーム |
キャスリーン・ ウィン=ロジャース(Ms) トビー・スペンス(T) ロデリック・ウィリアムス(Br) ヴァーノン・ハンドリー指揮 LSO&cho. | |
SACDs Hybrid Multichannel。バントックの超大作をシャンドスが遂に録音! 「オマル(ウマル)・ハイヤーム」とはセルジューク朝時代の12世紀ペルシャで天才詩人として活躍した歴史的人物。四行詩(ルバーイイ)を集めた「ルバイヤート」は日本を含めた世界各国で翻訳、出版されている。 1908年にエルガーの後任としてバーミンガム大学の教授へ就任したバントック。その前後となる1906年から「ルバイヤート」を題材とした作品の作曲に着手。1906年のバーミンガム音楽祭、1907年のカーディフ音楽祭、1909年のバーミンガムの三度にわたって初演が行われたことからも作品の大作ぶりが窺い知れる。指揮には、ハイペリオンに6枚ものバントック作品集を録音している達人ヴァーノン・ハンドリーが起用され、理想的なキャストが実現。またシャンドスのプロデューサーであるラルフ・カズンズはこの作品の録音を長く望み続けてきたと言うだけに、レーベルの総力を結集した重要な録音であることは間違いない。 | ||
アレクサンドル・タンスマン(1897-1986): 交響曲集 Vol.2 [第7番「抒情的」/ 第8番「管弦楽のための音楽」/第9番] |
オレグ・カエターニ指揮 メルボルンso. | |
第1弾のリリース時にはシャンドスの新たなレパートリーの始まりを実感させてくれたタンスマンの交響曲集。今回発売となるファン待望の第2集には、アメリカ時代の交響曲第7番、フランス帰国直後の交響曲第8番、前作から約10年後に書かれた交響曲第9番の3作品を収録。ちなみに第7番&第9番は今回が世界初録音となる。 演奏はもちろん第1集と同じく人気評価ともに急上昇中のカエターニ&メルボルン響。師であるムーシン、コンドラシン直伝のタクト捌きでカエターニがメルボルン響を見事にコントロール。マエストロ・カエターニが創造するタンスマンの世界が再び繰り広げられる。 | ||
ラインベルガー:宗教合唱作品集 ミサ曲 変ホ長調 Op.109/3つのドイツ宗教曲 Op.69/ 4つの6声のモテット Op.133/ 8声のための復活祭賛歌 Op.134 |
チャールズ・ブラッフィー指揮 フェニックス・バッハcho.、 カンザス・シティcho. | |
オルガン作品で有名な19世紀リヒテンシュタインの作曲家ラインベルガー。オルガン作品があまりにも有名なため陰に隠れがちだが、宗教作品にも高度な作品が存在しており現在再評価が進んでいる。 アメリカ有数の合唱指揮者ブラッフィーがフェニックス・バッハ・クワイヤーとカンザス・シティ・コーラルを率いたアルバムもこれで3枚目。SACD Hybrid盤のみのリリースとなる。 | ||
交響的大曲 トゥルヌミール:「テ・デウム」による即興曲 J.ボネ:妖精、悲歌 サン=サーンス:アレグロ・ジョコーソ フランク:交響的大曲 Op.17 ウジェーヌ・ジグー:スケルツォ ウィドール:オルガン交響曲第4番 Op.13 |
イアン・トレイシー(Org) | |
ラモン・ガンバ&BBCフィルとの共演によるフランス作品集(CHSA-5056)に続くイアン・トレイシーのシャンドスSACDシリーズ第2弾。 プログラムは前作同様フランスの作曲家によるオルガン作品集だが今回はオルガン独奏による録音。イギリス最大級の規模を誇るリヴァプール大聖堂のヘンリー・ウィリス・オルガンを使用。SACD Hybrid盤のみのリリース。 | ||
「威風堂々」第6番が世界初録音 エルガー: 交響曲第3番 Op.88(ペイン補筆完成版)/ 行進曲「威風堂々」第6番 (ペイン補筆完成版)/ 過ぎ去りしあまた誠の王女たち (ペイン編曲/管弦楽版) |
リチャード・ヒコックス指揮 BBC ウェールズ国立o.、 エイドリアン・ パーティントン・ シンガーズ | |
SACD / Hybrid Multichannel。イギリス音楽の達人ヒコックス。エルガーの交響曲第3番を遂に録音! エルガー生誕150年記念としてイギリス音楽のスペシャリスト、リチャード・ヒコックスが進めてきた交響曲全集録音、交響曲第2番(CHSA-5038)、交響曲第1番(CHSA-5049)に続く当第3弾には、20世紀末に大きな話題となった第3番に加え、カップリングに未完の「威風堂々第6番」を収録! エルガーは未完の交響曲第3番に対し「誰も手を付けてはならない」という言葉を残して世を去ったが、その死から数十年。BBCがイギリスの作曲家アンソニー・ペインにこの作品の補筆を委嘱、1998年にロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われた初演では、ペインに対してもスタンディング・オヴェイションが贈られた。 「交響曲第3番」と同じくエルガーの死によって未完となり、1996年までそのスケッチすら陽の目を見ることが無かった「威風堂々第6番」は、2005年に同じくアンソニー・ペインによって補筆着手、2006年のプロムスでその全容が明らかとなった。当曲ははこのヒコックス盤が世界初録音。 また軍楽隊と合唱のために書かれた「過ぎ去りしあまた誠の王女たち」をペインが管弦楽に編曲した版もカップリングされており、エルガーのアニヴァーサリー・イヤーを締め括るに相応しい充実の内容。イギリス音楽ファン必聴! SACD Hybrid盤のみのリリース。 | ||
ジョン・フォウルズ(1880-1939): ワールド・レクイエム(世界初録音) |
ジャンヌ=ミシェル・ シャルボネ(S) キャサリン・ウィン= ロジャース(Ms) ステュアート・スケルトン(T) ジェラルド・フィンリー(Br) レオン・ボットスタイン指揮 トリニティ少年cho. チャーチ・エンド祝祭cho. フィルハーモニアcho. BBCso.&cho. | |
SACD層はマルチチャンネル。またもシャンドスの快挙!幻のレクイエムが蘇る! 近年のCDリリース等で再評価されつつイギリスの後期ロマン派作曲家、ジョン・フォウルズが遺した最大規模の作品「ワールド・レクイエム」が遂にシャンドスから登場!!ホルストやヴォーン・ウィリアムズの同世代としてイギリスに生まれながらも、東洋の音楽や文化、特にインドの音楽に強く魅了され、自らの作品にもそのエッセンスを取り入れるなどしたジョン・フォウルズは、旅先のカルカッタでコレラに倒れ1939年に同地で没した異色の作曲家。 バントックの「オマル・ハイヤーム」(CHSA-5051)に続くシャンドスの快挙となるフォウルズの「ワールド・レクイエム」。この作品は第1次世界大戦で命を落とした戦没者に対する鎮魂歌として作曲された大規模な作品であり、1923年から1926年の4年にわたって毎年ロイヤル・アルバート・ホールで演奏され多くの聴衆を集めたフォウルズの代表作として知られている。長らく演奏機会に恵まれなかったフォウルズの「ワールド・レクイエム」の蘇演でタクトを執ったのは、アメリカの指揮者であり音楽学者、研究者としても高名なレオン・ボットスタイン。ボットスタインの研究と検証の成果、そして演奏者陣の熱意によって幻の大作がここに復活する! | ||
ワーグナー/ヘンク・デ・ヴリーガー編曲: 楽劇「ニーベルングの指輪」 〜オーケストラル・アドベンチャー ワーグナー:ジークフリート牧歌 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:2007年8月5日-7日。 ショスタコーヴィチやドヴォルザーク、プロコフィエフの交響曲集、斬新なロシアン・プログラム等、シャンドスの歴史に大きな足跡を残した巨匠ネーメ・ヤルヴィとロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管(以下RSNO)のコンビが十数年振りに復活! 現在RSNOの桂冠指揮者の地位にあるヤルヴィのこと、ワーグナーといえども、もちろん選曲も一癖ある物。メインの作品は、オランダ放送フィルの打楽器奏者、作曲家、アレンジャーでもあるヘンク・デ・ヴリーガーが1991年にアレンジし、同オーケストラの当時の音楽監督(現在は桂冠指揮者)デ・ワールトの主要レパートリーとして重宝されたオーケストラのみで繰り広げられる「ニーベルングの指輪〜オーケストラル・アドベンチャー」。14曲で構成されるこの管弦楽版の「指輪」は4つの楽劇の魅力を凝縮した約60分の作品であり、「ワルキューレの騎行」に代表される重要場面や多くのライトモチーフを含み、壮大なワーグナーの「指輪」の世界を存分に味わうことが出来る。また独立した作品ながら「指輪」との共通点を持つ「ジークフリート牧歌」を加えることによって、ヤルヴィはこのワーグナーの完成度、充実度をさらなる高みへと導いている。 | ||
フランツ・シュミット(1874-1939): オラトリオ「7つの封印の書」 |
ヨハネス・チャム(T;ヨハネ) ローベルト・ホル (B−Br;神の声) サンドラ・トラットニック(S) ミシェル・ブリート(Ms) ニコライ・シュコフ(T) マンフレート・ヘム(B) ロベルト・コヴァチ(Org) クリスティアン・ヤルヴィ指揮 ウィーン・トーンキュンストラーo. ウィーン楽友協会cho. | |
録音:2005年9月29日&10月2月、ウィーン・ムジークフェラインザール、ライヴ。 巨匠ネーメ・ヤルヴィを父に、快進撃を続けるパーヴォ・ヤルヴィを兄に持つ、エストニアの音楽一家ヤルヴィ一族の若き異端児クリスティアン・ヤルヴィが、フランツ・シュミットの大作を携えシャンドスに初登場。新約聖書、ヨハネ黙示録の最後の審判を描いたオラトリオ「7つの封印の書」は、フランツ・シュミット最晩年の代表作。演奏には多くの声楽ソリスト、オルガン、大編成オーケストラ、混声合唱を要し、近代オラトリオを代表する壮大な傑作。 自身が創設したアブソリュート・アンサンブルの音楽監督、ノールランド歌劇場so.(スウェーデン)の首席指揮者等のポストを歴任してきたクリスティアン・ヤルヴィは、現在オーストリーの名門トーンキュンストラーo.の首席指揮者と音楽監督を兼務、特に近現代作品、大編成作品の演奏と解釈においては父ネーメと兄パーヴォをも凌ぐ評価と実績を得ている。 | ||
ミェチスワフ・ヴァインベルグ(1919-1996): 協奏曲集 チェロと管弦楽のための「幻想曲」Op.52/ フルート協奏曲第2番Op.148(*)/ フルート協奏曲Op.75(第1番)/ クラリネット協奏曲Op.104(*) |
クレース・グンナルソン(Vc) アンデシュ・ユーンヘル(Fl) ウルバン・クレソン(Cl) トルド・スヴェードルンド指揮 イェテボリso. | |
(*)の2曲は世界初録音。動乱の時代、そして訪れた自由の中で生まれた4つの協奏曲。ガブリエル・フムーラとポーランド国立放送so.による3枚の交響曲集(CHAN-10128/CHAN-10237/CHAN-10334)に続くシャンドスのヴァインベルグ・シリーズ第4弾。 ポーランドのワルシャワでユダヤ人の家庭に生まれたヴァインベルグは、ワルシャワ音楽院で音楽を学ぶも、1939年にナチスのポーランド侵攻により旧ソ連に亡命。そこで出会ったショスタコーヴィチと親交を深めるたが、スターリンが死去するまで反ユダヤ政策によって激動の生涯を送ったことでも知られている。初の録音2曲を含むこれら4つの協奏曲は、全て旧ソ連亡命後の中期から後期にかけて作曲されたもの。スウェーデンの名門イェテボリ響と、その首席奏者として活躍する3人のソリストたちの演奏にじっくりと耳を傾けてみたい。 | ||
タンスマン:交響曲集 Vol.3 交響曲第2番 イ短調(世界初録音)/ 管弦楽のための4つの断章/ 協奏交響曲(交響曲第3番/世界初録音) |
オレグ・カエターニ指揮 メルボルンso. | |
絶好調カエターニ&メルボルン響!タンスマンの交響曲集第3弾! 快進撃を続けるオレグ・カエターニ&メルボルンso.によるタンスマンの交響曲集第3巻が登場!ストラヴィンスキーからの影響だけでなく、どことなくショパンや メンデルスゾーン:、リムスキー=コルサコフの雰囲気や色彩をも感じさせる音楽の万華鏡のような「交響曲第2番」。続いてベルギーのエリザベート王妃のために作曲されたタンスマン3番目の交響曲「協奏交響曲(交響曲第3番)」は、「ピアノ四重奏とオーケストラ」というユニークな編成を持った作品であり、両曲とも壮年期のタンスマンが情熱を注いだ知られざる傑作。2つの交響曲に挟まれる形でカップリングされた「管弦楽のための4つの断章」はキャリアの後期となる1967年から68年にかけて作曲が行われており、初期の交響曲との作風の対比も非常に興味深い。さらに熟成されたカエターニとメルボルン響のコンビネーションによって陽の目を見るタンスマンの音楽。話題必至! | ||
汚れなき薔薇〜聖母マリアへの賛歌 スティーヴン・ポールズ(1949-): スプレンディド・ジュエル ブリテン:聖母讃歌 マクドウォール:3つのラテンのモテット ハウエルズ:汚れなき薔薇 ハビエル・ブストー(1949-): 聖母マリアのための2つの小品 ヒーリー・ウィラン(1880-1968): 3つの典礼用モテット ジーン・ベルモント・フォード(1939-):エレクタ |
チャールズ・ブルフィー指揮 フェニックス・コーラル | |
シェイクスピア・イン・ソング(CHSA-5031)でのハーモニーとプログラミングが高く評価され、アリゾナ州唯一のプロ合唱団として活動を続けるチャールズ・ブルフィー率いるフェニックス・コーラル(旧フェニックス・バッハ・クワイヤー)は、グレチャニノフの「受難週」(CHSA-5044)が第50回グラミー賞でクラシック部門の最優秀録音賞を獲得するなど輝かしい実績を誇っている。フェニックス・バッハ・クワイヤー改め「フェニックス・コーラル」としてのリリース第1弾は、聖母マリアを讃える合唱作品集。20世紀アメリカとイギリス、バスク地方出身の作曲家ブストーなど収録作品は非常に多彩。ブリテンの「聖母賛歌」やハウエルズの名作「汚れなき薔薇」など重要レパートリーの収録も嬉しいところ。 | ||
ヒコックスの「カルミナ」 オルフ:カルミナ・ブラーナ ローラ・クレイコム(S) バリー・バンクス(T) クリストファー・マルトマン(Br) リチャード・ヒコックス指揮LSO&cho.、ティフィン少年cho. | ||
録音:2007年11月、バービカン・センター、ライヴ。イギリス音楽だけでなく、古楽から近現代までの幅広いジャンルでハイ・レベルの演奏を創造するヒコックスと、ゲルギエフを首席指揮者に迎え飛ぶ鳥を落とす勢いで邁進するロンドン響のコンビによるオルフの「カルミナ・ブラーナ」がシャンドスSACDシリーズから登場! ソリスト、オーケストラ、混声合唱、児童合唱という声楽を伴う大編成の作品は、ヒコックスの持ち味が活きる得意分野なだけに白熱のタクトも非常に楽しみ。ヒコックスは、1976年から1991年までロンドン交響合唱団の首席指揮者、1985年からはロンドン響の副客演指揮者を務めており、この間に培われた深い信頼関係は現在も脈々と続いている。しかもヴォーン・ウィリアムズの"海の交響曲"(CHSA-5047)に続くシャンドスでは異例とも言えるライヴ録音。燃え上がるような熱い"カルミナ・ブラーナ"が聴けそうだ! | ||
グーセンス(1893-1962):管弦楽作品集 ピアノと管弦楽のための「幻想協奏曲」(1944?)/ 交響曲第1番 |
ハワード・シェリー(P) リチャード・ヒコックス指揮 メルボルンso. | |
2008年11月23日、60歳という若さでこの世を去ったイギリス音楽の達人リチャード・ヒコックスへのトリビュート(彼の指揮する最後の録音になったとアナウンスされている)。グーセンスの管弦楽作品が新録音で蘇る! アメリカのロチェスター管とオーストラリアのシドニー響で首席指揮者を務め、豊富なキャリアを積んだグーセンスは、まだ60歳台で亡くなってしまったためもあってか、ここ30年以上忘れられていた感があったが、1990年代後半以降、ホルストやブリスを連想させるカラフルで表現力に満ちた作曲作品が再評価され、録音も増えて来ている。 「幻想協奏曲」は20世紀スペインの大ピアニスト、ホセ・イトゥルビのために作曲されたもの。交響曲はメロディアスで創造性に富んだ作品。ヒコックス&メルボルン響のコンビにとっても集大成となるグーセンスの管弦楽作品集にご注目頂きたい。 | ||
ヒコックスの遺産〜 ホルスト:管弦楽作品集 Vol.1 新年の朝 Op.45-2/バレエ音楽「ルール」/ 金色のガチョウ Op.45-1/ 歌劇「どこまでも馬鹿な男」Op.39〜バレエ音楽 |
リチャード・ヒコックス指揮 BBC ウェールズ・ナショナルo.、 ジョイフル・カンパニー・ オヴ・シンガーズ | |
2008年11月23日、イギリスの指揮者リチャード・ヒッコクスは CHANDOS への録音セッション中に心臓発作を起こし、急逝してしまった。享年60歳という若さだった。 そのセッションは、新たなパートナー BBC・ウェールズ・ナショナルo.(BBCNOW)との「ホルスト:管弦楽作品集」2枚目のためのもの(CHANDOSの発表によると、セッション終了後に発作を起こしたとの事だが、完成したかどうかは不明)だったということだが、ここに図らずも追悼盤となった第1作目が登場。 イギリス音楽の発掘に情熱を注いだ達人の遺した記録を、是非ともお聴きいただきたい。 | ||
バーンスタイン:ミサ曲
ランダール・スカルラータ(Br) クリスティアン・ヤルヴィ指揮ウィーン・トーンキュンストラーo.、 アブソリュート・アンサンブル、コーラス・シネ・ノミネ、 カンパニー・オヴ・ミュージック、テルツ少年cho. | ||
超弩級! クリスティアン・ヤルヴィ!バーンスタインの超大作"ミサ曲"! 父は一族の長にして歴戦の猛者ネーメ・ヤルヴィ、兄は次代の巨匠候補最右翼パーヴォ・ヤルヴィであり、エストニアの名門音楽一族ヤルヴィ家の中でひときわ異彩を放ち続ける若きマエストロ、クリスティアン・ヤルヴィ。シャンドスからのリリース第2弾はバーンスタインの「ミサ曲」! ベトナム戦争中という混迷の時代にワシントン・ケネディ・センターの?こけら落としのため、また自身が熱心に支持していたJ.F.ケネディ追悼のために委嘱されバーンスタインが作曲した超大作であると同時に、初演時には激しい論争の的ともなった「ミサ曲」は、一般的な形式に収まらず、ロックやゴスペルなど様々な音楽の要素を併せ持っている。 | ||
ジェイムズ・マクミラン: 胎動/ 歌劇「生け贄 [The Sacrifice]」〜3つの間奏曲 |
ヒリアード・アンサンブル ジェイムズ・マクミラン指揮 BBC po、 バーミンガム市 交響cho.&青年cho. | |
現代イギリスのリーディング・コンポーザーとしての地位を確立したスコットランド生まれの作曲家ジェイムズ・マクミランが、BBCフィルを自ら率い、50歳記念盤をリリース。 | ||
ベルク(1885-1935):管弦楽作品集 ピアノ・ソナタOp.1(管弦楽版/ファーベイ編)/ 3つの小品Op.6/ 演奏会用アリア「ぶどう酒」(フランス語歌唱)/ パッサカリア(管弦楽版/フォン・ボレ編)/ ヴァイオリン協奏曲/ 歌劇「ヴォツェック」からの3つの断章/ 歌劇「ルル」からの交響的小品/ 演奏会用アリア「ぶどう酒」(ドイツ語歌唱)/ 酒、女、歌 |
ジェラルディン・マクグリーヴィ(S) ロバート・マレイ(T) イザベル・ファン・クーレン(Vn) マリオ・ヴェンツァーゴ指揮 イェーテボリso. | |
SACD層はマルチチャンネル対応。 シェーンベルク、ウェーベルンと「新ウィーン楽派」を形成、「ルル」や「ヴォツェック」などのオペラが代表作として知られるベルクの作品の中から、彼の管弦楽作品中特に有名な「3つの小品」、オペラからの断章や小品、無調音楽や十二音技法に傾倒する直前に作曲された「ピアノ・ソナタ」のオーケストラ・アレンジなど、「管弦楽」にスポットをあてたシャンドスらしい選曲。ヴァイオリン協奏曲で、ファン・クレーンが共演しているのも嬉しい所。 | ||
ギヨーム・コネソン(1970-): 管弦楽のための「コスミック・トリロジー」 [第1部「アレフ」/ 第2部「暗黒時代の一条の光」/ 第3部「スーパーノヴァ(超新星)」]/ ピアノと管弦楽のための「輝く者」(*) |
エリック・ル・サージュ(P;*) ステファン・ドゥヌーヴ指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
フランス各地の伝承音楽、ジョン・アダムズ、スティーヴ・ライヒ、そしてファンクの帝王ジェイムズ・ブラウンから影響を受けたというギヨーム・コネソンは、オーベルヴィリエ・ラ・クルヌーヴ地方音楽院教授として教鞭を執りながら、革新的な作品を続々と世に送り出し、フランス楽壇の次代を担う注目の逸材として期待を集めている。 コネソンの管弦楽作品に接したロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.(RSNO)の現音楽監督ステファン・ドゥヌーヴは、「ラヴェルやストラヴィンスキーのレベルに匹敵する驚異的なオーケストレーションだ!」と激賞。その才能に惚れ込んだドゥヌーヴとシャンドスの熱意によって、代表作「スーパーノヴァ」、ドゥヌーヴに献呈された「暗黒時代の一条の光」を収めた「コスミック・トリロジー」の全曲録音がここに実現した。ソリストにル・サージュが招聘されているのも特筆物であり、話題必至! | ||
父ヤルヴィの管弦楽版「パルジファル」他 ワーグナー/ヘンク・デ・フリーハー編曲: 舞台神聖祝典劇「パルジファル」 〜オーケストラル・クエスト(1993編曲) ワーグナー: 歌劇「タンホイザー」 〜序曲とヴェヌスベルクのバレエの情景 (1874年ウィーン版)/ 歌劇「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲 (演奏会用ヴァージョン) |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
ネーメ・ヤルヴィのワーグナー第2弾は、「パルジファル〜オーケストラル・クエスト」 「パルジファル」オーケストラル・クエストは、エド・デ・ワールトとオランダ放送フィルのために、同オーケストラの打楽器奏者で、作曲家、アレンジャーとしても活躍するヘンク・デ・フリーハー(1953-)が完成させた、1991年編曲の「指輪」に続くオーケストラのみのワーグナー。約46分、7部構成にまとめられたている。 | ||
ワインベルク: 交響曲第1番 ト短調Op.10 (1942)/ 交響曲第7番 ハ長調 Op.81 (1964) |
トルド・スヴェードルンド指揮 イェーテボリso. | |
スヴェードルンド&イェーテボリso.がガブリエル・フムーラ&ポーランド国立放送so.から引き継いだシャンドスのワインベルク・シリーズ第5弾。ナチスのポーランド侵攻とユダナ人迫害から逃れるため、ミンスクを経てたどり着いたタシケントで完成、赤軍に捧げられた「交響曲第1番」と、ジダーノフ批判や反ユダヤ主義を乗り越えた時期に、チェンバロと弦楽合奏という編成で作曲され、バルシャイに献呈された「交響曲第7番」をカップリング。 | ||
ヤルヴィのマーラー「第7」、新録音 マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
録音:2009年6月5日-6日、Dr Anton Philipszaal 、ハーグ、オランダ。 長老ネーメ・ヤルヴィ&2005年から首席指揮者を務めているハーグ・レジデンティ管絶好調、快速の約70分(第1楽章:20'40"、第2楽章:12'53"、第3楽章:9'10"、第4楽章:9'54"、第5楽章:17'09")で駆け抜けるマーラー「夜の歌」。例えば、遅い演奏として知られるクレンペラー&ニュー・フィルハーモニア(約100分)との差はなんと約30分となる。 SACDハイブリッド盤ながら、通常CDと同一価格! | ||
父ヤルヴィ&レジデンティ管の「ブル5」 ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
録音:2009年9月17日-19日、ドクター・アントン・フィリップザール、オランダ。 イェーテボリ響とのベートーヴェン&ブラームス(CHAN-10564)、ベルゲン・フィルを振ってのハルヴォルセン(CHAN-10584)に続く父ヤルヴィの新譜は、2005年から首席指揮者を務めるオランダのハーグ・レジデンティo.とのブルックナー。 文化都市ハーグに本拠を置くハーグ・レジデンティ管は過去、首席指揮者にオッテルロー、フォンク、スヴェトラーノフ、ズヴェーテンらを迎えた名門であることは、今さら述べるまでもないだろう。なおヤルヴィの息子パーヴォが、フランクフルト放送so.とブルックナー・チクルスを進めており、ある意味親子対決となっているので、その意味でも必聴。 SACDハイブリッド盤ながら、通常CDと同一価格! | ||
ヨゼフ・スク:管弦楽作品集 交響曲第1番 ホ長調 Op.14 (1897-1899)/ 交響詩「人生の実り」Op.34 (1912-1917) |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 BBCso. ニュー・ロンドン室内cho. | |
録音:2010年1月5日-6日、4月29日。 チェコの名匠ビエロフラーヴェクによるスクの管弦楽作品は、チェコ・フィルとの「アスラエル交響曲 (1906)」(CHAN-9640)以来。代表作「アスラエル交響曲」からさかのぼること数年、ブラームスやドヴォルザークの影響を感じさせるスク初期の隠れた傑作「交響曲第1番」に、同規模で合唱が加わる交響詩をカップリング。 | ||
ムジカ・ポルスカ Vol.1〜ルトスワフスキ:管弦楽作品集 交響曲第3番/管弦楽のための協奏曲/チェーン3 |
エドワード・ガードナー指揮 BBCso. | |
録音:2010年7月5日-6日、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール。シャンドスと専属契約を結んだイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の若き音楽監督、エドワード・ガードナーが本格始動! ノセダ&BBCフィルの"ムジカ・イタリアーナ"と同じくシャンドスの重要なシリーズになるであろう新シリーズは、ポーランドの音楽を開拓する"ムジカ・ポルスカ"。第1弾は20世紀ポーランドの旗手ルトスワフスキの管弦楽作品集!押しも押されもせぬ代表作「管弦楽のための協奏曲」、ショルティ&シカゴ響のために作曲されメリカで大絶賛を受けた「交響曲第3番」、作曲者自身の指揮でサンフランシスコ響が初演を行った「チェーン3」など、ルトスワフスキの音楽を語る上で外せない3作品をガードナー&BBC響がどのように聴かせてくれるのか?楽しみな演奏の登場! | ||
タスミン・リトル&A.デイヴィス〜エルガー: ヴァイオリン協奏曲 ロ短調Op.61/ ヴァイオリン協奏曲 ロ短調Op.61 〜カデンツァ (1916年初録音演奏版)/ 組曲「インドの王冠」Op.66〜間奏曲/ 交響的前奏曲「ポローニア」 |
タスミン・リトル(Vn) アンドルー・デイヴィス指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
2010年11月で初演から100年周年を迎えるエルガーの「ヴァイオリン協奏曲」をレコーディングするためにシャンドスが招いた、現在考えうる最高のキャストたちは、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.、アンドルー・デイヴィス、そしてタスミン・リトル!! 「エルガーのヴァイオリン協奏曲のレコーディングを長い間待ち続けた」と語るタスミン・リトル。2007年のエルガー生誕150周年の際には、英国内、オーストラリア、南西アジア・ツアーでエルガーの「ヴァイオリン協奏曲」を取り上げ、思い入れも非常に深い。また1916年の初演時に、初演者マリー・ホールが弾いたカデンツァも復刻収録されており、現在と100年前のカデンツァの聴き比べも面白い。タクトを執る英国音楽の達人アンドルー・デイヴィスは、2007年にジェイムズ・エーネスとエルガーの「ヴァイオリン協奏曲」をレコーディングしており実績も抜群。シャンドスが遂にレコーディングを決断したエルガーのヴァイオリン協奏曲、新たな決定盤の誕生。 | ||
バヴゼ〜ラヴェル: ピアノ協奏曲 ト長調 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調 ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲 マスネ:2つの即興曲/トッカータ/ 2つの小品/狂ったワルツ |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P) ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 BBCso. | |
ノセダ&BBCフィルとのバルトーク「ピアノ協奏曲全集」(CHAN-10610)が英BBCミュージック・マガジン誌の2010年9月号で月間最優秀管弦楽録音に輝いた、シャンドス専属アーティスト、ジャン=エフラム・バヴゼによる協奏曲録音第2弾。 フレンチ・レパートリーを最も得意とするバヴゼは、シャンドスでドビュッシーのピアノ作品全集を、またMD+G時代にはラヴェルのピアノ作品全集を完成させており、いずれも21世紀のスタンダード、トップクラスの名演として絶大な支持を集めてきた。フランス音楽に精通するトルトゥリエという心強いパートナーを得たフレンチ・コンチェルト集の登場で、バヴゼのさらなるブレイクは間違いない。 | ||
わが言葉を聞きたまえ〜合唱作品集 アレグリ:ミゼレーレ / グリーグ:アヴェ・マリス・ステラ / ペルト:おお、神の御母 ラフマニノフ:おお、神の御母 / パーソンズ:アヴェ・マリアD.132 タリス:アニュス・デイ / マクミラン:新しい歌 / フランク:天使の糧 スタンフォード:ユビラーテ・デオ / ヴォーン・ウィリアムズ:味わい、見よ ラッター:おお主よ、あなたは私を見出された / フォーレ:ラシーヌ賛歌 Op.11 パリー:わが言葉を聞きたまえ アンドルー・ネスシンガ指揮ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho. ヘレン・スカーブロウ(コールアングレ) グレアム・ウォーカー(Vc) ティモシー・ラヴァルド(Org) | ||
ハウエルズの合唱作品集(CHAN-10587)に続くネスシンガ&ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団のシャンドス専属第2弾。 | ||
グスターヴ・ホルスト(1874-1934):管弦楽作品集 Vol.2 組曲「惑星」Op.32/日本組曲Op.33/ベニ・モラOp.29-1 |
アンドルー・デイヴィス指揮 BBCフィルハーモニック、 マンチェスター室内cho. | |
英国音楽の伝道師リチャード・ヒコックス(1948-2008)が急逝直前まで手掛け、Vol.1のリリースのみで中断していたホルストの管弦楽作品集が、アンドルー・デイヴィスに引き継がれ遂に再開。彼は「惑星」を得意とし、既にトロント響、BBC響との各ディスクがある。「惑星」作曲途中に日本人舞踊家、伊藤道郎から委嘱された「日本組曲」、アルジェリア旅行で異文化と触れた事により完成された東洋的組曲「ベニ・モラ」をカップリング。 | ||
ワーグナー/ヘンク・デ・フリーハー(1953-)編曲: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜オーケストラル・パッション ワーグナー:歌劇「恋愛禁制、またはパレルモの修道女」序曲/歌劇「妖精」序曲 ネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
ネーメ・ヤルヴィによるオーケストラ・アレンジ・ワーグナー・シリーズ、「ニーベルングの指輪」、「パルジファル」に続く第3弾。編曲のフリーハーはオランダ放送フィルの打楽器奏者で、世界有数のアレンジャーとしても斬新な作品を続々と発表している。 | ||
ディーリアス/ビーチャム校訂: 古い黒人奴隷の歌による変奏曲「アパラチア」/ 合唱と管弦楽のための「高い丘の歌」(*) |
アンドルー・デイヴィス指揮 BBCso. & cho. オリヴィア・ロビンソン(S;*) クリストファー・ボウエン(T;*) アンドルー・ラップ(Br) | |
両親はドイツ人で、イギリス、ドイツ、アメリカ、フランスなど欧米各国を渡り歩いたディーリアスが、アメリカ、フロリダ時代の思い出を描いた「アパラチア」と、北欧ノルウェーでの自然の印象を表現した「高い丘の歌」という、ともに作曲背景がイギリスではない2曲をカップリング。アンドルー・デイヴィスはこれらの2曲の録音に際し、ディーリアス最大の理解者であり、その音楽の魅力を伝えるために尽力したビーチャムによる校訂版を使用している。 | ||
モイセイ・ヴァインベルク(1919-1996): 交響曲集 Vol.5 交響曲第3番 ロ短調Op.45 (1949-50 rev.1959) (*)/ 「黄金の鍵」Op.55dより/組曲第4番 |
トルド・スヴェードルンド指揮 イェーテボリso. | |
ヴァインベルク・シリーズ最新作。交響曲集既出; Vol.1〔第5番他〕: CHAN-10128、Vol.2〔第4番&第2番他〕: CHAN-10237、Vol.3〔第16番&第14番〕: CHAN-10334、Vol.4〔第1番&第7番〕:CHSA-5078(第3集以前はCD&フムラ指揮ポーランド国立放送響)。前作から交響曲録音を引き継いだ同コンビによる2枚目のアルバム。(*)はジダーノフ批判後に作曲されたが、1953年の反ユダヤ・キャンペーンによる逮捕、スターリンの死と自身の名誉回復を経て、1959年にようやく改訂完成。翌1960年にモスクワ音楽院大ホールでガウクの指揮により初演された労作。まだまだ作品の全貌が明らかになっているとは言い難いワインベルク。続編の登場にも期待したい。 | ||
フロラン・シュミット(1870-1958): サロメの悲劇 Op.50/幽霊屋敷 Op.49/ 詩篇47番 Op.38 (*) |
スーザン・ブロック(S;*) ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 サンパウロso.、 サンパウロ交響cho.(*) | |
南米ブラジルが誇るサンパウロso.と、同オケ前音楽監督ジョン・ネシュリングが電撃解任され、首席指揮者に招聘されたY.P.トルトゥリエとの仏伯コンビによるフロラン・シュミット。異国情緒にあふれ、幻想的、官能的な代表作「サロメの悲劇」に、絢爛豪華の「詩編47番」などをカップリング。 | ||
スティーヴ・ライヒ: 管弦楽のための「3つの楽章」/砂漠の音楽 |
クリスティアン・ヤルヴィ指揮 トーンキュンストラーo.、 コーラス・シネ・ノミネ | |
アメリカ育ちで現代物を得意とするヤルヴィ一族の鬼才クリスティアンとトーンキュンストラー管が、ライヒの管弦楽作品集で同レーベル再登壇。ライヒ自身、ヤルヴィ&トーンキュンストラー管による「3つの楽章」を「私がこれまでに聴いた中で最高の演奏だ!」大絶賛、「砂漠の音楽」にも同じく最大級の賛辞を寄せているという。 | ||
オーケストラ版「マイスタージンガー」 ワーグナー/フリーハー編曲:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」管弦楽トリビュート/ ワーグナー:ファウスト序曲WWV.59 / ワーグナー/フリーハー補完:2つの悲劇的間奏曲WWV.25 ワーグナー/モットル校訂:序曲「クリストファー・コロンブス」WWV.37A ネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2010年8月17日-19日、ロイヤル・コンサート・ホール(グラスゴー)。父ヤルヴィによる管弦楽版ワーグナーも第4集に。未完作品「2つの悲劇的間奏曲」、モットル校訂版「クリストファー・コロンブス」というカップリング曲もマニアック。 | ||
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲集 〔第1番 変ホ長調 Op.107/ 第2番 ト短調 Op.126 〕 |
エンリコ・ディンド(Vc) ジャナンドレア・ノセダ指揮 デンマーク国立so. | |
ショスタコーヴィチが偉大なる友人ロストロポーヴィチにために作曲した2つのチェロ協奏曲。灼熱のイタリア人マエストロ、ジャナンドレア・ノセダと、ミラノ・スカラ座o.の首席奏者からソリストへと転身し、ロストロポーヴィチから大絶賛されたエンリコ・ディンドは、2012年2月のNHKso.定期演奏会でもショスタコーヴィチの「チェロ協奏曲第2番」を演奏する予定。 | ||
フレデリック・ディーリアス(1862-1934):協奏曲集 ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(*)/ ヴァイオリン協奏曲(#)/ チェロ協奏曲(ビーチャム&フェンビー校訂;+) |
タスミン・リトル(Vn;*/#) ポール・ワトキンズ(Vc;*/+) アンドルー・デイヴィス指揮 BBCso. | |
録音:2010年10月13日-14日、オール・セインツ教会、ロンドン。 リトル、ワトキンズ、そしてA.デイヴィス。シャンドスだからこそ実現できた現在望みうる最も理想的なアーティスト陣によるディーリアスの協奏曲集。 | ||
バーナード・ハーマン(1911-1975): カンタータ「白鯨」(1936-1938)/弦楽のためのシンフォニエッタ リチャード・エドガー=ウィルソン(T) デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br) ミカエル・ショーンヴァント指揮デンマーク国立so.&cho. | ||
録音:2011年1月8日、3月15日-16日、DRコンサートホール、コペンハーゲン。カンタータ「白鯨」は、バーナード・ハーマンが映画音楽作曲家として大成功を収める少し前に作曲されたもので、メルヴィルの同名の長編小説から着想を得ている。 | ||
クリスマスの夜に〜セント・ジョンズ・カレッジからのキャロル集 ラッター:なんと甘美な音楽 / フランス民謡/ジャクソン編曲:新しいノエル / バートン:子守歌 マサイアス:幼子が生まれた / ダーク:冬のさなかに / フランス民謡/ウィルベルク編曲:ディンドン空高く ポストン:林檎の木なるイエス・キリスト / イギリス民謡/マーシャル編曲:三隻の船 R.R.ベネット:アウト・オヴ・ユアー・スリープ / ウォーロック:主を賛美せよ ジュベール:刺のないバラはない / イギリス民謡/ウィルコックス編曲:明日は私が踊る日 マーティン:アダムは縛られて / フレチャ:リウ・リウ・チウ イギリス民謡/ヴォーン・ウィリアムズ&アームストロング編曲:ああベツレヘムよ ドイツ民謡/プレトリウス&キャッシュモア編曲:エサイの根より ロビンソン:我らは喜び / メンデルスゾーン/ロビンソン編曲:天には栄え / タヴナー:神の小羊 フィニッシー:テリング / レイトン:コヴェントリー・キャロル イギリス民謡/レッジャー編曲:クリスマスの夜(サセックス・キャロル) グル―バー/レッジャー編曲:きよしこの夜 / ウェイド/ウィルコックス編曲:神の御子は今宵しも アンドルー・ネスシンガ指揮ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho. ジョン・チャレンジャー(Org) | ||
録音:2011年1月14日-16日、セント・ジョンズ・カレッジ・チャペル、ケンブリッジ。ネスシンガ&ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団のシャンドス専属第4弾。 | ||
ワーグナー:管弦楽作品集 Vol.5 交響曲 ハ長調 WWV.29 / 交響曲 ホ長調 WWV.35 (オーケストレーション:フェリックス・ヨーゼフ・フォン・モットル)/ 感謝の行進曲 WWV.97(オーケストレーション:ワーグナー&ラフ)/ 歌劇「リエンツィ」WWV.49〜序曲/皇帝行進曲 WWV.104 ネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2010年8月19日、2011年3月22日、ロイヤル・コンサート・ホール、グラスゴー。ヘンク・デ・フリーハー編曲によるオーケストラ・ヴァージョン「ワーグナー」を取り上げてきたヤルヴィ&RSNOのワーグナー第5弾は、若き日の「交響曲」と後期の「行進曲」。19歳のワーグナーが完成させた唯一の交響曲でベートーヴェン風の作風を持つ「ハ長調」、第1楽章と第2楽章の3小節目までで未完となり、スケッチから指揮者のフェリックス・モットルが完成させた「ホ長調」、オーケストラを豪快に鳴らすダイナミックなサウンドで聴く若かりしワーグナーの「2つの交響曲」。 | ||
ルトスワフスキ:管弦楽作品集 Vol.2 交響的変奏曲/パガニーニ変奏曲/ ピアノ協奏曲/交響曲第4番 |
ルイ・ロルティ(P) エドワード・ガードナー指揮 BBCso. | |
イングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督エドワード・ガードナーとBBCso.のムジカ・ポルスカ(ポーランドの音楽)シリーズ第3弾。自身が考案した"チェーン形式"が組み込まれた最後の協奏的作品「ピアノ協奏曲」、死の前年1993年にロサンゼルスで初演された「交響曲第4番」など、ルトスワフスキ最晩年の作品を収録。また「パガニーニ変奏曲」は、オリジナルの2台ピアノ版ではなく作曲家自身のオーケストレーションによる改訂版(ピアノとオーケストラ版)が用いられている。 | ||
ウーラ・ヤイロ(1978-):合唱作品集 グラウンド(天と地はあなたの光栄にあまねく満ち渡る)/セレニティ(おお、大いなる神秘)/ 愛と慈しみのあるところに神はいる/ノーザン・ライツ(わが愛するものよ、御身は美し)/魂の闇夜/ 天球(キリエ・エレイソン)/御身はすべてに美し/プレリュード(エクスルターテ・ユビラーテ)/ フェニックス(神の子羊)/ウニコルニス・カプティヴァトゥル/夕べの祈り チャールズ・ブルフィー指揮フェニックスcho. オラ・イェイロ(P) ハリントンSQ アリソン・チェイニー(S) テッド・ベレディン(テナーSax) エマヌエル・ロペス(Vc) | ||
ノルウェーの作曲家ウーラ・ヤイロ〔 Ola Gjeilo /日本での慣用表記例:オラ・イェイロ〕は、日本の合唱界でも人気&知名度の高い作曲家。アリゾナを拠点に活躍するアメリカ有数の合唱団、フェニックス・コーラルのコンポーザー・イン・レジデンスも務めている。。 | ||
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003): オーケストラル・リアリゼイションズ マーラー/ベリオ編曲:歌曲集「若き日の歌」〜6曲 シューベルト/ベリオ編曲:レンダリング ブラームス/ベリオ編曲: クラリネット・ソナタOp.120 No.1 |
ロデリック・ウィリアムズ(Br) マイケル・コリンズ(Cl) エドワード・ガードナー指揮 ベルゲンpo. | |
死去する1828年に着手し未完となったシューベルト「交響曲第10番 ニ長調D.936A」のスケッチへ自らの音楽を融合させた「レンダリング」、ソリスト+オーケストラへ生まれ変わらせた「マーラー」と「ブラームス」という、20世紀イタリアの奇才ベリオのオーケストレーションが持つ魅力に、イングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督ガードナーが、北欧ノルウェーのベルゲン・フィルと共に迫る。 | ||
ドゥネーヴ&RSNO〜ドビュッシー:管弦楽作品集 管弦楽のための3つの交響的素描「海」/夜想曲(*) /バレエ音楽「遊戯」/ スコットランド風行進曲/管弦楽のための「映像」(#) /牧神の午後への前奏曲(+)/ 交響組曲「春」/英雄の子守歌/カンタータ「放蕩息子」〜2つの楽章 キャスリン・マッキントッシュ(Obダモーレ;#) キャスリン・ブライアン(Fl;+) ステファヌ・ドゥネーヴ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.& 女性 cho.(*) | ||
SACD層は Multichannel 対応。2005年以来 RSNO の音楽監督の地位にあったステファヌ・ドゥネーヴによる、同オケとの集大成ディスク。音楽監督は2012年5月から ピーター・オウンジャン〔ウンジャン〕へ引き継がれる事が決まっている。 | ||
ネーメ・ヤルヴィ・コンダクツ・サン=サーンス(1835-1921):管弦楽作品集 歌劇「サムソンとダリラ」Op.47〜ダンス・バッカナール/交響詩「オンファールの糸車」Op.31/ 交響詩「ファエトン」Op.39/交響詩「死の舞踏」Op.40/交響詩「ヘラクレスの青春時代」Op.50/ アルジェリア組曲 Op.60〜フランス軍隊行進曲/歌劇「黄色の姫君」Op.30〜序曲/ リスボンの一夜 Op.63/スパルタクス/戴冠式行進曲 ハ長調 Op.117 ネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2011年9月14日-15日、ロイヤル・コンサート・ホール、グラスゴー。生誕75周年を迎えた父ヤルヴィ&RSNOのワーグナー・シリーズに続く新録音。1902年のエドワード7世の戴冠式のために書かれた「戴冠式行進曲」を除き、いずれもサン=サーンスの作曲家人生前半に作られたもの。 | ||
ルネ・クラウセン(1953-):合唱作品集 命と息吹きのある全てのもの/おお、大いなる神秘/タイガー/子羊/二重合唱のためのミサ曲(*) / マニフィカト/祈り(テキスト:マザー・テレサ)/二重合唱のための「おお、すべての人よ」/わたしを刻みつけて チャールズ・ブルフィー指揮カンザス・シティ・コーラル | ||
録音:2011年1月15日-17日、カンザス・シティ、アメリカ。(*)は同団体のための作品で、世界初録音。イェイロ〔ヤイロ〕の合唱作品集(CHSA-5100)での歌声が印象深いチャールズ・ブルフィーとカンザス・シティ・コーラルが、現代のアメリカで最も人気のある合唱作曲家の1人で、20年以上に渡りコンコルディア合唱団の指揮者を務めてきたルネ・クラウセンの合唱作品を録音。 | ||
ルトスワフスキ:管弦楽作品集 Vol.3 小組曲/チェロ協奏曲/グラーヴェ/交響曲第2番 |
ポール・ワトキンス(Vc) エドワード・ガードナー指揮 BBC so. | |
録音:2011年12月5日-6日、コロセウム、ワトフォード、イギリス。「ムジカ・ポルスカ・シリーズ Vol.4」。1960年代の大規模作品であり代表作、「交響曲第2番」と「チェロ協奏曲」を収録。 | ||
ワインベルク: 交響曲第20番 Op.150 (1988) (#)/ チェロ協奏曲 ハ短調 Op.43 (*) |
クレース・グンナルソン(Vc;*) トルド・スヴェードルンド指揮 イェーテボリso. | |
(#)は世界初録音。SACD層は Multichannel 対応。スヴェードルンド&イェーテボリso.のワインベルク・シリーズ、前作「交響曲第3番」(CHSA-5089)はグラミー賞 ベスト・エンジニアード・アルバム部門にノミネートされた。後期の作品(#)は五楽章形式で、ゴーゴリの作品を題材とした歌劇「肖像画」からの引用が見られる。 | ||
ルトスワフスキ:管弦楽作品集 Vol.4 ダンス・プレリュード(舞踏前奏曲)(*) /パルティータ(#) /チェーン2/交響曲第1番 マイケル・コリンズ(Cl;*) タスミン・リトル(Vn;#) エドワード・ガードナー指揮BBC so. | ||
ガードナー&BBCso.の「ムジカ・ポルスカ・シリーズ」ルトスワフスキ第4弾。クラリネットのマイケル・コリンズ、ヴァイオリンのタスミン・リトルがソリストとして参加。1941年から1947年にかけて作曲された交響曲第1番、1955年の作品で事実上の民謡への別れとなるクラリネットとオーケストラのための「ダンス・プレリュード」、12音技法など現代的な手法に傾倒した後期の作品からは、1986年1月31日にムターが初演した「チェーン2」と「パルティータ」が選ばれている。 | ||
スク:夏のおとぎ話 Op.29/プラハOp.26 | イジー・ビエロフラーヴェク指揮 BBCso. | |
ビエロフラーヴェクが2006年から首席指揮者を務める BBCso. とのスク「管弦楽作品」第2集。 | ||
ヤルヴィ〜フランツ・フォン・スッペ(1819-1895):序曲&行進曲集 喜歌劇「軽騎兵」序曲/喜歌劇「ボッカッチオ」序曲/「ボッカッチオ」行進曲/ 喜歌劇「スペードの女王」序曲/愉快な変奏曲/喜歌劇「詩人と農夫」序曲/ 喜歌劇「ファティニッツァ」のモチーフによる行進曲/喜歌劇「モデル」序曲/ 演奏会用行進曲「丘を上り谷を下って〔いたるところに〕」/ 喜歌劇「イサベラ」序曲/喜歌劇「美しきガラテア」序曲/ 行進曲「フアニータ」/喜歌劇「ウィーンの朝・昼・晩」序曲 ネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
全5巻の「オーケストラ版ワーグナー」を完成させ、前作の「サン=サーンス」(CHSA-5104)では、フランス音楽との予想以上の相性の良さを披露してくれたネーメ・ヤルヴィとロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.が、アドリア海、ダルマチア地方のスプリト(現在のクロアチアの都市)で生を受け、ウィーンで本格的に「オペレッタ」を流行させた19世紀最大のオペレッタ作曲家の1人で、その作風から「ウィーンのオッフェンバック」という異名を得ていたというスッペの管弦楽作品集をリリース。 | ||
エルガー:付随音楽「星明かりの急使〔スターライト・エクスプレス〕」Op.78 (*) クライヴ・ケアリー(1883-1968)/ アンドルー・デイヴィス管弦楽編曲:「星の光の速達便」からの3つの歌(#) エルガー/アンドルー・デイヴィス編曲:組曲「星の光の速達便」(+) エリン・マナハン・トーマス(S;*/+) ロデリック・ウィリアムズ(Br) サイモン・カロウ(語り;*) アンドルー・デイヴィス指揮スコットランド室内o. | ||
録音:2012年5月28日-31日、アッシャー・ホール、エディンバラ/2012年8月3日、BBCブロードキャスティング・ハウス、ロンドン(ナレーション)。(*)を除き世界初録音。(*)は2010年にエルガー協会から出版された新スコアを使用した世界初録音。イギリスのホラー作家アルジャーノン・ブラックウッド(1869-1951)による「妖精郷の囚われ人」(1913) を原作とした子供のための劇 「 The Starlight Express 」(1915)は、1914年に企画されたが第一次世界大戦勃発のため一旦中止となった。その後1915年11月初頭にエルガーへ作曲が依頼され、約一か月で完成したのが、現在残されている(*)だが、1914年の初企画の際にイギリスの若手バリトン歌手・作曲家のケアリーに同様の依頼が成されており、中断までに3曲が完成していた。それが(#)で、エルガーの作品には全く組み込まれておらず、今回が世界初録音となる。 | ||
ネーメ・ヤルヴィ〜チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」
ネーメ・ヤルヴィ指揮ベルゲンpo. ジェイムズ・エーネス(Vn) ロバート・デマイン(Vc) | ||
ヤルヴィ&ベルゲン・フィルの新プロジェクト、チャイコフスキーの3大バレエ全集がスタート。2012年から2014年までの3年間で完結が予定されている。シャンドスを筆頭に400を超える膨大な数のレコーディングを行ってきた彼だが、これら3大バレエの全曲録音は意外にも今回が初。 | ||
カロル・シマノフスキ(1882-1937): 演奏会用序曲 ホ長調 Op.12/ 交響曲第2番 Op.19/ 交響曲第4番 Op.60「協奏交響曲」(1932) (*) |
ルイ・ロルティ(P;*) エドワード・ガードナー指揮 BBCso. | |
ポーランドの音楽を発掘、紹介する「ムジカ・ポルスカ・シリーズ」にシマノフスキが初登場。ワルシャワ音楽院の院長を辞任したシマノフスキが、タトラ山脈のザコパネで完成させた最晩年の大作&最後の交響曲で、ピアニストに高度なヴィルトゥオージティが求められ、圧巻のフィナーレが繰り広げられる交響曲第4番「協奏交響曲」をルイ・ロルティ、エドワード・ガードナー、BBCso.の強力トリオにより録音。 | ||
クット・アッテルベリ(1887-1974):管弦楽作品集 Vol.1 交響曲第6番 Op.31「ドル交響曲」/ ヴェルムランド狂詩曲 Op.36 / 組曲第3番 Op.19 No.1 (*) / 交響曲第4番 Op.14「小さな交響曲」 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ヨーテボリso. サラ・トローベック・ ヘッセリンク(Vn;*) ペール・ホーグベリ(Va;*) | |
ノルウェーのハルヴォルセンとスヴェンセンのアルバムが好評の父ヤルヴィによるスカンジナヴィアン・プロジェクト、今回はスウェーデンのクット・アッテルベリが登場。彼は作曲家、チェリスト、評論家、電気技師、ストックホルムの特許局の職員、スウェーデン作曲家協会、スウェーデン著作権協会の会長など、様々な顔を持っていた。約20分という演奏時間の中から母国スウェーデンの民謡の旋律が湧き出る1918年作曲の「交響曲第4番」、1928年にコロムビア・グラモフォン・カンパニーが主催した「シューベルト没後100周年作曲コンクール」で優勝し、賞金1万ドルを獲得すると同時に世界規模での名声を得るきっかけとなった「交響曲第6番「ドル交響曲」」、ノーベル賞受賞者セルマ・ラーゲルレーヴの75歳の誕生日を記念して作曲された「ヴェルムランド狂詩曲」、ヴァイオリンとヴィオラのソロが紡ぐ「組曲第3番」の4作品を収録。 | ||
ネーメ・ヤルヴィ〜ヨアヒム・ラフ(1822-1882):管弦楽作品集 Vol.1 交響曲第2番 ハ長調 Op.140 (1866) / シェイクスピアの劇のための4つの前奏曲 WoO.49 - WoO.52 (1879) 〔前奏曲「テンペスト」WoO.49 /前奏曲「マクベス」WoO.50 / 前奏曲「ロメオとジュリエット」WoO.51 /前奏曲「オテロ」WoO.52 〕 ネーメ・ヤルヴィ指揮スイス・ロマンドo. | ||
ワーグナー、ブルックナー、マーラー、ハルヴォルセン、スヴェンセン、サン=サーンス、そしてスッペと、驚異的なペースかつ意外性あるプログラムで録音を続けるネーメ・ヤルヴィが、2012年に音楽監督に就任したスイス・ロマンドo.とのコンビで、リストの助手としてオーケストレーションを手がけた19世紀スイスの作曲家ヨアヒム・ラフ(1822-1882)の管弦楽作品集をスタート。 | ||
アンドルー・デイヴィス〜ベルリオーズ:序曲集 歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」Op.23 序曲/歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲/ 序曲「海賊」Op.21 /序曲「宗教裁判官」Op.3 /序曲「ローマの謝肉祭」Op.9 / 序曲「ウェーヴァリー」Op.1 /序曲「リア王」Op.4 アンドルー・デイヴィス指揮ベルゲンpo. | ||
シャンドスの看板指揮者となったイギリス音楽の伝道師アンドルー・デイヴィスが、1765年に創設されたノルウェーの伝統あるオーケストラ、ベルゲンpo.を振ってベルリオーズの序曲集を録音。 #当初「ラコッツィ行進曲」も曲目に含まれていましたが、最終的に省かれる事になりました。 | ||
ユージン・グーセンス(1893-1962):管弦楽作品集 Vol.2 万華鏡 Op.18 /タム・オ・シャンター Op.17 /3つのギリシャ舞曲 Op.44 (*) / 演奏会用小品 Op.65 /4つの思いつき Op.20 (#) / 「カデ・ルーセル」による変奏曲2つの自然詩 Op.25 (#) / 「マニャーラのドン・ファン」 Op.54〜間奏曲(#) アンドルー・デイヴィス指揮メルボルンso. | ||
(*)は世界初録音、(#)管弦楽版世界初録音。先にリチャード・ヒコックスによって開始されたものの、2008年彼の急逝により中断していた同シリーズが、アンドルー・デイヴィスに受け継がれ、再開。グーセンスは南半球のオーストラリアで、シドニー響首席指揮者、シドニー・ニュー・サウス・ウェールズ音楽院のディレクターを務め、得意としていたラヴェル、ドビュッシー、ストラヴィンスキーから影響を受けたフランス的な特徴を持つ作品を残した。(#)と「万華鏡」は元々ピアノ曲で、作曲者自身によって管弦楽編曲された物。 | ||
ネーメ・ヤルヴィ〜リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): バレエ音楽「ヨゼフ伝説」 Op.63 /歌劇「火の危機」 Op.50 〜愛の場面/祝典行進曲 Op.1 ネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
ヤルヴィ&初期からの盟友 RSNO とのR.シュトラウス。彼はデトロイトso.を振り、1996年に「ヨゼフ伝説」の交響的断章 (Op.64a) を当レーベルへ録音していたが、待望の全曲録音。「祝典行進曲 Op.1」はシュトラウス12歳の作品で、初めて出版された管弦楽作品。 | ||
パーシー・グレインジャー(1882-1961):合唱と管弦楽のための作品集 「ソロモンの雅歌」〜ソロモン王の結婚/ダニー・ディーヴァー/民主主義の行進歌/オーディンの霊/ 玄人の猟師/エグラモア卿/ワムフレイの若者たち/花嫁の悲劇/フォスターに捧ぐ/感謝の歌 アンドルー・デイヴィス指揮メルボルンso.&cho.、シドニー室内cho. | ||
録音:2012年8月30日-9月1日、9月3日-5日、8日、アーツセンター、メルボルン、オーストラリア。既に19枚組BOX「グレインジャー・エディション」(CHAN-10638)を完成させた CHANDOS レーベルが満を持して送り出す、イギリスの名指揮者アンドルー・デイヴィスとオーストラリア勢による新録音。 | ||
ネーメ・ヤルヴィ・コンダクツ・シャブリエ〜エマニュエル・シャブリエ(1841-1894): 楽しい行進曲/歌劇「グヴァンドリーヌ」序曲/ハバネラ/狂詩曲「スペイン」/ラメント/ 気まぐれなブーレ(モットル編)/田園組曲/喜歌劇「エトワール」〜3つの楽章/ 喜歌劇「いやいやながらの王様」〜2つの楽章 ネーメ・ヤルヴィ指揮スイス・ロマンドo. | ||
録音:2012年6月27日-29日、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ、スイス。エストニアの巨人ネーメ・ヤルヴィが2012年に音楽監督に就任したスイスの名門、スイス・ロマンドo.と贈る新シリーズ「フレンチ・レパートリー」からエマニュエル・シャブリエ(1841-1894)の管弦楽作品集が登場。 | ||
シマノフスキ(1882-1937): スターバト・マーテル Op.53 (1925-26) /バレエ「ハルナシェ」 Op.55 (1927-31) (*) ルーシー・クロウ(S) パメラ・ヘレン・スティーヴン(Ms) ガボール・ブレッツ(Br) ロバート・マレイ(T;*) エドワード・ガードナー指揮 BBC so.&cho. | ||
エドワード・ガードナー& BBC so.が進める「ムジカ・ポルスカ(ポーランドの音楽)」第7巻は、シマノフスキの第2弾、シマノフスキがタトラ山脈の民族音楽へと傾倒してゆく創作期後期の2作。テノール独唱、合唱、オーケストラによる「ハルナシェ」は、バレエ・パントマイムのために作曲され、シマノフスキ後期の典型的なスタイルを持つバレエ音楽。そしてシマノフスキが「ペザント・レクイエム(農民の鎮魂歌)」と述べポーランド語で歌われる「スターバト・マーテル」は、20世紀の東欧で誕生した近代の宗教音楽の頂点の1つ。 | ||
エーネス&ヤルヴィ〜チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」 Op.20
ジェイムズ・エーネス(Vn) ネーメ・ヤルヴィ指揮ベルゲンpo. | ||
録音:2012年6月18日、12月3日-6日、グリーグホール、ベルゲン、ノルウェー。3年間での完成を目指す、ネーメ・ヤルヴィのチャイコフスキー3大バレエ第2弾。様々なレーベルにチャイコフスキーの交響曲、組曲、バレエ音楽抜粋を録音しているヤルヴィだが、意外にも3大バレエの全曲録音は今回のプロジェクトが初。 | ||
ワーグナー:序曲&前奏曲集 歌劇「妖精」序曲/序曲「クリストファー・コロンブス」(モットル校訂)/歌劇「リエンツィ」序曲/ 歌劇「恋愛禁制、またはパレルモの修道女」序曲/ファウスト序曲/歌劇「さまよえるオランダ人」序曲(*) / 歌劇「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲/楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲/ 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜前奏曲 ネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
(*)のみ初出音源。他は「オーケストラのみ」のワーグナー・シリーズからのカップリング変更。 | ||
ホルスト:管弦楽作品集 Vol.3 神秘のトランペッター Op.18, H71 (*) / 合唱交響曲第1番 Op.41, H155 (1923-24) |
スーザン・グリットン(S;*) アンドルー・デイヴィス指揮 BBC so. & cho. | |
録音:2013年4月6日-7日、フェアーフィールド・ホールズ、クロイドン、ロンドン。2009年に急逝したリチャード・ヒコックスが開始したシリーズを、前作 Vol.2 「惑星」&「日本組曲」(CHSA-5086)から引き継いだアンドルー・デイヴィスによる続編が登場。 | ||
アメリカのピアノ協奏曲集 ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 ヘ調 コープランド:ピアノ協奏曲 バーバー:ピアノ協奏曲 |
シャイン・ワン(P) ピーター・ウンジャン指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ ナショナルo. | |
録音:2013年2月11日、4月29日-30日、ロイヤル・コンサート・ホール、グラスゴー。中国生まれでアメリカで活躍する女流シャイン・ワンの、アール・ワイルド(CHAN-10626)、ラフマニノフ(CHAN-10724)に続く第3弾。バックは、元東京クァルテットの第1ヴァイオリニストで、現音楽監督ピーター・ウンジャンとロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.。 | ||
ジョン・アダムズ(1947-):管弦楽作品集 ドクター・アトミック・シンフォニー(2007) / Short Ride in a Fast Machine (1986) /ハルモニーレーレ〔和声学〕(1984-85) ピーター・ウンジャン指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo. | ||
録音:2013年2月10日-11日、4月30日、ロイヤル・コンサート・ホール、グラスゴー。東京クァルテットの元第1ヴァイオリン奏者で、指揮者転身後はカナダ・トロントso.の復活等、オーケストラ・ビルダーとしても活躍するピーター・ウンジャンが、2012年にステファヌ・ドゥネーヴの後任として首席指揮者となったロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo.を率い本格的にデビュー。約40分の「ハルモニーレーレ」は、シェーンベルクの著書(1911)をタイトルに、マーラー、ワーグナー、シュトラウス、シベリウス、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーのエコーが散りばめられたアダムズ80年代の代表作。歌劇「ドクター・アトミック」を題材とした交響曲他を併録。 | ||
バルトーク(1881-1945):管弦楽作品集 組曲「中国の不思議な役人」 Op.19, BB82 / 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 BB114 / 4つの管弦楽曲 Op.12, BB64 |
エドワード・ガードナー指揮 メルボルンso. | |
録音:2011年7月21日-22日、2013年3月4日、2013年3月7日-8日、12日、メルボルン、オーストラリア。「ムジカ・ポルスカ」シリーズも好評のエドワード・ガードナーが、同じく東欧、ハンガリーのバルトーク作品を録音。 | ||
ノルウェーのディーリアス〜ディーリアス: 交響詩「おとぎ話」/ノルウェー組曲/交響詩「頂にて」/交響詩/そり乗り(冬の夜)/ノルウェーの2つの歌(*) / ノルウェーの婚礼の行列(原曲:グリーグ)/小管弦楽のための2つの小品〜第1曲「春初めてのかっこうを聞いて」 アン=ヘレン・メーン(S;*) アンドルー・デイヴィス指揮ベルゲンpo. | ||
「アパラチア」(CHAN-5088)、「ヴァイオリン協奏曲」(CHSA-5094)、「管弦楽作品集」(CHAN-10742)等、シャンドスへ続々とディーリアスを録音しているA.デイヴィス、今回はグリーグと親交を持ち大きな影響を受けた点から「ノルウェーにまつわる管弦楽作品」を集成、グリーグ「ペール・ギュント組曲」からの「ノルウェーの婚礼の行列」をディーリアスが編曲した物も収録。演奏もベルゲンpo.に、ノルウェーのソプラノ、メーンで万全の体制。 | ||
メンデルスゾーン・イン・バーミンガム Vol.1 〜メンデルスゾーン: 序曲「フィンガルの洞窟」 Op.26 / 交響曲〔第5番 ニ長調 Op.107「宗教改革」/第4番 イ長調 Op.90「イタリア」〕 エドワード・ガードナー指揮バーミンガム市so. | ||
録音:2013年10月20日-21日、タウン・ホール、バーミンガム、イギリス。首席客演指揮者エドワード・ガードナー&バーミンガム市so.の新プロジェクト。バーミンガムはメンデルスゾーンと縁深く、タウン・ホールではエリヤやピアノ協奏曲第2番が初演されている。 | ||
クット・アッテルベリ(1887-1974):管弦楽作品集 Vol.2 交響曲〔第2番 ヘ長調 Op.6/第8番 ホ短調 Op.48〕 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ヨーテボリso. | |
録音:2013年1月14日-17日、コンサート・ホール、ヨーテボリ、スウェーデン。ネーメ・ヤルヴィのアッテルベリ第2弾。第2番はスウェーデン王立工科大学で電気技術を学んでいる最中の1911年、24歳で作曲を開始、当初の2楽章形式が批判を受けたため、英雄的な第3楽章が追加された。1944年に完成した第8番は、4楽章形式&スウェーデン民謡をモチーフとしており、1945年の初演はシベリウスから絶賛された。 | ||
シベリウス(1865-1957): ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 /カレリア組曲 Op.11 /悲しいワルツ Op.44 No.1 / トゥオネラの白鳥 Op.22 No.2 /抒情的なワルツ Op.96a / アンダンテ・フェスティーヴォ JS.34b /交響詩「フィンランディア」 Op.26 ジェニファー・パイク(Vn) アンドルー・デイヴィス指揮ベルゲンpo. | ||
録音:2013年6月17日-20日。アンドルー・デイヴィスがベルゲン・フィルを振ってシベリウスを録音、ヴァイオリン協奏曲ではイギリス・ヴァイオリン界の若きミューズ、ジェニファー・パイクと共演。 | ||
ラフ(1822-1882):管弦楽作品集 Vol.2 交響曲第5番 ホ長調 Op.177「レノーレ」/歌劇「嫉妬」WoO.54〜序曲 / 歌劇「ダーメ・コーボルト〔妖精夫人〕」 Op.154 序曲/狂詩曲「夕べ」 Op.163b / 歌劇「アルフレート王」WoO.14 序曲/「眠れる森の美女」 WoO.19〜前奏曲 ネーメ・ヤルヴィ指揮スイス・ロマンドo. | ||
録音:2013年7月9日-11日。父ヤルヴィ& SRO のラフ・リシーズ第2弾。ドイツの詩人ゴットフリート・アウグスト・ビュルガーのバラードを題材としたラフの代表作でスイス・ロマン派の傑作の呼び声高い交響曲第5番「レノーレ」を中心に、ヒロイックな歌劇「アルフレート王」序曲などを収録。 | ||
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983): 交響曲第1番/ ヴァイオリン協奏曲(1943年改訂版) (*) |
タスミン・リトル(Vn;*) エドワード・ガードナー指揮 BBCso. | |
録音:2013年9月18日、ワトフォード・コロッセウム/2014年2月3日-4日、フライアーフィールド・ホール。 Chandos 専属アーティストとして、精力的に新録音を発表するエドワード・ガードナーが、BBC響とのコンビでウォルトンの二大傑作を録音、コンチェルトのソロは、イギリス音楽のスペシャリスト、タスミン・リトル。この顔合わせはブリテンのヴァイオリン協奏曲の佳演も記憶に新しい。Chandos と言えば、かつて全23枚組にも及ぶ「ウォルトン全集」を発売、世界屈指のウォルトン・レーベルでもある。ブライデン・トムソン以来となる交響曲第1番、リディア・モルドコヴィチ以来となるヴァイオリン協奏曲。いずれも20数年ぶりとなる Chandos のウォルトン新録音。 | ||
ネーメ・ヤルヴィ・コンダクツ・マスネ〜ジュール・マスネ(1842-1912):管弦楽作品集 歌劇「ル・シッド」〜バレエ組曲/オラトリオ「聖処女」〜聖処女の最後の眠り(*) /歌劇「ラオールの王」への序曲/ チェロと管弦楽のための幻想曲(*) /序曲「フェードル」/劇音楽「復讐の三女神」〜宗教的な場面(*) / 歌劇「バザンのドン・セザール」〜セビリャーナ/絵のような風景 トルルス・モルク(Vc;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮スイス・ロマンドo. | ||
録音:2013年7月11日-12日、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ、スイス。エストニアの巨人ネーメ・ヤルヴィ、サン=サーンス(CHSA-5104)、シャブリエ(CHSA-5122)に続くフレンチ・レパートリー・シリーズ、多くのオペラを作曲したマスネは、オペラ以外にも管弦楽曲、歌曲などを残している。ノルウェーの名チェリスト、トルルス・モルクの参加も期待大。 | ||
ホルヘ・グルンドマン(1961-): 弦楽四重奏とソプラノのためのオラトリオ「キリストの復活」(2013) スサナ・コルドン(S) ブロドスキーSQ | ||
録音:2013年6月4日-6日、IES サン・フェルナンド、マドリッド、スペイン。世界初録音。グルンドマンはスペインの作曲家、音楽学者。当作は世界初演と同時に世界初録音されたラテン語による室内オラトリオ。グルンドマンの前作「God's Sketches」でも共演したブロドスキー弦楽四重奏団とスペインのソプラノ、スサナ・コルドンによる演奏。 | ||
メンデルスゾーン・イン・バーミンガム Vol.2 序曲「ルイ・ブラス」 Op.95 / 交響曲〔第1番 ハ短調 Op.11 /第3番 イ短調 Op.56「スコットランド」〕 エドワード・ガードナー指揮バーミンガム市so. | ||
イングリッシュ・ナショナル・オペラ音楽監督、ベルゲンpo.の首席客演指揮者(2015年からは首席指揮者となる予定、さらに MET やスカラ座へ定期的に客演し、世界各地で大活躍中のエドワード・ガードナーによる、首席客演指揮者を務めるバーミンガム市so.との「メンデルスゾーン・イン・バーミンガム」第2弾が早くも登場。初演のライプツィヒ以上にロンドン公演が絶賛されたという交響曲第1番、エディンバラを訪問した際の印象を元にした「スコットランド」といった充実プログラム。交響曲の全曲録音が予定されている期待のシリーズ、ご期待頂きたい。 | ||
エルガー:オラトリオ「ゲロンティアスの夢」 Op.38 (*) /歌曲集「海の絵」 Op.37
サラ・コノリー(Ms) ステュアート・スケルトン(T;*) デイヴィッド・ソアー(B;*) アンドルー・デイヴィス指揮 BBCso.& cho. (*) | ||
2014年4月にエルガー協会メダルを受賞したアンドルー・デイヴィスによる、長い間名盤として親しまれたリチャード・ヒコックス盤(CHAN-241-46)に続く、同レーベルの新たな「ゲロンティアスの夢」が登場。 | ||
ヤナーチェク:管弦楽作品集 Vol.1 シンフォニエッタ/カプリッチョ(*) / 組曲「利口な女狐の物語」(2008年マッケラス最終改訂版) |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P;*) エドワード・ガードナー指揮 ベルゲンpo. | |
エドワード・ガードナーが、2014年現在首席客演指揮者を務め、オーケストラ創立250周年を迎える2015年からは首席指揮者(Chief Conductor)に就任するノルウェーの伝統あるオーケストラ、ベルゲンpo.とヤナーチェクのシリーズを開始。 | ||
カロル・シマノフスキ(1882-1937): 交響曲第3番 Op.27「夜の歌」(*) / ハーフィズの愛の歌 Op.26 (#) /交響曲第1番 Op.15 |
エドワード・ガードナー指揮 BBCso.、BBC交響cho. (*) ベン・ジョンソン(T;*/#) | |
エドワード・ガードナーとBBCso. が進めているポーランド音楽の探求シリーズ「ムジカ・ポルスカ」第8巻はシマノフスキの第3弾。これで、シマノフスキ第1弾(CHSA-5115)と合わせ、シマノフスキの4つの交響曲が揃う。20代の作交響曲第1番は、ワーグナーやシュトラウスなど後期ロマン派の影響を受けている佳作。交響曲第3番「夜の歌」は、テノール独唱、混声合唱と大オーケストラのための大作で、中期の傑作の1つ。そして、14世紀ペルシャの詩人、ハーフィズの詩に基づく、独唱と管弦楽のための歌曲集「ハーフィズの愛の歌」でソリストを務めるのは、BBCカーディフ・シンガー・オブ・ザ・ワールド2013で観客賞を受賞し人気上昇中のイギリスのテノール、ベン・ジョンソン。 | ||
チャイコフスキー: バレエ音楽「くるみ割り人形」 Op.71(全曲) |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ベルゲンpo. | |
ネーメ・ヤルヴィ&ベルゲン・フィルのチャイコフスキー:3大バレエ完結編。意外にも3大バレエの全曲録音は今回のプロジェクトが初。「くるみ割り人形」のノーカット・ヴァージョンは約85分の快速テンポで振られ、1枚のディスクに収録された。快活な音楽作りとベルゲン・フィルの洗練されたサウンドで、幻想的なくるみ割り人形の物語を豊かに創造する。 | ||
リムスキー=コルサコフ: 交響組曲「シェエラザード」 Op.35 |
ピーター・ウンジャン指揮 トロントso. ジョナサン・クロウ(Vn) | |
録音:2013年6月、ロイ・トムソン・ホール、トロント、カナダ。東京クァルテットの元第1ヴァイオリン奏者で、現在は指揮者として世界的な活躍を続けているトロント生まれのピーター・ウンジャン、第3弾は2004年に音楽監督へ就任、財政危機を迎えていたオーケストラを見事再建し現在就任10周年目を迎えているトロント響との「シェエラザード」。 | ||
モイセイ〔ミェチスワフ〕・ワインベルク(1919-1996): 室内交響曲集〔第3番 Op.151 /第4番 Op.153〕 |
トルド・スヴェードルンド指揮 ヘルシングボリso. | |
ガブリエル・フムーラからトルド・スヴェードルンドへ引き継がれたワインベルク・シリーズの第5弾は、オーケストラをヨーテボリso.からヘルシングボリso.へと変えての室内交響曲集。弦楽オーケストラのための第3番と、オブリガード・クラリネット、トライアングルと弦楽オーケストラのための第4番。まだ全貌が明らかにされているとは言いがたいワインベルクの作品の数々を、優れた録音リリースする注目シリーズ。 | ||
ストラヴィンスキー:ピアノと管弦楽のための作品集 ピアノと管楽器のための協奏曲/ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ/ ピアノと管弦楽のための楽章/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1946年改訂版) ジャン=エフラム・バヴゼ(P) ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮サンパウロso. | ||
シャンドスのメイン・ピアニストの一人、フレンチ・ピアニズムの巨星ジャン=エフラム・バヴゼ!プロコフィエフの協奏曲集(CHAN-10802)が、グラモフォン賞2014の「協奏曲部門賞」を受賞し、"アーティスト・オブ・ジ・イヤー"にもノミネートしたバヴゼの新録音は、同じく20世紀ロシア、ストラヴィンスキーのピアノと管弦楽のための作品集。当初「ピアノ協奏曲」として構想された「ペトルーシュカ」は、ストラヴィンスキー本人&アレクサンドル・ベノワによる1946年改訂版(いわゆる3管編成版)を収録。名盤「ラヴェル&ドビュッシー(CHSA-5084)」で共演したフランスの名匠、ヤン・パスカル・トルトゥリエと、トルトゥリエが2010年に首席指揮者を務めた、南米ブラジルが誇るワールドクラスのオーケストラ、サンパウロso. で、バヴゼのソロを見事に支えている。 | ||
ラフマニノフ:徹夜祷〔晩祷〕 Op.37
ユリア・スコザファヴァ(Ms) フランク・フレッシュナー(T) チャールズ・ブルフィー指揮フェニックス・コーラル、カンザス・シティ・コーラル | ||
録音:2014年5月24日-26日、カンザス・シティ、アメリカ。同曲世界初演100周年記念。グラミー賞受賞アーティストであるチャールズ・ブルフィーが、合わせて4つのグラミー賞受賞&10のグラミー賞ノミネートを誇る2つの合唱団を率いての録音。 | ||
エルガー:カンタータ「オラフ王の伝説からの情景」 Op.30 (*) / バラード「聖ジョージの旗」 Op.33 (#) エミリー・バーサン(S;*) バリー・バンクス(T;*) アラン・オピー(Br;*) アンドルー・デイヴィス指揮ベルゲンpo.&cho.、 コレギウム・ムジクムcho.、エドヴァルド・グリーグcho. | ||
録音:2014年6月16日-19日(*)、19日-20日(#)、グリーグホール、ベルゲン。「エルガー・メダル2014」を受賞した21世紀のエルガー指揮者、アンドルー・デイヴィスのエルガー。(*)は995年にノルウェー王となったオラフ〔オーラヴ〕1世の伝説(サガ)に基づく世俗カンタータ。 | ||
メンデルスゾーン・イン・バーミンガム Vol.3 メンデルスゾーン: 序曲「静かな海と楽しい航海」 Op.27 / 交響曲第2番 変ロ長調 Op.52「讃歌」(*) |
ソフィー・ベヴァン、 メアリー・ベヴァン(S;*) ベンジャミン・ヒューレット(T;*) エドワード・ガードナー指揮 バーミンガム市so.& cho. (*) | |
録音:2014年2月15日-16日、タウン・ホール、バーミンガム、イギリス。メンデルスゾーンと縁の深いイギリスのバーミンガムを舞台とするプロジェクト第3弾は、シリーズ最後の交響曲となる第2番。ソロは、ソフィーとメアリーのベヴァン姉妹(ソフィーは The International Opera Awards 2013 の Young Singer 賞を受賞)に、ベンジャミン・ヒューレットと、イギリス期待の若手を起用。 | ||
アイヴズ(1874-1954):管弦楽作品集 Vol.1 交響曲集〔第1番/第2番 Op.19 〕 |
アンドルー・デイヴィス指揮 メルボルンso. | |
録音:2014年7月28日-30日、ロバート・ブラックウッド・ホール、モナシュ大学、メルボルン、オーストラリア。 Chandos レーベルへイギリス音楽を中心に録音、現代屈指の英国音楽の名匠として活躍するアンドルー・デイヴィスが、2013年から首席指揮者を務めているメルボルンso.と3枚目となるディスクを上梓、アメリカ現代音楽の先駆者アイヴズのシリーズが開始。 | ||
ウォルトン: ベンジャミン・ブリテンの即興曲による インプロヴィゼーション/ チェロ協奏曲(*) /交響曲第2番 |
ポール・ワトキンス(Vc;*) エドワード・ガードナー指揮 BBCso. | |
録音:2013年9月18日-19日、2014年10月28日-29日、ワトフォード・コロッセウム。エドワード・ガードナーとBBCso.によるウォルトン第2弾。チェリストは、ナッシュ・アンサンブルなどで活躍するイギリスの名手、ポール・ワトキンス。タスミン・リトルと共演した第1弾「交響曲第1番&ヴァイオリン協奏曲」(CHSA-5136)は、レコード芸術海外盤 REVIEW 「今月の特選盤」、BBCミュージック・マガジン誌、グラモフォン誌、MuiscWeb でそれぞれ、Recording of the Month に輝き、2014年の Chandos ベストセラー・タイトルの1つとなった。 | ||
クット・アッテルベリ(1887-1974): 管弦楽作品集 Vol.3〜交響曲集 〔第1番 ロ短調 Op.3 (1909-11)/ 第5番 ニ短調 Op.20「葬送交響曲」(1917-22) 〕 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ヨーテボリso. | |
録音:2014年2月5日-6日、2015年1月21日-22日、コンサート・ホール、ヨーテボリ、スウェーデン)。父ヤルヴィのアッテルベリ第3弾。 | ||
エーネス、A.デイヴィス&メルボルン〜ベルリオーズ: 「ロブ・ロイ」前奏曲/ロマンス「夢とカプリス」 Op.8 (*) / 交響曲「イタリアのハロルド」 Op.16 (#) ジェイムズ・エーネス(Vn;*/Va;#) アンドルー・デイヴィス指揮メルボルンso. | ||
録音:2014年8月1日、11月8日、10日、ハマー・ホール、メルボルン・アーツ・センター。ベルゲン・フィルと録音した序曲集 (CHSA-5118) も高評価を得たアンドルー・デイヴィスのベルリオーズ、今回は2015年現在首席指揮者を務めるメルボルンso.&カナダの天才ヴァイオリニスト、ジェイムズ・エーネスとの「イタリアのハロルド」「夢とカプリス」を中心とした3曲。 | ||
ヤナーチェク:管弦楽作品集 Vol.2 〔(*/#):ミロシュ・シュチェドロニュ&レオシュ・ファルトゥス補筆完成〕 嫉妬 JW VI. 10 /ヴァイオリン協奏曲「魂のさすらい」JW IX.10 (*) / 交響詩「ブラニーク山のバラード」JW VI.16 /交響曲「ドナウ川」JW IX.7 (+) / バラード「ヴァイオリン弾きの子供」JW VI.14 (#) /狂詩曲「タラス・ブーリバ」JW VI.15 スサンナ・アンデション(S;*) ジェイムズ・エーネス(Vn;*) メリーナ・マンドッツィ(Vn;#) エドワード・ガードナー指揮ベルゲンpo. | ||
録音:2014年3月10日-11日、11月24日-27日、10日、グリーグ・ホール、ベルゲン、ノルウェー。創立250周年を迎える2015年からベルゲンpo.首席指揮者に就任するエドワード・ガードナーによる、同フィルとのヤナーチェク第2弾。シンフォニエッタ他の Vol.1 (CHSA-5142) は日本も含む国内外で大絶賛された。今回はジェイムズ・エーネスの登場も注目。 | ||
ダンディ(1851-1931):管弦楽作品集 Vol.6(完結編) 交響詩「ヴァレンシュタイン」 Op.12 /歌劇「フェルヴォル」 Op.40〜第3幕への前奏曲/ チェロと管弦楽のための「歌」 Op.19 (*) /古風な様式による組曲 ニ長調 Op.24 /セレナードとヴァルス Op.28 ラモン・ガンバ指揮アイスランドso. ブリンディス・ハトラ・ギルファドウッティル(Vc;*) | ||
録音:2014年11月10日-13日、ハルパ、レイキャビーク、アイスランド。 Chanods 近年の人気シリーズの1つが遂に完結。三十年戦争の英雄ヴァレンシュタインを主人公としたフリードリヒ・シラーによる戯曲「ヴァレンシュタイン」に基づく三部作の交響詩、ダンディの最初の歌劇「フェルヴォル」からの前奏曲、1990年からアイスランド響の首席奏者を務めるアイスランドの女流チェリスト、ブリンディス・ハトラ・ギルファドウッティルを独奏に迎えた「歌」、伝統舞曲の様式を取り入れた優雅な組曲を収録。 | ||
マルコム・アーノルド: 舞曲集(*)/映画音楽集1(#)&2(+)/ 序曲集(+)/交響曲第3番&第4番(#) |
ブライデン・トムソン指揮(*) フィルハーモニアo.(*) リチャード・ヒコックス指揮(#) LSO(#) ラモン・ガンバ指揮(+) BBC po.(+) | |
CHAN-8867, 9100, 9290, 9851, 10293 をシュリンクラップでまとめ、日本語曲目表記オビを付けた日本独自企画セット。 | ||
MGMミュージカルからの映画音楽集 ライト&フォスター:「キスメット」〜 ブライダル・プロセッション(ナイト・オヴ・マイ・ナイト) シュワルツ:「バンド・ワゴン」〜 ダンシング・イン・ザ・ダーク(パ・ド・ドゥ) ブレーン&マーティン:「若草の頃」〜トロリー・ソング レーナー&ローヴェ:「恋の手ほどき」〜 タイトル&泉の場面/ワルツ・セクエンス ブラウン&フリード:「雨に唄えば」〜雨に唄えば ポーター&エデン:「踊る海賊」〜踊る海賊(バレエ) レーナー&ローヴェ:「ブリガドーン」〜丘の上のヘザー ウォーレン&フリード、エデン:「ジーグフェルド・フォーリーズ」〜 ディス・ハート・オヴ・マイン |
エルマー・ バーンスタイン指揮RPO アンブロシアン・シンガーズ | |
MGM制作の代表的ミュージカルの音楽、アメリカの映画音楽の巨匠エルマー・バーンスタインが指揮。当盤は廃盤のため、流通在庫のみのお取扱いとなります。 | ||
ウェーバー: クラリネットと管弦楽のための コンチェルティーノ ハ短調 Op.26/ クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 Op.73/ クラリネット協奏曲第2番 Op.74 |
ジャネット・ヒルトン(Cl) ネーメ・ヤルヴィ指揮 バーミンガム市so. | |
エクトール・ベルリオーズ(1803-1869):5つの序曲 「ロブ・ロイ」/「リア王」 Op.4/ 「ローマの謝肉祭」 Op.9/ 「ベアトリスとベネディクト」/「海賊」 Op.21 |
アレクサンダー・ギブソン指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
ジョン・ヘブデン(1712-1765): 弦楽のための6つの協奏曲 |
エイドリアン・シェファード指揮 カンティレーナ | |
録音:1982年。イギリスのチェロ奏者、ファゴット奏者、作曲家として活躍したヘブデンの代表曲。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調Op.64 | マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
ショスタコーヴィチ、息子と孫の共演 Vol.1 〜ショスタコーヴィチ(1906-1975): ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op.35 (*) /室内交響曲 ハ短調 Op.110a (#) ドミトリー・ショスタコーヴィチ Jr.(P;*) ジェイムズ・トンプソン(Tp;*) マクシム・ショスタコーヴィチ指揮(*) ユーリー・トゥロフスキー指揮(#) イ・ムジチ・ド・モントリオール(*/#) | ||
録音:1984年8月1日、聖ペトロ〔サン・ピエール・アポルト〕教会、モントリオール、カナダ/発売:1985年。Vol.2:CHAN-8443。 ドミトリー・ショスタコーヴィチ・ジュニア(1965-)は、おそらく当盤がデビュー盤だったはずだが、その後の活躍を聞かない。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調Op.36 | マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
オグドン〜ウィリアム・オルウィン(1905-1985): 11の幻想的ワルツ集(1956) /12の前奏曲集(1959) |
ジョン・オグドン(P) | |
録音:1984年10月1日、スネイプ・モールティングス・コンサート・ホール、サフォーク、 UK 、DDD / (P) 1985 (C) 1993 。 オグドン唯一の CHANDOS 録音。本体には記載されていないが、ディスコグラフィによれば上記の通り1日で一挙に録音された。 #レーベル在庫切れ(おそらくこのまま廃盤)で、流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第1番 ト短調Op.13 | マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
レスピーギ(1879-1936): 管弦楽組曲「シバの女王ベルキス」(1931) 〔ソロモンの夢/戦いの踊り/夜明けのベルキスの踊り/狂宴の踊り〕/ 主題と変奏曲「メタモルフォーゼン」(1930) ジェフリー・サイモン指揮フィルハーモニアo. | ||
録音:1984年1月21日-22日、オール・セインツ教会、トゥーティング、ロンドン/発売:1984年。レスピーギ晩年の管弦楽作品。特に「シバの女王ベルキス」は当時他録音盤が存在せず、決定盤となった。Awards: Gramophone Award / Penguin Guide *** | ||
スメタナ(1824-1884): 歌劇「売られた花嫁」より〔序曲/村人たちの踊り/ポルカ/フリアント/ファンファーレ/道化師たちの踊り〕/ 弦楽四重奏曲 ホ短調「我が生涯より」(管弦楽編曲版/ジョージ・セル編曲) ジェフリー・サイモン指揮 LSO | ||
録音:1985年2月18日-19日、オール・セインツ教会、トゥーティング、ロンドン/発売:1986年。 Penguin Guide *** | ||
ウィリアム・オルウィン(1905-1985):弦楽四重奏曲全集 (Vol.1) ピアノ四重奏のための奇想曲(1938) /弦楽三重奏曲(1962) /弦楽四重奏曲第3番(1984) デイヴィッド・ウィリアムソン(P) ロンドンSQ [カーメル・ケイン、ジョン・トラスラー(Vn) サイモン・ロウランド=ジョーンズ(Va) ピーター・ウィリソン(Vc)] | ||
録音:1985年3月2日-3日、スネイプ・モールティングス・コンサート・ホール、サフォーク、 UK 、DDD / (P) (C) 1995 。Vol.2 :CHAN-9219 。 #レーベル在庫切れ(おそらくこのまま廃盤)で、流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
ショスタコーヴィチ、息子と孫の共演 Vol.2 〜ショスタコーヴィチ(1906-1975): ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 Op.102 (*) / 弦楽のための交響曲 変イ長調 Op.118a (原曲:弦楽四重奏曲第10番/ルドルフ・バルシャイ編曲)(#) ドミトリー・ショスタコーヴィチ Jr.(P;*) マクシム・ショスタコーヴィチ指揮(*) ユーリー・トゥロフスキー指揮(#) イ・ムジチ・ド・モントリオール(*/#) | ||
録音:1985年8月5日-6日、サント・マドレーヌ教会、ウトルモン、モントリオール、カナダ/発売:1986年。Vol.1:CHAN-8357。 ドミトリー・ショスタコーヴィチ・ジュニア(1965-)は、おそらく当シリーズの Vol.1 がデビュー盤だったはずだが、その後の活躍を聞かない。 | ||
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」 | マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
チャイコフスキー: 交響曲第2番 ハ短調Op.17「小ロシア」/イタリア奇想曲Op.45 |
マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
ジョン・アイアランド(1879-1962): ピアノ協奏曲(*)/伝説(ピアノと管弦楽のための)(*)/ マイ=ドゥン(交響的狂詩曲) |
エリック・パーキン(p;*) ブライデン・トムソン指揮 LPO | |
チャイコフスキー:交響曲第3番 ニ長調Op.29 | マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
2台ピアノのためのロシア音楽集 ショスタコーヴィチ(1906-1975): 2台ピアノのための組曲 Op.6 (1922) / 2台ピアノのための コンチェルティーノ Op.94 (1953) ハチャトゥリアン(1903-1978)/ A.& M.ゴットリープ編: 2台ピアノのための組曲(1942) アレクサンドル・アルチュニアン(1920-) &アルノ・ババジャニアン(1921-1983): 2台ピアノのためのアルメニア狂詩曲(1950) |
セタ・タニエル、 ジェレミー・ブラウン(P) | |
発売:1987年。 | ||
ルイ・ロルティ〜ショパン: 練習曲全集(全27曲/第1回録音) [12の練習曲集Op.10/12の練習曲集Op.25/3つの新練習曲] |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1986年4月9日-10日、7月13日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。 記念すべきロルティのデビュー録音。ポリーニ(DG)やアシュケナージ(DECCA)といった、当曲集のスタンダード的演奏と比べても、勝るとも劣らない演奏的完成度と録音の優秀さを誇る。 #ロルティによる新録音が発売予定となっている曲目で、今後、当旧盤は入手困難となる可能性もゼロとはいえません。お早めにどうぞ。 | ||
ドヴォルザーク: 交響曲第7番/交響詩「金の紡ぎ車」 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op.27(完全全曲版) | マリス・ヤンソンス指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1986年。 | ||
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲Op.58 | マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
ルイ・ロルティ〜リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調S.178/ 3つの演奏会用練習曲S.144 |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1986年11月10日-12日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。 | ||
プロコフィエフ:交響曲第5番 変ロ長調Op.100 | マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
ルイ・ロルティ〜ベートーヴェン: 「エロイカ」の主題による 15の変奏曲とフーガ 変ホ長調Op.35/ 創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調Op.34/ 2つのロンドOp.51[ハ長調/ト長調]/ バガテル イ短調「エリーゼのために」WoO.59 |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1986年11月10日、1988年11月24日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番 ハ長調Op.60「レニングラード」 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:1988年2月22日-23日、ケアード・ホール、ダンディー。 | ||
ウィリアム・ボイス(1723-1787):6つの交響曲集 [第1番 ト長調/第2番 変ロ長調/第3番 ニ長調/ 第4番 ヘ長調/第5番 ハ長調/第6番 変ホ長調] |
エイドリアン・シェパード指揮 カンティレーナ | |
初発売:1988年。当盤はレーベルで廃盤となっており、流通在庫限りの入荷となります。また、2009年4月現在は通常盤での入荷ですが、今後カット盤での入荷となる場合も考えられますので、あらかじめご了承下さい。 | ||
ドヴォルザーク: 交響曲第8番/交響詩「野ばと」 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための 二重協奏曲 イ短調 Op.102 |
リディア・モルドコヴィチ(Vn) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ネーメ・ヤルヴィ指揮 LSO | |
ルイ・ロルティ〜 20世紀のオリジナル・トランスクリプション ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章 プロコフィエフ: 「ロメオとジュリエット」からの10の小品Op.75 より [少女ジュリエット/モンタギュー家とキャピュレット家/ ロメオとジュリエットの別れ] ラヴェル:ラ・ヴァルス(ピアノ独奏版) ガーシュウィン: ラプソディー・イン・ブルー(ピアノ独奏版) |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1988年11月24日-25日、12月18日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 | ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
デュカス:ピアノ作品全集 ラモーの主題による変奏曲、間奏曲と終曲(*)/ ハイドンの名による悲歌的前奏曲/ 牧神の遥かな嘆き/ピアノ・ソナタ ホ短調 |
マーガレット・フィンガーハット(P) | |
録音:1988年5月22日&23日、バーソロミュー教会、オーフォード。 ペルルミューテルの弟子、フィンガーハットの日本デビュー盤として一時は国内盤も発売された物。(*)を除く3曲はCHAN-241-32で再発されたが、(*)のみ当盤でしか入手出来ない。 #レーベルで廃盤となっており、海外の流通在庫を取り寄せるため高額となります。また、入手出来なくなっている可能性もありますので、その旨ご了承下さい。 | ||
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983): 交響曲第2番 組曲「トロイラスとクレシダ」(C.パーマー編曲) |
ブライデン・トムソン指揮 LPO | |
録音:1989年4月26-28日、ロンドン、セント・ジュード教会。 | ||
ルイ・ロルティ&F.デ・ブルゴス〜 ラヴェル: 左手のための協奏曲 ニ長調/ ピアノ協奏曲 ト長調 フォーレ:バラード 嬰ヘ長調 |
ルイ・ロルティ(P) ラファエル・フリューベック・ デ・ブルゴス指揮 LSO | |
録音:1989年10月4日、11月4日、ウォルサムストウ・タウン・ホール、ロンドン。 バックがフリューベック・デ・ブルゴス指揮である点もポイント。 | ||
エルガー:オラトリオ「神の国」Op.51(1905-06) | マーガレット・マーシャル(S) フェリシティ・パルマー(Ms) アーサー・デイヴィス(T) デイヴィッド・ ウィルソン=ジョンソン(B) リチャード・ヒコックス指揮 LSO、LSO cho. | |
発売:1989年。英「ペンギン・ガイド」誌三つ星獲得盤。 | ||
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983): 交響曲第1番 奇想曲風に (ギター作品「5つのバガテル」からの編曲) |
ブライデン・トムソン指揮 LPO | |
録音:1990年2月23-24日、ロンドン、セント・ジュード教会。 #レーベルで廃盤となりましたので流通在庫限りとなります。 | ||
ブライデン・トムソン〜 マルコム・アーノルド(1921-2006):舞曲集 イギリス舞曲[第1集 Op.27/第2集 Op.33]/ 4つのスコットランド舞曲 Op.59 / 4つのコーンウォール舞曲 Op.91 / 4つのアイルランド舞曲 Op.126 / バレエ「ソリティア」(1956)より [サラバンド/ポルカ] |
ブライデン・トムソン指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1990年2月7日-8日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル、ハムステッド、ロンドン。 イギリス音楽のスペシャリスト、ブライデン・トムソン(1928-1991)が晩年に残した名盤の一つ、。 | ||
ブラームス/シェーンベルク編曲: ピアノ四重奏曲 ト短調Op.25 ブラームス/ラッブラ編曲: ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調Op.24 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 LSO | |
録音:1988年6月11日-13日、1989年10月13日、以上 セント・ジュード=オン=ザ=ヒル、ハムステッド・ガーデン近郊、ロンドン。 | ||
ゾルターン・コダーイ(1882-1967): ガランタ舞曲/組曲「ハーリ・ヤーノシュ」/ ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 シカゴso. | |
録音:1990年2月15日-16日、18日、20日、オーケストラ・ホール、シカゴ、ライヴ。解説:クリストファー・パーマー/日本語訳:SOREL(国内仕様盤のみ)。 輸入盤は当店未案内旧譜。エストニアの音楽一家ヤルヴィ一族の長、名匠ネーメ・ヤルヴィとアメリカを代表する世界最高のオーケストラの一つ、シカゴso.による情熱溢れるコダーイの管弦楽作品集。 18世紀のハンガリー舞曲「ヴェルブンコシュ」が素材として使用され、長大なクラリネット・ソロと急速で流麗かつ華麗な奏法が特徴的な「ガランタ舞曲」。歌劇として作曲され、コダーイ自身によって改編された「ハーリ・ヤーノシュ」は、ナポレオン戦争時代のハンガリー兵士であるホラ吹き老人が語る物語を描いた6楽章形式による組曲。そしてハンガリーの民謡「飛べよ、くじゃく」を主題としたコダーイの管弦楽作品の中でも最高傑作と名高い「ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲」の3作品をカップリング。トランペットのハーセスを筆頭にシカゴ響の管楽器セクションが活躍するパフォーマンスが魅力の1枚。 | ||
オルウィン: 交響曲第4番/エリザベス風舞曲/祝典行進曲 |
リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
ロルティ&メルシエ〜 ラヴェル:2台ピアノと4手連弾のためのピアノ作品集 マ・メール・ロワ/スペイン狂詩曲/ 序奏とアレグロ/ボレロ |
ルイ・ロルティ、 エレーヌ・メルシエ(P) | |
録音:1990年6月26日-29日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。 | ||
ネーメ・ヤルヴィ〜 プロコフィエフ:交響曲全集 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):弦楽四重奏曲全集 弦楽四重奏曲(第1番) (1919-1922) (*) /弦楽四重奏曲(第2番) イ短調 (1945-1946) ガブリエリSQ | ||
録音:1986年2月14日-15日、1990年10月30日-31日、スネイプ・モールティングス・コンサート・ホール、サフォーク。若書の(*)は、2011年に入って当レーベルから、ヒュー・ウィリアムズ校訂原典版使用によるドーリックSQの録音(CHAN-10661〔当盤同様イ短調とのカップリング〕)が発売されたが、当盤はおそらく当曲の世界初録音だったもの。 #廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱い&高額商品です。ご注意下さい。 | ||
CHAN-8948/9 (2CD) 廃盤 |
メンデルスゾーン:無言歌集 全48曲 | リューバ・エドリーナ(P) |
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976): 戦争レクイエムOp.66(*)/ シンフォニア・ダ・レクイエムOp.20/ 英雄のバラードOp.14(#) |
ヘザー・ハーパー(T;*) フィリップ・ラングリッジ(T;*) マーティン・ヒル(T;#) ジョン・シャーリー=カーク (B−Br;#) リチャード・ヒコックス指揮 LSO、同cho.(*/#)、 聖ポール大聖堂合唱隊 | |
録音:1991年2月24日、ロンドン。解説:エリック・ローズベリー(国内仕様CDのみ;訳:SOREL/歌詞訳:SOREL、佐藤 章)。 ここに刻まれているのは、ブリテン指揮の自作自演が長らく王座に君臨していた「戦争レクイエム」に、デジタル時代の決定盤が誕生した瞬間だ。ヒコックスは当時43歳。既に録音の実績を十分に重ね、エルガーの「ジェロンティアスの夢」をはじめとする一連の声楽曲で、オーケストラと合唱のさばき方に秀でた力量を示していた。そして作品の構えが大きくなればなるほど、彼一流の「木を見て森も見る」バランス感覚と、強固な情緒の持続力が功を奏することも実証済みだった。それゆえChandosはこの曲を彼の手に委ね、ヒコックスは期待に見事に応えた。試しに「怒りの日」を聴いてほしい。金管のシグナル風の動機も合唱も切迫した表情を漲らせながら、ブリテンのスコアを完璧な遠近感で再現する。典礼文とオーウェンの詩を混在させたコラージュ風の構成が、作品にふさわしい規模のキャンバスに上に描き出されていく・・・・・・。 全楽章、以下同文である。オーケストラの巧さには巻く舌がいくらあっても足りない。イギリスを代表するベテランふたりに、ブリテン歌手として高い評価を得ていたラングリッジが加わる独唱陣も磐石の布陣だ。この録音をきっかけに、ヒコックスは英国音楽の伝道師として余人の追随を許さぬキャリアを歩み始めた。記念碑的名演という言葉は、こんなCDのためにある。(木幡一誠) 発売当初、グラモフォン・アウォードの最優秀合唱作品部門と録音部門の2部門を制覇した。SACDも発売されている名録音。 | ||
CHAN-8987 廃盤 |
ラフマニノフ: 歌劇「モンナ・ヴァンナ」 (未完[1幕のみ]/ピアノ・スコアより ブケトフがオーケストレーション)(*)/ ピアノ協奏曲第4番 ト短調Op.40(1927年版)(#) |
シェリル・ミルンズ(Br;グイド;*) セス・マッコイ(T;マルコ;*) ブライス・ウォーカー (S;モンナ・ヴァンナ;*)他 ウィリアム・ブラック(P;#) イーゴリ・ブケトフ指揮(*/#) アイスランドso.(*/#) アイスランド・オペラcho.(*) |
発売:1991年。共に世界初録音。 | ||
オネゲル:交響曲第4番/夏の牧歌/ バッハの名による前奏曲/アリオーソとフゲット/ ピアノと管弦楽のための小協奏曲 |
タマーシュ・ヴァーシャリ (P)指揮 ボーンマス・シンフォニエッタ | |
ルイ・ロルティ〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1 [第8番 ハ短調Op.13「悲愴」/ 第21番 ハ長調Op.53「ヴァルトシュタイン」/ 第26番 変ホ長調Op.81a「告別」] |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1991年9月1日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。# 全集 BOX (CHAN-10616; 9CDs/1枚分は2011年5月現在未分売) に含まれています。 | ||
レインゴリド・グリエール(1875-1956): 交響曲第3番 ロ短調 Op.42「イリヤ・ムーロメツ」 |
エドワード・ダウンズ指揮 BBC po. | |
録音:1991年9月5日-6日、新放送ハウス、マンチェスター。#「グリエール:管弦楽作品コレクション」(CHAN-10679X, 5CDs)に含まれています。 | ||
ドヴォルザーク:ピアノ作品集 主題と変奏/詩的な音画/ドゥムカとフリアント/ ワルツ集 |
ウィリアム・ハワード(P) | |
ドヴォルザーク: 交響曲第8番/交響詩「金の紡ぎ車」 |
イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.2 [第9番「ジュノム」/第17番] |
ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
レインゴリド・グリエール(1875-1956): 交響曲第2番 ハ短調 Op.25 / ザポロージャのコサックOp.64 / |
エドワード・ダウンズ指揮 BBC po. | |
録音:1991年12月16日-17日、新放送ハウス、マンチェスター。#「グリエール:管弦楽作品コレクション」(CHAN-10679X, 5CDs)に含まれています。 | ||
ブライデン・トムソン〜 ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集 |
ブライデン・トムソン指揮 LSO | |
マルコム・アーノルド(1921-2006):映画音楽集 大管弦楽のための組曲「戦場にかける橋」(*) 小管弦楽のための組曲「汚れなき瞳」(*) 管弦楽のための狂詩曲「サウンド・バリアー」 管弦楽組曲「ホブソンの選択」(*) 管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」(*) (クリストファー・パーマー編曲;*) |
リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
超人気作「サウンド・バリアー」や「第六の幸福をもたらす宿」、名作「戦場にかける橋」を収録した大ベストセラー。以前発売されていた国内仕様盤 MCHAN-9100は廃盤となり、上記盤へ変更されています。 | ||
ルイ・ロルティ〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2 [第5番 ハ短調Op.10-1/第6番 ヘ長調Op.10-2/ 第7番 ニ長調Op.10-3] |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1991年9月10日-11日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。# 全集 BOX (CHAN-10616; 9CDs/1枚分は2011年5月現在未分売) に含まれています。 | ||
グリーグ: 交響的舞曲 Op.64/声楽と管弦楽のための6つの歌/ 組曲「十字軍の兵士シーグル」 Op.56 |
ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ロイヤル・ストックホルムpo. | |
マティアス・バーメルト〜 ヒューバード・パリー:交響曲全集 |
マティアス・バーメルト指揮 LPO | |
チャイコフスキーの秘曲 交響曲第7番 変ホ長調 (セミヨン・ボガティレフ補筆;1957初演)/ ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調Op.75(*) |
ジェフリー・トーザー(P;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮 LPO | |
録音:1991年6月7日-8日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル、ハムステッド、ロンドン。 2005年-2006年に「幻の交響曲『人生』が復元された」と一部で話題となり、日本でも、草稿に書かれた原題のロシア語をそのままカナ読みして「西本智実 チャイコフスキー 未完成交響曲『ジーズニ』日本初演ツアー2006」(TBS主宰)が行われた作品(ピョートル・クリモフ補筆)を、その約50年前に復元しようと試みた物。チャイコフスキーは生前、この元々の素材を交響曲ではなく、第1楽章のみ完成したピアノ協奏曲第3番へ転用したため、ボガティレフ[ボガティリョフ、あるいは ボガトゥイリョーフとも]はこの協奏曲と未完成の草稿から、4楽章構成の交響曲第7番として補筆完成させた(クリモフ補筆の「人生」は全3楽章)。録音は他にCBS/SONYのオーマンディ盤がある程度で、かなり珍しい。また、これらの素材中、チャイコフスキーが唯一完成させた(#)(3楽章で演奏される場合もあるが、それはタニェエフが補筆完成させた版による)が収録されているのも魅力の一つ。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.3 [第14番/第27番] |
ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
オルウィン:交響曲第1番/ピアノ協奏曲第1番 | ハワード・シェリー(P) リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
レインゴリド・グリエール(1875-1956): 交響曲第1番 変ホ長調 Op.8 / バレエ組曲「赤いけしの花」Op.70 |
エドワード・ダウンズ指揮 BBC po. | |
録音:1992年11月12日-13日、新放送ハウス、マンチェスター。#「グリエール:管弦楽作品コレクション」(CHAN-10679X, 5CDs)に含まれています。 | ||
ロルティ&メルシエ〜 モーツァルト: 2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448/ 4手のためのアンダンテと5つの変奏曲 ト長調K.501 シューベルト:幻想曲 ヘ短調D.940 |
ルイ・ロルティ、 エレーヌ・メルシエ(P) | |
録音:1992年10月19日-21日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。 | ||
ジェラルド・シャーマン(1924-): フランシス・ベーコンの6つの練習曲 (1968)/ 小管弦楽のためのヴァリアンツ (1970) |
ジェラルド・シャーマン指揮 BBCso. | |
シャーマンはジャワ島生まれのイギリスの作曲家で、映画畑で長く活躍している人。ルッジェーロ・リッチのために書いたヴァイオリン協奏曲などもCHANDOSから発売されている(CHAN-9915)。曲目にあるフランシス・ベーコンは16-17世紀の哲学者ではなく、このベーコンの末裔に当たる、20世紀ダブリン生まれの画家(1909-1992)。 当盤は廃盤となっているため、流通在庫のみのお取扱いとなります。 | ||
ルイ・ロルティ〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.3 [第1番 ヘ短調Op.2-1/第2番 イ長調Op.2-2/ 第3番 ハ長調Op.2-3] |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1992年10月20日-21日&11月3日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。# 全集 BOX (CHAN-10616; 9CDs/1枚分は2011年5月現在未分売) に含まれています。 | ||
ディーリアス: 海流(バリトン、合唱と管弦楽のための) 別れの歌(二群の合唱と管弦楽のための) 日没の歌(メゾソプラノ、バリトン、合唱と管弦楽のための) |
ブリン・ターフェル(Br) サリー・バージェス(Ms) リチャード・ヒコックス指揮 ボーンマスso.&cho. ウェインフレット・シンガーズ サザン・ヴォイセズ | |
評判の高いブリン・ターフェルに焦点を当てたリリース。Gramophone Awardを受賞した名盤。 | ||
ウィリアム・オルウィン(1905-1985):弦楽四重奏曲全集 (Vol.2) 〔第1番 ニ短調(1955) /第2番「春の湧水」(1975) 〕 ロンドンSQ [カーメル・ケイン、ジョン・トラスラー(Vn) サイモン・ロウランド=ジョーンズ(Va) ピーター・ウィリソン(Vc)] | ||
録音:時期記載無し(1981年頃)、スネイプ・モールティングス・コンサート・ホール、サフォーク、 UK 、DDD / (P) 1982 (C) 1993 。Vol.1 :CHAN-8440 。 #レーベル在庫切れ(おそらくこのまま廃盤)で、流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):交響曲集 [第1番 ハ長調 wo 32(カゼッラによる再構成版)/ 変ロ長調Op.18(ファザーノ改訂版)/ ニ長調Op.18(ファザーノ改訂版)] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:1993年5月24日-25日、オール・セインツ教会、トゥーティング、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.1。 | ||
ウイリアム・オルウィン(1905-1985): 映画音楽集(クリストファー・パーマー編曲) 「邪魔者は殺せ」〜組曲 「ポリー氏の歴史」〜組曲 「落ちた偶像」〜組曲 「放蕩者の成り行き」〜カリプソ |
リチャード・ ヒコックス指揮LSO | |
映画音楽のシリーズに組みこまれデザインのみ変更される旧譜。オルウィンは映画音楽もかなり手がけたが、スコアは消失、スケッチからパーマーが復元している。 | ||
スヴェンセン(1840-1911):弦楽八重奏曲 イ長調 Op.3 (1866) / ヴァイオリンと弦楽のためのロマンス Op.26 (1881) ニルセン(1865-1931):弦楽五重奏曲 ト長調 FS.5 (1888) アカデミー・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ室内アンサンブル | ||
録音:1993年4月14日-16日、モールティングス・コンサート・ホール、サフォーク、UK 。 #レーベル在庫切れ(おそらくこのまま廃盤)で、流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
ストコフスキー・ シンフォニック・トランスプリクションズ Vol.1 バッハ(レオポルド・ストコフスキー編): トッカータとフーガ ニ短調BWV.565/G線上のアリア/ 小フーガ ト短調BWV.578/ カンタータ第208番〜羊は安らかに草を食み/ 平均率クラヴィーア曲集第1巻 〜前奏曲 変ロ短調BWV.869/ パッサカリアとフーガ ハ短調BWV.582/ ヴァイオリン・ソナタ第4番BWV.1017〜シシリアーノ/ わがイエス、いかばかりの魂の痛みBWV.487/ カンタータ第4番 「キリストは死の縄目につながれたり」〜コラール/ トッカータ、アダージョとフーガBWV.564〜アダージョ/ 甘き死よ来たれBWV.478/ コラール「われら皆唯一の神を信ず」BWV.680 |
マティアス・バーメルト指揮 BBCpo. | |
録音:1993年9月。このシリーズの第1作で、英ペンギン・ガイドで三ッ星推薦を獲得した名盤。 このシリーズの中心人物マティアス・バーメルトは晩年のストコフスキーのアシスタントをつとめていた時期があるが、この盤では特にストコフスキーのトレードマークだった「トッカータとフーガ」において、ストコフスキーを知り尽くしていた彼だからこそ可能な表現が目一杯詰まっており、密度の高い演奏がなされている。他の曲も同様に完成度は高く、ストコフスキーの自作自演盤があるにもかかわらず、このCDが高く評価されたのもうなずける。パッサカリアとフーガは同じくシャンドスから出ているレナード・スラットキン指揮の「バッハ・トランスプリクションズ」(CHAN-9835)にも収録されているから、聴き比べるのも一興。 | ||
フランツ・クロンマー 〔フランティシェク・クラマーシュ〕 (1759-1831):交響曲集 [(第2番) ニ長調Op.40/ (第4番) ハ短調Op.102 ] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:1993年11月11日-12日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル、ハムステッド、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.2。# 選集 BOX (CHAN-10628X) に含まれています。 | ||
ヴァーノン・ハンドリー〜 スタンフォード:交響曲全集 |
ヴァーノン・ハンドリー指揮 アルスターo. | |
モーツァルト:管楽のための作品集 アダージョ 変ロ長調K.411/ セレナード第11番 変ホ長調K.375/ アダージョ ヘ長調K.580a/ セレナード第12番 ハ短調K.388「ナハトムジーク」 |
オランダ管楽アンサンブル | |
ウォルトン:室内楽作品集 ヴァイオリンとピアノのためのトッカータ/ ピアノ・デュオのための「子供のためのデュエッツ」(*)/ ピアノ独奏のための「ファサード」からのワルツ/ ヴァイオリンとピアノのための2つの小品/ テノールとピアノのための2つの歌/ ギター独奏のための5つのバガテル/ テノールとギターのための「 Anon in Love 」 ジョン・マーク・エインズリー(T) ケネス・シリトー(Vn) カルロス・ボネル(G) ハミッシュ・ミルン(P) グレーテル・ダウデスウェル(P;*) | ||
録音:1991年5月29日、ブラックヒース・ホール、ロンドン/1992年1月11日-12日&1993年11月7日-8日、Faculty of Music Concert Hall、ケンブリッジ。 | ||
チャイコフスキー:劇付随音楽「雪娘」 Op.12 | ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.5 [第13番/第24番] |
ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
チュニジアの夜、デトロイトの一週間 [A Night in Tunisia, a Week in Detroit] デイヴィッド・バラクリシュナン(1954-):組曲「蜘蛛の夢」(*) / ジェフ・ビール(1963-):インターチェンジ(*) ディジー・ガレスピー(1917-1993)/デイヴィッド・バラクリシュナン&ヴィンス・メンドーサ編曲:チュニジアの夜(*) マイルス・デイヴィス(1926-1991)/タートル・アイランドSQ 編曲:ブルー・イン・グリーン ヴィクター・フェルドマン(1934-1987)/タートル・アイランドSQ 編曲:セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン J.S.バッハ/ダニー・サイデンバーグ編曲:バッハの昼食 タワー・オヴ・パワー/ダニー・サイデンバーグ編曲: Who Do You Think You Are? タートル・アイランドSQ ネーメ・ヤルヴィディ機デトロイトso.(*) | ||
録音:1994年5月19日-21日、オーケストラ・ホール、デトロイト・シンフォニー、ライヴ/ (P) (C) 1994 。 | ||
ルイ・ロルティ〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.4 [第4番 変ホ長調Op.7/第9番 ホ長調Op.14-1/ 第10番 ト長調Op.14-2]/ 4手のためのソナタ ニ長調Op.6(*) |
ルイ・ロルティ(P) エレーヌ・メルシエ(P;*) | |
録音:1991年11月3日-4日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。# 全集 BOX (CHAN-10616; 9CDs/1枚分は2011年5月現在未分売) に含まれています。 | ||
ストコフスキー・ シンフォニック・トランスプリクションズ Vol.2 ヘンデル:序曲 ニ短調 ジョヴァンニ・ガブリエリ:ピアノとフォルテのソナタ ジェレミー・クラーク(1670-1707): トランペット・プレリュード ヨハン・マッテゾン(1681-1764):アリア モーツァルト:トルコ行進曲 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第14番「月光」〜アダージョ シューベルト:セレナーデ フランク:天使の糧 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番〜葬送行進曲 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女 ミハイル・ イッポリトフ=イワーノフ(1859-1935):かいば桶 ショスタコーヴィチ:国連マーチ チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ アルベニス:セビリャの祭り スーザ:星条旗よ永遠なれ (以上全曲レオポルド・ストコフスキー編) |
マティアス・バーメルト指揮 BBCpo. | |
録音:1994年10月。 ストコフスキー節全開の小品の数々。新譜として発売されるCALA盤(CACD-0529)でストコフスキーの自作が聴ける作品もあり、これもまた聴き比べるのが楽しい。 「星条旗よ永遠なれ」はホロヴィッツのエンタテインメントに徹したピアノ編曲が有名だが、このストコフスキー編曲も、その意味で勝るとも劣らない。世界一大きい編成によるアレンジではないか? ベル、シロフォン、サクソフォン、ハープまで加えられており、そしてブラス・セクションの分厚い響きが部屋を揺るがす。再生音量には注意が必要な、ご意見無用の一大スペクタクル。 | ||
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):交響曲集 [イ長調 P.6 /変ロ長調 P.9 /ト長調 P.16 / 変ホ長調 P.26 /ヘ長調 P.32] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:1994年4月28日-29日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル、ハムステッド、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.3。 | ||
カール・シュターミッツ 〔カレル・スタミツ〕(1745-1801):交響曲集 [ヘ長調 Op.24 No.3 /ハ長調 Op.13 or 16 No.2 (*) / ト長調 Op.13 or 16 No.4 (*) /ニ長調「狩り」] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:1994年10月24日-25日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル、ハムステッド、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.4。(*)の2曲は、1777年に「6つの交響曲」として出版された曲集からの物だが、ロンドンではOp.13として、パリではOp.16 として出版されたため、二重の作品番号となっている。# 選集 BOX (CHAN-10628X) に含まれています。 | ||
ジョン・アダムズ(1947-): ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン グランド・ピアノラ・ミュージック デイヴィッド・ラング(1957-): アー・ユー・エクスペリエンスト?/アンダー・オルフェウス |
スティーヴン・モスコ指揮 オランダ管楽アンサンブル | |
レインゴリド・グリエール(1875-1956): バレエ組曲「青銅の騎士」/ホルン協奏曲 Op.91 (*) |
リチャード・ワトキンズ(Hr;*) エドワード・ダウンズ指揮 BBC po. | |
録音:1994年3月15日-16日、新放送ハウス、マンチェスター。#「グリエール:管弦楽作品コレクション」(CHAN-10679X, 5CDs)に含まれています。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol.6 [第21番/22番] |
ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
マイケル・ティペット:歌劇「プリアモス王〔プライアム王〕」(1962)
フィリップ・ラングリッジ、ロバート・ティアー(T) フェリシティ・パルマー(Ms) アン・マレー、ヘザー・ハーパー、イヴォンヌ・ミントン(S) トーマス・アレン(Br) ノーマン・ベイリー、スティーヴン・ロバーツ(B) デイヴィッド・アサートン指揮ロンドン・シンフォニエッタ & cho. | ||
録音:1980年11月、キングズウェイ・ホール、ロンドン。ギリシア神話を題材に、トロイア最後の王プリアモス(英語ではプライアム)を描いた歌劇。 | ||
ルイ・ロルティ〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.5 [第28番 イ長調Op.101/ 第29番 変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」] |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1994年12月10日-12日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。# 全集 BOX (CHAN-10616; 9CDs/1枚分は2011年5月現在未分売) に含まれています。 | ||
ブリテン(1913-1976):弦楽四重奏曲集 Vol.1 3つのディヴェルティメント(1936) /行進曲風に(1933) / 弦楽四重奏曲〔第1番 ニ長調 Op.25 (1941) /第3番 Op.94 (1975) 〕 ソレルSQ | ||
録音:1995年11月7日-9日、スネイプ・モールティングス/ (P) (C) 1996 。Vol.2: CHAN-9664。 #レーベル在庫切れ(おそらくこのまま廃盤)で、流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
ヴェルディ:レクイエム
ミシェル・クライダー(S) マルケラ・ハッツィアーノ(Ms) ガブリエル・シャーデ(T) ロバート・ロイド(B) リチャード・ヒコックス指揮LSO & cho. | ||
録音:1995年。CHANDOS 2007年版カタログ付き限定盤(CHAN-CAT07/廃盤)でも発売されたことがある。 この「ヴェルレク」はヒコックスの莫大な録音の中でも名演の1つに数えられており、ファンファーレ誌やデイリー・テレグラフ誌から最大級の評価を獲得している。 | ||
ストコフスキー・ シンフォニック・トランスプリクションズ Vol.3 ムソルグスキー(レオポルド・ストコフスキー編): 禿山の一夜/交響組曲「ボリス・ゴドゥノフ」/ 「ホヴァンチシーナ」第4幕への前奏曲/ 組曲「展覧会の絵」 |
マティアス・バーメルト指揮 BBCpo. | |
録音:1995年1月。このCDも英ペンギン・ガイドで三ッ星推薦を獲得した。 言うまでもなく、ディズニー映画「ファンタジア」で使われた禿山の一夜は、「トッカータとフーガ」と並びストコフスキーの編曲魔術がいかんなく発揮された作品。 ストコフスキー版「展覧会の絵」も、あまりにも有名。Chandosの透明かつ明晰な録音で聞くと、ストコフスキー自作自演盤よりも編曲上の小技や仕掛けが見えて面白い。 | ||
ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」Op.33
フィリップ・ラングリッジ(T) ジャニス・ワトソン(S) アラン・オピー(Br) アン・コリンズ(A) マシュー・ベスト(B)他 リチャード・ヒコックス指揮シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア/他 | ||
録音:1995年7月2日-3日、5日-7日、8月31日、以上 ブラックヒース・ホール、ロンドン。 | ||
レスピーギ:管弦楽伴奏付き歌曲集 歌曲「森の神々」/霧/アレトゥーザ/他 |
イングリット・アトロット(S) リンダ・フィニー(A) リチャード・ヒコックス指揮 BBC po. | |
チャイコフスキー: 組曲第2番 Op.53/幻想曲「テンペスト」 Op.18 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
カルロス〔カルレス〕・ バゲール(1768-1808):交響曲集 [第12番 変ホ長調/第13番 変ホ長調/ 第16番 ト長調/第18番 変ロ長調] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:1995年3月13日-15日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル、ハムステッド、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.5。 | ||
アルフレード・シュニトケ(1934-1998): 作品集 ピアノと室内オーケストラの ための音楽Op.34(1964)(*)/ チェンバロ、またはオルガン、フルート、 2つのクラリネット、ヴァイオリン、 ヴィオラとチェロのための 七重奏曲Op.160(1981-1982) (+)/ トロンボーンとオルガンのための 「サウンドとエコー」Op.171 (1983)(#)/ 管弦楽のための 「イン・メモリアム」Op.127 (1972-1978)(+) |
ワシリー・ロバノフ(P;*) アナトーリ・スコベロフ(Tb;#) リュドミラ・ゴルブ(Org;#) ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮(*) ワレリー・ ポリャンスキー指揮(+/**) ロシアン・ステイトso.(*/**)、 ボリショイ劇場ソロイスツ(+) | |
録音:1994年、モスクワ音楽院大ホール。 当盤は廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱いとなります。 | ||
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番 ドヴォルザーク:セレナード/他 |
ユーリ・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・ ドゥ・モントリオール | |
マイケル・ティペット(1905-1998): 弦楽四重奏曲全集 Vol.1〔第3番(1946) /第5番(1991) 〕 クロイツェルSQ [ピーター・シェパード、デイヴィッド・リ・ペイジ(Vn) マルコム・アリソン(Va) フィリップ・シェパード(Vc)] | ||
録音:1996年3月26日-28日、スネイプ・モールティングス・コンサート・ホール、サフォーク、 UK 、DDD / (P) (C) 1997 。Vol.2 :CHAN-9560 。 #レーベル在庫切れ(おそらくこのまま廃盤)で、流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
ミラクルズ〜 聖母マリアを讃える13世紀のスペイン歌曲集 Beyeita es Maria/Procession/ Quen quer que na Virgen fia/Estampie on/ O Nome da Virgen Santa/Miragres fremosos/ Quen boa dona/Eno pouco e no muito/ Aquel que de voontade Santa/Como pod' a groriosa/ Ben per esta aos reis/Sempr'a Virgen groriosa/ Mui grandes noit' e dia |
デュファイ・コレクティヴ | |
ディーリアス:レクイエム(*) /人生のミサ(+)
レベッカ・エヴァンズ(S;*) ジョーン・ロジャーズ(S;+) ジーン・リグビー(Ms;+) ナイジェル・ロブソン(T;+) ピーター・コールマン=ライト(Br) ウェインフリート・シンガーズ リチャード・ヒコックス指揮ボーンマスso.&cho. | ||
レインゴリド・グリエール(1875-1956): 序曲と管弦楽作品集 序曲「ギュリサーラ」/演奏会用ワルツOp.90 / 序曲「シャー=セネム」/ バラードOp.4(チェロと管弦楽のための編曲版;*)/ スラヴの主題による序曲/ ブリヤート・モンゴル自治共和国のための 英雄的行進曲 Op.71 / 序曲「フェルガナの休日」Op.75 |
リチャード・ワトキンズ(Hr;*) ワシーリー・シナイスキー指揮 BBC po. | |
録音:1996年5月21日-22日、新放送ハウス、マンチェスター。#「グリエール:管弦楽作品コレクション」(CHAN-10679X, 5CDs)に含まれています。 | ||
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 交響曲第10番 Op.93 オペレッタ「ビッグ・ライトニング」 |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ | |
ポリャンスキーによるショスタコーヴィチ交響曲シリーズ第6弾。ショスタコーヴィチの未完のオペレッタ「ビッグ・ライトニング」のスコアは紛失とされていたが、1980年に指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーによってそのうちの9曲分のパート譜が発見された。当録音にはそれら9曲すべてが収録されている。演奏時間は17分26秒。 | ||
イグナーツ・プレイエル(1757-1831):交響曲集 [ハ長調 Op.66, B.154 / ト長調 Op.68, B.156 /ニ短調 B.147] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:1995年11月23日-24日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル、ハムステッド、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.6。# 選集 BOX (CHAN-10628X) に含まれています。 | ||
アレンスキー:ヴァイオリン協奏曲 Op.54 グラズノフ: コンチェルト・バラータ Op.108/ ピアノ協奏曲 Op.92 |
アレクサンドル・ トロスチャンスキー(Vn) エゴール・ジャチコフ(Vc) マネリ・ピルザデー(P) ユーリ・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール | |
ベルク:歌劇「ルル」
コンスタンス・ハウマン(S) ユリア・ユオン(Ms) テオ・アダム(B) ペーター・ストラーカ(T) モンテ・ジェフィ(Br) ウルフ・シルマー指揮デンマーク国立放送so. | ||
カリンニコフ:交響曲集 [第1番 ト短調(*)/第2番 イ長調(#)] |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:1987年4月14日-17日、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー(*)/1989年8月20日-22日、ケアード・ホール、ダンディー(#)。 | ||
メンデルスゾーン(1809-1847):弦楽四重奏曲集 〔第4番 ホ短調 Op.44 No.2 /第2番 イ長調 Op.13 〕/ 弦楽四重奏のための4つの小品 Op.81 より〔主題と変奏/スケルツォ〕 ソレル SQ | ||
録音:1996年11月13日-15日、スネイプ・モールティングス/ (P) (C) 1997 。美女4人による実力派クアルテット、ソレル四重奏団。メンデルスゾーンは当録音のみに終わってしまった。 | ||
ロベルト・ジェラルド(1896-1970): 交響曲&管弦楽曲集 Vol.2 交響曲第3番「コラージュ」/ ピアノと弦楽のための協奏曲(*)/ 管弦楽のための「 Epithalamion 」 |
ジェフリー・トーザー(P;*) マティアス・バーメルト指揮 BBCso. | |
録音:1997年1月8日&9日、2月28日-3月1日、ブラックヒース・ホール、ロンドン。 | ||
マイケル・ティペット(1905-1998): 弦楽四重奏曲全集 Vol.2〔第1番(1935) /第2番(1942) /第4番(1978) 〕 クロイツェルSQ [ピーター・シェパード、デイヴィッド・リ・ペイジ(Vn) マルコム・アリソン(Va) フィリップ・シェパード(Vc)] | ||
録音:1996年11月11日-12日、18日、セント・ジョンズ・バプテスト派教会、ラフトン、エセックス州、 UK 、DDD / (P) (C) 1997 。Vol.1 :CHAN-9512 。 #レーベル在庫切れ(おそらくこのまま廃盤)で、流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
ケヴィン・ヴォランズ(1949-): ディス・イズ・ハウ・イット・イズ(1996年改訂版) ウォーキング・ソング/リーピング・ダンス ピアノと管楽器のための協奏曲(*) アンタイトルド(G.H.V.の追憶に)(#) |
ピーター・ドノホー(P;*) ケヴィン・ヴォランズ(P;#) ダニエル・ハーディング指揮(*) ウィン・ステインマン指揮 オランダ管楽アンサンブル | |
アントニオ・ロゼッティ 〔フランティシェク・アントニーン・レスレル〕 (1750頃-1792):交響曲集 [ニ長調 A12, KI12 /ト長調 A40, KI22 / ハ長調 A9, KI21 / A33, KI24] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:1996年10月9日-10日、聖ジュード・オン・ザ・ヒル、ハムステッド、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.7。 | ||
ネーメ・ヤルヴィ〜 フランツ・シュミット:交響曲全集 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 シカゴso.、 スコティッシュ・ナショナルo. | |
チャイコフスキー: 組曲第1番 Op.43/ 序曲「嵐」 Op.76/ 幻想曲「運命」 Op.77 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
ドリーン・カーウィゼン〔メアリー・オルウィン〕(1922-2003):室内楽作品集 弦楽四重奏曲(#)〔第1番/第2番〕/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(*) リディア・モルドコヴィチ(Vn;*) ジュリアン・ミルフォード(P;*) ソレルSQ(#)[ジーナ・マコーマック、キャスリーン・イェーツ(Vn) ヴィッチ・ワードマン(Va) ヘレン・サッチャー(Vc)] | ||
録音:1997年3月19日、スネイプ・モールティングス・コンサート・ホール(*)/1997年6月23日-24日、オルフォード教会(#)。おそらく世界初録音だったもので、2011年現在でも全て唯一の録音と思われる。 作曲家ウィリアム・オルウィン夫人の(ドリーン・)メアリー・オルウィンが残した室内楽作品集。彼女は自らのファーストネームを嫌っており、1961年に師と結婚した後はミドルネームのメアリーを名乗った。しかし作曲家としては自らも旧姓名を使用していたようで、自ら生前に執筆した当盤の解説でも署名は「ドリーン・カーウィゼン」となっている。 #廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱い&高額商品です。ご注意下さい。 | ||
ルイ・ロルティ〜ショパン: 24の前奏曲Op.28/前奏曲Op.45/ アンダンテ・スピアナート 変ホ長調Op.22/ ポロネーズ第7番Op.61「幻想」 |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1997年1月5日、ウェスト・ロード・コンサートホール、ケンブリッジ。 #ロルティによる新録音が予定されている曲目で、今後旧盤は入手困難となる可能性もゼロとはいえません。お早めにどうぞ。 | ||
ロベルト・ジェラルド(1896-1970): 交響曲&管弦楽曲集 Vol.3 ヴァイオリン協奏曲(*)/交響曲第1番 |
オリヴィエ・シャルリエ(Vn;*) マティアス・バーメルト指揮 BBCso. | |
録音:1997年1月8日&4月3日、ブラックヒース・ホール、ロンドン。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): ホルン、ピアノと弦楽六重奏のための八重奏曲(*)/ 弦楽五重奏曲/ フルート、オーボエ、ハープと 弦楽四重奏のための協奏曲(七重奏曲) |
マーガレット・ フィンガーハット(P;*) アカデミー・オヴ・ザ・ セント・マーティン・ イン・ザ・フィールズ 室内アンサンブル (アカデミー室内o. 室内アンサンブル) | |
録音:1997年1月27日-29日、聖バーソルミュー教会 [St Bartholemews Church]、オーフォード、サフォーク。発売時、全て世界初録音だった物。 | ||
ヨハン・バプティスト〔ヤン・クシュチテル〕・ ヴァンハル(1739-1813):交響曲集 [ト短調 g2 /ニ長調 D4 /ハ短調 c2 ] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:1997年3月4日-5日、ブラックヒース・ホール、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.8。 | ||
R.シュトラウス:歌劇「サロメ」
インガ・ニルセン(S;サロメ) R.ヘイル、R.ゴールトベルク、A.シリア/他 ショーンヴァント指揮デンマーク国立放送so. | ||
メトネル:ピアノ作品集 Vol.4 ディテュランブ/オフェーリアの歌/ ソナタ「おとぎ話」Op.25-1/ ソナタ「夜の風」Op.25-2/牧歌風のソナタ |
ジェフリー・トーザー(P) | |
CHAN-9622 廃盤 |
ユーリ・コニウス(1869-1942): ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(*) カール・ダヴィドフ(1838-1899): チェロ協奏曲第2番 イ短調Op.14(#) アレクサンドル・グラズノフ: ピアノ協奏曲第2番 ロ長調Op.100(+) |
エドウィン・チェーリ(Vn;*) アレクサンドル・ ジウムブロフスキー(Vc;#) マシュー・ヘルスコヴィッツ(P;+) ユーリ・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・ド・モントリオール |
発売:1998年。 2006年トリノ五輪で、氷上のヴァイオリニストとして一躍有名になったエドウィン・マートン(本名?:エドウィン・チェーリ)が参加していたことで一挙にブレイクした。 | ||
ボリス・ベルマン〜 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ全集 |
ボリス・ベルマン(P) | |
ドホナーニ:交響曲第1番/アメリカン・ラプソディ | マティアス・バーメルト指揮 BBCpo. | |
ドホナーニ作品集第4弾。青年ドホナーニが書き上げた大作交響曲第1番と、アメリカに移住して完成させた最後の管弦楽作品アメリカン・ラプソディ。 後期ロマン派、ブラームスなどを思わせる重厚な作品。 | ||
エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960): ピアノ協奏曲第1番 Op.5(*)/ハンガリー牧歌 Op.32b |
ハワード・シェリー(P;*) マティアス・バーメルト指揮 BBC po. | |
録音:2001年9月12日-14日。ドホナーニもCHANDOSが継続的に録音している作曲家。これまでに交響曲第1番(CHAN-9647)、第2番(CHAN-9455)、変奏曲(CHAN-9733)、室内楽作品集(CHAN-8718)の計4枚がリリース済み。「ハンガリー牧歌」は7曲よりなる同名のピアノ曲(Op.32a)を作曲者自身が管弦楽に編曲したもの。 | ||
ショーソン: 交響曲/嵐/交響詩「ヴィヴィアン」/ 交響詩「祭りの夕べ」 |
ヤン=パスカル・トルトゥリエ指揮 BBCpo. | |
非常に高い評価を得た前作に続く、YーP.トルトゥリエによるショーソン作品集第2弾。ほとんど手に入らなかった作品を含め、貴重なカップリング。 | ||
CHAN-9651 廃盤 |
ロベルト・ジェラルド(1896-1970): 交響曲&管弦楽曲集 Vol.4 交響曲第4番/パンドラ組曲 |
マティアス・バーメルト指揮 BBCso. |
バーメルト&BBCによるジェラルド交響曲シリーズ第5弾。最終巻。死の4年前に作られたNYP委嘱作品。 | ||
吉松隆: ピアノ協奏曲/鳥は静かに/天使はまどろみながら/ 夢色モビールII/3つの白い風景 |
田部京子(P) 藤岡幸夫指揮 マンチェスター室内o. | |
「花についての覚え書き」として書かれた美しい「ピアノ協奏曲」、一羽の鳥の死を仲間の鳥たちが悼んでいるというイメージの「鳥は静かに」、亡くなった妹への哀歌となる 「天使はまどろみながら」、などなど、海外にもその名を響かせ始めた吉松の、哀しくも美しい独特の世界。 | ||
グレインジャー:作品集 Vol.9 〜合唱とオーケストラのための作品集3 |
リチャード・ヒコックス指揮 ジョイフル・カンパニー・ オヴ・シンガーズ シティ・オヴ・ロンドン・ シンフォニア | |
世界初録音9曲を含む。 | ||
スウェーデンのアカぺラ作品集 Vol.2 ヴェーレ、リドホルム、ホカンソン、エードルンドの作品 |
ホーカン・ハーゲゴール(Br) パルクマン指揮 ウプサラ・アカデミー室内cho. | |
総人口の1割が何らかの形で合唱団に参加しているという合唱大国スウェーデン。ウプサラ・アカデミー合唱団はそんなスウェーデンの中でも人気と実力を兼ね備えた最高の混声合唱団。 | ||
マルティヌー:ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ/8つの前奏曲/ ドゥムカ第3番/バガデル/他 |
エレオノーラ・ベコヴァ(P) | |
ベコヴァ・シスターズの1人エレオノーラの初ソロ・アルバム。デュオで出ている2枚同様、マルティヌーへの並々ならぬ情熱と愛情が感じられる1枚。 | ||
モーツァルト:ファゴット協奏曲 フンメル:ファゴット協奏曲 ウェーバー: ファゴット協奏曲/アンダンテとハンガリー風ロンド |
ワレーリー・ポポフ(fg) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. | |
ロシアのリーダー的ファゴット奏者ワレーリー・ポポフによるファゴット協奏曲集。難曲として知られるフンメルの曲が聞ける。ポポフは10年ぶり2度目の録音。 | ||
アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936): 交響曲第3番Op.33/ 演奏会用ワルツ第1番Op.47/ 演奏会用ワルツ第2番Op.51 |
ワレーリー・ ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. | |
ポリャンスキーのグラズノフ交響曲全集第5弾。 | ||
トバイアス・ピッカー(1954-):歌劇「テレーズ・ラカン」 | ダイアナ・ソヴィエロ(S) サラ・フルゴーニ(Ms) ゴードン・ギーツ(T) リチャード・バーンスタイン (B-Br) シェリル・ウッズ(S) ガボア・アンドレシー(B) ピーター・カザラス(T) グレーム・ジェンキンス指揮 ダラス・オペラo. | |
録音:2001年11月、ダラス・オペラ、初演ライヴ録音。 アメリカ作曲家ピッカーは8歳の頃から作曲をはじめたという天才肌。チャールズ・ウォーリネン、エリオット・カーター、ミルトン・バビットらに師事し、作曲技法にさらなる磨きをかけた彼は、小編成の作品から大編成の作品まで次々と発表、いずれも高い評価を得ている。現在のアメリカ音楽界で最も注目を集めている作曲家である。 「テレーズ・ラカン」はエミール・ゾラ作の戯曲を基にした2幕の悲劇的オペラで、ピッカーにとっては3作目のオペラにあたる。 | ||
フランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734-1829): 交響曲集 [ヘ長調Op.12 No.6 B59/変ホ長調Op.5 No.2 B26/ 変ホ長調Op.12 No.5 B58/ ニ長調Op.5 No.3「パストレッラ」 B27/ ニ長調 B86] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・ プレイヤーズ | |
録音:1997年4月7日-8日、オール・セインツ教会、トゥーティング、ロンドン。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.9。 | ||
ヴェルディ&ヴァリエーションズ オリヴィエ・デュパン(1954-): ヴェルディ「椿姫」のアリアによる幻想曲(+) アントニオ・パスクッリ(1842-1924): ヴェルディ「シチリア島の夕べの祈り」 の主題による大協奏曲(*) ヴェルディ/ユーリ・トゥロフスキー編曲: 弦楽四重奏曲 ホ短調(弦楽合奏版) |
フィリップ・マニャン(Ob;*) アレクサンドル・ トロティアンスキー(Vn;+) ユーリ・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・ ドゥ・モントリオール | |
録音:1997年8月26日-29日、 L'Eglise de la Nativite de la Sainte Vierge, La Prairie, ケベック、カナダ/ CD 発売:1999年/ LP 発売:2013年。 LP, ABRD-9662 仕様:180g 。ヴェルディのオペラを本格的にオーケストラ用に編曲した2題と、ヴェルディの唯一の室内楽をトゥロフスキーが弦楽オーケストラ用に編曲した1題。 ABRD-9662 は CHANDOS から約25年ぶりに新規リリースされる LP 。 | ||
メシアンの生徒たち〜ア・カペラによる作品集 メシアン:5つのルシャン/おお、聖なる宴よ シュトックハウゼン:ドリスのための合唱曲集/コラール クセナキス:へレネ(世界初録音)/夜/セルメント |
シャルロット・ペデルセン(S) ヨルゲンセン指揮 デンマーク国立放送cho. | |
デンマーク合唱指揮者協会会長ヨルゲンセンがデンマーク国立放送合唱団を率いて贈る、近現代の3人の作曲家の作品。 作曲されてからこれまで一度しか演奏されていないシュトックハウゼンの「コラール」、クセナキスの世界初録音となる「ヘレネ」などを含む貴重な合唱曲集。 | ||
ブリテン(1913-1976):弦楽四重奏曲集 Vol.2 〔へ長調(1928) (*) /ニ長調(1931) /第2番 ハ長調 Op.36 〕 ソレルSQ | ||
録音:1997年5月28日-30日、スネイプ・モールティングス/ (P) (C) 1998 。Vol.1: CHAN-9469。(*)は世界初録音。ブリテンの珍しい番号なし2曲を含む。第2番はパーセルに捧げられた代表作。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ:作品集 Vol.4 無伴奏合唱曲「心理のために勇敢に」/ 交響曲第5番 ニ長調/合唱曲「巡礼の歩道」(*)/ ギボンズの歌曲第13番による讃歌前奏曲 (ヘレン・グラッツによる弦楽合奏版)(*/#)/ 23の詩篇/前奏曲とフーガ(*/#) |
イアン・ワトソン(Org;*) リチャード・ヒコックス指揮 LSO、ヒコックス・シンガーズ(#) | |
録音:1997年5月、オール・セインツ、ロンドン。 マニア向けの凝った選曲でイギリス音楽ファンをうならせるヴォーン・ウィリアムズ作品集。戦争の真っ只中に書かれたにもかかわらず穏やかで夢幻の世界を思わせる交響曲第5番を中心に、世界初録音を3曲ふくむ、イギリス・ファンにとっては聞きごたえ満点のアルバム。 | ||
バラキレフ: 序曲「リヤ王」/交響詩「ボヘミアにて」/ 交響曲第1番 |
ヴァシリー・シナイスキー指揮 BBCpo. | |
ロシア五人組の指導的立場としてロシア国民音楽を推進したバラキレフの作品集。ロシアの香りが濃厚の交響曲に、現在CDではなかなか手に入らない2つのオーケストラ曲を収録。 | ||
アレクサンドル・アルチュニアン(1920-): トランペット協奏曲/トランペットと管弦楽のための変奏曲 アレクサンドラ・パフモートワ(1929-):トランペット協奏曲 ヴァインベルク(1919-):トランペット協奏曲変ロ長調Op.95 |
ビビ・ブラック(Tp) コンスタンチン・ オルベリアン指揮 モスクワco. | |
アメリカはアラバマ州生まれの美人トランペット奏者、ビビ・ブラックがシャンドスに登場! 国内盤では東芝から黒人霊歌を吹いたアルバムが出ていたが、今回のレパートリーはヘヴィー級。 だが、フィラデルフィア管弦楽団の次席奏者を務めたことのある彼女にとっての本領は、むしろこちらであろう。本場ロシアのオーケストラをバックに、本格的な吹きっぷりだ。 アルチュニアンのトランペット協奏曲は比較的有名な作品で、彼の故郷アルメニアの民族色が表れている。続く変奏曲は新古典主義的作風。パフモートワはソヴィエトの作曲家としてエリート・コースを歩んだ女性作曲家で、 この曲は彼女が音楽院時代に書いた新古典主義的作品。ヴァインベルクはポーランドに生まれ、ナチスを逃れてソヴィエトに移住した作曲家。今回の曲は伝統的な3楽章構成によるものの、内容はきわめて個性的な心理ドラマ的作品である。 | ||
チェレプニン:バレエ「ナルシスとエコー」 | ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
ロジェストヴェンスキーの「ロシア・レア・バレエ」シリーズ第1弾。世界初録音。 チェレプニンは、ディアギレフのロシア・バレエ団の指揮者を務めながら、R.コルサコフを思わせる色彩ゆたかなオーケストレーションと、フランス印象派のエスプリを融合させた独特の作風でバレエ曲の傑作を多く残した。 | ||
ブラームス:ア・カペラ作品集 Vol.1 マリアの歌/祝辞と格言/モテット集 |
ステファン・パルクマン指揮 デンマーク国立放送cho. | |
世界でも類を見ない完成度を誇る合唱集団デンマーク国立放送合唱団による、ブラームスの無伴奏合唱集決定盤。 | ||
CHAN-9672 廃盤 |
ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」(ピアノ三重奏版) リムスキー=コルサコフ:ピアノ三重奏曲 ハ短調 |
ベコヴァ・シスターズ |
アルトゥール・シュナーベル:ピアノ作品集 ダンス組曲/ピアノ・ソナタ |
ジェフリー・トーザー(P) | |
20世紀の大ピアニスト、シュナーベルのピアノ作品。作曲家としての彼が人生の絶頂期に書き上げた大作。ただ、作風は前衛なので注意したい。 | ||
新しいタンゴ〜世界のギター音楽 プレトリウス:「テレプシコーレ」〜4つの舞曲 ピアソラ:4つの小品 他、ヴィラ・ロボス、コシュキン、モレル、 ガルシア、プジョル、ディエンスの作品 |
クレイグ・オグデン(G) | |
1571年生まれのプレトリウスに敬意をはらう形で始まるこのギター・オムニバス・アルバムは、プレトリウス以外すべて現代作曲家で構成される。 ロシア、スペイン、アルゼンチン、など異国情緒あふれる魅力的な1枚。 | ||
エスポージト:ピアノ作品集 | オルールク(P) | |
世界初録音、おそらくこれまでほとんど日の目を見ることの無かったエスポージトの作品。イタリアに生まれながらダブリンで活躍、アイルランド音楽に大きな影響を与えた。 アイルランド音楽に造詣の深いオルールクによる演奏。 | ||
チャイコフスキー:組曲 全曲 | ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
既発売の2枚をセット化。 | ||
メシアン:トゥーランガリラ交響曲 | ハワード・シェリー(P) ヴァレリー・ アールマン=クラヴリー (オンド・マルトノ) ヤン・パスカル・ トルトゥリエ指揮 BBCpo. | |
録音:1998年1月8日&9日、マンチェスター新放送局。解説:ロジャー・ニコルズ(国内仕様盤のみ;訳:SOREL)。 | ||
フランク:ピアノ三重奏曲第1番/ ヴァイオリン・ソナタ |
ベコヴァ・シスターズ | |
ニーノ・ロータ:2つのピアノ協奏曲 | マッシモ・パルンボ(P) マルコ・ボーニ指揮 イ・ヴィルトゥオージ・ イタリアーニ | |
ロータの純クラシック作品は、映画音楽ほどメロディーを強調したものではないが、堅実な様式の中にそこはかとない情緒が漂う、気品の高い曲が多い。 | ||
フィビヒ:交響曲全集 | ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
スメタナ、ドヴォルザークに次ぐチェコの代表的作曲家フィビヒだが、チェコの民俗的資質はあっても、ドイツの厳格な精神がその作品を覆う。春の陽気さを歌う第1番を除いて、 残り2曲はワーグナーにも似た重量級の響きを持つ。 | ||
バーバー: 交響曲第1番〜第1楽章/交響曲第2番/ 序曲「悪口学校」/弦楽のためのアダージョ |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
既発売の2枚のCDから重要なものをセレクションして1枚に収めたアルバム。 | ||
チャドウィック: 交響曲第2番/交響曲第3番 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
第一次世界大戦前のアメリカ音楽界で最も活躍した作曲家チャドウィック。伝統のワクに閉じ込めようという保守派の外圧を押しのけ、ドヴォルザークの「新世界」より10年近くも早く黒人音楽を交響曲第2番に取り入れるなど、独創的な作品を生み出した。 | ||
ストコフスキー・ シンフォニック・トランスプリクションズ Vol.4 トリスタンとイゾルデ〜 ストコフスキー ワーグナー・アレンジメンツ ワーグナー/レオポルド・ストコフスキー編: 「ワルキューレ」〜ヴォータンの別れと魔の炎の音楽/ 交響組曲「トリスタンとイゾルデ」/ 楽劇「パルシファル」第3幕にもとづく交響組曲 |
マティアス・バーメルト指揮 BBCpo. | |
録音:1998年3月。 ワーグナーの楽劇の管弦楽組曲化は、ストコフスキーに限らずほかにもあるが、ストコフスキーはワーグナーを徹底したエンタテインメントに仕立てており痛快無比。 | ||
フンメル: ピアノ協奏曲第4番/ ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 |
ハガイ・シャハム(Vn) ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・モーツァルト・ プレイヤーズ | |
古典派とロマン派の境目を生きながら、良くも悪くもウィーン古典派を貫いたフンメル。明快、均整、優美といった、ライバルのベートーヴェンとは違った古典派の流れを、 ロマン派へ引き継いだ。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 | ヴァレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. | |
メトネル:ピアノ作品集 Vol.6 ピアノ・ソナタ イ短調/ 忘れられた調べ第2集/忘れられた調べ第3集 |
ジェフリー・トーザー(P) | |
メトネル・ブームの火付け役となったシリーズ。人気曲「悲劇的ソナタ」は「忘れられた調べ第2集」の中に含まれている。 | ||
ロベルト・ジェラルド(1896-1970): 交響曲&管弦楽曲集 Vol.5 管弦楽のための協奏曲/ 交響曲第2番(オリジナル版)(*) |
マティアス・バーメルト指揮 BBCso. | |
録音:1997年12月4日-5日/1998年5月6日-7日(*)、以上ブラックヒース・ホール、ロンドン。(*)はこの版による世界初録音。 スペインに生まれ、フランコ政権樹立とともにイギリスへ移り、のちに帰化したジェラルド。12音技法を初めてスペインにもたらしたことで知られ、ファリャ以降のスペインにおける最大の作曲家。作品は前衛までは行かないが、難解。当シリーズは、残念ながらVol.1とVol.4が廃盤となっている。 | ||
ホルスト:組曲第1番/組曲第2番/行進の歌/かじ屋 バッハ(ホルスト編):フーガ・ア・ラ・ジーグ ヴォーン・ウィリアムズ: 勇壮なカンタータ/ ウィンド・バンドのためのフラリッシュ/ イギリス民謡組曲 |
レイニッシュ指揮 ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ オヴ・ミュージック・ウィンドo. | |
グレインジャー・エディションで一躍名を上げたレイニッシュ率いるロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケストラによるイギリスの名匠2人の作品。 | ||
グレチャニノフ: 交響曲第3番/カンタータ「主を称えて」 |
ワレリー・ポリャンスキー指揮 ロシア・ステイトso. | |
ポリャンスキーによるグレチャニノフ第6弾。はなやかなロシア・ロマン派作曲家の中にあって、朴訥としたグレチャニノフの作品はややもすると埋没しがちだが、 ロシアの土臭さを愛する人にはその無骨さがたまらない。 | ||
クーラウ:ピアノ協奏曲 グリーグ:ピアノ協奏曲 |
アマリー・マルリング(P) ミヒャエル・ショーンヴァント指揮 デンマーク国立放送o. | |
現在フルート作品以外あまり演奏されることのないクーラウだが、ベートーヴェンの崇拝者であったことや名ピアニストであったことからも、 ピアノ協奏曲こそ彼の特質が最も表れている代表作と言ってよい。ヴィルトージティーあふれる美しい作品として、もっと聞かれるべき傑作。 | ||
シューベルト(1797-1828):弦楽四重奏曲集 〔第9番 ト短調 D.173 /第8番 変ロ長調 D.112 /第10番 変ホ長調 D.87 〕 ソレルSQ | ||
録音:1997年12月11日-13日、ポットン・ホール・スタジオ、サフォーク/ (P) (C) 1999 。美女4人による洗練された実力派クアルテット、ソレル四重奏団の第5作だったもの。シューベルトも1枚のみに終わったが、1998年から7年間をかけてショスタコーヴィチの全集 (CHAN-10398; 6CDs) を完成させている。
#レーベル在庫切れ(おそらくこのまま廃盤)で、流通在庫限りです。入手出来無い場合はご容赦下さい。 | ||
グレインジャー:作品全集 Vol.10〜ピアノ作品集 戦士達/緑の茂み/ウィドウズ・パーティ・マーチ/ キール・ロウ/収穫の讃歌/ユトランド民謡メドレー/他(全13曲) |
スウェイツ、マーシャル、 ラヴェンダー、ギレスピー、 グレイ、オウルド(以上P) | |
世界初録音多し。 | ||
レオポルド・コジェルフ(1747-1818):交響曲集 [ニ長調/ト短調/ヘ長調] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・ プレイヤーズ | |
録音:1997年11月13日-14日、オール・セインツ教会、トゥーティング、ロンドン。「モーツァルトと同時代の作曲家」シリーズ Vol.10。ボヘミア生まれのコジェルフは、モーツァルトの後継者、最大のライバルと呼ばれた、隠れたもう一人の天才。 | ||
シュニトケ:ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ第1番/ピアノ・ソナタ第2番/ 5つの格言/一つの和音による変奏曲/ 4つの小品/前奏曲とフーガ/即興曲とフーガ |
ボリス・ベルマン(P) | |
世界初録音を5作品含む。 | ||
シュニトケ:チェロとピアノのための作品全集 チェロ・ソナタ第1番/チェロ・ソナタ第2番/ エピローグ/ムジカ・ノスタルジカ |
アレクサンドル・ イワシュキン(Vc) イリーナ・シュニトケ(P) | |
グレチャニノフのチェロ協奏曲で注目を浴びたイワシュキンと、シュニトケ未亡人イリーナによる演奏。 | ||
メノッティ:歌劇「領事」 | スーザン・プルロック(S) ルイス・オテイ(Br) リヒャード・ヒコックス指揮 スポレート・フェスティヴァルo. | |
メノッティによって創設されたスポレート音楽祭でのライヴ。1950年、ニューヨークで初演され大絶賛されピューリツァー賞と演劇批評家賞を受賞したメノッティの代表作。「マーティンの嘘」(CHAN-9605)に続くメノッティ・オペラ・シリーズ。 | ||
チャイコフスキー: 弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」 R.シュトラウス:メタモルフォーゼン |
アイオナ・ブラウン指揮 ノルウェー室内o. | |
バロック、古典派から後期ロマン派へと歩を進めたI.ブラウン、手兵ノルウェー室内管弦楽団を率いての優雅な室内オケの世界。 | ||
グラズノフ:交響曲第2番/戴冠式カンタータ | ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. | |
日本ではそれほどではないが西欧では巨匠として認知されるポリャンスキーによるグラズノフ交響曲シリーズ第1弾。グラズノフの交響曲はそのスケールの大きさ、 抒情性からチャイコフスキーのそれにも匹敵するが、CDは少ない。このチクルスの出現によってようやくこの名作が安定して市場に出るようになる。ちなみに第2番はリストの追悼曲でもある美しい傑作。 併録の戴冠式カンタータは世界初録音。 | ||
2台ピアノのための協奏曲集 モーツァルト:2台のピアノ協奏曲 K.365 ブルッフ:2台のピアノのための協奏曲 メンデルスゾーン:2台のピアノのための協奏曲 |
ペネキル姉妹(P) ネヴィル・マリナー指揮 フィルハーモニアo. | |
数々の世界コンクールで優勝、BPOほか多くの有名オーケストラ、名指揮者と競演してきたペキネル姉妹のCHANDOSデビュー・アルバムだったもの。伴奏にはマリナーを付け、期待の大きさを物語る。 | ||
ラッブラ: 交響曲第8番/交響曲第5番/ 女王へのオード |
リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ国立o. | |
師ホルストの影響を受けロマンティックな保守性を持ちつつ、厳粛で堂々とした風格も兼ね備えたラッブラの作品。第7番完成後10年の歳月を経て作られた代表作第8番は、 強靭な精神力と人間的な温かさを感じさせてくれる近代交響曲の傑作。 | ||
バックス: イン・メモリアム/ ピアノ(左手のための)と オーケストラのためのコンチェルタンテ/ ディンボヴィツァの詩人 |
リグビー(Ms) フィンガーハット(P) ヴァーノン・ハンドリー指揮 BBCpo. | |
すべて世界初録音になるバックスの珍しい作品集。 | ||
ボンバルド!〜フランスのオルガン曲集 ヴィドール、ジグー、ボエルマン、ピエルネ、 デュボワ、ボネの作品 |
イアン・トレイシー(Org) | |
よくあるポピュラー名曲オルガン編曲アルバムではなく、渋い、本格的なオルガン作品集。デュボワの「イン・パラディズム」はCDでは唯一の録音。 | ||
グバイドゥーリナ: デュオ・ソナタ/クアジ・ホクエトゥス/ ファゴットと低弦のための協奏曲 |
ワレリー・ポポフ(Fg) ワレリー・ポリャンスキー指揮 ロシア・ステイトso. | |
現代作曲家の第一人者であるグバイドゥーリナが世界最高のファゴット奏者ワレリー・ポポフのために書き下ろした3つの作品。 | ||
ベートーヴェン: 弦楽五重奏曲Op.29/七重奏曲Op.20 |
アカデミー室内アンサンブル | |
弦楽五重奏曲Op.29はめったに収録されない曲だけに貴重。 | ||
チャイコフスキー: ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」/ 「四季」(E.ベコヴァ編曲) |
ベコヴァ・シスターズ | |
ショルティやアバドから絶賛されたロシアのピアノ・トリオ姉妹ベコヴァ・シスターズが満を持して挑んだチャイコフスキー。珍しいトリオ版「四季」をもう1枚に収め、 1枚分の価格と言うのも嬉しい所。 | ||
グレインジャー・エディション Vol.11 〜合唱とオーケストラのための作品 Vol.4 北欧の王女へ/デンマーク民謡組曲/他(全11曲) |
イェスパー・ヨルゲンセン指揮 リチャード・ヒコックス指揮 デンマーク国立放送cho. デンマーク国立放送so. | |
「北欧の女王へ」は、グレインジャーがしばらく過ごした北欧での体験をもとにした作品。 | ||
シュニトケ: チェロ協奏曲第2番/「真夏の夜の夢(ではない)」 |
アレクサンドル・イワシュキン指揮 ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
シュニトケのユニークなカップリング。「真夏の夜の夢(ではない)」の原語は"(Not) A Midsummer Night's Dream"。 | ||
メトネル:ピアノ・ソナタ全集/忘れられた旋律 | ジェフリー・トーザー(P) | |
超破格値で登場したトーザーのメトネル:ピアノ・ソナタ全集。既発売の6枚を4枚に収録し、この価格にしたという。 | ||
バラキレフ: 交響曲第2番/ピアノ協奏曲/交響詩「タマーラ」 |
ハワード・シェリー(P) ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCpo. | |
ロシア五人組を結成し、ロシア国民楽派の中心的存在として活躍したバラキレフの代表作を集めたもの。難曲ピアノ協奏曲をシェリーがバリバリ弾きこなす様も注目。 | ||
アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915): プロメテウス ― 火の詩 Op.60(*)/ ピアノと管弦楽のための幻想曲 (ロジェストヴェンスキー編曲)(#)/ ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 |
ヴィクトリア・ポストニコワ(P) ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ハーグ・レジデンティo. オランダ劇場cho.(*) | |
(#)は当版での世界初録音だった。 | ||
ボルトニャンスキー(1751-1825): 神聖な協奏曲集(宗教的協奏曲集) [第1番−第9番] |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア・ステイト・ シンフォニック・カペラ | |
ロシア音楽のスベシャリストであるポリャンスキー&ロシアン・ステイト・シンフォニック・カペラによるボルトニャンスキーの第1弾。このシリーズは全5作が予定されている。ウクライナ生まれのボルトニャンスキーは8才の時に宮廷礼拝堂の歌手になり、学長であったガルッピに認められてイタリアに留学、25才の時発表したオベラクレオンテがヴェニスで大成功した後、50曲に及ぶ「神聖な協奏曲」を書き上げた。その後、イタリアからロシアに移住した彼は、宮廷礼拝堂の楽長としてロシア正教典礼音楽にイタリア様式の和声を取り入れて刷新するなどそれまでのロシア宗教音楽には無かった作風で傑出した作品を作り出した。 | ||
グレインジャー・エディション Vol.12 〜女性のための歌曲集(全31曲) グラットの花婿/ホワィト・ロックのデヴィッド/ 愛の死/ある朝早く/あなたから私へ/他 |
デッラ・ジョーンズ(S) ペネロープ・スウェイツ(P) | |
グレィンジャーの歌曲は大きく別けて次の3つに分類される。(1)オリジナル歌曲、(2)民謡の福曲、(3)他の作曲家の作品の輻曲。今回の収録曲はこの3つのカテゴリーの中から選出された作品であり、二重唱、三重唱の作品もつけ加えるなどグレインジャーの魅力が凝縮されている。 | ||
シューマン:子供のためのアルバム Op.68 | リューバ・エドリーナ(P) | |
録音:1998年8月17日-19日、レイアー・マーニー教会。解説:ジョーン・チセル(国内仕様盤のみ、日本語訳:越川すなお)。国内盤は以前、MCHAN-9731という品番で発売されていましたが、上記に変更となっています。 | ||
ラテン・アメリカのギター音楽 ディエンス、アラーヤ、コルデロ、バスケス、 ギマラーエス、ピアソラ、セナ、レイスの作品 |
エレフテリア・コトツィア(G) | |
世界初録音を含んだ知られざる作品集。コトツィアはギリシャ生まれの女流ギタリスト。 | ||
ドホナーニ: 組曲Op.19/童謡の主題による変奏曲 バレエ音楽「ピエレットのヴェール」 |
マティアス・バーメルト指揮 BBCpo. | |
ドホナーニ作品集第5弾。かなり珍しいバレエ音楽を収録。 | ||
マティアス・フェルメーレン(1888-1967): 交響曲第2番「新しい旅への前奏曲」(1919-1920)/ 交響曲第6番「幸せの時」(1956-1958)/ 交響曲第7番「理想の未来への デュオニュソス的賛歌」(1963-1965) |
ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
マティアス・フェルメーレンは、オランダの作曲家。生前はむしろ批評家としての名声が高かったとされる。ドイツ音楽一辺倒だったメンゲルベルクをこっぴどく糾弾し、 コンセルトヘボウ管弦楽団での自作の演奏機会が失われたという逸話を持つ人物。しかし第二次大戦後、ようやくハイティングやベイヌムによって作品が取り上げられるようになり、 作曲家として認知されるに至ったという。そのハイティングによって初演された最後の交響曲第7番は、特にエネルギッシュな力に満ちあふれた作品だ。 作曲の師であるディーペンブロックより色彩的な傾向は減じている分、もりもりとわき上がるようなテュッティがユニーク。 | ||
ルイ・ロルティ〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.6 [第13番 変ホ長調Op.27-1/ 第14番 嬰ハ短調Op.27-2「月光」/ 第15番 ニ長調Op.28「田園」] |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1998年11月30日-12月3日、ポットン・ホール、サフォーク。 # 全集 BOX (CHAN-10616; 9CDs/1枚分は2011年5月現在未分売) に含まれています。 | ||
吉松 隆: サクソフォン協奏曲「サイバーバード」(新録音)/ 交響曲第3番 |
須川展也(Sax) 藤岡幸夫指揮 BBCpo. | |
現在の日本で最も人気のある作曲家といってよい吉松隆。美しくポップでありながら、深い味わいを持つ作品群。今回の交響曲第3番は1998年秋に完成した男性的でダイナミックな作。指揮には洗練されたダイナミズムが特質の注目の指揮者藤岡幸夫。まさに初録音にして最高の演奏者を得た。サイバーバードの方にはCHANDOS初登場だった須川展也が。 | ||
ブルッフ:交響曲第3番/ヴァイオリン協奏曲第2番 | リディア・モルドコヴィチ(Vn) リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
全3作予定のヒコックスとLSOによるブルッフ・シリーズ第一弾。 | ||
グラズノフ:交響曲第4番/交響曲第5番 | ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
ポリャンスキーによるグラズノフ交響曲集第2弾は中期の傑作2曲。 | ||
ヴァーツラフ・ピフル:交響曲集 [Z.21/Z.22/Z.23/Z.24/ニ長調] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルトo. | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.11。1741年チェコ生まれのピフルはウィーンで活躍し、マリア・テレジアはモーツァルトより彼の作品を好んだという。 | ||
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.1 [第7番/第6番/第10番] |
ソーレルSQ | |
当盤が発売された1999年で結成12周年だった女性ばかりのソーレルSQ。世界各地のコンサートで大成功を収め、イギリスでの評価は相当高い。 | ||
フランク:ピアノ三重奏曲全集 Vol.2 [第2番/第3番/第4番] |
ベコヴァ・シスターズ | |
VOl.1:CHAN-9680。全集完結編。フランクの作品としては不当にCDの数が少ないピアノ三重奏曲の全集として貴重。 | ||
ギター・メディテーション(全18曲) 吉松隆、アントニオ・ラウロ、バリオス、 ヴィラ=ロボス、ラヴラディ、タレガ、 ブローウェル、プーランク、カルドーソ/他の作品 |
クレイグ・オグデン(G) | |
吉松隆の世界初録音、タルレガ「アルハンブラの思い出」など、注目の作品から有名曲までを盛り込んだギター・アルバム。オグデンは吉松のギター協奏曲で注目され、「アランフェス」でその実力を証明した若手。 | ||
リリ・ブーランジェ(1893-1918): 詩編第24番「地とそこに満ちるもの」/ 音楽的対話劇「ファウストとエレーヌ」/ 悲しき夕べに/春の朝に/詩編第130番「深き淵より」 |
リン・ドーソン(S) アン・マレイ(Ms) ボナヴェンチュラ・ ボットーネ(T) ニール・マッケンジー(T) ジェイソン・ハワード(B) ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 BBCpo.、 バーミンガム市立 シンフォニーcho. | |
録音:1999年5月、マンチェスター新放送局&マンチェスター・ブリッジウォーター・ホール(国内盤のみ;解説、歌詞訳:栗原詩子)。 夭折の天才女流作曲家リリー。女性として初めてローマ賞を受賞した「ファウストとエレーヌ」、最高傑作「深き淵より」など、彼女の25年間の生涯に残された代表的作品を収録。2000年度のGramophone Award(グラモフォン賞)受賞の名盤。リリの妹ナディアに師事したトルトゥリエにとっても、この録音は特別なもので、演奏も充実している。 | ||
グレインジャー・エディション Vol.13 〜室内アンサンブルのための作品集 |
アカデミー室内アンサンブル | |
例によって世界初録音をいくつか含むが、名曲「シェパーズ・ヘイ!」の室内楽版もあり。 | ||
スウェーデンのア・カペラ集 Vol.3 リドホルム、ニルソン、エドルンド、カールステット、 J.サンドストレーム、S.D.サンドストレーム、 オールソン、ローセンベリ、ヒルレルド、 スヴェルンド、ハーン、オーベリの作品 |
ステファン・パルクマン指揮 ウプサラ・アカデミー室内cho. | |
「スウェーデンのア・カペラ集」最終巻。 | ||
アラン・ロースソーン(1905-1971): 映画音楽集(全9曲) |
ラモン・ガンバ指揮 BBC po. | |
ロースソーンはクラシックの作曲家としては大きな成功を収めたとは言えないが、もともと職人肌の人だったらしく、こうした作品の方により強い個性が表れていると言われる。 | ||
ナイジェル・ヘス:TVテーマ集 | ロンドン・フィルム・オーケストラ | |
グラズノフ:交響曲第1番/ヴァイオリン協奏曲 | ジュリア・クラスコ(Vn) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
ポリャンスキーのグラズノフ交響曲チクルス第3弾。16歳のときに作られて全ロシアを衝撃の渦に巻き込んだ第1番、民族色豊かながらかげりを帯びた美しさが魅力的なヴァイオリン協奏曲と好カップリングの一枚。 | ||
エイミー・ビーチ: ヴァイオリンとチェロとピアノのための三重奏曲/ ピアノ五重奏曲/ フルートと弦楽四重奏曲のための主題と変奏曲 |
アンバック | |
19世紀後半から20世紀の始めにかけてアメリカで活躍した女流作曲家エイミー・ビーチ。最近演奏される機会も増えてきて人気が上がってきた。演奏するアンバックはダイアナ・アンバックが率いる人数・メンバー不定の異色の室内楽団体。モーツァルトと、女流作曲家の作品を得意としている。 | ||
ロッシーニ:歌劇序曲集 「セビリャの理髪師」/「セミラーミデ」/ 「シンデレラ」/「絹のはしご」/ 「ブルスキーノ氏」/「結婚手形」/ 「どろぼうかささぎ」/「ウィリアム・テル」 |
コンスタンチン・ オーベリアン指揮 モスクワco. | |
オーベリアン&モスクワco.のシャンドス第5作。 | ||
コダーイ: ミサ・ブレヴィス/イエスと商人たち/ 夕べ/マトラの風景 |
ステファン・パルクマン指揮 デンマーク国立放送cho. | |
20世紀の作曲家の中では最も合唱曲に力を入れたコダーイ。その彼の代表作であり、20世紀合唱作品の最高傑作と言われる「イエスと商人たち」。デンマーク国立放送合唱団とパルクマンによる密度の濃い演奏。 | ||
ルイ・ロルティ〜 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.7 [第11番 変ロ長調Op.22/ 第12番 変イ長調Op.26「葬送」/ 第19番 ト短調Op.49-1/第20番 ト長調Op.49-2] |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1998年11月30日-12月3日、ポットン・ホール、サフォーク。# 全集 BOX (CHAN-10616; 9CDs/1枚分は2011年5月現在未分売) に含まれています。 | ||
ストラヴィンスキー:ヴァイオリン作品集 イタリア組曲協奏的二重奏曲/ロシアの歌/ ディヴェルティメント/バラッド/ パストラーレ/ロシアの踊り |
リディア・モルドコヴィチ(Vn) ジュリアン・ミルフォード(P) | |
ストラヴィンスキーはヴァイオリン協奏曲の初演でヴァイオリニスト、ドゥシュキンと競演したが、そこでのオーケストラがあまりに下手だったため二人は演奏を中断。それがもとでストラヴィンスキーは自分たち二人のためのヴァイオリン曲を作ることにした。それがこのアルバムの作品である。 | ||
オーストラリア作曲家の作品集 エドガー・ベイントン:交響曲第2番 ジョン・ゴフ:小オーケストラのためのセレナード ヒューバート・クリフォード:交響曲1940 |
ヴァーノン・ハンドリー指揮 BBCpo. | |
オーストラリアの3人の知られざる作曲家による管弦楽作品。いずれも1930年代-1940年代の作曲で、イギリス的ロマンティシズムにダイナミックな個性が加わるなかなかの傑作。 | ||
ラロ: 序曲「イスの王」/ヴァイオリン協奏曲第1番&第3番/ ピアノ・トリオ第3番〜第2楽章「スケルツォ」(管弦楽版) |
オリヴィエ・シャルリエ(Vn) ヤン・パスカル・トゥルトゥリエ指揮 BBCpo. | |
サラサーテに捧げられ大きな成功を得た第1番、スペイン交響曲と並ぶ傑作第3番「ロシア協奏曲」、そして彼の隠れた代表作ピアノ・トリオ第3番第2楽章の管弦楽版、 雄大でドラマティックな「イスの王」序曲、と「スペイン交響曲」以外のラロの管弦楽曲の傑作を集めた1枚。 | ||
ラフマニノフ:交響的舞曲集/鐘 | ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
シューマン: 交響曲第3番/ 歌曲「うたびとの呪い」 |
ハーン・フィッシャー(Ms) ローランド・ヴァーゲンヒューラー(T) ミカエル・ショーンヴァント指揮 デンマーク国立放送so. | |
ショーンヴァント&デンマーク国立放響がCHANDOSからリリースした初めての交響曲だったもの。 | ||
バルトーク:ピアノ作品集 ピアノ・ソナタ/9つの小品集/戸外にて/ 15のハンガリー農民の歌/ ソナチネ/ルーマニア民俗舞踊曲/ ルーマニアのクリスマス・キャロル |
ジェフリー・トーザー(P) | |
豪生まれのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ジェフリー・トーザーの新譜は初のバルトーク。 | ||
ペテル・コニョヴィッチ(1883-1970): ソングズ・フロム「マイ・カントリー」/ 歌曲集「わが祖国」より |
ミラ:ヴィロティエヴィック(S) フランチェスカ・ジョヴァンネッリ(P) | |
コニョヴィッチはユーゴの作曲家。作品は少ないがどれも高く評価されている。特にユーゴの民族性を反映した作品は素晴らしく、ユーゴ民謡から編曲された100曲に及ぶ歌曲集「わが祖国」は彼の代表作。 | ||
フロスト(1959-): ファゴット協奏曲/オーボエ協奏曲/「ザ・レッスン」 |
シジン・バーケランド(Fg) サイモン・イームズ(Ob) トニー・ハリソン指揮 ボーンマスso.、 アンサンブル2000 | |
すべて世界初録音。フロストはテレビ・演劇界で活躍する新進作曲家。 | ||
ザ・ウィンズ・オヴ・パワ 〜ナイジェル・ヘス:吹奏楽自作自演集 |
ナイジェル・ヘス指揮 ロンドン・ シンフォニック・ウィンドo. | |
イギリスのテレビ番組テーマ音楽の作曲家として当地ではものすごい人気を誇るナイジェル・ヘス。日本でも「テレビ・テーマ集」(CHAN-9750)が予想外のヒットとなった。 | ||
フレンチ・ボンボン〜フランスのオペラ序曲と小品集 アダン:「もしも我王なりせば」序曲 オベール:「青銅の馬」序曲 エロール:「ザンパ」序曲 オッフェンバック: 「美しきエレーヌ」序曲/ホフマンの舟歌 トマ:「ミニョン」序曲/ガヴォット マイヤ:「ヴィラールの滝」序曲 グノー:あやつり人形の葬送行進曲 マスネ:タイスの瞑想曲/メロディ−/エレジー/ 聖処女の最後の眠り シャブリエ:ハバネラ/楽しい行進曲 |
ヤン・パスカル・トゥルトゥリエ指揮 BBCpo. | |
ヴラディーミル・ドゥケルスキー (ヴァーノン・デューク)(1903-1969): 墓碑銘/バレエ音楽「ゼフィルスとフローラ」 |
ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
ドゥケルスキーというよりはヴァーノン・デュークの方が通りがよいだろう。グリエールに師事した後、革命を逃れてニューヨークに移住、クラシックとポピュラーの両方の世界で活躍した。アメリカで成功した最初のロシア人ポピュラー作曲家として知られる彼のクラシック作品。 | ||
グリーグ:4つの聖歌Op.74/2つの宗教的合唱曲/ 大きな白い群れOp.30-10/われらに平安を与えたまえ ニルスヴィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890): 朝の歌/復活祭(キリストは復活したまえり)/ 3つの宗教的合唱曲/4つの聖歌/ベネディクトゥスとアーメン |
ペア・ ホイアー(B−Br) ビーネ・ブリンドーフ(Org) イェスパー・ グローヴェ・ヨアンセン指揮 デンマーク国立放送cho. | |
コペンハーゲン大学で指揮を学んだイェンセンは1996年以来、デンマーク合唱指揮者協会の代表を務めている。 | ||
ニコラス・ナボコフ(1903-1978): バレエ・オラトリオ「オード:神の尊厳への瞑想」/ バレエ「ユニオン・パシフィック」 |
マリーナ・シャグチ(S) アレクサンドル・ キセレフ(B) ワレーリー・ ポリャンスキー指揮 ハーグ・レジデンティo. ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ | |
世界初録音。「ロリータ」などで有名な小説家ウラディミール・ナボコフのいとこであるニコラス・ナボコフはロシア生まれのアメリカ作曲家。サンクトペテルブルク、シュトゥットガルト音楽院、ベルリン音楽大学で音楽を学び、1926年から34年までフランスに居住。この時期にディアギレフから委嘱されて作曲した「オード:神の尊厳への瞑想曲」はパリ、ロンドン、ベルリンで上演され好評を博し、作曲家としてのナボコフの名声を一気に高めた。 | ||
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.2 [第3番/第4番/第11番] |
ソレルSQ | |
女性ばかりで構成されるソレルSQによるショスタコーヴィチ・チクルス。交響曲第9番完成後に作り上げた重量感のある3、4番。そして葬送行進曲スタイルで書かれた11番など、聞きごたえのある1枚。 | ||
アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977): チェロとピアノのための作品全集 チェロ・ソナタ[第1番Op.29/第2番Op.30-1/第3番Op.30-2]/ 平均律チェロ曲集Op.38/歌と踊りOp.84/オード |
アレクサンドル・イワーシキン(Vc) ジェフリー・トーザー(P) | |
ロシアに生まれ、パリに亡命、その後西ヨーロッパで活躍し、中近東、極東でも活動(特に日本での活躍ぶりは有名)、その後さらにアメリカに定住した、まさしくコスモポリタンを地でいくチェレプニン。イワシキンとトーザーの超強力コンビによって、彼の難解な作品がついに日の目を見た。最後の「オード」以外すべて世界初録音。 | ||
ニーノ・ロータ:ピアノ・ソロによる映画音楽集 「ゴッドファーザー」「ロメオとジュリエット」 「山猫」「じゃじゃ馬ならし」/他 |
マッシモ・パルンボ(P) | |
ロータの代表作をピアノ版で贈るアルバム。しかも使用されたのはロータ自らが友人たちの前で演奏するために自らが編曲した版。 | ||
アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942): 弦楽のための室内楽作品集 弦楽四重奏曲第1番 イ長調 Op.4/ ドイツのすずらんがいたるところに咲きほこり (ソプラノと弦楽六重奏のための)(*)/ 弦楽四重奏曲第2番 Op.15/ 弦楽四重奏曲第3番 Op.19/ 弦楽四重奏のための2つの楽章/ 弦楽四重奏曲第4番 Op.25 |
シェーンベルクSQ ズーザン・ナルッキ(S;*) ヤン・エリク・ファン・ レグテレン・アルテナ(Va;*) ターコ・コーイストラ(Vc;*) | |
2001年、シェーンベルクの弦楽のための室内楽全集(CHAN-9939/5CD)で話題を集めたシェーンベルクSQがシェーンベルクの師として知られるツェムリンスキーを録音。 ツェムリンスキーが生涯に残した作品数はさほど多くはないものの、そのいずれもが高いクオリティーを持ち、当時のウィーンの音楽界においては作曲家として非常に高い評価を得ていた。ツェムリンスキーの初期の作風はウィーン古典派形式に倣って書かれたものが多いが、年月の移り変わりとともに変化し、より進歩的な手法によるものへと変わっていった。 特に後期の作である弦楽四重奏曲第2番(シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番を基に作曲)や同第3番は、当時の進歩的な音楽を代表する傑作といわれている。(*)はこれが唯一の録音。 | ||
ジョルジュ・オーリック:映画音楽集 組曲「シーザーとクレオパトラ」/ 組曲「ティトフィールドの落雷」/組曲「夜の死」/ 組曲「ピムリコへのパスポート」/ 組曲「イノセンツ」/組曲「ラヴェンダー・ヒル・モブ」/ 組曲「赤い風車」/組曲「ファザー・ブラウン」/ 組曲「日曜日はいつも雨」/序曲「ヒュー・アンド・クライ」 |
ラモン・ガンバ指揮 BBCpo. | |
CHANDOSの「シャンドス・ムーヴィーズ」シリーズ第1弾。オーリックはフランス6人組の中でも最も知的な作風で知られるが、特に映画音楽での功績が大きい。 | ||
V=ウィリアムズ:管弦楽作品集 ノーフォーク・ラプソディ第1番/沼地地方にて/ タリス幻想曲/「富める人とラザロ」の5つの異版/ グリーンスリーヴス幻想曲/ひばりはあがる |
ブライデン・トムソン指揮 LPO、LSO | |
トムソンの既発売の名演からV=ウィリアムズの代表的作品を集めた編集盤。 | ||
ブラームス:交響曲全集 | ネーメ・ヤルヴィ指揮 LSO | |
既発アルバムのセット化、通常の半額。 | ||
ルイ・ドゥ・ベルニエールの小説からの音楽 「キャプテン・コレッリのマンドリン」 「ラテン・トリロジー」 (ヴィラ・ロボス、バリオス、ジュリアーニ、 フンメル、ヴィヴァルディ、パルンボ、 トゥリーナ、ロベットの作品から) |
クレイグ・オグデン(G) アリソン・スティーヴンス(マンドリン) | |
世界で「キャプテン・コレッリのマンドリン」が百万部以上売れている人気小説家ルイ・ドゥ・ベルニエール。その彼の作品をもとにした音楽集。 ギターとマンドリンのソロ、そして絶妙な二重奏も収録されている、文学ファンにも音楽ファンにも興味深い1枚。 | ||
ブリテン:歌劇「ポール・バニヤン」 | リチャード・ヒコックス指揮 ロイヤル・オペラ・ハウスo. | |
ブリテンがアメリカ滞在中に書き上げたオペラ第1作。その後忘れられたが1975年に改訂され、翌年再演された。 | ||
ボルトニャンスキー:聖コンチェルト集 Vol.2 [第10、11、12、13、14、15、16番] |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立シンフォニック・カペラ(cho.) | |
師ガルッピ直伝のヴェネツィア派コンチェルト様式をロシア正教歌に取り入れたボルトニャンスキーの「聖コンチェルト集」。 | ||
ブルッフ: ヴァイオリン協奏曲第3番/交響曲第1番 |
リディア・モルドコヴィチ(Vn) リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
ヴァイオリン協奏曲第2番&交響曲第3番(CHAN-9738)に続く第2弾。ブラームスからも絶賛された傑作交響曲第1番と、晩年の抑制された抒情を表すヴァイオリン協奏曲第3番を収録。 | ||
ギルマン:オルガンと管弦楽のための交響曲第2番 ヴィドール:オルガンと管弦楽のための交響曲第3番 フランク:コラール第2番 |
イアン・トレーシー(Org) ヤン・パスカル・トゥルトリエ指揮 BBCpo. | |
イギリスで最も大きなオルガンを持つリヴァプールの英国国教大聖堂における録音。日本ではそれほど認知されていないオルガン交響曲の分野だが、サン=サーンスを引き合いに出すまでもなく、その壮麗でスケールの大きな音楽はほかに類を見ない。 | ||
ルーズ・ランゴー(1893-1952): ソロモンの歌より/時の終わり/禁制 カール・ニルセン、我らの偉大な作曲家 |
ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 デンマーク国立放送so.&cho. | |
「禁制」以外は世界初録音。 | ||
アダルベルト・ジーロヴェツ (ギロヴェッツ)(1763-1850):交響曲集 [変ホ長調Op.6-2/ヘ長調Op.6-3/ニ長調Op.12-1] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.12。ジーロヴェツはハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンと親交を結んだボヘミアの作曲家。生涯に交響曲を40以上、オペラなどの舞台作品を30、11のミサ曲を含む宗教曲など膨大な作品を残した。 | ||
知られざるショスタコーヴィチ ショスタコーヴィチ:序曲「貧しいコロンブス」 ティシチェンコ:チェロ協奏曲(ショスタコーヴィチ編曲) シューマン:チェロ協奏曲(ショスタコーヴィチ編曲) ショスタコーヴィチ:2つの前奏曲(シュニトケ編曲) |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイト・シンフォニックo. | |
シューマンの編曲は、自作の第2番を作る前にロストロポーヴィチの薦めで行ったもの。当然原曲より派手なオーケストレーションが聞き物。ティシチェンコの編曲は、ハーモニウムをチェロに置き換えたもの。一方シュニトケによる編曲は、長年入手不能だった詳細不明のコレクションのひとつにオーケストレーションを施したもの。序曲「貧しいコロンブス」、ティシチェンコ、シュニトケは世界初録音となる。 | ||
ルイ・ロルティ ベートーヴェン/リスト編曲: 歌曲集「はるかなる恋人に寄す」Op.98 シューマン:幻想曲 ハ長調Op.17 シューマン/リスト編曲:君に捧ぐOp.25-1/春の夜Op.39-12 ベートーヴェン/リスト編曲:ミニョンOp.75-1 |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1998年11月30日-12月3日、ポットン・ホール、サフォーク。 シューマンがリストに捧げた「幻想曲 ハ長調」、そしてそのリストが編曲したベートーヴェンとシューマンの作品を収録。 | ||
夢〜ロシア音楽における西欧の詩人たち グリンカ、ボルトニャンスキー、ダルゴムイジスキー、 グラズノフ、グレチャニノフ、タネーエフ、 ルビンシュテイン、チャイコフスキー、ラフマニノフ、 メトネル、キュイ、A.アレクサンドロフ/他の歌曲 |
セルゲイ・ラリン(T) エレオノーラ・ベコヴァ(P) | |
西洋文化に影響を受けて作られたロシアの作曲家による歌曲集。ロシアの期待の実力派ラリンとベコヴァ・シスターズのエレオノーラのコンビ。 | ||
ニルス・ヴィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890): 交響曲全集 Vol.3 演奏会用序曲「オシアンの余韻」 Op.1/ 交響曲第3番 イ短調 Op.15/ 交響曲第3番〜第1楽章(破棄された初稿)(*)/ 交響曲第6番 ト短調 Op.32 |
クリストファ−・ホグウッド指揮 デンマ−ク国立放送so. | |
(*)世界初録音。ニルセン登場以前のデンマーク音楽界における最大の作曲家だったゲーゼは、ライプツィヒでメンデルスゾーンに認められ、彼の没後はゲヴァントハウス管弦楽団の正指揮者の地位を受け継いだ人。いわばドイツ・ロマン派の潮流に連なる作曲家だ。「オシアンの余韻」序曲はスカンジナヴィアの民謡主題を題材にとったロマンティックな序曲で、ゲーゼの最初の成功作だといわれている。ゲーゼの恩師メンデルスゾーンが指揮することを念頭において書かれた交響曲第3番は正式な全4楽章に加え、破棄されたオープニング楽章まで収録されている。この楽章が破棄された理由はあまりよくわかっていないという。 | ||
リーク(リヒャルト)・ホル(1825-1904): 交響曲第1番 ハ短調/交響曲第3番 変ロ長調Op.101 |
マティアス・バーメルト指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
オランダの作曲家、指揮者、ピアニストだったホル。保守的な作風だが、オランダの音楽振興に大きな役割を果たした。 | ||
シュレーカー:管弦楽曲集 あるドラマへの前奏曲/ ヴァルス・レント/ 交響的序曲「エッケハルト」/ オペラ「宝を掘る人」〜交響的間奏曲/ オペラ「はるかな響き」〜夜の音楽/ 幻想的序曲 |
ワシーリー・シナイスキ指揮 BBCpo. | |
ワーグナー、R.シュトラウスに印象派的な色彩を盛りこんだような、独特の作風を開拓したシュレーカー。ユダヤ人であることでそのキャリアは突如潰えたが、彼の残した作品はこれからもっと評価されるべき。 | ||
ジョージ・フレデリク・ ピント(1785-1806):ピアノ作品集 幻想曲とソナタ ハ短調/メヌエット 変イ長調/ グランド・ソナタ 変ホ短調Op.3-1/ グランド・ソナタ イ長調Op.3-2/ロンド 変イ長調/ グランド・ソナタ ハ短調/ アイルランド民謡「 Cory Owen 」によるロンド |
ミチェアル・オローク(P) | |
録音:1999年1月19日-21日、ブリストル。 ベートーヴェンとシューベルトの狭間の世代として生まれたピントは、いくつかのピアノのための秀作を残しながらわずか20歳でこの世を去った。師のザロモンは彼の師を悼んでこう語ったといわれる「もし彼が長生きし、世間の誘惑に抵抗することができたなら、イギリスは『第2のモーツァルト』を世に送ることができたであろうに」。 | ||
テミルカーノフ・イン・コンサート ラヴェル:ラ・ヴァルス/マ・メール・ロワ チャイコフスキー:「くるみわり人形」第2幕より ヤコブ・ゲーゼ:タンゴ「ジェラシー」 |
ユーリ・テミルカーノフ指揮 デンマーク国立放送so. | |
1998年からデンマーク国立放送so.の首席客演指揮者も務めるようになったテミルカーノフ。オーケストラ創立75周年を迎えるに当たっての記念的CD。 | ||
ジョン・タヴナー(1944-):堕落と復活 | パトリシア・ロザリオ(S) マイケル・チャンス(CT) マーティン・ヒル(T) リチャード・ヒコックス指揮 シテイ・オブ・ロンドン・シンフォニア セント・ポール大聖堂聖歌隊 | |
セント・ポール大聖堂が新世紀記念にタヴァナーに委嘱した最新作の初演ライヴ。3部構成の大作で、第1部が天地創造から人類誕生まで、第2部がキリストの降誕、死と復活の預言、第3部がキリストの受難と死と復活となっている。 | ||
リスト:ピアノと管弦楽のための作品全集 Vol.1 「レリオ」の主題による交響的大幻想曲/ 「アテネの廃虚」の主題による幻想曲/ 「さすらい人」幻想曲、/ ウェーバー「華麗なポロネーズ」 |
ルイ・ロルティ(P) ジョージ・ペリヴァニアン指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
セルゲイ・ラフマニノフ: カンタータ「春」Op.20(*)/交響曲第3番Op.44(#) 3つの無伴奏合唱曲(+) [治療者パンテレイ/「ドン・ジュアン」〜霊の合唱/ たゆまず祈る聖母] |
ティグラン・マルティロシアン(B;*) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso.、 ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ(cho.)(*/+) | |
ロジェストヴェンスキーの後継者にして、合唱指揮者としても高名なポリャンスキーによるラフマニノフ・シリーズ第3弾。ラフマニノフは1917年にロシア革命を避けてスイスに亡命、その後は西欧およびアメリカでもっぱらヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして活動したため、作曲の機会は極端に減ってしまった。そのようなわけで、交響曲第3番が作曲されたのは、第2番から30年近く後のこ とである。1936年にストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団によって初演され、1939年に改訂されレコーディングされた(当盤も改訂版による)。長い年月をはさんでいるにもかかわらず、第3番と第2番のエレジー調の雰囲気は共通しているが、メロディとハーモニーの扱いがよりシャープなものとなり、リズム面でもその強さと変化を増している。(*)はラフマニノフのオペラを予見させる作品。(+)の第1曲と第2曲はトルストイのテキスト、第3曲は宗教的なテキストによるものだが、音楽的な性格は3曲ともたいへん似ている。 | ||
シャルル・ケックラン(1867-1950): サクソフォンとピアノのための作品全集 15のエチュード Op.188/ サクソフォンとピアノのための7つの小品 (ホルンとピアノのための15の小品Op.180の 第3曲/第5曲/第7曲/第10曲/ 第12曲/第14曲/第15曲/を編曲) |
フェデリコ・ モンデルチ(Sax) キャスリン・ストット(P) | |
解説:エドワード・ブラックマン(国内仕様盤のみ:日本語訳&解説:栗原詩子)。Op.188の全曲および Op.180の当版による録音は世界初。 Op.188はこれまでパリ音楽院の教授クロード・ドゥラングルによる抜粋録音しかなく、コンサートなどで取り上げられる頻度からすれば、全曲録音がないのが不思議なくらいだった。サクソフォンの演奏に必要な技術と要素をすべて練り込んだといわれるこのエチュード、フランス音楽の歴史上、屈指の理論家として知られ、終生バッハを敬愛していたことでも知られるケックランの創作活動の絶頂を極めた作品の一つ。そう、この作品、サクソフォン奏者にとっては「インヴェンションとシンフォニア」であり、「平均律クラヴィーア曲集」ともいえるほどの重要作。 イタリア屈指のサクソフォン奏者フェデリコ・モンデルチはロッシーニ音楽院でサクソフォンを学び、卒業後フランスのボルドー音楽院に留学、ジャン=マリー・ロンデックスに師事している。ケックランの15のエチュードは、そのロンデックスに捧げられた作品。だからモンデルチはケックランと直接交流があった人物から、その伝統の技を受け継いだことになる。このモンデルチ、スカラ座o.をはじめとするイタリアのメジャー級オーケストラすべてにソロイストとして招かれているほか、アメリカ、ロシアでも客演する機会が増えつつある、赤丸急上昇中のサキソフォニスト。これまで、現代音楽を中心に何点か録音があったが、今回のCHANDOSへのデビューと本格的な録音活動の開始は、すでにセッションの段階から世界中のサクソフォン関係者の話題に上っていたという。 ピアニスト、カスリン・ストットについては今さら説明するまでもないだろう。ナイマンのピアノ協奏曲などの、1990年代のコンテンポラリー・ムーヴメントに少なからぬ影響力があった人。旧UNICORN(現REGIS)から出ているショパンの「夜想曲全集」(RRC-2034)など、通常曲の名演でも知られている。 | ||
ラテン・インプレッション トゥーリナ:弦楽セレナード ヴィラ・ロボス:サクソフェンと室内管弦楽のための幻想曲 グァルニエリ:弦楽とパーカッションのための協奏曲 ピアソラ:弦楽のための2つのタンゴ ガオス:夜の印象 サントス:弦楽のための協奏曲 |
ユーリ・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・ド・モントリオール | |
タイトルのごとく、南欧、南米の熱いオーケストラ作品を集めたアルバム。グァルニエリはヴィラ=ロボスの次の世代に当たるブラジルの作曲家。ガオスはスペインの作曲家。マルコ・ポーロからリリースされた交響曲もなかなかの傑作だったサントスはポルトガルの作曲家。 | ||
ドイツの吹奏楽傑作選 〜ジャーマン・ウィンド・バンド・クラシックス ヒンデミット:吹奏楽のための交響曲 変ロ長調 エルンスト・トッホ:吹奏楽のためのシュピール(*) シェーンベルク:主題と変奏 Op.43a ボリス・ブラッハー: 吹奏楽のためのディヴェルティメント Op.7 カール・アマデウス・ハルトマン:交響曲第5番 |
クラーク・ランデル、 ティモシー・レイニシュ指揮 ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ オヴ・ミュージック・ウィンドo. | |
(*)は世界初録音。20世紀後半ドイツの吹奏楽作品集。 | ||
ブラームス:合唱作品集 3つの歌[夕べの歌/ヴィネータ/ダルトゥラの哀悼歌]/ 4つの歌[夜警 I/夜警 II/最後の幸福/失われた青春/秋に]/ 女声合唱、ホルンとハープのための4つの歌 [ハープは鳴り響く/シェイクスピアの歌/ 庭師/フィンガルの歌]/ 6つの四重唱曲 [憧れ/隣人/天は明るく輝き/赤いばらのつぼみ/ 道端のいら草/かわいいつばめ] ジプシーの歌 |
ステファン・パークマン指揮 デンマーク国立放送cho. | |
交響的作品におけるブラームスとはまた一味違う詩情あふれるロマンを感じさせる名品。彼は一般に知られる以上にこうした合唱作品を多く残している。 | ||
フンメル:ピアノ作品集 ロンド/カプリース/グルック「アルミード」変奏曲 瞑想/ハンガリー風ロンド/気まぐれな美女/ピアノ・ソナタ |
ハワード・シェリー(P) | |
フィールドをして「悪魔かフンメルか」と言わしめた19世紀ドイツの誇る隠れた天才フンメル。 | ||
セルゲイ・ミハイロヴィチ・リャプノフ(1859-1924): 交響曲第1番 ロ短調 Op.12/ ピアノ協奏曲第2番 ホ長調 Op.38/ ポロネーズ ニ長調 Op.16 |
ハワード・シェリー(P) ワシーリー・ シナイスキー指揮 BBCフィルハーモニック | |
ロシアの作曲家リャプノフは作曲をチャイコフスキー、タネーエフ等に学んだ後、バラキレフに師事し作曲技法にさらなる磨きをかけた。交響曲第1番は1887年の作でリャプノフとしては比較的初期の作品。同郷の作曲家であるボロディンの交響曲第2番の影響がやや感じられるものの全体的にはリャプノフ独自の巧みなオーケストレーションが施されている。ピアニストとしても名声を馳せたリャプノフのピアノ協奏曲第2番は、リストのピアノ協奏曲第2番への敬意を表して1909年に作曲された。リスト同様、1楽章循環形式で書かれており、このCDでの演奏時間は17分17秒。 | ||
ゾルターン・コダーイ: 劇場序曲(1927)(*)/管弦楽のための協奏曲(1939)(#)/ マロシュセーク舞曲(1930)(+)/交響曲 ハ長調(1961)(**) |
ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 BBCpo. | |
意外なことに、ハンガリーの大作曲家コダーイが残した管弦楽曲はわずか9曲にすぎず(独奏楽器と管弦楽のための協奏曲はひとつもない)、組曲「ハーリ・ヤーノシュ」を例外としてあまり演奏される機会も多くないが、それらはいずれも充実した内容を持つ重要作品である。(*)はオペラ「ハーリ・ヤーノシュ」の序曲として書かれた作品を改訂。(#)はシカゴ交響楽団の委嘱による、バロック、民族舞曲、ハンガリー民謡の諸要素が取り込まれた作品。(+)は1923年から1927年にかけて書いたピアノ曲を、指揮者トスカニーニの勧めにしたがってオーケストレーション。(**)もまたトスカニーニのかかわった作品で、やはり同じ頃、「交響的作品をひとつ書いてみたらどうか」という彼の提案によってコダーイは作曲を開始したが、全曲の完成に30年を費やし、トスカニーニの死後に彼への献呈作品としてニューヨークで初演された。民族性の表出とオーケストラの音色のコントロールを得意とするトルトゥリエと活気あふれるBBCフィルハーモニックの組み合わせは、この種のレパートリーに最適。 | ||
シェイクスピア・セレブレーション 〜ミュージシャンズ・オヴ・ザ・ロイヤル・シェイクスピア・シアター ジャンゴ・ベイツ:暗さを増す平和/ジェイソン・カー:無限の詩/ショーン・デイヴィ:「冬の物語」〜無題/ アン・ダドリー:奇妙なフウチョウボク/ドミニク・マルドーニー:リアのトランペット/ イロナ・セカッチ:すべての臆病者たちの疫病/マーク=アントニー・ターネイジ:オフェーリアの嘆き/ スティーヴン・ウォーベック:オフェーリアの死と「恋するシェイクスピア」からの音楽/ ヒュー・ウォーレン:熊の退場の子守歌/ガイ・ウールフェンデン:スウィート・スワン | ||
シェイクスピアの新ミレニアム最初の誕生日を祝って、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとシャンドスが共同制作したCD。この機会のためにイギリスの10人の作曲家に委嘱された短い新作を、座付き楽団が演奏している。 当盤はレーベルで廃盤となっており、流通在庫限りのお取扱いとなります。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第6番ロ短調 Op.54 声楽交響詩「ステパン・ラージンの処刑」 Op.119(*) |
アナトリー・ロチャク(B;*) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ(Cho;*) | |
ポリャンスキーによるショスタコーヴィチ交響曲・管弦楽曲シリーズ第8作。(*)がド迫力の名演。 | ||
フランツ・リスト:ファウスト交響曲 | クリスティアン・エルスナー(T) トマス・ダウスゴー指揮 デンマーク国立放送so.&cho. | |
ゲーテの「ファウスト」の登場人物である「ファウスト」グレートヒェン、メフィストフェレスをテーマとした3つの連作交響詩ともいえそうな「ファウスト交響曲」は、非常におもしろい作品ではあるが、演奏によってはひどく散漫な印象を与えかねない。その点、辛口のロマンティストであるダウスゴーの指揮と、ときにドイツのオーケストラよりもドイツ的な響きを聴かせるデンマーク放送so.によって引き締められた音楽は、リスト流のオーケストラ・サウンドの真髄を示すものとなっている。 | ||
アレクサンデル・フォールモーレン(1895-1980): 「ホップ男爵」組曲第1番(*)/ 2つのオーボエと管弦楽のための協奏曲(#)/ エリーネ(管弦楽のための夜想曲)/ 「ホップ男爵」組曲第2番(*) |
パウリーネ・オーステンレイク、 ハンス・ルラーデ(Ob;#) マティアス・バーメルト指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
バーメルト&ハーグ・レジデンティによる「19&20世紀のオランダ音楽」シリーズ第2弾。フォールモーレンはロッテルダムに生まれ、ユトレヒトでヴァーヘナールに師事、後にパリに赴いてルーセルとラヴェルに学んだ(ラヴェルとは親友となった)。しかし、帰国後はフランス印象主義を脱皮して「オランダ様式」の確立を追求、オランダ民謡と新古典主義の融合へと向かった。(*)は18世紀ハーグに実在したホップ男爵を題材とした、フォールモーレンの代表作。 | ||
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント ヤナーチェク:牧歌/弦楽のための組曲 |
アイオナ・ブラウン指揮 ノルウェー室内o. | |
カール・ニルセン: 弦楽四重奏曲第2番 ヘ短調Op.5(FS11)/ 弦楽四重奏曲第3番 ヘ短調Op.14(FS23) |
ザポルスキSQ | |
ケネス・レイトン(1929-1988): ソナチナ第2番(*)/5つの練習曲Op.22/ 対位法的幻想曲Op.24/アンジェラのための曲集Op.47(*)/ 4つのロマンティックな曲Op.95 |
マーガレット・フィンガーハット(P) | |
(*)は世界初録音。 レイトンは高名な音楽教師としても知られるイギリスの作曲家で、この国の20世紀の作曲家にしては珍しく、ピアノ音楽にその名を残している。彼のピアノ曲は技巧的かつ抒情的で、独特なロマンティシズムを感じさせる。 | ||
パーシー・グレインジャー: 室内アンサンブルのための作品集 Vol.2 Lord Peter's Stable-Boy (*)/エルサレム出身の靴職人(*)/ Hubby and Wifey (*/#/**)/一人息子(*)/ ボニー・ドゥーンの堤よ、土手よ(*)/リスボン/ The Bridgegroom Grat (*)/ The Land O' the Leal (*/#)/ ウォーキング・チューン/ Willow Willow /収穫の賛歌(*)/ 洗礼式での老女(#)/ナイチンゲール(*)/二人姉妹(*)/ シー・ソング(海の歌)(*)/大胆なウィリアム・テイラー/ 愛の力(*)/マクスウェル卿のおやすみなさい(#)/ コロニアル・ソング(植民地の歌)(*/#/+)/ フリー・ミュージック(*)/ The Twa Corbies / 愛に死す(#)/岸辺のモリー |
デラ・ジョーンズ(S;#) マーティン・ヒル(T;+) スティーヴン・ヴァーコー(Br;**) アカデミー・オヴ・セント・マーティン・ イン・ザ・フィールズ室内アンサンブル | |
(*)は世界初録音。 | ||
アイスラー(1898-1962): カンタータ「母」(*)/ 4つの小品Op.13(混声合唱のための)(1928)/ 「ウッドベリーの小さな歌集」より(1941)/ ハウフのリタニアOp.21-1(1930) |
ドロテー・ ラブッシュ(Ms) フリオ・ザナージ(Br) ウルリケ・クラウゼン、 イェルク・クラウゼ、 アーキム・シュヴェージヒ (以上語り手) エマヌエーレ・アルチウリ(P) フランチェスコ・リベッタ(P) 以上(*) ディエゴ・ファゾリス指揮 スイス放送cho. | |
左翼作曲家アイスラーが、社会主義的労働運動および反ファシズム運動に深くかかわっていた時期に書いた合唱作品集。Op.21-1は盟友ブレヒトのテキストによる。スイス放送合唱団は1993年にファゾリスが指揮者に就任して以来、実力を発揮し、ここ数年録音が急増している。近年ヴィルトゥオーソとしてマニアの間で人気が高まりつつあるピアノのリベッタがひょっこり加わっているのが面白い。 | ||
ノヴァーク(1870-1949): 「ゴディヴァ夫人」への序曲Op.41 (ヤロスラフ・ヴルフリツキーの戯曲のための)/ 交響詩「トマンと森のニンフ」Op.40 (ボヘミアの伝説による/大管弦楽のための)/ 交響詩「深き淵より」Op.67(大管弦楽とオルガンのための) |
リボル・ペシェク指揮 BBCpo. | |
現在プラハ交響楽団首席客演指揮者を務め、ロイヤル・リヴァポール・フィルハーモニー管弦楽団から名誉指揮者の称号を贈られるなどイギリスとも関係の深いチェコの指揮者ペシェクが、 BBCpo.を指揮してノヴァークの珍しい作品を演奏した注目盤。ノヴァークは、親友のヨセフ・スーク(作曲家)とともにチェコ・ロマン派最後の世代として活躍した作曲家である。 Op.41は1907年、新しいプラハ市立劇場の柿落としに上演された劇への序曲として委嘱された。Op.40はリヒャルト・シュトラウスの《サロメ》の影響を受けた作品で、1907年の初演の際、 その斬新な様式が聴衆を動揺させた。Op.67はナチス・ドイツの占領下にあった1941年4月から5月にかけて書き上げられた。 タイトルは旧約聖書の詩篇130番「深き淵より、われ汝に向かいて叫びぬ、おお、主よ」から採られている。 | ||
ラフマニノフ:交響曲第1番ニ短調 Op.13 レスピーギ: ラフマニノフの練習曲集「音の絵」からの管弦楽組曲 Op.160 [「海とかもめ」イ短調(「音の絵」 Op.39 No.2より)/ 「美しき情景」変ホ長調(「音の絵」 Op.33 No.4より)/ 「葬送行進曲」ハ短調(「音の絵」 Op.39 No.7より)/ 「赤ずきんと狼」イ短調(「音の絵」 Op.39 No.6より)/ 「東洋の行進曲」ニ長調(「音の絵」 Op.39 No.9より)] |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. | |
ラフマニノフの交響曲に加え、レスピーギ編曲による「音の絵」がカップリングされているのがミソ。 徹底したレスピーギの管弦楽作品の録音で世界的にも高い評価を得たCHANDOSらしい企画。 | ||
サミュエル・ウェスリー(1766-1837): 交響曲ニ長調「シンフォニア・オブリガート」(1781)/ 交響曲イ長調(1784以降)/交響曲ニ長調(1784)/ 交響曲変ホ長調(1784)/交響曲変ロ長調(1802) |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレーヤーズ | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.13。イギリスのウェスリー家は何人もの聖職者と音楽家を輩出したが、なかでももっとも偉大な作曲家がサミュエル・ウェスリーである。幼時から音楽的才能を発揮し、優秀なオルガニストとして名声を得た。当CDには彼の書いた交響曲のうち完全な形で現在残っている5曲すべてが収録されており、 ハイドンの様式をみごとに吸収した音楽を伝えてくれる。交響曲ファンは見逃せない。 | ||
グラズノフ:序奏とサロメの踊りOp.90/ 劇付随音楽「ユダヤの王」Op.95 |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ | |
グラズノフ・シリーズを進行中のポリャンスキーが、師匠にあたるロジェストヴェンスキーが同じオーケストラ、合唱団を指揮してレーベルまで同じシャンドスに録音しているのもかまわず、第4作目のメインに取り上げたのが「ユダヤの王」。よほどの自信があると見える。Op.90は1908年に上演されたオスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」のために書かれた。 | ||
ウィリアム・オルウィン(1905-1985): トッカータ風ソナタ/ピアノのための断章(3曲)/ 夜の思い/緑の丘/幻想ワルツ |
ジュリアン・ ミルフォード(P) | |
オルウィンのピアノ曲というと、同じくシャンドスから出ていたオグドン盤(廃盤)が思いだされるが、今回の曲は全曲世界初録音。 | ||
ベンジャミン・ブリテン:歌劇「ビリー・バッド」 | フィリップ・ラングリッジ(T;ヴェア船長) サイモン・キーンリーサイド (Br;ビリー・バッド) ジョン・トムリンソン(B;クラッガート) リチャード・ヒコックス指揮 LSO&cho.、ティフィン少年cho. | |
ハーマン・メルヴィルによる小説「ビリー・バッド」に基づく大作オペラ。イギリス海軍の軍艦を舞台とするオペラだけに、登場人物がすべて男性というところもブリテンらしい。 | ||
リゲティ:ヴァイオリン協奏曲(1989-92)(*) ノアゴー:明るい夜(1986-87)(*)/ ソナタ「秘められた旋律」 |
クリスティーナ・ オストラン(Vn) トマス・ダウスゴー指揮 デンマーク国立RSO(*) | |
スティーヴン・R.バーガー(1948-): 交響曲第1番(1988-89)/ 挽歌と覚醒(管弦楽のための)(1992)/ ヴィオラ協奏曲(1997初演)/ 三重序曲(Vn/VC/Pと管弦楽のための)(1998) |
ラース・アンダース・ トムター(Va) ベコヴァ・シスターズ トーマス・ザンデルリング指揮 ロシアpo. | |
バーガーはワシントンD.C.生まれのアメリカの作曲家。このアルバムには、彼が1988年から1998年にかけて書いた作品が収録されている。すべて世界初録音とのこと。 | ||
ニーノ・ロータ(1911-1979): 「Cl/Vc/Pのための三重奏曲」(1973)(*)/ ヴィオラ・ソナタ(1935)/ 「Fl,Vn/Pのための三重奏曲」(1958)/ ヴァイオリン・ソナタ(1937) |
アンサンブル・ニーノ・ロータ [スエラ・ムライ(Vn/Va) チェチーリア・ラディク(Vc) パオロ・ベルトラミーニ(Cl) パオロ・フェッリガート(Fl)] マッシモ・パルンボ (ピアノ&ディレクター) | |
長く映画音楽作曲家としての一面しか省みられなかったロータも、特にここ4、5年はやっとクラシック作曲家としての再評価が進みつつあり喜ばしい。 ロータ復興の立役者の一人パルンボが、ピアノ協奏曲に続いてピアノ付き室内楽曲の録音に取り組んだのがこのアルバム。稀代のメロディ・メーカーであったロータの作品は、時代を超えた魅力を放っている。 特に(*)は世界初録音とのことで貴重な曲だ。イタリアの近現代音楽に興味のある方は、ピゼッティ門下でもあった彼の作品を一度は耳にして置くべきだろう。 | ||
シベリウス: 5つのロマンティックな小品Op.101 [ロマンス/夕べの歌/抒情的情景/ ユモレスク/ロマンティックな情景] 5つの小品Op.75「木々」 [ピヒラヤの花咲くとき/孤独なモミの木/ ポプラ/白樺の木/エゾマツ] 5つの小品Op.85「花々」 [ヒナギク/カーネーション/ アイリス/キンギョソウ/ツリガネソウ] 5つのスケッチOp.114 [風景/冬の情景/森の湖/ 森のなかの歌/春の幻影] 5つの特徴的印象Op.103 [村の教会/フィドル弾き/ 舟の漕ぎ手/嵐/悲しみに沈んで] |
田部京子(P) | |
吉松隆のピアノ協奏曲「メモ・フローラ」の録音でシャンドスに初めて起用され絶賛された、現代日本を代表するピアニスト、田部京子がついにシャンドスからソロ・アルバムをリリース! レパートリーは日本人作品かと思いきや、なんとシベリウスである。シャンドスのコメントは「これらのレパートリーの録音は他にもある。しかし田部京子は、これら容易ならざる作品に彼女ならではの独特のスタイルとタッチを持ち込むことができるのである」。シベリウスはヴァイオリンを得意とした作曲家であり、ピアノのための作品はほとんどすべて内輪の聴き手のために書かれたもの。その大半は小品で、多くが情景描写あるいは性格描写的内容を持っているいわゆる「サロン風」ではあるが、内容は豊富であり、いかにもシベリウス的な音楽から彼らしからぬものまで幅が広い。このCD、シベリウスのピアノ・ソロ作品が注目を集め、華々しく復権をとげるべく発売されるアルバムに仕上がったと言っても過言ではない。 | ||
スペインのピアノ三重奏曲 ガスパール・カサド(1897-1966): ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重奏曲(*) ホアキン・トゥリーナ(1882-1949): 円(ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための幻想曲) Op.91 エンリケ・グラナドス(1867-1916): ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲 Op.50 ホアキン・トゥリーナ: ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための 三重奏曲第2番 ロ短調 Op.76 |
ベコヴァ・トリオ [エルヴィラ・ベコヴァ(Vn) アルフィア・ベコヴァ(Vc) エレオノーラ・ベコヴァ(P)] | |
ベコヴァ・シスターズが今回ベコヴァ・トリオとしてリリース。(*)は世界初録音。これは名チェリストであるカサドが、メニューイン、ルイス・ケントナーと組んだピアノ・トリオで演奏するために書いた作品。 | ||
バッハ・トランスクリプションズ レスピーギ編:パッサカリアとフーガハ短調BWV582 バントック編:「めざめよ、と呼ぶ声あり」BWV645 オネゲル編:前奏曲とフーガハ長調BWV545 レーガー編: 「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV622 エルガー編:幻想曲とフーガハ短調BWV537 V.ウィリアムズ&アーノルド・フォスター(1896-1963)編: 「われらみな唯一の神を信ず」BWV680 ラフ編:無伴奏ヴァイオリン・ パルティータ第2番〜シャコンヌ ホルスト編:「ジーグ風フーガ」ト長調BWV577 シェーンベルク編:前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552 |
レナード・ スラットキン指揮BBCpo. | |
19世紀から20世紀前半にかけて、バッハの器楽曲(なかでもオルガン曲)はオリジナルの形ではなく、オーケストラ編曲版で演奏されることがむしろ多かった。高名な作曲家たちが、 バッハに大いに敬意を表しつつ編曲を行い、それは彼ら自身の卓越したオーケストレーションを披露する格好の場ともなったのである。20世紀後半になって、アーリー・ミュージックの復興運動が盛んになりオリジナル志向が強まるとともに、これらの編曲版の「役割」は終わりを告げ、忘れ去られた。しかし、役割を終えたといってもその価値が無くなったわけではけっしてない。また、このようなアルバムが作られることによって、現代の聴き手には各曲の編曲者の個性を見出す楽しみが与えられる。職人気質を忘れない指揮者スラトキンの「聴かせ上手」と、BBCフィルの類まれな色彩が、バロックの堅固な枠組みの中で鳴り響くロマンとモダンを、単なる編曲ものに終わらない、魅力的なものにしている。それにしてもオネゲルやV.ウィリアムズ、ホルスト、そしてシェーンベルク編曲のバッハとは・・・。バッハ愛好者だけでなくこれらの作曲家のファンも聴いてみたくなることは請けあいだろう。超注目盤だ。 | ||
CHAN-9836 廃盤 |
マーラー:交響曲第4番 ト長調 | エヴァ・ヨハンソン(S) レイフ・セーゲルスタム指揮 デンマーク国立RSO |
カミーユ・サン=サーンス(1835-1921): アルジェリア組曲 Op.60 歌劇「黄色の王女」Op.30(*) |
マリア・コスタンツァ・ ノセンティーニ(S;*) カルロ・アレマーノ(T;*) カンテムス(cho.;*) フランシス・トラヴィス指揮 スイス・イタリアo. | |
24bit。(*)はライヴ&世界初録音。1888年、最愛の母の死によってサン=サーンスは大きなショックを受け、一時は自殺まで考えるようになる。 その後愛犬と召使ガブリエルを連れ、孤独な放浪者となった彼は、休暇、また演奏旅行など絶え間なくあちこちに旅行するようになった。 「アルジェリア組曲」は、かの地を愛し、その生涯の最後をここで終えた彼が、異国情緒たっぷりに仕上げた物。この作品は1880年にパリで初演され大成功を収めた。 4曲中、ばらばらには時たま演奏されるが、組曲全体での録音はかなり貴重。 他方、サン=サーンスの最初のオペラである「黄色の王女」は1871年から72年にかけて作曲、72年パリのオペラ・コミック座で初演された。若き詩人ルイ・ガレの台本による1幕のコミック・オペラであり、 その舞台は何と日本である。彼のオペラで演奏、録音されるのは「サムソンとデリラ」ばかりである(彼には10曲以上のオペラ作品がある)ことからすると、 今回の録音が彼のオペラ再評価に繋がることをぜひ期待したい。 | ||
吉松 隆: カムイ・チカプ交響曲(交響曲第1番)Op.40/ 鳥と虹によせる雅歌 Op.60 |
藤岡幸夫指揮BBCpo. | |
クラシック音楽界に常に衝撃を与える吉松隆の今回の作品は、5楽章から成る「カムイ・チカプ交響曲」(交響曲第1番)と世界初録音になる「鳥と虹によせる雅歌」。指揮は吉松作品の最高の理解者であり、CHANDOSにおける吉松隆の全オーケストラ作品録音の中心人物であるおなじみの藤岡幸夫。「カムイ・チカプはアイヌ語で“神(カムイ)の鳥(チカプ)”を意味する。それは人間の村の守護神であり、高い樹の枝から人間たちの生と死をじっと見つめている森の最高神でもあるという。作曲は1988年から1990年にかけて進められた。「鳥と虹によせる雅歌」は1994年の冬、空の見えない狭い病室のベッドに横たわりながら「今度生まれる時は鳥になりたい」との言葉を最後に、不運にして他界された作曲者の2歳年下の妹に捧げられた作品(ただし、レクイエムとしてではなく、天上で鳥たちと虹に囲まれて戯れている魂によせる雅歌として)。岡山フィルハーモニーの委嘱により、1993年冬から94年春にかけて作曲された。 | ||
グレインジャー・エディション Vol.15 管弦楽作品集3 パーシー・グレインジャー(1882-1961): 緑の茂み[英国民俗音楽によるパッサカリア] (1905/6年版、バリー・ピーター・オウルド校訂)(*) ヒル・ソング(丘の歌)第2番/勇敢な王様 東洋的間奏曲(パーカッション・アンサンブルのための) コロニアル・ソング(植民地の歌)(1919年版)(*) スプーン・リヴァー/マクスウェル卿のおやすみなさい(*) ローマ権力とキリスト教徒の心 固定されたド/アイルランド、デリー州の調べ ボニー・ドゥーンの堤よ土手よ イングリッシュ・ダンス第1番 (バリー・ピーター・オウルド校訂)(*) |
リチャード・ ヒコックス指揮BBCpo. | |
24bit。世界的にも評価の高いシャンドスならではの大プロジェクト。今までにオーケストラのための作品はヒコックス指揮により2枚発売されており、どちらも素晴らしい演奏であった。グレインジャーの作品の楽しみの一つに、同じ曲をまったく違ったアレンジで聴けることがあるが、今回も(*)の4曲が世界初録音による版で収録されており、見逃せない。日本でもシリーズ全体で集めておられる方が結構いるこのシリーズ、是非一度は一聴をお勧めしたい。 | ||
ドミートリー・ボルトニャンスキー(1751-1825): 聖コンチェルト集 Vol.3 第17番/第18番/第19番/第20番/ 第21番/第22番/第23番 |
ワレーリー・ ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ | |
イタリアに留学しガルッピの教えを受け、オペラの成功で名を馳せたボルトニャンスキーは、ロシアに戻って帝室宮廷楽長および音楽監督を務め、この時期に多くの宗教曲を作曲したが、 その叙情性と対位法技法はロシア音楽の中でも傑出している。 | ||
ロマンス〜ロシア音楽における西洋の詩 Vol.2 アントン・ルビンシテイン(1829-1894):夢 Op.83 No.10 レインゴリド・グリエール(1875-1956): 美しき漁夫の娘 Op.58 No.6 ミハイル・イワノヴィチ・グリンカ(1804-1857): 2つのイタリアのカンツォネッタ ワシーリー・カリンニコフ(1866-1901): 愛する人の真っ白な肩に セザール・キュイ(1835-1918): 低いここに Op.54 No.5 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893): セレナード Op.65 No.3/冬よ来たれ Op.65 No.4 ニコライ・メトネル(1880-1951): かわいらしい子供 Op.6 No.5 アントン・ルビンシテイン:夜 Op.76 No.2 アレクサンドル・セルゲーヴィチ・ダルゴムイシスキー (1813-1869):けっしてない! ミハイル・イワノヴィチ・グリンカ: 恋人よ、覚えていておくれ アレクサンドル・セルゲーヴィチ・ダルゴムイシスキー: おお、かわいいわたし セザール・キュイ:Je n'en ai jamais aime quune アレクサンダー・セルゲーヴィチ・ダルゴムイシスキー: Vanne, o rosa fortunate ドミートリー・ステパノヴィチ・ボルトニャンスキー(1751-1825): Ismene croit a mes promesses/ Il faut moins dire/ロマンス/別れ |
セルゲイ・ラリン(T) エレオノーラ・ベコワ(P) | |
フランス語、イタリア語、ドイツ語のテキストを使用したロシア作曲家たちの歌曲を集めている。 | ||
ルイ・ロルティ〜 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集 Vol.8 [第16番 ト長調Op.31-1/ 第17番 ニ短調Op.31-2「テンペスト」/ 第18番 変ホ長調Op.31-3] |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1998年11月30日-12月3日、ポットン・ホール、サフォーク。 # 全集 BOX (CHAN-10616; 9CDs/1枚分は2011年5月現在未分売) に含まれています。 | ||
誕生日のお祝い〜ソプラノとハープのための歌曲集 アンドレ・カプレ(1878-1925):2つのソネット マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):プシュケ(*) マルセル・トゥルニエ(1879-1951):庭の手紙 カミール・サン=サーンス(1835-1921):見えない笛(+) ルイス・シュポア(1784-1859): Was treibt den waidmann in den wald(#) ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):誕生日のお祝い ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848): J'aime trop pour etre heureux(**) モーリス・ラヴェル(1875-1937):5つのギリシャ民謡 カール・ライシガー(1798-1859): 暗くなって謎が満ちるとともに(++) エドムンド・ラッブラ(1901-1986):山の翡翠 |
アネッテ・ベタンスキー(S) スーザン・ミロン(Hp) ジャック・ズーン(Fl;*/+) ジェイムズ・サマーヴィル (Hr;#/++) キャサリン・フレンチ(Vn;*) バートン・ ファイン(Va;*/**) マーサ・バブコック(Vc;*) | |
ソプラノとハープ及びその他の楽器を伴奏に加えた歌曲を集めた作品。18世紀から20世紀にわたって作曲されたこれらの作品はいずれもメロディアスであり、 カプレ、ライシガーなどの作曲家の珍しい曲も収録。アルバム・タイトルの「誕生日のお祝い」はエリザベス2世の依頼により、皇太后の75歳の誕生日を祝ってブリテンが1975年に作曲したもの。 | ||
レベッカ・クラーク(1886-1979): ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲/ 子守歌(Va[またはVn]とPのための)/ 真夏の月(VnとPのための)(*) アイヴズ: ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲 |
ベコヴァ・シスターズ | |
レベッカ・クラークはスタンフォードの弟子で、ヴィオラ演奏と作曲に才能を示した。ここではその彼女の珍しい作品が聴ける。 ちなみにスタンフォードにとっては始めての女性の教え子だったらしい。(*)は世界初録音。 | ||
アレクサンドル・グレチャニノフ(1864-1956): 全キリスト教会のミサ Op.142(1936)(*) 交響曲第5番 Op.153(1936) |
タチアーナ・シャロワ(S;*) リュドミーラ・ クズネツォーワ(Ms;*) オレグ・ドルゴフ(T;*) ドミートリー・ ファデーエフ(B;*) マルガリータ・ コロレーワ(Org;*) ワレーリー・ ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. 同シンフォニック・ カペラ(cho.;*) | |
世界初録音。グレチャニノフの交響曲全集シリーズの第5作。 「交響曲第5番」はパリに滞在時に作曲され、ストコフスキー指揮フィラデルフィアo.によって1939年に初演された。国民主義の傾向が強かったグレチャニノフは、 この曲にストラヴィンスキーの作品にみられるよりラジカルで近代主義的な要素を取り入れつつ、ボロディンやチャイコフスキーの味わいを感じさせる作品に仕上げた。 「全キリスト教会のミサ」は、作曲されてから8年後にセルゲイ・クーセヴィツキーの指揮によって初演された。このCDでの演奏時間約42分という大作である。 | ||
ローベルト・シューマン(1810-1856): 交響曲第4番ニ短調 Op.120 小姓たちと王女に Op.140(*) |
ハンネ・フィッシャー、 マリアンネ・ロアホルム(Ms;*) ローラント・ ヴァーゲンフューラー(T;*) ディートリヒ・ヘンシェル(Br;*) ボー・アンカ・ハンセン(B;*) ミカエル・ションヴァント指揮 デンマーク国立RSO,Cho(*) | |
シューマン・シリーズ第2作。珍しい合唱曲「お小姓と王女に」は、もともとバラードのサイクルの1部として書かれたもので、エマヌエル・ゲイベルの物語の詩に基づく4つの楽章から構成されている。 | ||
エドムンド・ラッブラ (1901-1986):管弦楽伴奏の声楽作品集 魂の歌 Op.78(6声部cho.、ハープ、 ティンパニと弦楽のための) 4つの中世のラテン抒情詩 Op.32 (バリトンと弦楽のための)(1947 初演)(#) インスケイプ Op.122 (混声合唱と弦楽、ハープのための組曲)(1965 初演) 来たれ創造主なる聖霊よ Op.130(混声合唱と金管ための) キリスト降臨節のカンタータ 「処女マリアより生まれ出で」 Op.136 |
スティーヴン・ ヴァーコー(Br;*) アカデミー・オヴ・ セント・マーティン・イン・ ザ・フィールズcho.(*以外) リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
Op.78、130、136は世界初録音。イギリス音楽の巨匠ヒコックスがイギリスを代表する作曲家ラッブラの珍しい作品を振った話題盤。「魂の歌」はバッハ協会の演奏により初演。「4つの中世のラテン抒情詩」はカルミナ・ブラーナを基にした曲。「インスケイプ」はジェラルド・マンリー・ホプキンスの4つの詩を基に作曲。ラッブラ自身が「豊かなオーラ」と呼んだ緩やかで美しい合唱が聴きもの。「来たれ創造主なる聖霊よ」はBBCの委嘱により作曲。 | ||
コンポーザーズ・イン・ニューヨーク アーロン・コープランド(1900-1990): ハープとピアノを伴う クラリネットと弦楽のための協奏曲(*) モートン・グールド(1913-1996): 弦楽のためのスピリチュアル サミュエル・バーバー(1910-1981): 弦楽のためのアダージョ ウィリアム・ハワード・シューマン(1910-1992): 交響曲第5番(弦楽のための交響曲) |
チャールズ・ ナイディック(Cl:*) ユーリー・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・ド・モントリオール | |
コープランドの生誕100年を記念しての発売されるアルバムで、クラリネット協奏曲はオリジナルのスコアによる世界初録音。 | ||
管楽五重奏のための北欧音楽 ペータ・ラスムセン (1838-1913):管楽五重奏曲ヘ長調 カール・ニルセン(1865-1931): 管楽五重奏曲 FS100(1921、22初演) ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986): 管楽五重奏のための ディヴェルティメント「四季」 Op.55(1968) ハブリジ・ハトルグリームソン(1941-): 管楽五重奏のための8つの小品 「インタルジア(寄せ木象眼)」(1991初演) |
レイキャヴィーク 管楽五重奏団 | |
レイキャヴィーク管楽五重奏団のシャンドス第3作。 ラスムセンはコペンハーゲン中央教会でオルガニストとして活躍し、市にあるいくつかの音楽学校で音楽を教えた。残した作品はわずかであるが、 フレンチ・ホルンの名手でもあった彼が作曲した管楽五重奏曲には高度な技巧が要求される。ラーションの「四季」はスウェーデン作曲家協会の創立50周年を記念して作曲された。 ニルセンの五重奏曲の一部には、彼の書いた賛歌を主題とした変奏曲も用いられている。アイルランド人作曲家ハトルグリムソンの「インタルジア」は、その後5楽章構成に改訂された。 | ||
イサーク・アルベニス(1860-1909):「イベリア」 | ニコラス・アンウィン(P) | |
アンウィンは1962年ケンブリッジ生まれ。イギリス音楽の重鎮サー・マイケル・ティペットと親交を持つ。イギリスの中堅フィリップ・フォウクの弟子とのこと。 | ||
マルコム・アーノルド(1921-2006):映画音楽集 Vol.2 「トラピーズ」〜組曲(*) 「ルーツ・オヴ・ヘブン」〜序曲 シンフォニック・スタディ「マシーンズ」Op.30 (金管、打楽器と弦楽のための) 「ノー・ラヴ・フォー・ジョニー」〜組曲*(*) 「デヴィッド・カパーフィールド」〜組曲**(*) 「ユー・ノウ・ホワット・セイラーズ・アー」〜 クラリネットと管弦楽のためのスケルツェット(#) 「ストールン・フェイス」 〜ピアノと管弦楽のためのバラード**(*) 「トリニアンズの鐘」〜コメディ組曲#(#) 「ホリー&アイヴィー」から クリスマス・キャロルによる幻想曲(#) 「地中海夫人」よりメドからのポストカード***(*) *フィリップ・レーンの復元、 編曲、オーケストレーションによる **フィリップ・レーンの復元、 オーケストレーションによる ***フィリップ・レーンの編曲による ****フィリップ・レーンの復元、編曲による #クリストファー・パーマーの編曲による ##クリストファー・パルマー編曲、 フィリップ・レーンの編集による |
ジョン・ ブラッドベリー(Cl;#) フィリップ・ダイソン(P;***) ポール・ジェーンズ(P;##) ルモン・ガンバ指揮BBCpo. | |
ほとんどの曲が世界初録音。アーノルドは最初の映画音楽である1947年の「バッジャーズ・グリーン」での成功を契機に、その後100以上の映画音楽を作曲した。ルモン・ガンバは映画音楽のスペシャリスト。 | ||
シュニトケ: 交響曲第7番/チェロ協奏曲第1番 |
アレクサンドル・ イワーシキン(Vc) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. | |
アンリ・デュティーユ(1916-):管弦楽作品全集 交響曲第1番/交響曲第2番「ル・ドゥブル」 樹木の歌(ヴァイオリン協奏曲) ジャン=カソーの2つのソネット 鐘、空間、ムーヴメントと間奏曲 死せる者への祈り(アラン作曲/デュティーユ編曲) メタボール/はるかなる遠い国へ(チェロ協奏曲) ミステリー・オヴ・ザ・モーメント/時間の影 |
オリヴィエ・ シャルリエ(Vn) ボリス・ ペルガメンシコウ(Vc) マーティン・ヒル(T) ニール・デイヴィス(Br) ヤン・パスカル・ トルトゥリエ指揮BBCpo. | |
4枚目の「時間の影」のみ新録音(1998年プロムスでのライヴ)で分売はない。既存のCD3枚とともにボックス仕様。 | ||
プロコフィエフ:オペラ「戦争と平和」 | ロデリック・ウィリアムズ(Br) ウラディーミル・オグネフ(B) エカテリーナ・モロゾワ(S) ステファン・デュポント(Br)他 リチャード・ヒコックス指揮 スポレート音楽祭o. ワレーリー・ ポリャンスキー合唱指導 ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ | |
ヒコックスが音楽監督に就任することが決定したイタリアのスポレート音楽祭における、1999年のライヴ録音。ご存知トルストイの大河小説に基づく、4時間近くに及ぶ大作オペラ。 | ||
アーサー・サリヴァン(1842-1900) 交響曲ホ長調 「アイリッシュ」 付随音楽「嵐」Op.1〜組曲 「イン・メモリアム」序曲ハ長調 |
リチャード・ ヒコックス指揮BBCpo. | |
サリヴァン現役時代の評価はイギリス様式によるオペレッタに集中し、管弦楽や室内楽のための作品はあまり注目されなかったが、 近年それらの再評価がなされつつある。交響曲はシューベルト、シューマン、そして特にメンデルスゾーンからの影響を強く受けて作曲された。 「嵐」組曲はサリヴァンが学んだライプツィヒ音楽院の卒業コンサートで演奏された。「イン・メモリアム序曲」はノリッチ音楽祭のための委嘱作品として1866年に作曲された。 | ||
フランツ・シューベルト(1797-1828): 12のドイツ舞曲 D790/13の変奏曲 D576/ アダージョ ホ長調 D612/アレグレット ハ短調 D915/ アダージョとロンド ホ長調 D506/3つの小品 D946 |
リューバ・エドリナ(P) | |
リューバ・エドリナはボロディン・トリオのピアニストとしてよく知られている。モスクワ音楽院でヤーコフ・フリエールに師事。 ボロディン弦楽四重奏団との長きにわたる共演で世界的名声を確立、シャンドスへの録音も多い。 | ||
ミハイル・イワノヴィチ・グリンカ(1804-1857): 管弦楽作品集 華麗な奇想曲(スペイン序曲第1番、 「ホタ・アラゴネーサ」による)/ 序曲ニ長調/ マドリードの夏の夜の思い出(スペイン序曲第2番)/ 2つのロシアの主題による序曲/ カマリンスカヤ(ロシアの踊りの歌の主題に よるスケルツォ)/ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲/ 歌劇「ルスランとリュドミラ」組曲 [踊り/チェルノモールの行進]/ 幻想的ワルツ |
ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCpo. | |
ロシア国民主義音楽の基を築いたグリンカの民族的旋律の処理法や管弦楽法をたっぷり楽しむことができる、ロシア音楽ファン必聴のアルバム。 | ||
ニルス・ゲーゼ(1817-1890):交響曲全集 Vol.1 交響曲第2番ホ長調 Op.10(1843) 交響曲第8番ロ短調 Op.47 アレグレット、ウン・ポコ・レント Op.7 (交響曲第8番のオリジナル版から破棄された楽章)(*) 「高地で」〜序曲「スコットランド」(*) |
クリストファー・ホグウッド指揮 デンマーク国立RSO | |
ホグウッドのシャンドス第3作目。(*):世界初録音。 | ||
アントン・ブルックナー(1824-1896): ミサ第2番ホ短調(*) いとしき幼子イエスよ(+) あの最後の夜に(+) ミサ ハ長調(1942)(#) |
リュドミラ・クズネツォーワ(Ms;+,#) ルイドミラ・ゴルブ(Org;+,#) スタニスラフ・ダヴィドフ、 アレクセイ・シャニン(Hr;#) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ(*) ロシアン・ステイトso.(*) | |
(*)のオリジナル編成は合唱と木管・金管だが、ここでは合唱とオーケストラで演奏。 録音の少ない初期作品である(#)のオリジナルはアルト2、ホルン2とオルガンだが、ここメゾ・ソプラノ1、ホルン2とオルガンで演奏。 | ||
リスト:ピアノと管弦楽のための作品集 Vol.2 ピアノと弦楽のための「呪い」 S.121 Op.452 ピアノと弦楽のための「深き淵より」S.691 Op.668 ハンガリー民謡による幻想曲 S.123 Op.458 死の舞踏 S.126 Op.457 |
ルイ・ロルティ(P) ジョージ・ペーリヴァニアン指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
前作のピアノ協奏曲集に続く協奏作品集。 | ||
コンスタント・ランバート(1905-1951): 序曲「バード・アクターズ」(*) バレエ「ポモナ」/「ロメオとジュリエット」 |
ジョン・ランチベリー指揮 ヴィクトリア・ステイトo. | |
バレエ音楽のスペシャリスト、ランチベリーのシャンドス・デビュー盤。ランバートはイギリスの作曲家、指揮者、音楽著述家。 ヴォーン・ウイリアムズに師事、またウォルトンやヘルスタインらとも交友を持った。序曲「バード・アクターズ」は3分余りの短い曲で、もともとは4手ピアノのために作曲された。 「ポモナ」は彼の2作目のバレエ曲。「ロメオとジュリエット」は学生時代に書いた「アダムとイヴ」という舞台組曲を発展させた作品。(*):世界初録音。 | ||
アラム・イリイチ・ハチャトゥリャン(1903-1978): ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(*)/チェロ協奏曲(+) |
リディア・モルドコヴィチ(Vn;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮(*) スコティッシュ・ナショナルo.(*) ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc;+) ブライデン・トムソン指揮 LPO(+) | |
CHAN-8918(*)/CHAN-8579(+)からのカップリング変更再発売。 | ||
リチャード・ロドニー・ベネット(1936-):映画音楽集 「オリエント急行殺人事件」/「遥か群集を離れて」 「レディ・カロライン」(ヴィオラと管弦楽のためのエレジー)(*) 「テンダー・イズ・ザ・ナイト」〜ニコルのテーマ(+) 「フォー・ウェディング」〜愛のテーマ/「魅せられて四月」(#) |
フィリップ・デュケス(Va;*) ルモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
ロドニー・ベネットは優れたピアニスト、作曲家であり、あのホルストの弟子でもあった母親から音楽の才能を受け継ぎ、15歳にして弦楽四重奏曲を作曲、16歳のときには12音音楽を作曲した。 その後、フランスに渡りブーレーズから2年間音楽教育を受けた。彼の作曲ジャンルはオペラ、管弦楽、声楽、室内楽など幅広いが、なんといっても世界的に知られているのはここに収録された映画音楽であろう。 クラシック、ジャズ、ポピュラーなどさまざまな音楽要素を持つ彼の音楽は、実に親しみやすく映画ファンならずともじゅうぶん楽しめる。(*)(#):現在入手可能な唯一の録音。(*):世界初録音。 | ||
シンフォニック・エリック・コーツ エリック・コーツ(1886-1957): シンデレラ/わがままな巨人/3頭の熊/ミニチュア組曲/ 組曲「ロンドン」/楽しい青春/ダム・バスターズ |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
エリック・コーツは6才でヴァイオリンをはじめ、1906年にロイヤル音楽アカデミーに入学、ヴィオラ、作曲、ピアノを学んだ後、さまざまなオーケストラに参加し音楽の研鑚を積んだ。1910年からクィーンズ・ホールo.に参加し、1912年から首席ヴィオラ奏者として活躍したが、1919年に退団。それ以降は作曲活動と自作の指揮に専念するようになった。コーツの作品が注目をあびるようになったのはこのCDにも収録されている組曲「ロンドン」の中の行進曲「ナイトブリッジ」がラジオ放送プログラムのテーマ曲として使われてからである。日本でも良く演奏されるダム・バスターズをはじめ、聴きやすいメロディーがいっぱいのこのCDにはライト・ミュージックの王とも言われるコーツの魅力が凝縮されている。 オルウィン、ブリス、アーノルドなどの映画音楽で高い評価を得ているラモン・ガンバはイギリスのみならず、ポーランドやロシアでも活動する世界的指揮者。BBCフィルハーモニックの他にもロイヤル・リヴァプールpo.、ロイヤル・スコティシュ・ナショナルo.などに客演し、賞賛をあびている。 | ||
リヒャルト・ワーグナー(1813-1883): 歌劇「リエンツィ」 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲 歌劇「タンホイザー」序曲 歌劇「ローエングリーン」 第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 第1幕への前奏曲 楽劇「パルジファル」 第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲 |
ゲルト・アルブレヒト指揮 デンマーク国立RSO | |
24bit。デンマーク国立放送交響楽団の首席指揮者となったアルブレヒトによるワーグナー。オペラの経験豊富なドイツ人指揮者と、デンマーク最強のオーケストラによる重厚なワーグナーを堪能できる。チェコ・フィルとは残念ながら蜜月は過ごせなかったが、新たなる地でのさらなる活躍を期待したい。 | ||
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893): 弦楽四重奏曲 変ロ長調 弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.11 同 第2番 ヘ長調 Op.22/第3番 変ホ短調 Op.30 弦楽六重奏曲 ニ短調 Op.70「フィレンツェの思い出」(*) |
ボロディンQ ゲンリフ・タラリャン(Va;*) ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(Vc;*) | |
CHANDOS "HISTORICAL" シリーズ第1弾発売だった物。1946年にヴァイオリニスト、ロスティスラフ・ドゥビンスキーによって結成されたボロディン四重奏団の定評あるチャイコフスキーがリマスター発売。 | ||
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983): ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.4(ジョン・ラッターによる完全版)(*) ピアノ協奏曲第2番ハ長調 Op.39 ペンギンスキ(*) |
ハワード・シェリー(P) リチャード・ヒコックス指揮 BBCso. | |
ピアノ協奏曲第1番はハウエルズにとって最初の大規模なオーケストラ作品となった。この曲は友人であったアーサー・ベンジャミンに捧げられ、1914年に初演された。今まではスコアが完全ではなかったが、合唱曲有名な作曲家ラッターが補筆し、完全版としてここに収録された。ピアノ協奏曲第2番はロイヤル・フィルハーモニック協会の委嘱により作曲され、1925年に初演された。ハウエルズの名声を一挙に高めた彼の代表曲とされている。 | ||
フランク: 交響詩「アイオリスの人々」 交響的変奏曲(ピアノと管弦楽のための)(*) 交響曲 ニ短調 |
ルイ・ロルティ(P;*) ヤン・パスカル・ トルトゥリエ指揮 BBC po. | |
録音:2000年1月26日-27日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。フランス音楽のスペシャリスト、トルトゥリエ初のフランクだったもの。 | ||
尾高惇忠(1944-):幻想曲(オルガンとオーケストラのための)(*) 武満徹(1930-1996):乱/波の盆 細川俊夫(1955-):記憶の海へ−ヒロシマ・シンフォニー |
ブライアン・ アシュリー(Org;*) 尾高忠明指揮札幌so. | |
録音:2000年5月8-11日、札幌、コンサート・ホール「キタラ」。尾高&札響のコンビによる演奏がシャンドスから発売。尾高忠明の実兄である尾高惇忠はパリで音楽を学んだ後、モーリス・デュリュフレにオルガンを師事した。世界初録音となる「幻想曲」はフランスの影響を受けた作品でありオルガニスト、オーケストラともに高度なテクニックを要する作品。細川俊夫の「記憶の海へ−ヒロシマ・シンフォニー」は広島で育った細川が同地の自然を音で描いた作品で、1998年に初演、今回が世界初録音。武満の「乱」は、 映画監督黒澤明が自らこの映画のための音楽を武満に依頼して作曲され、武満がもっとも気に入っていた札幌so.の協力を得て完成された。ちなみに映画のサントラは岩城宏之&札幌so.の演奏による。「波の盆」は1983年に日本テレビが制作したドラマ「波の盆」のために書かれた音楽。札幌so.がCD録音のために「キタラ」を使用するのは今回が始めて。 | ||
アントニオ・サリエリ(1750-1825): 交響曲、序曲&変奏曲集 歌劇「Cublai,gran kan de Tartari」の序曲ニ長調 / スペインのラ・フォリアによる26の変奏曲(1615)/ 「Angiolina、ossia II matrimonio per susssuro」 序曲 ニ長調/ シンフォニア・ヴェネツィアーナ ニ長調/ 歌劇「宿屋の女主人」への序曲ニ長調/ シンフォニア「ジョルノ・オノマスティコ」 ニ長調/ 歌劇「ファルスタッフ」序曲ニ長調 |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・ プレイヤーズ | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.14。サリエリはタルティーニの弟子であった兄からヴァイオリンの指導を受けた後、 さらにヴァイオリンの勉強を続けるとともに声楽に関する研鑚も積み、歌劇で成功を収め、グルックの後継者として賞賛を浴びた。サリエリは生涯に40を超える歌劇を作曲したが、 その多くは序曲も含め今日録音されることはほとんどない。晩年、宗教曲に没頭していたサリエリとしては異例の「スペインのラ・フォリアによる26の変奏曲」は彼の作品中もっとも重要なものの一つである。 | ||
ボルトニャンスキー(1751-1825): 聖コンチェルト集 Vol.4[第24番−第29番] |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ(cho.) | |
録音:1989-1990年、スモレンスク、Dormition大聖堂、ポロツク、聖ソフィア大聖堂。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): ロンドン・ページェント 3つの管楽器と管弦楽のためのコンチェルタンテ(*) 交響詩「キャサリーン・ニ・フーリアン」(*) 「タマーラ」からの組曲(*) |
マーティン・ブラビンズ指揮 BBCpo. | |
世界初録音(*)。「3つの管楽器と管弦楽のためのコンチェルタンテ」は1948年11月から作曲され、わずか2ヶ月後の翌年元旦に完成、3月にロイヤル・アルバート・ホールで行われたヘンリー・ウッド追悼コンサートで、マルコム・サージェント指揮BBCso.により初演された。ところが、楽譜が出版されないままバックス自らの手になるフル・スコアが1964年の火事により焼失、ニュー・グローヴの作品目録にも記載されなかった。しかし焼失前たまたま自筆スコアを撮影した写真が残っていたため、それを基に復元され、今回の録音が実現したという。「キャサリーン・ニ・フーリアン」は、まだ学生だったバックスが1903年に書いた弦楽四重奏曲が、翌年2つのヴァイオリンとピアノのために編曲され、さらに7ヶ月後に管弦楽用に編曲された。しかし長く忘れ去られ、作曲者の死後17年目にあたる1970年、ようやく初演された。「タマーラ」からの組曲は、2000年にグラハム・ポッターによってオーケストレーションが施された。 すでにHYPERIONで活躍している俊英指揮者、マーティン・ブラビンズのCHANDOS初登板もこのCDの大きな話題。バックスの最高の解釈者だったブライデン・トムソン亡き今、俊英ブラビンズへの期待は大きい。 | ||
ジョン・ブラックウッド・マクイーヴェン(マクユーエン):作品集 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ・ファンタジア第5番 ヴァイオリン・ソナタ第6番 ヴァイオリンとピアノのためのスコットランド狂詩曲「チャーリー王子」 |
オリヴィエ・シャルリエ(Vn) ジェフリー・トーザー(P) | |
マクイーヴェン(アメリカ的に発音すればマックイーンか)の室内楽作品シリーズ第1弾。スコットランドの作曲家、教師として活躍したマクイーヴェンが残した作品はあまり多くなく、 生前中に演奏された作品は限られていたが、自分の作品が演奏されることにあまり興味を持っていなかったこともその原因のひとつかも知れない。シャルリエとトーザーのヴィルトゥオーゾ・コンビに注目したい。 | ||
ニコライ・ロースラヴェツ(1880/81-1944): チェロとピアノのための作品全集 瞑想曲/チェロ・ソナタ第1番/5つの前奏曲(無伴奏) チェロ・ソナタ第2番/白い少女たちの舞曲 |
アレクサンドル・ イワシュキン(Vc) タチアナ・ラザレワ(P) | |
アムランが録音したピアノ曲のアルバム(HYPERION)で話題を呼んだロシアの作曲家ロースラヴェツは、ロシアのシェーンベルク"と呼ばれ、1920年代にはロシア音楽界の指導者の一人とたたえられるようになった。曲の中に自由を求めながらも緻密に計算された作品を書く彼の特徴がもっとも良く表れているのがチェロ・ソナタである。2つのチェロ・ソナタはいずれも1楽章の作品だが、そこにはあらゆる技巧が凝縮されており、チェリストとピアニストには高度な技巧が要求される。チェロのイワシュキンはシャンドスでおなじみのチェリスト。指揮者アレクサンドル・ラザレフの娘であるピアニストのラザレワは、今年音楽院を卒業したばかりで、当盤でCDデビューとなる。 | ||
CHAN-9882(メンデルスゾーン:オラトリオ「聖パウロ」)→CHAN10516Xへ移行 | ||
コルネリウス・ドッパー(1870-1939): 交響曲第2番ロ短調 交響的練習曲「パーン」I ニ短調/同II ヘ短調 |
マティアス・バーメルト指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
全曲世界初録音。生前、むしろ指揮者として有名だったオランダの作曲家にしてメンゲルベルクの盟友、ドッパーの残した交響作品集。彼は30歳になった頃からオペラ指揮者としてオランダ国内で高い評価を得ていたが、1906年にはアメリカに渡り、ヘンリー・W.サヴァージ・オペラ・カンパニーの指揮者に就任、プッチーニの「蝶々夫人」のアメリカ初演を手がけた。オランダ帰国後の1908年、すでにアムステルダム・コンセルトヘボウo.の音楽監督として国際的な名声を博していたヴィレム・メンゲルベルクの招きでこのオーケストラを指揮、自作の交響曲第3番「レンブラント」を披露した。ドッパーはこの年からコンセルトヘボウ管弦楽団の指揮者陣に加わり(「第ニ指揮者」という称号が与えられた)、以後1931年まで定期的に指揮台に立った。ドッパーの作品の特徴はその巧妙な管弦楽法にある。今回収録された「交響曲第2番」には、ベートーヴェンの「田園」交響曲のモティーフが懐古的に用いられている。この大胆不敵ともいえる試みは、近代管弦楽法を極め尽くしていたドッパーならではであろう。 | ||
アルフレート・シュニトケ(1934-1998): 「国勢調査リスト」組曲(1978) 交響曲第8番 |
レフ・ブテン(ナレーター) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. | |
「国勢調査リスト」は1978年、モスクワの前衛劇場のために作曲された幻想曲。この一風変わったタイトルはシュニトケの友人であった小説家ニコライ・ゴーゴリの同名小説からとられている。この作品はバレエ音楽に改訂の後、1985年ボリショイ劇場で上演されている。 | ||
ヨハン・ネーポムク・フンメル(1778-1837): ピアノ協奏曲 ヘ長調 Op.post.1 主題と変奏ヘ長調 ピアノ協奏曲イ長調 S4/W24 |
ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
シェリーによるフンメル:協奏曲シリーズの第4弾。古典派、ロマン派の時代の変わり目を生きたフンメルは、モーツァルトと並び称される神童であり、かつ同時代人のベートーヴェンやシューベルトに比べはるかに高く評価され、成功を収めた。生前成功した作曲家はえてして後の時代に忘れ去られるのが常だが、最近のフンメル再評価の流れは特にヨーロッパにおいて顕著で、CD時代に入ってからのリリースの急増には驚かされる。当シリーズはそんなフンメル復興の先鞭をつけたもののひとつといえるだろう。 | ||
エルネスト・ブロッホ(1880-1959): 幻影と予言〜ピアノ作品集 夜に/ニルヴァナ/子供たち/セピア色の5つのスケッチ/ ピアノ・ソナタ/幻影と予言 |
マーガレット・ フィンガーハット(P) | |
スイス生まれの作曲家ブロッホの数少ないピアノ曲をほとんど収録した作品。ユダヤ人作曲家として知られ、アメリカで主に活躍したブロッホは後期ロマン派および印象派の技法をユダヤの精神と結びつけ、独自の作風を生み出したことで評価された。歌劇、交響曲、協奏曲、声楽など幅広いジャンルにわたって多くの作品を残したブロッホであるがピアノ曲は意外と少なく、ここに収録されていない作品は「海の詩」くらいなものであろう。フィンガーハット初のブロッホ。 | ||
ジェラルド・フィンジ(1901-1956): 小管弦楽とヴァイオリン独奏のための協奏曲(1925-1927)(*) 弦楽合奏のためのロマンス Op.11/弦楽合奏のための前奏曲 Op.25 イン・イヤーズ・ディフェイスド(6つの歌曲;管弦楽伴奏版)(+) 千年後の詩人へ ニ短調(コリン・マシューズによる管弦楽版) わたしがリオネーゼに向かって旅立ったとき ト短調(管弦楽版) イン・イヤーズ・ディフェイスド (ジェレミー・ダール・ロバーツによる管弦楽版) トール・ネットレス(クリスティアン・アレクサンダーによる管弦楽版) 月食にて(ジュディス・ウェイアーによる管弦楽版) 誇り高き歌手(アンソニー・ペインによる管弦楽版) |
タスミン・リトル(Vn;*) ジョン・マーク・ エインズリー(T;+) リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
レナード・バーンスタイン(1918-1990): 交響曲第1番「エレミヤ」(*) 交響曲第2番「不安の時代」(+) ディヴェルティメント |
ミシェル・デヤング(Ms;*) ジェイムズ・トッコ(P;#) レナード・スラトキン指揮 BBCso. | |
2001年、英国の音楽ファンの最大関心事といえば、伝統の「ラスト・ナイト」にプロムスが始まって以来、イギリス人でない指揮者が登場すること。9月15日にプロムス最後の夜を締めくくる「ラスト・ナイト」の指揮者は2000年からBBCso.の首席指揮者となったレナード・スラトキン。確かに、これまで「ラスト・ナイト」はBBCso.の首席指揮者が振っていた。しかしそれはイギリス人指揮者がシェフだった場合に限られていた。BBCso.にはケンペやブーレーズといった非イギリス人がシェフをつとめていた時代があるが、彼らが「ラスト・ナイト」に登場することは、これまでなかった。例のラスト・ナイト名物、「威風堂々」から「ルール・ブリタニア」に及ぶ強烈な盛り上がりアンコールを振るのが、「アメリカ人」スラトキンというわけなのである。 このレコーディングは、そのラスト・ナイトでもコンビを組むBBCso.とスラトキンの初のレコーディングということで、話題性は十分(昨年Chandosからリリースされたバッハ編曲作品集[CHAN-9835]はマンチェスターに本拠を置くBBCpo.の演奏)。これまで多くのアメリカ音楽をEMIやRCAに録音してきたスラトキンだが、故国の偉大な先達レナード・バーンスタインの交響曲はまだ取り上げてはいなかったことでもあり、注目のレコーディングとなることは必至。 | ||
知られざるプロコフィエフ〜チェロ協奏曲集 セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953): チェロ協奏曲第1番ホ短調 Op.58(完全全曲版) チェロ協奏曲(遺作)ト短調 Op.132 (編曲;ウラディーミル・ブロック、 補筆;アレクサンドル・イワーシキン、 カデンツァ作曲;アルフレート・シュニトケ) |
アレクサンドル・イワーシキン(Vc) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. | |
録音:1999年3月22日-23日、2000年2月24日-25日、モスフィルム新スタジオ、モスクワ。解説:アレクサンドル・イワーシキン。全曲世界初録音。 チェロ協奏曲はプロコフィエフの比較的初期の作品だが、その存在は長く忘れられていた。過去にはシュタルケルのモノラル録音しかなく、その唯一の録音さえも終楽章が大幅にカットされていた。長く忘れ去られていた作品とは思えないイワーシキンの充実した演奏により、この協奏曲が初めて完全な形で日の目を見ることになった。 遺作となったチェロ協奏曲 Op.132は、すでに健康を害して引きこもりがちになっていたプロコフィエフが晩年になって書き始めた作品で、未完のまま残された。スコアはロストロポーヴィチとカバレフスキーの手によりいったん補筆・完成されたが、今回収録の版の編曲を担当したのは、同じく未完に終わった無伴奏チェロ・ソナタの第1楽章を完成させた、プロコフィエフ研究の第一人者、ウラディーミル・ブロック(1934-1996)。ブロックは亡くなるまでプロコフィエフの楽譜研究に打ち込んでいた人物で、今回、ブロック未亡人の協力によりこの版の世界初録音が実現した。 | ||
弦楽合奏のためのロシアの音楽 ニコライ・ヤコブレヴィチ・ミヤスコフスキー(1881-1950): シンフォニエッタ Op.32 No.2 アルフレート・シュニトケ(1934-1998): ヴァイオリンと室内管弦楽のためのソナタ第1番(*) エジソン・デニソフ(1929-1996): 5つのパガニーニ・カプリース(+) |
ステパン・アルマン(Vn;*) ユーリー・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール | |
(+)は世界初録音で、独奏ヴァイオリン奏者に最高度の技巧が要求されるという。 | ||
ニーノ・ロータ(1911-1979): チェロ協奏曲第1番(1972) チェロ協奏曲第2番 |
ドミトリー・ヤブロンスキー(Vc) ダニエル・ボイコ指揮 イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ | |
録音:2000年9月、ヴェネツィア、S.スティーノ・ディ・リヴェンツァ、テアトロ・ロマーノ・パスクット。世界初録音。 | ||
カール・ライネッケ(1824-1910): 交響曲第2番 Op.134/交響曲第3番 Op.227 |
ハワード・シェリー指揮 タスマニアso. | |
作曲家としてよりもむしろライプツィヒ音楽院の学長として高名だったカール・ライネッケだが、彼がしょせんシューマンやメンデルスゾーンの亜流にすぎなかったという見解を覆すべく、ハワード・シェリーが新進気鋭のタスマニアso.を振ってみごとな演奏を披露。タスマニアso.はその名のとおりオーストラリアのタスマニア諸島で活動するプロフェッショナル・オーケストラ。1948年創設で、1998年には創立50周年を記念して近代的な設備を整えた音楽ホールを落成させ、そこを本拠地にして活動している。 | ||
エルガー(1857-1934): 弦楽四重奏曲 Op.83 /ピアノ五重奏曲 Op.84 (*) |
イアン・ブラウン(P;*) ソレルSQ | |
録音:2000年11月20日-22日、スネイプ・モールティングス/ (P) (C) 2001 。 | ||
グレインジャー・エディション 16〜ピアノ独奏のための作品集 パーシー・グレインジャー(1882-1961): アイルランド、デリー州の調べ/ウォーキング・チューン トレイン・ミュージック/ピース&サクソン Twi−Play アンダンテ・コン・モート ピアノ小曲集 変ロ長調/同 イ短調/同 ニ長調/夕暮れに イングリッシュ・ワルツ/ピアノ小曲集 ホ長調 全世界からの7人の男(Seven men from all the world)(*) スコットランドのストラススペイとリール 3つの幼少の作品(*)/3つのスコットランド民謡 チャイコフスキーの「花のワルツ」によるパラフレーズ/船乗りの歌 ダオメーにて/ニアー・ウッドストック・タウン/東洋的間奏曲 |
ペネロピ・スウェイツ(P) | |
シリーズ初登場となる「ピアノ独奏のための作品集」。スウェイツはグレインジャーのオーソリティーとして活躍しているピアニスト。(*)は世界初録音。 | ||
アーサー・ブリス(1891-1975):映画音楽集 映画「来るべき世界」 〜演奏会用音楽(フィリップ・レーン編曲版) 映画「シーザーとクレオパトラ」より 組曲 行進曲「ウェルカム・トゥ・クイーン」 TV番組「英国王室」〜組曲 映画「空中戦」〜テーマ |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
全曲世界初録音。「来るべき世界」(1936年公開)はH.G.ウェルズ原作・脚本により、当時としては破格の予算をかけ、スター俳優を綺羅星のごとく起用して作られた超大作。今回収録された組曲は、ブリス自身の記述をもとにフィリップ・レーンが再構成したヴァージョンによる演奏で、これまでレコーディングされたことのあるクリストファー・パーマーの再構成版より曲数が多く、マーチ(名曲)も収録されている。「シーザーとクレオパトラ」(1946年公開)はバーナード・ショウが書いた戯曲の劇場での成功を受け制作された映画。ブリスはショウからの指名を受けこの映画のための音楽の作曲にとりかかったが、ガブリエル・パスカル監督と意見が合わず、ジョルジュ・オーリックと交替させられてしまった。したがって当盤に収録された組曲は幻の音楽いうことになる。(ちなみにオーリック版は、Chandos CHAN-9774に収録。)「ウェルカム・トゥ・クイーン」は1954年、当時盛んに撮影されていたニュース映画のために書かれた。そのニュースまだ若いエリザベス女王が英国連邦ツァーから帰還したことを伝える内容だったという。「英国王室」は1966年のクリスマスにBBCで放送されたドキュメンタリー番組のために作曲された。ブリスは、1950年から英国王室付きの作曲家として国家行事に関する音楽を担当していた。 | ||
フランスの吹奏楽傑作選 フローラン・シュミット(1870-1958):「ディオニュソスの祭り」 サン=サーンス(1835-1921):行進曲「東洋と西洋」Op.25 (1869年のオリジナル版)(*) ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):序曲「子供たち」 ダリユス・ミヨー(1892-1974):フランス組曲 Op.248 エクトール・ベルリオーズ(1803−1869): 葬送と勝利の交響曲 Op.15(+) |
ジョゼフ・アレッシ(Tb;+) ティモシー・レイニッシュ指揮 ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ オブ・ミュージック・ウインドo. | |
録音:2000年5月13日-14日、マンチェスター・新放送センター・スタジオ7。解説:ティモシー・レイニシュ。 グレインジャー、ホルストなどで素晴らしい演奏を聴かせてくれたレイニシュとロイヤル・ノーザン・カレッジが、今度はフランス人作曲家による吹奏楽の傑作を取り上げている。サン=サーンスの“東洋と西洋”は、3本のサクソフォン、コルネット、トランペット、クロマティック・ビューグルから成り、これにさらに“4シリンダー付きバス”が加わるというものだったが、このCDでは、1869年の原典版をもとにしながらも、ティモシー・レイニシュとブルース・パリーが現代楽器を使って書き換えた新しい版で演奏されている。 ベルリオーズの「葬送と勝利の第交響曲」では、現ニューヨーク・フィルハーモニック首席トロンボーン、アレッシの参加がポイント。第2楽章の「葬送の辞」と呼ばれるソロ=アリアで、素晴らしい演奏を聴かせてくれる。 | ||
ポール・トルトゥリエへのオマージュ ポール・トルトゥリエ(1914-1990): 2つのチェロと管弦楽ための二重協奏曲(*) 無伴奏チェロ組曲 ニ短調(+) 弦楽のためのオフランド(#) ユアー・グレイ・ブルー・アイズ (ヴァイオリンと弦楽のためのブルース)(**) |
アルト・ノラス、 モード・マルタン・トルトゥリエ (Vc;*) ヤン・パスカル・トルトゥリエ (Vn;**)指揮(*)(**) BBCフィルハーモニック(*) アルスターo.(**) ポール・トルトゥリエ(Vc;+) 指揮(#) マールボロ音楽祭o.(#) | |
名チェリスト、トルトゥリエが他界してはや10年。ソリストとしてだけでなく作曲家としても非凡であった彼の代表作を集めたこのアルバムには、彼の妻と息子も参加している。 | ||
ニコライ・メトネル(1880−1951):ピアノ作品全集 Vol.7 4つの抒情的断片 Op.23/4つのおとぎ話 Op.26 2つのおとぎ話 Op.20/主題と変奏 Op.55 2つのおとぎ話 Op.48〜第2番「妖精のおとぎ話」ト短調 3つの熱狂的な詩 Op.10〜第3番 3つのアラベスク Op.7/2つの悲歌 Op.59 |
ジェフリー・トーザー(P) | |
ロシアの作曲家の中でも、メトネルの経歴は異色だ。両親ともドイツ系、優れたピアニストの資質、ほとんど独学でおさめた作曲。彼のピアノ作品にはこうした特徴がそのままあらわれている。ロシアの作曲家としては例外的といえるほど曲全体の構成を重んじる作風はシューマン、ブラームスに通じるものだといわれ、またラフマニノフのようなロマンティックな情緒も併せ持っている。さらにロシア伝統のダイナミックなピアノ技法。こうした特徴は、生前はなかなか理解されにくかった。1921年に亡命先として選んだパリでは、その音楽がさっぱり評価されず不遇の日々を送ったと伝えられている。すべての風向きが変わったのは1935年にロンドンに移住してからである。1946年にはメトネル協会が設立され、インドのマハラジャの資金援助により、メトネルのピアノ協奏曲全3曲をはじめとするいくつかの代表作の、作曲者本人のピアノによるレコーディングまで実現された。 | ||
ジャン・カルロ・メノッティ(1911-): バレエ音楽「セバスチャン」(1944)〜組曲(全7曲) 交響詩「黙示録」 [インプロペリア/天国の都市/天使の軍勢](1951) チェロと管弦楽のためのファンタジア(1975)(*) |
ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc;*) リチャード・ヒコックス指揮 スポレート祝祭o. | |
イタリア生まれでアメリカに渡った作曲家、ジャン・カルロ・メノッティが昨年90歳を迎え、欧米ではそれを記念した行事やCDのリリースが相次いでいる。 当盤は、メノッティ自身が1958年から主宰するスポレート音楽祭で、彼の誕生日に行われた記念コンサートのライヴ録音。 「セバスチャン」は17世紀のヴェネツィアを舞台にしたバレエ。交響詩「黙示録」は交響曲第1番「ハルシオン」やピアノ協奏曲と並ぶメノッティの代表的な大規模交響作品。「リア」、「天国の都市」、「天使の軍勢」との副題がつけられている。(*)は世界初録音。 | ||
ジョージ・バターワース(1885-1916):青柳の堤 ヴォーン・ウィリアムズ: 交響曲第2番「ロンドン交響曲」(1913年原典版)(*) |
リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
録音:2000年12月18日-19日、オール・セインツ教会、ロンドン。(*)は当原典版による世界初録音。LP 仕様: 180g 。レコード芸術誌「特選」、グラモフォン誌「大賞 [Record of the Year] 」、ディアパソン誌「ディアパソン・ドール」等々、各賞を総嘗めにした。「ロンドン交響曲」には3つの版:1913年の初版、1920年改訂版、1930年再改訂版がある。現在普通に演奏され、録音に使用されているのは1930年の最終改訂版。大英博物館に初版のスコアが保管されていることを知った当時の CHANDOS レーベル総帥ブライアン・カズンズは、作曲者の未亡人アーシュラ女史と交渉、CHANDOS の独占録音権を得た。リチャード・ヒコックスとLSOを起用することもその条件に含まれた。今後この版が再録音されることは、他のレーベルではまったくあり得ないことになる。シベリウスの原典版と BIS の関係に近いともいえるだろう。さらにヒコックスといえども実演で演奏することは禁止されたので、おそらくライヴは存在していない。3つの版で終始一貫して改訂されなかったのは第1楽章のみで、他の部分のは大幅なカットと改訂により、最終版は演奏時間40分程度。1913年オリジナル版は今回60分を越えているので、実に3分の1もの部分が消えてなくなったことになる。改訂により失われた部分が復活し、この作品がロマン派の気分に満ちた重厚長大な風貌の作品だったということが初めて明らかになるわけだ。CHANDOSの資料によると、1913年初版の完全な形での全曲演奏は作曲者本人も存命中おそらく耳にしていなかった、とされている。 | ||
パウル・ヒンデミット(1895-1963): 弦楽と金管のための演奏会用音楽 Op.50 ヴァイオリン協奏曲(*) ヴェーバーの主題による交響的変容 |
レオニダス・カヴァコス(Vn;*) ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 BBCpo. | |
トルトゥリエによるヒンデミットの管弦楽作品シリーズ第7作。ギリシャ出身の実力派カヴァコスはこの録音がCHANDOSデビューとなる。 | ||
ペア・ノアゴー(1932-): 交響曲第6番「アット・ジ・エンド・オヴ・ザ・デイ(結局のところ)」 (大管弦楽のための3つのパッセージ;1997-1999)(*) テラン・ヴァーグ(空白の地)(2000/改訂:2001) |
トマス・ダウスゴー指揮 デンマーク国立放送so. | |
デンマークの偉大な作曲家、ペア・ノアゴーの新作交響曲が、このレコーディングと同じメンバーによりプロムスで披露されることになった。これまでノアゴーがあまり演奏されなかったイギリスでも、一気に旋風が巻きおこりそうだ。 ノアゴーは「技法のデパート」と評したくなるくらい、多彩な技法を駆使する作曲家だ。またそれが「技法のための技法」にならない人でもある。もともと17歳のときから師事していたホルンボーから仕込まれた「北欧的なるもの」から出発した人だと言われていた。1959年のISCM音楽祭参加したノアゴーは、ヨーロッパ諸国の前衛を目の当たりにして、多くの技法を自らの作品に取り込み始めたのだという。その後の作品では、微分音、セリーとその手法のひとつである無限音列(Infinity Row)など、多くの技法が試みられている。1970年代には、それまでに試みた種々の手順や概念をひとつにまとめ、統合を目指す。そして5音音階、全音音階、半音階、微分音階など、多数を同時に駆使するまでになったのだ。 しかし、ノアゴーの原点、それは作曲者自ら語るところによれば「シベリウス」なのだという。これまで5つ書かれたノアゴーの交響曲は、ニルセンやホルンボーに端を発するデンマークの交響曲の延長線上にあると思われがちだが、実はシベリウスの影響の方がずっと強いというのだ。今回、第6交響曲がプロムスで英国初演されるにあたり、ノアゴーはグラモフォン誌のウェブサイトで、ニュースライターRichard Whitehouseのインタビューに応じている。 「コペンハーゲンで勉強中にはシベリウスのことはあまり話題にのぼらなかったが、私は彼の第4交響曲に深く感銘し、他の曲も知るようになった。そして、シベリウスのような作曲法で音楽を創るようになった。」と語るノアゴーは、1954年、最初の交響曲を作曲しているときに、まだ存命していたシベリウスに長い手紙を書き、シベリウスの交響曲がなぜ独自の存在となっているかについて、自分の考えを述べたという。「音楽が有機的に組み立てられ、全体の統一感がある云々…」という調子で自分なりの考察をしたためたのだ。シベリウスはこの考察に感謝の手紙をよこし、その中でいまどきの若手作曲家で自分の存在を認めてくれるような者などほとんどいない、と語っているのだ。 ノアゴーは前述したように、1959年頃を境に、大きく作風を変貌させる。さまざまな技法への探求から、実験的な作品を次々と発表することになる。1968年の「黄金のスクリーンへの旅 Voyage into the Golden Screen」の第2楽章において、動き続けるいくつかの独立した層が平行して進んでいく感覚を生み出すことに成功したノアゴーは、さらにその2年後、第2交響曲を発表する。ここでは、その技法がさらに凝ったものになっている。ノアゴーはこの交響曲について「本質的に交響的であるかどうかは別にして、音楽の動きというレヴェルで言えば、これまで私が書いた作品のなかでももっとも統一感のあるものではないかと思う。」と語っている。そしてこの第2交響曲は思わぬ重要人物から絶賛されることになる。セルジュ・チェリビダッケだ。「この曲を聴いたチェリビダッケはシュトゥットガルトで演奏したいと言ってきた。彼は20時間のリハーサル時間を取ったが、オーケストラと言い争いになった。その後チェリビダッケはことあるごとに、私のことを現役の『古典派』作曲家と呼び、ノアゴーの音楽を適切に演奏するにはもう1000年待たなければならないだろうと言ったのだ。」 今回レコーディングされた交響曲第6番は、西暦2000年のミレニアム・イヤーを祝うためにデンマーク放送が委嘱した作品で、その初演は熱狂的に迎えられた。オーケストラに、低域の木管楽器がずらりと並んでいる様子を見ると(バス・トランペットやコントラバス・チューバまで用いられている)、演奏が始まる前であっても、これはなにか尋常ならざる音楽が待ちかまえているなと感じさせる。ところが、実際に演奏が始まると、すべてが深い闇のなかに引きずりこまれるような交響曲ではなく、むしろそれとは逆に、滑るようなスケール風の音の動きによって、明るく透明な音楽であることがわかる。演奏開始から数分後に低域楽器が響き渡るが、それは作品の低域を補強するために用いられているのでもなければ、全体の響きに色彩を与えるために用いられているのでもない。これらの低域楽器は、リトルネロ風のゆったりとした、音色の明瞭なコラール風の旋律を奏でるのである。そして同時に、オーケストラの他のパートは、明るい音域へと進んでいく。 後半に収録された「テラン・ヴァーグterrain vagues」が始まってまもなく、第6交響曲の最後に現れたモティーフが聞こえてくるが、それはこの曲が第6交響曲の続きということを意味するのではなく、むしろ第6交響曲の相対物、あるいは別のパースペクティヴを持った音楽であることを意味している。「テラン・ヴァーグ」(未開、または空白の地)という表現は、文化と自然の間のゾーンのこと。つまり、現代の世界における、未開地と文明の狭間のことなのだ。題名はクラウス・リフビャウの同名の詩から取られているが、音楽は詩の内容に沿ったものではなく、基本的なムードを共有しているだけである。ノアゴーは、今回カップリングされた2曲の関連性についても語ってくれている。 「この2曲は、おそらく互いに関係を持っているのだが、それは直感ではなくシステマティックに構想されたものであり、したがって『テラン・ヴァーグ』を第7交響曲と呼ぶわけにはいかない。シベリウス的な意味での一直線上にあるものではないからだ。しかし、この曲は第6交響曲の『闇の双生児』であり、シベリウスの『タピオラ』と第7交響曲と同じような関係にあって、互いに補い合っているのだ。」 今回のChandosのレコーディングに起用されたのは、Simaxでクリティカル・エディションによるベートーヴェンの管弦楽作品全集の録音にも取り組んでいる気鋭の指揮者、トマス・ダウスゴーと、彼が首席客演指揮者をつとめるデンマーク放送交響楽団のコンビ。そしてカップリングの「テラン・ヴァーグ」はダウスゴーに献呈された。もともとノアゴーと良好な関係にあり、多くの初演を手がけてきたデンマーク放送交響楽団は北欧、いや世界でもトップクラスの規模と演奏能力を持つ。オールド・ファンなら、モノラル時代のエリック・トゥクセンやトマス・イェンセン指揮による秀逸なDecca録音を覚えておられる向きもあるだろう。現首席指揮者ゲルト・アルブレヒトのもとでの近年の充実ぶりはますます目覚ましいものがある。 ダウスゴーとデンマーク放送交響楽団は、レコーディングに先だってコペンハーゲンとハンブルクで第6交響曲を演奏したが、聴衆の反応はまるでモーツァルトを聴いたときのようなものだったという。ダウスゴーは「重要な現代作品の演奏でこういった反応が得られるというのは、すばらしいことだ」と語っている。 | ||
フランツ・クロンマー(1759-1831): 6つの行進曲 Op.31/3つのパルティータ Op.45 |
バスティアン・ブロムヘルト指揮 ASMIFウィンド・アンサンブル | |
「永遠」〜西欧の詩によるロシア歌曲集 Vol.3 アナトリー・アレクサンドロフ(1888-1982):最後の葉 Op.11 No.1 ドミトリー・ステパノヴィッチ・ボルトニャンスキー(1751-1825): ポールとヴァージニーのロマンス セザール・キュイ(1835-1918):2人の辻音楽士 ボロディン:七行詩 アレクサンドル・グレチャニノフ(1864-1956): ラ・モルト Op.48 No.5/異教徒の夢 Op.63 No.5 チャイコフスキー:涙 Op.65 No.5 ニコライ・メトネル(1880-1951): ゲーテ歌曲集から/ハイネ歌曲集から アントン・ルビンシテイン(1829-1894): どこで?/涙 Op.83 No.8/ラ・ロンデネッラ・ペレグリーナ ワシーリー・カリンニコフ(1866-1901):王は老いた グリンカ:大切な人をわたしは失った/心を突き刺される思い |
セルゲイ・ラリン(T) エレノア・ベコーワ(P) | |
ピアノ版 ショスタコーヴィチの劇場音楽 ショスタコーヴィチ: 「人間喜劇」(編曲;レフ・ソリン、補筆;ルステム・ハイルディノフ) 「南京虫」(編曲;レフ・ソリン+ショスタコーヴィチ、 補筆;ルステム・ハイルディノフ) 「約束通り殺された」(編曲;ショスタコーヴィチ) 「ハムレット」(編曲;レフ・アトフミャン+レフ・ソリン) 「スペインに敬礼!」(編曲;レフ・ソリン) 「ロシアの川」(編曲;レフ・ソリン) 「リア王」(編曲;ショスタコーヴィチ) 「黄金時代」(編曲;ショスタコーヴィチ) |
ルステム・ハイルディノフ(P) | |
解説:エリック・ローズベリー(国内盤のみ;訳:川上素良)。 ショスタコーヴィチの劇付随音楽は、作曲者自身かその生徒によってピアノ小品に編曲されることがほとんどだった。そうした作品を集め、ピアニスト、ハイルディノフ自身の補筆を加えて完成させたのがこのディスク。ハイルディノフはモスクワ・チャイコフスキー音楽院、ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、ヨーロッパで活躍するピアニスト。コンクールに対して否定的な立場をとり、一切受けたことがないという。 | ||
サミュエル・バーバー(1910-1981):管弦楽作品集 エッセイ第1番 Op.12/エッセイ第2番 Op.17/第3番 Op.47 歌劇「ヴァネッサ」〜間奏曲/柳の木の下で シェリーによる一場面のための音楽 Op.7 メディアの瞑想と復讐の踊り Op.23a |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
既発売のCHAN-9053、CHAN-9253からの編集盤。 | ||
ウィリアム・レヴィ・ドウソン(1899-1990): ニグロ・フォーク・シンフォニー デューク・エリントン(1899-1974): 「ザ・リヴァー」〜 組曲(オーケストレイション;ロン・コリアー) ソリチュード(弦楽アンサンブルへの編曲;モートン・グールド) ハーレム(オーケストレイション:ルーサー・ヘンダーソン) |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
既発売のCHAN-9154、CHAN-9226、CHAN-9227からの編集盤。 | ||
ブリテン(1913-1976):ヴァイオリン協奏曲 Op.15 ジョン・ヴィール(1922-):ヴァイオリン協奏曲(*) |
リディア・モルドコヴィチ(Vn) リチャード・ヒコックス指揮 BBCso. | |
録音:2000年11月29-30日、ロンドン、ブラックヒース・ホールズ。(*)世界初録音。 | ||
リャードフ(1855-1914):管弦楽作品集 ババ=ヤガ Op.56(ロシア民話による音画) 黙示禄から Op.66(交響的絵画) ポロネーズ Op.55( (1902年11月14日、アントン・ルビンシテイン像の除幕式のための) 魔法にかけられた湖 Op.62(おとぎ話による音画) マズルカ「宿から見た村の風景」 Op.11/キキモラ Op.63(民話) 8つのロシア民謡 Op.58/スケルツォ Op.16 プーシキン記念ポロネーズ Op.49 |
ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2000年4月12-13日、マンチェスター、新放送局スタジオ7。 | ||
版画〜ドビュッシー:ピアノ作品集 2つのアラベスク/夢/版画/喜びの島/子供の領分 小さな黒人の坊や/レントより遅く |
田部京子(P) | |
シベリウスに続くシャンドスからのソロ・リリース第2作。 | ||
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 Op.23 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 Op.26 |
テレンス・ジャッド(P) アレクサンドル・ラザレフ指揮 モスクワpo. | |
"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。録音:1978年、チャイコフスキー・コンクール、ライヴ。 2曲とも正に入魂の演奏だが、特にプロコフィエフは、これを凌ぐ演奏は他に無いと言い切ってしまっても過言ではない程の名演。ライヴならではの傷はあるものの、エネルギーに満ちあふれている。 | ||
イン・メモリー・オブ・テレンス・ジャッド リスト:エステ荘の噴水/ヴェネツィアとナポリ ヒナステラ(1916-1983):ピアノ・ソナタ第1番 Op.22 バーバー(1910-1981):ピアノ・ソナタ Op.26 ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87〜第15曲 バラキレフ(1837-1910):イスラメイ(東洋風幻想曲) ラヴェル:「鏡」〜悲しい鳥たち |
テレンス・ジャッド(P) | |
"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。これもチャイコフスキー・コンクールでの実況放送を音源としたもので、火の玉のような熱い演奏が聴ける。壮絶無比の塊のようなCDだ。ジャッドの演奏の中でも特にピアノ通の評価が高いのがヒナステラのソナタ。この演奏でジャッドは伝説となった。超絶技巧を要求されるこの曲に向かって一歩も引かず、 危険をもかえりみず一気呵成に弾ききるその姿勢は、余人の及ぶところではない。 | ||
ジェラルド・シャーマン(1924-): 管弦楽のための協奏曲/ ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲(*) |
オリヴィエ・シャリエ(Vn;*) ジェラルド・ シャーマン指揮 BBCpo. | |
世界初録音。ジェラルド・シャーマンの名前は、コアな映画音楽ファンの方が通りがいい。「アラビアのロレンス」(作曲はモーリス・ジャール)、「バイキング」
(作曲はマリオ・ナシンベーネ)、「栄光への脱出」(作曲はアーネスト・ゴールド)のオーケストレーターとして、そして自らは「駆逐艦ベッドフォード作戦」(1965)、
「魔獣大陸」(1968)の音楽を手がけている。中でも「魔獣大陸」のスコアは、アクション、スリルの連続だったこの映画にぴったりのハイテンションな音楽で、カルトな映画音楽ファンに人気らしい。
英CLOUD NINEレーベルから1993年にリリースされているシャーマンのサントラ音源を集めたCDは、今でも映画音楽ファンにとってレアなアイテムだという。 シャーマンは、1924年にオランダ領ジャワ島で、オランダ人の父とハンガリー人の母の間に生まれた。母はピアニストで、ブダペストでバルトークに直接教えを受けていたという。シャーマンは幼い頃イギリスに移住し、やがて音楽の道に入ることになる。映画音楽の仕事だけでなく、シリアスな作品でも着実に名前が知られるようになった。 ヴァイオリン協奏曲はルッジェーロ・リッチのために1975年から78年にかけて作曲された作品。初演は1978年9月、リッチのソロ、ワルター・ウェラー指揮ロイヤル・フィルハーモニックの演奏でおこなわれた。シャーマンの友人で、かつてピアノ協奏曲を初演したこともあるジョン・オグドンがシャーマンをリッチに紹介、それがきっかけで、この作品が出来上がったという。 管弦楽のための協奏曲はピッツバーグ交響楽団創立100周年を記念して作曲。初演はピッツバーグで、エド・デ・ワールトの指揮により1996年3月におこなわれた。ハンガリーのピアニストであり、バルトークの弟子でもあった母からその血を受け継いだシャーマンが、いわばルーツに立ち戻った作品なことはタイトルだけを見れば一目瞭然。バルトーク的なペンタトニック音階が用いられたこの作品、エリオット・カーターの提唱するメトリック・モデュレーション・システムがベースに用いられている。そのことによりヨーロッパ(東欧)と新大陸アメリカの新たな融合を試みたのだろうか? 興味のつきない作品ではある。 | ||
パウル・ウラニツキー(1756-1808):交響曲集 性格的な大交響曲ハ長調 「フランス共和国との和平に」 Op.31 / 交響曲〔ニ長調 Op.36/ハ短調 Op.11〕 |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・ プレイヤーズ | |
録音:2001年1月28日-29日、オール・セインツ教会、トゥーティング、ロンドン。 「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.15。ウラニツキーはエステルハージ伯爵のオーケストラのヴァイオリニストとして、ハイドンの下で活躍。その後ウィーンの宮廷劇場のコンサートマスターをつとめた。 | ||
マックス・レーガー: 詩篇第100番 Op.106(*) モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132 |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. 同シンフォニック・ カペレ(Cho.;*) | |
「モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ」久々の新録音だった物。レーガーの管弦楽曲の中では意外な人気作で、かつてはシューリヒトなども好んで取り上げていた。詩篇第100番は、現在インターナショナルにリリースされている音源はないようだ。 | ||
リスト:ピアノと管弦楽のための作品集 Vol.3 フランツ・リスト(1811-1886): ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124 ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125 ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 S.125a op.posth (ジェイ・ローゼンブラット編曲) ピアノと管弦楽のための悲愴協奏曲ホ短調 S.365 (オーケストレーション:エドアルド・リュース/ 校訂:フランツ・リスト) |
ルイ・ロルティ(P) ジョージ・ ペヒルヴァニヤン指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
リストのピアノと管弦楽のための作品が、CD3枚分にもなるとは! 多くのピアニストがレパートリーに組み込んでいるのはピアノ協奏曲第1、2番だけということがほとんど。LP時代はリヒテル&コンドラシンの定番が代表盤として君臨し、リストの協奏作品はこの2曲しかないような気がしていた人は多かったのではないだろうか。リストの研究が飛躍的に進歩したのは1980年代になってからで、自筆譜の研究により、これまでの常識を塗り替える新たな事実が多く判明した。また、ここにおさめられたピアノ協奏曲第3番が1990年代初頭ロンドンで発見されるなど、作品リストそのものもどんどん増えている。第3番は日本でも1993年に初演され、リストらしい、いや、らしくないと議論の的にもなったので、覚えておられる方も多いことだろう。 CD3枚に及ぶピアノと管弦楽作品の全曲録音を達成したルイ・ロルティの功績は、HYPERIONのレスリー・ハワードによる57枚の独奏曲全曲録音にもひけをとらない。 | ||
グレインジャー・エディション Vol.17〜ピアノ独奏作品集II パーシー・グレインジャー(1882-1961): タイガー=タイガー!/玄人の猟師 サセックス・ママーズ・クリスマス・キャロル/ライバル兄弟 オーストラリアの内陸地の歌/収穫の讃歌/愉快な王様 リスボン(ダブリンの港)/パストラル(*)/やもめの祝宴 愛のために死んで/ホークストウ・グランジ(世界初録音版) 元気な若い船乗り/心の冷たいバーブラ・ヘレン ブリストルの街/海の歌のスケッチ/岸辺のモリー 到着ホームでうたう鼻歌(*)/シェパーズ・ヘイ!(羊飼いの踊り) カントリー・ガーデンズ(田舎の庭園)/モリスもどき ガムサッカーズ・マーチ(*)/コロニアル・ソング(植民地風の歌) 陽気な部族のテント(*)(世界初録音版) 陽気な、しかしもの悲しそうな ストランド街のヘンデル(木靴の踊り) わたしのロビンは緑の森へ |
ペネロピ・スウェイツ(P) | |
このシリーズで活躍するスウェイツはグレインジャーのオーソリティーとして世界的に有名で、国際グレインジャー協会からメダルを授与されたほど。(*)は4曲で組曲「イン・ア・ナッツシェル」を形成する。余談だが、このタイトルを邦題「早わかり」と訳したのは、グールド研究で知られる宮澤淳一氏。もともとin a nutshellは「かいつまんで言えば」という意味の副詞句。「性格の異なる4曲から成る組曲で、グレインジャーの多面的な音楽世界を総攬できるようになっている。まさにこれは、 Grainger in a Nutshell である。結局、組曲『早わかり』と名づけた。」(宮澤淳一氏のwebsiteより)という。グレインジャーを素早く理解するためには、この曲を聴くに限るということのようだ。近年日本の吹奏楽シーンでもちょっとしたブームになっている「シェパーズ・ヘイ!(羊飼いの踊り)」は作曲者自身による吹奏楽版、他人の手による吹奏楽版と金管バンド版のほか、管弦楽版、ピアノ連弾版、リコーダー&ピアノ版、さらにはストコフスキーによる大オーケストラ版(!)まで、現在17の版が確認されている。このピアノ独奏版はもっともシンプルな編成だが、最も奥が深いかもしれない。 | ||
フランス・ベールヴァルド(1796-1868): 交響曲全集 Vol.1 交響曲第3番「風変わりな交響曲」ハ長調 音画「妖精の戯れ」/交響曲第4番「ナイーヴ」変ホ長調 |
トマス・ダウスゴー指揮 デンマーク放送so. | |
SIMAXレーベルからクリティカル・エディションによるベートーヴェン交響曲・管弦楽全集をリリースし、「渦中の人」となりつつあるダウスゴーのベールヴァルド(ベルワルド)全集がスタート。ベールヴァルドの交響曲は、CD時代になってからヤルヴィ、ブロムシュテットなどを筆頭にリリースが相次いだが、ダウスゴーのスコアの読みは深く、ある意味こなれているのがよくわかる。メインストリームから離れたところにいるベルヴァルドのような作曲家の演奏でさえ、ベートーヴェン同様、新時代に入ってきたことを実感せずにはいられない。ダウスゴーによるCHANDOSへの録音は、これまでデンマーク放送so.とのコンビでスヴェンセンの交響曲第1番&第2番(CHAN-9932)、リゲティ&ノアゴーのヴァイオリン協奏曲(CHAN-9830)、ツェムリンスキーの「人魚」&シンフォニエッタ(CHAN-9601)の3枚があった。 | ||
ドミトリー・ステファノヴィッチ・ボルトニャンスキー(1751-1825): 二重合唱のための宗教コンチェルト集 Vol.6 宗教コンチェルト第1番〜第10番 |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイト・ シンフォニック・ カペレ(cho.) | |
コルネリウス・ドッパー(1870-1939): 交響曲第3番「レンブラント」/ 交響曲第6番「アムステルダム」 |
マティアス・バーメルト指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
世界初録音。メンゲルベルクの時代にコンセルトヘボウo.の第2指揮者を務めていたことで知られるコルネリウス・ドッパーの交響曲シリーズ第2弾。 1906年、画家レンブラントの生誕300年を記念してコンセルトヘボウo.から委嘱を受けて書かれた交響曲第3番は、実に緻密な管弦楽書法が用いられた傑作。 指揮者としてラヴェルやドビュッシーのオランダ初演をおこなったドッパーは、ドイツ一辺倒といってもよかったオランダ音楽界において異色の存在だったのではなかろうか。 第1弾(CHAN-9884)同様、ハーグ・レジデンティ管弦楽団は、自国の作品だけに自信とプライドに満ちた輝かしい演奏を聴かせてくれる。 | ||
クルト・ヴァイル〜ベルリンからブロードウェイへ クルト・ヴァイル(1900-1950): 「三文オペラ」組曲(アンソニー・ディロレンツォ編曲) ヨーロピアン・ソングズ(スティーヴン・プルッツマン編曲) [スラバヤ・ジョニー/アラバマ・ソング/ あんたなんか愛してないわ/ジェニーの歌] アメリカン・ソングズ(ロバート・エルケヤー編曲) [スピーク・ロウ/ロスト・イン・ザ・スターズ/ 私の船/一度限りの人生] |
センター・シティー金管五重奏団 [アンソニー・ ディロレンツォ、 ジェフリー・ ハードキャッスル(Tp) リチャード・キング(Hr) スティーヴン・ ウィツァー(Tb) クレイグ・ノックス(Tu)] | |
フィラデルフィアのカーティス音楽院の卒業生で、現在ソロイストとして活躍する5人の金管楽器奏者によって結成されたセンター・シティー金管五重奏団の最新録音。前作(バーンスタイン、ガーシュウィン、エリントン;CHAN-4554)に続き、今回もアレンジ作品が取り上げられている。この「三文オペラ」はメンバーの一人アンソニー・ディロレンツォの手になる編曲。それを含め、どの編曲も今回すべて世界初録音になる。 センター・シティー金管五重奏団は今アメリカで最もアクティヴに活動している団体で、コンサート・ツアー、マスター・クラス、テレビ出演など多くの活動を通じて親しまれている。トランペットのディロレンツォは、ソロイストとしてもボストンso.、ニューヨーク・フィルハーモニック、サンフランシスコso.など、多くのオーケストラと共演、今やアメリカの代表的な独奏トランペット奏者の地位を固めつつある。リチャード・キングは1996年までクリーヴランドo.に在籍、現在はカーネギー・メロン大学に籍を置く。トロンボーンのウィッツァーは1981年のミュンヘン国際コンクールの優勝者。その後クリーヴランドo.に89年まで在籍。現在はクリーヴランド音楽院に籍を置いている。 | ||
フンメル: トランペット協奏曲ホ長調 S49/W1(*) 「祝宴」序曲 S148(+) バレエ音楽「魔法の小さな鐘」S206/W31より(+) マンドリン協奏曲ト長調 S28(#) |
アーバン・アグネス(Tp;*) アリソン・スティーヴンス (マンドリン;#) ハワード・シェリー指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
世界初録音(+,#)、新発見の版による録音(#)。シェリーによるフンメル・シリーズはピアノ協奏曲ばかりでなく、他の楽器のための協奏曲や管弦楽作品も含めた大規模なものになる模様。 | ||
ジョン・ブラックウッド・マクイーヴェン (マクユーエン;1868-1948):弦楽四重奏曲集 第16番 ト長調「プロヴァンス四重奏」(1916)/ 第7番 変ホ長調「哀歌」(1916)/第4番 ハ短調(1905)/ 弦楽四重奏曲第17番のための幻想曲(1947) |
チリンギリアンSQ | |
マクイーヴェンはスコットランドの作曲家、教師。1891年から1895年までロンドンのロイヤル音楽アカデミーで音楽を学んだ後、スコットランドに帰り、合唱隊指揮者、ピアノおよび作曲の教師として活動した。1998年に再びロイヤル音楽アカデミーに戻り教鞭をとったのち、1924年から1936年まで同アカデミーの院長を務めた。マクイーヴェンの作品は大別すると管弦楽曲と室内楽曲ということになるが、こと弦楽四重奏曲に関しては17曲も作曲しており、いかに彼がこのジャンルに興味を持ち、精力を傾けていたかが覗える。 | ||
トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン ビューグル・コール・ラグ/その手はないよ バラッド・イン・ブルー/アヴァロン/ライディン・ハイ/ストレス ブルー・ルーム/スティーリン・アップルズ/ムーングロウ キング・ポーター・ストンプ/ハンカドゥーラ 悪魔と深い海の間にはさまれて/サヴォイでストンプ シング・シング・シング/グドバイ |
ケン・ペプロフスキー(Cl) バリー・フォージー指揮 BBCビッグ・バンド | |
Chandosレーベル創設以来初めてのビッグ・バンド・ジャズ録音。ゲスト・クラリネットのケン・ペプロフスキーはベニー・グッドマン・バンド最後の2年間に在籍した奏者。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):歌劇「恋するサー・ジョン」 エイドリアン・トンプソン(T) スティーヴン・ヴァーコー(B) ダニエル・ノーマン(T) ヘンリー・モス(Br) ドナルド・マックスウェル(Br) ジョン・ボーウェン(T) リチャード・ロイド=モーガン(B) ブライアン・バンナティン=スコット(Br) スーザン・グリットン(S) ローラ・クレイコウム(S) サラ・コノリー(Ms) マーク・パドモア(T) マーク・リチャードソン(B) アン・マリー・オーウェンズ(Ms) スティーヴン・ロッジス(Br) マシュー・ベスト(B) |
リチャード・ヒコックス指揮 ノーザン・シンフォニア ノーザン・シンフォニアcho. | |
1924年から1928年にかけて作曲され、1929年にロンドンで初演されたオペラ。あらゆる分野に多くの作品を残したヴォーン・ウィリアムズは、オペラも合計6つの作品を残している。この「恋するサー・ジョン」の原作はシェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」で、ヴォーン・ウィリアムズ自らが台本の筆をとった、全4幕7場からなる作品。サー・ジョンとはサー・ジョン・ファルスタッフ、つまり「ファルスタッフ」のこと。第4幕の中に出てくる間奏曲が、あの「グリーンスリーヴズの主題による幻想曲」。これはオペラの初演から5年後の1934年に独立して出版、発表されることになる。ちなみに原作の民謡は、緑の袖(グリーンスリーヴズ)の服を着た恋人に捨てられた悲しみを歌ったもので、本編のオペラと直接の関係はない。「ウィンザーの陽気な女房たち」を題材にしたオペラといえば、いうまでもなくヴェルディ晩年の大作「ファルスタッフ」。おそらくヴォーン・ウィリアムズ自身も意識していたことだろう。聴き比べてみるのも一興かもしれない。ヴォーン・ウィリアムズの未亡人アーシュラに交響曲第2番「ロンドン」の原典版の演奏を託されるなど、今、英国楽壇においてもっとも信頼度の高い指揮者ヒコックスが、周到に準備を重ねて行った録音だけに、この作品の代表的なCDとなることだろう。 | ||
ストコフスキー・ シンフォニック・トランスプリクションズ Vol.5 水上の音楽〜ストコフスキー・シンフォニック・バロック ヘンデル:「水上の音楽」組曲(*/#) ブクステフーデ:サラバンドとクーラント(*/+) アントニオ・チェスティ(1623-1669): お前は私を苦しめてなどいなかったのに ヘンデル:オラトリオ「サウル」〜死の行進曲(*) ヘンリー・パーセル(1659-1695):組曲(*/**) [セベル風のトランペット・テューン/ 「妖精の女王」〜Echo Pastorale/ 「妖精の女王」〜ホーンパイプ/ 「ディドーとエネアス」〜土の中に横たえられし時/ 「妖精の女王」〜ラルゴとアレグロ]/ トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611): モテット「イエスの甘き思い出」〔偽作〕(*) ウィリアム・バード(1543-1623):パヴァーヌとジーク コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調〜アダージョ(*) グルック:「アルミード」〜シシリエンヌ ヴィヴァルディ:合奏協奏曲第11番 ニ短調(##) (以上全曲レオポルド・ストコフスキー編) |
クリストファー・ ブレイク(Ob;#/##) シンシア・ ミラー(オンド・マルトノ;+) ピーター・ディクソン(Vc;**) リチャード・ディヴィス(Fl;##) マティアス・バーメルト指揮 BBCpo. | |
録音:2000年2月29日&3月1日、ニュー・ブロードキャスティング・ハウス第7スタジオ、マンチェスター。(*)は世界初録音。 ストコフスキーの編曲を現代の視点から見つめ直すシリーズも、これでもう5作目。ストコフスキー自身さえ録音できなかった編曲が多いのが人気の理由で、今回も世界初録音が6曲含まれている。 中でも注目なのが、ついに録音されたストコフスキー版ブクステフーデ。メシアンばりにオンド・マルトノが響き渡るなど、ストコフスキー以外にだれが思いつくだろうか。さらにパーセル。これはブリテンの「パーセルの主題による変奏曲」よりも大胆不敵、痛快無比な試み。「ディドーとエネアス」の「ディドーの嘆き」がチェロ独奏と分厚い管弦楽により、浪々と響く。そしてヴィヴァルディ。これは何と終楽章のコーダで突然、フル・オーケストラの大地を揺るがすような轟音が鳴り響く。これを様式感の欠如と批判するのはナンセンスだろう。 どれもすべて、あのストコフスキー版「トッカータとフーガ」のあの絢爛豪華な世界。エンタテインメントとして楽しめること請け合いだ。 | ||
スヴェンセン: 交響曲第1番 ニ長調 Op.4/交響曲第2番変ロ長調 Op.15 ポロネーズ第2番 ニ長調 Op.28(*) |
トマス・ダウスゴー指揮 デンマーク国立放送so. | |
世界初録音(*)。スヴェンセンの交響曲第1番の実演に接したグリーグは批評に、「この日、ノルウェーの芸術が偉大な勝利を祝った」と書き記したという。 | ||
ジョン・ブラックウッド・マクユーエン(1868-1948): ピアノ作品全集 ピアノ・ソナタ ホ短調/コート・ダルジャンの飾り模様 4つのスケッチ/ピアノのためのソナチネ ト短調 3つのプレリュード/南の丘にて |
ジェフリー・トーザー(P) | |
スコットランドの作曲家マクユーエンのシリーズ第5作。 | ||
ティペット: ピアノ協奏曲(*)/金管、鐘、打楽器のための前奏曲 ヘンデルの主題による変奏曲/コレルリの主題による協奏的幻想曲 |
ハワード・シェリー(P) リチャード・ヒコックス指揮 ボーンマスso. | |
交響曲シリーズ(CHAN-9333、9276、9233)にカップリングされていた管弦楽作品を再編集したもの。 | ||
オルウィン: ピアノ協奏曲第1番(*)/第2番(*) 仮面劇への序曲/エリザベス王朝の舞曲 |
ハワード・シェリー(P) リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
別々のCDに収められていたピアノ協奏曲2曲と「仮面劇への序曲」をひとつにまとめ(CHAN-9155&9093)、交響曲第4番(CHAN-8902)とカップリングされていた「エリザベス王朝の舞曲」を加えた編集盤。 | ||
カロル・シマノフスキ(1882-1937): オラトリオ「スターバト・マーテル」 Op.53(*) 6つのクルピエ地方の歌(#) 交響曲第3番「夜の歌」 Op.27(+) |
タチアナ・シャロヴァ(S;*) ラリッサ・ニキシナ(S;#) リュドミラ・ クズネツォーワ(Ms;*) オルガ・ロボダ(Ms;*) オレグ・ドルゴフ(T;#) ヴラディーミル・シトニク(T;#) ヴセヴォロド・グリフノフ(T;#) アンドレイ・バトルキン(Br;*) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイトso. ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ(cho.) | |
交響曲第3番と「スターバト・マーテル」というシマノフスキの大作2曲をカップリングした好企画。 どちらも単独ではインターナショナル・カタログ上に録音が存在するが、この2曲をカップリングしたものは見あたらない。 後期ロマン派、印象派、神秘主義、新古典主義といった作風上の変遷をたどり、やがて独自の境地に到達したシマノフスキの音楽の魅力を余すところなく伝える一枚。 | ||
アルノルト・シェーンベルク:弦楽のための室内楽作品全集 弦楽四重奏曲第1番ニ短調 Op.7/第3番 Op.30 第2番 嬰ヘ短調 Op.10(ソプラノと弦楽四重奏のための)(*) 第4番 Op.37 浄められた夜 Op.4(6つの弦楽器のための)(+) 幻想曲 Op.47(ヴァイオリンとピアノのための)(#) ナポレオン・ボナパルトへの頌歌 Op.41 (弦楽四重奏とピアノ、語り手のための)(**) 弦楽三重奏曲 Op.45 6つのピアノ小品 Op.19 (ヘンク・ギュイタルト編曲;弦楽四重奏版) 木管五重奏曲 Op.26 (ヘンク・ギュイタルト編曲;弦楽五重奏版)(++) 弦楽四重奏曲ニ長調 室内交響曲第1番 Op.9 (アントン・ヴェーベルン編曲;ピアノ&弦楽四重奏版)(#) 弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲 (ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6 No.7からの自由な編曲)(##) |
シェーンベルクQ [ヤンネケ・ ファン・デル・メール、 ヴィム・デ・ヨング(Vn) ヘンク・ギュイタルト(Va) ヴィオラ・デ・ホーグ(Vc)] スーザン・ナルキ(S;*) ヤン・エリク・ファン・ レグテレン・アルテナ(Va;#) タコ・コーイストラ(Vc;#/++) セップ・グローテンハイス(P;#/**) ミヒャエル・グランデージ(語り;**) ロベルト・ベンツィ指揮(##) アーネムpo.(##) | |
このアルバムは新ウィーン楽派の演奏においてヨーロッパで高い評価を得ているオランダのアンサンブル、シェーンベルクQのChandosへのデビュー・レコーディング。シェーンベルク没後50年を記念する一大企画である。そして同時にここで演奏の中心となっているオランダのアンサンブル、シェーンベルクQの活動25周年を祝う記念アルバムも兼ねている。このアンサンブルは、コーリッシュQ(シェーンベルクの弦楽四重奏曲第3番、第4番を初演するなど、20世紀初頭の弦楽四重奏曲開拓の草分け的な存在)のヴィオラ奏者、ユージン・レナーの薫陶を受け、1980年代初頭からめきめきと頭角をあらわしたアンサンブルである。やがて彼らはアメリカ、ヨーロッパ全土で新ウィーン楽派を中心としたプログラムで多くのコンサートを行い、その名を不動のものとした。1989年にはカリフォルニアのシェーンベルク研究所から生涯名誉会員という称号も送られている。また、ラリー・ウェインスタインが監督した、シェーンベルクの生涯を綴ったドキュメンタリー・ビデオ「My war years」(Philips)ではブーレーズ、マイケル・ティルソン・トーマスと共に音楽を担当した。Philips、Koch-Schwann、Olympiaなどのレーベルに行われたレコーディングではベルク、シェーンベルク、ツェムリンスキー、シュルホフ、ルーセルなどを取り上げ、いずれも国際的に高い評価を得た。特にKochにレコーディングしたシュルホフの弦楽四重奏曲は、ドイツ批評家賞をはじめとする多くの賞を受賞、レコーディングでもその名を世界にとどろかせた。 シェーンベルクQは今後Chandosに積極的なレコーディング活動をおこなう予定である。ベルク、ウェーベルン、ツェムリンスキーと、新ウィーン楽派のレコーディングが続々とChandosから登場することになっており、その一連の録音が完成するあかつきには、70年代のラサール・クヮルテットをも凌駕する、新ウィーン楽派室内楽の系譜が出現することになるだろう。 シェーンベルクの室内楽作品は、無調、あるいは12音技法といった20世紀の音楽を語る上で欠かせない、新しい書法の誕生から、その成熟までの歩みが克明に刻まれている。弦楽四重奏だけ眺めてみても、後期ロマン派の響きを色濃く残した第1番から始まって、終楽章のみ無調へ移行してゆく第2番、完全な12音技法にのっとって書かれた第3番、そして12音音列の中から新たな調性が醸し出される第4番まで、絶え間ない変化を見てとることができる。 ロマン派の響きと、無調、並びに12音技法とでは、奏者に要求される資質がどれも根本的に異なる。微妙な音程感覚を演奏中も絶えず調整、融合しつつ音楽を作っていかなければならない弦楽アンサンブルにとって、純音程と平均律を感覚的に同居させることは、普通どだい無理な話。したがって、ベルク、ウェーベルン、あるいはそれ以降のアヴァンギャルドな音楽をレパートリーにしている世界的なクァルテットでさえ、シェーンベルクの弦楽四重奏曲だけはレパートリーからはずしていることがけっこう多い。かのアルバン・ベルクQでさえ、シェーンベルクは1曲もレパートリーに組み入れてはいないようである。 完全な無調で書かれた弦楽四重奏曲第3番の演奏は、弦楽四重奏曲のあまたの曲の中でも屈指の難曲として名高い。今回の第3番の演奏のみごとさは、この曲の表面づらに隠れていた古典的な要素さえ白日の下に引きずり出してしまうほどの、恐ろしいほど見通しのよいものである。これを聴けば、このシェーンベルクの名を冠したクァルテットの完全無欠なテクニックに誰しも驚き、そして彼らが持つ演奏に対する強固な意志のはたらき――つまりそれは目標とする次元にまで徹底的に音楽表現を高めようとする姿勢に他ならないのだが――に感動さえ覚えることだろう。単純にアンサンブルすることの難しさを知っている人ほど、シェーンベルクQの恐るべきレベルには脱帽するしかない、と思えてならない。 シェーンベルクQはこのディスクでシェーンベルクの既存の作品だけでなく、「6つのピアノ小品 Op.19」や「木管五重奏曲 Op.26」にまで編曲を施し、自らのレパートリーとしている。特に木管五重奏曲は12音技法が成立する上で重要なターニング・ポイントの役割を果たした作品として名高い。これもまた演奏者にとてつもない技量が要求される曲である。編曲はこのクァルテットのヴィオラ奏者、ヘンク・ギュイタルトが担当。当然ながら両曲ともこれが世界初録音となる。また、シェーンベルク若書きの「弦楽四重奏曲ニ長調」や、ウェーベルンの編曲による「室内交響曲第1番」、そしてシェーンベルクがへンデルの合奏協奏曲 Op.6 No.7を自由に編曲した「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」まで収めるという徹底ぶりにも恐れ入るほかはない。 20世紀初頭から中盤にかけて、常にセンセーショナルな音楽技法を創造し、ジョン・ケージまで連なる現代音楽に多大な影響を与えたアルノルト・シェーンベルクを、21世紀の到来とともに回顧する、注目のセットの登場である。 | ||
エドムンド・ラッブラ(1901-1956):交響曲全集 第1番 Op.44/第2番 Op.45/第3番 Op.49/第4番 Op.53 第5番 Op.63/第6番 Op.80/交響曲第7番 Op.88 第8番 Op.132/第9番 Op.140「シンフォニア・サクラ」(*) 第10番 Op.145「室内交響曲」/第11番 Op.153 |
リン・ドーソン(S;*) デラ・ジョーンズ(A;*) スティーヴン・ロバーツ(Br;*) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルso. 同cho.(*) | |
タリス、バードからパーセルに至るイギリスの古楽の復興に大きな役割を果たし、自らはカトリックの教義にもとづく管弦楽、合唱曲を多く発表したイギリスの作曲家ラッブラの交響曲全集。 これまで単発でリリースされていたシリーズをセット化したもので、11曲もある交響曲が系統だてて聴けるようになったことの意義は大きい。 | ||
ジェラルド・フィンジ(1901-1956): チェロ協奏曲イ短調 Op.40(*) ケネス・レイトン(1929-1988): チェロ協奏曲 Op.31(+) |
ラファエル・ウォルフッシュ(Vc) ヴァーノン・ハンドリー指揮(*) ロイヤル・リヴァプールpo.(*) ブライデン・トムソン指揮(+) ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo.(+) | |
2曲とも既出の音源から新たにリカップリングされたもの。 生誕100年である今年を機に関心の高まっているフィンジの、クラリネット協奏曲とならぶ代表作が再び手に入れやすくなったことを喜びたい。 | ||
フランク・ブリッジ(1879-1941):管弦楽作品集 Vol.1 狂詩曲「夜の始まり」/交響詩「イザベラ」/ 管弦楽のための2つの詩曲/交響詩「真夜中」(*) |
リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズso. | |
録音:2000年11月26日〜27日、ブラングウィン・ホール、スワンシー。(*)は世界初録音。 Chandosにブリッジの管弦楽作品だけを集めたCDがなかったのは意外だが、ヒコックスを起用した今回のシリーズは、定番アイテムになること必至。 ブリッジというとブリテンの師であることばかりが強調されすぎるきらいがあり、日本ではブリテンの「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」で名前が知られているにすぎないかもしれない。 しかし印象派の作風を持ち込み、自分の音楽と融合させ、独特の音楽を創造したブリッジもまた、ディーリアスと共に心に訴えかける美しい曲を生み出した作曲家だった。 ブリッジの作品は大作と呼べるものはそうないが、慈愛に満ちた作品の数々に是非ご注目。イギリス音楽ファンなら一家に一枚。 | ||
フランツ・シュレーカー(1878-1934):管弦楽作品集 Vol.2 ロマン的組曲 Op.14/5つの歌曲(*) 「玩具」への前奏曲/ある大歌劇のための前奏曲 |
カタリーナ・カーネウス(Ms;*) ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCpo. | |
前作(CHAN-9797)と同じく演奏レベルは高く、R.シュトラウスと同様、後期ロマン派の爛熟した果実がたわわに実る。 「ある大歌劇」とはエジプトを題材にした歌劇「メムノン」のこと。その序曲として作曲されたが、歌劇自体は結局作曲されずに終わった。 | ||
リチャード・ホル(1825-1904): 交響曲第2番ニ短調 Op.44/第4番イ長調 |
マティアス・バーメルト指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
リチャード・ホルの忘れられた交響曲を発掘するシリーズの第2弾。前作(CHAN-9796)に続き世界初録音となる。 | ||
ニーノ・ロータ(1911-1979): ハープ協奏曲/ファゴット協奏曲/ カステル・デル・モンテ (ホルンと管弦楽のためのバラッド)/ トロンボーン協奏曲 |
ルイザ・ プランディーナ(Hp) パオロ・カルリーニ(Fg) グイド・コルティ(Hr) アンドレア・コンティ(Tb) マルツィオ・コンティ指揮 イ・ヴィルトゥオージ・ イタリアーニ | |
CHANDOSのロータ作品集第5弾。ハープ協奏曲のみ1947年の作品だが、他は1970年代の作品。つまり「ゴッドファーザー三部作」の時代とぴったり重なる。トロンボーン協奏曲をのぞき世界初録音。 | ||
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.3 第9番変ホ長調 Op.117/第13番変ロ短調 Op.138 第8番ハ短調 Op.110 |
ソレルQ [ジーナ・マコーマック、 キャサリン・イェーツ(Vn) サラ=ジェーン・ ブラッドリー(Va) ヘレン・サッチャー(Vc)] | |
女性のみのアンサンブル、ソレルQによる第3弾が久々にリリース。これまで第6、7、10番(CHAN-9741)、第3、4、11番(CHAN-9769)が発売済み。 | ||
ドミトリー・ポルトニャンスキー(1751-1825): 宗教的コンチェルト集 Vol.5 [第30番/第31番/第32番/第33番/第34番/第35番] |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシアン・ステイト・ シンフォニック・カペラ | |
録音:1989年〜1990年、ポロツク、ロシア。 | ||
ニルス・W.ガーデ(ゲーゼ/1817-1890):交響曲全集 Vol.2 演奏会用序曲第3番 ハ長調Op.14(*)/ 交響曲第7番 ヘ長調Op.45(#)/ 交響曲第4番 変ロ長調Op.20(+) |
クリストファー・ホグウッド指揮 デンマーク国立RSO | |
録音:1997年2月26日(+)、3月1日(+)/2001年4月6日(#)、9日(*/#)、10日(*)、デンマーク放送コンサート・ホール、コペンハーゲン。 ホグウッドのガーデ、好評だった前作(CHAN-9862)に続く第2弾の登場。 デンマークの作曲家といえば、まずニルセンが思い浮かぶが、それ以前のデンマークの代表的作曲家となると、ガーデが筆頭で間違いない。 メンデルスゾーンの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の正指揮者として活躍、デンマークとドイツの間で戦争が勃発したため、その任はわずか4年で辞任し故国に帰国するが、 そこでもコペンハーゲン音楽学校を創設するなどデンマーク音楽界の発展に貢献した。 演奏会用序曲第3番は1847年、ライプツィヒ時代に初演された作品。交響曲第7番と第4番はどちらもコペンハーゲンに戻ってからの作品で、ドイツ・ロマン派の影響が色濃い。 メンデルスゾーンの流れを汲んだガーデの交響曲はホグウッドの芸風とも相性がよい。 | ||
ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-): イン・クロス(チェロとオルガンのための)(*)/ 10の前奏曲(チェロ独奏のための)/ クヮルテルニオン(チェロ四重奏のための)(#) |
アレクサンドル・イワーシキン(Vc) マルコム・ヒックス(Org;*) ナターリャ・パヴルトスカヤ(Vc;#) レイチェル・ジョンストン(Vc;#) ミランダ・ウィルソン(Vc;#) | |
録音:2000年10月10日〜12日、ロンドン。(#)は世界初録音 旧ソビエト時代の弾圧を経て、今も旺盛に活動するロシアン・アヴァンギャルド・コンポーザー、グバイドゥーリナのチェロのための作品集。 「イン・クロス」はチェロとオルガン、二つの楽器が対立し交差することを意味したもので、チェロがクラスター音階から始まり、全音階で終わるのに対して、一方のオルガンはイ長調から始まり、無調で終わる。その二つの楽器と調が「クロス」する、というわけ。 「10の前奏曲」はもともと練習曲だったものを前奏曲に改作したもので、グバイドゥーリナの語法すべてを盛り込むように作られたという。 「クヮルテルニオン」はグバイドゥーリナの曲の中ではもっとも劇的な盛り上がりを持つ。4つのチェロが織りなす、緊迫した世界がある。 | ||
ウィリアム・オルウィン(1905-1985):映画音楽集 Vol.2 「絶壁の彼方」組曲〜抜粋/「砂漠の勝利」組曲〜抜粋 「テイク・マイ・ライフ」〜アリア(*) 「スヴェンガリ」〜アリア「リベラ・メ」(#) 「難破船」より/「カード」組曲/「ガウェイン卿と緑の騎士」 「真紅の盗賊」序曲/「SOSタイタニック」〜メイン・タイトル 「ウィンズロー・ボーイ」組曲 |
スーザン・ブルロック(S;*/#) カンツォネッタ(#) ラモン・ガンバ指揮 BBCpo. | |
ムーヴィー・シリーズ。Vol.1(CHAN-9243)に続く話題盤。1950年のイギリス映画「絶壁の彼方」は決して有名な作品ではないが、ヒッチコックのイギリス時代の名作「バルカン超特急」の脚本を手がけたシドニー・ギリアットが監督したものだけに、ハラハラドキドキの連続、スリル満点。オルウィンの音楽が雰囲気をいっそう盛り上げているのはいうまでもない。この作品、大きいレンタル・ショップならビデオもきっとおいてあるはずだ。「砂漠の勝利」は第二次大戦の北アフリカでの戦いを描いた長編ドキュメンタリー。1943年のオスカー(アカデミー賞)・ドキュメンタリー賞を受賞した。ちなみにこの年の作品賞はハンフリー・ボガードの名画「カサブランカ」である。そして注目なのが、「SOSタイタニック」(1958)のメイン・タイトル。「SOSタイタニック」はキャメロン版『タイタニック』が完成するまでは、最も評価の高かったタイタニック映画であった。オルウィンの音楽も評判がよかっただけに、この新録音はききものである。例によって、サントラのスコアというのは、スタジオで収録されたあとはあまり残っていないのがふつうだが、オルウィンの場合はいくつか楽譜が残っていた。見つからなかった作品はクリストファー・パーマーが再構築し、今回の録音が行われた。 | ||
吉松 隆: 交響曲第4番 Op.82(2000) トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」Op.55(*) アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番 Op.70b(1997/2000)(弦楽合奏版) |
イアン・ バウスフィールド(Tb;*) 藤岡幸夫指揮 BBCpo. | |
世界初録音。CHANDOS レーベルのコンポーザー・イン・レジデンスとして精力的に作品を発表し続ける吉松隆。疾風怒濤、荒れ狂うアレグロ&フォルテで聴くものを震撼させた第3番から約2年。当初、第4番は「暗く重いアダージョ」で支配される交響曲として構想されていたという。それが全体で30分の、パストラル風の小交響曲に変化した理由は、作曲者吉松自身の弁によれば「ミレニアムの区切りに降臨した奇妙なミューズ(楽想の女神)の微笑みのせい」ということだ。たしかに明るい華やいだ作品だが、同時に「遅れてきたプログレッシヴ・ロックンローラー」吉松隆の素顔が見え隠れする。 銀河の戦士オリオンを描いたトロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」。ピアノ、ハープ、パーカッションがサブ・ソロイストとして加わるこの協奏曲、名作「サイバーバード」に匹敵する規模と内容を持つ。今回の話題は、なんといってもVPO の首席奏者、イアン・バウスフィールドの参加。この人、イギリス人である。それも、つい昨年まで、LSOの首席をつとめていた人! 純血主義だったVPO も最近は外国人奏者が増えてきている。しかし、ウィーンならではの奏法の問題があるのだろう、外国人であっても採用されるのはやはりウィーンで学んだことのある人がほとんどだったようだ。別の国、しかもドイツ=オーストリア圏外の一流オーケストラの首席奏者がシフトするのは前代未聞で、世界中のプロ・トロンボーン奏者の間で時の人、話題の中心となった。「オリオン・マシーン」の第4楽章後半のカデンツァは完全に奏者のアドリヴに任される。バウスフィールドの超絶無比のテクニックはここだけ聴いてもよくわかる。難物「ボレロ」の例のソロを鼻歌のように1オクターヴ上(!)で吹いてのける。聴き手は誰しものけぞること必至。 そしてアトム・ハーツ・クラブ組曲。この作品、もともとモルゴーアSQのために書かれた。「70年代プログレッシヴ風に」という注文で書かれたというだけあって、吉松の真骨頂がここに表れていると感じる向きも多いことだろう。吉松自身の弁によれば、この曲の正式名称は「ドクター・タルカスズ・アトム・ハーツ・クラブ組曲」――わかる人にはわかる?「ビートルズの『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band)』に、70年代プログレッシヴ・ロックの名作であるエマーソン・レイク&パーマーの『タルカス(Tarkus)』とピンクフロイドの『原子心母(Atom Heart Mother)』そしてイエスの『こわれもの(Fragile)』を加え、それをさらに手塚治虫の『鉄腕アトム(Mighty Atom)』の十万馬力でシェイクした」曲なのだそうだ。なんで「鉄腕アトム」まで出てくるのだろうか? 実は吉松氏はアトム・ファンなのだった。 | ||
アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936): 交響曲第8番 変ホ長調Op.83(*)/ プーシキン生誕100年記念カンタータOp.65(#)/ 抒情的な詩Op.12(+) |
リュドミラ・クズネツォーワ(Ms;#) フセヴォロド・グリヴノーフ(T;#) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so.&cho.(#) | |
録音:2000年2月29日、モス・フィルム・スタジオ、モスクワ(#)/2000年4月13日(+)&2000年8月(*)、モスクワ音楽院大ホール(*/+)。シリーズ第6作で、グラモフォン誌エディターズ・チョイスに選出された。 | ||
レスピーギ: ピアノ五重奏曲ヘ短調(1902) 弦楽四重奏曲 ニ短調(1909)(*) ヴァイオリンとピアノのための6つの小品(1901-1905) |
アンバッハ [マルシア・クレイフォード、 ルース・エーリッヒ(Vn) マーティン・アウトラム(Va) ジュディス・ハーバート(Vc) ディアナ・アンバッハ(P)] | |
(*)世界初録音。めったに演奏されないレスピーギの室内楽を集めた貴重なディスク。ここでもレスピーギ節とでもいうべき、あの印象的なグレゴリオ旋法がしっかり刻印されている。「リュートのための古い舞曲とアリア」のあの世界のミニチュア版だと思えば間違いない。ここで演奏しているアンサンブル「アンバッハ」は、ピアニストのディアナ・アンバッハが中心になって1984年に結成したアンサンブル。2人で活動するときもあれば30人の編成でピアノ協奏曲を演奏することもあるフレキシブルな団体で、室内楽では持ち味を最高に発揮する。 | ||
イギリスのギター協奏曲集 ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)/パトリック・ロス追加作曲: 5つのバガテル(ギターと室内管弦楽のための)(1971) マルコム・アーノルド(1921-2006): セレナード(ギターと弦楽アンサンブルのための) レノックス・バークリー(1903-1989):ギター協奏曲 Op.88 マルコム・アーノルド:ギター協奏曲 Op.67(1958) |
クレイグ・オグデン(G) リチャード・ヒコックス指揮 ノーザン・シンフォニア | |
吉松隆のギター協奏曲「天馬効果」をレパートリーにするなど、意欲的な活動を繰り広げるクレイグ・オグデンの。当盤発売の2001年に80歳となり、世界的に祝賀行事が行われたアーノルドの2作品が注目に値する。「セレナード」はジュリアン・ブリームと親しかったアーノルドが彼のために書いた作品。協奏曲は全3楽章からなり、第2楽章がジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトへのオマージュ、第3楽章がロドリーゴのアランフェス協奏曲の回想である。親しい関係にあったアーノルドのすすめでウォルトンが作曲したのが「5つのバガテル」。第3曲はキューバのリズムに則って書かれており、彼の初期作品「ファサード」を彷彿とさせるような明るさがある。 | ||
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調 Op.40 ジョルジュ・リゲティ(1923-2006):ホルン三重奏曲(1982) |
デンマーク・ホルン三重奏団 [クリスティーナ・ アストルンド(Vn) ヤコブ・ケイディング(Hr) ペア・サロ(P)] | |
リゲティのホルン・トリオはブラームスの作品のオマージュなのだが、今となってはリゲティも古典と化した。それほどこの2曲はどちらもよく演奏される。アストルンドはデンマーク国立放送so.のコンサートマスター。サロも同オーケストラの鍵盤楽器奏者である。コペンハーゲンpo.で首席ホルン奏者をつとめるケイディングも注目に値する美しい音色を持っている。 | ||
ボロディン(1833-1887): 弦楽四重奏曲第1番イ長調/第2番 ニ長調 |
ボロディンQ [ロスティラフ・ドビンスキー、 ヤロスラフ・アレクサンドロフ (Vn) ドミトリー・シェバーリン(Va) ヴァレンティン・ベルリンスキー (Vc)] | |
CHANDOS "HISTORICAL" シリーズ。ボロディンQはこれがオリジナル・メンバー。1946年の結成以来、このメンバーで3000回以上のコンサートを行ったという。ボロディン・プレイズ・ボロディン。多弁を要する必要はない圧倒的名演。 | ||
エドムンド・ラッブラ(1901-1986): 協奏交響曲 Op.38 感謝のしるし Op.56(*) 朝の番 Op.55(+) 王女へのオード Op.83(#) |
スーザン・ビックリー(Ms;#) ハワード・シェリー(P;*) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ ナショナルo. 同cho.(+) | |
ラッブラの交響曲全集は5枚組セットになって再発売された(CHAN-9944)が、これはその際抜け落ちたカップリング曲を集めて再編集したもの。これで全集を買っても困らない。 | ||
マルコム・アーノルド(1921-2006): 交響曲第7番 Op.113/第8番 Op.124 オーボエと弦楽合奏のための協奏曲 Op.39(*) 交響曲第9番 Op.128 |
ジェニファー・ ギャロウェイ(Ob;*) 、 ラモン・ガンバ指揮 BBCpo. | |
ついにChandosのアーノルドの交響曲全集が完結。ヒコックスとLSOが担当した第1番〜第6番(CHAN-9335、CHAN-9290、CHAN-9385)に続く完結編では、アーノルド:映画音楽集第2集(CHAN-9851)でも好演したラモン・ガンバとBBCpo.が起用された。このコンビは今年80才の誕生日を迎えた作曲者の王立ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックでの祝賀演奏会に招かれ、演奏を披露することになっている。Chandosの数多いイギリスの交響曲全集のラインナップに、また新たな1ページが加わった。全集完結とアーノルド80才を記念して、新録音にもかかわらず、2枚組セットが1枚分の価格。 | ||
ジャン=カルロ・メノッティ(1911-): 「ブリーカー街の聖女」(3幕の音楽劇) |
ジュリア・メリネック(S) ティモシー・リチャーズ(T) パメラ・ヘレン・スティーヴン(Ms) ジョン・マーカス・ビンデル(B−Br) サンドラ・ゼルツァー(S) アメリア・ファルジア(S) イヴォンヌ・ハワード(Ms) ヴィターリ・ロジェンコ(Br) リチャード・ヒコックス指揮 スポレト音楽祭o.&cho. | |
ヒコックスが音楽監督をつとめるスポレト音楽祭での録音もこれが第5作目となる。「ブリーカー街の聖女」はメノッティの他の作品 (「電話」、「アマールと夜の訪問者」など)に比べ演奏される機会が少ないが、ニューヨークのイタリア移民の様子を赤裸々に描いた、評価の高い作品。 | ||
モダン・チェロ バーンスタイン(1918-1990): チェロと管弦楽のための3つの瞑想(「ミサ曲」より) アウリス・サリネン(1935-): 室内音楽III「ドン・キホーテ」ノクターナル・ダンス バルトーク(1881-1945):狂詩曲第1番 Sz.87(民族舞曲) ロッシーニ(1792-1868) (カステルヌオーヴォ=テデスコ編): チェロ独奏と室内管弦楽団のための「フィガロ」 ( 歌劇「セヴィーリャの理髪師」から)(*) ヒンデミット(1895-1963): ヴィオラ(チェロ、またはヴァイオリン)と 弦楽合奏のための葬送音楽 |
ユーリ・トゥロフスキー (Vc)指揮 イ・ムジチ・ ドゥ・モントリオール | |
トゥロフスキー率いるイ・ムジチ・ドゥ・モントリオールの20世紀作品集。世界初録音の(*)他、興味深い曲目が多く収録されている。 | ||
シャルル・ケクラン(1867-1950): ピアノのための16の小品「ペルシャの時」Op.65 [出発前の午睡/隊商(午睡に見た夢)/闇夜の登山/ 深い谷間のみずみずしい朝/街の景観/通りを抜けて/ 夕べの歌/テラスにかかる月/朝の歌/真昼の薔薇/ 大理石の泉のほとりにある日陰で/アラベスク/ 日没の丘/語り部(漁師と魔神/魔法の宮殿/ 若者の踊り/庭の上の)/墓地の夕べの安らぎ/ 夜のイスラム修道僧−砂漠にかかる月] |
キャスリン・ストット(P) | |
好評をもって迎えられた「サクソフォンとピアノのための作品全集」(CHAN-9803/国内仕様 MCHAN-9803)の続編とでもいうべきディスク。 ピエール・ロティが著したペルシャ旅行記をもとにケックランが1913年から1919年にかけて作曲した曲集で、管弦楽版も存在する。近年あらためて注目されている「ジャングル・ブック」同様、 ケクラン流のオリエンタリズムとエキゾチズムが交錯する幻想的な作品集。ピアノ版は現在インターナショナル・カタログには存在しないので、フォーレなどフランス音楽にも造形が深いストット盤の登場はファンに大いに歓迎されるだろう。 | ||
ジアン・カルロ・メノッティ(1911-): ヴァイオリン協奏曲 カンタータ「Muero porque no muero」 カンタータ「Oh Ilama de amor viva」 カンタータ「オルフェウスの死」 |
ジュリア・メリンク(S) ジェイミー・マクドゥガル(T) スティーヴン・ロバーツ(Br) ジェニファー・コー(Vn) リチャード・ヒコックス指揮 スポレト祝祭o.&cho. | |
2001年に90歳になったメノッティが主宰する、スポレト音楽祭のライヴ・シリーズ最新作。ヴァイオリニストのジェニファー・コーはCHANDOS初登場。1994年のチャイコフスキー国際コンクールで第2位(2位なし)に入るなど受賞歴多数。北米でソロイストとしての地位を着々と築いているコーは、ウーノ・クラミのコンチェルトなど、ちょっと変わった作品をレコーディングしてきた。テレビオペラ「アマールと夜の訪問者たち」(1951)で一躍脚光を浴びたメノッティがその余勢を駆って作曲したヴァイオリン協奏曲をこれまでのどのヴァイオリニストとも違うアプローチで華麗に弾いてのける。カンタータ3曲はすべて世界初録音。「オルフェウスの死」と「Oh Ilama de amor viva」はロバート・ショーとアトランタso.の委嘱により作曲。それぞれ1990年と91年に初演されたという。 | ||
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10 |
ボロディンQ [ロスティスラフ・ ドゥビンスキー(Vn) ヤロスラフ・ アレクサンドロフ(Vn) ドミトリー・ シェバーリン(Va) ヴァレンティン・ ベルリンスキー(Vc)] | |
CHANDOS "HISTORICAL" シリーズ。チャイコフスキー(CHAN-9871)、ボロディン(CHAN-9965)に続く第3弾目の復刻。1946年に結成されたボロディンQのオリジナル・メンバーによる演奏。 | ||
レノックス・バークリー(1903-1989): 交響曲第1番/セレナード マイケル・バークリー(1948-): ホルン協奏曲(1994年改訂版)(*)/弦楽のためのコロナック |
デイヴィット・パイアット(Hr;*) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ国立o. | |
レノックス・バークリーはフランスのナディア・ブーランジェに師事したイギリス作曲家。そのためかエルガーやヴォーン・ウィリアムズ等のようなイギリス的な手法による作品はあまりなく、ブーランジェやストラヴィンスキー、モーツァルト、ショパンなどの影響を感じさせる作品が多い。交響曲第1番はフランスのネオ・クラシックの手法を用い、時にはジャズのテイストも感じさせるなど幅広い音楽の要素を取り入れた作品。セレナードはバークリーの作品の中でも最もよく知られた管弦楽曲。1938年から1939年にかけて作曲され、ブリテンのイリュミナシオンとともに初演された。それぞれに強い個性を持つ4つの楽章から成るこの作品はバッハ、モーツァルト、メンデルスゾーンなどバロックから古典派にいたる作曲家たちの影響が見られるものの、全体としてはバークリーの個性が色濃く出た曲であり、彼の作品の中でも最も重要とされる作品である。 マイケル・バークリーはレノックスの長男で現在のイギリスを代表する作曲家の一人として活躍している。マイケルは父およびジョージ・マルコムから音楽を教授された後、ロイヤル音楽アカデミーでリチャード・ロドニー・ベネットに師事した。作曲をはじめた当初は伝統的な手法による作品が多かったが、1980年の後半から不協和音を取り入れるなどそのスタイルは変化し、独自の作風を築き上げている。世界初録音となるホルン協奏曲は2楽章から成る作品で、悲しみや怒りといった感情的な要素を巧みに取り入れた傑作。 イギリスの若き天才ホルン奏者デイヴィット・パイアットは1988年、14才にしてBBCヤング・ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤーの優勝者となった。このことがきっかけでパイアットはヨーロッパはもとよりアメリカ、カナダなど世界各国でリサイタルを行うとともにイギリスco.、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズなどの名オーケストラとも共演。ロンドンで行われているプロムスには1993年にシュトラウスのホルン協奏曲第2番でデビューし、絶賛を博した。1998/99年のシーズンにはロンドンso.の首席ホルン奏者に就任、演奏活動を活発に行うとともに録音も精力的に行いエラート、EMI、HYPERIONなどから発売、いずれも高い評価を得ている。デニス・ブレインをはじめ多くの優れたホルン奏者を生んだイギリスからまたまた注目すべきアーティストが登場した。 | ||
マイケル・バークレー(1948-):歌劇「ジェーン・エア」 | ナターシャ・マルシュ(S) フルーア・ウィン(S) ビヴァリー・ミルズ(S) エミリー=バウアー・ ジョーンズ(A) アンドルー・ スラーター(B) マイケル・ ラファーティー指揮 ウェールズ音楽劇場 アンサンブル | |
イギリス文学不朽の名作「ジェーン・エア」(シャーロット・ブロンテ著)のオペラ化。日本では1953年に新潮文庫から出され、それが1999年の時点で84刷(上巻)まで増刷がかけられているというから恐れ入る(レコード業界にも、こんな超ロングセラーはあるのだろうか?)。映画化もこれまでに9回(テレビ版含む)を数えるという。最近では1996年にシャルロット・ゲンスブールが表題役を演じ、演出家としても有名フランコ・ゼッフィレッリが監督して話題になった。マイケル・バークレーは親の代(レノックス・バークレー)から作曲家という、いわばサラブレッド的な人だが、1948年生まれだからもう54歳、その書法はますます円熟味を加えてきた。デイヴィッド・パイヤットをソロイストに迎えて録音したホルン協奏曲(CHAN-9981)も好評だっただけに、これは注目していいだろう。イギリス音楽ファン、現代音楽ファンのみならず、オペラ・ファンの評価も是非受けたい作品だ。 | ||
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 交響曲第4番 ヘ短調/ミサ ト短調(*)/ 戦時に歌われるべき6つの合唱曲(+) |
リチャード・ヒコックス指揮 LSO、 リチャード・ヒコックス・ シンガーズ(*)、 ロンドン・シンフォニーcho.(+) | |
2001年に発売されたロンドン交響曲(交響曲第2番;CHAN-9902)がグラモフォン・アウォーズのオーケストラル部門賞&レコード・オブ・ザ・イヤーに輝いたヒコックスのヴォーン・ウィリアムズ交響曲シリーズ第3弾。 交響曲第4番は1931-1934年にかけて作曲され、1935年、エイドリアン・ボールト指揮BBCso.によってロンドンで初演された。それまでの交響曲が主としてイギリスの民謡や風俗に基づいた国民主義的で穏やかな傾向を持っていたのに対し、この第4番は不協和音を取り入れた激しく力強い音楽となっている。それはヴォーン・ウィリアムズが戦争への不安と混乱を背景にこの曲を作曲したからであり、当時イギリスをはじめとするヨーロッパがいかに緊迫した状況であったかを想像させるものである。主題がドラマティックに力強く展開される第1楽章、静寂の中にも緊張感が漂う第2楽章、激しく疾風のごとく駆け抜ける第3楽章、来るべき戦争を予感させるような第4楽章。いずれの楽章からも戦争という人類が犯した最も愚かな行為に対するヴォーン・ウィリアムズのさまざまな思いがひしひしと伝わる傑作である。 | ||
グリーグ:ピアノ作品集 詩的な音の絵 Op.3(1863)/ピアノ・ソナタ Op.7/ ピアノのための7つのフーガ(1861-1862)/ 4つの小品 Op.1/4つのアルバムの綴り Op.28 |
田部京子(P) | |
田部京子のChandosにおける4枚目のアルバム。有名ピアニストがグリーグの独奏曲を取り上げるなら、普通だったら判で押したように「叙情小曲集」となるが、
田部は敢えてその道を選ばなかった。特に作品番号のない初期作品「ピアノのための7つのフーガ」が収録されているのに注目。この作品、
ライプツィヒ音楽院に入学したグリーグが卒業間際に書いた作品で書き上げられたのは20歳にもならない頃。練習帳に記載されていたこの曲が見つかったのは最近で、
まだグリーグらしい個性が発揮されているような作品ではないが、完成度は高く、気高い旋律が印象的。 前作(ドビュッシー)、前々作(シベリウス)と成功を収めた田部のChandosにおけるソロ・シリーズ。今回も話題になること必至。なおレコード芸術誌の評価は前2作とも「特選」扱いだった。 | ||
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909): 交響的三部作「永遠の歌」 [永遠の哀愁の歌/愛と死の歌/全人類の歌]/ スタニスラフとアンナ・オフィシエンチム Op.12/ リトアニア狂詩曲 |
ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 BBCpo. | |
BBCフィルハーモニックの首席指揮者を退任したヤン・パスカル・トルトゥリエ任期最後の録音であり、またBBCフィルハーモニックのChandosへの100枚目のディスクとして記念のアルバムとなるものだ。 カルウォヴィッチはポーランドの作曲家で、シマノフスキらと共に「若いポーランド」という芸術運動を組織していた人。登山と自然を愛したカルウォヴィッチはワルシャワ音楽協会の会長などの要職を捨て、タトラ山麓のザコパネに移り住んだ。このディスクに収められている「スタニスラフとアンナ・オフィシエンチム」はカルウォヴィッチ最大の交響詩で、ザコパネに移り住んでから書かれたものだ。この時代の作品らしく、ドイツ・後期ロマン派の流れを汲む雄大な交響詩。カルウォヴィッチはこの作品の完成後に当たる1909年、雪崩にあって消息を絶つことになる。わずか33年の生涯だった。その後当盤の好評を受け、続編も2004年に発売されている(CHAN-10171) なお、さすがにポーランドではカルウォヴィチの作品は録音が多く、「交響詩集」(DUX DUX-0132) やラトヴィア生まれのポーランドの指揮者、フィテルベルク(1879-1953)が振った歴史的録音集(POLSKIE RADIO PRCD-109)など、幾つかの録音が出ている。 | ||
グレインジャー・エディション Vol.18〜 無伴奏合唱のための作品集 パーシー・グレインジャー(1882-1961): ジャングル・ブックの節(*)/ [ジャングルの夜の歌/タイガー=タイガー/ ルカノン/シーオニー・パックの狩りの歌]/ たそがれどきに/わが黒髪の乙女/ボニー・ドゥーンの堤よ土手よ/ ある朝早く/アイルランド、デリー州の調べ/ ウッドストック・タウンの近くで/おお私の女王/ ゲルマニーでの私の愛/オーストラリアの内陸地の歌/ 6人の公爵が釣りに出かけると/退場の賛美歌/ ジプシーの婚礼の日/錨の歌(+)/兵士よ、兵士/ メリー・トムソン/一目惚れ |
ポール・バッドリー(T) ヘレン・パーカー(S) ニコラ・ストーン(Ms) リチャード・ヒコックス指揮 アカデミー・オヴ・セント・ マーティン・イン・ ザ・フィール・コーラス | |
(*)この版による世界初録音、(+)世界初録音。 これまで4枚リリースされていた合唱作品集(CHAN-9499、9554、9653、9721)はどれもオーケストラをともなうものだったが、今回初めて無伴奏の合唱作品が取り上げられた。 ヒコックスはもともとロンドン交響楽団合唱団の指揮者だっただけに、合唱の扱いはお手の物。 | ||
プロコフィエフ: 交響曲第2番 ニ長調 Op.40/ チェロと管弦楽のための協奏交響曲 ホ長調 Op.125(*) |
アレクサンドル・ イワーシキン(Vc;*) ワレーリー・ ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
録音:2001年5月&12月、モスクワ・フィルハーモニック・ホール。 イワーシキンとポリャンスキー、この息の合ったコンビのレパートリーのユニークさは他に類を見ない。でも、このCDにおさめられた2曲は、他に競合盤などいくらでもある。にもかかわらずこのリリースは大きな意味を持っている。この二人、これでプロコフィエフのチェロと管弦楽のための作品を3曲ともすべて録音してしまったことになるわけで、つまりこれは前作とあわせてプロコフィエフのチェロと管弦楽のための作品全集の「完結篇」という意味合いを持つディスクなのだ。 前作「知られざるプロコフィエフ」(CHAN-9890/国内MCHAN-9890)で取り上げられていたのはチェロ協奏曲 Op.58と、遺作のコンチェルティーノ Op.132だった。 チェロ協奏曲 Op.58(第1番)は1938年に初演されたものだが、決して成功とはいえず、プロコフィエフは1952年、スコアに大幅な修正を加え「チェロ協奏曲第2番」とした。 そしてロストロポーヴィチのチェロ、リヒテルの指揮による初演もおこなわれた。この初演後、さらに改訂が加えられ、題名もまた変更された。それがここにおさめられた協奏交響曲 Op.125だ。 | ||
ドイツ近代作曲家の三重奏作品 ロベルト・カーン(1865-1951):セレナード Op.93 アウグスト・フリードリヒ・マーティン・ クルーグハルト(1847-1902):葦(アシ)の歌 Op.28 チャールズ・マーティン・レフラー(1861-1935): 2つのラプソディ パウル・ヒンデミット(1895-1963):三重奏曲 Op.47(*) |
ハン・デ・フリース (Ob/ Br-Ob [ヘッケルフォーン] ;*のみ) ヘンク・グィッタルト(Va) イヴォ・ヤンセン(P) | |
ロマン派から新古典主義への架け橋的な作品を集めている。ヒンデミット作品では、めったに聴けないバリトン・オーボエ(ヘッケルフォーン)の響きが味わえる。 | ||
ドヴォルザーク:交響曲全集 | ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
ヤルヴィ指揮の全集が初めてBox Set化。1986年から1987年にかけてグラスゴーのヘンリー・ウッド・ホールで録音。ヤルヴィは、この交響曲全集だけでなく、 管弦楽作品や宗教音楽も録音していただけに、ドヴォルザークにはひとかたならぬ愛着があるらしい。1980年代後半ヤルヴィのシンフォニー録音はカリンニコフなど珍しい作品に注目が集まりがちだったが、最近その影に埋もれていたスタンダード・レパートリー録音の方も評価されつつある。ほぼ同時期にロンドン交響楽団と入れたブラームス全集(CHAN-9776)も着実に売れているという。 | ||
リアノンの鳥〜ジェイムズ・マクミラン(1959-):作品集 マニフィカト(*)/ シメオンの頌歌(*)/ 復活賛歌(*)/ マイリ/ ギャラント・ウィーヴァー(#)/ リアノンの鳥 |
ジョナサン・スコット(Org;*) マーガレット・ フィヴィオール(S;#) アマンダ・モリソン(S;#) ミカエラ・ハスレム(S;#) ジェイムズ・マクミラン指揮 BBCpo. BBCシンガーズ | |
スコットランド民族主義者を自認してはばからないジェイムズ・マクミラン。聖書のテクストを用いながら、体制への批判、そして現代社会への警鐘を鳴らし続ける硬派な作品群は次第に日本でも注目されつつある。 マクミランは現在BBCフィルハーモニックのコンポーザー・イン・レジデンス兼客演指揮者をつとめており、これはそのコンビによるファースト・リリースとなるCD。アルバム・タイトルになっている「リアノンの鳥」の「リアノン」とはウェールズ伝説「プウィルとリアノン」の物語から題材を得て作曲された作品で、2001年に発表された。これが世界初録音となる。作曲者自ら「神秘的な合唱によるコーダを伴う、管弦楽のためのドラマティックな協奏曲」と語るだけのことはある、激烈なパワーに満ちた作品だ。 | ||
セルゲイ・タネーエフ(1856-1915): 交響曲 変ロ長調(第2番)/ 交響曲第4番 ハ短調 |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
解説:デイヴィッド・ニース(国内仕様盤のみ;訳:SOREL)。 19世紀ロシアの偉大なシンフォニスト、タネイエフはこれまでまとまった録音が少なかっただけに、ポリャンスキーによる録音が出ることは、ロシア音楽ファンにとって朗報。カリンニコフに通じるロシア流リリシズムと、師にあたるチャイコフスキーの華麗なスタイルを持つタネイエフのシンフォニーは、時代を超えて多くの人の心に訴えかけるものだ。 交響曲第4番はヤルヴィ&フィルハーモニア盤(CHAN-8953)をはじめ競合盤がいくつかあるが、変ロ長調(第2番)はすでにインターナショナルなカタログからは姿を消してしまったフェドセーエフ盤があったくらいで、他に競合盤は見あたらないようだ。ロシア風の荒々しさとは無縁で、ひとつひとつのフレーズを丹念に描いてゆくポリャンスキーの確かな演奏への支持は、このところじわじわと高まってきている。 | ||
アルバン・ベルク:室内楽作品全集 弦楽四重奏曲 Op.3/ ここに平和が Op.4 No.5 (アルテンベルク歌曲集より作曲者編曲; ピアノ、ハ−モニウム、ヴァイオリン、チェロのための)(*)/ 4つの小品 Op.5 (クラリネットとピアノのための4つの小品より ギュイタルト編曲;ヴィオラとピアノのための)(*)/ アダ−ジョ(室内協奏曲 第2楽章より作曲者編曲; ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための) 抒情組曲(弦楽四重奏のための) |
シェーンベルクSQ [ヤンネッケ・ファン・ デル・メ−ル、 ヴィム・デ・ヨング(Vn) ヘンク・ギュイタルト(Va) ヴィオラ・デ・ホーグ(Vc)] ピエール・ ヴォーデンベルク(Cl) ボブ・ツィンマーマン (ハーモニウム) セップ・ グローテンハイス(P) | |
かつてのラサールSQのように(それ以上に徹底して)新ウィーン楽派を体系的にレコーディングしているシェーンベルクSQ。ベルクの室内楽作品はかつてブーレーズとアンサンブル・アンテルコンタンポランがColumbiaに録音していたが、世界初録音の編曲版を含む完全な全集として、この新録音の意義はさらに大きい。オランダの気鋭のクァルテットの圧倒的な技が、「寡黙な作曲家」ベルクの、ギリギリまで切りつめた精緻な音楽を、雄弁に聴かせる。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): ノーフォーク狂詩曲第2番 ニ短調 (スティーヴン・ホッジャーによる補筆完成版)(*) 田園交響曲(交響曲第3番)(+)/ ランニング・セット/ ノーフォーク狂詩曲第1番 ホ短調 |
レベッカ・エヴァンズ(S;+) リチャ−ド・ヒコックス指揮 LSO | |
シャンドスの型番の1万1番は、このレーベルに100回を遙かに越えるレコーディングを実施しているリチャード・ヒコックスに割り当てられた。 名作として名高い「田園交響曲」の歌心溢れる演奏も話題だが、それ以上に多くの関心を呼ぶであろう曲目が、世界初録音となる(*)。ノーフォーク狂詩曲は3曲書かれたことが知られているが、現在では第1番しか演奏されない。作曲者自らの手で第2番と第3番が破棄されてしまったためだ。しかし作曲家の未亡人で、亡き夫の楽譜をすべて管理しているウルスラから唯一絶大な信頼を寄せられているヒコックスに、この破棄されたはずの第2番のスケッチが渡され、録音の許可が出たというわけである。 一大ベストセラーになったロンドン交響曲の1913年原典版(CHAN-9902/国内 MCHAN-9902)同様、ファンにとって多大な関心を呼ぶであろうディスクの登場だ。 | ||
プロコフィエフ: 歌劇「真実の人間の物語」 Op.117(1948) |
エフゲニー・ キブカーロ(Br) グラフィラ・デオミドワ(S) ゲオルギ・シュルパン(T) ヴェラ・シミルノーヴァ(A) マルガリータ・ミグラウ(Ms) ゲオルギ・パンコフ(B) キラ・レオノーヴァ(Ms) マルク・レシェティン(B) マルク・エルムレル指揮 ボリショイ劇場o.&cho. | |
"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。録音:1960年10月8日、ボリショイ劇場、ライヴ、初CD化。 プロコフィエフは歌劇・舞台作品をたくさん残している。「3つのオレンジへの恋」、「炎の天使」、「戦争と平和」などどれも大規模な作品だが、いまだにそう多くの録音があるわけではない。「真実の人間の物語」は事実上プロコフィエフの最後のオペラで、CDリリースはこれが初めてとなる。 | ||
CHAN-10004 廃盤 |
テレンス・ジャッドへのオマージュ Vol.1 | テレンス・ジャッド(P) |
ヨハン・バプティスト・クラメール(1771-1858): ピアノ協奏曲第2番 ニ短調 Op.16/ ピアノ協奏曲第7番 ホ長調 Op.56/ ピアノ協奏曲第8番 ニ短調 Op.70 |
ハワード・ シェリー(P)指揮 ロンドン・モーツァルト・ プレイヤーズ | |
生没年を見れば一目瞭然、ウィーン古典派からロマン派初期の時代を生きたクラメールのピアノ協奏曲を3曲も聴ける珍しい企画。どれも現在インターナショナル・カタログ上に存在しないものばかりだ。クラメールは技巧派ピアニストであり、クレメンティの弟子だったこともある。ベートーヴェンとの親交もあったようだ。Chandosにモーツァルトのピアノ協奏曲全集録音を進行中のシェリーにとってうってつけのレパートリー。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 映画音楽「南極のスコット」 (スティーヴン・ホッジャー編曲)(*)/ 映画音楽「沿岸警備隊」組曲/ 映画音楽「人民の土地」(スティーヴン・ホッジャー編曲) |
メリン・ガンバ(S;*) ジョナサン・スコット(Org;*) ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック シェフィールド・ フィルハーモニックcho. | |
録音:2002年3月、マンチェスターの新放送局スタジオ7。(*)は完全版による世界初録音。 映画「南極のスコット」は1948年のイギリス映画。1970年に「ライアンの娘」でアカデミー賞を受賞した名優ジョン・ミルズがキャプテン・スコット役を演じた感動巨編だ(後にドラキュラ俳優として有名になるクリストファー・リーも出ている)。ストーリーはいまさら説明するまでもなく、世界史の上であまりにも有名なスコット探検隊のあの悲劇の旅を映画化したものだ。20世紀初頭、勢力拡張競争をしていた列強各国は未踏の地制覇を目的として探検隊を組織、極点の一番乗りを目指す。南極点を目指していたイギリスのスコット探検隊のライヴァル ──それは当初北極点制覇を目指していたものの、アメリカのヒラリー探検隊に先を越され、急遽その矛先を南極点に変更したアムンゼン隊。スコット隊は見えない敵と到達を目指して競い合う。しかし、犬や馬を失い、人力だけでようやく到達した南極点でスコットたちが見たものは、ライヴァル・アムンゼン隊の掲げたノルウェー国旗だった。不運の敗北、失意の帰路、恐ろしい猛吹雪との遭遇、遭難、ついには全滅という悲劇の結末は、時代を超えて語り継がれ、世界中の人々の涙を誘い続けている。 このイギリス映画がクラシック音楽史上においても重要な作品となったのもよくご存じのことだろう。音楽を担当したのが、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(RVW)。すでに交響曲を6番まで書き上げ、押しも押されもせぬ大作曲家の地位を築いていたRVWにとって、この映画の音楽を担当したことが作風転換の重要な呼び水となったといわれている。映画公開から5年後には「南極交響曲」(交響曲第7番)を発表。その後の2曲の交響曲も、「南極のスコット」なしには成立しなかった。晩年のRVWのスタイルを特徴づける不安げな響きや夢想的な気分、長調とも短調とも分別がつかない主題旋律の変化など、どれも「南極交響曲」から派生した技法が用いられていたからだ。 Chandosの資料によれば、RVWは、映画の台本を読み、撮影済みのラッシュ・フィルムを見た時点でかなりの量のスコア(996小節)を用意したのだという。しかし、編集の段階を経て実際に映画で用いられた音楽はその半分程度(462小節)だった。今回、Chandosが謳う「完全版」は18トラック中、10トラックがまったくの初録音となるもので、その中には幻の「メイン・タイトル」までもが収められている。名作「南極交響曲」のルーツを巡る上で欠かせない、重要なリリースとなること間違いなしのディスクの登場だ。RVWが手がけた11本の映画音楽を順次録音する計画を立てているChandosの、これがその第1弾。昨年の「ロンドン交響曲:原典版」に続いて、世界中の注目を集めること必至。 | ||
ペア・ノアゴー(1932-):霜の賛美歌〜合唱作品集 Singe die Garten (1974;8部合唱と8人の器楽奏者のための)/ Wie ein Kind(1979-1980/1996改訂;混声合唱のための)/ Tre hymniske ansatser (1985-1986;混声合唱のための)(*)/ Flos ut rosa floruit from Six Danish Choral Songs (1991)(*)/ Gaudet mater(1971)(*)/ 霜の賛美歌(Frostsalme;1976/2001改訂)(*) |
ソロイストたち ステファン・パルクマン指揮 デンマーク国立放送cho. コペンハーゲン・ アテラス・ シンフォニエッタ | |
(*)世界初録音。交響曲第6番/テラン・ヴァーグ(CHAN-9904/国内仕様 MCHAN-9904)に続き、ノアゴーのもう一つの重要なフィールドである合唱作品を集めたディスク。21世紀型シベリウス=ノアゴーのもつ多彩な技法を駆使した作品ばかり。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集Op.18 [第1番 ヘ長調Op.18-1/第2番 ト長調Op.18-2/ 第3番 ニ長調Op.18-3/第4番 ハ短調Op.18-4/ 第5番 イ長調Op.18-5/第6番 変ロ長調Op.18-6] |
ボロディンSQ [ロスティラフ・ ドビンスキー(Vn) ヤロスラフ・ アレクサンドロフ(Vn) ドミトリー・ シェバーリン(Vc) ヴァレンティン・ ベルリンスキー(Vc)] | |
"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。1953年から1974年までまったくメンバー交代をせず、ソ連邦最高の弦楽四重奏団との評価を勝ち得ていたボロディン・クヮルテットの、オリジナル・メンバーによるによるベートーヴェンの初期6曲。細かいところにまで目が行き届いた丹念で流麗な演奏は長く語り継がれるべきもの。 | ||
ドミトリー・カバレフスキー(1904-1987): ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Op.48(*)/ チェロ協奏曲第2番 Op.77(+) |
リディア・モルドコヴィチ(Vn;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮(*) スコットランド・ナショナルo.(*) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc;+) ブライデン・トムソン指揮 LPO(+) | |
カップリング組み替えによる再発売盤。 | ||
フランク・ブリッジ(1879-1941):管弦楽作品集 Vol.2 ダンス・ラプソディ(1908)(*)/5つの幕間劇/ ダンス・ポエム/ノルウェーの伝説/交響組曲「海」 |
リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ ナショナルo. | |
管弦楽作品の全集完成をもくろむヒコックスの新たな挑戦、その第2弾。前作(CHAN-9950)がBBCミュージック・マガジン誌のピックアップ・オヴ・ザ・マンスに選出されるなど、さい先よいスタートを切っている。有名な「海」もよいが、これが初録音となる「ダンス・ラプソディ」が注目度高し。 | ||
プーランク:ピアノ独奏作品全集 組曲/アダージェット/3つの無窮動/ナゼルの夜会/ 間奏曲 変イ長調/バッハの名による即興的ワルツ/ 3つの小品/バディナージュ/ナポリ/ ユーモレスク/つのノヴェレッテ/ マヌエル・デ・ファリャの主題によるノヴェレッテ/ 村人たち/即興曲集/3つの間奏曲/フランス組曲/ プレスト/メランコリー/主題と変奏/ パストゥレル/組曲「牝鹿」〜2つの小品/ フランスのアルバム/ 短い小品−アルベール・ルーセルを讃えて/間奏曲/ フランス/夜想曲/ワルツ ハ長調/5つの間奏曲/ オーヴェルニュのブーレ/カプリース/散歩 |
エリック・パーキン(P) | |
1980年代、Chandosに盛んに録音していたパーキンのプーランク録音を集大成してセット化。 | ||
弦楽合奏のために編曲された弦楽四重奏曲集 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」 パヴェル・ハース(1899-1944): 弦楽四重奏曲第2番「猿の山から」 シマノフスキ(1882-1937):弦楽四重奏曲第2番 Op.56 |
リチャ−ド・トグネッティ指揮 オ−ストラリアco. | |
ピーター・ウィスペルウェイをして「現在、世界最高レベルの室内アンサンブル」と言わしめたオーストラリアco.がChandosデビュー。Channel Classsicsでショスタコーヴィチの協奏曲を鮮やかに演奏していた、あの強力な猛者軍団だ(CCS-15398/国内 MCCS-15398)。 ベートーヴェンやシューベルトの弦楽四重奏曲を弦楽合奏で演奏するのはそう珍しいことではなくなったが、ヤナーチェクやシマノフスキの作品までレパートリーにしてしまうというのは、そうそうあることではない。編曲はリーダー(コンサート・マスター)兼ヴァイオリン奏者のトグネッティ。彼は89年からこの団体のリーダーをつとめ、これら一連の編曲でこの団体の評価を一気に押し上げたといわれている。今回レコーディングされた曲目以外にも、バルトークやクラムの弦楽四重奏曲まで演奏してしまうというから恐れ入ってしまう。並の技術でそんなことは出来ないはずだ。ヤナーチェクのあの入り組んだフレーズは名手揃いの弦楽四重奏団だって一筋縄ではいかない。それを一糸乱れず演奏してしまう弦楽アンサンブル。これは大いに注目していい。 | ||
金管五重奏のための作品集 マルコム・アーノルド(1921-2006):金管五重奏曲 ヴィクトール・エヴァルド(1860-1935): 金管五重奏曲第2番 ウジェーヌ・ボザ(1905-1991): 金管五重奏のためのソナチネ ルートヴィヒ・マウラー(1789-1878):3つの小品 インゴルフ・ダール(1912-1970): 6つの金管楽器のための音楽(*) モーリー・カルヴァート(1928-1991):モンテレジアンの丘 |
センター・シティー 金管五重奏団 スティーヴン・ ウィッサー(Tb;*) | |
録音:1996年8月、トリニティー・ルター派教会、オハイオ州アクロン。解説:クラーク・ランデル(国内仕様盤のみ;+ 木幡一誠/訳:木幡一誠)。 フィラデルフィア・カーティス音楽院の同窓生からなるセンター・シティー金管五重奏団のChandosにおける3枚目のアルバム。これまでの2作(CHAN-9924、4554)が編曲中心だったのに対し、このアルバムは打って変わってオリジナル作品ばかり。前半に収められた3曲(アーノルド、ボザ、エヴァルド)はこの編成の定番。音楽大学の授業で取り上げられない日はないくらいの耳タコ・レパートリーだ。ゲストのトロンボーン奏者、スティーヴン・ウィッサーはクリーヴランドo.に在籍している。 | ||
マーク=アンソニー・ターネジ(1960-): アナザー・セット・トゥ (トロンボーンと管弦楽のための)(*)/ 沈黙の都市(管弦楽のための;改訂版)/ 4つのホルンのファンダンゴ (4本のホルンと弦楽のための)(+)/ 破砕したライン (2人の打楽器奏者と管弦楽のための)(#) |
クリスチャン・ リンドベリ(Tp;*) イヴリン・グレニー、 ピーター・ アースキン(Perc;#) ティモシー・ ブラウン(Hr;+) マイケル・ マーレー(Hr;+) アンドルー・ アントクリフ(Hr;+) クリストファー・ ラーキン(Hr;+) レナード・スラットキン指揮 BBCso. | |
(*)世界初録音。Black Boxレーベルの「ミュージック・トゥ・ヒア」(BBM-1065)で抒情的かつ思索的な世界を聴かせてくれたターネジだが、現代オーケストラを用いた大規模作品こそ、彼の本領が発揮される分野だというのは衆目の一致するところ。まるで「打楽器の海」(山尾敦史氏)と化すほどのパーカッションを揃えた巨大編成の管弦楽を用いて、強烈なオーラを発するターネジの音楽。今はやりのヒーリング系とは隔絶した、一切妥協ナシのハードな世界は、「3人の叫ぶ教皇」を録音したラトルをはじめ、多くのミュージシャンから支持されているという。いつもながら同時代音楽に決して目配りを欠かさないスラットキンの選球眼はやはり冴えている。 今回のアルバム・タイトルになっている「破砕したライン」(゙)はまさにターネジの特徴が端的に示された強烈な音楽だ。21世紀型にヴァージョン・アップし、ジャズ・テイストまで加わった「春の祭典」とでも形容すればいいだろうか? 銀河のように降りそそぐ打撃音の波動が聴き手を狂騒興奮状態にさせずにおかない。 起用されたソロイストにも注目。当代きってのトロンボーン奏者で、シュニトケ、クセナキス、ベリオ、武満徹などの作曲家たちとの親交が厚かったクリスチャン・リンドベリの(*)での超絶技巧、ボーダレスに活躍するイヴリン・グレニーと、ウェザー・リポートのドラマーだったピーター・アースキン(傑作アルバム「Heavy Weather」に参加していた伝説の名ドラマー。ウェイン・ショーター、ジョー・ザビヌル、ジャコ・パストリアスと丁々発止のプレイを聴かせてくれていたのはこの人!)の取り合わせが面白い(#)、ナチュラル・ホルン(時代楽器)からモダン・ホルンの領域まで幅広く活躍するティモシー・ブラウンとマイケル・マーレーが参加した(+)など、それぞれに望みうる最高のソロイストを迎えた今回の録音は豪華きわまりないものだ。 そして東京フィルハーモニー交響楽団によって委嘱され、1998年12月にオーチャード・ホールで、大野和士の指揮により初演された「沈黙の都市」が、これまた聴き逃せない。東フィルも初演のライヴCDをリリースしていたが、今回は改訂版でのプレミエ録音となった。核戦争で廃墟となった都市を連想させるような、荒々しく緊張感の高い音楽。そこには21世紀に生きるわれわれにむけて放たれた、ターネジならではの強烈なメッセージが込められているのだろう。 | ||
クリフォード&ベイントン: 世界初録音−管弦楽作品集 Vol.2 ヒューバート・クリフォード(1904-1959): ケントの組曲/ イングランドの保育園の5つの調べ/ カサノヴァの旋律(映画「第三の男」より)/ 感傷的なスケッチ/ シャナゴールデン(アイルランドの田園素描) エドガー・ベイントン(1880-1956): 婚礼の歌(*)/イングランド牧歌(*) |
ポール・ウェラン(Br;*) マーティン・ブラビンズ指揮 BBCpo. | |
オーストラリア生まれで後にイギリスに渡ったヒューバート・クロウフォードと、その逆にイギリスからオーストラリアに渡ったエドガー・ベイントンの2人の創作活動の足跡を追うシリーズの第2作。今回の収録曲の中で特に注目なのは「カサノヴァの旋律」だろう。オーソン・ウェルズの映画「第三の男」の中で、ナイトクラブ「カサノヴァ」のあの印象的なシーンを盛り上げる音楽だ。クロウフォードはペンネーム「マイケル・サーフィールド Michael Sarfield」名義でこの音楽を書いている。このレコーディングではロドニー・ニュートンがフル・オーケストラ用に編曲したものが用いられているという。 | ||
ヨハネス・フェアフルスト(1816-1891): ミサ曲 Op.20 |
ニエンケ・オステネリーク(S) マルグリット・ファン・レイセン(A) マルセル・レイヤンス(T) ヒューバート・クレーセンス(B) マティアス・バーメルト指揮 ハーグ・レジデンティo.、 オランダ・コンサートcho. | |
「事実上オランダの音楽会を牛耳っていた(ニューグローヴ音楽事典)」といわれるほど、作曲や指揮活動を勢力的に行っていた19世紀オランダの作曲家フェアフルストの大作ミサ。ロベルト・シューマンの親友だったといわれ、作品もドイツ・ロマン派の潮流に沿ったものだが、その音楽は非常に情熱的な力強さを持っており、冒頭の〈キリエ〉楽章に見られる管弦楽とコーラスのとうとうとした流れから聴く者を惹き付けてはなさない。18分以上かかり、またテンポも11回にわたって変化させるよう指示がある〈グローリア〉楽章も力作。 | ||
シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667 Op.114「ます」/ アダージョとロンド・コンチェルタンテ ヘ長調 D.487 |
ASMIF室内アンサンブル [ハミッシュ・ミルン(P) ケネス・シリトー(Vn) ロバート・ スミッセン(Va) スティーヴン・ オートン(Vc) ポール・マリオン(Cb)] | |
ASMFの選抜メンバーによる演奏。ピアニストのミルンは hyperion のロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズにもソロイストとして起用された注目株。ピアノや弦にスター・プレイヤーを迎えた「ます」の演奏なら他にいくらでもあるが、アンサンブル重視の協調型演奏は意外に少なくなっているだけに、このリリースは貴重かもしれない。 | ||
バークレー・エディション Vol.2 レノックス・バークレー(1903-1989): 交響曲第3番/協奏交響曲Op.84 マイケル・バークレー(1948-): オーボエと弦楽オーケストラのための協奏曲(*)/ 秘密の園 |
ニコラス・ダニエル(Ob;*) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
親子2代にわたってイギリスの音楽シーンに大きな影響力を持つ作曲家=バークレー親子のシリーズ第2弾。父レノックスのシンフォニック・レパートリー2曲も聴きものだが、名手ニコラス・ダニエルがソロイストに起用されたオーボエ協奏曲にも注目が集まるだろう。マイケルのキャリア初期の作品(77年初演)で管楽器のための協奏曲としては大型の規模を持つ(27分)。3楽章形式で、瞑想的な両端楽章と中央の急速なスケルツォとの対比で構成されている。ピーター・マックスウェル・デイヴィス、ジョン・タヴァナー、オリヴァー・ナッセンなど近年活躍するイギリスの作曲家たちから厚い信頼を受け、初演作を手がけることも多いニコラス・ダニエルの名演奏がたっぷり味わえる。銅鑼の響きとトランペット群との呼応から始まる「秘密の園」は大編成オーケストラのための作品で、近代オーケストラの性能を駆使した荒々しく豪快な部分と、武満の作品にも似た美しい響きが交錯する作品。97年の作品だから、まだ「最新作」いってもいいだろう。 | ||
ショスタコーヴィチ:映画音楽集 Vol.1 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 組曲「マクシム・トリロジー」Op.50a(*)/ 「銃を取る人」からの音楽Op.53(#)/ 「女ひとり」からの音楽Op.26a/ 「リア王」からの音楽Op.127 |
ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCフィルハーモニック シェフールド・ フィルハーモニックcho.(*) | |
(#)は世界初録音。解説:ジョン・リリー(国内仕様盤のみ;訳:SOREL)。 (#)は世界初録音。「馬あぶ」「ハムレット」「ベルリン陥落」「ニュー・バビロン」など、ショスタコーヴィチが手がけた映画音楽はこのディスクにおさめられた作品以外にも数多い。スターリンの独裁政権発足により粛正の嵐が吹き荒れた時代を生きたショスタコーヴィチ。その時代の交響曲や弦楽四重奏曲にはその苦悩が塗り込められているだけに、発表には慎重にならざるを得なかった。しかるに映画の仕事は、多くの交響作品や室内楽作品の発表を自粛せざるを得なかった時代に、唯一関わりを持ち続け、発表することの出来たジャンルだ。「マクシムの青年時代」(1935)、「マクシムの帰還」(1937)、「ヴィボルグ地区(十月のマクシム)」(1939)三部作は、社会主義リアリズムにのっとった映画の代表作とされているが、この音楽を手がけたのがショスタコーヴィチだった。このディスクの冒頭で聴ける「マクシム・トリロジー」はこの3作を抜粋した演奏会用組曲で、61年にレフ・アトヴミャーンが合唱と管弦楽のために編曲・再構成したものである。交響曲で見せるあの絶望や苦悩の表現と、政治プロパガンダとしか思えない合唱の希望にあふれた歌声が奇妙な折り合いを見せる組曲だ。 17歳の時、父を亡くしても音楽院での勉強を続けていかなければならなかった時代、学費を稼ぐため映画館でのピアノ弾きの仕事 -- それはプロとしての初仕事でもあった -- に関わっていたこともショスタコーヴィチの音楽人生を語る上で欠かせない。もっともそれは楽しい思い出ばかりではなく、苦労も多かったと伝えられる。その後、ショスタコーヴィチは22歳(1928)でコージンツェフ、トラウベルグという進歩的な映画監督と組んで「新バビロン」の音楽を手がけ、そのひらめきとアイディアに満ちあふれた斬新な内容が成功を収める。ショスタコーヴィチはこの2人の監督のプロジェクトにその後も参加、その流れで手がけたのがここに聴くことのできる「女ひとり」の音楽だ。シベリア奥地に教師として派遣される女性を描いた内容の映画と伝えられる(日本未公開)。 37年に交響曲第5番が圧倒的な成功をもって迎えられ、ショスタコーヴィチの作品発表の機会も増えたが、かつては「人民の敵」の烙印を押され、いつ秘密警察に連行されるかも....という恐怖と闘っていたショスタコーヴィチは、社会主義プロパガンダ映画にも積極的に関わって恭順を示すふりをしていたのだと考えられている。世に言うショスタコーヴィチの「ダブル・スタンダード」である。ショスタコーヴィチの映画との関わりは、スターリンによる粛正の嵐が吹き荒れた1930年代、特に集中している。「銃をとる人」(1938)は、まさにスターリン自身を「英雄的に」描いたもの。表面上は社会主義リアリズムと折り合いをつけていこうとしていたショスタコーヴィチにとって、これこそダブル・スタンダードの象徴ともいうべき作品なのだ。 そしてこのアルバムの最後は「リア王」(70)。作曲者晩年の作品だけに、ショスタコーヴィチならではの円熟した書法によるシェイクスピアの世界はどこか交響曲第14番「死者の歌」に通じる、重く暗い世界だ。シナイスキーの厳しい演奏が聴くものの心に突き刺さる。この作品も「新バビロン」以来、長く親交を保っていたコージンツェフ監督の作品だ。余談だが、同じ「リア王」を黒沢明監督が翻案したのが「乱」(85)。その音楽を担当したのが武満徹だったわけだから、ショスタコーヴィチと武満は結果として同じ題材で映画音楽を競作したことになる。(そしてそれをどちらもChandosがCDをリリースした!)この偶然(必然?)も興味深い。 なおこの「リア王」、今年アバドがベルリン・フィルの退任コンサートにおいてトリの演目として取り上げている。ベルリン・フィルハーモニー・ザールの四方に大スクリーンを設置し、映画の音声(セリフ)トラック、ナレーター、オーケストラが絡み合う演奏は賛否両論だったようだが、少なくともこの作品が独立した作品として聴かれる機会は今後も増えていくことを予感させる出来事だったようだ。アバド(またはそのブレーン)はエイゼンシュタインの映画音楽から生まれたカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」(プロコフィエフ)をアナログ時代にレコーディングするなど、ロシア系映画音楽への嗅覚があるようだ。 現在BBCフィルハーモニックの首席客演指揮者をつとめるシナイスキーの好調ぶりが顕著に示されたこの録音は当分スタンダードとして君臨するに足る充実した内容。ショスタコーヴィチが生涯を通じて関わっていた映画音楽の世界を体系的にリリースするシリーズの第1弾。注目度高し。 | ||
アントン・アレンスキー(1861-1906): 歌劇「ヴォルガ川上の夢」序曲Op.16/ 歌劇「ナルとダマヤンティ」への序奏/ 組曲第3番「変奏曲」Op.33/ 管弦楽のための「インテルメッツォ」Op.13/ 交響曲第2番Op.22 |
ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCpo. | |
前作カバレフスキーのピアノ協奏曲集(CHAN-10052)でも好演をきかせてくれたシナイスキーのロシア秘曲シリーズ最新作。アレンスキーといえば、ほとんど室内楽しか顧みられなかった現状を打破する画期的なリリースとなるかも。ロシア音楽ファン必聴。 | ||
ニコライ・ミヤスコフスキー(1881-1950): 交響曲第27番 ハ短調 Op.85/ チェロ協奏曲 ハ短調 Op.66(*) |
アレクサンドル・ イワーシキン(Vc;*) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
近代ロシアの作曲家の中で、ショスタコーヴィチと並び特に交響曲という形式にこだわったミヤスコフスキー。その第27番は作曲者にとって最後の交響曲となったもの。近作タネーエフでも名演を聴かせてくれたポリャンスキーの注目作。 | ||
ニルス・W.ガーデ(ゲーゼ)(1817-1890): 交響曲集 Vol.4 交響曲第1番 ハ短調 「シェラン島の美しい平原から」Op.5/ 交響曲第5番 ニ短調 Op.25(*) |
ロナルド・ ブラウティガム(P;*) クリストファー・ホグウッド指揮 デンマーク国立so. | |
ホグウッドの指揮によるシリーズ第4作で、シリーズ完結編となる。メンデルスゾーンに師事にライプツィヒで活躍した時期が長かったガーデの音楽は、独襖系ロマン派の香りが濃いが、よく聴くとグリーグ、シベリウスへと連なる北欧独自の冴え冴えとしたフィーリングも随所に見え隠れする。交響曲第5番は当時としては珍しい、管弦楽にピアノが加えられたスコア。ここでピアノを担当しているプラウディガムはBIS、Globeなどに多くの録音がある名手。なおデンマーク国立放送so.は名称が変更され、デンマーク国立so.となった。 | ||
アパッショナート〜ヴァイオリン小品集 ヘンリク・ヴィニアエフスキ(1835-1880):伝説Op.17 アンリ・ヴュータン(1820-1881):ロマンス第1番Op.40-1 アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936):瞑想曲Op.32 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943): 「6つの歌」Op38〜レント セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953): 「5つの旋律」Op.35b〜冬の妖精 ハインリッヒ・エルンスト(1814-1865):エレジーOp.10 チプリアン・ポルムベスク(1853-1883): バラーダ(望郷のバラード)Op.29 ヨゼフ・スーク(1874-1935): 「4つの小品」Op.17 より [ウン・ポコ・トリステ/アパッショナート] ジュール・マスネ(1842-1912):タイスの瞑想曲 ヨハン・スヴェンセン(1840-1911):ロマンスOp.26 ニコロ・パガニーニ(1782-1840):カンタービレOp.17 パブロ・デ・サラサーテ(1844-1908): アンダルシアのセレナードOp.28 フリッツ・クライスラー(1875-1962):愛の悲しみ |
リディア・ モルドコヴィッチ(Vn) ジェームズ・カービー(P) | |
Chandosレーベルでショスタコーヴィチ、ウォルトン、ブリテン、ヴィールなど重要なレコーディングを多く行っている名手モルドコヴィッチの小品集。ちょっと興味深いのは、かつて天満敦子による演奏で話題になった「望郷のバラード」が収録されていること。この曲はルーマニアの作曲家チプリアン・ポルムベスク(1853-1883)がオーストリア・ハンガリー帝国の圧制に抵抗して投獄され、獄中で故郷をしのびながら書いたものと言われている。原曲名は単に「バラーダ」だが、天満敦子の日本初演以来「望郷のバラード」の名が定着している。1977年にウィーンの日本大使館に勤務していたある外交官が、村の教会で開かれたコンサートで耳にしたこの曲に感動して演奏者を楽屋に訪ねたことから始まるこの曲の数奇な物語は、朝日新聞に連載された高樹のぶ子の小説「百年の予言」のモデルにもなっている。 | ||
アルフォンス・ディーペンブロック(1862-1921): 管弦楽作品集 序曲「鳥」/演奏会用組曲「マルシアス」/ ヴァイオリンと管弦楽のための讃歌/ 交響組曲「エレクトラ」/ 夜の讃歌 第2番「必ず朝は来る」/夜/ 讃歌「わずかな知識」/大いなる沈黙の中で |
リンダ・フィニー(Ms) クリストフ・ ホンバーガー(T) ロバート・ホル(B) エミー・ヴァーヘイ(Vn) ハンス・フォンク指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
Chandos初期の名盤をセットに組み替えて再発売。ディーペンブロックの色彩豊かな音楽を作曲者ゆかりの地のオーケストラが奏でる。 | ||
チャールズ・アイヴズ(1874-1954): 交響曲第1番/ 交響曲第2番(大オーケストラのための) |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。録音:1991年&1995年。 「不協和音のために飢えるのはまっぴらだ」と生命保険業界で活躍したアイヴズは、ともすれば時代を先取りした実験的・前衛的な側面のみがクローズアップされがちであるが、アメリカ固有の音楽的素材やノスタルジーに彩られた親しみやすい作品も数多く残している。とくに、1902年に一応の完成を見ながら、その後も改訂の手が加えられた交響曲第2番は、賛美歌、フォスターの歌曲、行進曲、バーンダンスなど、親しみやすいメロディとさまざまなリズムが縦横無尽に交差して、重層的に響き合う傑作中の傑作だ。ヤルヴィは、例によって見通しのよい演奏を展開。終楽章では、自筆譜には書き込まれていないが、ピア社刊のスコアに記載されているメトロノーム記号(2分音符=92〜96)を遵守し、颯爽としたテンポで飛ばしまくっている一方で、結尾のクラッシュは初演者であったバーンスタインがレコーディングの際に敢行した路線を踏襲して、ユーモアたっぷりに描いている。イェール大学でこつこつと作曲技法を学んでいた時期に書かれた交響曲第1番は、ブラームスを基調に、ドヴォルザーク風味も加わった作品。オーソドックスな作曲技法やオーケストレーションを身に付けた若きアイヴズが書き上げた作品を、ヤルヴィが大風呂敷を広げずに活き活きと演奏しているのが聴きものになっている。(満津岡信育) | ||
ジョージ・チャドウィック(1854-1931): 序曲「メルポメイン」/ 序曲「リップ・ヴァン・ウィンクル」/ 交響的スケッチ [ジュビリー/ノエル/いたずら小僧/ 気まぐれなバラード]/ 交響的バラッド「タム・オシャンター」 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。録音:1993年-1995年。 あの「マーチ王」のスーザと同じ1854年に、マサチューセッツ州ローエルで生まれたチャドウィックは、ドイツでラインベルガーに師事。やがて、ボストンのニューイングランド音楽院院長として、アメリカのクラシック音楽界をリードしていくことになる。ハンブルク音楽院の卒業作品として作曲し、ドイツの批評家から絶賛を博した序曲「リップ・ヴァン・ウィンクル」(1879)は、米国の浦島太郎とでもいうべき筋書きに拠り、濃厚な情感とロマン、そして練達の管弦楽書法がマッチした魅力作! 序曲「メルポメイン」(1887)、「交響的スケッチ集」(1895-1904)、交響的バラード「タム・オシャンター」(1915)と後年の作になるほど、持ち前の堅固なドイツ的センスに、ドヴォルザークの影響やフランキスト風(とくにダンディ)のハーモニー、さらにアメリカ的なリズムや民謡調の味わいも加わり、自在なイマジネーションに彩られた音楽がドラマティックに滔々と流れていくのが、なんとも印象的である。この知られざる大水脈の魅力を、あますところなく明らかにしてくれるのが、秘曲・珍曲の録音にかけては右に出るものがいないマエストロ・ヤルヴィだ。アメリカ的な開放感に満ちたカラーを湛えつつ、確かな手応えを感じさせながら、 バランスよく鳴り響くデトロイトso.の演奏も実にすばらしい!(満津岡信育) | ||
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936): 交響詩「ローマの噴水」/交響詩「ローマの松」/ 交響詩「ローマの祭り」 |
ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 フィルハーモニアo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。録音:1991年。 あまりにもポピュラーなローマ三部作をまとめたディスクであるが、指揮者の美質とオーケストラの実力と意地がぶつかり合った名演が展開されている。「噴水」は、印象派風のすっきりと透明な響きが爽やかで、その光と影の鮮やかなコントラストから一幅の絵が立ちあらわれてくるかのようである。「松」、「祭り」と進むに連れ、トルトゥリエ特有の洒脱さと決して粗くならないというテイストを残しつつも、オーケストラのテンションは上がるばかり!「祭り」の〈主顕祭〉における光彩陸離とした表現は、まことに息を呑むばかりである。ちなみに、この当時、フィルハーモニア管の音楽監督を務めていたシノーポリがニューヨーク・フィルとローマ三部作をDGに録音したのが、1991年4月(日付は記載なし)のこと。当盤の録音は同年4月15・16日。ということは、当時、ロンドンで必ずしも好評とはいえなかったシノーポリがニューヨークで同じ曲を録音することを知った楽団員の面々が、やたらに奮起して録音に望んだのか、あるいはトルトゥリエの客演時の評判を知ったシノーポリが同じ曲を手兵で指揮するのを敢えて避けたということなのであろうか? 真相は藪の中だが、なにはともあれ、このディスクに刻み込まれている熱気がただものではないことだけは確かな事実である。(満津岡信育) | ||
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976): 歌劇「アルバート・ヘリング」 |
ジェイムズ・ギルクリスト (T;アルバート・ヘリング) パメラ・ヘレン・スティーヴン (Ms;ナンシー) ロデリック・ウィリアムズ(Br;シド) スーザン・ブロク(S;ビロウズ夫人) サリー・バージェス(Ms;フローレンス) レベッカ・エヴァンズ(S;ワーズワース) アラン・オピー(Br;牧師) ロバート・ティアー(T;市長)他 リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
長く君臨していた作曲者ブリテンの自作自演をも上回る、高い水準を誇るヒコックスのブリテン・オペラ・シリーズ最新作。これまでリリースされた4作(「ピーター・グライムズ」、「ビリー・バッド」、「ポール・バニヤン」、「ルクレシアの陵辱」)は英Gramophone誌をはじめ世界中で絶賛の嵐だっただけに、今回も十分期待していいだろう。 「アルバート・ヘリング」はグラインドボーンで上演するために書かれた、ブリテンには珍しい軽い喜劇。台本はモーパッサンの小説「マダム・ユッソンの薔薇の樹」を翻案したもので、過保護に育てられたお人好しでうすのろのアルバートが、いたずらに盛られた酒の力を逆利用して突如たくましく変身、母親に反旗を翻す、というストーリー。緻密な書法が用いられた室内管弦楽編成のスコアは一筋縄ではいかないが、ヒコックスの手綱さばきは見事というほかない。表題役を歌うジェームズ・ギルクリストは1996年頃から「ねじの回転」、「コシ・ファン・トゥッテ」、「ヘラクレス」などをレパートリーにして頭角を現した期待のテノールで、ブリテン盤のピーター・ピアーズに互して一歩もひけを取らない。その他声楽陣も充実。 | ||
北欧吹奏楽傑作選 ゲイル・トヴェイト(1908-1981) (スコット・ロジャーズ編曲): 小川の古い水車 Op.204(*) エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-): 兵士のミサ Op.40 アウリス・サッリネン(1935-): コラール Op.22(32の管楽器、打楽器、 ハープ、チェレスタのための) ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960)/ グンナー・ヨハンソン編曲:祝典序曲 Op.26 カール・ニルセン(1865-1931)/ ウェイン・ゴーダー編曲:詩篇「より近く、 神のみもとに」によるパラフレーズ(+) ゲイル・トヴェイト: シンフォニエッタ・デ・ソフィアトーリ Op.203 オーレ・シュミット(1928-): ストラヴィンスキーへのオマージュ |
クラーク・ランデル指揮 王立ノーザン音楽大学 ウィンドo. | |
解説:ロブ・ベイン、クラーク・ランデル(国内仕様盤のみ;訳:木幡一誠)。 王立ノーザン音楽大学ウィンド・オーケストラによる、国別(地域別)吹奏楽シリーズ第4作。なかなか日本に紹介される機会のない、北欧の吹奏楽作品が一同に会した曲目を見るだけでも壮観。(*)は世界初録音。(+)は、タイタニック号沈没の犠牲者のための慈善コンサートの指揮者を依頼されたニルセンが、そのコンサートのために書いたもので、敬虔な賛美歌の調べが途中からドカンと猛烈に大爆発する。例の氷山との接触事故がそのまま音に描かれているかのようだ。 | ||
トビアス・ピッカー(1954-): ピアノ協奏曲「Keys to the City」(*)/ 交響曲「そしてすぐに日が暮れる」(1994)/ チェロ協奏曲(1999)(+) |
ジェレミー・デンク(P;*) ポール・ ワトキンス(Vc;+) トーマス・ ザンデルリング指揮 ロシアpo. | |
トビアス・ピッカーは8歳の頃から作曲をはじめたという天才肌の作曲家。チャールズ・ウォーリネン、エリオット・カーター、ミルトン・バビットらに師事し、作曲技法にさらなる磨きをかけた彼は、小編成の作品から大編成の作品まで次々と発表、いずれも高い評価を得ている。前回リリースされたパワフルなオペラ「テレーズ・ラカン」(CHAN-9659)も好評だった。まるでアイヴズを思わせるような複合形式と強烈なリズムといったピッカーの個性はこれら協奏・交響作品でも存分に発揮されている。特にガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」にインスパイアされて作曲したといわれるピアノ協奏曲は無類の面白さ。そしてイタリアの現代詩の巨匠サルヴァトーレ・クァジーモドの詩集「そしてすぐに日が暮れる」に触発されて書いた交響曲にも注目。「独特な宇宙感覚を、詩的技巧の限りを尽くしマニエリスティックに表白する」といわれるクァジーモドの世界が大編成オーケストラでどう表現されているかは聴いてみてのお楽しみ。なお、原作となる詩集は平凡社から河島英昭の訳で出版されている。 | ||
ドミトリー・ショスタコーヴィチ: チェロ協奏曲第1番 変ホ調 Op.107/ チェロ協奏曲第2番 Op.126 |
フランス・ ヘルメルソン(Vc) ワレーリー・ ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。名手ヘルメルソンの圧倒的な巧さが光るショスタコーヴィチが再発売。リマスタリングされ、音もさらに鮮度が増した。 | ||
CHAN-10041 廃盤 |
チャイコフスキー: 交響曲第2番 ハ短調「小ロシア」(1872年原典版)/ ニコライ・ルビンシテインの 命名日のためのセレナード/ 歌劇「マゼッパ」より [ポルターヴァの戦(第3幕間奏曲)/ コサックの踊り]/ 幻想序曲「ロメオとジュリエット」(1869年原典版) |
ジェフリー・サイモン指揮 LSO |
シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」 | ベンジャミン・ラクソン(Br) デイヴィッド・ウィルソン(P) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。イギリスで人気が高いラクソンの定評ある歌曲プログラム。これもChandos初期の名盤だった。 | ||
楽器の皇帝〜ロシアのオルガン音楽 レインホルト・グリエール(1874-1956): ロシアのクリスマス・ソングによるフーガ ミハイル・グリンカ(1803-1857): フーガ 変ホ長調/フーガ イ短調/フーガ ニ長調 アレクサンドル・グレチャニノフ(1864-1956): 3つの小品 セルゲイ・タネーエフ(1856-1915): コラール・ヴァリエ セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943): 悲しみの三重奏曲 Op.9〜アンダンテ(第2楽章) ドミトリー・ショスタコーヴィチ: 映画音楽「馬あぶ」 Op.97〜クレド/教会での礼拝 アレクサンドル・グラズノフ(1865−1936): 前奏曲とフーガ ニ長調 Op.93/ 前奏曲とフーガ ニ短調 Op.98/幻想曲 Op.110 |
イアン・クイン(Org) | |
なかなかお目にかかれないユニークな企画。ロシアの民族楽派とパイプ・オルガンというのはあまり結びつかないようでいて、実は結構な数の作品がある。 グラズノフのバッハを模したかのようなタイトルの音楽は、大地を揺るがすような低音ペダルの重音が強烈。豪快で壮絶無比な音楽ばかりだ。 | ||
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953): バレエ音楽「ドニェプルの岸辺で (ボリステネスの岸辺で)」Op.51(1931)全曲/ 組曲「われらの時代の歌」(メゾ・ソプラノ、 バリトン、混声合唱と管弦楽のための)Op.76(1937)(*) |
ヴィクトリア・スモルニコワ(Ms;*) イーゴル・タラソフ(Br;*) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so.、 ロシア国立 シンフォニック・カペラ(*) | |
解説:アレクサンドル・イワーシキン/日本語解説:満津岡信育(国内盤のみ)/訳&歌詞訳:川上素良(国内盤のみ)。 1918年、ロシア革命を逃れて国外生活を始めたプロコフィエフはその9年後、「旅行」という形で再び祖国の土を踏んだ。以後プロコフィエフは1929年にディアギレフ・バレエ団のために「放蕩息子」、交響曲第3番、交響曲第4番、弦楽四重奏第1番を書き・・・・・・、と充実した作品を2-3年の間に次々と産み出した。バレエ「ドニェプルの岸辺で」が作曲された時期はそれらと重なるが、今日まで決して演奏の機会は多くなかった。 組曲「われらの時代の歌」は、36年にそれまで住んでいたパリからモスクワに居を移したプロコフィエフが、翌年の10月革命20周年に沸き立つロシアで「10月革命20周年のためのカンタータ」に続いて完成させた声楽作品。これも決して演奏機会の多い曲ではないが、 声楽作品にも抜群の手腕を見せるポリャンスキーだけに、こうしたレアな作品でもファンの期待に違わぬ見事な演奏を聴かせてくれる。 | ||
プロコフィエフ:チェロとピアノのための作品全集 チェロ・ソナタ ハ長調Op.119/ チェロとピアノのためのバラード ハ短調Op.15/ チェロとピアノのためのアダージョOp.97bis (バレエ「シンデレラ」より)/ アンダンテ ト短調(チェロと管弦楽のための コンチェルティーノ〔未完〕Op.132より)/ 組曲「道化師」からの断章(#) (ロマン・サポジニコフ編)/ 無伴奏チェロ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.134 (未完/ウラディーミル・ブロック による補筆完成版)(*) |
アレクサンドル・ イワーシキン(Vc) タチアーナ・ラザレワ(P;*以外) | |
録音:2002年8月28日-9月1日、モスクワ音楽院マールイ・ホール。(#)は世界初録音。 思想するチェリスト、イワーシキンのプロコフィエフ。このチェロ作品集も、最近あまり録音がなかった上、まして世界初録音まで組み込んだディスクなど、これまでほとんど例がなかっただけに、これは注目していいのでは? ここで演奏しているチェロのイワーシキンは現代音楽のフィールドを中心に活躍しているロシア出身のヴェテラン・チェリストで、現在はロンドンに在住。これまでにジョン・ケージ、ジョージ・クラム、マウリツィオ・カーゲル、クシシュトフ・ペンデレツキ、ソフィア・グバイドゥーリナ、エディション・デニソフ、ギヤ・カンチュリらと共同作業を行い、世界中の現代音楽ファンによく知られる存在だ。また、彼はアルフレード・シュニトケと長く交流を持っており、シュニトケとの対話集まで出版している。多様様式を駆使したこの作曲家の実像に迫ったこの本は、日本語版が、秋元里予の訳により春秋社から出版された。イワーシキンはChandosから「知られざるプロコフィエフ ―― チェロ協奏曲集」(CHAN-9890/国内仕様MCHAN-9890)をリリース、これまでカットの多い録音しかなかったチェロ協奏曲Op.58と、未完に終わったチェロと管弦楽のためのコンチェルティーノ Op.132の2曲を完全版で演奏、特にコンチェルティーノはシュニトケによるカデンツァが用いられ、話題をさらった。昨年、協奏交響曲(CHAN-9989)もリリースしたイワーシキンにとって、今回はシリーズの3枚目、いわば彼のプロコフィエフ探求の総決算とでもいうべきディスク。プロコフィエフは生涯を通じてチェロに魅了されていたという。チェロとピアノのためのバラードOp.15は最初期の作品のひとつで、これは1914年1月23日、モスクワ音楽院の小ホールで初演されている。ピアノ協奏曲第1番を初演して大成功を収めた卒業演奏会の、ほんの数ヶ月前のことである。そして、最後の作品もまた、無伴奏チェロ・ソナタOp.134だった。この曲は、1952年後半に作曲に着手されたが、1953年の作曲者の死によって、未完のままとなったもので、プロコフィエフの研究者として高名だったウラディーミル・ブロック(1932-1996)の補筆完成版が用いられている。さらに特筆すべきはここにおさめられたアンダンテ楽章だろう。未完のコンチェルティーノを前述アルバム(CHAN-9890)の中でブロックによる補筆完成版(管弦楽伴奏)で演奏していたイワーシキンが、プロコフィエフ自身によるチェロ&ピアノによる「草稿」にあたるものも録音してしまったというわけ。その徹頭徹尾の気構えには畏敬の念さえ覚えずにはいられない。 | ||
アディンセル:映画音楽集 リチャード・アディンセル(1904-1977): 「チップス先生さようなら」組曲/ 「危険な月光(未公開)」 〜ワルソー・コンチェルト(*)/ 「Love on the Dole(未公開)」組曲/ 「陽気な幽霊」より/「黒ばら」組曲/ 「クリスマス・キャロル」組曲(#)/ 「トム・ブラウンの学生時代(未公開)」序曲/ 「あっぱれクライトン(未公開)」より/ 「Out of the Clouds(未公開)」より |
マーティン・ロスコー(P;*) ラモン・ガンバ指揮 BBCpo.、 チータム室内cho.(#)、 マンチェスター大聖堂cho.(#) | |
「ワルソー・コンチェルト」で有名なアディンセルの映画音楽コンピレーション企画。アディンセルはロンドンの生まれで、はじめオックスフォード大学で法律を学んだ後、ロンドン王立音楽院に入り直し、さらにベルリン、ウィーンにも留学して音楽を学んだという経歴の持ち主。33年に渡米して、ハリウッドで映画の仕事に従事。ここには収められていないが映画「不思議の国のアリス」の音楽を担当している。そして39年には「チップス先生さようなら」がヒット、41年には「危険な月光(日本では未公開)」の音楽を手がける。そこで用いられた「ワルソー・コンチェルト」はラフマニノフ風の甘美なメロディで世界的なヒットとなり、いよいよアディンセルの名は揺るぎないものとなった。このディスクでは、前述2作の代表作に加え、名作「クリスマス・キャロル」の音楽まで入っているのが嬉しい。チャールズ・ディケンズの有名な原作小説はこれまでに何度も映画化されているが、この51年製作のブライアン・デスモンド監督による映画化(イギリスでの原題名は "Scrooge")は最も優れたものだといわれている。有名な「清しこの夜」の旋律がちょっと風変わりなハーモニーに乗って進行するところなど、才人アディンセルの面目躍如だろう。映画のスコアは手稿のままにされ、撮影と音収録が終われば散逸してしまうものが多く、アディンセルの場合も例外ではなかったようだが、この録音ではフィリップ・レーン、スティーヴン・バーンスタイン、ロバート・シャープルスといった作曲家たちの手により再現されたスコアが用いられ、従来いくつか出ていたアディンセルのコンピレーションCDよりも遙かに優れたオーケストレーションを誇る。他に多くの録音が出ている名作「ワルソー・コンチェルト」も、今回はロイ・ダグラスによる新アレンジ・ヴァージョンを用いた初録音。今、スコア・サントラをやらせたら並ぶもののないガンバとBBCフィルハーモニックのコンビがゴージャスな演奏を聴かせてくれる。 | ||
ウィリアム・ハーシェル(1738-1822):交響曲集 [第14番 ニ長調/第8番 ハ短調/第2番 ニ長調/ 第12番 ニ長調/第17番 ハ長調/第13番 ニ長調] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
解説:ロビン・ゴールディング(国内仕様盤のみ;訳&補解説:安田和信)。 「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.16。天文学に興味を持った方なら一度は名前を聞いたことがあるであろうウィリアム・ハーシェル。天王星を発見した天文学者による交響曲である。 ハノーヴァーに生まれた彼はドイツで音楽と科学の勉強をしたあと20代前半にロンドンに移住、このときは音楽家としての活動が主な仕事だったが、徐々に天文観測に興味を覚えて望遠鏡の制作に着手、その方面で有名になりつつあった1781年に天王星を発見した。その翌年にはイギリス国王から王立天文台の所長に任命され音楽家を引退、さらに死の前年には英国天文学学会の初代会長に就任した。なお、彼の妹や息子も天文学者として多くの業績を残した。 彼の作品はあまりCDになっておらず、特に交響曲は確かこれが初めての音盤化ではないかと思われる。 | ||
アストル・ピアソラ: ブエノスアイレス変奏曲「タンガーゾ」/ タンゴ・ポルテーニョの3楽章/ 天使のミロンガ/シンフォニエッタ |
ガブリエル・ カスターニャ指揮 ヴュルテンベルクpo. | |
「バンドネオンのヴィルトゥオーゾにしてタンゴの作曲家」という面ばかりがともすれば強調されがちなアストル・ピアソラだが、彼は故国の偉大な先達ヒナステラに作曲を師事し、パリでブーランジェのセミナーにも参加するなど、クラシック・コンポーザーとしての素養もある人だった。このディスクはピアソラのそうした側面に、昨今のクラシカル・スター・ソロイストたちのアプローチとはまた違った、よりシンフォニックな観点から光を当てたものといえるだろう。 また、このCDは南ドイツの街ロイトリンゲンに本拠を置くヴュルテンベルク・フィルハーモニック(1945年創設。http://www.wuerttembergische-philharmonie.de )のCHANDOSへのデビュー・ディスクでもある。このオーケストラ、飯森範親が2001年から芸術監督を務めていることでも知られている。 | ||
ヤコプ・T.フェルトハウス(1951-): ソプラノ、テノール、サンプリング、 女声合唱と管弦楽のための ヴィデオ・オラトリオ「パラディソ」 |
クラロン・マクファデン(S) トム・アレン(T) カレル・ゲリツマ(サンプラー) パルサト(ヴィデオ) アレクサンダー・リーブレイヒ指揮 北オランダ・コンサートcho. 北オランダo. | |
CHDV-5015 (DVD-AUDIO?) 2CD価格 廃盤 | ||
ヤコプ・T.フェルトハウスはロックとエレクトリック・ミュージックをバックグラウンドに持ち、ユニークなオーケストラ作品を生みだしているオランダの作曲家。吉松隆とほぼ同世代である。この「パラディソ」はダンテの「神曲」をもとにした現代オラトリオ。 | ||
イアン・ローソン(1955-): ケルトのファンファーレ[1/2/3/4]/ ゴースト・トレイン ベン・ヘネガン(1957-): 北極の家/ロンダの荒野を歩く |
ヘネガン&ローソン ヴァーチャルo. | |
今イギリスのテレビ界で超売れっ子の作曲家2人のプロジェクト。このコンビがこれまで手がけたテレビ&映画のための音楽は300以上に及ぶという。
「親しみやすさ、メロディ、雰囲気とも最高の資質を持った音楽」とはChandosのコメント。このアルバムのタイトルにもなっている「ロンダの荒野を歩く」の「ロンダ」は南ウェールズ地方の旧炭坑地「ロンダ渓谷」のこと。 なお、このアルバムすべてのトラックがデジタル合成やサンプリングの技術を駆使して作られたもの。だから「ヴァーチャル・オーケストラ」という表記になっているわけだが、 これが全く生のフル・オーケストラにひけをとらない雄大なスケールの演奏を奏でているのにびっくり! そのネーミング通り、恐いくらいリアルなヴァーチャル体験。 | ||
ドミトリー・カバレフスキー(1904-1987): 序曲「コラ・ブルニョン」Op.24/ ピアノ協奏曲第2番 ト短調Op.23 (1935/36)(1973年改訂版)(*)/ 組曲「道化師」Op.26/ ピアノ協奏曲第3番 ニ長調Op.50(*) |
キャスリン・ストット(P) ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCpo. | |
録音:2002年6月、マンチェスター新放送局ハウス・スタジオ7、イギリス。解説:エリック・ローズベリー(国内仕様盤のみ; + 木幡一誠 / 訳:木幡一誠)。 ここでの聴きものは、ピアノ協奏曲第2番の改訂版。作曲者晩年に発表されたこの版の他の録音は、現行盤カタログにはほとんど残っていないようだ。そしてカバレフスキーといえば誰でも連想する、有名な「コラ・ブルニョン」序曲と「道化師」組曲も収められている。いかにもカバレフスキー節炸裂の様相を呈するこれら2曲は、誰が呼んだか「かっ飛び音楽」と言われることもあるそうで、それがあまりにも的を射ていて可笑しい。この演奏ではこれら2曲をシナイスキーがさらに煽りに煽ってカッコイイことこの上なし。録音も極上、スッキリ爽快。 | ||
プロコフィエフ:歌劇「セミョーン・コトコ」Op.81 | N.グレス(T) T.ヤンコ(Ms) T.アンティポワ(S) G.トロイスキー(B) N.パンチェイム(B)他 ミハイル・ジューコフ指揮 ソビエト放送so. | |
"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。「セミョーン・コトコ」は、「ソビエトのテーマでオペラを書きたい」と言っていたプロコフィエフが1939年の「アレクサンドル・ネフスキー」に引き続いて精力的に取り組んだ作品。V.カターエフの小説「私は勤労人民の息子」が原作の題材となっている。前線から戻った兵士セミョーンとその周囲の村人の描写から、突然のドイツ軍部隊の侵攻、村の人々の混乱と物語は進行していくが、アリアや踊りなどを極力排し、対話とレチタティーヴォに徹した、極めて実験的なものでもあった。さらに、上演が予定されていたスタニフラフスキー劇場の主任プロデューサー、メイエルホーリドが当局に逮捕され、処刑されてしまうという混乱した状況により何度も初演が延期。プロコフィエフがさんざん演出に口を出したこともあり、その混乱にはますます拍車がかかったといわれている。ようやく1940年6月に同劇場で初演されたものの、その斬新な作風に評判は賛否両論で、翌年にはレパートリーからはずされてしまったという作品。確かに当時のソビエトの聴衆にとって、夢や幻想を与えてくれないこのオペラは心から楽しめるものではなかったかもしれない。しかし当時から称賛する一派もいて、その中にまだ音楽院の生徒だったスヴャトスラフ・リヒテルもいたという。このディスクはメロディアによる世界初録音をおそらく初めてCD化したもの。指揮をしているミハイル・ジューコフは1940年のスタニフラフスキー劇場における初演の際にもタクトを振った人物だ。その他、オール・ロシア人キャストで固められた由緒正しき録音。 | ||
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953): カンタータ 「スターリンへの祝詞」Op.85(1939)(原典版)/ 交響的スケッチ「秋」Op.8(1910/1914/1934)/ 劇音楽「ハムレット」Op.77 (シェイクスピアの劇のための)(*)/ 偉大なる10月社会主義革命30周年 のためのカンタータ「栄えよ、力強い国土」 Op.114(1947)(原典版)(#)/ 交響組曲「エジプトの夜」Op.61(1938) |
タチヤナ・シャロワ(S;*/#) アンドレイ・バティルキン(Br;*) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so.、 ロシア国立 シンフォニック・カペラ(*/#) | |
解説:フィリップ・タイラー(国内仕様盤のみ; + 満津岡信育/訳&歌詞訳:川上素良)。 「エジプトの夜」はプーシキンの未完成の詩、バーナード・ショウの戯曲「シーザーとクレオパトラ」、シェイクスピアの「アントニーとクレオパトラ」の3つを混合した劇(タイーロフ作)に付けた音楽。ここではその4年後、作曲者自ら組曲に編んで発表した組曲版が取り上げられている。シーザー、美しいクレオパトラ、アントニーといったおなじみの登場人物を軸に、ローマ軍によって蹂躙される古代エジプトの悲劇の結末までを描いた舞台音楽に聴く旋律や対位法は、中期プロコフィエフのまさに脂ののった時期のもの。それは「ロメオとジュリエット」と同じくシェイクスピアの戯曲をもとにした劇音楽「ハムレット」についても同じことがいえるだろう。それだけに、ポリャンスキーの素晴らしい演奏が作品のポピュラリティ回復に果たす役割は大きいものと思われる。 独裁者スターリンとその体制に帰国当初からしばらくは、それなりに折り合いをつけていたプロコフィエフにとって、「スターリンへの祝詞」やカンタータ「栄えよ、力強い国土」といった作品は、生きのびるための必然性から生まれたものだったかもしれない。帰国者が当局に監視され続けるような、われわれには想像しにくい日常から生まれたこれらの作品から、果たしてプロコフィエフの本音を聴き取ることができるかどうか?ポリャンスキーのことさら仰々しく構えない演奏を聴くなら、それは可能なことかもしれない。 | ||
ダニエル・タラブ&アンドレス・ゴルドステイン: サウンドトラック「生き延びた人々(未公開)」/ サウンドトラック「破られた沈黙(未公開)」組曲 |
アルゼンチン 国立so.団員 | |
ヴィジュアル・ヒストリー協会によるドキュメンタリー映画「生き延びた人々」のサントラ。スティーヴン・スピルバーグも制作に参加している映画で、ナチスのホローコストを生き延びた人々を描いている。「シンドラーのリスト」のドキュメンタリー版とでもいうべきもの。 | ||
プロコフィエフ:バレエ「石の花」 Op.118 | ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
(国内仕様盤のみ;訳:木幡一誠)。ジャナンドレア・ノセダは1962年ミラノ生まれ。イタリアでピアノ、作曲、指揮を学んだ後チョン・ミュンフンとワレリー・ゲルギエフのマスタークラスに参加。ゲルギエフにその才能を評価され、その推挙によりキーロフ歌劇場の首席客演指揮者に就任、同歌劇場の2000年日本公演で「さまよえるオランダ人」と「運命の力」の指揮を担当している。その鮮烈な指揮ぶりは日本の聴衆に強い印象を残しているといっていいだろう。早速、翌2001年には東京so.が創立55周年記念事業の一環としてノセダを招聘、マーラーの交響曲第8番を演奏した。2002年にはプロコフィエフの歌劇「戦争と平和」でメトにデビュー、大変なセンセーションを巻き起こしたという。2002年9月には、マンチェスターに本拠を置くBBCフィルハーモニックの首席指揮者に就任、いよいよ本作を皮切りに本格的なレコーディング活動が始まる。「指揮者としての資質は、ゲルギエフを越えるものがある」(ある音楽ジャーナリスト)という声さえ聞かれるだけに、プロコフィエフ晩年の大作バレエ音楽をどう料理しているか、多いに興味あるところ。 | ||
ジョージ・ダイソン(1883-1964): 連作詩「クオ・ヴァディス」(1938) |
シェリル・バーカー(S) ジーン・リグビー(Ms) フィリップ・ラングリッジ(T) ロデリック・ウィリアムズ(Br) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズso.&cho. 王立ウェールズ音楽演劇学校cho. | |
「クオ・ヴァディス・ドミネ? (主よ、どこへいかれるのか?)」ラテン語のこの言葉は、ペテロが、主イエスが自分たちの罪の購いのために十字架にかかった事を思いながら、キリスト教徒を徹底的に迫害していたネロ皇帝支配時代のローマへ向かったとき発したものだという(文献によってそのシチュエーションに相違はあるが)。ポーランドを代表する作家シェンキェヴィチ(1846-1916)がこの言葉をタイトルに用いた小説を1896年に発表、1951年にはマービン・ルロイ監督がそれを原作としてハリウッドで映画化するなど、聖書関連のエピソードとしてはよく知られているものの一つ。収録作品はロバート・ブリッジの「The Spirit of Man」のテキストをもとにした「連作詩 a cycle of poem」となっており、実質的には大規模なカンタータと見なすことができる。作曲されて以降あまり顧みられなかった曲だが、ヒコックスはカラフルなオーケストレーションとすばらしい旋律を持つこの作品の真価を存分に引き出して、余すところがない。今回が全曲版の世界初録音となる。 | ||
ピーター・スカルソープ(1929-): 独奏ヴァイオリンのための「イルカンダI」 独奏ヴァイオリン、 弦楽と打楽器のための「イルカンダIV」 チェロと弦楽のための「ラメント」(1991) 弦楽のための第2ソナタ/ チェロ・ドリーミング/ジィリール |
エンマ=ジェーン・ マーフィー(Vc) リチャード・トグネッティ (Vn)指揮 オーストラリアco. | |
20世紀オーストラリア現代音楽を代表するピーター・スカルソープの作品集がChandosから登場。西洋音楽をベースに日本を含む環太平洋地域の音楽を果敢に取り込むスカルソープの作品は、コンテンポラリー・フィールドにおいて常に脚光を浴びる存在だが、バリ島の音楽を吸収し昇華させた弦楽四重奏曲第8番(クロノス・クヮルテットによる録音がある)をのぞけば、音源として入手しやすいものはそうはなかっただけに、今回のリリースは大いに注目していいのでは。中でもスカルソープの代名詞となっている作品「イルカンダ」IとIVに注目。これは武満の「ノヴェンバー・ステップス」と同様、第二次大戦後、非ヨーロッパ圏で生まれた代表的なコンテンポラリー作品の一つといっても決して大げさではないだろう。なお、「イルカンダ」とはオーストラリアの先住民族アポリジニの言葉で「遙かな土地」という意味。 | ||
ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏曲第1番〜第13番 |
ボロディンSQ [ロスティスラフ・ドゥビンスキー、 ヤロスラフ・アレクサンドロフ(Vn) ドミトリー・シェバーリン(Va) ヴァレンティン・ベルリンスキー(Vc)] | |
"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。結成時のオリジナル・メンバーによるボロディンSQのかけがえのない録音がChandos Historicalから着々と世に出ている。これは特に注目に値するセット。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の数ある録音の中でも、旧東側を代表する準全集(録音時点までの全集)セットとして長く君臨したもの。この後、ボロディンSQはメンバー・チェンジしてからも全集録音を実施したが、一般的な評価はこちらの方が高いようだ。それが24bitデジタル・リマスターを施されてミッド2枚分の価格なのは嬉しい。 | ||
ルーカス・フォス(1922-): 歌劇「グリフェルキン」(1955;全3幕) |
マリオン・ドライ(A) ケンドラ・コルトン(S)他 ギル・ローズ指揮 ボストン・モダン・ オーケストラ・プロジェクト ボストン・チルドレンズ・ オペラの子供たち バック・ベイcho. | |
ガンサー・シュラーと並んでアメリカン・コンテンポラリーの大御所ルーカス・フォスが、NBCテレビネットワークの委嘱により作曲した、作曲者フォスがまだ幼い頃、母から聞いた「悪魔の子供の8歳の誕生日」の物語をもとにした子供のためのオペラ。フォスの作品は1960年代以降は実験的なものが多いが、この頃はまだコープランドにも通じるアメリカンな作風だった。 | ||
アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942): 抒情交響曲 Op.18 シェイクスピア劇「シンベリン」のための付随音楽 |
ツリア・カールセン(S) 、 ヤロスラフ・ブジェジナ(T) 、 フランツ・グルントヘーバー(Br) 、 ブレーメン・シェイクスピア・ カンパニーのメンバー アントニー・ボーモント指揮 チェコpo. | |
チェコ・フィルが久々にChandosへ復帰。有名な「抒情交響曲」の他、マンハイムの国民劇場で上演されるシェイクスピア劇「シンベリン」のために書いた音楽が全曲収録されているところがミソ。組曲版の録音はあったが、全曲となるとこれが世界初録音。ここではブレーメン・シェイクスピア・カンパニーのメンバーが劇のセリフを担当している(ドイツ語)。指揮者アントニー・ボーモントはツェムリンスキーのスペシャリストとして国際的に名を知られている人物。ブゾーニに関する大部の評伝を書いているボーモントは、英語による初のツェムリンスキー評伝を書いた人物でもある。歌劇「カンダウレス王」の補作も担当しているという、ツェムリンスキー研究における当代きってのスペシャリストだけに、これは大変な名演が期待できそうだ。 | ||
吉松隆(1953-): 交響曲第5番Op.87(2001)/ アトム・ハーツ・クラブ組曲第2番Op.79a (1999/2000)/ 鳥たちの祝祭への前奏曲(2000) |
藤岡幸夫指揮 BBCフィルハーモニック | |
解説:吉松 隆。 Chandosのコンポーザー・イン・レジデンス吉松隆の作品集第6作。交響曲第5番はサントリー音楽財団の委嘱により作曲、2001年10月6日、サントリーホールで藤岡幸夫指揮東京都交響楽団により初演された。このレコーディングはその翌年の夏、マンチェスターでオーケストラをいつも通りBBCフィルハーモニックに変えて行われたもの。 少年時代に聴いたベートーヴェンの「運命」と、そのスコアを父親に見せてもらったときの感動が原点となって作曲を志した吉松隆にとって、「第5」とは、まさに聖なるナンバーに他ならない。ベートーヴェン、チャイコフスキー、シベリウス、マーラー、ショスタコーヴィチといったシンフォニストたちが難産の末生み出した「第5」の伝統に(周囲の期待以上に)徹底的にこだわった作品の誕生。21世紀型「運命動機(ジャジャジャジャーン)」で開始され、激烈なアレグロに突入する第1楽章は作曲家自身の説明によると「ファウスト的な、思索し(後悔し)疾走し(暴走)する自我」。以下、第2楽章の悪魔的スケルツォ、第3楽章の悲歌、そしてロック・ビートが響き渡る豪快なフィナーレ!最後はハ長調の主和音(ドミソ)で開き直るところも含め、聴きどころ満載。そして規模も超ド級。委嘱の際「30分くらい」という注文があったというが、聖なる「第5」への激烈な思い入れが果てしなく込められた結果、時間制限を遙かに越え、これまでの交響曲の中でも最大規模に発展(約47分)してしまったと伝わる。オーケストラの編成も巨大(4管フル編成)。いよいよそれがCDになり、リリースの時が来た。 なお交響曲第5番は、このCDのリリースを待たずして2003年3月に亡くなった作曲家の父、吉松正高に捧げられている。「―― 第5番の初演の日、父は病気の身をおしてコンサート・ホールに来てくれた。演奏が終わって私が「どうだった?」と聞くと、「やかましい曲だね。疲れた」と言い、私が「ベートーヴェンの第5を聴いたゲーテも同じようなことを言ったそうだよ」と言うと、優しく微笑んだ。その曲は今、墓標になった。」(吉松隆/ブックレット解説より) そして2003年は、アトム・イヤーでもあった。亡き手塚治虫がアトムの誕生年として設定した年だ。同年春から毎週日曜日に放映され、話題を呼んだのが「Astro Boy 鉄腕アトム」(フジテレビ系)。その音楽で辣腕をふるっているのが吉松隆。前作「アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番」(CHAN/MCHAN-9960に収録)が現・手塚プロの目に留まり、音楽担当の話に発展したという。ここに収められた続編のフィナーレには、ちょっとだけ旧アニメの主題歌旋律が入っている。 | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45 | インガー・ ダム=イェンセン(S) ボー・スコウフス(Br) ゲルト・アルブレヒト指揮 デンマークDR国立so.&cho. | |
Chandosでブラームスの合唱作品シリーズ全3タイトルのリリースを予定しているアルブレヒト&デンマークDRの、これが第1弾。切れ味も鋭く、それでいて堅固なブラームスが構築されているのはいつものアルブレヒトならではだ。リートからオペラまで飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍しているスコウフスとデンマークの名花イェンセンという豪華2大独唱者の起用も話題のディスク。 | ||
ブラームス:21のハンガリー舞曲(全曲) | ネーメ・ヤルヴィ指揮 LSO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。録音:1988年-1989年。 ヤルヴィのブラームスは近年急速に再評価された交響曲全集もあるだけに、LSOと組んだこの演奏もあなどれない。 | ||
R.シュトラウス(1864−1949): 4つの最後の歌/子守歌 Op.41 No.1 わが魂よ、憩え Op.27 No.1/ したわしい光景 Op.48 No.1/森の幸せ Op.49 No.1 明日! Op.27 No.4/ばらのリボン Op.36 No.1 献身 Op.10 No.1/ある子供に Op.47 No.2 歌劇「カプリッチョ」 Op.85〜 間奏曲(月光の音楽)/最終場面の情景 |
フェリシティ・ロット(S) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。フェリシティ・ロットは現役歌手の中で最も秀でたシュトラスの声楽作品の解釈者というのが欧米での評価。カルロス・クライバーがウィーン国立歌劇場でビデオ収録した「薔薇の騎士」で元帥夫人を歌っていたのも彼女だし、プレートルと録音した「カプリッチョ」も高い評価を受けている。これはヤルヴィとロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団が1986年から1992年にかけて録音したシュトラウスの管弦楽作品集にカップリング収録されていた声楽作品を組み替え、1枚のCDにまとめたもの。 | ||
モーツァルト: ヴァイオリンとヴィオラのための 協奏交響曲 変ホ長調 K.364(320d)(*) 2つのヴァイオリンのための コンチェルトーネ ハ長調 K.190/186E(+) |
ノーバート・ブレイニン(Vn) ピーター・シドロフ (Vn;+/Va;*) 、 ニール・ブラック(Ob;+) オルガ・ヘジェダス(Vc;+) アレクサンダー・ギブソン指揮 イギリスco. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。録音:1983年。 アマデウスSQのメンバー2人、ブレイニンとシドロフが独奏をつとめて話題になった演奏。ヴェテラン2人が奏でる慈悲の心に満ちたモーツァルトは決して当世風の華やかなものではないが、計り知れない説得力があるのも確か。今は亡き名匠ギブソンの最良の遺産のひとつ。 | ||
プロコフィエフ:ワルツ・アルバム ワルツ組曲 Op.110/ 2つのプーシキン・ワルツ Op.120/ バレエ「石の花」組曲 Op.118〜2つのワルツ/ バレエ「シンデレラ」第1組曲 Op.109〜 第1曲/第3曲 Op.109 バレエ「シンデレラ」第3組曲 Op.109〜 第1曲−第5曲/第8曲 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。録音:1984年-1989年。 プロコフィエフの作品を「ワルツ」という括りで取り上げた好企画アルバム。 | ||
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集 [第1番 嬰ヘ短調 Op.1/第2番 ハ短調 Op.18/ 第3番 ニ短調 Op.30/第4番 ト短調 Op.40]/ パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 |
アール・ワイルド(P) ヤッシャ・ ホーレンシュタイン指揮 RPO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。録音:1965年、キングスウェイ・ホール。 2人の巨匠が最も脂ののった時期にぶつかり合った超ド級の演奏。録音後40年近くを経ても色褪せない、至高の名演が24Bitリマスターで復活。 | ||
バークリー・エディション Vol.3 レノックス・バークリー(1903-1989): 交響曲第4番(+) マイケル・バークリー(1948-): 快楽の園(+)/チェロ協奏曲(*) |
アルバン・ゲルハルト(Vc;*) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
(*)世界初録音。親子二代にわたって英国で活躍するバークリー親子をまとめて取り上げるシリーズ。イギリス音楽ファン必聴。ハイブリッドSACD盤はマルチチャンネルにも対応。 | ||
オットリーノ・レスピーギ(1879-1936): バレエ「風変わりな店」P.120 バレエ「魔法の鍋」P.129 前奏曲とフーガ P.158 |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
MCHAN-10081 国内仕様盤 廃盤 | ||
録音:2002年10月。解説:デイヴィッド・ヒールド(国内仕様盤のみ; + 木幡一誠/訳:木幡一誠)。 プロコフィエフ「石の花」で本格的デビューを果たした俊英ノセダの、これが早くも第2弾となるディスク。録音は2002年10月で、前作「石の花」は2003年1月の録音だったから、その前にレコーディングは済んでいたようだ。キーロフ歌劇場の引っ越し公演でゲルギエフと同行、マリンスキー・ヤング・フィルハーモニックの来日公演やつい先日終わったばかりの東京so.への客演はいずれも水際だったみごとなコントロールと集中力でオーケストラをドライヴしていただけに、「お国もの」レスピーギとなればさぞや!と期待せずにはいられない。 Chandosのレスピーギ録音といえば、ジェフリー・サイモンが指揮した一連のベストセラー2タイトル(「シバの女王ベルキス」、「教会のステンドグラス」)、BBCフィルの首席指揮者をつとめていたエドワード・ダウンズの一連の録音(「ベルファゴール」序曲、劇的交響曲、グレゴリオ聖歌風協奏曲など)や、ヒコックスの録音(オーケストラ歌曲集、リュートのための古い舞曲集とアリア)というように、Chandosの歴史の一コマを形成してきた名アルバムが思い浮かぶ。つまりChandosは、手持ちの指揮者の中で特に重要な人に録音を託して、「ローマ三部作」だけがレスピーギではないことを世に知らしめ、ベストセラーを生み出してきたのだ。したがってノセダも今回、レスピーギ録音を託されたということに、そこにChandosの最重要アーティストの一翼を担う、とのメッセージを読みとることもできるだろう。「石の花」の長丁場を音だけで一気に聴かせてしまう構成力、マーラーの第8番までをも客演でがっちりとまとめ上げてしまう統率力とオーラ、ヴェルディなどイタリア・オペラの旋律歌い回し演出力など、どれをとってもとてつもない才能の持ち主だけに、「お国もの」レスピーギへの期待は大きい。 今回収録された曲目で、「風変わりな店」はロッシーニのピアノ作品集「老いのいたずら」からの編曲、珍しい「魔法の鍋」と「前奏曲とフーガ」はそれぞれロシア民謡とバッハのオルガン作品から着想・改作されたもの。つまりこのアルバムすべて、レスピーギによる「オーケストラ・トランスクリプションズ」と見なすこともできる。企画の着想もすばらしいだけに、これは大注目のアルバムとなりそうである。 | ||
アントン・ウェーベルン(1883-1945): 室内楽作品集 弦楽四重奏のための緩徐楽章(1905) 弦楽四重奏曲(1905/1961発見/1962初演) 弦楽四重奏のためのロンド楽章(1906) 弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5(1909) ヴァイオリンと ピアノのための4つの小品 Op.7(1910) 弦楽四重奏のための 6つのバガテル Op.9(1911-1913) チェロ・ソナタ(1914;未完) チェロと ピアノのための3つの小品 Op.11(1914) 弦楽三重奏曲 Op.20(1926-1927) 弦楽四重奏曲 Op.28(1936-1938) |
シェーンベルクSQ [ヤンネッケ・ ファン・デル・メール、 ヴィム・デ・ヨング(Vn) ヘンク・ギュイタルト(Va) ヴィオラ・デ・ホーグ(Vc)] | |
シャープな演奏が持ち味のシェーンベルクSQ。これでシェーンベルク、ベルク、ツェムリンスキーに続き、新ウィーン楽派の主要どころの作曲家すべてを網羅した。 | ||
ジョン・ブラックウッド・ マキューアン(マクユーエン)(1868-1948): 弦楽四重奏曲集 Vol.2 第13番 ハ短調(1928) 第3番 ホ短調(1901) 第6番 イ長調「ビスケー」(1913) |
チリンギリアンSQ [レヴォン・チリンギリアン、 チャールズ・セウォート(Vn) アスディス・ ヴァルディマルスドッティル (Va) フィリップ・ ド・グロート(Vc)] | |
スコットランド民族音楽にフランス音楽の洗練された香りを加えたとでもいうべきマキューアンの再評価の呼び水になりそうなシリーズ。Vol.1(CHAN-9926)も海外での評価は高かったようだ。 | ||
エルネスト・ブロッホ(1880-1959): ピアノと管弦楽のための協奏交響曲 ロ短調 ピアノと管弦楽のためのスケルツォ・ファンタスク 交響詩「冬−春」 |
ハリダ・ディノワ(P) アレクサンドル・ チェルヌシェンコ指揮 サンクトペテルブルク 国立アカデミー・カペラso. | |
スイスに生まれ、アメリカに渡ってバルトークの教えを受けたユダヤ人ブロッホの珍しい作品。事実上「シェロモ」くらいしか聴く機会がないだけに、近代音楽ファンには大いに歓迎されるだろう。サンクト・ペテルブルク国立アカデミー・カペラso.は1882年に創立されたものの1921年にいったん消滅、それを1991年に同じ名前で再建したのが首席指揮者のチェルヌシェンコ。今回がChandos初登場となる。 | ||
アントン・アレンスキー(1861-1906): 交響曲第1番 ロ短調 Op.4 戴冠式10周年記念カンタータ Op.26(*) I.T.リャビニンの主題による幻想曲 Op.48 チャイコフスキーの主題による変奏曲 Op.35a チェロを伴う3つの声楽四重唱曲 Op.57(*) |
タチアナ・シャロワ(S) アンドレイ・バトゥルキン(Br) タチアナ・ポリャンスカヤ(P) ドミトリー・ミラー(Vc) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. ロシア国立シンフォニック・ カペラ(cho.) | |
解説:フィリップ・テイラー(国内仕様盤のみ;訳:川上素良)。 交響曲第1番ロ短調は1883年に生まれている。出版された最初期のオーケストラ作品。作曲者はまだ22歳だったというが、R=コルサコフ門下の優等生といわれただけのことはあり、作品は魅力的な旋律、洗練されたエレガンス、透明なテクスチュアを備えている。さらに世界初録音の「皇帝即位10周年に際してのカンタータ」が注目される。当時のロシア皇帝アレクサンドル3世の即位10周年を祝う、いわゆる実用音楽である。アレンスキーはこの曲のスコアを大編成オーケストラ用に書いたが、その大部分は、ムソルグスキーが歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」の戴冠の場面で用いた、有名な「スラヴァ」の旋律を土台にしたものだったという。大規模な合唱をともなう作品に強力な手腕を発揮するポリャンスキーに、まさにうってつけの作品。 | ||
ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.134(*) ショスタコーヴィチ/ ドミトリー・ツィガノフ編曲: 24の前奏曲 Op.34〜19の前奏曲(+) |
ロスティスラフ・ ドゥビンスキー(Vn;*) リューバ・エドリナ(P;*) エレオノーラ・ トゥロフスキー(Vn;+) ピーター・ペッティンガー(P;+) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。ボロディンSQの第1ヴァイオリンをつとめていたドゥビンスキー亡命後の録音。 | ||
ショスタコーヴィチ: バレエ組曲第1番(1949)/同第2番(1951)/ 同第3番(1952)/祝典序曲 Op.96(1947)/ バレエ組曲第4番(1953)/ 同第5番「ボルト」(1931)/ 「カテリーナ・イズマイロヴァ」 からの組曲(1934/1962) |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。ヤルヴィのショスタコーヴィチ・シリーズの中でも、特に高い評判をとった録音。他に全曲の競合盤も少ないだけに、バレエ組曲の代表盤としての地位は他にゆずりそうもなさそうだ。 | ||
ニーノ・ロータ(1911-1979): バレエ組曲「道」 愛の歌による交響曲(映画「山猫」の音楽 「山猫」のワルツ (ヴェルディのワルツ、最後のワルツ) |
マルツィオ・コンティ指揮 パレルモ大劇場so. | |
ニーノ・ロータの協奏作品や室内楽など、「クラシカル作品」を着々とリリースしているChandosだが、ロータを語る上で欠かせない映画音楽からの作品にもだんだんと手が伸びてきているのは、ファンにとって嬉しいことだ。前回1999年年末にリリースされた「ゴッドファーザー」を含む映画音楽集(CHAN-9771)はやや異色の「ピアノ・ソロ・トランスクリプション」アルバムだったが、今回はオーケストラ編。 まずは名画「道」をスカラ座からの委嘱でバレエ組曲に改作した組曲版が取り上げられている。「道」は1951年の「白い酋長」から始まった「映像の魔術師」フェデリコ・フェリーニ監督とのコンビ作品の中でも、特に傑作の呼び声が高いことは、映画ファンならよくご存じのはず。白痴の女ジェルソミーナを奴隷として買った野卑な旅芸人ザンパノが、彼女と一緒に旅回りを続け、やがて僅かに残っていた人間性が蘇るまでを描いた不朽の名作。情熱的でありながらどこか哀愁を帯びたトランペットによる名旋律「ジェルソミーナのテーマ」なしには、この名画の魅力は語れない。バレエ組曲版は、その名旋律に加え、ほかの映画からの旋律も加えられ、いっそう華やかなものになっている。1959年の初演から今に至るまで、スカラ座のレパートリーとして定着している作品だ。 ルキノ・ヴィスコンティ監督(「オペラ演出家」といった方がクラシック・ファンには通りがいい?)の「山猫」は19世紀後半のイタリア統一戦争の時代を舞台に、山猫の紋章で300年間シチリアに君臨してきたサリーナ公爵家の次第に没落してゆく姿を淡々と追った63年の名画。舞踏会の夜、公爵は村長の娘と踊りながら、旧秩序の崩壊と自分自身の終焉を感じとるシーンがラストのクライマックス。ヴィスコンティは、ロータが47年に書きかけて放置していた交響曲の旋律を偶然耳にし、ロータを説き伏せて映画に用いた。この完成版「愛の歌による交響曲」は映画から9年後、ロータ自身が1つの交響曲として完全な形にオーケストレーションを仕上げたもの。 そして、最後に収められているのは、映画のラストを飾る舞踏家シーンのワルツ2曲。元貴族の家系に生まれたヴィスコンティはヴェルディの未出版のワルツをピアノ・スケッチの状態で所有していたが、「秘蔵のお宝」だったそれをロータに渡し、オーケストレーションを依頼、それを舞踏会シーンに用いたという。 イタリアの五大歌劇場のひとつ、パレルモ大劇場のオーケストラが、ロータの旋律を雄大に奏でる。なお、まったくの余談ながら、パレルモ大劇場はロータが音楽を担当した「ゴッドファーザーPartIII」に登場する重要な場所。華やかな舞台の裏で行われる血の抗争の舞台として用いられた。これにひっかけてこの劇場のオーケストラが今回起用されたのだとしたら、映画ファンにずいぶん粋な心遣いかもしれない。 | ||
ジェイムズ・マクミラン(1959-): ブリタニア(1959) ピアノ協奏曲「バーサーキング」(*) 室内アンサンブルと管弦楽のための 「イントゥ・ザ・ファーメント」 |
マーティン・ロスコー(P;*) ジェイムズ・マクミラン指揮 BBCフィルハーモニック | |
今やイギリスのトップ作曲家といっても過言ではないだろうマクミランの作品は、発表されればレーベル間でまるで争奪戦でも行われているかのようにすぐレコーディングされるほど、高い人気を誇っている。今回も趣向を凝らした曲ばかり。エルガーの「コケイン序曲」をモチーフに、まるでゴッタ煮のごとくイギリス音楽の素材をぎゅうぎゅう詰め込んだ「ブリタニア」は、おもちゃ箱的面白さ。ケルトとバイキングの戦士たちに思いを馳せたピアノ協奏曲「バーサーキング」は第1楽章から力強く勇壮な音楽が奏でられる。そして、スコットランドの吟遊詩人ロバート・バーンズの詩にインスパイアされた「イントゥ・ザ・ファーメント」は室内アンサンブルと大編成オーケストラが微妙に絡み合う作品。 | ||
ニコライ・メトネル(1880-1951):ゲーテ歌曲集 12のゲーテ歌曲 Op.15 から/ 9つのゲーテ歌曲 Op.6 から/ ヴォカリーズ組曲 Op.41 No.2/ ソナタ=ヴォカリーズ Op.41 No.1 |
スーザン・グリットン(S) ジェフリー・トーザー(P) | |
超絶技巧ピアノ協奏曲の存在がハフ、アムランなどの活躍によりようやく認知されてきたメトネルの歌曲集。すでに協奏曲全集やピアノ・ソロ作品集の録音を行っているトーザーだけに、ピアノ・パートは万全。Op.41の技巧的な作品もぬかりない。そして何と言っても、1994年にフェリアー・メモリアル賞を受賞するなど第一級の評価を得ているスーザン・グリットンの歌唱が光る。 | ||
ダンス・フロム・ザ・ハート・オヴ・ヨーロッパ ニコス・スカルコッタス(1904-1949): 5つのギリシャの踊り ハイドン:12のドイツ舞曲Hob.IX:12 バルトーク/A.ウィルナー編曲: ルーマニア民族舞曲 ブラームス/F.ヘルマン編曲: ワルツ集「愛の歌」Op.52 ヴァダペット・コミタス(1869-1935): アルメニアの10の民謡と舞曲 |
ユーリ・トゥロフスキー (Vc)指揮 イ・ムジチ・デ・モントリオール | |
ヨーロッパ諸国の代表的作曲家の舞曲を弦楽合奏で取り上げたユニークな新録音。タイトルは「ヨーロッパ中心部の舞曲」だが、さらに深い意味が含まれているのだろう。 | ||
ラフマニノフ:チェロとピアノのための作品全集 セルゲイ・ラフマニノフ: リート(歌) ヘ短調/2つの小品Op.2/ 前奏曲 変ト長調 Op.23-10(A.ブランデュコフ編) モデスト・アルトシュラー(1873-1963): ラフマニノフの主題によるメロディ ニ長調(*) セルゲイ・ラフマニノフ: ヴォカリーズOp.34-14(*)/チェロ・ソナタ ト短調Op.19 |
アレクサンドル・イワーシキン(Vc) ルステム・ハイルディノフ(P) | |
(*)は世界初録音ヴァージョン。なんと「ヴォカリーズ」オリジナル・チェロ&ピアノ版の初録音! ラフマニノフには有名な「チェロ・ソナタ」だけでなく、他にもこの編成による魅力的な作品が多数あることを知らしめる新録音。作曲者がわずか17歳だったときの作品「リート」や、ピアノ・ソロから編曲された「前奏曲」など興味が尽きない作品ばかりだが、最も注目なのはこれが初の録音となるオリジナル・ヴァージョンによる「ヴォカリーズ」だろう。世界中で親しまれている名曲「ヴォカリーズ」は作曲者自身のものだけでも、声楽版、チェロ版、管弦楽版があるが、このチェロ版はモスクワのグリンカ音楽文化博物館が近年購入したもので、現行の版とはフレージングが違うという。総じて現在一般に流布している版より「妥協がない」となっている。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: 交響曲第6番 ホ短調 ノクターン(夜想曲)(*) 交響曲第8番 ニ短調 |
ロデリック・ウィリアムズ(Br;*) リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
録音:2003年。解説:マイケル・ケネディ(国内盤は + 山尾敦史/訳:SORELの日本語解説書付き)。SACD盤CHSA-5016のSACD層はマルチチャンネル。 Chandosの顔となるシリーズといっても決して過言ではない、ヒコックスによるレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(RVW)全集シリーズの第5弾。 第5番(CHAN-9666/国内仕様盤 MCHAN-9666)からスタートしたこのシリーズ、第2弾となったロンドン交響曲・1913年原典版(CHAN/MCHAN-9902)がグラモフォン・アウォードのレコード・オヴ・ジ・イヤーに輝くなど、世界各国のレコード賞を数え切れないほど受賞し、あらためてシンフォニストとしてのRWVの側面に大きな光を当てた。その後厳粛な4番(CHAN/MCHAN-9984)、歌心溢れる田園交響曲(第3番)(CHAN/MCHAN-10001)と、発売になるたび、大きな反響を巻き起こしている。いまや、ブリティッシュ系ポップスのサンプリング音源としてRVWが登場してしまう時代。「交響曲」といえば判で押したように独襖系だった時代とは隔世の感がある。 第6番は第二次大戦終結直前の1944年から手がけられ、戦後すぐの1948年に発表された作品。猛烈に荒れ狂う開始楽章のフォルテ、スケルツォ楽章の悪魔的なサクソフォン、終楽章の荒涼たるピアニッシモなど、戦争の傷跡がなまなましく刻印された曲だと言われている(作曲者本人はそれを否定しているようだが)。連合国の中では最も被害のひどかったロンドンの聴衆の胸を打ち、ブームといえるほど繰り返しコンサート・プログラムに上った。バルビローリ卿に捧げられた第8番は近代管弦楽法の限りを尽くした作品で、第1楽章のヴァリエーションから第4楽章のトッカータまで、聴きどころが多い。 シェフがプレヴィンだった時代(1960年代)から今日にいたるまで、RVWの解釈に絶対の自信を示すロンドン交響楽団は、2000年にも当ディスクの指揮者ヒコックスと、交響曲全曲演奏会を本拠地バービカンで開催するなど、今やRVWにかけて世界唯一・絶対無二の団体と言い切れるほど。そして、今回のリリースでまた一歩、21世紀初のRWV全集完成に向けて、着々と歩みを進めたことになる。 さらにこのシリーズの特徴として、演奏の素晴らしさもさることながら、カップリングにもこれまでにない工夫が凝らされていることが挙げられる。前作にも、世界初録音となる「ノーフォーク組曲第2番」が収録されていたが、今回も世界初録音となる作品が組み込まれた。「ノクターン」がそれである。RVWが好んだW.ウィットマンの詩を用い、3曲の連作歌曲となるよう構想されていたが、結局未完に終わり、オーケストレーションが完成していたその中の1曲の楽譜も失われていた。しかし、楽譜は作曲当時バリトン歌手フレデリック・オースティンに渡したことがわかり、遂に発見されたのが2000年。翌年にはヒコックスの手で初演が行われ、今回、ついに世界初録音も実現したのである。 | ||
ラフマニノフ: 交響詩「岩」Op.7/交響詩「ロスティスラフ皇子」 スケルツォ ニ短調/ボヘミア風狂詩曲 Op.12 ベックリンの主題による交響詩「死の島」Op.29 |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
プロコフィエフの秘曲シリーズなどでますますその名をとどろかせたポリャンスキー。ラフマニノフは交響曲全曲がすでに完結、それを合わせChandosだけですでに4枚のラフマニノフ・アルバムをリリースしているから、これが5枚目ということになる。師匠ロジェストヴェンスキー譲りの豪快さ、合唱指揮者として長くならした旋律歌いのうまさなど、ポリャンスキーの演奏に対する評価は欧米でこのところますます高い。 | ||
エドワード・グレッグソン(1945-): 管弦楽のための「紋章」(1992) クラリネット協奏曲(1994/2002改訂) 弦楽合奏のための 「スティッピング・アウト」(1996) ヴァイオリン協奏曲(1999/2001改訂) |
マイケル・コリンズ(Cl) オリヴァー・シャリエ(Vn) マーティン・ブラビンス指揮 BBCフィルハーモニック | |
「剣と王冠」、「王は受け継がれゆく」などのヒットにより日本では吹奏楽ジャンルの作曲家というイメージが強いグレッグソン。だが、イギリスでは劇音楽、純クラシック作品、TVサントラなど、吹奏楽だけでなく、多ジャンルを横断して活躍する作曲家として知られている。今回のクラシカル作品集は、イギリスを代表するインディペンデント・レーベルChandosからのリリース。それだけにケルト、スコットランド、アイルランドの民族音楽語法を駆使し、構成も工夫され、聴いて愉しいグレッグソン作品の数々が、より多くの人に知られるきっかけにばればと願わずにはいられない。 大オーケストラのための「紋章(Blazon)」は生気に満ちたエネルギッシュな作品とのこと。クラリネット協奏曲はBBCの委嘱により、当ディスクでもソロを担当しているマイケル・コリンズが1994年に初演、その後2002年に改訂されて今回収録されたもの。プレトニョフとの共演によるベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」のクラリネット版(DG)、リゲティ・エディション(Sony Classical)など、レコーディングでも大活躍のコリンズは、これがChandos初登場。現代イギリス屈指の名手として知られるコリンズならではの、素晴らしい演奏が期待できそうだ。1996年に作曲された弦楽合奏曲「スティッピング・アウト」は、電子音楽の技法も用いられている作品だそうで、作曲者自ら「ジョン・アダムズとショスタコーヴィチの邂逅に、グレッグソンのかけらを注入したもの」と語っているように、ミニマルなどの語法を取り入れた、一風変わった曲らしい。2000年のミレニアム・イヤーを記念して作られたヴァイオリン協奏曲は、ネオ・ロマンティシズム漂う作品で、「聴き手は、プロコフィエフ、ウォルトン、エルガー、シマノフスキといった、20世紀を代表する作曲家からの投影を見いだすことができる」という。 | ||
ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-): アッシジの聖フランチェスコによる 「太陽の賛歌」(1997)(*) マリーナ・ツヴェターエワへのオマージュ |
ダヴィド・ゲリンガス(Vc;*) ステファン・パークマン指揮 デンマーク国立so.の 打楽器奏者たち(*) デンマーク国立cho. | |
「太陽の賛歌」はロストロポーヴィチに献呈された作品。 | ||
ラフマニノフ:ピアノのための前奏曲全集 幻想小品集 Op.3〜前奏曲 嬰ハ短調 10の前奏曲 Op.23/13の前奏曲 Op.32 |
ルステム・ハイルディノフ(P) | |
録音:2003年2月17日-18日、セント・ポール・スクール・ワッセン・ホール、ロンドン。 2002年にショスタコーヴィチの劇場音楽を弾いてデビュー、その後ショスタコーヴィチの交響曲第4番2台ピアノ編曲版、ノセダ&BBCフィルとのドヴォルザークなどで絶大な存在感を示したルステム・ハイルディノフはロシアに生まれ、モスクワのチャイコフスキー音楽院(レフ・ナウモフに師事)を卒業した後、ロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージックでクリストファー・エルトンに師事して、さらに勉強を続けている。いくつかの国際コンクールで賞を取ったハイルディノフは、ロンドンのバービカン・ホールやクイーン・エリザベス・ホールで演奏するとともに、北米、ヨーロッパ、ロシア、極東にも登場し、高い評価を得ている。彼のコンサートは、数多くの国で放送されている。最近の活動には、3度の日本ツアー、ハノーファーのショパン協会音楽祭でのリサイタル、マン島で開催されたマン・冬の国際音楽祭への出演などがある。ちなみにイギリスでの発売当時、当盤はBBCミュージック・マガジンの年間最優秀CDの1枚に選出された。 | ||
チャイコフスキー: デンマーク国歌による祝典序曲 Op.15 「ハムレット」序曲と劇付随音楽 Op.67bis |
ジャニス・ケリー(S) :オフィーリア デレク・ハモンド=ストロード (Br):墓堀人 ジェフリー・サイモン指揮LSO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。ジェフリー・サイモンによるチャイコフスキーは、他に「小ロシア」原典版をほかの管弦楽作品と組み合わせた1枚が再発売(CHAN-10041) されており、これはその補完的なアルバム。幻想序曲「ハムレット」は演奏されることもままあるが、劇音楽としてちゃんと聴ける機会はめったにないだけに、これは貴重なもの。 「デンマーク国歌による祝典序曲」もなかなか聴く機会のない曲。 | ||
ジョン・アイアランド(1879-1962): 王の御旗は進む(*/+/#/**)/至上の愛(+/**)/ これらすべてのものは(#/**)/ロンドン序曲/ 聖なる少年(生誕のキャロル)/英雄行進曲 |
パウラ・ボット(S;*) テレサ・ショウ(A;+) ジェームズ・オックスレイ(T;+) ブリン・ターフェル(Br;#) ロデリック・エルムズ(Org;+) リチャード・ヒコックス指揮 LSO &cho.(**) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。ヒコックスによる既存のアイアランド作品音源から宗教声楽(合唱)作品と管弦楽作品をバランスよく再編集したもの。 | ||
コリン・マクフィー(1900-1964)編曲: バリ島の儀式の音楽(*) コリン・マクフィー: 2台のピアノと管弦楽のための「タブー・タブアン」(+) ベンジャミン・ブリテン(1913-1976): バレエ「パゴダの王子」Op.57〜組曲 (ドナルド・ミッチェル&マーヴィン・クーク編曲)(#) |
ベンジャミン・ブリテン(P;*) コリン・マクフィー(P;*) エリザベス・バーリー(P;+) ジョン・アレイ(P;+) レナード・スラットキン指揮 BBCso.(+/#) | |
ベンジャミン・ブリテンと交流があったカナダ人作曲家コリン・マクフィーを「エスニック」というキーワードでリンクさせたコンセプト・アルバム。ブリテンとマクフィーがニューヨークで出会ったのは1939年。以後二人は親密な交流を保ったという。民族音楽学者でもあったマクフィーは6年もバリ島に滞在し、ガムランを徹底的に研究した経験を持つ。冒頭に収められた「バリ島の儀式の音楽」はマクフィーがガムランを採譜して、2台のピアノのためにアレンジを施したもので、あえて新録音をはせず、1941年にマクフィー自身とブリテンの二人がピアノを弾いた音源がひっぱり出されている。当ディスクの中では、いわゆる「ボーナス・トラック」というべきものだが、このアルバムのコンセプトを示す重要な露払いの役目も果たしている。 次に置かれた協奏的作品「タブー・タブアン」は、民族音楽研究に没頭し、独自の作風を展開したマクフィーの代表作。ガムラン旋法が縦横に駆使され、さらにはジャズとラテン=アメリカ音楽の要素まで取り込まれた作品で、ピアノをはじめとするさまざまな鍵盤楽器と打楽器が、極彩色のオーケストレーションと絡んで鮮烈な効果を発揮する。 ブリテンのバレエ音楽「パゴダの王子」は、第3幕で、バリ島のガムラン音楽を模倣したチェレスタや打楽器の響きが出てくるなど、マクフィーからの影響が如実にあらわれた作品。ここで用いられたのはマーラー研究の世界的権威としても知られるドナルド・ミッチェルと、マーヴィン・クークの共同作業により発表された「組曲版」。この2人、ブリテンに直接教えを受けた「直系」の弟子でもある。この版、まだ1997年に発表されたばかりもので、他のコンサート・ヴァージョンに比べ、架空の国「パゴダ」の音楽と、プロットの変化があまねく盛り込まれているという。もちろん当ディスクがこの版による初録音となる。 EMIやBMGで多くのディスクを作ってきた名匠スラットキンならではの、企画性に富んだアルバムだ。ブリテンのみならず、西村朗、ルー・ハリスンなど、ガムランからの影響を受けた作曲家たちの源流をたどる意味でも興味深い。 | ||
フランク・ブリッジ(1879-1941):管弦楽作品集 Vol.3 ピアノと管弦楽のための「ファンタズム(幻)」(1931)(*)/ 交響詩「夏」(1914)/戴冠行進曲(1911)/ 小管弦楽のための「スケッチとダンス」(1938)/ 小管弦楽のための印象 「小川にしなだれて柳が茂っている」(1927)/ 大管弦楽のための「クリスマスの踊り」(1922) |
ハワード・シェリー(P;*) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)の師ブリッジの管弦楽作品シリーズも、早いものでこれが3作目となる。「ブリッジの最高傑作はブリテンだ」などという陰口をうち消さんばかりの名演揃い。ブリッジの名誉回復に情熱を燃やすヒコックスならではの「いい仕事」。SACD盤はマルチチャンネルにも対応。 | ||
フォーレ: レクイエムOp.48(*) エレジー ハ短調Op.24 ラシーヌ賛歌Op.11 パヴァーヌOp.50 |
リッビー・クラブトリー(S;*) マリー・プラザス(S) パメラ・ ヘレン・スティーヴン(Ms) ティモシー・ロビンソン(T) ジェイムズ・ ルーサーフォード(B;*) ジョナサン・スコット(Org) ヤン・パスカル・ トルトゥリエ指揮 BBCフィルハーモニック バーミンガム市交響cho. | |
BBCフィルハーモニックの首席指揮者を昨シーズンまでつとめていたトルトゥリエは、現在桂冠指揮者の地位にある。定評あるフランス音楽プログラムは師のナディア・ブーランジェ仕込み。(*)以外のソリスト配置の詳細は不明。 | ||
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.4 第2番 イ長調Op.68 第14番 嬰ヘ長調Op.142 |
ソレルSQ [ジーナ・マコーマック、 キャサリン・イェーツ(Vn) サラ=ジェーン・ ブラッドリー(Va) ヘレン・サッチャー(Vc)] | |
女性のみの弦楽四重奏団による、久々の続編発売。 | ||
ゴードン・ラングフォードの オーケストラル・クラシックス ゴードン・ラングフォード(1930-): 管弦楽のためのファンファーレと セレモニアル・プレリュード トランペットと管弦楽のための コンチェルティーノ(*) 弦楽合奏のための4つの楽章 ピアノと管弦楽のためのファンタジー 「すべての季節のための歌」(+) 第1舞踏組曲/緑の道/序曲「ロンドン魂」 演芸場のワルツ カラー組曲〜[パストラール/マーチ] |
クリスピアン・ スティール=パーキンス(Tp;*) ウィリアム・ スティーヴンソン(P;+) ラモン・ガンバ指揮 BBCコンサートo. | |
伝統あるブリティッシュ・ライト・ミュージックにおける偉大な巨匠、ゴードン・ラングフォードの作品を集大成。ナチュラル・トランペットの名手クリスピアン・スティール=パーキンスがモダーン楽器を吹いている。 | ||
チャールズ・スタンフォード(1852-1924): アイルランド狂詩曲第1番 ニ短調Op.78/ アイルランド狂詩曲第2番 ヘ長調 「海の息子への哀歌」Op.84/ アイルランド狂詩曲第3番 ニ長調Op.137(*)/ アイルランド狂詩曲第4番 イ短調Op.141/ アイルランド狂詩曲第5番Op.147/ アイルランド狂詩曲第6番Op.191(#)/ ピアノ協奏曲第2番Op.126(+)/ ピアノと管弦楽のためのイングランドの主題 「死者の国へ」による演奏会用変奏曲Op.71(+) |
リディア・ モルドコヴィッチ(Vn;#) ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc;*) マーガレット・ フィンガーハット(P;+) ヴァーノン・ハンドリー指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。ハンドリーによるCHANDOS初期の代表盤。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: 歌劇「毒のキス」全曲 |
ジェイムズ・ギルクリスト(T) ジャニス・ワトソン(S) パメラ・ヘレン・ スティーヴン(Ms) 他 リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. パーティントン・シンガーズ | |
序曲だけは時々録音されることがあっても、全貌が明らかになるのは初めてとなるオペラ。ヒコックスのヴォーン・ウィリアムズのオペラ録音は他に「サー・ジョン・イン・ラヴ」(CHAN-9928)、「天路歴程」(CHAN-9652)、「海へ乗り行く人々」(CHAN-9392)の3作があり、いずれも高い評価を得ている。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 交響曲全集 第1番−第7番 ローグの喜劇序曲 交響詩「ティンタジェル」 |
ヴァーノン・ハンドリー指揮 BBCフィルハーモニック | |
すでにBBCのプログラムでオンエア、さらに海外サイトにそのレコーディング・レポートがアップされたことも手伝って、イギリス音楽ファンの間で話題騒然となっている新録音。言うまでもなく、ChandosはCD初期の時代から、バックスの録音にひとかたならぬ精力を注ぎ込んできたレーベル。交響曲全集も故ブライデン・トムソンを起用して1980年代後半に完成していた。しかし、2003年は作曲者没後50周年、となればバックスに世界的な注目を惹き付けることに専心していたChandosが、さらなる決定盤全集を送り出すのはむしろ自然な成り行きといえる。もう一人の「バックス・スペシャリスト」ヴァーノン・ハンドリーが指揮台に立ち、お馴染みBBCフィルハーモニックが奏でる、新たな時代のバックス全集が一挙に収録されることになった。交響曲だけでなく、バックスの管弦楽による代表作として語られる機会の多い「ティンタジェル」、世界初録音となる「ローグの喜劇序曲」もカップリング予定に組み込まれた。 録音セッションそのものはBBCとの共同制作により、2002年1月、第3番でスタート。以降快調に収録が進み、第5番&第7番&序曲が2003年8月に完了。第1番にいたってはつい先頃(2003年9月5日)収録が完了したばかり。それらの音源はバックスの命日(10月3日)に時期を合わせたBBCラジオ3の特別プログラムで数日に分けてオンエアがなされた。第4番の放送をブロードバンド・ラジオで聴取した音楽ライター山尾敦史氏は「通常、音が埋もれがちなオルガンから、バス・クラリネットのヴィヴラートさえ聞こえるほどクリアな録音に、1970年代からバックスの録音に手を染めていたハンドリーならではの解釈が加わった『壮大なる名演』でした」という談話を寄せている。後期ロマン派、印象派、ケルト、アイルランド、といった要素が渾然一体となったバックスの交響作品は、ブルックナー、マーラー、シベリウス、エルガー、スタンフォード、ヴォーン・ウィリアムズ、ショスタコーヴィチといった偉大なシンフォニストたちの系譜に互してひけをとるものではない。名匠ハンドリーの、これまでになく明晰、かつ雄大な演奏がそのことを端的に示してくれることだろう。 特典盤としてヴァーノン・ハンドリーへのインタビューを収録したCDが付いている。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 映画音楽集 「オリヴァー・ツイスト」 (オリジナル・スコアによる) 「マルタGC Part 2」 |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
Chandosから、さらにバックスの没後50周年記念アルバム。「オリヴァー・ツイスト」は、「アラビアのロレンス」、「戦場にかける橋」、「ドクトル・ジバゴ」など映画史上に残る名作の数々で知られるデイヴィッド・リーン監督の、1947年のモノクロ映画。イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの名作を映画化したもので、奉公先を飛び出した孤児オリヴァー・ツイストがたどる運命を描いている。バックスとしては晩年の時期にあたる作品で、大英博物館のライブラリーに残されていたオリジナル・スコアを初めて用いた「完全版録音」である。ヴォーン・ウィリアムズの「南極のスコット」など、古典的英国映画音楽の復権に多大な貢献を果たすラモン・ガンバが今回も指揮。 | ||
ミエチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996): 交響曲第5番Op.76/シンフォニエッタ第1番Op.41 |
ガブリエル・フムーラ指揮 ポーランド国立放送so. | |
ナチス・ドイツやソ連の圧迫を受け、濁流にもまれた20世紀ポーランドの歴史を具現するかのような悲壮感漂うヴァインベルクの音楽。N響や都響への客演でおなじみ名匠フムーラがChandosに初登場するのも話題。ちなみヴァインベルグもフムーラもユダヤ系ポーランド人。最も厳しい迫害を受けた人たちだ。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): ピアノ作品集 ソナタ第1番−第4番/子守歌/ カントリー・チューン(故郷の調べ)/ 冬のワルツ/水の音楽/ ヒル・チューン(丘の調べ)/ ウォッカ・ショップにて/林檎の花咲く時/ 五月の夕暮れ時に/ロマンス/ブルレスク/ 吟遊詩人が私に語ること/伝説/ 山の雰囲気/セレモニアル・ダンス/ トッカータ/ザルツブルク・ソナタ から/他 |
エリック・パーキン(P) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。分売でリリースされていたCDのセット化。 | ||
アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942): 管弦楽のための幻想曲「人魚姫」/ 交響曲 ニ短調 |
アントニー・ボーモント指揮 チェコpo. | |
ツェムリンスキーのスペシャリスト、アントニー・ボーモントがチェコ・フィルと組んでおくるシリーズの第2弾。「人魚姫」は他にいくつか競合盤があるが、作曲者21、2歳の作であるニ短調の交響曲は現在ほとんどカタログにないようだ。SACD盤はマルチチャンネル対応。 | ||
ブラスのためのロマン派音楽 メンデルスゾーン/ヴェルヌ・レイノルズ編曲: 弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調Op.12(金管五重奏版) ヴィクトール・エヴァルド(1860-1935): 金管五重奏曲第3番 変ニ長調 オスカー・ベーメ(1870-1938): 金管六重奏曲 変ホ短調 Op.30(*) |
センター・シティ金管五重奏団 ジャック・サッテ(Tp;*) | |
2003年6月に来日して全国を巡り、大好評を博したセンター・シティ金管五重奏団の4枚目。前作(CHAN-10017)でも好評だったエヴァルドの五重奏曲は第1番に続いて、今回は第3番が取り上げられている。このジャンルにおいてポピュラーな曲だったにもかかわらず、他にいい演奏があまり見あたらなかっただけに、この登場は大いに歓迎されるだろう。なおメンデルスゾーンの弦楽四重奏を編曲したレイノルズは、アメリカのホルン奏者兼教師で、他にも多くの編曲作品をイーストマン金管五重奏団などに提供しているという。 | ||
ラヴェル:ピアノ作品全集 亡き王女のためのパヴァーヌ/クープランの墓/ グロテスクなセレナード/水の戯れ/ 高貴で感傷的なワルツ/ラ・ヴァルス/ 夜のギャスパール/古風なメヌエット/ ハイドンの名によるメヌエット/ボロディン風に/ シャブリエ風に/前奏曲イ短調/鏡/ソナチネ |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:1988年2月18日-20日、3月16日-17日、スネイプ・モールティングズ・コンサートホール、サフォーク。 "CHANDOS CLASSICS" シリーズ。リストの協奏曲など、ヴィルトゥオーゾ作品で剛腕を発揮するカナダのピアニスト、ルイ・ロルティ。 | ||
ドビュッシー:管弦楽作品全集 交響詩「海」(管弦楽のための3つの交響的素描)/ 夜想曲/交響組曲「春」/管弦楽のための「映像」/ バレエ「遊戯」/バレエ「カンマ」(ケックラン編)/ バレエ「おもちゃ箱」(カプレ編)/ 子供の領分(カプレ編)/小組曲(H.ビュッセル編)/ スコットランド風行進曲 (昔のロス伯爵家の人々の行進曲)/ 舞曲(ラヴェル編)/ピアノと管弦楽のための幻想曲/ クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番/ ハープと弦楽オーケストラのための2つの舞曲/ サクソフォンと管弦楽のための狂詩曲 (ロジェ=デュカス編)/ サラバンド(ラヴェル編)/喜びの島(モリナーリ編)/ レントよりおそく/月の光(カプレ編) |
ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。トルトゥリエがBBCpo.の常任になる前に録音したドビュッシー管弦楽作品全集。ミッド4枚組で3枚分価格。 | ||
テレンス・ジャッドへのオマージュ II ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ K.39 バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜 前奏曲とフーガ 変ロ短調(第22曲) ハイドン: ピアノ・ソナタ第20番 ハ短調 Hob.XVI:20 チャイコフスキー: 「四季」Op.37〜1月、炉ばたにて 6つの小品Op.19〜 自作の主題による変奏曲 イ短調Op.19 スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調Op.42 No.5 ラフマニノフ: 練習曲「音の絵」Op.39〜第9曲 ニ長調 タチアナ・カザエワ(1949 ): 前奏曲とインヴェンション プロコフィエフ:4つの小品Op.4〜悪魔的暗示 ラヴェル:「鏡」〜鐘の谷 |
テレンス・ジャッド(P) | |
"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。英グラモフォン誌などで活躍する名物ライター、ブライス・モリソン氏(BBCのディレクターでもある)の立案による「オマージュ」シリーズの第2弾で、Chandosレーベルとしてはこれが通算4枚目となるジャッドのCD化。すさまじいパッションに満ちた演奏が繰り広げられている。将来を嘱望されながら、ある日ふっつりと行方をくらまし、一週間後に全裸で浜辺に打ち上げられるという猟奇的な死に方をした天才ピアニストの孤高の記録。瞬時に現世を駆け抜けてしまった彼が残した記録はあまりに少ないが、それゆえに、Chandosが24birt 96kHzデジタル・リマスターを用いて丹念に復刻した意味はより一層の重みを持つことだろう。 | ||
ブラームス: クラリネット五重奏曲 ロ短調Op.115(*) モーツァルト: 弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421(417b) 「ハイドン・セット第2番」 |
イワン・モズゴヴェンコ(Cl) ボロディンSQ [ロスティラフ・ドビンスキー、 ヤロスラフ・ アレクサンドロフ(Vn) ドミトリー・シェバーリン(Va) ワレンティン・ ベルリンスキー(Vc)] | |
"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。オリジナル・メンバー時代のボロディンSQのリマスターも、これで第6弾。 | ||
パンペアナ〜アルベルト・ヒナステラ(1916-1983):管弦楽作品集 クリオリョの「ファウスト」序曲 Op.9 /パンペアナ〔大草原〕第3番「交響的パストラル」Op.24 / バレエ組曲「エスタンシア」Op.8a (Op.8b?) /パブロ・カザルスの主題によるグロソ Op.48 ガブリエル・カスタニャ指揮ベルリンso. | ||
録音:1994年4月12日-15日、ジーメンスヴィラ、ベルリン。前出: DEUTSCHE SCHALLPLATTEN, DS-1033-2 。アルゼンチンを代表する作曲家ヒナステラ。Chandosとしては「ピアソラ:管弦楽作品集」(CHAN-10049)に続く南米シリーズ第2弾という位置づけ。起用された指揮者カスターニャはヒナステラと同じくアルゼンチン出身。タイトル曲の「パンペアーナ」は連作になっていて、第1番と第2番は室内楽、第3番のみがオーケストラ編成。ヒナステラらしい沸き立つようなリズムと、田園的な静けさのコントラストがみずみずしい作品。「エスタンシア」組曲は古くはグーセンスやモートン・グールドがレパートリーにしていた、ということからも察しがつくように、昔からハイファイ録音のデモンストレーションに使われることが多い曲。1幕もののバレエを4章の組曲に編んだもので、終楽章の「マランボ」は、「アルルの女」の「ファランドール」をアルゼンチン風に趣を変えたものとでも言えばわかりやすいだろうか。熱狂的なリズムが渦を巻いている。 | ||
プロコフィエフ: 映画音楽「イワン雷帝」Op.116(完全全曲版) カンタータ 「知られざる少年のバラッド」Op.93 |
リュドミラ・コズネソワ、 ヴィクトリア・スモルニコワ、 エレナ・コズネワ(Ms) タチアナ・ゼランゼ(A) ウラディーミル・シトニク(T) セルゲイ・トプティギン(Br) アレクサンドル・ツィリンコ(B) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. ロシア国立シンフォニック・ カペレ(cho.) | |
1998年のフェドセーエフ盤以来久々となる、完全全曲版「イワン雷帝」。これまでの録音はほとんどがスタセヴィチによるオラトリオ版で、通して100分近くかかる全曲版が演奏される機会は滅多にないといっていい。大規模な声楽作品に力を発揮するポリャンスキーにうってつけのレパートリー。 映画は「戦艦ポチョムキン」などにおけるモンタージュなど、サイレント映画期に映画理論を確立させたロシアのセルゲイ・エイゼンシュタイン監督の遺作。16世紀なかば、ロシア史上初めて皇帝を名乗り、専制君主となったイワン4世の生涯をダイナミズム溢れるタッチで描出していく。1942年に完成した第1部は封建貴族と対立するイワン(ニコライ・チェルカーソフ)が民衆に支持される道程を、1945年の第2部では圧制によって彼が「雷帝」と民衆に恐れられる様子が描かれる。本来3部作として構想されていたが、第2部の編集中、弾圧の描写がスターリン批判と受け止められて改編を余儀なくされ、エイゼンシュタインはその作業途中で死去してしまい、真の完成はならなかったという。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 管弦楽作品集 Vol.1 ヴァイオリン協奏曲(*) チェロ協奏曲(+) 朝の歌(サセックスの五月)(#) |
リディア・モルドコヴィッチ(Vn;*) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc;+) マーガレット・ フィンガーハット(P;#) ブライデン・トムソン指揮LPO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。バックス生誕120年&没後50年の2003年に再発売された物。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 管弦楽作品集 Vol.2 交響曲「春の炎」(*)/ノーザン・バラッド第2番(*) ノーザン・バラッド第3番 (ソレムの海へのプレリュード)(+) 地中海(+)/交響的スケルツォ(*) |
ヴァーノン・ハンドリー 指揮RPO(*) ブライデン・トムソン指揮LPO(+) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。バックス生誕120年&没後50年の2003年に再発売された物。初期のChandosの重要なレパートリーがバックスの交響曲全集をはじめとする作品の数々。アニヴァーサリーを機に、カップリングされた管弦楽作品を再編集&プライス・ダウンしたのがこのディスク。急逝してしまった巨匠トムソンの名演がまとまった形で蘇った。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 管弦楽作品集 Vol.3 交響詩「11月の森」/「幸せな森」/ 「ファンドの園」/「夏の音楽」/ 「ティンタジェル」 |
ブライデン・トムソン指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 管弦楽作品集 Vol.4 交響詩「知られていた松の木の話」/ 「黄昏の中へ」/「ファーリーの丘で」/ 「ロスカサ」/「伝説」/「浜辺にて」 |
ブライデン・トムソン、 ヴァーノン・ハンドリー指揮 アルスターo. LPO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 管弦楽作品集 Vol.5 祝典序曲/悪漢喜劇のための序曲/ 交響詩「クリスマス・イヴ」/ 「ワイルド・イラヴェルの踊り」/ 「ニンフォレスト」/「パーン」/ 「コルテージ」 |
ブライデン・トムソン指揮 LPO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 管弦楽作品集 Vol.6 ロシア組曲/ テノールと管弦楽のための4つの歌/ 金色の鷲/サーガ・フラグメント/ ロマンティック序曲 |
マーティン・ヒル(T) マーガレット・ フィンガーハット(P) ブライデン・トムソン指揮 LPO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
エイミー・ビーチ(1867-1944): 単一楽章の弦楽四重奏曲Op.89/ ヴァイオリン・ソナタ イ短調Op.34/ 木管五重奏のための「パストラーレ」Op.151/ ドリーミング (ピアノのための4つのスケッチ)Op.15-3 |
アンバッハー | |
ピアニスト、ディアナ・アンバッハーが主宰する変幻自在な演奏集団「アンバッハー」の最新作。エイミー・ビーチの室内楽作品集はCHAN-9752に続いてこれが第2弾。 | ||
アストル・ピアソラ(1921-1992):天使の歌 天使の歌/ バンドネオン、弦楽合奏と 打楽器のための協奏曲「アコンカグア」 悪魔をやっつけろ/ 天使のミロンガ 悪魔のロマンス/タンゲディア 3つのタンゴ/オブリビオン |
ジェームズ・クラッブ (クラシカル・アコーディオン) リチャード・トグネッティ (ヴァイオリン、芸術監督) オーストラリアco. | |
解説:マーヴィン・クック(国内仕様盤のみ;訳:川上素良)。 名手揃いで知られるオーストラリア室内管弦楽団のChandosにおける3枚目のディスク。あえてバンドネオンでなくクラシカル・アコーディオン(じゃばらの両側が鍵盤になっているタイプの楽器。和音コードのボタンが装着されない)を用いたアレンジを施し、対位法的、かつメロディックに仕上げているところがミソか。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 合唱と管弦楽のための作品集 To the Name above every Name(*)/ 朝の見張り/ 聖パトリックの胸飾り/ 2つの夜想曲(*)(+) |
クリスティーネ・ バンニング(S;*) マーティン・ブラビンズ指揮 BBCフィルハーモニック ハダーズフィールド合唱協会 | |
2003年に没後半世紀を迎えたイギリスの作曲家バックスのアニヴァーサリー・リリースも、これがラスト。すべてこのCDでしか聴けない曲ばかりで、(+)は世界初録音。イギリスの若く有能な指揮者ブラビンズにとって、管弦楽作品集(CHAN-9879)に続く2枚目のバックス録音。 | ||
ブラームス: ドイツ軍勝利の凱旋歌 Op.55(*)/ アヴェ・マリア Op.12/ 哀悼歌 Op.8/ 運命の歌 Op.54 |
ボー・スコウフス(Br;*) ゲルト・アルブレヒト指揮 DRデンマーク国立so.&cho. | |
全3枚のリリースが予定されている、ブラームスの合唱のための作品集の2枚目。前回の「ドイツ・レクイエム」(CHAN-10071)もBBCミュージック・マガジン、ハイファイ・ニュースなど内外マスコミから称賛を受けている。世界屈指の水準を誇るDRデンマーク国立合唱団の見事なハーモニーは素晴らしいの一言。アルブレヒトらしい推進力ももちろん健在。 | ||
ロシアの吹奏楽傑作選 グリエール/ロバート・グレチェスキー編曲: 10月革命20周年記念のための厳粛な序曲 Op.72(*) ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ プロコフィエフ: 軍楽隊のための4つの行進曲 Op.69(*) リムスキー=コルサコフ(1844-1908): トロンボーンと吹奏楽のための協奏曲(+) ショスタコーヴィチ: ソヴィエト民兵のための行進曲 Op.139(*) プロコフィエフ/ロバート・グーレイ編曲: 吹奏楽のためのアンセム (ソヴィエト連邦国歌)Op.98(*) ハチャトゥリアン/ロバート・ピール編曲: スターリングラード攻防戦 Op.74 |
ジャック・モージェ(Tb:+) クラーク・ランデル指揮 ロイヤル・ノーザン・ カレッジ・オヴ・ ミュージック・ウィンドo. | |
録音:2003年2月24日&25日、マンチェスター新放送局スタジオ7。(*)は世界初録音。解説:クラーク・ランデル(国内仕様盤のみ; + 木幡一誠/訳:木幡一誠)。 ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケストラ(以下RNWO)の国別吹奏楽シリーズ第5弾。また、これはかつてロジェストヴェンスキーとストックホルムのコンサート・バンドを起用して制作した「ロシアン・コンサート・バンド・ミュージッック」(CHAN-9444)の続編という位置づけでもあるのだろう、選曲はまったくそれと重複がない。 さて、このRNWO盤は先行したロジェストヴェンスキー盤以上に注目の作品が多数盛り込まれている。なんといっても注目なのはプロコフィエフ作曲の「新・ソ連国歌」。ソ連国歌といえば、ピエール・ドジェイテールが1888年に作曲したものがあまりにも有名である。オリンピックでソ連の選手が猛烈な活躍を見せていた時代には、表彰式でよく演奏されていて馴染みが深かったし、ショーン・コネリーが出ていた映画「レッド・オクトーバーを追え!」で印象的な用いられ方をされていたから、そちらでご記憶の方も多かろう。しかし、プロコフィエフが1944年に、「新」国歌募集コンクール(ドジェイテール作曲の国歌が正式に国歌となったのは革命後の1918年だが、1943年には同じ曲が「共産党歌」にも制定されているから、こんな催しが企画されたのだろうか?)に応募するため、スケッチを始めていたことはあまり知られていない。これはそのスケッチを演奏可能な状態にして録音した初の試み。ともすればスターリン体制とうまくゆかず、気持ちの上でも相容れない部分を持ち合わせていたプロコフィエフが作曲した「ソ連国歌」とは、わずか2分足らずとはいえ、いったいどんな旋律が書かれていたか、自分の耳で確かめずにはいられないというものだ。なお、もうひとつプロコフィエフの注目作が収められている。「軍楽隊のための4つの行進曲」がそれで、2003年2月にイギリス・マンチェスターで行われた作曲者没後50周年記念シンポジウムで初演されたものだという。 その他、「青銅の騎士」が日本の吹奏楽界で異常なまでの人気を博し、現在までそのブームが止まらないグリエール。そのグリエールが革命記念行事のために書いた、なんとも仰々しいタイトルがついた序曲は、これが吹奏楽ヴァージョンによる初録音だし、ショスタコーヴィチやハチャトゥリアンの初録音作品も注目度が高い。かつて「祝典序曲」や「ガイーヌ」の吹奏楽編曲版が異常なブームを巻き起こした日本の吹奏楽界に、新たな衝撃が走ることだろう。 このジャンルの定番曲、リムスキー=コルサコフの協奏曲はソロイストに大きな注目が集まろう。なんと、あの立志伝中の人物、ジャック・モージェが起用されたのだ!15歳からトロンボーンを吹きはじめ、フランス国立ルーアン音楽院に入学し、1978年に一等賞を得て卒業後、パリ音楽院に入学し、ジル・ミリエールに学んだモージェは、ニース・フィルハーモニック・オーケストラの首席奏者を経て、パリ・オペラ座管弦楽団の首席奏者をつとめた後、パリ音楽院教授となった。現在は世界でも数少ないトロンボーンのソロイストとして活躍しているモージェ。日本ではすでに神格化する動きさえ一部にあるという。プロ・アマすべてのトロンボーン吹き必聴御用達ディスク。 | ||
バークリー・エディション Vol.4 マイケル・バークリー(1948-): オルガンと管弦楽のための協奏曲(*)(+) レノックス・バークリー(1903-1989): 管弦楽のための「夜の声」Op.86(*) マイケル・バークリー:ヴィオラ協奏曲(*)(#) レノックス・バークリー: 交響曲第2番(1976年改訂版) |
ポール・ シルヴァーソーン(Va;#) トマス・トロッター(Org;+) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
イギリス音楽の伝道師ヒコックスが取り上げるバークリー親子のシリーズもこれで4枚目。現代的な筆致で書かれた息子マイケルのオルガン協奏曲は圧倒的な迫力。SACD盤はマルチチャンネル対応。 | ||
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950): ヴァイオリン協奏曲(*/#)/ 寂しい水(管弦楽のための)(#)/ ホワイトーネの「影」(管弦楽のための)(#)/ チェロ協奏曲(+) |
リディア・ モルドコヴィチ(Vn;*) ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc;+) ヴァーノン・ハンドリー指揮(#) アルスターo.(#) ノーマン・デル・マー指揮(+) ボーンマス・シンフォニエッタ(+) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。モーランもChandosレーベルが初期の頃から取り上げてきた作曲家。今回Classicsシリーズでカップリング変更され、一挙に3タイトルもリリースされる。24bit/96kHzのデジタル・リマスターにより、音も磨きがかけられている。 | ||
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950): 交響曲 ト短調/ 仮面劇のための序曲/ ピアノと管弦楽のたの狂詩曲 嬰ヘ長調(*) |
マーガレット・ フィンガーハット(P;*) ヴァーノン・ハンドリー指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950): 弦楽四重奏曲第1番 イ短調(*)/ オーボエと弦楽のための幻想曲(+)/ ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ホ短調(#) |
メルボルンSQ(*) サラ・フランシス(Ob;+) イングリッシュSQ(+) ドナルド・スコッツ(Vn;#) ジョン・タルボット(P;#) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
ミエチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909): 交響的プロローグ「ビアンカ・ダ・モレナ」 〜「白い鳩によせる曲」の付随音楽/ 弦楽オーケストラのためのセレナード ハ長調 Op.2/ 復活交響曲ホ短調Op.7 |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCpo. | |
録音:2003年10月8日-10日 マンチェスター新放送局スタジオ7。解説:アリステア・ワイトマン(国内仕様盤のみ; + 木幡一誠/訳:木幡一誠)。 もうひとつの“復活交響曲”---夭折の天才作曲家による不世出の大作! ポーランドに生まれ、作曲家としていざこれから大輪の花を咲かせようという32歳の若さで、雪崩に遭い早世してしまったカルウォヴィチ。その作品はポーランド国内でこそ知られていたものの、西欧諸国では1996年に出版されたリステール・ワイトマンの書「カルウォヴィチ 若きポーランドと世紀末の音楽」(Scolar Press)と、2002年のCHANDOSの交響詩アルバム(CHAN-9986/国内仕様MCHAN-9986)により、ようやく再評価の気運が形成されたといっても過言ではない。名作交響詩「永遠の歌」をはじめとする5作品を取り上げたその前作は、CHANDOSにおけるBBCフィルハーモニック100枚目の記念アルバムになったこともあって、一大プロモーション・キャンペーンが展開された。パフォーマンス的にもGramophone誌の"Record of the Month" (毎号のEditor's Choice 10点の中でもっとも優れたディスクに与えられる評価)、BBCミュージック・マガジンの "Pick of the Month" 、デイリー・テレグラフ紙の"Pick of 2002"に選出されるなど、好評価が続出。その余波は世界に広がり、CHANDOSの2002年度ワールド・セールス・トップ・テンにも食い込む健闘を見せた。その余勢をかって企画されたのが、今回の第2弾。指揮者は前回のトルトゥリエから、“ミスター昇り龍”とまで形容されるBBCフィルの現首席指揮者ジャナンドレア・ノセダに交代、カルウォヴィチ作品の中で最も規模の大きい「復活交響曲」に挑む。4楽章からなるこのシンフォニー、演奏時間は40分ほどで、習作期の総決算と位置づけられた作品。まるでマーラーの向こうを張ったようなこのタイトル、原題では"Odrodzenie"(英語では"Rebirth"または "Revival")であり、広義の「再生」を意味する。「キリスト復活」を表現するのに用いられるマーラーの「復活」"Auferstehung"(英 Resurrection)とはニュアンスが違いこそすれ、どちらも聴き手を圧倒せんばかりのエネルギーを放射する音楽であることは変わりない。カルウォヴィチ版「復活」は、彼が好んだブルックナー、グリーグ、R.シュトラウス、チャイコフスキーなど後期ロマン派の語法がしかと刻印されており、特にチャイコフスキーの影響は、構成や楽器法に顕著に見られる。各楽章に付された長大なプログラムはチャイコフスキーの第4交響曲を連想させるし、第5交響曲との外見上の類似点も多い。なお、カップリングの2曲のうち、ヨザファト・ノヴィンスキの戯曲「白い鳩」の付随音楽として書かれた「ビアンカ・ダ・モレナ」は世界初録音。プロコフィエフ「石の花」(CHAN-10058/国内仕様MCHAN-10058)、レスピーギ「風変わりな店」(CHAN-10081/国内仕様MCHAN-10081)に続き、またまた放たれるノセダ&BBCフィルよる注目盤。 なお、さすがにポーランドではカルウォヴィチの作品は録音が多く、「交響詩集」(DUX DUX-0132)や歴史的録音集(POLSKIE RADIO PRCD-109)など、幾つかの録音が出ている。 | ||
レナード・バーンスタイン(1918-1990): 交響曲第3番「カディッシュ」(*)/ チチェスター詩篇(#)/ミサ・ブレヴィス(+) |
アン・マレー(Ms;*) ジェイミー・バーンスタイン(語り;*) パブロ・ストロング(BS;#) レナード・スラットキン指揮 BBCso.、 ロンドン礼拝堂学校スコラ(*)、 BBCシンガーズ(+)、 BBCシンフォニーcho.(*/#) | |
(*)と(+)は世界初録音となるヴァージョン。スラットキンによるバーンスタイン交響曲全集完結編! バーンスタインの実娘ジェイミーも参加! スラットキン&BBC交響楽団による「バーンスタイン作品集」第2弾。第1弾(CHAN-9889/国内仕様MCHAN-9889)と合わせて、交響曲全集が完結する。スラットキンはいわゆる「バーンスタイン門下」ではなく、初めての顔合わせは、意外にも1986年(バーンスタインの死からわずか4年前)の夏のこと。タングルウッドでボストン交響楽団を指揮して、バーンスタインの初期のバレエ音楽「ファクシミル」を演奏していたスラットキンは、その時はじめて子供時代から憧れていた作曲者本人と会えたのだ。そこでスラットキンは、もしバーンスタインに不安があるとすれば、より真摯な作品で人々の記憶に残る作曲家にはなれないと感じていることを悟ったという。現在、バーンスタインが逝って10年以上の時が経ったが、彼のシリアスな作品は最近ようやくオーケストラのレパートリーに(徐々にではあるが)定着しつつある。それは「門下生ではない」スラットキンをはじめとする指揮者たちが果たした役割もまた大きいのだ。スラットキンは生前のバーンスタインに「あなたの作品は、なにかの記念日に取り上げればいいというものではない」と述べたというが、それがお世辞でなかったことは、前作とこの新録音の水際だった演奏を聴けばよくわかる。バーンスタインの交響曲は、 ファシズムへの非難をあからさまに表明した「エレミヤ」(第1番)、オーデンの詩を借りて自分のプライヴェートな部分(バイセクシャルだったことも含め)を自伝的に吐露した「不安の時代」(2番)もそうだが、「カディッシュ(神聖化)」(3番)が、「信仰」について思いを巡らすバーンスタインの「個」そのものであり、劇的な彼の人生の集大成であるとさえ言えるのだ。今回の録音でナレーションをつとめるバーンスタインの実娘ジェイミーも、「カディッシュ」が全作品中最も個人的な曲であり、家族にとってはそのあまりに赤裸々な内容に、困惑を覚えるほどだったと証言している。この新しい録音は、作家でもあり、放送キャスターでもある彼女自ら書き起こした新しいテキストによるナレーションが収録されているのが特徴。「ミサ・ブレヴィス」も同様に新しいヴァージョンによる初録音であり、自作自演や、弟子たちの録音とは違った意味で作曲家バーンスタインを見つめ直すきっかけを提供することになろう。 | ||
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 劇音楽「すずめばち」序曲/管弦楽のための「セレナーデ・トゥー・ミュージック」 フレデリック・ディーリアス(1862-1934): 小管弦楽のための2つの小品〔河の上の夏の夜/春初めてのかっこうを聞いて〕/ 管弦楽のための3つの小さな音詩〜第1番「夏の夜」/ 弦楽オーケストラのための「歌と踊り〔エアとダンス〕」 ヴァーノン・ハンドリー指揮 LPO | ||
録音:1983年11月1日、オール・セインツ教会、トゥーティング、ロンドン。初出・旧品番: CHAN-8330 。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
エドゥアルト・グリーグ(1843-1907): 「ペール・ギュント」第1組曲Op.46/ 「ペール・ギュント」第2組曲Op.55/ 抒情組曲Op.54/ピアノ協奏曲イ短調Op.16(*) |
マーガレット・フィンガーハット(P;*) ヴァーノン・ハンドリー指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。グリーグの中でも最もポピュラーな作品ばかりだが、ハンドリーの目の詰んだ音楽造りの確かさは、ぱっと出の指揮者ではとても味わえない職人芸。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.1 [第7番 ヘ長調Op.59-1「ラズモフスキー第1番」/ 第9番 ハ長調Op.59-3「ラズモフスキー第3番」] |
ボロディンSQ | |
録音:2003年3月、モスクワ音楽院小ホール。 相次ぐ復刻が話題になっているボロディン・クヮルテットだが、メンバー・チェンジを繰り返しつつも、いまだ存続しているのが凄いところ。2004-5年のシーズンには結成60年(!!!)を記念してベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲演奏会をアムステルダム、ウィーン、ロンドンの三カ所で実施した。これはその露払い的な意味合いを持ったディスク。 | ||
ヨハンネス・フェアフルスト(1816-1891): 序曲 ロ短調 Op.2/同 ハ短調 Op.2/同 ニ短調 Op.8 交響曲 ホ短調 Op.46 |
マティアス・バーメルト指揮 ハーグ・レジデンティーo. | |
「事実上オランダの音楽会を牛耳っていた」(ニューグローヴ音楽事典)といわれるほど、作曲や指揮活動を勢力的に行っていた19世紀オランダの作曲家フェアフルスト。すでに「ミサ Op.20」がバーメルトの指揮でリリース(CHAN-10020)されている。シューマンの親友だったといわれ、作品もドイツ・ロマン派の潮流に沿ったもの。ヨーロッパのエア・ポケットだったオランダの作曲家の流れを知る上でも貴重なディスク。 | ||
アルフレート・シュニトケ(1934-1998): 交響曲第6番(1993) 合奏協奏曲第2番 |
タチアナ・グリンデンコ(Vn) アレクサンドル・イワーシキン(Vc) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
これまで顧みられなかったレアな作品を次々と取り上げ、高く評価されたポリャンスキーとイワーシキンのコンビ。多様様式といわれるシュニトケの合奏協奏曲第2番はヴァイオリンとチェロを独奏者に据え、弦楽器中心のバロック・オーケストラと巨大編成のモダン・オーケストラが対峙する、という破天荒な曲。シュニトケと親密な関係にあり、彼に関する著作もあるイワーシキンの参加は興味深い。交響曲第6番はロストロポーヴィチとワシントン・ナショナル交響楽団に捧げられた作品。 | ||
クレズマー(ユダヤの音楽) Airat Ichmouratov編曲(*)、Henri Oppenheim編曲(+): Vi bist du gevezen far prohibition(*)/ Yoshke Yoshke - Odessa Bulgar(+)/Kolomeke(*)/ Moldavian Hora(*)/Zol zayn gelebt(+)/ Firen di Mehutonim Aheym(+)/Freylach Yidelach(*)/ Dem Trisker rebbins chosid(*)/ Going Home(Henri Oppenheim作曲)(+)/ Dem rebin's Nigum, Oy Tate(+)/Tears of Israel(*)/ Omer Tantz(Henri Oppenheim作曲)(+)/ Violin Doina(*)/Di Zilberne Khasene(+)/ Fun Tashlikh(*) |
クレゾリー ユーリ・トゥロフスキー指揮 イ・ムジチ・デ・モントリオール | |
クレズマー音楽とは東ヨーロッパから発祥したユダヤ人の音楽のこと。中東からヨーロッパにかけてのあらゆる民族音楽の混合に、さらにジャズなどのアメリカ生まれの新しい音楽までをも盛り込んだ、無国籍さが特徴。「クレズメル(klezmer)」という言葉はヘブライ語の「クレ・ゼメル」を語源としており、直訳すると「演奏の道具」とでもいった意味で「楽器」を示していた。1920-30年代にはラジオを通じてアメリカ中で流行した時期もあり、「クレズマー」という英語風の発音もその時期に定着したと思われる。1970年代ごろから再び人気が復活して現在に至っている。モントリオール交響楽団の主要なメンバーからなるイ・ムジチ・デ・モントリオールはこれまでクラシカルな作品がほとんどだっただけに、今までとは違う大胆なチャレンジ、との印象が強い。モントリオールで最もダイナミックなクレズマー・バンド「クレゾリー」との共演。クレゾリーの編成はダブル・ベース、ギター、アコーディオン、クラリネット、ヴァイオリン。 | ||
ジョン・ブラックウッド・マキューアン (マクユーエン;1868−1948): 弦楽四重奏曲第8番 変ホ長調/同第2番イ短調 小弦楽四重奏曲第15番「スコットランドの様式で」 |
チリンギリアンSQ | |
チリンギリアンによるマキューアンの作品集第3弾。スコットランド民族音楽にフランスの洗練された香りを加えたマキューアンの音楽は、隠れたファンも多い。 | ||
ショスタコーヴィチ:映画音楽集 Vol.2 「黄金の丘」からの組曲 Op.30(1931)/ 「馬あぶ」からの組曲 Op.97(1955)/ 「ヴォロチャーエフの日々」Op.48(1936-1937) |
ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2003年8月、マンチェスター新放送局ハウス・スタジオ7、イギリス。解説:ジョン・リリー(国内仕様盤のみ;訳:増田良介)。 ショスタコーヴィチの映画音楽集、待望の第2作。シナイスキーの水際立った演奏は、これまで一般にあまり知られていなかった映画音楽作曲家としてのショスタコーヴィチを極上の演奏で聴かせてくれる。 さて、今回の収録作品では、「馬あぶ」こそ、日本でまま知られており、ビデオも入手可能だが、他の2作は果たして日本人で見た人がいるかどうか?というレアな2作が注目される。特に「ヴォロチャーエフの日々」は、1918年の日本軍によるシベリア出兵を描いた戦争映画。中の一曲「パルチザンの歌」が、後に交響詩「10月革命」の主題に転用されたことも知られている。今回の3曲からなる組曲は世界初録音。第2曲は「日本軍の攻撃」というタイトルがついている。ショスタコーヴィチの描く「日本軍」の音楽は、果たしてどんなものなのだろうか? そして「黄金の丘」はショスタコーヴィチが手がけた3作目の映画音楽。映画の舞台は1914年からだが、1905年の第一次ロシア革命においてその決定的なきっかけとなったサンクトペテルブルクの労働者のストライキがロシア全土の民衆蜂起に広がる様子なども描かれているらしい。ショスタコーヴィチの音楽はそれまでの映画音楽に比べ、よりシンフォニックな手法が用いられているという。ここに収められた組曲版は、作曲者自身が自らの手で編んだ最初の映画音楽による組曲。 | ||
アントン・アレンスキー(1861-1906): ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.32 ピアノ三重奏曲第2番 ヘ短調 Op.73 |
ボロディン・トリオ | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。かつてボロディンSQのオリジナル・メンバーだったヴァイオリンの名手ドゥビンスキーの技が光る。 | ||
アルゼンチンの情景〜シンフォニック・アンソロジー カルロス・ロペス=ブチャルド(1881-1948): 交響詩「アルゼンチンの情景」 フリアン・アギーレ(1868-1924) (エルネスト・アンセルメ:オーケストレーション): ラ・ウエジャ(轍)/エル・ガト(猫) アストル・ピアソラ(1921-1992): 管弦楽のための「タンガーソ」 ブエノス・アイレス変奏曲 ルイス・ヒアネオ(1897-1968): 交響詩「満開のタルコ」 カルロス・グアスタビーノ(1912-2000): 少女たち(*) オスカー・ヒウディセ(1906-1974):パラナのサルモ |
ガブリエル・カスターニャ指揮 リオso. | |
(*)はこの版による世界初録音。カスターニャによる南米音楽シリーズ第3弾。今回はアルゼンチンの作曲家特集。ピアソラだけを点でとらえたアルバムではなく、 総合的にアルゼンチンのクラシック音楽界を俯瞰できる内容。なお、アギーレの2曲はピアノ作品からの編曲で、名指揮者アンセルメが編曲したヴァージョンを使用しているのが興味深い。世界初録音となるグアスタビーノ「少女たち」の原曲は1951年作曲の2台のピアノのための「3つのアルゼンチンのロマンス」の第1曲。 | ||
マイケル・バークリー: 歌劇「バー・バー・ブラック・シープ」 (ジャングルの物語) |
マルコム・ロリマー(ボーイS) ウィリアム・ダジリー(Br) アン・テイラー=モーリー(Ms) アイリーン・ハルス(ハイS)他 ポール・ダニエル指揮 イングリッシュ・ノーザンpo.、 オペラ・ノースcho. | |
マイケル・バークリーの最初のオペラ作品(一昨年リリースされた「ジェーン・エア」CHAN-9983は2作目)。原作はノーべル賞作家、ラドヤード・キップリングが1894年に書いた「ジャングル・ブック」。インドの密林地帯で、まだ赤ん坊だった少年マウグリが狼の一群に紛れ込んでしまうが、その中でたくましく成長していく姿を描いた名作。オーストラリアの作家デイヴィッド・マロウフがそれを台本にし、バークリーが曲をつけてオペラ化したという。 | ||
フランク・ブリッジ(1879-1941):管弦楽作品集 Vol.4 序曲「レブス」(1941)(#)/ 合唱と管弦楽のための「祈る人」(1916-1918)(+)/ 弦楽合奏のための「ラメント」(1915)/ チェロと管弦楽のための 「オレイション(演説)」(1930)(*)/ 弦楽合奏のためのフラグメント 「アレグロ・モデラート」(1940-1941) |
アルバン・ゲルハルト(Vc;*) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. 同cho.(+) | |
(#)世界初録音。 | ||
チェロ独奏のための作品集 コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8 ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72 ブリテン:テーマ「ザッヒャー」(1976) |
ヘンリク・ダム・トムセン(Vc) | |
録音:2001年12月18日-20日、デンマーク。解説:エスベン・タンゲ(国内盤のみ;日本語訳:SOREL)。 ヘンリク・ダム・トムセンはデンマークの若手チェリストで、1998年コペンハーゲンでデビュー。現在デンマーク国立交響楽団の首席チェリストを務める傍ら、サルトリー弦楽四重奏団の主宰者としても活躍。これがソロのデビュー・アルバム。コダーイの「無伴奏」は変則チューニングが用いられた難曲で、ウィスペルウェイ、ヨー・ヨー・マ、ペレーニなど競合ディスクが増えてきたのもようやく最近のことだが、トムセンはデビューでいきなり持ってくるあたり、自信があるレパートリーなのだろう。 | ||
ロッシーニ:ピアノ作品全集 Vol.1 ワルツ 変ホ長調(1849)(*)/主題 変ホ長調(*)/ アレグレット(*)/スケルツォ イ長調(1850)(*)/ リアン(何もない)(*)/ 「老年のいたずら」第3集〜とっておきの曲(7曲)(+)/ 「老年のいたずら」第9集〜 ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、 ハルモニウムとホルンのためのアルバム(12曲) |
マリア・デ・リゾ(S;+) マルコ・ソリーニ(P) | |
(*)世界初録音。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.2 第8番 ホ短調 Op.59 No.2「ラズモフスキー第2番」/ 第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」 |
ボロディンSQ | |
2005年に創設60周年を迎えるボロディン弦楽四重奏団。創設以来のメンバーはワレンチン・ベルリンスキー(チェロ)ただ一人だが、まだまだがんばって弾いている。 | ||
ブリテン:管弦楽伴奏歌曲集 イリュミナシオン Op.18(*) 4つのフランスの歌(*) セレナード Op.31(+) |
フェリシティ・ロット(S;*) アントニー・ ロルフ・ジョンソン(T;+) マイケル・トンプソン(Hr;+) ブライデン・トムソン指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。役者が揃ったアルバム。ロットはもちろん、ガーディナーの「オルフェオ」でタイトル・ロールを歌っていたロルフ=ジョンソンの名唱も特筆もの。「セレナード」では名手トンプソンのオブリガート・ホルンがすばらしい。 | ||
ストラヴィンスキー: バレエ「カルタ遊び」(*) バレエ「オルフェウス」(*) 組曲「兵士の物語」(+) |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo.(*) スコティッシュ・ナショナルo.(+) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。編集盤。スイス・ロマンド管弦楽団との一連のストラヴィンスキー録音集大成セット(Chandos Collect CHAN-6654)も再発時に大好評だったヤルヴィ。それとは曲目が重ならない。 | ||
ハミルトン・ハーティー(1879-1941): 管弦楽作品集 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(1908)/ ピアノ協奏曲 ロ短調(1922)/ 交響詩「リアの子供」(1938)/ ヴァイオリンと管弦楽のための 「ダブリン・エア変奏曲」(1924)/ ロンドンデリー・エア/ナイチンゲールへの頌歌/ コメディー序曲(1906/1908改訂)/ アイリッシュ交響曲(1906/1915,1924改訂) フルート、ハープと管弦楽のための 「アイルランドにて」/ 野生の雁と(1910) |
ヘザー・ハーパー(S) ラルフ・ホームズ(Vn) マルコム・ビンズ(P) ブライデン・トムソン指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
ジョナサン・ドーヴ:歌劇「フライト」(1998) | クリストファー・ロビン(CT) クラロン・マクファデン(S) リチャード・コクソン(T) マリー・プラザス(S) ナウラ・ウィリス(Ms) アン・テイラー(A) 他 デイヴィッド・パリー指揮LPO | |
ジョナサン・ドーヴはイギリスでかなり人気のある作曲家。この全3幕の喜劇はグラインドボーンで初演されており、イギリスではChannel4でテレビ放映もされたという。 | ||
R.シュトラウス:交響詩集 Vol.1 アルプス交響曲 Op.64/「死と変容」Op.24/ 「英雄の生涯」Op.40/「ドン・ファン」Op.20 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。スコティッシュ・ナショナル管弦楽団をギブソン時代からさらに飛躍させた立役者ヤルヴィの記念碑的な録音。「英雄の生涯」はホルンをはじめとする金管群が冒頭からフルスロットルの豪快極まる演奏。今後も2枚組で第3弾までリリースされる予定。 | ||
ツェーザリ(セザール)・キュイ(1835-1918): 歌劇「疫病流行時代の祝宴」(全1幕) 管弦楽のための3つのスケルツォ Op.82 管弦楽伴奏歌曲「二人の幽霊ヴァイオリン弾き」Op.44 同「晴れた春」Op.66 No.4 独唱と 管弦楽のためのバラッド「バドリスと彼の息子たち」 |
アンドレイ・バトゥルキン(Br) タチアナ・シャロワ(S) リュドミラ・クズネツォワ(Ms) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
キュイは、リムスキー=コルサコフ、バラキレフ、ムソルグスキー、ボロディンといった役者が揃うロシア五人組の中では最も渋い存在で、正面きってとりあげたレコーディングも旧メロディアを除けばほぼ皆無に等しいと思われる。しかし、綿密に考え抜かれた構成と、ロシア伝統のダイナミズムを持つその作風は、もともとロシア陸軍大学の工学部出身で、終生軍隊に在籍、最後には工兵大将の地位にまで昇りつめた「お固い」キャリアとも大いに関連していると見ていいだろう。築城学の大家キュイはその音楽も「堅固」だったのだ。 演奏は、プロコフィエフやショスタコーヴィチの秘曲を次々取り上げ、職人的な手腕により、見事な結果を出してきたポリャンスキーとその手兵。すべて世界初録音となる今回のアルバムのためにはこれ以上ないキャスティングといえ、またしてもロシア音楽ファンの大きな注目と支持を集めることだろう。 全部で30分ほどの「疫病流行時代の祝宴」はプーシキンが英国の詩人ジョン・ウィルソンの詩『疫病の都市』を台本に翻案したものを用いた短いオペラ。ペストが大流行し、市民の6人に1人が死んだといわれる1665年のロンドンが舞台となっている。狭い場所に集ったサークルで、参加者たちが「死の恐怖にうち勝つには?」、「ペスト保菌者への賛歌」、「闘う興奮と死の恐怖の淵がある」といった、皮肉とも絶望ともとれる詩を歌いついでいくという内容。 | ||
吉松 隆(1953-): 鳥たちの時代 Op.25(1986) チェロ協奏曲 Op.91「ケンタウルス・ユニット」(2003)(*)(+) チカプ Op.14(1981/2003)(+) |
ピーター・ディクソン(Vc;*) 藤岡幸夫指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2003年11月、マンチェスター新放送局ハウス・スタジオ7、イギリス。解説:吉松隆。世界初録音(+)。 吉松はBBC交響楽団の首席チェリスト、ピーター・ディクソンと交響曲第2番のレコーディングの際に初めて出会い、それがやがてチェロ協奏曲「ケンタウルス・ユニット」へ発展していったという。「ケンタウルス・ユニット」とは、作曲者吉松によれば「チェリストを半人半馬のケンタウルスに見立てた命名。なにしろチェロ奏者は、上半身が人間(演奏家)で、下半身は褐色の胴体(楽器)。しかも弓矢(弓とエンド・ピン)まで持っている。そこで、ケンタウルス(人馬神)のユニット(単位)。」 2003年10月20日、藤岡&ディクソンのコンビにより関西フィル定期にて初演。その後28日には日本フィル定期にて東京初演。レコーディング・セッションは11月にマンチェスターで行われた。 今回カップリングされた旧作にも注目。特に「鳥たちの時代」は、吉松作品の中では「朱鷺に捧ぐ哀歌」と並んで演奏頻度の高い作品のひとつだが、一般に入手できる音源としては日フィルの古いライヴ録音しかなかっただけに、今回の新録音は待望のものと言えるだろう。 | ||
ヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):交響曲集 ハ長調 F.26/イ長調 F.27/F.28/ニ長調 F.29/ 変ロ長調 F.30/ト長調 F.31 |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.17。ミスリヴェチェクはボヘミア出身、イタリアに出てオペラ作曲家として名を成している。多くの女性と浮き名を流したプレイボーイだったことも知られており、結果梅毒に感染してしまった。病床に伏せていた際、モーツァルト本人がお見舞いに来たという記録もあるそうだ。最近コジェナーがアリア・声楽作品などを盛んに取り上げ、注目度が高まりつつあるだけに、こうしてシンフォニーがまとまった形で出るのはありがたい。なお、バーメルトは、1772年のオリジナル楽譜を参照して今回の収録の任に当たったという。 | ||
アレクサンドル・ツェムリンスキー(1871-1942): 交響曲 変ロ長調 前奏曲「昔々…」(原典版)(*) シンフォニエッタ Op.23 歌劇「カンダウレス王」第3幕への前奏曲 |
アントニー・ボーモント指揮 チェコpo. | |
チェコ・フィルを起用したツェムリンスキー・シリーズ第3作。指揮者アントニー・ボーモントはツェムリンスキーのスペシャリストとして国際的に名を知られている人物で、英語による初のツェムリンスキー評伝を書いたことでも知られている。前作(CHAN-10138)でもニ短調の交響曲を取り上げていたので、これで3曲ある交響曲のうち2曲の録音が完了したことになる。オペラ「カンダウレス王」は未完に終わったが、2002年のザルツブルク音楽祭でもケント・ナガノが取り上げる(話題のジョン・建・ヌッツォも出演)など、このところ再評価が目立っている。この補作とオーケストレーションを担当したのがボーモントご当人。今回は第3幕前奏曲だけとはいえ、補筆者自らの演奏となるわけで、ちょっとした注目を集めそうだ。世界初録音(*)。 | ||
パーシー・グレインジャー(1882-1961): ピアノ独奏作品集 Vol.3 フォスターに捧ぐ子守歌/わたしのジョンよ、もう一日/ 婚礼のララバイ/騎士と羊飼いの娘/ 子供の行進曲「丘を越えて遙かに」/ 婚礼のララバイのランブル(*)/スプーン・リヴァー/ シュトラウスの 「ばらの騎士」の最後の愛の二重唱によるランブル/ デンマーク民謡組曲/北欧の王女へ/楽しい鐘の音/ ウォーキング・チューン/フォスターに捧ぐ子守歌/ 誇り高きヴェッセリル/リマーとゴールドカッスル/ アイルランド、デリー州の調べ/ カントリー・ガーデンズ(田舎の庭園)/ 固定されたド(自鳴するC)/ 美しく新鮮な花(中国の旋律)/ おお、今こそ別れねばならぬ |
ペネロピ・スウェイツ(P) | |
ピアノ独奏作品集の完結編。 | ||
R.シュトラウス:交響詩集 Vol.2 家庭交響曲 Op.53/ 「ティル・オイレンシュピオーゲルの 愉快ないたずら」Op.28/ 「マクベス」Op.23/「ドン・キホーテ」Op.35/ 「ツァラトゥストラかく語りき」Op.30 |
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。ドイツ系演奏家がまったく絡んでいないシュトラウス作品集だが、それが逆に魅力でもある。ギブソンに薫陶を受け、ヤルヴィ時代になってますます益荒男のような雄叫びをあげるオーケストラは迫力満点。 | ||
モーツァルト:レクイエム K.626 | イヴォンヌ・ケニー(S) サラ・ウォーカー(A) ウィリアム・ケンドール(T) デイヴィッド・ ウィルソン・ジョンソン(B) ジョージ・ゲスト指揮 イギリスco. ケンブリッジ・セント・ジョンズ・ カレッジcho. フィリップ・ケニオン(Org) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953): 管弦楽作品集 Vol.7 交響詩「冬の伝説」/交響的変奏曲 |
マーガレット・フィンガーハット(P) ブライデン・トムソン指揮 LPO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。バックス管弦楽曲集のCHANDOS Classicへのリパッケージ・リリースもこれが最終巻。2曲ともこれが唯一の録音。 | ||
シリル・スコット(1879-1970): 交響曲第3番「ミューズ」(1937)(+) ピアノ協奏曲第2番(1958)(*) 大管弦楽のための海の詩 「ネプチューン」(1933/1935改訂) |
ハワード・シェリー(P;*) ハダースフィールド合唱協会(+) マーティン・ブラビンズ指揮 BBCフィルハーモニック | |
1920年代から30年代にかけて盛んに演奏されたにもかかわらず、戦後はドビュッシーやスクリャービンの亜流と見なされ、価値を認められなくなったのが、このシリル・スコット。グレインジャーやバルフォア・ガーディナーの同級生だった人だ。イギリスでは1971年にピアノ協奏曲がコンサートで取り上げられるなど、再評価の兆しがあったが、録音となるとこれからのことになりそうだ。(+)世界初録音。 | ||
カミーユ・サン=サーンス(1835-1921): レクイエムOp.54/夕べのロマンスOp.118/ 花々と木々Op.68-2/並木道の足跡Op.141-1/ 夜の静けさOp.68-2/春の騎士の挨拶Op.151-2/ 戦士たちOp.84/パストラーレ/ケルモールの水夫Op.71-1/ 空の征服者たちに捧ぐOp.164/祖父の歌Op.53-1 |
マリー=パウレ・ドッティ(S) ギュメッテ・ラウレンス(Ms) ルカ・ロンバルド(T) ニコラス・テステ(B) ディエゴ・ファゾリス指揮 ルガノ・イタリア語圏o.、 ルガノ・イタリア語圏放送cho. | |
サン=サーンスの「レクイエム」も、だんだん選択肢が増えてきた。ファゾリスは宗教音楽のフィールドで活躍する指揮者。 | ||
ヨハネス・ブラームス(1833-1897): 声楽と管弦楽のための作品集 Vol.3 運命の女神の歌Op.89/アルト・ラプソディOp.53 カンタータ「リナルド」Op.50 |
アンナ・ラーション(A) スティヒ・アンダーソン(T) ゲルト・アルブレヒト指揮 DRデンマーク国立so.&cho. | |
Vol.1の「ドイツ・レクイエム」(CHAN-10071)、Vol.2の「運命の歌」他(CHAN-10165)に続くアルブレヒト指揮によるブラームス:合唱と管弦楽のための作品集シリーズもこれで完結。世界屈指の合唱団デンマークDRのレベルの高さに感服せずにいられない。 | ||
ヨハン・ネーポムク・フンメル(1778-1837): ピアノ協奏曲ハ長調Op.34/華麗なロンド イ長調Op.56/ 華麗なロンド 変ロ長調Op.98 |
ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ | |
シェリー&LMPによるフンメル協奏曲シリーズの第4弾。2曲のロンドは世界初録音。 | ||
アルベール・ルーセル(1869-1937): 交響曲第3番 ト短調Op.42/ 「バッカスとアリアーヌ」Op.43より〜組曲第2番/ 弦楽オーケストラのためのシンフォニエッタOp.52/ 交響曲第4番 イ長調Op.53 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 デトロイトso. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):交響詩集 Vol.3 交響的幻想曲「イタリアより」Op.16/ 23の独奏弦楽器奏者のための「メタモルフォーゼン」 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
レノックス・バークリー(1903-1989): 歌劇「ディナーの約束」(全2場) |
ロデリック・ウィリアムズ(Br) イヴォンヌ・ケニー(S) ジーン・リグビー(Ms) アン・コリンズ(Ms) リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア | |
バークリー親子の父親の方のオペラ。世界初録音。 | ||
アーサー・ブリス: カラー・シンフォニー(色彩交響曲) 魔女(*) チェロ協奏曲(+) |
リンダ・フィニー(S;*) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc;+) ヴァーノン・ハンドリー指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
メンデルスゾーン:交響曲全集 交響曲第1番−第5番/序曲「フィンガルの洞窟」 |
ワルター・ウェラー指揮 フィルハーモニアo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。元ウィーン・フィルのコンサート・マスターで、現在は指揮者として活躍するヴェラーの代表的名盤のひとつ。 | ||
ファリャ: バレエ「恋は魔術師」(*) 交響的印象「スペインの庭の夜」(+) 歌劇「はかなき人生」〜[間奏曲/スペイン舞曲] |
サラ・ウォーカー(Ms;*) マーガレット・ フィンガーハット(P:+) ジェフェリー・サイモン指揮LSO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
ラフマニノフ: 交響曲第3番 Op.44(*)/交響的舞曲集 Op.45(+) |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 LSO(*) フィルハーモニアo.(+) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。父ヤルヴィのラフマニノフがカップリング変更で再発売。24bit/96kHzリマスタリングが施されている。 | ||
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950): セレナード ト長調/交響詩「山国にて」/ ラプソディー第1番 ヘ長調/同第2番 ホ長調/ バリトン、合唱と管弦楽のための夜想曲(*) |
ヒュー・マッキー(Br;*) ヴァーノン・ハンドリー指揮 アルスターo. ルネサンス・シンガーズ(*) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
R.シュトラウス:管弦楽作品集 Vol.4 交響曲第2番 Op.12/ チェロと管弦楽のためのロマンス ヘ長調(*)/ 6つの歌 Op.68(+) |
アイリーン・ハルス(S;+) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。24bit/96kHzリマスタリングが施されている。 | ||
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996): 交響曲第4番 Op.61(1957/1961改訂) モルダヴィアの主題による狂詩曲 Op.47 No.1(1949) シンフォニエッタ第2番 Op.74 |
ガブリエル・フムーラ指揮 ポーランド放送カトヴィツェso. | |
フムーラによるヴァインベルク交響曲全集第2弾。 | ||
アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936): 交響曲第6番 ハ短調 Op.58/性格的な組曲 Op.9 |
ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
シリーズ第7作。前作の第8番(CHAN-9961)はグラモフォン誌エディターズ・チョイスに選出された。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ:映画音楽集 Vol.2 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ/ スティーヴン・ホッガー編曲: 「潜水艦轟沈す(49度線)」組曲/ 「ディム・リトル・アイランド」/ 「エリザベスのイングランド」組曲 |
エミリー・グレイ(S) マーティン・ハインドマーシュ(T) ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック チェタム室内cho. | |
「潜水艦轟沈す」は1940年に制作されたイギリス映画。制作&監督はマイケル・パウエルで主演はエリック・ポートマン。名優ローレンス・オリヴィエもゲスト出演している。第15回アカデミー賞(1942年)では3部門(作品賞、脚色賞、原案賞)にノミネートされ、原案賞で受賞を勝ち取った。映画は第二次大戦初頭、カナダ海域に侵入したナチスドイツUボートの6人の乗組員が、密命を帯びて上陸していたわずかな間に母艦を撃沈され行き場を失い、敵国カナダ国内を逃避行する様子を描いた作品である。熱狂的にナチスを崇拝する逃亡者たちがその信条の頑迷さゆえにカナダの民主主義の精神や平和的な考えを理解できず、周囲の民衆に危害を加えるのみならず、平和に目覚めた仲間を処罰までして逃避を続けるが、次第に一人一人射殺されたり、逮捕されていく。 ヴォーン・ウィリアムズはこの映画音楽を交響曲第5番と並行して作業しており、第5番に共通するパストラル風のフレーズも随所に見られる。また、後年の第6番におけるジャズ的な要素がここですでに登場しており、ヴォーン・ウィリアムズの作風の変遷を考える上で欠かせない作品だと言えよう。 なお、この「潜水艦轟沈す」というタイトルは日本での公開時(1964年)につけられたもので、原題は「49度線(49th Parallel)」である。49度線とはカナダ=アメリカ国境の北緯49度線のことで、主人公たちがまだ第二次大戦に参戦していなかった中立国アメリカへの脱出を目指したことからきている。 「潜水艦轟沈す」と「エリザベスのイングランド」(1955年、日本未公開)は組曲版の世界初録音、「ディム・リトル・アイランド」(1949年、日本未公開)はコンプリート・ヴァージョンによる世界初録音である。映画用のスコアは実際の収録現場で手が加えられることが多く、また収録が済むと散逸してしまうことも多い。今回もその例にもれないため、スティーヴン・ホッガーが再構築・再編曲したスコアを収録に用いている。 | ||
エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960): ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.43(*) ハープと室内管弦楽のための協奏曲 Op.45(+) ピアノ協奏曲第2番 Op.42(#) |
ジェイムズ・エーネス(Vn;*) クリフォード・ランタフ(Hp;+) ハワード・シェリー(P;#) マティアス・バーメルト指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2004年1月6日-7日。バーメルトによるドホナーニ管弦楽作品シリーズ第5作。 | ||
フランク・ブリッジ(1879-1941):管弦楽曲集Vol.5 弦楽のための組曲 H.93/ 「ハッグ」H.14(バリトンと管弦楽のための)(*)/ ロバート・ブリッジの詩による2つの歌 (バリトンと管弦楽のための)/ 「スリーズ」からの2つの間奏曲 H.151. 2つの古いイギリスの歌 H.151/ 2つのアントラクト [ラプソディ H.68b/カンツォネッタ H.169]/ ワルツ・インテルメッツォ H.17/ トーデスゼーンシュヒト(甘き死よ来たれ)(+)/ サー・ロジャー・デ・カヴァリー(クリスマスの踊り)(*) |
ロデリック・ウィリアムズ(Br) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
ヒコックスによるブリッジ・シリーズ第5作。ほとんどが作曲者20〜30歳代の小品を中心に選曲されている。バリトンと管弦楽による。バッハの有名な旋律「甘き死よ来たれ」からの弦楽合奏編曲(+)と、(*)は世界初録音。 | ||
レノックス&マイケル・バークリー:ピアノ作品集 レノックス・バークリー(1903-1989): 6つの前奏曲 Op.23/2つの小品 Op.2/ 田園風景/スケルツォ Op.32 No.2/ ピアノ・ソナタ Op.20/3つのマズルカ/ ファリャの主題による即興曲 Op.55 No.2/ 演奏会用練習曲 Op.48 No.2 マイケル・バークリー(1948-):変な会議 |
マーガレット・フィンガーハット(P) | |
親子二代にわたってイギリスを代表する作曲家になったバークリー親子のピアノ曲。現在進行中の管弦楽作品集との比較もおもしろいかもしれない。 | ||
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.5 第5番変ロ長調 Op.92/第15番 変ホ短調 Op.144 |
ソレルSQ | |
女性メンバーからなるこのクァルテットのコーチは、ボロディンSQのオリジナル・メンバーだったロスティスイラフ・ドビンスキー。全集完結まであと1作を残すのみ。 | ||
海辺の歌〜 バリトンと管弦楽によるスカンディナヴィアの旅 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927): フロレスとブランセフロール Op.3/イタケー Op.21 ペーター・アーノル・ハイセ(1830−1879): 王子のロマンス「眠れる森の美女」/ 「ベルトラン・ド・ボルン」のための 「まどろみから覚めよ」 ペーター・エラスムス・ランゲ=ミュラー (1850-1926):歌曲集「海辺の歌」 Op.54 オット・マリング(1848-1915): コペンハーゲンの嵐 Op.60 カール・ニルセン(1865-1931): 劇付随音楽「母」Op.41 FS.94〜スキャレンの歌/ 花よ、ただ頭をしずめなさい Op.21 No.48(FS.42 No.4) エドヴァルド・グリーグ(1843-1907): 山にとらわれし者 Op.32/白鳥 Op.25 No.2(EG.177)/ 劇付随音楽「ペール・ギュント」Op.23〜 ペール・ギュントのセレナード テューレ・ラングストレム(1884-1947): 「エーリク王の歌」から |
ボー・スコウフス(Br) ミカエル・ションヴァント指揮 デンマーク国立so. | |
ステーンハンマルの中世の恋のバラッド「フロレスとブランセフロール」と、オデュッセウスの望郷の歌「イタケー」は、どちらもオスカル・レヴェルティンの詩をテクストに用いた、輝かしい管弦楽が印象的なスウェーデン・ロマンティシズムの名作。デンマークのバリトン、スコウフスの歌とともに、ションヴァント指揮デンマーク国立交響楽団の多彩で透明なテクスチュアの管弦楽に魅せられる。北欧音楽ファン必聴のディスク。 | ||
ポーランドのカプリッチョ〜 グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969): ヴァイオリンとピアノのための作品集 ソナタ第4番/同第5番/オベレク第1番/ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ/ パルティータ/カプリッチョ(*)/ 無伴奏ヴァイオリンのためのポーランド風カプリッチョ |
ジョアンナ・クルコヴィチ(Vn) グロリア・チエン(P) | |
バツェヴィチは20世紀ポーランドを代表する女性作曲家。ヴァイオリンのジョアンナ・クルコヴィツもポーランド人。現在はボストンを拠点に活動している。(*)世界初録音。 | ||
ラヴェル:管弦楽作品全集 スペイン狂詩曲/道化師の朝の歌/ ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ/ ツィガーヌ/亡き王女のためのパヴァーヌ/ボレロ/ 優雅で感傷的なワルツ/古風なメヌエット/ クープランの墓/組曲「鏡」〜大洋に浮かぶ小舟/ マ・メール・ロワ/夢想劇「シェエラザード」〜序曲/ 歌曲集「シェエラザード」/序奏とアレグロ/ バレエ「ジャンヌの扇」〜ファンファーレ/ ピアノ三重奏曲イ短調(トルトゥリエ編曲、管弦楽版)/ バレエ「ダフニスとクロエ」/ラ・ヴァルス |
ヤン・パスカル・ トルトゥリエ指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。トルトゥリエの初期の名演。ピアノ三重奏曲の、トルトゥリエ自身による管弦楽編曲も話題になった。24bit/96kHzリマスタリングが施されている。 | ||
ヨハン・ネーポムク・フンメル(1778-1837): ヴィオラと 管弦楽のためのポプリ(と幻想曲)ト短調 Op.94 ヴァイオリンと管弦楽のための アダージョとロンド・アラ・ポラッカ イ長調 ピアノと管弦楽のための変奏曲 変ロ長調 Op.115 (スティーヴン・ホッガー& ハワード・シェリー補筆完成版) ヴァイオリン協奏曲 ト長調 (スティーヴン・ホッガー& ハワード・シェリー補筆完成版) |
ジェイムズ・エーネス(Vn、Va) ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
「ポプリ」をのぞきすべて世界初録音となる貴重なアルバムで、「フンメル秘曲集」といっても差し支えないほど珍しい曲ばかり。ハワード・シェリーとロンドン・モーツァルト・プレイヤーズのコンビはこれまでに4枚のピアノ協奏曲集をリリース済み(CHAN-9558、9687、9886、10216)。 | ||
ルイジ・ダラピッコラ(1904-1975): ヴァイオリンと管弦楽のための ディヴェルティメント「タルティーニアーナ」(*) ピッコラ・ムジカ・ノットゥルナ(夜の小音楽) 管弦楽のための変奏曲/管弦楽のための2つの小品 バレエ「マルシア」による交響的断章 |
ジェイムズ・エーネス(Vn;*) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2004年4月14日-16日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:カラム・マクドナルド(国内仕様盤のみ;日本語訳:SOREL)。 ダラピッコラ生誕100周年記念盤だったもの。ダラピッコラはイタリア近代の作曲家としてはレスピーギのような広範な人気を得ている人ではないが、管弦楽書法の巧みさは屈指で、レスピーギやストラヴィンスキーに匹敵するほどだと言っても過言ではない。それをノセダ&BBCフィルというノリにのっているコンビで聴けるのだから、注目しないわけにはいかない。 ユダヤ系イタリア人として両大戦で辛酸をなめた経験、あるいは新ウィーン楽派との交流から身につけた12音技法のことばかり語られるダラピッコラだが、ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」のような擬似バロック的な手法を用いた作品も残している。冒頭の「タルティーニアーナ」はそうした作品。また、久しく新録音がなかった名作「マルシア」が聴けるのもポイント。 | ||
ユージン・グーセンス(1893-1962): 4つのスケッチ Op.5/3つの絵画/祭日の5つの印象 Op.7/ 組曲 Op.6/パストラーレと道化芝居 |
スーザン・ミラン(Fl) ロンドン・チェンバー・ ミュージック・グループ | |
「春の祭典」の英国初演を手がけるなど、指揮者として有名なグーセンスの室内楽作品集。グーセンスは作曲家としては印象派からの影響が強いと言われている。ベテラン・フルーティスト、スーザン・ミランを中心とするアンサンブルの演奏が、グーセンスの繊細な音楽を気高く演奏している。 | ||
センター・シティ・ブラス・クインテット〜 ストリート・ソング" アントニー・ディロレンツォ(1967-):5つのダンス マイケル・ティルソン・トマス(1944-): ストリート・ソング アンドレ・プレヴィン(1929-):4つの野外音楽 エリック・イーワゼン(1954-): コールチェスター・ファンタジー レナード・バーンスタイン(1918-1990):ダンス組曲 |
センター・シティ・ ブラス・クィンテット | |
このところ毎年のように来日しているセンター・シティ・ブラス。今やアメリカ屈指のブラス・アンサンブルとしての評価が定着しつつあるようだ。このアルバムはティルソン・トマス、プレヴィン、バーンスタインの「作品」を収録しているのがポイント。特にプレヴィンの「4つの野外音楽」はPJBEのレパートリーとしても有名だった、ポピュラリティ溢れるメロディとジャズ技法と現代音楽語法が渾然一体となった、いかにもプレヴィンらしい作品で。 | ||
バークリー親子のギター作品集 レノックス・バークリー(1903-1989): 4つの小品 Op.post/ソナチネ Op.52 No.1/ 主題と変奏 Op.77 マイケル・バークリー(1948-): ラメント/ウォーリー・ビーズ/1楽章のソナタ/即興曲 |
クレイグ・オグデン(G) | |
CHANDOSがこだわりを見せるバークリー親子の作品。かなりの難曲ぞろいのようだが、現イギリス・ギター界屈指の名手オグデンの技巧が冴えている。 | ||
ロン・グッドウィン(1925-2003):映画音楽集 「633爆撃隊」〜メイン・テーマ/ 「フレンジー」〜ロンドンのテーマ/ 「剣豪ランスロット」〜メイン・テーマ/ 「デッドリー・ストレンジャー」〜メイン・テーマ/ 「空軍大戦略」組曲/ 「ワールプール」〜メイン・テーマ/ 「野獣の抱擁」メイン・テーマ (BBCテレビ番組「ロンドン・マラソン」のテーマ)/ 「人間の絆」〜メイン・テーマ/ 「モンテカルロ・ラリー」組曲/ 「633爆撃隊」〜愛のテーマ/ 「潜水艦X-I号」〜メイン・テーマ/ 「ミス・メイプルのテーマ」/ 「クロスボー作戦」〜メイン・テーマ/ 「クラッシュ・オヴ・ローヤリティーズ (忠義の衝突)」組曲/ 「美女と野獣」〜ベルの愛のテーマ/ 「ナバロンの嵐」〜メイン・テーマ/ 「荒鷲の要塞」〜メイン・テーマ/ 「素晴らしきヒコーキ野郎」〜マーチ・セレクション |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2004年3月10日&11日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:ロン・シリングフォード(国内仕様盤のみ;日本語訳:増田良介)。 2003年、惜しまれつつ享年77歳で亡くなったロン・グッドウィン。イギリスの映画音楽史を語る上で欠かせない存在である。1925年にプリマスで生まれ、学生時代から作曲を手がける。彼を見いだしたのはビートルズのプロデューサーとして有名なジョージ・マーティンだという。1950年代後半から映画音楽を手がけはじめ、都合60本以上の映画音楽を手がけている。ここに収められたヒッチコック監督のイギリスへの復帰作「フレンジー」もグッドウィンが音楽を書いたのだ。また、グッドウィンは「633爆撃隊」、「空軍大戦略(Battle of Britain)」、「素晴らしきヒコーキ野郎」など、飛行機の登場する映画を多く手がけているのも特徴で、独特の浮揚感をもったサウンドで画面を盛り上げた。「633」と「空軍・・・」はロイヤル・エア・フォース・セントラル・バンド(英国空軍バンド)の実質的なテーマ曲にもなっている。 最初ウィリアム・ウォルトンの手に委ねられた「空軍大戦略」は、映画会社の方針変更により、グッドウィンの音楽に差し替えられたため、ともすればグッドウィンを悪者扱いするような風潮があって、グッドウィン版の「空軍大戦略」はサントラこそあれ、コンサート用の「組曲版」となると、これまで録音されたことがなかったという。つまりこれが世界初録音なのである。その他、戦争映画の名作「荒鷲の要塞」「クロスボー作戦」「潜水艦X-I号」のための血沸き肉踊る名旋律が多数。 ロン・グッドウィンとCHANDOSレーベルの創始者ブライアン・カズンズは長い親交があったそうで、2003年1月のロンの死去は、ブライアンにとって大変なショックだったようだ。これはブライアン・カズンズが親友ロンに捧げるため、レーベルの威信をかけて制作したトリビュート・アルバム。ラモン・ガンバ&BBCフィルハーモニックによる渾身の演奏は、多くの映画音楽ファン、英国音楽ファンの心をとらえて離さないことだろう。 | ||
ロベール・カサドシュ(1899-1972): 交響曲第1番 ニ長調 Op.19 交響曲第5番「ハイドンの名による」Op.60 交響曲第7番「イスラエル」Op.68(*) |
ナターシャ・ジュール(S;*) アレグザンドラ・ギブソン(Ms;*) マーク・ワイルド(T;*) マイケル・ドリエット(B;*) ハワード・シェリー指揮 ノーザン・シンフォニア ゲイトシェード児童cho.(*) ノーザン・シンフォニアcho.(*) | |
ピアニストとして高名なカサドシュだが、作曲家としても三省堂の音楽作品名辞典に登録があるなど作曲家としても認知されている。その交響曲作品が聴ける、貴重かつ重要なCD。ピアニスト、ハワード・シェリーが指揮を担当。第1番は世界初録音。 | ||
ラフマニノフ:歌劇「けちな騎士」Op.24(1903-1904) | ミハイル・グズホフ(B) ウセホロド・フリフノフ(T) アンドレイ・バトゥルキン(Br) ボリス・モルシャノフ(T) ヴィタリー・エファノフ(B) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
1897年の交響曲第1番の初演失敗から、1901年にはピアノ協奏曲第2番による復活を経て、交響曲第2番にとりかかる前に作曲された1幕のオペラ。プーシキンの同名悲劇が台本。初演は1906年におこなわれている。忘れられた作品という印象だが、ポリャンスキーが2004年にグラインドボーン音楽祭とプロムスで取り上げ、話題を呼んだという。世界初録音。 | ||
バークリー・エディション Vol.5 レノックス・バークリー(1903-1989): ピアノ協奏曲 変ロ長調 Op.29(#) マイケル・バークリー(1948-): ゲッセマネ・フラグメント レノックス・バークリー: アビラの聖テレサの4つの詩(*) マイケル・バークリー:トリステッサ(+) |
カスリーン・ ウィン・ロジャーズ(A;*) セリア・クレイグ(E-Hr;+) スティーヴン・バーナード(Va;+) ハワード・シェリー(P;(#)) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
ニコライ・メトネル(1880-1951): ピアノ作品集 Vol.8 3つのアラベスク Op.7/2つのおとぎ話/ 子供のためのロマンティックなスケッチ/ 即興曲第2番 Op.47 |
ジェフリー・トーザー(P) | |
このシリーズは2000年にスタートしているから平均で1年2作ペのース。海外誌上の評価も高い。演奏はいつも通り輝かしくリッチ。 | ||
リュビカ・マリッチ(1909-2003): ピアノ協奏曲「ビザンチン・コンチェルト」 カンタータ「夢の入口」 ピアノ、ハープと弦楽合奏のための 「Ostinato Super Thema Octoicha」 カンタータ「ソング・オヴ・スペース」 |
オルガ・ヨヴァノヴィッチ(P) オスカー・ダノン指揮 ベオグラードpo. ベオグラード放送co. ベオグラード放送so. ベオグラード放送cho. 他 | |
"CHANDOS Historical" シリーズ。 ユーゴスラヴィアの女流作曲家マリッチのトリビュート・アルバム。エイミー・ビーチ、エッセル・スミス、リリ・ブーランジェと並び称される、重要な作曲家だという。故郷セルビアの民謡やギリシャ正教の音楽を取り込んでいる。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.3 第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」/ 第14番 嬰ハ短調 Op.131/大フーガ 変ロ長調 Op.133 |
ボロディンSQ | |
結成60年。チェロのベルリンスキー以外メンバーは世代交代したが、ロシア系の弦楽四重奏団のトップ・クラスをキープし続ける驚異のグループはまだまだ健在。 | ||
カール・ニルセン:交響曲全集 第1番 ト短調 Op.7 FS.16/ 第2番 ロ短調 Op.16 FS.29「四つの気質」/ 第3番 ニ短調 Op.27 FS.60「ひろがりの交響曲」/ 第4番 Op.29 FS.76「不滅(消し難きもの)」/ 第5番 Op.50 FS.97/第6番 FS.116「素朴な交響曲」 |
ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ロイヤル・ストックフィルムpo. | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。24bit/96KHzデジタル・リマスタリング。ロジェストヴェンスキーが「ノーベル賞オーケストラ」ストックホルム・フィルの音楽監督をつとめていた時代の録音。 | ||
ブリテン: チェロ交響曲(*) 組曲「ヴェニスに死す」 |
ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc;*) スチュアート・ベドフォード指揮 イギリスco. | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。24bit/96KHzデジタル・リマスタリング。Chandos初期の名盤。指揮のベドフォードは長くブリテンのアシスタントをつとめていた人物。 | ||
ジェイムズ・マクミラン: イゾベル・ゴーディーの告白交響曲第3番「沈黙」 (遠藤周作の追憶に) |
ジェイムズ・マクミラン指揮 BBCフィルハーモニック | |
世界初録音。NHK交響楽団とBBCフィルの共同委嘱作であり、遠藤周作の「沈黙」から大きなインスピレーションを得て作曲されたという。2003年4月にデュトワ、NHK交響楽団の演奏で世界初演が行われたが、今回のCDでは作曲者自身の指揮ということでさらに注目される。 | ||
パガニーニ:24の奇想曲 Op.1 | マッシモ・クアルタ(Vn) | |
マッシモ・クアルタは1991年にジェノヴァで開催されたパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝した実力派。イタリアを中心にヨーロッパで活躍中。 | ||
ヨーク・ボウエン(1884-1961): ピアノ・ソナタ第6番 変ロ短調 Op.160(*) 24の前奏曲 Op.102/夢 Op.86 |
ヨープ・セリス(P) | |
ヨーク・ボウエンは「イギリスのラフマニノフ」とも呼ばれる近代イギリスの作曲家。ピアニストとしても活躍し、母校であるロイヤル・アカデミーでは教授職を務めた。 ヨープ・セリスはオランダのピアニスト。1977年第29回ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで1位なしの3位に入賞。演奏活動の傍ら、オランダ・マーストリヒ音楽院、ベルギー・ルーベン・レメンス大学で教鞭を執っている。(*)世界初録音。 | ||
クリフトン・パーカー:映画音楽集 「宝島」組曲/「暁の雷激戦」〜海の風景/ 「剣と薔薇」(*)/「熱砂の海」〜マーチ(*)/ 「青い珊瑚礁」組曲(*)/「悪魔の夜」〜テーマ/ ヴァージン諸島(カリビアン・ラプソディー)(*)/ 「ビスマルク号を撃沈せよ!」〜マーチ/ ブルー・プルマン(*) |
ラモン・ガンバ指揮 BBCコンサートo. | |
(*)世界初録音。 1940−1960年代にイギリスの映画音楽作曲家として大活躍したクリフトン・パーカーの作品集。ディズニーがカラーで映像化を行った「宝島」、「剣と薔薇」、ヒトラーが出動させた不沈戦艦ビスマルク号に戦いを挑むイギリス海軍との死闘を描く「ビスマルク号を撃沈せよ!」をはじめ、未公開映画「悪魔の夜」のテーマなど貴重な録音を多数収録。いずれもフィリップ・レーンにより再編曲、再構築が行われたスコアが用いられている。 | ||
ブリテン:歌劇「ヴェニスに死す」Op.88 | フィリップ・ラングリッジ(T) アラン・オピー(Br) マイケル・チャンス(CT) リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オブ・ ロンドン・シンフォニア BBCシンガーズ | |
「Venice in Peril(危機に瀕したヴェニス)」基金のために行われ好評を博したチャリティー・コンサートと同じキャストで行われた録音。 タクトを振るうのは同じブリテンの歌劇「ピーター・グライムズ」でグラミー賞を獲得しているCHANDOSを代表する指揮者ヒコックス。 | ||
ストコフスキー・シンフォニック・バッハ Vol.2 J.S.バッハ/ストコフスキー編曲: 幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(*)/ チェンバロ協奏曲第5番 BWV.1056〜アリオーソ/ 目を覚ませと呼ぶ声あり BWV.645/われらが神は堅き砦/ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004〜シャコンヌ/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003〜アンダンテ・ソステヌート/ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番ホ長調 BWV.1006〜前奏曲/ 深き淵より、われ汝を呼ぶ BWV.686(*)/ カンタータ第147番 BWV.147〜主よ、人の望みの喜びよ/ マタイ受難曲 BWV.244〜わが分かるる時来たならば/ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002〜サラバンド/ 深き苦しみの淵より BWV.745/ 平均律クラヴィーア曲集第1巻〜 前奏曲とフーガ第2番 ハ短調 BWV.847のフーガ |
マティアス・バーメルト指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2004年1月8日&9日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:エドワード・ジョンソン(国内盤のみ;日本語訳:増田良介)。音の魔術師、ストコフスキー編曲によるバッハ・トランスクリプションの続編が登場。(*)世界初録音。 演奏は第1巻と同じく、ストコフスキーの晩年(アメリカ交響楽団時代)にアシスタント指揮者を務めていたバーメルトと、BBCフィルのコンビが担当。第1巻では出版されている12曲を選びレコーディングを行ったが、今回収録されている13曲はすべて未出版。愛弟子の手により蘇るストコフスキー・サウンド。 | ||
アリス・メアリー・スミス(1839-1884): 交響曲 イ短調 クラリネットと管弦楽のためのアンダンテ(*) 交響曲 ハ短調 |
アンジェラ・モールズベリー(Cl;*) ハワード・シェリー指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレーヤーズ | |
アリス・メアリー・スミスはメンデルスゾーン、シュポアらの作品の影響を受け管弦楽曲、合唱曲を中心に作曲、当時のイギリスでは数少ない女流作曲家として活躍し、晩年にはロイヤル音楽アカデミーの名誉会員に選ばれた。全曲世界初録音。 | ||
ダンス・ウィズ・ウインズ ニコス・スカルコッタス(1904-1949): 9つのギリシャ舞曲 ケネス・ヘスケス(1968-):ダンスリーズ ジョン・コリリアーノ(1938-):ガゼボー・ダンス アダム・ゴーブ(1958-):イディッシュ・ダンス |
クラーク・ランデル指揮 ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ オヴ・ミュージック・ ウィンドo.(吹奏楽) | |
録音:2004年5月13日-14日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:アンソニー・バートン(国内盤のみ、日本語訳:増田良介)。 ギリシャの作曲家スカルコッタスの「9つのギリシャ舞曲」は元々管弦楽のための36のギリシャ舞曲として作曲され、作曲者自身の手により吹奏楽版として抜粋、編曲された。ギリシャ民謡の旋律を引用し7/8拍子、5/4拍子といった独特のリズムが印象的な作品。代表作「マスク」が日本でブレイクし人気急上昇中のイギリスの作曲家ヘスケスの「ダンスリーズ」は17世紀のイギリス舞曲を題材として1999年に作曲、2000年にRNCMにより初演された舞曲集。「ガゼボー・ダンス」はアメリカの現代音楽作曲家コリリアーノの作品。日本でも度々演奏される「イディッシュ・ダンス」は「アウェイ・デー」、「メトロポリス」等の人気作品と並ぶアダム・ゴーブの代表作。 これまで積極的に新作の委嘱や楽曲の発掘に取り組んできたRNCMに相応しいプログラムによる期待作。 | ||
シェーンベルク: 交響詩「ペレアスとメリザンド」Op.5(*) ピアノ協奏曲 Op.42(+) |
マティアス・バーメルト指揮(*) スコッティシュ・ナショナルo.(*) アメーリ・マリング(P;+) ミカエル・ションヴァント指揮(+) デンマーク国立so.(+) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
デイム・ギネス・ジョーンズ、ワーグナーを歌う ワーグナー: 歌劇「タンホイザー」、「ローエングリン」、 楽劇「トリスタンとイゾルデ」、「神々の黄昏」から |
ギネス・ジョーンズ(S) ロベルト・パーテルノストロ指揮 ケルンWDRso. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。ワーグナー歌手として名高いギネス・ジョーンズによるワーグナー・アルバム。 | ||
グリーグ: 交響的舞曲 Op.64/6つの歌(*) 組曲「十字軍の兵士シグール」〜3曲 |
ソルヴェイグ・ クリンゲルボルン(S;*) ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 ロイヤル・ストックホルムpo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。クリンゲルボルンは2004年のサイトウ・キネン・フェスティヴァルでのベルクの「ヴォツェック」にマリー役として登場していた。 | ||
エルネスト・ブロッホ(1880-1959): 混声合唱と管弦楽のための「聖なる礼拝」 |
ルイス・バークマン(Br) ジャクリーヌ・ ブランソム=ジョーンズ(S) ジェニファー・ヒギンズ、 キャサリン・ロジャース(A) グラハム・ゴドフリー(T) リチャード・スチュワート(B) ジェフリー・サイモン指揮LSO | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
1920年代のフランス・バレエ音楽集 ラヴェル:ファンファーレ イベール:ワルツ ルーセル:サラバンド プーランク:ポルカ オーリック:ロンド フロラン・シュミット:ケルメス・ワルツ オネゲル:葬送行進曲/他(全20曲) |
ジェフリー・サイモン指揮 フィルハーモニアo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。24bit/96kHzによるデジタル・リマスターによる再発売。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.4 第12番 変ホ長調 Op.127/第13番 変ロ長調 Op.130 |
ボロディンSQ | |
ホフナング音楽祭で有名な「大々序曲」入り!〜マルコム・アーノルド(1921-2006):序曲集 喜劇序曲「ベックス・ザ・ダンディプラット」Op.5/序曲「煙」Op.21/ サセックス序曲Op.31/序曲「タモシャンター」Op.51/大大的序曲Op.57(*)/ 序曲「ピータールー」Op.97/アニヴァーサリー序曲Op.99/ 序曲「フェアフィールド」Op.110/ 管弦楽のための「フローリッシュ」Op.112/序曲「ロバート・ケット」Op.141 キャシー・ジョーンズ(首席掃除機;*) ヘレナ・ミルズ(副首席掃除機;*) クリス・ホイル(掃除機;*) フィオナ・マッキントッシュン(首席床磨き機;*) ラモン・ガンバ指揮BBCフィルハーモニック | ||
録音:2004年1月20日-22日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:マーヴィン・クック(国内盤のみ;日本語訳:SOREL)。遂にアーノルドの序曲集がChandosより登場! 序曲「ピータールー」も収録! 現在でもベストセラーとして好評を得ている映画音楽集第1巻や交響曲全集などアーノルド作品の積極的なリリースを行ってきたChandos。この序曲集には。日本では吹奏楽版でのヒットでお馴染みのピータールーの大虐殺を描いた序曲「ピータールー」、ロバート・バーンズの詩を題材として作曲された序曲「タモシャンター」、有名な冗談音楽祭であるホフナング音楽祭のために作曲されオーケストラの他に3人の掃除機奏者と床磨き機奏者が大活躍するという珍曲「大々的序曲(大々序曲)」、世界初録音となる序曲「ロバート・ケット」などアーノルドの魅力が凝縮されている。このように序曲だけでまとめられた音源は非常に少なかっただけに、当盤はイギリス音楽ファン、吹奏楽ファン必聴。 指揮者のラモン・ガンバはChandosが擁する新たなイギリス音楽のスペシャリスト。 | ||
ショスタコーヴィチ: 交響曲第4番(作曲者自身編曲による2台ピアノ版) |
ルステム・ハイルディノフ、 コリン・ストーン(P) | |
録音:2004年5月12日−14日、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー。解説:エリック・ローズベリー(国内盤のみ;日本語訳:増田良介)。 戦争交響曲への入り口と言われる交響曲第4番のショスタコーヴィチ自身の編曲による2台ピアノ版(世界初録音)。初演を中止せざるを得なくなった曰く付きの作品が2台のピアノでどの様に表現されるのか要注目。 ロシア生まれのハイルディノフはChandosにショスタコーヴィチの「ピアノによる劇場音楽」やラフマニノフの「前奏曲全集」の録音を行っており北米、ヨーロッパ、ロシア、アジアで活躍中。共演のコリン・ストーンはイギリスのラジオ3やコンサートで好評価を得ているピアニストでありロシア音楽の解説者としても知られている。 | ||
ギヤ・カンチェリ(1935-): チェロと管弦楽のための「シミ」/ チェロ独奏とシンフォニー・オーケストラのための 「風は泣いている」(原曲:ヴィオラ) |
アレクサンドル・イワーシキン(Vc) ワレリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
東ヨーロッパの最も重要な現代作曲家の1人とされているグルジアのギヤ・カンチェリ。彼は民謡を基調としながらも独自の交響曲様式も確立、これまでにも交響曲をはじめ多数の作品を作曲している。 これまでにも多数のロシア音楽を手掛け、シュニトケの作品集でも大きな評価を得たChandosロシア音楽のスペシャリストであるポリャンスキーが注目のチェリスト、イワーシキンと織り成すカンチェリの世界。現代音楽ファンだけでなくとも期待したいタイトルである。 | ||
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909): 管弦楽作品集 Vol.3 交響詩「寄せては返す波」Op.9/悲しい物語(永遠への序曲)/ 交響詩「仮面舞踏会の出来事」Op.14 |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2005年5月18日&19日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:アステリア・ワイトマン(国内盤のみ;日本語訳:増田良介)。 管弦楽曲から協奏曲の伴奏、オペラまでと幅広いレパートリーをこなしているジャナンドレア・ノセダ。前作リストの交響詩集のリリースでメジャー路線に入っていくのかと思いきや、待望の新譜はなんとノセダ自身にとって2枚目となるカルウォヴィチの管弦楽作品集。雪山の遭難事故で32才という若さで溢れる才能を発揮し切れずにこの世を去ったカルウォヴィチ。近年その作品が取り上げられることが少しずつ増えてきたが、ノセダは録音だけでなくコンサートでもカルウォヴィチの作品の演奏を行っており、「若きポーランド」の一人として活躍したカルウォヴィチの再評価に多大な貢献をしているといっても過言ではないだろう | ||
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996): セバストポル交響曲/管弦楽のための音楽(*)/ 交響詩「シベリアの風」(*) |
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 モスクワ放送so. | |
録音:1980年代。"CHANDOS HISTORICAL" シリーズ。(*)は世界初録音。原盤:おそらくMELODIYAだが、初登場音源が含まれている可能性もある。 Chandos Historicalよりフェドセーエフ&モスクワ放送響が登場! ボロディン・クヮルテット(オリジナル・メンバー)やテレンス・ジャッドをはじめとするロシア(ソ連)の貴重な音源を次々と復刻させているChandos Historicalよりロシアの名指揮者フェドセーエフと手兵モスクワ放送響によるボリス・チャイコフスキーの作品集が登場。ボリス・チャイコフスキーはショスタコーヴィチ、ミャスコフスキー、シェバリーンらに師事し20世紀に活躍したロシアの作曲家。このディスクに収録されている管弦楽曲はボリスの晩年に作曲され、交響詩「シベリアの風」はフェドセーエフのために作曲された作品である。 ソヴィエト連邦〜ロシアを代表する指揮者の1人であるウラディーミル・フェドセーエフは1974年にロジェストヴェンスキーの後任としてモスクワ放送響の音楽監督に着任し30年以上が経過する現在もそのポストで活動を続けている。現在は東京フィルハーモニックの首席客演指揮者でもある。モスクワ放送交響楽団は1992年4月にチャイコフスキーの作品を演奏する最も優秀な団体としてロシア文化賞などから『チャイコフスキー記念』を冠することを許されている。フェドセーエフ&モスクワ放送響は度々来日公演を行っており、日本でも高い人気を誇っている。 | ||
レノックス・バークリー(1903-1989):歌劇「ルツ記」Op.50 | ジーン・リグビー(Ms) マーク・タッカー(T) イヴォンヌ・ケニー、 クレア・ルター(S) ロデリック・ウィリアムス(Br) リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア ジョイフル・カンパニー・ オヴ・シンガーズ | |
エルガー、ヴォーン=ウィリアムスのような伝統的なイギリス音楽のスタイルとは別に独立的な音楽をつくりだした20世紀イギリスの作曲家バークリー。歌劇「ルツ記」はイングリッシュ・オペラ・グループのための作曲された3幕からなるオペラで、これが世界初録音。 | ||
フランス・ベールヴァルド(1796-1868):交響曲全集 Vol.2 第1番 ト短調「まじめな交響曲」/ ノルウェーのアルプスの思い出/ 交響曲第2番「気まぐれな交響曲」 |
トマス・ダウスゴー指揮 デンマーク国立放送so. | |
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 Vol.5 第15番 イ短調 Op.132/第16番 ヘ長調 Op.135 |
ボロディンSQ | |
2005年に記念すべき結成60周年を迎えるボロディン・クァルテット。ボロディン・クァルテットと言えばChandos Historicalからリリースされている旧メンバーによる録音がクローズアップされがちだが、これまでにリリースされている新メンバーによるVol.1〜Vol.4もグラモフォン、クラシックFMマガジンなどの雑誌やリスナーから高い評価を得ている。なお、2005年6月に来日公演が予定されている。 | ||
テノールとギターによる歌曲集 ジョン・ダウランド(1563-1626): 来たれ、深き眠り/もう泣くな、悲しみの泉よ ブリテン:ノクターナル Op.70/中国の歌 Op.58 ニコラス・モー(1935-): 声楽とギターのための「6つのインテリア」/ ギターのための「ミュージック・オヴ・メモリー」 |
フィリップ・ラングリッジ(T) スティーブン・マーチオンダ(G) | |
フィリップ・ラングリッジはこれまでにもChandosからリリースされているブリテンの作品「ヴェニスに死す」(CHAN-10280)、「ビリー・バッド」(CHAN-9826)、「ピーター・グライムズ」(CHAN-9447)の録音にも参加している。ギターのスティーブン・マーチオンダはアメリカ、ニュー・メキシコ州出身。ジュリアン・ブルームに師事し、これまでにセゴヴィア国際コンクール、アメリカ国際ソロコンクールなど数々のコンクールでの優勝歴を持つ。ラングリッジとマーチオンダのコンビは2005年11月5日にウィグモア・ホールで行われるニコラス・モー70歳記念コンサートに出演予定。 | ||
スタンリー・ブラック(1913-2002):映画音楽集 「若さでぶつかれ!」/「サンズ・オブ・ザ・デザート」/ 「絞首台への三歩」/「ストーミー・クロッシング」/ 「生きていた吸血鬼」/「切り裂きジャック」/「男女の戦」 |
バリー・ワーズワース指揮 BBCコンサートo. | |
その生涯で200曲以上の映画音楽を作曲し、指揮者としてもBBCダンス・オーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニック、ボストンポップスなどで指揮活動を行っていたスタンリー・ブラック。「若さでぶつかれ!」や「生きていた吸血鬼」などの代表作やあまり知られていないブラックの作品をに集めた、映画音楽ファン必聴のアルバム。演奏のワーズワース&BBCコンサート・オーケストラはイギリスのライト・ミュージックを主なレパートリーとしており、同コンビでこれまでに多数の録音を行っている。 | ||
ケネス・レイトン(1929-1988): チェロ協奏曲 交響曲第3番「ラウデス・ムジケ(音楽賛)」(*) |
ニール・マッキー(T;*) ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ブライデン・トムソン指揮 スコッティシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。イギリスの作曲家ケネス・レイトンの作品集が24bit/96khzデジタルリマスターで再発売。中でもチェロ協奏曲でのウォルフィッシュのパフォーマンスは高い評価を受けた。 | ||
ジョージ・ダイソン(1883-1964): 序曲「At the Tabard Inn」 交響曲 ト長調 当市を祝して |
リチャード・ヒコックス指揮 LSO&cho. シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。イギリスの作曲家ダイソンの作品集が24bit/96khzデジタルリマスターで再発売。中でも交響曲ト長調は貴重な音源。 | ||
ドヴォルザーク: ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33(B63)/ ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53(B96) |
ジェイムズ・エーネス(Vn) ルステム・ハイルディノフ(P) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2004年10月2日、12月16日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:カラム・マクドナルド(国内盤のみ;日本語訳:SOREL)。 新世界やチェロ協奏曲ばかりが注目されがちなドヴォルザークの作品だが今回収録されているピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲もチェコの香りが溢れる名作。ソロ・ヴァイオリンのジェームズ・エーネスはノセダの前作、ダラピッコラ作品集でChandosデビューを果たした俊英。ピアノはショスタコーヴィチ:交響曲第4番(連弾4手版)での圧倒的演奏が記憶に新しいルステム・ハイルディノフ。今後のChandosのピアノ分野を担っていくことになるであろう注目のピアニストである。今回はサポート役だがノセダ&BBCフィルハーモニックも更に磨きのかかったパフォーマンスを聴かせる。 | ||
フランク・ブリッジ(1879-1941):管弦楽作品集 Vol.6 外でラッパを吹きなさい H132(*)/アドレイション H57(*)/ 彼女が眠り横になるところ H114(*)/ Love went a-riding H115(*)/汝の手は我の物 H124(*)/ 子守歌 H9(*)/青いマントル H131(*)/毎日毎日 H164i/ 私を愛していると言ってくれ! H164ii/子守歌 H8/ デスペランス讃歌 H18ii(*)/セレナーデ H23/ ザ・ロンドン・ページェント H98(*)/ ロイヤル・ナイト・オブ・バラエティー H184(*) |
サラ・コノリー(Ms) フィリップ・ラングリッジ(T) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ国立o. | |
(*)は世界初録音。 このところコンスタントにリリースを続けているヒコックスの新譜がまたも登場。最近のリリースは声楽付きの大規模な作品が多かったが今回は得意とするイギリスの管弦楽作品でタクトを振る。ブリッジの作品集も今回で第6作目。前作までと同様に今作でも世界初録音を多数収録しておりイギリス音楽ファンにとっては嬉しいところ。 | ||
スクリャービン:交響曲第1番 ラフマニノフ: 女性合唱とピアノのための「6つの合唱曲」Op.15 |
ティグラン・アリハノフ(P) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. ロシア国立 シンフォニック・カペラ | |
これまでにグラズノフ、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ラフマニノフなどの録音を行いChandosロシア音楽の柱として活躍してきたポリャンスキーがスクリャービンの交響曲録音をスタート! ポリャンスキーが最初に取り上げたのは神秘主義思想や哲学に傾倒を始める前に作曲された交響曲第1番。併録のラフマニノフ作曲、女性合唱とピアノのための「6つの合唱曲」ではロシア国立シンフォニック・カペラがラフマニノフの優美で感傷的な旋律を見事に歌い上げる。 | ||
プロコフィエフ: ディヴェルティメント Op.43/ 協奏交響曲 Op.125/シンフォニエッタ Op.5/48/ |
ラファエル・ウォルフィッシュ(Vc) ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。24bit/96kHz ディジタル・リマスター。 | ||
R.シュトラウス: 「ナクソス島のアリアドネ」より [序曲とダンスの情景/デュエット・コンチェルティーノ] ワーグナー: ヴェーゼンドンクの5つの詩(オーケストラ版)/ ジークフリート牧歌/ ヴァイオリンと管弦楽のための「夢」 (ヴェーゼンドンク歌曲集からの編曲版) |
ヤルト・ファン・ネス(Ms) ロバート・プレーン(Cl) スティーヴン・リーエイ(Fg) レスリー・ハットフィールド(Vn) クリスティーナ・リース(Hp) リチャード・ヒコックス指揮 ノーザン・シンフォニア | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。24bit/96kHz ディジタル・リマスター。 | ||
生と死の踊り ジャン・アラン(1911-1940): 3つの舞曲AWV.119/アリアAWV.120/2つの踊りAWV.61/ 讃歌「光の創り主」による変奏曲AWV.29/ 連祷AWV.100/空中庭園AWV63 モーリス・デュリュフレ(1902-1986): ゆっくりとした舞曲Op.6-2/ アランの名による前奏曲とフーガOp.7 |
ウィリアム・ホワイトヘッド(Org) | |
ロンドン聖メアリー教会のディレクターをつとめているオルガン奏者、ホワイトヘッドのChandosデビュー盤。録音はフランス、オセール大聖堂のオルガンを使用して行われ、アラン、デュリュフレといったフランスの作曲家の作品を収録。 | ||
ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959): 交響曲全集[第1番−第6番] |
ブライデン・トムソン指揮 ロイヤル・ スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。ブライデン・トムソンによるChandos初期の名盤がミッド・プライスBox化&24bit/96kHzデジタルリマスターによって再登場。 | ||
ロッシーニ:ピアノ作品全集 Vol.2 「老年のいたずら」第4集〜[乾燥果実/前菜]/ 「老年のいたずら」第10集「ピアノの雑曲」 |
マルコ・ソッリーニ(P) | |
オペラばかりが注目されがちなロッシーニのピアノ作品を世に送り出していく好企画の第2弾。マルコ・ソッリーニはゲルハルト・オピッツ、アレクシス・ワイセンベルクらの下で研鑚を積んだピアニスト。幅広いレパートリーを持ち、中でもイタリアの作曲家の未出版作品の発掘、演奏を得意としており今後の活躍が期待される。 | ||
ボー・ホルテン(1948-):合唱作品集 タリス・ヴァリエーションズ/ソプラノと混声合唱のための「知恵と愚行」/ 詩篇104/われは野の花/中世のバラッド「エベ・スカメルソン」:(*)/ 初雪(アイスランド語)/生きることの歓び |
イェスパー・ ユール・セーアンセン(Tb;*) ボー・ホルテン指揮 デンマーク国立cho.&女声cho. | |
特に合唱分野での活躍が世界中から高い評価を受けているデンマークの指揮者&作曲家ボー・ホルテンの自作自演集。作曲家、指揮者としての活動はもちろんのこと、自身が主宰する2つの合唱団アルス・ノーヴァとムジカ・フィクタは、いずれもヨーロッパを代表するグループとして録音、コンサートと多彩な活動を行っている。 今回の自作自演集で演奏を担当するのはこれまでにもChandosで素晴らしい歌声を聴かせてくれているデンマーク国立合唱団&女声合唱団。「エベ・スカメルソン」ではデンマークを代表するトロンボーン奏者セーアンセンも録音に参加。全曲世界初録音。合唱ファン、北欧音楽ファンは要注目。 | ||
アーサー・サリヴァン(1842-1900): 喜歌劇「コックスとボックス」 劇的カンタータ「法廷での審理」 |
レベッカ・エヴァンス(S) ニール・デイヴィス(Br) 他 リチャード・ヒコックス指揮 ロイヤル・ウェルシュ・ カレッジ・オブ・ミュージック& ドラマ・チェンバー・クワイヤー BBCウェールズ・ナショナルo. | |
19世紀イギリス音楽界にオペレッタなど多数の作品を送り出した名コンビ、ギルバート&サリヴァン。「コックスとボックス」はオリジナル・オーケストレーション版であり世界初録音。イギリス中の劇場に旋風を巻き起こした名コンビの作品をイギリス音楽のスペシャリストであるヒコックスの指揮で聴けるのもファンにとって嬉しいところ。 | ||
マーガレット・フービッキ(1915-):室内楽作品集 フルートとピアノのための「海の島から」/ピアノ・ソナタ/ メゾ・ソプラノとピアノのための「五尋の深い海底に」/ 弦楽四重奏のための主題と変奏/ ピアノのための4つのスケッチ「アイルランド幻想曲」/ チェロとピアノのための「孤独とリゴードン」/ ヴァイオリンとピアノのための「スヴォルギメント」/ 2台のピアノのための「ゴーラドン組曲」 |
アンネマリー・サンド(Ms) ダニエル・ペイルソープ(Fl) ロバート・マックス(Vc) ジェイムズ・カービー、 フレデリック・ストッケン(P) ボックマンSQ | |
アリス・メアリー・スミスの作品集(CHAN-10283)をリリースし、なかなか陽の目を見ないイギリスの女流作曲家の作品を世に送り出したChandosが次に取り上げてきたのはマーガレット・フービッキ。2005年7月に御歳90才を迎えるフービッキは1985年に退職するまで40年間に渡り王立音楽院で和声の教授として活躍していたという経歴を持つ女性作曲家である。「孤独とリゴードン」以外は世界初録音。 | ||
フランシス・チャグリン(1905-1972):映画音楽集 「ヘルター・スケルター」〜序曲/「夜の来訪者」から/ 「コルディッツ大脱走」から/「グレイフライアーズ・ボビー」組曲/ 「正義の四人」から/ホフナング交響楽団/ 「ザ・イントルーダー」〜4つの管弦楽のためのエピソード/ 「イージー・マネー」から/「ラスト・ホリデー」 組曲/ 「ザ・ブリッジ」〜ユーゴスラビアの情景 |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
好評シリーズChandos映画音楽集の最新作はルーマニア出身の作曲家フランシス・チャグリンの作品集。チャグリンは200曲以上にも及ぶ多数の映画音楽、テレビ音楽の作曲を行った。「へルター・スケルター」、「ザ・ブリッジ」以外はChandos映画音楽集で大活躍中のフィリップ・レーンによる編曲版での収録。 今回タクトを執るのはノセダらと並んで今後のChandos指揮者陣を担っていくイギリス音楽のスペシャリスト、ラモン・ガンバ。グッドウィン映画音楽集(CHAN-10262)でも高い評価を得ており今回の演奏にも期待したい!「ヘルター・スケルター」序曲以外は全て世界初録音。日本語曲目表示帯付き。 | ||
ビリー・メイヤール(1902-1959):ピアノ・インプレッションズ アーサー王の伝説/3つの日本の風景/エイプリル・フール/マリーゴールド/ 4つのエース/ジョーカー/オータム・クロッカス/ホーリーホック/ シンコペーションによる3つの舞曲/グリーン・チューリップス/ スウィート・ウィリアム/アクアリウム組曲/フィリグリー/ シンコペーションによる3つのミニチュア/シベリアン・ラメント/ ロマネスク/他 (全64曲) |
エリック・パーキン(P) | |
既発売3タイトルをボックス・セット化。24bit/96kHz ディジタル・リマスター。 | ||
ラフマニノフ: 合唱交響曲「鐘」 Op.35/ヴォカリーズ Op.34 No.14/ 「アレコ」〜舞曲/ボヘミア狂詩曲 Op.12 |
スザンヌ・マーフィー(S) キース・ルイス(T) デイヴィット・ ウィルソン=ジョンソン(Br) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュo. フィルハーモニアo. | |
ヤルヴィの名盤が24bit/96kHzデジタルリマスターによって再発売。 | ||
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集 Vol.6 [第1番 ハ長調Op.49/第12番 変ニ長調Op.133]/ ピアノ五重奏曲Op.57 |
マーティン・ロスコー(P) ソレルSQ | |
女性奏者のみで結成されているソレル・クヮルテットによるショスタコーヴィチ全集が完結。存在自体が伝説であるボロディン・クヮルテットのオリジナル・メンバー、ドゥビンスキー直伝のショスタコーヴィチという点がポイント。またHyperionでも活躍中のマーティン・ロスコーによるピアノ五重奏曲も嬉しいカップリング。ちなみにこのソレル・クヮルテットのショスタコーヴィチ・シリーズは、英グラモフォン誌で絶賛されている。 | ||
マイケル・ティペット(1905-1998): 交響曲第1番/交響曲第2番/交響曲第3番/ 交響曲第4番/「New Year」〜組曲 |
フェイ・ロビンソン(S) リチャード・ヒコックス指揮 ボーンマスso. | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。24bit/96kHz ディジタル・リマスター。ティペットの交響曲を満喫できるヒコックスの名演がセットになって再登場。 | ||
ミェチスワフ・ワインベルク(1919-1996): 交響曲集 Vol.3 交響曲第16番Op.131(*)/交響曲第14番Op.117 |
ガブリエル・フムーラ指揮 ポーランド国立放送so. | |
(*)は世界初録音。ワルシャワでユダヤ人の家庭に生まれたワインベルクは、ナチス・ドイツのポーランド侵攻から逃れるために旧ソ連へ亡命、難を逃れたと思われた矢先にスターリンの反ユダヤ政策によって逮捕されるなど波乱の生涯を送った。盟友ショスタコーヴィチの影響を受けたワインベルクは22曲の交響曲を作曲。今回もワインベルクの祖国のオーケストラであるポーランド国立放送so.が演奏を担当。 | ||
エーリヒ・ヴォルフガング・ コルンゴルト(1897-1957):映画音楽集 「海の狼」(完全版)/「海の狼」予告編/ ロビン・フッドの冒険 |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2004年9月1日&3日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:ブレンダン・G.キャロル(国内盤のみ;日本語訳:SOREL)。(*)は世界初録音。ハリウッド映画音楽の巨匠としてのコルンゴルトの姿! 幼年期にはモーツァルトの再来と呼ばれ、神童として才能を溢れさせていたコルンゴルト。歌劇「死の都」によってオペラ作曲家としての地位を確立するなどの活躍を見せていたコルンゴルトだが、ナチス台頭によりアメリカへ亡命し、ハリウッド・デビューをきっかけに映画音楽作曲家として大成功を収めることとなる。今回収録されている「海の狼」の録音には1941年に完成された全曲版のスコアを使用。この1941年版は、映画で使われている1947年版ではカットされてしまった部分もすべて収録されており、映画音楽ファン眉唾ものの貴重な録音である。カップリングにはコルンゴルトが2度目のアカデミー賞作曲賞を受賞した「ロビンフッドの冒険」が収められている点も見逃せない。現在のハリウッド映画音楽の基礎を築き上げ、ジョン・ウィリアムスへと受け継がれていったコルンゴルトの映画音楽の醍醐味を存分に楽しむ事の出来るクラシック・ファン、映画音楽ファン要注目タイトル。 | ||
ジョージ・ダイソン(1883-1964): ヴァイオリン協奏曲/ ワルター・デ・ラ・マレによる子供の組曲/ コンチェルト・レッジェロ/ コンチェルト・ダ・カメラ/コンチェルト・ダ・キエザ |
リディア・モルドコヴィチ(Vn) エリック・パーキン(P) リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。グラモフォン誌などで高評価を受けたヒコックスの既存音源を集めた2枚組。24bit/96kHz ディジタル・リマスター。 | ||
アラン・ロースソーン(1905-1971): ピアノ協奏曲第1番/ピアノ協奏曲第2番/ 2台のピアノのための協奏曲 |
ジェフリー・トーザー(P) タマラ・アンナ・シスロウスカ(P) マティアス・バーメルト指揮 BBCフィルハーモニック | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。歯科学と建築学を学びながらも作曲家へと転身を遂げたロースソーンのピアノ協奏曲を集めたアルバム。24/96kHzディジタル・リマスター。 | ||
フランツ・リスト(1811-1886):交響詩集 Vol.1 交響詩「人、山上にて聞きしこと」S.95(第1番)/ 交響詩「タッソー、悲哀と勝利」S.96(第2番)/ 交響詩「前奏曲(レ・プレリュード)」S.97(第3番)/ 交響詩「オルフェウス」S.98(第4番) |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
ノセダのタクトが光る!リストの交響詩集スタート! Chandosへのデビュー以来、プロコフィエフ「石の花」、カルウォヴィッチ、ダラピッコラなど比較的珍しいレパートリーのリリースが多かったノセダだが今回の録音で取り上げたのはリストの交響詩。現在でも頻繁に演奏されている「前奏曲(レ・プレリュード)」はオーケストラのレパートリーとしては定番中の定番でありノセダの解釈が楽しみなところ。2004年にはBBCフィルとの来日公演も行い、ますます評価の高まるノセダならではの素晴らしい演奏が期待できそうだ。ちなみにノセダは2005年のプロムス(8月26日)でリストのファウスト交響曲の指揮を行う予定となっている。 | ||
ヴェルディ:前奏曲・序曲・バレエ音楽全集 歌劇「オベルト、サン・ボニファーチョ伯爵」序曲/ 歌劇「一日だけの王様」序曲/歌劇「ナブッコ」序曲/ 歌劇「エルナーニ」前奏曲/歌劇「2人のフォスカリ」前奏曲/ 歌劇「ジャンヌ・ダルク」序曲/歌劇「アルツィラ」序曲/ 歌劇「アッティラ」前奏曲/ 歌劇「マクベス」〜[前奏曲/第3幕のバレエ音楽]/ 歌劇「群盗」前奏曲/歌劇「海賊」前奏曲/ 歌劇「レニャーノの戦い」前奏曲/他(全34曲) |
エドワード・ダウンズ指揮 BBCフィルハーモニック | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。旧 CHAN-9787。ヴェルディの名作オペラから演奏機会の少ない珍しいオペラまでの前奏曲、序曲、バレエ音楽の数々を網羅したファン必携のセット。24bit/96kHzディジタル・リマスターによる再発売。 | ||
プロコフィエフ: 歌劇「3つのオレンジへの恋」(英語版) |
ブルース・マーティン(B) ジョン・マクマスター(T) デボラ・ハンブル(A) リチャード・ヒコックス指揮 オーストラリア歌劇場&バレエo.、 オーストラリア歌劇場cho./他 | |
録音:2005年2月、シドニー・オペラ・ハウス。ライヴ。同曲の英語版は世界初録音。 シャンドスを代表する指揮者であるリチャード・ヒコックスは現在オーストラリア歌劇場の音楽監督を務めており、これがこのコンビでの初録音となる。 | ||
ウィリアム・オルウィン(1905-1985): 映画音楽集Vol.3 「魔法の箱」組曲/「春風と百万紙幣」〜ワルツ/ 「最後の突撃」〜マーチ/「南海漂流」組曲/ 「木馬に乗る少年」〜ポールの最後の乗馬/ 「若い河」組曲/「The Cure for Love」〜ワルツ/ 「ペンシルバニアのペン」組曲/ 「真の栄光」〜行進曲/「逃げる男」組曲 |
ラモン・ガンバ指揮 BBCpo. | |
シャンドスの大好評シリーズ「Chandos Movies(映画音楽集)」の最新作はオルウィンの第3集。 フルート奏者、教育者、画家そして作曲家と多くの肩書きを持つオルウィンはその生涯に数多くの映画音楽のスコアを書き上げた20世紀イギリスを代表する作曲家の1人。今回の第3集では名作アドベンチャー「南海漂流」や「逃げる男」といった作品の映画音楽を収録。フィリップ・レーンによるアレンジが施されており、このアレンジでの全曲世界初録音となる。 指揮者はこれまでに数多くの録音を手掛けるなど「Chandos Movies(映画音楽集)」の顔となったラモン・ガンバ。BBCフィルとの抜群のコンビネーションでオルウィンの映画音楽作曲家としての1面を楽しませてくれるだろう。 | ||
フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812): 交響曲 ト長調「ラ・フェスタ・デッラ・パーチェ1791」/ 交響曲 へ長調/交響曲 ニ長調 |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレーヤーズ | |
世界初録音。 「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.18。楽譜出版の大家ホフマイスターの交響曲集。 ホフマイスターは1768年にウィーンで法律を学び資格を取得。その後は一転、作曲と出版に情熱を傾け始め、多数の楽譜の出版を手掛けることとなった。最初は軌道に乗っていた出版活動も次第に厳しい状況に陥り1806年にホフマイスターは出版事業から引退、作曲活動に専念したと言われている。今回収録の交響曲は3曲とも世界初録音。出版者ではなく作曲家としてのホフマイスターの姿を知ることの出来る注目盤。 演奏は今回もバーメルト&ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズが担当。同コンビのパフォーマンスはこれまでのシリーズでも高い評価を受けており、研究を重ねて取り組んでくるであろう演奏に期待したい。 | ||
スティーヴン・マクネフ(1951-): ビアトリクス・ポターの4つの物語 [あひるのジマイマのおはなし/ ピーター・ラビットのおはなし/ りすのナトキンのおはなし(*)/ ひげのサムエルのおはなし] |
イメルダ・スタウントン(朗読) クラーク・ランデル指揮 BBCコンサートo.、 BBCシンガーズ(*) | |
イギリスの気鋭の作曲家、スティーヴン・マクネフがベアトリクス・ポッターの不朽の名作「ピーター・ラビット」の中の4作品を題材としたスコアを作成。朗読付きの音楽作品として新しく生まれ変わった「ピーター・ラビット」を楽しめるタイトル。 クラーク・ランデルはロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックの録音でもタクトを振るうイギリス期待の指揮者。 | ||
ハンス・クリスティアン・ロンビ(1810-1874): チボリの祭り [シャンペン・ギャロップ/ルイーズ女王のワルツ/ コペンハーゲン蒸気鉄道ギャロップ/ 2つのヴァイオリンのためのコンサート・ポルカ/ 行進曲「サンクト・ペテルブルク万歳」/ ポルカ「サンクト・ペテルブルクのご婦人」/ 夢の絵/ポロネーズ/ブリッタ・ポルカ/ 最終景のギャロップ「ナポリのバレエ」/ コロンビーヌ・ポルカ・マズルカ/ オギュスト・ブルノンヴィル万歳/ アメーリ・ワルツ/最終景のギャロップ/ サンクト・ペテルブルクのシャンペン・ギャロップ] |
ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 デンマーク国立放送so.&cho. | |
"CHANDOS Classics" シリーズ。19世紀デンマークで活躍し、「デンマークのヨハン・シュトラウス」とも呼ばれていたロンビの作品集。指揮は巨匠ロジェストヴェンスキー。24bit/96kHzディジタル・リマスターによる再発売。 | ||
フランチェスコ・ダヴァロス(1930-): 音楽劇「ヴェノーサのマリア」 |
スーザン・ブロック(S) ヒラリー・サマーズ(A) フランチェスコ・ダヴァロス指揮 フィルハーモニアo.&cho.、 アポロ・ヴォイセズ | |
録音:1994年8月。世界初録音。 ASVなどに数多くの録音があるイタリア出身の指揮者、フランチェスコ・ダヴァロス。そのダヴァロスの作曲家としての姿を知らせてくれる貴重な録音がChandosから登場。「ヴェノーサのマリア」はカルロ・ジェズアルドの「ヴェノーサの王子」をベースとして作曲された作品。ミッド・プライスでの発売。 | ||
モーリス・デュリュフレ(1902-1986):合唱作品全集 レクイエムOp.9/ グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテットOp.10/ われらの父よ/ミサ・クム・ユビロOp.11 |
リチャード・マーロウ指揮 ケンブリッジ・ トリニティ・カレッジcho. | |
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団のChandosデビュー盤! 日本でも再評価の著しいフランスの作曲家、モーリス・デュリュフレの合唱作品全曲を収録したタイトル。デュリュフレはその生涯で作曲した作品は僅か14曲と少なく、1曲1曲がデュリュフレの作風を知るということにおいても非常に大きな存在感を持っている。 これまではConiferへ録音を行っていたリチャード・マーロウ&ケンブリッジ・トリニティ・カレッジcho.は今回のリリースがChandosへのデビュー盤となる。1332年に完成しニュートンを輩出するなど、長き歴史と伝統を持つトリニティ・カレッジが誇る名門cho.のChandosでの活躍を期待したい。 | ||
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): ミケランジェロの詩による組曲Op.145a(*)/ 10月/イギリスの詩による6つのロマンスOp.140(*) |
イルダール・アブドラザコフ(B) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
ノセダ&BBCフィルにアブドラザコフを加えた強力タッグが贈るショスタコーヴィチの秘曲集。ショスタコーヴィチ生誕100年記念アルバム。 これまでプロコフィエフ、リスト、ダッラピッコラ、そしてカルウォヴィチなど様々な作曲家による多彩な作品をリリースしてきたノセダ。今回登場となるショスタコーヴィチ・アルバムは、演奏頻度の高い交響曲や管弦楽曲ではなく管弦楽伴奏付きの声楽作品集。収録作品のうち(*)の両作品は、バスとピアノ伴奏のための作品を作曲者自身が管弦楽伴奏に改定した版を用いた貴重な録音。ノセダのタクトで1988年にマリンスキー歌劇場でデビューを飾ったロシア期待のバス、アブドラザコフはシャンドス初登場。モーツァルトの生誕記念ではなく、敢えてショスタコーヴィチの生誕記念アルバムを2006年のニュー・リリース第1弾としてきたところはまさにシャンドスならでは。祖国ロシアの雄大な大地を思わせるアブドラザコフの深く響く歌声と、ノセダ&BBCフィルによるハイレヴェルなショスタコーヴィチ、乞うご期待。 | ||
マルコム・ウィリアムソン(1931-2003): 管弦楽作品集 Vol.1 序曲「サンチャゴ・デ・エスパダ」/ 組曲「ハバナの我が男」(*)/合奏協奏曲(*)/ シンフォニエッタ |
ラモン・ガンバ指揮 アイスランドso. | |
(*)は世界初録音。 現在シャンドスの中核指揮者として多くの録音を手がけるラモン・ガンバ。その彼が音楽監督をつとめるアイスランドso.とのコンビは当盤がシャンドス初登場となる。オーストラリア出身の作曲家マルコム・ウィリアムソンは、シドニーで生まれ、12歳からシドニー音楽院で作曲をユージン・グーセンスに師事、1950年にはロンドンへ渡ってブーレーズやメシアンの音楽を研究、1975年10月には女王音楽顧問にも任命されるなど幅広い活躍を見せた。 | ||
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 映画音楽集 Vol.3 「ハムレット」組曲Op.116/ 「若き親衛隊」組曲Op.75 より [第2楽章/第4楽章/第5楽章]/ 「忘れがたき1919年」Op.89 〜 The Assault on Krasanaya Gorkaya/ 「5日5夜」組曲Op.111 |
マーティン・ロスコー(P) ワシーリー・シナイスキー指揮 BBCフィルハーモニック | |
人気シリーズ「シャンドス映画音楽集」の新譜は、ショスタコーヴィチの映画音楽集完結盤となるVol.3。ジダーノフ批判にさらされたことにより作曲されたスターリンを称賛するプロパガンダである「忘れがたき1919年」、アレクサンドル・ファデエフの小説を題材とした「若き親衛隊」などショスタコ・ファン必聴の作品がズラリ。BBCフィルを率いるのは前2作同様、ムーシンの門下生で現在ロシアの楽壇を牽引する名匠ワシーリー・シナイスキー。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953):交響詩集 「妖精の丘」/「ファンドの園」/「11月の森」/シンフォニエッタ |
ヴァーノン・ハンドリー指揮 BBCフィルハーモニック | |
シャンドスの新たなバックスの交響曲全集(CHAN-10122)で2003年のグラモフォン・アウォードに輝いたハンドリー&BBCフィル。バックスのスペシャリストとの評価を受ける同コンビが交響曲全集に続いて贈る新録音は、ロマンティシズムと色彩感があふれる3曲の交響詩と貴重な音源となるシンフォニエッタの4作品。 | ||
メンデルスゾーン(1809-1847):宗教的合唱作品集 6つのアンセム Op.79/わが祈りを聞きたまえ/ 死んだ者たちは幸いである Op.115 No.1/ 主に向かって喜びの声をあげよ/ドイツ・ミサ/ アヴェ・マリア Op.23 No.2/主をほめたたえよ Op.39 No.2/ マニフィカト Op.69 No.3/3つの詩篇 Op.78 |
リチャード・マーロウ指揮 ケンブリッジ・ トリニティ・カレッジcho. | |
シャンドス・デビュー第1弾となったデュリュフレの合唱作品集(CHAN-10357)がリリース以来じわじわと評価を高めてきており、既にシャンドス合唱レパートリーの中核的存在として存在感を発揮しているマーロウ&ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。シャンドス第2弾は歌劇やオラトリオを中心に高い芸術性を見せるメンデルスゾーンの合唱作品集。普段はあまり演奏されない知られざる作品も収録されており、合唱ファンや関係者にとっては選曲などでも重宝するであろう粋な選曲となっている。 | ||
レノックス・バークリー(1903-1989): 弦楽四重奏曲第2番 Op.15 マイケル・バークリー(1948-):アブストラクト・ミラー/磁場 |
トマス・キャロル(Vc) チリンギリアンSQ | |
エルガーやヴォーン・ウィリアムズといった同世代の作曲家たちとは一線を画した作品を書き、20世紀イギリス音楽に大きな存在感を残したレノックス・バークリー。そして父であるレノックス・バークリーとジョージ・マルコム、リチャード・ロドニー・ベネットに作曲を学んだマイケル・バークリー。イギリスの音楽史上にその名を刻むバークリー父子の作品が録音で共演というなんともシャンドスらしい好企画盤。 世界的名門チリンギリアン弦楽四重奏団が主に演奏を担当。同時に2001年のヤング・コンサート・アーティスツ・インターナショナル・オーディションで優勝を果たしたウェールズの若手チェリスト、トーマス・キャロルのシャンドス・デビュー盤となる。全曲世界初録音。 | ||
ドリーン・カーウィゼン 〔メアリー・オルウィン〕(1922-2003): 序曲「ODTAA」/ピアノと弦楽のための協奏曲/ 序曲「ビショップ・ロック」/サフォーク組曲 |
ハワード・シェリー(P) リチャード・ヒコックス指揮 LSO | |
録音:1996年5月19日-20日、ブラックヒース・コンサート・ホール。旧品番:CHAN-9524。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。24bit/96kHz ディジタル・リマスター。おそらく世界初録音だったもので、2011年現在でも全て唯一の録音と思われる。 作曲家ウィリアム・オルウィン夫人の(ドリーン・)メアリー・オルウィンが残した映画音楽集。彼女は自らのファーストネームを嫌っており、1961年に師と結婚した後はミドルネームのメアリーを名乗った。しかし作曲家としては自らも旧姓名を使用していたようで、自ら生前に執筆した当盤の解説でも署名は「ドリーン・カーウィゼン」となっている。 | ||
アーノルド・バックス(1883-1953):管弦楽作品集 VIII 魔法をかけられた夏 ウォルシンガム 祖国 |
アン・ウィリアムス=キング、 リノア・マクウィーター(S) マーティン・ヒル(T) ヴァーノン・ハンドリー指揮 RPO、ブライトン祝祭cho. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。24bit/96kHz ディジタル・リマスターで好評を得ているバックスの管弦楽作品集第8巻では声楽と合唱付きの3作品を収録。名匠ブライデン・トムソンとヴァーノン・ハンドリーを中心にシャンドスの初期に進められたバックスの様々な録音は金字塔として高い評価を受けてきた。 | ||
マーチの実験 ヘンリー・パーセル/スティーヴン・スタッキー編曲: メアリー女王の崩御を悼む葬送音楽 リヒャルト・ワーグナー(1813-1883) 感謝の行進曲(ウィリアム・シェーファー編曲)/ 葬送交響曲(エリック・ライゼン編曲) アントン・ブルックナー(1824-1896):行進曲 変ホ長調 クルト・ワイル(1900-1950):光の中のベルリン チャールズ・アイヴズ(1874-1954): カントリー・バンド行進曲 マルセル・ヴェングラー(1946-):マーチの実験 マウリシオ・カーゲル(1931-): 勝利を逃すための10のマーチ |
クラーク・ランデル指揮 ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ オヴ・ミュージック・ウィンドo. | |
これは痛快。一癖もニ癖もある魅力溢れる「マーチ」が満載。 イギリス、ドイツ、フランス、ロシア、北欧、ダンスなど毎回テーマに沿った作品集のリリースを行い、高度なアンサンブル技術と表現力で日本でも絶賛を博しているロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケストラ(RNCM)の最新録音が登場。 今回のテーマは「マーチ」。まずマーチと聴くとアメリカならマーチ王スーザ、イギリスならアルフォード、ドイツならタイケなど様々な名作曲家たちの名前が浮かんでくるが、このタイトルにはこれらの作曲家の作品は1曲も収録されていない! 収録されているのは、パーセルやワーグナーの編曲作品、偽作とされているブルックナーの行進曲、ワイルのオリジナル作品、そしてアイヴズが幼少の頃に聴いた田舎の吹奏楽を思い出した曲で、記譜の通り真剣に演奏すればするほどヘタに聴こえると言う「カントリー・バンド行進曲や、アルゼンチンの現代作曲家カーゲルの「勝利を逃すための10のマーチ」とくれば曲のタイトルからして怪しさ満点、一筋縄では語れない。頻繁に演奏され、世界中から愛されている名曲とは一味違った魅力溢れるマーチ・アルバム。吹奏楽ファン&関係者は必携。 | ||
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958): 映画音楽集 Vol.3 苦渋の春/ジョアナ・ゴディンの恋/あるベルギー農場の物語 |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
好評の「シャンドス映画音楽」シリーズ最新盤。ヴォーン・ウィリアムズの、映画音楽の作曲家としての側面にスポットを当て続けた映画音楽集は、今回のVol.3で完結。日本で上映されていない作品が大半ではあるが、「苦渋の春」と「ジョアナ・ゴディンの恋」は世界初録音となる貴重な音源。演奏はもちろんシャンドス映画音楽の看板であるラモン・ガンバ&BBCフィルハーモニックの名コンビ。 | ||
リムスキー=コルサコフ:歌劇からの序曲と組曲集 歌劇「5月の夜」序曲/組曲「雪娘」/ 組曲「クリスマス・イヴ」/組曲「ムラダ」/ 組曲「見えざる町キテジと乙女フェヴローニャの物語」/ 組曲「金鶏」/組曲「サルタン皇帝の物語」 熊蜂の飛行 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。音楽一家ヤルヴィ家の長、ネーメ・ヤルヴィの名盤が24bit/96kHz ディジタル・リマスターで再発売。リムスキー=コルサコフの代表作をほぼ網羅しており、スコティッシュ・ナショナル管の高い技術が作品を際立たせている。 | ||
リスト:ピアノと管弦楽のための作品全集 シューベルトの「さすらい人幻想曲」S.366/ ベートーヴェン「アテネの廃墟」の主題による幻想曲S.122/ 華麗なるポロネーズ 変ホ長調S.367/ ベルリオーズ「レリオ」の主題による交響的大幻想曲S.120/ 深き淵よりS.691/呪いS.121/ハンガリー幻想曲S.123/ 死の舞踏S.126/悲愴協奏曲S.365a ピアノ協奏曲全集[第1番S.124/第3番S.125a/第2番S.125] |
ルイ・ロルティ(P) ジョージ・ペーリヴァニアン指揮 ハーグ・レジデンティo. | |
録音:1999年7月6月-9日、2000年6月22日-24日、以上 ドクター・アントン・フィリップス・ホール、オランダ。 "CHANDOS CLASSICS" シリーズ。24bit/96kHz ディジタル・リマスターによる再発売。1984年の第36回ブゾーニ国際コンクールを制覇、同年のリーズ国際ピアノ・コンクールでは4位に入賞するなど、実績と実力を兼ね備えた名ピアニスト、ロルティによるリストの録音をセット化。 | ||
ヨハン・ネーポムク・フンメル(1778-1837): ピアノ協奏曲 イ長調 「おお、いとしいアウグスティン」による8つの変奏とコーダ ピアノと管弦楽のための オベロン「魔法の角笛」による幻想曲 Op.116 ピアノと管弦楽のための序奏と ロンド・ブリランテ「ロンドンからの帰還」ヘ短調 Op.127(*) |
ハワード・シェリー(P)指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレーヤーズ | |
スロヴァキア出身のフンメルはベートーヴェンと同時代に生き、モーツァルトに師事。作曲家としてピアノ作品を中心に多くの優れた作品を作曲すると同時に、名ピアニストとしてもその名を轟かせた。 シェリーとロンドン・モーツァルト・プレーヤーズのコンビはイギリスの数ある室内管弦楽団の中でも優れた実力を示しており、フンメルだけでなくシャンドスでの様々な録音の評価は非常に高い。(*)世界初録音。 | ||
フランツ・リスト(1811-1886):交響詩集 Vol.2 ファウスト交響曲S.108(オリジナル版) 交響詩「ゆりかごから墓場まで」S.107 |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ドヴォルザーク、ダラピッコラ、そしてカルウォヴィチらの比較的レアなレパートリーの録音に積極的に取り組んできたノセダが、ついに大規模メジャー作品をレコーディング。 理想主義で探究心旺盛な知的人間が、超人的な知識と引き換えに悪魔に魂を売るという物語「ファウスト」。リストは「ファウスト交響曲」の正式な題名を「三人の人物を描いたファウスト交響曲」としており、各楽章にはゲーテの詩劇に基づいたファウスト、グレートヒェン、メフィストフィレといった登場人物の名前が付けられている。 今回ノセダが用いているのが、終楽章に合唱の加えられた「1857年版」ではなく、1854年作曲の「オリジナル版」であるという点が非常に興味深いポイント。ノセダ&BBCフィルは2005年のBBCプロムスでこの「ファウスト交響曲」の演奏を行っており、聴衆はもちろんのことタイムズ誌をはじめとする雑誌やマスコミからも名演奏として絶賛を受けているだけに、今回のリリースへ懸かる期待は大きい。日本語曲目表示帯付き。 | ||
シリル・スコット(1879-1970):管弦楽作品集 Vol.2 ピアノ協奏曲第1番/交響曲第4番(*)/ある朝早く |
ハワード・シェリー(P) マーティン・ブラビンズ指揮 BBCフィルハーモニック | |
管弦楽作品集 Vol.1(CHAN-10211)のリリースが日本でも反響を呼び、その名が再び広まったシリル・スコット。イギリス印象主義の作曲家として活躍し1920年代から30年代にかけては盛んに演奏が行われていたスコットの作品だが、現在ではまだまだその作品に出会える機会は少なくシャンドスからリリースされる当シリーズは貴重である。前回と同じブラビンズ&BBCフィルに加えてピアノ協奏曲のソリストにはハワード・シェリーを迎え、万全の陣容でリリースされるイギリス音楽ファン必眉の第2集。(*)世界初録音。 | ||
ジェイムズ・マクミラン(1959-): ピアノ協奏曲第2番 オルガンと管弦楽のための「スコットランドの動物詩」 |
ウェイン・マーシャル(P、Org) ジェイムズ・マクミラン指揮 BBCフィルハーモニック | |
現代スコットランドの音楽界をリードする作曲家マクミランの自作自演最新作。18世紀スコットランドの舞曲の旋律や様々な民謡をふんだんに取り込んだ、3楽章形式で構成される「ピアノ協奏曲第2番」。ロサンゼルス・フィルとBBCフィルの委嘱によって作曲され、ロサンゼルスのディズニー・ホールに新たに設置されたオルガンのお披露目で演奏された「スコットランドの動物詩」。とも今回が世界初録音となる。 ソリストを務めるのは1961年生まれのウェイン・マーシャル。ピアニストとしてだけでなくオルガン奏者、指揮者としてマルチな才能を発揮している期待の音楽家だ。 | ||
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 交響曲第9番 Op.70 ピアノ協奏曲第1番 Op.35 映画音楽「コルジーンキナの出来事」Op.59〜組曲 アレクサンドル・ダヴィデンコの2つの合唱曲の編曲 Op.124 |
タチアナ・ポリャンスキー(P) ウラディーミル・ゴンチャロフ(Tp) ワレーリー・ポポフ(Fg) エレーナ・アダモヴィチ(P) ワレーリー・ポリャンスキー指揮 ロシア国立so.& シンフォニック・カペラ | |
シャンドスによる生誕100年記念アルバム第2弾は、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも知名度の高い「交響曲第9番」、ピアノ協奏曲というタイトルにも拘らずトランペット独奏を必要とする「ピアノ協奏曲第1番」を中心としたラインナップ。演奏は前作のノセダ&BBCフィルからシャンドスのロシア・レパートリーにおいて最も目覚しい活躍を見せるポリャンスキー&ロシア国立交響楽団にバトンタッチ。 今回の収録曲の中で特に興味深い作品は個性派アーティストがずらりと揃った「ピアノ協奏曲第1番」だろう。ピアノ・ソロにはポリャンスキーの娘であるタチアナ・ポリャンスキーを抜擢し、シャンドス初期の名盤として名高いマクシム&ドミトリーJrの親子共演盤(CHAN-8357)に対抗しうる? ポリャンスキー父娘の共演が実現。そして注目のトランペット・ソロには長きに渡ってモスクワ放送交響楽団の首席トランペット奏者としてその名と豪快なサウンドを轟かせてきたウラディーミル・ゴンチャロフが登場。既にモスクワ放送響を退団してしまったゴンチャロフだが、過去に同響と同曲を録音しており、今回のロシア国立響との共演はおそらく彼の2度目の録音となる。 | ||
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ 〜ヨハン・クリスティアン・カンナビヒ(1731-1798): 交響曲集 [ト長調/イ長調/第22番 ハ長調/第57番 変ホ長調/ニ長調] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.19。マンハイム楽派最大の作曲家と称されたカンナビヒの交響曲集。当時最大の名声を誇っていたマンハイム宮廷楽団唯一の指揮者兼指導者として活躍し、モーツァルトに「これまで出会った最高の指導者」と言わしめたエピソードを持つ。カンナビヒの作品は優美な器楽法が特徴とされており、特に数々の交響曲は19世紀の管弦楽に大きな影響を及ぼしたとされている。収録曲中3曲は世界初録音。 | ||
アーサー・ブリス(1891-1975): ヴァイオリン協奏曲/色彩交響曲 |
リディア・モルドコヴィチ(Vn) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
イギリス音楽ファンにとって欠かすことの出来ない重要作曲家サー・アーサー・ブリス。代表作、バレエ組曲「チェック・メイト」や色彩交響曲は吹奏楽編曲版の演奏が行われるなど、広く知られる。シャンドスでブリスの「色彩交響曲」といえば、ハンドリー&アルスター管による初期の名盤が存在しているが、シャンドスの顔でありイギリス音楽のスペシャリストであるヒコックスによる再録音が登場。カップリングはこれまたシャンドス初期から活躍を続けるモルドコヴィチを迎えてのヴァイオリン協奏曲。イギリス音楽ファン必聴盤! | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.6 [第1番 ヘ長調Op.18-1/第2番 ト長調Op.18-2「挨拶」/ 第3番 ニ長調Op.18-3/第4番ハ短調Op.18-4/ 第5番イ長調Op.18-5/第6番変ロ長調Op.18-6] |
ボロディンSQ | |
結成60年という長い歴史を持つボロディン・クヮルテットが進めていたベートーヴェン・チクルスが、今回リリースとなる第6集でついに完結。結成時のオリジナル・メンバーであるチェロのベルリンスキーもまだまだ健在で、2005年6月に行われた来日公演でも見事な演奏を披露、絶賛を受けた。数ある当曲全集中でも、今回のチクルスが新たなるベートーヴェンの指標となる輝かしい物となることは間違い無い。 | ||
ヤンソンス〜チャイコフスキー:交響曲全集 マンフレッド交響曲Op.58/イタリア奇想曲Op.45 |
マリス・ヤンソンス指揮 オスロpo. | |
ロイヤル・コンセルトへボウo.、バイエルン放送so.のシェフとして破竹の快進撃を見せるマリス・ヤンソンスが1984年から1986年にかけてシャンドスへ行った初のチャイコフスキー・チクルスが完全初回プレス限定セットとして装いも新たに再登場。7枚組みから6枚組へ再編集、そして24bitリマスターも嬉しいポイント。限定盤のためぜひお早めに。 | ||
ドミトリー・カバレフスキー(1904-1987): ピアノ協奏曲集 Vol.2 ピアノ協奏曲第1番Op.9/ 交響曲第2番Op.19/ ピアノ協奏曲第4番Op.99「プラハ」 |
キャスリン・ストット(P) ネーメ・ヤルヴィ指揮 BBCフィルハーモニック | |
ピアノ協奏曲第2番&第3番を収録した前作(CHAN-10052)は、イギリスでグラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選出、ここ日本でも音源の珍しさと充実の演奏で人気を呼んだ。 今回の第2集ではピアノ協奏曲2曲に加え、これまた貴重な音源となる交響曲第2番をカップリング。指揮は第1集のシナイスキーに代わってヤルヴィ一族の長、ネーメ・ヤルヴィが登場。旋律的で色彩豊か、そして情熱的なカバレフスキーの作品を熱演。 | ||
R.ヴォーン・ウィリアムズ:クリスマスのための作品集 クリスマス・キャロルによる幻想曲(*)/ クリスマス劇/バレエ音楽「クリスマスの夜に」(*) |
サラ・フォックス(S) ロデリック・ウィリアムズ(Br) リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア、 ジョイフル・カンパニー・ オヴ・シンガーズ | |
(*)は世界初録音。ヴォーン・ウィリアムズの作品中でもユニーク曲目を配した「クリスマス・アルバム」。シャンドスの看板指揮者ヒコックスは中でも合唱作品を得意とするだけに、演奏はやはり見事。2作品が世界初録音というのも見逃せないポイント。 | ||
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ〜 フランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789):交響曲集 [ヘ短調/ニ短調/ニ長調「トランペット交響曲」/ ト短調/ニ長調] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.20。マンハイム楽派の天才音楽家の実力を知る! 18世紀ドイツの作曲家、歌手として知られるリヒターは、カール・テオドール公のマンハイム宮廷楽壇での活躍後、1769年にはストラスブール大聖堂の楽長へと転身、マンハイム楽派最大の音楽家の1人としてその名を遺している。収録曲中3曲は今回が世界初録音となる。 | ||
ロッシーニ:ピアノ作品集 Vol.3 ワルツ(*)/モデラート 変イ長調(*)/ワルツ 変ホ長調(*)/ 「老年のいたずら」第5集〜幼い子供たちのためのアルバム |
マルコ・ソリーニ(P) ネーメ・ヤルヴィ指揮 BBCフィルハーモニック | |
(*)は世界初録音。オピッツ、ワイセンベルクらの下で研鑚を積んだピアニスト、マルコ・ソリーニによるロッシーニのピアノ作品集は当盤で完結。親交の深かったカール・ロスチャイルド夫人に献呈された「ワルツ」など3曲の世界初録音を収録。 | ||
レスピーギ:管弦楽作品集 Vol.2 レスピーギ: 前奏曲、コラールとフーガ/ブルレスカ/ 組曲「ロッシニアーナ」 ラフマニノフ/レスピーギ編曲:練習曲集「音の絵」より [海とかもめOp.39-2/行進曲Op.39-9/ 葬送行進曲Op.39-7/赤頭巾と狼Op.39-6/ 市場の風景Op.33-4] |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
プロコフィエフ「石の花」でシャンドスへデビュー以来、ショスタコーヴィチやリスト、カルウォヴィチ、ダラピッコラなど次々と意欲作を発表し、CHANDOSのメイン・アーティストとなったノセダ&BBCフィルが再びレスピーギに着手。作曲当時の師であるマルトゥッチに「もはや生徒ではなく巨匠である」と言わせたという「前奏曲、コラールとフーガ」、クーセヴィツキーの依頼によって編曲が施されたラフマニノフの「音の絵」といったレアなレパートリーを含む。巨匠への道を確実に歩んでいるノセダが同郷であるレスピーギの大いなる魅力を解き放つ強力盤。 | ||
リチャード・ロドニー・ベネット(1936-): 管弦楽作品集 Vol.1 パルティータ/子守歌/ 16世紀の旋律によるリフレクション/ スコットランド民謡によるリフレクション |
ジョナサン・レマル(Br) ポール・ワトキンス(Vc) リチャード・ヒコックス指揮 フィルハーモニアo. | |
イギリスを代表する映画音楽の巨匠で、ジャズ奏者としても活躍を続けるリチャード・ロドニー・ベネット 70歳の誕生日を記念し、スタートする新シリーズ。イギリス音楽の達人ヒコックス&フィルハーモニア管に加え、メトロポリタン歌劇場などでも活躍するニュージーランド出身のバリトン、レマルとイギリスでも特にその名を知られるチェロのワトキンスを迎えた布陣。 | ||
タネーエフ:交響曲全集 Vol.2 [第1番 ホ短調/第3番 ニ短調] |
ワレーリー・ ポリャンスキー指揮 ロシア国立so. | |
ロジェストヴェンスキー直伝のタクトさばきでシャンドスのロシアン・レパートリーを支えるマエストロ、ポリャンスキー。好評を博している交響曲第2番&第4番を収録した第1集(CHAN-9998/MCHAN-9998)のリリースから実に約4年半を経て発売される待望の第2集。現在入手可能なタネーエフの交響曲全曲録音は非常に少ないだけに、今回のリリースで全4曲が揃うポリャンスキー盤が重宝されることは間違いないだろう。 | ||
ラフマニノフ: 練習曲集「音の絵」Op.33 & Op.39(全曲) |
ルステム・ハイルディノフ(P) | |
「前奏曲集」に続くハイルディノフのラフマニノフ第2弾。ハイルディノフが特に重要なレパートリーとしている作曲家だけに、技術、表現ともに申し分無く、美しく優雅で、そして暗き影や力強さをも併せ持つ無限の可能性を感じさせる。 | ||
ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏曲全集[第1番−第15番]/ ピアノ五重奏曲 ト短調Op.57 |
ソレルSQ マーティン・ロスコー(P) | |
分売のセット化、ショスタコーヴィチ生誕100年記念リリース。イギリスの女流4人によるソレル・クヮルテットは、ボロディン・クヮルテットのロスティスラフ・ドゥビンスキーの下で研鑽を積んでおり、まさに直伝のショスタコーヴィチ。分売は、ファンファーレ誌、グラモフォン誌、デイリー・テレグラフ誌などから絶賛を受けた。 | ||
HK.グルーバー(1943-): フランケンシュタイン!!/大騒ぎ/暗闇での踊り |
HK・グルーバー(歌)指揮 BBCフィルハーモニック | |
ユーモアとウィットに満ちたグルーバー・ワールド! 作曲家、アンサンブル・モデルンの指揮者、そしてクルト・ワイルの権威としても知られるグルーバーは、実は幼少のころウィーン少年合唱団のメンバーとしても活躍したことがある。自らタクトを振ると思えばいきなり歌い始めるなど、常に数歩先を歩き続ける音楽家だが、作曲家としてのグルーバーは、難解な現代音楽とは一味違う独自のユーモアとウィットに富んだ作品を次々と発表し、成功を収めている。 そんな奇才グルーバーの作品集が、作曲者自らがBBCフィルを率いてなんとシャンドスから初登場。代表作の1つ「フランケンシュタイン!!」は管弦楽版が収録されており、この版としては世界初録音。 | ||
ヤナーチェク: 弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」/ 弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 シマノフスキ: 弦楽四重奏曲第1番 ハ長調Op.37/ 弦楽四重奏曲第2番 Op.56 |
シェーンベルクSQ | |
2002年のグラミー賞へもノミネートされ、国際的な評価を獲得し続けているシェーンベルク・クァルテット。2006年が結成30周年となった同アンサンブルは、特に20世紀作品のスペシャリストとして名を馳せており、既にシャンドスからリリースされているシェーンベルク、ウェーベルン、ベルク、ツェムリンスキーのディスクは何れも好評。 今回は、20世紀ウィーンの作曲家たちの作品から東欧の作品にレパートリーをシフト。チェコとポーランドの名作での熱演を期待したい。 | ||
マルコム・ウィリアムソン(1931-2003): 管弦楽作品集 Vol.2 交響曲第1番「エレヴァミーニ」/ 交響曲第5番「アケロ」/ エディス・シットゥウェルの墓碑/ 弦楽のためのレント |
ラモン・ガンバ指揮 アイスランドso. | |
マルコム・ウィリアムソンはシドニーで生まれ、12歳からシドニー音楽院で作曲をユージン・グーセンスに師事。その後1950年にロンドンへ渡り、ブーレーズやメシアンの音楽を研究、1975年10月には女王付き楽長にも任命されるなど、音楽家として幅広い活躍を見せた。交響曲第5番は世界初録音。交響曲第1番と弦楽のためのレントも音源が少なく貴重な録音となっている。 | ||
シリル・スコット(1879-1970):管弦楽作品集 Vol.3 ヴァイオリン協奏曲(*)/祝典序曲(*)/ 朝の歌/3つの舞曲 |
オリヴィエ・シャルリエ(Vn) マーティン・ブラビンズ指揮 BBC po. シェフィールド・ フィルハーモニックcho. | |
(*)は世界初録音。既出の2巻が好評を博し、再び注目が集まりつつあるシリル・スコットはイギリス印象派の作曲家として数多くの作品を書き上げた。世界初録音となるヴァイオリン協奏曲にはフランスの才人、オリヴィエ・シャルリエが登場するなど万全の布陣は相変わらず。イギリス音楽&印象主義のファンは特に要注目。 Vol.1:CHAN-10211、Vol.2:CHAN-10376。 | ||
バークリー・エディション Vol.6 レノックス・バークリー(1903-1989): 2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 マイケル・バークリー(1948-): 管弦楽のための協奏曲「シースケープ」(*)/ 管弦楽のためのグレゴリオ変奏曲(*) |
キャスリン・ストット、 ハワード・シェリー(P) リチャード・ヒコックス指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
(*)は世界初録音。イギリス音楽の達人ヒコックスによるバークリー・エディションも遂に最終巻となった。「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲」録音が非常に少ないだけに、ストット&シェリーの実力派ピアニストによる共演で聴くことの出来るのは貴重。 | ||
吹奏楽へのオマージュ マルコム・アーノルド(1921-2006):水上の音楽 ジョン・マッケイブ(1939-):キャニオンズ ボクストン・オウ(1924-1997):組曲「ジョン・ゲイ」 アダム・ゴーブ(1958-):アウェイデー ケネス・ヘスケス(1968-):ディアギレフ・ダンス |
クラーク・ランデル指揮 ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ オヴ・ミュージック・ウィンドo. | |
素晴らしきイギリスの吹奏楽! 「イギリス」「ドイツ」「フランス」「北欧」「ロシア」「ダンス」「マーチ」など、様々なテーマに沿った作品集がベストセラーとなっているイギリス随一の吹奏楽団、ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンド・オーケストラ(以下RNCM)。首席指揮者クラーク・ランデルが率いるRNCMが定めた2007年のテーマはシリーズ2度目となる「イギリス」。ホルストやヴォーン=ウィリアムズなど、吹奏楽のバイブル的作品を集めた前作(CHAN-9697/MCHAN-9697)に対し、今回は20世紀後半から21世紀にかけて作曲された魅力あふれる作品をピックアップ。ヘンデルの「水上の音楽」へのオマージュであるアーノルド版「水上の音楽」、バーンスタインのミュージカルにヒントを見出し、独特のリズムを持ったゴーブの「アウェイデー」、そしてイギリスの人気作曲家ヘスケスがロシア・バレエ団の創設者であるディアギレフへのオマージュとして作曲した「ディアギレフ・ダンス」など注目作品がズラリ。20世紀から21世紀になっても変わらぬイギリス音楽の魅力と吹奏楽の素晴らしさを改めて教えてくれる珠玉のアルバム。 | ||
ヨーク・ボウエン(1884-1961):ピアノ作品集 Vol.2 幻想曲(*)/ピアノ・ソナタ第5番/4つのバガテル)(*) |
ヨープ・セリス(P) | |
(*)は世界初録音。オランダのヴィルトゥオーソ・ピアニストが演奏する「イギリスのラフマニノフ」、ヨーク・ボウエンのピアノ作品集第2弾。ボウエンは作曲家としてだけでなく、ピアニストとしても活躍、さらには母校である王立音楽院で教鞭を執り、近代イギリス音楽の発展に尽力した。 | ||
リチャード・ロドニー・ベネット 〜ワーズ・アンド・ミュージック 春の如く/天使のささやき/ ゲット・リッド・オブ・マンデイ/ サムワン・トゥー・ウォッチ・オーバー・ミー/ エンジェル・アイズ/ スプリング・キャン・リアリー・ ハング・ユー・アップ・ザ・モスト/ レット・ミー・ダウン・イージー/ アイ・ウォント・ダンス/キリング・タイム/ ハウ・ロング・ハズ・ディス・ ビーン・ゴーイング・オン?/ オン・セカンド・ソート/アーリー・トゥ・ベッド/ ウェイク・アップ・チラン・ウェイク・アップ/ グッバイ・フォー・ナウ/ ワーズ・アンド・ミュージック |
リチャード・ロドニー・ ベネット(Vo/P) | |
イギリス映画音楽の巨匠で、ジャズ奏者としても活躍を続けるベネットの70歳記念リリース。経験に裏打ちされた音楽が響く。 | ||
スピリット・オヴ・スコットランド ベルリオーズ: 序曲「ウェーヴァリー」 Op.2/序曲「ロブ・ロイ」 メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」 Op.26 マルコム・アーノルド: 序曲「シャンターのタム」 Op.51/ 4つのスコットランド舞曲 ヴェルディ:歌劇「マクベス」〜バレエ音楽 ハーミッシュ・マッカン: 演奏会用序曲「山と溢れる泉の土地」 Op.8 |
アレグザンダー・ギブソン指揮 スコティッシュ・ナショナルo. ブライデン・トムソン指揮 フィルハーモニアo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。バラエティに富んだ収録曲、2人名指揮者・・・まさにアルバムのタイトル通りスコットランド一色に染まった好企画盤。24/96kHzディジタル・リマスター。 | ||
ベドルジハ・スメタナ(1824-1884): 管弦楽作品集 Vol.1 交響詩「リチャードIII世」Op.11/ 交響詩「ヴァレンシュタインの陣営」Op.14/ 交響詩「ハーコン・ヤルル」Op.16/ プラハの謝肉祭/ ポルカ ト長調「田舎の少女」/祝典序曲 ハ長調/ シェイクスピア祭のための祝典行進曲 Op.20 シェイクスピアの「リチャードIII世」 のためのファンファーレ/ 漁夫 |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBC po. | |
スメタナの代名詞でもある連作交響詩「我が祖国」があまりにも有名なため、その影に隠れる形となってしまっているその他の管弦楽曲を聴く機会は非常に少ない。演奏機会は少なくとも、綺羅星の如き魅力を持ったこれらの作品たちを知られざる名作の伝道師ノセダが解き明かす! 収録曲にはスメタナのスウェーデン時代に作曲された3曲の「交響詩」、そして「我が祖国」の後に初演された「プラハの謝肉祭」など何れも劣らぬ名曲がズラリと並ぶ。「我が祖国」以外のスメタナの管弦楽作品を集めたディスクは数が少ないだけに、ノセダ&BBCフィルの新たな録音は話題を呼ぶだろう。ノセダとシャンドスの面目躍如たる見事なディスクの登場 | ||
フンメル: バレエ音楽「ミュティレネのサッフォー」/ バレエ音楽「魔法の城」/12のワルツとコーダ |
ハワード・シェリー指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
積極的にフンメルの録音に取り組んでいるシェリー&ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズによる新録音は、非常にユニークな選曲。古代ギリシャの女流詩人サッフォーを題材としたバレエ音楽「サッフォー」、出版が行われず演奏機会に恵まれなかった「魔法の城」を収録した天才作曲家のバレエ音楽集であり、今回のリリースは両作品の貴重な録音となる。ちなみにロンドン・モーツァルト・プレイヤーズはシェリーとのコンビで「フンメル」、バーメルトとのコンビで「モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ」のリリースを進めており、いま再び脚光を浴びているイギリスの名門室内オーケストラ。 | ||
ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」Op.9/ レリオ、または生への復帰Op.14b/エレーヌOp.2-2 |
ジャン=フィリップ・ ラフォン(Br) スーネ・ヒェリルド(T) ゲルト・ヘニング= イェンセン(T) トーマス・ダスウゴー指揮 デンマーク放送so.&cho. | |
2005年にリリースされたベルワルドから約2年。デンマークの獅子ダウスゴーのシャンドス最新作は幻想交響曲の続編として書かれたベルリオーズの「レリオ」。現在でこそ「幻想交響曲」の影に隠れてしまっており、録音や演奏機会は非常に少ないが、ベルリオーズの存命中はパリ市民から多くの支持を集め、その人気は「幻想交響曲」を凌いでいたという。2004年から首席指揮者を務める手兵デンマーク放送so.に加え、ソリストにもダウスゴー自らが信頼を寄せるアーティストを起用するなど演奏への期待度は非常に高い。 | ||
フランツ・リスト(1811-1886): 交響詩集 Vol.3 交響詩「プロメテウス」S.99/ 交響詩「マゼッパ」S.100/ 交響詩「祭りのどよめき」S.101/ 交響詩「英雄の嘆き」S.102 |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
イタリアが生んだ大いなる才能、ジャナンドレア・ノセダ&BBCフィルハーモニックの超強力コンビで贈るリストも第3集に突入。シャンドスへのデビュー作となったプロコフィエフの「石の花」を皮切りにショスタコーヴィチ、カルウォヴィチ、ダッラピッコラ、レスピーギ、ドヴォルザークといったレア・レパートリーを積極的に取り上げ、独自の選曲を貫いてきたノセダ。第2集に収録された「ファウスト交響曲」では演奏機会の多い改訂版“1857年版 "でなく、敢えて1854年作曲の“オリジナル版 "を用いている。 最も有名な「前奏曲(レ・プレリュード)」だけでなく、リストの交響詩全体をカバーするというノセダとシャンドスの強いポリシーを感じることのできる「交響詩集」。さらに凄味を増した若き巨匠ノセダとBBCフィルが充実の演奏を聴かせてくれることは間違いない。 | ||
ジョン・アディソン(1920-1998): 映画音楽集 遠すぎた橋/遥かなる戦場/ ジェシカおばさんの事件簿/探偵「スルース」/ ストレンジ・インベーダーズ/カリブの嵐/ 引き裂かれたカーテン/ Carlton-Browne of the F.O. / 殴り込み戦闘機隊/ 「タッチ・アンド・ゴー」〜ミラー・ワルツ/ 二つの世界の男/トム・ジョーンズの華麗な冒険/ ブランディ・フォー・ザ・パーソン/ アイ・ワズ・モンティズ・ダブル/マギーの歌/ 遥かなる西部〜わが町センテニアル |
ラモン・ガンバ指揮 BBCコンサートo. | |
ハリウッドが認めた、巨匠ジョン・アディソン。イギリス最高の映画音楽作曲家の1人で数多くの映画音楽を作曲、1963年には「トム・ジョーンズの華麗な冒険」で見事アカデミー作曲賞を受賞。その後1976年には「ジェシカおばさんの事件簿」でアメリカのエミー賞を、1977年には「遠すぎた橋」では英国アカデミー作曲賞(BAFTA賞)を獲得している。 タクトは、もちろんシャンドス映画音楽シリーズの顔、ラモン・ガンバ。映画音楽だけでなく、純粋なクラシックの作品も手がけたアディソンの素晴らしきフィルム・スコアが最高の形で音となる。 | ||
ピアソラ:管弦楽作品集 Vol.2 シンフォニア・ブエノスアイレス/ バンドネオン協奏曲/ マル・デル・プラタ70/ ブエノスアイレスの四季 |
フアン・ホセ・ モサリーニ(バンドネオン) ガブリエル・カスターニャ指揮 ヴュルテンベルクpo. | |
実はアルゼンチンの名匠ヒナステラの門下生で、ブーランジェにも指導を受けた経験を持つピアソラ。「タンゴの作曲家、史上最高のバンドネオン奏者」としてではなく、クラシックのコンポーザーとしてのピアソラを紹介して行く当シリーズ最新盤。バンドネオン協奏曲のソリストには、ピアソラの後継者と称される達人モサリーニが招かれ、クラシック・ファンだけでなく、タンゴやワールド・ミュージックのリスナーにもお聴きいただきたい1枚。 | ||
ピアノと木管 プーランク: ピアノと管楽のための六重奏曲 リムスキー=コルサコフ: ピアノと木管のための五重奏曲 変ロ長調 フランセ:恋人たちのたそがれ サン=サーンス: デンマークとロシアの歌による奇想曲 ダンディ:サラバンドとメヌエット |
ヴォフカ・ アシュケナージ(P) レイキャヴィク木管五重奏団 | |
フィンランドのアンサンブル、レイキャヴィク木管五重奏団の久々となる新譜は、ピアノを含む木管アンサンブルのための作品集。 プーランクやフランセなど、コンサートやコンクールで演奏される機会の多いフランス作品が組み合わされた、室内楽ファンにとって嬉しい内容。そして更なる注目は、あのウラディーミル・アシュケナージの息子で、シャンドス初登場となるヴォフカ・アシュケナージの参加。父親譲りの才能を携え、世界的に活躍中。 | ||
ドビュッシー:ピアノ作品全集 Vol.1 前奏曲集第1巻&第2巻/ 燃える炭火に照らされた夕べ |
ジャン=エフラム・ バウゼ(P) | |
ショルティ、ブーレーズとの共演を皮切りに、着実にその名声を高めているフランスのピアニスト、ジャン=エフラム・バウゼのシャンドス・デビュー盤。バウゼは、ドビュッシーのピアノ作品を特に重要なレパートリーとしており、前奏曲集の全曲とドビュッシー最後の作品では鮮明かつ個性的な演奏を提供してくれる。 今後もシャンドスとのパートーナーシップを強化していくとのことで、今後の活躍が楽しみなアーティスト。 | ||
エルガー: 組曲「子供の魔法の杖」/組曲「子供部屋」/ 夢見るの子供たちOp.43(*) |
ブライデン・トムソン指揮 アルスターo. ノーマン・デル・マー指揮(*) ボーンマス・ シンフォニエッタ(*) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。イギリスの大作曲家エルガーの「子供」をテーマとした作品集。独特の視点によるプログラムもシャンドスならでは。24/96kHzディジタル・リマスターによる移行再発売。 | ||
エドムンド・ラッブラ(1901-1986): カンタベリー・ミサ Op.59/ 聖ドミニク・ミサ Op.66/2つのキャロル |
リチャード・ヒコックス指揮 ウェストミンスター・ シンガーズ | |
約30年前にRCAからLPとして発売されたヒコックスによるラッブラのミサ曲集がシャンドスより世界初CD化として復刻発売。 圧倒的なレパートリーの数を誇りイギリス音楽のスペシャリストとして名高いヒコックスだが、声楽のみの作品集は意外と少ない。それだけに合唱指揮者としてのヒコックスを知ることのできる貴重な録音の復活となるだろう。 | ||
リムスキー=コルサコフ:管弦楽作品集 ナポリの歌Op.63/歌劇「プスコフの娘」序曲/ 歌劇「皇帝の花嫁」序曲/スペイン奇想曲Op.34/ おとぎ話Op.29/ ロシアの主題によるシンフォニエッタ イ短調Op.31 |
ワシーリー・シナイスキー指揮 BBC フィルハーモニック | |
シャンドスの中核BBCフィルハーモニックの新譜は、人気の高い「スペイン奇想曲」や滅多に実演に接する機会の少ない序曲などの管弦楽曲がラインナップされたロシアの重鎮シナイスキーの指揮によるリムスキー=コルサコフ。ロシア五人組の中でも特筆したオーケストレーションを発揮したリムスキー=コルサコフの管弦楽作品を、ロシア音楽に熟達したシナイスキーの熱演で聴けるのは嬉しいところ。「シェヘラザード」を除いた管弦楽曲集は、スヴェトラーノフ以降あまり見られなかっただけにシナイスキーによる新たな録音の登場は大いに歓迎されるだろう。 | ||
ジェラルド・フィンジ(1901-1956): チェロ協奏曲Op.40/ヴァイオリン協奏曲/ 前奏曲/ロマンス |
ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc) タスミン・リトル(Vn) ヴァーノン・ハンドリー指揮 ロイヤル・リヴァプールpo. リチャード・ヒコックス指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。イギリスを代表するチェリストとヴァイオリニストによるフィンジの大作が24/96kHzディジタル・リマスターで再発売。ちなみにタスミン・リトルの演奏によるヴァイオリン協奏曲は同曲の世界初録音となった音源。 | ||
海のための作品集 バックス:海辺にて ブリッジ:管弦楽組曲「海」 ブリテン:4つの海の間奏曲 スタンフォード:ネイ湖の漁師と彼が見たもの |
ヴァーノン・ハンドリー指揮 アルスターo. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。イギリスの作曲家による「海」を題材とした作品を集めた1枚。中でもブリテンの「4つの海の間奏曲」はこの曲のベスト・パフォーマンスとの呼び声が高い名演。24/96kHzディジタル・リマスターによる再発売。 | ||
ウーノ・クラミ(1900-1961):管弦楽作品集 カレリア狂詩曲 Op.15/ カレヴァラ組曲 Op.23/組曲「海の情景」 |
ペトリ・サカリ指揮 アイスランドso. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。シベリウスに続く20世紀フィンランドを代表する作曲家ウーノ・クラミ。フィンランドの民族叙事詩である「カレワラ」を題材とした作品を多く書き上げたことも有名なエピソード。CHAN-9268からの24/96kHzディジタル・リマスターによる再発売。 | ||
エルガー:ピアノ作品集 歌のように/パストゥレルOp.4-2/ローズマリー/ グリフィネスク/ソナチネ(1889年版)/プレスト/ メヌエットOp.21/5月の歌/子供の夢Op.43/スケッチ/ スミルナにて/コンサート・アレグロ/カリッシマ/ ソナチネ(1931年版)/セレナード/さようなら |
ピーター・ぺティンガー(P) | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。シャンドス・クラシックス・シリーズからも前回の「子供」をテーマとした管弦楽作品集(CHAN-10422X)に続くエルガーのピアノ作品集が発売。ソナチネは1889年版、1931年版の2種を収録しており聴きくらべも面白いところ。24/96kHzディジタル・リマスターによる移行再発売。 | ||
キャスリン・ストット・プレイズ・スメタナ 夢(6つの性格的小品) シューベルトの「美しき水車小屋の娘」 からの編曲Op.1〜好奇心の強い男/ 演奏会用練習曲 ハ長調Op.12/ 演奏会用練習曲 嬰ト短調「浜辺にて」Op.17/ チェコ民謡による演奏会用幻想曲 ロ長調/ ポルカ嬰 ヘ長調/ポルカ イ短調/ チェコ舞曲第2集〜第7番「フラーン」 |
キャスリン・ストット(P) | |
作曲家としてのスメタナで真っ先に頭に浮かぶのは「我が祖国」や一連の交響詩だが、これらに匹敵する魅力を持ったピアノ作品をシャンドスが紹介する画期的なディスク。最も注目される「夢〜6つの性格的小品」は、聴覚障害のため指揮活動を断念せざるをえなくなったスメタナが、発症直後(「我が祖国」と同時期!)に作曲したもの。ボヘミアの香りに満ちた珠玉の作品を演奏するのは、カバレフスキーのピアノ協奏曲などでさらに評価を高めたイギリスの女流ピアノ奏者キャスリン・ストット。多才で想像力に富んだ演奏により、「スメタナ=我が祖国」という固定概念を取り払い、新しいスメタナのイメージを与えてくれる。 | ||
コルンゴルト: 告別の歌 Op.14/交響曲 嬰へ長調 Op.40 |
リンダ・フィニー(A) エドワード・ダウンズ指揮 BBC po. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。旧品番:CHAN-9171からの移行再発売。2007年が没後50年という節目の年となる巨匠コルンゴルト。シャンドスに録音された貴重な音源から、一挙4タイトルが「Chandos Classics」シリーズで新装再発売。ジャケットも統一されたデザインへと一新されている。 | ||
コルンゴルト: 交響的序曲「スルスム・コルダ」Op.13/ シンフォニエッタ Op.5 |
マティアス・バーメルト指揮 BBC po. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。旧品番:CHAN-9317からの移行再発売。14歳という若さで完成させた初期の名作「シンフォニエッタ」を収録。コルンゴルトが“神童 "と呼ばれた所以がうなずける作品。 | ||
コルンゴルト: 軍隊行進曲 変ロ長調/ チェロ協奏曲 ハ長調 Op.37/ 弦楽合奏のためのシンフォニック・ セレナード 変ロ長調 Op.39/ 左手のためのピアノ協奏曲 嬰ハ長調 Op.17 |
ピーター・ディクソン(Vc) ハワード・シェリー(P) マティアス・バーメルト指揮 BBC po. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。旧品番:CHAN-9508からの移行再発売。コルンゴルトの管弦楽曲と協奏曲を集めた作品集。イギリスの名手ピーター・ディクソンとハワード・シェリーの妙技が光る。 | ||
コルンゴルト: 劇的序曲 Op.4/ Seven Fairy-Tale Pictures / バレエ音楽「雪だるま」〜第1幕/ ヴィオランタ Op.8より |
マティアス・バーメルト指揮 BBC po. | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。旧品番:CHAN-9631からの移行再発売。「劇的序曲」は、名匠ニキシュの依頼によって作曲された作品。「 Seven Fairy-Tale Pictures 」はこの音源が世界初録音となった。 | ||
ウィリアム・ウォルトン/クリストファー・パルマー編: リチャード III 世(シェイクスピアのシナリオ)/ 管弦楽のためのジョージ・バーナード・ショー的素描 「メジャー・バーバラ」 |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。旧 CHAN-8841からの移行再発売。このアルバムに収録されている「メジャー・バーバラ」は、ウォルトンの映画音楽の中でも特に演奏される機会が多く、人気の高い作品として親しまれている。 | ||
ウィリアム・ウォルトン/クリストファー・パルマー編: ハムレット(シェイクスピアの戯曲)/ お気に召すまま (シェイクスピアによる管弦楽のための詩) |
ジョン・ギールグッド(語り) キャスリーン・ボット(S) ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。旧 CHAN-8842からの移行再発売。こちらにも吹奏楽で演奏され話題を呼んだ「お気に召すまま」と「ハムレット」を収録。 | ||
ウィリアム・ウォルトン/クリストファー・パルマー編: ヘンリー V 世(シェイクスピアのシナリオ) |
クリストファー・ プラマー(語り) ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF、 ウェストミンスター 大聖堂聖歌隊 | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。旧 CHAN-8892からの移行再発売。日本でのウォルトン・ブームの火付け役となったのがこの「ヘンリーV世」。全作品で編曲を担当しているクリストファー・パルマーが、ウォルトンのフィルム・スコアを完全な形で復活させている。 | ||
コルンゴルト(1897-1957):映画音楽集 Vol.2 「シー・ホーク」(ラモン・ガンバ版) |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
2007年で没後50年という節目の年を迎えたコルンゴルト。「ヴォルフガング」という共通点を持ち神童として桁外れの才能を見せていたため「モーツァルトの再来」と称されるなど、幼少期から次々と傑作を世に送り出したことは非常に有名。ナチス台頭によってアメリカに亡命したコルンゴルトは、ハリウッド・デビューをきっかけに当代最高の映画音楽作曲家として大成功を収めることとなる。 当時のハリウッド・スター、エロール・フリンが主演を務めた映画「シー・ホーク」。1940年に製作されたこの映画は、16世紀イギリスの「海の鷹」呼ばれる海賊たちの活躍を描いた冒険活劇。「シー・ホーク」のフィルム・スコアは抜群の迫力と巧みなオーケストレーションによって大絶賛を受けアカデミー賞音楽賞にノミネートされるなど、数あるコルンゴルトの映画音楽の中でも最高傑作としての呼び声が高い。 「シー・ホーク」の録音に使用されたのは、長大なスコアの中から指揮者のラモン・ガンバ自身の手で1枚のCDに収まる形へと再構成を行った「ラモン・ガンバ版」。シャンドス映画音楽シリーズの守護神ラモン・ガンバが選りすぐった「シー・ホーク」は、作品の持つ魅力をストレートに伝えることのできる内容となっている。 充実の内容で話題を呼んだ第1集(CHAN-10336)を上回るダイナミックで迫力満点のシンフォニック・サウンドが映画音楽ファンの魂を揺さぶること間違いなし! | ||
ジョージ・ダイソン(1883-1964): カンタータ「ネブカドネザル」/2つの戴冠式アンセム/ 3つの賛美歌/ウッドランド組曲 |
マーク・パドモア(T) ニール・デイヴィス(B-Br) リチャード・ヒコックス指揮 LSO&cho. | |
ヒコックスがジョージ・ダイソンの知られざる作品を録音。ウィンチェスター音楽祭のための1935年に作曲されたカンタータ「ネブカドネザル」は、新バビロニア国王ネブカドネザルを描いた世界初録音作品。 ポスト・ロマン派としてのダイソンの作品からはヴォーン・ウィリアムズやブリス、ハウエルズの作風を感じることが出来る。 | ||
カップ一族の管弦楽作品集 アルトゥール・カップ(1878-1952): ドン・カルロ エウゲン・カップ(1908-1996): 民族叙事詩「カレヴィポエク」からの組曲 ヴィレム・カップ(1913-1964): 交響曲第2番 ハ短調 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 BBC po. | |
エストニアの作曲家一族カップ家の作品を、同じくエストニアが生んだ巨匠ネーメ・ヤルヴィが指揮した最上の録音。 タリン楽派を築き上げたアルトゥールはタリン音楽院で作曲科の教授を務め、1950年にはスターリン賞を受賞、その息子で弟子でもあったエウゲンは、エストニア作曲家同盟議長、共和国最高会議の常任議員などの要職を歴任、またエストニア共和国人民芸術家の称号を与えられたヴィレムはアルトゥールの甥で、エウゲンと同じく叔父から作曲を学んでいる。 完成までに5年の歳月を費やしたというカップ一族の管弦楽作品集からは、19世紀のロマンティシズムとエストニアの豊かな民族性を感じ取ることが出来るだろう。ヤルヴィの祖国エストニアの音楽への熱い想いが込められた決定盤。 | ||
ラフマニノフ: 歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」 |
スヴェトラ・ワシレーワ(S) ミシャ・ディディク(T) セルゲイ・ムルザエフ(Br) ゲンナジー・ ベズベンコフ(Br) エフゲニー・アキモフ(T) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBC po.、 BBCシンガーズ | |
知られざる名作を世に数多く送り出してきたジャナンドレア・ノセダが、チャイコフスキーではなくラフマニノフのフランチェスカ・ダ・リミニを上梓。ダンテ「神曲」の「地獄篇」を題材としたモデスト・チャイコフスキーの台本によるオペラで、「アレコ」、「けちな騎士」と共に完成された3つのオペラの1つ。 | ||
バヴゼ〜ドビュッシー:ピアノ作品全集 Vol.2 ロマンティックなワルツ/バラード/舞曲/映像/ ピアノのために/版画/仮面/スケッチ帳より/喜びの島 |
ジャン=エフラム・ バヴゼ(P) | |
2005年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」への出演などで日本での知名度をさらに高めたフランスの実力派ピアニスト、ジャン=エフラム・バヴゼは新たにシャンドスとパートナーシップを結び、ここにドビュッシーのピアノ作品第2集の登場となった。前作の第1集(CHAN-10421)がサンデー・タイムズ誌やClassc FM、グラモフォン誌などで絶賛を浴び、日本でも注目を集めただけに、第2巻への期待も大きい。 | ||
インガ・ニルセン〜ヴォイセズ マスネ:歌劇「マノン」 〜君か!あなたか!…もう私の手ではないの?/ ヴェルディ:歌劇「椿姫」より ペルゴレージ:スターバト・マーテルより ドニゼッティ:歌劇「ランメルムールのルチア」より/他 |
インガ・ニルセン(S) プラシド・ドミンゴ(T) アントニオ・パッパーノ指揮 ランベルト・ガルデッリ指揮 グスタフ・クーン指揮 他、様々なアーティスト | |
1946年にデンマークで生まれアメリカで育った名ソプラノ歌手インガ・ニルセンのプロ・デビュー35周年を記念したリリース。1952年(当時6才!)から2007年までに収録されたライヴ&スタジオ録音の中から選りすぐった音源を2枚のディスクに収めており、幼少の頃の録音や「マノン」でのドミンゴのデュオなどファン注目の音源が多数収録されている。 | ||
バックス:交響詩集 Vol.2 3つの「北方のバラード」/薄明の中で/幸せな森/ 管弦楽のための自然詩「ニンフォレプト」/ 赤い秋(管弦楽版; グレアム・パーレット編; 2006) |
ヴァーノン・ハンドリー指揮 BBC po. | |
第1集(CHAN-10362)が2007年のBBCミュージック・アウォードにノミネートされ、名解釈者として健在振りをアピールしたハンドリーが再びタクトを執る当盤は今回も興味深い。たとえば、当初はピアノ独奏として作曲され、バックス自身の手で2台ピアノ版へ編曲された「赤い秋」は、録音としても非常に貴重なパーレット編による管弦楽版で収録。また「北方のバラード第3番」は、1933年にオーケストレーションされ、「荘厳な式典のための前奏曲」というタイトルも持っている。第1集や交響曲全集(CHAN-10122)に比肩する濃密な内容はイギリス音楽ファンならば必携。 | ||
フォーレ: チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109/ チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117/ ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120/ 夜想曲第13番 ロ短調 Op.119 |
キャスリン・ストット(P) クリスティアン・ポルテラ(Vc) プリヤ・ミッチェル(Vn) | |
極度の難聴と聴覚障害に悩まされていた晩年のフォーレが苦しみながら生み出した室内楽作品。友人のダンディからも称賛された「チェロ・ソナタ第2番」など、広く深い内面と美しさを兼ね備えたこれらの作品からは、円熟を迎えたフォーレの卓越した作曲技法が聞き取れる。 イギリス現代の名女流ストット、チュマチェンコ、ペルガメンシコフ、シフから薫陶を受けたスイス期待の奏者ポルテラ、イギリスのBBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選出された若手のミッチェルによる共演。 | ||
マルカントワーヌ・ シャルパンティエ:真夜中のミサ曲 プーランク: 「クリスマスのための4つのモテット」 〜サルヴェ・レジナ/ 「悔悟節のための4つのモテット」 〜サルヴェ・レジナ |
ジョージ・ゲスト指揮 ケンブリッジ・ セント・ジョンズ・ カレッジcho.、 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
録音:1988年1月15日-16日。旧品番:CHAN-8658(廃盤;当店未案内)の再発売。 "CHANDOS CLASSICS" シリーズ。17世紀と20世紀のフランスを代表する2人の作曲家による宗教作品集がリマスターされ復刻。 | ||
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」 | シェリル・バーカー(S) ロサリオ・ラ・スピナ(T) ブルース・マーティン(Br) エリザベス・ ホワイトハウス(S) アン=マリー・ オーウェンス(Ms) サラ・クレイン(S) タリン・フィビック(S) ドミニカ・マシューズ(Ms) バリー・ライアン(Br) シアン・ペンドリー(S) リチャード・ヒコックス指揮 オペラ・オーストラリアo.&cho. | |
録音:2007年3月、シドニー・オペラ・ハウス、ライヴ。 ヒコックスのオペラ指揮者としての録音第2弾。地元オーストラリアの世界的ソプラノ、バーカーがタイトル・ロールのルサルカを歌い、現在ヒコックスが音楽監督を務めているオペラ・オーストラリア(オーストラリア歌劇場)のプロダクションで行われた公演のライヴ。この熱演は、オーストラリアン誌、キャンベラ・レビュー誌、シドニー・モーニング・ヘラルド誌など各メディアから絶賛された。 | ||
シリル・スコット(1879-1970):管弦楽作品集Vol.4 チェロ協奏曲/交響曲第1番 ト長調(1899) |
ポール・ワトキンス(Vc) マーティン・ブラビンズ指揮 BBC po. | |
共に世界初録音。イギリス印象派の作曲家、シリル・スコットの管弦楽作品集、完結編。若かかりしスコットが書き上げたモダーンでラプソディックな野心作「交響曲第1番」、中期に作曲されドビュッシーからの影響をうかがわせる「チェロ協奏曲」を収録。 レニングラードでは名教師イリヤ・ムーシンの下で学び、1988年リーズ国際指揮者コンクールを制覇したマーティン・ブラビンズは、ヒコックスやハンドリーと並び立つイギリス音楽のスペシャリスト。またチェリストには指揮者としての活動も始めたイギリスの名手ワトキンスが参加している。 | ||
ジプシー・ストリングス 伝承曲/サマーヘイズ編: Put out your cigarettes and dance /ポルカ/ ブルガリアの悲歌/アマツバメ/ベサラビャンカ/ A.サマーヘイズ: 蛍/キャラヴァン/ Five Naked Ladybirds / バーキングへの最後の列車/コパニッツァ/ スローワー・ワン/ホット・ドイナ G.ディニーク/サマーヘイズ編:ひばり |
アダム・サマーヘイズ、 エミール・チャカロフ(Vn) ロンドン・コンチェルタンテ | |
2006年、ウィグモア・ホールで結成15周年記念コンサートを開いたイギリスのアンサンブルによるシャンドス・デビュー盤。イギリスのトップ・ソロ・ヴァイオリニストの1人アダム・サマーヘイズ、ジプシー音楽の盛んな東欧のブルガリアに生まれたエミール・チャカロフの2人が加わっている。 | ||
ニルセン:管楽器のための室内楽作品集 木管五重奏曲Op.43/かいなきセレナード/ 2つの幻想的小品Op.2/厳粛な歌/ 劇音楽「母」Op.14からの付随音楽 |
アテナ・アンサンブル | |
録音:1979年。旧品番:CHAN-8680(当店未案内)の再発売。 "CHANDOS CLASSICS" シリーズ。レイキャヴィク木管五重奏団と並びシャンドスを代表する木管アンサンブル、アテナ・アンサンブルのニルセンが24bit/96kHz ディジタル・リマスターされ復活。 | ||
グレインジャーによる吹奏楽編曲集 作曲者不詳(13世紀):乙女は天使に マショー:バラード第17番 ジョスカン・デ・プレ:ラ・ベルナルディーナ カベソン:ドリア旋法による前奏曲 フェッラボスコ:4つの音符のパヴァーヌ ジェンキンス:5声のファンタジー第15番 J.S.バッハ: 行進曲BWV Anh.122/ カンタータ第85番 「われはよき牧人なり」BWV.85より/ コラール「おお人よ、 汝の罪の大いなるを嘆け」BWV.622 リスト:ハンガリー幻想曲S.123 フランク:コラール第2番 フォーレ:トスカーナのセレナードOp.3-2 グーセンス:民謡 K.パーカー:ダウン・ラングフォード・ウェイ |
イヴァン・ホヴォラン(P) クラーク・ランデル指揮 ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ オヴ・ミュージック・ウィンドo. | |
日本でも高い人気を誇るイギリス・トップ・クラスの吹奏楽団ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック・ウィンドo.(以下RNCM)による、3度目となるパーシー・グレインジャーの作品集。 吹奏楽のためのオリジナル作品を収録した第1巻(CHAN-9549)&第2巻(CHAN-9630)とは趣向を変え、グレインジャーが他の作曲家の作品にアレンジを施した編曲作品をテーマ"としている。リストとパーカー以外の収録曲は、グレインジャーのアレンジによる23曲の編曲作品を集めた「ウィンド・バンドのための宝石(Gems for Winds)」と題された編曲集に収められている作品。13世紀の作曲者不詳の作品に始まり、マショー、ジョスカン、バッハ、フランク、フォーレ、グーセンスなど中世から近現代までの音楽史を、グレインジャーの魔法のような編曲術でたどることが出来る。またグレインジャー編曲版ではほとんど録音が無かった作品が多く、吹奏楽の新たなコンサート・レパートリーの発掘にも一役買うことになるだろう。 | ||
マーラー: 交響曲第10番 嬰ヘ短調(クック版第3稿第2版) |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2007年8月8日-10日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:デイヴィッド・マシューズ(国内盤のみ、日本語訳:SOREL)。風雲児ノセダ、初のマーラー録音は交響曲第10番! ミラノ生まれの風雲児ジャナンドレア・ノセダが、クック版にゴルトシュミットとマシューズ兄弟が改定を加えた「クック版第3稿第2版」を用いたマーラー交響曲第10番全曲を録音、しかもブックレットには「クック全曲版」に改定を加えたマシューズ兄弟の1人、デイヴィッドによる曲目解説が含まれ、演奏はもちろんのことクック全曲版の資料としても有用。 去る2007年8月-9月に開催されたBBCプロムスでも、ノセダ&BBCフィルはこのマーラーの交響曲第10番を取り上げ、大喝采を浴びた。セッション録音による今回のリリースにも期待。敢えて交響曲第10番の全曲を初のマーラー録音に選んできたあたりもノセダ、そしてシャンドスらしい粋な選曲と言えるだろう。 | ||
バックス:管弦楽作品集 Vol.9 バレエ音楽「ロシアの踊り子の実態」/ 黄昏から夜明けまで |
ブライデン・トムソン指揮 LPO | |
旧品番:CHAN-8863(当店未案内)の、24bitディジタル・リマスター化再発売。 "CHANDOS CLASSICS" シリーズ。ディアギレフのロシア・バレエ団のために書かれたバレエ音楽「ロシアの踊り子の実態」はほとんど録音が無く、今は亡きスコットランドの名匠、ブライデン・トムソンが初期のシャンドスに遺したこの録音の復活は嬉しい所。 | ||
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ〜 ジョン・マーシュ(1752-1828):交響曲集 [第2番 変ロ長調/第6番 ニ長調/第7番 変ホ長調/ 第8番 ト長調/会話の交響曲 変ホ長調] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.21。 18世紀中期から19世紀初頭にかけて活躍したイギリスの作曲家マーシュは、39の交響曲を含む350曲以上を作曲、当時のイギリスにおける最も多作な作曲家としても歴史にその名を刻んでいる。後期バロック様式から古典様式への移り変わりの時代を生きたマーシュだったが、両方の様式の特徴を自らの作品に取り入れ、様式に対する柔軟な姿勢によって数多くの優れた作品を生み出した。なおマーシュは、音楽家としてだけでなく法律の勉強を積み、天文学、鐘学、兵法にも精通するなど多彩な分野でその才能を発揮させた人物でもある。 | ||
バーナーズ&ランバート〜映画音楽集 コンスタント・ランバート(1905-1951): 「商船隊員」〜組曲/ 「アンナ・カレーニナ」〜組曲 (編曲:フィリップ・レーン) ロード・バーナーズ(1883-1950): 「シャンペン・チャーリー」より/ 「ニコラス・ニックルビー」〜組曲 (編曲&オーケストレーション: アーネスト・アーヴィング)/ 「中途の家」〜組曲(編曲:フィリップ・レーン) |
メアリー・カリュー(S) ラモン・ガンバ指揮 BBCコンサートo.、 ジョイフル・カンパニー・ オヴ・シンガーズ | |
「シャンドス映画音楽シリーズ」。ディアギレフ&ロシア・バレエ団からの委嘱により作曲された「ロメオとジュリエット」に代表されるようにバレエ音楽の作曲家として高い名声を得たランバート。そして音楽家、小説家、画家など創作の分野で異才を放ち、1919年には叔父の後を継いで第14代バーナーズ男爵となったロード・バーナーズ(本名:ジェラルド・ヒュー・ティリット=ウィルソン)は、まさにイギリス映画音楽の全盛期を生きた同世代人。この2人が共にキャリアの後期から晩年にかけて手懸けた、魔法のような映画音楽の世界に誘ってくれる一枚。 | ||
エドガー・レスリー・ベイントン(1880-1956): 管弦楽作品集 ピアノと管弦楽のための「幻想的協奏曲」/ 組曲「ゴールデン・リヴァー」/ パヴァーヌ、牧歌とバッカナール/ 管弦楽のための3つの小品 |
マーガレット・ フィンガーハット(P) ポール・ダニエル指揮 BBC po. | |
スタンフォードに作曲を学び、ダイソンと親交を深めながらも1934年からのシドニー赴任が1つのきっかけとなり、英国楽壇から次第に姿を消していった不遇の作曲家ベイントンは、オーストラリアに移住する前には第1次世界大戦で抑留を経験し、帰国後はニューカッスル・アポン・タイン音楽院の院長も務めた。ここには移住前の1900年代初頭に作曲された、メロディックでロマン派音楽的要素を持った4つの重要作が収録されている。独創的なアプローチを見せる注目作「幻想的協奏曲」のソリストは、シャンドスでもお馴染みの名女流、フィンガーハット。歴史に埋もれていたイギリスの傑作が再び陽の目を見ることとなる。 | ||
ケネス・レイトン(1929-1988): 管弦楽作品集 Vol.1 弦楽のための交響曲Op.3/ オルガン、弦楽オーケストラと ティンパニのための協奏曲Op.58/ 弦楽オーケストラのための協奏曲Op.39 |
ジョン・スコット(Org) リチャード・ヒコックス指揮 BBC ウェールズ・ナショナルo. | |
ロマンティシズムと12音技法の両立を目指したレイトンの管弦楽作品シリーズがCHANDOSからもリリース。イギリス音楽の達人ヒコックスの指揮で計2タイトルがリリース予定。今回収録された3作品はいずれもシャンドスならではの貴重な音源。 | ||
フーガ J.S.バッハ:フーガ編曲集 フーガ ハ長調BWV.846(##)/ 大フーガ ト長調BWV.541(メイナード編)/ フーガ [ホ短調BWV.855(+)/ニ長調BWV.850(*)/ ロ短調BWV.869(*)/ 嬰ト短調BWV.863(ジャクソン編)/ 変ロ短調BWV.891(##)/変イ長調BWV.862(##)]/ 大フーガ ト短調BWV.542(ライト編)/ フーガ ニ短調BWV.903(+) ショスタコーヴィチ: 「24の前奏曲とフーガ」Op.87からのフーガ編曲集 [ハ長調Op.87-1(+)/ト長調Op.87-3(**)/ ホ短調Op.87-4(+)/ニ長調Op.87-5(+)/ ロ短調Op.87-6(+)/ 嬰ト短調Op.87-12(ジャクソン編)/ 変ニ長調Op.87-15(#)/変イ長調Op.87-17(#)/ ト短調Op.87-22(**)/ニ短調Op.87-24(#)] |
オニックス・ブラス [ナイアル・キートリー (Tp/編曲;*) ブライアン・トムソン (Tp/編曲;#) エイモス・ミラー (Tb/編曲;+) アンドルー・サットン (Hr/編曲;**) デイヴィッド・ゴードン・ シュート(Tu/編曲;##)] | |
メンバーによる編曲は記号で表示。今は亡きイギリスの伝説的トランペット奏者、フィリップ・ジョーンズがその演奏を聴いて「ブラヴォー、オニックス!」と称賛したというイギリスの金管五重奏団「オニックス・ブラス」がシャンドス・デビュー。第1弾アルバム「フーガ」は、メンバー全員でアレンジを施したバッハとショスタコーヴィチの「フーガ」を交互に演奏することにより、200年という歴史に隔てられた2人の作曲家の「フーガ」の密接な関係を明らかにしていく、という大きなテーマを持っている。 1993年に結成されたオニックス・アンサンブルは、ロイヤル・フィル、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、イギリス室内管、ロイヤル・バレエ・シンフォニアなど第1線の舞台で活躍する一流の奏者たちで構成されるイギリスの金管五重奏団。 | ||
ノーウィッチ大聖堂のオルガンによる チェコのオルガン音楽 ノヴァーク:聖ヴァーツラフ三部作 ヤナーチェク:「グラゴル・ミサ」〜後奏曲 イジー・ロペック(1922-2005): 「ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス」による 変奏曲 マルティヌー:ヴィジリア(クリスマスイヴ) ドヴォルザーク:フーガ ト短調 スメタナ:オルガンのための6つの前奏曲 |
イアン・クイン(Org) | |
イアン・クインは、アメリカのニュー・メキシコ州最大の都市アルバカーキのセント・ジョン大聖堂でオルガニスト兼音楽監督を務めるウェールズ出身のオルガン奏者、合唱指揮者、作曲家。これまでにも「ロシアのオルガン音楽」(CHAN-10043)などユニークなCDをリリースしており、今回も多彩で民族色豊かなプログラムとなっている。ちなみに次回作は「アメリカのオルガン音楽」が予定されているとのこと。 | ||
ダンディ:管弦楽作品集Vol.1 魔の森 Op.8 (ウーラントのバラードによる伝説交響曲)/ 山の夏の日 Op.61/想い出 Op.62 |
ラモン・ガンバ指揮 アイスランドso. | |
音楽監督ラモン・ガンバ率いるアイスランドso.の新プロジェクト。フランクの門人であり、ドビュッシーやラヴェルと同世代人であるにもかかわらず、ベートーヴェンとワーグナーからの影響を色濃く窺わせているその作品は今日、「フランスの山人の歌による交響曲」などごく一部を除き、広く聞かれているとはいえない状況にある。シャンドスならではの期待のシリーズ。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ: 連作歌曲集「ウェンロック・エッジで」(1906-09)/ ピアノ五重奏曲 ハ短調(1903)/ 2つの小品(1912頃)[ロマンス/パストラール] |
マーク・パドモア(T) シューベルト・アンサンブル | |
エイジ・オブ・エンライトメントo.との来日が記憶に新しい名テノール、マーク・パドモアが、シャンドス・デビュー25周年を迎えたイギリスの室内楽団、シューベルト・アンサンブルとヴォーン・ウィリアムズ没後50年記念リリースを録音。 | ||
須川展也〜サクソフォン協奏曲集 吉松隆(1953ー):ソプラノ・サクソフォン協奏曲 「アルビレオ・モード」Op.93(*) 本多俊之(1957-):コンチェルト・デュ・ヴァン 〜風のコンチェルト〜(#) ジャック・イベール(1890-1962): 11の楽器のための室内小協奏曲 ラーシュ=エリク・ラーション(1908-1986): サクソフォン協奏曲 |
須川展也(Sax) 佐渡裕指揮 BBC po. | |
録音:2007年10月23日-24日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。(*)と(#)は世界初録音。 日本で最も優れた管楽器奏者の1人であり、名実ともに世界最高のサクソフォニストとして活躍する須川展也のコンチェルト・アルバムがシャンドスから衝撃的に登場! しかも指揮は、ほとばしる情熱のマエストロ佐渡裕、オケは首席指揮者ノセダの指揮の元さらなる飛躍を遂げているBBCフィルハーモニック。 (*)は「ソプラノ・サクソフォンのための作品」をという須川展也の提案に、吉松隆が迷いを捨てて作曲したもの。ジョン・コルトレーンとヤン・ガルバレクという対極に位置する2人のジャズ・プレイヤーの存在などの二重性や二連性から構想を発展させ誕生した、世界でも数少ないソプラノ・サクソフォンのための協奏曲。 ジャズのテーマをモチーフとする(#)も須川による委嘱作で、ジャズ・サクソフォン奏者、作曲家として活躍する盟友、本多俊之が2005年に書き下ろした作品。 これら2曲の世界初録音曲に加え、サクソフォンの重要なコンサート・レパートリーとなっている2つのコンチェルトを組み合わせ、「モード(旋法)」をキーワードとしたのが当盤。希代の名手による、サクソフォンという楽器の持つ無限大の魅力を余すことなく解放した自信作。 日本だけで3万枚という大ベスト・セラー、「サイバーバード協奏曲」(CHAN-9737)以上の大ブレイク必至! | ||
ドビュッシー:ピアノ作品全集 Vol.3 組曲「子供の領分」/ベルガマスク組曲/ ボヘミア風舞曲/夜想曲/レントよりおそく/マズルカ/ 夢/2つのアラベスク/コンクールの小品/ 小さな黒ん坊/ハイドンを讃えて/英雄の子守歌/ アルバムの1葉/エレジー |
ジャン=エフラム・ バヴゼ(P) | |
2005年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」でその名を広く知らしめたフランスのピアニスト、ジャン=エフラム・バヴゼ。ハイペースでリリースが進んでいるこのドビュッシー「ピアノ作品全集」は、第1集(CHAN-10421)が仏ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュージック誌でレコード・オブ・ザ・イヤーに、第2集も英グラモフォン誌でエディターズ・チョイスに選出され、世界各国で高い評価を受けている。当巻も、「子供の領分」や「ベルガマスク組曲」といった有名作品とレアなレパートリーを織り交ぜたセンスある選曲。 | ||
ジョン・フィールド(1782-1837):ピアノ協奏曲全集 ピアノ協奏曲 [第1番 変ホ長調/第2番 変イ長調/ 第5番 ハ長調「嵐の中の火事」/第3番 変ホ長調/ 第6番 ハ長調/第4番 変ホ長調/第7番 ハ短調]/ ディヴェルティスマン第1番 ホ長調/ ロンドー 変イ長調/夜想曲第16番 ヘ長調/ 五重奏曲 変イ長調/ ディヴェルティスメント第2番 イ長調 |
ミヒャエル・オローク(P) マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・ プレイヤーズ | |
"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。「夜想曲(ノクターン)」を初めて書いた作曲家として、ショパンをはじめとしたロマン派の大作曲家たちに大きな影響を与えたダブリン出身の作曲家、ジョン・フィールド。シャンドスはオロークの演奏でフィールドのピアノ作品をほぼ網羅しており、このピアノ協奏曲集もフィールドの作品を世に広める貴重な記録として長らく親しまれてきたもの。 | ||
ジョナサン・ドーヴ(1958-):室内オペラ「セイレーンの歌」
ブラッド・クーパー(T) マタイス・ファン・デ・ウォールト(Br) アマリリス・ディールティエンス(S) ヘンク・ギュイタルト指揮セイレーン・アンサンブル | ||
録音:2007年8月、アムステルダム運河フェスティヴァル、初演時ライヴ、世界初録音。歌劇「フライト」(CHAN-10197)などの斬新な作品を発表しているイギリス人作曲家ドーヴの最も有名な室内オペラ。ドーヴがコンポーザー・イン・レジデンスを務めている音楽祭で初演された物。 | ||
ブリテン:歌劇「オウエン・ウィングレイヴ」Op.86
ピーター・コールマン=ライト(Br) ロビン・レガット(T) エリザベス・コーネル、ジャニス・ワトソン、サラ・フォックス(S) アラン・オピー(Br) パメラ・ヘレン・スティーヴン(Ms) ジェイムズ・ギルクリスト(T) ティフィン少年cho. リチャード・ヒコックス指揮シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア | ||
ヒコックスが上演の機会に恵まれてこなかったブリテンのオペラをレコーディング。先にロンドンのカドガン・ホールで上演を行い大成功を収め、続いて録音に着手したもので、これまで数えるほどの録音しかなかった当作品の貴重な新録音となるもの。 BBCからの委嘱作で、歌劇場での上演よりも元々テレビ放送を念頭に作られたこの作品は、19世紀イギリスの作家ヘンリー・ジェイムズの怪奇小説を題材としている。 | ||
ノセダのラフマニノフ ラフマニノフ:交響曲第1番 ニ短調Op.13/ 交響詩「死の鳥」Op.29/ ユース・シンフォニー(パヴェル・ラム校訂) |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2008年1月30日&31日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。2008年3月の来日公演で聴かせた濃密な表現力、燃え上がるエネルギーが記憶に新しいジャナンドレア・ノセダ&BBCフィルハーモニックのラフマニノフ第2弾は、セルゲイ・ラフマニノフ財団のサポートを受けての「交響曲第1番」。 初演の失敗によりラフマニノフに精神的なダメージを与え、現在でも他の2曲に比べ圧倒的に不当な扱いを受けている交響曲第1番を、恩師ゲルギエフの下でマリインスキー歌劇場の首席客演指揮者として数多くのロシア音楽に接してきたノセダは徹底的に見直し、研究を重ねたという。泉のように湧き出る美しい旋律、洗練されたハーモニー、統一感を見せる楽曲構造、そして「鐘の音」を連想させる表現・・・ラフマニノフの全てを凝縮したかのような「交響曲第1番」と、ノセダ&BBCフィルのスタイルが見事なまでにシンクロする。 ノセダ&BBCフィルは8月の「プロムス2008」でラフマニノフの交響曲第1番の演奏を予定、またノ10月にはNHKso.を指揮するため再来日も予定され、その動向から目が離せない。 | ||
モルドコヴィチ・プレイズ・ バツェヴィチ&エネスコ エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969): ヴァイオリン・ソナタ第3番(1948)/ 室内ソナタ(1945)/パルティータ(1955) |
リディア・ モルドコヴィチ(Vn) イアン・ファウンテン(P) | |
シャンドス初期から現在まで20年以上もレコーディング続けているロシア生まれの女流、モルドコヴィチ久々のレコーディングは、彼女が教授&名誉会員として所属するロンドンの王立音楽院から貸与されたストラディヴァリウスを弾いてのエネスコ&バツェヴィチのソナタ集。 それまで20世紀有数の女流ヴァイオリン奏者であったバツェヴィチは、1954年の交通事故を一つの境として、以降作曲へ専念するようになったが、ここには作曲へ比重を移し始めた頃から事故翌年の物まで、3曲を聴くことが出来る。また、ブラームス、フランクやフォーレからの影響が見られるエネスコのソナタ第2番では彼の、ルーマニア民族音楽を採り入れる前の作風を知る事が出来る。 | ||
ファゴットのための協奏曲集 フンメル:グランド・コンチェルト ヘ長調 ウェーバー:アンダンテとハンガリー風ロンド ヤコービ:前奏曲とポロネーズ エルガー:ロマンス ベールヴァルド:コンツェルトシュトゥック ガーシュウィン:サマータイム |
カレン・ジョーヒガン(Fg) ベンジャミン・ ウォルフィッシュ指揮 オペラ・ノースo. | |
ファゴット界に登場した新生カレン・ジョーヒガンはロンドンの王立音楽院に在学中の、2008年現在19歳。BBCのクラシカル・スター(http://www.bbc.co.uk/classicalstar/)でファイナリストに選出され、その際チェリストのマシュー・バーリーから大絶賛を受けた。この事がシャンドスのディレクター&オーナーのラルフ・カズンズを動かし、録音契約を結ぶに至ったという。BBCスコティッシュ響のソリストに招かれる等々、実力的にも急速に注目を集めており、このデビュー・アルバムには、フンメルやウェーバーなど実力が試される定番中の定番を収録。既に2枚目の録音も計画されており。シャンドスが懸ける期待の高さが窺える。 | ||
エドワード・グレッグソン(1945-):協奏曲集 トランペット協奏曲(2006)/ピアノ協奏曲「献呈」/ サクソフォン協奏曲(1983) |
須川展也(Sax) ウーレ・エドヴァルド・ アントンセン(Tp) ネルソン・ゲルナー(P) クラーク・ランデル指揮 BBCフィルハーモニック | |
全曲世界初録音。 日本では「剣と王冠」「フェスティーヴォ」「王は受け継がれ行く」「チューバ協奏曲」の作曲家として、吹奏楽の分野で抜群の知名度と人気を誇るイギリスの作曲家グレッグソンは。1996年から2008年シーズンまで、名門ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージックの学長を務めるなど、作曲と教育の両面において英国楽壇にもたらした貢献度は計り知れないものがある。 今回新たにシャンドスからリリースされる当アルバムは、とにかくソリストが凄い! 吉松隆や本多俊之らの「サクソフォン協奏曲集」(CHAN-10466/国内盤:OCHAN-10466)を発表したばかりの日本が世界に誇るサクソフォン奏者、須川展也、世界最高峰との誉れ高いノルウェー生まれのトランペッター、オーレ・エドヴァルド・アントンセン、1990年ジュネーヴ国際コンクールの覇者であるアルゼンチンの奇才ネルソン・ゲルナーと、木管、金管、ピアノの世界的実力者が集った豪華絢爛のキャスト。 須川の委嘱作「サクソフォン協奏曲」は、ジャズやロックの手法が取り入れられ、壮大なスケールを持った意欲作。2006年5月10日に今回の録音と同じ顔合わせで世界初演され、同9月には日本初演も行われた。ファン待望のリリースとなる。アントンセンが挑む「トランペット協奏曲」は、PJBEなどで活躍した英国トランペット界の大御所ジェイムズ・ワトソンのために書かれた作品。重要な役割を担うティンパニ、緩序楽章で現れるDSCHのモチーフ、パワフルなクライマックスなど聴き応え十分の大作。またイギリスのコンポーザー・ピアニスト、ジョン・マッケイブの委嘱により20世紀の作曲家たちへのオマージュとして作曲された「ピアノ協奏曲」は、ピアノ独奏と管楽器という編成で書かれており、ストラヴィンスキーの「ピアノと管楽器のための協奏曲」(1924)を彷彿させる。 | ||
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):ピアノ作品集 ピアノのための「6つの小品」/秋の伝説/ 謝肉祭/カンツォーネ/天使の草原 |
トーニャ・レモー(P) | |
後期ロマン主義と印象主義の特徴を併せ持ったオーストリアの作曲家ヨーゼフ・マルクス。作曲家、評論家、教育者としてオーストリア音楽の発展に寄与するだけでなく、トルコのアンカラ音楽院の創設にも大きな役割を果たしたことが知られている。彼のピアノ作品は録音が少なく「6つの小品」以外の4作品は未出版となっているだけに、今回のリリースは貴重なものとなるだろう。 このマルクスのピアノ作品集でシャンドス・デビューとなるオーストラリアの女流ピアニスト、トーニャ・レモーは、デンマーク、スウェーデンのコンクールで優秀な成績を収め、将来が嘱望されている期待のアーティスト。シャンドスでは珍しく、全面にアーティスト写真を用いたジャケットからも、その期待の大きさが窺える。 | ||
メシアン:室内楽作品集 主題と変奏/忘れられた捧げ物/ 世の終わりのための四重奏曲 |
ロバート・プレーン(Cl) グールド・ピアノ・トリオ | |
イギリスのインディペンデント紙から「熟達した音楽家たち」と称賛された気鋭のアンサンブル、グールド・ピアノ・トリオは、既にオランダ・チャールズ・ヘンネン国際コンクールやメルボルン国際室内楽コンクールなどで優勝、共演を重ねるホルンのデイヴィッド・パイアットら一流アーティストたちからも厚い信頼を寄せられている。2008年が生誕200年という節目の年となった、このメシアンの室内楽作品集では、クラリネットのプレーンを迎えての「世の終わりのための四重奏曲」や、作曲者自身の編曲による「忘れられた捧げ物」のピアノ版などユニークなプログラムを聴かせてくれる。 | ||
プロコフィエフ: 交響組曲「キージェ中尉」Op.60/ 交響的絵画「夢」Op.6/アンダンテ Op.50bis/ 交響的スケッチ「秋」Op.8/ バレエ音楽「石の花」Op.118からの組曲 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:1985年12月10日、1989年8月21日-22日。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。1980年代後半から1990年代初頭にかけて録音されたネーメ・ヤルヴィによるプロコフィエフ・シリーズ6タイトルが一挙に新装登場。24-bit/96kHzディジタル・リマスター。 | ||
プロコフィエフ: スキタイ組曲Op.20/ バレエ音楽「鋼鉄の歩み」Op.41aからの組曲/ カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」Op.78 |
リンダ・フィニー(A) ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ ナショナルo.&cho. | |
録音:1988年9月28日-29日、1987年8月21日-23日。24-bit/96kHzディジタル・リマスターによる新装再発売。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
プロコフィエフ: バレエ音楽「道化師」Op.21aからの組曲/ 歌劇「3つのオレンジへの恋」Op.33aからの組曲/ 組曲「ワルツ集」Op.110 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:1985年8月18日、1984年8月25日-26日、1988年9月28日、29日。24-bit/96kHzディジタル・リマスターによる新装再発売。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
プロコフィエフ: 組曲「ピーターと狼」Op.67(*)/ バレエ音楽「シンデレラ」Op.87からの組曲/ 2つのプーシキン・ワルツ Op.120/ 劇音楽「エフゲニー・オネーギン」Op.71より/ 劇音楽「ボリス・ゴドゥノフ」Op.70bisより |
リーナ・プロコフィエフ(語り;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:1985年12月19日-20日、1986年8月。24-bit/96kHzディジタル・リマスターによる新装再発売。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 「ピーターと狼」でナレーションを務めているのは、元プロコフィエフ夫人のリーナ。亡き夫が遺した作品を妻が担当した貴重な記録として当時大きな話題を呼んだ(録音後の1989年に他界)。 | ||
プロコフィエフ: 交響組曲「セミョーン・カトコ」Op.81bis/ 歌劇「賭博者」からの4つ肖像と終曲 Op.49 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:1989年8月12日-13日。24-bit/96kHzディジタル・リマスターによる新装再発売盤。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
プロコフィエフ: バレエ音楽「放蕩息子」Op.46/ アンダンテ Op.29bis/交響的な歌 Op.57/ ディヴェルティメント Op.43 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 スコティッシュ・ナショナルo. | |
録音:1988年9月27日-30日。24-bit/96kHzディジタル・リマスターによる新装再発売盤。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 | ||
デイヴィッド・マシューズ(1943-):管弦楽作品集 夜明けの音楽/青の協奏曲/ビジョンと旅 |
ガイ・ジョンストン(Vc) ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
達人ラモン・ガンバの最新録音は、ロンドン生まれの中堅作曲家デイヴィッド・マシューズの管弦楽作品集という野心作。ロンドンの王立音楽院で作曲科の主任講師だった名教師アンソニー・ミルナーから作曲を学び、イギリスのオードブラではベンジャミン・ブリテンのアシスタントとして経験を積み、着実にキャリアをアップさせてきたマシューズへの評価はこの数年で急上昇。ブルックナーの「交響曲第9番」第1楽章と、ブリストル海峡に浮かぶランディ島での休日、青い風景からヒントを得て作曲された「青の協奏曲」など、イギリスの伝統的な作曲技法を受け継いだマシューズの音楽が、ガンバ&BBCフィルのコンビによって世界に向けて発信される。 | ||
ミクローシュ・ロージャ(1907-1995): 管弦楽作品集 Vol.1 3つのハンガリーの風景 Op.14/ ハンガリーのセレナーデ Op.25/ シンフォニー・コンサートのための序曲 Op.26a/ トリパルティータ Op.33 |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
20世紀を代表するハリウッドの巨匠、ミクローシュ・ロージャの管弦楽作品集がスタート! シャンドスの"映画音楽集"やダンディの"管弦楽作品集"などで縦横無尽の活躍を見せるマエストロ・ラモン・ガンバがBBCフィルハーモニックとのコンビでスタートさせる新たなプロジェクトは、映画音楽の巨匠ミクローシュ・ロージャの管弦楽作品集。 ベン・ハー、エル・シド、白い恐怖などの傑作を生み出しアカデミー賞に3度輝くなど、ハリウッド全盛期のアメリカで映画音楽の巨匠としての名声を確立、そのため、映画音楽作曲家の影に隠れてしまっていた彼のクラシック作品は、没後10年を境として急速に注目を集め始めており、今回のシリーズがその勢いを加速させることは間違いない。映画音楽の大家であり祖国ハンガリーの民族音楽の雰囲気を漂わせるロージャの音楽は、映画音楽とクラシックを自由自在に振り分けるラモン・ガンバにピッタリなレパートリー。注目必至のシリーズがスタート! | ||
ヴァリエーション・オン・アメリカ コープランド:前奏曲〜荘厳な式典のための アイヴズ:アメリカ変奏曲/アデステ・フィデルス/ フーガ 変ホ長調/同 ハ短調 カウエル:讃歌とフーガ風の調べ第14番 スティル:夢 バーバー:前奏曲とフーガ ロ短調/ 「すばらしい愛」による変奏曲 Op.34 ポールズ:トリプティク |
イアン・クイン(Org) | |
使用楽器:コヴェントリー大聖堂の大オルガン。 「楽器の皇帝〜ロシアのオルガン音楽」(CHAN-10043)、「チェコのオルガン音楽」(CHAN-10463)など、なかなかお目にかかれないオルガン作品集を発表してきたイアン・クインはウェールズ出身で、合唱指揮者、作曲家としても活躍、アメリカのニュー・メキシコ州最大の都市アルバカーキのセント・ジョン大聖堂でオルガニスト兼音楽監督も務めている。 | ||
リスト:交響詩集 Vol.4 交響詩「ハンガリー」S.103(第9番)/ 交響詩「ハムレット」S.104(第10番)/ 交響詩「フン族の戦い」S.105(第11番)/ 交響詩「理想」S.106(第12番) |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
「前奏曲」以外なかなか聴く機会に恵まれないリストの交響詩だが、それに匹敵する傑作とも評される「ハムレット」、カウルバッハの絵画からインスピレーションを得て作曲された「フン族の戦い」等々、隠れた傑作も数多い。 | ||
モルドコヴィチ&ヤルヴィ〜 タネーエフ&リムスキー=コルサコフ タネーエフ: ヴァイオリンと管弦楽のための「協奏的組曲」(*) リムスキー=コルサコフ: ロシアの主題による協奏的幻想曲 Op.33(#) |
リディア・モルドコヴィチ(Vn) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ ナショナルso. | |
百戦錬磨のエストニアの巨匠ヤルヴィと、オイストラフを師に持つモルドコヴィチ、シャンドスのロシア音楽の歴史を築き上げてきた2人の巨星がタネーエフ&リムスキーで揃い踏み! 名匠レオポルド・アウアーに献呈され、オイストラフの録音で知られる(*)は、対位法の権威であったタネーエフの手腕が見事に発揮されたものであり、ヴァイオリンとオーケストラの見事なバランスから、交響曲と並ぶ彼の代表作として高い評価を受けている。 また19世紀ロシアで生まれた"ヴァイオリンのための協奏作品"の魅力を伝えるこの作品集には、叔父であるアレクサンドル・タネーエフの師であり、自身の理解者でもあったリムスキー=コルサコフの(#)をカップリング。 | ||
シューマン:歌曲集 ぼくの素敵な星よ Op.101-4/ メアリー・ステュアート女王の詩 Op.135/ レクイエム Op.90-7/リーダークライス Op.39/ 歌曲集「女の愛と生涯」Op.42 |
サラ・コノリー(Ms) ユージン・アスティ(P) | |
以前はザ・シックスティーンのメンバーとしても活動したイギリスのメゾ・ソプラノ、サラ・コノリーがシャンドスから発表するソロ・アルバムはシューマンの歌曲集。 シューマン自身が"歌の年"と呼び、数多くの名作が生まれた1840年に作曲された「リーダークライス」、「女の愛と生涯」という2つの傑作を含むこの歌曲集には、コノリーのシューマンへの深い想いが込められており濃密な内容は相当のもの。名パートナー、ユージン・アスティのサポートも聴き逃せない。 | ||
キャスリン・ストット〜ダンス ショスタコーヴィチ:3つの幻想的舞曲 ヒナステラ:粋な娘の踊り バルトーク:ルーマニア民族舞曲 ドヴォルザーク:ドゥムカ Op.12 チャイコフスキー:少し踊るようなポルカ Op.51-2 シベリウス:悲しいワルツ Op.44-1 グァルニェリ:黒人の踊り アルベニス:タンゴ フィトキン:オールド・スタイル(*) ピアソラ:天使のミロンガ ヴィラ=ロボス:苦悩のワルツ ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 サティ:ジュ・トゥ・ヴ ストラヴィンスキー:タンゴ ショパン:マズルカ Op.17-4 |
キャスリン・ストット(P) | |
(*)は世界初録音。 世界各地でのコンサートやレコーディングをはじめ多岐に渡る活動を繰り広げてきたイギリスの名女流ピアニスト、キャスリン・ストットの50歳&デビュー30周年を記念したアニヴァーサリー・アルバム。ポーランドやフィンランド、フランス、スペイン、ロシア、ハンガリー、ルーマニア、そして南米等々、文字通り、それぞれが様々な特徴やスタイルを持った世界中の"ダンス(舞曲)"をセレクト、1枚のディスクで世界各地の舞曲を楽しめる音楽の旅。またストットが信頼を寄せるイギリスの人気作曲家フィトキンからバースデー・プレゼントとして贈られた「オールド・スタイル」が加えられており、新たな刺激を忘れないところもストットの魅力。 | ||
レイトン:管弦楽作品集 Vol.2 交響曲第2番 Op.69 「シンフォニア・ミスティカ」(1974)(*)/ テ・デウム・ラウダムス (#) |
サラ・フォックス(S) リチャード・ヒコックス指揮 BBCナショナルo.・オヴ・ ウェールズ&cho. | |
(*)は世界初録音。ロマンティシズムと12音技法の両立を目指した戦後のイギリスを代表する作曲家の1人、レイトンの管弦楽作品集第2集。(*)はソプラノ独唱とオーケストラ、混声合唱という編成を持ち、ジョン・ダン、ジョージ・ハーバート、ヘンリー8世のテキストを取り入れた6楽章形式の大作。(#)はもともと合唱とオルガンのために書かれ、1966年にフル管弦楽のために編曲された。 | ||
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ〜 レオポルト・モーツァルト:6つの交響曲集 交響曲 ハ長調(C1)/交響曲 ニ長調(D17)/ 交響曲 ハ長調(D1)/交響曲 ト長調(G14)/ 交響曲(パルティータ) ハ長調(C4)/ 交響曲 ニ長調(D25) |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・モーツァルト・ プレイヤーズ | |
全曲世界初録音。「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.22。 レオポルトは、1771年に作曲された「交響曲 ニ長調(D25)」を最後として、息子ヴォルフガングの音楽教育のため筆を置いてしまったため、「ナンネルの音楽帳」や「トロンボーン協奏曲」など、現在でも演奏されている作品や著書「ヴァイオリン奏法」以外はあまり知られていない。それだけにこの録音は、"神童の父"としてではなく"1人の作曲家"としての姿を浮かび上がらせるという役割も持っている。 | ||
ドビュッシー:ピアノ作品全集 Vol.4 映像第1集/映像第2集/ 練習曲集第1巻/練習曲集第2巻 |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P) | |
美しいタッチとストレートなアプローチによる演奏が話題を呼んでいるフランスのピアニスト、ジャン=エフラム・バヴゼのドビュッシーが早くも第4集に到達。第1集(CHAN-10421)はフランスのル・モンド・ドゥ・ラ・ミュージックのレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞、第2集(CHAN-10443)も2008年グラモフォン賞の器楽部門にノミネート、シリーズ全体への世界からの評価は非常に高い。日本でも2005年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」での来日、そしてこのシャンドスからのドビュッシーによって人気と知名度は急上昇中。 | ||
ニルセン:劇音楽「アラジン」Op.34 | ゲンナジー・ ロジェストヴェンスキー指揮 デンマーク国立放送so.& 室内cho. | |
録音:1992年。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。 同曲全曲の貴重な録音として知られている物。ニルセンによる劇音楽の醍醐味を味わうことができる理想的な1枚。 | ||
エイドリアン・ジョンストン(1961-): 映画「ブライヅヘッドふたたび」〜 オリジナル・スコアによるサウンドトラック |
テリー・デイヴィス指揮 BBCフィルハーモニック | |
ファン要注目!"シャンドス映画音楽集"最新盤! 数々の名盤を生み出してきた人気シリーズ「シャンドス映画音楽集」の最新作となる「ブライヅヘッドふたたび」は、以外にもシリーズ初となるオリジナル・スコアによるサウンドトラック。アメリカでは7月25日に封が切られ、イギリスを含むヨーロッパでは9月から順次公開となる映画「ブライヅヘッドふたたび」は、イーヴリン・ウォーの古典小説を題材とした物語であり、アカデミー賞女優エマ・トンプソンの出演が話題を呼んでいる。この「ブライヅヘッドふたたび」の音楽を担当し名作揃いの「シャンドス映画音楽集」に抜擢された作曲家エイドリアン・ジョンストンは、英国アカデミー賞(BAFTA)やエミー賞の受賞歴を持つイギリス期待の映画音楽作家。映画音楽ファン&サントラ・ファン要注目。 | ||
プロコフィエフ:交響曲全集 [第1番 ニ長調「古典交響曲」Op.25/ 第4番 ハ長調Op.112(1947年改訂版)/ 第3番 ハ短調Op.44/ 第4番 ハ長調Op.47(1930年原典版)/ 第2番 ニ短調Op.40/第6番 変ホ短調Op.111/ 第5番 変ロ長調Op.100/第7番 嬰ハ短調Op.131] |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ ナショナルo. | |
録音:1984年-1985年。24bit/96kHzディジタル・リマスター。"CHANDOS CLASSICS" シリーズ。エストニア音楽一族の長、ネーメ・ヤルヴィが手兵ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管とのコンビで録音したシャンドス初期の名盤。交響曲第4番では1930年原典版と1947年改訂版の2種類をしっかりと収録。 | ||
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ ゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラー(1749-1814): 管弦楽作品集 交響曲 ニ短調/バレエ組曲第1番/交響曲 ト長調/ 歌劇「アタリア」への序曲/「ハムレット」序曲/ バレエ組曲第2番/ ジングシュピール「エルヴィンとエルミーレ」序曲 |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
録音:2008年1月。 「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.23。ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズが結成60周年を迎える2009年に贈る当シリーズ、シューマンからも称賛されたドイツの音楽家、フォーグラー。宮廷ヴァイオリン奏者、楽器製作者として活躍した父の影響もあり1775年、若くしてマンハイム宮廷副楽長に就任。その後1786年-1793年にはストックホルムの宮廷楽長、1807年-1814年まではダルムシュタットの宮廷楽長と、重要なポストを歴任。また教育者としても優れ、ウェーバー、マイアベーアやクラウスを育てた。 | ||
マルクス:管弦楽伴奏付き歌曲&合唱作品集 舟歌/つつましい羊飼い/愛がお前の心に宿ったなら/5月の花/ マリアの歌/ピエモンテ州の民謡/幸せな夜/夏の歌/セレナーデ/ 昨日彼は私にバラの花を贈った/森の幸せ/ジプシー/ 牧神の秋の合唱/新年の賛歌/山の賛歌/朝の歌 |
クリスティーネ・ブルワー(S) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 BBCso.&cho.、 トリニティ少年cho.、 アポロ・ヴォイセズ | |
20世紀オーストリアの後期ロマン派作曲家ヨーゼフ・マルクスの作品集で、ビエロフラーヴェクがシャンドスに久々の登壇。家族から法律家としての道を歩むことを強く望まれながらも、音楽の道を突き進んだマルクスは、本格的な作曲活動を開始したのは26歳からだったが、1908年から1912年という僅か4年間で約120曲の歌曲を作曲、底知れぬ音楽的才能の持ち主だったことを窺わせる。 | ||
ボウエン:ピアノ作品集 Vol.3 短いソナタ Op.35-1/バラード第2番 イ短調Op.87/ トッカータ Op.155/3つの小品 Op.44/ 3つのシリアスな舞曲 Op.51/3つの無言歌 Op.94/ 3つの小品 Op.81より[第2番/第3番] |
ヨープ・セリス(P) | |
「イギリスのラフマニノフ」と呼ばれたボウエンのピアノ作品再発掘にいち早く取り組んだオランダの名手ヨープ・セリスによる第3集は、初期作品から晩年の作品「トッカータ」などを幅広く収録。第1集:CHAN-10277/第2集:CHAN-10410。 | ||
モーツァルト: 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調K.365/ 協奏交響曲 変ホ長調K.364 |
ホーヴァル・ギムセ(P) ヴェービョルン・ アンヴィーク(Vn) ラース・アネルス・ トムテル(Va) アイオナ・ブラウン (Vn)ディレクター ノルウェー室内o. | |
録音:1995年11月、1996年10月。旧品番:CHAN-9695の、24bit/96kHz ディジタル・リマスター再発売。ノルウェーのアーティストたちによるモーツァルト。CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。 | ||
エリザベス・マコンキー(1907-1994):2つの歌劇 歌劇「ソファー」(1957)/歌劇「出発」(1961) ドミニク・ウィーラー(ディレクター)インディペンデント・オペラ | ||
イギリス東部のハートフォードシャー州で生まれ、ロンドンの王立音楽院でヴォーン・ウィリアムズから作曲を学んだ女流作曲家によるオペラ集。2曲ともサドラーズ・ウェールズで初演された1幕の作品だが、2007年にサドラーズ・ウェールズのインディペンデント・オペラによって久々に再演され、ロンドン・オペラ界に予想以上の大反響を呼んだ話題作。「出発」は世界初録音、「ソファー」も数少ない貴重な音源となるだけに、レア・オペラのファンは要注目。 | ||
ハワード・シェリー弾き振りの協奏曲集 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調Op.16 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調Op.22 |
ハワード・シェリー(P)指揮 オペラ・ノースo. | |
1971年のウィグモア・ホール・デビュー以来40年弱、着実にキャリアを積んで来たハワード・シェリーが、リーズを本拠地とするオペラ・ノースo.を率い、なかなか見られないこれら3曲を弾き振りすると言う挑戦盤。特にサン=サーンスは技巧的な作品だけに注目だ。 | ||
フランスのヴァイオリン作品集 シャルル・ダンクラ(1817-1907): 小さなメロディ教本Op.123 サン=サーンス: ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調Op.75 マスネ:タイスの瞑想曲(ヴァイオリン&ピアノ版) |
グイド・リモンダ(Vn;*) クリスティーナ・ カンツィアーニ(P) | |
使用楽器:ストラディヴァリウス「ジャン・マリー・ルクレール」、1721年製(*)。 19世紀フランスのヴァイオリニスト、シャルル・ダンクラの作品が珍しい。彼はパリ・オペラ座管でコンサート・マスターを務め、パリ音楽院の教授にも就任、当時のフランス有数のヴァイオリン奏者として知られた。グイド・リモンダは、1943年ジュネーヴ国際音楽コンクールを制覇したコッラード・ロマーノから「生まれながらのヴァイオリン奏者」と絶賛されたイタリアのヴァイオリニスト。 | ||
ヴォルフ=フェラーリ:管弦楽作品集 歌劇「マドンナの宝石」〜曲/ 歌劇「四人の田舎者」より[前奏曲/間奏曲]/ ファゴットと管弦楽のための 協奏的組曲 ヘ長調Op.16/ 歌劇「スザンナの秘密」より[序曲/間奏曲]/ 歌劇「恋する医者」より[序曲/間奏曲]/ 歌劇「イル・カンピエッロ」より [間奏曲/リトルネロ]/ 歌劇「愚かな女」序曲 |
カレン・ゲーガン(Fg) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
1876年ヴェネツィアに生まれたイタリアとドイツのハーフ、エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリの作品と言えば、オペラ「マドンナの宝石」からの間奏曲が知られている程度だが、ノセダ&BBCフィルはそこに着目! またシャンドスのプロデューサー、ブライアン・カズンズ大推薦のファゴット奏者カレン・ゲーガンをソリストに迎えての「ファゴット協奏曲」も楽しみ。 | ||
ブラジルの精神 クラリス・アサド:ブルージリアン ヴィラ=ロボス: 「ブラジル風バッハ第5番」〜アリア/ 「弦楽四重奏曲第1番」〜ブリンカデイラ クラリス・アサド:先住民たちの踊り エグベルト・ジスモンチ:パリャーソ セルジオ・アサド:ウアレケナ ロラン・ディアンス:ブラジル パウロ・ベリナーティ:フリオーサ エグベルト・ジスモンチ:想い出とファド |
アクアレル・ギター四重奏団 | |
マンチェスターのロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージックで、シャンドスでお馴染みのクレイグ・オグデンとゴードン・クロスキーに学んだ気鋭のギタリスト4人によるアンサンブル「アクアレル・ギター四重奏団」のシャンドス第1弾。 | ||
スティーヴン・ハートキー(1952-): ピアノと室内楽のための作品集 「ポスト=モダーン・オマージュ」からの セレクション/ ラベンダー色の目の馬/太陽の王/ピアノ・ソナタ |
ロサンゼルス・ピアノ四重奏団 エレン・ジェウェット(Vn) リチャード・ファリア(Cl) ハク・ビィエルケン(P) | |
ニュージャージー州に生まれ、マンハッタンで育ち、現代アメリカのリーディング・コンポーザーとして不動の地位を確立、斬新な作品を発表し続ける作曲家ハートキー(ハートケ、ハートキというカナ表記もあり)による現時点での室内楽作品代表作を網羅したアルバム。高村光太郎の詩を題材とした合唱作品「雨にうたるるカテドラル」などが知られ、中世のポリフォニーなど様々な"言葉"からインスピレーションを得ることにより生まれるその音楽には、独特の魅力がある。 | ||
ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):管弦楽作品集 Vol.2 交響曲第2番 変ロ長調Op.57 (1903)/ 旅の画集Op.36 (1889 rev. 1892) / カラデック組曲Op.34 (1890) |
ラモン・ガンバ指揮 アイスランドso. | |
録音:2008年9月。Vol.1:CHAN-10464。 単発物こそ録音は出ているが、まとまった物としては現在でもまだ優遇されているとは言い難い(NAXOSですら2009年現在まだ発売が無い)ダンディの管弦楽作品。今回の第2週には、第1番「イタリア」の約30年後に書かれた大作「交響曲第2番」、1888年にワーグナー「パルジファル」と「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を聴くためバイロイトを訪れた楽旅から生まれた「旅の画集」(ピアノ版Op.33から6曲を管弦楽用に編曲)、アンドレ・アレクサンドル台本による劇付随音楽で、ブルターニュ地方の民謡が反映された秀作「カラデック」を収録。 | ||
シュールホフ&シェーンベルク:室内楽作品集 シュールホフ: フルート・ソナタ/ フルート、ヴィオラとコントラバスのための 「コンチェルティーノ」(*) シェーンベルク/フェリクス・グライスレ編: フルート・ソナタ |
フェンウィック・スミス(Fl) ランダル・ホジキンソン(P) マルク・ルートヴィヒ(Va;*) エドウィン・バーカー(Cb;*) サリー・ピンカス(P;*) | |
録音:1982年&1992年/リマスター:2007年。初CD化(あるいは初商業発売)か。 1978年に入団、2006年に引退するまで28年間ボストンso.で活躍したフルート奏者、F.スミスのソロ・アルバム。E.バーカーも同団で首席コントラバス奏者を務めた人。フェリクス・グライスレ(1899-1982)はシェーンベルクの弟子で、師の娘婿にも当る。 | ||
メンデルスゾーン:オラトリオ「聖パウロ」Op.36
スーザン・グリットン(S) ジーン・リグビー(Ms) バリー・バンクス(T) ピーター・コールマン=ライト(B) リチャード・ヒコックス指揮BBC ウェールズ・ナショナルo.&cho. | ||
録音:2000年5月5日、聖デイヴィッズ・ホール、カーディフ、ライヴ。CHANDOS "CLASSICS"シリーズ。旧品番:CHAN-9882の再発売。意外なことに、BBC ウェールズ管のCHANDOS初登場録音となった物。 | ||
スメタナ:管弦楽作品集 Vol.2 歌劇「売られた花嫁」 より [序曲/ポルカ/フリアント/道化師の踊り]/ 歌劇「秘密」序曲/歌劇「リブシェ」序曲/ 歌劇「悪魔の壁」より[序曲/悪魔の踊り]/ 歌劇「ボヘミアのブランデンブルク人」より [序曲/第1幕のバレエ音楽]/ 歌劇「口づけ」序曲/歌劇「ダリボル」〜間奏曲/ 歌劇「2人のやもめ」より [序曲/第2幕への前奏曲/第2幕のポルカ] |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBC po. | |
ノセダ&BBCフィルのスメタナ、3つの「交響詩」など9つの管弦楽作品を収録した第1集(CHAN-10413)に続き、歌劇からの管弦楽作品集が登場。 代表作の一つといえる「売られた花嫁」はもちろん、スメタナ初のオペラだった「ボヘミアのブランデンブルク人」を含む、全曲録音以外では殆ど聞くことのできない、珍しい作品からの曲が収録されているのは嬉しい。 | ||
プロコフィエフ/M.バークリー編: 映画音楽「スペードの女王」からの交響組曲 プロコフィエフ:オラトリオ「平和の守り」Op.124 |
イリーナ・チスチャコワ(Ms) ナイアル・ドカティ(ボーイS) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ ナショナルo.&cho. ロイヤル・スコティッシュ 少年少女cho. | |
録音:2008年11月。 プロコフィエフは1936年、ミハイル・ロンムの映画「スペードの女王」のための音楽を依頼されたが、スターリンの政策により映画の上演は中止され、プロコフィエフの音楽も破棄されてしまった。時は流れ2008年、ロイヤル・バレエ団の舞台「ラッシュズ(Rushes)」のために依頼を受けたマイケル・バークリー(レノックス・バークリーの息子)は、「スペードの女王」をバレエ音楽として復活させることに成功、さらに彼は同作を交響組曲として再構成し、政治の犠牲となり失われたプロコフィエフの音楽が、このような形で現代に甦ることになった。ジダーノフ批判を受けた後の最晩年に作曲され、1951年にはスターリン賞を授与されたオラトリオ「平和の守り」をカップリング。 | ||
ロッシーニ:ピアノ作品集 Vol.4 老年のいたずら第6集 「すばしこい子供たちのためのアルバム」 私の朝の健康のための前奏曲/バロック風前奏曲/ 人よ、汝が塵なることを思い出せ/ アセ・デ・メメント/ペーザロ人/苦悶のワルツ/ わが妻への愛情/舟歌/楽しい汽車の小旅行/ ポルカ=マズルカのできそこない/ 喘息性練習曲/謝肉祭の埋葬 |
マルコ・ソリーニ(P) | |
オペラの作曲から身を引いたロッシーニが晩年、1857年から68年にかけて作曲した全13巻のピアノ曲集「老年のいたずら」から。イタリアのピアニスト、マルコ・ソリーニによるシリーズ。 | ||
フランスのファゴット作品集 グロヴレ:シシリエンヌとアレグロ・ジョコーソ タンスマン:ソナチネ ケックラン:ソナタ フォーレ:小品 ブトリー:アンテルフェランス ノエル・ガロン:叙唱とアレグロ デュティユー:サラバンドとコルテージ ビッチ:コンチェルティーノ ジャンクール:夜想曲 ピエルネ:ソロ・ド・コンクール ドビュッシー:吟遊詩人/小さな羊飼い/ ゴリウォーグのケークウォーク |
カレン・ゲーガン(Fg) フィリップ・フィッシャー(P) | |
シャンドスのプロデューサー、ラルフ・カズンズが太鼓判を押すファゴット界のシンデレラ・ガール、カレン・ゲーガンの3枚目となるアルバム。才気あふれる若手ピアニスト、フィリップ・フィッシャーとのデュオで、近現代のフランス楽壇を牽引してきた錚々たる顔ぶれによる作品集。19世紀〜20世紀フランスにおける管楽器のための小品は、パリ音楽院などでの入学試験用として委嘱された作品が多く、現在でもコンサートやコンクールのレパートリーとして重要となっている。 | ||
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全集 [第1番 変ニ長調Op.10(*)/第2番 ト短調Op.16(#)/ 第3番 ハ長調Op.26(#)/第4番 変ロ長調Op.53(*)/ 第5番 ハ長調Op.55(*)] |
ボリス・ベルマン(P;*) オラシオ・グティエレス(P;#) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo. | |
録音:1989年-1990年。CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。 24-bit/96kHzディジタル・リマスターによる新装再発売。 | ||
リスト:交響詩集 Vol.5 ダンテ交響曲 S.109 (1856)/ 2つの伝説 S.354 [小鳥に説教するアシジの聖フランチェスコ/ 波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ] |
ジリアン・キース(S) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBC po.、 バーミンガム市交響cho. | |
録音:2008年9月-10月。「前奏曲(レ・プレリュード)」以外なかなか演奏、録音の機会に恵まれないリストの交響詩にスポットライトを当てたシリーズ第5弾。 ダンテの「神曲」から大きな影響を受けた「ダンテ交響曲」は、当初"地獄"、"煉獄"、"天国"という3楽章形式で構想されていたが、ワーグナーからのアドバイスを受け「天国」を「マニフィカト」で表現、「地獄」と「煉獄」の2楽章構成に切り替えられた。カップリングは、リスト自身によってオーケストレーションされた「2つの伝説」。 | ||
クリストファー・ガニング(1944-): 交響曲第3番(2005)/オーボエ協奏曲/交響曲第4番 |
ヴェリティ・ガニング(Ob) クリストファー・ガニング指揮 RPO | |
これまでに4度のイギリス・アカデミー賞(BAFTA Awards)、3度のアイヴォー・ノヴェロ賞に輝き、映画「エディット・ピアフ〜愛の賛歌」や、テレビ・ドラマ「名探偵ポワロ」の音楽を担当してきた英国サウンドトラック界の大物作曲家クリストファー・ガニングの作品集。ウクライナでの妻の入院、自身の心臓病発症という混迷の年に作曲された「交響曲第3番」、対照的で異なるガニングの世界が広がる「交響曲第4番」、娘へのクリスマス・プレゼントでもあったという「オーボエ協奏曲」を収録。 | ||
ロシアのヴァイオリン作品集 カバレフスキー:即興曲 Op.21 アンドレイ・ヴォルコンスキー(1933-2008): ヴィオラ・ソナタ(*) イヴァン・ハンドシキン(1747-1804): 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 プロコフィエフ: バレエ音楽「シンデレラ」からの5つの小品 ストラヴィンスキー:ロシアの歌/ロシアの踊り |
リディア・ モルドコヴィチ(Vn/Va) ニコラス・ウォーカー、 ジュリアン・ミルフォード(P) | |
(*)は世界初録音。使用楽器:ストラディヴァリウス 1699 "Kustendyke"(ヴァイオリン; 英国王立音楽院から貸与)/ランドルフィ 1760(ヴィオラ)。 CHANDOS 初期から活躍する名奏者、モルドコヴィチのお国物。なお、彼女がCHANDOSへの録音でヴィオラを弾くのは今回が初だとのこと。 | ||
アレクサンドル・タンスマン:ピアノ作品集 マズルカ集第1巻/ ピアノ・ソナタ第1番「田舎風」/ソナチネ第3番/ ブルースの形式による3つの前奏曲/4つの夜想曲/ 友人のアルバム |
マーガレット・ フィンガーハット(P) | |
カエターニ&メルボルン響の"交響曲集 Vol.1-3"が大きな支持を得ているシャンドスのタンスマン・シリーズにピアノ作品集が加わる。ポーランドのウーチ市で生まれフランスに渡り、ナチスの迫害から逃れるためにアメリカへ亡命、時代に翻弄されたタンスマンのピアノ作品を、シャンドス初期から活躍を続ける女流ピアニスト、マーガレット・フィンガーハットが弾く! 約20年前にリリースされた「ルーセルへのオマージュ」(CHAN-8578/廃盤)で弾いたタンスマンの「子守歌」に魅せられてしまったというフィンガーハット。ラヴェル、プーランク、ミヨーとストラヴィンスキーの音楽、そして祖国ポーランドやユダヤの民族音楽など、様々な音楽からの影響を放つタンスマンのピアノ作品集のレコーディングは、フィンガーハットにとっても20年越しの悲願だった。また、自身の曽祖父母とタンスマンの出身地が偶然に同じだったという事実も、フィンガーハットの探究心を駆り立てる大きな要素になったのだという。 | ||
レノックス・バークリー(1903-1989):歌曲集 ツグミ/コクトーのトンボー/ハウ・ラヴ・カム・イン/ コルドバの鐘/オーデンの5つの詩 Op.53/ 5つのヘリックの詩 Op.89/秋の伝説 Op.58/ 秋 Op.60-3/5月1日のオード/ソネット Op.102/ 5つの中国の歌 Op.78 |
ジェイムズ・ギルクリスト(T) アンア・ティルブルック(P) アリソン・ニコルズ(Hp) | |
ブーランジェに師事、カトリック改宗など20世紀のイギリスで異彩を放ったレノックス・バークリーの歌曲。ブーランジェに師事するためにパリに渡った最初の年の作品「コクトーのトンボー」など、イギリス的であり、時にはフランス的でもある。医療と音楽の道を両立させながらキャリアを積み、最終的には音楽へ専念することとなったイギリスのテノール、ジェイムズ・ギルクリストによるシャンドス初のソロ・アルバム。 | ||
ヴォーン・ウィリアムズ:映画音楽集〜 コレクターズ・エディション 「南極のスコット」組曲(#)/ 「沿岸警備隊」組曲/人々の土地/ 「潜水艦轟沈す(49度線)」組曲/ ディム・リトル・アイランド/ 「エリザベスのイングランド」組曲/ 「あるベルギー農場の物語」組曲(*)/ ジョアナ・ゴディンの恋/大荒原 |
メリン・ガンバ、 エミリー・グレイ(S) マーティン・ ハインドマーシュ(T) ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック、 シェフィールド・ フィルハーモニックcho.、 チータム室内cho.、 マンチェスター女声室内cho. | |
CHAN-10007、10244、10368をまとめたお買い得セット。(*)を除き、スティーヴン・ホッジャーによる編曲版、(#)は完全版による世界初録音だった物。 | ||
メンデルスゾーン: 6つのオルガン・ソナタ Op.65 |
ウィリアム・ ホワイトヘッド(Org) | |
使用楽器:バッキンガム宮殿舞踏会の間、リンカーン・オルガン(1818)。 英国女王の居城バッキンガム宮殿で演奏されたもの。メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」はイギリスで初演されており、関係があった。 | ||
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969): ヴァイオリン協奏曲集 [第7番/第3番/第1番]/ 序曲 |
ジョアンナ・クルコヴィチ(Vn) ウカシュ・ボロヴィチ指揮 ポーランド放送so. | |
バツェヴィチは20世紀のポーランドを代表する新古典主義(ネオ・バロック)の作曲家、ヴァイオリニストとして活躍、当盤は2009年の生誕100周年&没後40周年にリリースされた物。同郷のヴァイオリニスト、ジョアンナ・クルコヴィチが前作「ヴァイオリン・ソナタ集」(CHAN-10250)に続いて登場。 | ||
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集 [第2番 イ短調Op.13/第1番 変ホ長調Op.12] |
ガブリエリSQ | |
CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。ガブリエリ弦楽四重奏団は、ネヴィル・マリナーのASMFでリーダーを務めていた英国の名ヴァイオリン奏者ケネス・シリトーが中心となり1967年に結成された弦楽四重奏団。 | ||
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集 [第1番 ニ短調Op.49/第2番 ハ短調Op.66] |
ボロディン・トリオ [ロスティスラフ・ ドゥビンスキー(Vn) ユーリー・ トゥロフスキー(Vc) リューバ・エドリナ(P)] | |
CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。ロシアを亡命した伝説的名匠ドゥビンスキーが西側で結成したボロディン・トリオによるメンデルスゾーン。 | ||
プロコフィエフ/クリストファー・パルマー編: イワン雷帝(コンサート・シナリオ版) リンダ・フィニー(A) ニキータ・ストロエフ(B) ネーメ・ヤルヴィ指揮フィルハーモニアo. | ||
録音:1991年3月2日-3日。CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。珍しい版による録音。 | ||
プロコフィエフ: 十月革命20周年のためのカンタータ Op.74 (*) /バレエ音楽「石の花」Op.118より ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(ナレーター;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮フィルハーモニアo.&cho. | ||
録音:1992年6月8日-9日。CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。ヤルヴィが指揮、ロジェストヴェンスキーがナレーションと2人の巨匠が共演した(*)全曲録音が特に聴き物。 | ||
プロコフィエフ: 歌劇「戦争と平和」Op.91からの交響組曲 (クリストファー・パルマー編)/ 交響組曲「夏の夜」Op.123/ロシア序曲 Op.72 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1991年3月2日、11月15日。CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。初リリース時には英グラモフォン誌のレコーディング・オヴ・ザ・マンス(月間最優秀録音)にも選出されたヤルヴィ&フィルハーモニアの名盤の1つ。 | ||
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」組曲 [第1番/第2番/第3番] |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ ナショナルo. | |
録音:1984年-1986年。CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。 | ||
プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲 [第1番 ニ長調Op.19(*)/ 第2番 ト短調Op.63(*)]/ ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調Op.80(#) |
リディア・モルドコヴィチ(Vn) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ ナショナルo. ゲルハルト・オピッツ(P;#) | |
録音:1988年9月27日-30日(*)、1984年10月9日-10日(#)。CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。 | ||
プロコフィエフ:劇音楽「エフゲニー・オネーギン」(英語歌唱版)
ティモシー・ウェスト、サミュエル・ウェスト、ニアマ・キューザック、 ドミニク・マフハム、ヘレナ・マッカーシー、テレンス・ハーディマン(語り) キャサリン・フーグ(S) アンドルー・ラット、ジュリアン・ウォーカー(B) エドワード・ダウンズ指揮シンフォニア21、ニュー・カンパニー・コーラス | ||
録音:1994年3月22日-23日、7月25日。CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。奇しくもサー・エドワード・ダウンズ(1924-2009)の追悼リリースとなってしまったもの。人気俳優による語りもポイント。 | ||
ミッシャ・スポリャンスキー(1898-1985):映画音楽集 「北西戦線」組曲/「コンゴウ部隊」〜3つの歌/ 「奇蹟人間」組曲/夜の声(*)/「幽霊西へ行く」組曲/ デディケーション(*)/「キング・ソロモン」組曲/ ギャロップ/トッカティーナ |
ラモン・ガンバ指揮 BBCコンサートo. マーク・コールズ(B) ロデリック・エルムス(P) | |
映画音楽シリーズ。編曲:フィリップ・レーン(*以外)。 スポリャンスキーはビャウィストク(現ポーランド)生まれ。ワルシャワ、カリシ、ウィーン、ケーニヒスベルク(プロシア)、ベルリンなど各地を転々とする流浪の時代を経験。その後、1933年にナチスの台頭による共和政の崩壊を受けドイツを脱出して、新天地ロンドンで「北西戦線」、「コンゴウ部隊」、「キング・ソロモン」など40年間で50作品以上の映画音楽を作曲、才能を開花させた。 | ||
ラフマニノフ:歌劇「けちな騎士」Op.24 (1903-1905)
イルダル・アブドラザコフ(B) ミッシャ・ディディク(T) セルゲイ・ムルザエフ(Br) ピーター・ブロンダー(T) ゲンナジー・ベズベンコフ(B) ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニック | ||
ノセダ&BBCフィルハーモニックがセルゲイ・ラフマニノフ財団のサポートを受けて推し進めているラフマニノフ・プロジェクトの第3弾。 プーシュキンの同名悲劇を題材として作曲された「けちな騎士」は、ボリショイ劇場の指揮者として培った経験が注ぎ込まれたラフマニノフの隠れた傑作。 ノセダはBBCフィルハーモニックの首席指揮者(チーフ・コンダクター)との兼任で、トリノ王立歌劇場の音楽監督を務めており、歌劇場の伝統を尊重しながらも斬新なプログラムや演出を続々と取り入れ、その手腕は絶大な評価を受けている。また2009年夏のザルツブルク音楽祭へデビューしたアブドラザコフや、ノセダからの信頼も厚い期待のリリック・テノール、ディディクにも注目したい。 | ||
ドビュッシー:ピアノ作品全集 Vol.5 バレエ音楽「カンマ」/バレエ音楽「遊戯」/ バレエ音楽「おもちゃ箱」 |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P) | |
録音:2009年5月、7月。 日本でも2009年10月に来日し新日本フィルと共演、さらにラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへの出演でも絶賛され、フランス・ピアノ界のトップ・プレイヤーとして確実に評価を高めつつあるバヴゼの同シリーズ第5弾は、ケックランによりオーケストレーションされた「カンマ」、カプレが管弦楽版を完成させた「おもちゃ箱」、そしてロシア・バレエ団のために作曲されたドビュッシー最後のバレエ音楽「遊戯」の3作を、ピアノで演奏したもの。同じピアノ独奏のための楽譜でもピアノ譜ではなくバレエ音楽のスコアを用いて演奏されているという。 | ||
ニーノ・ロータ(1911-1979):交響曲集 [第1番 ト長調/第2番 ヘ長調] |
マウリツィオ・コンティ指揮 フィラルモニカ‘900 | |
「ゴッドファーザー」など、イタリアが全世界に誇る20世紀映画音楽界の巨匠ニーノ・ロータは、映画音楽の功績があまりにも大いため、純クラシックの作品はその影に隠れがち。しかしながらロータ本人が「自身の本業はクラシックの作曲家である」と公言していただけに、祖国イタリアのオーケストラによる録音の登場が、"クラシック音楽の作曲家"としてのロータの評価とイメージを高める重要な機会となることは間違いない。1993年に創設されたトリノ・テアトロ・レッジョのオーケストラ、フィラルモニカ‘900と、ロータのスペシャリスト、マウリツィオ・コンティのタッグによる演奏。 | ||
マルティヌー:チェロ協奏曲集 チェロ協奏曲[第1番 H.196/第2番 H.304]/ チェロ、木管楽器、ピアノと打楽器のための 「コンチェルティーノ」H.143 |
ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc) イジー・ビエロフラーヴェク指揮 チェコpo. | |
CHANDOS "CLASSICS" シリーズ。24-bit / 96kHzディジタル・リマスター。 | ||
ブリテン(1913-1976)編曲:バラード・オペラ「乞食オペラ」Op.43 (原作:ジョン・ゲイ(1685-1732)/原曲:ヨハン・クリストフ・ペープシュ(1667-1752)/ 校訂:デイヴィッド・マシューズ) スーザン・ビックリー(Ms) ジェレミー・ホワイト(B−Br) リア=マリアン・ジョーンズ(Ms) トム・ランドル(T) ロバート・アントニー・ガーディナー(T) ドナルド・マクスウェル(Br) サラ・フォックス(S) フランセス・マッカファーティ(Ms) クリスティアン・カーニン指揮シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア | ||
「ビリー・バッド」(CHAN-9826)、「ルクレティアの凌辱」(CHAN-9254)、「アルバート・ヘリング」(CHAN-10036)に続く、当レーベルのブリテン・オペラ・シリーズ最新作は、ヘンデルのオペラで名を上げたアーリー・オペラ・カンパニーを率いるクリスティアン・カーニンと、ヒコックスが育てたシティ・オヴ・ロンドン・シンフォニアのコンビによる「乞食オペラ」。デイヴィッド・マシューズ校訂のフル・スコアを用いた録音である事も大きなポイント。 | ||
マルコム・アーノルド(1921-2006):バレエ音楽集 バレエ音楽「女王への忠誠」Op.42からの組曲 (作曲者による組曲版)/ 舞踏劇「リナルドとアルミーダ」Op.49/ バレエ音楽「スウィーニー・トッド」Op.68a からの演奏会用組曲/ バレエ音楽「エレクトラ」Op.79 (*)(世界初録音) |
ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
(*)は世界初録音。現在でも根強い人気を誇るアーノルドだがバレエ音楽は意外にも少なく、新録音の登場が待ち望まれてきた。 | ||
マルティヌー:室内楽作品集 ピアノ五重奏曲 H.287/ オーボエ、ヴァイオリン、チェロと ピアノのための四重奏曲H.315/ ヴァイオリンとチェロのための 二重奏曲第2番H.371/ ピアノ三重奏曲第3番 H.332 |
シューベルト・アンサンブル ジョージ・ケアード(Ob) | |
20世紀チェコの大作曲家マルティヌーも2009年が没後50周年。ナチスの台頭から逃れるため渡ったアメリカで完成させた3作と、ヨーロッパへと戻った晩年に作曲された「二重奏曲」を収録。結成26年目を迎えたシューベルト・アンサンブルは、オーケストラ・アンサンブル金沢のコンサートマスター、サイモン・ブレンディスを擁するイギリスの室内楽団。バーミンガム音楽院のアンサンブル・イン・レジデンスを務めている。 | ||
サン=サーンス:チェロとピアノのための作品集 チェロ・ソナタ第1番 ハ短調Op.32/ ロマンス ヘ長調Op.36/白鳥/ チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調Op.123/祈りOp.158 |
クリスティアン・ポルテラ(Vc) キャスリン・ストット(P) | |
チュマチェンコ、ペルガメンシコフ、シフの下で研鑽を積んだスイスの新星ポルテラと、新たにシャンドスと専属締約を結び、さらなる活躍が期待される名手ストットのデュオによる、繊細で美しいフォーレの「チェロ・ソナタ集」(CHAN-10447)に続くフランス作品第2弾。 | ||
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 [第1番−第16番]/大フーガ 変ロ長調Op.133 |
ボロディンSQ [ルーベン・アハロニアン、 アンドレイ・アブラメンコフ(Vn) イーゴル・ナイディン(Va) ワレンチン・ベルリンスキー(Vc)] | |
録音:2002年-2004年。1945年の結成以来、数多くの名演を生んだロシアの伝説的弦楽四重奏団が、2008年末に他界したベルリンスキー在籍時、シャンドスへ録音したベートーヴェンが全集ボックスで登場。 | ||
ダッラピッコラ:管弦楽作品集 Vol.2 管弦楽のための「パルティータ」/ チェロと管弦楽のための「対話」(*)/ アントニオ・マチャドの4つの抒情詩(#)/ 3つの問いと2つの答え |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック ジリアン・キース(S;#) ポール・ワトキンス(Vc;*) | |
灼熱のマエストロ、ジャナンドレア・ノセダと同郷となるイタリア人作曲家たちの秘曲を集めた「ムジカ・イタリアーナ」シリーズ、20世紀イタリアの奇才ルイジ・ダッラピッコラの管弦楽作品集第2巻が登場。 ダッラピッコラはリリシズム、ロマンス語、ダンテやモンテヴェルディ、ヴェルディといった古典を愛し、当時のムッソリーニ政権下で命の危険にさらされながらも反ファシズムを貫いた。その作品は、迫害や投獄、独裁政治への反抗、文明的価値の固守などがテーマとされていることが多い。新ウィーン楽派との出会いによって十二音技法に目覚めた彼はイタリア的な方向で十二音技法を取り入れ、バロック風の作品の作曲、リリカルな表現の優先など独自の作風を確立させている。 同コンビによる第1巻(CHAN-10258)は、イギリスのグラモンフォン誌、BBCミュージック・マガジン誌やガーディアン誌など各メディアで大絶賛を博し、そして日本でもレコード芸術で月評特選を獲得しており、第2管にも期待が高まる。 | ||
トランペット・ルネサンス バートウィッスル(1934-):エンドレス・パレード クリスティアン・ヨスト(1963-):ピエタ(*) クルト・ローガー(1895-1965):合奏協奏曲第1番(*) アルチュニアン(1920-):トランペット協奏曲 |
フィリップ・シャーツ(Tp) ヤック・ファン・ステーン指揮 BBC ウェールズ・ナショナルo. | |
(*)は世界初録音。グスタフ・マーラー・ユーゲント管、マーラー室内管などでアバド、ブーレーズ、ハイティンクらの巨匠たちと共演、現在は BBCナショナル・オーケストラ・オヴ・ウェールズ(BBCNOW)の首席トランペット奏者として活躍するシャーツのコンチェルト・アルバム。 2008年4月には名フィルの定期に登場し、B.A.ツィンマーマンのトランペット協奏曲で聴衆の度肝を抜いたという。殆ど名を聞かないヨストはドイツの、ローガーはオーストリアの作曲家であるようだ。 | ||
マンドリンとギターのためのスーヴェニア オルティス:パシージョ/ピノ:エル・フサガスゲーニョ ニエト・S.:バジェ・デル・カウカ ハジダキス:マザーとシスター/ケマル ブードゥーニス:エレナへのチフテテリ ザンブラーノ:ベネソラーナ組曲/ナワタ:桜 スティーヴンス:富士山/ゼレガ:オヴィオのお土産 レオナルディ:シチリアのお土産 ムニョス:エル・デュエンデ アングーロ:デ・アイレス・アンティグオ ディアス:ポルカ/悲しいワルツ テオドラキス:ホェア・ハズ・マイ・ボーイ・フロウン・トゥ? ファンパス:ソウスタ/キオウラフィデス:ディフェレンシャス タディチ:ウォーク・ダンス カウフマン:ブルレッタ Op.62/ミトカ・ドラゴミルナ Op.63 |
アリソン・ スティーヴンス(マンドリン) クレイグ・オグデン(G) | |
1999年にリリースされた「コレリ大佐のマンドリン」(CHAN-9780)以来となる、当デュオ10年ぶりのCHANDOS新録音。南米コロンビア、メキシコ、ギリシャなど、生没年不詳の知られざる作曲家から、テオドラキス、スティーヴンス自作の「富士山」まで、世界各国の珍しい小品が集められている。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンと チェロのための三重協奏曲 ハ長調Op.56 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための 二重協奏曲 イ短調Op.102 |
トリオ・ポセイドン ネーメ・ヤルヴィ指揮 イェーテボリso. | |
シャンドスへ復帰してからは以前にも増して精力的な活動を展開しているネーメ・ヤルヴィ。今回は北欧での活動拠点であり2004年まで首席指揮者を務めたイェーテボリso.を引き連れてのベートーヴェンとブラームス。共演のトリオ・ポセイドンは、イェーテボリのシンボル、ポセイドン象をアンサンブル名に冠し、2002年から活動をスタートさせたスウェーデンのアンサンブル。メンバーはイェーテボリ響のリーダー、サラ・トロベック・ヘッセリンク、同じくイェーテボリ響の首席チェロ奏者クレース・グンナルソン、ストックホルム王立音楽大学の教授、またソリストとして活躍するペール・ルンドベリ。 | ||
コンプリート・トランキュリティ J.C.バッハ:チェロ協奏曲 ハ短調〜第2楽章/ヴァッセナール:ラルゴ/アンダンテ ヴィヴァルディ:ラルゴ/ストラヴィンスキー:アリオーソ ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番〜第2楽章/ボッケリーニ:アダージョ タルティーニ:チェロ協奏曲 ニ長調〜第2楽章/ヴィヴァルディ:アダージョ モーツァルト:アンダンテ/シューベルト:メヌエット第3番 ニ短調 モーツァルト:教会ソナタ ヘ長調K.244/ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ短調RV.565〜第2楽章 ブリテン:ロマンス/ヘンデル:合奏協奏曲 イ短調Op.6-4〜第2楽章 シチェドリン:第2間奏曲/スーク:アンダンテ・コン・モートチャイコフスキー:乳母のお話 ドヴォルザーク:ワルツ第1番 イ長調/デュパン:「椿姫」による幻想曲とアリアより ハイドン:12のドイツ舞曲/ブラームス:ワルツ[第8番/第1番/第9番] ボロディン:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調〜第2楽章/バーバー:弦楽のアダージョ/他 ユーリー・トゥロフスキー指揮イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール | ||
ドゥビンスキー、エドリナと共にボロディン・トリオのメンバーとして活躍した名チェリスト、ユーリー・トゥロフスキーの生誕70周年と、シャンドス初期から現在まで数多くの録音を完成させてきたカナダの室内オーケストラ、イ・ムジチ・ドゥ・モントリオールの結成25周年を記念した特別リリース。彼らによる40枚以上録音の中から選ばれたメロディ集。 | ||
ウィズイン・ア・ドリーム〜リチャード・ヒコックスの芸術 ブリッジ:海〜シースケープ[BBCナショナルo.オヴ・ウェールズ]/ブリテン:歌劇「アルバート・ヘリング」より[シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア] ヴォーン・ウィリアムズ:ロンドン交響曲〜第1楽章[LSO]/メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」より[リンダ・フィニー(A) LSO] ハイドン:交響曲第102番 変ロ長調〜第4楽章[コレギウム・ムジクム90]/エルガー:交響曲第1番 変イ長調Op.55〜第1楽章[BBCナショナルo.・オヴ・ウェールズ] ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」Op.114 より[オーストラリア・オペラ&バレエo.]/グレインジャー:岸辺のモリー[シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア] フンメル:ミサ曲 ニ長調Op.111 より[コレギウム・ムジクム90]/ブリテン:戦争レクイエム Op.66〜リベラ・メ(抜粋)[LSO&cho.] ホルスト:どこまでも馬鹿な男 Op.39 より[BBCナショナルo.・オヴ・ウェールズ]/シューベルト:ミサ第6番 変ホ長調D.950 より[コレギウム・ムジクム90] メノッティ:歌劇「領事」より[スポレート祝祭o.]/アーノルド:交響曲第1番Op.22〜第1楽章[LSO]/ヴォーン・ウィリアムズ:天路歴程 より[コヴェント・ガーデン王立歌劇場o.] ヴェルディ:レクイエム〜怒りの日、奇しきラッパの響きが[LSO&cho.]/ウィリアム・ロイド・ウェッバー:インヴォケーション[シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア] スタンフォード:海の歌 Op.91〜オールド・スパーブ[BBCナショナルo.オヴ・ウェールズ&cho.]/エルガー:ジェロンティアスの夢 Op.38 より[LSO] タヴナー:イコンVI[BBCウェールズso./チェスター祝祭合唱団]/ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」Op.33 より[LSO&cho.] ディーリアス:日没の歌〜長くは続かないものだ、涙も笑いも[ボーンマス交響cho.、ウェインフリート・シンガーズ、サザーン・ヴォイセス] 以上、リチャード・ヒコックス指揮 | ||
2008年11月23日、心臓発作のため60歳という若さで急逝した不世出の巨匠リチャード・ヒコックス(1948-2008)が、シャンドスに遺した300を超える録音の中から特に意義深い演奏をディスク2枚に収めたコンピレーション。 このアルバムの収益はシャンドスから「リチャード・ヒコックス財団」(志半ばで天国へと旅立ったヒコックスの遺志を受け継ぐために設立、次世代を担う若手音楽家たちの育成&発掘、演奏機会の提供、作曲家への新作委嘱等を活動の目的とする)へ寄付され、その活動に役立てられる。 | ||
エルガー: 宮廷仮面劇「インドの王冠」Op.66(アンソニー・ペイン補筆完成版)(*)/ 宮廷仮面劇「インドの王冠」Op.66 (アンソニー・ペイン補筆完成版/アンドルー・デイヴィス校訂版)(*)/ 帝国行進曲 Op.32/戴冠式行進曲 Op.65/イギリス帝国行進曲 アンドルー・デイヴィス指揮 BBC po.、シェフィールド・フィルハーモニックcho. クレア・シェーラー(Ms) ジェラルド・フィンリー(Br) バーバラ・マーテン、デボラ・マッカンドルー、ジョアンヌ・ミッチェル(ナレーター) | ||
録音:2009年6月19日-20日。(*)は当版による世界初録音。 アンドルー・デイヴィスがシャンドス専属に。第1弾となるエルガーの「インドの王冠」は、通常演奏される組曲版ではなく「宮廷仮面劇」の全曲を、2つのバージョンで収録というこだわりのプログラム。 この作品は1912年に初演されたが1960年代に原曲が消失してしまい、全曲演奏が不可能となっていた。そこでイギリスのエルガー協会は2007年、当曲の補筆を、同じくエルガーの「交響曲第3番」と「威風堂々第6番」で見事な仕事を行なったアンソニー・ペインに依頼、2008年に完成の運びとなったという。 | ||
ジェイムズ・マクミラン(1959-):歌劇「サクリファイス(生け贄)」
リサ・ミルン(S) レイ・メルローズ(Br) クリストファー・パーヴェス(B) サラ・タイナン(S) ピーター・ホア(T) アントニー・ニーガス指揮ウェールズ・ナショナル・オペラo.&cho. | ||
録音:2007年10月13日、ウェールズ・ミレニアム・センター、ライヴ。世界初録音。 マクミランはBBCフィルハーモニックのコンポーザー&コンダクター、スコットランド室内管のアソシエイト・コンポーザーを歴任し、カトリック教徒の信仰心がベースとなっている管弦楽作品で全世界から注目を集めた現代スコットランドを代表するトップ・コンポーザー。オペラ「サクリファイス」は中世ウェールズの幻想物語集「マビノギオン」を題材とし、ウェールズ・ナショナル・オペラの委嘱によって作曲された作品。 | ||
タンスマン:交響曲集 Vol.4〜室内交響曲集 室内交響曲(1960)(*)/ シンフォニエッタ[第1番(1924)/第2番(1978)]/ シンフォニア・ピッコラ(1951-1952) |
オレグ・カエターニ指揮 スイス・イタリア語放送o. | |
録音:2009年1月、5月。(*)は世界初録音。 Vol.3(CHSA-5065)が仏ディアパソン・ドールを獲得したシリーズの第4弾。今回からオーケストラがメルボルン響からスイス・イタリア語放送管へと替っている。ストラヴィンスキーからの影響やポーランド民謡の特徴を感じさせるシンフォニエッタ第1番や、ポーランド放送からの委嘱作で晩年の「シンフォニエッタ第2番」などを収録。 | ||
シリル・スコット(1879-1970):室内楽作品集 ピアノ三重奏曲第1番(1920)(*)/ クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲(*)/ クラリネット五重奏曲/ ピアノ三重奏曲第2番(1951出版)(*)/ コーンウォール地方のボートの歌(*) |
ロバート・プレーン(Cl) ミア・クーパー(Vn) デイヴィッド・アダムス(Va) グールド・ピアノ・トリオ | |
(*)は世界初録音。 「イギリスの印象派」「イギリスのドビュッシー」と呼ばれるシリル・スコットは、ドイツ・フランクフルトで音楽を学んだ英国の作曲家グループ「フランクフルト・ギャング」のメンバーで、ヘンリー・ウッドやトーマス・ビーチャムという理解・代弁者を得て、1920年代-1930年代にかけてその作品が盛んに演奏されたが、その後近年まで忘れられてしまった人。 スコットの音楽を4枚の管弦楽作品集で再興へと導いたシャンドスが、今度は室内楽作品の発掘に乗り出した。演奏に30分以上を要し、熟達した作曲技法が発揮された「ピアノ三重奏曲第1番」、キャリア後期に出版された1楽章形式の「ピアノ三重奏曲第2番」など、ファン必聴! | ||
バーナード・ハーマン(1911-1975):映画音楽集 戦慄の調べ(1945)/市民ケーン(1941) |
オーラ・ボイラン(S) マーティン・ロスコー(P) ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
"シャンドス・ムーヴィーズ"最新作はアメリカの巨匠バーナード・ハーマン! 彼はライト・ミュージックの全盛期1940年代から60年代にかけて革新的な映画音楽を次々と作曲(1941年以降47作品に及ぶと言う)、1941年には「悪魔の鐘」でアカデミー賞作曲賞を受賞している。今作も映画音楽ファン必携。 | ||
フォーレ:ピアノ五重奏曲集 [第1番 ニ短調Op.89/ 第2番 ハ短調Op.115] |
シューベルト・アンサンブル | |
結成から26年。イギリス室内楽の最前線で活発な演奏活動を続け、1998年にはこれまでの功績が認められ栄誉あるロイヤル・フィルハーモニー協会最優秀室内楽団賞を授与されたシューベルト・アンサンブルによるフォーレ。 | ||
アーサー・サリヴァン(1842-1900):歌劇「アイヴァンホー」
ジャニス・ワトソン、ジェラルディン・マクグリーヴィ(S) キャスリン・ウィン=ロジャース(Ms) トビー・スペンス、ピーター・ウェッド、アンドルー・ステイプルス(T) ジェイムズ・ラザフォード、ニール・デイヴィス、 スティーヴン・ガッド、レイ・メルローズ(Br) マシュー・ブルック(B-Br) ピーター・ローズ(B) デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮BBCナショナルo.・オヴ・ウェールズ、 エイドリアン・パーティントン・シンガーズ | ||
おそらく当曲全曲の世界初録音となるもの。 「アイヴァンホー」はウォルター・スコットの歴史小説を題材とした壮大な作品で、「ミカド」など、劇作家ウィリアム・ギルバートとの協同作業で生まれた喜歌劇から脱却しようとしていたサリヴァンが、オペラ興行主のドイリー・カートと組んで作曲した本格的な歌劇。ロイヤル・オペラ・ハウスこけら落としのために作曲され、160回以上も公演された大成功作だったが、膨大な規模と費用のため劇場が倒産してしまった(その後、サリヴァンは再びギルバートと組んで2曲を作った)。この「アイヴァンホー」は、録音の実現に尽力した今は亡き名匠ヒコックスに捧げられている。 | ||
北欧のオルガン作品集 シベリウス: 2つの小品 Op.111[イントラーダ/葬送曲] ゲーゼ: 3つの小品 Op.22/3つのコラール前奏曲 パルムグレン:2つの前奏曲 ニューステット:イエスとともに旅をしよう マッソン:ラルゲット オルソン:ソナタ Op.38 |
イアン・クイン(Org) | |
ロシア(CHAN-10043)、チェコ(CHAN-10463)、アメリカ(CHAN-10489)と国別オルガン作品集をリリースしてきたウェールズのオルガン奏者イアン・クインの新作。 | ||
フォーレ:ピアノ四重奏曲集 ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調Op.15/ ピアノ四重奏曲第2番 ト短調Op.45/ 夜想曲第4番 変ホ長調Op.36 |
キャスリン・ストット(P) エルミタージュ弦楽三重奏団 | |
現代イギリスを代表する女流ピアニストの一人キャスリン・ストットは、1994年にHYPERIONからフォーレの「ピアノ作品全集」(CDA-66911/4)を、CHANDOSからもクリスティアン・ポルテラとのデュオで「チェロ&ピアノ作品集」(CHAN-10447)をリリース、英BBCミュージック・マガジン誌でも「キャスリン・ストットは現在最も素晴らしいフォーレ弾きの地位にある」と絶賛されているが、更なる録音が登場する。エルミタージュ弦楽三重奏団はロンドン・フィルの元リーダー、ボリス・ガルリツキーが率いる団体。 | ||
ラフマニノフ:歌劇「アレコ」
セルゲイ・ムルザエフ(Br;アレコ) エフゲニー・アキモフ(T;若いジプシー) ゲンナジー・ベズベンコフ(B;老ジプシー) スヴェトラ・ワシレワ(S;ゼムフィーラ) ナジェジダ・ワシリエワ(Ms;ジプシーの老婆) ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニック、トリノ王立歌劇場cho. | ||
録音:2009年9月7日-8日、オーディトリオ RAI アルトゥーロ・トスカニーニ(トリノ)、ライヴ。 ラフマニノフの孫アレクサンドル・ラフマニノフが1999年に設立したセルゲイ・ラフマニノフ財団の全面的なサポートを受け、ノセダが&BBCフィルハーモニックが進めるラフマニノフ・プロジェクトの最新盤。 モスクワ音楽院でアレンスキーに師事していたラフマニノフが卒業作品として完成させた最初のオペラ「アレコ」は、プーシュキンの「ジプシー」を題材とし、チャイコフスキーにも認められ、過去にはコレシチェンコとタネーエフにしか与えられていなかった金メダルを獲得、ラフマニノフの出世作となった。 ノセダのラフマニノフ3大オペラ・レコーディングの最後を飾るものであり、マンチェスターでのセッション録音だった前2作とは異なり、2007年から音楽監督を務めるトリノ王立歌劇場の合唱団を起用したトリノにおけるライヴ。ソリストにもロシアのマリインスキー劇場やボリショイ劇場で活躍する旬の歌手たちを揃えている。 | ||
ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935): 管弦楽作品集 Vol.1 ロシア領主たちの入場/ ヴァイオリンと管弦楽のための アンダンテ・レリジオーソ(*)/ 「仮面舞踏会」からの組曲/ メランコリー/交響曲第1番 |
マリアンネ・トールセン(Vn;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ベルゲンpo. | |
父ヤルヴィの新シリーズは、ベルゲン・フィルとのコンビで贈るノルウェーの国民的作曲家ヨハン・ハルヴォルセンの管弦楽作品集。 ハルヴォルセンはベルゲン・フィルのコンサートマスターから首席指揮者に抜擢され、1899年にはクリスチャニア国立劇場の指揮者に就任、ヴァイオリニスト、指揮者としても高名だったが、作曲家としてはグリーグやスヴェンセンが確立したノルウェー国民楽派の後継者であると同時に、フランスのロマン派音楽を彷彿とさせる輝かしいオーケストレーションと多彩な作風が魅力。第1集には、管弦楽作品の中で特に知名度の高い「ロシア領主たちの入場」から貴重な録音となる「交響曲第1番」など5作品を収録。 | ||
ヴァンサン・ダンディ(1851-1931): 管弦楽作品集 Vol.3 交響的変奏曲「イスタール」Op.42/ サクソフォンと管弦楽のための 「コラール変奏曲」Op.55(*)/ 交響曲第3番「ガリア戦争の小交響曲」 Op.70 (1916-1918)/ 地中海二部作 Op.87 |
シグルズール・ フロサソン(Sax;*) ラモン・ガンバ指揮 アイスランドso. | |
第1集(CHAN-10464)がグラミー賞にノミネートされ、第2集も英グラモフォン誌2009年6月号でエディターズ・チョイスに選出、高い評価を受けているダンディの管弦楽作品集に第3集が登場。最大の聴きどころは、第一次世界大戦におけるフランス本土での戦いをモチーフとし、愛国心が込められた大作「交響曲第3番」で、久々の新録音登場となる。サクソフォン版「コラール変奏曲」にはアイスランド・ジャズ界の最高峰シグルズール・フロサソンも参加している。 | ||
バヴゼ〜ハイドン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1 [第39番 ニ長調Hob.XVI-24(第24番)/ 第47番 ロ短調Hob.XVI-32(第32番)/ 第31番 変イ長調Hob.XVI-46(第46番)/ 第49番 嬰ハ短調Hob.XVI-36(第36番)] |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P) | |
シャンドス移籍後ドビュッシーのピアノ作品全集全5巻を完成させた現代フランスにおけるトップ・ピアニストの1人ジャン=エフラム・バヴゼの新プロジェクト。当レーベル移籍前にリリースされたラヴェル(MD+G)など、母国フランス物のスペシャリストという感が強い彼だが、初録音はハイドン(録音:1991年/HARMONIC; 廃盤&入手不能)で、当時ル・モンド・ドゥ・ミュジーク、レペルトワール両誌が最高評価を与えた。それもあっての抜擢だろう。 | ||
ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):セント・ジョンズのマニフィカト 聖ミカエルへの続唱/バビロン河のほとりに/汚れなき薔薇/ グロスターシャーのマニフィカトとヌンク・ディミティス/詩篇第142番/ A Grace for10 Downing Street /我がただ一つの望み/ライク・アズ・ザ・ハート/ セント・ジョンズのマニフィカトとヌンク・ディミティス/めでたし女王/テ・デウム アンドルー・ネスシンガ指揮ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジcho. ポール・ウィーラン(Br) デイヴィッド・アダムス(Vn) アリス・ニアリー(Vc) | ||
ケンブリッジの名門、セント・ジョンズ・カレッジ合唱団がシャンドスと3年間の専属契約を締結、2007年に音楽監督に就任したアンドルー・ネスシンガの指揮によるシャンドスからのリリース第1弾。ハウエルズはグロスターシャー大聖堂のオルガニストを務め、20世紀イギリスの合唱音楽の発展に大きな影響を与えた。 | ||
ルイ・ロルティ・プレイズ・ショパン Vol.1 夜想曲第19番 ホ短調 Op.72-1 / スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20 / 夜想曲第16番 変ホ長調 Op.55-2 / スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31 / 夜想曲第18番 ホ長調 Op.62-2 / スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39 / 夜想曲第17番 ロ長調 Op.62-1 / スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54 / ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」 |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:2009年12月9日-10日、ブリテン・スタジオ、サフォーク。解説:ジェフリー・コールバーグ&ルイ・ロルティ(国内盤のみ;日本語訳:SOREL)。国内盤は2012年12月の来日記念盤。 『偉大なロマン派のピアニストたちの時代には、ピアノ・リサイタルで、次の曲と同じ調で即興演奏を行うことが流行していた。聴衆を“その気に”させるためである。この失われた芸術の埋め合わせをするために、私はショパンの主要なピアノ曲を演奏する前に、夜想曲の1曲を常に演奏しようと考えてきた。これによって、夜想曲が即興演奏に似た感じが強くなり、バラードやスケルツォといった非常に密度の濃い内容と釣り合いを取る役目を果たすからである。しかも私は、ひとつのジャンルの曲をいくつも立て続けに座って聴きたいと思う人などいないと、信じているからである。私は、次の曲と同じ調の夜想曲を常に演奏するわけではないが、密接な関係にある夜想曲を確実に選ぶことにしている。関係調の曲や、5度圏における隣接調の曲などである。この習慣によって、ピアノ・リサイタルの論理をスムーズにCDに移し替えることができ、また、聴く人が内容をひと続きの形で楽しむことができるということによって、演奏の意味が増すのである。』(ルイ・ロルティ/解説書より抜粋; 日本語訳:SOREL) カナダ系フランス人のピアニスト、ルイ・ロルティ(1959-)。1980年代から20世紀末まで、CHANDOS レーベルの誇る若手ピアニストと言えばこの人だった。彼は1984年、第36回ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで1位、同じくリーズ国際ピアノ・コンクールで4位に入賞、その翌々年 CHANDOS から発売されたショパンの「練習曲全曲」(CHAN-8432)でディスク・デビュー、この録音は20十数年が経過した現在でも BBCミュージック・マガジンで「比類なき名ピアニストによる50の名演の1つ」として激賞される等々、名盤として知られている。 以降はモーツァルトのピアノ協奏曲集、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集、ラヴェル「独奏曲」やリスト「協奏曲作品」の各全集など、十数年に渡り CHANDOS へディスク30枚を超える名演を残して来た彼だが、2000年のセッションを最後に CHANDOS への録音は途絶え、ここ10年ほどは ドイツの BERLIN CLASSICS や母国カナダの ATMAなどから、散発的に室内楽アルバムや協奏曲がリリースされるだけで、独奏曲の新録音は音沙汰がない状態が続いていた。 そして当盤で遂に彼は古巣へ復帰。この第一弾を皮切りにリリースされるショパン・シリーズはもちろん全て新録音で、第2弾には「練習曲全集」の再録音がリリースされている。若き日の自らが刻んだ名演に挑む事になるわけで、これは聞き逃せない。 | ||
ノセダのラフマニノフ Vol.4 ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調Op.27(*)/ 幻想曲「岩」Op.7(#) |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBC フィルハーモニック | |
録音:2008年11月24日(#)/2009年11月11日-12日(*)、以上マンチェスター新放送センター・スタジオ7。 これまで秘曲中心だった同シリーズ第4弾に、遂に交響曲第2番が登場。「交響曲第1番」の初演失敗から不死鳥の如く甦り、「ピアノ協奏曲第2番」や、「チェロ・ソナタ」、「けちな騎士」、「フランチェスカ・ダ・リミニ」などを続々と完成させたラフマニノフがたどり着いた「交響曲第2番」には、ロシア・ロマン派音楽の全てが凝縮されており、濃厚かつエネルギッシュでエキサイティングな音楽が持ち味のノセダにとって最高のレパートリーと言っても過言ではないだろう。恩師ゲルギエフ直伝の解釈、そしてマリインスキー劇場の首席客演指揮者として本場で培った経験はノセダの大きな武器であり、ラフマニノフの孫にあたるアレクサンドル・ラフマニノフが1999年に設立したセルゲイ・ラフマニノフ財団の全面的なサポートも心強いシリーズだけに、ノセダがラフマニノフの濃厚で濃密な美の世界をどのように描くのか、期待。 | ||
スーザン・グリットン、 ブリテン、フィンジ、ディーリアスを歌う フィンジ:ディエス・ナタリス Op.8 ブリテン: イリュミナシオン Op.18/4つのフランスの歌 ディーリアス:去り行くひばり |
スーザン・グリットン(S) エドワード・ガードナー指揮 BBC so. | |
イギリスが世界に誇るリリック・ソプラノ、スーザン・グリットンが歌うオール・イギリス・プログラムは、牧歌的ながら陰のある深い美を持ったフィンジの傑作「ディエス・ナタリス(降誕祭)」、ブリテンの作品は、14歳時の「4つのフランスの歌」と「イリュミナシオン」の全曲、トーマス・ビーチャムとエリック・フェンビーによって校訂され、現在唯一のソプラノ版となるディーリアスの「去り行くひばり」。共演指揮は、イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の音楽監督エドワード・ガードナー。 | ||
ジェフリー・バーゴン(1941-): ヴィオラ協奏曲「ゴースツ・オヴ・ザ・ダンス」 歌曲集「残酷な美」(1996-97)(*)/チェロ協奏曲(#) |
フィリップ・デュークス(Va) ジョゼフィーヌ・ナイト(Vc;#) サラ・コノリー(Ms;*) ラモン・ガンバ指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
(*)を除く2曲は世界初録音。テレビ番組や映画音楽のサウンド・トラックが大ヒットとなり、英国の幅広い層から支持を集めている熟練の作曲家による、ハイペリオンからリリースされた合唱作品集(CDA-67567)に続くクラシック作品集。 | ||
ヨーク・ボウエン(1884-1961):ピアノ作品集 Vol.4 パルティータ Op.156/ かわいい組曲 Op.39(組曲第4番)/ 組曲第3番 Op.38/3つのスケッチ Op.43/ ソナチナ Op.144/3つのノヴェレッテ Op.124/ ポロネーズ Op.26-2/気まぐれ Op.19-2 |
ヨープ・セリス(P) | |
ほとんどが世界初録音。シリーズ第4巻には、キャリア初期の20年間と後期の1949年-1960年に書かれた作品を収録。 | ||
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950):独唱歌曲全集 スプリング・ゲーテ・オール・イン・ホワイト/いつ6月は来るの/青いマントル/たそがれ/ラドロー・タウン/ 2つの歌/若きは喜び/心浮きたつ5月/死の夢/来たれ、死よ/トロル・ザ・ボウル/あなたはポルカを踊れない!/ ダイアー婦人/モルトワームス/ジェイムズ・ジョイスの7つの詩/私が最後にラドローに来たとき/ ウェンロック・タウンで [Tis timu, I think] /はるか西のブルックランドで/この世で一番いとおしい花/ Oh fair enough are sky and plain [第1稿/第2稿/第3稿]/もう泣かないで/スウィート・オ・ザ・イヤー/ シュロの主日/春の青い瞳/ローズフレイル/ティリー/ラホーン/4つのイギリスの抒情詩/4つのシェイクスピアの歌/ ディアフェニア/ロザリン/モンクス・ファンシー/秋の招待/神が存在するならば/セイマス・オサリヴァンの6つの詩 ジェラルディン・マクグリーヴィ(S) エイドリアン・トンプソン(T) ロデリック・ウィリアムズ(Br) ジョン・タルボット(P) | ||
英国音楽史に刻まれるであろうモーランの独唱歌曲全集録音。モーランの歌曲はハウスマンやジョイス、オサリヴァンの詩を題材とし、母国イギリスの民謡をふんだんに取り入れている。 | ||
エルンスト・フォン・ ドホナーニ(1877-1960):ピアノ協奏曲集 [第1番 ホ短調 Op.5 (*)/第2番 ロ短調 Op.42 (#)] |
ハワード・シェリー(P) マティアス・バーメルト指揮 BBC po. | |
録音:2001年9月12日-14日(*)/2004年1月6日-7日(#)。旧 CHAN-9649 (*)、CHAN-10245 (#) からのカップリング変更&24bit/96kHzディジタル・リマスター再発売。ドホナーニの没後50周年記念盤。 | ||
ケネス・レイトン(1929-1988):ピアノ独奏作品集 Vol.2 ソナタOp.64/前奏曲集/組曲「夏の情景」(*)/ ソナタ第3番 Op.27 (*) |
マーガレット・ フィンガーハット(P) | |
(*)は世界初録音。レイトンのピアノ作品は、ロマン派のスタイルと12音技法の共存という壮大なテーマに挑んだ物だと言い、亡きヒコックスらが既に録音している管弦楽作品以上に歴史へ埋もれたままとなっている。フィンガーハットは1999年に「ソナチネ第2番」など(CHAN-9818)を録音しており、当盤が約10年ぶりの第2集ということになる。 | ||
マルティヌー(1890-1959): チェロとピアノのためのソナタと変奏曲集 チェロ・ソナタ第1番 H.277/ スロヴァキア民謡による変奏曲 H.378/ チェロ・ソナタ第2番 H.286/ ロッシーニの主題による変奏曲 ニ長調 H.290/ チェロ・ソナタ第3番 ハ長調 H.340 |
ポール・ワトキンズ(Vc) ヒュー・ワトキンズ(P) | |
録音:2009年10月1日-3日、ポットン・ホール、サフォーク。 ナッシュ・アンサンブルのチェリスト、ポール・ワトキンズと、兄弟のピアニスト、ヒューによるマルティヌー。ナチスの侵攻から逃れるために渡ったアメリカで1952年に作曲した「チェロ・ソナタ第3番」、胃癌を患ったマルティヌーの祖国への望郷の念が込められた最晩年の「スロヴァキア民謡による変奏曲」など、チェコ、ボヘミアの旋律やリズムが溢れ出る傑作。 | ||
ルイ・ロルティ〜 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54 ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調Op.21 |
ルイ・ロルティ(P) ネーメ・ヤルヴィ指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1991年11月13日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル、ロンドン。旧品番:CHAN-9061。 | ||
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805):交響曲集 [第3番 ニ長調 G503 (1771) / 第8番 イ長調 G508 (1771) / 第21番 ハ長調 G515 (1786) ] |
マティアス・バーメルト指揮 ロンドン・ モーツァルト・プレイヤーズ | |
「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズ Vol.24。天才作曲家&チェリストとして名を馳せたボッケリーニの作品と言えば、弦楽五重奏曲や弦楽四重奏曲などの室内楽曲や器楽曲、チェロ協奏曲などが思い浮かぶが、ここでシャンドスが着目したのは交響曲。スペイン王子ドン・ルイス王子のために作曲された第3番と第8番、プロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルムII世に捧げられた第21番の3作品を収録。 | ||
アルフレード・カゼッラ(1883-1947): 交響曲第2番 ハ短調Op.12 (*)/ スカルラッティアーナOp.44 (#) |
マーティン・ロスコー(P;#) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBC po. | |
録音:2009年11月12日、2010年1月12日-13日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。解説:ジェラルド・ラーナー(国内盤のみ、日本語訳:SOREL)。(*)は世界初録音。灼熱のマエストロ、ジャナンドレア・ノセダが母国イタリアの知られざる音楽を発掘、紹介する「ムジカ・イタリアーナ」シリーズ。パリ音楽院へ留学してフォーレに師事、ラヴェルやエネスコと親交を深め、ドビュッシー、ロシア国民楽派、マーラー、R.シュトラウス、バルトーク、シェーンベルク、ストラヴィンスキーらからも影響を受け、両大戦間のイタリア音楽界で大きな影響力を誇ったアルフレード・カゼッラは、オペラが隆盛を誇っていた19世紀-20世紀イタリアで、交響曲や管弦楽曲の作曲に取り組んだ。 世界初録音の(*)はエネスコに捧げられており、マーラーからの影響も伺わせる。(#)は母国イタリアの先人スカルラッティの音楽をベースとしたピアノと管弦楽のための作品。 | ||
ジョナサン・ドーヴ(1959-):教会オペラ「トビアスと天使」(1999)
独唱者 デイヴィッド・チャールズ・アベル指揮器楽アンサンブル、ヤング・ヴィクcho. | ||
録音:2006年11月6日-8日、セント・ジュード=オン=ザ=ヒル、ハムステッド・ガーデン近郊、ロンドン。世界初録音。 英国の中堅作曲家ドーヴの教会オペラ第3弾。旧約聖書外典の「トビト書」を題材とした作品で、2006年に改修されたロンドンのヤング・ヴィク劇場で上演された最初のオペラとなった。 | ||
ケネス・レイトン(1929-1988):管弦楽作品集 Vol.3 交響曲第1番 Op.42 (1963-1964)/ ピアノ協奏曲第3番 Op.57「夏の協奏曲」(1969) |
ハワード・シェリー(P) マーティン・ブラビンズ指揮 BBCウェールズ・ナショナルo. | |
録音:2009年12月14日-15日、BBC ホディノット・ホール、カーディフ・ベイ、カーディフ。共に世界初録音。 イギリスにおける第2次大戦後を代表する作曲家の一人で、伝統的なロマン派の書法と12音技法の共存を目指したケネス・レイトンによる当管弦楽作品シリーズは、イギリスのみならず日本でも好レビューを獲得している。第1集(CHAN-10461)、第2集(CHAN-10495)では急逝したヒコックスが指揮していたが、第3弾はマーティン・ブラビンズに引き継がれた。 | ||
ダンス〜 ギター四重奏のための作品集 エグベルト・ジスモンチ(1947-):やくざなバイヨン エドゥアルド・マルティン(1956-): Hasta Alicia Baila アンディ・スコット(1960-): 7つの踊りと"ノー・ルッキング・バック" (*) ボッケリーニ(1743-1805):序奏とファンダンゴ 伝承曲: Ajde Dali Znaeš Pametiš Milice / Pajduska ピアソラ(1921-1992):天使の死 カトリオーナ・マッケイ(1976-):白鳥「 LK243 」 伝承曲:Malagueña Salerosa /タランテラ ビレリ・ラグレーン(1966-):メイド・イン・フランス |
アクアレル・ギターQ | |
録音:2010年2月20日-21日、ザ・グランド [The Grand (www.thegrandvenue.co.uk)]、 18 ヨーク・ストリート、クリザーロー、ランカシャー。(*)は世界初録音。 マンチェスターの RNCMで クレイグ・オグデン、ゴードン・クロスキーに学んだギタリストたちによって結成されたアクアレル・ギター四重奏団のセカンド・アルバムはダンス・コレクション。伝承曲、ボッケリーニから、ジスモンチ、イギリスのサクソフォン奏者アンディ・スコットの委嘱作品など豊富なバラエティが魅力。 | ||
バヴゼ&ノセダ〜バルトーク:ピアノ協奏曲全集 [第1番 Sz.83/第2番 Sz.95/第3番 Sz.119] |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2009年12月9日-10日、2010年4月1日。 燃えるノセダと知性のバヴゼ!バルトークのピアノ協奏曲集! トリノ王立歌劇場来日公演を大成功に導いた灼熱のマエストロ、ノセダと、ドビュッシーの名演が記憶に新しいフランスのトップ・クラス・ピアニスト、バヴゼによるバルトークが登場。 | ||
コルンゴルト:弦楽四重奏曲集 [第1番/第2番/第3番] |
ドーリックSQ | |
録音:2010年4月5日-7日。天才コルンゴルトによる弦楽四重奏曲の魅力を、彼の音盤を数多くリリースしている同レーベルが認めた、英国の俊英団体で聴く。 ドーリック弦楽四重奏団は、2008年に開催された第6回大阪国際室内楽コンクール第1部門を制覇、続きイタリアのパオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールでも第2位を獲得、一気に注目度を高め、シャンドスと専属契約を締結。このコルンゴルトがシャンドス・デビュー盤となる。 | ||
モルドコヴィチ〜ダヴィド・オイストラフへのトリビュート ロカテッリ/イザイ編曲:ソナタ第7番 ヘ短調「トンボー」 ロカテッリ:奇想曲第23番「音楽の迷宮」 / イザイ:ソナタ第2番 / ショーソン:詩曲 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ / ラフマニノフ:ひなぎく リディア・モルドコヴィチ(Vn) ニコラス・ウォーカー、 マリーナ・グサク=グリン、クリフォード・ベンソン、ジュリアン・ミルフォード(P) | ||
録音:1986年-2008年。 ロシアの名女流ヴァイオリニスト、リディア・モルドコヴィチが恩師ダヴィド・オイストラフに捧げるトリビュート・アルバム。おそらく既出音源からのコンピレーション盤。 | ||
ファゴットと管弦楽のための作品集 モーツァルト:ファゴット協奏曲 変ロ長調K.191 クルーセル:ファゴット小協奏曲 クロイツァー:変奏曲 変ロ長調 ロッシーニ:ファゴット協奏曲 |
カレン・ゲーガン(Fg) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2009年11月4日、2010年1月20日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7。 BBCでテレビ放送された「クラシカル・ライジング・スター・プログラム」で素晴らしいパフォーマンスを披露、BBCクラシカル・スター( http://www.bbc.co.uk/classicalstar/ )でもファイナリストへ選出され、シャンドスと専属契約を結んだファゴット界のシンデレラ・ガール、カレン・ゲーガンのリリース第4弾。 英グラモフォン誌では20世紀英国の名手アーチー・キャムデン、グィディオン・ブロークと並び「5人の世界的ファゴット奏者の1人」と賞賛されている。ゲーガンと灼熱のマエストロ、ノセダ&BBCフィルとは、既にヴォルフ=フェラーリの「協奏的組曲」(CHAN-10511)を録音、また2009年のプロムスではモーツァルトの「ファゴット協奏曲」で共演している。 | ||
ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935): 管弦楽作品集 Vol.2 古風な組曲/3つのノルウェー舞曲(*)/ ノルウェーの旋律(*)/ベスレモイの歌(*)/ 交響曲第2番「宿命」 |
マリアンネ・トールセン(Vn;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ベルゲンpo. | |
録音:2009年8月24日-9月2日、グリーグホール、ベルゲン、ノルウェー。第1集(CHAN-10584)が大反響を得たネーメ・ヤルヴィ&ベルゲン・フィルのハルヴォルセン・シリーズ第2弾。 グリーグの確立したナショナル・ロマンチシズムを発展させた、近代ノルウェーを代表する国民的作曲家であり、ヴァイオリンの名手でもあったハルヴォルセンは、ベルゲン・フィルのコンサートマスターと首席指揮者を歴任しており、縁が深い。 「宿命」の副題を持つ「交響曲第2番」は、ベートーヴェンやチャイコフスキーのように全4楽章へ「運命のモチーフ」が登場し、第2楽章ではオーボエがカンティレーナを奏でる傑作。 | ||
ヴィルトゥオーゾ・クラリネット ジャンピエリ:ヴェネチアの謝肉祭 / メサジェ:コンクール用独奏曲 ミヨー:スカラムーシュOp.165b/ ロヴレーリョ:ヴェルディ「椿姫」による演奏会用幻想曲 ガーシュウィン:3つの前奏曲 / ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34-14 ウェーバー:グラン・デュオ・コンチェルタンテOp.48 ミルトン:カルメン幻想曲 Op.22 (2009) マイケル・コリンズ(Cl) ピアーズ・レーン(P) | ||
録音:2010年2月1日-3日、ブリテン・スタジオ、サフォーク。 英国クラリネット界の重鎮、マイケル・コリンズがシャンドスの専属アーティストに! ロンドン・シンフォニエッタやフィルハーモニア管の首席奏者を歴任してきた彼だけに、高度なヴィルトゥオジティが求められる華麗でスリリングな作品が並んでいる。 | ||
ルイ・ロルティ・プレイズ・ベートーヴェン〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 〔第1番−第21番/第22番−第25番(*)/第26番/第27番(*)/第28番/ 第29番「ハンマークラヴィーア」/第30番−第32番(#)〕/4手のためのソナタ ニ長調Op.6 ルイ・ロルティ(P) | ||
録音:1991年-1998年/2009年12月7日(*)/2010年6月14日-15日(#)。
(*)と(#)は初出音源(既出:CHAN-9024、CHAN-9101、CHAN-9212、CHAN-9347、CHAN-9435、CHAN-9736、CHAN-9755、CHAN-9842; 各1CD/おそらく既出分は7枚に圧縮)。使用ピアノ:スタインウェイ・モデルD (1936/2007) (*) /ファツィオーリ F 278 (#)。 シャンドスのトップ・ピアニスト、ルイ・ロルティによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が、約20年のときを経て遂に完結! 彼は1991年からこれら全集録音をスタートさせ、1998年までに24曲を録音したが、残り8曲という所で中断、一時疎遠となっていたCHANDOSへ彼が復帰したこともあって再開が待たれていた。 近年ファツィオーリ弾きとしても知られるようになったロルティは新録音の8曲で、イギリスのオールドバラ・ミュージックから貸与された1936年製作、2007年復元のオールド・スタインウェイ(モデルD)に加え、愛用のファツィオーリ F 278 も使用、最後の3曲で使用しているのはこだわりを感じさせ、興味深い所。 | ||
クリストファー・ガニング(1944-):映画&TV音楽集 サクソフォンと管弦楽のための 「ポワロ・ヴァリアンツ」/ 愛の賛歌/アンダー・サスピション/ エネルギークローン/ ローズマリーとタイム・カプリス/レベッカ/ ポリアナ/ファイアーライト/鯨が来た時/ ザ・ホロウ/五匹の子豚/ライトハウス・ヒル |
ニコール・ティベルス(S) クレイグ・オグデン(G) マーティン・ ロバートソン(Sax) ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
シャンドス映画音楽シリーズ!最新作はクリストファー・ガニング! 映画音楽ファンを熱狂へと誘うシャンドス「映画音楽シリーズ」。イギリス人作曲家ガニングは、すでにシャンドスからは交響曲集(CHAN-10525)をリリースしているが、アガサ・クリスティ原作の英国ドラマ「名探偵ポワロ」や2007年に公開された映画「エディット・ピアフ-愛の賛歌」の音楽を担当してきた英国サウンドトラック界の大作曲家でもあり、2008年2月には、BAFTA(英国グラミー賞)の最優秀音楽賞を受賞している。 | ||
アール・ワイルドへのトリビュート ガーシュウィン/ワイルド編曲: 「ポーギーとベス」による大幻想曲/ 7つのヴィルトゥオーゾ・エチュード/ 「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」 による即興曲 ワイルド:ピアノ・ソナタ(2000) |
シャイン・ワン(P) | |
2010年1月23日、惜しまれつつも94歳でこの世を去ったアメリカのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、アール・ワイルドへのトリビュート・アルバム。抜擢されたのは、今回がシャンドス・デビューとなる中国系アメリカ人の若手女流ピアニスト、シャイン・ワン。 | ||
エドワード・グレッグソン(1945-):作品集 Vol.3 トロンボーン協奏曲(*)/ チェロと室内オーケストラのための協奏曲 「クリスのための歌」(#)/ 室内オーケストラのための音楽/ 弦楽オーケストラのための「2つの風景」 |
ピーター・ムーア(Tb;*) ガイ・ジョンストン(Vc;#) ブランウェル・トヴェイ指揮 BBCコンサートo. | |
録音:2010年3月1日-3日、ワトフォード・コロセウム(イギリス)。クラリネット協奏曲他〔マイケル・コリンズ(Cl)/CHAN-10105〕、サクソフォン協奏曲他〔須川展也(Sax)/CHAN-10478〕に続く、「剣と王冠」や「王は受け継がれゆく」、「フェスティーヴォ」などの吹奏楽作品やブラスバンド作品で日本でも人気の高いイギリスのリーディング・コンポーザー、グレッグソンの作品集第3弾。今回はなんと1996年生まれ、イギリスの天才少年トロンボニスト、ピーター・ムーアが衝撃の初登場。 すでにトロンボーン関係者の間で話題となっている現在14歳のスーパー天才少年ムーアは、北アイルランドの首都ベルファスト出身。2008年にはイギリスの若手演奏家たちの登竜門、BBCヤング・ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤーをなんと弱冠12歳で制覇。同年にはトマジのトロンボーン協奏曲でウィグモア・ホール・デビューを飾っている。 | ||
モーツァルトと同世代の作曲家たちシリーズ〜選集 BOX クロンマー:交響曲集〔Ops.40, 102〕(*) / シュターミッツ:交響曲集〔Op.24-3/Op.13 or 16 Nos.5, 4/ニ長調「狩」〕(#) / プレイエル:交響曲集〔ハ長調 Op.66/ト長調 Op.68/ニ短調〕(+)/ コジェルフ:交響曲集〔ニ長調/ト短調/ヘ長調〕(**)/ ヴラニツキー:性格的な大交響曲ハ長調「フランス共和国との和平に」 Op.31 (##)/ 交響曲 ニ長調 Op.36 (##) /交響曲 ハ短調 Op.11 (##) マティアス・バーメルト指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ | ||
録音:1993年-2001年。CHAN-9275 (*; Vol.2), CHAN-9358 (#; Vol.4), CHAN-9525 (+; Vol.6),
CHAN-9703 (**; Vol.10),
CHAN-9916 (##; Vol.15) のセット化
。 1993年のクレメンティ(CHAN-9234)でスタート、2010年7月現在で24タイトルを数えるシャンドスを代表するロングセラー・シリーズの一つ「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズにスペシャル・プライス選集BOXが登場。 ウィーンやハンガリーで宮廷楽長を務めた室内楽の天才クロンマー、父ヨハンが創設したマンハイム楽派の第2世代を代表するカール・シュターミッツ、作曲家、楽譜出版社、そしてピアノ製作家という様々な顔を持ったオーストリアの偉才プレイエル、18世紀ウィーンにおけるチェコ音楽の第1人者コジェルフ、ボヘミアで生まれベートーヴェンの交響曲第1番の初演者でもあるヴラニツキーが選ばれている。 | ||
ピエルネ: ピアノ協奏曲 ハ短調 Op.12/鉛の兵隊の行進/ 牧歌風の主題によるディヴェルティスマン Op.49/ ラムンチョ組曲第1番/ラムンチョ組曲第2番 |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P) ジュアンジョ・メナ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2009年12月19日、2010年1月8日-9日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7(イギリス)。 ノセダとのバルトーク(CHAN-10610)、トルトゥリエとのラヴェル&ドビュッシー(CHSA-5084)に続くバヴゼの協奏曲録音第3弾。シャンドス初登場となるジュアンジョ・メナは、2011-12シーズンからBBCフィルの時期首席指揮者に就任するスペイン人指揮者。1999年から2008年までバスク地方の雄、ビルバオso.の芸術監督兼首指揮者を務め、同オーケストラをスペインのトップ・レベルまで引き上げた。 | ||
イタリアの間奏曲〜無言歌集 チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」〜第2幕間奏曲 / プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」〜第3幕間奏曲 カタラーニ:歌劇「ローレライ」〜水の精の踊り / プッチーニ:歌劇「修道女アンジェリカ」〜間奏曲 ジョルダーノ:歌劇「シベリア」〜第2幕への前奏曲 / ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」〜時の踊り マスカーニ:歌劇「友人フリッツ」〜間奏曲 / ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜第3幕への前奏曲 プッチーニ:歌劇「エドガール」より〔第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲〕 カタラーニ:歌劇「ワリー」より〔第3幕間奏曲/第4幕間奏曲〕/ ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「4人の田舎者」〜間奏曲/歌劇「マドンナの宝石」〜間奏曲 レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」〜間奏曲 / ジョルダーノ:歌劇「フェードラ」〜第2幕間奏曲 ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニック | ||
録音:2008年8月5日-6日、2009年11月12日、2010年3月22日-23日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7(イギリス)。 灼熱のマエストロ、ジャナンドレア・ノセダが母国イタリアの秘曲を全世界へと紹介するプロジェクト「ムジカ・イタリアーナ [MUSICA ITALIANA]」の最新作は、19世紀-20世紀初期のイタリア・オペラから選りすぐった間奏曲集。ディズニーの映画「ファンタジア」でも知られるジョコンダの「時の踊り」、ヴェルディ、プッチーニ、マスカーニの音楽はもちろん、カタラーニの珍しい間奏曲もカップリングされている。 | ||
モーツァルト: アダージョとフーガ第5番 変ホ長調 K.404a-5/ ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563/ アダージョとフーガ第4番 ヘ長調 K.404a-4 |
エルミタージュ弦楽三重奏団 [ボリス・ガルリツキー(Vn) アレクサンドル・ゼムツォフ(Va) レオニード・ゴロホフ(Vc)] | |
録音:2010年6月28日-30日、ポットン・ホール、サフォーク。キャスリン・ストットとのフォーレ(CHAN-10582)でシャンドスに加わったロシアの伝統を受け継ぐエルミタージュ弦楽三重奏団は、LPOの元コンマスで現在ゲスト・リーダーのガルリツキー、LPOの首席ヴィオラ奏者ゼムツォフ、1986年ジュネーヴ国際コンクール・チェロ部門の覇者ゴロホフのロシア人トリオ。 | ||
ブライアン・イースデイル(1909-1995):映画音楽集 「赤い靴」より バレエ音楽(*)/ 「戦艦シュペー号の最後」〜前奏曲と行進曲/ 「キューガーデン」組曲/「黒水仙」組曲/ 「アドベンチャー・オン!」組曲/「女狐」組曲 |
ラモン・ガンバ指揮 BBCウェールズ・ ナショナルo.&cho. シンシア・ミラー (オンド・マルトノ;*) | |
「シャンドス映画音楽シリーズ(シャンドス・ムーヴィーズ)」最新作は、ブリテンの劇音楽「前線にて」でオーケストレーションを担当、映画「赤い靴」でイギリス人としては初めてアカデミー賞の劇・劇映画音楽賞を受賞した作曲家、イースデイルの映画音楽集。 | ||
マイケル・コリンズ〜リリカル・クラリネット プーランク:ソナタS.184 ブルクミュラー:デュオOp.15 サン=サーンス:ソナタOp.167 リード:「ヴィクトリア朝のキッチン・ガーデン」組曲 ペルト:鏡の中の鏡 フィンジ:5つのバガテルOp.23 ベールマン:アダージョ (クラリネット五重奏曲第3番Op.23からの編曲) |
マイケル・コリンズ(Cl) マイケル・マクヘイル(P) | |
シャンドスとの専属契約第1弾「ヴィルトゥオーゾ・クラリネット」(CHAN-10637)に続く英国クラリネット界の重鎮コリンズの同レーベル第2弾。 | ||
CHAN-10638 (19CD) 廃盤 |
ザ・グレインジャー・エディション〜パーシー・グレインジャー(1882-1961): 管弦楽作品集/合唱と管弦楽のための作品集/無伴奏合唱作品集/吹奏楽作品集/ 室内楽作品集/メゾソプラノのための歌曲集/テノールのための歌曲集/ バリトンのための歌曲集/2台ピアノのための作品集/ピアノ独奏作品集 リチャード・ヒコックス、ティモシー・レイニッシュ、クラーク・ランデル指揮 デンマーク放送so.、BBCフィルハーモニック、 シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア、RNCM、ASMIF&合唱団、他 | |
分売: CHAN-9493, 9503, 9499, 9549, 9554, 9584, 9610, 9630 (以上当店未案内), 9653, 9702, 9721, 9730, 9746, 9819, 9839, 9895, 9919, 9987, 10205 のセット化。オーストラリアのメルボルンで生まれ、民謡の採集を積極的に行い「自在音楽(フリーミュージック)」を追求した大作曲家グレインジャーの没後50周年に、シャンドスが贈るアニヴァーサリー・リリース。 #上記価格は「特別価格設定」とされており、通常価格は「4CD価格」となります。国内代理店が特別価格設定を終了した場合、予告無く通常価格に戻りますので、お早めにどうぞ。 | ||
ブリテン:管弦楽作品集 歌劇「グロリアーナ」〜交響組曲 Op.53a(*)/ チェロ交響曲 Op.68(#)/ 歌劇「ピーター・グライムズ」 〜4つの海の間奏曲 Op.33a |
ロバート・マレイ(T;*) ポール・ワトキンス(Vc;#) エドワード・ガードナー指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2010年7月14日-15日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7(イギリス)。 2007年、異例の若さでイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の音楽監督に迎えられ、シャンドス・アーティストに加わったエドワード・ガードナーによるブリテン。「4つの海の間奏曲」(ヒコックス盤&ハンドリー盤)と「チェロ交響曲」(ウォルフィッシュ盤)にはレーベル初期の名録音があるだけに、CHANDOSがこの英国の若き偉才にかける期待の高さが伺える。 | ||
ノセダ&トリノ王立歌劇場〜ヴェルディ:合唱作品集 カンタータ「諸国民への讃歌」(#)/「ロッシーニのためのレクイエム」〜リベラ・メ(*)/ 聖歌四篇(*)/歌劇「運命の力」〜天使の中の女王よ(*) バルバラ・フリットリ(S;*) フランチェスコ・メリ(T;#) ジャナンドレア・ノセダ指揮トリノ王立歌劇場o.&cho. | ||
録音:2010年7月15日-17日、トリノ王立歌劇場メイン・ステージ(イタリア)。 2010年日本公演における「椿姫」が絶賛を博した灼熱のマエストロ、ノセダ&トリノ王立歌劇場o.による録音プロジェクトがスタート。ヴェルディ最晩年の傑作「聖歌四篇」、13人の作曲家たちによる協同作でヴェルディが担当した「リベラ・メ」、1862年のロンドン万博のために作曲されたカンタータ、「運命の力」からの合唱曲を収録。そして最高の演奏を記録するべく、ソロにはバルバラ・フリットリ&フランチェスコ・メリを起用している。 | ||
ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):管弦楽作品集 Vol.4 交響組曲「海辺の詩」Op.77/ 交響曲 イ短調「イタリア」 |
ラモン・ガンバ指揮 アイスランドso. | |
録音:2010年9月27日-30日、ハスコラビオ(アイスランド)。 第1集(CHAN-10464)はグラミー賞にノミネート、第2集は英グラモフォン誌2009年6月号エディターズ・チョイス選出等々、好評を得るシリーズの第4弾。 | ||
ウォルトン:弦楽四重奏曲集 弦楽四重奏曲(1922/ヒュー・ウィリアムズ校訂、原典版)(*)/弦楽四重奏曲 イ短調 ドーリックSQ[アレックス・レディントン(第1Vn) ジョナサン・ストーン(第2Vn) サイモン・タンドリー(Va) ジョン・マイヤーズコフ(Vc)] | ||
録音:2010年7月14日-16日、ポットン・ホール、サフォーク。シャンドスが次代の看板アーティストとして期待するドーリック弦楽四重奏団の第2弾。(*)はウィリアム・ウォルトン・エディション(2008年出版)に含まれる原典版を使用、若き日のウォルトンが書き上げた曲本来の姿が明らかになっている。 | ||
ルイ・ロルティ・プレイズ・リスト〜リスト:巡礼の年 〔第1年「スイス」S.160/第2年「イタリア」S.161/ 第3年S.163/第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」S.162〕 |
ルイ・ロルティ(P) | |
録音:2010年11月8日-10日、ポットン・ホール、サフォーク。使用楽器:ファツィオーリ、F 278。 「プレイズ・ショパン Vol.1」(CHAN-10588)でシャンドス復帰を果たしたカナダのヴィルトゥオーゾ、ロルティの復帰第3弾。1980年代後半には「ピアノ・ソナタ」(CHAN-8548)を、1999年&2000年には「ピアノと管弦楽のための作品集」(CHAN-10371X)を録音、世界中から高い評価を得ただけに、新録音にも期待。さらに、銘器ファツィオーリを使用している点も見逃せない。 | ||
ハルヴォルセン:管弦楽作品集 Vol.3 交響曲第3番 ハ長調(フォスハイム校訂版)/ 黒鳥(+)/結婚行進曲 Op.32 No.1(*)/ カラスの森のワタリガラスの結婚(+)/ フォッセグリムOp.21(#)/ ベルゲンシアーナ〜 ベルゲンの古謡によるロココ変奏曲 |
ネーメ・ヤルヴィ指揮 ベルゲンpo. ラグンヒル・ヘムシング (ハルダンゲル・フィドル;#) マリアンネ・ トゥーシェン(Vn;*) | |
録音:2009年8月24日-9月2日、2010年8月30日-9月1日、グリーグホール、ベルゲン(ノルウェー)。(+)の2曲は世界初録音。ネーメ・ヤルヴィ&ノルウェーのベルゲン・フィルとのハルヴォルセン・シリーズ第3弾。ハルヴォルセン自身が「抒情交響曲」と呼び、第1楽章にはグリーグのモチーフが登場する交響曲第3番は、ノルウェーの指揮者&ピアニスト、ヨルン・フォスハイムによる新校訂版を使用。 | ||
ヨハン・ルフィナッチャ(1812-1893): 管弦楽作品集 Vol.1 序曲「メッシーナの花嫁」/ 交響曲第6番 ニ長調 (1865頃) |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBC po. | |
共に世界初録音。ルフィナッチャはチロル地方に生まれ、ウィーンで活躍した19世紀オーストリアの作曲家で、ブラームス(1833-1897)とも面識があった同世代人。生前は和声楽やピアノの教師として高名で、作曲作品も当時高く評価されたにもかかわらず、現在では殆ど無視されている。幸い没する直前に、自作草稿を故郷の博物館に寄付したという事で、紛失した一部を除いて作品の散逸は免れているようだ。ブラームスが19年をかけて第1番の交響曲を完成させる前に、ルフィナッチャは約30年をかけて全6曲(うち4曲が完全な形で現存)の交響曲を書き上げており、シューベルトとブルックナーを繋ぐ年代の一人として、今後再評価が待たれる作曲家と言って良いだろう。 | ||
ヴィルヘルム・キーンツル(1857-1941):歌曲集 Vol.1 ハープは鳴り響く/春!/婚礼の歌/秘密を守るナイチンゲール/青服の竜騎兵/悲しみ/幸運/健康的で/あなたの思い出/ 夢の暗示/大事な理由/忘却へのあこがれ/アウアーバッハス・ケラーのメフィストフェレスの歌/辻音楽師/バラと蝶々/ くちづけ/ロマンス/タンブラン奏者/曾祖母/Jung Werners Lied /夜に/ひととき/夕べの歌/アスフォデレン/最後の旅 クリスティアーネ・リボー(S) カーステン・スス(T) ヨッヘン・クプファー(Br) ステイシー・バルチュ(P) | ||
ほとんどの作品が世界初録音。ポスト・ワーグナー世代の音楽家としてオーストリア、オランダ、ドイツで活躍し、特にオペラで優れた手腕を発揮したオーストリアの作曲家キーンツルの歌曲全集がスタート。 | ||
ジェニファー・パイク〜 フランスのヴァイオリン・ソナタ集 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 |
ジェニファー・パイク(Vn) マーティン・ロスコー(P) | |
録音:2010年12月14日-16日、ブリテン・スタジオ、サフォーク。2002年、史上最年少の12歳でBBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーに輝いたイギリスの天才ヴァイオリニスト、ジェニファー・パイクがシャンドス専属アーティストとしてデビュー。 | ||
ハイドン:ピアノ・ソナタ集 Vol.2 〔第48番 ハ長調 Hob.XVI-35/第32番 ト短調 Hob.XVI-44/ 第50番 ニ長調 Hob.XVI-37/第19番 ホ短調 Hob.XVI-47bis/ 第20番 変ロ長調 Hob.XVI-18〕 |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P) | |
録音:2009年10月6日-8日、2010年6月19日-21日、ポットン・ホール、サフォーク。使用楽器: Yamaha model CFIIIS(Serial No.6177700)Vol.1:CHAN-10586。『ハイドンは常に新しい解釈の扉が開かれている作曲家である』と語るバヴゼによるシリーズ第2弾。 | ||
ニーノ・ロータ(1911-1979): 交響曲第3番 ハ長調 (1956-57) / ピアノと管弦楽のための「夕べの協奏曲」(*)/ コントラバスと管弦楽のための ディヴェルティメント・コンチェルタンテ(#) |
バリー・ダグラス(P;*) ダヴィデ・ボット(Cb;#) ジャナンドレア・ノセダ指揮 フィラルモニカ '900 | |
交響曲第1番&第2番 (CHAN-10546)に続く、ノセダが指揮する生誕100周年を迎えたイタリアの巨匠ニーノ・ロータのクラシック作品。ミラノ音楽院ではピツェッティに、サンタ・チェチーリア音楽院ではカゼッラから作曲を学んだロータは「本業はクラシックの作曲家であり、映画音楽は趣味にすぎない」と語っている。交響曲第3番は前作までのロマン主義から新古典主義へとスタイルを変え、大ヒット作「道」の直後に作曲された。(*)では、1986年チャイコフスキー国際コンクールの覇者バリー・ダグラスがシャンドス専属アーティストとして初登場。 | ||
ヨーク・ボウエン(1884-1961):交響曲集(Vol.1 ?) 〔第1番 ト長調Op.4 (1902) (*)/ 第2番 ホ短調Op.31 (1909) 〕 |
アンドルー・デイヴィス指揮 BBCフィルハーモニック | |
(*)は世界初録音。絶好調のアンドルー・デイヴィスが、サン=サーンスから「イギリスの若き作曲家たちの中で最も注目に値する」と絶賛され、近年再評価されつつある「イギリスのラフマニノフ」、ヨーク・ボウエンの交響曲を録音。世界初録音となる(*)は、美しくリリシズムあふれる第2楽章を持つ3楽章形式。なお、ボウエンの交響曲は最晩年に作曲した第3番までが知られているが、この曲もまだ録音は無いはず。 | ||
ブリテン: カンタータ「フェードラ」Op.93 (*) /子守歌のお守りOp.41(コリン・マシューズ編)(*) / ラクリメOp.48a (#) /2つの肖像/シンフォニエッタOp.1(2本のホルン付き版) サラ・コノリー(Ms;*) マキシム・リザノフ(Va;#) エドワード・ガードナー指揮BBCso. | ||
「管弦楽作品集&チェロ交響曲」(CHAN-10658)に続く、エドワード・ガードナーのブリテン・シリーズ第2弾。1930年の「2つの肖像」から、死の前年1975年にジャネット・ベイカーのために作曲された「フェードラ」までの45年間が描かれる。 | ||
ジェルジ・エネスク:ピアノ四重奏曲集〔第1番 ニ長調 Op.16/第2番 ニ短調 Op.30〕
シューベルト・アンサンブル[サイモン・ブレンディス(Vn) ダグラス・パターソン(Va) ジェーン・サーモン(Vc) ウィリアム・ハワード(P)] | ||
結成27年を迎えたシューベルト・アンサンブルは、ロイヤル・フィル、イギリス室内管、ロンドン・シンフォニエッタ、そしてオーケストラ・アンサンブル金沢のコンサート・マスターとして活躍する英国の名ヴァイオリニスト、サイモン・ブレンディスが所属するイギリスの室内楽団。マーク・パドモアとの共演によるヴォ―ン=ウィリアムズ(CHAN-10465)、マルティヌー(CHAN-10551)、フォーレ(CHAN-10576)の演奏はいずれも高評価を得ている。特に、当盤と同じ東欧の作曲家マルティヌーのアルバムは、英グラモフォン誌で「最高級のパフォーマンス」と絶賛された。 | ||
グラジナ・バチェヴィチ(1909-1969): ヴァイオリン協奏曲集 Vol.2 [第4番/第5番/第2番] |
ヨアンナ・クルコヴィチ(Vn) ウカシュ・ボロヴィチ指揮 ポーランド放送so. | |
録音:2010年11月8日-10日、2011年2月7日-9日、2011年3月31日-4月2日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・ホール、ワルシャワ。 Vol.1: CHAN-10533(第1番/第3番/第7番)。シマノフスキの新ロマンティシズムと、ルトワフスキのモダニズムの間における掛け橋となったバチェヴィチのシリーズ第2弾。 | ||
ミクローシュ・ロージャ(1907-1995): 管弦楽作品集 Vol.2 ハンガリー農民の歌による変奏曲 Op.4(*)/ ぶどう酒商人の娘 Op.23a/ハンガリー風夜想曲 Op.28/ チェロ協奏曲 Op.32(#) |
ジェニファー・パイク(Vn;*) ポール・ワトキンズ(Vc;#) ラモン・ガンバ指揮 BBCフィルハーモニック | |
ハンガリー、ブダペスト出身のハリウッドの巨匠ロージャの管弦楽作品集第2弾。クラシック音楽の作曲家としても、祖国ハンガリー民謡を元に新古典主義を組み合わせた魅力は、自身の映画音楽に勝るとも劣らない。 | ||
フィエスタ・クリオージャ〜ラテン・アメリカの管弦楽作品集 ピアソラ:ミロンゴン・フェスティーヴォ / カリージョ:フィエスタ・クリオージャ カストロ:アラバル / カリージョ:ラプソディア・サンティアゲーニャ カバジェロ:コンシェルト・インディオ(*) / ミニョーネ:コンガーダ オルギン:3つの踊り / ウィリアムズ:プリメラ・オベルトゥラ・デ・コンシェルト ノーラ・チャステイン(Vn;*) ガブリエル・カスターニャ指揮ヴュルテンベルクpo. | ||
ピアソラの管弦楽作品集(CHAN-10049&10419)に続くカスターニャ&ヴュルテンブルク・フィルによるアルゼンチン、ペルー、ブラジル、コロンビアの曲集。作曲家名や曲名のカナ表記は国内代理店によるものです(2011年4月末現在、欧文不明)。 | ||
ロシア5人組のピアノ音楽 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 リムスキー=コルサコフ: スケルツィーノOp.11 No.3 /ワルツOp.15 No.1/ ロマンスOp.15 No.2 ボロディン:小組曲/スケルツォ 変イ長調 キュイ:夜想曲 嬰ヘ短調 バラキレフ:東洋風幻想曲「イスラメイ」 |
フィリップ・エドワード・ フィッシャー(P) | |
英国王立音楽院とジュリアード音楽院で学んだピアニスト、フィリップ・エドワード・フィッシャーのソロ・リサイタル・ディスク。 | ||
ラフマニノフ(1873-1943): ジプシーの主題による奇想曲 Op.12/ 交響詩「ロスティスラフ王子」/ 交響曲第3番 イ短調 Op.44 |
ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2010年11月1日、3日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7(イギリス)。ノセダ&BBCフィルによるラフマニノフ第6弾&完結編。 | ||
弦楽のためのチェコ音楽 ヤナーチェク(1854-1928):弦楽オーケストラのための組曲 JW VI6/2 マルティヌー(1890-1959):弦楽六重奏曲 H224A パヴェル・ハース(1899-1944)/ルボミール・ペドゥッツィ補筆完成: 弦楽オーケストラのための練習曲 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」(弦楽オーケストラ版) ヤナーチェク室内o. | ||
録音:2009年5月2日-3日、9日、2010年9月6日。 | ||
レインゴリド・グリエール(1875-1956):管弦楽作品コレクション(交響曲全集を含む) 交響曲第3番 ロ短調 Op.42「イリヤ・ムーロメツ」(*) /交響曲第2番 ハ短調 Op.25 (#) / ザポロージャのコサックOp.64 (#) /交響曲第1番 変ホ長調 Op.8 (+) / バレエ組曲「赤いけしの花」Op.70 (+) /バレエ組曲「青銅の騎士」(**) / ホルン協奏曲 Op.91RW (**) /序曲「ギュリサーラ」/演奏会用ワルツOp.90 / 序曲「シャー=セネム」/バラードOp.4(チェロと管弦楽のための編曲版)PD / スラヴの主題による序曲/ブリヤート・モンゴル自治共和国のための英雄的行進曲 Op.71 / 序曲「フェルガナの休日」Op.75 リチャード・ワトキンズ(HrRW) ピーター・ディクソン(VcPD) エドワード・ダウンズ指揮(*/#/+/**) ワシーリー・シナイスキー指揮(無印) BBC po. | ||
録音:1991年-1996年、新放送ハウス、マンチェスター。単売: CHAN-9041 (*)、CHAN-9071 (#)、CHAN-9160 (+)、CHAN-9379 (**)、CHAN-9518(無印)。国内代理店が独自に上記単売をシュリンク・ラップでセット化(JPCHAN-BOX-2)したこともあった。 | ||
ウィーン・プレミア[Vienna Premiere] Vol.1-3 ヨハン・シュトラウスI :自由行進曲 Op.226 /ギャロップ「パリの謝肉祭」Op.100 ヨハン・シュトラウスII (1825-1899): ワルツ「競争」Op.267 /フランス風ポルカ「見知らぬ女」Op.182 /喜歌劇「こうもり」〜新しいチャルダーシュ/ 行進曲「オーストリア万歳」Op.371 /ポルカ「アレキサンドリーナ」Op.198 /ポルカ「パパコーダ」Op.412 / 「愉快な戦争」のカドリーユOp.402 /ワルツ「可愛いグレーテル」Op.462 /ポルカ「まあ、つべこべ言わずに」Op.472 ヨハン・シュトラウスIII (1866-1939):ポルカ「 Schlau-Schlau 」 Op.6 /ワルツ「ウンター・デン・リンデン」Op.30 エドゥアルト・シュトラウス(1835-1916): ポルカ「 Knall und Fall 」 Op.132 /ワルツ「螢」Op.161 /ポルカ「簡易印刷機」Op.186 / ワルツ「ヨハン・シュトラウスの花冠」 Op.292 /ポルカ「 Saat und Ernte 」Op.159 / ヴァイプレヒト=パイアー行進曲 Op.120 /ポルカ=マズルカ「 Mädchenlaun 」Op.99 / ワルツ「 Abonnenten 」Op.116 /行進曲「 Österreichs Völker-Treue 」Op.211 / フランス風ポルカ「青い眼」 Op.254 /ワルツ「ヴェールと王冠」 Op.200 ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870): ワルツ「楽しい生活」Op.272 /ポルカ「前へ!」Op.127 /ポルカ・マズルカ「夜の陰」Op.229 / ポルカ「妖精」Op.74 /ポルカ「永遠に」Op.193 /分列行進 Op.53 /ポルカ「さらば!」Op.211 / ワロン人の行進曲 Op.41 /ポルカ=マズルカ「パウリーネ」Op.190b /ワルツ「過ぎ去りし思い出」Op.51 カール・ミレッカー(1842-1899):行進曲「 Die sieben Schwaben 」/ヨナタン行進曲/フランス風ポルカ「戸を叩け!」 カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922):カシミール・ワルツOp.551 /ポルカ「 Die Lustigmacherin 」Op.4 フィリップ・ファールバッハII (1843-1894):ゼラニウム(フクロソウ)Op.211 マリリン・ヒル・スミス(S) ジャック・ロスシュタイン指揮ヨハン・シュトラウスo. | ||
録音:1983年5月18日-19日、聖バーバナス教会、ロンドン/1986年12月12日-13日、聖ピーターズ教会、サリー/1992年7月30日-31日、ゴールドスミス・カレッジ、ロンドン。単売:CHAN-8381、CHAN-8527、CHAN-9127(以上当店未案内/廃盤、入手不能)のセット化。 発売当時、残された量が膨大だったため忘れられていたこれらの作品を、再発掘した事で話題となったシリーズ全3枚をBOX化。ロスシュタイン(1925-2001)はポーランド生まれで1946年以降はイギリスへ移住、コーガンやシェリングのマスター・クラスを受けたことがあるヴァイオリニスト&指揮者で、メニューイン指揮下のバース祝祭管でリーダーの一人を務め、1976年にヨハン・シュトラウス管の音楽監督となったスペシャリスト。 | ||
クルト・シュヴェルトシク(1935-):管弦楽作品集 夜の音楽 Op.104 (*)/ K氏はアメリカを発見した Op.101/ 木の歌 Op.65 |
HKグルーバー指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2010年8月4日-6日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7(イギリス)。クルト・シュヴェルトシクは、ウィーン国立音楽大学でヨーゼフ・マルクスとカール・シスケに、ケルンとダルムシュタットでカールハインツ・シュトックハウゼンに師事し、2006年からはヨーゼフ・マルクス協会のプレジデントを務める「第3次ウィーン楽派 [Third Viennese School]」の作曲家。(*)はBBCの委嘱作で2010年にノセダ&BBCフィルによって初演された。 | ||
ムジカ・ポルスカ Vol.2〜ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):声楽作品集 シロンスクの3章(1951) (*) /ラクリモサ(1937) (*) /織りなす言葉 (1965) (#) / 眠れ、眠れ(*)/眠りの空間(+)/おはなしうた(1990) (*) ルーシー・クローウェ(S;*) トビー・スペンス(T;#) クリストファー・パーヴェス(Br;+) エドワード・ガードナー指揮BBCso. | ||
録音:2011年3月29日-31日、BBCメイダ・ヴェイル・スタジオ1、ロンドン。エドワード・ガードナーとBBCso.のムジカ・ポルスカ・シリーズ第2弾は、管弦楽作品集(CHSA-5082)に続き再度ルトスワフスキ。 | ||
ハイドン:ピアノ・ソナタ 集 Vol.3 〔第29番 変ホ長調Hob.XVI-45/第33番 ハ短調Hob.XVI-20/ 第42番 ト長調Hob.XVI-27/第16番 ニ長調Hob.XVI-14〕 |
ジャン=エフラム・バヴゼ(P) | |
録音:2011年5月16日-18日、ポットン・ホール(サフォーク)。使用楽器:Yamaha, model CF III S 。ハイドンが楽譜に残した小さなキーワードを見逃さず、理想とする響きを求め楽器の選定も慎重に行われているシリーズ。 | ||
ジェイムズ・エーネス〜バルトーク:協奏曲集 ヴァイオリン協奏曲第1番 BB.48a (*) / ヴァイオリン協奏曲第2番 BB.117 (*) / ヴィオラ協奏曲 Sz.120,BB.128 (#) |
ジェイムズ・ エーネス(Vn;*/Va;#) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
録音:2009年11月8日、2010年11月1日、2011年2月27日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7(イギリス)。使用楽器:ストラディヴァリウス "Marsick"、1715年製作 (*) /G.グァダニーニ "Rolla"、1793年製作 (#)。『現代のヤッシャ・ハイフェッツ』(グローブ・アンド・メール紙)、『地球上に存在する4〜5人の完璧なヴァイオリン奏者の1人』(デイリー・テレグラフ紙)等々、世界中から最大級の賛辞を贈られているカナダの天才ヴァイオリニスト、ジェイムズ・エーネスがバルトークを、それもヴァイオリンとヴィオラの「二刀流」で録音。 | ||
私の心は彼のもの〜イギリス歌曲集 ブリテン:ああ悲しいかな/何と優しい返事/聖体拝領のキャロル/ある朝早く ハウエルズ:ダヴィデ王/おいで、歌い踊ろう / アイアランド:彼女の歌/私の心は彼のもの/トリスト ガーニー:眠り/ By a bierside / ハウエルズ:ガヴォット/失恋 / ヘッド: Fox Gloves/コッツウォルドの恋 ウォーロック: The First Mercy / R.R.ベネット:A History of the Thé Dansant サラ・コノリー(Ms) マルコム・マルティノー(P) | ||
録音:2011年2月1日-2日、オール・セインツ教会、ロンドン。ザ・シックスティーンの中心メンバーとして活躍し、現在では世界有数の"ヘンデル・メゾ"と称されるサラ・コノリーのイギリス歌曲集。 | ||
シューマン:3つ弦楽四重奏曲集Op.41 (1842) 〔第1番 イ短調/第2番 ヘ長調/第3番 イ長調〕 |
ドーリックSQ [アレックス・レディントン、 ジョナサン・ストーン(Vn) サイモン・タンドリー(Va) ジョン・マイヤーズコフ(Vc)] | |
録音:2011年2月9日-11日、ポットン・ホール、サフォーク。イギリスの俊英ドーリック弦楽四重奏団の、コルンゴルト(CHAN-10611)、ウォルトン(CHAN-10661)に続くシャンドス専属リリース第3弾&初のドイツ・ロマン派レパートリーの録音。 | ||
ヨハン・スヴェンセン(1840-1911):管弦楽作品集 Vol.1 パリの謝肉祭 Op.9/ロメオとジュリエットOp.18/ 祝祭ポロネーズOp.12/ロマンスOp.26(*)/夢/ ゾラハイダOp.11/去年、山で山羊の番をしていた/ セーテルの娘の日曜(#)/ ノルウェー狂詩曲〔第1番 Op.17/第2番 Op.19〕 |
マリアンネ・ トゥーシェン(Vn;*) マリーナ・マンドッツィ(Vn;#) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ベルゲンpo. | |
録音:2009年8月-9月、2010年8月、グリーグホール、ベルゲン(ノルウェー)。 ネーメ・ヤルヴィ&ベルゲン・フィルによるノルウェー近代作曲家管弦楽シリーズ、ハルヴォルセン(1864-1935)に続く第2弾。スヴェンセンは新天地を求めノルウェー、スウェーデン、デンマーク、ドイツをめぐり、ワーグナー、ベルリオーズ、リストら当時の急進派たちから影響を受け、盟友グリーグと共にノルウェーのナショナル・ロマンティシズムを確立させた。「祝祭ポロネーズOp.12」はスウェーデン=ノルウェー国王オスカルII世の戴冠式のために作曲されたもの。 | ||
ファリャ: 三角帽子(*) /交響的印象「スペインの庭の夜」(+) /管弦楽のための組曲「讃歌」 ジャン=エフラム・バヴゼ(P;+) ラケル・ロヘンディオ(S;*) ジュアンジョ・メナ指揮BBC po. | ||
2011年9月、ジャナンドレア・ノセダ(現名誉指揮者)の後任としてスペインのマエストロ、ジュアンジョ・メナを首席指揮者に迎えたBBCフィルハーモニック。彼らの新シリーズ「ラ・ムジカ・デ・エスパーニャ〔スペインの音楽〕』第1弾。メナは2008年まで音楽監督を務めたビルバオso.をスペイン・トップクラスのオーケストラへと育て上げた。 | ||
シェリー、リトル、ヒュー〜ベートーヴェン:ピアノと管弦楽のための作品全集 ピアノ協奏曲〔第1番 ハ長調 Op.15 /第4番 ト長調 Op.58 /第2番 変ロ長調 Op.19 / 第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」/第3番 ハ短調 Op.37 / ニ長調 Op.61(原曲:ヴァイオリン協奏曲)/ 変ホ長調 WoO.4(オーケストレーション:ハワード・シェリー)〕 ピアノと管弦楽のためのロンドWoO.6 /合唱幻想曲 ハ短調 Op.80 (*) / ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56 (#) ハワード・シェリー(P)指揮オペラ・ノースo. & cho. (*) タスミン・リトル(Vn;#) ティム・ヒュー(Vc;#) | ||
録音:2010年6月20日-21日、7月12日-14日、ヴィクトリア・ホール、リーズ(イギリス)。2009年に大英帝国勲章(OBE)を受勲した、名実ともにイギリスのトップ・ピアニストの1人名匠ハワード・シェリーが王道ベートーヴェンに弾き振りで挑む。5つのピアノ協奏曲はもちろん、ヴァイオリン協奏曲の編曲版、通常は全集に含まれない若書のWoO.4、さらにリトルとヒューという、こちらも英国トップ・クラスの奏者を招いたトリプル・コンチェルトまでも収録。 | ||
夜の後に...〜トランペット協奏曲集 ジョリヴェ:コンチェルティーノ / コープランド:静かな都市 ヒンデミット:トランペット、ファゴットと弦楽のための協奏曲(*) / アルチュニアン:エレジー ヴィルトゲン:トランペットと弦楽のための協奏曲「夜の後に...」(2010) フィリップ・シャーツ(Tp/フリューゲルHr) カレン・ゲーガン(Fg;*) クリストフ・ケーニッヒ指揮ソロイスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルク | ||
録音:2011年6月21日-23日、トリフォリオン、エヒテルナハ(ルクセンブルク)。BBCウェールズ・ナショナルo.(BBCNOW)の首席トランペット奏者、シャーツによるコンチェルト・アルバム第2弾。シャーツのために作曲されたルクセンブルクの作曲家ヴィルトゲンの新作他。ヒンデミット作品ではイギリスのライジング・スター、ファゴットのカレン・ゲーガンが共演。 | ||
メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品集 チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45 /協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17 / 無言歌 ニ長調 Op.109 /チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58 ポール・ワトキンズ(Vc) ヒュー・ワトキンズ(P) | ||
録音:2011年5月10日-12日、ポットン・ホール、サフォーク。マルティヌーのチェロ・ソナタ集(CHAN-10602)でも素晴らしいコンビネーションを披露した、ウェールズ出身のワトキンス兄弟によるメンデルスゾーン。1997年までBBCso.の首席チェロ奏者を務めたポール・ワトキンスは、イギリス室内管の音楽監督、アルスター管の首席客演指揮者としても活躍、英国楽壇の若手有望株として期待されている。 | ||
ウェーバー:クラリネット協奏曲集 クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 Op.73/ クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 Op.74/ クラリネット小協奏曲 変ホ長調 Op.26/ ホルン小協奏曲 ホ短調 Op.45(*) |
スティーヴン・ スターリング(Hr;*) マイケル・コリンズ(Cl)指揮 シティ・オヴ・ ロンドン・シンフォニア | |
イギリス管楽器界の重鎮&トップ・クラリネット・プレイヤー、マイケル・コリンズのシャンドス専属レコーディング第3弾は、吹き振りでのウェーバー。 | ||
ファゴットのためのファンタジー エルガー:愛の挨拶 Op.12 シューベルト:アルペジオーネ・ソナタD.821 シュポア:アダージョ シューマン:幻想小曲集 Op.73 ラフマニノフ:ヴォカリーズ シュレック:ソナタOp.9 |
カレン・ゲーガン(Fg) フィリップ・エドワード・ フィッシャー(P) | |
録音:2011年4月11日-12日、ポットン・ホール、サフォーク。英グラモフォン誌で「アーチー・キャムデン、グィディオン・ブロークと並ぶ世界的なファゴット奏者の1人」と大絶賛されたカレン・ゲーガンによる、シャンドスからのリリース第5弾。 | ||
イギリスのクラリネット・ソナタ集 Vol.1 スタンフォード:クラリネット・ソナタOp.129 / ブリス:パストラル バックス:クラリネット・ソナタ / アイアランド:幻想ソナタ / ハウエルズ:クラリネット・ソナタ マイケル・コリンズ(Cl) マイケル・マクヘイル(P) | ||
録音:2011年4月30日-5月1日、ポットン・ホール、サフォーク。現代イギリスを代表するトップ・クラリネッティスト、マイケル・コリンズがシャンドスでスタートさせる新シリーズ。 | ||
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ集 ヴァイオリン・ソナタ 〔第1番 嬰ハ短調 BB.84/第2番 ハ長調 BB.85〕/ ラプソディ〔第1番 BB.94a/第2番 BB.96a〕/ アンダンテ イ長調 BB.26b |
ジェイムズ・エーネス(Vn) アンドルー・ アームストロング(P) | |
「ヴァイオリン&ヴィオラ協奏曲集」(CHAN-10690)で圧巻の二刀流バルトークを聴かせてくれたカナダの天才エーネスの「バルトーク弦楽作品集」第2巻。 | ||
ラフマニノフ:合唱交響曲「鐘」Op.35 /カンタータ「春」Op.20 /3つのロシアの歌 Op.41
スヴェトラ・ワシリエワ(S) ミッシャ・ディディク(T) アレクセイ・タノヴィツキ(B) ジャナンドレア・ノセダ指揮BBC po.、マリインスキー劇場cho. | ||
録音:2011年7月31日、ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン、プロムス・ライヴ。 ジャナンドレア・ノセダとBBCフィルハーモニックのラフマニノフ・プロジェクト第7巻(最終巻)。ノセダはこの演奏会での「鐘」Op.35のため、師ゲルギエフが率いるマリインスキー劇場から、独唱者と合唱団を迎え入れ、万全の布陣を敷いている。 | ||
コルンゴルト:弦楽六重奏曲 ニ長調Op.10 /ピアノ五重奏曲 ホ長調Op.15
ドーリックSQ キャスリン・ストット(P) ジェニファー・スタム(Va) バーソロミュー・ラフォレット(Vc) | ||
英グラモフォン誌で『最も優れた若手弦楽四重奏団の1つ』と絶賛され、その存在感を急速に高めているドーリック弦楽四重奏団による、デビュー盤「弦楽四重奏曲集」(CHAN-10611)以来となるコルンゴルト。プッチーニから大絶賛を受けた歌劇「ヴィオランタ」と同時代に作曲された弦楽六重奏曲、代表作の歌劇「死の都」成功後に完成したピアノ五重奏曲と、若くして世界的なオペラ作曲家としての名声を得た彼が同時期に作曲した室内楽作品2作。 | ||
プチ・フール〜 フェイヴァリット・アンコールズ サラサーテ:祈りOp.23 No.1 / ファリャ:ポロ/ナナ / サラサーテ:サパテアードOp.23 No.2 エルガー:朝の歌Op.15 No.2 /気まぐれな女Op.17 /夜の歌Op.15 No.1 / ドヴォルザーク:ユーモレスクOp.101 No.7 シューマン:無題Op.68 No.30(Sehe langsam) / クライスラー:ウィーン奇想曲Op.2 (+) メンデルスゾーン:歌の翼にOp.34 No.2 / ゴドフスキー:懐かしきウィーン シューマン:見知らぬ国よりOp.15 No.1 (#) /不思議なお話Op.15 No.2 (#) /トロイメライOp.15 No.7 (#) ラヴェル:ワルツ第6番/ブルース / プロコフィエフ:行進曲 ショスタコーヴィチ:二重奏曲/ワルツ第2番 / ドビュッシー:美しい夕暮れ ブロドスキーSQ[ダニエル・ローランド、イアン・ベルトン(Vn) ポール・キャシディ(Va) ジャクリーン・トーマス(Vc)] ロバート・スミッセン(Va;+) フィリップ・エドワード・フィッシャー(P;#) | ||
2000回超のコンサートを行い、50タイトル以上をレコーディング、そして2012年で結成40周年を迎える、イギリスを代表する弦楽四重奏団の一つブロドスキー弦楽四重奏団が、新たにシャンドスと専属契約を結び録音へ復帰。その第1弾は全曲メンバーたちによるオリジナル編曲による珠玉のアンコール・ピース集。 | ||
エルガー: チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85 (*) /序奏とアレグロ ト短調 Op.47 /弦楽のためのエレジー ホ短調 Op.58 / 行進曲集「威風堂々」Op.35〔第1番 ニ長調/第2番 イ短調/第3番 ハ短調/第4番 ト長/第5番 ハ長調〕 ポール・ワトキンス(Vc;*) アンドルー・デイヴィス指揮BBC po. | ||
録音:2011年10月4日-5日、7日、9日、メディアシティUK、サルフォード。イギリスのナッシュ・アンサンブルのチェリストで、近年は指揮者としても活躍するポール・ワトキンスをソリストに迎えた、A.デイヴィス&BBCフィルによるエルガー作品集。 | ||
ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935):管弦楽作品集 Vol.4(完結編) ノルウェー祝典序曲/ノルウェー狂詩曲〔第1番/第2番〕/パッサカリア Op.20 No.2 (*) / ノルウェー結婚行進曲(原曲:グリーグ/編曲:ハルヴォルセン)/ 「女王タマーラ」〜 踊りの情景/交響的間奏曲/ノルウェーのおとぎ話 Op.37 メリーナ・マンドッツィ(Vn;*) イルゼ・クラヴァ(Va;*) ネーメ・ヤルヴィ指揮ベルゲンpo. | ||
録音:2010年9月1日、2011年8月22日-23日、グリーグホール、ベルゲン。グリーグとスヴェンセンが確立したノルウェーのナショナル・ロマンティシズムを発展させ、ベルゲン・フィルのコンサートマスター&首席指揮者としても活躍したハルヴォルセンのシリーズが完結。 (*)はヘンデルの「チェンバロ組曲第7番」を題材としたヴァイオリンとヴィオラのための技巧的デュオ作品。 | ||
ヨハン・スヴェンセン(1840-1911):管弦楽作品集 Vol.2 ノルウェー狂詩曲〔第3番 Op.21 /第4番 Op.22 〕/ チェロ協奏曲 ニ長調 Op.7 / 交響曲第2番 変ロ長調 Op.15 |
トルルス・モルク(Vc) ネーメ・ヤルヴィ指揮 ベルゲンpo. | |
ネーメ・ヤルヴィとベルゲン・フィルの「ノルディック・プロジェクト」、スヴェンセンの第2集には名手トルルス・モルクが初登場。 | ||
アルフレード・カゼッラ(1883-1947): 管弦楽作品集 Vol.2 管弦楽のための協奏曲 Op.61 (#) / 深夜にて Op.30(*)/「蛇女」Op.50〜交響的断章 |
マーティン・ロスコー(P;*) ジャナンドレア・ノセダ指揮 BBCフィルハーモニック | |
(#)は世界初録音。ノセダ&BBCフィルによる「ムジカ・イタリアーナ」シリーズ、来日公演でも大反響を呼んだ「交響曲第2番」(CHAN-10605)に続くカゼッラ第2弾。カゼッラはオペラが隆盛を誇る両大戦間のイタリアで器楽音楽の再興に力を注ぎ、ヴィヴァルディの音楽の復権においても重要な役割を果たした。「深夜にてOp.30」は後に妻となるイヴォンヌ・ミュラーに捧げられた初期の作品で、唯一の標題音楽。「蛇女」はカルロ・ゴッツィによる同名の寓話劇を題材としたオペラ。管弦楽のための協奏曲はコンセルトヘボウ管の創立50周年を記念して献呈された大作。 | ||
ベンジャミン&ルーカス:映画作品集 アーサー・ベンジャミン(1893-1960): 「エヴェレスト征服」組曲/「暗殺者の家」〜カンタータ「兆し」/ 「理想の夫」〜ワルツとハイド・パーク・ギャロップ レイトン・ルーカス(1903-1982): 「揚子江死の脱走」〜アメシスト号のポートレート/「ポートレート・オヴ・クレア」〜献呈/ 「暁の出撃」〜前奏曲とダム破壊/「舞台恐怖症」〜舞台恐怖症狂詩曲/ 「恐怖の砂」組曲/ディス・イズ・ヨーク/「今夜の標的」〜マーチ=プレリュード アビゲイル・サラ(Ms) キャスリン・ロウ=ウィリアムズ(P) ロブ・コート(Org) ラモン・ガンバ指揮BBCウェールズ・ナショナルo.、コル・カエルディーズ(ウェールズcho.) | ||
録音:2011年10月3日-5日、BBCホディノット・ホール、カーディフ。"Chandos Movies" シリーズ。ベンジャミンとルーカスは、共に英国空軍へ従軍した経歴を持つと言う。 | ||
ロルティ・プレイズ・ショパン Vol.2 夜想曲〔第2番 変ホ長調 Op.9 No.2 /第4番 ヘ長調 Op.15 No.1 /第5番 嬰ヘ長調 Op.15 No.2 / 第6番 ト短調 Op.15 No.3 /第13番 ハ短調 Op.48 No.1 /第15番 ヘ短調 Op.55 No.1 〕/ バラード 全曲〔第1番 ト短調 Op.23 /第2番 ヘ長調 Op.38 /第3番 変イ長調 Op.47 /第4番 ヘ短調 Op.52 〕/ 子守歌 変ニ長調 Op.57/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 ルイ・ロルティ(P) | ||
録音:2011年10月24日-25日、ポットン・ホール、サフォーク。使用ピアノ:スタインウェイ、モデルD.587462)。「4つのスケルツォ」「ソナタ第2番」「夜想曲第16番〜第19番」の Vol.1 (CHAN-10588)でシャンドス専属アーティストへ復帰したカナダの名ピアニスト、ルイ・ロルティによる新・ショパン第2弾。 | ||
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 ドホナーニ:コンツェルトシュテック ニ長調 Op.12 |
ラファエル・ ウォルフィッシュ(Vc) チャールズ・マッケラス指揮 LSO | |
録音:1988年7月4日-5日、セント・ジュード教会、ロンドン。旧品番:CHAN-8662(当店未案内/廃盤)。 | ||
ブラームス:ピアノ独奏作品集 Vol.1 ラプソディ第1番 ロ短調 Op.79 No.1 /間奏曲 ホ長調 Op.116 No.4 /間奏曲 イ長調 Op.118 No.2 / カプリッチョ ニ短調 Op.116 No.1/間奏曲 変ホ長調 Op.117 No.1 /ラプソディ第2番 ト短調 Op.79 No.2 / ロマンスOp.118 No.5 /カプリッチョ ニ短調 Op.116 No.7 /バラード ロ長調 Op.10 No.4 / カプリッチョ ト短調 Op.116 No.3 /ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24 バリー・ダグラス(P) | ||
録音:2011年11月10日-11日、ウェスト・ロード・コンサート・ホール、ケンブリッジ。使用楽器:スタインウェイ。 1986年の第8回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で、クライバーン以来だったロシア人以外のゴールド・メダリストとなったアイルランドの名ピアニスト、バリー・ダグラスが、ノセダが指揮する「ニーノ・ロータ作品集」(CHAN-10669)に続きシャンドスで本格始動、ブラームスのピアノ独奏作品集を開始。 | ||
ドビュッシー: 弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10 /ピアノ三重奏曲 ト長調(#) /夢(弦楽四重奏版)/ 神聖な舞曲と世俗的な舞曲(ペダル・ハープと弦楽四重奏版)(*) ジャン=エフラム・バヴゼ(P;#) ショーネッド・ウィリアムズ(Hp;*) ブロドスキーSQ | ||
録音:2011年10月18日-19日、11月1日、ポットン・ホール、サフォーク。ドビュッシー生誕150周年&ブロドスキーSQ結成40周年記念盤。ウィリアムズはBBC響の首席ハーピスト。 | ||
イギリスのフルート協奏曲集 ジョナサン・ダヴ:魔笛の踊り(*) ウィリアム・オルウィン/ジョン・マッケイブ編曲:フルート協奏曲(管弦楽伴奏版)(*) プーランク/レノックス・バークリー編曲:フルート・ソナタ(管弦楽伴奏版; 1976) レノックス・バークリー:フルート協奏曲 Op.36 エミリー・バイノン(Fl) ブラムウェル・トヴェイ指揮BBCウェールズ・ナショナルo. | ||
録音:2011年10月27日-29日、BBCホディノット・ホール、カーディフ。(*)は世界初録音。アムステルダム・コンセルトヘボウo.の首席フルート奏者、エミリー・バイノンによる英国コンチェルト・アルバム。 | ||
ドヴォルザーク: ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 Op.81 (*) /ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.87 / わが母の教え給いし歌 Op.55 No.4(ピアノ四重奏版/編曲:シューベルト・アンサンブル) シューベルト・アンサンブル [サイモン・ブレンディス(Vn) アレクサンドラ・ウッド(Vn;*) ダグラス・パターソン(Va) ジェーン・サーモン(Vc) ウィリアム・ハワード(P)] | ||
1983年創立、OEKのコンサートマスターとしても活躍するサイモン・ブレンディスが第1ヴァイオリンを務める(ロンドン・)シューベルト・アンサンブルのドヴォルザーク。近年ではマルティヌー(CHAN-10551)やエネスコ(CHAN-10672)など、特に東欧作品の演奏において高い評価を受けている。 | ||
ジャン=エフラム・バヴゼ〜ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1(異稿付) 〔第1番 ヘ短調 Op.2 No.1 /第2番 イ長調 Op.2 No.2 /第3番 ハ長調 Op.2 No.3 /第4番 変ホ長調 Op.7 / 第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」/第9番 ホ長調 Op.14 No.1/第10番 ト長調 Op.14 No.2 / 第5番 ハ短調 Op.10 No.1 /第6番 ヘ長調 Op.10 No.2 /第7番 ニ長調 Op.10 No.3 〕/ ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10 No.1〜フィナーレ(異稿版) ジャン=エフラム・バヴゼ(P) | ||
先頃、中断していたロルティによる全集が一挙に完結したばかりのCHANDOSから、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集がまた新たに始動、今回の奏者は、ドビュッシーのピアノ作品全集を完成させ、現在はハイドンのピアノ・ソナタ集に取り組んでいるフランスの名匠バヴゼ。国内代理店によると『サウサンプトン大学教授でベートーヴェン研究の権威ウィリアム・ドラブキンの協力を得て、「ピアノ・ソナタ第5番」の第3楽章として構想されていた「プレスト」、「終楽章」の異稿版(Longer Version)も採り入れており、ベートーヴェンが歩んだ「ピアノ・ソナタ第5番」の完成までの道のりを確かめることが出来る。』とのこと(上記の通り、曲目欄には「フィナーレ」に関する記載しかなく、詳細不明)。 | ||
ファイル・カット〜ギター四重奏による映画音楽集 ジャンゴ・ラインハルト(1910-1953):マイナー・スウィング(映画「ショコラ」より) グスターボ・サンタオラヤ(1952-):v デ・ウシュアイア・ア・ラ・キンカ(映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」より) エリオット・ゴールデンサール(1954-):テーマ(映画「フリーダ」より) ブライアン・アダムズ(1959-)&マイケル・アーノルド・カーメン(1948-2003) &ロバート・ジョン・"マット"・ランジ(1948-):リアリー・ラヴド・ア・ウーマン(映画「ドンファン」より) ジェイムズ・ホーナー(1953-):テーマ(映画「タイタニック」より) スタンリー・マイヤーズ(1930-1993):カヴァティーナ(映画「ディア・ハンター」より) ジョン・ウィリアムズ(1932-):テーマ(映画「シンドラーのリスト」より) マイケル・ナイマン(1944-):楽しみを希う心(映画「ピアノ・レッスン」より) マックス・スタイナー(1888-1971):テーマ(映画「避暑地の出来事」より) カルロス・ガルデル(1890-1935):ポル・ウナ・カベーサ(映画「夢の香り」) フランシス・レイ(1932-):テーマ(映画「ある愛の詩」より) アントーン・カラス(1906-1985):テーマ(映画「第3の男」より) ミキス・テオドラキス(1925-):ファイアー・インサイド(映画「その男ゾルバ」より) マイク・オールドフィールド(1953-):チューブラー・ベルズ(映画「エクソシスト」より 坂本龍一(1952-):テーマ(映画「戦場のメリークリスマス」より) ルイス・エンリケ・バカロフ(1933-):テーマ(映画「イル・ポスティーノ」より) アクアレル・ギター四重奏団[マイケル・ベイカー、ヴァシリス・ベッサス、 ジェイムズ・ジャーヴィス、ロリー・ラッセル(G)] | ||
録音:2011年12月16日-20日、リヴァプール大学レコーディング・スタジオ、イギリス。「ブラジルの精神」(CHAN-10512)、「ダンス」(CHAN-10609)に続く、シャンドス専属アーティスト、アクアレル・ギター四重奏団のレコーディング第3弾。1950年代から2000年代初頭にかけて公開された名作映画から、アクアレル・ギター四重奏団団員オリジナルのアレンジで披露。 | ||
ラフマニノフ: 楽興の時 Op.16/ 練習曲集「音の絵」Op.33/ コレッリの主題による変奏曲 Op.42 |
シャイン・ワン(P) | |
録音:2011年11月7日-8日、2012年2月10日、アメリカ芸術文化アカデミー、ニューヨーク。「アール・ワイルへのトリビュート・アルバム」(CHAN-10626)でシャンドス・デビューを飾った中国系アメリカ人女流ピアニスト、シャイン・ワンの第2弾。彼女はカーネギー・ホールやリンカーン・センターでの活躍が認められ、完成された輝かしいテクニック、優れた音楽的才能が高く評価されている。 | ||
ホルスト(1874-1934):バレエ組曲 変ホ長調 Op.10 (1899) /夜の歌 Op.19 No.1 (1903) (*) / 室内歌劇「放浪学者」Op.50 (1920-30) (#) イングリッド・アットロット(S;#) ニール・アーチャー(T;#) アラン・オピー(Br;#) ドナルド・マックスウェル(B;#) レスリー・ハットフィールド(Vn;*)他 リチャード・ヒコックス指揮ノーザン・シンフォニア | ||
録音:1996年5月15日-16日、聖ニコラス病院競技場、ゴスフォース、イギリス。旧品番:CHAN-9734。ホルスト最後のオペラとなった「放浪学者」(1幕)を始め、珍しい作品3つを収録。 | ||