DECCA 特記以外 1CD | ||
ヴェルザー=メスト〜ニューイヤーコンサート2011 ヨハン・シュトラウス2世: 騎士行進曲 Op.428/ワルツ「ドナウの乙女」Op.427/ ポルカ「アマゾン」Op.9/デビュー・カドリーユOp.2 ヨーゼフ・ランナー: ワルツ「シェーンブルーンの人々」Op.200 ヨハン・シュトラウス2世: 「シンプリチウス」〜シュネル・ポルカ 「勇敢に進め!」Op.432/ 「騎士パズマン」〜チャルダーシュOp.441/ ワルツ「別れの叫び」Op.179 ヨハン・シュトラウス:ワルツ「愛の歌」Op.114 リスト:メフィストワルツ第1番 ヨーゼフ・シュトラウス: ポルカ・マズルカ「遠くから」Op.270 ヨハン・シュトラウス2世:スペイン行進曲 Op.433 ヨーゼフ・ヘルメスベルガー: 「イベリアの真珠」より、ジプシーの踊り ヨハン・シュトラウス:ガンブリーヌス舞曲 Op.97 ヨーゼフ・シュトラウス: ワルツ「わが人生は愛と喜び」Op.263 エドゥアルト・シュトラウス:急行列車 Op.112 ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314 ヨハン・シュトラウス:ラデツキー行進曲 Op.228 (以上、収録予定) |
フランツ・ヴェルザー=メスト指揮 VPO | |
録音:2011年1月1日、ウィーン、ムジークフェライン、ライヴ(予定)。 2010年9月よりウィーン国立歌劇場の音楽監督を小澤征爾から引き継いだヴェルザー=メストがニューイヤー・コンサートの指揮台に初登場! 2010年10月にはサロネンの代役としてウィーン・フィルの来日公演でも指揮をとり、さらにその後はクリーヴランドo.を率いての来日公演と話題の続くヴェルザー=メストが新たな本拠地ウィーンでの新年の幕開けにどんなワルツを聴かせてくれるか。海外(ドイツのみ?)では2枚組CDが1/7(日本に入荷するのは1月中旬の予定)に発売され、DVDとブルーレイもそれに続くとのこと。ご期待頂きたい。 #セールはCD (478 260-1S)のみとなります、御了承下さい。 | ||
DECCA (上記関連旧譜)特記以外 1CD | ||
巨匠プレートル、2度目の指揮台
プレートル&ウィーン・フィル〜 ニューイヤー・コンサート 2010 |
ジョルジュ・プレートル指揮 VPO | |
録音:2010年1月1日、ムジークフェラインザール、ウィーン。 | ||
バレンボイム&VPO〜ニューイヤー・コンサート2009 | ||
録音:2009年1月1日、ムジークフェラインザール、ウィーン。 | ||
DG "ORIGINALS" 1CD
ここ数年の既出分も併せてセールご提供。 | ||
ケンプ〜リスト: 巡礼の年第2年「イタリア」S.161/ 巡礼の年第2年補遺 「ヴェネツィアとナポリ」S.162〜ゴンドラをこぐ女/ 2つの伝説S.175 |
ヴィルヘルム・ケンプ(P) | |
録音:1974年9月2日-4日、ベートーヴェンザール、ハノーファー。 | ||
フィッシャー=ディースカウ〜マーラー:歌曲集 さすらう若人の歌/亡き子をしのぶ歌/ リュッケルトの詩による歌曲 より 〔真夜中に/私は仄かな香りを吸い込んだ/ 私の歌を覗き見しないで/私はこの世に忘れられ〕/ 若き日の歌 より〔ドン・ファンの幻想/夏に小鳥は〕/ 子供の不思議な角笛 より 〔うぬぼれ/シュトラスブルクの砦/ 魚に説教するパドヴァの聖アントニウス〕 |
ディートリヒ・フィッシャー= ディースカウ(Br) カール・ベーム指揮 BPO カール・エンゲル(P) | |
録音:1963年、1959年、ベルリン。 | ||
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 〔第19番 ヘ長調 K.459/第23番 イ長調 K.488〕 |
マウリツィオ・ポリーニ(P) カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1976年4月、ウィーン、ムジークフェライン。1971年録音のペトルーシュカで華々しいDGデビューを飾り、1973年のショパン:エチュード録音でクラシック界を震撼させたポリーニが巨匠ベームのサポートの元で録音したもの。 | ||
キャシー&ジェシー〜スピリチュアルズ・イン・コンサート 大いなる旅立ちの朝に/罪人よ、この収穫を枯らさないで/天上から音楽が/幼きダビデ/ なんて美しい都/主よ、わたしはなぜここに/故郷に帰ろう/主よ、助けたまえ/ お通り下さい、主イエスよ/馬車よやさしく/二頭立て戦車に乗り/世界中の人々に知らせて/ 悪口を言われたの/最後の審判/神の栄光/カルバリー/わが主は十字架に/イエスを愛する子/ ゴスペル・トレイン/神は高みに/ギレアデには慰めの薬がある/全世界はあの方の御手に キャスリーン・バトル、ジェシー・ノーマン(S) | ||
録音:1990年3月18日、ニューヨーク、カーネギー・ホール、ライヴ。 | ||
DECCA "ORIGINALS" 1CDあたり
2006年3月に開始された DECCA (& PHILIPS) 版 Originals。長い歴史の中で愛され続けてきた選りすぐりのタイトルばかり。なお現在発売される新譜では、PHILIPS 原盤の録音も DECCA ロゴとなって登場している(以前の発売分にはPHILIPSロゴの商品もあり)。既出分も併せてセールご提供。 | ||
アルゲリッチ、コヴァセヴィチ バルトーク:2台のピアノとパーカッションのためのソナタ(*) モーツァルト:アンダンテと5つの変奏曲 ト長調 K.501 ドビュッシー:白と黒で マルタ・アルゲリッチ、スティーヴン・コヴァセヴィチ(P) ウィリー・ハウドスワールト、ミヒャエル・デ・ルー(Perc;*) | ||
録音:1977年5月10日-11日、ワトフォード/1977年5月21日-23日、ロンドン。原盤:PHILIPS (DECCAロゴ)。旧品番:416 882-2, 476 793-8。 かつてプライヴェートでもパートナー関係にあったアルゲリッチとコヴァセヴィチが1977年に残した名盤として名高いピアノ・デュオ作品集。即興と輝きに満ちたアルゲリッチを、コヴァセヴィチが明るく上品に支えており、ピアノ・デュオの様々な魅力を愉しませてくれることだろう。 | ||
タックウェル〜モーツァルト:ホルン協奏曲全集 〔第2番 変ホ長調 K.417/第3番 変ホ長調 K.447/ 第1番 ニ長調 K.412/第4番 変ホ長調 K.495/ 断章 ホ長調 K.Anh.98a〕 |
バリー・タックウェル(Hr) ペーター・マーク指揮 LSO | |
録音:1961年4月、ロンドン。 デニス・ブレイン亡き後のイギリス・ブラスの伝統を受け継ぐ名手タックウェルによる珠玉のモーツァルト協奏曲集。しなやかな音色と強靱なテクニック、そしてのびのびとした音楽性が何よりも魅力を放つ1枚。 | ||
キョンファ/愛の喜び〜ヴァイオリン名曲集 クライスラー:ジプシーの女/愛の悲しみ / ポルディーニ:踊る人形 ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ(フランチェスカッティ版) エルガー:愛の挨拶/気まぐれな女 / チャイコフスキー:感傷的なワルツOp.51-6 クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ ノヴァチェク:無窮動 Op.5-4(ギンゴールド版) ドビュッシー:美しい夕暮れ / ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリース イ短調 Op.18-4 ゴセック:ガヴォット / クライスラー:愛の喜び シャミナード:スペインのセレナード / サン=サーンス:カプリースOp.52-6 ヨハネス・ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 チョン・キョンファ(Vn) フィリップ・モル(P) | ||
録音:1985年10月、サマセット。 韓国ヴァイオリン界の至宝チョン・キョンファが初めて録音した小品集として話題となり、ヴァイオリン名曲のベスト盤として定評の高いアルバムが遂にオリジナルスで登場。高度なテクニックと持ち前の情熱的なアプローチに加え、深みとロマンを湛えた充実の名演を披露している。 | ||
カラヤン〜ブラームス&ドヴォルザーク ブラームス:交響曲第3番 へ長調 Op.90 ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 Op.88 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO | |
録音:1961年9月-10月、ウィーン。 クラシック界の頂点に上り詰めていくカラヤンが1960年代にウィーン・フィルと残した名盤として名高い2つの交響曲。BPOとはまた一味違う、しなやかに躍動する快演。 | ||
ショルティ〜ワーグナー:序曲&前奏曲集、他 ワーグナー: 「さまよえるオランダ人」〜序曲/ 「タンホイザー」序曲/ 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜 第1幕前奏曲/ 「トリスタンとイゾルデ」〜 前奏曲と愛の死(演奏会版) ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番 Op.72b |
ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴso. | |
録音:1972年-1977年、シカゴ。 ショルティの名は、このアルバムに収録されたワーグナーの音楽と密接な関わりがあり、ここに収録された録音はいずれも彼がシカゴso.の音楽監督を務めていた時期に録音された物。オーケストラを十二分に鳴らしつくした重厚かつ壮大なワーグナーの世界を堪能できる一枚がOriginalsで登場した。2曲のボーナス・トラックも聴き逃せない。 | ||
バルトリ〜ロッシーニ・アリア集 ひどい運命よ!愛の暴君よ!/あなた方と一緒にここから逃亡するための/ああ、女の愛する人が歩く街の壁よ/ おお祖国よ/柳の歌/キリストの死を担わしめよ/イタリアの土地を/悲しみと涙のうちに生まれ チェチーリア・バルトリ(Ms) ジュゼッペ・パターネ指揮ウィーン・フォルクスオーパーo. | ||
録音:1988年7月、ウィーン。 ローマ聖チェチーリア音楽院を卒業してまだ間もない頃のバルトリが初めて挑んだアリア録音。広い音域と、エネルギッシュかつ切れ味の鋭い歌唱力が当時から備わっていたことを示す。 | ||
DG "ORIGINALS" 旧譜より 1CD | ||
ポリーニ&ベーム〜ベートーヴェン: ピアノ協奏曲集 [第3番 ハ短調Op.37/ 第4番 ト長調Op.58] |
マウリツィオ・ポリーニ(P) カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1977年11月、1976年6月。 マウリツィオ・ポリーニによる初のベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集より。このチクルスではカール・ベームと(ベームの死去により)オイゲン・ヨッフムの2巨匠が指揮を担当した。このアルバムが録音されたのは今からちょうど30年前、ポリーニ35歳の時。30年もの時間が経過したにもかかわらず、このアルバムは、ポリーニらしい磨き抜かれた音と、クリアな解像度を実現する高く計算されたバランス、およびウィーンの温かくリッチな響きが相俟って、未だにこれらの作品の模範的演奏として存在している。 その後、ポリーニは、92、93年にクラウディオ・アバド指揮BPOと再録。ウィーンとベルリンの両オーケストラとベートーヴェンの協奏曲を録音するという偉業を成し得た。 | ||
カルロス・クライバーの「椿姫」 ヴェルディ:歌劇「椿姫」 |
イレアナ・コトルバス (S;ヴィオレッタ) プラシド・ドミンゴ (T;アルフレード) シェリル・ミルンズ (Br;ジェルモン) カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立歌劇場o.&cho. | |
録音:1976年。 言わずと知れたクライバーの「椿姫」。「魔弾の射手」「こうもり」に続くクライバーのオペラ録音。その衝撃はまさに圧倒的で、一瞬たりとも気の抜けた瞬間が存在しない。デュナーミクの幅、テンポの緩急、アゴーギグの振幅など、この指揮者ならではの自在の音楽は現在でもまったく色褪せず、今なお新鮮で刺激的。ヒロイン役のコトルバスは、透明感のある美声とコントロールの利いたテクニックが見事。ドミンゴのアルフレードはもはや定番。彼のファンならば、このアルバムと同時期に再発される、DGのゼフィレッリ演出のDVDでも同じ役を歌っているので、是非聴き比べていただきたい。ちなみに、コトルバスとドミンゴのコンビは、80/81年のシーズンにメトロポリタン歌劇場での「椿姫」に登場し、絶賛された。 | ||
イエペス&メロスSQ〜 ボッケリーニ:ギター五重奏曲集 [第4番 ニ長調G448/第7番 ホ短調G451/ 第9番 ハ長調「マドリッドの帰営ラッパ」G453] |
ナルシソ・イエペス(G) メロスSQ | |
ナルシソ・イエペス(1927-1997)はスペインの代表的ギタリスト。「アランフェス協奏曲」の名演や、映画『禁じられた遊び』の音楽を担当したことでも名高い。共演のメロス四重奏団は1965年にシュトゥットガルトで結成された弦楽四重奏団。「メロス」という団体名は、第1ヴァイオリンのメルヒャーとヴィオラのフォスの名を合成して命名されたそうで、またラテン語の「旋律」を意味する語とかけてもいる。2005年にメルヒャーが亡くなり解散した。ボッケリーニのギター五重奏曲は、すべて自作の他作品からの編曲でできたもの。第4番は弦楽五重奏曲や小弦楽五重奏曲から、第7番はピアノ五重奏曲から、第9番はピアノ五重奏曲や小弦楽五重奏曲から、それぞれ編曲されている。第4番は、終楽章にファンダンゴが含まれていることでも有名。 | ||
パールマン&バレンボイム エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調Op.61 ショーソン:詩曲 Op.25 |
イツァーク・パールマン(Vn) ダニエル・バレンボイム指揮 シカゴso. | |
2007年に生誕150周年を迎えたエルガーを祝しての再発。 ヴァイオリン協奏曲は、エルガーが自身の最も親しんだこの楽器のために書いた唯一のものであり、当時のスーパー・スターであるフリッツ・クライスラーが初演、彼に捧げられた。エルガーらしい甘美な旋律もさることながら、細かなオーケストレイションやピツィカート・トレモロといった特殊なテクニックを要する箇所も登場する。人気の点では確かにチェロ協奏曲に一歩譲るものの、今後ますます評価を得るであろう作品だろう。カップリングのショーソンも当時の大ヴァイオリニスト、イザイに献呈された作品。内省的な抒情が胸に染み入る名作。これら2曲を、パールマンは高いテクニックを駆使し、懐深いおおらかな歌を聴かせている。このヴァイオリニスト特有の美音にも聴き惚れては。 | ||
マルケヴィチのグノー グノー:聖チェチーリアの祝日ための大ミサ曲 |
イルムガルト・ゼーフリート(S) ゲルハルト・シュトルツェ(T) ヘルマン・ウーデ(B) イーゴル・マルケヴィチ指揮 チェコpo.&cho. | |
録音:1967年7月。 「聖チェチーリアの大ミサ曲」は、グノーらしい、ダイナミックな中に優雅で厳かな美しさが胸に響く作品。「チェチーリア」とは、伝説上のローマの殉教者で、後に音楽の守護聖人とみなされた存在のこと。グノーのこの曲は、その名を冠する作品だけあって、19世紀に作曲されたミサ曲の中で、最も美しい旋律と讃えられている。テノールのために書かれた「サンクトゥス」は、単独でも有名。マルケヴィチはウクライナに生まれフランスで活躍した指揮者で、近年著しく再評価が進んでいる。このアルバムでも、本来作曲家であるマルケヴィチらしく、深くスコアを読み解き、きわめてデリケートな演奏を聴かている。当時のチェコ・フィルの響とともに味わいたいもの。「アーメン」の言葉とともに静かに消えてゆくエンディングは、その余韻もたっぷりと楽しんでいただきたい。 | ||
ヨッフムのマイスタージンガー ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 カタリナ・リゲンツァ(S) クリスタ・ルートヴィヒ(Ms) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br) プラシド・ドミンゴ、ホルスト・ラウベンタール(T) ローラント・ヘルマン、ゲルト・フェルトホフ、ペーター・ラガー(B) オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・ドイツ・オペラo.&cho. | ||
録音:1976年、ステレオ。 ワーグナー作品の光と影の両面を、温かくかつ的確に描き出し、多くの名演を成し遂げてきた巨匠オイゲン・ヨッフム。彼の指揮したワーグナーのなかで最高傑作の一つに数えられる1976年録音の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が、初の廉価盤で登場。キャストに、バリトンのフィッシャー=ディースカウ、テノールのドミンゴ、ソプラノのリゲンツァなど大物歌手を擁しているのも大きな聴きどころ。 | ||
シュロモ・ミンツ〜 パガニーニ:24のカプリース |
シュロモ・ミンツ(Vn) | |
録音:1981年12月13日-20日、フリードリヒ・エーベルトハレ、ハンブルク、ディジタル。 パガニーニの全24曲からなる「2カプリース」には、ヴァイオリンのあらゆる超絶技巧が詰まっている。イスラエル出身のミンツが、20代中頃に、その難曲に挑戦したのが当盤。彼の素晴らしく冴え渡ったテクニックと比類なく美しい音色は、同世代のヴァイオリニストのなかで群を抜いた存在だが、この作品でも、彼の特長である明晰さや輝き、それに正確さやヴァイタリティなどを存分に発揮した演奏を聴かせくれる。 | ||
ミュンシュのベルリオーズ「レクイエム」 ベルリオーズ:レクイエム Op.5 ペーター・シュライアー(T) シャルル・ミュンシュ指揮バイエルン放送so.&cho. | ||
録音:1967年7月6日-8日、ヘラクレスザール、ミュンヘン、ステレオ。 2008年に没後40年を迎え、今なお世界中で人気が高い名指揮者シャルル・ミュンシュ。ベルリオーズを得意とした彼が、最晩年に唯一DGに残した、しかもバイエルン放送so.を振った珍しい録音。美しくしっかりと歌う合唱、それにソロを歌うのが名テノールのシュライアーというのも嬉しい聴きどころ。最晩年のミュンシュが到達した不滅の音楽世界を記録した名盤中の名盤。 | ||
ミケランジェリ〜ショパン:マズルカ集 [第43番 ト短調Op.67-2/第34番 ハ長調Op.56-2/ 第45番 イ短調Op.67-4/第47番 イ短調Op.68-2/ 第46番 ハ長調Op.68-1/第22番 嬰ト短調Op.33-1/ 第20番 変ニ長調Op.30-3/第19番 ロ短調Op.30-2/ 第25番 ロ短調Op.33-4/第49番 ヘ短調Op.68-4]/ 前奏曲第25番 嬰ハ短調Op.45/ バラード第1番 ト短調Op.23/ スケルツォ第2番 変ロ長調Op.31 |
アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ(P) | |
録音:1971年10月13日-18日、ミュンヘン、ステレオ録音。 ミケランジェリの透徹した音響美によって描かれた至高のショパン・ワールド。曲の持つ民俗的性格には意を払わず、あくまで抽象的な芸術作品としてとらえている。その強靭な打鍵と、繊細を究めた豊かな表情が作りだす独自の世界は、ピアノ好きをうならさずにはおかない。ミケランジェリの代表盤として知られるドビュッシーとならぶ最高の1枚。 | ||
ピノックの「水上」「王宮」 ヘンデル: 組曲「水上の音楽」第1番 ヘ長調HWV.348/ 組曲「水上の音楽」第2番 ニ長調HWV.349/ 組曲「水上の音楽」第3番 ト長調HWV.350/ 組曲「王宮の花火の音楽」HWV.351 |
トレヴァー・ピノック指揮 イングリッシュ・コンサート | |
録音:1983年4月18日-21日、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン/1984年8月13日-15日、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン、以上ディジタル。原盤:ARCHIV。 ピノックとイングリッシュ・コンサートが、ヘンデルの名曲2曲の楽しさや素晴らしさを、気品ある演奏で聴かせてくれたベストセラー・アルバム。彼らはピリオド楽器を用いながら、先鋭的な表現や解釈を避けて、あくまでも自然な息遣いを大切にした演奏を繰り広げているので、爽やかな魅力が至るところに溢れている。ヘンデルの没後250年にふさわしい、彼の魅力がたっぷり詰まった1枚。 | ||
イーヴォ・ポゴレリチ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 Op.111 シューマン:交響的練習曲 Op.13 ショパン: 夜想曲第16番 変ホ長調Op.55-2/ 練習曲 [第8番 へ長調Op.10-8/第10番 変イ長調Op.10-10/ 第18番 嬰ト短調Op.25-6] |
イーヴォ・ポゴレリチ(P) | |
録音:1981年9月5日-8日、ヘラクレスザール、ミュンヘン、ディジタル。 鬼才ポゴレリチは、持ち前の伝統に背を向けた解釈で、ベートーヴェンの最晩年の傑作ソナタでも、分厚く構築的な解釈を避け、全体を一篇の詩にまとめるかようなピアニッシモの歌を披露している。また、シューマンの交響的練習曲も、も(代理店記載ママ)ユニークである点はベートーヴェンと同じだが、こちらは内省的なトーンで弾き始め、聴き手を少しずつ多様な変奏へと引き込んでゆき、みごととしか言いようがない華麗なフィナーレを現出する。 | ||
ブラームス:重唱歌曲集 愛の歌、ワルツ Op.52(18曲)/新・愛の歌、ワルツ Op.65(15曲)/3つの四重唱 Op.64 エディット・マティス(S) ブリギッテ・ファスベンダー(Ms) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br) ペーター・シュライアー(T) カール・エンゲル、ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P) | ||
録音:1981年9月15日-18日、ベルリン。 録音当時、望みうる最高のブラームス演奏家たちが一堂に会したブラームスの歌曲集。類まれな音楽性と知性の持ち主たちを、名手エンゲルと巨匠サヴァリッシュがみごとに支えた決定盤。適切な発声と、歌詞への深い理解の類まれな調和を、優美で洗練されたピアノ伴奏に乗せてお届けする。 | ||
バーンスタイン&BPO〜 マーラー:交響曲第9番 ニ長調 |
レナード・バーンスタイン指揮 BPO | |
録音:1979年10月4日-5日、フィルハーモニー、ベルリン、ライヴ。 1979年10月、バーンスタインは、宿敵・帝王カラヤンの牙城ベルリンに乗り込み、生涯でただ1度だけのBPOとの共演を果たした。それは、アメリカとヨーロッパの音楽の頂点が火花を散らして激突した、戦後クラシック音楽史上最大の事件でもあった。その伝説の名演の記録が、マーラー生誕150年にあたる2010年を先取りして、待望の再プレス。マーラーを今日、ベートーヴェンに次ぐ人気交響曲作家として不動の地位に押し上げた最大の功労者バーンスタインの一期一会の奇跡を、節目の年にあらためてゆっくりご堪能頂きたい。 初出時には2枚組だったが、今回長時間収録で1枚となり、さらにミッド・プライス! | ||
クーベリック〜シューマン:交響曲全集 [第1番 変ロ長調Op.38「春」(*)/第2番 ハ長調Op.61(#)/ 第3番 変ホ長調Op.97「ライン」(+)/第4番 二短調Op.120(*)]/ 「ゲノフェーファ」Op.81序曲(#)/ 「マンフレッド」Op.115序曲(+) |
ラファエル・クーベリック指揮 BPO | |
録音:1963年2月(*)/1964年2月(+)/1964年9月(#)、以上イエス・キリスト教会、ベルリン。 複雑な和声と対位線で編まれたスコアを、人工的に聴きやすくいじるのではなく、ストレートかつ厳格な解釈で最後まで押し切った巨匠クーベリックのシューマン交響曲全集。優美なレガートと豊麗なアンサンブルを基調としたカラヤン色が強まっていく前の、フルトヴェングラー色に近いBPOの演奏にもご注目頂きたい。 | ||
ゲーベル&ムジカ・アンティクヮ・ケルン〜 フランス・バロック作品集 マレ:聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘 ルベル:リュリ氏へのトンボー クープラン:4声のソナタ「スルタン妃」 マレ:ソナタ ハ長調「ラ・マレジェンヌ」 ルクレール:序曲 ニ長調Op.13-2/ トリオ(序曲) イ長調 Op.14 |
ヘンク・ボウマン(Cemb) ラインハルト・ゲーベル指揮 ムジカ・アンティクヮ・ケルン | |
録音:1978年1月17日-20日、ベートーヴェンザール、ハノーファー。原盤:ARCHIV。 ヴァイオリンのラインハルト・ゲーベルが主宰するドイツの老舗古楽アンサンブル、ムジカ・アンティクヮ・ケルンは、年月を重ねるごとに、その先鋭なアンサンブルにますます磨きをかけている珍しいグループ。マレ、クープラン、ルクレールなどフランスバロック黄金期の名曲を集めた当盤でも、フランス人アンサンブルの優美で香り高い演奏の対極とも言うべき、鋭い衝撃に満ちた演奏を展開している。 | ||
DECCA "ORIGINALS" 旧譜 1CD | ||
アダン:バレエ「ジゼル」(短縮版) | ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮VPO | |
録音:1962年6月、ウィーン、ソフィエンザール。プロデューサー:ジョン・カルショウ。 | ||
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 | アンドラーシュ・シフ(P) | |
録音:1982年12月、ロンドン、キングスウェイ・ホール。 | ||
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」Op.47(*) ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」Op.24(+) |
イツァーク・パールマン(Vn) ヴラディーミル・アシュケナージ(P) | |
録音:1973年10月(*)、1974年6月(+)、ロンドン、キングスウェイ・ホール。 | ||
ブリテン:戦争レクィエム Op.66 | ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S) ピーター・ピアーズ(T) ディートリヒ・ フィッシャー=ディースカウ(Br) ベジャミン・ブリテン指揮LSO&&cho. バッハcho. ハイゲート学校cho. メロス・アンサンブル サイモン・プレストン(Org) | |
録音:1963年1月、ロンドン、キングスウェイ・ホール。プロデューサーはジョン・カルショウ。 ブリテンの自作自演で、歌手陣も素晴らしく、今もなお決定的名盤としてトップの座を君臨し続ける名演。リハーサル風景付き。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」 | ジョーン・サザーランド(S) ルチアーノ・パヴァロッティ(T) ドミニク・コッサ(Br) スピロ・マラス(B) マリア・カズーラ(S) 他 リチャード・ボニング指揮 イギリスco. アンブロジアン・オペラcho. | |
録音:1970年1、6月、ロンドン、キングスウェイ・ホール。 | ||
ドヴォルザーク: 交響曲第8番 Op.88(*)/同第9番「新世界より」Op.95(+) |
イシュトヴァーン・ケルテス指揮 LSO | |
録音:1962年2月(*)/1966年11月(+)、ロンドン、キングスウェイ・ホール。 | ||
ヤナーチェク: 歌劇「カーチャ・カバノヴァー」(*) カプリッチョ「挑戦」(+) コンチェルティーノ(+) |
エリーサベト・セーデルストレム(S) ペテル・ドヴォルスキー(T) 、 ネデズダ・クニプロヴァー(A) 他 ウィーン国立歌劇場cho. チャールズ・マッケラス 指揮VPO (以上(*)) デイヴィッド・アサートン 指揮ロンドン・シンフォニエッタ(+) | |
録音:1976年12月(*)/1978年7月(+)。 | ||
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 | ヘザー・ハーパー、ルチア・ポップ、 アーリーン・オジェー(S) イヴォンヌ・ミントン(Ms) ヘレン・ワッツ(A) ルネ・コロ(T) ジョン・シャーリー=カーク(Br) マルッティ・タルヴェラ(B) ゲオルグ・ショルティ指揮VPO ウィーン国立歌劇場cho. ウィーン楽友協会cho. ウィーン少年cho. | |
録音:1971年8、9月、ウィーン、ソフィエンザール。 | ||
プッチーニ:歌劇「トスカ」 | レオンタイン・プライス(S) ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T) ジュゼッペ・タッデイ(Br) フェルナンド・コレナ(B) 他 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1962年9月、ウィーン、ソフィエンザール。プロデューサーはジョン・カルショウ。 | ||
ラヴェル: バレエ「ダフニスとクロエ」(*) スペイン狂詩曲/亡き王女のためのパヴァーヌ |
ピエール・モントゥー指揮LSO コヴェント・ガーデン王立歌劇場cho.(*) | |
録音:1959年4月、1961年12月、ロンドン、キングスウェイ・ホール。 | ||
チェチーリア・バルトリ〜 モーツァルト・ポートレイト(モーツァルトのヒロインたち) モーツァルト: 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」〜[向こう見ずな人たちね… 岩のように動かず/あの方は行く…恋人よ、どうぞ許して/ 男が、兵隊が、浮気しないとお思い?] 歌劇「フィガロの結婚」〜 [スザンナは遅いのね…楽しい思い出はどこへ/ やっとその時が来た…あなたを愛するこの胸に] 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜[ぶってよ、マゼット/ 何というふしだらな…あの情知らずの心は私を裏切った] カンタータ「悔悟するダヴィデ」〜不毛の悩みは遠ざかり エクスルターテ・ユビラーテ K.165 |
チェチーリア・バルトリ(Ms) ジョルジー・フィッシャー指揮 ウィーンco. | |
録音:1993年3-4月、ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール。 数あるバルトリのディスクの中でも、イタリア古典歌曲集と共に最も人気の高いアリア集。 | ||
サティ:ピアノ作品集 ジムノペディ第1−3番/おまえが欲しい/ 4つのしまりのない前奏曲(犬のための)/あやなす前奏曲/ 4番目の夜想曲/古い金貨と古い鎧/ひからびた胎児/ グノシエンヌ第1−6番/官僚的なソナチネ/ピカデリー |
パスカル・ロジェ(P) | |
録音1983年5月、ロンドン、キングスウェイ・ホール。 あらゆるサティのCDの中で最も人気の高いディスクの一つ。 | ||
R.シュトラウス:歌劇「サロメ」 | ビルギット・ニルソン(S) ゲルハルト・シュトルツェ(T) グレース・ホフマン(A) エバーハルト・ヴェヒター(Br) ヴァルデマール・クメント(T) 他 ゲオルグ・ショルティ指揮VPO | |
録音:1971年10月、ウィーン、ソフィエンザール。 | ||
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」 | ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー・オブ・セント・ マーティン・イン・ザ・フィールズ | |
録音:1969年。 | ||
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18/同第4番 ト短調 Op.40 |
ウラディーミル・アシュケナージ(P) ベルナルト・ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
録音:1984年9、12月。 | ||
ジョシュア・ベル バーバー:ヴァイオリン協奏曲Op.14 ブロッホ:ハシデイ教徒の3生活図「バール・シェム」 ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲 |
ジョシュア・ベル(Vn) デイヴィッド・ジンマン指揮 ボルティモアso. | |
録音:1996年1月。 | ||
ショルティ〜バルトーク バルトーク: 管弦楽のための協奏曲(*)/舞踊組曲(*)/ 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(#) |
ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴso. | |
録音:1981年1月(*)/1989年11月(#)。 | ||
クレスパン&アンセルメ ベルリオーズ:歌曲集「夏の夜」 ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」 ドビュッシー:3つのビリティスの歌 プーランク: オルケニーゼの歌/ホテル/小さな水差し/ ハートのクイーン/華やかな宴/ 祭りに出かける若者たちは |
レジーヌ・クレスパン(S) エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1963年9月/1967年5月。 | ||
ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」 | ピーター・ピアーズ(T) クレア・ワトソン(S) ジェイムズ・ピーズ(Br)他 ベンジャミン・ブリテン指揮 コヴェントガーデン王立歌劇場o.&cho. | |
録音:1958年12月。 | ||
メンデルスゾーン:八重奏曲 変ホ長調Op.20 ボッケリーニ:五重奏曲 ハ長調Op.37-7 |
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー・オブ・セント・ マーティン・イン・ザ・フィールズ | |
録音:1967年6月、11月。 | ||
アシュケナージ、2種の「展覧会の絵」 ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」(オリジナル版)/ 組曲「展覧会の絵」(管弦楽版:アシュケナージ編) |
ヴラディーミル・アシュケナージ(P)指揮 フィルハーモニアo. | |
録音:1982年6月、9月。 | ||
ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」 | ニコライ・ギャウロフ(B) オリヴェイラ・ミリャコヴィツ(Ms) ナジェジダ・ドブリアーノヴァ(S) マルッティ・タルヴェラ(B) ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)他 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho.、 ウィーン少年cho.、ソフィア放送cho. | |
録音:1970年11月。 | ||
シャイー・コンダクツ・プッチーニ プッチーニ: 交響的前奏曲(1876)/交響的奇想曲(1882)/ 歌劇「ヴィルリ」より[前奏曲/妖精の踊り(第2幕間奏曲)]/ 歌劇「エドガール」より「第1幕前奏曲/第3幕前奏曲]/ ミヌエットI/ミヌエットII/ミヌエットIII/ 歌劇「マノン・レスコー」〜第3幕間奏曲/菊 |
リッカルド・シャイー指揮 ベルリン放送so. | |
録音:1982年9月。 | ||
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」 | シェリル・ミルンズ(B) ルチアーノ・パヴァロッティ(T) ミレッラ・フレーニ(S) ニコライ・ギャウロフ(B) ジョン・トムリンソン(B) デッラ・ジョーンズ(Ms) エリザベス・コンネル(Ms)他 リッカルド・シャイー指揮 ナショナルpo.、 アンブロジアン・オペラcho. | |
録音:1978年-1979年。 | ||
サン=サーンス: 交響曲第3番 ハ短調Op.78 「オルガン付き」(*) プーランク:オルガン協奏曲(#) |
ピーター・ハーフォード(Org) シャルル・デュトワ指揮 モントリオールso. | |
録音:1982年6月(*)、1992年2月(#)。 | ||
シフ〜D.スカルラッティ:ソナタ集 イ短調 K.175/ ハ長調K.513/ ホ短調 K.402/ ホ長調 K.403/ ト長調 K.144/ ハ短調 K.115/ ハ短調 K.116/ 変ホ長調 K.474/ 変ホ長調 K.475/ ト長調 K.449/ ト短調 K.450/ 変ロ長調 K.544/ 変ロ長調 K.545/ ニ短調 K.516/ ニ短調 K.517 |
アンドラーシュ・シフ(P) | |
録音:1987年9月。 | ||
イシュトヴァーン・ケルテス スメタナ: 歌劇「売られた花嫁」より[序曲/ポルカ/フリアント]/ 連作交響詩「わが祖国」〜モルダウ ドヴォルザーク: 「スラヴ舞曲集」より[第1, 3, 8, 10, 9番]/ 交響的変奏曲Op.78(*) |
イシュトヴァーン・ケルテス指揮 イスラエルpo.、LSO(*) | |
録音:1962年3&4月、1970年7月。 | ||
R.シュトラウス:歌劇「アラベラ」 | オットー・エーデルマン(B) イラ・マラニウク(Ms) リザ・デラ・カーザ(S) ヒルデ・ギューデン(S) ジョージ・ロンドン(Br) アントン・デルモータ(T)他 ゲオルグ・ショルティ指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1957年5月、6月。 | ||
チョン・キョン・ファ チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.35 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47 |
チョン・キョンファ(Vn) アンドレ・プレヴィン指揮 LSO | |
録音:1970年6月。 | ||
ヴェルディ:レクィエム/聖歌四篇(*) | ジョン・サザーランド(S) マリリン・ホーン(Ms) ルチアーノ・パヴァロッティ(T) マルッティ・タルヴェラ(B) ゲオルグ・ショルティ指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho.、 シカゴso.&cho.(*) | |
録音:1967年10月、1978年5月(*)。 | ||
カラヤンの「惑星」「ドン・ファン」 ホルスト:組曲「惑星」(*) R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」(#) |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO | |
録音:1960年6月(#)、1961年9月(*)、以上ウィーン。 | ||
ショルティのエルガー エルガー: 交響曲第1番 変イ長調 Op.55(*)/ 序曲「南国にて」Op.50(#) |
ゲオルグ・ショルティ指揮 LPO | |
録音:1979年12月(#)、1972年2月(*)、以上ロンドン。2007年エルガー生誕150年記念、最新リマスタリング。 | ||
ヤナーチェク:歌劇「イェヌーファ」 | エリーザベト・ ゼーダーシュトレーム (イェヌーファ) ヴィエスワフ・オフマン(Laca) エヴァ・ランドヴァー (Kostelnicka) ペテル・ドヴォルスキー(Steva) ルチア・ポップ(Karolka) チャールズ・マッケラス指揮 VPO、ウィーン少年cho. | |
録音:1982年4月、ウィーン。 | ||
ショルティ&シカゴ響の「巨人」 マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」 |
ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴso. | |
録音:1983年10月、シカゴ。「2007年ショルティ生誕150年記念」と代理店は記載しているが、もちろん誤り(おそらく没後10年記念だろう)。最新リマスタリング。 | ||
R.シュトラウス:楽劇「エレクトラ」 | ビルギット・ニルソン(Elektra) レジーナ・レズニック(Klytamnestra) マリー・コリアー(Chrysothemis) ゲルハルト・シュトルツェ(Aegist) トム・クラウゼ(Orest) ゲオルグ・ショルティ指揮 VPO | |
録音:1966年9月、ウィーン。 2006年1月、惜しくも世を去ったビルギット・ニルソンの名演。初のミッドプライス化。 | ||
アンドラーシュ・シフのパルティータ J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV825-830 |
アンドラーシュ・シフ(P) | |
録音:1983年9月、ロンドン。 | ||
マリナー&ASMIF バーバー:弦楽のためのアダージョ アイヴズ:交響曲第3番「キャンプの集い」 コープランド:静かな都会 カウエル:Hymn and Fuguing tune No.10 クレストン:交響的スケッチ「うわさ」 Op27 |
セリア・ニックリン (Ob/コールアングレ) マイケル・レアード(Tp) ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1975年10月、ロンドン。 | ||
ヴラディーミル・アシュケナージ ラフマニノフ:24の前奏曲 |
ヴラディーミル・ アシュケナージ(P) | |
録音:1974年1月-1975年4月、ピーターシャム。 | ||
ロストロポーヴィチ&ブリテン シューベルト: アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821(*) シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102(#) ドビュッシー:チェロ・ソナタ 二短調(#) |
ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ(Vc) ベンジャミン・ブリテン(P) | |
録音:1961年7月(#)、1968年7月(*)、以上ロンドン。 | ||
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」 | レナータ・テバルディ(Aida) カルロ・ベルゴンツィ(Radames) ジュリエッタ・シミオナート(Amneris) コーネル・マクニール(Amonasro) アルノルト・ヴァン・ミル(Ramfis)他 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1959年9月、ウィーン。 | ||
レジーヌ・クレスパン 〜プリマドンナ・イン・パリ グルック:「タウリスのイフィゲニア」 〜Cette nuit... O toi qui prolongeas mes jours/ ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」 〜D'amour l'ardente flame グノー:「サッフォー」 〜Ou suis-je-... O ma lyre immortelle サン=サーンス:「アスカニオ」 〜Tra, la, la, la... "Fiorentinelle! " マスネ:「ウェルテル」より [ Werther! ... Werther! ... Qui m'aurait dit / Va! Laisse couler mes larmes / Ah! mon courage m'abandonne!... Seigneur Dieu] ビゼー:「カルメン」より[ハバネラ/セギディーリャ] オッフェンバック: 「ジェロルスタン大公妃」 〜Portez armes Vous aimez le danger... Ah! que j'aime les militaires! / 「美しきエレーヌ」 〜On me nomme Helene la blonde... dis-moi Venus/ 「ペリコール」より [Tu n'es pas beau... je t'adore, brigand / O mon cher amant, je te jure (air de lettre) / Ah! quel d〜ner je viens de faire] アーン:「シブレット」より [Moi je m'appelle... / Y'a des arbres... C'est sa banlieue ] クリスティーネ: 「フィフィ」〜Ah! cher monsieur, excusez-moi メサジェ:「仮面の恋人」〜J'ai deux amants オスカー・シュトラウス:「3つのワルツ」より [Saison d'Amour / Je ne suis pas / Je t'aime ] |
レジーヌ・クレスパン(S) アラン・ロンバール指揮 ジョルジュ・セバスティアン指揮 スイス・ロマンドo.、 ウィーン・フォルクスオパーo. | |
録音:1970年、ウィーン&ジュネーヴ。初CD化。 2007年3月には80歳を迎えるクレスパン。オリジナルLPを初CD化でリリース。 | ||
パールマン、タックウェル、アシュケナージ フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40 |
イツァーク・パールマン(Vn) バリー・タックウェル(Hr) ヴラディーミル・アシュケナージ(P) | |
録音:1968年10月、ロンドン。 | ||
J.シュトラウス II:喜歌劇「こうもり」 | ヒルデ・ギューデン(Rosalinde) エリカ・ケート(Adele) ヴァルテマール・クメント(Eisenstein) ジュゼッペ・ザンピエリ(Alfred) ワルター・ベリー(Falke) レジーナ・レズニック(Prinz Orlofsky) エーベルハルト・ヴェヒター(Frank) ゲスト: レナータ・テバルディ、 ビルギット・ニルソン、 レオンタイン・プライス、 ジョーン・サザーランド、 リューバ・ヴェリッチェ(S) テレサ・ベルガンサ、 ジュリエッタ・シミオナート(Ms) マリオ・デル・モナコ、 ユッシ・ビョルリンク(T) エットレ・バスティアニーニ(Br) フェルナンド・コレナ(B) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 VPO、ウィーン国立歌劇場cho. | |
録音:1960年6月、ウィーン。 | ||
ベームの「ロマンティック」 ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」 (ノヴァーク版) |
VPO カール・ベーム指揮 | |
録音:1973年11月、ウィーン。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」(*) チマローザ:カンタータ「宮廷楽師長」(#) |
フェルナンド・コレナ (ドン・パスクァーレ;*) フアン・オンシーナ (エルネスト;*) グラツィエッラ・シュッティ (ノリーナ;*) トム・クラウゼ (主治医、マラテスタ;*) アンジェロ・メルクリアーリ (公証人;*) イシュトヴァーン・ケルテス指揮(*) ウィーン国立歌劇場o.(*) アルジェオ・クワドリ指揮(#) コヴェント・ ガーデン王立歌劇場o.(#) | |
録音:1964年7月、ゾフィエンザール(*)/1960年6月、キングズウェイ・ホール(#)。原盤:DECCA。 ドニゼッティの3幕のオペラ・ブッファと、チマローザのインテルメッツォ・ジョコーソをカップリングした、まさにオペラ・ファン垂涎のアルバム。コレナの魅力やクラウゼの存在感、そしてシュッティのチャーミングさや輝かしいテクニックなど聴き所たっぷり。チマローザの「宮廷楽師長」は、オーケストラに練習を付けようとする楽師長と、ちっとも噛み合ないオーケストラとのやりとりが面白おかしい。 | ||
マリリン・ホーン〜 黄金時代の想い出〜オペラ・アリア集 ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」 〜カヴァティーナ「今の歌声は心に響く」 ベッリーニ:歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」 〜ロミオがご子息を死に至らしめたのなら ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 〜悪者よ! どこへ急ぐ? ロッシーニ: 歌劇「オテロ」〜柳の下にたたずんで/ 歌劇「タンクレディ」 〜カヴァティーナ「こんなに胸騒ぎが」/ 歌劇「セミラーミデ」〜麗しい光が誘惑する/ 歌劇「アルジェのイタリア女」〜祖国を思え グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 〜我エウリディーチェを失えり グノー:歌劇「サフォー」 〜私は何処にいるの? 不滅のリラよ マイヤベーア:歌劇「預言者」〜ああ、我が子よ グルック: 歌劇「アルチェステ」〜ああ、地獄の神々よ ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」 〜炎は燃えて 彼女は足枷をされて |
マリリン・ホーン(Ms) ヘンリー・ルイス指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1965年9月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。 1966年に発売された2枚組LPを完全初CD化。アメリカの代表的メゾ・ソプラノ歌手マリリン・ホーンによる、19世紀に一世を風靡した2人の偉大な歌手へのトリビュート・アルバム。その2人とは、マリア・マリブラン(1808-1836)とパウリーネ・ガルシア=ヴィアルド(1821-1910)。2人はスペインのオペラ歌手一家出身の姉妹で、ともにパリで生まれ、名メゾ・ソプラノとなった。ヴィアルドは作曲もし、歌曲が遺されている。2008年にマリブランが生誕200年を迎えることもあり、チェチーリア・バルトリが『マリア』というタイトルで、デッカからオマージュ・アルバムをリリースしたのは記憶に新しいところ。ヴィアルドはオペラ・デビューがロッシーニの「オテロ」のデズデモーナ役であり、マリブランはロッシーニの「タンクレーディ」や「チェネレントラ」など、多くの作品の誕生に密接に関わった他、ベッリーニの「カプレーティ家とモンテッキ家」などを成功に導いたことなどを踏まえ、このアルバムでは彼女らに縁が深く、得意とした作品をチョイスしている。これらの作品を、20世紀半ばにメゾ・ソプラノの歌唱能力を飛躍的に高めたマリリン・ホーンが歌う。まさに、19世紀のメゾのトップから、20世紀のメゾのトップにつながるというゴージャスな企画。なお、今回のCD化にあたり、LP時に付いていた歌詞とイラストもすべてブックレットに収められているのも嬉しい。 | ||
ヴェルディ:歌劇「ルイザ・ミラー」 | モンセラート・ カバリエ(ルイザ) ルチアーノ・ パヴァロッティ(ロドルフォ) シェリル・ミルンズ(ミラー) ボナルド・ ジャイオッティ(ヴァルテル) リチャード・ヴァン・ アラン(ヴルム) アナ・レイノルズ(フェデリカ) アネット・セリーヌ(ラウラ) フェルナンド・ パヴァロッティ(農民) ペーター・マーク指揮 ナショナルpo.、 ロンドン・オペラcho. | |
録音:1975年6月、キングズウェイ・ホール、ロンドン。原盤:DECCA。 これまでこの演奏は、パヴァロッティの歌う「ヴェルディ:アリア集」(UCCD-3108;国内盤)で部分的には聴けていた。しかし、ヴェルディ・ファンならば全曲を聴きたいのは言うまでもない。待望久しかったこの名盤が、ついにOriginalsシリーズで復活し、カバリエ、パヴァロッティの全盛期の歌唱がよみがえる。カバリエとパヴァロッティが組んだ「ルイザ・ミラー」には76年のミラノ・スカラ座録音もあったが、DGのマゼール盤を除けば競合盤も少ないので資料としても貴重。 | ||
アシュケナージ〜リサイタル ショパン:スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54/ 夜想曲 ロ長調 Op.62-1 ドビュッシー:喜びの島 ラヴェル:夜のガスパール [水の精(オンディーヌ)/絞首台/スカルボ] |
ヴラディーミル・ アシュケナージ(P) | |
録音:1965年7月、デッカ・スタジオ、ロンドン。原盤:DECCA。 名物プロデューサー、エリック・スミスによる制作。1965年7月に録音されたこのリサイタル・アルバムは、アシュケナージにとってDeccaレーベルにソロで録音した第2弾にあたる。これは、チャイコフスキー・コンクールの3年後であり、また同レーベルからショパン選集をリリースする5年も前のこと。技巧的にきわめて難易度が高いと同時に、詩的な味わいが要求される作品が揃っているのもポイントだ。アシュケナージが2007年7月に70歳を迎えるのを記念しての再発。これを機に、アシュケナージによる再録(ドビュッシーは再録がなく、63年の別録がある)と併せて彼の原点を聴き直してみるのは如何? | ||
ショルティのマーラー「復活」第1回録音 マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」 |
ヘザー・ハーパー(S) ヘレン・ワッツ(A) ゲオルグ・ショルティ指揮 LSO、同 cho. | |
録音:1966年5月、キングズウェイ・ホール、ロンドン。原盤:DECCA。 ショルティは、テクストの意味という文学的アプローチよりも、音の構築物としてスコアと対峙する音楽作りによって、バーンスタインやテンシュテットとともにマーラー指揮者として君臨した。そのショルティのマーラー演奏のスタートとなったのは、実はこのアルバムの録音された年。彼は自伝の中で「復活」は「ベートーヴェンに近い」と語っている。後のシカゴso.との再録音盤の方が有名だが、この第一回目の録音も、作品を知り尽くした彼なりの出発点を再確認するためにも聴いておきたいアルバムだ。 | ||
ショルティ〜 ワーグナー:序曲集&ジークフリート牧歌 歌劇「リエンツィ」序曲/ 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲/ 歌劇「タンホイザー」より[序曲/バッカナール]/ ジークフリート牧歌 |
ゲオルグ・ショルティ指揮 VPO | |
録音:1961年、1965年、ゾフィエンザール、ウィーン。原盤:DECCA。 レーベルを代表するほどの歴史的録音となったショルティの「ニーベルングの指環」と並行して録音されたもの。プロデューサーは「リング」と同じくジョン・カルショウ。今回のリリースは、ワーグナーの歌劇序曲集に、「ジークフリート牧歌」を加えたお得盤。「タンホイザー」では「バッカナール」が加わるパリ版を採用しているのも嬉しい。同じウィーン・フィルとの楽劇前奏曲集や、後のシカゴso.との再録と聴き比べてみたいアルバム。 | ||
ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」 | ウィラード・ホワイト (Br;ポーギー) レオーナ・ミッチェル (S;ベス) マケンリー・ボートライト (Br;クラウン) フローレンス・クィヴァー (S;セリーナ) バーバラ・ヘンドリックス (S;クララ) バーバラ・コンラッド (A;マリア) アーサー・トンプソン (Br;ジェイク) フランソワ・クレモン (T;スポーティング・ライフ) ロリン・マゼール指揮 クリーヴランドo.&cho. | |
録音:1975年8月、マソニック・オーディトリアム、クリーヴランド。台本:デュボース・ヘイワード、歌詞:デュボース・ヘイワード&ドロシー・K.ヘイワード。 38歳の若さで世を去ったガーシュウィンが、その2年前に作曲した傑作オペラ。黒人を扱ったジャズ・オペラという内容は、当時としては類を見ない斬新なものであり、ポピュラー・ソングからミュージカル・コメディ、そしてクラシックのジャンルをことごとく吸収・成功させていったガーシュウィンのひとつの到達点とみなしうる作品。マゼールによる録音は、この作品の決定盤として広く知られていながら、しばらくカタログから消えていたもの。2007年にガーシュウィンが没後70周年を迎えるのを機に、いよいよ再発されたのは喜ばしいこと。なお、主演のポーギー役を務めるウィラード・ホワイトは、後にサイモン・ラトルが録音・録画した際にも敬して招かれていた。「サマータイム」を歌っているのはバーバラ・ヘンドリックス。 | ||
カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」 | レナータ・テバルディ (S;ワリー) マリオ・デル・モナコ (T;ハーゲンバッハ) ピエロ・カップチッリ (Br;ゲルナー) フスティノ・ディアス (B;シュトロミンガー) リディア・マリンピエトリ (S;ヴァルター) アルフレード・マリオッティ (B;老兵士) ファウスト・クレヴァ指揮 モンテカルロ国立歌劇場o.、 トリノ・リリコcho. | |
録音:1968年6月、モンテカルロ。 「ラ・ワリー」は、カタラーニの最も有名にして、殆ど唯一知られるオペラ。テバルディが得意とした名高いアリア「遠くへ行かないで」(または「さようなら、故郷の家」というタイトルでも知られる)は、この「ワリー」の第1幕で歌われるもの。元々人気のあるアリアだったが、フランス映画『ディーバ』(1981年)に使用され、より一層広く知られるようになった。ちなみに、その他にも映画『誰かに見られてる』(1987年)、『厚化粧の女』(1990年)、『フィラデルフィア』(1993年)などで用いられている。そのような人気にもかかわらず、残念なことに、このオペラの全曲録音はきわめて少なく、このデッカ盤は、その意味でも十二分に貴重だが、さらにテバルディ、デル・モナコ、カップッチッリら、ゴージャスきわまりない歌手陣を揃えている点においても、まさに決定盤と言えるだろう。そしてその地位は今後も長く揺るがされることはないだろう。指揮のファウスト・クレヴァは、1902年トリエステに生まれ、ミラノで学んだ指揮者。1920年にアメリカにわたり、メトロポリタン歌劇場で合唱指揮やコレペティートルを務め、サンフランシスコ〜シカゴを経て、メトでオペラ指揮者として活躍した。この録音は彼が亡くなる3年前のもの。ちなみに、作曲家と年齢が近かった往年の名指揮者トスカニーニは、このオペラを大変に気に入っていたらしく、最初の娘にヒロインと同じワリーという名前を付けたほどだったちなみに長男の名は、この作曲家のもうひとつのオペラ「ローレライ」に登場するワルターだった(ワルターの名は「ワリー」にも出て来る)。 | ||
ヤナーチェク:歌劇「利口な女狐の物語」 [全曲/管弦楽組曲] |
ルチア・ポップ(S) チャールズ・マッケラス指揮 VPO | |
録音:1981年3月、ゾフィエンザール、ウィーン。 ヤナーチェクがチェスノフリーデクの小説に基づき作曲したオペラ「利口な女狐の物語」は、狐や動物を通して人間の行いを風刺した寓話劇。「利口な」という言葉は、女狐の固有名に転じられているので「女狐ビストロウシュカの物語」というのがより正しいタイトルだろう。このマッケラス盤は初リリース時にグラモフォン賞を受けており、ヤナーチェク・ファンならば知らない者はいないほどの名盤。タイトル・ロールを務めたルチア・ポップの名唱も忘れ難い。他のメンバーはほぼチェコ勢で固められ、ヤナーチェクのよい意味でのローカル的な個性を存分に引き出してもいる。さらにそれらをウィーン・フィルの豊潤な響が包むという贅沢振りだ。「オリジナルズ」での登場。また初めてミッド・プライスでの発売となる。 | ||
マリナー〜ヘンデル:合奏協奏曲集 [Op.3(*)/Op.6(#)] |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1964年(*)/1968年(#)。 ヘンデルの作品3と6は、バロック時代の合奏協奏曲の頂点に位置するものとして高く評価されている作品。それぞれ、作品3が全6曲、作品6が全12曲から構成されている。両曲ともに、ヘンデルの音楽的創造力が最高に発揮されており、特に作品6はコレッリの協奏曲の形式に基づいたもので、きわめて充実した内容を持っている。作品3も、オーボエをはじめ、ブロックフレーテやフルート、ファゴットといった管楽器や、オルガン、ハープまで用い、バラエティ豊かで多彩な響が実現されている。当時のマリナー/アカデミー室内o.は、これらの曲を最も主要なレパートリーとしており、それゆえ名手たちによる磨き抜かれた演奏がここに収められている。今回の再発では新しくリマスターされているので、より高音質でヘンデル音楽の愉悦をお楽しみ頂ける。なお、作品6のプロデューサーはエリック・スミス。 | ||
アバド&LSO〜メンデルスゾーン:交響曲集 [第3番 イ短調Op.56「スコットランド」/ 第4番 イ長調Op.90「イタリア」] |
クラウディオ・アバド指揮 LSO | |
録音:1967年2月、キングズウェイ・ホール、ロンドン。 アバドがレコード・デビューしたのは1960年代。その当時、彼はデッカに何点か録音を行っている。このメンデルスゾーンはその貴重な記録のひとつである(これ以外には、プロコフィエフ、ヒンデミット、ブラームス、ヤナーチェクなどがあった)。アバドにとってメンデルスゾーンはお気に入りの作曲家のひとりのようでそれは、これらの2曲を84年にも同じくLSOとDGに再録音し、その時は交響曲全集を完成させていることや、また、「真夏の夜の夢」を複数回、さらに序曲集も録音していることからも容易に想像出来る(なお、「イタリア」に関しては95年にBPOとも録音している)。そして、覇気に満ちながら、この作曲家特有の品のよさを崩さない演奏からも相性のよさを感じさせる。 | ||
シェーンベルク:歌劇「モーゼとアロン」 | フランツ・マツーラ (Br;モーセ) フィリップ・ラングリッジ (T;アーロン) アーゲ・ハウグランド (Br;司祭) バーバラ・ボニー (S;若い娘) ミラ・ザカイ(A;病の女) ダニエル・ハーパー (T;若い男) トマス・ダイミト (T;裸の若者) ヘルベルト・ヴィトゲス (Br;男、エフライム族の男) ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴso.&cho. | |
録音:1984年5月、オーケストラ・ホール、シカゴ。 旧約聖書の「出エジプト記」から題材をとり、12音技法を駆使して作曲されたオペラ。第3幕は台本しか遺されておらず、未完に終わったにもかかわらず、シェーンベルクの代表的な作品として高く評価されている。弁舌巧みなアーロンがたっぷりとした歌を披露するのに対し、能弁でないモーゼを描写するために語りのような歌唱法であるシュプレヒゲザングという技法を用いたのは音楽史的にもきわめて重要なアイディア。また、有名な狂乱の場である「金の子牛の踊り」では、シカゴ響の機能をフルに活かしたスペクタクルに圧倒されることだろう。2007年はこのオペラがチューリヒで初演されてから、ちょうど50年目に当たる。なお、このアルバムは、1885年第28回グラミー賞の最優秀オペラ録音賞を受賞している。 | ||
ヴェルディ:歌劇「運命の力」 | レナータ・テバルディ (S;レオノーラ) マリオ・デル・モナコ (T;アルヴァーロ) エットレ・ バスティアニーニ (Br;カルロ) ジュリエッタ・シミオナート (Ms;プレツィオジッラ) チェーザレ・シエピ (B;グァルディアーノ) フェルナンド・コレナ (Br;メリトーネ) シルヴィオ・マイオニカ (Br;カラトラーヴァ侯爵) ガブリエッラ・カルトゥラン (Ms;クッラ) ピエロ・ディ・パルマ (T;トラブーコ) フランチェスコ・ モリナーリ=プラデッリ指揮 ローマ聖チェチーリア 音楽院o.&cho. | |
録音:1955年7月、ローマ。 テバルディ、デル・モナコ、バスティアニーニ、シミオナート、シエピ......など、ゴージャスな歌手陣が勢揃いした「運命の力」の名盤。最高の品質を求めた当時のデッカの心意気が伝わって来るアルバム。テバルディの愛らしさ、デル・モナコの輝かしさをはじめ、キャストはみなそれぞれの個性を活かした素晴らしく魅力的な歌を聴かせている。50年代の録音ではあるが今回のリマスターで高音質化がはかられ、さらにアルバム全体の魅力が増している。ヴェルディ・ファン必携のディスクといえるだろう。モリナーリ=プラデッリは1911年ボローニャ生まれのイタリア人指揮者。生地で「愛の妙薬」を指揮してデビューし、その後世界的に活躍した。サンタ・チェチーリア・アカデミーの会員であり、16?18世紀の絵画の大コレクターとしても有名。40、50年代に何本か映画制作にも参加していた。 | ||
ロマンティック・フレンチ・アリア集 オッフェンバック/ガムリー編: 歌劇「ロビンソン・クルーソー」〜 大好きなあの人のところに(エドウィージュ) マイヤベーア:歌劇「ディノラ」 〜いとしいヤギよ!(ディノラ) シャルパンティエ:歌劇「ルイーズ」 〜その日から(ルイーズ) オッフェンバック/ガムリー編: 歌劇「ジェロルスタン大公妃」 〜Dites-lui qu 'on l 'a remarqué (大公妃) オ−ベール: 歌劇「マノン・レスコー」 〜うっとりするようなお話(マノン)/ 歌劇「フラ・ディアヴォロ」 〜 Non temete, milord... Or son sola (ゼルリーナ) ビゼー:歌劇「真珠採り」 〜夜の闇に私はただひとり... 昔のように暗い夜に(レイラ) オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」 〜森の小鳥は憧れを歌う(オランピア) マスネ:歌劇「サンドリヨン」 〜ああ、姉さんたちは...コオロギよ、 炉端を守れ(サンドリヨン) グノー:歌劇「ミレーユ」 〜おお、か弱き燕(ミレーユ) オッフェンバック/ガムリー編: 歌劇「ジェロルスタン大公妃」 〜あなたは危険を好きなのよ・・・ああ! 私は兵隊さんが好き!(大公妃) マイヤベーア:歌劇「北極星」 〜C 'est bien lui ... La, la, la, air chéri (カトリーヌ) グノー:歌劇「サモラの貢ぎ物」 〜サラセン人は言った(グザイマ?) マイヤベーア:歌劇「悪魔のロベール」 〜En vain j 'espère ... Idole de ma vie(イザベル) ルコック/ガムリー編:歌劇「心と手」 〜ある夜、大尉ペレズは(ミカエラ) マセ:歌劇「ジャネットの結婚」 〜Au bord de chemin ... Cette nuit, sur ma croisée(ジャネット) グノー:歌劇「ファウスト」 〜Si le bonheur(シーベル) ビゼー:交響的頌歌「ヴァスコ・ダ・ガマ」 〜マルグリートは・・・スペインの セレナード「君の心を開け」(レオナール) マイヤベーア:歌劇「北極星」 〜「Veille sur eux ... Vaisseau que le flot balance」(カトリーヌ) |
ジョーン・サザーランド(S) リチャード・ボニング指揮 スイス・ロマンドo. | |
録音:1969年9月、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ。原盤:DECCA。 「ラ・ステュペンダ」、すなわち「究極の声を持つ女性」と呼ばれコロラトゥーラの魅力で一世を風靡したサザーランドと、彼女の資質を見抜いたボニングの輝かしい軌跡がまた蘇った。2006年80歳を迎えたサザーランド。Deccaは「The Voice of the Century(世紀の声)」と謳った2枚組CDをリリースして祝ったのも記憶に新しいところだが、今回は、19世紀フランス・ロマンティック・アリア集。1960年の『プリマ・ドンナの芸術』に始まり、30年におよんだ彼女のDeccaでのレコーディングの内の1枚。歌声の圧倒的な素晴らしさはもとより、選曲も見事。「ルイーズ」や「ホフマン物語」などのアリアはよく知られたものだが、今見てもマイヤベーアやヴィクトル・マセ、ルコックなどとても有名とは言えないものが歌われている。歌唱力の自信に裏付けられていることもあるが、有名・無名に拘泥しない思い切りのよいこの目利きぶりはさすが。オペラがより日常に浸透してきた今でこそ、彼女の真の偉大さを素直に味わえるに違いない。 | ||
アシュケナージ〜シューベルト ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調Op.53 D850/ 4つのドイツ舞曲〜「17のドイツ舞曲集」D366 |
ヴラディーミル・ アシュケナージ(P) | |
録音:1975年4月、全聖徒教会、ピーターシャム。 アシュケナージは2007年に70歳を迎える。このアルバムはそれを祝ってリリースされるシリーズの1枚。当盤は、30代後半の若きアシュケナージの演奏で、1825年のピアノ・ソナタと、1824年(一部除く)のドイツ舞曲という、ほぼ同時期に書かれた作品を並べたシューベルト・アルバム(ちなみに2007年はシューベルトの生誕210年)。アシュケナージによるこの組み合わせが1枚のCDとして単独で発売されるのは、これが初めて。さらに、アシュケナージにとって、両曲とも唯一の録音。このピアニストの若き時代の演奏を知る上でも貴重であり、また彼らしい明るい音色で歌われるリリシズムの魅力を堪能するためにも持っていたいアルバムといえるだろう。 | ||
ショスタコーヴィチ:ジャズ・アルバム ジャズ組曲第1番/ピアノ協奏曲第1番 ハ短調Op.35/ ジャズ組曲第2番 |
ロナルド・ブラウティガム(P) ペーテル・マスュールス(Tp) リッカルド・シャイー指揮 コンセルトへボウo. | |
録音:1988年3月-1991年5月、コンセルトへボウ、アムステルダム。 シャイーがコンセルトへボウo.弦楽団のシェフに就任した年である1988年に録音がスタートしたアルバム。それまで、この「ジャズ・バンドのための組曲」はそれほど一般的では無かったが、このシャイー盤が1993年に初めてリリースされることで状況は一変した。その後「ジャズ組曲」は、キューブリックの映画『アイズ・ワイド・シャット』(1999年)やナボコフ原作の映画『愛のエチュード』(2000年)に用いられているが、その音源こそ、このシャイー盤だった。併録の「ピアノ協奏曲第1番」はピアノとトランペットと弦楽オーケストラのために書かれた作品。ソリストのブラウティガムはアムステルダム生まれで、ハイティンク、デュトワ、ラトルらと共演もしている名手。フォルテピアノを演奏することでも知られている。この作品は、トランペットにも高いレヴェルが要求される作品で、時には(トランペットに)外部からソリストを招いて演奏・録音されることもあるほど。ここではコンセルトへボウの首席奏者ペーテル・マシュールス(ペーター・マスーズとも表記)が担当している。オランダ勢で固めたのは、シャイーが地元に敬意を表してのことかも知れない。 | ||
ヴェルディ:歌劇「オテロ」
マリオ・デル・モナコ(オテロ) レナータ・テバルディ(デズデモーナ) アルド・プロッティ(イヤーゴ) ネッロ・ロマナート(カッシオ) トム・クラウゼ(モンターノ) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮VPO、ウィーン国立歌劇場cho.、ウィーン少年cho. | ||
録音:1961年5月、ゾフィエンザール、ウィーン。 ヴェルディの数あるオペラの中でも、最も劇的でかつ演劇的まとまりのよい作品といえばやはり「オテロ」。シェイクスピアの原作に基づいたこのオペラでは、英雄オテロ役に輝かしく強いテノールが必須。当アルバムでは、マリオ・デル・モナコという音楽的にもヴィジュアル的にも最高のオテロ歌いが、プライドと疑惑、嫉妬に苦しむ希代の英雄という複雑な役を余すところなく演じている。また、デズデモーナ役にはイタリアの名花レナータ・テバルディという申し分ない組み合わせ。可憐で美しく、しかし不運な役回りを絶妙に歌い上げる彼女の名唱はまさに絶品。バックを務めるのは当時50代半ばに差し掛かった壮年期のカラヤンと、彼が芸術監督を務めていたウィーン国立歌劇場のメンバー、つまりウィーン・フィル。この上ない豪華なメンバーでの「オテロ」として、いまだ当作品の代表的アルバムに君臨し続けている歴史的名盤が、今回「オリジナルズ」で登場する。また、初のミッド・プライスでの発売。 | ||
ラドゥ・ルプー〜モーツァルト:ピアノ協奏曲集 ピアノ協奏曲第21番 ハ長調K467/ ピアノ協奏曲第12番 イ長調K414/ ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調K452(*) |
ラドゥ・ルプー(P) ウリ・セガル指揮 イギリス室内o. | |
録音:1974年3月、キングズウェイ・ホール、ロンドン/1984年6月、アムステルダム(*)。 ルプーがデッカに録音した2つのモーツァルトの協奏曲を、室内楽とコンパイルしたアルバム。ルプーは同郷のリパッティと同門で、また、ブーニンの父ネイガウスの弟子でもある。ヴァン・クライバーン、エネスク、リーズと立て続けに国際コンクールで優勝を果たし、世界的なキャリアをスタートさせた。しかし未だディスクの数は少なく、シューベルトやベートーヴェン、ブラームスなど、またチョン・キョンファとのフランク、ドビュッシー、ショーソンの共演盤、協奏曲ではプレヴィンとのグリーグとシューマンなどが知られるくらい。当盤のモーツァルトは協奏曲が1975年初旬に初リリースされたもので、五重奏曲はその10年後の録音のもの(当初はベートーヴェンの同編成作品とカップリングされて出された)。ルプーのモーツァルトは、他レーベルからペライアとの「2台のピアノのための協奏曲」と「3台のピアノのための協奏曲」は録音されているものの、その他ではデッカからシモン・ゴルトベルクとのモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集くらいしか出されていない。ピアノ協奏曲はおそらくこの2曲だけであるので、きわめて貴重な記録。 | ||
R.シュトラウス:楽劇「バラの騎士」
レジーヌ・クレスパン(元帥夫人) イヴォンヌ・ミントン(オクタヴィアン) ヘレン・ドナート(ゾフィー) マンフレート・ユングヴィルト(オックス男爵) オットー・ヴィーナー(ファニナル) ゲオルグ・ショルティ指揮VPO、ウィーン国立歌劇場cho. | ||
録音:1968年11月、ゾフィエンザール、ウィーン。 ショルティはもともと「バラの騎士」を高く評価しており、それは1959年にコヴェント・ガーデン王立歌劇場にデビューした際にこのオペラを採り上げていたことからも容易に想像出来る。ちなみにこのデビューから25周年を祝った1985年の公演で、ショルティは再びこの作品を上演した(このライヴは他レーベルから映像として発売)。自伝には、亡くなる直前のシュトラウスをショルティが訪ね、作品について教えを受けたことも書かれている。つまり彼の演奏は、作曲者直伝というわけ。さらに当盤で嬉しいのは、オーケストラがウィーン・フィルということ。ウィーンを舞台としたこのオペラにとって、彼らの響が最も相応しいことは言うまでもないだろう。成熟した女性の艶やかさと気品を併せ持つクレスパン、この録音の数年後にメトロポリタン歌劇場へのデビューをオクタヴィアンで飾ったミントン、そして最近は元帥夫人役でも活躍を続けるドナートと、充実の歌手陣も魅力的。特に、彼女らの終幕の三重唱を是非お聴きいただきたい。また、ファニナル家の執事長にはバッハ録音でも有名なクルト・エクヴィルツ、宿の主人役にはアントン・デルモータらも出演している。さらに!第1幕で登場する歌手役には、なんとルチアーノ・パヴァロッティがフィーチュアされているなど、聴き所満載のアルバム。 | ||
ショルティの「リング」〜「ラインの黄金」 ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」 ジョージ・ロンドン(ヴォータン) キルステン・フラグスタート(フリッカ) クレア・ワトソン(フライア) ヴァルデマル・クメント(フロー) エーベルハルト・ヴェヒター(ドンナー) セット・スヴァンホルム(ローゲ) パウル・クーエン(ミーメ) ジーン・マデイラ(エルダ) グスタフ・ナイトリンガー(アルベリヒ) ヴァルター・クレッペル(ファゾルト) クルト・ベーメ(ファフナー) オーダ・バルスボルク(ヴォークリンデ) ヘティ・プリュマッハー(ヴェルグンデ) イーラ・マラニウク(フロースヒルデ) ゲオルグ・ショルティ指揮VPO | ||
録音:1958年。 レコード録音史上に燦然と輝く、ショルティ&カルショーによるワーグナーの「リング」から、今回は「ラインの黄金」が待望の登場。 | ||
サザーランド、ホーン&パヴァロッティ〜ライヴ・フロム・リンカーンセンター ベッリーニ:ノルマ/プッチーニ:ラ・ボエーム/ポンキエッリ:ジョコンダ ヴェルディ:群盗/ロッシーニ:湖上の美人/ヴェルディ:オテロ/トロヴァトーレ/より ・アンコール;ベッリーニ:「テンダのベアトリーチェ」より ジョーン・サザーランド(S) マリリン・ホーン(Ms) ルチアーノ・パヴァロッティ(T) リチャード・ボニング指揮ニューヨーク・シティ・オペラo. | ||
録音:1981年、リンカーンセンター、ニューヨーク、ライヴ。原盤:DECCA。 サザーランド&ホーン&パヴァロッティによる華麗なる歌の祭典が初CD化! なお「『ジョン』・サザーランド」等という代理店記載もあるが、もちろん間違い。 | ||
ラローチャ〜アルベニス:ピアノ作品集 組曲「イベリア」/ナバーラ/スペイン組曲 |
アリシア・デ・ラローチャ(P) | |
録音:1986年。原盤:DECCA。 スペインの女流ピアニスト、ラローチャによるアルベニス作品集。お国物の演奏らしく、心地よいリズムと色彩的な音の世界が見事に表現されている。 | ||
シフの平均率 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 [第1巻/第2巻] |
アンドラーシュ・シフ(P) | |
録音:1984年/1985年。原盤:DECCA。シフのバッハは、磨きぬかれた音色の美しさ、リズム感のよさ、テクニックと、数ある「平均律」の中でも最高の演奏と折り紙つき。初のミッド・プライス化。 | ||
ショルティの1969年「魔笛」 モーツァルト:歌劇「魔笛」 クリスティーナ・ドイテコム、ピラール・ローレンガー(S) ステュアート・バロウズ(T) ヘルマン・プライ(Br)他 ゲオルグ・ショルティ指揮VPO | ||
録音:1969年10月、ゾフィエンザール、ウィーン。原盤:DECCA。 発売当時レコード・アカデミー賞を受賞した珠玉の名盤で、ショルティにとってモーツァルトのオペラは初スタジオ録音だった。ドイテコムの夜の女王やプライのパパゲーノなど、キャストも豪華。新マスタリングによるオリジナルス盤の登場が待たれていたアルバム。 | ||
ボザール・トリオ〜 ブラームス:ピアノ三重奏曲全集 [第1番 ロ長調Op.8/第3番 ハ短調Op.101/ 第2番 ハ長調Op.87/イ長調Op.posth.] |
ボザール・トリオ [メナヘム・プレスラー(P) イシドア・コーエン(Vn) バーナード・ グリーンハウス(Vc)] | |
録音:1986年5月、スイス。原盤:PHILIPS (DECCAロゴ)。 結成から50年以上に渡り、世界中で高い評価を得てきたボザール・トリオ。ピアノのプレスラー以外は幾多となくメンバー交替を繰り返しながらも、決して強烈な自己主張はせず、穏やかでノーブルな演奏を奏で続けてきた。ここに収められたのはブラームスの滋味豊かな落ち着いた深みのある演奏。 | ||
プッチーニ:歌劇「三部作」 「外套」全1幕/「修道女アンジェリカ」全1幕/「ジャンニ・スキッキ」全1幕 ミレッラ・フレーニ(S) ジョアン(フアン)・ポンス(Br) ジュゼッペ・ジャコミーニ(T)他、プラト「グイド・モナコ」女声cho. ブルーノ・バルトレッティ指揮フィレンツェ五月音楽祭o.&cho. | ||
録音:1991年8月、ヴェルディ劇場、フィレンツェ、ディジタル。 見事な歌唱力と綿密な役作りにおいて、彼女の右に出るものはいないと讃えられる、名ソプラノ歌手ミレッラ・フレーニ。そんな彼女が得意としたプッチーニの「三部作」の待望の再プレス。フレーニは3人のヒロインを見事に歌い分け、とりわけ「外套」の陰惨な悲劇では、彼女の魅力である繊細で可憐な歌唱をたっぷり聴かせてくれる。 | ||
ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」
カルロ・ベルゴンツィ(T;ドン・カルロ) レナータ・テバルディ(S;エリザベッタ) ニコライ・ギャウロフ(B;フィリッポ2世) グレース・バンブリー(A;エボリ) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br;ロドリーゴ)他 ゲオルグ・ショルティ指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場o.&cho. | ||
録音:1965年6月19日-7月15日、ロンドン・オペラ・センター、ステレオ。 「20世紀最高のプリマ」と言われたテバルディをはじめ、「デル・モナコと並ぶリリック・テノール」のベルゴンツィ、そしてギャウロフ、フィッシャー=ディースカウといった当代随一のゴールデン・キャストを揃えたデッカならではの名盤。そして、シラー原作によるこの壮大な音楽劇をショルティが手堅く引き締め、聴き手を深く感動させる。有名なカルショウ&パリーの名コンビによる鮮明な録音も大きな魅力。 | ||
ブレンデル&ラトル〜 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集 [第4番 ト長調Op.58/ 第5番 変ホ長調Op.73「皇帝」] |
アルフレッド・ブレンデル(P) サイモン・ラトル指揮 VPO | |
録音:1997年12月、1998年2月、ムジークフェラインザール、ウィーン、ディジタル。原盤:PHILIPS (DECCAロゴ)。 ベートーヴェンの録音を定期的な間隔で行い、ソナタ全集(3回)と協奏曲全集(4回)を完成させている巨匠ブレンデル。4回目の全集に収められている本作では、ラトル指揮ウィーン・フィルの強烈で刺激的な伴奏と、ブレンデルの毅然としたピアノが渾然一体となって、解釈、技術、音質が完璧なバランスを保った希有なベートーヴェンを聴かせてくれる。 | ||
アシュケナージ〜ショパン:練習曲集 [12の練習曲 Op.10/12の練習曲 Op.25] |
ヴラジーミル・ アシュケナージ(P) | |
録音:1971年-1972年、1981年-1982年、ロンドン。 レコード・アカデミー賞にも輝いた至高の名演。全2集からなるショパンの「12の練習曲」は、元々はピアノ技巧を磨くための練習用に書かれた作品集だが、それは単に技術的な訓練に留まらず、音楽的にもショパン特有の美の世界を確立した名作と言われている。それぞれ豊かな音楽性を兼ね備え、独立した作品としての価値もある名曲。 | ||
ショルティの「夜の歌」 マーラー:交響曲第7番 |
ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴso. | |
録音:1971年5月、ステレオ。 2007年に没後10年を迎えた巨匠ショルティにとって、最も重要なレパートリーのひとつだったのがマーラーの交響曲だった。手兵のシカゴso.を指揮して録音した交響曲全集は、その比類ないオーケストラ・サウンドで描いた、まさに「現代マーラー演奏の定番」と言えるだろう。この第7番でも切れ味の鋭い演奏スタイルは一貫していて、竹を割ったような爽快感を楽しみながら、金管楽器のパワーに圧倒されること間違いなし。 | ||
ドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」
ジョーン・サザーランド(S;マリー) ルチアーノ・パヴァロッティ(T;トニオ) モニカ・シンクレア(Ms;ベルケンフィールト侯爵夫人) ジュール・ブリュイエール(B;ホルテンシウス) スピロ・マラス(B;スュルピス) エリック・ガーレット(Br;伍長) エディス・コーツ(A;クラーケントルプ公爵夫人) アラン・ジョーンズ(T;農夫) オマール・ゴッドノー(Br;公証人) リチャード・ボニング指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場o.&cho. | ||
録音:1967年、ステレオ。 パヴァロッティの名前を一躍有名にした当り役トニオ。サザーランドの見事なベルカントも大きな聴きどころで、2人の超高音を同時に楽しめる優れたアルバム。歌詞は原語のフランス語、この曲の決定盤として長らく愛されてきた名録音で、全ての人々にお薦めできる高水準の内容になっている。 | ||
ブレンデル〜ハイドン:ピアノ・ソナタ集 [第20番 ハ短調Hob.XVI-20/第49番 変ホ長調Hob.XVI-49/ 第34番 ホ短調Hob.XVI-34/第32番 ロ短調Hob.XVI-32/ 第42番 ニ長調Hob.XVI-42/第48番 ハ長調Hob.XVI-48/ 第51番 ニ長調Hob.XVI-51/第50番 ハ長調Hob.XVI-50/ 第52番 変ホ長調Hob.XVI-52/第40番 ト長調Hob.XVI-40/ 第37番 ニ長調Hob.XVI-37]/ 幻想曲 ハ長調Hob.XVII-4/ アダージョ ヘ長調Hob.XVII-9/ アンダンテと変奏曲 ヘ短調Hob.XVII-6 |
アルフレッド・ブレンデル(P) | |
録音:1979年9月-1985年7月。原盤:PHILIPS (DECCAロゴ)。 2008年12月をもって、演奏活動からの引退を表明したアルフレッド・ブレンデル。4枚組からなるこのハイドン・アルバムでは、知性派ピアニストとして知られる彼らしい、しっかりとした構成力と細やかな表情づけによって、知情意を満たした説得力のある演奏を聴かせてくれる。ブレンデルの絶頂期に記録された快適なテンポと、明晰な分析能力、そして驚くべき大胆なアイディアの見事な調和がそこにはある。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「エジプトのイスラエル人」HWV.54/戴冠式アンセム HWV.258&260
ルース・ホルトン、エリザベス・プライデイ、ドンナ・ディーム(S) アシュリー・スタッフォード、マイケル・チャンス、パトリック・コリン、ジョナサン・ピーター・ケニー(CT) ニコラス・ロバートソン、フィリップ・サマン、ポール・ティンダル、アンドルー・トゥーサ(T) ジュリアン・クラークソン、クリストファー・パーヴス(B) ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イギリス・バロックo.、モンテヴェルディcho. | ||
録音:1990年6月、1993年6月、ディジタル。原盤:PHILIPS (DECCAロゴ)。 イギリスでのオペラ興行に失敗したヘンデルはオラトリオ(宗教劇)に転向した。これを教会ではなく劇場で演奏したことに、ヘンデルの革命性があったと言えるだろう。旧約聖書の『出エジプト記』に基づいて書かれた本作は、「モーゼのエジプト脱出」と「モーゼの十戒」の2部からなる大長編。本作の決定盤として長らく君臨しているガーディナーの録音が、2009年のヘンデル没後250年を祝ってオリジナルスに登場。なお国内代理店は、カウンターテナーを全員アルトだと誤記している。 | ||
ハイドン:オラトリオ「天地創造」Hob.XVI-2
ルチア・ポップ(S) ヘレナ・デーゼ(S) ヴェルナー・ホルヴェーク(T) ベンジャミン・ラクソン(B) クルト・モル(B) アンタル・ドラティ指揮ロイヤルpo.、ブライトン祝祭cho. | ||
録音:1976年12月、ステレオ。 ドラティの得意分野といえば、ストラヴィンスキーなどの近代作品だと思われがちだが、直線的な旋律の歌わせ方や、各声部の立体的な処理の上手さなどは、このハイドンの「天地創造」でも見事に発揮されている。大編成のオーケストラを指揮しているにもかかわらず、引き締まったアンサンブルと、力強い表現とが聴き手を圧倒する名演。 | ||
バルトリ〜イタリア歌曲集 Vol.2 ロッシーニ:アラゴネーゼ/ベッリーニ:ゆかしい月よ ドニゼッティ:舟人/ああ、思い出しておくれ、美しいイレーネ ベッリーニ:捨てられたわが身/ロッシーニ:散歩 ベッリーニ:アリンコニア、やさしいニンフ ドニゼッティ:愛と死/ロッシーニ:ボレロ ドニゼッティ:糸巻き ベッリーニ:あつき願い/帰れ、いとしのフィッリデよ/ お行き、幸せなばらよ/ 私のフィッリデの悲しげな姿よ/蝶々 ロッシーニ:我が義母へ/ベッリーニ:私の美しい偶像に誓って ドニゼッティ:家を建てたい ロッシーニ:亡命者/踊り(ナポリのタランテラ) |
チェチーリア・バルトリ(Ms) ジェイムズ・レヴァイン(P) | |
録音:1996年、ディジタル。 イタリア古典歌曲集『カロ・ミオ・ベン』に続く、バルトリのイタリア歌曲集第2弾は、ベルカント派のサロン歌曲集。低音から高音まで十分にコントロールされた美声を駆使した完璧な歌唱技術は、ここでもあいかわらず驚異的。歌詞の端々や音符の隅々にまで血を通わせた歌の説得力は比類がなく、まさに絶品の1枚。巨匠ジェイムズ・レヴァインが伴奏を務めているのも大きな魅力。 | ||
グルック:歌劇「タウリスのイフィゲニア」
ダイアナ・モンタギュー(S) ジョン・エイラー(T) トーマス・アレン(Br)ルネ・マシス(B−Br) ジョン・エリオット・ガーディナー指揮リヨン国立歌劇場o.、モンテヴェルディcho. | ||
録音:1985年2月。原盤:PHILIPS。 エウリピデス原作のギリシア悲劇をもとにしたグルックのオペラ「タウリスのイフィゲニア」。巨匠ガーディナーが指揮した当盤の出来はきわめて素晴らしく、オーケストラはモダーン奏法だが、ガーディナーの統率の下、冒頭から終わりまで非常に充実した響きが楽しめる。ソプラノのモンタギューをはじめ、歌手はヴィブラートの少ない透明な澄んだ発声が特長。とりわけ、第3幕初めのアリアが秀逸。 | ||
ドラティ〜チャイコフスキー:組曲全集 [第1番 ニ短調Op.43/第2番 ハ長調Op.53/ 第3番 ト長調Op.55/ 第4番 ト長調Op.61「モーツァルティーナ」] |
アンタル・ドラティ指揮 ニュー・フィルハーモニアo. | |
録音:1966年8月、ロンドン。原盤:PHILIPS。 チャイコフスキーの名旋律が詰まった組曲全4曲を収録した史上初のLPをCD化。今なお、この曲集の決定盤として君臨する名盤で、ドラティの指揮は、曲想の変化をきっちり捉え、要所を締め、響きも艶やか。独奏者も名手揃いで、1966年の録音とは思えない瑞々しい音色も、大きな魅力を放っている。 この録音はPHILIPS原盤で、ディスコグラフィではDECCAからLPが発売された形跡はないが、あしらわれたLP風ジャケットに「DECCA」の「LPロゴ」が入っている。 | ||
ヤナーチェク:歌劇「マクロプロス事件」
エリザベト・ゼーダーシュトレーム(S) ペテル・ドヴォルスキー(T) チャールズ・マッケラス指揮VPO | ||
録音:1978年10月、ウィーン・フィルム・スタジオ。原盤:DECCA。 2008年に没後80年を迎えたヤナーチェク。彼が、チャペックの奇想天外なSF小説を原作にして書いたユニークなオペラが、全3幕からなる「マクロプロス事件」。337歳のソプラノ歌手を演じるゼーダーシュトレームのみごとな歌唱と、若き日のマッケラスの的確な指揮によって、この作品の代表的な録音になっている。 | ||
シュライアー&リヒテル シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911,Op.89 |
ペーター・シュライアー(T) スヴャトスラフ・リヒテル(P) | |
録音:1985年2月。原盤:PHILIPS。 ライヴ若い頃からシューベル(代理店記載ママ)を好んで歌ってきた名テノールのシュライアーが、天才ピアニスト・リヒテルを伴奏者に迎えて行った白熱の「冬の旅」ライヴ。歌詞の意味を徹底的に掘り下げて歌うシュライアーと、リヒテルの強烈な自己主張が、結果として不思議な調和をみせる奇跡的な名演。 なお、代理店は全く記載していないが、当盤には初出時にリヒテルとしては比較的レアなレパートリーの、同じくシューベルトのピアノ・ソナタ第15番ハ長調 D.840が併録されており、今回もそのために2枚組になっていると思われる。 | ||
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」
エレナ・スリオティス(S) ティト・ゴッビ(Br) ランベルト・ガルデッリ指揮ウィーン国立歌劇場o. | ||
録音:1965年9月、ゾフィエンザール、ウィーン。原盤:DECCA。旧品番:417 407-2(当店未案内)。ヴェルディの名作「ナブッコ」世界初のスタジオ録音。 「第二のマリア・カラス」とうたわれたスリオティスが歌うアビガイッレと、「カラスの親友としても知られる名バリトン」ゴッビが、夢の共演を果たした1枚。ガルデッリの指揮も、堂々として実に立派。 | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
シャルロッテ・マルジョーノ(S) ロドニー・ジルフリー(Br) ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、モンテヴェルディcho. | ||
録音:1990年10月、ディジタル。原盤: PHILIPS (おそらくDECCAロゴ)。 発表当時、モンテヴェルディ合唱団のあまりにみごとな歌声が大評判となった巨匠ガーディナーの「ドイツ・レクイエム」。ピリオド楽器のオーケストラを使っているものの、前衛的に響く訳ではなく、歌詞同様、音楽もすんなりと耳に入ってくる、『「ドツレク」愛好者の必聴番』(代理店記載ママ)。 | ||
プレヴィン〜ガーシュウィン:名曲集 ラプソディ・イン・ブルー/ パリのアメリカ人/ピアノ協奏曲 ヘ調 |
アンドレ・プレヴィン(P)指揮 ピッツバーグso. | |
録音:1984年5月、ハインツホール、ピッツバーグ、ディジタル。原盤: PHILIPS (おそらくDECCAロゴ)。 時流行(代理店記載ママ)していたジャズの要素を採り入れ、音楽史に新たな1ページを刻んだガーシュウィンの傑作「ラプソディ・イン・ブルー」。パリの風物描写とガーシュウィン自身を対置させた、機知に富んだジャズ的な名曲「パリのアメリカ人」。そして、シンフォニック・ジャズの異色作として知られるへ調のピアノ協奏曲。アメリカ・クラシック音楽の古典に位置付けられるガーシュウィンの代表作3曲を、プレヴィンとピッツバーグso.のスィング溢れる演奏で収録した一枚。 | ||
パーセル:歌劇「ディドとエアネス」
ジェシー・ノーマン、へレン・ウォーカー、エリザベス・ゲール、マリー・マクラフリン(S) デッラ・ジョーンズ、パトリシア・カーン(Ms) トーマス・アレン(Br) パトリック・パワー(T)/他 レイモンド・レッパード指揮イギリス室内o. | ||
録音:1985年5月、ロンドン、ディジタル。原盤: PHILIPS (おそらくDECCAロゴ)。 ウェルギリウスの『アエネーイス』にある、トロイの王子エネアスとカルタゴの女王ディドの物語を題材にしたパーセルのオペラで、彼の全作品中、厳密な意味では唯一のオペラであるとともに、イギリス・バロック・オペラの記念碑的作品。当盤は、ジェシー・ノーマンがディドを歌って話題になった、巨匠レイモンド・レパードの再録音。綿密な時代考証を行った古楽的オーケストラの音色と、この大歌手の歌唱の間に、不思議な調和が生まれているのは、名演奏家たちならではの至芸と言えるだろう。中でも、ノーマンの貫祿が光る最後のアリアは本当に感動的。 | ||
ゲルギエフ〜ロシア・ロマンティック管弦楽名曲集 グリンカ:「ルスランとルドミラ」序曲 ハチャトゥリアン:「ガイーヌ」〜剣の舞/ 「スパルタクス」〜アダージョ ボロディン:「イーゴリ公」より [だったん人の踊り/だったん人の行進] リャードフ:ババ・ヤガー Op.5/キキモラ Op.63 チャイコフスキー:大序曲「1812年」Op.49 |
ワレリー・ゲルギエフ指揮 キーロフ歌劇場o.、 オランダ王立海軍軍楽隊メンバー | |
録音:1993年5月、コンセルトへボウ、ハーレム、ディジタル。原盤: PHILIPS (おそらくDECCAロゴ)。 ロシアの5人の作曲家による傑作を新たにカップリングした管弦楽名曲集。ゲルギエフが豪快な指揮ぶりでオーケストラをドライヴし、チャイコフスキー「1812年」ではオランダ王立海軍の軍楽隊も加わって、壮麗な演奏を繰り広げている。 | ||
アラウ〜ベートーヴェン:三大ソナタ集 [第8番 ハ短調Op.13「悲愴」(*)/ 第23番 ヘ短調Op.57「熱情」(#)/ 第14番 嬰ハ短調Op.27-2「月光」(+)]/ ロンド第2番 ト長調Op.51-2(*) |
クラウディオ・アラウ(P) | |
録音:1963年9月(*)/1962年6月(+)、以上バッハザール/1965年9月、コンセルトへボウ大ホール、アムステルダム(#)。原盤: PHILIPS (おそらくDECCAロゴ)。 巨匠クラウディオ・アラウが1960年代に行ったベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集旧録音から。1980-1990年代にかけて録音され、彼によるベートーヴェンの集大成として名高い新全集と比較しても遜色ない、堂々たる威容。また「月光」は、「ハンマークラーヴィア」と並んで再録音が果たせず、この旧録音が新全集にも収録された。 | ||
PHILIPS "ORIGINALS" 旧譜 1CD
当シリーズの第1回−第6回発売分までは、PHILIPS 原盤の録音は PHILIPS ロゴ&装丁で発売されていますが、第7回発売以降は DECCA レーベル&ロゴへ統一されてしまったため、上記 DECCA レーベルの項目もご覧ください。 | ||
ライヒ:管楽器、弦楽器と鍵盤楽器のためのヴァリエーションズ アダムズ:シェーカー・ループス(7つの独奏弦楽器のための) |
エド・デ・ワールト指揮 サンフランシスコso. | |
録音:1983年10月、サンフランシスコ、デイヴィーズ・シンフォニー・ホール。 | ||
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのための ソナタとパルティータ BWV.1001-1006(+) ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 BWV.1016(*)/同 ハ短調 BWV.1017(*) |
アルテュール・グリュミオー(Vn) エジダ・ジョルダーニ・ サルトリ(Cemb;*) | |
録音:1960-1961年(+)、1963年(*)、ベルリン。 極めて人気の高いグリュミオーの不朽の名盤。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第8番「悲愴」/第14番「月光」/第23番「熱情」/第26番「告別」 |
アルフレート・ブレンデル(P) | |
録音:1994年2-6月。 | ||
ベートーヴェン: ディアベッリの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120 |
スティーヴン・コヴァセヴィチ(P) | |
録音:1968年2月14-16日。 | ||
ベルリオーズ:幻想交響曲 | コリン・デイヴィス指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
録音:1974年1月。 | ||
ブラームス:合唱曲集 ワルツ集「愛の歌」Op.52/4つの歌 Op.17/3つの歌 Op.42/ 4つの四重唱曲 Op.92/5つの歌 Op.104 |
ショー(Ms) ソルモン(T) レヴィン、ペリー(P) ウィン(Hp) ハルステッド、ラザフォード(Hr) ジョン・エリオット・ガーディナー 指揮モンテヴェルディcho. | |
録音:1990年11月。 | ||
ドビュッシー:練習曲集(全12曲) | 内田光子(P) | |
録音:1989年4月、ロンドン。 | ||
ドヴォルザーク: ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.5/同 イ長調 Op.81 |
スヴャトスラフ・リヒテル(P) ボロディンSQ | |
録音:1982年6月。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「ソロモン」 | キャロリン・ワトキンソン(A) ナンシー・アージェンタ、 バーバラ・ヘンドリックス(S) アントニー・ロルフ・ジョンソン(T) スティーヴン・ヴァーコー(Br) 他 ジョン・エリオット・ ガーディナー指揮イングリッシュ・ バロック・ソロイスツ モンテヴェルディcho. | |
録音:1984年6月。 | ||
マーラー:交響曲第3番 ニ短調(*)/嘆きの歌(+) | モーリーン・フォレスター(A;*) ヘザー・ハーパー(S;+) ノーマ・プロクター(A;+) ヴェルナー・ホルヴェーグ(T;+) ベルナルト・ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. オランダ放送女声cho.(*) アムステルダム 聖ウィリブロード教会少年cho.(*) オランダ放送cho.(+) | |
録音:1966年5月(*)、1973年2月(+)、アムステルダム。 | ||
マスネ:歌劇「ウェルテル」 | ホセ・カレーラス(T) フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms) トマス・アレン(Br) ロバート・ロイド(B) 他 コリン・デイヴィス指揮 コヴェント・ガーデン 王立歌劇場o.&cho. | |
録音:1980年。 | ||
リムスキー=コルサコフ: 交響組曲「シェエラザード」Op.35/ スペイン奇想曲 Op.34/序曲「ロシアの復活祭」Op.36 |
キリル・コンドラシン指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
録音:1979年。 | ||
シューベルト: ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D.898/同第2番 変ホ長調 D.929/ 同変ロ長調 D.28「ソナタ楽章」/ノットゥルノ 変ホ長調 D.897 |
ボザール・トリオ | |
録音:1984年。 | ||
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667「ます」 | アルフレート・ブレンデル(P) クリーヴランドSQのメンバー | |
録音:1977年8月、ロンドン。 | ||
ショスタコーヴィチ: チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107 チェロ協奏曲第2番 ト短調 Op.126 |
ハインリヒ・シフ(Vc) マキシム・ショスタコーヴィチ指揮 バイエルン放送so. | |
録音:1984年4月。 | ||
アルビノーニ: 5声の協奏曲集Op.7(12曲)/ソナタ集Op.2 Nos.6 & 5 |
ハインツ・ホリガー(Ob) モーリス・ブルグ(Ob) イ・ムジチ合奏団 | |
ブレンデル〜J.S.バッハ:名演集 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971/ コラール前奏曲 「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ」 BWV.639(ブゾーニ編)/ 前奏曲(幻想曲)/ イ短調 BWV.922/ 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903/ コラール前奏曲 「来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV.659(ブゾーニ編)/ 幻想曲とフーガ イ短調 BWV.904 |
アルフレッド・ブレンデル(P) | |
録音:1976年5月。 | ||
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244 | テオ・アダム(B) ルチア・ポップ(S) マルヤーナ・リポヴシェク(A) エバーハルト・ビュヒナー(T) オラフ・ベーア(Br) ロバート・ホル(B)他 ペーター・シュライアー指揮 シュターツカペレ・ドレスデン、 ライプツィヒ放送cho. | |
録音:1984年8月、9月。 | ||
ベルリオーズ: レクィエムOp.5(*)/ 葬送と勝利の大交響曲Op.15(#) |
ロナウド・ダウド(T) デニス・ウィック(T) サー・コリン・デイヴィス指揮 LSO & cho.、 ワンズワース・スクール少年cho. | |
録音:1969年6月(#)、11月(*)。 | ||
アラウ〜ショパン:前奏曲&即興曲 全集 24の前奏曲Op.28/前奏曲 嬰ハ短調Op.45/ 前奏曲 変イ長調/即興曲全曲(4曲) |
クラウディオ・アラウ(P) | |
録音:1973年4月、1980年8月。 | ||
グノー:歌劇「ファウスト」 | キリ・テ・カナワ(S) フランシスコ・アライサ(T) エフゲニー・ネステレンコ(B) アンドレアス・シュミット(Br) パメラ・コバーン(S) マルヤーナ・リポヴシェク(A)他 コリン・デイヴィス指揮 バイエルン放送so.&cho. | |
録音:1986年2月。 | ||
コヴァセヴィチ〜グリーグ&シューマン グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調Op.16(*) シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54(#) |
スティーヴン・コヴァセヴィチ(P) コリン・デイヴィス指揮 BBCso. | |
録音:1970年9月(#)、1971年1月(*) | ||
ヘンデル: オラトリオ「アレグザンダーの饗宴」 HWV.75〜第1部/ 合奏協奏曲 ハ長調「アレグザンダーの饗宴」 HWV.318/ オラトリオ「アレグザンダーの饗宴 」HWV.75〜第2部 |
ドナ・ブラウン(S) キャロライン・ワトキンソン(Ms) アシュリー・スタッフォード(CT) ナイジェル・ロブソン(T) スティーヴン・ヴァーコー(Br) ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、 モンテヴェルディcho. | |
録音:1987年6月。 合奏協奏曲 ハ長調は、オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」初演時にも第2幕の前に演奏された作品。 | ||
内田光子 モーツァルト: ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271 「ジュノム」(*)/ ピアノ協奏曲第8番 ハ長調 K.246 「リュッツォウ」(#) |
内田光子(P) ジェフリー・テイト指揮 イギリス室内o. | |
録音:1989年10月(#)、1990年2月(*) | ||
プロコフィエフ:オラトリオ「イワン雷帝」 Op.116 | リューボフ・ソコロワ(Ms) ニコライ・プチーリン(Br)他 ワレリー・ゲルギエフ指揮 ロッテルダムpo.、 マリインスキー歌劇場cho. | |
録音:1996年9月。 61年、スタセーヴィチによるオラトリオ編。 | ||
コチシュ〜ラフマニノフ 前奏曲 イ長調 Op.3-9/前奏曲 嬰ヘ短調 Op.23-1/ 絵画的練習曲 イ短調 Op.39-4/ 幻想的小品集〜第3曲「メロディ」 ホ短調 Op.3-3/ 前奏曲 ロ短調 Op.32-10/前奏曲 ハ短調 Op.23-7/ 前奏曲 ヘ短調 Op.32-6/絵画的練習曲 ヘ短調 Op.33-1/ 絵画的練習曲 ハ短調 Op.39-7/前奏曲 変ロ短調 Op.32-2/ 幻想的小品集〜第5曲「セレナード」 Op.3-5/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36(オリジナル版)(*) |
ゾルターン・コチシュ(P) | |
録音:1994年9月、ブダペスト(*)、12月、ノイマルク。 | ||
ラモー:「優雅なインドの国々」組曲 | フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラo. | |
録音:1992年10月。 | ||
ロッシーニ:荘厳ミサ曲(グロリア・ミサ) | スミ・ジョー(S) アン・マレー(A) フランシスコ・アライサ(T) ラウル・ヒメネス(T) サミュエル・レイミー(B) ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー&コーラス・オブ・ セント・マーティン・ イン・ザ・フィールズ | |
録音:1992年。 | ||
シェーンベルク:グレの歌 | ジェイムズ・マクラッケン(T) ジェシー・ノーマン(S) タティアナ・トロヤノス(A) デイヴィッド・アーノルド(Br) 小澤征爾指揮ボストンso.、 タングルウッド祝祭cho. | |
録音:1979年4月。 | ||
ワーグナー:舞台神聖祝祭劇「パルジファル」 | ジョージ・ロンドン(Br) マルッティ・タルヴェラ(B) ハンス・ホッター(B-Br) ジェス・トーマス(T) グスタフ・ナイトリンガー(Br)他 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭o.&cho. | |
録音:1962年。 | ||
ブレンデル〜リスト:ピアノ作品集 葬送曲/ソナタ ロ短調/暗い雲/ ピアノ小品 嬰ヘ長調 S.192 No.3/夜想曲/ リヒャルト・ワーグナー、ヴェネツィア |
アルフレッド・ブレンデル(P) | |
録音:1991年10月、ドイツ。 | ||
ロドリーゴ:協奏曲&幻想曲 アランフェス協奏曲/ある貴紳のための幻想曲 ヴァイオリンと弦楽のための 「 Canconeta 」/ 3つの小品 |
ペペ・ロメロ(G) アグスティン・レオ・アラ(Vn) クリスティン・ペンドリル (コールアングレ) ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1992年7月、ロンドン | ||
ロッシーニ :歌劇「イタリアのトルコ人」 | スミ・ジョー(Fiorilla) シモーネ・アライモ(Selim) エンリコ・フィッソーレ(Geronio) ラウル・ヒメネス(Narciso) ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
録音:1991年8月、ロンドン。 | ||
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集 | イタリアSQ [パオロ・ボルチアーニ(第1Vn) エリーザ・ペグレッフィ(第2Vn) ピエロ・ファルッリ(Va) フランコ・ロッシ(Vc)] | |
録音:1972年1月、1973年7月、1975年7月、スイス。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「サウル」 | アラステア・マイルズ(Saul) デレク・リー・レイギン(David) ジョン・マーク・ エインズリー(Jonathan) ドナ・ブラウン(Merab) リン・ドーソン(Michal) ジョン・エリオット・ ガーディナー指揮 イングリッシュ・ バロック・ソロイスツ、 モンテヴェルディcho. | |
録音:1989年6月、ドイツ。 | ||
内田光子のシューマン シューマン: クライスレリアーナ Op.16/謝肉祭 Op.9 |
内田光子(P) | |
録音:1994年5月、イギリス。 | ||
イタリアSQ〜 ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集 [第7番 ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキー第1番」/ 第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」/ 第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」/ 第9番 ハ長調 Op.59-3「ラズモフスキー第3番」/ 第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」] |
イタリアSQ [パオロ・ボルチアーニ (第1Vn) エリーザ・ペグレッフィ (第2Vn) ピエロ・ファルッリ(Va) フランコ・ロッシ(Vc)] | |
録音:1971年1月-1974年7月。原盤:PHILIPS。 ポリーニが共演する団体としても名高かったイタリア弦楽四重奏団。彼らによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は、既に初期集がリリース済みである(PHILIPS 475 825-2)。これはその第2弾。イタリア弦楽四重奏団の持ち味は、ベートーヴェンのシンフォニックな構築美を余すところなく描き出し、さらにカンタービレを巧みに両立させる点にある。四重奏団体として当時の凄腕アンサンブルであったことは、世界最高峰の弦楽四重奏のコンクールがこの団体の第1ヴァイオリン奏者「パオロ・ボルチアーニ」の名を冠していることからもわかろうというもの。このシリーズで是非ともイタリア弦楽四重奏団の実力をお聴きいただきたい。 | ||
ジェシー・ノーマン〜R.シュトラウス: 4つの最後の歌&オーケストラ伴奏歌曲集 4つの最後の歌 AV150 [春/9月/眠りにつく時/夕映えの中で]/ 「明日の朝」Op.27-4/「子守歌」Op.41-1/ 「憩え、我が魂」 Op.27-1/「我が子に」 Op.37-3/ 「献呈」 Op.10-1(編曲:ローベルト・ヘーゲル) |
ジェシー・ノーマン(S) クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ ゲヴァントハウスo. | |
録音:1982年8月、ライプツィヒ。原盤:PHILIPS。 ジェシー・ノーマンが最も脂の乗り切った時期に録音したR.シュトラウス。シュトラウスが最晩年にヘッセやアイヒェンドルフの詩に付曲した「4つの最後の歌」で聴かせる声の深さと表現力の広さはまさに圧倒的。さらにシュトラウスが妻に捧げた「明日の朝に」「憩え、我が魂」「我が子に」なども収録。また、「献呈」はシュトラウスの最初の歌曲集に収められた作品であるので、シュトラウス歌曲の最初と(ほぼ)最後までを俯瞰している目配りの利いたアルバムでもある。 | ||
ドラティの「1812年」など チャイコフスキー: 序曲「1812年」 Op.49(*)/イタリア奇想曲 Op.45(*) ベートーヴェン: ウェリントンの勝利(戦争交響曲) Op.91(#) |
ディームズ・テイラー(語り) アンタル・ドラティ指揮 ミネアポリスso.、 ミネソタ大学ブラス・バンド、 LSO(#) | |
録音:1955年-1960年。原盤:MERCURY。 スペクタキュラーな演奏効果が絶大な作品として知られているのが「1812年」と「ウェリントンの勝利」。LP時代は、「針が飛ぶ」というセールス・コメントが話題になったもの。その中でもこのドラティ盤は特にゴージャスな演奏で知られる。ジャケットにも堂々と「Bronze Cannon」「Bells」と明記されているように、盛大に大砲や鐘を打ち鳴らし、ベートーヴェンではマスケット銃まで連射される。さらには語りを用意してこの演奏のメイキングまで説明してくれるという盛り沢山なショーマンシップぶり。 | ||
アルゲリッチ&フレイレ ラフマニノフ: 2台ピアノのための組曲第2番 Op.17 [序奏:プレスト/ロマンス:アンダンティーノ/ タランテッラ:プレスト] ラヴェル:2台ピアノのための「ラ・ヴァルス」 ルトスワフスキ:2台ピアノのための 「パガニーニの主題による変奏曲」 |
ネルソン・フレイレ、 マルタ・アルゲリッチ(P) | |
録音:1982年8月、ラ・ショー・ド・フォン。原盤:PHILIPS。 1900年作曲のラフマニノフ、1920年にアルフレッド・カゼッラと作曲者がウィーンで初演した「ラ・ヴァルス」、1941年に書かれたルトスワフスキ作品と、約20年毎に生まれた2台ピアノのための傑作3作を並べた1枚。アルゲリッチはデビュー以来、常に実力・人気ともに世界の超トップ・クラスを維持し続けているが、現在のようにソロよりも室内楽へ傾倒していったのは実はこのアルバム録音の頃から。共演のフレイレもお馴染みだが、故郷ブラジルでは生まれた町の名前が彼の名前に改称されたり、彼の映画まで作られている程の人気。このアルバムは、2人が40歳前後の録音。 | ||
イタリアSQ〜 ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集 [第12番 変ホ長調Op.127/ 第14番 嬰ハ短調Op.131/ 第13番 変ロ長調Op.130/ 第16番 ヘ長調Op.135/ 第15番 イ短調Op.132]/ 大フーガ 変ロ長調Op.133 |
イタリアSQ [パオロ・ ボルチアーニ(1stVn) エリーザ・ ペグレッフィ(2ndVn) ピエロ・ファルッリ(Va) フランコ・ロッシ(Vc)] | |
録音:1967年-1969年、スイス。 弦楽四重奏曲の至宝として知られるベートーヴェン作品。その中でも特に傑作とされるのが、第12番からのいわゆる「後期」作品集。イタリア弦楽四重奏団は、1945年結成。豊かな歌とシンフォニックな厚みのある響で高く評価された団体で、ポリーニらとの共演でもよく知られている。第1ヴァイオリンのボルチアーニは、弦楽四重奏団の権威ある世界的コンクールのひとつにその名が冠されている存在。高齢のために解散してしまったのは残念だが、このアルバムで今なお瑞々しい彼らの演奏を楽しめるのは嬉しいこと。CD3枚組で、最後には、第13番の本来の終楽章である「大フーガ」も収録されている。 | ||
コヴァセヴィッチ&デイヴィス〜 バルトーク:ピアノ協奏曲全集 [第1番(*)/第2番(#)/第3番(+)] |
スティーヴン・コヴァセヴィチ(P) コリン・デイヴィス指揮 BBCso. | |
録音:1968年(#)/1975年(*/+)。 リリース当時から、バルトークのピアノ協奏曲のリファレンス的な演奏として高く評価され続けているコヴァセヴィチの初期の代表的名盤。これらの中でも特に評価が高いのは、エジソン賞を受賞した(#)。第3番は死期を知ったバルトークが、自分が亡くなった後に妻のディッタがこの曲を弾いて生計を立てていけるようにと書かれた作品。残念ながら最後の17小節を完成させられなかったものの、簡潔にして美しいその音楽は高い人気を誇っている。実はこの曲、コヴァセヴィチが生まれた年に書かれた作品でもある。なお、プロデューサーには、ホリガーのアルバムなどで指揮をしていたヴィットリオ・ネグリの名がクレジットされている。 | ||
シュライアーの「クリスマス・オラトリオ」 バッハ:「クリスマス・オラトリオ」BWV248 |
ヘレン・ドナート(S;天使) アンドレア・ イーレ(S;エコー) マルヤーナ・ リポヴシェク(A) エーベルハルト・ ビュヒナー(T) ローベルト・ ホル(B;ヘロデ王) ルートヴィヒ・ギュトラー・ トランペット・アンサンブル ペーター・シュライアー (T;福音史家)指揮 シュターツカペレ・ ドレスデン、 ライプツィヒ放送cho. | |
録音:1987年1月、聖ルカ教会、ドレスデン。 「マタイ」や「ヨハネ」の受難曲と異なり、イエスの生誕と新年の到来を祝うのが「クリスマス・オラトリオ」。誕生日だけでなく、その日から新年までの6日間にわたる「クリスマス期間」のためのものなので、6部から構成されている。このディスクでは、名テノールとして著名なペーター・シュライアーが福音史家を担当。と同時に、指揮も兼ねている。長きにわたってバッハを歌い込んで来たシュライアーは、作品の特に声楽部分を熟知しており、それゆえ指揮を執ったのは必然と言えるだろう。さらに器楽部分に対しても、モダーン楽器による演奏らしい大きなスケール感と同時に、弦楽器のアーティキュレーションを明確にしたり、ヴィブラートの量を減らすなど、この当時早くもピリオド演奏から得たアイデアを適用しているの点は見逃せない。祝祭性を高めるトランペット隊にはルートヴィヒ・ギュトラーらが参加。 | ||
ガーディナーの「イェフタ」 ヘンデル:オラトリオ「イェフタ」 ナイジェル・ロブソン(T) リン・ドーソン、ルース・ホルトン(S) アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms) マイケル・チャンス(CT) スティーヴン・ヴァーコー(Br) ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、 モンテヴェルディcho. | ||
録音:1988年6月13日-16日、ゲッティンゲン音楽祭、ライヴ。原盤:PHILIPS。 オラトリオ「イェフタ」は、ヘンデルが健康の悪化の中、心血を注いだオラトリオで、事実上ヘンデルの声楽作品における最後の大作となった。このガーディナー盤は、作品の真髄に触れた名盤として高い評価を受けている。 |
DG 特記以外 1CD | ||
アルゲリッチ〜ショパン名演集 バラード第1番 Op.23(*)/練習曲第4番 Op.10-4(*)/ 5つのマズルカ(#) [第26番 Op.41-1/第27番 Op.41-2/ 第15番 Op.24-2/第40番 Op.63-2/第23番 Op.33-2]/ 2つの夜想曲(#)[第4番 Op.15-1/第16番 Op.55-2]/ マズルカ第36番 Op.59-1(**)/ マズルカ第37番 Op.59-2(**)/ マズルカ第38番 Op.59-3(**)/ ピアノ・ソナタ第3番 Op.58(##) |
マルタ・アルゲリッチ(P) | |
録音:1959年1月26日、RIAS 第7スタジオ、ベルリン(*)/1967年12月3日、RIASスタジオ、ベルリン(#)/1967年10月31日、ケルン(**)/1967年3月15日、ベルリン(##)。全て初出音源と思われる。バラード、マズルカの第23番、第26番、第27番の5曲は、おそらくアルゲリッチによる初音盤となる曲目。さらに(*)は彼女の初スタジオ収録になったのではないかと思われる演奏(これ以前の母国などでの演奏は全てライヴ)で、おそらくドイツにおける初録音でもある。 一度2009年9月にご案内したものの、発売延期となっていたアイテム。「舟歌 Op.60/バラード第4番 Op.52/幻想ポロネーズ Op.61」の3曲が削られ、その代わりにソナタの第3番が追加された。 今さら言葉を尽くす必要もない現代最高の天才音楽家、アルゲリッチが1959年から1967年にかけて録音した秘蔵ショパン録音集が、ショパン生誕200年にさきがけて世界初発売される。ベルリンRIAS放送局などで録音された音源で、アルゲリッチが急激に世界的注目を集め始めた20代から30代の煌く感性がつむぎだす演奏の数々が収録されている。 | ||
ラファウ・ブレハッチ〜 ショパン:ピアノ協奏曲集 [第1番 ホ短調Op.11/第2番 ヘ短調Op.21] |
ラファエル・ブレハッチ(P) イェジ・セムコフ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウo. | |
録音:2009年7月2日、アムステルダム、コンセルトヘボウ、ライヴ。ショパン生誕200年を祝う2010年に先駆けてのリリース第1弾! 2005年ショパン・コンクールで優勝した若き逸材、ブレハッチが協奏曲2曲を録音。バックを務めるのはポーランド出身のベテラン、セムコフの指揮によるコンセルトヘボウ管。ショパンの有り余る繊細な抒情がちりばめられた同曲の美質を、若く煌く感性と真摯な求道心が紡ぎあげた一期一会のライヴ録音。 | ||
アリス=紗良・オット〜 ショパン:ワルツ全集(19曲) [「華麗なる大円舞曲」 変ホ長調 Op.18/変イ長調 Op.34-1/イ短調 Op.34-2/ ヘ長調 Op.34-3/変イ長調 Op.42/変ニ長調 Op.64-1/嬰ハ短調 Op.64-2/ 変イ長調 Op.64-3/変イ長調 Op.69-1(遺作)/ロ短調 Op.69-2(遺作)/ 変ト長調 Op.70-1(遺作)/ヘ短調 Op.70-2(遺作)/変ニ長調 Op.70-3(遺作)/ 変イ長調(遺作)KK IVa-13/変ホ長調(遺作)KK IVb-10/変ホ長調(遺作)KK IVa-14/ ホ長調(遺作)KK IVa-12/ホ短調(遺作)KK IVa-15/イ短調(遺作)KK IVb-11] |
アリス=紗良・オット(P) | |
録音:2009年8月、ベルリン、テルデックス・スタジオ。2008年「超絶技巧練習曲集」で劇的なデビューを果たしたピアニスト、アリス=紗良・オットのDGレーベル第2弾。 「ショパンのワルツには深い愛着を覚える」とアリス=紗良・オットは言う。「ワルツは彼の作曲家人生すべての軌跡を反映しているし、ポーランドとフランスの間で引き裂かれた個性、そして生涯を通じたアイデンティティの探求を映し出している。私も日本人とドイツ人の間で、同じような分裂を覚える。私が完全に自分の国にいると感じるのは、音楽のなかでだけ」。無垢で傷つきやすい感性のピアニスト、ショパンの色彩感溢れるピアニズムを多彩なタッチで描き出す珠玉の一枚。 | ||
ラン・ラン、レーピン、マイスキー〜 ラフマニノフ&チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲集 ラフマニノフ: ピアノ三重奏曲第1番 ト短調「悲しみの三重奏曲」 チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調Op.50 「偉大な芸術家の思い出に」 |
ラン・ラン(P) ワディム・レーピン(Vn) ミッシャ・マイスキー(Vc) | |
録音:2009年8月10日-12日、ドイツ、イツェホー劇場。 ラン・ラン初の室内楽録音となる当盤は、ヴァイオリンとチェロにロシア出身の大御所を迎えての、ロシア・ロマン派作品の中核をなすチャイコフスキーとラフマニノフのピアノ三重奏曲。人気実力ともにトップ・クラスの3人のソリストが意気投合!2009年の7月21日、ヴェルビエ音楽祭で競演した後、ドイツのイツェホー劇場にて録音が行われた。友人ニコライ・ルビンシテインの死を偲んでチャイコフスキーが書いた遠大なるピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」」、そしてこの作品を手本に20歳のラフマニノフが書き上げた名作「悲しみの三重奏曲」というカップリングで、哀しみを託したロシアの音楽魂を朗々と歌い上げている。 | ||
ミケランジェリの芸術、初出! シューマン:ピアノ協奏曲(*) ドビュッシー: 「映像」第1集より [水に映る影/ラモーを讃えて](#)/ 「映像」第2集より [葉末を渡る鐘の音/金色の魚](#) |
アルトゥーロ・ベネデッティ・ ミケランジェリ(P) ダニエル・バレンボイム指揮(*) パリo.(*) | |
録音:1984年、パリ、ライヴ(*)/1982年、パリ(#)、ともに初出音源。特に(*)は1970年代以降の録音が大変少なく、この演奏の登場は大いに歓迎されよう。なお、日付等は代理店表記だが、ディスコグラフィでは(*)のみ「未発売スタジオ録音」として記載があるものの、(#)の記載は無い。(#)は1971年にスタジオ録音している以上同形態での再録音は考えにくく、「ライヴ」の表記が(*)と(#)で逆なのではないだろうか。 伝説のピアニスト、ミケランジェリの初発売音源! 比類無い完璧主義者として知られ、そのこだわりゆえに極端にスタジオ録音が少ないミケランジェリ。ホロヴィッツとならび称される20世紀を代表する巨匠の貴重な録音がここに登場した。シューマン、ドビュッシーともに、60歳代だったミケランジェリがドイツ・グラモフォンに録音し、極端な完璧主義者だった彼の許諾が出なかったためにお蔵入りとなっていた音源。今回、89歳になる未亡人がリリースを許可したため、25年の歳月を経て現代の音楽ファンの元に届けられることになった。 | ||
アルゲリッチ&フレイレ〜ザルツブルク音楽祭ライヴ 2009 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45 シューベルト:ロンド イ長調D.951 ラヴェル:ラ・ヴァルス |
マルタ・アルゲリッチ、 ネルソン・フレイレ(P) | |
録音:2009年8月3日、ザルツブルク、祝祭大劇場、ライヴ。 もはや余計な形容詞をつける必要も無い無二のピアニスト二人によるデュオ・ライヴ録音。1940年代に南米に生まれ、それぞれ全く異なる個性で輝く二人は、長きにわたり兄弟のようにデュオでの演奏を楽しんできた。これまでもいくつかの録音を残し、2003年には来日公演でもブラームス、シューベルト、ラヴェルの作品を披露していた。2009年8月、ザルツブルク音楽祭に登場した二人による比類無いアンサンブルをドイツ・グラモフォンが録音し、早くもCD化が決定した。音楽の愉しみを知り尽くした二人による火花散る演奏をお楽しみ頂きたい。 | ||
グルダ plays ショパン ピアノ協奏曲第1番 Op.11(*)/ 24の前奏曲集(全曲)Op.28(#)/ 4つのバラード(全4曲;+)/ 夜想曲第13番 Op.48-1(**)/舟歌 Op.60(**)/ 夜想曲第5番 Op.15-2(##)/ワルツ ホ短調遺作(+)/ 夜想曲第17番 Op.62-1(++)/ Epitaph for a Love(***) |
フリードリヒ・グルダ(P) エイドリアン・ボールト指揮(*) ロンドンpo.(*) | |
録音:1954年2月、デッカ音源(*)/1955年4月、5月(#)/1955年3月(+)/1960年7月(**)/1956年5月(##)/1986年7月(++)、ライヴ(*/***以外)/パウル・グルダ所蔵によるグルダ即興録音(***)。 2010年1月27日に早くも没後10年を迎えるグルダ。バッハ、モーツァルトに続いて、今回はショパンの未発表音源を多数含むリリースの登場。デッカから既に発売されていた協奏曲録音以外は全て世界初発売。グルダがショパン演奏に最も集中的に取り組んでいた1950年代半ばのコンサートライヴによる24の前奏曲集、4つのバラードなどが、グルダのみずみずしい感性を今に伝えてくれる。最後に1曲、息子パウル所蔵によるグルダの即興演奏が華を添えている。 | ||
ムター&オーキス〜 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集 [第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」/ 第2番 イ長調 Op.100/ 第3番 ニ短調 Op.108] |
アンネ・ゾフィー・ムター(Vn) ランバート・オーキス(P) | |
録音:2009年12月1日-2日、ポリング、ビブリオテック・ザール。 ブラームスのソナタはムターが音楽家として歩み始めた初期の時代から現在に至るまで、彼女にとって常にレパートリーの中心となってきた物。ソロの作品群に次いでムターは室内楽作品に、熱い情熱を継続して注いできた。ムターは2010年4月にブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏で来日公演を行なうので、絶好のタイミングでのブラームス新録音リリースとなる。昨今の彼女が世界各地で開いているブラームスのリサイタルは大絶賛を受けている。 「このブラームス演奏で、彼女は更なる円熟と造詣を我が物としたことを証明した。ソナタ第1番のエンディング部分のあまりの美しさに、聴衆は夢見るように しばし息を止めた。」(Neue Zurcher Zeitung紙) | ||
DECCA 特記以外 1CD | ||
フレイレ〜ショパン:ピアノ・ソナタ第2番/他 ショパン: 12の練習曲集 Op.10/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/ ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」 |
ネルソン・フレイレ(P) | |
録音:2004年12月12日-16日、サフォーク、モルティングス。インターナショナルではSACDハイブリッド盤(475 661-7)のみのリリースだった録音で、今回がインターナショナル初CD発売。 比肩するものもないピアニスト、フレイレ待望のショパン第2弾として2005年にSACDのみでリリースされたこの名録音がCDで登場!デッカ・デビュー盤となった第3番ソナタと練習曲集(作品25と遺作、470 288-2)は、「なぜいままで、このような大ピアニストに最大限の評価をしてこなかったのか?」との絶賛の嵐を引き起こした。 | ||
フレイレ〜ショパン:夜想曲全集 ショパン:夜想曲[第1番−第20番] |
ネルソン・フレイレ(P) | |
ショパン生誕200年を祝って2010年は年初から記念リリースが続々と登場するが、洞察力あふれるピアノ界の巨人、フレイレはノクターン全曲を録音。彼のデッカ・デビュー盤となったショパンの前作は、グラモフォン賞、ディアパゾン賞、他、世界各国の名誉ある音楽賞を総なめにした。ショパン第3弾となる今回のアルバムは、DG/DECCAのショパン・キャンペーンの中核を成す新譜となる物。ぜひお聴きのがしなく! | ||
L'Oiseau Lyre "MID" 第4回
しばらく途絶えていた新録音も再開されたオワゾリール・レーベルの、旧譜をミッド・プライスで再発するシリーズ 第4回発売4点。第1回−第3回も併せてセールご提供。 | ||
ジェミニアーニ:6つの合奏協奏曲 Op.3 [第1番 ニ長調/第2番 ト短調/第3番 ホ短調/ 第4番 ニ短調/第5番 変ロ長調/第6番 ホ短調] |
ヤーブ・シュレーダー、 キャサリン・ マッキントッシュ(Vn) トレヴァー・ジョーンズ(Va) アントニー・プリース(Vc) クリストファー・ホグウッド (Cemb)指揮 エンシェント室内o. | |
録音:1976年10月、ロンドン、ステレオ。「古楽奏法の祖」の貴重な作品集。 ジェミニアーニはイタリア・バロックの最後を飾るヴァイオリニスト&作曲家。「古楽奏法の祖」である彼の合奏協奏曲集は、師コレッリの「ラ・フォリア」を含むヴァイオリン・ソナタの編曲版で、バロック時代の弦楽器奏法が随所に散りばめられた名曲。名手たちの手で、素晴らしい香気を湛えて甦った貴重な作品集を。指揮者ホグウッドがチェンバロを弾いているのも要注目。 2008/8/7追記:当商品は、当初Op.7と表示しておりましたが、お客様からOp.3ではないかとご指摘を受け、8/5に代理店にメールで状況を問い合わせた所返事がなく、やむを得ず8/7に電話にて「折り返し電話をお願いする」旨催促した所、1時間程経って「メールにて」以下の文章が届きました。当店では案内書の作成者であるS様にご返事頂けるようお願いしましたが、以下のメールには署名や個人のメール・アドレスがありません。そのためS様からのご返事かどうかは判りませんが、頂いた文章を見る限り正しくはOp.3と思われますので、上記曲目を修正致しました。 『お問い合わせの件、連絡が遅れ誠に申し訳御座いません。 確認致しましたところ、当該商品は「Op.3」であり注文書表記の「Op.7」は誤りでした。ご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございません。今後はこういったことの無い様、気をつけます。今後とも宜しくお願い申し上げます IMS CLASSICS 』 | ||
ハイドン:チェロ協奏曲集 [第1番 ハ長調Hob.VIIb:1/ 第2番 ニ長調 Hob.VIIb:2] |
クリストフ・コワン(Vc) クリストファー・ホグウッド指揮 エンシェント室内o. | |
録音:1982年、ディジタル。古楽チェロで聴くハイドンの真の魅力。 ソロを弾くコワンは、ウィーン・コンツェント・ムジクスやエンシェント室内o.などで客演ソリストを務める古楽チェロの第一人者。また、1985年創設のモザイク・カルテットのチェリストを務めるかたわら、パリ国立高等音楽院などで教育者としても活躍中。当盤はハイドンの時代のチェロを使用することで、2つの協奏曲から真の魅力を引きだすことに成功した名演奏。 | ||
マショー:2 polyphonic lais Le Lay de la Fonteinne/ Un Lay de consolation |
ロンドン中世アンサンブル ピーター・デイヴィス& ティモシー・デイヴィス (ディレクター) ロジャーズ・カヴィー= クランプ、 ポール・エリオット、 アンドルー・キング(T)他 | |
録音:1982年1月、ステレオ。 14世紀フランス最大の詩人&作曲家だったギヨーム・ド・マショー。当盤では、彼の140曲あまりに及ぶ作品の大部分を占める世俗歌曲の中から、選りすぐった2曲をお届けする。14-15世紀の世俗音楽を専門に取りあげるグループとして、1974年に結成されたロンドン中世アンサンブルは、当時のイギリスにおける古楽復興の潮流に乗った信頼のおける演奏を聴かせてくれる。 | ||
パーセル:3声のソナタ集 [第1番 ト短調Z.790/第2番 変ロ長調Z.791/ 第3番 ニ短調Z.792/第4番 ヘ長調Z.793/ 第5番 イ短調Z.794/第6番 ハ長調Z.795/ 第7番 ホ短調Z.796/第8番 ト長調Z.797/ 第9番 ハ短調Z.798・第10番 イ長調Z.799/ 第11番 ヘ短調Z.800/第12番 ニ長調Z.801] |
クリストファー・ ホグウッド(Org) パヴロ・ベズノシウク、 レイチェル・ポッジャー(Vn) クリストフ・コワン(Vc) | |
録音:1994年2月、8月、エマニュエル・カレッジ、ケンブリッジ大学、ディジタル。巨匠ホグウッドの妙技が光る1枚。 17世紀のイギリスで活躍したパーセルが、2つのヴァイオリン、チェロ、オルガン(またはチェンバロ)のために書いた3声のソナタ集。当盤は、パーセルの没後300周年(1995年)に発表されて好評を博した。古楽界の第一人者、ホグウッドの控えめで誠実なオルガンの妙技が絶品。それを2つのヴァイオリンとチェロの名手たちが見事に支えた名盤。 | ||
L'OISEAU LYRE "MID" 第1回−第3回発売25点。 | ||
ホグウッドの「四季」 ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」 |
クリストファー・ハイロンズ (Vn;春) ジョン・ホロウェイ(Vn;夏) アリソン・バリー(Vn;秋) キャサリン・ マッキントッシュ(Vn;冬) クリストファー・ホグウッド (Cemb/Org)指揮 アカデミー・オヴ・ エンシェント・ミュージック | |
録音:1980年。 「四季」のピリオド楽器による録音は、これ以前にはコレギウム・アウレウムとアーノンクール盤しか無かった。この演奏の画期的な部分は、通奏低音としてバロック・ギターとアーチ・リュートを用いていて、イタリア的な新しい表現を出すことに成功したことだろう。現在でもイギリスのピリオド楽器オーケストラのトップを務めているヴァイオリン奏者達が、各曲のソロを分担して演奏している。 | ||
ホグウッド、ルセ、シュレーダー〜 バッハ:チェンバロ協奏曲集 チェンバロ協奏曲第2番 ホ長調 BWV1053/ チェンバロ協奏曲第4番 イ長調 BWV1055/ ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041(*)/ チェンバロ協奏曲第7番 ト短調 BWV1058 |
クリストフ・ルセ(Cemb) ヤープ・シュレーダー(Vn) クリストファー・ホグウッド指揮 アカデミー・オブ・ エンシェント・ミュージック (エンシェント室内o.) | |
録音:1981年9月14日、キングズウェイ・ホール、ロンドン(*)/1993年8月5日-8日、EMIアビーロード第1スタジオ、ロンドン。 指揮者としても有名なクリストフ・ルセは、レザール・フロリサンやラ・プティット・バンドなどでソロを務めたこともあるチェンバロ奏者。現在は1991年に自身が創設したレ・タラン・リリクを中心に活動している。バッハのチェンバロ協奏曲はどれも自作を原曲に持つ編曲作品であり、当盤収録のBWV1053はオーボエ、1055はヴィオラ・ダモーレのためのものだったと考えられている。収録作品の内、BWV1058の原曲はヴァイオリン協奏曲第1番であることがわかっている。つまりこれらの曲ではバッハによる原曲と編曲の両方を聴き比べることが可能ということになる。ヴァイオリン協奏曲のソリストは、オランダの卓越したピリオド奏者であるヤープ・シュレーダー。彼はホグウッドとともにこの演奏でのアンサンブルのリーダーも務めており、当盤はリリース当時、アルヒーフ・レーベルのピノック&スタンデイジ盤と人気を2分したベストセラーものだった。 | ||
ホグウッドのルベル&デトゥシュ「四大元素」 ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747): バレエ音楽「四大元素」 アンドレ・カルディナル・ デトゥシュ(1672-1749):四大元素 |
クリストファー・ホグウッド (Cemb/Org)指揮 アカデミー・オヴ・ エンシェント・ミュージック | |
ルベルは、フランス盛期バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニスト。バティスト・リュリに師事。1699年に王立音楽アカデミーとパリ・オペラ座の首席ヴァイオリニストに就任。1705年に宮廷楽団「王の24のヴァイオリン」に入団し、宮廷作曲家、王立音楽アカデミー楽長ならびにコンセール・スピリチュエルの指揮者を歴任。彼の「四大元素」は、教会旋法によるトーン・クラスターという当時としては極めて実験的な作風を用いたことで知られ、この演奏も発売当時、冒頭の「カオス」の大不協和音で話題を呼んだ録音。 | ||
プレトリウス: テルプシコーレ(1612年刊)〜舞曲集 |
フィリップ・ピケット指揮 ニュー・ロンドン・コンソート | |
録音:1980年代。 17世紀の最も重要な作曲家プレトリウス。ドイツ初期バロック音楽界の最大の理論家兼作曲家であり、世界初の音楽辞典とも言われる『音楽大全』を著わしたことでも名高い。その生涯に、モテットやコラール・コンチェルト、100曲以上のプロテスタントの賛美歌など、主に教会音楽を作曲した。と同時に器楽の発展にも寄与。この「テルプシコーレ」はそれを代表するものであり、当時流行していた各国由来の舞曲を4〜6声の器楽合奏に編曲した曲集。タイトルとなっている「テルプシコーレ」は、ギリシャ神話の9人のムーサの内、合唱と舞踊を司る者のこと。ピケットと彼が創立したニュー・ロンドン・コンソートのメンバーは、この録音に当たり、『音楽大全』を参照したピリオド楽器(リュート、テオルボ、サックバット、ショーム、クルタル、ダルシマーなど)を使用している。 | ||
ボット&ピケット〜 イタリア・ルネサンス歌曲集 ローレ:私は幸せ者だというだろう カヴァリエーリ: 幸福で楽しげな、死ぬべき運命の者たちよ アルキレイ:天のセイレーンの最高の領域から ルッツァスキ:おお、春よ G.カッチーニ: 星に対して彼は打ち明けた/ フィルリは天を眺めて/泉に、草原に ラージ:フェーブスが私に/ああ、はかない愛よ F.カッチーニ:おお、何と新鮮な驚きだろう ガリアーノ: 羊飼いたちよ、さあ、起き上がりなさい マリーニ:空の星とともに/歓喜への誘い フレスコバルディ: ロマネスカ風アリア/ 十字架の下のマグダラのマリア/ そよ風がとても愛らしく吹けば モンテヴェルディ: 喜び踊れ、シオンの娘よ/主を讃えよ ベルナルディ:ああ、とてもいとしいわが恋人よ ロッシ:嫉妬 カリッシミ: 死に臨んだメアリー・ステュアートの嘆き |
キャサリン・ボット(S) フィリップ・ピケット指揮 ニュー・ロンドン・コンソート | |
イタリア・バロック初期の"愛 "を歌った歌を中心に収録。この録音以前では、通常リュートやチェンバロといった通奏低音しか使用されなかったが、ここでは様々な楽器が使用されている。非常に高度な技巧を要求する装飾技法に満ちた音楽を、ボットが驚異的なテクニックで歌っている。 | ||
ボット&ピケット〜 サンチャゴへの巡礼 カンティガ「聖母様によく仕える者は」 (カンティガ第103番)/ ラス・ウエルガスの写本 より [モテトゥス「ベリアルは狡猾なるもの」/ モテトゥス「主は墓よりよみがえりたまいぬ」] カンティガ「たいしたことではない」 (カンティガ第26番) ラス・ウエルガスの写本 より [モテトゥス「輝かしき家系より生まれたる」/ コンドゥクトゥス・モテトゥス 「アルファに、牛に」/ 4つのプランクトゥス/ セクエンツァ「心地よく良き言葉を」/ トロープス「神の小羊/良き生活の規範」/ モテトゥス「ファ・ファ・ミ・ファ」/ 「ウト・レ・ミ・ウト」] カリストゥスの写本〜一族の父 カンティガ「聖母マリアは喜んで」 (カンティガ第253番) カリストゥスの写本 〜コンドゥクトゥス「毎年なされる祝典が」 カンティガ「星が船乗りを導くように」 (カンティガ第49番) カリストゥスの写本 〜コンドゥクトゥス「不滅なる栄光の王に」 カンティガ「聖母マリアは責められない」 (カンティガ第159番)/ 「聖母マリアに焦がれて」 (カンティガ第175番) カリストゥスの写本 〜コンドゥクトゥス「われら喜ばしき一団は」 カンティガ「神のみ母」(カンティガ184番) カリストゥスの写本〜コンドゥクトゥス 「全キリスト教徒はともに喜ばんことを」 7つのカンティガス・デ・アミーゴ(コダス) カリストゥスの写本〜巡礼歌「一族の父」 |
キャサリン・ボット(S) ニュー・ロンドン・コンソート フィリップ・ピケット指揮 | |
録音:1989年。 モテトゥスやコンドゥクスクといった「フォーマル」なものも含めて,宗教を巡る中世スペイン民衆の生理を包括的に捉えた音も企画も面白い逸品。器楽の音が極力抑えられていて独特な響きをかもし出している。特に第三番のカンティガは、波のうねりのようなオルガンの音にリラの音が絡み、それに哀調を帯びたソプラノが重なって、魅力的な響きを作り出している。ソプラノのキャサリン・ボットの歌は程よくスペインの香りを漂わせている。 | ||
ピケット〜カルミナ・ブラーナ第1巻 作曲者不詳:『カルミナ・ブラーナ』写本より歌集 [見よ 敬虔が地下で眠るを/病んではいるが/ 空は変えても心は変えず/正義と不正が/ 堕落した生活の/ギデオンの麦打ち場に/ フェブスは黄金の車に乗って/ ジュピターがマーキュリーと/やさしい大地/ 今は歓びの時/私はとてもきれいな娘だった/ 酒場にいる時には/バッカスよ ようこそ/ かつては嘆きを知らぬ身が/ いざ たたえよう カタリナの] |
キャサリン・ボット、 テサ・ボナー、 サリー・ダンクリー(S) アンドルー・キング(T) マイケル・ジョージ(Br) フィリップ・ピケット指揮 ニュー・ロンドン・コンソート | |
録音:1986年1月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 当アルバムに収められた音楽は、10、ないしは11〜13世紀前半に編まれ、バイエルン地方ボイレン(=ラテン語のブラーナ)の修道院に所蔵されていたラテン語による世俗詩集『カルミナ・ブラーナ』の写本に基づくもの。「カルミナ・ブラーナ」とは、「ボイレンの歌」の意味で、収められた200篇を超す詩の内容は、愛や酒、賭博を歌ったものから、道徳や宗教を説くものまで幅広く、カール・オルフのカンタータにも用いられ、よく知られている。これらの中にはネウマ譜が付されているものがあり、当盤は(おそらく他の写本や資料と照らし合わせた上で)15作品を選んで復元音化を試みたもの。演奏に当たっては、ハープ、リュート、ギターン、レベックなど、当時の楽器を用いている。 | ||
クリストフ・ルセ〜 ラモー:序曲集 詩神ポリムニーの祭典/優雅なインドの国々/ザイス/ カストールとポリュクス/ナイス/プラテ/ オペラの才能(エベの祭典)/ゾロアストル/ ダルダニュス/遍歴の騎士/イポリトとアリシ/ 栄光の神殿/ピグマリオン/ 愛神の驚き〜プロローグ(アストレの帰還)/ 結婚の女神と愛神の祭典/ 愛の驚き〜第1幕(アドニスの誘拐) 序曲〜アダージョ/ アカントとセフィーズ |
クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク | |
録音:1996年。1998年グラモフォン賞受賞作品。フレンチ・バロックの若手指揮者チェンバロ奏者、ルセの指揮者によるラモーの作品集。他の宮廷作曲家たちとは一線を画する後期ラモーの古典にも迫ろうという管弦楽法のテクスチュア。キビキビとした快活な演奏はスリリングでもあり、上品なフレンチ・スイーツを味わうような趣きでさえ感じさせる。 | ||
プリース〜 ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ集 Op.5 [第1番 イ長調/第2番 ニ短調/第3番 ハ長調/ 第4番 変ロ長調/第5番 ヘ長調/第6番 イ短調] |
アントニー・プリース(Vc) リチャード・ウェブ (Vc;通奏低音) クリストファー・ホグウッド (Cemb) | |
録音:1975年4月、全聖徒教会、ピーターシャム。 ジェミニアーニはイタリア・バロックの最後を飾るヴァイオリン奏者兼作曲家。1714年にロンドンにわたり、当時のヘンデル人気の中でも着実に名手として活躍、人気を博した。チェロ・ソナタ作品5は当時の慣習通り、6曲セットで構成され、1746年に出版された。6曲はすべて緩急緩急の教会ソナタ形式で書かれていた。 ソリストを務めるアントニー・プリースは、英国で最も著名なピリオド・チェリストで、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック、およびイングリッシュ・コンサートの両方で首席を務めた名手。彼の父は、これまた英国の名高いチェリストで、ジャクリーヌ・デュ・プレも師事した教育者でもあるウィリアム・プリース。ここでは18世紀のピリオド楽器を使用。クリストファー・ホグウッドがチェンバロを担当しているのも要チェックだろう。 | ||
カークビー、ルーリー、ホグウッド〜 ヘンリー・パーセル:歌曲集 聴け、いかにすべてのものが/祭壇を飾れ/ 音楽は愛の糧/わが苦悩のすべて/嘆きの歌/恋の病から/ 木蔭のオリンダ/そう急ぎたてるな/狂気のベス/ 麗しのアルビナ/ばらの花よりも甘く/ 愛する素敵な若者よ/アミンタの最初の口づけ 恋人の心配/優しい空気の精たちよ/夕べの讃歌 |
エマ・カークビー(S) クリストファー・ ホグウッド(Cemb) アントニー・ルーリー (Lute) リチャード・ キャンベル(Gamb) キャサリン・ マッキントッシュ(Vn) | |
17世紀、バロック真っ盛りの時代に活躍したパーセルは、幼少の頃から音楽的才能を発揮し、18歳で王室弦楽団の常任作曲家の地位にまで上り詰めたイギリスを代表する作曲家の一人。36年の短い生涯に教会音楽や器楽合奏曲、劇音楽など約40曲を残しているが、中でも英語による声楽曲に彼の本領が発揮されているといえるだろう。このアルバムにはパーセルの代表的な歌曲16曲を収録。カークビーの天使のような美声は、まさにこれらの作品にふさわしく、ルーリーとホグウッドの格調高く品格のある通奏低音も、繰り返しの多い部分も微妙に変化をつけ、素晴しいサポートを行っている。 | ||
ルーリー〜 ジェズアルド:マドリガーレ集 5声のマドレガーレ集第5巻 |
エマ・カークビー、 イヴリン・タブ(S) メアリー・ニコルズ(A) ジョゼフ・コーンウェル、 アンドルー・キング(T) リチャード・ ウィストライク(B) アントニー・ルーリー指揮 コンソート・ オブ・ミュージック | |
録音:1983年3月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 ジェズアルドはルネサンス後期のイタリアの貴族で、作曲家兼リュート奏者。シュニトケのオペラの題材に採り上げられたことでも知られ、不貞を働いた妻とその相手を殺害し、逃亡した逸話は特に有名。当アルバムは、ジェズアルドの6巻からなる「5声のマドリガル集」から「第5巻」を収録。この曲集は1611年に出版されたもので、全21曲で構成されている。独創的な和声と半音階、リズムの対比が駆使されており、旧来型の「第1作法」とは別スタイルの、いわゆる「第2作法」のそれに属する(この用語は、ほぼ同世代のモンテヴェルディが呼んだもの)。特にその表現主義的半音階書法は、ジェズアルドの後、19世紀の後期ロマン派の登場まで用いられなかったというほどだった。コンソート・オブ・ミュージックは1969年にアントニー・ルーリーによって創設されたアーリー・ミュージック専門の演奏団体。 | ||
ホグウッド〜ハイドン:交響曲集 [第96番 ニ長調「奇跡」/ 第94番 ト長調「驚愕」] |
クリストファー・ホグウッド指揮 アカデミー・オブ・ エンシェント・ミュージック (エンシェント室内o.) | |
録音:1984年8月、聖バルナバ教会、ロンドン。 ハイドンの第93番以降の12曲の交響曲は、ロンドンで演奏会を主催していた主催者の名にちなんでザロモン交響曲集(もしくはその場所をとってロンドン交響曲集)と呼ばれる。当アルバムはその中から、愛称付きの2曲、第94番と第96番をチョイスしたもの。共に1791年に作曲され、同編成で、古典派の交響曲様式を備えたもの。ブックレットには、ハイドンの様式と、19世紀のソナタ形式の基本的なモデルとの関係が詳細に記載されている。ホグウッド&アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックは、この2曲と第100、104番を80年代前半に録音した後、1988年から作曲年代順にハイドン交響曲全集録音をスタートさせたが、第10巻まで漕ぎ着けたところでストップし、当盤以外は廃盤となってしまっている。 | ||
ジョスカン・デ・プレ: ミサ・ディ・ダディ/ミサ・フザン・ルグレ |
チャールズ・ブレット、 マイケル・チャンス、 ティモシー・ ペンローズ(CT) ジョゼフ・コーンウェル、 ロジャーズ・ カヴィー=クランプ、 ポール・エリオット、 アンドルー・キング(T) マイケル・ジョージ、 ポール・ヒリアー(Br) ピーター・ディヴィス指揮 ティモシー・デイヴィス指揮 ロンドン中世アンサンブル | |
録音:1984年1月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 「ミサ・ディ・ダディ」「ミサ・フザン・ルグレ」はともに1514年の作で、この作曲家の後期のものと考えられる。共に4声のミサ曲で、「キリエ」「グローリア」「クレド」「サンクトゥス〜ベネディクトゥス」「アニュス・デイ」という、いわゆるミサ通常式文で書かれている。「ミサ・フザン・ルグレ」はイギリスの作曲家W.フライによるシャンソン、つまりは世俗歌曲の一節を定旋律としたもので、写本の表紙に聖母マリアがエリザベトを訪問する絵が描かれていることから、聖母訪問の祝日のミサとみなされている。ロンドン中世アンサンブルは、1970年代後半から80年代前半に活動した先駆的団体。中でもデュファイやオケゲムの全集は有名。9人の歌手の中には、マイケル・チャンスやポール・ヒリヤーも名を連ねている。当盤は特に対抗盤がなきに等しく(特に「ミサ・ディ・ダディ」)、資料的価値のきわめて高いディスクといえるだろう。ジョスカン・ファンは必携。 | ||
パロットのガブリエリ ジョヴァンニ・ガブリエリ: シンフォニエ・サクレ第2集(1615) |
アンドルー・パロット指揮 ロンドン・コルネット &サックバット・アンサンブル、 タヴァナーcho. | |
16〜17世紀、ヴェネチアのサン・マルコ大聖堂で鳴り渡った壮麗な音楽。何と言っても、金管楽器の華やかな音色が特色で、多くのブラス好きたちの心をうっとりさせる曲集としても知られる。合唱の部分も実に精密に書かれ、各声部の織り成す見事な音響にも耳を奪われることだろう。パロット、タヴァナー合唱団の説得力ある演奏に、エマ・カークビーをはじめとした12人の名歌手たちが彩りを添える。 | ||
ダウランド:リュート歌曲集第1巻(1597年刊) | エマ・カークビー(S) ジョン・ヨーク・ スキナー(CT) マーティン・ヒル(T) デイヴィッド・トマス(B) キャサリン・ マッキントッシュ (ボーイS/ヴィオール) ポリー・ ウォーターフィールド、 イアン・ガミー (テナー・ヴィオール) トレヴァー・ジョーンズ (バス・ヴィオール) アンソニー・ルーリー指揮 コンソート・オブ・ ミュージック | |
録音:1976年1月、デッカ第3スタジオ、ウェスト・ハムステッド、ロンドン。 アンソニー・ルーリー/コンソート・オブ・ミュージックによるダウランド歌曲全集録音の幕開けとなったアルバム。清澄な歌声が一世を風靡したエマ・カークビー(ルーリーのパートナー)をはじめとする声楽陣はもとより、キャサリン・マキントッシュやトレヴァー・ジョーンズなど、器楽奏者も充実。「リュート歌曲集第1巻」は、ダウランドの全21曲からなるリュート伴奏付き歌曲で、1597年にロンドンで出版された。1594年に宮廷リュート奏者就任を失敗し、失意の中ヨーロッパを旅していたダウランドが再び名声を獲得することになったのが、この作品。この成功によって、翌98年にはデンマーク王家の宮廷リュート奏者に迎えられた。なお、当盤では、声楽アンサンブルや、いくつかの伴奏形態(リュートとバス・ヴィオール、リュートのみ、ヴィオールとリュート)で歌われている。これは「編曲」ではなく、ダウランドの楽譜にそれらを許容する旨が記されていることに基づく措置。 | ||
ルーリーのモンテヴェルディ モンテヴェルディ:官能的マドリガーレ集 |
アンソニー・ルーリー指揮 コンソート・オブ・ ミュージック | |
モンテヴェルディはたくさんの多声音楽を書いたが、このマドリガル第7集は、それまでのような合唱のためではなく、重唱やソロのために書かれたもの。このアルバムにはマドリガル第7集から7曲、第8集から3曲が収録されている。コンソート・オブ・ミュージックは1970〜80年代にルネサンス・マドリガルの演奏を精力的に行い、L' Oiseau Lyreレーベルのためにたくさんの録音も行った。エマ・カークビー、ポール・エリオット、アンドルー・キングなどの名手たちの素晴らしい歌唱もききもの。 | ||
ヨハン・シュターミツ: 交響曲集&クラリネット協奏曲 交響曲 ト長調/ クラリネット協奏曲 変ロ長調/ 田園交響曲 ニ長調 Op.4-2/ 交響曲 ニ長調 Op.3-2 |
アラン・ハッカー(Cl) クリストファー・ホグウッド指揮 アカデミー・オブ・ エンシェント・ミュージック (エンシェント室内o.) | |
オリジナル・リリース:1975年。 ヨハン・シュターミツはその生涯に少なくとも58以上の交響曲を、10以上の弦楽合奏曲を書いた作曲家。彼は従来の3楽章制を4楽章に拡大、古典派の交響曲のスタイルを確立した重要な作曲家(彼の交響曲の半数以上にはトリオ付きメヌエットが付加されている)。クラリネット協奏曲でソロを務めているアラン・ハッカーは、イギリス・クラリネット界の大御所。バートウィスルやマックスウェル・デイヴィスなどの作品を初演しているように同時代はもちろん、バセット・クラリネットを用いた古典まで幅広いレパートリーを誇る。当盤は1975年にLPで出ていたもので、今回初めてインターナショナル・リリースされるに当たり、リマスタリングが施された。 | ||
ホグウッド〜トーマス・アーン:序曲集 [第1番−第8番] |
クリストファー・ホグウッド指揮 アカデミー・オヴ・ エンシェント・ミュージック | |
トーマス・アーンは18世紀中期イギリスにおける劇場音楽の第1人者としての地位を築き、多数の作品を残した作曲家。1751年に出版が行われた8声の8つの序曲(シンフォニア)で、バロック期から古典派に移る過渡期の、イギリス紳士のような品位のある作品。 | ||
ムッファト:音楽の花束第2巻 | クリストファー・ホグウッド指揮 アカデミー・オブ・ エンシェント・ミュージック (エンシェント室内o.) | |
オリジナル・リリース:1982年。 ゲオルク・ムッファトはフランスに生まれ、リュリに学んだ作曲家。ローマではパスクイーニに師事し、コレッリと交遊を持っていた。ザルツブルク大司教の宮廷オルガニストやパッサウの宮廷楽長を務め、ドイツの音楽にフランスやイタリアの様式を導入した。1698年にパッサウで出版された「音楽の花束第2巻」も海外の影響を多分に込められた弦楽合奏曲集で、8つの舞曲集をひとまとめにしたもの。各曲は最初にフランス風序曲を持ち、6つないし8つの舞曲で構成。それらの中には第1集「貴族の若様たち」での「スペインのアントレ」「イタリア人のためのガヴォット」、また第2集「楽しい詩歌」での「ひき肉(またはみじん切り)」「皿洗い」などユニークなタイトルの曲も収められている。当盤は全8集の内、第4集までを収録。今回初めてインターナショナル・リリースされるに当たり、リマスタリングが施された。 | ||
悪魔の歌 | メディヴァル・アンサンブル | |
1983年録音。 14世紀フランスの作曲家によって書かれた贅沢なポリフォニックの歌の数々。マショーが確立したフレンチ・シャンソン・・・詩的な形式はたくさんの作曲家に影響を与え、多くの作品が生まれた。このアルバムに収録されているのはそれらの総括的な作品集でイギリスの中世音楽の権威、ピーター・デイヴィスとティモシー・デイヴィスの研究結果が存分に発揮された説得力ある演奏が魅力。 | ||
ジョン・ブロウ:歌劇「ヴィーナスとアドニス」 | キャサリン・ボット(ヴィーナス) リビー・クラブトリー (キューピッド) マイケル・ジョージ(アドニス) ウェストミンスター寺院学校聖歌隊 (合唱指揮: マーティン・ニアリー) ニュー・ロンドン・コンソート フィリップ・ピケット指揮 | |
録音:1992年9月、ロンドン。 ジョン・ブロウ(1649?-1708)はウェストミンスター寺院のオルガニストやセント・ポール大聖堂の合唱長を務めた作曲家。パーセルの師としても知られている。歌劇「ヴィーナスとアドニス」は、ブロウ唯一の舞台作品で、序曲、プロローグと3幕からなる仮面劇。ブロウ自身が奉職したウェストミンスター寺院の聖歌隊が参加。 | ||
マリーニ:エルミニアの涙&ヴァイオリン・ソナタ集 ビアージョ・マリーニ: シンフォニア第5番/シンフォニア第2番/ エルミニアの涙(1623年)/ お告げ[←要確認](代理店記載ママ)/ エルミニアとタンクレディ/ 5つの頌歌/ソナタ第1番/ソナタ第3番/ ソナタ第4番/ソナタ第2番/バレット第1番/ ガイヤルド第1番/コレンテ第9番 |
エマ・カークビー(S) ナイジェル・ロジャーズ(T) コンソート・オブ・ミュージック アントニー・ルーリー& トレヴァー・ジョーンズ指揮 キャサリン・マッキントッシュ& モニカ・ハジェット(Vn) トレヴァー・ジョーンズ (バス・ヴィオル) アラン・ウィルソン(Cemb) ヤーコプ・リンドベリ (キタローネ) アントニー・ルーリー(リュート) | |
録音;1978年、ロンドン。 マリーニ(1587頃-1665)はイタリア・バロック初期に活躍したヴァイオリニストで作曲家。モンテヴェルディが楽長を務めるヴェネツィアのサン・マルコ教会でヴァイオリンを弾いていた。1629年に刊行された「ソナタ、シンフォニア、カンツォーナ、パッサメッツォ、バレット、クーラント、ガイヤルドおよびリトルネッロ」作品8や、1655年に刊行された「様々な楽器のための教会ソナタと室内ソナタに分けられたジャンル」という曲集が名高い有名。 | ||
モーツァルト: フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299(297c)/ ファゴット協奏曲 変ロ長調 K191(186e)/ フルート協奏曲第1番 ト長調 K313(285c) |
リサ・ベズノウシウク(Fl) フランシス・ケリー(Hp) ダニー・ボンド(Fg) | |
録音:1986年9月、1987年1月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 ホグウッド率いるアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックとピリオド界のスター・ソリストたちによるモーツァルトの名協奏曲3題。使用楽器は、フルートがロデリク・キャメロンが1986年に製作したもの。これは1790年にハインリヒ・グレンザーが製作した楽器のレプリカ。また、ハープは1800年頃の作者不詳のもの。ファゴットはフルートと同じくグレンザー製をオランダの製作者ペーテル・デ・コニングが復元したもの。 | ||
テレマン:二重&三重協奏曲集 3つのトランペットのための協奏曲 ニ長調/ 四重奏曲 変ロ長調/ リコーダーとフルートのための協奏曲 ホ短調/ ポーランド風協奏曲/ フルート、オーボエ・ダモーレ、 ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲 ホ長調 |
フリーデマン・インマー (ナチュラル・トランペット) マイケル・レアード (ナチュラル・トランペット) イアン・ウィルソン(Tp) キャサリン・ マッキントッシュ(Vn) クリストファー・ ハイロンズ(Vn) トレヴァー・ジョーンズ(Va) ティモシー・メイソン(Vc) ジョン・ターナー(リコーダー) スティーヴン・プレストン(Fl) クレア・シャンクズ (オーボエ・ダモーレ) モニカ・ハジェット (ヴィオラ・ダモーレ) アカデミー・オブ・ エンシェント・ミュージック クリストファー・ホグウッド指揮 | |
録音:1981年7月、ジュード教会、ハムステッド・ガーデン近郊、ロンドン。 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)はドイツの後期バロックの大家。彼が書いた作品は数千曲を数えると言われており、その中には一般的なひとつの独奏楽器のための協奏曲の他に、複数の楽器をソロに用いる協奏曲も数多くある。このアルバムはそれらで編まれたもので、金管、木管、弦楽器などヴァラエティ豊かに揃えられている。初リリース時から人気の高かったアルバムの再発。 | ||
ミ・ヴェリー・ジョイ/15世紀の英国世俗歌曲集 ジョン・ベディンガム: 私のまことの喜びよ(ロンド)/ おお美しきバラよ、 おお優しきわが心の君よ(バッラータ)/ 有難いご褒美をいただいた僕[しもべ]として (ロンド)/ 私の心の喜びよ(ライム・ロイヤル)/ あなたに会わずにはいられない(ロンド)/ ああ、運命の女神よ/ 愛の手紙よ、私を悲しませるあの女に言ってくれ ジョン・ダンスタブル: 愛しい人が私を嫌って(ロンド)/ 哀れな殉教者となって 病み疲れた私(バラード)/ 心からのお願いを どうぞお聞き頂きたい(キャロル) ハート:おお美しきバラよ、 おお優しきわが心の君よ(バッラータ)/ ウォルター・フライ: ああ、ああ、と私は繰り返すばかり (ライム・ロイヤル)/ 私の記憶にはこんなに深く刻まれている (ライム・ロイヤル)/ 姿が見られぬように ただひとりはなれて(ロンド) |
ロンドン中世合奏団 ピーター・デイヴィス& ティモシー・デイヴィス指揮 | |
録音:1983年1月、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン。 ダンスタブルの代表作とみなされていた「おお、美しき薔薇よ」が、実はジョン・ベディンガムの作であるとし、物議を醸したアルバムの再発。「rhyme royal」すなわち帝王韻律で書かれた詩や、14世紀にイタリアで流行ったバッラータなど、いくつものスタイルによる作品が収録されている。音楽的にも資料的にもきわめて貴重なアルバム。 |
MELODIYA | ||
グリンカ:管弦楽作品集 2つのロシアの主題による交響曲/ スペイン序曲第1番「ホタ・アラゴネーザ」/ スペイン序曲第2番「マドリッドの夏の思い出」/ 幻想的ワルツ/ポルカ 変ロ長調/ 歌劇「イワン・スサーニン」序曲/ 歌劇「ルスランとリュドミュラ」より(*) [序曲/舞曲/チェレノモルの行進/東洋の踊り]/ 付随音楽「ホルムスキー公」より/ アンダンテ・カンタービレとロンド ニ短調 |
エフゲニー・ スヴェトラーノフ指揮USSRso.、 ボリショイ劇場o.(*) | |
録音:1963年〜1990年。 | ||
DANTE | ||
カール・ベーム、若き日の録音集 Vol.1 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 |
マルガレーテ・テシェマッハー(S) エリーザベト・ヘンゲン(A) トルステン・ラウフ(T) ヨゼフ・ヘルマン(B) カール・ベーム指揮 ドレスデン国立歌劇場o.&cho. | |
録音:1941年、ドレスデン。 | ||
カール・ベーム、若き日の録音集 Vol.2 ブラームス:交響曲第2番(*) レーガー: モーツァルトの主題による変奏曲とフーガOp.132(#) |
カール・ベーム指揮 VPO(*)、 ドレスデン国立歌劇場o.(#) | |
録音:1942年9月17日&18日(*)/1938年(#)。 | ||
カール・ベーム、若き日の録音集 Vol.3 ブラームス:交響曲第4番(*) レズニチェク:「ドンナ・ディアナ」序曲(#) J.シュトラウスII: 「こうもり」序曲(*)/ 「千夜一夜物語」〜間奏曲(#)/皇帝円舞曲(*) ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」Op.235(+) |
カール・ベーム指揮 ドレスデン国立歌劇場o.(*/#)、 VPO(+) | |
録音:1939年(*)/1938年(#)/1949年3月17日(+)。 | ||
カール・ベーム、若き日の録音集 Vol.4 ブラームス:交響曲第1番(*) シューベルト:交響曲第8番「未完成」(#) |
カール・ベーム指揮 VPO | |
録音:1944年11月18日&19日(*)/1940年(#)。 | ||
ピエロ・コッポラ・コレクション Vol.8 シューマン:交響曲第1番「春」(*)/ 交響曲第3番「ライン」(#) |
ピエロ・コッポラ指揮 ナショナルso.(*)、 パリ音楽院o.(#) | |
録音:1946年6月頃、ロンドン(*)/1933年11月、パリ(#)。 | ||
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調Op.21「ワルトシュタイン」 ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調Op.28「田園」 ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調Op.10-3 |
エドウィン・フィッシャー(P) | |
録音:1948年/1954年。以前HUNTから出ていたもの。M&Aで出ているものと確か同一録音。 | ||
ブルックナー:交響曲第5番 | カール・ベーム指揮 ドレスデン・シュターツカペレ | |
’1936年録音。4番同様、歴史的ファンにはお馴染みのベーム戦前のブルックナー代表作。こちらも音質なかなかで、同様に素晴らしい。 | ||
リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード(*) チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」 |
ヨゼフ・フックス(Vn;*) アルトゥール・ロジンスキ指揮 クリーヴランドo. | |
録音:1939年(*)/1940年。原盤:コロムビア。ロジンスキーVol.4。ロジンスキーの特性にマッチした2曲。特にシェヘラザードは素晴らしい。 | ||
ムソルグスキー: 展覧会の絵、ホヴァンチシナ前奏曲(*)、ゴパック スクリャービン:交響曲第3番(#) |
アルトゥール・ロジンスキー指揮 NYP、クリーヴランドo.(*)、NBCso.(#) | |
曲順に1945年、1940年、1946年&1938年、ロジンスキーVol.5。ここでもロジンスキらしい直球一本勝負の解釈。聴いていて非常に爽快だ。 特に注目はNBCとのスクリャービン。トスカニーニとの関係も非常に興味深いが、何せ曲がスクリャービン。ファンなら必携であろう。スリップ・ケース背表紙の印刷漏れはご愛敬。 | ||
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 | ウィリアム・ スタインバーグ指揮バッファローpo. | |
1946年録音。同曲の世界初録音であると同時に、バッファロー・フィルの初録音、さらには原盤であるムジクラフト・レーベル唯一のオーケストラ録音となった物。 ちなみにムジクラフトの録音スタッフは、この翌日デューク・エリントンの録音を収録しているそうな。アメリカ・オケ・ファンなら手元にぜひ置いておきたい。 | ||
ラヴェル:スペイン奇想曲、道化師の朝の歌、 ダフニスとクロエ組曲第2番 ドビュッシー:海 |
アルトゥール・ロジンスキー指揮 クリーヴランドo. | |
1940年〜1942年、ロジンスキーVol.10。 |
ARKADIA(旧シリーズ:ライヴ・特記以外モノラル録音) | ||
モーツァルト: ピアノ協奏曲第25番(*)、交響曲第40番、セレナード第6番(#) |
アルフレッド・ブレンデル(P;*) オットー・クレンペラー指揮 NPO&ベルリンRIASso.(#) | |
’70年10月8日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール&’50年12月22日ベルリン(#)。これまた現在ではレアな音源。音質は普通だが’70年の方は年代からすると少々悪いかも。 | ||
メンデルスゾーン:交響曲第3番 ドビュッシー:海 シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲 |
ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ケルンRSO | |
’60年10月24日、ケルン。ミトロプーロスはこの2ヶ月前にも同曲目のコンサートをBPOとザルツブルグで行い、オルフェオからCDも出ている(488 981)が、 今回の盤はそれに比べると落ち着いた演奏と言える。オルフェオ盤の荒れ狂う強烈演奏も素晴らしいが、今回の盤の方がどちらかと言えば正統的演奏かもしれない。 ただ、オルフェオ盤を知らずにこちらを聴いた場合、その熱い演奏にびっくりするかも。つまりどちらもオーケストラをしばき倒した並々ならぬ熱血度ではあるのだ。 ここは是非両方とも聴いてみて頂きたい。これら3曲に対する認識が一変すること間違いなし。音質はなかなかよい。 | ||
EMI | ||
アルフレッド・コルトー ドビュッシー:子供の情景/前奏曲集第1集 ラヴェル:ソナチネ/水の戯れ リスト: ピアノ・ソナタ/ハンガリー狂詩曲第2番&第11番/ リゴレット・パラフレーズ/ 波の上を歩くパウラの聖フランソワ/軽やかさ |
アルフレッド・コルトー(P) | |
録音:1923年〜1949年。コルトー入門に最適の一組。 | ||
ラヴェル:ピアノ作品全集 鏡/高雅で感傷的なワルツ/ソナチネ/ 亡き王女のためのパヴァーヌ/グロテスクなセレナード/ 古風なメヌエット/前奏曲/ ハイドンの名によるメヌエット/ボロディン風に/ シャブリエ風に/夜のギャスパール/水の戯れ/ クープランの墓/耳で聞く風景(*)/ 口絵(#)/マ・メール・ロワ(*) ドビュッシー:ピアノ曲集 喜びの島/マスク/映像第1集/映像第2集/版画/ 白と黒で(*)/リンダラハ(*) |
ジャン= フィリップ・コラール(P) ミシェル・ベロフ(P;*/#) カティア・ラベック(P;#) | |
録音:1976年〜1980年。若き日にその才能を騒がれたコラールによる名盤。残念ながら最近はその名を聞く機会が減ってしまったが、 是非もう一度このようなさわやかな演奏を聴かせてほしい物だ。 | ||
ERATO | ||
ムソルグスキー:展覧会の絵 ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編): ホヴァンチシナ〜前奏曲、ペルシャの女奴隷達の踊り、間奏曲 ムソルグスキー:禿山の一夜(*) |
ジェイムズ・コンロン指揮 ロッテルダムpo. アラン・ロンバール指揮 ストラスブールpo.(*) | |
コンロンの方はデジタル録音。’80年代のエラート期待の星だったコンロンもとんと名前を聞かなくなってしまったが、ここではなかなか瑞々しい音楽を聴かせている。 | ||
SONY | ||
ショパン:スケルツォ(全曲)、 マズルカ集(Ops6-2/24-2/56-3/59-1/59-2/59-3) |
エマニュエル・アックス(P) | |
’87年録音。CBS時代から専属アーティストとしてSONYに在籍しているアックスだが、日本でもその真価が認められ始めたのはごく最近になってからのこと。 | ||
TELDEC | ||
ブルックナー:交響曲第5番 | エリアフ・インバル指揮 フランクフルトRSO | |
言わずと知れたインバルの全集より。スタンダードな名演。 |