ユリウス・ブルガー(1897-1995):管弦楽作品集 バリトンと管弦楽のための 「 Stille der Nacht 」(1919頃)/ 弦楽のためのスケルツォ(1939)/ チェロ協奏曲(1939)/ カール・フィリップ・エマニュエル・バッハの 主題による変奏曲(1945頃)/ バリトンと管弦楽のための「伝説」(1919頃) |
マルティン・クラウス(Br) マヤ・ベイゼル(Vc) シモーネ・ヤング指揮 ベルリン放送so. | |
録音:1994年9月、イエス・キリスト教会、ベルリン。作曲家臨席による録音(元々はSONYから発売されたことがある音源だという)。 ウィーンに生まれ、ベルリンでフランツ・シュレーカーに学び、1920年代には指揮者&伴奏者として成功したブルガーの作品集。彼はその後ナチに追放されて1938年にアメリカへ渡り、ニューヨークで亡くなった。この録音は、その死去(1995年6月12日)のわずか9ヶ月ほど前、彼自身が臨席して行われた物。アメリカでは「ジュリアス・バーガー」と呼ばれていたはずだが(アメリカ亡命後、名前の綴りにあったウムラルトを、自ら取ってしまったとの事)、当店ではドイツ語読みしています。 | ||
モーツァルト(1756-1791)/ アレクサンドル・クニャーゼフ編曲:チェロ・ソナタ集 チェロ・ソナタ[K.301/K.376/K.379] |
アレクサンドル・クニャーゼフ(Vc) エドワール・オガネシアン(P) | |
録音:1997年11月13日モスクワ、チャイコフスキー音楽院、小ホール。全曲、クニャーゼフ編曲版による初録音。 | ||
ラインハルト・オッペル(1878-1941):ピアノ作品集 Vol.1 小組曲 Op.26/ピアノ・ソナタ第1番 ト短調/5つの小品 Op.21/ワルツ集第2集 カン・ヒジョン [강희정](P) | ||
録音:2006年7月24日-25日、ハーストウッド・ファーム・ピアノ・スタジオ。 オッペルはテューリンゲンに生まれ、1903年から1909年までボンでオルガニスト&合唱指揮者となり、1911年から1924年まではキール音楽院で教え、1928年からはライプツィヒ音楽院で教えた(教授内容は音楽理論と作曲だったようだが、資料によって異なっている)。またキール時代、第1次世界大戦中の1914年から1919年までは狙撃兵としても活躍したが、3度負傷し右腕に弾丸が残ったと言う。彼は生前、ユダヤ系音楽評論家のハインリヒ・シェンカー(1868-1935)と親しく、また、ナチスに批判的でもあった。 オッペルの作品は第2次世界大戦後に失われる所であった。残された家族はソビエトの侵攻から逃れようと西側へ脱出したが、その際彼の楽譜(おそらく自筆譜)は第1次世界大戦中に彼自身が使っていたトランクに詰められ、納屋の床下に埋められた。ラインハルトの息子クルトがようやく元の自宅へ戻ることができたのは45年後の1990年だったが、幸運にも父の楽譜はそのまま埋まっていたのだった。なお、国内代理店記載では『そんな彼の音楽は二次世界大戦中、文字通り地下に潜ってしまいましたが、(ロシア軍の攻撃から逃れるために、自作のスコアを庭の床下に隠したとか)終戦後、無事に彼の息子によって発見されました。』とオッペル自身が隠したことになっているが、年代も合わず誤りと思われる。 | ||
ペーテリス・プラキディス(1947-): 弦楽オーケストラのための作品集 ピアノ、弦楽とティンパニのための音楽 (1969)/ 息と血の歌 [Songs of the Wind and Blood] (1991)/ 2つのオーボエと弦楽のための協奏曲 (1982)/ 2つのヴァイオリン、ピアノと弦楽のための 協奏曲=バラード (1984) |
ペーテリス・プラキディス(P) アントラ・ビガチャ(Ms) ウルディス・ウルバーンス、 ヴィルニス・ペルネーンス(Ob) アンドリス・パウルス、 ジンタルス・ベイターンス(Vn) ノルムンドス・シュネー指揮 リガ室内プレイヤーズ | |
録音:1999年2月12日-16日、改革派教会。世界初録音。 プラキディスはラトヴィアの作曲家。 | ||
ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972): 歌曲集(*) [シェイクスピア、サミュエル・ダニエル、ダン、 レジナルド・ヒーバー、フレデリック・G.ボウルズ、 C.M.マスターマン、ヘリック、テンプル・キーブル、 ブレイクの詩による]/ 伝説(#) |
ブライアン・ レイナー・クック(Br;*) ロジャー・ヴィニョールズ(P;*) スティーヴン・レヴィン(Vn;#) ピーター・ローソン(P;#) | |
録音:1982年3月14日&4月13日、ロンドン、ウィグモア・ホール/1981年12月14日-15日、ロンドン、クラクストン・スタジオ。CD初リリース音源。(*)は英語歌詞付き。 | ||
ゲオルク・フォン・ ベルトゥーシュ(ベルトゥフ;1668-1743):トリオ・ソナタ集 [第8番/第11番/第12番/第14番/第15番/第17番/第21番/ ヤーコプ・メストマッヒャーの音楽帖〜第106番「行進曲」/ 第248番「アリア」(ベルゲン・バロック編曲)/ 第75番「パスピエ」/第13番「メヌエット」/ 第53番「ガヴォット」/第166番「アレグロとトリオ」] |
ベルゲン・バロック [リコーダー、トラヴェルソ、 2Vn、Vc/ガンバ、 Cemb] | |
録音:2001年9月、2003年6月、ノルウェー、ベルゲン、ノルウェー放送。ピリオド楽器使用、全曲世界初録音。 | ||
モイセイ・ワインベルク(1919-1996):ヴァイリン・ソナタ全集 Vol.1 ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.12 (*) FR/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.82 (#) (1960) FR / ヴァイオリン・ソナタ第4番 Op.39 (1947) (*) / ヴァイオリンとピアノのためのソナチネOp.46 (1948) (*) ユーリー・カルニツ(Vn) マイケル・チャーンニィ・ウィリス(P) | ||
録音:2008年8月26日-30日(*)/2009年7月13-18日(#)。FRは世界初録音。 | ||
ミルフォード (1903-1959):ピアノ曲と歌曲集 私のレディの喜び/4つの厳格な歌〜第2、4番/ ゆりかごの歌/夜明け/正方形の評判/ 歌とピアノのための4つの歌〜第1、2、4番/ 4つの季節的な歌〜第2、4番/前奏曲、エアと終曲/ 白鳥の歌/ジェニファーのチリンチリン/ 日、そして瞬間第4番「墓碑銘」 |
フィルリダ・バニスター(A) ラファエル・テッローニ(P) | |
フィンジやヴォーン・ウィリアムズとも友人であったミルフォードだが、その音楽は全くもってユニーク。牧歌的、温和、控え目な美しさはイギリス音楽に共通するものだが、彼はそこに更に暗い抒情性を加えた。楽しげなダンス音楽ら、一抹の哀愁を帯びている。これがまた素敵。 | ||
ハインリヒ・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900): ピアノ作品集 2台のピアノのための主題と変奏(*)/ アロートリア(ピアノ連弾のための)(*)/ ピアノ連弾のためのブラームスの主題による変奏曲(#)/ ピアノ連弾のためのワルツ(#)/ ピアノ独奏のための「ドン・ジョヴァンニ」からの メヌエットによる変奏曲(+)/ ピアノ独奏のためのカプリッチョ(+) |
ゴールドストーン& クレモウ・ピアノデュオ [アントニー・ ゴールドストーン(P;*/#/+) キャロライン・クレモウ(P;*/#)] | |
録音:2004年2月、イギリス、北リンカンシャー州、アルクバラ、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会。(*/+)は世界初録音。 | ||
ホアキン・ニン=クルメル(1908-2004): オルガンとグレゴリオ聖歌のための「神秘の交響曲」(1992)〔喜び/痛み/栄光〕 リチャード・ロバートソン(Org) ティモシー・J.クルーガー指揮セント・マーティン室内cho./ | ||
録音:1997年10月12日、コロラド。フランス政府からの委嘱作で、3部のタイトルはそれぞれ、キリストの「誕生」「磔」「復活」を意味している。 | ||
ヴィクトリア女王を称える合唱作品集 アーサー・マレイ・グッドハート(1866-1941): Lady on the silver throne アーサー・サマーヴィル(1863-1937): With still increasing blessings チャールズ・ハーフォード・ロイド(1849-1919): A thousand years, by sea and land エドワード・エルガー(1857-1934): To her beneath whose steadfast star チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924): Out in the windy West ジョン・フレデリック・ブリッジ(1844-1924): For all the wonder of thy regal day ジョン・ステイナー(1840-1901): Flora’s Queen チャールズ・ウッド(1866-1926): A Century’s Penultimate アレグザンダー・キャンベル・マッケンジー(1847-1935): With wisdom, goodness, grace ヒューバート・パリー(1848-1918): Who can dwell with greatness! ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス(1869-1941): Hark! The world is full of thy praise ジョージ・マーティン(1844-1916): The seaboards are her mantle’s hem ウォルター・パラット(1841-1924): The Triumph of Victoria |
エイダン・オリヴァー指揮 スピリタス室内cho. | |
1899年、ヴィクトリア女王80歳の誕生日を記念して企画された、様々な作曲家たちによる合唱作品集。世界初録音と記載されている。 | ||
ヴラダス・ヤクベナス(1904-1976):室内楽と器楽作品集 弦楽四重奏曲 Op.4 (1929-30) [ヴィリニュスSQ /録音:1999年2月12日] / ピアノのための2つの絵画 Op.2 (1926-27) [カスパラス・ウインスカス(P)/ 録音:2011年8月18日、リトアニア国立フィルハーモニック・ホール]/ ヴァイオリンとピアノのための「メロディ=伝説」(1930-31) (*) / チェロとピアノのためのセレナード(1936) (#) [ルスネ・マタイティーテ(Vn;*) エドムンダス・クリカウスカス(Vc;#) アルビナ・シクシュニウテ(P;*/#)/ 録音:2004年9月17日、リトアニア国立フィルハーモニック・ホール]/ 弦楽オーケストラのための前奏曲と三重フーガ ニ短調 (1828-1829) [ドナータス・カトクス指揮聖クリストフォロス〔クリストファー〕室内o./ 録音:2004年9月30日、リトアニア放送局] | ||
全曲世界初録音。ヤクベナスは1928年から1932年にかけてベルリンでシュレーカーに学び、作曲家、評論家、教師として活躍、第二次世界大戦時にアメリカに亡命する前は、リトアニア音楽界の主要人物だった。 | ||
マシュー・テイラー(1964-):作品集 弦楽四重奏曲第3番/ピアノ三重奏曲/葛藤と安らぎ |
シドロフSQ ロウベリー・ピアノ・トリオ マーティン・ブラビンズ指揮 BBCso.のメンバー | |
録音:1996年&1997年、イギリス、作曲者臨席。全曲世界初録音。 | ||
バラキレフ (1837-1910):ロシア民謡曲集 ロシア民謡による大幻想曲 Op.4 (*)/ ロシアの人々の30の歌(#) (原曲とバラキレフ編曲版を交互に収録) |
ジョセフ・バノヴェツ(P;*/#) コンスタンチン・クリメツ指揮(*) ロシアpo.(*) オルガ・カルギナ(S;#) スヴェトラーナ・ ニコラーエワ(Ms;#) アルトン・チュン・ ミン・チャン(P;#) | |
ロシア音楽の祖、バラキレフは自国の民謡から多大なる創造力を得た人。このアルバムに収録されている「大幻想曲」はまさに彼の最初の作品で、17歳の時に書かれたもの。そして 30の民謡は「 30の歌」はロシア民謡を元にしたもので、バラキレフによる編曲と元ネタを交互に演奏するという、ロシア好きにはたまらない逸品。 | ||
フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000): 木管五重奏作品全集 木管五重奏のためのセレナード/ クアットロ・ペッツィ (コントラバスと木管五重奏のための)/ フルーツ・バスケット(シャーンドル・ヴェレシュの 詩によるソプラノと木管五重奏のための連作歌曲集)(*)/ 17世紀ハンガリーの古い舞曲(木管五重奏版)/ ロンド・カプリッチョ (ヴァイオリンと木管五重奏のための)(#)/ ラヴォッティアーナ(木管五重奏のための) |
ディーター・ランゲ(Cb) ウルリケ・シュナイダー(Ms) ダニエル・ドッズ(Vn) フォイブス・クインテット | |
録音:1999年6月17日-18日、2000年1月17日-18日、スイス、アーレスハイム、改革派教会。(*/#)は世界初録音。(*)はハンガリー語歌詞、英・独・仏語対訳付き。 | ||
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781): 弦楽のための作品集 Vol.1〜 6つの合奏協奏曲集Op.2 (1767頃) (弦楽オーケストラのための編曲版) |
ゲイリー・ブライアン指揮 ウラルスクpo. (西カザフスタンpo.) | |
録音:2004年9月、カザフ劇場、ウラルスク、カザフスタン。おそらく世界初録音&モダーン楽器使用。当盤は2006年の発売だが、残念ながら2008年末現在、続編は出ていない。 | ||
レオーネ・シニガーリャ(1868-1944):室内楽曲集 ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.44 (*) /チェロ・ソナタ ハ長調 Op.41 (#) / チェロとピアノのためのロマンツェ ニ長調 Op.16 No.1 (#) / ヴァイオリンとピアノのためのカヴァティーナ ト長調 Op.13 No.1 (*) ソロミア・ソロカ(Vn) ノレーン・シルヴァー(Vc) フィリップ・シルヴァー(P) | ||
録音:2008年7月1日-2日、ペイトリッチ・サウンド・スタジオ、ニューヨーク(#)/2009年11月25日-26日、リース・リサイタル・ホール、インディアナ(*)。全て世界初録音。『シニガーリャはトリノ生まれのイタリアのユダヤ人作曲家で、ウィーンでブラームス、ゴルトマルク、マーラーに出会いドヴォルジャークと親交を結んだ。』(STRADIVARIUSレーベルの国内代理店案内より) | ||
ヨハン・ヒエロニムス・カプスベルガー(1580-1651): アリア集第2巻 |
ヴィクトル・コエーリョ音楽監督 イル・フリオーソ、 | |
録音:2004年6月3日-7日、カナダ、アルバータ州、カルガリー、マウント・ロイヤル・カレッジ、ワイアット・リサイタル・ホール。一部を除き世界初録音。伊語歌詞/英・独・仏語対訳付き。 | ||
フィリップ・レイミー(1939-): ピアノ作品集 1961-2003 (Vol.1) カラー・エチュード/ メモリアル(アレクサンドル・チェレプニンの思い出に)/ クロマティック・ワルツ/ピアノ・ソナタ第1番/ ピアノ・ソナタ第2番(1966、2003改訂)/ ピアノ・ソナタ第5番(左手のための)/ ピアノ幻想曲(*)/4つのタンジールのポートレート/ トッカータ第2番 |
スティーヴン・ゴスリング(P) | |
録音:2003年3月17日-19日、ニューヨーク、パフォーミング・アーツ・センター、リサイタル・ホール、作曲者臨席。(*)を除き世界初録音。 | ||
シャルル=ヴァランタン・ アルカン(1813-1888):オルガン作品集 Vol.1 11の大前奏曲とヘンデルのメサイアの トランスクリプション/ ペダルだけのための12の練習曲 より[第 1番−第6番]/ ベネディクトゥス |
ケヴィン・ボウヤー(Org) | |
録音:2005年5月15日-16日、イギリス、ブラックバーン大聖堂。全曲世界初録音。 | ||
アルカン (1813-88):オルガン作品集第2集 オルガンのための/ 足鍵盤のための12の練習曲より[第7-12番]/ 11の宗教的な小品とヘンデルのメサイアによる トランスクリプション |
ケヴィン・ボウヤー(Org) | |
最近のヴィルトゥオーゾ・ピアノブームのおかげで、アルカンの作品もずいぶん有名になってきた。しかしまだ彼のオルガン作品を耳にする機会はあまり多くない。このシリーズの第1巻(TOCC-0030)も話題になったが、この第2巻も驚くべきレパートリーが収録されている。聴き手を感動の渦に巻き込む。 | ||
ドナルド・フランシス・トーヴィー(1875-1940): 管弦楽作品集 交響曲 ニ調Op.32/ 歌劇「ディオニュソスの花嫁」〜前奏曲(*) |
ジョージ・ヴァス指揮 マルメ歌劇場o. | |
録音:2005年5月23日-27日、スウェーデン、マルメ、スウェーデン・ラジオ、スタジオ7。(*)は世界初録音。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975):2台&4手のためのピアノ作品全集 Vol.1 交響曲第9番 変ホ長調Op.70 (*/+) /映画音楽「団結」Op.95d 〜ワルツ(*) / バレエ組曲第2番Op.89b〜第3番「ポルカ」(*) / コルジンキナの冒険Op.59〜第3番「追跡」(*) /2台ピアノのための組曲 嬰ヘ短調Op.6 / タランテラOp.84d /メリー・マーチOp.84c / 2台のピアノのためのコンチェルティーノ イ短調 Op.94 ヴィッキー・ヤヌラ、ヤーコプ・フィシェルト(P) | ||
録音:2007年7月17日、20日、ハーストウッド・ファーム・ピアノ・スタジオ。連弾(*)/2台ピアノ(無印)。(+)は当版による世界初録音。ショスタコーヴィチによる管弦楽作品の初稿は、多くがピアノ4手あるいは2台のピアノのために書かれているが、これらの版は初演時以降ほとんど演奏されていない。ともにイギリスを中心に活躍する、ギリシャ出身のヤヌラ&ドイツ出身のフィシェルトによって開始される当シリーズは、これらショスタコーヴィチ自身による編曲版を全て含むと共に、この編成のためのオリジナル作品も収録。第1巻の目玉は、世界初録音となる第9交響曲の4手ピアノ版。 | ||
リスト(1811-1886)/ オーギュスト・ストラーダル(1860-1930)編曲: 独奏ピアノ編曲版による交響詩集 Vol.1 交響詩「前奏曲」/交響詩「英雄の嘆き」/ 交響詩「理想」 |
リスト=マッティ・マリン(P) | |
録音:2007年11月29日-12月1日、クーサー・ホール、クーサンコスキ、フィンランド。 リストの13ある交響詩は、作曲家自身によって2台ピアノ用に編曲された版が存在するが、こちらは彼の弟子であったチェコのピアニスト、ストラーダル(リストの晩年作、夜想曲「夢の中に」を献呈されている)によるピアノ独奏用編曲。彼はリストの他ブルックナーにも師事したことがあり、バッハ、ヘンデル、ブクステフーデ、そしてリストの作品を数多く編曲したようだが、その楽譜のほとんどは散逸してしまい、全貌はわかりにくくなってしまっているようだ。 | ||
ヴィクトル・コセンコ(1896-1938): ピアノ作品集 Vol.1 古い舞曲様式による11の練習曲 Op. 19 (1927-1929) |
ナターリャ・シュコダ(P) | |
録音:2005年12月21日、アリゾナ州立大学音楽学部、カツィン・コンサート・ホール。旧西側諸国での初録音。コセンコは20世紀前半の最も重要なウクライナのコンポーザー=ピアニストの一人とされる。 | ||
テレマン (1681-1767): 音楽による礼拝(72曲のソロ・カンタータ) Vol.1 [6つのカンタータ] |
ベルゲン・バロック | |
録音:2005年10月11日-13日、ノルウェー、オスロ、ソフィエンベルグ教会。ピリオド楽器使用。一部の曲は世界初録音。独語歌詞/英・仏語対訳付き。特製紙ケース仕様。Vol.2:TOCC-0057。 | ||
ドナルド・フランシス・トーヴィー(1875-1940): チェロ&管弦楽作品集 チェロ協奏曲Op.40 (1935) (*)/ 弦楽のためのエア(ピーター・ショア編)(#) / チェロとピアノのための哀歌的変奏曲Op.25 (1909) |
アリス・ニアリー(Vc) ジョージ・ヴァス指揮 アルスターo. グレーテル・ダウズウェル(P) | |
録音:2006年5月29日-30日、アルスター・ホール、ベルファスト、イギリス。(#)は世界初録音、(*)は First modern recording (初モダーン録音?)。 カザルスのために書かれ、彼による録音も存在する(SYMPOSIUM/レーベル長期品切れ中)(*)が珍しい。トーヴィーはイギリスの音楽アナリスト、音楽学者、作曲家、ピアニストで、ヒューバート・パリーに音楽を学んだ。ヨーゼフ・ヨアヒムの私的な友人であり、ブラームスのピアノ五重奏曲をヨアヒム四重奏団が演奏した折りには、ピアニストとして共演したこともあった。自作のピアノ協奏曲を自演した際には、ヘンリー・ウッドやハンス・リヒターが指揮を務めたこともある。 | ||
ロバート・バーンズの詩によるロシア歌曲集 ゲオルギー・スヴィリドフ(1915-1998): ロバート・バーンズの詩による2つの歌 ショスタコーヴィチ(1906-1975): バスのための6つのロマンス〜3つの歌 ユーリー・レヴィティン(1912-1993): ロバート・バーンズの詩による歌曲集 ティホン・フレンニコフ(1913-2007): ロバート・バーンズの詩による5つの歌〜3曲 |
ヴァシリー・サヴェンコ(B−Br) アレクサンドル・ブローク(P) | |
スコットランドの国民的詩人バーンズの詩に、ロシアの近現代作曲家たちが作曲した歌曲を集めた物。ピアニストは、ロシアの有名な詩人(1880-1921)と同姓同名で綴りも同じだが、血縁だろうか。 | ||
マルコ・タイチェヴィチ(1900-1984): ピアノ作品全集 7つのバルカンの踊り(1926)/5つの前奏曲(1935)/ メジムリェ郡の歌から(1938)/ソナチネ(1923)/ セルビアの踊り(1937)/ ハ短調の主題による変奏曲(1948)/ 子供のために(1938)/ソナチネ(1947頃)/ 2つの小組曲(1937)/若人のために(1935)/ 6つの小品(1920)/オルゴール(1930) |
ラドミラ・ ストヤノヴィチ=キリルク(P) | |
全曲世界初録音。 今日はクロアチア領となっているオシイェク(当時はオーストリア=ハンガリー帝国)に生まれたセルビア(死去の時点ではユーゴスラヴィア)の作曲家。当初地元とプラハで学び、その後ウィーンでヨーゼフ・マルクスとマックス・シュプリンガーに教えを受けた後帰国、1923年には(後年マタチッチが指揮した「交響的コロ舞曲」等で知られる)ヤコヴ・ゴトヴァツ(1895-1982)ら同世代の作曲家たち3人とザグレブで、民族音楽をベースとした新作歌曲のコンサート・シリーズ「我らが民謡」を開始、若いタイチェヴィチにとっては大きな業績となり、ほぼ同時に教師としても活動を始めた彼は1945年、ベオグラード音楽院の対位法と作曲の教授となった。彼のピアノ作品は2曲を除き第2次世界大戦前に書かれているが、彼は当初ヴァイオリンを専攻していたためもあってか、その後は弦楽のための作品を良く書くようになったという。 | ||
タネーエフ (1856-1915):作品集 ピアノ協奏曲(パヴェル・ラム管楽編曲)/ 4つの即興曲(アレンスキー、グラズノフ、 ラフマニノフとの共作)/ 作曲家の誕生日(語り手、4手ピアノのための) |
ジョゼフ・バノウェツ(P) トーマス・ザンデルリング指揮 モスクワ・ロシアpo. アダム・ウォドニツキ(P) ウラディーミル・ アシュケナージ(ナレーター) | |
一部を除き世界初録音。アシュケナージがナレーターで参加しているのもみ逃せない。 | ||
ハンス・ガル(1890-1897):チェロのための作品集 無伴奏チェロ・ソナタ Op.109a (1982) /無伴奏チェロ組曲 Op.109b (1982) /チェロ・ソナタ Op.89 (1953) (*) アルフィア・ナキプベコヴァ(Vc) ヤーコプ・フィヒャート(P;*) | ||
録音:2010年6月10日-12日、ランド・アート、パパ・ウェストレイ、オークニー諸島(無印)/2010年11月17日、ミュージック・ルーム、チャンプス・ヒル、パルバラ(*)、共にイギリス。(*)を除き世界初録音。 | ||
アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(1875-1961): ピアノ作品集 Vol.1 スカズカ(民話)Op.39/幻想的ソナタ Op.37/ 対位法のスケッチ Op.12 |
ジョナサン・パウエル(P) | |
ゴリデンヴェイゼルはラフマニノフの友人であり『ロシア・ピアノ・スクールの創立者の一人としても知られています』(代理店記載ママ;代理店翻訳者は音楽院のような学校だと勘違いしているようだ。本来「ロシア・ピアノ教育の一派を確立した」という解釈になるべき語句だが)。作曲家としての彼は非常に多くの曲を書いたが、演奏される機会は今日多いとはいえない。1930年代の初めに書かれた「対位法のスケッチ」は、恐らくロシアで初めて「24の調性によってかかれた」作品だろう。ロシア民謡への感情移入とピアニストの妙技を融合させた多彩で興味深い曲集。幻想的ソナタは彼の複雑な個性を強く感じさせる曲。 | ||
ジョン・ジュベール(1927-): 歌曲集&室内楽作品集 ソプラノとリコーダーのための 「 The Hour Hand 」Op.101 (1982) / 高声とピアノのための 「シュロップシャーの丘」 Op.155 (2003) / ソプラノとリコーダーのための即興 Op.120 (1988)/ チェロとピアノのための「 Kontakion 」 Op.69 (1971)/ ソプラノとリコーダーのための 「 The Rose is Shaken in the Wind 」 Op.137 (2001)/ ソプラノとピアノのための 「エミリー・ブロントによる6つの詩」 Op.63 (1965頃) |
レスリー=ジェーン・ ロジャーズ(S) ジョン・ターナー(リコーダー) ジョン・タニクリフ(Vc) ジョン・マッケイブ(P) | |
録音:2006年12月18日-19日、コスモ・ロードウォルド・コンサート・ホール、マンチェスター大学。全て作曲家臨席による世界初録音。ジョン・ジュベール(ジュベアとも)は南アフリカ共和国出身のイギリスの作曲家。 | ||
ボリス・チャイコフスキ−(1925-1996): 歌曲集と室内楽作品集 ソプラノとピアノのための 「ヨシフ・ブロツキーによる4つの詩」(1965)/ メゾソプラノとヴィオラのための 「キップリングからの2つの作品」(1994-1996?)(*)/ [はるかなアマゾン [Far-Off Amazon] / ホメーロス [Homer] ]/ ヴァイオリン、ヴィオラと チェロのための三重奏曲(1955)/ ミハイル・レルモートフによる2つの詩(1940)(#)/ プーシキンによる叙情歌(1972)(+)/ バラライカとピアノのための2つの小品(1991) |
オリガ・フィロノワ(S) スヴェトラーナ・ ニコラーイェワ(Ms) オリガ・ソロヴィエワ(P) レフ・セーロフ(Va) アレクセイ・ フトリャンスキー(Vn) キリル・エルショフ(バラライカ) マリーナ・アルチャコワ(Vc) | |
(+)を除き世界初録音か((+)は「初のディジタル録音」と記載されている)。(*)はB.チャイコフスキ−最後の作品の一つとなった物で、草稿は、今回収録された2曲の後「戦争」と題された作品の1小節目で突然止まっているという。(#)は彼15歳のときの若書で、後年自らの公式作品リストに唯一加えた1940年代の作品だとの事。 | ||
ジョルジェ・エネスク(1881-1955):ヴァイオリン作品集 Vol.1 朝の歌/牧歌、悲しきメヌエットと夜想曲(S.ルプー編曲)/J.S.バッハによるサラバンド/ 遠くのセレナーデ/憂鬱なアンダンティーノ/前奏曲とガヴォット(室内アンサンブル編曲版)/ ルーマニアの様式による歌/伝説(室内アンサンブル編曲版)/ひそやかなセレナード/ Fantaisie concertante / 夜想曲 "Ville d'Avrayen" / Hora Unirei /アリアとスケルツィーノ(S.ルプー編曲) シェルパン・ルプー(Vn) ドミトリー・コゾフ、マリン・カザク(Vc) イアン・ホブソン、サミール・ゴレスク、イリーナ・ドゥミトレスク(P)他 イリノイ大学エネスク・アンサンブル | ||
録音:2005年6月5日-7日、ミハイル・ヨラ・コンサート・ホール、ラジオ放送ハウス、ルーマニア・ラジオ、ブカレスト/2011年4月10日-11日、クレイナート舞台芸術センター、イリノイ大学。 | ||
ジョン・ガードナー(1917-):金管とオルガンのための作品集 結婚式の繁栄 Op.162(*)/復活祭の幻想 Op.232(*)/ 金管五重奏のための主題と変奏 Op.7(#)/オルガンのための5つの踊り Op.179(+)/ モンテヴェルディの主題による教会ソナタOp.136(**)/世俗ソナタOp.117(##) ポール・アーチボルド(Tp;**/##) スティーヴン・キング(Org;#以外) クリス・ガードナー指揮(*/##) コスモポリタン・ブラス | ||
録音:2010年1月29日(##)、2010年1月30日(#)、2010年2月12日(*/#)、2010年6月25日(**)、ブレントウッド教会。(#)と(**)を除き、世界初録音。ガードナーはマンチェスター出身で、ウェリントン大学とオックスフォード大学で学び、軍楽隊長時代に構想を練った「交響曲第1番」がバルビローリに見出されたことで、作曲家としての活動を始めた。 | ||
ヴィータウタス・ バツェヴィチウス(1905-1970):管弦楽作品集 管弦楽のための 「電撃的詩曲 [Poème Électrique] 」(1932)/ ピアノ協奏曲第1番 (リトアニアの主題による; 1929) (*)/ 交響曲第2番「 Della Guerra 」 (1940) / 交響曲第6番「宇宙 [Cosmique] 」 (1960)/ 管弦楽のための「グラフィーク」 (1964) |
アイダス・プオドジウカス [Aidas Puodžiukas](P;*) ヴィータウタス・ルコチュス指揮 マルティナス・ スタシュクス指揮(*) リトアニア国立so. | |
録音:2003年-2005年、ヴィリニュス、リトアニア。世界初録音。リトアニア音楽情報出版センターから、 LMIPC CD 030 (当店未案内)という品番で発売されている録音と同一の音源。 父がリトアニア人音楽家、母がポーランド人という家系に生まれたピアニスト&作曲家、バツェヴィチウス(バツェヴィチュス)による作品集。特筆すべきは、彼の姉に作曲家グラジナ・バツェヴィチがいること。バツェヴィチはポーランド人、バツェヴィチウスはリトアニア人とよく言われるが、彼ら兄弟(4人)はすべてポーランドで生まれ、10代の頃は両親&兄弟とも夏をリトアニアで過ごしていたという。1939年にリトアニアはロシアの侵攻を受け、当時ピアニストとして南米ツアー中だったバツェヴィチウスはアメリカに亡命、以降もリトアニアはナチス(その後、再びソビエト)統治下となってしまったため、彼は生涯故国へ戻ることはなく、ニューヨークで亡くなった。 スクリャービンの影響も感じられる初期のピアノ協奏曲にはじまり、第2次世界大戦の始まりを描いた第2交響曲、万華鏡のような色彩と沸騰するが如き力を持つ、後年の第6交響曲や「グラフィーク」を収録。 | ||
ラモー:鍵盤音楽全集 Vol.1 組曲第1集 イ短調/組曲第2集 ホ短調/ コンセール用のクラヴサン組曲 [第1番/第2番/第3番] 「遍歴騎士」〜組曲 |
スティーヴン・グットマン(P) | |
ラモーは偉大なる鍵盤音楽作曲家として知られている。彼の作品を現代のピアノで演奏することは古今東西多くのピアニストが試みており、その誰もが独自の世界を作り上げている。このグットマンもその一人。ロンドンで生まれ王立音楽院で学んだ彼は、近現代の作品とフランス・バロック音楽のスペシャリストとして知られるイギリス期待のピアニスト。このアルバムでは自らピアノ・ソロ用に編曲した曲も含めた「コンセール用のクラヴサン組曲」を始め、様々な作品をいかにも楽しそうに弾きこなしている。 | ||
ラモー(1683-1764):鍵盤楽器のための作品全集 Vol.2 歌劇「優雅なインドの国々」組曲/組曲第3番 ニ短調/メヌエットとロンド/ コンセール用クラヴサン曲集第4番 変ロ長調/歌劇「ダルダニュス」〜ガヴォット スティーヴン・ガットマン(P) | ||
録音:2006年8月29日-30日、2011年6月11日、ハーストウッド農場ピアノ・スタジオ。使用ピアノ:シュタイングレーバー。 | ||
ボリス・リャトシンスキー(1895-1968):「オジマンディアス」と他の低声のための歌曲集 バスとピアノのための5つのロマンス Op.5/シェリーとバルモントの詩による4つのロマンス Op.14 〜第3番/ オジマンディアス Op.15 /低声とピアノのための3つのロマンス Op.6 / プーシキンの詩による4つのロマンス Op.27 から Nos.1-3 /太陽/ I.フランコの詩による5つのロマンス Op.31 から Nos.1, 3-5 /2つのロマンス Op.37 / L.ペルヴォマイスキーの詩による2つのロマンス Op.32 〜第2番/バスとピアノのための2つのロマンス Op.57 ヴァシリー・サヴェンコ(B) アレクサンダー・ブロック(P) | ||
録音:2009年1月25日-28日、アカデミー・オブ・コラール・アーツ、モスクワ。ジャケットに「世界初録音を含む」と表示されている。 | ||
マギ(1922-):管弦楽作品集 ヴェスプレ(*)/ピアノ協奏曲(#)/ブクーリカ(*)/ ピアノとクラリネット、室内o.のための変奏曲(+)/ 交響曲(**) |
アダ・クーセオク(P;#) マティ・ミカライ(P;+) タルモ・パジューシャー (Cl;+) アルヴォ・ヴォルメル指揮(*/#) ミケル・クーツォン指揮(+/**) エストニア国立so. | |
エストニア近代音楽の先駆者として知られるエステル・マギ女史の作品集。タリンとモスクワの音楽院で作曲法を学び、母校タリン音楽院で音楽理論を教えた。エストニアの民族音楽のモティーフを効果的に用い、簡潔で力強いフォルムで書かれた音楽は世界中で愛好され、多くの演奏家が好んでレパートリーとして取り上げている。初期の「ピアノ協奏曲」から段階を追って熟成していく彼女の作風を辿れる1枚。 | ||
イゴール・ライケルソン(1961-):作品集 弦楽合奏のための小交響曲 ト短調/ ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽合奏のための 「リフレクションズ」/ ヴィオラと弦楽合奏のための「アダージョ」/ ヴィオラ、サクソフォンと オーケストラのための「ジャズ組曲」 |
ユーリ・ バシュメット(Vn) エレナ・レヴィヒ(Vn) イゴール・ バットマン(Sax) ユーリ・ゴルベフ(Cb) エドゥアルド・ ジザク(Dr) モスクワ・ソロイスツ | |
1961年生まれで現在ニューヨークで活躍する作曲家、イゴール・ライケルソンはクラシックとジャズの融合を目指す「クロスオーヴァー」の第一人者として知られている。このアルバムに収録された「ジャズ組曲」は彼の作品の中でもとりわけ魅惑的なもの。親しみやすく懐かしささえ覚える、哀愁に満ちたメロディラインは耳を捉えて離さない。一転して、弦楽合奏のための3つの作品はチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」の伝統を踏まえた古典的なスタイル。厚みのある弦の音が交錯する小交響曲や名手バシュメットの奏でるヴィオラに思わず涙する「アダージョ」など美しさに溢れている。 | ||
ペーテル・スーダ(1883-1920):オルガン作品全集 前奏曲とフーガ ト短調(1910) /パストラール/フーガ ヘ短調(#) /バッソ・オスティナート/ アヴェ・マリア(オルガンのための変奏)/スケルツィーノ(+)/ジーグ(バッハ風)(+) リスト/スーダ編曲:タッソ、悲劇と勝利(#) イネス・メイドル(Org) | ||
録音:1995年5月23日、聖ヨハネ教会、ヘルシンキ(#)/1995年5月22日、旧教会、ヘルシンキ(+)/2005年12月27日、大聖堂教会、タリン(無印)。全て世界初録音。スーダはエストニアのオルガニスト&作曲家。 | ||
テレマン(1681-1767):音楽による礼拝(72曲のソロ・カンタータ) Vol.2 [戦いに目覚めよ/永遠の慈悲の不思議は力づき/喜べ、天国の扉が開く/ 雷鳴を止めて下さい/敬虔な者が不運に耐える場合/天より来たる愛] ベルゲン・バロック [フランツ・ヴィッツハム(CT) ビャッテ・アイケ(バロックVn) ハンス・クヌート・スヴェーン(Cemb/Org) マルク・ルオラヤン・ミッコラ(バロックVc)] | ||
Vol.1:TOCC-0037。 | ||
デイヴィッド・マシューズ(1943-): 弦楽四重奏曲全集 Vol.1 弦楽四重奏曲 [第4番 Op.27/第6番 Op.56/第10番 Op.84]/ 弦楽四重奏のためのアダージョ Op.56a |
クロイツァーSQ [ピーター・シェパード・スケーヴド、 ミハイロ・ トランダフィロフスキ(Vn) モーガン・ゴフ(Va) ニール・ヘイド(Vc)] | |
録音:2008年8月4日-5日、デュケス(原綴り不明だが、デュークス?)・ホール、ロンドン。 イギリスの作曲家D.マシューズは、現在までに7曲の交響曲と11曲の弦楽四重奏曲を書いている。彼の弟は、あのホルストの「惑星」に冥王星を付けくわえた作曲家コリン・マシューズで、デイヴィッドは20代の頃、弟とともに、デリック・クックに協力しマーラーの交響曲第10番補筆版の完成に寄与した。彼自身は「ティペットとブリテンの後継者として」また「ベートーヴェンを始めとしたウィーン古典派からマーラー、シベリウスと言った20世紀の初期の作曲家たちの音楽を継承すること」、この2つを融合するために作曲をしていると語る。例えば第4番の第1楽章はベートーヴェンのピアノ・ソナタからインスピレーションを得たという。 | ||
デイヴィッド・マシューズ(1943-):弦楽四重奏曲全集 Vol.2 〔第5番 Op.36 (1984) (*) /第12番 Op.114 (2009-2010) (#) 〕 クロイツェルSQ | ||
録音:2010年6月25日、聖ピーター&聖ポール教会、トリング(*) /2011年10月26日、洗礼者ヨハネ [St John the Baptist] 教会、オールドベリー(#)、以上 イギリス。 | ||
アルジャノン・アシュトン(1859-1937): ピアノ作品集 Vol.1 夜想曲とメヌエットOp.39/ ピアノ・ソナタ第8番 ヘ長調Op.174/ 4つのバガテルOp.79/ ピアノ・ソナタ第4番 ニ短調Op.164 |
ダニエル・グリーンウッド(P) | |
録音:2008年2月2日-3日、旧・穀物倉スタジオ、サフォーク。 | ||
シューベルトと彼のサークル シューベルト(1797-1828)/ ブライアン・ニューボールド補筆完成: ピアノ・ソナタ第15番 ハ短調 D.840「レリーク」(1825)(*) シューベルト: アンセルム・ヒュッテンブレンナーの主題による 13の変奏曲 イ短調D.576 (1817)/ アンセルム・ヒュッテンブレンナー(1794-1868): ピアノ・ソナタ ホ長調 Op.16 (1826) (#) シューベルト:ドイツ舞曲 嬰ハ短調D.643 ヨーゼフ・ヒュッテンブレンナー(1796-1882): 激しい舞曲 (#) |
トッド・クロウ(P) | |
録音:2006年5月30日-31日、マーテル・リサイタル・ホール、ヴァッサー大学、ポキプシー、ニューヨーク。(#)の2曲と、(*)の補筆完成版は世界初録音。 「未完成」の補筆完成でも知られるイギリスの音楽学者、ニューボールドによる「レリーク」ソナタの完成版が聴ける。さらに友人であったA.ヒュッテンブレンナーのソナタ、さらにその弟J.ヒュッテンブレンナーの作品を世界初録音。 | ||
ブラームス:編曲集 Vol.1 弦楽五重奏曲 ヘ短調 (*)(A.カルットゥネン編曲/原曲:ピアノ五重奏曲 Op.34 ) 弦楽五重奏曲 ロ短調 Op.115 (#)(ブラームス編曲/原曲:クラリネット五重奏曲) ゼブラ弦楽三重奏団[エルンスト・コヴァチッチ(Vn) スティーヴン・ダン(Va) アンッシ・カルットゥネン(Vc)] クリシア・オソストヴィツ(Vn) ジェイムズ・ボイド(Va;*) リチャード・レスター(Vc;#) | ||
録音:2011年10月1日-2日、ミュージック・ルーム、チャンプス・ヒル。(*)は世界初録音。(*)は2台ピアノ版 Op.34b も知られている作品だが、今回は最初に作曲されたものの試奏時の評判が悪く、ブラームス自身が破棄した編成版を、チェリストのカルットゥネンが復元したもの。 | ||
アイヴィン・アルネス(1872-1932):ピアノ作品集 ノルウェー民謡による10のピアノ小品 Op.39 / ロマンス/創作主題による変奏曲 Op.5 / 4つのピアノ小品 Op.4/3つの小品 Op.32 / 雰囲気/3つのピアノ小品 Op.9 |
エルリング・R.エーリクセン(P) | |
録音:2007年12月18日-19日、2008年3月15日、ノルウェー、スタヴァンゲル、リール・コンサートサル。全て世界初録音。アルネスはライネッケの弟子にあたるノルウェーの作曲家、ピアニスト、オルガニスト、合唱指揮者。 | ||
ドナルド・フランシス・トーヴィー(1875-1940): 室内楽作品集 Vol.1〜ピアノ三重奏曲集 [ロ短調 Op.1/ハ短調 Op.8「悲劇的な様式による」] |
ロンドン・ピアノ・トリオ [ロバート・アッチソン(Vn) ボジダル・ヴコティチ(Vc) オルガ・ダドニク(P)] | |
イギリスの卓越した音楽学者、ピアニスト、作曲家であるトーヴィはオックスフォード大学でヒューバート・パリーに作曲を学び、若いうちから作曲に勤しんだ。卒業後はヴァイオリニストのヨアヒムと親しくなり、ピアニストとしてブラームスのピアノ五重奏を演奏、一連の室内楽コンサートで活躍。作曲家としてはピアノ協奏曲や交響曲などを残している。彼の名はどちらかと言うと、バッハやベートーヴェンのピアノ作品の校訂者としてのみ知られているが、ここで聞けるブラームス風の重厚な室内楽作品では、彼の作曲家としての才能を伺い知ることができる。 | ||
ベンジャミン・リース(1924-): ピアノ作品集 1947-2005 トッカータ/6つの装飾的な練習曲/ 3つの前奏曲/ソナタ・ブレーヴ/オデッセイ |
ミリアン・コンティ(P) | |
ベンジャミン・リースは現代アメリカ作曲家の重鎮の一人。この CDに収録された作品は彼の 60年間における作曲活動の集大成。一貫した作風、ユーモアと現実、気分を引き立てる音の躍動的な動き、など新古典派の影響も感じられる。 | ||
シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888):2台ピアノと連弾のための作品全集 ベネディクトゥスOp.54(ロジャー・スモーリーによる2台ピアノ編曲版)FR / ルターのコラール「神はわがやぐら」による即興曲 Op.69 (ロジャー・スモーリーによる2台ピアノ編曲版)FR / 連弾のための「サルタレッロ」Op.47FR(#)/ 「ドン・ジョヴァンニ」による4手のための幻想曲 Op.26 (#)/ 連弾のための3つの行進曲 Op.40 (#) / 連弾のための「ボンバルド・カリヨン」(#) /連弾のための「フィナーレ」Op.17FR(#) ゴールドストーン&クレモウ(Pデュオ) | ||
録音:2008年10月(*)、2009年11月(#)、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会、アルクバラ、北リンカンシャー、イギリス。FRは世界初録音。 #「フィナーレ」Op.17で、『ごく短い音飛び(原盤に起因する)が発生することがございます。了承の上、お求めいただけますようお願い申し上げます。』と国内代理店がアナウンスしています。 | ||
ヴェルヨ・トルミス(1930-):男声合唱のための作品集 アボリジニの歌 (1981)/ 2つの献身(1983)[私は歌いたい/星々]/ 横風(1993)/ 我らが影(私たちは一度再現するだろう)(1969)/ サンポの鍛冶 (1997/2003)(*)/司教と異教徒(1992)/ 嵐の海への呪文(1996)/ 男たちの歌(抜粋; 6曲/1964-65)/ 鉄の怨念 [Raua needmine (Curse upon Iron)] (1972/2001)(*) |
ソフィア・セーデルベリ・ エーベルハード指揮 スヴァンホルム・シンガーズ ヴェルヨ・トルミス (シャーマン・ドラム/金床)他 | |
録音:2006年10月9日-11日、11月6日&8日、以上、Lomma kyrka, Lomma Skåne。(*)は男声合唱版による世界初録音。 エストニアの作曲家トルミスによる、世界初録音ヴァージョンを含む男声合唱曲。なお、国内代理店翻訳者の訳には『監督とパガン』『鉄の上の呪い』といったよくわからない物が多かったため、当店独自に英訳から(原題はおそらくエストニア語)再翻訳しています。 | ||
テレマン(1681-1767):音楽による礼拝 Vol.3「7つのカンタータ」 復活祭後の第5日曜日「あなたは死して生きるだろう」/ 三位一体後の第3日曜日「誰もが牢と石と鎖に憧れを抱く」(*)/ 三位一体後の第7日曜日「ナイルよ、イスラエルへ」(*)/ 三位一体後の第11日曜日「あなたの心は真実を探す」/ 三位一体後の第15日曜日「人は過ちとともに」(*)/ 三位一体後の第19日曜日「悪い評判がもたらすもの」(*)/ 三位一体後の第23日曜日「この上なく魅惑的な大地よ」 ベルゲン・バロック | ||
録音:2006年11月1日-4日、ノルウェー。(*)は世界初録音。「音楽による礼拝」全曲録音の第3集は、1726年にハンブルクで発表された7つの作品。 | ||
ヒュー・ウッド(1932-):室内楽作品集 ピアノ三重奏のための序曲 Op.48/ ヴィオラとピアノのための変奏曲 Op.1(*)/ 「楽園の鳥」によるパラフレーズ Op.26(#)/ ヴァイオリンとピアノのための詩曲 Op.35/ クラリネット三重奏曲 Op.40(#)/ ピアノ三重奏曲 Op.24 |
ロンドン大公トリオ [ナタニエル・ヴァロワ(Vn) ガブリエラ・スワロウ(Vc) チャールズ・ウィッフェン(P)] ポール・シルバーソーン(Va;*) ロジャー・ヒートン(Cl;#) | |
録音:2007年4月2日-4日、チャンプス・ヒル、イギリス。世界初録音作を含む。 ランカシャー生まれのヒュー・ウッドは、現代イギリスの卓越した作曲家の一人。彼の音楽は叙情性豊かな上品さと、力強い表現力を併せもつ。彼は交響曲などの大規模な曲よりも、室内楽曲のような凝縮された形式を好んでおり、当盤では1958年に書かれたOp.1の「変奏曲」から、2005年作曲のピアノ三重奏のための序曲まで、ほぼ50年間の軌跡を追うことが出来る。 | ||
ガリーニン(1922-66):ピアノ作品集第1集 ソナタ・トリアード/組曲/4つの前奏曲/ワルツ/ ダンス/スケルツォ/スペイン風幻想曲/ 「じゃじゃ馬馴らしが馴らされて」より3つの小品/ 動物園にて |
アルガ・ソロヴィエワ(P) | |
1922年にモスクワ近郊で生まれ、1966年にモスクワで没したロシアの作曲家ガリーニンのピアノ作品集。ショスタコーヴィチと比較される事の多い人だが、このアルバムを聴く限り、プロコフィエフなどの新古典主義の簡潔でユーモラスな語法を強く感じる。生涯を通じて健康障害に悩まされたという彼自身の満たされぬ何かを音で表現したのだろうか。時折現れるユーモラスな表現が心地良さをもたらす。ほんの小さい5つの曲からなる「動物園にて」が秀逸。 | ||
フィリップ・レイミー(1939-): ピアノ作品集 1966-2007 (Vol.2) ディヴェルシオン/墓碑銘第1巻/ レニングラード・ラグ/冬のノクターン/ トッカータ第1番/F.D.R.のためのオード/ トッカータ第2番/ピアノ・ソナタ第4番/ プリミティーヴォ |
ミリアン・コンティ(P) | |
アメリカの作曲家レイミーの音楽にはプロコフィエフ、及びバルトークの影響が少なからず感じられる。極めて機械的なトッカータ、暗く劇的なピアノ・ソナタ第4番、そしてホロヴィッツのためにかかれたレニングラード・ラグなど十二音に背を向けた作品も含まれている。最新作「プリミティーヴォ」の騒がしさも面白いところ。 | ||
モイセイ・ヴァインベルグ(1919-1996):歌曲全集 Vol.1 歌曲集「子供のための」 Op.13/ 歌曲集「過去の日の境界を越えて」Op.50/ こどもをあやしながら Op.110 |
オルガ・カルギーナ(S) スヴェトラーナ・ ニコラーエワ(Ms) ドミトリー・コロステリョフ(P) | |
ヴァインベルグはポーランドで生まれ、ソ連で生涯のほとんどを過ごした。在学中にナチスの迫害を受けミンスクへと逃れた彼は、ショスタコーヴィチの影響を受けつつ、 22曲の交響曲を初めとして、7つのオペラ、 17の弦楽四重奏曲、協奏曲など多くの作品を残した。彼の作品のほとんどは最近まで日の目を見ることもなく忘れられていたが、最近復興の兆しは見えてきたようだ。しかし、ここに収録されたような「歌曲」の分野はまだまだ未開発。この TOCCATAのシリーズは重要な道しるべとなることだろう。第1集は「子どもの時代」がテーマの3つの歌曲集。「ロールパンの歌」などのチャーミングな曲や、目の覚めるほど美しい「子守歌」など興味深い。 | ||
アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977):ピアノ作品集 1913-1961 ピアノ・ソナタ〔第1番 Op.22 (1918-1919) (*) /第2番 Op.94 (1961) (*) 〕/ 郷愁の4つの前奏曲 Op.23 (1922) (*) /前奏曲 Op.85 No.9 (1953) (*) / 楽興の時(1913) /小組曲 Op.6 /ロシア風ロンド(1946頃) /対話 Op.46 (1920-1930) / ポルカ(1944) /スケルツォ Op.3 (1917) /表現 Op.81 (1951) (#) /第4の (1948-1949) アレクサンドル・チェレプニン(P;*) ミハイル・シルヤエフ(P;*以外) | ||
録音:1965年3月30日-31日、マクミラン劇場、コロンビア大学、ニューヨーク(*) /2012年4月23日、29日、孔雀の間、トリニティ・ラバン音楽&舞台芸術音楽院、ロンドン(*以外)。(*/#)を除き世界初録音。自作自演の(*)は初CD化。 | ||
フェルディナント・ティエリオート(1836-1919):室内楽作品集 Vol.1 ピアノ五重奏曲 ニ長調 Op.20(*)/弦楽六重奏曲 ニ長調(+)/ 2台のチェロとピアノのための主題と変奏 Op.29(#) ハンブルク室内プレイヤーズ [イアン・マードン、イローナ・ラーシュ(Vn;*/+) ルドルフ・ザイッペル(Va;*/+) ユリア・メンシュイング(Va;+) ロルフ・ヘルブレヒツメイヤー(Vc;#/+) マルティン・フォン・ホプフガルテン(Vc;*/#/+) ヒロセ・ユウコ(P;*/#)] | ||
録音:2007年9月28日-30日、ハンブルク。全曲世界初録音。 ハンブルクの作曲家、およびチェリストだったフェルディナント・ハインリヒ・ティエリオート [Ferdinand Heinrich Thieriot] (またはティエリオト/フランス系と想像できる名字であり、よく『フェルディナント・ティエリオ』とフランス読みを混在させた表記が成されているが、生没共にドイツの上、ミドルネームも含め名前が完全にドイツ語名なので、全体にドイツ語読みすべきだろう)は、エドゥアルト・マルクスゼンに作曲を学んでおり、ブラームスの弟弟子にあたる。その後ラインベルガーにも学び、二人の師&ブラームスと生涯親交を結んだ。彼は出版社の娘と結婚し、ハンブルク劇場の音楽監督を務め、優秀な音楽教師となり、生前には多くの曲が高い評価を受けたが、第2次大戦後、彼の手稿譜がソビエトに押収され、レニングラードへ持ち去られてしまった事がもっとも大きな要因となり、死後はすっかり忘れ去られてしまった。中でも、今回収録されている弦楽六重奏曲の原稿は、水没した地下室から奇跡的に救い出されたのだとか。 そのため録音は少なく、現役盤では他に、THOROFONから出ている八重奏曲 変ロ長調 Op.62 (CTH-2277)があるだけだろう(過去には Arte Nova から作品集が発売されていたが、廃盤)。当盤に始まるシリーズが体系的なものになる事を期待したい。 | ||
カスタルディ:ティオルビーノ(小テオルボ)と テオルボのための愛の歌と技巧的なデュオ ベッレロフォンテ・カスタルディ(1580/81-1649): O Clorida / Saetta pur saetta / O crudel amor / Quella che tanto / Echo, prima parte / Echo, seconda parte / Quagliotta Canzone / Hor meno lieti / Fuor di noia / Occhi belli / Lo sdegno / Capriccio di battaglia a due stromenti / Amor colei / Quella altera / Più non vi miro / 両性具有のカプリッチョ/ Porterà’l sol / Pieno di bellezze / Felice e contento ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643): Canzon quinta detta Bellerofonte |
ジャン・パオロ・ファゴット(T) デイヴィッド・ドレイタ (リュート/ディレクター) ヴィクトル・コエルホ(リュート) ニール・コックバーン(Cemb) | |
広範囲な作品を残した17世紀イタリアの作曲家、カスタルディの作品を中心としたアルバム。ティオルビーノという小型テオルボのための作品は、彼のものしか無いのだという。 | ||
アナトーリ・リャードフ(1855-1914): ピアノ作品全集 Vol.1 ビリュールキOp.2/6つの小品Op.3/ アラベスクOp.4/練習曲Op.5/即興曲Op.6/ 2つの間奏曲Op.7/2つの間奏曲Op.8/ 2つの小品Op.9/3つの小品Op.10/3つの小品Op.11 |
オリガ・ソロヴィエワ(P) | |
録音:2005年12月29日、2008年4月21日-23日、以上 モスクワ。世界初録音曲を含む。 交響詩「バーバ・ヤガー」「キキーモラ」「魔法にかけられた湖」などの色彩感豊かな管弦楽作品で知られるリャードフには、実は膨大な量のピアノ作品があるが、一派に知られているのは「オルゴール(音楽玉手箱)」位だろう。 | ||
カレル・レイネル(1910-1979): チェロ協奏曲 Op.34 (1941-43) (*) / ソナタ・ブレヴィス Op.39 (1946) / エレジーとカプリッチョ (1957/1960) /ヴィオラとピアノのための詩 (1975) (**) ゼバスティアン・フォロン(Vc) ズデニェク・マーカル指揮チェコpo.(*) マッティ・ラエカッリオ(P;*以外) | ||
録音:2010年12月2日-3日、ドヴォルジャーク・ホール、ルドルフィヌム、プラハ、世界初演時ライヴ(*) /2011年6月20日-21日、ヤマハ・スタジオ、ニューヨーク(*以外)。全て世界初録音。(**)はオリジナル・ピッチを使用したチェロでの演奏。 | ||
テレマン(1681-1767):音楽による礼拝 Vol.4〜6つのカンタータ 〔降臨節第3日曜日「日の明るい光の前に」TVWV1:1483/顕現日のカンタータ「あなたは人々の声を聞く」TVWV1:921/ 聖マリアの御潔めの祝日のためのカンタータ「現れよ、神よあなたの神殿に」 TVWV 1:471/ 六旬節日曜日「私は何を褒め称えようか?」TVWV1:1521 / 復活祭前4週間の日曜日「愛の中を歩む」TVWV1:1498 /復活祭の第1日「ソドムの毒持つ果実への道」TVWV1:1534〕 ベルゲン・バロック | ||
録音:2007年4月23-27日、ノルウェー。 | ||
ハッリ・ヴオリ(1957-):交響曲集 [第1番/第2番] |
トゥオマス・ピリラ指揮 ヒュヴィンカーo. | |
ヴオリはフィンランド出身。 | ||
フィリップ・スプレイトリー(1942-): 弦楽オーケストラのための作品集 弦楽オーケストラのためのシンフォニエッタ Op.6 (*)/ クラリネットと弦楽オーケストラのための コンチェルティーノ「 Byard's Leap 」Op.26 (#)/ リコーダーと弦楽オーケストラのための協奏曲 「猫のギャラリー」 Op.27 (#)/ 弦楽オーケストラのための 組曲「無法者の国で」Op.12b(#) |
リンダ・メリック(Cl) ジョン・ターナー(リコーダー) トレーシー・ レッドファーン(Tp) エイラ・リン・ジョーンズ(Hp) バリー・ワーズワース指揮(*) フィリップ・スプレイトリー指揮(#) ロイヤル・バレエ・シンフォニア、 マンチェスター・シンフォニア | |
ノッティンガムシャー生まれの作曲家。 | ||
アーサー・ハートマン(1881-1956): ヴァイオリンとピアノのためのミニアチュア L’amour, valse bluette (1927) / A Negro Croon (1916) /ロマンス「ハンガリーの秋」/ Nyiregyházi Emlék: Csardas (1905) / Szomorúság (Tristesse): Rhapsodische Skizze / カプリス/ワルツ/グロテスクな舞曲/ Kossuth Lajos (1907) / Bogdan…(1907) / Esprit de Ravioli Polah (Souvenir d’une Soirée inoubliable) (1923) / 祈る人/ラ・ツィガーヌ (1927) / ワルツ・インテルメッツォ「ラ・コケット」 (1927) / Tauga: A Bulgarian Sketch /子守歌 ドビュッシー/A.ハートマン編: 美しき夕暮れ/亜麻色の髪の乙女/巷に雨の降るごとく マクダウェル/A.ハートマン編:野の薔薇にOp.51 No.1 |
ソロミア・ソロカ(Vn) アーサー・グリーン(P) | |
録音:2007年5月、ハート・リサイタル・ホール、ランシング、ミシガン州。ドビュッシー原曲の3曲を除き、世界初録音。 ヴァイオリニスト&作曲家アーサー・ハートマンの名前は、現在ではハイフェッツを始めとする往年の巨匠たちのアンコール・ピースを編曲した人として知られている。彼はフィラデルフィア生まれだったにもかかわらず、自らを「出身はハンガリーだ」と主張し、情熱的で魅惑的な小品を発表。当時クライスラーに比肩する人気を誇った。彼はドビュッシーの親しい友人でもあったということで、幾つかの曲をヴァイオリン用に編曲している。 | ||
ギャレス・ウォルターズ(1928-):歌曲集&室内楽作品集 ソプラノと弦楽四重奏のための 「心の歌 [Cân y galon] 」/ フルートとハープのための小組曲/ ヴァイオリン・ソナタ/ ハープのための子守歌/ メゾソプラノと室内オーケストラのための 「夕暮れの詩 [Poésies du soir] 」 |
キャロライン・ファウルズ(S) ウェンディ・ドーン・ トンプソン(Ms) グレゴリー・ローズ指揮 ロンドン・コンチェルタンテ | |
おそらく全て世界初録音。1950年代初頭、パリでジャン・リヴィエとオリヴィエ・メシアンに学んだウェールズの作曲家、ウォルターズによる作品。 | ||
シュニトケ(1934-1998):ディスカヴァリーズ 6つの前奏曲(1953-54) (*) FR / チェロとアンサンブルのための「ディアローグ」(1967) (#) / カンディンスキーによる舞台「イエロー・サウンド」(1974) (+) FR / メゾ・ソプラノとピアノのための「マグダリーナ」(1977) (**) FR / 弦楽四重奏のための変奏曲(1997)(##) FR ドロソスタリッツァ・モライティ(P;*/**) ネリー・リー(S;+) ジェレミー・ベル指揮アンサンブル・ペンタドーレ・ド・モントリオール(#) アレクサンドル・ラザレフ指揮ボリショイ・ソロイスツ・アンサンブル(+) ライオラ・グロドニカイト(Ms;**) オレグ・クリサ、ナタリア・ロメイコ(Vn;##) アレクサンドル・イワシュキン(Vc;#/##) コンスタンティン・ボヤルスキ(Va;##) | ||
録音:2009年5月30日(*)/2006年12月1日(#)/1984年1月6日(+)/2009年6月29日(**)/2000年4月30日(##)。FRは世界初録音。 | ||
リスト(1813-1883)/ アウグスト・ストラーダル(1860-1930)編曲:独奏ピアノ編曲版交響詩集 Vol.2 交響詩〔オルフェウス/タッソ、悲哀と勝利/ハンガリー/ハムレット〕 リスト=マッティ・マリン(P) | ||
録音:2012年8月6日-7日、フィンランド。Vol.1:TOCC-0035。全て当版による世界初録音。 | ||
ヤーニス・メディンシュ(1890-1966): 24の前奏曲集 (1921–1962) |
ジョナサン・パウエル(P) | |
録音:2008年8月11日-12日、ダラム大学音楽学校。ラトヴィアの音楽先駆者の一人で、指揮者、教師でもあったメディンシュのピアノ作品。 | ||
クシシトフ・メイエル(1943-): チェロとピアノのための作品全集 チェロ・ソナタ第1番 Op.62 (1983) (*)/ カンツォーナ Op.56 (1981) (*)/ チェロ・ソナタ第2番 Op.99 (2004) (#) |
エヴァ・ミツェルカ(Vc) エマ・アバテ(P;*) カタルジナ・グレンスク(P;#) | |
録音:2008年1月28日-30日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ、ポーランド放送局。ジャケットに「初の全曲録音」との記載あり。クラクフ生まれのポーランドの作曲家メイエルは、ルトスワフスキ、ペンデレツキ、そしてナディア・ブーランジェに学んだ人。 | ||
フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916): ピアノ五重奏曲集[第1番 ニ短調 Op.35/第2番 ロ短調 Op.63] アルト・ヴィオSQ [イングリダ・ルパイテー [Ingrida Rupaitė](Vn) クリスティヨナス・ヴェンスロヴァス [Kristijonas Venslovas] (Vn) トマス・ペトリキス [Tomas Petrikis] (Va) ポヴィラス・ヤクンスカス [Povilas Jacunskas] (Vc)] エドゥアルド・オガネシアン(P) | ||
録音:2009年1月3日-6日、ヴィリニュス、リトアニア。共に世界初録音。 ドイツの作曲家、指揮者、ピアニスト、ゲルンスハイムの室内楽作品集。ドイツ連邦共和国のヴォルムスに生まれ、7歳から地元の音楽監督リーベ(シュポアの弟子)に学び音楽の素養を得た。1848年から革命を避け、一家はマインツ、ライプツィヒと住まいを変え、ライプツィヒではピアノをモシェレスに学び、1855年から1860年までパリに留学したことで、ラロやサン=サーンスとも親交を深めたが、死後、20世紀中はほぼ忘れられていた。交響曲全集にはじまり、室内楽を中心に録音が増えて来ている彼の作品に、また新たな光が当る事となる。 なお、代理店表記の弦楽四重奏団名は「アルト・ヴィヴォ」だが、上記の誤り。また、この団体の奏者はリトアニア人のようで、代理店のカナ表記は出来るだけ訂正しましたが、まだ誤りがある可能性がありますので、参考のため原綴りを記しています。 | ||
ドヴォルザーク(1841-1904)/ ヨゼフ・スク(スーク; 1929-)編曲: ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための歌曲編曲集 ジプシーの歌 Op.55(全7曲)/ 民謡風の歌曲 Op.73, B.146 より [おやすみ/ああ、おまえはもういない]/ 愛の歌 Op.83(全8曲)/ 4つの歌 Op.82〜第1番「私にかまわないで」/ 子守歌 B.194/聖書の歌 Op.99(全10曲)/ モラヴィア二重唱曲集 Op.32B.62〜第11番「慰め」 |
ヨゼフ・スーク(Vn/Va) ウラディーミル・ アシュケナージ(P) | |
録音:2009年9月6日-8日、ボヘミア・ミュージック・スタジオ、プラハ。 ドヴォルザークの曾孫にあたるヨゼフ・スクの編曲によって、有名な「わが母が教えたまいし歌 Op.55 No.4」などの歌曲がヴァイオリン及びヴィオラのための作品として生まれ変わった。スク自身のヴァイオリンに加え、アシュケナージによるピアノ伴奏というのも聴き物。 | ||
ゲオルク・フィリップ・テレマン: 音楽による礼拝、あるいは教会カンタータ集 (1725-26) Vol.5 神は定めある命の人となり/全てのキリスト教徒よ喜べ!陽気に/目を覚ませ、あなたの罪深き夢から身を引き裂く/ 楽しき祭りに胸が高まり/全能の神の子の求める声が聞こえ/麻痺した龍はあなたを捉え ベルゲン・バロック | ||
録音:2008年9月12日-18日、ノルウェー。ジャケットに「世界初の全曲録音」との記載あり。 | ||
バクストン・オール(1924-1997):弦楽のための室内楽作品集 弦楽四重奏曲(*)〔第1番「リフレイン IV 」(1977) /第2番(1985) 〕/ バロック・ヴァイオリンとストリング・ベースのための二重奏曲(1994) (#) / 弦楽三重奏曲(1996) (+) ロンドン・ベートーヴェン弦楽三重奏団(*/+) アンドルー・ロバーツ(Vn;*) マヤ・ホンブルガー(バロックVn;#) バリー・ガイ(Cb;#) | ||
録音:2001年8月21日-22日、セント・マーティンズ教会、イースト・ウッドヘイ、バークシャー(*/+) /2000年3月27日、オルフォード教会、サフォーク(#)、以上イギリス。聖マーティン教会。 | ||
マリオ・ラビスタ(1943-):弦楽四重奏曲全集 〔第2番「夜の反射」(1984)/第3番「我が隣人の音楽」(1995)/ 第4番「シンフォニア」(1996)/第5番「7つのインヴェンション」(1998)/ 第1番「通時的な」/第6番「5部の組曲」〕 ラテンアメリカSQ | ||
録音:2007年2月19日-20日、メキシコ。全て世界初録音。ラビスタはメキシコの現代作曲家で、音楽雑誌も創刊、編集長も務めている。 | ||
ザロモン・ヤダスゾーン(1831-1902): ピアノ三重奏曲集 [第1番 ヘ長調Op.16/第2番 ホ長調Op.20/ 第3番 ハ短調Op.59] |
シリウス三重奏団 [エリザベス・クーニー(Vn) ジェーン・コーズ=オハラ(Vc) ボビー・チェン(P)] | |
録音:2009年3月14日-15日、チャンプス・ヒル、コールドウォーザム。 リストから大きな影響を受け、ライプツィヒ音楽院で学び、後に母校で教え、グリーグ、チャドウィック、スマイス(スミス)、シンディング、R.フランク、フィビフ(フィビヒ)、レズニチェク、アルベニス、カヤヌス、ディーリアス、ブゾーニ、ワインガルトナー、ボルトキエヴィチ、アルファーノ、カルク=エーレルト等々、錚々たる面々を育成したヤダスゾーンの室内楽作品は、まだ録音が少なく貴重。 ヤダスゾーンはユダヤ人であったため、没後ドイツ帝国における反ユダヤ主義の台頭の荒波に消えてしまったとも、ライプツィヒ音楽院の同僚に、後年音学院長にまで上りつめ、指揮者としても活躍した世界的ヴィルトゥオーゾ、カール・ライネッケがいたため、その影に隠れてしまったのだとも言われている。 | ||
ベートーヴェン(1770-1827):ヴィオラとピアノのための編曲集 Vol.1 ヴィオラ・ソナタ イ長調(断章)/ ホルン・ソナタOp.17(ポール・シルヴァーソーン(1951-)編曲によるヴィオラ版)/ ノットゥルノOp.42(フランツ・クサヴァー・クラインハインツ(1772-1832)編曲による ヴィオラとピアノのための版)(*)/ 大二重奏曲(七重奏曲) 変ホ長調 Op.20(フリードリヒ・ヘルマン(1828-1907)編曲、 ポール・シルヴァーソーン校訂によるヴィオラとピアノのための版) ポール・シルヴァーソーン(Va;#) デイヴィッド・オウエン・ノリス(P;+) | ||
録音:2009年6月23日-26日、フェランドゥ。(*)を除き世界初録音。使用楽器:ジェロニモ&アントニオ・アマティ製作、1620年(#)/ウィーンのブリュメル製作、1865年頃(+)。なお、代理店は『カール・クサヴァー・クラインハインツ』という編曲者を記載しているが、上記の誤り。 シルヴァーソーンはロンドン交響楽団のヴィオラ首席を務めている奏者。 | ||
アレクザンダー・プライアー(1992-): ピアノ、2つのヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲「 Velesslavitsa 」(2008) ジャン・シャオ・ミン(P) マイケル・プラヴィンス、シモーネ・ポーター(Vn) ネイサン・チャン(Vc) アレクザンダー・プライアー指揮ノーザン・シンフォニア | ||
録音:2009年4月29日、セージ・ゲーツヘッド、ライヴ。 ロシア系イギリス人の若き作曲家プライアーは、イギリスの若い人&知識層をターゲットにした放送局 Channel 4 が2009年の春に制作したテレビ番組で紹介された。プライアーによると、今作のタイトルは「ヴェレスへの栄光」を意味し、ヴェレスとは古代スラヴの音楽神だとのこと。各独奏者は10歳の中国人ピアニスト、ミンに始まり15歳までの若い奏者たち。 なお代理店は、作曲家を『1995年生まれ』の『アレックス・プライアー』、指揮者を『アレクサンダー・プリオール』としているが、上記のとおり、1992年生まれの作曲家アレクザンダー・プライアー(ロシア語読みをすればアレクサンデル・プリオール)の自作自演盤である(あるイギリスのCD批評サイトに、1995年生まれと言う同じ誤りが記載されている)。曲名もカナで『ヴェレスラヴィスタ』と記載されているが、少なくとも「〜ヴィスタ」ではない。また『古代スラヴの音楽の神ヴァレスへの栄光』とあるが、古代スラヴの音楽の神は Veles で『ヴァレス』ではない。 | ||
ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972):管弦楽作品集 Vol.1 伝説 - Ave atque vale (1968) (*)/悲歌(1954) (*) / 創作主題によるブルレスケ変奏曲(1903) (#) / イギリス組曲第5番「田園的な情景」(1953) (#) |
ゲイリー・ウォーカー指揮 BBCスコティッシュso. | |
録音:2009年7月23日-24日、グラスゴー、シティ・ホール。(*)は世界初録音/(#)は商業的初録音。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750)/ シークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933)編曲:オルガン編曲全集 カプリッチョ(原曲:トッカータ ト長調 BWV916第1部)/幻想曲とフーガBWV904/ 交響的牧歌(原曲:クリスマス・オラトリオBWV248第2カンタータ〜シンフォニア)/ トッカータ ホ短調 BWV914/即興的コラールとフーガ(原曲:主に向かって新しき歌を歌え BWV225より)/ エコー(原曲:パルティータ ロ短調 BWV831より)/トッカータ ニ短調 BWV913/ アダージョ(原曲:管弦楽組曲第3番「エア」BWV1068) スヴェルケル・ユーランデル(Org) | ||
録音:2006年1月24日-26日、ヴァーサ教会、イェーテボリ。 | ||
ヴィッサリオン・シェバリーン(1902-1963):無伴奏合唱曲集 全集 プーシュキンの詩による5つの無伴奏合唱曲 Op.42 /レールモントフの詩による3つの無伴奏合唱曲 Op.47 / ソフロノフの詩による3つの無伴奏合唱曲 Op.44 /タンクの詩による6つの無伴奏合唱曲 Op.45 / イサコフスキーの詩による4つの無伴奏合唱曲 Op.50 /モルダヴィアの詩人たちによる3つの無伴奏合唱曲 Op.52 / 我が孫たちに − 子供のための4つの無伴奏合唱曲 Op.57 / 森の開拓地で − 子供のための7つの無伴奏合唱曲 Op.59 / 映画「グリンカ」〜国防市民軍兵の合唱「おお、我が夜明けよ」 ニコライ・ホンドジンスキー指揮ルスカヤ・コンセルヴァトリア室内カペラ | ||
録音:2008年4月3日、16日、5月14日、16日、19日、ロシア・ラジオ第1スタジオ、モスクワ。全て世界初録音。なお、代理店記載では指揮者名が『コーンジンスキー』となっているが、Khondzinsky なので誤り。また、合唱団も『ロシア・コンセルヴァトワール室内cho.』と記載されているが、本体記載は Russkaya Conservatoria Chamber Capella で、おそらくモスクワ音楽院との直接関係はない〔欧文経歴に「モスクワ音楽院大&小ホール(中略)などのモスクワの主要な音楽ホールで演奏したことがある」と記されている〕。 モスクワ音楽院学長を務めたシェバリーンの作品は、交響曲や弦楽四重奏曲を OLYMPIA U.K. が何点か発売していたが、全て入手不能。他はMELODIYAから曲単位で何作品かが出ているだけなので、ロシア音楽ファンには嬉しいリリース。 | ||
ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972):管弦楽作品集 Vol.2 「誰かケリーを見なかった?」による交響的変奏曲 (歌劇「虎」(1917-29) 第1幕プロローグより) (1921-22) (*) / 歌劇「トゥーランドット」(1949-51) からの3つの小品 (1962-63) / 歌劇「ファウスト」(1955-56) 〜ファウストとメフィストフェレスの夜の騎行 / 悲劇的前奏曲(歌劇「チェンチ」序曲) (1951-52) / 組曲「トゥーランドット」(マルコム・マクドナルド編曲)(1949-51, arr. 1975) ギャリー・ウォーカー指揮 BBC スコティッシュso. | ||
録音:2009年6月25日-26日、シティ・ホール、グラスゴー。(*)を除き世界初録音。Vol.1:TOCC-0110。現在残されているブライアンの5作のオペラ作品中、4作から取られた管弦楽作品。 | ||
フィリップ・レイミー(1939-):ピアノ作品集 Vol.3 1960-2010 組曲(1960-1963, rev. 1988) /2つの短い小品 (1967) /トッカータ・ジョコーサ (1966) / スラヴ狂詩曲(夜のノヴゴロド城塞) (2009-2010) / スティーヴン・フォスターの主題によるブルレスク=パラフレーズ (1990) / 「怒りの日」によるバガテル (2010) / Djebel Bani (A Saharan Meditation) (2009) / ブルー・ファントム (2008) /ピアノ・ソナタ第6番(幻想ソナタ) (2008) スティーヴン・ゴスリング(P) | ||
録音:2010年5月7日-8日、10日、パトリッチ・サウンド・スタジオ、ブロンクス、ニューヨーク(作曲者臨席)。全曲世界初録音。使用楽器:ハンブルク・スタインウェイD。Vol.1:TOCE-0029, Vol.2:TOCC-0077。 | ||
ニコライ・チェレプニン(1873-1945):ピアノ作品集 3つの小品 Op.24/漁師と魚の物語Op.41/ ロシアのアルファベットによる14のスケッチOp.38 |
デイヴィッド・ウィッテン(P) | |
録音:2009年6月28日-30日、ニューヨーク。全て世界初録音。アレクサンドル・チェレプニンの父、ニコライのピアノ作品。 | ||
ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1812-1865): ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.1 マイアベーアの歌劇「予言者」による華麗なる幻想曲 Op.24/ 2つの夜想曲 Op.8〔第2番 ホ長調/第1番 イ長調〕/ ヴェニスの謝肉祭 (カンツォネッタ「私の愛する母さん」によるブルレスケ風変奏曲)Op.18 (*)/ 2つのサロン風小品Op.13/ドイツ風の主題による変奏曲Op.9 (#)/ オベロンの主題によるドイツ風ロンドOp.23/ロンド・パパゲーノOp.20 シェルバン・ルプー(Vn) イアン・ホブソン(P) | ||
録音:2010年4月2日、3日、5日、7日、フォーリンジャー大ホール、イリノイ大学クラナート舞台芸術センター。(#)は世界初録音、(*)は全曲としては世界初録音。 | ||
ヘイノ・エッレル(1887-1970):ピアノ作品全集 Vol.1 前奏曲第1巻(1914-1917)/6つの小品(エストニア組曲)(1946) /トッカータ ロ短調(1921) /舞曲 ロ短調(1930年代)/ 舞曲の性格で(1941) /ダンス=カプリス(1933)/鐘(1929)/ピアノ・ソナタ第2番(1939-1940) ステーン・ラスマン(P) | ||
録音:2008年12月11日-12日、旧穀物庫スタジオ。使用楽器:スタインウェイD。世界初録音を含む。代理店記載の曲目に『6つの組曲』というのがあるが、誤り。『アルヴォ・ペルトの師』、エストニアの作曲家エッレルによるピアノ作品シリーズが開始。CD7枚を予定。 | ||
ショスタコーヴィチ編曲:戦線のための歌集 ロッシーニ:アルプスの羊飼いの娘 / ベートーヴェン:スコットランドの酒の歌 ビゼー:「カルメン」〜ハバネラ / ヴェッケルラン:Mother, what is love レオンカヴァッロ:「道化師」〜道化師のセレナード ムソルグスキー:「ソロチンスクの定期市」から〔ゴパーク/ヒーヴリャの歌/パラーシャのドゥムカ〕 リムスキー=コルサコフ:「サトコ」〜ヴァイキングの歌 / グリリョフ: I Shall Tell Mama /小さなサラファン イッポリトフ=イワノフ:岩に座る / グラク=アルテモフスキー:「ドナウ川を越えたコサック」から ダルゴムイシスキー: Fever / Grenada Clothed in Mist /「ルサルカ」〜オリガの歌/「ログダナ」〜 Comic Song ヴェルストフスキー:ジプシーの歌 / プリツカー:少女の歌 ドゥナイェフスキー: The Merry Fellows, Anyuta’s Song / The Beethoven Concerto, March of the Pioneers / The Children of Captain Grant,‘Sing for us, wind’ / Song of the Sea ポクラス:さらば / ダニール&ドミトリー・ポクラス:「労働者の息子たち」〜嵐の雲ではない ミリューチン: Mitka-Lelyuk, ‘Do not touch us’ / ブランテル: Shchors’s Song ニコライ・ホンドジンスキー指揮ルスカヤ・コンセルヴァトリア室内カペラ・ソロイスツ | ||
録音:2010年1月4日、2月24日、4月18日、聖ティーホン正教大学、モスクワ。当編曲による世界初録音。なお、上記は当店で多数訂正した。1941年から1944年の「レニングラード包囲戦」において、士気高揚のためショスタコーヴィチが編曲した歌の数々。 | ||
ギュンター・ラファエル(1903-1960):ヴァイオリンのための作品集 ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ロ短調 Op.52 (1944) (*) / 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.46 No.2 (1940) (#) / 2台のヴァイオリンのためのデュオ ト短調 Op.47 No.1 (1940) (+) / 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.46 No.1 (1940) (#) FR / ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op.43 (1936) (*) パウリーネ・レグウィック(Vn) ダリウス・カウナス(Vn;+) エミリオ・ペローニ(P;*) | ||
録音:2010年2月1日(*)/2010年3月12日(#/+)。FRは世界初録音。 | ||
アイヴィン・アルネス(1872-1932):歌曲集 4つの歌 Op.34 /4つの歌 Op.35 より/3つの歌 Op.29 より/5つの歌 Op.6 /3つの歌 Op.26 / 4つの歌 Op.30 より/6つの歌 Op.22 /中声のための3つの歌 Op.23 より/4つの歌 Op.41 より アン=ベート・ソルヴァング(Ms) エルリング・R.エーリクセン(P) | ||
録音:2009年6月22日-24日、小コンサート・ホール、スタヴァンゲル。 | ||
エルンスト・クシェネク(1900-1991):室内オーケストラのための作品集 最初から Op.219 (1974) /ナイチンゲールOp.68a (1931) (#) /時の谷間に Op.232 (1979) (+) / 静かに、そして有頂天にOp.214 (1971-72) (*) /偽善者 Op.229 (1978) (**) アガタ・ズベル(S;#) マティアス・ハウスマン(Br;**) エルンスト・コヴァチッチ指揮レオポルディヌムo. | ||
録音:2011年3月21日-23日(+以外)、2011年5月15日(+)、ポーランドワルシャワ放送ホール。(+)は世界初録音、(*)は初CDとのこと。 | ||
アーサー・ファーウェル〔フェアウェル〕(1872-1952):ピアノ作品集 Vol.1 エニサーモンの谷 Op.91 /オマハでのワーワンの式典での印象 Op.21 /多調練習曲 Op.109 〜第1集 リサ・シェリル・トーマス(P) | ||
録音:2011年7月24日-25日、サフォーク、ベッケルス、オールド・グラナリー・スタジオ。ファーウェルはアメリカの作曲家、指揮者、楽譜出版者、作家、神秘主義者。ロイ・ハリスの師にあたる。「エニサーモン」はウィリアム・ブレイクの「ブレイク神話」に登場する人物。ワーワンはファーウェルが起した出版社の名。 | ||
セルゲイ・ワシレンコ(1872-1956):ヴィオラとピアノのための作品全集 ヴィオラ・ソナタOp.46 (*)/子守歌/古いリュート音楽から4つの小品 Op.35 / 眠れる河/東洋風舞曲 Op.47(アルタモノワ編曲)/4つの小品(1953) / ゾディアクス組曲 [Suite Zodiakus I.A.S. after Unknown Authors of the Eighteenth Century] エレーナ・アルタモノワ(Va) ニコラス・ウォーカー(P) | ||
録音:2010年3月26日、31日、デュークズ・ホール、王立音楽アカデミー、ロンドン。(*)を除き世界初録音。使用ピアノ:スタインウェイ/使用ヴィオラ: Yuri Malinovsky, Moscow, 1990。なお、代理店記載の一部作曲家表記に『ワシリエンコ』とあるが、誤り。 グレチャニノフとタネーエフに学んだ知られざる作曲家。1907年以降第二次大戦の一時期を除き、亡くなるまで母校モスクワ音楽院の作曲&管弦楽法教授を務めた。録音は極端に少なく、作品集が登場するのはマルコポーロの管弦楽作品集(8.223783)以来と思われる。 | ||
ニコライ・コルンドルフ(1947-2001):チェロのための作品全集 チェロ、弦楽と打楽器のためのコンチェルト・カプリツィオーソ(*) / チェロとピアノのための三部作(#) /無伴奏チェロ(と口笛)のためのパッサカリア(+) アレクサンドル・イワーシュキン(Vc) アーニャ・アレクセーエフ(P) コンスタンティン・クリメッツ指揮ロシアpo. | ||
録音:2005年11月21日、モスクワ音楽院大ホール、ライヴ(*) /2006年12月1日、ラザリディス劇場、ウォータールー、カナダ、ライヴ(#) /2001年8月3日-6日、スタジオ1、ラジオ・ハウス、モスクワ(+)。ロシアの知られざる作曲家コルンドルフはモスクワ音楽院で学び、オペラを発表しながら指揮者としてのキャリアも重ねた。その作風は基本的に無調。晩年はカナダのヴァンクーヴァーに移住し、電子音楽にも興味を示した。 | ||
リッカルド・マリピエロ(1914-2003):ピアノ作品全集 主題と14の変奏曲(1938) /小さな音楽(1941) /ピアノへの招待(1949) /星座(1965) / ピアノのための7つのやさしい小品「ロンディーニ・ディ・アレッサンドロ」(1971)/2番目の日記(1985) ホセ・ラウル・ロペス(P) | ||
録音:2009年8月3日-5日、11日、2010年8月11日、2011年8月1日、フロリダ国際大学、マイアミ。全て世界初録音。有名なジャン・フランチェスコ・マリピエロの甥にあたる作曲家。20世紀後半のイタリアにおいて、ダッラピッコラやマデルナらと並び、12音技法を最初に使用した世代に属する。 | ||
イーゴリ・ライへルソン(1961-): ヴァイオリン協奏曲 ハ短調(2007) (*) / ヴィオラ協奏曲 イ短調(2005) (#) |
ニコライ・サチェンコ(Vn;*) ユーリー・バシュメット(Va;#) クラウディオ・ヴァンデッリ指揮(*) アレクサンドル・ スラトコフスキー指揮(#) ノーヴァヤ・ロシアo.(*/#) | |
録音:2007年11月10日(*)/2009年10月21日、チャイコフスキー・コンサート・ホール、ライヴ(#)、モスクワ。世界初録音。レニングラード生まれで、現在ニューヨーク在住、ヴィオラ奏者&指揮者バシュメットの友人でもある作曲家ライへルソンの作品集。 | ||
テオドル・グリゴリウ(1926-): 三部作「ビザンティウムによるビザンティウム [Byzantium after Byzantium] 」 三位一体の協奏曲 [Trinity Concerto] - Byzantium after Byzantium I (1994) (*) / 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ「偉大な一節」 - Byzantium after Byzantium II (1999) (#) / ヴァイオリンとピアノのためのソナタ「永遠の回帰 [The Eternal Return] 」 - Byzantium after Byzantium III (2004) (+) シェルパン・ルプー(Vn) アンドレイ・タナセスク(P;+) イアン・ホブソン指揮シンフォニア・ダ・カメラ(*) | ||
録音:1996年10月17日、イリノイ州、ライヴ(*) /1999年5月5日-6日(#)、2005年6月11日-12日(+)、ルーマニア放送録音スタジオ、ブカレスト(#/+) 。ジャケットに「世界初録音」との記載あり。ルーマニアのモルダヴィア地方ガラツィ生まれの作曲家グリゴリウは、エネスク以降のルーマニアを代表する作曲家の一人と考えられており、作曲者自身「私の精神的な親はエネスクだ [My spiritual parent is Enescu.] 」と述べている。ルーマニア国外での知名度は低いが、オラトリオ、交響曲、カンタータ、室内楽、そして映画音楽など幅広く手掛けている人。当盤で録音された大部の三部作は、今回演奏しているヴァイオリニスト、シェルパン・ルプーのために作曲された。 代理店表記には『テオドール・グレゴリー』『スティーヴン・ルプー』『モラヴィアにうまれたグレゴリー』『永遠への回帰』といったものがあるが、誤り。モルダヴィア [Moldavia] は現在のウクライナ南部、モルドヴァ共和国とルーマニアにまたがる地域、モラヴィア [Moravia] は現在のチェコ東部で、1000キロ以上離れている上、間にスロヴァキア・ハンガリーを挟み、文化も異なる(たとえば、チェコでは11世紀以降教会内でのスラヴ語歌唱が禁止されたため、同時期以降、少なくともボヘミアに近いモラヴィア西部においてはビザンティン聖歌は歌われていないと思われる)。作曲家・演奏家に失礼な上、誤情報を広めるのは自重していただきたいものである。レーベルのサイトでも未発売商品でブックレットPDFが未公開だったため、作品欧文をジャケット写真から読み取り、英文を翻訳し直し、ウェブで作曲家公式サイトへアクセスして一から調べ直している当方の身にもなってみてほしい。 | ||
ヘイノ・エッレル(1887-1970):ピアノ作品全集 Vol.2 ソナチネ 嬰ヘ短調/8つの小品(*)/フリオーソ/アレグロ・コン・フォーコ/ 革命時のエピソード/ソステヌート ト短調/アレグレット・モデラート ハ短調/ 悲しみのシャンソン/アンダンテ ホ長調/ラルゲット イ長調/前奏曲集第3集/ モデラート・アッサイ(主題と変奏)/エストニア舞曲 ステーン・ラスマン(P) | ||
録音:2009年9月14日、23日-24日、サフォーク、ベックレスオールド・グラナリー・スタジオ。(*)は世界初録音。全7巻が予定される全集の第2巻。Vol.1:TOCC-0119。 | ||
ジェラルド・シュルマン(1924-):ヴァイオリンとピアノのための音楽 ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲集(5曲)(*)/ピアノのための主題と変奏「レオタウロス」/ ヴァイオリンとピアノのための「枯葉」(*)/ピアノのための「コントラスツ」 アリッサ・パーク(Vn;*) ミハイル・コルジェフ(P) | ||
録音:2010年12月20日-22日、カリフォルニア。世界初録音。東インド諸島で生まれたイギリス系オランダの作曲家シュルマンの母方の祖母はハンガリー人で、彼は幼い頃、母の弾くピアノでハンガリー民謡を聴いていたという。「レオタウロス」は、彼のロンドン時代の友人であったピアニスト、タマーシュ・ヴァシャーリのために、また、コントラスツはヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ジョン・オグドンの委嘱で書かれたもの。 | ||
ヴィタウタス・バチェヴィチウス(1905-1970):ピアノ作品集 Vol.1 モット集〔第1番 Op.18 /第2番 Op.21 (#) /第3番 Op.27 / 第4番 Op.31 /第5番 Op.59 /第6番 Op.72 /第7番 Op.73 (+) 〕 ガブリエリウス・アレクナ(P;無印/+) マシュー・ルイス(Org;#) アーシュラ・オッペンス(P;+) | ||
録音:2010年1月28日、リトアニア国立フィルハーモニー大ホール。「世界初の全曲録音」と記載。リトアニアの作曲家&ピアニスト、バチェヴィチウスによる、1933年から1966年にかかれた7作。「モット [Mot] 」とはリトアニア語で「言葉」の意味。 | ||
ヴィッサリオン・シェバリーン〔シェバーリン〕(1902-1963):管弦楽作品集 Vol.1 組曲〔第1番 Op.18 (1934-36) (*) /第2番 Op.22 (1962) (#) 〕 ドミトリー・ヴァシリエフ指揮シベリアso. | ||
録音:2012年4月2日(*)、2012年6月3日(#)、オムスク・フィルハーモニック・ホール。(*)は世界初録音、(#)は世界初ディジタル録音。 | ||
ミロスラフ・スコリク(1938-):ヴァイオリンとピアノのための作品集 映画「ハイ・パス」〜メロディ(1981) /ヴァイオリン・ソナタ第1番(1963) / フツーリシュチナ三部作〜「アレグレットと舞曲」(1964) /無伴奏ヴァイオリンのための奇想曲(1978) / カルパチア狂詩曲(2004) /詩曲(2006) /ヴァイオリン・ソナタ第2番(1990) /スペイン舞曲(1978) ソロミア・ソロカ(Vn) アーサー・グリーン(P) | ||
録音:2010年4月5日-7日、スーダー・コンサート・ホール、ゴーシェン大学、ゴーシェン、インディアナ州。世界初録音。スコリクはウクライナの作曲家だが、まだ幼ない第二次世界大戦後に家族と共にシベリアへ追放されて苦労を重ね、モスクワでカバレフスキーの弟子となった。 | ||
ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1812-1865): ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.2 ロッシーニの歌劇「オテロ」の行進曲とロマンスによる華麗なる幻想曲 Op.11 / ボレロOp.16 /2つのロマンスOp.15 /プレ・オ・クレールの思い出 (with Charles Schunke) / 束の間の思考 第1部 (with Stephen Heller) /ロッシーニの主題による華麗なる変奏曲Op.4 シェルバン・ルプー(Vn) イアン・ホブソン(P) | ||
録音:2010年10月4日-5日、11日-12日、フェリンジャー大ホール、クラナート舞台芸術センター、イリノイ大学。後半3作品は世界初録音。Vol.1:TOCC-0118。全6枚で完結予定だと言うエルンストの作品全集シリーズ。 | ||
ジョン・マッケイブ告別リサイタル 2010.8.29 シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D784 エミリー・ハワード(1979-):空と水(*) ジョン・カスケン(1949-): The Haunting Bough (*) ラヴェル(1875-1937):高雅で感傷的なワルツ / ジョン・マッケイブ(1939-):テネブレ フランク・ブリッジ(1879-1941):3つの叙情詩〜第1番「心のやすらぎ」 ジョン・マッケイブ(P) | ||
録音:2010年8月29日、聖アンドルー教会、プリステイン〔プレステイン〕 [Presteigne] 音楽祭、ライヴ。(*)は世界初録音。マッケイブの自作は、彼による初録音。リヴァプール生まれの作曲家・ピアニストのジョン・マッケイブが、「最後の公開ピアノ・リサイタル」を行い、半世紀にわたるピアニストとしての活動に終止符を打った際の記録。 | ||
ミーケル・ケレム(1981-):ヴァイオリン・ソナタ集 ヴァイオリン・ソナタ第1番(1993-94) /ヴァイオリン・ソナタ第2番(1996) / 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(2002) (#) /ヴァイオリン・ソナタ第3番(2006) ミック・ムルドヴェー(Vn) ステーン・ラスマン(P) | ||
録音:2007年7月23日-25日、エストニア音楽演劇大学コンサート・ホール(無印)/2006年6月6日-7日、エストニア国立放送局(#)、タリン。世界初録音。エストニアのヴァイオリニスト&作曲家、ケレムの作品集。 | ||
レオ・オーンスタイン(1892-2002):ピアノ作品集 Vol.1 4つの即興曲(1950年代-1976) /ピアノ・ソナタ第4番(1918頃) (*) / 祖国にて(1924/5曲) /コサックの印象 Op.14 (1914頃/13曲) アルセンティ・ハリトノフ(P) | ||
録音:2011年12月20日-22日、マーゴット・アンド・ビル・ウィンズピア・パフォーマンス・ホール、、マーチソン・パフォーミング・アーツ・センター、北テキサス大学、デントン、テキサス州、アメリカ合衆国。(*)を除き世界初録音。 | ||
アルジャーノン・アシュトン(1859-1937):チェロとピアノのための作品全集 Vol.1 アリオーソOp.43 /チェロ・ソナタ〔第1番 ヘ長調 Op.6 /第2番 ト長調 Op.75 〕/幻想小曲集 Op.12 エヴァ・ミゼルスカ(Vc) エンマ・アバーテ(P) | ||
録音:2011年12月6日-8日、シャロウ・パーク・スタジオ、オックスフォードシャー。バックインレイの表記によると、全曲世界初録音。 | ||
マシュー・テイラー(1964-):弦楽四重奏曲集 〔第5番 Op.35 (2007-2008) [ダンテSQ ]/第6番 Op.36 (2006-2008) [アレグリSQ ]/ 第7番 Op.37 (2008-2009) [サリエリSQ ]〕 | ||
録音:2012年5月23日-24日、ロンドン。全て世界初録音。第3番は室内楽作品集(TOCC-0015)に含まれていた。 | ||
パーシー・シャーウッド(1866-1939):チェロとピアノのための作品全集 チェロ・ソナタ第1番 Op.10 (1891) /3つの小品 Op.14 (1900頃) / チェロ・ソナタ第2番 Op.15 (1900) /チェロとピアノのための5つの小品(1886-1887) ヨーゼフ・シュプーナー(Vc) デイヴィッド・オウエン・ノリス(P) | ||
録音:2012年1月6日-8日、ターナー・シムス・コンサート・ホール、サウザンプトン大学。全て世界初録音。シャーウッドは、今日ではほぼ完全に忘れられているドイツ出身だと言う作曲家。 | ||
ベルンハルト・ゼクレス(1872-1933):室内楽作品集 8小節の行進曲の主題によるヴィオラとピアノのためのシャコンヌ Op.38 (*) / チェロ・ソナタ Op.28 (#) /ピアノ三重奏のための4楽章の奇想曲(+) /ヴァイオリン・ソナタ Op.44 (**) ソロミア・ソロカ(Va;* /Vn;+, **) ノリーン・シルヴァー(Vc;#/+) フィリップ・シルヴァー(P) | ||
録音:2012年5月28日、29日、31日、ブルー・グリフィン・スタジオ、ランシング、ミシガン。(*)は世界初録音。ドイツの作曲家・ピアニスト、ゼクレスは現在ほとんど忘れられてしまっているが、フランクフルト音楽院に「ジャズ科」が開設された際に学長を務めていた人で、ヒンデミット、ルディ・シュテファン、テオドール・アドルノ、マックス・ルドルフ、そしてハンス・ロスバウトの師にあたる。 | ||
デイヴィッド・ブレイド(1970-):室内楽&器楽作品集 ソプラノと弦楽四重奏のための「朝」Op.3[グレース・ディヴィッドソン(S) ティペットSQ /録音:2006年5月6日]/ ピアノのための3つの作品 Op.8 /ヴァイオリンとピアノのためのインヴェンション Op.11 (*) [セルゲイ・ポドベドフ(P) ユーリー・カルニツ(Vn;*)/2009年10月14日、2010年11月16日(*)] 四重奏のためのソナタ Op.13 (#) /ピアノ三重奏のための「ダンサーのための音楽」Op.9 (+) / [ピーター・シグレリス(Cl;#) エラート・ピアノ三重奏団 ジョン・ポール・エキンズ(P;+)/録音:2011年11月1日(#)、2010年3月21日(+)]/ 2台ピアノのための「幼年期の思い出」Op.4 [ロッシーツァ・ストイチェワ、ほり・みかこ(P)/録音:2008年3月3日]/ ピアノのための後奏曲 Op.10 [イェレーナ・ラコヴィチ(P)/録音:2010年11月16日] | ||
ブレイドは北ウェールズ生まれで、ロンドン、オックスフォード、クラクフで学んだ作曲家。 | ||
ジョン・ピカード(1963-):室内楽作品集 Vol.1 ピアノ三重奏曲(1990) (*) /ヴァイオリンとピアノのための「不眠」(1997) (#) / 無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ(1997) (+) /チェロとピアノのための「告別」(1999-2000) (**) / ヴァイリンとピアノのためのソナタ(2004) (##) / バスクラリネット、チェロとピアノのための「雪のために立ち往生して」(2010) (++) ルパート・マーシャル=ラック(Vn;+, ++以外/Va;+) ソフィー・ハリス(Vc;*/**/++) イアン・ミッチェル(バスCl;++) マシュー・リカード(P;+以外) | ||
録音:2012年1月9日(#/+/##)、2012年1月10日(*/**/++)。(*)以外は世界初録音。「21世紀の偉大な交響曲作曲家の一人となるべき技術と気質を備えている」と評されるイギリスの作曲家による室内楽作品集。 | ||
ワーグナー(1813-1883)/ アウグスト・ストラーダル(1860-1930)編曲:独奏ピアノ編曲版オペラ名曲集 Vol.1 楽劇「ヴァルキューレ」より〔ジークムントの愛の歌/ヴァルキューレの騎行/終幕の音楽〕/ 楽劇「ジークフリート」〜森の小鳥/ヴェーゼンドンク歌曲集〔天使/止まれ/温室にて/悩み/夢〕/ 楽劇「神々の黄昏」より〔ラインの旅/ジークフリートの葬送行進曲〕 ジュアン・ギリェルモ・ビスカラ(P) | ||
録音:2012年7月17日-19日、ウィスパー・ホール、デントン、テキサス。全て当版による世界初録音。リストの交響詩篇曲集(TOCC-0035、TOCC-0092)に続く、チェコのピアニスト&作曲家ストラーダルによるピアノ独奏編作品集、ワーグナー集が始動。ビスカラはペルー出身のピアニスト。 | ||
デイヴィッド・マシューズ(1943-):独奏ヴァイオリンのための作品集 Vol.1 3つの練習曲 Op.39 (1986) /15のフーガ集 Op.88 (1998-2002) (*) /冬の旅 Op.32 (1982) ピーター・シェパード・スケアヴェズ(Vn) | ||
録音:2010年8月17日-18日、ハートフォードシャー、アルドバリー・パリッシュ教会。(*)は世界初録音。ロンドン生まれのディヴィッド・マシューズ(1943-)。彼の弟コリンも高名な音楽家だが、実は、彼の生家は音楽に対して関心が低く、 デイヴィッドは弟と互いに教え合いながら音楽家として成長したと言う。1960年代に巻き起こった第1次マーラー・ブームは彼らの創造性の発展に一役買い、一時期はデリック・クックとともに「第10交響曲」の補筆にも加わっている。 | ||
フィリップ・レイミー(1939-):ピアノ作品集 Vol.4 1959-2011 呪文/コサック変奏曲/3つの初期の前奏曲(#) /ピアノ・ソナタ第3番(#) / 警句第2集(#) /リチャード3世のための悲歌/ピアノ・ソナタ第7番(#) スティーヴン・ゴスリング(P) | ||
録音:2010年5月7日-8日、10日(*)、2011年1月24日-26日(#)、パトリッチ・サウンド・スタジオ、ニューヨーク、作曲家臨席。全曲世界初録音。 | ||
ペギー・グランヴィル=ヒックス(1912-1990):歌劇「サッフォー」(1963; 3幕)
デボラ・ポラスキ(S;サッフォー〔サッポー〕) マーティン・ホムリッチ(T;ファオン) スコット・マカリスター(T;ピッタコス) ローマン・トレーケル(Br;ディオメデス) ヴォルフガンク・コッホ(BBr;ミノス) ジョン・トムリンソン(B;クレオン) ジェニファー・コンドン指揮グルベンキアンo.&cho. | ||
録音:2012年7月10日-20日、グランデ・アウディトリオ、グルベンキアン財団、リスボン。作曲家と、台本作家ローレンス・ダレル(1912-1990)の生誕100年記念。ヴォーン・ウィリアムズやブーランジェに学んだオーストラリアの女性作曲家、グランヴィル=ヒックスが、サンフランシスコ・オペラとフォード財団の委嘱を受け、ミコノス島の石造りの小別荘で書いた作品。 | ||
ボフスラフ・マルティヌー:初期管弦楽作品集 Vol.1 大管弦楽のための「スケルツォ形式の前奏曲」 H.181a (1929, rev.1930) / 管弦楽楽章(大管弦楽のための作品) H.90 (1914) / 大管弦楽のための夜想曲第1番 H.91 (1915) /大管弦楽のための小舞踏組曲 H.123 (1919) / フルートと弦楽オーケストラのための八重奏曲「 Posvícení 〔村の饗宴〕 」 H.2 (1907) イアン・ホブソン指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア | ||
録音:2012年12月19日-21日、ポーランド放送、ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ。ジャケットに「世界初録音」との記載あり。なお、代理店の曲目表記には『前奏曲とスケルツォの形式で H181a』『 Posviceni-ごちそう H2 』などという珍妙な日本語訳の曲が含まれているが、其々上記作品の誤りと思われる。全6枚が予定されている、マルティヌー若き日の知られざる作品シリーズが始動。 | ||
シャルル=ヴァランタン・アルカン:ピアノのための歌曲集 全集 Vol.1 歌曲集〔第1集&第2集 Op.38 (6曲 + 6曲)/第3集 Op.65 (6曲)〕/糸巻き、序奏と即興曲 Op.55 (*) ステファニー・マッカラム(P) | ||
録音:2012年2月26日、5月27日、7月22日、ウェスト・リサイタル・ホール、シドニー音楽院。(*)は世界初録音。アルカンの「歌曲集」は、個別の「集」ごとの録音はそこそこあるが全集録音が少なく、既出盤は1種のみ(ジャクリーヌ・メファノ(P)/ 2e2m, 2e2m 1005〔廃盤〕)なので、この録音は歓迎されよう。オーストラリアのピアニスト、マッカラムはアルカンを多く録音しているスペシャリスト。ただし、2006年に発売された「短調のための12の練習曲集 Op.39 全曲」(ABC CLASSICS, 476 533-5)が相当不出来で心配されたが、今回はサンプルを聞く限り大きな破綻も無く、1990年代のコンディションへ復調しているようだ。 | ||
エゴン・コルナウト(1891-1959):ピアノ作品集 Vol.1 幻想曲 Op.10 (1915) /3つの小品 Op.23 (1920) /小組曲 Op.29 (1923) / 前奏曲とパッサカリア Op.43 (1939) /5つの小品 Op.44 (1940) ジョナサン・パウエル(P) | ||
録音:2008年8月15日-16日。全て世界初録音。チェコ生まれのコルナウトは、18歳でウィーンへ移住してローベルト・フックスとフランツ・シュレーカーに師事、1912年にはヴィオラ・ソナタ Op.3 でオーストリア国家賞を受賞、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院教授、副学長を歴任するなど教育の面でも活躍したオーストリアの作曲家、ピアニスト。 | ||
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト:劇音楽「空騒ぎ」 Op.11 /対話なしの楽章
ジョン・マウチェリ指揮ノースカロライナ芸術学校ドラマ・ソロイスツ&so. | ||
ジャケットに「世界初の全曲録音」との記載あり。 | ||
ヘイノ・エッレル(1887-1970):ピアノ作品全集 Vol.3 10の抒情小曲集(1942-1943)/3つの練習曲〔変イ長調(1918)/変ト長調(1919)/変ト長調(1917)〕/ 5つの前奏曲集 (1929-1930)/ピアノ・ソナタ第4番(1957-1958) ステン・ラスマン(P) | ||
録音:2010年12月9日-11日、旧穀物倉スタジオ、サフォーク。ジャケットに「世界初録音を含む」と表示されている。全7枚予定の全集第3弾。 | ||
ジャン・フランセ(1912-1997):弦楽オーケストラのための音楽 弦楽のための交響曲(1948) /役者のためのパントマイム「椿」(1950) (*) / ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」への頌歌(1960) (*) ケリー・ストラットン指揮ブダペスト・サー・ゲオルク・ショルテイ室内o. | ||
録音:2011年7月6日-8日、ハンガリー放送第22スタジオ、ブダペスト、ハンガリー。(*)は世界初録音。ブックレットにはジャン・フランセの息子ジャック・フランセが父について語った文章を掲載。 | ||
デイヴィッド・マシューズ(1943-):ピアノ作品集 ピアノ協奏曲 Op.111 (2009) (*) /ピアノ・ソナタ Op.47 (1989) /ピアノのための変奏曲 Op.72 (1997) / ディオニュソスの2つの熱烈な詩 Op.94 (2007/2004) /タンゴの1つ Op.51d (1990, rev.1993) ローラ・ミッコラ(P) ジョージ・ヴァス指揮オーケストラ・ノヴァ(*) | ||
録音:2012年10月25日(*)、2012年10月26日(*以外)。世界初録音。ホルストの「惑星」に「冥王星」を加えたことで知られるコリン・マシューズの兄。 | ||
レオ・オーンスタイン(1893-2002):ピアノ作品集 Vol.2 ワルツ全集 s400-416 (1958-1980頃) /ロシア組曲 s58 (1914) /森の朝 s106 (1971) アルセンティ・カリトノフ(P) | ||
録音:2012年12月17日-19日。 | ||
グスターボ・レオーネ(1956-): 声、叫び、嘆き(*) /弦楽四重奏曲〔第1番(*) /第2番〕/赤い四重奏曲(#) /情景(+) Q - アルテSQ ベアトリス・エレナ・マルティネス(S) マルタ・リリアナ・ボニッラ(Hp) | ||
録音:2011年7月27日-28日(*)、9月13日-14日(*)、11月28日(+)、12月1日(+)、2012年11月11日(#)、ビブリオテカ・ルイ・アンヘル・アランゴ、ボゴタ。ブエノスアイレスで生まれ、アルゼンチン、コスタリカで育った作曲家レオーネは、現在シカゴのロヨラ大学で音楽科の教授を務めており、劇的な部分はラテンアメリカの民族音楽に影響を受け、抒情性をバロック音楽の舞曲から示唆された作品を発表している。 | ||
イェロニマス・カチンスカス(1907-2005):室内楽作品&器楽作品集 木管楽器と弦楽器のための九重奏曲/ピアノのための「反射」/ フルート、弦楽四重奏、ピアノのための「室内幻想曲」/弦楽四重奏曲第3番 ガブリエリウス・アレクナ、マウマンタス・キリラウスカス(P) アルノルダス・グリナヴィチウス(Cb) グィエドウス・ゲルゴタス(Fl) ヴィリニュスSQ ストファー五重奏団 | ||
録音:2007年10月8日-9日、2009年3月27日-28日、リトアニア国立フィルハーモニック・ホール。リトアニアの作曲家、指揮者、オルガニスト、音楽教師カチンスカスは、チェコの前衛作曲家アロイス・ハーバの影響を受け、自由に脈打つリズムと旋律線を持つ、いわゆる「伝統的な構文を放棄した」先鋭的な音楽を書いた。あまりにも型破りだったためか、ソ連時代に西側に移る際は、ほとんどのスコアを破棄、リトアニアの音楽史から名前を抹消され、マサチューセッツの境界のオルガニストとして、ひっそりと生活をしていた時期もあったが、リトアニアが独立した時に復権を果たし、以降、20世紀リトアニアのモダニズム音楽の先駆者であり続けた。 | ||
ジュセッペ・コロンビのチャコーナによる神秘的な変奏曲集 ジュセッペ・コロンビ:チャコーナ / ヨウニ・カイパイネン: Anything Goes マルティン・マタロン: Polvo / ロジャー・レイノルズ:コロンビの白昼夢 / デニス・コーエン:シャコンヌ ユッカ・ティエンスー:ブルーライン / スティーヴン・スタッキー:通奏低音のためのパルティータ エサ=ペッカ・サロネン:コヨーテのためのサラバンド / エドムンド・キャンピオン: Something to Go On ラルフ・ヴァーリン:チャコネッタ / パブロ・オルティス:パロマ / パーヴォ・ハイニネン: Triple antienne アンドレス・ヒルベルイ: Still and Flow / フレッド・レルダール: There and Back Again ヴェリ=マッティ・パウマーラ: ? se sillan ? / パスカル・デュサパン:50の音符による3つの変奏 キンモ・ハコラ:コロンビ変奏曲 / タン・ドゥン:チャコーナ / マーク・ネイクラグ:小コロンビ 湯浅譲二:コロンビのチャコーナによるロークス [Locus on Colombi's Chiacona] リャン・ヴィーゲルスヴォルス:アリエッタ / コリン・マシューズ:ドラマティコ カイヤ・サーリアホ:夢見るシャコンヌ / イワン・フェデーレ:前奏曲とチャコーナ ヴィンコ・グロボカール:イデー・フィクス / グァルティエロ・ダッツィ:影の変奏とシャコーナ タピオ・トゥオメラ: Idulla / ベティ・ジョラス:アンシのためのファンシー / ミロスラフ・シルンカ:変奏 ルカ・フランチェスコーニ:アンシンメトリ / マグヌス・リンドベリ: Duello アンシ・カルットゥネン(Vc) | ||
録音:2011年3月7日、16日、9月10日、12月1日、2012年5月16日、スタジオM2、Yleis 放送局、ヘルシンキ。 フィンランドのチェリスト、カルットゥネンが2010年、彼の妻ミュリエル50歳の誕生日に送った作品。これは、イタリアの作曲家ジュゼッペ・コロンビ(1635-1694)初期のチェロ作品「シャコンヌ」を主題とし、世界中で活躍する作曲家・音楽家たち30名に委嘱した変奏曲集だが、カルットゥネンはこの「変奏曲」の趣旨を、作曲家たちに詳しく説明しなかったため、タイトルが「神秘的な変奏曲」となっているのだという。 | ||
マイケル・アレク・ローズ(1959-):ホルンと弦楽合奏のための室内楽&独奏作品集 無伴奏ヴァイオリンのための「エア」(2009) / 弦楽四重奏のための「ハバート・ピーク、3つのガソリン・スタンド」(2007-2008) / 2つのヴァイオリンのための「全ては太陽の下に:四季」(2009) / 無伴奏ヴァイオリンのための「3つの短い強迫観念」(2004) / ヴァイオリンとコントラバスのための「眠らない橋」(2009) / 無伴奏ヴァイオリンのための「Palimpsest-上書きのできる羊皮紙」(2006)/ 複数のヴァイオリンとチェロのための 「ドクター・ジョンソンとミセス・サヴェージ:パントマイム」(2008) / 無伴奏ホルンのための「All'arme」(2012) /弦楽合奏のための「希望にみちたモンスター」(2011) ピーター・シェパード・スカーヴェド(Vn)指揮ロングボウ(アンサンブル) ミハイロ・トランダフィロフスキ(Vn) モーガン・ゴフ(Va) ニール・ハイド(Vc) レイチェル・ミアルー(Cb) マイケル・アレク・ローズ(鐘) カーリー・レイク(Hr) | ||
録音:2011年11月27日、2012年3月12日、2012年3月19日。 | ||
ミーケル・ケレム(1981-): 交響曲第3番「共産主義の犠牲者のために」(2003) / 弦楽合奏と独奏ヴィオラのための悲歌(2008-2009) (*) /弦楽六重奏曲 (2004) (#) ミック・ムルドヴェー(Va;*)指揮(#以外) エストニア国立so.(無印)、タリン室内o.(*) タリン・アンサンブル(#) | ||
録音:2012年1月11日-12日(無印)、2012年2月29日(*)、エストニア・コンサート・ホール(#以外) /2012年3月2日(#)。ジャケットに「世界初録音」と表示されている。エストニア出身のヴァイオリニスト・作曲家で、イギリスを中心に活躍しているケレム2枚目の作品集 (Vol.1:ヴァイオリン・ソナタ集/他; TOCC-0140) 。 | ||
マシュー・テイラー(1964-): ヴィオラ協奏曲、フモレスケ Op.41 / 交響曲第2番 Op.10 |
サラ=ジェーン・ ブラッドリー(Va) ギャリー・ウォーカー指揮 BBCso. | |
ジュディス・ビンガム(1852-):ピアノ作品集 ウェストミンスター大聖堂にかかる月(2003) /ライムハウスの夜想曲(2004) / バイロン、強烈なる進展 [Byron, Violent Progress] (2008) / Christmas Past, Christmas Present 〔過去のクリスマス、クリスマス・プレゼント〕(1989) / ショパン(1979) /受胎告知 III (2010) /内なる絵画 (1981) デイヴィッド・ジョーンズ(P) | ||
録音:2009年10月27日、リーズ音楽大学。ジャケットに「世界初録音を含む」と表示されている。 | ||
テオドール・グヴィ(1819-1898):フルートと弦楽のためのセレナード集 セレナード〔ニ短調 Op.posth /第2番 ヘ長調 Op.84 /第1番 ニ長調 Op.82 〕/ フルートとピアノのための序奏とポロネーズ/フルートとピアノのための「スウェーデン風舞曲」 マルクス・ブレニマン(Fl) クライスラーSQ イルカ・エンメルト(Cb) ミヒャエル・クライザー(P) | ||
録音:2012年10月20-21日、2013年1月5日-6日、ザールブリュッケン放送。ジャケットに「世界初録音」と表示されている。 | ||
オレグ・コマルニツキー(1946-1998):室内楽&器楽曲作品集 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ「アリョヌシュカ」(1970)/ ピアノのための組曲〔秋(1968) /フモレスケ(1968) /いたずら(1975)〕/ チェロ・ソナタ ハ短調(1973)/2つのピアノのための小品(1974)〔冗談/チェスの駒のための行進曲〕/ ヴァイオリンとピアノのための「アンダンテ・アモローソ」(1996)/ スイス民謡による2つの小品(1976)〔花が眠っていた/森の冬〕/無伴奏ヴァイオリンのためのモノローグ(1995) / カノン「鍛冶屋の仕事場で」(古いクラヴサンの様式による)(1980)/嘲り(皮肉なフモレスケより)(1981) / ヴァイオリンとピアノのための「スラヴ奇想曲」(1969, rev.1987) ロンドン・ピアノ三重奏団 [ロバート・アシュトン(Vn) デイヴィッド・ジョーンズ(Vc) オルガ・ドゥドニク(P)] | ||
録音:2011年5月12日-13日。世界初録音。コマルニツキーは52歳?で死去したモスクワ生まれの作曲家。 |