DENSITÉ 21 元々は仏 Naive 傘下。2019年現在はラジオ・フランス傘下だが、新譜はダウンロード専売品となっている模様。 | ||
DE-001 廃盤 |
フィリップ・エルサン(1948-):作品集 ヴァイオリン協奏曲 (2003)(*) / 男声合唱と室内管弦楽のための「さすらい人」(2002)(#) / ピアノと管弦楽のための「 Streams 」(2000)(+) オーギュスタン・デュメイ(Vn;*) ジョナサン・ダーリントン指揮フランス国立o.(*/#)、ラジオ・フランスcho.(#) アリス・アデール(P;+) トマス・ダウスゴー指揮デンマーク放送o.(+) | |
フランソワ=ベルナール・マーシュ(1935-): L'Estuaire du temps (*) / Braises (#) / Andromede (+) ミカエル・レヴィナス(シンセサイザー;*) エリザベト・ホイナツカ(Cemb;#) エルガー・ハワース指揮(*) パスカル・ロフェ指揮(#) ラジオ・フランスpo.(*/#) ジャン=フランソワ・エイセ、ジャン・ケルネール、ジェラール・フレミー(P;+) ジルベール・アミ指揮ラジオ・フランス新po.、ラジオ・フランスcho.(+) | ||
パスカル・ザヴァロ(1959-):作品集 管弦楽のための「 Flashes 」(*)/ Three Studies for a Crucifixion (#)/ 金管アンサンブルと打楽器のための 「メタル・ミュージック」 (+)/ ファイバーグラス・ミュージック(**) |
クルト・マズア指揮(*) ジェラード・シュウォーツ指揮(+) フランス国立o.(*/+) ジョン・ネルソン指揮(#) パリ・アンサンブルo.(#) クリムトSQ(**) | |
#レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
ギヨーム・コヌソン(1970-):作品集 ソプラノ、バリトン、混声合唱と管弦楽のための 「アタノール」(2004) (*) / 管弦楽のための「超新星」(1997)(#) |
ヴィルジニー・ペシュ(S;*) ナイジェル・スミス(Br;*) ジョナサン・ダーリントン指揮(*) ムハイ・タン指揮(#) フランス国立o.(*/#)、 ラジオ・フランスcho.(*) | |
DE-005 廃盤 |
フィリップ・エルサン(1948-):作品集 | |
MFA MFA ( Musique Française d'Aujourd'hui =今日のフランス音楽)は1978年、に(フランス)文化・通信省、ラジオ・フランス、フランス著作権協会 (SACEM) の主導により設立。2019年現在レーベルとしてはラジオ・フランス傘下だが、2000年代後半からは旧譜の再発のみを行っており、既に実商品の新譜(再発を含む)は発売されていない模様。 | ||
MFA-216101 廃盤 |
アンドレ・ブクレシュリエフ(1925-1997):「群島」シリーズ | |
録音:1993年12月11日、オリヴィエ・メシアン・ホール、ラジオ・フランス、パリ、ライヴ|旧品番: MFA-216001〔廃盤〕。 | ||
MFA-216114 廃盤 |
メシアン:鳥のカタログ 第3巻 ミュライユ: 別れの鐘/そして微笑み/忘却の領域 |
ロジェ・ミュラーロ(P) |
録音:1996年10月28日、3月29日、スタジオ106、ラジオ・フランス、パリ|旧品番: MFA-216014〔廃盤〕。 | ||
ベルナール・カヴァンナ(1951-): トリオ[トリオ・アレ=ルトゥール〔ノエミ・シンドラー(Vn) クリストフ・ロワ(Vc) パスカル・コンテ(アコーディオン)〕]/ 平日のミサ曲[イザ・ラガルド、ソフィー・グリマー(S) イアン・ハニーマン(T) フィリップ・ナオン指揮アルス・ノヴァ〔器楽Ens. 〕]/ フォーヴ(野獣)[ミシェル・ラプレニー合唱指揮ポワトゥ=シャラント地方声楽 Ens. ノエミ・シンドラー(Vn)] | ||
録音:1997年5月31日-6月1日|旧品番: MFA-216025〔廃盤〕。カヴァンナはパリ第8大学で音楽学を学び、ポール・メファノ、オーレル・ストローエらに師事した。フランス現代音楽の流れを受け継ぐ作風。 | ||
MFA-216126 廃盤 |
パスカル・デュサパン(1955-):室内歌劇「トゥ・ビー・サング」(1994)
セアラ・レナード、スーザン・ナルッキ、ローズマリー・ハーディ(S) ジェフリー・キャリー(語り) オリヴィエ・ドジュール指揮アンサンブル・ル・バンケ | |
録音:1997年3月23日-25日、スタジオ103、ラジオ・フランス、パリ|旧品番: MFA-216026〔廃盤〕。 | ||
ジャン=ルイ・アゴベ(1968-): レテュード・レ・フォルス(フルート、器楽アンサンブル、エレクトロニクスのための)(1997) (*) / 層(ピアノのための)(1992) (+) /雲霞の痕跡(フルートとエレクトロニクスのための)(1993) (#) / 周囲(アルト・フルートのための)(1995) (**) / 割り振り(フルート、オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと打楽器のための) (1994)(++) セシル・ダル(Fl;*/#) ソフィー・デセイエ(Fl;*/アルトFl;**) ソフィー・ダルドー(Fl;*) 棚田文紀(P;+) ブライアン・クレヴィンガー(エレクトロニクス;#) マーク・フォスター指揮アンサンブル・リティネール(*/++) | ||
録音:1998年3月11日、IRCAM、パリ(*)/1998年9月5日〜8日、スタジオ103、パリ(+/#/**/++)。 アゴベはエクサンプロヴァンス、ニース、リヨンの音楽院でフィリップ・マヌリらに師事しローマ大賞を獲得した若手作曲家。ピアノを弾いている棚田文紀は岡山出身の、こちらも若手作曲家。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
シュザンヌ・ジロー(1958-):音楽のためのアンヴトマン 〔(1)(ヴァイオリン独奏のための)/2(フルートとマリンバのための)/ 3(声、クラリネットと打楽器のための)/4(2つのヴァイオリンとチェロのための)〕他 アーヴィン・アルデッティ(Vn) クララ・ノヴァコワ(Fl)他 | ||
タイトルの「アンヴトマン envoutement」には「魅惑」と「呪い」の両義がある。 | ||
フランスの多彩な現代音楽 Vol.3 エディト・カナト・ド・シジ(1950-):組曲集〜水の組曲(1987) J.C.フェルトハンドラー(1962-):フロム・ア・ライト(1996) ミシェル・ジャレス(1958-):アソナンス〜2日間どの夜もほんのわずかな休息でしかない(1990) ブルーノ・ヒネル(1960-):アダージェット(1996) / 平義久(1938-):風紋(1978) ジョルジュ・プフ(1937-):リゼー(1994) フィリプ・フェヌロン(1952-):18のマドリガル〜10の悲歌、抜粋(1995-96) アンサンブル・アンテルコンタンポラン/他 | ||
ダニエル・アウグスト・ダダモ(1966-): ヴォイシズ(1996) (*) /ディー・ルンデ・ツァール(1998-99) (#) / 天と地と(1998-99) (+) /ドンブラ〔第1番(1997) (%) /第2番(1998) (*) 〕 ピエール・アンドレ・ヴァラド指揮、アンサンブル・コート=サーキット(*) ストラスブール・パーカッションEns.(#) ディディエ・ミュー(Cb;+) ヴァンサン・ダヴィド(バスSax;+) ピエール・デュリュー(バスCl;) フレデリク・ヴォワザン(IRCAM技術者) | ||
作曲者のダダモはブエノス・アイレス生まれ。故国で音楽と哲学を学び、1991年、電子音響の作曲についてフーバー、アミ、ヌネスに学ぶため、リヨン国立音楽院に入学。1996-97年IRCAMにてミュライユとも知り合った。その経歴からも判るように、電子音響を駆使した作風で、堅実な組み立てを特徴とした作品を作り上げている。 | ||
ジルベール・アミ:歌劇「第一圏(煉獄のなかで)」
アラン・ヴェルネ、ピエール=イヴ・プリュヴォ、 フィリップ・ジョルジュ、ロラン・マンゾーニ/他 ミシェル・プラッソン指揮リヨンo.&cho. | ||
ソルジェニーツィン原作の小説に基づくオペラ。第二次世界大戦直後、知識人だけを集めた特集収容所の物語。プラッソンはしばしばこの作品を指揮している。 | ||
OCORA 民族音楽で名を知られるフランスの老舗レーベル。#下記以外でも、廃盤になっていなければお取り寄せが可能です。お問い合わせください。 | ||
グバヤの音楽〜思索の歌
中央アフリカ共和国ンドンゲ村の音楽家たち | ||
録音:1977年2月-3月|初出LP: 558524 (1977) |既出CD: C 580008 (1992) 。 | ||
地唄・琴唄〜八重衣/新砧/秋風の曲/慷月調
邦楽4人の会[北原篁山(尺八) 後藤すみ子(唄/十三絃箏/三味線) 高畑美登子(十三絃箏) 角井節子(唄、十七絃箏)] | ||
録音:1979年1月26日、 Studio 111 、ラジオ・フランス|初出LP: 558575 (1981) |既出CD: C 580069 (1998) 。 | ||
北インド ラーガ・ビラースカニー・ドーディー/ラーガ・キナリ・バイラヴィ/ラーガ・ミシュラ・ピルー パンディット・バララム・パタック(シタール) ヴィノデ・パタック(タブラ) クリスティアン・ルドゥー(ターンプーラー) | ||
録音:1986年3月18日、スタジオ105 、ラジオ・フランス、 DDD | (P) 2015 。既出CD: C 558672 (1987) 。シタールの神様パンディット・バララム・パタックの至宝。インドの旋法ラーガなかでも北インド特有な世界を描いている。その異教的な響きはずっと聴いているとトランス状態に導かれる。 | ||
ブルンジ、伝統的音楽 イナンガの伴奏による囁き歌/女声合唱/ウブフハ1 /ウブフハ2 /インドノンゴ(哀歌)/ ウムドゥリ(楽弓の伴奏による歌)/イケムベ(サンザの伴奏による歌)/ンタガホゴ(笛の独奏)/ 一人の少女による歓迎の歌/二人の少女による歓迎の歌/イナンガの独奏/太鼓の合奏/イナンガと囁き歌/ イケムベ(サンザの伴奏による歌)/太鼓伴奏による男声合唱/太鼓の合奏/楽弓の伴奏による子供の歌 | ||
収録:1967年5月-6月。旧 CD 品番:C55-9003 。長岡鉄男外盤A級セレクション94番。 CD では LP の曲目に加え、最後に5曲を足している。『圧巻はトップのイナンガの伴奏によるささやき歌だ。ジャケットの写真がその実況である。録音もこの通りで、ぞっとするほどリアル、音場は大地の確かさは感じられるが、空間はなにもないという感じで、いよいよ不気味。曲と演奏が絶品だ。それこそ音楽の原点、バッハもベートーヴェンも鎧袖一触、このぞっとする生々しさ、鬼気迫る不気味さには逆立ちしてもかないっこない。ウルトラハスキーヴォイスで、ささやきかけるというより、地獄の底へ引きずりこむ呪術的なエネルギーに耐えられる人が何人いるか、という感じである。』(新・長岡鉄男外盤A級セレクション1巻(共同通信社刊)p.163 より) 録音の良さはもちろんながら、囁き歌の呪術性は驚愕。聴いてみたくなりませんか? | ||
中国古琴の芸術 Meihua San Nong (Trois Variations Sur La Fleur De Prunus) / Youlan (L'Orchidée Solitaire) / Ainai (Chant Du Pêcheur) / Qiu Sai Yin (Déclamation D'Automne Sue La Grande Muraille) / Liushui (Eaux Qui Coulent) / Yi Guren (Un Vieil Ami) / Xiao Xiang Shui Yun (Eaux Et Nuages Sur Les Rivières Xiao Et Xiang) / Changmen Yan (Ressentiment Au Palais Changmen) / Guangling San 李祥霆 | ||
録音:1990年2月26日、 106スタジオ、ラジオ・フランス、パリ | 発売:2018年 。旧品番: C 560001 | (P) 1990 。 | ||
アイルランド〜フランキー・ギャヴィン 聴衆への挨拶/踊り手たちの喜び、石のステップ、若さの芽吹き。リール/芸人の空想、トモンド橋。ホーンパイプ/ ヒースのなかのバラ、ランブラー、ソリムニーン・ジグ/タリーノックブラインの女、デンキー・リール/ オキャロランの草稿/ポルカ/無題、ザ・テンプル・ハウス、キツネ狩り。リール/ 山道、古いコンサーティーナ・リール/金をもつ魔女、コノートマンのランブル、海に出て/ 巣のないカッコウ。スロー・エアー/ミソサザイの巣。リール/ダン・マーシーの家の外の石、母の祝福のワルツ/ アイルランドの岸辺、トム・ビリーズ、ヴァージニア。ジグ/あなたは私の夫が私を捜しているのを見たのか、 短い草、ミルクを攪拌するくそばばあ。リール/ダブリン・ポーター、放浪の音楽。リール/飛び立ち フランキー・ギャヴィン(フィドル/Fl) アーティ・マグリン(G) エイダン・コフィー(ダイアトニック・アコーディオン) | ||
録音:1991年1月31日、スタジオ104 、ラジオ・フランス、ライヴ | (P) 2016 。 日本語解説付。既出CD: C 560021 (1994) 。 『フランク・ギャヴィン(アンサンブル「デ・ダナン」の生みの親の一人)の演奏会を収録。共演者と聴衆をダンスに引き込むギャヴィンの演奏を堪能できる。』(商品裏側の日本語アナウンスを転載) アイリッシュ・フィドルの第一人者フランキー・ギャヴィンがラジオ・フランスで行ったコンサートのライヴ。彼のグループ「デ・ダナン」ではなくトリオでの演奏だが、ジグやリールのひなびた味わいとダンス・リズムが心地よく広がる。聴衆のノリも最高で、アイルランド伝統音楽は奏者と聴衆の相互作用が重要で、互いに聴き合うことの楽しさを伝えることが一義であるというギャヴィンの思想が伝わって来る。 | ||
ケニア〜ニャンザ州の音楽 ルオ族:捨てられた女/称賛の歌/一族への称賛の歌/弔辞/彼の生涯/踊りの音楽 グシイ族:収穫祭もしくは婚礼の踊り/旅立った人への称賛の歌/踊りの音楽 クリア族:称賛の歌〔1/2〕/もてなしの音楽〔1−3〕/牛飼いの音楽/ ジバイ・ジバエ/足枷の踊り/割礼の儀式のための歌/割礼の儀式のための連歌 | ||
録音:1972年頃(と国内代理店は記載しているが、疑問。1992年頃か)、DDD | (P) 2016 。 既出CD: C 560022/23 (1993) 。 ケニアといえばマサイ族が思い出されるが、ニャンザ湖周辺にルオ族、南東ケニアにグシイ族、ケニアとタンザニアの国境にクリア族が暮らしている。彼らの音楽はいずれも似ており、歌は独唱と合唱の呼応、竪琴や打楽器が用いられる。基本的にはリズミックでテンポが速く、祈祷的な内容のものが中心。 | ||
トルコ〜タリップ・オズカン:タンブールの芸術 マカーム・エヴィチ〔タクシーム(アチュシュ)- ハヴァダ・ドクルナ・セシ・ゲリル/ ウチュ・ギュゼル・オトゥルムス〕/ マカーム・ベステニギャール〔タクシーム/ヌマン・アーのペシュレヴ〕/ マカーム・セガー〔タクシーム/サズ・セマーウ〕/マーカム・ヒジャズカール〔タクシーム/イズミル・ゼイベイ〕/ アルパ・ブーダイマーカム・ニハーヴェンド&ブセリク〔タクシーム/ビル・ピュル・ジェファ〕/ ウスパルタ・ゼイベイ/マーカム・ニクリス〔タクシーム/コルドン・ゼイベイ〕/ マーカム・キュルディリ・ヒジャズカール タリップ・オズカン(タンブール) | ||
録音:1993年12月、スタジオ107 、ラジオ・フランス、 DDD | (P) 2016 。 日本語解説付。既出CD: C 560042 (1994) 。 。 『搬弦楽器タンブールの味わい深い響きとタリップ・オズカンの歌 ー いにしえの巨匠たちの瞑想的な音楽(ペシュレヴ.セマーヴ)は、ゼイベクなどの民俗舞踊へと聞かれ、マカームの伝統と新しい道に忠実である。』(商品裏側の日本語アナウンスを転載) 長い棹を持つトルコの撥弦楽器サズ。中央アジアの遊牧民の楽器をルーツにするといわれ、さすらいの吟遊詩人の楽器として知られている。1939年生まれのタリップ・オズカンは、1976年以来フランスに住みながら、サズを軸に活動を行いつつタンブールと呼ばれる撥弦楽器も習得、母国の伝承音楽を威厳ある古典音楽に高めた。ここではマーカムと呼ばれる旋法的な音階に固有なレパートリーが収められている。これを極めることで、タクシームという拍節を持たない即興様式が披露される。 | ||
北インドのラーガ・ジョーグ アーラ-プ/ジャプタール/ドゥルート・ティンタール サンゲート・トリオ[タルン・バッタチャリヤ(サントゥール) ヴィシュワ・モハン・バット(G) ロヌ・マジュムダール(笛)] アビジット・バナジー(タブラ) | ||
ラヴィ・シャンカールの弟子にして後継者とみなされる3名、タルン・バッタチャリヤ、ヴィシュワ・モハン・バット、ロヌ・マジュムダールによるインドのラーガ。ラーガとはインド伝統の旋法で、「ラーガ・ジョーグ」はシャンカールで有名になったが、ブルースの音階と似ていて非常にモダーンな響きがする。愛弟子のトリオによる演奏は、まずなによりそのダイナミックさに驚愕。伝統に則しながらも、新たな音世界を創り上げている。 | ||
コロンビア〜バジェナート マティルデ・リナ(パセオ)/安らぎ(プージャ)/エミリアーノの病気(パセオ)/黒(パセオ)/即興/ 誰も慰めてくれない(パセオ)/山の虎(ソン)/書き起こした手紙(パセオ)/カタリナ・ダザ(パセオ)/ 老雄鶏(ソン)/エル・マリーノ(メレンゲ)/リタ・プラテーニャ(メレンゲ)/即興/ さすらい人(パセオ)/いい女(メレンゲ)/ラ・ピクエリア/ラ・マレーナ(メレンゲ)/ セサル川が増水しても(パセオ)/愛−愛/別れ(ソン)/バケリアの歌 | ||
録音:1994年9月。旧品番:C56-0093 。南米大陸の一番上に位置する国コロンビアは、隣接するパナマをはさんで太平洋と大西洋両方に面している。その大西洋側、カリブ海沿岸一帯で育まれた舞曲クンビア。そのひとつがバジェナートで、奴隷として連れて来られたアフリカ系住民の音楽と現地のインディオの要素が混ざり、さらにラテンの味わいが加わり独特な魅力のジャンルに成長した。基本的にはバンドネオン伴奏による舞曲だが、パセオ、ソン、メレンゲ、プージャの4種のリズムに分けられ、パセオが主流を成する。アップ・テンポのソン、アフリカ的要素の強いプージャいずれも明るいノリの良さ。コロンビアの人々のエネルギーと元気が伝わってくる録音。 | ||
インドネシア、スンダ列島のガムラン・ドゥグン ガムラン・ドゥグン(リーダー:オノ・スカルナ)/チャトリック(弟子)/サンク・ラトゥ(王の剣)/ ララヤラン(帆船での遊覧)/レンゴン・ブユット(禁じられた踊り)/パジャジャラン(古代ヒンドゥー王国の名)/ ガムラン・ドゥグン(リーダー:エニップ・スカンダ)ジパン・ロンタン(王族の踊りの身振り)/ レンセル・ミダン(宮廷の衣裳で着飾った、人々の代表者)/プルバサカ(舞踊を伴う劇音楽)/ ジパン・パルワ(人物名)/マヤ・セラス(異国の美しき乙女の名)/ ウジュン・ラウト(海辺)/カラン・ウルン(魔法の岩山) | ||
録音:1971年-1972年、 ADD | (P) 2016 。 日本語解説付。既出CD: C 560097 (1996) 。 『ガムラン・ドゥグンは、透明な響きをもつ、青銅楽器の室内用編成であり、その音楽は非常に繊細で洗練されている。笛のスリンによる精緻な装飾とアンサンブルの音色の美しさ ー その結合は心に直接語りかけてくる。』(商品裏側の日本語アナウンスを転載) インドネシアのなかでも、ジャワ島西部スンダ地方はパジャジャランというヒンズーの王国が存在した。16世紀以降イスラム化されたが、大規 模なガムランo. を現在まで存続させている。この録音は1972-3年に行われたが、まだ当時は最も偉大な古典の継承者が存命で、外 部の美的影響を被ることなく最古の伝統を体現した貴重な物。45年を経ているが、精緻な響きと驚くべきエネルギーに圧倒される。 | ||
バルチスタンの伝統楽器〜ソルード、ベンジュ、ドネリ
Rasulbakhsh Zangeshâhi (Vielle [Sorud]), Abdorahmân Surizehi (Zither [Benju]), Firuz Sâjedi (Flute [Doneli]) | ||
録音:1996年6月、ラジオ・フランス|旧品番: C 560105 。バルチスタン〔バルーチスターン/バローチスターン〕は、パキスタンの西南、イラン東南、アフガニスタン南部にまたがる地方。 | ||
キューバ〜バレラ・ミランダ家 かわい子ちゃん、泣きなさい/バンバイ/トゥナ、マヤリ、グアンターナモ/誓い/ バヤモは何て美しい/それでよし!/カイマナのリタ/帰郷/鷲のように飛ぶ/甘き至福/ バレラはサン・ルイスで死んだ/君の目の神秘/ある詩人の受難/コレートの小言 フェリクス・バレラ・ミランダ(Vo/G) カルメン・ロサ・アラルコン・ガンバ(コーラス/マラカス) ラダメス・ゴンサレス・ブルーガル(Vo/コーラス/クアトロ/クラーベ) フェリクス・エンリケ・バレラ・アラルコン(コーラス/クアトロ/クラーベ) ラウル・フェリクス・バレラ・アラルコン(ベース) エルネスト・バレラ・アラルコン(コーラスとボンゴ) | ||
録音:1996年7月、ラジオ・フランス | (P) 2017 。 既出CD: C 560107 (1997), C 561107 (2001) 。 キューバ東部はかつてオリエンテ州と呼ばれ、国内でも最もキューバ色の濃い文化を発信してきた。バレラ・ミランダ家はこの地の名家で、豊かな文化を継承してきた。アフリカ系住民のソンがルンバへと発展した地でもある。ここではその原型であるソン、さらにはボレロもふんだんに楽しめます。ボンゴやマラカスなどの打楽器がラテン的な色彩を高める。 | ||
チベット〜ギュト寺タントラの声 「秘密集会」ないし「秘密の単一」タントラ/文殊菩薩の忿怒の現れたるヤマーンタカの儀式における灌頂の抜粋/ 奉献の儀式、ラプネーの抜粋/大黒天/黄金の献酒/吉祥の祈り | ||
録音:1975年10月3日、 Théâtre des Bouffes du Nord, パリ、ライヴ | (P) 2016 。日本語解説付。旧品番CD: C 560133/34 [(C) 2000] 。本体に「 DDD 」との記載があるが旧盤では ADD とされており、誤りではないかと思われる。 『1975年、インドに亡命した最初の世代の僧侶が行ったこの儀式の録音は、非常に荘重で倍音の豊かなこの仏教の歌、ラッパ、太鼓、儀式用シンバルによって伴奏されるこの歌のもつ印象的な技巧、熱烈さ、神秘を可能な限り忠実に再現しています。その全体を聴かせてくれる録音のおかげで、聴く人はこの響きの現象のまさしく中心に位置することになります。』(商品裏側の日本語アナウンスを転載) チベットは1000年にわたり大乗仏教の国。かつて「モンラム大法会の声明」(M&A盤) を発売した際、その人間とは思えないグロテスクなまでの男声低音が、大きな衝撃を与えた。チベット動乱から中国支配となり、文化大革命から逃れて多くの僧侶がインドへ亡命した。彼らは伝統を知ってもらうべく、コンサートや録音を積 極的に行った、このアルバムは1975年にフェスティヴァル・ドートンヌの一環として、パリのブッフ・ノール劇場で行われた公演のライヴ。どれも野太い低音が重層的に響き一種のトランス状態に至るもので、人生観ないし音楽観が変わること間違いのない衝撃に打ちのめされる。 | ||
中央アフリカ〜アカ族ピグミーの狩り、愛、風刺歌 わが妻クポムボラよ/わが妻エムベマよ/今すぐお前が欲しい/わが子は肉を求める/私はリス/ お前は川を横切る間震えるだろう〔代理店記載ママ〕/契りし者の別れ/そよ風よ、父の死を嘆かせて/ リスの皮を切る/お父さんを呼んで/チン×の巨匠、眠って!/グバロムボの瞳/バンドムボの娘たちは猿肉を食らう/ チ×ポの巨匠、眠って!/ワナが動物を捕える/上手に踊ろう/みんなの森/彼女の腰巻がハラリと〔 I / II 〕/ 虫が枝に縛られている/のろまな獣がワナでもがく/箱は空っぽ/どうして私をこんな砂漠に置き去りにしたの?/ レイヨウがワナにかかっている/獣の声 | ||
録音:1990年、1994年9月、中央アフリカ共和国/1997年、ヨーロッパ | ADD | 発売:2015年 。旧品番:C56-0139 (C 560139) | (P) 1998 。 こちらは中央アフリカのピグミー族。下ネタ系の歌や風刺歌が中心だが、リズミックな器楽伴奏も面白く、ポリフォニックな合唱とあいまっておおらかな生活ぶりが目に浮かぶ。 | ||
中央アフリカ〜アカ・ピグミー音楽のアンソロジー ソボコ(狩猟の出発に先立つ儀式)〔キンゴ・ヤモ・エ/ワンゴ/ココラ・エフェセ/ボラ・ボソンボ〕/ モンゴンビ(狩の呼び声)/ンゾンビ(狩からの帰還の歌)/モンゾリ(象を殺した後の踊り)/ モバンディ(蜂蜜の採集に先立つ儀式) 〔エパンダ/アンゴンガ‐エクドゥ・モセケ/エヴェテ・ケレ‐モナ・スンブ‐マ・ナマ・ディザンバ/ ンガンゲレ(嘲りの歌)/エポンガ・モ・ベヴァ・ナ・モクピナ/ロンゴコディ/ エクパンドロ‐モンビンヒ/モ・ボマ/ンドシ〕/ 歌を伴う3つの子供の遊び〔ンゼ・ンゼ・ンゼ/クル・クル/コンゴ・ベレ〕/ 舞踊「ムベンゼレ」のための音楽〔ディヴォト/アンドゥワ〕/モコンディ/舞踊「ングボル」のための音楽/ 舞踊「イオンベ」のための音楽〔ンドゥダ/ボバンギ〕/ 2つの歌物語〔ニョディ(鳥)/ナンガ・ニンギ(細い体つき)〕/ボイワ(死体への嘆きの歌)/ ボンド(占いの音楽)〔ディコボ/ディエ/アポロ〕/ココ・ヤ・ンドンゴ/ヤヤ/ムボラ〔2ヴァージョン〕 | ||
録音:1972年-1977年、ロバイエ州、中央アフリカ共和国、 ADD | (P) 2016 。 日本語解説付。既出: 558526/28 [LP] (1978), C 559012/13 [CD] (1987), C 560171/72 [CD] (2002) 。 1978年のアカデミー・シャルル・クロ・ディスク大賞受賞盤。 『アカ・ピグミーの有名な歌は、精緻なポリフォ二ーを特徴とする。それらは狩猟や蜜の採集、遊びや儀式に伴って演奏され、共同体全体を日常的に巻き込んでいる。音楽のない日は存在しない。』(商品裏側の日本語アナウンスを転載) 中央アフリカにはピグミーの3部族が存在する。そのうちアカ・ピグミーはロバイエと呼ばれる湿地帯に生活している。一夫一婦制で10 家族ほどが民主的な共同体を組織しているが、集団の社会的・宗教的な生活と密接に関係するのが音楽。音楽があらゆるイヴェントの中心的役割を担い、音楽のない日は存在しない。アカ・ピグミーの音楽は、近隣のアフリカ諸民族のものと共通点はあるが、高度の洗練されたポリフォニーが素晴らしく、ゴスペル音楽の源流を知る思いがする。 | ||
スウェーデン、Between triol and sextondel〜ニッケルハルパ演奏集 | ||
クリスタル・ボックス仕様。スウェーデンの民族楽器の1つニッケルハルパ。一見「ヴァイオリンより弦の多い楽器」との印象だが、擦弦楽器フィドルに似ており、フレットの代わりに弦を押さえる「タンジェント」という小片をもつキーによって演奏するので、鍵盤楽器であるとも言える。その音色はヴァイオリンのピリオド楽器のように心地よく、共鳴弦が多いことにより柔らかくも豊かな響き。このアルバムは、スウェーデンの各地域のニッケルハルパの演奏を、独奏曲はもちろん、ハーモニカ、フルートとのデュオ、トリオ、クァルテットでもが収録。ニッケルハルバを堪能できる豪華な1枚。 | ||
コンゴ共和国〜サンガ川流域のピグミー女たち Yeli (*) / Yeli (#) / Yeli (*) / Yeli (#) /子守歌 (#) / Yeli (+) / Yeli (#) / Mobio (#) / Bolobe (#) / Likano (#) / Bolobe (#) / Djengui (#) /子守歌 (#) / Yeli (+) / Yeli(ンベンゼレ)/ Yeli (#) / Molimo (#) /子守歌 (#) / Bolobe (#) / Yeli (#) / Molimo (#) / Bolobe (#) / Bolobe (#) ミカヤ族(*) 、ンベンゼレのアカ族(#)、バルマ族(+) | ||
録音:2005年-2012年、 DDD | (P) 2015 。 アフリカにコンゴという国は2つある。当アルバムは旧ザイールが改名したコンゴ民主共和国ではなく、古くから知られる方のコンゴ共和国北部のピグミー族の音楽。ピグミーの音楽は見事なポリフォニーとなっていて、感動的に発展する。ここでは女性のみによる合唱だが、どこかゴスペル音楽を思わせさえする魅力を放っている。 | ||
スウェーデン/ノルウェー Vill int' Du / Polska till wik / Polska efter Olle Samuelsson / Vallatspolskan / Gmoll polska efter Tallroth / Till farfar / Kvarnpolskan efter Bengt Bixo / Svålulåten / Polska efter Sigrid Edler / Vals efter Olle Falk / Kerstins brudpolska / Orsa storpolska / Farôs lisslas / Vals efter Carl Herman Erlandsson / Trollrikepolskan / Polska efter Janne Mårtensson / Halling etter Ole VIken / Bureslatt Etter Olave Larsdotter Drablos / Vika-PetterSkorsk / Springar Etter Herman Straumen / Eg E Liten Gut / Romarheimen / Måråslått efter Nils Furnes / Springar Etter Alf Melvar / Halling frå Tysnes / Martha Ohnstad / Huldrerosa / Brureslått etter Edvard Straumen フェル=エーリク・エーリクソン、ヨーン・ホルメン(Vn) マグヌス・ホルムストレム(ニッケルハルパ) レイクニー・オーセン、ヴィーダル・ウンデシェート(ハーディングフェーレ) | ||
録音:2015年1月| (P) 2015 。 ノルウェーにはヴァイオリンに似たハーディングフェーレという民俗楽器がある。基本はラ・レ・ラ・ミの4弦だが、曲により調弦を変え、開放弦の重音でドローンを作り、独特のひなびた民俗色を出す。またスウェーデンにはニッケルハルパという似た楽器があるが、指板を手で押さえるのではなく、キーが付いた鍵盤楽器風になっていて、弦は弓で弾来る。この両民俗楽器の競演を楽しめる。音楽もどこかグリーグを思わせ魅力的。 | ||
バングラデシュ〜フォリダ・パルビーンの芸術 向う岸に連れて行っておくれ/籠の中の見知らぬ鳥/3人の世捨て人が集まった/誰が共に行くのか、預言者の船で/ 家のそばに鏡の町/皆が聞く、ラロンはこの世でどの宗派なんだって?/鳥はいつ飛んでいってしまうかわからない/ 彼はどう笛を吹くか/いつ会えるのか?/時期を逃すとなにも実らない フォリダ・パルビーン(Vo) | ||
録音:2006年1月14日、パリ市立劇場。 フォリダ・パルビーンは1954年生まれのバングラデシュを代表する歌姫。放浪しながら修業するバウルと呼ばれる吟遊詩人を代表するラロンを讃えた伝統的宗教歌に新たな生命を吹き込む活動で注目されている。2002年に一か月の来日ツアーを行い、2007年にはキングレコードよりアルバム「鳥はいつ飛んでいってしまうかわからない」をリリース。2008年に福岡アジア文化賞を受賞、世界的な評価を受けている。民衆の宗教歌が芸術的に磨きあげられている。 | ||
インドネシア〜ジャワのスンダ族の儀礼音楽 飛行〜パマパグ・イブ〜バドゥド・レンコン/パニンバン〜リンバンガン/帆走〜風〜一人前 ププン・スペナ(リラ・タラワンサ) ターヤ(カチャピ・タラワンサ) | ||
録音:2011年、ジャワ島、 DDD | (P) 2015 。 ジャワの音楽というとまずガムランだが、西側のスンダ族は独自の音楽を持っている。タワランサという2弦の胡弓が特徴で、当アルバムは彼らの儀礼音楽を収録。イスラム教徒の彼らが、米の女神を祝う儀式は、独特の断続的なメロディを持ち、カチャピ・タワランサのオスティナート伴奏に乗ってリラ・タラワンサが奏でるメロディは、米の女神と先祖の霊の対話を引き立てるとされ、アラーの名を99回唱える。 | ||
クレタ島〜リラの芸術 シティアのメロディとピディフトス/山麓地帯の民謡/チャニアのシルタ舞曲/マレヴィジのピディフトス舞曲/ アンドレアス・ロディノスのシルタ/ソウスタ/私は南風、あなたは北風/夜よ私を/アノジアのピディフトス舞曲/ シティアのメロディ/ 5歩の舞曲/海〜私の枝は曲がる/エロトクリトスの4ヴァージョン ヴァシリス・スタヴラカキス(Vo) ステリオス・ペトラキス(リラ) ギオルゴス・マノラキス、ギオルゴス・スタヴラカキス(クレタ・リュート) ジャンニス・パパツァニス(太鼓) タナシス・マヴロコスタス(バス・リラ) | ||
録音:2015年1月、クレタ島、ギリシャ | (P) 2015 。 リラといえば古代ギリシャの竪琴。クレタ島の名手ステリオス・ペトラキスの演奏で聴くことのできる夢のアルバム。ただし爪弾くのではなく、チェロのように弓を用いるため印象は異なる。ギリシャ音楽独特の東方的幻想感はもとより、リズム、間の取り方すべてが理想的でゾクゾクするほど魅力的。ギリシャに憧れのある方々にぜひ聴いていただきたいアルバム。 | ||
北朝鮮 アレウラエギ/愁心歌/窮心洞アリラン/墓搗歌/稲刈歌/収穫後の地搗歌/牛車駆歌/ 舟漕歌/網から魚をはずす歌/夢金浦打令/ジン・アリ/月夜の舟漕ぎ/菩薩セギ/ニルリ打令 ユ・ジスク(Vo) 民族楽器アンサンブル | ||
録音:2014年-2015年、ソウル、韓国、 DDD | (P) 2015 。 キナ臭い話題ばかりで、伝統音楽を聴く機会のほとんどない北朝鮮の超貴重録音。韓国で活躍する民謡歌手ユ・ジスクが、現在北朝鮮となった生まれ故郷で伝承されていた歌を披露。朝鮮半島北西部の平安道や黄海道の民謡で、ダイナミックかつ入魂の歌唱を聴かせてくれる。息遣いが生々しく伝わる録音も注目。 | ||
北インド [LP Title: Fantastique Musique Indienne] ラーガ・マドゥヴァンティー〔アーラープ/ジャプタール〕 / ラーガ・キルワーニー〔アーラープ/ルーパク〕/ドゥン(アオチャールとケヘルワー) プラモード・クマール(シタール) ザキール・フセイン(タブラ) | ||
録音:1972年頃、 ADD | (P) 2016 。初CDフォーマット化。日本語解説付。 初出・既出: Philips [LP], 6325002 〔発売:1972年〕。プラモード〔代理店記載の「プラモール」は誤り〕・クマール(1938-1983)はラヴィ・シャンカールの弟子。 『1972年に出たブラモード・クマール初のレコードは、インドの音楽シーンで彼が築くことになった地位を予告している。クマールは、ラヴィ・シャンカルのもとで長らく研鑽を積み、ラーガとターラ、旋律とリズムを自由自在に操ることで、独創的で深みのある様式に達した数少ない音楽家のひとりである』(商品裏側の日本語アナウンスを転載) | ||
コンゴ民主共和国〜ビラ族とヘマ族の音楽 ビラ族: Viki /お変わりないか?/ Besu ka besu / Nyoki na ganie / Aleli mambo /アサニがンビラ村を作った/驚いた ヘマ族:ンドレ笛〔 I / II 〕/エンディンギディ・フィドルとンドレ笛/ エンディンギディ・フィドルとエンゴマ太鼓と歌/婚礼歌 ンディリ・モンゲ、ムクディ、カト、カトル/他 | ||
録音:1984年、ザイール〔現・コンゴ民主共和国〕、アフリカ、 ADD | (P) 2016 。前出:不明。 コンゴと言っても、こちらはかつてザイールと呼ばれた現コンゴ民主共和国。同地にはピグミー族ではなく、ビラ、ヘマ、ニャリ、レンドゥ、ンド、アルールといった部族が独自の文化を持っている。ここでは森の住人ビラ族とヘマ族の音楽が収録されている。ビラ族はリケンベと呼ばれる親指ピアノが特徴。ヘマ族は縦笛でどちらものどかな響きを聴かせてくれる。リアルな音場感がオーディオ・ファンにも最適。 | ||
ウズベキスタン 進行の宝石〜預言者の生/私たちは呼ばれるだろうか/彼女は来なかった/私はなんという人間だろう/蒼穹/杯/ 知らない者に言うな/死なずにはいないだろう/明け方の起床 /下界の深淵/この世から/ズィクル〔 I / II 〕 ルスタム=ハジ・ノマノフ(歌/タール) ネマトゥッラー・ノマノフ(歌/ドゥタール) カシム=ジャン・ラフマトフ(ナイ) ファフリディン・サリムコフ(ギジャク)他多数 | ||
録音:2001年、2003年、ナマンガン、ウズベキスタン | (P) 2016 。日本語解説付。前出:不明。 『寛容なスーフィー(イスラム神秘主義)文化を育んだ、アフマド・ヤサヴィー(12世紀)の後継者たちの歌。ウズベク古典音楽の楽器が伴奏する宗教歌謡と、無伴奏のズィクル(集団による神の名や祈祷句の連唱) ー 聖なる芸術が詩情と熱気を帯びてよみがえる。』(商品裏側の日本語アナウンスを転載)かつてはメロディア盤 LP でしか聴く機会のなかった作品が高音質録音で堪能できるようになった。 | ||
韓国珍島〜死者への巫儀の音楽 | ||
吹き踊り〜ブラジル・クイクロ族のフルートとクラリネット Tikankginhü / Emüngahundoho / Ahugutitoho / Toletepe / Kujapagéigihepügü / Ngiholo igihepügü / Giti tolotegagü / Kuangu tolotepügü / Augá imitoho 1-3 / Hanhikekuegüigisü / Ekeukuegü igisü 1-2 / Atsiji igisü / Ageu tapügü / Uakamimbütaka 1-3 / Chant atanga 1-2 / Atangalü hekugu / Tihagimukugu igisü / Tuahunguguigisü / Kune igisü /Emüngahundoho / Imitoho / Kalapalo tologu / Atsagalü / Atsagalü kagutu hegusü | ||
録音:2006年9月、ブラジル(フィールド録音)。ブラジル、アマゾン川流域のシングー国立公園一帯に住む先住民インディオのクイクロ族。人口約600人の裸族で、顔や体に塗料でカラフルにペイントすることで知られている。彼らにとって音楽はまず儀礼用で、人間と聖霊を結ぶ力を持つと信じられている。ゆえに聖霊に音楽で願うことで、食料を得られるとも信じられている。特徴的な音楽は「カグトゥ」という笛で、赤く彩色された長さ1メートルの堅い木製のものをトリオ(旋律とふたりの伴奏)で奏する。このほか80センチの「クルタ」という竹製の笛、リードの付いた竹製の「タクワガ」、「ティヘヘ」というパンフルートなど笛中心。妖術的な世界が広がる。オコラのフィールド録音ならではの鮮烈さで、人々が歌い出す所など、本当にそのなかにいるような臨場感にあふれている。 | ||
コンゴ民主共和国、ニャリ族の音楽 | ||
イエメン〜サナアの歌
ハッサン・アル・アジャミ(ガンブース) モハメド・アル・ハミスィ(サーン・ヌハシ) | ||
録音:2002年10月、ラジオ・フランス、 DDD | (P) 2015 。 既出CD: C 560173 (2003) 。 中東イエメンの14世紀起源とされる詩による音楽。リュート型のガンブースと皿のような銅製打楽器サーン・ヌハシで愛、望郷の念などを歌いあげる。 | ||
RADIO FRANCE RADIO FRANCE の本家レーベル。 | ||
航海日誌 デュティユー:航海の歌〔第1巻2巻〕 ダニエル=ルシュール:3声の民謡 ブリテン:ゴールデン・ヴァニティ号 |
ソフィ・イェアンニン指揮 ラジオ・フランス・メトリーズ ダニエル・ヒル(P) | |
録音:2014年1月6日-10日、スタジオ・ダヴー、ラジオ・フランス。ラジオ・フランス所属の児童合唱団「ラジオ・フランス・メトリーズ」は戦後1946年創立で、メシアンやデュティユーら戦後派大物作曲家と歩んできた。現在はスウェーデン出身の美人指揮者ソフィ・イェアンニンが指導にあたり、フランス的なセンスと北欧的透明さが絶妙にブレンドする響きを聴かせてくれる。ここではフランスの船乗りに伝承される歌をデュティユーが編曲した魅力的な合唱曲を披露。ブリテンのヴォードヴィル「ゴールデン・ヴァニティ号」は男の子しか登場しないブリテン好みの作品。ウィーン少年合唱団のために書かれたが、ラジオ・フランス・メトリーズもピュアな演奏を繰り広げている。 | ||
演奏家のノートVol.2 〜ドビュッシー編 子供の領分/月の光〜初期作品/版画/ 映像/喜びの島/前奏曲と練習曲 |
フィリップ・ カッサール(語り/P)他 | |
録音:スタジオ105 & 106、ラジオ・フランス。さまざまな音源を用いつつ、カッサールがドビュッシーについて語るラジオ番組の興味深いセットCD化。近年注目を集めている、彼の独自解釈によるドビュッシーの演奏の秘義が明らかにされる。ドビュッシーの特定のピアノ作品をテーマに掲げ、リヒテル、ハイドシェックらの演奏の音源を流しながら、演奏の合間や途中でカッサールが語りの解説を入れる(フランス語)という趣向のラジオ番組。また、テーマとなっているピアノ作品を理解する上で重要な他ジャンルの作品(モントゥー、トスカニーニ、カルロス・クライバーの指揮によるオーケストラ曲)などもあわせて紹介されている。 | ||
ORCHESTRE NATIONAL DE FRANCE, 80 ans de concerts inédits en haute resolution 〔フランス国立o.、高音質による未発表演奏会の80年〕 [CD1]フランスの伝統 ドビュッシー:夜想曲[デジレ=エミール・アンゲルブレシュト指揮RTFcho./ 録音:1958年3月20日、シャンゼリゼ劇場、ドビュッシー没後40周年祭] ラロ:「イスの王」序曲[ポール・パレー指揮/録音:1970年11月25日、シャンゼリゼ劇場] ルーセル:バッカスとアリアーヌ[シャルル・ミュンシュ指揮/1966年1月1日、バーデン=バーデン] プーランク:村人の歌[ピエール・ベルナック(Br) ロジェ・デゾルミエール指揮/ 1944年4月24日、サル・ガヴォー(ピエール・シェフェール実験的スタジオ録音)] マニャール:正義への賛歌 Op.14[マニュエル・ロザンタール指揮/ 1944年9月28日、シャンゼリゼ劇場(1944年パリ解放後初となる、第1回目のコンサートの記録)] [CD2]1950年代のレパートリーの拡張 ベートーヴェン:「コリオラン」序曲[カール・シューリヒト指揮/ 1959年3月24日、シャンゼリゼ劇場(フランス国立o.25周年記念演奏会)/既出:ALTUS, ALT-210/11] マーラー:さすらう若人の歌[ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br) カール・シューリヒト指揮/1957年9月9日、ブザンソン市立劇場/既出: TAHRA, TAH-646]] R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯 [ヨーゼフ・クリップス指揮/1957年10月10日、シャンゼリゼ劇場] アルバン・ベルク:アルテンベルク歌曲集 Op.4[イルマ・コラッシ(S) ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮/1953年5月4日、シャンゼリゼ劇場] ラヴェル:2つのヘブライの歌[ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S) パウル・クレツキ指揮/1955年12月1日、シャンゼリゼ劇場] ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」[アンドレ・クリュイタンス指揮/1956年1月30日、シャンゼリゼ劇場] [CD3] ORTFからONFへ〔フランス国立放送o.からフランス国立o.へ〕 プロコフィエフ:ロメオとジュリエット組曲より〔モンタギュー家とキャピュレット家/少女ジュリエット/ ジュリエットの墓の前のロメオ/ティボルトの死〕[セルジュ・チェリビダッケ指揮/1974年5月29日、シャンゼリゼ劇場] ラヴェル:シェエラザード[マリリン・ホーン(S) レナード・バーンスタイン指揮/1975年9月20日、シャンゼリゼ劇場] ストラヴィンスキー:春の祭典[ロリン・マゼール指揮/1980年7月8日、シャンゼリゼ劇場] [CD4] 旅の仲間〜バーンスタイン、小澤、ムーティ トマ:レーモンあるいは王妃の秘密の序曲[レナード・バーンスタイン指揮/1981年11月21日、シャンゼリゼ劇場] ドビュッシー:海[小澤征爾指揮/1984年5月28日、シャンゼリゼ劇場] ケルビーニ:「ロドイスカ」序曲[リッカルド・ムーティ指揮/2004年1月15日、シャンゼリゼ劇場] ハイドン:交響曲第39番 ト短調[リッカルド・ムーティ指揮/2008年3月13日、シャンゼリゼ劇場] [CD5] 20世紀から21世紀へ〜デュトワ、マズア、D.ガッティ ベルリオーズ:序曲「海賊」[シャルル・デュトワ指揮/1993年12月3日、シャンゼリゼ劇場] ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 Op.10[クルト・マズア指揮/2004年9月23日、シャンゼリゼ劇場] ワーグナー:トリスタンとイゾルデ〜前奏曲と愛の死[ダニエーレ・ガッティ指揮/2013年10月30日、パルマ王立劇場] ラヴェル:ダフニスとクロエ組曲第2番[ダニエーレ・ガッティ指揮/2012年3月28日、シャンゼリゼ劇場] [CD6-7] 頂上決戦1、2 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 [クリスティアン・フェラス(Vn) オイゲン・ヨッフム指揮/1964年4月9日、シャンゼリゼ劇場] プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26 [マルタ・アルゲリッチ(P) クラウディオ・アバド指揮/1969年11月12日、シャンゼリゼ劇場] ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 [アイザック・スターン(Vn) ユージン・オーマンディ指揮/1972年1月24日、シャンゼリゼ劇場] ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 [ヨーヨー・マ(Vc) シャルル・デュトワ指揮/1993年1月21日、シャンゼリゼ劇場] [CD8] 初演 アンリ・デュティユー:交響曲第1番[ロジェ・デゾルミエール指揮/1951年6月7日、シャンゼリゼ劇場、世界初演] プーランク:モンテカルロの女 [ドゥニーズ・デュヴァル(S) ジョルジュ・プレートル指揮/1961年12月5日、シャンゼリゼ劇場、世界初演] クセナキス: ST 48[ルーカス・フォス指揮/1968年10月26日、パリ音楽劇場、世界初演] ベリオ:カルモ[キャシー・バーベリアン(Ms) ルチアーノ・ベリオ指揮/1976年5月14日、サル・プレイエル、パリ初演] | ||
1934年に創立されたフランス国立o.〔創立当時の名称はフランス国立放送o.〕、2014年の創立80年を迎え、貴重な音源を集めた注目ボックスが発売。なんといっても注目なのは、初出のアバド&アルゲリッチの共演[CD6]ではないだろうか。アルゲリッチ(1941年生まれ)は65年にショパン・コンクールで優勝し、まさに天才として世界の注目を集めていた。当時やはり若手として注目されていたアバド(1933年生まれ)が指揮したBPOとの68年のプロコフィエフとラヴェルの録音は不朽の名盤として名高い物。この演奏が行われたのは1969年とあって、乗りに乗ったものすごいエネルギーの演奏となっている。他にもセルジュ・チェリビダッケ、ムーティ、バーンスタインら、どの演奏者をとってもスター級の初出音源が一挙に詰め込まれている。さらに注目なのが、質の高い音。ina(フランス国立視聴覚研究所/フランスの全ラジオ・テレビの視聴覚アーカイヴ)のアーカイヴの質の高さは、海外音源のほか、近年ではAltusなどのレーベルのリリースでも広く知られるところとなっている。古の、細かなヴィブラートの効いた音色のトランペットから、現代でもなお明るく響く管楽器の音色、安定したヴァイオリンの美しさなど、フランス随一のオーケストラの演奏の変遷を、貴重な演奏でたどることのできる、またとないボックス。限定盤。[CD1] は、初代首席指揮者アンゲルブレシュトのドビュッシーで始まる。マニャールの「正義への賛歌」。これは、1944年のパリ解放後第1回の演奏会で演奏されたもので、当時の空気感までもが伝わってくるような貴重な録音。[CD2] シューリヒトら名匠のもとで、さまざまな新しいレパートリーに挑戦していた頃。シューリヒトの演奏は素晴らしいSTEREO録音という点でも注目。[CD3] チェリビダッケのプロコフィエフは、5月19日の演奏はALTUSからリリースされていたが、この演奏は初出。お得意の演目で、ここでもオーケストラを見事にコントロールしている。バーンスタインのシェエラザードも、9月17日の演奏はすでに発売されたことがあるが、9月20日のシャンゼリゼ劇場での演奏は初出。2014年夏に亡くなったマゼールの春の祭典も初出。さすがの職人技が光っている。[CD4] すべて初出。ヨーロッパに活動の拠点を移したバーンスタインが、ドイツ・グラモフォンと契約、数々の名盤を生み出してゆく頃の共演。同曲の9月17日の演奏はすでに発売されたことがあるが、9月20日のシャンゼリゼ劇場での演奏は初出。小澤は80年代フランス国立o. との素晴らしいビゼー演奏などを録音している。ムーティ十八番のロドイスカも、いくつかリリースはあるが2004年のものは初出。堂々たるコーダまで、オーケストラを骨の髄まで鳴らしている。ハイドンも注目。[CD5] デュトワ(1991-2001年)、マズア(2002-2008年)ダニエーレ・ガッティ(2008-2016年までの予定)ら、20世紀から21世紀にかけての音楽監督の極めつけの名演。[CD6] フランスの名ヴァイオリニスト、クリスティアン・フェラス(1933-1982)は、とりわけ1950〜60年代にかけて著しい活躍ぶりだった。そんなフェラスと、巨匠ヨッフムとの貴重な共演。そして天才アルゲリッチの十八番、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番!これは見逃せない競演。![CD7] アイザック・スターンもヨーヨー・マも初出音源。泣く子もだまる名曲での直球勝負。[CD8] 初演(世界初演およびパリ初演)を集めた物。プレートルのプーランクや、ベリオ夫妻の共演など興味津津。 | ||
FRF-019 (4CD) 廃盤 |
カミーユ・モラーヌ(Br)生誕100周年記念盤 | |
演奏家のノート Vol.1「ピアニスト、フィリップ・カッサール」〜シューベルト: 楽興の時 Op.94 D.780 より/ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 Op.53 D.850 より〔第1楽章/第2楽章〕/ 即興曲集 Op.142 D.935 より〔第1番/第4番〕/白鳥の歌 D.957 より〔アトラス/彼女の絵姿/海辺で/影法師〕/ ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D.958 より 〔第1楽章/第2楽章〕/ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960 | ||
録音:2008年-2011年、ラジオ・フランス・スタジオ。ラジオ・フランスで放送されていた、ラ・フォル・ジュルネに来日以来、日本でも人気急上昇中のフランス人ピアニスト、カッサール司会のシューベルト紹介番組から選りすぐった6枚組CD。近年は独自解釈によるドビュッシーの演奏で注目を浴びているが、シューベルトもまた彼の得意とするレパートリーの1つ。フランスでシューベルトについてのエッセイを出版するほど、この作曲家に熱意を持って向き合ってきた。シューベルトの特定のピアノ作品をテーマに掲げ、その作品のW.ケンプ、バドゥラ・スコダらの演奏の音源を流しながら、演奏の合間や途中でカッサールが語りの解説を入れる(フランス語)という趣向のラジオ番組で、2008年〜2011年の間に放送された。また、テーマとなっているピアノ作品を理解する上で重要な他ジャンルの作品(ディースカウ歌唱、リヒテルのピアノによる「ブルックの丘で」など)もあわせて紹介されていて、貴重な音源を垣間見(垣間聴き)ながら、シューベルトの世界を堪能できる興味深いセットとなっている。 | ||
ストラヴィンスキー: 結婚(1923年現行版)/結婚(1919年版/1、2場のみ) [ヴィルジニー・ペシュ(S) カタリン・ヴァルコニ(A) ピエール・ヴァエロ(T) ヴァンサン・ムネ(B) ルネ・ボス指揮フランス国立放送cho.、打楽器アンサンブル ad 'ONF、スコプ・ピアノ四重奏団 フランソワーズ・リヴァラン、フランソワ・ゴーティエ(ツィンバロン) モントリオールSMCQ 打楽器アンサンブル、ハイナー・スコプ(ハルモニウム)]/ ピアノラのための練習曲[ルネ・ボス(ヤマハ・ミディP/打込み)] | ||
録音:2005年8月、2006年9月、フランス放送スタジオ。ストラヴィンスキーのバレエ・カンタータ「結婚」といえば、4台のピアノと打楽器が織りなす原始的で強烈な音響で知られているが、その形態に落ち着くまで3度オーケストレーションが試みられた。まず1917年に大管弦楽用に執りかかるものの中断、同年秋に小管弦楽用も試みたものの、これも中止、1919年にはピアノラ(自動ピアノ)、ハルモニウム、2台のツィンバロン、打楽器のための版に着手し、第2場までほぼ完成させるが、演奏の困難さが予測されたゆえ、これも断念した。その1919年版を指揮者のルネ・ボスが2005年に蘇らせた興味深い録音が出現した。現行の1923年版も併録されているのも嬉しく、両版の違いを実感出来る。 4人の名ピアニストがガンガン弾きまくる1923年に対し、1919年版のピアノは1台、それも自動ピアノというのがユニーク。ここでは指揮者ボスがヤマハのミディピアノに自ら打込み、それを披露している。カップリングの「ピアノラのための練習曲」も同様で、最新テクニックで人間の運動神経を越えた超絶演奏を実現させるだけでなく、ボスの意気込みと偏執マニアぶりもうかがい知ることが出来る。いずれも自然で迫力に満ち、コンピューター演奏とは思えぬ熱がこもっている。さらに、ハンガリーの民俗楽器ツィンバロンを2台駆使して独特の色彩を生み出しているほか、足踏みオルガンのハルモニウムも敬虔かつ鄙びた味を出していて面白さの連続、聴き手を全く飽きさせない。資料としても貴重の極みで、ロシア音楽ファン必携の1枚。 | ||
モーツァルト: クラリネット協奏曲 イ長調 K.622(*)/ クラリネット五重奏曲 イ長調 「シュタードラー」K.581(#) |
パトリック・メッシーナ(Cl) リッカルド・ムーティ指揮(*) フランス国立o.(*) フィルハーモニア SQ ベルリン(#) | |
録音:2007年4月14日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ(*)/2008年9月25日、テルデックス・スタジオ、ベルリン(#)。世界的クラリネット奏者パトリック・メッシーナのソロによるモーツァルトのクラリネット協奏曲&五重奏曲。協奏曲は2012年9月の来日公演でも演奏され絶賛を受けたばかり。かのメニューインに「魔法のクラリネット」と称賛された極上の音色を存分に披露している。幅広い音域を縦横無尽に吹きこなす演奏技術も見事で、特に音量の増減による表現力には目を瞠るものがある。モーツァルトの第2楽章の再現部、思わず耳を澄ませてしまうような小さい音から始め、徐々に音量を上げていくソロは必聴の素晴らしさ。明るく気まぐれな響きから憂愁の響きまで、メッシーナが奏でる多彩な音色に思わず聴き惚れる名演。メッシーナの周りを固める万全の演奏陣にも注目。協奏曲では巨匠ムーティ&フランス国立o.、五重奏曲ではBPOの精鋭たちが集うフィルハーモニア・カルテット・ベルリンが登場。ムーティ&フランス国立管との協奏曲は2007年シャンゼリゼ劇場でのライヴ録音になる。過度な情感を控えたオーソドックスな表現と、音の厚みでぐいぐいと押していく劇的な表現の絶妙なバランスは、ムーティ指揮ならではの魅力と言えるだろうか。BPOの精鋭からなる名門フィルハーモニア・カルテット・ベルリンは、得意の古典派ということもあり、安定感抜群のアンサンブルで魅せてくれる。世界トップレベルの演奏家たちと共にメッシーナのソロをたっぷりと堪能できるのも、本アルバム最大の魅力と言えるだろう。パトリック・メッシーナはフランス、ニース生まれのクラリネット奏者。ニューヨークのイースト&ウェスト国際アーティスト・コンテス、ヒューストン・イマ・ホッグ・ナショナル・アーティスト・コンクールなど数々のコンクールで最優秀賞に輝き、1996年からはレヴァイン率いるメトロポリタン歌劇場o.に定期的に出演。2003年からはフランス国立o.の首席クラリネット奏者を務め、名門オケの中核としても活躍している。2012年9月には来日公演も行い、日本でも高い評価を受けたメッシーナ。今後の再来日、そして更なる活躍に期待必至のアーティスト。 | ||
ドビュッシー:聖セバスティアンの殉教 (ガブリエーレ・ダヌンツィオの5幕の神秘劇のための劇音楽) イザベル・ユペール(語り;聖セバスティア) ソフィー・マラン=デュゴール(S;処女エリゴーヌの声、Vox Sola、天の声) ケイト・アルドリッヒ(Ms;双子の兄弟マルク、Vox Sola) クリスティーヌ・クノッレン(Ms;双子の兄弟マルケリアヌス) ダニエーレ・ガッティ指揮フランス国立o.、マティアス・ブラウアー合唱指揮ラジオ・フランスcho. | ||
録音:2009年4月9日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。ダニエーレ・ガッティと、彼が音楽監督を務めるフランス国立管によるドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」の登場。管弦楽版ではなく、語り・声楽を伴う版での録音。神秘的で美しい和声、ミステリアスで異教的な要素を思わせる色彩、抒情、感情のひだに寄り添う劇性と官能的なハーモニーを併せ持った、ドビュッシーの魅力に詰まった作品。このドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」は、ガブリエーレ・ダヌンツィオが書いた4000行からなる聖史劇の詩のための付随音楽。実際にすべての詩を朗読しながら上演すると4時間以上もかかる大作。しかしその中でドビュッシーの音楽は一時間弱分ほどしかないことから、今日では完全版で演奏されることはほとんどなく、このように音楽部分を抜粋してか、四曲の抜粋からなる交響的断章(「百合の園」「第一幕の法悦の踊りとフィナーレ」「受難」「よき羊飼い」)として演奏されている。ガッティ率いるフランス国立管、という夢のような布陣で、しかも語り手にはフランスの女優(映画「ピアニスト」で主演をつとめた)イザベル・ユペールを起用した豪華な上演のこのライヴ録音は、歓迎すべきものと言えるだろう。ドビュッシーがこの作品の作曲の契約書にサインをしたのは1910年12月、詩が書き上がる予定日は翌11年3月、そして初演は5月、とすべてがギリギリの状態の中での契約だった。このような明らかに困難と思われる仕事を引き受けたのは、当時のドビュッシーの経済状態の困難さがあったから、とされている。リハーサルまでにピアノ譜を、そして本番までにオーケストラスコアを仕上げなければならないというギリギリの状態だったため、オーケストレーションの大部分を信頼おける友人、アンドレ・カプレに委ねている(もちろんすべてドビュッシーの細かなチェックが入っている)。さらに、契約時には、ダヌンツィオの四幕劇に対して、各幕への4曲の交響的前奏曲、三曲の舞曲、五声のマドリガル、寡婦たちの哀歌とフィナーレという音楽をつけることがうたわれていたが、実際に出来あがってきたダヌンツィオのテキストは五幕だった。そんな中迎えた初演もトラブル続きで、さらに初演で主演をつとめたバレエ・リュスのダンサー、イダ・ルーヴィンシュタインはユダヤ人だったため、セリフのフランス語にも訛りがあったことを指摘されるなど、困難な状況だった。しかし、そんな状況での初演で、ドビュッシーは、自分が構想に描いていたような魅惑の和声の宮殿が彼の目の前に現れ涙した、という記録が残っている。この作品が、彼の芸術的発展における特別な存在であることは間違いない。ドビュッシーの音楽語法の総決算的に様々な要素が濃密に詰まったこの作品を、ガッティとフランス国立o.は神秘性たっぷりに、ドビュッシーの和声の味わいと色彩を見事に汲み取り演奏している。CDで聴いていても、セバスティアンの恍惚とした表情や、燃え盛る炭の上での舞い、受難の舞いが目の前にたちのぼってくるような力演となっている。 音楽とあらすじ:「聖セバスティアンの殉教」は、異教徒たちによって、火あぶりの刑に処されそうになっている双子の兄弟を見たセバスティアンが、キリスト教に目覚め、不思議な力を得、様々な奇跡を起こすが、最後は自らも処刑されてしまうという聖人セバスティアン(セバスティアヌス)の物語。音楽は、非常に神秘的なプロローグで幕を開ける。第1幕「百合の園」の前奏は、木管の平行短三和音の動機(十字架の動機)に始まり、その後、火刑に処されようとしているキリスト教徒の双子の兄弟が歌う讃美歌へと移る(1)。2ではセバスティアンがキリスト教に目覚め、弓の奇跡、さらに、熱く燃え盛る炭の上を歩き、舞うという奇跡をあらわす(3)。4は魔法の部屋の入り口を想像させる不思議な雰囲気。5では、ディオニュソスの酒の犠牲になった処女エリゴーヌ(彼女が歌う歌が5)や、熱病の娘らが、セバスティアンに救いを求めて次々と現れる。汚れのないマリアの歌声(6)やエリゴーヌの歌は、ペレアスとメリザンド」の世界を思い起こさせる。第三幕は、アウグストゥス皇帝を賛美する華やかなファンファーレ(7,8)で幕を開ける。セバスティアンは皇帝との問答の後、皇帝はアポロの放つまばゆい光と豪華な音楽でセバスティアンの目をくらまそうとする(9)。セバスティアンはこれを振り払い、キリストの受難を舞う。その美しい舞を見ようとシリア人らの女性たちが寄ってきて合唱となる(10)。セバスティアンは舞いの中で復活し、人々を驚嘆させる(11)。すっかりこの舞いに魅了された皇帝はセバスティアンに王冠に彩られた勝利を与える(12)が、セバスティアンはこれを拒む。皇帝は怒り、セバスティアンを葬ると叫び出す(13)。傷ついた月桂樹」の前奏は非常に悲劇的で、セバスティアンが皇帝に処刑される運命にあることを予感させる(14)。森でセバスティアンは月桂樹の木の十字架にかけられ弓で射られるが、奇跡の羊飼いが現れ弓は全て機に刺さっていた。(15)。セバスティアンは「今一度の愛を」と祈り、群衆がそれを見守る(16)。天国」では天の扉はセバスティアンに向かって開かれている。殉教した聖人たちやキリストの使徒たち、そしてセバスティアンの魂が受難についての対話をした後、神を賛美して幕となる(17,18)。「()内の数字は、このディスクにおけるトラック番号」 #当盤は現地でも2012年3月の発売ですが、2012年6月に廃盤となった旨、旧・国内代理店からアナウンスがありました。当店では引き続き海外や流通在庫の確保を続けていますが、最終的には入手出来なくなると考えられますので、その際はご容赦下さい。 | ||
ブルックナー:モテット集 [ここは神が造り給うた所 WAB.23(1868)/正しい者の口は知恵を語り WAB.30(1879)/アヴェ・マリアWAB.6(1861)/ キリストは従順であられた WAB.11(1884)/王の御旗は翻る WAB51(1892)/パンジェ・リングァWAB.33(1868)/ エサイの若枝は芽吹き WAB.52(1885)]/ミサ曲第2番 ホ短調 WAB.27(第2稿/1882) ノルベルト・バラチュ指揮フランス放送po.&cho. | ||
録音:2000年5月30日、パリ、サル・プレイエル、ライヴ。 1928年ウィーンに生まれ、歌手としてウィーン少年合唱団からウィーン国立歌劇場cho.まで登りつめたノルベルト・バラチュは、1968年から1983年までウィーン国立歌劇場の首席合唱指揮者を務め、また30年近くバイロイト音楽祭で合唱指揮を手がけ、さらにウィーン・フィル、ロイヤル・フィル、大阪フィルをも指揮する実力派。 すみずみまで合唱音楽を知り尽くした巨匠バラチュがフランス放送cho.を振ったラジオ・フランス・シリーズの一枚は、2000年にサル・プレイエルでおこなったコンサートの模様をおさめた物。崇高かつ神秘的な美観が交響曲にも相通じる、ブルックナーの宗教合唱曲はライヴらしい自然な熱のこもり具合も印象的な内容で、やわらかくぬくもりのあるハーモニーに心を奪われる。器楽の加わるミサ曲でも、コーラスと溶け合うふんわりとしたひびきにバラチュの耳の良さをあらためて実感されることだろう。 | ||
R.シュトラウス: アルプス交響曲 Op.64 |
クルト・マズア指揮 フランス国立o. | |
録音:2007年11月29日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。 1927年シレジア生まれで、2008年に指揮者活動60周年を迎えた巨匠クルト・マズアが、フランス国立管音楽監督在任中(2002-2008)の2007年におこなった注目のライヴ録音が登場する。 生涯に渡り登山愛好家であったシュトラウスが、山登りの体験や大自然の印象をいつか音楽で描写したいという数十年来の構想を、持ち前の華麗なるオーケストレーションを駆使してついに結実させたのが、管弦楽の最後の大曲「アルプス交響曲」。1915年に作曲者指揮で世界初演が行われたのち、いち早く1925年にフリートが世界初録音を行い、シュトラウス自身も1936年にミュンヘン放送so.と、1941年にバイエルン国立管と録音している。シュトラウスと親交の深かったベームはエキスパートにふさわしく、「アルプス交響曲」を1939年にベルリン放送so.と録音、1952年にRIAS響と録音、1957年にはシュターツカペレ・ドレスデンと録音している。 「アルプス交響曲」は、ウインド・マシーンやサンダー・マシーンなどの特殊楽器まで擁する大編成のオーケストラから繰り出されるサウンドの醍醐味満点の作品という理由からだろう。当初より「アルプス交響曲」の人気は高かったようで、ほかに主だったところでは、1952年にクナッパーツブッシュとコンヴィチュニー、1953年にミトロプーロス、1964年にはムラヴィンスキーといった大物指揮者たちがそれぞれ録音している。やがて録音技術が飛躍的に向上したアナログ完成期からディジタル時代にかけて、カラヤン(1980年) やショルティ(1979年)をはじめとして録音点数が急増する。近年も依然として、ルイージ&シュターツカペレ・ドレスデン(2007年)やビシュコフ&ケルンWDR響(2007年)などの録音が発表され鑑賞機会が広がるいっぽう、最近ではこのたびのマズア&フランス国立管のケースを含めて、ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管(2007年、ライヴ)、ハイティンク&ロンドン響(2008年、ライヴ)、フィリップ・ジョルダン&パリ国立オペラ座o.(2009年、ライヴ)と、実演でも腕に自信のある団体がこぞって取り上げて収録する傾向にあるようだ。 マズアはフランス国立管と、2002年にベートーヴェンの交響曲第2番と第6番(V-4971・廃盤)を、2005年にチャイコフスキーの交響曲第5番(V-5040)を、そして2006年にショスタコーヴィチの交響曲第7番(V-5071)を、いずれもライヴで録音して音楽監督としてのたしかな成果を収めており、さらにまた、マズアは2008/09年のシーズンより終身名誉音楽監督のポストにあることからも現在におけるフランス国立管との良好な関係がうかがえる。1983年にもマズアは「アルプス交響曲」を当時の手兵ゲヴァントハウス管とPHILIPSへセッション録音をおこなっている。前回より24年ぶりの再録音という巨匠マズアの境地とともに、これまでの流れでみせてきたようにフランス国立管の熱い取り組みにも注目したいところ。 | ||
バーンスタイン、1958年シャンゼリゼ劇場ライヴ マーラー「復活」&コンスタン、初出! マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」 マリユス・コンスタン: 管弦楽のための24の前奏曲(世界初演) |
ベルト・モンマール(S) オラリア・ドミンゲス(Ms) フランス国立放送cho. (合唱指揮:ルネ・アリックス) レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立放送o. | |
録音:1958年11月13日、パリ、シャンゼリゼ劇場、ライヴ。おそらく初出音源。ラジオ・フランス収録、INAアーカイヴ音源。1960年の作曲者生誕100周年が間近に迫った1958年に、巨匠バーンスタインがフランス国立放送管を振ったマーラーの「復活」ライヴという大注目のタイトルがリリースとなる。 20世紀のマーラー・ブームの火付け役を担ったバーンスタイン。さすがに「復活」も好んで取り上げており、これまでに世に出たものとしては、1949年のボストン響ライヴ(LANNE HISTORICAL COLLECTION LHC-7032/廃盤)、1963年のNYPセッション録音(CBS/SONY)、1967年 VPOとのライヴ(VIBRATO 2VHL-78)、1970年 クリーヴランド管とのライヴ(RE! DISCOVER RED-76、FIRST CLASSICS、BELSONA CLASSICS で既出)、1973&1974年にはロンドン響とセッション録音(CBS/SONY)、1984年のNYPとのライヴ (RARE MOTH RM-408/9S)、1987年にはふたたびNYPとライヴ(DG)でも録音している。また、フィナーレのみだが1967年にイスラエル・フィルとコル・イスラエル響とのユダヤ大合同オケを指揮したライヴ、それもヘブライ語歌唱によるという変り種もあった。 さて、このたびのフランス国立放送管とのライヴが行われた1958年といえば、ちょうどバーンスタインがNYPの音楽監督に就任した年でもあり、これから60年代にかけて充実ぶりをみせる時期と重なる。ここでの演奏も、じっくりと踏み込んで開始される第1楽章から、楽想が転換する中間楽章の起伏に富んだ表現といい、大仕掛けなフィナーレの溜めといい、まぎれもなくバーンスタイン流で、爆発的なエネルギーをダイレクトに音楽にぶつける個性の魅力が全開。モノラルながらたいへん鮮烈な音質のため、手に取るように会場のなまなましい気配を感じ取ることが出来る。なお、国内代理店は『フランス国立放送管の「復活」ライヴですが、すでに別録音で知られているように、これより一週間後の20日に再演された際には、指揮がシューリヒトへと替わり、ソリストも変更されています。』と書いているが、これはおそらく、1958年「2月28日」の演奏(MEMORIES、RARE MOTH、MELODRAM等から既出で、2月20日とする資料もある)の事を指していると思われ、今回のバーンスタイン盤の日付が正しいならば、録音データの調査ミスであろう。 カップリングには、アメリカのテレビ・シリーズ「トワイライト・ゾーン」のテーマで有名なコンスタン(1925-2004)の出世作を収録。これが世界初演となるもので、作曲者によれば24曲のそれぞれが1分から6分ほどの長さの無調作品で、どこかなぞめいた雰囲気がSFの世界を連想させる。 | ||
タンスマン:歌劇「誓い」
マリー・ドヴェルロー(S;伯爵夫人) ジャン=セバスティアン・ブー(Br;伯爵) ファブリス・ダリ(T;ホセ) アラン・ガブリエル(T;ゴランフロ) デルフィーヌ・エダン(Ms;ロザリー) エリック・ジェノヴェーズ(語り) アラン・アルティノグリュ指揮フランス放送po.& cho. | ||
昨今ようやく本領の交響曲や器楽曲の録音が出始め、ギター一色だったディスコグラフィに彩が加わった感のあるタンスマン。ついにオペラの登場。2場からなる「誓い」はバルザックの「ラ・グランド・ブルテッシュ」に基づき、妻の浮気相手のスペイン男を殺害して壁に塗りこむ伯爵の話。1953年に作曲され、翌年クリュイタンスの指揮で放送初演された。タンスマン自身は「叙情的挿話」と命題しており、作風的にはヴィリズモ風。血なまぐさく狂気に満ちた世界が色彩豊かな管弦楽法で描かれる。アーンやオッフェンバックのオシャレな歌唱で最近注目のドヴェルローが迫真の演技を披露、ピアニストとしても知られる指揮者アルティノグリュの統率力も光る。 | ||
ジャン・ルノワール〜インタビュー with ジャン・サージュ | ||
ジャン・ルノワールは画家ルノワールの次男。1937年の反戦映画「大いなる幻影」、「どん底」(1936年)、「黄金の馬車」(1953年)、「フレンチ・カンカン」(1954年)、「草の上の昼食」(1959年)などの監督映画を多く残し、フランソワ・トリュフォー監督らにも大きな影響を与えた。ブックレットはフランス語のみ。 | ||
パトリック・ペノ〜J.F.ケネディとのランデヴー | ||
ブックレットはフランス語のみ。 | ||
ホルヘ・ルイス・ボルヘス〜インタビュー with ジャン・ダイヴ(1977) | ||
「鏡は忌まわしい存在である…」で知られるボルヘスの肉声。ボルヘスは、「架空の町」(国書刊行会刊行「書物の王国」シリーズ)の冒頭もかざっている、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれの小説家、詩人(1899-1986)。「鏡」や「父性」、「宇宙」についての深い思考を遺し、今なお根強いファンを持つ。ブックレットはフランス語のみ。 | ||
コレット(1873-1954):服従しない女(インタビュー/聞き手;アンドレ・パリノー) | ||
録音:1949年。 近代フランスを代表する作家の一人で、現在でも「シェリ」や「青い麦」などで人気の高いコレット(1873-1954)のインタビュー。若い頃はサロンの花形で、ドビュッシーら当時最先端の音楽家とも交流があり、ラヴェルの「子供と魔法」の台本を書いた人物として、近代フランス音楽ファンにも知られる。ブックレットに貴重な写真も多数あり。 | ||
フランソワ・トリュフォーへのインタビュー〜 ある映画人の想い出 |
フランソワ・トリュフォー クロード=ジャン・フィリップ (聞き手) | |
録音:1976-1982年。収録時間:213分。 1960-70年代フランス映画界におけるヌーヴェルバーグの旗手、映画監督フランソワトリュフォー。巨匠の作品は大半がDVD化されているほど、現在でも人気がある。 | ||
ロラン・バルトへのインタビュー〜声の断章 | ロラン・バルト ジャン=マリー・ベノワ、 ベルナール・アンリ=レヴィ (聞き手) | |
録音:1977年。 20世紀後半の偉大な思想家・批評家・作家にして、アマチュア芸術家でもあったバルト(1915-1980)は、没して四半世紀近くを経た今もカリスマ的人気を博している。文章の断章で知られるバルトが、ここでは雄弁に語っている。 | ||
ガストン・バシュラール:ラジオ講義集 詩と物の要素/水の詩情/火の印象/手の詩情/他 | ||
フランスの哲学者バシュラール(1884-1962)。科学と想像、詩を独特の視点で考察した彼の思想をダイレクトに体験できる。 | ||
「マノスクのもとで」〜ジャン・ジオノのインタビュー | ||
録音:1965年。 「木を植えた男」で有名な20世紀フランスを代表する作家、ジャン・ジオノ(1895-1970)が人生を回顧するインタビュー。マノスクとは、ジオノが生まれ生涯愛して暮らしたプロヴァンスの町。 | ||
メシアン:時代の色彩〜音でたどるメシアンの生涯 | オリヴィエ・メシアン/他 | |
メシアンの写真多数。コンセルヴァトワールでの授業中の写真もあり、貴重。 | ||
マルグリット・ユルスナール:神話と歴史の間の人間 | ||
マルグリット・ユルスナール(1903-1987)は歴史に題材をとった小説で知られる作家で、三島由紀夫論の著者としても知られている。 | ||
マルグリット・デュラス:言葉の恍惚 | ||
マルグリット・デュラス(1915-1996)は、文学者、また映画監督としても知られている。日本では映画化された「愛人 ラ・マン」の原作者としての方が有名かもしれない。 何と5時間にわたる貴重な記録。「インディアン・ソング」、「24時間の情事」の一場面(セリフ、音楽)も聞こえてくる。 | ||
アンドレ・ブルトン:シュールレアリストの冒険(インタビュー) | ||
録音:1952年。 フランスの詩人でシュールレアリズム運動の旗手、アンドレ・ブルトン(1896-1966)のインタビュー。 | ||
サウンド・ドキュメント〜科学と信仰 | アルベール・ジャクァール ジャック・ラカリエール | |
録音:1993年9月20日。ジャクァール教授は有名なエコール・ポリテクニークを卒業した生物学の権威で、大衆への疲れを知らぬ「遺伝子の大使」とも称される非凡な科学者。 対する文学者ラカリエールは内的世界の住人で、人生とそのすべての変容と愛、言葉、人々と風景の情熱的な探求者。 | ||
サウンド・ドキュメント〜 ピエール神父にジャック・ジャンセンが訊く |
ピエール神父 ジャック・ジャンセン (インタヴュアー) | |
録音:1989年5月24日、ラディオスコピー、フランス・アンテル。ピエール神父は1912年生まれのカプチン会修道士。レジスタンスのメンバー、フランス議会の一員、乞食の経験があるという。 フランス革命当時からテュイルリー公園に建つ自由の塔の最上階で、高名なジャーナリスト、ジャンセンがインタヴューした記録。 | ||
動いてゆく夢〜ベジャールの音声記録 ラジオ・インタビュー |
モーリス・ベジャール(語り) | |
録音:1967、1978、1980、1996、2000年。ベジャールが彼の作品と彼自身について語る。 | ||
アントワーヌ・サン=テグジュぺリ:「人間の土地」 | サン=テグジュペリ、 ジャン=ルイ・バロー、 ピエール・フレズネ(朗読) | |
録音:1939年/1967年/1970年、すべてモノラル。 このCDの聴き所はなんといっても名作「星の王子様」でおなじみのサン=テグジュペリの自作朗読が楽しめること。「人間の土地」は郵便飛行機のパイロットとしての経験をエッセイ風にまとめ、黎明期の民間パイロットの様子を描いた作品。テキストが収録されているのもうれしい。 | ||
サルバドール・ダリ〜ジャック・シャンセルによるインタビュー | ||
録音:1971年1月、モノラル。 シュールな画風で知られたスペイン出身の画家サルバドール・ダリ(1904-1889)への貴重なインタビュー録音。あの独特な口ひげが印象的なばかりでなく、ある日レストランにいきなり豹を連れて現れ、人々を恐怖に陥れたりするなど何かとお騒がせだったダリは、話し方も何か演劇のようで不可思議な雰囲気をかもし出している。「3歳のときには料理人になりたかった。5歳の時にはナポレオンに。でも今は他ならぬダリになりたいだけ」などと語っている。 | ||
SIGNATURE 基本的にクラシック関連のみの御案内ですが、廃盤でなければ他ジャンルの商品もお取り寄せ可能です。 | ||
フロラン・シュミット(1870-1958):結合された2つの楽章による自由なソナタ ルーセル(1869-1937):ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.28 アンドレ・プレヴォ(1934-2001):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ エレーヌ・コルレット(Vn) アンヌ・ル・ボゼック(P) | ||
録音:2016年1月、ラジオ・フランス。 | ||
フィリグラーヌ〔透かし〕〜ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン(1975-): モーリスのサークル/わが父へ/フィリグラーヌ/バック・トゥ・バッハ/流れ星/ありがとう/マルシアックのアシル ジャン=ルイ・ラザンフォス(ベース) ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン(P) ドビュッシーSQ | ||
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェンはベルギー生まれの作曲家、ピアニスト。クラシックとジャズを融合した音世界を追求している。今回は彼のピアノ、ジャズ・ベーシストのジャン=ルイ・ラザンフォス、弦楽四重奏の六重奏という興味深い編成でクラシック作品に基づく演奏を披露。「モーリスのサークル」のモーリスはラヴェルの名前。ピチカートが特徴的な彼の弦楽四重奏曲の第2楽章が、オシャレにジャズ化。「マルシアックのアシル」 のアシルはドビュッシーの名で、弦楽四重奏曲の第3楽章を基に、彼がジャズ・イン・マルシアックに参加したらという妄想を展開している。「バック・トゥ・バッハ」はバッハの曲をジャズでやろうとなった時、コラール=ネヴェン最愛のチェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV 1056 の第2、第3楽章から発想が飛躍したとのこと。 | ||
Norigine 〜無伴奏ヴァイオリン ジャック・エテュ(カナダ):変奏曲 Op.11 スヴァンテ・ヘンリソン(スウェーデン):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ エサ=ペッカ・サロネン(フィンランド):学ばざる笑い セルジュ・アルキュリ(カナダ):ソリローク1 カール・ニルセン:前奏曲、主題と変奏 Op.48 エレーヌ・コルレット(Vn) | ||
録音:2014年3月、ラジオ・フランス。フランス国立放送o. のコンサート・ミストレスを務めるエレーヌ・コルレット。彼女が生まれ故郷のカナダからフランスまで辿った北半球の旅を、無伴奏ヴァイオリン曲で表現した。 「無伴奏=ひとりぼっち」を反語的に表現し、人類みな仲間という結論へ誘う。興味深いのがスウェーデンのヘヴィメタおよびジャズ・ベーシストのスヴァンテ・ヘンリソン作曲のソナタ。クラシック音楽とヘヴィメタの融合が興味津々。 | ||
ヒュー・レヴィック:弦楽四重奏のための作品集 EMPIRE Inc. (2005) / Morning Evening Love Bear All (2005) /想像だにしないもの−知られざるものへの準備(2011) ディオティマSQ | ||
録音:2012年2月。縦形ブック状装丁。ヒュー・レヴィックはアメリカに生まれ、小説を書くためにパリに向かい、その後ニューヨークでサックス、そして作曲を学んだ人物。ジュリアードで学んだほか、ケージやグロボカールにも個人的に師事したという。2作品目の「 Morning Evening Love Bears All 」の頭文字をとると MELBA となるが、これはレヴィックの妻の名前。ディオティマ四重奏団に献呈されている。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
レジス・カンポ(1968-):弦楽四重奏曲集 〔第1番「不吉な時間 [Les Heures Maléfiques] 」(2005, rev.2007) (*) / 第2番(2005-2006) (#) /第3番「幸せの影 [Ombra felice] 」(2007) 〕 The Life & Soul Of His Imagined Landscape (2009) ディオティーマSQ | ||
録音:2009年12月4日-6日、ラジオ・フランス。(*)はイザイSQへ、(#)はエリヤSQへ、(+)はディオティーマSQへ献呈。代理店記載の曲名は、なぜか被献呈団体ばかり(cf.『イザイ弦楽四重奏団に献呈』)が書かれていたので、当店で修正した。DVDトールケース仕様。 来日の際に現代音楽について講演を行うなど、日本でも知られる現代作曲家(妻が日本人ピアニスト阿部加奈子)で、マルセイユ音楽院作曲科教授のレジ・カンポの弦楽四重奏曲を集めた1枚。躍動感にみなぎる第1番、モーツァルトの作品のメロディがあらわれる第2、3番など、ユーモラスで想像力に富んだこれらの作品は、弦楽四重奏曲の新たな魅力を引き出している。演奏のディオティーマ弦楽四重奏団は2000年、ロンドン弦楽四重奏コンクールにて「現代音楽賞」を受賞、レパートリーの広さと独創的な解釈が魅力のクァルテットで、オンスロウ:弦楽四重奏曲集(naïve V-5200)をはじめ珍しい作品を中心に録音を行っている。 | ||
TEMPERAMENTS 2010年前後以前までに発売されたアイテムは廃盤で、流通在庫限りのため高額になっています。また、御注文頂いた時点で入手出来なくなっている可能性もありますので、予めご了承の程お願い致します。 | ||
ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):オルガン曲集第1巻 (ミサ1曲と教会暦の主たる祭日の賛歌から成る) アンドレ・イゾワール(Org) ミシェル・ラプレニー指揮 アンサンブル・ヴォカール・サジタリウス ソフィー・ワティヨン(バス・ガンバ) デルフィーヌ・コロ、エマニュエル・ガル、フランソワーズ・マセ(S) | ||
録音:1992年|初出: Erato, 4509-91722-2 (国内仕様盤: WPCC-5706/7 )〔廃盤、入手不能〕。 | ||
LES OMBRES HEUREUSES 〔満ち足りた木陰〕〜 アンシャン・レジーム末期のフランスのオルガニストたち クロード・バルバトル(1724-1799):コンチェルト ニ長調/6つの小品 ミシェル・コレット(1707-1795):5つの小品/グラン・ジュ ジャン=ジャック・ボーヴァルレ=シャルパンティエ:フーガ IV イ短調/フーガ III イ短調 アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):2つの小品 ジョス=フランソワ=ジョセフ・ブノー(?-1794):4つの小品 ホ短調 ギヨーム・ラショー(1740-1831):奉献式の協奏的交響曲 ト長調 オリヴィエ・ボーモン(Org|使用楽器:ボルドー、サン=クロワ教会/ オルガナイズドFp|使用楽器:セバスティアン・エラール兄弟、1791年製) | ||
アンシャン・レジーム(絶対王政)末期のフランスのオルガン音楽を集めた1枚。マリー・アントワネットにクラヴサンを指導したバルバトルをはじめ、数多くの教則本を書いたミシェル・コレットなど、18世紀を中心に活躍したフランスの音楽家たちの作品が収録されている。注目なのが、エラール兄弟製のオルガナイズド・フォルテピアノを用いていること。箱型のオルガンのような外見で、フォルテピアノの機能とオルガンの機能両方を備え、フォルテピアノとしてもオルガンとしても、あるいは両方の音色を同時に出すことのできるこの楽器は、18世紀末のフランスにおける人気サロン楽器のひとつだった。オルガンも、ボルドーの銘器を用いている。 | ||
フランス・オルガンの巨匠たち フランソワ・ロベルデ(1624-1680):フーガ Nos.9-12 ルイ・クープラン(1626-1661): ヴィオールのファンタジー ニ短調/サンフォニー/デュオ ト短調/シャコンヌ ト短調/ファンタジー(3曲) [フレットワーク アンドレ・イゾワール(Org)/2000年、1987年]/ プレリュード/ファンタジー(1651) /ファンタジー(パリ、1656) /ファンタジー=フーガ(1656) /フーガ(パリ、1656) [デイヴィット・モロニー(Org)/1995年] シャルル・ラッケ(1597-1664):ファンタジー / ジャン・ティトルーズ(1563-1633):マニフィカト ジル・ジュリアン(1653頃-1703):オルガン教本 / フランソワ・クープラン:モテット/ミサ/グローリア ルイ・マルシャン(1669-1732):第3巻(組曲?)/第1巻(1740) ピエール・デュ・マジュ(1674-1751):第1旋法による組曲第1巻より [フレデリク・デザンクロ(Org)/2006年、2001年-2002年、2011年] ギヨーム=ガブリエリ・ニヴェール(1632頃-1714):マニフィカト(第6旋法による組曲〕 (1665) /ミサ(1667) [小糸恵(Org)/2004年] ニコラ・ルベーグ(1631-1702):オルガン小品とモテット/レジナ・チェリ/奉献唱 [サロメ・アレル、マリー=ベネディクト・スケ、ムリエル・フェッラーロ(S) マティルド・エティエンヌ(Ms) マルタン・ジュステル(Org)/2003年] ジャック・ボワヴァン(1650頃-1706):オルガン教本/第3旋法に基づく組曲 [オード・ヒュルトマット(Org)/2003年] アンドレ・レゾン(1645頃-1719):第1旋法のミサ[セルジュ・スホーンブロート(Org)/1995年] ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):グラン・ジュ ト長調[ミシェル・アルボー(Org)/1996年] ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):讃歌/ミサ=グローリア ジャン・アダム・ギラン(1680頃-1739頃):マニフィカトのための組曲〜第1旋法の組曲 [アンドレ・イゾワール(Org)/1992年、1997年] ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):第2旋法に基づく組曲[ジャン・ボワイエ(Org)/1993年] ルイ・アントワーヌ・ドルネル(1685-1765):組曲 ニ調/トリオ・ソナタ第6番 イ短調(1713) /小品 イ調 [ジル・アルレ(Org)/1997年] ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):クラヴサン組曲〔第1巻/第2巻〕/小品=クリスマス [オリヴィエ・ボーモン(Org)/1987年]/ クリスマス/組曲 ニ長調[アンドレ・イゾワール(Org)/1987年] ルイ=クロード・ダカン(1694-1772):クラヴサン組曲第1集〜第3組曲/ノエルのための新本(パリ、1757) [オリヴィエ・ボーモン(Org)/2002年]/ 第4組曲[ユーゴ・レーヌ指揮ラ・サンフォニー・デュ・マレ/2002年] ジャン=フィリップ・ラモー:グラン・ディアローグ[ミシェル・アルボー(Org)/1996年] ミシェル・コレット(1707-1795):オルガン協奏曲〔ニ長調 Op.26 No.3 /ニ短調 Op.26 No.6 〕/ノエル [ファビオ・ボニッツォーニ(Org)指揮アンサンブル・ラ・リゾナンツァ/2002年]/ グラン・ジュ=アレグロ ト短調 クロード・バルバストル(1724-1799): ノエルの第3組曲/協奏曲 ニ長調/狩 変ロ長調/ミュゼット ヘ長調/パストラール ヘ短調 ジョス=フランソワ=ジョセフ・ブノー(?-1794):人間の声/ Récit Arpégetto ジャン=ジャック・ボーヴァルレ=シャルパンティエ(1734-1794):フーガ〔第3番 イ短調/第4番 イ短調〕 アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):シャリュモーとバソンの対話/狩 ギヨーム・ラショー(1740-1831):サンフォニー奉献唱[オリヴィエ・ボーモン(Org)/2000年、2013年] ジェルヴェ=フランソワ・クープラン(1759-1826):ルイ18世あるいはフランスの幸福の再来 Op.14 アレクサンドル=ピエール=フランソワ・ボエリ(1785-1858): ディアローグ/2つのクラヴサンによる四重奏/賛歌/アレグロ/アンダンテ・コン・モート/ファンタジーとフーガ/他 [フランソワ・メニッシエール(Org)/2000年] | ||
TEMPÉRAMENTSが所有するオルガン音源のアンソロジー。30人の作曲家、20人の演奏可とアンサンブルによる、2世紀に渡るオルガン音楽が8枚CDに収められた。 | ||
ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):オルガン作品集 第1旋法による組曲(合唱によるマニフィカトと交互に演奏)/モテット/ 第2旋法による組曲(合唱によるベネディクトゥスと交互に演奏) ジャン・ボワイエ(Org) エマニュエル・マンドラン指揮レ・デモワゼル・ド・サン=シール | ||
録音:1993年。初出: Fnac Music, 592316 (2CDs) / 前出: Virgin Classics, VM 5 61777 2 (1CD) 〔共に廃盤〕。ここに収められているオルガンと合唱が交互に演奏するスタイルの作品は、当時盛んになってきた啓蒙主義に影響されていない、フランス・バロック期の典礼の音楽を伝えてくれる。ジャン・ボワイエ(1948-2004)はフランスの様々な重要な教会でオルガニストを務め、リヨン音楽院などで後進の指導にもあたった。 | ||
クープラン一族 [La Dynastie des Couperin] 〜 ルイ、フランソワ、アルマン=ルイ、ジェルヴェ=フランソワ ルイ・クープラン(1626-1661):シャコンヌ ト短調/ファンタジー/ファンタジー(バス)/ファンタジー(4声)/ デュオ/ファンタジー(クルムホルンに基づく) フランソワ・クープラン(1668-1773):修道院のためのミサ曲(1690) アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):シャルモーとバソンの対話 ジェルヴェ=フランソワ・クープラン(1759-1826):ルイ18世、または幸福なるフランスの帰還 Op.14 (1814) アンドレ・イゾワール(Org) | ||
録音:1987年4月、サン・ミシェル・アン・ティエラシュ [Abbaye de St-Michel in Thiérache (Aisne) ]。使用楽器:J.ボワザール、1714年製作。原盤・前出: ADDA, 581063〔当店未案内、廃盤〕。クープラン一族のオルガン作品集。アルマン=ルイは、3代目のオルガン奏者として活躍したものの、落馬して亡くなった。「シャルモー(バグパイプの一種)とバソンの対話」は、名前の通り、バグパイプを思わせる音色とバソンを思わせる音色のストップを巧みに組み合わせた楽しい作品。そしてバッハの死後活躍したジェルヴェ=フランソワによる作品「ルイ18世〜」は、王政復古を遂げたルイ18世を讃える音楽で、音楽による歴史画の趣があり、ナポレオンの失墜、ルイ18世の即位などといった場面が音楽で華々しく描かれていく。 | ||
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):奉献唱/ノエル/序曲/ミュゼット/他 ・オルガン作品集(*) 〔ノエル「 Une bergère jolie 」 /組曲 ニ短調/ノエル「 Chantons de voix hautaine 」/ 組曲 ト長調/ノエル「 Chantons je vous prie 」/組曲 イ長調/ ノエル「 Or nous dites Marie 」/組曲 ニ長調/ノエル「 Joseph est bien marié 」〕 ・クラヴサン作品集(#) クラヴサン曲集第1巻(1724)から 〔第5組曲〜 La Fastueuse et cinq variations / 第2組曲 より[ L'Afligée / La Gémissante - Rondeau / Les Tourbillons - Rondeau ]/ 第1組曲 より[ La Plaintive / L'Harmonieuse - Rondeaux 1-3 / La Musète - Rondeau / Double de la Musète ]/ 第3組曲 より[ Les Cascades / La Fugitive / La Tranquille / La Bouillonante / Le Timpanon et quatre variations ]〕/ クラヴサン曲集第2巻(1728) から 〔第1組曲 より[ La Lully - Ouverture / La Corelli / Double de la Corelli / La Lyre d'Orphée / Le Turbulent - Menuet ]/ 第4組曲[ Les Doux Propos / La Patétique / La Fidèle - Sarabande / La Capricieuse - Gigue / La Sincère - Rondeau / L'Etourdie - Rondeau / Le Petit Maître - Menuet ]〕/ クラヴサン曲集第3巻(1734) から〔第5組曲〜 La Légère - Rondeau et deux variations 〕 アンドレ・イゾワール(Org;*) オリヴィエ・ボーモン(Cemb;#) | ||
録音:1987年4月、サン=ミシェル・アン・ティエラシュ修道院(*) /1987年9月7日-9日、アントワーヌ・ルキュイエ美術館、サン=カンタン(#)、共に エーヌ県、フランス。使用楽器:1714年製作〔1980年修復〕(*) / Benoist Stehlin 、1750年製作〔1974年修復〕(#) 。原盤・前出: ADDA, 581052 (*), 581073 (#) (共に当店未案内、廃盤)。縦形ブック状装丁。 | ||
ルイ・マルシャン(1669-1732):オルガン作品集 組曲〔へ調/イ調/ハ調/他〕/「オルガン作品集第1巻」〜ディアローグ/他 フレデリク・デザンクロ(Org) | ||
録音:サン・サセルド大聖堂、サルラ、フランス/発売:2013年。使用楽器: J.F. Lépine 1852 。縦形ブック状装丁。ルイ・マルシャンのオルガン作品集。ルイ・マルシャンは13歳で王宮のオルガニストに任命されるほどの天才ぶりでならし、リュリの没年にパリに住み、ラモーの「イポリートとアリシー」の初演の前年に亡くなった、まさにフランス・バロックの重要期を生きた作曲家。1717年頃、J.S.バッハとのオルガン演奏対決を持ちかけられたものの、おそれをなして逃げ出した、という逸話でも知られている。このディスクでは、3つの組曲と、ユーモアとシリアスさが共存するディアログ(レジスターの対照的な使用をする楽曲)を収録。革新的な作曲形式、音色の美しさを追求した音の配列など、オルガンの名手であったマルシャンならではの魅力に満ちた作品が揃った。演奏は、イゾワールの下でも研鑽を積んだフランスの名手デザンクロ。 | ||
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):オルガン交響曲第3番 マルセル・デュプレ(1886-1971):3つの前奏曲とフーガ Op.7 ヴァンサン・デュボワ(Org) | ||
2007年、没後70年にあたるヴィエルヌと、その弟子デュプレの作品をカップリングした1枚。どちらもサン・シュルピス教会にあるフランス最大のカヴァイエ=コル・オルガンのために作曲された。したがって、作品も幅が広く奥が深い! ヴィエルヌが作曲したオルガン交響曲とは、オルガンの独奏でありながら交響曲のような壮大さを表現する作品を指する。ロマンティック・オルガンの登場とともに、演奏の可能性が大幅に広がった楽器のために現れたジャンルといえるだろう。実際に聴いてみれば、なるほど、まるでオーケストラのような多彩な音色を操るオルガンの響きが、さまざまな雰囲気を生み出している。ヴィエルヌの交響曲第3番が弟子のデュプレによって初演された1912年、この弟子の前奏曲とフーガが世に生まれた。彼にとって初めての大きな作品。師の作品と比べれば、若さ溢れるヴィルトゥオジティを前面に出していると言えるだろう。メシアンに「オルガンのリスト」と謳われたほどの即興能力をもつ演奏家というのもうなずける。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
モーツァルト:オルガン作品集 ピアノ組曲 KV.399〜序曲/小葬送行進曲 KV.453a /ロンドンのスケッチブック KV.15r /小さなジグ KV.574 / 3つの行進曲 KV.408〜第1番/ロンドンのスケッチブック KV.15a /ロンドンのスケッチブック KV.15b / アンダンテ KV.616 /マリア・アンナのためのノート〜行進曲/幻想曲 KV.608 /ロンドンのスケッチブック KV.15z / ピアノ連弾ソナタ KV.381 /レクイエム〜フーガ/アダージョとアレグロ KV.594 /前奏曲とフーガ KV.394 〜フーガ/ アンダンテ・マエストーソ/トルコ行進曲 アドリアン・ジョルダン(Org) | ||
あまり聴く機会のないモーツァルトのオルガン作品、およびピアノ作品や他楽器による作品のオルガン編曲を所収した貴重な1枚。もともとモーツァルトは子どもの頃からオルガンに親しんでおり、「楽器の王様」とも呼んでいた。そんな彼のあの名作、例えばレクイエムの1曲やトルコ行進曲を、あるいはほとんど知られていない小品たちを、エイドリアン・ジョルダンが奏でるサン・トマソ教会の荘重なオルガンの音色で聴いてみてはいかがだろうか。彼は規定のオルガン作品の演奏だけではなく、ジャズや即興も取り入れた幅広い音楽活動を展開しているので、演奏にも自由な開けた精神が伴って聴こえる。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
ローマのバロック E.パスクィーニ:第7旋法のトッカータ/フランスのカンツォン/第4旋法のトッカータ フレスコバルディ:第1トッカータ/ルッジェーロのアリアによるカプリッチョ/聖体奉挙のためのトッカータ/ 「アポストリのミサ」より〔レチェルカールの前のトッカータ/クレードの後の半音階リチェルカーレ〕 フェリーニ:フィオレンツァのアリア / ロッシ:第3トッカータ/トッカータ パスクィーニ:ソナタ/パッサガーリ/パストラーレ/変奏曲 / ヘンデル:「アマディージ」序曲 フランチェスコ・チェーラ(Org) | ||
録音:2002年11月。使用楽器:ローマ、ヴァッリチェッラのサンタ・マリア教会、1612年ジョヴァンニ・グリエルミ製。 バロック時代、法王のお膝元ローマでは当然宗教音楽が盛んであり、枢機卿などの要職を務める有力貴族が芸術活動を積極的に支援、他都市以上に豪華壮麗な音楽が好まれていた。このアルバムには17、18世紀にローマで活躍した作曲家のオルガン曲を収録。北方系の禁欲的なオルガン曲とは打って変わった自在で豊かな饗宴に、おもわず大伽藍のステンドグラスを仰ぎ見るような感動を憶えること必至。しかもオルガンは1612年に当時随一のオルガン製作者、ジョヴァンニ・グリエルミが製作したもの。パスクィーニなどが実際に弾いているという由緒ある楽器で、教会内での鳴りも極上。フランチェスコ・チェーラは1967年ボローニャ生まれの若い世代のオルガニストで、レオンハルトにも学んでいる。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
フランソワ・クープラン:教区のためのミサ/修道院のためのミサ
フレデリク・デザンクロ(Org)指揮アンサンブル・ピエール・ロベール | ||
名曲中と誉れ高い同曲に、さらに決定的と言える録音が登場。 | ||
ルイ・クロード・ダカン(1694-1772):作品全集
ユーゴー・レーヌ(Fl/Ob)指揮ラ・サンフォニー・デュ・マレ オリヴィエ・ボーモン(Cemb) | ||
ヨハン・ウルリヒ・シュタイグレーダー(1593-1635): コラール「われらの父よ」による40の変奏曲(1627) マルタン・ジェステル(Org) ル・パルルマン・ド・ミュジーク | ||
録音:2000年9月10日-13日、サン・ミシェル教会、オート・ノルマンディ地方セーヌ・マリティーム県ボルベック。1630年ギョーム・レスリエ製オルガン使用。 シュタイグレーダーはルネサンス後期ドイツのオルガニスト・作曲家一族の生まれで、シュトゥットガルトを中心に活躍した。フローベルガーに先立つ世代にあたり、シャイトと並んで、ドイツ鍵盤音楽史上初めて五線譜による記譜法を用いたことでも有名。収録の「40の変奏曲」は彼の代表作で、バッハのオルゲルビュヒラインやコラール・パルティータの先駆と見なされる部分がある他、後世に大きな影響を与えた創意工夫に富んだ作品。作曲と同時期に製作され、ティトルーズが愛用したという歴史的オルガンも聴きもの。 | ||
フランソワ・ロベルデ(1624-1680):4声のフーガ(12曲)/カプリス(6曲) ルイ・クープラン:ファンタジー〔ニ短調(2ヴィオール)/ニ短調(1ヴィオール)〕/ デュオ〔ト短調(高音ヴィオール、Gamb)/ニ短調(高音ヴィオール、Gamb)〕 サンフォニー(3曲)〔高音ヴィオール、中音ヴィオール、Gamb/ 高音ヴィオール、Gamb/高音ヴィオール、Gamb〕 作曲者不詳:二重奏のためのファンタジー ト短調(高音ヴィオール、Gamb) アンドレ・イゾワール(Org) フレットワーク(ヴィオール・アンサンブル) | ||
使用オルガン:サン=ミシェル=アン=ティエラシュ教会の楽器。 ロベルデは、王室付きの金細工職人であり、ルイ14世の母后と妃に従僕として仕えた作曲家兼オルガニスト。4声のフーガとカプリスは、彼の現存する唯一の作品であり、主題をルイ・クープラン、フローベルガーなどから採っている。作品には、多彩なリズムや自由な感覚などイタリアからの影響がはっきりと認められ、これに、ティトゥルーズから受け継いだ堅実な対位法が結びついている。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
TEM-316022 廃盤 |
クロード・バルバートル(1729-1799): 4つのクリスマス組曲 |
オリヴィエ・ボーモン (Cemb、Fp、Org) |
A.P.E.ボエリー(1785-1858): オルガン曲と宗教曲集 |
ドミニク・ヴェラール指揮 アンサンブル・ジル・バンショワ フランソワ・メンシエール(Org) | |
ボエリーは古典派後期の作曲家ながら、クラシックらしからぬシャンソンのようなオルガン曲を書いた。レコード評論家の谷戸基岩氏絶賛。アンサンブル・ジル・バンショワにしては珍しいレパートリーである。 | ||
J.S.バッハ:モテット集 おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV.622 /いと高きにある者よ、わが罪を贖いたまえ BWV.1083 / 主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV.639 /前奏曲とフーガ BWV.546 / ああ、いかにはかなく、いかにむなしき BWV.644 /人みな死すべきもの BWV.643 / デュエット ホ短調 BWV.802 /天にましますわれらの父よ BWV.682 /われら悩みの極みにありて BWV.668a モニカ・フリンマー(S) アンネッテ・マルケルト(A) マルティン・ジュステル指揮ル・パルルマン・ド・ミュジーク | ||
録音:1999年6月、9月。BWV.1083はペルゴレージのスターバト・マーテルよりの編曲作品。1946年に発見された。2046020は装丁違いの再発盤。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
バッハ:フーガの技法 | 小糸恵(Org) | |
使用楽器:ボルドー聖十字架教会、1748年製。 「日本のマリー・クレール・アラン」とコピーされた小糸女史のバッハ。使用オルガンの図解、小糸女史のインタビューなど解説書も充実。 | ||
イベリア半島のティエントとグロサ集 カベソン、アラウホ、カバリニエス、ブラガ/他の作品 |
ヘスス・マルティン・モロ(Org) ドミニク・ヴェラール指揮 アンサンブル・ジル・バンショワ | |
カベソンを始めとするイベリア半島のオルガン曲及び一部声楽曲を集めたもの。声楽曲はアンサンブル・ジル・バンショワが担当している。 #レーベルでは廃盤となっており、流通在庫限りのお取り扱い&高額となります。 | ||
TEM-316101/3 (3CD) 廃盤 |
ルイ・クープラン:オルガン作品集大成 | デイヴィット・モロニー(Org) |
録音:1995年6月。サン・ミシェル・アン・ティエラシュ修道院のジャン・ボワザール製オルガンを使用。旧品番:TEM-316001/3〔廃盤〕。 |