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マイナー・レーベル
2022年12月新譜情報


・国内盤マイナー・レーベル
・輸入盤マイナー・レーベル
・輸入盤 歴史的アイテム
・映像アイテム
・高音質アイテム


輸入盤の新譜は、基本的には御紹介月の翌月〜翌々月中にリリースされますが、 極端に発売日が遅れることや、初回生産が少なく次回プレスにまわされることがあり、入手に時間がかかるものもございます。 また、発売より時間の経ってからご注文の場合、 中には廃盤や入手不能の商品が出ている場合がありますので、その節は何卒御了承下さい。




輸入マイナー・レーベル




DA VINCI CLASSICS (日/伊) 1枚あたり¥3080(税抜¥2800)

 相愛大学でも教鞭を執るミラノ出身の音楽学者エドモンド・フィリッピーニ [Edmondo Filippini] 氏が2015年に創設し代表を務める楽譜等の出版社、 Da Vinci Publishing 傘下のレーベル。所在地はなんと大阪の都島区だが、奇妙なことに公式サイトはすべて欧文表記のみ(日本語情報なし)で、日本国内でもディスク商品(おそらく日本語は無し|イタリアから出荷されるという情報もあり)は2020年までほとんど流通していなかった。
ヴィオッティ&ロッラ:ヴィオラ二重奏集
 ヴィオッティ:2本のヴィオラのための二重奏曲
 ロッラ:ヴィオラ二重奏のための「トリネーゼ」
ヴィルジニア・ルカ(Va)
フランチェスコ・ヴェルネロ(Va)
 録音:2022年2月、パラッツォ・チーゴレ・マルティノーニ、チーゴレ、イタリア。19世紀のヴィルトゥオーゾの典型的なイメージは、ほとんど信じられないような難曲を、しばしば即興の部分を交えて演奏する音楽家というものであり、ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824)とアレッサンドロ・ロッラ(1757-1841)は、まさにこのヴィルトゥオーゾに当てはまる音楽家だった。ロッラはオーケストラ・プレイヤーとして、ヴィオッティはコンチェルトのソリストとして絶頂を極めており、19世紀有数のヴィルトゥオーゾとして当時のイタリアにおけるヴァイオリン・スクールの栄光を証明している。イタリアのヴィオラ・デュオ、ヴィルジニア・ルカとフランチェスコ・ヴェルネロが「2本のヴィオラ」という編成の醍醐味、ヴィルトゥオージティを存分に披露してくれている。
ピアノ独奏版〜J.S.バッハ/ジュゼッペ・マルトゥッチ編曲:管弦楽組曲集
 〔第1番 ハ長調 BWV.1066 /第2番 ロ短調 BWV.1067 /第3番 ニ長調 BWV.1068 〕

 キアーラ・ベルトリオ(P|使用楽器:シュタイングレーバー)
 録音:2020年7月、イマジナ・サウンド・プロダクション・スタジオ、トリノ、イタリア|当版による世界初録音。 音楽的かつ知的な演奏を披露してくれるピアニストであると同時に、教皇庁アカデミーから表彰を受けるなど優秀な音楽学者でもあるイタリアの音楽家キアーラ・ベルトリオ。「バッハとイタリア」シリーズの第4集として登場するのは、ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909)が「ピアノ独奏版」へと編曲したバッハの管弦楽組曲第1番から第3番までの3作品!マルトゥッチの編曲によって提示されるバッハの音楽のコンセプトは非常に力強く、荘厳なものであり、特に緩徐楽章における音楽が壮麗かつ巨大スケールを持っていることを改めて感じさせる。バッハの傑作である管弦楽組曲のマルトゥッチによるピアノ独奏編曲は今回が世界初録音。バッハとイタリアの結び付きを、ベルトリオがシュタイングレーバーのグランド・ピアノで表現する。
クラリロキー
 イングヴァル・リードホルム(1921-2017):アミチッジア
 ウィリアム・オーヴァートン・スミス(1926-2020):エピタフス
 スレンドラン・レッディ(1962-2010):リラのためのゲームI
 スティーヴン・クローニン(1960-):アンゲリーウス / 藤倉大(1977-): Sandpiper
 ヴィト・パルンボ(1972-):パルス / ジャン=リュク・ダルベレイ(1946-):フラッシュ
 ルッジェーロ・ロリーニ(1932-2019):カプリッチョ
 フェルナンド・メンケリーニ(1949-1997):クレイジー・ジェイ・ブルー
 テオドール・ブルカリ(1975-):カプリッチエット

 ホセ・ダニエル・チリリアーノ(Cl)
 録音:2022年4月、スオネリア・メディテッラネア、フスカルド、イタリア。イタリアのマルチ・クラリネット・プレイヤー、ホセ・ダニエル・チリリアーノはこのアルバムで音色の可能性に富んだクラリネットの無数のニュアンスを一挙に表現する意欲的かつ困難な試みに取り組んでいる。一般的なクラリネットだけでなく、E♭管やバス・クラリネットを採り入れ、現代のクラリネット作品の演奏のマニュアルとも言えるプログラムを完成させた。
20-21世紀 地中海のギター・ソナタ集 Vol.2
 アンジェロ・ジラルディーノ(1941-2022):地中海ソナタ / クリスティアーノ・ポルケッドゥ(1975-):ソナタ第3番
 ケヴィン・シュヴィエルコシュ・レナールト(1988-):海とヴィアレッジョのソナタ
 レジナルド・スミス・ブリンドル(1917-2003):ソナタ第2番

 アンドレア・コロンギウ(G)
 録音:2022年5月、クラブ・スタジオ、フォッジャ、イタリア。「地中海」という壮大な自然にインスパイアされたギター作品を集めたプロジェクトの第2弾。ギターのアンドレア・コロンギウは、スペインのコルドバで研鑽を積んだ後、ベルギーのヘントでヨハン・フォスティエに師事。イタリア、スペイン、ベルギーのギター音楽祭で活躍する傍ら、地中海国際コンクールで第1位を獲得するなど「地中海」との縁を持つギタリスト。
ドビュッシー〜ギター・パースペクティヴ
  (トランスクリプションズ、デディケイションズ、インスピレイションズ)

 ドビュッシー:アラベスク第1番(マリオ・パロディ編曲)/亜麻色の髪の乙女(ジュリアン・ブリーム曲)/
        ラモー讃(ヴァレリオ・セレンターノ編曲)
 ファリャ:ドビュッシーの墓に捧げる讃歌
 ジョルジュ・ミゴ(1891-1946):クロード・ドビュッシーへのオマージュ(セレンターノによる筆者譜からの新版)
 ヴィラ=ロボス:エチュード第5番 / スコット:ソナチナ / モンポウ:コンポステラーナ組曲
 アンヘル・ラサラ(1914-2000):夜想曲〜クロード・ドビュッシーへのオマージュ
 ティルマン・ホップシュトック:ドビュッシーの主題による変奏曲

 ヴァレリオ・チェレンターノ(G)
 録音:2022年3月、6月、カステレット・ガイリンガー=ユーロピアン・スクール、トリエステ、イタリア。クロード・ドビュッシー(1862-1918)の早すぎる死から1世紀あまり、クラシックギターの世界は、このフランスの作曲家との出会いの機会が少ないことを残念に感じているのかもしれない。ドビュッシーの自信の革命的な音楽的要素をギターで表現したいという欲求は、何よりもトランスクリプションやオマージュを通じて広まっており、現在でも過去でもギタリストと作曲家の双方がこの欠如を補おうとしている。このアルバムでヴァレリオ・チェレンターノは、ドビュッシーに近い、あるいは影響を受けた作家たち、例えば有名なファリャ、スコット、モンポウ、ヴィラ=ロボス、さらには今日では聴く機会の少ないミゴ、ラサラ、そして名手ホップシュトックの作品などを集め、フランス印象派の巨匠とギターとの幻の相思相愛を表現している。
19世紀フランス・ロマン派のトロンボーンのための作品集
 エドヴィージュ・クレティアン(1859-1944):グランソロ〜トロンボーンとピアノのためのアンダンテとアレグロ
 ジュール・コーエン(1835-1901):アンダンティーノ
 サミュエル・ルソー(1853-1904):トロンボーンのためのピアノ伴奏付き協奏的小品
 ベルリオーズ:「葬送と勝利の大交響曲」〜追悼の辞 / エイドリアン・バルト(1828-1898):演奏会用独奏曲
 アンブロワーズ・トマ(1811-1896):ハムレットからの独奏曲
 ジュール・ドゥメルスマン(1833-1866):序奏とポロネーズ Op.30 (*)
 フランチェスコ・ヴェルツィッロ(1966-):ポエム / ビゼー:歌劇「カルメン」より〔ハバネラ/ジプシーの踊り〕

 フランチェスコ・ヴェルツィッロ(Tb
  使用楽器: JOSEPH GRAS - PARIS (*以外) / KARL MONNICH - ERLBACH “KAROLUS " MODEL (*)

 ダニーロ・デッレピアーネ(Fp|使用楽器:プレイエル、1842
 録音:2022年5月-6月、サラ・デッレ・フェステ & D & Dスタジオ、ともにジェノヴァ、イタリア。トロンボーンの起源は非常に古く、現在の楽器の祖にあたるサックバットが誕生したのが15世紀頃までに遡る。それから500年以上もの間、基本的な構造は変わらず、オーケストラ、ジャズ、ブラス・バンド、吹奏楽など、多様なジャンルの音楽で用いられてきた。本アルバムでは、新機構としてバルブが開発されるなど、金管楽器が華々しい発展を迎えた19世紀フランスの作品を取り上げている。19世紀フランスでは、ベルリオーズを始め、トマ、グノー、サン=サーンスなどの偉大な作曲家たちが、オーケストラ作品で積極的に用いるなど、トロンボーンへの評価が高まっていた。また、名門パリ国立高等音楽院のトロンボーン科が創設されたことにより、多くの同時代の作曲家が、トロンボーンの技術的および表現力を実証するために、フォルテピアノ、ピアノ、またはオルガンの伴奏を伴うトロンボーンのための独奏作品を多く残すなど、今日に至る重要なレパートリーが数多く誕生した時代でもある。イタリア、ジェノヴァ出身のコンポーザー=トロンボニスト、フランチェスコ・ヴェルツィッロは、ニコロ・パガニーニ音楽院で研鑽を積み、管楽器コンクール「チッタ・ディ・ジェノヴァ」でACADA-ENDAS賞を受賞。トロンボーンの独奏作品に焦点を当て、オルガン、ピアノ、室内アンサンブルとの共演など、勢力的に活躍している。楽器の歴史にも精通しており、バロック期、ドイツ・ロマン派などのコピー、または当時のピリオド楽器を演奏に用いており、本アルバムでも使用楽器に拘りを持ち、19世紀のフランスで作成された楽器でレコーディングに臨んでいる。オリジナル作品から、19世紀末のフランス・ロマン派作品を意識して作曲されたヴェルツィッロの自作の「ポエム」 、しばしば他の楽器でも取り上げられることの多いカルメンのアレンジ版など、随所に拘りが詰め込まれた好企画。
C00629
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(2CD)
レオンカヴァッロ:ピアノ作品全集
 ノットゥルノ/蝶々/古美術家/イタリアの夜/湖のほとりで/ヴェネツィアの舟歌/ボエミエンヌ/甘い夜/恋の戯れ/
 プルチネルラの従者たち/アルルカンのメヌエット/初めての口づけ/月のワルツ/感傷的なワルツ/愛の歌/凱旋行進曲/
 マルシェ・ヤンキー/潮風/生きている操り人形/ミューズの祈り/セレナーデ・ワルツ/結婚行進曲/椰子の下で/
 メヌエット/ロマネスカ/サラバンド/ガヴォット/ガリアルダ/ゴンドラ/タランテラ/セビリャナ/
 ジプシー・タンゴ/グラナディナス/お洒落なワルツ/可愛らしいワルツ/セレナーデ

 イングリッド・カルボーネ(P)
 録音:2022年5月、クラシカ・ヴィヴァ、イタリア。ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919)は、19世紀から20世紀にかけてのイタリアの音楽家の中で、たったひとつのオペラの「道化師」で今日まで記憶されている稀有な存在。ザルツブルクでラザール・ベルマンに、ローマではエドゥアルド・オガンドの指導も受けたイタリアの女流ピアニスト、イングリッド・カルボーネは、レオンカヴァッロという作曲家が遺した「鍵盤の世界」を再発見させる。現在ではほとんど忘れられてしまっているものの、レオンカヴァッロのピアノ作品は、彼の生涯における文学的要求と、作風の変遷を記録した「サマリー」とも言えるだろう。
One for Tango 〜ピアソラ/ザンベッリ編曲:バンドネオンと弦楽四重奏のための編曲集
 アディオス・ノニーノ/天使のミロンガ/アレグロ・タンガービレ/ピアソラ・チェック・コレア/
 メディタンゴ/アストル組曲/ブエノスアイレスの四季/オブリビオン(忘却)

 ジーノ・ザンベッリ(バンドネオン) クァルテット・バッツィーニ
  [ダニエラ・サンガッリ、リーノ・メーニ(Vn) マルタ・ピツィオ(Va) ファウスト・ソルチ(Vc)]
 録音:2021年3月、アウディトリアム・サン・ジョヴァンニ・ディ・コッカーリオ、イタリア。まさにその絶対的なオリジナリティによって世界的名声を確立したタンゴの巨匠アストル・ピアソラ。この「ワン・フォー・タンゴ」に収録されている曲は、ほとんどすべてイタリアと関係を持っているところがポイント(ピアソラの父親は南イタリアの出身で、彼は多くのイタリア人移民と同じようにアメリカに渡っている)。イタリアの土壌に深く刻み込まれているピアソラのルーツを、バンドネオンと弦楽四重奏の共演でお楽しみ頂きたい。
クラリネットとチェロを伴う現代イタリアのトリオ集
 フランチェスコ・ペニーシ(1934-2000)/ルチアーノ・マリア・セッラ編曲:
  4手連弾のための「5つの小品」(クラリネット、チェロ&ピアノ版)
 テレサ・プロカッチョーニ(1934-):クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.36
 ニーノ・ロータ(1911-1979):クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲
 アルド・クレメンティ(1925-2011):クラリネット、チェロとピアノのための「献身」
 フランコ・ドナトーニ(1927-2000):クラリネット、チェロとピアノのための「エリー」/
                  クラリネット、チェロとピアノのための「チェロッキ 70 」
 ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):クラリネット、チェロとピアノのための「旅」

 クレメンティ・トリオ
  [ヴァネッサ・グラッソ(Cl) キアーラ・ダパロ(Vc) ジュリア・ルッソ(P)]
 録音:2021年9月、テアトロ・ニコラ・デリ・アンジェリ、モンテルポーネ、イタリア。驚くべき多様性と柔軟性を持つクラリネット、チェロ、ピアノのトリオ。3つの楽器が持つ計り知れないほどのダイナミクス、アーティキュレーション、音色のパレットが、20世紀後半に書かれた、当時のイタリアを代表する作曲家たちによる作品の魅力を紹介してくれる。クレメンティ・トリオは、シチリア島の作曲家アルド・クレメンティの名前を冠するイタリアの女流演奏家たちによるアンサンブル。ソッリマ自身の編曲でトリオ版となった「旅(Voyage)」、そしてアルド・クレメンティから献呈された「献身」の世界初録音など、この編成のレパートリーを広げる優れた演奏が展開されている。
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):
 フェルナンド・ペソアの詩による歌曲集
シルヴィア・レガッツォ(Ms)
クラウディオ・
 プロイエッティ(P)
 録音:2020年9月、クラシカル・レコーディング・スタジオ、ペルージャ、イタリア。フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)が20世紀を代表するポルトガル人作曲家であるとすれば、詩人フェルナンド・ペソア(1888-1935)はこのレコーディング・プロジェクトの真の魂を構成し、この2人が共に大きく多面的で、そして非常に複雑な宇宙(歌曲集)を創造することになったのだと言えるだろう。メゾ・ソプラノのシルヴィア・レガッツォの歌声が、この20世紀ポルトガルの作曲家と詩人の精神を現代に蘇らせる。
ヴィオラと管弦楽のための作品集
 ブルッフ:クラリネット、ヴィオラと
       管弦楽のための協奏曲 ホ短調 Op.88 /
      ロマンス Op.85 /コル・ニドライ Op.47
 ヒンデミット:葬送音楽
 ロータ/ストラッキ編曲:インテルメッツォ
ヴィットーリオ・
 ベニャーリア(Va)
ダニスタ・ラフキエヴァ(Cl)
アレクサンドル・ゴードン指揮
パザルジクso.
 録音:2021年6月15日、パザルジク、ブルガリア。ブルッフ、ヒンデミット、そしてロータに至る19世紀〜20世紀の3人の作曲家たちが書いたヴィオラと管弦楽のための秀作の数々を集めたヴィオラ関係者要注目のプログラム。ブルッフの珍しいコンチェルト、ヒンデミットの名作と並び、ロマン派的な要素を持つロータの「インテルメッツォ」のヴィオラ&弦楽オーケストラ編曲版が収められている。主役のヴィオラを担当するのは1999年生まれの俊英ヴィットーリオ・ベニャーリア。すでにカーネギー・ホールへのデビューを果たし、ダヴィド・ゲリンガスなどの世界的名手とも共演を重ねている。指揮者アレクサンドル・ゴードンは、ロシアの侵略とプーチン政権の象徴としての「ZOV」の文字の使用に抗議するため、2022年にゼムツォフからゴードンへと姓を変えている。
ベートーヴェン/リスト編曲:交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱付き」(2台ピアノ版)
 マッシミリアーノ・モッテルレ、ファビアーノ・カサノヴァ(P|使用楽器:スタインウェイ)
 録音:2021年9月、アウディトリアム・サン・バルナバ、ブレッシャ、イタリア。ベートーヴェンの交響曲の演奏方法とその伝統を聴覚的に「垣間見る」ことができるフェレンツ・リストによるピアノ・トランスクリプション。ボンの巨匠が構想したオーケストラの迫力に負けないほどの名人芸を披露し、第1楽章から終楽章までにおいて純粋な喜びを体験させるのは、イタリアのピアニスト、マッシミリアーノ・モッテルレとファビアーノ・カサノヴァ。リスト国際ピアノコンクール(ブダペスト)で第3位入賞(1位なし)の実績を持つモッテルレと、シチェドリンにその演奏を激賞されたカサノヴァが、ブレッシャ、パッサドーリ・コレクションのスタインウェイD-274、「フェルディナンド」と「ティランノ」で歓喜の歌を高らかに響かせる。
アントルモン伴奏〜 19-20世紀のフルートを伴うフランス音楽集
 ルーセル:笛吹きたち Op.27 / ドビュッシー:シランクス
 マルコ・ソッリーニ(1964-):バッハ風に Op.42 /カンツォーナ Op.39 / シャミナード:ロマンティックな小品 Op.9
 タイユフェール:牧歌 / オネゲル:牝山羊の踊り H.39 / ボニ:笛のため息 Op.121
 イベール:小品 / サン=サーンス:ロマンス Op.37 / プーランク:ソナタ FP.164

 ルイーザ・セッロ(Fl) フィリップ・アントルモン(P)
 録音:2021年8月11日、2022年3月1日、イタリア、すべてライヴ。イタリアの女流フルート奏者ルイーザ・セッロと、フランスの巨匠フィリップ・アントルモンのデュオによるコンサート・シリーズ「アルモニー・デッラ・セラ」のライヴ・レコーディング。フランスのフルート・レパートリーの中でも最もよく知られた作品(ドビュッシーやサン=サーンスなど)や、あまり知られていない作品、そして2つの現代作品の世界初演を含む魅力ある旅に私たちを導いてくれるだろう。このディスクの主な特徴は、「現在の音楽は過去の音楽とどのように関連づけることができるのか」という問いに集約されており、セッロとアントルモンの演奏からその答えを見出すことが出来る。
ドミニク・ルメートル(1953-):様々な楽器のための独奏曲と二重奏曲
 ロレイユ・ドゥ・シエル/カレイドスコープ/ヴィフ=アルジェント/オレンジとイエロー/プタハ/フリーセント2 /イオン/ニックス

 アラン・セロ(Va) マリア・バスケス(グロッケンシュピール)
 エティエンヌ・デ・ニス(ヴィブラフォン) アリス・シッソコ、
 ヴァンサン・ロト(Va) ジェローム・シュミット(バスCl)
 録音:データ不詳。フランスの作曲家ドミニク・ルメートルの室内楽は、ガストン・バシュラール(1884-1962)が書いた「あなたの無限とは何か教えて頂きたい、そうすれば私はあなたの宇宙の意味を知るだろう」という言葉からインスピレーションを得て展開されている。特に二重奏、デュエットでは、一方の楽器がもう一方の楽器を古典的に伴奏する「2人のためのソナタ」の可能性を超えて、重層的で複雑な表現を提供してくれる。
アフレスコ・イタリアーノ〜
  チェロを伴う19世紀イタリアの音楽

 ブゾーニ:小組曲 Op.23
 チレア:ソナタ ニ長調 Op.38
 マルトゥッチ:ソナタ 嬰ヘ短調 Op.52
ルドヴィカ・ラナ(Vc)
マッダレーナ・
 ジャコプッツィ(P)
 録音:2021年11月、パラッツォ・チーゴラ・マルティノーニ、チーゴレ、イタリア。3人ともイタリア出身であり、共通点も多いが相違点も多く、生年が同じブゾーニとチレア、そして10歳年上のマルトゥッチという「同世代」の作曲家たちの作品にフォーカス。19世紀当時のイタリアにおいて、特にチェロとピアノのための重要品を残した数少ない音楽家である3人の決して演奏機会に恵まれていない佳作たちの再発見に誘うアルバム。
マーラー/エルヴィン・シュタイン編曲:
 交響曲第4番(室内楽版)
ベアトリーチェ・ビンダ(S)
ダリオ・ガレニャーニ指揮
アンサンブル・
 ジュリオ・ルスコーニ
マルコ・ピソーニ(芸術監督)
 録音:2022年1月5日、ラ・カーサ・デッラ・ムジカ、チェザーノ・ボスコーネ、イタリア、ライヴ。エルヴィン・シュタインが1921年に編曲を施したマーラーの交響曲第4番の室内楽版をイタリア勢がレコーディングした。ソプラノ、フルート、オーボエ、クラリネット、2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、ハーモニウム、そして打楽器という編成のシュタイン版マラ4。ここではハーモニウムの代わりとしてアコーディオンが用いられている。アンサンブル・ジュリオ・ルスコーニはマルコ・ピソーニの呼びかけにより2013年に結成されたイタリアの室内オーケストラ。バッハから近現代作品まで、幅広いレパートリーを誇っている。指揮者のダリオ・ガレニャーニはマウリシオ・カーゲルのアシスタントを務め、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」のイラン初演を担当した経歴の持ち主。特に近現代音楽のフィールドでの活躍は目覚ましく、今回もその巧みなタクト捌きで小編成マーラーを見事にまとめている。
C00617
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(2CD)
モーツァルト:鍵盤楽器のためのソナタ全集 Vol.6
 前奏曲断章 ハ長調 K.624 /幻想曲とフーガ ハ長調 K.394 /ピアノのための組曲 ハ長調 K.399 /
 ピアノ・ソナタ〔第4番 変ホ長調 K.282 /第6番 ニ長調 K.284 /ヘ長調 K.533 + K.494 /変ロ長調 K.570 〕

 ジョヴァンニ・デ・チェッコ(クラヴィコード)
 録音:2019年-2021年、アルティジアン・スタジオ、プレガンツィオール、イタリア。イタリアのクラヴィコード奏者ジョヴァンニ・デ・チェッコが数年前に開始した、モーツァルトの記念碑的プロジェクトが、この2枚組のディスクで完全に成就する。未完成でありながらも素晴らしい「組曲 K.399」などを含むここに収録されたすべてのソナタが、モーツァルトがどのような創作スタイルであったかを完全に示しており、鍵盤におけるモーツァルトとその創作の進化を知ることが出来る。使用楽器はヨリス・ポトフリーヘが製作した1770年製サクソン・モデルのクラヴィコードのレプリカ。
弦楽セレナーデ集
 ドヴォルジャーク:弦楽セレナーデ ホ長調 Op.22
 チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 Op.48
アルフォンソ・トディスコ指揮
KLK so.
 録音:2021年7月、リヴィウ・ナショナル・フィルハーモニック、ウクライナ。ドヴォルジャークとチャイコフスキーの2大「弦楽セレナーデ(弦楽セレナード)」という思い切ったカップリングにウクライナのオーケストラ、KLKso. と共に取り組むのはイタリアの指揮者でありピアニストのアルフォンソ・トディスコ。1994年生まれのアルフォンソ・トディスコは、サレルノのマルトゥッチ音楽院で指揮とピアノを学んだ後、ナポリのポンペイ・アルテムス・アンサンブルの芸術監督に就任。着実に活躍の場を広げている。
ファビオ・ミーナ&フランチェスコ・サヴォレッティ:スレッショルド〜ブランチ・アウト
 ファビオ・ミーナ(アルトFl/口琴/シンセサイザー/他)
 フランチェスコ・サヴォレッティ(打楽器/タパン/フレームドラム/鐘/他)
 録音:データ不詳。イタリアの現代音楽家、ファビオ・ミーナとフランチェスコ・サヴォレッティにとって、「スレッショルド(Threshold)」という言葉は、部分的には伝統を扱いながらも、それを超えて、他のスタイルや演奏方法にアプローチする新しい芸術言語の境界を意味する。伝統的なサウンドとエレクトロニクスを融合させた作品の数々では、イタリアのアペニン山脈の山岳地帯で採取されたサウンドサンプルが所々に挿入され、作曲と即興の興味深い融合が表現されている。


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