コジマ録音
柳田孝義(1948-)：オーケストラ作品集
ヴァイオリン協奏曲「リディアの肖像」(2007)(*)/
歳時記抄
〜クラリネットとオーケストラのための(1997)(#)/
ピアノ協奏曲第２番「夢の変容」(2004)(+)
佐川聖二（Ｃｌ;#）
上原由記音（Ｐ;+）
飯森範親指揮(*)
山下一史指揮(#/+)
東京so.
日本音楽コンクール作曲部門第１位、Ｆ．ティケリ国際作曲コンテスト第３位などの受賞歴があり、特にオーケストラ作品を中心に活動を展開している作曲家柳田孝義の作品集。抒情的で透明感のあふれた響き、そして「自然との交感」をテーマとした独特の世界観は、本ディスクにおさめられた代表作においても一貫して聴くことができる。「オーケストラ・プロジェクト」公演、ライヴ収録。
ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ集
［第15番 ニ長調Op.28「田園」/
第17番 ニ短調Op.31-2「テンペスト」/
第26番 変ホ長調Op.81a「告別」/
第31番 変イ長調Op.110］
並外れた抒情性とダイナミックさを兼ね備えたロシアの巨匠。これまでも深い精神性と詩情あふれる演奏が高い評価を受けてきたロシアのピアニスト、エフゲニー・ザラフィアンツによるベートーヴェンの中期・後期ソナタ集。詩人の独白を思わせるような究極のピアニッシモから、激しい感情の爆発を生々しく見せるドラマティックな変貌まで、その音楽的幅広さは驚異的。宇野功芳氏も「疑いもなく今までのベスト」と絶賛するこのベートーヴェンは、このピアニストの「魂の告白」と言っても過言ではない。
喜寿の林で（歌曲・オペラから ソングの数々）
荒川洋（Ｆｌ）
志村泉（Ｐ/ピアニカ）
山田百子（Ｖｎ）
林光作品を長年にわたって歌ってきた竹田恵子による18年ぶりの林光作品集。オペラ・ソング（アリア）のほか、谷川俊太郎、与謝野晶子、中野重治、宮澤賢治の詩による歌を収録。声、フルート、ヴァイオリン、ピアノがやさしく交わりながら、詩の「ことば」の息づかいを見事に表現していく。自由でときにユーモアを感じさせる林光作品の魅力いっぱいの１枚。
Ｇ．Ｂ．マルティーニ：トッカータ/ラルゴ/
聖体拝領後の祈りのソナタ
Ｊ．Ｓ．バッハ：
コラール「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147より/
コラール「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV140より/
アリア〜「管弦楽組曲第３番」BWV1068より
Ｊ．クラーク：トランペット・ヴォランタリー
Ｈ．パーセル：トランペット・テューン/女王の嘆き
Ｊ．Ｇ．ヴァルター：協奏曲 ト長調
Ｒ．ジャゾット：アルビノーニのアダージョ
廣野嗣雄（Ｏｒｇ）
「トランペット・ヴォランタリー」では、トランペットとオルガンの組み合わせならではの輝かしいサウンドを聴かせる一方、バッハのコラールでは静かな音色が心に染み入る。ヴィルトゥオージティと繊細さを併せ持った海保のピッコロ・トランペットがたっぷりと堪能できるディスクとなっている。
海保泉：東京芸術大学卒業。1974年日本演奏連盟新人賞受賞。芸大在学中より、バッハの「ブランデンブルク協奏曲第２番」、数多くのカンタータ、オラトリオ、ミサ曲を演奏。独奏者としても、東京so.
東京ゾリステン、東京ヴィヴァルディ合奏団、東京バッハアンサンブル等と共演。廣野嗣雄氏、小林道夫氏、吉田実氏、中内潔氏のパイプオルガンとの協演も数多い。室内楽の分野でも、これまでに、トランペットを福井功氏（N響）、中山冨士雄氏（芸大教授）、ロルフ・クインクェ氏に師事。現在、上野学園大学准教授、福島大学講師、日本トランペット協会理事。
廣野嗣雄：東京芸術大学オルガン科卒業。1966-69年ドイツのヴェストファーレン教会音楽大学に留学。オルガン、即興演奏、合唱指揮法を学び、教会音楽家（カントール）の資格を得る。Ｈ．フォーゲル主宰の「北ドイツ・オルガンアカデミー」で歴史的奏法を研究。国内のソロ活動のほか、NHK等の放送に幅広く出演。国内主要オーケストラとも共演、またバロック音楽の通奏低音奏者としても活躍。海外ではドイツ、フランス、イタリア、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、韓国等で演奏し好評を博す。武蔵野市、トゥールーズ（フランス）、ダラス（アメリカ）での国際オルガンコンクールの審査委員をつとめる。1975年芸術祭優秀賞を受賞。上野学園大学、東京芸術大学で後進の指導にあたった。東京芸術大学名誉教授。
ＦＯＮＴＥＣ
モーツァルト：ピアノ協奏曲第23番 イ長調K.488
ブルックナー：交響曲第９番 ニ短調
大阪po.
伊藤恵（Ｐ）
演奏は朝比奈が創設し、半世紀以上に渡りその薫陶を受けた大阪フィル。指揮は、後任として新たな黄金期を大阪フィルを迎える現音楽監督の大植英次。そして、1986年の欧州公演以来、朝比奈＝大フィルと数多くの名演を残す伊藤恵のピアノ独奏。まさにセレブレイティヴな顔ぶれ。
朝比奈といえば、何と言っても真っ先に思い浮かべるのはベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの演奏であり、モーツァルトはややそのイメージから離れた存在。たしかに交響曲は限られた作品のみを演奏していた。しかし、ピアノ協奏曲は数多くのピアニストと共演しており、1955年にはモーツァルト生誕200年を記念してその全曲演奏会をおこなっている。
コンサートは「隠れ朝比奈レパートリー」で開幕。朝比奈と伊藤のモーツァルト共演は、 ハ短調K.491だけだったが、今回は大植の提案でK.488を演奏している。シューマン全集CDを完成し、円熟への過程を歩む伊藤のピアノは色彩感に溢れ、幸福なモーツァルトを奏でている。
そして後半は、いよいよ朝比奈芸術の神髄、ブルックナーに大植が挑む。
ところで、朝比奈は93年の生涯で約200回ブルックナーを演奏した。1954年における初めての演奏、そして亡くなる３ケ月前の最後の大阪公演、ともに「第９番」を指揮している。
大植はこれまで大阪フィルと2004年に第８番、2006年に第７番とブルックナー演奏を重ねている。彼は朝比奈の書き込みが残るパート譜を使用し、重厚な「朝比奈サウンド」を継承しつつ、さらにアンサンブルを磨いてきた。今回の演奏会で、大植は譜面台に朝比奈の肖像写真をおき「ブルックナーを知り尽くしている」オーケストラとともに「特別な交響曲」へ歩を進める。Ｄ音の集積で開始される森厳の世界から諦念の回想の如く終結する１時間。そして長い沈黙を経ての圧倒的な賞賛の拍手に、大植/大フィル５年間の輝かしい道程を感じずにはいられない。
朝比奈生誕100年を祝すとともに、大植＝大阪フィルの洋々たる未来を提示する記念盤。
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
［K.301/K.304/K.296/K.481/K.306/K.376/K.305/
K.377/K.378/K.303/K.379/K.308/K.302/K.454/
K.547/K.526/K.403］/
「羊飼いの娘セリメール」による12の変奏曲 K.359/
「泉のほとりで」による６つの変奏曲 K.360/
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.402/同 K.570
岡本美智子（Ｐ）
大岡信氏はこの作品集について「浦川・岡本両氏のソナタ集を聴きながら私が感嘆の思いを禁じえないのは、この共同作業の成果が、妙な言い方だが、実に晴れやかな全集として出現している事実。つまりここには、モーツァルトへの献身をいう熱意が全てに先んじているための快い協力から生まれた充実したハーモニーがある。私達にとってこの上なく幸せなことは、二人の演奏家が素晴らしい手腕の持ち主であり、しかも共同作業のキャリアにおいても、他にあまり例を見ないほど実りある積み重ねを経てきた芸術家同士であったこと。」と語っている。
交響管絃楽のための前奏曲(1947)(*)/
交響三章〜トリニタ・シンフォニカ(1948)(#)/
交響管絃楽のための音楽(1950)(#)/
絃楽のための三楽章〜トリプティーク(1953)(#)/
交響曲第１番(1955)(#)/
エローラ交響曲(1958)(+)/
えり子とともに(1949)(+)/
煙突の見える場所(1953)(+)/
猫と庄造と二人のをんな(1956)（毛利蔵人編;+）/
赤穂浪士(1964)(+)/
八甲田山(1977)(+)
山田一雄指揮(*)
新so.
日本の音楽界に多大なる足跡を残した作曲家・芥川也寸志。早いもので2009年1月31日をもって、没後20年を迎える。フォンテックではそれを記念して、彼がその創立に大きく関わり、音楽監督を務めた新so.による1990年の追悼演奏会と、1999年の没後10年記念演奏会より収録された音源を再発売する。
ＪＩＬＡ
バッハ/グノー：アヴェ・マリア
シューベルト：アヴェ・マリア
サン＝サーンス：アヴェ・マリア
マスカーニ：アヴェ・マリア
金井 信：アヴェ・マリア
フォーレ：ピエ・イエズ
ウェッバー：ピエ・イエズ
金井 信：アニュス・デイ
バッハ：アリオーソ
モーツァルト：アヴェ・ヴェルム・コルプス
フランク：天使のパン
サン＝サーンス：ナイチンゲールと薔薇
カッチーニ：アヴェ・マリア
作曲者不詳：アメイジング・グレース
金井信（Ｐ/Ｔ/編曲）
ピアソラ：リベルタンゴ
カーペンター：イエスタデイ・ワンス・モア
カーマイケル：スターダスト
ポンセ：エストレリータ
ガーシュウィン：ライザ
ラヴェル：亡き王女のためのパヴァーヌ
ドルドラ：思い出
ドヴォルザーク：母が教え給いし歌
ヘンデル：私を泣かせて頂きたい
モーツァルト：すみれ
グノー：アヴェ・マリア
マスカーニ：アヴェ・マリア
エルガー：愛の挨拶
マルティーニ：愛の喜び
フォーレ：夢のあとに
山中裕平（Ｖｎ）
大導寺錬太郎（Ｐ）
ひたむきな音。翼を持った音。流麗で軽快なメロディーが、あなたに溢れるようなエナジーを注ぐ。
世界文化社 （映像）
[Disc 1] ミラノ・スカラ座、1986年(*)
林康子（Ｓ;チョーチョーさん） ペーター・ドヴォルスキー（Ｔ;ピンカートン）
ハク＝ナム・キム（Ｓ;スズキ） ロリン・マゼール指揮 演出：浅利慶太
[Disc 2] オペラ映画、1955年(#)
八千草薫（チョーチョーさん） ニコラ・フィラクリーディ（ピンカートン）
田中路子（スズキ） オリヴィエロ・ファブリティース指揮
[解説書] オペラの知識を深めるの鑑賞マニュアル。(64ページ)（代理店記載ママ）
八千草薫をはじめ宝塚歌劇団の女優たちが多数出演した日本・イタリア合作、総天然色オペラ映画と浅利慶太演出、林康子主演の定評の有るミラノ・スカラ座公演の２枚組み。なんといっても八千草薫は歴史上、最も美しく可憐な蝶々さんといえるだろう。一部、日本映画ファンの間ではカルト的な人気のある映画。助監督や撮影監督の名前を見ただけでどれほど重要な作品かが知れるだろう。
ＫＩＩ
1980年5月24日ライヴ、渡邉暁雄指揮＆初CD化
ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第３番 ニ短調Op.30
伊福部 昭：「ピアノ組曲」〜七夕
渡邉暁雄指揮
日本po.
現在左手ピアニストとして活躍する舘野泉が1980年の若き日、デビュー20周年を記念して行なったコンサート幻のライヴが現れた。LP 時代に一度だけ非売品として世に出はしたものの、レコード会社の消滅などで、音源が行方不明となっていたもので、それがついに発見され、リマスタリングのうえ日の目を見ることとなった。
舘野泉のラフマニノフのピアノ協奏曲第３番はこれしか音源が存在せず極めて貴重。また、オーケストラが渡邉暁雄指揮日本フィルというのも非常な魅力。彼のラフマニノフのピアノ協奏曲第３番もここでしか聴くことができない。
演奏は雄大かつ緊張感あふれ、難技巧の要求される名協奏曲を余裕で征服している。渡邉暁雄のサポートも絶妙で、作品の北方的ロマンを存分に描いている。二大巨匠によるこれほどの充実の名演が埋もれてきたのは驚きの限り。
もともとレコード発売を前提としていたため、録音も本格的。会場にいるかのようなリアルなサウンドを再現している。加えて、アンコールとして弾かれた伊福部昭のピアノ小品「七夕」が絶品。若き舘野の至芸を味わえる。
『当盤は輸入盤等はなく、他からは入手できない。』と代理店が記載している。
３ＲＤ ＲＥＣＯＲＤＳ ＆ ＰＵＢＬＩＳＨＥＲＳ
ドビュッシー：夢想
ラヴェル：鏡より「悲しい鳥」
ドビュッシー：ノクターン
ラヴェル：亡き王女のためのパヴァーヌ
フォーレ：夜想曲第４番 変ホ長調Op.36
フォーレ（鈴木美奈子編）：月の光
セヴラック：水の精と不謹慎な牧神
ラヴェル：組曲「クープランの墓」よりフォルラーヌ
ドビュッシー：バラード
フォーレ：夜想曲第１番 変ホ短調Op.33-1
ドビュッシー：
ベルガマスク組曲より「月の光」/レントより遅く
鈴木美奈子自身が選曲したコンセプト・アルバム第２弾。今回は、フランス近代作曲家が描いた夜の世界がテーマ。前回の24節気をフィンランドのピアノ作品で綴った1st．ソロ・アルバム(3RD-003) も大好評だった鈴木美奈子の粋な選曲は今回も健在。演奏者自身が編曲したフォーレの月の光はこのアルバムの核となり、また自らゆかりの地に赴きインスピレーションを得たというフォーレ、ラヴェル、セヴラックは、音と光を上手く使い静謐さの中に濃厚な闇を感じさせる深みのある演奏。