UNITED ARCHIVES 新ラインナップ 2012年に再始動して以降に発売された NUA 記号のアイテム。UAR 記号アイテムからの再発商品である場合は、コメント欄に旧品番を併記しています。 | ||
初CD化、パガニーニSQ 〜 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 〔第1番 ヘ長調Op.18 No.1 /第2番 ト長調 「挨拶」Op.18 No.2 /第4番 ハ短調Op.18 No.4 / 第5番 イ長調Op.18 No.5 /第7番 ヘ長調「ラズモフスキー第1番」Op.59 No.1 / 第8番 ホ短調「ラズモフスキー第2番」Op.59 No.2 /第9番 ハ長調「ラズモフスキー第3番」Op.59 No.3 / 第10番 変ホ長調「ハープ」Op.74 /第14番 嬰ハ短調Op.131 /第15番 イ短調Op.132 /第16番 ヘ長調Op.135 〕 パガニーニSQ[アンリ・テミアンカ(Vn1) グスターヴ・ロッセール(Vn2) ロベール・クールト(Va; Nos.4, 5, 7, 8, 9, 16 ) シャルル・フォアダール(Va; Nos.1, 2, 10, 14, 15 ) ロベール・マス(Vc; Nos.7, 8, 9, 16 ) アドルフ・フレジン(Vc; Nos.1, 2, 4, 5, 10, 14, 15)] | ||
録音:1947年-1953年。第7番から第10番までは、国内のみ音楽之友社「レコード芸術名盤コレクション」(ORG-3007/8)で一度だけCD化された録音と同一と思われるが、残りはすべて初CD化で、 CD-R フォーマットを含む各復刻レーベルからも2012年7月現在では一切復刻されていない模様。1940-60年代のアメリカで活躍した名門アンサンブル団体、パガニーニ四重奏団によるファン必携の希少盤が、お買得価格で登場。デビュー直後の1946年にベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集をリリースした(カデンツァ注:と代理店は記載しているが、この「1946年の全集録音」は国内外資料からは一切存在確認出来ず、以下内容も含め「1946年-1947年にかけて米国議会図書館で行われた全曲演奏」が話題になった事と取り違えている可能性が高い)ことを皮切りに、RCA Victorレーベルの下で弦楽四重奏曲の録音を数多く残してきたパガニーニ弦楽四重奏団。今回リマスタリングされたのは全集の発売後(カデンツァ注:同上で、おそらく誤り)、1947年から1953年の間に収録されたものになる。いずれのオリジナルLPも現在は価格高騰&入手困難で、この初CD化は嬉しい限り、まさに待望の発売。パガニーニ四重奏団はアメリカの弦楽四重奏団。アンリ・テミアンカ(1906-92/ティボー、イザイ,フーベルマンらの流れを汲む)によって1946年に結成された。ミヨーの作品などの初演も手掛けた団体で、66年に解散した。団体名の由来はパガニーニが選んだ4つのストラディヴァリ(2Vn,Vla, Vc /通称パガニーニ・カルテット)に由来している(現在、このパガニーニ・カルテットの楽器は東京クァルテットが日本音楽財団の貸与で使用)。メンバーのうち3人はベルギーで学んでおり、アメリカで生まれたカルテットながら、「ベルギー宮廷の四重奏団」と称されたプロ・アルテ弦楽四重奏団の流れを汲む四重奏団とも言われる。また、彼らが活動した時期は、ブッシュSQ、カルヴェSQ、レナーSQ、ブダペストSQといった戦前の歴史的な弦楽四重奏団と、ジュリアードSQといった戦後のアンサンブル団体のちょうど間にあたり、ベートーヴェンの弦楽四重奏という非常に重要な室内楽作品解釈の歴史的記録ともいえるだろう。パガニーニ弦楽四重奏団の演奏は芯の通った溌溂とした音色が素晴らしく、激しいパッセージにおいても揺るがぬ堅固なアンサンブルに圧倒される。技巧的なパッセージでは名手テミアンカの鮮烈なソロが圧巻。一方、柔らかな旋律部分では、情感あふれた暖かい響きが絶品。パガニーニ弦楽四重奏団といえば1949年にA.ルービンシュタインと行ったシューマンのピアノ五重奏曲の録音も名高いが、このアルバムではその響きとはまた違った、ベートーヴェンならではの重々しくも流麗な響きを堪能することが出来る。 | ||
ミシェル・シャピュイ〜J.S.バッハ:オルガン作品全集 [ VALOIS 原盤] トリオ・ソナタ BWV.525-530 /オルゲルビュヒライン BWV.599-644 / クラヴィーア練習曲集第3巻〜デュエット BWV.802-805 /カノン風変奏曲 BWV.769 / クリスマスのためのコラール 〔BWV.701, 700, 738, 713, 699, 724, 703, 698, 704, 722, 697, 729, 696, 732, 710〕/ ライプツィヒ・コラール BWV.651-668a /コラール・パルティータBWV.766-768 /幻想曲 ハ短調/ コラール集〔BWV 720, 714, 727, 690, 691, 728, 737, 735, 736, 725, 734, 706, 730, 731, 721, 709, 726, 733, 715, 711, 717, 694, 712, 718, 695, 653b, 741, 618〕/ 協奏曲 BWV.592-596/シュープラー・コラールBWV.645-650/前奏曲、トリオとフーガ 変ロ長調 BWV.545b / BWV.590, 568, 588, 584, 579, 582, 572, 589, 565, 574, 566, 551, 570-578, 583, 575, 563, 569, 564, 538, 546, 541, 539, 543, 545, 534, 542, 537, 536, 544, 549, 550, 533, 531, 540, 532, 535, 562, 547, 548, 552, 669-689, BWV.591, 1027a, 573, 586, 587,577 ミシェル・シャピュイ(Org) | ||
録音:1966年-1970年。原盤: VALOIS (前出CD品番:V-4425〔廃盤〕)。オリジナル盤プロデューサー:ミシェル・ベルンシュテイン。リマスタリング: Art & Sons、パリ。使用楽器: Redeemer 教会(コペンハーゲン)のアナセン・オルガン/聖ミヒャエル教会(オランダ)のアルプ・シュニットガー・オルガン/聖パウル教会(ヴェストファリア)のベッケラート・オルガン/聖ニコラス教会(アルテンブルクのクラップマイヤー・オルガン/聖ベネディクト教会(デンマーク)のアナセン・オルガン。フランスの国宝級オルガニスト、ミシェル・シャピュイによる幻のバッハ・オルガン作品全集が復刻! このボックス・セットはヴァロワ(現在はナイーブ傘下)原盤で、1999年に一度ナイーブから復刻リリースされたが、まもなく入手不可能となり実に10年以上お蔵入りになっていた。まさにこれしかないと思わせるストップの選び方、フレージングの見事さ、ドラマチックな色彩感、目のくらむようなテクニック、そして各声部の横の動きと縦の和声の動きがくっきりとした、他では得られない名演奏。ユナイテッド・アーカイブスの丁寧な仕事ぶりが光るリマスタリングも見事。ブックレットはBWV 順、タイトル順のインデックスもついており、使い勝手もよい充実のボックス。 ミシェル・シャピュイ:1930年フランスのドールに生まれ、11歳にしてフランスの歴史的なオルガンを有するコレギアル教会のオルガニストに就任。17歳で数々の賞を受賞。パリの主要な教会のオルガニスト、ストラスブール音楽院、スコラ・カントルム、ブザンソン音楽院、パリ国立高等音楽院の教授を歴任。ヴェルサイユ宮殿礼拝堂名誉オルガニスト。 | ||
The Well-tempered Musician よく調えられた音楽家〜 ワンダ・ランドフスカ、ヨーロッパ録音集1928〜1940 【CD1】1928-1930年 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988[1933年11月18日-20日] バード:ウォルシーの荒野/J.S.バッハ:「イギリス組曲第3番」〜ガヴォット ランドフスカ:オーヴェルニュのブレー第2番/ダカン:かっこう[以上1928年4月] J.S.バッハ:幻想曲 ハ短調 BWV.906/「イギリス組曲第5番」〜パスピエ クープラン:恋のうぐいす/スカルラッティ:ソナタ ニ短調 L.413[以上1930年4月] 【CD2】1934年 クープラン:クラヴサン曲集より 第8組曲〜パッサカリア[1934年4月]/第3組曲〜お気に入り[1934年4月10日]/ 第6組曲より〔収穫をする人々/心地よい恋やつれ/さえずり/牧歌/おしゃべり女/羽虫〕[1934年4月10日、6月27日]/ 第11組曲より〔貴族とメネストランディーズ会員/ヴィエール弾きと乞食/ 熊と猿を連れたジョングルールと軽業師と大道芸人〕[1934年4月]/ 第13組曲より〔純潔/恥じらい/希望/忍耐/媚/年老いた伊達男と時代後れの守銭奴/ 気のよいかっこう/無言の嫉妬/狂乱、または絶望〕/ 第15組曲より〔子守歌、またはゆりかごの中のいとし子/居酒屋のミュゼット/花咲く果樹園〕/ 第18組曲〜修道女モニク/第19組曲〜信心男と信心女、または小屋芝居の一こま/第20組曲〜タンブラン ラモー:クラヴサン曲集 より 第3組曲〜歓喜/第5組曲より〔トリコテ/メヌエット/雌鶏/未開人〕 シャンボニエール:チャコーナ ヘ長調/ロンドー ヘ長調 / ダカン:クラヴサン組曲第1巻第2組曲〜つばめ リュリ/ダングルベール編:Les Songes Agreables d 'Athis[以上1934年4月10日] 【CD3-4】1934年のスカルラッティ/1935年のヘンデル/ 1936年のバッハ スカルラッティ:20のソナタ [1934年9月10日-12日] 〔ト長調 L.232/ト短調 L.488/ハ長調 L.104/ヘ短調 L.438/イ長調 L.132/ヘ長調 L.384/ヘ短調 L.475/ ロ短調 L.263/ニ長調 L.463/嬰ヘ短調 L.294/ニ長調 L.208/ホ短調 L.257嬰ハ短調 L.256/ホ長調 L.375/ ト長調 L.527/ト短調 L.338/変ホ長調 L.142/ホ長調 L.23/ヘ長調 L.474/ヘ長調 L.479〕 ヘンデル:組曲第2番 ヘ長調[1935年2月25日]/組曲第5番 ホ長調[1935年2月25日、26日] 組曲第7番 ト短調[1935年2月1日]/組曲第10番 ニ短調[1935年2月26日、3月1日]/ 組曲第14番 ト長調[1935年3月1日] J.S.バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825[1935年7月9日、1935年10月17日]/ 6つの小プレリュード BWV933-938[1935年7月11日、16日]/半音階的幻想曲とフーガ BWV903[1935年7月17日、10日] 【CD5】1936年のバッハ J.S.バッハ: トッカータ ニ長調 BWV912[1936年9月28日]/フランス組曲第6番 ホ長調 BWV817[1936年9月24日]/ イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971[1936年9月25日、26日]/小プレリュード ハ長調 BWV924/ 小プレリュード ハ長調 BWV939/プレリュード ハ短調 BWV999/小フーガ ハ短調 BWV961[以上1936年9月25日]/ イギリス組曲第2番 イ短調 BWV807[1936年9月23日、25日] パッヘルベル:第2旋法によるマニフィカト ト短調/第8旋法によるマニフィカト ト長調[以上1936年9月26日] 【CD6】1937年、協奏曲集 ヘンデル:チェンバロ協奏曲 Op.4-6 変ロ長調[ウジェーヌ・ビゴー指揮/1937年4月21日] ハイドン:チェンバロ協奏曲 Hob.XVIII-11 ニ長調[ウジェーヌ・ビゴー指揮/1937年4月19日] モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」K.537 ニ長調 [カデンツァ:ランドフスカ/ワルター・ゲール指揮/1937年3月] 【CD7】1937年- 1938年 ヘンデル:アリアと変奏 変ロ長調 ハイドン:ソナタ第49番 嬰ハ短調 Hob.XVI.36〜メヌエット/Ballo Tedesco Hob.Gr.IX No.22[以上1937年4月21日] モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397[1937年3月] / ラモー:組曲 ホ短調[1938年7月5日、6日] J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052[ウジェーヌ・ビゴー指揮 1938年12月2日、5日、6日] 【CD8】 スカルラッティ:20のソナタ [1939年1月9日、11日、12日、1940年3月8日、9日] 〔ニ長調 L.206/ロ短調 L.449/ニ長調 L.213/ハ長調 L.102/イ短調 L.138/ヘ短調 L.382/ヘ長調 L.suppl.20/ ニ短調 L.422/短調 L.49/ ニ短調 L.423/ニ長調 L.418/ニ長調 L.14/ニ長調 L.461/変ロ長調 L.497/ ヘ長調 L.228/ヘ短調 L.187/ト長調 L.103/ハ長調 L.255/ニ長調 L.56/変ロ長調 L.97〕 以上 ワンダ・ランドフスカ(Cemb、P) | ||
旧品番:UAR-018。ワンダ・ランドフスカ (1879-1959)は、ほぼ絶滅していたチェンバロというピリオド楽器を20世紀に復活させた立役者にして、この楽器の女王。彼女がチェンバロで奏でるバッハを聴き、ショックを受けた有名人にはブゾーニ、トルストイ、チュルリョーニスといった鋭敏な感受性を持つ芸術家も多く、世の中への多大な影響という点で、まさにチェンバロ革命を行なった。彼らも聴いたほど太古に生きたランドフスカの録音は、数が多いわりにクオリティが低く、せっかくの神業がイマひとつ実感できずにきた。しかし、ユナイテッド・アーカイヴ社が入念なマスタリングを施した結果、驚くほど鮮明な音質に蘇り、トルストイが聴いた音楽を私たちも体験できることとなった。チェンバロという楽器は音量に乏しく、音色の変化もない欠点があったため、ランドフスカはプレイエル社に特注して、ピアノの機能を応用したモダーン・チェンバロを生み出した。これは今日古楽関係者たちから忌み嫌われているが、典雅で艶のあるチェンバロの音が、ある時にはオルガンのように壮麗に、ある時はピアノのように表情豊かに変幻する様は、あたかも魔術のよう。また、ランドフスカならではのリズム感の良さとフレージングの斬新な切り方が、超新鮮に響く。まさに神業。ランドフスカが珍しくピアノを演奏しているモーツァルトの戴冠式協奏曲も、音が格段に明快となり、繊細な表情の変化など、モシュコフスキ門下だったランドフスカの名人芸がたっぷり味わえる。 | ||
NUA-02 (5CD + BONUS_CD) 廃盤 |
ブルーノ・ワルター〜ベートーヴェン:交響曲全集
以上、ブルーノ・ワルター指揮NYP、フィラデルフィアo.(*) | |
旧品番:UAR-019〔廃盤、入手不能〕。 | ||
NUA-01 (8CD) 廃盤 |
ブダペストSQ 第1回録音〜ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
ブダペストSQ[ジョセフ・ロイスマン、アレクザンダー・シュナイダー(Vn) ボリス・クロイト(Va) ミッシャ・シュナイダー(Vc)] | |
録音:1951-1952年。オリジナルLP: Columbia U. S. A., ML4576-ML4587 。旧品番:UAR-001〔廃盤〕。 | ||
UNITED ARCHIVES 旧ラインナップ 2008年以前に発売された UAR 記号のアイテム。流通在庫限り。 | ||
UAR-002 (3CD) 廃盤 |
The Art of Conducting〜ミトロプーロスの芸術 ディミトリー・ミトロプーロス指揮 NYP | |
UAR-003 (2CD) 廃盤 |
ブダペストSQ〜 ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.76 |
ブダペストSQ |
録音:1954年5月3-14日、アメリカ国会図書館。使用楽器:ストラディヴァリウス(ガートルード・クラーク・ウイットール寄贈)。 | ||
UAR-004 (3CD) 廃盤 |
ワルター&NYP 〜ブラームス:交響曲全集、管弦楽作品集 |
ブルーノ・ワルター指揮 NYP |
UAR-005 廃盤 |
ワルター初CD化、1953年の「ジークフリート牧歌」あり シューベルト:交響曲第9番 ハ長調D.944「グレイト」(*) ワーグナー:ジークフリート牧歌(#) |
ブルーノ・ワルター指揮 NYP |
UAR-008 (4CD) 廃盤 |
初発売音源あり、クラウディオ・アラウ(1993-1991) 〜米コロンビア録音集 1946-1950 |
クラウディオ・アラウ(P) |
UAR-009 廃盤 |
ジョージ・セル〜ハイドン:交響曲集 [第88番 ト長調(*)/ 第92番 ト長調「オックスフォード」(#)/ 第104番 ニ長調「ロンドン」(*)] |
ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. |
ジョージ・セル〜「田園」 ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」 |
ジョージ・セル指揮 NYP | |
録音:1955年12月5日。 セルは、1946年にクリーブランドo.の音楽監督に着任して以来、亡くなる1970年まで強い関係を維持し、多数の録音を残した。その一方で、他のオーケストラとの録音はあまり多くない。比較的多いのが、後にミュージック・アドヴァイザーを務めるNYPとの共演だが、ほとんどが協奏曲の伴奏か小品で、管弦楽大曲はこの「田園」くらい。また、セルはベートーヴェンの交響曲そのものを決して多くは録音しておらず、モノラル時代のスタジオ録音そのものが少ないの。二重の意味で貴重な録音。NYPの猛者どもが、セルに意のままに引っ張られているのが面白い。 | ||
UAR-011 廃盤 |
ジョージ・セル〜ブラームス ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調 Op.68(*)/ ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a(#) |
ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. |
ジョージ・セル〜シューマン シューマン: 交響曲第2番 ハ長調 Op.61(*)/ 交響曲第4番 ニ短調 Op.120(#) |
ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
録音:1952年11月28日(*)/1947年11月26日(#)。 セルが指揮するシューマンは、音楽はいたって精度が高く明快でたわみ一つもないのに、どこかシューマンのマッドな部分が音楽に滲み出ていて、それが大きな魅力となっている。セル自身、かなりエキセントリックな人物だったというから、通じるものがあったのかもしれない。近年に至るまで「駄作」と誤解されていた第2番を、セルは新旧二回スタジオ録音していて、ここには1952年の旧録音を収録。第4番は、かなりレアな音源。音楽監督に就任して1年後の録音だが、見事に鬼軍曹ぶりを発揮したバリバリの演奏となっている。 | ||
ジョージ・セル〜モノラルによる ドヴォルザーク録音集成 + スメタナ ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」(*) スメタナ: 交響詩「モルダウ」(#) 交響詩「ボヘミアの森と草原より」(#) ドヴォルザーク: ピアノ協奏曲 ト短調Op.33 (+) スラヴ舞曲集Op.46 より[ Nos.1, 3, 8 ](**)/ スラヴ舞曲集Op.72 より[ Nos.2, 3 ](**)/ スラヴ舞曲集Op.46(全曲)(##)/ スラヴ舞曲集Op.72(全曲)(##) |
ルドルフ・ フィルクシュニー(P;+) ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo.(#以外)、 NYP(#) | |
録音:1952年1月18日(*)/1954年4月9日&11日(+)/1947年4月21日-23日(**)/1956年2月24、26日& 3月16、17日(##)、以上、クリーヴランド、セヴェランス・ホール(#以外)/1951年1月8日(#)。以上すべてモノラル、初CD化。 1950年代に絶頂期を迎えたセルによるドヴォルザークをまとめたセット。なかでも注目は、セルにとっては唯一の録音となった名手フィルクシュニーとのピアノ協奏曲。フィルクシュニーは得意曲だけあって、ウェストミンスターをはじめ同曲5種の別録音を数えるが、それらはオケ・パートの強靭さで随一のセルを超える顔合わせとはなっていない。1952年の「新世界より」は第1回目の録音。第7、8番とあわせてステレオ録音の優位性で、一般的には1959年盤が知られてはいるが、この7年の違いはちょうど絶頂期の前後にあたり、やはりほんとに凄かったのは旧録音のほう。徹底して純音楽的で一分のスキも無いアンサンブルから、けっしてドライになることなく不思議な暖かみある味わいがでてくる。ラルゴで聴かれる歌いまわしのなんともすばらしいこと。そして、これも全曲をのちにステレオで再録音(1962、1964 &1965年)しているスラヴ舞曲集。作品の民俗色を表現するだけではどうにも単調になりがちなところを、引き締まった様式でみごとに解決してダンスとしての普遍的な魅力を引き出している。 | ||
ジョージ・セル〜ベートーヴェン ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調Op.67「運命」(*)/ 交響曲第4番 変ロ長調Op.60(#) |
ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo. | |
録音:1955年11月26日(*)/1947年4月22日(#)、以上クリーヴランド、セヴェランス・ホール。すべてモノラル、商業盤では初CD化。 誉れ高き全集録音を凌駕する鉄壁のアンサンブル。セルと手兵クリーヴランドが完成させたベートーヴェンの全集(1957-1964年)は、ストイックなまでに引き締まった古典的な造形美をつらぬいて、普遍的なポジションを得ている。わけてもその全集録音中でもっとも古い1957年の「英雄」は、合奏精度が究極に到達した例として語り草となっているが、この旧録の「運命」は「英雄」の2年前の録音。クリーヴランドとは実演で12 回も取り上げている得意曲だが、本来の凄みは断然こちら、時期的にステレオ再録音(1963年)を上回るテンションの高さとセルの志向する音楽が完璧に近い形で実現されている。なお、(*)はかつて国内で特典盤としてのみCD 化されたことがあったが、こうして通常の流通ルートで入手可能となったのは何より。セルが音楽監督に着任した翌年の第4番は4月17、19日のコンサート直後、4月21日から23日にかけて行なわれた初のセッション録音のひとつ(ほかはスラヴ舞曲とモーツァルトの39番)。のちの方向性を予感させる興味深い内容。 | ||
UAR-015 廃盤 |
ジョージ・セル〜メンデルスゾーン メンデルスゾーン: 交響曲第4番 イ長調Op.90「イタリア」(*)/ 劇付随音楽「真夏の世の夢」 Ops.21 &61 より (#) [序曲/スケルツォ/間奏曲/ 夜想曲/結婚行進曲] |
ジョージ・セル指揮 クリーヴランドo.(*)、 NYP (#) |
UAR-016 廃盤 |
ジョージ・セル〜ウェーバー、 ワーグナー、R.シュトラウス ウェーバー:「魔弾の射手」序曲(*) 「オベロン」序曲(*) ワーグナー: 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 〜第1幕への前奏曲(#)/ 「リエンツィ」序曲(#)/ 「タンホイザー」序曲(#)/ 「さまよえるオランダ人」序曲(#) R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの 愉快ないたずら」(+) |
ジョージ・セル指揮 NYP (*/#)、 クリーヴランドo.(+) |
UAR-017 (2CD) 廃盤 |
ブダペストSQ〜モーツァルト:弦楽四重奏曲集 | ブダペストSQ |
UAR-020 (2CD) 廃盤 |
半数が初CD化、ルドルフ・ゼルキン〜 モーツァルト:ピアノ協奏曲集 [第11番 へ長調 KV.413 (*)/ 第12番 イ長調 KV.414 (#)/ 第16番 ニ長調 KV.451 (+)/ 第17番 ト長調 KV.453 (**) |
ルドルフ・ゼルキン(P) アレクザンダー・ シュナイダー指揮(*/#/+) ジョージ・セル指揮(**) マールボロ音楽祭o.(*/#)、 コロムビアso.(+/**) |
UAR-021 廃盤 |
レオン・フライシャー、 1956年デビュー・アルバム、初CD化 シューベルト: ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960/ 12のレントラー D.790より [第1番/第3番/第4番/第5番/ 第6番/第7番/第8番/第11番] |
レオン・フライシャー(P) |
録音:1956年。モノラル、40 '52 "。 | ||
セルゲイ・クーセヴィツキー Vol.1 モーツァルト:交響曲第34番 ハ長調K.338[1940年3月18日、19日] ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67[1949年] シューベルト:交響曲 ロ短調「未完成」[1945年1月3日] ベルリオーズ: ファウストの劫罰Op.24[1936年5月8日]/イタリアのハロルドOp.16[1944年11月28日] チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」[1936年12月28日] ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98[1938年11月30日、12月3日、39年11月8日] 大学祝典序曲 Op.80[1947年4月2日] ワーグナー:「さまよえるオランダ人」序曲[1947年4月4日] R.シュトラウス:ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快な悪戯 Op.28[1945年4月24日] リスト:メフィスト・ワルツ[1936年5月8日] ラフマニノフ:交響詩「死の島」[1945年4月23日]/ヴォカリーズ[1945年4月24日] シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43[1950年11月29日] 以上、ウィリアム・プリムローズ(Va) セルゲイ・クーセヴィツキー指揮ボストンso. | ||
ロシア出身で、25年にわたってボストンso.に君臨したクーセヴィツキー。彼は同時代の指揮者のなかでは録音に積極的で、かなりの数が残されている。ここでは1936年から50年までのボストンso.との名演が第1弾として4枚にまとまって登場。クーセヴィツキーはやはりロシアの指揮者、ゴージャスなサウンド、速目のテンポ、グヮ〜〜という迫力と熱気が明瞭。音質も改善され鮮明になり、彼の芸風をしっかり味わえる。特にチャイコフスキーとラフマニノフは絶品。 | ||
UAR-023 (3CD) 廃盤 |
ジュリアードSQ〜シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン: シェーンベルク:弦楽四重奏曲 〔第1番 ニ短調 Op.7 /第2番 嬰ヘ短調 Op.10 (*) /第3番 Op.30 /第4番 Op.37 〕 ベルク:抒情組曲/弦楽四重奏曲 Op.3 ウェーベルン:弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5 ウタ・グラーフ(S;*) ジュリアードSQ[ロバート・マン、ロバート・コフ(Vn) ラファエル・ヒリアー(Va) アーサー・ウィノグラード(Vc)] | |
UAR-026 廃盤 |
ブダペストSQ&ホルショフスキ〜シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667 Op.114「ます」(*)/弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 Op.163 (#) ミェチスワフ・ホルショフスキ(P;*) ジョルジュ・E.モルー(Cb;*) ベナー・ハイフェッツ(Vc;#) ブダペストSQ |