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QUERSTAND


価格帯記載無し:1枚あたり¥2970(税抜¥2700)
〔CD、複数枚のSACD〕
価格帯B:¥3300(税抜¥3000)
〔1枚物のSACD〕
価格帯D(1枚物のDVD):¥3300(税抜¥3000)




 クヴェールシュタントはドイツのアルテンブルクに本拠を置くクラウス=ユルゲン・カンプラート出版社傘下の新興レーベル。
 最近の注目盤は、MDR(旧ライプツィヒ放送響)エディション(2004年の0323、0324、0327から開始)。2004年3月にも当オケと首席指揮者兼音楽監督のファビオ・ルイージは来日、タイミングの良い案内となった。ルイージによる2アイテムは解散してしまったG.I.Bレーベルで発売されていたアイテムの続編。1959年イタリア生まれのルイージは現在スイス・ロマンド管の首席も兼務し、2005年からはウィーン響、そして2007年からはシュターツカペレ・ドレスデンの首席に就任する事が決定しており、正に現在旬の指揮者といえる。日本のファンにも馴染みが深まることは間違い無い。
 また、残りのアイテムも、オルガン中心のラインナップと思いきや、なかなかおもしろそうなアイテムもあるので、マニア、コレクターならずとも一度はカタログをチェックしてみたいところ。もちろん本流のオルガン・アイテムではドイツの実力派奏者を揃えており、マニアなら思わず頷きそうな録音揃い。
 ここしばらくは年に1〜2回の国内への輸入となっており、入荷までに時間がかかりますのであらかじめご了承下さい。


アルテンブルク地方のオルガン
 クーナウ:トッカータ イ長調
 ヨハン・フリードリヒ・アグリーコラ:
  コラール前奏曲
   「ああ、罪人なるわれ、何をなすべきや」/
  同「神に向かいて歓呼せよ、救われし者たちよ」
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス:
  コラール前奏曲
   「なぜ私は深く悲しまなくてはならないのか」/
  オルガンのためのフーガ イ短調
 ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル:
  トリオ・ソナタ 変ロ長調
 ヨハン・パッヘルベル:パルティータ「神のみわざはよきかな」
 バッハ:幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537
 エルsンヅト・フリードリヒ・リヒター:
  前奏曲とフーガ ハ短調 Op.21 No.1
 ヴィルヘルム・シュターデ:
  コラール前奏曲「喜べ、おお、わが心」(2版)/
  同「わが神の欲したもうことは常に起こらん」/
  同「暁の星のいと美しきかな」(2版)/
  同「神のみわざはよきかな」
 メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ ハ短調 Op.37 No.1
フェリクス・フリードリヒ、
アルブレヒト・ディートル(Org)
レーガー、マウエルスベルガー、
 マルシュナー、他:男声合唱のための作品集
ライプツィヒ・
 ヴォーカルロマンティカー
ギュンター・ノイベルト:
 コラールメタモルフォーゼン「正義の太陽」
 コンチェルト・リトミコ(リズミカルな協奏曲)
 オーケストラ音楽 I
アンドレアス・ピストリウス(P)
ホルスト・ノイマン指揮
ライプツィヒ放送大o.
Viue Luthere〜
 ヨハン・ヴァルター:宗教改革の音楽

 宗教歌集(1524)〜
  安らぎと喜びもてわれはへ行く/
 マニフィカト 第8旋法 他
ライプツィヒ・
 ファヴォリート&カペラcho.
ライプツィヒ管楽コレギウム
クリスマスの合唱&オルガン音楽
 作曲者不詳:
  ダヴィデの子にホザンナ/Macht hoch die Tur/
  エサイの根より/甘き喜びのうちに/
  われは汝の飼葉桶の傍らに立つ/優しき御子イエス/
  Still, still, still, weil's Kindlein schlafen will/
  高き天より/ナインチンゲールよ、目覚めよ/
  クリスマスツリーに灯がともる/楽しいクリスマス/
  いざ歌え/毎年/小雪が舞う/きよしこの夜/
  主なる神よ、汝はわが望み
 バッハ:
  コラール「わが魂は主をあがめ」BWV.648/
  フーガ「わが魂は主をあがめ」BWV733/
  オルガン小曲集〜かくも喜びあふるる日 BWV.605/
  トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564
 マックス・レーガー:9つの小品 Op.129〜メロディ
 ヨゼフ・ガブリエル・ラインベルガー:
  12の性格的小品 Op.156〜ロマンス 変ホ長調
ライプツィヒ・
 ヴォーカルロマンティカー
ホルム・フォーゲル(Org)
ライプツィヒのオルガン
 バッハ:
  「来れ聖霊、主なる神」による幻想曲 BWV.651
 エリアス・ニコラウス・アンマーバッハ:
  コラール「Herr Gott nu sey gepreyset」/
  歌曲「私の勤勉と努力」
 メンデルスゾーン:
  オルガン・ソナタ第2番 ハ短調 Op.65 No.2
 カール・ピウッティ:
  2つのコラール前奏曲(Op.34 から)
   [神はわが歌/汝を飾れ、愛する魂よ]/
  ソナタ Op.22
 シューマン:
  BACHの名による6つのフーガ Op.60〜
   第2番/第3番
 ルートヴィヒ・ノイホフ:幻想ソナタ ヘ短調 Op.21
 ヨハネス・ヴァイラウフ:
  「この日、神の子勝ちて帰りぬ」による
   パルティータ
 ジークフリート・カルク=エーレルト:
  交響的コラール「ああ、汝の恩寵もて」Op.87 No.1
ウルリヒ・ベーメ、
ヴィンフリート・シュランメク
クリストフ・クルムマッハー
シュテファン・アウデーシュ
ヨハネス・ゲープハルト
ホルム・フォーゲル
ベルンハルト・フィト(Org)
オルガンとピアノ、オルガンと管弦楽
 ウェーバー:
  ハーモニコードと管弦楽のための
   アダージョとロンド Op.posth.15
 クリフォード・デマレスト:
  オルガンとピアノのための幻想曲
 フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18
 マルセル・デュプレ:2つの主題による変奏曲 Op.35
 リスト:演奏会用練習曲第3番 変ニ長調
 エルンスト・クシェネク:
  ピアノ、オルガンと室内管弦楽のための小協奏曲 Op.88
 アレクサンドル・ギルマン:
  ラングドックのノエルによるオルガンと
   管弦楽のためのシューマン風終曲 Op.83
イルムトラウト・フリードリヒ(P)
フェリクス・フリードリヒ(Org)
ホルスト・ノイマン指揮
ライプツィヒ放送大o.
神にのみ栄光〜
 バッハ洗礼教会の、ルターのテキストによる音楽

 バッハ:
  われらの神は堅き砦 BWV.720/
  深き苦しみの淵よりわれ汝を呼ぶ BWV.687/
  ああ神よ、天より見たまえ BWV.741/
  主よ、われらを汝の御言葉のもとに留めたまえBWV.1103
  いざ来れ、異教徒の救い主よBWV659/
  イエス・キリストよ、汝はたたえられん BWV.604/
  キリストは死の絆につきたまえり BWV.718/
  来たれ、創り主にして聖霊なる神よ BWV.631/
  われらみな唯一の神を信ず BWV.680/
  これぞ聖なる十戒なり BWV.635/
  天なるわれらの父よ BWV.636/
  いざ喜べ、愛するキリストのともがらよ BWV.734
 メルヒオール・ヴルピウス:
  われらが神はかたき砦/
  深き苦しみの淵よりわれ汝を呼ぶ/
  われらに平安を与えたまえ
フェリックス・フリードリヒ(Org)
ゲルト・フリシュムート指揮
ヴァイマール・
 フランツ・リスト大学co.
スカンディナヴィアと中欧の現代オルガン音楽
 ユルゲン・ゴッレ:
  「Es ist ein Schnitter, heisst der Tod」
   によるパルティータ
 ギュンター・ノイベルト:
  バッハのマタイ受難曲の
   最終コラールの音列による瞑想曲
 ペール・ヒョルト・アルベルツェン:
  シャコンヌ(十字架につけられ)とフーガ Op.43
 テリエ・ビョルクルンド:アニマ
 クルト・アントン・ヒューバー:
  「死に囲まれてわれらは生のただ中に」による
   幻想曲第1番
 ベルンハルト・ベトヒャー:革新的なトッカータ
 ルドヴィグ・ニルセン:
  オルガン幻想曲「ニダロス大聖堂の鐘」Op.37b
フェリクス・フリードリヒ(Org)
愛のセレナード
 様々な作曲家:
  演奏会用タンゴ「嫉妬」/ハンガリー風/
  愛のセレナード/ロシア風/剣士の別れ/
  ルーマニア風/ヴァトラ嬢/他
テューリンゲン・サロン五重奏団
ドヴォルザーク:
 弦楽のための夜想曲 Op.40(「糸杉」の編曲)
レスピーギ:弦楽とオルガンのための組曲
フェリクス・フリードリヒ(Org)
ゲオルク・フリッチュ指揮
ロシアco.
ボヘミアの室内楽
 ヤナーチェク:おとぎ話
 ドヴォルザーク:森の静けさ/ロンド
 ヨセフ・スーク:バラード/セレナード
 マルティヌー:ソナタ/変奏曲
ルイーズ・パテルソン(Vc)
イジー・ニェドバ(P)
知の祝典〜アルテンブルクのオルガンの印象
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス:オルガン作品集

 トッカータとフーガ イ短調/3つのトリオ・ソナタ/
 前奏曲とフーガ ハ短調/4つのフーガ/
 前奏曲とフーガ ニ長調/3つのコラール編曲/
 バッハの主題によるフーガ 変ロ長調
フェリックス・フリードリヒ(Org)
ドレスデンのオルガン
 バッハ:今こそ主に感謝せよ BWV.657
 グスタフ・メルケル:幻想曲 ニ短調 Op.17
 ミヒャエル・プレトリウス:われら唯一の神のみを信ず
 アウグスト・ホミリウス:
  天と地の神/たしかにその時なり
 シューマン:
  ペダル・ピアノのためのスケッチ Op.58 No.1/2
 フェリクス・ドレーゼケ:キリスト組曲〜
  コラール編曲「洗礼者ヨハネ」/「十字架上のイエス」
  コラール前奏曲「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」
 エドゥアルト・トレーグナー:アダージョ 変イ長調
 バッハ:われを憐れみたまえ、
       おお主なる神よ BWV.721(2版)
 ミヒャエル・クリストフリート・ヴィンクラー:即興演奏
ハンスユルゲン・ショルツェ
マルティン・シュトローヘッカー、
ヨハネス・ゲルデス、
フェリクス・フリードリヒ、
クリストフ・シューマン、
ミヒャエル・クリストフリート・
 ヴィンクラー(Org)
ミサ「ロム・アルメ」
 俗謡:ロム・アルメ(戦士)
 ヨハンネス・オケゲム(オェゲム):ミサ「ロム・アルメ」
 アントニオ・デ・カベソン:ヴェルスス 第8旋法
 ヤコブ・オブレヒト:ミサ「ロム・アルメ」
 コンラート・パウマン:アッシェンスス・シンプリーチェス
ハンス・グリュス指揮
カペラ・フィディチーニア・
 ライプツィヒ
ヴィンフリート・シュランメク指揮
ライプツィヒ・
 トーマスcho.の少年たち
シューベルト:歌曲集「美しい水車屋の娘」 マルティン・クルンビーゲル(T)
クリスティーネ・
 ショルンスハイム(Fp)
ブルー・パイプス〜ジャズ・オルガン即興演奏
 アンドレアス・ベトヒャー:
  ブルー・パイプス、パートI/12時/スイスのこだまの/
  遠くの村のざわめき/ブルー・パイプス、パートII/夜の歌/
  トッカータ/空気の声/ブルー・パイプス、パートIII/5つの声/
  セイス・ウェイヴズ/2つの実在/プルー・パイプス、パートIV
アンドレアス・ベトヒャー(Org)
ヘンデル:6つのオルガン協奏曲 Op.4 ヘニング・ヴァーグナー(Org)
ゲオルク・フリッチュ指揮
プレトリア室内o.
ポツダムの塔金管合奏団〜5世紀に渡る音楽
 ジャン=ジョゼフ・ムーレ:行進曲
 オルランドゥス・ラッスス:こだま
 ミヒャエル・プレトリウス:
  アントレ/ヴォルテ/ラ・カナリー/ラ・ブーレ
 ウェーバー:元気な行進曲
 ブルックナー:アヴェ・マリア
 ハインリヒ・カスパール・シュミット:塔の音楽 Op.105b
 ルートヴィヒ・ヴィルヘルム・マウラー:
  金管四重奏のための12の小品〜5曲/
  「武人の行進」〜医師と薬剤師(ディッタースドルフ作曲)/
   〜ブロントヒェンのアリア(モーツァルト作曲)
 プロコフィエフ:歌劇「3つのオレンジへの恋」〜行進曲
 ギスベルト・ネーター:国境のスケッチ
ポツダムの塔金管合奏団
4手のためのオルガン作品集
 レベレヒト・バウメルト:ソナタ ト短調 Op.50
 モーツァルト:アンダンテと変奏曲 ト長調 K.501
 アドルフ・ハッセ:幻想曲 ハ短調 Op.35
 エルンスト・フリードリヒ・リヒター:ソナタ ニ短調
 アウグスト・ゴトフリート・リッター:ソナタ ニ短調 Op.11
 ヨハン・ハインリヒ・レフラー:祈り
 グスタフ・メルケル:ソナタ ニ短調 Op.30
マルティーナ・ベーメ(Org)
ウルリヒ・ベーメ(Org)
南アフリカ共和国のオルガン音楽
 ステファンス・グローヴェ:アフリカ讃歌
 ヤコブス・クロッパース:
  弁証法的幻想曲/3つの単旋律聖歌/
  Heil'ge Jesus wat my lewe will heilig/
  コラール「イン・ドゥルツィ・ユビロ」による小パルティータ
エディー・デイヴィー(Org)
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」
シューベルト:交響曲第9番 ハ長調「グレート」
ヴォルフガング・レーグナー指揮
エルフルトpo.
 ライヴ録音。
イギリスのメンデルスゾーン
 メンデルスゾーン:
  わが祈りを聞きたまえ/デ・デウム/
  ユビラーテ・デオ/オルガンのための前奏曲 ハ短調/
  マニフィカト/ヌンク・ディミティス/
  オルガンのためのアレグロ ニ短調/
  主よ、われらを憐れみたまえ/
  なぜに、主よ/おお、汝の愛/主! わが心
 トマス・アトウッド:挽歌
 サミュエル・ウェスリー:
  「12の小品」より[第8曲/第9曲/第10曲]
 チャールズ・エドワード・ホースリー:汝はわが一部
 ウィリアム・ステンダール・ベネット:汝のなかに、主よ
ウルリヒ・ベーメ(Org)
ハレ・マドリガリステン
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):
 オルガン作品全集 Vol.1

  トッカータとフーガ イ短調/
  3つのトリオ[イ短調/ニ短調/ハ長調]/
  4つのフーガ[ハ短調/変ホ長調/ヘ短調/変ロ長調]/
  前奏曲とフーガ ニ短調/暁の星のいと美しきかな/
  われイエスより去らじ/Zeuch ein zu deinen Toren/
  BACHによるフーガ変ロ長調
フェリクス・フリードリヒ(Org)
 使用楽器:アルテンブルク「城教会」のトロースト製オルガン。
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):
 オルガン作品全集 Vol.2

  前奏曲とフーガ ハ長調/
  3つのトリオ[ハ長調/ニ短調/変ホ長調]/
  3つのフーガ[イ短調/ト短調/ヘ短調]/
  幻想曲ヘ長調/幻想曲とフーガ断章ト長調/
  いざ喜べ、愛するキリストのともがらよ/
  イエス、わが命の命/神の御業はすべて善し/
  ただ愛する神の摂理に任す者/
  われ汝を心より愛す、おお主よ/前奏曲とフーガ ヘ短調
フェリクス・フリードリヒ(Org)
 使用楽器:ポーニッツのジルバーマン製オルガン。
ルソン・ド・テネーブル
 ミシェル・リシャール・ドラランド:
  聖水曜日の第3ルソン/
  聖木曜日の第3ルソン/聖金曜日の第3ルソン
 ルイ・クープラン:パヴァーヌ 嬰ヘ短調
 ヤコプ・フローベルガー:組曲第20番〜アルマンド「瞑想」
ラ・ヴォーチェ・ウマーナ
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」
ギスベルト・ネーター(1948-):
 3つのファゴット、コントラファゴットと
  管弦楽のための協奏曲Op.51(*)
ラファエル・フリューベック・
 デ・ブルゴス指揮
ベルリン・ドイツ・オペラo.
ベルリン・ファゴット・
 アンサンブル(*)
 録音:1995年2月22日、ライヴ。(*)はバルトークやヤナーチェクにも似た雰囲気を持つ作品。
美の女神の娘たちはいない〜
 ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼル:歌曲&二重唱曲集

  3つの二重唱曲/「美しい水車屋の娘」からの3つの歌曲/
  リーダークライス/ハインリヒ・ハイネの3つの詩/
  ハインリヒ・ハイネによる3つの二重唱曲/
  ロード・バイロンの詩による3つの歌曲/
  J.P.クラリス・ド・フロリアンの詩による3つの歌曲
  2つの歌曲/ゲーテの「ファウスト」からの情景
アデルハイト・フォーゲル
スザンヌ・サマーヴィル
ヨッヘン・クプファー
マルティン・ペツォルト
ウルリヒ・ウルバン
MDR児童cho.
ウィーンの春〜カフェハウスの音楽
 レハール:金と銀/「ジプシーの恋」〜ワルツ
 エドゥアルト・シュトラウス:テープは切られた
 モンティ:チャルダーシュ
 クライスラー:愛の悲しみ/愛の喜び
 シュランメルン:ウィーンはウィーン
  他、同情を/ルーマニア・ジプシーの祭/ウィーンの春/
     われらはレハールを奏でる
テューリンゲン・サロン五重奏団
ディートリヒ・エルトマン:
 管弦楽のための「追憶」(*)/
 弦楽合奏と金管楽器のためのセレナード(+)/
 ピアノ協奏曲(#)/
 ファゴット、コントラファゴットと管弦楽のための協奏曲(**)
マルク・アンドレ指揮(*)
ベルリンso.(*/#)
ディートリヒ・エルトマン指揮(+)
ベルリン・バッハo.(+)
ターマシュ・
 ウンガール(P;#)指揮(#)
ヘルゲ・バルトロモイス(Fg;*)
スタニスラフ・リハ(コントラFg;**)
ハンス・ヒルスドルフ指揮(**)
ベルリン・アカデミーo.(**)
日曜日のシンフォニー
 アンドレアス・ベトヒャー&マック・ゴールズバリー(即興):
  ミッドナイト・シティ/サンライズ/リフタイム・マシーン/
  ラーヴ・バース(ゴールズバリー)/手と足(ベトヒャー)/
  太陽と緑の木/グローイング・エナジー/神秘の夢の鐘/
  ディキシーランドに首ったけ/平和と希望
アンドレアス・ベトヒャー(Org)
マック・ゴールズバリー(Sax/Fl)
4手のためのピアノ作品集
 シューベルト:
  アレグロ イ短調 D.947「人生の嵐」/幻想曲 ヘ短調 D.940
 プーランク:2台のピアノのためのソナタ
 ヴォルフガング・リーム:ピアノ小品第3番 Op.8c
スザンネ・ロスト(P)
タニヤ・シューベルト(P)
ヴァルテルスハウゼンのトロースト製オルガン
 ヨハン・エルンスト・フォン・ザクセン=ヴァイマール:
  オルガンとトランペットのためのソナタ ニ長調
 ヨハン・クリスティアン・バッハ:BACHの名によるフーガ
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス:
  オルガンとトランペットのための3つのコラール編曲
  [目覚めよ、と呼ぶ声あり/われ心より汝を愛す、おお主よ/
   わが行いのすべてに]/
  前奏曲 ハ長調/イタリア風幻想曲/BACHによるフーガ
 ヘンデル:トランペットとオルガンのためのヴォランタリー ハ長調
 バッハ:カンタータ第147番〜
      オルガンとトランペットのためのコラール編曲
 ヨハン・クリスティアン・キッテル:前奏曲 ト長調
 ヨハン・クリスティアン・ケルナー:
  コラール編曲「われ心より求む」(「ルドルフの曲集」から)
 ヨハン・ペーター・ケルナー:前奏曲 ハ長調
 ハーセル:トランペットとオルガンのためのソナタ ニ長調
フェリクス・フリードリヒ(Org)
マティアス・シュムルツァー(Tp)
全地よ、主に向かいて歓呼せよ〜
 ヴュルツェン、聖マリア大聖堂の合唱音楽とオルガン音楽

 アントニオ・デ・カベソン:イエス・キリスト、神の御子
 アンドレアス・ハマーシュミット:神よ、わが内に清き心を作りたまえ
 ハインリヒ・シュッツ:かくも神はこの世を愛したまえり
 ヨハン・アダム・ヒラー:神の平安
 アレッサンドロ・スカルラッティ:神に向かいて喜び歌え
 フランク:退場曲
 メンデルスゾーン:
  全地よ、主に向かいて歓呼せよ/われを正したまえ、神よ
 ゲオルク・ベーム:天にましますわれらの父よ
 ヨハネシ・ヴァイラウフ:大いなる聖餐式
 フォルカー・オクス:幸福讃
 ドン・ニュービー:われらに主がかつて必要であったなら
 ヘンリー・スミス:馬車に乗れ
 マーシャル・バーソロミュー:無垢な子羊
 ヴォルフガング・シュトックマイアー:
  アイム・ゴナ・シング/スウィング・ロー
 ラルフ・ベルティング:
 H.T.ブルグライヒ:深い川
 マンフレート・シュピラー:夕べの祈り
 マックス・レーガー:夜の歌
ヴュルツェン大聖堂
 ユンゲカントライ(cho.)
ヨハネス・ディッケルト(Org)
バウツェン大聖堂のオルガン
 ジュゼッペ・グアミ:カンツォン「ラ・ルッケジーナ」(8声)
 アントニオ・ソレル:
  2台のオルガンのための6つの協奏曲〜第1番/第2番
 ジャン・アラン:
  大オルガンのための3つの小品/
  クレマン・ジャヌカンの主題による変奏曲/空中庭園/リタニー
 マックス・レーガー:
  B-A-C-Hによる幻想曲とフーガ Op.46
 ペーター・ミーク:2台のオルガンのための「遭遇」
フリーデリケ・ヴェルナー(Org)
フリーデマン・ベーメ(Org)
ブラームス:ピアノ四重奏曲 ト短調 Op.25
クリスティアン・ヨスト:リテュアル・リターニング
Viardot
[アレクサンダー・バルタ、
 シュテファニー・ドゥムレーゼ、
 トルステン・エンケ、
 クリストファー・オークデン]
16、17世紀スペインのオルガン音楽
 ホセフ・ヒメーネス:
  作品 第1旋法、デ・リェーノ/
  3つのパンジェ・リングァ/バターラ 第6旋法
 アントニオ・デ・カベソン:「騎士の歌」によるディフェレンシア
 マヌエル・ロドリーゲス・コエーリョ:
  単旋律聖歌「アヴェ・マリス・ステラ」による5つのヴァース
 フランシスコ・ペラーサ:メディオ・レヒストロ・アルト 第1旋法
 ベルナルド・クラビーホ・デル・カスティーリョ:
  ティエント 第2旋法、ポル・ヘソルレウト
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:
  ティエント 第2旋法、メディオ・レヒストロ・デ・ドス・ティプレス
 パブロ・ブルーナ:
  ティエント・ファルサ 第2旋法/ティエント 第1旋法、右手の
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア:
  レヒストロ・バイホ 第1旋法/作品 第1旋法/
  2つのバホ 第8旋法/エンサラーダ
ラインホルト・イクス(Org)
遠い昔〜歌曲集
 エルガー:
  それは金の星? Op.59 No.5/眠っている子供 Op.59 No.3/
  There are sevent that pull the thread/たそがれ Op.59 No.6
 シューベルト:
  ます Op.32 D.550/水の上で歌う Op.72 D.774
  さすらい人の月に寄せる歌 Op.80 No.1 D.870/
  羊飼いの嘆きの歌 Op.3 No.1 D.121/
  アヴェ・マリア Op.52 No.4 D.839/春に D.882/
  ミューズの子 Op.92 No.1 D.764
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  オルフェウスと竪琴/プロクリス/疲れて/静かな月
 メンデルスゾーン:
  歌の翼に Op.34 No.2/小姓の歌/
  ヴィネツィアのゴンドラ漕ぎの歌 Op.57 No.5/
  夜の歌 Op.19 No.5/魔女の歌 Op.8 No.8/あいさつ Op.19 No.5
 コープランド:
  ささやかな贈り物/川で/チンガリン・チョー/遠い昔
パウル・G.アダム(CT)
エルトムーテ・デルフェル(P)
ロクス・イステ〜合唱曲集
 グレゴリオ聖歌:キリストはこうあらせられた
 ストラヴィンスキー:われらの父
 グレゴリオ聖歌:主よ、聞きたまえ
 ジョヴァンニ・マルコ・チェーザレ:La Hieronyma
 グレゴリオ聖歌:Quia defecerunt
 ニコラウス・ブルーンス:前奏曲 ホ短調
 メンデルスゾーン:Periti autem
 シューベルト:主は聖なるかな
 ブルックナー:
  この場所を作りたもうたのは神である(ロクス・イステ)
 クスタフ・メルケル:幻想曲
 マックス・レーガー:人は生きる
 ルドルフ・マウエルスベルガー:
  格言「見よ、われは汝に与えん」/
  深き淵より/主よ、われに教えたまえ
 ピーター・ナイト:静かに揺れよ、幌馬車
 黒人霊歌:深い川
 ゴードン・ラングフォード:誰も知らない
 ロバート・セルズ:ジョシュア
ヴォーカルロマンティカー(cho.)
クリスティアーネ・ケプラー(Org)
ユルゲン・シューベルト(Tb)
バウナタル、クリストゥス=エアレーザー教会のオルガン音楽
 バッハ:
  前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.531/
  いと高きところでは神にのみ栄光あれ BWV.663
 フランソワ・クープラン:
  グラン・ジュによるオフェルトリウム/
  ベネディクトゥス−エレヴァシオン
 ニクラウス・ブルーンス:前奏曲 ホ短調
 シャルル=マリー・ヴィドール:
  交響曲第4番 Op.13 No.4〜アンダンテ・カンタービレ
 マックス・レーガー:序奏とパッサカリア ニ短調
 パウル・ヒンデミット:ソナタ第2番(1937)
ハンス=ユルゲン・カイザー(Org)
カール・オットマール・トライプマン:「ヘルダーリン」
 (バリトン、フルートとピアノのための手紙と詩;1992)
  [Mich auszudrucken ist mir so wenig vergonnt gewesen/
   Sonst namlich, Vater Zeus/ Ich bin ihr gehorsamer Sohn/
   Lebensalter/ Ich muss ihnen eine Visite machen/
   Der Winkel von Hardt/
   ...wird ihnen nicht immer viel sein konnen/
   Vom Abgrund namlich haben wir angefangen/
   Ich bitte den guten Gott/ Ihr sichergebaueten Alpen]
ユルゲン・クルト(Br)
ビルテ・ジーモン(Fl)
ヘンドリク・ブロインリヒ(P)
ギスベルト・ネーター:
 ナレーターと管弦楽のための協奏曲「ブレーメンの町楽師」/
 ナレーターと管弦楽のための童話「マックスとモーリッツ」
ローベルト・
 エラー(ナレーター)
ゴロ・ベルク指揮ホーフso.
ホーフ音楽学校児童cho.
エルフルン・ガブリエル・プレイズ・ショパン Vol.1
 ショパン:
  ポロネーズ イ長調 Op.40 No.1/大ワルツ イ短調 Op.34 No.2/
  マズルカ集 より
   [ニ長調 Op.33 No.2/ロ長調 Op.33 No.4/
    嬰ハ短調 Op.50 No.3/ロ短調 Op.30 No.2]/
  ポロネーズ 変ホ短調 Op.26 No.2/
  夜想曲 ホ短調 Op.posth.72 No.1/
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58
エルフルン・ガブリエル(P)
 Vol.1となっているが、VKJK-0023の3枚組に当盤の内容は全て含まれており、同価格のためそちらのの方がお得。
ベルリン=シュパンダウ、聖ニコライ教会のオイレ製オルガン
 バッハ:
  前奏曲とフーガ ト長調 BWV.541/ソナタ 変ホ長調 BWV.525
 ヨハン・クリスティアン・ハインリヒ・リンク:前奏曲 ハ長調
 C.P.E.バッハ:ソナタ ニ長調 Wq.70 No.5
 モーツァルト:アダージョ K.356
 ジョアン・デ・ソウザ・カルヴァーリョ:ソナタ
 デレク・ブアジョワ:セレナード Op.22
 エルランド・フォン・コック:冬の牧歌
 C.ヒューバート・H.パリー:エルサレム
 ラモーン・ノブレ:陽気な笛吹き
 パウル・マンツ:全能なる主への讃美
 ミヒャエル・ブルクハルト:ホンサナ、高らかにホサンナ
 ジェイムズ・ケイゼン:われらが王なる神のすべての創造物
 ロバート・A.ホビー:喜び、喜び、われらは汝を崇める
 ジョン・リーヴィット:
  親愛なるクリスチャンたちよ、こぞりて歓喜せよ
 ギルバート・マーティン:ネトルトン
 アンドルー・クラーク:田園舞曲「ささやかな贈り物」
 デイル・ウッド:来たれ、汝知られざる旅人よ
 ウォルバー・ヘルド:ステップ・チューン
 フランクリン・アシュダウン:テューバ・チューン 変イ長調
 ミヒャエル・ブルクハルト:この楽しき復活祭
 ジョージ・シアリング:アメイジング・グレイス
 エマ・ルー・ディーマー:われらの父をたたえよ
 ロバート・ヘブル:恵まれし確信、イエスはわがもの
 デイヴィッド・ジャーマン:トランペット祝典曲
ジェイムズ・ウェルチ(Org)
VKJK-9901
廃盤
モーツァルト:
 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563
シューベルト:弦楽三重奏曲 変ロ長調 D.581(第2版;1817)
ドレスデン・ストリング・トリオ
 VKJK-0705 にて再発売されています。
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):
 オルガン作品全集 Vol.3

  幻想曲 ヘ短調/同ヘ長調/主イエス・キリスト、わが命の光/
  われは神の御心のままに/フーガ イ短調/イエス、わが喜び/
  来たれ、聖霊よ/前奏曲 ヘ長調(2曲)/前奏曲 ハ長調(2曲)/
  わがもとに来たれ、と神の御子は語りたもう/わが魂は汝を励ます/
  おお永遠、汝恐ろしき言葉よ/おお神よ、汝義なる神よ/
  ああ神よ、わがため息を聞きたまえ/まことの神よ、われは嘆く/
  前奏曲 嬰ヘ長調/フーガ 嬰ヘ長調/
  暁の星のいかに美しきかな/幻想曲 ヘ長調
ノルベルト・カッシェル(Ob)
フェリクス・フリードリヒ(Org)
 録音:1998年5月17日&18日、城教会、アルテンブルク。使用楽器:アルテンブルク「城教会」のトロースト製オルガン。
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):
 オルガン作品全集 Vol.4

  前奏曲ハ長調/なにゆえにわれ悲しむべきや/喜べ、わが魂よ/
  「主イエス・キリストと、われらを顧みたまえ」による幻想曲/
  コラール「わが神よ、われ汝に心を捧ぐ」によるトリオ/
  おお王よ、その威光は/トリオ ニ短調/トリオ ヘ長調/同ヘ長調/
  トリオ変ロ長調/主なる神よ、われらみな汝をたたえん/
  高き天よりわれは来たれり/いざ喜べ、愛するキリストのともがらよ/
  イエス、わが命の命/おお神よ、汝義なる神よ/
  われらみな唯一の神のみを信ず/イエス、わが喜び/
  主なる神よ、われらみな汝をたたえん(カノン風)/
  わが愛する神に(カノン風)/イタリア風幻想曲/フーガ ヘ長調
フェリクス・フリードリヒ(Org)
 録音:1998年10月21日、聖ヴァルプルギス教会、グローセンゴッテルン、チューリンゲン。使用楽器:聖ヴァルプルギス教会のトロースト製オルガン。
わが胸の思いのすべて〜13-18世紀起源のドイツ民謡集
 Ach, bittrer Winter/ Es sas ein klein wild Vogelein
 So treiben wir den Winter aus/ Sei willkommen, Maienschein
 Nun will der Lenz uns grusen/ Der Winter ist vergangen
 Es taget vor dem Walde/ Kume, kum Geselle min
 Wie schon bluht uns der Maien/
 All mein Gedanken, die ich hab/ Geseg'n dich Laub
 Es geht ein dunkle Wolk herein/
 Es ist ein Schnitter, heist der Tod/
 Wach auf, meins Herzens Schone/ Wenn ich ein Voglein war
 Zogen einst funf wilde Schwane/
 Ich hab die Nacht getraumet/ Es waren zwei Konigskinder
 Es freit ein wilder Wassermann/ Schneiders Hollenfahrt
 Ich trag von Gold ein Ringelein/ Hab mein Wage vollgelade
 Dat du min Leevsten bust/ Kein Feuer, keine Kohle
 Der Mond ist aufgegangen
レナーテ・
 フランク=ライネッケ
イルゼ・ルートヴィヒ
ヴィルフリート・ヤーンス
モニカ・ロスト
マグダレーナ・ケムライン
 初発売:1970年(LP)。原盤:旧東独ETERNA。
ピアノの黄金時代
 シューベルト(エルンスト・フォン・ドホナーニ編):高貴なワルツ
 レオポルド・ゴドフスキー:「仮面ワルツ」〜靴ダンス
 クライスラー(ラフマニノフ編):愛の悲しみ
 コダーイ(アンドール・フォルデス編):
  「ハーリ・ヤーノシュ」〜ウィーンの音楽時計
 イグナツ・フリードマン:
  エドゥアルト・ゲルトナーの主題によるウィーン舞曲第1番
 ヨハン・シュトラウスII
  (イグナツ・フリードマン編):ワルツ「宝物」
 ブラームス(パーシー・グレインジャー編):子守歌
 チャイコフスキー(パーシー・グレインジャー編):花のワルツ
 ブラームス(ジョルジュ・シフラ編):
  ハンガリー舞曲第4番/ハンガリー舞曲第5番
トビアス・ビッガー(P)
 ビッガーは1962年生まれで、堅牢な技巧と華麗な音色を特徴とするピアニスト。アンドール・フォルデス編曲の「ウィーンの音楽時計」が聴けるのがなかなかマニアック。 他にもグレインジャーの編曲やシフラの編曲物もかなり珍しい曲であり、ピアノ編曲マニアならぜひゲットしたいところだ。
ケルンのオルガン
 メンデルスゾーン:宗教的ドラマ「アタリー」序曲
 カール・ザットラー:
  「偉大なる神よ、われらは汝を
    たたえる」による変奏曲の形式をとる幻想曲
 ヘルマン・シュレーダー:6つのオルガン・コラール Op.11
 カール・ホイヤー:瞑想/パッサカリア
 ティエリ・メヒラー:即興
 ルイ・ヴィエルヌ:夕星/ライン川で
 作曲者不詳:「シュレーブッシュのオルガン本」より
  [ソナタ/シチリアーノ/ムルクィ/アリアと2つの変奏/ジーグ]
ヨハネス・ゲッフェルト(Org)
ヴィリ・クローネンベルク(Org)
ヴォルフガング・ブレチュナイダー(Org)
クレメンス・ガンツ(Org)
ヴィンフリート・ベーニヒ(Org)
ティエリ・メヒラー(Org)
ゲルハルト・ブルム(Org)
ドゥランダルテ〜スペインのギター伴奏歌曲とバラード集
 ホセ・マリン:9つの歌曲
 ビセンテ・アセンシオ:バレンシア組曲
 ホアキン・ロドリーゴ:
  ドゥランダルテのロマンス/恋する羊飼いのコプラ
 マヌエル・デ・ファリャ:7つのスペイン民謡
 アントニオ・ルイス=リポ:夜の歌
スザンネ・シャインプフルク(S)
ヨッヘン・ロート(G)
ライプツィヒ、聖ニコライ教会のオルガン
 ブラームス:11のコラール前奏曲 Op.22
 ユリウス・ロイプケ:オルガン・ソナタ ハ短調「詩篇第94篇」
ユルゲン・ヴォルフ(Org)
VKJK-9918
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(2CD)
1CD価格
われらは国民だ〜1989年秋の歴史的音楽ドキュメント
 リヒャルト・シュトラウス:
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」Op.28
 ジークフリート・マトゥス:
  トランペット、ティンパニと管弦楽のための協奏曲
 ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.74
 クルト・マズアのコメント、カール・マルクス広場での対話、他
クルト・マズア指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 1989年10月9日、ライプツィヒにおいて「われらは国民だ!」のシュプレヒコールとともに7万人の参加者が行進した、歴史に残る月曜デモが行われた。 この日、ゲヴァントハウスo.常任指揮者だったクルト・マズアら6名が、デモへの平和的対処を求める「アピール」を携えて市当局へ出向いたことで、出動準備をしていた軍隊および警備当局は、 SED政治局員(当時)のクレンツ氏の判断によって不介入を決定した。これをきっかけに、1ヶ月後の11月9日、ベルリンの壁崩壊という歴史的な出来事がもたらされたのである。
 当CDはこのデモの日に行われた演奏会のライヴ録音。ベルリンの壁崩壊をめぐる当時の音声記録も併せて収録されている。このような背景から生まれたこの演奏は集中力抜群。 特にブラームスの終楽章の盛り上がりは凄まじく、不当な権力に対する民衆の勝利への序曲であるかのようだ。
VKJK-9919
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(2CD)
1CD価格
J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集第3巻
 [前奏曲とフーガ BWV.552/
  教理問答書コラール集 BWV.669-689/
  4つのデュエット BWV.802-805]
ホルム・フォーゲル(Org)
ディートリヒ・エルトマン(1917-):ピアノ作品集
 7つのアペルクス/ピアノ・ソナタ第1番/
 エピグラム[第1番−第5番]/ピアノ・ソナタ第2番/
 3つのスケッチ/6つのシグネイチュア/
 3手連弾のための主題と7つの変奏
ウルスラ・レーヒェンベルク(P)
クライスレリアーナ
 E.T.A.ホフマン:
  楽長J.K.の断片的伝記から/ソナタ ヘ短調/
  音楽嫌い/楽長J.クライスラーの音楽人生/
  音楽の高い価値についての思索
 クララ・シューマン:3つのロマンスOp.11
  [変ホ短調/ト短調/変イ長調]
フリートハイム・エーベルレ
(ナレーション)
クリスティーネ・ショルンスハイム(Fp)
 現在ツヴィカウのシューマン・ハウスに展示されている、クララ・シューマンが使用したピアノによる録音。
J.S.バッハ:高き天よりわれは来たれり〜オルガン作品集
 コラール「高き天よりわれは来たれり」 BWV.700/
 コラール「高き天よりわれは来たれり」(フゲッタ) BWV.701/
 トッカータ ホ長調 BWV.566/パストラーレ ヘ長調 BWV.590/
 コラール前奏曲「高き天よりわれは来たれり」 BWV.606/
 コラール編曲「高き天よりわれは来たれり」 BWV.738/
 トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564/
 クリスマスの歌によるカノン風変奏曲
  「高き天よりわれは来たれり」 BWV.769
ヨハネス・ゲッフェルト(Org)
VKJK-0001
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(2CD)
1CD価格
アンドレアス・ベトヒャー:ピクチャーズ・オヴ・デイドリーム
 生徒たち/木管三重奏曲/永遠の平和/対照/もう一つのサンバ/
 ピクチャーズ・オヴ・デイドリーム/他
アンドレアス・ベトヒャー
(各種楽器)
ペーター・ラウル〜ピアノ・リサイタル
 ハイドン:
  ソナタ第44番(旧第32番) ト短調 Hob.XVI-44
 シューベルト:12のドイツ舞曲
 フランク:前奏曲、コラールとフーガ
 スクリャービン:
  ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調 Op.23/
  ピアノ・ソナタ第4番 嬰ヘ長調 Op.30/
  ピアノ・ソナタ第5番
ペーター・ラウル(P)
J.S.バッハの鍵盤楽器
 J.S.バッハ:
  前奏曲とフゲッタ
   [ト長調 BWV.902/ヘ長調 BWV.901/
    ニ短調 BWV.899/ホ短調 BWV.900]/
  2声のインヴェンション BWV.772a〜BWV.786/
  3声のシンフォニア BWV.787〜BWV.801
クリスティーネ・ショルンスハイム
(Cemb/Org/スピネット)
 楽器:18世紀後半J.H.ジュルバーマン製スピネット、1750年頃製ポジティヴ・オルガン(1813年修復)、1715年頃製チェンバロ(1段鍵盤)。 装丁:縦20センチ×横13センチのブック型紙ケース。
17世紀北ドイツとフランスのオルガン音楽
 フランツ・トゥンダー:前奏曲 ヘ長調
 ヤーコプ・コルトカンプ:テ・デウム・ラウダームス
 クリスティアン・ガイスト:いと高きところでは神にのみ栄光あれ
 ディートリヒ・ブクステフーデ:前奏曲 ホ短調
 ダニエル・エーリヒ:ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ
 ヨハン・クリスティアン・シーフェルデッカー:
  わが魂は主をほめたたえる
 ルイ・マルシャン:対話曲/大対話曲
クリストフ・クルムマッハー(Org)
主よ、わが唇を開かせたまえ〜
 ライプツィヒ・トーマス・カントルたちとの音楽的対話

  ゲオルク・クリストフ・ビラー:主よ、わが唇を開かせたまえ
  エアハルト・マウエルスベルガー:
   聖霊なる神/全能の神/その名を呼ばれる者/
   われは喜びて暗闇の中を歩む/他
  ギュンター・ラミン:
   コラール前奏曲 Op.6 No.3「黄金の太陽」
  ゲオルク・クリストフ・ビラー:
   主よ、われは汝を信ず/われらに平安を与えたまえ
  ダヴィド・ティム:
   「聖霊なる神」による即興/
   「われは喜びて暗闇の中を歩む」による即興/
   バッハの「ミサ ロ短調」のアニュス・デイによる即興/
   ギュンター・ラミンの「幻想曲ホ短調」による即興/
   「月は昇った」による即興
ライプツィヒ・
 ヴォーカルロマンティカー(cho.)
ダヴィド・ティム(Org)
胸騒ぎが〜ヘンデル:室内カンタータ集
 ヘンデル:
  「胸騒ぎが」 HWV.132a/
  「ニーチェは何をし、何を考える?」 HWV.138/
  「愛の苦しみは甘くもある」 HWV.109b/ルクレツィア
 ドメニコ・スカルラッティ:
  ソナタ イ長調 K.208 L.238/
  ソナタ イ短調 K.149 L.93/ソナタ ヘ長調K.82 L.30
 フランチェスコ・ジェミニアーニ:
  チェロと通奏低音のためのソナタ第3番ハ長調
ラ・ヴォーチェ・ウマーナ
[ガブリエーレ・ネーター(S)
 ヨアヒム・フィードラー(Vc)
 ユルゲン・トリンケヴィツ
 (Cemb)]
ハイドン:
 「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」(弦楽四重奏版)
デーラーSQ
南国のばら
 ヨハン・シュトラウスII:
  浮気心 Op.319/南国のばら Op.288/
  「ジプシー男爵」幻想曲/チク・タク・ポルカ Op.365/
  ロマンス(甘美な涙) Op.posth./雷鳴と電光 Op.324/
  クラプフェンの森で Op.336/
  朝刊 Op.279/ハンガリー万歳 Op.332
 ヨゼフ・シュトラウス:鍛冶屋 Op.269
 ブラームス:ハンガリー舞曲第6番
テューリンゲン・サロン五重奏団
ブレーメンのオルガン
 ディートリヒ・ブクステフーデ:
  マニフィカト 第1旋法/前奏曲 ニ短調 BuxWV.140
 ジローラモ・フレスコバルディ:ベルガマスカ
 作曲者不詳(J.S.バッハ周辺):
  和声の小迷宮(BWV.591)
 J.S.バッハ:
  コラール前奏曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV.659/
  コラール「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV.667/
  フーガ嬰ハ短調 BWV.849
 ギュンター・コラー:ミサ〜[キリエ/グローリア]
 ニコラ・ド・グリニー:
  オルガン曲集〜ティエルス・アン・ターユのレシ
 ヨゼフ・ラインベルガー:BACHによるフゲッタ ハ長調 Op.123a
 ヴォルフガング・ミールケ:
  バッハのマタイ受難曲中のコラール
    「この罰のいかに驚くべきか」による即興
 ヤン・アルベルトゥス・ファン・エイケン:
  BACHによるトッカータとフーガ Op.38
ティム・ギュンター(Org)
カティア・ゼルプスト(Org)
ハンス=ディーター・レンケン(Org)
ギュンター・コラー(Org)
ニルス・クッペ(Org)
ヴォルフガング・ミールケ(Org)
ヴォルフガング・バウムグラッツ(Org)
ベートーヴェン:
 3つの弦楽三重奏曲ト長調 Op.9
  [No.1 ト長調/No.2 ニ長調/No.3 ハ短調]
ドレスデン・ストリング・トリオ
ベートーヴェン:
 弦楽三重奏曲 変ホ長調 Op.3/
 弦楽三重奏のためのセレナード ニ長調 Op.8
ドレスデン・ストリング・トリオ
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):
 オルガン作品全集 Vol.5

  前奏曲ハ短調/アリア「あなたはもう遠く」(*)/
  6つの前奏曲/
  4つのコラール
   [われ汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ/
    われ心より汝を愛す、おお主よ/
    喜べ、わが魂よ/われらみな唯一の神を信ず]
  フーガ ハ短調/
  2台のチェンバロのための協奏曲 イ短調
   (オルガンとチェンバロのための版)(+)
イルムトラウト・
 フリードリヒ(Cemb;+)
スザンネ・シャインプフルク(S;*)
フェリクス・フリードリヒ(Org)
 録音:1999年6月1日-3日、フランケンシュタイン教会。使用楽器:フランケンシュタイン教会のジルバーマン製オルガン。
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):
 オルガン作品全集 Vol.6

  トリオ 変ホ長調/トリオ ハ短調/
  フラウト・トラヴェルソとオルガンのための幻想曲ハ長調(*)/
  6つのコラール
   [主よ、われは不正を行えり/なぜに悲しむや、わが心よ/
    イエス、わが確信/ああ主よ、罪人なるわれを/
    われらみな唯一の神を信ず/われ神より去らじ]/
  前奏曲と二重フーガ ニ短調
ヨハンナ・バウムゲルテル(Fl-tr;*)
フェリクス・フリードリヒ(Org)
 録音:1999年5月、聖ペトリ教会、フライべルク。使用楽器:聖ペトリ教会のジルバーマン製オルガン。
ガブリエーリ・スペリオーレ
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1553/56頃-1612):
  おお、栄あるイエスよ(12声) GWV.68/
  カンツォン第7番(7声) GWV.201/
  主よ、讃歌を聞きたまえ(7声) GWV.122/
  カンツォン第9番(8声) GWV.190)/
  主に向かって新しき歌を歌え(8声) GWV.61/
  神に向かって喜びの声を上げよ(8声) GWV.136/
  カンツォン第8番(8声) GWV.202/
  神に向かって喜びの声を上げよ(10声) GWV.65/
  今日、聖霊降臨の日が来た(8声) GWV.57/
  カンツォン第6番(7声) GWV.200/
  汝の慈しみは、主よ(12声) GWV.69/
  カンツォン第11番(8声) GWV.204/
  われは主なる神をたたえん(14声) GWV.79a
ムジカリッシェ・コンパネイ
テルツ少年cho.
 のソプラノ・パート
おお生き生きとした死、おお喜ばしき苦しみ
 〜ペトラルカの恋愛詩によるマドリガーレ

  ジョヴァンニ・ガブリエーリ:
   こぼれる詩句にため息の音を聞く人よ
  ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ:
   つらきわが命をつなぎとめる糸はかくも弱く/
   愛よ、われが希望に満てしとき
  オルランドゥス・ラッスス:
   カンツォーネよ、もし私とともにあることが/夜の灯のごとく
  クラウディオ・モンテヴェルディ:おお美しき顔/西風が帰り
  ギョーム・デュファイ:美しき処女
   他、アルフォンソ・デラ・ヴィオラ、
     ヴィルヘルム・キルマイヤー、
     ヴィルヘルム・ヴァイスマン、ヤコブ・アルカデルト、
     ハンス・レオ・ハスラーの作品
ジョスカン・デ・プレ室内cho.
中部ドイツ・バロック音楽の日 Vol.3
 テオドール・シュヴァルツコップ:
  ナイチンゲールとカッコウを模したソナタ
 ヨハン・クリーガー:
  木の中を流れる樹液
 ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル:
  アウローラは泣いた/ばらは花の王
 ラインハルト・カイザー:
  Philomele, krausele die Zuge der lockenden Kehle
 ヘンデル:歌う小鳥たち
 テレマン:今やすべてが語り歌う
シリー・ソーンヒル(S)
マレク・ジェプカ(B)
ルートガー・レミー指揮
ミヒャエルシュタイン・
 テレマンco.
 Vol.1とVol.2はARS MUSICIから発売されている(AM-1169-2、AM-1221-2)。
ゴットフリート・ジルバーマン製オルガン Vol.1
 J.S.バッハ:
トッカータ ニ短調 BWV.913a(*)
 ヨハン・ベルンハルト・バッハ(1676-1749):
  コラール編曲「ただ神にのみゆだねよ」(*)
 J.S.バッハ:
  コラール編曲「ただ神の摂理に任す者」(*)/
  同「主イエス・キリスト、われを顧みたまえ」
   BWV.647(*)
 ヨハン・クリストフ・ケルナー(1736-1803):
  幻想曲 ト短調(*)
 J.S.バッハ:
  われらキリストのともがら BWV.1090(+)/
  今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たち BWV.734(+)/
  われ汝を呼ばわる、イエス・キリストよ BWV.deest(+)/
  主なる神よ、いざ天の門を開きたまえ BWV.1092(+)
  幻想曲 ハ長調 BWV.1121(#)
 ヨハン・ルドルフ・アーレ(1625-1673):
  コラール編曲
   「ただ汝にのみ,主イエス・キリストよ」(#)
 J.S.バッハ:
  コラール編曲「われは神から離れまじ」BWV.deest(#)/
  いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV.715(#)
  「ああ、罪人なるわれ、何をなすべきか」による
   パルティータ BWV.770(**)
エーヴァルト・コーイマン(Org)
 録音:フライベルク(聖ペトリ)(*)/ティーフェナウ(+)/ニーダーシェーナ(#)/グロスハルトマンスドルフ(**)。
VKJK-0023
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(3CD)
1CD価格
エルフルン・ガブリエル・プレイズ・ショパン
 ショパン:
  24の前奏曲集Op.28/前奏曲嬰 ハ短調 Op.45/
  幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/3つの夜想曲 Op.9/
  スケルツォ 嬰ハ短調 Op.39/マズルカ イ短調 Op.17-4/
  マズルカ 嬰ハ短調 Op.6-2/マズルカ イ短調 Op.68-2/
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35/
  ポロネーズ イ長調 Op.40-1/
  華麗なる大円舞曲 イ短調 Op.34-2/マズルカ ニ長調 Op.33-2/
  マズルカ ロ短調 Op.33-4/マズルカ 嬰ハ短調 Op.59-3/
  マズルカ ロ短調 Op.30-2/ポロネーズ 変ト短調Op.72-1/
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
エルフルン・ガブリエル(P)
 VKJK-9822の内容も全て含まれている。
J.S.バッハ:オルガン作品集
 トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564/
 パルティータ「恵み深きイエスを迎えよ」 BWV.768/
 ソナタ第4番 BWV.528/前奏曲とフーガ ト短調 BWV.535/
 コラール「汝を飾れ、おお愛する魂よ」 BWV.654/
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
ハンス=ユルゲン・
 カイザー(Org)
カール・オットー・トライプマン:
 交響曲第5番(1989)(*)/交響曲第4番(1989)(+)
クルト・マズア指揮(*)
ライプツィヒ・
 ゲヴァントハウスo.(*)
マックス・ポンマー指揮(+)
ライプツィヒ放送so.
ヴァイオリンとチェロのためのウィーン古典派音楽
 ジーモン・モリトア:大ソナタ Op.3
 マウロ・ジュリアーニ:協奏的二重奏曲 Op.25
デュオ・ドーナト
[アンティエ・ドーナト(Vn)
 ハイナー・ドーナト(G)]
VKJK-0101
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(DVD-VIDEO)
価格帯:D
バッハ〜その生涯と芸術
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV565/
 カンタータ「神はわが王なり」/
 クラヴィーア独奏のための
  協奏曲 ハ長調 BWV984/
 ブランデンブルク協奏曲第3番 BWV1148/
 モテット
  「聖霊はわれらの弱きを助けたもう」 BWV226/
 フーガの技法 から
  「バッハの生涯と芸術」
ゴトフリート・
 プレッラー(Org)
テレマンco.&cho.
クリスティーナ・
 ショルンスハイム
 (Cemb)
ゲオルク・クリストフ・
 ビラー指揮
ライプツィヒ聖トーマス教会cho.
ドレスデン弦楽トリオ
 日本語字幕付き。「バッハの生涯と芸術」は日本語解説(六草一花[ろくそう・いちか]女史による朗読風)付き。トールケース仕様。
リニヒの福音教会のオルガン
 バッハ:
  管弦楽組曲 ニ長調 BWV.1068〜アリア
   (フェリクス・フリードリヒ編曲)/
  前奏曲とフーガ へ短調 BWV.534/
  オルガン小曲集 から 5つのコラール編曲;
   原曲コラール
   [いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV.599;
   同 BWV.62 No.6/
   おお、人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV.622;
   同 BWV.402/
   キリストは死の絆につきたまえり BWV.625;
   同 BWV.277/
   われは汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ BWV.639;
   同 BWV.185 No.6/
   ただ神の摂理に任す者 BWV.642;同 BWV.434]/
.   幻想曲(オルガン小品)ト長調 BWV.572
 ヘンデル:
  2つのヴォランタリー HWV.deest[ニ長調/ハ長調]
 ヨゼフ・ニコラウス・トルナー:
  ABC per tertiam Minorem(オルガンのための)〜
   マルケ/アリエッタ/グロッケンシュピール/
   ロンド形式のメヌエット
 ヤン・クシチテル・クハーシュ:
  ラルゴ ト短調/アンダンテ イ短調/
  パストラーレ ハ長調/同 ト長調/同 ニ長調
フェリクス・フリードリヒ(Org)
ヴァイオリンとチェロによるバッハの鍵盤作品編曲集
 パルティータ第3番 イ短調 BWV.827/
 シンフォニア第1番 ハ長調 BWV.787/
 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971/
 シンフォニア第15番 ロ短調 BWV.801/
 フランス組曲第2番 ハ短調 BWV.813
ヴェラ・ヒルガー(Vn)
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
 録音:2000年9月。
 いずれもバッハの有名な鍵盤作品をヴァイオリンとチェロで演奏したユニークな試み。当然対位法的絡みが明瞭で、とても新鮮に聞こえる。
 モダーン楽器使用だが大変に清潔な演奏で、ピリオド楽器愛好者でもあまり抵抗なく聴けるだろう。
ソングス・フォー・ギター
 武満徹編曲:
  ギターのための12の歌
   [ロンドンデリーの歌/虹の彼方へ/サマー・タイム/
   早春賦/失われた恋/星の世界/シークレット・ラヴ/
   ヒア・ゼア・アンド・エヴリエア/ミシェル/イエスタデイ/
   インターナショナル/ヘイ・ジュード]
  ラスト・ワルツ
 ジョージ・ロックバーグ作・編曲:
  アメリカン・ブーケ(ポピュラー・ミュージック版)/
  マイ・ハート・ストゥッド・スティル/
  アイ・オンリー・ハヴ・アイズ・フォー・ユー/
  トゥー・スリーピー・ピープル/ライザ/
  ハウ・トゥ・エクスプレイン/ディープ・パープル/
  ノートルダム・ブルース
ヨッヘン・ロート(G)
 録音:2001年1月。
 20世紀を代表する二人の現代音楽作曲家がポップス等をギターのために編曲した愛らしい小品集。武満の「12の歌」はすでに何種類かのCDで広く知られた、演奏者に超絶技巧を要求する、編曲の域を遥かに越えた作品。オズの魔法使いの「虹の彼方へ」、ビートルズの「ヒア・ゼア・アンド・エヴリエア」、「イエスタデイ」など武満らしい粋で凝った和声が付けられ美しいことこの上なし。ギターのロートは若手ながらジョン・ウィリアムズらと較べても全く遜色のない見事なプレイを聴かせる。
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):
 オルガン作品全集 Vol.7

  クラヴィーア練習曲集第1巻〜
   いと高きところでは神にのみ栄光あれ/
   ただ神にのみゆだねる者は/イエス、わが喜び/
   キリストは死の絆につきたまえり/
   ああ神よ、天より見そなわし/わが愛する神に/
   天なるわれらの父/賛美と栄光、至高の善なる者にあれ/
   神の御業はすべて善し/
   われを憐れみたまえ、おお主なる神よ/われ神より去らじ/
   なぜに悲しむや、わが心よ/イエス、わが確信
アンネッテ・ヴィーデマン(A)
トーマス・ラツァーク(B)
ゼバスティアン・ゲリング指揮
ミヒャエルシュタイン室内cho.
クリスティーネ・
 ショルンスハイム(Cemb)
フェリクス・フリードリヒ(Org)
ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780):
 オルガン作品全集 Vol.8

  幻想曲ハ長調「目覚めよと呼ぶ声あり」
   (トランペットとオルガンのための)(*)/
  「目覚めよと呼ぶ声あり」
   (第1版;トランペットとオルガンのための)(*)/
  トリオ ハ短調/
  「目覚めよと呼ぶ声あり」
   (第2版;クラリーノとオルガンのための)(*)/
  「目覚めよと呼ぶ声あり」
   (第3版;トランペットとオルガンのための)(*)/
  トリオ ホ短調/
  「今まさにその時」
   (コルノ・ダ・カッチャとオルガンのための)(*)/
  「父なる神はわれらとともにあり」
   (トランペットとオルガンのための)(*)/
  「われらみな唯一の神を信ず」/
  「わがすべての行いで」
   (トランペットとオルガンのための)(*)/
  「われ心より汝を愛す、おお主よ」」
   (トランペットとオルガンのための)(*)/
  前奏曲ト長調
フェリクス・フリードリヒ(Org)
ロバート・ヴァンライン(Tp;*)
ハノーファー地方、ヴェーザー川流域のオルガン
 ヘンデル(ルートヴィヒ・ギュトラー
       &フリードリヒ・キルヒャイス編):
  トランペットとオルガンのための組曲 ニ長調(*)
 J.S.バッハ:フーガ ニ長調 BWV.580/幻想曲 ex C dis BWV.1121
 ヨハン・ペーター・ケルナー:前奏曲とフーガ ニ長調
 バルダッサーレ(マンフレート・クノッレ編):
  トランペットとオルガンのための組曲(*)
 ハインリヒ・リンク:前奏曲 ハ長調
 ヨハン・クリストフ・ケルナー:
  「新オルガン曲集」より[トリオ ハ長調/前奏曲 ハ長調]
 J.S.バッハ(?)(ルートヴィヒ・ギュトラー
             &フリードリヒ・キルヒャイス編):
  カンタータ第143番「主をほめたたえよ、わが魂よ」
   〜コラール「汝、平和の主、イエス・キリストよ」
         (トランペットとオルガンのための)(*)
 J.S.バッハ:
  前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.533/
  「ルドルフの曲集」所収の作品より〜
   [コラール「愚かなる者の口は言わん」/
    コラール「主、イエス・キリスト」/
    コラール「この日こそ喜びあふれ」]
 ゴトフリート・アウグスト・ホミリウス:前奏曲 変ホ長調
 テレマン/カール・グレーベ編曲:
  トランペットとオルガンのための協奏曲ニ長調(*)
ベルント・バルテルス(Tp;*)
フェリクス・フリードリヒ(Org)
J.S.バッハ:アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳
 J.S.バッハ:
  オルガンのための幻想曲 BWV.573/
  メヌエット ト長調 BWV.Anh.116/
  アリア「神よ、汝の意志のわれに成されんことを」 BWV.514/
  コラール「イエス、わが信頼」 BWV.728/
  メヌエットとメヌエット・トリオ ロ短調 BWV.814/
  コラール「汝エホバに、われ歌わん」 BWV.299/
  前奏曲 ハ長調 BWV.846/
  「カンタータ第82番」より
   [レチタティーヴォ「われは満ちれたり」/アリア「眠れ」]/
  メヌエット ヘ長調 BWV.Anh.113/
  コラール「ただ神の摂理に任す者」 BWV.692/
  歌曲「汝に満足と平安あれ」 BWV.511/
  アリア「何ゆえに悲しむや、わが心」 BWV.516/
  メヌエット ニ短調 BWV.Anh.132/
  ミュゼット ニ長調 BWV.Anh.126/
  歌曲「おお永遠、汝恐ろしき言葉」 BWV.513/
  メヌエット ハ短調 BWV.Anh.121/
  歌曲「幸いなるかなわれ、おお魂の友よ」 BWV.517/
 C.P.E.バッハ:
  行進曲 ニ長調(BWV.Anh.122)/
  ポロネーズ ト短調(BWV.Anh.125)/
  アリア「思え、わが心よ」(BWV.509)/
  行進曲 ト長調 BWV.Anh.124/
  行進曲 変ホ長調 BWV.Anh.127/
  チェンバロ独奏曲 BWV.Anh.129/
 ペッツォルト:メヌエット ト短調 BWV.Anh.115
 シュテルツェル:アリア「汝わがそばにあらば」(BWV.508)
 作曲者不詳:
  ジョヴァンニのアリア「汝が心われに与えずや」(BWV.518)
 ゴトフリート・ハインリヒ・バッハ、
  J.S.バッハ&アンナ・マグダレーナ・バッハ:
   歌曲「私はしばしばパイプによい
       タバコをつめて」 BWV.515a/
   アリア ト長調 BWV.988
ゲオルク・クリストフ・ビラー
(Org/Cemb/B/Br)
アレクサンドラ・レスラー(Ms)
ハルトムート・ベッカー(Vg/Vc)
カロラ・クリストフ(リュート)
ライプツィヒ・トーマス教会cho.
 のソリストたち
ロータ、ゲオルク教会のジルバーマン製オルガン
 J.S.バッハ:「クラヴィーア練習曲集第3巻」より
  [前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552/
   4つのデュエット BWV.802〜BWV.805]
 モーツァルト:アンダンテ ヘ短調 K.616
 メンデルスゾーン:アレグロ ニ短調(1844)
 J.S.バッハ:
  オルガン・ソナタ第4番 BWV.528/
  オルゲルミュヒライン〜
   コラール「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」 BWV.622
 パッサカリア ハ短調 BWV.582
ヨハネス・ウンガー(Org)
テューリンゲン・サロン五重奏団〜ライヴ・イン・アメリカ
 ヨハン・シュトラウスII:雷鳴と電光/
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
 レハール:ジプシーの恋
 ツェラー:チロルではばらが贈り物
 シュランメル:ウィーンはウィーン
 クニューマン:ルーマニア風
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 ウィンクラー:愛のタンゴ
 コール・ポーター:ナイト・アンド・デイ
 ブルッソ:黄金色の秋
 クニューマン:ロシア風
 ヨハン・シュトラウスII:ハンガリー万歳
テューリンゲン・サロン五重奏団
VKJK-0113
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(2CD)
1CD価格
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:
 「プラテーロと私」
クリス・ビロブラム(G)
アレクサンダー・
 シュタインドルフ(語り)
ロンドンのヘンデル
 ヘンデル/
  オリジナル曲(*)、ヘンデル編曲(+)、
  同時代人編曲(#)、ジョン・マーシュ編曲(**):
  協奏曲「マカベウスのユダ」(+)/
  クレイ氏の音楽時計のための8曲(*)/
  「ソロモン」の序曲 I(#)/
  同 II;シバの女王の入場(#)/
  2つのヴォランタリー(*)/
  オルガン協奏曲第13番
   「カッコウとナイチンゲール」(+)/
  ディッティンゲン・デ・デウム〜合唱集(**)/
  「メサイア」〜主は羊飼いとして群れを養い(**)/
  戴冠式アンセム〜祭司ザドク(**)
ヨハネス・ゲッフェルト(Org)
 ロンドン、ロザハイズ、聖マリア教区教会、バイフィールド製オルガンを使用。
ギュンター・ノイベルト:
 オラトリオ「ラウダーテ・ニニヴェ」
  (メゾソプラノ、バスバリトン、合唱、
    少年合唱と管弦楽のための;1982/1983)/
 歌曲「死のごとく強く」
  (メゾソプラノ、バリトンと大管弦楽のための)/
 歌曲集「人間の弱さにより」
  (5曲;バスと室内管弦楽のための)
ライプツィヒ放送so./他
ヘニング・フレデリクス:
 デ・テンポーレ〜オルガン作品集

  デプレフギウム イ短調(*)/
  神、すべての星の聖なる創り主(+)/
  まことに彼はわれらの弱さを担いたもうた(#)/
  オラトリオ「ペテロ」〜コラール・パルティータ(**)/
  来たれ、聖霊(++)/
  シャコンヌ「天なるわれらの父よ」(##)/
  反響(***)
エレン・バイネルト(Org;*)
キルステン・
 シュヴァイムラー(Org;+)
ヘルムート・
 フライングハウス(Org;#)
ティルマン・ベンファー(Org;**)
ヨハネス・ゲッフェルト(Org;++)
ベアーテ・ルクス=フォス(Org;##)
ルート・フォルスバハ(Org;***)
ブルク城のジルバーマン製オルガン
 バッハ:
  フーガ ト長調 BWV.576/
  平均律クラヴィーア曲集第1巻
   (J.A.ファン・アインケン編曲版)〜
   前奏曲とフーガ ト長調 BWV.576/
  コラール前奏曲
   「いざ憩え、すべての森たちよ」BWV.756/
  幻想曲とフーガ ハ長調 BWV.570/946
 ゲオルク・アンドレアス・ゾルゲ:
  B-A-C-Hの名による2つのフーガ
 ヘンデル:ヴォランタリー へ長調
 ハイドン:
  ディヴェルティメント へ長調/
  笛時計のための4つの小品
 モーツァルト:
  笛時計のためのアンダンテ へ長調 K.616/
  対位法の大家の葬送行進曲 K.453a/
  アヴェ・ヴェルム K.618(リスト編曲版)
 ベートーヴェン:笛時計の小品 ハ長調 WoO.33
 スメタナ:6つの小前奏曲
 メンデルスゾーン:アンダンテ ニ長調
フェリクス・フリードリヒ(Org)
ライプツィヒ・トーマス教会の新バッハ・オルガン
 J.S.バッハ:
  前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.545/
  ヴィヴァルディによる協奏曲 ニ短調 BWV.596/
  オルガン小品 ト長調 BWV.572/
  パッサカリア ハ短調 BWV.582
 J.C.バッハ:アリアと変奏曲 イ短調
 C.P.E.バッハ:ソナタ イ短調 Wq.70 No.4 H.85
ウルリヒ・ベーメ(Org)
リリック・コントラスト
 〜エーベルハルト・ベトヒャー(1934-):作品集

   ピアノ五重奏のためのセレナード(1979)/
   ピアノのためのカプリッチョ・スピリトゥオーソ(1984)/
   弦楽四重奏のための序奏とアレグロ(1977)/
   歌曲集「ガラスの橋」(3曲;1992/1993)/
   2つのヴァイオリンのためのビチニウム[2声](1984)/
   ピアノのための対位法的変奏曲「ヴォーチェス[声]」(1983)/
   ピアノ五重奏のためのアンティフォン
    「ハインリヒ・シュッツを記念して」(1985)
ガブリエレ・ネーター(S)
エーベルハルト・ベトヒャー指揮
グスタフ・マーラー・アンサンブル・
 ウィーン/他
アルフレード・ピアッティ(1822-1901):
 無伴奏チェロのための12のカプリッチョ Op.25
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
ラインベルガーとその時代
 ヨゼフ・ラインベルガー(1839-1901):
  ヴァイオリン、チェロとオルガンのための組曲 ハ短調Op.149(*/+)/
  主題と変奏/サラバンド
 ショパン(リスト編):2つの前奏曲(Op.28 No.4/No.9)
 ショパン(ゴトフリート・ゼンプトナー編):
  3つの前奏曲[Op.28-23/Op.28-22/Op.28-3]
 ベートーヴェン(ゴトフリート・ゼンプトナー編):
  ヴァイオリンとオルガンのためのロマンス ヘ長調(*)
 サン=サーンス:チェロとオルガンのための前奏曲(+)
 ルビンシュテイン(ゴトフリート・ゼンプトナー編):
  ヴァイオリン、チェロとオルガンのためのメロディ Op.3 No.1(*/+)
アンドレアス・ハルトマン(Vn;*)
アレクサンダー・ブラウン(Vc;+)
ゴトフリート・ゼンプトナー(Org)
タンゲーディア〜ピアソラの新しいタンゴ
 アストル・ピアソラ:
  ブエノスアイレスの春/ブエノスアイレスの夏/
  ブエノスアイレスの秋/ブエノスアイレスの冬/
  タンゲディア/天使のミロンガ/コントラバヒスモ/
  忘却/天使の復活
タンゲーディア合奏団
シュネーベルク、
 聖ヴォルフガング教会のイェームリヒ製オルガン

 メンデルスゾーン、リスト、ラインベルガー、
 レーガーの作品
イシュトヴァーン・エッラ(Org)
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス:
 オルガン作品集 Vol.9

 4つのコラール編曲
  [われ死の時に臨みて/われら人生の半ばにありて/
  「なにゆえにわれ悲しむべきや」による幻想曲/
  主イエス・キリスト、汝こよなき宝]/
 モテット「神よ、願わくばわれを探りて」/
 幻想曲 ヘ長調/
 6つのソナチナ
  [イ短調/ニ長調/ハ短調/変ロ長調/ホ長調/へ短調]/
 マニフィカト へ長調
フェリクス・フリードリヒ(Org)
ゼバスティアン・ゲリング指揮
ミヒャエルシュタイン室内cho.
 ザンクトオット市教会のシュラム製オルガンを使用。
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス:
 オルガン作品全集 Vol.10

 幻想曲とフーガ ヘ長調/前奏曲 ヘ短調/
 幻想曲 へ長調/
 幻想曲「オルガンによるナイチンゲールの模倣」/
 トリオ・ソナタホ短調/トッカータとフーガ ホ長調/
 トリオ ト長調(アレグロ)/
 「大いに喜べ、おお、わが魂よ」による幻想曲/
 「ああ、主よ、貧しき罪人なるわれを」/
 「われはいずこへ逃れるべきや」/
 「イエスよ、わが魂を」/
 「今日神の御子は勝利の凱旋をなしたもう」/
 同(コラール楽章;バッハ作曲 BWV 342、2節)/
 「われらみな唯一の神を信ず」/BACHによるフーガ
フェリクス・フリードリヒ(Org)
 ヒルデブラント製オルガンを使用。
 VKJK-0204→ VKJK-0704 で再発。
エイトール・ヴィラ=ロボス:ブラジルの印象
 ヴァイオリンとピアノのための
  幻想ソナタ第1番「絶望」Op.27
 ギターのための5つの前奏曲/
 組曲「赤ちゃんの一族」第1番〜
  [白人のお人形/銅色の肌のお人形/道化師]
 ヴァイオリンとピアノのための
  幻想ソナタ第2番 Op.49
牧野恵(Vn)
カローラ・クリストフ(G)
フランク・ペーター(P)
バッハ:
 ヴァイオリンとチェロのための編曲作品集 Vol.2

 フランス風序曲 ロ短調 BWV.831/
 フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816/
 パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
ヴェラ・ヒルガー(Vn)
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
ゴットフリート・ジルバーマン製オルガン Vol.2
 バッハ:
  コラール変奏曲「恵み深きイエスを迎えよ」
   BWV.768(変奏 I-XI)(*)
 ゲオルク・アンドレアス・ゾルゲ(1703-1778):
  ソナタヘ長調(+)
 作曲者不詳(18世紀):「きらきら星」による変奏曲(#)
 バッハ:
  コラール前奏曲「今ぞ憩え、すべての森よ」BWV.756(#)
  前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.531(#)
 クリスティアン・ゴットヒルフ・ターク(1735-1811):
  12の短く易しいオルガン前奏曲(**)
フェリクス・フリードリヒ(Org)
 録音:バート・ラウジック(*)、ロタ、聖マリア教会(+)、シュヴァイケルスハイン(#)、グラウヒャウ(**)。
オーフス大聖堂のフロベニウス製オルガン
 リスト:コラール「われらへ、救いを願う者たちへ」
   による幻想曲とフーガ
 オット・オルソン:前奏曲とフーガ 嬰ハ短調
 デュプレ:交響詩「エヴォカシオン」
ヨハネス・ウンガー(Org)
 録音:2001年9月、オーフス大聖堂。
 デンマーク第二の都市オーフス大聖堂のオルガンは、度重なる増強によってパワフルかつ極めて表現力豊かなものになっており、これは特にリストの大作「幻想曲とフーガ」で大きな強みを発揮している。この曲は後にピアノ4手のために編曲されているが、やはりオルガンの方が醍醐味がある。リストならではの「オルガンによる交響詩」といった趣の音楽。ヨハネス・ウンガーは、ライプツィヒとコペンハーゲンで学び、2003年からはライプツィヒのトーマス教会のアシスタント・オルガニストを務めている。
バッハとその弟子たち Vol.1〜ヴァイオリン・ソナタ
 J.S.バッハ:
  ヴァイオリン・ソナタ ロ短調/同 イ長調
 C.P.E.バッハ:ソナタ ロ短調
 キルンベルガー:ソナタ ホ長調
クリスティーネ・
 ショルンスハイム(Cemb)
ウラ・ブンディース(Vn)
ラ・ヴォーチェ・ウマーナ〜Europe
 ボワモルティエ:
  チェンバロとフルートのためのソナタ
 J.-N.P.F.Fロワイエ:チェンバロ曲集
 モンテクレール:
  フルート伴奏付き独唱カンタータ「Europe」
 ルクレール:トリオ・ソナタ第7番 他
ラ・ヴォーチェ・ウマーナ
ドレスデン弦楽三重奏団 Vol.4
 コダーイ:間奏曲
 R.シュトラウス:
  「Das Dirndl is harb auf mi」による変奏曲 ト長調
 シベリウス:組曲 イ短調
 エルンスト・フォン・ドホナーニ:セレナード Op.10
 ジャン・フランセ:弦楽三重奏曲
 チャイコフスキー:アレグレット・モデラート
ドレスデン弦楽三重奏団
ランパル、最後の録音
 モーツァルト/
  フランツ・アントン・ホフマイスター編曲:
  フルート四重奏曲第5番 イ長調 K.331
   「トルコ行進曲付き」(*)/
  フルート四重奏曲第2番 ハ長調 K.309/
  フルート四重奏曲第4番 ニ長調 K.311
 フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812):
  2つのフルートと
   チェロのための三重奏曲 Op.31 No.6(+)
ジャン=ピエール・ランパル(Fl)
クラウディ・アリマニー(Fl)
新パスキエ・トリオ
 録音:1999年12月、パリ。2000年5月に亡くなったランパルの最後の録音。
アンドレアス・ベトヒャー(1962-):「失楽園」 アンドレアス・
 ベトヒャー(Org)
マック・ゴールズバリー
(Sax、ピッコロ)
 ジャズ系のCD。
ブラス・オーヴァー
 バッハ、ヘンデル、ラモー、ワイル、
 セロニアス・モンク、ポール・マッカートニー、
 他の作品
ライプツィヒ金管ゾリステン
ゴットフリート・ジルバーマン製オルガン Vol.3
 J.S.バッハ:
  B-A-C-Hによる前奏曲とフーガ(*)
  コラール「われらを救いたもうキリスト」BWV.747(*)
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  コラール「われらを救いたもうキリスト」(*)/
  コラール「われらを救いたもうキリスト」(2声)(*)
 ゲオルク・フリードリヒ・カウフマン(1679-1735):
  コラール「われらを救いたもうキリスト」(*)
 J.S.バッハ:
  コラール「われらを救いたもうキリスト」BWV.620(*)
 ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):
  トッカータとフーガ ニ短調(+)/
  コラール「キリストは死の絆につきたまえり」(+)
 J.S.バッハ:コラール
   「キリストは死の絆につきたまえり」BWV.625(+)
 フリードリヒ・ヴィルヘルム・ツァホウ(1663-1712):
  コラール「キリストは死の絆につきたまえり」(+)
 ゲオルク・ベーム(1661-1733):
  コラール「キリストは死の絆につきたまえり」(+)
 ヴィルヘルム・ヒエロニムス・
  パッヘルベル(1686-1764):トッカータ ト長調(#)
 ヨハン・パッヘルベル:
  コラールと変奏曲「目覚めよ、わが心よ」(#)
 J.S.バッハ:
  コラール「目覚めよ、わが心よ」BWV.1118(#)
 ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):
  コラール「目覚めよ、わが心よ」(#)
 ヨハン・クリストフ・オーライ(1738-1789):
  コラール「目覚めよ、わが心よ」(#)
 ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):
  「暁の星のいと美しきかな」によるフゲッタ(**)
 ヨハン・パッヘルベル:
  コラール「暁の星のいと美しきかな」(**)
 ヨハン・ハインリヒ・ブットシュテット(1666-1727):
  コラール「暁の星のいと美しきかな」(**)
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:
  コラール「暁の星のいと美しきかな」(**)
 ゲオルク・フリードリヒ・カウフマン:
  コラール「暁の星のいと美しきかな」(**)
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
  B-A-C-Hによるフーガ 変ロ長調(**)
ジャン・フェラール(Org)
 録音:ロタ、聖ゲオルゲン教会(*)/リンゲタール(+)、レブサ(#)、フラウロイト(**)。
ゴットフリート・ジルバーマン製オルガン Vol.4
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
  オルガン・ソナタ第6番 ニ短調(*)/
  オルガン・ソナタ第3番 変ロ長調(*)
 フリードリヒ・ヴィルヘルム・マールプルク
  (1718-1795):フーガとカプリッチョ集〜
   [前奏曲/カプリッチョ/フーガ 第3番/
   同第7番−第10番](+)
 ゲオルク・アンドレアス・ゾルゲ(1703-1778):
  クラヴィーア練習曲集〜前奏曲第1番−第6番(#)
 ミヒャエル・ゴットハルト・
  フィッシャー(1773-1829):
  オルガン曲集第1巻(1802)〜
   [前奏曲第11番/同第12番] (**)/
  オルガン曲集第2巻(1805)〜
   [前奏曲第1番/同第8番/同第5番](**)
マルティン・ハーゼルベック(Org)
 録音:ツェーブリツ(*)、ラインハルツグリンマ(+)、フランケンシュタイン(#)、ライヒェンバッハ、聖ペーター&パウル教会。
バウツェンの1000年
 ヤン・ラフプ=ラウプ:BLÖSA(3つの歌曲) ロミー・ペトリック(歌)
リアナ・ベルトク(P)
 ユロ・メトスク:
  弦楽四重奏のためのACCENTS ANTIQUES
ドレスデンSQ
 ヤン・ツィス:
  ベネディクト・ディルリヒのテクストによる6つの歌曲
アルフレート・
 ファイルハーバー(歌)
ライナー・グルス(語り)
カリナ・ベルマン(Vn)
ドリナ・フロアーレ(Va)
タッソ・シッレ(P)
 リアナ・ベルトク:
  弦楽四重奏のための序奏とロンド・カプリチオーソ
ドレスデンSQ
 ヤン・ブランク:
  「STURGA−風景画」(室内オラトリオ)(*)/
  ヤン・ブランクを記念する2つの歌曲(+)
モニカ・レヴェルク(歌;*)
ヤン・ブランク指揮(*)
ゾルビッシェ・フォルククンスト
 のための国立アンサンブルcho.(*)
ブディシンcho.(*/+)
器楽サンサンブル(*)
コレギウム・ヴォカーレ(cho.;+)
リアナ・ベルトク(P;+)
動物その他の謝肉祭
 モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」〜トッカータ
 ワーグナー:歌劇「タンホイザー」〜客たちの入場
 サン=サーンス:動物の謝肉祭 他
クィントニック・ブラス
弦楽四重奏曲集
 ハイドン、ドヴォルザーク、ブルックナーの作品
ラインホルトSQ
フリッツ・ガイスラー:
 交響組曲(交響曲第1番)
 ヴァイオリン協奏曲
ルーベン・ガザリアン指揮
西ザクセンso.
マックス・レーガー:
 3つの無伴奏チェロ組曲 Op.131c
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
ライプツィヒ・バロックゾリステン
 コレッリ:4声のソナタ ニ長調
 ファッシュ:ソナタ ト短調
 ボワモルティエ:ソナタ ホ短調
 テレマン:四重奏曲 ニ短調
 ファッシュ、モワモルティエ、フィンガー、
 テレマン、ヘルテル、ライヒェ/バッハの作品
ライプツィヒ・
 バロックゾリステン
ライプツィヒ大学の祭事のための音楽 Vol.1
 バッハ:
  葬送オード「侯妃よ、さらに一条の光を」BWV.198
   (カンタータ第198番)/
  前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544/
  モテット「聖霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV.226
ヴォルフガング・
 バウムグラッツ指揮
ライプツィヒ大学cho.
アルヴィト・ガスト(Org)
ヴォルフガング・ウンガー指揮
パウリーネ・バロック合奏団
ゴットフリート・ジルバーマン製オルガン Vol.5
 ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):
  「ああ、罪人なるわれ、何をなすべきか」
   による変奏曲(*)/
  フーガ ニ短調(*)/同 ト短調(*)/同 ニ長調(*)/
  チャコーナ へ短調(*)
 ヨハン・クーナウ(1660-1722):
  6つのソナタによる聖書の物語の歴史的描写〜
   ダヴィデとゴリアテの戦い(+)
 ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):
  コラール前奏曲「今ぞわれら聖なる神に頼む」(#)/
  同「備えをなせ、わが心よ」(#)/
  同「神のみわざはよきかな」(#)
  ヴィヴァルディ氏の「協奏曲 ロ短調」の
   オルガンへの編曲(#)
 ゲオルク・ベーム(1661-1733):
  コラール「いと高きところ神にのみ栄光あれ」
   (ヨハン・ゴットフリート・ヴァルターによる
   装飾付加版)/(**)
  コラール「キリストよ、汝は日にして光なり」/
  アリア「天なるわれらの父よ」(**)
  (ヨハン・ゴットフリート・ヴァルターによる
   装飾付加版)(**)/
  前奏曲とフーガ ハ長調(**)
ウルリヒ・ベーメ(Org)
 録音:フォルヒハイム(*)、プファフロダ(+)、ナッサウ(#)、ポニッツ(**)。
ゴットフリート・ジルバーマン製オルガン Vol.6
 ヨハン・シュナイダー(1702-1788):前奏曲 ト短調(*)
 ヨハン・フィリップ・キルンベルガー(1721-1783):
  「いと高きところ神にのみ栄光あれ」による変奏曲(*)
 ヨハン・クリストフ・アルトニコル(1719-1759):
  リチェルカール ハ長調(*)
 ゴットフリート・エルンスト・ベステル(1653-1732):
  ミラウのタブラチュア〜前奏曲 ハ短調(+)
 ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
  コラール前奏曲「装いせよ、愛する魂よ」(+)
 フルードリヒ・クリスティアン・
  モールハイム(1719-1780):トリオ ト短調(+)
 ヨハン・ゴットフリート・ミューテル(1728-1788):
  「イエス、わが喜び」による変奏曲(+)
 バッハ:幻想曲 ハ長調 BWV.570(#)
 ヨハン・カスパル・フォーグラー(1696-1763):
  「装いせよ、愛する魂よ」による変奏曲(#)
 バッハ:カンツォーナ ニ短調 BWV.588(#)
 ゲオルク・アンドレアス・ゾルゲ(1703-1778):
  ノイマイスター曲集 第1部〜
   [天なるわれらの父よ/さあ、キリスト者よ/
   主なる神よ、顧みたまわずば/
   主イエス・キリスト、汝こよなき宝](#)
   あらゆる旋法のためのトッカータ(**)/
  ノイマイスター曲集 第2部〜
   [大いに喜べ、おお、わが魂よ/深き淵より/
   さあ、キリスト者よ/わがすべての行いに](**)
 ヨハン・フィリップ・キルンベルガー:
  前奏曲 ハ短調(**)
 ヨハン・クリストフ・キッテル(1732-1809):
  「尊き神の統べしらすままにまつろい」
   による変奏曲(**)
 バッハ:アラブレーヴェ ニ長調 BWV.589
ヴォルフガング・
 バウムグラッツ(Org)
 録音:フライベルク、聖ヤコビ教会(*)、ミラウ(+)、ブレーメン大聖堂の地下聖堂(#)、ブルク城(**)。
ゴットフリート・ジルバーマン製オルガン Vol.7
 ヨハン・クーナウ(1660-1722):トッカータ イ長調(*)
 ヨハン・カスパル・ケルル(1627-1693):
  カンツォーナ第4番 ホ短調(*)/同第5番 ハ長調(*)
 ゲオルク・ムッファト(1653-1704):
  オルガン音楽の練習〜トッカータ第7番(+)
 ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
  コラール「行け、わが心よ、思いもて」または
   「おおいに喜べ、おお、わが魂よ」(+)
 バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(+)
 ヨハン・ヤコプ・フローベルガー(1616-1667):
  トッカータ ニ短調(#)/カプリッチョ ト長調(#)/
  カンツォーナ ト長調(#)
 ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス:
  コラール「汝の怒りもてわれを罰したもうな」(#)
 ヨハン・シュナイダー(1702-1788):
  前奏曲とフーガ ト長調(#)
 バッハ:「主イエス・キリスト、われらを顧みたまえ」
   によるトリオ(**)
 メンデルスゾーン:
  前奏曲とフーガ ハ短調 Op.37 No.1(**)
ディートリヒ・ヴァーグラー(Org)
 録音:フライベルク大聖堂(小オルガン(*)、大オルガン(+))、ヘルビヒスドルフ(#)、エーデラン(**)。
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン Vol.8
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
  前奏曲とフーガ ハ長調(*)/
  おお、王よ、その威光は(*)/
  心よりわれは汝を愛す、おお、主よ(*)
 バッハ:前奏曲とフーガ ト短調 BWV.535(+)
 ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
  来たれ、聖霊、主なる神よ(+)/イエス、わが頼み(+)/
  われらキリスト者、今ぞ喜びにあふれ(+)
 ザムエル・シャイト(1587-1654):
  ジョン・ダウランドのガリアードによる変奏曲(#)
 ネポムク・ハイネ修道士(18世紀後半):
  「楽しみごと、またはいくつかの美しいオルガン曲」〜
   [前奏曲/ラルゴ/アレグロ](#)
 ヨハン・クーナウ(1660-1722):
  6つのソナタによる聖書の物語の歴史的描写〜
   ダヴィデの音楽により癒されたサウル(**)
 バッハ:トッカータ ホ長調 BWV.566
ハンスユルゲン・ショルツェ(Org)
 録音:グロスクメーレン(*)、クロスタウ(+)、ディッタースバッハ(#)、ドレスデン、カトリック宮廷礼拝堂(**)。
ヴェル:クープランの墓
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ Op.14
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番Mニ短調 Op.14
リスト:
 小人の踊り/
 3つの演奏会用練習曲〜第3番 変ニ長調「ため息」/
 パガニーニによる超絶技巧練習曲第2番 変ホ長調
ゲルリント・ベトヒャー(P)
SOMMERSPROSSEN(夏の到来)(全16曲) ファイヴ・ジェントルメン
[ファルコ・テュンムラー(T)
 マティアス・メーネルト(T/Vn)
 トビアス・ライスナー(Br)
 アンドレアス・コンラート(B)
 グレゴル・マイヤー(P)]
 夏の夕暮れにピッタリのアルバム。男性5人のヴォーカル・グループ、ファイヴ・ジェントルマンはクラシックを基礎にしながら、 ジャズのイディオムを取り入れたスウィンギーでごきげんなヴォーカル・パフォーマンスを聴かせてくれる。ドヴォルザークの「家路」など懐かしい歌を収録。
音に色彩
 シューマン:歯の痛み/流浪の民
 シューベルト:魔王
 メンデルスゾーン:舟旅/森への別れ
 ブラームス:故郷にて/夜警 他
カルムス・アンサンブル
アルテンブルク城教会のトロースト製オルガン
 バッハ、クレープスの作品
フェリクス・フリードリヒ(Org)
アルプス幻想曲
 イサーク・ファン・フレック・フラグラー:
  熱狂的なアルプス幻想曲
 シギスムント・ノイコム:劇的大幻想曲/湖畔の協奏曲
 リスト:
  鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ/
  オーベルマンの谷
 ジークフリート・カルク=エーレルト:
  月の光 Op.72 No.2
ヨハネス・ゲッフェルト(Org)
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ラヨシュ・ロヴァトカイ
 (Cemb)
 ロヴァトカイはハンガリー出身で、ドイツで活躍するチェンバロ奏者&指揮者。
中部ドイツ・バロック音楽の日 2001〜
 ツヴィカウ図書館所蔵の作品集

 J.シュトレ、E.ボヘムス、J.H.シャイン、
 D.ケラー、J.レーナー、H.シュッツ、M.ハイラント、
 L.マレンツィオ、P.ドゥリキウスの作品
ノルベルト・シュスター指揮
ドレステン古楽アンサンブル
バッハとその弟子たち Vol.2〜ヴァイオリン・ソナタ集
 J.S.バッハ:ソナタ ホ長調/同 ハ短調
 W.F.バッハ:ソナタ ロ長調
 J.C.バッハ:ソナタ 変ホ長調
クリスティーネ・
 ショルンスハイム(Cemb)
ウラ・ブンディース(Vn)
VKJK-0318
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(2CD)
1CD価格
ヴァイオリンとチェロのためのイタリアの二重奏曲集
 アレッサンドロ・ロッラ:ニ重奏曲第1番−第3番
 パガニーニ:二重奏曲第1番−第3番/ロンド
ヴェラ・ヒルガー(Vn)
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
VKJK-0319
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(4CD)
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン Vol.1-4 エーヴァルト・コーイマン、
フェリクス・フリードリヒ、
ジャン・フェラール
マルティン・ハーゼルベック(Org)
 単売されたCDのセット化。
VKJK-0320
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(4CD)
ゴットフリート・ジルバーマン製のオルガン Vol.5-8 ウルリヒ・ベーメ、
ヴォルフガング・バウムグラッツ、
ディートリヒ・ヴァーグラー、
ハンスユルゲン・ショルツ(Org)
 単売されたCDのセット化。
VKJK-0321
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(2CD)
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
 「プラテーロと私」(ドイツ語朗読版)
ヨッヘン・ロート(G)
フリートハイム・エーベルレ(朗読)
 近代イタリア音楽復興の担い手として活躍しながら、ユダヤ系であったために祖国イタリアを追われアメリカに移住したカステルヌオーヴォ=テデスコの、朗読とギターのための代表作。
 ギターのロートはエマヌエル・バルエコの薫陶を受け、1999年にはウィーンで開かれた第4回インターナショナル・コンペティション・フォーラム・ギター・イン・ウィーンで入賞した。彼はピアソラの作品など幅広いジャンルにも取り組み、近年ではジョージ・ロックバーグ、武満徹の作品等、現代音楽に対しても並々ならぬ意欲を見せている。朗読のエーベルレはドイツでは有名な俳優で、他にラジオ、テレビ、舞台の制作、演出も手掛けている。
VKJK-0323
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(2CD)
1CD価格
MDR EDITION Vol.1
 マーラー:交響曲第6番
ファビオ・ルイージ指揮
MDRso.(ライプツィヒ放送so.)
 録音:1998年2月7日&8日。
MDR EDITION Vol.2〜雅歌「愛は死のように力強い」
 ヴォーン=ウィリアムズ:
  ヴィオラ、合唱と小管弦楽のための「野の花」
 ローレンス・トレイガー(1956-;アメリカ):まだ眠っている
 ハワード・アーマン(1954-;イギリス):
  あなたの左手は私の首の下、右手は私を抱き締める
 ウィルヘルム・ヴァイスマン(1900-1980;ドイツ):
  ソプラノ独唱、合唱と管弦楽のための協奏曲
   「シュラムの女」
アンナ・コロンディ(S)
ヘルベルト・クライネル(Va)
ミハエラ・プロイス(Hp)
フェリクス・フリードリヒ(Org)
ハワード・アーマン指揮
MDRso.(ライプツィヒ放送so.)
MDR放送cho.
 録音:1998年&1999年。
 ハワード・アーマンは、MDR放送合唱団の指揮者。
ミヒャエル・シュテッキヒト(1957-):
 モーツァルトの側面(4声のための分散)
ライナー・ブレーデマイヤー(1929-95):7つの小品
ゲルト・ザンネミュラー(1914-):3つのエッセイ
ペテリス・ヴァスクス(1946-):3つの視野
トーマス・ベトガー(1957-):忘れられた舞曲
ジャン=リュク・ダルブレー(1946-):17のミニアチュア
ヘルムート・ビーラー(1940-):アンサンブルのための「情景」
ジャン=ルイ・プチ(1940-):ソルティサティオI
アンサンブル・ソルティサティオ・
 ライプツィヒ
 [ワルター・クリングナー(Ob)
  アクセル・アンドレー(Fg)
  マティアス・ザンネミュラー(Va)
  トーマス・ブリュメンタール(G)]
 この現代音楽を専門とする4人組は1992年に結成されたオーボエ、ファゴット、ヴィオラ、ギターで構成されたユニークなアンサンブル。そのやや特殊な編成から当然のことながら多くの新作を委嘱初演し、作曲家から絶大な信頼を受けている。昨今人気の高いペテリス・ヴァスクスをはじめ若手からベテランまで様々な作曲家の作品を収録、どれも緊張感のある結晶度の高い作品を聴くことが出来る。
VKJK-0327
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(2CD)
1CD価格
MDR EDITION Vol.3
 ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼時」
ウィリアム・ケンダル、
ナディア・ミヒャエル、
アンドレアス・シャイプナー、
フィリップ・ルイヨン、
ヴァンサン・ル・テクシエ
ファビオ・ルイージ指揮
MDRso.(ライプツィヒ放送so.)
MDR放送cho.
 録音:1998年12月。
カルミナ・ファーティ(CARMINA FATI)
 グレゴリオ聖歌、ルドヴィヒ・ベーメ(1979-)、
 ジークフリート・ティーレ(1934-)、
 デュファイ(1400頃-1474)、オラフ・クレーガー(1965-)、
 パレストリーナ(1525-1594)、
 マンフレート・シュレンカー(1926-)、
 ラッスス(1532-1594)、ヴェルディ、
 マショー(1300頃-1377)、レーガー(1873-1916)の作品
カルムス・アンサンブル
 西暦900年から21世紀までに作曲された宗教曲を選び、一晩のミサとなるように構成されたユニークなアルバム。厳密にミサの定石に従っているわけではないが、ほぼそれに沿って進行する。まず900年頃のグレゴリオ聖歌「Kyrie in festis duplicibus」が入祭への導入となり、続くキリエはアンサンブルのメンバーの一人の作になるもの、グローリアはデュファイを使い、クレドはパレストリーナ、オッフェルトリウムは現代のシュレンカー、サンクトゥスはラッスス、間にヴェルディの「Pater noster」が入り、アニュスデイはマショー、そして聖体拝領にあたる部分にレーガーの「夜の歌」が置かれてミサは終了する。こうした古楽と現代を組み合わせたプログラムはヒリヤード・アンサンブルあたりの十八番だが、カルムス・アンサンブルはソプラノ、カウンターテナー、テナー、バリトン、バスの6人で柔らかく暖かなアンサンブルを聴かせる。紙製ボックス入りでプレゼントにもぴったり。
聖夜
 マウエスベルガー:扉を高く、門を広く
 ジョスカン・デ・プレ:乙女のなかの乙女
 ブリテン:キャロルの祭典〜今日、キリストがお生まれになった
 スヴェーリンク:今日 キリストがお生まれになった
 シャイン:いざ来たれ 異教徒の救い主よ
 エリクソン:おおキリスト、われらが光りなる御身
 ギボンズ:ダビデの息子へのホサナ
 J.S.バッハ:クリスマス・コラール(8曲)
 ヘンデル:輝かしき天使に
 ウェイロック:マリアは茨の森を通って行った
 J.S.バッハ:やさしい幼な子イエスよ
 プーランク:クリスマスの4つのモテット
 ビラー編曲:きよしこの夜
 マウエスベルガー:聖夜
カルムス・アンサンブル
 [アニヤ・リプフェルト(S)
 ダヴィート・エーラー、
 セバスティアン・クラウゼ(CT)
 マルティン・ラットケ(T)
 ルードヴィヒ・ベーメ(Br)
 ウルリヒ・バーセル(B)]
ライプツィヒ金管ゾリステン
 録音:2004年9月。
 ライプツィヒのカルムス・アンサンブル(http://www.calmus.de/)が、ア・カペラおよび金管アンサンブルとの共演で聴かせるクリスマス・アルバム。
タッチダウン・イン・リガ
 ナジ・ハキム(1955-):バガテル(*)
 レーガー:
  オルガン・ソナタ第1番 Op.33(#)/
  コラール幻想曲 Op.40〜暁の星のいと美しきかな(#)/
 ヴァスクス(1946-):カントゥス・アド・パーチェム(#)
イヴェタ・アプカルナ(Org)
 録音:2001年5月(*)&2003年6月(#)、以上リガ大聖堂。
 1976年ラトビア生まれの女性オルガニスト、イヴェタ・アプカルナは若くして既に数々の賞を受賞しヨーロッパ各地で活動する、今、最も今後が期待されている音楽家の一人。 彼女はバッハやレーガーのオルガン作品とともに同時代の音楽に深い共感を示し、母国ラトヴィアの作曲家ヴァスクスをはじめとする現代音楽にも積極的に取り組んでいる。 録音会場のリガ大聖堂は13世紀に建てられたマネスク様式を特徴とする。1955年生まれの中堅作曲家ナジ・ハキムの「バガテル」と国際的に活躍するヴァスクスの「カントゥス・アド・パーチェム」という、抒情的な現代作品(ハキムの動に対しヴァスクスは静。お馴染みの悲しげで静かな音楽を聴かせてくれる)に挟まれた形で壮麗かつドラマティックなレーガーが中心に置かれ、オルガンのダイナミズムを存分に堪能できる。
エバーハルト・ベトヒャー(1934-):管弦楽作品集
 ホルンと弦楽合奏のための協奏曲(*)/
 弦楽合奏のためのコンチェルト・リピエーノ(+)/
 木管アンサンブルのための祝祭音楽(#)/
 ディヴェルティメント・コンチェルタンテ(**)/
 管弦楽のための協奏的幻想曲(++)
ミカエラ・ロハコヴァー(Hr;*)
アントニーン・フラディル(Vn;**)
ペテル・ポトラーニク指揮(*/**)
島田俊行指揮(+/#)
イジー・ミクーロ指揮(++)
モラヴィアpo.
 録音:1999-2004年。
 現代ドイツを代表する作曲家、ベルリン生まれのベトヒャーの協奏的管弦楽作品集。2作品を受け持っている島田俊行は、米国ポートランド交響楽団の音楽監督を1986年から20年近くも務めている超のつく実力派。チェコのモラヴィア・フィルには1998年以来頻繁に客演している。
ACCORDO PERFETTO(完全和音)シリーズ Vol.1
 ハインリヒ・フォン・
  ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):
  弦楽三重奏曲 へ長調Op.27-2
 マックス・レーガー(1873-1916):
  弦楽三重奏曲 Op.77b
ドレスデン弦楽三重奏団
 ドレスデン弦楽三重奏団は1995年にシュッターツカペレ・ドレスデンとMDR交響楽団のそれぞれの首席奏者によって結成された。特にフランセ、シュニトケ、ドホナーニ、コダーイなどの近現代作品を得意としている。QUERSTANDからは他に4種のCDがリリースされている。
VKJK-0411
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(2CD)
MDR EDITION Vol.4
 フランツ・シュミット:
  オラトリオ「七つの封印を有する書」
アネット・ダッシュ、
ナテラ・ニコリ、
ヨハネス・クムヘルベルト・リッパート、
ギュンター・グロワスベック、
ヤン・ヘンドリック・ローテリンク、
ミハエル・シェーンハイト
ファビオ・ルイジ指揮
ライプツィヒ放送so.(MDR)&cho.
 録音:2004年1月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス。ライヴ。
 フランツ・シュミットの大作、ブルックナーの弟子だけにオルガンも入る大規模で壮麗なオラトリオ。特にドイツ語圏の巨匠は好んで取り上げるが、ここでは俊才ルイジの演奏で。いつもどおりの明快な割切れる演奏で、この難解な作品の水先案内人を務めてくれる。
VKJK-0412
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(2CD)
1CD価格
MDR EDITION Vol.5
 カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):
  受難オラトリオ「イエスの死」
ソワレ・イソコスキ(S)
リヴィア・アジュ(S)
クリストフ・ゲンツ(T)
クラウス・ヘーガー(B)
ハワード・アーマン指揮
ライプツィヒ放送so.(MDR)&cho.
 録音:2000年7月25日、ライプツィヒ・ペテルス教会。ライヴ。
 グラウンはブラウンシュヴァイク宮廷の歌手であり、恵まれた創作活動も展開した。この大作は、初演以後100年間毎年受難週間に演奏された記録を持つ。
MDR EDITION Vol.6
 マーラー:交響曲第5番
ファビオ・ルイジ指揮
ライプツィヒ放送so.(MDR)
 録音:1997年4月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス。ライヴ。以前GIBレーベルから発売されていた録音の再発売。
 大好評の「第6番」(VKJK-0323)で、マーラー指揮者としての評価を決定づけたルイジ。この「第5」ライヴも以前GIBから出ており、優れた演奏ながら当時はあまり話題にならなかったのは残念。 今回GIB倒産でその音源を引き受けたQUERSTANDからジャケットも一新され再発となった。神経質なくらいに、各メロディ、リズムを浮き彫りにした名演。
VKJK-0414
廃盤
ハイティンク、シュターツカペレ・ドレスデン
 首席指揮者就任コンサート

 ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
 ブラームス:交響曲第1番
ベルナルド・ハイティンク指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
 録音:2002年10月(となっているが、2002年9月29日だという)、ライヴ。# PROFIL レーベル、 PH-09036 へ移行
デュオ・グランテ〜マンドリンのための音楽
 フランチェスコ・ピッコーネ(1685-1745):
  マンドリンのために
 ラファエル・カラス(1863-1934):デュエット
 クリストフォロ・シグノレッリ(173?-1815):
  ソナタ ハ長調
 ジュゼッペ・F.フェレッキ:グラツィエッラ
 ルクレール:ソナタ ニ長調
 ラファエル・カラス(1863-1934):デュエット
 ヴィヴァルディ(1678-1741):ソナタ ト長調
 セバスチャン・パシ(1974-):ヴィジョン
 F.ボーキン:フレティランテ/ポルカ
カテリーナ・リヒトゥンベルク、
シルク・リスコ(マンドリン)
 バロック作品を中心に19、20世紀の楽しい作品も加えた、通常のマンドリンという楽器のイメージを変えるアルバム。イージー・リスニング・ファンにもアピールする内容。美しいジャケットに豪華絵画写真入りブックレット付き。
マズア・ファミリーの心温まる名盤
 山田耕筰:かやの木山/待ちぼうけ/鐘が鳴ります
 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番
 メンデルスゾーン:結婚行進曲/揺りかごのそばで
 山田耕筰:中国地方の子守唄
 ブラームス:眠りの精
 モーツァルト:踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ
 ガーシュイン:「ポーギーとベス」〜サマータイム
 モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」より
 ドビュッシー:ロマンス
 フォーレ:リディア/夢のあとに
 メンデルスゾーン:「ルイ・ブラス」序曲
マズア=桜井偕子(S)
キャロライン・マズア(Ms)
ケン・マズア(Tp)
クルト・マズア指揮
ライプツィヒ・
 メンデルスゾーン音楽院so.
 近年急速にその芸術性を深め、名実ともに世界を代表する名指揮者となった、クルト・マズア。偕子(ともこ)夫人 が日本人であることはあまり知られていないかもしれない。音楽家一家による心温まる名演をすみずみまで堪能できる1枚。DVDトール・サイズの豪華装丁。
オーパス4〜バッハからブロードウェイまで
 J.G・C・シュテールル:塔の音楽
 シャイン:パドゥアーナ
 J.S.バッハ:G線上のアリア/前奏曲 イ短調
 ティルマン・スザート:組曲
 ブルックナー:
  アヴェ・マリア/アンティフォン/見よ、司祭を
 J.シャルパンティエ:典礼様式による四重奏曲
 ガーシュウィン:ポートレイト
 ハチャトゥリアン:剣の舞
 パット・バラード:ミスター・サンドマン
オーパス4(トロンボーン四重奏)
 ブラス・ファン、トロンボーン好きの人にはもうおなじみ、アマチュアにも音大生にも大人気のオーパス4。
Venus, du und dein Kind〜1600年以前のドイツ語の愛の歌
 レナルト(1540-1599):Venus, du dein kind
 リーダーブーフ(1480頃活動):Ich sach eins mals
 バルビロー(1420-1491):Een vroylic wesen
 オビレヒト(1450-1505):Ein frolich wesen
 作者不詳(13世紀頃):Nota
 ヴォルケンシュタイン(1377-1445):Ain tunckle farb
 イザーク(1450-1517):Tota pulchra es 他(全23曲)
フルート・アルモニーク
 [マリア・ヨナ(歌)
 シルケ・ヤコブセン(リコーダー)
 シモーネ・ニル
  (リコーダー、Org)
 アクセル・ウォルフ(リュート)]
 録音:2005年。
 フルート・アルモニークは二人のリコーダー奏者を中心としたドイツのアンサンブルhttp://www.flute-harmonique.de/
女性作曲家のギター作品集
 ジェルメーヌ・タイユーフェル(1892-1983):
  2つのギターと管弦楽のための協奏曲(*)
 マリア・ルイーザ・アニード(1907-1996):
  プレルーディオ・パンペアーノ/
  アルゼンチンの旋律/ビダリータのアリア
 エミーリア・ジュリアーニ=グリエルミ(1813-1840以降):
  メルカダンテの主題による変奏曲 Op.9
 イダ・プレスティ(1924-1967):リズミックな舞曲
 エリザベス・オースティン(1938-):
  ギターとピアノのための民謡幻想曲
 カミッラ・デ・ロッシ(?-1710頃):
  ギター、弦楽、通奏低音のためのシンフォニア
クリス・ビオブラム、
クリスティーナ・アルトマン(G)
クリスティアン・シューマン指揮
フランツ・リスト音楽アカデミーo.
ラインハルト・ヴォルシーナ(P)
 録音:2004年9月27日-10月13日。
 様々な時代の女性作曲家によるギター作品集。(*)は本来ソロ・ギター協奏曲だった作品を後年タイユフェールが編曲したもので、2002年に発見され、これが世界初演。
 クリス・ビオブラムも当然女性ギタリスト。1972年、ドイツ、トューリンゲンのアルンシュタット生まれ。ウルグアイに留学しており、南米ギター曲にも抜群の適性がある。
「若きバッハ」〜J.S.バッハ:初期作品集
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.531/
 暁の星のいと美しきことかな BWV.739/
 主イエス・キリスト,われらを顧みたまえ BWV.726/
 天にいるわれらの父よ BWV.737/
 いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV.715/
 キリストは死の絆につかせたまえり BWV.718/
 前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.549/
 幻想曲 ハ短調 BWV.1121/
 フーガ ト短調(小フーガ ト短調)BWV.578/
 カンツォーナ ニ短調 BWV.588/
 前奏曲とフーガ ト短調 BWV.535/
 おお神よ、汝いつくしみ深き神よ BWV.767/
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
ウルリヒ・ベーメ(Org)
 録音:2006年8月、11月。使用楽器:ライプツィヒ聖トーマス教会のオルガン。
 バッハが音楽監督をしていたライプツィヒ聖トーマス教会の現在のオルガニスト、ベーメが同教会の新しいバッハ・オルガンを使用した、「小フーガ ト短調」や「トッカータとフーガ ニ短調」という2大ポピュラー作品も収録したバッハの初期名作集。
クリスマスにちなんだ作品集
 ペーター・コルネリウス(1824-1874):
  6つのクリスマスの歌 Op.8
 ユルゲン・ブルーメ(1946-):4つのクリスマスの歌
 ビル・ホルコンブ(1924-):クリスマス・ジャズ組曲
 マーティン・シュミット(1969-):
  クリスマスのアレンジ曲
 アドルフ・アダン(1803-1856):
  クリスマスのカンティーク
 マルセル・デュプレ(1886-1971):
  クリスマスの歌にもとづく変奏曲
ソーニャ・ゴルニク(S)
フロリアン・ロスコップ(Br)
ユルゲン・ブルーメ指揮
ラインラント=
 プファルツ音楽院o.&cho.
マルティン・シュミット(Sax)
クリストフ・クップラー(Org)
マインツ・グーテンベルク木管五重奏団
 録音:2004年9月20-23日。
 ドイツ・ロマン派の色彩が美しいコルネリウスの歌曲集から、アダン、デュプレといったおなじみの作曲家の作品、さらにホルコンブ、シュミットのジャズ風の作品、そして指揮を務めているブルーメの作品など、いずれも親しみやすく楽しいものばかり。
JOY OF CHRISTMAS EVERYWHERE〜
 クルト・マズア夫人が歌う世界のクリスマス・ソング

 O jul med din glede(ノルウェー)/
 コヴェントリー・キャロル(イギリス)/
 Es hat sich halt eroffnet(オーストリア)/
 バルー・レイミー(スコットランド)/
 Nu tandas tusen juleljus(スウェーデン)/
 鳥の歌(カタルーニャ)/Schedrivka(ウクライナ)/
 エイント・ザット・ア・ロッキング・オール・ナイト(アメリカ)/
 東方の三賢人,Dureau, la Duree(フランス)/
 東方の三賢人(ドイツ)/
 Adorar al Nino,Santo,Santo(ベネズエラ,エルサルバドル)/
 A queima da Lapinha(ブラジル)/彼の名はイエス(アメリカ)/
 ジングル・ベル(イギリス)
トモコ[偕子]・マズア(歌)
ココ・テイラー(リコーダー、Fl、
 Tu、ケーナ、スプーン、
 ホイッスル、歌)
ルイ・ド・レイ(キーボード)
シルヴェイン・フォルニエ(Perc)
 録音:2003年2月、9月。
 トモコ・マズアのヴォーカルをメインにした世界のクリスマス・ソング。と言ってもさすがクルト・マズア夫人だけあって、選曲はなかなかマニアック。アレンジはクラシカルというより各地の風土に合わせて時にブルース調、フォークロア調、シャンソン風と変化し、さながら世界旅行をしているよう。
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101
 同第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」
アレクサンダー・マイネル(P)
 録音:2002年12月2-4日。
 アレクサンダー・マイネルは1971年ハレ生まれのピアニスト。ライプツィヒで学び、17歳で既に協奏曲のソリストに登場。クルト・マズアに認められ、2年間ジュリアード音楽院に留学、ジェローム・ロゥエンタールに学んた。彼はベートーヴェンにことほか思い入れがあり、既にピアノ・ソナタ全曲演奏とヴァイオリン・ソナタの全曲伴奏を果たしている。ドイツの伝統を深く受け継いだ豊かさと、若く感性が巧くブレンドされたな演奏。
マーラー(シェーンベルク編;室内管弦楽版):
 大地の歌(*)/歌曲集「さすらう若人の歌」(#)
ドリス・ゾッフェル(A;*)
ヴォルフガング・
 ミュラー=ローレンツ(T;*)
ロマン・トレケル(Br;#)
ファビオ・ルイージ指揮
MDRso.
 MDRエディション Vol.7。(*)はCD-R使用のSOUNDS SUPREMEから、2S-124として案内された演奏と思われるが、この盤は原盤故障のため発売中止となったため、全曲今回が初発売となる。
 ルイジによる待望のマーラー第3弾。シェーンベルク編曲版というのが一ひねり効いている。「大地の歌」は、マーラー歌唱には定評があるドリス・ゾッフェルとミュラー=ローレンツという組み合わせ。ゾッフェルは文句の付けようがない出来栄え、ミュラー=ローレンツは、ヴィヴラートが少々粗目ではあるが瑞々しい歌唱。隅々まで計算されたばかりでなく、麗しい歌心に満ちている。(#)は近年名声を伸ばしているトレケルが参加。
ツァハリアス・ヒルデブラントのオルガン Vol.1
 J.S.バッハ:
  BACHの名による前奏曲とフーガ 変ロ長調 BWV898
 J.C.バッハ:
  BACHの主題によるフーガ WarburtonYA50, Terry348-4
 J.H.クネヒト(1752-1817):
  BACHの主題によるフーガ
 C.P.E.バッハ:
  C-F-E-B-A-C-Hによるフゲッタ Wq121, H285
 アルブレヒツベルガー:
  BACHの主題によるフーガ ト短調
 G.A.ゾルゲ(1703-1778):
  BACHによる3つのフーガ BWVAnh.107,108, 110
 クレープス(1713-1780):幻想曲 へ長調 Krebs-WV420/他
フェリックス・フリードリヒ(Org)
 録音:2001年、2004年、2005年。
 2007年がドイツのオルガン製作者ヒルデブラントの没後250年に当たるのを記念して、その製作した6つのオルガンが使用されている。フリードリヒはフライブルクのジルバーマン協会副会長、1991年からテューリンゲン・オルガン・アカデミー会長を務め、クレープスのオルガン曲全曲を初めて録音した。
フランツ・シュミット(1874-1939):
 交響曲第1番 ホ長調
ファビオ・ルイジ指揮
MDRso.[ライプツィヒ放送so.]
 録音:2004年10月、ライヴ。
フランツ・シュミット(1874-1939):
 交響曲第2番 変ホ長調
ファビオ・ルイジ指揮
MDRso.[ライプツィヒ放送so.]
 録音:2004年8月、ライヴ。
フランツ・シュミット(1874-1939):
 交響曲第3番 イ長調
ファビオ・ルイジ指揮
MDRso.[ライプツィヒ放送so.]
 録音:2004年6月、ライヴ。
フランツ・シュミット(1874-1939):
 交響曲第4番
ファビオ・ルイジ指揮
MDRso.[ライプツィヒ放送so.]
 録音:2004年10月、ライヴ。
 注目のルイジの新譜はなんとフランツ・シュミットの交響曲全曲。「七つの封印を有する書」(VKJK-0411)に続くシュミット作品の録音で、2004年に続けて行われた演奏会のライヴ。
 シュミットはウィーン音楽院でブルックナーに学び、ブルックナーの後継者とも言われている存在。後期ロマン派の伝統を受け継ぐ作品で知られ、4つの交響曲や、歌劇「ノートル・ダム」、オラトリオ「七つの封印の書」が代表作。「七つの封印の書」はルイジの他アーノンクールがウィーン・フィルと録音したものが話題を集めた。
 シュミットの交響曲は、同い年で共にウィーンで活躍したシェーンベルクとは対照的な作風で、第1番は古典的な4楽章形式だが若々しく新鮮。第2番は大編成の3楽章構成で、第2楽章におかれた変奏曲を中心とした、大編成交響曲好きの方にはたまらない作品。第3番はまた4楽章形式に戻り、爽やかな規模の小さなブルックナーといった趣。第4番は亡くなった娘の追悼に書かれた作品で、4つの部分に分かれた単一楽章形式。暗いトーンで少々難解ではあるが、聴き応えがある作品でシュミットの代表作とされている。
 シュミットの交響曲全集はヤルヴィ(CHANDOS)とライテル(OPUS→GZ)くらいしかなく、「七つの封印を有する書」も録音するほど入れ込んでいた指揮者はルイジの他にない。ルイジは大編成の作品を明晰に演奏することで定評があり、この演奏も多いに期待できるところ。ルイジは1959年イタリア生まれ。ウィーン・トーンキュンストラー管、スイス・ロマンド管弦楽団の首席を務めたあと、現在MDR交響楽団との首席を務め、また2005年からウィーン交響楽団、2007年からザクセン(ドレスデン)州立歌劇場及びシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者になることが決まっている、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
VKJK-0507
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(5CD)
ブロムシュテット&
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、最新ライヴ集

  ブルックナー:
   交響曲第3番「ワーグナー」(1873年第1稿)(*)
  ブラームス:交響曲第2番(#)
  ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(+)
  ニルセン:交響曲第5番(+)
  ヨハン・アダム・ヒラー:序曲「狩」(**)
  レーガー:ヒラーの主題による変奏曲(**)
  ジークフリート・マトゥス:
   管弦楽のための協奏曲「RESPONSO」(**)
  メンデルスゾーン:
   「ルイ・ブラス」序曲(##)/ピアノ協奏曲(++)/
   交響曲第3番「スコットランド」(##)
ベルント・グレムザー(P;++)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:1998年9月3日&4日(*)/2000年4月27日&28日(#)/2000年10月5日&6日(+)/2004年9月9日&10日(**)/2004年11月5日&6日(##/++)、以上すべてゲヴァントハウス大ホール、ライヴ。
 NHK交響楽団名誉指揮者としても御馴染みで、オーケストラ・ビルダーとしての実力も知られる巨匠ヘルベルト・ブロムシュテットもすでに78歳。風貌と菜食主義者という側面から、その音楽性はストイックなものを想像しがちだが、実際は躍動感あふれるリズムと厳格な造型意識に支えられた一本筋の通った剛直なもの。レパートリーも幅広く、1990年代始めまではDECCAなどに多くの録音を残していたが、不況故近年の録音は非常に少ない。
 そこへ突如登場の当セット、残念ながらブロムシュテットは2004/05シーズンをもってライプツィヒ・ゲヴァントハウス管を退いたが、その最円熟期といえる現況を味わえるまさに旬の録音が揃っている。中でもブルックナー「第3」とブラームスの「第2」は以外にも初録音。また、メンデルスゾーンはブライトコプフ新全集による世界初録音、レーガーはオケにとってコンヴィチュニー以来のレパートリーだという。
喜びも哀しみも〜フリッツ・クライスラー賛歌
 クライスラー:
  プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ/ウィーン奇想曲/
  愛の悲しみ/愛の喜び/美しきロスマリン/中国の太鼓
 マスネ:タイスの瞑想曲
 クライスラー:ラ・ギターラ
 ファリャ:スペイン舞曲
 アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 アルベニス:タンゴ
 クライスラー:羊飼いのマドリガル/ロマンティックな子守歌
チューリンゲン・
 サロン・クインテット
 [アンドレアス・ハルトマン、
 エグベルト・フンダ(Vn)
 ヴォルフラム・ステファン(Vc)
 ペーター・ネルソン(Cb)
 ヨハネス・
  ライナー・アイヒホルン(P)]
 2005年に生誕130年を迎えたクライスラーの作品と、彼がレパートリーにしていた小品を、クライスラー自身の編曲の他にサロン・アンサンブルのために新たに編曲されたヴァージョンで聴かせるアルバム。とことんくつろげる内容。
バッハとロマン派
 ジョスカン・デ・プレ:御身は貧しき者の隠れ家なり
 パレストリーナ:イエスよ、われらの救い
 ロッティ:ミサ IV〜アニュス・デイ
 J.S.バッハ:天にいますわれらの父よ(オルガン・ソロ)/
  愛する主イエス いずこにかくも久しく留まりたもうや
 メンデルスゾーン:主よ われらの罪によりて
 ケルビーニ:レクイエム〜昇階唱
 レーガー:婚礼の歌
 オルガン即興 他(全24曲)
ヴォーカルロマンティカー
ヨハネス・ディッケルト、
ユルゲン・オプファーマン(Org)
ヴィクトル・ハルトバヌ(Hp)
 録音:2005年3、4月。
 J.S.バッハ以前とロマン派・近代の宗教曲を対比的に選曲。合間にオルガン・ソロも差し挟まれている。ヴォーカル・ロマンティカは男性9人からなるヴォーカル・アンサンブルで、当レーベルから既に4枚のCDをリリース、バッハを得意とするがロマン派〜20世紀の声楽曲もさかんに取り上げている。
ライプジャジヒ・オーケストラ
  LeipJAZZig-Orkester、ライヴ Vol.1
(全24曲)
シュテファン・ケーニヒ指揮
ライプジャジヒo.
 録音:1998年9月20日、ライヴ。
 「 LeipJAZZig 」という綴りを見ればライプツィヒとジャズをかけた言葉だと納得、しかしオーケストラというのも不思議な話だが、ピアノ&キーボード、ヴァイオリン、チェロ、トランペット、ホルン、チューバ、フルート、クラリネット、バス・クラリネット、各種サックス、ギター、パーカッション、ドラムス、ベースという編成は、往年のビッグバンドを思わせつつ、しかしサウンドは全く異なった独特のモダンさを持っている。率いるシュテファン・ケーニヒは1963年ベルリン生まれ、クラシック畑の人。電子音楽時代に反旗を翻したかのような、ビッグバンドの現代ヨーロピアン的再生は刺激がある。
VKJK-0512
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(2CD)
MUT HABEN HEISST DIE ANGST UBERWINDEN クルト・マズア、他(演説)
 録音:1989年10月22日-11月17日。
 ベルリンの壁崩壊後、東ドイツの終焉に向かって動き出したきっかけの一つとなったライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのドキュメント。クルト・マズアなど主に文化人の演説を収録。
ガラスの都市〜ピアノと朗読のための作品集
 アルフレート・ケルッペン(テキスト:クルト・クーゼンベルク):
  ガラスの都市(2002)/ラ・ボテッラ(2002)/とある部屋(2002)
 アンドレアス・N.タルクマン
  (テキスト:アルバート・アインシュタイン):
  アインシュタインはかく語りき(2000)
 トーマス・シュミット=コヴァルスキー
  (テキスト:フリードリッヒ・シラー):きらめく謎(2003)
デュオ・ピアノヴォルテ
 [Duo Pianoworte;
 ベルント=クリスティアン・
  シュルツェ(P)
 ヘルムート・ティーレ(朗読)]
 録音:2005年。
 デュオ・ピアノヴォルテは語り手とピアニストという、固定としては珍しいデュオ(http://www.duo-pianoworte.de/)。国内代理店は「4手デュオ」としているが、誤り。
パエサッジョ・ルナーレ
 〜ヴァイオリンとギターの現代二重奏曲集

 バルドゥール・ベーメ(1932-):二重奏曲 Op.99
 ヌッチョ・ダンジェロ(1955-):導入とアリア
 レジナルド・スミス・
  ブラインドル(1917-2003):5つの素描(1958)
 ヨハネス・K.ヒルデブラント(1968-):接近4
 トビアス・クリッヒ(1963-):ハイドン変容
 ミロスラフ・ミレティッチ(1925-):ソナティーナ
デュオ・ドナート
[アンティエ・ドナート(Vn)
ハイナー・ドナート(G)]
 録音:2003年10月&2004年2月。
 バルドゥール・ベーメはワイマール生まれのヴァイオリニスト。ヌッチョ・ダンジェロはギタリスト。導入とアリアはジプシー風の味わい。レジナルド・スミス・ブラインドルは英国の作曲家。「5つの素描」は都会的でクールな味わい。ヨハネス・K.ヒルデブラントはドイツの作曲家。トビアス・クリッヒはドイツのイエナ生まれ。「ハイドン変容」は、ハイドンの音楽を挟み込みながら自在に変化させている。ミロスラフ・ミレティッチは、クロアチア出身のヴァイオリニスト、作曲家。東方的な薫りが特徴的である。
ラス・エストレーリャス(星たち)〜
 中世フランス、スペインとセファルディムの音楽

 聖母マリアのカンティガ、セファルディムの歌、
 T.J.ウォルフ編曲:アルハンブラ、他(全13曲)
アンサンブル・アスフール
 [Ensemble Asfur]
 録音:2003年1月。
 イスラム文化の影響を色濃く受けたスペイン中世音楽集。声、リュート、ハープ、ハーディ・ガーディ、マンドーラ、各種打楽器他多彩な楽器を駆使し典雅な世界を再現。
テューリンゲンのオルガン
 ヨハン・ペーター・ケルナー(1705-1772):
  前奏曲 ニ短調/二重フーガ ニ短調/幻想曲 ハ長調/
  主イエス・キリスト、我汝を呼ぶ/アルマンド イ短調
 エイドリアン・ユングハンス(1742-1820):
  おお嘆き、おお心の悲しみ
 レオンハルト・フリッシムート(1721-1764):
  パストラーレ ハ長調
 ヨハン・クリストフ・ケルナー(1736-1803):
  フーガ ニ短調/他
エヴァルト・コーイマン(Org)
 録音:2005年9月。
 J.P.ケルナーはテューリンゲン地方グレンフォルダで生まれ、1727年同地の聖ラウレンティウス教会の助手に就任した。優れたオルガン奏者として知られたケルナーは1733年ここのオルガンの建造を提案し、これを死去するまで演奏した。
ザクセンのオルガン Vol.1
 フローベルガー:
  トッカータ第4番 ヘ長調/トッカータ第5番/
  リチェルカール第4番 ト長調/カプリッチョ ニ短調
 シャイト:ジョン・ダウランドのガリアルダによる変奏曲/
       讃歌「キリストよ、汝真昼の光」
 ムファット:トッカータ第2番/トッカータ第6番
 パッヘルベル:5つのフーガ
 バッハ:
  コラール「主イエス・キリストよ、
   われらを顧みたまえ」 BWV.709/同 BWV.726/
  コラール「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV.667
ディートリヒ・ヴァーグラー(Org)
 使用楽器:ラングヘンネルスドルフのニコライ教会、ツァハリアス・ヒルデブラント製作のオルガン。
 このCDの主役は間違いなくオルガンである。ラングヘンネルスドルフは、統一ドイツの東端ザクセン州の小村で、この村のニコライ教会には、ツァハリアス・ヒルデブラント(1688-1757)が製作した立派なオルガンが取り付けられている。ヒルデブラントは、高名なオルガン製作者、ゴットフリート・ジルバーマン(1683年-1753年)の弟子で、このニコライ教会のオルガンは1722年に製作、彼の名声を一気に高めた。その出来ばえには師匠のジルバーマンも驚嘆に脅威が混じったほどだといわれている。このオルガンがいかに素晴らしい楽器であるかは、このCDをかければ明白で、バロック時代のドイツのオルガン曲には理想的である。ヴァーグラーの正攻法の音楽、優れた録音と、オルガン音楽の醍醐味を満喫できる。
サウンドウェイズ・フォー・ギター&ピアノ
 寺島陸也(1946-):牧歌第1番
 ハイドン:弦楽四重奏曲第8番Op.2-2, Hob.III-8
       〜アダージョ
 ポンセ:ギター・ソナタ
 トーマス・ベットガー(1957-):ストア
 ボッケリーニ(ブリーム編):導入とファンダンゴ
 ヴォルシナ:衝撃
クリス・ビロブラム(G)
ラインハルト・ヴォルシナ(P)
 録音:2005年7月。
 クリス・ビロブラムは1972年テューリンゲンのアルンシュタット生まれ。ワイマールのリスト音楽院で学んでいる。このアルバムでは古典派と近代のギター作品を織り交ぜて収録。
ブラス・アンサンブル版
 R.シュトラウスの「ティル」! 007!
 〜「ティル・オイレンシュピーゲルと
    もっとたくさんのいたずら」

 R.シュトラウス:
  ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
 J.S.バッハ:
  「わたし達は多くの苦難を経て」 BWV146
    〜どれ程わたしは喜ぶだろう/
  「イエスよ、汝わが魂を」 BWV.78〜アリアと二重唱
 サンマルティーニ:ソナタ 変イ長調〜アダージョ
 ジェームズ・ボンド組曲/ノスタルジー組曲/他
クイントニック
 録音:2005年7月7日-14日。
 クイントニックは、ドイツのウェストファリア地方で活動する金管楽器奏者たちが結成したブラス・アンサンブル。米国や英国のアンサンブルとは異なり、ドイツ的な質実剛健さを持ち、金管アンサンブルならでは華やさに加え余韻の残る味わいにも秀でている。バッハから、シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、さらに007の音楽まで、実に楽しい。
ベートーヴェン:ミサ ハ長調 Op.86 クリスティアーネ・エルツェ(S)
クラウディア・マーンケ(Ms)
クリスティアン・エルスナー(T)
フランツ=ヨゼフ・セーリヒ(B)
ファビオ・ルイジ指揮
ライプツィヒ放送so.&cho.
 [MDRso.&cho.]
 録音:2005年9月8-9日。
 二日間をかけた綿密なスタジオ録音。ミサ・ソレムニスよりも知名度は低いが、「エグモント」と同時期の作品にあたる充実した作品。荘重なフィナーレ、定評ある合唱団の分厚い響き。まさにドイツの団体によるベートーヴェンとして、高く評価したい演奏。
C.P.E.バッハ:オルガン協奏曲集
 オルガン協奏曲 ト長調 Wq.34/
 オルガン・ソナタ イ短調 Wq.70-4
 オルガン協奏曲 変ホ長調 Wq.35
ヨハネス・ゲフェルト(Org)
ヨハン・クリスティアン・
 バッハ・アカデミー
 録音:2005年10月。
 C.P.E.バッハは1767年から死去するまでハンブルクの5つの教会の音楽監督を務めた。しかし、オルガン作品は2曲の協奏曲のほかはソナタなど数曲しかなく、オルガン協奏曲も「オルガン又はチェンバロの協奏曲」と記されている。
テ・デウム・ラウダムス
 3本のトランペットと打楽器・オルガンの響き

 シャルパンティエ:「テ・デウム」〜前奏曲
 バッハ:カンタータ「われら汝に感謝す、
      神よ、われら感謝す」前奏曲/
     トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565/
     「クリスマス・オラトリオ BWV.248」
      〜ああ、我が心から愛するイエス
 テレマン:協奏曲 ニ長調
 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ ハ短調 Op.65/2
 アルビノーニ:アダージョ
 ヘンデル:王宮の花火の音楽
アンサンブル・トップ・ライプツィヒ
 録音:2005年7月&8月。
 3つのトランペットに、オルガンと打楽器が加わってのバロック音楽。バロックのスタイルにこだわっているわけでもなく、金管アンサンブルでもないが、華やかさと爽快さには不足がない。
モーツァルト・・・
 ヴァイオリンとチェロのための編曲集

 ソレル:ファンダンゴ
 モーツァルト:
  幻想曲 ニ短調 K.397/
  ピアノ・ソナタ ハ長調 K.545/
  ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570
 ベートーヴェン:なくした小銭への怒り Op.129
 メンデルスゾーン:カプリッチョ 嬰ヘ短調
 ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリス Op.18
ヴェラ・ヒルガー(Vn)
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
 録音:2005年10月、2006年4月。
 ノルベルト・ヒルガーはMDRso.首席チェロ奏者を務め、ヴェラも同so.に所属し、作曲もしている。当レーベルにバッハのチェンバロ曲のヴァイオリンとチェロ用編曲を2枚録音した。
J.S.バッハ:オルガン小曲集(全曲)
 [BWV.599〜644/BWV Anh.I200]
ウルリヒ・ベーメ(Org)
 録音:2006年8月、11月。使用楽器:ライプツィヒ聖トーマス教会のオルガン。
 バッハが音楽監督をしていたライプツィヒ聖トーマス教会の現在のオルガニスト、ベーメが同教会の新しいバッハ・オルガンを使用したバッハ作品集。オルガン小曲集47曲に1曲加えた全48曲収録。
VKJK-0604
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(2 HYBRID_SACD)
ブロムシュテット、ゲヴァントハウス管
 カペルマイスター退任記念ライヴ、「ブル8」

 ブルックナー:交響曲第8番
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:2005年7月1日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。先にDON INDUSTRIALEから DI-05-012B として発売されていた物だが、マスター・テープからは初発売&SACD化で高音質が期待される。
 ファンの間ではすでに評判となり噂も広まっていた、ブロムシュテットのLGOカペルマイスター退任コンサートのライヴがSACDで登場。マズアの後任として、厳しいトレーニングで音色を磨き上げ、キリッと引き締まったサウンドにゲヴァントハウス管を再教育したブロムシュテット。音楽の従順な下僕とも評したい敬虔なマエストロがそのコンサートで選んだ曲目は、ブルックナー畢生の名作、交響曲第8番。意外にも、その短くないレコーディング・キャリアでの初レパートリーだったもので、一般レーベルからの発売としても今回が始めての曲目。演奏は正に立派の一言。心持ちゆったりとしたテンポが採用され、見通し抜群のバランス感覚は正にブロムシュテットならでは。QUERSTANDが最近力を入れているSACDによる瑞々しい高音質もセールスポイントで、80歳を目前とした現代最高の指揮者による最大の話題盤、名盤。
 日本語解説より〜
 「過去評価されていたブルックナー演奏に見られる、巨大と言い換えられただけの愚鈍、豪快と誤魔化されていただけの粗雑。崇高と美化されていた曖昧さ。そんなものは一切ここにはない。細心の注意を払って隅々までをひたすら丁寧に音にしていったという、効果重視の演奏から見れば、全く手間隙かかるブロムシュテットの音楽作りなのである。まったく寄木細工のような気の遠くなるような作業。」
アンドレアス・ベトヒャー:青いスズメバチ(18の即興演奏) アンドレアス・ベトヒャー
(ヴィブラフォン/P/マリンバ/他)
ファビオ・ルイジのマーラー第4弾
 マーラー:交響曲第4番
サンドラ・トラットニヒ(S)
ファビオ・ルイジ指揮
MDRso.
(ライプツィヒ放送so.)
 録音:2005年9月20日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。
 MDR EDITION Vol.13。注目の指揮者ルイジのマーラー、最新ライヴ。ソロはウィーン国立歌劇場で活躍するトラットニヒ。ルイジは2007年にMDR響を退任、シュターツカペレ・ドレスデンの首席に就任することになっているが、まだまだMDRとは精力的に演奏活動を続けている。次回発売予定は第2番「復活」。
 ルイジのマーラー既発:第6番(MDR EDITION Vol.1;VKJK-0323 2CDs)、第5番(MDR EDITION Vol.6;VKJK-0413)、大地の歌&さすらう若人の歌(MDR EDITION Vol.7;VKJK-0428)。
VKJK-0608
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(2 HYBRID_SACD)
ルイージのマーラー「復活」
 マーラー:交響曲第2番 ハ短調 「復活」
クリスティアーネ・エルツェ(S)
藤村実穂子(Ms)
ファビオ・ルイージ指揮
MDRso.(ライプツィヒ放送so.)
 録音:2005年4月17日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。
 ルイージとMDRso.のマーラー・シリーズ、今回はついに大作「復活」が登場。「復活」は、かつては情念おどろおどろしい演奏が主流だったが、ルイージは、「イタリア人らしい流麗なフォルムと旋律の歌わせ方」、「ドイツ人好みの見通しの良い骨格のしっかりした音楽」という二つの要素を見事に融合させ、青年マーラーの驚くほど瑞々しい想いを引き出した。ルイージはまだ今ほど注目されていない1997年に、ウィーン・トーンキュンストラーo.を指揮して「復活」のライヴ録音を残しており(ORFCD-154)、その頃からマーラーにユーゲントシュティル風の美を復活させたと大きな評判を取ったものだった。それから当演奏までの8年間にルイージは大きな成長を遂げ、2007年からドレスデン州立歌劇場の音楽監督を務めるまでになった。その成果がこの演奏からはっきりと聞き取れる事だろう。
シューマン:合唱作品集 Vol.1
 ロマンスとバラード第1集 Op.67/ロマンス第1集 Op.69/
 ロマンスとバラード第2集 Op.75/ロマンス第2集 Op.91/
 3つの歌 Op.114
ハワード・アーマン指揮
MDR放送cho.
 録音:2003年11月、2004年4月、2005年9月。
 MDR EDITION Vol14。シューマンの作品の中でも、合唱曲集はかなり重要な分野であるが、いまだ知るひとぞ知る存在に留まっているのは残念。今回の収録作品はいずれもシューマンならではの深いロマンティシズムが美しく、作品67と作品75は無伴奏混声合唱曲、他はごく簡素なピアノ伴奏がある。ハワード・アーマンはロンドン生まれ、1998年からMDR放送合唱団の音楽監督に就任している。
グランテ&ルイジ〜
 フランツ・シュミット(1874-1939):
  ピアノと管弦楽のための作品集

 ピアノ(左手)と管弦楽のための
  ベートーヴェンの主題による変奏曲/
 左手のためのピアノ協奏曲 変ホ長調
カルロ・グランテ(P)
ファビオ・ルイジ指揮
中部ドイツ放送
 (MDR) so.
 録音:2005年9月、2006年11月。MDR エディション16。ファビオ・ルイジがこだわりを持って挑む作曲家フランツ・シュミットのなんと6枚目のアルバム。一人の指揮者でこれだけシュミットの録音を行った人はいないのではないだろうか。今回は ALTARUS や MUSIC AND ARTS レーベルへの録音で知られる技巧派ピアニスト、カルロ・グランテとの共演ということでも話題性は高い。
 シュミットはブラティスラヴァで生まれ、ウィーン音楽院でブルックナーなどに師事し、後期ロマン派の作風を維持した。第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインの求めに応じて、シュミットはここに収録された2曲のほか、3曲のピアノ五重奏曲や独奏用トッカータを書いた。変奏曲はヴァイオリン・ソナタ「春」のスケルツォとトリオの素材に基づいている。グランテはイタリアの主要なピアニストの一人で、ブゾーニ、ゴドフスキー、ソラブジなどの超難曲作品を多数録音し、あまり知られていない作品や現代曲も多数演奏している。
もう一つの歌〜カルムス・アンサンブル
 ペーター・イゲルホフ:
  満足した時、歌わなくてはならない
 ビリー・ジョエル:子守歌「おやすみ、私の天使」
 フィル・コリンズ:もう一晩
 ゲオルク・クライスラー:バルバラ
 クイーン:リロイ・ブラウン
 スティング:フラジャイル
 ガーシュウィン:サマータイム
 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー:
  ゴット・トゥー・ゲット・ユー・
   イントゥー・マイ・ライフ
 フレド・ユング:ロンド/他
カルムス・アンサンブル
[アニャ・リプフェルト(S)
 セバスティアン・
  クラウゼ(CT)
 トビアス・ペッヒェ(T)
 ルートヴィヒ・ベーメ(Br)
 ヨエ・レスラー(B)]
フレド・ユング(P)
 録音:2007年1月-3月。
 カルムス・アンサンブルのQUERSTANDへの5枚目のアルバム。今までのアルバムとはガラっと変わってポピュラー・アルバムが発売となる。カルムス・アンサンブルは1999年にトーマス教会少年聖歌隊出身者による五重唱団として発足。古今の宗教・世俗作品だけでなく、ジャズ、ロックやポピュラー曲も演奏する。
音楽童話「ブロムとフィルー」
 フランク=シュテフェン・エルシュター指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス児童cho.、ゲヴァントハウス木管五重奏団
 録音:2005年-2006年。ドイツの児童作家エリザベス・ドンマーの原作をもとにした、児童合唱とアンサンブルによる音楽童話。
モーツァルト:
 フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 /  証聖者の盛儀晩課
  (ヴェスペレ) ハ長調 K.339〜ラウダーテ・ドミヌム/
 レクイエム K.626/アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618/他
マンフレート・ホーネック指揮
スウェーデン放送so.&cho.
 録音:2001年11月15日。
 当たり前のモーツァルト「宗教曲集」に見えるが、一ひねり効いている。静かな鐘の音で始まると、まずグレゴリオ聖歌「永遠の安息を死者にお与え下さい」が聞こえる。されにモーツァルトから父へ宛てた手紙の朗読を挟み、モーツァルト「レクイエム」が演奏されるが、サンクトゥス以下がカットされており、そこに「涙の日」の未完成断片のままの演奏が置かれている。そしてアヴェ・ヴェルム・コルプスが演奏され、最後に静かな鐘の音で締めくくられる。単なるレクイエムの演奏とも、また一般的な宗教儀式における演奏ともことなった、独自の構成。
 ホーネックは読売日本so.に頻繁に客演しているので、日本でもなじみの深い指揮者だろう。オーストリア生まれ、ウィーン・フィルのヴィオラ奏者を経て、指揮者に転向して成功を収め、2007年からはシュトゥットガルト歌劇場の音楽監督に就任予定。
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調
フランク:前奏曲、アリアと終曲
リスト:バラード第2番 ロ短調
プルッグマイヤー=フィリップ:自由な即興曲
ウテ・
 プルッグマイヤー=フィリップ(P)
 録音:2005年7月。
 即興演奏のカリスマ的名手として熱狂的なファンを持つと言う、ウテ・プルッグマイヤー=フィリップ。このCDでは、お得意の即興演奏に加え、ブゾーニ、フランク、リストの良く知られた作品も収録、彼女がロマン派のピアノ曲においても優れた演奏者であることを示している。
ザクセンのオルガン Vol.2
 ライプツィヒ、メッケルンの
  メンデルスゾーン・オルガン」

 メンデルスゾーン:
  前奏曲とフーガ ハ短調/
  オルガン・ソナタ イ長調 Op.65-3
 ラインベルガー(1839-1901):
  オルガン・ソナタ ニ短調 Op.148〜カンティレーナ
 ジョルト・ガールドニュイ(1946-):
  モーツァルト変容
 ジャン・ラングレ(1907-1991):
  3つのグレゴリオ聖歌のパラフレーズ Op.3
   〜第3番 感謝の賛歌「テ・デウム」
 J.S.バッハ:
  「フーガの技法」〜対位法第11番/
  様々な手法による
   18のライプツィヒ・コラール集 より
  [いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV.662/
   われは神より離れず BWV.658/
   今ぞすべての人よ神に感謝せよ BWV.657]/
  前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548
ホルム・フォーゲル(Org)
 録音:2006年8月。
 使用されているオルガンは、1766年ライプツィヒの教会のためにシュヴァイネフライシが建造し、1901年、ライプツィヒの西方にある都市メッケルンの教会に移され、更に2004年に改修された。
 ハンガリーの作曲家ガールドニュイの「モーツァルト変容」は、モーツァルトのピアノ・ソナタ ニ長調K.576第3楽章の主題に基づく、ジャズの要素の混じった陽気な作品。フランスのラングレはオルガン作品と即興演奏で世界的な評価を得た音楽家。
 盲目のオルガン奏者フォーゲルは1939年マイニンゲンで生まれ、ライプツィヒの音楽演劇大学で学んだ後、ヴァルヒャに師事した。1968年からライプツィヒの教会で、2000年からは同地のメッケルンの復活教会で教会音楽家として働いている。
メンデルスゾーンとその時代 Vol.1
 メンデルスゾーン:
  レスポンソリウムと賛歌 Op.121
 ニルス・ゲーゼ:
  オルガンのための3つの小品 Op.22
 フェルディナンド・ダヴィド:
  弦楽四重奏曲 Op.32
 ユリウス・リエッツ(1812-1877):
  6つの宗教的歌曲集(男声5声のための)
ライプツィヒ・
 ヴォーカル
  ロマンティカー
ハルトマン四重奏団
ヨハネス・
 ウンガー(Org)
 2009年のメンデルスゾーン生誕200年に向けて、新シリーズ「メンデルスゾーンとその時代」がスタート。メンデルスゾーンの珍しい作品に加えガーゼ、ダヴィド、リエッツといった当時のライプツィヒで活躍した作曲家の作品をジャンルにこだわらず紹介していく。ライプツィヒを本拠とするQUERSTANDレーベルならではの企画。
VKJK-0619
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(2CD)
ライオネル・ファイニンガー(1871-1956):
 オルガンのためのフーガ集

 [第4番 イ短調/第6番 ハ長調/
  第7番 ロ短調「父の思い出に」/第9番 ホ短調/
  第10番 イ短調/第11番 変ホ短調/
  第12番「アハシュエロス」 ト短調/
  第13番 ニ長調]
ハンス・ブレンナー(1892-1978):
 キリストは死の絆につかせたまえり
クルト・ディートマー・リヒター(1931-):
 パッサカリアの形式による結晶
マティアス・ドライスィヒ、
フランク・ディトマー、
アンドレアス・マルクヴァルト、
バルバラ・フォン・ベルク、
ヨアヒム・ダーリツ(Org)他
 ファイニンガーはドイツ系アメリカ人。音楽家を両親にニューヨークで生まれたが、ライプツィヒ音楽院で学ぶために乗った船の中で、突然画家になることに決め、その後ドイツの代表的な画家として活動した。ところがナチスに「退廃芸術家」とされたため、1937年ニューヨークに戻ったという。ファイニンガーはバッハのフーガの多層的構造を好み、それを自分の絵画の構成に用いようとした。これらは生前は「補足的作品」と見なされて少数しか演奏されなかったため、このCDのほとんどは世界初録音。
 ブレンナーは歌劇、管弦楽曲、室内楽曲、オルガン曲などを作曲し、現代歌劇の指揮をするほか、「結晶」を含め、ファイニンガーの絵画に刺激された作品を書いている。
バロック・マンドリンとリュートのための音楽
 ヘンデル:ソナタ ト短調 HWV452
 ダリオ・カステッロ(17世紀):
  ソプラノ楽器独奏のための3つのソナタ〜第1番
 マラン・マレ:マレ風のソナタ
 D.スカルラッティ:ソナタ第5番 ト長調 K.91
 J.S.バッハ:
  フランス組曲第3番 ロ短調 BWV814
ジョコンド二重奏団
[カテリーナ・リヒテンベルク
 (マンドリン/リュート)
 ミルコ・シュラーダー
 (リュート)]
 録音:1997年6月-9月。以前 KOCH SCHWANN から 3-6594-2 として発売されていた録音の、レーベル移行再発売。
 ここに収録された5曲のうち、ヘンデルとスカルラッティの作品はチェンバロ用で、他は楽器が指定されていない。カステッロは、イタリアの初期バロック音楽の作曲家。「マレ風のソナタ」は3曲からなる「音階および様々な合奏の小品」の第2曲。スカルラッのK.91には「マンドリンとチェンバロのためのソナタ」という題がつけられ、緩急緩急の教会ソナタの形式によっている。
 ソフィアで生まれたリヒテンベルクと1964年生まれのシュラーダーはケルン音楽アカデミーで出会い、1991年にジョコンド二重奏団を結成した。様々な国内・国際コンクールで優勝し、日本を含む世界各地で演奏している。
マンドリンと、
 ギター又はリュートのためのソナタ集

 クリストフォロ・シニョレッリ(1731-1815):
  バロック・マンドリンとリュートのためのソナタ ト長調
 アッバーテ・ラニエリ・カッポーニ(18世紀):
  バロック・マンドリンとリュートのためのソナタ第8番
 ジャン・フランチェスコ・ディ・マーヨ(1732-1770):
  ナポリ型マンドリンとギターのためのソナタ ヘ長調
 ガブリエレ・レオーネ(1725-1790頃):
  ナポリ型マンドリンとギターのためのソナタ ハ長調
 ラファエレ・カラーチェ(1863-1934):
  ロマンティック・マンドリンとギターのための
   協奏曲第1番 Op.113
ジョコンド二重奏団
[カテリーナ・リヒテンベルク
 (マンドリン/リュート)
 ミルコ・シュラーダー
 (リュート)]
 録音:1994年9月。以前 KOCH SCHWANN から 3-6435-2 として発売されていた録音の、レーベル移行再発売。
 ナポリは18世紀ヨーロッパで音楽の最大の中心地の一つで、有名な作曲家たちが集まった。マンドリンはナポリの人々に特に好まれ、18世紀イタリアの室内楽曲や歌劇のアリアの伴奏にしばしば用いられた。17世紀から18世紀中ごろまで用いられたバロック・マンドリンは、リュートと同じ構造で、6対のガット弦が張られていた。18世紀中ごろから、4対の弦をヴァイオリンと同様に調弦したナポリ型マンドリンを音楽家たちは好むようになった。ここに収録されているのは皆ナポリの作曲家の作品で、バロックからロマン派までのマンドリン作品を概観することが出来る。
マンドリンとギターのためのアメリカ音楽
 スティーヴン・ファンク・ピアソン(1952-):
  山の荒地
 ガーシュウィン:3つの前奏曲
 ウィル・エイトン(1948-):
  マンドリンとギターのための3楽章
 ブライアン・イスラエル(1951-1986):
  マンドリンとギターのためのソナティネッタ
 ダニエル・ピンカム(1923-):序奏、夜想曲とロンド
 ポール・ミッチェル=デイヴィッドソン(1946-):
  ロンド
 デイヴ・ブルーベック(1920-):
  3つは仲間/それはラグタイムのようなワルツ
ジョコンド二重奏団
[カテリーナ・リヒテンベルク
 (マンドリン/リュート)
 ミルコ・シュラーダー
 (リュート)]
 録音:1996年3月。以前 KOCH SCHWANN から 3-1309-2 として発売されていた録音の、レーベル移行再発売。
 アメリカ音楽の特徴の一つは、クラシック音楽とポピュラー音楽の境界が流動的なことだろう。ピアソンはギター演奏のコンクールにも入賞していて、「山の荒地」にはジャズやポピュラー音楽の和声とのつながりを示している。エイトンは古楽に関心を持ち、「マンドリン・フェスティヴァル」コンクールで2位を受賞した「3楽章」もバロック音楽の痕跡を示している。「ソナティネッタ」は同コンクールで1位となった。ピンカムはピストン、コープランド、バーバー、オネゲルに学び、伝統的な音楽も電子音楽などの革新的な音楽も作曲している。ブルーベックはミヨーとシェーンベルクに学んだが、20世紀の最も重要なジャズ・ピアニストの一人でもある。1955年結成した「デーヴ・ブルーベック・カルテット」は最も有名なジャズ楽団の一つとなった。
ヴルツェンの聖マリア大聖堂でのクリスマス
 J.S.バッハ:アリオーソ
 プレトリウス:暁の星さし昇りて
 レーガー:扉を高く
 ブクスフーデ:いざ来たれ、異教徒の救い主よ/他
ヨハネス・ディッケルト指揮
ヴルツェン大聖堂青年cho.
 録音:2004年12月、2005年4月、5月。
 ディッケルトは1986年ヴルツェンの聖マリア大聖堂の指揮者、オルガン奏者、教会音楽監督となり、ヴルツェン大聖堂青年合唱団を創設した。この合唱団は16歳から30歳までの約45人からなっている。
怠け者のスウィング
 カール=ハインツ・フォーゲル:
  怠け者のスウィング/
  ホセのために/痛み/2つのギター
 ジャンゴ・ラインハルト:私の夢の屋敷/他
ドイツ・ホット・クラブ
 (Hot Club d'Allemagne)
[トーマス・プロカイン(Vn)
 カール=ハインツ・
  フォーゲル(G)
 クラウス・ヤコプ(G)
 ゲオルク・プロカイン(Cb)]
 録音:2005年。
 フォーゲルとトーマス・プロカインがフランスのジャズ・ギター奏者ジャンゴ・ラインハルトとヴァイオリン奏者ステファン・グラッペリの音楽に関心を持っていたことから、2002年にこの四重奏団が結成された。二人のプロカインが受けたクラシックの音楽教育と、二人のギター奏者のアメリカのジャズのような様式が混合されている。
ザクセンのオルガン第3集〜
 ティーフェナウのジルバーマン・オルガン

 ヨハン・カスパル・ケルル:シャコナ ハ長調
 ハイドン:1792年の時計の音楽
 フレスコバルディ:
  トッカータ・デシマ
   (トッカータ集第1巻より)/
  カプリッチョ・ソプラ・ラ・バッターリャ
 モーツァルト:アンダンテ ヘ長調 K.616
 他、ゲオルク・ベーム、作者不詳(18世紀)、
   スウェーリンクの作品
ユルゲン・リーガー(Org)
 録音:2006年10月。使用楽器:ジルバーマン製、ティーフェナウ礼拝堂、ドレスデン北西。
 ザクセンのオルガン・シリーズも第3弾。今回は近年発見された作者不詳(18世紀ドイツの作曲家、頭文字B)の作品も収録。
VKJK-0633
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(2CD)
1CD価格
シューマン:協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調/
 チェロ協奏曲 イ短調 Op.129/
 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
ハルトムート・シル(Vn)
ロディン=ゲオルゲ・
 モルドヴァン(Vc)
アレクサンダー・マイネル(P)
高橋直史指揮
アウエ・エルツゲビルゲpo.
 録音:2006年10月、ライヴ。
 シューマンの3つの協奏曲を一度に演奏するという珍しい演奏会は、シューマンの没後150年を記念して行われた。シルは1971年ライプツィヒで生まれ、1995年国際モーツァルト・コンクールに入賞し、1997年からローベルト・シューマン・フィルの第1コンサート・マスターとローベルト・シューマン四重奏団の第1ヴァイオリン奏者を務めている。モルドヴァンは1964年ルーマニアで生まれ、パレルモとパルマのオーケストラのチェロ奏者を務めた後、1993年ライプツィヒ・MDR中部ドイツ放送so.の首席チェロ奏者になった。マイネルはハレ出身で、ライプツィヒ音楽演劇大学とジュリアード音楽院で学び、同大学とハレのルター大学で教えている。高橋直史は1973年に生まれ、東京芸術大学で遠藤雅古、若杉弘に師事し、ミュンヘン音楽演劇大学やメータ、ツァグロセク、ゲルギエフのマスター・クラスで学んだ。ブランデンブルク劇場、オスナブリュック市立劇場の指揮者を経て、2004年からエルツゲビルゲ劇場とo.を指揮し、2006年音楽監督となった。1998年に新日本フィル、2006年に読売日本so.を指揮し、2008年には名古屋フィルを指揮する予定。
デンマーク・マリボ大聖堂のオルガン
 デュリュフレ:ソワソン大聖堂の時の鐘によるフーガ Op.12
 デュプレ:十字架への道 Op.29から
 バッハ:コラール「おお罪なき神の小羊」 BWV.1095/
     コラール「キリストよ、神の小羊であるあなた」 BWV.619/
     コラール「苦しみを受けられるキリストに栄光があるように」 BWV.1097
 メシアン:聖体の秘蹟の書から
 ブラームス:「おお悲しみよ、心の苦しみよ」によるコラール前奏曲とフーガ イ短調 WoO.7
 ウィドール:オルガン交響曲第10番「ローマ風」から
  ヨハネス・ウンガー(Org)
 録音:2006年9月、マリボ大聖堂、マリボ、デンマーク。
エホバよ、汝に向かってわれ歌わん
 マックス・レーガー:朝の歌 Op.138 No.2
 バッハ:
  イエス、我が喜び BWV.227 (*)/
  エホバよ、汝に向かいてわれ歌わん BWV.452/
  来たれ、魂よ、この日は聖なる歌もてたたえられん
   BWV.479
 ジョスカン・デプレ:万物の連なりを超えて
 ジャン=フィリップ・ラモー:叫びつかれて力は失せ
 バッハ:
  魂の慰め、わが喜び BWV.497/
  主よ、汝の復讐をなしたもうな BWV.463
 エドゥアルド・グリーグ:4つの詩篇 Op.74〜
   麗しきかな神の子よ/
   神の子は安らぎを与えたまえり
 バッハ:
  されば汝は今行きたもうや、わがイエスよ BWV.500/
  愛する主イエス、
   いずこにかくも久しく留まりたもうや BWV.484
 黒人霊歌:
  Swing low, sweet chariot/ That lucky old sun/
  Go down, Moses/ Ride on, King Jesus/
  Joshua fit the battle of Jericho
 バッハ:
  われは忠実に沈黙を守り BWV.466/
  神はなおも生きたもう BWV.461
 ヨゼフ・ガブリエル・ラインベルガー:
  夕べの歌 Op.69 No.3
カルムス・アンサンブル
 録音:2001年-2006年。
 5〜6人による美しい声楽アンサンブル、カルムス・アンサンブルの代表的録音(VKJK-0204; 廃盤)に(*)を追加しての再発売。
モーツァルト:
 ディヴェルティメント 変ホ長調 KV563
シューベルト:弦楽三重奏曲 変ロ長調 D.581
ドレスデン弦楽三重奏団
[イェルグ・ファスマン(Vn)
 セバスティアン・
  ヘルベルク(Va)
 ミヒャエル・
  プフェンダー(Vc)]
 録音:1988年5月3日。旧品番:VKJK-9901(廃盤)の再発売。
 ドレスデン弦楽三重奏団はシュターツカペレ・ドレスデンとMDR so.の若手メンバーにより、1995年に結成された。このアルバムは彼らの最初の録音で、瑞々しい演奏が好評を得、その後5枚のアルバムが発売されるに至った。
ライプ“ジャズ "ィヒ・
 オーケストラ、ライヴ Vol.2

 シュテファン・ケーニヒ:
  ジャズ・オーケストラのためのバラード/
  ピアノとジャズ・オーケストラのための協奏曲
 J.S.バッハ/ケーニヒ編曲:
  レジャズサンス
  (管弦楽組曲第4番 ニ長調 BWV1069による)/
  ジャズによるトッカータとフーガ(BWV565による)
シュテファン・ケーニヒ指揮
ライプ“ジャズ "ィヒ・オーケストラ
 録音:2007年1月5日、ライヴ。
 ケーニヒは1963年ライプツィヒで生まれ、同地のメンデルスゾーン音楽大学でピアノ、指揮
作曲を学んだ。10年ほど前に結成されたこの楽団はその名の通りライプツィヒのジャズ・オーケストラで、普通のビッグ・バンドと異なり、ソリストたちから成っている。第3曲の曲名は "Rejouissance "という題の原曲の終楽章に基づいている。
喜べ!〜降臨節とクリスマスのための歌曲集
 メンデルスゾーン:前奏曲 ト長調/
  「喜べ主は地に民を住まわせる」
 クリューガー:「私が受け取るべき」
 ブラームス、レーガー、プレトリウス、コルネリウス
 他全21曲
グレゴル・マイアー指揮
ヴォーカル・コンソート・
 ライプツィヒ
ディーター・ベルマン(語り)
ヨハネス・ウンガー(Org)
 録音:2007年1月。
 2009年設立10周年を迎えるヴォーカル・コンソート・ライプツィヒ。清冽なオルガンと歌声に癒される。
VKJK-0708
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブロムシュテットの「ブル7」
 ブルックナー:交響曲第7番
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
 録音:2006年11月23日-25日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ライヴ。初出音源。日本語帯&解説書付き!
 話題の超名演「ブル8」(VKJK-0604)の続編! 前回の8番はゲヴァントハウス管の退任記念コンサートだったが、今回は退任後、名誉指揮者として初登壇した際のコンサート・ライヴ。ブル7を二キッシュ指揮で世界初演を果たした伝統のゲヴァントハウス管が、現代最高のブルックナー指揮者ブロムシュテットと敬虔な祈りの音楽を奏でる。キリッと引締って精緻なアンサンブルはブロムシュテットのトレーニングの賜物。ゲヴァントハウス管のブル7は意外と少なく、コンヴィチュニー盤とマズア盤があるだけなのは意外。ブロムシュテットにとっては1980年のシュターツカペレ・ドレスデン盤以来の再録音で、実に26年振り。
VKJK-0711
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(2 HYBRID_SACD)
マズア&LGO、最新の「悲愴」
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(*)
 (オーディオ・ブック)
  ドキュメント「音楽に捧げた人生」(#)
クルト・マズア指揮(*)
ライプツィヒ・
 ゲヴァントハウスo.(*)
ハラルド・シュミット(語り;#)
 録音:2006年9月、ライヴ(*)。2007年に80歳を向かえるクルト・マズアの記念CD。
 マズアは現在ロンドン・フィルやフランス国立管の首席指揮者を務め、メジャー・オーケストラへの客演も多い今最も多忙な指揮者の一人。1枚目は2006年秋に演奏され絶賛されたチャイコフスキーの悲愴。1970年から1996年までカペルマイスターを務めたゲヴァントハウス管に帰っての感動的な演奏。2枚目はマズアの生涯をたどるオーディオ・ブックとなっており、数々の歴史的録音の他、ズービン・メータやアンネ=ゾフィ・ムター、作曲家のジークフリート・マトゥスなど著名なアーティストからの賞賛のコメントなどが収録されている。
VKJK-0712
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(2CD)
メンデルスゾーン:オルガン作品集
 6つのオルガン・ソナタ Op.65/
 3つの前奏曲とフーガ Op.37/
 トリオ ヘ長調(1844)/
 アレグロ 変ロ長調(1844)/
 フーガ ヘ短調(1839)/
 アレグロ[ニ短調/ニ長調(1844)]/
 コラール ニ長調(1844)/
 後奏曲 ニ長調(1831)/
 優しいアンダンテ ニ長調(1823)/
 アレグロ・モデラート・
  マエストーソ ハ長調(1845)/
 コラール 変イ長調(1844)/
 前奏曲 ハ短調(1844)/
 主題と変奏 ニ長調(1844)/
 フゲッタ ニ長調(1835)
ウルズラ・ハウザー(Org)
 使用楽器:シュヴェーリン大聖堂のラーデガスト・大オルガン、1871年製。メンデルスゾーンのオルガン作品をほぼ全曲収録した2枚組。ハウザーはスイスのオルガニストでロマン派を得意としている。
テューリンゲンのオルガン第2集〜
 アルテンブルクのトロスト・オルガン

 バッハ:
  幻想曲 BWV.1121/前奏曲 ト長調 BWV.568/
  フーガ[ ヘ長調 BWV Anh.II-42/
       ハ長調 BWV Anh.II-90
       ト短調 BWV.578/ ニ短調]/
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565/
  パルティータ
   「神のひとり子なる主キリスト」/
  前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.533/
  コラール前奏曲 BWV Anh.II-73/
  フーガ・ソプラ・イル・
   マニフィカト BWV.733/
  3つのコラール[BWV.657、654、655]/
  協奏曲 ハ長調 BWV.594
   (原曲:ヴィヴァルディの協奏曲RV.208)
フェリックス・
 フリードリヒ(Org)
 使用楽器:アルテンブルクのトロスト・オルガン、1739年製。「テューリンゲンのオルガン」第2集。オール・バッハだが最もポピュラーな「トッカータとフーガ ニ短調」からヴィヴァルディの協奏曲の編曲まで多彩なプログラムになっている。
シューベルト:
 ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」D.667
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 K.493
後藤泉(P)
ダニエル・ゲーデ(Vn)
カール・ズスケ(Va)
ユルンヤーコプ・
 ティム(Vc)
ドリン・マルク(Cb)
 録音:2007年4月3日-6日、MDRスタジオ。
 後藤泉は「軽井沢の森音楽祭」の主要ピアニストを務めるなど国内での活動に加え、コフマンの指揮するボン・ベートーヴェンo.やキエフ室内管との共演など、海外での活躍の場も広げている注目のピアニスト。今回は共演も豪華メンバーが終結。元ウィーン・フィルのコンサート・マスターでソリストとして活躍するダニエル・ゲーデ、ゲヴァントハウス管の元コンマスで言うまでもない名ヴァイオリニストのカール・ズスケ(今回はヴィオラ)、ゲヴァントハウス管の首席チェリストのユルンヤーコプ・ティム、元ミュンヘン・フィルの首席コントラバスのドリン・マルクととにかく強力メンバーが揃っている。
ザクセンのオルガン Vol.4〜
 ポムセンのリヒター・オルガン

 ハンス・レオ・ハスラー:2声のリチェルカーレ
 ガブリエリ:ファンタジア・アレグラ
 プレトリウス:聖歌
 ブクステフーデ:既に明日のように星は照る
 バッハ:カンツォーナ ニ短調
 シャイト:聖歌
 他、パレグリーニ、コレア・デ・アラウホ、
   ジョアン・カバニーリェス、
   デ・エレディア、ゲラウ、トゥンダー、
   ブクステフーデの作品、全19曲
ローラント・ベールガー(Org)
 録音:2007年。
 ドイツ・ザクセン地方にあるポムセン教会にある17世紀の由緒あるオルガンによりドイツ・スペインの作曲家を中心とした珍しいオルガン曲ばかりを収録。
新ライプツィヒ・
 ゲヴァントハウスからのオルガン音楽

 J.S.バッハ:
  前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552/
  コラール「おお愛する魂よ、汝を飾れ」BWV654
 メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ ハ短調 Op.37-1
 ゲーゼ:
  コラール前奏曲「暁の星のいと美しきかな」
 シューマン:ペダル・ピアノのためのスケッチ Op.58
 カルク=エーレルト(1877-1933):
  「コラール即興曲集」Op.65 より
   [おお神よ、汝いつくしみ深き神よ
     (第2・第1版)/
    おお愛する魂よ、汝を飾れ]
 レーガー:バッハの主題による幻想曲とフーガ Op.46
ミヒャエル・シェーンハイト(Org)
 録音:2007年3月。
 旧東ドイツ時代の1970年代に新しいゲヴァントハウスを建設する計画が作られ、新しいオルガンは1981年9月に完成した。シェーンハイトは1984年国際バッハ・コンクールで1位となり、1986年からゲヴァントハウス、1996年からメルゼブルク大聖堂のオルガン奏者を務めている。
ティコ・ティコ〜ブラジルのギター
 セキナ・デ・アブレウ:ティコ・ティコ
 カノト・ダ・パライバ:友セナ
 ピシンギーニャ:1対0
 エグベルト・ジスモンティ:ピアノ/水とワイン
 パット・メセニー:ベター・デイズ・アヘッド
 セルジオ・アサド:ヴァルセアンナ
 バーデン・パウエル:プレリュードのサンバ/他
ジャン=ペーター・
 ブラウン(G)
 ブラウンは1961年ヘッセン州で生まれ、若い時にブラジル音楽の多彩な輝き、豊かな和声、優雅なリズムに圧倒された。このCDでは、ボサ・ノヴァやサンバのほか、ジャズ、バラード、娯楽音楽の響きを聴くことが出来る。
フライべルク大聖堂での夕べの音楽〜
 いざ来たれ異教徒の救い主よ

 シャイデマン:言葉は肉となり
 ブクステフーデ:
  オルガン・コラール BuxWV.211/
  安らぎと喜びもてわれは逝く BuxWV.76
 J.S.バッハ:
  オルガン・コラール[ BWV.661/ BWV.659 ]
  コラール・トリオ BWV.36-2
   他の合唱曲、オルガン曲
 ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):
  コラール幻想曲聖歌隊による賛美歌
ヴォルフガング・クーベ、
マルティン・イェレフ
(Obダモーレ)
クリスティアン・
 スコボフスキー
(Org)指揮
フライベルク大聖堂
 少年聖歌隊
 鐘の音に始まり鐘の音に終わる雰囲気豊かなコンサート。2007年が生誕300年にあたるブクステフーデとバッハの作品を中心にオルガンと聖歌隊による美しい演奏。
最初の一撃・ライヴ!〜
 テューリンゲンの12人のチェリスト達

 アレクサンダー・カレッジ:
  プロローグ(スター・トレックのテーマ)
 ファリャ:火祭りの踊り
 アイスラー:前奏曲
 カルス・ケーン:スター・フィッシュ(ヒトデ)
 ヴィラ=ロボス:序奏
  (ブラジル風バッハ第1番より)
 クリスティアン・ヨスト:
  イメージ・アンド・シャドウ
 エーリヒ・ケストナー&ヨッヘン・ブロイアー:
  メイリート
 J.S.バッハ&エーリヒ・ケストナー:
  9月のアリア
 エルヴィン・ボーツ:
  僕は君のために注文した植木鉢を持っていた
 ミルトン・エイジャー:週末と日光
 カレッジ:エピローグ
  (スター・トレックのテーマ)
 J.S.バッハ:アリア(アンコール)
テューリンゲンの
 12人のチェリストたち
 BPOの12人のチェリストに対抗してテューリンゲンの12人のチェリストがデビュー。彼らは全員ワイマールのリスト音楽院を出て、テューリンゲンの様々なオーケストラに所属している。バッハからスター・トレックまでオリジナルのアレンジ曲も多数含まれている。
VKJK-0722
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(2CD)
バッハ:無伴奏「チェロ」・ソナタ&
 パルティータ全集

 ソナタ第1番 ト短調BWV.1001/
 パルティータ第1番 ロ短調BWV.1002/
 ソナタ第2番 イ短調BWV.1003/
 パルティータ第2番 ニ短調BWV.1004/
 ソナタ第3番 ハ長調BWV.1005/
 パルティータ第3番 ホ長調BWV.1006
ノルベルト・ヒルガー(Vc)
 録音:2007年5月、2008年2月。
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全集を、チェロで弾いたもの。ヒルガーの演奏には、単に技術的にこなしていえるだけでなく、チェロでこの作品を演奏するにおける可能性を追い求めた深みが感じられ、ヴァイオリン演奏とはまた違った魅力をもっている。
準・メルクルが登場、MDR エディション Vol.17〜
 シェーンベルク編曲によるブラームス&バッハ作品集

 ブラームス/シェーンベルク編:
  ピアノ四重奏曲第1番 Op.25
 J.S.バッハ/シェーンベルク編:
  前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.522/
  コラール前奏曲
  [おお愛する魂よ、汝を飾れBWV.654/
   来たれ、創り主にして聖霊なる神よBWV.667]
準・メルクル指揮
中部ドイツ放送
 (MDR) so.
 録音:2007年4月23日-27日、MDRアウグストゥス・スクエア・スタジオ。
 2007/2008シーズンよりドイツ最古の放送オケMDR響(ライプツィヒ放送so.)の首席指揮者に就任する準・メルクル氏。新譜が早くも発表される。次第を担うどころか、早くも音楽シーンを牽引する名指揮者に成長した巨匠。N響への客演でも実力は折り紙つき。そのN響とも録音のあるブラームス=シェーンベルク:ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)が登場。余程自信のあるレパートリーなのだろう。フィルアップは、前奏曲とフーガ、コラール前奏曲というシェーンベルク編曲による知的で壮麗な名曲。
ジークフリート・カルク=エーレルト:
 歌曲と室内楽曲集

 フルート・ソナタ Op.121/印象と詩/
 「8つの歌」Op.11より/「傾向と意見」〜「幻」/
 フルートとピアノのための「エキゾティックな印象」/
 「私の子供」Op.40より/「古い歌」より/
 フルートとピアノのための「交響的カンツォーネ」/
 フルート、クラリネット、
  ホルンとピアノのための「若い音楽」
ジュリー・カウフマン(S)
イルメラ・ボスラー(Fl)
アンドレアス・レーネルト(Cl)
ベルンハルト・クルーク(Hr)
ベルンハルト・カストナー(P)
 録音:2004年/2006年。
 バロック様式と印象派の手法をミックスした多数のオルガン曲で知られるカルク=エーレルトの歌曲と室内楽曲を一堂に集めた珍しいアルバム。後期ロマン派、フランセ、プーランクを折衷したような軽やかで耽美的な世界。
VKJK-0731
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ヴォーン・ウィリアムズ:
 交響曲第1番「海の交響曲」
ハワード・アーマン指揮
MDRso.
(ライプツィヒ放送so.)
MDR放送cho.
ジェラルディン・
 マクグリーヴィ(S)
トンミ・ハカラ(Br)
 録音:2007年2月4日、ライヴ。
 QUERSTAND / MDRエディション第19弾。指揮は以前このシリーズで同じヴォーン・ウィリアムズのフロス・カンピ(VKJK-0324)で名演を聴かせたハワード・アーマン。アーマンは合唱指揮者としては第1級の評価を得ており、現在MDR放送cho.の芸術監督。最近はMDRso.も振って好評を得ている。指揮者がイギリス人とはいえドイツのオーケストラ(あのケーゲルが振っていたオケ!)が大作「海の交響曲」を演奏するのは珍しい。
チェチーリア・ミサ〜
 レーゲンスブルク大聖堂少年cho.

 グノー:聖チェチリア祝日のための
  ミサ・ソレムニス Op.12(聖チェチリア・ミサ)
 メンデルスゾーン:「エリア」〜
  「あなたの目を放棄しなさい」
 ルイ・ヴィエルヌ:オルガン交響曲第3番〜
  カンティレーヌとフィナーレ
ローラント・ビュフナー指揮
レーゲンスブルク大聖堂少年cho.
エルツゲビルクpo.
ヨハネス・クリューザー(T)
メヒティルト・キーンドル(S)
ヴォルフガング・クローゼ(B)
フランツ・ヨゼフ・
 シュトイバー(Org)
 録音:2007年5月11日。
 ウィーン少年合唱団は言うまでもなく有名だが、Domspatzen(大聖堂の雀たち)と呼ばれるレーゲンスブルク少年合唱団はウィーンに負けていないヨーロッパの名門少年合唱団。大作グノーのチェチーリア・ミサで天使の歌声を聴かせてくれる。
シューマン:合唱作品集 Vol.2
 5つの歌 Op.55/4つの二重合唱曲 Op.141/
 ロマンスとバラード
  [第3集 Op.145/第4集 Op.146]
ハワード・アーマン指揮
MDR放送cho.
 MDRエディション20。シューマン生誕200年となる2010年に向けて、合唱指揮の評価が高いハワード・アーマンによるライフ・ワークのひとつ。緻密な構成力ときめの細やかな音つくりがシューマンの合唱曲に新鮮な息吹を与える。
メイド・イン・ライプツィヒ
 ヴァイスマン:詩篇第23番「主は我が良き羊飼い」
 レーガー:人はただ少しばかりの時を生きて耐え抜く/
      朝の歌/夜の歌/聖母様の夢/十字軍の歌/
      アニュス・デイ/私たちは神を信じる
 メンデルスゾーン:私の心は神を、主を崇める
 ディストラー:主に新しい歌を歌え/
  真に、彼は我々の病を負った/私が我が家に居たなら
カルムス・アンサンブル・
 ライプツィヒ
[アニャ・リプフェルト(S)
 セバスティアン・クラウゼ(CT)
 トビアス・ペヘ(T)
 ルートヴィヒ・ベーメ(Br)
 ヨエ・レースラー(B)]
 録音:2007年11月、2008年9月。
 レーガーの宗教声楽作品を中心とした、マニアックな選曲のアルバム。カルムス・アンサンブル・ライプツィヒは、1999年結成の声楽アンサンブル。
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.2〜
 メンデルスゾーンと彼の時代1

 メンデルスゾーン:
  レスポンソリウムと讃歌「晩課の歌」Op.121(*)
 ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(1817-1890):
  オルガンのための3つの小品 Op.22(#)
 フェルディナント・ダーヴィト(1810-1873):
  弦楽四重奏曲 Op.32(+)
 ユリウス・リーツ(1812-1877):6つの宗教歌曲(*)
ライプツィヒ・
 ヴォーカルロマンティカー(*)
ヨハネス・ウンガー(Org;#)
ハルトマンSQ(+)
 録音:2006年5月-6月、2007年5月。
 メンデルスゾーンの作品の他、彼と親交のあったデンマークの作曲家ゲーゼ、ヴァイオリン協奏曲の初演者ダーヴィト、やはりメンデルスゾーンと親交があり、後に楽譜校訂の任に当たったリーツの作品を収録。
バッハ:オルガン作品集 Vol.3〜後期作品集
 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.548/
 コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」 BWV.645/
 コラール「私はどこに逃がれるべきか」 BWV.646/
 コラール「愛する神のみに従う者」 BWV.647/
 コラール「私の魂は主をあがめ」 BWV.648/
 コラール「ああ、私たちのもとに留まって頂きたい、
  主イエス・キリストよ」 BWV.649/
 コラール「イエスよ、
  今こそ天より降りて来て頂きたい」BWV.650/
 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544/
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988〜アリア/
 「天高くから私はここへとやって来た」 BWV.769/
 フーガの技法 BWV.1080〜3主題によるフーガ/
 コラール「あなたの御座の前に私は進み出る」BWV.668
ウルリヒ・ベーメ(Org)
 録音:2008年10月、11月、2009年3月、ライプツィヒ。
 第1集:初期作品集(VKJK-0423)、第2集:オルガン小曲集全集(VKJK-0603)。ウルリヒ・ベーメは1956年、旧東ドイツ、ザクセン州のフォークトラント地方、ローテンキルヒェン生まれのオルガニスト。現代ドイツを代表するオルガニストの一人で、1994年以来、ライプツィヒ音楽・演劇学院のオルガン教授を務めている。
チャカン(リコーダー)のための
 ヴィルトゥオーゾ作品集

 エルンスト・クレーマー(1795-1837):
  導入/変奏とポロネーズ Op.6/
  華麗な変奏曲 Op.18/ハンガリー風ロンド Op.28
 ヤーノシュ・K.フニャディ(1807-1865):
  アダージョ/ウン・ポコ・アレグレット/
  コンチェルト=ポロネーズ Op.14
 ヤーノシュ・ラヴォッタ(1764-1820):
  ハンガリー民俗舞踊[第2番/第4番]/
  故郷の思い出集[第1番/第2番/第3番]
 ヨゼフ・イェリーネク(1725-1825):ロンド
 アントン・ヘーベルレ(18世紀):
  アダージョ/ア・ラ・メヌエット
ジリ・ロヴァトカイ=ゾーンス
(チャカン[リコーダー])
ラヨシュ・ロヴァトカイ
(ターフェルクラフィア)
 録音:2008年1月。
 チャカンは、19世紀のハンガリーで人気のあったリコーダー属の楽器。通常のリコーダーよりも素朴な音色がする。ロヴァトカイ=ゾーンスはハノーファー生まれのリコーダー奏者(おそらくはハンガリーの家系)。
VKJK-0808
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(6CD)
5CD価格
ライプツィヒ大学創立600年記念エディション
 J.S.バッハ:ライプツィヒ大学式典用祝祭音楽集

 モテット「御霊は我らの弱きを助けたもう」BWV226/
 カンタータ[第198番「候妃よ、さらに一条の光を」BWV198/第36番「喜びがわき起こり」BWV36b]/
 世俗カンタータ
  [鳴り交わす絃の相和せる競いよBWV207/太鼓よ鳴れ、ラッパよ響けBWV214/墓は裂け、乱れ、砕け散るBWV205/
   われらにまかせて、見張りをさせよBWV213/ゆけ、たわむるる波よBWV206/
   恵まれしザクセンよ、汝の幸を讃えよBWV215/いざ勇ましきラッパのりゅうりょうたる調べよ」BWV207a/
   喜び勇みて羽ばたき昇れBWV36c/わが楽しみは、元気な狩りだけBWV208a]

 ゲジーネ・アドラー、F.ホルツハウゼン、サラ・イェッギ(S)
 S.クルムビーゲル(A) マティアス・コッホ(CT) J.プファイファー(T)
 ペーター・コーイ、G.シュヴァルツ(B)他
 ダヴィッド・ティム指揮 ヴォルフガング・ウンガー指揮
 パウリン・バロック・アンサンブル、ライプツィヒ大学cho.
 録音:2009年。
 2009年、ドイツで2番目に古い大学であるライプツィヒ大学は創立600年を迎えた。この大学は驚くべきことに既に15世紀から学芸学部において音楽の講義があり、同大学の学籍簿にはテレマン、C.F.E.バッハ、シューマン、ワーグナーの名前がみられる。J.S.バッハはこの大学の学生ではなかったものの、親しい関係にあり、彼は大学の行事のため、あるいは大学関係者個人の依頼で数々の式典用の音楽を作曲した。それをまとめたものがこのCDで、現存する全ての作品が縁の深いライプツィヒ大学の合唱団を含むスペシャリストたちによって演奏されている。
VKJK-0809
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(2CD)
1CD価格
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.6〜
 交響曲の至宝と2台のピアノのための協奏曲

 序曲「ルイ・ブラス」Op.95/
 2台ピアノと管弦楽のための協奏曲 変イ長調/
 2台ピアノと管弦楽のための協奏曲 ホ長調/
 交響曲第3番 イ短調「スコットランド」Op.56
アレクサンダー・マイネル、
クリスティアン・マイネル(P)
高橋直史指揮
アウエ・エルツゲビルゲpo.
 録音:2009年11月8日、アウエ。
 ドイツで認められ、オペラとオーケストラ・コンサートの両輪で活躍を開始した実力派の若手指揮者、高橋直史。メンデルスゾーン生誕200年の今、彼の解釈によるメンデルスゾーンの世界は、日本人としては見逃せない。高橋&エルツゲビルゲ・フィルはシューマン没後150年コンサート・ライヴの協奏曲集(VKJK-0633)でも好評を得た。
ライプツィヒでバッハと共に
 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り〜グローリア
 ジョスカン・デ・プレ:主よ、私はあなたの慈悲に期待した
 ゼレ(1599-1663):主よお聞き下さい / ハスラー(1564-1612):ヴィエルテ・イントラーダ
 J.S.バッハ:
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565/フーガの技法 BWV.1080〜コントラプンクトゥス9/
  管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV.1068〜エア(G線上のアリア)/
  フーガ ト短調 BWV.578/トッカータ ニ短調 BWV.913
 グロール(1947-):B-A-C-H/アンナ・マグダレーナとのコーヒータイム/たくさん
  オーパス4(トロンボーン四重奏団)
  [イェルク・リヒター、ディルク・レーマン、シュテファン・マイナー、シュテファン・シュミッカー(Tb)]
 録音:2009年4月、ライプツィヒ。
 バッハを中心とした演奏。オーパス4は1994年にライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のメンバーで結成された。ゲヴァントハウス管の首席を25年以上務めたJ.リヒターとゲヴァントハウス管の現首席D.レーマンが創立以来のメンバー。大半の曲はアルトとテナー・トロンボーン担当のイェルク・リヒターによる編曲。
VKJK-0811
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(2CD)
神の意志に従い〜
 イェルク・ヘルヒェット(1943-):オルガン作品集

 オルガンのためのコンポジション1(I-VIII)
  〜III、VII/
 オルガンのためのコンポジション2(I・II)/
 オルガンのためのコンポジション3〜I/
 オルガンのためのコンポジション3
  〜神の意志に従い(XV〜XXI)
ガリー・フェルカーデ(Org)
 録音:1993年-2007年。
 オルガン奏者であり、作曲家でもあるガリー・フェルカーデは、オルガンと電子(シンセサイザーやコンピューター)音楽の上演に特別の興味を持ち、オルガン界のニュー・ミュージックにおける開拓者だ。即興演奏家として、ダンサー、写真家、画家とのコラボも試みるなど、その活動内容は興味深い。新しい活動に積極的であると同時に、従来のオルガン文学への彼の深い関心は、オルガン演奏、古い音楽のパフォーマンス実行と作曲に関するエッセイと記事の出版に結びついた。ガリーは、ヘルヒェットの音楽について、こう語っている。「私がヘルケットについて考える時、真っ先に思い浮かぶのは絵だ。私は冬の夜に歩き、輝く星を見る。彼の音楽は、比較的静かに、しかしそれは連続的に、それ自体で回転し、展望を変更する法外的な詩のように、私の心を揺さぶる。…」
VKJK-0812
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(2CD)
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.1〜
 今、皆が聴き入っている! 皆が! 〜音楽と手紙

 ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調Op.4(1823)/
 ピアノ四重奏曲 ロ短調Op.3(1824/5)/
 弦楽四重奏曲 ヘ短調Op.80(1847)/
 歌曲[歌の翼に/秋の歌/恋人の手紙/旅の歌/森の城/
    夜の歌/ヴェネチアの舟歌/最後の喪失/月/他]/
 手紙[ゲーテと過ごした日/ショパンと会って/他]
リーゼ・クラーン(P/Fp)
マリエッタ・ツムビュルト(S)
イトゥリアガSQ
ドゥルス・
 グリューンバイン(朗読)
 録音:2009年。
 1枚目の収録曲を演奏しているイトゥリアガ四重奏団は、1996年にライプツィヒにて設立。個性的で優秀な技術と、メンバー同士の信頼性が好評を得て、2000年にヨーロッパ放送連合のコンテストで1位を獲得。有名なコンサートホールやヨーロッパの主要な音楽祭、また2003年には韓国、2006年には南アメリカと活動の場も広げつつある。そして今回、ついに日本に上陸! その演奏に乞うご期待。2枚目は、歌曲とメンデルスゾーンの手紙。ドイツ語満載で、彼の時代にタイムスリップしたような心地に浸ることができる。
VKJK-0813
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(1CD)
2CD価格
トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロストのオルガン
 クレプス:前奏曲 ハ長調 Krebs-WV 401/幻想曲〔Krebs-WV 548/Krebs-WV 524/Krebs-WV 422〕/
      トリオ 変ロ長調 Krebs-WV 451/
      フーガ 変ロ長調 Krebs-WV 434/4つの小前奏曲 Krebs-WV 412-415
 キッテル:前奏曲 ト長調/前奏曲 ハ長調
 J.S.バッハ:
  幻想曲 ハ短調 BWV.1121/トリオ「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」BWV.655/
  コラール「われらみな唯一なる神を信ず」 BWV.680/フーガ イ短調 BWV.947/
  コラール「装いせよ、おお愛する魂よ」 BWV.654/フーガ ト長調 BWV.577/他
 フェリックス・フリードリヒ(Org)
 録音:1998年-2008年。
 8世紀前半にドイツで活動したオルガン製作者、トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロスト(1680頃-1759)の製作した4つのオルガンを演奏。グローセンゴッテルンの聖ヴァルプルギス教会のオルガン、ヴァルタースハウゼンの市の教会(シュタットキルヒェ)のオルガン、アルテンブルクの城の教会(シュロスキルヒェ)のオルガン、アイゼンベルクの城の教会を使用。フェリックス・フリードリヒは、ドイツ、ザクセン州のデベルン出身。1991年からテューリンゲン・オルガン・アカデミーの指導者を務めている。ヨハン・ルートヴィヒ・クレプス(1713-1780)の研究者として知られており、このCDにも多数の曲が収録されている。
 #縦長ブック装丁のため、高額となっています。御了承下さい。
テューリンゲンのオルガン Vol.3〜ミュールハウゼンのディヴィ=ブラジイ教会のオルガン
 ブクステフーデ:前奏曲とフーガ ト短調BuxWV.149
 バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV.582/コラール「バビロンの流れのほとりに」 BWV.653/
     トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564/
     ファンタジア「われ神より離れじ」BWV.658a
 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第1番 ヘ短調Op.65-1 / シュタム:ケルト風ロンド
  オリヴェル・シュテヒバルト(Org)
 録音:2008年9月15日-17日、ディヴィ=ブラジイ教会、ミュールハウゼン。
 シュテヒバルトは1977年、ドイツ・ブランデンブルク州キリッツ生まれのオルガニスト。2001年から同教会のオルガニストを務めている。
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブロムシュテットの「ブル6」
 ブルックナー:交響曲第6番 イ長調
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
 録音:2008年9月、ゲヴァントハウス、ライヴ。この月のライヴは、先に CD-R 使用の DIRIGENT から 2008年9月26日の演奏(DIR-0081)が出ているが、完全に同一かどうかは不祥。
 約2年ぶりの発売となるブロムシュテット&ゲヴァントハウス管のブルックナー・シリーズ第3弾。彼による同曲がプレス盤CDで発売されるのは、1990年にサンフランシスコso.と録音して以来実に18年振り(その間にCD-R盤では実に4種[3種は2000年以降、1つは1983年の演奏]もが発売されており、彼の同曲における近年の充実振りが判る)。ブロムシュテットは常の如くに大袈裟な身振りなど少しもなく丹精、着実に音楽を積み立ててゆく。ブルックナーの交響曲の中では演奏回数も少ない曲であるが、如何にこの曲が魅力に満ちた作品であるかを教えてくれる。
 律儀に弱音は弱音と守り、それゆえに音量の変化が歴然としたものになるブロムシュテットだが、メロディが鋭くなり硬さが際立つのかというと、そんなことはない。エッジは明確だが清潔で温かな響きが聴き手を唯美に誘ってくれる。散見される意図的なトランペットの強奏も実に効果的。こういう辺りは、如何にもドイツの名門オーケストラ。ブルックナーの大胆な発想が顕になった名演で、早くも続編が楽しみ。
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(2CD)
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軽音楽と楽器の女王
 アイレンベルク:ペテルブルクのソリ走り
 チブルカ:ステファニー=ガヴォット
 J.シュトラウス:
  トリッチ=トラッチ=ポルカ/シュネル=ポルカ
 ワルトトイフェル:スケートをする人々/スペイン・ワルツ
 ヴィンクラー:ナポリの子守歌
 ノアック:小人の見張りの行列
 パーロー:アンボス=ポルカ
 フチーク:フィレンツェの行進曲
 ランガー(ランゴー?):お婆ちゃん
 リンケ:アミーナ/蛍の牧歌/ベルリンの風
 ホルツマン:銃砲、放て!
 ツィーラー:お入り頂きたい!
 シュランメル:ウィーンはウィーン
 ドエレ:白いリラがまた咲いたら
 ジロー:パリの空の下
 シュトレッカー:ロバウにて
 ライスフィールト:私の小さな緑のサボテン
 ユレーク:ドイツ騎士団長連隊行進曲
 シュトルツ:二人の心はワルツを奏で
 カールマン:私は踊りたい
 ブロン:勝利の旗の下で
 トランスラトイア:ウィーンのプラターの生活
 スーザ:自由の鐘
ウルズラ・ハウザー(Org)
 録音:1997年/2005年。
 いずれもウィーンを中心とした当時の軽音楽を、オルガンで演奏している。スイスのチューリヒ・トーンハレのオルガンと、ヴァーデンス・ヴィルのグルベンマン教会のオルガンを使用。
夜に来て〜ドイツ民謡集
 民謡:いざ、時は来た
 ハスラー:あなただけに/黒い雲がやってくる
 シューベルト:菩提樹
 メンデルスゾーン:春の喜び/森の別れ/私の歌
 民謡:小さな狩人/雪山には
 ブラームス:猫背のフィドル奏者
 民謡:妹よ妹よ/いとしのメッセンジャー/
  ああ、できることなら/いとしの人よ/
  僕の想いの全ては
 ゴーレ(1942-):小さな愛の歌/夜
 民謡:眠りの精/疲れた私は眠る
グレゴア・マイヤー指揮
ライプツィヒ・ヴォーカル・
 コンソート
 録音:2008年9月、11月。
 日本でもよく知られているドイツ民謡も少なくない中、この曲集を聴くと、まだまだ知らないドイツ音楽の世界に触れることができる。2002年にロベルトシューマン国際コンクール、合唱部門で金賞を受賞した、マイヤー率いるライプツィヒ・ヴォーカル・コンソートは、繊細でかつ生き生きとした解釈で、まだあまり知られていない作品の味わい深さを私たちに紹介してくれることだろう。
ゼトゥス・カルヴィジウス(1556-1615):宗教声楽作品集(全20曲)
 高い天から私はここへと来た/喜び歓声を上げよ/ヨゼフよ、愛する私のヨゼフよ/
 グローリア/甘い歓声で/私の魂は神のもとで穏やかだ/古い年が過ぎ去った/平和と喜びで/
 今日、神の子が勝利し/神は堅固な城/主は忠実な羊飼い/主に新しい歌を歌え/
 楽の響き、愛らしい歌/神の神聖さを讃えよ/他
  グレゴール・マイヤー指揮ヴォーカルコンソート・ライプツィヒ、アンサンブル・ネオマ
 録音:2009年2月16日-22日、ヴュルツェン。
 カルヴィジウスは1594年から亡くなるまでライプツィヒのトーマス教会のカントル務めた大家で、バッハの6代前の先輩となる。存在は知られているものの、録音は少なく、まとまったCDは初めてかもしれない。貴重なだけでなく、音楽的に極めて高水準なことに驚かされる。グレゴール・マイヤーは1979年生まれの若い合唱指揮者。1999年、弱冠二十歳でヴォーカルコンソート・ライプツィヒを設立、大きな評価を得ている。
カール・ゲープファールト(1859-1942):
 木管楽器とピアノのための作品集

 クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのための
  五重奏曲/
 フルート、オーボエとピアノのための三重奏曲/
 クラリネット、ファゴットとピアノのための三重奏曲/
 フルート、オーボエ、ファゴットとピアノのための
  四重奏曲
アンサンブル・ディクス
 録音:2009年1月3日、4日、9日、10日、ゲーラ。
 ドイツ、ヴァイマール地方のメンヒェンホルツハウゼンに生まれた作曲家。兵役中に軍楽隊に属したことから、管楽器の作品を多く残している。ここに収録されている作品は、いずれもドイツロマン派の色彩の豊かな名曲ばかりで、ことにシューマンやブラームスの室内楽曲が好きな人にはお勧めできる。アンサンブル・ディクスはワイマール地方のゲーラで結成された団体。名称は画家のオットー・ディクス(1891-1965)に由来している。ピアノをハシモト・ミキが担当している。
ティムール
 クライスラー:愛の悲しみ/ウィーン風小行進曲
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 チャイコフスキー:ロシア風ダンス
 シューベルト:アヴェ・マリア
 ファリャ:スペイン民謡組曲
 マスネ:タイスの瞑想曲
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 ヘンデル/ハルヴォルセン編:パッサカリア
 モンティ/メルニク編:チャルダーシュ
ティムール・メルニク(Vn)
潮田紀子(P)
セバスティアン・グレゴ(G)
ワン・ツォンツォン(Vn)
 ティムール・メルニクは、1985年ウクライナ生まれの若いヴァイオリニスト。2007年、大阪国際音楽コンクールのグランプリを受賞。ウィーン国立音楽大学で学び、将来が大いに期待されている。安定したテクニックと、瑞々しい音色が素晴らしい。潮田紀子〔うしおだ のりこ〕は、2007年にウィーン国立音楽大学大学院を修了したピアニスト。裏ジャケには日本語も表記されている。
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.7〜
 木管楽器奏者のための技巧

 メンデルスゾーン:
  クラリネット、バセットホルンとピアノのための
   コンツェルトシュテュック
   [第1番 Op.113/第2番 Op.114]/
  クラリネット・ソナタ 変ホ長調
 ダンツィ:バセットホルン・ソナタ ヘ長調
 カール・ベアマン(1811-1885):
  デュオ・コンチェルタント Op.33
   (2本のクラリネットとピアノのための)
アンドレアス・レーネルト(Cl)
フォルカー・ヘムケン
(バセットHr/Cl)
王曉嵐
 〔シャオ・ラン・ワン〕(P)
 録音:2009年。
 レーネルトとへムケンは、長いことライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のメンバーであった。彼らが、ここに収められている作品を選択したのには、バセットホルンという楽器にとって、ダンツィとベアマンの存在が、大変大きいということを意味している。特にクラリネット、およびバセットホルン奏者だったカール・ベアマンと息子で作曲も手がけるヘンリック・ベアマンのベアマン・ファミリーは、メンデルスゾーンと芸術を通して大変親しい間柄にあり、お互いの音楽性に影響を与えあったことは間違いない。レーネルトは、「メンデルスゾーンが長年、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.を率いて、強い影響を及ぼしたことは周知のことだが、それだけに留まらず、人は驚くかもしれないが、メンデルスゾーンの精神は未だ、このオーケストラに息づいている。メンデルスゾーン生誕200年を記念し、この年を素晴らしい『音楽の祝賀の年』とすることが重要だ」と語っている。
ルドルフ・マウエルスベルガー(1889-1971):
 ルカ受難曲(1945)
エッケハルト・クレム指揮
ドレスデン・ジングアカデミー
 録音:2009年。
 全曲合唱で歌われる通作型受難曲。この、1930年代から1960年代にかけて第25代のドレスデン聖十字架合唱団の楽長を務めたマウエルスベルガーの「ルカ受難曲」は、空襲を受け、聖堂が破壊され、少年合唱団員の何人もが亡くなり、破壊されたドレスデン市の廃墟にて作られた。60年余りが過ぎた今でも、この曲はドレスデンの人々に愛され、2009年、作曲者の120回目の誕生日、およびドレスデン・ジングアカデミーの125周年記念を記念して録音された。
オルガニステ・モデルネ〜
 ルイ・ジェイムズ・アルフレッド・ルフェビュール=ウェリ(1817-1869):オルガン音楽集

 行進曲/ヴァーセット(3曲)/演奏会用ボレロ/ソルティ(2曲)/アンダンテ/
 献呈(3曲)/ノエル・ヴァリエ/パストラル(2曲)
  ウルズラ・ハウザー(Org)
 録音:2008年11月。
 ルフェビュール=ウェリはパリ生まれのオルガニストで作曲家。ショパンが1849年にパリで客死した際、葬儀でショパンの名曲の主題による即興演奏を行ったのがルフェビュール=ウェリであった。1852年にはナポレオン三世の前で演奏。ドラクロワ、ヴィクトル・ユゴー、ジュール・ヴェルヌ、ケルビーニ、オッフェンバックら様々な同時代の芸術家と親交があり影響を受けた。彼の音楽は華やかな雰囲気に溢れており、世代的にはワーグナーより少し後の生まれの故かその半音階的で華麗なハーモニーにワーグナー(特に初期歌劇)の影響が感じられる。
ランデ・ヴー〜ジャンゴ・ラインハルトとともに
 ジャンゴ・タイガー/スウィング39/
 ホット・クラブ・ジャム/マイナー・ファンク/
 コンストラクション/スウィング・デ・パリ/他全17曲
ドイツ・ホット・クラブ
[Vn、2G、Cb]
T.モルゲンシュテルン
(アコーディオン)
C.ドウアーレ(Vo)
 録音:2009年。
 ドイツ・ホット・クラブ [Hot Club d'Allemagne] はヴァイオリン、2つのギター、ベースからなるバンドで本作にはゲストとしてヴォーカルとアコーディオンが入っている。2010年はジャズ・ミュージシャン、ジャンゴ・ラインハルトの生誕100年であり彼の作品をカバーしている。ラインハルトはいわゆるジプシー出身で、ジプシー音楽とスウィング・ジャズを融合した独自の世界を築いた。大人のカフェ・ムジークといった趣き。
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.3〜
 メンデルスゾーンと彼の時代2

 メンデルゾーン:歌曲「セレナード」
 ニールス・ゲーゼ:3つの男声合唱曲
 メンデルスゾーン:
  合唱曲「ルイ・ブラス」からの歌
   (ロマンス)Op.77-3/
  カノン「賢者ディオゲネス」/
  ピアノとハープのための「夕べの鐘」/
  創立記念祭(男声合唱)
 イグナーツ・モシェレス:2つのピアノ曲
 ユリウス・リエツ:歌曲「木のそばで」/他(2曲)
 フェルディナンド・ダヴィッド:
  ヴァイオリンとピアノのためのバラード/他(6曲)
 メンデルスゾーン/ダヴィド編:無言歌集 より
  「ヴェネチアの舟歌」(ヴァイオリンとピアノ版)
ライプツィヒ・
 マイスター六重唱団
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
アルブレヒト・ハルトマン、
ディルク・フィッシュベック(P)
クリスティーナ・
 エンゲルケ(Hp)
グン・ウク・リー(B)
ウン・ジョン・キム(P)
マニヤ・エッカート(A/Ms)
クリスティン・
 ヘンネベルク(P)/他
 録音:2009年。
 メンデルスゾーンが、ベルリンで音楽的な環境に浸り始めた10代から、才能を開花させ、フランクフルト、デュッセルドルフ、ライプツィヒで、輝かしい活躍をしていた良き日、30歳ぐらいまでに、仕事で、またはプライヴェートで出会い、お互いに影響を与えあった音楽家達の作品が集められている。
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.4〜メンデルスゾーンと彼の時代3
 メンデルスゾーン(1809-1847):バスと管弦楽のための
   レチタティーヴォとアリア「おお、今すぐ私のもとを去れ」(断片)(*)
 ユリウス・リエツ(1812-1877):大管弦楽のための演奏会用序曲
  [ブルーノ・ヴァイル指揮MDR so. グン・ウク・リー(B;*)]
 モシェレス(1794-1870):子供の行進曲[アルブレヒト・ハルトマン(P)]
 メンデルスゾーン:4つの男声合唱曲 Op.76 より[勇敢な男の歌/護衛]
  [ライプツィヒ・マイスター六重唱団員]
 フェルディナント・ダーヴィト(1810-1873):六重奏曲[ハルトマン四重奏団&ゲスト]
 N.W.ゲーゼ:ゴンドラ乗り[ライプツィヒ・マイスター六重唱団員]
 シューマン(1810-56):北方の歌[アルブレヒト・ハルトマン(P)]
 N.W.ゲーゼ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
  [アンドレアス・ハルトマン(Vn) ロルフ=ディーター・アレンス(P)]
 シューマン:さようなら(ゲーゼの綴りを低音にしたアルバムより)
  [マーニャ・エッケルト(A) アルブレヒト・ハルトマン(P)]
 録音:2008年-2009年。
 メンデルスゾーン生誕200年記念企画。メンデルスゾーンの作品の他、彼と同時代の作曲家の珍しい作品が収められており、宝探しにも似た感覚が味わえる。リエツの演奏会用序曲は清冽なアルプスの大気を感じさせる抒情的な作品。ダーヴィトの六重奏曲は後のブラームスを予感させる重厚な作品。ゲーゼの憂いに満ちたヴァイオリン・ソナタ第2番もブラームスのソナタを思わせ、時代の共通した空気を感じさせる。
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.5〜メンデルスゾーンと彼の時代4
 メンデルスゾーン:葬送行進曲 Op.103(N.ブルクミュラー葬送のための)
  [ブルーノ・ヴァイル指揮MDR so.]
 ユリウス・リエツ:主なる神よ、あなたは私たちの住家
         [マーニャ・エッケルト(A) クリスティン・ヘンネベルク(P)]/
       序曲「英雄と指導者」[ブルーノ・ヴァイル指揮MDR so.]/
       主に帰せよ、汝ら権力者よ[イ・グンウク(B) キム・ユンジョン(P)]
 シューマン:露にぬれた薔薇[ライプツィヒ・マイスター六重唱団員]
 N.W.ゲーゼ:私が呼びかける埋葬地から(*)
 フェルディナント・ダーヴィト:ソプラノのための二重唱(#)
  [ウルリケ・フルデ(S;*/#) マーニャ・エッケルト(S;#)
   ベルンハルト・ミュラー(Org;*) クリスティン・ヘンネベルク(P;#)]
 イグナーツ・モシェレス:夜・感覚
  [アルブレヒト・ハルトマン、ディルク・フィッシュベック(P)]
 モーリッツ・ハウプトマン:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ[第1番/第2番/第3番]
  [アンドレアス・ハルトマン(Vn) ロルフ=ディーター・アレンス(P)]
 録音:2008年-2009年。
 メンデルスゾーン生誕200年記念企画。メンデルスゾーンの葬送行進曲は堂々とした中にメンデルスゾーンらしい旋律と繊細なハーモニーが際立つ名品。ゲーゼのオルガン伴奏つき歌曲、ハウプトマンの端正な3つのヴァイオリンとピアノのためのソナチネなどは特に美しい。
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45 フランツ=ぺーター・フーバー指揮
マイニンゲン宮廷楽団
フルダ大聖堂聖歌隊
ナターシャ・ユング(S)
ペーター・シェーネ(Br)
 録音:2008年10月25日、フルダ大聖堂、ライヴ。
 ドイツ・レクイエムは、ラテン語の典礼文ではなく、ブラームスがルター訳の聖書からテキストを選び、作曲されており、彼の信仰観や死生観が推し量られる興味深い作品となっている。さらにそれはもはや「死者」のための音楽ではなく、すべての人に贈られる慰め、そして「生きる」ということの尊さであふれている。演奏は、ブラームスとも縁の深いマイニンゲン宮廷楽団。1885年まで、このオーケストラの指揮指導を担当していたハンス・フォン・ビューローが、ブラームスの作品発表の場として、このオーケストラを提供したことで、ブラームス自身も指揮をした機会がある。ビューローによって鍛えられた緻密な演奏は、当時から高い評価を受けていたが、それから120余年経った今も、この伝統あるオーケストラは、きっとブラームスの真髄を再現してくれることだろう。指揮は、1997年12月以来ずっと、フルダ大聖堂聖歌隊の指導を務めるフランツ=ペーター・フーバー。200年以上の歴史を有する聖歌隊は、音楽大使として、聴く者を満足させるに違いない。
ライプツィヒ打楽器アンサンブルと仲間たち
 クリストフリート・シュミット(1932-):
  室内楽曲第6番(打楽器四重奏)
 ルー・ハリソン:ヴァイオリンと
  打楽器オーケストラのための協奏曲(*)
 シュテフェン・シュライアーマッハー:
  注意!(ホルン四重奏と打楽器四重奏のための;#)
 シェンカー:4人の打楽器奏者のための四重奏曲
ライプツィヒ打楽器アンサンブル
アンドレアス・
 ハルトマン(Vn;*)
ライプツィヒ・ホルン四重奏団(#)
 録音:1996年-2003年。
 ライプツィヒ打楽器アンサンブルは1983年創立のベテランの打楽器アンサンブル。クリストフリート・シュミットはマルケルスドルフ生まれの作曲家。シュライアーマッハーはハレ生まれ。「注意! [Acht !] 」は、ホルン四重奏と四人の打楽器奏者のアンサンブルで、「8 acht」と掛けたタイトル。
スティルス・ファンタスティクス(幻想的様式)〜16-17世紀の表現主義音楽(全20曲)
 J.D.マック(1550-1614):オルガン・イントラーダ/カプリッチョ/第1シャンソン
 G.M.トラバーチ(1575-1627):第1トッカータ/他
 A.マヨーネ(1570-1627):第2トッカータ/第1トッカータ
 G.フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ[第8/第2/第4]/第3シャンソン
 J.フローベルガー(1616-1667):第2トッカータ
 他、M.ロッシ(1601-1656)、J.C.ケルル(1627-1693)、M.ヴェックマン(1616-1674)の作品
  ラヨシュ・ロヴァトカイ(Org/Cemb)
 ルネサンス期からバロック期に移行する16世紀後半から17世紀初めの音楽を収録。この時代の音楽は様々な試行錯誤と実験、様式的には混沌の時代だったといってよい。その果敢な実験精神の積み重ねが後の大バッハを生み出す礎を作ったと言ってよい。J.D.マックのオルガン曲の荘厳でありながらどこか風変わりな和声、トラバーチの中東音楽を思わせるチェンバロ曲、ブルックナーにも通じる甘美な和声に包まれたケルルの不思議なオルガン曲など、2つの大きな時代の狭間に生まれた、見過ごすにはあまりに惜しい曲の数々。音楽史のミッシング・リンクを埋める好企画。
ラクリメ〜英国のヴァージナル音楽とオランダおよび北ドイツ楽派
 ウィリアム・バード(1543頃-1623):涙/アルマン ト長調/ファンタジア ト長調
 作者不詳:グラウンド ト短調
 オーランド・ギボンズ(1583-1625):ファンタジア ハ長調/グラウンド イ短調
 ジャイルズ・ファーナビー(1560-1640):ロザソリス/玩具
 スウェーリンク:涙/私の若き日は終わり / ブル:私の宝/イン・ノミネ/なぜ尋ねる
 シャイデマン:涙/ガリアルダ / トムキンズ:ヴォランタリー ハ長調/グラウンド ニ短調
 作者不詳:英国の夜鳴鶯 / シルト:涙
  ラヨシュ・ロヴァトカイ(ヴァージナル/Cemb)
 録音:2009年10月24日-26日、ハノーファー。1700年前後の英国で活躍した作曲家のヴァージナル作品を中心としたアルバム。ラヨーシュ・ロヴァートカイは1936年、ブダペスト生まれのチェンバリスト。querstandからは、バッハのゴルトベルク変奏曲他が発売されている(VKJK-0314)。
ルネサンスとバロック期におけるスペインのオルガン音楽
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)(3曲)、フランシスコ・パラサ(1564-1598)(1曲)、
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1561-1627)(3曲)、ホセ・ヒメネス(1601-72)(3曲)、
 パブロ・ブルナ(1611-1679)(7曲)、作者不詳(1700年頃)(1曲)、ジュアン・カバニリェス(1644-1712)(3曲)

  ラヨシュ・ロヴァトカイ(Org)
 録音:2010年10月、ノイシュテッター教会、ハノーファー。使用楽器:2001年、パトリック・コロン作(17世紀スペイン様式)。古拙な宗教画を見るような素朴さと暖かさに満ちたスペインのオルガン音楽はバッハとはまた違った味わいがある。オルガンのロヴァトカイはハンガリー出身でフランクフルト音楽大学で学び、ルネサンス、バロック時代の忘れられた作品の復活をライフワークにしている。
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.8
 歌劇「兵士の恋」(1幕の音楽喜劇)
エリック・ソレーン指揮
アルテンブルグ=ゲラpo.、
チューリンゲン劇場&
 フィルハーモニー・オペラcho.
 録音:2009年。
 この「兵士の恋」は、メンデルスゾーンが11歳のクリスマスに作曲し、両親にプレゼントしたジングシュピール(台詞付き音楽劇)。お話は、ナポレオン軍がスペインを占領した頃、フランスの大佐フェリックスは、スペインの伯爵夫人と恋に落ち、ちょうど同じ頃、大佐の兵士ビクターは伯爵夫人のメードツェルビーネと浮気をする。政治情勢のために、両方のカップルは、関係を秘密にしているが、兵士ビクターは、ツェルビーネとの恋を実らせるために策を講じる。さてさて、結末は…?10代にして、大作曲家としての才覚を見せ始めた若きメンデルスゾーンの才能を充分に楽しんでほしい。
月は密やかに昇る〜古い民謡&新しいギター音楽(全18曲)
 ヴェルナー:野ばら / 民謡:美しい草原で / ツッカルマグリオ:月は密やかに昇る
 ブラームス:小さな眠りの精
 ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ:月が出た
 他、ツッカルマグリオ、ジルヒャー、ブローウェル、ジョビム、ロルカ、イベール、
   グリュック、ファリャ、ウェーバー、ヴィラ=ロボス、ベーレントの作品
  マルティン・ペツォルト(T) マルティン・ヘプフナー(G)
 録音:2009年。
 度々来日しているテナー、ペツォルトと、ライプツィヒでフリーの音楽家として多彩な活動をしているヘプフナーのコラボ作品。「ちょっと一服して、我々と一緒に歌おう。ファミリーや友人の環で、情熱的に歌を歌う、我々祖先の伝統を思い出して頂きたい。我々は、あなたが、私たちのドイツ民謡を歌うことが好きだと確信し、そして、あなたが楽しめることを祈っている」(CD付録より)。彼らの祖国に対する思いを込めた作品なのだろう。懐かしい民謡と交互に、ギターの名人的な演奏も楽しめ、老いも若きも一緒に楽しめる1枚。
ゲミューゼ、ゲミューゼ
 イゲルホフ:この歌には歌詞がない
 ユールマン:ヴェロニカ、春が来たよ
 ペーターブルスキ:ああドンナ・クララ
 シュミットゼーダー:ギターを弾き始めるんだ
 ライモンド:「青い仮面」〜ブダペストのユリスカ
 マイ:歌は世界を巡る/他全19曲
ファイヴ・ジェントルメン
(男声四重唱/P)
 録音:2009年3月-5月、ライプツィヒ。
 ドイツ語のオペレッタ、映画音楽、ポピュラー曲などが男声四重唱で歌われている。ファイヴ・ジェントルメンは、カウンターテナーのファルコ・テュムラー、テノールのマティアス・メーネルト、バリトンのトビアス・ライスナー、バスのアンドレアス・コンラート、そしてピアノのグレゴール・マイヤーによる団体。この録音では様々なゲストを迎え、陽気な音楽を奏でている。
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.9
 ディアローグ〜
  フェルディナント・ダーヴィト編曲:
  ヴァイオリンによるメンデルスゾーン作品集

  チェロ・ソナタ 変ロ長調Op.45(ヴァイオリン版)/
  チェロ・ソナタ ニ長調Op.58(ヴァイオリン版)/
  無言歌[Op.38-1/Op.53-1/Op.30-1]
   (ヴァイオリンとピアノによる)
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
ロルフ=ディーター・
 アレンス(P)
 録音:2009年6月-7月。
 メンデルスゾーン生誕200年記念企画シリーズでも変り種の一枚。オリジナルはチェロ・ソナタであるのをヴァイオリン・ソナタに改変した版を収録。ヴァイオリン・ソナタとして全く遜色なく、チェロの大地に根を生やしたような旋律はヴァイオリンによって羽が生えた天使のごとく軽やかに天に舞い上がる。そしてピアノのための有名な「無言歌」のヴァイオリンとピアノ・ヴァージョンも聴き物。ヴァイオリンで演奏されることにより旋律はより伸びやかに、艶やかに生まれ変わる。編曲者のダヴィッドはメンデルスゾーンの終生の友人でアンソロジー2〜5巻に彼の作品が収録されている。
ドレスデンのイタリア人
 C.ファリーナ(1600-1639):
  パヴァーナ[第1番−第4番]
 H.シュッツ(1585-1672):パラトゥム・コル・メウム
 A.スカンデッロ(1517-1580):
  我らは太陽の光であるあなたを愛し
 G.B.ピネッロ(1544-1587):聖職者のパストレッロ
 J.H.シャイン(1586-1630):おいらは陽気な炭鉱夫/他全22曲
インストゥルメンタ・ムジカ
(古楽アンサンブル)
 録音:2009年。
 16世紀後半から17世紀にかけてのドレスデンはドイツのフィレンツェと言われるほどルネサンス文化が花開いた文化都市で、イタリアからはたくさんの芸術家が訪れドイツ文化に多大な影響を与えた。音楽も例外でなく、ドイツとイタリアの音楽上の相互交流がさかんに行われた。このディスクでは同時代を同じ場所で過ごした独伊の作曲家の作品を併置することで往時を偲ぶ物。イタリアの作曲家のカンタービレにあふれる曲とややひなびた、無骨そうなドイツ音楽に国民性の違いが表れていて面白い。
テレマン:ブロックフレーテとディスカントガンベ、
 バス・コンティヌオのためのトリオ・ソナタ全集、
 ソロ・カンタータ集

 トリオ・ソナタ ト短調/トリオ・ソナタ ト長調/
 カンタータ「興奮を抑え」/トリオ・ソナタ ハ長調/
 トリオ・ソナタ 変ロ長調/
 カンタータ「呪われよ、忌々しい声よ」/
 トリオ・ソナタ ニ短調
アンサンブル・ルクスリアンス
マーガレット・ハンター(S)
アリーナ・ロタウ(Cemb)
 録音:2008年3月25日-27日、ブレーメン。
 テレマンの様々なトリオ・ソナタとソロ・カンタータを2曲収録。ディスカントガンベは小型の高音ヴィオラ・ダ・ガンバのこと。アンサンブル・ルクスリアンスは、2004年にチェンバロ奏者のアリーナ・ロタウによって設立されたバロック・アンサンブル。カンタータを歌うハンターは、米国マサチューセッツ州ノースハンプトン出身のソプラノ。バロックから古典派までの音楽で活躍している。
チューリンゲンのオルガン Vol.4
 〜ザールフェルトのヨハネス教会のザウアー・オルガン

 J.S.バッハ:プレリュードとフーガ イ短調BWV543
 メンデルスゾーン:
  プレリュードとフーガ ホ短調Op.35-Nr.1
 S.カルク=エーレルト:
  20のプレリュードとポストリュード Op.78より
 R.ワーグナー/カルク=エーレルト編:
  「タンホイザー」〜エリザベートの祈り〜より
 J.ロイプケ:ソナタ ハ短調「詩篇94番」
ディートリヒ・
 モーダーゾーン(Org)
 録音:2009年。
 QUERSTAND恒例のドイツ各地のオルガンを巡る音の旅路。チューリンゲンはドイツ中部の都市で第2次大戦後は東ドイツ領となっていた。ヨハネス教会のザウアー・オルガンは1894年建立、しかしもととなったオルガン本体は1708年に作られたものだという。豊かな色彩のパレットを持ったこのオルガンはバッハからメンデルスゾーン、果てはワーグナー、カルク=エーレルトまで幅広く対応する。オルガニストのモーダーゾーンは1965年チューリンゲン州生まれで、幼少時より、この教会の少年合唱隊として活動しオルガニストになった。
詩篇130「主よ、深い淵から」
 ジョゼフ=ギー・ロパルツ(1864-1955):主よ、深い淵から
 リリ・ブーランジェ(1893-1918):主よ、深い淵から
 マルセル・デュプレ(1886-1971):主よ、深い淵から
  アンドレア・ボーグナー(S) クリスティアーネ・バセク(A)
  A.アマデ・バディンスキ(T) ティロ・ダールマン(B)
  フランツ=ペーター・フーバー指揮ゲッティンゲンso.
  フルダ大聖堂cho.、フルダ大聖堂青年cho.
 録音:2009年11月14日、フルダ大聖堂、ライヴ。
 フランス近代の作曲家3人が、詩篇130篇「主よ、深い淵から」につけた音楽。ロパルツの作品は、バスのソロと合唱、オーケストラによる7分ほどの作品。明るい穏やかな光を感じる曲想。ブーランジェの作品は、独唱、合唱、オルガン、管弦楽による24分の力作で、病苦に悩まされながら若くして亡くなった彼女自身が反映された音楽。デュプレの作品は「主よ、深い淵から」で始まる9つの部分からなる大作。フルダはドイツ中部の宗教都市。
生誕200年記念〜ノルベルト・ブルクミュラー(1810-1836):
 6つの歌曲 Op.3/ラプソディ ロ短調 Op.13/5つのドイツ歌曲 Op.6/セレナード 変ホ長調/
 5つの歌曲 Op.10/ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 Op.15/5つの歌曲 Op.12/春の歌
  ウルリケ・フルデ(S) マーニャ・ラシュカ(Ms)
  アンドレアス・フィッシャー(T) フェリックス・プロック(Br)
  クリスティン・ヘンベルク、ロルフ=ディーター・アレンス(P)
  アンドレアス・ハルトマン(Vn) アンナ・ヴィーシェプリンク(G)
  マティアス・ザンネミュラー(Va) アレクサンダー・ロシュケ(Cl)
 録音:2009年11月。
 ドイツ・リートの愛好家には逃せないCD。ノルベルト・ブルクミュラーは、ピアノ練習曲で有名なヨハン・ブルクミュラーの弟。若くして才能を示し将来を期待されたものの、病気のため26歳で早世してしまった。残された作品には、早熟な天才にしても若い頃だけ描きうる初々しい感性が溢れている。近年再評価の機運が高まっているが、歌曲がこれだけまとまったCDは初めてだろう。瑞々しい詩情を湛えた音楽には、彼がもう少し長く生きていたらシューマンと並び称されたであろうと思わずにはいられない。
モーツァルト(1756-1791):チェロ協奏曲集
 チェロ協奏曲 変ロ長調(原曲:ヴァイオリン協奏曲第1番 kv.207)/
 チェロ協奏曲 ト長調(原曲:ヴァイオリン協奏曲第3番 kv.216)/
 チェロ協奏曲 ニ長調(原曲:ヴァイオリン協奏曲第4番 kv.218)
  ノルベルト・ヒルガー(Vc) アカデミー・ライプツィヒ
 録音:2010年3月。
 ベスト・セラーとなったバッハ:無伴奏“チェロ"ソナタ&パルティータ(VKJK-0722)に続いてヒルガーによるヴァイオリン作品をチェロで演奏したアルバム、当盤はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲をチェロで演奏する試み。ヒルガーは他にもバッハの鍵盤作品をヴァイオリンとチェロで演奏したアルバム(VKJK-0104, 0206)、ピアッティの12の奇想曲(VKJK-0124)などユニークなCDを作り続けてきたが、本来ヴァイオリンが担当する軽快で細かい楽句をチェロでいかに弾き切るかが聴き所。ヒルガーの演奏はまるで最初からチェロのために書かれたかと思えるほど自然な印象。オーケストラは17人の小振りな編成で純度の高い室内楽的アンサンブルを聴かせてくれる。
シューマン&ダーフィト〜生誕200年記念アルバム
 シューマン(1810-1856):ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.121
 フェルディナント・ダーフィト(1810-1873):
  ヴァイオリンとピアノのための室内小品集 Op.36 より
        〔歌/牧歌的夜想曲/新鮮に生き生きと〕
 ニルス・ゲーゼ(1817-1890):ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.6
  アンドレアス・ハルトマン(Vn) ロルフ=ディーター・アレンス(P)
 録音:2010年。
 シューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番と、彼と同年代の作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品集。ダーフィトは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のコンサートマスターを務めた名ヴァイオリニストで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演でソロを務めた。「室内小品集」は、ロマンティックかつ親しみやすい音楽。ゲーゼはデンマーク出身。メンデルスゾーンの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.の指揮者を務めた。ヴァイオリン・ソナタは、同時代のドイツの作曲家の作風とはことなった幻想的な味わい。アンドレアス・ハルトマンは1960年生まれ。1990年からライプツィヒのMDRso.のコンサートマスターを務めている。
メンデルスゾーン・アンソロジー Vol.10〜
 メンデルスゾーン年鑑〜フェリックス・メンデルスゾーンの人生(ドラマ風CD)

 脱出(1811)/尊敬すべき家庭教師(1819)/心気症のベルガー氏(1820)/
 私的問題に関する顧問ゲーテとのおしゃべり(1821)/日曜日の音楽(1822)/
 不機嫌なケルビーニムッシュ(1824)/最初の傑作(1825)/マタイ受難曲(1829)/
 大旅行(1830-1832)/第4又は第5シンフォニー?/・・・/王室のような死(1847)
  ハンネローア・ホーガー、マックス・シモニシェク、
  コリーナ・キルヒホフ、ペーター・フリッケ/他(以上俳優)
 録音:2009年。ミハエル・シュルテ監修。「メンデルスゾーン・アンソロジー」ならではのCD。メンデルスゾーンの人生を、ドイツで活躍している俳優陣が再現。
 #いわばドラマCDで、音楽は未収録の模様です。
テ・デウム〜レーゲンスブルク大聖堂の歴史的オルガン
 ラインベルガー(1839-1901):
  田園ソナタ ト長調Op.88
 J.ランナー(1868-1916):
  アレルヤ復活祭の幻想曲 Op.83
 レーガー(1873-1916):
  トッカータとフーガ イ短調Op.80-Nr.11/12
 エーベルハルト・クラウス(1931-2003):
  ベネディクトとベネラビリス/マニフィカト/
  トッカータ「テ・デウム・ラウダムス」
 ゲルトラウト・カルテネッカー(1915-2004):
  レーゲンスブルク大聖堂の鐘の音
   G-A-H-d-e-gによるパルティータ
 ジャック・シャルパンティエ(1933-):
  大オルガンのための前奏曲「天使のトランペット」
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):パッサカリア Op.29
エーベルハルト・
 クラウス(Org)
 録音:2009年。
 レーゲンスブルクはチェコに近いドナウ川沿いにあるドイツ・バイエルン州の古都でかつてローマ帝国時代の要塞があった由緒ある街。そこのシンボル的存在である、この大聖堂の本堂は13世紀に建てられた。エーベルハルト・クラウスはこの聖堂の専属オルガニストでヨーロッパで数々の賞を取っている。19世紀から20世紀にかけての珍しいオルガン曲が選ばれており、後期ロマン派の香りを漂わせた荘厳なオルガンの響きは聴き手を恍惚の世界へ連れてゆく。
ヴュルツェン、聖マリア大聖堂の晩の歌
 ディッケルト:ヨハン・パッヘルベルへの讃歌 / ザイフェン:オルガンのための小組曲第1番
 フラーム:喧騒が静まり / アルブレヒト:太陽が沈む前に / バッハ:覚めよ、私の心よ
 オルランド・ディ・ラッスス:神よ聞きたまえ / バッハ:照り輝く愛する太陽
 アルブレヒト:太陽がここから沈み / ハンマーシュミット:私の魂は主を崇め
 ザイフェン:オルガンのための小組曲第2番 / リスト:私たちの父
 マウエルスベルガー:主よ、私たちのもとに留まって下さい / ルコウスキ:月が昇った
 シュレック:日が短くなり / ローテンベルク:晩になり、まもなく夜が来る / クリーガー:今や昼が終わり
 ラインベルガー:私たちのもとにいなさい、そうすれば晩になる / ザイフェン:オルガンのための小組曲第3番
 エカールト:マリアは聖所へと詣で / メンデルスゾーン:主よ、今やあなたはその僕を
 バッハ:来たれ、おお死よ、眠りの兄弟よ / モンク:主よ、私のもとに留まって下さい
 イロンス:太陽がそこへ沈み  ディッケルト:ヨハン・パッヘルベルへの讃歌

  ヴォルフガング・ザイフェン(Org) ヨハネス・ディッケルト指揮
  ヴュルツェン大聖堂青少年聖歌隊
 録音:2010年5月13日-17日。ライプツィヒ近郊のヴュルツェンにある、由緒正しいマリア大聖堂の合唱団による、「晩」にちなんだ様々な曲。
VKJK-0931
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブルックナー
 交響曲第5番 変ロ長調(ノヴァーク版)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:2010年5月、ライヴ、75分。初出音源。巨匠ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管のブルックナー・シリーズ第4弾で、意外な事にブロムシュテットにとって当曲は初のプレス盤CDリリース(1998年以降のライヴがCD-R使用のレーベルから多数発売されており、2010年時点では最も近年のもの&7種目となる)。
 第8から順に下ってきて、名曲第5番。ブロムシュテットにとってこの曲は大事なレパートリーで、シュターツカペレ・ドレスデンとの初来日(1978年)でも取り上げている。2010年4月 NHKso.への客演でもこの5番を演奏したが、これはその後、名誉指揮者を務める同オケへ登場した際のライヴ。ブロムシュテットは音色が混濁することを避け、それゆえに音楽のエッジが極めて明確であり、音色は明るめ。テンポも原則として中庸よりも速めでありスポーティな感じもあり、老け込んだ感じが全くない。雰囲気やこけおどし的なごまかしも全くなく、作品の構造を明確に露わにしていく、新鮮な名演となっている。ゲヴァントハウスo.の良いコンディションも喜ばしい限り。
フランスのノエル(クリスマス)
 マルセル・トゥルニエ(1879-1951):6つのノエルOp.32
 ジョリヴェ:ノエルのパストラール
 ウィレム・ペイペル(1894-1947):フランスのノエル
 サン=サーンス:ファンタジーOp.124
 マルタン:3つのノエルの歌
ミリアム・オフェルラッハ(Hp)
ヤナ・マハレット(Fl)
ザビーネ・ヴュトリヒ(S)
エルス・ケシェギ(Vc)
 録音:2010年8月30日-9月2日。
バッハ:カンタータ集
 〔心も魂も乱れ BWV35/
  神だけが私の心を占める BWV169〕
ドロテア・ツィンマーマン(A)
ヤン・カツシュケ(Org)
アンサンブル・ビッツァリース
 録音:2007年8月27日-30日、聖ヴェンツェル教会、ナウムブルク、ドイツ。アンサンブル・ビッツァリースは、ヨーロッパ連合バロックo.(EUBO)のメンバーが主体となって2001年に結成された古楽アンサンブル。ドロテア・ツィンマーマンはドレスデン生まれのアルトで、バッハなどのバロック音楽やドイツリートで活躍している。
VKJK-1003
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(2CD)
ルートヴィヒ・ボスレト(1860-1951):6つのオルガン・ソナタ集
 ソナタ[第4番 ロ短調 Op.15/第2番 ニ短調 Op.6/第1番 ト短調 Op.3]/
 トッカータOp.33/序奏とフーガOp.33/2つのクリスマスの小品 Op.38/
 ソナタ第5番 ニ長調 Op.30/アリオーソとフガートOp.14/ソナタ第6番 ハ短調 Op.35/
 前奏曲 ホ短調 Op.23/フーガ ニ短調 Op.23/ソナタ第3番 ホ短調 Op.10/
 ラウダ・シオンによる前奏曲/アンダンテ・レリジョーソ
  ヨアヒム・フォンテーヌ(Org)
 録音:2003年-2006年。
 ボスレトはドイツの作曲家で、シュトゥットガルトでラインベルガーに学んだ。生涯の大半をオルガニストとして過ごしたが、生前には既に45のオルガン作品を出版している。マーラーと同じ年の生まれで第二次大戦後まで生きるという長寿をまっとうしたが、激動の20世紀を生きた割には作風は生涯を通じて変わらず、その音楽は後期ロマン派の甘美なハーモニーを持つ。フランク、レーガー、また時にブルックナーを思わせる。
月に寄す〜シューマン生誕200年
 ツェルター:テューレの王
 シューベルト:漁夫 D.225/最初の喪失 D.226/海の静けさ D.216/テューレの王D.367/
        魔王D.328/人間の限界 D.716/月に寄せて(5-7曲目はツェルター作)/
        歌劇「ベッラ荘のクラウディーネ」D.239〜恋はいたる所に
 ツェルター:さすらい人の夜の歌(2曲)
 シューベルト:さすらい人の夜の歌 D.768,D.224
 シューマン:ベルシャザールOp.57/憎みあう兄弟 Op.49-2/手袋 Op.87/
       歌曲集「リーダークライス」Op.39
  ゴットホルト・シュヴァルツ(Br) ミハエル・シェーンハイト(P)
 録音:2010年4月-10月、ケルン。ツヴィッカウ生まれのシュヴァルツは指揮者としても活躍している。このアルバムはシューマンのリーダークライスをメインに凝った選曲。
トーマス・シュミット=コヴァルスキー(1949-):
 ピアノ協奏曲 ト短調 Op.108(*)/
 ヴィオラ協奏曲 嬰ヘ短調 Op.111(#)/
 交響的幻想曲 Op.112
高橋直史指揮
アウエ・エルツゲビルゲpo.
ユリアン・リーム(P;*)
エミリアン・ダスカル(Va;#)
 録音:2010年10月12日-16日。シュミット=コヴァルスキーはドイツの作曲家。19世紀末のドイツのロマンティシズムを現代に継いだ作曲家として近年大きな注目を浴びている。ここに収録された三つの作品も、完全に後期ロマン派の作風。高橋直史〔たかはしなおし〕は、ドイツ西部、チェコとの国境に近いエルツゲビルゲ(エルツ山地)地方の町アウエのオーケストラの音楽監督を務めており、これが3枚目のCD。日本語解説付き。
コリン・モービー(1936-):
 レクイエム/真実の十字架/キリストよ、あなたを崇めます/キリストの復活/この喜ばしい復活節/
 来て下さい、創造主である聖霊よ/世界のミサ/すべての者よ、主に向かって喜ぼう

  クリスティーネ・コットホフ=ヴィスナー、大石敬子、マルリス・クンツェ(S)
  ハンナ・ヴァイスバッハ(A) ハルトヴィヒ・シュリフカ(B)
  カロリーネ・プロツェラー(Org) マルクス・レーネルト指揮
  ヴェストフェリス室内ゾリステン
 録音:2010年6月25日、26日、聖バルトホロモイス教会、ガッケンバッハ、ラインラント=プファルツ州、ドイツ。モービーは英国のオルガニスト。英国の合唱の伝統に根ざした合唱曲を多数作曲している。
シューマン、リスト、メンデルスゾーン、ショパン
 シューマン:
  幻想小曲集 Op.12より〔飛翔/なぜ?/気紛れ/夜に〕/
  森の情景 Op.82〜予言の鳥/ミルテの花Op.25〜献呈(クララ・シューマン編曲)
 リスト:パガニーニによる大練習曲〜第2番 変ホ長調
 クララ・シューマン:ロマンツェOp.11-1
 メンデルスゾーン:無言歌集 より〔道に迷い/ないしょ話〕
 ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57/ワルツ 変イ長調「大円舞曲」Op.42/
      夜想曲 ハ短調 Op.48-1/幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/夜想曲 ホ短調 Op.72-1
 エルフルン・ガブリエル(P)
 録音:2009年12月19日-22日。
 ライプツィヒを中心に活躍する女流、エルフルン・ガブリエルによるロマン派のピアノ作品集。
VKJK-1008
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(2CD)
1CD価格
ライプツィヒ大学600周年記念祝祭演奏会
 ベルント・フランケ(1959-):メモリアム
 メンデルスゾーン:交響曲第2番 変ロ長調「讃歌」
  ユリア・キルヒナー、キャスリン・シュタリック(S) マルティン・ペツォルト(T)
  ダーフィト・ティム指揮ライプツィヒ・メンデルスゾーンo.
  ライプツィヒ大学cho.、ライプツィヒ歌劇場cho.
 録音:2009年12月2日、ライプツィヒ大学、ライプツィヒ大学600周年記念演奏会、ライヴ。
 1409年に創立された同大学の記念演奏会らしく熱のこもった演奏。ベルント・フランケはヴァイセンフェルス・アン・デア・ザーレ生まれの作曲家で、収録作はこの演奏会のために委嘱されたもの。指揮者のダーフィト・ティム1969年生まれ。合唱畑で活躍しており、ここでも合唱の扱いに冴えが見られる。
SJAELLA〔シャエラ〕(全16トラック)
 クヌート・ニューステット、ラヨシュ・バルドス、モ
 ーリス・デュリュフレ、ヤヴィエル・ブスト、ツェザール・ブレスゲンの作品
 レノン&マッカートーニー:ドライヴ・マイ・カー/ブラック・バード
 スティング:ヴァルパライゾ/フィールズ・オヴ・ゴールド
 ヴィクター・ヤング:フェン・アイ・フォール・イン・ラヴ/他
  シャエラ(女声アンサンブル)
 録音:2010年12月27日-30日。シャエラは15〜19歳の女声6人のア・カペラ・アンサンブル。「シャエラ」の名前の由来はスカンジナヴィアの言葉で「ソウル(魂)」の意味。まだ若いのに前身のアンサンブルは2005年から活動している。クラシックからビートルズ、スティングのナンバーまで、美しいア・カペラで歌っている。児童合唱とも違う、大人のアンサンブルとも違う、とにかく美しいアンサンブル。癒される。
 #当初、代理店のミスで品番をVKJK-1109としておりましたが、上記が正しい物となります。
ドレスデン・モスクワ〜シルヴィウス・レオポルド・ヴァイス:リュート作品集
 リュート・ソナタ 変ロ長調/2つの小品 ニ長調/リュート・ソナタ ニ短調
  ベルンハルト・ホフシュテッター(リュート)
 録音:2011年1月。ホフシュテッターは1975年ウィーン生まれで当初ヴァイオリンを学び、後にリュートを佐藤豊彦、今村泰典に師事した。ヨーロッパを中心に活動し、2007年には来日したこともある。ドレスデン生まれのリュート音楽の大家ヴァイスの膨大なリュート作品の中から主要作品がコンパクトにまとめられている。
ヒストリカル・トロンボーン Vol.1〜ルネサンス・トロンボーン
 バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(3曲)、ディエゴ・オルティス(6曲)、
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ(1曲)、フランチェスコ・ロニョーニ=テッジョ(2曲)、
 ジョヴァンニ・バッサーノ(1曲)、クラウディオ・モンテヴェルディ(1曲)の作品
 エルコーレ・ニシーニ:「アヴェ・マリス・ステラ」による即興

  エルコーレ・ニシーニ(バロックTb)
  インストゥルメンタ・ムジカ[ウタ・シュミット(B−Fl) ズィタ・ミキヤンスカ(Org/ヴァージナル)
                モニカ・フィシャレク(ドルシアン) ノラ・ティエレ(Perc)]
 録音:2010年10月、ドレスデン。エルコーレ・ニシーニはミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管に席を置きながらルネサンス・トロンボーンやバロック・トロンボーンを学び直した。この「ヒストリカル・トロンボーン」シリーズは全4枚、「バロック編」「古典編」「ロマン派編」が予定されている。
生誕200年記念エディション〜フェルディナント・ヒラー(1811-1885):
 歌曲集新しい歌 Op.100より(6曲)/ヒラー・アルバムOp.111より(3曲)/ヒラー・アルバムOp.129より(3曲)/
 4つの歌 Op.41より(3曲)/新しい春 Op.16より(3曲)/4つの歌 Op.85〜春が来たら/
 6つの歌 Op.46〜祈り/8つのリトルネロOp.118より(3曲)/6つの歌 Op.25より(3曲)

  ウルリケ・フルデ(S) マーニャ・ラシュカ(Ms) ニコ・エッケルト(T)
  フェリクス・プロット(Br) サロルタ・B.ギエヴィ(P)
  マイスターゼクテッツ・ライプツィヒ団員
 録音:2010年11月-12月、2011年5月、ライプツィヒ。19世紀半ばのドイツの重要な作曲家ヒラーの歌曲を、生誕200年を記念し集めたCD。ショパンやメンデルスゾーンとの交流が有名だが、まとまった録音はピアノ曲を中心に僅かしかない。
VKJK-1017
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブルックナー
 交響曲第3番 ニ短調(1873年第1稿)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:2010年9月、ライヴ。シリーズ第5弾。ワーグナーに献呈されたこの交響曲第3番初稿による演奏は近年増えてきているが、ブロムシュテットは、1998年のゲヴァントハウス・カペルマイスター着任コンサートでも同曲を初稿で演奏しており、並々ならぬこだわりを感じさせる(VKJK-0507ボックス・セットでCD化済)。ブロムシュテットとしては相当自在なアゴーギグがあり、それがまた実に効果をあげており、この初稿がまるで未熟さや失敗な部分などない、完璧な作品であることを証明している。時として官能的な揺らぎすらも見せ、如何に巨匠がこの曲を愛しているかの証だろう。
VKJK-1018
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調
 (ノヴァーク版1878/80年稿)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:2010年10月、ライヴ。ブルックナーの「ロマンティック」は、ブロムシュテットにとっても重要なレパートリーで、1981年にはシュターツカペレ・ドレスデンと、1993年にはサンフランシスコso.とそれぞれ商業セッション録音している。ここに一般商業発売盤としては3種目となる録音がライヴで登場。「ロマンティック」は、このタイトルのせいで官能的で華麗な交響曲と思われがちだが、実は質実剛健で硬質な音楽。ブロムシュテットも無論そういうタイプの芸術家なので今回もストイックで威厳ある音楽になっており、こけおどし等はまるでない。それなのに聴き終えた後には「良い話を聞けた」というようなリラックス感と充実感に満たされる。この自然体こそがブロムシュテットの芸術の魅力なのだろう。
VKJK-1019
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(5CD)
フランツ・リスト生誕200年記念〜リスト(1811-1886):オルガン作品全集
 クリスマスI-IV/祈り/結婚式のための/アヴェ・マリア(アルカデルト作品の編曲)/喚起/B-A-C-Hの主題による幻想曲/
 ベル/天使/慰め/エリザベスの伝説/アンダンテ・レリジョーソ/オルフェウス/祈り(アヴェ・マリア)/
 バッハの ロ短調ミサの主題による変奏曲/ワイマールの民謡/ダンテ/サルヴェ・レジーナ/オフェルトリウム/
 アヴェ・マリア・ステラ/オルガンのためのレクイエム/エクセルシオール/幻想曲とフーガ/オラ・プロ・ノビス/
 アンダンテ・マエストーソ/ワーグナーに/前奏曲/辞職/ハンガリーの神/トラウローデ/クロスの祈りI-V/入り口/
 コラール「今すぐすべての神へ感謝する」/オルガン・ミサ/聖フランチェスコ/慰め/ロザリオ/トゥ・エ・ペトルス

  イシュトヴァーン・エラ(Org)
 録音:2010年-2011年、聖ヴォルフガング・シュネーベルク教会のイェームリヒ・オルガン。リストが作曲したオルガン作品を結婚式用に作曲した機会音楽などの小品まで含めて全てを網羅。オルガンのエラはハンガリーのブダペストの出身、現在リスト音楽院で教鞭を執っているベテラン。
エルンスト・ナウマン(1832-1910):
 弦楽三重奏曲 ニ長調 Op.12
ヴィルヘルム・ベルガー(1861-1911):
 弦楽三重奏曲 ト短調 Op.69
ドレスデン弦楽三重奏団
[イェルク・ファスマン(Vn)
 ゼバスティアン・ヘルベルク(Va)
 ミヒャエル・プファエンダー(Vc)]
 録音:2010年9月、ライプツィヒ。19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した二人の作曲家の弦楽三重奏曲を収録。ドレスデン弦楽三重奏団は1995年に創立。弦楽四重奏曲の陰に隠れていた数々の弦楽三重奏曲の名作の真価を世に問うてきた。
ドレスデン聖十字架教会のイェームリヒ・オルガン
 メルケル:ベートーヴェンの主題による変奏曲 Op.43
 バッハ:コラール「装いなさい、おお愛する魂よ」BWV654
 シューマン:バッハの名による6つのフーガOp.60
 バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV582 / ロイプケ:詩篇94番 ハ短調
  ホルガー・ゲーリング(Org)
 録音:2010年10月4日-7日、ドレスデン聖十字架教会。ドレスデンの有名な聖十字架教会のオルガンを用いた録音。ゲーリングは1969年、ドイツ北西部のビーレフェルトに生まれたオルガニスト。2004年から聖十字架教会のオルガニストを務めている。
天上の音〜ニーデルンドデレーベンの歴史的オルガン
 バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549 /トリオ ハ短調 BWV585 /前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.546 /
     コラール「ああ、罪人である私は何をすべきか」によるパルティータBWV770
 クレープス:トリオ ヘ長調 Krebs-WV446 / クーナウ:聖書ソナタ第3番
 ベーム:パルティータ「昼と夜であるキリスト」 / ヴァルター:テレマンの協奏曲 ハ短調

  バリー・ジョーダン(Org)
 録音:2011年4月18日、ニーデルンドデレーベン、マクデブルク近郊。ジョーダン(1954-)は南アフリカ出身のオルガニストで、長くドイツで活躍している。
フランツ・リスト(1811-86):合唱とオルガンのための作品集
 入祭唱/ミサ・コラリス〜「キリエ」「グローリア」/ミサ・プロ・オルガノ〜「昇階唱」/
 オラトリオ「キリスト」〜「山上の垂訓」/ミサ・コラリス〜「クレド」/ミサ・プロ・オルガノ〜「奉献唱」/
 ミサ・コラリス〜「サンクトゥス」「ベネディクトゥス」/オラトリオ「キリスト」〜「我らの父」/
 ミサ・コラリス〜「アニュス・デイ」「ピウス9世、法王の讃歌」

  グレゴル・マイヤー指揮ゲヴァントハウスcho.
  ミハエル・シェーンハイト(Org) ダニエル・オホラ(Br)
 録音:2011年6月、メルゼブルク大聖堂。ゲヴァントハウス合唱団は2011年、結成150周年を迎えた伝統ある合唱団でニキシュを始め歴史上の名指揮者からの信頼を受けてきた名門。
アウフタクト(全20曲)
 エデンロート:チリ・コン・カルネ / ガストルディ:美しい男/愛しき乙女たち
 メンデルスゾーン:船路 / ジルヒャー:サンクトゥス
 パレストリーナ:おお、慈悲深きイエスよ / マウエルスベルガー:主よ、知らしめ給え
 グリュック:すずしき谷間に / フンパーディンク:宗教的な夕べの歌
 レーガー:夜の歌 / ブラームス:森の夜 / 民謡:黒い鳥/グリーンスリーヴス
 エリントン:クリオール・ラヴ・コール(*) / ヘイマン:友よ、良き友よ(*)
 ハモンド&ヘーゼルウッド:アイム・ア・トレイン/他
  オクタヴィアンス(男声声楽アンサンブル) ヘルマン・ヴェルナー(P;*)
 録音:2010年11月、イェーナ。2006年イェーナ・フィル少年合唱団OBで結成された若手男声アンサンブル、オクタヴィアンス。ルネサンスから民謡、ジャズまで2曲を除きア・カペラで歌う。
シオンの慰め
 ヨハン・ユストゥス・カーレ(1668-1720頃):教会カンタータ集(*)
  〔あなたの住まいは何と素敵なのだろう、万軍の主よ/鹿が新鮮な水に鳴くように〕
 ヨアヒム・パウリ(1636-1708)&J.クリューガー(1598-1662):シオンの慰め
 J.J.カーレ:われ山に向かって目を上げ/全世界よ、神を讃美せよ / J.パウリ:日は落ち、今、夜が来た

 マリア・スキバ(S) コレジオ・ハレンセ(古楽アンサンブル)
 録音:2010年5月。(*)は世界初録音。オルガニストで作曲家だったカーレ作品を中心に世界初録音となる教会カンタータを収録。
牛とロバの間に〜伝統的クリスマス音楽集 ペーツェル、ディストラー、バッハ、ケーラーの作品
 フランク=シュテフェン・エルシュター指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス児童cho.
 ロン=ディルク・エントロイトナー指揮ライプツィヒ音楽院「J.S.バッハ」青年so.
 録音:2011年1月。
テレマン(1681-1767):カンタータ集
 〔得るために目を覚ましTWV1:481/明るく輝いた日の前TWV1:483/素晴らしくさわやかなTWV1:469/
  歓喜する、喜び、空TWV1:953/ちょうどあなたの風上舷によるものTWV1:715/話を分け隔てなく聞くTWV1:921〕

 ラ・ジョコンダ[マルゴット・オイツィンガー(A) ルシア・フロイホーファー(Vn)
         バーバラ・ユリア・ライター(Vc) アンヌ・マリー・ドラゴシッツ(Cemb)]
 マリア・ミッターマイアー=ピツル(Fl)
 録音:2011年3月。
ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741):トリオ・パルティータ集
 〔ト短調 K.320/ハ長調 K.323/ト短調 K.322/変ロ長調 K.319/ニ短調 K.326/ト長調 K.321〜ロンド〕
 ラ・ジョコンダ[ルシア・フロイホーファー、モニカ・トート(Vn)
         バーバラ・ユリア・ライター(Vc) アンヌ・マリー・ドラゴシッツ(Cemb)]
 録音:2011年3月。4人の若手女流演奏家たちによるバロック音楽アンサンブル、ラ・ジョコンダ(レパートリーにより若干のメンバー変更あり)は2008年に結成され、第6回国際ヨハン=ハインリッヒ・シュメルツァー・バロック音楽コンクールでアンサンブル賞を受賞した期待の古楽グループ。録音も優秀。
VKJK-1109
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(1CD)
2CD価格
アーベントロート登場〜ライプツィヒ・
 ゲヴァントハウスo.エディション Vol.1

 R.シュトラウス:祝典前奏曲 Op.61 (*)
 ダルベール:チェロ協奏曲 ハ長調 Op.20 (#)
 フンパーディンク:ムーア風狂詩曲(+)
ヘルマン・アーベントロート指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
ギュンター・ラミン(Org;*)
アドルフ・シュタイナー(Vc;#)
 録音:1940年3月5日、ゲヴァントハウス大ホール(*)/1944年11月6日(#)、1945年3月12日(+)、ライプツィヒ・ゴーリス・コンコルディア・フェスティヴァル・ホール、ライヴ。今日的な形のオーケストラとして世界で初めて創設されたオーケストラであるライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.の歴史的録音を紹介するライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.ヒストリカル・エディション第1弾。1934-45年楽長を務めたアーベントロートの珍しいレパートリーのCD化で、シュトラウスは恐らく初CD化。付属の豪華ブックレット(というよりは体裁はCD付きのBOOK)はこのオーケストラの歴史が豊富な写真と資料とともに掲載されている(独語・英語)。
VKJK-1110
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(2CD)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.の歴史 Vol.2
 ウェーバー:「魔弾の射手」より〔序曲[1929年4月11日]/
   苦しみにはもう耐えられない/森を抜け[アウグスト・ザイダー(T;マックス)/1945年]〕
 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」〜この暗い場所にただ一人(ドイツ語歌唱)
 [マルガレーテ・ボイマー(S;ドンナ・アンナ) リタ・マインル=ヴァイゼ(S;ドンナ・エルヴィーラ)
  ロッテ・シュールホフ(S;ツェルリーナ) ハインツ・ダウム(T;ドン・オッターヴィオ)
  ヨゼフ・オルベルツ(B;レポレッロ) ゴットリープ・ツァイトハンマー(B;マゼット)/1942年9月25日]
        「コジ・ファン・トゥッテ」〜岩の様に(ドイツ語歌唱)
 [リタ・マインル=ヴァイゼ(S;フィオルディリージ)/1942年9月25日]
 ワーグナー:「ローエングリン」〜遥かな国から[アウグスト・ザイダー(T;ローエングリン)/1942年9月25日]/
       「タンホイザー」序曲[1942年9月25日]
 ヴェルディ:「ドン・カルロ」より(*/#; ドイツ語歌唱)〔彼女は私を愛していない(*) /
   お前はわしの前に私的に姿を現そうとせぬ(#)/カルロよ、聞いて下さい/私に最後の日が来た〕
 [フリードリヒ・ダールベルク(B;フィリッポ) テオドール・ホラント(Br;ロドリーゴ;*以外)/
  1943年6月11日(*)、1943年8月18日〔ODEON 原盤〕(*以外) ]
 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜聞くべきなのか?
 [マルガレーテ・ボイマー(S;イゾルデ) アウグスト・ザイダー(T;トリスタン)
  ヴィリ・シュヴェンクライス(B;クルヴェナール) ヴァルター・シュトレックフス(T;メロート)
  フリードリヒ・ダールベルク(B;マルケ王)/1943年8月30日〔ODEON 原盤〕]
 ベートーヴェン:「フィデリオ」より〔ここはなんと暗いのだ/良い世界で報われるだろう/この日に祝福あれ!〕
 [マルガレーテ・ボイマー(S;レオノーレ) アウグスト・ザイダー(T;フローレスタン)
  ヴィリ・シュヴェンクライス(Br;ロッコ) ロゼル・シャフリアン(S;マルツェリーネ)
  テオドール・ホラント(B;ドン・フェルナンド)他/1943年8月21日、26日〔ODEON 原盤〕]

 グスタフ・ブレッヒャー指揮、パウル・シュミッツ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:[/内]、モノラル。第1巻(ヘルマン・アーベントロートが指揮した管弦楽作品/ VKJK-1109 )に続き、伝統あるライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.の歴史的録音を紹介するライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.ヒストリカル・エディションの第2巻はオペラ録音。ゲヴァントハウスo.は、独自のオーケストラを持たないライプツィヒ歌劇場のピットに入るオーケストラでもあり、長年に渡って数多くの公演をこなしている。このCDに収められたのは、1929年の録音を除くと、すべて1940年代前半の物。貴重なのは、グスタフ・ブレッヒャー(1879-1940)の録音。1914年から1933年までライプツィヒ歌劇場の音楽総監督を務めた名指揮者で、1920年代に一世を風靡したクシェネクの「ジョニーは演奏を始める」の初演(1922年)を指揮したことで名高い。またヴァイルの「マハゴニー市の興亡」(1930年)、「銀の湖」(1933年)の初演を受け持ったが、ナチに睨まれ1933年に解任された。1940年代の録音は、パウル・シュミッツ(1898-1992)の指揮した物。シュミッツは1933年から1951年、さらに1964年から1973年と、二度ライプツィヒ歌劇場の音楽総監督を務めた。またこれらの録音では、マルガレーテ・ボイマー、アウグスト・ザイダー、フリードリヒ・ダールベルクなど、第二次世界大戦中に全盛期を迎えたため日本では知名度のない当時の名歌手の歌が聞けるのも貴重。
VKJK-1111
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(2CD)
ソリストには若きルドルフ・ケンペも
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.の歴史 Vol.3 〜 1931年-1939年 J.S.バッハ録音集

 昇天祭オラトリオ「御国にまする神を讃えよ」BWV.11
  [フリーダ・ディーロルフ(A) カール・アウグスト・ノイマン(Br)] /
 われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV.177 [マルティン・クレーマー(T)]/
 わがすべての行いに BWV.97 (+) [カール・アウグスト・ノイマン(Br)]/高められし肉と血と BWV.173 /
 汝イスラエルの羊飼よ、聞け BWV.104 /おお永遠の炎、愛のみなもと」BWV.34 (#) /
 喜べ、救われし群れよ BWV.30 [ヘレン・ファールニ(S) ヨハネス・エーテル(B)] (#) /
 カール・シュトラウベ へのラジオ放送におけるインタビュー、1948年1月6日

  ギュンター・ラミン(Org) ルドルフ・ケンペ(Ob;+)他 独唱者等多数
  カール・シュトラウベ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.、聖トーマス教会cho.
 録音:1931年-1932年(無印)、1937年-1939年(#)、全てライヴ、モノラル。部分的にノイズあり。創立が1743年となるこのオケの歴史をたどるシリーズ第3弾は縁の深いバッハのカンタータ集。指揮者のカール・シュトラウベ(1873-1950)はドイツのオルガニスト、指揮者で聖トーマス教会の音楽監督も兼任し、バッハ以来のライプツィヒの伝統を継承した。バッハのカンタータ全曲の綿密な研究は当時ロマン派的な演奏に傾きがちだったバッハ演奏に改革を促し、今日のバッハ演奏に大きな影響を与えた。カール・リヒターが彼の愛弟子であったことはこのことを証明する事実。また器楽ソリストのメンバーには、一曲のみだがルドルフ・ケンペ(オーボエ)の名前が見える。
VKJK-1112
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(2CD)
1CD価格
フルダ大聖堂の待降節コンサート
 クリストフ・グラウプナー(1683-1760):ハ長調のマニフィカト
 テレマン(1681-1767):門を開け / ヘンデル(1685-1759):「メサイア」HWV.56〜第1部
  フランツ=ペーター・フーバー指揮ミュンヘン・アルパ・フェスタンテ・バロックo.、フルダ大聖堂cho.&児童cho.
 録音:2010年12月、フルダ大聖堂、フルダ、ヘッセン州、ドイツ、ライヴ。ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が訪れたこともある由緒ある大聖堂で行われたコンサートのライヴ・レコーディング。「メサイア」は第1部のみでなんと「ハレルヤ」無し。
VKJK-1113
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(1SACD+1CD)
1CD価格
イェルク・ヘルヒェット(1943-):4つのカンタータ
 〔ペンテコステ派(*)/メアリー寺院(#)/第1日曜日待降節(+)/キリストの血と肉(**)〕
 クリストフリート・ブレーデル指揮マイセン聖歌隊 1961、アンサンブル・ヴォーカル・モデルン
 録音:2010年(*)、1982年(#)、1991年(+)、2004年(**)。(*/#)はSACDのみ、(+/**)はCDにのみ収録、詳細仕様は不明。イェルク・ヘルヒェットは東ベルリンでパウル・デッサウに師事、その後東ベルリンで教鞭を執りながら作曲を続け、1993年ボーデンゼー芸術賞を受賞、レクチャーのため来日したこともある。作品は各種現代技法を駆使しペンデレッツキ風の混迷錯綜した今日の精神風景を描く現代の宗教音楽。
4世紀にわたる音楽〜リュート、マンドリン、ギターのための作品集
 ダリオ・カステージョ(17世紀):第1ソナタ
 コレッリ(1653-1713):12のソナタOp.3〜教会トリオ・ソナタ
 ヨハン・コンラート・シュリック(1748頃-1818):ディヴェルティメント ニ長調
 ヴァレンティン・レーザー(1735-1782):2つのマンドリンと通奏低音のためのソナタOp.3-6
 桑原康雄(1946-2003):「機織る乙女」による主題と変奏
 ホセ・アントニオ・ザンブラーノ(1965-):ベネズエラ組曲
  アンサンブル・ル・ソン・ダルジャン
  [カテリーナ・リヒテンベルク、ジルケ・リシュコ、ミルコ・シュラーダー]
 録音:2008年9月5日-7日。優雅なバロックに始まり、日本を代表するマンドリン作曲家で世界で認められた桑原康雄を経て、南米の民族舞踊風のベネズエラ組曲で賑やかに終る。
VKJK-1115
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブルックナー
 交響曲第1番 ハ短調(リンツ稿ノヴァーク版)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:2011年6月16日-17日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ライヴ。革命的傑作の正統的解釈、ブロムシュテットのブルックナー:第1番。いよいよ第7弾目のリリースとなる巨匠ブロムシュテットによるブルックナー・ツィクルス。交響曲第1番の登場。長年に渡る録音のキャリアの中でもこの曲は初録音となる。演奏は、2012年に85歳を迎える人とは思えないほど若々しい。この頃のブロムシュテットは定評ある緻密さに加え、以前は多少感じられた、神経質さがうまく抑制され、なんとも温かみのある鄙びた音楽を奏でるような気がしてならない。特に第一番という曲は、ブルックナーが音楽界に名乗りを上げたかのような苛烈な名曲であり、晩年に至って到達した無制限な広がりを持つ曲とは異なる魅力に満ちている。ゲヴァントハウス管はかつてヴァーツラフ・ノイマンとの名録音を遺しているが、ブロムシュテットは明るくてモダーンで硬質な、あえて言えば知的な響き。オーケストラの洗練も特筆すべきものがある。緩徐楽章も深刻ぶらずに正に純音楽的で清清しく、その良好なアンサンブルは当然スケルツォにも受け継がれる。フィナーレも豪快一辺倒に押し切るのではなく、然るべき所に話が落ち着くといったまとまりのよさに今更ながらブロムシュテットの誠実な姿勢に心打たれる。
コリン・モービー(1936-):待降節とクリスマスの音楽
 カロリーネ・ロート(Org) グレゴール・マイヤー指揮ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート
 録音:2011年。イギリスのオルガニスト兼作曲者モービーは、現在ウェストミンスター寺院のオルガニスト兼音楽監督を勤めている。流れるような旋律と華麗なハーモニーを持つ美しい宗教音楽。
We all shine on〜ジョン・レノンとビートルズ・ナンバー
 ワーキング・クラス・ヒーロー/レイン/アイム・ザ・ウォルラス/カム・トゥギャザー/ジュリア/
 ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ/ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン/
 コールド・ターキー/イマジン/ビコーズ/インスタント・カルマ

  マティアス・クノーヘ(Vo) エッキー・マイスター(P)
  グレゴール・マイヤー指揮ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート
 録音:2011年2月。教会音楽とビートルズの出会い。合唱編曲はクノーヘとマイヤーが行っている。
バザール〜フルート四重奏作品集
 モーツァルト:フーガK.401(K.375e) / テレマン:四重奏曲 ホ短調
 ドビュッシー:夏の風の神、パンに祈るために/夢想/2つのアラベスク
 ヴォルフガング・バルチュ(1963-):足音(2010) / ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 メンデルスゾーン:「無言歌」より〔安らぎも無く Op.30-2/5月のそよ風 Op.62-1/
                  別れ Op.85-2/羊飼いの嘆き Op.67-5/タランテラOp.102-3]
 モーツァルト:アダージョK.540/メヌエットK.355(K.576b)/小ジーグK.574
 ブラームス:8つの小品 Op.76〜4曲 / ハイケ・ベックマン(1959-):バザール(2009)
 マイク・モーワー(1958-):ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン(1980)

  アルカディ四重奏団〔ユディト・コンター(アルトFl) ズザーネ・シュラーゲ(ピッコロ)
            トーマス・ブリンクマン(Fl) マティアス・シュミット(バスFl)]
 録音:2010年6月28日-30日。
クルト・ボスラー(1911-1976):歌曲と室内楽曲集
 ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲/3つの歌/無伴奏ヴァイオリンのためのレント/
 カプリツレーゼ・ムジーク/ソプラノ、フルートと弦楽四重奏のための「視線」/
 四手ピアノのためのソナタ/3つの激励への歌/木管五重奏曲

  ユーリエ・カウフマン(S) ヘルメスSQ
  ベルンハルト・カストナー、パク・ミナ(P) 5ビューフォート木管五重奏団
 録音:2011年、ライプツィヒ。ボスラーはデュイスブルク出身のドイツの作曲家。このCDには、戦後1949年から1968年までの室内楽作品と歌曲が集められている。総じて渋い作風だが晦渋さはなく、しみじみと聞ける。
VKJK-1122
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(1CD)
2CD価格
リューベックの聖マリア教会のオルガン
 ブクステフーデ:トッカータ/3つのコラール変奏曲 / トゥンダー:カンツォーナ
 ダンドリュー:マニフィカト / ジュアン・アラン(1911-1940):創造主への賛歌による変奏曲
 J.S.バッハ:トッカータ ト長調 BWV916 / ホルスト:「惑星」〜金星
 カルク=エーレルト:コラール変奏曲 / リスト:前奏曲とB-A-C-Hによるフーガ

  ヨハネス・アンガー(Org)
 録音:2010年9月。リューベックの聖マリア教会は1250年から100年かけて建てられたドイツで3番目に大きい教会でゴシック建築の中でも重要な歴史的建造物。かつてブクステフーデがオルガニストとして活躍しており、ここのオルガンは世界最大級と云われる。そのオルガンで縁のあるブクステフーデからバッハ、リスト、ホルストまでを4種のオルガンを弾き分けて聴かせる。トール・タイプの紙ジャケ仕様。
VKJK-1123
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(2CD)
1CD価格
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):オルガン作品全集 Vol.11
 前奏曲とフーガ 変ロ長調 Krebs WV.823-I & II /4つのコラール変奏曲 Krebs WV.516, 518, 530, 537 /
 6つのフーガ Krebs WV.843-848 /ソナタ イ短調 Krebs WV.838 /6つのソナタKrebs WV.832-837

  フェリックス・フリードリヒ(Org)
 録音:2011年6月、聖ペテロ&聖パウロ大聖堂、ツァイツ市、ドイツ。使用楽器:オイレ・オルガン。クレープスはバロック末期の作曲家でJ.S.バッハの高弟として多くの作品を残した。世代的にはバッハの息子たちと同じだが、フリーデマンやカール・フィリップ・エマヌエルたちのように前古典派の方向には向かわず、対位法を重んじた様式にこだわった。作品は20世紀のはじめ頃まで忘れらていたため、近年再評価が進んでいるが、いずれもJ.S.バッハの影響が色濃い。
エントラング・デア・ザールのロマンティック・オルガン
 ルートヴィヒ・ボスレト(1860-1951):トッカータ、序奏とフーガOp.33 /ソナタ第2番 Op.6
 ヴィルヘルム・メッツ(1828-1888):
  6つの前奏曲、トリオと3つのフーガOp.4 より〔前奏曲第6番 ヘ長調/トリオ第7番 ロ長調〕/
  C.A.H.ゼーガーの「実用的オルガニスト」〜フル・オルガンのフーガ ニ長調
 カール・レーダー(1860-1933):
  小コラール前奏曲 Op.1 より〔第3番/第14番/第18番〕/10の小前奏曲 Op.26〜第2番/
  10の小前奏曲 Op.28 より〔第1番/第2番/第3番〕
 ヨハン・ヨーゼフ・ファイト(1872-1947):
  賛歌「アド・レジアス・ダペス」によるソナタOp.12 より〔第1楽章/第4楽章〕
 アウグスト・ヴィルトベルガー(1850-1928):
  基本オルガン学習 Op.43 より〔トリオ第1番/トリオ第5番〕/
  ジュベール社現代オルガン曲集〜エレジー ホ短調
 ヘルマン・キュスター(1817-1878):前奏曲と後奏曲 第2巻 より
  〔第5番 ト長調/第10番 変ホ長調/第11番 変ホ長調/第13番 ヘ短調/第14番 変ニ長調〕
 フリードリヒ・ゲルンスハイム(1861-1916):
  トラウトナーの前奏曲集からのコラール前奏曲「目覚めよ」

  ヨアヒム・フォンタイネ(Org)
 録音:2009年3月24日、6月16日、ザールラント。収録:ザールラント放送。19世紀後半から20世紀前半のドイツ作曲家によるオルガン作品集。ヨアヒム・フォンタイネはドイツ・ザールラント州出身のオルガニスト。指揮者としても活動している。
オレムス
 タレガ:挽歌 / ラウロ:ベネズエラのワルツ〔第2番「アドレイナ」/第3番「クリオリョ」〕
 バリオス:悲しみのショーロ/大聖堂/舟歌 / ラウロ:レジストロ / タレガ:オレムス
 バリオス:ワルツOp.8 No.4 / タレガ:マリエタ / 作者不詳/リョベト編曲:アメリアの遺言

  イェンス=ウーヴェ・ポップ(G)
 録音:2010年1月。ポップはハンブルクとリューベック大学でギターを学び、フランスのモンテリマール国際ギター・デュオ・コンクールで優勝している、みずみずしい音色とヴィブラートが魅力の若手。ソロの他、デュオ、室内楽で活躍している。CDは南米、スペインの味わい豊かな小品が収められたチャーミングな内容。
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ全集
 〔ニ長調 D384 /イ短調 D385 /ト短調 D408 /イ長調 D574 〕
ゲルノート・ジュスムート(Vn)
フランク=インモ・ツヒナー(P)
 録音:2006年12月22日-23日、ベルリン。シューベルトのヴァイオリン・ソナタ4曲を1枚に収めたCDは意外に少ない。ジュスムートは現在シュターツカペレ・ワイマールの第1コンサートマイスターを務めている。2000年から2002年までシュターツカペレ・ベルリンのコンサートマスターを務め、また1979年から2000年までの長きに渡ってペーターゼン四重奏団のメンバーだったことでも知られている。ドイツ人ヴァイオリニストらしい手堅さと、同時に柔らかく美しい音色の持ち主で、シューベルトのヴァイオリン曲によく合っている。
ドレスデンの歌曲集
 J.ゴットリープ・ナウマン(1741-1801):レッスン/私は / フェルディナント・パエル(1771-1839):ばら
 ウェーバー(1786-1826):乙女と待雪草/谷間のすみれ/8行詩/妖精の歌
 マルシュナー(1795-1861):いずれ再会しよう/彼女の痛みを知っている
 C.ゴットリーブ・ライシガー(1798-1859):魔王/あなたはそう思うか?
 クララ・シューマン(1819-96):私の星/別れ / ローベルト・シューマン(1810-56):6つの歌曲 Op.89
 ベルンハルト・シュナイダー(1861-1948):星空の下
 アルトゥール・インミッシュ(1902-49):ヴェネツィア/私のばら/新しい海へ

  ロミー・ペトリック(S) リアナ・ベルトーク(P)
 ドレスデンに住み、かの地を愛した古典派から20世紀までの作曲家の歌曲をまとめた物。ウェーバー、シューマン夫妻の他、今日忘れられた作品も多数。
マルティン・リュッカー Vol.1 〜9月11日を記憶し
 デュリュフレ:前奏曲 / シュナウス:奇想曲「町がなんと荒れ果てていることか」
 バッハ:コラール「バビロンの流れのほとりに」BWV.653 /コラール「神から私は離れるまい」BWV.658 /
     コラール「私たちが厳しい苦しみの中にいる時」BWV.668 /フーガの技法 BWV.1080〜コントラプンクトゥス14
 ゲルハルト:第2課 / リスト:泣き、歎き、憂い、怯え
  マルティン・リュッカー(Org)
 録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン。1953年生まれのオルガニスト、マルティン・リュッカーによるシリーズ第1巻。フランクフルト聖カタリーネ教会のオルガニストを長く務めており、このCDもそこで録音された物。
マルティン・リュッカー Vol.2〜ロマン派の世界
 ゲーゼ:3つの小品 Op.22 / フランク:大オルガンのための3つの小品
 ラボーア:ソナタ ロ短調 Op.15 / レーガー:コラール「目覚めよとの声あり」に基づく幻想曲

  マルティン・リュッカー(Org)
 録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン。リュッカーによるオルガンのシリーズ第2巻。19世紀後半から20世紀初頭の作曲家の作品が収録されている。ヨーゼフ・ラボーア(1842-1924)は、チェコのピアニスト、オルガニスト。盲目の奏者で、世紀の変わり目の時代にウィーンで強い影響力を持つ作曲家でもあった。
マルティン・リュッカー (Vol.3 ?)〜大オルガンの音楽
 フランク:大オルガンのための3つのコラール / ヒンデミット:オルガン・ソナタ第1番(1937)
 バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV.582
  マルティン・リュッカー(Org)
 録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン。
あなたが永遠に考えること〜新編曲によるドイツ民謡
 野ばら(ヴェルナー)/キツネがガチョウを盗んだ/
 きけ、なんて純粋な/大事な小川!/他(全16曲)
シュテファン・ファンゼレフ指揮
ドレスデン・カンタムス室内cho.
 録音:2010年8月。ドイツ民謡を新たにアカペラ混声合唱用に編曲したアンソロジー。有名なヴェルナーの野ばらも華麗なハーモニーがつけられている。心癒される内容。
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.1〜ギュンター・ラファエル(1903-1960):
 ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調 Op.13(1925)
  [パウル・ドクトール(Va) ギュンター・ルートヴィヒ(P)/1959年、ケルン]/
 弦楽四重奏曲第3番 イ長調 Op.28 (1930/31)[パルカニSQ /2010年10月、ドレスデン]/
 アルト・サクソフォンと小管弦楽のための協奏曲 Op.71 (1951)[エミール・マンツ(A-Sax)
    ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮WDRケルン放送so./1957年、ケルン]/
 テノール、クラリネット、ヴァイオリン、小太鼓、ピツィカート奏法コントラバスと
  ピアノのための「パルムシュトレーム・ソナタ」Op.69 (1950)
   [フリッツ・ヴンダーリヒ(T) ヴァルター・トリープスコルン(Cl)
    ロマン・シンマー(Vn) カール・シャド(Perc)
    アルフレート・クレッツシュマー(Cb) ロルフ・ラインハルト(P)/1957年、ケルン]
 録音:[/内]。2010年の没後50年にチェリビダッケやS=イッセルシュテットによる交響曲集が復刻され(CPOレーベル)話題となったギュンター・ラファエルの作品集が2タイトル同時発売。
 ギュンター・ラファエルはベルリンに生まれ同地の音楽院で学び、後にライプツィヒの音楽院で音楽理論と教会音楽の教師として生計を立てながら作曲に励んだ。作風は激動の変革時代に生きた作曲家にしては穏健で調性と旋律を重視した作品を残している。第二次大戦前に書かれたヴィオラ・ソナタ、弦楽四重奏曲第2番はブラームスの影響が色濃く、時にフランス的な和声も聴かれる。戦後に書かれたサクソフォン協奏曲はジャズと無調的部分が現れる。パルムシュトレーム・ソナタはテノールの歌唱と語りにアンサンブルが加わり、ジャズとストラヴィンスキーの新古典主義期を思わせる幾分シニカルで機知に富んだ音楽が展開する。名テノール、フリッツ・ヴンダーリヒがミュージカル風の曲調からストラヴィンスキー、ヒンデミット、クルト・ワイルと、くるくると変わる様々なスタイルの音楽を楽しそうに歌っているのが聴き物。
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.2
ギュンター・ラファエル(1903-1960):2つのヴァイオリンのための「対話」
 対話I(全25曲/ 1951)〔歌/ポルタート/シュプリング・ボーゲンと粒だったスタッカート/他〕
 対話II(全20曲/ 1957)〔ドリア調/フリギア調/リディア調/ミクソリディア調/エオリア調/ペンタトニック/カノン/
             ディナーミクとクロマティック/ダンス/他〕

 ベルンハルト・ハルトーク、ナリ・ブラントナー(Vn)
 ラファエル1950年代の作。古旋法、無調、バッハ様式、バルトークを思わせる民族音楽など様々なスタイルが折衷、試みられた多くの小品から構成され、さながら音楽の図鑑、見本市といった観があり大変興味深い。
ヨハン・ヨーゼフ・フックスとウィーンの宮廷楽団
 ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):
  序曲 ハ長調 K356(宮廷音楽)/歌劇「3月の月」〜シンフォニア ト短調 K.306/
  歌劇「プルケリア」〜イントラーダ ハ長調 K.303/3つのヴァイオリンのための室内ソナタ ヘ長調 E.67/
  教会のためのシンフォニア ト短調 K.336/教会ソナタ ト長調 K.390/教会ソナタ ト短調 K.389/
  2つのオーボエ、ファゴット、弦楽のための序曲 ハ長調 K.334

 ルシア・フロイホーファー、ミハエル・ヘル指揮ノイエ・ホーフカペレ・グラーツ
 録音:2011年7月18日-24日、グラーツ。ウィーンの宮廷や大聖堂で活躍したバロック期の作曲家フックスの管弦楽作品集。フックスはカール6世の葬儀のために作られた「皇帝のレクイエム」が有名であり、またバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンも勉強した古典的対位法の名著「パルナッソス山への階梯」の作者としてもしられている。宮廷音楽、オペラからの管弦楽、室内楽、教会ソナタとフックスの器楽作品の見本市のようなアルバム。ノイエ・ホーフカペレ・グラーツはドイツの若手音楽を中心に2010年に結成されたバロックo.でヨーロッパを中心に活動を行っている。
何とアブリゼルまで参加〜オルガンの街ハルバーシュタット(全22トラック)
 アダム・イレボーク(15世紀頃):前奏曲 ニ短調 / コンラート・パウマン(1410頃-1473):前奏曲 ホ長調
 プレトリウス(1571-1621):われらが神は堅き砦
 ヨハン・G.ヴァルター(1684-1748):「イエス、わが喜び」によるパルティータ
 J.S.バッハ(1685-1750):
  天にいますわれらの父よ BWV.636 /キリストは蘇り BWV.627 より/トッカータ ドリア調 BWV.538
 クラウス=エールハルト・ハインリヒ(1960-):ロマンティックな即興曲
 エリック・サティ(1866-1925):12の小コラール〜 No.6a / オリヴィエ・メシアン(1908-1992):モノディ
 ジョン・ケージ(1912-1992):記憶 / ハンス・オッテ(1926-2007):オリヴィエ・メシアンのための「残響」/他

 ハラルト・フォーゲル、クリストフ・ボッセルト、クラウス=エールハルト・ハインリヒ、
 クラウス=ユルゲン・トイチュバイン、ベルンハルト・ヴィーチョレク、
 ハンス=オーラ・エリクソン、ジャン=シャルル・アブリゼル(Org)
 録音:1999年-2011年、ハルバーシュタットの様々なオルガン。ルネサンス、バロックからなんとメシアン、ケージまで!ほぼ作曲年代順に収録、オルガン音楽史をCD1枚で俯瞰できる。ハルバーシュタットはドイツ中部ザクセン・アンハルト州の都市で、この街にある様々な教会や聖堂の9台のオルガンを使ってルネサンスから現代までのオルガン作品が聴ける。ルネサンスの素朴な曲と20世紀のサティ、ケージは意外なほど似通っていて新鮮な驚き。特にケージ作品「記憶」の美しさは絶品。
全ての神に栄光あれ〜アルメニアの宗教音楽集
 コミタス・ヴァルダペット(1869-1935):主の祈り/キリエ/ミゼレーレ/アーメン
 ヘルマン・ゴルツ教授の基調演説(ドイツ語、18分) / トーマス・ブッフホルツ(1961-):アルメニアのクラマンス
 マカール・イェクマリアン(1857-1905):サンクトゥス/他、アルメニアの伝統的宗教音楽

  ハルテュン・トピキャン指揮イェレヴァンナー室内cho.
  ハリシェ正教会音楽八重唱団 アルトゥール・バビキャン(Org)他
 伝統音楽から現代にちなむ宗教曲まで、アルメニアの音楽を収めた珍しいディスク。ドイツの作曲家トーマス・ブッフホルツは語りも含む実験的側面を持つシアター・ピース的な宗教楽。
VKJK-1202
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(2CD)
フェルディナント・ヒラー(1811-1885):オラトリオ「エルサレムの崩壊」Op.24
 グートルン・シドニー・オットー(S) アンネッテ・マルケルト(A) パトリック・グラール、
 トビアス・フンガー(T) ダニエル・オチョア(Br)
グレゴール・マイヤー指揮
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウスcho.、ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート
 録音:2011年11月。ヒラーはユダヤ系の裕福な家庭に生まれたドイツ・ロマン派の作曲家。フランクフルト出身でメンデルスゾーンとも深い親交があり、指揮者、ピアニスト、教育者としても活躍。歌劇、オラトリオ、カンタータ、室内楽、協奏曲など多くの作品を残した。作風は典型的な中期ロマン派で、メンデルスゾーンらの影響を強く感じさせる一方、J.S.バッハ研究による成果も随所に表れている。
ヒストリカル・トロンボーン Vol.2 〜バロック・トロンボーン 1553-1837
 アルビノーニ:5声の協奏曲第2番 / テレマン:ソナタ第1番/ソナタ/ソナタ第4番 より〔ラルゴ/アレグロ〕
 マルチェッロ:ソナタ〔第2番/第3番〕 / D.ガブリエッリ:リチェルカール第2番

  エルコレ・ニシーニ(バロックTb) インストルメンタ・ムジカ
 録音:2011年10月22日-26日、ドレスデン。「ルネサンス・トロンボーン」(VKJK-1012)に続くバロック・トロンボーンの名手ニシーニによる、バロック時代のトロンボーン音楽。大半は他の楽器のための曲を編曲して演奏。インストルメンタ・ムジカは2004年にニシーニによって創設されたピリオド楽器アンサンブル。
聖アンネ教会オルガン・コンサート
 アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):オルガン・ソナタ第1番 ニ短調
 ラインベルガー:オルガン・ソナタ第4番 イ短調 / フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18
 レーガー:コラール「私たちの神は堅牢な砦」による幻想曲 Op.27

  マティアス・ジュース(Org)
 録音:2011年10月、アンナベルク=ブフホルツ。19世紀後半のオルガン作品を集めたCD。ギルマンはフランス最北部のブローニュ・シュル・メール出身。名オルガニストとして活躍し、作曲活動も盛んだったほか、マルセル・デュプレの師匠としても名高い。マティアス・ジュースは1957年生まれ。1980年のJ.S.バッハ国際コンクールのオルガン部門で第5位に入賞、2004年からドイツ東部のチェコ国境に近い町、アンナベルク=ブフホルツの教会で音楽監督を務めている。
バッハとチャット
 ヨハネス・ゲープハルト(1969-):コンチェルト・フォー・アス/ジーザス・グルーヴ
 デヴィット・ティム(1969-):君は僕と一緒 / エデン・アーベス(1908-1995):ネイチャー・ボーイ

  ダニエル・シュマール(Tp/フリューゲルHr) ヨハネス・ゲープハルト(Org/P)
  ヴォルフラム・ディクス(Perc) ヤン・ホッペンシュテット(ベース)
 録音:2010年10月。バッハの作品をジャズ風にパラフレーズしたフュージョン系音楽。
エルマー・バーンスタイン(1922-2004):ギター協奏曲 / マルコム・アーノルド(1921-2006):ギター協奏曲 Op.67
マイケル・ドアティ(1954-):エレクトリック・ギターと管弦楽のための協奏曲「ギーズ・ベンド」(*)

 トルステン・ドリュッカー(G) ラスムス・バウマン指揮WDRケルン放送so.
 録音:2010年。(*)は世界初録音。映画音楽の巨匠エルマー・バーンスタインのギター協奏曲は抒情的なメロディと活き活きとしたリズムが特徴で吉松隆のギター協奏曲が好きな人は必ず気に入るだろう。イギリスの巨匠アーノルドもクラシック、映画音楽両方でよい仕事を残しているが、彼のギター協奏曲は数少ないこの分野の名曲。ど派手が売りのネアカな作曲家ドハーティの新作はロック、ブルースのメロディとリズムが炸裂する。いささか悪ノリの観もなきにしもあらずのエレクトリック・ギターと大管弦楽が火花を散らすゴキゲンな作品。
タールベルク生誕200年記念〜ジギスムント・タールベルク(1812-1781):歌曲と室内楽曲集
 歌曲集(全20曲)〔覚醒と夢/馬術の男/夢/夏の夜/旅人は痛みを愛して/別れ/2つのロマンス/他〕/
 ピアノ作品〔主題と変奏 Op.45 /2つのロシア民謡による変奏曲 Op.17 /2つの無言歌 Op.41 〕/
 ヴァイオリンとピアノのためのロッシーニ「セミラーミデ」による協奏的大二重奏曲
  マンヤ・ラシュカ(Ms) フェリックス・プロック(Br)
  アンドレアス・ハルトマン(Vn) シュテファン・ブルクハルト(P)
 録音:2011年10月-11月。タールベルクはスイスに生まれ、C.チェルニー、フンメル、モシュレスらに学び、多くの歌曲、ピアノ曲、ピアノ協奏曲、室内楽を残している。超絶技巧ピアニストと名を馳せ、慈善コンサートでリストと対決したことでも有名。メンデルスゾーン、シューマンらと共にドイツ・ロマン派の系譜に連なる作曲家でいずれも豊かな旋律が華麗な和声で彩られた叙情的な音楽。
VKJK-1214
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブルックナー:交響曲第2番 ハ短調
 (1872年稿、キャラガン校訂版)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:2012年3月8日-11日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ライヴ。ブルックナーの交響曲第2番は、この作曲家の他の作品とは明らかに異なるスタイルで書かれている。よく知られる休止の多用。そして、前半の二楽章が長大で、後半の二楽章が短いという特徴を持つ。ブロムシュテットはいつものようにきびきびとした快速テンポを採用している。休止も、矯めに矯めて止まり、立ち上がるというような効果、演出など、禁欲的にしない。だから人によっては生真面目に過ぎると思われるかもしれない。しかし、これは前半が長いこと、後半が短いことを承知したブロムシュテットが、全体のバランスを考えて行っている知的な理由に起因するのだ。それゆえに前半は充実しているけど、後半尻つぼまりだなあという印象が全くないばかりか、フィナーレの豪快さが第1番のフィナーレを想起させるユニークな解釈となっている。思えば、ブルックナーというとオルガン奏者という側面が強調され、延々とつづく残響がなければ本当でないという誤解が多いのではないか?ブロムシュテットはそうした勘違いを払拭してくれる。
VKJK-1215
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調
 (コールス校訂版,2000年)
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:2011年11月24日-26日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ライヴ。全集完結編(全集BOX:VKJK-1230)。ブルックナーの交響曲第9番は、壮麗極まりない作品。第一楽章などを聴いているとやはり、マーラーにも通じる現代音楽への扉がこの曲にもあることを教えてくれる。楽器がどんどん少なくなっていく第三楽章の終結も後年のショスタコーヴィチなどにも共通する虚無感がある。但し、古典解釈の権化ブロムシュテットだけのことはある。徒に新しさを求めるのではなく、ハイドン並のシンプルさをこの曲に見出し、ベートーヴェンの後継者としてのブルックナー、古典交響曲の極北として、ブルックナー最後の傑作を紡ぎだす。故に、作品がシンプルに見える。言い方が悪ければプリミティヴに感じる。混濁したところは一切なく、澄んだ水底に光る美しい石のようにこの曲を再現していく。特に感動したのは、第2楽章の運動神経の確かさ。第三楽章に於ける微細な戸惑いと揺れ(これまであまりブロムシュテットから感じなかった新しい美点だ。)。そしてり合理性、整合性。未完の傑作ではなく、三楽章で完成していることをブロムシュテットは明示する。
ミュンヘン聖ミヒャエル教会のオルガン
 バッハ:前奏曲とフーガ イ長調 BWV536 / ブルーンス:コラール幻想曲「さあ来て下さい、異邦人の救い主よ」
 C.P.E.バッハ:オルガン・ソナタ イ短調 Wq.70 No.4 / メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
 デュプレ:行列と連祷 Op.19 No.2 / ヴィドール:オルガン交響曲第5番 ヘ短調 Op.42 No.1

  ペーター・コフラー(Org)
 録音:2012年3月、聖ミヒャエル・イエズス会教会、ミュンヘン。ブルーンスからヴィドールまで、比較的有名なオルガン曲を集めている。ペーター・コルファーは、イタリアの南チロル、ボルツァーノ生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者。2008年からミュンヘンの聖ミヒャエル・イエズス会教会のオルガニストを務めており、この録音も同教会で収録された物。豊かな残響を伴った柔らかで明るい音色が美しい。
インスピレーションとオリジナリティ
 ダングルベール:組曲第2番 ト短調 / ヴィヴァルディ:協奏曲 ト長調 Op.7 No.8 RV299
 フローベルガー:聖体奉挙の際に演奏されるトッカータ ト短調 FbWV 106 /カプリッチョ ハ長調 FbWV 506
 J.S.バッハ:フランス組曲第2番 ハ短調 BWV813 /半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903 /
         イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971

  メヒティルト・ヴィンター(Cemb)
 録音:2010年9月、ライプツィヒ。使用楽器:ヤン・リュッケルス2世、1624年製作〔アンテルランドゥン博物館(コルマール、フランス)所蔵〕。バッハを中心に、彼が影響を受けた作曲家の作品を集めている。メヒティルト・ヴィンターは1969年、ライプツィヒ生まれのチェンバリスト。惚れ惚れとするほどの美しい音色はチェンバロファンなら聞き逃してはならないものだ。
マクデブルグ大聖堂のオルガンによるバッハ作品集
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.547 /パルティータ「おお神よ、善なる神よ」BWV.767 /
 コラール〔天から大勢の天使がやって来た BWV.607 /私たちはキリストを讃えましょう BWV.611 /
      あなたに喜びがある BWV.615 /おお罪のない神の小羊よ BWV.618 /
      私たちがこの上なく大きな悩みにある時 BWV.641 /目覚めよと、声が私たちを呼ぶ BWV.645 /
      私はどこへ逃れるべきなのか BWV.646 /ただ愛する神の力に委ねる者は BWV.647 /
      私の魂は主を崇め BWV.648 /私たちの許に留まって下さい、主イエス・キリストよ BWV.649 /
      イエスよ、今こそ天から降りて来て下さい BWV.650 〕/
 トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540

  バリー・ジョーダン(Org)
 録音:2012年3月4日、マクデブルク。バリー・ジョーダンは1957年南アフリカ生まれのオルガニスト。1990年代からドイツ、マクデブルク大聖堂のオルガニスト兼合唱指揮者として活動を続けている。前作(VKJK-1101)ではニーデルンドデレーベンのオルガンを使用していたが、今回は本拠地マクデブルク大聖堂のオルガンを弾いている。
音の世界〜ボーフム・ルール大学大ホールの大クライス・オルガン
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガBWV541 /ソナタBWV527  / ヴィドール:オルガン交響曲第1番〜トッカータ
 ルートヴィヒ・ニルセン(1906-2001):オルガン幻想曲「ニダロスドーメンの鐘」
 ウィリアム・ロイド・ウェッバー(1914-1982):オルガンのための3つの演奏会用小品〜前奏曲
 リスト:「泣き、嘆き、憂い、怯え」による変奏曲 / サン=サーンス:2つの幻想曲 Op.101
 メシアン:主イエスの降誕のための9つの瞑想〜第9曲「私たちと神」

  ヨハネス・ウンガー(Org)
 録音:2012年2月。ウンガー(1976-)はザクセン出身のオルガニスト。2000年にライプツィヒで行われた第12回国際J.S.バッハ・コンペティションで優勝している。バッハからリスト、メシアンまで文字通り古今東西のオルガン作品が収録され、長いオルガン音楽の歴史をこれ一枚で堪能できる。
ギュンター・ラファエル(1903-1960)の音楽Vol.3〜室内楽作品集
 クラリネット・ソナタ Op.65 No.3[フランツ・クライン(Cl)
  ヴォルフガング・サヴァリッシュ(P)/1963年9月10日、モノラル]/
 オーボエとハープのためのソナチネOp.65 No.2[アルフレート・ゾウス(Ob)
  シャルロッテ・カセダンネ(Hp)/1976年10月14日]/
 アルト・サクソフォンとチェロのためのディヴェルティメントOp.74
  [エミール・マンツ(アルトSax) カール・ハインツ・モンマー(Vc)/1955年、モノラル]/
 ヴィオラ・ソナタ第3番 Op.80[ゲオルク・シュミト(Va)ハンス・アルトマン(P)/1959年5月30日、モノラル]/
 チェロとピアノのための3つの小品
  [トーマス・ブレース(Vc) エッカルト・ゼルハイム(P)/1966年6月29日、モノラル]/
 無伴奏ファゴット・ソナタOp.46 No.9[エミール・シャンベルガー(Fg)/1964年2月20日、モノラル]/
 ファゴットとピアノのための子守歌
  [ヴェルナー・マウルスシャート(Fg) ヴィルヘルム・ノイハウス(P)/1969年5月12日、モノラル]/
 アルト・サクソフォンとピアノのためのレシタティフ
  [フレート・テュルマー(アルトSax) ヴィルヘルム・ノイハウス(P)/1976年10月5日]
 録音:[/内]、特記無しはステレオ。いずれもドイツの放送局によるスタジオ収録の音源。VKJK-1134、VKJK-1135 に続く、ベルリン生まれでライプツィヒを拠点に活動した作曲家ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.3。作風は20世紀前半のモダニズムを思わせるもので、第二次世界大戦後の作品でも前衛的な要素はない。没後50年の2010年頃から再評価が進んでいる。このCDに収録されている室内楽作品はいずれも佳作で、ヒンデミットやバルトークの室内楽作品が好きな人なら面白く聞ける音楽ばかりだろう。クラリネット・ソナタでは、ケルンの名クラリネット奏者フランツ・クラインを、名指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュが伴奏しているのが注目。
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.4 〜交響的作品集
 スメタナ組曲 Op.40 (1937)[ヘルベルト・ケーゲル指揮ベルリン放送so./1955年4月5日、ベルリン]/
 バレエ組曲「ヤボナー」Op.66 (1949)[レオポルド・ストコフスキー指揮 NDRso./1952年7月7日、ハンブルク]/
 シンフォニア・ブレーヴェ ニ長調 Op.67 (1950)
  [カール・シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送so./1952年3月14日、シュトゥットガルト]/
 動物学 Op.83〔序曲/フラミンゴ/熊の踊り/ライオンとトラ/水族館/象/野獣舎と猿舎/鳥小屋/終曲〕
  [ロルフ・ラインハルト指揮シュトゥットガルト放送so./1965年2月26日]
 録音:[/内]。おそらく全て初出。ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.4は、ケーゲル、ストコフスキー、シューリヒトといった大指揮者の録音である点も注目。スメタナ組曲はピアノのためのボヘミア舞曲を元にしており、初演後しばらくは人気があった。チェリビダッケ指揮ベルリン・フィルによって初演された「ヤボナー」は、モンゴル民謡に基づくバレエ組曲。「短い交響曲」の意を持つシンフォニア・ブレーヴェはゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム指揮デュイスブルク・フィルによって初演。「動物学」はいずれも1分程度の短い曲を連ねた物。どの作品も渋めだが、聞きやすい。
ヤダスゾーン(1831-1902):ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.77
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲 ヘ短調 Op.2
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47
 ライプツィヒ・ピアノ四重奏団
 録音:2012年3月。ライプツィヒに縁の深い中期ロマン派の作曲家たちによるピアノ四重奏曲集。ヤダスゾーンはライプツィヒ音楽院の名教師として多くの作曲家を育て、対位法の名教科書も残した。ライプツィヒ・ピアノ四重奏団のメンバーいずれもライプツィヒ音楽院と何らかの関わりのある演奏家たち。
青い蝶〜シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):室内楽・歌曲・器楽曲作品集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.50 (*) /青い蝶 Op.31 No.2 (#) /忘れな草 Op.31 No.12 (#) /
 幻想ワルツOp.26 No.3 (#) /即興ワルツOp.15 No.6 (#) /リアは亡くなった(+) /過ぎ去った時(+) /最初の愛(+) /
 なぜだか言って(+) /厳しいマエストロ(+) /ラ・ビアンキーナ(+) /オルガンのための3つの新しい小品集(**)

  イルムトラウト・フリードリヒ(P;*/#/+) アンドレアス・ハルトマン(Vn;*)
  ウルリケ・フルデ(S;+) フェリックス・フリードリヒ(Org;**)
 録音:2012年7月9日-12日、18日。使用オルガン:シュッケ製(マクデブルク大聖堂)。フランスの作曲家ヴィドールの作品は、オルガン曲は多く録音されているものの、それ以外の録音は少ない。このCDには、ヴァイオリン・ソナタやピアノ小品、歌曲など、珍しい作品が多く収録されている。
ツヴィッカウ聖マリアからの音楽
 バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV538 / ヴィエルヌ:幻想小品集第1組曲〜アンダンテ
 クレプス:コラール改作曲「イエス、私の命の命よ」Krebs-WV533/トッカータとフーガ ホ長調 Krebs-WV406
 フランク:大オルガンのための3つのコラール〜第3番 イ短調 / レーガー:12の小品 Op.59〜メロディア
 ラインベルガー:オルガン・ソナタ第14番 ハ長調 Op.165

  ヘンク・ガレンカンプ(Org)
 録音:2012年7月、ツヴィカウ。
 バッハからレーガーまでのオルガン作品を集めている。ヘンク・ガレンカンプは1958年、オランダ生まれのオルガン奏者。1997年からツヴィカウの聖マリア教会のカントールを務めている。
師弟〜リストとロイプケ
 リスト:バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」
      および ロ短調ミサの「十字架につけられ」の主題による変奏曲
 ユリウス・ロイプケ(1834-1858):アダージョ/オルガン・ソナタ ハ短調「詩篇94番」/トリオ 変ホ長調

  ユルゲン・ヴォルフ(Org)
 録音:2012年7月2日-4日、ニコライ教会、ライプツィヒ。使用楽器:フリードリヒ・ラーデガスト製作。14cm X 19cm の縦長ディジパック。1993年以来ライプツィヒの聖ニコライ教会のカントールを務めるユルゲン・ヴォルフによるリストとその弟子ロイプケのオルガン作品集。ロイプケはリストの優秀な弟子だったが、24歳の若さで亡くなってしまった。オルガン・ソナタ「詩篇94番」は彼の最高傑作としてのみならず、19世紀半ばのオルガン曲の大傑作として知られている。
VKJK-1228
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(HYBRID_SACD)
価格帯:B
トッカータ
 バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564 /
     カンタータ「心と口と行いと生活で」 BWV147〜イエスは私の喜びであり続ける
 ボエルマン:ゴシック組曲 Op.25 / リスト:ワーグナー「タンホイザー」〜巡礼の合唱
 フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18 / ロバート・プライズマン(1952-):トッカータ「称賛の歌」

  ユルゲン・ヴォルフ(Org)
 録音:2012年9月28日-30日、ニコライ教会、ライプツィヒ。使用楽器:フリードリヒ・ラーデガスト製作。14cm X 19cm の縦長ディジパック。プライズマンは英国の作曲家で、同国の少年合唱団リベラの後ろ盾としても知られている。
VKJK-1230
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(9 HYBRID_SACD)
価格帯:B
ブルックナー:交響曲全集 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
 録音:2005年-2012年、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ライヴ。以下分売のセット化。第1番(VKJK-1115)、第2番(VKJK-1214)、第3番(VKJK-1017)、第4番(VKJK-1018)、第5番(VKJK-0931)、第6番(VKJK-0816)、第7番(VKJK-0708)、第8番(VKJK-0604)、第9番(VKJK-1215)。
ヴィヴァルディッシモ
 エンヨット・シュナイダー(1950-):ヴィヴァルディッシモ
 ジャン=バティスト・ルイエ・ド・ガン(1688-1720頃):2つのトランペットのための協奏曲
 ジャン・フランセ(1912-1997):「聖ヨハネの啓示」による組曲
 ハンス=アンドレ・シュタム(1958-):
  プロヴァンスのクリスマス・キャロルによるパヴァーヌ/2つのトランペットとオルガンのための組曲
 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):2つのトランペットのための協奏曲 ハ長調

マルクス・レーネルト(Org) ペーター・ロート、ペーター・メーンケディーク(Tp)
 録音:2012年10月。ヴィヴァルディの2つのトランペットのための協奏曲は、トランペットの世界ではよく知られた作品で、後の世の作曲家が何人も同じ編成で作曲している。このアルバムでは管弦楽のパートをオルガンで演奏し、他に2つのトランペットをフィーチャーした作品を集めた。シュナイダーの「ヴィヴァルディシッモ」はヴィヴァルディの時代の和声様式を採用しながら、現代的でポップな作品にまとめているあたりはマイケル・ナイマンに通じる趣きがある。フランセの「聖ヨハネの啓示」による組曲はあまり聴く機会のない作品だが、教会のステンドグラスから差し込む光のような荘厳な響きにあふれた感動的な作品。
ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):レクイエム
アントニーン・トゥチャプスキー(1928-):来て下さい、聖霊よ/5つのラテン語モテット
ジェルジ・オルバーン(1947-):スターバト・マーテル/清い心を
 マティアス・ユング指揮ドレスデン・モテットcho.
 録音:2008年5月1日-3日、2009年4月25日-26日、ドレスデン。20世紀東欧の無伴奏宗教合唱曲。マティアス・ユングは、1964年マクデブルク生まれの合唱指導者で1998年からドレスデン・モテット合唱団(1996年創立)の指導者に就任している。
イェルク・ヘルヒェット(1943-):
 オルガンのためのコンポジションI「小品 VIII 」
ドミニク・ズシュテク(Org)
 録音:2012年4月22日、ケルン、ライヴ。イェルク・ヘルヒェットは東ドイツ出身の作曲家でパウル・デッサウに師事。東ドイツ時代は当時の政権によって現代音楽の表現活動が制限されていたが、規制緩和とベルリンの壁崩壊後の1980年代にドナウエッシンゲン音楽祭で注目されて以来、旺盛な活動を続け、JML 入野義朗音楽研究所の招きで来日したこともある。作品のタイトルに「コンポジション」か「カンタータ」としか付けないことでも知られ、オルガンのためのコンポジションはリゲティのオルガン作品をさらに発展させたようなオルガン・コンピュータ音楽といった趣きで全部で4つ。彼の作品はいずれも長大で、このコンポジションIも43分かかり、CDのトラックはひとつしかない。
ギュンター・ラファエルの音楽 Vol.5 〜コンチェルティーノと室内楽曲
 無伴奏ヴィオラ・ソナタ ハ短調 Op.7 (1924) 〔フーガ/ガヴォット/メヌエット/ジーグ〕 (*) /
 ヴィオラと小オーケストラのためのコンチェルティーノ ニ長調 (1941) (#) /
 フルート、ヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲 変ロ長調 Op.48 (1940) (*) /
 フルートと小オーケストラのためのコンチェルティーノOp.82 (1956) (**)
  ライナー・モーグ(Va;*/#/+) フアド・イブラヒモフ指揮(#)
  クリスティーネ・ラファエル協会室内o.(#) ヴィリー・シュヴェークラー(Fl;+)
  ギュンター・グーゲル(Vn;+) エルヴィン・ミルツコット(Fl;**)
  カレル・アンチェル指揮ベルリン放送so.(**)
 録音:2011年5月2日(*)、2011年3月10日(#)、ローマー、ドイツ(*/#) /2067年1月25日〔代理店記載ママ。1967年1月25日か〕、WDR ザール 2 (+) /1957年12月6日、東ベルリン(**)。おそらく全て初出。(#)は弦楽器群にヴァイオリンとヴィオラを欠いており、不思議な暗さが漂う。(+)は新古典主義風の明るい作品。チェコの巨匠アンチェルの指揮が見逃せない(**)は、公開初演の3日前に収録された放送用録音。
VKJK-1237
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(2CD)
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ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲) ニ長調 Op.123
 ジモーネ・シュナイダー(S) ゲルヒルト・ロンベルガー(A)
 リチャード・クロフト(T) ヨッヘン・クプファー(B)
 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.、MDR 放送cho.
 録音:2012年9月20日-23日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ライヴ。90:00。ブルックナーの交響曲全集を完成した巨匠ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.による、ベートーヴェンの最高傑作とも言われる大作「ミサ・ソレムニス」。2005年までカペルマイスターを務めたブロムシュテットが鍛え上げ、シャイーに引き継がれ好調を維持するゲヴァントハウスo.に、優秀なソリスト達を配し、ケーゲル以来の伝統を持ち近年はハワード・アーマンによって鍛えられた MDR 合唱団による理想的な演奏。
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248 より〔第1部−第3部〕
 レオポルト・ランペルスドルファー(ボーイS) トーマス・リーデ(男声A)
 ヤン・ヒュプナー(T) ゲオルク・ルツ(B)
 ホルガー・アイヒホルン指揮レ・オーボイスト・ド・プリュス
 録音:2012年9月18日-20日、ベルリン。バッハのクリスマス・オラトリオのうち、降誕節に関する3部を収録。合唱を用いずソリストの重唱にし(OVPP)、さらにソプラノはテルツ少年合唱団員、アルトはカウンターテナーを起用、オーケストラ(プロイセンのオーボエ奏者たちという意味だが、この場合のオーボイストは「楽師」くらいの意味)はもちろんピリオド楽器を使用している。
カンターテ・ドミノ〜エーベルハルト・ベトヒャー(1934-):
 2つのラテン語の讃歌/オルガンのための3つの間奏曲/3つのヴェネリッド・モテット/
 5つの初期キリスト教の讃歌/6声の無伴奏合唱のための讃歌
  ダン・カロウセク指揮アルス・ブルンネンシスcho. マレク・パラ(Org)
 録音:2012年3月、ブルノ。ベルリン生まれの作曲家ベトヒャーの合唱作品集。アルス・ブルンネンシス合唱団は1979年ブルノで創立。ルネサンス、バロックの宗教音楽と、現代合唱曲を得意としている。ダン・カロウセクは1980年、ブルノ生まれの指揮者。2000年から当合唱団の指揮者を務めている。
歴史的鍵盤楽器〜ライプツィヒ大学楽器博物館収蔵の楽器を弾く
 D.スカルラッティ(1685-1757):3つのソナタ〔 K3 / K33 / K9 〕
  [クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb; フィレンツェ、1702年製)]
 ジュゼッペ・パラディーニ(18世紀頃):ディヴェルティメント ト短調
  [ヴァルター・ハインツ・ベルンシュタイン(Fp; フィレンツェ、1726年製)]
 アントニオ・ガルダーニ(1509-1569):新しいパッセメッツォ
  [ヴィンフリート・シュラメック(クラヴィコード; ヴェネチア、1543年製)]
 作曲者不詳:4つのイギリス舞曲(1630年頃)[ローラント・ゲッツ(ポシティヴOrg; チロル、1614年製)]
 J.S.バッハ:3つのメヌエット BWV.841-843
  [ヴァルター・ハインツ・ベルンシュタイン(Cemb; ザクセン、1700年頃製)]
 バルダッザーレ・ガルッピ:ソナタ ハ長調[ローラント・ゲッツ(ポシティヴOrg; ニュルンベルク、1716年製)]
 C.P.E.バッハ:幻想曲 ハ短調 Wq.63-6
  [ヨハン・アウグスティン・シュトラウベ(クラヴィコード; ベルリン、1787年製)]
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10 No.1
  [クリスティーネ・ショルンスハイム(Fp; ウィーン、1800年頃製)]
 録音:1979年-1994年。ライプツィヒ大学楽器博物館が収蔵する、バロックから古典派初期まで、作曲家が生きた時代の楽器を演奏しての作品集。チェンバロからその一種で主にドイツ、北欧で普及したクラヴィコード、ピアノの初期の形であるハンマーフリューゲル〔フォルテピアノ、ハンマークラヴィーア〕、そして小型オルガンの一種ポジティブ・オルガンまでと文字通り、鍵盤音楽史を辿る内容。
聖歌〜トロンボーン四重奏団オーパス4(全14曲)
 ビアージョ・マリーニ(1594-1663):4本のトロンボーンとオルガンのためのカンツォーナ
 ジョバンニ・ガブリエリ(1557-1612):4本のトロンボーンとオルガンのためのソナタ・ピアン・エ・フォルテ
 チェザーリオ・グッサーゴ(1579-1612):ソナタ・ラ・レオーナ
 J.S.バッハ(1685-1750):トッカータとフーガBWV565
 リスト(1811-1886):バッハの名による前奏曲とフーガ / ベルンハルト・クロル(1920-2013):聖歌/他

  オーパス4[ホンザ・ギマレトディノフ(バスTb) ディルク・レーマン、
          シュテファン・マイナー(テナーTb) イェルク・リヒター(アルトTb)]
  デニー・ヴィルケ(Org)
 録音:2012年10月-11月。ブラス・ファンにお馴染みのトロンボーン・クァルテット、オーパス4による、ルネサンス・バロックを中心としながら後半にリストや現代の作曲家クロルの作品を収録した、いわばトロンボーン・アンサンブルの歴史をコンパクトにまとめたアルバム。因みにベルンハルト・クロルの「聖歌」はどことなくブルックナーを思わせる秀作。オーパス4はライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のメンバーによって1994年に結成され2004年にはファースト・アルバム「バッハからブロードウェイまで」が吹奏楽ファンの間でヒット。今日では現代作曲家に作品を委嘱、レパートリーの開拓にも意欲的。
レーガー&ラインベルガー:オルガン作品集
 レーガー(1873-1916):9つのオルガン小品 Op.129 より
  〔トッカータとフーガ/カノン/メロディア/カプリッチョ/バス・オスティナート/間奏曲/前奏曲とフーガ〕
 ラインベルガー(1839-1901):オルガン・ソナタ〔第8番 ホ短調 Op.132 /第7番 ヘ短調 Op.127 〕

  ペーター・コフラー(Org)
 録音:2013年5月、聖ミハエル・イエズス会教会、ミュンヘン。19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活躍した二人のオルガン音楽の巨匠の作品を収録。後期ロマン派の華麗なハーモニーが絢爛豪華なロマンティック・オルガンの響きによって官能的ともいえる宗教的恍惚へと聴く者を導く。聖ミハエル教会はミュンヘンの教会では最も古く 11世紀頃建立。またワーグナーのパトロンだった、かのルードヴィヒ2世の棺が安置された教会としてもよく知られる。ラインベルガーはここの専属オルガニストを務めたこともあった。
フォンス・ムジケ&今村泰典〜バルバラ・ストロッツィ:わが涙/他
 ストロッツィ:わが涙/もしあなたがそう望むなら、私はそれで構わない/私が何をしたというのだ/
        閉じなさい、大胆不敵な唇を/恋するヘラクレイトス/私のリラよ、悲しまないで/何が出来よう?
 ピッチニーニ:トッカータ第12番(テオルボ・ソロ)/コレンテ第5番(テオルボ・ソロ)
 ストラーチェ:シャコンヌ(チェンバロ・ソロ) / フレスコバルディ:カンツォーナ第1番(チェロ・ソロ)
 カプスベルガー:カプスベルガー(テオルボ・ソロ)/カナリオ(テオルボ・ソロ)

 フォンス・ムジケ[今村泰典(テオルボ) ドロテー・ルクレール(S)
            ジョリー・ヴィニクール(Cemb) レア・ラヘル・バーダー(バロックVc)]
 録音:2013年7月24日-26日。レコード芸術2014年9月号特選となった「カール5世の時代のスペインのビウエラ音楽」(VKJK-1318)に続く、ヨーロッパを拠点に活躍する今村泰典の QUERSTAND レーベル第2弾は、彼が主宰するアンサンブル「フォンス・ムジケ」のアルバム。まとまった録音が少ないバロックの作曲家に焦点を当てリリースを続けており、今回はイタリア初期バロックの女流作曲家、バルバラ・ストロッツィの声楽曲と、同時代を生きたイタリアの作曲家の器楽曲が収録されている。歌手であり、作曲家だったストロッツィ。抒情的で愛を歌った歌曲を多数作曲。喜怒哀楽の情感を豊潤に表現した独自の作風を聴く事が出来る。17世紀イタリアの薫り漂うアルバム。日本語訳付き。
軽い娯楽と楽器の女王 IV(全13曲)
 ヨーゼフ・リクスナー:スペイン行進曲 / ジーデ:蛍の密会 / マリー=オーギュスト・デュラン:ワルツ
 オッフェンバック:舟歌 / ジョプリン:しだれ柳 / トセッリ:セレナータ / スーザ:九月のフィディリ/他

  ウルズラ・ボスハルト(Fl/ピッコロ) ウルズラ・ハウザー(Org)
 録音:2012年10月。19世紀後半から20世紀半ばまで活躍した軽音楽作曲家の小品をフルートとオルガンにアレンジして集めた。フルートとオルガンの組み合わせは相性がよく、手回しオルガンのような効果がある。古きよき時代のヨーロッパの街角が見えてくるような楽しい内容。
フェリクス・ヴァインガルトナー(1863-1942):歌曲集(全30曲)
 ルートヴィヒ・ウーラントの詩による歌曲〜第4番/ニコラウス・レーナウの詩による歌曲 より Nos.1, 3, 5, 7
 6つの女声のための歌曲/日本の詩による歌曲集 より Nos.1, 2, 6, 8 /他

  ウルリケ・フルデ(S) マーニャ・ラシュカ(Ms) アンドレアス・フィッシャー(T)
  フェリックス・プロック(Br) シュテファン・ブルクハルト(P)
 録音:2013年2月、5月、MDRスタジオ。大指揮者フェリックス・ヴァインガルトナーはもともと作曲家志望であったが、経済的な理由で指揮者に転向。しかし転向後も作曲の筆を休めることはなく、8つの歌劇、7つの交響曲、そして膨大な数の室内楽、歌曲を残し、近年は作曲家としての再評価が急速に進んでいる。彼の歌曲はドイツ・リートの良き伝統を一身に受け、ブラームス、ヴォルフ、R.シュトラウスを思わせる流麗なメロディが華麗な和声で彩られている極めて魅力的な物。ドイツ・リート・ファン、声楽関係者は聴いておいて損のない一枚。なお日本の詩による歌曲集は静御前、泉式部、大津皇子などの和歌のドイツ語をテキストとしている。
VKJK-1306
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(4CD)
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):管弦楽&合唱作品集
 シンフォニア〔ハ短調 KWV200 /変ホ長調 KWV201 〕/オーボエ、チェンバロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ロ短調
  KWV204 /リュート、弦楽と通奏低音のための協奏曲〔へ長調 KWV203 /ハ長調 KWV202 〕/ミサ ヘ長調 KWV101 /
 サンクトゥス〔ニ長調 KWV102 /ニ長調 KWV103 /ヘ長調 KWV104 〕/アリア「あなたはまだ遠く離れている」/
 マニフィカト ニ長調 KWV105 /カンタータ・ヒュネブレ KWV100 /
 カンタータ〔一人の御子我らに生まれたり KWV113 /心から私はしない KWV109 /わが心の切なる願い KWV109 /
       歓呼のうちに神は昇天したもう KWV108 /主は私たちに素晴らしいことを行っている KWV106 /
       イエス、私の喜び KWV110 /あなたがたの父なる神が慈悲深いように、
        あなたがたも慈悲深い者となれ KWV112 /彼の聖域に主をほめ KWV111 〕

 ゲジーネ・アドラー(S) ブリッタ・シュヴァルツ(A) トビアス・フンガー(T)
 トビアス・ベルント(B) シュテファン・マース(リュート)
 マルクス・ミュラー(Ob) ミハエル・シェーンハイト(Cemb)指揮
 メルゼブルク・ホフムジーク、コレギウム・ヴォカーレ・ライプツィヒ
 録音:2013年、ライプツィヒ、メルゼブルク。バロック後期のオルガン奏者で作曲家クレープスはJ.S.バッハの愛弟子で、バロック末期から前古典派への移行期に活躍した。世代的には大バッハの息子たちと同じであるが、前古典派の様式には進まず、あくまでバロック様式に沿ったオルガン作品や宗教曲を多数作曲した。2013年の生誕300年を記念して制作されたこのアルバムは、オルガンの作品ばかりというイメージによるクレープスの、管弦楽&宗教合唱曲が収められている。これだけまとまった形でオルガン以外のクレープスの作品集がリリースされるのは極めて珍しい。
VKJK-1307
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(HYBRID_SACD
+CD)
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精神的な年2〜イェルク・ヘルヒェット(1943-):カンタータ集
 感謝祭のためのカンタータ(2010) [クリストフリート・ブレーデル指揮マイスナー・カントライ 1961
  ミヒャエル・フラーデ(電子音響) マルティン・シュトローヘッカー(Org)]/
 三位一体の後の第5日曜日のためのカンタータ(2011)[ミヒャエル・ザンデルリング指揮ドレスデンpo.
  フィルハーモニー児童cho. アンドレアス・バウアー(B)
  ペーター・クラウス(Cb) ミヒャエル・フラーデ(電子音響)]/
 公現祭の後の第3日曜日のためのカンタータ(2010)[エロール・ピアノ三重奏団〔語りを含む〕]/
 使徒ヤコブ長老のためのカンタータ(2006)[フランカ・ハートゥング(Fl) コルネリウス・フォルケ指揮
  ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽院の学生たち]
 録音:2011年、2012年。前半2曲がSACD、後半2曲がCDへ収録。ヨルク・ヘルヘットは東ドイツ出身の作曲家でパウル・デッサウに師事。東ドイツ時代は当時の政権によって現代音楽の表現活動が制限されていたが規制緩和とベルリンの壁崩壊後の1980年代にドナウエッシンゲン音楽祭で注目されて以来、旺盛な活動を続けている。作品のタイトルに「コンポジション」か「カンタータ」としか付けないことでも知られる。「感謝祭のためのカンタータ」は21世紀のオルフ:カルミナ・ブラーナといった趣きの曲で合唱にオルガン、打楽器、テープ、電子音響まで動員して祭りの生き生きとした情景が描かれる。一方、「三位一体の後の第5日曜日」のためのカンタータはかなり厳しい前衛音楽で協奏曲におけるソロ楽器のように扱われるバス歌手とコントラバスが緊張した時空間を作り上げる。「公現祭の後の第3日曜日」のためのカンタータは演奏者の語りを含むヴァイオリン、チェロ、ピアノのための曲でシアター・ピース的な要素を含む。
目と耳のための色彩〜ジークフリート・ペトリ、フロイゲル・オルガンを弾く
 J.S.バッハ:トッカータとフーガBWV.565 /わが心は主をあがめ BWV.648 /
         「わが心は主をあがめ」によるフーガBWV.733 /目覚めよと呼ぶ声が聴こえ BWV.645
 ルイ=ジャメ=アルフレ・ルフェビュール=ウェリ:真夜中のミサのための牧歌的情景
 レオン・ボエルマン:対話的幻想曲 / フェリックス・アレクサンドル・ギルマン:演奏会用小品 Op.24
 ナジ・ハキム:ノス・オーテム/ハギア・ソフィア

  ジークフリート・ペトリ(Org)
 録音:2012年7月、ケムミッツ城教会、ケムニッツ。旧東ドイツのケムニッツに1136年に建てられた教会のオルガンでバッハからロマン派、近代までのオルガン作品を聴く。オルガンは教会ほど古くなく、19世紀建造のものであらゆるレジストレーションが可能なため、豪華絢爛、華麗な演奏が楽しめる。ジークフリート・ペトリはオーストリア出身の中堅オルガニスト。
聖アンネ教会オルガン・コンサート Vol.2 〜マティアス・ジュス
 J.S.バッハ:トッカータ・アダージョとフーガBWV.564 / ゲオルク・ベーム:前奏曲とフーガ
 ヨハン・ルードヴィヒ・クレープス:「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」による幻想曲 K-WV.524
 ディートリヒ・ブクステフーデ:われらが神は堅き砦 / J.S.バッハ:ソナタ ニ短調 BWV.527
 ニコラウス・ブルーンス:前奏曲 ホ短調 / J.S.バッハ:喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ BWV.768

  マティアス・ジュス(Org)
 録音:2012年10月、聖アンネ教会、アンナベルク=ブッフホルツ、ザクセン州。使用楽器:ヴァルカー・オルガン。Vol.1:VKJK-1207。アンナベルク=ブッフホルツはドレスデンに繋がる街道沿いにあるドイツ東部のザクセン州にある。この教会のオルガンは1883/84年に建造され、20世紀になって更なる改良が加えられて多彩な機能を備えた今日の形になった。このアルバムではJ.S.バッハを作品を取り囲むように彼が影響を受けた作曲家、彼が影響を与えた作曲家の作品で構成されている。マティアス・ジュスは1980年ライプツィヒで行われた第6回国際J.S.バッハ・コンペティションに優勝、その後、ケムミッツのトリニティ教会のオルガニスト、アンナベルク=ブッフホルツ聖アンネ教会の音楽監督を歴任している。ペンデレッキなどの現代音楽もレパートリーにしているマルチ・オルガニスト。
フライブルク大聖堂のジルバーマン・オルガン
 J.S.バッハ(1685-1750):幻想曲 ト長調 BWV572 /来たれ聖霊主なる神 BWV652 /
               幻想曲 ハ短調 BWV562 /パッサカリア ハ短調 BWV582
 ニコラ・デ・グリニー(1672-1703):来たり給え、創造主なる聖霊よ
 ハンス・オットー(1922-1996):ジルバーマンへのオマージュ(1983)
 ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):マニフィカト ニ短調
  アルブレヒト・コッホ(Org)
 録音:2013年5月、フライブルク大聖堂。ドイツ南西部バーデン‐ヴュルテンベルク州の都市、フライブルクにある大聖堂は1354年に起工、1513年に完成したロマネスク様式とゴシック様式が混在し、高さ116メートルの尖塔がある。芸術的価値が高い祭壇やステンドグラスが有名な教会で、ここにあるジルバーマン・オルガンは古くから名器との評判が高く、これまでリヒターやグードら多くのオルガニストたちに愛され録音に使われてきた。アルブレヒト・コッホは1976年生まれの若手でフライブルクを拠点に活動している。同時代を生きたバッハ、グリニー、ダンドリューの他、20世紀のハンス・オットーの無調、調性、クラスター的和声などが折衷されたステンドグラスの光を思わせる美しい「ジルバーマンへのオマージュ」も聴き物。
称賛〜女声無伴奏コーラスの魅力(全14曲)
 明日の歌/キリストは天に昇った/汝の門に置く/私はわが父のしもべ/聖母マリア/詩編/アヴェ・マリア/夕べの歌/他
 シャエラ [Sjaella]
  [ヴィオラ・ブラッヒェ(S) フランチスカ・エーベルハルト(Ms) ヘレーネ・エルベン(A)
   マリー・フェンスケ(S) マリー・シャルロッテ・ザイデル(Ms) フェリシタス・エルベン(A)]
 録音:2013年9月。女性6人からなるアカペラ・ヴォーカル・グループ、シャエラのアルバム第2弾。グループ名はスウェーデン語で「魂」を意味する。近年ではグラーツ国際アカペラコンクールウォードスウィングル賞を受賞、その他にも国際的に有名な音楽祭のコンサートに多数出演、2011年に登場した初のCD「Sjaella(VKJK1009)」は、ドイツ国内で各方面より絶賛された。ビートルズやジャズ・スタンダードからオリジナル曲まで、幅広いジャンルの音楽をレパートリーにしている。このCDに収められている曲は全曲オリジナルでルネサンス、バロックからロマン派、ポップスまで様々な要素がミックスされた美しいヒーリング効果の高いひたすら美しい音楽。
VKJK-1313
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(BOOK+CD)
3CD価格
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団エディション Vol.1 〜1928-1950 録音集(全22曲)
 J.S.バッハ:しかし心は探り / ブラームス:静かな夜に/眠りの精
 シューマン:小舟 / ハインリヒ・ウェルナー:野ばら/他
  ライプツィヒ聖トーマス教会cho.
 録音:1928年-1950年、モノラル。書籍(全251ページ/独語のみ)に音楽CDが1枚付く体裁。ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団はドイツ・ライプツィヒを本拠に活動する少年合唱団で創立は1212年、2012年が創立800年であり、それを記念して過去の名演をディスク化するシリーズの第1弾。この団体はJ.S.バッハ自らが音楽総監督を勤め、マタイ受難曲の世界初演にも参加していることでも有名。2012年2月に来日しいくつかの記念公演を行ったのは記憶に新しいところ。このディスクではアカペラ作品を中心に得意のバッハからドヴォルジャーク、ウェルナーの野ばらなどを聴かせてくれる。
VKJK-1315
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(2CD)
6つの作品、5つの初演〜聖トーマス教会少年合唱団創立800周年の祝典音楽
 J.S.バッハ(1685-1750):「クリスマス・オラトリオ」BWV.248〜第6部 主顕節(*)
 ゲオルク・クリストフ・ビラー(1955-):
  独唱、合唱、管楽、コントラバスと打楽器のための「聖トーマスの復活祭の音楽」(2011/12) (#)
 クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):児童合唱と合唱のための「ミサ・ブレヴィス」(2002/2012) (+)
 ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):
  合唱と器楽のための聖霊降臨日のための祝典音楽「風に乗って」(2011/12) (#)
 ハインツ・ホリガー(1939-):無伴奏合唱と打楽器のためのモテット「地獄・天国」(2011/12) (**)
 ブレット・ディーン(1961-):「告知」(2011/12)〜合唱と小管弦楽のための(#)

  ゲオルク・クリストフ・ビラー指揮(*/#/+) クリストフリート・ブレーデル指揮(**)
  聖トーマス教会少年cho.、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.(*/#)
  トーマナー・パウル・ベルネヴィッツ(S;*) インゲボルク・ダンツ(A;*)
  クリストフ・ゲンツ、マルティン・ペツォルト(T;*) パナヨティス・イコノモウ(B;*)
  アンサンブル・ヴォーカル・モデルン(**) ウルリヒ・グラーフェ(Perc;**)
 録音:2012年-2013年、ライヴ。2012年に創立800周年を迎えた聖トーマス教会少年合唱団が2012年の1月から2013年1月まで行った6回の記念コンサートのライヴ。トーマス教会少年合唱団は1723年から1750年までJ.S.バッハが音楽監督を勤め、バッハの多くの主要な声楽曲の初演を経験し、その後もバッハの音楽遺産を今日まで継承するという重要な役割を担ってきた。またこの一連の記念コンサートにあたって現代の作曲家に新作(一部は改訂初演)を委嘱し、初演することで800年の歴史にまた新たな1 ページを付け加えた。なお現代音楽の巨匠ハンス・ヴェルナー・ヘンツェの 聖霊降臨日のための祝典音楽「風に乗って」が彼のほぼ遺作となったことは感慨深い。
VKJK-1317
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ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.の歴史 Vol.4 〜ベートーヴェンとチェルハ
 ベートーヴェン(1770-1827):交響曲第9番〜第4楽章「歓喜の歌」(*) /交響曲第8番(+)
 ライン川で鳴る真夜中の鐘の音(#)
 フリードリヒ・チェルハ(1926-):ベートーヴェン第9開始部分によるパラフレーズ(**)
  レア・ピルティ(S;*) シャルロッテ・ヴォルフ=マテーウス(A;*)
  ハインツ・マッテイ(T;*) ヨーゼフ・グラインドル(B;*)
  ヘルマン・アーベントロート指揮(*/+)
  リッカルド・シャイー指揮(**) ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.(*/+/**)
 録音:1939年12月31日、ゲヴァントハウス、ライヴ、モノラル(*) /年月日不詳、DRAフランクフルト放送音源(#) /1944年12月27日、コンコルディア・フェストザール、ライプツィヒ、モノラル(+) /2011年10月6日、新ゲヴァントハウス(**) 。CD付BOOKによる「ゲヴァントハウスo.の歴史」シリーズ。本CDでは1934年より終戦の年まで音楽監督を務めたアーベントロートのベートーヴェンをメインに、そしてゲヴァントハウスによるチェルハへの委嘱新作を聴く。チェルハの新作はベートーヴェンの第9を素材にしながらも自由奔放なイマジネーションが拡がり、オーケストラの色彩が最大限に生かされたダイナミックな佳品。付属の豪華本はこのオーケストラの歴史が豊富な写真と資料とともに掲載されている(独語・英語)。CDは1枚だが2枚分価格。
今村泰典〜カール5世時代のスペインにおけるビウエラ音楽
 ルイス・ミラン:曲集「エル・マエストロ」(1536年バレンシアで出版)より(7曲)
 ルイス・デ・ナルバエス:バリャドリド1538年出版の6巻からなる曲集より(4曲)
 アロンソ・ムダラ:セビリャ1546年出版の3巻からなる曲集より(4曲)
 ディエゴ・オルティス:「変奏論」(1553年ローマで出版)より(4曲)
 ルイス・ベネガス・デ・エネストロサ:鍵盤楽器、ハープ、ビウエラのための曲集
 アルカラ・デ・エレナス:1557年出版より(4曲)
 ルイス・ミラン:曲集「エル・マエストロ」より(6曲)
  今村泰典(ビウエラ)
 録音:2013年4月/使用楽器:2012年ホセ・ミゲル・モレノ制作/小川伊作氏(ビウエラ研究家)による日本語解説付。ビウエラとはルネサンス時代にイベリア半島およびスペイン語圏で広く用いられたギター属の撥弦楽器で、敢えて言うならリュートとギターの中間といった音色と機能を持っている。楽器の起源は中世まで遡り、弓で奏するものと指で奏するものの2種が存在し、弓で奏するものが後のヴィオラになったと伝えられる。このCDに収められているのは指で奏するタイプ、つまり今日言われる「ビウエラ」。スペイン語圏では特に16世紀にこの楽器のための曲がさかんに作られ隆盛を極めたが17世紀に入ってスペインの国力が衰えるとともにギターに取って代わられ姿を消した。現在残っている当時のビウエラは数えるほどわずかしかなく、このディスクで使われているのは2012年に作られた物。リュートに似つつもどこか物憂げで深い響きを持ついまや世界的に珍しいビウエラで一枚のアルバムを作るのは日本が誇る世界的なギター・リュート奏者の今村泰典。ドイツ・グラモフォン(アルヒーフ)、ハルモニア・ムンディ、ソニー、ヴァージン・クラシックスの古楽部門の常連であるスペシャリストが満を持してのビウエラ・ソロ・アルバムの登場。これを聴いて遠い大航海時代に思いをはせるのも一興。
サモワール〜ロシアから来たタンゴ
 あなたに感謝/疲れ果てた日/秋/タンゴ・ピツィカート/忘れられない夜/
 もしあなたが私を愛しているなら/サモワール/ロシアの居酒屋/ピアソラへのオマージュ
  キバルディン四重奏団
  [ミハエル・キバルディン(Vn) アレクサンドルダー・パンコフ(バヤン)
   ジェン=ウーヴェ・ポップ(G) グイード・イェーガー(Cb)]
 録音:2012年7月。キバルディン四重奏団はタンゴを中心に演奏するロシアのグループでジャズ、クラシック、ジプシーや様々なダンス・ミュージックの影響を受けつつ、どこまでもタンゴにこだわった曲作りとステージを行っている。タンゴとジプシー音楽、ロシア民謡などが何の矛盾もなく自然に融合した楽しい内容。
シュネーベルク、聖ヴォルフガング教会のイエームリヒ・オルガン〜マックス・レーガー
 オルガン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.60 /コラール幻想曲「汝が怒りをもてわれを罰したもうな」 Op.40 No.2 /
 序奏とパッサカリア ヘ短調 Op.63 /幻想曲とフーガ ニ短調 Op.135b

  イシュトヴァーン・エラ(Org)
 録音:2012年-2013年。後期ロマン派の官能的かつ華麗な響きにあふれたレーガーの代表的なオルガン・セレクション。オーストリアの美しいアルプスの山岳地帯シュネーベルクにある聖ヴォルフガング教会のイエームリッヒ・オルガンを使用。オルガニストのエラはハンガリー出身で1976年から86年までバロックo. 、コレッリ室内o. で芸術監督を勤めた。1999年にはハンガリーよりフランツ・リスト賞を授与、2007年にはナイトの称号を得ている。澄み切ったアルプスの空気を思わせる清冽なレーガー。
世界が沈黙するように
 グレゴリオ聖歌:私たちの父/恵み深き光の創り主/世界の永遠の創り主/私たちは平和に進み行こう
 ストラヴィンスキー:我らが父 / ビクトリア:見よ、正しき人の最後を / ジェズアルド:終祷の賛美歌
 ジョスカン・デ・プレ:汝、貧しき者の憩いよ / モンテヴェルディ:グローリア
 メンデルスゾーン:死者に祝福あれ Op.115 No.1 /知恵ある人は輝く Op.115 No.2 /
          神の忠告によって決められる Op.47 No.4 /霊泉 Op.64 No.4 /好きな場所 Op.99 No.3
 シューベルト:聖なるかな/夜/晩の穏やかさ / ブルックナー:慰めの音楽 / リーツ:孤独
 ブラームス:静かな夜に / ジルヒャー:ローレライ / クロイツァー:「グラナダの野営地」〜夕べの合唱
 民謡/フロンマーマン編曲:素敵な月よ、お前はとても静かに/冷たい地に
 民謡/グラープナー、マウエルスベルガー編曲:月が出た

 ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー OPUS4(トロンボーン四重奏団) ユルゲン・オプファーマン(Org)
 録音:2014年4月-5月、ヴルツェン。男声合唱による様々な合唱曲集。ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカーは、1987年創立の合唱団で、ライプツィヒ歌劇場cho. やMDR放送cho. のメンバーが参加している。CD表記のメンバーは8人。アンサンブル精度が高く、しかも木目調の温もりが感じられる。優れた歌唱が楽しめる。
ハンス・フェーアマン(1860-1940):オルガン作品集 Vol.IV
 幻想曲と大フーガ「聖霊降臨の日に」 Op.16 /7つのコラール前奏曲 Op.59 〜第1集/オルガン・ソナタ ト短調 Op.5
 ディートリヒ・フォン・クネーベル(Org)
 録音:2012年7月、ドレスデン十字架教会。第3集まで 独 MITRA レーベル(お取寄せは可能ですが、国内代理店がなく入荷ルートが限られるため、高額&お時間がかかります。お問合わせ下さい)で出ていたフェーアマン:オルガン作品集を引き継いだ企画。ハンス・フェーアマンはドイツの作曲家でドレスデンを中心に活躍した。多くのオルガン曲、合唱曲、歌曲、オラトリオはロマン派の中期から後期の様式を兼ね備えた華麗な和声と壮大な展開が特徴。オルガン作品は明らかにリスト、レーガーの流れを汲む幻想的でロマンティックな音楽。
バッハからブロードウェイへII
 シュッツ:我が魂は主をあがめ SWV 426 / J.S.バッハ:主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV 230
 アーヴィン・バーリン:アレクザンダーのラグタイム・バンド(*) / ハチャトゥリアン:剣の舞(*)
 バーンスタイン/サットン:「ウェスト・サイド・ストーリー」メドレー(*)
 ヘンリー・マンシーニ:ピンク・パンサー(*) / ガーシュウィン/サットン:パリのアメリカ人(*)
 パット・バラード:ミスター・サンドマン」(*) / ジョゼ・ジトニク:プレス(*)

  オーパス4[トロンボーン四重奏団] コニー・ゾマー(Perc;*)
 録音:2013年7月。オーパス4の QUERSTAND へのアルバム第5弾で、好評の「バッハからブロードウェイへ」の第2集。Vol.1: VKJK-0420 。オーパス4はライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のメンバーであったイェルク・リヒター、ディルク・レーマン、シュテファン・マイナー、ヴォルフラム・クーントの4名からなるトロンボーン四重奏団で1994年に結成、2014年が結成20周年の記念アルバムとしてバロックからブロードウェイのヒット・ナンバーをトロンボーンでオシャレに聴かせる。
生誕200周年記念〜
 アドルフ・ヘンゼルト
(1814-1889):室内楽作品集(1曲を除きピアノ独奏作品)
 ピアノとチェロのための二重奏曲 ロ短調 Op.14 (*) /夜想曲 変イ長調 Op.32 /
 即興曲〔第1番 ハ短調 Op.7 /第2番 ヘ短調 Op.17 /第3番 変ロ短調 Op.34 /第4番 ロ短調 Op.37 〕/
 ロマンツェ ロ短調 Op.18 No.2 /ロンド・セリオーソ ニ短調/ワルシャワの思い出 変イ長調 Op.4 No.2 /
 ポルカ ニ短調 Op.13 No.9 /憂鬱なワルツ ニ短調 Op.36 /トッカティーナ ハ短調 Op.25 /
 ロマンツェ 変ロ短調 Op.10 /練習曲 嬰ヘ長調 Op.2 No.6 /オーロラ 嬰ハ短調 Op.30 /
 小ロマンス 変ロ短調/朝のセレナード 変ニ長調 Op.39 /子守歌 変ト長調

 シュテファン・ブルクハルト(P) ノルベルト・ヒルガー(Vc;*)
 録音:2013年9月。世界初録音作品を含む。アドルフ・ヘンゼルトの生誕200周年記念のCD 。基本的にピアノ作品を中心に収録し、冒頭に比較的規模の大きなピアノとチェロの二重唱を加えている。ヘンゼルトはバイエルンのシュヴァバッハの生まれ。ウィーンで学んだ後、ロシアのサンクトペテルブルクに移り、ここを拠点に活躍した。基本はドイツ・ロマン派だが、リスト的な華やかさも兼ね備えており、独特な魅力を持つヘンゼルトの素晴らしさを堪能できる。シュテファン・ブルクハルトは地元ライプツィヒ出身のピアニスト。ノルベルト・ヒルガーもライプツィヒ生まれで、QUERSTANDに多く録音している。
イタリア協奏曲〜木管四重奏&ハープを中心に
 J.S.バッハ/ハインドリク・シュノーケ編曲:イタリア協奏曲 BWV 971 (*)
 ニーノ・ロータ:サラバンド / ヴィヴァルディ/ハインドリク・シュノーケ編曲:調和の霊感第9番(*)
 パスクッリ:ベッリーニへのオマージュ(#) / デ・ロレンツォ:ディヴェルティメント第2番(+)
 マスカーニ/ハインドリク・シュノーケ編曲:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(*)
 プッチーニ/ハインドリク・シュノーケ編曲:歌劇「トスカ」〜星は光りぬ(*)
 デンツァ/ハインドリク・シュノーケ編曲:フニクリ・フニクラ(*)

 アンサンブル・ディクス
 [アンドレアス・ヌープ(Fl;*/+) アルブレヒト・ピンカールト(Ob;*/イングリッシュHr;#)
  ハインドリク・シュノーケ(Cl;*/+) ローランド・シューレンブルク(Fg;*/+)
  リアーヌ・ピンカールト(Hp;+以外)]
 録音:2014年7月21日-24日。ワイマール地方のゲーラで結成、同地生まれで20世紀ドイツの新即物主義を代表する画家オットー・ディクスの名を冠したアンサンブルが、イタリアの作曲家や、イタリアにまつわる作品をセレクトしたアルバム。半数以上は木管四重奏とハープという珍しい編成で演奏。心地良い音色が広がり、軽快に聴かせる。パスクッリのベッリーニのオマージュは、イタリアのオペラ作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニの美しい旋律に溢れた作品。ハープとイングリッシュ・ホルンの柔らかな音に癒される。プッチーニは曲の華やかさを、語りかけるような優しさで表現し、フニクリ・フニクラはユーモアに満ちている。これは多彩で楽しい。
それぞれの関係
 ミヒャエル・マイヤーホフ(1956-): EXIT E / ベンヤミン・シュヴァイツァー(1973-):マラスクー
 クリス・ニューマン(1958-):我々が理解できる言語における奇妙な言葉
 ベルンハルト・ラング(1957-):モナドロジーXX... フランツIのために

  エロール・ピアノ三重奏団
   [ウタ=マリア・レンペルト(Vn) マティアス・ローレンツ(Vc) シュテファン・エーダー(P)]
 録音:2013年1月。ピアノ・トリオという編成は古典派からロマン派の時代に盛んに作曲されたが、ここに収められた「ピアノ三重奏曲」はいずれも伝統や歴史を否定もしくは反抗するかのようなアグレシヴな筆致で書かれている。マイヤーホフの「EXIT E」はひたすら特殊奏法のノイズで構成され、ピアノでさえ内部奏法と思われるノイズを発し、それぞれの楽器が持つ伝統的ないわゆる普通の音は一切聴こえない。シュヴァイツァーのマラスクーはヴェーベルン様式の静謐な音楽、ニューマン作品はタイトル通り、わかりやすい語法がデフォルメされたり中断されたりする多様式主義的な作品。ラングのモナドノジーXXはフレデリック・ジェフスキーのミニマリズムを思わせる知的な佳作。
ヒストリカル・トロンボーン1553-1837 Vol.3〜クラシック・トロンボーン
 モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 KV.292 /歌劇「魔笛」組曲/「ドン・ジョヴァンニ」より〜「窓のところに来て」
 ベートーヴェン:8つの歌 Op.52 /3つの歌 Op.83より /魔笛の主題による7つの変奏曲 WoO.46

  エルコーレ・ニシーニ(Tb) カタルズナ・ドロゴス(Fp)
 録音:2013年10月。ヒストリカル・トロンボーンの第3集。ルネサンス編(VKJK-1012)、バロック編(VKJK-1204)に続いてクラシック編。18世紀後半に製作された歴史的トロンボーンで聴くモーツァルトとベートーヴェン。モーツァルトのソナタKV.292はバス・クラリネットで演奏されることが多い。ベートーヴェンの魔笛の主題による7つの変奏曲 WoO.46もチェロで演奏されることがほとんどでトロンボーンで演奏されることは稀。フォルテ・ピアノも18世紀後半のピリオド楽器で18世紀の響きを忠実に再現しようとする試み。
フランツ・トゥンダー(1614/15-1667):声楽曲・オルガン作品集(全14曲)
 時を保て!賛同する我らを呼び出し/前奏曲 へ長調/ああ慈悲深きイエス/わが愛する神へ/
 イエス・キリストわれらの避難所/カンツォーナ ト短調/主は私に与える/前奏曲 ト短調/他
 アルヴィド・ガスト(Org) ラ・ドルチェッツァ
 [ウルリケ・ホフバウアー(S) マルクス・フライグ(Br)
  マイケル・フュアースト(Cemb) ヴェロニカ・スクプリク(Vn)]
 録音:2013年8月。フランツ・トゥンダーは17世紀ドイツの作曲家・オルガニストで、北ドイツの初期バロック音楽から、J.S.バッハヘ至る時代に活躍した。北ドイツ・オルガン楽派の重要な存在だったにも関わらず今日では作品のほとんど忘れられており、生誕400年を記念してのリリース。これを機に演奏と研究がさかんになることが今後期待される。清流のように澄み切ったオルガンと天使のようなソプラノの歌声は聴き手に眩いばかりの恍惚感を与える。
リューベックの聖マリア教会から生まれた声楽曲と器楽曲
 ペーター・ハッセ:
  オブリガード・ペダルのための前奏曲 ヘ長調(Org)/7声のミサ/モテット「ああ私が聞いていることだろう」
 フランツ・トゥンダー:
  7つのヴィオールのためのシンフォニア/宗教コンツェルト「われとともに神の慈しみを讃えよ」/
  コラール幻想曲「キリストは死の縄目につながれたり」(Org)/宗教コンツェルト「汝の怒りをひるがえし」/
  カンタータ「ダビデの子にホザンナ」/コラール編曲「イエス・キリスト、神の御子」(Org)
 ディートリヒ・ブクステフーデ:カンタータ「愛するキリスト者よ、今ぞ喜べ」

 ハンナ・ツムザンデ、コルネリア・ザムエリス(S) シュテファン・カーレ(CT)
 トビアス・フンガー、ベンヤミン・グラウビッツ(T) ヨアヒム・ヘッヒバウアー(B)
 ヨハネス・ウンガー(Org)指揮カペラ・セイント・マリエン
 録音:2014年4月-5月。2014年で生誕400年を迎えたオルガニスト&作曲家のフランツ・トゥンダーを記念して製作されたアルバム。ドイツの港湾都市リューベックにある聖マリア教会の首席オルガニストだった、トゥンダー、ハッセ(トゥンダーの前任)、ブクステフーデ(トゥンダーの後任)の宗教曲、器楽曲、オルガン曲を収録。17世紀の北ドイツの音楽文化に多大な貢献をした3人の静謐で美しい音楽の数々。伝統が脈々と引き継がれていることを感じられる響き。
ロマンティック・ホルン四重奏曲集
 コンスタンティン・ホミリウス:ホルン四重奏曲 変ロ長調 Op.38
 ロッシーニ:狩猟ランデヴー / アントニオ・リヒター:狩猟ホルンのための6つの小品
 ヴィルヘルム・アルブレヒト・リュトゲン:ヴァルトホルンのためのホルン四重奏曲 変ホ長調 Op.19
 リムスキー=コルサコフ:ノットゥルノ / ジャック=フランソワ・ガレ:大四重奏曲 Op.26

  ライプツィヒ・ホルン四重奏団
   [マックス・ヒルペルト、ティーノ・ベールク、ヨハネス・ヴィンクラー、ミヒャエル・ギューネ(Hr)]
 録音:2002年-2007年。ライプツィヒ・ホルン四重奏団は、1951年に結成された伝統のある四重奏団。ドイツのライプツィヒ放送so. と、MDR響のホルン奏者たちが所属している。ロマン派時代の作品が収録され、4人のテクニックに裏打ちされた絶妙のアンサンブルにより、やわらかい響きが美しい。ホミリウスの“ホルン四重奏曲 "は、4人それぞれの音域を生かしたかっこいい曲。ジャック=フランソワ・ガレは19世紀フランスのホルン奏者でホルン作品も多数作曲している。
キューピッドと小夜啼鳥〜
 様々な楽器の伴奏によるバロック・カンタータとアリア
〔全12曲/26トラック〕
 A.スカルラッティ:ソプラノとクラリネットと通奏低音のための2つのアリア
 ヘンデル:カンタータ「ヴィーナスとアドニス」HWV 85 / テレマン:希望は私を慰める
 パーセル:このように悲観的な世界が輝き始め  コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタOp.5 No.8 /他

  フリードリケ・ホルツハウゼン(S) ザビーネ・エルトマン(Cemb/Org)
  ズザーネ・エールハルト(バロックCl/リコーダー/シャルマイ)
 録音:2013年3月。軽やかでさわやかなバロック歌曲集。ソプラノのフリードリケ・ホルツハウゼンはライプツィヒ出身でゲバントハウスo.と多く共演、BPOでも多くの宗教曲のソリストを務めている。、通奏低音の他にクラリネットやリコーダーが入って色彩豊かで典雅な世界が広がる。
4手連弾作品集
 プーランク:小象のババールのお話(*) / フォーレ:ドリー / サン=サーンス:動物の謝肉祭(*)
 デュオ・トゥーシュ[アナーノ・ゴキエッリ、フランク=インモ・ツィヒナー(P)]
 ミハエル・ゼンス(語り・ドイツ語;*)
 録音:2013年9月。語りのゼンスはナレーターが必ずしも本業ではなく、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でヴァイオリン、ピアノと歌を学び、その後、フリーランスのキャバレー・アーティストとして活動、作家としても活躍するマルチ・タレント。
When!〜クリスティーナ・マイスナー、無伴奏チェロ
 尹伊桑:グリシー / ペーテル・エートヴェシュ:ポリーへの2つの詩 / シャリーノ:夜の限界へ
 アドリアーナ・ヘルスキー:名詞への名詞 II / レネ・メンゼ:touch...windows
 B.A.ツィンマーマン:4つの短い習作 / クラウス・フーバー:荒いブラシ

  クリスティーナ・マイスナー(Vc)
 録音:2013年10月。独奏チェロのための前衛音楽集。尹伊桑、フーバーら巨匠から比較的若い世代のヘルツキまでヨーロッパ(アジア)の代表的な前衛作曲家の作品が一同に会する。クリスティーナ・マイスナーはザクセン出身のドイツのチェリスト。ワイマールのフランツ・リスト音楽院でスタニスラフ・アポーリンに学んだ。現代音楽を得意中の得意としており、このアルバムの作曲家以外にはラッヘンマン、細川俊夫、クラムなどをレパートリーとしている。
ルドルフ・マウエルスベルガー(1889-1971):オルガン作品集
 導入とパッサカリア イ短調 RMWV 446 /ああ来て下さい、真実の精神よ RMWV 229 /
 前奏曲と二重フーガ ニ短調 RMWV 447 /太陽は下へと輝き RMWV 204 /
 導入、チャコーナ〔シャコンヌ〕、管楽器による終曲を伴ったコラール ホ短調 RMWV 445 (*)

 エンリコ・ランガー(Org) ザンクト・アンネン・ブラス=コレギウム(*)
 録音:2014年6月12日-14日、アンベルク=ブフホルツ。ルドルフ・マウエルスベルガーといえば、1930年から亡くなるまでドレスデン聖十字架教会のカントールを務めたことで有名で、指揮者として多数の録音も残した。一方、彼は作曲家としても多数の作品を残している。このCDにはオルガン作品を5曲収録。どれも充実した作品だが、ことに(*)は、文字通り最後に管楽合奏と打楽器が参加する壮大な音楽。エンリコ・ランガーは1976年、アンベルク=ブフホルツ生まれのオルガニスト。同地の教区の楽長補佐を務めている。
カンターテ・ドミノ〜コリン・モービー(1936-):宗教的合唱作品集
 収録曲/祝祭を祝う/カンターテ・ドミノ/ミサ・ブレヴィス イ長調/神を讃えよ/慈善と愛のあるところ/
 自然における神の栄光/主はわが牧者なり/ハレルヤ〜コーダ/汝はペテロなり/オルガンが鳴り響く/ミサ 平和の王子/
 アヴェ・マリア/ラウダーテ・ドミヌム/夜がやってくる/大いなる神よ、私たちはあなたをほめたたえる

 マティアス・ユング指揮ドレスデン・モテットcho.
 ホルガー・ゲーリング(Org) フィルハーモニック・ブラス・ドレスデン
 録音:2014年。アイルランドの作曲家、合唱指揮者コリン・モービー。透き通るようなメロディ、躍動する歌声、とても美しく親しみやすい合唱曲ばかり。ジョン・ラターを彷彿とさせる雰囲気がある。声のエネルギー、力強さから感じる「癒し」を堪能出来る。雄大な情感が聴く人を包み込む。
ヘンデル
 水上の音楽 HWV.348-350 抜粋(9曲)/
 「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より(*)
  〔エジプトの地は今こそ贈るように/狡猾な狩人は静かに身を隠して行く/花咲く心地よい野原で〕/
 合奏協奏曲 Op.6 No.6, HWV.324 /「ソザルメ、メディアの王」〜私は恥ずべき恐ろしい企てに立ち向かう(*) /
 「アルミーニオ」〜私は死にに行く、栄光の道を守って(*)

 ベンノ・シャハトナー(CT;*)
 ベルンハルト・フォルック(Vn)指揮ハレ・ヘンデル音楽祭o.
 録音:2017年10月11日-13日、ハレ。 ヘンデリアン要注目のCD 。ベルリン古楽アカデミーの創設(1982年)メンバーで、ゲオルク・カルヴァイトと並んでこの楽団のコンサートマスターを務めるベルンハルト・フォルックが、ヘンデルの生地の音楽祭のオーケストラを指揮してヘンデルの管弦楽曲とオペラのアリアを演奏している。水上の音楽は3つの組曲からほぼ半分を選曲して並べたもので、しかももともと屋外演奏用の音楽だったことを考えて様々な打楽器を薬味的に加えている。打楽器を採用した水上の音楽は稀だろう、祝祭的気分がいや増している。アリアを歌うベンノ・シャハトナーはドイツの若いカウンターテナーの逸材。瑞々しい声に加えて技術も高度。
VKJK-1420
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(2CD)
テュルク、ライヒャルト、レーヴェ:鍵盤作品集
 ダニエル・ゴットリープ・テュルク(1750-1813):
  「愛好家のための6つのピアノ・ソナタ」〜第4番 ト長調/やさしいピアノ・ソナタ集/
  「12のピアノ・ソナタ・コレクション第2集」〜第3番 イ長調
 ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752-1814):
  ピアノフォルテのためのグランド・ソナタ ヘ短調/ペトラルカのオードについての小品
 カール・レーヴェ(1796-1869):ピアノフォルテのための大ソナタ ホ長調 Op.16
  トビアス・コッホ(Fp/Cemb)
 録音:2013年11月。使用楽器:ハレ・ヘンデル博物館歴史的鍵盤楽器コレクション所蔵。ドイツのハレにあるヘンデル博物館に所蔵している歴史的鍵盤楽器のコレクションで演奏された貴重な録音!ハレと繋がりのある3人の作曲家の音楽を演奏している。モーツァルトと同時代に活躍したドイツの作曲家であり重要な教育者でもあったテュルク。現在でも使われている「クラヴィーア教本」を出版したことでも有名。プロイセン王国の作曲家だったライヒャルト、ドイツ初期ロマン派の作曲家レーヴェの3人の作品を4台のフォルテピアノ&チェンバロを弾き分け、その楽器の特色や音色を聴くことが出来る。シューマン・シリーズ(GENUINレーベル)など多数リリースのある実力派トビアス・コッホの卓越したテクニックにも注目。
VKJK-1421
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(3CD)
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739-1796):12のソナタ
 〔第1番 ヘ長調 Cz.18 /第2番 ト短調 Cz.24 /第3番 変ホ長調 Cz.14 /第4番 ト長調 Cz.21 /
  第5番 イ長調 Cz.110 /第6番 変ニ長調 Cz.30 /第7番 ニ短調 Cz.32 /第8番 ホ短調 Cz.16 /
  第9番 ト長調 Cz.23 /第10番 ハ長調 Cz.10 /第11番 嬰ヘ短調 Cz.41 /第12番 ニ長調 Cz.11 〕
ルスト/ダンディ編曲:ソナタ第2番 ト短調 Cz.24 〜第3楽章

 イルトン・ウジュンスキ(クラヴィコード)
 録音:2009年8月25-30日、11月4-9日、ハレ。使用楽器:カール・ゴットロープ・ザウアー(ドレスデン)、1807年製作〔ハレ・ヘンデル博物館所蔵〕。 ドイツ、デッサウ近郊のヴェルリッツに生まれ、極めて録音の少ない18世紀後半のドイツの作曲家、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルストのソナタ12曲をクラヴィコード演奏で。ルストは、ほぼ同年齢のアンハルト=デッサウ公レオポルト3世に気に入られ、1765年から翌年にかけて公のイタリア遊学に同行、直接イタリアの音楽を学んだ後、長年に渡って公に仕えた。ウジュンスキは1960年、ブラジル、サンパウロに生まれ、18歳でパリに渡ってユゲット・ドレイフュスらに学んだチェンバロ奏者。
ビーバー:ロザリオのソナタ Vol.1
 フリーデルハウゼン教会の鐘の音
 ビーバー(1644-1704):ロザリオのソナタ より〔第1番−第5番〕
 ブクステフーデ:オルガンのためのパッサカリア ニ短調 BuxWV.161
  アンネ・シューマン(バロックVn) セバスティアン・クネーベル(Org)
 録音:2007年8月、フリーデルスハウゼン。ビーバーの名作「ロザリオのソナタ(ローゼンクランツ・ソナタ)」全3集から第1集を収録。ビーバーの前に教会の鐘の音、後にはオルガン独奏作品を収録するなど雰囲気豊かな味わい深い1枚。ヴァイオリンのアンネ・シューマンはヴァイマールとドレスデンで音楽を学び、1989年にゲヴァントハウスo. の奏者としてキャリアをスタートした。その後古楽に魅せられピリオド楽器奏者に転向している。このアルバムでも鄙びた哀愁のあるバロック・ヴァイオリンが味わい深い。
星に寄せて〜シューマン夫妻の合唱曲
 シューマン:4つの二重合唱曲 Op.141 /ロマンスとバラード〔第1集 Op.67 /第2集 Op.75 〕
 クララ・シューマン:エマヌエル・ガイベルの詩による混声合唱のための3つの作品

 マティアス・ユング指揮ザクセン・ヴォーカルアンサンブル
 録音:2011年6月19日、2012年5月11日-13日、ドレスデン。シューマン夫妻の混声合唱曲を収録。クララの曲集が珍しい。マティアス・ユングは1964年、マグデブルク生まれの指揮者。主に合唱指揮で知られている。ザクセン・ヴォーカルアンサンブルはユングによって1996年に創立されたドレスデンの合唱団。
テューリンゲンのオルガン Vol.5 〜オルガン製作者ヨハン・ゲオルク・フィンクのオルガン
 ヨハン・ハインリヒ・ブットシュテット(1666-1727):
  プレリュードとカプリッチョ/プレリュードとリチェルカール/いと高きところには神にのみ栄光あれ/
  キリストの死の縄目につながれたり/天使の群れは、天より来れり/われいずこにか逃れゆくべき
 ニコラス・フェッター(1666-1734):
  4つのフーガ〔ハ長調/ハ長調/ト長調/イ長調/いと高きところには神にのみ栄光あれ/
  キリストの死の縄目につながれたり/別形/イエス、わが喜び
 アンドレアス・アームストロフ(1670-1699):
  いと高きところには神にのみ栄光あれ/イエス・キリスト主にのみたよりまつる/われらみどり児生まれたもう/
  主イエス・キリストよわれらを顧みたまえ/別形/我々は生命の中に死を抱いている/主はわが信頼すべき羊飼いなり

 ライナー・ゲーデ(Org)
 録音:2010年8月。使用オルガン:ヨハン・ゲオルク・フィンク製作〔聖ヨハネ正教会、ノイシュタット・アン・デア・オルラ|教会分会堂、アルテンボイテン|教区教会、ヴィアーツェーンハイリゲン〕、すべてテューリンゲン地方。テューリンゲン地方に残る、18世紀ドイツの重要なオルガン製作者による3つのオルガンを使用して録音されたアルバム。
VKJK-1426
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(2CD)
J.S.バッハ:6つのトリオ・ソナタ
 〔第1番 変ホ長調 BWV 525 /第2番 ハ短調 BWV 526 /第3番 ニ短調 BWV 527 /
  第4番 ホ短調 BWV 528 /第5番 ハ長調 BWV529 /第6番 ト長調BWV530 〕
クリスティアン・フリードリヒ・ゴットリープ・シュヴェンケ(1767-1822):
 2つのフゲッタ〔ハ長調/ト長調〕/2つのフーガ〔ハ長調/ヘ長調〕/
 フーガ・カノニカ ロ長調/フーガ・ディアトニカ ヘ長調
  ライナー・ゲーデ(Org)
 録音:2012年5月17日-19日、聖グンベルトゥス教会、アンスバッハ。使用楽器:ヨハン・クリストフ・ヴィーグレプ、1736年-1739年建造。 バッハのオルガン作品でも人気の高い6つのトリオ・ソナタに、バッハより80年ほど下の世代の作曲家シュヴェンケの作品を挟んだ物。ライナー・ゲーデはオランダで古いオルガンの構造や演奏法を勉強し、2014年現在はアンスバッハの市と修道院のカントールを務め、ヨーロッパ各地のオルガンを演奏している。明るく抜けの良い響きが美しい楽器による演奏。
VKJK-1427
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(2CD)
バッハ:クラヴィーア練習曲集第3巻
 前奏曲 BWV 552-1 /コラール集 BWV 669-BWV 689 /
 デュエット集 BWV 802-BWV 805 /フーガ BWV 552-2
ライナー・ゲーデ(Org)
 録音:2010年7月8日-10日、聖グンベルトゥス教会、アンスバッハ。使用楽器:ヨハン・クリストフ・ヴィーグレプ、1736年-1739年建造。 バッハの大作クラヴィーア練習曲集第3巻、VKJK-1426 と同演奏家&同一楽器による、それより2年ほど前の録音。
セラフ
 ハヤ・チェルノヴィン(1957-):漸進的な刃(2012) / ヨンギー・パクパーン(1945-):瞬間〜祈り(2013)
 ルネ・メンゼ(1969-):幻想曲と変奏曲(2006) / リサ・シュトライヒ(1985-): SERAPH (2013)

 クリスティーナ・マイスナー、ラインハルト・ゼーリガー(Vc)
 ポウル・ショルストラップ・ラーセン(Org)
 録音:2013年-2014年。イスラエル、韓国、ドイツ、スウェーデンの現代音楽作曲家が書き下ろしたチェロとオルガンのための作品。ノイズのようなサウンドも包み込んでしまう、教会に響く神秘的な残響、音と音の間の緊迫した空気が刺さる。ワイマールのフランツ・リスト音楽院でスタニスラフ・アポーリンに師事したドイツのチェリスト、クリスティーナ・マイスナーは現代音楽を得意としており、ラッヘンマン、細川俊夫、クラムなどレパートリーも多数。
ドレスデン聖十字架教会〜4本のトランペット、ティンパニとオルガンのための祝典音楽
 M−A.シャルパンティエ:「テ・デウム」〜前奏曲 / J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 テレマン:協奏曲 ニ長調 / ヴィドール:オルガン交響曲第5番〜アレグロ・ヴィヴァーチェ
 J.S.バッハ:教会カンタータ第147番「心と口と行いと生涯 BWV147」〜イエスは私の喜び
 ヘンデル:王宮の花火の音楽 / J.S.バッハ:「クリスマス・オラトリオBWV248」〜ああ、心から愛する

 ドレスデン・トランペット・コンソート
 [マティアス・シュムッツラー、トビアス・ウェルナー、フォルケル・シュテークマン、ゲルト・グラナー(Tp)]

 トーマス・カプラー(ティンパニ) ホルガー・ゲーリング(Org)
 録音:2005年12月31日、ドレスデン聖十字架教会、ライヴ。シュターツカペレ・ドレスデンのメンバーで結成されたドレスデン・トランペット・コンソート。ドレスデン聖十字架教会の大晦日に行われるコンサートには毎年3000人以上が訪れ、クリスマス・シーズンには約5万人もの人がドレスデンの大きな教会を訪問する。このアルバムは、2005年12月31日に行われた、そのコンサートの模様を収めた物。荘厳でいながら華やかなお祝いの雰囲気に満ち溢れた幸せな時間。教会の響きが音楽を優しく包みこんでいるようだ。1曲目のシャルパンティエの“前奏曲 "は、ヨーロッパの様々なイベントのオープニング・ファンファーレとして演奏されている作品。爽やかでいて、勇壮な音楽。
天と地〜アントニオ・スカンデッロ(1517-1580):(全17トラック)
 天国にて(1568) /地上で(1572)〔主への信頼/キリストは昇天された/小さな子供たちは苦しみ/
                全ての王を賛美/残酷な女/ああ甘く甘く/今夜はどうしているの〕/他

 クラリッサ・ティーム(S) ジョヴァンニ・カンタリーニ(T)
 ズザーネ・ショルツ指揮コルデー・フライベルゲンシス
 録音:2014年9月。スカンデッロはイタリア・ベルガモの出身で、30代よりドレスデンの宮廷楽長を務め終生この地で活動、音楽史的にはイタリア音楽とドレスデンの伝統を結び付けた作曲家として評価されている。このディスクではルネサンス・ヴァイオリン、ヴィオールのアンサンブルを背景にソプラノ、テノールの愛らしい旋律が花を添える。後期ルネサンスの優美な歌曲集。
アンナベルク=ブッフホルツ聖アンナ教会のオルガン
 ジャン・ラングレ(1907-1991):9つの小品 より〔ラプソディ・グレゴリエンヌ/私の魂は平和な終わりを求めて〕
 ヤン・ヤンカ(1933-):地上に人がいる限り / ジョルト・ガルドニー(1946-):天と地のために歌う
 M.シュピラー(1932-):コラール「全ての神に感謝」による半音階的トッカータ
 A.F.クロップフライター(1936-2003):小さなパルティータ
 ジュアン・アラン(1911-1940):連梼 / ベルナルド・ユリア(1922-2013):グレゴリア組曲

  マティアス・ジュス(Org)
 録音:2014年8月、聖アンナ教会、アンナベルク=ブッフホルツ。使用楽器:ヴァルカー・オルガン、1883年製。ブッフホルツ聖アンナ教会は1499年に完成されたドイツ・ザクセン州にある後期ゴシック様式による教会。ここに備え付けられたヴァルカー・オルガンは1883年に作られた比較的新しいオルガンで当時としては最新の機能を備えていた。収められた作品は20世紀ドイツ、フランスの作曲家によるものだが、いずれも前衛色はなく、後期ロマン派、印象派、時にはジャズを思わせるイディオムも登場。近代オルガンの美しい色彩がいろいろと楽しめる一枚。
ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):
 ロザリオのソナタ Vol.2
〔第6番−第10番〕
パッヘルベル:シャコンヌ ニ短調
 アンネ・シューマン(バロックVn) セバスティアン・クネーベル(Org)
 録音:2007年8月、カルテンレングスフェルト教会。17世紀の偉大なヴァイオリニストであり作曲家だったビーバーによる、聖母マリアへの祈りを表した15のソナタに無伴奏のパッサカリアからなり、スコルダトゥーラと呼ばれる調弦を変えて演奏する技法の難曲、大作かつ最高傑作「ロザリオのソナタ(ローゼンクランツ・ソナタ)」第2集『受難』。この「ロザリオのソナタ」の冒頭には、演奏するオルガンのあるドイツ、カルテンレングスフェルト教会の鐘の音が響き渡る。
ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):
 ロザリオのソナタ Vol.3
〔第11番−第15番/パッサカリア〕
ブクステフーデ:シャコンヌ ホ短調 BuxWV 160
 アンネ・シューマン(バロックVn) セバスティアン・クネーベル(Org)
 録音:2007年8月、カルテンレングスフェルト教会。この第3集は『復活』。第2集同様、冒頭にはヴァルタースハウゼン市教会の鐘の音が響き渡る。ヴァイオリンのアンネ・シューマンはヴァイマールとドレスデンで学び、1989年にライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. のヴァイオリン奏者として活動を始める。その後ピリオド楽器奏者に転向し、イングリッシュ・バロック・ソロイスツや、クールザクセン・カペレ・ライプツィヒなどで活躍。
マリー・ジャエル(1846-1925):ピアノ作品全集 Vol.1
 ピアノ・ソナタ/アルバムの綴り/6つの小品/6つのロマンティックな素描/憂鬱なワルツ/かわいいワルツ

  コーラ・イルゼン(P)
 録音:2014年2月、ケルン。マリー・ジャエルはフランス・アルザス地方の出身でシュトゥットガルトとパリでピアノを学んだ後、個人的にサン=サーンスとフォーレに作曲を師事した。またピアニストである夫を通じてリスト、ブラームスにも私淑していた。彼女の作品は生前パリで高く評価されピアノ曲、オペラ、交響楽など多くの作品を発表したが今日では殆ど忘れられている。作風はリスト、ショパン、ブラームスらの影響を受けた典型的なロマン派様式。ピアニストのコーラ・イルゼンはジャエルの音楽に共感し今後、ピアノ作品全集録音を行う予定。
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):ゲーテ歌曲集(全28曲)
 子守歌/漁師/最初の損失/さすらい人の夜の歌/五月の歌/川/湖上にて/家の庭/ズライカへ/憂鬱な喜び/あこがれ/他

 トビアス・ベルント(Br) アレクサンダー・フライシャー(P)
 録音:2011年1月-2月、ボン。ファニーは近年、大作曲家の姉としてではなく一人の優れた女流作曲家として再評価が進んでおり、これらの歌曲でもシューベルトにも勝るとも劣らない言葉と音楽の優れた融合がなされている。バリトンのトビアス・ベルントはフィッシャー=ディースカウとトマス・クヴァストホフに師事、コンサート歌手としてドイツ歌曲の他、リリンク、ヘレヴェッヘなどと共演し宗教曲でも存在感のある歌を聴かせている。師匠ディースカウの若き日を彷彿とさせる貫禄ある歌声に注目。
マリー・ジャエル:ピアノ作品全集 Vol.2 〜ピアノのための18の小品「ダンテを読んで」
 〔I「地獄の門」で聞きしこと(全6曲)/「神曲」より「煉獄編」で聞きしこと(全6曲)/
  III 「神曲」より「天国編」で聞きしこと(全6曲)〕

 コーラ・イルゼン(P)
 録音:2013年9月30-10月3日、 WDR フンクハウス、、ケルン。Vol.1: VKJK-1508, Vol.3: VKJK-1607 。天才女流ピアニストとして名を馳せ、さらに作曲家としても活躍したマリー・ジャエル(1846-1925)ピアノ作品全集の第2巻(全4巻で完結予定)。サン=サーンスやフォーレに作曲を師事し、パリ音楽院ピアノ科を首席で卒業。1887年には女性として初めてパリ作曲家協会の会員になった。このアルバムはイタリアの詩人であり哲学者のダンテ・アリギエーリの代表作である叙事詩「神曲」からインスピレーションを得た性格的小品集。後期ロマン派の作風で「神曲」を音楽で表現、知られざる興味深い作品。
ドーレス&J.S.バッハ:カンタータ集
 ヨハン・フリードリヒ・ドーレス(1715-1797):
  詩編150「聖所で主を賛美せよ」/詩編 CXI 「私は心を尽くし感謝を」
 J.S.バッハ(1685-1750):神よ、われら汝に感謝すBWV.29
  デルテ・マリア・サンドマン(S) アンネキャスリン・ラープス(A)
  パトリック・グラール(T) トビアス・ベルント(B)
  アルブレヒト・コッホ指揮バツドルフ・ホープカペレ、フライブルク大聖堂cho.
  ヨハネス・ウンガー(Org|使用楽器:フライブルク大聖堂のジルバーマン・オルガン
 録音:2014年9月。ドーレスは、ドイツの作曲家でJ.S.バッハの弟子。158曲以上のカンタータを残している。このアルバムはバッハとドーレスがライプツィヒの聖トーマス教会合唱団のために作曲したカンタータを収録。J.S.バッハの作風とは少し異なるドーレスの作品は清々しく軽やかな雰囲気が漂っている。
Lifted
 Joy Spring (クリフォード・ブラウン) /イパネマの娘/ No More Blues (アントニオ・カルロス・ジョビン) /
 Just The Two Of Us (ビル・ウィザース) / If The Stars Were Mine (メロディ・ガルドー) /
 I Just Called To Say I Love You (スティーヴィー・ワンダー、ハービー・ハンコック) /
 Stronger Than Me (エイミー・ワインハウス) / It Hurts (ダーティー・ループス) /
 You And Me Are Gone (ジェイミー・カラム)

  シャエラ [SJAELLA /女声アカペラ・グループ]
 録音:2015年。収録時間:35分18秒。ドイツの女声アカペラ・グループ「SJAELLA」。スウェーデン語の「Sjael」=「魂」という意味を持ち、ドイツのライプツィヒで結成された。フィンランドのタンペレで開催されている「タンペレ・ヴォーカル・ミュージック・フェスティヴァル2015」のコンテストに出演し、「アコースティック・アンサンブル・カテゴリー」において第1位を獲得した。このアルバムは彼女たちの4枚目のアルバムで、ボサノヴァの巨匠アントニオ・カルロス・ジョビンや、メロディ・ガルドー、エイミー・ワインハウス、ジェイミー・カラムなど、観客を魅了した魅力的な楽曲を美しいハーモニーと躍動する卓越したテクニックで歌っている。
VKJK-1515
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(2CD)
マーラー&ヴァイスマン:詩集「子供の不思議な角笛」の歌曲
 マーラー:「子供の不思議な角笛」より
  〔3人の天使が歌う/死んだ少年鼓手/少年鼓手/歩哨の夜の歌/この歌を作ったのは誰?/
   天上の生活(交響曲第4番より)/魚に説教するパドゥアの聖アントニウス/不幸な時の慰め/
   むだな骨折り/浮き世の生活/原光(交響曲第2番より)ラインの伝説/高い知性への賛美/
   塔の中で迫害されている者の歌/美しいラッパが鳴りひびくところ〕/
      「若き日の歌」より
  〔シュトラスブルクの砦/別離/いたずらっ子をしつけるために/たくましい想像力/
   外へ、外へ/うぬぼれ/もう会えない/緑の森を楽しく歩いた/夏に小鳥はかわり〕
 ユリウス・ヴァイスマン(1879-1950):
  Das Rautenstrauchelein Op.53 No.2 /シュトラスブルクの女の子 Op.41 No.2 /小さなフクロウ Op.41 No.5 /
  警告 Op.29 No.1 /夕べの歌 Op.29 No.4 /横たわる吟遊詩人を埋葬する Op.41 No.1 /遅延 Op.23 No.4 /
  秘密 Op.29 No.8 /亡命 Op.29 No.1 / Soldatengluck Op.41 No.4 / Sauberliches Magdlein Op.41 No.3 /
  アイ!アイ!/聖なる子守歌 Op.29 No.7 /せむしのこびとさん Op.29 No.5 /野外の子守歌 Op.53 No.3 /
  ある老いた女中の子守歌 Op.53 No.1 /子守の時計 Op.29 No.3 /朝の歌 Op.54 No.1 /太陽の歌 Op.53 No.4

 フラウケ・メイ(Ms) ベルンハルド・レンツィコフスキー(P)
 録音:2007年-2014年。ヴァイスマン作品はほぼ世界初録音。ドイツのマザーグースと呼ばれる民衆歌謡詩集「子供の不思議な角笛」は、アルニムとブレンターノによって約600編の民謡が収集され、1806-08年に3巻が出版された。多くの作曲家が取り上げ、その中でも有名なのはマーラーの12曲からなる歌曲集「子供の不思議な角笛」。マーラーは、歌曲集「若き日の歌」でもこの詩集から作品を残している。他にもメンデルスゾーン、シューマン、ブラームスなども取り上げている。このアルバムは、詩集を用いた歌曲を集めたもので、マーラーとドイツの作曲家ユリウス・ヴァイスマンの作品を収録。ヴァイスマンはラインベルガー、ヘルツォーゲンベルク、トゥイレなどに作曲を師事。ドイツ・ロマン派の影響を受けながら、その当時の音楽性も反映された作品を数多く生み出している。
夢と忘我〜ウテ・プルッグマイヤー=フィリップ即興集
 ラヴェルとスクリャービンの間/
 メシアンによるミニマリスト風な連想/
 夜の歌についての騒乱/
 エヴァンズの面影のあるオスティナート/
 混沌とした対話、引用、対比
ウテ・プルッグマイヤー=
 フィリップ(P)
 録音:2013年5月、ドレスデン。
 いずれも即興演奏。ウテ・プルッグマイヤー=フィリップは1962年生まれのドイツのピアニスト。1986年からドレスデン音楽大学で即興演奏を指導し、1993年からは同大学のピアノ専攻およびピアノ即興演奏専攻の教授を務めている。
ルター〜有名コラール集
 J.S.バッハ:私たちの神は堅固な砦 BWV720 /天の高みから BWV248 /これらは聖なる十戒 BWV635 /
         深い苦しみから私はあなたに呼びかける BWV687 /私たちは唯一の神を信ず BWV680 /
         私たちは唯一の神を信ず BWV681 /私たちの主であるキリストがヨルダン川に来た BWV684 /
         私たちの主であるキリストがヨルダン川に来た BWV685 /私たちは唯一の神を信じます BWV680 /
         私たちの救い主、イエス・キリストは死の縄に縛られ BWV626
 ヴルピウス:私たちの神は堅固な砦/ヴルピウス:私たちに恵み深く平安を与えて下さい
 クレプス:高みにおられる神だけに栄光が/天にまする我らの神よ/キリストは死の縄に縛られ/私たちは人生の真っ只中
 ブクステフーデ:来たれ、異教徒の救い主よ / パッヘルベル:キリストは死の縄に縛られ
 シャイン:天の高みから/賛美を受けて下さい、イエス・キリストよ
 コルトカンプ:主である神よ、私たちはあなたを讃える
 ヴァルター:私たちは人生の真っ只中で/ヴァルター:平和と喜びのうちに私は発つ

  フェリックス・フリードリヒ(Org)
  ゲルト・フリッシムート指揮ヴァイマール・フランツ・リスト音楽院室内cho.
  ゼバスティアン・ゲリング指揮ミヒャエルシュタイン室内cho.
  クリスティアン・スコボフスキー指揮フライベルク大聖堂少年聖歌隊
  オーパス4(トロンボーン四重奏) ライナー・ゲーデ、ジャン・フェラール、
  ウルリヒ・ベーメ、クリストフ・クルマッハー(Org)
  ライプツィヒ愛好・教会cho.、ライプツィヒ金管コレギウム
 VKJK-9602、VKJK-0106、VKJK-0719、VKJK-0516、VKJK-1427、VKJK-0219、VKJK-9506、VKJK-0202、VKJK-0603、VKJK-0007 からの抜粋。オルガンもしくは合唱によるコラール集。
ライ(プ)ツィンガー・アレルライ〜ファゴット四重奏編曲集(ドミニク・シュルツ編曲)
 ワーグナー:「ローエングリン」第3幕への前奏曲
 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67
 メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第7番 ニ短調 MWV N7
  ライツィンガー・ファゴット四重奏団
   [ダーヴィト・ペーターゼン、テオドール・ナウモフ(Fg)
    ドミニク・シュルツ(Fg/コントラFg) カール・フェンツレット(Fg)]
 録音:2015年1月31日、2月1日。アンサンブル名のライツィンガーとは、ドイツの高名なファゴット製作者シュテファン・ライツィンガーが作る楽器のこと。曲目だけ見るとオーケストラのCDだが、すべてファゴット四重奏による演奏。どこか紳士然とした落ち着きのある曲調になっており、ファゴット好きでなくても面白く聞けるだろう。
VKJK-1519
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(2CD)
哲学者の作曲作〜パウル・ナトルプ(1854-1924):作品集
 ヴァイオリン・ソナタ 嬰ヘ短調(*) /チェロ・ソナタ ニ長調(#)
  [フローリアン・マイアロット(Vn;*)
   アレクサンドル・ヒュルスホフ(Vc;#) シュテファン・パーム(P)]/
 ピアノのための2つの幻想小曲集/ピアノのための3つの前奏曲とフーガ/
 ピアノ三重奏曲 ホ短調(+)[リュドミラ・フラヨノヴァ(Vn;+)
   ニコライ・シュガエフ(Vc;+) ユーリー・ファヴォリン(P)]
 録音:2010年-2011年。ドイツの偉大な哲学者で「社会的教育学」を提唱したパウル・ナトルプは、教育者としても知られボリス・パステルナークらを輩出したが、なんと青年時代に作曲も学んでいた。ストラスブールでヤーコプスタールに師事、ブラームスに手紙でアドバイスをもらうなど本格的で、その貴重な作品が録音された。ドイツ・ロマン派の、ロマンティックで情熱的な作風。2つの幻想小曲集は、ユニークなメロディで独創的な作品。ロマン派のプレリュードとフーガといった趣の楽曲など、まさに知られざる作品ばかり。
オルガンのための音楽 1962-2011
 ハンス・オッテ(1926-2007):鍵 / エリック・ヤンソン(1967-):空の色
 イェルク・ヘルヒェット(1943-):オルガンのためのコンポジションI〜第4番
 マティアス・スコルスフェルト(1968-):ビター・クロップ
 マウリシオ・カーゲル(1931-2008):付加されたインプロヴィゼーション(1962年第1稿)
  マティアス・ゴイティング(Org)
 録音:2010年-2011年、ザンクト・ペーター教会、ケルン、ライヴ。ケルンのザンクト・ペーター教会で開催されている現代オルガン音楽のフェスティヴァル「orgel-mixturen」 で披露された2010年と2011年のライヴ録音。1960年代に活躍したカーゲルやハンス・オッテの革新的なオルガン作品に、デッサウに師事したヘルヘットなど収録。オッテの作品は、繊細な音と急速なテンポで密集した音が劇的に鳴る対比が印象的。
私はかつて歩いた〜ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612):鍵盤楽器のための作品集
 「私がかつて散歩に出かけたときに」に基づく31の変奏曲(*) /カンツォン ニ短調(#) /
 第2旋法によるリチェルカーレ(#) /第4旋法によるマニフィカト(+)
  ヤン・カツシュケ(Cemb;*/レガール;#/Org&Vo;+)
 録音:2013年-2014年。ハンス・レオ・ハスラーは、ニュルンベルク生まれの後期ルネサンス作曲家で、ヴェネツィアに留学し、アンドレア・ガブリエリに師事。プレトリウスと同時代に活躍し、ヴェネツィア楽派の様式をドイツに広めた作曲家の一人。このアルバムはハスラーの珍しい鍵盤楽器の作品を集めた物。レガールは15世紀から17世紀ごろの鍵盤で演奏する気鳴楽器でリード・オルガンの一種。ジャバラのふいごで空気を送る人、鍵盤を弾く人の2人がかりで演奏する楽器。ハスラーの最も有名な器楽曲として知られる「私がかつて散歩にでかけたときに」変奏曲を収録。
ヘンデル:協奏曲集
 オラトリオ「デボラ」HWV.51 〜序曲/
 オルガン協奏曲〔ヘ長調 Op.4 No.5, HWV.293 /変ロ長調 Op.4 No.2, HWV.290 /
           ト短調 Op.7 No.5, HWV.310 /変ロ長調 Op.7 No.3, HWV.308「ハレルヤ協奏曲」 〕

  ホルガー・ゲーリング(Org)指揮ドレスデン聖十字架教会バロックo.
 録音:2015年。合奏協奏曲と並び、ヘンデルの代表する協奏曲集「オルガン協奏曲」からロンドン時代に作曲された4つの作品を収録。軽やかに色彩に溢れた多彩な魅力を放っている。「ハレルヤ」に似た主題が聴こえてくる通称「ハレルヤ協奏曲」の別名を持つ名曲 Op.7 No.3も収録。
VKJK-1523
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(2CD)
メルヒオール・ヴルピウス(1570頃-1615)「聖歌集」からの6声と7声のモテット集 Vol.1
 この世の贖い主イエスよ/主よ、われは御身を愛し奉る/来たりて主を喜べ/天の王国は人間の王に似ている/
 神よ、我を憐れみたまえ/ある人も死に、葬られた/ Ecce Mulier / Qvi vult ad fixam vitae contendere metam /
 Factum est proelium magnum in caelo / Cum descendisset Iesus de monte /深い淵から、主よ、あなたに叫びます/
 イエズスが舟に乗る/ Cum invitatus fueris ab aliquot /主があなたとともにいる/
 Accedentes servi ad patrem familias /主を讃えよ 全ての国よ/ Exiens homo primo di luculo /
 Praeceptor, per totam noctem laborantes /私は丘の方へ目を上げた/ Cum turba plurima conveniret /
 Egressus Iesus de sinibus Tyri /その聖所で神をほめたたえよ/ Si quis diligit me /東の方から来た/
 Iudaea & Jerusalem nolite timere /神がこの世を愛したまいしごとく/全能の神/ Fortunata dies Paulo

   カペラ・ダレミンツィア レネ・ミカエル・レーダー(Org)
 録音:2014年-2015年。モンテヴェルディやシュッツなどと同時期に生きたドイツのルター派教会音楽作曲家メルヒオール・ヴルピウスの貴重な聖歌をまとめたアルバム。今作が第1集。
メルヒオール・ヴルピウス(1570頃-1615):モテット集 Vol.2 〜8声から13声のモテット
 喜び讃えよ/盲目の人が座っていた/私はあなたを讃える、主よ/何を見たのか、羊飼いたちよ/紙は私たちの希望/
 父の心から生まれ/キリストの通る門が/神に喜び歌え/人が独りでいるのは良くない/良い羊飼いが蘇った/
 天使は羊飼いに言った/天におられる私たちの父よ/栄光と賛美と誉れ/主がシオンの囚われ人を連れ帰った時/
 たくさんの娘たちが富を携えて

  ルネ・ミヒャエル・レーダー(Org)指揮 カペラ・ダレミンツィア、
  ヴォーカルコンソート・ヴァルトハイム、ジングシューレ・ヴァルトハイム
 録音:2015年7月1日-8日、グリュンリヒテンベルク。 Vol.1: VKJK-1523。第2巻では8声から13声の比較的大きな編成のモテットを集めている。ルネ・ミヒャエル・レーダーはドイツ中東部の町ヴァルトハイム(ドレスデンとライプツィヒの中間あたりの町)の教会の楽士を2002年から務めている。
心よ、目覚めて歌え〜四季のクリューガー・コンサート・コラール 1649/1657
 ヨハン・クリューガー(1598-1662):賛美歌集
 I.朝〜夕暮れの歌 心よ、目覚めて歌え/わが心の底より/太陽はその輝きによりて
           ヴィルヘルム・カルゲス(1613/14-1699):カプリッチョ ト長調
 II. クリスマス 全地よ、心から喜びに満ちて/讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ/
         踊れ、わが心/高き天よりわれは来たり/今日愛する天使に
         ヴィルヘルム・カルゲス:ファンタジア ニ長調
 III. 復活祭 立ち上がれ、我が心、喜びて共に/栄光の日は現れぬ/
        聖なるキリストはよみがえり給えり / 作曲者不詳:ファンタジア イ短調
 IV. 聖霊降臨祭 来たれ聖霊、主なる神/今我ら聖霊に願う/父なる神よ、我らと共に信み給え
         ヴィルヘルム・カルゲス:前奏曲第4旋法
 V. 詩篇とグロリア ああ神よ、天よりみそなわし/私を憐れんで下さい、おお主なる神よ/
           いと高きところに神にのみ栄光あれ

 ホルガー・アイヒホルン指揮ムジカーリッシェ・カンパニー
 クラウス・アイヒホルン(Org)
 録音:1984年11月、2014年、2015年。音楽と神学を学んだヨハン・クリューガーは、17世紀ドイツ最高の賛美歌作家として知られる。革新的で魅力的な讃美歌を1649年、1657年、1658年に出版、このアルバムは1649年と1657年に出版されたオリジナル・スコアによる初録音アルバム。
この最高の光〜マックス・レーガー:合唱作品集
 4つの教会の歌 WoO.VI.20 /8つの宗教的歌曲 Op.138 /
 3つのモテット Op.110 〜第3曲「ああ死よ、おまえを思い出すのはなんと辛いことか」
  ヨハネス・ブクスバウム指揮イスラ・マドリガル・クワイア
 録音:2015年3月。収録分数:38分25秒。神秘的で純粋に響き渡る歌声。1000曲以上残したマックス・レーガーの作品の中から、晩年に作曲した合唱曲を収録。レーガー自身の「希望の光」が詰まった真摯に美しい音楽。「3つのモテット」から「第3曲」では、悲しみから魂の癒しと平和を求め続けるレーガーの清らか信仰心が伝わる。
マルティン・ルターの歌による合唱曲集
 ハンマーシュミット:いざ来たれ、異邦人の救い主よ / ラファエル:高い天から私はここへとやって来た
 シャイン:あなたの飼葉桶が明るくはっきりと輝く/父である神が私たちのそばに住んでおられる
 バッハ:高い天から私はここへとやって来た/あらゆる災いから私たちを救済する/不思議な戦いがあり/
     ここに真の過ぎ越しの羊がいる/彼らは御言葉を無視し / ラッスス:天におられる私たちの父よ
 コルム:キリストを褒め讃えよう / シャイト:あなたの国がこの時に来るように
 カフラー:キリストは復活した / スカンデッロ:キリストは死の縄に縛られて
 プレトリウス:来て下さい、聖霊、主よ / ビラー:私たちに平和を与えて下さい
 シュッツ:私たちの君主に与えて下さい / ヘルツォーゲンベルク:私たちは生きている最中に死に抱かれている
 ヴァルター:主よ、あなたの言葉で私たちを養って下さい / テレマン:私たちの神は揺るがぬ城

 ファビアン・エンデルス指揮ザクセン室内合唱団
 録音:2016年5月20日-23日、アルトシェルヴィッツ。バロック時代の様々な作曲家が、マルティン・ルターの賛美歌を曲をつけたものを集めている。1986年生まれの若いファビアン・エンデルスの指揮するザクセン室内合唱団には、ドイツの伝統と新鮮な感覚の両立が感じられる。ライプツィヒ近郊のアルトシェルヴィッツ教会での収録。
われ、汝に呼ばわる〜ヴァイス、J.S.バッハ、ケルナー:リュート作品集
 ヴァイス:シャコンヌ ト短調 Weiss SW 14.6 /リュートのためのソナタ第19番 ト短調 Weiss SW 25
 J.S.バッハ/ベルンハルト・ホフシュテッター編曲:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV.1008
 J.S.バッハ:われ汝に呼ばわる主イエス・キリストよ BWV.639 / デイヴィッド・ケルナー:シャコンヌ イ長調

  ベルンハルト・ホフシュテッター(リュート)
 録音:2015年8月。1975年ウィーン生まれのリュート奏者ベルンハルト・ホフシュテッター。日本を代表するリュート奏者佐藤豊彦氏にハーグ王立音楽院で師事。他にも今村泰典氏、ルチアーノ・コンティーニ、コンラート・ユングヘーネルなどにも師事している。J.S.バッハと同時代を生きたヴァイスとケルナーの作品を収録。J.S.バッハはホフシュテッター自身の編曲による物。「無伴奏チェロ組曲第2番」は、素朴な優しい音色が作品を新鮮に聴かせる。
VKJK-1607
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(2CD)
マリー・ジャエル:ピアノ作品全集 Vol.3
 2つの瞑想曲/朝の散歩/頑な/即興曲/プリズム〔第1番/第2番〕/サン=サーンス「竪琴とハープ」のパラフレーズ/
 スフィンクス/バガテル集/青春時代/雨の降りやすい日々/9つのやさしい小品集/模倣のハーモニー

 コーラ・イルゼン(P)
 録音:2015年6月29日-7月1日、 WDR フンクハウス、、ケルン。Vol.1: VKJK-1508, Vol.2: VKJK-1510このアルバムは天才女流ピアニスト兼作曲家マリー・ジャエル(1846-1925)の美しく愛らしいピアノの小品をセレクトしている。ロマンティックな「2つの瞑想曲」、穏やかで清々しい「朝の散歩」、哀愁のあるメロディで紡がれる「即興曲」、師であるサン=サーンスのカンタータ「竪琴とハープ」の旋律を用いた作品など、魅力的なピアノ作品が揃っている。
マリー・ジャエル(1846-1925):
 ピアノ作品全集 Vol.4 〜ピアノ協奏曲集
  〔第1番 ニ短調/第2番 ハ短調〕
コーラ・イルゼン(P)
アリャン・ティエン指揮
WDR放送局o.
 録音:2016年、ケルン。 コーラ・イルゼンによるマリー・ジャエルの作品集の第4集、ついに協奏曲を披露。生まれた時の名でマリー・トラウトマンはフランス、アルザスのドイツ国境にごく近い村、シュタインゼルツの生まれ。ピアノの天才少女と騒がれパリに出て本格的に学び、ピアニストのアルフレード・ジャエルと結婚。理解のある夫を得て演奏活動のみならず作曲活動も盛んに行った。作風は保守的な後期ロマン派で、ブラームス風のしみじみとした音楽がお好きなら気に入ることができるかもしれないだろう。第1番の第2楽章の内省的な音楽は素敵だ。コーラ・イルゼンはジャエル再発見の牽引車として知られており、ここでも単に珍しい音楽を演奏しているだけに留まらず、深い共感を持った演奏を聞かせてくれる。第1集はVKJK1508、第2集はVKJK1510、第3集はVKJK1607で既に発売されている。
バッハからバッハまで〜バッハ一族のモテット集
 ヨハン・バッハ(1604-1673):私の魂よ、再び安らぎを得るが良い
 ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):
  Wir wissen, so unser irdisches Haus / Unsere Trubsal die zeitlich und leicht ist /それはわが喜び
 J.S.バッハ(1685-1750):
  新しい歌を主に向かって歌え BWV.225 /来たれ、イエス、来たれ BWV.229 /御霊はわれらが弱気を助け給う BWV.226
 ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):
  人よ、女より生まれし者/主よ、今こそあなたはこの僕を安らかに去らせて下さる

 ゴットホルト・シュヴァルツ指揮ライプツィヒ聖歌隊、ザクセン・バロックo.団員
 録音:2015年9月。大バッハと呼ばれるヨハン・セバスティアン・バッハの作品を中心に、J.S.バッハの大叔父ヨハン・バッハ、遠縁にあたるヨハン・ルートヴィヒ・バッハなどのモテットを収録。ライプツィヒはJ.S.バッハが1723年から亡くなる1750年までトーマス教会音楽監督を務めた縁のある都市で活躍するライプツィヒ聖歌隊による演奏。
VKJK-1611
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(2CD)
ハイドン:オラトリオ「天地創造」
 ユーリア・ゾフィー・ヴァーグナー(S) ロタール・オディニウス(T)
 アンドレアス・シャイプナー(Br) ミヒャエル・シェーンハイト指揮
 メルゼブルク・ホフムジーク(ピリオド楽器使用)
 コレギウム・ヴォカーレ・ライプツィヒ、シュロスカペレ・ザールフェルト室内cho.
 録音:2015年9月11日-12日、メルゼブルク大聖堂、ライヴ。 ライプツィヒ近郊の町、メルゼブルクの大聖堂で行われたハイドンのオラトリオ「天地創造」のライヴ録音。指揮のミヒャエル・シェーンハイトはザールフェルト生まれでライプツィヒに学んだオルガニスト。1986年からライプツィヒのゲヴァントハウスのオルガニストとして活躍する一方、メルゼブルクを拠点に指揮活動も活発に行っている。地方都市での演奏ながらこの「天地創造」はかなり水準が高いものだ。メルゼブルガー・ホフムジークは1998年創立のピリオド楽器使用オーケストラで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスo. 員も参加している。シェーンハイトの指揮はピリオド楽器を生かした透明さを持ちつつライプツィヒ的な穏やかな温かさも兼ね備えた物。しかも長年率いてきたオーケストラと合唱がシェーンハイトの音楽にピタリと従っており、シンフォニックなハイドンからは得られない親密な愉悦がある。3人のソリストには、若手のソプラノ、中堅のテノール、ベテランのバリトンが配され、これも見事成功している。ジャケットデザインが妙にカラフルだが、中身は実に立派な演奏。
VKJK-1613
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(2CD)
神の名において〜現代ドイツのオルガン作品集
 イェルク・ヘルヒェット(1943-):オルガンのためのコンポジション I より〔第5番/第6番〕/
                 オルガンのためのコンポジション III より〔第8番/第11番/第13番/第24番〕
 リディア・ヴァイスゲルバー(1975-):シュロの木のように栄えるだろう

  ライムント・ベーミヒ、リディア・ヴァイスゲルバー(Org)
 録音:2010年-2011年。イェルク・ヘルヒェットは東ドイツ出身の作曲家でパウル・デッサウに師事。東ドイツ時代は当時の政権によって現代音楽の表現活動が制限されていたが規制緩和とベルリンの壁崩壊後の1980年代にドナウエッシンゲン音楽祭で注目されて以来、旺盛な活動を続けている。作品のタイトルに「コンポジション」か「カンタータ」としか付けないことでも知られる。コンポジションと名付けられた6曲のオルガン作品は無調で前衛音楽。無機質な響きとオルガンの神秘的な響きが融合している。
黄金の国の歌〜東欧ユダヤ人の民衆歌、ユダヤ系作曲家の歌
 ゲビルティヒ:楽しめ、子どもたちよ/子ども時代/黄金の国の歌/モイシェレ、私の友よ / ゴルドン:強い酒
 ワルシャウスキ:粉挽きの涙 / ローゼンフェルト:私の憩いの場所 / マンガー:道の途中に木が立っていた
 ツェイラ:夜 / 伝承歌:ヒナギク/ジャガイモ/他の娘と行ってはいけない/昨日は過ぎ去った/輪に加わりなさい

 ルートヴィヒ・ベーム指揮ライプツィヒ・シナゴーグcho. アニャ・ペヒェ(S)
 ズザーネ・ラングナー(A) ファルク・ホフマン(T)
 トーマス・シュトライペルト(B−Br) ヘンリク・ホッホシルト(Vn)
 クラウス=ペーター・ネーベルング(Cb) ウルリヒ・フォーゲル(P)
 録音:2016年4月-5月、ライプツィヒ。東欧ユダヤ人の民衆歌やユダヤ系の作曲家の歌を集めたCD 。モルデカイ・ゲビルティヒ(1877-1942)はオーストリア=ハンガリー二重帝国の支配下にあるクラクフ大公国(現在はポーランド領)に生まれた。1930年代にヒット曲を連発し人気作曲家となるが、1942年6月、ナチがクラクフのユダヤ人を強制移送する(映画「シンドラーのリスト」に描かれた事件)際に亡くなった。いずれの曲も心に染みるものばかり。ライプツィガー・シナゴーガルコールは1962年創立の半世紀以上の歴史ある合唱団。
ランデンブルクの黄金時代
 ブレイド:組曲 ト長調 / ツァンギウス:天の国にいる私たちの父よ / シュテッフケン:組曲 ニ短調
 プレトリウス:パドゥアーナとガッリアルド第1番 ニ短調 / ルポ:ファンタジア / ローヴェ:コラント ニ短調
 ヤジェンプスキ:ラ・ベルリネーザ/ラ・ケーニクスベルガ / ロック:組曲第5番 ニ短調
 ドルッケンミュラー:組曲第2番 ト長調 / シェルレ:組曲 ト短調 / クラーデンタラー:組曲第1番 ニ短調

 ユリアーネ・ラーケ(ディスカントガンバ/バスガンバ)指揮アンサンブル・アルト・デコー
  [マクシミリアン・エールハルト(バロックHp) フラウケ・ヘス、イレーネ・クライン(ガンバ)
   ハンス=マルティン・メッケル(ガンバ/Fl−tr) ユーリア・ヴェトー(ガンバ)
 録音:2016年2月15日-18日、ベルリン。16世紀から17世紀にかけてベルリンと縁のあった作曲家のヴィオラ・ダ・ガンバ作品を集めている。ウィリアム・ブレイド(1560-1630)、ニコラウス・ツァンギウス(1570-1619)、トマス・ルポ(1571-1627)、ヴァルター・ローヴェ(1584頃-1671)、アンブロジウス・シェルレ(ローヴェと同時代)、アダム・ヤジェンプスキ(1590頃-1649)、バルトロモイス・プレトリウス(1590頃―1623)、ディートリヒ・シュテッフケン(1600頃-1673)、マティウ・ロック(1621-1677)、ゲオルク・ヴォルフガング・ドルッケンミュラー(1628-1675)、ヒエロニムス・クラーデンタラー(1637-1700)。リーダーのユリアーネ・ラーケはブレーメンおよびデン・ハーグで学んだヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。様々な古楽団体に数多く参加している名手。
VKJK-1617
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(3CD)
マックス・レーガー(1873-1916):弦楽室内楽作品集
 CD1 [VKJK-1602] レーガー:ヴァイオリンのための室内楽
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ〔ニ短調 Op.42 No.1 CM /イ長調 Op.42 No.2SG /
               ニ長調 Op.91 No.2DT /ニ長調 Op.91 No.2JJP 〕/
 2つのヴァイオリンのための3つの二重奏曲集 Op.131b
  〔ホ短調 Op.131b No.1EH/SG /イ長調 Op.131b No.2EH/HB /ト短調 Op.131b No.3EH/JY
  [エーリヒ・ヘーバルト(VnEH) キャスリーン・マイヤースコフ(VnCM
   サラ・グロンビツァ(VnSG) ハンナ・ブルヒャルト(VnHB
   ダニエラ・タウバー(VnDT) ヤン・ジュヨン(VnJY) パク・ジェジュン(VnJJP)/
   録音:2015年11月15、21、22日、12月23日、ライプツィヒ/
   モザイク四重奏団の第1ヴァイオリン奏者として知られるエーリヒ・ヘーバルトと若手ヴァイオリニストによる、
   無伴奏ヴァイオリン・ソナタとヴァイオリン二重奏曲、つまりどれもヴァイオリンだけで演奏されたディスク。
   へーバルトはは1956年ウィーン生まれ。1980-1987年にウィーンso. のコンサートマスターを、
   さらにウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのリーダーも長く務めた。]

 CD2 [VKJK-1603] レーガー&クレンゲル:チェロのための室内楽
 レーガー:アリア Op.103a No.3 /チェロ・ソナタ第4番 イ短調 Op.116
  [ペーター・ブルンス(Vc) アンネグレート・ブルンス(P)]/
      カプリス Op.79e No.1 /小ロマンツェ Op.79e No.2[ティモシー・ホピキンス(Vc) 田中絢子(P)]/
      アルバムの一葉 変ホ長調 WoO.II No.13[ネレア・ソロサバル(Vc) 脇みずき(P)]/
      組曲 ト長調 Op.131c No.1[モーリツ・クラウク(Vc) アンジェル・レガサ(Vc)]/
      ロマンツェ ト長調 WoO.II No.10[カルメン・ドレスラー(Vc) 脇みずき(P)]/
      カプリス イ短調 WoO.II No.15[フ・ジョンイン(Vc) 田中絢子(P)]/
      子守歌 ト長調 Op.79d No.1[マルタ・ビオンディ(Vc) 田中絢子(P)]
 クレンゲル:3つのチェロのための小組曲 より〔アンダンテ/ガヴォット〕
  [ティモシー・ホピキンス、モーリツ・クラウク、アンジェル・レガサ(Vc)]/
       スケルツォ ニ短調 Op.6[フリードリヒ・ティーレ(Vc) 田中絢子(P)]/
       自作歌曲に基づく小品集 Op.103c より〔心の交し合い/菩提樹が花咲く時/マリアの子守歌〕
  [フェルミーン・ヴィラヌエヴァ・サエンス・デ・ピパオーン(Vc) 脇みずき(P)]/
       12のチェロのための讃歌[ペーター・ブルンス、ダナ・ド・ヴリエ、アンジェル・レガサ、
   フェルミーン・ヴィラヌエヴァ・サエンス・デ・ピパオーン、モーリツ・クラウク、フ・ジョンイン、
   マルガレーテ・フォーグラー、ネレア・ソロサバル、ルーカス・プラーク、ティモシー・ホピキンス、
   エリーザベト・コーガン、フリードリヒ・ティーレ、カルメン・ドレスラー、マルタ・ビオンディ(Vc)/
   録音:2015年11月18日-19日、25日、12月20日、ライプツィヒ/
   ドイツの名チェリスト、ペーター・ブルンスと若いチェリストたちによるレーガーとクレンゲルのチェロの
   ための作品集。ユリウス・クレンゲル(1859-1933)は、1881年からライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.
   の首席チェリストを務め、またゲヴァントハウス四重奏団のチェリストを務めた。このCDには二人の
   日本人ピアニストが参加していることでも注目される。田中絢子は同志社女子大学の音楽学科を卒業後、
   ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽大学に留学、現在もこの地を拠点に活躍している。脇みずきは
   京都市立芸術大学を卒業後、デュッセルドルフを経てライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽大学で学ぶ。

 CD3 [VKJK-1604] レーガー:ヴィオラのための室内楽
 ピアノ三重奏曲 ロ短調 Op.2
  [エーリヒ・ヘーバルト(Vn) タチアナ・マスレンコ(Va) アレクサンダー・シュマルツ(P)]/
 3つの無伴奏ヴィオラ組曲 Op.131d〔第1番 ト短調[フリーデマン・ヘッカー(Va)]/
   第2番 ニ短調[ナッサ・ニー・ブリーアン(Va)]/第3番 ホ短調[ロネン・シフロン(Va)]〕/
   録音:2015年11月18日-19日、25日、12月20日、ライプツィヒ/
   レーガーによるヴィオラが用いられる作品集。ピアノ三重奏曲では、モザイク四重奏団の第1ヴァイオリン奏者
   として知られるエーリヒ・ヘーバルトと、ロシア出身でドイツを拠点に活躍する世界的ヴィオリスト、
   タチアナ・マスレンコが競演するという豪華な物。3つの無伴奏ヴィオラ組曲を演奏する三人は
   いずれもライプツィヒ音楽大学でのマスレンコの教え子。]
 #3枚とも個別に別品番が付されていますが、2017年3月現在、分売はダウンロード販売のみの模様です。
ハイドン:チェロ協奏曲〔ハ長調 Hob.VIIB: 1 /ニ長調 Hob.VIIB: 2 〕
モーツァルト/カサド編曲:
 チェロ協奏曲 ニ長調(原曲:ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447)
 ノルベルト・アンガー(Vc) ヘルムート・ブランニ指揮ドレスデン・カペルゾリステン
 録音:2016年5月8日-10日、ドレスデン。 チェロ・ファンはこのCDは逃してはいけない。2013年からシュターツカペレ・ドレスデンの筆頭チェロ奏者を務めるノルベルト・アンガーは、独奏チェリストとしても非常に人気が高く、こんな巧いチェリストがオーケストラ団員なのか!と驚き禁じえないほど。これまでチェロ独奏の録音は、2010年にドイツ音楽コンクールで優勝した時の記念CD(GENUIN GEN-12235)しかなかった。今回登場するのは2016年録音の協奏曲集。1987年生まれのアンガーのチェロは素晴らしく瑞々しい音色と軽やかな気持ちの良い歌い口を持っていて、極めて音楽性が豊かだ。ハイドンの傑作2曲はもちろん、名チェリスト、ガスパール・カサドがモーツァルトのホルン協奏曲を編曲したチェロ協曲も実に見事。指揮のヘルムート・ブランニ(日本ではブラニーの表記も多い)はやはりシュターツカペレ・ドレスデンのコントラバス奏者で、1994年にドレスドナー・カペルゾリステンを結成して指揮活動も行っている。このオーケストラにはシュターツカペレ・ドレスデンやドレスデン・フィルのメンバーが参加しており、高度な中にも和やかさがあるのも当然だろう。
チェロ=アインザッツ
 パウル=ハインツ・ディートリヒ(1930-):チェロ=アインザッツ
 イェルク・ヘルヒェット(1943-):独奏チェロのための作品 / エルンスト・ヘルムート・フランマー(1949-):前へ
 クラウス・フーバー(1924-):無限の転調 / ヨンギ・パク=パーン(1945-):独奏チェロのためのアア=ガ第1番

 マティアス・ローレンツ(Vc)
 録音:2016年2月。マティアス・ローレンツは1964年、ベンスハイムの生まれのドイツのチェリスト。
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5 から
 〔第3番 ハ長調/第1番 ニ長調/第4番 ヘ長調/
  第10番 ヘ長調 より 前奏曲、ガヴォッタ/第9番 イ長調/第8番 ホ短調〕

 ズザーネ・ショルツ(Vn) ミヒャエル・ヘル(Cemb)
 録音:2016年8月17日-20日、グラーツ。 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)の代表作の一つ、ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5から6曲を演奏したCD 。しかもここでは、フランチェスコ・ジェミニアーニやヨハン・ハインリヒ・ロマン、フランチェスコ・ヴェラチーニらの手が入った楽譜を使用しているというこだわりっぷり。どのような楽譜を用いたのか欧文解説で詳しく説明されている。バロック・ヴァイオリン・ファンにとっては、バロック・ヴァイオリンの大御所にして名教師、ズザーネ・ショルツが演奏しているのも貴重。ショルツは名声に反して録音が極めて少なく、1枚丸々独奏が聞けるCDはなかった。このCDは大いに歓迎されるだろう。
ラインベルガー:歌曲集
 ああ、さまよい人よ! Op.3 No.1 /もし二人が Op.3 No.3 /海が激しく波立っている Op.3 No.4 /
 私は谷と森の中をさ迷う Op.3 No.5 /過ぎ去って Op.3 No.6 /夜の歌 Op.3 No.7 /民謡 Op.4 No.2 /
 私は木々の下をさ迷う Op.4 No.3 /夏の蜘蛛の糸 Op.4 No.4 /トラウン湖で Op.22 No.1 /夜の花 Op.22 No.2 /
 秋の歌 Op.26 No.1 /春に Op.26 No.2 /赤毛の馬が私の宝物 Op.26 No.3 /冬に夢見る Op.26 No.4 /
 風の精 Op.26 No.5 /庭で Op.26 No.7 /彼女の家の前で Op.41 No.5 /嵐の中で Op.41 No.7 /
 かつて緑の森で夢見た Op.57 No.1 /ばらをまどろまさせて Op.57 No.2 /澄み切った空のひばり Op.57 No.3 /
 浜辺で Op.136 No.2 /満ち潮 Op.136 No.3 /戦慄 Op.136 No.5 /アマーリエ Op.136 No.7 /
 人気のない水車小屋 Op.136 No.8 /憧れ Op.136 No.9 /失われた Op.136 No.10 /取り戻す Op.136 No.12

 クレメンス・モルゲンターラー(B−Br) ベルンハルト・レンツィコフスキ(P)
 録音:2014年2月3日-7日、フェルトキルヒ、オーストリア。19世紀後半のドイツで絶大な人気を誇ったヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839-1901)の歌曲集。ブラームスにも通じる渋いドイツ・ロマン色の濃い作風で、ドイツリートのファンには歓迎されるだろう。世界初録音も多数含まれる。クレメンス・モルゲンターラーはヴュルツブルク近郊ヴェルトハイム生まれのバスバリトン。歌曲と宗教曲で活躍している。2010年から、オーストリア、フェルトキルヒのフォアアールベルク州立音楽院の教授を務めており、そこでの録音。
高き天より〜バッハ:クリスマス・オルガン作品集
 さあ, 来なさい異邦人の救世主よ BWV.659 /起きなさい。裁きの時が来た BWV.440 /私の魂は主を崇める BWV.733 /
 おとろえた心よ、元気を出せ BWV.454 /パストラーレ ヘ長調 BWV.590 /私はあなたに喜ぶ BWV.465 /
 クリスマスの歌「高い天から私たちはここに来た」に基づくカノン風変奏曲 BWV.769 /ああいとしいイエス BWV.493 /
 高みにおられる神だけに栄光があるように BWV.711 /ここであなたの馬糟のそばに立ち BWV.469 /
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.547

 ヤン・カツシュケ(Org) ブリッタ・シュヴァルツ(A)
 録音:2016年3月4日-6日、5月9日、ドレスデン。バッハのオルガン作品からクリスマスに関わるものを集めている。ヤン・カツシュケは2005年からドレスデンのルター派ディアコニッセンハウス(奉仕女性の館)教会のカントールを務めている。教会のオルガンは1972年製の中規模なもので、素朴な音色が魅力。
コリン・モービー(1936-):主よ、平和を与えて下さい/ルーカス・クラナッハへの讃歌
 ミヒャエル・ショル指揮夏季音楽祭o.、ビーデリッツ聖歌隊
 グリット・ヴァーグナー(S) マニャ・ラシュカ(A)
 クリストファー・リヒテンシュタイン(Org)
 録音:2016年8月27日-28日、DDD 。 英国のオルガン奏者、作曲家、コリン・モービーのカンタータ。コリン・モービーは1936年、英国のポーツマスの生まれ。1961年から1978年までウェストミンスター大聖堂のマスター・オブ・ミュージックを務め、その後は長くアイルランドで活躍した。2006年にはローマ教皇から大聖グレゴリウス勲章を受けている。ミヒャエル・ショルは1964年、ドイツ、マグデブルク生まれの合唱指揮者。1989年にビーデリッツ聖歌隊を創設し音楽監督を務めている。
アンドレアス・ハンマーシュミット(1611-1645):マドリガル形式の合唱曲集
 すべての地は主に向かって歓声を上げよ HaWV.469 /ようこそ、イエスよ HaWV.439 /
 私の主であるイエスよ、私はあなたのために生きる HaWV.440 /ああ、まことの神よ HaWV.47 /
 鹿が清らかな水を求めて鳴くように HaWV.62 /涙を持って種を撒く者は HaWV.465 /
 主であるイエスよ、私はどうやって HaWV.459 /ああ、主イエス・キリストよ HaWV.452 /
 ああ、イエスよ、私の希望、私の救いよ HaWV.54 /人間よ、ああ、何がお前を高ぶらせるのか HaWV.458 /
 甘美なイエスよ HaWV.460 /この上なく優しいイエスよ HaWV.451 /喜べ、大いに喜べ HaWV.456

 アンサンブル・ポリフォニク
 録音:2016年9月3日-6日、ベルリン。 17世紀半ばにドイツ東部のツィッタウを拠点にドイツで人気を博したアンドレアス・ハンマーシュミット(1611-1645)のマドリガル集。近年ドイツで急速に再評価されているハンマーシュミットだが、彼の作品だけを収録したCDは多くない。ヴェネツィア楽派の影響を間接的に受けた作風で、概ね明るく平易な音楽。アンサンブル・ポリフォニクは、カウンターテナーのアレグザンダー・シュミットを中心に結成された団体。ここではソプラノ2、男声アルト1、テノール2、バス、それにバロックハープ、ティオルバ、オルガンという編成で演奏されている。
ドレスデン宮廷における食卓音楽
 フルヒハイム:音楽の食卓給仕〜ソナタ Nos.1-6 /2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
 クリーガー:第6の十曲集 より アリア〔第1番「愛の嫉妬が苦しみを呼び起こす」/
         第3番「愛することができる者は」/第5番「アウローレとシュテッレは素早く現れ」〕/
       第5の十曲集〜アリア第10番「喜びを望む者は、ビールとワインを愛する」

 トビアス・フンガー(T) フュルステン=ムジーク
  [アンネ・シューマン、アネッテ・ジッヒェルシュミット(Vn) クラウス・フォイクト、
   アンドレアス・ピルガー(Va) フェリックス・ゲルク(Vc)
   アンドレア・バウアー(テオルボ) ゼバスティアン・クネーベル(Cemb)]
 録音:2016年5月、ミュグリッツタール。 17世紀にドレスデンで活躍した二人の作曲家、ヨハン・ヴィルヘルム・フルヒハイム(1635/1640頃-1682)とアダム・クリーガー(1634-1666)の作品を集めている。フルヒハイムはまだ少年だった1651年頃に既に、ハインリヒ・シュッツが楽長を務めていたザクセン選帝候の宮廷楽団(後のシュターツカペレ・ドレスデン)でヴァイオリニストを務め、1680年頃から宮廷や教会の音楽家として要職を務めた。アダム・クリーガーはライプツィヒで頭角を現した後、1657年に選帝侯ヨハン・ゲオルク2世の招きでドレスデンに移り、宮廷オルガニストとして活躍、歌曲でも知られる。フュルステン=ムジークはドイツのバロック音楽を専門としたピリオド楽器アンサンブル。トビアス・フンガーはバロック音楽で幅広く活躍するテノール。
宗教的合唱曲集
 レーガー:3つのモテット Op.110 / バッハ:来て下さい、イエスよ来て下さい BWV.229
 ニステット:不滅のバッハ(バッハの「来なさい、甘い死よ」 BWV.478に基づく)
  フロリアン・ヘルガート指揮 MDR 放送cho.
 録音:2016年4月5日-9日、ライプツィヒ。ドイツの若手指揮者、フロリアン・ヘルガートが、ライプツィヒのMDR放送cho. を指揮したCD 。2016年はマックス・レーガー(1873-1916)没後100周年で、宗教的合唱曲集 Op.110をメインに据えている。1909-1912年に書かれた3曲のモテットで、いずれも無伴奏。最初の2曲は8パートからなる重厚さと静けさが素晴らしい。クヌート・ニステット(1915―2014)はノルウェーの作曲家、合唱指揮者(ニューステット、ニューステットなどとも表記される)。「不滅のバッハ」は、バッハの「来なさい、甘い死よ」 BWV.478に基づいた作品。
プレイ・イット・クール〜気軽なオルガン作品集
 ケルスティン・ヴォルフ:喜べ!/幸福/丘の上の使者/踊りの谷〔第1番−第5番〕
 ヨースト・デ・ノーエイアー:鏡/三連画/いい格好で弾きなさい/半音階的トッカータ/パッサカリア

 ケルスティン・ヴォルフ、ヨースト・デ・ノーエイアー(Org)
 録音:2016年9月、ハンブルク。 いつもは宗教的な音楽で活躍するパイプオルガンを、ギターやピアノのように気楽に音楽に使おうという取組みで、作曲者自身が演奏している。パイプオルガンの多彩な機能を軽くお洒落な音楽のために用いているのが楽しいし、しかも聞いているとリラックスできる。ケルスティン・ヴォルフはハンブルクで活動するオルガニスト、ピアニスト。現在ハンブルク音楽演劇アカデミーでオルガンを指導している。ヨースト・デ・ノーエイアーはオランダの若いオルガニスト。数々のオルガン・コンクールで上位入賞を果たしている。
トラヴェミュンデのオルガンの音色
 バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564 /目覚めなさいと声が私たちを呼んでいる BWV.645 /
     ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV.647 / ベーム:イエスよ、あなたはあまりにも美しく
 ブクステフーデ:カンツォネッタ ハ長調 BuxWV.166 / モーツァルト:幻想曲 ヘ短調 K.608
 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ 変ロ長調 Op.65 No.4

 アルフィート・ガスト(Org)
 録音:2016年8月22日-24日、トラヴェミュンデ。ドイツのオルガニスト、アルフィート・ガストがブクステフーデからメンデルスゾーンまでのドイツのオルガン曲を弾いたCD 。アルフィート・ガストは1962年、ブレーメンの生まれ。ハノーファー国立音楽大学でオルガンと教会音楽をウルリヒ・ブレムステラーに学んだ。1993年からライプツィヒのメンデルスゾーン音楽大学の教授を務める他、2005年にはリューベックの聖ヤコビ教会のオルガニストに任命されている。リューベック近郊のトラヴェミュンデにある、聖ローレンツ教会のルドルフ・フォン・ベッケラート製作のオルガン(1966年)、同教会のコンラート・ミューライゼン製作のオルガン(2001年)、および和解教会のクリスティアン・ヴェークシャイダー製作のオルガン(1991年)を使用。
フルートとオルガン
 ラハナー:悲歌 / ボニ/ゲッフェルト編曲:スケルツォ/小品/ヴォーのエール / ボザ:山々の中の夕暮れ
 シュライバー:教会ソナタ Op.1 /フルートとオルガンのための協奏曲 Op.7 / ベーム:アルプスの思い出

 ウルリケ・フリードリヒ(Fl) ヨハネス・ゲッフェルト(Org)
 録音:2016年2月16日-17日、マリエンシュタット。 近年人気の高いメラニー(メル)・ボニ(1858-1937)の3曲は元々はピアノ伴奏曲だが、オルガン演奏が非常に合っている。カール・シュライバーは1975年、ルートヴィヒスファーフェン・アム・ライン生まれのオルガニスト。フランツ・ラハナー(1803-1890)は19世紀半ば、ワーグナー台頭前のミュンヘンで活躍した指揮者、作曲家。ウルリケ・フリードリヒはコブレンツ生まれのフルート奏者。ヨハネス・ゲッフェルトはケルンを拠点に活動するオルガニスト。
VKJK-1701
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(2CD)
メルヒオール・ヴルピウス(1570頃-1615):
 モテット集 Vol.3 〜6声、7声のモテット集 Vol.2
 ああ祝福された光である三位一体/神よ、なぜ拒むのか/神よ、私たちを助けて下さい/ヨハネは二人の若者を送り/
 名誉に触れた者に/喜ばしい声で/主を愛する人は悪を憎む/会堂長の一人がイエスのもとに来て/主は私を救ってくれた/
 主である神ゼバオトは/金は女を得ない/そして卒中になった人が運ばれてきた/王として清算を始め/
 キリストはいつでも私の希望/神に逆らう者の計略に乗って歩まないものの幸いなこと/主よ、あなたを呼び叫ぶ/
 マリヤはユダの町へ/ガリラヤのカナで結婚式が/新しい歌を主に向かって歌え/
 主に向かって喜ばしい声をあげよ、すべての地よ/主である神に感謝の声を響かせよう/
 すべての地よ、神を褒め称えよ/主は助けを求める人の近くにいる/弦の調べであなたに感謝する

 ルネ・ミヒャエル・レーダー(Org)指揮カペラ・ダレミンツィア
 録音:2016年8月22日-9月3日、ヴァルトハイム。 メルヒオール・ヴルピウスのモテット集の第3巻、今回は6声と7声のモテット集。メルヒオール・ヴルピウスは1596年からワイマールのカントールを務めた歌手、作曲家。ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621)とほぼ同世代。当時は高名な作曲家だったが、網羅的な録音は querstand でのルネ・ミヒャエル・レーダー率いるカペラ・ダレミンツィアによるものが初めて。ここでも丁寧な演奏が好ましい。
シェメッリ(1678頃-1762)が収集した賛美歌
 マルティン・ルター(1483-1546):天の国におられる私たちの父よ/慈しみ深く私たちに平安を与えて下さい/
                 平安と喜びを持って私は遥かへと向かう/天の国におられる私たちの父よ
 作曲者不詳:神を讃え祝おう(1390年頃、マインツ)/魂の慰め、私の喜び(1708年、Freylinghausen)/
       私は心からあなたを愛する、ああ、主よ(1577年、ストラスブール)
 アダム・クリーガー(1634-1666):留まって下さい、優しいイエスよ
 J.S.バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲とフーガ第8番 変ホ短調 BWV.853 /
               イエスよ、あなたの愛の傷は/最愛の主イエスよ/甘い死よ、来たれ/黄金の太陽が
 ヨハン・クリューガー(1598-1662):あらゆる恵みの泉よ/神を讃えなさい
 ハインリヒ・アルベルト(1604-1651):主よ、私はあなたの力の中にいる
 ヨハン・クリストフ・ツィーグラー(17世紀):エントラータとサラバンダ イ短調
 イサークの「インスブルックよさらば」に基づく即興 / イサーク:神が讃え、私はこの世界を後にする

  ブリッタ・シュヴァルツ(Ms) ドーメン・マリンチッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  マルグレーテ・ケル、マリア・グラーフ(Hp)
 録音:2016年11月28日-30日、ベルリン。 バッハのシェメッリ歌曲集でその名が伝えられているライプツィヒ南西のツァイツのカントールをしていたゲオルク・クリスティアン・シェメッリ(1678頃-1762)が収集した賛美歌を集めたCD 。ここでは伴奏にヴィオラ・ダ・ガンバと、タイプの違うバロック・ハープを2台用いているのが面白い。ブリッタ・シュヴァルツはドイツのメゾ・ソプラノ。透明な声と温かみのある歌い方が好ましい。
ルターの詩を用いた歌
 ヨハン・ヴァルター(1496-1570):
  私たちの神は堅固な城/深い苦しみの淵から/私たちは新しい歌を/主よ、平和を与えて下さい
 ルートヴィヒ・ゼンフル(1494頃-1548):
  あなたを私自身として/5月に/ひどい苦痛/主はあなたの血を通して(2種)/絶望した運命の女神
 ゼンフル/シュトルツァー:ある朝 私は立っていた / レオンハルト・クレーバー(1495頃-1556):アヴェ・マリア
 ハンイリヒ・イザーク(1450頃-1517):パレ・パレ / オブレヒト:タンデルナーケン(アンデルナッハで)
 ゼンフル/ディートリヒ:ああエルゼちゃん、かわいいエルゼちゃん / ビュノワ:絶望した運命の女神
 ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):千々の悲しみ / トマス・アクィナス:天使の糧 / 作曲者不詳:異国風舞曲

 ラ・ヴィッラネッラ・バーゼル
  [カトレーン・ダンケ(S) トビアス・フンガー(T) クラウディア・ナウハイム(リコーダー)
   ラウラ・フライ、イレーネ・クライン(Gamb) メヒティルト・ヴィンター(Org/ヴァージナル)]
 録音:2016年9月、バーゼル。ラ・ヴィッラネッラ・バーゼルは1995年結成のルネサンス、バロック音楽団体。
ヨーロッパのバロックの旅
 テレマン(1681-1767):パリ四重奏曲第12番 ホ短調 / ジョゼプ・プラ(1728-1762):トリオ・ソナタ ニ短調
 ルクレール(1697-1764):トリオ・ソナタ ニ長調 / ブレシャネッロ(1690-1758):トリオ ハ短調
 J.S.バッハ(1685-1750):トリオ・ソナタ ハ短調 BWV.526

 シャルロッテンブルガー・バッハゾリステン
  [ヨッヘン・ホフマン(Fl) ウルリケ・ペーターゼン(Vn/Va)
   ヨハネス・ペーターゼン(Vc) ゲルトルート・シュミット=ペーターゼン(P)]
 録音:2016年7月、ベルリン。モダーン楽器使用。 18世紀前半の作曲家のフルート四重奏曲および三重奏曲。カタルニャ出身の作曲家、ジョゼプ・プラの作品が珍しい。ウルリケ・ペーターゼンはペーターゼン四重奏団のヴァイオリニスト。ヨッヘン・ホフマンはケルン近郊、ベンスベルク生まれで、1987年からベルリン・ドイツオペラのソロ・フルート奏者を務めている。
VKJK-1709
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(CD+DVD)
[PAL]
1.5枚価格
ワイマール城でのゲーテ時代の芸術歌曲
 シューベルト:竪琴弾きの歌〔孤独に身を委ねる者は D.478 /
               涙を流しながらパンを食べたことのない者は D.480 /戸から戸へと回りD.479 〕/
        白鳥の歌 D.957(全13曲)
 ツェルター:聖ネポムク祭前夜
 エーベルヴァイン:愛のための愛、時間のための時間/避けられない/ハーテム機会が泥棒をつくるのではない/
          遠く去っていった人に/涙の中の慰め/憩いのない愛
 * DVD:インタビュー、録音風景など

 トーマス・シュティンメル(B) カテリーナ・マイヤー(S) リーゼ・クラーン(Fp)
 録音:2017年3月、ヴァイマール。美麗ブックタイプ装丁。DVD仕様: PAL |リージョン・オール| 16:9 |10分50秒。# DVD は PAL 方式のため、国内の通常映像機器では視聴出来ず、再生保証もございません。 フォルテピアノ(ドイツ語でハンマーフリューゲル)の伴奏によるシューベルトの歌曲集。3台のフォルテピアノを使い分けている。またゲーテ縁のワイマール城での録音で、音だけでもホールでの録音とは微妙に趣が異なることが伝わってくる。トーマス・シュティンメルはミュンヘン生まれの若いバス。男性的な太い声の持ち主で、今後ますます活躍していくこと間違いない。カテリーナ・マイヤーはケルン音楽舞踊大学を修了して程無い若いソプラノ。リーゼ・クラーンは40年以上様々な音楽を手がけるベテランのピアニスト。アンサンブル・インカントのピアニストとしても知られる。
ヴィオラ・アパッショナータ〜
 16-17世紀のヴィオラ・ダ・ガンバとハープのためのイタリア・ヴィルトゥオーゾ音楽

 パスキーニ:フォリア / ダッラ・カーザ:どちらがより大きいのだろう、ああ、愛の神よ
 オルティス:ああ、幸せな私の目/レチェルカーダ〔第2番/第3番〕
 ファルコニエリ:カンツォーネ/甘い旋律―コレンテ/エル・メロと呼ばれるブランド
 フレスコバルディ:トッカータ/カンツォーナ第1番/そよ風が吹けば / バッサーノ:シュザンヌがある日
 デ・ローレ:発つ時は死ぬ思いだが / ロニョーニ:発つ時は死ぬ思いだが
 ヤージェンブスキ:カンターテ・ドミノ〔第1部/第2部〕/スザンナは見る / トラバーチ:どうか私を殺して

 アンサンブル・アルト・デコ
  [ユリアーネ・ラーケ(ディスカントガンバ/バスガンバ)
   マクシミリアン・エールハルト(バロックHp) ヨハンナ・エールミュラー・ラッシュ(バロックVc]
 録音:2017年2月20日-22日、ベルリン。 ドイツのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ユリアーネ・ラーケが16、17世紀の、主としてイタリアの作曲家によるヴィオラ・ダ・ガンバ作品をバロック・ハープの伴奏で演奏している。ディエゴ・オルティス(1510頃-1570)、チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃‐1565)、リッカルド・ロニョーニ(1550より前-1620)、ジローラモ・ダッラ・カーザ(1550頃-1601)、ジョヴァンニ・バッサーノ(1558頃-1617)、ジョヴァンニ・トラバーチ(1575頃-1647)、ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)、アンドレア・ファルコニエーリ(1585頃-1656)、アダム・ヤージェンブスキ(1590頃-1649)、ベルナルド・パスキーニ(1637-1710)。作風は様々で、いずれも大変素敵に演奏されている。
ゲーゼ:交響曲第3番 イ短調 Op.15
メンデルスゾーン/シュテルツィク編曲:交響曲第5番 ニ短調「宗教改革」(声楽付き版)
 グレゴール・マイヤー指揮カメラータ・リプシエンシス、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスcho.
 ユーリア・ゾフィー・ヴァーグナー(S) マルティン・ペトツォルト(T)
 録音:2017年3月8日-9日、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ。 メンデルスゾーンの宗教改革交響曲と、メンデルスゾーンに認められて名声を得たゲーゼの交響曲第3番を収録。この2曲でなぜ歌手と合唱団の名があるのか?実はこのCDに収録されているメンデルスゾーンの宗教改革交響曲は、第3楽章と第4楽章に声楽が加えられたアレンジ物。編曲を手掛けたトルステン・シュテルツェクは1963年、ザールフェルトの生まれ。ドイツ中部の町、ヒルトブルクハウゼンの教会音楽監督を務めている。この編曲は2017の宗教改革500周年を祝して作られたもので、ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版された。第4楽章ではメンデルスゾーンが引用したコラール「神は私たちの堅固な城砦」が、また第3楽章では詩篇「神よ、あなたは私たちの避難所」を用いた二重唱が加えられている。これが世界初録音。グレゴール・マイヤーは合唱指揮者として活躍しており、1999年にヴォーカルコンソート・ライプツィヒを創設。2007年から、伝統あるゲヴァントハウス合唱団の音楽監督を務めている。カメラータ・リプシエンシスは1992年創設、近年はマイヤーの指揮でゲヴァントハウス合唱団との共演で成果を収めている。ユーリア・ゾフィー・ヴァーグナーはライプツィヒやドレスデンで活躍するソプラノ。マルティン・ペトツォルトはライプツィヒ歌劇場で30年以上に渡って人気を博しているベテランのテノール。
出会い
 J.S.バッハ:
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565 /前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.545 /幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542
 ゲーゼ:オルガンのための3つの小品 Op.22 / メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ Op.65 No.6
 ラインベルガー:オルガン・ソナタ第3番 ト長調 Op.88「田園」

 アルブレヒト・コッホ(Org)
 録音:2017年5月4-2日、フライベルク。#CD裏面の表記でラインベルガーの Op.88がソナタ第4番となっていますが、正しくは第3番です。 7ドイツの中堅オルガニスト、アルブレヒト・コッホのオルガン曲集。バッハを3曲と、ゲーゼ、メンデルスゾーン、そしてラインベルガーと充実した内容。アルブレヒト・コッホは1976年、ドレスデンの生まれ。2008年からドレスデン近郊のフライベルクという町の大聖堂でオルガニストとカントールを務めているのだが、この大聖堂にはゴットフリート・ジルバーマン製オルガンが据えられており、コッホは2010年からゴットフリート・ジルバーマン協会の会長を務めるほどジルバーマン・オルガンのスペシャリストとなっている。もちろんこの録音もフライベルク大聖堂のジルバーマン・オルガンを使用している。近代パイプオルガンの豪華な音色とはかなり異なった優しい音色が優秀録音で捉えられている。
VKJK-1717
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(2CD)
レーガー&ブラームス:レクイエム
 レーガー:レクイエム Op.144b /来なさい、甘い死よ
 ブラームス:ああ世よ、私はお前を去らねばならない Op.122 Nos.11, 3 /ドイツ・レクイエム Op.45

 ヤナ・ライナー(S) マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)
 トビアス・ベルント(Br) デニ・ヴィルケ(Org) ウクライナ国立cho.ドゥムカ
 ミヒャエル・シェーンハイト指揮メルセブルク・ホフムジーク
 録音:2016年9月16日、ミュールハウゼン。ピリオド楽器使用。 レーガーとブラームスそれぞれのレクイエムを両軸にしているCDだが、特筆すべきはメルセブルク・ホフムジークがブラームスやレーガーの時代の楽器を用いた後期ロマン派のピリオド楽器で演奏していること。全体の響きが柔らかく美しいものになっている。ミヒャエル・シェーンハイトはザールフェルト生まれの指揮者。1998年からメルセブルク・ホフムジークの指揮者を務めている。
中部ドイツのロマン派オルガン作品集
 リンク:オルガンのための9つの変奏とフーガ Op.90 / メンデルスゾーン:ソナタ第6番 ニ短調 Op.65 No.6
 メルケル:ベートーヴェンの主題によるオルガンのための変奏 Op.45
 リッター:オルガンのためのソナタ第3番 イ短調 Op.23

 クリストファー・リヒテンシュタイン(Org)
 録音:2017年10月8日-10日、ユービガウ。 19世紀に中部ドイツで活躍した作曲家のオルガン作品集。メンデルスゾーンの他、クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846)、グスタフ・アドルフ・メルケル(1827-1885)、アウグスト・ゴットフリート・リッター(1811-1885)という珍しい作曲家の作品を収録。クリストファー・リヒテンシュタインは1984年、ヘルツベルクの生まれ。生地を拠点としつつも、教会付きの多いオルガニトにしては珍しくフリーで活動している。ドイツ東部、ブランデンブルク州ユービガウの教会に据えられた、1895年にコンラート・ガイスラーが製作したオルガンを使用。
VKJK-1719
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(2CD)
ヘッセンの歴史的オルガン
 シェレンベルク(1816-1862):幻想曲「私たちの神は堅固な城砦」 Op.3
 テプファー(1791-1870):演奏会幻想曲「イエスよ、私の友よ」
 デ・ランヘ(1840-1911):ルターのコラールに基づくソナタ「私たちの神は堅固な城砦」 Op.8 /
             詩篇66番の旋律による幻想曲とフーガ Op.62
 フェールマン(1860-1940):幻想曲と二重フーガ「私たちの神は堅固な城砦」 Op.28
 ゲルハルト(1867-1946):
  8つの性格小品〜福音のコラール旋律による前奏曲集 Op.3 /
  幻想曲「私たちの神は堅固な城砦」 Op.15 /「さあすべての森は憩え」への前奏曲 Op.1 No.2 /
  祝祭前奏曲またはコラール幻想曲「明け方の星がなんと美しく私たちへと輝くことか」 Op.12

 トーマス・ヴィルヘルム(Org)
 録音:2017年10月16日-20日、トレブール、オッフェンバッハ、ヴィースバーデン。 宗教改革とロマン主義と題された2CD 。ヘルマン・シェレンベルク(1816-1862)、ヨハン・ゴットロープ・テプファー(1791-1870)、オランダ人でシュトゥットガルトを拠点に活動したサムエル・デ・ランヘ(1840-1911)、パウル・フリードリヒ・エルンスト・ゲルハルト(1867-1946)、ハンス・フェールマン(1860-1940)の作品を収録。トーマス・ヴィルヘルムは現在ヘッセン=ナッサウ福音主義教会のオルガン専門職を務め、またバート・フィベルの聖ニコラウス教会の教会楽長を務めているオルガニスト。
シュネーベルガーのオルガン・クラヴィーア写本
 ダーフィト・ハインリヒ・ガルトホフ(?-1741):前奏曲〔ハ長調/ヘ長調/ニ短調/ホ長調/ニ長調/ハ短調〕
 ニコラウス・フェッター(1666-1734):フーガ ト長調
 ゴットフリート・エルンスト・ペステル(1654-1732):
  アリア・カイッコーナ [Alia Caiccona] ホ短調/カイッコーナ〔ハ長調/ニ短調〕/組曲 ト短調(5曲)
 クリスティアン・ウンブラウフト(1673-1757):前奏曲〔ハ長調/ヘ短調/ト短調/ニ長調/ホ短調/ハ短調〕
 作曲者不詳:エール ハ短調/前奏曲 ニ短調
 クリスティアン・フリードリヒ・ヴィット(1660頃-1717):カンツォン 変ロ長調/チャッコーナ ロ長調
 アンドレアス・ヴェルクマイスター(1645-1706):カンツォン ニ短調
 クリスティアン・ペツォルト(1677-1733):フーガ ニ短調

 エンリコ・ランガー(Org)
 録音:2018年7月2日-4日、アウグストゥスブルク、ドイツ。歴史的オルガンの美しい音色が堪能できるCD 。ドイツ再統一以降、東ドイツの小都市にひっそり残されていた歴史的オルガンが再発見されているが、このCDもその一つ。ドイツ中東部の都市アウグストゥスブルクの、アウグストゥスブルク城に設置されているオルガンを演奏した物。このオルガンは元々オランダのオルガン製作者、ヘルマン・ラファエル・ロッテンスタイン=ポックが1573年に製作した物。18世紀になってゲオルク・レンケヴィッツとその甥が70年もかけて大幅改修しており、今日ではレンケヴィッツ・オルガンと呼ばれている。レンケヴィッツ・オルガンの素朴で温かみのある音色は実に素晴らしく、曲との相性も極めて良く、またランガーが実に見事に魅力を引き出している。とりわけ最後に据えられたヴィットのチャッコーナは圧巻。エンリコ・ランガーは1976年、アンナベルク=ブーフホルツ生まれのオルガン奏者。
VKJK-1803
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(1CD+BOOK)
1.5枚価格
ペーター・ヘルムート・ラング(1974-):
 室内カンタータ「・・・そして彼女は心の中で言葉を動かした」
  辻井亜季穂(S) アンサンブル・ディクス
   [アンドレアス・クノープ(Fl) アルブレヒト・ピンクヴァルト(Ob/コールアングレ)
    ヘンドリク・シュネーケ(バセットHr) ローラント・シュレンブルク(Fg)]
 録音:2018年1月19日-21日、ゲーラ、テューリンゲン州、ドイツ。ドイツの作曲家、ペーター・ヘルムート・ラングによるソプラノと管楽四重奏のための室内カンタータ集。ペーター・ヘルムート・ラングは1974年、バーデン=ヴュルテンベルク州ヘレンベルクの生まれ。このCDに収録されているのは、曲名で分かる通り聖母マリアの生涯を描いた物。ドイツ、テューリンゲン州のゲーラ=ウンテルムハウスのマリア教会には美しい祭壇画や彫刻が多数あり、ラングはそれに触発されて音楽を書いた。新古典主義的な穏やかで美しい作風。ソプラノ独唱は大坂出身のソプラノ、辻井亜季穂。辻井亜季穂は愛知県立芸術大学、同大学院を卒業後、ドイツに留学、現在はアルテンベルク=ゲーラおよびヴュルツブルクの劇場と契約を結んで活躍している。アンサンブル・ディクスは、アルテンベルク=ゲーラpo. の木管楽器団員による木管四重奏団。ディクス(diXと綴っている)とは、同地生まれの画家、オットー・ディクス(1891-1969)に由来している。マリア教会の様々な祭壇画や彫刻のカラー写真を収録した豪華なブックタイプ。
心から強く
 マルセル・デュプレ(1886-1971):行列と連祷 Op.19 No.2 / クレプス(1713-1780):幻想曲 ヘ長調 Krebs-WV 419
 J.S.バッハ:6つのコラール BWV.645-650 /トッカータ ヘ長調 BWV.540 / ダンドリュー(1682-1738):奉献唱
 フルーリー(1903-1995):ブルゴーニュ地方のクリスマスの歌に基づく変奏曲 / ジュアン・アラン(1911-1940):連祷
 レーガー(1873-1916):12の小品 Op.80から〔 No.8 ロマンツェ / No.11 トッカータ/ No.12 フーガ〕

 クリスティアン・ブレンベック(Org)
 録音〔使用楽器〕:2017年10月1日-2日、聖母マリア被昇天教区教会、ダッハウ〔2015年製〕、 DDD 。クリスティアン・ブレンベックは1960年、ミュンヘン生まれのオルガン奏者。録音もたいへん優秀。
VKJK-1805
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(2CD)
ギュンター・ラファエル(1903-1960):
 エディション Vol.6 〜フルートを中心とした室内楽作品集
 二重奏曲第5番 Op.47 No.6 「カノン組曲」(1944) /無伴奏フルート・ソナタ第7番(1944) /
 フルート、オーボエ、クラリネットとファゴットのための四重奏曲 Op.61 (1945) /
 無伴奏フルート・ソナタ第8番(1944) /2つのフルートのためのソナタ(1956) /
 アルト、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための「マリアの祭壇画」(1943) /
 フルート、チェロとピアノのためのトリオ組曲 Op.44 (1936) /
 フルート、ヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲 Op.48 (1940) /
 フルート・ソナタ Op.8 (1925) /フルート、ヴィオラとハープのためのソナチネ Op.65 (1948)

 アナ・イオアナ・オルテアン、カスパル・ツェーンダー(Fl)
 ドリス・メンデ(Ob) セヴリーヌ・パイェ(Cl) 西ノ村徳仁(Fg)
 シュテファン・ムーメンターラー(Vn) ユリア・マルコヴァー(Va)
 ヨエル・マロシ(Vc) クロード・アイヒェンベルガー(A) アテナ・カーテ(P)
 録音:2017年11月/2018年1月。Querstand レーベルによるギュンター・ラファエル・エディション第6弾。ベルリン生まれのラファエルは自身の交響曲第1番がフルトヴェングラーによって初演されるなど、作曲家として幸先のよいスタートを切った。多作家で5つの交響曲、6つの弦楽四重奏曲といくつかの協奏曲、多くの室内楽曲を残し、複数の大学で教鞭を執るなどしたが、ナチス政権下のドイツでは苦難を強いられた。彼の作風はロマン主義、新古典主義、無調と作品や編成によって様式が使い分けられ、対位法的書法を好む彼は時に疑似バロック的なスタイルも取った。このディスクでは無伴奏から木管アンサンブル、ソナタなど、フルートをメインにした作品が収録。聴きものはドビュッシーの名曲に倣ったフルート、ヴィオラとハープのためのソナチネ。ドイツの作曲家にも関わらず、フランス的な感性とヒンデミットあたりを思わせる辛口の構築性が融合して独自のリリシズムを感じさせる作品となっている。
マクデブルク・カンタータ集
 ヨハン・フリードリヒ・ルーエ(1699-1776):ああ、光の中を歩こう/はい私は一日中あなたをお呼びしている
 ゲオルク・テゲトマイヤー(1687-1764):知識が必要/あなたはよき人の小屋
 ヨハン・ハインリヒ・ローレ(1716-1785):すべての声で神を賛美する

 メラニー・ヒルシュ(S) マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(A)
 ミハエル・ツァバノフ(T) マティアス・フィーヴェグ(B)
 ミハエル・ショル指揮ビーデリッツ聖歌隊室内cho.、メルキッシュ・バロック
 録音:2018年10月、ライヴ。マクデブルクはドイツ・ザクセン州にある都市でこの街に所縁の深い3人の作曲家のカンタータを収録。いずれもJ.S.バッハと同時代人であり、この時代の音楽様式を知る上で興味深いカンタータ。指揮者のミヒャエル・ショルはマクデブルクの出身で同じくマクデブルクに所縁の深い作曲家テレマンの演奏に定評がある。
VKJK-1808
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(2CD)
J,S,バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV.232
 ゲルリンデ・ゼーマン、ブリッタ・シュヴァルツ(S) ヘンリエッテ・ゲッデ(A)
 ファルク・ホフマン(T) アンドレアス・シャイプナー(B)
 ミヒャエル・シェーンハイト指揮メルゼブルク・ホフムジーク、
 コレギウム・ヴォカーレ・ライプツィヒ
 録音:2017年9月7日-9日、メルゼブルク、ドイツ。 ハイドンの「天地創造」(VKJK-1611)やブラームス&レーガー:「レクイエム」(VKJK-1717)がたいへん好評だったミヒャエル・シェーンハイト指揮のメルゼブルガー・ホフムジークによる第3弾はバッハの ロ短調ミサ。これもライプツィヒ近郊のメルゼブルク大聖堂での録音、ただしライヴ録音ではなく、9月10日の公演の直前の4日間に録音が行われた。シェーンハイトはやや速めの演奏しながら、透明で清らかな合唱の魅力を存分に生かして、新鮮かつ親しみやすい魅力に満ちた演奏に仕立てている。数多ある ロ短調ミサの録音の中でも、これは逃せない一品だろう。ミヒャエル・シェーンハイトはザールフェルト生まれでライプツィヒに学んだオルガニスト、指揮者。メルゼブルク・ホフムジークは1998年創立のピリオド楽器使用オーケストラ。
ザールフェルト・ヨハネス教会のオルガン
 J.S.バッハ:コラール「明るい日であるあなた、キリストよ」によるパルティータ BWV.766
 モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲 ヘ短調 K.608
 シューマン:ペダル・ピアノのための練習曲 Op.56 / レーガー:幻想曲とフーガ ニ短調 Op.135b

 アンドレアス・マルクヴァルト(Org)
 録音:2018年5月10日-11日。独墺の作曲家のオルガン作品が時代順に収録されている。シューマンのペダル・ピアノのための練習曲は、ペダル・ピアノ(ペダルフリューゲル)という足踏鍵盤付きピアノのための作品で、録音自体が珍しい上にオルガン演奏のCDは初めてかもしれない。アンドレアス・マルクヴァルトは1981年、ミュールハウゼン生まれのオルガン奏者。2013年にザールフェルトのヨハネス教会のカントールおよびオルガニストに就任、そのオルガンを用いている。
フリードリヒ・ラーデガストの聖堂のオルガン〜メルゼブルグ聖堂
 エンゲル:幻想曲とフーガ ト短調 Op.16 / ヨハン・ヴォルフンガング・フランク(1644-1710頃):2つの霊歌
 J.S.バッハ/リッター編曲:平均律クラヴィーア曲集第1巻〜フーガ 嬰ハ短調/マタイ受難曲〜哀れみなさい
 リスト:マイアーベア「預言者」の「私たちに、救済の波よ」のコラールによる幻想曲とフーガ
 メンデルスゾーン/リスト編曲:「エリア」〜もう十分だ
 シェレンベルク:オルガンのための幻想曲「私たちの神は堅固な城砦」 Op.3

 ミヒャエル・シェーンハイト(Org) ブリッタ・シュヴァルツ(A)
 アンドレアス・ハルトマン(Vn) アンドレアス・シャイプナー(Br)
 録音:2018年6月26日-28日、メルゼブルク。19世紀のドイツで活躍したオルガン制作者、フリードリヒ・ラーデガスト(1818-1905)が1853年から55年にかけてザクセン=アンハルト州のメルゼブルクの聖堂に制作したオルガンを使用した演奏。ミヒャエル・シェーンハイトはザールフェルト生まれでライプツィヒに学んだオルガニスト。今日では指揮者としても活躍している。ブリッタ・シュヴァルツはシェーンハイトが指揮したバッハの ロ短調ミサにも出演していた。
フリードリヒ・ラーデガストの聖堂のオルガン〜
  シュヴェーリン聖マリアおよび聖ヨハネ聖堂

 ヘッセ:幻想曲 ハ短調 Op.35
 J.S.バッハ:私を忘れるでない、私はあなたを忘れないから BWV.504 /前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543 /
         ヴァイオリンとオルガンのためのソナタ第3番 ホ長調〜アダージョ/私を忘れるな BWV.505
 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第1番 Op.65 No.1 〜アダージョ/「パウロ」〜神よ、私に恵み深く
 ハルトマン:金管楽器とオルガンのためのトルヴァルセンの葬儀への葬送行進曲
 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 〜ラルゲット
 シューベルト:アヴェ・マリア / リンク:アンダンテと変奏 ハ長調 Op.70

 ヤン・エルンスト(Org) クサヴァー・シュルト(Org)
 マティアス・フィヴェーク(B) ディートリヒ・ヘンペル(Vn)
 ザ・ゲートルズ[金管アンサンブル] フェレーナ・ローレンツ(Hp)
 録音:2018年5月12日-14日、シュヴェーリン聖マリアおよび聖ヨハネ聖堂、メクレンブルク=フォアポンメルン州。19世紀ドイツの高名なオルガン制作者、フリードリヒ・ラーデガスト(1818-1905)が、ドイツ北部、メクレンブルク=フォアポンメルン州のシュヴェーリンの聖マリアおよび聖ヨハネ聖堂に制作したオルガンを使用した演奏。しかも1871年10月3日、記録に残るこのオルガンの最初の演奏会の曲目をほぼ再現した物。ヤン・エルンストは1993年からこの教会のカントールを務めている。
1926年3月14日、ライプツィヒにおけるシナゴーグ演奏会(の再現)
 バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542 〜幻想曲 / ロッシ:バビロン川のほとりで/ギテトの調べに合わせて
 ヘンデル:「デボラ」〜ヤハウェの恐ろしい光景に(ドイツ語歌唱) / コレッリ:ラ・フォリア ニ短調
 レヴァンドフスキ:何と美しい / ランペル:安息日に歌う歌 / ヤダスゾーン:私は目を上げる
 アルノルト・メンデルスゾーン:主がシオンの捕われ人を解放すると、エルサレムよ!エルサレムよ!
 フェリックス・メンデルスゾーン:ああ主よ、私が救いを見つけるように/主よ、私たちはあなたの善を信用する

 ルートヴィヒ・ベーメ指揮ライプツィヒ・シナゴーグcho.、ジョスカン・デ・プレ室内cho.
 ズザンネ・ラングナー(A) アサフ・レヴィティン(B−Br)
 ヘンリク・ホッホシルト(Vn) ティルマン・レザー、ウルリヒ・ベーメ(Org)
 録音:2018年9月-10月、ライプツィヒ。ユダヤ教関係の音楽、ことに合唱曲を集めたCD 。一見すると雑多な選曲のように見えるが、実はこれらは1926年3月14日にライプツィヒで催されたシナゴーグ演奏会を再現した物。商業大都市ライプツィヒには多くのユダヤ人が居住しており、ナチが政権を握るまではユダヤ人文化が華やいでいた。このCDからかつての賑わいに思いを馳せることができる。ウルリヒ・ベーメは1985年からライプツィヒの聖トーマス教会のオルガン奏者を務めている。
ディアフェニア〜3世紀に渡る英語の歌曲集
 ブラウン:ディアフェニア / ピルキントン:ディアフェニア / 作曲者不詳:この陽気で愉快な春は
 アージェント:春 / ウォーロック:ある婦人がいた / フォード:ある婦人がいた
 コーキン:来て僕といっしょに暮らそう、そして僕の恋人になっておくれ(2種?)
 モーリー:ああ私の愛する人よ/私の愛する人よ / タルボット:私の愛する人よ / パリー:ああ私の愛する人よ
 メーラン:来て僕といっしょに暮らそう、そして僕の恋人になっておくれ / フィンジ:ああ私の愛する人よ
 ブリテン:ディアフェニア / キャンピオン:あなたは美しくはない / モーリー:恋する男とその彼女だった
 ラニアー:あなたは美しくはない / ウォーロック:恋する男とその彼女だった
 タルボット:あなたは美しくはない / クィルター:恋する男とその彼女だった
 ピルキントン:憩いなさい、かわいいニンフたちよ / ウォーロック:憩いなさい、かわいいニンフたちよ
 ブラウン:踊り歌うグラティーナに / アージェント:ディアフェニア

 マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(S) エリザベート・シャンポリオン(リコーダー)
 フラウケ・ヘス(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ミヒャエル・フライムート(リュート)
 クリスティアン・ペイクス(P)
 録音:2018年10月23日-25日。ルネサンスからバロック期の作曲家と、近現代の作曲家の英語の歌曲を混ぜ込んだ面白いCD 。各曲名を見れば分かるとおり、同じ詩を基にした曲も多い。こうして聞くと、英国の近代歌曲には英国バロック音楽の伝統が大いに活用されていることが良く分かる。マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルクはドイツの若いソプラノ。ルネサンスからバロックにかけての声楽曲のスペシャリストで、透明な声がとても美しい。
シェンク、キューネル、ホフラー:ガンバ作品集
 ヨハン・シェンク(1660-1712頃):
  組曲第9番〜序曲66 /ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏のためのソナタ第4番/ソナタ第1番
 アウグスト・キューネル(1645-1700頃):2つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第2番/パルティータ第8番
 コンラート・ホフラー(1647-1696):組曲第1番

 ユリアーネ・ラーケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)指揮アンサンブル・アルト・デコー
  [ユーリア・ヴェトー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) カーステン・ローフ(Cemb)
   ヨハネス・ゴンタルスフキ(各種リュート)]
 録音:2018年8月14日-16日、ベルリン。ラーケの雄弁なヴィオラ・ダ・ガンバはもちろん、伴奏が多彩に活躍して聞き応えがある。
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フリードリヒ・ラーデガストの聖堂のオルガン
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精神的な年4〜イェルク・ヘルヒェット(1943-):クリスマス・オラトリオ
  〔時代の中での誕生カンタータ/心の中での誕生カンタータ/永遠に続く誕生〕

 ゲルトルート・ギュンター(S) ウタ・フォルクマー(A)
 ゼバスティアン・ライム(T) フェリックス・シュヴァントケ(B)
 フリードリヒ・クリストフ・イルグナー(語り) クリストフリート・ブレーデル指揮
 マイスナー・カントライ 1961 、ジングアカデミー・ドレスデン室内cho.、
 アンサンブル・ヴォーカル・モデルン、ドレスデン少年cho.、シンフォニエッタ・ドレスデン
 録音:2016年12月18日、クリストゥス教会、シュトレーレン、ドレスデン近郊、ライヴ。ドレスデン生まれの作曲家、イェルク・ヘルヒェットの新作。20世紀後半の前衛的音楽の担い手として注目される存在となったのはここ四半世紀ほどのこと。クリスマス・オラトリオは、イェルク・ミルブラットの詞による宗教大作。なお「永遠に続く誕生」およびそれを含んだ全曲はこれが初演だったという。
ベルント・クーヒェンマイスター:瞑想ミサ/小ドイツ・ミサ
 ドリアン・カイルハック指揮
 エーファ・ビンデレ、ゾフィア・シュティーラー(Vn) ウルス・シュティーラー、
 ティルマン・シュティーラー(Vc) ベッティーナ・ケスラー(Vc) ギュンター・ヘンペル(Cb)
 エリアス・プラクスマラー(Org) フランソワーズ・フリドリック、ミロスラヴァ・スタレイチンスカ(Hp)
 レア・ボドナー、エリーザベト・レハイス、ハンナ=テレス・ヴァイグル(S)
 サラ・マイア、レナ・オベクサー(A) マリヌス・クライト、ベンヤミン・プルナー(T)
 マティアス・コフラー、フェリックス・ラートゲープ(B)
 録音:2018年5月1日-4日。ベルント・クーヒェンマイスターによるミサ曲2曲。クーヒェンマイスターについてはCDにも略歴などがないのだが、ドイツのオルガン奏者のようだ。作風はネオロマンティックといったもので、ハープが華やかに活躍する。ドリアン・カイルハックはニュルンベルク出身の指揮者。
レンブラント!〜 17世紀のオランダの音楽
 アドリアエンセン:英国風の歌/もう一つの英国風の歌 / ファン・デン・ホヴ:クランテヴァレ:英国の運命
 シェンク:ソナタ第3番 ト短調 / スウェーリンク/シャイト:大公の踊り
 ニコラウス・ア・ケンピス:2声のシンフォニア Op.2 No.13 / ヴァン・エック:デ・フランス・クーラント
 ハッカルト〔ハカール〕:3声のソナタ第6番 / アドリアエンセン:英国風のサルタレッロ
 ルイ・ド・モワ:オーリックのパドゥアーナ / ブル:スペインのパヴァン / フィリップス:第5旋法のトリオ
 ルイ・ド・モワ:イタリア風の音楽&スパニョレット
 ベネディクトゥス・ア・ザンクト・ヨゼフォ:ソナタ第3番 ニ短調 / ホイヘンス:アルマンド
 ヴァレリウス:涙のパヴァン / ヴァン・エック:涙 / アドリアエンセン:フランスの輪乗り
 ヴァン・エック/アドリアエンセン:スラエペン・ガエン(アルマンド)

 アロン・サリエル&コンチェルト・フォスカリ
  [エリザベート・シャンポリオン(リコーダー) フレデリック・ヒルデブラント(ヴィオール)
   クラウディウス・カンプ(リコーダー/ドゥルシアン) パヴェル・ミチカ(Vn/Va)
   レオポルト・ニコラウス(Vn) アロン・サリエル(リュート)]
 録音:2018年7月、プゾル、フランス。題されている通り、17世紀オランダの音楽を集めたCD 。コンチェルト・フォスカリはリュート奏者のアロン・サリエルが中心となっている若い古楽団体。サリエルはイスラエルの古都ベエルシェバの生まれ。様々な古楽団体でも活躍している。
マニフィカト
 ロール:主よ、私の唇を開けてください / ハンマーシュミット:私の魂は主を崇め HaWV 678
 シュッツ:私は真のブドウの木 SWV.389 / ハスラー:マリアは言った
 ブクステフーデ:第1旋法によるマニフィカト BuxWV.203 / スタンフォード:マニフィカト Op.115
 メンデルスゾーン:私の魂は主を崇め Op.69 No.3 /「エリア」〜あなたの目を山々の上のほうに上げなさい
 ラインベルガー:ミサ 変ホ長調 Op.109 より〔キリエ/グローリア〕
 ラインターラー:主よ、誰があなたの小屋に住むのだろうか / バッハ:私の魂は主を崇め
 ヘアストン:アーメン / ドーソン:すぐに私はなされるだろう / スミス:馬車に乗って
 ミスキニス:栄光が語られた / スフィーダー:マニフィカト / フランク:3つの小品
 ヴェルマン:私たちの父よ Op.23 No.2 / レーガー/ツォベライ:マリアの子守歌

 ヨハネス・ディッケルト(Org)指揮ヴルツェン大聖堂ユーゲントカントライ
 ヴィリ・ヴァーグナー(Org)
 録音:2018年11月10日-11日、24日-25日、ヴルツェン、ドイツ。17世紀から現代に至るまでの様々な宗教曲を集めたCD 。ヴルツェン Wurzen はドイツ中東部、ザクセン州のライプツィヒ近郊の町。そこに長い歴史を誇るヴルツェン聖マリア大聖堂があり、その教会音楽監督を務めるヨハネス・ディッケルトが1986年に結成したのがヴルツェン大聖堂ユーゲントカントライ。混声合唱。教会を拠点とする合唱団らしく、素朴な温かみを保っていて心安らかに聞ける。
喜べ、地上のすべての人々よ〜クリスマスの歌
 アルベルト・ベッカー(1834-1899):門戸を拡げよ / ブルックナー(1824-1896):エッサイの若枝
 ヨハン・クリューガー(1598-1662):我いかに汝を迎えん / ・ホルスト(1874-1934):アヴェ・マリア
 アルヴォ・ペルト(1935-):7つのマニフィカト より Nos.5-7 / メンデルスゾーン(1809-1847):クリスマス
 エールハルト・マウエルスベルガー(1903-1982):クリスマス / ヨハン・クリューガー:わが心、躍れ
 ヨハン・フリードリヒ・ラインハルト(1752-1814):聖夜 / マックス・ブルッフ(1838-1920):羊飼いの子守歌
 モルテン・ラウリッセン(1943-):マグナム・ミステリウム / ベルント・エングルブレヒト(1968-):静かな夜

 ヨハネス・ブクスバウム指揮イスラ・マドリガルcho.
 録音:2019年。クリスマスに因んだ様々な珍しい宗教合唱曲を収録。
ギュンター・ラファエル(1903-1960):作品集 Vol.7 〜弦楽四重奏曲集
 〔第1番 ホ短調(1924) /第2番 ハ長調(1925) /第6番へ長調(1946) 〕

 アカシアSQ
 録音:2017年。querstandが進めるギュンター・ラファエル作品集第7弾。ラファエルはベルリン生まれ。彼の第1交響曲はフルトヴェングラーによって初演され幸先のよい作曲家人生を歩み始めたが、自らの病気とナチスの台頭により戦時中、作品の発表は制限された。それでも彼は生涯に5つの交響曲、ヴァイオリン協奏曲、6つの弦楽四重奏曲を始めとする多くの作品を残した。このディスクには6つの弦楽四重奏曲のうち3曲がセレクション。全て調性で書かれており、ブラームスから後期ロマン派の半音階的和声の影響が色濃い。戦後1946年に書かれた第6番は ヘ長調の表記がされているが、調性感は微妙でセリーではないものの無調に近づく部分もある。歴史に埋もれた知られざる作曲家の貴重な作品集。
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J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏フルート組曲(原曲:無伴奏チェロ組曲)
 〔第1番 ト長調 BWV.1007 /第2番 ニ短調 BWV.1008 /第3番 ハ長調 BWV.1009 /第4番 変ホ長調 BWV.1010 /
  第5番 ハ短調 BWV.1011 /第6番 ハ長調 BWV.1012(原曲:ニ長調)〕/パルティータ イ短調 BWV.1013

 ザビーネ・キッテル(Fl)
 録音:2012年-2017年。バッハの無伴奏チェロ組曲をチェロ以外の楽器で演奏したディスクはサックスによるものを始めいくつかある。フルートで演奏したものもあるが、全曲を、となると大変少なく、それだけの偉業ということになる。何よりもフレージング(つまりは息継ぎ)をどうするかという問題があり、高い技術、音楽性が求められるから。その偉業に挑戦したのがザビーネ・キッテルというドイツのフルーティスト。オーレル・ニコレに師事し1992年から2000年までドレスデン・フィルの首席を勤め、その後、今日までシュターツカペレ・ドレスデンで首席奏者のポストにある。日本とも関りが深くムラマツ・フルートを長年愛用し、このディスクでも使用している。無伴奏チェロ組曲の後には無伴奏フルートのための名曲、パルティータ BWV.1013が収録されており、フルート・ファンは必聴、必携。
オルガン4手版「新世界より」
 ドヴォルジャーク/エドウィン・ルメア編曲:ユモレスク Op.101 No.7
 ドヴォルジャーク/パスカル・カウフマン編曲:交響曲第9番「新世界より」 Op.95(4手オルガン連弾版)
 リスト/パスカル・カウフマン編曲:波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ S.175(4手オルガン連弾版)

 マルクス・カウフマン、パスカル・カウフマン(Org)
 録音:2019年、ドレスデン。交響曲のピアノ連弾版は数々あれどオルガン4手連弾はそうそう聴いたことがない。ただでさえ壮麗なグランド・オルガンを4手で操りレジストレーションも様々に工夫して音色を豊かにしたドヴォルジャークの「新世界より」全曲とリスト後期の傑作ピアノ曲でオーケストラ編曲版もある2つの伝説から「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」を収録。宇宙全体が轟くような豊饒なオルガンの響きをお楽しみいただきたい。
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「 ISPARIZ /ひとつの幻影」〜ヒルデガルドと現代の無伴奏チェロ作品集
 ヒルデガルド・フォン・ビンゲン(1098-1179):緑豊かな枝
 ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-):ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの幻影から
 イサイアス・ヤルネガルト(1983-):ア・シビル-モネ(2019)
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:アエル・エニム・ヴォラット
 マルティン・ラウネ・バウク:ジ・エア・フロム・アファー(2018)
 リサ・シュトライヒ(1985-):肉(2017) / ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:ああ素晴らしい宝石/知恵の美徳
 ジョセフ・アンドルー・レイク(1979-):私は時計(2018)
 リサ・シュトライヒ:コロン(2017) / ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:ああ永遠の主よ

 クリスティーナ・マイスナー(Vc)
 録音:2019年6月、9月。中世の幻視者、医師、尼僧にして作曲家であったヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作曲した単旋律聖歌を無伴奏チェロで演奏したバージョンを主軸にしつつ、ソフィア・グバイドゥーリナを始めとする現代の作曲家の無伴奏チェロ作品を散りばめた異色のアルバム。収録されたデンマークのレグムクロスター教会の豊饒な残響がチェロの豊かな倍音を引き出し神秘的な美しさはこの上なし。個々の作品を聴くというより、アルバム全体がひとつの作品として聴こえるよう意図され、聴き手は千年の時を越えた祈りの音楽を体験することになる。
ハレ大聖堂のヴァルドナー・オルガン
 J.S.バッハ:幻想曲 ハ短調 BWV.537「おお人よ汝の罪を嘆け」 BWV.622 /フーガ ハ短調 BWV.537
 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ ヘ短調 Op.65 No.1
 リスト:バッハのカンタータによる前奏曲「泣く、不平を言う、心配する、ためらう」
 メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ ハ短調 Op.65 No.2
 J.S.バッハ:カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV.21 〜「首を絞められた子羊」によるフーガ/
         だから私は汝の玉座の前に立つ BWV.668 /パッサカリア ハ短調 BWV.582

 ミハエル・シェーンハイト(Org)
 録音:2019年6月、ハレ大聖堂、ザクセン州。ハレ大聖堂はドイツ東部ザクセン州にある教会で創建は1271年と言われている。ここのオルガンを使ってバッハ、メンデルスゾーン、リストのオルガン作品を聴く。オルガンのミヒャエル。シェーンハイトはドイツ・テューリンゲン州出身。ライプツィヒ大学で学び以後、数々の教会の専属オルガニストを勤めている。
クリッペーナのヨハン・エルネスト・ハーネル・オルガン
 J.S.バッハ(1685-1750):
  前奏曲とフーガ(3曲)〔ハ長調 BWV.870 /ハ短調 BWV.871 /ホ長調 BWV.878 〕/
  「幻想曲/協奏曲」 ト長調 BWV.571 /小さな調和的迷宮 BWV.591 /パッサカリア ハ短調 BWV.582
 C.P.E.バッハ(1714-1788):深いところから呼び覚ます/私はあなたに呼びかける、主イエス・キリスト
 トラウゴット・インマヌエル・パハリー(1797-1853):バッハの名によるフーガ
 フリードリヒ・ヴィルhルム・マルクル(1816-1887):キリストは私の人生
 メンデルスゾーン(1809-1847):アレグロ / クシシトフ・ウルバニアク(1984-):レジスターフォアフュールング

 クシシトフ・ウルバニアク(Org)
 録音:2019年7月、クリッペーナ、ザクセン州。クリッペーナはドイツ、ザクセン州北部にある街。この街の聖ルカ教会にあるオルガンを使ってバッハその他のオルガン作品を聴く。オルガニストのクシストフ・ウルバニクはワルシャワで学びその後、いくつものコンクールに優勝、ソリストとして活躍する若手。
マックス・レーガー(1873-1916):オルガン作品集
  B-A-C-Hによる幻想曲とフーガ Op.46 /カンツォーネ ト短調 Op.63 No.3 /
 ジーグ Op.47 No.2 /間奏曲 ニ長調 Op.80 No.10 /慰め Op.65 No.4 /
 前奏曲 ニ短調 Op.65 No.7 /クリスマス Op.145 No.3 /幻想曲と<フーガ ニ短調 Op.135b
  イレネー・ペイロット(Org)
 録音:2013年-2016年、マリア崇敬マルクト教会。オルガン曲に定評のあるレーガーの主要なオルガン作品を収録。オルガニストのイレネー・ペイロットはドイツ国内で活躍する中堅で多くの教会でオルガニストと音楽監督を勤めている。
ヘンデル&バッハ:パスティッチョ「ヘラクレス」
  (ヘンデルの音楽劇「ヘラクレスの選択」とJ.S.バッハのカンタータ「岐路に立つヘラクレス」に基づく)

 カスパー・クレーナー(CT;ヘラクレス) クリスティーナ・ローターベルク(S;快楽)
 ズザンネ・ラングナー(Ms;徳) トビアス・フンガー(T;徳)
 クレメンス・フレーミヒ(T;快楽の従者/メルクール)
 クレメンス・フレーミヒ指揮ハレ・ヘンデル音楽祭o.、ハレ市歌唱cho.
 録音:2019年11月25日-27日、ハレ。たいへんに面白い試みのCDが現れた。同年生まれの二人の偉大な作曲家、ヘンデルとバッハの共通の素材による2作品を1作に仕立て上げた物。「ヘラクレスの選択」という、若き英雄ヘラクレスが快楽と徳から彼の進むべき道を導かれ、そして彼は困難が待ち受けても徳へと向かうことを決意する、という題材は大変人気があり、絵画にもいくつも傑作がある。バッハは1733年に祝賀カンタータ「心を配ろう(通称 岐路に立つヘラクレス)」を、ヘンデルは1751年に「ヘラクレスの選択」を初演している。ちなみにバッハの作はクリスマス・オラトリオに転用されたことでも有名。この2作のほとんどの曲を巧妙に並べて1作に仕立ててしまったのがこの演奏。こうしたパスティッチョ(=パイの意、複数の作品を混ぜ合わせて1作に仕立てたものを指す)は当時ごく普通に行われていたこと。ドイツ語と英語が入れ替わったり、徳がソプラノとテノールの二人いたりするのはご愛敬。誕生日は26日、しか違わず、生地は直線距離で130kmほどしか違わないにもかかわらず、ついに生涯会うことの叶わなかった二人の大作曲家が、まるでこの作品で出会ったかのようだ。両者の作風の違いを実感するにはうってつけのCDだろうし、また予備知識なしで聞いても楽しいだろう。バッハヘンデルどちらにも精通した指揮者のクレメンス・フレーミヒがハレのヘンデル音楽祭のオーケストラを指揮して作品を見事にまとめ上げている。ヘラクレスのカスパー・クレーナーはドイツの若いカウンターテナー。近年急速に名を上げており、これが初の主役の録音。快楽のクリスティーナ・ローターベルクはドレスデン生まれのソプラノ。RIAS室内合唱団の出身で、古楽ソプラノとして大活躍。徳のズザンネ・ラングナーもドレスデン生まれでRIAS室内合唱団の出身。彼女は2004年にライプツィヒの国際バッハ・コンクールで聴衆賞と特別賞を受賞している。
VKJK-2002
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(2CD)
愛の苦しみ〜ヨハン・アドルフ・ハッセ(1680-1750)と同時代の作品
 スカラブリーニ:2つのシンフォニア〔ト短調 Op.5 No.6 /ニ長調 Op.5 No.4 〕
 ロイター:私の偶像が寝ているからには〜どうして私は苦しまなくてはならないのか?
 ハッセ:2つの3声のソナタ〔ニ長調 Op.2 No.6 /イ長調 Op.2 No.3 〕/
     「花を、草を、小川を後にして〜しかし私の正当な仕返しを」/
     「思い出さないでおくれ、私のフィッレよ… 心地よい喜びを私は感じている
       〜私もまたその過酷な苦しみを良く知っている」
 ポルジーレ:アリア「私の抱えるつらい苦しみは〜誠実な心を引き裂かないでくれ」

 フィリップ・マトマン(CT)ゲルト・アメルンク(Cemb)指揮カペラ・イェネンシス
 録音:2019年9月30日-10月3日、イェーナ、ドイツ。ヨハン・アドルフ・ハッセ(1680-1750)を中心に彼の同時代の作曲家の作品を集め、アンサンブル曲とアリアを交互に並べている。ゲオルク・ロイター(1708-1772)は少年時代のハイドンを見出しウィーンに導いたことで知られる人物。ジュゼッペ・ポルジーレ(1680-1750)はナポリ生まれの作曲家。1708年からバルセロナ、次いで1713年からウィーンで活動。ハッセは彼を高く評価していた。パオロ・スカラブリーニ(1719-1806)はデンマークのコペンハーゲンで活躍したイタリア人作曲家。シンフォニア ト短調はパリでハッセの名前で出版されて広まってしまった物。アリアを歌っているフィリップ・マトマンはドイツの若いカウンターテナー。ここではソプラノ音域までカヴァーしている。カペラ・イェネンシスは2014年結成のバロックアンサンブル。イェーナを拠点に活動している。
チロルの英国人ウィリアム・ヤング(?-1662)のヴィオール音楽
 3声のソナタ〔第1番/第3番〕/エア/3声の幻想曲〔第1番/第2番〕/クーラント/エア〔第1番/第2番〕/
 2声のソナタ〔第2番/第29番〕/アルマンド/クーラント/組曲 ニ長調(9曲)/前奏曲/クーラント/英国人

 ユリアーネ・ラーケ(ディスカント・ガンバ/バス・ガンバ)指揮アンサンブル・アルト・デコー
  [エルファ・ルン・クリスティンスドッティル、小林佳緒里(バロックVn)
   イレーネ・クライン(アルト・ガンバ) トール=ハラルト・ヤンセン(テオルボ)
   カルステン・ローフ(Cemb/トゥルヘンオルゲル) フラウケ・ヘス(バス・ガンバ)]
 録音:2020年2月10日-13日、ベルリン。ユリアーネ・ラーケ率いるアンサンブル・アルト・デコーのquerstandへの4枚目のCD 。「チロルの英国人」と題された、ウィリアム・ヤングの作品集。ウィリアム・ヤングは、17世紀半ばにチロル地方を支配した大公フェルディナント・カールのインスブルックの宮廷でガンバ奏者を務めており、1652年に初めて記録に名前が現れている。それより前はオランダ辺りで活動していたと推測されているが、生年も含め詳しいことはまったく謎。インスブルック時代のヤングの最も有名な逸話は、1655年にインスブルックを訪問したスウェーデン女王クリスティーナへの祝賀の一環として彼女の御前で演奏、好評を得たという物。作品はいずれも充実したものであるが、録音はこれまであまり多くない。アンサンブル・アルト・デコーの気品ある演奏でこのチロルの英国人の魅力がたっぷり味わえる。ユリアーネ・ラーケはドイツを代表するガンバ奏者の一人。ブレーメン芸術大学、王立ハーグ音楽院を修了。ガンバ奏者としてのみならず、アンサンブル・アルト・デコーのリーダーとしても活躍。札幌出身でベルリンを拠点に活躍しているバロックヴァイオリン奏者、小林佳緒里(こばやしかおり)が参加している。
カンティクム・ノーヴム〜エーベルハルト・ベトヒャー(1934-):
 ラテン語のミサ曲「ミサ・レゼルヴァータ」/さあ来て下さい、異邦人の救い主よ/マリアと天使/
 賛美を受けなさい、イエス・キリストよ/高き天から/キリストは蘇った/東方の三博士/私たちの父よ/堅固な砦/
 来て下さい、創造主である聖霊よ/ああ、あなたの恵みと共に留まって下さい/あなたの道を主にゆだねなさい

 ダン・カロウセク指揮コーラス・アルス・ブルネンシス
 ヨヴィタ・シプ(S) マリト・ベトヒャー(Hr) マルティン・ヤクビチェク(Org)
 録音:2019年8月30日-9月1日、ブルノ、チェコ|収録時間:約37分。エーベルハルト・ベトヒャーの宗教合唱曲集。エーベルハルト・ベトヒャーは1934年、ベルリンの生まれ。第二次世界大戦後は東ドイツ人となっていたが、1958年にスウェーデンに、1968年にノルウェーに移住。ドイツの表現主義と北欧音楽の融合した、優しい近代性を醸している。指揮のダン・カロウセクがブルノ出身の指揮者。コーラス・アルス・ブルネンシスは1979年創立のブルノの合唱団。
アンドレアス・ヴィルシャー(1955-):動物作品集とベートーヴェン賛歌
 水族館(9曲)/昆虫館(12曲)/鳥館(8曲)/両生類爬虫類館(8曲)/ベートーヴェン=ラグ

 ユルゲン・リーガー(Org)
 録音:2021年1月29日、31日、市教会、ディレンブルク、ドイツ。ユルゲン・リーガーは1965年、バーデン=バーデンの生まれ。通常荘厳な音楽を奏でるパイプオルガンが、様々な動物を楽しく描いている。
リューベックのバッハ〜J.S.バッハ
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.531 /キリストは死の縄に縛られて横たわった BWV.718 /カンツォーナ ニ短調 BWV.588 /
 ああ主よ、哀れな罪人である私を BWV.742 /主である神よ、さあ天の扉を開いて下さい BWV.1092 /
 私は心からあなたを愛している、ああ主よ BWV.1115 /前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.549a /幻想曲 ト長調 BWV.571 /
 私たちの神は堅固な砦 BWV.720 /パルティータ「ああ罪人である私は何をなするべきなのだろうか」 BWV.770 /
 フーガ ト長調 BWV.577 /私たちを救うキリストは BWV.747 /
 私を哀れんで下さい、ああ主である神よ BWV.721 /トッカータとフーガ ハ長調 BWV.566

 アルフィト・ガスト(Org)
 録音:2020年4月28日-30日、リューベック。バッハのオルガン曲を、リューベックの聖ヤコビ教会の2つのオルガンを用いて演奏している。 BWV.720、 BWV.571、 BWV.770の3曲は大オルガンを使用。16世紀まで遡れるオルガンが第二次世界大戦中に片付けられてしまい、戦後に再設置、それをさらに2013年に改装した物。その他の曲は15世紀由来のオルガンを1637年にフリードリヒ・シュテルヴァーゲンが拡張した、シュテルヴァーゲン・オルガンを使用。大オルガンが存在したためにシュテルヴァーゲン・オルガンはあまり手を加えられることなく今日に伝わったという。アルフィト・ガストは1962年、ブレーメン生まれのオルガン奏者。フレンスブルクの聖ニコライ教会のオルガン奏者、ライプツィヒのフェリクス・メンデルスゾーン音楽舞台大学のオルガン教授を経て、2004年にリューベック音楽大学の教会音楽学会の所長に就任。
ウィーン「小さき兄弟会修道院」の手稿譜 XIV 726 からのヴァイオリン・ソナタ集
 作曲者不詳:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 / 作曲者不詳(シュトルンク?):ソナタ ニ長調
 J.J.ヴァルター:ソナタ ハ長調 / ビーバー:ソナタ ホ長調
 作曲者不詳:ソナタ イ短調/ソナタ 変ロ長調/ソナタ ヘ短調

 ニナ・ポーン(Vn)
 マーティン・リッカボナ(Org/Cemb) ペーター・トレフリンガー(Vc)
 録音:2020年8月、シュタインブルッフ、オーストリア。ウィーンの小さき兄弟会(=フランシスコ会)修道院が所蔵するヴァイオリン・ソナタの筆写譜から、通し番号で81番から87番までを収録している。この筆写譜は存在は知られていたが、これまで取り上げられる機会はほとんどなく、ここでヴァイオリンを演奏しているニナ・ポーンがその重要性に気付いてこうして録音されるに至った。2曲を除いて世界初録音。作曲者不詳の作品が多いが、当時のオーストリアのヴァイオリン音楽がいかなるものであったか生々しく伝える貴重な資料であり、また優れた芸術作品でもある。このCDはボーンの初CDでもある。1992年、オーバーエスターライヒ州の生まれ。2013年からバロック・ヴァイオリンを学び、現在は彼女の師でもあるミヒ・ガイグ率いるロルフェオ・バロックオルヒェスターにも参加している。
シュトラールズントの聖ヤコビ教会のオルガン
 ブクステフーデ:前奏曲 ハ長調 BuxWV.138 /第9旋法によるマニフィカト BuxWV.205
 J.S.バッハ:さあ来て下さい、異邦人の救い主よ BWV.659 /
         賛美を受けなさい、イエス・キリストよ(2種) BWV.604, 722 /
         高いところにおられる神にだけ栄光があるように BWV.715
 パッヘルベル:幻想曲 ト短調 / ドルッケンミュラー:協奏曲 ニ長調
 エーリヒ:キリストを私たちは今すぐ賛美すべきだ / グロナウ:高いところにおられる神にだけ栄光があるように
 ヘンデル:12のヴォランタリーとフーガ(偽作)より ヴォランタリ〔第5番/第12番/第6番〕
 ライディング:朝の星がなんと美しく輝いていることか
 クレプス:4つの小前奏曲 Krebs-WV 412/15 /イタリア風味の幻想曲 ヘ長調 Krebs-WV 422/
       B-A-C-H に基づくフーガ ロ長調 Krebs-WV 434

 マルティン・ロスト(Org)
 録音:2020年6月26日-28日、シュトラールズント、ドイツ。バッハを中心としたオルガン作品を、ドイツ最北部、バルト海に面した歴史ある町シュトラールズントの聖ヤコビ教会のオルガンを用いて演奏している。ちなみにシュトラールズント(とヴィスマール)の歴史地区は世界遺産に登録されている。聖ヤコビ教会のオルガンは1741年にクリスティアン・ゴットリープ・リヒターによって製作され、1779年から1783年にかけてベルリンのオルガン製作者エルンスト・マルクスによって改修拡張された。その後も改修は受けたものの、内部機構は1741年のものが十分保存されており、2017年から2020年にかけての修復によってバロック時代のオルガンが蘇った。ドイツ(特に東ドイツ)の地方都市で時代遅れとなっていたバロック時代のオルガンがドイツ統一後に蘇った事例は多々あるが、このシュトラールズントの聖ヤコビ教会のオルガンもたいへんに素晴らしい音色を聞かせてくれる。マルティン・ロストは1963年生まれのドイツのオルガン奏者。ライプツィヒのフェリクス・メンデルスゾーン音楽舞台大学で学んだ後、フランクフルト(オーダー)のカール・フィリップ・エマヌエル大学のコンサートホールのオルガン奏者を経て、1997年からシュトラールズントの聖マリア教会のオルガン奏者を務めている。
フェーアマン:オルガン作品集 Vol.5
 オルガン・ソナタ第6番 ト長調 Op.24 /
 別れのそして自由の歌 Op.66 (全10曲)
ディートリヒ・
 フォン・クネーベル(Org)
 録音:2015年8月2日-3日、2019年10月8日-9日、ドレスデン。ハンス・フェーアマンのオルガン作品集の第5集。第3集まではMITRA CLASSICSから発売されていた。ハンス・フェーアマン(1860-1940))はザクセン州マイセン郡のバイヒャの生まれ。1890年から1926年までドレスデンのヨハネス教会のカントールを務め、同時期にドレスデン音楽院でオルガンの指導もしていた。オルガン・ソナタ第6番は1905、06年頃の作品と推測されている。3楽章形式。終楽章は見事なフーガ。「別れのそして自由の歌」は、10曲からなる50分超の大作。ディートリヒ・フォン・クネーベルは1959年生まれのドイツのオルガン奏者。現在はフランクフルト=ヘーヒストの福音教会に務めている。ドレスデン=トルケヴィッツのヨハンニスフリートホフのファイアーハレのオルガン(1928年、ドレスデンのユリウス・ヤーン社製作)、および同地のクレマトリウムのファイアーハレのオルガン(1911、同社製作)を使用。
カール・レーヴェ(1796-1869):オルガン作品集
 皆神に感謝せよ/ベトザタ/時代/詩人トム/心より愛するイエスよ/私は心から望む/ラルゲット ホ短調/エマオへの道/
 揺り篭のそばの母/主よ、私たちのもとに留まって頂きたい/神のなすことはすべ良い/神はこれほどに世を愛した/
 朽ちるものが撒かれそして朽ちないものになり/マルタとマリア/誰も見たことがない/主を讃えなさい、すての国よ

 イレネ・ペイロ(Org)
 録音:2020年5月2日、レベユン、ドイツ。カール・レーヴェ(1796-1869)は今日では歌曲、とくにバラードと呼ばれる物語性の強い歌曲で知られており、ことに「海を渡るオーディーン」 Op.118はバリトンの名曲として知られている。一方でレーヴェは1820年代にシュテティン(現在のポーランドのシュチェチン)の教会でオルガン奏者を務め、オルガン曲もいくつも書いている。レーヴェのオルガン曲はこれまでほとんど顧みられなかったので、このCDは画期的なものだ。慎ましい作風の曲から19世紀前半のロマン派風の音楽もある。イレネ・ペイロはリヨン生まれのオルガン奏者(男性)。2005年からハレのマルクト教会のカントールを務め、また2006年から同地のプロテスタント教会音楽大学でオルガンを指導している。ザクセン=アンハルト州、レベユンの聖ペトリ市教会に据えられた1901年、ヴィルヘルム・ルールマン製作のオルガン(2017年-18年改修)を使用。非常に柔らかく優しい音色が素晴らしい。
VKJK-2014
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(2CD)
シルエット〜追放された作曲家の管弦楽作品集
 ウールフェルダー(1868-1946):闘牛士の血 / ジョベール(1900-1940):映画音楽「7月14日」からの組曲
 カプラーロヴァー(1915-1940):ミニチュア組曲 / ミヨー1892-1974:ロンドンの謝肉祭 Op.172
 ツファスマン(1906-1971)/アビャゾフ管弦楽編曲:ジャズ組曲 / ロスラヴェッツ(1881-1944):室内交響曲

 ヤン・ミヒャエル・ホルストマン指揮シェーネベック中部ドイツ室内po.
 ソフィア・ギュルバダモヴァ(P)
 録音:2020年4月27日-30日、5月5日-8日、シェーネベック、ドイツ。|縦長ブック装丁。これは大変意欲的なCD 。20世紀の作曲家で何らかの理由でひどい不遇をかこった人たちの作品を集めている。ベンノ・ウールフェルダー(1868-1946)はドイツ、バイロイトの生まれ。ユダヤ系だったためにナチの台頭からアルゼンチンに亡命した。モーリス・ジョベール(1900-1940)はニース生まれのフランスの作曲家。1930年代に映画音楽で名を派したが、40歳で早世してしまった。ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940)はブルノの生まれ。プラハ、さらにパリで学び、当時まだ珍しかった女性作曲家として大きな注目を浴びた。しかしフランスにドイツが侵攻すると南仏モンペリエに逃れ、病気のため僅か25歳で亡くなった。ダリウス・ミヨー(1892-1974)は長命したためフランスの作曲家として知られるが、ユダヤ系だったため第二次世界大戦中は米国に移住していた。アレクサンドル・“ボブ "・ツファスマン(1906-1971)はソ連における代表的ジャズ・ピアニスト。作曲家としても活躍したが、当然ソ連ではジャズは弾圧の対象になっていた。古いジャズに近代クラシック音楽を混ぜあわえたような作風は西側では見られないものだ。ニコライ・アンドレーヴィチ・ロスラヴェッツ(1881-1944)は、ロシア・アヴァンギャルドの旗手だったが、後にソ連政府、音楽界から抹殺状態になり、ごく近年になるまで再評価が進まなかった。ヤン・ミヒャエル・ホルストマンは、1968年、フランクフルト・アム・マインの生まれ。長らくオペラの指揮者として活躍した後、2019年からシェーネベック中部ドイツ室内・フィルハーモニーの首席指揮者を務めている。ハードカヴァーのブック仕様で、解説も充実している。
オトマール・シェック(1886-1957):初期歌曲集
 最初の喪失 Op.15 No.5 /黄昏が上から降り Op.19a No.2 /彩られたリボンとともに Op.19a No.4 /
 夜の歌 O. Op.Nr.2 /自己欺瞞 O. Op.Nr.8 /旅の歌 Op.12 No.1 /プラハの学生の旅の歌 Op.12 No.2 /
 山の上で Op.17 No.6 /別れ Op.20 No.7 /我が子の死に Op.20 No.8 /病人 Op.20 No.9 /晩の景色 Op.20 No.10 /
 夜の歌 Op.20 No.13 /森の孤独 Op.30 No.1 /さまよって Op.30 No.4 /弔いの鐘 Op.30 No.5 /献身 Op.30 No.6 /
 こだま Op.30 No.7 /ライン川に Op.30 No.12 /五月が来た Op.17 No.5 /海辺の女性 O. Op.Nr.16 /
 憩いの谷 Op.3 No.1 /礼拝堂 Op.3 No.2 /さようなら Op.3 No.4 /子に Op.20 No.1 /エリーザベト Op.8 No.1 /
 怒りなしに Op.24b No.7 /目的地 Op.24b No.8 /ラヴェンナ Op.24b No.9 /聖ステファノ教会の回廊 Op.31 No.3 /
 教会の傍らで Op.7 No.1/9月の朝 Op.7 No.2 /まどろみの歌 Op.14 No.2 /荒れた庭 O. Op.Nr.20 /
 子守歌 O. Op.Nr.15 /ささやかな望み Op.24a No.7 /装蹄師 Op.24a No.9

 クレメンス・モルゲンターラー(Br) ベルンハルト・レンツィコフスキ(P)
 録音:2019年9月6日-7日、2020年2月14日-15日、9月30日-10月1日、フェルトキルヒ、フォアアールベルク州、オーストリア。スイスの作曲家で、ドイツ・ロマン派の流れを汲む最後に位置する作曲家、オトマール・シェック(1886-1957)の初期の歌曲を38曲集めている。世界初録音の曲も含まれている。ドイツ・リート好きなら押さえるべきCDだ。クレメンス・モルゲンターラーはヴェルトハイム生まれのバリトン。フライブルクとバーゼルで学んだ後、欧米で活躍している。またトロシンゲン国立音楽大学の声楽教師でもある。ベルンハルト・レンツィコフスキはケルンで学んだベテランのピアニスト。両者はヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガーの歌曲集(VKJK-1622)で共演していた。
VKJK-2103
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(1CD + BOOK)
1.5枚価格
中央ドイツのオルガン音楽
 J.S.バッハ:
  チャコーナ ト長調/前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.549 /
  コラール「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV.715 /
  コラール「最愛のイエス、われらここ集いて」 BWV.730 /
  コラール「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV.667 /幻想曲 ト長調 BWV.572
 ヘンデル:フルートとオルガンのためのソナタ ホ短調(*) / シューブラー:トリオ ニ長調
 ハイドン:アダージョ ヘ長調 Hob.XVII: 9 / ケルナー:前奏曲 ハ長調 / ベートーヴェン:アレグレット ハ長調
 メンデルスゾーン:コラール ニ長調/変奏曲を伴った主題 ニ長調 / ヴィヴァルディ:オルガン協奏曲 ロ短調(#)

 トーマス・エンネンバッハ(Org)
 ラルフ・ミーケ(Fl;*) アンサンブル・アルコ・ルンゴ(#)
 録音:2015年8月2日-3日、2019年10月8日-9日、ドレスデン|縦長冊子タイプ装丁〔オルガンの写真も豊富〕。ヨハン・ベルンハルト・バッハ(1676-1749大バッハとは曾祖父が同じ、はとこ)からメンデルスゾーンまでドイツを中心とした作曲家のオルガン曲を集めている。アイゼナハ生まれのバッハ、ハレ生まれのヘンデルはもちろん、直接の関係はないハイドンやヴィヴァルディの作品も収録されている。ハレ近郊の村、ランゲンボーゲンの聖マグダレーネ教会に据えられている、1735年、ゲオルク・テオドール・クロス製作のオルガンを使用。21世紀になって復元されたこのオルガンは、バロック時代の小教会のオルガンの特徴を見事に伝えており、現代のホールオルガンや近代の大教会のオルガンとはまったくことなった、ピリオドの味わいが素晴らしい。トーマス・エンネンバッハは1963年、ドイツ、ルドルフシュタット生まれのオルガン奏者。1999年からハレ=ナウムブルク管区のカントールを務め、後に教会音楽監督に昇進している。
ドイツの楽しみ
 テレマン:ガリバー組曲/四重奏曲 ニ長調 TWV.43: D.2 /「食卓の音楽」第2巻〜四重奏曲 ニ短調
 J.S.バッハ:トリオ・ソナタ〔ニ短調 BWV.527 /変ホ長調 BWV.525 〕 / ヘンデル:4声の協奏曲 ニ短調

 アポロ・アンサンブル[ダフィト・ラビノヴィチ、ダフネ・オルテーテン(Vn)
             トマス・オルテーテン(Fg) マリオン・ボスハウゼン(Cemb)]
 録音:データ不詳、 DDD 。オランダのバロック・アンサンブル、アポロ・アンサンブルのquerstandへの初録音。テレマンのガリバー組曲は、ジョナサン・スウィフトの有名な「ガリバー旅行記」の人気にあやかって書いた物。アポロ・アンサンブルは四半世紀以上の歴史を持ち、オランダのみならず世界中の古楽奏者が参加している。このCDでは主要メンバーであるヴァイオリンのダフィト・ラビノヴィチを中心にした小編成で、テレマン、バッハ、ヘンデルの室内楽編成の作品を演奏している。さすが古楽の盛んなオランダの団体だけに高水準の安定した演奏。


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