ウィーン歌曲エディション 10-12(*) | アンゲリカ・ キルヒシュラーガー(Ms;*) ヴァルター・ベリー(B) ハインツ・ツェドニク(T) フィルハーモニア・ シュランメルン | |
ウィーン歌曲エディション 1−3 [録音:1995年9月-1996年4月、ディジタル] | ||
ウィーン歌曲エディション 4−6 | ||
ウィーン歌曲エディション 13-15(*) | ||
ウィーン歌曲エディション 7−9(*) | ||
上記5タイトルは、なつかしのウィンナ・リートを3人の名歌手が歌うというORFならではの企画。 | ||
贅沢な暮らし ヨゼフ・シュトラウス、ファールバッハ(親子)、 ミレッカーのワルツ、ポルカ、ギャロップ |
アルフレッド・エシュベ指揮 ヨハン・シュトラウスo. | |
ORFCD-017 廃盤 |
ワルター・ベリー、歌曲を歌う シューベルト、ブラームス、他 |
ワルター・ベリー(Br) エリック・ウェルバ(P) |
リスト:シューベルト歌曲のピアノ編曲集 | バルバラ・モーザー(P) | |
ショータイム〜オーケストラによるポピュラー音楽 バーンスタイン:「キャンディード」序曲 アンダーソン:作品集(13曲) ガーシュイン/ベネット編: 交響的絵画「ポーギーとベス」 |
ピンカス・スタインバーグ指揮 ウィーン放送so. | |
レハール自作自演 レハール:喜歌劇「この世は美しい」 |
フランツ・レハール指揮 ウィーン放送so. | |
レハール自作自演 レハール:喜歌劇「ジュディッタ」 | ||
レハール自作自演 レハール:喜歌劇「パガニーニ」 | ||
レハール自作自演 レハール:喜歌劇「ひばりが歌う所」 | ||
以上4タイトル、録音:1942年。 BEL AGEからも出ている演奏だが、こちらはオリジナルマスター使用。 | ||
ORFCD-028-1 [028] 廃盤 |
ウィーン・オペラのスターたち 1939-1945 Vol.1 | |
ウィーン・オペラのスターたち 1939-1945 Vol.2 ヘンデル:快活の人・沈思の人・中庸の人〜美しい鳥よ[エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)] ロッシーニ:ブルスキーノ氏〜野外劇場で[ゲオルグ・オエグル(Br)] ヴェルディ:ルイザ・ミラー〜穏やかな夜に[アントン・デルモータ(T)] ヴェルディ:ファルスタッフ〜秘密の洞窟から[アルダ・ノーニ(S)] プッチーニ:トゥーランドット〜泣くなリュー&ネッスン・ドルマ[アントン・デルモータ(T)] R.シュトラウス:ナクソス島のアリアドネ〜偉大なる王女様[アルダ・ノーニ(S)] レオポルド・ルードヴィッヒ、クルト・クレッチマー、 ハンス・ヴァイスバッハ、カール・ベーム指揮ウィーンso.、VPO、他 | ||
文字どおりウィーン国立歌劇場の黄金期を担った大歌手たちの放送用スタジオ録音やライヴ録音を集めたもの。歌唱はいずれもドイツ語だが、その存在感溢れる表現には感動させられる。 | ||
エレナ・ニコライディ(A)オペラ・アリアと歌曲集 ウェーバー、ヴェルディ、ビゼー、他 |
エレナ・ニコライディ(A) ルードヴィッヒ指揮 ヴァイスバッハ指揮 ウィーンso. | |
ワルターの戦前の「大地の歌」の録音等で知られるニコライディのCD。多分これも戦前〜戦中の録音だろう。 | ||
マルセル・プラヴィのオペラ案内 トゥーランドット、アラベラ、ローエングリン、 ワルキューレ、ボエーム/他の作品を、 歴史的録音を用いて解説 |
マルセル・プラヴィ(解説) スレザーク、レーマン、 キープラ、アンダイ/他 | |
マルセル・プラヴィのオペレッタ案内 チャルダーシュの女王、ジプシー男爵 /他の作品を歴史的録音を用いて解説 |
マルセル・プラヴィ(解説) キープラ、フェルカー、スレザーク/他 | |
マルセル・プラヴィのミュージカル案内 ガーシュイン、カーン、イヴェン、ロンバーグ、フリムル、 バーリン、カウォード、ポーター、ワイル、ロジャース、 バーンスタインの作品を歴史的録音を用いて解説 |
マルセル・プラヴィ(解説) ガーシュウィン(P、歌) ジュディ・ガーランド、 フランク・シナトラ、 タウバー(歌) コール・ポーター 他 | |
ゴットフリート・フォン・アイネム(1918-1996): レクイエムOp.104(*)/ Prinzessin traurigkeit oder ein Kanguruh in Schnee Op.100(#) |
マルヤーナ・リポヴシェク(Ms;*) アルベルト・ドーメン(Br;*) ラファエル・フリューベック・ デ・ブルゴス指揮(*) ウィーンso.(*)、 ウィーン・ジングアカデミー(*) ガブリエレ・フォンタナ(S;#) ペーター・ウェーバー(Br;#) デイヴィッド・ルッツ(P;#) | |
ヴァーツラフ・ノイマン&ウィーン響〜 ヨハン・シュトラウスII:隠れた名曲集 回転木馬の行進曲Op.133/ワルツ「うずまき線」Op.209/ ポルカ「アマゾン」Op.9/メロディー・カドリーユOp.112/ ポルカ・マズルカ「ヴォルガのほとり」Op.425/ ワルツ「蛍」Op.82/ニコ・ポルカOp.228/ ワルツ「ウイーン・パンチの歌」Op.131/ 新しいメロディのカドリーユOp.254/ おえらいさんのポルカOp.155/ ワルツ「陽気者」Op.34/狂乱のポルカOp.260 |
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 ウィーンso. | |
録音:1989年9月27日-30日、ORFフンクハウス、ウィーン。 これはちょっと珍しい。ノイマンが晩年にウィーン響と共演した貴重な記録。おまけに曲目がワルツ集とは! | ||
偉大なる大ウィーン放送響 Vol.1 1955-1968 | シェーンヘル、ツェルヴェッカー、 デ・グローフ、ロウベ、 グレル、シュトルツ(以上指揮) | |
偉大なるウィーン放送響〜小編成時の活動より 1955-1970 | ガウドリオット、ザイター、 ツェルヴェッカー、ザンダウアー、 グレル(以上指揮)他 | |
ウィーン・ゾリステン管 〜ウィーンの作曲家による軽管弦楽曲集 |
カール・グレル指揮 ウィーン・ゾリステンo. | |
我が夢の町ウィーン(全19曲) | ウィエネンシスcho. | |
初発売:1994年。 | ||
ミスター・エヴァー・グリーン〜ホルスト・ヴィンター(Vo/Cl) | ||
ジャズのアルバム。 | ||
クリストフ・チェック(1960-): ピアノ協奏曲第1番 ルーカス・リゲティ(1965-):中国の壁 トーマス・ダニエル・シュレー(1957-): 大管弦楽のためのリチェルカーレ |
ロベルト・レーバウメル(P) ハインツ・カール・グルーバー指揮 ORFso. | |
ウィーン出身の3人の若手作曲家の管弦楽作品集。チェックのピアノ協奏曲は無調にジャズの要素を加えた作風。クラムとジョン・ゾーンに教えを受けたルーカス・リゲティの作品は無調風ベン・ハーの音楽といった感じ。全て1990年代の作曲。 | ||
ロマン・ハウベンストック=ラマティ(1919-): ピアノ作品集 ピアノ小品集第1番/ピアノ・ソナタ/ テネブレ(ノーノの追憶に)/鏡 |
キャロル・モルガン(P) | |
H=ラマティはポーランド出身でウィーン在住。点描主義の激しい作風。 | ||
神々の名のもとへ 〜バンベルクの時代からの音楽 12世紀-15世紀の聖歌/他 |
ウィーン古楽アンサンブル 「レ・メネストレル」 | |
古いウィーンの舞曲集 ランナー、シュテルツミュラー、シュトローマイアー、 カッツェンベルガー、シュムツァー、ヨハン・マイアー、 グリムベルガー、デビアジー、ヴィンハルト、ベルトル、 フランツ・グルーバー、作曲者不詳の作品 |
フィルハーモニア・ シュランメルン | |
録音:1992年-1994年。 | ||
J.S.バッハ:チェンバロ作品集 幻想曲BWV.922/アリアと変奏BWV.989/ 組曲 イ短調BWV.818a/ソナタ ニ短調BWV.964/ 前奏曲、フーガとアレグロBWV.998/ 「音楽のささげもの」〜リチェルカーレ |
ヴォルフガング・グリュグサム(Cemb) | |
カセッラ:パルティータ/セレナータ レスピーギ:ボッティテェッリの3枚の絵 |
ジャンカルロ・アンドレッタ指揮 ORFso. | |
ボノンチーニ(1670-1747):歌劇「ポリフェモ」
ヘルベルト・アルゼン(ポリフェモ) アントン・デルモータ(アチス) アルフレート・ペル(グラウクス)他 マックス・シェーンヘル指揮ウィーン放送o. | ||
録音:1944年、ウィーン。 | ||
イントロイトゥス〜教会暦によるグレゴリオ聖歌集 [復活祭のための/貴族と神聖な祭のための/ 年間の34周のための/クリスマスのための] |
フランツ・カ−ル・プラッスル指揮 グラーツ・コラールスコラ | |
音楽に満ちた暮し 〜ウィーンの作曲家による軽管弦楽曲集 |
カール・グレル指揮 ウィーン音楽院o. | |
カール・ロウベと大RWRダンス〜軽音楽集 レクオーナ、コール・ポーター、 ロベルト・シュトルツ/他の作品 |
カール・ロウベ指揮 RWRダンス娯楽o. | |
1950年代オーストリアの娯楽音楽。 | ||
ウィーン放送響のソリスト モーツァルト:ホルン協奏曲第4番 イベール:フルート協奏曲 カプレ:チェロと管弦楽のための「エピファニ」 |
ウィーン放送響のソリスト (演奏者詳細不詳) | |
バルトーク:コントラスツ ピルヒナー:ファゴットを使って グリンカ:悲愴三重奏曲 ブラームス:ホルン三重奏曲 |
アンサンブル・コントラスツ・ ウィーン | |
録音:1995年12月9日、大ゼンデザール、フンクハウス、ウィーン。ライヴ。 アンサンブル・コントラスツ・ウィーンはアイルランド、オーストリア、アメリカ出身のメンバーから構成され、それぞれウィーン響、ウィーン国立歌劇場などに所属している。 | ||
Gebilde!〜ブルックナー、ヴォルフ:合唱作品集 ブルックナー: 慰めの音楽 WAB.88/真夜中 WAB.80(*)/ 真夜中に 第2作 WAB.90(*) ヴォルフ:アイヒェンドルフの詩による6つの宗教的な歌 ブルックナー: 夕べの空 第1作 WAB.55/流れ星 WAB.85 ヴォルフ:5月の歌/霊の挨拶/夏に ブルックナー: 真夜中に 第1作 WAB.89(#)/夕べの空 第2作 WAB.56/ 夢と目覚め WAB.87 |
ヘルベルト・リッペルト(T;*) ユリア・ベルンハイマー(A;#) ヴァルター・ロフマン(P;#) グイド・マンクーシ指揮 ウィ−ンcho. | |
マルセル・プラヴィのオペラ案内 II プッチーニ:「トスカ」を歴史的録音を用いて解説 |
マルセル・プラヴィ(解説) カルーソー、ペルティーレ、 ビョルリンク、コネツニ/他 | |
イタリアのヴィオール作品集 ミケーレ・マシッティ(1663/64-1760):アダージョ マラン・マレ(1656-1728):La Paraza フランチェスコ・ジェミニアーニ(1674-1762): ソナタ第1番 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):ソナタ第6番 マラン・マレ: アルマンド/悲歌/ロンドー/シャコンヌ アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745): Sarabande. La Dàubonne/La Regente ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782): Chaconne. La Morangis ou La Plissay |
ピエール・ピツル(ガンバ) マルシー・ジャン・ベーリ(ガンバ) ルチアーノ・ コンティーニ(アーチリュート) アウグスタ・カンパーニェ(Cemb) | |
録音:1995年頃、ディジタル。 | ||
古いウィーンの舞曲集II ホルニシャー、カッツェンベルガー、ランナー、シュランメル、 ミクラス、J.F.ヴァーグナー、クレムザーの作品、民謡 |
フィルハーモニア・ シュランメルン | |
録音:1992-1996年。 | ||
子供たちが演奏する子供のためのヴァイオリン名曲集 モーツァルト、バンキエーリ、ステップス、ゴルターマン、リスト、ショパン、サラサーテ、タルティーニ、 バッハ、ガーシュイン、シュヴェルトベルガー、ジョプリン、モンティ、クライスラー/他 | ||
メメティック・フレッシュ 〜アフター・ザ・ミューテーション |
アルトゥール &マリールイーズ・クローカー | |
マックス・ブラント(1896-1980): 歌劇「機械工ホプキンス」 |
独唱者たち ペーター・コイシュニヒ指揮 ウィーン放送so.、 ORF cho. | |
録音:1988年9月30日、ムジークフェラインザール、ウィーン。ライヴ。 | ||
ピアニスト・作曲家・指揮者、ヘルベルト・ザイターの思い出 | ||
シュテファン・ペルツルの魔力〜サザン・サンライズ | シュテファン・ペルツル(Sax) | |
ジャズのCD。 | ||
シューベルト:合唱作品集 ミサ曲第1番 ヘ長調D.105/ タントゥム・エルゴ ハ長調D.739/ 枝の主日のためのアンティフォンD.696 |
フリードリヒ・ヴォルフ指揮 聖アウグスティン・ コールフェラインo.&cho. | |
ヘルムート・ローナー〜ジャズ&リンク | ヘルムート・ローナー、 ローランド・バティク、 ウーディ・シャバタ、 ハインリヒ・ヴェルクル | |
ジャズのCD。ハイドンのピアノ・ソナタで高い評価を得ているローランド・バティクが参加。 | ||
レゾナンツェン 1996 〜ハプスブルク王家の音楽 ジョアン・カバニリェス(1644-1712):序曲(*) セバスティアン・ドゥローン(1660-1716):巨人の戦争(*) フアン・アラニェス(17世紀): Un sarao de la Chacona(*) ハンス・ユーデンキュニヒ(1450-1526): Der hoff dantz mit Hupfauf(#)/ Rossina ein welscher dantz(#)/ Ach Elslein, liebes Elslein(#)/ Wo soll ich mich hin keren(#) ジョアン・アンブロジオ・ ダルツァ(15-16世紀):Kalata ala spagnola(#) 作曲者不詳(14世紀):Czaldy waldy(+) フランチェスコ・ランディーニ(1325頃-1397): Caccia "La pescha"(+) 作曲者不詳(15世紀):Istampita parlamento(+) ザヴィス・デ・ザプ(1360頃-1411): "Jizt´ mne vse radost ostàvà"(+) ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561頃): パヴァーナとガリアルダ(**) セファルディスのロマンス(**): ["Por qué Ilorax blanca nina"/ "Paxarico tu te llamas"/ "Por allí paó un cavallero"] ペドロ・ゲレーロ(16世紀):Di, perra mora(**) フアン・デル・エンシーナ (エンチーナ)(1468頃-1529/30): Levante, Pascual(**) 作曲者不詳(17世紀): Magyaroszàg, Erdély(##)/ Tanzsuite aus dem Vietór'sz-Codex(##)/ Tuna nehri akmam diyor(##) ポール・オデット:虹を越えたどこか(#) レオポルド1世(1640-1705): モテット「De VII Doloribus Beatae Mariae Virginis」(++) ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667): フェルディナンド4世に寄せる哀歌(***)/ パルティータ「Auff die Mayerin」(***) 「カルミナ・ブラーナ」(13世紀)より(###) "Sic mea fata canendo solor"/ "Exiit diluculo"/ "Ich was ein chint so wolgetan" シモーネ・コヤ(17世紀): カンタータ「L'amante impazzito」(###) アントニオ・カルダーラ(1670-1736): オラトリオ「イエス・キリストの受難」より |
ジョルディ・サヴァール指揮(*/**) ラ・カペリャ・レイアル(*)、 エスペリオンXX(**) ポール・オデット(リュート;#) レ・メネストレル(+) モンセラート・フィゲーラス(S;**) ルネ・クレマンシック指揮(##/###) クレマンシック・コンソート(##/###) アンドラーシュ・ケチュケーシュ指揮(##) ブダペスト・ケチュケ・アンサンブル(##) ジョシュア・リフキン指揮(++) バッハ・アンサンブル(++) コンセントゥル・ヴォーカリス(++) ヴォルフガング・グリュクサム(Cemb;***) アントニオ・フローリオ指揮(###) カペラ・デラ・ピエタ・ デ・トゥルキーニ(###) ミヒャエル・シュナイダー指揮(+++) ラ・スタジオーネ・フランクフルト、 フーゴー・ディストラーcho.(+++) | |
ウィーン宮廷の音楽 Vol.1 ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741): ラウダーテ・ドミヌム アントニオ・カルダーラ(167-1726): スターバト・マーテル ヨハン・ヨゼフ・フックス: Missa Pro Gratiarum Actione ヨハン・ゲオルグ・ロイター(1708-1772): Ecce quomodo moritur justus フロリアン・レオポルド・ ガスマン(1729-1774): スターバト・マーテル ヨハン・シュタッドルマイアー(1570-1648): アヴェ・マリス・ステッラ |
オットー・カーグル指揮 カペラ・ノヴァ・グラーツ | |
発売:1997年。録音:DDD。 | ||
20世紀合唱の響き フロラン・シュミット(1870-1958): A Contre-Voix Op.104(1944) エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959): ブラジル風バッハ第9番(1945) ルイージ・ダッラピッコラ(1904-1975): 破壊の時、建設の時(1972) ジェルジ・リゲティ(1923-): ヘルダーリンによる三つの幻想曲(1983) ジャチント・シェルシ(1905-1988): 三つの聖歌(1958) イルデブランド・ピッツェッティ(1880-1968): 三つの合唱作品(1942-43) |
ゴットフリート・ラブル指揮 ウィーン・コンツェルトcho. | |
コダーイ: ミサ・プレヴィス(合唱とオルガンのための)/ パンジェ・リングァ |
ヴォルフガング・ブルネーダー指揮 スコラ・カントールム | |
アルノルト・シェーンベルク:浄夜Op.4(*) カール・ヴァイグル(1881-1949): 弦楽のための狂詩曲 ニ短調Op.30(#) |
ビヤン・ハーデム=ミッサーグ指揮 トーンキュンストラー室内o. | |
録音:1996年8月(*)/1990年8月(#)。 | ||
ツェムリンスキー:ユモレスク ダンツィ:管楽五重奏曲 リゲティ:管楽五重奏のための6つのバガテル モーツァルト:オルガンのためのアダージョとアレグロ ダマーズ:管楽五重奏のための17変奏 |
ウィーン・ ツェムリンスキー管楽五重奏団 [ハイドルン・ヴァグナー・ ランツェンドルファー(Fl) アンドレア・クラウク(Ob) クルト・フランツ・シュミット(Cl) ミシェル・ガスチリアリーノ(Hr) ゴットフリート・ポコーニー(Fg)] | |
録音:1996年10月、ORF フンクハウス、ウィーン。 トーンキュンストラー管、ウィーン響他、オケやソロで活躍するウィーン出身の五人で結成された当団体、美しく伸びやかなウィーンの音が我々を魅了する。この団体の録音は全てデジタル。 | ||
オーストリアの輝き 〜教会暦によるグレゴリオ聖歌集 II |
グラーツ・コラールスコラ | |
Tragt in die Welt das Licht 〜プルカウの「ヨーロッパ・ハウス」のための宗教歌曲 |
プルカウ教区少年cho.、 ブルカウ教区青少年cho.、 プルカウ聖歌隊 | |
R.コルサコフ:シェヘラザード プロコフィエフ:ピーターと狼 |
トビアス・モレッティ(語り) クリストフ・エーベルレ指揮 フォラールベルクso. | |
ロベルト・シュトルツ自作自演 1954-1980 | ||
シューベルト&メンデルスゾーン | トーンキュンストラーco. | |
偉大なるウィーン放送響 Vol.2 1954-1967 | ||
ダンツィ:五重奏曲 ピルス:管楽五重奏のためのセレナード クルーセル:Cl・Fg・Hrのための協奏三重奏曲 ヒンデミット:管楽五重奏のための小室内音楽 |
ウィーン・ ツェムリンスキー管楽五重奏団 | |
マーラー:交響曲第2番 | ファビオ・ルイージ指揮 ウィーン・トーンキュンストラーo. | |
録音:1997年2月28日-3月1日、聖ベルテン祝祭劇場こけら落とし公演ライヴ。 鋭利な指揮ぶりで知られるルイージ。中部ドイツ放送響(旧ライプツィヒ放送響)同様、こちらも首席を務めるウィーン・トーンキュンストラーo.とのライヴは、 ウィーン情緒溢れるオーケストラとも相まって情熱的な盛り上がりを見せる。 | ||
リスト:ピアノ作品集 | マティアス・スーチェク(P) | |
シェーンベルク:管楽五重奏曲 フランセ:管楽五重奏曲第1番 |
ウィーン・ ツェムリンスキー管楽五重奏団 | |
ブルックナー:交響曲第7番 | ファビオ・ルイージ指揮 ウィーン・トーンキュンストラーo. | |
録音:1998年4月4日-6日、ムジークフェラインザール、ウィーン。ライヴ。 マーラー同様、ブルックナーも彼等に合う。 | ||
ハイドン:弦楽三重奏曲集 | トーンキュンストラー三重奏団 | |
ヨゼフ・スク(スーク)(1874-1935): 弦楽セレナード 変ホ長調Op.6 ヤナーチェク: 弦楽オーケストラのための「牧歌」 |
ビヤン・ハーデム=ミッサーグ指揮 トーンキュンストラー室内o. | |
録音:1995年8月14日&1988年8月12日。 | ||
ホルスト・ウィンター、シュトルツをうたう | ホルスト・ウィンター、 シュトルツ指揮 | |
クルシェネック:ピアノ協奏曲 ヴォルフラム・ワーグナー:トッカータ |
デニス・ ラッセル・デイヴィス指揮、他 | |
チェルハ:自作自演 | チェルハ指揮ウィーン放送so. | |
ベルクのルルを補筆完成した事で知られるチェルハが自作を振る! | ||
アイネム:ピアノ作品集 | ロベルト・レールバウアー(P) | |
ドナウ王国時代の舞曲 レスピーギ: リュートのための古風な舞曲とアリア〜第3組曲 バルトーク:ルーマニア民族舞曲(*) シューベルト:5つのドイツ舞曲D.90 ランナー:チェリト・ポルカOp.189 ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「古き良き日々」Op.26(*) ヨハン・シュトラウスI:エクゼター・ポルカOp.249 ドヴォルザーク:8つのワルツOp.54 より [イ長調Op.54-1/ニ長調Op.54-4/ ト短調Op.54-5/ニ短調Op.54-7] |
ビヤン・ ハーデム=ミッサーグ (Vn;*)指揮 トーンキュンストラー室内o. | |
録音:1978年-1992年。 | ||
チェルハ・ドクメンテ〜フリードリヒ・チェルハ(1926-):作品大集成 | ||
[CD1:初期作品集] 愛の本 ディヴェルティメント「ストラヴィンスキーへのオマージュ」/ オマール・チャイヤムの10のルバイヤット ピアノ協奏曲 |
ヴェルナー・クレン(T) シュスター(P) チェルハ、D.R.デイヴィス指揮 ウィーン放送so.団員 オルトナー指揮ORFcho. ラルハー(P) | |
[CD2:セリー作品集] エスプレシオーニ・フォンドメンタリ/ レアリツィオーニ・フラギリ/ インテルセカツィオーニ |
ミュラー(Cemb) コヴァチッチ(Vn) チェルハ指揮ウィーン放送so. クラングフォルム・ウィーン | |
[CD3:名作集] ムーヴマン第1番−第3番/ファッセ/ シュピーゲル第1番/第4番/第7番 |
チェルハ指揮 クラングフォルム・ウィーン ウィーン放送so. | |
[CD4:契約と伝統] そして君は…/目録/ランゲガー・ナハトムジークI |
チェルハ指揮ウィーン放送so. アンサンブル・ディー・ライエ マイスター(語り)他 オルトナー指揮ORFcho. | |
[CD5-6] 劇場作品「網細工」 | コーン(Br) 藤原(語り)他 チェルハ指揮 アンサンブル・ディー・ライエ | |
[CD7-9] 歌劇「バール」 | テオ・アダム(B) リポヴシェク(Ms)他 ドホナーニ指揮VPO | |
[CD10:ウィーンの作品] カインターテ/アイン・アート・シャンソンス |
H.K.グルーバー(シャンソニエ) チェルハ&フレンズ コイシング(P)他 | |
[CD11:近年の室内楽集] 弦楽四重奏曲「マカム」/サックス四重奏曲/ 弦楽六重奏のためのヘルダーリンの断章による8つの楽章 |
ケルビーニSQ ウィーン・サクソフォンQ アルディッティSQ | |
[CD12:近年の管弦楽曲集] ランゲガー・ナハトムジークIII/ チェロと管弦楽のための「マニエルによる幻想小品」/ インパルス |
H.シフ(Vc) チェルハ指揮ウィーン放送so. カトヴィツェ放送so. ブーレーズ指揮VPO | |
現代オーストリアを代表する作曲家チェルハの75歳を念した大集成。ドホナーニ、ブーレーズ指揮VPO、アルディッティSQなど大物が演奏しているあたり、本国での存在の大きさがうかがわれる。 | ||
J.シュトラウス親子によるワルツの管楽五重奏編曲集 インディゴと40人の盗賊序曲、ポルカ「アリス」、 カチンカ・ポルカ、インド人のギャロップ、中国人のギャロップ、 トリッチ・トラッチ・ポルカ、アンネン・ポルカ、 チク・タク・ポルカ、朝の新聞、他全19曲 |
ウィーン・ ツェムリンスキー管楽五重奏団 | |
ベートーヴェン:ミサ曲 ハ長調Op.86(*) リスト:オルガンと合唱のための4つのモテット(#) [アヴェ・マリアIIS.38/アヴェ・マリス・ステラS.34/ おお、救いのいけにえII S.43/ アヴェ・ヴェルム・コルプスS.44] |
ブリジッテ・ポシュナー(S:*) ガブリエーレ・ウェール(A;*) クリスティアン・バウアー(T;*) ドゥッチオ・ダル・モンテ(B;*) ミヒャエル・ シュテファニデス(Org;#) フリードリヒ・ヴォルフ指揮 聖アウグスティンo.、 聖アウグスティンcho.(#) | |
録音:1998年、ウィーン。 | ||
ウィーン歌曲集 | アンゲリカ・ キルヒシュラーガー(Ms) | |
ゲルハルト・ヴィンベルガー(1923-): 12人のチェリスト、管&打楽器のための「プレイズ」(1975)(*) 連作歌曲「愛と名づけられしもの」(1992)(#) ピアノ協奏曲第2番(1980-81)(+) |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 BPO(*) ウェルナー・ホルヴェーグ(T;#) ヴァインマイスター(P;#) メーデル(エレクトロニクス;#) ルドルフ・ブッフビンダー(P;+) ヴァーツラフ・ノイマン指揮 ウィーン放送so.(+) | |
録音:1976年、ザルツブルク音楽祭、世界初演時ライヴ(*)/世界初演時ライヴ(#)/他。 とにかく演奏陣が豪華、カラヤン&ベルリン・フィル、ノイマン、ブッフビンダーと大物が勢ぞろい。作品はクラスターあり、バルトーク風あり、映画音楽風あり、ジャズ風あり、と結構楽しめる。 | ||
オペルンバル(歌劇場舞踏会)のシュトラウス J.シュトラウス親子の作品(13曲) |
ウーヴェ・タイマー指揮 ウィーン・オペルンバルo. | |
録音:1998年8月28日-31日、カジノ・バウムガルテン、ウィーン。 | ||
ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉 | フランツ・ケーニヒ(語り) EOS四重奏団 | |
録音:1998年4月2日〜4日。 | ||
ピアノで聴くワルツとポルカ | マティアス・スーチェク(P) | |
デュオ・コンチェルタンテ | マルタ&ワヒド・ カーデム・マイサグ(Vn) | |
古いウィーンの形式による舞曲集 ミクラス、シュランメル、エルトゥル、他の作品 |
ウィーン・ グミュアト・シュランメルン | |
録音:1979-1982年。 | ||
リアーネ・アウグスティン、シュトルツをうたう(全17曲) | リアーネ・アウグスティン(Vo) ローベルト・シュトルツ指揮 ウィーン放送o. | |
録音:1957年-1965年。 戦後一世を風靡したナイトクラブの女王、リアーネ・アウグスティンがシュトルツ自作自演の下で歌った貴重な記録。彼女の録音はVANGUARDにあったが現在入手し辛くなっており、その意味でも貴重な物となる。 | ||
サロモン・ズルツァー(1804-1890): ユダヤ教合唱曲集(シナゴーグ聖歌集) レハー・ドティー(友よ、行こう)/ハレルヤ/他 |
シュミエル・バルジライ (上級カントル)指揮 ウィーン少年cho. コルス・ヴィエネンシス ペレッティ(Org) | |
ズルツァーはユダヤ教会の作曲家。ウィーン少年cho.にとって初めてのユダヤ教会音楽録音。 | ||
マイルス、モンク&モア チュニジアの夜/バードランド/モンクス・ムード/他 |
アート・オヴ・ブラス・ウィーン | |
オーストリアの最も美しい民謡集 ケルンテン州/シュタイヤーマルク州/チロル州/ザルツブルク州/上オーストリア州/ 下オーストリア州/ウィーン州/ブルゲンラント州/フォアアルルベルク州 | ||
オーストラリア全9州の民謡を、それぞれ州ごとに1枚のCDへまとめた物。1枚用通常ケース9つがBOXに入った形態だが、おそらく単売は無し。 | ||
アレス・ヴァルツァー!(全部ワルツ!) ヨハン・シュトラウスI:ティヴォリ・ルーチェ ランナー:シュタイアー風舞曲 ヨハン・シュトラウスII:ウィーンの森の物語 ヨゼフ・シュトラウス:うわごと チャイコフスキー: バレエ「くるみ割り人形」〜花のワルツ シベリウス:悲しきワルツ R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」〜ワルツ ラヴェル:ラ・ヴァルス ショスタコヴィーッチ:ジャズ組曲第2番〜ワルツ |
レオポルド・ハーガー指揮 ウィーン放送so. | |
録音:1999年9月。 ウィーン国立歌劇場にも常連出演し、通が激賞するハーガーの名ワルツを中心とした話題盤。ウィーン情緒溢れる音色がすばらしく、まるで一時代前のウィーン・フィルのよう。 | ||
モーツァルト: ミサ・ブレヴィス ハ長調 「オルガン・ソロ・ミサ」K.259/ オッフェルトリウム「主よ憐れみたまえ」K.222 サリエリ: オッフェルトリウム イ長調「義人らの魂は」/ ミサ曲 ニ長調「宮廷楽長のミサ」 |
フリードリヒ・ヴォルフ指揮 聖アウグスティンso. | |
エディション・アルテ・ムジーク カルロ・アゴスティーノ・バディア(1672-1738): オラトリオ「出エジプト」(5声と器楽のための) |
インヴェルニッツィ、 ガッリ、アンダロー(S) ダニエラ・デル・モナコ(A) トターロ(T) アントニオ・フローリオ指揮 カペラ・デラ・ピエタ・ デ・トゥルキーニ | |
録音:1996年、ライヴ。 | ||
エディション・アルテ・ムジーク 哀しき悦び ニコラス・ホットマン:アルマンド マラン・マレ:アルマンド/クーラント/バレとロンド/シャコンヌ コレッリ:ソナタ第5番 No.11 フォルクレ:ラモー/ブルノンヴィユ/シルヴァ |
プライヴェート・ミュージック [ピエール・ピッツル、 マルシー・ジャン・ (Gamba) スザンヌ・プンヘースル (Cemb) ルチアーノ・コンティーニ (リュート)] | |
J.シュトラウスII:オペレッタ「陽気な戦争」 | エヴァ・メイ、 ジョルマ・シルヴァスティ、 ダフネ・エヴァンゲラトス、他 ウルフ・シルマー指揮 ウィーン放送so. | |
録音:1999年4月29日、コンツェルトハウス、ウィーン。ライヴ。 何と当曲の初CD。マゼール門下の俊英シルマーの指揮の下、エヴァ・メイらウィーンゆかりのキャストが熱演。 | ||
オドノポゾフ、クナッパーツブッシュ、ハイティンク〜 テオドール・ベルガー(1905-1992): 古い様式による弦楽四重奏曲 Op.2 [クレーリングSQ /2000年2月24日、ライヴ]/ 民謡に基づく交響詩「プリンツ・オイゲンの伝説」/ヴァイオリン協奏曲(*) [リカルド・オソノポゾフ(Vn;*) テオドール・ベルガー指揮オーストリア放送so./1969年2月10日]/ ロンディーノ・ジョコーソ Op.4 [ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 VPO /1958年11月8日]/ クロニーク・シンフォニーク[ベルナルド・ハイティンク指揮 VPO /1976年1月11日] | ||
録音:[/内]/発売:2000年。クナ・ファンの間では有名なディスクだが、なぜか国内代理店の案内から漏れていた物。おそらく流通在庫限り。 | ||
新年の響き スッペ:「軽騎兵」序曲/「美しきガラテイア」序曲 ヨハン・シュトラウスII: 電磁気ポルカ/「シンプリチウス」〜ロマンス/ 急行ポルカ/ワルツ「インス・セントルム」/ 「ヴェネチアの一夜」〜アニーナの歌/キャラメロの歌/ ポルカ「そんなに恐がることはない」/ ワルツ「ウィーンの森の物語」 ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「燃える恋」/ ポルカ「前進」/ポルカ「心配すんな」 ヨハン・シュトラウスI:ラデツキー行進曲 |
マルティナ・セラフィン(S) アレクサンデル・ カイムバッハー(T) アルフレート・エシュヴェ指揮 ウィーン・トンキュンストラーo. | |
録音:2000年12月28-29日、ライヴ。ウィンナ・ワルツのスペシャリスト、エシュヴェの録音。 | ||
プレイエル(1757-1831): 交響曲ニ長調(1789)(*)/ 大交響曲へ長調(1790)(+)/ 交響曲変ホ長調(1787)(#) |
カルロス・カルマー指揮(*) パウル・アンゲラー指揮(+) ハインツ・ワルベルク指揮(#) ウィーン・トーンキュンストラーo. | |
(+)はORFCD-142で出ていたもの。ORFCD-142は廃盤。 | ||
ヴェルナー・ラディチュニヒ(1948-): ツォネン(ZONEN;1998)/ エッレトリコ(Elettrico;1999/リンツ版)/ クラングプラッツ(Klangplatz;2000)/ プルサチオン(PULSATION;2000)/ アプタシュトゥンゲン(ABTASTUNGEN 2000) |
ゴトフリート・ラブル指揮 アンサンブル・ディー・ライエ ヘルベルト・パッシャー (Vc、ナーゲル・ガイゲ) ヴェルナー・ラディチュニヒ (エレクトリックG、 エレクトリック効果) | |
ラディチュニヒはモーツァルテウムでギターとライヴ・エレクトロニクスを学んだオーストリアの作曲家。 | ||
エディション・アルテ・ムジーク バッハ:ゴルドベルク変奏曲 |
ヴォルフガング・ グリュクサム(Cemb) | |
ヘルムート・エーダー(1916-): ハフナー(フルート交響曲) Op.82(*) 交響曲第6番「Ombrage」(+) エピソード(ピアノ交響曲)(#) |
ヴォルフガング・シュルツ (Fl;*) メルヴィン・タン(P;#) ウォルフガング・ サヴァリッシュ指揮(*/+) VPO(*) バイエルン放送so.(+) ロジャー・ロリントン指揮(#) カメラータ・ザルツブルク(#) | |
録音:1985年(*)/1996年9月11日(+)/2000年(#)。 ヘルムート・エーダーはリンツ生まれ。故郷のリンツ・ブルックナー音楽院でカール・オルフらに師事、1967年から1987年までは、ザルツブルグのモーツァルテウムの教授も務めた。 作品のレコードはDGからLPで出ていたことがある(現役盤はKOCH等から発売されている)。 シュルツ、タン、サヴァリッシュ、ノリントンと超一流どころが顔を揃え、豪華絢爛このうえなし。 | ||
国際バロック週間 1999-2000 | ||
グレゴリオ・アレグリ(1582-1652):ミゼレーレ | ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | |
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 BWV.1002 〜抜粋(リュート版) |
ホプキンソン・スミス (リュート) | |
バッハ: ブランデンブルク協奏曲第3番 BWV1048/第6番 BWV.1051 |
フィリップ・ピケット指揮 ニュー・ロンドン・コンソート | |
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672): 心せよ(シンフォニエ・サクレ第2巻から) クリストフ・ベルンハルト(1697-1692): あなたの怒りで私を責めないでください 作曲家不詳(17世紀): あなたの怒りで私を責めないでください(コラール) ハインリヒ・シュッツ:主よ、私は望む (宗教的小コンチェルト集から) アンドレアス・ハマーシュミット(1611-1675): パラートゥム・コル・メウム ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684):ソナタ第2番 ハインリヒ・シュッツ:喜びをもってあなたのパンを食べよ (シンフォニエ・サクレ第2巻から) |
モヴィメント | |
ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782): 四重奏曲ニ長調 |
フロリレジウム [アシュリー・ソロモン(Ft) ルーシー・ラッセル(Vn) シュテファニー・ ハイヒェルハイム(Va) ダニエル・イードン(Vc)] | |
バッハ:カンタータ第29番〜シンフォニア テレマン: 組曲ト短調「ラ・ミュゼット」/3つのトランペットのための協奏曲 |
ベルリン古楽アカデミー クリスティーネ・ ショルンスハイム(Org) | |
ジャン・マリー・ルクレール(1697-1764):ソナタ第7番 | マリア・ミッテルマイヤー(Ft) ペトラ・ツェンカー(Cemb) | |
ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623頃-1680): ソナタ第12番(7声) |
フランツ・ラムル指揮 ハスラー・コンソート | |
Aufg'spielt〜オーストリア各地の器楽による民謡集 ブルゲンランド、ケルテン、シュタイアーマルク、 ニーダーエステルライヒ、オーバーエステルライヒ、 ザルツブルグ、チロル、フォラールベルク、ウィーンの民謡 |
さまざまな演奏家 | |
ヴァイオリンやアコーディオン、リコーダー、小さなブラス・バンドによる楽しい民謡集。 | ||
プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」〜抜粋 チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」 |
カルロス・カルマー指揮 NTOトンキュンストラーo. | |
録音:2001年11月25日、ムジークフェラインザール、ウィーン、ライヴ。 カルマー(1958-)はウルグアイ生まれで、1998年のモーストリー・モーツァルト音楽祭で来日したことがある。 | ||
フリードリヒ・ヴィルトガンズ(1913-1965):作品集 トランペット、弦楽オーケストラと 打楽器のための協奏曲Op.39(*)/ ソプラノ、クラリネット、ヴァイオリンと チェロのための「ミサ・ミニマ」(#)/ 聖体拝領の賛歌(ソプラノ、バリトン、混声合唱と オーケストラのための庶民のカンタータ) [第1章〜第8章(+)/第9章&第10章(**)] |
アントン・マイアー(Tp;*) ミラン・ホルヴァート指揮 ウィーン放送so.(*) イローナ・ シュタイングルーバー(S;#) オットー・ドラーパル(Cl;#) ヴィクトル・ レーテンバッハー(Vn;#) ベアトリス・ アイヒェルト(Vc;#) ORF室内楽協会(#) アーリーン・オジェー(S;+) エルンスト・ゲロルト・ シュラム(Br;+) ミルティアデス・ カリスディス指揮(+) フィリップ・ アントルモン指揮(**) ウィーン放送so.(+/**)、 ORFcho.(+/**) | |
録音:1975年(*)/1959年(#)/1971年(+)/1981年(**)。 ヴィルトガンスはロマン派の作曲家ヨゼフ・マルクスに師事したが、ヒンデミットに通じる即物的、機械的ともいえる乾いた抒情性が特徴の作風。ホルヴァートやオジェー、アントルモンら、錚々たる演奏陣。 | ||
バッハ:協奏曲集 ブランデンブルグ協奏曲 ニ長調BWV.1050/ オーボエ、ヴァイオリン、 弦楽と通奏低音のための協奏曲BWV.1060/ オーボエ・ダモーレ、弦楽と通奏低音のための協奏曲BWV.1055/ フルート、ヴァイオリン、チェンバロ、 弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調BWV.1044 |
ベルン・ フライタークスアカデミー [イェルク・フィードラー(Fl) カタリナ・ マリア・ススケ (Ob/Obダモーレ) エレーヌ・シュミット(Vn) ベルンハルト・マウレル(Vc) イェルク・アンドレアス・ ベティヒャー(Cemb) ヘレナ・ゼマノヴァ(Vn) ヴィタリ・シェスタコフ(Vn) ダヴィド・ クルヴォアジェ(Vn) アルマン・ ブロイター(Vn)] | |
ウィーン=プラハ=ベルリン〜ロマンティック二重唱曲集 ドヴォルザーク:モラヴィア二重唱曲集Op.38 [はかない望み/りんごの実/花の冠/悲しみ] ブラームス:5つの二重唱曲Op.66より [第1曲「響きI」/第2曲「響きII」] シューマン:二重唱歌曲集「乙女の歌」Op.103 [5月の歌/春の歌/夜うぐいすに/夕べの星に寄す] メンデルスゾーン:6つの二重唱曲Op.63 [恋人よ打ち明けておくれ/渡り鳥の別れの歌/ 挨拶/秋の歌/民謡「おお、お前は寒い風の中で」/ すずらんと小さな花] シューマン:3つの2声部の歌Op.43 [私が小鳥であったなら/秋の歌/美しい花] ブラームス:3つの二重唱曲Op.20 [愛の道I/愛の道II/海] ドヴォルザーク:モラヴィア二重唱曲集Op.32より [Ich schwimm' dir davon/Fliege, Vogelein/ Wenn die Sense scharf geschliffen ware/ Freundlichlass uns scheiden/Der kleine Acker] メンデルスゾーン:3つの二重唱曲Op.77〜第1曲「日曜の朝」 |
マリア・サントマン(S) リディア・ フィアリンガー(A) ラッセル・リアン(P) | |
録音:2001年1月16日、ライヴ。 | ||
ヨゼフ・ランナー&ヨーハン・ネストロイ:語りと音楽 ヨゼフ・ランナー(1801-1843): レガッタ・ギャロップOp.134/タリスマンOp.176/ マラプー・ギャロップ/チェリート・ポルカOp.189/ コーダー付の新ウィーン・レントラー ト長調Op.1 他、ネストロイ作品の朗読、等 |
ユリア・ シュテンベルガー(朗読) オットー・ ブルサッティ(朗読) ミヒャエル・シュタルヒ・ アンサンブル [パウル・ フィールズ(Vn) アンドレアス・ フィンク(Cl) フランツ・コグルマン (フリューゲルHr) シュテファン・ プロケチュ(B) ミヒャエル・ シュタルヒ(P)] | |
作曲家ランナーの作品と、オーストリアの喜劇作家ヨハン・ネポムク・ネストロイ(1801-1862)の作品の朗読を組み合わせたCD。同じくオーストリアの、こちらは現代の劇作家、 ペーター・トゥリーニの作品も入っている上、演奏者がジャズ系の人のため、 クラシック・スタイルの演奏ではない可能性もある。 | ||
カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922): オペレッタ・ガラ |
マックス・シェーンヘル指揮 大ウィーン放送o. | |
録音:1950年〜1967年。 ツィーラーはオーストリアで人気の高かったオペレッタ、ワルツの作曲家で、やがてはロンバーグらに代表される初期ミュージカルにつながる、モダンで耽美的な歌やワルツを数多く書き残した。 | ||
メルク修道院国際バロック週間2001 アルビノーニ:協奏曲 へ長調Op.9-3(*) フランチェスコ・バルトロメオ・コンティ(1681-1732): カンタータ「Gira per queste selve」(#) ヘンデル:主はわが主に言いたまいぬ HWV.232(+) ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545頃-1607): 「マドリガーレ集第5巻」より(**) [Itene mie querele/Ahi cruda sorte mia] シジスモンド・ディンディア(1582頃-1629以前): 「マドリガーレ集第3巻」より(**) [Dispietata pietate/Quell augellin che canta] ルッツァスコ・ルッツァスキ: 「マドリガーレ集第5巻」より(**) [Se parti i'moro/Itene a volo] モンテヴェルディ: 「5声のマドリガーレ集第4巻」より(**) [私は若い娘/星に対して彼は打ち明けた] アンドレ・カンプラ(1660-1744): 組曲「優雅なヨーロッパ」(##) ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747): バレエ音楽「舞踏の性格」(##) ジャック・オトテール(1674-1762): 「2つの高音楽器のための組曲第3巻」より(++) ミシェル・ブラヴェ(1700-1768): ブラヴェット:ソナタ第3番(++) ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ短調Op.4-6(++) D.スカルラッティ:ソナタ イ長調K.209(++) フックス:序曲 ニ短調(##) ゼレンカ:序曲 ヘ長調(##) |
マルタ・ アルマハーノ(S;#) アルフレード・ ベルナルディ指揮 ゼフィーロ(*/#) ハンス=クリストフ・ ラーデマン指揮 ドレスデン・バロックo.、 ドレスデン室内cho.(+) ファビオ・ボニッツォーニ指揮 ラ・ヴェネクシアーナ(**) パウル・ドンブレヒト (Ob)指揮 イル・フォンダメント(##) マリア・ミッターマイアー (Flトラヴェルソ;++) ピエール・ピツル (バロックG;++) ルチアーノ・コンティーニ (テオルボ;++) エンリコ・バイアーノ (Cemb;++) | |
録音:2001年6月1日〜4日。ライヴ。 GLOSSAレーベルに録音が多い、スペインの名花アルマハーノやボニッツォーニ&ラ・ヴェネクシアーナ、ドンブレヒトとイル・フォンダメントといった古楽ファンお馴染みの顔ぶれが勢揃い。ファン必聴。 | ||
チャイコフスキー: 弦楽セレナード ハ長調Op.48/ 悲しい歌 ト短調Op.40-2/ユモレスク ト長調Op.10-2 ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調Op.22 |
ビャン・ハデム=ミサーグ指揮 アカデミア・ アレグロ・ヴィーヴォ | |
ドヴォルザーク: 8つのワルツOp.54 より [イ長調Op.54-1/ニ長調Op.54-4/ ト短調Op.54-5/ニ短調Op.54-7] ヨゼフ・スーク(1874-1935):弦楽セレナード 変ホ長調Op.6 ヤナーチェク:弦楽のための「牧歌」 |
ビャン・ハデム=ミサーグ指揮 アカデミア・ アレグロ・ヴィーヴォ | |
ロマンティック・ウィーン・ライヴ カール・フリューリング(1868-1937): クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲Op.40 ツェムリンスキー(1871-1942): ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲Op.3 |
ロジャー・サランダー(Cl) フリッツ・ドレツァル(Vc) パトリック・デュール(P) | |
録音:2002年2月25日、ライヴ。 | ||
Es war einmal... ウォルフガング・ソーセン(1956-):Gorm Grymme コダーイ:水車小屋のアンナ ブラームス:「ドイツ民謡集」〜ヴァイオリン弾き シューマン:水の精Op.91-3/海の女神Op.69-5 ゲルハルト・プリンツ: レーヴェングルーヴの子供 ブリテン:緑のほうき草のバラード プーランク:小さな声 コーンウォール民謡(ホルスト編): アイ・ラヴ・マイ・ラヴ スコットランド民謡(クンツ編):バーバラ・アレン 低部オーストリア民謡: Mei Schatz hat mi gruassn lassn/ Der vergessene Grenadier ウィリー・エンゲル・ベルガー:クロコダイルのバーにて カール・コムツァーク:メルヒェン |
ヨハネス・プリンツ指揮 ウィーン室内cho. | |
録音:2002年5月、ORFフンクハウス、ウィーン。 | ||
Musik aus Brixen クリストフ・ゼツル(?-1655): ミサ曲第1番 より[キリエ/グローリア/クレド](*) ヨハン・ヤコプ・ヴァルター(1650頃-1717): Liturga pro Elevatione(*) クリストフ・ゼツル: ミサ曲第1番 より[サンクトゥス/アニュス・デイ](*) ヨハン・ヤコプ・ヴァルター: トッカータ ニ長調(*)/ リチェルカーレ ニ長調(1688)(*)/ Fuga sou Capriccio(*)/ Fuga pro fest Resurrectionis(*)/ トッカータ ハ長調(*)/フーガ ハ長調(1688)(*)/ フーガとカプリッチョ ハ長調(1688)(*)/ Ligatura pro Elevatione(*)/ フーガ ヘ長調(*)/フーガ ヘ長調(*) ヨハン・シュタードルマイア(1575頃-1648): ミサ曲第3番(#)/ミゼレーレ(#) クリストフ・ゼツル:ミサ曲第4番(#) |
クリストフ・ ハマー(Org)指揮(#) フローリアン・アペル指揮(*) プリシナ・アンサンブル、 ヴォーカルゾリスデン・ ラティスボナ | |
録音:2001年8月3日(*)/2001年10月13日(#)。ともにライヴ。 | ||
ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45 | イルディコ・ライモンディ(S) ウォルフガング・ バンクル(Br) フリードリヒ・ウォルフ指揮 聖アウグスティン・ コールフェラインo.&cho. | |
録音:2002年5月1日〜4日。 | ||
ハイドンのクラヴィーア ハイドン: 皇帝賛歌 Hob.XXVIa:43/ 皇帝賛歌「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」 による変奏曲Hob.III:77/ ピアノ・ソナタ第2番 Hob.XVI:2〜 第1楽章(モデラート)/ 「だれでもが思う、自分が選んだ人は、と」 Hob.XXVIa:13/ ピアノ・ソナタ第13番 Hob.XVI:13〜 第2楽章(メヌエットとトリオ)/ 「キューピッド」Hob.XXVIa:2/ ピアノ・ソナタ第2番 Hob.XVI:2〜 第2楽章(ラルゴ)/ 「見捨てられた女」Hob.XXVIa:5/ 「田舎の楽しみ」Hob.XXVIa:10/ ピアノのためのアダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9/ 「小さな家」 Hob.XXVIa:45/ ピアノ・トリオ第22番〜 第2楽章(アダージョ ト長調)/ ピアノのための主題と6つの変奏 ハ長調 XVII:5/ ピアノ版「十字架上の最後の7つの言葉」〜 ソナタ第2番「はっきり言っておくが、 あなたは今日わたしとともに楽園にいる」/ 宗教的な歌「Dir nah ich mich」Hob.XXVIa:17/ ピアノ版「十字架上の最後の7つの言葉」〜 ソナタ第6番「成し遂げられた」/ 「すこぶる平凡な話」Hob.XXVIa:4/ ピアノ・ソナタ第13番 Hob.XVI:13〜 第1楽章(モデラート)/ 「この世で何も得ようとは思わない」Hob.XXVI:19 |
フランツ・ツェビンガー(Fp) バルバラ・フィンク(S) | |
使用楽器:アイゼンシュタット・ハイドン博物館所蔵の楽器、ローラウのハイドンの生家にある楽器。 ハイドンが弾いていたであろうフォルテピアノを使って、ハイドンのピアノ小品と歌曲を演奏した画期的ディスク。モーツァルトやベートーヴェンではこの種の企画CDはあったが、 ハイドンでは極めて稀な例だろう。演奏されることが珍しいピアノ小品や歌曲がたっぷりと古典派ファンにとってはうれしい。またその旋律がオーストリアやドイツの国家にも使われた「皇帝賛歌」を収録。 ハイドン所蔵の2種類のフォルテピアノの、モダン・ピアノとは全く異なる独特な音色を楽しめる。バロックや古典派作品を得意とするバルバラ・フィンクのみごとな歌唱も聴きもの。 | ||
人生の歌〜400年間に渡る作品集 [子供の情景] シューベルト:私の揺りかごに D.927 ヒラー:子供のための歌曲集〜猶予 モーツァルト:子供の遊び K.598 タウベルト:子供の世界の響き ツァイスル:凱旋の絶叫 コルネリウス:子守歌より [恋の歌、喜び] シューベルト:リラ D.737 ベートーヴェン:新しい命 ルドルフ・ツムシュテーク: 私が潔白でなくとも君を愛す ジュスマイアー:軽い気持ち/気まぐれ ブラームス:亜麻色の修道女 ワイル:別れの手紙 シェーンベルク:6つの歌〜婚礼の歌 [理想、夢、現実] シューベルト:希望 クリーガー:バッカス ルジツカ:光がなかったとしても リスト:3人のジプシー クシェネク:決定 シューマン:あこがれ [別れ] シューベルト:黄昏に ハイドン:一生は一時の夢 ディアベッリ:兆候 ヴォルフ:魂の思考 R.シュトラウス:4つの最後の歌〜眠る時 |
イルディコ・ライモンディ(S) チャールズ・スペンサー(P) | |
録音:2002年9月、オーストリア放送ホール。 イルディコ・ライモンディは、ルーマニア出身のソプラノで、ウィーン国立歌劇場と契約、その他、有名歌劇場に出演を続ける大物歌手。テラークへのマッケラス指揮の「フィデリオ」、 ナクソスの「ドン・ジョヴァンニ」など録音も豊富だ。当録音はORFへの放送プロダクションで、綿密なスタジオ録音。400年に渡る大作曲家の人生をテーマにした歌曲をずらりと並べた好企画。 このCDでしか聴けない曲も多く含まれている。 | ||
ゾンタークベルク教会のクリストフ・オルガン ゲオルグ・ムファット(1653-1705): トッカータ第10番 ヨハン・ハッヘルベル(1653-1706): 3つのマニフィカト=ヴァーセット/ トッカータ第14番 ハ長調 J.C.F.フィッシャー(1670?-1746): シャコンヌ ト短調 F.A.マイヒェルベク(1702-1750): ソナタ第3番 P.T.グリュンベルガー(1756-1820): Rondo unter dem Offertorium/ Echostuck unter der Wandlung C.P.E.バッハ(1714-1788):ソナタ ヘ長調 P,グレゴル・シュライヤー:パアストラーレ レオポルト・モーツァルト(1719-1787)/ ヨハン・エルンスト・エーベルリン(1702-1762): 朝と晩 A.スカルラッティ(1660-1725): トッカータ第11番 |
クルト・ノイハウザー(Org) | |
オーストリアのゾンタークベルク教会は1706-1732年にバロック期の建築家ヤコプ・プラントタウアーとヨゼフ・ムンゲナストによって作られた。その教会にあるフランツ・クサファー・ クリストフが1774-1776年にかけて製作した大オルガンによる演奏。オルガンの制作年代に合わせて、A.スカルラッティ以外は、ドイツ・オーストリアの後期バロックから前古典期の作品を選曲している。 特に12ヶ月の出来事を当時流行ったメロディなどを使って表現した、さながら「オルガンによる歳時記」とでも呼べそうな、レオポルト・モーツァルト&エーベルリンの作品「朝と晩」が興味深い。 長いキャリアを積んだオルガニスト、クルト・ノイハウザーの演奏も秀逸なものだ。 | ||
C.P.E.バッハ: ハンブルクのためのカンタータ集 「汝の心を啓き、光となれ」H821h(1777)/ 「主に感謝せよ」H824e(1785) |
シモーネ・ケルメス(S) リディア・ フィアリンガー(A) マルクス・シェーファー(T) クラウス・メルテンス(B) マルティン・ ハーゼルベック (Org)指揮 ウィーン・アカデミー、 ウィーン室内cho. | |
録音:2001年11月5日&6日、ホフブルクカペレ、ウィーン。 当レーベルにハーゼルベック登場。 | ||
ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805): スターバト・マーテルOp.61 G.532 ハイドン:ディヴェルティメント ロ短調Hob.V-3 |
エマヌエラ・ガッリ(S) ピッコロ・コンチェルト・ ウィーン [ジェン=ピン・ チエン(Vn) ヨハンナ・ ガメリート(Vn) ペーター・ アイグナー(Va) ハワード・ ペニー(Vc) ローベルト・センシ (ヴィオローネ)] | |
ピリオド楽器使用。ピッコロ・コンチェルト・ウィーンは、ボッケリーニのディヴェルティメント集をSYMPHONIAに録音していた(SY-0188/メンバーは少々異なる)。 | ||
ムジカ・ブリタニカ〜イギリス宮廷の器楽曲集 [ジェイムズ朝のマスクI] ジョン・アドソン(1580-1640):アドソンのエア 作曲者不詳(1600頃): ウィルソンの恋人/王子の二番目 ロバート・ジョンソン(1583-1633): 第2の魔法使いの踊り ジョン・ジェンキンズ(1592-1678): 2声のソナタ ニ短調 クリストファー・シンプソン(1605-1669): ディヴィジョン ホ短調 サイモン・アイヴズ(1626-1660?):シンフォニア ウィリアム・ローズ(1602-1645): スペインのパヴァン アルフォンソ・フェラボスコ(1578-1628): ガリアルデ・フェラボスコ ディヴィス・メル(1604-1662):田舎の舞曲 スティーヴン・トマス(?): スティーヴン・トマスの第2のアルマン ウィリアム・バード(1543-1623):コラント 作曲者不詳:グラウンド ハ長調 作曲者不詳/ヤコブ・ファン・エイク(1589-1657): イギリスのナイチンゲール トマス・トレット(?-1696?): アイリッシュ・グラウンド [甘美な休息] フランシス・カッティング(1583-1603): グリーンスリーヴズ 作曲者不詳:グラウンド ヘ長調/眠れ、眠れ ジャイルズ・ファーナビー(1563-1640): 古いスパニョレッタ ロバート・カー(?-1686):イタリアのグラウンド [ジェイムズ朝のマスクII] 作曲者不詳:暴れ女たち ジョン・コペラリオ(1570-1626?): キュパラリーまたはグレイシン ロバート・ジョンソン:サチュロスのマスク [友人たちのために] マシュー・ロック(1622-1677): ファンタジー第4番 ホ短調/ ソロモン・エックレス(1618-1683):Bellamira |
オーマン・コンソート [ミヒャエル・オーマン (リコーダー) ヨハンネス・ヘンメルレ (Cemb) マルティナ・ショベルスベルガー (ポジティフOrg) ダニエル・オーマン(バロックG) クリストフ・ウルバネツ (ヴィオラ・ダ・ガンバ) トーマス・C・ボイセン(テオルボ、 リュート、バロックG) | |
リコーダーを中心とした17世紀イギリスの宮廷音楽集。当時イギリスで流行した「マスク」(通常、「仮面劇」と訳される。ダンスや歌をふんだんに取り入れた演劇。
登場人物が仮面をつけるとこらからこの名前で呼ばれる)で使われたであろう器楽作品を集め、様々な資料を基に、音楽だけで「マスク」を擬似再現した興味深い企画。演劇のように1幕、2幕と別けられており、
間には静かな音楽を流す「休憩」を挟み、幕後のアンコール的な曲も加えた非常に凝ったプログラミングとなっている。即興的でリズミカルな舞曲と、
しっとりとしたメランコリックなメロディという当時のイギリス音楽の2つの重要な側面が一つのアルバムで楽しめる充実したアルバムだ。 オーマン・コンソートはリコーダー奏者のミヒャエル・オーマンによって2001年に創設されたピリオド楽器アンサンブル。 ルネサンスから初期バロックのリコーダーと通奏低音のための作品を主なレパートリーとする。ミヒャエル・オーマンは1963年生まれのオーストリアのリコーダー奏者。ワルター・ファン・ハウヴェやケース・ ブーケといった名手に師事。オーストリアの気鋭のバロック・ヴァイオリニスト、グナー・レツボア率いるアルス・アンティクワ・アウストリアのリコーダー奏者として活躍。群雄割拠のリコーダー界において、 その超絶的なテクニックと豊かな音楽性によって独自の地位を築いている。このアルバムにおいても、超高速のパッセージを難なく吹ききる凄まじいテクニック、 人の声を思わせる卓越したフレージングによる豊かな「歌」など、オーマン独特の音楽世界を展開している。リコーダー・ファンならば必聴のアルバムだろう。 | ||
レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」 | フランツ・ラグランゲ :ゼタ男爵 マグダ・シュタイナー :ヴァランシエンヌ ヨハネス・ヘーシュテルス :ダニーロ マリア・フェドロワ:ハンナ 他 マックス・シェーンヘル指揮 ウィーン放送大o. | |
録音:1948年11月28日。 | ||
レハール:喜歌劇「ジプシーの恋」 | エッメッリヒ・アルレト :ペーター・ドラゴティン エステル・レティー:ゾリカ マグタ・シュタイナー:ヨラン ルドルフ・クリスト :ジョネル・ボレスク 他 マックス・シェーンヘル指揮 ウィーン放送大o. | |
録音:1950年10月15日。 以上2点はレハールのオペレッタ歴史的録音のCD化。音楽の都ウィーンの香り豊かな名演奏で、音質もそこそこ。 | ||
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 クララ・シューマン: ピアノのためのロマンス/ ローベルト・シューマンの主題による変奏曲 |
ゴットリーブ・ヴァリッシュ(P) キリル・ペトレンコ指揮 ウィーン放送so. | |
録音:2002年4月、2002年9月。 ウィーン出身の期待の星、ヴァリッシュの最新版、リズム感が実に良い。瑞々しい音楽性がすばらしい。そして、クララ・シューマンの作品がフィルアップというのも泣かせる。 | ||
レゾナンツェン古楽祭 2002〜永遠の女性 | ||
MORENICA DAM UN BESO ディエゴ・ピサドール: 聖フアンの朝(アビンダラエスのロマンス) クリストーバル・デ・モラーレス: モーロ人はアンテケラを発った クローダン・ド・セルミジ:花咲く齢にあるかぎり 作曲者不詳: フロットラ「私は貴女に愛を捧げた」 ディエゴ・オルティス: レセルカーダ第4番/同第2番 マテオ・フレーチャ:ラ・ヒリゴンサ フアン・デル・エンシーナ: Mas vale trocar/Si habra en este baldes ? アロンソ・ムダラ:ファンタシア 作曲者不詳:A los maitines era/女の子とワイン |
オルフェニカ・リラ [ホセ・ミゲル・モレーノ (ディレクター、ビウエラ) ヌリア・リアル(S) ジョルディ・ドメネク(CT) フェルナンド・パス (リコーダー) ベントゥーラ・リコ (ヴィオラ・ダ・ガンバ)] | |
ピリオド系撥弦楽器の名手ホセ・ミゲル・モレーノ率いるオルフェニカ・リラによるルネサンス期スペインの歌 曲と器楽曲。達者な器楽陣の伴奏によるリアルとドメネクの美しいデュエットが聴きもの。 | ||
CARA MIE DONNA フランチェスコ・ランディーニ: Musica son(マドリガーレ)/ 春は来たりぬ(バラータ)/ O fanciulla Giulia(バラータ) |
アンサンブル・ミクロログス | |
中世音楽専門のグループ、アンサンブル・ミクロログスによる14世紀イタリアの盲目の音楽家フランチェスコ・ ランディーニの、美しい旋律をもった世俗歌曲集。 | ||
DEDIKATIONEN フランソワ・クープラン: 王宮のコンセール〜第2コンセール ニ長調(*) アントワーヌ・フォルクレ/ ジャン・バプティスト・フォルクレ編曲: La Cottin/La de Bellmont/La Portugaise モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304(300c)(*) |
ヒロ・クロサキ(Vn) ヴォルフガング・ グリュクザム(Cemb) | |
レザール・フロリサンのコンサート・マスターとしてもおなじみのバロック・ヴァイオリンの第一人者ヒロ・クロサキと盟友ヴォルフガング・グリュクザムによる注目の演奏。女性に献呈(DEDIKATIONEN)されたであろう作品を集めたコンサート。 特にモーツァルトの有名なホ短調のヴァイオリン・ソナタはヴァイオリンとチェンバロによる珍しい演奏。曲の悲劇的な側面が強調された鮮烈な演奏。 | ||
WONDROUS MERRY 作曲者不詳: 丘を越えて遥かに/カスレン・オジー/ 寒く湿った/私のそばに寝そべって/ アイリッシュ・ジグまたは夜のランブル/ 私の物は私のもの |
ボルティモア・コンソート | |
17−18世紀イギリスの、ヴィオラ・ダ・ガンバを中心とした民族音楽的な歌と器楽曲集。こうした音楽を中心レパートリーとするボルティモア・コンソートによる雰囲気満点の演奏。 | ||
O QUAM PULCHRA ES ジュリオ・カッチーニ:うるわしのアマリッリ ジローラモ・フレスコバルディ:そよ風吹けば マルカントワーヌ・シャルパンティエ: いいえ、いいえ、 私はあの人をもう愛していません/ 愛の神よ、私の不安を増そうとしても無駄だ/ 私の喜びを返して ヘンリー・パーセル:つかの間の音楽 |
イル・セミナリオ・ムジカーレ [ジェラール・レーヌ(CT) ブリュノ・コセ(Vc) ブランディーヌ・ラヌー (Cemb、 ポジティフOrg)] | |
天才カウンターテナー、ジェラール・レーヌによる濃厚濃密なバロック歌曲集。美声と濃厚な表現力で歌われる 「麗しのアマリッリ」は衝撃的。カッチーニのこの佳品からこれほど強烈な感情を引き出した歌手がいただろうか。またパーセルの名歌 曲「つかの間の音楽」が歌われているのも注目だ。 | ||
SIBYLLAE オルランドゥス・ラッスス: われを赦したまえ/わが魂は/わが皮に/ Quare de vulva eduxisti me ? |
ロベルト・フェスタ指揮 アンサンブル・ダエダルス | |
合唱とリコーダー・アンサンブルによる宗教曲集。独特な音楽作りを聴かせるアンサンブル・ダエダルスの演奏が興味深い。 | ||
SALOME アレサンドロ・ストラデッラ: オラトリオ「洗礼者聖ヨハネ」〜抜粋 |
ミヒャエル・シュナイダー指揮 ラ・スタジョーネ・ フランクフルト [ジェラール・レーヌ(CT) ミヒャエル・ショッパー(B) アン・モノイオス、 ローリー・ルヴィオル(S) アンドレアス・カラジアク(T)] | |
レーヌ、モノイオス、ショッパーら豪華歌手共演による名演。特にヨハネ役のレーヌははまり役で、そのあまりに高貴な歌唱には、神々しささえ感じられる。 | ||
LA MAGA ABBANDONATA ヘンデル: 歌劇「ゴールのアマディージ」〜 メリッサのアリア/ 歌劇「アルチーナ」〜[シンフォニア/ ルッジェーロのアリア/語り/ アルチーナのレチタティーヴォとアリア]/ 歌劇「アルミニオ」〜 トゥスネルダとアルミニオの二重唱 |
ジモーネ・ケルメス(S) グロリア・バンディテッリ(Ms) ドンナ・レオン(語り) アラン・カーティス指揮 イル・コンプレッソ・バロッコ | |
ヨーロッパでベストセラーになった「隠された魔女」を書いた、女流ミステリー作家ドンナ・レオンがプログラ ミングに関わったヘンデルのオペラ・アリア集。「見捨てられた魔女」をテーマに、ヘンデルの3つのオペラ作品から魔女が歌うアリア を中心に選曲。見捨てられる運命にある魔女たちの情念たっぷりのアリアが聴ける。魔女役を歌うケルメスの歌唱がすばらしい。 | ||
L'AURA クラウディオ・モンテヴェルディ:ニンフの嘆き ジローラモ・フレスコバルディ: これほどまでに私を蔑むのか クラウディオ・モンテヴェルディ: タンクレディとクロリンダの戦い |
マルコ・ベアズレイ(T) グイド・モリーニ(Cemb) アッコルドーネ | |
個性派イタリア人歌手マルコ・ベアズレイが歌うモンテヴェルディとフレスコバルディ。モンテヴェルディの2 作品は、テノール独唱とチェンバロ伴奏による珍形式での演奏。特に一人で3役(語り、タンクレディ、クロリンダ)を歌う「タンクレ ディとクロリンダの戦い」が聴きもの。 | ||
VESPETTA テレマン: インテルメッツォ「ピンピノーネ」〜抜粋 歌劇「ダモン」から (「シャコンヌ・コミーク」を挿入) |
アン・モノイオス(S) ミヒャエル・ショッパー(B) ミヒャエル・シュナイダー指揮 ラ・スタジョーネ・ フランクフルト | |
モノイオスとショッパーの掛け合いが楽しい。 | ||
dtsサラウンドCD LA MAGA ABBANDONATA〜抜粋 DEDIKATIONEN〜抜粋 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 モンテヴェルディ:タンクレディとクロリンダの戦い WONDROUS MERRY〜抜粋 |
さまざまな演奏家 | |
毎年オーストリアで開催される古楽祭「レゾナンツェン」のライヴの模様をダイジェストで収めたシリーズの2002年版。 「永遠の女性」をテーマに実力派古楽アーティストたちの優れたライヴを聴けるファン必聴盤。3枚の中から選ばれた録音を収録したdtsサラウンドCD付き。 | ||
ボリス・エーダー& キャロライン・ヴァシチェク〜 ヘルマン・レオポルディを歌う |
リス・エーダー、 キャロライン・ヴァシチェク(歌) | |
ヘルマン・レオポルディの作風はキャバレー・ソングを健全にしたような感じ。実にお洒落。ライヴ録音ゆえ臨場感たっぷり。 | ||
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ: マタイ受難曲 |
イエルク・デュルミュラー(T) :福音史家 クラウス・メルテンス(B):イエス デボラ・ヨーク、 オルランダ・ ヴェレス・イシドロ(S) フランツィスカ・ ゴットヴァルト(A) ルネ・シュトイラー(B) トン・コープマン指揮 アムステルダム・ バロックo.&cho. | |
大バッハの次男C.P.E.バッハのマタイ受難曲は、1999年キエフで発見された、ベルリン・ジングアカデミーの楽譜の中にあった作品。 父親の影響を受けながらもエマヌエル独自の音楽性もうかがえる興味深い作品だ。大バッハの作品との比較も面白いだろう。 現代のバッハ演奏の第一人者コープマンとその手兵たちによる作品復活への意欲溢れる演奏にも注目だ。 | ||
もうすぐクリスマス カンプラ:主をたたえよ クリスマス・メドレー アダン:クリスマスの歌(おお聖なる夜) 古いクリスマスの歌のメドレー 「...ベツレヘムに生まれ給う...」 ラグランゲ:アヴェ・マリア ブトラー:グローリア 黒人霊歌:聖母マリアに乳飲み子がいた/川のそばに ゲルハルト・トラック: 音楽のクリスマス・カード[いと高き栄光に/ 夢は実現する/待降節/闇の中の光/ この世にクリスマス・ツリーを下さい/この世] トラック:クリスマス幻想曲/楽しいクリスマスを |
バルバラ・パイハ(S) マンフレット・シーベル (Org、P) ゲルハルト・トラック指揮 ウィーン男声合唱協会 プロ・ムジカ・ インテルナツィオナルo. | |
厳粛な宗教曲、活気のある黒人霊歌、そして指揮をしているゲルハルト・ トラックの作品や彼の編曲による楽しいメドレーと多彩な作品を収録。トラックはウィーンで作曲と 指揮を学んで合唱指揮者となり、1955年にはウィーン少年合唱団を率いて初来日した。1958年から 1986年までアメリカでオーケストラと合唱団を指揮した後、1990年にウィーン男声合唱協会の指揮者 に就任。同協会は1843年に創立され、多くの作曲家が初演を委ねている。パイハの透明で情緒豊かな 声も素晴らしく、クリスマスを待つ喜びが伝わって来る。 | ||
GLATT & VERKEHRT 2002(順調と混乱 音楽祭2002) 民謡:少女 ルチラ・ガレアッツィ:家が欲しい/セレナード ヴォルフガング・プシュニヒ:高く天へ 作曲者不詳:舟歌 ジオラ・フェイドマン:インプロヴィゼーション バルトーク:二重奏曲第32番 民謡:雨だと思った/他 ヴェスヴィオの太鼓 |
ルチラ・ガレアッツィ(歌) DUR ガンベ・ブラス・バンド、 ペペ・バラ(歌) ジオラ・フェイドマン・トリオ ムジカス エリック・マルシャン(歌) 他 | |
現在のクラシック音楽の傾向を広く民謡・民族音楽の視点で捕らえ、その境界 を越える可能性を探ることを試みる音楽祭。イタリア、西アフリカ、アルメニア、インドネシア、 ハンガリー、ルーマニアなどから来た奏者たちが民族色の濃い音楽を奏で、聴衆の喝采を浴びている。 | ||
ポリエッティ:17世紀フーガの芸術 ゲオルク・ロイター(1656-1738): トッカータ/カンツォーナ アレッサンドロ・ポリエッティ(?-1683): リチェルカーレ 第2旋法/同 第6旋法/同 第1旋法/ 同 第4旋法/同 第3旋法/同 第6旋法/同 第7旋法 ニコラウス・アダム・シュトルンク(1640-1700): リチェルカーレ |
ルカ・グリエルミ(Cemb) | |
録音:2001年4月10-11日。 初録音。ポリエッティは恐らくトスカーナ地方に生まれ、1661年にウィーンの宮廷オルガニスト・ 楽長となり、作曲家としても成功を収めた。その教会音楽は伝統に従ったものだが、オルガン、 チェンバロ曲においてバロックの表情豊かな特徴を表わし、技術的革新を試みた。ロイターは ウィーンの宮廷、シュトルンクはドレスデンの宮廷の楽長を務めた作曲家。 どの曲も丁寧に堅実に弾いているグリエルミは1977年トリノで生まれ、オルガン、チェンバロ、 フォルテピアノ奏者、指揮者として活動しており、2000年に16-19世紀の声楽・器楽曲を演奏する 「ドルカウレ・コンソート」(ドゥカーレ・コンソート?)を創設した。 | ||
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」 Op.8-1, 2, 3, 4/ 3つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 RV.551 |
ビジャン・カーデム=ミサク(Vn)指揮 マルタ・カーデム=ミサク(Vn) ヴァヒド・カーデム=ミサク(Vn) アカデミア・アレグロ・ヴィヴォ | |
録音:2002年8月&1999年8月。 NTOウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団のコンサートを務めるビジャン・カーデム=ミサクはテヘラン生まれ、ウィーンで学び、1977年トーンキュンストラー室内合奏団を結成、アカデミア・アレグロ・ヴィヴォと改称し、1979年に創設された「オーストリア国際室内音楽祭」で主要な役割を務めている。 バロックから現代曲まで広く演奏するが、ウィーン古典派を中心とする19世紀の音楽が主要なレパートリー。ここではテンポを遅めに取っている。 3つのヴァイオリンのための協奏曲でソリストをつとめるマルタとヴァヒドはビジャンの子息で、ヴァヒドはマーラー・ユーゲント管のコンサート・マスター、マルタも数々のコンクール受賞歴を持ち、 CD録音や日本を含む世界でコンサートを行なう新進ソリスト。 | ||
ベネディクト・ラントハルティンガー(1802-1893):歌曲集 宿り/春の信仰/涙の慰め/郵便屋/セレナード/どうぞ/ 葦の歌/最初の喪失/重苦しい夕べ/歓喜に寄す/静かな国へ/他 |
イルディコ・ライモンディ(S) ミケーレ・ブレート(Ms) ヘルベルト・リッペルト(T) ヴァルター・フィンク(B) チャールズ・スペンサー(P)他 | |
録音:2003年1月。 ラントハルティンガーはウィーンの西方にある都市メルクの近くに生まれ、ウィーンの教会の聖歌隊でシューベルトと知り合った。19世紀前半のウィーンではシューベルトと並んで最も有名で好まれた作曲家で、 いくつかの宮廷の楽長や教会のオルガン奏者を務め、交響曲や教会音楽を含む2217曲を残しているが、そのうち歌曲と合唱曲は約800曲に上る。1993年に再発見されて以来、その作品の演奏や出版が盛んに行われるようになったという。 | ||
オーストリアの現代音楽 Vol.4 フランシス・バート(1926-):走馬灯的光景 Op.12 チェルハ(1926-): カール・プラントルのための記念碑/交響曲 トーマス・ダニエル・シュレー(1957-): 管弦楽曲 Op.45 ヨハネス・マリア・シュタウト(1974-): 「...あたかも...のように」 ゲオルク・フリードリヒ・ハース(1953-): ヴァイオリン協奏曲 ベルト・ブライト(1927-): ヴィオラと弦楽のための葬送協奏曲 ゲルハルト・シェドル(1957-2000):タンゴ |
エルンスト・コヴァチク(Vn) アルテンブルガー(Va) デニス・ラッセル・デイヴィス指揮 ゴットフリート・ラブル指揮 ロタール・ツァグローセク指揮 ウィーン放送so. | |
録音:1981-2002年。 バートはロンドンで生まれウィーンで活動している作曲家で、「走馬灯的光景」は前に作曲した バレエ音楽「ゴレム」(ユダヤ密教の粘土人形)に基づいている。 チェルハは音楽語法の革新と 現代作品の指揮に指導的役割を演じてきた。「カール・プラントルのための記念碑」は彼の65歳の 誕生日のために作曲された。「交響曲」はウェーベルンの後期作品のような古典的様式で書かれて いる。 シュレーの「管弦楽曲」はコペンハーゲン・フィルのために作曲されました。 「...あたかも...のように」という曲名についてシュタウトは、作品は自律的な音楽の論理と音楽外の経験の両方によって成立すると説明している。 ハースは四分音音楽の作曲や研究も行い、秋吉台音楽祭にも参加している。静かに訴えるような 独奏による開始が印象的なヴァイオリン協奏曲はORFの委嘱で作曲された。 ブライトは映画音楽や記録映画も製作しており、「葬送協奏曲」は、排除されている者を忘れてはいけないという警告。 「タンゴ」についてシェドルは「舞曲というよりむしろ悲しい歌」だと記している。 | ||
マックス・シェーンヘルの思い出〜 指揮者・作曲家・編集者・音楽著述家 マックス・シェーンヘル(1903-1984): プラターへの旅/つららポルカ Op.60/ 会議の町のワルツ/バレエ「ホテル・ザッハー」序曲/ メリーゴーラウンドの音楽、チャルダーシュ/ オーストリア舞曲集 Op.25/「爆弾ワルツ」序曲/ 楽しいおどけ者/ワルツ・ロンド/ 組曲「ウィーン日記」/組曲「バーデンの光景」/他 |
マックス・シェーンヘル指揮 ウィーン放送大o. | |
シェーンヘルの生誕100年を記念して発売されたCD。シェーンヘルは1930年代からウィーンの放送管弦楽団でオペレッタやワルツの指揮を始め、1945年に新たにウィーン放送管弦楽団を創設、
これは後にウィーン放送大管弦楽団、オーストリア放送大管弦楽団と改称され、1968年にORF交響楽団となった。 シェーンヘルは多くの娯楽的音楽を作曲した。バレエ音楽「ホテル・ザッハー」は1957年ウィーン国立歌劇場で初演され、長く同劇場のレパートリーとして残った。「オーストリア舞曲集」 はオーストリアの民俗音楽の編曲。1968年の退職後、彼はツィーラー、ランナー、シュトラウスやその時代の舞曲についての研究書を出版したが、彼の作品もウィーンの情緒にあふれる同じような様式で書かれている。 | ||
モーツァルト:連弾ソナタ集 ソナタ ニ長調 KV.381/アンダンテと変奏曲 ト長調 KV.501/ ソナタ ハ長調 KV.521/ソナタ 変ロ長調 KV.358/フーガ KV.401 |
パトリック・エアトン(Cemb) ヴォルフガング・グリュクサム(Cemb) | |
録音:2001年9月。 コープマンの弟子二人による演奏。ここに収録されている作品はチェンバロまたはピアノのためとして出版され、KV.501とKV.521の自筆譜には「チェンバロ」「チェンバロ2」という指示がある。 エアトンは「チェンバロがモーツァルトにおいて一般に考えられているよりもっと決定的な役割を果たしていて、この種の作品の演奏にはチェンバロが理想的な楽器だ」と述べているが、 チェンバロでもピアノに劣らず力強く多彩な表現が可能なことを示している録音だ。 | ||
純粋な現在〜グラス・ハーモニカのための作品集 G.シェーンフェルディンガー: 夕べの影/アグレオフェーメ/エアバッグ/ 星のささやき/アムピトリュオーン/ヒョウの涙 シュレー:純粋な現在 ミュールバッハー:天から(と逆) グラーフ:永遠への数秒 クビツェク:滞在 ダルトン(Jr.):凍ったガラスの小鉢 アブリンガー:白い・白味がかった31d |
ウィーン・ グラスハーモニカ二重奏団 [クリス・ シェーンフェルディンガー (グラスハーモニカ) ゲラルト・ シェーンフェルディンガー (ヴェロフォン)] ラケルシュミット(ヴィブラフォン) | |
録音:ディジタル。 グラスハーモニカは水平な軸の上にガラス板を並べた楽器で、ヴェロフォンは楽器製作者が1985年に垂直なガラスの管を並べて作ったもの。透明なガラスの音を生かした神秘的な作品から打楽器的に扱ったものまで、多彩な響きを聴くことができる。二人の演奏者はヴァイオリンを学んでいたが、R.シュトラウスの「影のない女」でグラスハーモニカを知り、1990年代初めに二重奏団を結成した。 | ||
ヤナーチェク:霧の中で シューベルト:ピアノ・ソナタ 変ロ長調 D.960 グリーグ:抒情小曲集 Op.12 |
イングリット・マルゾナー(P) | |
マルゾナーは1970年生まれのオーストリアのピアニストで、オーストリア連邦コンクール、スタインウェイ・コンクール、ウィーンのジュネス・ミュジカル・コンクールなどで優勝している。細やかな神経の行き届いた演奏で、シューベルトのソナタも上場的な面が強く出ている。 | ||
ヘンデル:チェンバロ協奏曲集 Vol.1 合奏協奏曲 ト長調 Op.3 No.3/ 協奏曲 ニ短調 Op.7 No.4/同 ト短調 Op.7 No.5/ 同 ト短調 Op.4 No.1/合奏協奏曲 ヘ長調 Op.6 No.2 |
ヴォルフガング・ グリュクサム(Cemb) 黒崎広嗣(ヒロ・クロサキ)指揮 グラドゥス・アド・ パルナッスム・ウィーン | |
ヘンデルの作品4と7は現在オルガン協奏曲として演奏されているが、
作品4はヘンデルの生前1738年にロンドンで「チェンバロまたはオルガンのための6つの協奏曲」
という題で作曲者の注釈を付けて出版された。このことはヘンデルがこの作品をまずチェンバロ
用と考えていたかもしれないことを示していて、それを実行してみたのがこの録音。 グリュクサムはアムステルダムでコープマン、ウィーンでミッテルホーファーに学び、1985年から ウィーン音楽大学で教えている。 | ||
第2回フィデリオ・コンクール(2003)受賞者演奏会 ジョリヴェ:呪文 ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ から ヴィエニャフスキ:創作主題による変奏曲 イ長調 Op.15 ルンドクヴィスト: アコーディオンと打楽器のための二重奏曲 エネスコ:ヴァイオリンとピアノのための協奏的即興曲 クライスラー:美しきロスマリン ヴォルフ:メーリケ歌曲集〜[旅路/愛する人に] ブラームス:F.A.E.ソナタ ハ短調 から モーツァルト: 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448から 他 |
M.シェーンビヒラー(Fl) D.カルヴェイ(Vn) M.カラノヴィチ O.ヤノシュカ(Vn) M.トドロフスキ(アコーディオン) S.ミュールバウア(Perc) R.パンフィリ(Vn) T.ヴァインハッペル(歌) C.レフラー(Vn) J.グレープナー、 V.トリスコ(P) 他 | |
これはウィーン音楽院の学生のためのコンクールで、応募者は今学んでいる曲 目で参加することができる。同音楽院では世界中の約1000人の学生が音楽・舞踊・演劇を学んでいるが、 ここでもその水準の高さがうかがわれる。ジャズやポピュラーの曲目も収録。将来、この中から大物が 出てくるかも。 | ||
ウィーン奇想曲 クライスラー: ウィーン奇想曲 Op.2/美しきロスマリン/ ロスマリン/愛の悲しみ/シンコペーション/ プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ トセッリ:セレナード サラサーテ:ナヴァラ ランナー: シュタイル風舞曲/ワルツ「夕べの星」/ チェリート・ポルカ ヨハン・シュトラウス II: チェロと管弦楽のためのロマンス第1番 シューベルト: クペルヴァイザー・ワルツ D.Anh.1 No.14 ヨハン・シュトラウス I: エクセター・ポルカ Op.249 ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「古き良き時代」 |
バイジャン・ ハーデム=ミサク(Vn)指揮 アカデミア・ アレグロ・ヴィーヴォ | |
録音:1985-1994年録音。 テヘランで生まれたカーデム=ミサクはウィーンで学び、同地のNTO交響楽団のコンサート・マスターに就任。1977年「トーンキュンストラー室内管弦楽団」を創設し、これが後にアカデミア・アレグロ・ ヴィーヴォとなった。1988年からハウアー音楽院の教授も務めている。ここに収録された作品の多くはウィーンに住んだ作曲家によるで、カーデム=ミサクは明るく伸びやかな音でこのウィーン風の上品な趣味の良さを表現している。 | ||
ヨーロッパの舞曲集 シューベルト: アツェンブルク舞曲集 D.145/ドイツ舞曲集 D.90 レスピーギ:古風な舞曲とアリア第3組曲 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリッチョーソ ヴィエニャフスキ:マズルカ Op.19 No.1 レーガー:ワルツホ長調 Op.22 No.1 ショパン:マズルカハ長調 Op.67 No.3 ドリーブ:「コッペリア」〜人形のワルツ グリーグ:ワルツイ短調 Op.12 No.2 モシュコフスキ: 無言歌 Op.77 No.3/スペイン舞曲 Op.12 No.1,5,2 ドヴォルザーク:ワルツ イ長調 Op.54 No.1 バルトーク:ルーマニア民族舞曲 |
バイジャン・ ハーデム=ミサク(Vn)指揮 アカデミア・ アレグロ・ヴィーヴォ | |
録音:1985-1994年。 オーストリア、イタリア、フランス、東欧、ノルウェーなどの作曲家による様々な楽器のための舞曲 の編曲を収録。全体としては民族的要素をあまり強調はせず、美しくむらのない音と洗練された様式で 演奏されているが、バルトークなどには民族音楽特有の音楽の原初的な要素が感じられる。 | ||
シー(1950-): 室内歌劇「父の死〜9つの挿話による暴力と自律」 |
ニコラス・ハリアデス(T) ウルリケ・ドルナー(Ms) アルフレート・ヴェルナー(Br) ゴッットフリート・ファルケンシュタイン(CT) フー・ライズ・ジェイムズ指揮 ウィーン・ムジークヴェルクシュタットo. | |
録音:2000年12月。 シーは台湾生まれ。ウィーン高等音楽院で学び、現在ウィーンで活動している。作品は、農業をしたいという息子の願いを聞き入れず勉強を強要する父親が息子に刺し殺されるという、大変暗いもの。 1994年にドレスデンでの現代音楽祭で初演され、作曲の一等賞を受賞した。 | ||
ヴォルフガング・ザウゼンク(1956-): ヨハネ受難曲(2002) |
ダニエル・ヨハンゼン(T) ヨハネス・ヒーメツベルガー指揮 ザイネ・ノミネcho./他 | |
録音:2003年4月。 グラーツで生まれ、ウィーンで教会音楽を学んだザウゼンクは、教会音楽の作曲や指導を行うほか、オルガン奏者としても活動し、ウィーン国立劇場の指揮者も務めている。 この作品はヨハネ福音書のドイツ語訳、ギリシア正教のギリシア語による復活祭前の土曜日の典礼文、インゲボルク・バッハマンの詩に基づいたもの。緊迫した器楽合奏の場面もあるが、 全体は中世やバロック時代の教会音楽の要素も取り入れられて静かに進行し、次第に暗く悲劇的な音調になって行く。 | ||
われらの聖母をたたえるために〜 1700年頃のミュンヘン宮廷の宗教音楽 ヨハン・カスパル・ケルル: われらの聖母をたたえるために ヨハン・クリストフ・ペツ:ソナタ第12番 ホ短調 エルコーレ・ベルナベーイ:困窮して主に叫んだ ルペルト・イグナツ・マイヤー: トリオ・ソナタ ニ短調/ もし家を建てるのが主でなければ/アリアと変奏曲/ 来たれ、汝諸民族よ/ソナタ ニ長調/ めでたし天の女王 |
クリストフ・ハマー指揮 プリシュナ合奏団 | |
録音:2002年8月2日、ライヴ。 ミュンヘンにあるバイエルン居城で演奏されたか、バイエルン選帝侯に献呈された音楽を収録。 ヴィッテルバッバ宮廷では常に音楽が中心的な役割を演じて来た。16世紀に続き、17世紀前半は 音楽の第二の興隆期で、スペイン継承戦争が始まるまでウィーンの宮廷と密接な関係があった。 戦争中でさえ、1715年まではマックス・エマヌエルの下で音楽は盛んで、王家の人々は声楽・器楽を 習い、演奏したと伝えられている。 | ||
ハイドン:ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XV:19 スクリャービン: 4つの小品 Op.51/ワルツ 変イ長調 Op.38 ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82 |
アニカ・ヴァヴィチ(P) | |
録音:2003年8月1-6日。 ヴァヴィチはベオグラード出身で、ウィーンで学び、2001年ウィーンのスタインウェイ・コンクール に入賞。この時ハイドンの解釈に対する特別賞も受賞しており、ここでも端正なハイドンを聴くことが できる。スクリャービンとラヴェルでは透明な澄んだ響きで細やかな情感が表現され、プロコフィエフ では明確なタッチでこの作品の現代的な面と抒情的な面を弾き分けられている。 | ||
ナポリのサロン音楽 あこがれと愛〜ナポリの歌 ラーマ:レジネッラ ドニゼッティ:あなたをとても愛している カルディロ:つれない心 コットラウ:サンタ・ルチア 作曲者不詳:光さす窓辺 ムロロ:いとしいルチア ブオンジョヴァンニ:蛾 マリオ:天国についての二つの見解 ファルヴォ:彼女に告げて クルティス:夜の声 トト:不幸な女 バルベリス:聖キアーラ修道院 デンツァ:フニクリ・フニクラ 他 |
アコルドーネ [マルコ・ベアスレイ(歌) グイド・モリーニ(P) | |
録音:2002年2月4日、ライヴ。 ここに収録されている歌15曲の過半数の前に、ピアノ伴奏付きで詩が朗読される。二人は1970年代 後半から古い音楽を演奏し、1984年から共演、1989年から音楽と言葉との関係に焦点を合わせることに より独自性を確立した。詩は音楽と同時代であるかにこだわらずに選ばれている。歌は朗読の延長の ように、親しい人の多く集まるサロンでのように、語るように歌われ、ナポリ出身のベアスレイの 本領が発揮されている。 | ||
レゾナンツェン 2003 戦争と平和〜中世とバロックの間の音楽 作曲者不詳: サンクトゥス/めでたし海の星/マニフィカート モンテヴェルディ: タンクレディとクロリンダの戦い/シンフォニア/ 今や天も地も ストラデッラ:死んだセネカ A.スカルラッティ:ラ・フォリア タルクイニオ・メルラ:愛の竪琴に モンテクレール:コンセール第6番「平和」 トロンボンチーノ: フロットラ「涙と熱望するあなた」/「戦へ、戦へ」 ルッフォ:カプリッチョ第4番「悪漢たち」 作曲者不詳:パヴァーヌ「戦い」/カナリヤ バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ短調 BWV.1018 パーセル:ウォルター氏はある夜乙女と楽しむ Z.273 ゼンフル:気高い芸術について 作曲者不詳:飲め歌え テレマン: 組曲 ハ長調「水上の音楽:ハンブルクの潮の干満」 他 |
クリストフ・ルセ指揮 レ・タラン・リリク ペドロ・メメルスドルフ指揮 マーラ・プニカ ジョルディ・サヴァール指揮 コンセール・デ・ナシオン ハリー・ファン・デル・カンプ(B) A.ヴァイマン(Cemb) リナルド・ アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ A.ラーシ指揮 アカデミア・ストルメンターレ・ イタリアーナ 黒崎広嗣(ヒロ・クロサキ)(Vn) ウィリアム・クリスティ(Cemb) オルランド・コンソート M.ストリンツル指揮 ムジカ・フロレア 他 | |
SACDハイブリッド盤。ORF初のSACDだったもの。通常版と同価格と言うのも嬉しい。 レゾナンツェン古楽音楽祭の2003年ライヴ。今回もルセ、サヴァール、アレッサンドリーニ、クロサキ、クリスティといった古楽の大物が大挙参加。毎年テーマを決めてコンサートが行われるが、今回は「中世とバロックの間」というテーマで、演目も最近にしてはわかりやすいものが多い。 | ||
エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742): 4声の教会協奏曲 Op.2(12曲) |
アルベルト・ラージ指揮 テンピオ・アルモニコ | |
録音:2002年4月13日-15日、ライヴ。世界初録音。 ダッラーバコは1704年からミュンヘンの選帝侯マクシミリアン・エマヌエルの宮廷音楽家となり、スペイン継承戦争の時はエマヌエル侯に従ってブリュッセル、ネーデルランド、フランスなどを遍歴したため、 ヨーロッパ各国の新しい様式を吸収することができた。 1999年に結成されたテンピオ・アルモニコは、ピリオド楽器による17、18世紀の作品の原曲に忠実な演奏を目指し、本拠地ヴェローナで生まれたダッラーバコの全器楽曲を演奏している。 | ||
甘美な旋律〜地中海地方の器楽 ロッシ(1570頃-1639頃):シンフォニア第4番/シンフォニア第5番 カッツァーティ(1620頃-1677):バレット第4番/クーラント第4番 クァリアーティ(1555頃-1628):トッカータ ウッチェリーニ(1603-1680): ソナタ第9番/「ベルガマスク」によるアリア ストラーチェ(17世紀):パッサカリア/戦いの踊り ディエゴ・オルティス(1525頃-?):古いパッサメッツォ アンドレア・ファルコニエロ(1586-1656):甘美な旋律 コレッリ(1653-1713):ソナタ Op.5-3b ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調 Op.13-4 カプスベルガー(1580頃-1651):トッカータ第2番/他 |
ミヒャエル・オマン(リコーダー)指揮 オマン・コンソート | |
録音:2003年7月。 ここで演奏しているオマンによれば「南方、特に17-18世紀イタリア音楽の表現しようとしているものは、各人に深く根ざしている人間本来の感情であり、その3つの面を表している作品を集めることがこのCDの意図だ」。 オマン・コンソートは2001年ミヒャエル・オマンによって創設され、16-18世紀のリコーダ曲を中心に演奏している。 | ||
ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー(1736-1809): 口琴とマンドーラのための協奏曲集 5声の協奏曲(マンドーラと口琴のための) ヘ長調/ 口琴、チェンバロ、ヴァイオリン、ヴィオラと 通奏低音のための協奏曲 変ホ長調/ マンドーラと口琴のための6声の協奏曲 ホ長調/ マンドーラと口琴のための5声の協奏曲 ニ長調 |
アルビン・パウルス(口琴) ピエトロ・プロッサー(マンドーラ) エンリコ・バイアーノ(Cemb/Org) ロベルト・センシ指揮 ピッコロ・コンチェルト・ウィーン | |
録音:2003年6月。 口琴は、小薄片の一端を固定し、他端を指ではじいて振動させ、口腔に共鳴させて音を変化させる楽器、マンドーラはリュート型の撥弦楽器。ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガーは、 1759年にメルクの修道院のオルガン奏者に就任した。皇帝が当地に滞在する時には音楽を演奏して歓迎することがよくあったが、この4曲は、 珍しい楽器の演奏家の名人芸を見たいという皇帝の求めに応じて1769年から1771年に作曲されたもの。 1993年に結成されたピッコロ・コンチェルトは、あまり知られていない作曲家や作品、特殊な楽器編成の作品も積極的に取り上げている。 | ||
ヴァイス、バッハ:リュート作品集 シルヴィウス:レオポルト・ヴァイス(1686-1750): 組曲 ト長調/幻想曲 ハ長調/ 1721年、ロジー伯爵の死を悼むトンボー J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 BWV.1001/ パルティータ ハ短調 BWV.997 (リュート用編曲:マスカルディ) |
エバンゲリーナ・マスカルディ(Lute) | |
ヴァイスはリュート奏者として各地の王侯に仕え、多数のリュート組曲を残した。そしてバッハはヴァイスの作品を知ってリュート曲を作曲したと言われている。 マスカルディは1977年ブエノス・アイレスで生まれ、スコラ・カントールムでホプキンソン・スミスにリュートを学び、多くの合奏団で通奏低音を担当、ここでは陰影に富んだ繊細な演奏を聴かせている。 | ||
ヘンデル: 合奏協奏曲M変ロ長調 Op.6 No.7 HWV.325/ モテット「天に在す者が息を吐きたまうと」HWV.231 ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741): テ・デウム ハ長調 K.270 ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調 RV.589 |
ジェンマ・ベルタニョッリ、 L.チェリチ(S) S.プリナ(A) H.J.リッケンバッハー(T) アントニオ・アベーテ(B) ジョヴァンニ・アントニーニ指揮 イル・ジャルディーノ・アルモニコ ウィーン室内cho. | |
録音:1999年12月22日、ライヴ。 イル・ジャルディーノ・アルモニコは1985年ミラノで結成された古楽器合奏団で、17・18世紀の作品 を中心に世界各地で演奏し、特にヴィヴァルディの過激な解釈が評価されている。指揮をしている アントニーニはリコーダー奏者で、1989年からこの団体の芸術監督を務めている。フックスはウィーン の宮廷や楽長を務め、多数の宗教曲を書いた作曲家。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集 [第2番/第3番/第4番/第1番/第5番「皇帝」] |
ルドルフ・ ブッフビンダー(P)指揮 ウィーンso. | |
録音:2003年7月19日、ウィーン・コンツェルトハウス。ウィーン芸術週間におけるライヴ。 なんと1日で全曲ライヴ演奏という凄い全集がORFから発売。知性派ピアニストの最高峰、そしてベートーヴェン解釈者としても当代一のブッフビンダーによる、 しかも弾き振りでお相手もウィーン交響楽団というとっておきの「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集」。 ブッフビンダーはドイツ物を得意としており録音も多数ある。ベートーヴェンではピアノ・ソナタ全曲やシュタルケルとのチェロ・ソナタ全曲の他、 近年ではアーノンクールと共演し好評だったブラームスのピアノ協奏曲全集やハイドン:ピアノ・ソナタ全集(以上TELDEC)、今回と同様ウィーン響を指揮振りしたモーツァルト:ピアノ協奏曲全集 (CALIG/廃盤)など名盤を多く世に出しているが、意外にもベートーヴェンのピアノ協奏曲全集は今回が初めての録音だと言う。 当演奏は、ウィーン芸術週間中に行われたコンツェルトハウス・ウィーンにおけるライヴ。しかも一日ですべての協奏曲を演奏するという偉業。午前11時開演のコンサートでは第2番、第3番、第4番の協奏曲を、 そして午後4時開演のコンサートでは第1番と第5番の協奏曲を演奏した。2003年の悼尾を飾る話題盤となること必死。 | ||
オーストリアからのこだま;故郷からの音楽? 〜クシェネク、シューベルト:歌曲集 クシェネク: 「オーストリア・アルプスの旅日記」Op.62(1929)から(14曲) シューベルト: ヴィルデマン山地を越えて D.884/十字架 D.932/ 羊飼いの嘆きの歌 D.121/アルプスの狩人 D.588/ 酒宴の歌 D.888/アルプスの狩人 D.524b/雷雨の後に D.561/ 郷愁 D.851/リーゼン山頂に立って D.611/森で D.834 |
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br) ラッセル・リャン(P) | |
録音:2003年10月14日、ライヴ。 クシェネクは初め新古典主義や無調音楽の影響を受けたが、この作品を作曲したころは調性のある新ロマン主義的作風に回帰していた(ここには収録されていない部分だが、 この曲集の最後には12音技法の旋律が現れ、この後12音技法の時代に入ることになる)。このCDでは二人の作品が1、2曲ずつ交互に演奏されているが、それほど違和感が無い。オーストリア出身のホルツマイアーは歌曲とオペラの両面で各国で活動していて、柔らかい声で細やかな情感を表現している。 なお、表題の最後にクエスチョンマークが入っている理由は、代理店の案内には特に記されていないため。 | ||
レーガー(ルドルフ・コリッシュ編): ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.101 |
エレーナ・デニソワ(Vn) アレクセイ・コルニエンコ指揮 コレギウム・ムジクム・カリンティア | |
録音:2003年4月。 シェーンベルク等、近代作品の演奏で名高いコリッシュSQの第1ヴァイオリン、ルドルフ・コリッシュ(コーリッシュ)(1896-1978)の編曲による当版は1922年ウィーンで初演さたが、その後行方不明となり、 1986年になってコリシュの遺品から発見された。 作曲者は常に原曲を支持していたが、演奏の限界に近いので長い間ほとんど演奏されなかった。 豊かな表現力でスケールの大きな演奏をしているデニソワはロシアの優れたヴァイオリン奏者で、グスタフ・マーラー合奏団を創設している。 | ||
順調と混乱 音楽祭 2003 クリストフ・チェク、ベルティ・ミュッター、 マルティン・プターク、 クリスティアン・ミュールバッハー:mc2(抜粋) マルセル・カリフェ:リタ 民謡:ワルツ/ポルカ/ヨーデル/舞曲/ケベックの糸車 ペペ・バスク:黒人のリズム/他 |
ヌヴェル・クイジーヌ、 ボリウッド・ブラス・バンド、 マルセル・カリフェ、 アンバー・アウフ・ザイテン、 ツァンバララナ、 ジュスティン・バリ・グループ、 ルナサ、キューバニスモ、 トラバンド、メルセデス・ペオン/他 | |
録音:2003年7月-8月、ライヴ。 この音楽祭は、2002年には、現在のクラシック音楽の傾向を広く民謡、民族音楽の視点で捉え、その境界を越える可能性を探る試みとして開催された。2003年も世界各地の様々なジャンルの演奏者が参加している。 ロンドンのブラス・バンドやウィーンのジャズ・グループ、ジプシーのバンド、スペインの歌手のほか、レバノン、イラク、マダガスカルなどからの演奏者たちが多彩な演奏を繰り広げる。 | ||
あなたの意のままに〜ドイツ・ルネサンスのリュート音楽 ハンス・ノイジードラー(1508/09-1563): とても上手なオルガン奏者の前奏曲/あなたの意のままに/ 前奏曲第1番/私はその日を嘆く/前奏曲第3番/ ああエルスライン、いとしい私のエルスライン/ 良いヴェネツィアの舞曲/ヴァシャ・メザ(外国の舞曲) ハンス・ユーデンキューニヒ(1450頃-1526): 格言詩第1/ロッシーナ(外国の舞曲)/ オランダの輪舞/もう一つの格言詩 ジーモン・ギンツラー(1500頃-1547以後):前奏曲/他 |
ヨアヒム・ヘルト(Lute) | |
録音:2001年11月。 16世紀ドイツのリュート曲がほとんど知られていないのは、扱いにくいドイツ式タブラチュアで記譜されていることが大きな理由であると思われる。 ノイジードラーとユーデンキューニヒは、教則本的な内容や舞曲の編曲を含む様々な難易度の曲集を出版した。ヘルトは1963年ハンブルク生まれ、ブリュージュの「ムジカ・アンティカ」コンクールで2位となった。数多くの音楽祭に出演し、1992年にはルネ・ヤーコブスと共に東京公演に参加している。 | ||
ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626-1690): モテットとソナタ集 4声のソナタ第1番/外国のすべての人/ 5声のソナタ「ラ・スクァルツォーナ」/ 3声のソナタ第7番/3のソナタ「封建貴族たち」/ ばらの花輪で飾ろう/6声のソナタ「探索」/ 3声のソナタ「小さなばら」/おお、最愛のイエスよ/ 5声のソナタ「クレモナ」/他 |
モニカ・マウフ(S) コルネ・ノアール | |
レグレンツィはヴェネツィアの聖マルコ大聖堂の楽長として宗教曲を作曲し、 またヴェネツイァ楽派の代表的なオペラ作曲家の一人と見なされている。コルネ・ノアールは古楽 演奏の名門バーゼルのスコラ・カントルムの出身者たちを中心に1997年創設された古楽合奏団。 編成はヴァイオリン2、チェロ2、オルガン1、ツィンク2。創設者がこのコルネット奏者たち だったことが「黒いコルネット」を意味する団体名の由来なのだそうだ。 | ||
ロッキン・ジャニター〜ザディコ体験ライヴ エケルル: ジャニターのお勧め/ボブのパブのためのブギ/ 婚礼の日のワルツ/昔の学校のザイデコ/ ブルー・アリス/ ジュニア・マーティン・ツー・ステップ/ ザイデコのはずみ/ エケルルによる民謡編曲: 告解火曜日(復活祭最終日)の踊り/ ミドランド・ツー・ステップ/ジョリー・ブロン/他 |
ヤン「ロッキン・ジャニター」 エケルル(アコーディオン) フィリップ・ブルナ(フロットア/トライアングル) エーリヒ・ディルンヴェーバー(トライアングル) | |
録音:2003年9月15日、ライヴ。 ザディコとはアメリカのダンス音楽で、フランス起源のケイジャンというダンス音楽にカリブ音楽やブルースの要素を取り入れ、アコーディオンをメインに、ラブボード(フロットアはドイツ語か?;金属製の洗濯板) でリズムをきざむというもの。ルイジアナやテキサスで根強い人気を誇る。 エケルルはクラシックのアコーディオンを学んだが、12歳の時ザイデコの王クリフトン・シェニエを聴いて、南米のダンス音楽に魅了された。1995年から異母弟ブルナと共演し、ルイジアナでも定期的に演奏している。 | ||
ハインリヒ・シュッツ: ヨハネ受難曲/ 宗教的合唱曲集〜[涙と共に種まく者は/ 私には分かる、救い主は生きている] ホルボーン:憂愁の映像 トムキンズ:5声のパヴァーヌと5声のガイヤール フェラボスコ:4声の幻想曲 ヨハン・タイレ(1646-1724):マタイ受難曲 他 |
オットー・カーゲル指揮 プライヴェート・ミュージック カペラ・ノヴァ・グラーツ [ヨハネス・チュン(T) マルクス・フォルパート(B) コルネリア・ホラク(S) ベルンハルト・ホビガー(B) 他] | |
録音:録音:2002年5月。"EDITION ALTE MUSIK" J.S.バッハ以前の優れた受難曲を2作品収録。シュッツの「ヨハネ受難曲」は30分ほどの作品で、楽器は一切用いられておらず、合唱曲も叙唱も全くの無伴奏である。切り詰められた音楽に純な信仰の崇高さが浮かび上がり感動的。 タイレの「マタイ受難曲」は、美しいアリアを用いたり、ハンス・レオ・ハスラーの旋律を借用していたりと、シュッツと打って変わって、親しみやすく分かりやすい作品。この手法は大バッハにも学ぶところが多かったことは疑いない。 カペラ・ノヴァ・グラーツは1983年設立の古楽団体。 | ||
ラウリン〜中世チロルの叙事詩と笑劇 カスパール・フォン・デア・レーン:ラウリン ヴォルフラム・フォン・エシェンバッハ: ヴィレハルム,ティトゥレル ハルトマン・フォン・アウエ:イヴァイン ゴットフリート・フォン・シュトラスブルク: トリスタン ハインリヒ・フォン・ブルジュワ:魂の助言 作曲者不祥:ニーベルンゲンの歌/ヴィルジナル/ サルタレッロ/エッケの歌/愛の踊り/ ある高貴な公爵夫人を悼む/悪妻 |
エバーハルト・クンマー(歌、楽器) アンサンブル・ユニコーン | |
録音:2003年4月7-8日。"EDITION ALTE MUSIK" 13〜15世紀にかけての様々なタイプの音楽を集めたアルバム。、カスパール・フォン・デア・レーンの「ラウリン」のような重みのある作品から、「悪妻」のようなコミカルな歌まで変化に富んでいる。エバーハルト・クンマーは1940年生まれの歌手、楽器も自ら扱ってこだわりのアルバムを作っている。解説、歌詞訳とも独・伊語のみ。 | ||
アッコルドーネの祭典 ジュリオ・カッチーニ:聞いておくれ、恋人たちよ/ 翼を持つ愛の神よ/麗しのアマリッリ ビアージョ・マリーニ:彼女から遠く離れた恋人 クラウディオ・モンテヴェルディ: 私の胸の奥にある苦悩は/ラウダーテ・ドミヌム ジョヴァンニ・ステファーニ:幸せな恋人 アレッサンドロ・グランディ: おお、なんとあなたは美しい グイド・モリーニ:コンチェルト・パストラーレ アルフィオ・アンティコ:誰があなたに言ったのか マルコ・ベアズリー:タランテッラ・プリンマ 他 |
アコルドーネ [マルコ・ベアズリー(歌) アルフィオ・アンティコ (歌、Perc) グイド・モリーニ (Cemb、Org)] | |
録音:2003年6月28日、ライヴ。"EDITION ALTE MUSIK" アコルドーネは、楽器などは極めてアカデミックな古楽奏法を採用する一方、歌唱においては通常のクラシック唱法とは異なった、まるでフォークシンガーのような素朴で親しみやすい歌い方を採り入れている。演奏全体も常に分かりやすくあろうと試みている。ステファーニの音楽がポップミュージックのようにスウィングするのはちょっとした驚きだろう。モンテヴェルディらの遥か昔の音楽に、自分達の作品を加えているのも、彼らの方向性を明確にしてユニークである。親しい人たちを集めて楽しく歌い奏でているような雰囲気は全く独特の魅力を持っている。 | ||
J.S.バッハ:ミサ・ブレヴィス ヘ長調 BWV.233(*) | シビラ・ルーベンス(S) ステファニー・ホウトツェール(A) トーマス・バウアー(B) フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント | |
J.S.バッハ: カンタータ「太鼓よとどろけ、ラッパよ響け」BWV.214 |
デボラ・ヨーク(S) アンネッテ・マルケルト(A) イェルク・デュルミュラー(T) クラウス・メルテンス(B) トン・コープマン指揮 アムステルダム・バロックo.&cho. | |
録音:2003年6月8日(*)、6月7日(+)、ライヴ。"EDITION ALTE MUSIK" 一日違いの演奏会のライヴ録音、しかもヘレヴェッヘとコープマンというバッハの大家二人がそれぞれ立派な演奏を聴かせる。柔らかさと流麗さに勝るヘレヴェッヘと、ダイナミックな躍動感に特徴のあるコープマン。歌手もそれぞれ優れている。両者ともそれぞれの曲を既に録音しているが、ライヴということでまた別な魅力が発揮されている。 | ||
TRIGONALE 2003 古楽音楽祭 | ||
スヴェーリンク:大公の舞踏/エコー・ファンタジア/ いと高きところでは神にのみ栄光あれ ブクステフーデ:暁の星のいと美しきかな J.S.バッハ:パストラーレ BWV.590 |
トン・コープマン(Org) 録音:2003年6月20日 | |
モンテヴェルディ: グローリア/ディクスィット・ドミヌス/ サルヴェ・レジーナ/コンフィテボル/ デウス・トゥオルム・ミリトゥム/ベアトゥス・ヴィル |
コンラート・ユングヘーネル指揮 カントゥス・ケルン コンチェルト・パラディーノ 録音:2003年6月27日 | |
ホセ・マリン/フランシスコ・ゲラウ:フォリア ガスパール・サンス:カナリオス ルカス・ルイス・デ・リバヤス:パバナ 他 |
ピエール・ピツル指揮 プライヴェート・ミュージック 録音:2003年6月22日 | |
ジョヴァンニ・バッティスタ・フェランディーニ: シンフォニア ホ長調 F.X.リヒター:フルート協奏曲 ダッラバコ: 3つのヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 Op.6 No.5 J.C.F.バッハ:交響曲 ニ短調 |
ウェルナー・エールハルト指揮 カントゥス・ケルン 録音:2003年7月14日 | |
ヴィヴァルディ: 歌劇「ジュスティーノ」序曲/ モテット「正しい怒りの烈しさに」ハ短調 RV.626/ 協奏曲 ハ長調 RV.114 ヘンデル: 歌劇「ジュリオ・チェーザレ」〜つらい運命に涙は溢れ |
シモーネ・ケルメス(S) アンドレア・マルコン指揮 ヴェニス・バロックo. 録音:2003年6月29日 | |
アリアンア・サヴァール:愛 マレ:前奏曲/人の声/ミュゼット フェラン・サヴァール:エル・ソムニ 他、即興演奏など |
ジョルディ・サヴァール(ガンバ) アリアンア・サヴァール (歌、ダブルハープ) フェラン・サヴァール (歌、G、テオルボ) ディミトゥリス・プソニス (Perc) 録音:2003年7月10日 | |
アルフィオ・アンティコ: ラウトリエリ・オッセルヴァーヴァ |
マリア・ クリスティーナ・キール(S) 他 グイド・モリーニ指揮 オルケストラ・ ディ・アコルドーネ 録音:2003年6月29日 | |
"EDITION ALTE MUSIK"。すべてライヴ録音。演奏者と曲目の一覧を眺めればその豪華さがすぐに分かるというものであろう。しかもこれらはわずか十数日の間のできごとである。時には同じ日の午前と晩に演奏会が行われているのだ。贅沢な祭典を垣間見れる3枚組である。 | ||
アルフレート・ポランスキ:歌曲集 (全24曲/ギター曲1曲) |
サラ・アルマサン(Ms) デイジー・ジョプリング(Vn) アルフレート・ポランスキ(G) | |
録音:2003年。 アルフレート・ポランスキはオーストリアのギタリスト、リュート奏者。この歌曲集では、カール・C・アルトマン(1921-2000)とペーター・ローザイ(1946-)という20世紀ウィーンの詩人二人の詩に曲をつけている。ギターとヴァイオリンの伴奏による歌は、まるでスペインの下町で流しの歌を聞いているようである。サラ・アルマサンはスペインのメゾソプラノ。デイジー・ジョップリンは1969年英国生まれのヴァイオリニスト。 | ||
ヘンデル: カンタータ「棄てられたアルミーダ」/ 歌劇「ジュリオ・チェーザレ」〜つらい運命に涙はあふれ/ 同「アルチーナ」〜蒼ざめた霊たち/ 同「アグリッピーナ」〜素晴らしい喜び アウフシュナイター:セレナード第5番 へ長調 ムッファット:ソナタ第5番 ト長調 |
ヌリア・リアル(S) ミヒ・ガイク指揮 オルフェオ・バロックo. | |
録音:2004年6月1日。 ヌリア・リアルはスペイン、バルセロナの北50Kmのマンレサという町で生まれた美貌のソプラノ。ラウール・マリャビバレーナ率いる古楽声楽アンサンブル、ムジカ・フィクタ(CANTUS、ENCHIRIADIS)のメンバー時代に頭角を現し、その透明さをたたえた美しい声をルネ・ヤーコプスから高く評価され、2003年のモンテヴェルディの「オルフェオ」公演でエウリディーチェ役に起用された。オルフェオ・バロック・オーケストラ は1996年創立、ミヒ・ガイクの指揮でCPOに多数録音している。 | ||
レゾナンツェン2004〜夢と現実 | ||
シャルパンティエ:平和のための頌歌 シャイト:マニフィカト |
ジョルディ・サヴァール指揮 エスペリオンXXI 他 録音:2004年1月17日 | |
ペルティ:カンタータ「命は失い、死は見つからない」 ヘンデル:シャコンヌ HWV.435 サラテッリ:カンタータ「不確実な要素で」 |
ハリー・ファン・デル・カンプ(B) シュテファン・シュルツ(Vc) アレクサンダー・ヴァイマン(Cemb) 録音:2004年1月19日 | |
カバニーリェス:ティエントXV リバヤス:シャカラス ブルーナ:バターリャ第6旋法 他 |
トーマス・ヴィンマー指揮 アクサンテュス・オーストリア 録音:2004年1月20日 | |
ヒューム: ガンボの魂/喜びが来る/軽く触れて/兵士の決意/他 ダウランド:深い眠りよ |
パオロ・パンドルフォ指揮 ラビリント 録音:2004年1月21日 | |
レグレンツィ:モテット「ああ喜ばしい友よ」/ 5声のソナタ「ラ・チェトラ」 フェラーリ:「命を放ってしまいたい」 タルクイニオ・メルラ:シャコンヌ カッツァーティ:「天の后、喜びたまえ」 |
コビー・ファン・レンズブルク(T) レ・コルネ・ノワール 録音:2004年1月22日 | |
ビーバー:ロザリオのソナタ〜第3番−第6番 | グナール・レツボール(Vn)指揮 アルス・アンティクア・オーストリア 録音:2004年1月18日 | |
トロンボンチーノ: 美しき聖処女よ/アヴェ・マリア/戦いへ ダルツァ:サルタレッロ/カラータ/ピーヴァ オルランド・ディ・ラッソ:いとしのマドンナ/他 |
グイド・モリーニ指揮 アッコルドーネ 録音:2004年1月24日 | |
SACDハイブリッド盤。名物レゾナンツェン音楽祭、今回のテーマは「夢と現実」。例年通り豪華な演奏が目白押しである。なんといってもサヴァールのシャルパンティエとシャイトが目玉。パンドルフォのヒュームとダウランドにも注目。 | ||
モーツァルト、シューベルト、ドヴォルジャーク、シュトラウス:歌曲集 モーツァルト:私は行く、しかしどこへ K.583 /穏やかに微笑みながら K.152 /寂しく暗い森で K.308 / ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時 K.520 /夕べの想い K.523 シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェンD.118 /秘めごと D.719 /水の上で歌う D.774 /若い尼 D.828 ドヴォルジャーク:ジプシーの歌 Op.55(全7曲)/おやすみ Op.73 No.1 R.シュトラウス:わたしは花束を編むつもりだった Op.68 No.2 /夜 Op.10 No.3 /荒天 Op.69 No.5 / 愛を携えて Op.32 No.1 /ツェツィーリエ Op.27 No.2 /あした Op.27 No.4 ゲニア・キューマイアー(S) ツィタ・チルク(P) | ||
録音:2004年8月9日-14日、9月28日。ゲニア・キューマイアーは、オーストリア、ザルツブルク生まれのソプラノ。2000年代後半から、ウィーン国立歌劇場を中心に、バイエルン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭などで主に娘役を歌って活躍しているソプラノ。この録音は2004年の物。スカラ座、ウィーン国立歌劇場に初出演を果たし、メキメキと頭角を現していく若き逸材の瑞々しさが楽しめる。 | ||
フロトー:歌劇「マルタ」〜抜粋 | アレクサンドラ・ラインプレヒト (S;ハリエット) アンドレア・ベニッヒ (Ms:ナンシー) クラウス・クットラー (T:トリスタン卿) イズマエル・ジョルディ (T:ライオネル) アントン・シャリンガー (Br:プルンケット) トマーシュ・ネトピル(指揮) ウィーン・ フォルクスオパーo.&cho. | |
2003年10月18日、ウィーン、フォルクスオパー、ライヴ。 アリア「夢のように」で知られる「マルタ」は、1847年11月25日にウィーンで初演されるや大ヒット、フロトーの生前に500回以上上演されたといわれている。フォルクスオパーの庶民的な肩肘張らない雰囲気が作品にマッチして楽しい。 | ||
クワイエット・ナイツ レノン&マッカートニー:ヘイ・ジュード ハンディ:セントルイス・ブルース アレン:虹の彼方へ ヤング:私が恋に落ちる時 ローパー:タイム・アフター・タイム ガーシュイン:お前が好きだ、ポーギー ワイディンガー:ディス・イズ・ハリウッド ジャスト・ワン・モーメント 他 |
ゲオルク・ワイディンガー(P) | |
ガーシュイン、ビートルズの名曲から、ヴィクター・ヤング、さらにはシンディ・ローパーまで含めたピアノ・アルバム。ワイディンガーは1968年ウィーン生まれ。 | ||
ウィンナ・ホルン カーマン:ロビン・フッド コープランド:市民のためのファンファーレ ホーナー:タイタニック ウィリアムズ:オリンピック・ファンファーレ フンパーディンク: 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」〜夕べの祈り シューマン:コンツェルトシュテュック メンデルスゾーン:夜想曲 マーラー:私はこの世に忘れられ |
ウィンナ・ホルンズ [トーマス・イェプストル、 ラファエル・ シュテッフェルマイアー、 ヨゼフ・ライフ、 トーマス・ビーバー、 フランツ・ピックル、 フランツ・オバーミュラー (ヤマハ製ウィンナホルン) ヴォルフガンク・トンベック、 アルベルト・ハイツィンガー、 ゲルハルト・クルマー、 ヘルベルト・ペンツィンガー、 トーマス・フィッシャー (ユングヴィルト製 ウィンナホルン)] | |
2003年4月、5月。 前代未聞、12人のホルン奏者がウィンナ・ホルンだけ(一部ワーグナーチューバと持替え)を用いてアンサンブルを奏でるアルバム。タイタニックやオリンピック・ファンファーレのようなポピュラーな名曲も楽しければ、シューマンやメンデルスゾーンのロマン派の色濃い作品も美しい。そして究め付けはマーラーの「私はこの世に忘れられ」、その甘美な陶酔感には恍惚となる他ない。大いに話題を呼びそうなCD。 | ||
バッハ:ブランデンブルク協奏曲集 第3番 ト長調 BWV.1048/第4番 ト長調 BWV.1049/ 第6番 変ロ長調 BWV.1051 |
ヨゼフ・メルティン指揮 ウィーンco.のメンバー ニコラウス・アーノンクール(Vc) グスタフ・レオンハルト (ヴィオラ・ダ・ガンバ) | |
録音:1950年。原盤:おそらくSUPRAPHON。SPのみで、LPにも復刻されたことがない録音ではないかと思われる。もちろん初CD化。 この古いモノラル録音のブランデンブルク協奏曲集には重要な意義がある。チェロにはニコラウス・アーノンクールが参加しているが、これは曲を問わずおそらく彼の初レコーディングとなったもの(有名なホーレンシュタイン指揮の同曲に参加したのはこの4年後)。また、ヴィオラ・ダ・ガンバにはグスタフ・レオンハルトが参加(もちろんチェンバロの間違いではなく、彼によるガンバの録音はTELEFUNKEN時代のLPにわずかにあったはず)。それだけではなく、ヨゼフ・メルティン(1904-1998;学者としても活躍し、後に古楽に関する著書も著した)のバッハ像は半世紀前とは思えないほど明確に後の古楽運動の方向性を示した極めて優れたもの。ここから若きアーノンクール、レオンハルトへの影響を感じ取ることは容易である。カール・リヒターが第4番の録音でまだフルートを使っていた頃、メルティンはためらいなくリコーダーを用いているのだ。良好とは言いがたい音質ながら、これは戦後の古楽復興のスタートを高らかに宣言する貴重な記録である。 | ||
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.27 No.1 アラン・リド(1934-1996): 牛のフェルディナント(語りとヴァイオリンのための) ブーレーズ:無伴奏ヴァイオリンのための賛歌 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのための パルティータ ロ短調 BWV.1002 |
コーネリア・レシャー(Vn) | |
録音:2004年11月。 リドとブーレーズの作品が珍しい。コーネリア・レシャーは1980年ザルツブルク生まれ。 | ||
ハイドン: ピアノ三重奏曲第39番 ト長調 Op.73 No.2 Hob.XV:25 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.49 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67 |
ダリボール・カールヴァイ(Vn) ミラン・カラノヴィチ(Vc) シュテファン・シュトロイスニヒ(P) | |
録音:2004年11月。 カールヴァイ1985年スロヴァキアのマルティン、カラノヴィッチは1980年セルビアのベオグラード、シュトロイスニヒは1985年ウィーン生まれ。 | ||
ラ・ヴェンデッタ La Vendetta 〜バロック期の女性作曲家たち エリザベト=クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729) ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第1番 ニ短調 バルバラ・ストロッツィ(1619頃-1677頃): ソプラノ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための 悲歌「 Sul Rodano severo 」/ エリザベト=クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール: 組曲 イ短調〜前奏曲 アントニア・ベンボ(1643-1715): ソプラノと通奏低音のためのアリア [ Passan veloci l'hore / Anima perfida ] エリザベート=クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール: 2つのヴァイオリン、チェロと 通奏低音のためのソナタ第2e番/ 交響的カンタータ「サムソン」 アントニア・ベンボ:ソプラノと通奏低音のためのアリア アリア「 M'ingannasti in verità 」 ストロッツィ: ソプラノ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための アリア「 La Vendetta 」/ ソプラノと通奏低音のためのカンタータ「 Sino alla Morte 」/ ラ・ヴェンデッタ/シノ・アラ・モルテ/ ソプラノ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための アリア「 Costume de' grandi 」 |
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) エレーナ・ルッソ(Vc)指揮 ビッツァリエ・アルモニシェ | |
人気の古楽系ソプラノのインヴェルニッツィが参加した注目のアルバム。ビッツァリエ・アルモニシェとインヴェルニッツィは同様の企画アルバムをOPUS111レーベルからもリリースしていた。 | ||
KULINARISCHES AUS OSTERREICH(オーストリアの料理) クルト・アントン・ヒューバー(1928-):ボッカチオ賛歌1 ゲルハルト・プレゼント(1957-):木管楽器のためのソロ マーサ・シュヴェディアウアー=サウスウィック(1956-): 小三重奏曲3 E.R.ライトナー(1943-): 無伴奏ヴァイオリンのための「パガニーニ氏の弦の跳躍」 エルンスト・ヴュルディンガー(1952-): B管クラリネットのための「ザダスタン」 ダナ・クリスティナ・プロプスト(1961-): チェロとピアノのための「メシアン賛歌」 マクシミラン・クロイツ(1953-):ウィーン風三重奏曲 ゲルハルト・トラック(1934-): 無伴奏ヴァイオリンのための主題と変奏 ディーター・シェルマン(1957-): ソプラノとピアノのための7つの歌曲〜5曲 エルンスト・ケルツ(1929-):ピアノのための「感情」 ウェルナー・ペリンカ(1952-):アラベスク風三重奏曲 |
ウェルナー・ハックル指揮 トーンキュンストラー合奏団 アルフレート・ヘルテル(Ob) ゲラルト・ヒンタードルファー(Vn) 伊藤志帆(Cl) バルバラ・シュヴァルツ(Vc) ウルリケ・ジヒ(S) アンデアス・ウィキダル(P)他 | |
「ボッカチオ賛歌1」は哀愁の漂う古風で調性的な作品。「ソロ」では無伴奏オーボエが名人芸を繰り広げる。「小三重奏曲3」はアメリカ人気質の表れた陽気で軽快な曲。「パガニーニ氏の弦の跳躍」は細かい音型による無窮動風の曲で、切実に訴えるような旋律がはさまれる。「ザダスタン」は4本のクラリネットによるのどかな作品。「メシアン賛歌」は、厳粛で重々しい基調の中に現れる高音域のピアノのクリスタルな音色が印象的。クロイツは伝統から発展した半音階的音体系を用いる作曲家で、「ウィーン風」なのはしばしば現れるワルツのリズムだけの陰鬱な作品。「主題と変奏」はロマン派的様式で書かれ、抒情的で静謐な旋律が連綿と歌われる。「7つの歌曲」はピアノを打楽器的にも扱い、激しい表出力を持った作品。ケルツは音素材を限定することが多く、この曲もほとんど同じリズムで作曲されています。「アラベスク風三重奏曲」は、ピアノがアラベスク風の細かい装飾的な音型を奏する明るく華やかな作品。 | ||
The NEXT GENERATION(次の世代) アンドレアス・ウィキダル(1966-): チェロとピアノのための「ピンポン」 ルーカス・ハーゼルベック(1972-): 管楽五重奏のための「モビール」 ソニア・フーバー(1980-):ピアノのための「d'accord」 R.グラーフ(1967-): フルート、ギターと打楽器のための「原因と副作用」 ユディット・ヴァルガ(1979-):ピアノのための変奏曲 アレクサンダー・クロップ(1977-): クラリネットとピアノのためのロンド カール・バート(1957-): チェロとピアノのための「簡潔なレントラー」 ツヴェタ・ディミトロヴァ(1968-): ピアノと室内管弦楽のための「変形」 ヨハネス・コーバルト(1971-): アルト、ヴィオラとピアノのための「断章」 ミヒャエル・ワールミュラー(1980-): 室内合奏のための G.ハーゼンベルガーの絵による4つの幻想小曲集」〜 [カッパドキア/エーゲ海] ローラント・フライジッツァー(1973-): ヘレンの真夜中の狂気の踊り |
ルイーゼ・ブライヤー(Vc) ウェルナー・ハックル指揮 トーンキュンストラー合奏団 ソニア・フーバー(P) バルバラ・ギスラー=ハーゼ(Fl) リヒャルト・グラーフ(G) ユディット・ヴァルガ(P) アレクサンダー・クロップ(Cl) カール・バート(P) マルガレーテ・ユンゲン(A) ペーター・コイシュニヒ指揮 モスクワo. 他 | |
「ピンポン」は、リズムを刻むピアノの上をチェロがスタッカートやピツィカートを多用して跳ね回る。「モビール」では、長く音を伸ばす楽器と細かい動きをする楽器が絡み合う。「d'accord」は「同意」、「賛成」という意味で、ピアノは点描的に始まり、暗い音色で激しく動く。「原因と副作用」はフルートが牧歌的な旋律を奏し、ギターと打楽器が異国的な雰囲気をかもし出す。「変奏曲」は3楽章から成り、高音域と低音域が対比される。「ロンド」は細やかな情趣のある抒情的な作品。「レントラー」ではピアノがレントラーのリズムを奏する上で、チェロが単純な旋律を反復したりギターのように弦をかき鳴らしたりする。ディミトロヴァはブルガリア出身で、「変形」には印象主義的な音色、ダイナミックな対照、不規則なリズムが共存している。「断章」では哀愁を帯びた緩やかな旋律が歌われる。「カッパドキア」はトルコの昔の王国名で、のどかな旋律で始まるが、行進曲風のリズムの暗い響きに変わり、これは次の曲にも引き継がれる。フライジッツァーの作品では様々な打楽器やが狂気を強調する。 | ||
私が前に歩む時〜島々の歌曲と旋律集 ロバート・ジョンソン(1583頃-1633):私が前に歩む時 ターラフ・オカロラン(1670-1738): ヒューレット/カロランの歓迎 作者不詳:ブルターニュの舞曲/ジョン・バーリコーン/ あなたは何歳/黒と灰色/冷たい土の上で/ジェニーの結婚/ 川は広い/もう決してお前を愛さない 他 |
ニコラウス・ネヴェルクラ指揮 クワドリガ・コンソート | |
イングランド、スコットランド、アイルランドの音楽はヨーロッパ大陸とは異なる歴史をたどってきた。たとえば、3度や6度という協和音程が他のヨーロッパの国々より早く用いられていた。それは、芸術音楽と民俗音楽との境界線が大陸ほどはっきり引かれていなかったからである。17−18世紀の写本から採られた、心をなごませるしみじみとした民謡からにぎやかな舞曲まで20曲を収録。 | ||
バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785): カンタータ「弁明」 2つのヴァイオリンと低音のためのソナタ ヘ長調 ファゴット協奏曲 変ロ長調(フルート協奏曲 ニ長調より編曲) フルート、オーボエと通奏低音のためのソナタ ト長調 チェンバロと弦楽のための協奏曲 へ長調 |
サラ・ミンガルド(A) セルジョ・アッツォリーニ(Fg) マッシミリアーノ・ ラスキエッティ(Cemb) ロペラ・ストラヴァガンテ | |
オペラ・ブッファの作曲家として知られるガルッピは、聖マルコ寺院の楽長としてヴェネツィアで活動し、多数の器楽曲も作曲した。 ロペラ・ストラヴァガンテは、注目に値するのに不当に無視されている劇場作品に再び光を当てることを目的とするアンサンブルで、初期のオペラを研究と演奏の総合として上演しようとしている。 | ||
ティロルの現代音楽〜国際現代音楽協会オーストリア支部 エーリヒ・ウルバナー(1936-):室内合奏のための抒情詩 トーマス・アマン(1978-): 弦楽四重奏のための「…お前の世界は呼吸…」 ノルベルト・ホフマン(1948-):Acrotiri(電子音楽) ベルンハルト・ガンダー(1969-): 弦楽三重奏と電子音のための「具体的な詩」 エドゥアルト・デメツ(1958-): ソプラノと室内合奏のための「仮面劇」 ギュンター・ツェヒベルガー(1951-): 弦楽六重奏曲〜第1,3,4,5楽章 マルティン・リヒトフス(1959-):管弦楽のための「エアロビクス」 |
エーリヒ・ウルバナー指揮 コルドス(SQ) ウィーン・ケルネSQ団員 ペーター・コイシニヒ指揮 コントラプンクテ合奏団 ゲオルク・シュメーエ指揮 インスブルック・ティロルso. 他 | |
「抒情詩」はロマン的な基本姿勢を暗示する題で、古典的形式や舞曲の引用も、多様な楽器による多彩な音色の中に織り込まれている。アマンの作品では、抑制された音響の中でトレモロが断続的に奏され続ける。「Acrotiri」は楽器の音を素材として周波数を変えて作られている。「具体的な詩」は、機械、建築現場、事務所などの音に楽器の音を加えて編集されている。「仮面劇」の歌詞はクラウス・ヘンドルの歌劇の台本から採られていて、殺人を目撃した警部が被害者の仮面をつけて犯人を驚かせようとする。「弦楽六重奏曲」ではグリッサンドによる音の漸進的上下が多用されている。「エアロビクス」は運動の2つの重要な前提である周期的運動と脈動する反復を主題とすることを意図し、活気と運動の喜びを音楽で表現しようとしている。 | ||
ヘルヴィヒ・ライター(1941-):女声合唱作品集 喜び/不信任決議/碑銘/野営/子守歌/アイルランドの祝福/ どうぞベッティ/否認/詩編/エーデおじさん/ペンギン/ アヴェ・マリア他 |
アンケ・ヘーイング指揮 コルス・ディスカントゥス | |
録音:2005年2月。 ライターは、ウィーン少年合唱団指揮者、ウィーン音楽大学指揮科教授を務めた。1994年から作曲を始めたが、前衛的な手法は採らず穏健な様式でグレゴリオ聖歌、ポリフォニー、ロマン派などの要素を取り入れ、またジャズや映画音楽の影響も受けている。 女声合唱団コルス・ディスカントゥスは2001年ウィーンでのフランツ・シューベルト国際合唱コンクールで銀メダルを獲得、また2003年プラハ国際合唱コンクール女声合唱の部でも1位となった。 | ||
トリゴナーレ古楽音楽祭 2004〜変化 コレッリ: ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.5 No.12「ラ・フォリア」(*) カルダーラ: 独唱カンタータ「メデアを誘拐された時のアエタの嘆き(+) ヘンデル:合奏協奏曲 変ロ長調 Op.6 No.7(#) ヴィヴァルディ:フルート協奏曲 ハ長調 RV.444(#) J.S.バッハ: カンタータ第196番「主はわれらを思いたもう」(**)/ モテット「主をたたえよ、すべての異教徒よ」BWV.230(**)/ カンタータ第12番「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」(**)/ モテット「わが喜びなるイエス」BWV.227(**)/ カンタータ第147番「心と口と行いと命もて」〜 主よ、人の望みの喜びよ(**) 他 |
ヒロ・クロサキ(Vn;*) ハリー・ファン・デル・カンプ 指揮アムステルダム・ ジェズアルド・コンソート(+) ジョヴァンニ・アントニーニ指揮 イル・ジャルディーノ・アルモニコ(#) コンラート・ユングヘネル指揮 カントゥス・ケルン(**) 他 | |
2003年に始まった、オーストリア南部のケルンテン州で毎年開催されている古楽祭。「トリゴナーレ」という名は、古代のハープの一種トリゴノンから採られたもの。1750年以前に作曲された知られていない作品を初演することや、知られていない演奏家をデビューさせることによって、古楽を多様に鑑賞し、主流以外の音楽にも目を向けることに貢献することを目的としており、水準の高い演奏が揃う。 | ||
フランセ:管楽五重奏曲第1番 ホ長調(1948) アントン・ライヒャ:管楽五重奏曲 変ホ長調 Op.88 No.2 アイネム:管楽五重奏曲 Op.46 アーノルド:管楽五重奏のための3つの船乗りの歌 アイネム:クラリネット、ファゴットとホルンのための セレナード「ネズミ、ビーバー、クマについて」Op.84 |
ペンタ・ムジカ | |
フランセは、フランスの国立放送管弦楽団の独奏ホルン奏者から、演奏者の名人芸を示せるような管楽五重奏曲を委嘱された。フランス的で優雅で軽妙なこの作品の作曲は難航したが、書き上げられた作品は世界中で成功を収めた。フルート奏者でもあったライヒャの曲は古典派様式の明るく穏やかな作品。アイネム唯一の管楽五重奏曲は着想と機知に富んだディヴェルティメント的性格の作品。「ネズミ、ビーバー、クマについて」は、クマは作曲者、ネズミは妻、ビーバーは出版者を象徴している。アーノルドの「3つの船乗りの歌」では、軽快な両端の2曲の間に抒情的な「ジョニーは兵士だった」が奏される。 | ||
起きて、目を開けて〜1500年頃のナポリ風のフロットラと田舎の歌 ヴィラールト:おお私のかわいい人/口論している年取った女たち 作曲者不詳:ヴィラネッラ トロンボンチーノ:美しい聖母/起きて、目を開けて アルフィオ・アンティコ(1956-):海の精神/山で セヴェリーノ・コルネティ:私は失った 他 |
アッコルドーネ | |
フロットラとは1500年頃イタリアで流行した世俗歌曲の形式で、民謡風で単純なものだが、マドリガルの先駆の一つとなった。ここには素朴な味わいの歌曲と器楽曲15曲が収録されている。 アッコルドーネは1984年に演奏を始め、1989年からは歌詞と音楽の関係の理解しやすさに焦点を当てて活動している。歌と打楽器を担当しているアルフィオ・アンティコの作品も収録されている。 | ||
リヒャルト・デュンザー(1959-): 悲歌、ディオティマへ(弦楽四重奏曲第1番) 4つのトンボー(墓)(ギター独奏のための) 3つのピアノ曲[思い出/記念碑/夜の歌] …不毛の土地から生えるライラック… |
ウィーン・アンタレスSQ アレクサンダー・スヴェーテ(G) アルフォンス・コンタルスキー(P) エーリヒ・ウルバナー指揮 ライエ合奏団 | |
「悲歌」はヘルダーリンの詩「悲歌」に基づき、詩の主要な観念や節の配置などは音楽においても類似していて、それらが音楽的に発展していく。「4つのトンボー」は、フランスのヴィオラ・ダ・ガンバのための古い音楽の精神を思い出させるために作曲された。デュンザーは「夜の」作曲家で、たいてい暗い気分と色彩を含んでいる。「3つのピアノ曲」のピアノと室内合奏のための版は「夜の三部作」という題。「記念碑」ではシェーンベルクの文字の音名が「記念碑」としてオスティナート風に挿入され、シェーンベルク作品の引用も現れる。「…不毛の土地から生えるライラック…」の題は、T.S.エリオットの詩「荒地」の一部。 | ||
レハール:喜歌劇「エヴァ」 スッペ:喜歌劇「娘は十人、男はなし」 |
フレッド・リーヴェール(T) オットー・ファスラー、 トニー・ゲロルト(歌) エヴァ・シェーベック(S) エーリヒ・クンツ(B-Br) マグダ・シュタイナー(S) マックス・シェーンヘル指揮 ウィーン放送大o. 他 | |
録音:1950年。 「エヴァ」は1911年アン・デア・ウィーン劇場で初演された。当時の劇場支配人は、貧富という社会問題を扱ったオペレッタを上演して政治問題に巻き込まれることを懸念し、工場主からエヴァを守ろうとするのは人間の問題で全く社会主義ではないと述べ、レハールも演劇によって社会問題に取り組もうとは思わないと弁明した。「エヴァ」は初演後3か月の間に100回上演され、アリア「夢さえあれば」は今も人気がある。はスッペの珍しいオペレッタも併録。 | ||
レハール:喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」〜抜粋 | フレッド・リーヴェール(T) ソニア・ニッテル(S) マックス・シェーンヘル指揮 ウィーン放送大o. 他 | |
録音:1951、1959年。 レハールは「メリー・ウィドウ」に続くオペレッタでは並の成功しか収めなかったので、あれは一時の幸運だったのではないかと言う批評家もいたが、1909年に初演された「ルクセンブルク伯爵」は世界的に成功した。 マックス・シェーンヘルは1931年からウィーン放送管弦楽団の指揮者を務め、1951年にこの作品を指揮した時、タイトル・ロールにフレッド・リーヴェールを起用した。そのときソニア・ニッテルはこの録音の歌手役ではなく、ジュリエッタ役であった。 | ||
マックス・ナーグル(1960-):喜歌劇「四分割された第七天国」 | プリティ・コールズ(S) マーク・ハマン(T)他 アレクサンダー・ドゥルカー指揮 ライエ合奏団 | |
録音:2005年4月。 「第七天国」とは最高の天国を意味する。大統領の秘書は大統領の愛犬を殺したが、犬の腹に爆弾を埋め込めば生き返るかもしれないと考え、獣医に手術を依頼する。ところが爆弾は爆発せず、獣医は計画を断念するよう懇願する。その時執事が爆弾に点火し、すべてが消え去って、第七天国の場面となる。 ナーグルはオーストリア生まれの作曲家・サクソフォン奏者で、舞台作品や映画音楽を作曲し、ジャズ・フェスティヴァルにも参加している。この作品は19世紀のウィーンのオペレッタの様式を基調とし、様々な現代的手法が採り入れられている。 | ||
オペレッタ・ライヴ ヨハン・シュトラウス II:「ウィーン気質」〜抜粋(*) カールマーン:「チャルダーシュ侯爵夫人」〜抜粋(+) レハール:「メリー・ウィドウ」〜抜粋(#) |
バルバラ・ペイハ(S;*) ゼバスティアン・ ラインタラー(T;*)他 アルフレート・エシュヴェ指揮(*) テュンデ・フランコー(S;+) S.ラインタラー(T;+)他 マンフレート・ マイアホーファー指揮(+) ノエミ・ナデルマン(S;#) モーテン・ フランク・ラーセン(T;#)他 レオポルト・ハーガー指揮(#) ウィーン・フォルクスオパーo.&cho. | |
録音:2004年10月(*)/2005年3月(+)/2005年6月(#)。 「ウィーン気質」は未完の作品で、アドルフ・ミュラーJr. が完成させた。カールマーンはハンガリー生まれで、ウィーンでオペレッタ作曲家として成功した。レハールもハンガリー生まれで、1902年ウィーンの劇場の指揮者となり、1905年に初演された「メリー・ウィドウ」で世界的に知られるようになった。オペレッタの本場であるウィーン・フォルクスオパーでのウィーン情緒を堪能できる演奏。 | ||
ヴィヴァルディ〜赤毛の情熱 ヴィヴァルディ: ピッコロ協奏曲 ハ長調 RV.443/ フルート、オーボエ、ヴァイオリン、 ファゴットと通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV.107/ 同 ト長調 RV.101/ フルート協奏曲 ト短調 Op.10 No.2 RV.439「夜」/ フルート、オーボエと ファゴットのための協奏曲 ト短調 RV.103 フルート協奏曲 ニ長調 Op.10 No.3 RV.428「ごしきひわ」 |
ミヒャエル・オーマン (リコーダー)指揮 オーマン・コンソート | |
ヴィヴァルディは1703年からヴェネツィアの女子孤児院に勤務し、その生徒たちから成る合唱団と管弦楽団を教えて演奏会を行った。そのために多くの器楽曲が作曲され、その優れた演奏の評判は外国にまで伝わった。オーマン・コンソートによる明確で歯切れの良い演奏。 | ||
アントニオ・サルトリオ(1630-1680): 歌劇「エジプトのジュリアス・シーザー」 |
アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ、 ラウラ・アロンソ(S) アッティリオ・クレモネージ指揮 ラ・チェトラ 他 | |
録音:2004年。 サルトリオは初めハノーファーの公爵の宮廷楽長を務め、1676年ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長に就任した。この歌劇は大変人気を得てナポリやミラノでも上演された。しかし最初にヴェネツィアで出版された楽譜は器楽伴奏のないアリアしか残っていないため、クレモネージは1680年のナポリでの復刻版と台本を元に、楽器編成を変更したり、アリアとレチタティーヴォを整理、また楽譜の失われた二重唱1曲を作曲して録音に備えた。 クレモナージはルネサンスとバロック音楽を専門とするイタリアのチェンバロ奏者・指揮者で、モンテヴェルティやロッシーニの歌劇も指揮している。 ボーナスCDに歌詞を収めたPDFファイルを収録。 | ||
アゴスティーノ・ステッファニ(1654-1728):宗教音楽集 主は言われた/主を恐れる者は幸いなり/ 主がシオンの捕らわれ人を帰された時/ エルサレムよ、主をたたえよ/神に希望を/ マニフィカト/スターバト・マーテル |
クリストフ・ハマー(Org)指揮 ミュンヘン新宮廷楽団 | |
録音:2003年8月。 ステッファニはヴェネツィアに生まれ、ミュンヘンの宮廷オルガン奏者、室内楽指揮者、ハノーファーの宮廷楽長を歴任し、1703年から外交官としてデュッセルドルフ宮廷に仕えた。1706年司教となり、1709年からは再びハノーファーに住んだ。このような多様な経歴のためにステッファニは当時のヨーロッパで最も重要な人物の一人となり、その作品はヘンデル、クーナウ、マッテゾンなどに影響を与えた。スターバト・マーテルは最後の作品で、高度の技術と豊かな表現を示す、ステッファニの最も優れた作品の一つである。 | ||
KURZPARKZONE〜クラリネット四重奏曲集 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」〜夏 ルイス・ボンファ(1922-2001):オルフェウスの歌 フォーレ:パヴァーヌ アルフレート・ウール(1909-1992):ディヴェルティメント ヘルムート・ヘドル(1969-):パーク・アンド・ライド マイク・カーティス(1952-):クレズマーの結婚式 ウィリアム・C・ウィザラップ(1944-):アイルランドの祝福 |
パルクプラッツ四重奏団 (クラリネット四重奏) | |
録音:2005年8月録音。 「オルフェウスの歌」の作曲者ボンファはボサノヴァの創始者の一人。ウールはウィーンで生まれフランツ・シュミットに学び、伝統的な調性や対位法的語法と新古典主義、自由な無調、セリーを結合している。 「ディヴェルティメント」は1948年ウィーン・フィルのクラリネット奏者たちのために書かれた。ヘドルはウィーン・フォルクスオーパーの独奏クラリネット奏者。このCDのために書かれた「パーク・アンド・ライド」では、間に合わなくなりそうになった車の運転者が地下鉄に乗る様子が描写されている。カーティスはアメリカ生まれのファゴットとクラリネットの奏者。40歳で作曲を始め、特にジャズとワールド・ミュージックの分野で名を成している。ウィザラップもアメリカ生まれ。合唱のために書かれた「アイルランドの祝福」は、編曲されてもその心に訴える性格は保たれている。 | ||
未聞〜IGNM(ISCM)イン・ザルツブルグ ヘルベルト・グラッスル:打撃…(合奏のための) クラウス・アーガー:静寂 VI(ハープのための) アンドール・ロソンツィ: マギア(ヴァイオリンとピアノのための) ヨハネス・コッチー:弦楽四重奏のための四重奏断章 イ調 ステファン・ダーフィト・フンメル:ニュージーランドの洞窟 (フルート、ヴィオラ、ピアノのための) ハルトムート・シュミット:イングリッシュ・ホルン、 アコーディオン、チェロとピアノのための四重奏曲 ウォルフガング・ザイエルル:三人の少女(合奏のため) ルートヴィヒ・ヌスビヒラー: 影絵芝居 IV−物まね師の演技(合奏のための) 他 |
アレクサンダー・ミュレンバッハ、 オスワルト・ザラベルガー、 ウォルフガング・ダンズマイアー指揮 オーストリア現代音楽合奏団 | |
録音:1995-2005年。 国際現代音楽協会(IGNM、英語ではISCM)は1922年にルドルフ・レティとエゴン・ヴェレスの発案によりザルツブルクで創立され、翌年同地で最初の公式な音楽祭を開催、2002年のザルツブルク音楽祭ではその創立80周年を祝った。ここにはオーストリアの作曲家を中心として、ドイツ、ハンガリー、エジプト出身の14人の作曲家の様々な編成・様式の作品が収録されている。 | ||
レゾナンツェン2005〜首都−中世とバロックの間の音楽 [ローマ] アレッサンドロ・スカルラッティ:オラトリオ「苦悩の聖母」 ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ [ナポリ] ドメニコ・スカルラッティ:ソナタイ長調 K.208/同 K.209 ドゥランテの作品 ローレンス・ザッゾ(CT) クラロン・マクファデン(S) ヴェルナー・マツケ(Vc) ニコラウ・デ・フィゲイレド(Cemb) [パドヴァ] ヨハンネス・チコーニア(1335頃-1411): おおパドヴァ、輝かしい星よ/おお幸せな神殿よ/聖アルバヌス賛歌 不詳(14世紀)の作品 ペドロ・メメルスドルフ(リコーダー)指揮マーラ・プニカ [ロンドン] ダウランド:私のバーバラ/運命はわが敵/エセックス伯のガイヤルド/ ラクリメ(パヴァーヌ)/デンマーク王のガイヤルド ホプキンソン・スミス(リュート) [アントワープ] ジョスカン・デ・プレ:スパーニャ ラッスス:恐れと震え ゴンベール、ド・サイーヴ、ロニョーニの作品 ウィム・ベク指揮オルトレモンターノ [リューベック] ブクステフーデ:オルガンのためのパッサカリア ニ短調 BuxWV.161(合奏用編曲 ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト短調 BuxWV.261 パッヘルベル:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのパルティータ ハ短調 フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)指揮スティルス・ファンタスティクス [マドリード] ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1626頃-1680):フォリア フアン・アラニェス(?-1649頃):シャコンヌ「良い人生のために」 マルティン・イ・コル、マリン、ヒダルゴの作品 ホセ・ミゲル・モーレノ(ビウエラ)指揮オルフェニカ・リラ [チキトスとモクソス(ボリヴィア)] ドメニコ・ジポーリ(1688-1726):詩編「主を恐れる者は幸いなり」 17−18世紀の不詳作品 カティア・エスカレラ(S) アシュリー・ソロモン指揮フロリレジウム 他 [パリ] ラモー:歌劇「優雅なインド」からの組曲 ジョルディ・サヴァール指揮コンセール・デ・ナシオン [エスペリオンXX(I) 30周年記念演奏会] ディエゴ・オルティス(1525頃-1570):ロマネスカとパッサメッツォ マラン・マレ:イ調のムゼッタ メルラ、ヒダルゴ、不詳の作品、民謡 ジョルディ・サヴァール指揮エスペリオンXXI [ヴェネツィア] ヴィヴァルディ:歌劇「ファルナーチェ」から フリオ・ザナージ(Br) サラ・ミンガルド(A) ソニア・プリナ ジョルディ・サヴァール指揮コンセール・デ・ナシオン | ||
録音:2005年1月、ライヴ。 レゾナンツェンは1993年から毎年ウィーン・コンツェルトハウスが開催している古楽音楽祭。毎年テーマが設定され、2005年のテーマは「首都」。都市ごとのプログラムが組まれた。その4枚の他、5枚目のボーナス・ディスクには1996年から2003年までの同音楽祭から1曲ずつ収録されている。 | ||
翼 フリードリヒ・グルダ:翼(独奏ヴァイオリン、弦楽合奏と リズム楽器部のための演奏会用小品;1973) ローラント・バティク(1954-):ヘ調のブルース モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397 ローラント・バティク:間奏曲 グルダ:奏者と歌手たちのための小協奏曲(1960/1971) |
ベンヤミン・シュミット(Vn) ローラント・バティク(P) ハインリヒ・ウェルクル (エレクトリックCb) フレートヴァルト・ ミュールホーファー(打楽器) イングルン・フッセンエッガー指揮 ウィーン・モテットcho. ライエ合奏団 | |
録音:2005年5月、ライヴ。 グルダ作品をベンヤミン・シュミットが演奏する注目盤。グルダはジャズの楽団やコンクールも創設し、ミサ曲から協奏曲、舞台作品、映画音楽に渡る作品の多くもジャズの範疇に入る。唯一のヴァイオリン協奏曲である「翼」は1974年にヨゼフ・シヴォの独奏によって初演されたが、その後この作品の自由さを表現できるヴァイオリニストがいなかったため、これが初再演となった。小協奏曲は1971年バティクの独奏により初演された時、当時の時代様式に合っていて、スウィングル・シンガーズの音楽と比較した批評家もいた。グルダは1974年にザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でのこの作品の練習で、「ジャズ以外やってはいけない、ジャズだけを聴きなさい」と言った。 バティクは1954年ウィーンで生まれ、クラシックのピアニストとしても名声を得てサントリー・ホールを含む世界各地で演奏している。カメラータ・レーベルからも多数のクラシック・アルバムが発売されている。彼はグルダの数少ない弟子の一人で、ただ一人グルダの道を継続している。 | ||
リヒャルト・デュンザー(1959-):弦楽四重奏曲第2番 ハイモ・ウィッサー(1952-1998):タブラ・ソロ イヴァン・エレド(1936-):弦楽四重奏曲第3番 Op.78 ヘルベルト・ツィッパー(1904-97): 経験(弦楽四重奏のための幻想曲) |
ウィーン・アルティスSQ | |
録音:2004年12月。 人気の弦楽四重奏団アルティス四重奏団がオーストリアの現代作品を演奏。 ウール、ヘンツェなどに師事したデュンザーはブレゲンツで生まれ。彼は文学と関係のある作品を数曲作曲した後に絶対音楽を書きたくなってこの作品を作曲したと述べている。ウィッサーはウィーンで生まれ、初めロック・グループでベースとギターを弾き、1970年代にアフリカ音楽の影響を受け、晩年は劇場や映画やコンピュータのための音楽も作曲した。タブラは北インドの音楽で用いられる一対の手太鼓。エレドはブダペスト生まれ。前衛的構成方法を否定し、伝統的様式や娯楽音楽、ジャズの要素も拒絶せず、調性、主題労作、印象的な形式をその作品の構成原理としている。ツィッパーはウィーンで生まれたが、ユダヤ系のため1946年アメリカに移住した。1994年に作曲された「経験」は、長い人生での様々な経験を回想して呼び起こされた感情の表現であると作曲者は述べている。 | ||
ギュンター・カホヴェツ(1940-): プレヤーデンII(ピアノと61人のオーケストラ奏者のための) ルナ・アルカライ(1928-):ダンテの詩 (3つの配置とエピローグ-合唱と管弦楽のための) ローベルト・ショルム(1913-1987):交響曲第4番 Op.74 ブルーノ・マデルナ(1920-1973):四つ辻 (4つの打楽器と4群の管弦楽のための) |
ブルーノ・マデルナ指揮 ウィーン放送so. ギュンター・カホヴェツ(P) ORFcho. ローラント・アルトマン、 フロムけいこ、 ゲラルト・フロム、 ルドルフ・ヴィマー(Perc) | |
録音:1968年、1972年。 ブルーノ・マデルナが指揮する現代音楽。マデルナはヴェネツィア生まれの作曲家だが、優れた指揮者としても知られている。1971年からミラノ放送so.の首席指揮者を務め、多数の作品を初演した。1954年ベリオと共にミラノに電子音楽スタジオを創立し、大戦後の現代音楽の指導的音楽家の一人だった。 | ||
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV.1034/ 同 ホ長調 BWV.1035/無伴奏フルート・ソナタ イ短調 BWV.1013/ フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV.1030 |
リンデ・ ブルンマイア=トゥッツ(Fl−tr) ラース・ウルリク・ モーテンセン(Cemb) | |
録音:2005年。 J.S.バッハのフルート・ソナタはドイツの典型的な対位法様式を基礎とし、様々な舞曲から成るフランスの組曲やイタリアの協奏曲の様式の影響を受けている。 ブルンマイア=トゥッツはザルツブルクで生まれ、インスブルックとハーグ王立音楽院で学んだほか、ハンス=マルティン・リンデにも師事した。バッハ・コレギウム・ジャパン、フライブルク・バロック管弦楽団、フランス・ブリュッヘンの18世紀管弦楽団などのバロック管弦楽団と共演し、1991年からトロッシンゲン高等音楽院教授を務めている。 デンマークのチェンバロ奏者・指揮者モーテンセンは、特にバッハ、ブクステフーデ、テレマンなどの演奏で評価されている。1999年コンチェルト・コペンハーゲンの芸術監督、2003年ヨーロッパ・バロック管弦楽団の音楽監督に任命され、2000年からデンマーク王立歌劇場で定期的に指揮している。 | ||
ピエトロ・トッリ(1650以前-1737): 15声以上のためのマニフィカト/ 最愛の者が来る(2声のためのモテット)/ カンタータ「平和の勝利」 |
ウルリケ・ホフバウアー(S) ドミニク・ウェルナー(B) クリストフ・ハマー (Cemb、Org)指揮 ノイエ・ホーフカペレ・ミュンヘン | |
録音:2004年7月、ライヴ。 トッリはイタリアのペスキエラで生まれ、1689年ミュンヘンの選帝侯マックス・エマヌエルの宮廷オルガン奏者となり、死去するまでずっとウィッテルバッハ家と関係を持ち続けた。1714年ラシュタットにおける平和条約によって以前のユトレヒトの和議での合意が確認され、マックス・エマヌエルが復位した機会に「平和の勝利」が作曲された。この時期の作品はリュリなどフランスの影響を受けており、「平和の勝利」も短い器楽曲、レチタティーヴォ、アリア、合唱から成るフランスのカンタータの様式で書かれている。ノイエ・ホーフカペレ・ミュンヘンは1992年創設。ピリオド楽器を用い、バイエルン地方の忘れられたバロック音楽の復興に努めている。 | ||
モーツァルト:断章集 二重唱「ああ、何たる知らせか」K.Anh.24a(43a)/ アリア「ああ、もう恐れはせぬぞ」K.71/オザンナ K.223(166e)/ キリエ ハ長調 K.Anh.18(166f)/キリエ ニ長調 K.Anh.19(166g)/ キリエ ト長調 K.Anh.16(196a)/アリア「砕け凍った歯が」K.209a/ 弦楽四重奏のためのフーガ ハ長調 K.Anh.77(405a)/ 弦楽四重奏楽章 ニ短調 K.Anh.76(417c)/ 弦楽四重奏楽章 変ロ長調K.Anh.71(458b)/ ピアノ三重奏楽章 変ロ長調 K.Anh.51(501a)/ 小行進曲 ニ長調K.544/アダージョ ロ短調/ 弦楽四重奏曲楽章 ト短調 K.Anh.74(587a)/他 |
イルディコ・ライモンディ(S) クリスティアン・バウアー(T) フロリアン・ビルザク(Fp) ワルキューレSQ ウィーン音楽大学 ウェーベルン室内cho. ベルトラン・ド・ビリー指揮 ウィーン放送so. | |
ケッヘル番号のないものを含め、未完の作品38曲が収録されている。作品を完成しなかった理由としては、その作品に興味を失った、作曲者の好みが変わった、それだけで十分で反復したり何かをつけ加えたりすることは無意味と考えるようになった、その作品が売れそうもないとわかった、などが考えられる。「小行進曲 K.544」で、作曲者は4小節のあとに二重線を引いているが、これで終わりなのか、これを何度も反復するつもりだったのか、真意はわからない。 | ||
フリードリヒ・チェルハ(1926-): 歌劇「バール」からの歌曲集(*) リッケのためのレクイエム(+) |
テオ・アダム(Br;*) ケネス・リーゲル(T;+) フリードリヒ・チェルハ指揮 ウィーン放送so. | |
1984年10月、ライヴ/2000年5月、ライヴ。 チェルハはウィーン音楽アカデミーとウィーン大学で学び、新ウィーン楽派の前衛的方向を受け継いでいる。1958年現代音楽を演奏するライエ合奏団を創設して指揮し、1969年ウィーン・アカデミーの教授に就任、電子音楽スタジオ監督も務めた。「バール」は古代アッシリアの神の名だが、ここでは資本主義に反抗する詩人の名。ブレヒトの同名の劇を元にチェルハが台本を書き、1981年バイロイト音楽祭で作曲者の指揮により初演された。「レクイエム」は歌劇「ねずみ捕り」の第2部第5場から採られ、権力の犠牲となった人々の嘆きを表現している。 | ||
冷たい心−童話?〜第14回城砦音楽祭 フィリップ・ツォウベク(1978-): プリペアード・ピアノ演奏/前後不覚(3部から成る) トマス・グリル:自分の上の自分 シュテファン・ヘッケル(1969-):ピアノ演奏/藪 |
フィリップ・ツォウベク(P) ゲラルト・プラインファルク(Cl) ペトラ・アッカーマン(Va) アンドレアス・リンデンバウム(Vc) トマス・グリル(電子音) シュテファン・ヘッケル(P) 他 | |
録音:2005年6月、ライヴ。 オーストリア公務員保険が創設し主催する、3夜にわたる第14回現代音楽祭のライヴ録音。3夜とも語りの入る作品が選ばれている。 ツォウベクはドイツのトゥルンで生まれ、ウィーンとケルンでジャズ・ピアノを学んだ。様々なジャズや即興演奏のアンサンブルに参加し、自ら組織した「フィルツ」で自作を演奏。ウィーンの作曲家グリルは主に電子音楽の分野で活動している。ヘッケルはグラーツで生まれ、同地でジャズ・ピアノ、ロンドンの王立アカデミーでジャズの作曲を学んだ。1995年に結成した「シュテファン・ヘッケル・グループ」など様々な楽団で演奏し、主に管弦楽曲・室内楽曲を作曲している。 | ||
ヨゼフ・ウムシュタット(1711-1762):協奏曲集 協奏曲 イ長調/ニ長調/ ヴァイオリンのユニゾンと低音付きチェンバロ協奏曲 ニ長調/ ト長調/ハ長調/ 2つのヴァイオリン、チェロと通奏低音のための協奏曲 変ロ長調/ へ長調/変ロ長調 |
ミロシュ・ヴァレント(Vn)指揮 ソラメンテ・ナトゥラーリ・ ブラチスラヴァ | |
2004年1月、2005年9月。 ウィーンで生まれたウムシュタットは初め父と共にブラチスラヴァ近くのエステルハージ公爵に仕え、ブルノの宮廷楽長、ドレスデンの宮廷楽長を経て、1753年から死去するまでバンベルク宮廷の作曲家・楽長という、当時の音楽家として最も高い地位を歴任した。そのヴァイオリン協奏曲はヴィヴァルディの協奏曲を手本として出発しているが、トゥッティと独奏の動機や、重音や和音を用いる高度に装飾された独奏ヴァイオリンの書法は、バロックではなく軽快で繊細なロココ様式の特徴を示している。チェンバロ協奏曲はヴァイオリン協奏曲とは異なる世界に属していて、新しいアイデアや予期しない和声・旋律に満ちた様式は、ウムシュタットが非常に独創的な作曲家だったことを証明している。 | ||
ジュリエットの手紙〜 エルヴィス・コステロとブロドスキー四重奏団による歌曲集− ジュリエット・キャピュレットへの虚構の手紙 マック・マヌス:私たちに送って/他の目のために カシディ:死んだ手紙 マック・マヌス:なぜ ブロドスキー四重奏団、マック・マヌス: この申し出は繰り返せない ベルトン、マック・マヌス:家への手紙 カシディ:この悲しいバーレスク M.トマス:最後の郵便 マック・マヌス:初めての別れ/鳥たちはまだ歌っている 他 |
ティニ・カインラート(歌) ストリングフィッツ [ヴェロニカ・ゴットフリート、 ゾフィー・ガンシュ(Vn) イネス・ミクリン(Va) マリアンネ・ブルックナー(Vc)] | |
ジュリエット・キャピュレットにあてた、絶望したその恋人からの無数の手紙がヴェローナにある。この驚くべき現象に刺激されて、エルヴィス・コステロとブロドスキー四重奏団は虚構の手紙に作曲を行った。弦楽四重奏団ストリングフィッツとカインラートは、初めて聴いた時からこの歌曲集の憂鬱な情熱に夢中になった。カインラートはラウンダーガールズの一員で、ソウル、ブルース、ウィーンの歌曲、ゴスペル、ジャズ、ロック、ポップスを演奏。 | ||
ウィーン・ギター・フェスティヴァル 2005 レヒノ・サインス・デ・ラ・マーサ(1896-1981): 2つのスペイン小品 エグベルト・ジスモンティ(1947-):中心のギター マヒモ・ディエゴ・プホール(1957-):ブエノスアイレス組曲 フェルディナンド・カルッリ(1770-1841): 様々な作品からの小品集 ポンセ:12の前奏曲 ボッケリーニ:ギター五重奏曲第4番 G.448 ホセ・ルイス・モントン(1962-):詳細/貢物/散歩について/他 |
アレクサンダー・スヴェーテ、 アルヴァロ・ピエリ、 マリア・イサベル・シーウェルス(G) アミラム・ガンス(Vn) ティルマン・ホップシュトック、 ヘルムート・ヤスバー(G) ケーネSQ ホセ・ルイス・モントン(G) 他 | |
録音:2005年4-5月、ライヴ。 ウィーン・ギター・フェスティヴァルは2003年に始まり、ギター演奏の頂点に立つ演奏家たちが登場している。このフェスティヴァルの監督・調整役のヤスバーはギター奏者・作曲家・オーストリア第1放送の構成者で、興味深い演奏家を集めるのに成功してた。この録音は2005年のフェスティヴァルに出演したすべてのギター奏者の演奏の最良の部分を選んだもので、多様な時代・編成の作品が収録されている。 | ||
トレドを通って 〜ナポリのタランテラとカンツォーネ集 作曲者不詳:私の心 ヴィラールト(1490頃-1562): 何の値打ちもない、だらしのないお婆さんたち ジョヴァンナ・ダ・ノーラ(1520頃-1592): 私たちはジプシー アルフィオ・アンティコ(1956-):子供たち ピノ・ヴィットリオ(1954-): イスキテラのタランテラ/他 |
アッコルドーネ | |
録音:2001年、古楽音楽祭「レゾナンツェン」、ライヴ。古楽界の異端集団アッコルドーネのライヴ。 収録されている曲の約半数は作曲者不詳だが、この録音のために演奏者たちは南イタリアに行って口伝えの伝統を調査した。作曲者アンティコとヴィットリオは歌と楽器を担当しているメンバー。 | ||
聞けないもの〜ウィーンの電子音楽 ヴォルフガング・ミッテラー: プリペアド・ピアノと生の電子音のための 「ゆっくりとした粉砕」による変奏曲 ディーター・カウフマン: アコーディオンと電子音響の 共演のための「グラン・ジュ」 ミン・ワン:黄色い危険 カタリーナ・クレメント: コンクリート(第7部の一部と第8部)他 |
セッポ・グリュントラー(G) アルフレート・ メリヒャー(アコーディオン) ロー・フリークエンシーo./他 | |
オーストリア現代音楽協会は、現在ウィーンで作られている多様な電子音楽を示すためにこのCDを制作した。生の電子音楽、放送に関連した作品、器楽合奏に取り入れられた電子音、サンプリング、即興演奏など様々な手法が用いられている。 | ||
ヴォルフラム・ワーグナー(1962-): ソプラノと19の独奏楽器のための室内交響曲 「来たれ、創造主なる聖霊」(*)/ 室内管弦楽のための幻想的情景(#)/ 大管弦楽のための交響曲(+) |
ペーター・コイシュング指揮(*/#) コントラプンクテ(*/#) クリスティーン・ ホイットルシー(S;*) ヨハネス・カリツケ指揮(+) 低地オーストリア・ トーンキュンストラーo.(+) | |
録音:1997年3月(*)、1999年2月(#)、2001年6月(+)。 ウィーンで生まれたワーグナーはエーリヒ・ウルバナー、ハンス・ツェンダーらに学び、ウィーン音楽大学で教えている。1991年にオラトリオ「ヨブ」が初演されてから、あらゆるジャンルの作品を委嘱されるようになった。ここに収録された作品は調性のある深刻なものだが、スイング感があったりで、どこかアメリカ映画のサントラ風でもあある。 | ||
J.S.バッハ: フーガの技法(フォルテピアノ版) |
ヴァルター・リーマー(Fp) | |
フォルテピアノによるバッハのフーガの技法。リーマーは、現代ピアノでの独奏や室内楽の分野でも活動している。アメリカのフォルテピアノ専門家リチャード・フラーと知り合ったことがきっかけとなり、フォルテピアノに関心を持つようになった。 | ||
パウル・ヴァルター・ フュルスト(1926-):作品集 6つの窓(*)/ ヴィオラ、チェロと管弦楽のための協奏曲 Op.58(#)/ 八重奏のためのカプリッチョ Op.64a(+)/ ファゴットと2群の弦楽オーケストラのための 「連続」Op.62(**)/ 管弦楽のための組曲「ドリアン・グレー」Op.35a(##) |
ダンツマイア指揮(*) オーストリア 現代音楽アンサンブル(*) ハインリヒ・コル(Vn;#) ルドルフ・レオポルト(Vc;#) アルフレート・エシュヴェ指揮(#) 低地オーストリア・ トーンキュンストラーo.(#)(**) ウィーン八重奏団(+) ミヒャエル・ヴェルバ(Fg;**) ボズィッチ指揮(**) ローター・ツァグロセク指揮(##) ウィーン放送o.(##) | |
録音:1981-2005年。 フュルストは1954-61年ミュンヘン・フィルの独奏ヴィオラ奏者、1961-90年ウィーン州立歌劇場のヴィオラ奏者で、その間にウィーン・フィルの支配人も務めている。1998年に作家・作曲家・音楽出版者協会(AKM)会長に就任した。 | ||
ヨハンナ・ドデラー(1969-): ヴァイオリンと管弦楽のために(*)/ 2台のピアノと管弦楽のためのボレロ(#)/ 管弦楽のためのロンダーネ(+) |
パトリツィア・ コパチンスカヤ(Vn;*) ウルフ・シルマー指揮(*) ウィーン演奏協会(*) ヨハネス・クトロヴァッツ(P;#) エドゥアルト・クトロヴァッツ(P;#) アンドレス・ オロスコ=エストラーダ指揮(#) ウィーン演奏協会(#) トーマス・カルプ指揮(+) フォアアルベルクso.(+) | |
録音:2005年4月(*)、2004年11月(#)、2001年4月(+)。 ドデラーはベアト・フラーとエーリヒ・ウルバナーに学び、ウィーンでフリーの作曲家として歌劇、管弦楽曲、室内楽曲などを作曲している。楽器の音色の美しさを大切にした真摯な音楽。 | ||
ヴィルヘルム・ツォベル(1950-):作品集 ピアノ独奏のための「孤立」(1970) / テープのための 「世界を変える、彼女にそれが必要だ」 (1973)/ 管弦楽のための「ドナウ歌曲集」(1984)/ 室内アンサンブルのための「眠り」/ 管弦楽のための「ダッハウから」/ 合唱と木管アンサンブルのための「人生の階段」 |
ケーテ・ヴィットリヒ(P) ペーター・コイシュニヒ指揮 アンサンブル・コントラプンクテ ペーター・アルトマン指揮 新ウィーン・ ヴォーカル・アンサンブル/他 | |
録音:1973年-1995年。ウィーン生まれの現代作曲家ツォベルの作品集。「ドナウ歌曲集」は管弦楽のみの作品で、歌は無い。 | ||
ヒロ・クロサキのバッハ J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集 ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 BWV1017/ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004/ ヴァイオリン・ソナタ ト長調 BWV1019/ |
ヒロ・クロサキ(黒崎広嗣)(Vn) ヴォルフガング・グリュクサム(Cemb) | |
録音:2005年6月、トリゴナーレ音楽祭、ライヴ。 黒崎はウィーン音楽院で学んだ後ナタン・ミルシテインに師事し、ヴィエニャフスキ・コンクールとクライスラー・コンクールに入賞した。長年バロック・ヴァイオリンとその奏法を研究し、ロンドン・バロックなどの合奏団のリーダーを務めている。 | ||
トリゴナーレ音楽祭 2005 ダウランド: 「ラクリメ、又は7つの涙の曲集」〜10曲(*) ブクステフーデ:カンタータ 「安らぎと喜びもてわれは逝く」 〜主をたたえよ(#) シュメルツァー(1620頃-1680): フェルディナント3世の死への哀歌 ヨハン・クリストフ・バッハ: 独唱カンタータ 「ああ、たっぷりと水さえあれば」他 |
ジョルディ・ サヴァール(Gamb)指揮(*) エスペリオンXXI(*) アンドレアス・ショル(CT)(#) コンチェルト・ディ・ヴィオーレ(#) バーゼル・コンソート(#) | |
録音:2005年6月。トリゴナーレ音楽祭2005はサヴァールとショルが登場! この古楽音楽祭は2003年に始まり、オーストリア南部のケルンテン州で毎年開催される。1750年以前に作曲された知られていない作品を初演することや、知られていない演奏家をデビューさせることを目的としている。 | ||
ヤーコプスとクリスティが参加! アントニオ・チェスティ(1623-1669): パスティッチョ (歌劇「黄金のりんご」「アルジア」 「ティート」「オロンテア」 「ドリア人」「セミラミ」 からアリアとデュエット集) |
ジュディス・ネルソン(S) ルネ・ヤーコプス(CT) 木村美穂子(Vn) ウィリアム・クリスティ (Cemb/Org) 他 | |
録音:1980年、インスブルック古楽週間、ライヴ。 チェスティはバロック中期のヴェネツィア楽派を代表する作曲家で、15曲の歌劇を作曲した。パスティッチョは寄せ集めという意味で、様々な歌劇からヤコブが選んだアリアが並べられている。 | ||
ショパン: バラード第1番 ト短調/3つのマズルカ Op.59/ アンダンテ・スピアナートと 華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 ラヴェル:夜のガスパール リスト:ウィーンの夜会 |
インゴルフ・ヴンダー(P) | |
ヴンダーは1985年オーストリアで生まれた。2005年にルイジ・ボルガートが製作したピアノを知り、「夜のガスパール」に最適だと感じてイタリアのロニゴに行って録音した。この作品が要求する透明な音と敏捷な動きが見事に表現されている。2005年のショパン・コンクールで本選に進めなかった出場者の中で最も注目された一人。 | ||
プッチーニ:菊の花 アントン・ガッチャ(1882-1922): 弦楽四重奏曲 へ長調 Op.6 ウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章 |
ジヌスSQ | |
録音:2001年7月。 ガッチャはウィーン大学で学んだ後にウィーン音楽アカデミーでローベルト・フックスに師事し、ずっと当地の大学予備学校で教えた。この作品はロマン派的作風だが、後に新ウィーン楽派や新古典主義に近づくこととなる。 | ||
ウィーン・モーツァルト・イヤー 2006 記念CD モーツァルト: モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」KV165(*)/ 主日のための晩課 KV321(#) ヘルベルト・ラウエルマン(1955-):混声合唱と オルガンのための瞑想曲「われらの父」(+) (モーツァルト・イヤー委嘱作品) |
イルディコ・ライモンディ(S;*) カテリナ・ベラノヴァ(S;#) ガブリーレ・ジマ(Ms;#) アレクサンダー・ カインバッハー(T;#) クレメンス・ザンダー(Br;#) アンドレアス・ピクスナー指揮(*/#) 聖アウグスティヌス 合唱協会o.&cho.(*/#) ミヒャエル・グロホトルスキー指揮(+) ウィーン室内cho.(+) | |
録音:2006年4月。 (+)は2006年ウィーン・モーツァルト年のために委嘱された作品。ラウエルマンはウィーンで生まれ、1987年からウィーン音楽大学で教えていて、新しく慣習的でない素材を用いることを好んでいる。 | ||
フランチェスコ・バルトロメオ・ コンティ(1682-1732):作品集 「モレナ山脈のドン・キッショッテ」序曲/ 独唱カンタータ「不幸なディドーネ」/ 「クレタのテセオ」序曲/ シンフォニア イ長調/ 独唱カンタータ「トランペットとトロンボーン」 |
ウルリケ・ホーフバウアー(S) クリストフ・ハマー(Cemb)指揮 ミュンヘン新宮廷合奏団 | |
録音:2006年1月、ライヴ。 バロック時代のウィーンの宮廷には多数のイタリアの作曲家や演奏家たちが招かれた。テオルボ奏者コンティはその一人で、歌劇、オラトリオ、カンタータなどを作曲している。 | ||
メルク修道院国際バロック週間 2003-2004 J.S. バッハ:カンタータ「いざ、 晴れやかなラッパの鳴り渡る響きを」BWV207a(*) ヴァーゲンザイル(1715-1777):オルガンと 2つのヴァイオリンのための協奏曲 へ長調(#) 作曲者不詳:生活のパッサカリア(+) ルチッラ・ガレアッツィ:ああ、美しい生活(+) ガルガノのタランテラ(プーリア民謡)(+) アタナシウス・キルヒャー(1601-1680): ナポリのタランテラ(+) ジョヴァンニ・ジローラモ・ カプスペルガー(1580頃-1651): 第1旋法のトッカータ(+)/他 デュファイ:ミサ「もし顔が青いなら」(**) ヴァーゲンザイル:シンフォニア ト短調 WV418(**) ビーバー(1644-1704):ミサ ex B(**) W.F.バッハ:シンフォニア ヘ長調(##) C.P.E.バッハ: シンフォニア 変ロ長調 Wq182-2(##) ホセフ・デ・トレス(1665頃-1738): 非常に神聖なカンタータ「飛べ、愛の深い小蜂」 「神の蜂の巣」(##)/他 J.S.バッハ: カンタータ「神のみわざは善きかな」BWV99(++) |
トン・ コープマン(Org;*)指揮(*) アムステルダム・バロックo.&cho.(*) デボラ・ヨーク(S;*) ロベルト・センシ指揮(#) ウィーン・ ピッコロ・コンチェルト(#) エンリコ・バイアーノ(Org;#) ルチッラ・ガレアッツィ(+) マルコ・ビスリー(歌)(+) クリスティナ・プルハー指揮(+) アルペッジャータ(+) ヒリヤード・アンサンブル(**) ジョヴァンニ・アントニーニ指揮(##) イル・ ジャルディーノ・アルモニコ(##) フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮(++) コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(++) ジビラ・ルーベンス(S;++) シュテファニー・ ホウツェール(A;++) トーマス・バウアー(++) | |
録音:2003年6月、2004年5月、ライヴ。 メルクはウィーンの西方にある都市で、ここに11世紀に創設されたベネディクト派修道院とその周辺で毎年バロック週間が開催される。コープマンら古楽の代表的な演奏者たちが出演している。 | ||
アレッサンドロ・スカルラッティと息子〜 チェンバロのための音楽 ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ集 [ト長調 K105/ホ短調 K203/ホ長調 K206/ ハ長調 K460/ハ長調 K132] アレッサンドロ・スカルラッティ: チェンバロ又はオルガンのための トッカータ イ長調/ 「フォリア」による29の変奏曲/ トッカータ ヘ長調 |
アンゲラ・ コッペンヴァルナー(Cemb) | |
録音:2005年7月。 歌劇におけるナポリ楽派を創始したアレッサンドロ・スカルラッティのチェンバロ曲は、コレッリのヴァイオリン奏法とパスクイーニのチェンバロ技法の影響を受けているが、大胆な和声と実験を好む傾向は南イタリアの伝統に由来する。息子ドメニコはチェンバロ・ソナタを遅い時期に書き始めたと思われ、歌劇を含むローマとナポリの遺産が総合され、後半生を過ごしたスペインの民俗舞曲や旋律、ギターのような音が現れる。コッペンヴァルナーはザルツブルクで生まれ、ルネサンスから現代音楽まで広いレパートリーを持ち、1998年からザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で教えている。 | ||
豊かな五月〜 中世とルネサンス期におけるイタリア宮廷の歌と踊り ツァッカーラ・ダ・テラモ、ドメニコ・ダ・ピアチェンツァ、 アントニオ・カプリオリ、ギヨーム・デュファイ、 グリエルモ・エブレオ・ダ・ペサロ、ジョスカン・デプレ、 ジョヴァンニ・アンブロシオ・ダルツァの作品、伝承曲 |
アンサンブル・ミクロロゴス | |
録音:2005年9月24日、リヒテンシュタイン博物館ヘルクレスザール、ウィーン、ライヴ。CDには収録日と場所についての記載は一切ないとのこと。 ミクロロゴスはイタリアの古楽団体。Opus 111やZig-Zagに多数録音をしており、高い評価を得ている。ライヴだけに、演奏には生気あるエネルギーが宿り、観客も徐々に熱狂していく。それでいて、演奏に疵が皆無なのは驚くしかない。中世音楽ファン必携のCD。 | ||
ヨハン・メルヒオル・ グレートル(1626-1683):カンタータ集 救いたまえ、おお愛の祭壇よ/ 来て下さい、聖なる魂よ/ すべての者は主にありて喜び/ 主よ、すべての美は 幸いなるかな女王(サルヴェ・レジーナ) 私を憐れんで頂きたい 他 |
ダニエラ・ドルチ指揮 ムジカ・フィオリータ | |
ピリオド楽器使用。グレートルはスイスのオルガニスト、作曲家。アウグスブルクで大聖堂のオルガン奏者、カペルマイスターとして活躍した。シュッツとブクステフーデの間の世代の作曲家として、近年注目が高まっている。このCDに収録されているのは、いずれもラテン語の宗教カンタータ。 | ||
グイド・モリーニ:オデュッセイア | アッコルドーネ | |
アッコルドーネの古楽風・民族音楽風創作。 アッコルドーネで歌と打楽器を担当しているマルコ・ベアスレーがホメロスの叙事詩を基に台本を書き、チェンバロを担当しているモリーニが作曲した。オデュッセイアは人生の象徴として描かれ、自分の旅の経験を語ることによって現在と将来の世代に幸福への道を示そうとする。 | ||
ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃): 作品集 Vol.1 ミサ「何と美しく」/アヴェ・マリア/ めでたし天の女王/ 聖母マリア/我らに平安を与えたまえ/ けがれなく |
トーマス・E.バウアー指揮 ザ・サウンド・アンド・フュアリ | |
録音:2005年、ライヴ。 ゴンベールはフランドル楽派の作曲家で、ジョスカン・デ・プレに学び、高度の模倣の技術を発展させた。現在「音と熱狂」という名を持つこの合唱団は2000年にバウアーが「ヴォーカルゾリステン・ラティスボナ」という名で創設した。 | ||
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」 | クリスティアネ・カイザー(S) ミヒャエル・ケーニヒ(T) マルク・ピオレ指揮 ウィーン・ フォルクスオパーo.&cho./他 | |
録音:2005年4月、ライヴ。 ピオレは1962年パリで生まれ、ウィーンで学び、2003-2005年ウィーン・フォルクスオーパーの音楽監督を務め、2004年ヴィースバーデンのヘッセン州立歌劇場の音楽総監督に就任した。特に「椿姫」「カルメン」「蝶々夫人」で成功を収めている。 | ||
リ・フィオリ〜 ジョヴァンニ・ジローラモ・ カプスペルガー(1580頃-1651):作品集 ヴィラネッラ集第6巻「花」から [ヒヤシンス/嘆く愛/水仙/ 時計草/ジャスミン/真珠/他]/ 「シンフォニア集第1巻」から [第2番/第7番/第6番/他] |
ヴィヴァンテ | |
録音:2005年12月。 カプスペルガーは、ヴェネツィアやローマでテオルボ、キタローネ、リュートの奏者、作曲家として活動した。キタローネ曲集なども出版したが、世俗歌曲を集めたヴィラネッラ集は特に人気があった。 | ||
聞けないもの〜ケルンテンの現代音楽 ゲルト・キュール(1952-):鼎談 ゲルハルト・ランペルスベルク(1928-2002): オーボエと13楽器のための音楽 ディーター・カウフマン(1941-):子守歌 アルフレート・シュティングル(1952-): 消滅して(破壊の物語) シュテファン・キューネ(1956-): 合奏のためのミゼレーレ「小人」 ブルーノ・シュトロブル(1949-): クラリネットとアコーディオンのための 悲歌「 t.o.r. 2 」 ヴォルフガング・リープハルト(1958-): ぼやけた音色の構造 |
クラングフォルム・ ウィーン団員 ゲルハルト・テュレチェック(Ob) アダム・ミシアク(Vc) クラウス・クフリング(Org) ナマステ二重奏団 ブルーノ・シュトロブル指揮 クレアティフ合奏団/他 | |
ケルンテンはオーストリア南部の州名で、1977年にカウフマンの発議によりケルンテン国際現代音楽協会が設立された。シュトロブルが会長を務め、セミナーや音楽祭を開催していて、このCDもその活動の一環。 | ||
ルドルフ・ブッフビンダー ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob. XVIII-11(*) シューマン:序奏とアレグロ・ アパッショナータ ト長調 Op.92(#) ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(+) モーツァルト:「ああ、お母さん聞いて」による 変奏曲 ハ長調 KV265(**) シューマン:交響的練習曲(***)/幻想曲 ハ長調(###) |
ルドルフ・ ブッフビンダー(P)指揮(*) ヴォルフガング・ サヴァリッシュ指揮(#) マルチェッロ・ ヴィオッティ指揮(+) ウィーンso.(*/#/+) | |
録音:1994年6月(*)/2003年3月(#)/2004年1月(+)/2000年5月(**)/1991年6月(##)。 ドイツ的ピアニズムを受け継ぐ現代の巨匠、ブッフビンダーは1946年ボヘミアで生まれ、ウィーン三重奏団の一員として初来日、1966年にはヴァン・クライバーン国際コンクールで特別賞を受けた。古典派・ロマン派の作品をレパートリーの中心とし、ベートーヴェンの解釈で高い評価を得ていているが、20世紀の作品も多数演奏している。100点以上の録音にはハイドンの全ピアノ曲やモーツァルトの全ピアノ協奏曲が含まれるが、この録音の古典作品にも伝統に根差した確固とした形式感が感じられる。2007年5月に来日し、N響とブラームスの協奏曲第1番を演奏する予定。 | ||
モーツァルトを記念する祝祭 アントン・トイバー(1756-1822):ミサ ニ長調 ヨハン・ミヒャエル・ハイドン(1737-1806): オッフェルトリウム「偉大な神」MH332 カール・カンナビヒ(1771-1806): モーツァルトを記念する祝祭 |
アンドレア・ ローレン・ブラウン(S) ウルリケ・アンデルソン(A) トマス・マイケル・アレン(T) ドミニク・ヴェルナー(B) クリストフ・ハマー指揮 ミュンヘン室内cho. ノイエ・ホーフカペレ・ ミュンヘン | |
録音:2006年7月、ライヴ。 トイバーはモーツァルトと同年にウィーンで生まれ、1793年にモーツァルトの後任としてウィーンの宮廷作曲家に任命された。このミサのグローリアにモーツァルトのフリーメイソンのカンタータK623中の「鎖の歌」を思い出させる動機が現れる。ヨーゼフ・ハイドンの弟ミヒャエルは、1762年、ザルツブルク大司教の楽団のコンサートマスター、1781年、モーツァルトの後を継いで大聖堂のオルガン奏者になり、ザルツブルクの教会音楽を改革した。カンナビヒの父はマンハイム宮廷楽団の楽長を務め、モーツァルト家との親交はミュンヘンに移ってからも続いた。息子カールはミュンヘン宮廷楽団のコンサートマスター・指揮者となった。この作品はモーツァルトの命日のために1797年に作曲され、モーツァルトの歌劇からの引用を含んでいる。 | ||
弦楽四重奏版「モツレク」 モーツァルト/ペーター・リヒテンタール編: レクイエム(弦楽四重奏版) |
ストリングフィッツ [フェロニカ・ ゴットフリート(Vn) ゾフィー・ガンシュ(Vn) イネス・ミクリン(Va) マリアンネ・ ブルックナー(Vc)] | |
録音:2006年。同版のCDは、先にクイケンSQによるピリオド楽器使用の演奏がCHALLENGE CLASSICSから発売されている(CC-72121) リヒテンタールは1780年ブラティスラヴァで生まれ、ウィーンとミラノで医師として活動した人物。学生時代から多数の楽器を習っていた関係もあってか、生涯にわたって音楽とかかわりバレエ音楽など作品も多数作曲、他にもドイツの器楽音楽を奨励し、「イドメネオ」をピアノ用に編曲するなど、大作曲家の作品を室内楽用に編曲した。また、特にモーツァルトを高く評価し、その未亡人と息子と親交を持った。レクイエムのこの演奏では原曲より一層哀切が強まっている。 ストリングフィッツは、ウィーンの重要なo.や国際的な合奏団で演奏する女性たちによって2000年に結成された。多数の普通でない四重奏曲や新しい編曲作品をレパートリーとしている。 | ||
ルドルフ・ヒンデミット(1900-1974):ピアノ作品集 ピアノのための舞曲/ ソナチネ [第1番「古い民謡に基づいた変奏曲」/ 第2番−第7番]/ 5つのピアノ小品/7つの前奏曲とフーガ/ 13の学習フーガ/2声の学習フーガ/ 「皇帝の新しい着物」からのワルツ |
ステファニー・ ティモシェク(P) | |
録音:2006年-2008年。 ルドルフ・ヒンデミットは高名なパウル・ヒンデミットの弟。第二次世界大戦中は占領下のポーランドで指揮者として活動した。戦後はミュンヘン近郊に住み、ほとんど忘れられた存在だったが、近年 DREYER-GAIDO レーベルが積極的に紹介しており、再評価の機運もある。ピアノ曲はルドルフの特徴が良く現れたモダーンで知的な音楽。ティモシェクは1980年、グラーツ生まれのピアニスト。 | ||
レゾナンツェン2006〜外国人、異端者、反逆者 ヴィヴァルディ:歌劇「バヤゼット」から(*) カルロ・ファリナ(1600頃-1640): 風変わりなカプリッチョ 「気晴らしのクオドリベット」(*) コレッリ:合奏協奏曲 ニ長調 Op.6-4(*) テレマン:序曲 ニ長調 TWV55D12〜無窮動(*) ヘンデル:歌劇「リナルド」より(#) [いとしい婚約者/風よ、旋風よ] ヴィヴァルディ:歌劇「狂乱したオルランド」 〜あなたによってだけ(#) フィレンツェ民謡(過ぎ越しの祭りの歌): なぜ今夜は(+)/私たちはかつて奴隷だった(+) ジュゼッペ・チェンチ(?-1616): 逃げろ、逃げろ、逃げろ(マントヴァの踊り)(+) フェッラーラ民謡:子ヤギ(+) ヨハン・ヴァレンティン・メダー(1649-1719): 2つのヴァイオリンと通奏低音のための トリオ(シャコンヌ)(**)/ 対話のカンタータ 「人々は何をぶつぶつ言うのか」(**) ルクレール:ヴァイオリンと通奏低音のための ソナタ ハ長調 Op.5-10(##) C.P.E.バッハ:フルート、ヴァイオリンと 通奏低音のためのソナタ ニ短調 Wq145(##) アンダルシア地方民謡(++) ヘンデル: 歌劇「ロンゴバルディ王妃ロデリンダ」より(***) [メヌエット/ 無慈悲な人たちよ、あなたたちに誓う/ 私はあなたを抱き締める/ すべての残酷な苦しみから/ 暗い夜のあとに]他 |
ファビオ・ビオンディ指揮(*) エウローパ・ガランテ(*) フィリップ・ ジャルースキー(CT;#) ジャン=クリストフ・スピノジ指揮(#) アンサンブル・マテウス(#) アンサンブル・ルチダリウム(+) ペーター・コーイ指揮(**) セッテ・ヴォーチ(**) デ・プロフンディス(**) ヒロ・クロサキ (黒崎弘嗣)(Vn;##) ウィルベルト・ ハーゼルゼット(Fl;##) ベゴニャ・オラヴィデ指揮(++) ムデハル(++) アラン・カーティス指揮(***) イル・ コンプレッソ・バロッコ(***)他 | |
録音:2006年1月、ライヴ。 レゾナンツェンは1993年から毎年、ウィーンso.が本拠とするウィーン・コンツェルトハウスが開催している古楽音楽祭。毎年テーマが設定され、中世からバロックまでの様々な音楽が、2006年は1月21日から29日まで演奏された。ヴィヴァルディとヘンデルの歌劇が注目される。 | ||
ルペルト・イグナーツ・マイア (マイヤー;1646-1712):宗教作品集 マニフィカト/モテット「主は支配された」/ 「神は天に昇られた」「信心会員の誓いの儀式」/ カンタータ「私は汝を賛美する、主よ」/ 道徳的黙想「罪の報い、死んだ魂」 |
クリストフ・ハマー指揮 ノイエ・ホーフカペレ・ ミュンヘン | |
録音:2006年6月、ライヴ。 マイアはバイエルン地方パッサウの近くで生まれ、1683年から約20年宮廷音楽家としてバイエルン選帝侯マックス・エマヌエルに仕えたが、そこでダッラーバコ、ステッファーニらの作曲家と接触し、フランスやイタリアの様式の影響を受けた。選帝侯がスペイン継承戦争で敗れた後は、フライジングで楽長を務めた。独唱・弦楽4部・通奏低音のための「罪の報い、死んだ魂」は、ミュンヘンのイエズス会の大学かどこかで学者と学生によって演奏された学校用歌劇と考えられるかもしれない。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「ユダス・マカベウス」 (オリジナル版、英語上演) |
コルネリア・ホラク(S) ヘルミーネ・ ハーゼルベック(Ms) トーマス・キュンネ(CT) ダニエル・ヨハンセン(T) クレメンス・サンダー(B) ギュンター・フリードリ(B) ハインツ・フェルレシュ指揮 バルッコ(ピリオド楽器使用) ウィーン・ジングアカデミー アルテンブルク少年cho. | |
録音:2006年11月16日、コンツェルトハウス、ライヴ。 「ユダス・マカベウス」は、1847年、ヘンデルの比較的後期の作品。イスラエルの英雄、マカベアのユダを主人公にした劇的オラトリオで、これは1745年に反乱を起こしたチャールズ・エドワード・ステュアートに、カンバーランド公が勝利を収めた事実を、歴史劇として扱ったもの。表彰の音楽として有名な「見よ、勇者は帰る」に代表される音楽は、ヘンデルの円熟の極みを見せている。指揮のハインツ・フェルレシュは、1998年からウィーン・ジングアカデミーの指導を行ない、2002年にバルッコを設立している。オリジナルの英語の上演。 | ||
美しい岸辺の傍で〜スコットランドの伝承歌 | クワドリガ・コンソート | |
録音:2006年7月、ライヴ。 スコットランドの素朴で心に染みる歌を、ピリオド楽器の伴奏で演奏している。ペドロ&カプリシャスの「五番街のマリーへ」と瓜二つなことで有名な「美しい岸辺の傍で(ロッホローモンド)」も収録。クワドリガ・コンソートは2000年にグラーツで結成された古楽団体。歌のエリザベス・キャプランは南アフリカ出身のポップシンガーで、彼女の素朴で透明な声がスコットランドの古謡にぴったり。 | ||
ローラント・フライジッツァー(1973-):作品集 計画における第4の研究(*)/ バセット・クラリネット協奏曲(#)/ 6人の音楽家のための音楽(+)/ 第2オーボエ協奏曲(**)/ サクソフォン四重奏曲(##)/ ヴィオラ協奏曲(++)/ ナイト・ダンス(***) |
ゴットフリート・ ラープル指揮(*) アンサンブル・ディ・ライエ(*) シュタッフェン・マルテンソン (バセットCl;#) ペーター・コイシュニヒ指揮 (#/**/***) アンサンブル・ コントラプンクテ(#/**)、 モスクワo.(***) イゴール・ドロノフ指揮(+) モスクワ・ニュー・ ミュージック・スタジオ(+) クラウス・ リエンバッハー(Ob;**) ウィーン・サクソフォンQ(##) ヘンリク・フレンディン(Va;++) ローラント・ フライジッツァー指揮(++) GAGEEGO!(++) | |
録音:1997年-2006年。 ロラント・フライジッツァーは1973年ウィーンに生まれた作曲家。父親の仕事の関係で、少年時代を長くモスクワやワルシャワなどで過ごしている。1990年代から作曲を開始、1999年にオーストリーへ帰国、以来モスクワとウィーンで活躍している。 | ||
ベートーヴェン:弦楽五重奏による「フィデリオ」 ヨーゼフ・マティアス・ハウアー(1883-1959): 7つの性格的小品より(4曲) |
トーマス・フェオドロフ、 ダヴィド・ドラベク(Vn) ウルズラ・コルチャク、 イルゼ・ヴィンコール(Va) ルドルフ・レオポルド(Vc) | |
録音:2006年11月9日、ライヴ。 「フィデリオ」は、ベートーヴェンの同時代人による弦楽五重奏への編曲。原曲の味を生かした非常に巧みな編曲で、オペラを知っている人に楽しめるのはもちろん、純粋に弦楽五重奏としても優れた出来になっている。エルヴィン・シュタインハウアーの語りを挟んで進められる。ヨーゼフ・マティアス・ハウアーは、ウィーンの作曲家。シェーンベルクより先に12音音列の作曲技法を探求し、後に12音技法の始祖となったシェーンベルクを激しく非難したことで知られている。しかもナチスに排斥されたため、作品は完全に忘れ去られてしまった。近年、再評価が進んでいる。シェーンベルクに比べると、強烈さは乏しいが、洒落っ気も感じさせる知性的な魅力のある作風。 | ||
シュトラウス、シューベルト、ブラームスとの散歩〜 ウィンナ・ホルンズ&アート・ブラス・オヴ・ウィーン マーラー:原光/美しさをあなたが愛するなら/ブラームス:ヴィネタ/シューベルト:夜 メンデルスゾーン:狩猟の歌/ミッテルグラトネッガー:静かな湖/ブラームス:森の夜 フランツ・シュミット:王のファンファーレ/ ブルックナー:交響曲第4番〜スケルツォ/民謡:祈り ウィンナ・ホルンズ [W.トンベック、J.ライフ、T.ビーバー、A.ハイツィンガー、W.ライトバウアー、F.オバーミュラー、 F.ピックル、T.イェプシュトル、R.シュテッフェルマイアー、H.ペンツィンガー、M.オブマン、 G.クルマー、C.ペハム、T.フィッシャー(ウィンナHr) エルヴィン・ファルク(ティンパニ)] J.シュトラウス:ハンガリー万歳/シューベルト:最初のワルツ J.シュトラウス:雷鳴と電光/ハインリヒ・ブルックナー:スンネの秋 ヘルメスベルガー:悪魔の踊り/民謡:ゴイセラー・ヨーデル 民謡:スティリアの3声のヨーデル/J.シュトラウス:山賊のギャロップ アート・オヴ・ブラス・ウィーン [ハインリヒ・ブルックナー、ペーター・フリーヒャー(Tp) トーマス・ビーバー(ウィンナHr) エーリヒ・コイェダー(Tb) ジョナサン・サス(Tu)] | ||
録音:2006年。 シューマンからタイタニックまで盛り込んで大ヒットした前作(ORFCD-328)に続く待望の新作。今回は名門金管アンサンブル、アート・オヴ・ブラス・ウィーンとの共同アルバム(共演は無し,T.ビーバーは両方のメンバー)だが、ウィンナ・ホルンズのトラックもたっぷり収録されており、第1作以来のブランクを十分満たしてくれる。マーラーの「原光」、ブルックナーの第4交響曲のホルン版スケルツォなど、感涙の名品。 | ||
イグナーツ・ヨゼフ・ プレイエル(1757-1831):弦楽四重奏曲集 「ト短調 Ben339/ヘ短調 Ben367/ ニ長調 Ben342/ト長調 Ben332] |
ウィーン・アルティスSQ [ペーター・シューマイヤー、 ヨハネス・マイスル(Vn) ヘルベルト・ ケーファー(Va) オトマール・ ミュラー(Vc)] | |
録音:2006年12月18日、21日、22日。 プレイエルの弦楽四重奏曲集。彼は後にフランスに移住してピアノ製造業を手がけ、プレイエル・ピアノにその名を残している。彼はハイドンの弟子で、ハイドン(1732年生まれ)とベートーヴェン(1770年生まれ)のほぼ間の世代にあたるため、両者の間に位置する弦楽四重奏の形態を知るには打ってつけ。ことに短調の作品は非常に美しい。ウィーン・アルティス四重奏団は、1980年結成のベテラン四重奏団。 | ||
オペレッタ・ライヴ Vol.2
J.シュトラウスII:「こうもり」(抜粋)(*) M.フランク・ラールセン(Br;アイゼンシュタイン) エディト・リエンバッハー(S;ロザリンデ) アレクアンドラ・ラインプレヒト(S;アデーレ) クラウス・クットラー(Br;ファルケ) ハイディ・ブルンナー(S;オルロフスキー) スティーヴン・ションディ(T;アルフレート) ヨゼフ・ルフテンシュタイナー(Br;フランク) ベルトラン・ド・ビリー指揮 レハール:「ルクセンブルク伯爵」(抜粋)(#) ミリェンコ・トゥルク(Br;レネ伯爵) 中嶋彰子(S;アンゲリカ) オイゲン・アメスマン(T;マンフレート) ナタリー・カール(S;ユーリエ・ヴェルモント) ハインツ・ツェドニク(T;バジル・バジロヴィッチ) アルフレート・エシュヴェ指揮 ベナツキー:「白馬亭にて」(抜粋)(+) ウルリケ・シュタインスキ(S;ヨゼファ) ヨゼフ・ルフテンシュタイナー(Br;レオポルト) ガブリエラ・ボーネ(S;オティリエ) オイゲン・アメスマン(T;ジードラー) エリーザベト・アトル指揮 以上、ウィーン・フォルクスオパーo.&cho. | ||
録音:2003年9月10日(*)/2005年10月1日(#)/2004年1月26日(+)、以上ウィーン・フォルクスオパー、ライヴ。 ウィンナ・オペレッタの総本山での上演だけに、いずれも立派で、かつ大いに楽しめる演奏。中嶋彰子を始め、いずれも現在のウィーン・フォルクスオパーで活躍する人たちばかり。「こうもり」は2008年の来日公演でも上演の予定。 | ||
トリゴナーレ音楽祭2006〜時代 セファルディーのロマンス(*)/即興演奏(*) タルクイニオ・メルラ: カンツォネッタを聴いておくれ/他(*) オルブレヒト:フーガ(#) スザート:パヴァンとガイヤール「戦い」(#) スウェーリンク:私の若い人生は終わった(#) バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV.1055R(+) ダウランド: パヴァン 私のバルバラ(**)/ レディー・リッチのガリアード(**)/ 運命はわが敵(**)/ エリザベス女王のガリアード(**)/ デンマーク王のガリアード(**) カンプラ:レクイエム(##) |
ジョルディ・サバール (ガンバ/ヴィエル;*) モンセラート・ フィゲラス(歌;*) アリアンナ・サバール (歌/Hp;*) フェラン・サバール (歌/テオルボ;*)他 アムステルダム・ルッキ・ スターダストQ(#) マルセル・ポンセール (Obダモーレ;+) クリストフ・ルセ (Cemb;+)指揮 レ・タラン・リリク(+) ホプキンソン・スミス (リュート;**) ステファニー・ レヴィダ(S;##) マリー=ピエール・ ワティエ(S;##) フランソワ=ニコラ・ ジェスロ(CT;##) エミリアーノ・ ゴンザレス・トロ(T;##) ブノワ・アルヌ(B;##) エルヴェ・ニケ指揮(##) ル・コンセール・ スピリチュエル(##) | |
録音:2006年6月18日(*)/2006年6月28日(#)/2006年6月18日(+)/2006年6月30日(**)/2006年7月8日(##)、以上全てライヴ。 恒例となったトリゴナーレのCD、2006年も、サバール、ポンセール、ルセ、スミス、ニケと豪華な面々が集っている。特にポンセールとルセの共演が注目だろう。ニケとル・コンセール・スピリチュエルによるカンプラのレクイエムは、1991年の録音以来。 | ||
ウィーン・ギター・フェスティヴァル 2006 アルベニス:コルドバ(*) ボグダノヴィッチ:幻想的ソナタ(*) ファリャ/ベルンハルト編: スペイン舞曲第1番(#) チャイコフスキー/ドボ編: 「くるみ割り人形」から(#) ロッシーニ/ドボ編: 「セビリャの理髪師」序曲(#) ガンベッタ:ファンダンゴ(+)/ タランテキサス(+)/ディクシ(+) ドメニコーニ:コユンババ(**) マクファーレン: デニアル(##)/ニア・ザ・サークル(##) ブロッキー:贈り物(##) |
ギター・デュオ・ グルーバー&マクラール(*) ギタリッシマ(#) [クリスティーナ・ドボ マリア・ベニシェック スザンナ・ヤーノシ カロリーネ・アウエル ユディト・ベルンハルト] ベッペ・ガンベッタ(G;+) ローラ・ヤング(G;**) スコットランド・ ギターQ(##) | |
録音:2006年3月23日-25日。 ウィーン・ギター・フェスティヴァルは、2003年から行われているギター音楽の祭典。ソロからギター・アンサンブルまで、古典から現代の作品まで、多様な音楽を聞くことができる。ベッペ・ガンベッタはジェノヴァ生まれのイタリアのギタリスト。スチール弦のようで、微妙にカントリー風の自作を爽やかに奏でている。ローラ・ヤングは、カナダ生まれでバルセロナ在住のギタリスト。 | ||
ディレクターズ・カット インディペンデンス・デイ(デイヴィッド・アーノルド) ジュラシック・パーク(ジョン・ウィリアムズ) バック・トゥ・ザ・フューチャー (アラン・シルヴェストリ) 愛と哀しみの果て(ジョン・バリー) パイレーツ・オブ・カリビアン (K.バデルト&H.ジマー) 嵐の青春(E.コルンゴルト) ダンサー・イン・ザ・ダーク(ビョーク) 引き裂かれたカーテン(バーナード・ハーマン) ウェスタン(エンニオ・モリコーネ) 密約の地(バーナード・ハーマン) ピアノ・レッスン(マイケル・ナイマン) ハリー・ポッターと炎のゴブレット (パトリック・ドイル) ロメオとジュリエット(ニーノ・ロータ) 荒野の七人(エルマー・バーンスタイン) ムーランルージュ(J.サンプル&W.ジェニングス) |
アロイス・グラスナー指揮 ウィンナ・ホルンズ [T.イェプシュトル(Y) ヨゼフ・ライフ(Y) M.オブマン(J) R.シュテーフェルマイアー(J) G.クルマー(J) トーマス・ビーバー(Y) W.ライトバウアー(J) A.ハイツィンガー(J) トーマス・フィッシャー(J) F.オバーミュラー(Y) フランツ・ピックル(Y)] ゲスト: W.トンベック(J) マヌエル・フーバー(J) E.イェプシュトル(Y) H.トンベック(J) C.ペハム(J) ヨーナス・ルドナー(Y) マルクス・ハルトナー(Y) 以上 打楽器アンサンブル | |
録音:2008年、2009年。使用楽器:ヤマハ製ウィンナ・ホルン(Y)/ユングヴィルト製ウィンナ・ホルン(J)。 ホルン&吹奏楽ファンに大人気のウィンナ・ホルンズの最新CD。今回はハリウッド映画の往年の名作から最新ヒット作のテーマ曲を大特集。ホルンの荘厳で、時に甘い音色を存分にお楽しみ頂ける。彼らの手にかかるとジュラシック・パークはまるでワーグナーの楽劇の一場面の音楽のように聴こえ、パイレーツ・オブ・カリビアンはホルストの名曲かとわが耳を疑う程。解説には詳細なメンバー表がついており、メンバーがどのトラックに参加しているかが一目瞭然、お気に入りの奏者の音を探しやすい配慮が成されている。 | ||
音楽による気晴らし〜 ジャン=マリー・ ルクレール(1697-1764):作品集 序曲 Op.13-3/ ソナタ [Op.4-1/Op.4-3/Op.4-4/Op.13-3] |
オペラ・クワルタ [ソフィー・ゲント、 トゥオニ・スニ(Vn) エミリー・ロビンソン(Vc) オリヴィエ・フォルティン (Cemb)] | |
録音:2005年1月、ライヴ。 ルクレールは、18世紀前半に活躍したフランスのヴァイオリニスト、作曲家。パリのほか、ハーグでも活躍した。オペラ・クワルタは2000年にハーグ王立音楽院の学生によって結成されたピリオド楽器の団体。 | ||
ヘルヴィヒ・ライター(1941ー): 合唱作品集 Vol.2 私たちの父/小さなアレルヤ/ アヴェ・マリア/愛について/ 愛の歌/夜だった/私はあなたをとても愛した/ 苦しみ/夜の鳥/春の始まりにさまよう/他 |
ヴォルフガング・ マイールホファー指揮 リンツ青少年cho. ヘルベルト・ベック指揮 コンツェントゥス・ ヴォーカリス ミヒャエル・ グロホトルスキ指揮 コーラス・ヴィエンネシス トーマス・ベトヒャー指揮 コーラス・ ディスカントゥス | |
ライターはオーストリーの作曲家。ウィーン少年合唱団のソリストとしても活躍した人で、合唱曲で高く評価されている。様々な録音を集成し、ライターの19の作品を収録している。 | ||
ロンドンからの挨拶〜 エア、幻想曲と音楽のユーモア ニコラ・マッテイス(?-1714以降): ガヴォッタ/コントラリア/ スカラムッチャ/アリア・ブルレスカ/ アリア・アモローサ ジョン・ヒルトン(1599-1657): ファンタジア集 ヘンデル(1685-1759): プレリュードとカプリッチョ ヘンリー・パーセル(1659-1695): 嘆きの歌 他、アンドレア・ファルコニエーロ (1586-1656)の作品 |
オマン・コンソート | |
録音:2005年10月6日-9日。 オマン・コンソートは、リンツ出身のリコーダー奏者ミヒャエル・オマンが2001年に結成したピリオド団体。 | ||
カール・ツェルニー(1791-1857): ピアノ作品集 お気に入りの悲しいワルツによる変奏曲 Op.12/ 導入、輝かしい変奏と狩りのロンド Op.202/ ピアノフォルテのための幻想曲 Op.27/ ソナタ第1番 変イ長調 Op.7 |
クリストフ・ハンマー(Fp) | |
録音:2005年8月。 ピアノ練習曲で有名なツェルニーは、千曲以上と言われる多作家で、その中には非常に立派な作品も多々含まれるが、あまり顧みられることはない。ここには4つの優れた作品が含まれ、しかもピリオド楽器(1805年頃、ウィーン、ミヒャエル・ロゼンベルガー製フォルテピアノに基づく、2001年、ロバート・ブラウン製作のコピー)で演奏している。作曲家ツェルニーの真価を知ることのできる演奏。 | ||
ボッケリーニ: 弦楽五重奏&弦楽四重奏曲集 弦楽五重奏曲 ニ長調 Op.39-3 G339 / 弦楽五重奏曲 変ロ長調 Op.39-1 G387 / 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.64-2 G249 / 弦楽五重奏曲 ヘ長調 Op.39-2 G338 |
ピッコロ・コンチェルト・ ウィーン | |
録音:2005年1月、DDD、59m。いずれの曲も世界初録音だと思われる。ピッコロ・コンチェルト・ウィーンは1993年創立の団体。開放的な明るい音色と、ドイツ語圏の古楽団体に共通した切れ味の良さがミックスされた演奏で、軽快なフットワークとスピード感も相まって、たいへんに爽快。 | ||
弦楽四重奏によるピアソラ作品集 ピアソラ: ウイスキー/ミケランジェロ'70/十月の歌/ タンゴの街/シタ/孤独/光/博打/死/ バンドネオン/リベルタンゴ |
ストリング・フィッツ [ヴェロニカ・ ゴットフリート、 ゾフィー・ガンシュ(Vn) イネス・ミクリン(Va) マリアンネ・ ブルックナー(Vc)] | |
弦楽四重奏によるピアソラ。全てマリアンネ・ブルックナーの編曲。ストリング・フィッツは、2001年結成、全員が女性の弦楽四重奏団。先ごろ発売されたモーツァルトのレクイエム(弦楽四重奏版)(品番:ORFCD-473)が好評を得ていた。 | ||
2007年第6回フィデリオ・コンクール〜 受賞者発表会 パガニーニ:ロッシーニの主題による変奏曲(*) ムチンスキ:時の小品集から(#) イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.27-3から(+) ニルセン:フルート協奏曲から(**) デニゾフ:アルトサクソフォン・ソナタから(##) ミュレンバッハ:弦楽四重奏曲第2番から(++) ワーグナー:夢(***) ボッテシーニ: コントラバス協奏曲 ロ短調から(###) フロラン・シュミット:伝説 Op.66(+++) J.シュトラウス:ヴェネツィアの夜(****) ヴァッハウアー:144(####) |
ミラン・カラノヴィチ(Vc;*) ナタリー・バイヒ(P;*) トーマス・ フィヒティンガー(Cl;#) サンドラ・ロスト(P;#) カロリーネ・ レフラー(Vn;+) イヴリン・ペーニャ・ コマス(Fl;**) ザビーネ・ プレーグルヘフ= カーナー(P;**) コンスタンツェ・ アッカーマン (Sax;##) アナ・ディモーヴァ (P;##/+++) アトラスSQ(++) アニタ・ゲッツ(S;***) ジャン=ベルナール・ マター(P;***/****) アダム・レクッキ (Cb;###) 宮本千津(P;###) アラン・ルザー (Sax;+++) マラ・マスタリール (S;****) ノヴァリス三重奏団(####) | |
録音:2007年2月18日。 フィデリオ・コンクールは、ウィーン音楽院(私立大学)が主催するコンクール。その受賞者の発表演奏会を収録したもの。未来のスターの第一歩が記録されているかもしれない。 | ||
イタリアのダウランド ジョン・ダウランド(1563-1626): 今こそ別れねばならない/ ご婦人向きの素敵な小間物/ 悲しみよ、とどまれ/時間は静止し/ 帰っておいで/哀れな天文学者たちよ/ 私の愛しい人が泣くのを見た/ 暗闇に住まわせておくれ/ 溢れよ、私の涙 カッチーニ:聞いてくれ、恋人たち/ 美しい真紅のバラ モンテヴェルディ:私は黒い/他 |
アコルドーネ [マルコ・ベアズリー(歌) クリスティーナ・ プルハール (リュート)] | |
録音:2001年9月16日、ライヴ。 マルコ・ベアズリーの歌うダウランドほか。ダウランドは、イタリアに行ったことこそないが、後期の作品には当時のイタリアの最新の音楽(初期バロック)の影響が見られる。ダウランドと、カッチーニ、モンテヴェルディの音楽に、さらに詩や手紙の朗読を加えている。マルコ・ベアズリーは、1957年、ナポリ生まれ。父が英国人、母がイタリア人で、ナポリで育った歌手。まさにこのアルバムに打ってつけ。クリスティーナ・フルハールはオーストリー出身のリュート奏者。 | ||
知られざるEU加盟国 | ||
タッチレス〜接触なしによって作られる音楽の官能性 | エリザベート・シマーナ& インターナショナル・テレミンo. | |
ロシア、オーストラリア、オーストリア、スペイン、イタリア、イギリスのテレミン奏者11人が集結して行なったライヴ・パフォーマンス。バリバリの現代・電子音楽。 | ||
オーストリア共和国の80年 | ||
欧州会議50周年 | ||
オーストリア共和国の歴史第1部 1945-1972 スイス・オーストリア国民会議議長ハンツ・フィッシャー博士による解説 | ||
オーストリア共和国の歴史第2部 1973-1999 スイス・オーストリア国民会議議長ハンツ・フィッシャー博士による解説 | ||
ORFCD-565以降の4タイトルは、オーストリア共和国の風雪の歴史を解説したドキュメンタリー。全部ドイツ語だが、詳細な年譜や多くのドキュメント録音等、 研究者や興味を持つ者にとってはたまらないCDだ。 | ||
チェルハ:歌劇「シュタインフェルトの大男」 | トマス・ハンプソン:巨人 ディアナ・ダムル:小さな女 ミシェル・ブレート:巨人の母 ハインツ・ツェドニク: ウィルヘルム2世 他 ボーダー指揮 ウィーン国立歌劇場o. | |
録音:2002年6月13、15日、ライヴ。 現代最高の作曲家チェルハの新作。ウィーン国立歌劇場の初演ライヴ。母思いの大男が見世物小屋を回って稼ぐが、報われず死ぬという寺山修司風テーマ。 トゥーリニの台本による実話というところが物悲しい。初演は主役のハンプソンが足駄を履いて奮闘したが不評であった。しかし、その劇構成は、いずれ報われるときが必ず来る。ウィーンではなく、 ベルリン・ドイツ・オペラやシュトウットガルト、ハンブルクの各国立歌劇場なら、どういう反応を聴衆が示したかは十分興味に値する。 | ||
ヘンデル ローマ 1707年 ヘンデル: ああ、私を泣かせた酷い人 HWV78(*)/ 静かな穏やかな夜 HWV142(*)/ エーロとレアンドロ HWV150(*) (ボーナス・トラック) モーツァルト: エクスルターテ・ユビラーテ(#) |
ヌリア・リアル(S) ファビオ・ ボニッツォーニ指揮(*) ラ・リゾナンツァ(*) ミヒ・ガイック指揮(#) オルフェオ・バロックo.(#) | |
録音:2006年6月3日、5日、ライヴ(*)。 ヘンデルが青年の頃、イタリアに留学した時期のソロ・カンタータを3曲収録。ヌリア・リアルは、スペイン、バルセロナのマンレサ生まれのソプラノ。若い古楽系のソプラノの中でも特に注目されている逸材。ラ・リゾナンツァは、1995年にファビオ・ボニッツォーニによって結成されたピリオド団体。 | ||
ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃) Vol.2 ミサ「この上もない悲しみに」/ どこなのかわからないならば/シメオンの歌/ サンクタ・マリア/アヴェ・サルス・ムンディ/ よりよき生活のうちに/ 主よ、思い出したもうことなかれ/我らを救いたまえ |
ザ・サウンド・ アンド・フュアリ(音と熱狂) | |
Vol.3:ORFCD-3077。当盤は『ソプラノ、カウターテナー』(代理店翻訳者記載ママ)を含んだ6人のアンサンブルによる。 | ||
ジョヴァンニ・プリウリ(1575-1626): サクロルム・コンチェントゥウム |
エッチェ・グレックス! | |
録音:2006年2月、DSD、64:45。 プリウリは、ヴェネツィアの有力貴族の出身で、ジョヴァンニ・ガブリエリに学んだ作曲家。グラーツのフェルディナント2世に仕えた。当作はその時期の作品。 | ||
コレギウム・ムジクム・デン・ハーグ テレマン:組曲「ハンブルクの潮の干満」 (水上の音楽) ハ長調 TWV.55:C3 ヴィヴァルディ:協奏曲 ニ短調 RV.566 J.S.バッハ:協奏曲 ヘ長調 BWV.1057 (ブランデンブルク協奏曲第4番の編曲) ファン・ヴァッセナール: コンチェルト・アルモニコ第5番 ヘ短調 ルベル:幻想曲 |
クラウディオ・リベイロ指揮 コレギウム・ムジクム・ デン・ハーグ | |
録音:2006年11月29日-30日。DSD / 5.1 SURROUND / PCM STREO 2.0。63m (SACD) / 30m (DVD) 。 2006年、ハーグ王立音楽院出身の仲間で結成された古楽団体、コレギウム・ムジクム・デン・ハーグのおそらく初の録音。当然メンバーは若く、古楽の中心地だけに国籍は多彩。指揮を務めるクラウディオ・リベイロは、ブラジル、サンパウロ生まれのチェンバロ奏者。ドイツ、イタリア、フランスと様々な様式の音楽をいずれも見事にまとめて、さらにチェンバロ独奏の妙技も繰り広げている。 # 特典DVD は、映像が PAL 方式で収録されているため、日本の通常映像機器で見ることはできません(内容に関しては、代理店のインフォメーションに記載無し)。 | ||
17世紀のリュート作品集 ジャック・ビットナー(17世紀):前奏曲 ピエール・デュビュ(1620-1675):無題の小品 デュフレスノー(17世紀):ジーグ ジャック・ガロ(1600頃-1690頃): サラバンド「 La Royale 」/ ガヴォット「 La Dauphine 」 フランソワ・デュ・フォー(1600頃-1670): ジーグ 作者不詳:パルティア/パルティータ 変ロ長調 フェルディナント・イグナーツ・ ヒンターライトナー(1659-1710): パルティータ[ニ長調/イ短調] ヨハン・アントニーン・ロジー(1650-1721): サラバンドとチャコーナ |
フーベルト・ホフマン(リュート) | |
録音:2007年6月、 Moorhof, Kappel am Krappfeld, DDD。17世紀の作曲家の作品を中心としたリュート作品集。3種の楽器を弾き分けている。 | ||
フーゴ・フォン・モントフォルト(1357-1423): 歌曲集(全10曲) |
エーベルハルト・クンマー (歌/ショスハルフェ/ ハーディ・ガーディ) | |
DDD、90:15。モントフォルトは中世オーストリアの吟遊詩人。有能な政治家でもあった。なお特典DVD(内容不明)がついているが、PAL仕様のため日本の一般的なDVDプレイヤーでは再生できない。 | ||
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):歌曲集
マリアの歌/キリストの木/問いと答え/つつましい羊飼い/出会い/百合/ 何のため/ヴェネツィアの子守歌/最愛の人が話す/井戸端で ヴィルマ・リップ(S)ヨーゼフ・マルクス(P)[録音:1951年11月24日] 輝く日々/雨/ペレグリーナ第5番/美しさ/春の歩み ヴァルデマル・クメント(T)ヨーゼフ・マルクス(P)[録音:1952年5月28日] 聖マリア/記憶/ある娘の歌/ジプシー イルムガルト・ゼーフリート(S)エリック・ヴェルバ(P)[録音:1951年10月5日] 歌/あなたの眼差し/夜の祈り/夢の絶頂 ヴァルデマル・クメント(T)エリック・ウェルバ(P)[録音:1951年12月15日] 昨日彼は私にバラを持ってきた/日本の雨の歌/ ヴェネツィアの子守歌/マリアの歌/愛に心を動かされたなら アリーン・オジェー(S) ミルティアデス・カルディス指揮 ニーダーエスターライヒ・トンキュンストラーo.[録音:1981年5月15日] | ||
オーストリアの作曲家マルクスは150の歌曲を残したと言われ、後期ロマン派を受け継いだ作風は再評価されつつある。ここにはリップ、クメント、ゼーフリートらの歴史的録音と、オジェーが歌った管弦楽伴奏歌曲が収録されている。 | ||
ストラヴィンスキー:「兵士の物語」(ドイツ語)
アウグスト・シュメルツァー(語り) クリスティアン・アルテンブルガー(Vn) ヘルベルト・マイヤー(Cb) ゲラルト・パヒンガー(Cl) リヒャルト・ガラー(Fg) ペーター・フリーヒャー(コルネット) ルドルフ・ヨーゼル(Tb) レオンハルト・シュミディンガー(Perc) | ||
1957年ウィーン生まれのヴァイオリニスト、クリスティアン・アルテンブルガーを中心としたアンサンブルによるストラヴィンスキーの兵士の物語。語りはドイツ語。アウグスト・シュメルツァーはオーストリアの高名な俳優で、一人で各役を演じ分けているが、そうは思えないほど極めて雄弁。 | ||
名女優に捧げるため 女装した男性歌手のキャバレー・ソング集 私のウィーン〜イルムガルト・クネフ キャバレーソング、シャンソン、 ガーシュウィン、ポーター |
ウルリヒ・ミヒャエル・ ハイシッヒ(歌) シュトラールクラフト (光の力)バンド | |
録音:2007年9月7日、ライヴ。 ウルリヒ・ミヒャエル・ハイシッヒは、ドイツの歌手、俳優。イルムガルト・クネフとは、往年のドイツの名女優、歌手のヒルデガルト・クネフを真似て彼が女装して演じる人物。キャバレーソング、シャンソン、さらにガーシュウィン、ポーターなどの曲を歌っている。 | ||
ストリングフィッツ〜 室内楽版モーツァルト Vol.2 モーツァルト/ ペーター・リヒテンタール(1780-1853)編: 交響曲第40番 ト短調 K.550 モーツァルト/マリアンネ・ブルックナー編: クラリネット協奏曲 イ長調 K.622 |
ストリングフィッツ [ヴェロニカ・ゴットリート、 ゾフィー・ガンシュ(Vn) イネス・ミクリン(Va) マリアンネ・ ブルックナー(Vc)] ヴィクトリア・ フォーニャド=ヨー(Va) トーマス・ノートバウアー(Cl) | |
弦楽四重奏編曲版レクイエムに続く、2000年創立の女性弦楽四重奏団ストリングフィッツのモーツァルト。交響曲第40番の編曲者リヒテンタールはブラティスラヴァで生まれ、ウィーンとミラノで医師として活動、モーツァルトの音楽のイタリア紹介に功績のあった人物。クラリネット協奏曲はメンバーのM.ブルックナーによる編曲。 | ||
レゾナンツェン古楽音楽祭 2007
アルフォンソ10世「賢王」の元で編纂された音楽(5曲) [ミクロログス/2007年1月21日] フィリップス:フィリップスのパヴァン/フィリップスのパヴァンへのガリアード 作者不詳:グリムストック/夜鶯/陽気な雰囲気 ホルボーン:パヴァナ・クァドロ/老狩人が立っている アリソン:独身者の楽しみ,窓から行け バード:オクセンフォード伯のマスク [ポール・オデット(リュート) ロバート・ミーリ(Vn) ナンシー・ハッドゥン(Fl)他/2007年1月27日] カプスペルガー:陰に/アネモネ モンテヴェルディ:苦しみが甘美なものなら/麗しい自由/西風が戻り カプスペルガー:あなたは偽りの背後で[ヴィヴァンテ/2007年1月22日] ファッシュ:ソナタ ニ短調 FWV N:d1/テレマン:協奏曲 ニ長調 TWV 44:D2 [ゼフィーロ/2007年1月28日] ジョスカン・デ・プレ:美しき人よ、あなたの愛のために イサーク:誰が言うべきなんだ/他(全6曲)[カピーリャ・フラメンカ/2007年1月24日] ボッローノ:ファンタジア/パヴァナ「ラ・ゴンベルティーナ」/サルタレッロ/ サルタレッロ「エル・マゾーロ」 リップ:ファンタジア22番/エコー/ファンタジア第8番/他 [ポール・オデット(リュート)/2007年1月25日] ダ・カゼルタ:バッラーデ「愛が心をくれた」/ロンド「優美なご婦人」/他 [ペドロ・メメルスドルフ指揮マーラ・プニカ、他/2007年1月26日] | ||
DSD、153:40。 好評のレゾナンツェン音楽祭、2007年のライヴ。SACD hybridでの発売。 | ||
ラウテンクラヴィーアによるバッハ J.S.バッハ: 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998/ リュート組曲 [ハ短調 BWV.997/ト短調 BWV.995/ ホ長調 BWV.1006a (*)] |
ペーター・ヴォルトナー (ラウテンクラヴィーア) | |
録音:2007年2月18日、ライヴ。DDD、73:30 (CD)。 バッハのリュート曲を、リュートの音色を奏でる珍しい鍵盤楽器ラウテンクラヴィーアで演奏したもの。このガット弦を使用していたと推測される楽器は文献では知られ、バッハの遺品の中にもあったことが分かっているが、楽器自体が現存しておらず、実態は謎に包まれている。ここでは、18世紀の音楽理論学者ヤコブ・アドルングの記述に基づき、米国のキース・ヒルが1999年に復元したナイロン弦を用いた楽器を使用。独特な音色が美しく、リュート原曲作品のみならず、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番の編曲である(*)も新たな魅力を得ている。ペーター・ヴォルトナーは1966年、南チロルのフィンシュガウ出身の鍵盤奏者。インスブルックを拠点として活躍している。 # 特典DVD は、映像が PAL 方式で収録されているため、日本の通常映像機器で見ることはできません(内容に関しては、代理店のインフォメーションに記載無し)。 # 当初SACDハイブリッド盤であるとご案内していましたが、上記のとおりCDであると判明致しました。 | ||
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのための ソナタとパルティータ[BWV.1001-1006] |
トマス・フェオドロフ(Vn) | |
録音:2006年9月。 フェドロフはウィーン音楽大学で学び、その後アーノンクールが監督するコンツェントゥス・ムジクス・ウィーンのソリスト兼リーダーを務め、またソリストとして数多くのオーケストラと共演、ウィーン・モデルンにも出演して現代音楽にも意欲的に取り組むなど幅広いレパートリーをもつ新世代のヴァイオリニストとして活躍している。一糸乱れぬ音程と鮮やかな弓さばきが、この曲に新風を吹き入れる。 | ||
ヨハネス・オケゲム Vol.1 ヨハネス・オケゲム: ミサ・ロム・アルメ(ミサ曲「武装した人」)/ ミサ・プロラツィオーヌム(種々の比率のミサ) |
ザ・サウンド・ アンド・フュアリ [K.ヤウナルクスネ(S) クラウス・ヴェンク(T) ジョン・ポッター(T) トーマス・E.バウアー(Br) リヒャルト・ ヴィストライヒ(B)] | |
録音:2006年9月、ライヴ。 初期ポリフォニーの大作曲家オケゲムの代表作2曲を収録。「響きと怒り」という名を持つこの団体は、バリトンのバウアーによって2000年に創立された新しいアンサンブルだが、その高いクオリティでメキメキ評価を上げている。中心となるバウアーとポッター、ヴィストライヒはソリストとしても活躍している。 | ||
ギヨーム・フォーグ(1442-1471):作品集 召使いのミサ [Missa le serviteur] / ミサ「私は海にいる」 [Missa Je suis en la mer] |
ザ・サウンド・ アンド・フュアリ [ダーヴィト・エルラー(CT) クラウス・ヴェンク(T) ジョン・ポッター(T) コリン・メイソン(B)] | |
録音:2007年9月、ライヴ。 ギヨーム・フォーグ(国内代理店翻訳者は、「ギ『ョ』ーム・フォー『ゲ』」としているが誤り)はルネサンス期のフランスの作曲家で、その生涯についてはあまりわかっていない。彼の主要な作品は5つのミサ曲で、このディスクにはそのうちの2曲が収められている。召使いのミサはデュファイの世俗曲をベースにして作曲されている。 | ||
クラウス・アーガー(1946-):作品集 金管と打楽器のための交響曲 Op.63[ゴットフリート・ラブル指揮ウィーン放送so.]/ ピアノと管弦楽のためのセレナード Op.60[アルフォンス・コンタルスキー(P) ヨルゲ・ロッター指揮ザルツブルク・モーツァルテウムo.]/ アンサンブルのための「ブレッチア4」 Op.90/ ピアノと金管楽器、打楽器のための協奏曲 Op.36(*)/黄金の静寂 Op.56(#) [エミー・ハインツ=ディーマント(P;*) アルベルト・カプリオリ指揮オーストリア現代音楽アンサンブル クラウス・アーガー指揮オーストリア現代音楽アンサンブル弦楽三重奏団(#)] | ||
録音:1983年-2007年。 アーガーはザルツブルク生まれ、モーツァルテウム音楽院を卒業後、パリ・コンセルヴァトワールにてメシアンとピエール・シェフェールに師事した。沈黙と喧騒の交代のなかで混沌とした響きが連綿と続くドラマティックな音楽。 | ||
カール・シシュケ(1916-1969):作品集
「カンダダ」Op.45(1956)〜ソプラノ、混声合唱と小管弦楽のための [A.ヒュックル(S) P.コイシュシュニヒ指揮ウィーン放送so.、ORFcho.] コラール・パルティータ Op.46(1957)[A.ユッフィンガー(Org)] シンセシス(合成)Op.47(1958)〜4×4楽器のための [P.コイシュニヒ指揮アンサンブル・コントラプンクテ] 未完のミサ曲より「キリエ」Op.48〜混声合唱とオルガンのための [A.ユッフィンガー(Org) A.グラスナー指揮ウィーン・A.ウェーベルン室内cho.] ディヴェルティメント Op.49(1963)〜10楽器もしくは室内管弦楽のための [E.ウルバンナー指揮ディ・ライヘ] 交響曲第5番「Bに基づく」Op.50(1965)[A.リゲティ指揮指揮ウィーン放送so.] 対話 Op.51(未完成)[W.パンホファー(Vc) H.ジェイムズ(P)] | ||
録音:1972年-2008年。 シシュケはハンガリーに生まれウィーンで学んだ作曲家。あのフランツ・シュレーカーに教えを受けたこともあり、後にウィーン音楽院の教授になってからは多くの弟子を輩出した。基本的にセリーによる彼の音楽は新ウィーン楽派に始まりチェルハ、フォン・アイネムらへと連なる20世紀オーストリア音楽のよき伝統を感じさせる。 #当初ORFCD-3026とご案内していましたが、代理店のミスで、正しくは上記となります。 | ||
ゲラルト・レッシュ(1975-):作品集 結び目(2007)(*)/ イタロ・カルヴィーノによる5つの試み(2006)(#)/ スピン(2006-07)(+)/平行線(2003-04)(**)/ 窓(2008)(##) |
ロベルト・ブシェク(Fg;*/**) レオ・エレード(Fg;**) コンスタンティン・ リエフスキー指揮(*) エルネスト・ヘーツル指揮(+) ツォルト・ハマル指揮(##) ウィーン・コンツェルト・ フェライン(*/+/##) レシェティツキー・ ピアノ三重奏団(#) | |
録音:2007-2008年。 レッシュは出身地オーストリア・リンツでしばらくオルガニストを務めた後、ケルンでヨルク・ヘラーに、ウィーンでミヒャエル・ジャレルに作曲を師事した。「結び目」は現代では珍しいファゴット協奏曲でファゴットの超絶技巧がオーケストラに次第に波及してゆく過程が聴きどころ。 | ||
ジークフリート・シュタインコグラー(1968-):作品集 「ブロダイエズ」組曲(2008)[クリスティアン・ラドナー指揮ザルツ・カンマー・グート・アンサンブル]/ 青緑の天の木々(1999)[C.ラッツェンベック(Vo) S.シュタインコグラー(G)]/ チェルト(1997)[M.ヴォルフスベルガー(ハーモニカ) オーストリア現代音楽アンサンブル弦楽三重奏団]/ インコンチェルタミエント[S.アイヒホルン(Hp) オーストリア現代音楽アンサンブル]/ フラメンコ・デル・トロ(2003)[トリオ・スペクトル〔Vc/Cl/P〕]/ 悲しみの歌を伴うシンメトリックな小品(2001)[フェリクス・フリードリヒ(Org)]/ 電子ポップ・アート・コラージュ「ロッキーは斑点だらけ」(2001)[電子音楽]/ 湖での飛行機(2000)[ワシリー・カザンディエフ指揮ブルガリア国立o.] | ||
録音:1999年-2009年。 シュタインコグラーはオーストリアの作曲家。ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院でW.ヴィンベルガーに作曲を師事、その後スペイン、マドリッドのリール音楽院で学んだ。新しい作曲家を紹介する場合、読み手にわかりやすくするために、有名な誰それの曲に似ているとか、誰それと誰それを掛け合わせた感じ、ああ、これはスペクトル楽派だな、とかラッヘンマンに似てるな、などと表現するものだが、この作曲家はそれが全く通用しない。ヨーロッパの現代音楽の諸潮流に全く属していないのだ。ある意味、おちゃらけたマーラーのようでもあり、明るいショスタコーヴィチ、マイケル・ナイマン?でも違う、という調子なのだ。では様々な作曲家の要素を折衷しただけの作曲家かといえばそうではない。ハーモニカと弦楽三重奏のためのツェルトは編成も面白いが、楽器法、色彩など独創的で次の展開が予測できない。オルガン・ソロのためのシンメトリックな小品もプーランク風な和声があったかと思えばクラスターあり。といって多様式主義というわけではなく、ただ、シュタインコグラーの音楽、としか言いようがない。新しい才能の発見。 | ||
ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉(管弦楽版)
ハンネス・アイヒマン(語り) ロジャー・ノリントン指揮カメラータ・ザルツブルク | ||
録音:2005年1月15日-16日、ウィーン・コンツェルトハウス、ライヴ。ノリントンの指揮するハイドンの大作が登場。彼は当時カメラータ・ザルツブルクの首席指揮者を務めていた。ノリントンは多くのハイドンの録音を残しているが、「七つの言葉」は初録音。ノリントンならではのヴィブラートを廃した清らかかつ温かみのある音色と見通しの良い構成感はこの作品に見事に合っており、充実した演奏になっている。 | ||
オペレッタ・ライヴ Vol.3
スッペ:「ボッカチオ」から ダニエラ・ファリー(S;フィアメッタ) アンティゴネ・パポウルカス(Ms;ボッカチオ) アンドレアス・シューラー指揮[2007年11月7日] サルスエラ・ガラ ソロサバル:「一輪のバラ」「港の居酒屋」 トロバ:「マラヴィージャ」/カバレロ:「アフリカの二人組」/他から カルロス・アルバレス(Br) イズマエル・ジョルディ(T) メルバ・ラモス(S) ジョゼフ・カバリエ=ドメネチュ指揮[2007年4月7日] オッフェンバック:「地獄のオルフェ」 ジェニファー・バード(S;ユリディス) ゼバスティアン・ラインタラー(T;オルフェ) カルロ・ハルトマン(Br;ユピテル) クリスティアン・バウムゲルテル(T;プルート)他 フローリアン・ルートヴィヒ指揮[2007年9月8日] 以上、ウィーン・フォルクスオーパーo. | ||
2008年6月に来日したウィーン・フォルクスオーパーの2007年の公演から選ばれたもの。「ボッカチオ」のパポウルカスは来日公演と同じ。メルバ・ラモスは「マルタ」のレディ・ハリエットに出演していた。サルスエラ・ガラには、カルロス・アルバレスが出演している。 | ||
エリザベト=クロード・ ジャケ=ド=ラ=ゲール(1665-1729):歌劇「セファールとプロクリス」(1694) ラファエル・ケネディ(S;プロクリス) アヒム・シュルツ(CT;セファール) カミラ・デ・ファレイロ(S;ドリーヌ) リサンドロ・アバディエ(B;アルカス)他 ダニエラ・ドルチ指揮ムジカ・フィオリータ | ||
録音:2005年4月7日-8日。 ジャケ=ド=ラ=ゲールは、パリに生まれた女性音楽家。ルイ14世の愛人、モンテスパン侯爵夫人に保護され、宮廷での華々しい音楽活動を行った。なお代理店翻訳者による曲名が「セファールとプロリス」「セファールとプロクリ」とバラバラだが、上記が正しい。 CD EXTRAになっており、フランス語台本及び独訳のPDFファイルがダウンロード出来るとのこと。 | ||
メルク修道院国際バロック週間 2005-2007
バンキエーリ:木曜の祭り前の夕食 [ロバート・ホリングワース(Cemb)指揮イ・ファジオリーニ] M.A.シャルパンティエ:ヴィオールのための4声のコンセール テレマン:シンフォニア ニ長調TWV44: 1/マスキッティ:協奏曲 イ長調Op.7-4 ドメニコ・ガッロ:ラ・フォリア [ラインハルト・ゲーベル(Vn)指揮ムジカ・アンティクワ・ケルン] カプスベルガー:愛に涙しながら、太陽の黄金/モンテヴェルディ:あの高慢なまなざし カプスベルガー:白いバラ、警告、すでに笑わせる[ヴィヴァンテ] ミスリヴェチェク:「オリンピアーデ」序曲/テレマン:序曲 変ホ長調 [ミヒ・ガイグ(Vn)指揮オルフェオ・バロックo.] ラッスス:6声のミサ「トゥ・レ・ルグレ」 [パウル・ファン・ネーヴェル指揮ウエルガスEns.] モンテヴェルディ:「オルフェオ」(抜粋) [ミルコ・グァダニーニ(T) エマヌエラ・ガッリ(S) アンナマリア・カルチョラーリ(S) 桜田亮(T)他 クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ] J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 ニ短調BWV.1052 [セリーネ・フリッシュ(Cemb) カフェ・ツィマーマン/他] モーリー:今は五月/フレヒャ:爆弾[キングズ・シンガーズ] ヘンデル:シンフォニア 変ロ長調HWV.339 ブクステフーデ:ソナタ ト長調 a3,Buxwv.271[リクレアツィオン・ダルカディア] | ||
録音:2005年-2007年、ライヴ。 メルクはウィーンの西方にある都市で、ここに11世紀に創設されたベネディクト派修道院とその周辺で毎年バロック週間が開催される。最新となるこのディスクではゲーベル&ムジカ・アンティクワ・ケルン、ネーヴェル&ウエルガスEns、キングズ・シンガーズら錚々たるメンバーが出演。更に桜田亮や全員が日本人のアンサンブル「リクレアツィオン・ダルカディア」も登場。古楽ファンには見逃せないセット。 | ||
ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):2幕からなる神聖劇「ホアス」
マリア・エルラヒャー、ウルリケ・ホフバウアー(S) マルクス・フォルスター(A) ドミニク・ヴェルナー(B) ダニエル・ヨハンセン(T) マルティン・ブルーンス(Br) クリストフ・ハンメル指揮ノイエ・ホフカペレ・ミュンヘン | ||
録音:2007年、メルク修道院国際バロック週間、ライヴ。世界初録音。 後期バロック時代イタリアの重要な作曲家、ベネデット・マルチェッロの聖書に基づく珍しいオラトリオ。台本:アポストロ・ゼノ。 | ||
レゾナンツェン音楽祭 2008「空想、幻影、狂気」 A.スカルラッティ:聖降誕祭のためのミサ より[キリエ/グローリア] ペルゴレージ:聖エミディオのミサ〜グローリア [A.ダンチェワ、M.ピッチーニ、A.シンボリ(S) A.アッリヴァベーネ、A.ジャングランデ(男声A) L.ドルドロ、G.フェラーニ(T) M.ベッロルト、S.フォレスティ(B) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ] レグレンツィ:この男は顔に / サルヴァトーレ:ティルシが聞くとき / カリッシミ:ああ思い出よ [サラ・ミンガルド(A) リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)] ヤング:4声のソナタ第4番 / メールラ:カンツォーネ「ラ・ガッリーナ(雌鳥)」 リッコ:2声のエコーのカンツォーネ / カール:カッコーによる奇想曲 ブオナメンテ:2つのヴァイオリンとバッソ・ダ・ブラッツォ、もしくはファゴットのためのソナタ第1番 [レ・コルネ・ノワール] 「ドン・キホーテ」〜ビリャンシーコ「愛するあなたは敵にて」 (セルバンテスによる同名作からの朗読?/代理店翻訳者はビリャンシーコを作曲者名としているが、誤り) 作者不詳:セギディーリャ・イン・エコー / マルティン・イ・コル:エル・ビリャーノ / アラニェス:シャコンヌの夜会 ゴンベール:傷のない/何と美しい/神の小羊/ユピテルのムーサたち[ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリー] ブラス・デ・カストロ:魂の塔から / マリン:私を撥ね付ける眼よ / ルイス・デ・リバヤス:パラデタス フェルナンデス:君に歌おう / マルティン・イ・コル:ロマネスカとカナリオス フィリペ・ダ・マドレ・デ・デウス:アントニヤ・フラシクィア・ガシパ [モンセラト・フィゲラス、アリアンナ・サバール、アドリアナ・フェルナンデス(S) フリオ・ザナジ(Br)他 ジョルディ・サバール指揮エスペリオンXXI、ラ・カペリャ・レイアル・デ・カタルーニャ] マルティン・コダス:カンティガス・デ・アミーゴ〜ビーゴの海の波よ/愛を知るすべての人々 アス=シュスタリ:ユル・ユル / 作者不詳:私は月曜日に起きる/他 [ムデハル(歌/ウサルテリウム/フィドル/バグパイプ/リュート) 〔注:代理店翻訳者記載ママだが、ムデハルとは、キリスト教徒に征服されたのちも イベリア地方に残ったアラブ人たちを指す言葉なので、誤っている可能性がある〕] クープラン:コンセール第13番 / サント=コロンブ:悲しみのトンボー フォルクレ:サラバンド[レ・チェレスティ・アルモニエ〔パオロ・パンドルフィ、グイド・バレストラッチ(Gamb)〕] メイナード:未亡人/司祭/法律家 / ロビンソン:鐘の音に基ずく20の変奏 / プレイフォード:冷たい大地に ダウランド:運命はわが敵 / モーリー:神聖な終結のパヴァン/神聖な終結へのガイヤルド ブレイド:スコットランド舞曲 / プレイフォード:牧師の告別/腸詰の山 [クリスティアン・ツィンケ指揮アンサンブル・エコー・デュ・ドナウ] アンティコ(1956-):ラ・クルナ/ヴィリネッダ/ラ・テッシトリーチェ/即興/ツィンミル・スムッス [アルフィオ・アンティコ(歌/タンバリン/G)他] | ||
録音:2008年1月19日-27日、ウィーン・コンツェルトハウス、ライヴ。 ウィーン恒例の古楽祭のレゾナンツ、2008年ライヴ。アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ、サバール&エスペリオンXXIのような人気団体から、小さな古楽団体、さらにはアルフィオ・アンティコのように独自の個性的な活動をする人まで、多用な演奏が集められている。これだけの演奏が十日にも満たない間に連日行われているのだ。その興奮が味わえるのは、ライヴ録音ならでは。 | ||
ディルク・ダセ(1960-):作品集
チェロ協奏曲(*)[フリードリヒ・クラインハップル(Vc) ウルフ・シルマー指揮ウィーン・コンツェルトフェライン] ヴァイオリン協奏曲(#)[S.シャフライトナー(Vn;#) シルヴァン・カンブルラン指揮クラングフォルム・ウィーン] アコーディオン協奏曲(+)[フィリップ・トゥリオー(アコーディオン) P.ブルヴィク指揮アンサンブル20世紀] | ||
録音:2004年(*)/2000年(#)/2004年(+)。 ダセはベリオ、チェルハに作曲を師事し多くの管弦楽曲、オペラを作曲している。作風はベルクを思わせる表現主義で緊張感が溢れる。アメリカ亡命後のアインシュタインを描いた「アメリカのアインシュタイン」というオペラもある。チェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲は典型的な表現主義音楽だがアコーディオン協奏曲は独奏楽器のせいもあって音色、構成、独奏とオーケストラとの関係も前2作とは違った、まるでピアソラがウィーンで前衛的な作品を作曲したかと思えるようなユニークな作品。ウィーン楽友協会レジデント・コンポーザー。 | ||
「世界の大きさ」あるいは「古くて新しい歌」 〜中世・ルネサンス歌曲集 オルランド・デ・ラッスス: Bonjour mon coeur - verteutschet ルートヴィヒ・ゼンフル: Ach Elslein, liebes Elselein mein/ Es taget vor dem Walde ハインリヒ・イザーク: Innsbruck, ich muß dich lassen ハンス・ノイジードラー: "Mille regretz" nach Josquin de Pres ポール・レピュン [Paul Rebhun] : Mein eynigs A, à 2 アルノルト・シュリック: Mein M, ich hab dich außerwelt パウル・ホーフハイマー: Mein eynigs A, à 4 ルートヴィヒ・ゼンフル: Die Welt ist toll ヨハン・ヘルマン・シャイン: O Scheiden, o bitter Scheiden カスパール・オトマイアー: Es liegt ein Schloß in Osterreich 作曲者不詳: 2 Tandernaken パウル・ホーフハイマー: Tandernaken ルートヴィヒ・ゼンフル: Im Bad woll' wir recht fröhlich sein パウル・ホーフハイマー: Ach lieb mit leyd カスパール・オトマイアー: Entlaubt ist uns der Walde ルートヴィヒ・ゼンフル: Unsäglich Schmerz アルノルト・シュリック: Nun hab ich all mein tag gehört ハンス・ノイジードラー: Von edler Art ハンス・レオ・ハスラー: Mein gmüth ist mir verwirret ルートヴィヒ・ゼンフル: Es wollt eine Frau zum Weine gahn アルノルト・フォン・ブルック: Es ging ein Lanzknecht übers Feld オルランド・デ・ラッスス: Matona mia cara レオナルト・レヒナー: Gott bhüte dich ヨハン・ヘルマン・シャイン: O Sternenäugelein ゲオルク・フォルスター: Ik seg adiu |
マティアス・ルフト(CT) スヴェン・シュヴァンベルガー (Fl−tr) ジュリアン・ベール (リュート/キタローネ) | |
録音:2006年4月。 ルフトはヤーコプス、アンドレア・マルコン、ヘンゲルブロック等一流の古楽演奏家とも共演している。 | ||
2008年 フィデリオ・コンクール受賞者発表会 クリスティアン・ローバ(1952-):ハード[ペトラ・ホルヴァート(T-Sax)] リゲティ/フッソング編:ムジカ・リチェルカータより [ユーミン・シュ=エルトゥル(アコーディオン)] ペンデレツキ(1933-):「スラヴァのために」[ジ・イン・チョイ(Vc)] ゲオルク・ヒュー(1858-1948):幻想曲(ピアノ伴奏版) [マグダレーナ・ボグナー(Fl) S.P.カルナー(P)] チャイコフスキー:ドン・ファンのセレナーデ [I.ラヴィタン(Br) ボニハーディ(P)] サン=サーンス:ハバネラ[A.モーゴレ(Vn) C.ミヤモト(P)] ヴァッハウアー(1982-):美しい神は誰かを震えあがらせた[トリオ・ノーヴァリス] シュトックハウゼン(1928-2007):誘拐〜「光」の「月曜日」より [N.シュヴァンク(S-Sax)] | ||
フィデリオ・コンクール( Fidelio-Wettbeweb )はウィーン音楽院で毎年行われる音楽祭で選抜された学生が出演する。クラシックあり現代音楽ありと多彩なプログラム。 | ||
オットー・M.ツィーカン(1935-): オペラ・フラグメント「ジョゼフ・フーシェ」 |
S.フェンツ C.クラウゼン/他 | |
録音:2008年。 ツィーカンはウィーンを中心に活動する作曲家。若いころはピアニストとしてシェーンベルクの作品を度々演奏したという。Disc1は語りのみ、Disc2には歌が入っている。 | ||
メタモルフォーゼン ローベルト・シュティーグラー(1959-): ヴァイオリン協奏曲 「アレグロ・ヴィーヴォのための祝典音楽」(*) トリブ・シャヒディ(1946-): ヴァイオリンとサントゥールと管弦楽のための 合奏協奏曲(#) エマヌエル・シュルツ(1975-): プジャ・トリニティ(+) [シュリ・ガネシャ/シュリ・シャクティ/ シュリ・シヴァ] カン・アクセル・アキン(1977-): ネイ、ヴァイオリン、管弦楽と打楽器のための 「アラー=求道者」(**) |
エスマイル・ヴァセギ (サントゥール;*) マルガレータ・ヒレルド(S;+) スオミク・ダッタ(サロド;+) シャンタヌ・ラインホルト(タブラ;+) エマヌエル・シュルツ (タンプーラ/Hp;+) クジ・エルギューナー(ネイ;**) マルタ・ ハーデム=ミサーグ(Vn;**) ビヤン・ハーデム=ミサーグ (Vn;*/#)指揮 アカデミア・ アレグロ・ヴィーヴォ、 ウィーン室内cho.(+) | |
録音:2004-2006年。全てアカデミア・アレグロ・ヴィーヴォのために書かれた作品。シュティーグラーは生粋のウィーン生まれの作曲家、ヴァイオリニストでモーツァルトをポップにしたような明朗快活な音楽。シャヒディはタジキスタン出身で、モスクワのチャイコフスキー音楽院にてハチャトゥリアンに師事したせいか、中央アジアの民族色全開の妖艶な音楽。サントゥールはツィンバロム、ダルシマーに似たイランの楽器。シュルツはヨーロッパとインドの音楽を融合しようとしており、音楽で東西の十字路を表そうとしている。トルコ、イスタンブール出身でウィーンでウルバンナーに作曲を学んだアキンの作品はトルコの民族音楽をベースにしたエキゾチックな作品。アンサンブル・アレグロ・ヴィオーヴォは元ウィーン・トーンキュンストラーo.のコンサートマスターでヴァイオリニスト、指揮者のビヤン・ハーデム=ミサーグが1979年にウィーンの弦楽奏者たちを募って結成した弦楽アンサンブル。 | ||
シューベルト:水の上の精霊の歌D.714 シューベルト/マーラー編:死と乙女D.810 |
ビヤン・ハーデム=ミサーグ指揮 アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ、 ウィーン室内cho. | |
録音:2005年。 同アンサンブルはこれまでに当ORFにドヴォルザーク、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ(ORFCD-297)、スーク、ヤナーチェク:牧歌(ORFCD-298)、ヴィヴァルディ:四季(ORFCD-322)などを前身のトーンキュンストラー室内o.時代からかなり収録しており、いずれも好評を得ている。同アンサンブルは小編成ながらたっぷりとした音量感があり、ドラマティックな音楽を作っている。 | ||
リランテン〜ハイドン時代のポップ・ミュージック オーストリアの下町の3つの舞曲/口琴独奏/ ステッケンとイグラウの旋律/ハンガリー風/ フランケンとボヘミアの2つの旋律/他全13曲 |
シカネーダース・ユーゲント [アンドレアス・ヘルム(シャルマイ/歌) アルビン・パウルス (ボック[ドイツのバグパイプ]/ 口琴/シャリュモー/羊飼いの笛/歌) ジーモン・ヴァッシャー (ハーディ・ガーディ)] | |
録音:2008年1月、ウィーン。 オーストリアは周辺のハンガリー、チェコなどからたくさんの音楽が入ってきてそれらが混交し新たな音楽が花開いた。このCDはハイドンの生きた時代にオーストリアで聴かれていた街角の音楽。スコットランド音楽にも似た舞曲やビヨ〜ンビヨ〜ンという音色の口琴など楽しい一枚。 | ||
ザルツブルクの宗教音楽 ダウターマン:二つのトランペット・パレード(*) シュメルツァー:宗教的・世俗的合奏曲集よりソナタ[第3番(#)/第1番(#)] ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・ビーバー:詩篇第110番「主は仰せられる」(+) カール・ハイリヒ・ビーバー:3声のソナタ ト短調(**) H.I.F.ビーバー:詩篇第113番「褒め称えよ、しもべ達」(+) ダウターマン:二つのトランペット・パレード(##) H.I.F.ビーバー:聖母のリタニア(+) ムファット:ソナタ第5番 ト長調(++) カルダーラ:マミフィカト ハ長調(+) アレクサンドラ・ザモイスカ(S;+) ダニエル・グローガー(CT;+) ヴィルギール・ハーティンガー(T;+) アルバート・ハーティンガー(B;+) アントニー・シピリ(Cemb/Org)指揮 アンサンブル・ムジカ・サクラ・プロファーナ(#/+/**/++)、 インスブルック・トランペット・コンソート(*/+/##)、マリーニ・コンソート(+/++)、 コレギウム・ヴォカーレ・ザルツブルク(+) | ||
録音:2001年6月4日、ザルツブルク聖霊降臨祭バロック音楽祭。 ビーバーを中心にザルツブルクを中心に活躍した作曲家たちの宗教曲を集めた。一夜の降臨祭音楽祭の演奏会を全て収録。本編の前にインスブルック・トランペット・コンソートによる目の覚めるようなアンサンブルはまさに天の輝き。 | ||
ヤーコプ・オブレヒト:第1集 ミサ「ローゼ・プレイサンテ」/ ミサ「手に負えない運命の女神」 |
ザ・サウンド・アンド・フュアリ [デイヴィッド・アーラー(CT) クラウス・ヴェンク、 ジョン・ポッター(T) トーマス・E.バウアー(Br) リヒャルト・ヴィストライヒ(B)] | |
録音:2006年9月、ライヴ。 ORFではもうおなじみ、ザ・サウンド・アンド・フェアリ(音と熱狂)の最新録音はフランドル楽派の巨匠オブレヒトの珍しいミサ。静かな祈りの音楽。 | ||
レオナルド・レーオ(1694-1744): 3声のためのカンタータ「イオーレとエルコーレ(ヘラクレス)の結婚」 ズザンネ・ベルンハルト(S;イオーレ) カイ・ヴェッセル(CT;エルコーレ) ドミニク・ヴェルナー(B;アルチェオ/テセオ) クリストフ・ハンマー指揮ノイエ・ホフカペレ・ミュンヘン | ||
録音:2006年9月、ミノリート教会ウィーン、ライヴ。世界初録音。 ナポリ派の作曲家レーオの珍しいオペラ[カデンツァ注:代理店記載ママ。上記と矛盾するが、どちらが正しいかは不明]。神話を題材にしているだけあって重厚で厳粛な雰囲気をもった作品。イオーレ役のズザンネ・ベルンハルトのドラマティックな歌唱が印象的。 | ||
クロイツェル・ソナタ ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ〜第1楽章 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲「クロイツェル・ソナタ」 (ヴァイオリン・チェロ・ピアノ版) 曲間・楽章間にトルストイの 「クロイツェル・ソナタ」の朗読入り |
ウィーン・メルリン・アンサンブル [マルティン・ヴァルフ(Vn) シリル・トリコワール(Vc) ティル・アレクサンダー・ ケールバー(P)] ペーター・マティッチ(朗読) | |
録音:2008年2月22日、ウィーン、ライヴ。 クロイツェルに因んだ企画物。ヤナーチェク「弦楽四重奏曲」のピアノ三重奏版は、オリジナルと思えるほどよく出来た編曲。メルリン・アンサンブルはシェーンベルクの月に憑かれたピエロなどの20世紀音楽も積極的に取り上げている。 | ||
J.S.バッハ:モテット集 「精霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV.226/ 「来たれ、イエスよ、来たれ」BWV.229/ 「イエス、わが喜び」BWV.227/ 「恐れることなかれ」BWV.228/ 「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV.225 |
オットー・カルグル指揮 聖ペルテン大聖堂聖歌隊 カペラ・ノヴァ・グラーツ ソラメンテ・ナトゥラリ・ ブラチスラヴァ | |
録音:2008年9月6日、聖ペルテン大聖堂。 ORFの常連指揮者カルグルは宗教音楽のほか現代音楽の指揮者としても活躍している。透明な音色、精妙なアンサンブルが心地よい。 | ||
ヘルベルト・ラウアーマン(1955-):詩篇(2003-2009) | ゲオルク・グラスル (ツィター[S/A/B]) | |
ラウアーマンはウィーン出身で作曲をエーリヒ・ウルバンナー、エルンスト・ヴォーゲルに師事、ヨーロッパで数々の賞を受賞しウィーン・モデルンなどからも多数の委嘱を受けている中堅。この「詩篇」はソプラノ、アルト、バスの3つのツィターと語りのために書かれている。ウィーンの大衆音楽になじみのツィターは日本の琴のように、ぽつぽつと爪弾かれ、そのなかで淡々と詩篇の朗読が行われてゆく。 | ||
2台のチェンバロによるヘンデル作品集 組曲「水上の音楽」から(4曲)/ 組曲「王宮の花火の音楽」から(2曲)/ 「リナルド」から(7曲)/ 「アリオダンテ」から(6曲)/ 「テゼオ」から(1曲)/ 「アレクサンダーの饗宴」から(1曲) |
ル・プティ・コンセール・バロック [シャニ・ルゾルニエ、 ナジャ・ルゾルニエ(Cemb)] | |
録音:2007年10月2日、オーストリア、マウエルバッハ。 ルゾルニエ姉妹は、姉シャニが1984年生まれ、妹ナジャ1986年生まれという若さながら、2002年にル・プティ・コンセール・バロックを結成して以来高い評価を得ている。ヘンデルの「水上の音楽」や「王宮の花火の音楽」、さらにオペラの序曲やアリアを二台チェンバロで生き生きと演奏している。二台のチェンバロの同質性の高さは姉妹ならでは。 | ||
フィルミヌス・カロン(1440頃-1475頃) Vol.1 ミサ「武器を持つ人」/ミサ「美女が私を受け入れ」 ザ・サウンド・アンド・フュアリ(音と熱狂) [D.エルラー(CT) K.ヴェンク、J.ポッター、C.ヴェークマン(T) J.ヘーヒトバウアー、R.ヴィストライヒ(B)] | ||
録音:2008年11月14日、ライヴ。 カロンは15世紀後半フランスの作曲家。どちらのミサも、同名のシャンソンの旋律に基づいたもので、ルネサンス音楽らしい対位法の絡みが美しい。ザ・サウンド・アンド・フュアリは2000年にトーマス・E.バウアーによって設立された声楽団体。ORFからは既にニコラ・ゴンベールなどのCDが発売されている。 | ||
アラ・ルーチェ(全21曲) カプスペルガー:光に/ご覧を/陽が巡り/陰に モンテヴェルディ:あの蔑みの眼差し/ なぜ逃げるのか/戻っておいで フレスコバルディ: トッカータ・オターヴァ/美しい暴君/風がそよげば/ 息ができない/僕のところにおいで ロヴェッタ:酷いあなたは行ってしまう/ああ何度も ストロッツィ:何度も/他 |
ヴィヴァンテ | |
録音:2008年2月、ライヴ。 「リ・フィオリ〜カプスベルガー作品集」(ORFCD-465; HYBRYD SACD)が好評だった古楽アンサンブル、ヴィヴァンテ。当盤では16世紀前半に活躍した有名作曲家の作品を集めている。通常の古楽団体がソプラノを重用するのに対し、ヴィヴァンテはトーレ・トム・デニスとエリック・ライダルという二人のテノールを起用しているのが特徴で、温かい感触が新鮮。 | ||
トニ・シュトリッカー(1930-):パンノニア・ミサ | トニ・シュトリッカー(Vn) ディーター・バルトル指揮 パストラルcho. ヴォルフガング・ コゲルト(Org) | |
録音:2008年12月、ラディオ・クルトゥルハウス、ライヴ。 オーストリア・ジャズ・ヴァイオリンの第1人者シュトリッカーは作曲家でもあり、グルベローヴァが歌ったアルバムも出ている。ジャズ・ミュージシャンの曲といってもジャズ的ではなく、実にクラシカル。時にブルックナーのミサ曲を思わせる部分あり、ヴァイオリンのセンチメンタルな旋律が朗々と歌われる部分あり、と楽しめる。 | ||
ライヒェンタールのオルガン G.B.マルティーニ:トッカータ/グラーヴェ/アル・ポスト・コムニオ D.スカルラッティ:ソナタ[K.287/328/288] 作者不詳(18世紀ピストイア):エレヴァツィオーネ ジュゼッペ・ゲラデシ(1759-1815):ロンド ニコロ・モレッティ(1763-1821):ソナタとシンフォニア J.V.ラートゲバー(1682-1750):アリア・パストラーレ J.S.バッハ:コラール変奏曲 BWV.678/ソナタ BWV.525/パッサカリア BWV.582 グスタフ・アウツィンガー(Org) | ||
録音:2008年、ライヒェンタール教区教会、ライヴ。 ライヒェンタールはオーストリア北部の中都市。アウツィンガーは1953年生まれでウィーン音楽院でミハエル・ラドレスクにオルガンを学んだ。 | ||
ディー・アンデレ・ザイテ〔ほかの弦〕音楽祭 Vol.1 F.ゲスラー、E.ハルニク、ベルンハルト・ラング、E.C.リンナー、H.デンカー、 J.ヴォツニー、P.ラックナー、O.トウフェクツィス、S.L.チャン、H.ザンデ、 A.シャウフラー、K.ドルフェッガー、G.キュール、C.クライン、T.アマンの作品 | ||
録音:1988年-2004年。 「ほかの弦」という名の現代音楽祭は1987年に作曲家ベルンハルト・ラングが設立した音楽祭で毎年行われている。その中からオーストリアの中堅から若手世代の作曲家の作品を選りすぐった。作風はかなり多様でベルク風の表現主義的な作品があるかと思えば、ミニマルではないが、独自の反復構造によるリンネル作品、オーストリアのフェルドマンかと思わせるデンカー作品など面白い曲が揃っている。世代も作風もヴァラエティに富んでいて、日本でいうとの日本現代音楽教会の秋の音楽展のようなものかもしれない。 | ||
エリザベト・シマナ:スペース#1 テザールで、(*)/モスクワ |
エリザベト・シマナ(電子音響) コルドゥラ・ベスツェ(Fl;*) | |
エリザベト・シマナは作曲家、パフォーマー、サウンド・エンジニア。そうした肩書きを裏付けるかように、この作品も、フルートのむら息や倍音をコンピュータで加工したライヴ・エレクトロニクスの作品。トンネルの中を拭きぬける風の音のようでもあり、声明の読経の音にも聴こえ、様々な音響の変化を聴かせることを主眼とした作品。紙ジャケで表面・裏面が逆さに印刷された独特の体裁。 | ||
ヨブ〜ヨブ記の朗読(ドイツ語)と音楽 シュニトケ:ピアノ三重奏曲 J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ BWV.1005〜ラルゴ/ 無伴奏チェロ組曲 BWV.1011〜サラバンド/ ピアノのための二重奏 BWV.802 モーツァルト: ヴァイオリンとピアノのためのフーガ K.402 ケルバー:顕微鏡の反射 |
ウィーン・メルリン・アンサンブル [マルティン・ヴァルフ(Vn) ルイス・ツォリタ(Vc) ティル・アレクサンダー・ ケルバー(P)] ペーター・マティッチ(朗読) | |
録音:2008年5月、ウィーン、ライヴ。 旧約聖書の「ヨブ記」の朗読の合間に演奏が入っている。 | ||
自由への声〜中央ヨーロッパの実例1989-2009 オトマール・マーハ: フィニス・コロナト・オプス(2002) フリードリヒ・チェルハ:三重奏曲(2005) ミクロシュ・コチャール:トリオ・ソナタ(1963/1994) ミコワイ・グレツキ:6つのバガテル(1997) |
ウィーン・ アルテンベルク三重奏団 | |
録音:2008年-2009年。 オーストリア、東欧諸国のベテラン作曲家によるピアノ三重奏曲。1曲終わるごとに中欧の詩など1〜2分の朗読が入る。保守的な作品が多いが、チェルハ作品はベルクの流れを汲むトリオは特に優れている。マーハ作品は2002年の作品ながら、シューマン、ブラームスを思わせる書法。グレツキの1997年の作品もオーソドックスな中に深い味わいがある。 | ||
モーツァルトの音楽棚より モーツァルト:アレグロ〜ザルツブルクの音楽帳より/ アレグロとメヌエット KV.7/ アリア、ロンドンのスケッチ帳より KV.15(8曲) アドルガッサー:アレグロ・アッサイ WV17.05 ベンダ:ソナタ第6番 ニ長調 C.P.E.バッハ:ボヘミア人 J.N.ティッシャー:プレスト イ長調 J.J.アグレル:アレグロ ホ短調 J.C.バッハ:ソナタ第6番 WVA6 |
フロリアン・ビルザク (Cemb/クラヴィコード) | |
録音:2006年-2007年、ザルツブルク。 これまでほとんど知られることがなかったモーツァルトの若書きの作品(その中にはスケッチの域を出ないごく短い曲を含む)とモーツァルトが作曲の勉強にした先輩作曲家の作品を収録。これらを比べて聴いていると、モーツァルトが先人の何を吸収して成長していったかがわかる。またモーツァルトの後の名曲を予感させる小品、断片なども散見され興味深い。 | ||
温故知新〜古典、民族音楽とアヴァンギャルド ハイドン(1732-1809):トリオつきロンド ト長調hob.XV-25 ゲルノート・ヴォルフガング(1957-):東方をみよ バルトーク(1881-1945):ルーマニア民族舞曲 ヴラディミル・パンチェフ(1948-):グラモフォン ライナー・ノヴァ(1979-):主題と変奏 ミハエル・ラダモヴィチ(1958-):トゥ・ゲット・ハー ハチャトゥリアン:ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための三重奏曲 トーマス・マンデル(1965-):Trahütt'n Extrem フリードリヒ・グルダ(1930-2000):美しき音楽 ライナー・ノヴァ:東西は昨日のこと(2008) クロス・ノヴァ・アンサンブル [ザビーネ・ノヴァ(Vn) フーベルト・カーシュバウマー(Cl) レオナルト・エレード(Fg) ライナー・ノヴァ(P)] | ||
録音:2009年。 民族音楽の影響を受けたクラシックと現代音楽を取り上げたアルバム。原題は "Neue alt Weisen"(新しく古い点)。ハイドンも途中はジャズっぽく編曲、バルトークのルーマニア民族舞曲はアンサンブルのオリジナル編曲が聴き物。ハチャトゥリアンのトリオは聴く機会の少ないレア・レコーディング。現代音楽といっても親しみやすいものばかり。 | ||
フィデリオ・コンクール2009受賞者 J.テソリ:14gの少女 ピロンとクナップ:ブリッツォ ドビュッシー:クラリネットとピアノのための第1狂詩曲 デニソフ:アルト・サクソフォン・ソナタ より [第1楽章/第3楽章] S.ベリンスキー:アコーディオンのためのシネマ シュトックハウゼン:十二宮より ドニゼッティ:「ドン・パスクァーレ」より ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番〜第1楽章 ウェーバー:グラン・デュオ・コンチェルタント〜第1楽章 マイルス・デイヴィス/ビル・エヴァンズ:ナーディス |
ウィーン音楽院学生 | |
録音:2009年。 ウィーン音楽院で毎年行われる音楽祭で選抜された学生受賞者が出演する、クラシックあり現代音楽ありという多彩なプログラム(代理店翻訳者はコメント中で『その発表演奏会』『決勝本選会ライヴ』というそれぞれ矛盾する表記を行っており、どちらが正しいのか不明)。ドビュッシーを吹いたクラリネットのゴレゴール・ノルホッファー、14gの少女を歌ったソプラノのマリティーナ・レックナー、デニソフのソナタと吹いたサックスのミヒャエル・クレンなどが注目。最後は余興でマイルス/エヴァンズのジャズ名曲「ナーディス」で締めくくられた。 | ||
リュリ(1632-1687):オペラからのパスティッチョ 愛の勝利/ファエトン/アルミード/アマディス/カドモスとヘルミオネ/ ベレロフォン/ペルセウス/からのアリアとデュエット集 エウゲネ・ミケランジェリ(Cemb)指揮レ・サンティマン [エリザベト・ドビン(S) マティアス・ヘーレム(B) アンネ・マリー・ドラゴシツ(Cemb)] | ||
録音:2008年8月。 1680年前後に集中的に作曲されたこれらの作品、甘い典雅な味わいは格別。レ・サンティマンは2006年ウィーンで4人の演奏家によって結成されたアンサンブル。 | ||
ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃) Vol.3(全12曲) 閉ざされた庭園/バビロンの流れのほとりで/ 私の人生の残りを/輝かしい十字架/ あらゆる目があなたを見ている/ 私たちが多くの幸福を受けたなら/ ああ聖なる、汚れない処女なるものよ/ 私の罪が私を矢のように貫いた/母なる神の/他 |
ザ・サウンド・アンド・フュアリ (音と熱狂) | |
録音:2008年11月13日、ライヴ。Vol.1:ORFCD-463(HYBRID SACD)。 第3集は通常CDでの発売で、カウンターテナーを含む男声7人によるアンサンブル。フランドル学派のゴンベールはジョスカン・デ・プレに学び、厳格な対位法による作品を多数残した。 | ||
ハイドン:珍しい声楽作品集 神よ、皇帝フランツを守り給え Hob.XXVIA; 43/ 聖なる十戒のカノン Hob.XXVIIA; 1/10/ オッフェルトリウム ハ長調 Hob.XXIII Anh/ アレルヤ ト長調 Hob.XXIIIC; 3/ モテット 「クィ・ステラエ・ラディウス」Hob.XXIIIA; 4/ オッフェルトリウム ト長調 Hob.XXIIIA; 3/ オッフェルトリウム ハ長調 Hob.XXIIIA; 2/ カノン「ふたりの御者の問答」 Hob.XXVIIB; 41/他 |
ウルズラ・フィードラー(S) マルティナ・ミケリッチ(A) クレア・ルヴァシェ指揮 ORFウィーン放送so. ヨハネス・プリンツ指揮 グラーツ芸術大学室内cho./他 | |
録音:2008年12月5日、グラーツ/2009年5月18日-19日、ウィーン。 ハイドンの珍しい作品を多く収録。「神よ、皇帝フランツを守り給え」は、歌詞を変えて現在ドイツ国家に用いられている曲。クレア・ルヴァシェはフランスの女性指揮者。 | ||
レゾナンツェン音楽祭 2009 「喜びの庭園」
ヴィヴァルディ:音楽劇「テルモドンテ川のヘラクレス」 [ヴィヴィカ・ジュノー、ロベルタ・インヴェルニッツィ、ステファニー・イラニ、 フィリップ・ジャルスキー、ロミーナ・バッソ ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ] ローゼンミュラー:ソナタXII / フレスコバルディ:カプリッチョ第9番 バッティフェリ:リチェルカーレ第6番 / パーセル:劇音楽「ほどかれたゴルディウスの結び目」 [ヴェロニカ・スクプリク(Vn)指揮ラ・ドルチェッツァ] ヘンデル:仮面劇「エイシスとガラテア」 [マイリ・ローソン、ジェイムズ・ギルクリスト、クリストファー・パーヴェス ポール・マクリーシュ指揮ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ] J.オトテール:田園風の結婚式 / N.シェドヴィユ:ソナタ ト短調 / M.モンテクレール:田園風アリア [ドロテー・オバーリンガー(Fl−tr)指揮アンサンブル1700] A.ブリュメル:祝福された聖母のミサ / 作者不詳(1550年頃):アヴェ・サンクティシマ・マリア [シュティムヴェルク] J.F.マイスター:5度の音楽 ハ長調/シャコンヌ ニ短調 / フレスコバルディ:ベルガマウスク [アルテ・ムジーク・ケルン(Vn/Vc/ガンバ/リュート/Cemb)] ルッツァスキ:2人または3人の女声のための歌曲(4曲) / フレスコバルディ:トッカータ集第2集〜第9番 [フランチェスコ・チェーラ(Cemb)指揮アンサンブル・アルテ・ムジカ] ダウランド、フェラボスコ、ダニエルの作品(全6曲) [エヴァンゲリナ・マスカルディ、モニカ・プスティルニク(リュート)] ヘンデル:セレナータ「アチ、ガラテアとポリフェモ」HWV72 [バルバラ・コジェリ(ガラテア) ジリアン・ウェブスター(アチ)、クリストファー・パーヴェス(ポリフェモ) ポール・マクリーシュ指揮ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズ、] バード、イシャム、パーセル、プレイフォード、ジェンキンス、ハンフリーの作品 [レッド・バード(T/B/Vn/リュート又はバロックG/Cemb又はOrg)] フレスコバルディ:トッカータ第7番 / フローベルガー:カプリッチョ第3番/組曲第12番 ハ長調 [マグダレーナ・ハイジベーダー(Cemb)] モンテクレール:パンとシランクス [ラ・ルシニョーラ(S/Fl−tr/バロックOb/ガンバ/Cemb)] ラモー:コンセール第2番 ト長調(コンセール用クラヴサン曲集より) [アンサンブル・アミカル(Fl−tr/ガンバ/Cemb)] フォルクレ、マレの作品(全7曲) [クリストフ・ウルバネッツ(ガンバ) A.M.ドラゴシツ(Cemb)] 作者不詳(1800年頃)の作品(全4曲) [シカネーダース・ユーゲント(シャリュモー/声/口琴/牧羊笛/手回し風琴)] | ||
録音:2009年1月、ウィーン・コンツェルトハウス、ライヴ。 チケットもなかなか取れない人気の古楽界の一大イベント「レゾナンツェン音楽祭」。2009年もビオンディやマクリーシュといった大物による大編成作品から室内楽まで盛りだくさんのCD5枚組。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「アレクザンダーの饗宴」
アンドレア・ローレン・ブラウン(S) マルクス・ブルッチャー(T) ギュンター・ハウマー(B) ハインツ・フェルレッシュ指揮バルッコ ウィーン・ジングアカデミー室内cho. | ||
録音:2009年、メルク修道院国際バロック週間、ライヴ。 | ||
ニコラウス・アーノンクール80歳記念盤〜 ヒンデミット指揮ウィーン・コンツェントス・ムジクス モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」(ヒンデミット校訂・編曲版) ジーノ・シニムベルギ(オルフェオ) パトリシア・ブリントン(音楽) ウタ・グラーフ(エウリディーチェ) ゲルトルート・シュレッター(希望) ノーマン・フォスター(カロンテ) モナ・ポーリー(プロセルピナ) フレデリック・ガスリー(プルトーネ) ヴァルデマル・クメント(アポロ) アナ・マリア・イリアルテ(使者) アウグステ・シュモツェル(ニンファ) ダグマール・ヘルマン(牧人1) ハンス・シュトローバウアー(牧人2) ヴォルフラム・メルツ(牧人3) パウル・ヒンデミット指揮器楽アンサンブル(ウィーン・コンツェントス・ムジクス) ハンス・ギレスベルガー合唱指揮ウィーン・ジングアカデミー | ||
録音:1954年6月3日、ウィーン芸術週間、モノラル、ライヴ。ピリオド楽器による世界初録音。ボーナス PDF ファイル:リブレット(イタリア語、ドイツ語、英語)、当時のパンフレット、1609年出版の総譜(全104ページ)。 アーノンクールは第21回京都賞の思想・芸術部門受賞のスピーチで当ヒンデミット編曲&指揮による「オルフェオ」について言及している。『1954年にパウル・ヒンデミットがウィーンでモンテヴェルディの「オルフェオ」を上演しました。コンツェントゥス・ムジクスの弦楽器奏者は全員、楽器を総動員して参加しました。これが私とモンテヴェルディとの最初の出会いでした。(中略)ヒンデミットによる上演は、私の音楽家としての将来に多大な影響を与えることになったわけです。』 コンツェントゥス・ムジクスは1953年にアーノンクールが結成したが、公式デビューは1957年で、非公式デビュー時の演奏ということになる。もちろんアーノンクールもチェロ奏者として参加している。また何故か、アメリカ系の歌手が3人ほど参加しているのも興味深い。ヒンデミットが欠落していると思われる箇所を補作しており、部分的に彼のイマジネーションが盛り込まれた魅力あるスコアを使用、古楽好きのみならず多くのファンを魅了することだろう。1954年のライヴだが、代理店によると『立体感のあるみずみずしい音質』とのこと。ボーナスとして収録された PDF ファイル(パソコンが必要)は、リブレットや貴重な資料が満載で、これも魅力的。 | ||
ア・テイスト・オブ・ライフ J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための 協奏曲 ニ短調BWV1043(*) W.ピルヒナー:管弦楽なしの 2つのヴァイオリンのための協奏曲 コダーイ:2つのヴァイオリンと ヴィオラのためのセレナード(#) |
マルタ・ハデム=ミサーグ、 ヴァヒド・ ハデム=ミサーグ(Vn) ビヤン・ハデム=ミサーグ指揮(*) アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ(*) ヘルベルト・ケファー(Va;#) | |
ウィーンを中心に活動するハデム=ミサーグ一家による協奏曲集。アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ(旧トーンキュンストラー室内o.)は中規模の室内オーケストラで、バロックから近現代作品まで幅広いレパートリーを誇る。ピルヒナーはバルトークの影響をほのかに感じさせるロマンティックな佳品。2つのヴァイオリンという編成もバルトークもしくはジプシー音楽へのオマージュであろう。いくつかの快活な民族舞曲からなる楽しい曲。わずか2つの楽器から驚くほど新鮮で多彩な音響が拡がる。 | ||
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):オラトリオ「金持ちの物語」 アントニーノ・ベルターリ(1605-1669):オラトリオ「幼児虐殺」 ウルリケ・ホフバウアー、クリスティーネ・ヤウナルクスネ(S) ウルリケ・アンダーゼン(A) アレックス・ポッター(CT)他 クリストフ・ハンマー指揮ノイエ・ホフカペレ・ミュンヘン | ||
録音:2005年9月9日、イタリア、ブレッサノーネ。 珍しいオラトリオを2作。カリッシミは17世紀半ばのイタリアの重要な作曲家で、オラトリオというジャンルを確立させた。「金持ちの物語」はルカ福音書にあるエピソードを題材としている。金持ちが門の前に居座る乞食ラザロに救いの手を差し出さなかったため、死後ラザロは天国に、金持ちは地獄に堕ちる、という物語。 ベルターリはヴェローナ出身で、ウィーンで宮廷楽長として活躍した。「幼児虐殺」はベツレヘムでイエス・キリストの誕生を恐れたヘロデ王が幼子を皆殺しにした、マタイ福音書に基づくオラトリオ。 クリストフ・ハンマーは1966年生まれのドイツの指揮者。1996年にノイエ・ホフカペレ・ミュンヘン(ミュンヘン新宮廷楽団)を結成、バロック音楽に取り組んでいる。 | ||
シュニトケ: 10人の女声とヴィブラフォンのための「自然の声」 グバイドゥーリナ: 独奏チェロと打楽器と室内合唱のための、 アッシジの聖フランチェスコによる「太陽の賛歌」 マルコス・レイテ(1953-2002): クラオ族の3つの先住民の歌 |
ヨハネス・ヒーメッツベルガー指揮 シネ・ノミネcho. | |
録音:2008年7月、ウィーン。 シネ・ノミネ合唱団は1991年に設立され、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーをこなす混声cho.。アルバムの中心をなす全曲で47分からなるグバイドゥーリナの大作「太陽賛歌」は合唱の豊かな響きを背景にチェロがモノローグ風のパッセージを弾いたり、打楽器がハーモニーをふち取ったりと変化に富んだ美しい作品。マルコス・レイテの「クラオ族の3つの先住民の歌」は短い作品ながら、歌い手が吐息や口笛、様々な小物打楽器を使って森のささやきを表現しながら、やがて躍動的な歌へと変わってゆくプロセスが楽しい。南米またはアフリカ的な明るさに満ちた佳品。 | ||
カミッラ・デ・ロッシ:オラトリオ「聖ベアトリーチェ・デステ」(1707?)
グラシエラ・オッドーネ(S;聖ベアトリーチェ・デステ) デニス・レイキー(CT;聖ジュリアーナ/天使) 櫻田 亮(T;助言者) リサンドロ・アバディエ(B;エッツェリーノ) ダニエラ・ドルチ指揮ムジカ・フィオリータ | ||
録音:2007年5月、スイス、ビンニゲン。 カミッラ・デ・ロッシは18世紀初頭の作曲家。当時の作曲家で女性は大変珍しい上に、オラトリオのような大作を手がけているは他に類を見ない。ダニエラ・ドルチは既にデ・ロッシの「聖アレッシオ」も録音しており、この謎の多い女性作曲家に積極的に取り組んでいる。日本が誇るテノール、櫻田亮も出演。 | ||
リヒャルト・シュテール(1874-1967):作品集 弦楽四重奏曲 ニ短調 Op.22(1903)(*)/ 弦楽四重奏曲のための10の間奏曲(1948)より(*) [第4曲/第6曲/第7曲]/ 5つのピアノ小品(1910)(#)/ オルガは眠る子供達を見守る(1942)(+) |
クリスティーネ・ラヴァントSQ(*) ローズマリー・オコーナー(P;#) リヒャルト・シュテール(P;+) | |
録音:2009年6月(*/#)/年代未記載、歴史的録音(+)。 19世紀末から20世紀半ばまで活動したウィーン出身の音楽理論家、作曲家リヒャルト・シュテールによる自作自演(+)を含む作品集。収録曲中もっとも新しいのが1948年の「弦楽四重奏曲のための10の間奏曲からの3つの曲」だが、作風は20世紀の激動の歴史の渦中を生きたにしては穏健で生涯を通じてスタイルの大きな変遷はなかったと思われる。ブラームス、チャイコフスキー、シューマンらの様式が半音階的な和声でアレンジされ世紀末特有の甘美な香りに包まれている。 | ||
ピエール・ド・ラ=リュー:作品集 Vol.1 6声のミサ曲「めでたし、いとど聖なるマリア」/4声のミサ曲「おお、救いの生贄よ」 ザ・サウンド・アンド・フュアリ〔音と熱狂〕 [デイヴィッド・アーラー(CT) クラウス・ヴェンク、ジョン・ポッター(T) ヨアヒム・ヘーヘバウアー、トーマス・E.バウアー、コリン・メイソン(B)] | ||
録音:2009年、ライヴ。 人気の古楽ヴォーカル・アンサンブルによるルネサンス期フランドルの作曲家ラ=リューの主要な声楽作品。ミサは4〜5声が多いが、1曲目は珍しく6声のための物。滑らかなビロードのようなテクスチュアを持った傑作で、ザ・サウンド・アンド・フュアリの驚異的なアンサンブルを堪能できる。 | ||
マヌエラ・ケレル(1980-):作品集 チェロ四重奏のための「甘い憂鬱」(2010)[アンサンブル・チェロ・パッショナート 〔ユリウス・ベルガー、ヒョンジョン・ベルガー、 ソヨン・アン、クリスティアン・ベルトン(Vc)〕]/ ヴァイオリン協奏曲「プラス」(2008/2009) [ボジダラ・コウズマノヴァ(Vn) ローランド・フライジツァー指揮アンサンブル・レコンシル]/ 69人の管楽奏者と11人の打楽器奏者のための「アウリミ」(2007/08)[カスパー・デ・ロー指揮アンサンブル]/ 弦楽四重奏のための「モンデューネ」(2009)〜[セダグSQ]/ ツィターと再生装置のための「曖昧な孤独」(2009/10)[トリオ・ガンパー(ツィター)]/ フルート協奏曲「これは一過性血管作動性腸管ペプチド・・・」(2008) [エリザベト・デメツ(Fl) ゲルハルト・ザンマー指揮チロル室内o.]/ クラリネットと弦楽三重奏のための「15 mg」(2009)[ラインホルト・ブルンナー(Cl) アイス三重奏団]/ ナストロ・バランテ (2009/2010)[ゴットフリート・ラブル指揮ウィーン放送so.]/ フルート、アルト・サクソフォンとピアノのための「クールな楽器のマニフェスト」(2009)[マニフェスト・トリオ]/ フルート、ソプラノ・サクソフォン、打楽器、ハープ、ヴァイオリンとコントラバスのための「OACHALE」(2008) [ローランド・フライジツァー指揮アンサンブル・ディー・ライエ]/ 4声合唱のための「スレジェ・パ・ダー・ナハト」(2010)[アンサンブル・ラ・ロセ、コエノビウム・ヴォカーレ] | ||
録音:2008年-2010年。マヌエラ・ケレルはオーストリア、南チロルの出身の若手女声作曲家。当初法律と哲学を学ぶ傍ら作曲を勉強し、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会に参加して現代音楽の世界にデビュー。最近のヨーロッパでは同じオーストリアの作曲家オルガ・ノイヴィルトの次の世代として注目を集めている。特殊奏法、特殊唱法、ノイズなど現代音楽の様々な要素を使いながら決して重苦しい雰囲気にならず、音と戯れている、といった感じの遊び心満点の現代音楽。 | ||
ピーター・レスター卿(1614-1678)の「リラ=ヴァイオルのための練習教本」からの音楽 アルフォンソの手法 シャープ/ハープの手法 フラット/オクターヴの手法/バグパイプの手法/ その他の手法/昔のリラの手法/その他の手法(高いハープの手法 フラット)/他(全49トラック) 〔ジョン・ジェンキンズ(1592-1678)、リチャード・ピッカリング、 チャールズ・コルマン(?-1662)、ウィリアム・ヤング(?-1662)、他による作品〕 ヨハンナ・バレンシア(リラ=ヴァイオル) | ||
録音:2007年4月14日-15日、ウィーン。 骨董品好きで歴史愛好家だったピーター・レスター卿が収集したリラ=ヴァイオル練習用の曲集。1975年に再発見され、英国17世紀のリラ=ヴァイオルの優れた曲集として知られるようになった。ヨハンナ・バレンシアは英国音楽を得意とする、ウィーン生まれのヴィオル奏者。 | ||
フレゼリク・クーラウ(1786-1832):フルート五重奏曲集 Op.51 〔第1番 ニ長調/第2番 ホ短調/第3番 イ長調〕 レ・フィデル[シャルル・ゼブレ(Fl) ラースロー・パウリク、ガリーナ・ジンチェンコ エルセベト・ラーチ(Va) セルゲイ・イストミン(Vc)] | ||
録音:2008年11月、ハールレム。ピリオド楽器使用。クーラウはドイツ出身で、20代でデンマークに移住、重要な作曲家として活躍した人物。多数の作品の中でもフルート曲の人気が高く、この五重奏曲もフルートと弦楽四重奏曲のための作品。ベートーヴェン風な、しかしもう少し暑苦しさが少ない、爽やかな作風が魅力的。チェロのイストミンはソリストとして活躍しており、ANALEKTAやPASSACAILLEレーベルなどからソロ・アルバムを出している。ゼブレ(フランス語の文献がほとんど見当たらないので、英語圏の人かも。その場合は「チャールズ・ゼブリー」)はサバール、クリスティらとの競演録音がある人だが、ソロは当盤が初かもしれない。 | ||
合唱のためのバラードと物語〜 ヘルヴィヒ・ライター(1941-):合唱作品集 Vol.3 5つの物語〜言葉の組立本/怠惰なエドウィン/ 黒い蜘蛛/ケモ〔KEMO〕 |
アロイス・グラスナー指揮 ヴェーベルン室内cho. ウィーン・コールシューレ 児童cho.& 青年cho. ギュンター・ハウマー(Br) ミハエル・フルビイ(P) | |
録音:2009年-2010年。Vol.1:ORFCD-392、Vol.2:ORFCD-492。 ライターは作曲家、ピアニスト。かつてオルフが多く作曲した子供のための作品や音楽劇と共通の土壌を持つ、聴き手が子供であることを意識したわかり易く、ファンタジックな合唱作品が収められている。 | ||
カウフハウス・ミュージック〜木管三重奏のための新作集 クリストフ・ディエンツ:百貨店音楽(2001) / ルーカス・ハーゼルベック:態度(2005) エルラント・M.フロイデンタラー:ある絵の出品者(2007) アレクザンダー・ヴァーゲンドリシュテル:内在する特質(2007) クリストフ・ヘルントラー:パーティーより、柔軟(2006) R.フライジッツァー:夜想曲〜忘れられたメロディを捜して(2007) トリプル・タン・ヴィエンナ [パウル・カイザー(Ob) アレクサンダー・ノイバウアー(Cl) ロベルト・ギリンガー=ブシェク(Fg)] | ||
録音:2008年2月9日-11日。トリプル・タン(『3枚舌?』とあるが、おそらくリードの事だろう)・ヴィエンナは、オーボエ、クラリネット、ファゴットの3人による木管アンサンブル。 | ||
ハート巡礼教会教会のオルガン スヴェーリンク:いと高きところにいる神にのみ栄光あれ/ 私たちに一人の御子がお生まれになった シュタイグレーダー:天におられる父よ フローベルガー:トッカータ/ドレミファソラに基づくファンタジア/ カンツォン/カプリッチョ/リチェルカール チーマ:カンツォン ヘ長調 ストラーチェ:チャッコーナ/ルッジェーロに基づくカプリッチョ/戦いの踊り グスタフ・アウツィンガー(Org) | ||
録音:2010年4月9日、巡礼教会、ハート、北オーストリア、ライヴ。使用楽器:コンラート・ツェルントル製作、1627年。 北オーストリアにある小村、ハートの巡礼教会にある近年改修されたオルガンを使用した演奏。その素朴な音色の美しさは、教会内の響きと合わさって、しみじみとした感動を与えてくれるものだ。アウツィンガーは1953年生まれのベテラン。ウィーン高等音楽院を修了。ことに歴史的オルガンの演奏で知られている。 | ||
肖像画 フォッリーナ侯爵ジョルジュ/私の息子アンドレへのシャコンヌ/フラ・ベルナドへのアントレ・ド・ギダン/ ブリュスメリベビ/アマリア・ゲリーノとヘルスウィンド/エヴァンジェリーナの世界/ ステファノ・イル・ビザンティノへのブルース・バラード イヴァーノ・ザネンギ(リュート) | ||
イヴァーノ・ザネンギは1952年生まれ、ヴェネツィアを拠点に活躍しているリュート奏者。いずれの曲もブルース風の洒落た音楽で、意味有り気なタイトルが付けられているが、解説は一切ない。 | ||
ハンス・エーリヒ・アポステル(1902-1972): 8声の混声合唱と管弦楽のためのレクイエムOp.4(テキスト:R.M.リルケ) [ミラン・ホルヴァート指揮ウィーン放送so.&cho./1978年]/ ハイドンの主題による変奏曲 Op.17[ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ウィーンso./1994年]/ 5楽章の室内交響曲 Op.41[ペーター・コイシュニヒ指揮アンサンブル・コントラプンクテ/1971年]/ 12楽器のための「漁師の家のセレナード」Op.45〜[オーストリア放送室内楽協会/1972年]/ 管弦楽のためのパッサカリアOp.50[ベルンハルト・ルーベンシュタイン指揮 ニーダーエスターライヒ・トーンキュンストラーo./1977年](##) | ||
録音:[/内]、すべてウィーン。アポステルはシェーンベルク、ベルクに師事し、ナチ政権時代には彼の音楽は退廃音楽とされ演奏が禁止された。戦後はISCM(国際現代音楽協会)のオーストリア支部を設立し総裁を務めたこともある。また現代音楽の出版社として有名なウニフェルザール社の顧問としてベルクの歌劇「ヴォツェック」「ルル」の新校訂版楽譜の校訂も行った。作風はシェーンベルク、ベルクの薫陶を得た表現主義音楽で今日では作品が演奏されることは極めて稀なことと、ホルヴァート、サヴァリッシュによる20世紀音楽ということもあり、大変貴重な音源。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 ボーナス「ウィントン・ディーン、ヘンデルを語る」(2CDs) ルビー・ヒューズ(S) クリスティーナ・ハンマルストレム(A) ダニエル・ヨハンセン(T) ドミニク・ヴェルナー(B) フィリップ・フォン・シュタイネッカー指揮ムジカ・セクロルム | ||
録音:2009年8月28日、ライヴ。フォン・シュタイネッカーは、マーラー室内o.やルツェルン祝祭o.のチェロ奏者であり、かつてはガーディナー率いるイングリッシュ・バロック・ソリスツなどのオーケストラにも頻繁に参加していた。近年指揮活動にも積極的に乗り出している。ムジカ・セクロルム、シュタイネッカーが2008年に設立した古楽団体で、既に高い評価を得ている。ソリストでは、フォン・オッターを継ぐスウェーデンのメゾ・ソプラノとして注目を浴びているハンマルストレムが素晴らしい。ボーナスには、今日のヘンデル・ブームを牽引した音楽学者ウィントン・ディーンの話が、1950年代のヘンデルの録音と共にたっぷりCD2枚に収録されている。 | ||
レゾナンツェン古楽音楽祭2010「Flammen」 シャルパンティエ:テ・デウム [カミーユ・プル、アンヌ・マルグエ(S) フランソワ=ニコラ・ジュスロ、セバスティアン・オブレシュト(T) エムリ・ルフェーヴル(B) ユーゴ・レーヌ指揮ラ・サンフォニー・デュ・マレ、マレcho./2010年1月14日] 作者不詳:バッラータ「輝く星」/カッチャ「おいみんな、こっちだ」 ヤコポ・ダ・ボローニャ:マドリガーレ「不死鳥だった」/神の思慮深さ/威厳ある鷹 パオロ・ダ・フィレンツェ:バッラータ「愛の神よ、ああ、言ってくれ」/マドリガーレ「楽しめ、フィレンツェよ」 [ペドロ・メメルスドルフ指揮マーラ・プニカ/2010年1月22日] シュッツ:来て下さい聖霊よ、主なる神よ SWV417/神よ、私の中に清い心を生み出して下さいSWV291/ 私は神から離れはしない SWV366/言葉は肉体となった SWV314/今こそ皆、神に感謝せよ SWV418 [ブノワ・アレ指揮ラ・シャペル・レナヌ/2010年1月23日] リュリ:「ヴェルサイユの洞窟」序曲/「花の女神のバレエ」から(2曲)/「愛の神の勝利」から(2曲)/ 「アティス」〜アティスの夢/「アマディス」から(2曲)/「町人貴族」〜トルコ人の儀式のための行進曲 ラモー:「ナイス」序曲 [ヴェロニク・ジャンス(S) ユーゴ・レーヌ指揮ラ・サンフォニー・デュ・マレ、マレcho./2010年1月18日] クリーガー:神は立ち上がり/神よ、人々はあなたをひそかに讃えている/ベルンハルト:イエスよ、お救い下さい [ウルリケ・ホフバウアー(S) シモーネ・エッケルト指揮ハンブルク・ラツムジーク/2010年1月20日] シュメルツァー:バレット「剣術道場」 / フローベルガー:ラメント ファルコニエーリ:カンショーナ「オーストリア」 / ローゼンミュラー:シンフォニア第2番 シャイト:戦いのガイヤルド[ルカ・グリエルミ指揮コンチェルト・マドリガレスコ/2010年1月21日] A.ガブリエーリ:四声のカンツォーナ第2番/戦いのアリア / クロッティ:父よ、私は罪を犯した レグレンツィ:4つのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第6番 / モンテヴェルディ:ラウダーテ・ドミヌム [ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) エレナ・ビスクオーラ(Ms) パオロ・ズッケリ指揮ガンベ・ディ・レーニョ/2010年1月19日] ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741):「オルフェオとエウリディーチェ」抜粋 [ロミーナ・バッソ(Ms;オルフェオ) フランチェスカ・ボンコンパーニ(S;エウリディーチェ) アントーニオ・フローリオ指揮ラ・カペッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ/2010年1月17日] | ||
恒例のレゾナンツェンの2010年。今回も豪華な、興味深い面々が集っている。今回の目玉はグルックの同名作よりおよそ半世紀前、フックスの「オルフェオとエウリディーチェ」だろう。1715年にウィーンで初演された1幕の室内オペラで、存在はわりと知られていたものの、上演は極めて稀で、抜粋とはいえこれが初録音。 | ||
ギヨーム・フォーグ(1442-1471):作品集 Vol.2 ミサ曲「武装した人」/ミサ曲「 Vinus vina vinum 」 ザ・サウンド・アンド・フュアリ | ||
録音:2009年10月、マウエルバッハ、ライヴ。同団体による同様のミサ曲集だった ORFCD-3025 (SACD)に続く第2集。フォーグは代理店翻訳者によると『生前はたいへん人気のあった』というフランスの作曲家だが、今日に伝えられる情報や作品は少ない。ザ・サウンド・アンド・フュアリはオーストリアの古楽声楽団体。15世紀後半から16世紀初頭にかけてのフランス、フランドル音楽をレパートリーの中心としている。 | ||
... ON AIR... 〜フルートと吹奏楽のための新作集 アルビン・ツァイニンガー:旅先からの短い物語 トリスタン・シュルツェ:時間旅行 バルドゥイン・ズルツァー:協奏スケッチ ヴォルフガング・プシュニヒ:空に二つの星 トマス・ガンシュ:ビルディ・ヌム・ヌム |
ギュンター・ フォーグルマイヤー(Fl) カール・ゲロルディンガー指揮 SBO リード・ シンフォニエッタ(吹奏楽団) | |
録音:2009年6月-2010年9月。2012年1月に45歳の若さで急逝したVPOのフルーティスト、フォーグルマイヤーによる、フルートと吹奏楽のために書かれた新作ばかりを集めたCD。ギュンター・フォーグルマイヤーはオーバーエスターライヒ州生まれ、1987年からグスタフ・マーラー・ユーゲントo.のソロ・フルーティストに。1993年からVPOのメンバーだった。 | ||
クルト・アントン・ヒューバー(1928-2008): ヴァイオリン・ソナタ第2番(1963)[アンドレアナ・トゥルトフ(Vn) イーゴ・コッホ(P)]/ ピアノ・ソナタ第1番(1965)[ハンス・ペーターマンドル(P)]/ 大編成弦楽オーケストラのための「スペクトルの形成」(1974) [ジョン・ホプキンズ指揮ニーダーエスターライヒ・トーンキュンストラーo.]/ 6つの歌曲「惑星の縁で」(1981)[アントン・シャリンガー(B) ダヴィド・ルッツ(P)]/ 2つのフルート、2つのクラリネット、バス・クラリネット、トロンボーン、ヴィブラフォン、打楽器と ピアノのための 「ヒロシマ/プロメモリア」(1986)[ヴィム・ヴァン・ツートフェン指揮20世紀ワークショップ] | ||
録音:1976年-1988年。ヒューバーはザルツブルク出身の作曲家で、クレメンス・クラウスやスワロフスキーのもとで指揮を学び、指揮者としても活動した。作風はシェーンベルク、ベルクの影響を受けたものから、クラスター、微分音を用いたものまで幅広い。広島をテーマとした「ヒロシマ/プロメモリア」は彼の代表作。 | ||
ホルヘ・サンチェス=チョン(1969-):作品集 トラポス1によるスクラッチ=ノットゥルノ=バキューム〜グァンタナモのキャットウォーク第2稿 [Scratch - Notturno - Vacuum aus trapos I, Catwalk en Guantánamo - Version 2] (2004/2005) [ヨハネス・カリツケ指揮ボーゼン・トレント・ハイドンo.]/ ファイナル・ガール2009 (2009)[シルヴァイン・カンブルラン指揮クラングフォルム・ウィーン]/ バス・クラリネットと11楽器のための「ヴェネモ3」(1999) [ユルグ・ヘンネベルガー指揮アンサンブル・ディー・ライエ]/ コントラバス、エレキギター、ターンテーブル、ライヴ・エレクトロニクスと大管弦楽のための 「トラポス/ガンタナモのキャットウォーク」(2004)(*)/ アルガラビア(2001)(#)[マティアス・ピンチャー指揮オーストリア放送so.(*)、クラングフォルム・ウィーン(#)] | ||
録音:1999年-2005年。サンチェス=チョンはキューバ人と中国人の両親を持つという特殊な出自を持ち、1988年以来作曲家、ターンテーブル奏者としてウィーンで活動している。民族音楽的要素、ターンテーブル・ミュージックに代表されるアヴァン・ポップ・ミュージックとフリー・ジャズ、現代音楽の要素が大音響でぐちゃぐちゃに混交され、ジョン・ゾーン、エリオット・シャープなどのニューヨーク前衛ジャズによく似たカオスを作り上げる。注目の才能。 | ||
モーツァルト/フランツ・ハインリヒ・ エーレンフリート(1747-1828)編曲:「魔笛」(フルート四重奏版) ダニエル・フューター(語り) ラルカディア[Fl、Vn、Va、Vc] | ||
録音:2009年11月2日-5日、ウィーン。ピリオド楽器使用。モーツァルト「魔笛」初演から2年後に、マインツの宮廷音楽家がアンサンブルに編曲した物。ラルカディアによる演奏はたいへんリラックスした味わいのあるもので、オペラの「魔笛」とはまた一味違った楽しみ方ができる。語りを務めるダニエル・フューターは1949年、チューリヒ生まれのスイスのピアニストで、スイス音楽界の重鎮でもある。 CD2はデータ・ディスクの模様で、1791年の「魔笛」初版台本、エーレンフリート編曲の筆写譜、エーレンフリート編曲の出版パート譜、そして出演者の略歴のPDFファイルが収録されており、PCで閲覧が可能、だとのこと。#CD2は ボーナス・ディスクではないのでご注意下さい。 | ||
シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750):リュート作品集 前奏曲/アリア(アダージョ)/パッサガイユ/7楽章のソナタ イ短調(*)/ 幻想曲/アリア(アンダンテ)/メヌエット=トリオ/ブーレ エバンヘリナ・マスカルディ(リュート) | ||
録音:2010年9月28日。マスカルディは1977年ブエノスアイレス生まれのリュート奏者。現在はイタリアに在住し活躍している。(*)は『ソナタ イ短調(7曲)』と記載されていたが、上記が正しい。 | ||
テオドリコ・ペドリーニ(1671-1746):ソナタ集 〔第6番/第8番/第7番/第2番/第9番/第4番〕 シロッコ[ナタリー・ウトマン(Fl−tr) ベルナール・ヴォルテシェ(Vc) ラファエル・コリニョン(Cemb/ポジティフOrg)] | ||
録音:2008年5月12日、メルク修道院。イタリア・フェルモに生まれ、ローマ教会の宣教師として中国に派遣され北京で没したテオドリコ・ペドリーニ〔中国名:コ理格〕は、清朝・康熙帝(1654-1722)の3人の息子の音楽教師としても活動した。作品はここに収録されたソナタのほか、ミサ曲、ヴァイオリン・ソナタなど多い。同時代のコレッリを思わせるイタリア・バロックの様式の中に微かに中国の情緒が漂う。 | ||
リチャード・ロジャース(1902-1979):ミュージカル「南太平洋」 (台本:オスカー・ハマースタイン II/英語版) サンドラ・ピレス(ネリー・フォーブッシュ) フェルッチョ・フルラネット(エミール・デ・ベック) マルヤーナ・リポヴシェク(ブラッディ・メアリー) スティーヴン・ションディ(ジョセフ・ケーブル中尉) クリストフ・ヴァーグナー=トレンクヴィッツ(ルーサー・ビリス)他 デイヴィッド・レヴィ指揮ウィーン・フォルクスオパーo.&cho. | ||
録音:2010年1月、ウィーン・フォルクスオパー、ライヴ。ウィーン・フォルクスオパーは今日、オペレッタのみならず「マイフェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック」「キャッツ」など多くのブロードウェイ・ミュージカルを上演する。20世紀最大のメロディ・メーカー、ロジャースの「南太平洋」はジェイムズ・ミッチナーの原作を元にオスカー・ハマースタインIIが台本・歌詞を手がけた傑作。物語は太平洋戦争中、対日作戦に協力するフランス人と島の看護婦との恋を描く。魅惑の宵、バリ・ハイ、ハッピー・トーク、ディテ・モアなど名曲ぞろい。主役のサンドラ・ピレスはポピュラー畑の歌手だが、オペラ界の大物、ワーグナーやR.シュトラウスのオペラやマーラーなどでお馴染のリポヴシェク、さらに晩年のカラヤンに才能を見出され、ウィーン国立歌劇場の宮廷歌手の称号を持つヴェルディ歌手フルラネットが、フランス人農園主エミール・デ・ベック役で出演! | ||
太陽の光〜ヴィスコンティ家の宮廷音楽 1360-1410(全15曲) ニッコロ・ダ・ペルージャ:公明正大な顔 / バルトリーノ・ダ・パドヴァ:アルバ・コロンバ ヨハネス・デ・ヤヌア:私の甘い恋 / ヤコブ・デ・セレンチェス:ハープの旋律 ヨハネス・チコーニア:太陽の光/ウナ・パンテーラ、 他、フィリッポット・ダ・カセルタ、作者不詳、パオロ・ダ・フィレンツェ、マッテオ・ダ・ペルージャ、 ジャケ・ド・ノヨン、ヨハネス・シモン・ハスプロワの作品 ミケーレ・パソッティ(リュート)指揮ラ・フォンテ・ムジカ 〔フィドル/リコーダー/Hp/リュート/声楽〕 | ||
録音:2007年10月25日。『放送のライヴ』とのこと。イタリア・ルネサンス音楽の花、トレチェント音楽集。北イタリアの貴族ヴィスコンティ(映画監督のルキノ・ヴィスコンティはその末裔)家はルネサンス時代の音楽家の大パトロンでその宮廷を中心に多くの音楽様式が生まれた。そのトレチェント音楽の代表的作曲家の作品を収録。ラ・フォンテ・ムジカはルネサンス音楽専門のアンサンブル。 | ||
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント(*) コルンゴルト: 弦楽のための交響的セレナード 変ロ長調 Op.39(#) |
ビヤン・ハーデム=ミッサーグ指揮 アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ | |
録音:2009年8月15日-16日(*)/2008年8月16日-17日(#)。アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォは、イスラエル生まれのヴァイオリニスト、指揮者のビヤン・ハーデム=ミッサーグによって1979年に結成された弦楽オーケストラ(旧トーンキュンストラー室内o.)。ORFレーベルには大量の弦楽アンサンブルのための作品集を録音している。 | ||
ナチュラル・フロウ〜ヴァイオリンとピアノのための現代音楽 ヤヴォール・ディミトロフ:ソナタ・インプレッション「ランニング・ウォーター」/ソナタ「孤独な鳥」 デイヴィッド・L.キャプラン:アリザのドイナとアリザ・シャーフのためのフライラッハ パウル・ワルター・フュルスト:ヴァイオリン・ソナタ モンテ・K.ピシュニー=フロイド:消滅/ヴァイオリン・ソナタ エレーナ・デニソワ(Vn) アレクセイ・コルニエンコ(P) | ||
録音:2009年-2011年。エレーナ・デニソワとアレクセイ・コルニエンコは共にモスクワ出身でともにクラシックの他、現代音楽、クロスオーバーな音楽に幅広く取り組んでいる。ORFレーベルからはコリッシュ編曲のレーガー:ヴァイオリン協奏曲が発売になっている(ORFCD-351)。ここに収録された作品も硬派な現代音楽ではなく、ジャズ、民族音楽の影響が濃厚な親しみやすい作品ばかり。 | ||
ヨハネス・オケゲム:ミサ曲集 Vol.2 ミサ曲「ここに神に召し使える女がいる」/ミサ曲「ミ・ミ」 ザ・サウンド・アンド・フュアリ〔音と熱狂〕 [ダヴィト・エルラー(CT) ジョン・ポッター(T) コリン・メイソン(B) リヒャルト・ヴィストライヒ(B)] | ||
録音:2010年7月11日、マウエルバッハ。Vol.1:ORFCD-3024 (HYBRID_SACD)。ミサ曲「ミ・ミ」はオケゲムの代表作の一つ。「ミ・ミ」という奇妙な題名は使われている音形によるあだ名。男声だけでじっくり歌われている。 | ||
フランツ・ミットラー(1893-1970): ヘッセの詩による弦楽四重奏伴奏の4つの歌(*) / 弦楽四重奏曲第2番 ホ短調 |
ウィーン・アルティスSQ ヴォルフガング・ ホルツマイアー(Br;*) | |
録音:2011年。遅れてきた後期ロマン派の作曲家、ミットラーのリバイバルは21世紀に入って徐々に始まったところ。ウィーン生まれの彼は 新ウィーン楽派が台頭する中、マーラーやR.シュトラウスの流儀を引き継いだ作曲家として人気を博していたものの、ユダヤ系だったため、オーストリアがドイツに併合された後米国に亡命。この地で結婚して長く生活を送り、ヨーロッパに帰るのが1964年と遅かったことで、本国では忘れられた存在になっていた。マーラーやツェムリンスキーの残光が見て取れるヘッセ歌曲集に対し、弦楽四重奏曲第2番は、まるでブラームスのように渋い音楽だったりと、後期ロマン派の音楽が好きな人なら興味は尽きないだろう。ベテランのウィーン・アルティス四重奏団が申し分のない演奏を聞かせてくれる。 | ||
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):世の終わりのための四重奏曲 (楽章間にトーマス・ベルンハルト(1931-1989)、パウル・ツェラン(1920-1970)による詩を朗読) メルリン・アンサンブル・ウィーン [マルティン・ヴァルフ(Vn) ティル・A.ケールバー(P) 田中はるひ(Cl) ルイス・ゾリータ(Vc)] ヘルマン・バイル、マルティン・シュヴァブ(朗読) | ||
録音:2010年11月3日。メシアン初期の大作全8楽章が演奏される合間に、詩の朗読(ツェランの詩の背後にはヴェーベルンの室内楽が流れる)をはさんだユニークな企画CD。1941年にポーランドの捕虜収容所で作曲、初演されたこの作品は初演の際、曲の合間にメシアンによる聖書の朗読が行われたと伝えられ、このCDの朗読は聖書ではないものの、そうした初演時の雰囲気は伝わってくる内容。 | ||
モーツァルトにチャンスはないよ!〜1800年頃ザルツブルクの作曲家たち ルイージ・ガッティ(1740-1817):クラリネット、ヴィオラとチェロのための三重奏曲 変ロ長調(*) モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調 K.423 ミヒャエル・ハイドン:弦楽五重奏曲 ヘ長調(#) / ルイージ・ガッティ:オーボエ四重奏曲 ヘ長調(+) スカラムーシュSQ [ヴェルナー・ノイゲバウアー、クリストフ・エーレンフェルナー(Vn) フィアミアン・レルマー(Va) デートレフ・ミールケ(Vc)] マルクス・シュプリンガー(Cl;*) ヘルベルト・リンドスベルガー(Va;#) ヘルヴィヒ・ノイゲバウアー(Cb;#) マルクス・ドイター(Ob;+) | ||
録音:2011年11月30日-12月2日、ザルツブルク。ピリオド楽器使用。モーツァルト・マニアは要注目。ザルツブルクに関わる作曲家3人の作品を収録。特に珍しいのはルイージ・ガッティ。彼は北イタリア、ラツィーゼ出身。1783年に、1778年に亡くなったジュゼッペ・ロッリの後任としてザルツブルクに着任。非イタリア人のため副楽長止まりだったレオポルト・モーツァルトを悔しがらせたという。いたって穏やかな作風が人柄を偲ばせる。スカラムーシュ四重奏団は、ガット弦を張ったピリオド楽器を使用しており、ゲスト奏者も同様。モダーン楽器では味わえない素朴な肌触りの演奏。 | ||
ヘルマン・レオポルディ(1888-1959):ソング集(全20曲) 32グロスシェン(35グロシェン)/ふくらはぎの稚魚/やつらは俺のことをよく知っている/ 美しき赤きドナウ/俺は静かな酔っ払い/ヘーネルの小さなカフェで/ガーデンルーム/他 アンドレア・エッケルト、ペーター・ハヴリチェク、トラウト・ホルツァー、コルネリウス・オボーニャ(Vo)他 | ||
録音:2012年4月26日、ウィーン・コンツェルトハウス、ライヴ。ヘルマン・レオポルディはオーストリアのポピュラー・ソングの作曲家で多くのキャバレー・ソング、カフェ・ミュージックを作曲した。恋の歌、酒の歌、政治風刺の歌など、ブレヒト&ワイルほどのインパクトはないが、流麗な旋律と適度のユーモアが融合した洒落たソング集。一部を除き、ドイツ語で歌われている。 | ||
マルタに〜エルンスト・トッホ(1887-1964): 3部からなる組曲「音声音楽」(話し言葉による音楽)〔オーア/タ・タム/地名によるフーガ〕/ シュプレヒコールと打楽器のためのワルツ(*) [ゼバスティアン・アイグナー(Perc;*) イングルン・フッセネッガー指揮ウィーン・モテットcho.]/ 弦楽と中声のための五重奏曲「マルタへの詩」 Op.66 (#) /舞踏組曲 Op.30 (+) [ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br;#) ゴットフリート・ラブル指揮(+) アンサンブル・ディ・ライエ] | ||
録音:2011年6月。エルンスト・トッホはオーストリア出身の作曲家で当初、哲学と医学を学び、作曲は独学であった。1909年に作曲した室内交響曲 ヘ長調が認められ、以後作曲に専念。しかしナチスが政権を取ると、アメリカに亡命、UCLAで教鞭をとりつつ、ハリウッドの映画音楽などを手掛けた。第二次世界大戦後はアメリカに残って活動を続け、1955年にピッツバーグso.によって初演された交響曲第3番はピューリッツァー賞を受賞した。ここに収められた作品はいずれも亡命前の作品で当時としてはアヴァンギャルド以外の何物でもない。3部からなる「音声音楽(話し言葉による音楽)」はクルト・シュヴィッタースの影響が感じられる一種の音響詩で、最初の2曲はオノマトペ、3曲目は「地名によるフーガ」の名の通り、世界各地の地名が音響素材として語られる(その中には長崎、横浜の名も聴かれる)。「マルタへの詩」は後期ロマン派の香りが濃厚な作品で、「混声合唱とシュプレヒコール、打楽器のためのワルツ」は再び音響詩的な実験音楽。極めて興味深い作曲家。 | ||
レゾナンツェン古楽音楽祭2012「ウィーンにて」 ヴィヴァルディ:「メッセニアの神託」から[ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ ヴィヴィカ・ジュノー(Ms;エピディーテ) アン・ハレンベリ(Ms;メローペ) ユリア・レジネヴァ(Ms;トラジメーデ)/録音:2012年1月14日]/ 不詳:ソナタ ハ短調 / シュメルツァー:ソナタ「クー・クー」 ビーバー:ソナタ・レプレゼンタティーヴァ イ長調[ヒロ・クロサキ(Vn) ヴォルフガング・グリュクサム(Cemb/ポジティヴOrg)/録音:2012年1月21日]/ ポルシーレ:シンフォニア / コンティ:インテルメッツォ「ドリメーナとトゥベローネ」から マッテイス:バレエ音楽/チャコーナ[ロミーナ・ボスコロ(Ms) ジュゼッペ・ナヴィーリョ(Br) アントーニオ・フローリオ指揮イ・トゥルキーニ/録音:2012年1月18日]/ 伝承曲:ドゥドルはどこ?/リラとリラの踊り/シュタイラーの踊り/メゾン・ルージュ/陽気な紐売り [シカネーダース・ユーゲント〔アンドレアス・ヘルム(歌/シャルマイ) アルビン・パウルス (歌/バグパイプ) ジーモン・ヴァッシャー(ハーディガーディ)〕他ゲスト]/録音:2012年1月15日]/ チコーニア:モテット「天から遣わされたアルバヌスよ」 不詳:チコーニアのモテットのインタブラトゥール / チコーニア:クレド [ミケーレ・パゾッティ指揮ラ・フォンテ・ムジカ/録音:2011年1月22日]/ ヘンデル:「時と悟りの勝利」から(6曲)[ペドロ・メメルスドルフ(リコーダー)指揮マーラ・プニカ 〔バルバラ・ザニケッリ、ラヴィーニャ・ベルトッティ(S) マルケッタ・ククロヴァー(A) アレッサンドロ・カルミニャーニ、ガブリエル・ユビリン(CT) ジャンルカ・フェラリーニ、 ラッファエーレ・ジョルダーニ(T) パブロ・コルンフェルト(シャハトブレット/Org) ヘレナ・ゼマノヴァー(フィドル)/録音:2012年1月19日〕]/ ブリュメル:主を褒め称えよ(ラウダーテ・ドミヌム) / ピペラーレ:マニフィカト [ディルク・スネリングス(B)指揮カピリャ・フラメンカ/録音:2012年1月22日]/ 不詳:ストラ・イアコブ/スタンティペス / ナイトハルト・フォン・ロイエンタール:スミレ ハインリヒ・フォン・マイセン(フラウエンロープ):喉が絞まるような声で女性を讃えて オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン:ファストナハトが近づいて来る [ミヒャエル・ポッシュ(リコーダー)指揮アンサンブル・ウニコルン 〔ヘルマン・オズヴァルト(T) ギレルモ・ペルツ(オルガネット) トーマス・ヴィンマー、 マルク・レヴォン(リュート/フィドル) ジョヴァンナ・ペッシ(Hp) ヴォルフガング・ライトホファー(Perc)〕/録音:2012年1月17日] コレッリ:合奏協奏曲 ニ長調 Op.6 No.4 / ムファット:組曲第4番 [ジョルディ・サバール指揮ル・コンセール・デ・ナシオン/録音:2012年1月22日]/ カルダーラ:何と奇跡な事だろう / ヘンデル:私が別れを告げた時 HWV80 / コンティ:愛の神よ、私を離して [ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) クレイグ・マルキテッリ(テオルボ) マルコ・テストーリ(Vc) フランチェスコ・モーイ(Cemb)/録音:2012年1月20日]/ ボノンチーニ:5声のコンチェルタートのミサ ト短調/スターバト・マーテル ハ短調 [シルヴィア・フリガート、ラファエッラ・ミラネージ(S) サラ・ミンガルド(A) ヴァレリオ・コンタルド(T) サルヴォ・ヴィターレ(B) リナルド・アレッサンドリーニ指揮コンチェルト・イタリアーノ/録音:2012年1月16日] | ||
恒例のウィーンのレゾナンツェン、2012年。今回も様々な演奏が収録されている。有名どころでは、ビオンディとエウローパ・ガランテによるヴィヴァルディの「メッセニアの神託」抜粋、リナルド・アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノによるボノンチーニのミサとスターバト・マーテル、ジョルディ・サバールとル・コンセール・デ・ナシオンによるコレッリとムファット、アントーニオ・フローリオとイ・トゥルキーニによるコンティ、ロベルタ・インヴェルニッツィによるカルダーラ、ヘンデル、コンティのソロ・カンタータや、ヒロ・クロサキとヴォルフガング・グリュクサムのコンビによるシュメルツァーとビーバーなどが注目。その他ほとんどトラッドのような音楽まで、CD3枚、たっぷり楽しめる。 | ||
チャイコフスキー:思い出 チャイコフスキー/ビヤン・ハーデム=ミッサーグ編曲:フィレンツェの思い出 Op.70 チャイコフスキー/ウルズラ・エールハルト=シュヴェルトマン編曲:なつかしい土地の思い出 Op.42 (*) ヴァヒド・ハーデム=ミッサーグ(Vn;*) ビヤン・ハーデム=ミッサーグ指揮アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ | ||
録音:2011年8月13日-15日、2012年8月11日-13日。チャイコフスキーの弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」とヴァイオリンとピアノのための「なつかしい土地の思い出」を、弦楽アンサンブルで演奏した物。アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォは、ウィーン・トーンキュンストラーo.の元コンサート・マスターでテヘラン出身のビヤン・ハーデム=ミッサーグ〔ハデム=ミサーグ〕によって創設された弦楽オーケストラ。ORFレーベルへは長期に渡って録音を続けている。 | ||
レゾナンツェン古楽音楽祭 2011 「商売繁盛」 ムリニエ:様々な鳥の歌/嫉妬めあっちへ行け/友よ、スペインのワインを飲んで酔っ払おう テシエ:あまりに長く処女でいすぎたわ/ヘヴェラーケ / デュトロン:アルセーヌ [ヴァンサン・ドゥメストル指揮ル・ポエム・アルモニク/録音:2011年1月19日] テレマン:「ターフェルムジーク」第3集 より〔組曲 変ロ長調/終曲 変ロ長調〕 [ヴェロニカ・スクプリク指揮オランダ・バロック協会/録音:2011年1月21日] フェルナンデス:鐘が鳴り/神々しい真珠が/甘い喜びなんてない/アンドレアス、家畜はどこだ?/ この突然の厳しさ/黒人の少年よ、受け入れなさい ガルシア・デ・セスペデス:この夜は招く[テレサ・パス・ロマン(Sリコーダー)指揮 コンフント・デ・ムシカ・アンティガ・アルス・ロンガ/録音:2011年1月23日] ヘンデル:「アレッサンドロ」より〔序曲/とても愛らしい媚態よ〕/「ラダミスト」より〔パッサカリア/ジーグ〕 ハッセ:「アルタセルセ」〜ヒルカニアの森の中へ行け / ヘンデル:「時と悟りの勝利」から(6曲)(*) [ヴィヴィカ・ジュノー(Ms;快楽;*) マリア・シェオハーネ(S;美;*) サラ・ミンガルド(A;悟り;*) J.デュルミュラー(T;時;*) ラース・ウルリク・モーテンセン指揮コンチェルト・コペンハーゲン/ 録音:2011年1月17日、2011年1月15日(*)] ニコロ・ダ・ペルージャ:美徳よ / チコーニア:甘美な泉/パンテラ / 不詳:イスタンピッタ・イザベッラ ランディーニ:さようなら、美しい女よ / パオロ・ダ・フィレンツェ:楽しめ、フィレンツェ [ミケーレ・パゾッティ指揮ラ・フォンテ・ムジカ/録音:2011年1月22日] コンペール:間抜けだ / オブレヒト:少女が座った / ムトン:決して、決して、決して コンペール:俺たちは聖ヒヒ様同然/愛の大きな熱望が [ディルク・スネリングス(B)指揮カピッラ・フラメンカ/録音:2011年1月18日] フレスコバルディ:ドレミファソラに基くカプリッチォ第1番 ルイ・クープラン:プレリュード ヘ長調/シャコンヌ/ブランシュロシェ氏の死に寄せるトンボー [リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)/録音:2011年1月16日] ホイヘンス:セレナータ「風の苛立ちに」/外からなんという物音を聞くのだろう ファン・エイク:おどけ者/イギリスのナイチンゲール/他 [ルイス・ペーター・グライプ(リュート)指揮カメラータ・トラジェクティナ/録音:2011年1月20日] アリオスティ:「裏切りの中の誠」から(7曲) [アン・ハレンベリ(Ms;フェルナンド) ロベルタ・インヴェルニッツィ(S;アナジルダ) ルチア・チリッロ(Ms;エルヴィーラ) ヨハネス・ヴァイサー(Br;ガルツィア) ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ/録音:2011年1月23日] | ||
録音:2011年、ウィーン、ライヴ。毎年恒例、ウィーンの古楽祭レゾナンツェンの2011年ライヴ集CDが登場。今回の目玉はファビオ・ビオンディ率いるエウローパ・ガランテで、ヘンデルの「時と悟りの勝利」、アリオスティの「裏切りの中の誠」という二つの大作からの抜粋を収録〔カデンツァ注:上記演奏者標記と異なるが、代理店記載ママ。上記が正しいように思われるが、詳細不明〕。また超絶技巧メゾ・ソプラノ、ヴィヴィカ・ジュノーがラース・ウルリク・モーテンセン率いるコンチェルト・コペンハーゲンと共演、バロック・オペラの醍醐味を聞かせてくれる。その他リナルド・アレッサンドリーニのチェンバロ独奏や、来日公演が好評だったヴァンサン・ドゥメストルとル・ポエム・アルモニクの楽しい演奏など、バロック音楽好きならCD3枚たっぷり楽しめる。 | ||
オーストリアの合唱音楽 1881-2010 ヴォルフ:6つの宗教歌 / マーラー/ゴットヴァルト編曲:2つの青い瞳 / クシェネク:四季 Op.35 ダーフィト:そして私は新しい空に座る / ヴォルフガング・ザウゼング:緑の石に閉じ込められ/月の神 ヘルヴィヒ・ライター:それは地の下の炎だ/愛を越えて/天使の歌 ヘルベルト・ベック指揮コンツェントゥス・ヴォカリス | ||
録音:2011年。19世紀末から現代にかけての無伴奏混声合唱曲を収録。コンツェントゥス・ヴォカリスは1980年にヘルベルト・ベックによって創設された合唱団。 | ||
メランの湯治音楽 J.シュトラウス II:「こうもり」より〔序曲/侯爵様、あなたのようなお方は〕/ポルカ「雷鳴と雷光」Op.324 / ワルツ「春の声」Op.410 /皇帝円舞曲 Op.437 /ポルカ・シュネル「憂いもなく」Op.271 プッチーニ:「ボエーム」第1幕から/「ジャンニ・スキッキ」〜私の愛するお父さん レハール:「微笑みの国」〜君こそ我が心のすべて/「メリー・ウィドウ」〜ヴィリアの歌 ワーグナー:「ジークフリート」〜森のささやき / マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲 ツェラー:「小鳥売り」〜チロルでバラの花を贈るときは ディマ・バワブ(S) フィリップ・フォン・シュタイネッカー指揮ムシカ・セクロルム | ||
録音:2011年1月2日、ドッビアーコ〔トブラッハ〕。ピリオド楽器使用。ピリオド小オーケストラによるJ.シュトラウス、ワーグナーという非常に興味深いCD。南チロルの温泉で有名な観光町メラーノ(オーストリア名メラン)ではおよそ150年間、観光客向けのサロンコンサートが断続的に続けられてきた。2009年10月、ムシカ・セクロルムがこの地で演奏会を催し大きな話題となった。2011年1月2日に、同じ南チロルのドッビアーコ(=マーラーの別荘があったことで有名なトブラッハ)のホテルで行ったニューイヤーコンサートをライヴ録音した物。19世紀から20世紀初頭の楽器を用いた小編成オーケストラには19世紀ピアノとハルモニウムも含まれ、その響きは実に新鮮。小編成演奏が珍しくないJ.シュトラウスはもちろんのこと、まるでジークフリート牧歌のような「森のささやき」や、無声映画の伴奏音楽を思わせるプッチーニやマスカーニなど、小オーケストラならではの楽しさが一杯。指揮のシュタイネッカーはマーラー室内管の創設以来のチェリストで、ルツェルン祝祭管にも参加。いる。ディマ・バワブはヨルダン、アンマン出身のソプラノ。2012年3月に行われた「ピーター・ブルックの魔笛」でパミーナを歌って評判になった。 | ||
ベネデット・マルチェッロ(1686-1739): 私の心を傷つけることはできない/ソナタ第3番/ああ、あの小川の幸せなことか/ 思慮をもってあなたに口づけする/ソナタ第6番/愛の優しい穏やかさよ/ ああ、なんと過酷で苦しい歩みなのか/ソナタ第2番/ああ、もう生きていけない/あなたの目は天に似て シルヴィア・フリガート(S) サラ・ミンガルド(Ms) ガンベ・ディ・レーニョ | ||
録音:2010年8月24日、ブリクセン、ライヴ。ヴェネツィアの貴族作曲家ベネデット・マルチェッロの作品だけのCD。バロック音楽の名メッゾ、サラ・ミンガルドと、イタリアの若いソプラノ、シルヴィア・フリガートが歌う二重唱集が中心。ガンバ・ディ・レーニョ(「木の足」の意)は、ヴィオラ・ダ・ガンバ主体のアンサンブル。 | ||
J.S.バッハ:トッカータ ホ短調 BWV914 / パルティータ ホ短調 BWV830 フレスコバルディ:組曲 ハ長調 |
ヨハネス・マリア・ボークナー (クラヴィコード) | |
録音:2009年11月7日、マウエルバッハ。使用楽器:トーマス・ヴィンセント・グリュック製作(バルトロメオ・クリストフォリ製モデルのコピー)。クラヴィコードとは箱型の小さな鍵盤楽器で、19世紀には廃れてしまった。ヨハネス・マリア・ボークナーはリンツの生まれ。現在ウィーン音楽大学でチェンバロを教えている。単にクラヴィコードで弾いたというだけでなく、楽器の特性を生かした素朴な味わいの演奏。 | ||
2012年第11回フィデリオ・コンクール ハイドン:トリオ・ソナタ ハ長調 Hob.V: 16〜第3楽章 / テレマン:トリオ・ソナタ ニ短調 TWV42: D10 [シェン=ファン・チュン(リコーダー) ディミトリオス・カラカンタス(Vn) ソーニャ・ライポルト(Cemb)] メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66〜第1楽章 [ラウラ・バルボア(Vn) ロウキア・ロウラキ(Vc) ジョルジョス・フラグコス(P)] ブランベック:行進曲第1番 / ホルダレークファ:「一人?」Op.2〜第1楽章 [フレデリック・アルヴァラド=デュピュイ、ベンヤミン・ファイルマイア、エリーザベト・ユエン(Cl)] デニソフ:チェロとサクソフォンのためのソナタ [ネマニャ・スタンコヴィチ(Vc) ダミアーノ・グランデッソ(Sax) リザ・チュ(P)] マーラー:「さすらう若人の歌」〜僕の宝の人が結婚する時 / シューベルト:あなたと二人だけで D866-2 [ラファエル・フィンガーロス(Vo) 伴奏記載無し] モーツァルト:クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498「ケーゲルシュタット・トリオ」〜第3楽章 ユ・ソンハ:死の上の反射[ユ・ソンハ(P) ヴォルフガング・アレクサンダー・シェドル(Cl) キム・ミンヨン(Va)] | ||
録音:2012年3月29日。フィデリオ・コンクールは、ウィーン私立大学音楽院のフーゴ・ブライトナー協会が、若い音楽家の発展の場として2002年に始めたコンクール。最終選のライヴ録音がCDになるのが恒例。いずれもまだ無名な人たちばかりだが、いずれ世界的に活躍する人も出てくるだろう。 | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 1-2 [CD 1:エクスタシー] ラヴェル:ボレロ[コルネリウス・マイスター指揮/2012年8月31日ORF] オネゲル:交響的楽章第1番「パシフィック231」[ベルトラン・ド・ビリー指揮/2007年5月15日K] スクリャービン:「法悦の詩」Op.54[デニス・ラッセル・デイヴィス指揮/1997年5月14日K] ヴァレーズ:アメリカ[ミヒャエル・ギーレン指揮/1990年4月5日K] [CD 2:夜曲] メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」より〔序曲/道化の踊り/スケルツォ/結婚行進曲〕 [ミヒャエル・ボーダー指揮/2004年5月14日M] シェーンベルク:淨められた夜Op.4[パトリック・ランゲ指揮/2012年4月13日M] ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」[大野和士指揮/2005年11月18日M] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 3-4 [CD 3:絵画] ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」[コルネリウス・マイスター指揮/2011年10月20日K] ドビュッシー:海[パトリック・ランゲ指揮/2012年4月13日M] ハウベンストック=ラマティ:タブローI[ベアト・フラー指揮/2010年11月19日K] [CD 4:ボヘミア&モラヴィア] スメタナ:交響詩「モルダウ」[ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮/1982年1月15日K] ヤナーチェク:シンフォニエッタ[ミラン・ホルヴァート指揮/1971年2月23日M] マルティヌー:交響曲第1番H. 289 (1942)[コルネリウス・マイスター指揮/2010年12月10日K] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 5-6 [CD 5:物語] デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」[コルネリウス・マイスター指揮/2011年9月18日、アウディトリウム、グラーフェネック] ツェムリンスキー:交響詩「人魚姫」[コルネリウス・マイスター指揮/2010年5月30日M] [CD 6:バレエ音楽入門] チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」組曲Op.71a[ピンカス・スタインバーグ指揮/1995年12月20日ADW] ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」[ミヒャエル・ボーダー指揮/1997年2月19日M] ラヴェル:ラ・ヴァルス[ミラン・ホルヴァート指揮/1971年5月4日ORF] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 7-8 [CD 7:欲望のワルツ] J.シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」序曲/ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314 / ポルカ「クラップフェンの森で」Op.336 /ポルカ・シュネル「狩り」Op.373 ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」Op.235[マンフレート・ホーネック指揮/1989年9月ORF] ランナー:ワルツ「ロマンティックな人びと」Op.167 / J.シュトラウスI::ワルツ「夏の夜の夢」Op.180 J.シュトラウスII:カドリーユ「仮面舞踏会」Op.272 / リーム:憧れのワルツ(1979-81) [ヨハネス・ヴィルトナー指揮/2001年1月26日ORF] [CD 8:ハリウッドのウィーン] マックス・スタイナー:ワーナー・ブラザーズ・ファンファーレ/「風と共に去りぬ」より〔タラのテーマ/メインタイトル〕 コルンゴルト:「シーホーク」組曲 / ローザ:「ベン・ハー」〜戦車レースへのパレード ブルース・ブロートン:「シルバラード」〜メインタイトル(*) / ジョン・バリー:「ジェイムズ・ボンド」組曲(#) アラン・シルヴェストリ:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(+) ジョン・ウィリアムズ:「ジュラシック・パーク」メインタイトル/「レイダース、失われたアーク」〜レイダース・マーチ クラウス・バデルト:パイレーツ・オブ・カリビアン〜「呪われた海賊たち」組曲[ジョン・アクセルロッド指揮、 ブルース・ブロートン指揮(*)、ニコラス・ドッド(#)、アラン・シルヴェストリ指揮(+)/2009年-2011年K] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 9-10 [CD 9:ダークマター] ショスタコーヴィチ:交響曲第15番 イ長調Op.141[コルネリウス・マイスター指揮/2010年11月26日M] ウストヴォリスカヤ:交響曲第3番「救世主イエスよ、われらを救いたまえ」(1979) [エフゲニー・スィトヒン(スドビン?(シュプレッヒゲザング) デニス・ラッセル・デイヴィス指揮/1998年11月6日M] [CD 10:変転するシンフォニー] ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」WAB.104[コルネリウス・マイスター指揮/2012年9月3日-6日ORF] ヘルマン・ニッチュ:交響曲第9番「エジプト人」[ゴットフリート・ラブル指揮/2009年9月29日ORF] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 11-12 [CD 11:大西洋横断−ドヴォルザークとガーシュウィン] ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調Op.95「新世界より」[ベルトラン・ド・ビリー指揮/2008年2月22日K] ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー[パスカル・ロジェ(P) ベルトラン・ド・ビリー指揮/2007年3月7日-8日ORF] [CD 12:アメリカに生まれて] バーンスタイン:「クワイエット・プレイス」第3幕への前奏曲 [レナード・バーンスタイン指揮/1986年10月14日、ウィーン国立歌劇場] バーバー:弦楽のためのアダージョ[ベルトラン・ド・ビリー指揮/2003年1月9日ORF] コープランド:市民のためのファンファーレ [デニス・ラッセル・デイヴィス指揮/2001年7月30日、ザルツブルク・フェルゼンライトシューレ] アイヴズ:答えのない質問[シルヴァン・カンブルラン指揮/1997年11月6日M] フェルドマン:コプトの光(1985)[ベアート・フラー指揮/2010年11月19日K] ジョン・アダムズ:主席の踊り[デニス・ラッセル・デイヴィス指揮/1998年2月8日ORF] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 13-14 [CD 13:子供のための音楽] プロコフィエフ:「ピーターと狼」[ミヒャエル・ヘルタウ(語り) ピンカス・スタインバーグ指揮/1995年12月20日ADW] ラヴェル:バレエ「マ・メール・ロワ」[ベルトラン・ド・ビリー指揮/2010年5月12日M] ブリテン:青少年のための管弦楽入門Op.34[ピンカス・スタインバーグ指揮/1993年1月5日K] [CD 14:いたずらっ子たち] R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯 Op.28[ベルトラン・ド・ビリー指揮/2010年1月22日K] コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」[ペーテル・エトヴェシュ指揮/2011年6月9日K] HKグルーバー:フランケンシュタイン !!(シャンソニエとアンサンブルのためのパンデモニウム) [HKグルーバー(シャンソニエ) デニス・ラッセル・デイヴィス指揮/1999年5月2日M] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 15-16 [CD 15:大家たち] J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV. 1043 [ダヴィド・オイストラフ(Vn)指揮 イーゴリ・オイストラフ(Vn)/1974年5月23日M] モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番K595[フリードリヒ・グルダ(P) ミラン・ホルヴァート指揮/1970年1月27日ORF] ルトスワフスキ:チェロ協奏曲(1969-70)[クリスティアン・ポルテラ(Vc) ヤク・ヴァン・ステーン指揮/2008年11月ORF] [CD 16:あこがれの天使] コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 [セルゲイ・スタドレル(Vn) ピンカス・スタインバーグ指揮/1995年5月7日、フェストシュピールハウス、ブレゲンツ] ベルク:ヴァイオリン協奏曲[モレート・マックラン(Vn) ウルフ・シルマー指揮/1995年2月14日ORF] ヤナーチェク:ヴァイオリン協奏曲「魂のさすらい」 [エルンスト・コヴァチッチ(Vn) マンフレート・ホーネック指揮/1988年11月29日M] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 17-18 [CD 17:情緒と影響] シューベルト:交響曲第7番 ロ短調D759「未完成」[ベルトラン・ド・ビリー指揮/2008年6月29日ADW] チェルハ:シュピーゲル〔鏡〕VI、VII [コルネリウス・マイスター指揮/2011年10月20日K] ゲルト・キューア:嘆きと安らぎ−大管弦楽のためのエレジー(1983)[ローター・ツァグロセク指揮/1984年6月8日ORF] [CD 18:告白] シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 Op.82[レイフ・セーゲルスタム指揮/1975年10月31日K] バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz 116[コルネリウス・マイスター指揮/2011年6月27日-30日ORF] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 19-20 [CD 19:愛しのピアノ] シューマン:協奏曲楽章 ニ短調(1939/1986復元&補筆完成:ヨゼフ・デ・ベーンハウウェル) [ヨハネス・ヴィルトナー指揮/2009年8月20日ORF] クララ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調〜第3楽章(オーケストレーション:ローベルト・シューマン) [レフ・ヴィノクール(P) ヨハネス・ヴィルトナー指揮/2009年11月24日ORF] ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 Op.15[ゴットリープ・ヴァリッシュ(P) キリル・ペトレンコ指揮/2002年4月7日-11日ORF] [CD 20:交響的牧歌] クルト・シュヴェルトシク:シュランプ・シンフォニーOp.80 (*) / ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」(#) [コルネリウス・マイスター指揮/2012年9月2日、エステルハージ宮、アイゼンシュタット(*)、 2010年9月18日、ヴォルケントゥルム、グラーフェネック(#)] プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」[ミラン・ホルヴァート指揮/1975年4月2日K] ワーグナー:ジークフリート牧歌[ペーテル・エトヴェシュ指揮/2011年6月9日K] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 21-22 [CD 21:20世紀の音楽] ヴェーベルン:管弦楽のための6つの小品 Op.6[ベアート・フラー指揮/2010年11月19日K] ジェルジ・クルターク:ステーレ〔墓碑〕Op.33 (1994)[ペーテル・エトヴェシュ指揮/1996年6月3日K] シュトックハウゼン:3群のオーケストラのためのグルッペン〜作品第6番 [ルペルト・フーバー、ジャン・ドロワイエ、マティアス・ヘルマン指揮/2008年11月7日K] メシアン:ほほえみ(1989)[ベルトラン・ド・ビリー指揮/2008年5月30日M] [CD 22:クラングシュピーゲル〔響鏡〕] グバイドゥーリナ:オッフェルトリウム(ヴァイオリン協奏曲)(1980) [ベンヤミン・シュミット(Vn) ベルトラン・ド・ビリー指揮/2007年1月19日K] ゲオルク・フリードリヒ・ハース:ヴァイオリン協奏曲(1998)[エルンスト・コヴァチッチ(Vn) フリードリヒ・チェルハ指揮/2007年10月6日、ORFムジークプロトコル・グレーザー・コングレス] オルガ・ノイヴィルト:サン・ソレイユ(1994)[トリスタン・ミュライユ、フランソワーズ・ペリー(オンド・マルトノ) ヴォルフガング・ムージル、オルガ・ノイヴィルト(ライヴ・エレクトロニクス) フリードリヒ・ゴルトマン指揮/ 1994年10月8日、ORFムジークプロトコル・グレーザー・コングレス] | ||
ウィーン放送so.ライヴ 分売 23-24 [CD 23:母なる自然] ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調Op.68[ベルトラン・ド・ビリー指揮/2008年2月2−5日ORF] ジェルジ・リゲティ:アトモスフェール(1961) [ミヒャエル・ボーダー指揮/2003年10月31日K] ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌(1960)[ミヒャエル・ギーレン指揮/1995年3月31日M] シェーンベルク:6つのオーケストラ伴奏付き歌曲 Op.8-1「自然」[ペトラ・ラング(Ms) デニス・ラッセル・デイヴィス指揮/1999年5月20日K] [CD 24:世界中] マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調[コルネリウス・マイスター指揮/2011年3月25日K] ケージ:4'33" (1952) [コルネリウス・マイスター指揮/2012年10月11日K] | ||
以上12点24枚、録音:[/内]、ORFラジオクルトゥーアハウスORF、コンツェルトハウスK、ムジークフェラインM、、アン・デア・ウィーン劇場ADW、個別特記以外ウィーン。BOX : PREISER, RSOCD-3156 (ORF, ORFCD-3156) [24CDs] の分売。各作品演奏前にドイツ語による曲目解説入り。 前出BOXはあまりに大部で、たとえば CD 15 に含まれる「モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番K595[フリードリヒ・グルダ(P) ミラン・ホルヴァート指揮]」だけが欲しいリスナーは躊躇されていたかと思われるが、これで曲毎・演奏家毎の愛好家もお求め安くなった。 | ||
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5 /6つの小品 Op.118
ルカーシュ・ヴォンドラーチェク(P) | ||
録音:2012年4月29日、2013年5月3日。ルカーシュ・ヴォンドラーチェクは、1986年、チェコのオパヴァに生まれたピアニスト。両親ともピアニストで、2009年に米国に移住してからは国際的に活動を始めている。ガチッと固い音からじんわりとした柔らかい音まで駆使して思いっきりよくピアノを弾いている。スウェーデン、ジェイクボックス社の紙ジャケ立体式CD収納を採用。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 Op.109 /幻想曲 Op.77 シューマン:クライスレリアーナ Op.16 /ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22〜第3楽章(*) モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485 (*) バルブァラ〔バルブァラ・ネポムニャシチャヤ〕(P) | ||
録音:2013年5月9日、ロートシルト城。(*)はボーナス・トラックだとの事。若い音楽家を紹介するシリーズ。バルブァラ・ネポムニャシチャヤ(このアルバムではバルブァラとだけ記載されている)は1983年、モスクワ生まれのピアニスト。モスクワのチャイコフスキー音楽院で学んだ後、ドイツに出てきてエフゲニー・コロリオフに学んだ。2006年、ライプツィヒのバッハ・コンクールで第2位、2012年、チューリヒのゲザ・アンダ・コンクールで第1位。ここ数年、ソリストや室内楽で活躍が目覚しい。しばしば渋く演奏されがちなベートーヴェン晩年の傑作、ピアノ・ソナタ第30番が非常に瑞々しく演奏されている。一方のシューマンは情熱的な演奏。スウェーデン、ジェイクボックス社の紙ジャケ立体式CD収納を採用。 | ||
ブルックナー: ミサ曲 ホ短調(1882年稿)/正しい者の口は知恵を語り/キリストはおのれを低くして/アヴェ・マリア メンデルスゾーン: 詩篇第43「神よ、私を裁いて下さい」 Op.78 No.2 /主よ、今こそあなたはこの僕を Op.69 No.1 オットー・カーグル指揮カペラ・ノヴァ・グラーツ、聖ペルテン大聖堂聖歌隊 | ||
録音:2013年9月6日-7日。ブルックナーとメンデルスゾーンの宗教合唱曲。ミサ曲(第2番) ホ短調は合唱と管楽アンサンブルのための作品で、交響曲とは異なったブルックナーの魅力が発揮された傑作として近年人気が高まっている。オットー・カーグルはオーストリアのガール出身の指揮者。1992年から聖ペルテンのカテドラルの楽長を務め、聖ペルテン・ドムカントライ(大聖堂聖歌隊)を設立、様々な宗教音楽を演奏している。 | ||
夢の旅〜レゾナンツェン古楽音楽祭 2013 リュリ:「カドミュスとエルミオーヌ」序曲/バレエ「フロール」〜世界を成す4つの部分/ 「町人貴族」より〔フランス人のアントレ/なんと魅力的な光景/スイス人のアントレ/トルコ人の儀式〕 テシエ:スイスの歌[クレール・ルフィリアトル(S) マルセル・ベックマン、セルジュ・グビウ(T) アンドレ・モルシュ(B-Br) ヴァンサン・デュメストル指揮ル・ポエム・アルモニク/録音:2013年1月19日] L.クープラン:シャコンヌ ハ長調 / フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ ニ短調 ヴァレンテ:ナポリのガリアルダ ト長調[トン・コープマン(Cemb)/録音:2013年1月23日] カリッシミ:オラトリオ「ヨナス」[リア・セラフィーニ、ソーニャ・テドラ(S) カルラ・ナアディ・バベレゴト(Ms) アンドレス・モンティリャ・アクレロ(A) ルカ・チェルヴォーニ、 リッカルド・ピサーニ(T) マウーロ・ボルジョーニ(Br) ジャコモ・ファリオーリ(B) アレッサンドロ・クワルタ指揮コンチェルト・ロマーノ/録音:2013年1月21日] 作曲者不詳:エスタンピー「3つの噴水」 / ニッコロ・ダ・ペルージャ:あなたの僕から苦しめられたあのダフネは ヤコポ・ダ・ボローニャ:ディアナは彼女の最愛の人にもう愛情を感じていない/私はかつて不死鳥だった 作曲者不詳、ザカラ・ダ・テラーモ:優しい花 / マッテオ・ダ・ペルージャ:既に愛の網から フランチェスコ・ランディーニ・ダ・フィレンツェ:オルフェオの竪琴でさえこれほど甘い調べを奏でたことはない [ミケーレ・パゾッティ(リュート)指揮ラ・フォンテ・ムジカ〔アレナ・ダンチェヴァ、フランチェスカ・ カッシナーリ(S) ジャンルカ・フェラリーニ(T) テオドーロ・バウ、エフィクス・プレオ(フィドル) マルコ・ドメニケッティ(Fl) マッタ・グラツィオリーノ(Hp)/録音:2013年1月27日] 伝承曲:カマリ・アング・ラハリヨ/トゥテ・バジュ・バンダリ・ローム/ニンブラ/バンジャーラの踊り [ジプシー・バンジャラス(インド民俗音楽楽団)/録音:2013年1月26日] 作曲者不詳(13世紀、「聖母マリアのカンティガ」より):海に渡る大きな力/聖マリアが奇跡を起こす限り/ あなたはいくつもの方法で/海の底へ[アンサンブル・ミクロログス/録音:2013年1月22日] 伝承曲:ラ・ホタ「マリア・チュチェーナ」/2声と4声のカチュア「偉大な子供、彼を私は見つけた」 サンス:ヤカラス / 伝承曲、ガルシア・デ・ゼスペデス:グアラチャ「ああ、なんと私は燃え上がっているのか」 サンティアゴ・デ・ムルシア:ファンダンゴ/ソン・ハロチョ [ジョルディ・サバール指揮ラ・カペリャ・レイアル・デ・カタルーニャ〔アドリアナ・フェルナンデス(S) ダヴィド・サガストゥルメ(CT) ルイス・ビラマホ(T) ダニエーレ・カルノヴィチ、イヴァーン・ ガルシア(B) エスペリオンXXI テンベンベ・アンサンブル・コンティヌオ/録音:2013年1月20日] フランシスコ・デ・ヴィダレス:立ち上がれ、若者たち / グティエレス・デ・パディリャ:ある子の涙/ ア・ラ・ハカラ、ハカリリャ[テレーザ・パス・ロマーン(S)指揮コンフント・デ・ムシカ・ アンティグア・アルス・ロンガ/録音:2013年1月25日] ラモー:「優雅なインドの国々」から(6曲)[ヴァレリー・ガバイル(S;ジマ) レイヌ・ヴァン・メシェレン (CT;ダモン) シドニー・フィエロ(B;アルヴァル) エメリー・ルフェーヴル(B-Br;アダリオ) ユーゴ・レーヌ指揮ラ・サンフォニー・デュ・マレ、ル・ケール・デュ・マレ/録音:2013年1月27日] | ||
恒例のレゾナンツェン2013年のテーマは「夢の旅」。旅ということで異国趣味が一層濃い内容になっている。ヴァンサン・デュメストルの指揮するル・ポエム・アルモニクのリュリ「町人貴族」、ユーゴ・レイヌ指揮ラ・サンフォニー・デュ・マレのラモー「優雅なインドの国々」、ジョルディ・サバール率いるラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャによるスペインの伝承曲などの有名演奏家によるものはもちろん、日本ではあまり知られていない団体の音楽もとても楽しい。中でもインドの民俗音楽を演奏するジプシー・バンジャラスは西洋音楽とはまったく異なった面白さを繰り広げている。 | ||
ヘルムート・ヤスバー(1962-):「アーサー王」の演奏
マリア・エルラッハー、ウルズラ・ラングマイア(S) マルクス・フォルスター(男性A) ダニエル・ヨハンセン(T) マティアス・ヘーレム(B) ハインズ・フェルレシュ指揮バルッコ、ウィーン・ジングアカデミー室内cho. | ||
録音:2014年1月17日、アン・デア・ウィーン劇場。「2276年、地球は毒され 生き残った一部の人たちは地下で暮らしている」という設定の下、彼らが発見した100年前のレベッカという少女の日記と、パーセルの「アーサー王」のレコードで過去を探る、というような作品。ヘルムート・ヤスバーはウィーン生まれのエレクトロニック・ギタリスト。 | ||
ヘンデル:「ヨシュア」
ゲルリンデ・ゼーマン(S;アクサ) マルティナ・ダクスベック(S;天使) ヴィープケ・レームクール(Ms;オトニエル) ダニエル・ヨハンセン(T;ヨシュア) ヨーゼフ・ヴァーグナー(B;カレブ) オットー・カーグル指揮オルフェオ・バロックo.、 ザンクト・ペルテン大聖堂聖歌隊、カペラ・ノーヴァ・グラーツ | ||
録音:2014年9月7日、ザンクト・ペルテン大聖堂。ウィーンの西50kmほどに位置する歴史ある町、ザンクト・ペルテン、そのシンボルであるザンクト・ペルテン大聖堂で演奏された「ヨシュア」のライヴ。地方都市での演奏と思って聞くと驚かされるほど立派。それもそのはず、指揮のオットー・カーグルは1992年から20年以上に渡ってザンクト・ペルテン大聖堂の音楽監督を務め、同時に同大聖堂聖歌隊を創設、非常に高い水準にまで引き上げた人物。オルフェオ・バロックオーケストラは1996年結成のリンツを本拠とするピリオドo.。ヨシュアを歌うダニエル・ヨハンセンは今たいへん注目されているオーストリアの若いテノール。ゲルリンデ・ゼーマンはニュルンベルク生まれのソプラノ。 | ||
レゾナンツェン 2014 〜つむじ曲がりたち ジョスカン・デ・プレ:絶望した運命の女神/私は自分の庭へと降り アグリーコラ:たった一人/花々の女王/何よりも美しいもの/絶望した運命の女神 [ラ・カピッラ〔声楽/リュート/ガンバ/Fl〕/2014年1月23日] W.F.バッハ:幻想曲 ニ短調 F19 / ゼレンカ:ソナタ 変ロ長調 ZWV 181-3 [ヒロ・クロサキ(Vn) パオロ・グラッツィ(Ob) エヤル・ストレート(Fg) バラーシュ・マーテー(Vc) アンドルー・アッカーマン(ヴィオローネ) エヴァンゲリナ・マスカルディ(テオルボ) ヴォルフガング・グリュクザム(Cemb)/2014年1月20日] トラバーチ:半音階的フランス風カンツォン第7番 ジェズアルド:王のフランス風カンツォン/ああ暗い日よ/喉が渇いたので/ガリアルダ/ あなたが逃げるなら、私は留まらない/あなたを愛する、私の命の人よ [フランチェスコ・チェーラ(Cemb)指揮アンサンブル・アルテ・ムジカ 〔ルチア・ナポリ、ダミアーナ・ピインティ(S) ガブリエッラ・マルテッラッチ(A) リッカルド・ピザーニ(T) マウロ・ボルジョーニ(Br) サルヴォ・ヴィターレ(B) フランチェスコ・トマージ(アーチリュート) シルヴァ・デ・マリア、アンドレア・ラッタルロ、 ヴァレンティーナ・ニコライ、クラウディア・パゼット(Gamb)〕/2014年1月22日] フランシスコ・デ・ラ・トーレ:「ラ・スパーニャ」ダンサ・アルタ / スザート:戦い フェスタ:コントラポント〔47/98/101/104/35/122/125〕 / ヴェラルディ:フェランド王万歳 アルカデルト:純白の優しい白鳥は/私は不死鳥だった / 作曲者不詳:ラ・スパーニャ [カタリーナ・ボイムル(シャルマイ)指揮カペッラ・デ・ラ・トーレ 〔ビルギット・バール(ポンマー/ドゥルシアン) アンネッテ・ヒルス(バスドゥルシアン/Fl) ヨハネス・フォークト(lute) ウルリヒ・ヴェデマイアー(G) ファルコ・ムンクヴィッツ(Tb) ペーター・A.バウアー(Perc) ドーメン・マリンチッチ、ミヒャエル・シュペングラー(Gamb)〕/2014年1月24日] ギボンズ:5声のイン・ノミネ/私の窓から去り行け / ロウズ:6声のコンソート・セット第6番 ト短調 [ローレンス・ドレイフュス(ディスカントガンベ)指揮ファンタズム 〔エミーリア・ベンジャミン(ディスカントガンベ) ジョナサン・マンソン、エミリー・アシュトン (テノールガンベ) ミッコ・ペルコラ、マルック・ルオラヤン=ミッコラ(バスガンベ) ダニエル・ハイド(ポジティヴOrg)〕/2014年1月26日] ラモー:「プラテ」から(7曲) / テレマン:組曲 ニ長調 TWV 55: D23 〜パサカーユ/ファンファーレ TWV50: 44 [ラース・ウルリク・モーテンセン指揮コンチェルト・コペンハーゲン/2014年1月26日(#)] ヴォルケンシュタイン:私が十歳の時にそれは起きた/幸運と平安が/懺悔節が近づいて来た [ミヒャエル・ポッシュ(リコーダー)指揮アンサンブル・ユニコーン 〔マルクス・フォルスター(CT) ヘルマン・オズヴァルト、ゲルノート・ハインリヒ(T) ラインヒルト・ヴァルデク(Hp) マルク・レヴォン・ラウテ、ヤーネ・アハトマン(フィデル) ギレルモ・ペレス(オルガネット) ヴォルフガング・ライトホーファー(Perc) アルビン・パウルス(マウルトロンメル)〕/2014年1月25日] ゼレンカ:ミゼレーレ ハ短調 ZWV 57 /ミサ・オムニウム・サンクトルム〔全ての聖人のミサ〕 ZWV 21 [ロベルタ・インヴェルニッツィ(S) トマーシュ・クラール(B) ヴァーツラフ・ルクス指揮コレギウム 1704 /2014年1月25日(#)] | ||
録音:2014年1月20日-26日[/内]、大ホール(#)&モーツァルトザール(無印)、すべて コンツェルトハウス、ウィーン、ライヴ。毎年恒例のウィーンのレゾナンツェン、2014年の御題は「つむじ曲がりたち」ということで、個性的な作曲家の作品が並んでいる。今回も有名演奏者が集まっており、モルテンセンとコンチェルト・コペンハーゲン、チェコを代表するバロック団体、ヴァーツラフ・ルクスとコレギウム1704、さらにフランチェスコ・チェーラや、ヒロ・クロサキとヴォルフガング・グリュクザムと言った名前もある。一方であまり国際的に知られていない団体の珍しい作品の演奏もいつもどおり楽しい物。 | ||
B-A-Cer-Ha 〔バッハとチェルハの作品を交互に演奏〕 J.S.バッハ: 神よ、あなたの慈しみによって BWV 600 /とても喜びに満ちたこの日 BWV 605 / 天から天使の群れがやって来る BWV 607 /甘い喜びに BWV 608 /私たちはキリストを讃えよう BWV 611 / 主である神よ、さあ天を開いて下さい BWV 617 /キリストよ、神の小羊よ BWV 619 /これらは聖なる十戒 BWV 635 / 幻想曲 ハ短調 BWV 1121 /4つの二重奏曲〔ホ短調 BWV 802 /ヘ長調 BWV 803 /ト長調 BWV 804 /イ短調 BWV 805 〕 チェルハ:前奏曲〔第1番−第9番〕/インヴェンション〔第1番−第9番〕 ヴォルフガング・コーゲルト(Org) | ||
録音:2013年9月9日-10日、2014年9月1日-2日、ORF放送芸術館、ウィーン。使用楽器:カール・シュケ、1983年製作。バッハのオルガン曲とチェルハのオルガン曲を交互に演奏している。題してB-A-Cer-Ha 。ヴォルフガング・コーゲルトは1980年、ウィーン生まれのオルガニスト。 | ||
エヴァ・ライター:作品集 弦楽四重奏と電子機器のための「騒がしい電車内で」(2014) / コントラバス・バロック・フルートとテープのための「トゥーレット」(2008) / コントラバス・フルート、エレクトリック・ギターと打楽器、テープのための「接続は今だけ」(2008) / ヴィオラ・ダ・ガンバとテープのための「膨圧」(2005) / コントラバス・フルートとテープのための「反革命」(2009) / バロック・フルート四重奏とエレクトロニクスのための「約束の列車」(2010) / 語り、エレクトリック・ギター、ドラム、エレクトロニクスのための「ストーカー解像度」(2014) エヴァ・ライター(バロックFl/リミックス)他多数 | ||
作曲者エヴァ・ライターはウィーン出身。リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバを学び、当初はバロック音楽演奏家として経歴をスタートさせたが、やがて前衛的な作曲を試みるようになり、その後、数々の賞を受賞した。作品は楽器の特殊奏法から繰り出されるノイズと電子的に作り出されたノイズが交じり合ったストリート・グラフィティのような音楽でアメリカのダウンタウンで活動する実験音楽家に共通する雰囲気を持っている。 | ||
シモン・ヴォセチェク(1978-):歌劇「ビーダーマンと放火犯」(2013)(全2幕)
ヴァルター・コベラ指揮アマデウス・アンサンブル・ウィーン、ノイエ・オパー・ウィーン | ||
録音:2013年。ヴォセチェッはプラハ出身で現在はウィーンを中心に活動。ウルバンナー、チェルノヴィンに作曲を師事し、ヨーロッパの現代音楽の手法を継承している。このオペラはドイツでは有名なマックス・フリッシュによる寓話(日本のドイツ語の教科書にも度々取り上げられている)を原作としているが、音楽そのものは非常に厳しく書かれた無調音楽で、ベルクを思わせる完成度の高いオペラとなっている。 | ||
クルト・シュヴェルツィク(1935-): 事故/マグリットのように/女の説教/ブルトン/色彩/理論/青い家の園芸/死の舞踏/他(全15曲) エルネスト・コヴァーチ(Vn) ルディ・コープ(Tp) ゲルトラウト・ヴィンクルバウアー=ツォウレック(アコーディオン) ヨゼフ・ルイツ(Vc) クリスタ・シュヴェルツィク(語り) クルト・シュヴェルツィク(P/語り) | ||
ORFレーベルでも既に管弦楽作品集が出ている (ORFCD-217) シュヴェルツィクは、ウィーン音楽院でヨゼフ・マルクスに師事し、後にダルムシュタットでシュトックハウゼンにも教えを受けている。経歴だけを見ればヨーロッパの伝統と革新を継承した筋金入りの堅物作曲家という印象だが、このディスクを聴くと見事にその印象は覆される。これはどう聴いてもアメリカの片田舎で世間に背を向けてひたすら自分の音楽に没入する変人作曲家の作品としか思えない。すなわちケージのプリペアド・ピアノみたいな曲やナンカロウの自動ピアノ風に作られた曲あり、なんちゃってケチャみたいな曲がある一方でひとつの言葉を何回も繰り返して、その韻からフレーズを取り出す手法は一見ライヒだが、ライヒほど洗練されておらず、その手際の悪さ、素人くささが一種のヘタウマになって実にいい味を出している。かと思えば突然お昼のメロドラマのテーマのみたいな陳腐なバラードが始まったりと、もはや何でもありの無法状態。まるで実験音楽の玩具箱をひっくり返したような内容は時代や流行に流されず自分の好きなように音楽する、という作曲者の意志の表れ。『現代音楽、アメリカ実験音楽、ミニマル、ムーンドッグ、先鋭的ジャズ、プログレが好きなファンに自信を持って推薦できる、2016 年上半期のニューミュージック界最良ディスクと断言します。』と代理店。 | ||
拡張されたフルート〜シルヴィー・ラクロワ ラインハルト・フックス(1974-):唇が葉っぱのマークに移動する際には(1997-2013) シルヴィー・ラクロワ:グレー・ブルー(2015) / ダニエル・P.ビロ:キブロット(2013) スティーヴン・ファーガソン:オール・マイ・フルート(2014) ヴォルフガング・ズッパン:ルビコン(2010) / ターニャ・ブリュッゲマン:レグロス(2015) / AOA 1 (2015) シルヴィー・ラクロワ(Fl) | ||
シルヴィー・ラクロワはリヨン出身で現在はウィーンを拠点に活動するフルート奏者。クラングフォルム・ウィーンの創立メンバーとして1997年まで活動し、現在は自らも作曲家として作品を発表しつつ現代音楽の普及に努めている。ここに収められた作品は一部にライヴエレクトロニクスを含みつつ、いずれも今のヨーロッパの前衛音楽シーンを代表する様式で書かれている。 | ||
高度なダンス・ミュージック〜ウィーン・モデルン ヨハンナ・ドーデラー(1969-):ワルツ / フリードリヒ・チェルハ(1926-):ギャロップ ラインハルト・フックス(1974-):目覚ましコール / アルトゥーロ・フエンテス(1975-):リリカ・チクルス=マンボ ゲラルト・レッシュ(1975-):ボサ・ノバ・アラビカ / ゼイネプ・ゲディズリョグル(1977-):アクサク フランツ・ハウツィンガー(1963-)&ヴォルフガング・ズッパン(1966-):サイド・ライト クルト・シュヴェルツィク(1935-):すばやいポルカ / HK.グルーバー(1943-):ラジオ・シティ ベルンハルト・ラング(1957-):スタンリー・Kのための形而上学叙説 ハンネス・レーシェル(1963-):チャーリー・チャップリンのモダーン・タイム スパトリック・プルジンガー(1970-):モーター・ヘッド ゲルハルト・E.ヴィンクラー(1959-):プッシー=(r)=ポルカ コルネリウス・マイスター指揮ウィーン放送so. | ||
録音:2013年11月7日、コンツェルトハウス、ウィーン、ライヴ。毎年秋にウィーンで開催される国際的な現代音楽祭ウィーン・モデルンが2013年に新しい試みとして行ったコンサートのライヴ録音。いつもは小難しいゲンダイ・オンガクばかり書いて一般聴衆から敬遠されている現代音楽の作曲家たちが少しでも聴衆との距離を縮めると共にエンターテイメントと芸術性、先進性を両立させるための試みとして一人5分前後の管弦楽のためのダンス・ミュージックを持ち寄りコンサートを企画。結果は聴衆に大うけでコンサートは大成功した模様。大御所チェルハの錯綜しながらもツボを押さえた「ギャロップ」、ツァラトゥストラはかく語りきと美しく青きドナウをデフォルメしたラングの「スタンリー・Kのための形而上学叙説」が特に聴き物。その他の作曲家もジャズやハリウッド調にオーケストラを鳴らしつつも現代音楽の作曲家らしくピリッとスパイスの効いた曲作りをしている辺りはさすが。 | ||
マニフィカト ブクステフーデ:第一旋法によるマニフィカト プファイファー: ソステヌート/ 「神の子羊」の主題によるファンタジー/ カンタービレ メンデルスゾーン::「深淵からあなたを呼ぶ」より ダンドリュー:マニフィカト組曲 イ長調/他 |
ブルーノ・ オーベルハンマー(Org) コーラル=スコラ | |
録音:2007年3月、DDD。使用楽器:ベネディクト派修道院のオルガン、ザイテンシュテッテン、オーストリア。オーベルハンマーは、1946年にオーストリア最西の町ガイサウに生まれたオルガニスト、作曲家。 | ||
シューベルト:ミサ曲 変イ長調 D.678 |
イングリット・ハーバーマン(S) ヘルミーネ・ヘーゼルベック(A) ミヒャエル・ノヴァーク(T) ヨーゼフ・ワーグナー(B) マルティン・ジークハルト指揮 スピリット・オヴ・ヨーロッパ、 ブルノ・チェコ・ フィルハーモニーcho. | |
録音:2007年4月、DDD。 シューベルトのミサ曲の中でも人気の高い 変イ長調 D678の録音。スピリット・オヴ・ヨーロッパは、2004年結成のオーストリアのオーケストラ。ウィーン生まれの指揮者マルティン・ジークハルトは、2005年からスピリット・オヴ・ヨーロッパの芸術監督を務めている。 | ||
メンデルスゾーン: 「真夏の夜の夢」(全曲、台詞入り) |
クリストフ・エーベルレ指揮 フォラールベルクso. ミヒャエル・ ケールマイアー(語り) | |
録音:2002年5月24日。 作家であるミヒャエル・ケールマイアーの語りがついた好企画。その美しいドイツ語の囁きには陶酔させられる。 | ||
ベートーヴェン:バレエ「プロメテウスの創造物」 | クリストフ・エーベルレ指揮 フォラールベルクso. ミヒャエル・ケールマイア(語り) | |
録音:2005年5月。 序曲、序奏と16曲の管弦楽曲から成る作品で、合間に当時の主要な舞踊家ヴィガーノによる台本が朗読される。フォラールベルク交響楽団は、オーストリア西部にも高水準のオーケストラをという意図で1984年に創設された。ブレゲンツ出身のエーベルレは1986年ウィーン室内管弦楽団を指揮してデビュー、1988年からフォラールベルク交響楽団の首席指揮者、2004年からザルツブルク州立劇場の音楽監督を務め、東京都交響楽団も指揮している。 | ||
HAUSGEMACHT〜オーストリアの各民族の家庭音楽 | 演奏者不明 |