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PRO PIANO
価格帯記載無し:1CDあたり¥2970(税抜¥2700)
価格帯H:1CDあたり¥4400(税抜¥4000)

CHATEAU
価格帯記載無し:1CDあたり¥2970(税抜¥2700)
価格帯JP 〔国内仕様盤〕:1CDあたり¥3142(税抜¥2857)


 プロ・ピアノ・レコーズは、北米でも有数のピアノ調律&供給会社、プロ・ピアノ社のレコード部門だが、母体のプロ・ピアノを1969年に創立したダンタ・C.ラソとリカルド・デ・ラ・ローザは、若い頃ヒッピーをしていたという代わり種。調律師へ転身した彼等は、20年ほどの間にアルゲリッチ、アラウ、アシュケナージ、バレンボイム、ブレンデル、チック・コリア、ハービー・ハンコック、キース・ジャレット、ポリーニ、ポゴレリチ、等々の大物へピアノを供給し、社長のデ・ローザと彼等は個人的にも友人となるほどの信頼関係を築いた。
 録音業界へ進出するにあたり、プロ・ピアノは日本人ピアニスト岡城千歳に注目、その後彼女はプロデューサーまで務める人気ヴィルトゥオーソに成長した。
 また、プロ・ピアノは1993年以来「プロ・ピアノ・ニューヨーク・リサイタル・シリーズ・コンクール」を開催している。これは毎年、何百人ものオーディションから厳正に選ばれた最大5人のピアニストが、カーネギー・ホールでリサイタルを行い、そのリサイタル自体を本選として、優勝者にはプロ・ピアノ・レコーズからのCDデビュー権が与えられるというもの。

 「Chateau 〔シャトー〕」は、Pro Pianoレーベルからスクリャービンの諸作品、チャイコフスキーの「悲愴」、ワーグナー、坂本龍一など、ピアノ・ファン注目のリリースを相次いで発表していた岡城千歳が2002年、自らオーナーとなってニューヨークに設立したレーベル。このレーベルの目的は、音楽の新しい側面を見出すような企画を追求する、芸術性の高い製品を生み出すことにある。アーティスト自身の視点と視野に基づいたレコーディングをリリースするという運営方針によって、より直接的で深い体験を味わえるような音楽を提供することを目指している、という。

 なお、PRO PIANO レーベルの新譜は2005年以降発売頻度が極端に減り、2006年初頭、2010年春に2点出たのみ。以降も公式サイトでは5点発売があることになっていたが、3点は社主リカルド・デ・ラ・ローザによるポピュラー・アルバム、2点掲載されているクラシックの新アイテムは発売されたのかどうかもよくわからない。また2020年(あるいは2019年後半)になって、 Pro Piano の公式サイトから Pro Piano Records (つまりCD)の情報がすべて削除されてしまった。
 両レーベルとも2020年秋に新・国内代理店が誕生したが、特に Pro Piano レーベルはお早めのご注文をおすすめしたい


PRO PIANO
シューマン
 交響的練習曲Op.13(遺作変奏付)/アラベスクOp.18
D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調K.420
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番 変ロ長調K.570
ショパン:練習曲第12番 ハ短調Op.10-12
スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調Op.42-5
ブラームス:間奏曲Op.116-6
岡城千歳(P)
 録音:1993年9月23日-24日、ニューヨーク。
スクリャ−ビン:ピアノ・ソナタ第5番Op.23
ドビュッシー
 映像第1集[水の反映/ラモーを讃えて/動き]/
 前奏曲集第1巻 より
  [第6曲「雪の上の足跡」/
   第7曲「西風の見たもの」/
   第8曲「亜麻色の髪の乙女」]/
 前奏曲集第2巻 より
  [第1曲「霧」/第3曲「ヴィーニョの門」/
   第12曲「花火」]
武満徹:雨の樹素描
岡城一三(1959-):月
岡城千歳(P)
 録音:1994年6月16日-17日、ニューヨーク。
ドビュッシー:12の練習曲集
 [5本の指のために/3度のために/4度のために/
  6度のために/オクターヴのために/8本の指のために/
  半音階のために/装飾音のために/反復音のために/
  対比的な響きのために/
  組み合わされたアルペッジョのために/和音のために]
バルトーク
 ハンガリー農民の歌による即興曲Op.20(全8曲)
ジュー=イン・ソン(P)
 録音:1994年6月20日-21日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。台湾出身でスイス育ちのジュー=イン・ソンは、1996年のパームビーチ・インヴィテーショナル・ピアノ・コンクールで最高賞を受賞したピアニスト。
ミシェル・ブロック(P)
 バッハ(ゴドウスキー編):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番BWV.1003
   〜アンダンテ ハ長調
 ブラームス:3つの即興曲
  [変イ長調Op.76-3/
   変ロ長調Op.76-4/イ短調Op.76-7]
 フォーレ:夜想曲第6番 変ニ長調Op.63
 スクリャービン:
  ピアノ・ソナタ第2番 嬰ト短調Op.19「幻想」
 ショパン:マズルカ イ短調Op.67-4/
       ポロネーズ第7番 変イ長調Op.61「幻想」
ミシェル・ブロック(P)
 録音:1994年6月22日-23日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。1960年のショパンの国際コンクールでアルトゥール・ルービンシュタイン賞を受賞(この賞は、ブロックの順位に不満だったルービンシュタインが個人的に授与)したものの、1978年以降はインディアナ大学で教職に就き、演奏活動から遠ざかっていたブロック(1937-2003)久々の新録音となったアルバム。
PPR-224505
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(1CD)
1.5CD価格
価格帯:H
ウォルトン:ヴァイオリン・ソナタ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
亀井由紀子(Vn)
岡城千歳(P)
 当盤は廃盤となっており、流通在庫限り&高額です。また、カット盤での入荷となる可能性があります。
D.スカルラッティ:19のソナタ集
 [ト短調 K.8/ト長調 K.454/イ短調 K.54/ト長調 K.547/
  嬰ハ短調 K.247/ニ長調 K.118/ホ短調 K.198/
  ト長調 K.79/ヘ短調 K.239/ニ長調 K.45/
  ニ長調 K.491/ヘ長調 K.17/ヘ短調 K.365/
  ヘ長調 K.445/ハ長調 K.502/ニ短調 K.141/
  ハ長調 K.487/ト長調 K.425/ト長調 K.427]
セルゲイ・ババヤン(P)
 録音:1995年7月11日-12日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。アルメニアを代表するヴィルトゥオーゾ、セルゲイ・ババヤンは1991年の第1回浜松国際ピアノコンクールでの優勝以来度々日本でも演奏、また近年注目のピアニスト、ダニール・トリフォノフの師としても知られている。
ショパン:マズルカ選集(全22曲)
 [ハ長調 Op.67 No.3/ヘ長調 Op.68 No.3/
  ヘ短調 Op.68 No.4/イ短調 Op.17 No.4/
  イ短調 Op.7 No.2/ヘ短調 Op.7 No.3/
  嬰ハ短調 Op.41 No.1/ホ短調 Op.41 No.2/
  ト短調 Op.24 No.1/変ロ短調 Op.24 No.4/
  嬰ハ短調 Op.30 No.4/ト長調 Op.50 No.1/
  変イ長調 Op.50 No.2/嬰ハ短調 Op.50 No.3/
  ロ長調 Op.56 No.1/ハ長調 Op.56 No.2/
  ハ短調 Op.56 No.3/イ短調 Op.59 No.1/
  変イ長調 Op.59 No.2/ヘ短調 Op.63 No.2/
  嬰ハ短調 Op.63 No.3/イ短調(遺作)]
ミシェル・ブロック(P)
 録音:1995年7月13日-14日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。
PPR-224508
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(1CD)
1.5CD価格
価格帯:H
ヒンデミット:ルードゥス・トナリス
 (対位法、調性及びピアノ奏法の研究)
フォーレ
 夜想曲第4番 変ホ長調Op.36/
 夜想曲第7番 嬰ハ短Op.74/
 夜想曲第13番 ロ短調Op.119
エドワード・オールドウェル(P)
 #2020年現在流通在庫僅少&高額。
オルガン作品のピアノ編曲集
 バッハ/リスト編曲:前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543
 フランク/ヴィアルドー編曲:
  コラール(*)〔第2番 ロ短調/第3番 イ短調〕/前奏曲、フーガと変奏 ロ短調 Op.18
 ウラディーミル・ヴィアルドー(P)
 録音:1995年11月12日-13日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク| (*):世界初録音。ヴィアルドーはアメリカ在住のロシア人ピアニスト。
スクリャービン:練習曲集 全曲
[嬰ハ短調 Op.2 No.1/嬰ハ長調Op.8 No.1/
 嬰へ短調 Op.8 No.2/ロ短調Op.8 No.3/
 ロ長調 Op.8 No.4/ホ長調 Op.8 No.5/イ長調 Op.8 No.6/
 変ロ短調 Op.8 No.7/変イ長調 Op.8 No.8/
 嬰ト短調 Op.8 No.9/変ニ長調 Op.8 No.10/
 変ロ短調 Op.8 No.11/嬰ニ短調 Op.8 No.12/
 変ニ長調 Op.42 No.1/嬰へ短調 Op.42 No.2/
 嬰へ長調 Op.42 No.3/嬰へ長調 Op.42 No.4/
 嬰ハ短調 Op.42 No.5/変ニ長調 Op.42 No.6/
 ヘ短調 Op.42 No.7/変ホ長調 Op.42 No.8/Op.49 No.1/
 Op.56 No.4/Op.65 No.1/Op.65 No.2/Op.65 No.3]
岡城千歳(P)
エゼキエル・ヴィニャウ(1960-):
 ピアノ独奏のための練習曲集(1993)より
  [第3番「in trills」/第1番「in polyrythms」/
   第2番「in repeated notes」/
   第5番「in endurance」]/
 ピアノ三重奏曲(1995)(*)
ジュー=イン・ソン(P)
マーク・スタインバーグ(Vn;*)
マリア・キトプロス(Vc;*)
 録音:1995年11月14日-15日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。ヴィニャウはブエノス・アイレス生まれ。
ブラームス
 ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調Op.5/
 ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
アントン・クェルティ(P)
 録音:1996年5月26日-28日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。クェルティ(1938-)はオーストリア生まれでカナダ在住のベテラン。ホルショフスキやゼルキンらの教えを受けており、カナダでは著名な人だが、残念ながら日本に紹介されるディスクは非常に少なく、このディスクは貴重な存在。
リスト:トランスクリプション集
 バッハ(リスト編):
  幻想曲とフーガ ト短調BWV.542
 シューベルト(リスト編):
  「白鳥の歌」D.957 より
   [第11曲「都会」/第13曲「影法師」/
    第5曲「住みか」/第2曲「戦士の予感」/
    第4曲「セレナード」]/
  「美しき水車小屋の娘」D.795 より
   [第19曲「水車職人と小川」/
    第1曲「さすらい」]/
  糸を紡ぐグレートヒェンD.118/水の上で歌うD.774/
  17のレントラー D.366より
   [第1曲〜第6曲/第8曲/
    第12曲/第17曲/第1曲]/
  16のレントラー D.734〜第3番
ウラディーミル・ヴィアルドー(P)
 録音:1996年5月29日-30日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク|初発売:2001年。20bitレコーディング。
シューマン:ノヴェレッテOp.21
ドビュッシー
 「子供の情景」〜人形のセレナーデ/
 「いやな天気だからもう森へは行かない」の諸相
バルバラ(1930-1997)/ミシェル・ブロック編曲:
 我が麗しき恋物語
ミシェル・ブロック(P)
 録音:1980年9月15日、ミュージカル・アーツ・センター、ブルーミントン、 US 、ライヴ。シューマン以外はアンコール曲。バルバラはフランスの有名なシャンソン歌手。
バルトーク
 14のバガテルOp.6 /戸外にて/
 「ミクロコスモス」より
   [第140番−第153番]/
 3つの練習曲 Op.18, Sz.72
ジェローム・
 ローウェンタール(P)
 録音:1996年11月11日-12日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。
PPR-224516
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価格帯:H
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 [第17番 ニ短調Op.31-2「テンペスト」/
  第21番 ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」/
  第28番 イ長調Op.101]
オクサナ・
 ヤブロンスカヤ(P)
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(1CD)
2CD価格
価格帯:H
メシアン:
 「幼児イエスに注ぐ20のまなざし」より
  [第11曲「聖母の最初の聖体拝領」/
   第13曲「降誕祭」/第15曲「幼な児イエスの接吻」]
カール・ヴァイン(1954-):ピアノ・ソナタ(1990)
レスピーギ:グレゴリオ旋律による3つの前奏曲〜第1番
リゲティ:「ムジカ・リチェルカータ」より
 [I. Sostenuto-Stringendo-Prestissimo-Sostenuto/
  III. Allegro con spirito/
  VII. Quieto (poco rubato)-Cantabile-Molto legato]
セルゲイ・ババヤン(P)
グラナドス:組曲「ゴイェスカス」
 [愛の言葉/窓ごしの語らい/ともしびのファンダンゴ/
  嘆き、またはマハと夜うぐいす/愛と死(バラード)/
  エピローグ、幽霊のセレナード]
ミシェル・ブロック(P)
 録音:1981年10月12日、ライヴ。
スクリャービン
 法悦の詩Op.54(コニュス編/2台ピアノ版)(*)/
 2つの小品Op.57[欲望/舞い踊る愛撫]/
 アルバムの綴りOp.58/
 2つの小品Op.59[詩曲/前奏曲]/
 2つの前奏曲Op.67/詩曲「炎に向かいて」Op.72/
 5つの前奏曲Op.74/練習曲 嬰ニ短調Op.8-12「悲愴」/
 3つの小品Op.45
  [アルバムの綴り/おどけた詩曲/前奏曲 変ホ長調]/
 4つの前奏曲Op.39/4つの前奏曲Op.37
岡城千歳(P)
 (*)は岡城の多重録音|#旧・国内仕様盤:KKCC-4269は廃盤のため入手出来ません。
PPR-224520
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価格帯:H
ヘイノ・エッレル(1887-1970):前奏曲全集
 7つの前奏曲 (前奏曲集第1巻)(1914-17)
  [ロ短調/嬰へ短調/変ロ短調/嬰ハ短調/
   嬰ハ短調/ホ長調/ニ短調]/
 7つの前奏曲 (前奏曲集第2巻)(1920)
  [イ短調/嬰へ長調/嬰ハ短調/変ト長調/
   ロ長調/変ニ長調/ト短調]/
 4つの前奏曲 (前奏曲集第3巻)(1921-32)
  [変ホ短調/ロ短調/変ホ短調/嬰ハ短調]/
 5つの前奏曲(1929-37)
  [変ホ短調/変ロ短調/ハ長調/変ロ短調/ト短調]/
 5つの前奏曲(1934)
  [ロ短調/イ長調/嬰ハ短調/ロ長調/嬰ハ短調]/
 前奏曲 変ニ長調
ヴァルド・ルメッセン(P)
 録音:1997年11月3日&4日、レフラク・コンサート・ホール、ニューヨーク。20bit レコーディング。
 エストニア音楽の父エッレルの前奏曲全集。弟子のペルトやトゥービン以上に北欧的色彩の強い作品。演奏のルメッセンはエストニアのタリン音楽院を卒業しており、エストニア・ピアノ音楽のスペシャリストとして知られる。録音は、BISへのトゥービン「ピアノ作品全集」などがあった。
ワーグナー作品の超絶技巧編曲集
 ワーグナー/コチシュ編曲:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
 ワーグナー/モシュコフスキ編曲:「トリスタンとイゾルデ」〜愛の死
 ワーグナー/ブラッサン編曲:「ニーベルングの指環」より
  〔ワルキューレの騎行/魔の炎の音楽/ジークムントの愛の歌〕
 ワーグナー/モシュコフスキ編曲:「タンホイザー」〜ヴェヌスブルグの音楽
 ガブリエル・フォーレ&アンドレ・メサジュ:ワーグナーの
  ニーベルングの指輪の主題による4手のための幻想曲「バイロイトの思い出」(*)
 岡城千歳(P) ジューイン・ソン(P;*)
 #旧・国内仕様盤:KKCC-4268は廃盤のため入手出来ません。
ショパン:
 エロールの「リュドヴィック」
  による序奏と変奏曲 変ロ長調Op.12/
 アンダンテ・スピアナートと
  華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調Op.22/
 子守歌 変ニ長調Op.57/夜想曲第20番 嬰ハ短調/
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35
カーチャ・スカナヴィ(P)
 録音:1998年6月3日-4日、ニューヨーク。岡城千歳プロデュースによるショパン没後150周年記念アルバム。スカナヴィは第10回ヴァン・クライバーン・国際ピアノ・コンクールの決勝でアルゲリッチに注目されて話題になった。
ストラヴィンスキー
 ペトルーシュカからの3楽章
スクリャービン
 幻想曲 ロ短調Op.28/
 ピアノ・ソナタ第3番 嬰へ短調Op.23
グィネス・チェン(P)
 録音:1998年6月5日-6日、ニューヨーク。台湾生まれのチェンは1994年のポゴレリッチ・コンクールで最年少入賞を果たし、ポゴレリッチ本人からも絶賛された。これは彼女の初アルバム。
PPR-224524
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価格帯:H
メンデルスゾーン
 ロンド・カプリツィオーソ ホ長調Op.14/
 「夏の名残のバラ」による幻想曲Op.15/
 幻想曲 嬰へ短調Op.28/
 無言歌集第2巻Op.30/無言歌集第5巻Op.62/
 3つの練習曲集Op.104[変ロ短調/ヘ長調/イ短調]/
 練習曲 ホ短調
エスタ・ブジャージョ(P)
 インドネシア出身のブジャージョは1996年、メリーランド大学ウィリアム・カペル国際コンクールに優勝している。
ドビュッシー
 前奏曲集第1巻
 [デルフィの舞姫たち/帆(ヴェール)/野を渡る風/
  音と薫りは夕暮れの大気に漂う/アナカプリの丘/
  雪の上の足跡/西風の見た物/亜麻色の髪の乙女/
  途絶えたセレナード/沈める寺/パックの踊り/ミンストレル]/

 前奏曲集第2巻 より
  [霧/枯葉/ヴィーニョの門/妖精は良い踊り子/ヒースの茂る荒地/
   風変わりなラヴィーヌ将軍/月の光が降り注ぐテラス/水の精/
   ピックウィック卿をたたえて/カノープ/交代する3度/花火]
ウラディーミル・
 ヴィアルドー(P)
 録音:1998年12月21日-22日、アメリカ芸術文学アカデミー、ニューヨーク。
...and that is death 〜
 リスト&ブゾーニ:ピアノ作品集

 リスト:死の舞踏
 フェルッチョ・ブゾーニ
  ショパンの前奏曲による10の変奏/
  バッハによる幻想曲
   (父フェルディナンド・ブゾーニの思い出に)/
  子守歌(エレジー第7番)
 リスト:悲しみのゴンドラ
ジューイン・ソン(P)
 録音:1998年12月23日、アメリカ芸術・文学アカデミー、ニューヨーク、 US 。岡城千歳のプロデュース・アルバム。「死」をテーマにした作品が並ぶ。ジューイン・ソンは1996年のパームビーチ・インヴィテーショナル・ピアノ・コンクールで最高賞を受賞したピアニスト。
江文也(1910-1983):日本時代のピアノ曲
 五月の組曲(1935)/一人と六人(1936)/人形芝居(1936)/
 5つのスケッチ(1934/5)/台湾の舞曲(1936)/
 三舞曲(1935)/16のバガテル(1935/6)
ジューイン・ソン(P)
 録音:2000年6月10日-11日、プロ・ピアノ・ホール、ニューヨーク。正に知られざる天才作曲家江文也は、日本植民地時代の台湾で生まれ、戦前に伊福部昭や早坂文雄と並び日本の民族主義作曲家として活躍しながらも、戦後中国から戻ることができず悲劇の後半生を送った。このアルバムは江が戦前に東京で作曲したピアノ曲を集めたもので、「五月の組曲」や「一人と六人」は楽譜が消失したとされていたものを探し出した大企画。片山杜秀氏が「当時の日本でエネルギッシュなアレグロの音楽を書きえたのは伊福部と江だけだった」と称する推進力も魅力のうえ、同時期のどの日本の作曲家よりも斬新な感覚を示しているのに驚かされる。台湾出身の若手ジューイン・ソンと「プロデューサー」岡城千歳のコンビによるアルバム。
 #国内盤:KKCC-4339は廃盤となっており、入手出来ません。
 ##発売から年月が経過しているため、今後入手不能となる可能性があります。
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(1CD)
2CD価格
価格帯:H
ゴドフスキー:「ジャワ」組曲
タンスマン
 ノヴェレッテ第3番「エキゾティック」(ジャワ舞曲)/
 「Le tour de monde en miniature」より
  [第9番「バンドンの森の竹笛」/
   第10番「バリ島のガムラン」]
エスタ・ブジャージョ(P)
 全曲世界初録音。岡城千歳のプロデュース。ピアノ・ファンには嬉しい珍しい作品を集めたもので、特にゴドフスキーの作品は大変な難曲の上、50分近くかかる大作。インドネシア出身のブジャージョならではのアルバム。
 #国内盤:KKCC-4302は廃盤となっており、入手出来ません。
チャイコフスキー/
  ヴァルター・ニーマン編曲:
 交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」
岡城千歳(P)
 「悲愴」をピアノ独奏曲にしたというとんでもない編曲。編曲者のニーマンは今世紀初頭に活躍した作曲家。当然超難曲であり、第3楽章のラストはとんでもないエネルギーが必要とされる。 ピアノ独奏用になることで原曲の持つアヴァンギャルドさが浮き彫りになり、まるで前衛かと思われるような不協和音、不安定な和音も登場しており、改めてこの曲のすごさを思い知ることができる。
 #国内盤:KKCC-4268は廃盤となっており、入手出来ません。
PPR-224531
(CD+DVD)
入手困難
ピアノのために〜天池千鶴子
坂本龍一 ピアノ・ワークス1
 東風(連弾版)(*)/Bachata/Intermezzo/Sonatine/Chanson/
 ぼく自身のために(1982)/Choral No.1/Choral No.2/
 Energy Flow(エナジー・フロウ)/Opus/Lorenz and Watson/
 ピアノ組曲(1970)/分散・境界・砂(1976)/
 グラスポッパーズ(高橋悠司編曲)/リヴァー(高橋悠司編曲)
岡城千歳(P)
ジューイン・ソン(P;*)
 『岡城千歳という優れたピアニストが、ぼくの曲を弾いたCDを作るという。習作時代の作品から最近のものまで網羅しているこんなアンソロジーはぼく自身も作ったことがなく、もちろん初めての試みだ。そして岡城はぼくより数段ピアノがうまいんだから、これ以上いいことはない。』(坂本龍一/「ピアノワークス1」ライナーノートより)
 岡城は、坂本の息子にピアノを教えていたこともあって、このアルバムの録音を希望したという。坂本自身も語っているとおり、国際的なコンサート・ピアニストである岡城の演奏は高い技術に裏打ちされた客観的なものであり、たとえば「東風」を指定のテンポどおり弾ききるなど、作品の本質を伝えるものとなっている。「エナジー・フロウ」は“リゲイン”のCFでヒットした曲。「分散・境界・砂」は高橋アキのために書かれた前衛作品で、内部奏法を多用するだけでなく、奏者(ここでももちろん岡城自身)は日本語で詩のようなものをつぶやく。欧文表記の作品はBTTBに収録されているもの。「東風」はYMOの名曲を坂本自身が編曲。非常に前衛的なものから、テクノ系、ワールド系、ヒーリング系まで、坂本の多彩な音楽性を楽しむことができる。
 この録音をおおいに喜んだ推薦文と、岡城自身が書き下ろした解説文がブックレットに日本語でも記載されている。
 #国内盤:KKCC-4308は廃盤となっており、入手出来ません。
坂本龍一 ピアノ・ワークス2〜映画音楽
 坂本龍一編曲(*)、岡城千歳(* 以外)編曲:
  「戦場のメリークリスマス」〜
   メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス(*)/
   ザ・ファイト(*)
  「ラスト・エンペラー」〜ザ・ラスト・エンペラー
  「ハイヒール」〜
   メイン・テーマ/キス/タコネス・ラホネス(*)/プラサ
  「シェルタリング・スカイ」〜
   テーマ/ア・フラワー・イズ・ノット・ア・フラワー/
   ディスタント・エコー(*)/ア・トリビュート・トゥ・N.J.P/
   M.A.Y.イン・ザ・バックヤード/エクス=ジャズ/
   グラスショッパーズ/1919/パロリブル
岡城千歳(P)
 日本語解説付き。映画音楽は坂本の創作活動の柱の一つとして無視出来ないジャンル。当盤はその代表作品を網羅しており、作曲者自身の編曲版のない曲は岡城自身が編曲を行っている。「1919」はヤマハのディスククラヴィーアとの一人多重録音で、次々に音色が変わり、最後はオーケストラ・サウンドになって壮大な盛り上がりを見せる。
 #国内盤:KKCC-4330は廃盤となっており、入手出来ません。
PPR-224534
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価格帯:H
ゴドフスキ:ピアノ・ソナタ ホ短調 アダム・アレクサンデル(P)
 類のない規模の大きさを誇りかつ難技巧を要求されるため、これまで挑戦するピアニストのなかったゴドフスキのソナタだが、HYPERIONのアムランを含めこのところ立て続けに新録音がリリースされている。Pro Pianoが放つのは、カナダ出身でセルゲイ・ババヤンやレギーナ・スメンジャンカ、アイヴァン・デイヴィスに師事した、アレクサンデルのデビュー盤。この恐るべき難曲を余裕で弾きこなしているだけでなく、フレッシュで若々しい感性をきらめかせている。
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価格帯:H
フォスター:ピアノ曲全集&編曲集
 スティーヴン・フォスター:
  「故郷の人々」による変奏曲/
  古い民謡によるカドリユ(全5曲)/
  マリア・バッハのワルツ/ティオガ・ワルツ/
  夕べのポルカ/村の鐘/休日のショティッシュ/
  聖アンナのボエナ・ビスタからの撤退
 レミック・ウォーレン:フォスターによる3つのメロディ
   [金髪のジェニー/夢みる人/草競馬]
 ヴァルター・ニーマン:
  ルイジアナ組曲 Op.97(フォスターの旋律に基づく)
   [ミシシッピーの蒸気船の眺め/
   古いケンタッキーの我が家/とだえたセレナード/
   懐かしき我が家/ニューオリンズのカーニヴァル]
サラ・
 デイヴィス・ブチナー(P)
 「夢みる人」や「オールド・ブラック・ジョー」などの名歌で有名なフォスターは、わずかだがピアノ曲を残した。自作の「故郷の人々」による変奏曲の他、いずれも平易ながら古き良きアメリカ的な世界が広がる作品。ウォーレンによる編曲はゴドフスキを思わす入り組んだもので、ピアノ・マニア垂涎の逸品。また、小川典子の「ジャポニズム」に収録された「組曲日本」の作曲や、岡城千歳のチャイコフスキー:悲愴交響曲の編曲で注目されたドイツのピアノ作曲家ニーマンが、フォスターの名歌曲の旋律を巧みに用いた「ルイジアナ組曲」も聴きもので、美しいピアノの響きに魅せられる。演奏しているブチナーは、1990年代中頃まで男性ピアニスト(デイヴィッド・ブチナー)だったが、性転換して女性になった。全曲世界初録音。
 #国内盤:KKCC-4357は廃盤となっており、入手出来ません。
PPR-224536
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(1CD)
2CD価格
価格帯:H
モシュコフスキ
 20の小練習曲 Op.91
ブラームス/モシュコフスキ編曲:
 ハンガリー舞曲集(第1番−第10番)
エスタ・ブジャージョ(P)
 「20の小練習曲集」はピアノ学習者用の教材として日本でも音楽之友社および全音から出版され、広く使われているが、あるいはそのような事情ゆえか、録音に恵まれなかった。ゴドフスキの「ジャワ組曲」で話題を集めたインドネシア人ピアニスト、ブジャージョによる世界初録音は大いに歓迎されるとともに、この作品の優れた小品集としての側面を再評価させるものとなるであろう。「ハンガリー舞曲集」はブラームスの管弦楽曲の第1番から第10番までをピアノ独奏用に編曲したもの。ブラームス自身による編曲が弾きづらく演奏効果に乏しいものであるのに対し、こちらは代理店曰く、「半分の苦労で倍の効果を発揮」できる流麗なるスコアで、ピアノ・マニアの間で録音が待望されていた。
 #国内盤:KKCC-4372は廃盤となっており、入手出来ません。
PPR-224537
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価格帯:H
グラズノフ
 バレエ「四季」Op.67(作曲者編曲ピアノ独奏版)
 演奏会用ワルツ第1番 Op.47
  (フェリクス・ブルーメンフェルト編曲
  ピアノ独奏版)
ペール・テングストランド(P)
 世界初録音。管弦楽曲として人気の「四季」のピアノ版はアムランがごく一部を録音しているだけなので貴重。ブルーメンフェルトはホロヴィッツの師で、その超絶技巧的なピアノ曲がひそかなブームとなっている作曲家でもある。Op.47の編曲は原曲から離れた自由なパラフレーズとなっていて、演奏効果抜群。テングストランドはスウェーデン生まれ、1997年クリーヴランド国際コンクール優勝者。
レイナルド・アーン:ピアノ曲集
 第1ワルツ集(全11曲)(1898)/画家の肖像(全4曲)/
 東洋〜旅のアルバムから(全6曲)(1909)/
 ソナチネ ハ長調(1907)
ロール・ファヴル=カーン(P)
 録音:2003年3月11日、ライト・トラック・スタジオ、ニューヨーク、US 。 PRO PIANO からフランス出身の超美人ピアニスト、ロール・ファヴル=カーンが登場。1976年アルルに生まれパリ音楽院でブルーノ・リグットに師事、満場一致でプリミエ・プリを与えられた腕前。これはではARIONに2枚ほどアルバムを録音していた。日本の某電子楽器メーカーがイメージ・キャラクターモデルにと強く希望したほどの美貌の持ち主でもあり、日本でも人気がでること間違いなしの魅力を持っている。このアルバムは国内代理店が提案し、楽譜も提供したという。そのメロディ・メーカーぶりと上品なエスプリはどのフランス人作曲家よりも魅力を放つアーンの作品は、擬古典的な書法によるソナチネでさえ甘いメロディに満ち、上品なエキゾシズムの「東洋」も異国的音楽ファンを大いに喜ばせる内容。アーンのピアノ独奏曲だけ集めたアルバムは極めて少ないだけに、その意味でもファン待望。さらに彼女のフランス人ならではの華やかなピアノがアーンのおしゃれな世界とぴったりで、近来でも稀なほど美しいピアノのアルバムとなっている。
 #国内仕様盤:KKCC-4421は廃盤となっており、入手出来ません。
PPR-224540/41
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(2CD)
価格帯:H
アドルフ・フォン・ヘンゼルト(1814-1889):ピアノ作品集
 12の性格的練習曲Op.2/12のサロン風練習曲Op.5/2つの夜想曲Op.6/ゴンドラOp.13 No.2/
 春の歌Op.15/トッカティーナOp.25/愛の詩Op.3/ラプソディOp.4 No.1
  エスタ・ブジャージョ(P)
 ゴドフスキの秘曲「ジャワ組曲」で注目されたインドネシアの若手女流エスタ・ブジャージョがまたまた超難物ヘンゼルトに挑戦。ヘンゼルトはショパンやリストと同時代のドイツの伝説的ピアニスト。飽くなき練習の結果、ゾッとするような技巧を身につけたといわれている。後年ロシアへ渡り皇室ピアニストとなり、ロシア・ピアニズムの礎を築いた。ラフマニノフとスクリャービンは孫弟子にあたる。
 ヘンゼルトのピアノ曲は美しくて魅力的ながら、あまりにも技術的難度が高いゆえ、アムランによる協奏曲を除くとほとんど録音がなかった。ブジャージョの清潔で確実な技巧はまさにヘンゼルト向き。Op2の練習曲集にある、有名な「もしも小鳥ならば」の軽やかさは絶品。ピアノ音楽マニアなら興奮すること間違いない。
PPR224-512765
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(CD+DVD)
2枚価格
価格帯:H
着物を着るピアニスト、小野寺美和
 ショパン:スケルツォ第2番/バラード第1番
 ドビュッシー:練習曲第11番/前奏曲集第2巻〜花火
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻
          〜前奏曲とフーガ第14番
 ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
小野寺美輪(P)
 使用楽器:Hamburg Steinway, D-274 #0920 | 5.1 Surround (おそらくDVDのみ)|現地発売:2009年? 。当盤はこれまでと品番形態が異なっている。
 なおピアニストの漢字が、上記曲目欄では『小野寺美輪』、商品ジャケットと下記コメント欄では『小野寺美和』となっているが、旧・代理店記載ママ。また DVD の収録内容については代理店アナウンスに一切記載がないが、レーベル公式サイトの表記に拠れば CD と同一曲目を収録。また下記 旧・代理店コメント欄の『モザイク処理』云々は、おそらく「減色処理」の誤り。
 『着物を着た日本女性のモノクロームの写真、帯とProPiano のロゴだけが赤という印象的なジャケ。40 タイトル近い "ProPiano" レーベルのジャケットの中でも最も「上品」と申せましょうか? なかには、アーチストにモザイク処理をしたアダルトか? と疑わせるジャケもあっただけに、5年ぶりの新譜に期待が高まります。ただ「着物を着るピアニスト 小野寺 美和」との日本語があるのが気にかかります。着物を着てピアノを弾くのが、そんなに特別なことですか?着物には「大リーグボール養成ギブス」のような負荷があるのでしょうか? CD を聴いていてもそんな疑問は解消されないのですが、DVD の映像を見ていると「着物を着る」ことにこだわった気持ちがわかるような気がしてきます。』(以上『』内、一部記号を除き代理店記載コメントママ。
PPR-224582099
(CD+DVD)
入手困難
Reeno Hashimoto, Piano / ASCENDANT 2017
CHATEAU
坂本龍一4〜ヴァイオリン&ピアノ・ワークス
 Tong Poo 〔東風〕(*) / 1919 (*) /レイン(「ラストエンペラー」より)(*) / Tango (*) /
 変革の世紀(*) /「シェルタリング・スカイ」テーマ/タコネス・レハノス(「ハイヒール」より)/
 「ラストエンペラー」テーマ/戦場のメリークリスマス/エナジーフロー/
 ピアノ組曲/オッペンハイマーのアリア(オペラ「ライフ」より)(*)

 篠崎史紀(Vn;*) 岡城千歳(P)
 録音:2004年6月15日、ホクトホール、長野県民文化会館、ライヴ|初発売:2020年|日本語解説&日本語曲目表記オビ付き|解説:岡城千歳、牧村憲一、小沼純一。#本体ブックレットに日本語解説があるためか国内仕様盤なし。
 『坂本龍一さんのお子様にピアノをお教えしていたことから始まった、坂本龍一ピアノワークスシリーズ。4作目はN響コンマス篠崎史紀さんとのライブ録音。「ブリッジ」日本初演のライブ録音「坂本3」の姉妹編である「坂本4」は、リリースチャンスが様々なことで遅れ、ずっと未発表なまま今まで来てしまいました。でもこれを眠らせてはいけない、この高揚感溢れる白熱ライブのCD化をぜひ、との声を嬉しいことに多くお寄せいただき、今回発表の決断をしました。コロナ明けには新しいトライもあります。』(岡城千歳)

 ピアノのために作曲された作品を中心に20年前に録音された「坂本龍一ピアノ・ワークス1」(PPR-224532)に始まり、映画のために作られた音楽を中心にした「坂本龍一 映画音楽集(ピアノ・ワークス2)」(PPR-224533)、ファッション・デザイナー山本耀司のショウのために作られた「ブリッジ」を中心に据え、15年ぶりの復帰作として話題を呼んだ「坂本龍一ピアノ・ワークス3」(C-20001)と積み重ねてきた、岡城千歳による坂本龍一への深い探求心と情熱。待望となる坂本龍一第4弾は、「まろ」の愛称でも知られ、NHKso. の第1コンサートマスターを務める篠崎史紀との共演した「ヴァイオリン&ピアノ・ワークス」。これまでの「ピアノ・ワークス」に収録されていた作品も含め、アレンジャーとしても第一級の実績を誇る岡城千歳が「ヴァイオリンとピアノ」用に編曲した「Tong Poo(東風)」、「1919」、「ラストエンペラー」からの「レイン」、「タンゴ」に、オリジナルの録音に参加した篠崎史紀所有のオリジナルバージョンのスコアを使用した、NHKスペシャル「変革の世紀」のテーマ曲、坂本龍一初のオペラ作品「ライフ」からのアリア、そして岡城千歳がピアノ独奏で披露する「シェルタリング・スカイ」、「戦場のメリークリスマス」、「エナジーフロー」などの傑作からなるライヴ・レコーディング。日本語による解説は、各曲の曲目紹介の他、岡城千歳による「戦場のメリークリスマス」と「ラストエンペラー」の詳細かつ濃密な楽曲分析(アナリーゼ)も掲載した充実の内容。
坂本龍一〜ピアノワークス3
 Dear Liz /青猫のトルソ/坂本龍一へのオマージュ、グレイテスト・アーティスト(ハープ、チェレスタ、
   プリペアド・ピアノ、マリンバ、微分音のための「ブリッジ」のモチーフによる主題と変奏)(#) /
 ブリッジ - Music for Yohji Yamamoto Collection 1995(1995年秋冬プレタポルテの山本耀司パリコレクション)/
 Lonliness from "The Sheltering Sky" /ゴリラがバナナをくれる日/
 Dream from "Lack of Love" / Yamazaki 2002 /Career Girl

 岡城千歳(P;#以外|使用楽器:ハンブルク・スタインウェイ/
      MIDI キーボード;#)
PC-20001
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国内仕様盤
価格帯:JP
 録音:2004年、長野県文化会館ホクトクホール、ライヴ(#以外) /2017年、スタジオ(#) |解説:小沼純一、岡城千歳|旧・国内仕様盤品番: KKC-4149〔廃盤、入手不能〕。
 #国内仕様盤 (PC-20001) のみに付属:新書下ろしコラム「新コロナ時代に聴く坂本作品」、「青猫のトルソ」についての楽曲分析その3(その1とその2は岡城千歳の公式ウェブ・サイトにて公開)。
 『岡城千歳という優れたピアニストが、ぼくの曲を弾いたCDを作るという。習作時代の作品から最近のものまで網羅しているこんなアンソロジーはぼく自身も作ったことがなく、もちろん初めての試みだ。そして岡城はぼくより数段ピアノがうまいんだから、これ以上いいことはない。』(坂本龍一/「ピアノワークス1」ライナーノートより)|『自分の音楽が違う衣装を着て、別な表情でぼくの前に現れたので、とても新鮮でした。』(坂本龍一/「ピアノワークス3」ライナーノートより)|『坂本龍一作品を岡城千歳が弾くことで、坂本龍一自身が作曲し演奏する音源はたしかに「オリジナル」ではあるかもしれないが、唯一絶対で、動かせないものではなくなり、オリジナル至上主義を解放するものとなるだろう』(小沼純一/「ピアノワークス3」ライナーノートより)
以下、旧・国内仕様盤 (KKC-4149) の代理店アナウンス『★「BTTB」からの選曲と前衛作品や習作時代のピアノソロ作品を含む「坂本龍一ピアノワークス1」、映画音楽を中心とした「ピアノワークス2」に続く岡城千歳による坂本龍一ピアノワークス第3弾。坂本自身も推薦文を寄せているように、岡城独自の解釈とダイナミックな演奏スタイルで、坂本作品の真価を全く別方向から新発見・再認識できる一枚。「ブリッジ」は、山本耀司1995年秋冬プレタポルテのパリ・コレクションショーのために作曲された、坂本龍一の30分のピアノ曲。ミニマル的「ブリッジ」は、曲を構成する要素が最小限に抑えられており、その密やかで孤独な憂いに満ちたモチーフが微妙なニュアンスの変化を伴いながら展開していき、最終的に悲嘆で爆発していく。坂本の和声のこだわり、アコースティック、ミニマリズム、静謐さ、抒情性、センチメンタリズム、そういったものが集大成され、コアな坂本ファンの間で最高傑作との呼び声が高い楽曲。演奏は、坂本が「静」「静謐」とすれば岡城は「動」「ダイナミック」。モデルが歩くテンポ感、服の色彩の移ろいよる音色感、山本耀司のショウの全体的構成、こういったものすべての要素を包括的にとらえ、表現したものが坂本ヴァージョンとすれば、岡城ヴァージョンは視覚を一切排除し、岡城が坂本作品に対してピアノワークスシリーズを通して一貫して行ってきている、純粋に楽譜から音楽を読み取り、曲を再創造している。岡城はこの新譜で「坂本龍一へのオマージュ、グレイテスト・アーティスト」という新曲を坂本に献呈している。しばらくしてピアニストとして活動休止していた岡城千歳のピアニストとして復帰第一弾に、これまで困難を乗り越える勇気をくれた坂本作品へ感謝と尊敬を込めてオマージュの新曲を捧げた。まず坂本に相談し「主題と変奏」の作曲技法と曲の構想とアイディアを伝えた。坂本より編曲の許可を得た後も、新曲完成後CD全曲を何度も聴いてもらい、CDのマスタリングの音質への指導なども受けながらCDを完成。この録音を非常に喜んだ坂本からライナーノートへの推薦文とエールを送ってもらったという。2017年夏にMIDIキーボードで行われたスタジオ録音による「坂本龍一へのオマージュ」以外は、長野県文化会館ホクトホールでの名器ハンブルグスタインウェイによる2004年コンサートのライブ録音。このコンサートは驚くことに「ブリッジ」の日本初演だった。このライヴ録音を発売するに至った理由を岡城はこのように言う。「この時のコンサートは日本初演という名誉なことだったし、だから余計に自分でも気分が高揚していた。ライヴ録音ならではのヒートアップぶりや突っ走った高揚感や無茶ぶりが、この時1回きりのコンサートでこそ可能だった。今スタジオ録音したら自分は違う風に弾くかもしれない。ライヴならではのブリッジのハイテンションな即興性、これがオマージュの今の自分と対照をなしていてそれを残したかった」』
リーフ〜ビートルズ・ピアノ・トランスクリプションズ
 レノン&マッカートニー/
  フレデリック・ジェフスキー編曲:「平和を我等に」によるショート・ファンタジー
  武満徹編曲:ゴールデン・スランバー
  岡城一三編曲:ヘイ・ジュード(*)
  坂本龍一編曲: Aki 2.2(マジカル・ミステリー・ツアー)
  バーバラ・モンク&フェルドマン編曲:ミッシェル
  岡城一三編曲:イエスタデイ(*)
 ポール・マッカートニー:リーフ
 ミシェル・ブロック:billet doux(*)
 岡城千歳(P)
PC-10002
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国内仕様盤
価格帯:JP
 録音:2003年4月12日-13日、ニューヨーク|解説: jd・ヒクソン、岡城千歳、岡城一三|旧・国内仕様盤: MC-10002 。#国内仕様盤のみ、解説日本語訳(翻訳:SOREL)付き。 高橋アキが1980年代終わりに発案した「ハイパー・ビートルズ」 ―― ジョン・ケージ、フェルドマン、ジェフスキー、ノアゴー、武満徹、坂本龍一など、多くの現代音楽作曲家たちが参加し、実験的な手法を駆使してビートルズ作品を読み替える試み ―― は、彼女の名前を一躍世界に広めた画期的な企画である。東芝EMIによって4枚のアルバムに収録されたCDは、そのうちの1枚がインターナショナルでリリースされ、それがニューヨーク・タイムズ誌によって1990年のベスト・アルバムに選出されるなど、話題を大いに振りまいた。それはムード的だったり懐古趣味的だったりするおざなりなビートルズ・トリビュート・アルバムとは一線を画したものだったからに相違ない。ビートルズが持っていた実験精神、先進性を、これまでとは違う形でクラシカル・ジャンルに融合させた高度なものと広く認められたからなのだ。岡城の今回の試みは、まさにその精神を引き継ぎ、21世紀に伝えるものといえるだろう。
 アルバム・タイトルの「リーフ」はポール・マッカートニーのオリジナルなクラシカル作品。1995年3月23日に、ロンドンのセント・ジェイムズ宮殿で行われた音楽学校ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック(RCM)のチャリティ・コンサートでロシア人ピアニスト、アニヤ・アレクセーエフにより初演されたもの。アレクセーエフの演奏でシングル発売もされていたが、「ハイパー・ビートルズ」との融合ではじめてその真価も見えてくるはず。坂本龍一の「Aki 2.2」は、2003年10月、坂本龍一のピアノ作品をひっさげて東京で大規模なコンサート・シリーズを予定している岡城らしい選曲。特に曲後半の、演奏者の即興にまかされる部分はアイディア満載。ここだけでも必聴だ。編曲者の1人、岡城一三は、ピアニスト岡城の兄。亡くなった武満のテイストで仕上げた「ミッシェル」と「イエスタディ」もこのアルバムのハイライト。最後のトラックは岡城が尊敬するピアニスト、故ミシェル・ブロックの作品(2003年3月没)。岡城の誕生日のために作曲した曲で、彼への追悼の意味が込められている。(*)世界初録音。
マーラー(1860-1911):
 交響曲第1番「巨人」
  (ブルーノ・ワルターの連弾版編曲を基に
    岡城千歳が独奏版に改訂・編曲)
岡城千歳(P)
PC-10001
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国内仕様盤
価格帯:JP
 録音:2002年1月22日-23日、メカニックス・ホール、ウースター、マサチューセッツ|解説: Jd・ヒクソン(岡城千歳インタヴュー付き)|旧・国内仕様盤: MC-10001 。#国内仕様盤のみ、解説日本語訳(翻訳:SOREL)付き。アムランなど超絶技巧を有する名手たちの手により、ますます加熱する超絶技巧編曲の世界に新たな一石を投じる、驚愕のディスクの登場だ。リストによって近代的なピアノ・トランスクリプションが始まったと考えるなら、それから百数十年の歳月が流れたことになる。ピアノ・トランスクリプションの世界がここまで創造的な進化を遂げたことに、ある種の感慨を覚えずにはいられない。それにしても、マーラーの分厚いオーケストレーションを、ワルターの連弾版を基にしたとはいえ、さらに手を加えてピアノ独奏に編曲するという今回のアイデアは非常にユニークだ。岡城千歳はブックレット解説の中で、今回の録音について以下のようにコメントしている。
 「編曲を演奏するというのは、オーケストラのサウンドを模倣することではまったくありません。厳密な意味で言えば、オーケストラのサウンドに対抗しようとするものでもありません。編曲をピアノ作品として演奏する確固たる理由がなければならないのです。
 ワルターは偉大な指揮者で、自らの軍隊であるオーケストラを使って、望み通りのものを生み出す術を心得ていましたが、マーラーをピアノ編曲で演奏する場合のアイデアは、ピアノ演奏に基づいたものではありませんでした。そこで私は、この音楽を“ピアニスティック”に響かせることによって問題を解決する必要がありました。では“ピアニスティック”とはどういうことか、という疑問がすぐに浮かんできます。マーラーが“ピアニスティック”である必要がなぜあるのか? という疑問です。その答えは、すべての音符をスコア通りに演奏するのではなく、それらの音符の存在理由を解明することによって、マーラーの根底にあった思考を再創造し、それをピアノで再現することなのです。音符の背後に何があるのか? 彼がスコアに書き記した音符は何を目的としているのか? なぜ彼はこの作品を書かなければならなかったのか・・・そういった疑問を解明していくのです。もちろんこれは、演奏家としてどの作品でもたどるステップですが、よく知られた傑作を編曲してそれを演奏するというのは、究極的な、ラディカルな、新しい行為であって、オリジナルの代替物やいい加減な模倣などではまったくないのです。編曲の目的は、演奏形態こそ異なってはいますが、オリジナルの場合と同じく、音楽に奉仕するものでなければなりません。
 実際の音という点で言えば、和声や音楽の構造がいっそうはっきりと聞こえる点が挙げられます。明瞭で澄んだピアノの音でひとつひとつの音がくっきりと奏でられるわけですから。その結果、作品が持つコンセプトのある側面がストレートに伝わってくることがあります。マーラーの第3楽章で、不協和音がオーケストラの場合よりクリアに聞こえる部分がありますが、その結果、“おかしな響き”と思っていたところが、もっとわかりやすく、魅力的に聞こえるのです。もちろん、オーケストラと比べた場合、音の広がりという点で言えばピアノのテクニックには限界がありますが、それが表現の限界となってはいけません。限界があるということは、表現したいものを征服していく自由を与えられているということなのです!」


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