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ポルトガルのマイナー・レーベル



ACADEMIA DE MUSICA DE SANTA CECILIA DE LISBOA
ALTHUM
ARTVS
AVONDANO ENSEMBLE
DIALOGOS
ESTÚDIO GLB(ブラジル)
HUGO VASCO REIS
MIGUEL AMARAL
MPMP
MU RECORDS
MÚSICAS FESTIVAS DE FERNANDO LOPES-GRAÇA
MOVIEPLAY
OS MUSICOS DO TEJO
PRIMETIME
PARLOPHONE MUSIC PORTUGAL




 20世紀の間には日本へほとんど紹介される事の無かった、ポルトガルの小レーベルを御紹介。一部、他国のレーベルながらポルトガル経由で入荷しているアイテムと、メジャー・レーベルながらポルトガルのみのローカル・リリース盤も含む。
 小さいレーベルのため現地での集荷にも時間がかかり、数ヶ月〜それ以上お待ち頂く場合もあります。あらかじめご了承下さい。

ACADEMIA DE MUSICA DE SANTA CECILIA DE LISBOA 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 国内へ2013年12月に初案内された、リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミーが制作するCD 。
南欧のブクステフーデ〜ファロ大聖堂のオルガン
 ディートリヒ・ブクステフーデ
(1637-1707):
  わが愛する神に BuxWV179 /前奏曲 ト短調 BuxWV163 /
  カンツォネッタ ト長調 BuxWV172 /トッカータ ト長調 BuxWV165 /
  天におられるわれらの神 BuxWV207 /トッカータ ト長調 BuxWV164 /
  カンツォーナ ハ長調 BuxWV166 /前奏曲 ト長調 BuxWV162 /フーガ ロ長調 BuxWV176 /
  イエス・キリスト、われらの救い主 BuxWV198 /フーガ ハ長調 BuxWV174 /
  暁の星の何と美しいことか BuxWV223 /今こそ主をたたえよ、わが魂よ BuxWV212 /
  今こそ主をたたえよ、わが魂よ(1, 2, 3) BuxWV213 (ヘ長調に移調して演奏)
 ルイ・パイヴァ(Org)
 録音:2007年7月2日-5日、ファロ大聖堂、ファロ、ポルトガル。使用楽器:1710-1720年、ハンス・ハインリヒ・クーレンカンプ製(2007年、ディナルテ・マシャド修復完了)。
 ポルトガル南部の港湾都市ファロ。その大聖堂のオルガンの修復完了に合わせて制作されたCD。なぜ南欧ファロのオルガンでブクステフーデなのか? それは、オルガン製作者であるハンス・ハインリヒ・クーレンカンプが北ドイツの偉大なオルガン製作家アルプ・シュニトガー(1648-1719)の弟子で、また 修復が完了した2007年が、北ドイツのリューベックで活躍しシュニトガーのオルガンをたいへん気にっていたブクステフーデの没後300年に当たっていたからとのこと。
 ルイ・パイヴァ(1961年生まれ)はリスボン高等技術学校電気工学を修了、リスボン国立音楽院でジョアキム・シモンイス・ダ・オラにオルガンを、クレミルデ・ロザド・フェルナンデスに通奏低音を師事、さらにバルセロナ(スペイン)でモンセラト・トゥレンに、サラゴサ(スペイン)でホセ・ルイス・ゴンサレル・ウリオルの教えを受けたポルトガルのオルガンおよびチェンバロ奏者。2013年現在、リスボン国立音楽院教授およびリスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー学長を務めている。彼はポルトガルにおいてジョアン・ヴァスと並ぶ歴史的オルガン演奏のスペシャリストであり、数々のオルガン・プロジェクトにヴァスと共同で参加している。
 #外装には規格番号表示がありません。
ALTHUM 〔含・映像商品〕 1枚あたり\3080(税抜\2800)
 国内へ2013年12月に初案内された、ポルトガルの首都リスボンで文化関連の書籍出版、コンサートやイヴェントの企画・運営を行うアルトゥムが制作するアイテム。
ALTHUM-01-12
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(DVD)
[PAL]
1.5CD価格
ルイ・パイヴァ参加〜マフラ国立宮殿教会堂の6台のパイプオルガン
 アントニオ・レアル・モレイラ(1758-1819):
  マフラ王宮教会堂のためのシンフォニア(6台のオルガンのための)1-6/D
 ディエゴ・デ・コンセイサン(17世紀):メイオ・レジストロ第2旋法5
 カルロス・セイシャス(1704-1742):ソナタ イ長調4
 ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):組曲第2旋法〜クラン・ジュによる奇想曲6
 イスフリート・カイザー(1712-1771):序曲3
 ジョアン・ヴァス(1963-):アヴェ・マリス・ステラ
   (グレゴリオ聖歌による合唱と6台のオルガンのための)C/1-6/D
 マルコス・ポルトゥガル(1762-1830):オルガンのためのソナタ1
 ジュゼッペ・アントニオ・パガネッリ(1710-1763):アリアII 2
 ジョアン・ジョゼ・バルディ(1770-1816):
  退却行進曲2 /
  ミサ(独唱、合唱と6台のオルガンのための)〜グローリアT/Br/C/1-6/D
 [ボーナス・トラック]
  TVショー「Câmara Clara」(2010年5月9日、RTP2チャンネルで放映)
   ディナルテ・マシャド(オルガン製作家、修復責任者)、
   ジョアン・ヴァス(オルガン奏者、修復アドバイザー)、
   ルイ・ヴィエイラ・ネリ(音楽学者、修復顧問委員長)へのインタビューを含む
 フェルナンド・ギマランイス、カルロス・モンテイロ(TT
 ディエゴ・ディアス(BrBr) ジェルジ・アルヴェス指揮D
 リスボン・カンタート・シンフォニックcho.(男声合唱C
 ジョアン・ヴァス(福音書Org1) ルイ・パイヴァ(使徒書Org2
 アントニオ・エステイレイロ(アルカンタラの聖ペドロ礼拝堂のOrg3
 アントニオ・ドゥアルテ(秘跡礼拝堂のOrg4
 セルジオ・シルヴァ(受胎礼拝堂のOrg5
 イザベル・アルヴェス(聖バルバラ礼拝堂のOrg6
 収録:2010年5月15日、ライヴ、国立宮殿教会堂、マフラ、ポルトガル。使用楽器:〔建造:1807年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ改修:1820年頃、同/修復:1999年、ディナルテ・マシャド〕1|〔建造:1807年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス改修:1820年頃、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ修復:2000年、ディナルテ・マシャド2|建造:1806年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス修復:2004年、ディナルテ・マシャド〕3|建造:1806年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ改修:1820年頃、同/修復:2004年、ディナルテ・マシャド〕4|〔建造:1807年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ改修:1820年頃、同/修復:2010年、ディナルテ・マシャド〕5|〔建造:1806年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス改修:1820年頃、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ修復:2010年、ディナルテ・マシャド〕6
 1711年、世継ぎに恵まれなかったポルトガル国王ジョアン5世(1689-1750、在位:1706-1750)と王妃マリア・アナが「子を授かったら修道院を建立する」と神に誓約したところ、間もなく王女バルバラが誕生。誓約通り国王は1717年、首都リスボンの北西約40kmの町マフラに巨大な王宮兼修道院の建築を開始し、13年後に完成した。王宮兼修道院は王政消滅(1910年)の後国立宮殿として利用され、現在ではポルトガルの観光名所の一つにもなっている。宮殿の教会堂の6台のオルガンは1792年から1806-1807年にかけて建造され、1998年から2010年にかけて修復された。当DVDはポルトガル国営放送(RTP)がその修復完成を祝う演奏会の模様を収録したテレビ番組を商品化した物。オルガン6台が合奏する楽曲では、各オルガン奏者が指揮者を映し出すモニターを見ながら弾いている。PAL方式で価格も高めだが、オルガン、教会建築、ポルトガルに興味のある方には是非ともお勧めしたい、実に興味深い映像作品。カラー写真を多数掲載したポルトガル語・英語併記の解説書を備えたハードカヴァー・ブック仕様。
 PAL方式のため、一般的な日本製DVDプレーヤーでは再生できません。PAL対応のDVDプレーヤーが必要です。ご注意ください。# 本体・外装の規格番号表示は「A 01-12-DVD」ですが、「ALTHUM-01-12」として管理します。
ALTHUM-007
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(1CD)
1.5CD価格
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):子供のための歌
 あの雲、他 [Aquela nuvem e outras] (全22曲)/
 ティアの歌集 [As Cançõezihnas da Tila] (全11曲)/
 子供たちのためのクリスマス [Natal para as crianças] (全10曲)
  アナ・パウラ・ロドリゲス、アントニオ・ゴンザルヴェス、アルトゥル・カルネイロ指揮
  リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー児童合唱団(独唱、斉唱、合唱)
  イネス・メスキタ、ジョアナ・アルヴェス(P)
 録音:2005年-2007年、スタジオ・ナモシェ、リスボン、ポルトガル。
 # ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装の規格番号表示は「 A 006 」ですが、上記「 ALTHUM-007 」として管理します。また他アイテムに比べ、高価格設定なのでご注意下さい。
ALTHUM-006
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【推薦盤】
16&17世紀イベリア半島のオルガン音楽〜アロウカ修道院のオルガン
 ディエゴ・デ・コンセイサン(17世紀;ポルトガル):バタリャ[戦争]第5旋法
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566;スペイン):パヴァーヌとそのグロサ
 アントニオ・カレイラ(1530頃-1594頃;ポルトガル):
  アヴェ・マリア(4声)/4声の歌とグロサ
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1561-1627;スペイン):
  作品第8旋法(アルト:エンサラダ)/ティエント・デ・ファルサス第6旋法
 セバスティアン・ドゥローン(1660-1716):ティエント第1旋法 − 左手のガイティリャ
 マヌエル・ロドリゲス・チェリョ(1555-1635;ポルトガル):
  テント第2番第1旋法「デ・ラ・ソ・レ」
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1575-1654;スペイン):
  ソプラノ声部のメディオ・レヒストロによるティエント第8旋法
 ジュアン・カバニリェス(1644-1712;スペイン):
  パッサカリア第3番第3旋法/イタリア風クーラント
 ペドロ・デ・アラウジョ(1610-1684;ポルトガル):
  2つのソプラノ声部のメイオ・レジストロによる(作品)第2旋法/ファンタジア第4旋法
 不詳(18世紀初頭、アントニオ・マルティン・イ・コルの曲集から;ポルトガル):
  バタリャ・ファモザ[有名な戦争]
 ルイ・パイヴァ(Org)
 録音:2013年7月18日-20日、アロウカ修道院、アロウカ、ポルトガル。使用楽器:1739年、ドン・マヌエル・ベント・ゴメス・フェレイラ製(2009年、ゲルハルト・グレツィング修復)。
 『「ラッパ奏法」(水平方向に突き出したラッパ管でトランペットやトロンボーンのような音を出す)や音栓分割(一段の鍵盤の高音部・低音部で異なる音色にする)の使用といった独特の発展を遂げたイベリア半島(スペインとポルトガル)のオルガン音楽と、その発展をもたらしたイベリア式バロック・オルガンの響きを堪能できる一枚。メディオ・レヒストロ(スペイン語)/メイオ・レジストロ(ポルトガル語)は音栓分割、ティエント(スペイン語)/テント(ポルトガル語)およびグロサは変奏曲の一形式。ポルトガル第二の都市ポルト近郊のアロウカにある修道院のオルガンは典型的なイベリア・バロック・タイプの楽器。様々な音栓から生み出される音色は極めて個性的で、小鳥のさえずりを模した効果音(ペダル機能)まで現れます。現代ポルトガルを代表するオルガン奏者の一人でありイベリアの歴史的オルガン演奏の第一人者であるルイ・パイヴァによる演奏はまさに文句なし。絶品です。「オルガンは地味で単調で…」という先入観は、これらの音楽、この楽器、そしてこの奏者にはまったく当てはまりません。収録時間約70分。スペイン・ポルトガル料理のフルコースを満喫した気分になれます。』(ALTHUM レーベル国内代理店 株式会社サラバンド代表取締役 金田敏也)
 このオルガンは同じくポルトガルのレーベル MPMP が同月に発売するアルバム 「カルロス・セイシャス:鍵盤音楽全集 Vol.6 」 (MPMP-7) において、ジョゼ・カルロス・アラウジョが弾いているものと同じ(そちらでは1739年-1741年製と書かれている)。パイヴァはリスボン国立音楽院でアラウジョにオルガンを教授したので、はからずも同一楽器による師弟競演となる。
 ルイ・パイヴァ(1961年生まれ)はリスボン高等技術学校電気工学を修了、リスボン国立音楽院でジョアキム・シモンイス・ダ・オラにオルガンを、クレミルデ・ロザド・フェルナンデスに通奏低音を師事、さらにバルセロナ(スペイン)でモンセラト・トゥレンに、サラゴサ(スペイン)でホセ・ルイス・ゴンサレル・ウリオルに教えを受けたポルトガルのオルガンおよびチェンバロ奏者。1989年から2011年までリスボン国立音楽院教授、2014年現在リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー学長を務めている。
 # ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装の規格番号表示は「 A 006 」ですが、上記「 ALTHUM-006 」として管理します。
ALTHUM-005
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[CLASSICAL/
JAZZ]
アントニオ・ピニョ・ヴァルガス(1951-):
 インプロヴィゼーション・コンサート・イン・IST
 Entrada (Entrance) / Parte I A (Part I A) / Parte I B (Part I B) /
 Parte II (Part II) / Part III (Part III) / Encore (Encore)
  アントニオ・ピニョ・ヴァルガス(P)
 録音:2009年、技術高等学校(IST)、リスボン、ポルトガル、ライヴ。
 アントニオ・ピニョ・ヴァルガスはポルト大学文学部歴史学科を卒業し、ポルト音楽院、ロッテルダム音楽院で学んだポルトガルの作曲家・ミュージシャン。クラシックとジャズの両分野で活躍している。
 # ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装の規格番号表示は「 A 005 」ですが、上記「 ALTHUM-005 」として管理します。
フェルナンド・デ・アルメイダ(1600頃-1660):
 聖木曜日のレスポンソリウム集
  〔オリーヴ山で/わが魂は悲しむ/そこでわれらは彼を見た/わが友が/
   極悪の商人ユダは/弟子のうちの一人が/われは子羊のごとく/民の長老らは〕
 平日のミサ〔キリエ/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ〕
  ジョアン・ヴァス指揮カペラ・パトリアルカル
  [モニカ・サントス、モニカ・モンテイロ(S) カロリナ・フィゲレド、カタリナ・サライヴァ(A)
   ジョアン・モレイラ、アンドレ・バレイロ(T) マヌエル・レベロ、ティアゴ・シルヴァ(B)
   セルジオ・シルヴァ(Org)]
 録音:2011年1月17日-19日、24日、聖ニコラウ教会、リスボン、ポルトガル。
 フェルナンド・デ・アルメイダはポルトガルの作曲家・キリスト騎士団修道士。ドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646)に師事し トマルのキリスト教修道院楽長を務めた。最近までほとんど顧みられることがなかったものの、その厳格な対位法や修辞的表現法は彼がポルトガル音楽史において重要な人物の一人であったことを裏付けている。カペラ・パトリアルカルは16世紀から19世紀のポルトガル音楽を演奏するために2006年に創設された声楽アンサンブル。指揮者のジョアン・バスはポルトガルにおける歴史的オルガン演奏の第一人者。
 # ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装の規格番号表示は「 A 004 」ですが、上記「 ALTHUM-004 」として管理します。
ARTEMÁGICA
 現地取扱業者廃業、入手不能
ARTEMAGICA-001
入手不能
カルロス・パレデスへの歌
  ルイザ・アマロ(ポルトガルG) ミゲル・カルヴァリニョ(クラシックG)
ARTEMAGICA-002
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(3CD)
2CD価格
在庫僅少
マヌエル・カルドーゾ(1566-1650):
 さまざまなモテット、聖週間聖務曲とその他の曲集(1648)
  [待降節と四旬節]
  われに注ぎたまえ/御身の力は/
  待降節と四旬節の主日のミサ〔キリエ/クレド/サンクトゥス&ベネディクトゥス/アニュス・デイ〕/
  待降節第1主日に/待降節第2主日に/待降節第2主日に/待降節第4主日に/
  四旬節第7主日に/四旬節第6主日に/四旬節第5主日に/灰の水曜日に/
  四旬節第1主日に/四旬節第2主日に/四旬節第3主日に/そこにカナンの女が/
  われが与える水/誰も汝に罪を定めず/四旬節第4主日に
  [受難]
  受難の主日に/枝の主日に/されどわれらは誇るべし/市中で罪人となりし女/栄光、称賛/
  主よ、わが足を洗われるや/かくも大いなる/天使の糧/聖木曜日のレスポンソリウム I /
  聖木曜日のレクツィオ II /聖木曜日のレスポンソリウム II /
  聖木曜日のレクツィオ III /聖木曜日のレスポンソリウム III /
  聖木曜日のレクツィオ IV /われを憐れみたまえ、神よ/聖金曜日のレスポンソリウム I /
  聖金曜日のレスポンソリウム II /聖金曜日のレクツィオ III /
  聖金曜日のレスポンソリウム III /聖金曜日のレクツィオ IV /
  聖土曜日のレシポンソリウム I /聖土曜日のレクツィオ II
  [死者のための典礼]
  死者のための第1のレクツィオ/死者のための第7のレクツィオ/
  死者のためのミサ〔イントロイトゥス/キリエ/グラドゥアーレ/レスポンソリウム/
             オフェルトリウム/サンクトゥス&ベネディクトゥス/アニュス・デイ/コムニオ〕

  主よ、覚えることなかれ/死者のためのレスポンソリウム
 ヴァスコ・ネグレイロス指揮ヴォーカル・アンサンブル
  [カタリナ・シルヴァ、イネス・ラメラ、イザベル・ノゲイラ、パトリシア・ソーザ(S)
   ジョアナ・アラウジョ、サンドラ・ペルペトゥオ(A) ジョアン・カンポ(男性A)
   アントニオ・ドミンゲス、ティアゴ・オリヴェイラ、ヴァスコ・ネグレイロス(T)
   フィリペ・テイシェイラ、モイゼス・フィレイタス、パウロ・ネト(B)]
 録音:2005年頃、ヴィスタ・アレグレ礼拝堂、ポルトガル。
 マヌエル・カルドーゾは彼の友人で支援者でもあった国王ジョアン4世(1604-1656)、ドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646)と並ぶ、ポルトガルにおけるポリフォニー音楽の黄金時代を代表する作曲家。ビクトリア(1548-1611)と様式上の共通点が多いなど保守的な作風で知られるが、それは進歩的な作品が1755年のリスボン大地震により焼失したからでもあろうと推測されている。「さまざまなモテット、聖週間聖務曲とその他の曲集」はカルドーゾが死の2年前に自己の作品を集成して出版した曲集で、ジョアン4世に献呈された。
 ヴァスコ・ネグレイロスはブラジルとドイツで学んだ合唱指揮者で、1988年に「ヴォーカル・アンサンブル」(これが団体名)を創設。この3枚組が彼らのデビューCD。
 #本体・外装の規格番号表示は「 AM 002 」ですが、上記「 ARTEMAGICA-002 」として管理します。現地在庫僅少とのことですので、入荷しない場合はご容赦下さい。
ARTVS 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 国内へ2013年に初案内されたポルトガルのレーベル。カナ表記:「アルトゥス」。
ALTVS-003
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[CLASSICAL/
WORLD]
ルイザ・アマロ:メディテラニオス
 エジプタニア[Egiptânia] /浮遊する夢想[Devaneios Flutuantes]/
 さなぎ[Crisálida]/カリファ[Kalipha]/ルジタニアの音[Sons da Lusitânia]/
 吟遊詩人[Jogral]/メディテラニオス[Meditherranios](*) /
 モーロの女たち[Mouriscas]/セイレーンの庭[Jardim da Sereia]
  ルイザ・アマロ(ポルトガルG) アントニオ・エウスタキオ(ギトラン)
  ゴンサロ・ロペス(ソプラノCl/バスCl)
  バルタザル・モリナ(Perc) マリオ・ラジニャ(P;*)
 録音:データ記載なし/発売:2009年。
 ファドの伴奏楽器としてよく知られるポルトガルギターをメインとするオリジナル作品集。アルバム・タイトルから想像されるとおり、地中海ムード漂う音楽。ルイザ・アマロはポルトガルでも珍しい女性ポルトガルギター奏者で作曲家。ギトラン [Guitolão] はポルトガルギターを大型化したような楽器で、ジルベルト・グラシオ(1936-)が創作し2005年に発表した。
 # ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装の規格番号表示は「 A 003 」ですが、上記「 ALTVS-003 」として管理します。
AVONDANO ENSEMBLE 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 国内へ2013年に初案内された、ポルトガルの古楽系アンサンブルによる自主制作と思われるレーベル。
AVONDANO-001
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(2CD)
1.5CD価格
ジョアン・バプティスタ・アンドレ・アヴォンダノ(?-1800):
 チェロと通奏低音のための4つのソナタと2つのチェロのための2つのデュエット
  〔ソナタ第1番/ソナタ第2番/デュエット第1番/ソナタ第3番/ソナタ第4番/デュエット第2番〕
 アヴォンダノ・アンサンブル[カトリーヌ・ストリンクス、ミゲル・ロシャ(Vc)
                 アドリアノ・アギアル(Cb) ジョアン・パウロ・ジャネイロ(Cemb)
 録音:2007年1月、2月、古楽アカデミー、リスボン、ポルトガル。
 イタリア系ポルトガルの音楽一家に生まれた作曲家・チェロ奏者ジョアン・バプティスタ・アンドレ・アヴォンダノの現在確認できる作品のすべてである6曲を収録。
 貴重な録音であり解説も充実(もちろん英語訳有り)、装丁も良いので大いにお勧めしたいところなが、収録時間75分39秒(CD-1:40'00"/ CD-2:35'39")でなぜか2枚組という構成で、価格はフルプライス1枚半分、さらに技術水準的に現在のピリオド楽器演奏としてはやや物足りない(難曲ではあるのだと思うが)注目の録音ではありますが、難点を抱えた商品でもありますので、その旨御了承下さい。#なお、外装に規格品番表示はございません。
CNM (Companhia Nacional de Música) 取扱い終了
DIALOGOS 〔含・映像商品〕 1枚あたり\3080(税抜\2800)
 国内へ2014年に初案内されたポルトガルのレーベル。残念ながらアナウンス時点で在庫僅少のものがあり、今後入手出来ないかもしれません。
アナベラ・ドゥアルテ〜マシーン・リリック
 ボリス・ヴィアン(1920-1959)作詩/アラン・ゴラゲール(1931-)作曲: Valse carrée
 ロジェ・フェルネ(1905-1983)作詩/クルト・ヴァイル(1900-1950)作曲: Youkali
 アイラ・ガーシュウィン(1896-1983)作詩/クルト・ヴァイル作曲: My ship
 ベルトルト・ブレヒト(1898-1956)作詩/マイケル・フェインゴールト英語訳/クルト・ヴァイル作曲: The Bilbao song
 ボリス・ヴィアン作詩/アラン・ゴラゲール作曲: Je bois
 ボリス・ヴィアン作詩/ミシェル・ルグラン(1932-)作曲: Rock and roll-mops
 ジャック・ドゥヴァル(1895-1972)作詩/クルト・ヴァイル作曲: J'attends un navire
 ボリス・ヴィアン作詩/ジミー・ウォルター作曲: J'suis snob
 ボリス・ヴィアン作詩/アラン・ゴラゲール作曲: Fais-moi mal, Johnny
 オグデン・ナッシュ(1902-1971)作詩/クルト・ヴァイル作曲: Speak low
 アイラ・ガーシュウィン作詩/クルト・ヴァイル作曲: Tschaikowsky
 ボリス・ヴィアン作詩/ハロルド・バーグ(1900-1973)作曲: Le déserteur
 ベルトルト・ブレヒト作詩/マイケル・フェインゴールト英語訳/クルト・ヴァイル作曲: Surabaya Johnny
 ボリス・ヴィアン作詩/アンリ・サルヴァドール(1917-2008)作曲: Blouse du dentiste
 マクスウェル・アンダーソン(1888-1959)作詩/クルト・ヴァイル作曲: September song
 ボリス・ヴィアン作詩/エディ・バークレー(1921-2005)&クインシー・ジョーンズ(1933-)作曲:À Cannes cet été
 ハンス=アルノ・ジーモン(1920-1989)作詩作曲/ボリス・ヴィアンフランス語訳: Oh! c'est divin
 アイラ・ガーシュウィン作詩/クルト・ヴァイル作曲: Sing me not a ballad
 モーリス・マグル(1877-1941)作詩/クルト・ヴァイル作曲: Complainte de la Seine
 ボリス・ヴィアン作詩/エディ・バークレー&レオ・ミシール(1925-2009)作曲: La danse du chat

  アナベラ・ドゥアルテ(歌) イアン・ミキルトゥモフ(P)
 録音:データ記載なし(2005年?)。
 ポルトガル・ポップスのシンガー・ソングライターでジャズやクラシカル・レパートリーも歌いこなすアナベラ・ドゥアルテによるクルト・ヴァイル&ボリス・ヴィアン・ソングブック。ボリス・ヴィアンはアメリカ大衆文化に傾倒したフランスの作家・詩人・ジャズトランペット奏者。
DI-00005-2
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【在庫僅少】
弦楽四重奏のためのポルトガル音楽
 ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):弦楽四重奏曲第2番 ト長調(*)
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):弦楽四重奏曲(*)
 フランシスコ・デ・ラセルダ(1869-1934):楽器のソルフェージュ − トリオでのレッスン
  ラセルダSQ
 録音:2003年6月18日-20日(*)、2004年9月2日-3日(無印)、サンティアゴ教会、フォンテス、サンタ・マルタ・デ・ペナギアン、ポルトガル。
 #供給元より在庫僅少と通知されており、納品できないおそれがございます。ご了承ください。
エウリコ・カラパトゾ(1962-):ターリャ・ドラダのマニフィカト Op.17
 (ソプラノ、混声合唱、2つのリコーダー、チェンバロ、
   2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスのための) (1998)
 アンジェリカ・ネト(S) グルポ・ヴォカル・オリジポ(cho. )
 アントニオ・カリリョ、ソフィア・ノルトン(リコーダー)
 ジェニー・シルベストレ(Cemb)
 弦楽五重奏団[ティアゴ・ネト、アナ・マルガリダ・サンマルフル(Vn)
            テレザ・フェルナンデス(Va) テレザ・ロンボ(Vc) マルタ・ビセンテ(Cb)]
 録音:2000年8月、ライヴ、フェスティヴァル・ドス・カプショス。「ターリャ・ドラダ」とはポルトガルの教会堂内等に見られる金泥木彫装飾のこと。
おお、聖なる処女〔特記以外 アイヴァン・ムーディ(1964-)校訂〕
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集
  〜聖なるマリア、夜明けの星 [Santa Maria, strela do dia]
 グレゴリオ聖歌(16世紀スペインで出版):あまたの星の創り主 [Conditor alme siderum]
 中世のラウダ/L.ルッキ校訂:至上の元后 [Regina sovrana]
 ロシア聖歌:それはまことにふさわしい [Dostoyno est]
 アトス山修道院の写本/アレグザンダー・リンガス校訂:
  キリエ「全能なる父」 [Kyrie cunctipotens genitor]
 モンセラトの朱い本(14世紀):われらみな声合わせ歌わん [Cuncti simus concanentes]
 スラヴ正教聖歌/ヴラディーミル・モロサン校訂:それはまことにふさわしい [Dostoyno est]
 カルパト・ロシア聖歌:イザヤの頌歌 [Cântico de Isaías]
 グレゴリオ聖歌(16世紀スペインで出版)/
  ブルーノ・ターナー、アイヴァン・ムーディ校訂:歌え、舌よ [Pange lingua]
 ヴァラーム修道院(ロシア)聖歌:御身の口 [Ust tvoikh]
 中世のラウダ/L.ルッキ校訂:ああ、われは [Oi me lasso] /おお、聖なる処女 [O divina virgo]
 グレゴリオ聖歌/フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)校訂:
  おお、この道を行くすべての者よ [O vos omnes]
 アルフォンソ10世編纂:聖母マリアのカンティガ集
  〜聖なるマリア、夜明けの星 [Santa Maria, strela do dia]
  アンサンブル・アルファ
   [フェルナンド・マルケス・ゴメス(歌/リコーダー/打楽器) ジョアン・ルイス・フェレイラ(歌/打楽器)
    ルイ・ゴンサロ・フェルナンデス、アイヴァン・ムーディ(歌)
    ゲスト:ジョゼ・マヌエル・ダヴィド(クルムホルン、打楽器) シメオン・ディミトロフ(歌)
        スザナ・ムーディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]
 録音:2001年3月4日-5日、英国国教会聖ジョルジェ教会、リスボン/2003年6月4日-6日、カルトゥジオ教会、オレイアス/2003年12月21日、マトリス教会、サンティアゴ・ド・カセム、ライヴ、以上 すべてポルトガル。
 アンサンブル・アルファはイギリスの作曲家・正教音楽研究家アイヴァン・ムーディ(1964年生まれ、1990年ポルトガルに移住)が主宰する声楽アンサンブル。
 #先月号で、現地情報に基づき「アイヴァン・ムーディ(1964-)他の現代作品集」とご案内しましたが、実際には上記の通り古楽作品の編曲集でしたので再案内致します。
DI-00001-2
現地在庫完売
供給不能
16&17世紀ポルトガルの鍵盤音楽
  バーナード・ブラウチリ(クラヴィコード)
 録音:2000年6月1日-2日、ムジカ・アンティカ・ア・マニャーノ、マニャーノ、イタリア。使用楽器:17世紀後半、不詳作者製(クリフォード・ボエマー修復)。
EURICO PEREIRA 取り扱い終了
ESTÚDIO GLB (ブラジル) 1CDあたり\2750(税抜\2500)
 ヴァイオリニストのルドミラ・ヴィネツカーとチェリストのアントニオ・ゲラ・ビセンテが1999年ブラジルの首都ブラジリアに創設した音楽スタジオ「スタジオ〔エストゥジオ〕GLB [ESTÚDIO GLB] 」が制作するレーベル。30を超えるCDをリリースしているが、国内代理店&当店で扱えるのは以下4タイトルのみ。ポルトガル経由の入荷となり、国内代理店およびポルトガル供給元の在庫限定。アナウンスが2014年なので、入荷しない場合はご容赦下さい。
GLBCD-05
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【在庫僅少】
ブラジル500
 エンリケ・オズワルド(1852-1931):ピアノ五重奏曲(*)
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):弦楽四重奏曲
  ルイス・デ・ムーラ・カストロ(P;*) ブラジリアSQ
   [ルドミラ・ヴィネツカー(Vn1) クラウディオ・コーエン(Vn2)
    グレス・コレト(Va) アントニオ・ゲラ・ビセンテ(Vc)]
 録音:1999年1月、スタジオ GLB 、ブラジリア、ブラジル。
 おそらくポルトガル人によるブラジル発見(西暦1500年)500周年を記念したタイトル。エンリケ・オズワルドはブラジルのリオデジャネイロに生まれた作曲家・ピアニスト・教育者・外交官。父はドイツ系スイス人、母はイタリア人。イタリア、フランスで学び、リオデジャネイロ国立音楽学校長を務めた。ルイス・デ・フレイタス・ブランコはポルトガルの作曲家。
 #ブックレット、インレイカードにスレや歪みがあります。ご承知置き下さい。
GLBCD-24
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【在庫僅少】
国民主義者
 オズワルド・ラセルダ(1927-2011):弦楽四重奏曲第1番(1952)
 ジョゼ・ゲラ・ビセンテ(1906-1976):弦楽四重奏曲「民衆の四重奏曲」(1963)
  ブラジリアSQ [ルドミラ・ヴィネツカー(Vn1) クラウディオ・コーエン(Vn2)
            グレス・コレト(Va) アントニオ・ゲラ・ビセンテ(Vc)]
 録音:2006年4月、11月、スタジオ GLB 、ブラジリア、ブラジル。
 オズワルド・ラセルダはブラジルのサンパウロに生まれ、カマルゴ・グアルニエリ(1907-1993)に師事、さらにアメリカ合衆国に留学しアーロン・コープランドらに師事した作曲家・ピアニスト。サンパウロ音楽学校教授、国家教会音楽委員会顧問等を務めた。ジョゼ・ゲラ・ビセンテはポルトガルに生まれ、10歳の時に家族とともにブラジルに移住、リオデジャネイロで音楽教育を受けた作曲家・チェロ奏者。リオデジャネイロ市立劇場so. の創設者であり、ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第1番」の初演にも参加した。
GLBCD-28
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【在庫僅少】
ブラジル音楽シリーズ Vol.10 〜
 ジョゼ・ゲラ・ビセンテ
(1906-1976):室内楽&声楽作品集
 カリオカの情景 [Cenas Cariocas] (チェロとピアノのための)(1961) (+)
  〔セレナード弾きのワルツ [Valsa seresteira] /
   カンティガ [Cantiga] /ショーロ [Choro] 〕/
 悲歌 [Elegia] (チェロとピアノのための)(1932) (+) /
 糸杉 [Ciprestes] (歌、ヴァイオリン、チェロとピアノのための)(1936) (*/#/+) /
 ピアノ伴奏歌曲(*)〔ソネット [Soneto] (1941)/すみれ [Violeta] (1948) 〕/
 ある田舎のパン屋 [Certo padeiro da roça] (1949) /
 深い霧 [Brumas] (1950) /イベリアの歌 [Cantar Ibérico] (1951) /
 リンダ・イネスは… [Estavas, Linda Inês, ...] (1956) /
 バンゾ [Banzo] (1965) /ジャナイナ [Janaína] (1965) /チェロ・ソナタ(1940)(+)
  ロゼ・ジ・ソザ(S;*) ルドミラ・ヴィネツカー(Vn;+)
  ライフ・ダンタス・バヘト(Vc;#) マルコス・アラゴニ(P)
 録音:2009年1月、スタジオ GLB 、ブラジリア、ブラジル。
GLBCD-31
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【在庫僅少】
ブラジル音楽シリーズ Vol.12 〜ジョゼ・ゲラ・ビセンテ
 (1906-1976):ブラジリア交響曲
クラウディオ・コーエン指揮
GLB po.
 録音:2009年10月14日、マルティンス・ペナ・ホール、ブラジリア、ブラジル。収録時間34分15秒。
HUGO VASCO REIS 1CDあたり\3300(税抜\3000)
 国内へ2014年に初案内された、ポルトガルのギター奏者&作曲家ウーゴ・ヴァスコ・レイスの自主制作レーベル。ウーゴ・ヴァスコ・レイスは1981年リスボンに生まれ、ポルトで土木工学を修めた後ポルト・ジャズ学校でエレクトリックギターを、ポルト音楽院およびペドロ・カルデイラ・カブラルの個人教授でポルトガルギターを学び、リスボン高等音楽学校でセルジオ・アゼヴェード、アントニオ・ピニョ・ヴァルガス他に作曲を師事。2013年CDデビュー (HVR-01) した。
HVR-01
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[REIS-1]
【注目盤】
ウゴ・ヴァスコ・レイス〜ポエマ・アナクロニコ〔時代遅れの詩〕
 アントニオ・ヴィクトリノ・ダルメイダ(1940-):
  トッカータ、幻想曲とソナティナ(ポルトガルギターとピアノのための) Op.133 (*)
 ウゴ・ヴァスコ・レイス(1981-):ポルトガルギター独奏のための組曲 Op.4
  〔前奏曲/ロマンス/インヴェンション/幻想曲〕
 カルロス・セイシャス(1704-1742):
  3つのソナタ(+) 〔ハ短調 K.14 /ロ短調 K.80 /ホ短調 K.37 〕
 ウゴ・ヴァスコ・レイス(ポルトガルG)
 カンディド・フェルナンデス(P;*) フィリパ・メネゼス(ヴィオラ・ダ・ガンバ;+)
 録音:2013年、リスボン音楽院小コンサートホール、リスボン、ポルトガル。
 ポルトガルギター奏者ウゴ・ヴァスコ・レイスの自主制作によるデビューCD 。ウゴ・ヴァスコ・レイスは1981年リスボンに生まれ、ポルトで土木工学を修めた後ポルト・ジャズ学校でジャズ・ギターと音楽理論を学ぶと同時にポルト音楽院でカルロス・ジェズスとヌノ・ディアスにポルトガルギダーを師事、さらにペドロ・カルデイラ・カブラルとサムエル・カブラルのプライヴェート・クラスで学んだ。また、和声と対位法をジョアン・エイトル・リガウドに学び、アントニオ・ピニョ・ヴァルガスの作曲セミナーにも参加。2014年現在ポルトガル国内各地で演奏活動を行いながらリスボン音楽院で作曲を学んでいる。
 彼を高く評価しているアントニオ・ヴィクトリノ・ダルメイダのオリジナル作品、自身のソロ作品、そして師ペドロ・カルデイラ・カブラル譲りのポルトガルギター版セイシャスで構成されたプログラム。収録時間こそ41分弱と短いながらその内容の充実ぶりに驚かされる。
 #本体・外装に規格品番表記はございません。
MIGUEL AMARAL 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 国内へ2014年に初案内された、ポルトガルのギター奏者ミゲル・アマラルの自主制作レーベル。
ミゲル・アマラル〜斜めに降る雨
 ミゲル・アマラル(1982-):
  海辺 [A Praia] (ソフィア・デ・メロ・ブレイネル・アンドレセンの詩による)/
  練習曲「プロコフィエフ的暗示」(セルゲイ・プロコフィエフの記念に) Op.2 No.1
    [Estudo "Sugestão Prokofiolica (à memória de Sergey Prokofiev) ] /
  フェルナンド・ペソアの詩による2つの絵 [Dois Quadros Sobre Poemas de Fernando Pessoa]
   〔斜めに降る雨(リカルド・ロシャに) [Chuva Oblíqua (ao Ricardo Rocha) ]
    満月(武満徹の記念に) [Plenilúnio (à memória de Toru Takemitsu) ]
 マリオ・ラジニャ(1960-):ソナタ
 イゴル・C.シルヴァ(1989-):モノローグV「半ダースの冗談」
    [Monólogo V "Meia Dúzia de Brincadeiras"]
 ダニエル・モレイラ(1983-):迷宮 [Labirinto]
 ミゲル・アマラル:永遠の帰還 [O Eterno REgresso]
 ディミトリス・アンドリコプーロス(1971-):弔いの鐘の音
  (ガルシア・ロルカの詩による、ポルトガルギターとエレクトロニクスのための)
     [Clamor (sobre o poema de Garcia Lorca) ]
 ミゲル・アマラル(ポルトガルG)
 録音:データ記載なし。
 ポルトガルギター奏者ミゲル・アマラルの自主制作によるデビューCD 。ミゲル・アマラルは1982年ポルトに生まれ、サムエル・カブラルとジョゼ・フォンテス・ロシャにポルトガルギターを師事、2005年にファドの伴奏者としてデビュー。しかしソリストとして活動することを決意しペドロ・カルデイラ・カブラルとリカルド・ロシャにポルトガルギターを、さらに和声と対位法をダニエル・モレイラに、作曲をディミトリス・アンドリコプーロスに師事。2009年ポルトでのソロ・リサイタルを大成功させ、以後ポルトガル国内各地で活躍している。
 #本体・外装に規格品番表記はございません。
MPMP 1CDあたり\3300(税抜\3000)
 2013年12月に国内へ初案内された、ポルトガルのクラシカル音楽のデータベース作成、楽譜出版、ソフト制作、演奏会企画、演奏団体(MPMPアンサンブル)の運営等を行うMPMP(Movimento Patrimonial pela Musica Portuguesa [ポルトガル音楽の継承活動] )が擁するCDレーベル。CDシリーズは「Melographia Portugueza」と銘打たれている。
MPMP-15
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【注目盤】
アントニオ・ピニョ・ヴァルガス(1951-):
 ヴァイオリン協奏曲「ガレギン・アルチュニアンの記念に」(*) /
 ヴァイオリンとピアノのためのクアジ・ウナ・ソナタ(+) /
 ノー・アート(ヴァイオリンのための)
  タミーラ・ハランブラ(Vn) イネス・アンドラーデ(P;+)
  ギャリー・ウォーカー指揮リスボン・メトロポリターナo.(*)
  アントニオ・ピニョ・ヴァルガスはポルト大学文学部歴史学科を卒業し、ポルト音楽院、ロッテルダム音楽院で学んだポルトガルの作曲家・ミュージシャン。クラシックとジャズの両分野で活躍している。(*)のガレギン・アルチュニアン(1951-2014)はアルメニアのエレヴァン生まれのヴァイオリニスト。1989年グルベンキアン財団に招かれポルトガルに移住し演奏家・演奏指導者・音楽教育者として活躍した。タミーラ・ハランブラは1990年ウクライナのリヴィウに生まれたヴァイオリニスト。ポルトガルに移住し、アングラ・ド・エロイズモ地方音楽院で母エレーナ・ハランブラに、リスボン高等音楽学校でガレギン・アルチュニアンに、グラーツ音楽大学(オーストリア)でヴェスナ・スタンコヴィチに師事。ポルトガルで活躍する若手ヴァイオリニストの中で最も注目される一人。
MPMP-14
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【注目盤】
ドゥーロ〜ジョアン・ギリェルメ・ダッディ(1813-1887):ピアノ作品集
 ドゥーロ/美しい夜の印象/アデライーデ/メランコリー/アンダンテ・カンタービレ/
 嘆き/甘美な幻想/ハンガリーの主題による国王陛下のための幻想曲
  八田智大(P)
 録音:2016年4月24日-25日、サロン・ノブレ、リスボン国立音楽院、リスボン、ポルトガル。当盤に収録された作品はすべて世界初録音。
 ジョアン・ギリェルメ・ダッディはポルトガルの作曲家・ピアニスト。イタリア人と英国人を祖先に持つ家に生まれ、9歳でピアニストとして、10歳で歌手として、12歳で指揮者・作曲家としてデビューという神童ぶりを発揮。国内外で名声を高め、1845年にはリスボンを訪れたリストに2台ピアノ曲の共演者として抜擢された。オペラをはじめあらゆるジャンルの作品を書き、また1874年にはクラシック・コンサート協会を創設する等、当時のポルトガルを代表する音楽家として活躍した。
 ポルトガルの作曲家アルフレド・カイル(1850-1907)のピアノ作品集(MPMP-9)でデビューした八田智大(はったともひろ、1986年生まれ)のセカンド・ディスク。
MPMP-13
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【注目盤】
ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842):ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
 3つの大ソナタ Op.9
  〔第1番 変ホ長調(ピアノのための)/第2番 ハ長調(ピアノのための)/
   第3番 ホ短調(ピアノとヴァイオリンのための)(*) 〕

 フィリップ・マルケス(P) タミーラ・ハランブラ(Vn;*)
 録音:2015年1月26日-28日、小コンサートホール、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル。使用ピアノ: Steinway & Sons, model D (1992年、ハンブルク)。
 ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポはイタリア人音楽家を父にポルトガルのリスボンに生まれ、父の後を継いで王室宮廷礼拝堂に仕えた後、1801年にパリに赴きピアニスト・作曲家として名を上げ、クレメンティと交友、その後ロンドン、リスボン、パリを行き来したのち1820年にリスボンに戻った。リスボンではフィルハーモニー協会を創設して演奏会を開き、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらの作品を採り上げ、1835年にはリスボン音楽院初代院長に就任、ポルトガル音楽の改革者として大いに活躍した。
 モダーン・ピアノによるボンテンポのピアノ・ソナタ全集。ポルトガルの若きピアニスト、フィリップ・マルケスがコンサートとの同時進行で録音していく予定。(*)でオブリガートを付けるタミーラ・ハランブラはウクライナのヴァイオリニスト。
ルイ・コエーリョ(1889-1986):オルフェウスのヴァイオリン
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタ
  〔第1番 Op.1 (1912) (*) /第2番 Op.5 (1916) (*) 〕/

 ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.3 (1916) (+) /
 2つのヴィオラ、2つのチェロとピアノのためのラルゴ(1912) (#)
  アレグザンダー・ステュアート(Vn;*) フィリップ・マルケス(P;*)
  アンサンブル MPMP
   [ダニエル・ボリート(Vn;+/Vaヴィオラ;#) リタ・カルドーナ(Va;#)
    ヌノ・M.カルドーゾ(Vc;+/#) カタリーナ・タヴォラ(Vc;#) フィリップ・マルケス(P;+/#)]
 録音:2015年8月10日-14日、9月3日-4日、コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル。
 ポルトガルの作曲家・音楽教育家ルイ・コエーリョの室内楽作品集。コエーリョはリスボン音楽院で学んだ後、1910年から1913年までベルリンでシェーンベルク他に師事。最先端の作曲技法を身に付けたが、帰国後はポルトガル民族主義を前面に出した作風を貫いた。当盤には彼のベルリン時代の作品と、帰国してからポルトガルで最初の民族主義的バレエ音楽とされる「鉄の靴をはいたお姫様」(1918)を発表するまでの間に書かれた作品が収められている。
 #2015年5月にご案内した発売済みの別商品「サンタレンの歴史的オルガン Vol.1 ジョゼ・マルケス・エ・シルヴァ(1782-1837):教会音楽作品集」と同一品番となりますが、当「コエーリョ:オルフェウスのヴァイオリン」が MPMP-12 となり、既案内の「サンタレンの歴史的オルガン Vol.1 ジョゼ・マルケス・エ・シルヴァ(1782-1837):教会音楽作品集」は新品番 "MPMPCD-0012" として管理いたします。
MPMP-10
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【注目盤】
ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842):ピアノ・ソナタ全集 Vol.1
 大ソナタ [Grande Sonata] Op.5 /平易なソナタ [Sonata Fácil] Op.13 /
 ソナタ Op.15 No.1 /ソナタ Op.15 No.2
  フィリップ・マルケス(P)
 録音:2013年9月9日-10日、小コンサートホール、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル。使用楽器: Steinway & Sons, model D (Hamburg, 1992)。
 ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポはイタリア人音楽家を父にポルトガルのリスボンに生まれ、父の後を継いで王室宮廷礼拝堂に仕えた後、1801年にパリに赴きピアニスト・作曲家として名を上げ、クレメンティと交友、その後ロンドン、リスボン、パリを行き来したのち1820年にリスボンに戻った。リスボンではフィルハーモニー協会を創設して演奏会を開き、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらの作品を採り上げ、1835年にはリスボン音楽院初代院長に就任、ポルトガル音楽の改革者として大いに活躍した。
 モダーン・ピアノによるボンテンポのピアノ・ソナタ全集。ポルトガルの若きピアニスト、フィリップ・マルケスがコンサートとの同時進行で録音していく予定。
MPMP-9
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【注目盤】
知られざるポルトガル・ロマン派の作曲家
 アルフレド・カイルの世界初録音ピアノ作品! ヨーロッパで活躍する
  日本人ピアニスト、八田智大デビューCD!
(牛田智大ではない)
 アルフレド・カイル(1850-1907):
  詩的印象 Op.12〔希望/思い出/追求/愛の誓い/海の歌/散歩/それは君/夢想/
           北国の歌/軽薄/祈り(御告げの鐘)/ボヘミアン〕/
  12のメロディー Op.9
   〔君の笑顔!/ささやき/ギター/青春/かわいそうな花/蝶/むかしむかし
    花の国/いまでも君のもの/おどけた女の子/後悔/小さなジャンヌ〕
 八田智大(P)
 録音:2013年7月30日-8月2日、リスボン国立音楽院サロン・ノブレ、リスボン、ポルトガル。使用楽器:1876年、グロトリアン=シュタインヴェーク製。
 【ピアノの画家 アルフレド・カイル】
 収録作品の楽譜の再版に合わせて発売されるこのCDは、3つ−1人の作曲家、1人のピアニスト、1台のピアノ−の発見をする機会を与えてくれます。これは注目に値することであり、アルフレド・カイルの音楽を聴く機会という意味だけでも長らく待ち望まれていたと言えるでしょう。カイルのピアノ作品の録音は今までいくつかのCDに少しずつ収録されていただけで、まとまった形のCDが発売されたことがないのは信じ難いことです。そして、彼の最も重要な作品であるオペラ「セラナ」のDVDどころかCDさえ存在しないという事実に、信じ難い思いはいっそう強まります。
 カイルのピアノ作品集のCDの解説を書くにあたってこの有名なオペラのことを思い出したのは別におかしな話ではないでしょう。なぜなら、「セラナ」と彼のピアノ作品との間に興味深い共通点を見出すことができるからです。
 最も明らかな第一の点は、情熱あふれる、繊細で上品で快活なリリシズムです。ほとんどの作品は歌詞があれば歌うことができそうですが、それは彼のピアノ書法が語法的であるからに他なりません。もし実際に歌詞を付けてピアノ伴奏歌曲に書き換えたらむしろ漫画的に聴こえてしまうでしょう。カイルはピアノだけで歌を思わせるように極めて巧妙に書き上げているのです。実のところ、歌詞は存在するとも言えます。物語は曲集のプログラム通り、各曲のタイトルによって語られているのです。そしてまさにこの点が、八田智大がこの録音のために選ばれた楽器の「歌うピアノ」という特質をみごとに引き出すきっかけにもなっているのです。このピアノは1876年グロトリアン=シュタインヴェーク製の現在個人蔵となっている稀少品で、クララ・シューマンが所有したものに近似しています。
 第二の点は、より主観的ですが、「ポルトガルらしさ」志向です。それはかすかに立ちのぼる芳香のようなものであり、タイトルに示されているわけでもそれらしい音楽素材が指摘されるわけでもありません。全体としては未だシューマン的ロマンティシズムの影響下にあり、カイル以前や同時代の数多くの作曲家たちのロマンティックな小品を思い起こさせます。しかしながら、たとえば「海の歌」を聴くと、海にまつわる叙事詩に登場するポルトガルの男の姿がどうしても思い浮かんでしまうのです。一連の 力強いコントラスト、ノスタルジックなメロディー、ポルトガルギター的な装飾とカデンツァ、それらにはファドを思わせる何かが有りはしないでしょうか?
 カイルのピアノ作品が持つ親密な資質は、大ホールより家庭的なサロンやプライベート・コンサートで演奏するのにふさわしいものです。つまりこれらはリスト的な技巧誇示とは対極にあるレパートリーということになります。しかしそれは必ずしもカイルの曲の演奏が容易であることを意味するわけではありません。カイルはおそらく音楽愛好家・趣味でピアノを弾く人・感性と才能ある良家の女性などが弾くことを想定して書き始めたにもかかわらず、中には難易度が高くなっているものもあるのです−純粋でときに儚げな美質がパトスを覆い隠している(たとえば「祈り」、「後悔」)、アマチュアの手には負えない鋭敏なテクニックが要求される(たとえば「蝶」、「夢想」)など。「12のメロディー」はポルトガル国王ドン・ルイス1世に、「詩的印象」はスペイン王妃ドナ・マリア・クリスティナに献呈されました。
 これら2つの曲集がカイルのピアノ作品のすべてではありません。彼はこのジャンルに他にもたくさんの作品を残しています。それらのほとんどは同じく気取らないもので、カイルの絵画におけるタッチの柔らかさに通じる純粋に甘美な作品が目立ちます。しかし残念なことにそれらの大半は手稿譜の形でしか残っておらず、それらを良好なコンディションで演奏し普及させるためには音楽学的研究と校訂の作業を待たねばなりません。2つのピアノ曲集を初めて全曲収録したこのCDが、この非凡な作曲家のピアノ作品全集の最初の一巻となることを願っています。(エドワルド・ルイス・アイレス・ダブレウ)
 【アルフレド・クリスティアノ・カイル】
 アルフレド・クリスティアノ・カイルは1850年7月3日、ポルトガルのリスボンに生まれた。父はドイツのハノーヴァーからポルトガルに政治亡命したヨハン・クリスティアン・カイル、母はアルザス系ドイツ人ヨゼフィーナ・シュテルフルーク。ヨハン・クリスティアンは当時最も有名な仕立屋であり、国王ドン・ルイス他ポルトガル内外の貴族から注文を受けるほどであった。
 ヨハン・クリスティアンは他にも様々な事業に投資を行い成功したので、カイル家はたいへん裕福であった。そのおかげでアルフレドは最高水準の教育を受けることができた。サン・アントニオ学院に入学、8歳でアントニオ・ソレル(Antonio Soller, 1840-?)の生徒となり音楽の勉強を始め、その後リスボンの英国人学校に進学しヨーロッパを旅した。彼の作品1「Pensee musicale」は12歳の時に書き母に捧げたピアノ曲である。18歳を前にニュルンベルク(ドイツ)の芸術アカデミーに入学。しかし1870年普仏戦争のため帰国を余儀なくされ、その後絵画をミゲル・ルピ(1826-1883)に、デッサンをジョアキム・プリエトに、音楽をアントニオ・ソアレス、エルネスト・ヴィエイラ(1848-1915)、オスカル・デ・ラ・シナ(1836-1906)に師事。画家として受賞を重ね、マドリード、パリ、リオデジャネイロで作品が展示され成功を収めた。
 作曲家としては1883年トリンダーデ劇場(リスボン)で上演されたオペラ「スザンナ」でデビュー。1888年にサン・カルロス劇場で初演されたアルメイダ・ガレット(1799-1854)の叙事詩によるオペラ「ドンナ・ビアンカ」は年内上演30回を数え翌年に引き継がれ、リオデジャネイロのリリコ劇場でも成功を収めた。1890年イギリスがポルトガルに軍のアフリカからの撤退を要求する最後通告を行うと、カイルは愛国歌「A Portuguesa」を作曲、これが後に現ポルトガル国歌に制定されることになる。1893年オペラ「イレーネ」をトリノ(イタリア)で初演、イタリア国王ウンベルトから勲章を贈られた。オペラに熱中したカイルはヴェルディ、マスネと交流し彼らから自作への称賛を得た。
 カイルのオペラの中で最も有名かつ重要なのは1899年に初演された、エンリケ・ロペス・デ・メンドンサ(1856-1931)台本による「セラナ」である。初演はイタリア語で歌われたが、後に上演されたポルトガル語版はサン・カルロス劇場においてポルトガル語で歌われた最初のオペラとなった。「セラナ」はポルトガルの作曲家が書いたポルトガル語のオペラの中で20世紀に最も数多く上演された作品となっている。カイルの才能は絵画と音楽にとどまらなかった。彼は詩人でもあり楽器コレクターでもあった。没後、詩集「エニシダとローズマリー」が出版され、400を超えるたいへん貴重な楽器コレクションはポルトガル音楽博物館の所蔵品となっている。アルフレド・クリスティアノ・カイルは1907年10月4日、57歳で没した。厖大な数の絵画(2,000点以上)と音楽作品(目録には未収録)が残された。2つのオペラ「シマゥン、赤毛の男」と「インディア」が残念ながら未完に終わった。

 【八田智大】(はった ともひろ):1986年札幌市生まれ。5歳よりピアノを始め、10歳より札幌コンセルヴァトワールで学ぶ。日本国内のコンクールでは、PTNA全国決勝大会F級にて2年連続で銅賞・銀賞、洗足学園前田賞受賞をはじめ、その他数々のコンクールで上位入賞を果たす。2005年、北海道札幌平岸高等学校を学校名誉賞を受賞し卒業後、渡仏。パリ・エコール・ノールマル音楽院に入学し、ピアノ科の高等課程ディプロマ(満場一致)、最高課程ディプロマを取得。その間、フジテレビ奨学金を受ける。2008年、パリ国立地方音楽院に入学し2011年に審査員満場一致の首席でディプロマを取得し卒業。2013年、国立ジュヌヴィリエ地方音楽院室内楽科にて審査員満場一致の最高位でディプロマ取得。2010年にはそれまでの実績が認められポルトガルのカステロ・ブランコ国立芸術大学の大学卒業資格を取得し、続いて大学院へ同大学院過去最高得点の満点にて入学。現在もカステロ・ブランコ国立芸術大学音楽学部・大学院にてパウロ・アルヴァレシュ氏に師事、研鑽を積んでいる。これまでに、遠藤真紀子、宮澤功行、ビリー・エイディ、カイオ・パガノ各氏に師事。
 ルドルフ・フィルクシュニー国際ピアノコンクール第3位とスメタナ賞、ララ・マリアム王女国際ピアノコンクール第3位と特別賞、アレクサンドル・スクリャービン国際コンクール第2位、そしてマリア・カンピーナ国際コンクール審査員満場一致の賞賛付での第1位を受賞。ポルトー国際ピアノコンクール最年少セミファイナリスト。ロン・ティボー国際ピアノコンクール・セミファイナリスト。
 17歳でロシア・サンクトペテルブルグ・シェレメーチェフスキー宮殿にて、サンクトペテルブルグ交響楽団とコンチェルト初共演。2009年にはフランスのメザン・アカデミー・オーケストラと共演を果たした。これまでにチェコ・フィルの本拠地ルドルフィヌム・ドヴォルザーク大ホール、アンヴァリッド・グランド・サロン、パリ・ショパン協会主催・第25回パリ・ショパン・フェスティバル、パリ日仏文化センターでの日仏交流150周年記念コンサートなど演奏してきたコンサートは国内外数多く、第11回・第12回カレ・ダス若き演奏家達の音楽祭での演奏は“ラ・レプブリック”紙をはじめ各地方誌等でも取り上げられ、高い評価を得た。
 2009年、ヴァイオリニストのクリストフ・ブリエール氏とフランスのパリとメザンで共演し、グリーグのヴァイオリンソナタのCDを収録。12月30日、ポルトガル国営ラジオ放送ANTENA2にて、“2010年度、ショパンの年・オープニングコンサート”を任され世界ネットで生放送され、大成功を収めた。2010年、パリ、プレイエル・ホールでの“Bon Anniversaire Monsieur Chopin”の演奏がテレビ・フランス3にて放送されたほか、フランスのラジオRGB、ラジオAligreでも名古屋、ポルトガルでのコンサートの演奏が放送されなど、メディアからも注目されるようになった。2010年は日葡修好通商条約150周年としてポルトガル人ピアニスト、リカルド・ヴィエイラとポルトガル、日本(名古屋、札幌)、そしてフランスのパリ・ポルトガル大使館で共演を果たした。
 2011年はポルトガル・リスボンにて国営ラジオで2度目のライブ録音・コンサートとサンタレンでチャリティーコンサート、パリ日本文化会館でコンサート。カーボヴェルデ共和国ではポルトガル大使館・カモンイス院の招待によりプライア、ミンデロで日本人で初めてコンサートを行った。2012年、ポルトガルでカステロ・ブランコ国際芸術フェスティバルでのオープニングコンサートとコインブラの2都市でのリサイタル。その他2012年はスロベニアでのイマゴ音楽祭、インドのニューデリーとゴアで の音楽祭等でも演奏した。
 2013年トルコのイスタンブールで開催されたイスタンブール・オーケストラシオン国際ピアノコンクールで第3位を受賞した。現在、ピアノ連弾デュオ”MusicOrba”としてポルトガル人ピアニスト、リカルド・ヴィエイラとのコンサート活動も行っている。現在、クードレー・モンソー市立とヴォレアル市立音楽院ピアノ講師。
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【注目盤】
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.7
 〔ト短調 K.XVI /ニ短調 K.VIII /ニ短調 K.28 /ヘ短調 K.43 /イ長調 K.59 /
  III イ短調/ハ長調 K.8 /イ短調 K.66 /IX ホ長調/ハ短調 K.11 /ハ短調 K.II 〕
 ジョゼ・カルロス・アラウジョ(Cemb)
 録音:2014年、音楽博物館、リスボン、ポルトガル。使用楽器:1758年、ジョアキム・ジョゼ・アントゥネス(1731-1811)製、リスボン音楽博物館蔵。
 Vol.1、 Vol.3と同じアントゥネス製チェンバロを使用。この楽器はこれまでもクレミルデ・ロザド・フェルナンデス(1987年/ Portugalsom, SP-4317、在庫僅少)、ルイ・パイヴァ(1995年/ Philips Portugal 、廃盤)、ホセ・ルイス・ゴンサレス・ウリオル(2001年/ Portugaler 、廃盤)といったポルトガル鍵盤音楽のスペシャリストたちによるセイシャスの作品の録音に使用されてきた名器。
 ジョゼ・カルロス・アラウジョはリスボン高等音楽学校、リスボン国立音楽院でカンディダ・マトスとルイ・パイヴァに学んだポルトガルのチェンバロおよびオルガン奏者。2004年、リスボン高等音楽学校主催カルロス・セイシャス・チェンバロ・コンクール第1位と聴衆特別賞を獲得。リスボン大学文学部で古典哲学を学び、古典ギリシャ語の辞書編纂にも携わるというユニークかつインテリジェンスあふれる人物。
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【注目盤】
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.6
 ソナタ〔ハ短調 K.18 /ト短調 K.54 /ハ短調 K.14 /ヘ長調 K.39 /ハ長調 K.2 /
     イ短調 K.67 /ハ長調 K.8 /イ短調 K.75 /イ長調 K.63 /イ短調 K.66 /
     ハ長調 K.4 /ヘ長調 K.40 /ニ短調 K.VIII /ト長調 K.48 〕
 ジョゼ・カルロス・アラウジョ(Org)
 録音:2014年1月10日-12日、アロウカ修道院、アロウカ、ポルトガル。使用楽器:1739年-1741年、ドン・マヌエル・ベント・ゴメス・フェレイラ製(2009年、ゲルハルト・グレツィング修復)。
 典型的なイベリア・バロック・タイプの楽器である、ポルトガル第二の都市ポルト近郊アロウカの修道院のオルガンによるセイシャス。 このオルガンは同じくポルトガルのレーベル ALTHUM が同月に発売するアルバム 「16&17世紀イベリア半島のオルガン音楽」 (ALTHUM-006) において、ルイ・パイヴァが弾いているものと同じ(そちらでは1739年製と書かれている)。アラウジョはリスボン国立音楽院でパイヴァにオルガンを師事したので、はからずも同一楽器による師弟競演となる。
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【注目盤】
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.5
 ソナタ〔ニ短調 K.23 /ニ短調 K.22 /変ロ長調 K.77 /変ホ長調 K.33 /
     ハ短調 K.15 /変ホ長調 K.32 /イ短調 K.72 /イ長調 K.58 /
     ホ短調 K.XI /ホ短調 K.XII /ホ長調 K.X /ロ短調 K.80 〕
 ジョゼ・カルロス・アラウジョ(Fp)
 録音:2013年10月27日-28日、音楽博物館、リスボン、ポルトガル。使用楽器:1763年、エンリケ・ヴァン・カステール製、リスボン音楽博物館蔵。
 チェンバロ、オルガンに続いてフォルテピアノによるセイシャスが登場。エンリケ・ヴァン・カステール [Henrique van Casteel] (1722-1790) はフランスのトゥルネに生まれた鍵盤楽器製作家。彼の生涯について伝わっていることはほとんどないが、1757年から1767年までリスボンで、その後ブリュッセルで1770年代後半まで製作したことが確認されている。
 ジョゼ・カルロス・アラウジョはリスボン高等音楽学校、リスボン国立音楽院でカンディダ・マトスとルイ・パイヴァに学んだポルトガルのチェンバロおよびオルガン奏者。2004年、リスボン高等音楽学校主催カルロス・セイシャス・チェンバロ・コンクール第1位と聴衆特別賞を獲得。リスボン大学文学部で古典哲学を学び、古典ギリシャ語の辞書編纂にも携わるというユニークかつインテリジェンスあふれる人物。
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.4
 ポルトガル国立図書館所蔵写本5015番所収のソナタ集

 〔ホ長調 BNP MS.5015 IX (*) /ホ短調 BNP MS.5015 VII (*) /
  イ長調 BNP MS.5015 XI (*) /ニ短調 BNP MS.5015 VI (*) /
  ヘ長調 BNP MS.5015 VIII (*) /変ロ長調 BNP MS.5015 IV (*) /
  ト短調 BNP MS.5015 I (+) /ト長調 BNP MS.5015 II (+) /
  ハ短調 BNP MS.5015 V (+) /ハ長調 BNP MS.5015 XII (+) /
  イ短調 BNP MS.5015 III (+) /ニ長調 BNP MS.5015 X (+) 〕
 ジョゼ・カルロス・アラウジョ(Cemb)
 録音:2013年7月24日-25日、8月14日-15日、ヴィアンナ・ダ・モッタ・ホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル。使用楽器:2006年、トン・アミール&ヨハネス・クリンクハーマー(アムステルダム)製(モデル:1738年、クリスティアン・ファーター製)(*) /1992年、ラインハルト・フォン・ナーゲル(パリ)製(モデル:1693年、推定ジョヴァンニ・ジュスティ製)(+) 。
ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ(1959-):モザイク
 横断[Intersections](チェロ、打楽器とエレクトロニクスのための)
  [デュオ・ピッティンガー・ロシャ〔エリーゼ・ピッティンガー(Vc)
                     フェルナンド・ロシャ(Perc)〕
]/
 モザイク[Mosaic](ピアノとトイ・ピアノのための)[アナ・クラウディア(P/トイP)]/
 エンジェル・ロック[Angel Rock](マリンバ、バスクラリネットとエレクトロニクスのための)
  [ペドロ・カルネイロ(マリンバ) ヌノ・ピント(Cl)]/
 永遠の光輝に昇る深淵[Abyssus Ascendens ad Aeternum Splendorem]
  (ピアノ、管弦楽とエレクトロニクスのための)
  [アナ・テレス(P) アントニオ・ローレンソ指揮ベイラスpo.]/
 私は命の声である[Vox Sum Vitae](ヴィブラフォンとエレクトロニクスのための)
  [ヌノ・アローゾ(ヴィブラフォン)]/
 虹[Íris](クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノとエレクトロニクスのための)
  [エステル・ジェオルジェ(Cl) アニバル・リマ(Vn)
   ヴァルジャン・バルティキアン(Vc) ミシェル・ガル(P)]
 録音:2003年5月、2010年11月、2011年1月、7月、10月、アヴェイロ大学、アヴェイロ、ポルトガル /2012年3月、ミナス・ジェライス連邦大学、ブラジル。主に電子音楽の分野で活躍リスボン生まれの作曲家ジョアン・ペドロ・オリヴェイラがアコースティック楽器を採り入れた作品を選んだアルバム。
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.3
 ソナタ〔ハ短調 K.III /ハ短調 K.14 /ト短調 K.51 /ニ長調 K.V /
     ニ短調 K.20 /嬰ヘ短調 K.XIV /イ長調 K.XX /イ短調 K.XXIII 〕
  ジョゼ・カルロス・アラウジョ(Cemb)
 録音:2013年2月11日、音楽博物館、リスボン、ポルトガル。使用楽器:1758年、ジョアキム・ジョゼ・アントゥネス(1731-1811)製、リスボン音楽博物館蔵。
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.2
 フーガ ハ短調 K.II /ソナタ ハ短調 K.17 /ソナタ ト短調 K.49 (*) /ソナタII ト長調/
 ソナタ ニ短調 K.30 /ソナタ ニ長調 K.20 (#) /ソナタ イ短調 K.71 /
 フーガ イ短調 K.XXII /ソナタXII ハ長調 /ソナタ ハ長調 K.7 /
 シンフォニア ヘ長調 K.41/ソナタ ニ短調 K.31 /ソナタ イ短調 K.74 /ソナタ ハ長調 K.I
  ジョゼ・カルロス・アラウジョ(Org)
 録音:2012年7月4日-5日、サン・ベント・ダ・ヴィトリア修道院、ポルト、ポルトガル。使用楽器:1719年、マヌエル・デ・サン・ベント修道士製。
 CD 1 枚をセイシャスの作品のオルガン演奏のために使ったのはこれが初めてではないかと思われる。(*)では鈴の鳴るような音、(#)では小鳥のさえずりのような音が聞こえるが、これらはオルガンの音栓に備わった機能で、バロックオルガンの特徴として興味深いものがある。
カルロス・セイシャス(1704-1742):鍵盤音楽全集 Vol.1
 ソナタ〔ホ短調 K.37 /ホ短調 K.35 /イ短調 K.65 /イ長調 K.60 /ニ短調 K.25 /
     ニ長調 K.21 /ト短調 K.50 /ト長調 K.46 /ハ短調 K.15 /ハ長調 K.1 〕
  ジョゼ・カルロス・アラウジョ(Cemb)
 録音:2012年5月2日-3日、音楽博物館、リスボン、ポルトガル。使用楽器:1758年、ジョアキム・ジョゼ・アントゥネス(1731-1811)製、リスボン音楽博物館蔵。
アルトゥール・サントスへのオマージュ
 アルトゥール・サントス(1914-1969):
  ソプラノとピアノのための「ポルトガル伝承歌集
     [Canções tradicionais portuguesas]
」(全13曲)(*) /
  ピアノ・ソナタ(1935)
 アナ・パウラ・ルッソ(S;*) ジョゼ・ボン・デ・ソーザ(P)
 録音:2015年7月11日-13日、サロン・ノブレ、リスボン国立音楽院、リスボン、ポルトガル。
 アルトゥール・サントスはルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)他に師事したポルトガルの作曲家・音楽学者。作曲家として華々しいスタートを切ったが次第に音楽民族学に傾倒し、ポルトガル本土やアゾーレス諸島、さらにアフリカにまで足を伸ばして伝承音楽の記録と研究に務めた。そのため音楽作品数は少なく、演奏される機会も多く無かった。
 #本体・外装ともにレーベル名・規格品番表示がなく、自主制作的CDを MPMP が配給している形態となります。
古い楽器のための新しい音楽 Vol.1
 ルドヴィーコ・ジュスティーニ(1685-1743):
  フォルテピアノ・ソナタ ト短調 Op.1 〜バレット(*)
 アントニオ・シャガス・ロザ(1960-):
  リコーダーとフォルテピアノのための「風景」(2015)
 カール・ツェルニー(1791-1857):
  ピアノのための前奏の技法 Op.300 〜前奏曲第100番
 サラ・カルヴァーリョ(1970-):フォルテピアノのための前奏曲とフーガ(2009)
 J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏フルートのための
  パルティータ イ短調 BWV.1013 〜サラバンド(リコーダーによる演奏)
 ヴァスコ・ネグレイロス(1965-):
  リコーダーと弦楽合奏のための組曲(リコーダーとピアノのための版)(2014)
 ペドロ・ジュンケイラ・マイア(1971-):
  リコーダーのための「倍 マイ・スイート・オールド・エトセトラ
    [DUPLUM my sweet old etcetera] 」
(2006)
 カール・ツェルニー:ピアノのための前奏の技法 Op.300 〜前奏曲第99番
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  無伴奏フルート・ソナタ イ短調 Wq.132 〜ポコ・アダージョ(リコーダーによる演奏)
 サラ・カルヴァーリョ:リコーダーとフォルテピアノのための「ポップ=アップ」(2015)
  ボレアリス・アンサンブル
   [アントニオ・カヒーリョ(リコーダー) エレナ・マリーニョ(Fp)]
 録音:2015年2月、アヴェイロ大学コミュニケーション・芸術学部講堂、アヴェイロ、ポルトガル。
 リコーダーとフォルテピアノのためにポルトガルの現代作曲家が書いた作品と古典作品を組み合わせたユニークなプログラム。アントニオ・カヒーリョとエレナ・マリーニョは現代音楽に積極的に取り組み、新作の委嘱を行っている。(*)はダリオ・ラノッキャーリ(Dario Ranocchiari)によるイタリア語の朗読付き。
海〜アントニオ・シャガス・ロザ(1960-):打楽器のための作品集
 打楽器アンサンブルのための「海 [Mares] 」(2008-09) /
 打楽器アンサンブルのための「イェマヤの歌 [Yemaya's Song] 」(2013) /
 打楽器アンサンブルのための
  「ディープ・ウォーター・ミュージック [Deep Water Music] 」(2002) /
 プリペアード・マリンバのための「4つのカートゥーン [Four Cartoons] 」(1999) (*)
  ミケル・ベルナト指揮ドラミング(打楽器グループ)
  ヌノ・アローゾ(プリペアード・マリンバ;*)
 録音:2013年9月、パソス・デ・ブランダン音楽アカデミー、パソス・デ・ブランダン、ポルトガル。
 アントニオ・シャガス・ロザはポルトガルのリスボンに生まれた作曲家。リスボン国立音楽院、リスボン新大学で学んだ後、1984年オランダに渡りアムステルダムのスウェーリンク音楽院およびロッテルダム音楽院を修了。オランダで作曲活動を開始し、1996年に帰国。以来ポルトガル作曲界をリードする存在として活躍している。
フルート、オーボエとサクソフォンのための現代ポルトガル音楽
 セルジオ・アゼヴェード(1968-):
  フルート、オーボエとサクソフォンのトリオのためのディヴェルティメント
 エリ・カマルゴ・Jr (1956-):
  フルート、オーボエとサクソフォンのための「 Lubramix II, musica quase um doc 」
 ルイ・ラヴォス(1979-):
  フルート、オーボエとサクソフォンのための「冗談、冗談 [A brincar a brincar]
 エドワード・ルイス・アイレス・アブレウ(1989-):
  フルート、オーボエとサクソフォンのための
   「旅(古い手帳に基づいて) [Voyage (d'apres des vieux cahiers)] 」 Op.0.26
 クリストファー・ボックマン(1950-):
  フルート、オーボエとサクソフォンのための「悲歌 II 拡張された [Elegy II Expanded]
 クロティルデ・ロザ(1930-):フルート、オーボエとサクソフォンのための管楽三重奏曲
 アントレ・マデイラス・トリオ[ミリアム・タレッテ・カルドーゾ(Fl)
   フィリペ・ペレイラ・ブランコ(Ob) ジョアン・アンドラーデ・ヌネス(Sax)]
 録音:2015年3月30日、4月2日、10月28日、コンボニアーノ宣教会講堂、リスボン、ポルトガル。
MPMPCD-0029
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【注目盤】
ジョヴァンニ・ジョルジ(?-1762):クリスマスとイースターのためのモテット集
 Hodie Scietis(モテット第24番)/ Quem vidistis pastores(モテット第25番)/
 Hodie nobis de caelo(モテット第26番)/ Notum fecit Dominus(モテット第27番)/
 Quis tibi nunc sensus(モテット第48番)/
 Vespere autem sabbati(モテット第49番)/ Haec dies(モテット第50番)/
 Et ecce terraemotus(モテット第51番)/ Congratulamihi omnes(モテット第52番)
  ダニエラ・マトス、フィリパ・ポルテーラ(S)
  ダニエラ・アラウージョ、イネス・ロシャ・コンスタンティーノ(A)
  アンドレ・ラセルダ(T) ミゲル・マドゥーロ=ディアス(B)
  アヴェイロ大学室内cho.
  クリスティアーナ・スパダーロ(Org/ミュージカル・ディレクター)
  アントニオ・ヴァサロ・ロウレンソ
   (ディレクター/アーティスティック・コーディネーター)
 録音:2014年5月23日-26日、6月13日-16日、ミゼリコルディア教会、アヴェイロ、ポルトガル。
 ジョヴァンニ・ジョルジはポルトガルで活躍したイタリアの教会音楽作曲家。その生涯についてはほとんど知られていないが、おそらくヴェネツィアに生まれ、ローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ教会の楽長を務めた後、遅くとも1725年にはリスボンの宮廷礼拝堂楽長の地位にあった。彼の作品が演奏される機会はほとんど無く、この録音の希少価値は非常に高い。
ニュー・ハルモニームジーク〜管楽合奏のための音楽
 セルジオ・アゼヴェード(1968-):
  管楽合奏のための「ブリテン・セレブレーション [A Britten Celebration]
 ファビオ・カシャン(1992-):管楽合奏のための「光のあるところ [Where the Light Is]
 ディアマンティーノ・ファウスティーノ(1973-):
  管楽合奏のための「詩篇組曲 [Suites de Salmos]
 ジャック・ヴェリエ(1928-):管楽合奏のための「エオルデス [Eoludes]
 ダニエル・ダヴィス(1990-):管楽合奏のための「涙のエッセンス [The Essence of a Tear]
  アルベルト・ロケ指揮カメラータ・デ・ソプロス・シルヴァ・ディオニジオ(管楽合奏)
 録音:2014年9月16日-19日、ヴィアンナ・ダ・モッタ・コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル。
 ジャック・ヴェリエはフランス、他はポルトガルの作曲家。
あるファドの運命
 フェデリコ・デ・フレイタス(1902-1980)/ジュリオ・ダントス作詞/
  セルジオ・アゼヴェード(1968-)編曲:セヴェーラのファドふたたび(カペラン通り)
   [Novo fado da Severa (Rua do Capelão)]

 ジャイメ・シルヴァ(・ジュニア)(1908-1970)/ペレイラ・コエーリョ作詞/
  カルロス・アゼヴェード(1968-)編曲:真夜中の女 [A mulher da meia-noite]
 セーザル・ダス・ネヴェス(1841-1920)/カルロス・マレコス(1963-)編曲:
  セヴァーラのファド [Fado da Severa]
 アレクサンドル・レイ・コラソ(1854-1928):
  ファド・ナンバー6 [Fado No.6] (ピアノ独奏)
 アラン・オールマン(1929-1990)/ジョゼ・レジオ作詞/カルロス・マレコス編曲:
  ポルトガルのファド [Fado Português]
 セーザル・ダス・ネヴェス/カルロス・マレコス編曲:
  ショラディーニョ(哀れなファド) [Choradinho (Fado da desgraçada)]
 セーザル・ダス・ネヴェス/セルジオ・アゼヴェード編曲:
  カスカエスのファド [Fado de Cascaes]
 ジョアン・ノブレ(1916-)/カルロス・アゼヴェード編曲:
  おまえはどこに、モーラリア? [Onde estás tu Mouraria?]
 アレクサンドラ・レイ・コラソ:ファド・ナンバー7 [Fado No.7] (ピアノ独奏)
 フェデリコ・デ・フレイタス/シルヴァ・タヴァレス作詞/カルロス・マレコス編曲:
  それぞれのファド [Fado de cada um]
 セーザル・ダス・ネヴェス/カルロス・アゼヴェード編曲:
  ヴィミオーゾのファド [Fado de Vimioso] /ファド・コリード [Fado corrido]
 セーザル・ダス・ネヴェス/カルロス・マレコス編曲:自殺者の歌 [Canto da suicida] (*)
 ミゲル・アマラル(1982-):変容 [Transfiguração] (ポルトガルギター独奏)(*)
 エドゥアルド・ブルネ:ファド・ブルネ [Fado Burnay](ピアノ独奏)
 ラウル・フェラン(1890-1953)/ジョゼ・ガリャルド作詞/カルロス・アゼヴェード編曲:
  マリア・セヴェーラ [Maria Severa]
 アルフレード・マルセネイロ(1891-192)/アマリア・ロドリゲス作詞/
  ブリュノ・ベルトワーズ(1964-)編曲:このおかしな人生 [Estranha forma de vida]
 アナ・バホス(S) ブリュノ・ベルトワーズ(P)
 ミゲル・アマラル(ポルトガルG;*)
 録音:2014年9月、ヴィアナ・ダ・モッタ・コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル。#収録曲目邦訳は定訳と異なっている可能性があります。
 ポルトガルの民族歌謡ファドの原型を作ったとされる伝説的歌手マリア・セヴァーラ(1820-1846)に思いをはせ、通常ポルトガルギターとクラシックギターの伴奏で歌われるファドをピアノ伴奏で演奏したクラシカル・テイストのアルバム。アナ・バホスはポルト高等音楽学校でディプロマを取得したポルトガルのソプラノ。2003から2006年までポルトのカーザ・ダ・ムジカのオペラ・スタジオに所属。国内外のオペラ・プロダクションに参加する一方ファドにも興味を持ち、そのクラシカルなアプローチが注目されている。
セルジオ・アゼヴェード(1968-):弦楽合奏作品集
 ギターと小オーケストラのための小協奏曲(*) /弦楽のためのディヴェルティメント/
 昼間の小セレナード/2つのヴァイオリンのための協奏曲(+)
  ジュリオ・ゲレイロ(G;*) オット・ペレイラ、ペドロ・メイレレス(Vn;+)
  ニコライ・ラーロフ指揮カスカイス・エ・オレイラス室内o.
 録音:データ記載なし。
 セルジオ・アゼヴェードはポルトガルのコインブラに生まれ、フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)他に師事した作曲家。1993年以来2015年現在リスボン高等音楽院教授。カスカイス・エ・オレイラス室内o /はリスボン近郊のカスカイス、オエイラス両市とポルトガル文化省の支援を得て1996年、ブルガリア出身の指揮者ニコライ・ラーロフにより創設されたオーケストラ。
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【注目盤】
サンタレンの歴史的オルガン Vol.1 〜
 ジョゼ・マルケス・エ・シルヴァ
(1782-1837):教会音楽作品集
  聖金曜日のレスポンソリウム(1832)
    〔わが友らは皆 [Onmes amici mei] /盗賊のごとく [Tamquam ad latromen] /
     暗くなりて [Tenebrae factae sunt] /わが目は霞み [Caligaverunt oculi mei] 〕/

  ヴェルソ第5または第7旋法(マニフィカト第5旋法の詠唱と交互に演奏)/
  かくも大いなる秘跡を [Tantum Ergo] /祝福あれ [Benedictus](1809)
 ジョアン・ヴァス(Org)指揮カペラ・パトリアルカル
  [パトリシア・ガブレル、モニカ・サントス(S) カロリーナ・フィゲレド、
   カタリーナ・サライヴァ(A) ジョアン・セバスティアーノ、ペドロ・カシャード(T)
   マヌエル・レベーロ、ウーゴ・オリヴェイラ(B) セルジオ・シルヴァ(Org)]
 録音:2012年10月6日-9日、ミゼリコルディア教会、サンタレン、ポルトガル。使用楽器:1818年、アントニオ・シャヴィエル・マシャ―ド・エ・セルヴェイラ製、 No.87(2009年、ディナルテ・マシャード修復)。
 リスボンの北東45kmに位置するサンタレンはローマ帝国属州ルジタニアの首都、またポルトガル建国後にも首都が置かれたことのある(1325-1357)古都。リスボン大震災(1755)やナポレオンの半島戦争(1808-1814)による破壊をくぐり抜けた歴史的建造物が多く残っており、教会の歴史的オルガンの修復も進められているようだ。
 ジョゼ・マルケス・エ・シルヴァはポルトガルの修道士・作曲家・オルガン奏者。カペラ・パトリアルカルは16世紀から19世紀のポルトガル音楽を演奏するために2006年に創設された声楽アンサンブル。指揮者のジョアン・ヴァスはポルトガルにおける歴史的オルガン演奏の第一人者。
 #品番は当初 "MPMP-12" で管理しておりましたが、後のリリース盤に同一の物が出たため、"MPMPCD-12" に変更しています。
MPMP-HISTORIAS
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(CD+BOOK)
1.5CD価格
ポルトガルの音楽の歴史
 ドン・ディニス[ポルトガル国王ディニス1世](1261-1325):Pois que vos Deus, amigo, quer guisar
  [ゴンサロ・ピント・ゴンザルヴェス(T) ヌノ・トルカ・ミランダ(リュート)
   マヌエル・ペドロ・フェレイラ指揮/原盤: MU Records, Arte das Musas, Cesam, 2008 ]
 ドゥアルテ・ロボ(1565?-1646): Auvidi vocem de coelo
  [ボー・ホルテン指揮アルス・ノヴァ(cho.) /原盤: Naxos, 1995 ]
 不詳(17世紀): Sã qui turo zente pleta
  [クリスティーナ・プルハル指揮キングス・シンガーズ、ラルペッジャータ/原盤: Naïve, 2007 ]
 ピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダノ(18世紀):交響曲 ヘ長調〜第1楽章(アレグロ)
  [エンリコ・オノフリ指揮ディヴィーノ・ソスピロ/原盤: Dymanic, 2011 ]
 カルロス・セイシャス(1704-1742):ソナタ〔ニ長調 K.20 〜第1楽章(アレグロ)(*) /
                      ニ短調 K.25 〜第2楽章(アダージョ)(+) 〕
  [ジョゼ・カルロス・アラウジョ(Org;*/Cemb;+)/原盤: MPMP, 2012 ]
 ニッコロ・ピッチンニ(1728-1800):歌劇「迫害された匿名の女」〜 Pastorelle anch'io con voi
  [ジョアナ・セアラ(S) マルコス・マガリャンイス指揮
   オス・ムジコス・ド・テジョ/原盤: Os Musicos do Tejo, 2008 ]
 フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1702?-1755?):
  カンタータ「A quel leggiadro volto」〜 Lascia per un momento
  [ジェンマ・ベルタニョッリ(S) エンリコ・オノフリ指揮ディヴィーノ・ソスピロ/原盤: Dymanic, 2011 ]
 マルコス・ポルトゥガル(1762-1830):歌劇「移り気な女たち」序曲
  [アルヴァロ・カスト指揮シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア/原盤: Marco Polo (Naxos), 2000 ]
 ジョアン・ドミンゲス・ボンテンポ(1775-1842):レクイエム「カモンイスの記念に」 Op.23 〜キリエ
  [ハインツ・レーグナー指揮(旧東)ベルリン放送cho. &so./原盤: Portugalsom, 1982 ]
                        交響曲第1番〜第4楽章(プレスト)
  [アルヴァロ・カスト指揮アルガルヴェo./原盤: Naxos, 2004 ]
 ジョアン・ギリェルメ・ダッディ(1813-1887):華麗な幻想曲(抜粋)(2014年6月現在未発売音源)
  [ドゥアルテ・ペレイラ・マルティンス(P [Grotrian Steinweg, 1876])/原盤: MPMP, 2013 ]
 アルフレド・ケイル(1850-1907):歌劇「ア・セラナ」序曲(2014年6月現在未発売音源)
  [フェルナンド・カブラル指揮ポルトガル国営放送so./原盤:ポルトガル放送]
 ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):交響曲「祖国」〜第4楽章(アンダンテ・ルグーブレ)(抜粋)
  [マーチャーシュ・アンタル指揮ハンガリー国立so./原盤: Portugalsom, 1990 ]
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):人工の楽園(抜粋)
  [アルヴァロ・カスト指揮アイルランド国営放送so./原盤: Naxos, 2009 ]
 ルイ・チェリョ(1889-1986):バレエ「鉄の靴をはいたお姫様」(抜粋)
  [シルヴァ・フェレイラ指揮ポルトガル国営放送so./原盤: Portugalsom, 1988, 2008 ]
 フェデリコ・デ・フレイタス(1902-1980):愚かな少女の踊り(抜粋)
  [アルヴァロ・カスト指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナルo./原盤: Naxos, 2013 ]
 ジョリ・ブガラ・サントス(1924-1988):交響曲第5番「ヴィルトゥス・ルジタニエ」〜第4楽章(アレグロ)(抜粋)
  [アルヴァロ・カスト指揮ポルトガルso./原盤: Naxos, 1998 ]
 フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994): Os homens que vão p'rá guerra
  [クララ・アルコビア・チェリョ指揮リスボン・カンタト室内cho./
   原盤: MU Records, Arte das Musas, Cesam, 2008 ]
 ジョルジェ・ペイシニョ(1940-1995): Floreal(抜粋)
  [ジャン=セバスティアン・ベロー指揮リスボン現代音楽グループ/原盤: La Mà de Guido, 2010 ]
 コンスタンサ・カプデヴィレ(1937-1992):リベラ・メ(抜粋)
  [ジョルジェ・マッタ指揮グルベンキアンcho.、オプス・アンサンブル/原盤: Portugalsom, 1991 ]
 マリオ・ジョアン・アルヴェス著・マダレナ・マトゾ画によるポルトガルの子供向けポルトガル音楽史入門絵本(もちろんポルトガル語のみ)にCDが付いたハードカバーブックCD 。
 #本体・外装に規格品番表記はございません。
MAAC-2012-1
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【注目盤】
フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1700頃-1755):
 独唱、二重合唱と管弦楽のための「テ・デウム」
  オルランダ・ヴェレス(S) ノア・フレンケル(A)
  マルセル・ベークマン(T) ウゴ・オリヴェイラ(Br)
  ジョアン・パウロ・ジェネイロ(Cemb)指揮
  フローレス・デ・ムジカ&カペッラ・ジョアニーナ(合唱&管弦楽)
 録音:2012年2月6-11日、ミゼリコルディア教会、オエイラス、ポルトガル。
 フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダはポルトガルの作曲家・オルガン奏者。1722年から1726年までローマに留学し、帰国後リスボンの宮廷礼拝堂楽長に就任、王女マリア・バルバラの鍵盤楽器教師(以前ドメニコ・スカルラッティも同職にあった)も務め、1755年に(おそらくリスボン大地震被災により)亡くなった。テ・デウムは当盤での演奏時間50分に及ぶ力作。
 #本体・外装ともにレーベル名・規格品番表示がなく、自主制作的CDを MPMP が配給している形態となります。
ヴァスコ・ネグレイロス(1965-):
 グリム兄弟の童話による、朗読、児童合唱と管弦楽のための「長靴をはいた猫」
  ジョルジェ・カストロ・リベイロ(朗読)
  パウロ・ベルナルディーノ合唱指揮コインブラ児童cho.
  ヴァスコ・ネグレイロス指揮ベイラスpo.
 録音:2014年5月22日-25日、2015年6月29日-30日、アヴェイロ大学、アヴェイロ、ポルトガル。子供向けの音楽物語。
動物たちの謎々〜セルジオ・アヴェゼド(1968-):児童合唱作品集
 9つの易しい歌 [9 Canções Fráceis]
  (民間の口上と早口言葉による/全8曲)(2009) /
 ぼくの庭の歌 [Canções so meu Quintal]
  (セルジオ・アヴェゼドのテキストによる/全12曲)(2010) /
 動物たちの謎々 [A Charada da Bicharada]
  (アリセ・ヴィエイラの詩集による/全14曲)(2010) /
 ジョアンの眠り [O Sono do João]
  (アントニオ・ノブレの同名の詩による2声のカンタータ)(2008) (*) /
 怖い動物たち [Bichos de Arrepiar] (セルジオ・アヴェゼドのテキストによる18の歌)
  (2008) 〜ティラノサウルス・レクス [Tyrannosaurus Rex]
 アルマンダ・パトリシオ指揮 ヴォクシミニcho.(児童合唱)、
 ヴォクシミクスcho.(児童合唱;*) ヌノ・ミゲル・フレイタス(P)
 録音:2013年、シネ=テアトロ・アヴェニダ、カステロ・ブランコ、ポルトガル。
 セイシャスのシリーズをリリースしている「メログラフィア・ポルトゥゲザ・コレクション」とは別の「ベンジャミン・コレクション(colecção benjamin)」からの発売。セルジオ・アヴェゼドはポルトガルのコインブラに生まれ、フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)他に師事した作曲家。
ベートーヴェン(1770-1827):ポロネーズ ハ長調 Op.89 /バガテル ハ短調 WoO.52 /
         ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):ピアノ・ソナタ第3番 Op.72 (1952)
 マルタ・メネゼス(P)
 録音:2014年7月14日-16日、小コンサートホール、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル。使用楽器: Steinway & Sons, model D (Hamburg) 。
 マルタ・メネゼスはリスボン高等音楽学校でミゲル・ゴンザルヴェス・エンリケスに師事した後、ロンドンの王立音楽アカデミーでドミトリー・アレクセーエフの指導を受け2013年修士課程を修了、2014年以来2015年現在アメリカ合衆国インディアナ大学博士課程に在籍しアルナルド・コーエンの指導を受けているピアニスト。ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタの後に20世紀ポルトガルを代表する作曲家の一人ロペス=グラサのソナタという大胆なプログラム。
 #本体・外装ともにレーベル名・規格品番表示がありません。マルタ・メネゼスの自主制作的CDをMPMPが配給している形になります。
MU RECORDS 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 2014年に日本に初案内されたポルトガルのレーベル。
ラクリメ#1
 不詳(1539、ストラスブール)/クレマン・マロ(1496-1544)詩/ロジェ・シャパル(1912-)
  (詩のモダナイス)(1992) /セテ・ラグリマス(アダプテーション):
  主よ、わが祈りを聴きたまえ [Seigneur, écoute ma prière]
 ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(1706-1784):オリーヴ山で [In monte Oliveti]
 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):教会ソナタ Op.7 No.3 (1689、ローマ)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ:
  われらは御身を拝む [Adoramus te Christe]
 ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
  聴きたまえ、われ呼ぶとき [Erhöre mich, wenn ich rufe] SWV289
 不詳(1562、ジュネーヴ)/テオドール・ド・ベーズ(1519-1605)詩/
  ロジェ・シャパル(詩のモダナイス)(1992) /セテ・ラグリマス(アダプテーション):
   汝の山に彼は彼の王国を築いた [Sur ta montagne il a fondé son règne]
 ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ:わが魂は悲しむ [Tristis est anima mea]
 不詳(1562、ジュネーヴ)/テオドール・ド・ベーズ(1519-1605)詩/ロジェ・シャパル
  (詩のモダナイス)(1992) /セテ・ラグリマス(アダプテーション):
  おお!それは美しいもの [Oh! que c'est chose belle]
 ハインリヒ・シュッツ:
  おお、助けたまえ、神の御子キリストよ [O hilf, Christe Gottes Sohn] BWV295
 アルカンジェロ・コレッリ:教会ソナタ Op.6 No.3 (1689、ローマ)
 ハインリヒ・シュッツ:
  われは一つのことを主に頼む [Eins bitte ich vom Herren] SWV294 /
  おお、愛する主なる神よ [O lieber Herre Gott] SWV287
 セテ・ラグリマス
  [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(T/ディレクター)
   イネス・モス・カルダス、マルコ・マガリャンイス(リコーダー)
   ケネス・フレイザー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) アンドレ・バホゾ(テオルボ)]
 録音:2007年1月、リスボン、ポルトガル。
 ポルトガルのテノール歌手フィリペ・ファリアにより2000年にリスボンで創設されたアンサンブル「セテ・ラグリマス」(「7つの涙」の意)のデビューCD 。16世紀終わりから17世紀の文学と音楽における「涙(Lacrimae)」をテーマとしたプログラム。アダプテーションとは既存の旋律に歌詞をあてはめ歌曲を作り上げること。
クライネ・ムジーク
 ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
  神よ、急ぎわれを助けたまえ [Eile mich, Gott, zu erretten] SWV282
 アイヴァン・ムーディ(1964-):師よ、われらは夜通し働きぬ
   [Meister, wir haben die ganze Nacht gearbeitet]
(2007)
 ハインリヒ・シュッツ:主を畏れることは [Die Furcht des Herren] SWV318
 アイヴァン・ムーディ:主よ、われは望む [Herr, ich hoffe darauf] (2007)
 ハインリヒ・シュッツ:おお、慈悲深きイエス [O Misericordissime Jesu] SWV309
 アイヴァン・ムーディ:わが魂は萎え [Anima mea liquefacta est] (2007)
 ハインリヒ・シュッツ:師よ、われらは夜通し働きぬ
   [Meister, wir haben die ganze Nacht gearbeitet]
SWV317
 アイヴァン・ムーディ:言葉は肉となり [Verbum caro factum est] (2声のための)(2007)
 ハインリヒ・シュッツ:主よ、われは望む [Herr, ich hoffe darauf] SWV312
 アイヴァン・ムーディ:神よ、急ぎわれを助けたまえ [Eile mich, Gott, zu erretten] (2007)
 ハインリヒ・シュッツ:
  汝ら聖徒らよ、主をほめ歌え [Ihr Heiligen, lobsinget dem Herren] SWV288
 アイヴァン・ムーディ:おお、慈悲深きイエス [O Misericordissime Jesu] (2007)
 ハインリヒ・シュッツ:主によりて汝の喜びをなせ [Habe deine Lust an dem Herren] SWV311
 アイヴァン・ムーディ:主を畏れることは [Die Furcht des Herren] (2声のための)(2007)
 ハインリヒ・シュッツ:言葉は肉となり [Verbum caro factum est] SWV314
 アイヴァン・ムーディ:
  汝ら聖徒らよ、主をほめ歌え [Ihr Heiligen, lobsinget dem Herren] (2007)
 ハインリヒ・シュッツ:
  わが魂は萎え [Anima mea liquefacta est] SWV263 /
  われは汝らに誓う、エルサレムの娘らよ [Adjuro vos, filiae Hierusalem] SWV264
 アイヴァン・ムーディ:主によりて汝の喜びをなせ [Habe deine Lust an dem Herren] (2007)
  セテ・ラグリマス
   [フィリペ・ファリア(T/ディレクター) セルジオ・ペイショト(T/Cemb/ディレクター)
    アナ・キンタンス(S) イネス・モス・カルダス、ペドロ・カストロ(リコーダー) ケネス・フレイザー
     (ヴィオラ・ダ・ガンバ) ダンカン・フォクス(ヴィオローネ) ウゴ・サンシェス(テオルボ)]
 録音:2007年10月、12月、フロンテイラ宮殿および古楽アカデミー、リスボン、ポルトガル。
 シュッツの「クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルテ」(SWV282-337)(SWV263, 264のみ「シンフォニエ・サクレ」第1巻)と、1990年以来ポルトガル在住のイギリス人作曲家アイヴァン・ムーディが同じテキストに同様の編成で作曲した楽曲で構成されたプログラム。
ディアスポラ.pt
 クロード・グディメル(1514?-1572)/不詳(16世紀ポルトガル)詩: Triste vida vivye
  (ヴィランシコ/原曲:詩篇「 La terre au Seigneur appartient 」)
 マカオ伝承: Bastiana
 ジョアキム・アントニオ・ダ・シルヴァ(1848-1880):
  Flor amorosa(ブラジルのショリーニョ)
 不詳(16世紀ポルトガル): Sehnora del mundo(ヴィランシコ)
 不詳(17世紀ポルトガル): Olà zente que aqui samo(ヴィランシコ)
 ティモール伝承: Mai fali é
 ディエゴ・オルティス(1510-1570)/不詳(16世紀ポルトガル)詩: Na fomte está Lianor
  (ヴィランシコ/原曲:レセルカダ第2番 [Recercada Segunda]
 不詳(18/19世紀、ポルトガル/ブラジル): Menina você que tem(ルンドゥン)(*)
 ガスパル・フェルナンデス(1565?-1629、メキシコ): Xicochi conetzintle
 インド、ゴア伝承: Farar far
 ダミアン・デ・ゴイス(1502-1574、ポルトガル):苦難の日に [In die tribulationis]
 不詳(16世紀ポルトガル): Soledad tenguo de ti(ヴィランシコ)
 フアン・デ・アンチエタ(1462-1523、スペイン): Con amores la mi madre
 不詳?/エウジェニオ・タヴァレス(1867-1930、カボヴェルデ)詩:
  A força de cretcheu(モルナ)
 不詳(17世紀ポルトガル): Olá plimo Bacião(黒人のヴィランシコ)
 マヌエル・マシャド(1585?-1646): Es tus brazos una noche
  セテ・ラグリマス
   [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(歌/Perc/ディレクター) ロザ・カルデイラ(歌)
    イネス・モス・カルダス(リコーダー) デニス・ステツェンコ(バロックVn)
    エウリコ・マシャド(ポルトガルG) ウゴ・サンシェス(テオルボ/リュート/ビウエラ)
    ティアゴ・マティアス(バロックG/ロマンティックG/テオルボ)
    ダンカン・フォクス(ヴィオローネ) フェルナンド・マルコス・ゴメス(Perc)]
 録音:2008年4月、聖カタリナ教会、リスボン、ポルトガル。
 ポルトガルの「ディアスポラ」(祖国を離れ他国に住む者)、すなわちポルトガル植民地居住者たちにまつわる音楽をテーマとするアルバム。(*)以外すべてフィリペ・ファリア&セルジオ・ペイショト編曲。南国的な雰囲気がある。
静寂
 アイヴァン・ムーディ(1964-): Genesis I-III
 アンドルー・スミス(1970-): Lamentation I-III
 ジョアン・マドゥレイラ(1971-): Passio I-III
 アイヴァン・ムーディ:По небу гулял месяц ясный
    [Po nebu gulyal mesyats yasnyi] (ロシア聖歌による)
 アンドルー・スミス:
  Ebi beo thu, hevene quene (18世紀イングランドのテキストによる)
 ジョアン・マドゥレイラ: Porque ben Santa Maria sabe os seus dões dar
   (聖母マリアのカンティガ第327番による)
 セテ・ラグリマス
  [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(T/ディレクター) ジュジ・トート(S)
   ペドロ・カストロ(バロックOb/Obダ・カッチャ/リコーダー)
   イネス・モス・カルダス(リコーダー) ウゴ・サンシェス(テオルボ/リュート)
   ティアゴ・マティアス(テオルボ) ディアナ・ヴィナグレ(バロックVc)
 録音:2009年6-7月、リスボン音楽院、リスボン、ポルトガル。
 現代作曲家が声楽とバロック楽器のために書いた静穏なる宗教的作品集。アイヴァン・ムーディはポルトガル在住のイギリス人。アンドルー・スミスはノルウェー在住のイギリス人。ジョアン・マドゥレイラはポルトガルの作曲家。
いびつな石
 ディオゴ・ディアス・メルガス(1638-1700):
  めでたし元后 [Salve Regina] /オリーヴ山で [In monte Oliveti]
  われらを助けたまえ [Adjuva nos] /断食し涙を流し [In jejunio et fletu]
 フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1702頃-1755?):
  おお、何と甘美な [O quam suavis]
 カルロス・セイシャス(1704-1742):ソナタ20.2 (*)
 フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ:奇跡を求めるならば [Si quaeris miracula]
   (聖アントニオの祝日のための4声コンチェルト形式のレスポンソリウム)(*)
 カルロス・セイシャス:ソナタ20.3 (*) /ソナタ20.3(セテ・ラグリマス編曲)(*) /
            今日、われらに天の王が [Hodie nobis coelorum Rex]
              (クリスマスのための5声のレスポンソリウム )(*)
 アントニオ・テイシェイラ(1707-1774):かくも痛ましく [Tanta grassabatur]
   (聖ヴィンセントの祝日のためのレスポンソリウム III )(*)
 カルロス・セイシャス:ソナタ15.1 (*) /
            杉のごとくわれは頭を高く上げ [Sicut cedrus exaltata sum]
             (聖母マリア被昇天の祝日のためのレスポンソリウム II)(*)
 セテ・ラグリマス
  [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(T/ディレクター) モニカ・モンテイロ(S)
   ペドロ・カストロ(バロックOb/リコーダー) デニス・ステツェンコ(バロックVn) ウゴ・サンシェス
    (テオルボ) ティアゴ・マティアス(テオルボ/バロックG) ディアナ・ヴィナグレ(バロックVc)
   マルタ・ビセンテ(バロックCb) セルジオ・シルヴァ(ポジティヴOrg)]
 録音:2009年11月、リスボン音楽院、リスボン、ポルトガル。
 「バロック」という言葉は真珠の形がいびつであるという意味のポルトガル語「barroco」に由来するとも言われているが、当盤はまさにポルトガル・バロック音楽の海から拾い上た小石を集めたような趣のアルバム。(*)はジョアン・ペドロ・ダルヴァレンガのクリティカル・エディションに拠る演奏。
風〜ジョアン・マドゥレイラ(1971-):聖霊降臨の主日のミサ
 〔聖霊の風 [O vento do espírito] (アンティフォナ・アド・イオントロイトゥム)/
  キリエ(アクトゥム・ペニテンターリス)/グローリア/来たれ聖霊 [Veni Sancte Spiritus] (セクエンツィア)/
  アレルヤ - Pega nos fios...(アンティフォナ・アド・オフェルトリウム)/サンクトゥス/アニュス・デイ/
  泉 [As fontes] (ポストコムニオ)/ Ama como a estrada começa(ディミシオ)〕

 セテ・ラグリマス
  [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(T/ディレクター)
   ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ウゴ・サンシェス(テオルボ)]
 録音:2010年6月、ペニャ・ロンガ教会、リスボン、ポルトガル。収録時間:26分ほど
 ジョアン・マドゥレイラはポルトガルのリスボンに生まれ、アントニオ・ピニョ・ヴァルガスおよびクリストファー・ボッホマン(リスボン音楽院)フランコ・ドナトーニ(シエナのキジアーナ音楽アカデミー)、ヨーク・ヘラー(ケルン音楽大学)、イヴァン・フェデーレ(ストラスブール音楽院)に師事した作曲家。セテ・ラグリマスのために書かれた「聖霊降臨の主日のミサ」は静謐で淡々とした印象の作品。
君の腕の中で一夜〜マヌエル・マシャド(1590頃-1646):歌曲集
 二つの星が太陽に従い [Dos estrellas le siguen] /岩陰に [A la sombra de un peñasco] /
 羊飼い娘は村の牧場に行った [Salió al prado de su aldea] /
 泣くがよい、わが心よ [Bien podéis, corazón mío] (器楽)/
 ガラテアはどれほど感じるのか [Qué bien siente Galatea]
 ぼくは君に言う、きらめく炎 [A ti digo, ampo de fuego] /
 ジャシンタは泉に行った [Salió a la fuente Jacinta] (器楽)/
 君の腕の中で一夜 [En tus brazos una noche] /山々は暗くなり [Oscurece las montañas] (器楽)/
 ジャスミンの露を奪う小鳥よ [Avejuela que al jazmín] /
 フィリスの美貌を [De la hermosura de Filis] (器楽)/
 私をうんざりさせる苦痛は [Mi cansado sufrimiento] /
 何と言う自惚れか [Que entonadilla que estaba] (器楽)/
 リサルドは谷を出た [Fuése Lisardo del valle] /
 だんだんと、ぼくの不安は [Paso a paso, empeños míos]
 ぼくの恋人の瞳から [De los ojos de mi morena] /外へ、外へ [Afuera, afuera]
 セテ・ラグリマス
  [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(T/ディレクター)
   ペドロ・カストロ、イネス・モス・カルダス(リコーダー)
   ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ティアゴ・マティアス(ビウエラ/テオルボ/バロックG)]
 録音:2011年2月、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル。
 マヌエル・マシャドはポルトガルのリスボンに生まれ、リスボン大聖堂併設学校でドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646)に師事した作曲家・ハープ奏者。1610年にスペインのマドリッドに渡り王宮礼拝堂楽士、1639年には国王フェリペ4世の宮廷音楽家になった。当盤収録曲の歌詞もすべてスペイン語。
陸〜ディアスポラ Vol.2
 ガスパル・フェルナンデス(1565頃-1629):
  Tururu farara con son(4声のギネオ;メキシコ)
   +16世紀ポルトガル、作者不詳のヴィランシコ「主の羊飼いは生まれた」
     [Es naçido Dios pastores] の歌詞によるコントラファクタ(替え歌)
   +フィリペ・ファリア(1976-)&セルジオ・ペイショト(1974-):バイレ(2声)
 ブラジル民謡:もう遅い、彼女は眠っている [É tarde, ela dorme]
 セファルディムのロマンス:モーゼはミツライムを出た [Mosé salió de Misraim] (モロッコ)
 インド民謡: O Divan de Mogará
 不詳:われらに告げまたえ、マリア [Dic nobis Maria] / Dalha den cima del cielo
  (16世紀ポルトガル/スペイン)
 フィリペ・ファリア&セルジオ・ペイショト/ロペ・デ・ヴェガ(1562-1635)作詩:
  まぐさ桶 [El pesebre] (ポルトガル/スペイン)
 マヌエル・ジョゼ・ヴィグダル(確認できる活躍期:1795-1824):
  冷酷なサウダーデ(モディニャ;ポルトガル)
 ティモール民謡/フランシスコ・ボルジャ・ダ・コスタ(1946-1975)作詩: Ko le le mai
 フィリペ・ダ・マドレ・デ・デウス(1626-1688/1690頃):
  Oiga el que ignorA; Guatemala(福音史家聖ヨハネのビリャンシコ;グアテマラ)
 不詳/アルナルド・タヴェイラ・アラウジョ神父(1929-)編曲:
  Yamukela(南アフリカ/モザンビーク)
 フィリペ・ダ・マドレ・デ・デウス:
  Al mirar elevado(使徒聖ヤコブのビリャンシコ;グアテマラ)
 アルトゥル・リベイロ(1924-1982):
  レモン売りのロジーニャ [A Rosinha dos limões] (ファド;ポルトガル)
  +ペドロ・カストロ(1977-)による変奏曲
 ポルトガル民謡:眠れ、眠れ、私のぼうや [Dorme, dorme, meu menino] /
         ねんね、ねんね、私のぼうや [Nana, nana, meu menino] /
         ああ、ああ、ぼうや、ああ [Ó, ó, menino, ó]
 ブラジル民謡: Yemanjá ôtô / Uiê ôri rûmba / ユダヤ歌謡: Dayénu
 セテ・ラグリマス

  [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(T/ディレクター) ペドロ・カストロ
    (リコーダー/バロックOb/Obダ・カッチャ) ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
   ウゴ・サンシェス(ビウエラ/中世リュート/テオルボ/バロック&ロマンティックG) マリオ・フランコ(Cb)
   ルイシ・シルヴァ(Perc) ティアゴ・マティアス(ビウエラ/テオルボ/バロックG)
   ゲスト:イネス・モス・カルダス(リコーダー) マジスcho.]
 録音:2011年6月、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル。
 ポルトガルの「ディアスポラ」(祖国を離れ他国に住む者)、すなわちポルトガル植民地居住者たちにまつわる音楽をテーマとするアルバム第2作。
半島〜ディアスポラ Vol.3
 フィリペ・ファリア(1976-)&セルジオ・ペイショト(1974-)/不詳(16世紀-17世紀)作詩:
  悲しみと郷愁を抱いて私は去る [Parto triste saludoso] /
  わが馬具は武器だ [Mis arreios son las armas]
 不詳(16世紀-17世紀):緑色の瞳の少女 [Minina dos olhos verdes] /
           生きているように見えるのはぼくではない [No soy yo quien veis vivir]
 フィリペ・ファリア&セルジオ・ペイショト/不詳(16世紀-17世紀)作詩:
  私の不幸のせいで私はあなたに会えないだろう [Biem podera my desvemtura]
 ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561頃):
  ぼくは生きていて気になることがひとつある [Un cuydado que mia via ten]
 不詳(16世紀-17世紀):あなたは婚約している、レディよ [Desposástesos, señora] /
            言ってくれ、泥棒女よ [Dime, robadora]
 フィリペ・ファリア&セルジオ・ペイショト/不詳(16世紀-17世紀)作詩:
  なぜ泣く?モーロ人よ [Porque lhoras moro] /
  ああ、生きているのかいないのか [Ay que viviendo no byvo]
 不詳(16世紀-17世紀):
  ああ、輝く月よ [Ay luna que reluzes] /望みは潰えた [Foi-ee gastamdo a esperança] /
  夜が暗いならば [Si la noche haze escura] /
  水浴に行くなら、フアニーリャよ [Si te vas a banar, Juanilla] /
  話せ、わが目よ [Faiai, meus ollos] /私の大きな苦しみには [Em mi gram sufrimento]
 セテ・ラグリマス
  [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(T/ディレクター) ペドロ・カストロ
    (リコーダー/バロックOb/ショーム) ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
   ダンカン・フォックス(ヴィオローネ) ルイシ・シルヴァ(Perc)]
 録音:2012年7月、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル。
 「ディアスポラ」第3作は前2作とは趣向を変え、イベリア半島の音楽における人間の内面への旅をテーマとしている。
リングア Vol.1
 Tanchão(ポルトガル語)/
 No piense Menguilla ya(ホセ・マリン(1618/1619?-1699)作曲/
   フィリペ・ファリア&ティアゴ・マティアス編曲;カスティリャ語)/
 El testament d'Amèlia(カタルーニャ語)/ Baila nena(ガリシア語)/
 Aurtxoa seaskan(バスク語)/ Virgem da Consolação(ポルトガル語)/
 Díme, paxarín parleru(アストゥリアス語)/
 Pur beilar el pingacho(ミランダ語)/
 Todo me cansa(作者不詳、16世紀のビリャンシコ;カスティリャ語)/
 El mestre(カタルーニャ語)/ Agora non(アストゥリアス語)/
 Meu amor me deu um lenço 〔 I / II 〕(ポルトガル語)/
 Pues quexar sé(作者不詳、16世紀のビリャンシコ;カスティリャ語)/
 Mira-me Miguel(ミランダ語)/
 El gavinet de los talls & Canço de pegaire(カタルーニャ語)
  ノアノア
  [フィリペ・ファリア(歌/アドゥフェ/バスドラム/ブルームスティック/レコ=レコ/
    ゴート・ネイル/トンバク/バロックG/コラショーネ/リコーダー/口笛/メロディカ)
   ティアゴ・マティアス(バロックG/テオルボ/ビウエラ/コラショーネ/
    歌/バスドラム/ブルームスティック/口笛/ゴート・ネイル/ユダヤHp)]
 録音:2013年6月、11月、2014年1月、リスボンおよびイダニャ=ア=ノヴァ、ポルトガル。
 フィリペ・ファリアとティアゴ・マティアスが2012年に結成したユニット「ノアノア」のデビューCD 。イベリア半島の様々な言語をテーマとしている。ミランダ語はポルトガル北東部のスペイン国境付近で話されている言語。
カンティガ〜マルティン・コダス(13世紀):恋人の歌
 ああ、神よ、ご存じなら [Ai Deus, se sab'ora meu amigo] /
 恋人の愛を知る人は [Quantas sabedes amar amigo] /
 波よ、私はおまえに会いに来た [Ai ondas que vim veer] /
 ビゴの聖所で [Eno sagrado en Vigo] (*) /
 知らせが届いた [Mandad'hei comigo] /美しい妹よ、急いで [Mia irmana fremosa, treides comigo]
 ビゴの海の波 [Ondas do mar de Vigo]
 セテ・ラグリマス
  [フィリペ・ファリア、セルジオ・ペイショト(T/ディレクター) ペドロ・カストロ
    (リコーダー/バロックOb/バグパイプ) ティアゴ・マティアス(リュート/ビウエラ/サズ)
   マリオ・フランコ(Cb) ソフィア・ディニス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
   ウゴ・サンシェス(ビウエラ/中世リュート/テオルボ/バロック&ロマンティックG)
   マリオ・フランコ(Cb) ルイシ・シルヴァ(Perc)]
 録音:2013年11月、リスボン、ポルトガル。
 中世ガリシア語による名曲。マヌエル・ペドロ・フェレイラによるクリティカル・エディション「O Som de Martin Codax」(1986年、ポルトガル国立印刷局刊)を基にフィリペ・ファリアとセルジオ・ペイショトが編曲〔(*)は楽譜が存在しないためフィリペ・ファリアとセルジオ・ペイショト新たに作曲〕したヴァージョンを演奏。各曲はかなり引き延ばされ即興的に展開される。
MÚSICAS FESTIVAS DE FERNANDO LOPES-GRAÇA 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 国内へ2013年に初案内されたポルトガルのレーベル。カナ表記:ムジカス・フェスティヴァス・フェルナンド・ロペス・グラサ。
MFFLG-1/2
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(2CD)
1.5CD価格
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):
 お祝いの音楽(1962-1994)
 〔第1番「テレザ・マルガリダの5歳の誕生日に」/第2番「シルヴィアの3歳のお誕生日に」/
  第3番「ジョゼ・ペドロの最初のクリスマスに」/第4番「『カナリト』の誕生に」/第5番「ネニタの結婚式に」/
  第6番「『カザ・ドス・ガロス』の開館式に」/第7番「テレジタ・マシャドの結婚式に」/
  第8番「ロメオの結婚式に」/第9番「マリア・アリナの20歳の誕生日に」/
  第10番「ヌノ・バロゾの19歳の誕生日に」/第11番「わが兄弟ジョゼの80歳の誕生日に」/
  第12番「フランシネ・ベノイトの90歳の誕生日に」/
  第13番「わが兄弟の最初の曾孫ルイス・ゴンサロの最初のクリスマスのおもちゃ」/
  第14番「イヴォ・マシャドの結婚式に」/第15番「カタリナの3歳の誕生日に」/
  第16番「ジョアン・エスプリト・サントの15歳の誕生日に」/第17番「若い友人たちの集いに」/
  第18番「ミゲル・ボルジェス・チェリョの18歳の誕生日に」/
  第19番「わが兄弟の曾孫ジェルジ・ミゲルの3歳の誕生日に」/
  第20番「ヴァスコ・コンサルヴェスの70歳の誕生日に」/第21番「ジョゼ・ペドロとパウラの結婚式のために」/
  第22番「親愛なるジャシント・ジモンイス博士の66歳の誕生日に」/
  第23番「わが同僚にして友人アルヴァロ・クニャルの80歳の誕生日に」〕
 9つの短い舞曲(#)
  アントニオ・ロザド(P)
 録音:2012年11月23日-26日 (Nos.1-14 [CD 1] ) 、2013年4月5日-8日 (Nos.15-23, (#) [CD 2] )、CDGホール、リスボン経済経営高等学校、リスボン、ポルトガル。
 20世紀ポルトガルを代表する作曲家フェルナンド・ロペス=グラサがその長い生涯において親類や友人の誕生日や結婚式等を祝うために作曲したピアノ作品の出版に合わせて制作されたCD。アントニオ・ロザドはリスボン音楽院を卒業後、16歳でパリ音楽院に入りアルド・チッコリーニに師事、1980年にデビューしたポルトガルのピアニスト。彼はロペス=グラサのピアノ・ソナタ全集も録音している(Numericaレーベル、NUM-1124)。
 #本体、外装に規格番号表示はありません。
MOVIEPLAY 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 既に活動を停止したポルトガルのレーベルによるクラシック部門 MOVIEPLAY CLASSICS のアイテム中、1点のみに流通在庫を発見。他のアイテムは供給出来ませんので、御了承下さい。
MOV3-11037
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【在庫僅少】
エステヴァン・デ・ブリト(1575?-1641):死者のための聖務(レクイエム)
 Parce mihi, Domine / Responde mihi / Spiritus meus attenuabitur / Introitus: Requiem aeternam / Kyrie /
 Graduale: Requiem aeternam / Tractus: Absolve, Domine / Offertorium: Domine Jesu Christe / Sanctus /
 Agnus Dei / Communo: Lux aeterna / Ad Dimittendum: Requiescant in pace / Circumdederunt me /
 Homo natus de muliere / Feu, Domine / Libera me, Domine / Memento mei / Ad simittendum: Requiescant in pace

 グルポ・ヴォカル・オリジポ
 録音:1995年4月8日-11日、聖ジョルジェ教会、リスボン、ポルトガル/発売:1995年。
 エステヴァン・デ・ブリトはポルトガル南西部、スペインと国境を接する町セルパに生まれ、エヴォラ大聖堂でフィリペ・デ・マガリャンイス(1571頃-1652)に師事した作曲家。国境を越えてスペインの都市バダホスの大聖堂楽長を務めた(1597年以前-1613)後、スペインのマガラ大聖堂に就任し亡くなるまでその地位にあった。グループ・ヴォカル・オリジポは1988年にポルトガルのリスボンに創設された声楽アンサンブル。
 #当 CD はポルトガル・ルネサンス・ポリフォニーのファンに求められながらも長らく入手困難だった物。再生産されたわけではありません。アナウンスから時間が経っており、既に入手出来なくなっている可能性が高い商品です。
OS MUSICOS DO TEJO 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 国内へ2014年に初案内されたレーベル。マルコス・マガリャンイスにより2003年に創設されたポルトガルのピリオド楽器アンサンブル「オス・ムジコス・ド・テジョ」の自主製作盤と思われる。
MT-202
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【注目盤】
ルイザ・トーディのアリア集
 フローリアン・レオポルト・ガスマン(1729-1774):
  歌劇「職人の恋」 [L'Amore Artigiano] (1778) 〜序曲(管弦楽)
 ベルナルディーノ・オッターニ(1736-1827):歌劇「アルミーニオ」 [Arminio] (1781)
  〜ロスモンダのアリア「あなたが心に同情を覚えるなら」 [Se pietà tu senti al core]
 ニッコロ・ピッチンニ(1728-1800):歌劇「迫害された匿名の女」
   [L'Incognita Perseguitata] (1770) 〜ジャネッタのレチタティーヴォとアリア
    「羊飼いたちよ、私も一緒に」 [Pastorelle, anch'o con voi]
 ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816):歌劇「アンドロマカ」(1797)
  〜アンドロマカのレチタティーヴォとアリア「哀れな王子よ」 [Povero Prence]
 ニッコロ・ピッチンニ:歌劇「迫害された匿名の女」〜ジャネッタのアリア
    「お父さん、ああ、どこにいるの?」 [Genitore, ah, dove siete?]
 アントニオ・サッキーニ(1731-1786):歌劇「オリンピーアデ」(1778)
  〜メガークレのアリア「もしも君が探すなら、こう言うなら」 [Se cerca, se dice]
 ニッコロ・ピッチニーニ:歌劇「ディドーネ」 [Didone] (1791)
  〜ディドーネのレチタティーヴォとカヴァティーナ
    「ああ、私が何を言った?不幸な人よ」 [Ah, che dissi, infeice?]
 ニッコロ・ピッチンニ:歌劇「インドのアレッサンドロ」 [Alessandro nell'Indie] (1778)
  〜クレオフィーデのレチタティーヴォとアリア「それでポーロは死んだのだ」 [Poro dunque morì]
 ダヴィド・ペレス(1711-1779):歌劇「デモーフォンテ」 [Demoofonte] (1772)
  〜ディルチェアのアリア「私はあなたに期待する、愛する夫よ」 [In te spero, o sposo amato]
 アントニオ・サッキーニ:歌劇「オリンピーアデ」
  〜アルジェーネのアリア「もう何も見つからない」 [Più non si trovano]
 ジョアナ・セアラ(S) マルコス・マガリャンイス指揮
 オス・ムジコス・ド・テジョ(管弦楽)
 録音:2008年9月12-16日、カルトゥジオ教会、カシアス、ポルトガル。
 18世紀終盤に活躍したポルトガル出身の名リリック・ソプラノ、ルイザ・トーディ。1753年ポルトガルのセトゥバルにルイサ・ロザ・デ・アギアルとして生まれ、14歳で舞台デビュー、16歳の時にナポリ出身のヴァイオリン奏者フランチェスコ・サヴェーリオ・トーディと結婚、17歳でオペラ・デビュー。1777年にポルトガルを出てから20年にわたってイギリス、フランス、イタリア、ドイツ、ロシア等ヨーロッパ各地で大活躍。1799年、ナポレオン戦争を避けナポリを去り、13ヶ月をかけて1810年ポルトガルに帰国。1801年ポルトに居を構え歌手活動を再開したが、1803年に夫が死去、1809年のナポレオン軍のポルト侵攻の際に「Ponte das barcasの悲劇」に巻き込まれ貴重な宝石類を失い、さらに1813年頃から視力が弱まり10年後に完全には完全に失明する不幸に見舞われ、1833年リスボンで貧窮のうちに亡くなった。
 当盤はルイザ・トーディがヨーロッパ各地で歌った数々のオペラからアリアを選び彼女のキャリアを回想しようという企画。「ルイザ役」を歌うのは、リスボンに生まれロンドンのギルドホール音楽学校で学び2004年にオペラ・デビューしたソプラノ、ジョアナ・セアラ。バロックから古典派にかけてのレパートリーを得意としている。ブックレットにポルトガル語の解説と英語・フランス語訳、イタリア語歌詞とポルトガル語・英語・フランス語訳を収録。
MT-001
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【注目盤】
ファドの種〜ポルトガル歌曲とファドの遠い関係を探って
 不詳:私は、不運にも [Foi por mim, foi pela sorte] (*)
 ラファエル・チェリョ・マシャド(1814-1887):
  甘美な希望はついえた [Fenece doce esperança] (*)
 アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ(1759-1833):メヌエット
 フランシスコ・シャヴィエ・バプティスタ(17??-1797):
  私の人生は常に悲しみと苦しみばかり [He somente a minha vida sempre penar e sofrer] (*)
 ジョゼ・メスキタ(確認できる活躍期:1793-1795):
  優しい鳥たち [Ternas Aves] (*)
 アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ:
  アンダンティーノ/フランシスコ・ジェラルド氏のトッカータ
 マルコス・ポルトゥガル(1762-1830):愛しい夫が [Cosi dolce amante sposo] (*)
 アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ:
  この世の栄光を軽んじ [Desprezar do mundo a glória] (*) /
  愛が私に褒美をくれた [Amor concedeum'um prémio] (デュエット)(*)
 マヌエル・ジョゼ・ヴィディガル(確認できる活躍期:1796-1826):
  メヌエット第6番/メヌエット第3番
 V.J.チェリョ(19世紀前半):小鳥 [Avezinha]
 アントニオ・ジョゼ・ド・レゴ(1783頃-1821):
  バレイロの涼しい海辺 [Frescas praias do Barreiro] (*)
 D.ジョゼ・アクニャ(?-1828):オリュンポスの神々 [Deuses do Olimpo] (*)
 ジョゼ・マウリシオ(1752-1815):
  私が自然に何をしたのか [Que fiz eu à natureza] (*)
 カルロス・セイシャス(1704-1742):
  ソナタ ハ短調(PM第16番)から第1楽章(チェンバロ独奏)
 D.ジョゼ・アクニャ:愛の絆 [Os lacos d'Amor] (チェンバロ伴奏)(*)
 マルコス・マガリャンイス(Cemb)指揮オス・ムジコス・ド・テジョ
  [アナ・キンタンス(S;*) リカルド・ロシャ(ポルトガルG)]
 録音:2006年7月23日-26日、市立アウグスト・カブリタ・コンサートホール、バレイロ、ポルトガル。
 ポルトガルの伝統歌謡ファドへの流れを作ったと考えられる、18世紀中盤から19世紀初頭にかけてポルトガルで書かれた「都会の中産階級向け歌曲」を選び出し、ポルトガルギターを交えて演奏するという興味深い企画。
 オス・ムジコス・ド・テジョはマルコス・マガリャンイスにより2003年に創設されたピリオド楽器アンサンブル。ポルトガル音楽ファンの方だったら Naxosから発売されたフランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1702-1755)の歌劇「ラ・スピナルバ」でにご存じかもしれない。アナ・キンタンス(1975年生まれ)はリスボン国立音楽院で学んだソプラノ。ピリオド・モダーンを問わずすでに多くの名だたるオーケストラとの共演、オペラハウスへの出演を果たしている。リカルド・ロシャ(1974年リスボン生まれ)は現代を代表するポルトガルギター奏者の一人。マルコス・マガリャンイスは1972年リスボンに生まれ、リスボン高等音楽学校でクレミルデ・ロザド・フェルナンデス、シェティル・ハウグサンに、パリ音楽院でケネス・ギルバート、クリストフ・ルセ、ケネス・ワイスに師事したチェンバロ奏者・指揮者。ブックレットにポルトガル語の解説と英語・フランス語訳、ポルトガル語歌詞と英語訳・フランス語訳を収録。
 #本体・外装ともに規格品番表記はございません。
PRIMETIME 1CDあたり\3080(税抜\2800)
 日本へは2014年にアナウンス。レーベルではなくスペインの配給会社である模様。アーティストの自主製作盤と思われ、入手出来なくなっている場合はご容赦下さい。
PMT-0613
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(2CD)
【推薦盤】
ペドロ・カルデイラ・カブラル〜ポルトガルギターの迷宮&アンソロジー
 [CD 1] ポルトガルギターの迷宮(*)
  不詳(16世紀):マタシンス
  ペドロ・デ・エスコバル(1465頃-1536):ヴィランセテ/カンティガ
  不詳(16世紀):ルッジェーロのグロザ
  ディエゴ・オルティス(1510-1570):レセルカダ 〔 I / II 〕
  ジョン・ダウランド(1563-1626):憂鬱なガイヤルド
  アントニー・ホルボーン(1550頃-1602):パヴァーヌ第4番
  ジョン・ダウランド:蛙のガイヤルド
  ロバード・ジョンソン(1582頃-1633):アルマン
  ロベール・バラール(1575-1650):村のブランル
  ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタK.322
  カルロス・セイシャス(1704-1742):ソナタ37
  ジョアン・パウロ・ペレイラ
   (確認できる活躍期:1840-1860):ワルツ ヘ短調/ワルツ ト短調
  不詳(1850頃):マズルカ
  ペドロ・カルデイラ・カブラル(1950-):イチイのバラード/アストリアナ
 [CD 2] アンソロジー
  アロンソ・ムダラ(1520頃-1580):ファンタジア
  ジル・デュラン・デ・ラ・ベルジェリ(1554-1605):愛しの人よ、もしあなたの心が
  ガスパル・サンス(1640頃-1710):パヴァーヌ
  サンティアゴ・デ・ムルシア(1682頃-1740):前奏曲/カンシオン
  ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690頃-1758):ソナタ
  ドメニコ・スカルラッティ:ソナタK.11
  マテオ・アルベニス(1755-1831):ソナタ
  フェルナンド・ソル(1778-1839):練習曲 Op.6 No.23 /練習曲 Op.35 No.10
  アントニオ・ラウロ(1917-1986):ベネズエラのワルツ
  ペドロ・カルデイラ・カブラル:アーモンドのバラード/玩具/岩山の迷宮/未完の円
 ペドロ・カルデイラ・カブラル(ポルトガルG) ダンカン・フォックス(Cb;*)
 録音:データ記載なし。
 『ポルトガルの伝統歌謡ファドの伴奏楽器と位置付けられていたポルトガルギターをクラシカルなソロ楽器にまで高めたペドロ・カルデイラ・カブラル。彼の2つのコンサート・プログラムを収めたCDが発売されました。ポルトガルギターはいわゆるギターではなくリュート系で、6コース・スチール複弦の撥弦楽器。どこか哀感を帯びた甘美な音色を特徴としています。ポルトガルでは単に「ギター(ギタラ)」と言えばこの楽器を指すそうです。』
 『ペドロ・カルデイラ・カブラルは1950年リスボンの音楽一家に生まれリスボン国立音楽院で学んだギター、ポルトガルギター、リュート、ヴィオル奏者。彼はポルトガルにおける古楽演奏の第一人者でもあり、ピリオド楽器と古楽唱法によるアンサンブル「ラ・バタッラ」および「コンセルト・アトランティコ」を主宰する他、ルネサンス・バロック音楽のポルトガルギター用編曲に長年取り組んでいます。録音したCDは十数枚あり、当盤同様に2つのコンサート・プログラムを収めたCD「ポルトガルギターの記憶&18世紀のギターに」(2003年、Tradisomレーベル、ポルトガル)もすばらしい内容だったのですが残念ながら廃盤のため入手できません。カルデイラ・カブラルの編曲・演奏による楽曲の数々はポルトガルギターのために書かれたオリジナル作品としか思えないほど違和感がなく、この楽器独特の魅力を備えた逸品に仕上がっています。なかでもすばらしいのはやはりセイシャス。カルデイラ・カブラルの自作曲もファド風あり、ピアソラ風あり、技巧を極めた現代音楽風ありでとことん楽しめます。「辺境のマイナー楽器」のイメージを吹き飛ばす「クラシカル・ポルトガルギターの名盤」と自信を持って申し上げます。』( Primetime レーベル国内代理店 株式会社サラバンド代表取締役 金田敏也)
 # Primetimeは配給元と表示されており、実質的には自主制作商品と思われますのでお早目の入手をお勧めいたします。なお、外装に規格品番表記がございませんのでご注意ください。
PARLOPHONE MUSIC PORTUGAL 1CDあたり\4400(税抜\4000)
レムリアの歌〜現代ポルトガル歌曲集
 オズヴァルド・フェルナンデス(1985-)/
  ゴンサロ・M.タヴァレス(1970-)作詩:旅 [Uma Viagem]
 エドゥアルド・ルイス・パトリアルカ(1970-)/
  ヴァルテル・ウゴ・マンイ(1971-)作詩:レムリアの歌 [Canções de Lemúria]
 ヌノ・ジャシント(1985-)/パウロ・ジョゼ・ミランダ(1965-)作詩:幻影 [Ilusio]
 パウロ・ペレイラ=ロペス(1964-)/
  ジョゼ・ルイス・ペイショト(1974-)作詩:7つの歌 [7 Canções]
 マリナ・パシェコ(S) オルガ・アマロ(P)
 録音:2013年9月、ポンテ・デ・リマ音楽アカデミー・コンサートホール、ポンテ・デ・リマ、ポルトガル。
 作詩・作曲とも現代ポルトガルのアーティストの手になる歌曲集。「レムリア」はイギリスの動物学者フィリップ・スクレーター(1829-1913)が1874年に提唱した、インド洋に存在したとされる仮想の大陸(Wikipediaによる)。


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