PE-101 (HYBRID_SACD) 廃盤 |
ヨーゼフ・マルティン・クラウス: ソロのためのカンタータ「春」 |
ジモーネ・ケルメス(S) ヴェルナー・エールハルト指揮 ラルテ・デル・モンド |
ソプラノとトランペットのためのカンタータ集 バッハ(1685-1750): カンタータ第51番「もろびとよ、歓呼して神を迎えよ」 クリーゲル(1649-1725):ソナタ ローゼンミューラー(1619-1684):宗教的協奏曲 フィンゲル(1660-1730):ソナタ ハ長調 ローゼンミューラー:宗教的協奏曲 ゼレンカ(1679-1745):ラウダーテ・プエリ |
ルート・ツィーザク(S) ラインホルト・フリードリヒ (バロックTp) ベルリン・バロック・カンパニー | |
バロックの時代において、トランペットは神の声とされ、この楽器が出てくるのは「特別の場合」に限られていた。この輝かしい音色を響かせているのは、かつてフランクフルト放送so.の首席を務め、ルツェルン祝祭管でも輝かしい音色を聴かせる世界的名手、ラインホルト・フリードリヒ。ただでさえ演奏が困難であるバロック・トランペットをここまで完璧に吹きこなせるのには感嘆する他ない。ツィーザクのソプラノも、まさに天使の声! | ||
シュニトケ:ピアノ協奏曲集 ピアノ協奏曲(1960)/ ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲(1979)/ 4手ピアノと 室内オーケストラのための協奏曲(1988)(*) |
エヴァ・クピェツ(P) マリア・レットベリ(P;*) フランク・ストローベル指揮 ベルリン放送so. | |
シュニトケ(1934-1998)の音楽を論じるのはとても困難なことと言われる。なぜなら彼は時代に即してその作風を変えてきたから。このアルバムではショスタコーヴィチの影響を受けたと思われる最初期の作品からセリー、12音、多様式と時代に合わせて形を変えてきた彼の音楽性を楽しむことが出来る。26歳の時に書かれた最初のピアノ協奏曲(2005年にクピェツが公式に演奏するまで忘れられていた作品)と、4手のための協奏曲など3つの協奏曲がすべて収録されている。 | ||
モーツァルト:オペラ「劇場支配人」
オットー・シェンク(語り/劇場支配人) ノエミ・ナーデルマン(S) オフェーリア・サラ(S) ローター・オディニウス(T) カーステン・サブロフスキ(B) ネヴィル・マリナー指揮ベルリン・ドイツso. | ||
意外にもマリナーの初録音作品。録音年は記載されていない模様。 この作品は、モーツァルト(1756-1791)が皇帝ヨーゼフ2世の依頼により1786年に作曲したもの。とはいえ、序曲とアリアが4曲あるのみで、あとはセリフで補ったり他のバレエ曲をあわせたりと上演の際は色々と趣向が凝らされる。この演奏はあの名演出家オットー・シェンクが劇場支配人となって絶妙な語りを聴かせる。あの有名な「こうもり」での名演出&看守フロッシュ役での名演技を彷彿させるなんとも楽しい一人芝居。ドイツ語がわからずともこの雰囲気はしっかり伝わるはず。 | ||
マーラー(1860-1911): 歌曲集「さすらう若人の歌」(*)/ 歌曲集「亡き子をしのぶ歌」(*)/ 歌曲集「少年の不思議な角笛」より(#) [死んだ鼓手/少年鼓手/番兵の夜の歌/ 魚に説教するパドヴァの聖アントニウス] |
トーマス・ クヴァストホフ(B−Br;*) ホーカン・ハーゲゴール(Br;#) ガリー・ベルティーニ指揮 ケルン放送so. | |
旧:CAPRICCIO 71124(ベルティーニ・エディション Vol.8; 廃盤)の再発売。今回SACDから通常CD盤へ移行している。 今なお忘れがたきベルティーニのマーラー。この歌曲集でも涙が溢れるほどの共感できる名演を聴かせてくれる。柔軟な「若人」、思いの他引き締まったテンポが新鮮な「なき子」。息つく暇もなくマーラーの世界へと引き込まれることだろう。ソリストも万全。瑞々しいクヴァストホフ、表現力豊かなハーゲゴート、2人の持ち味を存分に生かした選曲。 | ||
フランツ・クロンマー: ディヴェルティメント ヘ長調 Op.96/ ピアノ四重奏曲 Op.95 |
コントラスト・ケルン 弦楽三重奏団 [ジルヴィー・クラウス(Vn) クリスティアン・ グーゼス(Va) ヴェルナー・マツケ(Vc)] アレクザンデル・ プリアエフ(Fp) | |
モーツァルトと同時代の作曲家、クロンマー(1759-1831)はモラヴィアに生まれ主にウィーンとハンガリーで活躍した人。彼は典型的な古典派の特長を備えた作品を書き、それはハイドン風でもあり、ベートーヴェン風でもある。晩年の作品はロマン派の作風も備えており、この時代の作品を集中して聴きたい人にはうってつけの1枚と言えそう。ピアノ四重奏曲でのフォルテピアノの優雅な響きもたまらない。1999年に結成されたコントラスト・ケルン弦楽三重奏団は、緊密なアンサンブルと暖かい楽器の音色が魅力的。 | ||
The Beethoven Academy 1824〜 ベートーヴェン:作品集 「献堂式」序曲 Op.124/ 3つの讃歌(ミサ・ソレムニス Op.123より;*) [キリエ/クレド/アニュス・デイ]/ 交響曲第9番「合唱」 Op.125 |
ペーター・リカ(B;*) クラウディア・ バラインスキー(S) ゲルヒルト・ロンベルガー(Ms) レイ・M.ヴェイド Jr.(T) ダニエル・ボロフスキ(B) クリストフ・シュペリング指揮 ダス・ノイエo.、 コーラス・ムジクス・ケルン | |
1824年5月7日、ウィーンで第9の初演が行われた際のプログラムをそのまま復元した演奏会。ピリオド楽器オーケストラの最高峰によるベートーヴェン(1770-1827)をお聴き頂きたい。艶やかな弦の響きと軽快なテンポに思わず心惹かれる。研究家としても名高いシュペリングの指揮は、細かいところまで心配りの行き届いた説得力のある演奏。後半若干アンサンブルに乱れが生じるが、それもご愛敬と言えるだろう。なお、国内代理店は、テノール歌手を「レイ・M.ウェイド・ジュン」としているが、Jr.の翻訳ミスと思われる、 | ||
ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792): 劇音楽「アンフィトリオン」 |
シャンタル・サントン(S) ゲオルク・ポプルッツ(T) ヴェルナー・エールハルト指揮 ラルテ・デル・モンド、 ボナー室内cho. | |
「北欧のモーツァルト」クラウスが一番得意とした劇場音楽。場面に合わせて表現力豊かな音楽が次から次へと湧きだし、聴き手の耳を楽しませてくれる。このエールハルトによるライヴ録音では、歌手、合唱、そして管弦楽。全てが言葉に尽くせない程最上の音を奏でる。 | ||
ウィーン・ホーフカペレ〜ウィーンの宮廷礼拝堂の音楽 アイブラー、ヘルベック、サリエリ、モーツァルト他 |
レネーケ・ロイテン(S) ヨハネス・マルティン・ クレンツレ(Br) ダニエル・ベーレ(T) ウタ・クリスティナ・ ゲオルク(Ms) ヘルムート・フロシャウアー指揮 ケルンWDR放送o. | |
ウィーンの宮廷礼拝堂が設立されたのは、マクシミリアン1世の統治下1948年[カデンツァ注:代理店の誤記。正しくは1498年]だと言われているが、多くの作曲家が即位式や祝賀のための音楽を委嘱され、素晴らしい作品を残している。ハイドンやモーツァルトなどの良く知られた作曲家から、アイブラーやヘルベックなど現在ではほぼ忘れられてしまった人まで、多彩な作品が含まれ、計り知れないほど価値のあるアーカイヴ。 | ||
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-):作品集 歌劇「バッカスの巫女」からの組曲(1966)/ 夜曲とアリア/交響曲第8番(1993) |
クラウディア・ バラインスキー(S) マルクス・シュテンツ指揮 ケルン・ギュルツェニヒo. | |
旧:CAPRICCIO 71134(20世紀のポートレート・シリーズ; 廃盤)の再発売。今回SACDから通常CD盤へ移行している。 現代のドイツで最も重要な作曲家の一人であるヘンツェは、多彩な音色を駆使した特異で重厚な作品を発表し続け、高い人気を誇っている。このアルバムは、歌劇「ルプパ」の初演などで評価され、ヘンツェ解釈の第一人者と目されているシュテンツの指揮によるもの。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」に着想を得たという交響曲第8番など特有の濃厚な世界が広がる。 | ||
ベルティーニ・シリーズ モーツァルト:大ミサ曲 ハ短調 K.427(ヘルムート・エーダー版)(*)/ レクイエム K.626(#) アーリーン・オジェー(S;*) クリスティーナ・ラキ(S;#) ドリス・ゾッフェル(Ms;*/#) トーマス・モーザー(T;*) ロベルト・スヴェンセン(T;#) スティーヴン・ロバーツ(B;*) トーマス・クヴァストホフ(B;#) ヴォルフラム・ゲーリング(Org;*) ガリー・ベルティーニ指揮ケルン放送so.&cho. | ||
録音:1986年(*)/1991年(#)。CAPRICCIOレーベルで好評だったシリーズをそのまま引き継いだ形の、今は亡き巨匠ベルティーニの音源発掘盤。鬼気迫る指揮、オジェ−、モーザーなど当時最高の名歌手たちの歌声と聴きどころ満載。 | ||
ピアソラ:タンゴ・ヌェーボ 2台のピアノのための「グラン・タンゴ」/ 2台のピアノのための「フーガとミステリオ」/ 4手連弾「リベルタンゴ」による変奏曲/他 |
デュオ・ヴィラルソー [アレクサンドラ・ソストマン、 ユディス・モシュ(P)] | |
アルゼンチン民衆のためのダンス音楽であったタンゴを、芸術にまで高めたピアソラについては、もう多くを語る必要はないだろう。そんなピアソラの名曲の数々を現代作曲家『マーカス・ホルンがるピアノデュオ』(『内』代理店表記ママ)に仕立て上げたもの。もちろん彼自身の手による「ピアソラのオマージュ」も含まれている。バンドネオンやチェロの音色とは一味違う華麗なる音色をお楽しみ頂ける。 | ||
アルミランテ J.S.バッハ、ヘンデル、フックス、 パーセルの音楽に基づく3幕のオペラ |
デボラ・ヨーク(S) リディア・フィールリンガー(A) イェルク・ツヴィッカー指揮 カペラ・レオポルディナ | |
本来、新作オペラというものは、その時代の作曲家によって書かれる。しかし、この作品は過去の名作曲家たちとの素晴らしい共同作業によって生まれた新作。このオペラの再構築のためにソプラノとアルトのために書かれた美しいバロックのデュエットを探しだし、歌詞をチェックしながら注意深く曲をつなぎ合わせた。そして更に新しい「ラブ・ストーリー」を注ぎこみた。ヨークとフィアリンガーの2人の名花が妙なる歌声で聴き手を魅了する。 | ||
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集 ピアノ三重奏曲第7番「大公」 Op.97/ 仕立て屋カカドゥの主題による10の変奏曲Op.121a/ ピアノ三重奏曲第9番 変ホ長調WoO.38/ ピアノ三重奏のためのアレグレット 変ホ長調 Hess48/ ピアノ三重奏曲第2番 ト長調 Op.1-2/ ピアノ三重奏曲第10番 変ホ長調 「創作主題による14の変奏曲」Op.44/ ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調 Op.70-2/ ピアノ三重奏曲第1番 Op.1-1/ ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」 Op.11/ ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」 Op.70-1/ ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3/ 三重奏曲 Op.38(七重奏曲 Op.20より ベートーヴェン自身による編曲)/ ピアノ三重奏曲第8番 変ロ長調 WoO.39 |
ハイドン・トリオ・ アイゼンシュタット | |
ベートーヴェンはその生涯のほとんど全ての時期にピアノ三重奏曲を作曲している。初期の習作から晩年の円熟した作品までどれもが独創性に富んだ、まさに「通のため」の音楽。ここで演奏しているハイドン・トリオ・アイゼンシュタットは1992年に結成された団体で古典派から現代音楽まで幅広いレパートリーを有している。全てのパートが均一で輝かしい音色。極上のアンサンブル。 | ||
アレクサドル・ピエール・フランソワ・ ボエリ(1785-1858):ソナタとカプリース集 ソナタ ハ短調 Op.1-1/ ピアノのための30の練習曲とカプリスより/ ソナタ ト長調 Op.1-2 |
クリスティーネ・ ショルンスハイム(Fp) | |
ボエリはパリ生まれの作曲家、オルガン奏者、ピアニスト。彼が活躍した時代は古典派からロマン派への移行期で、愛国心に満ちた曲が次々と書かれた頃でもあったが、フレスコバルディやクープランを愛した彼はその波に乗ることもなく生涯厳粛な曲を書き続けた。ハイドンやシューベルトでこの上なき名演を披露したショルンスハイムの絶妙な演奏で。 | ||
ショスタコーヴィチ(1906-1975):チェロ協奏曲集 [第1番/第2番] |
ドミトリー・ マスレンニコフ(Vc) クリストフ・エッシェンバッハ指揮 北ドイツ放送so. | |
冷戦終了後のロシアは、非常に才能ある音楽家を多く輩出している。ここでチェロを弾く1980年生まれのマスレンニコフもその一人。並外れた才能を持ち、既に幾つものオーケストラと共演を重ね高い評価を受けているが、フランス政府の給費留学生として3年間の研鑽を積み、その際エッシェンバッハの目に留まった。この若き才能をエッシェンバッハは大切に育み一層優れた音楽家として育て上げた。このデビュー盤で名技を確かめて頂きたい。 | ||
クシェネク(1900-1991):ピアノ作品集 5つのピアノのための小品 Op.39/ ピアノ・ソナタ第2番 Op.59/ ピアノ・ソナタ第4番 Op.114/ ジョージ・ワシントンの変奏曲 Op.120/ オーストリアからの反響 Op.166/ フォックストロット Op.138 |
ミハイル・コルジェフ(P) | |
チェコの血をひくクシェネクはシュレーカーに作曲を師事し、ウィーンで活躍した音楽家で、この当時の作曲家らしく作風を時代に合わせて変えていった。初期は後期ロマン派、無調、多調を経て、ジャズも採り入れ、12音から電子にまで到達。多くの作品を残したクシェネクだが、ピアノ曲はとりわけ重要な位置を占めており、生涯にわたって作品を書いていた。このアルバムでは彼の70年間に及ぶ作風の変遷が味わえる。 | ||
クシェネク: 室内オペラ「信頼の代償は?」Op.111 (1945)(*)/ ザウターの3つの歌曲/4つの歌曲/3つの歌曲 イラナ・デイヴィッドソン、スーザン・ナルッキ(S) リチャード・クレメント(T) クリストフェレン・ノムラ(Br) リンダ・ホール(P) | ||
(*)は、4人のメトロポリタン歌劇場歌手たちの依頼によって書かれた、クシェネク自らの台本によるオペラ。当時の社会情勢などを考慮して、あくまでもオーケストラを使うことなく、ピアノ1台で多彩な情景を表現することに尽力した作品(要するに安くあがる)だが、結局メトでは初演されることなく、1962年ザールブリュッケンで初めて日の目をみた。2組の夫婦の巧妙な掛け合いと、オケに匹敵するほどに雄弁なピアノ。既存のオペラの概念とは全く違う世界。 | ||
現代のホルン協奏曲集 フライジッツァー(1973-): ホルンと11人のミュージシャンのための音楽 ハイニシュ(1968-): キマイラ〜ホルンと室内アンサンブルのための シュテルク(1968-):…暗黒の中の光の輝き〜 ホルンとアンサンブルのための シュヴェルツィク(1935-):アルプホルンと 小管弦楽のための「ケルティック・スタイル」 ピントス(1965-): フレンチホルンとアンサンブルのための協奏曲 |
ヌリ・グアルナシェッリ(Hr) アンサンブル“ディ・ライヒェ " ゴットフリート・ラブル指揮 | |
2005年、ディレクター、ゴットフリート・ラブルと3人の作曲家、フライジッツァー、シュテルク、ハイニシュ(彼らは親友)が集結。“ディ・ライヒェ "のために何かできないか相談した。彼らは「新しい協奏曲」を書くことで話がまとまり、選ばれた楽器がホルンだったという。19世紀には重要な役割を負っていたのに、20世紀になってからはあまり活躍の場もないホルンのために彼らは目もくらむばかりの超絶技巧を用いた作品を生み出した。そのすばらしい芸術の結晶をウィーン放送so.のメンバーであるグアルナシェッリの名演でお聴き頂きたい。 | ||
シェーンベルク、ウェーベルン、ベルク: 弦楽四重奏曲集 シェーンベルク(1874-1951): 弦楽四重奏曲第2番 Op.10(*) ウェーベルン(1883-1945): 弦楽四重奏のためのラングザマー・ザッツ ベルク(1885-1935):叙情組曲より「ラルゴ」(*) |
クリスティーネ・ シェーファー(S;*) ペーターゼンSQ | |
近代・現代音楽を得意とするソプラノは数多くあれど、このシェーファーに勝る人はそうはいないのではないだろうか。硬質な中に不思議な温かみを帯びた彼女の声はまさに混沌とした世界に降り注ぐ一条の月の光のようだ。20世紀の音楽に抜群の理解度を示すペーターゼン弦楽四重奏団の明晰な解釈には有無を言わせぬ説得力がある。 | ||
栄光と永劫処罰 ヘリベルト・ブロイアーによるピアノ・デュオ編曲集 J.S.バッハ:パッサカリア BWV582 スウェーリンク: 変奏曲「わが青春はすでに過ぎ去り」 ブクステフーデ:葬送の音楽/前奏曲とフーガ ト短調 モーツァルト: フリーメイソンのための葬送音楽 K477/ 魔笛 K622より「コラール」 メンデルスゾーン::前奏曲とフーガ ニ短調Op.37 ブラームス:コラール前奏曲より 「おおこの世よ、私は汝より去らねばならぬ」 レーガー:序奏とパッサカリア |
フリードリヒ・トーマス、 ハンスヤーコプ・ ステームラー(P) | |
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678): ヴァイリンとヴィオラ・ダ・ガンバのための 幻想的組曲集 アリア イ長調/組曲 イ短調/ソナタ ニ調〜アダージョ/ ディヴィジョン イ長調/組曲第17番 ホ短調/ ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏のための 「 MS Goess 」 イ長調/ 組曲第11番 ハ短調/組曲 ト長調 |
クリストフ・ハイデマン(Vn) ウルリヒ・ ヴェデマイアー(テオルボ) ミヒャエル・フュルスト(Org) ジモーネ・エッケルト (ヴィオラ・ダ・ガンバ)指揮 ハンブルク・ラツムジーク | |
『イギリスの作曲家ジョン・ジェンキンスについて、実はあまり詳しいことがわかっていない。当時、イギリスの名のある作曲家はみんなロンドンで活動していたのだが、ジェンキンスは終生地方に住んでいたためか、音楽界の潮流にのることは無かった。またヨーロッパを旅行することもなく、他の音楽家たちと交流も持つことがなかった。しかし彼は生涯に800曲以上もの作品を書き、その中にはアマチュア向けに70以上もの組曲が含まれていた。彼はリュート奏者であり、リラ・ダ・ガンバの名手でもあった。また伝統的な単旋聖歌を定旋律とする「イン・ノミネ」を復活させ、自ら演奏したことでも知られている。良い意味での職人技が冴える組曲の数々は、今聴いても全く古臭さを感じさせない。』(以上『』内は基本的に代理店記載ママ) | ||
フランク:室内楽曲集 ピアノ五重奏曲 ヘ短調/弦楽四重奏曲 ニ長調 |
アルトゥール・ピッツァーロ(P) ペーターゼンSQ | |
ここに収録された2曲の室内楽作品はフランクの晩年に書かれたもので、その緻密な構成と激渋さは、あの交響曲すら凌駕するものであり、室内楽の新しい時代を予見させるものでもある。サン=サーンスに献呈されたピアノ五重奏の重苦しい響きはオルガン奏者としてのフランク(1822-1890)の特徴がよく顕れているものだろう。ポルトガル生まれの名手ピッツァーロの輝かしいピアノの音色が華を添える。また弦楽四重奏での堅固で格調高い音楽も、まさに「通向け」。 | ||
トランペットとオルガンのための作品集 メシアン(1908-1992):ニワムシクイ ツビンデン(1917-):ディアローグ Op.50 ショスタコーヴィチ(1906-1975):パッサカリア Op.29 エベン(1929-2007):窓 ジョリヴェ(1905-1974):アリオーソ・バロッコ エスケシュ(1965-):エヴォケーションII トマジ(1901-1971):クスコの聖なる週間 ソーゲ(1901-1989):決して滅することはない 武満徹(1930-1996): 径〜ヴィトルド・ルトスワフスキの追憶に |
ラインホルト・ フリードリヒ(Tp) イヴェタ・アプカルナ(Org) | |
ドイツなどではメジャーな形態であるトランペットとオルガンの共演、しかし選ばれているのは、すべて20世紀以降の作品で、これは珍しい。名手ラインホルト・フリードリヒの超絶技巧演奏で。 | ||
シューベルト: オペラ「4年間の歩哨兵勤務」全1幕 D.190/オペラ「双子の兄弟」全1幕 D.647 アガ・ミコライ(S) シュテファン・ゲンツ(Br) アンドレアス・カラシアク(T) トーマス・ヤーコプス(T)他 クリストフ・シュペリング指揮ダス・ノイエo.、コーラス・ムジクス・ケルン | ||
歌曲での高い評価に比べ、なぜか忘れられてしまっているシューベルト(1797-1828)のオペラ。そんな状況に救いの手を差し伸べるであろうこのアルバムの登場。18歳の作品で、解放戦争を題材にした「4年間の〜」と、生まれてすぐに婚約させられた相手を見間違えたことで起こるドタバタ劇、「双子の兄弟」の2本が収録された嬉しい1枚。シュペリング&ダス・ノイエo.の溌剌とした演奏を聴くことで、シューベルトの新しい魅力を発見する喜びに浸れることだろう。 | ||
アシジのクリスマス・カンタータ集 メラーニ(1639-1703):ソナタ第5番 ポルポラ(1686-1768): ソプラノ・ソロのためのモテット「輝く星」 ベネデッティ(1683-1746):羊飼い、あるいは汝 デル・フィナル(1700頃):モテット「歓喜のように」 ベネデッティ:サルヴェ・レジーナ ラッツァーリ(1678-1754):生誕のためのモテット コレッリ(1653-1713): 合奏協奏曲「クリスマス協奏曲」Op.6-8 |
ルート・ツィーザク(S) ラインホルト・ フリードリヒ(Tp) インゲボルク・ダンツ(A) ヴェルナー・エールハルト指揮 ラルテ・デル・モンド | |
各地の図書館が所蔵する過去700年に及ぶ資料のなかから「知られざる作品」を探しだし録音するプロジェクトの一つが、この「アシジのクリスマス」。聖地として知られるアシジ(アッシジ)では、ほとんどの音楽家がナポリの出身だったため、ナポリ音楽から影響を受けつつも、独自の文化を育んできた。 | ||
ダニエル・ベーレ(T)〜歌曲集 ベートーヴェン:口づけOp.128/アデライーデOp.46 ブリテン:ヘルダーリンの6つの断章Op.61 グリーグ:6つの歌曲Op.48 シューベルト: ミューズの子D.764/ 「白鳥の歌」D.957〜第4曲「セレナード」/ 「美しき水車小屋の娘」D.795〜第7曲「いらだち」 マンフレート・トロヤーン(1949-): An die Enfernte /別れ/ Wechsel / Am Flusse |
ダニエル・ベーレ(T) オリヴァー・シュナイダー(P) | |
『歌曲は私にとっては時代を超越した物。ほんの少しの材料で作曲家たちの全ての本質を表現している。』(ダニエル・ベーレ) 『ハンブルクで生まれた若きテノール、ダニエル・ベーレはすでに全世界の劇場で高く評価されているオペラ歌手。しかし、彼が最初の録音として選んだ曲は、5人の作曲家によるリートだった。彼は「リートには作曲家の本質が表れている」と語り、歌うことで、その思いを形にしようと努める。時には語り、時には演じ、多様な表現でその世界を歌いあげる。シューベルト、ベートーヴェン、グリーグ、ブリテン、そして現代作曲家トロヤーンの作品はそれぞれ音楽語法は様々だが、ベーレはそこに溢れる愛を見出し、的確な言葉で高らかに歌い上げている。今、最も注目される歌手の一人。』(以上『』内は基本的に代理店記載ママ) | ||
スカンディナヴィアのクリスマス オットー・コティライネン(1868-1936): Sparven på julmorgonen /クリスマスに ルーベン・リリエフォシュ(1871-1936): När det lider mot jul (Text: Jeanna Otherdal) レーヴィ・マデトヤ(1887-1947): Arkihuolesi kaikki heitä グスタフ・ヌードクヴィスト(1886-1949): Jul, jul, strålande jul (Text: Edvard Evers) シベリウス(1865-1957): 6つのクリスマスの歌Op.1 より [第1曲「クリスマスがもうそこに来ている」/ 第2曲「クリスマスがやって来る」/ 第4曲「私は富も名声もいらない」] 伝承曲: Julepresangen / Her kommer Jesus dine små/ Kling no klocka /きよしこの夜 |
シュンヴェ・ルングレン(S) ヨハンナ・フェルンホルム(Ms) クリスチャン・グルトナー(Fl) ヴォルフガング・ コーゲルト(Org) マルクス・フォルツェルナー(P) | |
スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランドからのクリスマス曲集。 | ||
メトネル:ピアノ作品集 8つの情景画 Op.1/ソナタ三部作Op.11/ 3つの小品 Op.31/ 忘れられた調べ第1集 Op.38 [ソナタ「回想」/優美な舞曲/祝祭の舞曲/川の歌/ 田舎風の舞曲/夕べの歌/森の舞曲/回想風に]/ 忘れられた調べ第2集 Op.39 [瞑想/ロマンツァ/春/朝の歌/悲劇的ソナタ] |
エカテリーナ・ デルジャヴィナ(P) | |
メトネルはロシア生まれとは言うものの、母方も父方も祖先はドイツ人。晩年になってようやく正教に改宗したものの、その音楽の根底にはドイツ・ロマン派の影響が見受けられる。残された作品の多くはピアノ曲で、ロシア的哀愁を帯びた旋律、堅固な形式感が複雑に入り組んでいる。モスクワ・グネーシン音楽院の教授で、すでにメトネルの権威として知られるエカテリーナ・デルジャヴィナによる演奏。 | ||
私は暗い夢の中で立っていた〜 クララ・シューマン(1819-1896):弦楽四重奏伴奏による歌曲集 私は暗い夢の中で立っていた Op.13-1/彼らは愛し合っていた Op.13-2/ワルツ/さすらい人/ 製材所のさすらい人/愛の魔法 Op.13-3/民衆の歌/なぜ他の人に尋ねるのか Op.12-11/ 無言のはすの花 Op.13-6/我が星/すみれ/良き夜/月は静かに昇った Op.13-4/ 私はあなたの瞳に Op.13-5/宵の星/別れのとき イェルク・ワシンスキ(S) ベルリン・アウロスSQ | ||
『大作曲家ローベルト・シューマンの妻、クララは才能溢れるピアニストだったが、シューマンと結婚することにより、また新たな道を見出したことでも知られる。彼女自身もいくつかの歌曲や室内楽曲を書いているが、作曲家としての彼女の才能は夫の影に隠れてしまっていた。最近、ようやく「ロベルトの妻」ではなく「クララ」としての作品に光が当たるようになって来たが、まだまだ多くの人に愛されているわけではない。彼女の歌曲は全てソプラノのために書かれているが、ここでのこの倒錯的な響きには、まさに胸がぞくぞくするほどの興奮を覚えてしまう。ここで何とも奥深い陰影に満ちた歌を聴かせるのは、男声ソプラノ歌手ワシンスキ。彼の声は決して刺激的でなく、適度に感傷的、それでいて強烈な表現力を有している。この声の何とも魅力的なこと!このクララ・シューマンの歌曲集でも、第1曲から聴き手は激しく魅了されることだろう。弦楽四重奏の伴奏は曲に柔らかい肌触りを添えている。』(以上『』内と人名&曲目表記は基本的に代理店記載ママ) | ||
ソプラノのためのカンタータ集 ヘンデル(1685-1759):カンタータ(モテット)「風よ静まれ」HWV242(*) ハッセ(1699-1783):ソプラノ・カンタータ「嫉妬」(#) J.S.バッハ(1685-1750):ソプラノ・カンタータ「悲しみを知らぬ者」BWV209(+) エマ・カークビー(S;*) ゾフィー・ブーリン(S;#) イザベル・プールナール(S;+) ハンス=マルティン・リンデ(フラウト・トラヴェルソ;+)指揮(*/#) フェルディナント・ライトナー指揮(+) カペラ・コロニエンシス | ||
録音:WDR ケルン放送局。ライセンサー: CAPRICCIO。 | ||
フルート協奏曲集 フリードリヒ2世(1712-1786): フルート協奏曲第3番 ハ長調(*) テレマン(1681-1767):フルート協奏曲 ホ短調(#) ファッシュ(1688-1758):フルート協奏曲 ト長調(+) テレマン(1681-1767):フルート協奏曲 ホ短調(**) |
コンラート・ヒュンテラー (フラウト・トラヴェルソ;*/#) ギュンター・ ヘラー(リコーダー;#) クリストフ・フントゲブルト (フラウト・トラヴェルソ;**) ヘルムート・ヒュッケ(Ob;+) ウルフ・ビョーリン指揮(*) ゲオルク・フィッシャー指揮(#) ハンス=マルティン・ リンデ指揮(+/**) カペラ・コロニエンシス | |
序曲集 ハイニヒェン(1683-1729):序曲 ト長調 グラウプナー(1683-1760):序曲 ハ長調 ファッシュ(1688-1758):序曲 変ロ長調 グラウン(1703-1771):序曲 ニ短調 |
ハンス=マルティン・リンデ指揮 カペラ・コロニエンシス | |
古典派の交響曲集 ゴセック(1734-1829):交響曲 変ロ長調 Op.6-6 ヴァンハル(1739-1813):交響曲 ト短調 マオー(1720-1785頃): 弦楽のための交響曲第4番 ハ短調 クラウス(1756-1792):交響曲 ハ短調 |
ハンス=マルティン・リンデ指揮 カペラ・コロニエンシス | |
ケルビーニ(1760-1842): ハイドンの死に寄せる歌(*)/交響曲 ニ長調(#) |
マリリン・シュミーゲ(S) マーティン・ヒル、 パオロ・バルバチーニ(T) ガブリエーレ・フェッロ指揮 カペラ・コロニエンシス | |
録音:WDR ケルン放送局。ライセンサー: CAPRICCIO。(*)は以前、CAPRICCIO から 10614(当店未案内、廃盤)で出ていた物。 | ||
ハイドン(1732-1809):カンタータ集 ソプラノとオーケストラのためのカンタータ 「ベレニーチェ」より情景 Hob.XXIVA; 10(*)/ ソプラノとオーケストラのためのカンタータ 「惨めな祖国」Hob.XXIVA; 7(#)/ ヴァイオリン協奏曲第4番 ト長調 Hob.VllA; 4(+)/ 交響曲第12番 ト長調 「オックスフォード」Hob.L; 92(**) |
マリリン・シュミーゲ(S;*/#) イングリート・ ザイフェルト(Vn;+) ハンス=マルティン・ リンデ指揮(*/#/+) フェルディナント・ ライトナー指揮(**) カペラ・コロニエンシス | |
録音:WDR ケルン放送局。ライセンサー: CAPRICCIO。以前CAPRICCIO から 10612( ** を除く3曲/当店未案内、廃盤)/51090(**)で出ていた物。 | ||
クラリネット協奏曲集 C.シュターミッツ(1745-1801): 2本のクラリネットと管弦楽のための 協奏曲第4番(*)/ 弦楽のための四重奏曲(#) J.シュターミッツ(1717-1757): クラリネット協奏曲 変ロ長調(#) |
ハンス・ダインツァー(Cl) ヤン・エンゲル(Cl;*) ガブリエーレ・フェッロ指揮(*) ウルフ・ビョーリン指揮(#) カペラ・コロニエンシス | |
ハッセ(1699-1783):歌劇「クレオフィーデ」より情景とアリア
エマ・カークビー(S;クレオフィーデ) アニェス・メロン(S;エリッセナ) ランダル・K.ウォン(S;ガンダルテ) デレク・リー・レイギン(A;ポロ) ドミニク・ヴィス(CT;アレッサンドロ) デイヴィッド・コーディアー(CT) ウィリアム・クリスティ指揮カペラ・コロニエンシス、ライン聖歌隊 | ||
CAPRICCIO から出ている全曲からの抜粋と思われる。 | ||
エルヴィン・シュールホフ(1894-1942):ピアノ独奏作品集 ピアノ・ソナタ第1番(1924)/5つのグロテスク集 [5 Grotesken] Op.21/ 5つのブルレスク Op.23/ピアノ・ソナタ第3番(1927)/5つの演奏会小品 Op.3/ 風刺 Op.34(6曲)(*)/あなたのコケティッシュな笑顔 [Dein kokettes Lacheln] (#)/ カプリッチョレッテ(#)/蝶(#)/タンゴ(#)/メロディ・ワルツ(#)/ A Musical Flips (#) /真夜中の幽霊(#)/フモレスカ(#) マルガレーテ・バビンスキー(P) マリア・レットベリ(第2P;*) アンドレアス・ヴィキダル(第2P;#) | ||
録音:2008年10月20日-23日、ジーメンスヴィラ、ベルリン。 | ||
マンケル(1868-1930):ピアノ独奏作品集 3つの前奏曲 Op.56〜[波間に/夏/嘆きの歌]/ 悲しいワルツ Op.58/ 3つの伝説 Op.59〜 [無題/アトランティス/シスター・ベアトリス]/ 4つの小品 Op.60〜 [舟歌/夕暮れの気分/嵐の気分/ゆっくりとした波]/ 幻想的ソナタ第1番 Op.69/ 幻想的ソナタ第3番 Op.72/ 幻想的ソナタ第6番 Op.76/バラード第7番 Op.77 |
アンナ・クリステンソン(P) | |
『さて、ヘニング・マンケルというと、スウェーデンの有名な推理作家&児童作家を思い出す方も多いかもしれない。実は、この作曲家マンケルは作家の祖父。彼はピアノと和声学の教師で、ストックホルムで暮らし、1917年にスウェーデン王立音楽学校のメンバーとなった。彼は評論家としても高名だったが、現在では彼の作品はほとんど忘れ去られてしまった。若きピアニスト、クリステンソンはスコアの劣悪なコピーを洗い出し、困難な過程を経て、これらの曲に新たな命を吹き込んだ。彼の作品はドビュッシーやグリーグの流れを汲んではいるが、どれも幻想的かつ陰鬱で、まさに北の大地なくしては生まれない深い響きを持っている。たとえば「夏」と題された前奏曲の1曲でさえも明るい光はどこにも見えない。しかし憂いに満ちたメロディは心地よく耳に残ることだろう。渋さ満点だが、この孤高の精神に一たび触れてしまうと、その魅力に引き込まれてしまうはず。』(以上『』内と人名&曲目表記は基本的に代理店記載ママ) | ||
ビーチ(1867-1944):ランデヴー〜美しき時代の愛の歌 愛の歌 Op.21-1/蜃気楼 Op.100-1/カプリース/パストラーレ Op.151/ランデブー Op.120/ 恍惚 Op.19-2/信頼への讃歌 Op.13/3つのブラウニングの歌 Op.44/夜 Op.35-1/ おやすみ、小さな子 Op.29-3/雨の日/花環 Op.73-2/ 3つのシェイクスピアの歌 より[妖精の子守歌/わが愛しき人]/ チェロとピアノのための3つの作品/その後/6月Op.51-3/ステッラ・ヴィアトリス Op.100-2 イェルク・ワシンスキ(CT) マイニンガー三重奏団 [クリスティアーネ・マイニンガー(Fl) フランソワーズ・グローベン(Vc) ライナー・ゲップ(P)] | ||
『エイミー・ビーチはアメリカ合衆国の「最初」の女性ピアニスト&作曲家。当時は、女性の社会的活動が珍しい時代であったため、彼女も「ビーチ夫人」として音楽活動に携わる他無かった。しかし、実際は交響曲やオペラ、そしてピアノ曲、歌曲と300以上もの作品を残した偉大な作曲家だった。彼女は120曲もの歌曲を残したが、どれもが後期ロマン派の流れに即したるもので、その一部にはスコットランドの民謡や、黒人音楽の影響も見てとれるほど表現は多岐にわたっている(これらの歌曲は後にチャールズ・アイヴズに影響を与えることとなる)。テキストは彼女の友人たちのものから、シェイクスピアやユゴーなど名詩人たちのものと多岐に渡っている。どの歌も根底に流れるのは自然と愛、幸福感で、それらは聴く人にも大いなる喜びをもたらしてくれる。ここで印象的な歌を聴かせているのはベルリン生まれの男声ソプラニスト、ワシンスキ。彼の陰影に満ちた声は、歌に込められた感情の一つ一つを丁寧に洗い出すかのようだ。(以上『』内と人名&曲目表記は基本的に代理店記載ママ) | ||
ダッラーバコ(1675-1742):弦楽のための協奏曲集 4声の教会コンチェルト ロ短調 Op.2-8(*)/ 4声の教会コンチェルト ト短調 Op.2-5(#)/ 4声の教会コンチェルト ニ長調 Op.2-6(+)/ 4声の教会コンチェルト 変ロ長調 Op.2-9(*)/ 複数楽器のための協奏曲 ヘ長調 Op.6-3(*)/ 4声の教会コンチェルト ホ長調 Op.2-10(+)/ 複数楽器のための協奏曲 ホ長調 Op.6-2(#)/ 複数楽器のための協奏曲 ヘ長調 Op.6-6(**) |
カペラ・コロニエンシス ギュンター・ヴィヒ指揮(*) ジェルジ・フィッシャー指揮(**) ハンス・ マルティン・シュナイト指揮(+) ヴィルフリート・ベトヒャー指揮(#) | |
録音:1969-1978年。 エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコはヴェローナに生まれ、ミュンヘンに没した後期バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニスト。トレッリに学び、1704年にチェロ奏者としてミュンヘン宮廷の室内楽団に参加した。初期の作品はイタリアの様式に基づいているが、後にフランスのギャラント様式を取り入れたものへと変化している。彼の生涯も波乱にとんだもので、スペインの継承戦争のために主君マクシミリアン2世が亡命、楽団員も同行したり(彼の息子は亡命地ブリュッセルで誕生している)、1726年主君が交代してからは、彼の影響力が低下したり、と周囲に振りまわされることも多かったようだ。とは言え、彼の音楽はとても明るく、常に優美。簡潔であり、バロックから古典派への橋渡しとしての重要な一端を担っていることは間違いない。 | ||
ファッシュ(1688-1758):管弦楽曲集 序曲 ホ短調(*)/ フルートとオーボエのための協奏曲 ト長調(#)/ シンフォニア イ長調(+)/ ファゴット協奏曲 ハ長調(**)/ シンフォニア ト長調(+) |
ギュンター・ヘラー(Fl;#) ヘルムート・フッケ(Ob;#) ヴァルター・シュティフトナー (Fg;+/**) カペラ・コロニエンシス ハンス・マルティン・ シュナイト指揮(*) ギュンター・ヴィヒ指揮(+) ハンス・マルティン・ リンデ指揮(#) | |
録音:1987-1972年。 「ライプツィヒの聖トーマス教会の学校でクーナウに学び、ボヘミアのモルツィン伯爵の楽長、ツェルプストの宮廷楽長などを歴任、多数の教会音楽、器楽曲を作曲」と音楽辞典にあるファッシュ。当時の楽壇からも非常に高い評価を受けていて、かの大バッハもファッシュの作品を多く写譜し、自らの音楽性の向上に役立てていたようだ。そんな彼の作品、とても自信に満ちた男性的な表情を湛えている。とりわけ、管楽器の扱いが素晴らしく、このアルバムの中の2つの協奏曲での独奏楽器の活躍ぶりには目を見張るものがあるだろう。ちなみに当時の「序曲」は組曲であり、付随音楽というわけではない。 | ||
ヘンデル(1685-1759): カンタータ 「アポロとダフネ〜地は解き放たれた」HMV.122/ オラトリオ「時と真理の勝利」HWV.46aより序曲 |
ヘレン・ドナート(S) ペーター=クリストフ・ルンゲ (Br) ギュンター・ヴィヒ指揮 カペラ・コロニエンシス | |
録音:1978年5月31日。 1710年に作曲された、ヘンデルの世俗カンタータ「アポロとダフネ」は、当時彼を庇護していた2人の後援者の後押しに拠って書かれた魅惑的な作品。一人はメディチ家最後のトスカーナ大公となった、ジャン・ガストーネ・メディチ(1671-1737)で、もう一人は後にイギリス王ジョージ1世となるゲオルク・ルートヴィヒだった。この曲のモデルになったのは、ガストーネ・メディチと、その妻であるアンナ・マリア・フランツィスカだったが、実際のメディチは、アポロとは似ても似つかないほど太っていたようだ。ここでは名ソプラノ、ヘレン・ドナートと、こちらも情感豊かなバリトン、クリストフ・ルンゲの独唱で愛のドラマをじっくりとお楽しみ頂きたい。 | ||
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806): シンフォニア ト長調 P.27/ ヴィオラとオルガンのための協奏曲 ハ長調 P.55(*)/ シンフォニア 変ロ長調 P.9/ シンフォニア イ長調 P.33 |
フランツ・レールンドルファー (Org;*) ウルリヒ・コッホ(Va;*) ヴィルフリート・ベトヒャー指揮 カペラ・コロニエンシス | |
録音:1972-1975年。 ヨーゼフ・ハイドンの弟であるミヒャエル・ハイドンの作品の中で最も知られているのは、交響曲第25番 ト長調だろう。ただし、これはモーツァルトが第1楽章に序奏を追加して自分の演奏会で用いたため、長らく「モーツァルトの第37番の交響曲」として知られていたが・・・。そんな弟ハイドンの作品だが、残念なことに現代ではあまり耳にする機会が多いとは言えない。しかし、ここに収録された4つの作品についても、「これはモーツァルトの作品である」と言われたら、何の疑いもなく「良い曲だなぁ」と聞いてしまう人が出てくることは間違いない。兄ヨーゼフの機微に富んだ作風とはまた違った、直截的で素直な作風は、確かにじんわりと胸に響くに違いない。とにかく先入観なしでお聴きいただきたい1枚。 | ||
カール・シュターミッツ(1745-1801): チェロ協奏曲第1番 ト長調(*)/ ヴィオラとヴァイオリンのための協奏交響曲(#)/ チェロ協奏曲第2番 イ長調(+) |
ゾルターン・ローツ(Vc;*/+) ウルリヒ・グレーリング(Vn;#) ウルリヒ・コッホ(Va;#) カペラ・コロニエンシス ギュンター・ヴィヒ指揮(*/+) マルセル・クーロー指揮(#) | |
録音:1958年8月1日、モノラル(#)、1970年6月6日(+)、1975年4月8日(*)。 マンハイム生まれの作曲家、カール・シュターミッツの作品集(もともとチェコ系の出自ということもあり、最近はカレル・スタミツと表記されることもある)。彼は父ヨハンから音楽教育を受け、1770年からヴァイオリニストとして活躍、同時に作曲家としても多くの作品を残している。管楽器を主体とした室内楽曲が主に知られているが、ここに聴けるような協奏曲や交響曲も50曲以上手掛け、その上品かつ優雅な作風は「マンハイム楽派」を代表するものとして広く愛されている。この演奏はカペラ・コロニエンシスが設立されて間もない1958年に録音された音源も含むもので、当時まだ確立されていなかった「古楽奏法」を模索している様子を伺い知ることもできる貴重な1枚と言えるだろう。 | ||
J.S.バッハ(1685-1750):独奏楽器のための協奏曲集 オルガン協奏曲 ニ短調(原曲:BWV146, 188)/ヴァイオリン協奏曲 ト短調(原曲:BWV106)/ オーボエ協奏曲 ニ短調(原曲:BWV35, 156, 1056, 1059)/ オーボエとヴァイオリンのための協奏曲(原曲:BWV1069)/ オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調(原曲:BWV1055)/ ヴァイオリン協奏曲 ニ短調(原曲:BWV1052)/ 3つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調(原曲:BWV1064)/ シンフォニア ニ長調 BWV1045/オーボエ・ダモーレ協奏曲 ニ長調(原曲:BWV169, 49, 1053) クリスティーネ・ショルンスハイム(Org) カール・ズスケ(Vn) エーベルハルト・パルム(Vn) ブルクハルト・グレツナー(Ob/Obダモーレ) マックス・ポンマー指揮ライプツィヒ・バッハ・コレギウム | ||
『J.S.バッハがその生涯に何曲の「独奏楽器のため協奏曲」を書いたのかを特定するのはとても難しいこと。彼のバイオグラフィやスケッチを調べても、確たる証拠はあがってきません。ただ、多くの習作やスコアの写しは1713年から1714年の間に作られているようで、この当時のバッハの勤勉さを証明する作品群と言えるだろう。このCDに収録された曲の多くは失われたヴァージョンを再建する試みによるもので、よく知るメロディが変貌する様を楽しむのも良いかもしれない。1985年の録音当時はこのような試みは革新的だった。この盤以降、ピリオド楽器による演奏も数々出てきたが、やはりこの先駆的演奏には価値があるという物。ズスケの演奏も涙物。』(以上『』内と人名&曲目表記は基本的に代理店記載ママ) | ||
ヘンデル(1685-1759):ソロ・カンタータとオペラ・アリア集
ヨッヒェン・コヴァルスキー〜ヘンデル:イタリア語独唱カンタータ集(*) [愛の苦しみは甘くもあるHWV.109a/打ちひしがれた心の子らHWV.112/私の胸は騒ぐHWV.132a/ 暁よ、東方に輝け(チェチーリア・カンタータ)HWV.166/愛の神が見てHWV.175] 〔ヨッヘン・コヴァルスキー(CT) カール=ハインツ・パッシン(Fl) ジーグフリート・パンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ) クリスティーネ・ショルンスハイム(Cemb) ベルリン古楽アカデミー〕 アクセル・ケーラー&ヴェロニカ・ヴィンター〜ヘンデル:カンタータ集 愛の神は望んだ HWV176 (#)/あのことを思う間に HWV115(#)/ フルート・ソナタ ロ短調 HWV367b (##)/恋する魂は HWV173(###)/ はかない足跡を追って(捨てられたアルミーダ)HWV105(###)/ 〔アクセル・ケーラー(CT;#) ヴェロニカ・ヴィンター(S;###) クリストフ・フントゲブルト(Fl;#/##) アンネ・シューマン(Vn;#) バラージュ・マーテー(Vc;#) ラファエル・アルパーマン(P;#/##) ヘルマン・マックス指揮クライネ・コンチェルト(###)〕 アクセル・ケーラー〜ヘンデル:オペラ・アリア集(+) アドメート HWV22、オルランド HWV31、ロデリンダ HWV19、アルチーナ HWV34、 リナルド HWV7a、エジプトのジューリオ・チェーザレ HWV17、 ラダミスト HWV12a、フラヴィオ HWV16 からのアリア 〔アクセル・ケーラー(CT) ハワード・アルマン指揮ヘンデル祝祭o.〕 | ||
旧 CAPRICCIO 10323(*)、10703(#/##; 当店未案内)&71083(###)、10547(+) からのセット化。10323と10547の分は、オリジナル・アルバムの曲目が全曲収録されている。 | ||
シューベルト(1797-1828):合唱作品集 オッフェントリウム「声を張り上げよ」D963/マニフィカト ハ長調 D486/アヴェ・マリア D839/ タントゥム・エルゴ D962/サルヴェ・レジーナ D106/詩篇23 Op.132 D706/スターバト・マーテル ト短調 D175/ オッフェルトリウム ハ長調「心に悲しみを抱きて」Op.46 D136/サルヴェ・レジーナ D386/タントゥム・エルゴ D739/ ドイツ・ミサ D872/天使の合唱 D442/セレナーデ D920/ロザムンデ D797〜羊飼いの合唱/ 人生の喜び D609/水の上の精霊たちの歌 D714/太陽に寄す D439/ロザムンデ D797〜狩人の合唱/ あこがれ D656/酒宴の歌「兄弟たち、われらが人生の行路」D148/オペラ「4年間の歩哨兵勤務」D190より/ 自然の中の神 D757/ロザムンデ D797〜幽霊たちの合唱/全能の神 D852/小さい村 D598/冬の旅 D911〜菩提樹/ 森の夜の歌 D913/ゴンドラを漕ぐ人 D809/愛 D983a/酒宴の歌「兄弟たち、われらが人生の行路」D148/ 悲しみ D825/矛盾 D865a/夜の明かり D892/春の歌 D740/そっと、そっと歌おう D635/ 狩りの歌 D521/ナイチンゲールD724/戸外の歌 D572/夜 D983c ディートリヒ・クノーテ指揮ベルリン放送男声cho. マーカス・クリード指揮ベルリン放送so.、RIAS 室内cho. ヘルムート・フロシャウアー指揮ケルン放送o.、ウィーン少年cho./他 | ||
『歌曲王として知られるシューベルトは、また合唱曲も数多く書き残している。どの曲も彼の独創性は抜きんでており、例えば、シューベルトは本来ならば決められているはずの典礼文に、しばしば手を加え自由に曲をつけた(そのため教会で演奏不可能だったことも多かったよう)。また多くの世俗的合唱曲で見られるように、元の詩の言葉を整理したりもした。また、シラーの詩による70曲以上もの合唱曲や、ゲーテの詩による合唱曲からは、彼の普遍的ともいえる世界観を伺いしることが出来る。この3枚組は宗教的な作品から、親しい友人たちが肩を寄せ合い歌うための曲、そして歌曲の編曲物などの様々な作品が収録されている。ドイツに数多くある男声cho.や放送cho.の高水準なアンサンブルでじっくりお聴き頂きたい。』(以上『』内と人名&曲目表記は基本的に代理店記載ママ) | ||
チャイコフスキー(1840-1893): 組曲集 [第1番 ニ長調 Op.43/第2番 ハ長調 Op.53/ 第3番 ト短調 Op.55/ 第4番 ト長調Op.61「モーツァルティアーナ」]/ 幻想的序曲「ロメオとジュリエット」/ 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32/ イタリア奇想曲 Op.45 |
ネヴィル・マリナー指揮 ASMIF | |
『あの交響曲やバレエ音楽に比べると、チャイコフスキーの「管弦楽のための組曲」はあまりよく知られている作品とは言えないかもしれない。しかしこれらの4曲は、30代の彼が心血を注いだ労作として、もっと聴かれてもよい作品だろう。中でも比較的知名度の高い第4番は、彼が敬愛していたモーツァルトの作品を元にして、華麗なる管弦楽作品として生まれ変わらせた作品。それぞれ、ジグK574、メヌエットK355、アヴェ・ヴェルム・コルプスK618、主題と10の変奏K.455 が原曲が、モーツァルトの作品の中ではあまり知られていない曲が多く「それらを生まれ変わらせるのは大いなる喜びだった」とチャイコフスキー自身が語っていたそう。マリナーの熟練の指揮でどうぞ。』(以上『』内は基本的に代理店記載ママ) | ||
フランスのバレエ音楽集 ドリーブ(1836-1891):バレエ組曲「コッペリア」(*) ショパン(1810-1849)/R.ダグラス編曲: バレエ音楽「レ・シルフィード」(*) アダン(1803-1856):バレエ音楽「ジゼル」(#) マスネ(1842-1912):「サンドリヨン」組曲(#) ドビュッシー(1862-1918):おもちゃ箱(管弦楽編)(+) ドリーブ:バレエ組曲「シルヴィア」(**) |
ハインツ・フリッケ指揮(*) ベルリン放送so.(*) ネヴィル・マリナー指揮(#) ASMIF(#) マックス・ポンマー指揮(+) ライプツィヒ放送so.(+) ヤーノシュ・シャーンドル指揮(**) ブダペストpo.(**) | |
『19世紀後半のパリのオペラハウスでは、必ずバレエが上演されていて、貴族や政治家たちと、芸術家たちの接点となっていた。高名な紳士たちがお気に入りの踊り子に声をかけることが流行し、なかでも「競馬クラブ」のメンバーは熱心なスポンサーとなったため、彼女たちの社会的名声は瞬く間に向上した。(しかし、長いバレエを上演していても、貴族たちが頻繁に踊り子に話しかけてしまうため、その都度中断してしまったようだ。)オペラが壮大になっていくにつれて、バレエもますます大きくなり、舞台によっては150人の踊り子が舞い踊るという壮観な場面も見られたそう。パリっ子たちのバレエ好きはとどまることは無かった。そんなフランスで好評を博した様々なバレエ音楽をお届けする。ドリーブのバレエは、はっきりした筋書きがあるわけではないが、「コッペリア」などはまさしくテキストのないドラマとして成立している。マスネの幻想的な「サンドリヨン組曲」、ドビュッシーの色彩的な「おもちゃ箱」など楽しい作品が一杯。ショパンのピアノ曲を編曲し、バレエ音楽に仕立て上げた「レ・シルフィード」も聴き物。』(以上『』内と人名&曲目表記は基本的に代理店記載ママ) | ||
東方からの風
レイエ(1823-1909):セーラム / シマノフスキ(1882-1937):狂えるムエジンの歌より [ゲルトルート・オッテンタール(S) ブルーノ・ラザレッティ(T) ヴォルフガング・グラショフ(Br) グイド・マリア・グイダ指揮ベルリン放送so.、聖ヘトヴィヒ大聖堂cho.] コルネリウス:「バグダッドの理髪師」序曲 / ベートーヴェン:「アテネの廃墟」〜トルコ行進曲 グルック:「思いがけないめぐり合い」より / ハッセ:「ソリマーノ」〜勝利の情景 グルック:「欺かれた回教の裁判官」〜ドイツの歌 / モーツァルト:「後宮からの逃走」K384 より ウェーバー:「オベロン」序曲 / サン=サーンス:「サムソンとダリラ」〜バッカナール ビゼー:「真珠採り」〜聖なる神殿の奥深く / R.シュトラウス:「サロメ」〜7枚のヴェールの踊り リムスキー=コルサコフ:シェエラザード Op.35 / ラヴェル:シェヘラザード [ロベルト・セルヴィル(Br) ギーゼラ・パジーノ(Ms) ハンス・マイユ(Vn)他 ハンス=マルティン・シュナイト指揮ベルリン放送so.、RIAS 室内cho.] | ||
『19世紀、かのヴィクトル・ユゴーは自作の詩集「東方詩集」の序文に「ルイ14世の時代、古代ギリシャ文化の研究家は東洋文化にも明るくなければならなかった」という趣旨の言葉を記した。ヨーロッパにおいて、東洋=オリエンタルはいつも幻想の地であり、この地への憧憬は一種の流行ともなっていた。画家も文学者も音楽家も、はるかなる地へ想像の翼を広げ、思い思いの作品を仕上げていった。CD1に収録されているレイエは、現在ではほとんど忘れられてしまった作曲家だが、1906年のレジオン・ドヌール芸術部門の叙勲者で、文学にも広く通じ、エキゾチックな作品を書いたことで高く評価された。時代的にそれほど革新的な音というわけではないが、なかなか趣味のよい音楽。かたや、シマノフスキの野趣溢れる音楽には驚くばかり。ムエジンとは祈祷時報係のことで、声と管弦楽との狂おしいほどの絡みあいが見事。CD2はめくるめく色彩のオンパレード。CD3は2人の作曲家による「シェエラザード」の聴き比べ。』(以上『』内と人名&曲目表記は基本的に代理店記載ママ) | ||
ユーセフ・マッティン・クラウス(1756-1792): 交響曲集(Vol.2 & Vol.1) [ニ長調(教会のためのフガートを 伴うシンフォニア) VB.146 (#)/ 嬰ハ短調 VB.140 (#)/ ハ長調「ヴァイオリン・オブリガート」VB.138 (#)/ ハ短調「葬送交響曲」VB.148 (#)/ ハ短調 VB.142 (*)/変ホ長調 VB.144 (*)/ ハ長調 VB.139 (*)/ニ長調 VB.143 (*)] |
ヴェルナー・エールハルト指揮 コンチェルト・ケルン | |
録音:1991年6月13日-16日(*)/1992年3月4日-8日(#)。旧 CAPRICCIO 10396(*)、10430(#)のセット化。 | ||
フランチェスコ・ドゥランテ(1684-1755): 協奏曲集[第1番−第5番(*)/第6番(#)/ 第7番(#)/第8番(*)]/ チェンバロ協奏曲 ロ長調(+) |
ジェラルド・ ハンビッツァー(Cemb;+) ヴェルナー・エールハルト指揮 コンチェルト・ケルン | |
録音:1990年5月28日-31日(*)/1992年1月28日-31日(#/+)。旧 CAPRICCIO 10371 [71074](*)、10378 (#/+)のセット化。ただし、10378 は「ナポリの音楽」という題名で、他にレーオ、ペルゴレージ、D.スカルラッティの作品が含まれているが、当2枚組では省かれている。 ドゥランテは18世紀イタリアで活躍し、ペルゴレージやパイジェッロを育てた作曲家。 | ||
ヴィヴァルディ:協奏曲集 フルート協奏曲 ヘ長調Op.10-1「海の嵐」(*)/ 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調RV.155 (#)/協奏曲 変ロ長調RV.579「葬送」(#)/ 弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調RV.156 (#)/ 弦楽と通奏低音のためのシンフォニア ホ長調RV.131 (#)/協奏曲 イ長調RV.552 (#)/ フルート協奏曲 ト短調Op.10 No.2 (*) /弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ長調RV.158 (+)/ 協奏曲 ニ短調RV.566 (+)/フルート協奏曲 ハ短調RV.441 (+)/ シンフォニア 変ロ長調RV.162 (+)/協奏曲 イ長調RV.585 (+)/ オーボエとファゴットのための協奏曲 ト長調RV.545 (+)/ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調RV.565 (+) エーベルハルト・ツマッハ(Fl−tr;*) ヴェルナー・エールハルト指揮コンチェルト・ケルン | ||
録音:1988年12月、リントラー(*/#)/1988年3月(+)。旧 CAPRICCIO 10304 [67201](*/#)、10233 [71079](+)のセット化。 | ||
シャーンドル・ヴェーグ〜 シューベルト(1797-1828):交響曲集 [第5番 変ロ長調D.485 (*) /第6番 ハ長調D.589 (*)/ 第8番 ロ短調D.759「未完成」(#)/ 第9番 ハ長調D.944「グレイト」(#) |
シャーンドル・ヴェーグ指揮 ザルツブルク・モーツァルテウム・ カメラータ・アカデミカ | |
旧 CAPRICCIO 10535(*)、10503(#)のセット化。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788):シンフォニアと交響曲集 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳のため、無断転載は堅くお断り致します 管弦楽のための4つのシンフォニア Wq.183, H.663-666〔ニ長調/変ホ長調/ヘ長調/ト長調〕/ 6つのハンブルク交響曲集 Wq.182, H.657-662〔ト長調/変ロ長調/ハ長調/イ長調/ロ短調/ホ長調〕 ハルトムート・ヘンヒェン指揮C.P.E.バッハ室内o. | ||
録音:1985年-1986年。原盤・前出:CAPRICCIO, 10175 & 10106 [C.P.E.バッハ・エディション Vol.9 & 2 /後に51033(2CDs)でセット化]。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788):フルート協奏曲集 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳のため、無断転載は堅くお断り致します 〔ニ短調 Wq.22, H.425 /イ短調 Wq.166, H.431 /イ長調 Wq.168, H.438 / 変ロ長調 Wq.167, H.435 /ト長調 Wq.169, H.445 〕 エッカルト・ハウプト(Fl)ハルトムート・ヘンヒェン指揮C.P.E.バッハ室内o. | ||
録音:1985年。原盤・前出:CAPRICCIO, 10104 & 10105 [C.P.E.バッハ・エディション Vol.4 & 5 /後に51048(2CDs)でセット化]。 | ||
C.P.E.バッハ&J.C.バッハ:オーボエ協奏曲集 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳のため、無断転載は堅くお断り致します C.P.E.バッハ(1714-1788):オーボエ協奏曲 〔変ホ長調 Wq.165, H.468 /変ロ長調 Wq.164, H.466 〕/ J.C.バッハ(1735-1782): オーボエ協奏曲第1番 ヘ長調 W.C 80 |
ブルグハルト・グレツナー(Ob) マックス・ポンマー指揮 新バッハ・コレギウム・ムジクム | |
録音:1980年代中頃?。原盤・前出:CAPRICCIO, 10069 [C.P.E.バッハ・エディション Vol.6]。 | ||
C.P.E.バッハ:オルガン協奏曲集 #CDショップ・カデンツァ独自翻訳のため、無断転載は堅くお断り致します 鍵盤楽器のための協奏曲 ト長調 Wq.34, H.444 / 前奏曲 ニ長調 Wq.70 No.7, H.107 / 鍵盤楽器のための協奏曲 変ホ長調 Wq.35, H.446 / 幻想曲とフーガ ハ短調 Wq.119 No.7, H.75 No.5 |
ローラント・ミュンヒ(Org) ハルトムート・ヘンヒェン指揮 C.P.E.バッハ室内o. | |
録音:1985年9月。原盤・前出:CAPRICCIO, 10135 [C.P.E.バッハ・エディション Vol.3], 71123 [HYBRID_SACD]。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788):ソナタとクラヴィーア小品集 6つのソナタ Wq.50 より〔イ短調 Wq.50 No.3 /ト長調 Wq.50 No.2 /ニ短調 Wq.50 No.4 〕/ 短く簡単なクラヴィーア小品集 Wq.113, H.193-203 (1765/全11曲) 〔アレグロ ト長調/アリオーソ ハ長調/幻想曲 ニ短調/メヌエット ヘ長調/ アラ・ポラッカ イ短調/アレグレット ニ短調/アラ・ポラッカ ニ長調/アレグレット イ長調/ アンダンテとソステヌート ト短調/プレスト 変ロ長調/アレグロ ニ短調〕/ 短く簡単なクラヴィーア小品集 Wq.114, H.228-238 (1767/全11曲) 〔アレグロ・ディ・モルト ニ短調/アンダンテとグラツィオーソ 変ロ長調/プレスト ハ短調/ メヌエット ト長調/アラ・ポラッカ ニ長調/アラ・ポラッカ 変ホ長調/幻想曲 ニ短調/ アレグロ ホ長調/アレグレット イ長調/アンダンテ ハ長調/ポコ・アレグロ ホ短調〕 リンダ・ニコルソン(クラヴィコード) | ||
録音:1992年頃。原盤・前出:CAPRICCIO, 10318 [C.P.E.バッハ・エディション (巻数記載無)] (当店未案内)。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788):フルート・ソナタ集 〔ト長調 Wq.134, H.548 /ホ短調 Wq.124, H.551 /ト長調 Wq.127, H.554 / ニ長調 Wq.129, H.556 /イ短調 Wq.128, H.545 /ト長調 Wq.133, H.564 〕 エッカルト・ハウプト(Fl) ジークフリート・パンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ) アルミン・タールハイム(Cemb) | ||
録音:1982年頃。原盤・前出:CAPRICCIO, 10101 [C.P.E.バッハ・エディション Vol.5] (当店未案内)。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788):声楽作品集 (Vol.1 & Vol.2) 「春の祝い」からの朝の歌 Wq.239, H.779 /クリスマスの音楽「 Auf schicke dich 」Wq.249, H.815 / 復活祭カンタータ「救い主への崇拝」 Wq. 243, H. 807 /Heilig, Wq. 217, H. 778 / Herrn Pastors Gasie Einfuhrungsmusik Wq.250, H.821 / Wer ist so wurdig als du, Wq.222, H.831 /Der Herr lebet, Wq.251, H.821g バルバラ・シュリック、ヨハンナ・コズロフスキー(S) ヒルケ・へリング(A) ヴィルフリート・ヨッヘンス(T) ゴットホルト・シュヴァルツ(B) ヘルマン・マックス指揮ライン聖歌隊、クライネ・コンツェルト | ||
録音:1982年頃。原盤・前出:CAPRICCIO, 10208 & 10209 [C.P.E.バッハ・エディション Vol.13 & 14](ともに当店未案内)のセット化。 | ||
C.P.E.バッハ(1714-1788): オラトリオ「イエスの復活と昇天」Wq.240 (*) /復活祭カンタータ Wq.244 (#) バルバラ・シュリック(S;*) クリストフ・プレガルディエン(T;*) スティーヴン・ヴァーコー(B;*) マルティナ・リンス(S;#) ポール・エリオット(T;#) ゴットホルト・シュヴァルツ(B;#) ヘルマン・マックス指揮ライン聖歌隊、クライネ・コンツェルト | ||
録音:1984年10月、聖アマデウス教会、ケルン=ラインカッセル(#) /1986年4月、インマヌエル教会、ヴッパータル=ブレーメン(*)、共にドイツ。 原盤・前出:CAPRICCIO, 10206/7 (2CDs) [C.P.E.バッハ・エディション "Vol.11 & 12" ](当店未案内)。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805):交響曲集 〔第13番 ハ長調 Op.37 No.1, G.515 /第15番 ニ短調 Op.37 No.3, G.517 / 第16番 イ長調 Op.37 No.4, G.518 /第17番 ハ短調 Op.41, G.519 / 第18番 ニ長調 Op.42, G.520/第19番(序曲) ニ長調 Op.43, G.521 /第20番 ニ短調 Op.45, G.522 〕 ミヒャエル・エルクスレーベン指揮新ベルリン室内o. | ||
録音:1992年5月-6月。原盤・前出:CAPRICCIO, 10457 & 10458 [ボッケリーニ・エディション /後に51018(2CDs)でセット化]。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805):弦楽四重奏曲&五重奏曲集 弦楽四重奏曲〔第90番 ヘ長調 Op.64 No.1, G.248 /第19番 ニ長調 Op.15 No.1, G.177 / 第36番 ト短調 Op.24 No.6, G.194 /第55番 イ長調 Op.39, G.213 〕/ 弦楽五重奏曲(#)〔第15番 イ長調Op.60 No.3, G.393 /第23番 ニ長調 Op.62 No.5, G.401 / 第62番 ニ長調 Op.31 No.2, G.326 /第16番 ニ短調 Op.13 No.4, G.280 〕 ペーターゼンSQ ウルリヒ・クネルツァー(第2Va;#) グイド・シーフェン(第2Vc;#) | ||
録音:1991年11月-12月(無印)/1992年12月(#)。原盤・前出:CAPRICCIO, 10451(無印) & 10452 (#) [ボッケリーニ・エディション]〔後に67208(無印)〕( (#)は単売では当店未案内)のセット化。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805):ギター五重奏曲集 〔第1番 ニ短調 G.445 /第2番 ホ長調 G.446 /第3番 変ロ長調G.447 / 第4番 ニ長調「ファンダンゴ」G.448 /第5番 ニ長調 G.449 /第6番 ト長調 G.450 〕 ジャン=ピエール・ジュメ(G) ディモフSQ | ||
録音:1983年頃。原盤:おそらく BALKANTON(ブルガリア)/前出CD:CAPRICCIO, 51054(2CDs)。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805):弦楽六重奏曲集& Opera Con Titoli 弦楽六重奏曲集Op.23 より〔ヘ短調Op.23 No.4, G.457 /変ホ長調Op.23 No.1, G.454 / ヘ長調Op.23 No.6, G.459 /ホ長調Op.23 No.3, G.456 〕/ 弦楽五重奏曲 ハ長調「「マドリッドの夜の通りの音楽」Op.30 No.6, G.324 (#) / 弦楽四重奏曲 ト長調 「暴君」Op.44 No.4, G.223 (#) / ノットゥルノ 変ホ長調「おやすみ」G.62 (#) /弦楽五重奏曲 ヘ長調 Op.36 No.6, G336 (#) マユミ・ザイラー(Vn) イリス・ユダ(第2Vn;無印) ジルヴィア・ヴァルヒ(第2Vn;#) ディエムート・ポッペン、ヴェルナー・ディッケル(Va) リチャード・レスター、ハワード・ペニー(Vc) | ||
録音:1992年1月13日-16日(無印)/1993年2月22日-26日(#)、ともに ジーメンス・ヴィラ、ベルリン。原盤・前出:CAPRICCIO, 10450(無印) & 10453 (#) [ボッケリーニ・エディション](ともに当店未案内)のセット化。なお、作品G.62の国内代理店訳題に『(二重奏曲) 第7番』という記載があるが、おそらく「 Notturino 」の誤訳。 | ||
ボッケリーニ(1743-1805):ディヴェルティメント&オーボエ五重奏曲集
ディヴェルティメントOp.16 より〔第1番Op.16 No.1, G.461 /第4番Op.16 No.4, G.464 / 第5番Op.16 No.5, G.465 /第6番Op.16 No.6, G.466 〕 [エッカルト・ハウプト(Fl) ミ=キョン・リー、ジルヴィア・ヴァルヒ(Vn) エスコ・ライネ(Cb) ディエムート・ポッペン(Va) ルートヴィヒ・クヴァント、ゲッツ・トイチュ(Vc)] 6つのオーボエ五重奏曲集Op.55 (#) 〔ト長調 Op.55 No.1, G.431 /へ長調 Op.55 No.2, G.432 /ニ長調 Op.55 No.3, G.433 / イ長調 Op.55 No.4, G.434 /変ホ長調 Op.55 No.5, G.435 /ニ長調 Op.55 No.6, G.436 〕 [ラヨシュ・レンチェシュ(Ob) パリジーSQ] | ||
録音:『1992年6月12日-14日』(代理店記載ママ。編成が異なる2アルバムの同一録音日というのは・・・)。原盤・前出:CAPRICCIO, 10456(無印) & 10454 (#) [ボッケリーニ・エディション]((#)は当店未案内)のセット化。 | ||
PHOENIX EDITION "DVD" | ||
2007年ブレゲンツ音楽祭 プッチーニ(1858-1924):歌劇「トスカ」 ナージャ・ミヒャエル(S;トスカ) ゾラン・トドロヴィチ(T;カヴァラドッシ) ギドン・サクス(Br;スカルピア男爵) セバスティアン・ソウルス(Br;アンジェロッティ) アレクサンダー・クラヴェツ(T;スポレッタ) マルティン・ヴィンクラー(Br;堂守&看守) カティア・フェルタツ(S;羊飼い) ウルフ・シルマー指揮ウィーンso.、ブレゲンツ祝祭cho. | ||
収録時間:125分、音声:PCM Stereo 2.0, Dolby Digital Surround 5.1、画面:16:9、字幕:独語・英語・仏語・伊語、NTSC、Region All (Code:0)。 湖の上で繰り広げられる一夜の饗宴。野外オペラ特有の、風になびく歌手たちの髪がたまらない。この「トスカ」とにかく不気味。とりわけ舞台中央に設えられた巨大な眼!この視線から逃れることは不可能。ある時は青く光り、またある時は拷問に悶え苦しむ恋人の姿を映する。瞳孔はテーブル代わりにもなり、幕切れでは塔の天辺の役割も果たす。不可解なオペラ冒頭のコマ割りも心に微かな棘を残す。実力派を揃えた歌手たちの熱唱を手堅くまとめたウルフ・シルマーの手腕にも感服。 | ||
アルベルト・フランケッティ(1860-1942):歌劇「ゲルマニア」
カルロ・ヴェントレ(T;フェデリコ・レーヴェ) ブルーノ・カプローニ(Br;カルロ・ヴォルムス) リーゼ・リンドストレム(S;リッケ) アンテ・ジェルクニカ(B;ジョヴァンニ・フィリッポ・パルム) レナート・パルンボ指揮ベルリン・ドイツ・オペラo.&cho./他 | ||
旧:CAPRICCIO 93518の再発盤。当曲の世界初録音(&世界発映像)だったもの。収録時間:140分、音声:PCM Stereo 2.0, Dolby Digital Surround 5.1、画面:16:9、字幕:独語・英語・仏語・伊語、NTSC、Region All (Code:0)。 フランケッティは、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したイタリアのオペラ作曲家。今でこそ、その名はほとんど忘れられてしまっているが、あのヴェルディが「アメリカ発見400年記念」の際にオペラを書くように委嘱された時、その仕事を丸投げされたのが彼(完成したのが歌劇クリストフォロ・コロンボ)だった。この歌劇「ゲルマニア」はナポレオン軍に対するドイツの暴動に関わった一人の男の物語。イタリアのヴェリズモ・オペラにワーグナーの楽劇の要素を加え、R.シュトラウスの煌く響きを振りかけた見ごたえのある作品。ドイツの愛国的な歌曲も引用され、当時大変な人気を博したフランケッティの代表作。イタリア、ドイツ・オペラ双方を得意とするパルンボの指揮で。 | ||
ワイル:オペレッタ「クーハンデル」(武器と牛)
ウルズラ・プフィッツナー(S;ファニータ・サンチェス) ディートマー・ケルシュバウム(T;ファン・サントス) カルロ・ハルトマン(Br;マンデス大統領) ミヒャエル・クラウス(Br;武器商人ジョーンズ) ヴォルフガンク・グラチュマイアー(T;ヒメネス)他 クリストフ・エーベルル指揮ウィーン・フォルクスオーパーo.&cho. | ||
収録時間:138分、音声:PCM Stereo 2.0, Dolby Digital Surround 5.1、画面:16:9、字幕:独語・英語・仏語、NTSC、Region All (Code:0)。 「三文オペラ」で有名なワイルの知られざる名作「クーハンデル」。架空の貧乏な国に暮らす恋人たちファニータとファン。国を守る大統領(座ってばかりで動かない)とその側近。武器を売りつけ大儲けしようと企む商人ジョーンズ。さまざまな思惑をはらみつつ物語は進む。武器を買うには国の財政が逼迫しているために国民たちに重税がかけられ、ファンの牛は差し押さえられてしまうは、ファニータは飲み屋で働くことになるは…。結末はある意味予想通りのオチが付く。軽妙なメロディの陰に潜む強烈な批判と風刺が心地良く、見終わった後の心に清涼な風(?)が吹き抜けることだろう。 | ||
J.ネストロイ(1801-1862)&カール・ビンダー(1816-1860): オペラ・パロディ「80分 DE タンホイザー」 ロベルト・マイヤー(俳優/歌い手/ウィーン・フォルクスオーパー総裁) 新ウィーン(ノイエ・ヴィーナー)・コンチェルト・シュランメルン | ||
収録時間:85分、音声:PCM Stereo 2.0, Dolby Digital Surround 5.1、画面:16:9、字幕:独語・英語・仏語、NTSC、Region All (Code:0)。 ヴェヌスの魅力におぼれ、道を踏み外したタンホイザーを救うのは、領主の娘エリーザベトの純愛と死・・・・。そんな切ない悲劇を80分の濃縮版で。しかし、このお話なんか変??? 序曲からなんだか酒場の賑わい・・・。シュランメルの伴奏に乗って歌い語りまくるのは、フォルクスオーパーの総裁でもあるロベルト・マイヤー。彼の一人芝居によるタンホイザーはまさにやりたい放題の楽しさ一杯。王冠をかぶった領主はすぐにヨーデルを歌い出し、花環をかぶれば恋する乙女に早変わり。きついウィーン訛りのセリフではあるが、これは言葉がわからなくても充分に楽しめる。 |