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OPUS蔵
特記以外


価格帯記載無し:1枚あたり¥2640(税抜¥2400)





 日本語解説書付き。摩擦学の権威である工学博士、相原了氏が主宰するSP復刻レーベル。復刻担当は、朝日新聞に取り上げられ、ヴィルヘルム・ケンプもその腕を絶賛した故・安原暉善氏(2015年5月逝去)。2009年からは、ごく一部ながら新録音の発売も開始されている。
 オーパス蔵10周年記念盤発売にあたって:『オーパス蔵の初回発売は2000年秋6枚のヴァイオリン小品集でした。最初に海外で注目してくれたのは、英Classic Record Collector誌の編集長であったTully Potter氏で‘Realistic Transfer’と評してくれました。それから10年SPレコードの復刻だけでなく、初期LPレコードの復刻を行なうようになり、マイナーレーベルによるフルトヴェングラー板起こし合戦のきっかけを作ったと考えています。昨年は新録音にも挑戦し、ホミリウスの 《ヨハネ受難曲》 がレコード芸術で特選盤に選ばれました。国内ではほとんどが推薦盤に選ばれていますが、国外でもメルケルの《サンサーンス:ヴァイオリン協奏曲他》《リパッティ:グリーク、シューマン:ピアノ協奏曲》がアメリカ、台湾で受賞、トスカニーニの《ヴェルディ・ライブ集》が英Gramophone誌今月の復刻盤に選ばれたほか、フランスでは「ディアパソン・ドール(推薦盤)」に選ばれています。オーパス蔵の特長をまとめると「生々しい実在感のある復刻音」「海外でもっともレヴューの出る日本のレーベル」と言えるでしょう。』
 #2020年1月現在、当レーベルの新譜は2017年12月発売のものが最後で、以降は新しいアイテムがアナウンスされていません。初期のもののみならず、2010年代発売のアイテムにも廃盤のアイテムが出はじめており、当店ではレーベルや代理店の在庫が尽きた後も、流通在庫を入手する等にて供給を続けていますが、最終的には入手出来なくなりますので、さまざまな意味でお早めの御注文をお薦め致します。
OPK-1001
廃盤
歴史的ヴァイオリニストたち〜オーパス蔵サンプラー
 オーパス蔵レーベルの音の良さをアピールするために制作されたサンプラーCD。
OPK-1002/3
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(2CD)
1CD価格
ニノン・ヴァラン〜オペラ&歌曲録音集
 オペラ・アリア編
  ビゼー:「カルメン」より
   [ハバネラ(*)/二重唱(第1幕;*)/セギディーリャ(*)/ジプシーの歌(#)/カルタの歌(#)/カルメン(#)]
  グノー:「ファウスト」より[トゥーレの王(#)/宝石の歌(#)]
  トーマ:「ミニヨン」〜ツバメの二重唱(+)/マスネ:「マノン」〜レーヌ通りの二重唱(+)
  ビゼー:「真珠採り」〜レイラのカヴァティーナ(**)
  R.コルサコフ:「サトコ」〜インドの歌(*)
  レハール:スザンナのロマンス(*)/ヴィリアの歌(*)/至福の時(*)
  オッフェンバック:「ホフマン物語」〜ホフマンの舟歌(*)/グリーク:ソルヴェイクの歌(*)

 歌曲編
 マスネ:エレジー/アンシャントマン
 アーン:不実/歌/牢獄
 フォーレ:月の光(##)/秋(##)/揺籃(++)/夢のあとに(++)/水辺にて(++)
 シューベルト:セレナード
 シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」Op.42(全8曲)(***)
 グノー:アヴェ・マリア
 ファリャ:アンダルシアの歌/ナナ
 グラナドス:El majo discreto/No/lloreis ojuelos
 ゴダール:ジョスランの子守歌
 ブラガ:天使のセレナード
 マルティーニ:愛の喜び
  ニノン・ヴァラン(S) ヴィラベラ(T;*) アンドルフィ(P;***)指揮(*/+)
  ルイマン[Ruhimann](ルールマン[Ruhlmann]の誤記)指揮(#)
  クロエ指揮(**) o.(*/#)、オペラ・コミックo.(+/**)
  モーリス・フォール(P;##) マルグリット・ロン(P;++) 不明伴奏者(P)
 録音:1930年代。歌詞対訳は付いていない。演奏家名等は、当店で多くを修正しています。
 『ニノン・ヴァラン(1886-1961) はフランスの大ソプラノ歌手です。作曲家ドビュッシーはヴァランの歌唱スタイルと、涼しげでかつ明晰、さらに大胆でかすかに鼻にかかった独特の声質を称賛し、リサイタルでは、しばしば伴奏者を務めました。天性の声に加えて歌唱法にもすぐれていたため、50 歳を超えても技量はまったく衰えませんでした。「グローヴ音楽辞典より」』
 『これまでオーパス蔵には声楽のリクエストがいくつも寄せられてきましたが、ニノン・ヴァランのセレクションを集大成として、今回2 枚セットでまとめてみました。中には珍しいフランス語で歌うシューマンの「女と愛と生涯」があります。(相原 了)』(以上『』内は代理店の案内文より)
OPK-1004/5
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(2CD)
1.5CD価格
G.A.ホミリウス(1714-1785):ヨハネ受難曲(全曲)
 第1部[裏切りと捕縛/ペテロの否認/審問と鞭打ち]/
 第2部[判決と十字架処刑/イエスの死/イエスの埋葬]
  畑儀文(福音史家) 藤井大輔(イエス) 中村朋子(S)
  石川洋人(T) 篠部信宏(B)
  青木洋也(CT)指揮ヨハネス・カントーレス(o.&cho.)
 録音:2009年3月21日、東京、淀橋教会、ライヴ。ピリオド楽器使用。日本語歌詞対訳付。
 『劇的な転調と音運び! バッハの弟子、ドレスデンのルター派教会音楽の要であったホミリウスの「ヨハネ受難曲」日本初演をBCJ のメンバー、青木 洋也がソプラノ・パートまで歌い上げた渾身のライヴ! 録音の少ない曲、もちろん国内初登場!』と代理店。
 ・ホミリウス《ヨハネ受難曲》日本初演にあたって:『バッハの「ヨハネ受難曲」を歌いたいと集まってできた合唱団、その名もヨハネス・カントーレスですが、過去3回の演奏会では名前のとおりバッハ「ヨハネ受難曲」を2回、そして「ミサ曲ロ短調」を取り上げました。今回はそのバッハを離れ、バッハより少し後の時代にドレスデンで活躍したゴットフリート・アウグスト・ホミリウスの「ヨハネ受難曲」を取り上げます。ほとんどの方が、初めてその名を聞く作曲家であると思います。私自身もこの作曲家についてはほとんど知りませんでしたし、演奏経験もありませんでした。ホミリウスについてはオルガニストの米沢陽子さんに解説をお願いしました、プログラムノートをご覧頂ければと思います。米沢さんは偶然にも、昨年、東京芸術大学の授業でホミリウスの受難曲を取り上げたことから、当合唱団の練習を見学され、合唱団メンバーも彼女を講師に迎えてホミリウスに関する勉強会を開きました。ここに演奏する「ヨハネ受難曲」に限らず、ホミリウスの作品を日本で聴く機会は非常に珍しいことです。このような貴重な機会を作ることが出来たのは合唱団にとっても、私にとっても嬉しいことです。』(ヨハネス・カントーレス音楽監督・常任指揮者 青木 洋也)
OPK-1006
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[OPK-1006/13]
(8CD)
4.5CD価格
ヨハン・シュトラウス・コレクション〜SPに聴くシュトラウス 20 世紀前半 SP 録音集成
 ・すべて「美しく青きドナウ」
  [ヨハン・シュトラウスV指揮so./1927年]/[ワインガルトナー指揮RPO/1927年]/
  [クライバー指揮BPO/1931年]/[クレメンス・クラウス指揮VPO/1941年]/
  [レーラーcho. ベルリン−ノイケルン/1929年]/[ビクター女声cho. 矢野滋(S)/1951年]/
  [ヘンペル(S)/1916年]/[イヴォーギュン(S) ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場o./1932年]
  [ザック(S) ベルリン・ドイツ歌劇場o./1936年]/[ジョゼフ・レヴィーン(P)/1928年]
  [スーザ・バンド/1905年]/[ヴィクター・ヤング楽団/1935年]/[フォン・ゲッツィ楽団/1933年]

 ・名指揮者達に聴くヨハン・シュトラウス1&2
 アンネン・ポルカOp.117[クレメンス・クラウス指揮VPO/1929年]
 シャンペン・ポルカOp.211[ハワード・バーロウ指揮コロンビア放送so./1941年]
 トリッチトラッチ・ポルカOp.214[セル指揮VPO/1934年]
 加速度円舞曲Op.234[オーマンディ指揮ミネアポリスso./1935年]
 常動曲Op.257[メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウo./1932年]/朝刊Op.275[ベーム指揮VPO/1949年]
 美しく青きドナウOp.314[トスカニーニ指揮NBCso./1941年]/芸術家の生活Op.316[カラヤン指揮VPO/1946年]
 雷鳴と稲妻Op.324[ラインスドルフ指揮クリーヴランドo./1946年]
 ウィーンの森の物語Op.325[ユリウス・プリューヴァ指揮ベルリン市立歌劇場o./1928年]
 酒・女・歌Op.333[ライトナー指揮シュトュットガルトo./1950年]
 ピツィカート・ポルカ[ヴィヴィルヘルム・ロイス指揮BPO/1934年]
 楽しめ人生をOp.340[ヨハン・シュトラウスV指揮so./1927年]
 新ウィーンOp.342[アーサー・フィードラー指揮ボストンポップスo./1938年]
 千一夜物語Op.346[エーリヒ・クライバー指揮BPO/1932年]/
 ウィーン気質Op.354[クーセヴィツキ指揮ボストンso./1928年]
 シトロンの花咲く国Op.364[カール・アルウィン指揮VPO/1931年]
 親しい仲Op.367[ストック指揮シカゴso./1930年]/うるわしの5月よOp.375[メリヒャル指揮BPO/1938年]
 南国のバラOp.388[ワルター指揮BPO/1930年]/キス・ワルツOp.400[クナッパーツブッシュ指揮ベルリン大so./1933年]
 春の声Op.410[ヴァインガルトナー指揮ブリティッシュso./1931年]/
 皇帝円舞曲Op.437[ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場o./1928年]/こうもり序曲[フルトヴェングラー指揮BPO/1937年]

 ・ヨハン・シュトラウスのオペレッタ
 「こうもり」序曲[ブルーノ・ワルター指揮パリ音楽院o./1938年]
 この人は私の夫(1幕)[ロッテ・シェーネ(S) ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場o./1928年]
 侯爵様あなたのようなお方は(2幕)[ザック(S) ロルフ・シュレーダー指揮ベルリン・ドイツ歌劇場o./1938年]
 チャールダシュ(2幕)[イヴォーギュン(S) ブレッヒ指揮ベルリン国立歌劇場o./1932年]
 フィナーレ(2幕) 御機嫌よう、皆踊ろう[レーマン、メルレムニキシュ(S) ブランツェル(Ms) タウバー(T)
                    シュテーゲマン(Br) ヴァイスマン指揮ベルリン国立歌劇場o./1928年]
 私は村娘(3幕)[エリーザベト・シューマン(S) ・アルヴィン指揮ウィーン国立歌劇場o./1927年]
 女王のレースのハンカチーフ」序曲[ドール・ダウバー指揮サロンo./日 Victor JB 197A (CW3204)]
 「愉快な戦争」自然こそ彼女の喜び[エーリヒ・クンツ(Br) モラルト指揮VPO/1949年]
 「ヴェネチアの一夜」ハイライト[F.オイゲン・エンゲルス(T) シューラー指揮ベルリン・ドイツ歌劇場o./1938年]
 「ジプシー男爵」序曲[エーリヒ・クライバー指揮BPO/1933年]
 自由気ままに(1幕)[ヨーゼフ・シュミット(T) ヴァイスマン指揮ベルリン国立歌劇場o./1932年]
 ジプシーの歌(1幕)[レートベルク(S) ヴァイスマン指揮/1930年]
 うそ鳥の2重唱(2幕)[ゲルハルト(S) マックス・ブロッホ(T)/1916年]
 募兵の歌(2幕)[シュッツェンドルフ(Br) ゼルマー・マイロヴィッツ/1930年頃]
 凱旋行進曲(3幕)[ハンス・ゲオルク・オットー指揮ベルリン国立歌劇場o./1937年]
 「ウィーン気質」ハイライト[シュワルツコップ(S) ヘルベルト・グラヴィッチュ(T)
               ワルター・ルッツェ指揮ベルリン・ドイツ歌劇場o./1940年]

 ・ヨハン・シュトラウス−歌の競演
 愛の歌[ルイーズ・サボー(S) グロース指揮ベルリン市立歌劇場o./1930年頃]
 アンネン・ポルカ〔英語〕[イレーネ・アイジンガー(S)/1937年]
 常動曲[コメディアン・ハーモニスツ男声四重奏/1937年]
 ウィーンのボンボン[H.E.グロー(T)/1931年]/美しく青きドナウ〔英語〕[ポンセル(S)/1921年]
 美しく青きドナウ[ポンス(S) コステラネッツ楽団/1939年]
 ウィーンの森の物語[アデーレ・ケルン(S) ワイゲルト指揮ウィーン国立歌劇場o./1930年]
 酒・女・歌[ウィーン男声合唱団、メリヒャル/1930年]/酒・女・歌〔伊語〕[フリーダ・ヘンペル(S)/1923年]
 千一夜物語[コルユス(S) ベルリン国立歌劇場o./1935年]/うるわしの5月よ[イヴォーギュン(S)/1924年]
 南国のバラ[タウバー(T)/1938年]/南国のバラ[ピルッティ(S) ザイドラー=ヴィンクラー指揮/1939年]
 春の声[チェボタリ(S) ヘーガー指揮ベルリン国立歌劇場o./1936年]/皇帝円舞曲[ウィーン少年cho./1938年]
 皇帝円舞曲[エルナ・ザック(S) シュレーダー指揮BPO/1938年]

 ・サロンコンサート
 加速度円舞曲[ダヨス・ベラ楽団/1928年]/トリッチ・トラッチ・ポルカ[ケルン・ピアノ・トリオ/1936年]
 朝の新聞[バルナバス・フォン・ゲッツィ楽団/1933年]/ウィーンのボンボン[ハンス・ブント指揮大ダンス楽団/1941年]
 美しく青きドナウ[トミー・ドーシー楽団/1937年]/美しく青きドナウ[トゥミーニャ指揮ジミー・ドーシー楽団/1937年]
 芸術家の生活[アダルベルト・ルッター楽団/1936年]/ウィーンの森の物語[ロードのヴァイオリンとジプシー楽団]
 酒・女・歌[ハリー・ホーリック/1938年]/ウィーン気質[カーメン・キャバレロ/1942年]/
 シトロンの花咲く国[アドルフ・ヴレーゲ/1950年頃]/南国のバラ[アルバート・サンドラー指揮パームコートo./1945年]
 春の声[バルナバス・フォン・ゲッツイ楽団]/宝のワルツ[パウル・ゴドウィン/1931年]/
 皇帝円舞曲[ビング・クロスビー指揮V.ヤング楽団/1947年]/こうもり接続曲[マレク・ウェーバー楽団/1927年]
 ジプシー男爵接続曲[マレク・ウェーバー楽団]/J.シュトラウス・ワルツ集[ウィーン・ボエーム楽団/1936年]

 ・ヨハン・シュトラウスのラッパ吹込みレコード
 美しく青きドナウ[カール・ドレッシャー指揮ドレッシャー楽団/1901年]
 美しく青きドナウ[ストコフスキー指揮フィラデルフィアo./1919年]
 芸術家の生活[ヨーゼフ・ホルツァー指揮大オデオンo./1910年]
 ウィーンの森の物語[メンゲルベルク指揮NYP/1923年]/千一夜物語[ストック指揮シカゴso./1917年]
 南国のバラ[プリンス指揮ハイドンo./1914年]/ウィーンの森の物語[ゼンブリヒ(S)/1905年]
 春の声[バリエントス(S)/1917年]/こうもり〜侯爵様[イヴォーギュン(S)/1924年]
 こうもり〜チャールダシュ[クルツ(S)/1911年?]/女王のレースのハンカチーフ〜ワルツ[マイスター(T)/1906年]
 美しく青きドナウ[ウルタード・ブラザース・マリンバ・バンド/1916年]
 春の声[アルフレート・グリュンフェルト(P)/1913年]
 美しく青きドナウ[ロジャース指揮ビクターダンス楽団(ブラスバンド)/1909年]
 南国のバラ[アーサー・プライヤー・(ブラス)バンド/1913年]/芸術家の生活[ダヨス・ベラ楽団/1922年]
 宝のワルツ[マレク・ウェーバー楽団/1921年]/皇帝円舞曲[シュテルン指揮ベルリン・アドロンホテル楽団/1921年]

 ・ボーナスCD〔オーパス蔵 OPK-7006/7 Disc 2 [OPK-7007] と同一)〜
  ニューイヤーコンサート1954 より第2部(Part2)
[クレメンス・クラウス指揮VPO]
 録音、あるいは原盤:[/内]。ソース:長真弓コレクション/復刻:長真弓/後援:オーストリア大使館、日墺文化協会/推薦:日本ヨハン・シュトラウス協会。
 オーパス蔵10周年記念盤。『元旦の衛星中継ライブ放送ですっかり馴染みとなったヨハン・シュトラウスのウィンナワルツはシュトラウスの時代から人々の楽しみに欠かせないものでした。レコードの発明以来多くの録音がなされたのも当然です。シュトラウスのワルツに特化した長真弓のSPコレクションから約100枚を厳選しジャンルおよびテーマごとにCD7枚にまとめました。シュトラウス本人の録音はありませんが、シュトラウス3世やシュトラウス楽団のメンバーであったドレッシャーからクライバーやクラウスのワルツの大家までの演奏・録音の変遷が感じられます。そして、フルトヴェングラーやトスカニーニのような巨匠指揮者あり、イヴォーギュン、ヘンペルからザック、シュワルツコップらの歌手たち、カーメン・キャバレロやビング・クロスビーらのサロン音楽、そして古のアコースティック録音などの録音など多彩な世界に驚きます。デジタル録音のワルツもよいが、20世紀前半のアナログのワルツの世界を味わってください。付録として現在のニューイヤーコンサートの先駆けとなったクラウスによる1954年のライブ録音を付けました。これはSPでなくテープによるエアチェックです。』(以上、代理店の案内より)
OPK-1014/6
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(3CD)
1.5枚価格
ヨハン・シュトラウス・コレクション Vol.2 〜SP に聴くシュトラウス
 CD1: ヨハン・シュトラウスの主題によるパラフレーズ集 1932-1950
  美しきドナウ - バレエ(デゾルミエール編曲)[アンタル・ドラティ指揮 LPO /録音:1936年]/
  シュトラウスからシュトラウスへ[オスカー・シュトラウス指揮ロンドン新so./録音:1950年]/
  シュトラウスの挨拶[サロンo./録音:1932年] / 永遠のシュトラウス[ウィンナワルツ楽団/録音:1936年]/
  シュトラウスの響き[イルヤ・リヴシャコフ楽団/録音年不詳]
  シュトラウスのワルツ・メドレー[アルフレド楽団/録音:1933年]/
  ワルツ・メドレー[マレク・ウェーバー楽団/録音:1941年]
  これぞシュトラウス[ウィーン・アコーデオン楽団/録音年不詳]

 CD2: 15人のソプラノ競演「春の声」 1906-1949
  マーセラ・ゼンブリッヒ[録音:1906年]/ルイーザ・テトラツィーニ[録音:1908年]/
  マーベル・ギャリソン[ジョージ・シーモン/録音:1916年]/
  ヘトヴィヒ・フランチェスカロ=カウフマン[録音:1919年]/
  マリア・イヴォーギュン[ミュンヘン国立歌劇場o./録音:1924年]/
  イヴリン・スコットニー[録音:1927年] / アデーレ・ケルン[ベルリン国立歌劇場o./録音年不詳]/
  クララ・クレアベール[アルベール・ヴォルフ指揮/録音:1933年]/
  ミリツァ・コルユス[ルートヴィッヒ・リュート/録音:1934年]/
  エルナ・ザック[ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ベルリン国立歌劇場o./録音:1935年]/
  マルタ・エゲルト[録音:1936年] / シャーリ・バラバーシュ[ハンス・ブント/録音年不詳]/
  ヴィナ・ボヴィ[ティボー指揮パリ音楽院o./録音:1942年]/
  リリー・ポンス[アンドレ・コステラネッツ指揮/録音:1948年]/
  エルナ・ベルガー[ワルター・ジュスキント指揮フィルハーモニアo./録音:1949年]

 CD3: ピアノ競演 ヨハン・シュトラウス 1927-1944、他
  人生はただ一度だけ[セルゲイ・ラフマニノフ(P)/録音:1927年]/
  美しく青きドナウ[ルイス・ケントナー(P)/録音:1944年]/
  千一夜物語[スタニスワフ・ニージェルスキ(P)/録音:1930年]/
  ウィーン気質[ウィリアム・グロス、ウォルター・カウフマン/録音:1928年]/
  親しい仲[エルネスト・フォン・ドホナーニ(P)/録音:1931年]/
  春の声[アニア・ドルフマン(P)/録音:1932年]
  宝のワルツ[ジャンヌ=マリー・ダルレ(P)/録音:1931年]/
  皇帝円舞曲[マリアン・ラヴィッツ、ウォルター・ランダウアー/録音:1943年]/
  こうもりパラフレーズ[ベンノ・モイセイヴィチ(P)/録音:1930年]/
  ウィーンの謝肉祭[マウリツィ・ロセンタル〔モーリツ・ローゼンタール〕(P)/録音:1935年]/
  映画「第3の男」の音楽(2曲)[アントン・カラス(ツィター)]
 ソース:長真弓コレクション。 『2010年の暮れに長真弓氏のSPコレクションをまとめた「ヨハン・シュトラウスコレクション」CD 8枚組セット(OPK-1006/13)を発売し、国内外で高い評価を得ました。その後長さんが体調を崩しお亡くなりになる前に、新たな復刻音源を託されました。今回、シュトラウス第2弾3枚セットとして発売に至ることができましたので、ヨハン・シュトラウスを愛する皆様、シュトラウスの音楽が生活の中に生きていた20世紀前半の一味違うワルツをお楽しみください。』(OPUS蔵 相原了)
OPK-2000
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廃盤
レーベル在庫限り
ヨーゼフ・シゲティ
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1-13(*)
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K304(*)
 タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 ト長調(#)
 バッハ:ガヴォット(#)
 ベートーヴェン:メヌエット ト長調(#)
 パガニーニ:カプリース第9番ホ長調(#)/
        カプリース第24番イ長調(#)
 クライスラー:中国の太鼓(+)/愛の悲しみ(#)
 ブロッホ:「バールシェム」〜ニーグン(#)
 ドヴォルジャーク:スラブ舞曲第2番(#)
ヨーゼフ・シゲティ(Vn)
ニキタ・マガロフ(P;*)
クルト・ルールザイツ(P;#)
アンドール・フォルデス(P;+)
OPK-2001
廃盤/入手不能
ミッシャ・エルマン ミッシャ・エルマン(Vn)
ブロニスワフ・フーベルマン
 バッハ:
  「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番」
    〜サラバンドとドゥブル/
  「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番」
    〜アンダンテ/
  G線上のアリア
 ショパン:ワルツ 嬰ハ短調Op.64-2/
       ノクターン 嬰ヘ長調 Op.15-2
 シューベルト:アヴェ・マリア
 ブラームス:ワルツ Op.39-15/
        ハンガリー舞曲第1番 ト短調
 ザジツキ:マズルカ Op.26
 ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
 チャイコフスキー:メロディ Op.42-3
 サラサーテ:アンダルシアのロマンス
ブロニスワフ・
 フーベルマン(Vn)
シュルツェ(P)
OPK-2003
廃盤/入手不能
エフレム・ジンバリスト
OPK-2004
廃盤/入手不能
ナタン・ミルシテイン
OPK-2005
廃盤/入手不能
ジョルジュ・エネスコ&カール・フレッシュ
フーベルマン〜協奏曲集1
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲(*)
  ヴァイオリン・ソナタ
   第9番「クロイツェル」(+)
ブロニスワフ・フーベルマン(Vn)
ジョージ・セル指揮
VPO(*)
イグナツィ・フリードマン(P;+)
 ポーランドが生んだ二大巨匠、フーベルマンとフリードマンの共演による「クロイツェル」はSP時代に名盤の誉高く、あらえびす翁も口を極めて絶賛していた。
OPK-2007
廃盤
フーベルマン〜協奏曲集2
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(*)
 ラロ:スペイン交響曲(+)
ブロニスワフ・フーベルマン(Vn)
ウィリアム・スタインバーグ指揮
ベルリン・シュターツカペレ(*)
ジョージ・セル指揮
VPO(+)
 # 2012年12月、OPK-2103 でリマスター再発売
OPK-2008
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廃盤
レーベル在庫限り
フォイアマン〜協奏曲集
 ハイドン:チェロ協奏曲第2番(*)
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番(+)
 ウェーバー:アンダンティーノ(#)
 ポッパー:セレナード(#)
 ヘンデル:アリオーソ(#)
エマニュエル・フォイアマン(Vc)
マルコム・サージェント指揮so.(*)
マイラ・ヘス(P;+)
ルドルフ・ゼルキン(P;#)
 ハイドンの協奏曲は若々しいエネルギーに満ちた、今日においても屈指の名演。
OPK-2009
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廃盤
レーベル在庫限り
フリードマン〜名演集
 グリーグ:ピアノ協奏曲
 リスト:ラ・カンパネラ(ブゾーニ/フリードマン編曲)
 ショパン:マズルカ集/ノクターン Op.55 No.2
イグナツィ・フリードマン(P)
 リストの「カンパネラ」は、ブゾーニが原曲を難しく編曲したものに、フリードマンが手を加えさらに難度が増したという一品で、ここではアムランもかなわないかと思わせる曲芸を聴かせている。グリーグでも鮮やかな技巧とリズムのおもしろさが光る。
OPK-2010
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廃盤
レーベル在庫限り
コルトー〜名演集
 シューマン:ピアノ協奏曲(*)/クライスレリアーナ
アルフレッド・コルトー(P)
ランドン・ロナルド指揮
RPO(*)
 あらえびす翁はこの「クライスレリアーナ」を「征服的で世にも美しい」と評した。協奏曲も魔術的名演。
ヴィレム・メンゲルベルク
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
 ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 Op.3 No.8
 バッハ:G線上のアリア
ヴィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 録音:1937年。
ヴィレム・メンゲルベルク
 チャイコフスキー:
  交響曲第5番(*)/弦楽セレナード〜ワルツ(*)
 ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲(+)
ヴィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 録音:1928年(*)、1938年(+)。
ヴィレム・メンゲルベルク
 チャイコフスキー:
  交響曲第4番(*)/弦楽セレナード(+)
ヴィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 録音:1929年(*)、1938年(+)。
OPK-2014
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廃盤
レーベル在庫限り
ヴィレム・メンゲルベルク
 ベートーヴェン:
  交響曲第5番「運命」(*)/交響曲第4番(+)
ヴィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 録音:1937年(*)、1938年(+)。
OPK-2015
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廃盤
レーベル在庫限り
ヴィレム・メンゲルベルク
 ベートーヴェン:
  交響曲第3番「英雄」(*)/交響曲第1番(+)
ヴィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 録音:1940年(*)、1938年(+)。
OPK-2016
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廃盤
レーベル在庫限り
ヴィレム・メンゲルベルク
 ベートーヴェン:
  交響曲第6番「田園」/交響曲第8番
ヴィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 録音:1938年。以上のメンゲルベルクのタイトルは、質感、立体感に優れ、メンゲルクならではのポルタメント、迫力のフォルテもしっかり再生。
OPK-2017/18
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(2CD)
1CD価格
ブルーノ・ワルター
 ハイドン:交響曲「軍隊」(日本盤より復刻)
 モーツァルト:ドイツ舞曲
 J.シュトラウスI:皇帝円舞曲
 ワーグナー:ジーグフリート(牧歌?)
 マーラー:アダージェット
 ハイドン:交響曲「軍隊」(フランス盤より復刻)
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
 『本復刻はウィーン・フィルのガット弦のふわりと軽妙な美音、酔いしれるような魅力を伝えている。』と山崎浩太郎氏も絶賛。また、同じ演奏の日本盤SPとフランス盤SPの聞き比べも楽しめ、これは面白い。
OPK-2019
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廃盤
レーベル在庫限り
ブルーノ・ワルター
 モーツァルト:交響曲第39番&第40番
 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
ブルーノ・ワルター指揮
BBCso.、
ベルリン国立歌劇場o.、RPO
 『オーパス蔵によるSP復刻盤を高く評価しているぼくにとって、いよいよワルターが登場したのは何よりの喜びである』『今までとは格段に素晴らしい音である。腰のある自信を持った音が聞ける』と宇野功芳氏も絶賛。特にモーツァルトは、今までの細かい音とは大きな違いがあるとのこと。「ドン・ファン」も過去最高の音質と思われるという。
OPK-2020
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廃盤
レーベル在庫限り
シュナイダーハン + ベーム
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
 バッハ:シャコンヌ(*)
 サン=サーンス:白鳥
 フィビヒ:詩曲
ウォルフガング・
 シュナイダーハン(Vn)
カール・ベーム指揮
ザクセン国立o.
 (*)世界初復刻。生っ粋のウィーン人、シュナイダーハンの「10代から12歳まで」(代理店表記)の全録音を集めたアルバム。名人的な演奏には興味の無かった巨匠の高雅な音楽が楽しめる。
OPK-2021
廃盤/入手不能
ブルーノ・ワルター
 モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
 ベートーヴェン:
  序曲「レオノーレ」第3番/交響曲第6番「田園」
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
ブルーノ・ワルター
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
 ブラームス:交響曲第1番
ブルーノ・ワルター(P)指揮
VPO
 録音:1937年。『このブラームス1番の特殊な頽廃美をいったいどのように評したら良いのだろうか。この曲のイメージとは正反対の爛熟しきった女性美。こんなことが許されるのか。当時のワルター、ウィーンにしか出来ないユニークなブラームスといえるだろう。』(宇野功芳)
OPK-2023
廃盤/入手不能
ブルーノ・ワルター
 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」(*)
 ブラームス:交響曲第4番(+)
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
ヨーゼフ・シゲティ
 メンデルスゾーン:
  ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64(*)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(#)
ヨーゼフ・シゲティ(Vn)
トーマス・ビーチャム指揮
LPO(*)
ハミルトン・ハーティ指揮
ハレo.(#)
 録音:1933年9月27日&28日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン(*)/1928年12月3日〜5日、自由貿易ホール、マンチェスター(#)。
 他レーベルからも出ている音源だが、実に冴え渡る音質でシゲティのみならずオケの音もみごとに収録。同時期にNAXOS HISTORICALからも同一演奏が復刻されるので、是非聴き比べを(8.110948)。
ブロニスワフ・フーベルマン
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番(*)
 バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番(*)/
      ヴァイオリン協奏曲第2番(*)/
      いざ来たれ、異教徒の救い主よ(+)
 エルガー:気まぐれ女(#)
ブロニスワフ・
 フーベルマン(Vn)
イザイ・ドブロウェン指揮(*)
VPO(*)
ジーグフリート・
 シュルツェ(P;+/#)
 録音:1934年(*)/1935年(+)/1931年(#)。
 代理店曰く『これほどまでの音質でフーベルマンが復刻されたことはなかったので、驚きました』。
ヴィレム・メンゲルベルク
 ブラームス:交響曲第2番(*)
 ワーグナー:
  「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲(*)
 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン](+)
ウィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・
 コンセルトヘボウo.
 録音:1940年(*)/1938年(+)。
OPK-2027
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廃盤
流通在庫限り
ヴィレム・メンゲルベルク
 フランク:交響曲(*)
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(+)
 フランク:プシュケとエロス(+)
 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」(#)
ウィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 録音:1940年(*)/1938年(+)/1937年(#)。
 前回のメンゲルベルクも高音質で話題となったが、今回はさらにその上を行く鮮烈さ。SP離れしたリアルなサウンド。
 #当盤は2009年5月に廃盤になった旨、代理店から連絡が来ています。流通在庫限りの供給となりますので、入手出来無い場合はご容赦下さい。
アンリ・メルケル(Vn)
 サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番(*)
 ラロ:スペイン交響曲(+)
 サン=サーンス:死の舞踏(#)
アンリ・メルケル(Vn)
ピエロ・コッポラ指揮
パドルーo.(*/+)
フィリップ・ゴーベール指揮
パリso(#)
 録音:1935年(*)/1932年(+)/不明(#)。
 フランスのヴァイオリニスト、メルケル(1897-1967)は17世紀までたどることのできる音楽一家の出身。地味ながら、ティボー亡き後にフランス流の粋な演奏を聴かせる名手であった。 (*/+)は彼の代表的な録音で、SP時代を通して聴かれた、彼の決定盤ともいえるもの。
 #しばらく廃盤となっていたが、2016年6月に復活決定。
ヨーゼフ・シゲティ(Vn)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番(*)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(+)
ヨーゼフ・シゲティ(Vn)
トマス・ビーチャム指揮
LPO(*)
ブルーノ・ワルター指揮
ブリティッシュso.(+)
 録音:1934年(*)/1932年(+)。
 ライナーノートで宇野功芳氏が「チャーミングかつ雄弁、これは聴きもの」と賞賛するモーツァルトは、オケは重みもありかつ明瞭、ヴァイオリンも明瞭で、シゲティの至芸を堪能できる。 ベートーヴェンも同様の優秀な復刻。
ヨゼフ・シゲティ&カール・フレッシュ
 バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番(*)/
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番(*)/他(*)
  2つのヴァイオリンのための協奏曲(+)
ヨゼフ・シゲティ(Vn)
カール・フレッシュ(Vn;*)
ワルター・ゲール指揮
ワルター・ゲールo.(*)
 録音:1931年/1933年/1937年。
 シゲティとフレッシュの二大家共演による(+)が聴きもの。独奏のみならず伴奏音の復刻もみごと。
ジャック・ティボー(Vn)
 アルベニス:マラゲニャ/タンゴ
 グラナドス:スペイン舞曲〔第5番第6番〕/
       舞曲(ティボーに捧ぐ)
 ファリャ:ホタ
 サン=サーンス:ハバネラ
 ヴィターリ:シャコンヌ
 エックレス:ソナタ ト短調
 ヴェラチーニ:ソナタ
 パラディス:シシリエンヌ
 ポルディーニ:踊る人形
 ブラームス:ワルツ
 ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク/
         亜麻色の髪の乙女
ジャック・ティボー(Vn)
H.クラストン(P)
タッソ・ヤノプーロ(P)
 録音:1925年/1927年/1930年/1933年/1936年。ティボーが眼前に現われたかのようなリアリティ。『ジャック・ティボーの音質的決定盤!』とは代理店の言。
ブルーノ・ワルター
 シューベルト:交響曲第8番「未完成」(*)
 モーツァルト:
  交響曲第38番「プラハ」(*)/
  歌劇「恋の花作り」序曲(+)
 ハイドン:交響曲第96番「奇跡」(#)
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
 録音:1936年(*)/1938年(+)/1937年(#)。
 『ワルターの「未完成」をこんなにじっくり聴いたのは何十年ぶりだろう。本当に懐かしかった。若い頃のいろいろなことが思い出された』とあの宇野功芳氏をしていわしめた名復刻。ワルター、VPOの甘美でエレガントな味わいが力強く美しく再現されていて、選曲も最高といえよう。
 #しばらく廃盤となっていたが、2016年6月に復活決定。
OPK-2033/4
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(2CD)
1CD価格
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」より〔第1幕全曲/第2幕抜粋〕
 ロッテ・レーマン(S) ラウリッツ・メルヒオール(T)
 エマヌエル・リスト(B) アルフレート・イェルガー(B)他
 ブルーノ・ワルター指揮VPO
 録音:1935年。
 『この復刻は歌の呼吸感が違う。ワルターのバックも弱いのでなく、手綱をしめていることがよくわかる。第2幕はさらに雄弁だ』とワルターを愛する人気ライター山崎浩太郎氏も大いに感激の弁を述べている。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー〜ワーグナー
 楽劇「パルシファル」〜第1幕前奏曲/聖金曜日の音楽(*)/
 楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛と死(*)/
 楽劇「神々の黄昏」〜ブリュンヒルデの自己犠牲(+)
キルステン・
 フラグスタート(S;+)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO(*)、フィルハーモニアo.(+)
 録音:1938年(*)/1948年(+)。
 ライナーノートの中で山崎浩太郎氏が『雪崩落ちるように身悶えして灼熱する音楽が、ここにある。オーパス蔵の復刻は響きの生々しさが前に出ている。「ただならぬ」雰囲気が再現されている』と絶賛しているすばらしい復刻。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
 メンデルスゾーン:
  序曲「フィンガルの洞窟」(+)/
  「真夏の夜の夢」序曲(*)
 シューベルト:
  劇付随音楽「ロザムンデ」より
  〔バレエ音楽第2番(*)/間奏曲第3番(+)〕
 ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲(+)
 ウェーバー:
  歌劇「魔弾の射手」より(**)
   〔序曲/第3幕導入曲〕/
  舞踏への招待(#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1929年(*)/1930年(+)/1932年(#)/1935年(**)。
 宇野功芳氏は『オーパス蔵のCDは、従来の復刻盤に比べ、情報量が多く、音質がしっかりしており、強弱の幅が広い。ぼくはこれらの演奏を初めて音楽として楽しめた。こんな古い録音で聴いても思わず興奮してしまう』と語っている。フルトヴェングラーの定評ある SPがすばらしい復刻で甦った。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
 ベートーヴェン:
  交響曲第5番「運命」(*)/
  「エグモント」序曲(+)/
  「コリオラン序曲」(#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO(*/+)、VPO(#)
 録音:1937年(*)/1933年(+)/1947年(#)。
 『オーパス蔵の復刻に聴く、地の底から沸き上がるような推進力はまさにフルトヴェングラーのもの。これまでの復刻とは迫力が違う』と人気評論家、山崎浩太郎氏も激しい賛辞。これは聴きもの。
フェリックス・ワインガルトナー〜ベートーヴェン
 交響曲第7番/交響曲第1番/「エグモント」序曲
フェリックス・
 ワインガルトナー指揮
VPO
OPK-2039
廃盤/入手不能
フェリックス・ワインガルトナー〜
 ベートーヴェン

  交響曲第3番「英雄」/交響曲第8番
フェリックス・
 ワインガルトナー指揮
VPO
フェリックス・ワインガルトナー〜ベートーヴェン
 交響曲第9番「合唱」/「プロメテウスの創造物」序曲
フェリックス・
 ワインガルトナー指揮
VPO
 録音:1935年-1937年。
 『今回オーパス蔵によって復刻された「エロイカ」を試聴し、その素晴らしさに驚喜した。こんなに凄いベートーヴェンだったのだ! ワインガルトナーの表現が全く違う感動を与えてくれたのである。8番は従来、涙をのんでS=イッセルシュテットの方を推薦してきたが、オーパス蔵盤の登場により「第8」のベストワンはワインガルトナーと躊躇なく言えるようになった。今までのCDに比べ音に力のあることや華やかささえ感じられることにびっくりさせられるだろう。「第7」は弦主体の上品な演奏で効果を狙う仕掛けは一切ない。しかしスケルツォのトリオはかなり遅く、ウィンナホルンの深い音色が素晴らしい。「第1」はウィーンで行った最後の録音だが、さすがにSPならではの腰の強い音である。我々は「第9」と言えばワインガルトナーしか知らず、しかも十二分に満足しえる名盤として賞賛されていたのである。』(宇野功芳/ライナー・ノートより)
OPK-2041
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(2CD)
1.5CD価格
新マスタリング
カザルスの「無伴奏」、2010年新リマスター
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
パブロ・カザルス(Vc)
 録音:1936年-1939年。原盤:HMV。日本語解説:鈴木秀美。2010年冬新マスタリング。
 『名盤がより一層透明度が増した新マスタリング!』『素晴らしい音質で再登場!』『カザルスのバッハは低音の豊かさを特長とした実在感のある音で評判になりましたが、 一部で低音が過剰であるという感想があり、中にはチェロのそばで誰か線香花火を楽しんでいるというノイズの指摘もありました。今回プレス型の更新にあたり新マスタリングで再登場!低音がかなり強い部分の調整を全体の音は変えないように行なうとともに、花火のようなノイズを手で摘むような作業で減らしました。』(相原 了/OPUS 蔵代表)
 *『リマスター表記は帯とCD面に印刷されております』とのこと。
 #以下は初回発売時のアナウンスに基づくもので、山崎浩太郎氏のコメントも初回マスタリング盤に関してのものですが、参考のためそのまま掲載しています。
  ついにこの名盤がOPUS蔵から発売。音質もレーベルの自信作で、曰く『過去のすべての復刻より上と思う』、とのこと。また、鈴木秀美が解説を執筆しているのもポイント。
  『野太く強くエネルギーの塊! あらゆる復刻の中で最高の音質』『今までの復刻音は、まるでとなりの部屋でふすまを隔てて聴いているようだったが、これはまさに眼前で繰り広げられているようなエネルギーと迫力で驚いた』(山崎浩太郎)
OPK-2043
廃盤/入手不能
カザルスのドヴォルジャーク
 ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲(*)
 ブルッフ:コル・ニドライ(+)
 ボッケリーニ:チェロ協奏曲 G.482(+)
パブロ・カザルス(Vc)
ジョージ・セル指揮
チェコpo.(*)
ランドン・ロナルド指揮
LSO(+)
ゴールドベルクの室内楽
 モーツァルト:
  ヴァイオリン・ソナタ第17番(*)
  二重奏曲 ト長調 K.423(+)
 ベートーヴェン:
  二重奏曲 変ホ長調 WoO.32(#)
  セレナード ニ長調 Op.8(**)
シモン・ゴールドベルク(Vn;*/+/**)
リリー・クラウス(P;*)
フレデリック・リドル(Va;+)
ウィリアム・プリムローズ(Va;#)
エマヌエル・フォイアマン(Vc;#/**)
パウル・ヒンデミット(Va;**)
 録音:1935年(*)/1948年(+)/1941年(#)/1934年(**)。
 絶頂期のゴールドベルクを中心に豪華組み合わせで聴く室内楽。3人のヴィオラ奏者の個性を比較するのもおもしろいかもしれない。
トスカニーニ〜Vディスク録音、他
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  タリスの主題による変奏曲(*)
 モーツァルト:
  交響曲第40番(+)/同第41番「ジュピター」(#)
 バッハ:アリア(**)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1945年(*)/1938-1939年(+)/1945-1946年(#)/1946年(**)。
 (*)は珍しいVディスク原盤。このレーベルは「Victory(勝利)」の頭文字に由来するのだとか。他の復刻も他社のものとは一味二味違って聞こえるはず。
トスカニーニ〜1939年の「運命」他
 ヴェルディ:歌劇「椿姫」前奏曲(*)
 ハイドン:交響曲第88番「V字」(+)
 ベートーヴェン:
  交響曲第5番「運命」(#)/「エグモント」序曲(**)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1941年(*)/1938年(+)/1939年(#)/1937年(**)。
 『トスカニーニの「運命」のなかで最も充実していると思われる1939年のスタジオ録音ですが、低音をきちんと復刻することで、今までにないトスカニーニの魅力が出せたと思います。「エグモント」序曲の迫力にはわれながら驚きました。』(相原 了/OPUS 蔵代表)
フリッツ・クライスラー
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(*)/
  ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」(#)
フリッツ・クライスラー(Vn)
ジョン・バルビローリ指揮
LPO(*)
フランツ・ルップ(P;#)
フリッツ・クライスラー
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(*)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ
  第9番 イ長調「クロイツェル」(#)
フリッツ・クライスラー(Vn)
ジョン・バルビローリ指揮
LPO(*)
フランツ・ルップ(P;#)
 録音:1936年(OPK-2047、2048共)。
 『オーパス蔵の復刻は既発売より力強い。それだけにクライスラーの特徴がより明らかになる』(山崎浩太郎)
 *復刻に用いたレコード:『本CDに用いたレコードはどれも日本盤である。協奏曲は比較的選ぶのに苦労はなかったが、ソナタはピアノの響きに不満なレコードが多かった。中でもピアノが生きていた盤はヒスがあり悩んだが、ヒスを嫌う人にはAndante盤があると思い、ピアノの響きを優先させた。協奏曲は音が鮮明になった分クライスラーの魅力と同時に技術の衰えもわかってしまうかもしれない。』(相原 了/OPUS 蔵代表)
ブルーノ・ワルター〜マーラー
 交響曲「大地の歌」(*)/
 私はこの世に忘れられ(#)/
 アダージェット(+)
シャシュティン・トゥールボリ
〔キルステン・トルボルイ〕(S;*/#)
チャールズ・クルマン(T;*)
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
 録音:1936年、ライヴ(*/#)/1936年(+)。なお、(+)はOPK-2017にも同じ復刻で収録されている。
 『オーパス蔵の復刻には、何度も驚かされた。今回も実は荒々しいほどの活力を漲らせた、たくましい物であることに気付かされた。まさに目からウロコが落ちる思いだ。』『オーパス蔵の復刻を聴いて、今までの印象は一変した。この演奏は52年デッカ再録音に決して劣るものではない。むしろ当盤こそ今後聴くことが増えるだろう。魅力は一つは戦前のウィーン・フィルの弦の音色。柔らかく澄んだ輝きのある音色は実に美しい。演奏は貴族的と言っていい気品が漂う。トルボルイも絶賛しておきたい。』(山崎浩太郎)
ハイフェッツ&トスカニーニ〜ベートーヴェン
 ヴァイオリン協奏曲/交響曲第7番
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NYP
 録音:1940年&1936年。原盤:Victor。
 『トスカニーニはNBC響を振って「第7」を再録しているが迷うことなくこちらを採るべきだ。凄い迫力であるエネルギーが炸裂する素晴らしい録音だ』と宇野功芳氏はライナーノートで激賞しており、まさにおそるべき復刻。
カペー四重奏団 Vol.1
 シューベルト:弦楽四重奏曲「死と乙女」
 ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番
カペーSQ
カペー四重奏団 Vol.2
 ベートーヴェン:
  弦楽四重奏曲第10番「ハープ」/
  弦楽四重奏曲第15番
カペーSQ
カペー四重奏団 Vol.3
 モーツァルト:弦楽四重奏曲K.465「不協和音」
 ベートーヴェン:
  弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」
カペーSQ
 録音:1928年。
 『オーパス蔵がカペー四重奏団の全録音を復刻すると聞いて、待ってました!と思わず歓声を挙げた』(小林利之)
 音楽評論の重鎮小林利之氏はオーパス蔵の復刻のすばらしさをこう語っている。死と乙女は『これほど克明な復刻もめずらしく、生演奏の雰囲気を感じさせて』、ベートーヴェンの第15番は『序奏を支えるPP のチェロパートがオーパス蔵で初めて完全に聴き取れる。やっと音溝に刻み込めたと思われる最低音の収録をひろいとっているのだ!』と絶賛。そのカペーがついにOPUS蔵から一挙3タイトル登場。これぞ決定盤!
 #しばらく廃盤となっていたが、2016年6月に復活。
 ## OPK-2052 は、2019年4月のレーベル受注分を持って廃盤&国内代理店扱い終了となりました。当店では海外流通在庫のお取り寄せを続けますが、最終的には入手出来無くなります。
ブルーノ・ワルター
 モーツァルト:歌劇「皇帝ティトスの悲劇」序曲(*)/
         「偽の女庭師」序曲(*)
 ハイドン:交響曲第86番(+)
 ブラームス:交響曲第3番(#)
ブルーノ・ワルター指揮
VPO(*/#)、LSO(+)
 録音:1936年(#)/1938年(*/+)。
 『オーパス蔵によるSP復刻盤に対して、ここに来て金子建志、松沢憲氏をはじめ多くの方々が素晴らしさを認めるようになり孤軍奮闘のぼくもやっと愁眉を開くことが出来た。今回のワルターの一枚はオーパス蔵による最大の成果であって、SPというものがどんなに凄いものであったか、まさに体が仰け反る様な気分に襲われるだろう。』(宇野功芳)
ゴールドベルク&クラウス〜ベートーヴェン
 ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」/
 ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
シモン・ゴールドベルク(Vn)
リリー・クラウス(P)
 録音:1936年。
 ゴールドベルク&クラウスの名コンビによる素晴らしい演奏が見事な復刻で蘇った。
シャンピ&カペーSQ
 フランク:ピアノ五重奏曲 へ短調
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調
マルセル・シャンピ(P)
カペーSQ
 録音:1928年。中低域重要視の見事な復刻と小林利之も賞賛。
 # 当盤は、2019年4月のレーベル受注分を持って廃盤&国内代理店扱い終了となりました。当店では海外流通在庫のお取り寄せを続けますが、最終的には入手出来無くなります。
カペーSQ
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調
 シューマン:弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41 No.1
カペーSQ
 録音:1928年。作品と時代共有したカペーの代表的演奏がついにオーパス蔵より満足の音質で復刻。
フリッツ・クライスラー〜小曲を弾く(1936-1938)
 クライスラー:ウィーン奇想曲/中国の太鼓
 リムスキー=コルサコフ:インドの歌
 クライスラー:美しきロスマリン
 伝承曲:ロンドンデリーの歌
 クライスラー:愛の喜び
 ファリャ:スペイン舞曲
 クライスラー:ロンディーノ
 ブラームス:ワルツ第15番
 ドヴォルジャーク:ユモレスク
 チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
 ショパン:マズルカ第4番
 ポルディーニ:踊る人形
 リムスキー=コルサコフ:太陽への賛歌
 クライスラー:愛の悲しみ
 [アンコール]
 J.S.バッハ:ガヴォット
 クライスラー:ジプシーの女
 スコット:蓮の国
フリッツ・クライスラー(Vn)
フランツ・ルップ(P)
 『ヴィオリンという楽器の美しさ、高貴さを再実感! 弦と弓がお互いにさわり合いたくて、触れあいたくってしょうがない。まるで「蜜月」の瞬間だらけという感じ...』(天満敦子[ヴァイオリニスト]/ライナーノートより)。
アルトゥーロ・トスカニーニ
 ロッシーニ:
  歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
   〔mat Vic101218-19〕(*)/
  歌劇「セミラーミデ」序曲
   〔mat Vic101214-17〕(*)/
  歌劇「セビリャの理髪師」序曲
   〔mat Vic7255AB〕(*)/
  歌劇「絹のはしご」序曲(+)/
  弦楽のためのソナタ第3番(#)
 ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 Op.3 No.11(#)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NYP(*)、BBCso.(+)、
NBCso.(#)
 原盤:私家版LP(#)。
 (#)はおそらく初CD化と思われる。山崎浩太郎氏も『どんな作品も活力と躍動感で満たされ力強く迫力のある低音はいかにもオーパス蔵の仕事である』と太鼓判。
ブルーノ・ワルター〜マーラー
 交響曲第9番 ニ長調
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
 録音:1938年、ウィーン、ライヴ、US-RCA SP(mat.HMV 2VH 7027-46)より。
 『これもインターネットでまだかまだかと言われていた録音です。良質のアメリカ盤を入手したのは2年ほど前になります。音は良かったのですが全面にヒスがあり、マスタリングでヒスを取ると音が変わるので、2回トライして棚上げにしました。その後ノイズ処理システムの更新やテクニックの工夫があり再トライし、さらに3度の挑戦で一応これならという線に来ました。ヴァージョンで言えば Ver.5 となります。最後は意地になりました。』(オーパス蔵)
 #新リマスター&曲目追加(交響曲第5番〜アダージエット)の新盤 (OPK-2121) が発売予定(2017年12月)のため、当盤はレーベル在庫限りで廃盤になる物と思われます。入手出来ない場合はご容赦下さい。
フォイアマン、セルの各ドヴォルジャーク
 ドヴォルジャーク:
  チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104(*)
  交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」(+)
エマニュエル・フォイアマン(Vc)
ミヒャエル・タウベ指揮(*)
ベルリン国立歌劇場o.(*)
ジョージ・セル指揮チェコpo.(+)
 録音:1928、1929、1930年、ベルリン(*)/1937年、ロンドン(+)。音源:Parlophon(*)、HMV(+)、J-Columbia、Victor SP。
 『聰明さと情熱の混合。たしかに、このCDのドヴォルジャークのチェロ協奏曲にも、そうしたフォイアマンの個性が強く出ている。音の輪郭はシャープで逞しく、烈しい気合をこめて描き出されている。オーパス蔵の復刻も、その烈しさをより明確に示す音質となっている。『新世界』も、同様に筋肉質の新即物主義的演奏の典型である。キビキビとした進行、バネの効いたリズム、そして一音一音にこめられた気迫。こうしたキレのよい音楽は、20世紀後半にはすっかり聴けなくなっていたが、21世紀になってようやく蘇りつつある。その半世紀前の『先達』の音が、ここにある。』(山崎浩太郎)
OPK-2062
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(2CD)
1.5CD価格
ハイフェッツ、プリムローズ、フォイアマン、ルービンシュタイン 1941年
 モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563(*)
 ドホナーニ:セレナード ハ長調 Op.10(*)
 ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8(*)
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第6番 変ロ長調 Op.97「大公」(+)
 シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.99(+)
  ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ウィリアム・プリムローズ(Va;*)
  エマニュエル・フォイアマン(Vc) アルトゥール・ルービンシュタイン(P;+)
 録音:1941年9月、カリフォルニア。音源:US-RCA SP。
 『ヨーロッパの伝統的な室内楽演奏に見られるリラックスした仲間同士の音楽的対話、という趣とはまったく無縁の、共演者に真剣勝負を臨むような、異常に緊張度の高い、激しい身振りのアンサンブルが展開されている。1941年9月にハリウッドのRCAスタジオで行われたこれらの録音は、ほんの数ヶ月遅れていたら実現不能だった4人の大芸術家の一期一会の出会いを捉えた、かけがえの無い演奏記録なのである。』(板倉重雄)。
ヌヴーのシベリウス、フランス盤SPより復刻
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(*)
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(#)
 ラヴェル: ハバネラ形式の小品(+)
 スカルラテスク(当盤では「スカラテスク」
  と誤記されている可能性有):バガテル(+)
ジネット・ヌヴー(Vn)
イサイ・ドブロウェン指揮(*)
ワルター・ジュスキント指揮(#)
フィルハーモニアo.(*/#)
ジャン・ヌヴー(P;+)
 録音:1946年(*/+)/1945年(#)。
 『ノイズを徹底的に取る復刻が特にヨーロッパで流行でありますがどうも実在感の希薄な音になっているようです。ノイズを取ったあと恐らくはイコライザーで弱くなった音を補って聞かせる復刻は演奏家の息使いを取り去ってしまいます。ヌヴーもノイズの大きなイギリス盤でやらねばならないかと思っていましたら、レコード収集の名人がフランス盤を入手してくれました。恐らく他の復刻より実在感があると思います。ブラームスの方が録音は新しいのですが、シベリウスの方が緻密な音が捉えられています。これは他の盤でも同様なので、元の録音に差があるものと考えられます。
  それにしても、シベリウスは名演です。SPでもこの弱音を再現できるのだということが実感できるものです。まだ活動を始めたばかりのフィルハーモニア管弦楽団ともども若さの勢いが感じられます。
  おまけに小品を2曲つけました。アンコールとしてお聴きください。』(相原 了/オーパス蔵代表)
フェリックス・ワインガルトナー
 〜ベートーヴェン録音集

 ベートーヴェン:
  フィデリオ序曲 Op.72(*)/
  トリプル・コンチェルト Op.56(#)/
  ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.39(+)
リカルド・オドノポソフ(Vn;#)
S.アウベル(Vc;#)
A.モラレス(P;#)
マルグリット・ロン(P;+)
フェリックス・
 ワインガルトナー指揮
LPO(*)、VPO(#)、
パリ音楽院o.(+)
 録音:1938年(*)/1940年(+)/他。日本盤、アメリカ盤、フランス盤SPより復刻。ワインガルトナーのベートーヴェンを聴くと、ベートーヴェンはこのように演奏していたのではないかと思ってしまう。今回は協奏曲を中心としたもの。
 『これらの演奏に関して感じられるとても大切なことは、これらは、レコードが今のように大量消費財ではなく、まだ音楽家達が演奏している音楽に没頭できた時代のものだということです。恐らく、これらの録音は、私たちがすばらしいクラシック音楽がただの娯楽の一形態ではなく、道徳的な力であった日々を思い起こさせるものなのです。』(Ralph Steiberg、New York /ライナーノートより)
ザウアー&ワインガルトナー
 リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調S.124(*)
 ベートーヴェン:11のウィーン舞曲集(前半)(#)
 リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調S.125(*)
 ベートーヴェン:11のウィーン舞曲集(後半)(#)
 リスト:交響詩「レ・プレリュード」(+)
エミール・
 フォン・ザウアー(P;*)
フェリックス・
 ワインガルトナー指揮
パリ音楽院o.(*)、
LPO(#)、LSO(+)
 録音:1938年/1940年。アメリカ盤SPより復刻。
 『ザウアーとワインガルトナー、リストの弟子達の協演による最も権威ある演奏の記録、歴史的にも有名なSP録音の音を目一杯取り出しました。』『ザウアーのリストはこれほどしっかりした演奏とは思っていませんでした。歳をとって音が出ないのではなく、音を取り出せてなかっただけなんですね。「レ・プレリュード」は同時発売のメンゲルベルク盤とかち合ってますが、演奏は全く対照的で比べるのも楽しいです。リストづくしでは疲れると思いベートーヴェンの愛すべき舞曲集を挿みこみました。』(オーパス蔵 相原 了)
 『もしオーパス蔵がオリジナルのSP盤から復刻してくれたら…。初出時にかなり良い条件で聴いて魅了されたザウアーの、あの燦然ときらめいて充実感たっぷりだったピアノの美音に再会できるのではないか。いや絶対、あのピアノの音は、SP盤の音溝に刻み込まれたすべての情報をとりだすことに成功して来たオーパス蔵にしか不可能な、ディスクに秘められた音の宝石に違いないと確信しつつも、なかば諦めかけていたところに届いたのがこのディスク。
  マルカート(アクセントをつけてはっきりと)・デチーゾ(明確に)と指示された冒頭の第1主題を弾くフォルティシモの弦のユニゾン。これまでに聴いてきたどの復刻盤よりも、ぐっと低めの音だ。「オーパス蔵の音!」との直感。・・・これまでの復刻盤ではついぞ聴きとりにくかったピアノの左手(低音)の和音が、超高域で動く右手の活躍をしっかりと支えて“完璧にピアノらしい音の響き”を構築する。もうここまで聴いただけで勝負は決まり。』(小林利之)。
ヴィレム・メンゲルベルク
 ベートーヴェン:
  「プロメテウスの創造物」序曲(*)
 リスト:交響詩「前奏曲」(#)
 ブラームス:交響曲第3番 へ長調Op.90(+)
 マーラー:アダージェット(**)
ヴィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・
 コンセルトヘボウo.
 録音:1942年(*)/1929年(#)/1932年(+)/1926年(**)。使用SP: US-Capitol SP (*) / JP-Columbia SP (#/+) / UK-Columbia SP (**)。OPUS蔵の発売盤は、当アイテムで99枚めになるという。
 『オーパス蔵からの復刻を今や遅くと待ち兼ねていたのが、やっと実現の運びとなった。正直に嬉しい。』(宇野功芳)
 『マーラーは電気録音最初期のものだけに音の悪いのは仕方がないが、既存盤は大いに物足りなく、オーパス蔵からの復刻CDを今や遅しと待ちかねていたのだが、やっと実現の運びとなった。正直に嬉しい。26年のSPをこれ以上の音で再生するのは無理であろうから。・・・・
  ブラームスの三番は1932年の録音で、野村光一の「名曲に聴く」にも、録音が古い、の一言で無視されているし、ぼく自身もワルターがあれば必要ないと考えていた。
  しかしオーパス蔵の復刻CDはそんな偏見を見事にくつがえしてしまった。本CDに収められた全四曲中、最も楽器のバランスが良く、音質が良く、歪みの少ないのはこのブラームスだからだ。あのSPの情報量の少なさがウソのようにいろいろな音が聴こえてくる。』(宇野功芳)
 『マーラーのアダージェットは日本、イタリア、ドイツ、フランス、英国と各国の盤が集まりました。音はフランス盤が明瞭でしたが、雰囲気で優れていたのは英国 Columbia 盤でした。幸い英国盤特有のスクラッチノイズはなくこれを用いました。「プロメテウス」はテレフンケンの発売はなくアメリカのキャピトルがSPとして出したものです。原盤が悪く発売しなかったのかもしれません。貴重な録音です。』(相原 了)
フルトヴェングラー、1950年「ベト7」他
 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92(*)
 ヨハン・シュトラウス II:皇帝円舞曲(#)
 ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲(+)
 メンデスゾーン:フィンガルの洞窟(**)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクの名歌手」
 〜第1幕への前奏曲(##)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
VPO
 録音:1950年(*/#/+)/1949年(**/##)。マトリックス: 2VH7181-89 (*) / 2VH7202-03 (#) / 2VH7216-17 (+)/ 2VH7108-09 (**) / 2VH7168-20 (##)。全て UK-SP より復刻。
 『オーパス蔵100枚目となる記念CD はフルトヴェングラーが1950年にウィーンで録音したベートーヴェンの交響曲第7番です。女声ノイズがないSPからの復刻です。合せて小品集をSPから録ってみました。LP(CD)との音の違いをお楽しみください。オベロンは勢いがあるLP(CD)とは別のテイクが使われています。』(相原 了/オーパス蔵代表)
 『フルトヴェングラーのベートーヴェン7番。ぼくは長いこと、この50年のスタジオ録音をベスト・ワンに挙げて来たが、高音がきんきんするのが気になることは確かだった。そこへオーパス蔵が43年のベルリン・ライヴをすばらしい音で復刻したので、この方をベストとしたのが、つい一、二年前。ところが同じオーパス蔵が前述の50年盤を初出のLPそのままの姿でCD化した。こうなると、さすがのぼくも迷う。ウィーン盤の高音には相変わらずピークはあるものの、中低音がどっしりと鳴るので,ほとんど気にならなくなった。フルトヴェングラーも聴衆の居ないスタジオなのに大いに燃えており、この勝負、引き分けか、あるいはわずかにウィーン盤が上か。本当にオーパス蔵は人さわがせだ。』(宇野功芳)
ティボー、コルトー、フォイアマン
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番
  イ長調 Op.47「クロイツェル」(*)
 シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821(#)
 レーガー:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 14'41"(+)
ジャック・ティボー(Vn;*/+)
アルフレッド・コルトー(P;*)
エマニュエル・
 フォイアマン(Vc;#/+)
ジェラルド・ムーア(P;#)
 録音:1929年(*)/1937年(#)/1939年(+)。
 『東京におけるティボーとフォイアマンの70年前のツーショット。これに合せ、彼らの代表的な録音を組み合わせました。写真と共にお楽しみください(ブックレット内に拡大写真あり)。』(相原 了/オーパス蔵代表)
 『オーパス蔵101枚目のCDは写真から生まれたものです。ティボーとフォイアマンの1936年東京におけるツーショット、いまなら珍しくないでしょうが当時としては貴重なものです。本CDは彼らの代表的な録音、ティボーのクロイツェルとフォイアマンのアルペジョーネを組み合わせました。彼らの足取りを追った板倉氏のライナーノートも是非お読みください。』(相原 了/オーパス蔵代表)
 『このCDにはティボーのクロイツェル・ソナタ、フォイアマンのアルペジオーネ・ソナタが収録されているが、ともに1936年の来日時に取り上げた作品である。とくに、ティボーのクロイツェルはいままでの復刻盤より音が鮮明になったのに加えてピアノの音が強く入っており、実際の楽器バランスにかなり近づいたと思う。それとともに演奏自体の迫力も増し、いっそう感銘が深まったことを特筆したい。』(板倉重雄)
オーブリー・ブレイン&アドルフ・ブッシュ
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番(*)
 J.S.バッハ:シシリアーノ(#)
 ブラームス:ホルン・トリオ(#)
 モーツァルト:ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K447(+)
オーブリー・ブレイン(Hr)
アドルフ・ブッシュ
(Vn;#)指揮(*)
ブッシュ室内o.(*)
ルドルフ・ゼルキン(P;#)
エイドリアン・ボールト指揮(+)
BBC so. (+)
 録音:1935年(*)/1933年(#)/1940年(+)。すべてSPより復刻。デニス・ブレイン没後50年に忘れてはならない父の存在。ブッシュ、ゼルキンとのブラームスのホルン・トリオを核にした豪華な一枚。
 ブッシュ、ゼルキン、オーブリー・ブレインのブラームスのホルン・トリオ録音はこれを越えるものがないと言われる位の名演奏・名録音。録音の翌年の演奏会でも、『この演奏会を聴けた者は幸福。トリオとして、昨日の演奏者たちは申し分ない。技術的な卓越、また、音楽的な感性の点からも、まさに理想的なメンバーであった』( Morning Post / 1934年3月8日付)と絶賛されている。ブランデンブルク協奏曲第1番はデニス・ブレインの始めての公開演奏会で取り上げられたもので、ブッシュが指揮とヴァイオリンを担当、父のオーブリーが第1ホルンを吹いた(録音では第2ホルンをブラッドショーが吹いている)。モーツァルトのホルン協奏曲第3番は当時まさに絶頂期にあったオーブリーの演奏。デニスの録音も複数残っているので、親子で聴き比べてみるのも興味深いだろう。
メンゲルベルク、最後のセッション録音/他
 グルック:「アルチェステ」序曲(Decca SP/1935年)
 シューベルト:
  「ロザムンデ」序曲(Telefunken SP/1938年)/
   交響曲第9番 ハ長調 D944「グレート」
    (Telefunken SP/1942年)
ウィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・
 コンセルトヘボウo.
 原盤:Telefunken SP、Decca SP。
 『・・・さて、演奏そのものについてだが、シューベルトでは意外なほどに古典的な端正さをもったもの、という印象を受けた。とりわけ《ザ・グレート》でその感は強い。ロマン派演奏の「最後の恐竜」的存在で、恣意的な緩急強弱をつけると思われがちなメンゲルベルクだが、ここではキビキビと、遅滞なく音楽を進めている。同じ1942 年録音のフルトヴェングラー指揮BPOの同曲の激しくうねり、爆発する演奏はもちろん、半年後に同じオーケストラとセッション録音したケンペンと較べても、ずいぶん違っている。
  特にケンペンの演奏との差は、条件が似ているだけに興味深い。ケンペンの方がよほどロマン的で、フレーズを大きく深く息づかせ、緩急の幅を広くとって音楽のドラマを強調している。オランダ人でありながら早くから活動の舞台をドイツに移し、そこでヴァイオリニストから指揮者へと転じてキャリアを築いてきたケンペンの演奏には、フルトヴェングラーと共通するドロドロとしたロマン性がのたうっている。それに較べればメンゲルベルクの演奏はもっとイン・テンポで、リズミックなのだ。その分、コンセルトヘボウならではの弦の絹のような音色の美しさなどは、より明確に響き、聴きとれる。メンゲルベルクの持つ古典性という要素に着目させてくれる演奏だった。』(山崎 浩太郎)
 《アルチェステ》は1935年にメンゲルベルクがデッカに録音した2曲のひとつで、SP 盤が出回るのも珍しい。
ディヌ・リパッティ〜グリーグ&ショパン/他
 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調Op.16 (*)
 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54 (#)
 リパッティ:コンチェルティーノOp.3 (+)
ディヌ・リパッティ(P)
アルチェオ・ガリエラ指揮(*)
ヘルベルト・
 フォン・カラヤン指揮(#)
フィルハーモニアo.(*/#)
ハンス・フォン・ベンダ指揮(+)
ベルリン室内o.(+)
 録音:1947年(*)/1948年(#)/1943年(+)。
 『まずグリーグから聴く。誰がなんと言っても、耳をそばだたせてほしいのが、第1楽章の出だし!無音の静寂の中からティンパニの連打がクレッシェンド。全管弦楽のトゥッティを裂帛の気迫で打ち破るソロの強靭な下降楽句の連続が4オクターヴのA音に落ちついた瞬間、まるで音の響きが床と空気を揺るがせるような感じの超低音ではじまったアルペッジョが一気に鍵盤をかけのぼる。グリーグが考えついた、この曲の最高に忘れがたい切り札。「このカデンツァの超低音が、どれ程パンチのきいた鳴りをするかどうかで、だいたいあとの演奏の予想がつく」(柴田南雄)とさえ言われるこの音こそ、譜面では左手のへ音記号で下の加線6本の下の音。ピアノの鍵盤の最低音Aだ。それは、27Hzの音なのだが、リパッティのタッチの凄みが、すごく音楽的で、無類の魅惑をたたえており、それが一瞬の音としての感覚だけに、ついくりかえして聴きたくなった。』(小林利之)
 『リパッティのSP録音はずっと気になっていましたが音のよい英国HMV盤はノイズが大きいのであきらめていました。最近ノイズの小さい盤に出会えたのでマスタリングしてみたところこれなら満足してもらえるだろうという音が得られました。グリークはピアノのそばで聴いているようなバランス、シューマンは客席で聴くバランスになっており、SPからLPに移行してゆく頃の録音思想が感じられます。リパッティが残したスタジオでの協奏曲録音は3曲であり、CD 1枚にちょうどよい長さです。そこで自作のコンチェルティーノをアンコール的に付けました。これはそのときの気分に合わせて単独で聴いた方がよいと思います。』(相原 了)
OPK-2073
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(2CD)
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クライスラー、電気録音期のヴァイオリン協奏曲集
 + ブルメスターのメンデルスゾーン より

 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61 (*)
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K218(#)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(+)
 メンデルスゾーン:
  ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64 (*)
  ヴァイオリン協奏曲〜アンダンテ(**)
フリッツ・クライスラー
(Vn;**以外)
レオ・ブレッヒ指揮(*/+)
ベルリン国立歌劇場o.(*/+)
ランドン・ロナルド指揮(#)
管弦楽団(#)
ヴィリー・
 ブルメスター(Vn;**)
不詳ピアニスト(**)
 録音:1926年(*)/1924年(#)/1927年(+)/1932年(**)。マトリックス:Edison - Bell CK 4021-22 (**)。
 『旧吹き込みのモーツァルトはSP時代に日本盤が発売されずに終わり、彼のディスコグラフィの中では目立たぬ存在だが、オーパス蔵盤で聴くクライスラーの音は輝かしく、滴るような美しさであり、ポルタメントを絡めた甘美な節回しにまったく酔わされてしまった。(中略)ベートーヴェンの協奏曲を少し聴いただけで、モーツァルトよりもオーケストラがずっと澄んだ響きで捉えられていることに気付かれることだろう。冒頭のティンパニが深みのある音で、余韻を伴って立体的に鳴り響くところから見事だが、筆者が感じ入ったのは第2主題が呈示されたあと、主題が展開的に確保される部分だ(51-64小節)。ヴァイオリンが主題を歌うのに対し、ヴィオラとチェロが三連音の連続でさざなみのように絡んでゆき、その背後をティンパニが運命の足音のように忍び寄るさまが、実に明瞭に捉えられているからだ。指揮のブレッヒが三声部を対等に響かせて影の濃い響きを生み出し、それをHMVの録音技師が見事なバランスで捉えていたことが、オーパス蔵のリアリスティックな復刻により初めてCD盤上で再現されたのである。』(板倉重雄)
 『ヴァイオリンのCDでスタートしたオーパス蔵としては、クライスラーとブレッヒによる協奏曲録音は長年の課題でした。これらの曲にはWard Marston (Biddulph) の復刻という高い壁がありそれを超えることは復刻にかかわるものとしては大きな目標でした。何度かの試行を行い復刻とマスタリングの両輪がうまくかみ合いやっと満足のゆく音が得られたと思います。復刻に用いた盤は英、米、独、日、濠と多岐にわたりましたがヴァイオリンのきれいな盤を中心にまとめました。
  ブルメスターはクライスラーに匹敵するヴァイオリニストであり、彼のメンデルゾーンは極めて珍しい盤でもあり、クライスラーとの比較が可能なように付録としてつけました。』(相原 了)
ヴァーツラフ・ターリヒ Vol.1
 スメタナ:連作交響詩「我が祖国」(全曲)
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮
チェコpo.
 録音:1929年、プラハ。
 『46歳のターリヒの指揮は、後年の録音に較べてやはり若々しい。全曲の演奏時間は後の二回の録音よりも長いのだが、緩急の幅を大きくとった、意欲的な表現をしている。弦のポルタメントなど、後には『古めかしい』と考えられた演奏法も聴かれるが、粘っこくない、リズミックですっきりした進行は、いかにも20世紀前半のスタイルである。熱く明朗な響きで通し、暗く悲愴な雰囲気がさほどに感じられないことも、後年の演奏とは異なっている。若い独立国の、伸びざかりの指揮者と団体が、気合を入れて初めてのレコーディングに臨んでいる様子が、この音楽から感じられる気がする。』(山崎浩太郎)
 『いまは消えてしまったローカルなオーケストラの音として話題になるのはフランスの音と、チェコの音だと思います。フランスは自分の意思で変えたといえますが、チェコはナチスの併合によって亡命した音楽家も多く、戦後は共産国として存在していたため第2次世界大戦前とは音楽も変えられてしまいました。カザルスのドヴォルジャーク チェロ協奏曲(OPK-2043)を復刻した際に「これが昔のチェコの音か」という声を多く耳にしました。そこでターリッヒとチェコ・フィルの音の復刻を企画しました。その第1弾として1929年HMVがプラハで録音した「我が祖国」を選びました。この成功がその後のロンドンにおけるドヴォルジャークの録音につながったのでしょう。弱音部のきれいな録音で十分に楽しめます。』(相原 了)
ウィレム・メンゲルベルク
 J.C.バッハ:シンフォニア 変ロ長調Op.18-2(*)
 ラヴェル:ボレロ(#)
 R.シュトラウス:「英雄の生涯」Op.40(+)
ウィレム・メンゲルベルク指揮
NYP (*/+)、
アムステルダム・
 コンセルトヘボウo.(#)
 録音:1929年(*)/1930年(#)/1928年(+)。原盤:SP。『メンゲルベルク、ニューヨーク時代の傑作録音、大作「英雄の生涯」は地下鉄の音が聞こえるという楽しみもあります』
 『 C・バッハ(カデンツァ注:代理店記載ママ)の「シンフォニア」が始まったとたん、わが耳を疑ったのである。弦を弓がこする音まで克明に聴こえるではないか。歪みもなく、音楽自体の美しさが100 パーセント伝わってくる。・・・・SPにはこれだけの音が刻まれていたわけである。もちろん、それにはオーケストラの技術の高さ、それ以上に各パートを見事な棒でさばき、主旋律、対旋律、重要な音、それを支える音を完璧なバランスに整えたメンゲルベルクの能力の高さこそ、第一に讃えなければならないであろう。』(宇野功芳)
ティボー&コルトー
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(*)
 ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏の
        ためのコンセール Op.21(#)
ジャック・ティボー(Vn)
アルフレッド・コルトー(P)
イスナール、ヴルフマン
 (Vn;#)
ブランパン(Va;#)
アイゼンベルグ(Vc;#)
 録音:1929年(*)/1931年(#)。
 〈待望のティボー/コルトーのフランク、ターリッヒ第2弾と珍しいイギリスもの2枚です〉〈ティボーとコルトーの組んだフランクのソナタ、およびショーソンのコンセール(Concert)はカぺー四重奏団の録音と並ぶフランス室内楽の代表的録音です〉(無署名:おそらくOPUS蔵レーベル自身のコメント)
 『(ソナタ)第2楽章、躍動するコルトーのピアノにズシリとした手応えを聴き、やがて優美な3連音の伴奏に乗ってうたうティボーの可憐なメロディ(第2主題の後半)を確かめた後、全曲の核心たる第3楽章になると、一瞬、別録音かと思うほど音質がリアルさを増す。・・
  おりしも今年(2008年)はティボー(1880.9.27 - 1953.9.1)が、来日のため搭乗した航空機の事故で死亡してから55年という記念の年にあたる。と同時に、この2曲、フランクが1886年、ショーソンが1891年に作曲して共に献呈したベルギーの巨匠ウジェーヌ・イザイ(1858 - 1931)にとっても生誕150年ということで、1枚のCDにカップリングされるにふさわしい2作品でもある。』(小林利之)
レナー四重奏団
 モーツァルト:
  ディヴェルティメント第17番 ニ長調K334(*)
 ベートーヴェン:七重奏曲 Op.20(#)
レナーSQ
オーブリー・ブレイン(Hr)
デニス・ブレイン(Hr;*)
チャールズ・ドレイパー(Cl;#)
アーネスト・
 ヒンチクリフ(Fg;#)
クロード・ホブデイ(Cb;#)
 録音:1939年(*)/1930年(#)。
 〈レナー四重奏団は初めて復刻しましたが、ブレイン好きのオーパス蔵としてはブレインと組んでみました〉(無署名:おそらくOPUS蔵レーベル自身のコメント)
 『レナー四重奏団のベートーヴェンはリズムの冴え、非の打ちどころのないアンサンブル、音色の暖かさという点で出色の出来を示している。今回はじめて復刻された七重奏曲は、クロード・ホブデイ、チャールズ・ドレイパー、オーブリー・ブレイン、アーネスト・ヒンチクリフが加わって1930年3月4日に録音された。一般にはBBC交響楽団の主席(カデンツァ注:代理店翻訳ママ。正しくは首席)奏者たちによるHMVのライバル盤よりも人気があった。一方1939年2月16日に収録されたレナー最後の録音にあたるニ長調のディヴェルティメントは、演奏のスマートさのみならず、ブレイン親子が共演した数少ない録音という点でも注目に値する。これはデニス・ブレインがはじめて独奏を担当した録音である。原典通りチェロなしで、代わりにホブデイのコントラバスが加わっていたら音楽学的により満足すべき録音になっていただろうが、既にこれほど楽しい演奏なのだから文句など口にすべきではないのかもしれない。』(タリー・ポッター)
ボールト&バルビローリ
 ホルスト:組曲「惑星」(*)
 エルガー:エニグマ変奏曲(#)
エイドリアン・ボールト指揮(*)
BBCso.(*)、女声cho.(*)
ジョン・バルビローリ指揮(#)
ハレo.(#)
 録音:1945年(*)/1947年(#)。
 〈最近Gramophone 誌でもオーパス蔵は好評なのでイギリスもの、二人の騎士(サー)を組みました。2曲とも二人の複数の録音の中で最初のものです。バルビローリの演奏がこれほど豊かな響きとは知りませんでした。バルビローリ協会の音はやはりやせ気味か。〉(無署名:おそらくOPUS蔵レーベル自身のコメント)
 『(エニグマを)聴いてみて驚かされたのは、進行に遅滞がなく、風が吹きすぎるように終ることである。リズムには活力と推進力があるが、その表情はあくまですっきりと明快で、大仰な悲劇性などはない。古典的な格調を重視しつつ、しかしよどみなく流れる。つまりはセンスがいい。ボールトの《惑星》とバルビローリの《エニグマ》、それぞれの初録音におけるこうした爽やかなテンポ感は、その後一九六〇年代から二十世紀の終りまで、忘れられていたものだった。』(山崎浩太郎)
ヴァーツラフ・ターリヒ
 ドヴォルジャーク:
  交響曲第7番 ニ短調Op.70/
  スラヴ舞曲第1集 Op.46 より
  [Nos.1, 2, 4, 5, 6, 7, 8]
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮
チェコpo.
 録音:1935年。
 〈ターリッヒとチェコ・フィルの第2弾は1935年のイギリス演奏旅行の折にHMV のAbbey Road Studio で録音されたドヴォルジャークです。スラヴ舞曲はスプラフォンのターリッヒシリーズでも復刻されなかったものです。カットはあるが全曲録音されています。オリジナルはばらばらの組み合わせですがここでは曲順に並べました。〉(無署名:おそらくOPUS蔵レーベル自身のコメント)
 『さて、ターリヒは第七番に関しては再録音の機会がなかったようだから、このロンドン録音は貴重な記録である。後年のチェコ録音では粘着質で生気のない演奏をきかせることもあったターリヒだが、ここでは師のニキシュ譲りとおぼしき、颯爽として力感豊かな音楽を味あわせてくれる。スラヴ舞曲の軽快でキレのいいリズム感は、二十世紀前半のオーケストラならではのものだ。』(山崎浩太郎)
ディヌ・リパッティ
 J.S.バッハ/ヘス編:
  主よ、人の望みの喜びよ (Col CA20314-6)(*)
 D.スカルラッティ:
  ソナタ 変ホ長調K.380(L.23)(Col CA20504)(*)/
  ソナタ ニ短調「田園」K.9(L.413)(Col CA20313)(*)
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58
   (Col CAX9838-43)(*)/
  夜想曲 変ニ長調Op.27-2 (Col CA20315-16)(*)/
  ワルツ第2番 変イ長調Op.34-1 (Col CAX10027)(*)/
  舟歌 嬰ヘ長調Op.60 (Col CAX10237-38)(#)
 リスト:
  ペトラルカのソネット104番 (Col CA20498-99)(*)
 ブラームス:ワルツ集Op.39より(2LA1559-60)(+)
 ラヴェル:道化師の朝の歌 (Col CAX20740-41)(#)
ディヌ・リパッティ(P)
ナディア・ブーランジェ(P;+)
 録音:1937年、パリ(+)/1947年、ロンドン(*)/1948年、ロンドン(#)。原盤:SP。
 『レコード芸術「世界遺産録音」に選ばれたリパッティの録音のうちSP 録音に関し、原点に帰りSP レコードから復刻を行いました。「世界遺産」にふさわしい音でとの気持ちです。リパッティの最高の録音と言われながら、CD では本当にそうかと理解しにくかった「道化師の朝の歌」の高音の輝きと低音の力強い打鍵などはノイズ処理によってまず最初に消えるところであり、ここでは最小限処理としました。多分今まで耳にしなかった輝きを感じられると思います。他の曲もヒスはありますがリパッティの打鍵の確かさは残せたと思います。リパッティと言えば「主よ、人の望みの喜びよ」ですが、2枚購入したものが一般に知られる1950 年の録音と1947 年の録音の2種です。録音の明快さの差がありますが、演奏時間は1秒の差がある程度で違うものとはすぐには気が付きませんでした。マトリクス番号が違うので気づいたのですが、APR のCrimp によれば、リパッティのホームグラウンド、スイスとフランスでのみ発売されたそうです。実際にはイギリス、イタリアでも発売されたようで、使用レコードも他のレコード(LB)とは番号の違う(LC)ものの英国盤でした。EMI のCD と比べて違いをお楽しみください。』[相原了(東工大教授)が主宰する「オーパス蔵」]
 #カデンツァ注:上記文書の末尾署名は、当初「オーパス蔵代表工学博士 相原了(東京大学教授)」となっていたため、当店で[代理店記載ママ:おそらく「東京工業大学教授」の誤り]と追記し掲載しておりましたが、代理店より、上記段落末尾[内]が正しい旨訂正が参りましたので、そのまま表記を差し替えております。
ジャック・ティボー、初CD化あり
 ラロ:スペイン交響曲 ニ短調Op.21(*)
 ショーソン:詩曲 Op.25(#)
 サン・サーンス:ハバネラ ヘ長調Op.83(+)/
 序奏とロンド・カプリツィオーソ イ短調Op.28(**)
ジャック・ティボー(Vn)
エルネスト・アンセルメ指揮(*)
スイス・ロマンドo.(*)
ウジェーヌ・ビゴー指揮(#)
ラムルーo.(#)
ピエール・モントゥー指揮(+)
サンフランシスコso.(+)
タッソ・ヤノポーロ(P;**)
 録音:1941年5月1日(*)/1947年 SP; 仏Polydor(#)/1947年(+)/1939年3月20日、パリ(**)。(**)は世界初CD化だとのこと。
 『ティボーのディスコグラフィーには海外版にはないが日本版にはあるという録音がいくつかあります。恐らく原盤が日本に入り海外には出回らなかったことと思いますが、1939年3月20日BBC スタジオ録音と言われるアセテート盤、サン=サーンスの《序奏とロンド・カプリチオーソ》もそのひとつでしょう。
  いつも貴重な原盤を提供していただいている広川氏が、今回このアセテート盤を入手され、CD 化が実現しました。ただ英国のPotter 氏に照会したところ、その時期にティボーはフランスにいたらしいことがわかり、録音日に疑問が出ました。さらにPotter 氏がBritish Library でBBC の放送記録を調べたところ、確かにその日にBBC の放送はありました。ただしそのティボーの演奏はパリでなされたもので、BBC はそれをリレー放送したものでした。このアセテート盤は誰かイギリスの金持ちかオーディオマニアがラジオ放送をエアチェックしたものらしいとわかりました。
  録音は12 インチ(30cm)盤SP の片面になされており、8 分に及んでいます。そのため溝は細くピアノの音は遠くなっていますが、ティボーの《序奏とロンド・・・》は電気録音以前のものと最晩年のものしかなく、まだ50 歳代のこのエアチェックの演奏は貴重なものです。(裏面はティボーではありません。)
  サン= サーンスと組み合わせるのは、フランスものということで探しましたら、ティボーにはかなり放送録音がありますので、それらと組みました。またショーソンの《詩曲》のスタジオ録音はCD もないようなのでここに含みました。まさに「オーパス蔵」の10 年目を記念するアルバムとなりました。』(東工大教授 オーパス蔵代表 相原了)
ヒュッシュの「冬の旅」
 シューベルト:
  歌曲集「冬の旅」(全24曲)(*)/
  歌曲集「冬の旅」〜第1曲「おやすみ」(#)
ゲルハルト・ヒュッシュ(Br)
ハンス・ウド・ミュラー(P;*)
マンフレート・グルリット(P;#)
 録音:1933年(*)/1952年、NHK(#)、SP 原盤:HMV, Vinycord(NHK)。
 『いきなりスピーカーからとびだしてきたヒュッシュの声のリアルさに仰天した。1音1音、というか1語1語のシラブルの鮮明さに加えて中高域のビンビンとひびく声は、52年の初来日の《冬の旅》でも真っ先にレコードとは違うなと驚いたヒュッシュの生の声の印象を思い出す。録音時、ヒュッシュは心の中で泣いていたのではなかろうかと思うほどで、歌詞対訳を見ながら聴いていると、歌っているヒュッシュが好き でたまらなくなってくる。』(小林利之)
 『「オーパス蔵」が日本のレーベルである以上、ヒュッシュの録音は気楽に扱えるものではありませんでした。今回10年目という節目で彼の代表作である《冬の旅》に挑戦しました。ヒトラーが権力を握る直前、時代が冬を迎えようとしている1933年にロンドンとベルリンで録音されたものを組み合わせてセットにしています。今回はHMV盤を用いました。それにしてもこの録音の関係者の若いこと、ヒュッシュが32歳、ウド・ミュラーが28歳、プロデューサーのワルター・レッグにいたっては27歳という若さです。
  これまでの復刻がこの若さを引き出せていたかどうかは私からは何とも言えませんが、今回は若さを意識しながら復刻及びマスタリングを行いました。
 歌詞対訳も記念の新盤にふさわしく、新たなる読みを加えた甲斐貴也氏の訳を用いました。《大地の歌》に続いての再登場です。またSP盤の時間制限の関係で第1曲「おやすみ」の2番はカットされていますが、戦後日本で録音されたカットのない「おやすみ」を付録としてつけました。』(オーパス蔵代表 相原 了)
ヴァーツラフ・ターリヒ
 ドヴォルジャーク:
  交響曲第6番 ニ長調Op.60(*)/
  スラヴ舞曲集第2集 Op.72(#)
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮
チェコpo.
 録音:1938年(*)/1935年(#)、原盤: US-Victor SP。
 『世界初録音となる交響曲第6番の収録は1938年11月である。時期的には、チェコスロヴァキアの運命が風前の灯火となっていた時期である。
  この年の9月30日、ミュンヘンで行われた独仏英伊の4か国会談の結果、チェコ西部のドイツ語系居住民地域ズデーテンラントのドイツへの割譲が決定した。この会談にチェコは当事者であるにもかかわらず参加を認められず、大国の都合に翻弄される小国の悲哀を味あわなければならなかった。英国首相チェンバレンの弱腰外交は当面の戦争を回避したものの、結局はドイツの国力を増強させることになり、第2次世界大戦を長引かせる結果を招いたといわれる。翌日にはただちにズデーテンにドイツ軍が進駐したが、この録音はそれから1か月後ということになる。
  そして翌年3月にはチェコそのものが併合、スロヴァキアも保護領となり、チェコスロヴァキアは世界から消滅するのである。』(山崎 浩太郎)
 『日本でも人気のあるチェコ・フィルですが、第2次大戦時のドイツによる併合と戦後の共産化にあたり、多くの音楽家が国外に逃れました。オーパス蔵でもこれまでセルやターリッヒによる戦前の録音を3枚復刻しておりますが、新たにターリッヒのドヴォルジャークを2枚復刻しました。演奏の頻度は少ないけれど名曲であり、ブラームスの2番と対比されることの多い、第6交響曲とスラブ舞曲作品72です』(オーパス蔵代表 相原 了)
ヴァーツラフ・ターリヒ
 ドヴォルジャーク:
  交響曲第8番 ト長調Op.88(*)/
  「謝肉祭」Op.92(*)
 スーク:セレナード 変ホ長調Op.6(+)
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮
チェコpo.
 録音:1935年(*)/1938年(+)、原盤: US-Victor SP。
 『この第8番は未発売に終ったこともあり、16年後の再録音に較べて影が薄くなりがちな演奏だが、戦前の、そして併合前のチェコ・フィルによる演奏としてそのスタイルにはやはり注目すべきものがあるだろう。このCDで加えられている、スークの弦楽セレナードも魅力的な演奏である。ドヴォルジャーク の交響曲第6番や第7番とともに1938年11月に録音されたもので、これもおそらくは世界初録音だろうが、深い共感に支えられた、しなやかな歌いぶりが印象に残る。』(山崎浩太郎)
 『(カデンツァ注:前半はOPK-2084と同文なので省略しました)もう1枚は昔からヒストリカルの世界では有名な演奏ドヴォルジャークの第8にスークの「セレナード」を組んだものです。』(オーパス蔵代表 相原 了)
ジョルジュ・エネスコ
 ショーソン:「詩曲」(*)
 コレッリ:
  ソナタ ニ短調Op.5-12「ラ・フォリア」(*)
 プニャーニ:ラルゴ(ソナタ第3番)(*)
 クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット
  (プニャーニのスタイルによる)(*)
 ヘンデル:ソナタ ニ長調Op.1-13(*)
 エネスコ:
  ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調Op.25(#)
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
S.シュルッセル(P;*)
C.シャイエ=リシェ(P;#)
 録音:1929年/1950年頃、音源:Col SP / Private LP。
 『エネスコの演奏の神髄、特にその高貴なヴァイオリンの音色(楽器は名器ガルネリ・ジェス)と絶妙な音程感覚、そして変幻自在なヴィブラートと完璧な右手の運弓法は、「上質なSPレコードを、最高の蓄音器で再生しなければ理解できない」と、私は長い間信じてきた。しかしオーパス蔵の相原さんから送られてきた音源サンプルを聴いた瞬間に、確信はガラガラと音を立てて崩れ落ちたのである。「こんな状態の良い音源がこの世に存在していたのか」という驚き、そして「復刻技術もここまで来たのか」と言う感動・・・・・。』(中野 雄)
 『オーパス蔵の初回発売はヴァイオリン小曲を中心とした7人のヴァイオリニストのものでした。なかでエネスコはフレッシュと2人で1 枚としましたが、今回戦後の自作ソナタの録音を含めエネスコで1枚とし新たに復刻し直しました。ショーソンの「ポエム(詩曲)」はまさに絶品です。』(オーパス蔵代表 相原 了)
フルトヴェングラー&BPO〜「悲愴」「ティル」
 チャイコフスキー:
  交響曲第6番 ロ短調Op.74「悲愴」(*)
 R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの
           愉快な悪戯 Op.28(#)
 ワーグナー:ジークフリートの葬送行進曲(+)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1930年(#)/1933年(+)/1937年(*)。
 『「ティル」は音質が最上。オーパス蔵による復刻も従来の復刻に較べて細部がより明瞭になった。』『交響曲の録音3作目にしてフルトヴェングラーは録音スタジオの慣行に習熟したのだろうか。この「悲愴」の録音には、先の「運命」で時折見られたような流れの中断や、テイク再開の際の不自然な強調は全く見られない。各楽章ともまるでワンテークで収録したように自然な流れのスムースさを聴くことができる。フルトヴェングラーが中断を最も嫌がりそうな部分である、2面と3面、および4面と5面のテイク番号が同じなのはこの部分を2台のカッティング・マシンを用いて中断なしに録音したのでは、と想像できる。』(フルトヴェングラー研究家: 末廣輝男)
フルトヴェングラー&BPO、ポリドール録音集 Vol.2
 ヨハン・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」序曲(*)
 モーツァルト:歌劇「後宮よりの逃走」序曲(#)/
        歌劇「フィガロの結婚」序曲(#)
 ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」序曲(+)/
       歌劇「どろぼうかささぎ」序曲(**)
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番(**)
 モーツァルト:セレナード第13番 K525
  「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(##)
 バッハ:アリア(++)
 ブラームス:ハンガリー舞曲第10番(**)/
       ハンガリー舞曲第1番(**)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1929年(++)/1930年(**)/1933年(#)/1935年(+)/1936-7年(##)/1937年(*)。
 『「こうもり」は37年の録音なので、フルトヴェングラーがポリドールに残した最後のレコードであり、音はすばらしく良い。目もさめるような明るい生々しさだ。オーパス蔵の面目躍如である。こんなに細部までくっきり聴こえる優秀録音とは思わなかった。「セヴィリアの理髪師」と「どろぼうかささぎ」はフルトヴェングラーが録音した数多いレコードの中で、たった二曲しかないロッシーニである。ロッシーニ・クレッシェンドのコーダはフルトヴェングラーの芸風がぴたりと決まって凄みがある。』(宇野功芳)
ティボー〜モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
 [第3番 ト長調 K.216(*)/
  第5番 イ長調 K.219(#)/第6番 変ホ長調 K.268(+)]
ジャック・ティボー(Vn)
ポール・パレー指揮(*)
ラムルーo.(*)
シャルル・ミュンシュ指揮(#)
パリo.(#)
マルコム・サージェント指揮(+)
so.(+)
 録音:1947年(*)/1941年(#)/1927年(+)、原盤:SP US-Vox (*)、Fr-Gramophone (#)、US-Victor (+)。
 『モーツァルトのヴァイオリン・コンチェルト第5番イ長調K.219 の演奏こそは、今世紀の前半期におけるこの作品のもっとも有名な演奏であった』(ハルナック)
 『最大傑作はモーツァルトの協奏曲(第6 番変ホ長調K.268 )である。この曲はティボーの実演を聴くと実に素晴らしいので驚嘆してしまう。世の中にあんなにモーツァルトらしい演奏があるかと想う位である。』(野村光一)
 『このCD は、ティボーという稀有の奏者に具わった極上の気品と美質を、市販されている数多くのCD より遥かに高い水準で私達愛好家に伝えてくれるように思う。聴いて楽しむだけではなく、クラシック音楽という、人類の大切な文化財の来し方、行く末について考える契機にもしたい、時宜を得た企画である。広く愛好家、音楽関係者に推薦したい。』(中野雄)
クーレンカンプ〜協奏曲録音集 Vol.1
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61
 [ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮BPO/録音:1936年]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219
 [アルトゥール・ローター指揮ベルリン国立歌劇場o./録音:1939年]
 ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)
クーレンカンプ〜協奏曲録音集 Vol.2
 シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61 (*)
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77 (#)
 [ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮BPO/録音:1937年(*)、1936年(#) ]
 ベートーヴェン:ロマンス第1番
 [アルトゥール・ローター指揮ベルリン国立歌劇場o./録音:1939年]
 ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)
クーレンカンプ〜協奏曲録音集 Vol.3
 シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調Op.47「劇唱の形式で」
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64
 [ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮BPO/録音:1939年]
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26
 [ヨーゼフ・カイルベルト指揮BPO/録音:1941年]

 ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)
 以上3点、原盤:独 Telefunken SP。
 『ヴァイオリンで定評を得ているオーパス蔵として、10 周年記念にはヴァイオリン、しかもこれまで取り上げていないドイツのクーレンカンプがテレフンケンに残した協奏曲録音を選びました。第1弾3枚はドイツの作品をまとめました。あとCD2枚分の録音があり、次回に出す予定です。まさに正統的なベートーヴェン、ナチスの禁止に逆らい演奏されたメンデルスゾーン、100 年目に初演となったシューマン、華麗なシュポア、カイルベルトをバックにした戦中録音の貴重なブルッフ、カデンツァでナチスと揉めたブラームス、などどれも必聴の名演です。』
クーレンカンプ〜協奏曲録音 Vol.4
 ドヴォルジャーク:
  ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.26(*)
 チャイコフスキー:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(#)
 ベートーヴェン:ロマンス第2番(+)
ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)
オイゲン・ヨッフム指揮(*)
BPO(*)
アルトゥール・ローター指揮(#)
ドイツ歌劇場o.(#)
パウル・クレツキ指揮(+)
BPO(+)
 録音:1941年(*)/1939年(#)/1932年(+)。原盤:独-Telefunken SP。オーパス蔵10周年記念盤。クーレンカンプがテレフンケンに残した協奏曲録音には日ドイツ系の録音が2曲ある。ドヴォルジャークとチャイコフスキー。中でもドヴォルジャークは1941年の戦時の録音ということで流通枚数の少ない貴重な録音であり、名演。またベートーヴェンのロマンス第2番はクーレンカンプのベートーヴェン演奏が聴ける貴重な物。指揮は当時作曲者としても活躍していた若きクレツキのこれも貴重な録音。
クーレンカンプ〜協奏曲録音 Vol.5
 ブルッフ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26(*)
 ブラームス:二重協奏曲 ニ長調 Op.77(#)
 レーガー:無伴奏ソナタ イ短調 Op.91-1
  〜アンダンテ・ソステヌート(+)
ゲオルク・クーレンカンプ(Vn)
エンリコ・マイナルディ(Vc;#)
カール・シューリヒト指揮(*/#)
チューリヒ・トーンハレo.(*)、
スイス・ロマンドo.(#)
 録音:1947年(*/#)/1937年(+)。原盤:英Decca SP /独-Telefunken SP (+)。オーパス蔵10周年記念盤。クーレンカンプは大戦末期にスイスに亡命し戦後もそこを拠点とした。新興のDeccaは当時同じようにスイスに移っていたシューリヒトと組んだ録音を2つ残している。中でもチェロのマイナルディと組んだブラームスの二重協奏曲は貴重。録音もDeccaの優秀さを思い出させる。また、Tully Potter 氏がクーレンカンプの最高の演奏と絶賛し、氏のリクエストで含まれる事になったと言う(+)は、ブラームスの協奏曲(OPK-2091)の最後の面の穴埋め用に録音された物。
ティボー、コルトー、ロン、ヴィユー、フルニエ
 フォーレ:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13(*)
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(#)/
        ミンストレル(#)
 フォーレ:揺籃歌 Op.16(+)/
      ピアノ四重奏曲第2番 ト短調 Op.45(**)
ジャック・ティボー(Vn)
アルフレッド・
 コルトー(P;*/#/+)
マルグリット・ロン(P;**)
モーリス・ヴィユー(Va;**)
ピエール・フルニエ(Vc;**)
 録音:1927年(*)/1929年(#)/1931年(+)/1940年(**)。原盤:日、仏、英Columbia SP。オーパス蔵10周年記念盤。辞世の曲となったドビュッシーのヴァイオリン・ソナタ、そして、若きフォーレの繊細で凛とした創意と燃える情感を、ティボーとコルトーの不滅の名演でお届けする。またフォーレ中期の傑作ピアノ四重奏曲第2番は、名手ロン、そして若きフルニエ、そしてヴィオラのビュー(注:レーベルの表記)による切迫する危機に臨んだ一期一会の名演奏!この録音の3日、後の1940年5月13日、ティボーの長男、ロジェ大尉の戦死が伝えられて、当事者全員、悲しみに包まれ、この録音をロジェ大尉の霊に捧げることになったと言われている。
OPK-2096/7
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アルトゥーロ・トスカニーニ&NBCso.〜ワーグナー録音集〔 RCA SP録音:1941-1946 〕
 「ニュルンベルクの名歌手」〜第1幕への前奏曲(*)/ジークフリート牧歌(*)/
 「ローエングリン」〜第1幕への前奏曲(#)/「ファウスト」序曲(*)/
 「トリスタンとイゾルデ」〜愛の死(+)/
 「ニーベルングの指輪」より〔ワルキューレの騎行(*)/ジークフリートのラインの旅(#)/
          ジークフリートの死と葬送行進曲(#)/ブリュンヒルデの自己犠牲(#)〕
  ヘレン・トローベル(S) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso.
 録音:1942年(+)/1941年(#)/1946年(*)。ソース:米RCA‐SP。『トスカニーニ好きのオーパス蔵がNBC交響楽団とのLP音源の録音を出すきっかけとなったのは、英HMVのLP, ALPシリーズによる音を聴いてからでした。力強く強烈な音のアメリカ盤とは異なり、豊かな低音と柔軟さのある音が特長です。多分LPが出された1950年当時のアメリカとイギリスのオーディオ装置の特性が違い、求める音の国民性の違い、それがレコードの音に反映されていたと考えられます。日本にはアメリカの音が入ってきたためそれがトスカニーニの音としてインプットされたことでしょう。しかし 米 RCA 1960年代には英RCAを作り、HMV(EMI)からの発売を止めたため、ALPとして発売されたレコードの数はそう多くありません。一番の典型はワーグナーの録音です。トスカニーニはオペラハウスを離れてからもコンサートにおいて、最後の演奏会に至るまで繰返しワーグナーを取り上げてきました。しかしLPとしてまとまったアルバムが出たのは、かなり遅くなってからでHMVからは1949年の「ジークフリートラインへの旅」 が出たのみです。RCAから出たLPはやはり低音が抑制され、耳にきつい音(だから迫力がある、と言われれば、そうですかと言わざるを得ませんが)になっています。当然ですが英RCA, 仏RCAのLPも同様な音です。トスカニーニのワーグナーは出せないかとあきらめていましたが、レコード探しの名人田中氏がトスカニーニとNBC交響楽団のSPを全部集めてくれました。録音時期は 1941年と1946年のもので、「トリスタンとイゾルデ」の「愛の死」のみが 1942年録音です。これは兵士慰問用V-Discのための録音だったようです。この時期の録音でSPとして出されたものはスタジオ録音のもののみです。ライブの長時間録音は普通アセテート盤であり、アセテート盤から細切れのSP原盤を作ることは難しかったためと思われます。ということで、SPで出されたワーグナー録音をまとめました。特に1946年の「ニュルンベルクの名歌手」第1幕前奏曲は、戦争も終わった喜びに溢れる演奏で、これを凌駕する演奏はなく、RCAもこれが正規録音の代表となりました。』(オーパス蔵代表:相原 了)
 『今回オーパス蔵から復刻されたCDは、いずれもSP録音である。トスカニーニがワーグナーを得意にしていた関係上全曲に複数の音源があるが、オーパス蔵はNBC響による40年代のSPに的を絞ったのである。SPも最後期なので十分に聴けるし、昔の日本のRCAのCDに比べると、音もしっかりし、低音が出ており、別の演奏を聴いているような気がする。特におどろいたのは、「ローエングリン」第一幕前奏曲で、この曲は高いヴァイオリンの音が冴えていなければどうにもならないが、目がさめるような鮮明さで鳴っている。これは嬉しかった。SP録音なのにこの世のものとも思えぬほど美しいひびきがする。もちろんトスカニーニ/NBCならではの技術あればこそであろう。「名歌手」第一幕前奏曲もオケの全員が鳴り切った、まさにトスカニーニの音である。生々しい実在の演奏で、前進性が素晴らしく、雑味がないので、音楽そのものしか感じさせない。すでに79歳の筈であるが、まことに若々しいトスカニーニの姿がここにある。』(宇野功芳)
マイラ・ヘス
 シューベルト:ピアノ・トリオ第1番 変ロ長調 D.898 (*) /
        ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664 /ロザムンデ
 J.S.バッハ:「フランス組曲第5番」〜ジーグ
 D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 Kk14 (#)
 J.S.バッハ/ヘス編曲:主よ、人の望みの喜びよ〔2種(無印/#)〕
  マイラ・ヘス(P) イェリー・ダラーニ(Vn;*) フェリックス・サルモンド(Vc;*)
 録音:1927年(*)/1928年(無印)/1940年(#)。ソース: US-Col 78s, / Col-LP (Sonata) / HMV 78s 。 『先の見えない戦局、ナチスドイツの空襲に怯えながらのロンドンにおける彼女のナショナル・ギャラリー・コンサートは人々に慰めや勇気、明日への希望を与えたものとして語り継がれておりますが、今の日本にもふさわしいものでもあり、何とか1枚と思っていました。今回当時(1940)に録音されたヘス自身が編曲し、演奏した「主よ、人の望みの喜びよ」のSPレコードが手に入りましたので、彼女のよさを出しきったシューベルトと合わせてまとめました。』(オーパス蔵代表 相原了)
 『シューベルトのピアノ・トリオ第1番のはじめ、アレグロ・モデラート、VnとVcのユニゾンで出る第1主題とそれを規則正しく和音で伴奏していくピアノ…「ああ、これは1927,8年という録音年代にしては分離のいい録音だな」と思っている間に、やがてVnの刻む伴奏形にピチカートのVcがからんで曲頭とは逆に第1主題をピアノが弾きはじめる。そのピアノが楽譜どおりのppで、つつましく響かせるのだが、はやくもマイラ・ヘスのピアノに聴きての耳をしびれさせる魅力を覚えるこのトリオ演奏、第2主題を弾くサルモンドのVcもとてもストレートで、それを受け継ぐダラニーのVnのキメこまやかな細身の音と技巧もすごく感じがいい。ダラニーのVnに惚れ込んだラヴェルが名作「ツィガーヌ」を作曲献呈したことを思い出す。このトリオは、やはりマイラ・ヘスの室内楽演奏の適格性が音楽的な支えとなっているのだが、ロマンティシズムに覆われたカザルス・トリオに対して、このトリオは演奏様式的には明らかに次世代の新しさが印象的である。第3、第4楽章のテンポとリズム感がことのほか鮮やかな若々しさにみちている。』(小林利之)
トスカニーニ〜「グレイト」「ロメジュリ」他
 シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D944「グレイト」
 ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」Op.17 第2部より
  〔ロメオひとり/キャプレット家の饗宴/星の出ている夜、愛の情景〕
 メンデルスゾーン:真夏の夜の夢〜スケルツォ(+)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso.
 録音:1947年(無印)/1946年(+)。ソース:米RCA‐SP。『トスカニーニの‘ザ・グレート’はLPとCDを何種か持っていますが、1947年の演奏が最もトスカニーニらしいと感じていました。SP盤を入手し改めてそのよさを実感しましたので、復刻しました。組合せは同じ年に録音されたベルリオーズの‘ロメオとジュリエット’(抜粋)が入手できましたので、組み合わせました。』(オーパス蔵代表 相原了)
 『この録音におけるOPUS蔵が用いた音源はすべてSP用のラッカー盤。音質はじつに生々しく、響きに伸びがあってメリハリが利き、迫力も豊かだ。SP特有のサーフェース・ノイズが消されずに残っているが、そのぶん、音楽の活力も自然に残されている。また、SPの盤面に合わせて曲を分割して録音したかどうかわからないが、流れはきわめて自然で、変化に富んでいる。演奏も、1953年盤よりも旺盛な生命力にみちている。このCDに収録のロミジュリ第2部抜粋は、カーネギー・ホールでセッション録音されたものである。また《真夏の夜の夢》のスケルツォは1946年11月6日に、カーネギー・ホールではなく、NBC放送のスタジオ3Aでセッション録音されたもの。SPでは《ザ・グレート》のセットの最終面に収められていた。軽捷な運動性、弾力 とスピード感など、短い時間に、トスカニーニ芸術のエキスがつまった演奏である。』(山崎浩太郎)
OPK-2100
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(2CD)
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カザルス・トリオ〜ピアノ三重奏曲全録音集
 ベートーヴェン:ピアノ・トリオ第7番 変ロ長調 Op.97「大公」(*)
 シューマン:ピアノ・トリオ ニ短調 Op.63 (*)
 ハイドン:ピアノ・トリオ ト長調 Op.73 No.2 (#)
 シューベルト:ピアノ・トリオ第1番 変ロ長調 D898(+)
 メンデルスゾーン:ピアノ・トリオ第1番 ニ短調 Op.49(#)
カザルス・トリオ
[アルフレッド・コルトー(P)
 ジャック・ティボー(Vn)
 パブロ・カザルス(Vc)]
 録音:1928年(*)/1927年(#)/1926年(+)。ソース: SP [ US-Victor, UK-HMV, J-Victor ]。
 『今回のオーパス蔵による復刻をマスタリング調整・試聴盤で聴いて、最高に感動的だったのは、やはりカザルス・トリオ最後の1928年録音となったベートーヴェンの《大公》だ。第1楽章から惹きこまれて、つい何度も聴くことになってしまうのは、まったく自然そのままといった演奏姿勢から生まれる純粋な音楽の美しさだが、第3楽章アンダンテ・カンタービレこそ、ベートーヴェンの心からなる訴えと演奏者の感動的な共感が一体となった辞世の歌ではないだろうか。ここでの第1変奏、ピアノの3連音による豊潤そのもののアルペッジョが、まるで吐息のような、途切れがちのチェロの長いフレージングを、優しく美しく庇うように弾いていく。ここでのコルトーのピアノも魅惑的だが、カザルスのチェロが聴かせる低音域の響きは、まさしく無技巧の技巧そのもの。ごく短いフレーズをティボーが完璧に受け継いで、この3人が「音楽の演奏とは、書いてある楽譜をただ音にするということだけではなく、作曲家がその曲に託した想いを、聴く人に〈音〉として伝えること」に徹しているという、昔なにかの本で読んで感銘を受けたことばを、ふと思いださせる名演奏だ。』(小林利之)
 ■カザルス・トリオ ピアノ・トリオ全録音(1926〜28)について:『カザルス・トリオの「大公」、これを出すまではやめられない。との思いで取り組んできましたが、これでやめるという訳ではありません。ただ肩の荷が下りて気が楽になったことは確かです。1枚で出すか、彼らの録音を全てまとめ3枚とするか、迷いましたが、ピアノ・トリオと呼ばれるものだけを集めると、丁度CD2枚となりました。初期の電気録音なので曲により音の状態に差があり、また盤の状態もばらつきがありましたが何とかまとまりました。』(オーパス蔵代表:相原 了)

 カザルス・トリオ:アルフレッド・コルトー(P) ジャック・ティボー(Vn) パブロ・カザルス(Vc)という、そのころパリを本拠として活躍中の親しい友人同志だった若い3人が申し合わせて1905年に結成した三重奏団。3人は、27歳のコルトーは熱情と幻想の華麗さで人気抜群のピアニスト。カザルスをして「彼のベートーヴェン解釈は秀逸だった」と言わしめた真の音楽家。24歳のティボーは繊細な感受性に恵まれたフランス的で洗練されたヴァイオリニスト。そして28歳のカザルスは現代チェロ奏法の開拓者であるとともに演奏家として「楽譜を高みから見下ろして作品全体を把握する桁外れな音楽家」という形容に相応しい雄渾無類の造形力と精神性の豊かさを持つ存在。というそれぞれが独自の個性を持った3人だったが、トリオとして音楽の解釈では完全に合する、まさしく意気の合ったアンサンブル・チームであった。この3人は、毎シーズンの1ケ月ほど演奏契約をやりくりしてチーム活動したが、第1次世界大戦中、カザルスがアメリカ遠征からヨーロッパに帰れなくて5年ほど活動を停止したことがあった。トリオとしての録音は3人ともHMVの専属契約中であったが、1926-28年の3年間に5曲の録音を残したのみ。彼等の最後の公開演奏会は1934年、イタリアのフィレンツェであった。
エマヌエル・フォイアマン
 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための
        二重協奏曲 イ短調 Op.102 (*)
 R.シュトラウス:ドン・キホーテ Op.35 (#)
エマヌエル・フォイアマン(Vc)
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn;*)
ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィアo.
 録音:1939年(*) /1940年(#)。ソース: UK-HMV (*) / US-RCA (#) 。
 『カザルスが19世紀までのチェロ奏法の総括を行い、フォイアマンが20世紀のチェロ奏法を切り開いたと言われますが、彼は外科手術の失敗で39歳という若さでこの世を去ってしまいました。晩年といってもまだ全盛期、彼が最後に残した大曲の録音2曲をまとめました。「ドン・キホーテ」はフォイアマンの得意とするもので十代の頃から彼の十八番になっています。以前に出しましたトスカニーニとのライブ盤(OPK-7033)と比べてみるのも一興でしょう。』(オーパス蔵・ 相原 了)
 『このブラームスに限らずどの録音でも、彼らの演奏は大抵、まあよくこんなに簡単そうに弾けるものだと呆れるほどだ。多くのチェロ奏者にとって、彼の演奏は励みというよりもむしろ「もう止めようか」と思わせる。なぜこんなにテンポが速いのかと思うこともしばしばだが、きっと彼らにとっては自然なテンポだったのだろう。とにかく「猛烈」とでもしか言いようがないほど明確な発音でパラパラと音が細部まで聞こえてくることは、この二人の演奏の大いなる特徴の一つと言える。1歳違いの二人、「ハイフェッツがヴァイオリンでできることは全部、私はチェロでできる」と豪語したと伝えられるフォイアマンだが、このブラームスを聴くと、さもありなんと黙って頷くしかない。言うまでもない才能や音楽性に加えて、彼らの弾いていた楽器もそれを助けるものであっただろう。私は縁あって、フォイアマンの楽器の元所有者であったAldo Parisot氏の家を訪ね、レッスンを受けると共に楽器を弾かせていただいた経験がある。少々細身に感じた1730年製のストラディヴァリは、まるでつい最近できたかのように健康で爽やか、胸の当たる箇所以外ニスもしっかり残って美しいものだった。その音の豊かさと歯切れの良さは驚くばかりで、Parisot氏は「良いことも悪いことも、あっという間にみんなに聞こえてしまうんだよ」と言っていた。言うまでもないことだが、フォイアマンが弾いていた当時はガット弦だったのであり、あの音の豊かさ、歌うような伸びやかさと発音はそれによって得られたものである。今回さらに音質を追求したものが聴けるようになったことは、学ぶものにとってもブラームスを愛するものにとっても、また弦楽器を愛するものにも等しく嬉しいことに違いない。』(ブックレットより/バロック・チェロ奏者・指揮者 鈴木秀美)
ブロニスワフ・フーベルマン(旧題:フーベルマン〜協奏曲集2)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (*)
 ラロ:スペイン交響曲 Op.21 (#)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲〜カンツォネッタ(+)
 ラロ:スペイン交響曲 より (+)〔アンダンテ/ロンド〕
  ブロニスワフ・フーベルマン(Vn) パウル・フレンケル(P;+)
  ウィリアム・スタインバーグ指揮ベルリン国立歌劇場o.(*) ジョージ・セル指揮VPO (#)
 録音:1928年12月28日、30日(*)、1934年6月18日-22日(#)、1923年2月26日(+)。ソース: SP / リマスター:2012年。旧品番:OPK-2007
 『いまアメリカで制作中のフーベルマンのドキュメンタリーに、オーパス蔵のチャイコフスキーやバッハなどの復刻音が使われます。そこで廃盤になっていたフーベルマンのチャイコフスキーとラロのSP録音を新マスターで復活させました。どちらもオーケストラの迫力とともに圧倒的に迫ってきます。フーベルマンの灰汁の強い個性に合った2曲を高音質の復刻(2012年リマスター)で堪能できます。』(以上『内』、代理店アナウンスより〔署名無し〕)
 『チャイコフスキーの第1楽章、フーベルマンはテンポの速い一筆書きで開始するが、その中に心のこもったポルタメントや強弱の波があって味が濃い。楽章全体を通じて低徊することはいっさいなく、逆に前進性と緊迫感に満ちた迫力が凄まじい。それを助長するのが切れの良いリズムで、スタッカートはすべて弓をとばすスピッカートで弾いており、小気味良い鮮やかさは比類もなく、随所で火花の飛ぶのが目に見えるようだ。その点ではハイフェッツも顔負けであり、コーダのアッチェレランドは凄まじさの極みといえよう。しかも決して毒々しくなっていないのは、彼の線の細い音がプラスに作用しているからである。第2楽章も少しも粘らずに、むしろ淡い雰囲気を湛えつつ切々と歌ってゆく。この切々とした感じが今までの復刻盤では出ていなかったのだ。中間部も速いテンポなのでかえってカンタービレが生き、颯爽とした伊達男のヴァイオリンだが、ポルタメントの美しい効果が光り、それでいて通俗には陥っていない。これはまさに名技のヴァイオリン弾きによる「スペイン交響曲」だ。この楽器の妙技を誇張し、スペイン・ムードを濃厚甘美に生かし抜こうとするのである。試みにフィナーレだけでも耳にすれば、19世紀生まれのヴィルトゥオーゾがどんなに凄かったかを、いやというほど思い知ることだろう。あたかも自作の即興演奏のごとく自由自在、鬼神が乗り移ったのではないかと疑われるほどの濃艶な表情が湧き上がってくる。きわ立ったリズムの語りは最高で、コーダの白熱したテクニックとテンポは息づまるばかり。中間部の腹にずしりと来るような豊かな低音は以前の復刻盤からは耳にし得なかったものだし、高音域の切ない歌も同じだ。』(宇野功芳)
メンデルベルク〜「ブラ4」&1812年 他
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98 (*)
 ボロディン:中央アジアの草原にて(#)
 チャイコフスキー:大序曲「1812年」(+)
ウィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 録音:1938年11月29日(*)、1941年4月(#)、1940年4月9日(+)。ソース:アナウンスに記載無し。『メンゲルベルクが1937年以来録音していたテレフンケンはドイツの会社であるので、ブラームスの録音は極めて普通の企画であるが、チャイコフスキーとボロディンについては歴史的背景も気になるところである。ドイツから見たこの前後の出来事を書いておくと、1939年9月1日、ポーランド侵攻。以後、北欧、バルカン諸国へ侵攻、【1940年4月9日、チャイコフスキー大序曲「1812年」他、録音】、1940年5月10日、オランダ・フランス侵攻開始、5月17日、オランダ降伏、1940年6月14日、パリ無血入場、6月22日、フランス降伏、調印式、【1941年4月25日、ボロディン:「中央アジアの草原にて」録音】、1941年6月22日、独ソ不可侵条約破棄、ソ連侵攻開始、1943年2月、スターリングラードで敗北、以後ドイツの敗退続く、ボロディンの録音日はまだソ連とは仲のよい時であるが、発売の頃は戦闘の真最中ではなかったろうか。しかし、内容的に興味深いのは「1812年」である。オランダやフランスへの侵攻が噂される中での、侵攻される側の録音である。メンゲルベルクはドイツ信仰が強かったから余り動揺はなかったかもしれないが、楽団員はどうだったであろうか。しかも曲はフランス軍の敗退を描いたものである。実際、録音のちょうど1月後にはナチスドイツのオランダ侵攻が始まっている。レコードの発売はいつか不明であるが、フランスの降伏が早かったので進軍の景気づけには間に合わなかっただろう。しかしフランス敗北の記念録音としては役に立ったかもしれない。』(以上『内』、代理店アナウンスより〔署名無し〕)
Four Maestri in 1926 〜 1926年四大巨匠の録音
 メンデルスゾーン:真夏の夜の夢 より〔スケルツォ/夜想曲〕
  [アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NYP /ソース: US-Brunswick]
 ベルリオーズ:ファウストの劫罰 より〔妖精の踊り/ラコッツィ行進曲〕/ベートーヴェン:「コリオラン」序曲
  [ヴィレム・メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウo./ソース: UK-Columbia ]
 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」[ブルーノ・ワルター指揮ロイヤルpo./ソース: UK-Columbia ]
 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調[ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮BPO /ソース: G-Polydor ]
 録音:1926年。『西暦1926年は、日本でいえば大正15年と昭和元年にあたる。新年まであと1週間という12月25日に大正天皇が崩御、昭和が始まるからである。この年の10月には、日本交響楽協会を脱退した楽員によって新交響楽団が結成された。現在のNHK交響楽団につながるオーケストラだが、すでにこの時点から、ラジオ放送の出演契約が活動上の不可欠の財源となっていた。ラジオは、まもなく登場するトーキー映画とともに、娯楽のあり方を大きく変えていくことになる。この変化は、欧米での新メディアの隆盛を直に反映したものだった。アメリカ最初のラジオ局KDKAがピッツバーグで定時放送を開始したのは1920年11月のことで、それから数年のあいだに、広告収入を最大の財源とする民営放送の基本的な経営システムが確立され、数を増やしていった。このラジオ放送の大発展によって存続を脅かされる事態に陥ったのが、旧来の音楽メディアたるアメリカのレコード会社である。1921年にピークに達した売り上げが、4年後の1925年には半分近くにまで減った。受信機さえあれば聞くのはタダという手軽さに負けたのだが、もう一つの要因として、ラジオよりも音質が貧弱なことも忘れてはならなかった。アコースティック録音は、歌やヴァイオリンにはいいが、大編成のオーケストラやオペラにはまるで向いていなかったからである。ラジオの方がよほど、迫真感のある響きを伝えることができたのだ。ならば、真空管に代表されるラジオの電気音響技術を、レコードにも応用すればよい。1924年にベル研究所系列のウェスタン・エレクトリック(WE)の技術者が電気録音の特許を取得、翌1925年からアメリカやイギリスで実用化され、面目を一新するその音質で、滅亡寸前のレコード産業を救うことになった。1926年は、このレコード産業復活の流れにのった年である。その象徴のように、トスカニーニとフルトヴェングラーとメンゲルベルク、指揮者界の伝説的なスターが、初めて電気録音を行なう年となった。このCDはその3人に同年のワルターをあわせ、SP時代に日本で高い人気を誇った4人の指揮者を勢ぞろいさせたものだ。この「レコードの4大巨匠」がみな、当時のニューヨークで活躍していたということは、背景として忘れてはならない事実だろう。アメリカは世界最大のレコード市場だ。そして、1920年代のアメリカは未曾有の繁栄と好景気に沸いていたが、ニューヨークはその中心だった。その栄華は、本場ヨーロッパの最高級のスター指揮者をも呼びよせずにはいなかった。』(山崎浩太郎)
ブルーノ・ワルター、〜序曲とワルツを振る 1929-1938
 ブラームス:大学祝典序曲 Op.80[VPO /1937年]
 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲[ブリティッシュso./1932年]
 スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲[LSO /1938年]
 ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲[パリ音楽院o./1938年]
 J.シュトラウス II:喜歌劇「こうもり」序曲[パリ音楽院o./1938年]/
           ワルツ「ウィーンの森の物語」[ブリティッシュso./1929年]/
           ワルツ「南国のばら」[ベルリンpo./1930年]/
           ワルツ「ウィーン気質」[ベルリン国立歌劇場o./1929年]/
           ワルツ「皇帝円舞曲」[VPO /1937年](*)
  ブルーノ・ワルター指揮
 録音:[/内]。『 (*) 以外は初出、(*)は新マスター(2013)』(記号は当店で付与)と記載されているが、「 OPUS 蔵レーベルから復刻発売される物としては」の意味と思われる。原盤 SP: UK-Columbia, UK-HMV, JP-Columbia。『ワルターはSP電気録音の初期から活発に録音をしているため、小品の録音が多くあります。中でもワーグナーの録音がかなり多いのですが、ここではプロムナード・コンサートのイメージで、1929年から1938年までの10年間に録音された、ワーグナーを除いた序曲とワルツでまとめてみました。ワルターの録音相手は多く、本CDでも6つのオーケストラを振っており、録音場所もロンドン、ベルリン、ウィーン、パリと多彩です。政治的事情で亡命を繰り返す生活でしたが、これだけの録音を残したということは皆に愛された指揮者であったことを示しています。なおワルツはSP1枚に入れるため、初期の録音は短縮された演奏になっています。』(相原 了)
ブルーノ・ワルターによるモーツァルト:3大交響曲 1929-1938(2013年新マスター)
 交響曲〔第39番 変ホ長調 K.543 (*) [BBCso./1934年]/
     第40番 ト短調 K.550 (*)[ベルリン国立歌劇場o./1929年]/
     第41番 ハ長調「ジュピター」K.551[VPO /1938年]〕
 ブルーノ・ワルター指揮
 録音:[/内]。原盤 SP:JP-Columbia 。(*/#) は OPK-2019, (+) は OPK-2023 で出ている物だが、新マスター&新カップリング。『ワルターはモーツァルト演奏を復活させた指揮者のひとりであり、SP時代に主要な交響曲を録音しています。39,40,41番 、いわゆる3大交響曲もSPで聴くことができます。オーパス蔵ではワルターのウィーン・フィルとの録音を中心に復刻してきましたので、第41番 「ジュピター」と第39番 、第40番 は別のCDとして発売しました。これらCDは2001年に出されましたが、時間も経ちましたので新しくマスターをし直し、また多くのリクエストにお応えして、3曲をまとめることにしました。アメリカに移ってからのニューヨーク・フィルとの録音、晩年のコロンビア交響楽団との録音とは異なる、ワルター壮年時代のヨーロッパ録音を味わってください。』(相原 了)
モントゥー&ピエルネ指揮〜ベルリオーズ
 幻想交響曲 Op.15 [ピエール・モントゥー指揮パリso./録音:1930年]
 序曲「ローマの謝肉祭」 Op.9
  [ガブリエル・ピエルネ指揮コンセール・コロンヌo./録音:1930年頃]
 ソース: SP 。『今50数年ぶりに耳にするパリ交響楽団との「幻想」。まずおどろくのは音の鮮明さだ。』(宇野功芳/ブックレットより)
 『幻想交響曲といえばモントゥーが愛した曲であり、正規の録音も5種類残されています(下記)。ところがフランスのオーケストラとの録音は最初のもの、1930年のSP録音だけです。ユダヤ人であり、兄弟の一人をナチに殺されたこともあって、ヨーロッパから逃れ、アメリカの市民権を得たモントゥーとしてはフランスに対しわだかまりがあったのかも知れません。その意味でもモントゥーが組織したパリ交響楽団との録音は貴重なものです。(1)パリ交響楽団(1930年)(2)サンフランシスコ交響楽団(1945年)(3)サンフランシスコ交響楽団(1950年)(4)ウィーン・フィル(1959年)(5)北ドイツ放送交響楽団(1964年)』(以上代理店記載ママ)
 『(録音の番号は上と共通)(1)(2)(3)はいずれもモントゥーの本領を発揮したものである。(1)のパリ交響楽団はコンセール・ベルリオーズに次いで彼が組織したオーケストラで、29年に創立、38年まで活動した。ただ技術的にはサンフランシスコに劣る。モントゥーは36年から52年まで、第2次大戦をまたいでサンフランシスコ響の常任をつとめたが、45年に「幻想」をSP録音、LPが発明されるや、早速50年に再録音している。この50年盤は67年にミュンシュ/パリ管弦楽団のステレオ盤が登場するまで長く王座を占め、ミュンシュ盤発売以後も格調の高いモントゥー盤を第1位に推す人も多かった。
 今50数年ぶりに耳にするパリ交響楽団との「幻想」。まずおどろくのは音の鮮明さだ。もちろんオーパス蔵の復刻技術の高さゆえであるが、さすがのオーパス蔵も29年のワルターの「40番」には限界を感じさせる。ということは、この「幻想」はもともと音が良かったのであろう。30年頃の他のSPを思い出すと奇跡に近いが、そうとしか思えないのである。
 第1楽章の出の木管はこれこそパリの音、それに対してヴァイオリンは愁いに満ち、これだけの情感が古い録音から聴こえてくるのだ。かなりのオン・マイクで録っているようであり、分離が良い。第1、第2両ヴァイオリンの高音でのからみの美しいこと。すべての音型が生きて歌う。とくにモントゥーが重視しているのはピッチカートとアクセントで、全楽章を通じて強く、意味を感じさせる。
 ピエルネの「ローマの謝肉祭」は貴重である。モントゥー盤同様、オケの音がパリッと華やかなのにびっくりする。意味深いところ、歌の美しいところもたくさんあるが、ヴィオラのテーマより木管の伴奏の方が強かったり、オーケストラのアンサンブルがパリ交響楽団より、さらに弱かったり、当時はイギリスのオケでもずいぶん乱れているので、フランスではこのくらいが普通だったのかも知れない。コロンヌやラムルーはつい最近まで個人プレイに走るのが常であり、むしろそこに魅力があったのである。』(宇野功芳/ブックレットより)。
ジネット・ヌヴー、スタジオ録音集 Vol.1 〜ソナタと小品集
 グルック/ヴィルヘルミ編曲:オルフェオとエウリディーチェ〜メロディ(*)
 パラディス/ドゥシュキン編曲:シチリア舞曲(*)
 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18 (#)
 タルティーニ/クライスラー編曲:コレルリの主題による変奏曲(#)
 ラヴェル:ツィガーヌ / ショパン/ロディオノフ編曲:夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)
 スク:4つの小品 Op.17 / ディニーク/ハイフェッツ編曲:ホラ・スタッカート
 ファリャ/クライスラー編曲:はかなき人生〜スペイン舞曲
  ジネット・ヌヴー(Vn) ブルーノ・ザイドラー・ヴィンクラー(P;*)
  グスタフ・ベック(P;#) ジャン・ヌヴー(P;無印)
 録音:1938年(*)、1939年(#)、ベルリン(*/#) /1946年、ロンドン(無印)。ソース: SP, Electrora, HMV 。復刻:広川陽一。広川陽一氏名義のコメントは、文章内容の人称や敬称が符合しないように思われるが、代理店記載ママ。また、ヌヴーのファーストネームがすべて『ジャネット』と誤記されており、本体もこの表記になっている可能性があります『★これまでオーパス蔵のSPやLPの復刻は一部の例外を除いて安原暉善の手によるものでした。今回は初めての試みでCD全部の復刻が広川陽一氏によるものです。実はまだオーパス蔵が誕生する前に安原氏が広川氏にSPの音をきちんと取り出す手順を指導しており、その後広川氏がさらに自分なりに技術を発展させております。言ってみれば師匠と弟子の関係にあるわけで、広川の音には安原のDNAが入り込んでいます。弟子の音をお楽しみいただければ幸いです。』(復刻者:広川陽一) 『★今回のCDには、彼女がまだ10代だった貴重な戦前のSP録音と、LP時代から有名だった戦後のSPの名演奏を、広川氏のコレクションから御自身の復刻でまとめたものです。ヴァイオリンのオーパス蔵の評判に相応しいオーパス蔵のリアリスティックな音質で復刻されています。グルックの「メロディ」とパラディスの「シシリエンヌ」が1938年4月13日、ベルリンにおけるヌヴーの記念すべき最初のセッション録音です。 翌年1939年3月、同じくベルリンでリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタを録音しました。シュトラウスは今年(2014年)生誕150年を迎えましたが、1939年は生誕75年にあたり、おそらくはその記念録音だったのでしょう。ヌヴーの本格的な録音は戦後すぐにロンドンで始まりました。協奏曲はシベリウス、ブラームスが残されましたが(OPK2064)、ここでは小品を集めております。』(OPUS蔵 相原了)
ジネット・ヌヴー、スタジオ録音集 Vol.2 〜詩曲|ヨーゼフ・ハシッド、録音全集
 ショーソン:詩曲 Op.25 (*) / ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 スカルラテスク:バガテル / ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調(#)
  [ジネット・ヌヴー(Vn) イサイ・ドブロウェン指揮フィルハーモニアo.(*)
   ジャン・ヌヴー(P)/録音:1948年(#)、1946年(#以外)、すべてロンドン]
 ドヴォルジャーク/クライスラー編曲:ユモレスク
 チャイコフスキー:懐かしい土地の思い出〜メロディ
 サラサーテ:スペイン舞曲集 より〔第5番「プライェラ」/第6番「サパテアド」〕
 マスネ:タイスの瞑想曲 / アクロン:ヘブライの旋律
 クライスラー:ウィーン奇想曲 / エルガー:気まぐれ女
  [ヨーゼフ・ハシッド(Vn) ジェラルド・ムーア(P)/録音:1940年、ロンドン]
 ソース: SP, HMV / 仏 VSM, LP (*/#) 。復刻:相原了。ヌヴーのファーストネームがすべて『ジャネット』と誤記されており、本体もこの表記になっている可能性があります『ヌヴーの録音したショーソンの「ポエム(詩曲)」とドビュッシーのヴァイオリン・ソナタはSPでは発売されませんでした。恐らく最終の承認が出る前にヌヴーの乗る飛行機が墜落したためでしょう。遺族の承認を得て発売されたのは1957年ですが、このときは既にLPの時代になっておりSP原盤から復刻されたLPとして発売されました。ヌヴーの録音の中でも名演と評される「ポエム」を抜きにすることは許されません。そこでここでは「ポエム」とドビュッシーのソナタをフランス盤LPから復刻しました。ヌヴーと同時代の才能あるヴァイオリニストにハシッドがいます。ただ彼は今で言う統合失調症を発し、ロボトミー手術の後26歳で亡くなったためほとんど知られていません。彼は16歳のとき1940年にロンドンで録音を行いましたが、これらは素晴らしい演奏です。ここでは前年の試し録音を除く発売された録音をまとめました。ヌヴー、ハシッドという若くして亡くなった2人の演奏をお聴きください。』(OPUS蔵 相原了)
エリーザベト・シュヴァルツコップが歌うオペラ&オペレッタ SP 録音集 1939-1950
 フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」より
  〔第1幕〜踊りの2重唱[1947年9月27日]/第2幕〜眠りの精の歌/夕べの祈りの2重唱[1947年9月26日]〕
  [シュヴァルツコップ(グレーテル/眠りの精) イルムガルト・ゼーフリート(ヘンゼル)
   ヨゼフ・クリップス指揮フィルハーモニアo.]
 R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」〜第2幕 銀のばらの献呈の場[シュヴァルツコップ(ゾフィ)
   ゼーフリート(オクタヴィアン) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮VPO /1947年12月9日]
 ビゼー:歌劇「カルメン」第3幕〜ミカエラのアリア(何を恐れることがあろう)[1950年10月19日]
 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」〜第1幕 リュウのアリア(お聞き下さい、王子様)[1950年10月18日]/
       歌劇「蝶々夫人」〜第2幕 蝶々さんのアリア(ある晴れた日に)[1950年10月18日]/
       歌劇「ラ・ボエーム」〜第3幕 ミミの別れ[1950年10月18日]
 ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜第3幕 ヴィオレッタのアリア(さようなら、過ぎ去った日々よ)[1950年10月19日]
  [アルチェオ・ガリエラ指揮フィルハーモニアo.]/
       歌劇「椿姫」〜第1幕 ヴィオレッタのアリア(ああ、そはかの人か…花より花へ)<英語版>
  [ニコラス・ブレスウェイト指揮フィルハーモニアo./1948年4月12日]/
 スッペ:喜歌劇「ボッカチオ」セレクション[1939年9月4日]
 J.シュトラウス:喜歌劇「ウィーン気質」セレクション[1940年8月17日]
  [ルーペルト・グラヴィッチュ(T) ヴァルター・ルッツェ指揮ベルリン・ドイツ歌劇場o.]

 エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
 ソース: SP(英、独盤)。『今回オーパス蔵から発売された《シュヴァルツコップ/オペラ&オペレッタ・アリア集:1939−1950》の収録曲目には、「ええっ?これがあのエリーザベト・シュヴァルツコップのレパートリーだっていうんですか?」と、びっくりするとか、驚かずにはいられないと思います。このCDのプログラムには、聴くからに愛らしく可憐な少女であるグレーテルに「眠りの精」をはじめ、ミカエラにリュウ、蝶々さんにミミといった悲しい運命につつまれたヒロインたち、それにこれもご存じ「椿姫」のヴィオレッタ。そして「ばらの騎士」のゾフィ…といった有名オペラの若い娘役のアリアとか2重唱がならんでいます。そして最後に1939−1950という録音年代が記されている。ということは、これらの歌は、シュヴァルツコップがまだ若くて、伯爵夫人とか元帥夫人の役には向かない時期の録音だったということになります。ここに聴くシュヴァルツコップ若き日の歌声は、あくまでも愛らしく、ひたすらチャーミングに訴えて、ときにはその歌の一音一語の中に、自らを律する思いの強さを感じさせるといった歌唱なのではないでしょうか。と同時に、若い初々しさの中にもキラリと輝くものを秘めている歌のひとふしであると思います。つまり、これらは、いわば「(歌の)女王以前のシュヴァルツコップ」を聴くアリア集なのです。』(小林利之/ライナーノーツ)
 『ヴィオレッタ、ミミ、ミカエラ、リュウ、蝶々さん、ジルダ、これらヒロインはシュヴァルツコップのウィーン国立歌劇場時代のメインの役でした。「ばらの騎士」でもゾフィを歌っています。SP時代の録音もジルダを除きこれらのアリアが残されています。ヴィオレッタは何と英語の歌詞での録音です。またベルリン時代のオペレッタ録音からも若き日のシュヴァルツコップの歌声が味わえます。』(無署名)
OPK-2112/3
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(2CD)
1.5CD価格
初出あり〜エネスク指揮 NYP + ゼルキン・ライヴ 1937-1938
 モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲/交響曲第40番 ト短調 K.550
 イオン・ノンナ・オテスク(1888-1940):喜歌劇「デ・ラ・マテイ・チティレ
   [De la Matei citire] 」(1926-38)より〔 Symphonie du lac /第2幕への前奏曲〕
 シューマン:交響曲第2番 ハ長調 Op.61
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」(#)
  ルドルフ・ゼルキン(P;#) ジョルジェ・エネスク指揮 NYP
 録音:1937年1月31日(無印)、1938年2月10日(#)、共に、おそらくカーネギー・ホール、モノラル、ライヴ。復刻エンジニア:ケヴィン・モスティン [Kevin Mostyn] (無印) /ウォード・マーストン(#) 。 (#)はおそらく初出音源。既出 CD-R : Disco Archivia, 457 〔入手不能〕(無印) 。収録:放送局〔おそらくコロムビア放送局〕(無印) /私的エアチェック(#)、すべてアセテート盤への記録。 1937年分は、放送用オープニング・アナウンス、休憩時のラジオ放送(インターミッション・トーク)及び、クロージング・アナウンスも収録。馴染みのないルーマニアの作曲家イオン・ノンナ・オテスクは、パリでダンディとウィドールに学んだ。1913年には「ジョルジェ・エネスク賞 [George Enescu Prize] 」を受けている。収録曲は、英語版 Wikipedia によると現・ルーマニア南部にあったワラキア公国(1278頃-1881)領主〔ヴォイヴォダ=公爵〕のマテイ・バサラブ(1588-1654|在位:1632-1654)を題材にしているという。当店で英訳からの重訳を試みた所「マテイを読んで」といった意味になったが、正しいかどうか不明(「 A Reading from St. Matthew 〔マタイによる福音書の解釈〕」と英訳された例がある)。
 『■奇蹟の復刻 エネスコ/ニューヨーク・フィルのライヴ録音CD化〜遂に聴けた感動の「アダージョ」』『稀代の名ヴァイオリニストにして、ピアノ演奏にもすぐれ、統率力抜群の指揮者でもあった作曲家のジョルジュ・エネスコが、ニューヨーク・フィルハーモニーを指揮した1937年1月31日の定期演奏会のライヴ録音が、NBCによる中継放送のラッカー盤と思われる音源から、オーパス蔵の技術陣がCD復刻に成功した。放送用の録音なので、オープニング・アナウンスメントに、インターミッシング・トークも収録されていて、1937年当時のアメリカでのクラシック音楽放送の扱いが想像されて、雰囲気抜群。(中略)純粋ロマン派のファンタジーのあふれた、夢みるアダージョを、作曲家の魂からのメッセージとして聴くものの心に訴えてくれるエネスコの演奏。「これこそ奇蹟の復刻盤のひとつ」といえるCDで、1937年1月31日のニューヨーク、カーネギーホールでの演奏に接した人や、放送を聴いた多くの音楽ファンから「エネスコ&ニューヨーク・フィルのモーツァルトとシューマンの名演奏の録音があったら、ぜひとも聴きたい!」との言い伝えが納得できた“伝説の録音”である。』(小林利之/ライナーノーツより)
 『OPUS蔵、CDタイトル200枚目となる記念すべき新譜は、ジョルジュ・エネスコが指揮者としてニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団と共演したライヴ録音(1937年&1938年)で世界初CD化です。ヴァイオリニストのエネスコは優れた指揮者としても知られており、ニューヨーク・フィルも何度も振っております。しかし録音としては、今回のCDで取り上げた1937年1月のコンサート・ライヴ録音と1938年のゼルキンの「皇帝」の指揮を代役で受け持った際のエアチェックのみとなり、非常に貴重な録音と言えます。』(無署名)
レナーSQ
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番〜カンツォネッタ[1935年]
 ハイドン:弦楽四重奏曲第17番 ヘ長調 Op.3 No.5「セレナード」[1928年]
 モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 [1933年](+)
 ドヴォルジャーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81 [1930年](*)
  レナーSQ レオン・グーセンス(Ob;+) オルガ・レーザー=レーベルト(P;*)
 録音:[内]。『《Nostalgia》…郷愁の、カルテット・レナー!どうしてだろう? いま、郷愁のレナー、ときくだけで、この胸のうちに、あたたかい、ぬくもりのようなノスタルジーが、きらめくヴァイオリンのハイ・トーンや、豊かなヴィオラのつぶやき、そして、それらを支えるチェロの低いピチカートなどから、響き出す。ああ、レナー四重奏団…。それは、優雅で繊細、甘美をつくして歌う弦のロマンティックな芸術品。ある時期、レナーは世界で最も親しまれた弦楽四重奏団の象徴だった。』(小林利之) 『★今回のレナー四重奏団の音源はオーパス蔵の復刻担当、安原暉善氏の企画です。オーパス蔵スタートの2000年頃、レナー四重奏団を収録したカセットテープをもらいました。何とも言えぬ人間的な響きのする音であり演奏でした。そして数年前に同じ内容のDATに復刻したものをもらいました。それが今回の音源になりました。やはりレナーの音はSP時代を知らない私たちにとっても郷愁を感じさせるものです。懐古趣味ではなく、我々の心に染み入る響きを味わってください。』(OPUS蔵代表:相原了)
メンゲルベルク& NYP
 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」/「エグモント」序曲
 モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲 / マイアベーア:「預言者」〜戴冠式行進曲(#)
  ヴィレム・メンゲルベルク指揮 NYP
 録音:1930年(#以外)、1929年(#) 。ソース: SP 。 『メンゲルベルクを聴くなら後年のアムステルダム・コンセルトヘボウとのもの、一般的にはそう思われている。しかしながら、改めてこのディスクの演奏を聴くと、このニューヨーク時代も十分に個性的であり、完成度の高いものだということがわかる。音質に関しても、強いハム音が混入したりして、ばらつきのあるテレフンケン盤に比べれば、このアメリカ・ビクターの録音の方がずっと安定している。この「英雄」を最初にCD化したのはBiddulph(WHL-020、1994年)だが、このレーベルは消滅してしまったので、このオーパス蔵盤はそれ以来の、信頼出来る復刻盤だ。★久しぶりに耳にしたが、メンゲルベルクらしさがこれほどまでに刻印されているとは驚いた。テンポは常に揺れているが、テレフンケン盤のように不自然ではないし、フレーズの処理や、管楽器の音色(特徴的なのがトランペットの扱い)など、まさにメンゲルベルクそのものである。また、テレフンケン盤や同時期のライヴ録音よりも、ずっと若々しいのも魅力である。なお、この時代に第1楽章の提示部が繰り返されているのは、非常に珍しい(この曲の反復を敢行した最初の録音?)。テレフンケン盤では反復は行われていない。』(ライナーノートより〔代理店アナウンスに署名無し〕)
宇野功芳氏追悼〜ワルター& VPO 2016 新マスタリング
 ハイドン:交響曲第100番 ト長調「軍隊」(*)
 ベートーヴェン:交響曲第6番 へ長調 Op.68「田園」
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
 録音:1938年(*)、1936年(無印)。ソース: SP 。
 『今年(2016年)亡くなられた宇野功芳先生には、オーパス蔵の育ての親として15年余りにわたり、ライナーノートの執筆、雑誌や先生の著書の中でのベスト盤で紹介していただき、個人の主催するミニレーベルが長く続けられる基礎を作っていただいたと感謝します。宇野先生とブルーノ・ワルターは切っても切り離せない繋がりがあり、オーパス蔵のワルターとウィーンフィルのSP復刻は宇野先生に捧げる気持ちでまとめたものです。それら録音の中で先生が最も評価されたハイドンの「軍隊」と最も愛されたベートーヴェンの「田園」を新しくマスタリングしてまとめました。オーパス蔵としての宇野功芳先生の追悼盤にしたいと思います。』(オーパス蔵:相原了)
 『「田園」といえばワルターである。一度ワルターに接してしまうと、他の盤はどこかに違和感がある。よそよそしかったり、重かったり、冷たかったり、粘りすぎたり。ワルター/ウィーンフィルで育ったぼくは、フィラデルフィア管弦楽団による再録音を聴いたときは、気分が悪くなるほどがっかりしたし、コロンビア響とのステレオ盤はずっと良かったが、それでも第2楽章の木管ソロの音がやせているのが気になった。もっとも、ワルター/ウィーンの復刻盤はあまりにも音が貧しく、長い間、このステレオ盤を「田園」のベストに挙げてきたが、オーパス蔵のCDを耳にして、久しぶりに往年の感激が戻って来た。これからは「田園」のディスクを聴くときは、やはり第一にこのウィーン盤に手がのびるだろうし、よほど音にうるさい人以外にはこれをベスト盤として推薦したい。少なくともコロンビア盤とともに座右に備えるべきだ』(宇野功芳/2001年)
 『宇野先生との出会い出会いというより、こちらが勝手に押し掛けたと言ってよいものですが、それはオーパス蔵のCDが10点ほど出た頃、ウィーン国立歌劇場の「ナクソス島のアリアドネ」公演会場の横浜の県民ホールでした(2000年)。何列か前の席に写真でお馴染みの宇野先生の姿が見えました。SP復刻の対象にワルターとウィーンフィルの録音は欠かせません。ワルターといえば宇野先生、第1幕が終わった後突撃しました。先生はこのような不躾にも慣れておられるのか怖い顔もせず、オーパス蔵の話とライナーノートのお願いを聞いてくれました。「取り敢えず音を送りなさい、良ければ書くし、満足しなかったら書かない」。これが始まりでした。ワルターはまだ復刻前であり、フーベルマンの協奏曲録音をお送りしました。これが合格点を得て、宇野先生のライナーノートが始まりました。次はメンゲルベルクで、ワルターはその後でした。』(オーパス蔵:相原了)
ワルター& VPO 2017 新マスタリング
 宇野功芳氏追悼 Vol.2 〜ブラームス:交響曲集

 〔第1番 ハ短調 Op.68 (*) /第3番 へ長調 Op.90 (#) 〕
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
 録音:1937年(*)、1936年(#) 。ソース: SP 。
 『2016年に亡くなられた宇野功芳先生には、オーパス蔵の育ての親として15年余りにわたり、ライナーノートの執筆、雑誌や先生の著書の中でのベスト盤で紹介していただき、個人の主催するミニレーベルが長く続けられる基礎を作っていただいたと感謝します。宇野先生とブルーノ・ワルターは切っても切り離せない繋がりがあり、オーパス蔵のワルターとウィーンフィルのSP復刻は宇野先生に捧げる気持ちでまとめたものです。』『★宇野功芳先生追悼の第2弾はブラームスの交響曲第1番と第3番の2曲をまとめました。第3番は状態の良い盤の入手が難しく、前回は先生が見つけられた盤で復刻しました(OPK-2054)。その後ノイズ処理技術も進化し、材質の関係でスクラッチノイズの大きなイギリス盤も聴ける状況になりましたので、英HMV盤をCD化しました。第1番はノイズの少ない国内盤を復刻しております。』(OPUS蔵 相原了)
 『★ブラームスの四曲のシンフォニーの中で、ワルターが最も自在、融通無碍な指揮ぶりを示しているのは三番である。他の指揮者の表現が楷書だとすれば、ワルターは行書を通り越し、草書で認めているのだ。その行き届いた先がニューヨーク盤で、もはや名人芸の極みであるが、フィナーレのクライマックス部など、あまりに崩しすぎ、オケが十分に鳴らず、上滑りを起こしていた。その点、このウィーン盤はまさに完璧な草書体で、ワルターの絶品の一つといえよう。』(宇野功芳)
OPK-2118/9
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ワルター& VPO 2017 新マスタリング 宇野功芳氏追悼 Vol.3 〜モーツァルト
 セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(*) /
 交響曲〔第38番 ニ長調 K.504「プラハ」(*) /第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」(#) 〕/
 「偽の女庭師(恋の花つくり)」K.196 序曲(#) /「ティトゥス帝の慈悲」K.621 序曲(#) /
 ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 (+) /3つのドイツ舞曲K.605
  ブルーノ・ワルター(P;+)指揮 VPO
 録音:1936年(*)、1938年(#)、1937年(+/無印) 。ソース: SP 。2017年新リマスタリング。
 『2016年に亡くなられた宇野功芳先生には、オーパス蔵の育ての親として15年余りにわたり、ライナーノートの執筆、雑誌や先生の著書の中でのベスト盤で紹介していただき、個人の主催するミニレーベルが長く続けられる基礎を作っていただいたと感謝します。宇野先生とブルーノ・ワルターは切っても切り離せない繋がりがあり、オーパス蔵のワルターとウィーンフィルのSP復刻は宇野先生に捧げる気持ちでまとめたものです。』(OPUS蔵 相原了)
 『「アイネ・クライネ」は1936年12月の録音だが、同時期の「田園」や「プラハ」に比べると音質が実に潤沢、透明である。弦楽だけ、しかも編成もいくぶん小さめなのであろう、当時のマイクロフォンにも無理なく収まっている。オーパス蔵のCD化は絶美。こういう音で聴くと、最新のデジタル録音も含め、ワルターの「アイネ・クライネ」は他を大きく引き離して断然トップだ。もう涙が出るほど美しい。』『完成度の高い、壮麗、立派なニューヨーク盤に対し、ウィーンの「ジュピター」はまるでぶっつけ本番のように即興的だ。意志の力が感じられず、どことなく、なりゆき任せのところがある。テンポは絶えずゆれ動いており、当然、雑なところ、リズムの崩れるところ、腰の軽すぎるところが頻出する。第1楽章も第2楽章も充実感に乏しいが、それを救っているのがウィーン・フィルのエレガントな音色であり、ヴァイオリンのポルタメントであり、フレーズの最後の音の切り方である。』『(ドイツ舞曲 K.605)すばらしい名演だ。オーケストラに自由に演奏させながら、全体として小味でしゃれたワルター・ムードが一貫している。第1番の懐かしくも親しみやすい情緒、第2番のきっちりとしないアンサンブルがかもし出す味わい、特にトリオのホルンはリズムといい音色といい、まことに粋である。』(宇野功芳/演奏解説から抜粋)
ブルーノ・ワルター〜ウィーン、ロンドン、そしてニューヨークへ
 ワーグナー:ジークフリート牧歌[ VPO /1935年]
 ハイドン:交響曲第86番 ニ長調[ LSO /1938年]
 シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」[ NYP /1941年]
  ブルーノ・ワルター指揮
 録音:[/内]、モノラル。宇野功芳追悼企画(最終巻)/2017年最新リマスタリング。演奏解説:宇野功芳。
 『宇野功芳先生追悼シリーズの締めとして、ワルターがアメリカに移ってからの録音で、最初の高い評価をされたシューマンの交響曲「ライン」をSPレコードから復刻しました。組合せはナチスのオーストリア併合でヨーロッパを離れる過程で録音したロンドン響とのハイドン、ウィーン時代の「ジークフリート牧歌」を組みました。(2017年-新リマスター)「ライン」は当時アメリカで多用されてきた長時間録音可能なアセテート盤に録音したものをもとにSPレコードを作ったもののようです。SP録音時の細切れ録音と違い音楽全体に流れがあります。米コロンビアはLPの開発に力を入れており、その開発段階の録音だったのでしょうか。』(オーパス蔵/相原了)
 宇野功芳氏解説からの抜粋 <ハイドン:交響曲第86番>『ハイドンの「第86番」はウィーンを追われたあと、同年9月13日にロンドン交響楽団を振って録音されたもので、「第99番」同様ほとんど演奏されないが、ぼくの愛惜する逸品だ。第1楽章のワルターは序奏部から微笑みの音と歌が満ち、第2楽章は落ち着いたテンポで歌にあふれているが、この時代のワルターのしゃれた味わいを保ち、音楽を完全に自分のものとして物語を進めてゆくうまさは、前述のシューリヒトとともに最高峰の名に値する。メヌエットは遅めだ。トリオで気分を変えるのも見事だが、この楽章だけはワルターならばもっと出来そうである。しかし、わずかな不満はフィナーレで完全に解消される。第一楽章に対応した格別に速いテンポと、それに伴う敏感なリズム、しかも一本調子に陥らない気分の変化は、やはり若きワルターの心の爆発であり(62歳)、ロンドン交響楽団が彼らとしてはベストの雄弁さでこれに応えてゆく。』 <シューマン:交響曲第3番「ライン」>『「エロイカ」(注:1941年1月録音)と同時期の録音にもかかわらず、このほうは非常な名演奏だ。・・・とくに遅いテンポでゆったりと揺れるようなカンタービレをみせる第2楽章もロマンの極みだ。第1楽章と共にワルターの最も上出来な部分といえよう。そして終楽章では見得を切るようなルバートさえ現われ、やがて荒れ狂うコーダへ進んでゆくのである。オーケストラの固さもここではプラスに作用し、当時のワルターとしては造形がすこぶる雄大で立派だ。・・・アメリカのオーケストラの威力を楽しんで、のびのびと棒を振った結果が「エロイカ」では失敗し、「ライン」では成功したのであろう。』
ブルーノ・ワルター〜マーラー
 交響曲第5番〜アダージエット(*) /
 交響曲第9番 ニ長調(#)
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
 録音:1938年1月15日、セッション(*)、1938年1月16日、ライヴ(#)。 ソース SP : JP-Columbia (*) / US-Victor (#) 。 OPK-2060 で出ている(#)へ、 OPK-2017/18 に含まれていた(*)を追加しての新装発売。共に新リマスターと思われ、ジャケット写真には「 2017 Re-master 」の文字があるが、レーベルのコメントで触れられているのは(#)のみ。
『★前回マーラーの第9番を出したときはこれ1曲のみでした。当時CDの容量は74分であり、第9番のみでいっぱいでした。それからCD容量も増えたので、今回は「アダージェット」を序奏的なイメージで組み込みました。これによりマーラーの純粋に器楽作品と声楽付きの曲に分けることができます。それより第9番がライヴ録音される前の日に、「アダージェット」がスタジオ録音されたことを考えると、この2曲は並べるべきだと考えたわけです。もちろん第9番の音もヒスも改善されています。』(OPUS蔵)
 *ワルター/ウィーン・フィルによるマーラー交響曲第9番の究極の復刻(小林利之)

 『★この曲の復刻でいちばんの厄介なのは第1楽章だろう。マーラーは《第9》の作曲に対位法書法を駆使した多声音楽様式をとっている。第1楽章の各主題部は3声の対位法で構成されていて、復刻は、当然耳につきやすい主声部にポイントが当てられるが、第2、第3の声部をも明瞭に適切なバランスで聴きとれることが望ましい。この要諦を確実に守りぬくのがオーパス蔵の信条だ。★SP盤の音溝に刻みこまれたすべての情報を、音楽的な密度も正しくとりこんだ復刻の安定感。それは今や芸術的と言いうる域に達しており、その証拠として、第1楽章最初の6小節からなる序奏部を聴いていただきたい。まず、ppのチェロの低音が出て、ホルンが入り、ハープとホルンにこの楽章の根幹となるリズム動機が示されるが、すべての音がしっかりとした音像で捉えられ、その音たちが個性をもって復刻されているのはオーパス蔵だけと言ってよい。★第1主題の断片がとぎれがちに第2ヴァイオリンで奏されるときの他声部のうごきも明瞭、和声的な雰囲気のなかに第1ヴァイオリンが主題の後半をうたいあげるその優美さ。またいくどもの死の恐怖との対決を思わせる展開部の終わりちかく、第3主題の熱狂的な高潮からなだれ落ちる「最高のゲバルトで」の箇所の金管の咆哮につづくティンパニの運命の強打といった心理的クライマックスでの重低音の緊迫。そんな一方、まさしくウィンナ・ワルツの回想をおもわせる粋なソロ・ヴァイオリンのひとくさりが、たくみにうかび出されてくる終結部の美しい復刻ぶり。第2楽章、第3楽章はどの復刻盤も手ぎれいに仕上げているが、感動の終楽章アダージョで、弦の分厚いけれど、ビロードの輝きを彷彿させるひびきの美しさが、ワルター/ウィーン・フィルの永遠の名演を飾る、忘れがたい全曲の余韻として残ったのは、オーパス蔵による究極の名復刻盤である。』(OPK-2060から抜粋)
OPUS蔵 LP復刻シリーズ
OPK-7001
廃盤/入手不能
フルトヴェングラーのメロディア盤復刻
 ベートーヴェン:
  交響曲第5番「運命」/交響曲第6番「田園」
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
フルトヴェングラーのメロディア盤復刻
 ベートーヴェン:交響曲第4番(*)/交響曲第7番(#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1943年、放送(*)/1943年(#)。
 『オーパス蔵による新復刻によって、やっとフルトヴェングラーの真価が明らかになった。個性濃厚な「田園」。4番、7番はベスト演奏』『いよいよオーパス蔵がメロディアのフルトヴェングラーをリリースする。7番など、今までぼくはEMIの50年盤を上位に置いて来た。しかし、今日からは評価を変える。7番を聴くならオーパス盤の43年がベストだ。最近の大収穫といえよう。第4番もオーパス蔵で耳にするこのすばらしさ。「田園」もこの44年盤は大きく羽ばたく歌に、巨大なスケールに驚かされる。第5はフィナーレに至って、分けてもコーダのアッチェレランドにつぐアッチェレランドは凄いなどというものではない』(宇野功芳/解説より)
 # 当盤は、2019年4月のレーベル受注分を持って廃盤&国内代理店扱い終了となりました。当店では海外流通在庫のお取り寄せを続けますが、最終的には入手出来無くなります。
フルトヴェングラー戦中ベルリンの「第9」、メロディア、青トーチ(たいまつ)盤より復刻
 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」
  ティラ・ブリーム(S) エリーザベト・ヘンゲン(A)
  ペーター・アンダース(T) ルドルフ・ヴァツケ(B)
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮BPO、ブルーノ・キッテルcho.
 録音:1942年。メロディア青トーチ盤よりの復刻。これまでの同演奏メロディア盤LPからの復刻盤としては、SERENADEレーベルのピンクレーベルよりの復刻(SEDR-2004; 廃盤)、MYTHOSから出ていた限定盤CD-R(廃盤; おそらくピンクレーベルからの復刻)、VENEZIA DISC盤(V-1019; 廃盤/VSG盤からの復刻)があったが、最も音質が良いとも言われていた「たいまつ」盤からの復刻はこれが初めてだった。
 『蘇る戦慄と感動のクレシェンド。その復刻技術のすごさに魂の底までも震撼させられた』と小林利之氏も絶賛。メロディア青トーチ(たいまつ)盤はソ連に接収された、劣化のないオリジナルテープの音に限りなく近い音と言われている、幻のレコード。その大変貴重な盤より復刻。なお、メロディアの初期LPには第2楽章の1分52秒-53秒に一瞬、音の欠落があるが、今回は『完全に修復いたしました』とのこと。
OPK-7004/5
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ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」
 キルステン・フラグスタート(S;レオノーレ) ユリウス・パツァーク(T;フロレスタン)
 パウル・シェフラー(Br;ドン・ピツァロ) ハンス・ブラウン(Br;ドン・フェルナンド)
 ヨゼフ・グラインドル(B;ロッコ) エリーザベト・シュワルツコプフ(S;マルツェリーネ)
 アントン・デルモータ(T;ヤキーノ)

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮VPO
 録音:1950年、ザルツブルク。ライヴ。
 『BJR−LPのずしんと響くバスに特徴があり、通常に歌が重厚にフラグスタートの力強い歌が堪能できる』(オーパス蔵)
 # 当盤は、2019年4月のレーベル受注分を持って廃盤&国内代理店扱い終了となりました。当店では海外流通在庫のお取り寄せを続けますが、最終的には入手出来無くなります。
OPK-7006/7
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(2CD)
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クラウス&ウィーン・フィル〜
 ニューイヤーコンサート 1954年

 ヨゼフ・シュトラウス:
  剣と琴(ワルツ)/ルドルフスハイムの人々(ポルカ)/
  とんぼ(ポルカ・マズルカ)/休暇旅行で(ポルカ)/
  天体の音楽(ワルツ)/五月の喜び(ワルツ)/
  おしゃべりな可愛い口(ポルカ)
 ヨハン・シュトラウス II:
  わが家で(ワルツ)/新ピチカートポルカ /
  ハンガリー万歳(ポルカ)/
  クラップヒェンの森で(ポルカ)/春の声(ワルツ)/
  狩り(ポルカ)/常動曲 /美しき青きドナウ(ワルツ)
 ヨハン・シュトラウス I:ラデツキー行進曲
クレメンス・クラウス指揮
VPO
 録音:1954年1月1日、ライヴ。モノラル。CD-R使用のRARE MOTHからRM-471/2Mとして出ているものだが、こちらが発売された時には初出音源とされていた。今回は代理店によるとLPから復刻されたという事だが、詳細は不祥。
 『クラウス最後のニューイヤー・コンサートのライヴ録音。オーストリア放送のオリジナルテープはもう既に劣化していますが、音質劣化がないのがLPの魅力。このLP復刻で聴くとすばらしい音。パチパチノイズも無く、クラウス最後のニュー・イヤーを堪能できます』と代理店。
シュトラウス・ファミリーのウィンナ・ワルツ集 Vol.1
 わが人生は愛と喜び/風車/オーストリアの村つばめ/
 エジプト行進曲/ハンガリー万歳/朝の新聞/
 ピチカート・ポルカ/「ジプシー男爵」序曲/とんぼ/
 憂いもなく/春の声/ 鍛冶屋のポルカ /観光列車/
 ウィーンの森の物語
クレメンス・クラウス指揮
VPO
 録音:1950-1952年。原盤:DECCA。
 クラウスがデッカに残した。まさにウィーン情緒満点の名演奏の数々がシリーズで蘇える。あのLP時代のデッカ・サウンドが見事にCDで復活。
エネスコ最後(?)のヴァイオリン演奏、
 ついに復刻! 初CD化

  ベートーヴェン:
   ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(*)
  シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番(#)
ジョルジュ・エネスコ(Vn)
セリニ・シャイエ=リシェ(P)
 録音:1952年。原盤:Columbia-Angel(*)/Remington(#)。共に初CD化。2曲ともエネスコ唯一の録音(シューマンは作曲家としても唯一の録音、ベートーヴェンは他のソナタの録音は無し)。
 エネスコ(1881-1955)の録音は極端に少ないが、その中でも過去1度LP発売されたきりという(#)を筆頭に入手困難の逸品2曲。1953年以降、エネスコのヴァイオリン演奏録音は残っていないようなので(指揮の録音は1953年が最後か)、おそらく彼による最後のヴァイオリン演奏となる録音だ。それが最良の音で復刻とは、エネスコの神髄を伝える1枚といっても何ら過言ではない。
フルトヴェングラー、メロディア復刻シリーズ
 〜青トーチ(たいまつ)のグレイト

   シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(*)
   ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1942年(*)/1943年(#)。
 リアリズムLP復刻で大好評の当レーベル・メロディア・フルトヴェングラー復刻シリーズに、音の良い青トーチ盤からの万全復刻となる「グレイト」が登場。フルトヴェングラー・ファンへ朗報。
デッカ・シュトラウス録音集 Vol.2
 ヨハン・シュトラウス II、他:
  美しき青きドナウ/休暇旅行で/ポルカ騎手/
  チャルダッシュ/わが家にて/クラップヒンの森/
  町と田舎/「こうもり」序曲/ポルカ「狩」/
  アンネンポルカ/芸術家の生涯/常動曲/
  おしゃべりな可愛い口/天体の音楽/ラデツキー行進曲
クレメンス・クラウス指揮
VPO
 録音:1950-1953年。
 『初期盤LPとして英国盤が一番低音のふくらみもあり使用いたしました。本CDはピッチ合わせもしております。』(相原了)
フルトヴェングラー、メロディアLP復刻
 シューマン:ピアノ協奏曲(*)
 ブラームス:交響曲第4番(+)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音・使用盤:1942年、メロディア、ピンクレーベル(*)/1943年、メロディア、青トーチ(+)。
 『フルトヴェングラーの最高の演奏というと、戦時中の録音と言った人がいる。オーパス蔵による42年録音の「ザ・グレイト」を聴くに及んで内心の共感は確信に変わった。どの復刻CDよりも自然な実在感と生命力にあふれる情報量豊かな再生音をオーパス蔵の復刻盤は持っている。』(小林利之、ライナーノートより)
フルトヴェングラー、メロディアLP復刻
 ブルックナー:交響曲第5番
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音:1942年10月25-28日、ベルリン、ライヴ。メロディア黒ラベル盤LPより復刻。小林利之氏も『刻印されたフルトヴェングラー芸術の極致』と激賞。
デニス・ブレイン〜モーツァルトを吹く
 モーツァルト:
  ホルン協奏曲(*);第1番 ニ長調 K.412/
   第3番 変ホ長調 K.447/第2番 変ホ長調 K.417/
   第4番 変ホ長調 K.495/
  ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407(*)
デニス・ブレイン(Hr)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニアo.(*)
グリラーSQ(+)
 原盤、録音:Columbia LP、1953年(*)/デッカSP、1944年(mat Decca 78s AR8742-45)。
 オーパス蔵の自信作。ブレインのホルンを生々しく復刻しつくした、とのことでオーケストラもばっちり、カラヤンの伴奏の細かなヴィオラの動きまで克明に聴きとれる。SPの名演中の名演にして名録音のホルン五重奏も絶品で、雰囲気までも見事に再生される。
モーツァルト:
 協奏交響曲 変ホ長調 K.297b(*)
 セレナード第13番 K.525
  「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(+)
 協奏交響曲 変ホ長調 K.297b(#)
近衛秀麿指揮(*)
BPO(*)
エーリッヒ・ヴェンツケ(Ob;*)
アルフレッド・ビュルクナー(Cl;*)
マルティン・ツィーラー(Hr;*)
オスカル・ローテンシュタイナー(Fg;*)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニアo.(+/#)
デニス・ブレイン(Hr;#)
シドニー・サトクリフ(Ob;#)
バーナード ウォルトン(Cl;#)
セシル・ジェイムズ(Fg;#)
 原盤、録音:仏Columbia SP、1937年(mat Col RX46-52)(*)/Columbia LP、1952年。
 ユニークなカップリングだが、グラモフォン誌のレビュー(1981年1月)に強烈な印象を受けたので2種の録音を並べることにしたとのこと。ブレインをはじめ当時のトップ管楽器奏者が勢ぞろいの興味深い内容。復刻も見事。
ベートーヴェン:
 交響曲第6番 へ長調 Op.68「田園」(*)/
 交響曲第8番 へ長調 Op.93(+)
デニス・ブレイン(Hr)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*)
フィルハーモニアo.(*)
トーマス・ビーチャム指揮(+)
RPO(+)
 原盤、録音:Columbia、1953年(*)、1951年(+)。
 ブレインが掛け持ちで首席奏者を務めたロイヤル・フィルとハーモニア管の2つのオーケストラによるベートーヴェン。どちらも首席のホルンはブレインが吹いていて一味違うホルンを堪能できる。
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(*)
 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60(+)
エーリヒ・レーン(Vn;*)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音(使用原盤):1944年(Melodiya LP Red Label)(*)/1943年6月30日、ライヴ(Melodiya LP Small Torch Label)(+)。
 ものものしいとさえいえるくらいにスケールの大きな第4番。フルトヴェングラーは、ここに収録されている以外にも1943年に放送録音をひとつ残しており、また1950年と1952年にウィーン・フィルとのスタジオ録音を残しているが、もっともフルトヴェングラーらしいのがこのライヴ録音である、と宇野功芳氏もライナーノーツで大絶賛。ヴァイオリン協奏曲もヴァイオリンの艶やかな音がたっぷりと堪能できる。
モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543(*)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83(+)
エドウィン・フィッシャー(P;+)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO
 録音(使用原盤):1944年(Melodiya LP Black Label)(*)/1942年(Melodiya LP Blue torch Label)(+)。
 フルトヴェングラーのモーツァルト第39番はライヴでは2回録音が残されているが、収録されているのは名演とされているほう。すべての音を復刻しようとするあまりに冒頭で音がちょっと割れ気味になってしまうことがあるが、それを補って余りある「フルトヴェングラー感」に圧倒されるCDとなっている。フィッシャーのドイツ魂もここに極まれり。
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218(*)
J.S.バッハ:パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004(+)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番〜アダージョ(#)
ブロニスワフ・フーベルマン(Vn)
ブルーノ・ワルター指揮NYP(*)
ボリス・ルーバキン(P;#)
 録音(使用原盤):1945年(Rococo LP)(*)/1942年(La Voce LP)(+)/1943 年(Patrick Harris Collection)(#)。
 これまでにもオーパス蔵で何度かSP復刻もリリースされている、ポーランド出身の名手、フーベルマンの今回はLP音源の復刻。奔放自在にして正確無比な弓さばき、野趣に溢れた表情、妖艶なメロディーの歌わせ方は聴き手を捉えて放さない魅力を持っている。(#)は相原氏によると初CD化の貴重なもの。(+)はラ・ヴォーチェ京都からの提供。
フィルハーモニア・プロムナード・コンサート
 (1953-1955年、英コロンビア)

 ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ(*)
 ヨハン・シュトラウス II:トリッチ・トラッチ・ポルカ(+)
 ヨハン・シュトラウス I:ラデツキー行進曲(+)
 シャブリエ:狂詩曲「スペイン」(#)
 シャブリエ:愉快な行進曲(+)
 ヨハン・シュトラウス II:ポルカ「雷鳴と稲妻」(+)
 スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲(+)
 ワインベルガー:歌劇「バグパイプ吹きシュワンダ」〜ポルカ(**)
 オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲
 ヘンデル/ハーティ編曲:「水上の音楽」組曲(++)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニアo.
デニス・ブレイン(Hr;*)
 録音:1953年7月(*/#)/1954年7月(**)/1955年7月(+)/1952年(++)。初期盤LP(英Columbia 33CFX- 33CX- )使用。
 『たゆとうような歌わせ方、なめらかなフレージング、美しくブレンドされた響き、スケーターズ・ワルツの最高の演奏がここにある。・・・人の一生に青春時代は必ず巡り来るが、同時に必ず過ぎ去る。ここにあるのは、カラヤンとフィルハーモニア管弦楽団の青春時代の、最良の記録である。』(山崎浩太郎/ライナーノーツより)。名曲を集めたプロムナード・コンサートの録音と、ヘンデルの「水上の音楽」を組み合わせて、あたかもコンサートの第1部と第2部のような仕上がりになっている。
OPK-7021
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(3CD)
2CD価格
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」(*)
J.S.バッハ:マタイ受難曲(+)
カール・エルプ(T:福音史家)
ウィレム・ラヴェリ(B:イエス)
ジョー・ヴィンセント(S)
イローナ・ドゥリゴ(A)
ルイス・ヴァン・トゥルダー(T)
ヘルマン・シャイ(B)
アムステルダム・トンクンストcho.
ツァングルスト少年cho. (以上;+)
ウィレム・メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウo.
 1941年、G-Telefunken SP より(*)/1939年4月2日、ライヴ、Philips LP A00150-53 より(+)。
 『マタイ受難曲はメンゲルベルクが毎年復活祭に演奏してきたもので、1939年の演奏がフィルムを使った録音で残されました。LPから復刻した音はとても67年前のものとは思えないものです。2枚に納めるためのカットはせずに3枚組としました。メンゲルベルク最高の遺産が味わえます。合わせてこれも貴重な41年録音の‘悲愴’(37年録音とは別)を組み合わせました。』(オーパス蔵)
OPK-7024
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(2CD)
1.5CD価格
フィストゥラーリ&LSOの「白鳥」
 チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」(要約版)
アナトール・フィストゥラーリ指揮
LSO
アルフレッド・
 カンポーリ(Vn独奏)
 録音:1952年、ロンドン、キングズウェイ・ホール。音源:英Decca LXTシリーズ LP。
 『録音時期は殆ど歴史的年代を示しているのに、これだけの音の鮮度。やはりffrr 録音の秘盤だけのことはある。この「白鳥の湖」の日本での初出は1957年7月新譜。フィストゥラーリは一躍バレエ音楽の巨匠と認められたが、録音がモノーラルで、翌年あたりからレコード界は「ステレオでなければ売れない」時代となって、「女王陛下の Swan Lake」と欧米で喧伝されたこともあると言うこの名演名録音の「白鳥の湖」も、熱心なバレエ音楽ファンやモノーラル録音愛好家に惜しまれながら「幻の名盤」になっていたのである。すぐれた音のCDとしての復活をよろこびたい。』(小林利之)
オーパス蔵からウラニアのエロイカ、登場(ピッチ修正)
 『これからは当盤をもってフルトヴェングラーの
   「エロイカ」のベストCDとしたい。』宇野功芳

 ベートーヴェン:
  交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」(*)
  「コリオラン」序曲(#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
VPO(*)、BPO(#)
 録音:1944年12月(*)/1943年(#)。使用LP:ウラニア(*)/メロディア 黒盤、青トーチ盤(#)。
 『ウラニアの最初期盤ではありませんがかなり初期のプレスらしく随分と豊かな音です。安原氏の手持ちの1枚が素晴らしい音でした。2年以上前に復刻していましたが、一部修復の必要な個所があり先延ばしになっていました。キングの須賀エンジニアの工夫で何とか修復ができたので発売にこぎつけられました。
  組み合わせは有名な「コリオラン」ですが、音のよい黒ラベルをメーンとしました。以前ブルックナーの第5(OPK-7013)を黒レーベルで出した際に、「何故もっと初期の盤を使わないのか」というメールをいただきました。実は初期盤がよくない場合もあります。「コリオラン」の場合青トーチレーベルは音が痩せている上にピチカートの欠けや拍手の挿入などあって問題があります。そこでおまけとして初期盤の音を付けました。一度お確かめください。』(相原 了/オーパス蔵代表)
 『久しぶりに「ウラニアのエロイカ」を聴き、感動した。ぼくはフルトヴェングラーの「エロイカ」では、夙に52年のウィーン盤をベストに挙げて来たが、それは録音の差によるところが大きい。ウラニア盤は今まで、ずいぶん復刻CDを耳にしたが、ウィーン盤を超えるようなものにはついぞぶつからなかった。ところが、今回のオーパス蔵盤は違う。その鳴りっぷりの良さ、歪みの少なさ、音の鮮明さが今までの復刻盤の比ではなく、これからは本盤をもってフルトヴェングラーの「エロイカ」のベストCDとしたい。』(宇野功芳)
OPK-7027/8
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(2CD)
1CD価格
「このあと7か月もすればこの世の人でなくなった
 フルトヴェングラーの、告別を思わせるブルックナー演奏。
  オーパス蔵盤の味わい豊かな音づくりは素晴らしい」(小林利之)

 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(*)
 ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調Op.21(#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
VPO
 録音:1954年4月10日(*)/1952年11月29日(#)、ともにライヴ。音源:市販テープ。
 『某所からオープンリールテープが貸し出され、試しに音を録ってみました。この種のテープはヨーロッパでかなり出回ったようです。ブルックナーはAndanteが放送局のテープからCD化しておりますが、全く遜色のない音で驚きでした。市販テープといっても元テープに近い音源から作られたのでしょうか。(以前に出しました54年のニューイヤーコンサートもテープがありましたが破損しておりLPから起こしています[OPK-7006/7]。)一方のベートーヴェン「第1番」はフルトヴェングラー大病後の復帰初日(1952年11月29日)の貴重なライブ録音です(EMBLEM 等の11/30 録音とは別演奏)。』(相原 了/オーパス蔵代表)
 『・・・しかし、最高の聴きどころは第3楽章のアダージョ。ブルックナーの書いたもっとも美しい楽章だが、最晩年の明澄と古雅の心境に達したフルトヴェングラーの表現は、叙情のきわみに素朴な憧れをこめて、美しいフレーズごとに数秒間の無音の区切りをおく。その絶妙の空間はまさしく天国的な祈りを思わせる。とりわけ忘れがたい情感につつまれるのはアダージョの結び。ホルンの吹く第1主題の悲痛なこだまと響きあう、嘆きにも似た甘美な第1ヴァイオリンの第2主題…。あの弱奏につぐ弱奏の4分50秒! その悲しいまでの美しさ! 演奏している1954年4月といえば、あと7か月もすればこの世の人でなくなるフルトヴェングラーの、これが告別の予感だったかも知れなくて、荘厳なリズムではじまる素晴らしい第4楽章より以上に、このアダージョを、精神的な情感のクライマックスとして、ハース版よりも相性のよさを共感しつつ改訂版の表情を慈しんでいる指揮ぶりは感銘深い。
  VPOの弦のアンサンブルの中でのヴィオラや、チェロ・パートが旋律を担当する場合などの音の質感や、素晴らしいホルンの響きやトランペットの存在感を音楽的に出したオーパス蔵盤の味わい豊かな音づくりは素晴らしい。』(小林利之)
デニス・ブレインが吹く、カラヤン指揮
 チャイコフスキーの第5交響曲

 チャイコフスキー:
  交響曲第5番 ホ短調Op.64/組曲「くるみ割り人形」
デニス・ブレイン(Hr)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニアo.
 録音:1952年、キングスウェイ・ホール、ロンドン。使用LP:英Columbia (33CX シリーズ)。
 『1952年カラヤンがフィルハーモニアと録音を本格化したころの録音です。彼が録音したチャイコフスキーの第5番は5種類ありますが、これは最初のものです。この演奏はじつに雄大かつしなやかな情感を表現した優美なものです。勝手な推測ですが、カラヤンはまだムラヴィンスキーの同曲の演奏を耳にしていなかったのではないでしょうか。後年の演奏と違い、ドイツロマン派を思わせるゆったりした歩みはデニス・ブレインの優美なホルンと相俟って魅力をたたえています。当時のフィルハーモニアの実力を感じるにもってこいの録音です。』『ホルンのデニス・ブレインが吹く、チャイコフスキーの第5交響曲、どうしてCDからすぐ消えてしまったのか。後年の録音からは味わえない優美さを味わってください。』(相原 了/オーパス蔵代表)
 『当時、1950年代半ばまでのフィルハーモニアは、若くて優秀な奏者をそろえていたことで知られる。飛び抜けてスター性をそなえていたのがホルンのデニス・ブレインで、この録音でも特に第2楽章で、そのソロを堪能できる。スケール感豊かなふくらみをもち、温かく安定したその響き。それがフィルハーモニア自慢の木管群とからみあう美しさには、思わず聞きほれてしまう。楽団の創立者で、この録音のプロデューサーでもあるウォルター・レッグの得意気な表情が、目に見えるような気がする。』(山崎浩太郎)
 # 当盤は、2019年4月のレーベル受注分を持って廃盤&国内代理店扱い終了となりました。当店では海外流通在庫のお取り寄せを続けますが、最終的には入手出来無くなります。
カラヤン45歳、1952年のチャイコフスキー
 チャイコフスキー:
  交響曲4番 ヘ短調 Op.47/
  「眠りの森の美女」より
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニアo.
 録音:1952年。音源:初期英Columbia LP 33CXシリーズ使用。
 前回の第5番に続きカラヤンが多く録音を残した第4番の最初の録音。ホルンがマイクに入りやすくするため指揮者の後に背中を向けて並んで録音したとのこと。フィルハーモニアの神々しさも合わせ、後年のベルリン・フィルでは味わえない、上昇気流に乗ったカラヤンによる颯爽とした演奏。
 『イギリスのオーケストラの持つ品格と風合いを活かしながら、カラヤンは氷上を滑りぬけていくような快速のスピード感と鮮やかさで、泥臭くない、洗練されたチャイコフスキー演奏をここで聴かせている。第3楽章のピツィカートの連続から、第4楽章の息をつかせぬ畳みこみの迫力には、その特長がよく出ている。後年のベルリン・フィル盤はもっとオーケストラが重いし、最晩年のウィーン・フィル盤ではカラヤンの緊張が途絶えがちになる。それぞれ、よくもわるくも録音時点でのカラヤンの音楽を端的に示した盤なのだが、このフィルハーモニア盤の颯爽たる演奏は、45才のカラヤンの才気を見事に捉えたものと言えるだろう。』(山崎浩太郎)
レオポルド・ウラッハのモーツァルト
 モーツァルト:
  クラリネット協奏曲 K622(*)/
  クラリネット五重奏曲 K581(#)
レオポルド・ウラッハ(Cl)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*)
VPO(*)
シュトロースSQ(#)
 音源:私家版SP、ベルテルスマンLP (#)。(#)は先にGREENDOOR から GDFS-0029 として復刻されていた
 『オーパス蔵としてもモーツァルト生誕250年にあたって何かと思いましたがウラッハに落ち着きました。どちらもウェストミンスター盤が有名でその前に録音されたものは評価も購入も後回しにされる傾向があります。そこでマイナーレーベルの特権を(面子が要らない)利用して2つの録音を一緒にまとめました。協奏曲もロジンスキー盤よりいいと思っています。いかがでしょう。』(レーベル・オーナー 相原氏談)
カラヤン〜モノラルの
 オペラ間奏曲集&序曲

 フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」序曲(*)
 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(#)
 レオンカヴァッロ:「道化師」間奏曲(+)
 オッフェンバック:「ホフマン物語」〜舟歌(+)
 コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」間奏曲(+)
 プッチーニ:「マノン・レスコー」第3幕の間奏曲(+)
 ヨハン・シュトラウスII:「ジプシー男爵」序曲(**)
 ビゼー:「カルメン」第4幕の間奏曲(+)
 マスネ:「タイース」瞑想曲(+)
 ムソルグスキー:「ホヴァンシチナ」第4幕の間奏曲(+)
 グラナドス:「ゴイェスカス」間奏曲(+)
 ヴェルディ:「椿姫」第3幕への前奏曲(+)
 マスカーニ:「友人フリッツ」第3幕の間奏曲(+)
 ヨハン・シュトラウスII:「こうもり」序曲(##)
デニス・ブレイン(Org;#)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニアo.
 録音:1954年7月(#/+)/1953年(*)/1955年7月(**)/1955年4月(##)。
 『「プロムナード・コンサート」に続くカラヤンがモノラル時代に録音した「オペラ間奏曲集」をベースに序曲をスパイスとして加えました。聴衆を魅了した40 代の柔軟さ、躍動感を味わってください。』(相原 了/オーパス蔵代表)
 『このCDの曲目のメインとなっているのは、1954年7月22日から24日にかけてロンドンのキングズウェイ・ホールでセッション録音された、11曲からなる「オペラ間奏曲集」である。
  5年後の1959年には曲目を多少入れ換えたステレオ再録音も行なわれているのだが、他の多くのカラヤンとフィルハーモニア管弦楽団によるモノラル同様、ここには再録音の際には失われた、旋律のしなやかな歌いくちや、スケールと色彩感がある。わずか5年の間にカラヤンを取り巻く状況も、オーケストラの構成も大きく様変わりしたのだ。たとえば「タイスの瞑想曲」のパリキアンも独奏者としての活動を増やしてコンサートマスターを辞め、ブレインに至ってはこの世の人でさえなかった。
  カラヤンという人は、オペラ指揮者としてはドラマに踏み込みきれない――その演奏はドラマティック、ではあるのだが――もどかしさがあったけれど、こうした間奏曲や、あるいは序曲での雰囲気をつくることについてはとても上手である。そしてその雰囲気という点に関しては、モノラル盤はステレオ再録音よりはるかに豊かなものをもっているのだ。』(山崎浩太郎)
1938年のライヴ録音とは思えない
 明瞭な音で蘇るフォイアマンと
  トスカニーニの「ドン・キホーテ」

 ハイドン:交響曲第92番 ト長調HOB.I:92
       「オックスフォード」(*)
 R.シュトラウス:「ドン・キホーテ」Op.35(#)
エマニュエル・
 フォイアマン(Vc;#)
アルトゥーロ・
 トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1944年(*)/1938年(#)。
 『フォイアマン、トスカニーニとNBC 交響楽団の「ドン・キホーテ」はこれまで何度も出ておりCDも複数ありますが、それらは単に歴史的記録のレベルでした。ところが今回「これは音がよいよ」と紹介された私家盤LPは素晴らしい音でびっくりしました。フォイアマンの細かいニュアンスもよくわかります。ただときどきハムが出てきます。これまでの音源がハムを嫌ってカットしたため貧相な音になったものか、別装置による録音なのかはわかりません。本CD では音を優先させハムを残しています。慣れれば気にならなくなると期待して。』(相原 了)
 『プライベートLPが音源とのことだが、音の生々しさ、分離のよさが格別で、硬めの音質の M&Aや腰のないGUILDよりも、音楽に引き込まれる。・・ここで使われているのは(ハイドンと同様)かなり良質なものらしい。どこに何があるのか、何がよりよい音なのかが、理屈では割り切れない世界なのである。(中略)冒頭の、ふわっと跳ねるようにして始める軽やかな導入、独特のひねりとうねりを加えた緩急のあるフレージング、そしてその見事なテンポ設定。けっして澱むことのないその進行は、まさにトスカニーニを聴く喜びを味あわせてくれる。ここで顔を出してくる各楽器のキャラクターが明快に聴き分けられるのが、このオーパス蔵盤の魅力である。そしてそこに歌いはじめる、気品と若々しい表情をもったフォイアマンのチェロ。老騎士ドン・キホーテにしては若武者すぎる感もないではないが、世界的巨匠トスカニーニに臆することなく自分の音楽を貫く、その心意気が素晴らしい。』(山崎浩太郎;ライナーノーツより)
デニス・ブレイン没後50年記念
 ブリテン:セレナードOp.31
  (テノール、ホルン、弦楽合奏のための)(*)
 バークリー:ホルン・トリオ(#)
 J.S.バッハ:
  ブランデンブルク協奏曲第1番 へ長調BWV1046(#)
デニス・ブレイン(Hr)
ピーター・ピアーズ(T;*)
ユージン・グーセンス指揮(*)
新so.(*)
マヌーク・パリキアン(Vn;#)
コリン・ホースリー(P;#)
ボイド・ニール指揮(+)
ボイド・ニール合奏団(+)
 音源:初期LP ( Decca, UK - Col, MMS )
 『ブリテンのセレナードは44 年の録音に比べてピアーズ、ブレイン共に深みが増しています。グーセンスのバックもしっかりしています。バークレイの曲も聴き応えあるものですが、ブレインの録音があるのでその後のホルン奏者が取り上げられないのだそうです。ブランデンブルク協奏曲もボイド・ニールとの最初の録音はあまり良くない(Potter)ということで再録音を選びました。』(相原 了)
 『朗報だった。かねてからブレインの芸術に信仰的情熱を示してきたオーパス蔵による復刻盤で、待望の再録音の《セレナード》が世に出ることになったからだ。待ちに待った《アレクサンダー》によるブレインが聴けるテスト・マスタリングCDR…ときめく胸をおさえながら聴いた「プロローグ」から1曲また1曲、…やはりブレインは素晴らしかった。(中略)自然倍音のみで吹奏される「プロローグ」をまず繰り返して聴いてほしい。第2楽章のコットンの詩による「牧歌」で“日は暮れようとして…”と歌い出すピアーズのテノールを受け継ぐブレインのホルンが、歌と全く同じ表情のフレージングで吹きはじめることや、第3楽章のテニスンの詩による「夜想曲」で“響け、角笛、答えよ、こだまよ、深紅の谷が答えるのを…”と歌うテノールへの、ほのぼのとした表情で、朗々と応答するホルンの迫力がたまらなくいい。』(小林 利之;ライナーノーツより)
トスカニーニ&NBC
 英 HMV 盤LPによる 音のよさ

 サン=サーンス:
  交響曲第3番 ハ短調 Op.78「オルガン付き」
 エルガー:エニグマ変奏曲 Op.36
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.
 原盤:英HMV LP。
 『従来伝説的に語られていた英HMVプレス盤LPによるトスカニーニ/NBC響の音のよさが、噂から真実になったことを喜びたい。サン・サーンスの第1楽章第2部ポコ・アダージョで密やかに現れるオルガンの重厚なペダル音。オルガンと弦の美しい和声のコラボレーションでは、かつてのトスカニーニ/NBCのディスクからは絶えて聴かれなかった響きの豊かさ、しなやかさを満喫できるし、スケルツォ風の第2楽章第1部ではトスカニーニらしく控え目な打楽器群にピアノも参加して多彩な音がかけめぐる。そして一瞬の空白をぶち破る豪然たるオルガンの大音響から絢爛たるクライマックスに突入する。エニグマは意外にも親しみやすい「優しさと愛と微笑ましいユーモア」にあふれる音楽なのに気付かせてくれる。トスカニーニ一流の品位を持った演奏でもあり、イギリスの作曲家の作品には英HMVの音感が冴える。』(小林 利之)
 『トスカニーニとNBC交響楽団の一連のLPで米RCA盤よりも英HMV盤の方が音がよいという話を耳にして以来HMV盤を入手するようにしてきた。確かにRCA/Victor盤に比べて音にふくらみがありトスカニーニの音楽も迫力というより音楽的な豊かな響きがある。ただしHMV盤のトスカニーニ録音は余り多くない。アメリカのRCAがヨーロッパ向けに自分で手掛けるようになりHMV盤はなくなったためである。新しく出た英RCA盤は当然ながらきつく痩せたあのトスカニーニの音になっている。
  今回の2曲はいずれも英HMV− LP を用いている。両者を比べるとセッション録音のエルガーの「エニグマ」変奏曲が実に豊かな響きで、チェロが歌うところなどチェロはトスカニーニの楽器であったことを思い起こさせてくれる。
  他方のサン・サーンスはRCA盤やCDに比べて音に厚味はあるが、第4楽章のクライマックスなど迫力は満点であってもかなりヒステリックな音である。これはライブ録音でありそんなものかという気もするが、実はこの日の前半の曲はロッシーニの弦楽ためのソナタ第3番で、オーパス蔵で既発売(OPK-2059)の音を聴くと豊かな美しい音である。この音源はRCAではないが録音は同じ装置で行っている可能性が高く、RCAが迫力優先の音作りをしたのではないかと想像してしまう。今回の音はHMV盤のままでもよいのであるが、前半のロッシーニの音やエニグマの音を参考にして多少バランスを変えてみた。晩年のトスカニーニの音楽は骸骨化しているという批判もあるが、レコード製作にも責任があるのではないかという提起でもある。』(相原 了)
OPK-7036
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(2CD)
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ワルター&フェリアーの「大地の歌」には
 違う音のレコードがあった!

 マーラー:
  大地の歌/
  リュッケルトの詩による3つの歌
   [私は俗世から消え失せた/
    優しい香りを吸った/真夜中に]
キャスリーン・フェリアー(A)
ユリウス・パツァーク(T)
ブルーノ・ワルター指揮
VPO
 録音:1952年。Decca、セッション録音/音源:UK-London LP(2種)/歌詞対訳:甲斐貴也。
 『ことの始まりは、安原氏の永年の親友であった浜田氏が亡くなり、残されたレコードコレクションの整理を安原氏が任されたことにあります。多くは日本盤LP でしたが中にワルター「大地の歌」の英ロンドン盤がありました。非常にきれいなものでほとんど聴かれてない様子のものです。この浜田盤の音が従来 LP や CD で流布しているものとは響きが違い、オーケストラが前面に出てディテールもクリアに入っている音でした。いままで音が違うという記述を見たことがないので、音の違う理由はわかりません。単にカッティングマシンの特性が違ったのか、テープの修正を行ったのか、あるいはこれはヴォーカルのバランスを修正したのか、いずれにせよ通常聴く音と浜田盤の音は違っています。ヴォーカル主体の曲なので流布版の音でよいと思いますが、ワルターがウィーン・フィルにどう要求していたのかは浜田盤の方が興味深く聴くことができます。
  発売に当たってどちらを採用するか迷いに迷った挙句、それぞれに音響的にも音楽的にも意味があると考え両方を残すことにしました。流布しているバランスのものは、最も音がしっとりしていて発売も古そうな安原盤(英ロンドンLL オレンジラベル)を採用しました。』(相原 了)  『近頃、予期せぬ出来ごとが多い。こちら年の功も手伝って、よほどの事件でなければ驚かなくなっているのだが、これには驚いてしまった。なにしろブルーノ・ワルター指揮のウィーン・フィルが、カスリーン・フェリアー、ユリウス・パツァークと1952年に録音、英デッカの古今不滅の名盤と称えられているマーラーの“Das Lied von der Erde”「大地の歌」には、従来から親しまれているものの他に、オーケストラの多彩な演奏をより前面に出し、精緻な表現のディテールをクリア・アップして、声楽パートとの総合的な音響バランスを整えた別のプレスがあったのだから。(中略)もう一度、今回のオーケストラ主体の新しい(と思われる)プレスの英ロンドン黒ラベル盤による復刻を聴き直してみると、これは!と思うほど、全曲、ワルターの指揮がいちだんと精彩を発揮、凄みさえ感じさせる楽章があるのを再確認させられる。劈頭の「現世の苦を詠う酒宴歌」での中間部、今回の歌詞の翻訳者甲斐貴也氏が指摘された“第3連を「悲歌」と考える”解釈を正当化するようなワルターの指揮は、ウィーン・フィルから冷え冷えとした血も凍るような寂寥感を響かせるのが明瞭化して絶妙だし、続く「秋に寂しき者」の16分音符で動く第1 vn の抑制した表情、オーボエの哀愁を含んだ節回し、「美について」における奔放多彩な表現と鮮やかな対応、「春に酔える者」の感心するほかない精妙かつ的確なマーラーの譜面の指示の再現力など、従来の素晴らしさにさらにヴェール一枚ほど剥がしたかのような、オーケストラの響きのみずみずしさを聴きながら、以前にも書いたことだが、この愛する名盤も、知らず知らずのうちに自分と一緒に年をとり、録音も古びて聴きづらくなるのか、と諦めていたところ、今回の奇蹟の復刻盤にふれて、ああ良かった!これを聴けてと、満足感に頬がゆるむのを覚えた。』(小林 利之)
アルトゥーロ・トスカニーニ〜ヴェルディ
 歌劇『ナブッコ』
  〜行け我が思いよ、黄金の翼にのって/
 歌劇『イタリアのロンバルディア人』
  〜序奏と三重唱/
 歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲/
 歌劇『ルイザ・ミラー』 より
  [序曲/この静かな夜には」/
 歌劇『リゴレット』第3幕(*)
アルトゥーロ:トスカニーニ指揮
NBCso.、
ウエストミンスターcho.
ジャン・ピアース、
ヴィヴィアン・デラ・キエサ、
ニコラ・モスコーナ、
ジンカ・ミラノフ、
ナン・メリマン、
ン レナード・ウォーレン
 録音:1943年/1944年(*)。原盤:UK- HMV LP。トスカニーニHMV LP 復刻シリーズ第2弾3タイトル。
 『RCA等の記述から推察するに、RCAによるトスカニーニLPの音は、トスカニーニ家の石造りのホールにおいて大音量で再生した場合にベストに聴こえるように設定されたようですが、英HMV の音は一般家庭の絨毯やカーテンのある普通の部屋で聴くにふさわしい設定がなされているようです。実際にホールで聴衆が耳にした音はどちらだったのでしょうか。どちらが正しいかも大切でしょうが、所詮どちらも仮定の話しです。むしろ、我々は両者の違いを楽しむことができるのを喜ぶべきではないでしょうか。最近のマスタリングはきれいになりすぎ、まるでトスカニーニがサイボーグのように響く例があります。ひと昔前のヨーロッパではどんな音が聴かれていたのか興味がありませんか。』(制作者)
 『極めつけ「ナブッコ」行け我が思いよ、黄金の翼にのってを含む1940 年代トスカニーニのヴェルディ』
 『さて、聴きなおしてみて、トスカニーニにとってヴェルディの音楽が血肉の一部と化していることを、あらためて教えられた。リズムの精気、たぎりたつようなカンタービレ、たくましくひきしまった、とてつもなく熱い響きなど、いずれをとっても比類なきもの、余人をもって換えがたいである。そしてそれらが堅苦しく痩せることなく、大きな呼吸感をともなっている点は、まさしく1940 年代までのトスカニーニの録音にしか聴くことのできない魅力だ。(中略)最後に音質のこと。RCAのCDが基本的に硬く痩せているか、あるいは鼻づまり気味の音質なのに対し、このオーパス蔵の盤は力強く明快な響きで、トスカニーニの魅力をいっそうわかりやすくしている。』(山崎浩太郎)
アルトゥーロ・トスカニーニ〜ベートーヴェン
 交響曲第2番 ニ長調Op.36 (*)/
 交響曲第4番 変ロ長調Op.60 (#)/
 『エグモント』序曲(+)
アルトゥーロ:トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1949年&1951年(*)/1951年(#)/1952年(+)。原盤:UK- HMV LP。『実はトスカニーニのベートーヴェンは偶数番号がよいのです、ということが実感される録音、あのクライバーはこの第4を聴いていたに違いないと思わせる演奏』
 『《第4》は'51年2月3日、カーネギーホールでの演奏のNBCによる放送録音だが、これがすごくリアリスティックな録音で、復刻されたCDR(カデンツァ注:記載ママ。サンプル盤の事か)でも、鮮度みなぎる再生音となった。演奏も最高にトスカニーニ的でみずみずしく、第1楽章導入部の優美だがぐっと抑えた表情から、やがて訪れる主部への期待をふくらませていくのだが、35 小節のヴァイオリンの急激なクレッシェンドで爆発する全合奏のff と、アレグロ・ヴィヴァーチェになだれ込んでからのぐいぐいとしゃくり上げるリズミックな疾走ぶりと前進力。にもかかわらず曲の造型的な構成感は緊密の極。瞬時も乱れず走り続けるアンサンブルの冴えとともに圧巻そのもの。こんなすごい演奏と録音だったとは、全く信じられないことだった。』(小林利之)
アルトゥーロ・トスカニーニ〜「ヴェルレク」
 ヴェルディ:レクイエム
ヘルヴァ・ネッリ、
フェードラ・バルビエリ、
ジュゼッペ・ディ・ステファノ、
チェーザレ・シエピ
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.、ロバート・ショウcho.
 録音:1951年。原盤:UK- HMV LP。『トスカニーニが残した6種のヴェルディ「レクイエム」の中でも第一に聴かねばならない51年の録音、HMVの音は格別です』
 『トスカニーニが最初から留意した伝説的な表現のひとつに〈怒りの日〉で聴衆の心を震撼させるグラン・カッサ(バス・ドラム)の打撃ぶりがある。「皮を完全にピンと張り、独奏の際には最も強烈なアクセントをつけて打つ」と楽譜に書きこんだヴェルディの意図そのまま「人に恐怖心を起こさせるほど轟かせねばならない」という強打効果を打楽器奏者はもとより録音側にも要求している。今回のオーパス蔵のHMVオリジナル・プレス盤LPによる復刻CDで聴く「トスカニーニ恐怖のグラン・カッサ」の(本当に本物らしい感じの)響きをぜひ注意して体験していただきたい。』(小林利之)
フィストラーリ〜「くるみ割り」「眠りの森の美女」
 チャイコフスキー:
  「くるみ割り人形」組曲(第1番)(*)/
  「くるみ割り人形」組曲(第2番)
   [フィストラーリ編集](*)/
  「眠りの森の美女」(全曲;#)
アナトール・フィストラーリ指揮
パリ音楽院o.
 録音:1951年(*)、1952年(#)、原盤: Decca 初期LP (LXT, LL)。
 『フィストラーリとロンドン交響楽団によるOPK-7024「白鳥の湖」(全曲)について、Gramophone 誌のRob Cowan 氏の評は「おそらくDECCA自身が手掛けるより良い音であろう」というもので、気に入られた証拠に「フィストラーリの「眠りの森の美女」も復刻して欲しい」と要望されました。何といってもフィストラーリのしなやかさ、まさにバレエ音楽のエキスパートと言えるもので、舞台なしで全曲を聴かせてしまうその演奏が理想の音質で蘇りました。また今回のオーケストラはパリ音楽院管弦楽団で「白鳥の湖」のロンドン交響楽団とは違う洒落っ気があります。特にオーボエ等木管の響きが魅力です。フィストラーリは「くるみ割り人形」の全曲は残しておりませんが、LP 両面を使って組曲を2つ録音しています。第2番は何とフィストラーリが編集したもので貴重な録音です。何とか両曲がCD2枚に収まりました。「白鳥の湖」(OPK-7024/5)と合わせてフィストラーリが振るチャイコフスキーの3大バレエが揃います。この機会にどうぞ。』[相原了(東工大教授)が主宰する「オーパス蔵」]
 #カデンツァ注:上記文書の末尾署名は、当初「オーパス蔵代表工学博士 相原了(東京大学教授)」となっていたため、当店で[代理店記載ママ:おそらく「東京工業大学教授」の誤り]と追記し掲載しておりましたが、代理店より、上記段落末尾[内]が正しい旨訂正が参りましたので、そのまま表記を差し替えております。
エルリ、メルケル、バルヒェット〜
 バッハ:ヴァイオリン協奏曲集

  ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調BWV1041(*)/
  2台のヴァイオリンのための
   協奏曲 ニ短調BWV1043(#)/
  ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調BWV1042(+)/
  ヴァイオリンとオーボエのための
   協奏曲 ハ短調BWV1060(**)
ドヴィ・エルリ(Vn;*/#)
アンリ・メルケル(Vn;#/+)
ラインホルト・
 バルヒェット(Vn;**)
クルト・カルムス(Ob;**)
クルト・レーデル指揮
ミュンヘン・
 プロアルテ室内o.
 LP; Ducretet Thomson。
 『一味違ったバッハを聴きたいという声もあり、フランスの2人、エルリとメルケルそしてドイツのバルヒェットをまとめてヴァイオリン協奏曲で1枚にしました。共通なのはバックを務めるクルト・レーデル指揮のミュンヘン・プロアルテ室内管弦楽団です。音源はフランスのデュクレ・トムソンのLP を用いています。ピリオド奏法はまだ出てこない時代の優雅なフランスのバッハ、きちっとしたドイツのバッハと一味違ったバッハを楽しめます。
  同じ組合せでHyperion から、ピリオド演奏でおなじみのMackintosh を中心にしたアルバムも出ていますが、アプローチの違いはあってもそれぞれにハイレベルでの特長があります。両方聴いてどちらも楽しむ、これが正解でしょう。』(東工大教授 オーパス蔵代表 相原了)
OPK-7044/5
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ヴェルディ:歌劇「椿姫」
 リチア・アルバネーゼ(ヴィオレッタ) ジャン・ピアース(アルフレード)
 ロバート・メリル(ジェルモン)/他
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC so.
 1946年12月1日、8日、ライヴ、NBCスタジオ8H。歌詞対訳は付いていない。原盤:BMG/RCA。ソース:英HMV-LP。
 『この低音の響きの豊潤さが、演奏全体を暖かいぬくもりにみちたものに感じさせるのだが、これこそオーパス蔵独特の音をグレードアップさせる復刻、その効果は素晴らしい!(音楽評論家 小林利之)』
 『好評のトスカニーニの英HMV-LP 音源復刻は彼の残したオペラ全曲録音から「ラ・トラヴィアータ」全曲を選びました。牛窓(岡山県の瀬戸内に面した美しい港町。)のレコード蔵で RCA 盤と HMV 盤を第3幕で比べたとき、思わず「同じ演奏?」と歎声が漏れました。低音がきちんと入った HMV の音は素晴らしいものです。(相原 了)』(以上『』内は代理店の案内文より)
トスカニーニ:アンソロジー 1
 ブラームス:ハンガリー舞曲集〜 Nos.1, 17, 20, 21(*)
 トマ:歌劇「ミニヨン」序曲(#)
 カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」〜第4幕前奏曲(#)
       歌劇「ローレライ」〜水の精の踊り(#)
 ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」序曲(+)
 ポンキエッリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」〜時の踊り(#)
 エロルド:歌劇「ザンパ」序曲(#)
 デュカ:交響詩「魔法使いの弟子」(**)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1950年(**)/1951年(+)/1952年(#)/1953年(*)、カーネギー・ホール(*/#/+)、スタジオ8H(**)。
 『魔法のタクトだとしか思えない。それをなにかに例える言葉が見つからない。譜面の上では単純な、ただの音階に見える音符たち。そんな音符のつらなりなのに、トスカニーニのタクトが閃くと、ただの音階は黄金の輝ける名旋律に姿を変えて行く。さらに、これまた単なる弦のピチカートの音の散らばりが、研ぎ澄ました音の粒立ちでオーケストラの分厚い和弦の雲間から現れるとき、突如それらのピチカートは、きらめく光を放射する紫ダイヤの結晶に似て響いている音楽を忘れがたい美の一瞬とする。弾いているオーケストラは、世界の名手を選りすぐってあつめたNBC交響楽団のアンサンブル。』(音楽評論家: 小林利之)
トスカニーニ:アンソロジー 2
 ビゼー:「カルメン」組曲第1番(*)
 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」Op.9(#)
 ベルリオーズ:マブ女王のスケルツォ(+)
 サン=サーンス:死の舞踏 Op.40(**)
 フンパーディンク:
  歌劇「ヘンゼルとグレーテル」〜前奏曲(*)
 スメタナ:交響詩「モルダウ」(##)
 シベリウス:フィンランディア(*)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1950年(**/##)/1951年(+)/1952年(*)/1953年(#)、カーネギー・ホール(*/#/+/##)、スタジオ8H(**)。
 『最初の「カルメン」組曲から完全にノック・アウトだ。「アラゴネーズ」の圧倒的な明晰さとリズムの弾力、最高にうまいオケの迫力。フルートがハープの伴奏で歌う「間奏曲」の美しさ。「アルカラの竜騎兵」の生々しい打楽器など、フルトヴェングラー的なムードやニュアンスはいっさい考えておらず、音楽の本来あるべき姿が純正な姿で出現する。情緒で汚されていない最高級の音楽がここにある。そして最後の「フィンランディア」!これは史上最高の名演ではあるまいか。
  こんなに凄みのある演奏は他に絶対に皆無。金管やティンパニのドスの利いた怒りは全曲を荒れ狂い、後者はスコアにない部分でさえつけ加えられて、ものをいう。トスカニーニはスコア通り?とんでもない!やるときはやるのだ。』(音楽評論家:宇野功芳)
OPK-7048/9
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ヴェルディ:歌劇「オテロ」
 ラモン・ヴィナイ(T;オテロ) ハーヴァ・ネッリ(S;デズデモナ)
 ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br;ヤーゴ) ナン・メリマン(Ms;エミーリア)他
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso.
 録音:1947年12月6日、13日、ライヴ、NBCスタジオ8H。
 『ほとんど完璧な仕上がり、これなら何故オーパス蔵の復刻が必要だったか直観的に理解できる。RCA 盤のCD と聴きくらべれば、高音域のくせのないオーケストラ、ことに第1 ヴァイオリンの高音のやせぎみだった質感が今回の復刻では暖かみのあるものに聴かれるし、ヴィナイのオテロ、ヴァルデンゴのヤーゴの声の力強さと輝きにみちた声の魅力には聞きほれる。』(小林利之)  『英HMV-LP 起こしオペラ第2 弾には「オテロ」全曲を選びました。冒頭の嵐の場面の緊迫感と嵐の凄まじさはRCA 盤では聴くことができません。レクイエム「怒りの日」と共に力強い低音の迫力は必聴です。』(相原 了)
トスカニーニ〜ショスタコーヴィチ
 交響曲第7番
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1942年7月19日、ライヴ。ソース:Private LP。
 『ティンパニの決然たる打ち込みの打撃音! この低音なくしてはショスタコーヴィッチの交響曲は成立しない』
 『フォイアマンのドン・キホーテ(OPK-7033)のように音響の優れた音源を提供いただくケースは,ライヴや放送録音でありますが,今回提供されたLP の「レニングラード」の音の迫力には驚かされました。エアチェックが放送局の録音より優れているとは思えないので,今回の音源は1 回限りの放送の記録として,複数録ったであろうもののひとつと考えられます。』(相原 了)
 『オーパス蔵の復刻CD は、あきらかに「RCA とは同演奏の別録音」のように聞こえます。ほんの試みに第1 楽章冒頭の第1主題を27秒ほど聴けば違いは歴然です。まず3小節目で出現するティンパニの決然たる打ち込みの打撃音と、つづく2小節の生々しい打ち込みがコントラバスの超低音とともに、オーケストラ全体の響きを凄味のある重厚な力感として支えていることで、これこそトスカニーニのダイナミズムだと直感させます。』(小林利之)
クーベリック&シカゴ響
 ドヴォルジャーク:
  交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」(*)
 モーツァルト:
  交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」(#)
ラファエル・クーベリック指揮
シカゴso.
 録音:1951年(*)/1953年(#)。原盤:Mercury /ソース: HMV-LP 。
 『若き日のクーベリック 離れざるをえなかった故国に別れを告げ、新しい世界を見据える意気込みが聴ける演奏』
 『「新世界から」は、ティンパニの凄まじいクレッシェンドとともにアレグロ・モルトの主部に突入、第1主題がホルンに出ます。このあたりの凄みは、今回の復刻ではじめて再現されたもので、オリジナルの録音にはこんな鮮烈の響きがはいっていたのかと驚かずにはいられませんでした。また「プラハ」をクーベリックは、最晩年の1991年10月11日というプラハでの生涯最後の演奏会で「新世界から」と一緒にとりあげた際のライヴ録音があり、この2曲を宿命的なプログラムと考えていたもののようです。39歳という若いクーベリックのアメリカ録音は、オーケストラの自発性にゆだねるところ顕著だった1961年ウィーン盤の流麗かつ自然な演奏に対して、あらゆる面でクーベリックならではの知的に構成され、冴えて品位を失わぬ演奏で、節度ある美しさが印象的なモーツァルトを聴かせてくれます。今回のオーパス蔵盤の復刻技術とマスタリング感覚の冴えっぷりは、お見事というに値しましょう。』(小林利之)
トスカニーニ〜シューマン、ラヴェル&レスピーギ
 シューマン:
  交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」(*)
 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲(#)
 レスピーギ:ローマの祭(+)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBCso.
 録音:1949年11月12日、スタジオ8H、NBCライヴ(*)/1949年11月21日、カーネギー・ホール(#)/1949年12月12日、カーネギー・ホール(+)、原盤: UK-HMV (ALP)。
 『「ダフニスとクロエ」の美しさが徒事ではない。これはイタリアの陽光に照らされたフランス音楽だ。詩情がいのちのラヴェルだが、トスカニーニは委細構わずに進む。・・・とにかく、この色彩の洪水と凄絶なフォルテと音楽の前進性はすばらしいの一語に尽きる。オーケストラの統率力は抜群で、どんなに楽器が増え、最強奏してもごちゃつくところはいっさいない。それにしても1949 年の録音というのが信じられないくらい音が良い。』(宇野功芳)
フルトヴェングラー〜シューマン&チャイコ「第4」
 シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120(*)
 チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36(#)
ヴィルヘルム・
 フルトヴェングラー指揮
BPO(*)、VPO(#)
 録音:1953年(*)、1951年(#)、原盤:F-Grammophone (*)、UK-HMV (#)。
 『フルトヴェングラーの音楽には完全に脱帽だ。イエス・キリスト教会において53 年5 月14 日にレコーディングしたものだが、すでに肺炎を何度もくり返した晩年、しかも聴衆の居ない純粋なレコード用の録音という形がプラスにさようしたのであろう。同じ条件で51 年12 月に録音されたシューベルトの「ザ・グレイト」に比べると数段良い。』(宇野功芳)
 『最も音がよいといわれることが多いフランス盤10 “LP を用いています。DG 盤より低音が豊かに響きます。また今回はフルトヴェングラー研究家でもあるSteinberg 氏の見解に従って、楽章間のポーズはなしにしてあります。実際録音によってポーズあり、なしの両者があります。』(無署名)
OPK-7054
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リパッティ、ジュネーヴ 1950年7月〜スタジオ録音集
 J.S.バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310(#)
 J.S.バッハ/ブゾーニ編曲:コラール前奏曲(#)
  [来たれ、異教徒の救いの主よ/
   イエス、わたしは主の名を呼ぶ]
 J.S.バッハ/ケンプ編曲:シシリアーナ
 J.S.バッハ/へス編曲:主よ、人の望みの喜びよ
 ショパン:ワルツ集(全14曲)(*)/マズルカOp.50-3(*)
 ・付録:SP の音 (UK Columbia)〔上記中(#)印3曲〕
ディヌ・リパッティ(P)
 録音:1950年7月。ソース:F-Columbia(ワルツ)(*) / US-Columbia LP(*/#以外)。
 『リパッティの CD は曲目や作曲者を中心にまとめられることが多く、そこでは 1947 年録音と1950 年の録音が同列に組合せられています。しかし47年は純粋に SP 録音であり、50 年録音は SP マスタの介在もあるが、テープ録音です。初期LPを聴くと違いは明瞭です。初期盤の音は明瞭ですが、やや割れ気味の音が散見します。またマスタに用いたSP(といっても 39 回転周期か?)を思わせる周期ノイズが聴かれます。LP でも後のものはノイズも取られますが、音も角がなくなり低音も甘くなってきます。打楽器としてのピアノにとっては大きな損傷といえます。そこで初期盤を用いて50 年録音しまとめました。多分既存 CDとは印象が変わるであろうと期待しています。なおこれらはすべて SP も発売されています。中で音に魅力のある 3曲を SP 復刻し付録としてつけました。』
リパッティ〜ブザンソン告別リサイタル 1950.9.16
 J.S.バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調BWV.825
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調K.310
 シューベルト:即興曲集 D.899 より Nos.2, 3
 ショパン:ワルツ集(全13曲)
ディヌ・リパッティ(P)
 録音:1950年9月16日、フランス、ブザンソン、ライヴ。ソース:US-Angel LP。
 『今年のブザンソン国際フェスティヴァルで、リパッティの告別リサイタル後60年ということで、リサイタルのドキュメンタリー・フィルムが公開されます。プロデューサーのRoger氏が、カナダのリパッティ研究家Ainley氏から本CDのマスタ前の音を聴かされたとき、「この音だ!」といって、フィルムに使われることになりました。そこで緊急発売となりました。既存のCDの音に疑問を持たれる方は是非お比べください。』
バルビローリ&ハレ管
 レハール:ワルツ「金と銀」 Op.75(2種;*) / ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(#)
 チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」組曲(+) / シャブリエ:狂詩曲「スペイン」(**)
 ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクヮーレ」序曲(**)
 リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34(#)
  ジョン・バルビローリ指揮ハレo.
 録音:1950年(+)/1952年(*)/1953年(#)/1954年(**)/1957年(*) ソース:10インチLP(HMV)(*以外) / EP(HMV, PYE) (*)。バルビローリの最高傑作「金と銀」録音2種を含む1950年代の燃え上がるような録音の数々。『これこそ真実の “価千金” と言うべきか。オーパス蔵の音楽性重視による卓抜無類の名復刻によってよみがえった《バルビローリ/ハレ管弦楽団による》レハールの『金と銀』を聴いて、その演奏の、魅惑そのものというほかない弦が歌いあげる流麗のフィーリング。そして、生き生きと、はずんで聴くものの全身をゆりうごかせるワルツのリズムに、驚きあわてました。1950年代というハレ管弦楽団が目覚ましい発展の上り坂にあった時期の、バルビローリ壮年期の録音である今回の名曲名演集は、生涯を通じて多数のファン層に愛され親しまれてきた、愛の人バルビローリの、芸術家としての素顔を知ることのできる親しみ深い1枚となっています。』(小林利之)
OPK-7058/9
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トスカニーニ〜プッチーニ
 歌劇「ラ・ボエーム」(*)
 [リチア・アルバネーゼ(S;ミミ) ジャン・ピアース(T;ロドルフォ) アン・マックナイト(S;ムゼッタ)
  フランチェスコ・ヴァレンティーノ(Br;マルチェルロ) ジョージ・チェハノフスキー(Br;ショナール)
  ニコラ・モスコーナ(B;コリーネ) サルヴァトーレ・バッカローニ(B;ベノア/アルチンドロ)]

 歌劇「マノン・レスコー」間奏曲と第3幕全曲(#)
 [マファルダ・ファヴェロ(マノン) ジョヴァンニ・マリピエロ(デ・グリュー)
  マリアノ・スタービレ(レスコー) ジュゼッペ・ネッシ(点灯手) カルロ・フォルティ(船長)]

 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso.(*)、ミラノ・スカラ座o.&cho.(#)
 録音:1946年2月3日、10日、スタジオ 8H (*) /1946年5月11日、ミラノ・スカラ座 (#)。ソース: UK - HMV LP (ALP) (*) / Private LP (#)。『歌劇<ボエーム>は、「主たるテーマが青春群像で、ある意味、一種のアンサンブル・オペラとしての性格上、指揮者の棒によって語られるところが多い」といわれている。そこで、登場人物の誰の歌がどうだということ以上に、ドラマの内容とその進行を、指揮者が音楽でどのように描いてくれるかという点にその成果の大半が懸かってきます。すなわち歌劇《ボエーム》というオペラ全体が、歌とオーケストラの微妙なバランスによって構成される作品になっています。そのあたりを、この全曲盤のトスカニーニの指揮で聴いていると、いま舞台に立っている誰が何をどう思っているかなどということを、オーケストラの精緻をきわめた動機の出現、モチーフの微妙な調性の変化などで完璧に表現されていることがわかります。』(小林利之)
 # 当盤は、2019年4月のレーベル受注分を持って廃盤&国内代理店扱い終了となりました。当店では海外流通在庫のお取り寄せを続けますが、最終的には入手出来無くなります。
アナトール・フィストゥラーリ〜フランス音楽集
 プーランク:
  バレエ組曲「牝鹿」(*) /
  ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲「オバド」(#)
 ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲(#)
 フォーレ/ラボー編曲:組曲「ドリー」〜子守歌(*)
ファビアンヌ・ジャキノー(P;#)
アナトール・フィストゥラーリ指揮
LSO(*)、ロイヤルpo.(#)
 録音:1953年(*)/1954年(#)。ソース: UK-Parlophone LP。『フィストゥラーリはバレエ音楽の大家として知られ、コンセルトヘボウを振った「白鳥の湖」のハイライト盤(Decca)は LP 時代の代表的な録音でした。その後オランダ放送響との全曲盤が出ましたが、余り面白いものではなくフィストゥラーリに対する私の評価は低くなっていました。あるとき中古レコード店に第1回目の「白鳥の湖」全曲盤があり買って聴いたところ、柔軟性のある活きた演奏が目の前に展開し、一発でノックアウトされました。その後Tully Potter さんに確認したところ、フィストラーリは晩年に往年の輝き、インスピレーションを失ったと知らされ納得しました。それから「白鳥の湖」(OPK-7024/5) 「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」(OPK-7041/2) を出しましたが、またまた同じレコード店でプーランクの「牝鹿」を見つけました。これも魅力たっぷりです。「白鳥の湖」と同じロンドン交響楽団の演奏で、演奏もしっかりしており、繰返し聴くにはもってこいです。その後同じ英 Parlophone-LP でプーランクの「オーバード」を見つけましたので、一枚分となりました。モノラル時代の録音ですがフィストゥラーリの一番輝いていた時代の演奏です。』(オーパス蔵代表:相原 了)
 『「牝鹿」(レ・ビッシュ)はプーランクが 24歳の1923年、常に新しい才能を探していたディアギレフの依頼で作曲した最初のバレエ音楽。翌年ディアギレフ・ロシア・バレエ団が本拠としていたモンテカルロで、当時パリで人気絶頂だった女流画家マリー・ローランサンが衣装と舞台装置を担当、ニジンスカの振付けによって初演。青年作曲家プーランクの出世作となった。レ・ビッシュは「牝鹿たち」の意味だが、バレエとしては物語的なストーリーはない。振付けを担当したニジンスカは「このバレエは、《レ・シルフィード》の現代化です」と言っているが、淡い優雅な水彩画風の女性像の美しさで知られたローランサンの、いくつかの絵をヒントに構想されており、暑い夏の午後、3人の若い男が、16人の若い女性たちと次々に踊りを繰り広げるという、1920年ごろのヨーロッパにおけるサロンの雰囲気を描いている。組曲の第1曲は「ロンド」で、ピッコロ、オーボエ、クラリネットが1小節ずつ、吹奏する短い導入句のあと、すぐさまトランペットの軽やかなテーマが出現、ホルンと弦の応答がこだまのように…。このトランペットのテーマ。聴いた瞬間、というかそれに触れた瞬間、アッと思った。この曲の、この演奏、いつだったか、たしかにそれに、めぐりあっている。はじめて聴いて、素敵な感覚を呼ぶ曲だなと思い、聴きすすむにつれて、知らず知らずの間に、気分はよくなり、心が晴れやかになったのだった。』(小林利之)
アルトゥーロ・トスカニーニ
 ロッシーニ:序曲集/他
  〔セビリャの理髪師/チェネレントラ/どろぼうかささぎ/「ウィリアム・テル」〜6人の踊り(#) /
   ブルスキーノ氏/ウィリアム・テル[LP復刻 (*) / EP復刻 (+) ]〕
 ヴェルディ:「運命の力」序曲(#) / ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ(#)
  アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC so.
 録音:1945年6月(*/+以外) /1953年(*/+)。ソース: RCA-SP (#) / RCA-LP (LRY-9000) (*) / RCA-EP (+) / HMV-LP (無印) 。
 『ナチス・ドイツの降伏の翌月、トスカニーニがセッション録音したものはロッシーニ、ヴェルディとワルトトイフェルの「スケーターズ・ワルツ」でした。やはり平和到来の喜びが溢れたのでしょう。ここではその6月における正規録音を集めました。ちょっと風変わりな組合せですが、特殊な時期の録音という訳です。SPの復刻をしたかったのですが、ロッシーニの序曲はよい盤との出会いがなかったのでHMVのLPを使っています。ロッシーニが多いので53年の「ウィリアム・テル」序曲を加えました。これはRCAの売り物だったEP盤(45回転)の音のよさも味わってもらおうというものです。LP(やCD)では聴こえない大太鼓が聴こえます。』(オーパス蔵・ 相原 了)
 『特筆すべきは「ウィリアム・テル」で、同一演奏が二種類入っている。53年のLP時代であるが、RCAは音が良いということで、45回転のEP(1曲だけ収録)も出しており、付録として本CDに収められたのである。盤面をこする雑音が強かったり、第1部最後のチェロの高音がゆれたりするが、音質は間違いなくこの方が良い。艶があり、低音がよく出ており、大太鼓やティンパニの迫力がすごい。このEP盤の付録は大サービスだ。「セヴィリアの理髪師」を初めとするロッシーニ5曲については、今更付け加えることは何もない。まさにトスカニーニの自家薬籠中のものになっており、快速のアレグロはリズム感の良さによって踊り出したくなるくらい楽しく、ロッシーニ・クレッシェンドはトスカニーニならではの、他の誰よりも見事なアッチェレランド効果を伴って胸がすく。「スケーターズ・ワルツ」を大指揮者が振った例は他にない。これは軽音楽に属するものだからだ。それをトスカニーニが採り上げ、重量級シンフォニックな音楽に仕立てている。これをぼくが初めてラジオ放送で聴いたのは10代の終わりか20代の初めだったと思うが、腰が抜けるほどびっくりした。あまりにスケールが大きく、フレージングが大きく、ダイナミックな迫力が凄まじかったからである。曲想の変化に対する敏感さも最高だが、途中にかかるアッチェレランドやコーダの激しい盛り上げは完全に大シンフォニーである。』(宇野功芳)
OPK-7062/3
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トスカニーニの「アイーダ」、HMV音源をもとにしたと推定されるメロディア盤LPから復刻
 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」
  ハーヴァ・ネッリ(S;アイーダ) エヴァ・グスタフソン(Ms;アムネリス)
  リチャード・タッカー(T;ラダメス) ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br;アモナスロ)
  テレサ・シュティヒ=ランダル(S;巫女の長) デニス・ハーバー(B;エジプト王)
  ノーマン・スコット(B;ランフィス)ヴィルジニオ・アッサンドリ(T;使者)
  アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBCso.、ロバート・ショウ合唱指揮ロバート・ショウcho.
 録音:1949年3月24日、4月2日、8Hスタジオ、ライヴ /1954年6月5日、(アイーダ・アリア再録音)。原盤: RCA /復刻ソース: ソ連 Melodyia, LP。
 『この歌劇《アイーダ》全曲は、1949年3月26日と4月2日という2回にわけて、ニューヨーク、マンハッタンのロックフェラー・センター、RCAビル8階にあるNBCのTV放送用に改装された8Hスタジオで、聴衆をいれたコンサート形式により演奏、同時に全米にTV中継されたものの録音であるが、1957年に発売された全曲盤では、すでに引退宣言後のトスカニーニが「どうしても満足出来ない幾つかのパッセージを録り直す」ために、1954年6月5日、カーネギー・ホールでの録音セッションに臨み、再び指揮棒をとっている。録り直したのは、マエストロお気に入りのソプラノ、ヘルヴァ・ネルリのうたう「勝ちて帰れ」と第2幕1場の“Numipieta”それに第3幕の「おお、わが故郷」などアイーダの歌唱がTV録画の音声と挿し替えられている。あるオペラ好きの賢者が「歌劇《アイーダ》の本当のドラマは第3幕からはじまる」と言い残している。第3幕はエキゾティックな書法の音楽ではじまるけれども、大きなアリアのあと、すごく劇的な2重唱が2曲あって、この幕を聴くと、全体の人間関係が一挙にわかるからだ。この第3幕がとりわけ強い印象を残す理由は、うたっている歌手の出来の良さであり、それらの歌唱を作品の内容にふさわしくサポートしつつ、オーケストラを完璧に演奏させている指揮者トスカニーニの音楽性に富んだ抜群の構成力の賜物と言える。RCAトーンと違う響きも印象的である。』(小林利之)
 『復刻に用いたレコードはもともと私はトスカニーニ・ファンとして、SPは別として、LPに関してはRCAの音を越えるものはないはずと思っていたが、低音が豊かな英HMVのLPでRCA(Victor)以上の音楽的な響きを耳にして以来、HMV盤のトスカニーニの音を多くの人に知ってもらいたく、復刻を続けてきた。最終段階としてオペラの復刻を続けており、今回の「アイーダ」で4つ目となる。ところが「アイーダ」にはHMV盤はない。「アイーダ」の発売予定が、米RCAが英HMVと袂を分かって英RCAとして発売するようになった頃のタイミングであったのであろう。当然ながら英RCAの音は米RCAと同じである。「アイーダ」は出せないかとあきらめていたところ、中古レコード・リストの中にメロディア盤の「アイーダ」が目に入った。すぐに購入して聴いてみたところ、RCA盤と違い低音もあり、HMVの音に近いものであった。少なくともRCAのマスターとは違う音である。この理由としては契約が切れ発売できなくなったHMVのマスターがソ連に流れたのではないかと想像する。ちなみにHMVから出ている他のトスカニーニのオペラをメロディア盤で聴いてみたが、RCA盤より低音はあり音はきれいであるが、HMV程の低音の力強さはない、RCAとHMVの中間のような音である。しかし元の音はRCAでなくHMVからソ連に渡ったものではないかと考えられる。ちょうどこの頃は、マッカーシーの赤狩りの時期であり、アメリカ直接より英国がソ連との接触窓口であっても不思議ではない。』(相原 了)
OPK-7064/5
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ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」
 ジャン・ピアース(T;リッカルド) ハーヴァ・ネッリ(S;アメリア)
 ロバート・メリル(Br;レナート) ヴァージニア・ハスキンズ(S;オスカル)
 クララメイ・ターナー(Ms;ウルリカ) ジョージ・チェハノフスキー(Br;シルヴァーノ)
 ニコラ・モスコーナ(B;サムエル) ノーマン・スコット(B;トム) ロバート・ショウ指揮ロバート・ショウcho.

 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso.
 録音:1954年1月17日、24日、カーネギー・ホール。ソース: UK-HMV LP。『この《仮面舞踏会》全曲は、20世紀を代表する大指揮者であったマエストロ、アルトゥーロ・トスカニーニ(1867〜1957)の指揮により、1954年1月17日と24日の2回にわけて、NBCが全米にライブ中継放送のために、ニューヨークのカーネギー・ホールで、聴衆を入れたコンサート形式でおこなった演奏の録音である。予定された2回の放送のためのコンサートを振り終えた後、トスカニーニは上機嫌で「これが私の最後のオペラ演奏だよ」と言ったとマエストロの伝記著者ハーヴェイ・サックスは書いている。そして「4歳のとき、桟敷の中で《仮面舞踏会》の演奏を聴いて、私は人生を始めた。その私が87歳で同じ作品を指揮して一生を終えるのだ」とも。「もう公開の場での指揮はしない。するとしても録音の時だけだ」…トスカニーニ引退のニュースが世界を走った。それだけに6月に《アイーダ》と《仮面舞踏会》の録音の1部で「レコード化するにあたり、どうしても満足できない幾つかのパッセージを録り直すために」カーネギー・ホールでNBC交響楽団を指揮したことなど記録に値する録音余話である。録り直しの部分を含む演奏は冴えわたり、《仮面舞踏会》でも、「私は劇場の人間だ」という言葉が生涯を通じての口癖となっていたトスカニーニにとって、このオペラが、彼の終生の「神」であったヴェルディのすべてを、全幕に象徴する、素晴らしい劇場感覚に溢れた名作であることが、終始切れ味鋭い表現力によって再現されている。』(小林利之)
OPK-7066/7
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チャイコフスキー:眠りの森の美女(完全全曲版)
 〔プロローグ「オーロラ姫の洗礼」/第1幕「オーロラ姫と4人の求婚者」16年後/
  第2幕「デジレ王子の狩」100年後/第3幕「デジレ王子とオーロラ姫の結婚式」〕

 アンタル・ドラティ指揮ミネアポリスso.
 録音:1955年。ソース: EMI-LP( Mercury 録音)。『上昇気流に乗る指揮者ドラティとミネアポリス響による最高の《眠りの森の美女》マーキュリー未CD化の録音をEMIのLPから復刻』
 『原テープが破損したのかMercuryからのCD化はなく、日本ではほとんど知られていない録音だと思いますが、演奏はバレエの指揮者として指揮活動を始めたドラティの本領が発揮された名演奏です。後のコンセルトヘボウ管弦楽団との穏やかなステレオ録音にはないステージの躍動感が伝わってくる録音です。まさに最高の「眠りの森の美女」と言って良いのではないでしょうか。有名な「パノラマ」も見事です。』(相原 了)
 『全曲収録という当時としては画期的な録音を今聴き直すことで、ドラティ盤で《眠れる森の美女》を聴いた人々には当時聴いたときの興奮を思い起こさせるだろうし、近年の穏やかな演奏を聞き慣れている人々は驚愕するだろう。例えば「オーロラ姫とデジレ王子のグラン・パ・ドドゥ」ではドラマと優雅さが合わさって表現されており、ドラティの凄腕を伺うことができる。さらにこの録音のいろいろな所で、コンサートマスターのラファエル・ドルイアンの素晴らしいソロを聴くことができ、上に出てきた間奏曲のソロは印象的である。ドルアインはその後ジョージ・セルのクリーブランド管弦楽団のコンサートマスターになるのだが、彼がマーキュリー盤に残したドラティとのオーケストラ録音は一聴の価値がある。他の聴きどころとしては、「赤ずきんと狼」での不吉さを予兆させる演奏や、オーロラ姫とリラでのドラマティックな演奏などが印象的だ。これらはドラティが持つ劇場音楽への研ぎ澄まされた感性を象徴している。どのトラックを聴いても、指揮者とオーケストラが真に一体となっているため半世紀以上経っているにもかかわらず、録音の技術的限界を感じ取れなくなるほどの仕上がりである。』(ロブ・コーワン/ライナーノートより)
ドブロウェン&パリキアン〜リムスキー=コルサコフ
 交響組曲「シェヘラザード」 Op.35 (*) /組曲「皇帝サルタンの物語」 Op.57
  〔第1曲:王の戦場への旅立ちと別れ(行進曲)/第2曲:海原を漂う妃と王子/第3曲:3つの奇蹟〕
 マヌーグ・パリキアン(Vnソロ;*) イサイ・ドブロウェン指揮フィルハーモニアo.
 録音:1952年。原盤: UK-Columbia LP。『第一次大戦で多くの音楽家を失ったイギリスは、第二次大戦では優秀な若手演奏家を軍の音楽隊(オーケストラ)に隔離し守りました。戦後レッグがレコーディングを念頭に設立したフィルハーモニア管弦楽団の主要メンバーに彼らが加わったのは当然で、フィルハーモニアは最初から優秀なオーケストラでした。まだベルリン・フィルやウィーン・フィルが戦後の再建で苦しんでいる頃、1952年の演奏旅行時には世界最高のオーケストラと称えられています。当初からEMI(Columbia,HMV)の看板オーケストラであり、モノラル時代も優秀録音が揃っています。モノラル録音にはEMIで未CD化のものも多くありますが、非常に貴重な録音がCD化されたことになります。当シリーズの第1弾はイサイ・ドブロウェン、彼はフーベルマン(OPK-2025)やヌヴー(OPK-2064)との協奏曲録音でオーパス蔵では馴染みの指揮者です。』(署名無し)
 『設立早々のフィルハーモニアのレコーディングのレパートリーについて、レッグは主に協奏曲や歌手の伴奏にとどめて、オーケストラ曲は限定していた。1940年代後半にはまだ、ウィーン・フィルを一流指揮者の指揮で使うことができたためもあるが、アンサンブルを熟成させる必要も感じていたのだろう。わずかな交響曲は、オーケストラを教育する力を持つ、有能かつ有望な指揮者のもとでのみ録音させたと、のちに回想している。だから、そのフィルハーモニア最初の交響曲録音の指揮者に選ばれたのがドブロウェンだったという事実は、レッグがこの指揮者に何を期待していたかを、雄弁に物語っている。ベートーヴェンの協奏曲に続いて1946年6月に録音された、チャイコフスキーの交響曲第4番がそれである。続いてベートーヴェンの第5番(未発売)とハイドンの《ロンドン》、さらに2か月後にはヌヴーとの有名なブラームスの協奏曲と、ショーソンの詩曲が録音された。フィルハーモニアの録音セッションには1948年にカラヤンが登場、翌年にはフルトヴェングラーとベームも加わる。約50人の二管編成のオーケストラからフル編成の交響楽団に発展したフィルハーモニアは、デッカに奪われるウィーン・フィルに代って、レッグの最重要の録音オーケストラとなることになる。その下地を築いたオーケストラ・トレーナー陣が、ガリエラやクレツキ、そしてドブロウェンだったのだ。このCDに含まれているリムスキー=コルサコフの2曲は、フィルハーモニアとの生前最後の録音であると同時に、ボリス・クリストフを外題役にフランス国立放送管弦楽団を指揮して録音した《ボリス・ゴドゥノフ》(1952年7月録音)とともに、ドブロウェンの代表作とされるものである。セッションは、《皇帝サルタンの物語》が1952年12月6日にキングズウェイ・ホールにて、続いて《シェエラザード》が17、18、21日と翌1953年1月5日にアビー・ロード・スタジオで行なわれた。どっしりした響きの安定感、初期フィルハーモニアならではの管と弦の名人たちの独奏(ヴァイオリンはコンサートマスターのマヌーグ・パリキアンだろう)を引きたてつつ、骨太の迫力を持つ音楽をつくりあげる手腕は、なまなかなものではない。』(山崎浩太郎/ライナーノーツより)
デニス・ブレイン〜モーツァルト
 ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417 (*) /セレナード第11番 変ホ長調 K.375 (#) /
 ディヴェルティメント第15番 変ロ長調 K.287 (+)
  デニス・ブレイン(Hr) ワルター・ジュスキント指揮(*)
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(+) フィルハーモニアo.(*/+)
  カール・ハース指揮ロンドン・バロック・アンサンブル(#)
 録音:1946年(*)、1952年(#)、1952年(+)。ソース:: US-Columbia、UK-Parlophon、UK-Columbia LP 。『オーケストラのコンサートで弦楽器以外のお気に入りの楽器に耳がついていく人は案外多いのではと思います。中でもホルンは前面に出ることはフルート、オーボエ、クラリネットに比べれば少ないのですが、コンサートの印象を左右するほど耳に残ります。このディスクはホルンが曲をしっかり締めているモーツァルトの曲を集めました。ブレインのホルンによるスパイスの味をお楽しみください。もちろんブレインが前面で活躍するホルン協奏曲も含んでおります。ホルン・ファン、ホルニストに捧げます。』(相原了)『《デニス・ブレイン(1921.5.17〜1957.9.1)は、ホルンという楽器を、ヴァイオリンやピアノと同様の「独奏楽器」としての位置づけをした、おそらく最初の人と言ってよいだろう》。ところが、そんなカラヤン共演盤よりも7年前の1946年、ブレインはモーツァルトの「ホルン協奏曲第2番」をEMI(旧コロムビア)との専属契約第1号作品として録音していたのである。しかも1946年録音ということは、熱心なブレイン・ファンならハッと気が付くにちがいない、ブレインが「柔らかな音色と滑らかなレガートの美しさ」で終生の愛器として「ねんごろに扱っていた」伝説のフレンチ・ホルン「ラウー」の銘器での演奏なのである。」』(小林利之/ライナーノーツより)
チャイコフスキー
 バレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)
アンタル・ドラティ指揮
ミネアポリスso.
 録音:1953年。原盤: US-Mercury LP。『2013年はじめに最高の演奏といわれるドラティとミネアポリス響の「眠りの森の美女」をオーパス蔵で出しましたが(OPK-7067/8)、それに続くタイトルとして「くるみ割り人形」をリリースすることになりました。マーキュリーのモノラル盤LPは米マーキュリー盤とライセンスによる英PYE盤があり、まさにCDと同じ黄色の背景に線画でクリスマスパーティの様子が描かれています。クーベリックや「美女」(ドラティ)のアルバムでは米盤より落着いた音の英盤(EMI)を使ったのですが、PYE盤は音が落ちます。そこで今回は米マーキュリー盤を採用しました。』(相原了)『ドラティはバレエ・リュス時代の1937年にロンドン・フィルを指揮して《白鳥の湖》組曲やリムスキー=コルサコフの《シェエラザード》などをHMVに録音、アメリカでは戦後のSPからLPへの移行期にビクターへダラス響などと録音した経歴を持っているが、レコードでの本格的な活動は、1952年からミネアポリス響と録音を開始したこのマーキュリー時代からである。ドラティによるチャイコフスキーの三大バレエの第1作で、翌年に《白鳥の湖》、翌々年に《眠りの森の美女》が録音されている。この演奏には、バレエならではの肉体の躍動と、音楽性とのきわどい両立があると感じられる。後年のステレオ録音では、よりシンフォニックになったぶん、失われてしまうバレエの弾力が、ここにはまだあるのだ。モノラル録音ということで忘れられがちだが、ドラティの前半生の活動を記念する録音のひとつである。』(山崎孝太郎/ライナーノーツより)
ニコライ・マルコ
 チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36 /大序曲「1812年」 Op.49 / ウェーバー:「オベロン」序曲
 ニコライ・マルコ指揮フィルハーモニアo.
 録音:1953年。ソース: UK-HMV LP 。★『第一次大戦で多くの音楽家を失ったイギリスは、第二次大戦では優秀な若手演奏家を軍の音楽隊(オーケストラ)に隔離し守りました。戦後レッグが設立したフィルハーモニア管弦楽団の主要メンバーに彼らが加わったのは当然で、フィルハーモニアは最初から優秀なオーケストラでした。まだベルリン・フィルやウィーン・フィルが戦後の再建で苦しんでいる頃、1952年の演奏旅行時には世界最高のオーケストラと称えられています。当初からEMI(Columbia,HMV)の看板オーケストラであり、モノラル時代も優秀録音が揃っています。そこでこれら録音をいくつか復刻することにしました。第2弾は名指揮者ニコライ・マルコです。指揮の先生として有名なムーシンの先生でもあり、あのムラヴィンスキーの前任指揮者でもあります。なお、本CDのブックレットには彼の子息ジョージよりお気に入りの写真の提供があり使用しています。』(無署名)
 『ウクライナのブライロフ生まれの指揮者、ニコライ・マルコ(1883-1961)は1902年にロシアのサンクトペテルブルク音楽院に入学。08年より同市のマリインスキー劇場の指揮者をつとめているとき、ロシア革命に遭遇。25年からレニングラードと名前をあらためた同市の音楽院の指揮科教授と歌劇場の芸術監督、そしてレニングラード交響楽団の指揮者を、29年までつとめた。この間、26と27年にはソ連期待の新進作曲家、ショスタコーヴィチの交響曲第1番と第2番の世界初演を指揮している。しかし1929年に出国、亡命。デンマーク放送交響楽団の常任客演指揮者となり、第2次世界大戦中はアメリカに移住し、市民権を得ていた。戦後はヨーロッパに戻り、30年代同様にデンマーク放響を中心に、各国のオーケストラに客演していた。そして、1945年から録音と実演を開始したばかりの、フィルハーモニア管弦楽団のレコーディングに招かれたのである。当盤収録のチャイコフスキー交響曲第4番のレコーディングは、LP時代に移った53年1月30日と31日、キングズウェイ・ホールにて。マルコにとっては48年のボロディンの交響曲第2番以来、ひさびさの交響曲の録音だった。《1812年》は53年2月6日にキングズウェイ・ホールでレコーディングされている。マルコの指揮を聴いていると、私はときにかれがスラヴ系の指揮者であることを忘れてしまう。カタカナで書くと、スラヴ系というよりもラテン系のような印象があるからかも知れないが、それ以上に、この人がサンクトペテルブルクの洗練された、貴族的な芸風をもっているからだろう。この交響曲第4番にも、すっきりと品のいい響きが随所に登場して、その個性をよく感じることができる。同年5月1日にアビー・ロード・スタジオで録音された、ウェーバーの《オベロン》序曲にただよう幻想性と豊かな生命力にも、よく発揮されている。マルコはこの後もHMVに録音を続け、そのなかではレーベル初のステレオ録音といわれた、1955年のプロコフィエフの交響曲第7番が有名だ。なおマルコは59年12月に唯一の来日公演を行なっており、このときに東京交響楽団を指揮したプロコフィエフの交響曲第7番の録音がCD化されている。』(山崎浩太郎)
アッカーマン、シュヴァルツコップ、エーデルマン
 R.シュトラウス(*):歌劇「カプリッチョ」〜最後の場面「明日のお昼の11時って?」/4つの最後の歌
 ワーグナー(#):歌劇「さまよえるオランダ人」第2幕〜ダーラントのアリア「わが子よ」/
         歌劇「タンホイザー」第2幕〜領主ヘルマンのアリア「この殿堂に」/
         楽劇「パルジファル」第3幕より〔聖金曜日の音楽/これこそ聖金曜日の奇蹟〕/
         楽劇「ローエングリン」第1幕より
          〔王の挨拶「親愛なるブラバントの方々よ」/王の祈り「主なる神よ、この試合を」〕/
         楽劇「ワルキューレ」第3幕〜ヴォータンの告別と魔の火の音楽

 エリーザベト・シュヴァルツコップ(S;*) オットー・エーデルマン(B−Br;#)
 オットー・アッカーマン指揮フィルハーモニアo.
 録音:1953年(*) /1957年(#) 。原盤・ソース: UK-Columbia LP 。『アッカーマンは日本ではオペレッタ指揮者として知られていますが、ケルン、チューリッヒ、ウィーンと歌劇場で活躍していた指揮者です。当時のヨーロッパでは歌劇場の音楽家は多かったのですが、日本に彼らの活躍は伝わりませんでした。特にアッカーマンは50歳という若さで亡くなったことで埋もれてしまいました。また、エーデルマンは1950、60年代のワーグナー歌手として一流でしたが、日本ではホッターの陰に隠れてしまいました。シュワルツコップと共演したフルトヴェングラーのバイロイトの「第9」、映像となったカラヤンとの「ばらの騎士」がありながらです。EMIがワーグナーの全曲を録音するようになったのはエーデルマンがピークを過ぎてからのことです。実際ライブCDが出るようになって、初めてエーデルマンのオペラでの活躍を知ることになりました。ここではアッカーマンの指揮をバックにした、シュワルツコップとエーデルマンの歌声をお聴きください。』(OPUS蔵)
 『「アッカーマン指揮による《メリー・ウィドウ》全曲は、前述のフランスACCディスク大賞「オペレッタ部門賞」に輝く成功作だったのだが、当事者のレッグ/シュワルツコップ/アッカーマンのトリオとしては、自分たちが本当に聴いて欲しい真実の芸術的自信作は、そんなオペレッタではなくて、同じ1953年の9月25日と26日、ロンドンでもいつものキングズウェイ・ホールとは別のワトフォード・タウンホールで録音したR・シュトラウスの《4つの最後の歌》と歌劇《カプリッチョ》最後の場が、秘められた珠玉の1枚だったのである。《メリー・ウィドウ》の「ヴィリアの歌」をあでやかに歌うシュワルツコップの円熟の名唱を伴奏しながら、いま38歳、声と表現と魅力が絶頂期にあるこのソプラノには、もっと深い真実の芸術を歌う作品を…とアッカーマンは切望していた。スイス在住という身軽さ、一流歌劇場の主宰者でもある職業柄、アッカーマンは昨年(1952年)1月のミラノ・スカラ座での《バラの騎士》公演ではじめて元帥夫人を歌い、同じくはじめてオックス男爵を歌うオットー・エーデルマンに侵すべからざる凛とした威厳の美しさを示したシュワルツコップの歌唱のすばらしさを思うと、若き元帥夫人とも想像される《カプリッチョ》の伯爵令嬢マドレーヌの独り舞台となるラスト・シーンこそ、いまの彼女のソプラノで聴きたいと考えたという。偶然だがレッグもシュワルツコップのオペラでの持ち役を決めるべき時期が来ていることを痛感していたから、かねて考えていたR・シュトラウスの《4つの最後の歌》《カプリッチョ》最後の場をアッカーマン/フィルハーモニア管の伴奏で録るべきと確信したのだろう。(中略)1951年に戦後初めて再開されたバイロイト音楽祭で、あの世紀に残るフルトヴェングラーのベートーヴェン《第9》にシュワルツコップとエーデルマンの素晴らしいソロを聴いた人のすべてにこのワーグナー・プログラムを捧げたい。1916年2月5日、ウィーンでうまれたバス・バリトンのエーデルマンは1951年のバイロイトでは《マイスタージンガー》の主役ハンス・ザックスで、シュワルツコップのエーファと共演してデビューするが、アッカーマン/フィルハーモニア管弦楽団の伴奏での6曲の録音が残されていたことはよろこばしい。大袈裟なハッタリや面白がらせる誇張を排したアッカーマンのワーグナー演奏、細部の自然な流れとともにアッカーマンの人間味を感じさせて爽やかな気分に誘うプログラムをを聴いていただけることと筆者は思います。』(小林利之)
OPK-7073/4
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アルチェオ・ガリエラ、Columbia 録音集
 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20 57 / ワーグナー:ジークフリート牧歌 57
 ドヴォルジャーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」
 *地中海にて チャイコフスキー:イタリア奇想曲 Op.45 / リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34 55
        ロッシーニ:オペラ序曲集〔ブルスキーノ氏/セミラーミデ/アルジェのイタリア女/
                     絹のはしご/ウィリアム・テル〕

 アルチェオ・ガリエラ指揮フィルハーモニアo.〔デニス・ブレイン(Hr)他〕
 録音:1953年無記載曲、1955年55、1957年57、全てモノラル/原盤: UK-Columbia LP 。『フィルハーモニア管弦楽団初期の指揮者達、第4弾はアルチェオ・ガリエラです。ガリエラはLP時代に活躍の中心があり、多くの録音を残しておりますが、CD化されたものは全部と言ってよいくらい協奏曲の伴奏指揮の録音です。ミラノ生まれのオペラ指揮者という経歴からみてソリストに合わせてオーケストラを御してゆくのは得意だったからに違いないでしょうが、LP時代、特にまだモノラル録音の頃には多くの管弦楽曲の録音が残されていいます。(オペラ録音では、カラスとの「セビリアの理髪師」が有名です)ここではガリエラの指揮の多彩さを味わっていただくようにドイツ、チェコ、ロシア、そして本領発揮のロッシーニの管弦楽曲録音を2枚のCDにまとめてみました。いずれも1953年から57年の録音で、モノラルからステレオに移行する頃のものですがいずれもモノラル録音です。特に1955、57年の録音はステレオの普及と共にすぐにお蔵入りになったようで中古盤市場でもなかなか出てこないようです。いずれもイギリスの業者から購入しました。なおいずれの曲もデニス・ブレインがホルンを吹いておりますが、特に「ジークフリート牧歌」は彼の最後の年の演奏と思うと気楽には聴けません。』(OPUS蔵代表 相原了) 『(略)このほか、ギーゼキング、アンダなど、協奏曲の録音はとても多い。このことは、必要以上に軽視されてしまう危険もはらんでいるわけで、その意味で、こうして交響曲や管弦楽曲の録音が登場することは、ガリエラの名誉のためにも大きな意味をもっている。この2枚に収められた演奏の録音日をあげておくと、《ドン・ファン》とジークフリート牧歌は1957年1月。《新世界より》は1953年10月。イタリア奇想曲は1953年1月。スペイン奇想曲は1955年3月。ロッシーニの序曲集は1953年1月。フィルハーモニアの中心的指揮者がカラヤンからクレンペラーに移っていく時期である。《ドン・ファン》とジークフリート牧歌は時期的にはステレオ録音も残っているはずだが、モノラルでしか発売されたことがないようだ。いずれも、強烈な個性というほどではないけれど、イタリア人らしい明朗な響きとすっきりした快速の進行が、じつに好ましい。自分はガリエラというと、マリア・カラスが歌った《セビリアの理髪師》全曲(1957年2月、カラスの最初のステレオのオペラ全曲となったもの)での、意外な好演(といっては失礼なのだが)が印象に残っている。ここにある演奏も同じスタイルによるもので、共演を重ねてきた楽員と息が合っているのも、よくわかる。』(アナウンスに筆者名記載無し/ブックレットより)
ラインスドルフ&クリーヴランド管
 ドヴォルジャーク:交響曲第6番 ニ長調 Op.60
 シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 Op.38「春」
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
クリーヴランドo.
 録音:1946年12月、クリーヴランド。原盤: US-Columbia LP 。 『★本CDは1946年にクリーヴランド管弦楽団の本拠、セヴァランス・ホールで録音されたラインスドルフによるドヴォルザークの交響曲第6番とシューマンの「春」です。当時ColumbiaはLP発売に備えて16インチ(40cm)331/3rpmのアセテート盤に長時間録音していたそうです。この録音もアセテート盤使用と思いますが。数日の間にLP4、5枚分を録音していますので、楽章ごとに録音するというより、全曲を一気に録音したのではないでしょうか。とすれば途中の中断もなく、ライヴ録音に近いものと言えるでしょう。ラインスドルフはLP後期にダイレクトカッティングという演奏を直接LP原盤に刻むことをしていますが。これはこのときの録音の記憶があったからでしょうか。』『★本CDの演奏は息をつかせぬ突進力が聴きものです。またそれについていくクリーヴランド管弦楽団の技術・馬力も凄いものです。ラインスドルフはオーストリア・ハンガリー帝国生まれのユダヤ人で、後にトスカニーニの助手にもなっていますが、演奏はトスカニーニの影響というより、ドラティにも通じるものがあります。』(OPUS蔵 相原了)
クレメンス・クラウス
 メンデルスゾーン:真夏の夜の夢(抜粋)(*)
  〔序曲/スケルツォ/まだら模様のお蛇さん/間奏曲/夜想曲/結婚行進曲/道化師の踊り/終曲「ほのかな光」〕

 シューベルト:交響曲第8(7)番 ロ短調 D.759「未完成」(#)
  ダグマール・ヘルマン、イローナ・シュタイングルーバー(S;*)
  クレメンス・クラウス指揮(*/#) ウィーンso.(*)、
  バンベルクso.(#)、ウィーン国立歌劇場cho.(*)
 録音:1951年(*)、1950年(#)。ソース: VOX LP (*) / Amadeo LP (#) 。 『メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の音楽は、米ヴォックス(VOX)原盤ですが、第2次大戦中の1943年にアメリカで創立されたVOXレーベルは、社長のジョージ・H・メンデルスゾーンが系図を遡ればドイツ・ロマン派の大作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの遠縁にあたることもあって、クラウス自身、この録音を「ある日、メンデルスゾーンとおっしゃる方からのお電話です」と言われて「嬉しくなり、引き受けた仕事だった」とか。バンベルク交響楽団を指揮したシューベルトの交響曲第8(7)番ロ短調「未完成」(D.759)は、オーパス蔵から届いた資料によれば、1951年にバイエルン放送局から放送された録音によるアマデオ原盤のCD化というが、聴いてびっくり!この51年録音の「未完成」が、同じCDの前半に収録されていたメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の指揮者と同じクラウスの録音だとは、まったく信じられぬほどの表現の凄絶さで、聴いている私の意識を揺さぶったのです。これがクラウスの「未完成」なのか、なにげなくはじまった感じの速めのテンポによる「未完成」の第1楽章、だが曲がすすんでいくあいだに、何処かいつもと違う厳しい切迫感が潜むのに気がつきました。これは戦時の生死の危機感を体験した者にしかできぬ音楽の表現だったのではないかと。』(小林利之/ライナーノートより)
OPK-8001/2
[2LP]
廃盤
伝説のヴァイオリニスト達〜SP復刻による18人の名曲集
OPK-8003
[LP]
廃盤
真実の天才ヨーゼフ・ハシッドの芸術(HMV 正規録音全集)
OPK-8004
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[LP]
\7040(税抜\6400)
限定生産品
ヨゼフ・シゲティ〜ヴァイオリン小品集(コロムビア正規録音集)
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番 ニ長調 Op.1 No.13, HWV 371(mat.Col CA1625-8)
  [ニキタ・マカロフ(P)/録音:1937年3月2日、アビー・ロード第3スタジオ、ロンドン]
 タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 ト長調(mat.Col A5789-91)
  [クルト・ルールザイツ(P)/録音:1927年6月29日、ペティ・フランス・スタジオ、ロンドン]
 J.S.バッハ:ガヴォット BWV.1006 No.3(mat.J-Col NE35244)[録音:1931年、日本]
 J.S.バッハ/シゲティ編曲:アリオーソ BWV.1056 (*) (mat.Col. CAX8133-2)
  [ワルター・ゲール指揮管弦楽団/録音:1937年12月6日、アビー・ロード第3スタジオ、ロンドン]
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304(mat.Col CAX7953-54)
  [ニキタ・マガロフ(P)/録音:1937年3月2日、アビー・ロード第3スタジオ、ロンドン]
 ベートーヴェン/ブルメスター編曲:メヌエット ト長調(mat.Col A3540)
  [クルト・ルールザイツ(P)/録音:1926年7月5日、ペティ・フランス・スタジオ、ロンドン]
 ドヴォルジャーク/クライスラー編曲:スラヴ舞曲第2番 ホ短調 Op.72 No.2(mat.Col AX2913)
  [クルト・ルールザイツ(P)/録音:1927年6月29日、ペティ・フランス・スタジオ、ロンドン]
 ブロッホ:組曲「バール・シェム」〜ニーグン(mat.Col WA3537-38)
  [クルト・ルールザイツ(P)/録音:1926年7月5日、ペティ・フランス・スタジオ、ロンドン]
 リムスキー=コルサコフ/ハートマン編曲:熊蜂の飛行(mat.Col. CAX6852-1)
  [ニキタ・マカロフ(P)/録音:1937年3月2日、アビー・ロード第3スタジオ、ロンドン]
 ストラヴィンスキー:パストラーレ(1910) (*) (mat.Col. CAX6852-1)
  [ニキタ・マカロフ(P)/録音:1933年6月1日、アビー・ロード第3スタジオ、ロンドン]

 ヨーゼフ・シゲティ(Vn)
 共演者・録音:[内]| (*): OPUS 蔵初登場。『★OPUS 蔵の LP 第3 弾はヴァイオリニストにヨゼフ・シゲティ(1892-1973)のコロムビア正規録音集です。シゲティといえばVanguard Classic リリースの1955 & 56 年に録音したバッハの無伴奏全曲(GCAC 1002)が録音史上に燦然と輝く超名盤として知られ、“緩むことのない緊張度、妥協なき世界” を作り上げるヴァイオリニストという印象が強いですが、ここに収録されたコロムビア正規録音集(1926 年〜1937 年)では、まるで別人とも思えるほど自由に歌いあげます。シゲティの魅力である芯のある骨太の音色で奏でられるバロック作品では輝かしいほどの美音で歌い、ことにバッハのアリオーソでは涙なしでは聴けぬほどの感動を与えます。正確無比でありながらこれほどまでに雄弁な演奏を聴くとシゲティの新たな一面に出会えます。実在感のある復刻音で定評のあるSP 復刻レーベルOPUS 蔵が丁寧にリマスタリングを施し、リアルに響く音がよみがえりました。なお、バッハのアリオーソとストラヴィンスキーのパストラーレはOPUS 蔵初登場です!ジャケットはマーメイド古染を使用しており、あたたかみのある風合いとなっております。完全限定 プレス。』
 『★A 面冒頭のヘンデルのソナタに針を落とすと、まず響いてくるのは、「スティール・アンド・ベルベット・トーン」(鋼鉄とビロードの音)と呼ばれた、シゲティの力強さと柔らかさを併せ持った、気品高く若々しい音である。彼の新しい芸風を象徴するような、独特の魅力ある音を創造していたことが、英コロムビアによる見事な録音と、オーパス蔵の復刻技術により手に取るように伝わってくる。心の奥底に届くような深みもシゲティならではだ。』(音楽評論家 板倉重雄)


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