| OPK-1001 廃盤 |
歴史的ヴァイオリニストたち〜オーパス蔵サンプラー ドビュッシー:小舟にて/ヴェッチー ラヴェル:ハバネラ形式の小品/ヌヴー アルベニス:マラゲーニャ/ティボー サラサーテ:ツィゴイネルヴァイゼン/プシホダ マスネ:タイースの瞑想曲/クライスラー バッハ:シチリアーナ/ブッシュ バッチーニ:妖精のロンド/ハイフェッツ リムスキー=コルサコフ:花嫁の歌/メニューイン サラサーテ:カルメン幻想曲/ジンバリスト パガニーニ:カプリス第9番/シゲティ ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出/エルマン ヴィエニャフスキ:ロマンス/ミルシテイン ヘンデル:ソナタ ニ長調〜第1楽章/エネスコ ヘンデル:ソナタ イ長調〜第2楽章/フレッシュ サラサーテ:アンダルシアのロマンス/フーベルマン | |
| オーパス蔵レーベルの音の良さをアピールするために制作されたサンプラーCD。各曲とも完全収録。 | ||
| ヨーゼフ・シゲティ ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1-13(*) モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K304(*) タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番ト長調(#) バッハ:ガヴォット(#) ベートーヴェン:メヌエット ト長調(#) パガニーニ:カプリース第9番ホ長調(#)/ カプリース第24番イ長調(#) クライスラー:中国の太鼓(+)/愛の悲しみ(#) ブロッホ:「バールシェム」〜ニーグン(#) ドヴォルザーク:スラブ舞曲第2番(#) |
ヨーゼフ・シゲティ(Vn) ニキタ・マガロフ(P;*) クルト・ルールザイツ(P;#) アンドール・フォルデス(P;+) | |
| ミッシャ・エルマン ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出 Op.6(*) シューベルト:セレナード(*) サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(#) バッハ:G線上のアリア(+) シューベルト: アヴェ・マリア(**)/セレナード(+)/感傷的なワルツ(#) ラフ:カヴァティーナ(**) ドヴォルザーク:ユモレスク(+) シベリウス:悲しきワルツ(+) キュイ:オリエンタル(++) マスネ:タイースの瞑想曲(**) サン=サーンス:白鳥(##) ドルドラ:思い出(#) ドリゴ:セレナード(#) |
ミッシャ・エルマン(Vn) パドゥワ(P;*) ホリスター(P;#) バウマン(P;+) ボニーメ(P;**) バルサム(P;##) ブルドン指揮o.+(+) | |
| ブロニスワフ・フーベルマン バッハ: 「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番」 〜サラバンドとドゥブル/ 「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番」 〜アンダンテ/ G線上のアリア ショパン:ワルツ 嬰ハ短調Op.64-2/ ノクターン 嬰ヘ長調 Op.15-2 シューベルト:アヴェ・マリア ブラームス:ワルツ Op.39-15/ ハンガリー舞曲第1番 ト短調 ザジツキ:マズルカ Op.26 ブルッフ:コル・ニドライ Op.47 チャイコフスキー:メロディ Op.42-3 サラサーテ:アンダルシアのロマンス |
ブロニスワフ・フーベルマン(Vn) シュルツェ(P) | |
| OPK-2003 廃盤 |
エフレム・ジンバリスト サラサーテ:カルメン幻想曲(*)/サパテアード キュイ:オリエンタル ワーグナー:懸賞の歌 ドリゴ:ヴァルス・ブルエット バッハ:G線上のアリア シューマン:トロイメライ(*) ショパン:ワルツ 変ト長調 Op.70-1 グリンカ:ペルシャの歌 アウリン:即興曲 ドリゴ:セレナード ドルドラ:思い出(*) サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(*) |
エフレム・ジンバリスト(Vn) ザイデンベルク(P;*) エマニュエル・ベイ(P;*以外) |
| OPK-2004 廃盤 |
ナタン・ミルシテイン パガニーニ:ラ・カンパネッラ リスト:コンソレーション第3番 ヴィヴァルディ: ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(レスピーギ編曲) ペルゴレージ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 ホ長調 タルティーニ: ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」 コダーイ:巷に雨が降るように ムソルグスキー:紡ぎ女 ブロッホ:「バーム・シェム」〜ニーグン ファリャ:アストゥリアーナ ヴィエニャフスキ:ロマンス Op.22 シマノフスキ:タランテラ |
ナタン・ミルシテイン(Vn) ミットマン(P) |
| ジョルジュ・エネスコ&カール・フレッシュ ショーソン:詩曲(*) コレッリ:ラ・フォリア Op.5-12(*) ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1-13(*) ヘンデル:ソナタ イ長調 Op.1-14(#) モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.378(#) ファリャ:ホタ(+) |
ジョルジュ・エネスコ(Vn;*) カール・フレッシュ(Vn;*以外) ディック(P;#) ストラスフォーゲル(P;+) | |
| フーベルマン〜協奏曲集1 ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲(*) ヴァイオリン・ソナタ 第9番「クロイツェル」(+) |
ブロニスワフ・フーベルマン(Vn) ジョージ・セル指揮 VPO(*) イグナツィ・フリードマン(P;+) | |
| ポーランドが生んだ二大巨匠、フーベルマンとフリードマンの共演による「クロイツェル」はSP時代に名盤の誉高く、あらえびす翁も口を極めて絶賛していた。 | ||
| フーベルマン〜協奏曲集2 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(*) ラロ:スペイン交響曲(+) |
ブロニスワフ・フーベルマン(Vn) ウィリアム・スタインバーグ指揮 ベルリン・シュターツカペレ(*) ジョージ・セル指揮 VPO(+) | |
| チャイコフスキーの協奏曲は発売当時、「世界初録音」であった。あらえびす翁は「この曲を演奏して当代フーベルマン以上の人があろうとは思えない」と言いきっている。 技巧はもちろん、音の美しさも特筆もの。 | ||
| フォイアマン〜協奏曲集 ハイドン:チェロ協奏曲第2番(*) ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番(+) ウェーバー:アンダンティーノ(#) ポッパー:セレナード(#) ヘンデル:アリオーソ(#) |
エマニュエル・フォイアマン(Vc) マルコム・サージェント指揮so.(*) マイラ・ヘス(P;+) ルドルフ・ゼルキン(P;#) | |
| ハイドンの協奏曲は若々しいエネルギーに満ちた、今日においても屈指の名演。 | ||
| フリードマン〜名演集 グリーグ:ピアノ協奏曲 リスト:ラ・カンパネラ(ブゾーニ/フリードマン編曲) ショパン:マズルカ集/ノクターン Op.55 No.2 |
イグナツィ・フリードマン(P) | |
| リストの「カンパネラ」は、ブゾーニが原曲を難しく編曲したものにフリードマンがさらに手を加えて難しくした一品で、 フリードマンはアムランもかなわないかと思わせる曲芸を聴かせる。グリーグでも鮮やかな技巧とリズムのおもしろさが光る。 | ||
| コルトー〜名演集 シューマン:ピアノ協奏曲(*)/クライスレリアーナ |
アルフレッド・コルトー(P) ランドン・ロナルド指揮 RPO(*) | |
| あらえびす翁はこの「クライスレリアーナ」を「征服的で世にも美しい」と評した。協奏曲も魔術的名演。 | ||
| チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 Op.3 No.8 バッハ:G線上のアリア |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1937年。 | ||
| チャイコフスキー: 交響曲第5番(*)/弦楽セレナード〜ワルツ(*) ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲(+) |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1928年(*)、1938年(+)。 | ||
| チャイコフスキー: 交響曲第4番(*)/弦楽セレナード(+) |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1929年(*)、1938年(+)。 | ||
| ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(*)/交響曲第4番(+) |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1937年(*)、1938年(+)。 | ||
| ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」(*)/交響曲第1番(+) |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1940年(*)、1938年(+)。 | ||
| ベートーヴェン: 交響曲第6番「田園」/交響曲第8番 |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1938年。以上のメンゲルベルクのタイトルは、質感、立体感に優れ、メンゲルクならではのポルタメント、迫力のフォルテもしっかり再生。 | ||
| ハイドン:交響曲「軍隊」(日本盤より復刻) モーツァルト:ドイツ舞曲 J.シュトラウスI:皇帝円舞曲 ワーグナー:ジーグフリート(牧歌?) マーラー:アダージェット ハイドン:交響曲「軍隊」(フランス盤より復刻) |
ブルーノ・ワルター指揮VPO | |
| 『本復刻はウィーン・フィルのガット弦のふわりと軽妙な美音、酔いしれるような魅力を伝えている。』と山崎浩太郎氏も絶賛。 また、同じ演奏の日本盤SPとフランス盤SPの聞き比べも楽しめ、これは面白い。 | ||
| モーツァルト:交響曲第39番&第40番 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 |
ブルーノ・ワルター指揮 BBCso.、RPO | |
| 『オーパス蔵によるSP復刻盤を高く評価しているぼくにとって、いよいよワルターが登場したのは何よりの喜びである』 『今までとは格段に素晴らしい音である。腰のある自信を持った音が聞ける』と宇野功芳氏も絶賛。 特にモーツァルトは、今までの細かい音とは大きな違いがあるとのこと。「ドン・ファン」も過去最高の音質と思われるという。 | ||
| ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 バッハ:シャコンヌ(*) サン=サーンス:白鳥 フィビヒ:詩曲 |
ウォルフガング・ シュナイダーハン(Vn) カール・ベーム指揮 ザクセン国立o. | |
| (*)世界初復刻。生っ粋のウィーン人、シュナイダーハンの「10代から12歳まで」(代理店表記)の全録音を集めたアルバム。名人的な演奏には興味の無かった巨匠の高雅な音楽が楽しめる。 | ||
| モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番/交響曲第6番「田園」 |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
| 録音:1936年。「アイネ・クライネは36年の録音だがオーパス蔵のCD化は絶美。音を含めワルターのこれは他を大きく引き離して断然トップだ。 もう涙が出るほど美しい。田園といえばワルターである。このCDを耳にして、往年の感激が戻ってきた。これからは田園を聴く時これに手が伸びるだろう。ベスト盤として推薦したい。座右に備えるべきだ。(宇野功芳)」 | ||
| モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ブラームス:交響曲第1番 |
ブルーノ・ワルター(P)指揮 VPO | |
| 録音:1937年。「このブラームス1番の特殊な頽廃美をいったいどのように評したら良いのだろうか。 この曲のイメージとは正反対の爛熟しきった女性美。こんなことが許されるのか。当時のワルター、ウィーンにしか出来ないユニークなブラームスといえるだろう。(宇野功芳)」 | ||
| モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」(*) ブラームス:交響曲第4番(+) |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
| 録音:1938年(*)/1934年(+)。「ワルターがウィーンを去る直前にレコーディングされた「ジュピター」は一から十までウィーン流儀の演奏である。 壮麗、立派なニューヨーク盤に対しウィーンの「ジュピター」はまるでぶっつけ本番のように即興的だ。それにしても当時のウィーン・フィルのなんと惚れぼれするような音色であろう。 時にはゾッとするほど瑞々しく典雅で貴族的でとても筆舌に尽くせるものではない。(宇野功芳)」 | ||
| メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64(*) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(#) |
ヨーゼフ・シゲティ(Vn) トーマス・ビーチャム指揮 LPO(*) ハミルトン・ハーティ指揮 ハレo.(#) | |
| 録音:1933年9月27日&28日、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン(*)/1928年12月3日〜5日、自由貿易ホール、マンチェスター(#)。 他レーベルからも出ている音源だが、実に冴え渡る音質でシゲティのみならずオケの音もみごとに収録。同時期にNAXOS HISTORICALからも同一演奏が復刻されるので、是非聴き比べを(8.110948)。 | ||
| モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番(*) バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番(*)/ ヴァイオリン協奏曲第2番(*)/ いざ来たれ、異教徒の救い主よ(+) エルガー:気まぐれ女(#) |
ブロニスワフ・フーベルマン(Vn) イザイ・ドブロウェン指揮 VPO(*) ジーグフリート・シュルツェ(P;+/#) | |
| 録音:1934年(*)/1935年(+)/1931年(#)。 代理店曰く「これほどまでの音質でフーベルマンが復刻されたことはなかったので、驚きました」。 | ||
| ブラームス:交響曲第2番(*) ワーグナー: 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲(*) R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン](+) |
ウィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1940年(*)/1938年(+)。 | ||
| フランス:交響曲(*) ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(+) フランク:プシュケとエロス(+) ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」(#) |
ウィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1940年(*)/1938年(+)/1937年(#)。 前回のメンゲルベルクも高音質で話題となったが、今回はさらにその上を行く鮮烈さ。SP離れしたリアルなサウンド。 | ||
| アンリ・メルケル(Vn) サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番(*) ラロ:スペイン交響曲(+) サン=サーンス:死の舞踏(#) |
アンリ・メルケル(Vn) ピエロ・コッポラ指揮 パドルーo.(*/+) フィリップ・ゴーベール指揮 パリso(#) | |
| 録音:1935年(*)/1932年(+)/不明(#)。 フランスのヴァイオリニスト、メルケル(1897-1967)は17世紀までたどることのできる音楽一家の出身。地味ながら、ティボー亡き後にフランス流の粋な演奏を聴かせる名手であった。 (*/+)は彼の代表的な録音で、SP時代を通して聴かれた、彼の決定盤ともいえるもの。 | ||
| ヨーゼフ・シゲティ(Vn) モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番(*) ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(+) |
ヨーゼフ・シゲティ(Vn) トマス・ビーチャム指揮 LPO(*) ブルーノ・ワルター指揮 ブリティッシュso.(+) | |
| 録音:1934年(*)/1932年(+)。 ライナーノートで宇野功芳氏が「チャーミングかつ雄弁、これは聴きもの」と賞賛するモーツァルトは、オケは重みもありかつ明瞭、ヴァイオリンも明瞭で、シゲティの至芸を堪能できる。 ベートーヴェンも同様の優秀な復刻。 | ||
| ヨゼフ・シゲティ(Vn)&カール・フレッシュ(Vn) バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番(*)/ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番(*)/他(*) 2つのヴァイオリンのための協奏曲(+) |
ヨゼフ・シゲティ(Vn) カール・フレッシュ(Vn;*) ワルター・ゲール指揮 ワルター・ゲールo.(*) | |
| 録音:1931年/1933年/1937年。 シゲティとフレッシュの二大家共演による(+)が聴きもの。独奏のみならず伴奏音の復刻もみごと。 | ||
| ジャック・ティボー(Vn) アルベニス:マラゲーニャ/タンゴ グラナドス:スペイン舞曲第5番/ スペイン舞曲第6番/舞曲(ティボーに捧ぐ) ファリャ:ホタ サン=サーンス:ハバネラ ヴィターリ:シャコンヌ エックレス:ソナタ ト短調 ヴェラチーニ:ソナタ パラディス:シシリエンヌ ポルディーニ:踊る人形 ブラームス:ワルツ ドビュッシー: ゴリウォーグのケークウォーク/亜麻色の髪の乙女 |
ジャック・ティボー(Vn) H.クラストン(P) タッソ・ヤノプーロ(P) | |
| 録音:1925年/1927年/1930年/1933年/1936年。ティボーが眼前に現われたかのようなリアリティ。「ジャック・ティボーの音質的決定盤!」とは代理店の言。 | ||
| シューベルト:交響曲第8番「未完成」(*) モーツァルト: 交響曲第38番「プラハ」(*)/ 歌劇「恋の花作り」序曲(+) ハイドン:交響曲第96番「奇跡」(#) |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
| 録音:1936年(*)/1938年(+)/1937年(#)。 「ワルターの『未完成』をこんなにじっくり聴いたのは何十年ぶりだろう。本当に懐かしかった。若い頃のいろいろなことが思い出さた」とあの宇野功芳氏をしていわしめた名復刻。ワルター、 VPOの甘美でエレガントな味わいが力強く美しく再現されていて、選曲も最高といえよう。 | ||
| ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」より [第1幕全曲/第2幕抜粋] |
ロッテ・レーマン(S) ラウリッツ・メルヒオール(T) エマヌエル・リスト(B) アルフレート・イェルガー(B)他 ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
| 録音:1935年。 「この復刻は歌の呼吸感が違う。ワルターのバックも弱いのでなく、手綱をしめていることがよくわかる。第2幕はさらに雄弁だ」 とワルターを愛する人気ライター山崎浩太郎氏も大いに感激の弁を述べている。 | ||
| ワーグナー: 楽劇「パルシファル」〜第1幕前奏曲/聖金曜日の音楽(*)/ 楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛と死(*)/ 楽劇「神々の黄昏」〜ブリュンヒルデの自己犠牲(+) |
キルステン・フラグスタード(S;+) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO(*)、フィルハーモニアo.(+) | |
| 録音:1938年(*)/1948年(+)。 ライナーノートの中で山崎浩太郎氏が「雪崩落ちるように身悶えして灼熱する音楽が、ここにある。オーパス蔵の復刻は響きの生々しさが前に出ている。 『ただならぬ』雰囲気が再現されている」と絶賛しているすばらしい復刻。 | ||
| メンデルスゾーン: 序曲「フィンガルの洞窟」(+)/ 「真夏の夜の夢」序曲(*) シューベルト: 劇付随音楽「ロザムンデ」より [バレエ音楽第2番(*)/間奏曲第3番(+)] ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲(+) ウェーバー: 歌劇「魔弾の射手」より(**) [序曲/第3幕導入曲]/ 舞踏への招待(#) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
| 録音:1929年(*)/1930年(+)/1932年(#)/1935年(**)。 宇野功芳氏は「オーパス蔵のCDは、従来の復刻盤に比べ、情報量が多く、音質がしっかりしており、強弱の幅が広い。ぼくはこれらの演奏を初めて音楽として楽しめた。 こんな古い録音で聴いても思わず興奮してしまう」と語っている。フルトヴェングラーの定評ある SPがすばらしい復刻で甦った。 | ||
| ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(*)/ 「エグモント」序曲(+)/ 「コリオラン序曲」(#) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO(*/+)、VPO(#) | |
| 録音:1937年(*)/1933年(+)/1947年(#)。 「オーパス蔵の復刻に聴く、地の底から沸き上がるような推進力はまさにフルトヴェングラーのもの。これまでの復刻とは迫力が違う」 と人気評論家、山崎浩太郎氏も激しい賛辞。これは聴きもの。 | ||
| ベートーヴェン: 交響曲第7番/交響曲第1番/ 「エグモント」序曲 |
フェリックス・ワインガルトナー指揮 VPO | |
| ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/交響曲第8番 | フェリックス・ワインガルトナー指揮 VPO | |
| ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱」/「プロメテウスの創造物」序曲 |
フェリックス・ワインガルトナー指揮 VPO | |
| 録音:1935年〜1937年。 「今回オーパス蔵によって復刻された「エロイカ」を試聴し、その素晴らしさに驚喜した。こんなに凄いベートーヴェンだったのだ! ワインガルトナーの表現が全く違う感動を与えてくれたのである。8番は従来、 涙をのんでS=イッセルシュテットの方を推薦してきたが、オーパス蔵盤の登場により「第8」のベストワンはワインガルトナーと躊躇なく言えるようになった。 今までのCDに比べ音に力のあることや華やかささえ感じられることにびっくりさせられるだろう。「第7」は弦主体の上品な演奏で効果を狙う仕掛けは一切ない。しかしスケルツォのトリオはかなり遅く、 ウィンナホルンの深い音色が素晴らしい。「第1」はウィーンで行った最後の録音だが、さすがにSPならではの腰の強い音である。我々は「第9」と言えばワインガルトナーしか知らず、 しかも十二分に満足しえる名盤として賞賛されていたのである。」(宇野功芳/ライナー・ノートより) | ||
| J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲 | パブロ・カザルス(Vc) | |
| 録音:1936年〜1939年。原盤:HMV。日本語解説:鈴木秀美。 ついにこの名盤がOPUS蔵から発売。音質もレーベルの自信作で、曰く、「過去のすべての復刻より上と思う」、とのこと。また、鈴木秀美が解説を執筆しているのもポイント。 「野太く強くエネルギーの塊! あらゆる復刻の中で最高の音質」「今までの復刻音は、まるでとなりの部屋でふすまを隔てて聴いているようだったが、 これはまさに眼前で繰り広げられているようなエネルギーと迫力で驚いた」(山崎浩太郎) | ||
| カザルスのドヴォルザーク ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(*) ブルッフ:コル・ニドライ(+) ボッケリーニ:チェロ協奏曲 G.482(+) |
パブロ・カザルス(Vc) ジョージ・セル指揮 チェコpo.(*) ランドン・ロナルド指揮 LSO(+) | |
| 録音:1937年(*)/1936年。 バッハの「無伴奏」(OPK-2041)が好評だったオーパス蔵によるカザルスの名盤ドヴォルザーク。野太く迫力ある音に驚かされる。 | ||
| ゴールドベルクの室内楽 モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第17番(*) 二重奏曲 ト長調 K.423(+) ベートーヴェン: 二重奏曲 変ホ長調 WoO.32(#) セレナード ニ長調 Op.8(**) |
シモン・ゴールドベルク(Vn;*/+/**) リリー・クラウス(P;*) フレデリック・リドル(Va;+) ウィリアム・プリムローズ(Va;#) エマヌエル・フォイアマン(Vc;#/**) パウル・ヒンデミット(Va;**) | |
| 録音:1935年(*)/1948年(+)/1941年(#)/1934年(**)。 絶頂期のゴールドベルクを中心に豪華組み合わせで聴く室内楽。3人のヴィオラ奏者の個性を比較するのもおもしろいかもしれない。 | ||
| トスカニーニ〜Vディスク録音、他 ヴォーン・ウィリアムズ: タリスの主題による変奏曲(*) モーツァルト: 交響曲第40番(+)/同第41番「ジュピター」(#) バッハ:アリア(**) |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
| 録音:1945年(*)/1938-1939年(+)/1945-1946年(#)/1946年(**)。 (*)は珍しいVディスク原盤。このレーベルは「Victory(勝利)」の頭文字に由来するのだとか。他の復刻も他社のものとは一味二味違って聞こえるはず。 | ||
| トスカニーニ〜1939年の「運命」他 ヴェルディ:歌劇「椿姫」前奏曲(*) ハイドン:交響曲第88番「V字」(+) ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(#)/「エグモント」序曲(**) |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
| 録音:1941年(*)/1938年(+)/1939年(#)/1937年(**)。 オーパス蔵の主宰者、相原氏談:トスカニーニの「運命」のなかで最も充実していると思われる1939年のスタジオ録音ですが、低音をきちんと復刻することで、今までにないトスカニーニの魅力が出せたと思います。「エグモント」序曲の迫力にはわれながら驚きました。 | ||
| ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(*)/ ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」(#) |
フリッツ・クライスラー(Vn) ジョン・バルビローリ指揮 LPO(*) フランツ・ルップ(P;#) | |
| ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(*) ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調「クロイツェル」(#) |
フリッツ・クライスラー(Vn) ジョン・バルビローリ指揮 LPO(*) フランツ・ルップ(P;#) | |
| 録音:1936年(OPK-2047、2048共)。 「オーパス蔵の復刻は既発売より力強い。それだけにクライスラーの特徴がより明らかになる」(山崎浩太郎) *復刻に用いたレコード(相原了)* 「本CDに用いたレコードはどれも日本盤である。協奏曲は比較的選ぶのに苦労はなかったが、ソナタはピアノの響きに不満なレコードが多かった。中でもピアノが生きていた盤はヒスがあり悩んだが、ヒスを嫌う人にはAndante盤があると思い、ピアノの響きを優先させた。協奏曲は音が鮮明になった分クライスラーの魅力と同時に技術の衰えもわかってしまうかもしれない。」 | ||
| マーラー: 交響曲「大地の歌」(*)/ 私はこの世に忘れられ(#)/ アダージェット(+) |
シャシュティン・トゥールボリ (キルステン・トルボルイ)(S;*/#) チャールズ・クルマン(T;*) ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
| 録音:1936年、ライヴ(*/#)/1936年(+)。なお、(+)はOPK-2017にも同じ復刻で収録されている。 「オーパス蔵の復刻には、何度も驚かされた。今回も実は荒々しいほどの活力を漲らせた、たくましい物であることに気付かされた。まさに目からウロコが落ちる思いだ。」 「オーパス蔵の復刻を聴いて、今までの印象は一変した。この演奏は52年デッカ再録音に決して劣るものではない。むしろ当盤こそ今後聴くことが増えるだろう。魅力は一つは戦前のウィーン・フィルの弦の音色。 柔らかく澄んだ輝きのある音色は実に美しい。演奏は貴族的と言っていい気品が漂う。トルボルイも絶賛しておきたい。」(山崎浩太郎) | ||
| ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲/交響曲第7番 | ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NYP | |
| 録音:1940年&1936年。原盤:Victor。 「トスカニーニはNBC響を振って「第7」を再録しているが迷うことなくこちらを採るべきだ。凄い迫力であるエネルギーが炸裂する素晴らしい録音だ」と宇野功芳氏はライナーノートで激賞しており、まさにおそるべき復刻。 | ||
| カペー四重奏団 Vol.1 シューベルト:弦楽四重奏曲「死と乙女」 ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番 |
カペーSQ | |
| カペー四重奏団 Vol.2 ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第10番「ハープ」/ 弦楽四重奏曲第15番 |
カペーSQ | |
| カペー四重奏団 Vol.3 モーツァルト:弦楽四重奏曲K.465「不協和音」 ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」 |
カペーSQ | |
| 録音:1928年。 「オーパス蔵がカペー四重奏団の全録音を復刻すると聞いて、待ってました!と思わず歓声を挙げた」(小林利之) 音楽評論の重鎮小林利之氏はオーパス蔵の復刻のすばらしさをこう語っている。死と乙女は「これほど克明な復刻もめずらしく、生演奏の雰囲気を感じさせて」、ベートーヴェンの第15番は「序奏を支えるPP のチェロパートがオーパス蔵で初めて完全に聴き取れる。やっと音溝に刻み込めたと思われる最低音の収録をひろいとっているのだ!」と絶賛。そのカペーがついにOPUS蔵から一挙3タイトル登場。これぞ決定盤! | ||
| モーツァルト:歌劇「皇帝ティトスの悲劇」序曲(*) モーツァルト:「偽の女庭師」序曲(*) ハイドン:交響曲第86番(+) ブラームス:交響曲第3番(#) |
ブルーノ・ワルター指揮 VPO(*/#) LSO(+) | |
| 録音:1936年(#)/1938年(*/+)。 「オーパス蔵によるSP復刻盤に対して、ここに来て金子建志、松沢憲氏をはじめ多くの方々が素晴らしさを認めるようになり孤軍奮闘のぼくもやっと愁眉を開くことが出来た。今回のワルターの一枚はオーパス蔵による最大の成果であって、SPというものがどんなに凄いものであったか、まさに体が仰け反る様な気分に襲われるだろう。」(宇野功芳) | ||
| ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」 |
シモン・ゴールドベルク(Vn) リリー・クラウス(P) | |
| 録音:1936年。 ゴールドベルク&クラウスの名コンビによる素晴らしい演奏が見事な復刻で蘇った。 | ||
| シャンピ&カペーSQ フランク:ピアノ五重奏曲 へ短調 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 |
マルセル・シャンピ(P) カペーSQ | |
| 録音:1928年。中低域重要視の見事な復刻と小林利之も賞賛。 | ||
| カペーSQ ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 シューマン:弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41 No.1 |
カペーSQ | |
| 録音:1928年。作品と時代共有したカペーの代表的演奏がついにオーパス蔵より満足の音質で復刻。 | ||
| フリッツ・クライスラー〜小曲を弾く(1936-1938) クライスラー:ウィーン奇想曲/中国の太鼓 リムスキー=コルサコフ:インドの歌 クライスラー:美しきロスマリン 伝承曲:ロンドンデリーの歌 クライスラー:愛の喜び ファリャ:スペイン舞曲 クライスラー:ロンディーノ ブラームス:ワルツ第15番 ドヴォルザーク:ユモレスク チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ ショパン:マズルカ第4番 ポルディーニ:踊る人形 リムスキー=コルサコフ:太陽への賛歌 クライスラー:愛の悲しみ [アンコール] J.S.バッハ:ガヴォット クライスラー:ジプシーの女 スコット:蓮の国 |
フリッツ・クライスラー(Vn) フランツ・ルップ(P) | |
| 「ヴィオリンという楽器の美しさ、高貴さを再実感! 弦と弓がお互いにさわり合いたくて、触れあいたくってしょうがない。まるで『蜜月』の瞬間だらけという感じ...」とこのCDについてヴァイオリニスト天満敦子はライナーノートで告白している。 | ||
| ロッシーニ: 歌劇「アルジェのイタリア女」序曲〔mat Vic101218-19〕(*)/ 歌劇「セミラーミデ」序曲〔mat Vic101214-17〕(*)/ 歌劇「セヴィーリャの理髪師」序曲〔(mat Vic7255AB〕(*)/ 歌劇「絹のはしご」序曲(+)/ 弦楽のためのソナタ第3番(#) ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 Op.3 No.11(#) |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NYP(*)、BBCso.(+)、 NBCso.(#) | |
| 原盤:私家版LP(#)。 (#)はおそらく初CD化と思われる。山崎浩太郎氏も「どんな作品も活力と躍動感で満たされ力強く迫力のある低音はいかにもオーパス蔵の仕事である」と太鼓判。 | ||
| マーラー:交響曲第9番 ニ長調 | ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
| 録音:1938年、ウィーン、ライヴ、US-RCA SP(mat.HMV 2VH 7027-46)より。 オーパス蔵:「これもインターネットでまだかまだかと言われていた録音です。良質のアメリカ盤を入手したのは2年ほど前になります。音は良かったのですが全面にヒスがあり、マスタリングでヒスを取ると音が変わるので、2回トライして棚上げにしました。その後ノイズ処理システムの更新やテクニックの工夫があり再トライし、さらに3度の挑戦で一応これならという線に来ました。ヴァージョンで言えばVer.5 となります。最後は意地になりました。」 | ||
| フォイアマン、セルの各ドヴォルザーク ドヴォルザーク: チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104(*) 交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」(+) |
エマニュエル・フォイアマン(Vc) ミヒャエル・タウベ指揮(*) ベルリン国立歌劇場o.(*) ジョージ・セル指揮チェコpo.(+) | |
| 録音:1928、1929、1930年、ベルリン(*)/1937年、ロンドン(+)。音源:Parlophon(*)、HMV(+)、J-Columbia、Victor SP。 「聰明さと情熱の混合。たしかに、このCDのドヴォルザークのチェロ協奏曲にも、そうしたフォイアマンの個性が強く出ている。音の輪郭はシャープで逞しく、烈しい気合をこめて描き出されている。オーパス蔵の復刻も、その烈しさをより明確に示す音質となっている。『新世界』も、同様に筋肉質の新即物主義的演奏の典型である。キビキビとした進行、バネの効いたリズム、そして一音一音にこめられた気迫。こうしたキレのよい音楽は、20世紀後半にはすっかり聴けなくなっていたが、21世紀になってようやく蘇りつつある。その半世紀前の『先達』の音が、ここにある。」(山崎浩太郎) | ||
| ハイフェッツ、プリムローズ、 フォイアマン、ルービンシュタイン 1941年 モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563(*) ドホナーニ:セレナード ハ長調 Op.10(*) ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8(*) ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第6番 変ロ長調 Op.97「大公」(+) シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 Op.99(+) |
ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn) ウィリアム・プリムローズ(Va;*) エマニュエル・フォイアマン(Vc) アルトゥール・ルービンシュタイン(P;+) | |
| 録音:1941年9月、カリフォルニア。音源:US-RCA SP。 「ヨーロッパの伝統的な室内楽演奏に見られるリラックスした仲間同士の音楽的対話、という趣とはまったく無縁の、共演者に真剣勝負を臨むような、異常に緊張度の高い、激しい身振りのアンサンブルが展開されている。1941年9月にハリウッドのRCAスタジオで行われたこれらの録音は、ほんの数ヶ月遅れていたら実現不能だった4人の大芸術家の一期一会の出会いを捉えた、かけがえの無い演奏記録なのである。」(板倉重雄)。 | ||
| ヌヴーのシベリウス、フランス盤SPより復刻 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(*) シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調Op.47(#) ラヴェル: ハバネラ形式の小品(+) スカルラテスク(当盤では「スカラテスク」 と誤記されている可能性有):バガテル(+) |
ジネット・ヌヴー(Vn) イサイ・ドブロウェン指揮(*) ワルター・ジュスキント指揮(#) フィルハーモニアo.(*/#) ジャン・ヌヴー(P;+) | |
| 録音:1946年(*/+)/1945年(#)。 「ノイズを徹底的に取る復刻が特にヨーロッパで流行でありますがどうも実在感の希薄な音になっているようです。ノイズを取ったあと恐らくはイコライザーで弱くなった音を補って聞かせる復刻は演奏家の息使いを取り去ってしまいます。ヌヴーもノイズの大きなイギリス盤でやらねばならないかと思っていましたら、レコード収集の名人がフランス盤を入手してくれました。恐らく他の復刻より実在感があると思います。ブラームスの方が録音は新しいのですが、シベリウスの方が緻密な音が捉えられています。これは他の盤でも同様なので、元の録音に差があるものと考えられます。 それにしても、シベリウスは名演です。SPでもこの弱音を再現できるのだということが実感できるものです。まだ活動を始めたばかりのフィルハーモニア管弦楽団ともども若さの勢いが感じられます。 おまけに小品を2曲つけました。アンコールとしてお聴きください。」(オーパス蔵代表 相原了) | ||
| フェリックス・ワインガルトナー 〜ベートーヴェン録音集 ベートーヴェン: フィデリオ序曲 Op.72(*)/ トリプル・コンチェルト Op.56(#)/ ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.39(+) |
リカルド・オドノポソフ(Vn;#) S.アウベル(Vc;#) A.モラレス(P;#) マルグリット・ロン(P;+) フェリックス・ ワインガルトナー指揮 LPO(*)、VPO(#)、 パリ音楽院o.(+) | |
| 録音:1938年(*)/1940年(+)/他。日本盤、アメリカ盤、フランス盤SPより復刻。 ワインガルトナーのベートーヴェンを聴くと、ベートーヴェンはこのように演奏していたのではないかと思ってしまう。今回は協奏曲を中心としたもの。 「これらの演奏に関して感じられるとても大切なことは、これらは、レコードが今のように大量消費財ではなく、まだ音楽家達が演奏している音楽に没頭できた時代のものだということです。恐らく、これらの録音は、私たちがすばらしいクラシック音楽がただの娯楽の一形態ではなく、道徳的な力であった日々を思い起こさせるものなのです。」(Ralph Steiberg、New York ライナーノートより) | ||
| ザウアー&ワインガルトナー リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調S.124(*) ベートーヴェン:11のウィーン舞曲集(前半)(#) リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調S.125(*) ベートーヴェン:11のウィーン舞曲集(後半)(#) リスト:交響詩「レ・プレリュード」(+) |
エミール・ フォン・ザウアー(P;*) フェリックス・ ワインガルトナー指揮 パリ音楽院o.(*)、 LPO(#)、LSO(+) | |
| 録音:1938年/1940年。アメリカ盤SPより復刻。 「ザウアーとワインガルトナー、リストの弟子達の協演による最も権威ある演奏の記録、歴史的にも有名なSP録音の音を目一杯取り出しました。」「ザウアーのリストはこれほどしっかりした演奏とは思っていませんでした。歳をとって音が出ないのではなく、音を取り出せてなかっただけなんですね。『レ・プレリュード』は同時発売のメンゲルベルク盤とかち合ってますが、演奏は全く対照的で比べるのも楽しいです。リストづくしでは疲れると思いベートーヴェンの愛すべき舞曲集を挿みこみました。」(オーパス蔵 相原 了) 「もしオーパス蔵がオリジナルのSP盤から復刻してくれたら…。初出時にかなり良い条件で聴いて魅了されたザウアーの、あの燦然ときらめいて充実感たっぷりだったピアノの美音に再会できるのではないか。いや絶対、あのピアノの音は、SP盤の音溝に刻み込まれたすべての情報をとりだすことに成功して来たオーパス蔵にしか不可能な、ディスクに秘められた音の宝石に違いないと確信しつつも、なかば諦めかけていたところに届いたのがこのディスク。 マルカート(アクセントをつけてはっきりと)・デチーゾ(明確に)と指示された冒頭の第1主題を弾くフォルティシモの弦のユニゾン。これまでに聴いてきたどの復刻盤よりも、ぐっと低めの音だ。「オーパス蔵の音!」との直感。・・・これまでの復刻盤ではついぞ聴きとりにくかったピアノの左手(低音)の和音が、超高域で動く右手の活躍をしっかりと支えて“完璧にピアノらしい音の響き”を構築する。もうここまで聴いただけで勝負は決まり。」(小林利之)。 | ||
| ヴィレム・メンゲルベルク ベートーヴェン: 「プロメテウスの創造物」序曲(*) リスト:交響詩「前奏曲」(#) ブラームス:交響曲第3番 へ長調Op.90(+) マーラー:アダージェット(**) |
ヴィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
| 録音:1942年(*)/1929年(#)/1932年(+)/1926年(**)。使用SP: US-Capitol SP (*) / JP-Columbia SP (#/+) / UK-Columbia SP (**)。OPUS蔵の発売盤は、当アイテムで99枚めになるという。 「オーパス蔵からの復刻を今や遅くと待ち兼ねていたのが、やっと実現の運びとなった。正直に嬉しい。」(宇野功芳) 「マーラーは電気録音最初期のものだけに音の悪いのは仕方がないが、既存盤は大いに物足りなく、オーパス蔵からの復刻CDを今や遅しと待ちかねていたのだが、やっと実現の運びとなった。正直に嬉しい。26年のSPをこれ以上の音で再生するのは無理であろうから。・・・・ ブラームスの三番は1932年の録音で、野村光一の「名曲に聴く」にも、録音が古い、の一言で無視されているし、ぼく自身もワルターがあれば必要ないと考えていた。 しかしオーパス蔵の復刻CDはそんな偏見を見事にくつがえしてしまった。本CDに収められた全四曲中、最も楽器のバランスが良く、音質が良く、歪みの少ないのはこのブラームスだからだ。あのSPの情報量の少なさがウソのようにいろいろな音が聴こえてくる。」(宇野功芳) 「マーラーのアダージェットは日本、イタリア、ドイツ、フランス、英国と各国の盤が集まりました。音はフランス盤が明瞭でしたが、雰囲気で優れていたのは英国 Columbia 盤でした。幸い英国盤特有のスクラッチノイズはなくこれを用いました。「プロメテウス」はテレフンケンの発売はなくアメリカのキャピトルがSPとして出したものです。原盤が悪く発売しなかったのかもしれません。貴重な録音です。」(相原 了) | ||
| フルトヴェングラー、1950年「ベト7」他 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92(*) ヨハン・シュトラウス II:皇帝円舞曲(#) ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲(+) メンデスゾーン:フィンガルの洞窟(**) ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクの名歌手」 〜第1幕への前奏曲(##) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 VPO | |
| 録音:1950年(*/#/+)/1949年(**/##)。マトリックス: 2VH7181-89 (*) / 2VH7202-03 (#) / 2VH7216-17 (+)/ 2VH7108-09 (**) / 2VH7168-20 (##)。全て UK-SP より復刻。 「オーパス蔵100枚目となる記念CD はフルトヴェングラーが1950年にウィーンで録音したベートーヴェンの交響曲第7番です。女声ノイズがないSPからの復刻です。合せて小品集をSPから録ってみました。LP(CD)との音の違いをお楽しみください。オベロンは勢いがあるLP(CD)とは別のテイクが使われています。」(オーパス蔵 相原 了) 「フルトヴェングラーのベートーヴェン7番。ぼくは長いこと、この50年のスタジオ録音をベスト・ワンに挙げて来たが、高音がきんきんするのが気になることは確かだった。そこへオーパス蔵が43年のベルリン・ライヴをすばらしい音で復刻したので、この方をベストとしたのが、つい一、二年前。ところが同じオーパス蔵が前述の50年盤を初出のLPそのままの姿でCD化した。こうなると、さすがのぼくも迷う。ウィーン盤の高音には相変わらずピークはあるものの、中低音がどっしりと鳴るので,ほとんど気にならなくなった。フルトヴェングラーも聴衆の居ないスタジオなのに大いに燃えており、この勝負、引き分けか、あるいはわずかにウィーン盤が上か。本当にオーパス蔵は人さわがせだ。」(宇野功芳) | ||
| ティボー、コルトー、フォイアマン ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」(*) シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821(#) レーガー:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 14'41"(+) |
ジャック・ティボー(Vn;*/+) アルフレッド・コルトー(P;*) エマニュエル・ フォイアマン(Vc;#/+) ジェラルド・ムーア(P;#) | |
| 録音:1929年(*)/1937年(#)/1939年(+)。 「東京におけるティボーとフォイアマンの70年前のツーショット。これに合せ、彼らの代表的な録音を組み合わせました。写真と共にお楽しみください(ブックレット内に拡大写真あり)。」(オーパス蔵 相原 了) 「オーパス蔵101枚目のCDは写真から生まれたものです。ティボーとフォイアマンの1936年東京におけるツーショット、いまなら珍しくないでしょうが当時としては貴重なものです。本CDは彼らの代表的な録音、ティボーのクロイツェルとフォイアマンのアルペジョーネを組み合わせました。彼らの足取りを追った板倉氏のライナーノートも是非お読みください。」(オーパス蔵 相原 了) 「このCDにはティボーのクロイツェル・ソナタ、フォイアマンのアルペジオーネ・ソナタが収録されているが、ともに1936年の来日時に取り上げた作品である。とくに、ティボーのクロイツェルはいままでの復刻盤より音が鮮明になったのに加えてピアノの音が強く入っており、実際の楽器バランスにかなり近づいたと思う。それとともに演奏自体の迫力も増し、いっそう感銘が深まったことを特筆したい。」(板倉重雄) | ||
| オーブリー・ブレイン&アドルフ・ブッシュ バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番(*) J.S.バッハ:シシリアーノ(#) ブラームス:ホルン・トリオ(#) モーツァルト:ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K447(+) |
オーブリー・ブレイン(Hr) アドルフ・ブッシュ (Vn;#)指揮(*) ブッシュ室内o.(*) ルドルフ・ゼルキン(P;#) エイドリアン・ボールト指揮(+) BBC so. (+) | |
| 録音:1935年(*)/1933年(#)/1940年(+)。すべてSPより復刻。デニス・ブレイン没後50年に忘れてはならない父の存在。ブッシュ、ゼルキンとのブラームスのホルン・トリオを核にした豪華な一枚。 ブッシュ、ゼルキン、オーブリー・ブレインのブラームスのホルン・トリオ録音はこれを越えるものがないと言われる位の名演奏・名録音。録音の翌年の演奏会でも、「この演奏会を聴けた者は幸福。トリオとして、昨日の演奏者たちは申し分ない。技術的な卓越、また、音楽的な感性の点からも、まさに理想的なメンバーであった( Morning Post. 1934年3月8日付)」と絶賛されている。ブランデンブルク協奏曲第1番はデニス・ブレインの始めての公開演奏会で取り上げられたもので、ブッシュが指揮とヴァイオリンを担当、父のオーブリーが第1ホルンを吹いた(録音では第2ホルンをブラッドショーが吹いている)。モーツァルトのホルン協奏曲第3番は当時まさに絶頂期にあったオーブリーの演奏。デニスの録音も複数残っているので、親子で聴き比べてみるのも興味深いだろう。 | ||
| メンゲルベルク、最後のセッション録音/他 グルック:「アルチェステ」序曲(Decca SP/1935年) シューベルト: 「ロザムンデ」序曲(Telefunken SP/1938年)/ 交響曲第9番 ハ長調 D944「グレート」 (Telefunken SP/1942年) |
ウィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・ コンセルトヘボウo. | |
| 原盤:Telefunken SP、Decca SP。 「・・・さて、演奏そのものについてだが、シューベルトでは意外なほどに古典的な端正さをもったもの、という印象を受けた。とりわけ《ザ・グレート》でその感は強い。ロマン派演奏の「最後の恐竜」的存在で、恣意的な緩急強弱をつけると思われがちなメンゲルベルクだが、ここではキビキビと、遅滞なく音楽を進めている。同じ1942 年録音のフルトヴェングラー指揮BPOの同曲の激しくうねり、爆発する演奏はもちろん、半年後に同じオーケストラとセッション録音したケンペンと較べても、ずいぶん違っている。 特にケンペンの演奏との差は、条件が似ているだけに興味深い。ケンペンの方がよほどロマン的で、フレーズを大きく深く息づかせ、緩急の幅を広くとって音楽のドラマを強調している。オランダ人でありながら早くから活動の舞台をドイツに移し、そこでヴァイオリニストから指揮者へと転じてキャリアを築いてきたケンペンの演奏には、フルトヴェングラーと共通するドロドロとしたロマン性がのたうっている。それに較べればメンゲルベルクの演奏はもっとイン・テンポで、リズミックなのだ。その分、コンセルトヘボウならではの弦の絹のような音色の美しさなどは、より明確に響き、聴きとれる。メンゲルベルクの持つ古典性という要素に着目させてくれる演奏だった。」(山崎 浩太郎)」 《アルチェステ》は1935年にメンゲルベルクがデッカに録音した2曲のひとつで、SP 盤が出回るのも珍しい。 | ||
| ディヌ・リパッティ〜グリーグ&ショパン/他 グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調Op.16 (*) シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調Op.54 (#) リパッティ:コンチェルティーノOp.3 (+) |
ディヌ・リパッティ(P) アルチェオ・ガリエラ指揮(*) ヘルベルト・ フォン・カラヤン指揮(#) フィルハーモニアo.(*/#) ハンス・フォン・ベンダ指揮(+) ベルリン室内o.(+) | |
| 録音:1947年(*)/1948年(#)/1943年(+)。 「まずグリーグから聴く。誰がなんと言っても、耳をそばだたせてほしいのが、第1楽章の出だし!無音の静寂の中からティンパニの連打がクレッシェンド。全管弦楽のトゥッティを裂帛の気迫で打ち破るソロの強靭な下降楽句の連続が4オクターヴのA音に落ちついた瞬間、まるで音の響きが床と空気を揺るがせるような感じの超低音ではじまったアルペッジョが一気に鍵盤をかけのぼる。グリーグが考えついた、この曲の最高に忘れがたい切り札。「このカデンツァの超低音が、どれ程パンチのきいた鳴りをするかどうかで、だいたいあとの演奏の予想がつく」(柴田南雄)とさえ言われるこの音こそ、譜面では左手のへ音記号で下の加線6本の下の音。ピアノの鍵盤の最低音Aだ。それは、27Hzの音なのだが、リパッティのタッチの凄みが、すごく音楽的で、無類の魅惑をたたえており、それが一瞬の音としての感覚だけに、ついくりかえして聴きたくなった。」(小林利之) 「リパッティのSP録音はずっと気になっていましたが音のよい英国HMV盤はノイズが大きいのであきらめていました。最近ノイズの小さい盤に出会えたのでマスタリングしてみたところこれなら満足してもらえるだろうという音が得られました。グリークはピアノのそばで聴いているようなバランス、シューマンは客席で聴くバランスになっており、SPからLPに移行してゆく頃の録音思想が感じられます。リパッティが残したスタジオでの協奏曲録音は3曲であり、CD 1枚にちょうどよい長さです。そこで自作のコンチェルティーノをアンコール的に付けました。これはそのときの気分に合わせて単独で聴いた方がよいと思います。」(相原 了) | ||
| クライスラー、電気録音期のヴァイオリン協奏曲集 + ブルメスターのメンデルスゾーン より ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61 (*) モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K218(#) ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77(+) メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64 (*) ヴァイオリン協奏曲〜アンダンテ(**) |
フリッツ・クライスラー (Vn;**以外) レオ・ブレッヒ指揮(*/+) ベルリン国立歌劇場o.(*/+) ランドン・ロナルド指揮(#) 管弦楽団(#) ヴィリー・ ブルメスター(Vn;**) 不詳ピアニスト(**) | |
| 録音:1926年(*)/1924年(#)/1927年(+)/1932年(**)。マトリックス:Edison - Bell CK 4021-22 (**)。 「旧吹き込みのモーツァルトはSP時代に日本盤が発売されずに終わり、彼のディスコグラフィの中では目立たぬ存在だが、オーパス蔵盤で聴くクライスラーの音は輝かしく、滴るような美しさであり、ポルタメントを絡めた甘美な節回しにまったく酔わされてしまった。(中略)ベートーヴェンの協奏曲を少し聴いただけで、モーツァルトよりもオーケストラがずっと澄んだ響きで捉えられていることに気付かれることだろう。冒頭のティンパニが深みのある音で、余韻を伴って立体的に鳴り響くところから見事だが、筆者が感じ入ったのは第2主題が呈示されたあと、主題が展開的に確保される部分だ(51-64小節)。ヴァイオリンが主題を歌うのに対し、ヴィオラとチェロが三連音の連続でさざなみのように絡んでゆき、その背後をティンパニが運命の足音のように忍び寄るさまが、実に明瞭に捉えられているからだ。指揮のブレッヒが三声部を対等に響かせて影の濃い響きを生み出し、それをHMVの録音技師が見事なバランスで捉えていたことが、オーパス蔵のリアリスティックな復刻により初めてCD盤上で再現されたのである。」(板倉重雄) 「ヴァイオリンのCDでスタートしたオーパス蔵としては、クライスラーとブレッヒによる協奏曲録音は長年の課題でした。これらの曲にはWard Marston (Biddulph) の復刻という高い壁がありそれを超えることは復刻にかかわるものとしては大きな目標でした。何度かの試行を行い復刻とマスタリングの両輪がうまくかみ合いやっと満足のゆく音が得られたと思います。復刻に用いた盤は英、米、独、日、濠と多岐にわたりましたがヴァイオリンのきれいな盤を中心にまとめました。 ブルメスターはクライスラーに匹敵するヴァイオリニストであり、彼のメンデルゾーンは極めて珍しい盤でもあり、クライスラーとの比較が可能なように付録としてつけました。」(相原 了) | ||
| ヴァーツラフ・ターリヒ Vol.1 スメタナ:連作交響詩「我が祖国」(全曲) |
ヴァーツラフ・ターリヒ指揮 チェコpo. | |
| 録音:1929年、プラハ。 「46歳のターリヒの指揮は、後年の録音に較べてやはり若々しい。全曲の演奏時間は後の二回の録音よりも長いのだが、緩急の幅を大きくとった、意欲的な表現をしている。弦のポルタメントなど、後には『古めかしい』と考えられた演奏法も聴かれるが、粘っこくない、リズミックですっきりした進行は、いかにも20世紀前半のスタイルである。熱く明朗な響きで通し、暗く悲愴な雰囲気がさほどに感じられないことも、後年の演奏とは異なっている。若い独立国の、伸びざかりの指揮者と団体が、気合を入れて初めてのレコーディングに臨んでいる様子が、この音楽から感じられる気がする。」(山崎浩太郎) 「いまは消えてしまったローカルなオーケストラの音として話題になるのはフランスの音と、チェコの音だと思います。フランスは自分の意思で変えたといえますが、チェコはナチスの併合によって亡命した音楽家も多く、戦後は共産国として存在していたため第2次世界大戦前とは音楽も変えられてしまいました。カザルスのドヴォルジャーク チェロ協奏曲(OPK-2043)を復刻した際に『これが昔のチェコの音か』という声を多く耳にしました。そこでターリッヒとチェコ・フィルの音の復刻を企画しました。その第1弾として1929年HMVがプラハで録音した「我が祖国」を選びました。この成功がその後のロンドンにおけるドヴォルジャークの録音につながったのでしょう。弱音部のきれいな録音で十分に楽しめます。」(相原 了) | ||
| OPUS蔵 LP復刻シリーズ | ||
| フルトヴェングラーのメロディア盤復刻 ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」(*)/交響曲第6番「田園」(#) |
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
| 録音:1943年(*)/1944年(#)。 | ||
| フルトヴェングラーのメロディア盤復刻 ベートーヴェン:交響曲第4番(*)/交響曲第7番(#) |
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
| 録音:1943年、放送(*)/1943年(#)。 「オーパス蔵による新復刻によって、やっとフルトヴェングラーの真価が明らかになった。個性濃厚な『田園』。4番、7番はベスト演奏」「いよいよオーパス蔵がメロディアのフルトヴェングラーをリリースする。 7番など、今までぼくはEMIの50年盤を上位に置いて来た。しかし、今日からは評価を変える。7番を聴くならオーパス盤の43年がベストだ。最近の大収穫といえよう。第4番もオーパス蔵で耳にするこのすばらしさ。 『田園』もこの44年盤は大きく羽ばたく歌に、巨大なスケールに驚かされる。第5はフィナーレに至って、分けてもコーダのアッチェレランドにつぐアッチェレランドは凄いなどというものではない」(宇野功芳/解説より) | ||
| フルトヴェングラー、戦中ベルリンの「第9」、 メロディア、青トーチ(たいまつ)盤よりの復刻 ベートーヴェン: 交響曲第9番 ニ短調Op.125「合唱」 |
ティラ・ブリーム(S) エリーザベト・ヘンゲン(A) ペーター・アンダース(T) ルドルフ・ヴァツケ(B) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO、ブルーノ・キッテルcho. | |
| 録音:1942年。メロディア青トーチ盤よりの復刻。これまでの同演奏メロディア盤LPからの復刻盤としては、SERENADEレーベルのピンクレーベルよりの復刻(SEDR-2004)があるが(MYTHOSから出ていた限定盤[廃盤]もおそらくピンクレーベルからの復刻、VENEZIA DISCの復刻盤[V-1019/レーベル品切れ]は最初期のMELODIYA LPと言われるVSG盤からの復刻)、最も音質が良いとも言われる「たいまつ」盤からの復刻はこれが初めて。 「蘇る戦慄と感動のクレシェンド。その復刻技術のすごさに魂の底までも震撼させられた」と小林利之氏も絶賛。メロディア青トーチ(たいまつ)盤はソ連に接収された、劣化のないオリジナルテープの音に限りなく近い音と言われている、幻のレコード。その大変貴重な盤より復刻。なお、メロディアの初期LPには第2楽章の1分52秒〜53秒に一瞬、音の欠落があるが、今回は「完全に修復いたしました」とのこと。ミントに近い状態の盤から復刻された上記セレナーデ盤(SEDR-2004)との復刻の違いをぜひ楽しんで頂きたい。 | ||
| ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」 | キルステン・フラグスタート (S:レオノーレ) ユリウス・パツァーク (T:フロレスタン) パウル・シェフラー (Br:ドン・ピツァロ) ハンス・ブラウン (Br:ドン・フェルナンド) ヨゼフ・グラインドル(B:ロッコ) エリーザベト・シュワルツコプフ (S:マルツェリーネ) アントン・デルモータ (T:ヤキーノ) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO | |
| 録音:1950年、ザルツブルク。ライヴ。 オーパス蔵によると「BJR−LPのずしんと響くバスに特徴があり、通常に歌が重厚にフラグスタートの力強い歌が堪能できる」ということで、フルトヴェングラーの有名演奏「フィデリオ」の決定的復刻の登場か。 | ||
| クラウス&ウィーン・フィル〜 ニューイヤーコンサート 1954年 ヨゼフ・シュトラウス: 剣と琴(ワルツ)/ルドルフスハイムの人々(ポルカ)/ とんぼ(ポルカ・マズルカ)/休暇旅行で(ポルカ)/ 天体の音楽(ワルツ)/五月の喜び(ワルツ)/ おしゃべりな可愛い口(ポルカ) ヨハン・シュトラウス II: わが家で(ワルツ)/新ピチカートポルカ / ハンガリー万歳(ポルカ)/ クラップヒェンの森で(ポルカ)/春の声(ワルツ)/ 狩り(ポルカ)/常動曲 /美しき青きドナウ(ワルツ) ヨハン・シュトラウス I:ラデツキー行進曲 |
クレメンス・クラウス指揮 VPO | |
| 録音:1954年1月1日、ライヴ。モノラル。CD-R使用のRARE MOTHからRM-471/2Mとして出ているものだが、こちらが発売された時には初出音源とされていた。今回は代理店によるとLPから復刻されたという事だが、詳細は不祥。 「クラウス最後のニューイヤー・コンサートのライヴ録音。オーストリア放送のオリジナルテープはもう既に劣化していますが、音質劣化がないのがLPの魅力。このLP復刻で聴くとすばらしい音。パチパチノイズも無く、クラウス最後のニュー・イヤーを堪能できます」と代理店。 | ||
| シュトラウス・ファミリーのウィンナ・ワルツ集 Vol.1 わが人生は愛と喜び/風車/オーストリアの村つばめ/ エジプト行進曲/ハンガリー万歳/朝の新聞/ ピチカート・ポルカ/「ジプシー男爵」序曲/とんぼ/ 憂いもなく/春の声/ 鍛冶屋のポルカ /観光列車/ ウィーンの森の物語 |
クレメンス・クラウス指揮 VPO | |
| 録音:1950-1952年。原盤:DECCA。 クラウスがデッカに残した。まさにウィーン情緒満点の名演奏の数々がシリーズで蘇える。あのLP時代のデッカ・サウンドが見事にCDで復活。 | ||
| エネスコ最後(?)のヴァイオリン演奏、 ついに復刻! 初CD化 ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(*) シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番(#) |
ジョルジュ・エネスコ(Vn) セリニ・シャイエ=リシェ(P) | |
| 録音:1952年。原盤:Columbia-Angel(*)/Remington(#)。共に初CD化。2曲ともエネスコ唯一の録音(シューマンは作曲家としても唯一の録音、ベートーヴェンは他のソナタの録音は無し)。 エネスコ(1881-1955)の録音は極端に少ないが、その中でも過去1度LP発売されたきりという(#)を筆頭に入手困難の逸品2曲。1953年以降、エネスコのヴァイオリン演奏録音は残っていないようなので(指揮の録音は1953年が最後か)、おそらく彼による最後のヴァイオリン演奏となる録音だ。それが最良の音で復刻とは、エネスコの神髄を伝える1枚といっても何ら過言ではない。 | ||
| フルトヴェングラー、メロディア復刻シリーズ 〜青トーチ(たいまつ)のグレイト シューベルト:交響曲第9番「グレイト」(*) ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(#) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
| 録音:1942年(*)/1943年(#)。 リアリズムLP復刻で大好評の当レーベル・メロディア・フルトヴェングラー復刻シリーズに、音の良い青トーチ盤からの万全復刻となる「グレイト」が登場。フルトヴェングラー・ファンへ朗報。 | ||
| デッカ・シュトラウス録音集 Vol.2 ヨハン・シュトラウス II、他: 美しき青きドナウ/休暇旅行で/ポルカ騎手/ チャルダッシュ/わが家にて/クラップヒンの森/ 町と田舎/「こうもり」序曲/ポルカ「狩」/ アンネンポルカ/芸術家の生涯/常動曲/ おしゃべりな可愛い口/天体の音楽/ラデツキー行進曲 |
クレメンス・クラウス指揮 VPO | |
| 録音:1950-1953年。 「初期盤LPとして英国盤が一番低音のふくらみもあり使用いたしました。本CDはピッチ合わせもしております。」(相原了) | ||
| フルトヴェングラー、メロディアLP復刻 シューマン:ピアノ協奏曲(*) ブラームス:交響曲第4番(+) |
ヴィルヘルム・ フルトヴェングラー指揮 BPO | |
| 録音・使用盤:1942年、メロディア、ピンクレーベル(*)/1943年、メロディア、青トーチ(+)。 「フルトヴェングラーの最高の演奏というと、戦時中の録音と言った人がいる。オーパス蔵による42年録音の「ザ・グレイト」を聴くに及んで内心の共感は確信に変わった。どの復刻CDよりも自然な実在感と生命力にあふれる情報量豊かな再生音をオーパス蔵の復刻盤は持っている。」(小林利之、ライナーノートより) | ||
| フルトヴェングラー、メロディアLP復刻 ブルックナー:交響曲第5番 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
| 録音:1942年10月25-28日、ベルリン、ライヴ。メロディア黒ラベル盤LPより復刻。小林利之氏も「刻印されたフルトヴェングラー芸術の極致」と激賞。 | ||
| デニス・ブレイン〜モーツァルトを吹く モーツァルト: ホルン協奏曲(*);第1番 ニ長調 K.412/ 第3番 変ホ長調 K.447/第2番 変ホ長調 K.417/ 第4番 変ホ長調 K.495/ ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407(*) |
デニス・ブレイン(Hr) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニアo.(*) グリラーSQ(+) | |
| 原盤、録音:Columbia LP、1953年(*)/デッカSP、1944年(mat Decca 78s AR8742-45)。 オーパス蔵の自信作。ブレインのホルンを生々しく復刻しつくした、とのことでオーケストラもばっちり、カラヤンの伴奏の細かなヴィオラの動きまで克明に聴きとれる。SPの名演中の名演にして名録音のホルン五重奏も絶品で、雰囲気までも見事に再生される。 | ||
| モーツァルト: 協奏交響曲 変ホ長調 K.297b(*) セレナード第13番 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(+) 協奏交響曲 変ホ長調 K.297b(#) |
近衛秀麿指揮(*) BPO(*) エーリッヒ・ヴェンツケ(Ob;*) アルフレッド・ビュルクナー(Cl;*) マルティン・ツィーラー(Hr;*) オスカル・ローテンシュタイナー(Fg;*) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニアo.(+/#) デニス・ブレイン(Hr;#) シドニー・サトクリフ(Ob;#) バーナード ウォルトン(Cl;#) セシル・ジェイムズ(Fg;#) | |
| 原盤、録音:仏Columbia SP、1937年(mat Col RX46-52)(*)/Columbia LP、1952年。 ユニークなカップリングだが、グラモフォン誌のレビュー(1981年1月)に強烈な印象を受けたので2種の録音を並べることにしたとのこと。ブレインをはじめ当時のトップ管楽器奏者が勢ぞろいの興味深い内容。復刻も見事。 | ||
| ベートーヴェン: 交響曲第6番 へ長調 Op.68「田園」(*)/ 交響曲第8番 へ長調 Op.93(+) |
デニス・ブレイン(Hr) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*) フィルハーモニアo.(*) トーマス・ビーチャム指揮(+) RPO(+) | |
| 原盤、録音:Columbia、1953年(*)、1951年(+)。 ブレインが掛け持ちで首席奏者を務めたロイヤル・フィルとハーモニア管の2つのオーケストラによるベートーヴェン。どちらも首席のホルンはブレインが吹いていて一味違うホルンを堪能できる。 | ||
| ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(*) 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60(+) |
エーリヒ・レーン(Vn;*) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
| 録音(使用原盤):1944年(Melodiya LP Red Label)(*)/1943年6月30日、ライヴ(Melodiya LP Small Torch Label)(+)。 ものものしいとさえいえるくらいにスケールの大きな第4番。フルトヴェングラーは、ここに収録されている以外にも1943年に放送録音をひとつ残しており、また1950年と1952年にウィーン・フィルとのスタジオ録音を残しているが、もっともフルトヴェングラーらしいのがこのライヴ録音である、と宇野功芳氏もライナーノーツで大絶賛。ヴァイオリン協奏曲もヴァイオリンの艶やかな音がたっぷりと堪能できる。 | ||
| モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543(*) ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83(+) |
エドウィン・フィッシャー(P;+) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 BPO | |
| 録音(使用原盤):1944年(Melodiya LP Black Label)(*)/1942年(Melodiya LP Blue torch Label)(+)。 フルトヴェングラーのモーツァルト第39番はライヴでは2回録音が残されているが、収録されているのは名演とされているほう。すべての音を復刻しようとするあまりに冒頭で音がちょっと割れ気味になってしまうことがあるが、それを補って余りある「フルトヴェングラー感」に圧倒されるCDとなっている。フィッシャーのドイツ魂もここに極まれり。 | ||
| モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218(*) J.S.バッハ:パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004(+) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番〜アダージョ(#) |
ブロニスワフ・フーベルマン(Vn) ブルーノ・ワルター指揮NYP(*) ボリス・ルーバキン(P;#) | |
| 録音(使用原盤):1945年(Rococo LP)(*)/1942年(La Voce LP)(+)/1943 年(Patrick Harris Collection)(#)。 これまでにもオーパス蔵で何度かSP復刻もリリースされている、ポーランド出身の名手、フーベルマンの今回はLP音源の復刻。奔放自在にして正確無比な弓さばき、野趣に溢れた表情、妖艶なメロディーの歌わせ方は聴き手を捉えて放さない魅力を持っている。(#)は相原氏によると初CD化の貴重なもの。(+)はラ・ヴォーチェ京都からの提供。 | ||
| フィルハーモニア・プロムナード・コンサート (1953-1955年、英コロンビア) ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ(*) ヨハン・シュトラウス II:トリッチ・トラッチ・ポルカ(+) ヨハン・シュトラウス I:ラデツキー行進曲(+) シャブリエ:狂詩曲「スペイン」(#) シャブリエ:愉快な行進曲(+) ヨハン・シュトラウス II:ポルカ「雷鳴と稲妻」(+) スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲(+) ワインベルガー:歌劇「バグパイプ吹きシュワンダ」〜ポルカ(**) オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲 ヘンデル/ハーティ編曲:「水上の音楽」組曲(++) |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニアo. デニス・ブレイン(Hr;*) | |
| 録音:1953年7月(*/#)/1954年7月(**)/1955年7月(+)/1952年(++)。初期盤LP(英Columbia 33CFX- 33CX- )使用。 「たゆとうような歌わせ方、なめらかなフレージング、美しくブレンドされた響き、スケーターズ・ワルツの最高の演奏がここにある。・・・人の一生に青春時代は必ず巡り来るが、同時に必ず過ぎ去る。ここにあるのは、カラヤンとフィルハーモニア管弦楽団の青春時代の、最良の記録である。」(山崎浩太郎、ライナーノーツより)。名曲を集めたプロムナード・コンサートの録音と、ヘンデルの「水上の音楽」を組み合わせて、あたかもコンサートの第1部と第2部のような仕上がりになっている。 | ||
| チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」(*) J.S.バッハ:マタイ受難曲(+) |
カール・エルプ(T:福音史家) ウィレム・ラヴェリ(B:イエス) ジョー・ヴィンセント(S) イローナ・ドゥリゴ(A) ルイス・ヴァン・トゥルダー(T) ヘルマン・シャイ(B) アムステルダム・トンクンストcho. ツァングルスト少年cho. (以上;+) ウィレム・メンゲルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウo. | |
| 1941年、G-Telefunken SP より(*)/1939年4月2日、ライヴ、Philips LP A00150-53 より(+)。 オーパス蔵:「マタイ受難曲はメンゲルベルクが毎年復活祭に演奏してきたもので、1939年の演奏がフィルムを使った録音で残されました。LPから復刻した音はとても67年前のものとは思えないものです。2枚に納めるためのカットはせずに3枚組としました。メンゲルベルク最高の遺産が味わえます。合わせてこれも貴重な41年録音の‘悲愴’(37年録音とは別)を組み合わせました。」 | ||
| チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」(要約版) | アナトール・フィストラーリ指揮LSO アルフレッド・カンポーリ(Vn独奏) | |
| 録音:1952年、ロンドン、キングズウェイ・ホール。音源:英Decca LXTシリーズ LP。 「録音時期は殆ど歴史的年代を示しているのに、これだけの音の鮮度。やはりffrr 録音の秘盤だけのことはある。この『白鳥の湖』の日本での初出は1957年7月新譜。フィストゥラーリは一躍バレエ音楽の巨匠と認められたが、録音がモノーラルで、翌年あたりからレコード界は『ステレオでなければ売れない』時代となって、『女王陛下の Swan Lake』と欧米で喧伝されたこともあると言うこの名演名録音の『白鳥の湖』も、熱心なバレエ音楽ファンやモノーラル録音愛好家に惜しまれながら『幻の名盤』になっていたのである。すぐれた音のCDとしての復活をよろこびたい。」(小林利之) | ||
| オーパス蔵からウラニアのエロイカ、登場(ピッチ修正) 『これからは当盤をもってフルトヴェングラーの 「エロイカ」のベストCDとしたい。』宇野功芳 ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」(*) 「コリオラン」序曲(#) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO(*)、BPO(#) | |
| 録音:1944年12月(*)/1943年(#)。使用LP:ウラニア(*)/メロディア 黒盤、青トーチ盤(#)。 「ウラニアの最初期盤ではありませんがかなり初期のプレスらしく随分と豊かな音です。安原氏の手持ちの1枚が素晴らしい音でした。2年以上前に復刻していましたが、一部修復の必要な個所があり先延ばしになっていました。キングの須賀エンジニアの工夫で何とか修復ができたので発売にこぎつけられました。 組み合わせは有名な「コリオラン」ですが、音のよい黒ラベルをメーンとしました。以前ブルックナーの第5(OPK-7013)を黒レーベルで出した際に、「何故もっと初期の盤を使わないのか」というメールをいただきました。実は初期盤がよくない場合もあります。「コリオラン」の場合青トーチレーベルは音が痩せている上にピチカートの欠けや拍手の挿入などあって問題があります。そこでおまけとして初期盤の音を付けました。一度お確かめください。(オーパス蔵代表 相原了) 「久しぶりに『ウラニアのエロイカ』を聴き、感動した。ぼくはフルトヴェングラーの『エロイカ』では、夙に52年のウィーン盤をベストに挙げて来たが、それは録音の差によるところが大きい。ウラニア盤は今まで、ずいぶん復刻CDを耳にしたが、ウィーン盤を超えるようなものにはついぞぶつからなかった。ところが、今回のオーパス蔵盤は違う。その鳴りっぷりの良さ、歪みの少なさ、音の鮮明さが今までの復刻盤の比ではなく、これからは本盤をもってフルトヴェングラーの『エロイカ』のベストCDとしたい。」(宇野功芳) | ||
| 「このあと7か月もすればこの世の人でなくなった フルトヴェングラーの、告別を思わせるブルックナー演奏。 オーパス蔵盤の味わい豊かな音づくりは素晴らしい」(小林利之) ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(*) ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調Op.21(#) |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 VPO | |
| 録音:1954年4月10日(*)/1952年11月29日(#)、ともにライヴ。音源:市販テープ。 「某所からオープンリールテープが貸し出され、試しに音を録ってみました。この種のテープはヨーロッパでかなり出回ったようです。ブルックナーはAndanteが放送局のテープからCD化しておりますが、全く遜色のない音で驚きでした。市販テープといっても元テープに近い音源から作られたのでしょうか。(以前に出しました54年のニューイヤーコンサートもテープがありましたが破損しておりLPから起こしています[OPK-7006/7]。)一方のベートーヴェン「第1番」はフルトヴェングラー大病後の復帰初日(1952年11月29日)の貴重なライブ録音です(EMBLEM 等の11/30 録音とは別演奏)。」(オーパス蔵代表 相原了) 「しかし、最高の聴きどころは第3楽章のアダージョ。ブルックナーの書いたもっとも美しい楽章だが、最晩年の明澄と古雅の心境に達したフルトヴェングラーの表現は、叙情のきわみに素朴な憧れをこめて、美しいフレーズごとに数秒間の無音の区切りをおく。その絶妙の空間はまさしく天国的な祈りを思わせる。とりわけ忘れがたい情感につつまれるのはアダージョの結び。ホルンの吹く第1主題の悲痛なこだまと響きあう、嘆きにも似た甘美な第1ヴァイオリンの第2主題…。あの弱奏につぐ弱奏の4分50秒! その悲しいまでの美しさ! 演奏している1954年4月といえば、あと7か月もすればこの世の人でなくなるフルトヴェングラーの、これが告別の予感だったかも知れなくて、荘厳なリズムではじまる素晴らしい第4楽章より以上に、このアダージョを、精神的な情感のクライマックスとして、ハース版よりも相性のよさを共感しつつ改訂版の表情を慈しんでいる指揮ぶりは感銘深い。 VPOの弦のアンサンブルの中でのヴィオラや、チェロ・パートが旋律を担当する場合などの音の質感や、素晴らしいホルンの響きやトランペットの存在感を音楽的に出したオーパス蔵盤の味わい豊かな音づくりは素晴らしい。」(小林利之) | ||
| デニス・ブレインが吹く、カラヤン指揮 チャイコフスキーの第5交響曲 チャイコフスキー: 交響曲第5番 ホ短調Op.64/組曲「くるみ割り人形」 |
デニス・ブレイン(Hr) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニアo. | |
| 録音:1952年、キングスウェイ・ホール、ロンドン。使用LP:英Columbia (33CX シリーズ)。 「1952年カラヤンがフィルハーモニアと録音を本格化したころの録音です。彼が録音したチャイコフスキーの第5番は5種類ありますが、これは最初のものです。この演奏はじつに雄大かつしなやかな情感を表現した優美なものです。勝手な推測ですが、カラヤンはまだムラヴィンスキーの同曲の演奏を耳にしていなかったのではないでしょうか。後年の演奏と違い、ドイツロマン派を思わせるゆったりした歩みはデニス・ブレインの優美なホルンと相俟って魅力をたたえています。当時のフィルハーモニアの実力を感じるにもってこいの録音です。」「ホルンのデニス・ブレインが吹く、チャイコフスキーの第5交響曲、どうしてCDからすぐ消えてしまったのか。後年の録音からは味わえない優美さを味わってください。」(オーパス蔵代表 相原了) 「当時、1950年代半ばまでのフィルハーモニアは、若くて優秀な奏者をそろえていたことで知られる。飛び抜けてスター性をそなえていたのがホルンのデニス・ブレインで、この録音でも特に第2楽章で、そのソロを堪能できる。スケール感豊かなふくらみをもち、温かく安定したその響き。それがフィルハーモニア自慢の木管群とからみあう美しさには、思わず聞きほれてしまう。楽団の創立者で、この録音のプロデューサーでもあるウォルター・レッグの得意気な表情が、目に見えるような気がする。」(山崎浩太郎) | ||
| カラヤン45歳、1952年のチャイコフスキー チャイコフスキー: 交響曲4番 ヘ短調 Op.47/ 「眠りの森の美女」より |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニアo. | |
| 録音:1952年。音源:初期英Columbia LP 33CXシリーズ使用。 前回の第5番に続きカラヤンが多く録音を残した第4番の最初の録音。ホルンがマイクに入りやすくするため指揮者の後に背中を向けて並んで録音したとのこと。フィルハーモニアの神々しさも合わせ、後年のベルリン・フィルでは味わえない、上昇気流に乗ったカラヤンによる颯爽とした演奏。 「イギリスのオーケストラの持つ品格と風合いを活かしながら、カラヤンは氷上を滑りぬけていくような快速のスピード感と鮮やかさで、泥臭くない、洗練されたチャイコフスキー演奏をここで聴かせている。第3楽章のピツィカートの連続から、第4楽章の息をつかせぬ畳みこみの迫力には、その特長がよく出ている。後年のベルリン・フィル盤はもっとオーケストラが重いし、最晩年のウィーン・フィル盤ではカラヤンの緊張が途絶えがちになる。それぞれ、よくもわるくも録音時点でのカラヤンの音楽を端的に示した盤なのだが、このフィルハーモニア盤の颯爽たる演奏は、45才のカラヤンの才気を見事に捉えたものと言えるだろう。」(山崎浩太郎) | ||
| レオポルド・ウラッハのモーツァルト モーツァルト: クラリネット協奏曲 K622(*)/ クラリネット五重奏曲 K581(#) |
レオポルド・ウラッハ(Cl) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(*) VPO(*) シュトロースSQ(#) | |
| 音源:私家版SP、ベルテルスマンLP (#)。(#)は先にGREENDOOR から GDFS-0029 として復刻されていた。 「オーパス蔵としてもモーツァルト生誕250年にあたって何かと思いましたがウラッハに落ち着きました。どちらもウェストミンスター盤が有名でその前に録音されたものは評価も購入も後回しにされる傾向があります。そこでマイナーレーベルの特権を(面子が要らない)利用して2つの録音を一緒にまとめました。協奏曲もロジンスキー盤よりいいと思っています。いかがでしょう。」(レーベル・オーナー 相原氏談) | ||
| カラヤン〜モノラルの オペラ間奏曲集&序曲 フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」序曲(*) マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(#) レオンカヴァッロ:「道化師」間奏曲(+) オッフェンバック:「ホフマン物語」〜舟歌(+) コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」間奏曲(+) プッチーニ:「マノン・レスコー」第3幕の間奏曲(+) ヨハン・シュトラウスII:「ジプシー男爵」序曲(**) ビゼー:「カルメン」第4幕の間奏曲(+) マスネ:「タイース」瞑想曲(+) ムソルグスキー:「ホヴァンシチナ」第4幕の間奏曲(+) グラナドス:「ゴイェスカス」間奏曲(+) ヴェルディ:「椿姫」第3幕への前奏曲(+) マスカーニ:「友人フリッツ」第3幕の間奏曲(+) ヨハン・シュトラウスII:「こうもり」序曲(##) |
デニス・ブレイン(Org;#) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニアo. | |
| 録音:1954年7月(#/+)/1953年(*)/1955年7月(**)/1955年4月(##)。 「『プロムナード・コンサート』に続くカラヤンがモノラル時代に録音した「オペラ間奏曲集」をベースに序曲をスパイスとして加えました。聴衆を魅了した40 代の柔軟さ、躍動感を味わってください。」(オーパス蔵 相原 了) 「このCDの曲目のメインとなっているのは、1954年7月22日から24日にかけてロンドンのキングズウェイ・ホールでセッション録音された、11曲からなる『オペラ間奏曲集』である。 5年後の1959年には曲目を多少入れ換えたステレオ再録音も行なわれているのだが、他の多くのカラヤンとフィルハーモニア管弦楽団によるモノラル同様、ここには再録音の際には失われた、旋律のしなやかな歌いくちや、スケールと色彩感がある。わずか5年の間にカラヤンを取り巻く状況も、オーケストラの構成も大きく様変わりしたのだ。たとえば『タイスの瞑想曲』のパリキアンも独奏者としての活動を増やしてコンサートマスターを辞め、ブレインに至ってはこの世の人でさえなかった。 カラヤンという人は、オペラ指揮者としてはドラマに踏み込みきれない――その演奏はドラマティック、ではあるのだが――もどかしさがあったけれど、こうした間奏曲や、あるいは序曲での雰囲気をつくることについてはとても上手である。そしてその雰囲気という点に関しては、モノラル盤はステレオ再録音よりはるかに豊かなものをもっているのだ。」(山崎浩太郎) | ||
| 1938年のライヴ録音とは思えない 明瞭な音で蘇るフォイアマンと トスカニーニの「ドン・キホーテ」 ハイドン:交響曲第92番 ト長調HOB.I:92 「オックスフォード」(*) R.シュトラウス:「ドン・キホーテ」Op.35(#) |
エマニュエル・ フォイアマン(Vc;#) アルトゥーロ・ トスカニーニ指揮 NBCso. | |
| 録音:1944年(*)/1938年(#)。 「フォイアマン、トスカニーニとNBC 交響楽団の『ドン・キホーテ』はこれまで何度も出ておりCDも複数ありますが、それらは単に歴史的記録のレベルでした。ところが今回『これは音がよいよ』と紹介された私家盤LPは素晴らしい音でびっくりしました。フォイアマンの細かいニュアンスもよくわかります。ただときどきハムが出てきます。これまでの音源がハムを嫌ってカットしたため貧相な音になったものか、別装置による録音なのかはわかりません。本CD では音を優先させハムを残しています。慣れれば気にならなくなると期待して。」(相原 了) 「プライベートLPが音源とのことだが、音の生々しさ、分離のよさが格別で、硬めの音質の M&Aや腰のないGUILDよりも、音楽に引き込まれる。・・ここで使われているのは(ハイドンと同様)かなり良質なものらしい。どこに何があるのか、何がよりよい音なのかが、理屈では割り切れない世界なのである。(中略)冒頭の、ふわっと跳ねるようにして始める軽やかな導入、独特のひねりとうねりを加えた緩急のあるフレージング、そしてその見事なテンポ設定。けっして澱むことのないその進行は、まさにトスカニーニを聴く喜びを味あわせてくれる。ここで顔を出してくる各楽器のキャラクターが明快に聴き分けられるのが、このオーパス蔵盤の魅力である。そしてそこに歌いはじめる、気品と若々しい表情をもったフォイアマンのチェロ。老騎士ドン・キホーテにしては若武者すぎる感もないではないが、世界的巨匠トスカニーニに臆することなく自分の音楽を貫く、その心意気が素晴らしい。」(山崎浩太郎;ライナーノーツより) | ||
| デニス・ブレイン没後50年記念 ブリテン:セレナードOp.31 (テノール、ホルン、弦楽合奏のための)(*) バークリー:ホルン・トリオ(#) J.S.バッハ: ブランデンブルク協奏曲第1番 へ長調BWV1046(#) |
デニス・ブレイン(Hr) ピーター・ピアーズ(T;*) ユージン・グーセンス指揮(*) 新so.(*) マヌーク・パリキアン(Vn;#) コリン・ホースリー(P;#) ボイド・ニール指揮(+) ボイド・ニール合奏団(+) | |
| 音源:初期LP ( Decca, UK - Col, MMS ) 「ブリテンのセレナードは44 年の録音に比べてピアーズ、ブレイン共に深みが増しています。グーセンスのバックもしっかりしています。バークレイの曲も聴き応えあるものですが、ブレインの録音があるのでその後のホルン奏者が取り上げられないのだそうです。ブランデンブルク協奏曲もボイド・ニールとの最初の録音はあまり良くない(Potter)ということで再録音を選びました。」(相原 了) 「朗報だった。かねてからブレインの芸術に信仰的情熱を示してきたオーパス蔵による復刻盤で、待望の再録音の《セレナード》が世に出ることになったからだ。待ちに待った《アレクサンダー》によるブレインが聴けるテスト・マスタリングCDR…ときめく胸をおさえながら聴いた「プロローグ」から1曲また1曲、…やはりブレインは素晴らしかった。(中略)自然倍音のみで吹奏される「プロローグ」をまず繰り返して聴いてほしい。第2楽章のコットンの詩による「牧歌」で“日は暮れようとして…”と歌い出すピアーズのテノールを受け継ぐブレインのホルンが、歌と全く同じ表情のフレージングで吹きはじめることや、第3楽章のテニスンの詩による「夜想曲」で“響け、角笛、答えよ、こだまよ、深紅の谷が答えるのを…”と歌うテノールへの、ほのぼのとした表情で、朗々と応答するホルンの迫力がたまらなくいい。」(小林 利之;ライナーノーツより) | ||
| トスカニーニ&NBC 英 HMV 盤LPによる 音のよさ サン=サーンス: 交響曲第3番 ハ短調 Op.78「オルガン付き」 エルガー:エニグマ変奏曲 Op.36 |
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBCso. | |
| 原盤:英HMV LP。 「従来伝説的に語られていた英HMVプレス盤LPによるトスカニーニ/NBC響の音のよさが、噂から真実になったことを喜びたい。サン・サーンスの第1楽章第2部ポコ・アダージョで密やかに現れるオルガンの重厚なペダル音。オルガンと弦の美しい和声のコラボレーションでは、かつてのトスカニーニ/NBCのディスクからは絶えて聴かれなかった響きの豊かさ、しなやかさを満喫できるし、スケルツォ風の第2楽章第1部ではトスカニーニらしく控え目な打楽器群にピアノも参加して多彩な音がかけめぐる。そして一瞬の空白をぶち破る豪然たるオルガンの大音響から絢爛たるクライマックスに突入する。エニグマは意外にも親しみやすい「優しさと愛と微笑ましいユーモア」にあふれる音楽なのに気付かせてくれる。トスカニーニ一流の品位を持った演奏でもあり、イギリスの作曲家の作品には英HMVの音感が冴える。」(小林 利之) 「トスカニーニとNBC交響楽団の一連のLPで米RCA盤よりも英HMV盤の方が音がよいという話を耳にして以来HMV盤を入手するようにしてきた。確かにRCA/Victor盤に比べて音にふくらみがありトスカニーニの音楽も迫力というより音楽的な豊かな響きがある。ただしHMV盤のトスカニーニ録音は余り多くない。アメリカのRCAがヨーロッパ向けに自分で手掛けるようになりHMV盤はなくなったためである。新しく出た英RCA盤は当然ながらきつく痩せたあのトスカニーニの音になっている。 今回の2曲はいずれも英HMV− LP を用いている。両者を比べるとセッション録音のエルガーの「エニグマ」変奏曲が実に豊かな響きで、チェロが歌うところなどチェロはトスカニーニの楽器であったことを思い起こさせてくれる。 他方のサン・サーンスはRCA盤やCDに比べて音に厚味はあるが、第4楽章のクライマックスなど迫力は満点であってもかなりヒステリックな音である。これはライブ録音でありそんなものかという気もするが、実はこの日の前半の曲はロッシーニの弦楽ためのソナタ第3番で、オーパス蔵で既発売(OPK-2059)の音を聴くと豊かな美しい音である。この音源はRCAではないが録音は同じ装置で行っている可能性が高く、RCAが迫力優先の音作りをしたのではないかと想像してしまう。今回の音はHMV盤のままでもよいのであるが、前半のロッシーニの音やエニグマの音を参考にして多少バランスを変えてみた。晩年のトスカニーニの音楽は骸骨化しているという批判もあるが、レコード製作にも責任があるのではないかという提起でもある。」(相原 了) | ||
| ワルター&フェリアーの「大地の歌」には 違う音のレコードがあった! マーラー: 大地の歌/ リュッケルトの詩による3つの歌 [私は俗世から消え失せた/ 優しい香りを吸った/真夜中に] |
キャスリーン・フェリアー(A) ユリウス・パツァーク(T) ブルーノ・ワルター指揮 VPO | |
| 録音:1952年。Decca、セッション録音/音源:UK-London LP(2種)/歌詞対訳:甲斐貴也。 「ことの始まりは、安原氏の永年の親友であった浜田氏が亡くなり、残されたレコードコレクションの整理を安原氏が任されたことにあります。多くは日本盤LP でしたが中にワルター「大地の歌」の英ロンドン盤がありました。非常にきれいなものでほとんど聴かれてない様子のものです。この浜田盤の音が従来 LP や CD で流布しているものとは響きが違い、オーケストラが前面に出てディテールもクリアに入っている音でした。いままで音が違うという記述を見たことがないので、音の違う理由はわかりません。単にカッティングマシンの特性が違ったのか、テープの修正を行ったのか、あるいはこれはヴォーカルのバランスを修正したのか、いずれにせよ通常聴く音と浜田盤の音は違っています。ヴォーカル主体の曲なので流布版の音でよいと思いますが、ワルターがウィーン・フィルにどう要求していたのかは浜田盤の方が興味深く聴くことができます。 発売に当たってどちらを採用するか迷いに迷った挙句、それぞれに音響的にも音楽的にも意味があると考え両方を残すことにしました。流布しているバランスのものは、最も音がしっとりしていて発売も古そうな安原盤(英ロンドンLL オレンジラベル)を採用しました。」(相原 了) 「近頃、予期せぬ出来ごとが多い。こちら年の功も手伝って、よほどの事件でなければ驚かなくなっているのだが、これには驚いてしまった。なにしろブルーノ・ワルター指揮のウィーン・フィルが、カスリーン・フェリアー、ユリウス・パツァークと1952年に録音、英デッカの古今不滅の名盤と称えられているマーラーの“Das Lied von der Erde”『大地の歌』には、従来から親しまれているものの他に、オーケストラの多彩な演奏をより前面に出し、精緻な表現のディテールをクリア・アップして、声楽パートとの総合的な音響バランスを整えた別のプレスがあったのだから。(中略)もう一度、今回のオーケストラ主体の新しい(と思われる)プレスの英ロンドン黒ラベル盤による復刻を聴き直してみると、これは!と思うほど、全曲、ワルターの指揮がいちだんと精彩を発揮、凄みさえ感じさせる楽章があるのを再確認させられる。劈頭の『現世の苦を詠う酒宴歌』での中間部、今回の歌詞の翻訳者甲斐貴也氏が指摘された“第3連を『悲歌』と考える”解釈を正当化するようなワルターの指揮は、ウィーン・フィルから冷え冷えとした血も凍るような寂寥感を響かせるのが明瞭化して絶妙だし、続く『秋に寂しき者』の16分音符で動く第1 vn の抑制した表情、オーボエの哀愁を含んだ節回し、『美について』における奔放多彩な表現と鮮やかな対応、『春に酔える者』の感心するほかない精妙かつ的確なマーラーの譜面の指示の再現力など、従来の素晴らしさにさらにヴェール一枚ほど剥がしたかのような、オーケストラの響きのみずみずしさを聴きながら、以前にも書いたことだが、この愛する名盤も、知らず知らずのうちに自分と一緒に年をとり、録音も古びて聴きづらくなるのか、と諦めていたところ、今回の奇蹟の復刻盤にふれて、ああ良かった!これを聴けてと、満足感に頬がゆるむのを覚えた。」(小林 利之) | ||