モノグラフィア〜 ケース・ブケ:リコーダー作品集 4 in 3 in 2 in 1(1970/1980)/The Unfolding/ The History Dump(1971)/VCS 7(1997) |
ケース・ブケ(リコーダー) ジル・フェルドマン(S) アンサンブル・Duix トリオ・O'Henry | |
ケース・ブケの自作自演アルバム・・・といっても即興が大半を占めている。格調高いデザインのジャケットとは裏腹に、内容は超アヴァンギャルドで、「ルネサンス&バロック時代の優雅な楽器=リコーダー」のようなイメージは期待しないほうがいい。超高音域でのフラッター奏法など、アクロバティックな技巧のオンパレードだ。 | ||
OM-002(トレチェントの音楽)→ KTC-1902 へ移行 | ||
テネブレ マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704): 聖木曜日のテネブルの読誦〜 第1「主はシオンの娘の城壁を」 ジャン・アンリ・ダングルベール(1635-1691): シャンボニエール氏のトンボー ミシェル・リシャール・ドラランド(1657-1726): 3つのテネブレの読誦(予言者エレミヤの哀歌) マラン・マレ(1656-1728):リュリ氏のトンボー フランソワ・クープラン(1668-1733): テネブレの読誦(予言者エレミヤの哀歌) |
ジル・フェルドマン(S) ケネス・ワイス(Cemb) ライナー・ツィパーリング(ガンバ) | |
当盤は、旧約聖書の「予言者エレミヤの哀歌」を軸にしたコンセプト・アルバム。紀元前586年のイェルサレム崩壊におけるユダヤの民の嘆きをうたった「エレミア哀歌」はユダヤ教では早くから宗教行事に取り入れられてきたが、8世紀からローマ・カトリックでも「テネブレ」としてキリストの受難の悲しみ、許しと慰めを求める祈りとしてテキストに用いられたという歴史を持つ。 その「テネブレ」はやがて17世紀末のフランスで異常なまでの流行になった。当時の作曲家たちは競って「テネブレ」を作曲し、人々はそれが教会の宗教行事で演奏されるのを心待ちにし、席を確保するためにオペラの木戸銭よりも高い入場料を払った、という逸話まで残っている。 このアルバムはそうしたフランスの状況 ― 17世紀ルイ王朝に花開いたフランス・バロックを「テネブレ」を通じて検証するという構成。シャルパンティエ、ドラランド、クープランの「3大テネブレ」の名ナンバーを、古楽歌曲の第一人者ジル・フェルドマンの名唱で聴かせる。 | ||
ウィリアム・バードと 同世代の作曲家によるコンソート・ソング集 作曲者不詳:When Daphne from fair Phoebus did fly/ Farewell the Bliss ウィリアム・ウィグソープ(1579?-1610?):来れ、悲しみよ ジョン・ワード(1571-1638):4声のファンタジア ウィリアム・バード(1543-1623): おお、悲惨で哀れなるわれらが/天使は優雅なる言葉にて/ ミゼレーレ/清らかなる東の空より/救い主キリスト/ おお、主よ、何と空しきことか/光なり日なるキリスト/ 4声のファンタジア/4声のイン・ノミネ リチャード・ニコルソン(1575?-1639):Joan quoth John アルフォンソ・フェラボスコ II(1578?-1628):われらの神 オルランド・ギボンズ(1583-1625):4声のイン・ノミネ ジョン・ベネット(1575?-?):女神の鳥たち |
ジル・フェルドマン(S) コンチェルト・デッレ・ヴィオーレ | |
Olive Musicの既発売3タイトルすべての録音に参加している名ソプラノ、ジル・フェルドマンと、ヴィオル・アンサンブルのコンチェルト・デッレ・ヴィオーレの共演。 | ||
OM-005(デュファイ:シャンソン集)→ KTC-1903 へ移行 | ||
1300年から1650年までの リコーダーを伴う器楽作品集 作曲者不詳(スペイン、14世紀): おお、輝きの聖母よ ヤコブス・デ・ボノニア(14世紀): ああ、私の心の人よ− Creatura gentile-Uccel di Dio 作曲者不詳(フランス、1350頃): Tres Doulx Compains アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1515): タンデルナック ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃): リチェルカーダ/リチェルカーダ第2番/ ジョン・ボールドウィン(1550頃-1615): ブロウニング ウィリアム・バード(1542頃-1623): ジョン、来てすぐキスをして エルウェイ・ベヴィン(1554-1639頃): ブロウニング トマス・シンプソン(1582頃-1621頃): 愛しいロビン ジョヴァンニ・バティスタ・ リッチョ(16-17世紀):4声のソナタ ジョヴァンニ・バティスタ・ フォンターナ(1580頃-1630): ソナタ第15番 クリストファー・シンプソン(?-1669): グラウンドによるディヴィジョン ダリオ・カステッロ(17世紀):ソナタ第12番 ジョヴァンニ・バティスタ・リッチョ: カンツォン・ラ・ロシニョール |
ラユエラ [クラウディア・ジェラウア、 マルティナ・ヨース、 トーマス・エンジェル (リコーダー)、 クレア・ポティンガー= シュミット (ヴィオラ・ダ・ガンバ) トーマス・C・ボイセン (テオルボ) ダニエル・オーマン (リュート、バロック・ギター) ヨハネス・ヘマーレ (Cemb、Org)] | |
中世の貴重な器楽作品を15曲収録。大半はリコーダーのための、もしくはリコーダーを伴なう作品となっている。好評を得ている美しいディジパック仕様と演奏者の息遣いを感じさせてくれる素晴らしい演奏は健在。今回も古楽ファンは目が離せなさそうだ。 ラユエラは2004年の春にジェラウア、ヨース、エンジェルの3人のリコーダー奏者によって結成されたアンサンブル。ヨーロッパ、北アフリカで演奏活動を始めており、今後の録音や演奏活動が楽しみなグループである。 | ||
OM-007(スクアルチャルーピ写本の作品より)→ Etcetera, KTC-1916 へ移行。 | ||
ルイ・マルシャン(1669-1732): クラヴサン組曲(1754 / 2003年発見;全14曲)(*) クラヴサンのためのエア集 作曲者不詳、ダカン、マルシャン、 J−B.フォルクレの作品 |
マリオ・マルティノリ(Cemb) | |
(*)は18世紀中頃の手稿譜(個人蔵)から2003年に発見された曲集。ブックレットには小品それぞれの詳細が掲載されている。この132ページの手稿譜は1976年に現在の所有者にわたったもので、18世紀フランス・クラヴサン音楽の資料として重要。また、この手稿譜にはパリで1740年頃有名だったF.クープラン、ラモー、J−B.フォルクレ、ダカン、マルシャンらの音楽も収められており、それらが当盤にも「エア集」として録音されている。 | ||
カルロ・ファリーナ(c.1600-c.1640): パヴァーヌとガリアルド(1626-1628) |
ル・コンチェルト・ デッラ・ヴィオール | |
カルロ・ファリーナは、マントヴァの宮廷で音楽家としてのキャリアをスタートさせた17世紀イタリアの作曲家。自らもヴァイオリンの名手として活躍し、ヴァイオリン演奏技法を向上させ、技巧的な書法を生み出した。 リコーダー&ヴィオール奏者であり、オリーヴ・ミュージックのプロデューサーでもあるケース・ブッケ率いるイル・コンチェルト・デッラ・ヴィオールは、ヴィオールと鍵盤楽器によるアンサンブル。 | ||
ロベルト・ジーニ、 ヴィオラ・バスタルダを弾く G.バッサーノ:リチェルカータ第4番 Sig. O.バッサーニ: トッカータ per B quadro / Cosi Le Chiome Rotto /トッカータ V.ボニッツィ:Dolce Me Moy H.カベソン: 甘き思い出/ Ancol que col partire G.ダッラ・カーザ: 甘き思い出 /Petit lacquet / Ancol que col partire / 青空が顔をみせるとき O.バッサーニ: Lasso, che mal accorto fui / Cara la vita mia / Vergine bella che di sol vestita / lo son ferito hai lasso A.ガブリエリ:Petit Jacquet F.ロニョーニ: 野も丘も / Ancol que col partire(2種) / Susana d'Orlando B.パルメジャーノ: La Bella Netta Ignuda E Bianca Mano フレスコバルディ:トッカータ A.ヴィルジリアーノ: 我が苦しみは生まれる/リチェルカーレ A.マヨーネ:私は若い娘 A.ノターリ:青空が顔をみせるとき |
ロベルト・ジーニ (ヴィオラ・バスタルダ) マーラ・ガラッシ (トリプルHp) ジョヴァンニ・トーニ (Cemb/Org) イル・コンチェルト・ デッラ・ヴィオール | |
チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバの名手として高名なロベルト・ジーニによる幻の楽器ヴィオラ・バスタルダ・アルバムが登場! 16世紀から17世紀にかけてイタリアで演奏されたヴィオラ・バスタルダは、小型の低音ヴィオラ・ダ・ガンバとも言うべきヴィオール属の擦弦楽器。高度な技術を要する独奏作品や通奏低音の一部に用いられたが、即興演奏で使用されることが多かったため、ヴィオラ・バスタルダのために書かれた作品の現存する楽譜は非常に少ない。 古楽ファンから大きな支持を集めている Olive Music 初登場となる古楽界の巨星ロベルト・ジーニは、ヴィオラ・バスタルダの特性を完全に掌握し、ヴィルトゥオジティあふれる演奏を披露している。もちろん、マーラ・ガラッシやジョヴァンニ・トーニら共演者たちも素晴らしい。「ヴィオラ・バスタルダ」の演奏と魅力を最大限に堪能できるアルバム。 | ||
アイヴズ:歌曲集 わが母の教え給いし歌/心のあらわれ/ メイプル・リーヴズ/ ストックブリッジのフーサトニック川/ オン・ザ・カウンター/インディアンたち/ プレモニションズ/病気の鷲のように/ ウォルト・ホイットマン/子守歌/ ウェスト・ロンドン/最後の読師/ 最も偉大な人/われらの祖先が愛したもの/ 静けさ/夕べ/散歩/川にて/蜃気楼/海/ 哲学/不死/賛歌/信仰/悲歌/ 私の上にとどまれ/霧中/追憶/夢/ Forward into Light /わが祖国/ ゆっくりしたマーチ/ 2つの小さな花/エディスへ |
ジル・フェルドマン(S) ジャネット・ククク(P) | |
中世、バロック時代の作品のスペシャリストとして称賛を受けているアメリカの名ソプラノ、ジル・フェルドマン。夫であるケース・ブッケとともに創設したレーベル「オリーヴ・ミュージック」からは、これまでにトレチェントの音楽やフランス・バロックなど得意としているレパートリーをリリースしている。 久々のリリースとなる今回の新譜はこれまでの流れから一転、フェルドマン自身の故郷であるアメリカの大作曲家アイヴズの歌曲集! 近現代の作品でもフェルドマンの歌唱力は群を抜いており、中世やバロックのレパートリーとは一味違う魅力を醸し出している。 | ||
サントネ・ライヴ トレボール:He, Tres doulz Roussignol ギヨーム・ド・マショー:Foy Porter / Mors sui 作曲者不詳:Indescort / Adyen matres belle ジャコブ・ド・サンレーシュ: このうららかな美しい季節に ソラージュ:Helas! je voy mon cuer ニコロ・ダ・ペルージャ: Cogliendo per un prat'ogni fior bianco / O sommo specchio / La fiera Testa ジル・バンショワ: Je loe amours et ma dame mercye/ Tristre Plaisir et douleureuse joie/ Filles a marier ギヨーム・デュファイ: もし私の顔が青いなら/ 美しい人よどんな過ちを犯したのか |
アンサンブル・サントネ [ユリア・シュミット(S) エロディ・ウィマー(Fl) オリ・ハーメリン(リュート) シラード・シェレジ (フィドル)] | |
ワインの名産地としても知られるブルゴーニュ地方コート・ドゥ・ボーヌ地区のサントネ村を自らの名前に冠したこの古楽アンサンブルは、トロッシンゲンの州立音楽大学で出会った4人の音楽家たちにより結成された。ドイツ期待の若きソプラノ、ユリア・シュミットの愁いを帯びた歌声が印象に残る演奏。 |