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K&K
1CDあたり¥6600(税抜¥6000)


 K&Kは児童文学などの出版で知られるドイツの地方出版社だが、音楽CDも発売しており、クラシックとしては「北アルプス・マウルブロン修道院ライヴ録音シリーズ」と「ブルガリア・ソフィア国民文化会館ライヴ・シリーズ」の2シリーズが発売されている。
 前者は、1994年にユネスコの世界遺産指定も受けた南ドイツ・マウルブロン修道院における定期演奏会のライヴ。演奏会は1968年から行われており、5月から9月にかけて、修道院内の教会、食堂、回廊庭園などで開催され、回数は年に約25回。その中から厳選してのCD発売である。なお、この修道院は13世紀に創立され、現在、北アルプス地方で中世そのままに保たれた唯一の宗教的複合施設とされている。
 後者は特に録音面に重点が置かれており、一切の人工的装飾を排した録音が売りとなっている。あたかもその演奏会に居合わせたかのような現実感を持たせる録音とされており、オーディオファイルは特に注目したい所。  演奏者陣もかなり強力で、これは見逃せないレーベルと言えるだろう。
 #CD新譜は2017年が最後で、さらに2019年に入って国内代理店が撤退しました。特に2000年代録音のアイテムは入手難となっていますので、下記でご注文可能でも入荷しない場合があります。あらかじめご了承ください。
アリア&カンタータ集
 ヘンデル:「リナルド」より〔序曲/恐ろしい復讐の女神たちよ/ああ、私を泣かせたままに〕/
      「イェフタ」〜さよなら、清らかな泉よ/
      「ジューリオ・チェーザレ」より〔もしあなたが私に哀れみを感じないのならば/難破した船が嵐から〕/
      グローリア/アン女王の誕生日のための頌歌 HWV.74 〜神々しい光の永遠の源よ
 スコットランド民謡:オールド・ラング・サイン / パク=パーン:マ=アム〔私の心〕
 パーセル:「ディドとエネアス」〜私が大地の中に埋められた時/
      グラウンドによる3声のファンタジア Z.731 /「妖精の女王」〜ああ、私を泣かせたままに
 フェランディーニ:「マリアの涙」〜もし神が(2種)〔オケのみ/通常アリア〕 / カーター:音楽

 サラ・ヴェーゲナー(S) イル・カプリッチョ〔バロックo.〕
録音:2015年5月16日、マウルブロン修道院、ライヴ。 ドイツのソプラノ、サラ・ヴェーゲナーとバロックo. 、イル・カプリッチョの共演。ヘンデルが主で、2000年に発見されたグローリアがメイン。その他パーセルや現代の作曲家の作品も交えて、ヴェーゲナーの透明な歌声が楽しめる。
神から〜神へ
 ジョヴァンニ・ガブリエリ(1557-1612):神を喜びたたえよ
 ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
  貧しきものは饗せられん/ christus kommt her aus den vatern /
  Wir wissen, das wir aus dem Tode in das Leben kommen sind
 チャールズ・ウッド(1866-1926):万歳、喜びの光
 ルードヴィグ・ヌールマン(1831-1885):7つの歌曲 Op.15 より〔祈り/ erdenhast muss weichen 〕
 ルーカス・デ・パーソール(1795-1856):アニュス・デイ / ブラームス(1833-1897):祝辞と格言 Op.109
 バスク地方の民謡 / セイバイン・ベアリング=グールド(1834-1924):ガブリエルのメッセージ
 モートン・ローリゼン(1949-):アヴェ・マリア / オラ・イェイロ(1978-):囚われた一角獣
 松下耕(1962-):希望の祈り / ジェイムズ・ウィットボーン(1963-):霊に満たされたわたしを連れて行き
 クヌート・ニューステット(1915-2014):おお神よ、耳を傾けたまえ

  ユルゲン・ブッダイ指揮マウルブロン室内cho.
 録音:2016年2月、バート・ホンブルク城教会、ライヴ。1983年に結成されたマウルブロン室内合唱団による合唱作品集。今でも色褪せることなく、心に響き続ける古今東西の多彩な合唱曲を収録。情感豊かなアルバム。
KUK-124
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(2CD)
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245 (1724年初演版)
 ユルゲン・ブッダイ指揮アンサンブル・イル・カプリッチョ、マウルブロン室内cho.
 ソフィー・クルスマン(S) デイヴィッド・オールソップ(CT)
 ベンジャミン・ヒューレット、ダニエル・ヨハンセン(T)
 トビアス・ベルント、ヨーゼフ・ワーグナー(B)
 録音:2015年9月、マウルブロン修道院、ライヴ。 世界遺産であるマウルブロン修道院、ライヴ録音シリーズ。今回はJ.S.バッハの名作“ヨハネ受難曲 "。マウルブロン修道院の優しい残響も、8名の歌唱陣による声楽パートも柔らかな響きとなりしみじみと心地よい。バロック・ピッチ(A'=415Hz)で演奏されている。
グランド・ピアノ・マスターズ・シリーズ
 ベートーヴェン/ヴィンツェンツ・ラハナー編曲:ピアノ協奏曲第2番 Op.19(ピアノと弦楽のための版)
 ウストヴォーリスカヤ:ピアノ、弦楽&ティンパニのための協奏曲

 パトリシア・ハーゼ(P) ペーター・ライポルト指揮アンサンブル・ガリーナ
 録音:2015年10月、ハノーファー・音楽演劇大学。 ショスタコーヴィチに師事した女流作曲家ガリーナ・ウストヴォリスカヤ(1919-2006)。スターリン政権時代もその作風を貫き、生き抜いた数少ない作曲家として知られ、独自の神秘的な個性あふれる作品を残した。近年評価が高まっており、このアルバムでは“ピアノ、弦楽&ティンパニのための協奏曲 "を収録。重厚なメロディとティンパニの響きが緊張感を倍増させ、陰影の深い作品。ベートーヴェンはラハナーによる弦楽伴奏による版を使用している。パトリシア・ハーゼは1989年ヴィースバーデン生まれの若いピアニスト。
モーツァルト:室内楽版ピアノ協奏曲集〔第13番 ハ長調 K.415 /第14番 変ホ長調 K.449 〕
ヘルムート・シュミディンガー(1969-):ピアノと弦楽五重奏のための小協奏曲「ア・ピアチェーレ」

 クリストフ・ゾルダン(P)指揮シレジア室内ソロイスツ
 録音:2015年2月3日、ノイシュタット、DDD 。クリストフ・ゾルダンは1964年、フランクフルト生まれのドイツのピアニスト。モーツァルト弾きとして知られ、既に K&K からモーツァルトのピアノ協奏曲を2枚、第17番と第23番(KUK-77)、第21番と第26番 「戴冠式」(KUK-86) 出しているが、この録音はまったく方向性が異なる。ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの弦楽五重奏団を弾き振りした演奏は、クッキリとした明快なものでありながら、しかし決して室内楽的な演奏ではなく、ピアノの存在をグッと前に出した、モーツァルトのピアノへの愛とこだわりが強く感じられるものになっていて、たいへん面白い。シュミディンガーはオーストリアの作曲家。ア・ピアチェーレとは音楽用語(イタリア語)で随意に、自由にといった意味。モーツァルトのピアノ協奏曲第13番から着想を得た作品。
キャッスル・コンサート・シリーズ〜ルービン四重奏団
 ハイドン:弦楽四重奏曲第63番(第78番) 変ロ長調 Op.76 No.4, Hob: III-78「日の出」
 モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番 ト短調 K.387「春」
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59 No.2「ラズモフスキー第2番」
  ルービンSQ
 録音:2014年11月9日、バートホンブルク城教会、ライヴ。「キャッスル・コンサート・シリーズ」より、ドイツ、フランクフルトの北にある、かつて世界の王族、貴族がこぞって訪れる温泉保養地として栄えていたバートホンブルクにあるバートホンブルクの教会で行われたコンサート。荘厳で、その時代への想像力が掻き立てられる古城の中で、さらに時代の雰囲気を味わえる弦楽四重奏作品。1992年女性4人によって結成されたルービン四重奏団。古典から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ実力派弦楽四重奏団。ハイドンの弦楽四重奏曲のなかでも傑作と称される「日の出」はロマンティックで軽快に「喜び」が音楽から聴こえてくる。そしてハイドンに献呈されたモーツァルトの「春」。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の傑作「ラズモフスキー第2番」を収録。
真の太陽の光線が〜グレゴリオ聖歌集
 王の旗が前に進み/神よ、苦難にある人たちを助けに来て下さい/全能の父である神よ/処女達に愛される王よ/
 真の太陽の光線が/エサイの根が枝をもたらし/まだ生まれぬ父の息子が/イスラエルの人々がエジプトを出て/
 神を讃えよ/天上の王の宝石に/光の中の光/エサイの根は/神よ、助けに来て下さい

  ヴォクス・ノストラ[エイミー・グリーン、ズザーネ・ヴィルスドルフ、エレン・ヒュニゲン、
               ヴェルナー・ブラウ、ブルクハルト・ヴェーナー]
 録音:2013年9月8日、シトー会修道院(13世紀創建)、オイサータール、ラインラント=プファルツ州、 ドイツ、ライヴ、DDD 。ヴォクス・ノストラ〔私たちの声〕は1999年、ベルリンでブルクハルト・ヴェーナーによって結成された声楽アンサンブル。
愛と歌〜アカペラ合唱曲集
 ロバート・ルーカス・ピアサル:偉大なる神の愛 / シューマン/C.ゴットヴァルト編曲:君の顔/古い童話の中から
 ジョン・ラター:カンターテ・ドミノ / ペーター・コルネリウス:3つの合唱曲「愛」 Op.18
 ヤーッコ・マンテュヤルヴィ:海難事故の聖歌 / ジョン・タヴナー:永遠の太陽
 エリック・ウィテカー:闇と黄金/希望・信仰・生命・愛 / デイヴィッド・ヒル:愛と慈しみのあるところ
 ブランコ・スターク:私の神よ、何故私を見捨てたのか?
 ヴォルフラム・ブッヘンベルク:55の天使に守られて / スヴェン・ダーヴィド・サンドストレム:主の祈り

 ユルゲン・ブッダイ指揮マウルブロン室内cho.
 録音:2013年3月6日-9日、マウルブロン修道院、ドイツ、ライヴ。ユネスコ世界遺産のマウルブロン修道院ライヴ・シリーズ。マウルブロン室内合唱団は1983年に創設され、これまでに数々のコンクールで入賞を果たしている。このアルバムはロマン派から現代の合唱曲まで幅広く選曲。彼らの柔らかな歌声が、崇高で神聖な修道院の雰囲気と優しく溶け合い、まさに癒しの歌声となっている。建物に響き渡る美しい合唱曲は知られざる楽曲も聴きやすい。
ハンス・グリシュカート(1903-1977)編纂:
 J.S.バッハ作品によるパスティッチョ「神の国について」(1950)
 序曲・合唱:カンタータ「私たちは多くの苦難を経て」BWV146 より〔第1曲/第2曲〕/
 アリア:カンタータ「私は私の信頼を」BWV188〜第4曲/
 アリオーソ:カンタータ「今まではあなた方も私の名前で」BWV87〜第5曲/
 コラール:カンタータ「私のすべての行いに」BWV97〜第9曲/
 合唱とコラール:カンタータ「私の身体には健康はなく」BWV25〜第1曲/
 レツィタティフ・アリア:カンタータ「主キリスト、神のひとり子」BWV96 より〔第4曲/第5曲〕/
 コラール:カンタータ「私はあなたに呼びかける、主イエス・キリストよ」BWV177〜第5曲/
 合唱:カンタータ「自らを高みに置こうとする者は」BWV47〜第1曲/
 レツィタティフ:カンタータ「私を愛する者は」BWV74〜第6曲/
 アリア:カンタータ「私は心を尽くして至高の方を愛する」BWV174〜第4曲/
 合唱:カンタータ「あなたはあなたの主である神を愛するべき」BWV77〜第1曲/
 コラール:カンタータ「鳴り響け、あなた方の歌よ」BWV172〜第6曲/
 コラール、合唱:カンタータ「装い飾れ、ああ愛する魂よ」BWV180〜第1曲/
 レツィタティフとアリオーソ・コラール:カンタータ「私を愛する者は、私の言葉を守るだろう」BWV59 より〔第2曲/第3曲〕/
 アリア:カンタータ「至高の善に賛美と栄光があるように」BWV117〜第7曲/
 合唱:カンタータ「光は正しい人に」BWV195〜第5曲/
 レツィタティフとアリオーソ・コラール:カンタータ「至高の善に賛美と栄光があるように」BWV117 より〔第5曲/第9曲〕/
 アリア:カンタータ「私の身体には健康はなく」BWV25〜第5曲/合唱:カンタータ「天は神の栄光を語り」BWV76〜第1曲/
 終曲のコラール:カンタータ「主を讃えよ、力強い栄光の王を」BWV137〜第5曲

  ハイケ・ハイルマン(S) フランツ・フィッツトゥム(CT)
  ヨハネス・マイヤー(T) ファルコ・ホニシュ(B)
  ユルゲン・ブッダイ指揮アンサンブル・イル・カプリッチョ、マウルブロン室内cho.
 録音:2013年9月21日-22日、マウルブロン。ドイツの指揮者ハンス・グリシュカートが1950年のバッハ祭のために、バッハのカンタータから曲を選び採って1曲に仕立てたパスティッチョ(寄せ集め。イタリア語でパイを意味する)。こうしたパスティッチョはバッハの時代には良く行われていたこと。これが初録音と思われる。いつも通りマウルブロン修道院でユルゲン・ブッダイが温かみのある演奏を聞かせてくれる。
エルガー:弦楽セレナード ホ短調 Op.20 / モーツァルト:ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417 (*)
ハイドン:4つのホルンと弦楽合奏のためのカッサシオ ニ長調 Hob.deest (#)
モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201

 シビル・マーニ(Hr;*/#) ベネディクテ・エルネス、モーリッツ・ハース、ヤニック・ネス(Hr;#)
 ゲルノート・シュルツ指揮マインツ室内o.
 録音:2013年4月7日、バート・ホンブルク城、バート・ホンブルク・フォア・デア・ヘーエ、フランクフルト近郊、ライヴ。マインツ室内o. は年配のクラシックファンには懐かしい名前だろう、1955年、ギュンター・ケールによって設立されたこの室内オーケストラはケール時代に録音も多数残した名オーケストラだった。1989年にケールが亡くなった後、フォルカー・ミュラーが音楽監督を務めている。当演奏会を指揮するゲルノート・シュルツはシュトゥットガルト出身の指揮者で、バーンスタインやショルティのアシスタントを務めた経歴の持ち主。柔らかく穏やかな音楽作りでマインツ室内o. の持ち味を生かしている。モーツァルトの協奏曲のソリスト、シビル・マーニはスイスのルントに生まれ、ドイツのブラウンシュヴァイクで育ったホルン奏者。
ショパン
 バラード ヘ短調 Op.52 /2つのマズルカ〔ロ短調 Op.33 No.4 /変ロ短調 Op.24 No.4 〕/
 スケルツォ 変ロ短調 Op.31 /アンダンテ・スピアナート 変ホ長調 Op.22
シマノフスキ:3つの前奏曲〔ニ短調 Op.1 No.2 /ハ短調 Op.1 No.7 /変ホ短調 Op.1 No.8 〕
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
 アレクサンドラ・ミクルスカ(P)
 録音:2012年7月5日、マウルブロン、ライヴ。世界遺産、ドイツのマウルブロン修道院での演奏会のシリーズ。アレクサンドラ・ミクルスカは、1981年、ポーランド、ワルシャワの生まれ。ワルシャワ、カールスルーエ、ハノーファーで学ぶ。2005年のショパン・コンクールでは、ポーランドからの女性参加者が対象の特別賞を受賞。以来各地で活躍している。ことに祖国の偉大な作曲家ショパンに力を入れており、これまで発売されたCD 3枚のうち2枚半がショパン。このマウルブロン修道院での演奏会でもショパンが中心で、若いに似合わぬじっくりした味のある演奏を聞かせてくれる。
ハイドン:ピアノ協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII: 3
メンデルスゾーン:ピアノと弦楽のための協奏曲 イ短調
 フランツ・フォアラーバー(P)指揮弦楽オーケストラ
 録音:2011年6月4日、マウルブロン、ライヴ。世界遺産、ドイツのマウルブロン修道院での演奏会のシリーズから、フランツ・フォアラーバーの指揮振りによるハイドンとメンデルスゾーンのピアノ協奏曲。フランツ・フォアラーバーは、オーストリア、グラーツ生まれのピアニスト。独墺系の中堅ピアニストの中でも特に注目される存在で、既にシューマンのピアノ作品全集(THOROFON)を録音しているほど。ここでの協奏曲2曲の演奏はフォアラーバーの魅力をよく伝えるものだ。ハイドンは軽めのタッチの自在な演奏から柔らかくも華やかな魅力が広がり、あまり知名度の高くないこの協奏曲を素敵な名曲に仕立てている。メンデルスゾーンのピアノと弦楽のための協奏曲は13歳の時の作品。フォアラーバーは生命力溢れる演奏で、天才少年ならではの純で溌剌とした音楽を繰り広げている。彼自身が指揮する弦楽オーケストラはフォアラーバーの仲間たちによるもので、ヴィブラート控えめのスマートな演奏でピアノによく反応している。
KUK-111
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(2CD)
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「イェフタ」
 (1752初演/作曲当時の伝統に従った英語による演奏)
 カーステン・ブレーズ(S) アンネリー・ゾフィ・ミュラー(Ms) デイヴィッド・
  オルソップ(CT) ベンジャミン・ヒューレット(T) サイモン・ベイリー(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮マウルブロン室内cho.、アンサンブル・イル・カプリッチョ
 録音:2012年、マウルブロン修道院(ユネスコ世界遺産)、ライヴ。ヘンデルが失明の危機に直面しながら、旧約聖書の士師記に題材を取り書きあげた最後のオラトリオ。これまでガーディナー、ビオンディなどいくつか名盤に恵まれてきたが、1948年生まれのブッダイによる凛とした若々しい演奏は、この作品のディスコグラフィに新たな一ページを付け加える。ユネスコ世界遺産の修道院における残響豊かな音響も聴き所。イスラエルの指導者であったイェフタはアンモン族との戦いを前にして、もし勝利すれば凱旋時に最初に会う人間を生け贄に捧げるという神への誓いを立てる。めでたく戦いに勝利しイェフタが帰国すると、彼を出迎えた最初の人物はなんと最愛の娘イフィスであった。悲しむ父や恋人に対してイフィスは運命を受け入れようとするが、最後に天使が現れて生涯処女として神に仕えることを条件に死を許される。
コレッリの伝説〜コレッリと彼の弟子による音楽
 ピエトロ・カストルッチ(1679-1752):合奏協奏曲 ニ長調 Op.3 No.12
 ジュゼッペ・ヴァレンティーニ(1681-1753):
  4つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための協奏曲 イ短調 Op.7 No.11
 ジョヴァンニ・モッシ(1680頃-1742):合奏協奏曲 ホ短調 Op.4 No.11
 アントニオ・マリア・モンタナリ(1676-1737):合奏協奏曲 イ長調
 コレッリ(1653-1713):合奏協奏曲 変ロ長調 Op.6 No.11
 ヴィスコンティ(1683-1713):2つのヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調
 ジェミニアーニ(1687-1762):合奏協奏曲 Op.3 No.12「ラ・フォリア」
  リッカルド・ミナージ(Vn?) ヨーロッパ・ユニオン・バロックo.
 録音:2012年10月14日、バート・ホンブルク、キャッスル・コンサート、ライヴ。イル・ジャルディーノ・アルモニコやアカデミア・ビザンチーナでも活躍したバロック・ヴァイオリンの名手リッカルド・ミナージが若いアンサンブルとの共演で熱いライヴを聴かせる。ヨーロッパ・ユニオン・バロックo.はヨーロッパの若いバロック音楽の演奏家を厳しいオーディションで選抜して構成されており、毎年およそ6ヶ月のシーズンのコンサートをこなしている。共演者はこれまでロイ・グッドマン、トン・コープマンらがいる。また夏の音楽祭では海辺で、秋の音楽祭では森の中で演奏、ユニークなコンサート作りにも定評がある。このCDはコレッリの多くの弟子の珍しい作品が多数収められており、資料的にも貴重。
ナイトウィンド〜夜の風
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D784
 ドビュッシー:映像第2集〔葉ずえを渡る鐘の音/そして月は荒寺に落ちる/金色の魚〕
 メトネル:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.25 No.2「夜の風」
 プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」〜百合の花を持った娘たちの踊り(*)
 スクリャービン:詩曲 Op.32 No.1 (*) / チャイコフスキー:夜想曲 嬰ハ短調 Op.19 No.4 (*)

  ゼフェリン・フォン・エッカルトシュタイン(P)
 録音:2012年4月、デュイスブルク。(*)はアンコール。ゼフェリン・フォン・エッカルトシュタインは1978年、デュイスブルク生まれのピアニスト。1998年にボルツァーノのブゾーニ国際ピアノ・コンクールで第1位、2003年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門で第1位と、権威あるピアノ・コンクールを2つも制覇した俊英。それほどの実力者にもかかわらず、録音は僅かしかない(CAvi,Fuga Libera)。このCDは生地デュイスブルクでのリサイタルをライヴ収録した物。エッカルトシュタインの実力をしっかり聞くことができる。
KUK-106
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[JAZZ]
バート・ホンブルク、スウィングする城〜パリ・ウォッシュボード・イン・コンサート(全12曲)
 はしゃぐサム(デューク・エリントン)/君の思い出(ユービー・ブレイク)
 キャラヴァン(デューク・エリントン)/カロライナ・シャウト(J.P.ジョンソン)
 春のこだま(W.ライオン・スミス)/ダイナ(H.アクスト)/他
  パリ・ウォッシュボード[ダニエル・バルダ(Tb) ステフェン・セヴァ(Perc)
                アレン・マルケ(Cl) ルイ・マゼティエ(P)]
 録音:2012年6月、スウィンギング・キャッスル音楽祭、ライヴ。グループ名のパリ・ウォッシュボードは「パリの洗濯板」というほどの意味になるだろうか。トロンボーン、リズム・セクション、クラリネットとピアノのお爺さん4人組によるジャズ・バンドで1988年に結成された。バンドにそれほど古い歴史はないものの、演奏する音楽はデューク・エリントンを始めとする1930-50年代の古いジャズばかりでオールド・ジャズの好きな人にはお勧め。編成にベースがない分、響きは軽やか。
ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45(ロンドン版)
 ハイディ・エリーザベト・マイアー(S) ヨーゼフ・ワーグナー(Br)
 ユルゲン・ブッダイ指揮マウルブロン室内cho.、グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ
 録音:2011年10月1日、2日、マウルブロン修道院。ブッダイによるマウルブロン修道院のシリーズ、ブラームスのドイツ・レクイエム、それも4手ピアノ伴奏によるロンドン版。ドイツ・レクイエムは1857年頃から徐々に書き進められ、1869年2月18日にライプツィヒでようやく全曲初演された。ブラームスはまだ全7楽章が出来上がる前から4手ピアノ伴奏版を作成しており、1871年7月に全7楽章の4手ピアノ伴奏版をロンドンで初演している。この時は英語訳詩が用いらていたが、今日のロンドン版の演奏では歌詞を原語に戻すのが普通。ブッダイとマウルブロン室内合唱団の常として、研ぎ澄まされた洗練美よりも、日常の祈りの気持ちを大切にした温かい演奏。
グランド・ピアノ・マスターズ〜夢の情景
 ショパン:マズルカ集
  〔ト長調 Op.50 No.1 /変イ長調 Op.50 No.2 /
   嬰ハ短調 Op.50 No.3 /変ロ長調 Op.7 No.1 〕
 シューマン:幻想小曲集 Op.12(8曲)
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
マグダレーナ・
 ミュラーペルト(P)
 録音:2011年6月4日、マウルブロン修道院、ライヴ。マグダレーナ・ミュラーペルトは1992年、マウルブロン生まれのピアニスト。録音時はまだ18歳だった。今まで35ものピアノ・コンクールの受賞歴があるという彼女、既に国際的な演奏活動をしており、これからますます期待できる。このCDからも、単なる優秀な若手ピアニストという以上の優れたものが感じられるだろう。
弦楽、フルート、イングリッシュ・ホルンのための作品集
 チャイコフスキー:「フィレンツェの想い出」 ニ長調 Op.70(弦楽合奏版)
 オネゲル:室内協奏曲(*) / シベリウス:即興曲 Op.5 No.5,5-6(弦楽合奏版)
 スティーヴンソン:コールアングレと弦楽のための協奏曲(#)
  ゼバスティアン・テヴィンケル指揮プフォルツハイム南西ドイツ室内o.
  クリストフ・レンツ(Fl;*) ミリアム・ブッダイ(コールアングレ;*/#)
 録音:2010年、マウルブロン、ライヴ。チャイコフスキーの傑作「フィレンツェの想い出」以外は珍しい曲ばかり。オネゲルの室内協奏曲は、フルート、コールアングレ、弦楽合奏のためのモダーンな美しさを湛えた名曲。シベリウスの即興曲は、ピアノ曲を作曲者が弦楽合奏に編曲した物。アラン・スティーヴンソンは1949年生まれの作曲家。平明で親しみやすい音楽だ。クリストフ・レンツは1976年、テュービンゲン生まれのフルート奏者。2005年からハノーファーNDR放送po.の首席フルート奏者。ミリアム・ブッダイは2008年から同じくハノーファーNDR放送po.の首席コールアングレ奏者。
人は生き、存す 誕生-現世-永遠〜ア・カペラ・コンサート
 フランツ・ビーブル(1906-2001):アヴェ・マリア
 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):聖母讃歌
 アルヴォ・ペルト(1935-):その息子の…[Which was the son of ...]
 モートン・ローリゼン(1943-):おお、大いなる神秘
 ヤン・サンドストレム(1954-):グローリア
 ヴォルフラム・ブーヒェンベルク(1962-):われは生命のパンなり
 マックス・レーガー(1873-1916):人は生き、存す/夜の歌/朝の歌
 メンデルスゾーン(1809-1847):時は今[Hora est]

 ユルゲン・ブッダイ指揮マウルブロン室内cho.
 録音:2006年6月、マウルブロン修道院付属教会堂、ライヴ。
電動天使〜アカペラグループとエレキギターの
  コラボレーションが、音の鏡となって映し出す摩訶不思議の国(のアリス?)

 ペトロニウス(1200年頃):大司祭らは座にありて
 フレドリック・ツェラー(1965-):ペロポップ風「大司祭らは座にありて」
 ベルンハルト・ヴァイドナー(1965-):リルケの詩による「ひばりは空高く」
 ピプラール:メモラーレ・マーテル・クリスティ
 ジョン・ケージ:ファイヴ、ソング・ブックス
 ジェズアルド:我衰えて命に別れを告ぐ
 ミヒャエル・ヒルシュ(1958-):羽ばたき墜落する序奏
 ペルト:大全
  ジンガー・プール・ヴォーカル・アンサンブル[S/3T/Br/B]
  エレキギター五重奏団「ご」(バンド名は日本語の五から)
 録音:2003年6月18日。
 「!!! こんなふざけたプログラムが聖地でライヴ収録??? アカペラが告げる天の声に、エレキギターの現世的喧騒が融合され、またルネッサンスと現代が出会い、これぞフュージョンの神秘主義? 果たして聴衆は聖なる気配に包まれるのか、それとも、怒って席を立つか?とにかく気になる一枚がリリースされてしまいました...」(以上代理店のインフォメーションより)
ハイドン(1732-1809):
 「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」(管弦楽版)
  ヴァルター・イェンス博士(1923-)による詩の朗読付き
 アラン・ブリバーエフ指揮バイエルン・カンマーフィルハルモニー
 録音:2004年6月10日、マウルブロン修道院付属教会堂、ライヴ。ブリバーエフはマイニンゲン劇場音楽監督を務めるカザフスタン出身の指揮者。
KUK-96
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(2CD)
ブルッフ:オラトリオ「モーセ」Op.67
 ペーター・リカ(B;モーセ) ビルギッテ・クリステンセン(S;主の天使)
 シュテファン・フィンケ(T;アロン) ユルゲン・ブッダイ指揮
 サンクトペテルブルク・リムスキー=コルサコフ音楽院室内フィルハーモニー、
 マウルブロン修道院聖歌隊
 録音:2004年6月19日-20日、マウルブロン修道院、ライヴ。
 「メンデルスゾーン以後全てのオラトリオは失敗作」と断じたブルッフが満を持して問うた意欲作。1895年、作曲者自身の指揮によりバルメンで初演された。預言者モーセの生涯(十戒の拝受からその臨終まで)を「シナイ山のモーセ」「黄金の仔牛」「カナンへの偵察隊の帰還」「約束の地」の4部で描く。
HOSANNA IN EXCELSIS〜中世の精神世界の詩文と音楽
 不詳: Nicht uns, o Herr, nicht uns...(詩篇115;ニコラウス・アーペル(1470頃-1537)編纂の写本)
 グレゴリオ聖歌: Benedicamus Domino(コラール断片)
 不詳(12世紀): Benedicamus Domino(オルガヌム;聖マルシャル修道院)
 ギラルデルス・デ・フロレンツィア(14世紀): Benedicamus Domino(モテット)
 不詳(13世紀):Aucun - Amor - Kyrie(モンペリエ写本)
 ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):
  Tribulatio proxima es(テノール声部「David」による二重ホケトゥス)/
  Christe - Veni creator - Tribulatio(宗教的モテット)
 不詳(1300頃):Nova laude, terra, plaude...(ベネディカムストロープス/コンスタンツ、ベネディクト派修道院)
 不詳(14世紀): Omnis mundus - Omnes nunc(クリスマス・モテット)
 ロペ・デ・バエーナ(1500頃):Arcangel San Miguel...(民謡による3声曲;「カンシオネロ・デ・パラシオ」)
 ザルツブルクの僧ヘルマン(14世紀後半):St.Martein, lieber Herre...
 アンブロジウス聖歌(1300頃):
  Quem terra, pontus, aethera...(マリア讃歌;ハイリゲンクロイツ、シトー派修道院)
 グレゴリオ聖歌(12世紀):Ad laudes marie cantemus hodie...
   (コンドゥクトゥス;コンスタンツ、ベネディクト派修道院)
 ハインリヒ・フォン・ミューゲルン(1350頃): Einen gekronten reien...(コルマールの歌写本)
 アルフォンソ10世(1252-1284在位)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」より
   〔 Santa Maria amar... (Praeludio) / Gran dereit... 〕
 ジャン・ブラサール(15世紀): O flos flagrans...(宗教的シャンソン;アオスタ写本)
 ギヨーム・デュファイ(1400頃-1474): Vergine bella...(シャンソン;トリエント写本;ペトラルカ詩)
 オズワルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1377頃-1445):
  Ave mater o maria...(ウィーンとインスブルックのヴォルケンシュタイン写本)
 不詳(14世紀):Chaldivaldi(ヴィシェフラド写本)

 レ・メネストレルス
 [ビルギット・クルツ(S) フロリアン・マイヤー(CT) クルト・ケンプ(T)
  エーリヒ・クルーク(B) クラウス・ヴァルター(リュート) ミヒェル・ヴァルター(ツィンク)
  エヴァ・ブルンナー(高音弦楽器) ゲープハルト・ハルプスキー(管楽器)]
 録音:2005年6月、マウルブロン修道院付属教会堂、ライヴ。
 上記の曲間に様々な詩文が朗読されるというプログラム。レ・メネストレルスは1963年創設というヴェテラン・アンサンブル。
歌のないオペラ
 ビゼー/アンドレアス・N.タルクマン編曲:
  組曲「カルメン」
 モーツァルト/フォルカー・シュルツ編曲:
  組曲「ドン・ジョヴァンニ」
アルテ・アンサンブル
[2Vn/Va/Vc/
 Cb/Cl/Hr/Fg]
 録音:2009年6月6日、マウルブロン。アルテ・アンサンブルはハノーファーNDR放送フィルハーモニーの団員を中心に1993年に結成された室内アンサンブル。
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845
シューマン:謝肉祭 Op.9
ロルフ・プラッゲ(P)
 録音:2006年5月25日、マウルブロン修道院、ライヴ。グランド・ピアノ・マスターズ・シリーズ。
 プラッゲ(1959-)はドイツ北西部ヴェスターシュテーデの生まれのピアニスト。1987年のエリザベート王妃国際音楽コンクール(ブリュッセル)で第3位〔早世したロシアのアンドレイ・ニコルスキーが優勝、日本の若林顕が第2位の年〕、さらに1990年のチャイコフスキー国際コンクールで第4位を獲得〔ベレゾフスキーが優勝した年〕、この際ドイツ人として始めての入賞だったため大きな話題となった。1991年以来ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院の教授を務めている。演奏はいかにも質実剛健、華やかさよりも味わいを重視したドイツ風味が魅力。
テレマン:作品集
 トランペット、2つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲 ニ長調/
 3つのクラリーノ、ティンパニ、
  2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェンバロのための協奏曲/
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調/トランペット協奏曲第2番 ニ長調/
 ソナタ「土曜日」/ソナタ「日曜日」/管弦楽組曲 ニ長調
ヘンデル:組曲 ニ長調〜序曲
 ヴォルフガング・バウアー・コンソート
 録音:2009年5月16日、マウブロン修道院、ライヴ。
 ヴォルフガング・バウアー・コンソートは1994年に結成されたバロック団体。リーダーのバウアーはシュトゥットガルト音楽舞台芸術大学の教授で、バイエルン放送so.首席を勤めるなど様々なオーケストラのソロを務めた名トランペット奏者。他のメンバーもドイツのオーケストラで活躍する名手揃いで、オーボエのインゴ・ゴリツキなども参加している。当代一の人気作曲家だったテレマンには膨大な作品が残されており、まだまだ知られざる名曲が多い。ここにはトランペットが用いられている作品から、室内楽的作品まで、その多様性が楽しめるプログラムが組まれている。
癒しとくつろぎのパンフルート
 ジョン・バルビローリ:コレッリの主題によるコンチェルト / バッハ:シチリアーノ
 フランク:前奏曲、フーガと変奏曲 / エンニオ・モリコーネ:映画「昔むかしアメリカで」〜やぶにらみの歌
 ヘルケンホフ:マケドニア組曲 / テレマン:オーボエ・ソナタ / モーツァルト:アンダンテ K.315
 バルトーク:ジェルジョーより / ザンフィル編曲:ルーマニアのドイナ/ルーマニア組曲

 ウルリヒ・ヘルケンホフ(パンフルート) マティアス・ケラー(Org)
 典型的な民族楽器とみなされているパンフルートが教会のオルガンを伴奏に得て作り出す雰囲気のなかに、新たな魅力を発見させるアルバム。また楽器そのものだけでなく、演奏される民族旋律、バロックや現代の作品にもまた違った一面を認識する、貴重な体験だ。ヘルケンホフは14歳の時、名パンフルート奏者ジョルジュ・ザンフィルの演奏会に出会い感激。ルーマニアの民俗音楽を、ザンフィルを見出した音楽学者マルセル・セリエに学び、現在非ルーマニア人最高のパンフルート奏者と認められている。ケラーは合唱指揮者、オルガニストとして長年の経験のある音楽家。ドイツ語圏の主な放送局や音楽雑誌で番組プロデューサーと執筆者を務め、映画音楽には特に造詣が深い。映画音楽界の作曲家との親交が多く、その縁で今回のモリコーネの作品も取り上げた。
太陽は明るく輝く〜南アメリカのバロック・クリスマス合唱音楽
 不詳:われらを許したまえ、主よ(主イエス・キリストの生誕に寄せるカチュア[インディオ舞曲])/
    われが授かりし大いなる御子(カチュア)
 フアン・ガルシア・デ・セスペデス(17世紀後半):今宵われらは招かれ
 ガスパール・フェルナンデス(1570頃-1629):
  かわいらしく神々しき御子/喜べ、アントン/その突然の苦難(主の生誕に寄せるネグリート)/その突然の苦難
 フアン・デ・アラウホ(1648頃-1712):さあ、行こう/このすばらしき太陽に/星に導かれた同志たち/動き出せ
 トマス・トレホン・イ・ベラスコ(1644-1728):眠れないわが主人

 グルーポ・カント・コラール
 録音:2002年6月1日、ドイツ、マウルブロン修道院、ライヴ。
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第21番 ハ長調
 ピアノ協奏曲第26番 ニ長調「戴冠式」
クリストフ・ゾルダン(P)
パヴェウ・プシトツキ指揮
シレジアpo.
トリオ・フォントネ
 トゥーリナ:ピアノ三重奏曲第1番 Op.35 (*)
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第6番 Op.70 No.2
トリオ・フォントネ
[ミヒャエル・ミュッケ(Vn)
 イェンス・ペーター・
  マインツ(Vc)
 ヴォルフ・ハーデン(P)]
 録音:2002年6月1日、マウルブロン修道院、ライヴ。(*)は世界初録音。
KUK-83
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「サウル」
 ナンシー・アージェンタ、ローリー・レヴィオル(S)
 マイケル・チャンス(CT) マルク・ルブロック、マイケル・バーナー(T)
 スティーヴン・ヴァーコー、シュテフェン・バルバッハ(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮ハノーヴァー王宮カペラ、マウルブロン室内cho.
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 〔第20番 ニ短調 K.466 /第16番 ニ長調 K.451 〕
クリスチナ・マルトン(P)
ルベン・ガザリヤン指揮
ハイルブロン・
 ヴュルテンベルク室内o.
 録音:2003年6月。
 クリスチナ・マルトンはルーマニアのチミショアラ出身の1974年生まれ。ドイツに学びゲオルク・サヴァなどに師事、アグラーヤ・ベッツナーとのピアノデュオのほか、シフ、ルプー、ブレンデルとも共演。ブエノスアイレスのマルタ・アルゲリッチ音楽祭ほか、多くの音楽祭・コンクールに関わる。
シューベルト:交響曲第8番「未完成」
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
ペトコ・ドミトリエフ指揮
新ソフィアso.
 録音:1999年。「ソフィア文化会館」シリーズ。
 新ソフイア交響楽団はソフイア放送交響楽団のメンバーから選抜新設された団体。ブルガリアの若手演奏者・指揮者の活動を援助するのがねらいであり、 その音楽的スタイルは、楽団員の映画音楽収録の経験ゆえに感傷的であり、清純なまでのきめの細かさを備えている。
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ミーラ・ゲオルギエヴァ(Vn)
ロッセン・ミラノフ指揮
新ソフィアso.
 録音:1999年。「ソフィア文化会館」シリーズ。
 のびやかなようでいて、次第に高揚と官能の渦に巻き込まれていく熱狂的ライヴ盤。この演奏会に居合わせた人は幸福だ。音楽の演奏の一回性と共同体験が生きている世界がここにある! その感動の百万分の1でもいいから共有したいという音楽ファンに、日本でも有名な「美少女ヴァイオリニスト」ミーラが世に贈ってくれた貴重なライヴ録音。
オルフェウス四重奏団の芸術
 シューベルト:弦楽四重奏曲第12番
 ベートーヴェン:
  弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」
 シャーンドル・ヴェレシュ(1907-):
  弦楽四重奏曲第1番
オルフェウスSQ
[アンドレ・リナル、
 エミリヤン・ピエディクタ(Vn)
 エミル・カントル(Va)
 ラウレンチウ・スバルチャ(Vc)]
KUK-78
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(2CD)
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」
 ペーター・リカ(B;エリア) ハイディ・エリーザベト・マイアー(S;寡婦/天使)
 ヨランタ・ミカルスカ=タリアフェロ(A;女王/天使)
 ハンス・ペーター・ブロホヴィツ(T;オバデヤ/アハブ) ユルゲン・ブッダイ指揮
 バーデン=バーデン・フライブルク SWR so.団員、マウルブロン修道院聖歌隊
 録音:2003年5月、マウルブロン修道院、ライヴ。「マウルブロン修道院」シリーズ。
 19世紀の最も重要なオラトリオのひとつ「エリア」は1846年バーミンガムで初演され、聴衆・批評界双方に熱烈に迎えられた。今日的観点からすると、メンデルスゾーンは音楽を聖典礼に転じたと言うことができる。主人公が聖書の人物であることに準じ台本は聖書の本文に忠実につくられている。この壮大な音楽は継続した筋書きをもたない。かえって、預言者の生涯における重要な事件を一連のスナップショットのようにつないだこの手法において、物語は時として非常な劇的高みに達する。天に挙げられていく預言者の場面などは力強く劇的で、そして悲劇的な一連の情景をまるで目前に展開する現実の事件のように描写しえたメンデルスゾーンの技が冴えている。オラトリオは神的荘厳のヴィジョンとしての救世主の降誕についての神秘的暗示に終わる。メンデルスゾーンはその音楽的続編としてオラトリオ「キリスト」を構想、作曲したが未完に終わった。
モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 〔第17番 ト長調 K.453 /第23番イ長調 K.488 〕
クリストフ・ゾルダン(P)
パヴェウ・プシトツキ指揮
カペラ・
 イストロポリターナ
 録音:2001年9月14日、南ドイツ、マウルブロン修道院(ユネスコ世界遺産指定)定季演奏会ライヴ。
 1782-1786年、ウィーン時代のピアノ協奏曲(通し番号で第11番から第25番)こそはモーツァルトの創作歴でもとりわけ傑出した作品群である。彼が新しい音楽的形式を創造したのは、主題、独奏者と管弦楽の間の相互作用の独自性と均質性に関する包括的な音楽的着想を通してであった。この目を見張る達成をなしえた背景には、先立ったオペラ創作計画の挫折と、彼が当時ウィーンで最もひっぱり凧なピアニストであり、この時期彼が非常に多くの生徒にピアノを教授したという事実がある。記録によれば、「ピアノ協奏曲第17番」の着想の年(1784)、彼は46日間に23の演奏会に出演したという。同年彼は6つの協奏曲(第14番から第19番)を作曲している。このCDに収録された2つの協奏曲はモーツァルトのこうした世間的成功がもたらした実生活への愛情によって支えられているようだ。それは深刻めいていながら、人生肯定的であり、時にはメランコリックで、場合によっては悲劇的ですらあるが、決して人生を断念することのないモーツァルトの肖像に他ならない。
 モーツァルトの作品の知的密度と心理的次元との競い合いが、クリストフ・ゾルダンの演奏をユニークなものにしている。ゾルダンはハンブルク音楽大学でエリーザ・ハンゼンとクリストフ・エッシェンバッハに学び、1989のレナード・バーンスタインとのコンサートツアーで世界的名声を獲得した。技巧的完璧さに加えて、解釈に奥行きを与える集中度と透き通った雰囲気とが、ゾルダンの舞台を価値あるものとしている。ゾルダンが長年コンビを組んでいるポーランドの指揮者パヴェウ・プシトツキは1991年以来、クラクフ放送so.、ブダペスト・コンサートo.、カペラ・イストロポリターナなどに客演している。カペラ・イストロポリターナはその透明なストリングズ・サウンドと歴史ある演奏経験とで、このCDのプログラムのためにまさに神意が運命づけたと呼ぶにふさわしい。現在、古典音楽を演奏する世界の一流のオーケストラのひとつに数えられ、これまでに70枚以上のCDを発表している。
マウルブロン修道院ライヴ〜王宮のバロック音楽
 バッハ:オーボエ協奏曲 イ長調 BWV.1055 /
     ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 BWV.1016 /ブランデンブルク協奏曲第2番
 トレッリ:トランペット・ソナタ ニ長調
 ストラデッラ:トランペット、2台のヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア
 ベルンハルト・クロル(1920-2013):サンスーシ・トリオ
  (ピッコロ・トランペット、チェロ、チェンバロのための華麗な主題によるモーメント)(*)
 ウォルフガング・バウアー(Tp) セバスチャン・ハーマン(Vn)
 インゴ・ゴリツキ(Ob) ハイドルン・ラウケマン(Fl)
 ウォルフガング・バウアー・コンソート
 録音:2001年5月27日、マウルブロン修道院、南ドイツ、ライヴ。
 聴きなれたあの名曲が、修道院ホールの絶好の音響とK&Kの超優秀録音によってこんなにも新鮮に迫ってくる。ドイツの作曲家クロールによる(*)はこの演奏会のための新作。
プッチーニ:グロリーア・ミサ
 ヴィリー・シュタイン(T) トーマス・ファイファー(Br)
 ユルゲン・ブッダイ指揮フライブルク放送so.、マウルブロン聖歌隊
 録音:2001年。「マウルブロン修道院」シリーズ。
 プッチーニはルッカ音楽院の卒業制作としてこの「グロリア・ミサ」を作曲。爽快な旋律、豊かな音の響き、叙情性に満ちた出世作。
 #なお、発売前のインフォメーションではメンデルスゾーンのオラトリオ「キリスト」も収録される予定でしたが、現在の発売盤には収録されておりません。
ハイドン/フランソワ・ド・フォッサ編曲:
 2本のギターのためのグランド・デュオ/
 弦楽四重奏曲〔第7番/第8番/第9番/第31番〜メヌエット・ウン・ポコ・アレグレット〕
  デュオ・ソナーレ[トーマス・オッファーマン、イェンス・ワーグナー(G)]
 録音:2000年。「マウルブロン修道院」シリーズ。一部(?) 19世紀のオリジナル楽器による演奏。
KUK-73
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「ソロモン王」
 マイケル・チャンス(CT;ソロモン王) ナンシー・アージェンタ(S;妃/第一の娼婦)
 ローリー・レヴィオル(S;シバの女王/第二の娼婦)
 ジュリアン・ポッジャー(T;ザドク) シュテフェン・バルバッハ(B;レビ人)
 ユルゲン・ブッダイ指揮ハノーヴァー宮廷カペラ、マウルブロン修道院室内cho.
 録音:2003年9月27日-28日。
 1748年夏、ヘンデルは次の演奏会シーズンに備えて「ソロモン王」と「スザンナ」を作曲。5月5日に着手し、6月13日に「ただ神にのみ栄光」と記して脱稿した。この作品はヘンデルの中期と後期創作を連結するものと考えられる。ヘンデルの初期作品は政治的事件とそのほのめかしに彩られていた、例えば1745年のスコットランド反乱に想を得た「ユダス・マカベウス」がそうである。「ソロモン」では、主人公は神を畏れる賢い国家元首として、またその宮廷は理想社会として描かれる。台本の中心主題は、語りという形でのその起源を旧約聖書に、特に列王紀(上巻第1〜11章)と歴代誌(下巻第1〜9章)に得ている。それでも、見方によっては、オラトリオは単にユダヤ=キリスト教的伝統的見地だけを現しているだけでなく、生活の全諸相のなかで見出される神という汎神論的世界観をも見せている。ソロモン王の様々な性格がオラトリオのなかで誇示され賞賛される。しばしば指摘されるように、イギリスの黄金時代と、ヘンデルに市民権を下賜したジョージII世を作曲家は讃えようとしたのである。ヘンデルはイギリスとその君主たちの栄光を、イスラエルとソロモン王の栄華に等しいものとして賞賛する。ヘンデルはその当時にしては大規模な管弦楽編成を用いたが、それは彼の「威風堂々」な叙述を、他との比較を許さない表現豊かなものにした。オラトリオの見せ所はそのプロットにあるのではなく、人物造形と場面にこそある。浮かび上がってくる静的な印象画は、それぞれの画布の上に豊かな色彩感で均整を保つ。相異なる様々な場面と事件はヘンデルに、構図表現においてすべての色彩を使わせている。特殊化された器楽編成法、大掛かりな合唱、ソリストの用い方、鋭敏な性格づけの試みなどが、ヘンデルの偉大な技量を誇示している。二重合唱団と七声の合唱パートによってヘンデルはありとあらゆる作曲の可能性を惜しみなく注いだ。ソロモンをカウンターテナーで歌わせることによって、高められていく主人公を造形するオペラの伝統に従っているが、それは、主人公の超自然的な力への接近と知恵の獲得という次元が女性の声によって象徴されるからである。
ドン・コサック合唱団によるロシア正教聖歌集
 大連祷/天主経/我ら汝の十字架に伏拝し/主は汝を憐れみたまう/聖なる神/教会にて/
 グレチャニノフの信経/汝の恩寵によって/神はわれらと共にあり/ダヴィドの第1聖詠/我ら讃歌を神に歌わん

 ドン・コサックcho.
 録音:2000年6月25日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
KUK-71
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「ユダス・マカベウス」
 シネアト・プラチュケ(S) キャスリーン・キング(Ms)
 チャールズ・ハンフリーズ(CT) マルク・ルブロック(T)
 ライムント・ノルテ(Br) クリストファー・パーヴズ(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮ムジカ・プロレア・プラハ、マウルブロン室内cho.
 録音:2000年9月22日&23日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
ロゼッティ(1750-1792):交響曲 ト短調
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550 /
       ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」(*)
 リーヌス・ロート(Vn;*)
 イェルク・フェルバー指揮ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内o.
 録音:2000年7月14日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
ホルンとオルガンのためのコンサート〜
 バロックから現代まで

 バッハ:来たれ聖霊、主なる神
 ホミリウス:2つのコラール編曲
 作曲者不詳:ドレスデン王宮の音楽
 クロール:ミサ・ムータ〜5つのミニアチュール
 サン=サーンス:演奏会用小品 Op.94
 シューマン:バッハの名によるフーガ第1番
 スタンリー・ワイナー:ブレーメン組曲
ヨアヒム・ベンシュ(Hr)
エリカ・
 クラウター=ブッダイ(Org)
管楽五重奏曲集
 ダンツィ:Op.56-2
 ミヨー:ルネ王の炉辺
 ニールセン:Op.43
 ヴィラ=ロボス:ショーロ形式の五重奏曲
ベルリン室内合奏団
 録音:1999年9月4日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
KUK-67
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「ベルシャザール」(1751)
 マルク・ルブロ(T;バビロンの王ベルシャザール)
 ミリアム・アラン(S;皇太后ニトクリス) マイケル・チャンス(CT;預言者ダニエル)
 パトリック・ファン・フーテム(CT;ペルシャの王子キュロス)
 アンドレ・モルシュ(B;アッシリアの貴族ゴブリアス)
 ユルゲン・ブッダイ指揮ハノーヴァー宮殿o.、マウルブロン室内cho.
 録音:2004年9月25日、ライヴ。ピリオド楽器使用。
 賢帝ネブカドネツァル王を継いだ道楽息子、ベルシャザールがイスラエル神殿から略奪した神器で酒盛りをしていると、突然宙に人の手が現われ、宮殿の壁に意味不明の文字を描いた。それは預言者ダニエルによって、バビロン王国の滅亡と解読される。果たしてその晩、ペルシャの王子キュロスのひきいる軍が宮殿を奇襲、王は倒れニクトリスはペルシャに降伏、ダニエルはキュロスがイスラエル民の解放者となるであろうと預言する。
シューベルト:弦楽四重奏曲 ニ短調 D.810「死と乙女」
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」
アマティSQ
 録音:1999年7月3日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
アンドレイ・ガヴリーロフ〜ショパン・リサイタル
 ピアノ・ソナタ2番/バラード〔第1番/第4番〕/
 練習曲集 より〔別れの曲/黒鍵/革命〕
アンドレイ・ガヴリーロフ(P)
 録音:1999年9月10日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
マウルブロン室内合唱団愛唱聖歌集
 ラッスス、シャイン、ラインベルガー、メンデルスゾーン、ロルフ・シュヴァイツァー、
 シャイン、ヨゼフ・スヴィデル、ペルト、サンドストレム、レーガーの作品

 ユルゲン・ブッダイ指揮マウルブロン室内cho.
 録音:1999年。「マウルブロン修道院」シリーズ。
KUK-63
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(2CD)
グノー:荘厳ミサ(聖セシリア・ミサ)
ロッシーニ:スターバト・マーテル
 スヴェトラーナ・ストレーゼワ(S) ヨランタ・ミハルスカ=タリアフェロ(Ms)
 ウィリー・シュタイン(T) ニキタ・ストロイェフ(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮南西ドイツ放送so.、マウルブロン聖歌隊
 録音:1999年6月12日&13日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
KUK-62
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「サムソン」
 シネアト・プラチュケ(S) マイケル・チャンス(CT) マルク・ルブロック(T)
 ライムント・ノルテ(Br) デイヴィッド・トーマス(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮マウルブロン修道院バロック・コンサートo.、マウルブロン室内cho.
 録音:1999年9月25日&26日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
KUK-61
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(2CD)
ヘンデル(1685-1759)/モーツァルト(1756-1791)編曲:オラトリオ「メサイア」
 マーリース・ペーターゼン(S) マルゴット・オイツィンガー(A)
 マルクス・シェーファー(T) マレク・ジェプカ(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮ハノーファー・ホーフカペレ、マウルブロン室内cho.
 録音:2006年10月2日-3日、マウルブロン修道院付属教会堂、ライヴ。ピリオド楽器使用。
 マウルブロン修道院シリーズの中心プロジェクトであるヘンデルのオラトリオ。前回第7弾(KUK-20)はオリジナルの「メサイア」だったが今回第8弾はモーツァルト編曲版。
KUK-60
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「イェフタ」
 エンマ・カークビー(S) メリンダ・パウルセン(Ms)
 チャールズ・ハンフリーズ(CT) ジュリアン・ポッジャー(T)
 スティーヴン・ヴァーコー(B) ユルゲン・ブッダイ指揮
 マウルブロン修道院バロック・コンサートo.、マウルブロン室内cho.
 録音:1998年9月26日-27日。「マウルブロン修道院」シリーズ。
 錚々たるスター歌手陣と修道院の音響という恵まれたセッティングによって実現した、K&Kが自信をもってお薦めするヘンデルのオラトリオ録音。
森を覆う金色の輝き〜シューベルト:
  マティソンの詩による男声重唱のための歌曲集

 愛の精霊/追憶/思い出/反響/墓/精霊の踊り/
 青年の喜び/愛/輪舞のために/夜/自然の喜び/
 金色の輝き/大地/愛の精霊/夜の明るみ
シューベルト・
 ホッホ・フィーア四重唱団
トーマス・ザイボルト(P)
 録音:2008年9月21日、マウルブロン修道院、ライヴ。
 シューベルト・ホッホ・フィーア四重唱団は6人組の男性ヴォーカル・アンサンブルでアバド、バーンスタイン、ガーディナーらとも共演している国際的なグループ。
ガラスと石〜
 ウィーン・グラス・ハーモニカ・デュオ

 モーツァルト:
  ディヴェルティメント第9番 K.240 〜メヌエット/
  ドイツ舞曲 K.567 /
  グラス・ハーモニカのためのアダージョ K.617a
 ヴィヴァルディ:「冬」〜ラルゴ
 他、カール・レーリヒ、グリーグ、
   G.シェーンフェルディンガー、
   ペルト、モリコーネの作品
ウィーン・
 グラス・ハーモニカ・デュオ
[クリスタ・
  シェーンフェルディンガー
 (グラス・ハーモニカ)
 ゲラルト・
  シェーンフェルディンガー
 (ヴェロフォン)]
目覚めよ、わが魂 〜
 1649年ドレスデンの歌曲集とヨハン・リシュトの
  ヒムリッシュ歌曲集(1641/2出版)より

 ヨハン・ショップ(1590頃-1667)、
 ゴットフリート・ティールケ(1668-1700)、
 クリストフ・ベルンハルト(1627-1692)、
 クリスティアン・ヘルヴィヒ(1609-1663)、
 アウグスト・クーネル(1645-1700頃)、
 ヨハン・ルドルフ・アーレ(1625-1673)の作品
ハンブルク・ラツムジーク
[クラウス・
  メルテンス(B−Br)
 シモーネ・エッケルト(ガンバ)
 ウルリヒ・
  ヴェーデマイアー(テオルボ)]
オーボエ、ファゴット、ピアノによる演奏会
 フランセ:三重奏曲(1994)
 サン=サーンス:
  ファゴット・ソナタ ト長調Op.168(1921)
 ラヴェル:ラ・ヴァルス(ピアノ独奏)
 エドワード・ロングスタッフ(1965-):
  アイゲウス(1996)
 プーランク:三重奏曲(1926)
アブラムスキー三重奏団
[ミリヤム・ブッダイ(Ob)
 レベカー・
  アブラムスキー(Fg)
 ロン・アブラムスキー(P)]
 録音:2006年7月、マウルブロン修道院、ライヴ。
 オーボエ、ファゴット、ピアノによるなかなか洒落たコンサート。ロングスタッフ以外はフランスの作曲家の作品で固められている。フランセやサン=サーンスの作品は最晩年のものだが、枯れた味わいなどどこ吹く風、軽妙洒脱な音楽。ロングスタッフの作品はギリシャ神話のアイゲウス王を題材にしたオーボエとピアノの作品で、この中では唯一現代的な作品。
コントラバス・アンサンブルのための音楽
 シェーファー:ライヴァル
 バッハ:チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV1056〜アリオーソ
 マホシヴィリ:ヴァルス・カルメル / リスト:ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調
 オズボーン:一日の仕事のすべて / ラバト:コボルト
 シェーファー:ガルダントゥア/男と女 / ゴンドラン:コ・テスティム
  バッショーナ・アモローサ
 録音:2008年9月20日、マウブロン修道院、ライヴ。
 バッショーナ・アモローサは1996年に結成されたコントラバス・アンサンブル。リーダーのクラウス・トルンプフは、ミュンヘン州立音楽院の教授で、彼のマスタークラスの講習生によって編成されている。バッハからジャズまで、幅広い音楽が楽しく演奏されている。低音マニアは必聴。
声明とグレゴリオ聖歌
 ダヴィト・エベン指揮スコラ・グレゴリアーナ・プラジェンシス
 斎川 文泰指揮 魚山流天台聲明研究會
 録音:2008年6月20日、マウルブロン修道院、ライヴ。
 グレゴリオ聖歌と声明のコラボレーションはこれが始めてではないが、改めて聴くと、その組み合わせの新鮮な響きに驚かされる。グレゴリオ聖歌の旋律を仏具の鈴の音がさわやかにふち取ったり、修道士と坊主が斉唱したり、グレゴリオ聖歌と声明が、さながらアンティフォナのように呼び交わしをしたりと、アイデアも面白い。
栄光のオルガン〜コンサート4ヨーロッパ
 ブルーンス:前奏曲 ホ短調 「ザ・グレート」(*) / バード:幻想曲 ト長調(*)
 ディストラー:30の小品集〜 Op.18 Nos.1-4 (*) / ヴェックマン:第1旋法によるマニフィカト(*)
 スウェーリンク:私たちは皆一つの神を信ず(#) / バッハ:フーガ ト長調(#)
 スウェーリンク:幻想曲 ハ長調(#) / ブランズ=ブイス:祖国(#)
 ベルガモのダヴィデ神父:エレヴァツィオーネ ニ短調(+)
 プロヴェージ:シンフォニア ハ長調(+)
 ラインベルガー:オルガン・ソナタ第4番 イ短調 Op.98 (**)

 マルティン・クニツィア(Org;*) ピーター・ディルクセン(Org;#)
 フェデリカ・イアンネッラ(Org;+) トルステン・メーダー(Org;**)
 録音:2008年6月22日、バート・ホンブルク、フランクフルト近郊、ライヴ。
 四人のオルガニストによる演奏会のライヴ。クニツィアはロンドン、ディルクセンはオランダのクアイク、イアンネッラはイタリアのセニガリア、メーダーはドイツで活動するオルガニスト。
ヘンデルの力〜ヘンデル
 「イェフタ」「サムソン」「マカベウスのユダ」「サウル」「ソロモン」「ベルシャザール」
 「メサイア」「メサイア(モーツァルト編曲版)」「ヨシュア」からの抜粋

 ユルゲン・ブッダイ指揮ハノーヴァー・ホーフカペレ/他
 当レーベルの目玉企画である、マウルブロン修道院におけるヘンデルのオラトリオ演奏から抜粋したもの。ユルゲン・ブッダイの手堅く温もりのある演奏は、いずれの作品においても優れた味わいを生み出している。
KUK-43
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(2CD)
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
 ジョアン・ラン(S) U.アイッティンガー(Ms)
 マルクス・ウルマン(T) ゴットホルト・シュヴァルツ(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮ハノーファー・ホーフカペレ、マウルブロン修道院室内cho.
 録音:2008年9月27日-28日、マウルブロン修道院、ライヴ。
 世界遺産のマウルブロン修道院でのユルゲン・ブッダイのシリーズ、バッハの ロ短調ミサが新刊。ブッダイの誠実な音楽作り、南ドイツ的な温もりのあるオーケストラ、優れたソリストと、これだけも注目に値する演奏。そして歴史と由緒のある修道院内での演奏ということで、明らかにコンサートホールやスタジオ内のセッション録音では絶対味わえない空気が生まれている。穏やかにじんわりと広がる感動が味わえる素晴らしい名演。
オルガン・グロリオーサI
 J.S.バッハ:幻想曲とフーガ「大フーガ」BWV.542
 ムファット:
  パッサカリア ト短調(オルガン音楽の練習より)
 C.P.E.バッハ:オルガン・ソナタ Wq70-4
 クリスティアン・ハインリヒ・リンク:
  オルガンのためのフルート・ソナタ Op.55
 メンデルスゾーン:
  オルガン・ソナタ第4番 変ロ長調Op.66-5
ウルリケ・ノルトホフ(Org)
 録音:2006年6月、バート・ホンブルク、宮殿コンサート・シリーズ、ライヴ。使用楽器:1787年、スイスのヨハン・コンラート・ビュルギ(1721-1792)制作による大オルガン、バート・ホンブルク宮殿教会。
 国際的に活躍するドイツの女流オルガニスト、ノルトホフによるライヴ。大オルガンならではの様々な音色や迫力ある大音量を駆使し、明快に演奏している。
邂逅〜アルゼンチン・タンゴと
       弦楽オーケストラの出会い
タンゴ・フエーゴ、
ソフィア放送o.弦楽セクション
水の性質〜トルステン・ヴォルマン(1966-):
 フルート、クラリネット、ハープ、マリンバ、
  ピアノと弦楽のための作品集

 3つの世界/ DNA /トルコ石/水晶宮/
 水の性質/ミケランジェロ
トルステン・ヴォルマン指揮
ソフィア放送o.弦楽セクション、
アンサブル・ピラミッド
ドイツとロシアのクリスマス・コンサート ドン・コサックcho.
モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲集 Vol.4
 〔第6番 変ロ長調 K.238 /第25番 ハ長調 K.503 〕
フランツ・フォラバー(P)
モーテン・
 シュルト=イェンセン指揮
ライプツィヒ室内o.
 録音:2006年7月、ドイツ、マウルブロン修道院、ライヴ。
 フランツ・フォラバーはオーストリーのグラーツにオルガン奏者の息子として生まれ、5歳でピアノを始め、7歳になると教会のオルガンを(ペダルに足を届かせるために立ったまま)演奏した。13歳でグラーツ音楽院への入学を特別に許可され、フランクフルト音楽大学に進み、19歳の時に東京でリサイタル・デビューを果たした。フォラバーは Thorofon レーベルにシューマンのピアノ作品全集を録音しスペシャリストとして名を上げたが、ドイツ・ピアニズムの伝統とともにウィーン派の流れも汲んでいる彼はモーツァルトも得意としている。
 モーテン・シュルト=イェンセン(1958年生まれ)はコペンハーゲン王立音楽アカデミーで声楽、声楽教育、合唱指揮、管弦楽指揮を学んだ。2000年よりライプツィヒ室内o.の指揮者兼芸術監督およびライプツィヒ・ゲヴァントハウスの合唱監督を務め、2006年にはフライブルク音楽院教授に就任している。
ブエノスアイレスの春
 アストル・ピアソラ(1921-1992)/
  エーゴリ・グレチシニコフ(1974-)編曲:
   忘却/ブエノスアイレスの四季
 J.S.バッハ(1685-1750)/
  エーゴリ・グレチシニコフ:ソナタ ト短調
ピアソラ・
 クラシック・アンサンブル
[エフゲニア・ゲーレン(Vn)
 エーゴリ・グレチシニコフ
 (Vn/Va)
 マクシム・ベーリン
 (アルトSax)
 レフ・アブラーモフ(Vc)
 ドミートリー・グラーフ(Cb)]
 ピアソラ・クラシック・アンサンブルはドイツ・インターナショナルso.[Internationale Symphoniker Deutschland]に所属するロシア、ベラルーシ、ウズベキスタン出身の演奏家によって2003年に結成された。
ラ・ルミノーサ〜アルゼンチン・タンゴ・コンサート
 アストル・ピアソラ(1921-1992)/ビクトル・ビリャダンゴス編曲:
  カランブレ/ブエノスアイレス午前零時/リベルタンゴ/勝利
 ガブリエル・リバーノ(1958-):
  哀れみ[Lástima] / Forro en Palermo /都会のチャカレーラ[Chacarera de la Ciudad]/
  Asado Criollo[クレオール風丸焼き]/子狐[El Zorrito]/ La Luminosa / Circo Humano /三月[Marzo]
 ペドロ・ラウレンス(1902-1972)/ガブリエル・リバーノ編曲:わが愛のミロンガ
 アストル・ピアソラ/ガブリエル・リバーノ編曲:アディオス・ノニーノ/フガータ
 フアン・マリオ・パチョ(1880-1934)/アドルフォ・ペレス・パチョーロ(1897-1977)変奏/
  ガブリエル・リバーノ編曲:半どん[Sabado Ingres]
 アンヘル・ビリョルド(1861-1919)/ガブリエル・リバーノ編曲:ブエノスアイレスっ子[El Porteñito]
 アニバル・トロイロ(1911-1975)/マヒモ・プホール編曲:タンゴ街[Barrio de タンゴ]
 エグベルト・ジスモンチ(1947-)/ガブリエル・リバーノ編曲:道化師

 ガブリエル・リバーノ・トリオ
  [ガブリエル・リバーノ(バンドネオン) ビクトル・ビリャダンゴス(G) モニカ・タラガーノ(Fl)]
 録音:2006年6月、ドイツ、バート=ホンブルク城内教会、ライヴ。
モーツァルト(1756-1791):
 セレナード第10番 変ロ長調 K.361 「グラン・パルティータ」
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):16の管楽器のためのソナタ第1番 AV 135
 タオウス・アンサンブル
 [シュテファニー・ヴィンカー、ティナ・レデラー(Fl) フィリプ・マーレンホルツ、レンカ・ガイガー(Ob)
  シェリフ・エル=ラザズ、ユリア・ボーン(Cl) ヨハネス・グマインダー(C管Cl)
  マティアス・ヘーファー(バセットホルン/バスCl) ジョン・コレット(バセットホルン)
  フェリクス・ヴィンカー、シャルル・プティ、シュテファン・ルートヴィヒ、マティアス・リース(Hr)
  アルブレヒト・ホルダー、アンジェラ・シマッラ(Fg) アカルデイ・ビザー(コントラファゴット)]
 録音:2006年5月、ドイツ、バート=ホンブルク城内教会、ライヴ。
 タオウス・アンサンブルはバーデン=ヴュルテンベルク青年室内po.のメンバーおよびその学生時代の知人たちによって結成されたアンサンブル。オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2の8人編成が基本だが、演奏曲目によって助演メンバーが加わる。
バロック・イン・ブルー〜
 古楽とジャズのクロスオーヴァー

 シャイト(1587-1654)、ファンティーニ(1600-1675)、
 ドラランド(1657-1726)、J.S.バッハ、
 ドニンガー(1716-1781)、ブリテン(1913-1976)、
 インマー(1948-)、オステルロー(1952-)、
 ナゲル(1958-)の作品
フリードマン・インマー・
 トランペット・コンソート
[フリードマン・インマー、
 クラウス・オステルロー、
 ヤロスラフ・ロウチェク、
 ティボー・ロビーネ
 (バロックTp)
 フリトヨフ・コッホ
 (バロック・ティンパニ)
 マティアス・ナゲル(Org)]
 録音:2005年6月、マウルブロン修道院、ライヴ。
処女マリアより〜ロシアとヨーロッパの讃歌集
 グリンカ:ヘルヴィム〔ケルビム〕の歌 / グレチャニノフ:私たちは聖母に深く祈る
 デグチャリョフ:聖三位一体 / ゴロヴァノフ:ヨセフに祈り / ラフマニノフ:聖母讃歌
 ムソルグスキー:天使がマリアに語る / アルハンゲリスキー:おお神よ、私の祈りをお聞き下さい
 ボルトニャンスキー:私たちはあなたを讃える、おお神よ / 不詳:ロシアのキャロル
 ロッティ:クルチフィクス / ヴェルディ:処女マリア讃歌 / ブルックナー:アヴェ・マリア
 カマーニョ:詩篇14番 / ホミリウス:私たちは神に感謝を述べる / ヘンデル:主よ、お願い
 バッハ:モテット「イエス、わが喜び」BWV.227 / ブクステフーデ:カンターテ・ドミネ

 アンドレイ・コシェフニコフ指揮モスクワ国立アカデミーcho.
 録音:マウルブロン修道院、ライヴ。1956年創設、半世紀以上の歴史を誇るモスクワ国立アカデミー合唱団が、マウルブロン修道院で歌った録音。西欧の合唱団のような研ぎ澄まされた演奏ではなく、人の温もりが感じられる懐の深い物。
ルイ・シュポア(1784-1859):オラトリオ「最後の審判」(1826)
 ミリアム・マイアー(S) ウルズラ・エッティンガー(Ms)
 マルクス・ウルマン(T) ヨーゼフ・ヴァーグナー(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮サンクトペテルブルク・ロシア室内po.、マウルブロン聖歌隊
 録音:2010年6月12日-13日、マウルブロン修道院。シュポアは19世紀前半の非常に重要な作曲家で、作品数も膨大だが、今日ではヴァイオリン曲と交響曲が稀に取り上げられる程度。しかし彼はオペラや声楽作品でも成功を収めていた。「最後の審判」は彼2番目のオラトリオでカッセルにて初演。シュポアが19世紀半ばのドイツ・ロマン派の音楽をいかに先駆していたかが分かる充実作。いつもながらブッダイの温かい音楽作りと、優秀なソリストによって、作品の魅力が味わえる。
Loomiselaul (The Creation) 〜オケゲムの作品とエストニアの宗教的民謡集
 ヨハンネス・オケゲム:サルヴェ・レジナ/アヴェ・マリア/「ミサ・シネ・ノミネ」〜クレド/
            「任意の旋法によるミサ」から〔サンクトゥス/アニュス・デイ〕
 エストニアの宗教的民謡:
  Matänan Sind (from Pärnu-Jaagupi) / Mu süda Ärka Üles (from Hiiumaa) /
  Rahva Önnistegija (from Suur-Pakri) / Oh Jeesus, Sinu Valu (from Vormsi) /
  Kas Sureb Nij Mu Koige Armsam Elu (from Vormsi) / Loomiselaul [The creation] (from Kadrina) /
  Oh Jumal Looja Püha Vaim / Mu Mano Tulge Latse
 グレゴリオ聖歌:来たれ、創造主なる聖霊よ

 ヘイナヴァンケル
  [エヴァ・コプリ(S) カドリ・フント(A) マルゴ・コラル(T/指揮)
   アント・オンニス(T) タニエル・キリカル(Br) ヴァンボラ・クリグル(B)]
 録音:2005年6月、マウルブロン修道院付属教会堂、ライヴ。
 1988年にエストニアのタリンで創設された声楽アンサンブル、ヘイナヴァンケル(「干草の車」という意味で、ヒエロニムス・ボスの絵画から採られた)によるユニークなプログラム。
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(2CD)
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「メサイア」
 ミリアム・アラン(S) マイケル・チャンス(CT) マーク・レブロック(T)
 クリストファー・パーヴズ(B) ユルゲン・ブッダイ指揮
 ハノーファー・ホーフカペレ(ピリオド楽器使用)、マウルブロン室内cho.
 録音:2005年9月24日-25日、マウルブロン修道院付属教会堂、ライヴ。
 マウルブロン修道院シリーズの中心プロジェクトであるヘンデルのオラトリオ。その第7弾としてついに「メサイア」が登場。
KUK-17
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「エジプトのイスラエル人」(二部版)
 ミリアム・アラン、サラ・ヴェーグナー(S) デイヴィッド・オルソップ(CT)
 ベンジャミン・ハレット(T) シュテフェン・バルバッハ、ダニエル・ラシンスキー(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮ハノーファー宮廷楽団、マウルブロン室内cho.
 録音:2009年9月27日-28日、マウルブロン。世界遺産であるマウルブロン修道院、ライヴ録音シリーズ。ブッダイのヘンデルは、ピリオド楽器を使いつつも先鋭的でなく、人肌の温もりが感じられるのが大きな長所。独と英語圏混声のソリストたちも優秀。マウルブロン修道院の優しい残響も心地よい。
水の戯れのように
 バッハ:フランス組曲 ト長調 BWV.816 / ハイドン:変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII; 6
 シューマン:ピアノ・ソナタ ト短調 Op.22
 ショパン:4つの即興曲(全曲)〔変イ長調 Op.29 /嬰ヘ長調 Op.36 /変ト長調 Op.51 /嬰ハ短調 Op.66「幻想]〕
 ラヴェル:水の戯れ / リスト:ハンガリー狂詩曲第10番 ホ長調

 マグダレーナ・ミュラーペルト(P)
 録音:2009年7月4日、マウルブロン修道院、ライヴ。ミュラーペルトは1992年、プフォルツハイムに生まれたピアニスト。つまり録音時はまだ十代の若さ。しかし技術にきわめて高度なばかりか、瑞々しさに溢れた感性も豊かに広がるファンタジーにも舌を巻くばかり。バッハからラヴェルまで、いずれも聞き応え十分。しかもこれは演奏会そのままのライヴ録音なのだ。今までに35のピアノコンクールで受賞経験があるというが、彼女の未来はまだまだその程度では収まらないだろう。天才の芽吹を聞きたい人にお勧め。
指揮の芸術〜パヴェウ・プシトツキ
 モーツァルト:
  交響曲第36番 ハ長調K.425「リンツ」(*)
 ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調Op.22 (#)
パヴェウ・プシトツキ指揮
カトヴィツェ・シレジア室内po.
 録音:2002年9月15日、マウルブロン修道院(*)/2007年11月10日、バート・ホンブルク(#)、以上ライヴ。
 パヴェウ・プシトツキ(1958-)はポーランドの指揮者。クラクフで学び、1980年代にはクラクフpo.、ウーチ国立歌劇場で活動。1988年から1991年まで、グダンスク・バルトpo.の首席指揮者、1995年から1997年まで、ウーチ・アルトゥール・ルービンシュタインpo.の首席指揮者を勤めた。
ハープとオルガンによるコンサート
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲〜アダージョ
 チャートック:ベージュ色の夜想曲
 ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-):狂詩曲
 アルベニス:コルドバ
 J.S.バッハ:
  パルティータ第3番 BWV.1006〜プレリュード
 チャイコフスキー:
  「エフゲニー・オネーギン」〜幻想曲
 ブランコ:オルガン協奏曲
 サミュエル=ルソー:田園変奏曲
オルヤ・カイザー(Hp)
ウルリケ・ノルトホフ(Org)
 録音:2007年8月。
 華麗なハープと厳かなオルガンが共演した珍しいCD。一見正反対の音と思えるが、カイザーとノルトホフの創意工夫で、従来にない美を作り出すことに成功している。注目はダマーズの作品。彼の母親は高名なハーピスト、ミシュリヌ・カーンとうだけに(代理店翻訳者記載ママ)、さすがにハープの魅力を知り尽くしている。幻想的で夢見心地の音楽は、近代フランス音楽マニアなら、うっとりと聞き惚れること間違いなしだろう。
ドンブラの伝説〜アミール・テベニヒン、ライヴ
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 D.664
 プロコフィエフ:
  ピアノ・ソナタ第4番 Op.29 /トッカータ Op.11
 ナギム・メンディガリエフ:ドンブラの伝説
 シューマン:
  ピアノ・ソナタ第3番 Op.14(グランド・ソナタ)
アミール・テベニヒン(P)
 録音:2007年10月、城教会、バート・ホンブルク、ライヴ。
 テベニヒンは1977年モスクワ生まれ。ミハイル・ヴォスクレセンスキーに師事し、数々の国際ピアノ・コンクールに入賞、以来ソリストとして活躍している。来日公演で仙台フィルと共演したこともあり、強靭なタッチとデリケートな音楽作りが共存する有望な若手ピアニスト。
KUK-07
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(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「ヨシュア」(1748年/未刊行英語版)
 ミリアム・アラン(S) デイヴィッド・オールソップ(CT)
 マルク・ルブロック(T) ジェイムズ・ルーサーフォード(B)
 ユルゲン・ブッダイ指揮ハノーファー・ホーフカペレ(ピリオド楽器使用)、マウルブロン室内cho.
 録音:2007年5月19日-20日、マウルブロン修道院、ライヴ。
フランツ・フォーラバー
 シューベルト:
  4つの即興曲 Op.90 D.899/
  さすらい人幻想曲 Op.15
フランツ・フォーラバー(P)
 録音:2007年6月、バート・ホンブルク、宮殿コンサート・シリーズ、ライヴ。
 フォーラバーは1962年オーストリアのグラーツ生まれのピアニスト。シューマンを得意としており、ピアノ作品全集(THOROFON)の録音は高い評価を得、オーストリア放送パスティッチョ賞を受賞している。7歳のころから教会でオルガンを弾き、13歳からグラーツ音楽院で学び、19歳で日本でもコンサート・デビューした。この録音もライヴとは思えない完成度の高い演奏。
ジルベルシュテイン〜ブラームス:ピアノ作品集
 8つの小品 Op.76
  〔カプリッチョ 嬰ヘ短調/カプリッチョ ロ短調/
   間奏曲 変イ長調/間奏曲 変ロ長調/
   カプリッチョ 嬰ハ短調/間奏曲 イ長調/
   間奏曲 イ短調/カプリッチョ ハ長調〕/
 変奏曲 ニ長調 Op.21 No.1/
 変奏曲 ニ長調 Op.21 No.2 /
 間奏曲 変ホ長調 Op.117 No.1
リリヤ・ジルベルシュテイン(P)
 録音:2007年10月、バート・ホンブルク、ライヴ。
 ジルベルシュテインのバート・ホンブルク、ライヴ後編。前編(KUK-02)がベートーヴェンのソナタだったのに対し、後編はブラームス。ここでも正攻法で熟成味溢れた演奏を繰り広げて、しっかりとした手応えがある。
ジルベルシュテイン、初のベートーヴェン
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第2番 イ長調Op.2 No.2/
  ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調Op.57「熱情」
リーリャ・
 ジルベルシュテイン(P)
 録音:2007年10月、バート・ホンブルク、宮殿コンサート・シリーズ、ライヴ。
 最近はアルゲリッチとの共演者としても知られるジルベルシュテイン初のベートーヴェン。1987年のブゾーニ・コンクールで優勝したあと国際的に活躍を開始し、特にドイツ・グラモフォンへの録音で有名になった。近年の録音には、「展覧会の絵」(HANSSLER)がある。このベートーヴェンの録音も明晰なタッチで、第2番での繊細な表現、最後は凄まじいパワーとスピードに圧倒させられる「熱情」での力感溢れるダイナミックな表現と、見事にテクニックを使い分け、素晴らしい。


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