メキシコ大聖堂の黄金世紀 エルナンド・フランコ:ミサ・ブレヴィス フランシスコ・ロペス:マニフィカト マヌエル・デ・スマヤ:ヴァイオリンを伴うミサ |
オラシオ・フランコ指揮 ラ・カペーリャ・セルバンティナ | |
ボワモルティエ:「四季」
ガバイユ(S) ノヴェッリ(T) マルゾラーティ(B) マルティネス=ブルナ、ニコレ指揮レ・フェステ・ヴェニティエンネ | ||
バッハ、ヘンデルと同時期にパリで圧倒的な人気を誇ったボワモルティエ。現在はあまり聞かれないが、「この廃坑採掘の労をいとわないものは金の延べ棒を手に入れることができる」。四部作カンタータ「四季」は自然を喜ばしく歌い上げたもので、その旋律の美しさ、気品の高さ、洗練された親しみやすさは彼の最大の魅力。 | ||
K617-091 (3CD) 廃盤 |
モンテヴェルディ:オペラ「ウリッセの帰還」
バンディテッリ(Ms) ザナージ(T) ガリード指揮 アンサンブル・エリマ、コーロ・アントニオ・イル・ヴェルソ | |
グヴィ:劇的情景「エレクトラ」
フランソワース・ポレ(S) ミシャエル・ミュエール(T) ピエール・カオ指揮ナンシー・シンフォニック&リリックo. | ||
1819年フランスで資産家の息子として生まれる。作曲家としてはフランスよりドイツで高く評価され、活動の場もドイツに移るようになる。 複雑で重厚、堅固な構成と生き生きとした旋律を持ち味とする。最近ようやく演奏される機会が増えてきた。メンデルスゾーンともよく比較される。 | ||
征服者達の音楽 〜チキート・インディオのオルガン曲集 |
シャペレ、バネガス、 ブロッジーニ(Org) | |
「バロックの道」ボリビア編。 | ||
聖なる伝道の音楽II〜バロックの道・スペシャルセット ボリビア〜〔オペラ「聖イグナシオ」(*) /チャルカスのアウディエンシアのための音楽(*) 〕 カナダ〜雪の地のエルサレムの歌(#) / メキシコの歴史的オルガン〜トラコチャウアヤ(+) ガブリエル・ガリド指揮アンサンブル・エリマ/他(*) クリストファー・ジャクソン指揮(#) モントリオール古楽スタジオ(#) ドミニク・フェラン(Org;+) | ||
モンテヴェルディ: タンクレディとクロリンダの戦い/ モンテヴェルディと同世代の作曲家による、 タッソの詩をテキストにした作品集 |
ガブリエル・ガリド指揮 アンサンブル・エリマ | |
モーツァルト/トリオ・ディ・バセット編曲: 3つのバセット・ホルンとティンパニのための魔笛 |
トリオ・ディ・バセット | |
3つのバセットとティンパニだけの「魔笛」。単なる編曲ものなら、1枚のアルバムを一つのオペラだけで埋めることは無理。つまり、これはその編成で本気で「魔笛」の全編を凝縮しようという野心作なのである。「魔笛」が初演されていた当時に作られた作者不詳の編曲楽譜をもとに、モーツァルト編曲のバセット・ホルン・トリオ用の「フィガロ」と「ドン・ジョヴァンニ」のアリアを参考に完成させたもの。 | ||
モーツァルト:バセット・クラリネット五重奏曲 イ長調K.581(*) ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調(原典版)(#) シュタードラー五重奏団 [ジャン=クロード・ヴァイヤン(バセットCl;*/ベルマン=オッテンシュタイナーCl;#) セバスティアーン・ヴァン・ヴフト(Vn;*) アレッサンドロ・モッチア(Vn;#) アドリアン・シャモロ(Vn) ジャン=フィリップ・ヴァシュール(Va) アゲート・ズヴァイシュトラ(Vc)] | ||
録音:1992年9月、サン・マルセル寺院、パリ(*)/1998年1月、サン=ピエール・オ・ノナン教会、メス、モーゼル県。 K617-030 (*) & K617-084 (#) でリリースされた名曲2曲が1枚に組合わされた好企画盤。ヴェイヤンの奏でる調べは、高い評価通りの素晴らしい演奏。なお、モッチア、シャモロ、ヴァシュール、ズヴァイシュトラの4人はターナー四重奏団としても活躍している。 | ||
B.マルチェルロ:ダヴィデ詩篇曲集〔詩篇21/詩篇14/詩篇10〕
ジャン・クリストフ・フリッシュ指揮アンサンブル XVII-21、ミュージック・ド・リュミエール | ||
「詩と音楽の霊感」。18世紀前半の宗教曲の中でも特筆すべき傑作といわれる。 | ||
バロックの道〜ブラジル編 ジョセ・マウリシオ・ヌネス・ガルシア(1767-1830): ミサ・パストーリ/ラウダーテ・ドミヌム/ ディエス・サンクティフィカートゥス/ ユストゥス・クム・チェリデリット/他 |
ルイス・アルヴェス・ダ・シルヴァ マティアス・ヴァイベル指揮 アンサンブル・トゥリクム | |
バロックの道〜アルゼンチン編 ロケ・セルーティ: ミサ・デ・リマ/ビリャンシーコを歌うために ホセ・デ・オレホン・イ・アパリシオ: ビリャンシーコ「ああ、歓喜よ」 フレイ・エステバン・ポンセ・デ・レオン: 来れ、来れ、神よ |
リカルド・マッスン指揮 アンサンブル・ルイス・ベルヘル | |
ピリオド楽器使用。 | ||
テオドール・グヴィ(1819-1898): 弦楽四重奏曲ト長調(ピエール・ティロワによる復元版) 弦楽五重奏曲ト長調 Op.65(*) |
ドニ・クラヴィエールQ エルヴェ・ルノ(Vc;*) | |
録音:1999年6月。 | ||
メキシコのフェニックス〜 修道女フアナ・イネス・デ・ラ・クルスのビリャンシーコ集(18世紀) アンドレス・フローレス(1690-1754)、ブラス・タルディオ・グスマン(1750頃活動)、 マヌエル・デ・メサ(1725頃-1773)、アントニオ・デュラン・デ・ラ・モタ、フアン・デ・アラウホの作品 ガブリエル・ガリド指揮アンサンブル・エリマ、ヴィヴァルディcho.、カタルーニャ児童cho. | ||
K617-107 (2CD) 廃盤 |
コルシカ島の聖歌と世俗歌 「モンティセルのミサ」/「種蒔く時」 |
ア・クンパーニャ |
「バロックの道」シリーズ・コルシカ編。上記タイトルの2枚のアルバムをセットにしたもの。 | ||
トマス・デ・トレホーン・イ・ベラスコ(1644-1738):歌劇「ばらの紫」
ガブリエル・ガリド指揮アンサンブル・エリマ、ジュネーヴ劇場cho.マドリガル・ソロイスツ | ||
「バロックの道」シリーズ・ペルー編。 | ||
K617-109 (2CD) 廃盤 |
2000年度版カタログ付きサンプラー +モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 (全曲;1615年に再刷された1609年初版印刷譜による) |
ガブリエル・ガリド指揮 アンサンブル・エリマ アントニオ・イル・ヴェルソcho. |
録音:1996年7月、シチリア島、エリーチェ、聖マルティン教会。 | ||
モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」
ギュメット・ロランス(ポッペア) フラーヴィオ・オリヴェール(ネローネ) グローリア・バンディテッリ(オッタヴィア) イバン・ガルシア(セネカ) ファビアン・ジョフリン(オットーネ)他 ガブリエル・ガリド指揮アンサンブル・エリマ、アントニオ・イル・ヴェルソcho. | ||
録音:2000年7月、8月、シチリア島エリーチェ、聖マルティヌス教会。ガリードによるモンテヴェルディ3大オペラ(ヴェスプロを入れれば4大作品)の録音完結。イタリア、イベリア、南米系オール・スター・キャストによる決定盤。 | ||
伝道〜聖フランシスコ・ザビエルの祝日のためのオペラとミサ 作曲者不明(チキト族):オペラ「聖フランシスコ・ザビエル」/ ミサ「聖フランシスコ・ザビエル」/他 シルヴィーナ・サドリイ(S;聖イグナシオ) アリシア・ボルヘス(Ms;聖フランシスコ・ザビエル) ファビアン・ショフラン(CT) パブロ・ポリツァー、グスタヴォ・バエス(T) ルチアーノ・ガライ(Br) ガブリエル・ガリド指揮アンサンブル・エリマ、コルドバ児童cho. | ||
録音:2000年8月11日-17日、ボリビア、サンタクルス州サン・ハビエル、伝道教会。「バロックの道」シリーズ。南米に伝道したイエズス会の聖人をたたえて、布教を受けたチキト族の誰かが作曲したオペラとミサ。音楽的水準は同時代のヨーロッパと比べても遜色はない。 | ||
ジュラ地方(東フランス=スイス)のオルガン Vol.2 リスト:BACHの名による前奏曲とフーガ(*) /リヒャルト・ワーグナーの墓に(*) / 「タンホイザー」の巡礼の合唱(第1版)(*) シューマン:カノン形式の練習曲 より (#)〔第3番 ホ長調/第5番 ロ短調/第4番 変イ長調〕/ BACHの名によるフーガ第3番 ト短調(#) /エスキス より(#)〔第3番 ヘ短調/第4番 変ニ長調〕 クララ・シューマン:前奏曲Op.16 (#) アードルフ・フリードリヒ・ヘッセ:4手のための幻想曲第2番 ハ短調(*/#) メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ ニ短調Op.37 No.3 (+) /「ベルリン=クラクフ」の手稿譜より(+) 〔アダージョ 変イ長調/アンダンテ ニ長調〕 モーツァルト:幻想曲 ヘ短調K.608 (**/##) / ベートーヴェン:交響曲第7番〜アレグレット(##) ジュール・ブラン:「音画」Op.14〜嵐に驚かされた村祭りの聖体行列(##) メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第6番 ニ調 Op.65 No.6 (**) ヨハン・クリスティアン・ハインリヒ・リンク:「実践的オルガン練習曲」Op.55〜フルート協奏曲 ヘ長調(##) / BACHの名によるグラーヴェとフーガ 変ロ長調(##) ブラームス:コラール前奏曲集 Op.122 〜2つの「わが心の切なる喜び」 Op.122 Nos.4, 9 (##) アルベール・アラン(1880-1971):5つのオルガン曲(++) /4つのオルガン曲/ ハルモニウムもしくはオルガンのための曲集(抜粋)(++) 第1巻より〔第8曲「パ・トロ・ラン、エクスプレシフ」/第9曲「アンダンティーノ」/第20曲「アッセ・ラン、カルム」〕/ 第2巻より〔第11曲「ブジヴァルのカリヨン」/第16曲「トッカータ」(14のハルモニウムもしくはオルガンのための) 第3曲「エレジー(悲歌)」/第13曲「ヴィヴァーチェ」/第2曲「子守歌」〕 マリー=アンジュ・ルーラン(Org;*) エリック・ルブラン(Org;#) オリヴィエ・カムラン(Org;+/**) フレデリク・シャンビオン(Org;##) マリー=クレール・アラン(Org;++) | ||
録音:2001年4月28日&5月3日(*/#/+/**)、聖イポリトゥス聖堂参事会教会のカヴァイエ=コル・オルガン、ポリニー、ジュラ県(*/#)、被昇天聖母旧教会のドブレーヌ・エ・カリネ・オルガン、モレ、ジュラ県(+)、フランシスコ会原始会則派修道院のカリネ・オルガン、ロン=ル=ソニエ、ジュラ県(**/##) /2001年6月12日-14日、修道院内貢租館のアルベール・アラン・オルガン、ロマンモティエ、ヴォー州、スイス(++)。 K617-104に続く第2弾。ジュラ地方とは、フランスは、ブザンソンを中心都市とするフランシュ=コンテ地方、スイスは、ジュラ、ヴォー、ジュネーヴ、ヌーシャテル、ベルン各州の山脈沿いをそれぞれ指す。今回特筆すべきは3枚目に収録されているオルガンで、これは演奏するマリー=クレール・アランの父である、作曲家でアマチュア・オルガン建造家でもあったアルベール・アランが作り、当時アラン家にあったもの。その後、ジャン・アラン協会によって現在のロマンモティエ、修道院内の貢租館に移設されたという。 | ||
ウィーン宮廷のオルガンとバロック・ヴァイオリン ケルル:オルガン曲集 / シュメルツァー:独奏ヴァイオリンのためのソナタ集 フレディ・アイヒェルベルガー(Org) オディル・エドゥアル(Vn) | ||
「バロックの道」シリーズ。イタリア・バロック音楽をオーストリアに移植し、オーストリア・バロックの祖と見なされている2人の作曲家を取り上げたアルバム。エドゥアルはアンサンブル・アウロラでエンリコ・ガッティの相棒を務めたこともある女性ヴァイオリニスト。 | ||
クレルヴォ修道院における降誕祭と復活祭〜ポール・ブノワ師(1893-1979):オルガン作品集
カルロ・メオル(Org) クレルヴォ修道院ベネディクト会修道士聖歌隊 | ||
録音:2000年11月、1991年。 | ||
ガストン・リテーズ(1909-1991): 大オルガンのための12の小品 |
エリック・ルブラン、 マリー=アンジュ・ ルーラン(Org) | |
録音:2001年3月7-9日、パリ、キャンズ・ヴァン病院聖アントワーヌ教会。カヴァイエ=コル製オルガン使用。2人のオルガニストが6曲ずつ分担して演奏している。 | ||
ピエール=リシャール・ムノー(1644-1694):ラ・シェーズ神父のための晩課(1693)
カトリーヌ・グルイェ(S) エルス・ジャンセンス(Ms) フィリップ・ジャルスキ、 ジャン=フランソワ・ロンバール(CT) スティーヴン・ヴァン・ダイク(T) エルヴェ・ラミ(T、Br) ジャン・テュベリ指揮ラ・フェニーチェ、アルシス | ||
録音:2001年4月4日、ブルゴーニュ地方アヴァロン、聖ラザール教会。ディジョンのサンテティエンヌ参事会大聖堂の聖歌隊長ムノーが、ルイ14世の聴罪司祭ラ・シェーズ神父に捧げた晩課。 | ||
ロザリオの秘跡〜ビーバー: 15のロザリオのソナタ(聖母マリアの生涯の15の秘跡の礼賛のために)/パッサカリア ト短調 オディール・エドゥアール(バロックVn) アラン・ジェルヴロ(Vc) パスカル・ボケ(テオルボ) アンジェリーク・モイヨン(Hp) フレディ・アイヒェルベルガー(Org) | ||
録音:2001年8月13日〜19日、小修道院教会、サン・キラン、モーゼル県。オルガンは当教会の歴史的ジルバーマン・オルガン使用。 オディール・エドゥアール(Vn)とフレディ・アイヒェルベルガー(Org)はK617-114(ケルル&シュメルツァー)に続くリリース。彼女のヴァイオリンは清新な香気がただよい、誠実で可憐な雰囲気をもっているので、聖母マリアの15の秘跡をたたえる祈りとしての、このビーバーの名作を奏でるのに誠に適している。彼女を支える他の楽器も、その祈りをうまく引き立てている。 | ||
ヌエバ・エスパーニャ副王領におけるミサ「戦争」〜バロックの道 メキシコ フランシスコ・ロペス・カピーリャス(1615?-1673):ミサ「戦争」 ラッスス:暁の光は赤く染まり/「暁の光は赤く染まり」によるマニフィカト 作曲者不詳(ゴンベール?):ダヴィデはアブサロムを悼み カベソン:ジョスカンの「アヴェ・マリア」のグロサ セバスティアン・デ・ビバンコ(1551頃-1622):われらがためにキリストは死のもとに 作曲者不詳(17世紀):戦争 第6旋法 フアン・デ・リエナス(17世紀):降臨の日に/われらを憐れみたまえ/私の心は死ぬほど悲しい アニセート・バイロン(17世紀) クリスティナ・ガルシア・バネガス指揮デ・プロフンディス声楽Ens. | ||
録音:2001年6月5-7日、フランス、モーゼル県、サルプール宮廷付属教会、7月12日、ベルギー、リエージュ、サン・ジャック教会。 「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。カピーリャスはメキシコ・シティ大聖堂のオルガニストと楽長を務めた。ミサ「戦争」はジャヌカンの同名のシャンソンによるパロディ・ミサ曲。ディジパック仕様。 | ||
昇天の祝日の晩課〜 バロックの道 メキシコ/ヴェルサイユ |
ジャン=クロード・ マルゴワール指揮 | |
旧 K617-026。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
メキシコの不死鳥、 フアナ・イネス・デ・ラ・クルス尼 〜バロックの道 メキシコ/ボリヴィア |
ガブリエル・ガリド指揮 | |
旧 K617-106。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
布教館とアンデス大聖堂の音楽〜 バロックの道 ボリビア |
ガブリエル・ガリド指揮 | |
旧 K617-025。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
K617-124 廃盤 |
高地ペルーの金と銀〜バロックの道 ペルー | ガブリエル・ガリド指揮 |
旧 K617-038。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
ロークェ・チェルーティ: 洗礼者ヨハネの荘厳晩課 |
ガブリエル・ガリド指揮 | |
旧 K617-089。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
リマのミサとセレナーデ・オペラ〜 バロックの道 アルゼンチン |
リカルド・マスン指揮 | |
旧 K617-103。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
サンタ・フェ・デ・ボゴタ司教座聖堂の音楽〜 バロックの道 コロンビア |
イサベル・パラシオス指揮 | |
旧 K617-077のCD2のみを抜き出した物。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
モントリオールとアブナキ・インディアン〜 バロックの道 ケベック |
クリストファー・ジャクソン指揮 | |
旧 K617-052。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
サンティアゴ・デ・クーパのクリスマス〜バロックの道 キューバ エステバン・サラス・イ・カストロ(1725-1803): 「クリスマス」〜ビリャンシーコ「知らせを伝えよ」 「明るい知らせが」/「光が生まれ出るごとく」 「美しいラッパの音が解き放たれ」/「あなたは明るく輝き」 「火のごとくすばやく鐘を鳴らすなら」 「クリスマス」〜カンタータ「数名の羊飼いが」 「まるで眠ったような静けさが」/「汝、藁のなかのわが神」 「カレンダ」〜ビリャンシーコ「明るい知らせが」 テレサ・パス、ジュゼプ・カブレ指揮アンサンブル・アルス・ロンガ・ラ・アバナ〔ハバナ〕 | ||
録音:2001年5月20-23日、フランス、モーゼル県、サルプール宮廷付属教会。 「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。サラ・イ・カストロはキューバにおける最初の、ヨーロッパ芸術音楽の作曲家で指揮者。ナポリ楽派の音楽形式を発展させた一連のビリャンシーコで知られる。ディジパック仕様。 | ||
K617-130 廃盤 |
バロック時代のブラジルにおける黒人霊歌 | ジャン=クリストフ・フリシュ指揮 XVIII-21 ミュジーク・ド・リュミエール |
録音:2000年8月9日-11日、モーゼル県、サン=キラン小修道院教会。旧 K617-113〔廃盤、入手不能〕。 | ||
クリスマス・イヴのためのパストラール・ミサ〜バロックの道 ブラジル
ルイス・アルヴェス・ダ・シルヴァ指揮 | ||
旧 K617-102。「情熱の大陸からサン・ローラン河口までのバロックの路」シリーズ。 | ||
南米のバロック・オペラ トレホン・イ・ベラスコ: 歌劇「バラの紫」(バロックの道・ペルー)(*)/ 聖イグナシオ(バロックの道・ボリビア)(#)/ 伝道=聖フランシスコ・ザビエル (バロックの道・ボリビア)(+) |
ガブリエル・ ガリード指揮 アンサンブル・エリマ/他 | |
録音:1999年12月、クエンカの教会、スペイン(*)/1996年4月、コンセプシォンの大聖堂ボリビア(#)/2000年8月11日〜17日、サン・ハビエルの伝道教会、サンタ・クルス州、ボリビア(+)。 K617-108(2CD)(*)、K617-065(#)、K617-111(+)といった比較的新しい録音をまとめたスペシャルBOX。 豪華な木箱入りという珍しい装丁で、裏側の木蓋を上に引き抜く構造。中は4CDケース1個と1つにまとめられたブックレットが入っている。価格は3枚分と1枚分お得となっている。 | ||
ボナヴェントゥーラ・アリオッティ(1640頃-1690頃): オラトリオ「サムソン」(ナポリ/1686) フランチェーゼ・ガッリゴーザ(サムソン) アドリアーナ・フェルナンデス(デリラ) クラウディオ・カヴィーナ(ペリシテ人の隊長) クロディーヌ・アンセルメ(欺瞞) イヴァン・ガルシア(夢の神モルペウス) ガブリエル・ガリド指揮 アンサンブル・エリマ、アントニオ・イル・ヴェルソcho. | ||
録音:2001年7月20日-24日、聖マルティヌス教会、エリーチェ、シチリア島。 アリオッティは、17世紀後半に中部及び南部イタリアを中心に活躍した作曲家。次世代にナポリ楽派が登場することからも判るように、楽曲が時間的にも規模的にも拡大傾向にあったイタリア音楽界の流れの中で、 晩年の彼が書いた傑作がこのオラトリオ。ガリードは、久しぶりの新譜であるこの録音で、曲の華やかさを充分に伝える融通無碍な演奏をしている。 | ||
18世紀、ニューオリンズ(ヌーヴェル=オルレアン)の聖ウルスラ会の手稿譜 デマレ:神を讃え/美徳の報酬 / ショゼフ・フランソワ・サロモン:高慢(器楽版) リュリ:その力/シャコンヌ「記念碑」/天上に、私を愛してくださる神はまします(器楽版)/召命への忠誠/ 誘惑されている時の祈り/天上に、私を愛してくださる神はまします(器楽版) カンプラ:精霊降臨 / マレ:孤独 / 作曲者不詳:偉大なる神よ、あなたの力に服します F.クープラン:修道女モニク(クラヴサン曲集第18組曲より)/陰鬱な(クラヴサン曲集第3組曲より)/ 希望、緑色のドミノの中に、牧歌をバックにロンド風ミュゼット(クラヴサン曲集第13組曲より) モンテクレール:過ちの夜 アンヌ=カトリーヌ・ビュシェール指揮ル・コンセール・ロラン | ||
録音:2001年9月7日-10日、小修道院教会、サン・キラン、モーゼル県。 修道女会に残された手稿らしく、清澄な女声合唱によって歌われる祈りの音楽。 取り上げられた作曲家たちは、ルイ14世治世の後半からルイ15世治世の前半に活躍した音楽家たち。1763年、フレンチ=インディアン戦争が起きるまで、現在のアメリア合衆国の中部、 ミシシッピ川流域はフランスの植民地であり、フランス・バロック文化の影響が、現在でも色濃く残っている。 | ||
ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 / エマニュエル:チェロ・ソナタOp.2 ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲 ト短調Op.3 マルク・コぺ(Vc) エリック・ル・サージュ(P) トリオ・ワンダラー [ギョーム・シュトル(Vn) ラファエル・ピドゥ(Vc) ヴァンサン・コック(P)] | ||
ドビュッシーと同年の生まれであるエマニュエルは、後に母校パリ音楽院の講師となり、門下からメシアン等を輩出した。今回収録されたチェロ・ソナタにはフリギア旋法が用いられているが、このことで作曲の師であったドリーブから中世の旋法を用いたということで厳しく非難を受けた。エマニュエルは改めてドビュッシーの作曲の師であったギローから教えを受け、それをきっかけにドビュッシー自身との交流も始まったと言う。ドビュッシーのソナタは、チェロ奏者にとって重要なレパートリーの一つ。ショーソンの三重奏曲は彼の作曲の師の一人、フランクの影響を色濃く受けている。 | ||
テオドール・グヴィ(1819-1898): ヴァイオリン・ソナタ Op.61(1873) 二重奏曲 Op.34 二重奏曲 Op.50 |
ジャン=ピエール・ ヴァレーズ(Vn) フランソワ=ジョエル・ ティオリエ(P) | |
「ロレーヌ地方の音楽遺産」シリーズ。グヴィはこのシリーズの中核を成す作曲家としてすでに5点のCDで取り上げられている。ソナタはフランクやマニャールと同質の、優雅かつ重厚な作品。ヴァレーズとティオリエという、いかにも通好みのコンビによる演奏。 | ||
フックス: カプリッチョとフーガ/シャコンヌ/ 組曲[ト短調/イ長調/イ短調] |
ドロタ・チプルスカ= アムスラー(Cemb) | |
録音:1995年10月、フェナンの教会、スイス。 1712年ピエール・ドンズラーグ製に基づく1992年ヨープ・クリンクスハーメル製チェンバロを使用。バッハ、ヘンデル、D.スカルラッティの同時代人で、 対位法教本「パルナッスス山への階程」で知られるフックスの鍵盤作品集。チプルスカ=アムスラーはポーランドに生まれ、ドレフュスとギルバートに師事した女性チェンバリスト。ディジパック仕様。 | ||
K617-139 廃盤 |
フィエスタ・クリオーリャ〜バロック時代、1718年、 スクレ大聖堂におけるグアダルーペの聖母の祭り |
ガブリエル・ガリド指揮 アンサンブル・エリマ |
録音:2002年5月21日〜26日、被昇天聖母教会、ヴァルシェ、モーゼル県、フランス。 | ||
祝されし聖処女マリアに捧げられし歌〜バロックの道・キューバ エステバン・サラス・イ・カストロ(1725-1803): サルヴェ・レジナ III /冬に決して見ようとしなかったのは誰?(クリスマスのためのビリャンシーコ;1786)/連祷/ 青銅は柔らかくなり(悲しみの聖母のためのビリャンシーコ/ミリアム・エスクデロ編曲)/マニフィカト/ 御堂の作りしものなれば(クリスマスのためのビリャンシーコ;1783)/サルヴェ・レジナ/アヴェ・マリス・ステラ/ マリアは昇天させられたまえり/戦いは生み出すことになる(クリスマスのためのビリャンシーコ;1798) テレサ・パス指揮アンサンブル・アルス・ロンガ・ラ・アバナ・バハマ、メス司教座聖堂cho. | ||
録音:2002年5月10日-13日、コレージュ・デュ・プティ・ジャン23の聖堂、モーゼル県モンティニ=レ=メス。 キューバにおける最初のヨーロッパ芸術音楽の作曲家、サラス・イ・カストロ。彼の代表作は、ナポリ楽派の音楽に基づき彼独自の手法で書かれたビリャンシーコの数々。前作(K617-129)はクリスマスにまつわるビリャンシーコ集であった。 | ||
トゥパシ・マリア〜インディオ〔グアラニ族、チキタノ族、モヘーニョ族〕の聖歌集 ジポリ:チャピエ・スイチュパ(チキタノ語)/ 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ/この世において(ラテン語) 作曲者不詳: アネ・ヌパクスィマ・スチェターニャ(連祷;チキタノ語)/歌え、賞賛せよ(ラテン語)/ トゥパシ・マリア(グアラニ語)/連祷(グアラニ語)/タータ・グアス・アーニャ・レタメングァ(グアラニ語)/ アラ・バレ・アーバ」(グアラニ語)/愛しきわがイエス(ヤイ・ヘスクリスト;スペイン語とチキタノ語) 伝・G.B.バッサーニ:フーガ風ミサ(ラテン語) リカルド・マスン指揮アンサンブル・ルイ・ベルジェ | ||
イエズス会によるラテン・アメリカ布教において用いられた音楽の録音で始まった「バロックの道」シリーズは、イエズス会の教育により楽器の製作から作曲まで身に付けたインディオたちによる作品と、彼らの手による楽器を用いた録音という新たな段階に入った。それらは、つい想像しがちな野性味溢れるものでも稚拙なものでもなく、ジポリやバッサーニといった当時のヨーロッパ人の作品と並べて演奏しても遜色ない、個性的で美しいものであった。特に「トゥパシ・マリア」と「愛しきわがイエス」は曲も演奏も素晴らしい出来ばえで、心洗われ穏やかな心地にさせられる。 ガブリエル・ガリド、ジョルディ・サヴァールら巨匠たちとの共演を重ねてきた、マスン率いるアルゼンチンのアンサンブル、イル・ベルジェによる、バロック時代のラテン・アメリカで使われていた楽器を用いると同時に歌唱法にも意を尽くした演奏は、当時の音楽が持っていた魅力を十全に引き出すことに成功している。デジパック仕様。 | ||
K617-142 (3CD) 廃盤 |
ブラジル/キューバ、ムラートのバロック音楽 サンティアゴ・デ・クーバのクリスマス〜バロックの道・キューバ(*) [テレサ・パス、ジュゼプ・カブレ指揮アンサンブル・アルス・ロンガ・ ラ・アヴァナ・ハバナ [K617-129] ] バロック時代ブラジルにおける黒人霊歌〜バロックの道・ブラジル(+) [ジャン=クリストフ・フリシュ指揮 XVIII-21 ミュジーク・デ・リュミエール [K617-130/廃盤] ] クリスマス・イブのためのパストラール・ミサ〜バロックの道・ブラジル(#) [ルイス・アルヴェス・ダ・シルヴァ、マティアス・ウェイベル指揮アンサンブル・トゥリクム [K617-131] ] | |
録音:2001年5月20日〜23日、サルブール宮廷附属教会、モーゼル県(*)/2000年8月9日〜11日、サン=キラン小修道院教会、モーゼル県(+)/1999年10月、チューリヒ(#)。 | ||
メキシコ、ヌエバ・エスパーニャ副王領 ヌエバ・エスパーニャ副王領におけるミサ曲「戦争」〜バロックの道・メキシコ(*) [クリスティナ・ガルシア・バネガス指揮デ・プロフンディス声楽Ens.〔ウルグアイ、モンテビデオ〕] 昇天の祝日の夕べの祈り〜バロックの道・メキシコ=ヴェルサイユ(+) [ジャン=クロード・マルゴワール指揮ラ・グラン・エキュリ・ エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ、ヴェルサイユ国立聖歌隊] メキシコの不死鳥、フアナ・イネス・デ・ラ・クルス尼〜バロックの道・メキシコ(#) [ガブリエル・ガリド指揮アンサンブル・エリマ、コーア・ヴィヴァルディcho.、 エルス・ペティス・カントール・ド・カタルーニャ] | ||
録音:2001年6月5日〜7日、サルブール宮廷附属教会、モーゼル県(*)/2001年7月12日、サン=ジャック教会、リエージュ、ベルギー(*;オルガン独奏作品)/不詳(+)/
1999年5月、プレモントレ修道院、ムルト・エ・モーゼル県ポンタ・ムッソン(#)。K617-120、K617-121、K617-122のセット化。 ロペス・カピーリャスがジャヌカンの「戦争」に基づいて書いたミサ曲、昇天祭の祝日の夕べの祈りに歌われていた楽曲、フアナ・イネス・デ・ラ・クルス尼が書いたビリャンシーコ集を収録。 スペイン統治下メキシコで書かれた祈りの音楽が魂を揺さぶる。スリップ・ケース入りディジパック仕様。 | ||
高地ペルー、大聖堂と布教館 布教館とアンデスの大聖堂の音楽〜バロックの道・ボリビア(*) 高地ペルーの金と銀〜バロックの道・ペルー(+) ロクェ・チェルーティ:洗礼者ヨハネの荘厳な夕べの祈り〜バロックの道・ペルー(#) マリア・クリスティーナ・キール、アドリアーナ・フェルナンデス(S;*) クラウディオ・カヴィーナ(CT;*) ガブリエル・ガリド指揮アンサンブル・エリマ(*/+/#)、 コルドバ児童cho.〔アルゼンチン〕(*/#)、ボレアル聖歌隊(+)、アンサンブル・ルイ・ベルジェ(#) | ||
録音:不詳(*)/1994年6月、ブロベール修道院礼拝堂、モーゼル県、サールグミヌ(+)/1998年5月、コンセプシオンの元イエズス会チキト(チキタノ)族布教館の大聖堂、ボリビア(*)、
1998年7月、聖ラウレンティウス教会、ローザンヌ(イベリア式オルガン;*)。K617-123、K617-124、K617-125のセット化。 南米布教の中心地、高地ペルーで用いられた、ドメニコ・ジポーリ、フアン・デ・アラウホ、ロクェ・チェルーティの作品集。スリップ・ケース入りディジパック仕様。 | ||
K617-145 廃盤 |
モーツァルトとボヘミア人たち〜 ブラハでの最後の日々 |
トリオ・ディ・バセット |
ルソン・ド・テネーブル アンティフォナ(即興)(**) フランソワ・クープラン:ルソン・ド・テネーブル〜 聖水曜日のルソン(+) レスポンソリウム 「アル・クーツ(エルサレム)の香り」(#) フランソワ・クープラン:ルソン・ド・テネーブル〜 聖木曜日のルソン(*) レスポンソリウム「ああ!エレミヤの哀歌」(**) フランソワ・クープラン:ルソン・ド・テネーブル〜 聖金曜日のルソン(*/+) ジェラール・ペソン: 私に向かって(ミゼレーレ)(*/+/#/**) |
シリス・ジェルスタナベール(S;*/+) ステファニ・レヴィダ(S;+) ラシド・ベナブステラム (CT、ムスリムの歌;#) マルコ・ホルヴァート (Br、ヘブライの歌;**) ジャン=クリシトフ・ フリシュ指揮 XVIII-21 エリーザベト・ガイガー(Org) | |
録音:2002年7月5日〜7日、フランス、モーゼル県サン=キラン小修道院教会/2002年9月8日、シェール県フォンモリニ修道院。 クープランの名作の前後と各章間にユダヤ教とイスラム教の要素を取り込んだ、現代的感覚のアルバム。 | ||
カニチャナ族とモホ(モヘーニョ)族〜 マリア・ルイサ・デ・ボルボン王妃の インディオへの敬意(1790) 作曲者不詳:聖体の祝日(ビリャンシーコ) 作曲者不詳:カニチャナ族の歌 (サン・ペドロ村、1790;セビリャ、 インディオ一般古文書館蔵) モホ(モヘーニョ)族の作曲家たち (フランシスコ・セモ、マルセリーノ・イチョ、 フアン・ホセ・ノサ): マリア・ルイサ・デ・ボルボン王妃への頌詩 (1790頃) 作曲者不詳:パストラル、イチェペ笛 アントニオ・リパ(・イ・ブランケ): エルサレムよ、主をほめたたえよ(詩篇147) カンプデロス師:聖・・・様(ビリャンシーコ) |
ティツィアーナ・バルミエロ指揮 カピーリャ・デ・インディアス | |
2002年10月22日〜24日、フランス、モーゼル県ポンタ・ムッソン、ブレモントレ修道院。 ゴヤの名画「カルロス4世とその家族の肖像」で知られるスペイン王妃マリア・ルイサ(1751-1819)に、1790年、インディオの作曲家たちが捧げた頌詩を中心に構成されたアルバム。 音楽教育を布教の重要手段と考えていたイエズス会は、布教地において現地の音楽家を育て、その成果は1767年にイエズス会が追放され伝道村が荒廃してからも、生き続けた。カピーリャ・デ・インディアスはチリの団体。 | ||
ロレーヌ(ロートリンゲン)公爵家聖歌隊の礼拝堂 (1492-1553)〜ロレーヌ地方の音楽遺産 ピエルカン・ド・テラシュ: ミサ曲「おお、汝らすべての人々よ」/ よく、甘き言葉 ロワゼ・コンペール: おお、汝らすべての人々よ」/勝利の十字架 作曲者不詳:幸いなるマリア アグリーコラ: 主よ、平安を与えたまえ/ おお、何と栄光に満ちた/もし私が与え オブレヒト:暁の翼を駆って ジョスカン・デ・プレ:平安に マテュー・ラソン: めでたきかな、われ/大いなる勇気もて/ アントニウス、栄光に満ちし父 |
太刀川昭(CT) ゲルト・テュルク(T) ジャック・ボナ(B) ドミニク・ ヴェラール(T)指揮 アンサンブル・ カントゥス・ フィグラートゥス ラ・トラディトラ | |
録音:1995年10月10日〜12日、11月27日〜29日、モーゼル県、ノリ=ル=ヴヌール教会。 ルネサンス中期、ロレーヌ(ロートリンゲン)公爵家の礼拝堂で歌われていた代表的な作品が集められた録音。ミサ曲を書いたテラシュは、生涯の大半をロレーヌ公に仕えた作曲家で、特にモテット 「よく、甘き言葉」は、ムトンの同名ミサ曲の原曲であり、名曲として知られている。またラソンもロレーヌ公に仕えた作曲家。ヴェラール率いる演奏陣は、曲の特徴をよく捉え、曲の本質を引き出すこと成功している。 | ||
12の星の後背を持つ 無原罪の御宿りの聖母マリアの夕べの祈り 〜バロックの道・シチリア、パレルモ カヴァッリ:12声のソナタ ボナヴェントゥーラ・ルビノ(17世紀): 12の星の後背を持つ無原罪の 御宿りの聖母マリアの夕べの祈り(1644) ジョアンピエトロ・デル・ブオーノ: 讃歌「アヴェ・マリア・ステラ」(2曲) |
キール、フェルナンデス、 インヴェルニッツィ、 リゴッティ(S) コモレット(A) チェッケッティ、ダミ(T) カルノヴィク(B) ガブリエル・ガリド指揮 ン アンサンブル・エリマ レ・ロシニョール・ド・ボズナニ エウフォニア声楽アンサンブル ミル・ルグレ声楽アンサンブル アントニオ・イル・ヴェルソcho. ジョバンニ・ピエルルイジ・ ダ・パレストリーナcho. | |
録音:1994年11月7日〜11日、パレルモ、アッジジの聖フランチェスコ大聖堂。 パレルモに実在する聖母マリア像を念頭に書かれたこのルビノの名曲は、南米のみならず、同時代の数ある夕べの祈りと比べても、別格の地位を占める傑作。この記念すべき録音に2003年のカタログが付けられた好企画盤。限定と思われるので御早めに。 | ||
プロヴァンス地方のグラン・モテ集 ロラン・ベリサン: マニフィカト(*) 詩篇126(127)「主が建てられるのでなければ」(+) 詩篇112(113)「主の僕らよ、主を賛美せよ」(#) |
ギー・ロラン指揮 レ・フェット・ドルフェ バロックo.&cho. | |
録音:1998年10月24-25日(*)、2001年11月3-4日(+)、2002年4月1-3日(#)、
ヴォクリューズ、キュキュロン教会。 ベリサンは南仏エクサン・プロヴァンスに生まれ、マルセイユを拠点に生涯南仏で活動したバロ ック末期の作曲家。ヴェルサイユ楽派と異なるその作風は、フランスとイタリアの特徴を結合し、 バッハやヘンデルに通じる手法を用いた、非常に進歩的で意欲に溢れたもの。ロラン率いる「レ・ フェット・ドルフェ」は、この非常に進歩的で意欲的な作品の特徴をみごとに引き出すことに成功している。デジパック仕様。 | ||
「舞踏教師」とその他のトナディーリャ集〜 18世紀マドリードの劇場音楽 ルイス・ミソン:舞踏教師 パブロ・エステーベ:そうさ、僕のギターが ブラス・デ・ラセルナ:私は不幸だから アントニオ・ロサーレス:ビスカヤ人 パブロ・デ・モラル:二人姉妹の競い合い |
セシリア・ ラビーリャ・ベルガンサ、 オルガ・ピタルク(S) サルバドール・パロン(T) ガブリエル・ガリド指揮 アンサブル・エリマ | |
録音:2003年4月22-25日、ミラフローレ・デ・ラ・シエラ、我らが主の昇
天教会。 トナディーリャとは、短期間ながらスペインで栄えた短い喜劇的インテルメッツォのこと。当ア ルバムには、そのジャンルを代表する作曲家たち、すなわち、トナディーリャの創始者と呼ばれた ミソン、第一人者エステーベ、彼の後継者で南米でもその作品が演奏されていたラセルナ、舞曲と スペイン民俗歌謡を結び付け大いに人気を博したアントニオ・ロサーレス、トナディーリャ最後の 栄光を担ったパブロ・デル・モラルの作品が収められている。ガリードがいつもながらの熱演で声 楽陣をサポートしている。スリップケース仕様。 | ||
ゴセック:死者のためのミサ(レクイエム;1760/1780) | サロメ・アレ、 イングリッド・ペリッシュ(S) カタリン・ヴァルコニー(A) シリル・オヴィティ(CT) ブノワ・アレ(T) アラン・ビュエ(B) ジャン=クロード・ マルゴワール指揮 ラ・グランデ・エキュリ・エ・ ラ・シャンブル・デュ・ロワ ナミュール室内cho. (パトリック・ ダヴァン合唱指揮) | |
録音:2001年11月30日、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂、ライヴ。 ゴセックの最初の宗教作品であるこの曲は同時代のモーツァルトのレクイエムの影に隠れた感が あるが、その作風は斬新である。1760年の初演以来数度の改作と上演が行われたが、当録音は1780年版 に基づいている。オーケストレーションはベルリオーズの、オペラ的雰囲気があるという点では ヴェルディのレクイエムとのつながりを感じさせ、やはりモーツァルトのレクイエムを思い起こさせる 部分があることも興味深い。ゴセックの作風の特徴である壮大な雰囲気は、革命前夜の時代的要請 なのか、個人のものというより国を挙げての鎮魂儀式という印象を強く与える。デジパック仕様。 | ||
ガスパル・フェルナンデス: オアハカ司教座聖堂(メキシコ)のカンシオネッロ |
テレサ・パス指揮 アンサンブル・ アルス・ロンガ・ ラ・アバナ(ハバナ) | |
録音:2003年6月11〜13日、ムルト・エ・モーセル県ポンタ・ムッソン、プレモントレ修道院。 ガスパル・フェルナンデスはポルトガル生まれだが、生涯の大半を中央アメリカで過ごし活躍した作曲家・オルガニスト。今回録音された18曲は全て、 1609年から1620年にかけてメキシコのプエブラ大聖堂のために作曲された「カンシオネッロとビリャンシーコ集」に含まれている。この曲集は現在はオアハカ大聖堂に所蔵され、 新世界に現存する17世紀最大の世俗曲集として広く知られている。パス率いるアンサンブル・アルス・ロンガ・ラ・アバナは、これらの曲の持つ躍動感、情趣、大衆性を的確に捉え伝える事に成功し、 特に打楽器が作り出すリズムは、南米特有の雰囲気をバロック音楽に加味した非常に興味深いものとなっている。 | ||
K617-154 (8CD) 廃盤 |
モンテヴェルディ:3大歌劇 オルフェオ(*)/ウリッセの帰還(#)/ポッペアの戴冠(+) |
マリア・クリスティーナ・ キール(*/#) ギュメット・ロランス(+)/他 ガブリエル・ガリド指揮 アンサンブル・エリマ、 アントニオ・ イル・ヴェルソcho.、 エウフォニア声楽Ens.(#) |
録音:1996年7月(*)/1998年7月(#)/2000年7月8月(+)、聖マルティヌス教会、シチリア島エリーチェ。 | ||
K617-155 廃盤 |
明清朝中国における聖母マリアの夕べの祈り (明清北堂天主教晩祷) |
ジャン=クリストフ・フリシュ (Fl、雲鑼、指揮) 時可龍(歌、朗唱) XVIII-21・ミュジーク・ デ・リュミエール 北堂合唱団(北京) 他 |
17、18世紀のメキシコ、オアハカ大聖堂の音楽 ガスパル・フェルナンデス(1570頃-1629): ドン・ディエゴ・フェルナンデス・デ・コルドバの 副王着任のための/ メスティソとポルトガル人についてのビリャンシーコ/ 降誕祭の招詞とエンサラーダ/聖体拝領の祝祭/ 黒人とビスカヤ人へのビリャンシーコ マヌエル・デ・スマーヤ(1678頃-1756): 降誕祭のビリャンシーコ/聖ペトロへ/聖母マリアへ/ 8声のミサ 第3旋法 |
ガブリエル・ガリド指揮 アルハンブラ市cho. アンサンブル・エリマ | |
録音:2003年7月2-4、6-9日、グラナダ市、コレヒオ・マヒモ・デ・カルトゥーハ。 フェルナンデスはポルトガルに生まれ中米で活躍した作曲家・オルガニストで、グァマテラ(現アンティグア)大聖堂とプエブラ大聖堂に楽長として務めた。現在オアハカ大聖堂には、そのプエブラ大聖堂のために作曲されたカンツォネッタとビリャンシーコの自筆譜が残されており、それらが収められた曲集は、アメリカ大陸に現存する17世紀最大の世俗音楽曲集として知られている。 スマーヤはメキシコ生まれの作曲家。新大陸出身者として最初の大聖堂楽長であると同時に、オペラ作曲家でもあり、メキシコのグァダルーペの聖母を賛美する、現存する最も古い音楽を書いた作曲家として広く知られています。バロック時代そのままの壮麗な音楽に、勇壮な打楽器の調べが絡み合う点、同時代のヨーロッパ音楽と最も異なる点もあるが、ガリードは自家薬籠中のものとしている見事な棒さばきで、バランスを保ったまま、双方の美点を最大限引き出し、表現に昇華することに成功している。 | ||
リュリ:グラン・モテ集 [神に向かって喜びの叫びをあげよ LWV.77;16/ ミゼレーレ LWV.25/なにゆえ騒ぎ立ち LWV.67/ 主よ、健やかに LWV.77;14] |
アメル・ブラヒム=ジェユール(S) ダミアン・ギヨン(CT) ハワード・クルック(T) エルヴェ・ラミ(T) アルノー・マルゾラーティ(B) オリヴィエ・シュネーベリ指揮 レ・パージュ・エ・レ・シャントル (ヴェルサイユ・ バロック音楽センターcho.) マレク・シュトルンツル指揮 ムジカ・フロレア | |
録音:2003年12月6日&7日、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂。ライヴ。 オペラやバレエといった公的な音楽に全力を注いでいたリュリが例外的に作曲した宗教曲は、やはり公的な性格を色濃く持つものだった。その11曲あるグラン・モテから代表的な4曲を選んだ録音。特に初期の大作「ミゼレーレ」はルイ14世のお気に入りで、「天国にこれ以外の音楽があるとは」とまでの評判を得たもの。天上の王と同等であると、フランス王を賛美するため作られたこれらのグラン・モテの響きは、華麗さと威厳を併せ持ち、聴く者を魅了する。 | ||
ポルトガル王室記録保管所蔵のナポリの音楽 ペルゴレージ:5声のミサ カッラッシ:テ・デウム レオナルド・レオ:シンフォニア「デメトーリオ」 ダヴィード・ペレス:トリオ |
ルイス・アルヴァレス・ ダ・シルヴァ、 マティアス・ヴァイベル指揮 アンサンブル・トゥリクム | |
録音:2003年12月19-22日、チューリヒ、スイス・ドイツ語放送第1スタジオ。 レオはペルゴレージと並ぶナポリ派の代表的作曲家の一人。ポルトガルで活躍したナポリ派の作曲家 ガッラッシとペレスの作品が珍しい。「テ・デウム」はペレスの代表作。「トリオ」ではカスタネット が活躍する。ディジパック仕様。 | ||
ルイ・テオドール・グヴィ(1819-1898): 管楽器のための室内楽作品集 ポール・タファネルに捧げられた七重奏曲 変ロ長調 (未出版)/ 八重奏曲 Op.71/ガリア小組曲 Op90 |
ミシェル・ルティエ指揮 プラドのソリストたち [ブノワ・フロマジェ(Fl) ジャン=ルイ・カペッツァーリ、 ジャン=クロード・ジャブレ(Ob) ミシェル・ルティエ、 ルノー・デバゼイェCl アモリ・ヴァレ、イヴ・ド(Fg) アンドレ・カザレ、 カミーユ・ルブルキエ(Hr)] | |
録音:2003年10月28-31日、フランス、モーゼル県フォルバック、改革派教会。 グヴィはライプツィヒとベルリンを主な活動拠点として活躍したフランスの作曲家。器楽曲と大規模な合唱曲を中心に、多分野にわたって作品を残した。オペラ全盛の、当時のフランスでは省みられなかった絶対音楽を自ら手がけ、また、熱心に擁護したことでも知られている。 当レーベルの「ロレーヌ地方の音楽遺産」シリーズの中でも中心を占める彼の、管楽器のための室内楽作品は、古典的な端正さとロマン派的な豊かな色彩を感じさせつつ、プーランクやボザに通じる、フランスらしいエスプリが溢れたものばかり。ルティエ率いるソリストたちが、テクニックに裏打ちされた素晴らしい演奏で聴かせる。 | ||
エステーバン・サラス・イ・カストロ(1725-1803): 聖週間聖務日課集とレクイエム ・棕櫚の主日(枝の日曜日) [ヘブライ人の子らは/栄光と賛美/主よ、はいりたまえ]/ ・聖水曜日 [エレミアの哀歌「哀歌」第1朗読/ エレミアの哀歌「栄光はことごとく おとめシメオンを去り」第2朗読/ エレミアの哀歌 「宝物のすべてに敵は手を伸ばした」第3朗読)/ キリストは我らのために] ・聖金曜日[我が民よ] ・聖土曜日 [アレルヤ、恵み深い主に感謝せよ/ すべての国よ、主を賛美せよ/わたしの魂は、主をあがめ/ 神に感謝せよ/レクイエム] ・カバニーリェス [第1旋法のヴェルソ(唱句)/ 第6のヴェルソ(唱句)/第12のヴェルソ(唱句)] |
テレサ・パス指揮 アンサンブル・アルス・ロンガ・ デ・ラ・アヴァナ(ハバナ)、 カメラータ・ヴォカーレ・ シネ・ノミネ | |
録音:2004年7月24日-27日、アッシジの聖フランチェスコ小バジリカ教会、ハバナ。 テレサ・パスによってクリスマス、聖母マリアと進んできたサラス・イ・カストロの作品集。この第3弾では、キリストの受難のための作品を取り扱っている。古典派様式と、ペルゴレージ、A.ソレル、D. スカルラッティの影響によるバロック的要素とを結合した作風を特徴とする彼は、このキリストの受難のための作品においても、その点を生かしたバランスよく華麗な曲調で作品を仕上げている。 | ||
死者のための聖務日課とミサ曲 フアン・ガルシア・デ・サラサール(1639-1710): [埋葬式] 交唱「主よ、喜び祝う声を聞かせたまえ」& 詩篇50「ミゼレーレ(神よ、われを憐れみたまえ)」/ 応唱「来たれ神の聖人たち」/ 唱句「願わくは、汝を召したもうキリストが」/ 唱句「永遠の安らぎを与えたまえ」/交唱「楽園に」 [朝課] 招詞「あらゆる存在の根源たる王よ」& 詩篇94「主に向かって喜び歌おう」/ 交唱「主よ、わが神よ、 恵みの御業のうちにわれを導き」/ 詩篇5「主よ、わが言葉に耳を傾け つぶやきを聞き分けたまえ」/ 交唱「主よ、立ち帰り、私の魂を助け出したまえ」/ 詩篇6「主よ、怒りてわれを責めたもうな」/ 交唱「獅子のごとくわが魂を餌食とする者から」/ 詩篇7「わが神、主よ」 不協和のティエント 第2旋法(ブルーナ作曲) [ミサ] 入祭唱「永遠の安らぎを与えたまえ」& 詩篇「沈黙して御身に向かい」/キリエ/ 昇階唱「永遠の安らぎを与えたまえ」& 唱句「主に従う者は永久に揺らがず、 彼は永久に記憶されん」/ 奉献唱「栄光の王であるキリストよ」& 唱句「賛美の犠牲と祈りとを」/ サンクトゥス&ベネディクトゥス/ ティエント 第4旋法(アラウホ作曲)/ アニュス・デイ/聖体拝領唱「永遠の光を」/ 唱和「平和に安らわしめよ」/ モテット「死よ、お前のことを思うのは」 [ミサ後の赦祷式] 朔応唱「リベラ・メ(われを解き放ちたまえ)」 |
ジョゼプ・カブレ指揮 カピーリャ・ペニャフロリダ | |
録音:2004年1月15-17日 スペイン、バスク(エウスカディ)自治州サン・セバスティアン(ドノスティア)、エウスカディ(バスク)交響楽団本拠地(アウディトリオ・クルシャール・エンツトキア)。 ガルシア・デ・サラサールはスペインのアラバ県トゥエスタに生まれ、人生の大半を、サモラ司教座聖堂の楽長として活躍した作曲家。グレゴリオ聖歌も取り混ぜたこの録音は、前世紀の天才、ビクトリアの華麗なまでの荘厳さとは対照的な、死者のための曲らしい落ち着きをたたえている。 | ||
シュッツ: シンフォニア・サクラ第2巻Op.10(1647)(抜粋) [神よ、立ち上がれSWV.356/ 我が魂よ、なぜうなだれるのかSWV.353/ 主に向かって新しい歌を歌えSWV.342/ 3つの麗しいことがあるSWV.365/ 主よ、我らの支配者よSWV.343/ その聖所で主をほめたたえよSWV.350/ 神からわたしは離れないSWV.366/ 恵み深く我らに平安を与えてくださいSWV.354/ 我らの君にSWV.355/ 主よ、あなたは今こそあなたのしもべを 去らせてくださいますSWV.352/主を喜べ」SWV.367] |
ブノワ・アレ指揮 ラ・シャペル・レナーヌ | |
録音:2004年5月24日-27日、サルブール宮廷付属教会、モーゼル県。 老年期に入ったシュッツの中期作品群の掉尾を飾る大作「シンフォニア・サクラ」第2巻は、青年期に師事したG.ガブリエーリと、中年期に師事したモンテヴェルディを、表現の点において越える境地に達した作品としてよく知られている。演奏するラ・シャペル・レナーヌ(フランス語で「ラインラントの聖歌隊」という意味)はアルザス出身の指揮者ブノワ・アレによって2001年に組織され、ヨーロッパを中心に活躍する若手演奏家の団体。シュッツ、ラッスス、バッハの演奏によって、ヨーロッパ文化フォーラムから表彰されるなど、高い評価を得ている。 | ||
ジャン=バティスト・スナイエ(1688-1730): ヴァイオリン・ソナタ集 第1巻(1710)(抜粋) [第1曲/第2曲/第4曲−第8曲] |
オディール・エドゥアール(Vn) フレディ・アイヒェルベルガー(Cemb) エマニュエル・ジャック(Vc/Gamb) | |
録音:2004年6月15日-17日、ベニ=シュル・メール、カルヴァドス県。 スナイエは、特にフランス風の旋律とイタリア風の和声の結合という点において資質を発揮した作曲家。国王の24人のヴァイオリン奏者の1人を父に持ち、また自らもその地位を継いだというヴァイオリンの名手でもあった。この録音では、全10曲からなるその若き日の作品ソナタ集第1巻から7曲が抜粋されている。優美な旋律が特徴的な作品で、構成の点では古典派に続く要素を感じさせる。 | ||
K617-165 (2CD) 廃盤 |
モーツァルト:クラリネット名曲集 クラリネット五重奏曲 イ長調「シュタードラー」K.581/ クラリネット協奏曲 イ長調 K.622/ クラリネット四重奏曲 変ホ長調 K.380(374f)/ 同 変ロ長調 K.378(317d)/同 ヘ長調 K.496 |
ジャン=クロード・ヴェイヤン(Cl) シュタードラーSQ トリオ・ディ・バセット ジャン=クロード・ マルゴワール指揮 ラ・グラン・エキュリ・エ・ ラ・シャンブル・デュ・ロワ |
録音:1989-1994年。 | ||
ブラジル・バロック〜バロックの道・ブラジル 『ブラジルの宗教音楽〜黒のオルフェ、もしくはブラジルのモーツァルト』(*) 『バロック時代ブラジルの黒人霊歌』(+) 『バロック時代ブラジルのクリスマス・イヴのための音楽』(#) |
リカルド・カンジ指揮 ヴォワ・ブラジリエンシスo.&cho.(*) ジャン=クリストフ・フリシュ指揮 XVIII−21 ミュジーク・デ・リュミエール(+) ルイス・アルヴェス・ダ・シルヴァ& マティアス・ヴァイベル指揮 アンサンブル・トゥリクム(#) | |
2005年がフランスのブラジル年ということで、旧譜を組み合わせてのボックス・セット化。バロック時代のブラジル・クラシック音楽について知るにはもってこい。 | ||
K617-167 廃盤 |
プラハのモーツァルト〜最後の収穫期 | ル・トリオ・ディ・バセット |
A.ドス・サントス・クニャ(1786-1815頃活躍): 聖土曜日の聖務日課のためのレスポンソリウム集 [第1夜課;小羊のごとく/エルサレムよ立ち上がれ/わが民よ]/ [第2夜課;われらが牧者は/道行く人々/正しき人々は]/ [第3夜課;この世の王ら立ち上がりて/ 穴に下る者のうちに数えられ/主を墓に弔い] 作曲者不詳(18世紀、サンパウロ州パライバ渓谷): 聖土曜日の典礼のフラグメント集 [穴に下る者のうちに数えられ/主を墓に弔い/ 平和のうちに身を横たえ、私は眠る/ 私の体は安心して憩う/主を墓に弔い] |
ルイス・アルヴェス・ ダ・シルヴァ(CT)指揮 マティアス・ヴァイベル(Vn)指揮 アンサンブル・トゥリクム | |
録音:2004年10月12-15日、チューリヒ、ノイミュンスター教会。 アントニオ・ドス・サントス・クニャは、ブラジル、ミナス・ジェライス州の古都サン・ジョアン・デル・レイで活躍した作曲家。白人であったことや、作品が6つ現存していることなど以外詳しいことは不明。イタリアのオペラ、ポルトガルの哀愁、ブラジルの情熱的な優しさの、普通ありえない調和によって成り立った作品との評は、このレスポンソリウム集の清冽で哀感漂う美しさを、的確に射抜いた言葉。なお、フランスでは2005年がブラジル年とのこと。記念すべき佳盤の登場。 | ||
フィエスタ・クリオーリャ〜バロック時代、1718年、 スクレ大聖堂におけるグアダルーペの聖母の祭り (2005年度カタログ付き) [大聖堂における入祭の行列:夕べの祈り] 伝フランシスコ・コレア・デ・アラウホ: この世全てに遍く(セビリーャ、1626年) [第1の賛美:天使の合唱] 作曲者不詳(スクレ):ビリャンシーコ「天使、聖書に!」 ロクェ・ハシント・チャバリーア(1688-1719): サルヴェ「翼持つ幸福の使者」 アンドレス・フローレス(1690-1754): モテット「あなたはなにもかも美しく、マリア」 [喜劇の午後] フアン・デ・アラウホ(1649?-1712): 恩寵に満ちし黒い肌の娘たるマリア チャバリーア:曙光の花に [第2の賛美:祭りの楽しみ] チャバリーア: サルヴェ「喜び、笑い声、ああ!」/連祷「地は喜び」 作曲者不詳(18世紀ボリビア、モホ(モヘーニョ)族)/ メルチオール・M・メルカード編曲:賛歌「明けの明星」 作曲者不詳(1713年頃ペルー、トルヒーリョ)/ マルティネス・コンパニョン編):カチュア「山のカチュア」 [聖母マリア崇拝] 作曲者不詳(1713年頃チリ/ペルー)/ アメデ・フランソワ・フレシエ編曲: 賛歌「マリア全てはマリア」I フローレス:「ああ、わが魂の!」 作曲者不詳:賛歌「マリア全てはマリア」II [第3の賛美:(白衣の)マリアに歌う鳥たち] チャバリーア:ビリャンシーコ「朗らかな小ヒワ」 同/マヌエル・デ・メーサ編曲: サルヴェ「小鳥たち、早く起きよ!」 ブラス・タルディオ・デ・グスマン(1695頃-1762): モテット「聖母マリア、汝の守り手のもと」 [雄牛たちの午後] チャバリーア:雄牛たち「牛祭りを聴け」 作曲者不詳/メルカード編曲:「子牛たちの踊り」 [第4の賛美:聖母マリアの勝利] マルティン・イ・コル:オルガンのための唱句 第8旋法 チャバリーア:ビリャンシーコ「不安を告げよ」 作曲者不詳(伝グスマン):サルヴェ・レジナ(8声) 作曲者不詳/コンパニョン編曲:「踊るための小舟」 |
ガブリエル・ガリド指揮 m アンサンブル・エリマ アルス・ロンガ・ デ・ラ・アバナ(ハバナ) コーア・ヴィヴァルディ エルス・ペティス・ カントールス・デ・カタルーニャ | |
録音:2002年5月21-26日、モーゼル県ヴァルシェ、被昇天の聖母教会。 「フィエスタ・クリオーリャ〜バロック時代、1718年スクレ大聖堂におけるグアダルーペの聖母の祭り」(K617-139)がカタログ付きのお得な値段で再発売。2003年リリース時、その高い音楽性と美しい響きで非常に高い評価を得た。 | ||
主に従う人よ、主によって喜び歌え〜 プロテスタント詩篇歌集 詩篇33「主に従う人よ、主によって喜び歌え」 (ユグノー教徒詩篇歌集、マレシャル、レストカール、 スヴェーリンク、グディメル、シャイデマン) 詩篇66「全地よ、神に向かって喜びの叫びをあげよ」 (リナール手稿譜、マレシャル) 詩篇137「バビロンの流れのほとりに座り」 (ユグノー教徒詩篇歌集、グディメル、 マレシャル、レストカール) 詩篇42「涸れた谷に鹿が水を求めるように」 (レストカール、マレシャル、ジャンブ・ド・フェール) 詩篇116「わたしは主を愛する。主は嘆き祈る声を聞き」 (スヴェーリンク、ル・ジュヌ、ファン・ノールト) 詩篇24「地とそこに満ちるもの、 世界とそこに住むものは、主のもの」(リナール手稿譜) 詩篇47「すべての民よ、手を打ち鳴らせ」 (マレシャル、シャイデマン) |
ヴァンサン・ルコラン指揮 ニーム聖歌隊 ニーム聖歌隊少年少女cho. アルノー・ヴァン・ド・コテ(Org) ジャン=ノエル・カトリス、 フランシス・メルセ (リコーダー、ドゥルツィアン) | |
録音:2004年5月8-9日、ガール県、ヴィガン寺院。 宗教的行事以外にも一般生活の折々に歌われていた「ユグノー教徒詩篇歌集」では、1つの詩篇に対し数多くの作曲家の作品が収録されていた。しかしながら、各々の詩篇の主旋律が各曲で保持されているため、詩篇1つ1つは全体として多様な構成による1つの作品という感じを受け、数人の作曲家の作品が集まっていることは気にならない。この録音における、少年少女合唱団を中心とした演奏は清廉の一言。まさに、ルターの「神は福音を音楽によっても告げる」という言葉が息づいた曲であり、演奏である。 | ||
シャルパンティエ:複合唱のためのグラン・モテ集 詩篇136「バビロンの流れのほとりに」H.171/ 詩篇83「いかに麗しいことか」H.167/ 詩篇2「なにゆえ、国々は騒ぎ立ち」H.168/ マニフィカト H.74 |
アメル・ブラヒム=ジェユール(S) ロバート・ゲッチェル、 ジャン=フランソワ・ ロンバール(CT) シュテファン・ファン・ディーク、 ジャン=フランソワ・ノヴェッリ(T) マールテン・ コニングスベルヘル、 エドヴィン・クロスリ=メルセルBr オリヴィエ・シュネーベリ指揮 レ・パージュ・エ・レ・シャントル [ヴェルサイユ・ バロック音楽センターcho.] ムジカ・フロレア マレク・シュトルンツル合奏指揮 | |
イタリア音楽の影響を昇華し、フランス宗教音楽に新たな地平を開いたシャルパンティエの作品の中でも比較的、豪華絢爛な作風で、イタリアの影響が色濃く出ている作品群。既録音も少なく、H.168とH.171はおそらく世界初録音。前作、リュリの「グラン・モテ集」で好評を博したシュネーベリの棒が、これらの特徴をバランスよく引き出している。 | ||
ヘンデル: 「バビロニアのイスラエル人たち」 (パスティッチョ・オラトリオ) |
ジュリア・グッディング (ファレーズ) ザビーネ・フォン・ブローン (イスラエリーテ) ジョナサン・ピーター・ケニー (イスラエリーテ) ジョゼフ・コーンウェル (ゾロバヘル) アドルフ・ザイデル(ダリウス) エッケハルト・アーベレ (ザラティエル) ヨアヒム・フォンテーヌ指揮 アンサンブル・ウナ・ヴォルタ カントライ・ザールルーイス | |
録音:2005年2月14-16日ドイツ、ザールルーイス、福音史家教会
。 英語によるオラトリオのあまりにも偉大な業績のため、今なお死後の全体的な評価に誤解が多いヘンデルだが、これは、いかにイギリス人がヘンデルをオラトリオの作曲家として敬愛していたかを知らしめる作品。1759年のヘンデルの死後も、ヘンデルのオラトリオを望む声は高く、ジョン・クリストファー・スミスやサミュエル・アーノルドなどが、ヘンデルのあまり知られていない作品などを使って曲を作っていたが、なかなか高い評価を得るものはできなかった。しかし、1764年にエドワード・トムとサミュエル・ハワードによって作られ初演されたこの「バビロニアのイスラエル人たち」は、たとえばCD-2のトラック8は「王宮の花火の音楽」の「歓喜」(アレグロ)、トラック28は「オンブラ・マイ・フ」と、誰でも知っているヘンデルの作品が引用されており、「最高のコンピレーション」と当時の批評家にも絶賛された。 フォンテーヌ率いるカントライ・ザールルーイスはじめ演奏家陣は、当時のイギリス人たちがヘンデル作品への敬愛を持って作り上げたこのパスティッチョの魅力を十全に引き出すことに成功している。 | ||
オ・アモール・ブラジレイロ〜 モディーニャ&ルンドゥ・ド・ブラジル |
リカルド・カンジ(Fl) ロザーナ・ランゼロッテ(P) ヴォワ・ブラジリエンスo.&cho. | |
19世紀前半、ポルトガル王室がブラジルに移転。国王ジョアン6世は音楽を愛し、ポルトガルからマルコス・アントニオ・ダ・フォンセカ・ポルトゥガル(1762-1830)、またオーストリア人のピアニストでハイドンの弟子であるジギスムント・ノイコム(1778-1858)を呼び寄せた。また国王はブラジル国内の音楽家にも関心を持ち、鍵盤楽器奏者のジョゼ・マウリシオ・ヌネス・ガルシーア(1767-1830)を王宮礼拝堂楽長に任命した。 このアルバムは、このような背景を持つ19世紀ブラジル音楽を取り上げたもの。「ルンドゥ」は典型的な大衆音楽の一つで、コミカルな歌詞を持ち踊られる。19世紀前半に流行した「モディーニャ」は哀愁に満ちたラブソング。ブラジルのサロンやポルトガル王室でも歌われていた。 | ||
ジャン=バティスト・リュリ:歌劇からの音楽 「イシス」、「アマディス」、「アルセスト」、「ペルセウス」、 「アルミード」から |
オリヴィエ・シュネーベリ指揮 レ・パージュ・エ・レ・シャントル [ヴェルサイユ・ バロック音楽センターcho.] | |
色彩豊かなリュリの音楽により、バロック音楽劇の魅力を発見することの出来るアルバム。リュリのオペラは当時のフランス宮廷の趣味を反映した、明確さと叙情性、優雅で官能的な美しさに満ちている。 | ||
モーツァルト:レクイエム K.626(リオデジャネイロ版) | ヒャルディス・ティボール(S) ジェンマ・コマ=アラベール(Ms) シモン・エドワーズ(T) アラン・ビューエ(B) ジャン=クロード・マルゴワール 指揮ラ・グランド・エキュリ・エ・ ラ・シャンブル・デュ・ロワ | |
録音:2005年11月、ライヴ。 マルゴワールによる同曲には1986年のジュスマイヤー版による録音(SONY)があったが、今回使用された版は、リオデジャネイロの大聖堂の書庫で発見されたもので、ジギスムント・フォン・ノイコムにより1819年にリオデジャネイロで作曲された「リベラ・メ」が最後に補筆されている。「ルクス・エテルナ」の後に続くこの「リベラ・メ」は劇的で感動的。マルゴワールは、この「リベラ・メ」を際立たせるために通常のレクイエムの部分を抑えて演奏していたかのように、生き生きと鮮やかに仕上げ極上の音楽を奏でている。 | ||
ルイ16世時代の華麗なるグラン・モテ集 アンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリ(1734-1829): モテット「コンフィテボール」(主よ、私はあなたに感謝する) フランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734-1829): モテット「ここはおそろしき場所なり」 (Terribilis est locus iste) フランソワ・ジルースト(ジルー)(1738-1799): モテット「わが魂よ、主に祝福を与えよ」(Benedic anima mea) |
ジャン=クロード・マルゴワール指揮 レザグレマン、 ナミュール室内cho. | |
録音:2005年12月3日、ヴェルサイユ宮殿。 18世紀後半に活躍したグレトリ、ゴセック、ジルーストはフランス・バロック後期を花開かせ、パリとヴェルサイユへ古典派に通ずる新しい音楽様式をもたらした。ベルギー生まれでフランスで活躍したグレトリは、マリー・アントワネットのお気に入りでもあった事で知られるが、18世紀後半のフランスのオペラ・コミックでは先駆者的な役割も果たした。この作品では各声部がより音響的に配置され、ソロ・パートの叙情性やテクニックが効果的に聴こえてくる。 | ||
モーツァルト: セレナード第6番 ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」K.239 アイネ・クライネ・ナハトムジーク バレエ「レ・プティ・リアン」K.299b 5つのディヴェルティメント〜第1番 K.439b |
ジャン=クロード・ マルゴワール指揮 ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・ シャンブル・デュ・ロワ [王室大厩舎&王宮付楽団] | |
「レクイエム(リオ・デ・ジャネイロ版)」(K617-180)の発売で勢いに乗っているマルゴワールがまたモーツァルトの注目盤をリリース。今回は最も有名なセレナード「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。マルゴワールの斬新な解釈と心地よい刺激、軽快さを兼ね備えたオーケストレーション(代理店は特にコメントしていないが、ということはマルゴワール版なのか?)で独自のモーツァルト像を聴かせる。「レ・プティ・リアン」は、1778年パリ滞在中にJ.G. ノヴェールの依頼により作曲されたが、その後すっかり忘れ去られた。100年近く後の1872年にパリ・オペラ座の書庫から筆写譜が発見され、全21曲のうちケッヘルは序曲を含む8曲をモーツァルトの真作としている。曲調は愛らしく魅力的な旋律に満ちている。 | ||
トゥルディオン〜ルネサンス音楽 | ジャン=クロード・マルゴワール指揮 ラ・グラン・エキュリー・ エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ (王室大厩舎・王宮付楽団) | |
バロック界の大御所、マルゴワールによるルネサンス舞曲集。トゥルディオンは16世紀にフランスで流行した舞曲。王室大厩舎・王宮付楽団の安定したアンサンブルとマルゴワールの暖かみのある音楽性が軽妙に聞こえて来る。 | ||
アンリ・マダン(1698-1748):プティ・モテ集 アンリ・マダン: かくも尊き/聖処女(聖母マリア)のためのモテット/ わたしは心を尽くし主に感謝をささげる ニコラ・クレランボー:シャコンヌ アンリ・マダン: 聖体奉挙のモテット「汝をあがめまつる」/天の元后よ/ 修道会設立の共通典礼のためのモテット/主よ、王に勝利を与え/ 慈しみとまことを御心に留められ(新しい歌を主に向かって歌え)/ ニコラ・クレランボー:ソナタ第1番「アノニマ」 アンリ・マダン: 主よ、王に勝利を与え/主よ、わたしの力よ、わたしはあなたを慕う(*)/ 聖母被昇天および処女殉教者の共通典礼のためのモテット アンヌ=カトリーヌ・ビュシェ(Org/Cemb)指揮ル・コンセール・ロラン | ||
録音:2006年5月17日-20日、モーゼル県、ヴァレリスタル、サントーギュスタン礼拝堂。 宗教音楽の伝統におけるカンプラの後継者であり、聖職者でもあったマダンは、同時代の最も美しいモテットの作曲家と高く評価されていた。この録音は、その清冽美麗なプティ・モテを集めたもの。特に(*)は、マダンの作品の中で最も有名で評価も高い。 | ||
ミヒャエル・プレトリウス:舞曲集「テルプシコーレ」 ピエール・ゲドロン(1565頃-1620頃):エール・ド・クール |
ドニ・レザン=ダドレ指揮
アンサンブル・ ドゥルス・メモワール V.ブーラン(S) | |
プレトリウスの最も有名な作品「テルプシコーレ」は当時最大の舞曲集。ゲドロンの典雅なエール・ド・クール(フランスの宮廷歌)も楽しめる。 | ||
K617-189 廃盤 |
クスコ大聖堂でのコーパス・クリスティの祝祭 | ガブリエル・ガリド指揮 アンサンブル・エリマ、 スコラ・カントルーム、 カンターテ・ドミノ ミヒャエル・ゲース合唱指揮 |
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672): マニフィカト SWV468/ シンフォニア・サクレ第3巻(抜粋)/ クライネ・ガイストリッヒェ・コンチェルト(抜粋) |
アスペルマイヤー、サネッティ(S) イーラーズ(CT) カイザー、アレ(T) フライグ(B) ブノワ・アレ指揮 ラ・シャペル・レナーヌ | |
近年評価が高まっているブノワ・アレ率いるラ・シャペル・レナーヌが、ドイツ初期バロックの代表的作曲家、シュッツの代表作を「シンフォニア・サクラ」第2巻(K617-163)に続き録音。 「クライネ・ガイストリッヒェ・コンチェルト」は器楽伴奏による独奏や合唱で演奏される宗教作品。また「マニフィカトSWV468」は、バロック初期の「楽節様式」によるマニフィカトの金字塔。各声部の絡み合いが実に美しく、シュッツの力強い魅力を引き出す深い精神力を感じ取れる質の高い演奏。 | ||
マルティン・イ・ソレル(1754-1806): 歌劇「オーリードのイフィジェニー」 |
オルガ・ピターチ (S;イフィジェニー) ベトサベー・アース(S;アキーレ) レイフ・ アルーン=ソレン(T;アガメノン) マリーナ・パルド(Ms;ウリッセ) セリーヌ・リッチ(S;アーケード) フアン・ バウティスタ・オテーロ指揮 レアル・コンパーニャ・ オペラ・デ・カマラ | |
フアン・バウティスタ・オテーロは、ポルポーラの「オルランド」(K617-177)の録音後18世紀のオペラのレパートリーを探求していた。トロイア戦争にまつわる物語「オーリードのイフィジェニー」はソレルの傑作オペラの一つだが、一般的にはまだまだ知られていない。輝かしいオーケストレーション、劇的な展開、表現力豊かな歌声でこの作品の規範となる演奏がここに誕生した。 | ||
ジャン・ジル(1668-1705):モテット集 グラン・モテ 「神の御名をほめたたえよ」/「我が心決意したり」/ 「我、喜びに満ちたりて」/「神殿の幕は裂け」/ プチ・モテ3曲 |
ギ・ローラン指揮 レ・フェット・ドルフェ | |
録音:2006年11月。 南仏を拠点に活動したフランス盛期バロックの作曲家ジャン・ジルのモテット集。傑作「レクイエム」以外はほとんど紹介される機会のないジャン・ジルの作品。この「レクイエム」は、1705年2月5日、37歳の若さで亡くなった彼自身の葬儀で初演されたと言われ、また当時非常に人気のあったこの作品はルイ15世やラモーの葬儀の際にも演奏されていたようだ。優美な旋律、ドラマティックでありながら静かな神秘性に満ちた名曲「レクイエム」同様、ここに収録されているグラン・モテも天上の美しさを湛えた作品。レ・フェット・ドルフェを率いるギ・ローランによる研究成果を感じさせるアルバム。 | ||
ロック&パーセル:劇場のための音楽 マシュー・ロック(1622-1677): 付随音楽「テンペスト」抜粋/ファンタジー/ クーラント/シンフォニア/サラバンド/ ジョヴァンニ・バッティスタ・ドラーギ: 現在の私の喜び/夢の神…汝はどこに ヘンリー・パーセル(1659-1695): ゴルディウスの結び目はほどかれた/ 予言者、またはダイオクリオージャン/ インドの女王/真似事の結婚/ ドン・キホーテの滑稽な物語/ 結婚の悲運、知らずに不貞を働くことに/ より(抜粋)/ 遺作として〜偉大なるマシュー・ロックの 死に捧げる歌(1677) |
ラ・レヴーズ ベンジャミン・ペロ指揮 | |
1660年代のイギリスは急速に経済、芸術、音楽が発展。1642年の劇場封鎖から活動を再開した劇場や居酒屋、賭博場などで街が賑わっていた王政復古期にイギリス文学を支配し「英国批評文学の父」と呼ばれるジョン・ドライデンやトマス・シャドウェルなど著名な劇作家たちは、有能な音楽家と手を組み次々と作品を発表していった。このアルバムは、その時代に代表される作曲家マシュー・ロックとヘンリー・パーセルの劇音楽を集めた1枚。マシュー・ロックはトマス・シャドウェルの台本による「テンペスト」に音楽を担当。そのなかの「序幕の音楽(カーテン・チューン)」でロックはクレシェンドを音楽史上初めて使用し、話題を呼んだ。またロックは重要な出版人ジョン・プレイフォードとも親交があり、このアルバムでも彼の出版からいくつかの作品が収録されている。 | ||
リスボンの花々〜カンソン、ビリャンシーコとポルトガル風ロマンセ マヌエウ・マシャード:2つの星が/一歩一歩/外へ、外へ出ろ マヌエウ・コレーア師:ああ、イエス、抗議する人を/教えて、美しい花よ ロドリーゲス・コエーリョ:ティエント第3番(第4旋法による) 作曲者不詳:ポルトガルの娘さん/「歩哨」によるディフェレンシアス フランシスコ・マルティンス:丘のふもとにいなさい レズビオ:やさしいそよ風 ペドロ・デ・アラウージョ:第6旋法による作品 マドレ・デ・デウス:はっきりと陽気に拍手せよ ロジェリオ・ゴンサルヴェス指揮ア・コルト・ミュジカル | ||
録音:2007年4月24日-27日、スイス、ヴォー州サント・クロワ聖堂。 ポルトガルは、アヴィシュ王家の血統が絶えるとスペイン王国との同君連合時代を迎えた。その時代のポルトガルの実情は、経済的には低迷、人口も大幅減少、直前の黄金時代には世界の首都としてわが世を謳歌したリスボンも、イベリア半島の1地方都市と成り下がり、ポルトガル国内にいた作曲家たちも、主にスペインへ流出していった。 そのような時代に活躍したポルトガル出身の作曲家たちは、かつて、他国の作曲家たちが褒め称えたポルトガル独自の伝統を保ち、質の高い作品を作り続けることで、スペインの宮廷や教会で高い地位を得ていた。この録音は彼らの作品のうち、同君連合が始まった1580年頃から、ブラガンサ王家がポルトガル王朝復古を成し遂げ、政情が落ち着く1700年頃までの間から特徴的なものを選んでいる。たおやかでいて力強い作品。 | ||
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599): モテット集「霊的なカンシオンとビリャネスカ」 |
ラ・コロンビーナ 「ケル・アンドゥエサ(S) ホセ・エルナンデス・ パストール(A) ホセ・ベネット(T) ホセ・カブレ(Br)] | |
16世紀後半スペイン教会音楽を代表する作曲家ゲレーロのモテット集。この曲集「霊的なカンシオンとビリャネスカ」は17世紀以降の和声法を予感させる手法で作曲されており、歌いやすい旋律線、進歩的な和声構造で時代を先取りしていたものと思われる。彼はこの時代の作曲家の中では最も多く旅行をし、エルサレムへの巡礼も行い、また2度も海賊に襲われるなど各地を飛び回っていた。しかし、その時代の作曲家たちの多くがそうであったように、故郷セビリャで多くを暮らし、生涯を閉じている。また彼の死後、肖像画や伝記が発表されるなどスペインでの名声の高さを物語っている。 | ||
アンリ=ジョゼフ・ リジェル(1741-99):3つのヒエロドラマ 出エジプト La Sortie d 'Égypte/ エフタ Jephté / エリコの陥落 La Destruction de Jéricho |
イザベル・プルナール(S) フィリップ・ド(T) アラン・ビュエ(B) オリヴィエ・ シュネーベリ指揮 レ・フォリ・フランセーズ ヴェルサイユ・バロック 音楽センター聖歌隊 | |
アンリ=ジョゼフ・リジェルはヴェルトハイム出身のドイツ人。本来は「リーゲル Riegel」という名だが、1767年パリ移住に伴って、「リジェル Rigel」とフランス語に読み替えた。音楽の基礎をドイツで身につけ、それをフランス・バロック期にあったパリで開花させた作曲家。 当盤収録の作品は、彼の交響曲が当時のフランスの楽団コンセール・スピリチュエルによって認められたことがきっかけとなって生まれた。ヒエロドラマとは、すなわちオラトリオを指し、宗教的な劇音楽を意味する。「出エジプト」(1774)に続いて「エリコの陥落」(1778)、そして最後に「エフタ」(1783)が作曲された。第1作は1788年までに32回、第2作は85年までに18回も再演されるほどの大成功作品だった(第3作だけは成功にもかかわらず、あまり再演されなかったようだが)。宗教的題材に拠りながら、パリの典雅で優美な雰囲気を備えたフランス・バロックの代表的なオラトリオと言っていいだろう。 | ||
アンジェロ・ポリツィアーノ作詞:オルフェオ物語(1480)
フランシス・ビッギ指揮 オルフェオとその友人/マキシム・バティステッラ(オルフェオ、セイレーン)他 メルクリウスとその音楽家/ジュリー・マツィッレ(Fl) クリストフ・バルサ(リュート) | ||
ポリツィアーノは、ルネサンス時代に活躍した人文主義者で、とりわけ詩人として歴史に名を残している人物。ボッティチェリの名画「春」も彼の詩に構想を得ているといわれている。 ここに録音された音楽劇は、彼の詩による物語に曲をつけたもの。古来、詩というものは、実際に声を出して読みあげられるもので、それを聴くために人が集まった。そこでは詩人(あるいは読み手)は聴き手の眼前に、詩のもつ世界を色鮮やかに映し出すことが要求され、読み手は美しい声と詩にあった抑揚、さらに演劇的要素も交えて詩を朗読していた。朗読ではなく、音楽という媒体を用いて、偉大なる詩を聴き手に伝えようとしたのがこの1枚。構想から実際に音楽として完成するまで実に2年という時間がかかったということだが、シンプルな器楽によって彩られ、オルフェオの物語が生き生きと再現されている。 | ||
アントニオ・マッツォーニ(1717-1785): 歌劇「アミンタ、羊飼いの王様」(1756) |
アンナ・マリア・ パンツァレッラ(アミンタ) セリーヌ・リッチ(タミーリ) レイフ・アルーン=ソレン (アレッサンドロ) デルフィーヌ・ギロ(エリーザ) マリーナ・パルド (アジェーノレ) ファン・バウティスタ・ オテーロ指揮 レアル・コンパーニャ・ オペラ・デ・カマラ | |
ボローニャの作曲家マッツォーニの「アミンタ、羊飼いの王様」は、スペインのマドリッドで作曲・初演されたオペラ・セリア。 ひとりの羊飼いが実は王位継承者だったというストーリーは、同じ年にヴィーンでグルックが、その20年近く後にはモーツァルトも手掛けている。マッツォーニの作曲のきっかけは、ファリネッリという当時人気だった実力派カストラートによる委嘱だった。演出兼指揮者のオテーロは、メタスタージオのリブレットに忠実に作曲されたこの作品を、情念を含み、繊細な表現をもち、「ファリネッリの声」と呼ばれる奇跡的な技巧を魅せる作品であると語っている。18世紀のオペラを得意のレパートリーするオテーロと彼の率いるアンサンブル、そしてラモーやリュリのオペラでも高い評価を得ているアンナ・マリア・パンツァレッラをタイトル・ロールに迎え、祝祭的な管弦楽の雰囲気と明るい朗々としたアリアを存分に楽しませてくれる注目の1枚。また、同名オペラを生み出した3人の作曲家の作品を聴き比べるのも興味深いだろう。 | ||
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」 (全曲;1615年に再刷された1609年初版印刷譜による) ヴィクトル・トレス(オルフェオ) マリア・クリスティーナ・キール(希望、音楽) アドリアーナ・フェルナンデス(エウリディーチェ) グロリア・バンディテッリ(シルヴィア、使者) ロベルタ・インヴェルニッツィ(プロセルピーナ/ニンフ) ゲルト・テュルク(牧人1) フリオ・ザナージ(プルトーネ、牧人4) アントニオ・アベーテ(カロンテ) マウリツィオ・ロッサーノ(アポロ)他 ガブリエル・ガリド指揮アンサンブル・エリマ、アントニオ・イル・ヴェルソcho. | ||
録音:1996年7月18日-23日、シチリア島、エリーチェ、聖マルティン教会。旧品番K617-109。 | ||
モーツァルト:レクイエム K.626(リオデジャネイロ版)
ヒャルディス・ティボール(S) ジェンマ・コマ=アラベール(Ms) シモン・エドワーズ(T) アラン・ビューエ(B) ジャン=クロード・マルゴワール指揮 ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ | ||
録音:2005年11月、ライヴ。旧品番:K617-180の再発売。 マルゴワールによる同曲には1986年のジュスマイヤー版による録音(SONY)があったが、今回使用された版は、リオデジャネイロの大聖堂の書庫で発見されたもので、「ルクス・エテルナ」の後、最後にジギスムント・フォン・ノイコムにより1819年にリオデジャネイロで作曲された劇的かつ感動的な「リベラ・メ」が補筆されている。代理店担当者曰く『マルゴワールは、この「リベラ・メ」を際立たせるために通常のレクイエムの部分を抑えて演奏していたかのように、生き生きと鮮やかに仕上げ極上の音楽を奏でてい』るとのこと。 今回の再発盤は、旧盤K617-180の上からスリーブケースで包装されているが、このディスクとケースの間にカードが封入されている。興味深いのが、このカードに書かれているインターネット・サイトにアクセスすると(このCDをお求めになった日時と場所などの入力が必要だとの事)、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークの演奏風景(マルゴワール)や、レクチャー風景などの画像が見られるサイト情報が送られてくるという事。耳でも目でも、様々に楽しめるお楽しみ付きディスク。 #初掲載時、K617-280という品番でご案内していましたが、代理店の記載ミスで上記が正しい物となります。 | ||
ビクトリアの未出版ローマ写本より トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548?-1611): 晩課(未出版ローマ手稿譜より) |
ラ・コロンビーナ | |
録音:2008年2月。世界初録音。 1975年、ローマのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世国立図書館で、知られざる130の手稿譜が発見された。これらはいまだに作品目録に正式に加えられていないが、これらがビクトリアの作品であることは、今や様々な研究による明らかだとされる。それぞれの聖歌はおそらくある一つの祝祭日に歌われたと考えられるが、ここでは一連の晩課の礼拝音楽として提示されている。どれも美しい作品ばかりで、天才の知られざる名曲が今またここに一つ新たに世に知らされることとなる。 | ||
Fiesta andina スウェーリンク:もしも運命の女神に愛されるなら ピエトロ・フィリップ:幻想曲 ドメニコ・ジポーリ:トッカータ 即興演奏 |
ジュアン・ カピストラーノ・ペルカ、 フランシス・カペレ、 ウリエル・ヴァラディ(Org) | |
録音:2008年10月31日-11月3日、ペルー、ライヴ。『オルガン演奏が活躍する歴史的なアンデスのお祭り。華やかな衣装に身を包み踊るアンデスのお祭り。これをペルーの歴史的なオルガンでスヴェーリンクから即興演奏まで時代をこえた曲目で構成されております。』とのこと。 | ||
マテオ・フレチャ他:エンサラダ集(プラハ、1581年)[Las Ensaladas, Praga 1581] ペレ・アルベルク・ビラ(1517-1582):エル・ボン・ジョルン [El Bon jorn] マテオ・フレチャ(1481-1553):エル・フエゴ [El Fuego] バルトロメウ〔バルテルメウ〕・カルセレス(16世紀):ラ・トルッラ [La Trulla] ペレ・アルベルク・ビラ:ラ・ルチャ [La Lucha] マテオ・フレチャ:ラ・ボンバ [La Bomba] ラ・コロンビーナ[Raquel Andueza, soprano - José Hernández Pastor, alto Josep Benet, ténor - Josep Cabré, baryton] | ||
録音:2009年4月。エンサラダは「サラダ」を意味し、16世紀ごろのスペインにおいて宮廷を中心に流行した一種のこっけいなマドリガル。古きよき外国の早口ことば歌の様相で、歌詞には諸国(スペイン、フランス、イタリア、カタロニアほか)の俗語およびラテン語が、任意にとりまぜられ、旋律にも諸国の通俗的な歌が用いられている。1581年に出版されたエンサラダ集は、この楽曲のもっとも高名な作曲家マテオ・フレチャによる2曲を含む楽しい1枚。 | ||
紅海の路 [Le Passage de la Mer Rouge] エリザベト・クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729): 紅海の路(第1巻/1708)/トリオ・ソナタ第3番 ニ長調(1695) セバスティアン・ド・ブロサール(1655-1730): トリオ・ソナタ ト短調 SdB.222 /サロモンのシュエット SdB.71 /リトルネロ SdB.226 ルネ・ドルアール・ド・ブセ(1703-1760):ユディート(第1巻/1735) アンサンブル・ル・タンドル・アムール [ルアンダ・シキエラ(S) Adriana Alcaide, violon, Kathryn Elkin, hautbois, Sébastien Perrin, traverso, Sofie Vanden Eynde, théorbe, María Sánchez, basse de violon, Esteban Mazer, clavecin] | ||
録音:2009年7月。フランスの音楽界に君臨していたリュリの死後、フランスにはイタリアなどから新鮮な風が吹き込んだ。この新しい風を受けて、このCDに収められているような作品が生まれた。 | ||
ガリードの「聖母マリア」、待望の再発売 モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り アマヌエラ・ガッリ、アドリアーナ・フェルナンデス(S) マルティン・オーロ、ファビアン・ショフラン(CT) マリオ・チェケッティ、 パブロ・ポリセル(T) フリオ・ザナージ(Br) ダニエル・カルノヴィク(B) ガブリエル・ガリド指揮レ・サクエブティエ・ド・トゥールーズ、アンサンブル・エリマ | ||
録音:1999年7月、聖マルティヌス教会、シチリア島エリーチェ。旧品番:K617-100、K617-136。 「オルフェオ」、「ウリッセの帰還」に続くガリードのモンテヴェルディの大作オペラ。イタリア、スペイン系の歌手で固め、器楽奏者20人のうち10人が通奏低音という異色の編成。 前回の発売は2002年で、約8年ぶりの再発。廃盤となっている時期にお問い合わせが相当数に及んだ事からも、この盤の人気が伺える。 | ||
バッハ:6つのトリオ・ソナタBWV.525-530 〔変ホ長調/ハ短調/ニ短調/ホ短調/ハ長調/ト長調〕 |
ベンジャミン・ リゲッティ(Org) | |
録音:2009年、サン・ポール寺院、ローザンヌ/ラ・シエサ、サン=レジエ/ブドリ寺院、ヌーシャテル。この6つのトリオ・ソナタは、派手さはないものの、いずれも味わい深い曲ばかり。リゲッティは1982年生まれという若いスイスのオルガニスト。明るい音色の誠実な演奏。 | ||
アンドレ・カンプラ(1660-1744): レクイエム/主がシオンの繁栄を回復されたとき [In convertendo] /アニュス・デイ ロバート・ゲッチェル(S) ジャン=フランソワ・ノヴェッリ(T) マルク・ラボネット(B) オリヴィエ・シュネーベリ指揮 レ・パージュ&レ・シャントレ・ドゥ・サントル・ドゥ・ムジーク・バロック・ドゥ・ヴェルサイユ [ Les Pages & les Chantres du Centre de musique baroque de Versailles ]、 オルケストル・デ・ムジーク・アンシエンヌ・エタヴニール [オルケストル・デ・ムジーク・ザンシエンヌ・ゼタヴニール / Orchestre des musiques anciennes et à venir ] | ||
録音:2010年10月。イタリアの影響をとりいれながら、フランス音楽がさらに豊かになった時期の代表的作曲家の一人。レクイエムでの透明感あふれる世界は、後のフォーレやデュリュフレに通じるものを感じさせる。 | ||
マルチン・ミェルチェフスキ: Plaudite manibus / Confitebor tibi Domine / Victimae Paschali Laudes / Virgo prudentissima G.ガブリエリ:第1旋法によるカンツォン タルクイニオ・メルラ:Credidi / Laudate Pueri /他 |
エティエンヌ・メイエル指揮 レ・トラヴェルゼ・バロック | |
ミエルチェフスキは17世紀ポーランドの作曲家。モンテヴェルディを思わせるような華やかな合唱の響きと、器楽の効果的な書法が見事。 | ||
ブクステフーデ(1637頃-1707): カンタータ「 O dulcis Jesu, o amor cordis mei 」BuxWV.83/シャコンヌBuxWV.160/ カンタータ「おお、慈悲深く、優しく、神々しい父よ」BuxWV.82/前奏曲 BuxWV.163/ カンタータ「Fallax mundus」BuxWV.28/ソナタBuxWV.266/ カンタータ「おお、神の都」BuxWV.87/パッサカリアBuxWV.161/十字架の歌 BuxWV.76 ラファエル・ケネディ(S) ダ・パーチェム [ヴィルジニ・デシャルム、ステファニー・ポーレ(Vn) シルヴィー・モケ(Vl) マルク・ヴォルフ(テオルボ) ヤニック(ヤニク)・ヴェルレ(Cemb) ピエール・アドリアーン・シャルピ(Org)] | ||
録音:2010年9月。ブクステフーデはオルガン作品だけではなく、豊かな声楽作品も多数のこしている。さらに、その声楽作品は、「O dulcis Jesu, o amor cordis mei」のようにラテン語の典礼音楽風なものから、Eのカンタータ〔代理店記載ママ。6曲目はBuxWV.266のソナタになっている〕のようなルター派教会の様式に則ったものまで、様々なスタイルのものがのこされている。魅力ある器楽作品と声楽作品を組み合わせたブクステフーデの魅力を堪能できる1枚。ラファエル・ケネディの澄んだ歌声が疲れた心に沁み渡るようだ。 | ||
メズの人間 ベルガマスカとその旅/裏世界の歌/マタチン、マタズィとその他の戦士たち/大地の歌 アンサンブル「ルシダリウム」 | ||
録音:2011年、フランス。ネイティヴ・アメリカンであるヤクイ族は、もともとメキシコ北部のソノラに住んでいたが、1530年代、スペイン人が植民地開拓のためにこの地の訪れたことをきっかけに、激しい闘争を繰り広げた。その一方、彼らはヨーロッパからの宣教師たちを受け入れ、カトリックの教会文化と、ヤクイ独自の伝統文化を組み合わせた、全くユニークな芸術文化を創造した。本CDは、このような独立精神に溢れ、自由を愛するヤクイ族の音楽を収録した希少な物。アンサンブル「ルシダリウム」は、様々な新しい表現様式を求めて、生き生きとした独創的な音楽を生み出した中世後期からルネサンス音楽を専門としている。演奏者たちは、みな古典音楽に対する深遠な知識と豊富な実践を兼ね合わせており、すでにアメリカを中心に世界で活躍している。ヤクイ族たちの生み出した大地のエネルギーがみなぎるような音楽をお楽しみ頂きたい。 | ||
リスト: ソナタ ロ短調(リゲッティ編)/ミサ・コラリス |
ベンジャミン・ リゲッティ(Org) スイス・ロマンド合唱アカデミー | |
録音:2011年5月、フランス教会、ベルギー。リスト生誕200年記念盤。若くして数々の賞に輝き、いまやオルガン界を牽引する一人となったリゲッティが満を持して世に送り出す注目盤。自らオルガンへと書き換えて演奏した大曲「ソナタ ロ短調」は、冒頭の低音による下降音型から異様な迫力。残響たっぷり、地鳴りのするような低音部分から、敏捷に動く部分までリゲッティの腕が冴えわたり、説得力満点の仕上がり。リストの1860年代の宗教音楽作品の中でも最重要作品に数えられる「ミサ・コラリス」の合唱を担当するスイス・ロマンド合唱アカデミーは、グレゴリオ聖歌に由来する旋律と厳かな響きを繊細かつ壮麗に表現している。リゲッティの奏でるオルガンの豊かな音色と彼らの歌声の美しい調和が魅力。 | ||
Le Retour de la Paix モンテクレール(1667-1737): コンセール〔第5番「戦争」(抜粋)/第6番「平和」(抜粋)〕/カンタータ「平和の再来」 クレランボー(1676-1749):2本のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ〜「喜び」/カンタータ「デロスの島」 ドロテ・ルクレール(S) マルタン・ジェステル指揮ル・パルルマン・ド・ミュジーク | ||
録音:2011年6月27日-30日、大修道院付属教会、ヴァルブール(フランス)。ルイ15世期に活躍した音楽家、モンテクレールとクレランボーの独唱カンタータとコンセール曲集。リュリが築いた伝統的な音楽様式の隆盛が陰りを見せるこの時代、それまで中心的であった理性的で穏やかな曲調から、より雄弁で情熱的な音楽が好まれるようになる。本CDには、こうした新たな音楽の潮流を感じさせる作品の数々が収録されている。17世紀フランスの音楽の響きではどこか物足りない…という方には特におすすめ!感情豊かに歌いあげられる華麗なカンタータと、装飾的な響きに満ちたコンセールからは、ルイ15世期に流行した音楽の魅力を存分に感じ取ることが出来る。芯のある柔らかい歌声が人気のルクレールと、ジュステル率いるバロック音楽の名門ル・パルルマン・ド・ミュジークの共演にも注目の1枚。 | ||
歌と踊り〜アマゾンのバロック 作曲者不詳: Nuasi hananem rama / Tata guasu / Exaltate Regem regum / Betu Pico ドメニコ・ツィポリ:サン・イグナシオのミサ/ Beatus vir 作曲者不詳:ソナタ第9番/ソナタ第18番/Señora Doña María ロカテッリ:ソナタ第10番 作曲者不詳:El verso / Dulce Jesús moi ラケル・マルドナド指揮アンサンブル・モクソス(ボリビア) | ||
録音:2011年、フランス。『ボリビアのマモレ川に沿って旅する中で、アマゾンでイエズス会が残したバロック音楽の伝統を授かったメキシコ系インディアンたち。その伝統は長いときを経て彼らの手より再構築されていきました。今までイタリアの作曲家ドミニコ・ツィポリが書いたとされてきた音楽が、実はボリビアのインディアンたちの音楽であったという脅威の事実。彼らが築いた独自のバロック音楽が展開されます。 ボリビアの他民族によるオーケストラ・アンサンブル「モクソス」は、ヨーロッパから宣教師を通じて伝えられたバロック音楽を元に、地元アマゾンの舞踊音楽の要素を加えて、独自の新しい音楽観を提供しています。世紀と国境を超越した、伝統と革新のバロックです。』とのこと。 | ||
A due Cembali アントニオ・ソレル(1729-1783):2つのオルガンのためのコンチェルト第6番 ニ長調(2台チェンバロ) ハイドン(1732-1809):音楽時計の音楽 より〔アレグロ(ポジティフ・オルガン)/ メヌエット(チェンバロとポジティフ・オルガン)〕 ヨハン・ショーベルト(1740-1767):パストラーレ(2台チェンバロ) (ヴァイオリンとバス伴奏を伴うクラヴサンのためのソナタOp.4 ハ短調より) ペーター・プラニアフスキー(1947-):無比のワルツ「何となく不器用に、速すぎず」(2台チェンバロ) (2つのクラヴサンのための4つの作品、1978より) ヴィヴァルディ(1678-1741):合奏協奏曲集「調和の霊感」Op.3 〜 No.8 協奏曲 イ短調「バッハ風に」(2台チェンバロ) ペーター・プラニアフスキー:子守歌「常に少しぼんやりした」/ カプリース・フーガ「急いで、しかし慌ただしくなく」 (2つのクラヴサンのための4つの作品、1978より) テレマン:協奏曲 ロ短調 TWV42 H; 1(ポジティフ・オルガンとチェンバロ) ミヒャエル・ハイドン:アンダンテMH468 変ホ長調(ポジティフ・オルガン) モーツァルト:ピアノ連弾ソナタ ニ長調 KV381 プラニアフスキー:プレリュード「かなり静かに」(2つのクラヴサンのための4つの作品、1978より) アリーン・ジルベライヒ、マルタン・ジェステル(Cemb/ポジティフOrg) | ||
録音:2011年、フランス。18世紀ヨーロッパの作曲家たちを中心とした鍵盤楽器2台のための作品集。ソレルの作品は、スペインのギター音楽の雰囲気とフラメンコを思い起こさせる陽気な作品。「2つのオルガンのための」とタイトルにはあるが、楽器の厳密な指定はなく(「オルガン」とは当時鍵盤楽器全般を指すこともあった)、ここでは2台のチェンバロでにぎやかに演奏されている。子守歌風の音楽から行進曲風の音楽、フルートを思い起こさせる華麗な装飾に彩られた美しいアリアなど、様々なスタイルの小品が並ぶハイドンの「音楽時計の音楽」からは愛らしい2作品を収録。ほかにも調和の霊感第8番を2台チェンバロで演奏したり、テレマンの室内楽をオルガンとチェンバロで演奏、名曲をさらに楽しく聴かせてくれる。プラニアフスキーは、ウィーンの聖シュテファン大聖堂オルガニスト並びにウィーン音楽大学教授として長年活躍したオルガン界の大御所。即興の名手でもある。 | ||
Musiques Sacrées à Versailles ル・ジュヌ(1525頃-1600): ミューズよ、今誇り高き歌を歌わん/王よ、フランスがあなたを必要としている/全ての人よ/ エルサレムの乙女たちよ、誓って下さい/悲しみの軍勢がわたしを捕らえ/イスラエルの民はエジプトを出で/ みな、主をほめたたえよ/テ・デウム「主よ、わたしたちはあなたを讃える」 デュ・コーロワ(1549-1609):王よ、フランスがあなたを必要としている/テ・デウム フォルメ(1567-1683):二重合奏によるミサ曲(全5曲)/王よ、主を救いたまえああ、我が愛する者よ ムリニエ(1600頃-1669以降):聖母マリアの連祷 ブジニャック(1590 頃-1640頃):マリアは天に昇りたもう/おお、エルサレムの娘よ嘆け/全ては沈黙のうちにあり リュリ(1632-1687):ミゼレーレ(全11曲)/ニシ・ドミヌス / デュモン(1610-1684):ニシ・ドミヌス ロベール(1620頃-1699):深き淵より(2曲) /シャルパンティエ(1645頃-1704):バビロンの流れのほとりに(5曲) カンプラ(1660-1744):マリアよ、あなたはすべて美しい / ベルニエ(1665-1734):主を讃えよ オリヴィエ・シュネーベリ指揮レ・パージュ・エ・レ・シャントル | ||
今やフランス古楽界を代表する名門として名高いレ・パージェ・エ・レ・シャントル〔ヴェルサイユ・バロック音楽センターcho.〕。この団体で監督を務めるオリヴィエ・シュネーベリの就任20周年を記念し、17-18世紀にかけて作曲されたフランス宗教声楽曲を一挙に集めた希少なアルバムがリリースされる。 アンリ4世からルイ14世にいたるフランスは“偉大な世紀 " と呼ばれ、国の発展と共に宮廷で様々な芸術活動が盛んになっていった時代。教会と密接な関係にあったフランス宮廷では、宗教曲も重要な要素として磨き上げられていった。フランス・バロックというと、とかくルイ14世時代の華やかな宮廷音楽がイメージに浮かびがちだが、本アルバムではそれに至る長い流行の変遷を感じさせるプログラムとなっている。ルイ14世時代の音楽が取り上げられることは多くあるが、アンリ4世の時代から時系列を追って音楽の変遷を楽しむことが出来るのは本アルバムならではと言えるだろう。デュ・コーロワ、リュリ、シャルパンティエといったメジャーな作曲家はもちろん、ル・ジュヌやフォルメ、ムリニエなど、日本では演奏される機会の少ない作曲家の作品を多く収録。忘れ去られた作曲家たちの再発見という点でも非常に興味深い内容。 | ||
新世界のオルガン [L’orgue au Nouveau Monde] フランシスコ・デ・ペニャロサ(1470頃-1528):小品 / ディエゴ・フェルナンデス(15世紀-1551):小品 アロンソ・アビラ(1495頃活躍):小品 ジュアン・ベルムド(1510頃-1565): Del modo quarto / Del modo primero con resabios de quarto アントニオ・デ・カベソン(1510頃-1566):ティエント\ 作曲者不詳:Cinco Diferencias sobre Las Vacas (1550頃) アロンソ・ムダラ(1510頃-1580)/ルイス・ベネガス・デ・エネストロサ(1510頃-1570)編曲: ビウエラのための幻想曲〔 IV de vihuela sobre fa, mi, ut, re / X / XVIII 〕 エルナンド・フランコ(1532-1585):4声のベルソ フランシスコ・ゲレロ(1528-1599): Missa “Beata Mater”〜キリエ エスタシオ・ラセルナ(1570頃-1616): Tento de 6º [modo] por gesolreut, fazendo ut e fa no mesmo signo (ヘロニモ?・)ペラサ(1550頃-1617):Medio registro alto (1声) フランシスコ・ペラサ(1564-1598) ?: [Tento de] oitavo modo フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654): 4声のティエント, medio registro tiple del Maestro Fr[ancis]co Correa y son muy elegantes las obras de este maestro / クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553) [Francisco Correa de Arauxo sobre Cristóbal de Morales] : Tiento tercero de sexto tono sobre la primera parte de la Batalla de Morales ベルナルド・デル・トロ(1570-1643) [Francisco Correa de Arauxo sobre Bernardo del Toro] : Canto llano de la Inmaculada Concepción de Nuestra Señora / Otro canto llano y tres glosas en forma de medio registro de tiple 作曲者不詳: Discurso de mano derecha para corneta y ecos (1700頃) ジョゼ・デ・トレス・マルティネス・ブラボ(1670頃-1738): Obra de 1° tono bajo / Batalla de Torres ノルベルト・ブロッジニ(Org) | ||
録音:2011年9月18日-20日、アルスナル、メス、フランス。『ヨアン・ベルムンド』『アントニオ・デ・キャベソン』『エスタチオ・ラセチェルナ』『ジェロニモ・ペラッツァ』『ノルベルト・ブロギーニ』といった誤記を修正済。また、曲目が多数抜けていたため当店で原文より補完した。 南アメリカで最も古いと考えられているペルーのアンダワイリリャス村にある教会の小型オルガン(1620年以前建造)を、フランス、サールブールにあるドミニク・ラブロワーズ職業高校 [Lycée professionnel Dominique Labroise] の生徒たちが2008年に複製、その複製楽器をアルスナルの大ホールへ仮設置して録音されたもの。 | ||
カミノス・バロッコス〜「バロックの道」のフィナーレ ツィポーリ:オペラ「聖イグナツィオ」(*) /ミサ曲「聖イグナツィオ」(*) 作曲者不詳:ソナタ・チキタナ(#) /グアラニーの歌「トゥパシ・マリア」(#) ガブリエル・ガッリード指揮アンサンブル・エリマ(*) パラグアイ・バロッコ(#) 音楽監督:ガブリエル・ガッリード 映像監督:オリヴィエ・シモネ | ||
収録:2011年8月、パラグアイ、ライヴ。イエズス会によるラテン・アメリカ布教において用いられた音楽を録音するシリーズとして25年間の長きにわたって南米のバロック作品を多く発信、日本でも多くの古楽ファンを魅了してきた「バロックの道」シリーズが、2012年ついに完結。演奏はもちろん、このシリーズの監督でもあるガブリエル・ガッリード率いるアンサンブル・エリマ。南米とヨーロッパ地域に活躍する若手音楽家を中心とする国際色豊かなメンバーから構成され、これまでに数多くの音楽祭やコンクールで瑞々しくも洗練された演奏を披露してきた。DVDでは、演奏会の本番の模様に加えて、公演場所となったパラグアイの街の様子、会場となった遺跡の風景といった演奏会の裏側にも密着。指揮者や演奏家たちへのインタビュー(仏語)と共に若手演奏家の意欲的な練習風景もたっぷりと収録されており、ドキュメンタリー作品としても楽しめる。また、合間には、アンサンブル・パラグアイ・バロッコによる演奏も収録。シリーズ集大成ともいうべき、見どころ満載のDVD。 # 当アイテムはPAL方式のため再生保証はございません。御了承下さい。 | ||
シュッツ:「ダヴィデの詩編歌集」Op.2より(抜粋) 〔我らを総べたもう主よ御名は尊きかな SWV.27 /エフライムはわが最愛の子なのであろうか SWV.40 / 主は我が羊飼なり SWV.33 /全地よ、主に向かって喜びの声をあげよ SWV.47 /我山に向かって眼を上げ SWV.31 / バビロン川のほとりで SWV.37 /今ぞわが魂よ主を称えよ SWV.41 /シオンは言う、主は我を見捨てられたと SWV.46 / 我らにではなく主よ、御名にのみ栄光あれ SWV.43/アレルヤ!聖なる所にある主をほめ称えよ SWV.38 〕 ブノワ・アレ指揮ラ・シャペル・レナヌ | ||
録音:2009年1月20日-23日、ヴィルファヴァール農場、オート=ヴィエンヌ、フランス。2001年に結成された注目の若手演奏団体ラ・シャペル・レナヌが、ドイツ初期バロックの大家ハインリヒ・シュッツの「ダヴィデ詩編歌集」全26曲のうち珠玉の10曲をリリース。これまでにも「シンフォニア・サクラ」(K617-163)や「葬送音楽」(K617-199)などで見事なアンサンブルを聴かせる団体だけに、期待必至。師G.ガブリエーリの影響色濃い壮麗な音楽と、活き活きとした合唱の掛け合いが美しい初期の名作を、ラ・シャペル・レナーンの持ち味ともいえる色鮮やかな演奏で存分に堪能できるのは嬉しい限り。名歌手らによる卓越した合唱はもちろんのこと、完成度の高い器楽伴奏も必聴の素晴らしさ。特に低音域の響きが絶品で、小編成とは思えぬ深みのあるアンサンブルを聴かせてくれる。収録会場は素晴らしい音響で名高いフランス、リムザン地方のヴィルファヴァール農場の音楽ホール。また、アレ&ラ・シャペル・レナーンは、2012年のユトレヒト音楽祭などで「ダヴィデ詩編歌曲」を演奏する予定。音楽祭より一足先に演奏を先取り出来る。 | ||
アルテ・マンドリン エヴァリスト・フェリーチェ・ダッラーバコ(1675-1742):複数の楽器のための協奏曲 Op.V.6 カルロ・アッリゴーニ(1697-1744):マンドリンと通奏低音のためのソナタ ダリオ・カステッロ(17世紀 ヴェネツィア):ソプラノのためのソナタ・セコンダ(?) ニッコロ・マッテイス(1670-1749):エア / ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタK.89 ヨハン・ジギズムント・ヴァイス(1678-1741):協奏曲 ニ短調 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):合奏協奏曲 ハ長調 ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):ソナタ ニ短調 マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):ラ・ベルガマスカ アルテ・マンドリン[フアン・カルロス・ムニョス(マンドリン)他] | ||
録音:2011年、ルクセンブルク。アルテ・マンドリンは、17、18世紀のマンドリン作品を復活・世に広めようとする古楽アンサンブル。古い時代の忘れられた作品を研究し、数々の傑作に再び命を吹き込み、彼ら自身の手で世に送り出している。ドン・ジョヴァンニが窓辺でつまびく典雅な旋律だけではない、ヴィルトゥオーゾの世界が展開されている。 | ||
ア・カペラ エリヤの岩 / フレデリック・ウェザリー:ダニー・ボーイ / ポール・マッカートニー:イエスタディ ジョン・ファーマー:きれいなフィリスが / ディープ・リバー / アリン・サルヴァドール:シラキューズ ピエール・パスロー:うちの亭主は男前でお人よし / レーガー:夜の歌 / タイム・ワズ ジョン・レノン:悲しみはぶっとばせ / ニコライ・ケドロフ:パーテル・ノステル / 山を登りて告げよ シャビエル・サラソラ: Neskatx ' ederra / レノン&マッカートニー:バック・イン・ザ・U.S.S.R ジョン・ベネット:涙せよ、我がまなこ / スティール・アウェイ / ブラームス:君の優しき心 ジャッキー・ロックス指揮ノヴォ・ジェネレ | ||
録音:2012年5月12日-13日、モゼル、フランス。フランスのロレーヌ地方のフォルクモンで2006年に誕生したヴォーカル・アンサンブル、ノヴォ・ジェネレによるアルバム。有名な黒人霊歌「エリヤの岩」、上品なメロディーと心地よいテンポが愉快な恋のマドリガルジョン・ファーマーの「きれいなフィリス」、ブラームスの美しいアカペラの秘曲「君の優しき心ゴスペル」、そしてビートルズの名曲「イエスタディ」「悲しみはぶっとばせ」「バック・イン・ザ・U.S.S.R」などを透明感溢れる美しい歌声で聴かせてくれる。 | ||
フランス啓蒙文学と音楽 A.グレトリー:ほおじろのように(オペラ・コミック「ゼミールとアゾール」より) J.B.メイヤー:ロジエ、ロジエ(小説フローリアン著「コルドバのゴンザルヴェ」より) F.ドヴィエンヌ:ペドロの歌(小説「コルドバのゴンザルヴェ」より) F=A.ダニカン・フィリドール:あの娘はどこに? (小説ビラルドン・ド・ソヴィニー著「ピエールとの長い愛の歴史」より) 作者不詳:舟歌(小説カゾット著「悪魔の恋」より) F=A.ダニカン・フィリドール:時間と不運(「ピエールとの長い愛の歴史」より) J.B.クルムホルツ:プレリュードとシシリエンヌOp.2 No.6 F=A.ダニカン・フィリドール:おお、私の憂鬱(「ピエールとの長い愛の歴史」より) F.ドヴィエンヌ:死の讃歌(小説「コルドバのゴンザルヴェ」より) E.R.ドゥーニ:ディヴェルティメント(オペラ・コミック「妖精ウルジェール」より) N.ダレーラク:アリーヌのロマンス(小説サド著「アリーヌとヴァルクール」より) F=G.デュクレイ=デュメニル:小さなマーモット (小説デュクレイ=デュメニル著「小さなジャックとジョーゼット」より) J.シュミット:モデラート(フルート四重奏第3番 Op.3より) F.ドヴィエンヌ:アベンハメットの戦いの歌(小説「コルドバのゴンザルヴェ」より) ベーリト・ノルバッケン・スールセット(S) マルティン・ヴァルベルグ指揮トロンハイム・バロック・アンサンブル | ||
録音:2012年3月14日-16日、モゼル、フランス。ノルウェーの古楽アンサンブル、トロンハイム・バロックによる18世紀フランスの啓蒙思想の純文学作品に基づいた音楽を集めたアルバム。アンサンブルのリーダーであるマルティン・ヴァルベルグは、劇場やコンサートホールで演奏された以外の、文学作品に影響された18世紀の音楽を掘り起こしたいと考え、パリのアルスナル図書館をはじめ、オックスフォードのアシュモレアン博物館などで研究し、1枚のアルバムにまとめた。コミック・オペラの先駆的作曲家グレトリの代表作「ゼミールとアゾール」やフランスのモーツァルトとも呼ばれているドヴィエンヌ、18世紀フランスの音楽一家に生まれオペラなどの作曲のほか、チェス・プレイヤーとしても名をはせたダニカン・フィリドール、そしてオランダのハイドンとも言われるヨゼフ・シュミットの作品などマルティン・ヴァルベルグの研究の成果が結実した内容となっている。 | ||
パラグアイ・バロッコ〜イタリアと南米のバロック器楽作品集 ヴィヴァルディ:シンフォニア第2番 ハ長調 RV.116 ツィポーリ:ソプラノと通奏低音のためのカンタータ「 Mia bella Irene 」 モンテヴェルディ:「音楽のたわむれ」〜ほんとうに美しいダミジェッラ ヴィヴァルディ:2つのチェロの協奏曲 ト短調 RV.531 / 作曲者不詳:クスコのカンツォーナ コンパニョン: Lanchas para Baylar / Tonada la Lata / G.フェルナンデス: Xicochi conetzintle 作曲者不詳(ボリビア): Zuipachi / Tupasy Maria /トリオ・ソナタ パラグアイ・バロッコ[ショフォー(Cemb) ジェシカ・ボガード(S)他] | ||
古楽通にはおなじみ、K617レーベルの「バロックの道」シリーズでも活躍した新進気鋭のアンサンブル、パラグアイ・バロッコ。イタリア本土の器楽作品と南米に渡ったバロック時代の音楽家ツィポーリやコンパニョンの作品に加え、南米本土のカンツォーネや器楽作品を同時に収録した独創性豊かなプログラムが魅力のアルバム。南米のバロック音楽を多く発信した「バロックの道」シリーズも思い起こす意欲的なプログラム。パラグアイ・バロッコは、フランスとパラグアイにまたがって活動する団体として2008年頃より活躍している新進気鋭のアンサンブル団体。結成時からリーダーを務めるショフォーはフランスとパラグアイの両国籍を有するクラヴサンの名手。カンタータなどで美しいソプラノの歌声を聴かせてくれるのは、パラグアイ出身の若き歌姫ジェシカ・ボガード。オペラの舞台では『ドン・ジョヴァンニ』のツェルリーナ役などで得意の華やかな高音を響かせる彼女だが、本アルバムではピリオド楽器の繊細な伴奏に乗せて柔らかな歌声を披露している。 | ||
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643?-1704):オラトリオ集 〔ユディト、または解放されたベトゥリア H 391 /幼児虐殺 H 411 〕」 ダグマル・サスコヴァー(S) アーウィン・アロス(CT) ジャン=フランソワ・ノヴェリ(T) アルノー・リシャール(B−Br)他 オリヴィエ・シュネーベリ指揮レ・パージュ、レ・シャントレ&レ・サンフォニステ・ドゥ・サントル・ ドゥ・ムジーク・バロック・ドゥ・ヴェルサイユ〔ヴェルサイユ・バロック音楽センター聖歌隊〕 | ||
録音:2012年10月5日-6日、ヴェルサイユ宮殿内王室礼拝堂、フランス、ライヴ。素朴さと艶やかさを兼ね備えた絶美の演奏で話題を集めた公演。ソリストたちはいずれもフランス・バロックオペラ界を牽引する名手たち。ライヴ録音のため、各作品の演奏後に拍手が入っている。今回収録されている2作品はいずれも聖書を主題としたラテン語のオラトリオ。「ユディト」はソリストたちの活き活きとした重唱の掛け合いが魅力である一方、「幼児虐殺」では作品全体を大きく盛り上げる荘厳な合唱が聴き所。いずれも小編成の器楽伴奏を伴い、過度なヴィヴラートを廃した素朴な歌声とピリオド楽器が織りなす優しいハーモニーが深々と心に響く。 「ユディト」:旧約聖書に登場するユダヤ人の未亡人女性ユディトの物語。ある日、彼女が住む町ベトリアはアッシリア軍に包囲され、陥落寸前に追い込まれた。降伏を覚悟する周囲に反し、ユディトは敵軍の司令官ホロフェルネスを陥れる作戦を思いつく。道案内を装ってホロフェルネスと合流したユディトは持ち前の美貌で彼を虜にし、酒宴で泥酔した彼の寝所へ共に入る。二人きりになったユディトは彼の首を短剣で切り落とし、ベトリアの街へと持ち帰った。司令塔を失ったアッシリア軍は動揺し敗走。町は陥落から逃れた。 「幼児虐殺」:新約聖書のマタイによる福音書のエピソード。この世に新たな王が生まれるという知らせを聞いたヘロデ王は、自らの地位を揺るがしかねないその存在を恐れ、ベツレヘムにいる2歳以下の全ての男子を殺すよう命を出す。この危機をお告げで知ったヨセフとマリアはエジプトに逃れ、イエスは虐殺から逃れたが、多くの男子が虐殺された。この幼児虐殺によって亡くなった幼子たちはキリスト教最初の殉教者とされ、聖人として讃えられる。 | ||
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
ブノワ・アレ(T)指揮ラ・シャペル・レナーヌ [ターニャ・アスペルマイヤー(S) ジュリアン・フライムート(A) ヘンニヒ・カイザー(T) エックハルト・アベル(Br)他、(声楽陣他12名)] | ||
録音:2012年10月14日、ライヴ。1972年生まれのブノワ・アレは、テノールとしてキャリアをスタート、ヘレヴェッヘの指揮の下で研鑽を積んで次第に指揮も自ら行うようになり、2001年にラ・シャペル・レナーヌを結成した。既に K617 からシュッツのシンフォニア・サクラ、他レーベルからもバッハの受難曲をリリースし、こだわりのある版を選択している。メサイアの録音に際しては、セッション録音での細切れ演奏をきらい、ライヴでの通し演奏を、という希望を持っていたといい、その通りのリリース。一切の虚飾を排し、メサイアに込められたキリストの物語の重みをえぐりだすような、真摯な音楽を展開している。 | ||
Benjamin Righetti - Franck & Brahms: Chorals フランク:コラール〔第1番 ホ長調/第2番 ロ短調/第3番 イ短調〕 ブラームス: わがイエスよ、われを導き給え Op.122 No.1 /敬愛するイエスよ Op.122 No.2 / 一輪のばらが咲いて Op.122 No.8 /おお汝、信心深い人はいかに至福なるか Op.122 No.6 / わが心は喜びにみちて Op.122 No.4 /おお神よ、汝やさしき神よ Op.122 No.7 / 装え、愛する魂よ Op.122 No.5 /心から私は願う Op.122 No.9 /心から私は願う Op.122 No.10 / おおこの世よ、われ汝より去らねばならぬ Op.122 No.3 /おおこの世よ、われ汝より去らねばならぬ Op.122 No.11 ベンジャミン・リゲッティ(Org) | ||
1982年生まれのスイス期待のオルガニスト、ベンジャミン・リゲッティ。前作J.S.バッハのトリオ・ソナタ(K617-223)に続くK617レーベルからのセカンド・アルバムはフランクの3つのコラールとブラームスの11のコラール前奏曲、ともに晩年の作品。フランクの3つのコラールはオルガン作品の中でもひと際有名な傑作で、この曲はフランクが生涯の最後に作曲した作品。とりわけ有名な第3番は演奏機会にも恵まれている華麗な作品。バッハ風のトッカータ主題とアルペジオが交互にあらわれた後、コラール旋律が演奏され、その後 イ長調の叙情的なアダージョを経て、再びコラール旋律とトッカータがからみ合いながら、最後は大音響と共に壮大な結末へと到達する。まるで、フランクの人生の最後を飾るような壮大な作品。一方、ブラームスの11のコラール前奏曲 Op.122。この作品は1896年5月20日にクララ・シューマンが他界してしまったあと、ブラームスは「この世では、すべてが空しい」と語り、その後作曲された。翌年自身の生涯を閉じることになったということを考えると祈りに満ちた非常に感慨深い作品。 | ||
テオドール・グヴィ(1819-1898): ピアノ三重奏曲第2番 Op.18 (1855頃) /弦楽五重奏曲第6番 イ短調(1890) ドニ・クラヴィエ五重奏団 | ||
録音:2013年6月14日-16日、聖オーギュスタン礼拝堂、ヴァレリスタル。初録音か? テオドール・グヴィはフランスの作曲家ながら、ドイツとの係争地帯だったザール地方の出身のため、両国の文化に引き裂かれ、正当な評価を受けずにきた不遇の天才。彼の作品復興に力を入れているK617レーベルが、未知の室内楽作品を世に出した。弦楽五重奏曲第6番はヴァイオリンではなくチェロが2本という珍しい編成だが、いずれもサン=サーンスを思わす均整のとれた古典派風書法が光り、さらに独特な美しいメロディにあふれている。マゲローヌ・レーベルからレイナルド・アーン作品集をリリースして話題となったドニ・クラヴィエ率いるドニ・クラヴィエ五重奏団は19世紀フランスの室内楽作品の発掘・紹介に力を入れる団体。フランス伝統の音色が非常に魅力的。 | ||
モーツァルト:4手のための作品集 ソナタ〔ハ長調 KV.521 /ヘ長調 KV.497 〕/ロンド イ短調 KV.511 /アンダンテと変奏 ト長調 KV.501 アリーン・ジルベライヒ、マルタン・ジェステル(Fp) | ||
ジルベライヒは、パリ国立高等音楽院をアナリーゼ、音楽史、そしてクラヴサンのクラスを首席で卒業後、トン・コープマンに薫陶を受けた。ミンコフスキ率いるレ・ミュジシャン・ドゥ・ルーヴル=グルノーブルなどとも共演を重ねているベテラン。ハ長調 KV521のソナタも、フォルテピアノの響きで聴くとまた新しい魅力を感じ取ることが出来る。余裕のある息遣いのアンサンブルで、ゆったりとたのしめる1枚。 | ||
17世紀、オランダの黄金時代〜スウェーリンク:チェンバロのための作品集 詩編歌第23編「主は羊飼い」による変奏曲/みどり児がお生まれになった/「わたしはライン川を渡り」による変奏曲/ レ・レ・レ・ソ・ド・ミ・ファ・ソの音型によるファンタジア(2・3・4声で)/第1旋法によるトッカータd2 / 「わが青春すでに去りぬ」による変奏曲/スペイン風パヴァーヌ/フォルトゥーナに翻弄されて/そうでなくては/ 涙のパヴァーヌ/キリストは光、キリストは太陽/ピリピのパヴァーヌ/いかれたサイモン)/ファンタジア(3声)g2 セバスティアン・ヴォンネール(Cemb) | ||
使用楽器:エミール・ジョバン復元・製作〔モデル:リュッケルス、1612年製作〕。名ばかりが先行する巨匠、嬉しい名演で傑作集が。俊英が古雅なる復元楽器で、貴重なチェンバロ作品を。 |