パレストリーナ:ミサ・ベネディクタ・エス グレゴリオ聖歌:ベネディクタ・エス ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):御身祝らせたもう、天の女神(ベネディクタ・エス) ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・ パレストリーナ(1525頃-1594):ミサ・ベネディクタ・エス ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1981年、マートン・カレッジ・チャペル、オックスフォード。1990年代後半に出ていた輸入盤品番:454 901-2/旧国内盤品番:NSC-111, PHCP-1912(以上、すべて廃盤)。 パレストリーナの「ミサ・ベネディクタ・エス」は、グレゴリオ聖歌を基にしたジョスカン・デ・プレの「御身祝らせたもう、天の女神(ベネディクタ・エス)」に基づくパロディ・ミサ。パレストリーナの数多いミサ曲の中でも最も長大な部類に属する作品だが、タリス・スコラーズの一瞬たりとも緩みのない精緻な歌唱は曲の長さを感じさせない。 | |||
ロシアン・ポリフォニー〜東方正教会聖歌集 作曲者不詳:12声のモテトゥス「主は御民に」(パルテス聖歌) イワン雷帝:われら、栄光の冠によりて(単声) 作曲者不詳:中世のモテトゥス(3声)〔主の御名は/わが若き日々より/おお、いと聖き乙女よ/ わが神は/聖なる神/ヘルヴィムの聖歌〕 作曲者不詳:声のモテトゥス「かつて紅の海に」(パルテス聖歌) イゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971):主の祈り/神の御母よ、喜べ セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):主の祈り ジョン・タヴナー(1944-2013):四旬節第五週木曜日のカノン ドミトリー・ボルトニャンスキー(1751-1825)/ピーター・フィリップス編曲:いくとせも ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1982年。一時2枚組で再発されたがそちらが廃盤になり、当盤が CD-R 製版で復活。 タリス・スコラーズとしては比較的初期の作品に属する。ロシア正教の聖歌は他にも決して録音は少なくなく、あえてタリス・スコラーズで聴かなければならない必要性は希薄なような気がするが、それは大間違い。タリス・スコラーズがここで取り上げている前半の中世の作品は、ロシアが17世紀後半、極端な欧化政策に踏み切るまえから、その最中にかけてのモテトゥス。当然記譜法はロシア独特のネウマ譜で、西欧の一般的なネウマ譜とはまったく違う、独自のもので、その解読は難解だといわれてきた。作品を耳にすればすぐにわかると思うが、旋律線や音程関係は複雑極まり、調性さえ不明瞭、到底五線譜では表現できそうもないものなのだ。むしろアジアの民族音楽に似たフィーリングが指摘されることもあるという。これを解読・復元して演奏するタリス・スコラーズのチャレンジは高く評価され、名アルバム「アレグリのミゼレーレ」(CDGIM-339)と合わせ、彼らがヨーロッパで広く認知されるきっかけのひとつになったといって過言ではない。 そしてこのアルバムの後半には、近・現代の聖歌が収録されているが、それによりロシアの歩んだ極端な西欧化の歴史が時系列で浮き彫りにされてくる。このように一貫した流れを持った名アルバムなのだ。 | |||
パレストリーナ:ミサ・ニグラ・スム グレゴリオ聖歌「ニグラ・スム〔私は、色は黒くても美しい〕」 ジャン・レリティエル(1480頃-1552以後):モテット「ニグラ・スム」 ジョバンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1611):ミサ「ニグラ・スム」 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):モテット「ニグラ・スム」 アンドレアス・デ・シルバ(1475/80頃-1530頃):モテトゥス「ニグラ・スム」 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1983年。 旧約聖書の一節「ニグラ・スム(私は、色は黒くても美しい)」を歌詞にもつ曲は16世紀から17世紀にかけてかなりの数の作曲家の手によって作られたという。タリス・スコラーズは音楽的な関連も十分な考慮に入れ、「ニグラ・スム」の歴史を時系列で示してくれる。レリティエルの作品はグレゴリオ聖歌の音型を用いている。パレストリーナのミサはもともレリティエルのモテットを下敷きにして作曲されたもの。このように、配列が考え抜かれ、それぞれの曲が綿密に関連づけられたコンセプト・アルバムなのだ。 | |||
俗謡:西風 ジョン・タヴァナー(c.1490-1545): 西風ミサ/ミサ・グローリア・ティビ・トリニタス |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
旧譜カップリング変更。このCD、1986年に初めてCD化されたときは、今回の前半部分(俗謡:西風と西風ミサの大半)が含まれず、代わりにタヴァナーのレスポンソリウム「安息日が過ぎて」が収録されていた。これは1984年に初発売されたLPと全く同じ曲目だった(収録時間は46'38")わけだが、今回、1993年に初リリースされたアルバム「西風」からタヴァナーの「西風ミサ」のみを抜き出しこちらへ収録、さらにLPに含まれていた「西風ミサ」のルロイ・キリエもあわせて収録、再発されることとなった。これにより、収録時間は79'19"となる。 アルバム全体のタイトルはあくまで「ミサ・グローリア・ティビ・トリニタス」のまま変更がなく、そしてジャケットの絵柄もLPの頃から変わっていないので旧盤とお間違えのないように。 今回のカップリング変更により、チューダー王朝の時代を生きたジョン・タヴァナーの二大代表作が見事なコントラストを形成することになる。 | |||
ジョン・タヴナー(1944-2013): 光のイコン/埋葬式のイコス/子羊 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
2014年 GIMSE-404 で曲目追加再発売されたが、そちらは廃盤となり、当盤がCD-R製版で復活。 | |||
トマス・タリス(1505頃-1585): 御身よりほかにわれは(40声のモテット)/聖なる神/ 世の救い主よT/世の救い主よII/誉れある神のみ母よ/ 主よ、われらを哀れみたまえ/使徒らは口々に |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
トマス・タリス(1505頃-1585):英語によるアンセム全集 もし汝われを愛さば/聴け、声と祈りを/新たな聖訓を/ 主よ、汝の聖霊を与えたまえ/清めたまえ、主よ/ まことにわれ汝に告げん/主よ、思い出すことなかれ/ 大主教パーカーのための詩篇曲/深き淵より/ おお主よ、汝にすべてをゆだねん/キリストは復活し/ 汚れなき者に祝福あれ |
ピーター・ フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:1986年。 タリスのアンセムは、当時咲き誇っていたきらびやかなポリフォニー・スタイルではなく、ホモフォニーという簡潔で厳格なスタイルで書かれているが、タリス・スコラーズは、こうした作品に対しても旋律線の扱いに吟味を重ね、タリスの音楽の影にあるデリカシーを浮かび上がらせる。なお、「大主教パーカーのための詩篇曲」はヴォーン・ウィリアムズの名作「タリスの主題による幻想曲」のあの「主題」。 | |||
パレストリーナ(1525頃-1594):ミサ・ブレヴィス(4声) ジョヴァン・レオナルド・プリマヴェー(1540頃-1585): マドリガーレ「私の喜びが生まれる〔ナシェ・ラ・ジョイア・ミア〕」(6声) パレストリーナ:ミサ「ナシェ・ラ・ジョイア・ミア」(6声) ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1986年。タリス・スコラーズのパレストリーナ録音の中でも最初期に属するもの。パロディー・ミサ「ナシェ・ラ・ジョイア・ミア」の原曲となったプリマヴェラの作品は、未だこれが唯一の録音だろう。 | |||
ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521): ミサ「パンジェ・リングァ」/ミサ曲「ラ・ソ・ファ・レ・ミ」 グレゴリオ聖歌:パンジェ・リングァ ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1986年、マートン・カレッジ・チャペル、オックスフォード。1988年度レコード芸術誌レコード・アカデミー賞受賞盤。1990年代後半に出ていた輸入盤品番:454 909-2/旧国内盤品番:DMS-7, NSC-29, NSC-272, PHCP-1901, MCDGIM-009(以上、すべて廃盤)。 | |||
クリスマスのキャロルとモテット集 [中世のキャロル] 作曲者不詳:天使は乙女に/さあ歌おうノエルを、皆の者よ/ イエスを生みしばらほどに/ノエル「神はあなたを守ります」 [コヴェントリー・キャロル] 作曲者不詳:ラレイ「私は見た」/ラリ・ルラ・小さき子よ ウィリアム・バード(1543-1623):ララバイ [アヴェ・マリア集] ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):アヴェ・マリア フィリップ・ヴェルドロ(1470-1552頃):アヴェ・マリア「汝は祝福され」 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611): アヴェ・マリア/アヴェ・マリア(二重合唱) [ドイツ・コラール集] ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):ばらの花は育つ ヒエローニムス・プレトリウス(1560-1629): 愛しいヨゼフ、私のヨゼフ/甘き喜びをもって ミヒャエル・プレトリウス/バッハ:目覚めよと呼ぶ声が聞こえ ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
中世からバロックまでのクリスマスを巡る祈りの音楽。「目覚めよ〜」は、第1節から2節までがプレトリウス、第3節がバッハの編曲によるもの。1986年の録音で、世界中でベスト・セラーを記録したタリス・スコラーズならではのクリスマス・アルバム。 | |||
ウィリアム・バード(1543-1623): 大礼拝曲(グレイト・サーヴィス) 〔ヴェニテ/テ・デウム/ベネディクトゥス/クレド/マニフィカト/ヌンク・ディミッテス〕/ 3つのアンセム 〔おお主よ、御身のしもべエリザベスが(5声)/ おお神よ、高慢なる者らが(6声)/神に向かいて喜びもて歌え(6声)〕 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1987年。 世界的なベストセラーになった1984年録音の「3声・4声・5声のミサ」(歌詞:ラテン語)[CDGIM-345] に続くタリス・スコラーズのバード。イギリスの国教が英国国教会とカトリックの間で揺れ動いた時期を生きたバードの作品はラテン語と英語、両方の作品を書いていたわけだが、これは英語による作品。中でも大礼拝曲は44分を要する大作で、バードの英語による作品の代表作とされる。タリス・スコラーズが「お国もの」を演奏して危なげがあろうはずがなく、崇高なハーモニーが聴く者を魅了する。 | |||
ビクトリア(1548-1611):死者のための聖務日課 〔レクツィオ「わが心は生活に疲れたり/レクイエム/わがハープは悲しみの音に変わり/主よ、われを解き放ちたまえ〕 アロンソ・ロボ(1555-1617):わがハープは悲しみの音に変わり ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1987年、セント・ジョン教会、ロンドン。 | |||
クレメンス・ノン・パパ(1510頃-1555頃): 羊飼いよ、地にて何を見たるか/ ミサ「パストーレス・クイドナム・ヴィデスティス〔羊飼いよ、地にて何を見たるか〕」/ これらの町が受けし試練のことを/父よ、われらは天に対し/われはシャロンの花 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
ウィリアム・コーニッシュ(?-1523): サルヴェ・レジナ/マリアよ、めでたし/ キリストの母なる処女よ、喜べ/マニフィカト/ ああ、ロビン/さようなら、わたしの心の喜びよ/ さようなら、心よ/悲しみにくれて/ スターバト・マーテル |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
カルロ・ジェズアルド(c.1561-1613): 聖土曜日のためのレスポンソリウム(6声)/ 聖母マリアの4つのモテトゥス 〔めでたし、優しきマリア(5声)/ つねにけがれなき祝福されしマリアと(5声)/ めでたし、天の女王(5声)/ マリアよ、恩恵のみ母(5声)〕 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
初リリース:1987年。 現在までのところ、タリス・スコラーズによる唯一のジェズアルド録音。ジェズアルドというとどうしても「妻殺し作曲家」の逸話ばかりが先行してしまい、演奏の際にもジェズアルドの持ち味だった半音階進行や不協和音の部分が極端に強調されてしまう感なきにしもあらずだが、タリス・スコラーズは十分に抑制されコントロールの効いた表現を用いる。ルネッサンス・ポリフォニーの時代から初期バロックへの過渡期を生きたジェズアルドだが、タリス・スコラーズはジェズアルドの音楽的ルーツであるルネッサンス・ポリフォニーの均整のとれた美しさをその音楽から導き出して見せ、世界を驚嘆させた。 | |||
ジョン・シェパード(1515頃-1558):生涯の真中で 生涯の真中で/すべての救い主なるキリストよ/ タルシスと島々の王らは/この聖なる儀式にあたり/ 主よ、御身が手に〔I/II/III〕/御言葉は肉となり給い |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:1989年。 シェパードもタリスやタイと並んでイギリス16世紀の重要な作曲家。イギリスが国教会からカトリックへ、そして再び国教会へと揺れ動いたこの時期に王室音楽家として活躍した人。タリス・スコラーズがイギリスの作品に対峙して危なげなどあろうはずもない。有名な「生涯の真中で」はこのアルバムにおさめられた中で最も長い曲で、切れ目なく20分以上かかる長大なものだが、均衡のとれた明快な響きは一瞬たりとも崩れることはなく一気呵成に流れ、聴くものを圧倒する。 | |||
ソールズベリー聖歌集 真夜中のミサ(クリスマスの第1ミサ) 4つのイムヌス 〔すべての者の救い主なるキリストよ/ 来たれ、諸民族の救い主よ/世の救い主なる主よ/ 日の出より、日が地に沈むまで〕 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
中世イギリスでは、ソールズベリーとヨークの教区を中心に、イングランドとウェールズの広い範囲で用いられた慣用的典礼と聖歌があった。これはグレゴリオ聖歌から独自に進化したもので、「ソールズベリー聖歌」と呼ばれる。通常は高声部に女声を用いて美しきポリフォニー(多声)を聴かせるタリス・スコラーズだが、このディスクは男声のみで、単旋律のソールズベリー聖歌を神秘的に聴かせる。 | |||
オルランド・ラッスス(1532-1594): その口で私に口づけを(オスクレトゥル・メ)(8声)/ ミサ「オスクレトゥル・メ」(8声)/今日、聖霊降臨の日は来たりぬ(6声)/ 恐れと震えが(6声)/うるわしき救い主のみ母(8声)/ めでたし女王、あわれみ深きみ母」(8声)/ めでたし、天の女王」(6声)/天の女王、喜びませ(7声) ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1990年。ラッススが自ら作曲したモテトゥス「その口で私に口づけを(オスクレトゥル・メ)」をもとにしたパロディー・ミサをメインに、他のモテトゥスも付け加えたもの。 | |||
ジョスカン・デ・プレ: ミサ「ロム・アルメ・スーペル・ヴォーチェス・ムジカーレ」/ ミサ「ロム・アルメ・セクスティ・トニ」 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:セント・ピーター&セント・ポール教会、ノーフォーク、イギリス。解説:ピーター・フィリップス。 『(第6旋法によるミサ・ロム・アルメの)この最後の〈アニュス・デイ〉で実際に聞こえてくるサウンドは、きわめて馴染みのないもので、どちらかと言えば、フィリップ・グラスといった現代のミニマリストの手法を想起させる。ジョスカンの並外れた作曲技術のこういった異なる側面のすべてを見せてくれるという点で、このミサ曲は、当時のもっとも偉大な作曲家の地位を長く保ったひとりの人間の、最高の作品のひとつとして、位置づけられなければならないのである。』(ピーター・フィリップス/ブックレット解説より〔訳:SOREL〕)。 | |||
パレストリーナ(1526頃-1594): アスンプタ・エスト・マリア(マリアは天に昇らされたまいぬ;モテット)/ ミサ「アスンプタ・エスト・マリア」/ シクト・リリウム(いばらの中のゆとりのごとし;モテット)/ ミサ「シクト・リリウム」 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
マヌエル・カルドーソ(1566頃-1650): レクイエム/ 4つのモテット〔死せるにあらず/わが魂は渇望す/罪びとなりし声が/されど、われらことほがん〕/ 第2旋法によるマニフィカト ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1990年。 カルドーソの音楽は高音旋律にまとわりつく無限ループのようなポリフォニーが特徴。得体のしれないこの陶酔感はカルドーソ独自のもの。"wonderful, timeless polyphony"――Organists' Review誌のこの批評が示すように、このディスクで聴けるカルドーソのポリフォニーはまさに至福。イベリア半島の音楽をやらせてもタリス・スコラーズの演奏はすばらしい。 | |||
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):聖週間聖務曲集 聖木曜日のためのレスポンソリウム 〔わが友は/悪の商人ユダは/わが弟子の一人が/われは罪なき羊のごとく/一時間われとともに/人々の長老らは〕/ 聖金曜日のためのレスポンソリウム 〔汝らは強盗に向かうがごとく/暗闇となりぬ/われ、わが愛する生命を/ 彼らはわれを悪人の手に引き渡し/不信心なる者、イエスを引き渡しぬ/わが目は涙にくれぬ〕/ 聖土曜日のためのレスポンソリウム 〔われらが牧者は去りたまいぬ/おお、道ゆくすべての者よ/見よ、いかに正しき者死すとも/ 地上の王らは立ち上がり/われは墓穴に下りし者のうちに/主が葬られたまいし後〕 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
「聖週間のためのレスポンソリウム」は、復活祭の前、キリストの受難をしのぶ一週間の間に、教会の礼拝で歌われる聖週間のための聖務曲集の中に含まれるもの。 聖金曜日がいわゆる「受難の日」である。「死」「受難」というテーマをビクトリアが扱うとき、その表現意欲は最高潮に達し、作品は神秘的な光りを放つ。1585年、ローマで出版されたこの作品は、同時期にまとめられた「レクツィオ」と並び、ビクトリアの創作活動の頂点をなすもので、まさに人類に残された至宝と呼ぶにふさわしい、名作中の名作。タリス・スコラーズの純度の高い歌が、受難の真実を熱く語り、聴く人の魂を揺さぶる。バッハの「マタイ」にさえ劣らぬ、受難を描いた感動的な作品であることに気づかされる。 | |||
ハインリヒ・イザーク(c.1450-1517): 使徒のミサ(ミサ・デ・アポストリス)(6声) 〔キリエ/グローリア/サンクトゥス&ベネディクトゥス/アニュス・デイ〕/ モテトゥス集 〔至高なる羊飼いよ(6声)/あなたは全く美しい(4声)/ 天の王子様(レジナ・チェリ)(5声)/私は復活した(6声)/いとも賢きかの処女が(6声)] ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1991年。 イザークはジョスカン・デ・プレの同時代人。「使徒のミサ」は当時のドイツのミサ曲の慣習に従って、4つの部分から成っており、クレドが含まれない。その悠然として威厳のあるイサークのミサはピーター・フィリップスのゆったりとしたテンポ設定もあって、これ以上は無いというほど荘厳に響く そしてイザークの傑作モテトゥス、中でも「至高なる羊飼いよ」「いとも賢きかの処女が」は、ピーターフィリップス自身、ライナー・ノートの中で「ルネサンスの中では誰も太刀打ちできない」と書いている素晴らしい作品。タリス・スコラーズの崇高のハーモニーが、これらイザークの傑作をまばゆいばかりに輝かせる。 | |||
トマス・トムキンズ(1572-1656): 第3サーヴィス、またはグレート・サーヴィス(10声)/ 7つのアンセム〔ダヴィデが聞いたとき(5声)/そしてダヴィデはこの声で(5声)/ すべての知恵の源である全能の神よ(5声)/ああ悲しいかな(6声)/強く、雄々しくあれ(7声)/ 新しい歌を主に歌い(7声)/神よ、高ぶる者が逆らって立ち(8声)〕 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
トマス・トムキンズはバードの時代からパーセルに代表される初期バロックまでの橋渡しをしたイギリスの宗教音楽作曲家で、マドリガル作品などは現在に至るまで歌い継がれる傑作を数多く残した。 ここにおさめられた「グレート・サーヴィス」は英国国教会のために英語で書かれた作品で、トムキンズの残した最も大規模な宗教音楽として名高い。曲はテ・デウム、ジュビラーテ、マニフィカト、ヌンク・デミッティス(シメオンの頌歌)の四章からなり、当時の宗教音楽としては異例の、全体の演奏時間が30分を超える規模を誇る。トムキンズは10もの声部を用いて自らのポリフォニー技術を駆使しこの作品を仕上げており、それだけに調和のとれたバランスを保つのは至難の技だろうと想像されるが、タリス・スコラーズは完璧の上をいく、驚異のアンサンブルでこの大作を聞かせる。10声部もあるように聞こえない透明度は聴く方が空恐ろしさを覚えるほど。 | |||
トマス・タリス(1505頃-1585):エレミヤの哀歌 エレミヤの哀歌I/エレミヤの哀歌II [ミーン・モテット] 主よ、わが過ちをお清めください/不敬な者に捨てさせよ/ 私には見えます/聖なる宴よ/断食し泣きながら [トレブル・モテット] 救いなるいけにえよ/あなたの御手に/光より生まれた光よ/ アンティフォナ「幸あれ、汚れなき処女よ」 |
ピーター・ フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:1992年。 ルネサンスの時代からバーンスタインに至るまで多くの作曲家たちの感性を刺激する「エレミヤの哀歌」の代表的な傑作がこのタリスの作品。すでに多くの団体による演奏があるが、タリス・スコラーズの演奏上のポリシーはフィリップス自ら書き表しているように「脱神話」。大げさな抑揚や、情緒を取り去り、明快な響きに徹したこの演奏が、結局作品そのものの魅力をより大きく引き出している。 | |||
アントニー・ブリュメル(1460頃-1520頃): ミサ曲「見よ、大地が大きく揺れ動き」/ 哀歌「主はシオンの娘の城壁を打ち壊そうと思われた」/ マニフィカト 第2旋法 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
タヴァナー、タイ、シェパード:ミサ「西風」 ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):ミサ「西風」 クリストファー・タイ(1505頃-1572頃):ミサ「西風」 シェパード(1515頃-1558):ミサ「西風」 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
俗謡の「西風」のメロディを定旋律とした3人の作曲家のミサをまとめたアルバム。これらの曲がイギリスにおいて世俗曲を定旋律とした最初のミサ作品であると伝えられる。中世イギリスの宗教作品において、タリス・スコラーズの右に出るものはいないことをあらためて実感させる一枚で、器楽的な動きの多い旋律を、唖然とするほどのみごとさで歌いきってゆく彼らのうまさには脱帽するしかない。 | |||
ドゥアルテ・ロボ(c.1565-1646): レクイエム(6声)/ ミサ「ヴォクス・クラマンティス」(6声) |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:1992年。 ドゥアルテ・ロボはモンテヴェルディとほぼ同世代を生きたポルトガルの作曲家。スペインのアロンソ・ロボ(c.1555-1917)とは全くの別人だが、時々混同される。 この2曲はどちらも1639年に出版されたミサ曲集から取られている。ピーター・フィリップスはトマス・ルイス・ビクトリアに影響を受けたこの作曲家の「レクイエム」に類似性を見いだしている。 明るさを基調としながらもどこか物憂げなポルトガルの宗教音楽に、このディスクによって目覚めたと言う人は少なくないようだ。 | |||
ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521): 万物の連なりを越えて チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565頃): ミサ「万物の連なりを越えて」/不幸な私/ 主よ、私に許しを/アヴェ・ロジナ・チェロールム/ わが園に下り |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
ロバート・ホワイト(1538頃-1574): マニフィカト/汝はわが受く分なり/天の元后/ 光にして日なるキリスト〔 III / IV 〕/ 主、汝にこたえたまわんことを/エレミヤの哀歌 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599):モテトゥス「マグダラのマリアと別のマリアは」 アロンソ・ロボ(1555-1617): ミサ曲「マリア・マグダレーネ」(6声)/ モテトゥス集〔おお主よ、何と心地よきことか(6声)/汝の足は何と美しきことか(6声)/ めでたし、天の女王(5声)/わがハープは悲しみの音に変わり(6声)/ われはわが救い主が生きたまえるものと信ず(4声)/ われは生きたるゆえ、と主は言いたもう(4声)/めでたし、マリア(8声)〕 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
ルネサンス期のスペインにおいてビクトリアのよきライヴァルだったと言われるアロンソ・ロボ。ここにおさめられたミサ「マリア・マグダレーネ」は師ゲレーロの「マグダラのマリア」を下敷きにしたパロディー・ミサ。ビクトリア同様、タリス・スコラーズの歌唱は完璧。 | |||
ヤコブ・オブレヒト(1457/8-1505): ミサ「優しいアリア」 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
ミサ「優しいマリア」は、俗謡旋律による最も長いミサ曲として有名。ちなみにこの盤での演奏時間は69分25秒。声楽技術的にも、人間離れした技巧を演奏者に要求する作品で、各声部の動きは複雑、かつ技巧的で、一瞬の油断もならない。それが人間の息の限界を超えて延々と続く。この作品が名曲であるとわかっていても取り上げられる機会が少ないのは、その技巧的な困難さも一因だといわれている。タリス・スコラーズはその困難極まりないこの曲に挑戦して見事な成果をあげ、発売当時話題になった。 | |||
クリストバル・デ・モラーレス(1500頃-1553): ミサ・シ・ボナ・スシェピームス (ミサ「かくもよく」) フィリップ・ヴェルドロ(1520-1550頃活躍): かくもよく トマ・クレキヨン(1505/1510頃-1557): キリストのしもべ、アンドレア |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
トマス・タリス(1505頃-1585): ミサ・プエル・ナートゥス・エスト・ノビス (幼子われらに生まれ) |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
クリスマス(主の降臨の祝日)の第3ミサ「幼子われらに生まれ」を定旋律として1554年に作曲されたものと推定されている作品で、ラテン語によるミサ曲。1998年に初リリースされたもので、タリス・スコラーズによる定評あるタリス。 | |||
オケゲム:ミサ「ド・プリュ・ザン・プリュ」 ミサ「オ・トラヴァイユ・シュイ」 ジル・バンショワ(1400頃-1460): だんだんと(ド・プリュ・ザン・プリュ) ヨハンネス・オケゲム(1425頃-1497): ミサ「ド・プリュ・ザン・プリュ」 バルバンカン または オケゲム: シャンソン「私が悩んでいることを」 (オ・トラヴァイユ・シュイ) ヨハンネス・オケゲム: ミサ「オ・トラヴァイユ・シュイ」 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
当時流行したシャンソンを旋律に用いて作曲されたオケゲムの2つのミサがおさめられている。1996年の初リリースで、オケゲムの没後500年を記念したディスクだった。それまで16世紀の作品を中心に演奏してきたタリス・スコラーズが15世紀の作品に初挑戦したという意味でも話題になった。また、世俗作品に比べてあまりにも録音が少ないオケゲムの宗教作品のカタログを埋める意味という意味からも、このディスクの登場は歓迎された。ここでもタリス・スコラーズは、いつも通りの純度の高いハーモニーを聴かせることはもちろん、オケゲム特有の長い旋律にも強みを発揮。世界中からの絶賛を受けることになった。 | |||
ジョン・ブラウン(1490年頃活躍): イートン・クワイアブックからの音楽 サルヴェ・レジナ I/ キリストの十字架のもとに立ちたまえり/ スターバト・マーテル/ オー・レジナ・ムンディ・クララ/ おお、マリア、救い主の御母よ |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:2005年、セント・ピーター&セント・ポール教会、イギリス。 2002年にゴンベールの「マニフィカト V-VIII」(CDGIM-038)を発売して以来3年、タリス・スコラーズが満を持して贈る新作は、イギリス作曲家ブラウンの作品。ブラウンは、中世・ルネサンスの作品を幅広く録音しているタリス・スコラーズにとっても初めて取り上げる作曲家であり、彼の最高傑作といわれる「スターバト・マーテル」、「キリストの十字架のもとに立ちたまえり」が収録されていることもファンには興味深いところ。 ジョン・ブラウンは1490年頃に活躍したとされているが、その人物は現在にいたってもまだ確実には特定されておらず、彼に関する全ての情報は推測に基づくものである。ブラウンのほとんどの作品はイートン・クワイアブック(初期テューダー王朝の宗教曲を伝える貴重な資料)に収められていたが、写譜のいくつかが消失しており、完全な形で残っているのは極めて少ない。 | |||
ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃):「白鳥の歌」 諸聖人の祝日のためのアンティフォナ 第1旋法によるマニフィカトI(SATTBB) アンティフォナ/大アンティフォナ 第2旋法によるマニフィカトII(ATTBB) アンティフォナ/主の降誕のためのアンティフォナ 第3、第8旋法によるマニフィカトIII(SATTTTBB) アンティフォナ/聖母マリアのためのアンティフォナ 第4旋法によるマニフィカトIV(AATTBB) アンティフォナ |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:2001年、セント・ピーター&セント・ポール教会、ノーフォーク、イギリス。 ニコラ・ゴンベールの「白鳥の歌」という別名を持つマニフィカト。全8曲からなる作品だが、当盤に収録されたのは最初の4曲。 | |||
ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃): 白鳥の歌〜マニフィカト V - VIII 夕べの祈りのための第2アンティフォナ、キリスト聖体祭/ マニフィカトV 第5旋法/アンティフォナ/ 夕べの祈りのための 第1アンティフォナ、めでたし聖母マリア/ マニフィカトVI 第6旋法/アンティフォナ/ 夕べの祈りのための 第1アンティフォナ、マグダラの聖マリア/ マニフィカトVII 第7旋法/アンティフォナ/ 夕べの祈りのための第1アンティフォナ、顕現祭/ マニフィカトVIII 第8旋法/アンティフォナ |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:2002年、セント・ピーター&セント・ポール教会、ノーフォーク、イギリス。フランドル楽派の巨匠ゴンベールの代表作マニフィカト全8曲が完結。 ゴンベールは16世紀に活躍したフランドルの作曲家兼歌手。ジョスカン・デプレの弟子と伝えられている。ゴンベールは宮廷付きの作曲家ではなかったようだが、神聖ローマ皇帝カール五世とは密接な関係があり、主要な行事のために書いた作品も多い。しかしゴンベール、どうやら宮廷で大変なことをしでかしてしまったようなのだ。それでこのマニフィカトが生まれたらしい。それについてはニュー・グローヴ音楽事典に下記のように紹介されている。 ・・・・・・ゴンベールは宮廷に使える少年に暴行を加えたためガレー船漕ぎの刑に処せられ一時期外洋へ流刑されたが、刑期中に一連の「白鳥の歌(辞世の曲)」を作曲し、それにより皇帝の恩赦と聖職禄を得て、平穏のうちに生涯を閉じることができたという。これらの「白鳥の歌」とは晩年52年の日付のある写本に残る一組のマニフィカトのことと思われる・・・・・・(講談社/ニュー・グローヴ音楽事典 George Nugent/訳:美山良夫 より) この作品が美しくもどこか悲哀に満ちた響きを持つのは、つらいガレー船での苦役が心理的に作用していたのかもしれない。いつもながらのタリス・スコラーズの人間業とは思えない名唱が、21世紀のわれわれに、500年前、波瀾に満ちた人生を送ったゴンベールの、美しき「白鳥の歌」を再認識させてくれる。 | |||
タリス・スコラーズのジョスカン Vol.3 ジョスカン・デ・プレ(c.1440-1521): 無名のミサ(ミサ・シネ・ノミネ)/ フーガによるミサ(ミサ・アド・フガム) |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
2007年6月の来日時インタビューでも語っていたように、ピーター・フィリップスはジョスカン・デ・プレのミサ曲全曲録音へ積極的に取り組んでおり、今回、遂に全曲録音を決意! 彼の通算3枚目となるジョスカンのミサ曲集、「フーガによるミサ」では「サンクトゥス&ベネディクトゥス」、「アニュス・デイI、II&III」の2曲で通常版に加え演奏時間の短い異版を収録している。当全集シリーズは今後さらに6枚が予定されており、全9巻で完結の見込み。 アレグリのミゼレーレ待望の再録音(CDGIM-041)、デビュー録音「イギリスのマドリガル集」(GIMSE-403)の初CD化、ウィリアム・バードのベスト盤(CDGIM-208)のリリース、そして来日公演での日本公演通算100回&世界公演通算1500回達成など、過去最高と言っても過言ではないシーズンを過ごしたピーター・フィリップス&タリス・スコラーズのジョスカンは、1987年のグラモフォン賞大賞に輝き現在もベストセラーとして親しまれているミサ曲「パンジェ・リングァ」(CDGIM-009/MCDGIM-009)、そして1989年に発売され、こちらも数々の賞に輝いた「ミサ・ロム・アルメ」(CDGIM-019)の2枚がこれまでにリリースされている。世界最高のア・カペラ・グループとして古楽界に君臨し、20年以上にわたってジョスカンの作品を歌い続けてきたタリス・スコラーズだからこそ実現させることの出来る壮大なプロジェクトがここにスタートする。 | |||
フランシスコ・ゲレーロ(1528-1599): ミサ「わが愛する者よ、立ちて急げ」 主よ、いつまでもわれを/アヴェ・マリア/ 主よ、ああ、悲しや/わが愛する者よ、立ちて急げ/ 幸いなる神の母/めでたし、いと聖なる乙女/ 天の后よ、喜び給え |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
ルネサンス教会音楽において世界最高の合唱団としての地位を確立したタリス・スコラーズ。ジョン・ブラウンの「イートン・クワイアブックからの音楽」(CDGIM-036)に続く待望の新作は、16世紀スペインの誇る大家ゲレーロの作品集。知られざる作曲家であったブラウンを収録した前作から一転、まさしく王道とも言えるゲレーロの作品をタリス・スコラーズが取り上げるというのだから合唱ファン、ルネサンス音楽ファンは期待せずにはいられないだろう。しかも今回はGimell、そしてタリス・スコラーズにとって初となるSACD Hybrid盤も併せて登場。サラウンドで響く歌声は、目の前でタリス・スコラーズが歌っているような臨場感を聴き手に与えてくれるはず。 フランシスコ・ゲレーロは16世紀後半のスペイン教会音楽においてビクトリアに次ぐ評価を受け、絶大な存在感を発揮していた大作曲家。師であるモラーレスの推薦を受けたゲレーロは17才の若さでハエン大聖堂の楽長の任につき、1574年には故郷であるセビリャ大聖堂の楽長に就任。ゲレーロが作曲を行った18曲のミサ曲と150曲に及ぶ典礼曲とモテットはスペイン国内のみならず、国外、ラテン・アメリカへも大きな影響を与えたとして知られている。 | |||
タリス・スコラーズ、 「アレグリのミゼレーレ」 「教皇マルチェルスのミサ」を再録音 グレゴリオ・アレグリ(1582-1652):ミゼレーレ ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ ダ・パレストリーナ(1582-1652): スターバト・マーテル/教皇マルチェルスのミサ/ 汝はペテロなり グレゴリオ・アレグリ: ミゼレーレ(デボラ・ロバーツによる装飾版) |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:2005年3月30日-31日&4月3日-4日、オックスフォード、マートン・カレッジ・チャペル。 伝説は再び・・・教会音楽史上不朽の最高傑作を世界最高のア・カペラ・グループが再録音、降り注ぐ神々の歌声が聴き手に届ける美しく深い感動 ――。門外不出の秘曲アレグリの「ミゼレーレ」に新たなる決定盤が誕生! ローマ法王の居城であるバチカン宮殿付属のシスティーナ礼拝堂のためには、様々な作曲家たちが数多くの作品を書き上げてきたが、モーツァルトの逸話があまりにも有名なアレグリ「ミゼレーレ」と16世紀ローマの巨匠パレストリーナによる「教皇マルチェルスのミサ」は、その中でも特筆すべき不朽の名作として現在まで繰り返し演奏されている。 世界最高のア・カペラ・グループ、タリス・スコラーズが、1980年の初録音から20年以上の月日を経て、自らの代名詞とも言うべきアレグリの「ミゼレーレ」を遂に再録音。しかも今回の最新録音盤には、ハイCまで登場する装飾音型を即興風に歌う広く知られた演奏だけでなく、タリス・スコラーズの中心メンバーであるソプラノ、デボラ・ロバーツによる装飾を採り入れた版も収録、2種類の「ミゼレーレ」が楽しめる。加えてパレストリーナの大作、「教皇マルチェルスのミサ」も今回再録音され(旧盤はアレグリ「ミゼレーレ」同様、1980年録音)、システィーナ礼拝堂のために書かれた至高の合唱芸術を収録した究極無二のアルバムに仕上がっている。 名匠ピーター・フィリップスを筆頭にデボラ・ロバーツ、キャロライン・トレヴァー、アンドルー・カーウッド、フランシス・スティールら中心メンバーはもちろん健在。あのレイチェル・ポッジャーの弟ジュリアン・ポッジャーも録音に参加しており、タリス・スコラーズの「現在」を最高のプログラムで堪能することが出来る。 # ブルーレイ・オーディオ盤 (GIMBD-641/CDも付属) 仕様: Blu-ray Disc with All Region Playback and No Video| 1, Ultra Quality Surround Sound 5.1 DTS HD MA 24/96kHz | 2, Ultra Quality Surround Sound 5.1 Dolby True HD 24/96kHz |3, Ultra Quality Stereo LPCM 24/96kHz | Compact Disc for CD players and computers 。 Blu-ray Audio Discは、 Blu-ray 対応機器でのみ再生可能です。当タイトルは音声のみの収録で、ブルーレイ・オーディオ・ディスクにも映像は収録されておりません。予めご了承下さい。 | |||
タリス・スコラーズのジョスカン Vol.4 ジョスカン・デ・プレ(c.1440-1521): ミサ曲「不幸が私を襲い」 (ミサ・マルール・ム・バ)/ ミサ曲「絶望的な運命の女神」 (ミサ・フォルトゥーナ・デスペラータ) |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
解説:ピーター・フィリップス。2007年の来日時のインタビューでは「キャリアを終えるまでにはジョスカンのミサ曲全曲録音を完成させたい」と語るピーター・フィリップスと、タリス・スコラーズによるジョスカンのミサ曲全集第4弾は、枢機卿アスカニオ・スフォルツァのために作曲されたという説がある2曲。「不幸が私を襲い」は、オケゲムやマルティーニの作品とも伝えられている3声の世俗歌曲「不幸が私を襲い」に基づいた通作ミサ曲で、「絶望的な運命の女神」ではビュノワの作と言われる3声の世俗歌曲「絶望的な運命の女神」が用いられている。 | |||
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611): エレミアの哀歌〜 聖木曜日のための哀歌/ 聖金曜日のための哀歌、聖土曜日のための哀歌 フアン・グティエレス・デ・パディーリャ (c.1590-1664):聖木曜日のための哀歌 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
解説:ピーター・フィリップス。1980年3月22日-23日、英国オックスフォードのマートン・カレッジ・チャペルで、タリス・スコラーズの初録音にして永遠の名唱アレグリの「ミゼレーレ」が誕生した。それから2010年で30周年という節目を祝い、タリス・スコラーズにとって Gimell レーベルにおける通算50枚目の録音が登場。 ルネサンス時代スペインにおける最高の作曲家ビクトリアによる、他の作曲家による同曲と比べよりスペイン的とも言われる「エレミアの哀歌」に併せ、スペインで生まれ、当時スペインの支配下にあったメキシコへと渡りプエブラ大聖堂の楽長を務めた、ビクトリアの次の世代を代表する作曲家の一人グティエレス・デ・パディーリャの作品を収録。ビクトリア「レクイエム」(CDGIM-012)と並び立つ新たな名演の誕生! | |||
ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):ミサ曲全集 Vol.5 ミサ曲「祝福されし聖処女」(1497) /第4旋法によるクレド/ めでたし海の星(グレゴリオ聖歌)/ミサ曲「めでたし、海の星」(1486-95) ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
解説:ピーター・フィリップス&ジョン・ミルソム。2011年6月来日時の「ビクトリア没後400周年記念公演」でも各地で究極のポリフォニーを聴かせたタリス・スコラーズ。ピーター・フィリップスが「キャリアを終えるまでには全曲録音を完成させたい」と切望するジョスカン・デ・プレのシリーズ第5巻。 | |||
タリス・スコラーズ結成40周年記念〜ジョン・タヴァナー(1490頃-1545): ミサ・グロリア・ティビ・トリニタス(ミサ曲「汝三位一体に栄光あれ」)/ 4声のためのマニフィカト/5声のためのマニフィカト/6声のためのマニフィカト ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
解説:ピーター・フィリップス。『私たちタリス・スコラーズの結成40周年を、タヴァナーの《ミサ・グロリア・ティビ・トリニタス(汝三位一体に栄光あれ)》で祝うことにしました。なぜなら、これはイギリスでこれまでに書かれたもっとも偉大な作品のひとつであり、私たちが自ら作り上げてきたレパートリーを完璧に代表するものであると、信じているからです。この曲はまた、歌うのが目を見張るほどむずかしく、歌手たちにはきわめて高度な専門技術が要求されます。タリス・スコラーズがポリフォニー音楽に献身しながら、40年にわたって成し遂げてきたものを披露するのに、これ以上にふさわしい作品はないと、私は感じました。タヴァナーの芸術の、そしてまた私たち自身の芸術の、集約なのです。』(ピーター・フィリップス/日本語訳:SOREL)タリス・スコラーズは、最初期1984年にタヴァナー「ミサ・グロリア・ティビ・トリニタス」を録音しており、満を持しての再録音。 | |||
タリス・スコラーズ〜 ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):いばらの冠のミサ/安息日が終わった時 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
解説:ピーター・フィリップス。『《いばらの冠のミサ》は、幻覚を起こすほどの響きが詰め込まれた、一種のトレブル協奏曲です。シェイクスピアの言う「天球の音楽」を例証するものがあるとすれば、それがここにあります。とりわけ、2つに分割されたトレブル声部の恍惚とした音楽に、それを感じることができます。おそらくはヘンリー8世とウルジー枢機卿の前で行われた初演は、驚嘆すべき出来事だったに違いありません。』(ピーター・フィリップス/日本語訳:SOREL)。 2013年、レコード芸術誌「第51回レコード・アカデミー賞音楽史部門賞」に輝いた「ミサ・グロリア・ティビ・トリニタス」(CDGIM-045)に続くタリス・スコラーズのタヴァナー続編。 | |||
ジャン・ムトン(1459以前-1522):ミサ曲「私にすべてを教えよ」 コンペール・ロワゼ(1445頃-1518):シャンソン「私にすべてを教えよ」 ジャン・ムトン:ミサ曲「私にすべてを教えよ」/だれが我らに涙の泉を与えたのか/ めでたしマリア、御身は祝福され/主よ, われらを救いたまえ/ めでたしマリア、清らかな乙女/処女なる御母は悪を知らず ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:マートン・カレッジ・チャペル、オックスフォード。2012年リリース。アドリアン・ウィラールトの師で、王妃アンヌ・ド・ブルターニュに仕え、当時のフランス宮廷で中心的な役割を担ったモテットの大家ムトンのミサ曲「私にすべてを教えよ」は、当時では斬新な3声のバスのみで「アニュス・デイII」が歌われている。元となったコンペール・ロワゼのシャンソンも収録。 | |||
「さいころのミサ」「ビスケーの娘のミサ」〜 ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):ミサ曲集 Vol.6 さいころのミサ [Missa Di dadi] /ビスケーの娘のミサ [Missa Une mousse de Biscaye] ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:日付記載無し、マートン・カレッジ・チャペル、オックスフォード| (P) (C) 2015 |解説:ピーター・フィリップス。 『偉大な音楽が、さいころの一振りでインスピレーションを得るということが、あり得るだろうか?この可能性がジョスカンに刺激を与えたことは、明らかである。彼は、自身の《さいころのミサ〔ミサ・ディ・ダディ〕》のいくつかの楽章で、テノール声部の前に一対のさいころの目を記載しているのである。さいころを振って、その目が異なれば、スコアの全体も異なるものになるということである。』(ピーター・フィリップス/日本語訳: SOREL ) 作曲時期を含め謎の多い「さいころのミサ」、フランス語とバスク語の歌詞による世俗歌曲を題材とした最初期の作品「ビスケーの娘のミサ」を収録。 | |||
ティンティナブリ〜アルヴォ・ペルト(1935-):合唱作品集 マニフィカトのための7つのアンティフォナ/マニフィカト/彼は誰々の息子だった/ ヌンク・ディミティス/石膏の壺をもつ女/皇帝への年貢/わたしはまことのぶどうの木/トリオディオン ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
解説:ピーター・フィリップス。『ペルトの生誕80年に際して、彼の合唱作品を私たちの特別な視点で捉えたレコーディングをリリースできるというのは、大きな喜びである。インスピレーションに満ちた現代音楽を探す中で、私は彼に匹敵する人にはだれにも出会わなかったのである。』(ピーター・フィリップス/日本語訳:SOREL) ピーター・フィリップス&タリス・スコラーズは、ペルトの宗教作品をルネサンスのポリフォニー音楽と並ぶ重要作品として位置付け、近年その音楽の演奏に情熱を注いできた。1976年にペルト自身が確立した作曲技法である「ティンティナブリ」様式を題名とするアルバム。 | |||
ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲「われら喜ばん」&「友、ボーディション」 聖歌:われら喜ばん ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲「われら喜ばん[ミサ・ガウデアムス]」/ ミサ曲「友、ボーディション[ミサ・ラミ・ボーディション」」 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ、 | |||
解説:ピーター・フィリップス。『ジョスカンの休むことを知らない、鋭い探究心に満ちた知性は、彼のミサ曲のすべてに表れているが、とはいえ、《ミサ・ガウデアムス》と《ミサ・ラミ・ボーディション》ほど大きな対照性を見せるものはほとんどないだろう。同じ人間がこれほど多様な音楽を書くことができるのだろうか? いやはや、これほどの天才になると、ルールなど知ったことではないのである。』(ピーター・フィリップス/訳:SOREL) 1973年の結成から現在まで、ルネサンス宗教音楽演奏の世界最高峰としての地位を確立し続けてきた"究極のポリフォニー"タリス・スコラーズ。2021年のジョスカン・デ・プレ没後500周年アニヴァーサリー・イヤーに全9巻での完結を目指す、「ジョスカンのミサ曲全曲録音」という偉大なプロジェクト。いよいよ大詰めとなる第7巻では、グレゴリオ聖歌「Gaudeamus omnes(われら喜ばん)」に基づくミサ曲と、フランスの俗謡「L 'ami Baudichon(友、ボーディション)」に基づく2つのミサ曲を収録。優れた作曲技法で多くの傑作を生み出し、ルネサンス最大の音楽家とも称される天才ジョスカン・デ・プレの2つの対照的なミサ曲を、タリス・スコラーズが誇る至高のポリフォニーでお届けする。 | |||
ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲集 Vol.9(完結編) 〔フェラーラ公エルコーレ/ 恋の相手を変えたのなら/嘆きながら〕 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:マートン・カレッジ・チャペル。2021年、ジョスカン没後500周年に向けたミサ曲全曲録音という偉大なプロジェクトがついに完結! 1973年の結成から現在まで、ルネサンス宗教音楽演奏の世界最高峰としての地位を確立し続けてきた"究極のポリフォニー"タリス・スコラーズ。1986年にリリースされ見事グラモフォン大賞を受賞した「ミサ・パンジェ・リングァ」から始まり、33年かけてじっくりと積み上げてきたジョスカン・デ・プレ(c.1450-1521)のミサ曲全集。2021年の没後500周年アニヴァーサリー・イヤーに向けて、ついに最終巻となる第9巻が登場する。最終巻では、ジョスカンが尊敬していたオケゲムのモテットに基づくミサ曲「恋の相手を変えたのなら(ダン・オートル・アメ)」、非常に短い旋律(8音と4音)から興味深い作品へと組み立てられたミサ曲「フェラーラ公エルコーレ(エルクレス・ドゥクス・フェラリエ)」とミサ曲「嘆きながら(フザン・ルグレ)」の3つの偉大な作品を収録し、タリス・スコラーズが誇る緻密に入念に編み込まれたポリフォニーでジョスカン・デ・プレの傑出した作曲技法を探求。録音史上に燦然と輝く、まさにピーター・フィリップスとタリス・スコラーズにしか成し得なかった偉大なプロジェクトが完成した。ルネサンス音楽の愛好家はもちろん、古楽や合唱関係者、そしてすべてのクラシック・ファンにお届けする至高のジョスカン・ミサ曲全集。 | |||
ジョスカン・デ・プレ:「父の母にして娘」/ボールドワン:「主よ、平和を与えたまえ」 アントワーヌ・ブリュメル:父の母にして娘 ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲「父の母にして娘」 / 単旋聖歌:主よ、平和を与えたまえ ノエル・ボールドワン(活動期:1509-1513):ミサ曲「主よ、平和を与えたまえ」 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
1973年の結成から現在まで、ルネサンス宗教音楽演奏の世界最高峰としての地位を確立し続けてきた"究極のポリフォニー"タリス・スコラーズ。2021年のジョスカン・デ・プレ没後500周年アニヴァーサリー・イヤーに全9巻での完結を目指す、「ジョスカンのミサ曲全曲録音」という偉大なプロジェクト。第8巻では、ブリュメルのモテットに基づくミサ曲「父の母にして娘」(ミサ・マテル・パトリス)、そしてその精緻な書法からジョスカンの作と考えられていたノエル・ボールドワン(バウルデヴェイン)のミサ曲「主よ、平和を与えたまえ」(ミサ・ダ・パーチェム)を収録。タリス・スコラーズの並外れたパフォーマンスによって、レコード・アカデミー賞を始め、英グラモフォン賞や仏ディアパゾン・ドールの「年間最優秀賞」を獲得し、世界で絶賛されてきた至高のジョスカン・デ・プレにご期待頂きたい。 | |||
エッセンシャル・タリス・スコラーズ グレゴリオ・アレーグリ(1582-1652):ミゼレーレ トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):アヴェ・マリア ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594):茨のなかのゆりのように ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):万物の連なりを超えて トマ・クレキヨン(1480/1500頃-1557頃):父よ、われは天に対し クレメンス・ノン・パパ(1510頃-1555頃):われはシャロンの花 ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517):愛する人よ、あなたはすべてに美しい チプリアーノ・デ・ローレ(1515頃-1565頃):わが園に下りて オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):恵み深き救い主の御母/サルヴェ・レジナ/アヴェ・レジナ・チェロールム アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1520頃):ミサ「見よ、大地が大きく揺れ動き」〜グローリア ジョン・シェパード(1515頃-1558):生涯の真中で トマス・タリス(1505頃-1585):汝の御手に/おお、光より生まれし光/私は声を聞いた ロバート・ホワイト(1538頃-1574):主、汝にこたえたまわんことを ウィリアム・コーニッシュ(?-1523):ああ、ロビン/サルヴェ・レジナ ウィリアム・バード(1543-1623):5声のミサ ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
世界有数のア・カペラ・グループとして古楽界に君臨するタリス・スコラーズの魅力を凝縮したCDが登場。ピーター・フィリップスによって1973年に結成されたタリス・スコラーズは、グループ名の由来となった16世紀イギリス音楽の大家トマス・タリスをはじめ、バード、タヴァナー、シェパ―ドなどのイギリス・ルネサンス音楽や、ジョスカン・デ・プレ、パレストリーナ、ラッスス、ビクトリアなどの偉大な作曲家たちの作品を発売し、その確かな理論に裏づけされた歌唱法と群を抜く演奏で世界中のファンを驚嘆させた。このCDには、アレグリの「ミゼレーレ」をはじめとする彼らの人気レパートリーが収録されており、タリス・スコラーズの魅力が満喫できるものとなっている。 | |||
クリスマス・ウィズ・ザ・タリス・スコラーズ〜キャロル、聖歌、コラール、賛美歌、モテットとミサ 中世のキャロル:天使は乙女に/さあ歌おうノエルを、皆の者よ/イエスを生みしばらほどに/ コヴェントリー・キャロル/ラレイ「私は見た」/ラリ・ルラ・小さき子/アヴェ・マリア ジョスカン・デ・プレ:アヴェ・マリア / フィリップ・ヴェルドロ:アヴェ・マリア「汝は祝福され」 トマス・ルイス・デ・ビクトリア:アヴェ・マリア(4声)/アヴェ・マリア(二重合唱) ミヒャエル・プレトリウス:ばらの花は育つ ヒエロニムス・プレトリウス:愛しいヨゼフ、私のヨゼフ/甘き喜びをもって クレメンス・ノン・パパ:羊飼いよ、地にて何を見たるか/ミサ「羊飼いよ、地にて何を見たるか」 ソールズベリー聖歌:真夜中のミサ(クリスマスの第1ミサ)/すべての者の救い主なるキリストよ/ 来たれ、諸民族の救い主よ/世の救い主なる主よ/日の出より、日が地に沈むまで トマス・タリス:ミサ「幼子われらに生まれ」 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
古今東西のヴォーカル・アンサンブルが手がけているクリスマスものだが、これは結成から20年以上経つタリス・スコラーズがはじめてコンピレーションとして発表するアルバム。それだけに、過去の音源が用いられているとはいえ、その価値とインパクトは計り知れない。中世ルネサンス時代におけるヨーロッパ全土のクリスマス音楽が、テーマに沿って俯瞰できる、考え抜かれたカップリング。収録時間は全体で157分に及ぶ。主宰ピーター・フィリップスは今回の発売に当たって、以下の通りコメントを寄せている ―― 「私は喜びと共にこのセレクションCDをお薦めしたいと思います。私たちは長年にわたって多くの異なったタイプのクリスマス音楽-キャロル、聖歌、コラール、賛歌、モテット、ミサを録音してきました。しかし、それらを一同にコレクションする試みは、本当にこれが初めてなのです。」 スリムケース2枚組ジュエル・ケースが、美しい装丁を施されたスリップ・ケースに収められている。 | |||
タリス・スコラーズが歌うトマス・タリス [Disc 1;オックスフォード・メルトン大学チャペルでの録音](*) 御身よりほかにわれは(40声のモテット)/聖なる神/世の救い主よ/世の救い主よ/ 喜べ、栄光ある神の御母/われらを憐れみたまえ/様々な国の言葉で/もし汝われを愛さば/ 聴け、声と祈りを/新たな聖訓を/主よ、汝の聖霊を与えたまえ/清めたまえ、主よ/ まことにわれ汝に告げん/主よ、思い出すことなかれ/大主教パーカーのための詩篇曲/ おお主よ、汝にすべてをゆだねん/キリストは復活し/汚れなき者に祝福あれ [Disc 2;ノーフォーク・サール教会での録音](#) エレミアの哀歌/エレミアの哀歌/主よ、わが過ちをお清めください/おお、聖なる宴よ/ あなたの御手に/めでたし、汚れなき乙女よ/4声のマニフィカト/幸あれ、父なる神の娘 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
CDGIM-203FS (2CD) 廃盤 | |||
(P)1985 & 1986 (*) / (P) 1992 & 1998 (#)。 英国王室の変遷と共に、プロテスタントとカトリックの間を揺れ動き、激しく移り変わった時代のイギリスで、宮廷音楽家として長くその地位を保つことのできたトマス・タリス。タリスは穏やかで争いを好まない静かな人間だったと推測されており、宗教曲の作曲においても、弟子だったバードと同じく、プロテスタント(英語)、カトリック(ラテン語)の作品を書き分けるだけの分別と冷静さを持っていたという。作曲家タリスのDNAを現代に受け継いでいるのは、タリスの“弟子たち”と名乗るタリス・スコラーズをおいてほかにないということを強烈に印象づけた、90年代の歴史的な名演の数々が、2枚のディスクに凝縮されている。 40声による《Spem in alium(御身よりほかにわれは)》は、8群の5声からなるものである。 普段10人前後で活動しているタリス・スコラーズも、この曲だけは41人(第8群のみ6人)のメンバーがクレジットされている。壮麗きわまりない、ポリフォニー芸術の頂点を示すこの作品を、透明なハーモニーで歌いきるタリス・スコラーズの技術と、主宰ピーター・フィリップスの統率力は、何度聴いても驚嘆せざるを得ない。 ルネサンスの時代からバーンスタインに至るまで多くの作曲家たちの感性を刺激する《エレミアの哀歌》。その代表的な傑作がタリスの曲であることは説明するまでもない。すでに多くの団体による演奏があるが、タリス・スコラーズの演奏上のポリシーはピーター・フィリップス自ら書き表しているように「脱神話」。大げさな抑揚や、情緒を取り去り、明快な響きに徹したこの演奏が、結局は作品そのものの魅力をより大きく引き出している。 タリスの英語によるアンセム各種は、前述40声のモテット《御身よりほかにわれは》に代表されるきらびやかなポリフォニー・スタイルではなく、ホモフォニーという簡潔で厳格なスタイルで書かれているが、タリス・スコラーズは、こうした作品に対しても旋律線の扱いに吟味を重ね、タリスの音楽の影にあるデリカシーを浮かび上がらせる。その中でも《大主教パーカーのための詩篇曲》はヴォーン・ウィリアムズの名作《タリスの主題による幻想曲》で用いられたあの「主題」。 2012年には、世界最速記録で6300万部を突破した大ベストセラー小説「フィフティ・シェイズ・オヴ・グレイ [Fifty Shades Of Grey] 」の作者 E. L. ジェイムズが当盤に含まれるタリス「40声のモテット」を「最高の演奏!」と大絶賛、これにより当演奏は、イギリスの "Official Classical Singles Chart" 第1位、各国の iTunes Store Charts でも上位ランクイン。急遽、CDGIM-203FSという品番でジャケットの一部にフィフティ・シェイズ〜の表紙をあしらった「フィフティ・シェイズ・ヴァージョン」が発売された(廃盤)。2012年11月には小説の日本語翻訳版も発売。 | |||
CDGIM-204 (2CD) 廃盤 |
タリス・スコラーズ〜パレストリーナを歌う パレストリーナ: マリアは天に昇らされたまいぬ (アスンプタ・エスト・マリア)/ ミサ・アスンプタ・エスト・マリア/ いばらの中のゆとりのごとし(シクト・リリウム)/ ミサ・シクト・リリウム/ 聖土曜日のためのエレミヤの哀歌(*) / ミサ・ブレヴィス(*) /教皇マルチェルスのミサ(*) グレゴリオ聖歌:マリアは天に昇らされたまいぬ |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | |
#当盤は廃盤になりました。 Disc 1 (*以外)には 単売品: CDGIM-020 がありますが、 (*)は当レーベル他盤からのコンピレーションです。 | |||
CDGIM-205 (2CD) 廃盤 |
タリス・スコラーズ、レクィエムを歌う トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):レクィエム(*) /わがハープは悲しみの音に変わり ドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646):レクィエム(6声)(#) マヌエル・カルドーソ(1566頃-1650):レクィエム(+) /死せるにあらず(+) /わが魂は渇望す(+) / 罪びとなりし声が(+) /されど われらことほがん(+) アロンソ・ロボ(1555-1617):わがハープは悲しみの音に変わり/ われはわが救い主が生きたまえるものと信ず/ われは生きたるゆえ、と主は言いたもう/めでたし、マリア ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | ||
好評を得ているコンピレーション盤の第5弾、スペインとポルトガルのレクィエム集。#当盤は廃盤になりました。 既出単売品: CDGIM-012 (*)、 CDGIM-028 (#)、 CDGIM-021 (+)、他はは当レーベル他盤からのコンピレーションです。 | |||
CDGIM-206 (2CD) 廃盤 |
タリス・スコラーズ、 ジョスカン・デ・プレを歌う グレゴリオ聖歌「パンジェ・リングァ」(*) /俗謡「戦士」 ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521): ミサ「パンジェ・リングァ」(*) /ミサ「ラ・ソ・ファ・レ・ミ」(*) /自然の摂理に逆らって/アヴェ・マリア/ ミサ「ロム・アルメ」スーペル・ヴォーチェス・ムジカーレス(#) /ミサ「ロム・アルメ」セクスティ・トニ(#) ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | ||
#当盤は廃盤になりました。 既出単売品: CDGIM-009 (*)、 CDGIM-019 (#) 、他はは当レーベル他盤からのコンピレーションです。 | |||
タリス・スコラーズ〜ルネサンス時代の巨匠たち トマス・タリス(c.1505-1585): 40声のモテット「御身よりほかにわれは」 ジョン・タヴァナー(c.1490-1545):ミサ曲「西風」 ジョスカン・デ・プレ(c.1440-1521): ミサ曲「パンジェ・リングァ」 ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・ パレストリーナ(c.1525-1594):ミサ・ブレヴィス ウィリアム・バード(1539/40-1623):4声のミサ曲 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):レクイエム |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
CDGIM-208 (2CD) 廃盤 |
タリス・スコラーズ〜ウィリアム・バードを歌う ウィリアム・バード(1543-1623): 5声のミサ(*)/4声のミサ(*)/3声のミサ曲(*)/ モテトゥス「アヴェ・ヴェルム・コルプス」(*)/ モテトゥス「われは不幸なり」/ 目覚めていて(#)/悲しみと不安が(#)/ 怒りたもうな(#)/導きたまえ、おお主よ(#)/ グレート・サーヴィス(大礼拝曲)(+) 3つのアンセム(+) [おお主よ、御身のしもべエリザベスが(5声)/ おお神よ、高慢なる者らが(6声)/ 神に向かいて喜びもて歌え(6声)] |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | |
録音:1987年(+)/他。CDGIM-345(全曲)(*)、CDGIM-992(抜粋)(#)、CDGIM-011(全曲)(+)、他から採られた物 | |||
CDGIM-209 (2CD) 廃盤 |
タリス・スコラーズ チューダー朝の教会音楽を歌う Vol.1 ジョン・ブラウン(d.1505): めでたし女王, あわれみ深きみ母/ キリストの十字架のもとに/スターバト・マーテル/ おお、この世の輝ける女王/ おお、救い主のみ母なるマリア ウィリアム・コーニッシュ(d.1523): 喜びたまえ、キリストのみ母になる乙女 ジョン・タヴァナー(c.1490-1545):西風のミサ ウィリアム・コーニッシュ: めでたし女王/めでたしマリア/神のみ母 クリストファー・タイ(c.1505-c.1573):西風のミサ |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | |
タリス・スコラーズ チューダー朝の教会音楽を歌う Vol.2 ジョン・シェパード(c.1515-1558): 生のただ中に/すべての救い主なるキリスト/ タルシスの王らは/この聖なる儀式にあたり/ 汝が御手に[I/II/III]/言葉は肉となり/ 西風のミサ トマス・タリス(c.1505-1585): 断食し泣きながら/おお, 救いのいけにえよ/ おお, 光より生まれし光 ロバート・ホワイト(c.1538-1574): マニフィカト/汝はわが受く分なり/天の元后/ 光にして日なるキリスト[III/IV]/ 主よ, 汝にこたえたまわんことを/エレミアの哀歌 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
以上2点、タリス・スコラーズの既出録音から、チューダー朝の音楽を計4CDにまとめたベスト盤。ヘンリー8世の戴冠500周年(戴冠は1509年6月24日)を記念しての同時リリース。 | |||
CDGIM-211 (2CD) 廃盤 |
タリス・スコラーズ〜フランドル楽派の巨匠たち ハインリヒ・イザーク(c.1450-1517):使徒のミサ ヨハネス・オケゲム(c.1425-1497):ミサ曲「わたしは苦しんで」 オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):ミサ曲「わたしに口づけしてくださるように」 チプリアーノ・デ・ローレ(c.1515-1565):ミサ曲「万物の連なりを越えて」 アントワーヌ・ブリュメル(c.1460-c.1520):ミサ曲「見よ、大地が大きく揺れ動き」 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | ||
曲順に、CDGIM-023, 035, 018, 029, 026から取られたコンピレーション。 | |||
CDGIM-212 (2CD) 廃盤 |
タリス・スコラーズ結成40周年記念〜ルネサンス・ラジオ グレゴリオ・アレグリ:ミゼレーレ (2007年新録音)/他 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | ||
タリス・スコラーズ結成40周年(2013年)記念盤。明確な記載が無いが、おそらく冒頭の1曲を除き既出盤からのコンピレーション。 | |||
タリス・スコラーズ〜パーフェクト・ポリフォニー パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ / ビクトリア:わがハープは悲しみの音に変わり ジェズアルド:めでたし、いと優しきマリア / ムトン:主よわれらを救いたまえ/恵みに満ちたマリアよ、ようこそ ゴンベール:第1旋法によるマニフィカト VI / ブラウン:キリストの十字架とともに タリス:エレミアの哀歌〔I/ II 〕 / ブリュメル:エレミアの哀歌 / フェッラボスコ:エレミア哀歌 イザーク:至高なる羊飼いよ / ジョスカン・デ・プレ:ミサ「めでたし海の星」 ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
既出音源からピーター・フィリップスが選んだ、ルネサンス時代ポリフォニー音楽13曲の「愛聴録音集」。 | |||
BKGIM-001 [BOOK] 絶版 |
タリス・スコラーズ〜 ホワット・ウィー・リアリー・ドゥ(改訂版) |
ピーター・フィリップス(著) | |
GIMBX-301 (4CD) 廃盤 |
ルネサンス時代の宗教音楽集 Vol.1 | ||
GIMBX-302 (4CD) 廃盤 |
ルネサンス時代の宗教音楽集 Vol.2 | ||
GIMBX-303 (4CD) 廃盤 |
ルネサンス時代の宗教音楽集 Vol.3 | ||
GIMBX-304 (4CD) 廃盤 |
ビクトリア・コレクション | ||
グレゴリオ・アレグリ(1582-1652):ミゼレーレ ウィリアム・マンディ(1525-1591):天の父の声が ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525-1594):教皇マルチェルスのミサ ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1980年3月 (made by Aerco Productions Limited) |初出LP: Classics for Pleasure [EMI] 。1980年のリリース以来、常にタリス・スコラーズの代表的な名盤のひとつとしてとして挙げられるのが、このアレグリのミゼレーレ。ペンギン・ガイド、英グラモフォン誌をはじめとする雑誌がこぞって名盤として取り上げ、日本でもタリス・スコラーズの認知に重要な役割を果たした名盤。 GIMSE-401 は Gimell 創立25周年記念限定アルバム(スリップケース仕様&24ページブックレット封入)として2005年にリリースされたものだが、2023年現在まだプレス盤で在庫が残っている模様。こちらは売り切れ次第廃盤になるはずなので、プレス盤をご希望の方はお早めに。 | |||
ウィリアム・バード(1543-1623): 5声のミサ/4声のミサ/3声のミサ曲 アヴェ・ヴェルム・コルプス |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
GIMSE-402 廃盤 |
Gimell創立25周年記念限定アルバム Vol.2 グレゴリオ聖歌:ベネディクタ・エス ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):ベネディクタ・エス ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594): ミサ「ベネディクタ・エス」/ミサ「私の喜びが生まれる」(ボーナス・トラック)(*) ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | ||
録音:1981年3月21-22日、1984年1月11日(*)、オックスフォード、マートン・カレッジ・チャペル|既出: CDGIM-001 (*以外)。 | |||
イギリスのマドリガル集 トマス・ウィールクス(1576-1623):聞け、天上の愛らしい天使たちよ トマス・モーリー(1558-1602):聞け!アレルヤ/フィリスよ喜んで死のう トマス・ヴォーター(fl.1600-1620):刺繍をする婦人 オーランド・ギボンズ(1583-1625):ああ、恋しい人 ジョン・ウィルビー(1574-1638):おいで、優しい夜よ ジョン・ベネット(1570-1615):今や生命あるもの全て ロバート・ラムジー(fl.c.1612-1644):眠れ/肉体の誕生 ジャイルズ・ファーナビー(c.1563-1640):車ひきはがっかりして トマス・トムキンズ(1572-1656):ああ悲しいかな ウィリアム・バード(1539/40-1623):アマリリスが草原で踊れば オーランド・ギボンズ:白銀の白鳥 [ボーナス・トラック](*) トマス・トムキンズ:ダヴィデがアブサロムの殺されしを聞きしとき/ダヴィデの嘆き/全能の神全知の泉/ わざわいなるかな/心を強くしかつ勇め/主に向かって新しき歌を歌え/おお神よ高慢なる者らが ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1982年4月23日-25日、ディーン・パーク大ホール、サウザンプトン/1988年7月18日-20日、サール教会、ノーフォーク(*) |初出LP: Classics for Pleasure [EMI] 。世界最高のア・カペラ・グループの原点がここに。 ルネサンス時代の教会音楽における世界最高のア・カペラ・グループとしてその地位を不動のものとしているタリス・スコラーズ。先にリリースされたアレグリのミゼレーレ(新録音)が世界中の聴衆に深い感動を与え、絶大な支持を獲得したことは記憶に新しい。今回ギメル(Gimell)から新たに登場するのは、なんとタリス・スコラーズのデビュー録音となったイギリスのマドリガル集! 「 Classic for Pleasure 」レーベルよりLPで発売された「イギリスのマドリガル集」は、本国イギリスのみで20万枚という驚異的な売り上げを記録、タリス・スコラーズの名前を世界へと広める大きな役割を果たした録音なのだ。しかしながらLPのみのリリースでCD化が行われず、完全にお蔵入りとなってしまっていた。この幻の音源が遂にギメルから登場することに! 録音された12曲のマドリガルは、いずれもピーター・フィリップスとタリス・スコラーズが絶対の自信を持つ作品なだけに演奏はもちろん超一級。ボーナス・トラックとして加えられたトムキンズの演奏も純粋で崇高。現在まで脈々と続くタリス・スコラーズの歴史の原点がここにある。 | |||
GIMSE-404 廃盤 |
光のイコン(新装版)〜ジョン・タヴナー(1944-2013): 光のイコン(*) /埋葬式のイコス/子羊(#) / 四旬節第五週木曜日のカノン〔クリトの聖アンドレイの大カノン〕(+) ピーター・フィリップス指揮(#以外) ジョン・タヴナー指揮(#) タリス・スコラーズ チリンギリアンSQ 団員(*) ジェレミー・ホワイト(B;+) | ||
録音:1984年1月10日-11日、マートン・カレッジ・チャペル、オックスフォード(+以外) /1982年1月4日-5日、チャーター・ハウス・チャペル、ゴダルマイニング(+)、すべてイギリス|旧品番:CDGIM-005 (+以外) に、CDGIM-002 (「ロシアン・ポリフォニー〜東方正教会聖歌集」)からの(+)を足した新装再発&2013年末に亡くなったタヴナーの追悼盤だったが、こちらが廃盤になってしまった。 | |||
中世イタリアの神聖なる「人民の歌」 キリストよ、私たちはあなたを崇め/聖なる処女にして御母/杉のように/祝されし乙女/ おお美しき処女よ/草原のように/めでたし、聖なる御父 めでたし、神の花嫁/ めでたし処女、赤いバラよ/クレド/サンクトゥス、ベネディクトゥ/ 無からわたしたちをお作りになった御方/喜べ、乙女の花/アレルヤ/深き淵より/ わたしたちがその場所に来たとき/おお十字架よ/主よ、わたしたちはあなたを崇め アカントゥス | |||
GIMELLからリリースされたタリス・スコラーズ以外の初のアーティストとなったアカントゥスのファースト・アルバム。アカントゥスは、1989年、古楽奏者、民族楽器演奏家、音楽学者たちが集まって結成された。イタリアの中世・ルネサンス期の音楽を調査研究するためのグループとして、可能な限りオリジナル資料に当たりつつ、今日イタリアで演奏されている民族音楽の知識も駆使して500年前の音楽を演奏している。今でもイタリアでは口頭伝承による宗教曲、世俗曲が歌い継がれており、彼らはそうした音楽のスタイルも研究し、演奏に取り入れているという。 | |||
エリザベス王朝の調べ〜 タリス・スコラーズ、ウィリアム・バードを歌う [ライヴ・パフォーマンス] テュークスベリー大聖堂でのコンサート映像(72分23秒) ウィリアム・バード(1542/43-1623): 目覚めていよ/悲しみと不安が/ 怒りたもうな/導きたまえ、おお、主よ/ おお、主よ、御身のしもべエリザベスが/ マニフィカト(大典礼曲 から)/ アヴェ・ヴェルム・コルプス/ ヌンク・ディミティス/ 御身が唇には慈しみが置かれぬ/4声のミサ曲 [ドキュメンタリー] 「ウィリアム・バードの生涯と音楽」(69分16秒) (BBCウェールズ放送局制作のドキュメンタリー番組) [特典] オーディオ・トラック(51分41秒) バード:5声のミサ/3声のミサ/主よ、認めたまえ パレストリーナ:今こそ御身の僕を タリス:エレミヤの哀歌 II〜ギメル |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
日本語字幕付き。 タリス・スコラーズ初のDVD。テュークスベリー大聖堂でのコンサート映像がこのDVDのメイン。エリザベス1世の統治時代に、師であるトマス・タリスと共に活躍したウィリアム・バードの作品を特集したプログラムである。あえて撮影用のライトを立てず、ロウソクの灯火だけで映し出されるテュークスベリー大聖堂の様子はとびきり美しく、タリス・スコラーズの見事な歌唱と調和しつつ、聴き手を16世紀の世界へいざなう。 レベルの高さで世界的に定評のあるBBCのドキュメンタリー番組がまるごと収録されていることも見逃せない。当時の宗教紛争 ―― 英国内におけるカトリック信仰の禁止という時代背景の説明から始まり、禁教信者だったはずのバードがなぜエリザベス女王の寵愛と庇護を受けたのかが解き明かされてゆく。ピーター・フィリップスや歴史学者のコメント、タリス・スコラーズのパフォーマンス映像など、豊富な素材を交えて作られた番組。なお、以上ではメニュー画面で選択すれば日本語字幕が出るのがありがたいところ。 特典はDVD Videoのオーディオ・トラックにタリス・スコラーズの過去の音源を収録したもの。 パレストリーナのみ映像(「ライヴ・イン・ローマ」より)付きだが、これのみ字幕なし)。この部分の音声トラックはDVD Audio仕様ではない。 | |||
GIMDN-904 (DVD-VIDEO) 廃盤 |
ライヴ・イン・ローマ〜 パレストリーナ没後400周年記念特別コンサート |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | |
エリザベス王朝の調べ〜 タリス・スコラーズ、ウィリアム・バードを歌う ウィリアム・バード(1542/43-1623): 目覚めていよ/悲しみと不安が/ 怒りたもうな/導きたまえ、おお、主よ/ おお、主よ、御身のしもべエリザベスが/ マニフィカト(大典礼曲 から)/4声のミサ曲/ アヴェ・ヴェルム・コルプス |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
録音:テュークスベリー大聖堂、ライヴ。先に発売されていたDVD映像(GIMDN-902)からのCD&SACDハイブリッド盤化(DVD映像にあったドキュメンタリー部分とボーナス・トラックは含まれていない)。SACD盤はマルチチャンネル。 エリザベス1世の統治時代に、師であるトマス・タリスと共に活躍したウィリアム・バードの作品を特集したプログラム。多くのリクエストに答える形で、今回の形態でも発売される事になった。 | |||
タリス・スコラーズ〜ライヴ・イン・ローマ パレストリーナ(1525頃-1594): 立ち上がれ、輝け、エルサレムよ(8声)/教皇マルチェルスのミサ曲(6声) アレグリ:ミゼレーレ(9声) パレストリーナ:スターバト・マーテル(8声)/うるわしき救いのみ母(8声)/ 第1旋法のマニフィカト(8声)/主よ、今こそ御身のしもべを(8声) ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
録音:1994年2月2日-3日、サンタ・マリア・マジョーレ教会、ローマ。 パレストリーの没後400年を記念して作曲者ゆかりのローマ・サンタ・マジョーレ教会で、その命日である2月2日と3日におこなわれた記念演奏会のライヴ録音。翌4日には若干の修正テイク取りもおこなわれたと伝えられる。1995年度のカンヌ・クラシック・アウォードを受賞したほか、世界中でベストセラーを記録したディスクだ。アレグリ:ミゼレーレモーツァルトの採譜の逸話で有名な作品で、タリス・スコラーズも初期に録音、彼らのトレード・マークとなった作品だ。ここでの演奏はその上をゆく、奇跡のハーモニーを響かせて、この歴史的な名盤に花を添えた。 同時に映像収録も行われ、DVD映像も発売されていた (GIMDN-904) が、廃盤になっている。 | |||
哀歌〜エレミヤの哀歌集 フェラボスコT世(1534-1588):エレミヤの哀歌T トマス・タリス(1505頃-1585):エレミヤの哀歌T/U アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1520頃):エレミヤの哀歌 ロバート・ホワイト(1538頃-1574):エレミヤの哀歌 パレストリーナ:聖土曜日のためのエレミヤの哀歌〜第3番 |
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ | ||
編集盤。 | |||
タリス・スコラーズ〜ライヴ・イン・オックスフォード ヤコブ・オブレヒト(1450頃-1505):サルヴェ・レジナ(崇めよ、天の女王) ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):喜びたまえ、キリストのみ母なる天使/わが子、アブサロン ジョン・タヴァナー(1490頃-1545):喜べ / ウィリアム・バード(1543-1623):主よ、認めたまえ トマス・タリス(1505頃-1585):おお、聖なる館 / ウィリアム・マンディ:私は幼く/天の父の声は ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | |||
ピーター・フィリップスの指揮活動25周年を記念しておこなわれたライヴ録音で、初リリースは1998年。名盤「ライヴ・イン・ローマ」と同様、ライヴでも決して荒れることのない、純度の高いハーモニーにライヴならではの高揚感が加わった屈指の名演。他のスタジオ録音では聴けない作品が多数収められているのも特徴。 | |||
JPGIMBOX-4 (5CD) 廃盤 |
タリス・スコラーズ、日本限定国内盤セット グレゴリオ・アレグリ:ミゼレーレ パレストリーナ:スターバト・マーテル/教皇マルチェルスのミサ グレゴリオ聖歌:パンジェ・リングァ ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲「パンジェ・リングァ」/ ミサ曲「ラ・ソ・ファ・レ・ミ」 モラーレス:ミサ・シ・ボナ・スシェピムス ヴェルドロ:モテトゥス「われらは幸を受けたるゆえ」 クレキヨン:モテトゥス「キリストのしもべアンドレア」 ビクトリア:レクイエム(死者のための聖務曲集) アロンソ・ロボ:モテトゥス「わがハープは悲しみの音に変わり」 ジョン・ブラウン:イートン・クヮイアブックからの音楽 以上、ピーター・フィリップス指揮タリス・スコラーズ | ||
PCDGIM-041, MCDGIM-009, MCDGIM-033, MCDGIM-012, OCDGIM-036(以上国内盤;輸入盤番号は、記号頭の一文字〔P、O、M〕を除く)のセット。 #当盤は廃盤となっていますので、輸入盤単売を御注文下さい。 |