MUSIQUE ET MEMOIRE 2019-01-02 は2020年初案内新譜、2012-13は2013年新譜、2010-02 は品切となっていた旧譜(2013年初案内)、080901は2011年11月アナウンス。フランスのバロック音楽祭「ミュジーク・エ・メモワール」の自主制作レーベル。 | ||
黄金時代〜2018年に新造されたイベリア・タイプのオルガンによるスペインの音楽 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566): パヴァーヌとそのグロサ [Pavana con su glosa] / ミラノのガイヤルドによるディフェレンシアス [Diferencias sobre la gallarda milanesa] / ティエント第5旋法 [Tiento del quinto tono] / 「騎士の歌」に基くディフェレンシアス [Diferencias sobre el canto llano del Caballero] / われらに告げたまえ、マリアよ [Dic nobis, Maria] / 「ご婦人の望みの歌」に基くディフェレンシア [Diferencias sobre el canto de la Dama le demanda] / ベルナルド・クラビホ・デル・カスティリョ(1545頃-1626): ティエント第2旋法、Ge sol re utによる [Tiento de segundo tono por Gesolreut] セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1561-1627): 作品第8旋法アルト「エンサラダ」[Obra de octavo tono alto -Ensalada] ティエント・デ・メディオ・レヒストロ・デ・バホ(ティエント、バスの分割ストップによる)第1旋法 [Tiento de medio registro de bajo, primero tono] / ティエント・リェノ第2旋法 [Tiento lleno de primero tono] / ティエント・デ・ファルサス第4旋法 [Tiento de falsas quarto tono] / 2つのバス第8旋法 [Dos vajos de octavo tono] フセペ・ヒメネス(1601-1672):戦争第6旋法 [Batalla de sexto tono] パブロ・ブルナ(1611-1679): ティエント・デ・メディオ・ア・ドス・ティプレス(2つのソプラノの分割ストップによるティエント) 第1旋法、右手のための [Tiento de primero tono de mano derecha y al medio a dos tiples] / メディオ・レヒストロ・デ・バホ(バスの分割ストップによる作品)第8旋法 [Medio registro vasso de octavo tono] 聖母のリタニアによるティエント第2旋法 [Tiento sobre la letania de la Virgen, segundo tono] フランシスコ・デ・ラ・トレ(1460頃-1507頃): ラ・スパーニャ、ダンサ・アルタ [La Spagna, danza alta] フアン・ベルムド(1510頃-1565頃): カントゥス第1旋法、第4旋法の余韻を伴う [Cantus del modo primero con resabios de quarto] / 王の御旗は進む5声 [Vexilla regis prodeunt a cinco bozes] フランシスコ・フェルナンデス・デ・パレロ(1533頃-1597): フィロメニアによるティエント [Tiento super Philomenia] フラニシスコ・ペラサ(1564-1598): メディオ・レヒストロ・デ・アルト(アルトの分割ストップによる作品)第1旋法 [Medio registro alto, primero tono] フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654): ティエント第4旋法、カンシオンの様式による [Tiento de quarto tono a modo de canción] / ティエント・デ・メディオ・レヒストロ・デ・ティプレ(ソプラノの分割ストップによるティエント) 第4旋法 [Tiento de medio registro de tiple de quarto tono] / モラレスの「戦争」に基くティエント第6旋法、fe fa utによる [Tiento de sexto tono por fe fa ut sobre la batalla de Morales] / ティエント・デ・メディオ・レヒストロ・デ・ドス・ティプレス (2つのソプラノの分割ストップによるティエント)第2旋法 [Tiento de medio registro de dos tiples de segundo tono] フアン・カバニリェス(1644-1714): ティエント・リェノ第2旋法 [Tiento lleno segundo tono] / ティエント第7旋法、A la mi reによる [Tiento de séptimo tono por A la mi re] / パッサカリア第1旋法 [Pasacalles del primer tono] / トッカータ第5旋法、左手のための [トッカータde mano izquierda de quinto tono] / ティエント・デ・ファルサス第1旋法 [Tiento de falsas del primer tono] / パッサカリア第1旋法 [Pasacalles del primer tono] /イタリア風クーラント [Corrente italiana] ジャン=シャルル・アブリゼル(Org) | ||
録音:2018年10月1-9日、サン=マルタン教会、グランヴィラール、ベルフォール県、フランス|使用楽器:2018年、ホアキン・ロイス・カベリョ、クリスティーネ・フェッター製|調律:A 415Hz, メソトニック。 フランス東部の都市ベルフォールにはドイツ・タイプ(サン=クリストフ大聖堂)、フランス・タイプ(サン=ジャン教会)、イタリア・タイプ(サント=オディール教会)の教会オルガンが在り、これにイベリア(スペイン・ポルトガル)タイプが加わればヨーロッパのオルガン・タイプが全て揃い、大規模なオルガン音楽祭が可能になる。そう考えたのはサン=クリストフ大聖堂のオルガニストでベルフォールの教会オルガンの監督的立場になるジャン=シャルル・アブリゼル。ベルフォールの隣町で自身の生地であるグランヴィラールのサン=マルタン教会にイベリア・タイプのオルガンを新造するプロジェクトを立ち上げ、補助金と寄付を募った。16-17世紀スペイン・ポルトガルのオルガン音楽の演奏に適したオルガンを探すことから始まったプロジェクトはついに実り、2018年6月10日にオルガン開き(披露演奏会)が行われた。 当CDはオルガンの新造にあたってアドバイザーも務めたアブリゼルによる記念録音。この楽器にふさわしいスペイン黄金時代(16-17世紀)のレパートリー。新造オルガンらしい瑞々しいサウンドが快く、ラテン的な開放感と強い陰影感、そしてアブリゼルならではの抜群のストップ・チョイス(音色を決める音栓の選択) を堪能出来る。 ティエントはリチェルカールに近い様式の鍵盤楽曲を示すスペイン音楽の用語、ディフェレンシアスはスペインで隆盛した変奏曲の一形式。 イベント関連商品であり生産数が少なく、完売すると再生産される保証はなく、されるとしても何年も待たされると思われるので、お早目のご購入を願う意味も込めて弊社(カデンツァ注:国内代理店)の[推薦盤]とする。フランス語・英語・スペイン語の解説を記載しオルガンの写真も豊富なブックレットと、それぞれスリップケースに入った2枚のディスクがボックスに収められた仕様。 | ||
セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1561-1627):オルガン作品集 ティエント第8旋法、de la sol re による /バホ第1旋法/ ティエント・デ・ファルサス第4旋法/パンジェ・リングァ「パンジェ・リングァの女王」/ パンジェ・リングァ「モレ・イスパノ」(単旋律聖歌の和声付け)/ パンジェ・リングァ、ce sol fa ut による/バホ第1旋法/サルヴェ・デ・リェノ第1旋法/ サルヴェ第1旋法、de la sol re による/作品第1旋法、サルヴェのパソによる/ 作品第8旋法、アルト、エンサラダ/作品第1旋法/ティエント・デ・ファルサス第4旋法/ ティエント第4旋法「大ティエント」/2つのバホ第8旋法/ セクロールムによるディスクルソ、ファルサス第6旋法/ 作品第8旋法、ge sol re ut による/ レヒストロ・バイホ第1旋法/戦いのティエント第8旋法 ジャン=シャルル・アブリゼル(Org) | ||
録音:2012年10月18日-20日、聖救世主教会、サルバティエラ・デ・エスカ、サラゴサ県、スペイン/発売:2013年。使用楽器:1684年、フアン・アペセチェア製(2006年、クラウディオ・ライノルター&クリスティーネ・フェッター修復)。 『セバスティアン・アギレラ・デ・エレディアはスペインのサラゴサに生まれたオルガン奏者・作曲家。ウエスカ大聖堂のオルガン奏者を経て1603年サラゴサ大聖堂の首席オルガン奏者に就任し亡くなるまで務めました。スペイン・ルネサンスからバロック音楽への過渡期においてオルガンの機能の革新に合わせリズム・和声・音色の対比を作品に盛り込んだ彼は、アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)とフランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1656)をつなぐ存在と認識されています。 ジャン=シャルル・アブリゼルから「スペインの歴史的楽器を弾いてスペインのオルガン音楽を録音した」と聞いたときはその意外さに驚きましたが、スペイン古楽のオルガン演奏につきまとっていたある種の野暮ったさとは無縁のあくまで明快な演奏を聴いて、やはり彼は楽器と音楽を自分のものにする力が他のオルガン奏者をはるかに超えている、との思いを新たにしました。』(株式会社サラバンド代表取締役 金田敏也) | ||
グローニンゲン1596 〜オルガニストたちの会合 ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629): マニフィカト第2旋法/太陽の昇る地平から[A solis ortus cardine]/ キリスト、われらの主、ヨルダンの川に来たれり[Christ, unser Herr, zum Jordan kam]/ マニフィカト第4旋法 ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612): マニフィカト第4旋法/カンツォン ト短調/リチェルカーレ第2旋法 ミヒャエル・プレトリウス(1572-1621): 処女の御胎は膨らみ[Alvus tumescit virginis]/ 至上なる御父に栄光あれ[Summo Parenti gloria]/聖人伝[Vita sanctorum]/ われら皆唯一の神を信ず[Wir gläuben all an einen Gott] ジャン=シャルル・アブリゼル(Org) | ||
録音:2010年6月13日-15日、聖レヴィン教会、ハルプケ、ザクセン=アンハルト州、ドイツ/発売:2010年?、再プレス&日本発案内:2013年。使用楽器:1622年、ハインリヒ・コペニウス、ゴットフリート・フリッチェ製(1728年、クリストフ・トロイトマン改修/2007年、イェルク・ドゥチュケ&クリスティアン・ヴェークシャイダー修復)。 1596年8月2日、ドイツ、ザクセン=アンハルトのグローニンゲン城の礼拝堂に53人の優秀なオルガン奏者が集まった。彼らはブラウンシュヴァイク・リューネブルク公ハインリヒ・ユリウス(1564-1613)がダヴィート・ベックに発注した、当時最高の機能を備え華麗な装飾が施されたオルガンの完成記念演奏会のために、公に招かれたのだった。その演奏会のプログラムは残っていないが、53人のオルガン奏者の名前は残っている(ブックレットに列記されている)。その中で最も高名であったヒエロニムス・プレトリウス、ハンス・レオ・ハスラー、ミヒャエル・プレトリウスの自作の演奏をジャン=シャルル・アブリゼルが想像力豊かに再現した試みが、このCDに収められている。 グローニンゲン城礼拝堂のオルガンは1770年に近郊のハルバーシュタットの聖マルティーニ教会に移設されたが、状態は良くないようで、2012年に修復計画が発表されている。当録音で使用されたオルガンは、1580年代後半にハインリヒ・コペニウス(1530/35-1611)が受注し、おそらく息子エザイアス・コンペニウスと共作、ゴットフリート・フリッチェが後を継いで完成させた物。北ドイツの歴史的オルガンの専門家であるアブリゼルはまさに本領発揮。一見地味なプログラムを驚くほど魅力いっぱいに聴かせてくれる。クラムシェル・ボックス・タイプの豪華仕様。 | ||
auch auff Orgeln ルネサンス〜バロック過渡期のトランスクリプション技法 オルガン編曲によるプレトリウスの音楽 ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621): パッサメッツォ(「テルプシコーレ」第283番)[JCA] −ブルンスヴィック公殿下のバレット(「テルプシコーレ」第246番;*) 今こそ喜べ、愛するキリストの信者らよ [Nun freut euch, lieben Christen G'mein] (シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第9番)[FW] −今こそ喜べ、愛するキリストの信者らよ (二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻第12番)[FW/ JCA] 今こそわれらは聖霊に乞う[Nun bitten wir den heiligen Geist] (シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第39番)[FW] −今こそわれらは聖霊に乞う(コラール;「シオンの音楽」第5巻第7番)[JCA](+) −今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール; カントゥス・フィルムス:バス;「シオンの音楽」第5巻第6番[JCA](+) −今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール; カントゥス・フィルムス:ソプラノ;「シオンの音楽」第5巻第5番[JCA](+) −今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール; カントゥス・フィルムス:テノール;「シオンの音楽」第5巻第8番[JCA](+) 4声のクーラント(「テルプシコーレ」第125番)[JCA] −5声のクーラント(「テルプシコーレ」第72番;*) −クーラント・サラバンド(「テルプシコーレ」第104番;*) −スペインのパヴァーヌ(「テルプシコーレ」第30番)[JCA] −スパニョレッタ(「テルプシコーレ」第38番)[JCA] おお、祝福された三位一体の光よ[O lux beata Trinitas] (3声の賛歌;カントゥス・フィルムス:バス;「シオンの賛歌」第156番)[FW](+) −おお、祝福された三位一体の光よ(4声の上5度カノン;「シオンの賛歌」第162番)[JCA](+) −おお、祝福された三位一体の光よ(二重合唱のための;「シオンの賛歌」第144番)[JCA](+) あなたに、心の底から(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第26番)[FW] −あなたに、心の底から(二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻第20番)[JW/ FW] われらはみな唯一の神を信じる[Wir gläuben all an einen Gott] (ビチニウム;「シオンの音楽」第5巻第24番)[JCA](+) −われらはみな唯一の神を信じる(3声;カントゥス・フィルムス:テノール; 「シオンの音楽」第5巻第27番)[JCA](+) −われらはみな唯一の神を信じる(5声;カントゥス・フィルムス:バス; 「シオンの音楽」第5巻第21番)[JCA](+) ヴォルト(「テルプシコーレ」第231番)[JCA] −村のブランル(「テルプシコーレ」第14番)[JCA] −陽気なブランル(「テルプシコーレ」第5番) −新しい簡単なブランル(「テルプシコーレ」第2番;*) −ブランル・ドゥブル(「テルプシコーレ」第6番;*) −ヴォルト(テルプシコーレ」第230番;*) 高みにおいては神にのみ栄光あれ(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」から)[FW](+) −高みにおいては神にのみ栄光あれ (二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻第3番)[JW/ FW](+) 〔 [JCA] ジャン=シャルル・アブリゼル(1946-)編曲 [FW] フリードリヒ・ヴァンダースレープ編曲 [JW} ヨハン・ヴォルツ編曲:「新オルガン音楽タブラチュア譜集」(1617)から〕 ジャン=シャルル・アブリゼル(Org) ウィリアム・ドンゴワ(コルネット[ツィンク」;*) クリスティアン・ヴェークマン(T;+) | ||
録音:2008年9月5日-8日、フレゼリクスボー城(デンマーク)。使用楽器:1605-1610年、エザイアス・コペニウス製(1616年、ヘッセン城からフレゼリクスボー城へ移動/1985-1988年、ユルゲン・アーレント、マッツ・キャースゴー復元)。レコード芸術誌2012年1月号 海外盤試聴記 特選。 アルバム・タイトルはプレトリウスが「シオンの音楽」の序文に記した「…合唱のためのこのようなポリフォニー作品はオルガンでも(such auff Orgeln)演奏可能であり…」からの引用。プレトリウスの声楽曲や器楽のための舞曲の同時代作曲家ヨハン・ヴォルツによるトランスクリプションと、その様式に従った現代のオルガニスト、ジャン=シャルル・アブリゼルとフリードリヒ・ヴァンダースレープによるトランスクリプションで構成された、注目すべきプログラム。使用楽器はヘッセン公の没後に未亡人エリーザベトから弟のデンマーク国王クリスティアン4世に贈られた据え置き式オルガンで、細部まで装飾が施された歴史的名器。アブリゼルはこの小型のオルガンから多彩な音色をみごとに引き出している。次世代のシュッツ、シャイト、シャインらの音楽に比べていささか魅力に乏しいプレトリウスの音楽を、奇をてらうことなくここまで面白く聴かせる企画と演奏は傑出したものと言える。クラムシェル・ボックス・タイプの豪華仕様。 | ||
AOMB 2016年5月アナウンス。フランス東部、スイス国境に近い都市ベルフォールの「ベルフォール・オルガンと音楽の友の会」の自主制作盤。 #欧文の「友の会」名称に「 AMIS DE L'ORGUE ET LA MUSIQUE DE BELFORT 」「 AMIS DE L'ORGUE ET LA MUSIQUE BELFORT 」といった揺れが(左記以外にも)見られるため、代理店はレーベルの呼称を友の会の略称に変更しました。 | ||
オルガンのルネサンス〜ルネサンスとバロック黎明期、ヨーロッパの舞曲とポリフォニー ミヒャエル・プレトリウス(1571頃-1621)[独]: 村のブランル [Bransle de villages] /クーラント [Courante] / おお、祝福されし光、三位一体 [O lux beata trinitas] ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621)[蘭]: おお、祝福されし光、三位一体 [O lux beata trinitas] / エコー・ファンタジア [Echo Fantasia] ハインリヒ・イザーク(1450頃-1517)[フランドル]: インスブルックよ、さらば [Insbruck, I muss disc lassen] ハンス・ノイジードラー(1508頃-1653)[独]:ツォイナー舞曲 [Zeuner tanta] ティルマン・スザート(1500頃-1562頃)[仏]:サルタレッロ [Saltarelle] ジローラモ・カヴァッツォーニ(1506/12-1577以後)[伊]: 「うちの亭主は男前でお人好し」によるカンツォン [Canzon sopra I le bel e bon] アントニオ・ヴァレンテ(1520頃-1581頃)[伊]: イントルチャのバッロ [Lo Ballo dell'Intorcia] タルクイニオ・メールラ(1590頃-1665)[伊]: 半音階的イントナーツィオ [Intonatio cromatica] ガブリエル・コスト(確認できる活躍期:16世紀中盤)[仏]: 喜びの音楽 [Musique de Joye] (1550頃) 〜リチェルカーレ [Ricercar] クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562)[仏]: 花咲く日々に生きる限り [Tant que vivray] クレマン・ジャヌカン(1480/85-1558頃)[仏]: 目を覚ませ、眠っている心よ [Réveillez vous, cueurs endormis] 不詳:マリナー・ブック [Mulliner Book](1560頃)[イングランド]から [ La shy myze / La doune cella / La bounette 〕 ウィリアム・バード(1539/43頃-1623)[イングランド]:ラ・ヴォルタ [La Volta] 不詳(16世紀)[イングランド]〔ヒュー・アストン(1485頃-1558)?〕: 私のキャリー夫人のダンプ [My Lady Careys Dompe] フランシスコ・デ・ラ・トレ(1460頃-1504頃)[西]:ラ・スパーニャ [La Spagna] 不詳(16世紀)[西]:私はあなたを・・・(歌) [Canción Je Vous...] アントニオ・カレイラ(1520頃-1587頃)[葡]:歌(4声) [Canção a 4] フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654)[西]: モラレスの「戦い」によるティエント第6旋法 [Tiento de6o tono por fe fa ut sobre la batalla de Morales] ジャン=シャルル・アブリゼル(Org) | ||
録音:2017年5月28日、サン=ジョゼフ教会、ヴァルドワ、フランス。使用楽器:1973年、ディディエ・シャノン [Didier Chanon] 製(2016年、ペーター・マイアー修復)。 ジャン=シャルル・アブリゼルの活動の本拠地であるベルフォールの北隣にあるヴァルドワ [Valdoie] は、彼が自宅を構える町。このCDはヴァルドワのサン=ジョゼフ(聖ヨゼフ)教会のオルガンの修復完了を記念して制作された物。小型オルガンの数少ないストップ(音栓)を駆使し、ルネサンスから初期バロックにかけてのヨーロッパ各地の様々なタイプの作品を弾き分けるテクニックはアブリゼルならでは。おそらくヴァルドワやベルフォール近郊と日本でしか容易に入手できない貴重なアイテム。 #外装には規格品番表示がありません。 | ||
ベルフォール大聖堂の歴史的オルガン ミシェル・コレット(1707-1795):マニフィカト第5旋法(1750) 〔プラン・ジュ/デュオ/トランペットのバス/ミュセット/タンブラン/グラン・ジュ〕 J.S.バッハ(1685-1750): トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565 /汝を飾れ、おお、愛する魂よ BWV 654 ジェルヴェ=フランソワ・クープラン(1759-1826):オフェルトリウム モーツァルト(1756-1791):自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616 ヨハン・クリストフ・ハインリヒ・リンク(1770-1846): アダージョ ヘ長調/アダージョ ト長調 アレクサンドル・ピエール・フランソワ・ボエリー(1785-1858): アンダンティーノ/ラルゲット ルイ・ジャメ・アルフレッド・ルフェビュール=ヴェリー(1817-1869):コムニオ ヘ長調 ブラームス(1833-1897):11のコラール前奏曲 Op.122 から 〔わが心の切なる願い(第9番)/わが心の切なる願い(第10番)〕 フランク(1822-1890):英雄的楽曲(英雄的小品) ジャン=シャルル・アブリゼル(Org) | ||
録音:2014年10月8日-9日、聖クリストフ大聖堂、ベルフォール、フランス。使用楽器:1749年、ジャン=バティスト・ヴァルトリン製(1848年、ジョゼプ・カリネ改修/1971年、シュヴェンケル改修/ 2012年、ペーター・マイアー修復)。 ジャン=シャルル・アブリゼルが1971年以来オルガニストを務めているベルフォール大聖堂(聖クリストフ大聖堂)。改修を重ねた堂内の歴史的パイプオルガンはバロックからロマン派まで対応可能な名作として知られている。「別格のオルガニスト」アブリゼルにとってこのオルガンは40年以上にわたって弾き続けてきた、体の一部のようなものだろう。巨匠が弾き慣れたレパートリーの自由自在の演奏を楽しむことができる一枚。 #外装には規格品番がございません。 | ||
LEO 2011年11月アナウンス。ジャン=シャルル・アブリゼルの自主制作レーベル。 | ||
フランソワ・クープラン(1668-1733):修道院のためのミサ イントロイトゥス: Gaudeamus omnes in Domino (#) キリエ(*/+)/グローリア(*/+) グラドゥアーレ: Propter veritatem et mansuctudinem(#) 2声のモテット:来たりて主に歓呼せよ(S/S/*) オフェルトリウム(*)/サンクトゥス(*/+)/エレヴァツィオーネ(*)/ベネディクトゥス(+) モテット(2声と通奏低音のための):おお、言い難き神秘(S/B/*) アニュス・デイ(*/+)/コムニオ: Optimam patrem elegit(#) 王のための祈り(モテット、2声と通奏低音のための):主よ、王を助けたまえ(S/B/*) イテ・ミサ・エスト(*/+) 聖体の秘跡のモテット(3声と通奏低音のための):大いなる秘跡(S/S/B/*) 〔出典:ギヨーム・ガブリエル・ニヴェール(1632頃-1714):ミサ第6旋法(1658)から(+) ロベール・バラール:ベネディクト会修道女の聖歌集(1664)から(#)〕 ジャン=シャルル・アブリゼル(Org;*) イザベル・ファロ(S;S) ユリア・ヴィシュニエフスキー(S;S) ジュゼプ・カブレ(Br;B/先唱および指揮;+/#)ラ・コンパニー・ムジカーレ(+/#) [イザベル・ファロ、イヴェット・ゴンザレス、シェリル・シュイレ(S) ベルティル・ド・スワルト、ナタリー・グイダ、フランソワーズ・エル(Ms)] | ||
録音:2008年9月16日-18日、聖マルタン教会、コート=ドール、スール[Seurre](フランス)。使用楽器:1699年、ジュリアン・トリビュオ[Julien Tribuot]製(1991年、ベルナール・オーベルタン復元)。レコード芸術誌2012年2月号 海外盤試聴記 特選。 「教区のためのミサ」とともに「2つのミサからなるオルガン曲集」(1690)に収められた「修道院のためのミサ」(オルガン・ミサ)を、出版当時の修道院ミサの形式に沿って再現した興味深いプログラム。(+)(#)は単旋律聖歌の斉唱。(#)のロベール・バラールは同名のリュート奏者・作曲家(1575頃-1650以後)とは別人。モテットにおけるソプラノ二名の担当分けについては表示がなく、不明。 「修道院のためのミサ」はアブリゼルにとって再録音となるが、旧録音(HARMONIC RECORDD、廃盤)は声楽を伴っておらず、ミサの再現性の点ではこの録音こそが彼の幻の名盤「教区のためのミサ」(HARMONIC RECORDD、廃盤)と対を成すアルバムと言える。(*/+)はクープランが作曲したオルガン曲と単旋律聖歌が交互に演奏される。プログラム構成はバリトン独唱と指揮を担当しているジュゼプ・カブレ。かれば前述の「教区のためのミサ」にもアンサンブル・オルガヌムのメンバーとして参加して先唱者も務めていた。小さくまとまった演奏になりがちな「修道院のためのミサ」を中心にここまで聴かせることができるアブリゼルとカブレの知性と実力には驚嘆させられる。また、これほどすばらしいCDが演奏家のプライヴェート・レーベルから発売され、運良くホームページにたどり着けなければその存在を知ることができないという事実にも、いろいろな意味で感慨深いものがある。 | ||
ILD 2011年11月アナウンス。#当レーベルは2018年で活動を終了しました。下記 ILD-642235 のみ最後の在庫を日本国内代理店が買い取って販売を継続していますが、在庫僅少で完売をもって入手不可となります。 | ||
ILD-642227 廃盤 |
北の息吹き〜スウェーリク、リューベック、ベーム、 ブクステフーデ、ブルーンス、バッハ:オルガン作品集 ジャン=シャルル・アブリゼル(Org) | |
録音:2003年7月2日-3日、聖ジャン聖堂、ベルフォール(フランス)。使用楽器:1984年、マルク・ガルニエ製。 #当店、国内代理店&レーベル品切れ、再生産予定無し。 | ||
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):ノエルとマニフィカト 声高らかに歌おう/若い娘/ポワトゥのノエル/われらに告げよ、マリア/ マニフィカト第1旋法/陽気な羊飼いたちはどこへ(オフェルトリウム)/ ぼくらは歩く、歩く、陽気に/サントンジュのノエル/マニフィカト第2旋法/ おお、息子らよ、娘らよ/果てしなく願うあなたがた/ 教会に従うキリスト教徒(オフェルトリウム) ジャン=シャルル・アブリゼル(Org) | ||
録音:2004年6月10日-11日、聖モーリス教会、ドンジェルマン(フランス)。使用楽器:1720年、シャルル・カシェ製(1994年、ディディエ・シャノン復元)。レコード芸術誌2012年2月号 海外盤試聴記 掲載。 パリで活躍したオルガニスト・作曲家ダンドリューによるクリスマスのためのオルガン作品集。同時代に製作されたオルガンをアブリゼルが雰囲気豊かに演奏している。クリスマス向けCDとしてももちろんおすすめ。 |